<1> **あ** **ぁ【亜】**[亞] 4819 5033 ア (造語)①次ぐ。つぎ。第二番目。準ずる。「亜鉛・亜種・亜聖・亜流・亜寒帯・亜熱帯」②【化】無機酸で、酸素原子が少ない意を表す。「亜砒酸・亜硫酸」③外国語の「ア」の音写。「亜米利加・亜刺比亜・亜爾然丁」④「亜細亜」の略。「欧亜・東亜」 **<阿>** 1604 3024 ア (造語)①山や川の曲がって入りくんだ所。くま。「曲阿」②へつらう。おもねる。「阿世・阿附・阿諛」③[接字]人の呼称の前に付けて親愛感を表す。「阿兄・阿父」(オと読む)女性・子供の名に冠する愛称。「阿国[くに]」⑤梵語・外国語の「ア」「アー」の音写。「阿吽・阿片・阿修羅・阿弥陀」⑥「阿波[あわ]」の略。「阿州」⑦「阿弗利加」の略。「南阿」 **ぁ【亞土】** 1602 3022 ア (造語)白土。しっくい。「白堊」▽「亜」が代用字。 **ぁ蛙】** 6562 5233 ア (造語)かえる。かわず。「井蛙[せいあ]」 **ぁ痾】** 615E 333F ア (造語)やまい。こじれて治りにくい病気。「宿痾」 **あ** 五十音図ア行第一の仮名。→付録「仮名字体表」 **あ【我・×吾】**[代](古語)わたくし。われ。 **あ**[感](口頭)①驚いたときや急に思い出したときに発する語。あっ。「―、危ない」「―、そうだ」②軽い呼びかけや、肯定を表す軽い応答のときに発する語。ああ。「―、きみ」「―、いいよ」 **ああ**[副](口頭)あのように。「―ひどいとは思わなかった」「―するよりほかになかった」=言[い]えばこう言う どう言っても、それに対してへりくつを言って逆らう。 **ああ**[感](口頭)①驚き・喜び・嘆き・悲しみなど、物事に感動したときに発する語。「――何ということだ」「―痛い」▽「嗚呼」「嗟」は当て字。②軽い呼びかけや、肯定を表す軽い応答のときに発する語。あ。「―、ちょっと」「――、そうだよ」「―、もしもし」 **ああいう**[連体]あのような。あんな。「―ことはするなよ」▽副詞「ああ」+動詞「言う」の連体形から。 **アーカイブ** (多く「アーカイブズ」または「アーカイブス」で)公文書保管所。また、大規模な記録・資料のコレクション。アーカイブス。②【算】コンピューターで、複数のファイルを一つにまとめること。 **アーガイル セーター** 【服】菱形の格子柄のセーター。▽「アーガイル」はスコットランド西部の旧州名。 **アーキテクチャー** ①建築。建築学。建築様式。②【算】(コンピューターで)システム全体の基本構造。メモリーの構成、論理構造、入出力の方式、命令の種類など、機能的側面全般をいう。 **アークとう【アーク灯】**【電】二本の炭素棒に電流を通し、その間の放電によって白色の光を出すことを利用した電灯。光がアーク(弧)状をなす。▷arc light **アークライト** (一七三二~九二)イギリスの発明家。一七六八年、水力紡績機を発明し、工場制生産を確立。イギリス産業革命を促進した。 **アーケイック** [ナ]→アルカイック **アーケード** 【建】洋風建築で、アーチの架けられた吹き放しの列柱。また、その列柱を備えた廊下。②商店街などで、道路の上を覆う屋根。また、その道路。 **アーケオロジー** 考古学。 **アーサ【ASA】** アメリカ規格協会。▽現在はANSI。American Standards Associationの略。→イソ(ISO) **アーサーおうものがたり【アーサー王物語】** 中世ヨーロッパの伝説。十二~十五世紀に成立。六世紀ごろのケルト民族の英雄アーサー王の武勇を中心とし、のちに円卓騎士団の恋愛物語や聖杯伝説などが加わり、膨大な物語群となる。▽Arthurian Legend **アース** [名・他スル]【電】電位を安定させ、漏電による感電事故を防ぐため、電気機器と地面の間に電路を作り、電気を大地に逃がすこと。また、その装置。接地。▽地球・大地の意。 **ーアート** 【美】ランドアート。 **ーカラー** 茶色・黄土色・ベージュなど、大地の色。▽和製英語。earth color **アースワーク** 【美】ランドアート。 **ああだ**[連語](口頭)あんな様子だ。あんなだ。 **―こうだ**[連語]あれこれと。何やかやと。「―(と)文句ばかり言う」▽「ああだのこうだの(と)」ともいう。 **アーチ** ①【建】れんが・石材などを積み重ねて上部を半円形に築いた建造物。半円アーチ・尖頭アーチ・チューダーアーチなどがある。迫持[せりもち]。→図②スギ・ヒノキなどの葉で骨組みを覆い、飾った門。緑門。③弧形。「虹が―を描く」④【競】(野球で)ホームランの俗称。⑤雲【気】積乱雲の底にできる弧状の雲。 **ーダム** 【土】上流へ弓形に張り出した構造のダム。水圧などの諸外力を両岸で支えるように築造するもので、岩盤が固く、両岸の距離が短い場所に適する。拱堰堤[きょうえんてい]。→図「ダム」 **アーチェリー** 【競】洋弓。また、それを用いる弓技。 **アーティキュレーション** ①音節をはっきりと発音すること。②【音】各々の音または音節の意味をもたせたつなぎ方や区切り方。レガート・スタッカートなど。▽演奏表現上の考え方。 <2> **アーティスティック** [ナ]芸術的なさま。優美なさま。 **アーティスト** 芸術家。アーチスト。 **アーティチョーク** キク科の多年草。高さ一・五㍍程度で、初夏に紫色の大きな花をつける。苞[ほう]と花托[かたく]は食用とされる。チョウセンアザミ。 **アーティフィシャル** [ナ]①人工的、人為的なさま。②不自然なさま。 **アート** 芸術。美術。「モダンー」 **一紙**[版]印刷用紙の一つ。上質紙に鉱物質顔料と接着剤を混合して塗布した光沢をつけた紙。コート紙より塗布量が多い。色刷り・網目写真版など高級印刷に用いる。▽art paper **ーシアター** 芸術映画・実験的映画などを専門に上映する映画館。 **ーディレクター** ①映画・演劇などの美術監督。AD。②広告の製作や書籍・雑誌のデザインなどの担当者。AD。 **アートマン**[哲]インド哲学で、呼吸・霊、または心身の本質をなす超越的自我。▽梵語아트만。 **アーバニズム** 【社】都市化すること。都市に特徴的な生活様式が、社会に普遍化していく過程をいう。▽アメリカの社会学者W・ワースの用語。 **アーバン** (造語)都市の。都会風の。「―ライフ」 **アーベント** 音楽会や映画会など、夕方から夜にかけて行われる催し。▽原義は宵。 **アーミー** 軍。軍隊。特に、陸軍。 **ーナイフ** 刃のほかに、はさみ・つめ切り・栓抜きなどを一つにまとめた折り畳み式のナイフ。 **ー・ルック** 【服】軍隊調の装い。金ボタン・肩章など軍服のもつ機能美をとり入れたもの。 **アーム** ①腕。②腕木。③腕状のもの。レコードプレーヤーのカートリッジを取り付ける部分など。 **アームストロングほう【アームストロング砲】** 十九世紀後半にイギリスの発明家W・G・アームストロングによって発明、製造された後装式旋条砲。阿[ア]砲。 **アームチェア** ひじかけいす。安楽いす。 **アームホール** 【服】洋服のそでぐり。 **アーメン** [感]【宗】(キリスト教で)祈りの終わりなどに唱えることば。▽しかり、かくあれかしの意。 **アーモンド** バラ科の落葉高木。全体がモモに似る。種子の中の仁を食用、また薬用にする。アメンドウ。アマンド。扁桃[へんとう]。巴旦杏[はたんきょう]。 **アーリアじん【アーリア人】** 古代インド・ペルシアに住み、印欧語族のうち東方系のインド・イラン語派に属する言語を使った民族の総称。▽Aryans **アーリーアメリカン** 植民地時代および独立初期のアメリカに見られる、簡素で自然な建築・家具などの様式。 **アール** ①メートル法の面積の単位。一㌃は一〇〇平方㍍。尺貫法で約三〇・二五坪。▽a ②[R・r]→付録「ABC略語集」 **アールアール【RR】**[工]自動車の駆動方式の一つ。後方に据えたエンジンで後輪を駆動させるもの。一般的でなく、現在はほとんど見られない。▽rear-engine rear-driveの略。→図「自動車」 **アールエッチいんし【Rh因子】**【医】赤血球の抗体物質(凝集素)の一つ。アカゲザルの血球中から発見された。▽RhはMacacus rhesus(アカゲザルの学名)から。Rh factor **アールエッチしきけつえきがた【Rh式血液型】**【医】血液型の一つ。Rh因子の有無によってRhプラスとRhマイナスの二型がある。Rhマイナスの女性がRhプラスの子を妊娠すると、子の生命に危険を生ずることがある。日本人にはRhマイナス型はきわめて少ない。▽Rh blood group **アールエヌエー【RNA】**【生】リボ核酸。▽ribonucleic acid の略。 **アールデコ** 【美】一九二〇~三〇年代に見られた装飾様式。幾何学的、直線的な図形やデザインが特徴。 **アールヌーボー** 【美】十九世紀末から二十世紀初頭に、ベルギー・フランスからヨーロッパ各国に広がった芸術運動や様式の総称。平面性の重視や植物的曲線の多用など、強い装飾性を特色とする。▽新しい芸術の意。 **アールブイ【RV】**【交】ワンボックス車・オフロード車など、スポーツ・野外レクリエーション用の車両の総称。▽recreational vehicleの略。 **あ い×埃】**[×埃及] 1605 3025 アイ (造語)①ほこり。ちり。「埃土(きたない土)・塵埃[じんあい]」②外国語の「エ」の音写。「埃及[エジプト]」の略。 **あい【挨】** 1606 3026 アイ (造語)おす。おしあう。「挨拶」 **あい【愛】** 1607 3027 アイ (造語)①いとしく思う。憎。「愛育・愛妻・愛児・愛情・愛憎・愛慕・恩愛・慈愛・寵愛[ちょうあい]・溺愛[できあい]・熱愛・博愛・偏愛・盲愛・母性愛」②異性を慕う。「愛人・愛欲・求愛・純愛・相愛・恋愛」③大切にする。「愛護・愛国・愛蔵・敬愛・自愛・親愛・祖国愛」④心ひかれる。好ましく思う。「愛飲・愛玩[あいがん]・愛好・愛唱・愛読・愛用」⑤惜しむ。「愛惜・割愛」⑥「愛蘭[アイルランド]」の略。 **あい**[名]①いとしく思う心。かわいがり、いつくしむ気持ち。愛情。「親の―」②異性を恋い慕う気持ち。恋愛。「―の告白」③大切にする心。「郷土への―」④【宗】(キリスト教で)神が人間を深くいつくしむこと。また、人間が互いに兄弟姉妹・隣人として愛し合うこと。「神の一」⑤【仏】物を欲し、執着すること。煩悩。 **あい【哀】** 5903 5B23 アイ あわれ・あわれむ・かなしい・かなしむ (造語)①かわいそうに思う。あわれむ。「哀憫[あいびん]・哀憐」②かなしい。かなしむ。心をいためる。→楽。「哀感・哀歓・哀愁・哀傷・哀悼・悲哀・喜怒哀楽」③あわれっぽく振る舞う。「哀願・哀訴」 **あい【×釜】** 8007 7027 アイ (造語)せまくるしい。せまくけわしい。「隘路[あいろ]・狭隘[きょうあい]」 **曖** 5B23 アイ (造語)くらい。ほの暗い。「曖昧」②はっきりしない。「曖昧」 **あい【×穢】** →え【穢】 **あい-【相】** (動詞、あるいは動詞性の語に付いて)二つのものが互いに同じ関係にあることをいう。互いに。一緒に。「―対する」「一等しい」「―乗り」②(動詞に付いて)語調を整え、荘重さを表す。「―済みません」「―成る」 **あい【間】**[名]①物事と物事とのあいだ。すきま。絶えま。ま。「―の手」「幕―」②【芸】「間狂言」①の略。③「間[あい]の駒[こま]」の略。④「間[あい]の着[ぎ]」の略。 <3> **あい【藍】**[名]①タデ科の一年草。秋に、赤い小花を穂のようにつける。葉・茎から染料をとる。タデアイ。②①からとる染料。③藍色。 **アイ【I・i】** →付録「ABC略語集」 **アイアール【IR】**[算]情報検索。▽information retrievalの略。 **あいあい**[タル](文章)①多く盛んなさま。草木の茂るさま。②穏やかなさま。「和気―」 **アイアイ** アイアイ科の哺乳類。マダガスカル島産の原始的なサル。森林にすみ、昆虫・果実などを食べる。体長は約四〇㌢。尾長約六〇㌢。前足に独特の長い中指をもつ。ユビザル。 **あいあいがさ【相合傘・相相傘】**[名]一本の傘を男女二人で差すこと。相傘。「――で行く」②傘の下に男女の名を書いて冷やかす落書き。 **アイアン** 【競】(ゴルフで)ボールを打つ先端が金属製のクラブ。→ウッド **あいいく【愛育】**[名・他スル]かわいがって育てること。 **あいいれない【相容れない】**[連語]両者の思想・主張・性格・立場などに一致点がない。両立しない。「保守と革新とは―」「利害が―立場」 **あいいろ【藍色】**[名]藍②で染めた色。濃い青色。藍。 **あいいん【合印】**[名]他の帳簿や書類と照合したしるしに押す判。合判。「―を押す」 **あいいん【愛飲】**[名・他スル](特定の飲料を)好んで飲むこと。「ぶどう酒を―する」 **あいうち【相打ち・相撃ち・相討ち】**【競】(剣道などで)互いが同時に相手を打つこと。「―になる」②勝負なし。引き分け。あいこ。「―ということにする」 **あいう‐つ【相打つ・相×搏つ】**[自五](文章)互いに力を尽くして戦う。「竜虎”―」 **アイエーイーエー【IAEA】**[政]国際原子力機関。International Atomic Energy Agency の略。 **アイエスディーエヌ【ISDN】**【情】統合サービスデジタル通信網。デジタル化した通信回線一本で、音声・データ・画像信号を統合して伝送する。▽integrated services digital networkの略。 **アイエスビーエヌ【ISBN】**[版]国際標準図書番号。書籍の流通業務、情報検索の合理化を図るために図書に付けるコードで、出版国・出版社・書名などが数字により登録されている。▽ International Standard Book Numberの略。 **アイエッチ【IH】** 電磁誘導による加熱。「―調理器」▽induction heating の略。 **アイエヌエス【INS】**【交】①慣性航法装置。航空機の自動航法装置の一つ。加速度の変化によって速度・位置・方向を割り出し、自動操縦装置と連動して、所定のコースを飛行させる。▽inertial navigation system の略。②【情】高度情報通信システム。NTTが提供するISDNの呼称。▽ information network systemの略。 **アイエヌエフ【INF】**【軍】中距離核戦力。射程五〇〇~五五〇〇㌔の核弾頭ミサイルをいう。一九八七年、廃棄のためのINF条約が調印された。▽intermediate-range nuclear forces の略。 **アイエフエフ【IFF】**【軍】軍用機に装着されている敵味方識別装置。▽Identification, Friend or Foeの略。 **アイエムエフ【IMF】**[政]国際通貨基金。国連専門機関の一つ。各国通貨の安定や平価切り下げ競争の防止などのために設けられた国際金融機関。▽International Monetary Fund の略。 **アイエルオー【ILO】**[政]国際労働機関。国連専門機関の一つ。社会正義の向上と労働条件の改善などを目的とする。▽ International Labor Organizationの略。 **あいえんか【愛煙家】**[名]たばこを好んで吸う人。 **あいえんきえん【合縁奇縁・合縁機縁】**[名]男女・友人など、人と人との交わりで、気が合うのも合わないのもみな不思議な縁によるものだということ。 **あいおい【相生】**[名]①一つの根元から二本の幹が伸びること。②夫婦が共に長生きすること。▽「相老い」に通ずることから。 **ーの松** 一つの根から二本、あるいは数本の幹を成長させた松。 **アイオーシー【IOC】**【競】国際オリンピック委員会。▷International Olympic Committee の略。 **あいか【哀歌】**[名](文章)悲しみを歌った歌。エレジー。 **あいかぎ【合鍵】**[名]特定の鍵のほかに、その錠に合わせて作った別の鍵。「―を使って開ける」 **あいかた【合方】**【芸】①(歌舞伎で)役者のせりふやしぐさに合わせて演奏する三味線だけの曲。場面の雰囲気を盛り上げる。②(邦楽で)長唄[うた]と長唄の間をつなぐ三味線の長い演奏。→合の手。③(民謡などで歌い手に対して)三味線などを演奏する人。 **あいかた【相方】**[名]①相手。「漫才の―を務める」②【〝敵×娼】遊客の相手となる遊女。 **あいがも【間×鴨・合鴨】**[名]マガモと在来品種のアヒルとの一代雑種。肉は食用。ナキアヒル。▽鴨のない季節に代用するアヒルのことにもいう。 **あいかわらず【相変(わ)らず】**[副]以前と同じように。いつものとおり。「―元気だ」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。「相も変わらず」は、謙遜[けんそん]や軽蔑の意を含むことがある。 **あいかん【哀感】**[名](文章)物悲しい感じ。悲哀感。「―が漂う」 **あいかん【哀歓】**[名](文章)悲しみと喜び。「人生の―」 **あいがん【哀願】**[名・自他スル]同情心に訴えて、物事を頼むこと。泣きつくこと。哀訴。「助命を―する」 **あいがん【愛玩】**[名・他スル](小動物などを)大切にしてかわいがり、楽しむこと。「――犬」「―動物」 **あいき【愛機】**[名]愛用している機械。特に、飛行機・写真機など。 **あいぎ【〝間着・合着】**[名]①春・秋に着る衣服。間服[あいふく]。間[あい]。②上着と下着の間に着る衣服。 **あいきどう【合気道】**【競】日本武術の一つ。関節技を特色とする柔術の流派で、護身を目的とする。 **あいきゃく【相客】**[名]②宿屋で同室に泊まり合わせた客。②相席した客。 <4> **アイキュー【IQ】** 知能指数。▽intelligence quotientの略。 **あいきょう【愛郷】**[名,]自分の生まれ故郷を愛すこと。「―心」「―精神」 **あいきょう【愛〝敬・愛嬌】**[名]①顔つきや様子などに、かわいらしさや親しみが自然に感じられること。「―のある顔」「―がこぼれる」②相手を楽しませたり喜ばせたりするためのちょっとしたユーモアやサービス。愛想。「ほんの御―」「―を振りまく」▽自分の余興を謙遜[けんそん]する場合に、またささいな失敗についてもいう。I者[もの]愛敬②があって、人にかわいがられ喜ばれる人や動物。 **あいきょうげん【《間狂言】**【芸】(能楽で)前シテと後シテの間をつなぐ語り間[かたりあい]、シテやワキと交渉をもつあしらい間[あい]などがあるが、主として物語の進行を図る。間[あい]。②文楽・歌舞伎における幕間劇。 **あいぎん【愛吟】**[名・他スル](文章)好きな詩歌[しいか]を口ずさむこと。また、その詩歌。 **あいくおう【阿育王】** アショーカ王。 **あいくぎ【合×釘・間×釘】**[名]両端がとがった釘。板と板とを継ぎ合わせるのに用いる。 **あいくち【合口】**[名]図【〈匕首〉】つばのない短刀。九寸五分[くすんごぶ]。ひしゅ。②相性がいいこと。また、そのような人。相性。「―がいい」「―の友」③物と物との合わせ目。=が悪い相手として調子が合わない。特に、相撲などで、相手として苦手だ。 **あいくるしい【愛くるしい】**[形]幼児や少女などの顔・しぐさが、あどけなくてかわいらしい。「一笑顔」图1さ[名]形動ーげ[ナ]図あいくるし[シク] **あいぐんじょうやく【愛琿条約】**【歴】一八五八年、清[しん]とロシアが、中国黒竜江省の愛琿(現在は愛輝)で結んだ国境画定条約。これにより黒竜江(アムール川)左岸をロシア領、沿海州を両国の共有地とした。 **あいこ【相子】**(口頭)互いに勝ち負けのないこと。引き分け。「じゃんけんぽん、―でしょ」「これでお―だ」 **あいこ【愛顧】**[名](客が商人・芸人などを)目にかけること。ひいき。引き立て。「日ごろの御―におこたえして」 **あいご【相碁】** (囲碁で)同じくらいの腕前。 **あいご【愛語】**【仏】仏・菩薩が人を導くためにかける愛情あふれた優しいことば。 **あいご【愛護】**[名!他スル]かわいがって、大切に守ること。「動物―週間」 **あいこう【愛好】**[名・他スル](文章)(趣味として)物事を愛し好むこと。「音楽の―家」 **あいこう【愛校】**[名,]自分の学校や母校に愛着をもつこと。「―心」 **あいごう【哀号】**[名]①(文章)人の死を悲しんで泣き叫ぶこと。②(中国・朝鮮の風習で)葬式のとき大声をあげて泣く声。 **あいこく【愛国】**[名,]自分の国を愛すること。心[しん]自分が生まれ育った国に対して抱く愛や忠誠の意識。 **あいことば【合(い)言葉】**[名]①仲間かどうかを確認するときに用いることば。前もって打ち合わせておいた秘密の合図のことば。「山」と言えば「川」と答えるなど。②(ある集団で)その共通の目的・主張を端的に言い表す特定のことば。標語。モットー。「クリーンな政治を―にする」 **アイコノクラズム** 偶像破壊。 **あいごま【△間駒・合駒】**[名](将棋で)飛車・角行・香車で王手をかけられたとき、その利き筋の途中に駒を打って防ぐこと。また、その駒。間遮[あいしゃ]い。間[あい]。 **アイコン** 【算】コンピューターの操作手順を図形にして画面上に表したもの。マウスなどを用いてそれを選択すると、相応するコマンドが実行される。キーボードからのコマンド入力に比べ、感覚的に理解しやすい。 **アイコンタクト** 自分の意思を伝えるために、相手の目を見たり、視線を合わせたりすること。 **あいさい【愛妻】**[名]①愛している妻。「一弁当」②妻を愛し、大切にすること。「―家」 **あいさつ【挨拶】**[名・自スル]①出会い・別れなどの際に、互いに交わす儀礼のことばや動作。「――を交わす」②時節・出来事の節目ごとに、それまでにかかわった人に対して敬意・感謝の意などを表すことばや行い。「盆暮れの―を欠かさない」「お礼の―に伺う」③公的な場で、その代表者などが参加者に対して述べる儀礼上必要な謝意や祝いなどのことば。「一言御―申し上げます」「来賓の―」④返答や対応。「何の―もない」⑤(「御ーだ」の形で)相手の失礼なことばや態度を皮肉を込めて反語的にいう語。「それはまた御――だね」⑥【文】俳諧用語。挨拶の意を込めて発句を詠むこと。また、前句に対し儀礼・親愛の気持ちをもって句を付けること。▽もと禅宗用語。悟りの深さを知る禅問答の意。 **1付[つ]け**[文]客の挨拶の発句に、亭主が挨拶を返す心で脇句を付けること。 **あいし【哀史】**[名](文章)悲しい出来事を記した物語。「女エー」 **あいし【哀詩】**[名](文章)悲しいことを歌った詩。 **あいじ【愛児】**[名]親がかわいがり、大切に育てている子。いとしご。「―を亡くした母の悲しみ」 **アイシー【IC】** ①【電】集積回路。一つの基板の上に各種の素子と配線を一貫して組み込んだもので、それ自体が一つの部品となっている。その主流である半導体集積回路はシリコン単結晶を基板に、それに写真技術を用いて回路を焼き付け、各種の素子を組み込んで作られる。大きさは数㍉四方。▽integrated circuit の略。②高速道路のインターチェンジ。▽interchange の略。 **ーカード** 集積回路を内蔵したカード。従来の磁気カードに比べ、記憶容量が極端に大きい。演算機能やデータ保存機能に加え、情報を検索しやすい。 **アイシービーエム【ICBM】**【軍】大陸間弾道弾。核弾頭を装備した射程距離約八〇〇〇㌔以上の地対地弾道ミサイル。▽intercontinental ballistic missile の略。 **アイシーユー【ICU】**【医】集中治療室。▽intensive care unit の略。 **アイシェード** 光線を避けるために、額の上で固定して用いる目庇[まびさし]。 **あいしゃ【愛車】**[名]大切にしている自分の車。 **あいじゃく【愛着】**[名・自スル]②【仏】欲にとらわれて、思いきれないこと。愛執。②→あいちゃく **アイシャドー** 【容】目元に陰影をつけ、引き立たせるために、まぶた・目じりに塗る化粧品。 **あいしゅう【哀愁】**[名]物悲しさ。「―を帯びた歌声」 <5> **あいしゅう【愛執】**【仏】「愛着[あいじゃく]」①に同じ。 **あいしょ【愛書】**[名,]書物を好むこと。「―家」 **あいしょう【相性・合性】**[名]①人間どうし、特に男女間の性格などの適合具合。「―がいい」▽中国の陰陽五行説に基づき、生年月日の組み合わせなどから男女の縁の良否を占う際に用いた語。②人とある物事との、また物事相互の適合具合。「この機械は―が悪い」 **あいしょう【哀傷】**[名・他スル](文章)人の死を悲しみ、心をいためること。哀悼。 **1歌**[文]人の死を悲しんで詠んだ歌。特に、「古今和歌集」以降の勅撰[ちょくせん]和歌集における部立ての一つ。 **あいしょう【愛×妾】**[名](文章)気に入りのめかけ。 **あいしょう【愛称】**[名]本名とは別に、親しみの気持ちを込めて呼ぶ名前。「正[ただ]」を「ターちゃん」、新幹線を「ひかり」「こだま」という類。 **あいしょう【愛唱】**[名:他](好きな歌を)好んで歌うこと。「―歌」②【愛×誦】詩歌・文章を好んで口ずさみ、節をつけて吟ずること。愛吟。「ゲーテの詩を―する」 **あいじょう【哀情】**[名](文章)物悲しく思う気持ち。 **あいじょう【愛情】**[名]親子・夫婦・恋人などが、相手をいとおしみ、大切に思う気持ち。情愛。愛。「深い―」 **あいじょう【愛嬢】**[名](文章)親がかわいがり、大切にしている娘。まなむすめ。 **あいじるし【合印・合標】**[名]①戦場で味方であることを示すために、武具・衣服などに付けた一定の目印。②布の縫い合わせなどを正しく行うために、対応する継ぎ目の部分のそれぞれに付ける目印。 **あいじん【愛人】**[名]①恋愛をしている相手。恋人。▽やや古い用法。②情人。▽「情婦」「情夫」に代わる語で、ふつう、「恋人」と区別して用いる。③(造語)人を愛すること。「敬天―」 **アイシング** ①洋菓子の表面を飾る砂糖ごろも。ホイップクリーム・メレンゲなど。②固体の表面に氷の被覆ができること。着氷。③火傷や激しい運動の際に、患部または疲労した身体部位を氷で冷やすこと。④【競】(アイスホッケーで)自陣から打ったパスまたはシュートが相手のゴールラインを越えてしまうこと。アイシングザパック。 **あいす【愛す】**[他五](文章)→あいする **アイス** ①氷。②(造語)氷の入った。凍らせた。冷たい。③「アイスキャンデー」「アイスクリーム」などの略。④【俗】高利貸し。▽「氷菓子」と同音であることから。明治時代に多く用いられた。 **ーアリーナ** 氷上競技用の屋内リンク。▽「アリーナ」は周囲に観客席のある競技場の意。 **ーキャンデー** 棒状に作った氷菓子。キャンデー。▽和製英語。ice candy **クリーム** 牛乳・卵の黄身に、砂糖・香料を混ぜ合わせて作った氷菓子。 **ーコーヒー** 氷を入れて冷やしたコーヒー。 **ーショー** アイススケートによるダンスなどのショー。氷上ショー。 **ースケート** スケートで氷上を滑ること。また、その競技。 **ーダンス** 【競】フィギュアスケート競技の一種目。男女一組が、伴奏曲に合わせて、ダンスステップを主体に滑るもの。 **ーティー** 氷を入れて冷やした紅茶。 **ートング** 砕いた氷をつまむ器具。氷ばさみ。トング。 **ーハンマー** 登攀[とうはん]用具の一つ。かなづち状の打撃面と、その反対側にピッケルと同様のピックを有し、ハーケンの打ち込みなどに用いられる。 **ーピック** 氷割り用のきり。 **ーペール** 卓上用の氷入れ。水割り用の砕氷を入れたりするのに用いる。 **ーホッケー** 【競】スケート靴を履いてする氷上ホッケー。一チーム六人で、二チームが先の曲がったスティックで、パックを相手ゴールに入れて得点を競う。 **アイスハーケン** 登攀[とうはん]用具の一つ。氷や硬雪にねじ込んだり、たたき込んだりして取り付ける金属製の釘。スクリュー型・平型などの種類がある。 **アイスバーン** 山の斜面やスキー場などで、雪の表面が固まって氷のようになった状態・所。▽「バーン」は道の意。 **アイスバイン** 【料】ドイツ料理の一つ。塩漬けにした豚の足をゆでたもの。 **アイスフォール** (登山で)氷河が滝のように急傾斜になっている所。氷爆[ひょうばく]。 **アイスボックス** 氷を用いて冷蔵する容器。持ち運びに便利なものもある。 **あいすまない【相済まない】**[形]①そのままにしておけない。「それでは―」②申し訳ない。「―ことをした」▽「すまない」の改まった言い方。「あいすまぬ」ともいう。 **アイスランド** 大西洋北部にある共和国。一九四四年デンマークより独立。首都レイキャビク。 **あいする【愛する】**[他サ変]①かわいいと思って愛情をそそぐ。かわいがる。「子供を―」②異性に愛情をもつ。慕わしく思い、恋う。「―人」③価値を認め、好ましく思ってそれに没頭する。「孤独を―」④大切に思う。大事にする。「私の「絵」▽「愛す」ともいう。图愛す[サ変] **あいせき【相席・合席】**[名・自ル](飲食店などで)見知らぬ客と同じ席に着くこと。「―で食事する」 **あいせき【哀惜】**[名・他スル](文章)人の死を悲しみ惜しむこと。「―の念にたえない」「―の情」 **あいせき【愛惜】**[名・他スル](文章)物などを愛し大切にすること。「―の品」 **あいせつ【哀切】**[名・ナ](文章)非常に哀れで物悲しいこと。「―きわまりない話」 **あいせん【相先】**[名]互い先[たがいせん]。 **アイゼン**[名]雪・氷の滑り止めとして登山靴の底に付ける金具。鉄かんじき。 ▽Steigeisenの略。 **アイゼンハワー** (一八九〇~一九六九)アメリカ合衆国の第三十四代の大統領(在任六三~六一)。国内的には大企業を優先し、対外的には朝鮮戦争の早期終結に努める。反共強硬政策を基本路線としたが、のちには東西の緊張緩和にも努力した。 **あいぜんみょうおう【愛染明王】**[名]真言密教で、愛欲浄化の仏。また、武運の神ともされた。全身赤色で、三つ目、六本の腕をもち、顔は怒りの相を表す。 **あいそ【哀訴】**[名・自他スル](文章)嘆き訴えること。哀願。 <6> **あいそ【愛想】**[名]①人によい感じを与える応対の仕方や顔つき。「―のいい人」②人に対する親しみの気持ち。人に対するもてなし・心付けなど。「何のお―もありませんで…」④(「―を言う」の形で)世辞を言うこと。⑤(多く、「おー」の形で)(飲食店などで)勘定。また、その勘定書。▽本来、店側でいう語。客の側からも「お―にしてもらう」のように用いる。①~④「あいそう」ともいう。 **1尽[づ]かし** あきれはてて、相手を見限ること。また、それを示すことば・態度。「――をする」「―を言う」 **1笑[わら]い** (多く、「お―」の形で)人の機嫌をとるための笑い。お世辞笑い。 **=が尽[つ]きる** あきれはてて、すっかりいやになる。 **=もこそも尽[つ]き果[は]てる** 「愛想が尽きる」の強調表現。▽「こそ」は口調を整え強調するために加えた語。 **=を尽[つ]かす** あきれはて、いやになってとりあわない。 **あいそう【愛想】** ♪あいそ(愛想) **あいぞう【愛憎】**[名](文章)(人に対する)好ききらい。愛することと憎むこと。「―の念がはげしい」 **あいぞう【愛蔵】**[名・他スル]所有物を大切にして、しまっておくこと。「―の品」「―書」 **あいそく【愛息】**[名](文章)親がかわいがり、大切にしている息子。 **アイソスタシー** 【地】地殻均衡。地殻は山脈などの高い場所では厚く、逆に海溝などの低い場所では薄いが、この地表の凹凸にかかわらず、地下の、ある深さでは圧力が一定に保持されているとする考え方。 **アイソトープ** 【化】同位体。原子番号が同じで、質量数の異なる核種。イソトープ。 **あいだ【間】**[名]①二つの時間やものに挟まれた、あるいは二つの時間やものを結ぶ中間の部分。また、その中のある箇所。「山と海の―に町がある」「人の」をすり抜ける」②空間、また時間の間隔。「―をおいて歌う」「家と家のーが狭い」「前の人との―を空ける」③ある限られた一続きの時間。期間。「夏休みの―」「出発までの―」「長い――のごぶさた」④相異なるものの中間。「――に入って話をまとめる」「二人の意見のをとる」⑤(主に人間関係で)ある限られた範囲。「専門家の―で評判になる」⑥人間関係。間柄。「嫁と姑の―がうまくいかない」「恋仲の二人の―を裂く」⑦(古語)(形式)(接続助詞的に)原因・理由を表す。・・・ので。「昼は人目のしげう候―、夜にまぎれて参って候」(平家)▽中世以後の用法。 **あいたい【相対】**[名]①第三者を交えず、二人が直接に向かい合って、事を行うこと。「―で話し合う」②(古語)直接的に合意すること。「是非なく男と―にて乳母。に出[い]でける」(西鶴) **I〝尽[ず]く** 相対で事を決めること。 **あいたい‐する【相対する】**[自サ変]①互いに向かい合う。「―二辺」②対立する。「――意見」图相対す[サ変] **あいだがら【間柄】**[名](親類・友人・師弟など)人と人との関係。「叔父、甥の―」 **あいだぐい【間食い】**(口頭)食事と食事との間に、菓子などを食べること。間食[かんしょく]。 **あいたしゅぎ【愛他主義】**【倫】利他主義。 **あいち【愛知】** 中部地方西南部の県。県庁所在地は名古屋市。 **あいつぐ【相次ぐ・相継ぐ】**[自五]あとからあとから続く。引き続いて起こる。「事件が―」「―朗報」 **あいづち【相×槌】**[名]①(鍛冶で)師匠の打つ槌に合わせて弟子が槌を打つこと。相の槌。向かい槌。向こう槌。②相手の話に調子を合わせること。 **=を打[う]つ** 相手の話に調子を合わせてうなずいたり、受け答えをしたりする。 **あいづやいち【会津八一】**(一八八一~一九五六)歌人・書家・美術史家。号は秋艸道人[しゅうそうどうじん]・渾斎[こんさい]。早稲田大学教授。歌集「鹿鳴集」など。 **あいて【相手】**[名]①自分と一緒に物事をする人。仲間。相棒。また、働きかけの対象となる人。「遊び」「結婚のー」②自分と対抗して争う人。「試合の―」一方[ひとかた]④①相手にあたる人。先方。②【法】(法律行為の)当事者の一方に対する他方。原告に対する被告など。▽the other party **ㄧ次第** 相手や相手の出方によって対応すること。「―で態度が決まる」 **ー取る**[他五](訴訟などの)相手として争う。「国を―」 **I役** ⑨(映画・演劇などで)主演俳優の相手となる役者。 **あいちゃく【愛着】**[名・自スル]心をひかれて、思いきれないこと。あいじゃく。「―をおぼえる」「―が強い」▽もと、仏教語。「執着」の方がこだわる気持ちが強い。 **あいちょう【哀調】**[名]物悲しい調子。「――を帯びた歌声」 **あいちょう【愛重】**[名・他スル](文章)愛して大切にすること。 **あいちょう【愛鳥】**[名]①人がかわいがって飼っている鳥。②(野生の)鳥を愛護すること。 **1週間** 野鳥を愛護する週間。毎年五月十日から一週間行われる。バードウイーク。 **あいつ【彼奴】**[代][人称]②自分および相手から離れたところにいる人を軽蔑・憎しみ、あるいは内輪の親しみの気持ちを込めて指す。「―を逃がすな」「あそこにいる―が女房です」①既に述べられた人について、軽蔑・憎しみを込めて、または、内輪の親しみの気持ちを込めて指す。「―のことなら、もう言うな」「――は人なつっこかったなあ」②[指示]自分および相手から離れたところにある物をぞんざいに指す。互いにわかっているものとしていう。「右から二つめの―を取っておいで」▽「あやつ」の転。 **アイデア** ①着想。思いつき。「すてきな―だ」②観念。イデア。▽「アイディア」ともいう。 **ーマン** 思いつきに優れた人。▽和製英語。idea man **アイデアリスト** ①理想家。理想主義者。②観念論者。▽「アイディアリスト」ともいう。 **アイティー【IT】** 情報技術。「―企業」▽information technologyの略。 **アイディーカード【IDカード】** 身分証明書。▽identity card または identification card の略。 **あいでし【相弟子】**[名]同じ師について、学芸を共に学ぶ弟子。同門。 **アイテム** ①項目。品目。②ひとそろいのうちの単位品目。単品。特に、服飾では服の種目をいう。 **アイデンティティー** [心]自己同一性。自分が自分であることのあり方。また、その根拠。「―を確立する」 **あいとう【哀悼】**[名・他スル](文章)人の死を悲しみ、悼むこと。「―の意を表す」 **あいどく【愛読】**[名・他スル](特定の書物などを)好んで読むこと。「―書」「―者」 <7> **あいとにんしきとのしゅっぱつ【愛と認識との出発】** 倉田百三[くらたひゃくぞう]の評論集。一九二一(大正十)年刊。さまざまな愛と人生をめぐる若き日の思索。 **アイドマのほうそく【アイドマの法則】**【広】広告の心理的効果は、まず注目し、興味や欲望を起こし、記憶し、そして買うという行動の順に現れるとする考え方。アイドカの法則。▽「アイドマ」は、attention(注目)、interest(興味)、desire (欲望)、memory(記憶)、action (行動)の頭文字から。AIDMA formula **アイドリング** 【機】機械・エンジンなどに負荷をかけないように低速で回転させること。 **アイドル** 崇拝の対象となる人。また、その物。あこがれの的。「若者の―」「―歌手」 **アイドル コスト** 【経】企業経営で、利用できる労働力・設備を活用しないことで生ずる損失。 **あいなかば‐する【相半ばする】**[自サ変](文章)(対立する二つのものの量・程度が)互いに同じくらいである。五分五分だ。「功罪―」图あひなかばーす[サ変] **あいなし**[ク](古語)①(対象について) 理屈に合わない。筋違いだ。「それにまかせて後の世[おや]にゆづらむもいと―」(源氏)②面白みがない。つまらない。「はづかしと思ひたるもいと―」(枕) ③(「あいなく」の形で)わけもなく。むやみに。「問はまほしくおぼせどあいなくまばゆくて」(枕) **あいなめ【×鮎魚女・×鮎。並】** アイナメ科の海水魚。全長約三〇㌢で、黄褐色または緑褐色。体側に五本の側線がある。食用。アブラメ。アブラコ。 **あいな‐る【相成る】**[自五](文章)「成る」の改まった言い方。「いかが相成りましょうや」「―べくは」 **あいにく【生憎】**[ナ・副]都合の悪い状態にあるさま。折あしく。「一旅行中で出席できない」「――の雨」「お――さま」▽「あやにく」の転。 **あいはん‐する【相反する】**[自サ変]二つの物事が互いに対立する。互いに反対の関係にある。「両者の主張は―」图あひはん‐す〔サ変] **あいのけっしょう【愛の結晶】**[連語]愛し合う男女の間に生まれた子。 **あいのこ【合の子・“間の子】**[名]①人種の異なる両親の間にできた子。混血児。②種類の異なる生物の間に生まれた子。雑種。③(口頭)種類や性質の異なる物が組み合わされて作られたもの。「―弁当」 **あいのて【合の手・“間の手】**[名]②【芸】(邦楽で)唄[うた]と唄の間に入る楽器だけの演奏。それが長い場合、長唄では合方[あいかた]、地唄・箏曲[そうきょく]までは手事[てごと]などという。②歌や踊りに合わせて入れる手拍子やかけ声。 (話や動作を円滑にするために差し挟むことばやかけ声。「―を入れる」 **あいのむち【愛の×鞭】**[連語]愛するゆえに与える罰・叱責[しっせき]。 **あいのやま【間の山・相の山】**[地名]①三重県伊勢市の地名。内宮[ないくう]と外宮の間の街道沿いにあり、近世芝居小屋・妓楼[ぎろう]が軒を並べた。古市[ふるいち]。②【芸】「間の山節」の略。 **1節**【芸】門付[かどづけ]芸人が胡弓などにを弾いて歌った哀調の濃い歌。もと、間の山のお玉・お杉という女性が歌った俗謡という。歌舞伎の下座[げざ]音楽にもとり入れられている。伊勢節。 **あいのり【相乗り】**[名]①一つの乗り物に一緒に乗ること。「タクシーの―」②共同で事業を行うこと。「――番組」 **あいば【愛馬】**[名]①かわいがっている馬。②馬をかわいがること。「―精神」 **あいはん【合判】**[名]①合印[あいじるし]。②二人以上の者が連帯して押す印。 **あいばん【合判・〝間判・相判】**[版]①紙の大きさの一つ。縦約二一㌢、横約一五㌢で、ほぼA5判の大きさ。②【美】浮世絵版画で、縦一尺一寸(約三三㌢)、横七寸五分(約二三㌢)の大きさのもの。 **アイバンク** 《医》角膜移植の適応患者に、円滑に角膜が提供できるようにするための機関。角膜銀行。 **アイヌ**[名]北海道・サハリン(樺太)に住む先住民族。かつては東北地方などにも居住し、狩猟・漁労を主とする生活を営んでいた。近世以降、植民・同化政策により、人口は激減。▽アイヌ語で、人の意。→ウタリ。 **一語** アイヌ人の言語。どの語族に属するか明らかでなく、日本語との親族関係や影響関係が問題になる。現在、話し手が少なく、衰退しつつある。 **アイバンホー** イギリスの作家スコットの歴史小説。一八一九年刊。中世イギリスのサクソン人とノルマン人との対立を背景に、青年騎士アイバンホーが活躍。 **アイビー** ①ウコギ科の常緑低木。つる性の茎をもち壁などを伝う。ヨーロッパ・北アフリカ・西アジアに分布。観葉植物。セイヨウキヅタ。②ツタ類の総称。 **ーリーグ** アメリカ北東部の有名私立大学の総称。エール・ハーバード・プリンストン・コロンビア・ペンシルベニア・コーネル・ダートマス・ブラウンの八大学を指す。また、それらが加盟する競技連盟。 **ールック**[服]アイビーリーグの男子学生の典型的な服装。なで肩・長めの背広で三つボタン、全体にほっそりしているのが特徴。アイビースタイル。▽Ivy League lookから。 **あいびき【合(い)×挽(き)】**[名]牛肉と豚肉を混ぜて細かくひくこと。また、ひいたもの。 **あいびき【×逢(い)引(き)・×横×曳(き)】**[名]愛し合っている男女が人目を忍んで会うこと。忍び会い。密会。 **あいびき。【あひゞき】** 二葉亭四迷の翻訳小説。一八八八(明治二十一)年発表。原作はツルゲーネフ「猟人日記」の一節。わが国最初の西洋文学の逐語訳で、明治文学に大きな影響を与えた。 **あいびょう【愛猫】**[名](文章)①かわいがっている猫。②猫をかわいがること。「――家」 **あいふ【合符】**[名]駅などで手荷物を引き受けたときに渡す預り証。 **あいぶ【愛撫】**[名・他スル]いとしんで、なでさすること。また、なでさするように、かわいがること。深く愛すること。 **アイフォーメーション** 【競】アメリカンフットボールの攻撃陣形の一つ。センターの後方にバックス四人が縦一列のI字形に並ぶ。ボールを持って前進するラン攻撃に有効とされる。→ティーフォーメーション・ショットガンフォーメーション **あいふく【《間服・合服】**[名]春・秋に着る洋服。間着[あいぎ]。 **あいふだ【合札】**[名]①金品を預かった証拠として渡す札。②割り符。 **アイブロー** ①まゆ。まゆ毛。 **ーペンシル** 【容】鉛筆状のまゆ墨。 <8> **あいべつ【哀別】**[名・自ㄡ2]別れを悲しむこと。また、悲しい別れ。 **あいべつりく【愛別離苦】**【仏】八苦の一つ。親・兄弟・妻子など、愛する者と別れる苦しみ。↔怨憎会苦[おんぞうえく] **あいべや【相部屋】**[名](旅館などで)知らない者どうしが同じ部屋に泊まること。「―になる」 **あいぼ【愛慕】**[名:他スル](文章)愛し慕うこと。「―の情」 **あいぼう【相棒】**(口頭)①仕事などを一緒にする相手。パートナー。②かご・もっこを一緒にかつぐ相手。 **あいぼし【相星】**[名]勝敗の数が相手と同じである状態。▽相撲の星勘定から出た語。 **アイボリー** ①象牙。②象牙色。③象牙色の厚手の板紙。 **ーホワイト** 象牙のような白色。乳白色。 **あいま【合間】**[名]①継続している事柄の間の短い時間。暇。「勉強の―」「時間の―」②物と物との間。すきま。「―に挟む」 **あいまい【曖昧】**[ナ]①態度や内容がはっきりしないさま。あやふや。「―な返事」②いかがわしいさま。 **一語法**【表】叙述法に関する修辞の一つ。意味が曖昧になるよう意図的に広義・多義の表現をとる技法。「彼女はあなたのように美人でない」などと言ってからかう類。▽両義表現もその一つ。amphibology の訳語にも。 **模糊[もこ]** 話の筋や事の成り行きが、ぼんやりしていてはっきりしないさま。 **1屋、** 表向きは料理店・宿屋に見せかけて、売春婦を置いている、いかがわしい店。曖昧宿。 **あいまって【相×俟って】**[連語](二つ以上の物が)互いに作用し合って。「両々ー」「運と力が―」 **あいみたがい【相身互い】**[名,]同じ境遇の人が、互いに同情し、助け合うこと。「武士は―」 **アイモ** 三十五ミリの携帯用映画カメラ。▽商標名。 **あいもかわらぬ【相も変(わ)らぬ】**[連語](連体詞的に)以前と変わらない。「―不景気」 **あいもち【相持ち】**[名]①(一つの物を)代わり合って持つこと。一緒に持つこと。②費用などを等分に負担すること。割勘。「タクシー代は―にする」 **あいやき【藍焼(き)】**【版】青焼き。 **あいやく【相役】**[名]自分と同じ役職にある人。同役。 **あいやど【相宿】**[名]同じ宿屋に泊まること。また同室となること。同宿。「―を希望する」 **アイユーブちょう【アイユーブ朝】**【歴】サラディンがエジプトを中心に建設した、スンニ派のイスラム王朝(一一六九~一二五〇)。首都カイロ。▽Ayyubid dynasty **あいよう【愛用】**[名・他スル](特定の品物を)好んでいつも使用すること。使いつけ。「―の小机」 **あいよく【愛欲・愛×慾】**[名]㉠異性に対する性的な欲望。「――におぼれる」▽罪悪の意を含めて使う場合が多い。②【仏】現実の世界に対する強い愛着。 **あいよつ【相四つ】**【競】(相撲で)得意の差し手が同じで、互いに右四つまたは左四つであること。↔喧嘩[けんか]四つ **アイライナー** 【容】アイラインを描くための液状もしくは鉛筆状の化粧品。 **アイライン** 【容】目元を引き立てるためにまつ毛の生え際に描く線。目張り。 **あいらく【哀楽】**[名](文章)悲しみと楽しみ。「喜怒―」 **あいらしい【愛らしい】**[形]かわいらしい。「ーしぐさ」图ーさ[名]形動ーげ[ナ]図愛らし[シク] **アイラッシュカーラー** 【容】化粧用具の一つ。女性が目を美しく見せるため、まつ毛に上向きの曲線をつけるもの。ビューラー。 **アイリス** ①アヤメ属の植物の総称。特に、ジャーマンアイリスなどヨーロッパ原産の栽培種を指す。▽ギリシア神話のイリス(虹[にじ]の女神)の名から。②虹彩[こうさい]。 **アイリスアウト** 【映】画面を周囲から中心部へ向かって次第に消していく手法。→アイリスイン **アイリスイン** 【映】画面の中心から周囲へと次第に全体を見せていく手法。→アイリスアウト **アイリッシュハープ** アイルランドのハープ。現在では、手動式レバーで半音を得る小形のハープを指す。 **アイルシート** (劇場・列車・旅客機などで)通路側の席。◆ウインドーシート **アイルランド** ヨーロッパ北西部、アイルランド島にある国。北東部を除いて、一九四九年イギリスから独立。旧称エール。首都ダブリン。▽「愛蘭」とも書いた。 **あいれん【哀×憐】**[名](文章)哀れみの気持ち。「―の情」 **あいれん【愛×憐】**[名](文章)いとおしむこと。かわいがること。 **あいろ【文色】**[名](文章)ものの色・形・姿。区別。 **あいろ【×隘路】**[名](文章)①狭く険しく、通行困難な道。②困難。障害。じゃま。「―を打開する」 **アイロニー** ①皮肉。あてこすり。②【表】ことばを表面上の意味と逆の意味で用いること。「ひどい」という意味で「えらい」という類。反語。▽「イロニー」ともいう。 **アイロン** ①熱・蒸気によって衣類のしわを伸ばしたり、折り目を付けたりする道具。「―をかける」②【容】毛髪にウエーブを付けたりする、こて。 **あいわ【哀話】**[名](文章)かわいそうな話。哀れな話。悲話。 **アインシュタイン** (一八七九~一九五五)ユダヤ系ドイツ人の理論物理学者。一九〇五年特殊相対性理論、一六年一般相対性理論を完成。二一年ノーベル物理学賞を受賞。三三年ナチスに追放され渡米。核兵器廃絶と戦争廃止の平和運動に貢献した。 **アインスタイニウム** 【化】アクチノイド元素の一つ。元素記号Es 原子番号99の超ウラン元素。プルトニウムの核分裂生成物から発見。 **あう**【会う】H[自五]【×逢う】人と人が顔を合わせる。面会する。出くわす。「街角で知人に―」「一同が会場で―」②【遭う・“遇う】ある好ましくない物事に偶然にぶつかる。遭遇する。「あらしに―」「交通事故に―」③【遭う・“遇う】他からある好ましくない行為を受ける。「相手の猛反対に―」「巻き返しに―」「ひどい目に―」图あ-ふ[四] [自四](古語)①契りを結ぶ。夫婦になる。「つひに本意のごとくあひにけり」(伊勢)②向かう。対する。「坊主にあひて御坊をばてら法師とこそ申しつれど」(徒然)③対戦する。「いとこはもいとこどちいざあはな我は」(書紀) **=は別れの始め** 出会いがあればいつか必ず別れの時がくる。人生の無常をいうことば。 <9> **あーう**【合う】[自五]①二つ以上のものが一つになる。別々であったものがくっついて一つになる。「まぶたが―」「視線が―」②二つ以上のものが一致する。食い違いがなくなる。「寸法が―」「意見が―」「そりが合わない」③ちょうどよい状態である。調和する。「好みに―」「当地の気候に―植物」「足に合った靴」④正しい状態である。基準に一致する。「道理に合っている」「答えが―」「合計が―」「リズムにー」⑤釣り合いが取れる。引き合う。「割に合わない仕事」⑥(補助)(動詞連用形に付いて)互いに・・・する。「殴りー」「信じ―」「慰め―」「抱き―」「溶けー」 **アウェーゲーム** 【競】(サッカーなどで)相手チームの本拠地で行う試合。⇔ホームゲーム **アウグスティヌス** (三五四~四三〇)初期キリスト教の代表的教父。哲学者。新プラトン哲学と使徒パウロの影響の下、キリスト教神学を集大成し、正統教義を確立した。 **アウグスブルク** ドイツ南部、バイエルン州の商工業都市。一五五五年ドイツのカトリックとプロテスタントのルター派との間で宗教和議が結ばれた。 **アウシュビッツ** ポーランド南部の工業都市オシフィエンチムのドイツ名。第二次世界大戦中、ナチスドイツが強制収容所を建設し、捕虜やユダヤ人など四百万人以上が虐殺された。 **アウステルリッツ** チェコ共和国の南東部にある町スラフコフのドイツ名。一八〇五年、ナポレオン率いるフランス軍が、オーストリアとロシアの連合軍を破った古戦場。 **アウストラロピテクス** 【考】化石人類の一つ。三百五十万年から百万年前くらいに主としてアフリカに生息し、直立歩行した。オーストラロピテクス。▽南の猿の意。 **アウター** ①【服】「アウターウエア」の略。②外側。▽インナー **アウターウエア** 【服】外衣。下着に対して、外側に着る衣服をいう。アウトウエア。アウター。→インナーウエア **アウタルキー** 【経】経済が他国に依存せず、すべて自給自足で賄える状態にあること。 **アウト** (造語)①外部。外側。↔イン。②【競】(テニスなどで)打球が規定線外に出ること。↔イン。③【競】(野球で)打者・走者が交代によらずその資格を失うこと。⇔セーフ。④【競】(ゴルフで)十八ホールの前半九ホール。↔イン。⑤【俗】だめになること。 **ーウエア**[服]アウターウエア。▽和製英語。out wear **ーコース**[競]①(陸上競技などで)トラックの外側の走路。▷outer course から。②(野球で)ホームベースの打者に遠い側を通る投手の球筋。▽⊙②→インコース。和製英語。out course **ーコーナー**[競](野球で)外角。アウトサイド。◆インコーナー。▽和製英語。out corner **ーフォーカス**【映・放】意識的に焦点をぼかして撮影する技法。▽和製英語。out focus **ーボクシング**[競]相手の攻撃をフットワークでかわしながら、一定の距離を保って攻める戦法。▽和製英語。out boxing **アウトオブデート** [ナ]時代遅れであるさま。→アップツーデート **アウトサイダー** ①局外者。部外者。▽社会からのはみ出し者・無頼の徒・反骨の人の意で使われる。②【社】社会の既成秩序を意識的に拒否することで、独自の思想や行動を生みだす可能性のある人。③【経】カルテル・トラスト・価格協定などに加盟していない同業者。▽インサイダー **アウトサイド** ①外側。②【競】(野球で)外角。アウトコーナー。▽@↔インサイド **アウトドア** 屋外。野外。↔インドア。「―スポーツ」 **ーライフ** 自然の中で余暇を楽しむ生活。 **アウトバーン** ドイツ国有の高速自動車専用道路。一九三二年に最初の路線が完成した。 **アウトプット** [名・他スル][機・算]出力。◆インプット **アウトライトとりひき【アウトライト取引】**【経】外国為替取引の一つ。外貨の過不足を調整するために、売り買いをそれぞれ独立した形で行うもの。▽outright transaction **アウトライン** ①輪郭。②あらまし。大略。大要。「事件の―」③【表】言語作品の主な内容の展開を一つの流れとして簡潔に記したもの。梗概。「――をまとめる」 **ーステッチ** (服】刺繡[ししゅう]で、輪郭などを表すための線状の刺し方。 **アウトレット** 在庫品を大量に仕入れて安く販売する店。また、メーカーが在庫品を処分するための直営店。「―モール」 **アウトロー** 世間の決まりに従わない者。無法者。 **アウフヘーベン** [名・他×ル]【哲】矛盾する二概念を、より高次な段階で統一すること。止揚。揚棄。 **アウランゼーブ** (一六一八~一七〇七)インドのムガル帝国第六代皇帝(在位五八~)。厳格なイスラム教スンニ派教徒で、ムガル朝最大の帝国を実現したが、反乱・外征による出費などで、その衰退を招いた。オーランゼーフ。 **あうん【×阿吽・×阿×伝】**[名]①すべての物事の始まりと終わり。②寺院の門などに置かれる一対の仁王像や狛犬[こまいぬ]の顔相。一つが口を開け、もう一つが口を閉じている。③(文章)吐く息と吸う息。息の出入り。▽梵語[ぼんご]の音写。「阿」は口を開けて出す音で梵語の字母の最初の字、「吽」は口を閉じて出す音で最後の字であったことから。 **ーの呼吸** 共同のまたは連係の動作がスムーズなこと。息がぴったり合うこと。また、相撲の仕切りで立ち上がろうとする両力士の気持ち。「―が合う」 **あえか**[ナリ](古語)(容姿・言動などが美しさを含みつつ)弱々しく、はかなげだ。「怪しく、世の人に似ず、―に見え給ひしも」(源氏)▽「――な色合い」などと現代語として詩的に用いることもある。 **あえぐ【×喘ぐ】**[自五]①苦しそうに呼吸する。「あえぎながら答える」「高熱に―」②(生活や経営などがうまくいくせずに)苦しむ。「不況に―」 **あえず【敢えず】**[連語](動詞連用形に付いて、連用修飾に働く)…しきれないで。・・・できないで。「取るものも取り―駆けつける」「涙せき―」▽文語下二段動詞「敢ふ」の未然形に否定の助動詞「ず」の付いたものの固定。 **あえて【敢えて】**[副]①思いきって。強いて。「―難問に挑戦する」②(下に打消の語を伴って)進んでは。必ずしも。特に。「――買い換える必要はない」 <10> **あえない【敢(え)無い】**[形](文章)あっけなく、もろい。「――最期を遂げる」▽「死ぬ」「失敗する」などの、悪い結果になることにいう。連体形「あえない」、連用形「あえなく」で用いられる。图あへなし [ク] **あえなくなる【敢(え)無くなる】**[連語](文章)はかなくなる。亡くなる。▽「死ぬ」の間接表現。 **あえばこうそん【饗庭篁村】**(一八五五~一九二二)小説家・劇評家。本名は与三郎[よさぶろう]。号は竹の屋主人。代表作「当世商人気質[とうせいあきんどかたぎ]」など。 **あえもの【和(え)物・×壅(え)物】**【料】魚・貝・野菜などを、酢・みそ・ごまなどと混ぜ合わせた料理。 **あえる【和える・×奮える】**[他下一]【料】魚・貝・野菜などに、酢・みそ・ごまなどを混ぜ合わせる。図あふ〔下二〕 **あえん【亜鉛】**【化】金属元素の一つ。元素記号Zn 原子番号30 原子量65.39 青みがかった銀白色で、もろい。トタン板・洋銀・真鍮[しんちゅう]などの合金の材料。▽zinc **華[か]** 酸化亜鉛。亜鉛の燃焼で生ずる白色の粉末。顔料・化粧品・医薬品などに用いる。亜鉛白。 **あお【青】**[名]①三原色の一つ。晴れわたった空のような色。「―空」②緑色。藍色[あい色]。また広く、青系統の色。「―葉」「―信号」③灰色、あるいは青みがかった黒い馬の毛色。また、その馬。「―馬」 **は藍より出[い]でて藍より青し** 弟子が、教えを受けた先生より優れた者になるたとえ。出藍[しゅつらん]の誉れ。 **あおあお**[副(ト)・自スル]非常に青いさま。また、一面に青いさま。「―(と)茂る」 **あおあざ【青×痣】**[名]内出血や細胞に増えた黒い色素によって、皮膚にできる青黒い変色部分。 **あおあらし【青嵐】**[名](文章)青葉のころに吹く、やや強いさわやかな風。薫風[くんぷう]のやや強いもの。せいらん。 **あおい【×葵】**[名]①アオイ科の植物の総称。タチアオイ・モミジアオイなど。②②紋所の一つ。フタバアオイを図案化したもの。徳川家の三つ葉葵が有名。「―の御紋」 **あおい【青い】**[形]②青の色をしている。「一目」「―海」②緑色をしている。「ーりんご」③【×蒼い】顔色が青ざめて血の気がない。「――顔」④まだ熟していない。「―実」▽果実などの状態、人の考え方・学問・技術・人生観などにいう。⑤(造語)(語幹「あお」が名詞に付いて)年が若く、未熟である。「青二才」▽軽蔑の意を込める。图ーさーみ[名]図あを‐し [ク] **あおいきといき【青息吐息】**[名]非常に苦しみ困ったときにつくため息。また、それが出るような状態。「売り上げ不振で―だ」 **あおいとり【青い鳥】**□ベルギーの劇作家メーテルリンクの童話劇。六幕。一九○八年初演。チルチル・ミチルの兄妹が幸福の使いの青い鳥を求めて夢の中でさまようが、結局家の中で見つける話。▽原題沒L'Oiseau bleu团 幸福のしるし。身近にありながら気付かずにいる幸福。 **あおいまつり【葵祭】**[名]京都の賀茂神社の祭り。毎年五月十五日に行われ、牛車・山車などの華やかな行列で有名。賀茂祭の通称。北祭。圓▽参列者がフタバアオイの葉を挿頭[かざし]としたことから。 **あおいろしんこく【青色申告】**【経】個人所得税・法人税を申告する制度の一つ。▽青い用紙を使うところから。blue return system **あおうなばら【青海原】**[名](文章)青く広々とした海。大洋。大海。 **あおうま【青馬・“白馬】**[名](古語)灰色系統の毛色の馬。葦毛[あしげ]の馬。「―の節会」▽古代の「青」は、黒から白に至る広い範囲にわたっていたが、青の概念が緑系統のものに限定されると「白」が当てられたり、また、つやのある黒を指すように解釈されたりした。「白馬」の表記は、平安中期以後であり、また、白馬の節会に引かれる馬にだけいうようになる。 **あおうみがめ【青海亀】**[名]ウミガメ科のウミガメ。甲長約一㍍。背甲は楕円[だえん]形で黄褐色。熱帯・亜熱帯海域に分布。正覚坊[しょうがぼう]。 **あおうめ【青梅】**[名]まだ熟さない青い梅の実。圓 **あおえんどう【青×豌豆】**[名]グリンピース。 **あおがい【青貝】**[名]①螺鈿[らでん]の材料に用いる貝の総称。オウムガイやアワビなど貝殻の内面が真珠光沢のある青みを帯びる。②ユキノカサガイ科の笠形態の巻き貝。岩礁にはりついてすむ。③【美】「青貝細工」の略。薄い貝で螺鈿の細工が施されたもの。→螺鈿 **あおがえる【青蛙】**[名]①アマガエル・トノサマガエルなど、緑色のカエルの俗称。②アオガエル科の緑色のカエルの総称。体長約六㌢。指に吸盤があり、樹上などにすむ。モリアオガエルなど。 **あおかび【青×徽】**[名]もち・パン・果実などに生える、コウジカビ科の青緑色のかび。この一種からペニシリンが作られる。 **あおがり【青刈(り)】**【農]肥料・飼料などにするためにイネ科やマメ科の作物を葉の青いうちに刈り取ること。▷soiling **あおき【青木】**[名]①ミズキ科の常緑亜高木。葉は厚く光沢のある緑色で、冬、赤い実がなる。庭木として植えられる。②青々とした木。生木。③常緑樹。ときわぎ。 **あおき【青木】**[姓氏]姓氏の一つ。 **1昆陽[こんよう]**(一六九八~一七六九)江戸中期の儒学者・蘭学[らんがく]者。幕府の書物奉行。甘藷[かんしょ]の栽培・普及を奨励して、甘藷先生と呼ばれた。著書「蕃薯考[ばんしょこう]」など。 **繁[しげる]**(一八八二~一九一一)洋画家。明治の浪漫的風潮を代表する作品を残した。作品「海の幸」「わだつみのいろこの宮」など。 **―木米[もくべい]**(一七六七~一八三三) 江戸後期の陶芸家。煎茶器を主に、優れた作品を残した。書画にも秀でた。 **あおぎ‐みる【仰(ぎ)見る】**[他上一](文章)①顔を上げて、高い所や高い物を見る。「山頂を―」②尊敬の念をもつ。敬う。「師と―」 **あおぎり【青×桐・〈梧桐〉】**[名]アオギリ科の落葉高木。幹は緑色、葉は大きなてのひら形で、小さい薄黄色の花をつける。庭木や街路樹として植えられる。ごとう。 **あおぐ【仰ぐ】**[他五](文章)①上を向いて見上げる。「天を―」②尊敬する。上位の者として敬う。いただく。「師と―」「統帥に―」③命令・教え・援助などを求める。「指揮を―」「寄付を―」④一気に飲む。「毒を―」 **あおぐ【扇ぐ・×煽ぐ】**[他五]扇やうちわなどを振って風を起こす。「うちわでー」 **あおくさ【青草】**[名]青々とした草。園 **あおくさい【青臭い】**[形]②青草のようなにおいがする。②(人の考え方・学問・技術・人柄などが)未熟だ。「―意見」图ーさ[名]図あをくさ‐し [ク] <11> だ。「―意見」图ーさ あをくさ‐し [ク] **あおくなる**図図=因はきく【青くなる】〔連語〕①青色になる。②血の気が引いて、顔が青白くなる。③(比喩的に)ひどく恐れる。「青くなって逃げ出した」 **あおぐろーい**回図【青黒い】〔形〕青みがかって黒い。图ーさ図あをぐろ‐し [ク] **あおこ**図回を【青粉】②青海苔[のり]の粉。②ミクロキスティス属の藍藻[らんそう]またはミクロキスティス属を主体とする淡水産植物プランクトン。大繁殖すると水面に青い粉をまいたように見える。→水の華 **あおさ**囲を【〈石蓴〉】緑藻類アオサ科の海藻の総称。緑色の薄い葉状で、浅海の岩につく。アナアオサ・ボタンアオサ・アミアオサなど。食用。飼料用。チサノリ。 **アオザイ**匣 ao dai〉【服】ベトナム女性用の民族衣装。立て襟で深いスリットの入った中国服風の長い上衣とゆったりしたズボンから成る。 **あおざかな**囲はを【青魚】イワシ・サバ・サンマなど、皮が青い魚の総称。 **あおざむらい**さらひ【青侍】《古語》身分が低く、年も若くてものなれない侍。生侍[なまざむらい]。▽「侍」は身分のある人にそばづかえする者。 **あおざめる**図【青×褪める・×蒼×褪める】〔自下一〕(体の不調や恐れなどで)血の気が引き、顔色が青白くなる。「恐怖で―」図あをざ‐む[下二] **あおじ**図は【青地】青色の下地。「――の織物」 **あおしお**図【青潮】【水】赤潮。 **あおじそ**図は【青紫蘇】シソの変種。茎・葉共に緑色。葉と実は香りが強く食用。② **あおじゃしん**ジは*【青写真】【版』図面や文字などの複写に使う写真の一つ。青地に白く図や字が現れるものと、白地に青く現れるものがある。▽blueprint @将来の計画・構想。「未来都市の―を描く」 **あおじろーい**回囲は*【青白い】〔形〕②青みがかって白い。「月の一光」②【×蒼白い】顔色が青ざめている。「―顔」名ーさあをじろ‐し[ク] **あおじろきインテリ**図"匣回"囲はをじろき【青白きインテリ】行動力が伴わない知識人をあざけっていう語。 **あおしんごう**図はぇ【青信号】鉄道や道路などで、進行可能を意味する緑色または青色の信号。↔赤信号 **あおすじ**図談【青筋】①青色の線。②皮膚の表面に青く透けて見える静脈。=を立てる こめかみに静脈が浮き出るほどに興奮して怒る。かんしゃくを起こす。 **あおせん**囲を【青線】①青色の線。②「青線区域」「青線地帯」の略。売春防止法施行以前に赤線区域の周辺で、飲食店を装って売春を行う店が集まった区域。▽警察の地図に青い線で示されたことから。→赤線 **あおぞら**図を【青空】①青々とした空。澄みきった空。碧空[へきくう]。待[きたい]。「―が広がる」②《造語)屋根のない場所。そこで…を行う意。野外。屋外。「―市場」「―駐車」 **あおた**図はぇ【青田】①稲が青々としている田。圓②稲がまだ実りきらない田。一買[がい]図①稲が実らないうちに、その田の収穫高を予想して先買いすること。②(比喩的に)企業などが、人材獲得のために、学生・生徒の卒業見込みが立たないうちに、採用を決めること。1刈[がり]囲「青田買い」②に同じ。 **あおだいしょう**図囲はを【青大将】ナミヘビ科のわが国では最大級のヘビ。無毒で温和。体長一~二[メートル]で暗緑褐色。人家の近くにすむ。サトメグリ。圓 **あおだけ**囲团情を【青竹】①幹の青い竹。あおたけ。②笛の異名。 **あおだたみ**図はぇ【青畳】②表が青々としている新しい畳。②青々とした海面や田畑の形容。 **あおだち**囲を【青立ち】【農》天候不順などのために、稲が熟さず、青いままの状態であること。また、その稲。▽straighthead **あおっぱな**図团法をっ【青っ×演】♪あおばな **あおでんしゃ**団はを【青電車】路面電車で、その日の終電車の一つ前の電車。▽行先標識の所に青い電灯をつけるところから。→赤電車 **あおてんじょう**囝ぇ【青天井】②青空。▽青い空を天井に見立てていう。②【経】(取引で)相場がどこまでも上がりそうな状態。▽skyrocketing, topless **あおどうしん**図は【青道心】【仏】①僧になってまだ日の浅い人。今道心。新発意[しんぼち]。②思いつきで起こした信仰心。にわか道心。 **あおな**囲团【青菜】緑色の菜。アブラナ・カラシナなど。=に塩(人が)元気を失って、しおれている様子。▽青菜に塩をかけると、しおれることから。 **あおに**ゅ【青丹・青〝土】《古語》②青黒い土。②岩緑青[いわろくしょう]。染料・顔料に用いる。③襲[かさね]の色目の名。表裏共に濃い青色に黄色をかけた色。―よし(枕詞)「奈良」にかかる。「―奈良のみやこは」(万葉) **あおにさい**目を【青二才】年若く、経験の乏しい人。「生意気な―」▽軽蔑[けいべつ]または謙遜[けんそん]の意を表す。 **あおねこ**はぇ【青猫】萩原朔太郎の第二詩集。一九二三(大正十二)年刊。無為と倦怠感の情調を色濃く表象した。 **あおのく**囲は。【仰く】〔自五]→あおむく **あおの‐ける**因は。【仰ける】〔他下一]⇒あおむける。図あふのく〔下二〕 **あおのすえきち**むち【青野季吉】(一八九〇~一九六一)評論家。「種蒔く人」「文芸戦線」同人。プロレタリア文学の理論的指導者として活躍。著書「解放の芸術」など。 **あおのり**团囲を【青〈海苔〉】緑藻類アオサ科の海藻。浅海の岩などに生え、緑色で糸状。食用。 **あおば**図团騰を【青葉】②青々とした木や草の葉。②初夏の若葉。また、茂った若葉。新緑。「―のころ」 **あおばえ**团図【青×蠅・×蒼蠅】①オオクロバエなど、腹部が青黒色で光沢のある大形のハエの俗称。②(比喩的に)うるさくつきまとう者。 **あおばじょう**あそば【青葉城】仙台城の異称。一六〇二(慶長七)年、伊達政宗[だてまさむね]が築城。 **あおばな**囲团偽を【青×洟】子供などが垂らす青い鼻汁。あおっぱな。「―を垂らす」 **あおばーむ**囚を【青ばむ】〔自五〕青みを帯びる。 **あおびょうし**ビ目騰を【青表紙】①青色の表紙。②経書。③【芸〗浄瑠璃の稽古記本。④【文』藤原 定家が校訂し、証本とした定家本「源氏物語」と、その系統の諸本。 **あおびょうたん**目ぇぇ【青×瓢×簞】①まだ熟していない青いひょうたん。あおふくべ。②(比喩的に)やせて顔色の悪い人をあざけっていう語。 <12> **あおぶくれ【青膨れ・青×脹れ】**[名]顔色が悪く、むくんでいること。また、その人。 **あおぶさ【青房】**[名]大相撲で、土俵の上にある屋根の、北東の隅に垂らした青色の房。一九五二(昭和二十七)年秋場所から青柱に代えて用いられる。→赤房・黒房・白房 **あおふどう【青不動】**[名]①青色の不動明王[ふどうみょうおう]。②京都、青蓮院[しょうれんいん]の不動明王画の通称。日本三大不動の一つ。→赤不動・黄不動 **あおほん【青本】**【文】草双紙の一つ。萌葱[もえぎ]色の表紙で、歌舞伎・浄瑠璃などに題材をとった絵本。五丁を一冊とし、数冊を一部とした。赤本と黄表紙の間にあって、黒本に次いで江戸中期に流行。→草双紙 **あおまめ【青豆】**[名]①大豆の品種。緑色で大粒。黄な粉などに用いる。②グリンピース。 **あおみ【青み】**[名]②青い色合い。また、その度合い。「――を帯びた白」②【料】吸い物・刺身・焼き魚などの彩りに添える、緑色の野菜。 **あおみずひき【青水引】**[名]青と白の水引。凶事に使う。 **あおみどろ【青味泥・〈水綿〉】**[名]緑藻類ホシミドロ科の淡水藻。水田・池・沼などに生育し、緑色で糸状。接合生殖をする。アオミドリ。 **あおむき【《仰向き】**[名]あおむくこと。また、その状態。◇俯[うつむ]き。「―になって寝る」 **あおむ‐く【《仰向く】**[自五]顔や物の前面が、上を向く。あおのく。↔俯[うつむ]く。「あおむいて月を見る」 **あおむけ【仰向け】**[名]あおむけること。また、その状態。→俯[うつむ]け。「―(ざま)に倒れる」 **あおむける【《仰向ける】**[他下一]顔や物の前面を、上に向ける。あおむけにする。あおのける。↔俯[うつむ]ける。図あふむく〔下二〕 **あおむし【青虫】**[名]チョウ・ガの幼虫で、毛やとげのない緑色のもの。特に、モンシロチョウなどの幼虫。 **あおもの【青物】**[名]①緑色の野菜。また、野菜類の総称。「―市場」②青魚。 **あおもり【青森】**[地名]①東北地方北端の県。②青森県の県庁所在地の市。 **あおやき【青焼(き)】**【版】オフセット印刷・グラビア印刷などで、印刷直前の校正用の青写真。藍[あい]焼き。▷blueprint **あおやぎ【青柳】**[名]①青々と茂った柳。③②バカガイのむき身。▽東京地方の呼称。 **あおやまさんう【青山杉雨】**(一九一二~九三)書家。本名は文雄。大池晴嵐[せきぜん]、西川寧[やすし]に師事。篆書[てんしょ]・隷書・古文の研究を通して独自の作風を確立。 **あおり【〈障泥〉・〈泥障〉】**[名]馬具の一つ。馬の腹の両わきを覆う革製の泥よけ。→図「馬具」 **あおり【×煽り】**[名]①強い風による衝撃や揺れ。「突風の―で、屋根が飛ぶ」②突発的な出来事などによるほかへの影響。「停電の―を受ける」③扇動すること。「―行為」 **=を食[く]う** 事故や事件などの影響で思わぬ被害を受ける。 **あおる【×呷る】**[他五]一息に飲む。「酒を―」「毒を―」 **あおる【×煽る】**[他五]①風が物を揺り動かす。「帽子が風にあおられる」②(うちわや扇子などで)風を起こす。あおぐ。③②のような動作で、物を揺り動かす。「蚊帳[かや]のすそをあおって入る」④おだてたり、そそのかしたりする。扇動する。「民衆を―」⑤(「あおられる」の形で)ある勢いが影響を及ぼす。「座にあおられて行動を起こした」⑥【経】(相場を自分の思惑どおりにしようと)むやみに売買する。⑦(あぶみで腹をけって)馬を急がせる。⑧風などのために、物が揺れ動く。「戸が風で―」 **あか【赤】**[名]①三原色の一つ。血のような色。「――信号」②赤茶色。また広く、赤系統の色。「一犬」「―毛」③「赤字」の略。「今月も―だ」④【版】「赤字」②の略。「―を入れる」⑤共産主義および共産主義者の俗称。▽赤い旗を用いることから。⑥(古語)「赤ん坊」「赤米[あかごめ]」などの略。《古語》【女】小豆。 **あか【×垢】**[名]①(主に人間の)皮膚の表面の、脂・ほこりなどが付いてできる汚れ。「―がたまる」「―を洗い流す」®底の方にたまったり付着したりする、水や湯の中の汚れ。水垢。湯垢。③(比喩的に)世俗的な汚れ。「浮世の―に染まる」④(「―ほど」の形で)ほんの少し。「―ほどにも」 **あか【×淦】**[名]船底にたまった水。▽船乗りが「水」というのを忌むところから。「閼伽」の転か。 **あか【銅】**[名]「あかがね」の略。「―の屋根」 **あか【×閼伽】**[名]①仏に供える水。また、それを入れる容器。「―井」「一桶」▽梵語の音写。 **1棚** 仏に供える水や花を置く棚。 **あかあかと**[副](文章)非常に赤いさま。真っ赤なさま。「火が―燃える」「―照る夕日」 **あかあかと**[副]非常に明るいさま。「電灯が―ともる」 **あかい【赤い】**[形]①赤の色をしている。「―唇」「恥ずかしくて赤くなる」②【俗】共産主義の思想をもっている。「――思想」③(造語)(語幹「あか」が名詞に付いて)ある状態の強調を表す。「赤恥をかく」「赤裸」囵ーさーみ[名]図あかーし[ク] **あかいえか【赤家蚊】**[名]蚊の一種。最も一般的な蚊。体は赤褐色で、雌はヒトの血を吸う。日本脳炎を媒介する。 **あかいとり【赤い鳥】**[名]児童文芸雑誌。一九一八(大正七)年創刊。鈴木三重吉[みえきち]編集。芸術性豊かな童話・童謡の創作を目指し、大正期児童文学の隆盛の指導的役割を果たした。三六(昭和十一)年廃刊。 **あかいはね【赤い羽根】**[名](共同募金で)寄付した人に渡す赤い色に染めた羽根。 **あかいわし【赤×鰯】**[名]⊕塩漬けのイワシ。また、それを干したもの。②赤くさびた刀。▽○に似ているところから。 **あかうみがめ【赤海亀】**[名]ウミガメ科のウミガメ。甲長約九〇㌢。背甲は赤褐色。熱帯・亜熱帯・温帯に分布。わが国の太平洋沿岸で産卵する唯一のウミガメ。 **アカウント** ①会計。勘定。②【広】得意先。広告主。 **あかえ【赤絵】**[名]赤を主調とした上絵が施された陶磁器。江戸初期に酒井田柿右衛門[かきえもん]が大成。 **あかえい【赤×鱏・赤×鱝】**[名]アカエイ科の海水魚。体は菱形[ひしがた]で、長さ約一㍍。背面は褐色。尾に有毒のとげがある。食用。 **あかえぼし【赤×烏〝帽子】**[名]異様な物。また、異様な物を好むのも、好き好きであるということのたとえ。▽烏帽子はふつう、黒塗り。「亭主の好きな赤烏帽子」から。 <13> **あかがい【赤貝】**[名]フネガイ科の二枚貝。浅海の泥の中にすむ。殻は箱形。肉は赤みがかって美味。 **あかがえる【赤×蛙】**[名]①体の色が赤みを帯びたカエルの総称。②アカガエル科のカエルのうち、特に、ニホンアカガエル。背面は赤褐色で斑点がある。山地や湿地にすむ。 **あかがし【赤×樫】**[名]ブナ科の常緑高木。大木となり、葉は大きい。材は赤みを帯びて硬く、用途が広い。オオガシ。オオバガシ。 **あかがね【銅・赤金】**[名]銅[どう]だ。あか。「―色」 **あかかぶ【赤×蕪】**[名]①赤い色のかぶ。津田などの品種がある。主として漬物用。②赤いラディッシュの俗称。 **あかがみ【赤紙】**[名]①赤色の紙。②【俗】旧日本軍の召集令状。「―が来た」③【俗】差し押さえの紙。「―をはられる」▽②③紙の色が赤いところから。 **あがき【足×掻き】**[名]あがくこと。「悪―」 **=が取[と]れない** 取るべき方法・手段がない。動きが取れない。 **あかぎれ【×輝・×皸】**[名]寒さなどで、手足の皮膚が乾燥して荒れ、深く裂けたもの。③「――が切れる」 **あがく【足掻く】**[自五]①(馬などが)前足で地面をかく。②(体の自由を求めて)手足を動かす。もがく。「押さえこまれて―」③(状況の打開を求めて)気をもむ。あくせくする。「どうあがいてもむだだ」 **あかくなる【赤くなる】**[連語]①赤い色になる。「木の実が―」②恥ずかしさで顔が赤みを帯びる。「赤くなってうつむく」③【俗】共産主義的になる。 **あかげ【赤毛】**[名]①赤みを帯びた髪の毛。②馬などの毛色で、赤茶色のもの。また、その馬。 **あかゲット【赤ゲット】**[名]①赤色の毛布。②都会へ出てきた田舎者。おのぼりさん。▽明治時代、東京見物の田舎者の多くが赤い毛布をまとっていたことから。③慣れない外国への旅行者。▽「ゲット」は「ブランケット(毛布)」から。 **あかげのアン【赤毛のアン】** カナダの女流作家モンゴメリの小説。一九○八年刊。孤児アンが、カナダ東部のプリンスエドワード島で成長する過程を描く。▽原題 Anne of Green Gables **あかげら【赤〈啄木鳥〉】**[名]キツツキ科の鳥。全長は約二四㌢。下腹部と雄の後頭部が赤色。北海道と本州の山地に分布。コアカゲラ。 **あかご【赤子】**[名]生まれてまもない子供。赤ん坊。▽「赤ん坊」より古風な語。 **=の手を捻[ひね]る** 無力な者をたやすく負かすことのたとえ。②たやすくできることのたとえ。▽「赤子の手をねじる」ともいう。 **あかこうのう【赤行×囊】**[名]赤郵袋[あかゆうたい]の旧称。 **あかざ【×藜】**[名]アカザ科の一年草。平地に自生する。高さは約一㍍。若葉は赤みを帯び、食べられる。 **あかさかりきゅう【赤坂離宮】** 東京都港区元赤坂の紀伊徳川家旧邸跡に建てられた離宮。西洋式宮殿建築で、一九七四(昭和四十九)年以降迎賓館。 **あかざとう【赤砂糖】**[名]精製度の低い薄茶色の砂糖。 **あかさび【赤×錆・赤×銹】**[名]鉄などに生ずる赤茶色のさび。水酸化第二鉄が主成分。 **あかし【灯】**[名](文章)①ともしび。あかり。②灯明。 **あかし【証】**[名]①確かなよりどころを明示すること。証明。また、疑いを晴らすための証拠。「生きた―」 **=を立てる** (潔白であることの)証拠をはっきりと示す。「身の―」 **あかし【明(か)し】**[ク](古語)①明るい。「月あかけけば、いとありさまよく見ゆ」(土左)②【赤し】けがれがなく、公明だ。「隠さはぬあかき心を」(万葉) **あかし【明石】**[地名]①兵庫県南部の市。東経一三五度の日本標準子午線が通過する。②図「明石縮」の略。 **I原人**【考】一九三一(昭和六)年明石市西八木海岸で、直良信夫[なおらのぶお]が採取したヒトの左寛骨から推定された化石人類。現在では縄文時代以降の人骨と考えられている。 **1縮[ちぢみ]** 女性の夏用の、縮の絹織物。▽明石で作り始めたことから。 **あかじ【赤地】**[名]赤色の下地。「――に緑色の模様」 **あかじ【赤字】**[名]①支出が収入より多いこと。支出超過。欠損。赤。↔黒字。「―財政」▽不足額の数字は帳簿に赤色で記入することから。②【版】(校正で)誤植・誤記などを訂正した字。朱。赤。「―を入れる」▽赤色で書き込むことから。 **あかしお【赤潮】**【水】プランクトンの異常増殖で、海水や湖水が赤褐色に見える現象。魚介類に大きな害を与えることがある。プランクトンの種類により緑色や青緑色にも見え、青潮・白潮などとも呼ばれる。▽red tide **あかしくら-す【明(か)し暮(ら)す】**[自五]夜を明かし、日を暮らす。月日を送る。「ぼんやりー」 **あかじ‐みる【×垢染みる】**[自上一]垢が付いて汚れる。「襟元が―」图あかじ‐む〔上二〕 **あかしんごう【赤信号】**[名]①鉄道や道路などで、停止・危険を示す赤色の信号。⇔青信号。②危険や警戒の必要、物の不足などを知らせる印。「健康の―」「水不足の一」 **あかしんぶん【赤新聞】**[名]興味本位の暴露記事などを主とする低級な新聞。▽昔、淡紅色の用紙を使ったところから。 **あかす【明かす】**囝[他五]①真相や秘密などを明らかにする。打ち明ける。「手品の種を―」②【『証す】(事実においてそうであることを)証拠だてる。証明する。「身の潔白を―」③(「鼻を―」の形で)出し抜く。④夜を過ごして朝を迎える。「一夜を―」「語りー」目[他四](古語)明るくする。「漁る火はあかしてともせ」(万葉) **あかす【飽かす】**[自五]①飽きさせる。いやにならせる。飽かせる。「人を飽かさない趣向」▽ふつう、否定形で用いる。②(多く「・・・に飽かして」の形で)(あるにまかせて)思いのままに使う。「かねに飽かして買いあさる」 **あかず【飽かず】**[副]いつまでも飽きないで。「―(に)眺める」 **あかずきん【赤ずきん】** ヨーロッパの昔話。グリムやペローの童話で知られる。祖母に化けたオオカミが、女の子(赤ずきん)を食べる話。▷Little Red Riding Hood **あかすり【×垢擦り】**[名]入浴の際、体の垢を落とすこと。また、それに用いる道具。▽美容法の一種にも。 <14> **あか‐せる【飽かせる】**[他下一]→あかす(飽) **あかせん【赤線】**[名]①赤色の線。「―を引く」②「赤線区域」「赤線地帯」の略。法律で認められた、売春を目的とする特殊飲食店が集まった区域。▽一九五七(昭和三十二)年売春防止法施行により廃止。→青線 **あかぞめえもん【赤染衛門】**(九五七?~一〇四一?) 平安中期の女流歌人。大江匡衡[まさひら]の妻。三十六歌仙の一人。家集「赤染衛門集」。▽「栄花物語」前編の作者説もある。 **あがた【県】**[名]②【歴】大和朝廷が設けた地方行政上の区画。畿内や周辺の県は朝廷の直轄領地であった。②地方官の任国。また、地方官。③地方。田舎。 **あかだし【赤出し】**【料】①大阪天満駅の赤みそ(桜みそ)を用いたみそ汁。②赤みそを用いた汁。 **あがたぬし【〝県主】**【歴】大化の改新前の、県という地方組織の長。国造[くにのみやつこ]の下に属するとされる。祭祀[さいし]との関係が深く、宗教的性格が濃い。 **あかちゃ‐ける【赤茶ける】**[自下一](日に焼けたり、色あせたりして)赤みがかった茶色になる。「畳が―」 **あかちゃん【赤ちゃん】**[名]赤ん坊の愛称。あかご。 **あかちょうちん【赤〝提“灯】**[名]大衆向きの一杯飲み屋。あかぢょうちん。▽店先に赤い提灯をつるすことから。 **あかチン【赤チン】** マーキュロクロムの水溶液の俗称。殺菌・消毒薬。▽赤いヨードチンキの意であるが、成分は異なる。→マーキュロクロム **あかつき【暁】**[名](文章)①夜明け。明けがた。▽「あかとき(明時)」の転。②(連体修飾語を受けて)望んでいる物事が実現したその時。「成功の―には」 **あかつきやみ【暁闇】**[名](古語)月のない明け方。また、その暗闇。陰暦十四日ごろまでの、月が早く沈む期間をいう。 **あがったり**[名](口頭)商売や事業などが全く振るわなくなること。「商売―だ」 **あかつち【赤土・×赭土】**[名]①鉄分を含んだ、赤褐色・赤黄色の粘土質の土。しゃど。②赤黒色の絵の具。 **あかっぱじ【赤っ恥】**(口頭)→あかはじ **アカデミー** ①学問・芸術の研究を目的とする学識者の団体。学士院・芸術院など。②大学・研究所などの総称。▽紀元前三八七年ごろ、アテネのアカデメイアにプラトンがつくった学園に由来する。 **ー賞** アメリカで年に一度、映画・映画関係者に与えられる最も権威のある賞。第一回授賞式は一九二九年。 **フランセーズ** フランス学士院の機関の一つ。一六三五年、フランス語を統一し、また、純化するための組織としてリシュリューが設立。フランス翰林院[かんりんいん]。 **アカデミシャン** ①学士院・芸術院の会員。②学者。学究肌の人。 **アカデミズム** 大学・研究所などの高等研究教育機関における伝統的で正統的な学風。また、そういう学者の世界。「―の牙城[がじょう]」 **アカデミック** [4]研究態度・方法などが伝統的、正統的で堅実なさま。▽広く学問的、学究的の意で使ったり、非実際的の含みで使うこともある。 **あかてん【赤点】**[名]落第点の俗称。「―を取る」▽閻魔帳②に点数を赤字で記入するところから。 **あかでんしゃ【赤電車】**[名]路面電車で、その日の最終電車。終電車。赤電。▽行先標識の所に赤い電灯をつけるところから。→青電車 **あかでんわ【赤電話】**[名]NTTが管理を委託し、店先などに置いた赤い色の公衆電話。委託公衆電話。 **あかとくろ【赤と黒】** フランスの作家スタンダールの小説。一八三〇年刊。貧しく有能な青年ジュリアンーソレルの野心と挫折を通し、王政復古期のフランス社会を描く。▽原題 Le Rouge et le Noir **あかとんぼ【赤〈蜻蛉〉】**[名]小形で、体の赤いトンボの総称。秋、群れをなして飛ぶ。アキアカネ・ナツアカネなど。 **あがな‐う【購う】**[他五](文章)買い求める。「土地を―」 **あがな‐う【×贖う】**[他五]①罪や失敗の償いをする。②金品など代わりのもので埋め合わせをする。償う。 **あかなす【赤×茄子】**[名]トマトの異名。 **あかにし【赤×螺】**[名]①アクキガイ科の巻き貝。殻高一○㌢くらいになる。殻は厚くこぶし形で、殻口の内壁が赤橙色になる。全国各地の浅海の砂底にすみ、「なぎなたほおずき」と呼ばれる卵嚢[らんのう]に卵を入れて産む。食用。②けちな人をあざけっていう語。 **あかぬけ**[名]あかぬけること。「―のした人」 **あかぬける【×垢抜ける】**[自下一](容姿・態度・技芸などが)洗練される。都会風で粋である。野暮ったいところや素人くさいところがなくなる。「あかぬけた服装」 **あかね【×茜】**[名]①アカネ科の多年生つる草。本州以西の山野に自生。淡黄緑色の小花が群がり咲き、根は煎じて、染料や薬用にする。▽根の色が赤みを帯びていることから。②①からとった染料。また、その色。 **あかねいろ【×茜色】**[名]濃い赤色。「空が―に染まる」 **あかねぐも【×茜雲】**[名]朝焼け、夕焼け時のあかね色に染まった雲。 **あかねさす【×茜さす】**[枕詞]「日」「昼」「照る」「紫」「君」などにかかる。 **あがのがわ【阿賀野川】**[地名]福島県会津盆地から新潟県北部へ流れ、日本海に注ぐ川。全長約二二〇㌔。 **あかのたにん【赤の他人】**[連語]全くの他人。▽「他人」の強調語。 **あかのまんま【赤の、飯】**(口頭)①赤飯。②イヌタデの異名。アカマンマ。アカママ。 **あかはじ【赤恥】**[名](人前でかく)ひどい恥。大恥。あかっぱじ。「―をかく」 **あかはた【赤旗】**[名]①赤色の旗。②共産党・労働組合などの旗。③危険信号の旗。④平氏の旗。◆白旗 **あかはだ【赤肌・赤〝膚】**[名]①皮のむけた赤い肌。②素裸。丸裸。③山に草木がなく、地面がむき出しになっていること。「―の急斜面」 **あかはだか【赤裸】**[名]①全くの裸。丸裸。②(比喩的に)財産などが何もない状態。「火事で―になる」 **あかはな【赤鼻】**[名](飲酒や病気などで)赤くなった鼻。 **あかはら【赤腹】**[名]①ヒタキ科の鳥。全長約二三㌢、で、頭部や羽は褐色。わが国の中部以北の山林にすみ、冬、南に渡る。②(繁殖期の)ウグイ・オイカワの異名。③イモリの異名。④【俗】赤痢。 **あかびかり【×垢光(り)】**[名](衣服などが)垢や手ずれで光ること。「―した襟」 **あかひと【赤人】** →やまべの(山部)あかひと <15> **あかぶさ【赤房】**[名]大相撲で、土俵の上にある屋根の、南東の隅に垂らした赤色の房。一九五二(昭和二十七)年秋場所から赤柱に代えて用いられる。→青房・黒房・白房 **あかふだ【赤札】**[名]①赤い色の札。②特価品や売約済みの品に付ける札。 **あかふどう**[名]⑦【赤不動】①赤色の不動明王[みょうおう]。②高野山、明王院の不動明王画の通称。日本三大不動の一つ。→青不動・黄不動 **あかぶどうしゅ【赤×葡萄酒】**[名]ぶどうを果皮ごとつぶして発酵させて造った、赤色の葡萄酒。赤ワイン。→白葡萄酒 **アカプルコ** メキシコ南部、太平洋岸に位置する港湾都市。国際的な観光・保養地として有名。 **アガペー** キリスト教的な神の愛。また、自己犠牲によって達成される神・隣人への愛。→エロス **アカペラ** 【音】無伴奏の合唱曲。また、その様式。特に、ルネサンス期以前の宗教曲に多い。 **あかぼう【赤帽】**[名]①(運動会などで用いる)赤い帽子。②駅で旅客の手荷物を運ぶ職業の人。ポーター。▽赤い帽子をかぶっているところから。 **あかほん【赤本】**【文】①草双紙の一つ。江戸中期に流行した赤い表紙のおとぎ話の絵本。→草双紙。②装丁が粗悪で、内容が低俗な本。 **あかまいし【赤間石】**[名]山口県南西部に産する、赤褐色・紫色の緻密な石。すずり・庭石などにする。 **あかまつ【赤松】**[名]マツ科の常緑高木。樹皮は赤褐色。建築・土木用材となる。マツタケの宿主。雌松[めまつ]。 **あかまつみつすけ【赤松満祐】**(一三八一~一四四一) 室町中期の武将。嘉吉[かきつ]の乱で将軍足利義教[よしのり]を暗殺したが、山名持豊[もちとよ]らに攻められて自殺。 **あかまんま【赤飯】** →あかのまんま② **あかみ【赤み】**[名]①ほかの色に含まれた赤い色合い。また、その度合い。「顔に―がさす」「―を帯びる」 **あかみ【赤身】**[名]①マグロ・カツオなどのように、魚の赤い肉。魚肉の赤い部分。↔白身。②獣肉で脂肪の少ない赤い部分。↔脂身。③材木の中心の赤みがかった部分。心材。↔白太。 **あかみそ【赤味噌】**[名]麦こうじで造る赤茶色の味噌。田舎味噌・仙台味噌・江戸味噌など。 **あかむけ【赤、剝け】**[名]皮膚がすりむけて、赤肌になること。また、その部分。「ひざが―になる」 **あかめ【赤目】**[名]①充血して赤くなった目。②(白いウサギなどの)血管が赤く透けて見える目。③あかんべ。 **あかめがしわ【赤芽×柏】**[名]トウダイグサ科の落葉高木。若芽は鮮紅色。建築材・げたなどに用いる **アガメムノン** ギリシア神話のミケナイ王で、トロイ戦争におけるギリシア軍の総大将。 **あか‐める【赤める・×赧める】**[他下一]赤くする。赤らめる。「顔を―」「ほおを―」图あかむ[下二] **あが‐める【《崇める】**[他下一](尊いものとして)敬う。崇拝する。「仏を―」「祖先を―」图あが、む〔下二] **あかもん【赤門】**[名]①朱塗りの門。②東京大学の西南隅にある朱塗りの通用門。もと加賀藩前田家上屋敷の御守殿門[ごしゅでんもん]。転じて、東京大学の通称。 **あかゆうたい【赤郵袋】**[名]書留などの特別扱いの郵便物を郵便局間で輸送するときに用いる赤色の袋。旧称、赤行囊[あかこうのう]。 **あからがお【赤ら顔・×赭ら顔】**[名](日焼けや酒焼けなどで)赤みを帯びた顔。「―の男」 **あからさま**[ナ]ありのままで、包み隠さないさま。露骨なさま。「――に言う」「――な悪意」目[ナリ](古語)①にわか。急に。「―に斬[き]るべし」(書紀)②かりそめ。ちょっと。「この所に住みはじめし時は――と思ひしかども」(方丈)▽「―も」の形で否定の語を伴って、仮にも・・・ないの意を表すことがある。③(「―に」の形で)通り一遍。▽①は上代、②③は中古以後の用法。 **あから‐む【赤らむ・×赧らむ】**[自五]赤みを帯びる。赤みがかる。赤くなる。「顔が―」图あからーむ[下二〕 **あから‐む【明らむ】**[自五]夜が明けて、空が明るくなる。「東の空が―」 **あからめ【『傍目】**(古語)①目をほかへそらすこと。よそ見。②他の異性に心移りすること。③急に姿を隠すこと。雲隠れ。▽「あからめ(散目)」の転義。 **あから‐める【赤らめる・×赧らめる】**[他下一](顔などを)赤くする。赤みを帯びさせる。赤める。「ほおを―」 **あかり【明(か)り】**[名]①光。「月の―」「雪―」②照明用の光。ともし火。「窓に―がつく」「―をともす」 **あがり【上がり】**[名]①上がること。→下がり。「―ロ」「物価の―下がりが激しい」②物事をし終えること。「仕事の―が早い」「一丁―」③すごろく・トランプなどのゲームで、自分の分をすべてし終えること。④物事の出来具合。仕上がり。「染めの―がきれいだ」⑤収入。収穫。「店の―が少ない」⑥(すし屋などで)茶。上がり花。⑦(造語)(状態を表す語の下に付いて)それが終わったばかりであることを示す。「雨―」「病み―」「湯―」⑧(造語)(職業・身分・状態を指す名詞の下に付いて)以前そうであったことを表す。「役人一」▽好ましくない感じを伴う。 **あがりかまち【上がり×框】**【建】家の上がり口の端に渡す横木。あがりがまち。 **あがりぐち【上がり口】**[名]①土間やたたきから座敷に上がる所。②階段に上がる所。▽「あがりくち」とも。 **あがりこむ【上がり込む】**[自五](他人の家に)遠慮なく入って、座敷などに座る。「無断で人の家に―」 **あがりさがり【上がり下がり】**[名](値段などが)上がったり下がったりすること。「―が激しい」 **あかりさき【明(か)り先】**[名]光のさしてくる方。 **あかりしょうじ【明(か)り障子】**[名]建具の一つ。現在の普通の障子。④▽昔は、現在のふすま・ついたても障子といったので、これに対していう。 **あがりだか【上がり高】**[名]収穫の量や収入の金額。収穫高。収入額。 **あかりとり【明(か)り取り】**[名]外の光を取り入れるための小さな窓。 **あがりはな【上がり“端】**[名]土間やたたきから座敷に上がったすぐの所。あがりばな。 **あがりばな【上がり花】**[名]入れたばかりの茶。上がり。 **あがりめ【上がり目】**[名]①目じりの上がった目。「―下がり目、ぐるりと回して猫の目」②(物価などの)上がり始めの時。▽②↔下がり目 **あがりもの【上がり物】**[名]①神仏への供え物。また、奉納の物。②飲食物の尊敬語。召し上がり物。③田畑の収穫物。④不用となった物。⑤(古語)役所などに没収された物。 <16> **あがりや【揚がり屋】**【歴】江戸時代の牢[ろう]座敷の一つ。御家人、大名・旗本の家来、僧・医師などの未決囚を入れた所。 **あがりゆ【上がり湯】**[名]入浴して上がるとき、体を流して清めるためのきれいな湯。おか湯。かかり湯。↔掛け湯 **あか‐る【赤る・明る】**[自四](古語)赤みを帯びる。明るくなる。「島山に――橘」(万葉)「やうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて」(枕) ▽果物が熟したり、顔色のよいさまにいうことが多い。「枕草子[まくらのそうし]」の例は、山際が赤らむとも、明るくなるとも解せる。 **あか‐る【別る・散る】**[自下二](古語)①その場を離れる。「人々みなあかれ給[たま]ひぬ」(源氏)②別れる。散り散りになる。「ちりぢりに行きあかれぬ」(徒然) **あがる【上がる】**H[自五]①低い所から高い位置・場所へ移る。↔下りる・下がる。「屋上に―」「坂道を―」②【揚(が)る】空中高くのぼる。「たこがよく―」「花火が―」③水の中から出る。「プールから―」「陸に―」④家の奥の方、座敷などに入る。「奥座敷に―」⑤【揚(が)る】位置が高くなる。「水銀柱が―」「国旗が―」⑥【挙(が)る】手や腕が上方に差し出される。「質問の手が―」「軍配が―」⑦位や段階が上に進む。→下がる。「地位が―」⑧入学する。「幼稚園から小学校に―」②目上の人の所、仕える人の所に行く。↔下がる。「御相談に上がりたく存じます」◎京都市で、北に向かう。→下がる。「河原町を―」▽その場所を指してもいう。神仏に供えられる。「灯明の上がった仏壇」②精神的な落ち着きを失う。「舞台で―」「試験で―」(心の働きなどが)高まる。「意気が―」④物事の質が高くなる。↔落ちる・下がる。「成績が―」「評価が―」⑤物事の程度が甚だしくなる。「勢いが―」【《騰がる】物の値段が高くなる。↔下がる。「物価が―」◎急に音・声が発せられる。「歓声が―」◎急に視覚的な現象が生ずる。「火の手が―」「しぶきが―」◎好ましい結果が生ずる。「成果が―」「効果が―」現象・事柄が終了する。「夕立がー」「けいこがー」②(すごろく・マージャンなどで)最終点に達する。「だれが一番早く―か」②ある数量・日時で済む。「旅費は二万円でー」「仕事は二日でー」③魚が死んだり、草木が枯れたり、機械が機能しなくなったりする。「農薬で魚が―」「バッテリーが―」止まる。絶える。「母乳が―」(補助)(動詞連用形に付いて)②動作が完了していることを表す。「書き―」「仕―」「出来―」①動作の程度を強める。「縮みー」「のぼせー」は[他五]「食べる」「飲む」「吸う」の尊敬語。召し上がる。「何をお上がりになりますか」【挙(が)る】[自五]①捕まる。検挙される。「犯人が―」②明らかになる。見つかる。「証拠が―」目【揚(が)る】[自五]油の中で加熱した料理ができあがる。「てんぷらが―」 **あき【秋】**[名]四季の一つ。九月から十一月まで。穀物や果実が実り、樹木は紅葉し、やがて葉を落とす。陰暦では七月から九月まで、天文学的には秋分から冬至までをいう。 **=の日。は釣瓶落とし**(井戸の中 (井戸の中へつるべを落とすように)秋の日は暮れ始めると、あっという間に暮れてしまうことのたとえ。 **あかるい【明るい】**[形]●光が十分で、物がよく見える状態。↔暗い。「―部屋」②色がくすんでいない。↔暗い。「―黄色」③性格・表情・表現などに、じめじめしたところがなく、朗らかだ。↔暗い。「――性格」「気持ちが明るくなる」④やましいところがなく、公明だ。「―選挙」⑤期待や希望がもてる。見通しがよい。→暗い。「―将来」©(「・・・に―」の形で)そのことに関してよく知っている。→暗い。「経済に―」图ーさーみ[名]図あかる‐し〔ク] **あかるみ【明るみ】**[名]①明るい所。「―に出してよく見る」②表立った公の場所。「事件が――に出る」▽悪事などの露見することにいう。 **あき【明き・空き】**[名]①(造語)人・物などによって満たされていないこと。から。「がら―」「―びん」②使用されていない場所・空間。「―地」「―家」「今は―がない」③使用されていないもの。また、状態。「手の―があれば代わってほしい」「椅子の―もないほどの入り」④仕事・用事など、すべきことがない時間。ひま。「―時間」「体の「がない」⑤ある職や地位に就いている人の数が定数に満たないこと。欠員。「管理職に二一名ほどーがある」 **あき【飽き・×厭き】**[名]飽きること。もうたくさんだという気持ちになること。いやになること。 **=が来[く]る** 飽きる。いやになる。「仕事に―」 **あき【安芸】**[地名]旧国名の一つ。今の広島県の西部。芸州。 **あきあかね【秋、茜】**[名]トンボ科の昆虫。雄の腹部は真っ赤で、雌は腹部の中央が赤く両側が赤褐色。わが国に普通に見られるアカトンボ。 **あきあきする【飽き飽きする・×厭き×厭きする】**[自サ変]もうたくさんだという気持ちになり、すっかりいやになる。「だらだらした長い話に―」 **あきあじ【秋味】**[名]秋に産卵のために川をのぼる鮭[さけ]。塩鮭をもいう。▽北海道・東北地方の方言。アイヌ語源説ほか諸説がある。 **あきおち【秋落(ち)】**[名]②【農】秋になって、予想よりも米の収穫量が減ること。▽autumn decline ②「秋落ち相場」の略。予想以上の豊作で、秋になって米の価格が下がること。→秋高[あきだか] **あきかぜ【秋風】**[名]②秋に吹く風。②男女間の愛情が冷めた状態。▽「秋」を「飽き」にかけていう。 **=が立つ** ①秋風が吹き始める。②男女間の愛情が冷め始める。秋風が吹く。 **あきかん【空(き)缶】**[名]中身の入っていない、からの缶。 **あきくさ【秋草】**[名]秋に花が咲く草。あきのくさ。® **あきぐち【秋口】**[名]秋になったばかりのころ。初秋。 <17> **あきご【秋、蚕】**[名]七月下旬から晩秋にかけて飼うカイコ。しゅうさん。→春蚕・夏蚕 **あきさく【秋作】**[名]①夏の後半から秋に栽培する作物。②秋に実る作物。→春作 **あきざくら【秋桜】**[名]コスモスの異名。 **あきさめ【秋雨】**[名]秋に降る長雨。秋霖[しゅうりん]。 **前線[ぜんせん]**【気】九月中旬から十月上旬にかけて、日本列島の南岸沿いに停滞し、長雨を降らせる前線。大雨の原因にもなる。 **あきしょう【飽き性・×厭き性】**[名]飽きっぽい性質。 **あきす【空(き)巣】**[名]①鳥のいない巣。②留守の家。③「空き巣狙い」の略。「―が入る」 **狙[ねら]い** 留守の家をねらって、盗みを働くこと。また、その者。 **あきた【秋田】**[地名]①東北地方西北部の県。②秋田県の県庁所在地の市。 **1犬** 匣 イヌの品種の一つ。秋田県原産で大形。勇猛で落ち着いた性質をもち、猟犬や番犬などに適する。あきたけん。 **あきたいふう【秋台風】**【気】九月から十月にかけて、わが国に近付く台風。多くは南方海上を通り過ぎるが、勢力が強く秋雨前線を刺激して大雨を降らすものもある。 **あきたうじゃく【秋田雨雀】**(一八八三~一九六二)劇作家・小説家。本名は徳三。島村抱月[ほうげつ]に師事、のちに社会主義思想に傾いた。戯曲「埋れた春」「国境の夜」など。 **あきだか【秋高】**[名]「秋高相場」の略。予想以上の不作で、秋になって米の価格が上がること。→秋落ち **あきたこまち**[名] 水稲の品種の一つ。コシヒカリの系統で、味がよい。一九八四(昭和五十九)年に秋田県農業試験場で育成され、秋田県を中心に東北で多く栽培。▽秋田県に生まれたという小野小町にちなんで命名。 **あきたりない【飽(き)足りない・×慊い】**[連語]それに満足できない。飽き足らない。「――思い」 **あきち【空(き)地】**[名]使用していない土地。特に、建物の建っていない土地。「―の利用法」 **あきつ【〈蜻蛉〉・秋津】**[名]トンボの古名。▽上代は「あきづ」。 **島[しま]**(古語)日本国の古名。秋津島根。あきづしま。▽「秋津洲」とも書く。 **あきつかみ【明津神・“現神】**(古語)この世に姿を現している神。天皇を尊んでいった語。あきつみかみ。 **あきっぽい【飽きっぽい】**[形](口頭)何事も続けてすることができず、すぐいやになる。「――性質」 **アキテーヌ** フランス南西部、ガロンヌ川流域の地方。農産物やワインの生産が盛ん。主要都市、ボルドー・トゥールーズ。 **あぎと【顎・×腭】**(古語)①あご。②魚のえら。 **あきない【商い】**[名]①商売。売り買い。②売上高。「―が少ない」 **ーロ** ①商売上の巧みな話しぶり。②得意先。 **あきな‐う【商う】**[他五]物を売り買いする。商売する。「雑貨を―」 **あきなす【秋×茄子】**[名]秋の末に実るなす。 **秒[びょう]は嫁に食わすな** ①秋茄子は味がよいから、嫁に食べさせるな。▽嫁いびりのたとえ。②秋茄子は体を冷やすから、嫁に食べさせるな。▽嫁を大事にするたとえ。③秋茄子は種子が少ないので、子種が少なくなると困るから、嫁に食べさせるな。▽縁起をかつぐたとえ。 **あきのおうぎ【秋の扇】**[連語]①秋になって不用になった扇。②男の愛を失った女性のたとえ。▽前漢の成帝の官女、班婕妤[はんしょうよ]が寵[ちょう]を失ったとき、自身を秋の扇にたとえて詩を作った故事から。「秋扇[しゅうせん]」ともいう。 **あきのそら【秋の空】**[連語](秋は天候が変わりやすいことから)異性に対する愛情がうつろいやすいことのたとえ。「女心(男心)と「」 **あきのななくさ【秋の七草】**[名]秋を代表する七種の草花。萩・尾花(ススキ)・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗(または朝顔)。®↔春の七草。→図 **あきのふく【秋野不矩】**(一九〇八~二〇〇一)日本画家。本名はふく。一九三六(昭和十一)年文展鑑査展入選。のちインドに魅せられ、新境地を開拓した。 **あきばしょ【秋場所】**[名]大相撲の本場所興行の一つ。九月に東京の国技館で行われる。九月場所。 **あきばれ【秋晴(れ)】**[名]秋の空が青々と澄んで晴れ渡った状態。「―の日曜日」 **あきびより【秋日和】**[名]秋らしく、さわやかな天気。秋晴れ。 **あきま【空(き)間・明(き)間】**[名]①物と物とのすきま「わずかの―」②空いている部屋。「―を探す」 **あきまつり【秋祭(り)】**[名]秋に神社で行う、収穫を神に感謝する祭り。 **あきめく【秋めく】**[自五]秋らしくなる。 **あきめくら【明(き)。盲】**[名]①目は明いているが、物の見えない人。②無学で文字の読めない人。文盲。③物の本質を見通せない人。 **あきや【空(き)家・明(き)家】**[名]人が住んでいない家。 **あきゅうせいでん【阿Q正伝】** 中国の作家魯迅[ろじん]の小説。一九二一年作。浮浪者阿Qを主人公に、辛亥[しんがい]革命当時の中国の社会的病根を鋭く描破したもの。 **あきゆうど【商人】**[名]あきんど。▽「あきびと」の転。 **アキュムレーター** 【機】①高圧流体などを蓄えておき、必要に応じてそのエネルギーを供給する装置。蓄圧器。②【算】(コンピューターで)演算を容易にするため演算結果などを一時的に記憶させておく回路。累算器。Aレジスター。 <18> **あきらか【明らか】**[ナ]①明るいさま。「――な月」②物事がはっきりしていて、疑う余地がないさま。「火を見るよりも―だ」「―に不利だ」「問題を一にする」 **あきらけ、し【明らけし】**[ク](古語)①明るい。②明らかだ。輝かしい。はっきりしている。「あきらけく我が知ることを」(万葉)③曇りがなく清らかだ。「あきらけき名に負ふ伴の緒」(万葉)④賢明だ。「かく末の世のあきらけき君として」(源氏) **あきらめ【諦め】**[名]あきらめること。「―がつく」「―が悪い」「―の境地」 **あきらめる【諦める】**[他下一]①ある事柄について望みを捨てる。断念する。「進学を―」②意のままにならない状態を仕方なく受け入れる。「すべてを運命と―」「天罰とー」图あきらーむ[下二] **あきらめる【明らめる】**□[他下一](文章)物事の真相をはっきりさせる。「道理を―」图あきら‐む [下二]目[他下二](古語)①心を明るくする。心を晴らす。「御心を見[あは]しあきらめし」(万葉)②はっきりとさせる。明らかにする。「心に合はぬことをばあきらめつ」(源氏) **あーきる【飽きる・×厭きる】**[自上一]①十分に満足する。多過ぎてうんざりする。十分経験していやになる。「ごちそうにも―」「単調な仕事に―」▽関西地方では「飽く」の形で五段活用の動詞として用いられる。 **あきれかえる【×呆(れ)返る】**[自五]あまりのことに非常にあきれる。「だらしなさに―」 **アキレス** ギリシア神話で、トロイ戦争におけるギリシア軍最大の英雄。ホメロスの「イーリアス」の主人公。不死身だったが唯一の弱点であるかかとを射られて死んだ。アキレウス。 **ー×腱** ①【医】ふくらはぎとかかとの骨を結ぶ腱。▽Achilles tendon ②(比喩的に)強者がもつ唯一の弱点。致命的な欠点。 **あきれはてる【×呆(れ)果てる】**[自下一]あまりのことにすっかりあきれる。これ以上はないほどあきれる。图あきれは‐つ〔下二〕 **あきれる【×呆れる・×惘れる】**[自下一]物事の程度が意外なほど甚だしいのに驚く。びっくりしてどうすべきかわからなくなる。「被害の大きいのに―」「―ほどうまい」图あき‐る[下二] **あきんど【商人】**[名]商売をする人。しょうにん。あきゅうど。「―かたぎ」▽「あきびと」の音便。 **あく【悪】**[惡] 5828 アク・オ(ヲ) わるい・にくむ①正しくない。道徳・法律に反する。よくない。→善。「悪意・悪戯[あくぎ]・悪事・悪徳・悪人・悪評・悪風・悪用・改悪・害悪・旧悪・凶悪・罪悪・邪悪・勧善懲悪」②いやな。不快な。みにくい。「悪臭・悪夢・険悪・醜悪・露悪・悪感情・悪材料・悪趣味」③粗末である。劣った。「悪筆・粗悪・俗悪・劣悪・悪衣悪食」④あらあらしい。強い。「悪源太・悪太郎」⑤歌舞伎などの敵役[かたき]。「悪形[あくがた]・色悪」 (オと読む)①にくむ。きらう。むかむかする。→好。「悪寒・悪心・悪阻[おそ]・嫌悪・好悪・憎悪」①はじる。「羞悪[しゅうお]」 **あく【悪】**[名]①悪いこと。正しくないこと。不正。「―の温床」②疑問・反語の助字。漢文訓読で「いずくんぞ」と読む。▽《熟字訓》「悪戯[いたずら]」「悪阻[つわり]”」 **あく【握】** 1615 302F アク (造語)①手につかむ。手に収める。「握手・握力・掌握・把握」②ひとにぎりの量。「一握」 **あく【人渥】** アク 《造語》①うるおいがある。つやのある。「渥美[あつみ](つやつやと美しい)」②手あつい。「優渥」 **あく【〈灰汁〉】**[名]①灰を水に入れたときにできる上澄み。染色・洗浄・調理に用いる。②調理の際、材料から染み出る不純物。「―をとる」③食用の植物に含まれる苦み・えぐみ。「ワラビの―を抜く」④人・物事の世俗的で癖のある性質。「―が強い」 **あく【開く】**[自五]①閉まっていた物がひらく。↔閉まる。「戸が―」「かぎが―」「チャックが―」②始まる。↔閉まる・閉じる。「幕が―」「店が―」④閉じていた体の部分がひらく。↔塞がる。「目が―」「傷口が―」 **あく【空く】**[自五]①からになる。「器が―」②欠員ができる。「課長のポストがー」③自由な時間がある。暇がある。「時間が―」「手が―」「体が―」④使わない状態になる。「一部屋―」「座席が―」「パソコンが空いたら貸してほしい」▽目①~④→塞がる。 **―・いた口が塞がらない** あきれ返ってあっけにとられるさま。 **あく【飽く】**[自五]飽きる。▽関西・九州方面で用いられる。 **アクアポリス**[名] 人工的に作られた海上都市。▽和製語。aqua(水)とごpolis(都市)から。 **アクアマリン** ②【鉱】緑柱石の変種の一つ。熱処理して緑色のみをとばし、透明な海水青色として宝石に用いられる。藍玉[らんぎょく]。②藍綠色。青緑色。 **あくあらい【〈灰汁〉洗い】**[名]灰汁を使って家屋などの汚れを洗い流すこと。 **アクアラング** 潜水用の水中呼吸装置の商標名。▽水中の肺の意の造語。→スキューバ **アクアリウム** ①水生動物を飼育、観賞するための容器。水槽。②水族館。 **あくい【悪意】**[名]①他人に対して抱くいじわるな気持ち。わるぎ。↔好意。「―に満ちている」「―はない」②悪い意味。「――にとる」③【法】ぁる事実を知っていること。道徳的善悪を意味しない。「―の占有」▽mala fides ▷~↔善意 **あくいん【悪因】**[名](文章)悪い結果を招く原因。 **一悪果**。【仏】悪い行いをすれば、必ず悪い結果が生ずること。 **あくうん【悪運】**[名]①悪いめぐり合わせ。「―続き」②悪いことをしても、悪い報いを受けず、なお栄えるような強い運。「―が尽きる」「―が強い」 **あくえいきょう【悪影響】**[名]悪い影響。「―を及ぼす」 **あくえき【悪疫】**[名](文章)悪性の流行病。「―の流行」 **アクエリアス** 【天】水瓶座。 **あくえん【悪縁】**[名]①悪いつながり。「―を断ち切る」②離れたくても離れられない男女の結びつき。腐れ縁。 **あくがた【悪形】**【芸】(歌舞伎で)悪人の役。悪役。かたき役。 <19> **あくが‐る【憧る】**[自下二](古語)①魂が身を離れる。「物思ふ人の魂は、―なるものなれば」(源氏)②心が引き付けられる。心引かれて浮かれ歩く。「うぐひすの声にゃいとどあくがれむ」(源氏)「いさよふ月にゆくりなくあくがれむことを」(源氏)③疎遠になる。「御仲もあくがれて、ほど経にけれど」(源氏) **あくかんじょう【悪感情】**[名]人に対してもつ不快な気持ち。あっかんじょう。「」を抱く」 **あくぎゃく【悪逆】**[名]人道に外れた悪い行い。「――無道」 **あくぎょう【悪行】**[名]悪い行い。悪事。あっこう。→善行。「―の数々」 **あくごう【悪業】**【仏】悪い行い。特に、悪い報いを招くような、過去における悪い行い。→善業。「―の報い」 **あくさい【悪才】**[名](文章)悪い行いをする才能。 **あくさい【悪妻】**[名]夫にとって、よくない妻。→良妻。 **=は百年[ひゃくねん]の不作**。悪妻をもった夫は、一生不幸であるということ。悪妻は六十年の不作。 **アクサン** 【語】①「アクセント」①に同じ。②フランス語で、母音字の音価を表すために母音字の上に付ける記号。アクサンテギュ(éの、)、アクサングラーブ(èの、)、アクサンシルコンフレックス(ûの、)の三種類がある。 **あくじ【悪事】**[名]①悪い行い。→善事。「―を働く」「―に荷担する」②悪い出来事。わざわい。 **=千里[せんり]を走[はし]る**(よいことはなかなか知れ渡らないが)悪い行いや悪い評判は、すぐ世間に知れ渡る。悪事千里を行く。悪事千里。 **あくじき【悪食】**[名]①人が普通には食べないようなものを平気で食べること。いかものぐい。「―家」②粗末な物を食べること。粗食。 **あくしゅ【悪趣】**【仏】悪業の結果、人が赴く世界。地獄・餓鬼・畜生を三悪趣味[さんあくしゅ]、人間[にんげん]・天上を加えて五悪趣という。 **あくしゅ【握手】**[名・自スル]①(あいさつや親交を求めて)互いに手を握り合うこと。「固い―を交わす」②(比喩的に)和解すること。提携すること。「労使が―する」 **あくしゅう【悪臭】**[名]いやなにおい。「―を放つ」 **あくしゅう【悪習】**[名]悪い習慣。悪弊。「―に染まる」 **あくしゅみ【悪趣味】**[名・ナ]①趣味が下品なこと。「―な服装」②人がいやがることをして楽しんだり、人を困らせて喜んだりすること。「―ないやがらせ」 **あくじゅんかん【悪循環】**[名]関連しあう物事の中の一つが悪い状態になった場合、それが連鎖的に他へも及んで、相互に悪い影響を及ぼしあうようになり、全体に限りなく状態が悪化すること。「―に陥る」「―を断ち切る」 **あくしょ【悪所】**[名]①道が険しく、危険な場所。難所。②遊里。「―狂い」 **―通[がよ]い** 遊里に通うこと。 **あくしょ【悪書】**[名]内容の俗悪・低劣な本。↔良書 **あくじょ【悪女】**[名]①性質の悪い女。②容貌[ようぼう]の醜い女。 **=の深情[ふかなさ]け** ①醜い女はかえって情が深いということ。②(比喩的に)ありがた迷惑なこと。 **あくしょう【悪性】**[名・ナ]①人の性質が悪いこと。②身持ちが悪いこと。▽「あくせい」は別語。 **あくじょうけん【悪条件】**[名](物事の円滑な進行を妨げるような)悪い条件。「―が重なる」「―の下で」 **アクション** ②動作。行動。②俳優・歌手などの演技。特に、派手な動作や格闘をいう。「――映画」 **あくしん【悪心】**[名](文章)悪い事をしようとする心。悪念。「―を抱く」 **あくじん【悪神】**[名](文章)人に災いを与える神。里。 **あくしつ【悪疾】**[名](文章)たちの悪い病気。悪病。 **あくしつ【悪質】**[ナ]①たちの悪いさま。「―な業者」「―ないたずら」②品質の悪いさま。↓良質。「―の紙」 **アクシデント** 不慮の出来事。事故。 **あくしゅ【悪手】**[名](囲碁・将棋などで)自分自身の不利になるような、まずい石や駒[こま]の置き方。 **あくせく**[副(ト)・自スル]目先の小さいことにこだわって、こせこせするさま。「―(と)働く」 **アクセサリー** ①服装に合わせて身につける装飾品。イヤリング・ブローチ・ペンダントなど。装身具。②機械類の付属品。「カー――」 **アクセス** ①【算】(コンピューターで)記憶装置の中にある情報の入力・取り出し。②ある場所に行くための経路。また、その手段。 **1回線**【情】各種の通信サービスを利用するために、電気通信事業者のネットワークと利用者の通信機器を接続する通信回線。加入回線。▽access lines **権[けん]**【政】①情報公開制度に基づいて、市民が行政機関などの情報を入手、利用する権利。②【法】公衆がマスメディアを利用して、自らの見解を述べることができる権利。▽⊙@right of access **ータイム** 【算】(コンピューターで)記憶装置に情報の出し入れを命令してから、実際にその動作が行われるまでの時間。呼び出し時間。 **ーポイント** 【情】インターネットやパソコン通信、VANサービスを提供する者が、利用者のために設けるそのネットワークへの接続点。 **アクセプター** 《電〗半導体中に混ぜられる原子価の低い不純物。正孔の増加に寄与し、電気伝導率を高める働きをもつ。アクセプタ。 **アクセル**[名]【機】自動車などの加速装置。足で踏んで速度を調整する。▽accelerator pedal から。 **あくせん【悪銭】**[名]①粗悪な貨幣。悪貨。②不正なことをして得た金銭。あぶくぜに。 **身に付[つ]かず** 悪銭②はむだに使われがちで、すぐになくなってしまうものだ。 **あくせんくとう【悪戦苦闘】**[名]①強敵を相手に死に物狂いで戦うこと。「―の連続」②困難な状況を克服しようと、死に物狂いで努力すること。「難問に―する」 **あくせい【悪声】**[名]②(文章)悪い評判。「―が立つ」「―を放つ」②悪い声。↔美声 **あくせい【悪性】**[名・ヶ](病気などの)たちが悪いこと。⇔良性。「―の風邪」▽「あくしょう」は別語。 **あくせい【悪政】**[名]民を苦しめ、民のためにならない悪い政治。↔善政。「―に苦しむ」 **あくぜい【悪税】**[名]不当な課税。厳しくむごい税金。 **アクセント** 【語】①語中のある音節に加えられた強弱あるいは高低。▽日本語は一般に高低アクセントを基本とする。→イントネーション。②(服飾・デザインなどで)全体の調子を整え引き締めるために強調した部分。③重点。力点。「平和問題に――をおいた講演」 ―記号[きごう] アクセント②を表示する記号。強弱を示す「へ」「へ」や高低の切れ目を示す「」」など。本辞典では見出し語の次に「用」などと示す。アクセント符号。 <20> **あくそう【悪相】**[名]①恐ろしい、または醜い人相。②縁起の悪い兆候。不吉な印。 **あくそう【悪僧】**[名]①戒律に背き、悪い行いをする僧。②武芸に優れた、荒々しい僧。 **あくた【×芥】**[名](文章ごみ。くず。「ちりー」 **あくたい【悪態】**[名]悪口。憎まれ口。 **=を、吐[つ]っく** ひどく悪口を言う。 **あくたがわ【芥川】**[姓氏]姓氏の一つ。 **一賞[しょう]**“【文】芥川竜之介を記念し、一九三五(昭和十)年に文芸春秋社が設けた文学賞。年二回、新人の優れた純文学作品に与えられる。 **一也寸志[やすし]**(一九二五~八九)作曲家。芥川竜之介の三男。橋本国彦[くにひこ]に師事。「三人の会」を結成。作品「交響管弦楽のための音楽」「エローラ交響曲」など。 **1竜之介[りゅうのすけ]**(一八九二~一九二七)小説家。号は我鬼[がき]・澄江堂主人。第三次・四次「新思潮」同人。「鼻」によって夏目漱石[そうせき]に認められ、新理知派・新技巧派の第一人者として活躍。自殺。代表作「羅生門」「戯作三昧[げさくざんまい]」「河童。」「歯車」など。 **あくだま【悪玉】**(口頭)悪人。また、悪人の役。↔善玉。▽江戸時代の草双紙などの挿し絵で、「悪」の字を円形の中に書いて、悪人の顔としたことから。 **あくたれ【悪たれ】**(口頭)①ひどいいたずらや乱暴をすること。また、その人。「―小僧」▽ふつう、子供についていう。②「悪たれ口」の略。 **ーロ[ぐち]** 人に憎まれるようないい方。憎まれ口。「―をたたく」 **あくた‐れる【悪たれる】**[自下一](口頭)ひどいいたずらをしたり、乱暴をしたり、憎まれ口をたたいたりする。 **あくたろう【悪太郎】**[名]いたずらや乱暴をする男の子。▽人名ふうに、ののしっていう語。 **アクチニウム** 【化】アクチノイド元素の一つ。元素記号Ac 原子番号89 の放射性元素。銀白色の金属で、性質はランタンに似る。 **アクチノイド** 【化】原子番号八九のアクチニウムから一○三のローレンシウムまでの十五の放射性元素の総称。九三番のネプツニウム以下は人工元素。アクチニド系列。→表「周期表」 **アクチブ** 組織を先導する実践的活動家。アクチーフ。 **アクチュアリティー** 現実。現実性。 **アクチュアル** [ナ]現実的。実際的。 **アクター** ①俳優。②男性の役者。男優。 **アクティブ** [名]【語】能動態。目[ナ]積極的。活動的。▽「アクチブ」ともいう。日目♪パッシブ **アクト** ①行為。動作。②(演劇で)幕。段。 **あくどい**[形]①やり方がどぎつく、悪辣[あくらつ]だ。「――やりロ」「―商法」②色や感じがしつこい。「色彩が―」图―さ[名]図あくど‐し〔ク] **あくとう【悪投】**[名・自スル]【競】(野球で)他の選手が取れないような見当外れなボールを投げること。 **あくとう【悪党】**[名]①悪者。悪人。また、悪者の集団。②【歴】鎌倉・南北朝時代、荘園領主や幕府の支配に反抗した名主・地頭。 **あくどう【悪童】**[名]いたずらっ子。悪太郎。 **あくどう【悪道】**[名]①歩きにくい道。悪路。②【仏】現世で悪事を働いた者が、その報いとして、死後おちていく苦しみの世界。地獄道・餓鬼道・畜生道の三つ。悪趣。③悪い行い。遊蕩[ほうとう]の世界。「――に走る」 **あくとく【悪徳】**[名]道徳に反した悪い行い。不道徳。↔美徳。「―業者」 **アクトレス** 女性の役者。女優。 **あくなき【飽く無き】**[連体](文章)どこまでも満足することがない。終わりのない。「――探究心」「――戦い」 **あくにち【悪日】**[名]運の悪い日。凶日。あくび。→吉日 **あくにん【悪人】**[名]悪い人間。悪者。↔善人。 **1正機**【仏】悪人こそ阿弥陀仏により救われ、往生をとげることができるということ。▽浄土真宗の開祖、親鸞[しんらん]が説いた。 **あくぬき【〈灰汁〉抜き】**[名]野菜などの苦みやえぐみを除去すること。 **あくぬけ【〈灰汁〉抜け】**[名]①野菜などのあくが取れること。②洗練され、さっぱりとすること。あかぬけ。 **アクネ** にきび。 **あぐ‐ねる【×倦ねる】**[自下一](補助)↓あぐむ **あくねん【悪念】**[名](文章)悪い考え。悪心。 **あくのはな【悪の華】** フランスの詩人ボードレールの詩集。一八五七年初版刊。憂愁・反逆・退廃美・超自然的世界へのあこがれなどを主題とし、象徴詩を開き、近代詩全体に大きな影響を与えた。▽原題 Les Fleurs du Mal **あくば【悪罵】**[名・他スル](文章)口汚くののしること。ひどい悪口。罵倒。「―を浴びせる」 **アクバル** (一五四二~一六〇五) インドのムガル帝国第三代皇帝(在位五六~)。イスラム教とヒンズー教との融和を図り、全北インドを支配する大帝国に発展させた。 **あくび【〈欠伸〉・“欠】**[名]①眠いときや退屈したときに、思わず口が開いて起こる深い呼吸。②漢字の部首の一つ。「次」「欲」「歓」などの「欠」をいう。 **あくび【悪日】** →あくにち **あくひつ【悪筆】**[名]字が下手なこと。また、下手な字。 **あくひょう【悪評】**[名]悪いうわさ。よくない評判。→好評。「―が立つ」「―たらたら」 **あくびょう【悪病】**[名]たちの悪い病気。難病。悪疾。 **あくびょうどう【悪平等】**[名]実質を無視して形式的に平等に扱うこと。公平さを欠く間違った平等。 **あくふ【握×斧】**【考】打製石器の一つ。手に握れるくらいの大きさで、一端を鋭くとがらせたもの。ヨーロッパ・アフリカを中心とした旧石器時代の代表的石器。にぎりおの。▽hand axe **あくふう【悪風】**[名]悪い風俗・風習。弊風。 **あくぶん【悪文】**[名]①用語・語順・構成などが不適切なため、文意が理解しにくかったり、誤解を招いたり、あいまいになったりする表現。→名文。▽一文についてもいう。②【表】表現主体の個性や表現対象の性格などにより必然的に生じた、リズム感とスマートさに欠けた難解な文章。 **あくへい【悪弊】**[名]悪い習わしや習慣。悪習。「―を一掃する」 **あくへき【悪癖】**[名]悪い癖。悪習。 **あくへん【悪変】**[名・自スル](文章)悪い方に変わること。悪くなること。 **あくほう【悪法】**[名]人のためにならない悪い法律。正義に反する法。「―もまた法である」 **あくほう【悪報】**[名]①悪い知らせ。凶報。→吉報。②【仏】悪事をしたことの報い。 <21> **あくぎょう**【悪業】[仏]悪事をしたことの報い。 **あくま**図【悪魔】[宗)](ユダヤ教・キリスト教で)罪を犯すように、人間を誘惑する堕落した天使。サタン。②【仏】修行を妨げる魔物。魔羅。魔。③普通の人間にはできないような悪事をなす者。また、その者をののしっていう語。「―のなせる業」 **あくま**しゅぎ【悪魔主義】[文]耽美[たんび]主義の極致として、良識に反抗し、醜・悪・退廃・恐怖などに美を見いだそうとする、十九世紀末に起こった文芸・思想の傾向。代表的作家にポー・ボードレール・ワイルドら。悪魔派。▽diabolism; satanisme **あくまで**図図【飽く迄】〔副〕どこまでも。徹底的に。あくまでも。「―戦う」「―(も)しらを切る」 **あくみょう**囲図【悪名】→あくめい **あくむ**図【悪夢】不吉な夢。恐ろしいいやな夢。転じて、とても現実とは思えない恐ろしいこと。「―のような出来事」=―から覚める(悪夢のような)一時の迷いや過ちに気付いて、本来の正しい心にたちかえる。 **あぐーむ**図【×倦む】〔自五〕《補助)(動詞連用形に付いて)目的になかなか達することができず、もて余す。困る。いやになる。飽き果てる。あぐねる。「攻め―」「待ち―」 **アクメ**図 acmé〉性交時の絶頂感。オルガスムス。 **あくめい**図【悪名】悪い評判。よくないうわさ。あくみょう。↔美名。「――が高い」 **あくやく**図【悪役】芝居の悪人の役。また、悪人を演じる人。敵役。 **あくゆう**図【悪友】①悪い友達。→良友。「――を避ける」②(反語的に)親しい友達。「学生時代の―と飲む」 **あくよう**図【悪用】〔名・他スル〕(本来の目的に反して)悪い目的に利用すること。↔善用。「地位を―する」 **アクラ**〈Accra〉ガーナ共和国の首都。ギニア湾北岸に臨む。野口英世[のぐちひでよ]の没地。 **あぐら**匣【〈胡座〉・〈胡坐〉】①足を前に組んで座る座り方。②【〈胡床〉】《古語》足場。腰掛け。 **あぐらばな**【胡座鼻】あぐらをかいたように、両わきが横に広がった鼻。=―をかく あぐらの姿勢で座る。②努力しないでのんきに構える。「高度成長に―」 **アグラ**〈Agra〉インド北部、ウッタルプラデーシュ州西部の都市。ムガル帝国時代初めの首都。アグラ城・タージマハルなどの遺跡が残る。 **あくらつ**匣【悪辣】[ナ]やり方があくどく、たちの悪いさま。「――な手段」「―なことをする」 **あぐらなべ**【安愚楽鍋】仮名垣魯文[かながきろぶん]の小説。一八七一(明治四)~七二年刊。牛鍋屋に集まる客の会話を通し、開化期の世相をこっけいに描いたもの。 **あぐりあみ**回匣【揚繰網】[水]巻き網の一つ。長方形に網をおろして魚を取り囲み、下方からたぐりあげて捕獲するもの。 **アグリーメント**回〈agreement>①協定。契約。②合意。③【語】(文法で)性・数・格・人称などの一致。 **アグリビジネス**〈agribusiness〉【経】農業の関連産業。農産物の生産・加工・販売および農器具製造供給部門を総合していう。 **あくりょう**囲図【悪霊】人にたたりをする霊魂。もののけ。怨霊[おんりょう]。 **あくりょく**図【握力】物を握りしめる手の力。「―を計る」「―が強い」 **あくりょくけい**【握力計】握力の強さを計る計器。 **アクリル**〈acryl〉「アクリル樹脂」「アクリル繊維」の略。 **アクリルさん**I酸閘【化】無色で、強い刺激臭をもつ液体。化学式CH2CHCOOH。接着剤やアクリル樹脂などの原料。▽acrylic acid **アクリルじゅし**【アクリル樹脂】合成樹脂の一つ。透明度が高く、風防ガラス・照明器具・レンズなどに用いられる。▽acrylic resin **アクリルせんい**【アクリル繊維】合成繊維の一つ。羊毛に似た手触りで軽く暖かい。▷acrylic fiber **あくる**囲【明くる】〔連体〕次の。翌。「―朝」「―年」▽文語下二段動詞「明く」の連体形が慣用的表現として残った語。 **あくるひ**【明くる日】匣次の日。翌日。「休みの―」 **あくれい**匣【悪例】悪い先例。「―を残す」 **アグレッシブ**〈aggressive〉〔ナ〕性格や行動などが攻撃的、積極的であるさま。 **アグレマン**』〈agrément〉【政】他国に大使などを派遣する際、前もって相手国に求める同意・承諾。 **あくろ**図【悪路】通行に困難な道。 **アクロバチック**〈acrobatic〉〔ナ〕曲芸的なさま。軽業的なさま。「―飛行」 **アクロバット**図〈acrobat〉曲芸。軽業。また、それをする人。「―飛行」 **アクロポリス**囲〈akropolis〉(歴]古代ギリシアで、都市国家の中心をなした丘。砦[とりで]としての機能をもち、神殿や政庁が置かれた。 **アクロマチックレンズ**』〈achromatic lens〉色収差を補正したレンズ。ふつう、屈折率などの異なるガラスでつくった凸レンズと凹レンズを組み合わせて色収差を消す。色消しレンズ。 **あけ**匣【朱・×緋】《文章》赤い色。朱や緋[ひ]の色。血の色。=―に染まる 血まみれになる。 **あけ**囲【明け】①夜が明けること。夜明け。↔暮れ。「――の明星」「夜の―を待つ」②《造語》ある期間が終わること。「休み―」「梅雨―」「忌み―」 **あげ**図【上げ】(造語)上げること。↔下げ。「胴―」「値―」②【服】着物の桁[けた]や丈の長さを、肩や腰の部分にひだをとり縫って短くすること。縫い上げ。「―をする」③【経】(取引で)相場が高くなること。→下げ **あげ**り図【揚げ】①「油揚げ」の略。②(造語》油で揚げた料理。揚げもの。「精進―」「とりの唐―」 **あげあし**図【上(げ)足】【経】(取引で)相場が上がっていくこと。↔下げ足 **あげあし**図【揚(げ)足・挙(げ)足】【競】(相撲や柔道で)技をかけようとしてあげた足。=―を取る 相手のことばじりや言い間違いをとらえて、攻撃したりなじったりする。▽相手のあげた足を取って逆に攻めるところから。 **あげあぶら**匠【揚(げ)油】揚げものに使う油。ごま油・菜種油など。 **あげいた**囲【上(げ)板・揚(げ)板】【建】①台所などの板の間で、下に物を入れるため取り外しができるようにしてある床板。あげぶた。②ふろ場などの床上に置く板。 **あげうた**囲【上歌】【芸】(謡曲で)七五調の句を高い調子でうたう部分。登場人物の気持ちを述べる文や叙景の文に多い。小謡[こうたい]として独立してうたわれる場合もある。↔下歌 **あげえん**囲図【揚(げ)縁】商家などの店先でつり上げるようになっている縁。▽夜は上げて戸の代わりにする。 <22> **アゲーン** 【競】(テニス・卓球で)「デュースアゲーン」の略。再びデュースになること。また、デュースをくり返すこと。アゲイン。 **あげおろし【上(げ)下(ろ)し】**[名]上げたり下ろしたりすること。上げ下げ。「箸[はし]の―」「荷物の―」 **あげかじ【上(げ)×舵】**[名]航空機の機首を上へ向けるための舵の取り方。→下げ舵 **あげかす【揚(げ)×滓】**[名]揚げ物をしたあとに油の中に残る衣の滓。 **あげがた【明け方】**[名]夜が明けようとするころ。夜明け。↔暮れ方。「――の月」「―の冷え込み」 **あげがらす【明(け)×鳥】**[名]夜明け方に鳴く鳥。また、その鳴き声。▽江戸時代、男女が朝別れるときの、情緒の表現に用いた。 **あげく【揚句・挙句】**【文】①連歌・俳諧の終わりの七七の句。発句。②(あれこれのことがあって)その終わり。その結果。とどのつまり。③(連体修飾語を受けて)いろいろなことをした末。「考えた―」 **ーの果て** 揚句②を強めた言い方。 **あけくれ【明け暮れ】**[名]①(副詞的にも)朝と夕方。朝晩。転じて、日々。いつも。「――仕事に励んでいる」②月日が過ぎること。「受験勉強に――する」 **あけくれる【明け暮れる】**[自下一]夜が明け、日が暮れる。同じことをくり返しているうちに月日が過ぎる。「研究に―」图あけく‐る[下二〕 **あげさげ【上げ下げ】**[名]①上げることと下げること。上げ下ろし。「箸[はし]の―」「値段を―する」②ほめたりけなしたりすること。「人を―してからかう」③潮の満ち引き。 **あげしお【上(げ) 潮】**[名]①満ち潮。差し潮。→下げ潮・引き潮。②(比喩的に)仕事などが、上向きに盛んになってくる状態・時期。「――に乗る」 **あげず【上げず】**[連語]→三日[みっか]=に上げず **あけすけ【明け透け】**[ナ](口頭)遠慮なく包み隠さないさま。露骨なさま。「―にものを言う」 **あげせん【上(げ)銭・揚(げ)銭】**[名]①売上金。②手数料。③揚げ代。 **あげぜん【上(げ)膳】**[名]①食膳を出すこと。また、食膳を取り下げること。 **据[す]え膳** 自分は何もしないで楽をして、人のもてなしを受けること。 **あげぞこ【上(げ)底】**[名]箱や桶[おけ]などの底を高く上げて作ったもの。▽中身が見かけより少ししか入らない。 **あげだい【揚(げ)代】**[名]芸者などを呼んで遊ぶ代金。玉代[ぎょくだい]。 **あげだし【揚(げ)出し】**【料】豆腐・なすなどに薄くかたくり粉をまぶして、油で軽く揚げたもの。「―豆腐」 **あけたて【開け“閉て】**[名]戸・障子などを開けたり閉めたりすること。「静かに――する」▽「閉たてる」の衰退とともに「あけしめ」を用いる方が多い。 **あげだま【揚(げ)玉】**[名]①てんぷらを揚げるときにできる、ころものくず。てんかす。②球状のさつま揚げ。 **あけちみつひde【明智光秀】**(一五二八?~八二) 安土桃山時代の武将。織田信長[のぶなが]に仕え、のちに信長を本能寺に襲い自害させたが、すぐに豊臣秀吉[ひでよし]に敗れた。▽「三日天下」はこれよりいわれた故事。 **あげちょう【揚(げ)超】**【経】「引き揚げ超過」の略。国庫と民間との金銭の受け払いで、民間からの資金吸収が支出よりも大きいこと。↔散超・払い超 **あげちれい【上知令・上地令】**【歴】江戸幕府の天保[てんぽう]の改革の主要政策の一つ。一八四三(天保十四)年、老中水野忠邦[ただくに]が江戸十里四方・大坂五里四方を直轄地にして統制を強化しようと企図したが、大名・旗本の反対で失敗。水野失脚の原因となった。 **あけっぱなし【開けっ放し・明けっ放し】**[名]①あけたままにしておくこと。あけ放し。「引き出しを――にする」目[ナ]開放的なさま。あけっぴろげ。「―な性格」 **あけっぴろげ【開けっ広げ・明けっ広げ】**[7](口頭)開放的で隠し立てしないさま。あけっ放し。「―な性質」 **あげつらう**[他五]物事の可否や善悪を論じる。是非を議論する。「若者の風俗を―」 **あけて【明けて】**[副]新年になって。「―三歳になる」 **あげて【挙げて】**[副]ある範囲のものすべて。残らず。ひとつひとつ。「社を―の取り組み」「―数うべからず」 **あげど【揚(げ)戸】**[名]①下から押し上げて開ける戸。②縦溝に沿って上げ下げして開閉する板戸。 **あげなべ【揚(げ)鍋】**[名]揚げ物用の口の広い鍋。てんぷら鍋。 **あげに【明(け)荷】**[名](相撲で)十両以上の力士の回しなどを入れるために使う長方形の箱。「―を下ろす」 **あげのこる【明け残る】**[自五](文章)夜が明けても月や星の光が空にはまだ残っている。「―空」「―星」 **あげのみょうじょう【明けの明星】**[名]明け方、東の空に輝いている金星。→宵の明星 **あげはちょう【揚羽蝶・×鳳×蝶】**[名]①アゲハチョウ科に属する大形のチョウの総称。②アゲハチョウ科のチョウ。羽は淡黄部分が広く、これを黒い線や斑点[はんてん]でくまどる。幼虫は柑橘類の害虫。ナミアゲハ。 **あげはなす【開け放す・明け放す】**[他五]窓や戸をすっかりあける。また、あけたままにしておく。「窓を―」 **あげはな‐つ【開け放つ・明け放つ】**[他五](文章)あけ放す。 **あげはなれる【明け離れる】**[自下一]夜がすっかり明ける。明け渡る。图あけはな‐る〔下二〕 **あげはらう【開け払う・明け払う】**[他五]①戸や障子をすっかりあける。②家や城をあけ渡す。 **あげばん【明け番】**[名]①宿直など夜通しの勤務が終わること。また、その人。②夜間勤務の翌日の休暇。 **あげび【〈木通〉・〈通草〉・〈野木瓜〉】**[名]アケビ科のつる性落葉低木。四月、新葉とともに淡紫色の花をつける。楕円[だえん]形の果実は秋に熟し、果肉は甘く食用。つるはバスケットなどの細工に用いる。 **あげひばり【揚(げ)〈雲雀〉】**[名]空高く舞い上がるヒバリ。 **あげぶた【上(げ)蓋・揚(げ)蓋】**[名]「上げ板」①に同じ。 **あげぼの【×曙】**[名](文章)夜がほのぼのと明けるころ。明け方。黎明[れいめい]。 **あげまき【揚巻・〈総角〉】**[名]①古代の子供の髪型の一つ。髪を左右に分け、耳の上で輪をつくったもの。また、その髪型に結った子供。②ひもの結び方の一つ。文箱・御簾[みす]などの飾りに用いる。あげまき結び。③【芸】歌舞伎の女形のかつらの一つ。傾城[けいせい]役がつける。④明治時代の女性の髪型で、東髪[あずまかもじ]の一種。 **1貝** ナタマメガイ科の二枚貝。深い穴を掘ってすむ。有明海に産し、食用。 **あげまく【揚(げ)幕】**【芸】能舞台の橋懸かりと鏡の間[かがみのま]の間や歌舞伎の花道、あるいは上手・下手の出入り口にかける垂れ幕。切り幕。 **あげまど【揚(げ)窓】**[名]下端を押し上げるようにして開けると、ひさしのようになる窓。 **あげむつ【明(け)六つ】**[名]昔の時刻名で、明け方の六つ時。今の午前六時ごろ。また、そのときに鳴らす鐘。↔暮れ六つ **アケメネスちょう【アケメネス朝】**【歴】古代ペルシア帝国の王朝。紀元前五五〇年に建国。王家の始祖の名によりアケメネス朝と称した。ダレイオス一世のころが最盛。前三三〇年、アレクサンドロス大王により滅ぼされた。▽Achaemenian dynasty **あける** □【明ける】[自下一]①朝になる。↔暮れる。「夜が―」②年が改まる。↔暮れる。「年が―」③一定の期間・状態が終わる。「年季が―」「喪が―」「梅雨が―」曰【開ける】[他下一]【空ける】①何もない空間をつくる。「壁に穴を―」「二人の間隔を―」②閉まっていた物をひらく。↔閉める。「木戸を―」「箱を―」「ビール瓶を―」③式を行う。「結婚式を―」④すべてを出す。尽くす。「全力を―」⑤(「・・・を挙げて」の形で、副詞的に)ことごとく、総出での意を表す。「一家を挙げて応援する」目【空ける】[他下一]①中の物を出してからにする。「かばんの中身を―」「グラスを―」②別の所に移す。「湯をポットにー」③使わない状態にする。「明日の夕方はあけておこう」留守にする。「家を―」图あく〔下二] **―・けて悔[くや]しき玉手箱**、期待が外れてがっかりすることのたとえ。竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けたところ、煙とともに一瞬にして白髪のおきなになったという浦島太郎伝説から。 **あげもの【揚(げ)物】**【料】油で揚げた料理。てんぷら・フライなど。「一屋」 **あげや【揚(げ)屋】**[名]遊女を呼んで遊ぶ家。 **あげや**[副](口頭)♪あっけらかんと <23> **あげまく**図図【揚(げ)幕】【芸』能舞台の橋懸かりと鏡の間[かがみのま]の間や歌舞伎の花道、あるいは上手・下手の出入り口にかける垂れ幕。切り幕。 **あげまど**図【揚(げ)窓】下端を押し上げるようにして開けると、ひさしのようになる窓。 **あげむつ**囲【明(け)六つ】昔の時刻名で、明け方の六つ時。今の午前六時ごろ。また、そのときに鳴らす鐘。↔暮れ六つ **アケメネスちょう**【アケメネス朝】【歴】古代ペルシア帝国の王朝。紀元前五五〇年に建国。王家の始祖の名によりアケメネス朝と称した。ダレイオス一世のころが最盛。前三三〇年、アレクサンドロス大王により滅ぼされた。▽Achaemenian dynasty **あげもの**図【揚(げ)物】【料】油で揚げた料理。てんぷら・フライなど。「一屋」 **あげや**図【揚(げ)屋】遊女を呼んで遊ぶ家。 **あけらかんと**田园〔副〕(口頭)♪あっけらかんと **『あ‐ける**図 □【明ける】〔自下一〕①朝になる。↔暮れる。「夜が―」②年が改まる。↔暮れる。「年が―」③一定の期間・状態が終わる。「年季が―」「喪が―」「梅雨が―」曰【開ける】〔他下一〕【空ける】何もない空間をつくる。「壁に穴を―」「二人の間隔を―」②閉まっていた物をひらく。↔閉める。「木戸を―」「箱を―」「ビール瓶を―」③閉じていた体の部分をひらく。「口を―」「目を―」④営業を始める。↔閉める。「店を―」目【空ける】〔他下一〕①中の物を出してからにする。「かばんの中身を―」「グラスを―」②別の所に移す。「湯をポットにー」③使わない状態にする。「明日の夕方はあけておこう」④留守にする。「家を―」図あく〔下二] =・けて悔しき玉手箱、期待が外れてがっかりすることのたとえ。竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けたところ、煙とともに一瞬にして白髪のおきなになったという浦島太郎伝説から。 **あげる**匣 【上げる】〔他下一〕低い所から高い所に移す。→下ろす。「棚に荷物を―」「幕を―」②【揚げる】空高く昇る状態にする。「花火を―」「たこを―」③【揚げる】高く掲げる。「国旗を―」④【揚げる】水中から取り出す。陸に移す。「船荷を―」⑤【挙げる】手や腕を上方にやる。「こぶしを―」◎体や持ち物の位置を高くする。「足を―」「杯を―」⑦食べたり飲んだりした物を口から出す。「気分が悪くて―」⑧前方に向ける。「頭を―」「目を―」⑨家の中や奥に入れる。「友人を家に―」「座敷に―」◎地位を上にする。↔下げる。「課長に―」⑪入学させる。「娘を大学に―」⑫神仏に供える。「賽銭[さいせん]を―」⑬質や価値を高める。↔下げる。「能率を―」「名を―」⑭程度を甚だしくする。↔落とす。「スピードを―」「勢いを―」⑮ものの値段を高くする。→下げる。「定価を―」⑯音・声を大きく出す。「歓声を―」「悲鳴を―」⑰煙・ほこりなどを出す。「砂塵[さじん]を――」「水しぶきを―」⑱物事を済ませる。仕上げる。「仕事を―」「論文を―」⑲ある数量・日時で済ませる。「旅費を三万円で―」「数日で工事を―」⑳(敬い、また愛すべき人に)物を渡す。「やる」「与える」の丁寧語。「プレゼントを―」「功労者に記念品を―」㉑《補助》(動詞連用形に付いて)①動作が完了したことを表す。・・・し終える。「三日で書き―」「作りー」「育て―」②謙譲の気持ちを添える。「申し―」「願い―」「存じー」㉒(補助)(動詞連用形+「て」に付いて)ある動作を他人のためにすることを丁寧にいう。「本を読んで―」「代わりに見て―」▽「やる」よりは丁寧だが、「差し上げる」よりは丁寧でない。【挙げる】〔他下一〕①(犯人を)捕まえる。検挙する。②明らかにする。取り出して示す。「証拠を―」③式を行う。「結婚式を―」④すべてを出す。尽くす。「全力を―」⑤(「・・・を挙げて」の形で、副詞的に)ことごとく、総出での意を表す。「一家を挙げて応援する」目【揚げる】〔他下一〕油の中で加熱し、食べられる状態にする。「てんぷらを―」「コロッケを―」図あぐ〔下二]回〔他下二〕《古語)①京にのぼらせる。「京にとくあげ給ひて」(更級)②髪を結う。「髪をあげさせ、裳も着す」(竹取)③没収する。「彼が知行もの所領をあげて」(御伽) **アケルナル**〈Achernar〉エリダヌス座のアルファ星。冬空に青白く光る。アカーナー。 **あけわたす**図【明け渡す】〔他五〕住んでいた土地・家屋などを立ち退いて、その所有権を人に譲り渡す。 **あけわたる**図【明け渡る】〔自五〕(文章)夜がすっかり明け、空が一面に明るくなる。明け離れる。「空が―」 **アゲンスト**図〈against〉 【競】 (ゴルフで)逆風。向かい風。アゲインスト。↔フォロー **あこ**図【下火】【仏』主に禅宗で、火葬を開始するための儀式。棺に松明[たいまつ]で点火するしぐさを行う。 **あこ**【×吾子】《古語》①わが子。「この―を韓国[からくに]へ遣[や]る」(万葉)②他人の子または他人を親しんでいう語。おまえ。「よし、―だにな捨てそ」(源氏) **あご**団 【顎・×頤・×頷】①人や動物の口を上下から囲んでいる硬い部分。「上が―」▽物をかんだり声を出したりするのに役立つ。②①の下の部分。下あご。おとがい。「二重―」=が落ちそうだ 食べた物が素晴らしくおいしいさま。ほおが落ちそうだ。=が干上がる 収入がなくなり、食べていけなくなる。暮らしが立たなくなる。=で使う(あごで人に指図するような)高慢な態度で人を使う。=で×蠅を追ゃう 蠅を手で追うこともできないほど、心身が衰弱している様子。=を出す ひどく疲れ、気力がなくなる。=を撫でる(自分の思いどおりになり)得意そうにする。=を外す おかしくて大笑いをする。 **あこうだい**回を【〈赤魚〉×鯛】フサカサゴ科の深海魚。全長約六〇[センチメートル]。鮮紅色。食用。アコウ。 **あこうぼく**回【亜高木】【植】高木より低く低木より高い木で、通常三~七[メートル]心ほどの樹種。中木ともいう。アオキ・ウコギ・ツバキなど。▽sub-high tree **アコースティックギター**〈acoustic guitar〉音を電気的に増幅させずに用いるギター。 **アコーディオン**回ディ〈accordion〉①左の手で蛇腹[じゃばら]を伸縮させて空気を送りながら、右指で鍵盤[けんばん]を、左指で和音用ボタンを押して鳴らす楽器。手風琴[てふうきん]。②(造語》①の蛇腹のように伸び縮みするもの。▽「アコーデオん」ともいう。ーカーテン 〈accordion curtain〉アコーディオンドア。ードア〈accordion door〉蛇腹状の部分を伸縮させて開閉する間仕切り。折り畳み式ドア。アコーディオンカーテン。ープリーツ回【服】アコー <24> **あこがれのまと【憧れの的・“憬れの的】**[連語]あこがれの対象となる事物や人。 **あこがれる【憧れる・“憬れる】**[自下一]すばらしいものだと思い、求めたり、そうなりたいと願ったりする。あくがれる。「英雄に―」「冬山に―」图あこが‐る〔下二] **のこぎ【×阿×漕】**[7]あくどく、貪欲で、無情なさま。「―なやり方」▽三重県の阿漕ヶ浦の伝説から。 **あごひも【顎紐】**[名]帽子に付いていて、風などで飛ばないように顎にかける紐。「―をかける」 **あこめ【×祖・×柏】**[名]①昔、束帯姿のとき、一重[ひとえ]と下襲[したがさね]の間に着けた男子用衣服。②昔の女性の下着。 **あこやがい【×阿古屋貝】**[名]ウグイスガイ科の海産の二枚貝。真珠の養殖に用いられる。真珠貝。 **アゴラ** 【歴】古代ギリシアで、都市国家の公共広場。市場が開かれ、経済生活の中心をなすとともに、政治・宗教・学問などの討論を行う場でもあった。 **あごんきょう【阿含経】**[名]原始仏教経典の総称。のちに成立する大乗経典に比べ古い要素を多く含む。長・中・雑・増壱の四種がある。▽「阿含」は教え・伝承を意味する梵語[ぼんご]の音写。 **あさ【麻】**[名]①大麻・苧麻[ちょま]・マニラ麻などの繊維の総称。②クワ科の一年草。茎はまっすぐ伸び、高さ約二局。茎の皮から繊維をとる。実は食用。大麻。③①から作った糸や織物。「―のスーツ」 **あさ【朝】**[名](副詞的にも用いる)夜が明けてから数時間の間。また、正午までの間。↔夕。「――目が覚める」 **あざ【字】**[名]市・町・村内の一区画の名。大字と小字がある。 **あざ【×痣】**[名]打撲などによる内出血や、色素・血管の先天的な異常によって皮膚に生じた、赤・青・紫などの変色部分。母斑[ぼはん]は。「転んでひざに―ができた」 **あさあけ【朝明け】**[名](文章)朝になって、明るくなること。また、そのころ。明け方。夜明け。「―の露」 **あさい【浅い】**[形]①②表面から底や奥までの距離が短い。「―なべ」「―洞穴」②物事の程度・量・色の濃度などが少ない。「経験が―」「眠りが―」「付き合って日が―」「春が―」「浅漬け」「浅黒い」▽@↔深い。图1さ[名]形動ーげ[ナ]図あさ‐し[ク] **あさい【浅井】**[姓氏]姓氏の一つ。 **1忠[ちゅう]**(一八五六~一九〇七) 洋画家。イタリア人フォンタネージに学び、明治美術会を創立。フランス留学後、関西美術界の発展に貢献。 **1長政[ながまさ]**(一五四五~七三)戦国時代の武将。近江,小谷城主。織田信長の妹お市の方と結婚。淀君[よどぎみ]の父。信長と敵対し、姉川の戦いで敗れ、のち小谷城で自刃。 **1了意[りょうい]**23(一六一二?~九一) 江戸前期の仮名草子作者。代表作に名所案内記「東海道名所記」、怪談集「御伽婢子[おとぎぼうこ]」「狗張子[いぬはりこ]」など。 **あさいち【朝一】**【俗】その日の朝、最初であること。朝一番。「――に電話をする」 **あさいち【朝市】**[名]朝開く、野菜や魚類などの市。 **あさいと【麻糸】**[名]麻の繊維で作った糸。 **あさうら【麻裏】**[名]①麻布の裏地。②「麻裏草履」の略。 **草履[ぞうり]** 麻糸の平たい組みひもを、裏一面に縫いつけた草履。 **あさぎ【浅黄・浅×葱】**[名]緑がかった薄い藍色。「――縞」 **裏[うら]** ①浅黄色の裏地。②江戸の遊里で野暮な田舎侍、無骨者をあざけっていった語。▽羽織の裏地に浅黄木綿を多く用いたことから。 **あさがお【朝顔】**[名]①ヒルガオ科のつる性一年草。夏の早朝、じょうご形の花が咲く。つるは左巻き。②キキョウ・ムクゲの古名。③じょうご形の男性用小便器。 **あさがけ【朝駆け・朝×駈け】**[名]①早朝、馬を走らせること。②朝早く、不意に敵を攻めること。↔夜討ち。③(新聞記者などが取材のため)朝早く、人を訪ねることを。 **=の駄賃** 物事のたやすいことのたとえ。▽朝は馬の勢いもよく、労賃も日中より高いことから。 **あさかしゃ【浅香社】**【文】一八九三(明治二十六)年落合直文[なおぶみ]が結成した短歌結社。門下から与謝野鉄幹・金子薫園・尾上柴舟[さいしゅう]らが出た。▽「あさ香社」とも書く。 **あさがた【朝方】**[名](副詞的にも用いる)朝のころ。朝の間。→夕方。「――に雨が降った」 **あさがれい【朝×餉】**(古語)①天皇がとる略式の食事。▽朝食とは限らない。正式の食事である大床子御膳[だいしょうじのごぜん]のむらに対していう。②「朝前の間」の略。 **ーの間** *清涼殿の西庇[にしひさし]にあり、天皇が食事をとった部屋。 **あさぎり【朝霧】**[名]朝方にたちこめる霧。↔夕霧 **あさくさ【浅草】**[地名]東京都台東区東部の地名。浅草寺[せんそうじ]の門前町として発展した、隅田川西岸の繁華街。 **■紙** 使い古した紙をすきかえした、粗末な紙。ちり紙などに用いる。▽江戸時代、浅草の山谷あたりで作られたことから。 **―〈海苔>**[名]①紅藻類ウシケノリ科の海藻。全国各地の海岸でとれる。アマノリ。②①を干した食品。▽昔、江戸の浅草で養殖したことから。 **あさぐもり【朝曇(り)】**[名]朝、曇っていること。 **あさくらよしかげ【朝倉義景】**(一五三三~七三)戦国時代の武将。越前[えちぜん]一乗谷城主。姉川の戦いで織田・徳川連合軍に大敗し、のち織田信長の進攻をうけ自刃。 **あさぐろ‐い【浅黒い】**[形]皮膚の色が茶褐色を帯びている。「色の―青年」囵ーさ[名]図あさぐろ‐し〔ク] **あさげ【朝×餉・朝“食】**[名](文章)朝の食事。 **あさげいこ【朝稽古】**[名](武術や芸能などで)朝早く行う練習・修業。「柔道の――に通う」 **あざけ‐る【嘲る】**[他五]人をせせら笑うように、ばかにする。「人の失敗を―」 **あさざけ【朝酒】**[名]朝から酒を飲むこと。また、その酒。 **あさざむ【朝寒】**[名](文章)朝方のうすら寒さ。特に、晩秋の朝の肌寒い感じ。 **あさじ【浅茅】**[名](古語)丈の低いチガヤ。 **一生,**(古語)浅茅の生えている所。また、その宿。 **=が原**(古語》浅茅の生えている荒れ野原。 **=が宿**(古語)浅茅の生えた、荒れ果てた家。 **あさしお【朝潮】**[名]朝、満ちてくる潮。↔夕潮 **あさじめり【朝湿り】**[名]朝、霧・露・小雨などのために、物がしっとりと湿っていること。「―のした庭木」 **あさせ【浅瀬】**[名]川や海の浅い所。「―を渡る」 <25> **あさだち【朝立ち】**[名]朝早く旅立つこと。早立ち。夜立ち。「五時の―」 **あさぢ【浅×茅】**(古語)→あさじ **あさぢえ【浅知恵・浅×智×慧】**[名]浅はかな考え。見えすいた底の浅い知恵。「猿の―」 **あさつき【浅葱】**[名]ユリ科の多年草。高さ約三○センチメ。葉や鱗茎[りんけい]を食用とする。食用ネギで最も細いもの。イトネギ。センボンワケギ。 **あさづくよ【朝月夜】**(古語)①明け方の月。②月の光がさしている夜明け方。 **あさづけ【浅漬(け)】**[名]①大根・うり・なすなどを塩やぬかで短時間漬けたもの。②べったら漬。 **あさって【〈明後日〉】**(口頭)明日の次の日。みょうごにち。「―帰国する」 **=の方を向く**【俗】全く見当違いな方向を向く。 **あさっぱら【朝っぱら】**【俗】早朝。▽「―から」の形でよく使われる。「あさはら(朝腹)」の転。 **あさつゆ【朝露】**[名]朝、草などに降りた露。「―を踏んで」 **あさで【浅手・浅、傷】**[名](戦いなどで受けた)軽い傷。薄手。↔深手。「―を負う」 **あざとい**[形]①小利口で浅ましいさま。②やり方が抜け目がなく、あくどく、押しつけがましいさま。「―言い方」「―売り方」图ーさ[名]図あざと‐し [ク] **あざな【字】**[名]①昔、文人・学者・武士などがつけた、本名以外の名。②あだな。③町村内の一区画。字。 **あさな あさな【朝な朝な】**[副](文章)朝ごとに。毎朝。↔夜な夜な。「――小鳥が訪れる」 **あざなう【糾う】**[他五](文章)ひもや糸などをより合わせて縄をなう。「禍福はあざなえる縄のごとし」 **あさなぎ【朝凪】**【気】朝、海辺で陸風と海風が交替するとき、しばらくの間、風がやむこと。↔夕凪。▽morning calm **あさな ゆうな【朝な夕な】**[副(三)](文章)ⓘ朝ごとに夕ごとに。朝夕。「――(に)神仏に祈る」②いつも。 **あさね【朝寝】**[名]①朝、遅くまで寝ていること。→朝起き。 **1坊[ぼう]** 朝寝をすること。また、そういう習慣のある人。「宵っ張りの―」 **あさのは□④【麻の葉】**[名]麻の葉をかたどった紋所。また、染め模様。 **あさはか【浅はか】** 囲[ナ]考えが浅く、愚かなさま。「―な考え」「―な人」目[ナリ](古語)物に奥深さのないさま。奥行きのないさま。▽「浅墓」は当て字。 **あさはん【朝飯】**(口頭)朝の食事。朝食。あさめし。 **あさばん【朝晩】**[名]①朝と晩。「―の冷え込み」目[副]いつも。「―旅の子を思う」▽「朝夕」に近い。 **あさひ【朝日・×旭】**[名]①朝の太陽。「―が昇る」②②の光。「―がさし込む」▽⊙②↔夕日。 **1影**(文章)朝日の光。→夕日影 **あさひなたかし【朝比奈隆】**(一九〇八~二〇〇一) 指揮者。一九四七(昭和二十二)年関西交響楽団を結成、小沢征爾[せいじ]ぃら多くの指揮者を育成した。九四(平成六)年文化勲章受章。 **あさぶろ【朝風呂】**[名]朝湯。 **あさぼらけ【朝ぼらけ】**[名](文章)朝、空がほんのり明るくなったころ。夜明け方。 **あさまいり【朝参り】**[名]朝早く、社寺に参拝すること。 **あさましい【浅ましい】** [形]①姿・態度などがみじめで情けない。「―姿」②品性・やり方などが下劣で卑しい。「―遺産相続争い」图ーさ[名]形動ーげ[ナ]図あさま-し〔シク][シク](古語)①驚嘆するばかりだ。意外だ。「あさましき御宿[もの]ほど心憂し」(源氏)②(「あさましく」の形で)程度が甚だしい。「むく犬のあさましく老いさらばえて」(徒然)③あきれたことだ。嘆かわしい。「世の中飢渇してあさましき事侍りき」(方丈)④心や姿が取るに足らない。卑しい。「あさましき身は、いたづらなる年のみ積れるばかりにて」(増鏡) **あさまだき【朝まだき】**[名](文章)(副詞的にも用いる)夜が明けきらず、薄暗いころ。未明。 **あさまやま【浅間山】**[地名]群馬・長野の両県にまたがる三重式活火山。標高二五四二阶。しばしば噴火し、一七八三(天明三)年の大噴火では死者約二千人を出した。 **あさみ【浅み】**[名](文章)川などの水深の浅い所。↔深み **あざみ【×薊】**[名]キク科アザミ属の植物の総称。ノアザミ・ヤマアザミなど多くが野山に自生し、園芸品種もある。葉の縁にとげがあり、多くは夏に紫紅色の花をつける。 **あさみどり【浅緑】**[名]薄い緑色。薄いもえぎ色。 **あさむ【浅む・嘲む】**(古語)[自四]①驚きあきれる。「よろづの事につけて、めであさみ」(源氏)[他四]あなどる。あざける。「あさみ笑ひ」(更級) **あざむく【欺く】**囚[他五]①相手の期待に背いてだます。「人を―」②(「・・・を欺く」の形で、連体詞的に)・・・と思い違いさせるほどである。「昼を――明るさ」[他四](古語)あなどる。みくびる。「源氏どもにあざむかれて候はんは」(平家)目[自四](古語)興じて詩歌を吟ずる。「月にあざけり風に―ことたえず」(後拾遺) **あさめし【朝飯】**(口頭)①朝の食事。あさはん。▽粗野な言い方。 **前[まえ]** ①朝食をとる前。②[名,](朝食の前でもできるほどに)容易なこと。「そんなことは―だ」 **あさもや【朝×靄】**[名]朝、立ちこめる鶴。 **あざやか【鮮やか】**[ナ](光や色などが)はっきりして美しいさま。「――な山の色」「墨痕[ぼっこん]ぶ―」②(技などが)きわだって見事なさま。「―な手並み」 **あさやけ【朝焼け】**【気】①日の出のころ、東の空が赤く染まって見える現象。②→夕焼け。▷sunrise glow **あさゆ【朝湯】**[名]①朝、入浴すること。朝ぶろ。「――朝酒」②朝の銭湯。 **あさゆう【朝夕】**[名]①朝と夕方。「―の散歩」□[副]いつも。「――仕事に励む」▽「朝晩」に近い。 **あざらし【〈海豹〉】**[名]アザラシ科の大形の哺乳類の総称。北海や南極地方にすむ。ひれ状の後肢はアシカ科と異なり、前方に曲がらない。毛皮・脂肪などが利用される。 **あさり【浅蜊】**[名]マルスダレガイ科の二枚貝。浅海の砂の中にすむ。食用。 **あさる【漁る】**[他五]①魚や貝などを捕る。「ハマグリを―」②(動物などが)えさを探し回る。③人や物を得ようと、探し回る。「古本を―」④(補助)(動詞連用形に付いて)・・・して回る。「読み―」「買い―」 **アザレア** セイヨウツツジの総称。春に白・桃・紫紅色などの直径一○㌢ほどの花をつける。アジア原産で、ヨーロッパで品種改良された。オランダツツジ。 **あざわらう【《嘲笑う】**[他五]ばかにして笑う。「人の失敗を―」 <26> **あし**図【足・脚・肢】 ①【医】ヒトや動物の体から分かれ出ていて、体を支えて歩いたり走ったりする部分。人の場合は、手に対して、腰から二つに分かれ出ている部分全体をいう。「前―」「―が長い」▽leg ②【医】足首から先の部分。「―の裏」▽foot ③物の、その全体を支える下の部分。「机の―」④漢字の字形構成要素の名称の一つ。字の下部に位置するもの。「儿[ジン]」「灬[レン]」など。脚[キャク]⑤もち・粉の粘り。こし。「―がある」⑥赤字。損失。「―が出る」⑦歩くこと。走ること。また、その具合。「一[ひと]音」「一[ひと]ならし」⑧移動、または行き来すること。「―を運ぶ」「―が遠のく」⑨物の移動や変化の具合。「雨―」「日の―」⑩食べ物の腐り具合。⑪移動の手段。交通機関。「庶民の―」⑫移動の経路。足どり。⑬(「お―」の形で)金銭。=が有[あ]る走るのが早く、動きがすばやい。▽野球などのスポーツ選手についてよく用いられる。=が地[ち]に付[つ]かない①そわそわして、落ち着かない。②考え方・行動が浮ついていて、一定しない。=が付[つ]く行方をくらました者の居所やその経路がわかる。また、事件解決のための手がかりとなるものが見つかる。=が出[で]る予算を超えた支出になる。赤字になる。②隠していたことが明らかになる。ぼろが出る。=が速[はや]い①歩き方・走り方が速い。②物事の進み具合が速い。特に、食物などが腐りやすい。「夏場はなまものの―」=が乱[みだ]れる①(一緒に歩いている人と)歩調がふぞろいになる。また、団体での行動が不統一になる。②事故・災害などにより、電車・バスなどの運行が混乱する。「通勤の―」=が向[む]く 特に意識することなく、自然にある方向・場所に向かって進む。また、そのように物事をする。「―まま気の向くまま」=で書[か]く実際に現場に出向いたり、当事者に面会したりして取材、調査したうえで文章を書く。=に任[まか]せる ①特に行く先を決めないで、気ままに歩き回る。②自力で歩いて行く。=の踏[ふ]み場[ば]もない部屋などがひどくちらかっていて、歩くこともできない。=を洗[あら]う まともな仕事や生活をするために、それまでの好ましくない仕事や生活をやめる。②一般に、それまでかかわってきた仲間・仕事・物事との関係から抜け出す。=を奪[うば]われる 事故・災害・ストなどによって交通機関が機能しなくなり、通勤・通学・旅行などができなくなる。足が奪われる。=を×掬[すく]う (足を持ち上げて倒すように)相手のすきに乗じて、卑怯な方法で失敗させること。落とし入れる。「ライバルに足を掬われた」=を出[だ]す予算を超えて支出する。赤字にしてしまう。②(相場で)損をする。③隠していたことを意図せずに明らかにしてしまう。ぼろを出す。=を取[と]られる①酒に酔うなどして、足がふらつきうまく歩けない。②足場が悪くて、歩きにくい。「ぬかるみに―」=を伸[の]ばす旅行などで、予定していた所より遠い所まで行く。「箱根まで―」=を運[はこ]ぶ交渉・調査など、何らかの目的のために、わざわざ出かけて行く。「何度も―」=を引[ひ]っ張[ぱ]る①他人の成功・進歩をねたんで、陰で邪魔する。②(一部の人が)全体の進行を滞らせる。=を棒[ぼう]にする 疲れ果てて足の感覚がなくなるまで、歩き続ける。=を向[む]ける ある方向・場所に向かって進む。②(「足を向けては寝られない」の形で)足を向けて寝るような失礼なことはできない。▽世話になった人への感謝の気持ちを表すのに用いられる。 **あし**図【×葦・×蘆・×葭】 イネ科の多年草。水辺に群生し、形はススキに似る。茎はすだれなどの材料。ヨシ。ハマオギ。 **あし**【悪し】 〔シク〕《古語》①(物事を評価して、その本質・本性が)悪い。よくない。「ひとよりも好むもあしき」(万葉)②(技術が)下手だ。まずい。「不動尊の火焰[ホノオ]をあしく書きけるなり」(宇治拾遺)③(品質が)粗末だ。卑しい。「下衆[ゲス]が女のなりあしきが子負ひたる」(枕)④(外界の状況が)荒々しい。都合がよくない。物事をなすのに具合が悪い。「外[ト]の海はいといみじくあしく」(更級)「北風―」(土左)「折あしく、参り侍[はべ]りにけれど」(源氏)▽①~④↔よし。 **あじ**図【味】 ①飲食物が舌の味覚神経に与える感じ。「―をみる」②体験を通して知った感じ。「苦労の―」③物事の面白み。「―のある文章」=も素[そ]っ気[け]もない少しも面白みがない。「―講義」=を占[し]める 一度してみたことがうまくいき、その面白みを忘れずにいる。=をやる 気の利いたことをする。 **あじ**図【×鰺】 ①アジ科の魚の総称。マアジ・ムロアジなど約百四十の種がある。体の側面に「ぜいご」と呼ばれる一列の硬いうろこがある。食用。●「―の干物」②マアジ。 **あじ**図【×阿字】 【仏』梵語の字母の最初の文字「ア」。特に密教では、不生不滅の万物の根源の象徴とする。→阿毘羅吽欠[アビラウンケン] **アジ**図 「アジテーション」の略。「―演説」ーびら【扇動文を印刷した紙片。 **アジア**〈Asia〉 六大州の一つ。東半球の北東部に位置し、北は北極海、東は太平洋、南はインド洋に囲まれ、西はヨーロッパに接する。▽「亜細亜」とも書いた。ーアフリカ会議【政】一九五五年インドネシアのバンドンで開催された国際会議。アジア・アフリカの二十九か国が参加。主権尊重・人種平等・紛争の平和的解決などを柱とする平和十原則を採択。バンドン会議。AA会議。▽Afro-Asian Conference |競技大会図 アジア地域の総合体育競技大会。一九五一年の第一回大会以来、四年に一度オリンピック競技大会の中間年に開かれる。八六年から冬季大会も始まる。アジア大会。 **あしあと**【足跡】 ①歩いたあとに残る足の形。「犬の―」②通って行った道筋。足どり。「―をくらます」③残した業績。そくせき。「故人の―」 **アジアンタム**〈Adiantum〉 イノモトソウ科クジャクシダ類の植物の総称。熱帯から温帯にかけて分布する多年草で、クジャクの尾に似た美しい鮮緑色の小葉をつける。多くは観葉植物として栽培される。 **あしいれこん**【足入れ婚】 【民』婚姻形態の一つ。婚姻成立の祝いは夫方で行うが、当分の間婚舎を妻方に置き、のちに妻が夫の家に入る。 **アジェンダ**図 〈agenda〉 検討事項。議事日程。行動計画。 **アジェンデ**〈Salvador Allende Gossens〉 ()チリの政治家。一九七〇年左翼統一戦線を率いて大統領に当選。銅産業国有化・農地改革などを実施したが、七三年軍部・警察によるクーデターで、戦闘中死亡。 **あしおと**【足音・×跫音】 ①歩くときに、足が地面や床などに当たって出る音。②(比喩的に)物事が訪れる気配。「時代の―」「春の―」 **あしか**【〈海驢〉】 アシカ科の哺乳類。北太平洋アメリカ沿岸にすむ。体長一・五~二・五㍍で、体形はオットセイに似ている。調教するといろいろな芸を覚える。 <27> ようもない。どうにもならない。無意味である。「あぢきなきもの。わざと思ひたして宮仕[みやづかえ]に出[い]でたる人の、物憂がりてうるさげに思ひたる」(枕)②つまらない。無益だ。情けない。「長き世の物思ひになる、いとあぢきなきことなり」(源氏) **あしかが**【足利】 姓氏の一つ。源義家[ヨシイエ]の孫義康[ヨシヤス]が下野国足利郡足利荘に土着して称した姓。1学校[がっこう]今の栃木県足利市にあった中世唯一の学校施設。一四三九(永享十一)年に上杉憲実[ノリザネ]が再興。武士や僧侶に、儒学や医学などを教育した。一八七二(明治五)年まで存続。1時代[じだい]図室町時代。1尊氏[たかうじ](一三〇五~五八)室町幕府初代将軍。初名は高氏。元弘[げんこう]の乱で六波羅探題を滅ぼし、建武の新政のきっかけをつくった。のちに新政に背き光明天皇を擁立し、一三三八(暦応元)年征夷大将軍となり、京都室町に幕府を開いた。一幕府[ばくふ]【歴】室町幕府。1持氏[もちうじ](一三九八~一四三九)室町前期の武将。鎌倉公方[クボウ]。将軍職を望んだが果たさず、幕府軍に敗れて謹慎したが、のちに自殺。一基氏[もとうじ](一三四〇~六七)南北朝時代の武将。尊氏の子。初代鎌倉公方。関東における室町幕府の基礎固めを行った。一義昭[よしあき](一五三七~九七) 室町幕府第十五代将軍。織田信長[ノブナガ]に支持され将軍となったが、一五七三(天正元)年京都を追われ、室町幕府は滅亡した。1義輝[よしてる](一五三六~六五) 室町幕府第十三代将軍。義晴[ヨシハル]の子。一五四六(天文十五)年将軍。名ばかりの将軍で、松永久秀[ヒサヒデ]らに襲われ討ち死に。1義教[よしのり](一三九四~一四四一)室町幕府第六代将軍。義満[ヨシミツ]の子。一四二九(永享元)年将軍。赤松満祐[ミツスケ]によって暗殺された。1義尚[よしひさ](一四六五~八九)室町幕府第九代将軍。義政[ヨシマサ]の子。母は日野富子[トミコ]。一四七三(文明五)年将軍。近江の六角氏討伐の陣中で死去。1義政[よしまさ](一四三六~九〇) 室町幕府第八代将軍。応仁の乱を引き起こした。京都東山に慈照寺銀閣を造り隠棲[インセイ]し、東山文化の最盛期をもたらした。1義視[よしみ](一四三九~九一) 室町中期の武将。義教の子。義政の養子となったが、のち義政に実子義尚が生まれたため将軍職争いが生じ、応仁の乱を誘発した。1義満[よしみつ](一三五八~一四〇八)室町幕府第三代将軍。一三九二(明徳三)年南北朝合一を成就、幕府権力を安定させた。出家後、京都北山の別荘に金閣を建て、公家と武家の文化が融合した北山文化を形成。また明と勘合貿易を開始した。1義持[よしもち](一三八六~一四二八) 室町幕府第四代将軍。義満の子。一三九四(応永元)年将軍。 **あしがかり**図【足掛(か)り】 ①高い所に上るときに、足をかける支え。足場。「岩を―に登る」②物事をするときのよりどころ。手がかり。「反撃の―とする」 **あしかけ**【足掛(け)】 【競】(相撲・柔道などで)相手の足に自分の足をかけて倒す技の総称。②(年・月・日の計算で)一年・一月・一日に満たない始めと終わりの端数を、一として数えること。例えば、六月三日から八月二日までを三月[みつき]と数える類。 **あじかげん**【味加減】 味のよしあし。味の付け具合。「―をみる」 **あしかせ**【足×枷】 ①昔の刑具の一つ。罪人の足首にはめて、自由を奪うもの。②(比喩的に)自由な行動を束縛する事柄。「手かせ―となる」→図「枷」 **あしがた**【足形】 ①歩いたり踏んだりしたあとに残る足の形。あしあと。②【足型】靴や足袋などを作るときに用いる足の形をした木型。 **あしがため**【足固め】 ①登山などのために、あらかじめ歩く訓練をして足を丈夫にすること。足慣らし。②将来の計画や目的のための、基礎的な準備作業。地固め。「立候補の―」③【建】床下で、柱の脚部を連結する横木。 **あしからず**【悪しからず】 [副]悪く思わないで。「―御了承下さい」▽相手の意向に添えなくて済まないという気持ちを表す。「よろしく」の意のあいさつ(感動詞)としても用いる。 **あしがらみ**【足×搦み】 【競】(相撲・柔道などで)相手の足に自分の足をからみつけて倒す技の総称。 **あしがる**【足軽】 【歴】戦時に駆使される歩卒。戦国時代には弓・鉄砲の部隊を編成した。江戸時代では最下位に置かれた武士。雑兵。▽足軽く疾走する者の意。 〔足軽〕 **しきしゅうきゅう[ア式蹴球]**【競】 サッカー。▽「アソシエーションフットボール」の訳語。 **あじきない**【味気ない】 田〔形〕面白みや味わいが乏しくてつまらない。あじけない。「―暮らし」囵ーさ[けいようどうし]ーげ[せつびご]あぢきな‐し[ク〕 〔ク〕《古語)①どうしようもない。どうにもならない。無意味である。「あぢきなきもの。わざと思ひたして宮仕[みやづかえ]に出[い]でたる人の、物憂がりてうるさげに思ひたる」(枕)②つまらない。無益だ。情けない。「長き世の物思ひになる、いとあぢきなきことなり」(源氏) **あしきり**【足切り】 (入学試験などで)受験者の数をしぼるために、予備試験などの成績を参考に、一定水準以下の者をふるい落とすこと。 **あしくせ**【足癖】 ①歩き方や座り方などの癖。②【競】(相撲で)足を使って相手を倒す技の総称。足技。 **あしくび**図【足首・足×頸】 足のくるぶしの上の、少し細くなった部分。 **あしげ**図【足蹴】 ①足でけること。②(比喩的に)人にひどい仕打ちをすること。「親友を―にする」 **あしげ**図【×葦毛】 馬の毛色の一つ。白色に黒色や茶色などが混じっているもの。また、その毛色の馬。 **あしげい**【足芸】 あおむけに寝て、足を使ってする曲芸。足技。 **あじけない**【味気ない】 〔形〕→あじきない日 **あしこし**図【足腰】 足と腰。「―を鍛える」 **あしごしらえ**【足×拵え】 (長距離や難路を)歩きやすいように、履物などの支度を整えること。 **あじさい**図【〈紫陽花〉】 ユキノシタ科の落葉低木。梅雨のころ薄青色の小さな花を球状につける。花の色は開花後、次第に変化する。暖地の海岸に自生するガクアジサイの改良品種。観賞用。② **あしざま**【悪し様】 〔ク]《文章》事実よりも悪いさま。「―な言い様」▽多く、「―に言う」の形で、悪意をもって事実よりも悪く言うのに用いる。 **あししげく**図【足繁く】 〔連語〕 頻繁に出かけるさま。「なじみの店に―通う」 **アジスアベバ**〈Addis Abeba〉 →アディスアベバ **アシスタント**図〈assistant〉 助手。補佐員。 **アシスト**〈assist〉 〔名・他スル]①仕事を補佐すること。「上司を―する」②【競』(サッカー・アイスホッケーなどで)シュートをする選手に適切なパスをするなど、得点に結びつくプレーをすること。また、そのプレーをする選手。 **あしずり**【足×摺り】 (思うようにならず)身もだえして、じだんだを踏むこと。 <28> **アジソンびょう**【アジソン病】 【医】慢性の副腎皮質機能低下症。皮膚の色素沈着、脱力感・体重減少などの症状を呈する。病因には副腎結核などがある。▽イギリスの内科医アジソンの名から。Addison's disease **あした**図【〈明日〉】 (副詞的にも用いる)今日の次の日。あす。みょうにち。「―天気になあれ」▽「あす」よりくだけた言い方。目【《朝】《古語》①あさ。朝方。↔夕べ。②明くる朝。翌朝。「五節[ゴセチ]がせの――に」(古今) =に道[みち]を聞[き]かば夕べに死すとも可なり 朝に人として生きるべき道について聞き、それを悟ることができたならば、その日のうちに死んでも心残りはない。▽「論語」から。 **あしだ**図【足駄】 (雨降りのときなどに履く)歯の高いげた。高げた。=を履[は]いて首[くび]ったけ 異性にすっかりほれこんで夢中になること。 **アジタート**図〈agitato〉 【音』発想標語の一つ。興奮して。情熱的に。 **あしだい**【足代】 乗り物の費用。交通費。 **あしだひとし**【芦田均】 (一八八七~一九五九)政治家。日本民主党総裁となり、一九四八(昭和二十三)年首相。社会党・国民協同党との連立内閣を組織。 **あしだまり**図【足×溜(ま)り】 ①ある行動のため、しばらくの間根拠地とする所。②足をかける支え。足がかり。 **あしついで**図【足、序(で)】 出かけたついで。「――に寄る」 **あしつき**図【足付(き)】 (歩いたり踊ったりするときの)足の運び方。「危なげなー」②【脚付(き)】器物にあしが付いていること。また、その物。「――の台」 **あしつぎ**図【足継ぎ】 ①高さを補うために、足の部分を継ぎ足すこと。②踏み台。 **あじつけ**【味付(け)】 料理などで味を付けること。また、味を付けたもの。「中華風の―」「―のり」 **アジテーション** 〈agitation〉 激しい調子の演説や文書で大衆をあおること。扇動。アジ。 **アジテーター** 〈agitator〉 扇動者。 **あしでがき**【×葦手書き】 平安時代に行われた、平仮名の絵画風な散らし書き。水の流れを描き、和歌を草仮名で葦が乱れ生えているように、細書きにしたもの。また、その書き方。葦手。 **あしてまとい**図【足手纏い】 〔名・けいようどうし〕(手足にまとわりつくように)活動の邪魔になること。また、そのもの。あしでまとい。「―になる」 **アジト**図 非合法活動の秘密指令所。転じて、非合法地下活動家の隠れ家。▽agitating point から。 **アシドーシス**✉〈acidosis〉 【医】血液が酸性に傾いた状態。呼吸器の病気や腎機能不全・下痢・ショックなどで起こり、進行すると意識障害・不整脈・血圧低下などで死に至る。酸血症。←→アルカローシス **あしどめ**図【足止め・足留め】 ①一時、外出や移動を差し止めること。「―をくう」②薬剤を加えて染色のむらを防ぐこと。 **あしとり**【足取り】 【競〗(相撲で)相手の片足を抱えて倒す技。 **あしどり**【足取り】 ①(歩くときの)足の運び方。「―も軽く出かけた」②(犯人などの)移動した道筋。「―を追う」「―捜査」③【経】(取引で)相場の値動き。 **あじな**【味な】 〔連体〕《ロ頭》気が利いている。「―ことを言う」 **あしなえ**【足萎え・×蹇】 足が自由に動かないこと。また、その人。 **あしながおじさん**【足ながおじさん】 アメリカの女流作家ジーンーウェブスターの小説。一九一二年刊。孤児院で育った少女が、慈善家(足ながおじさん)の出資で送るカレッジ生活を描く。▽原題Daddy-Long-Legs **あしながばち**図【足長蜂】 スズメバチ科の中形または大形のハチ。体には黄色と黒褐色のしまがある。長い足を垂れて飛び、ハスの実形の巣を作る。 **あしなみ**図【足並(み)】 (二人以上の人の)足のそろい具合。歩調。「―をそろえる」②多数の人の考え方や行動のまとまり具合。「野党の―が乱れる」 **あしならし**【足慣(ら)し・足×馴(ら)し】 ①(病後やスポーツの前などに)歩いたり走ったりして、足の調子を整えること。「軽く―する」②物事を始める前の準備行動。下準備。 **あじのもと**【味の“素】 うま味調味料の商標名の一つ。グルタミン酸ナトリウムを主成分とする。 **あしば**図【足場】 ①高所での作業のために、丸太や鉄パイプなどを組んで作った仮の構造物。足がかり。「――を組む」②立ったり歩いたりする足もとの具合。「―が悪い」③交通の便。④活動のよりどころ。「―を固める」 **あしばや**【足早・足速】 〔けいようどうし〕歩き方が速いさま。「―に歩く」「―に立ち去る」 **あしはら**図【×葦原】 アシが一面に生えている所。あしわら。ーの中[なか]つ国[くに]《古語》日本国の古名。1の×瑞穂[みずほ]の国[くに]《古語》日本国の古名。 **あしはらい**【足払い】 【競】(柔道で)足で相手の足を払って倒す技。あしばらい。 **あしび**【〈馬酔木〉】 ●→あせび **あしひきの**【足引の・足×曳の】 《枕詞)「山」「峰」などにかかる。あしびきの。「―山桜花」(万葉) **あしびょうし**【足拍子】 足踏みをしてとる拍子。 **アジピンさん**図【アジピン酸】 【化】無色の柱状結晶。化学式HOOC (CH2)4COOH 脂肪の加水分解で得られる。ナイロン・ポリエステル樹脂・可塑剤などの合成原料。▽adipic acid **あしぶえ**図【×葦笛】 アシの葉を丸めて作った笛。 **あしぶみ**図【足踏み】 ①同じ位置で、歩くときのように足を上げ下げすること。②物事が同じ状態にあり、思うように進展しないこと。「―状態になる」 **アジプロ** 扇動的な文書や宣伝媒体。▽「アジテーション」と「プロパガンダ」の略から。 **あしべ**図【×葦辺】 《文章》アシの生えている水辺。 **あしへん**図【足偏】 漢字の部首の一つ。「跡」「践」などの「足」をいう。 **あしまかせ**図【足任せ】 〔名]①行き先を定めず、気ままに歩くこと。「――に歩く」②歩ける限り歩くこと。 **あしまめ**図【足まめ】 〔ナ〕出歩くことを面倒がらず、気軽にするさま。「――に通う」「―な人」 **あしまわり**【足回り】 自動車などの車輪とその取り付け部分。また、それらの機能。「この車は―がいい」 **あじみ**図【味見】 飲食物を少量口にして、味加減を調べること。「料理の―」 **アシメトリー** 〈asymmetry〉 左右非対称であること。不均衡。不調和。◆シンメトリー <29> **あじも**図【味藻】 アマモの異名。 **あしもと**【足下・足元・足許】 ①足を地に着けているときの、その地点の周辺。また、足の先のあたり。「―を照らす」②立ったり歩いたりするときの足の具合。「―がふらつく」「―が軽い」③身近なところ。「―を捜す」④考え・行いの基盤となるところ。「―を固める」⑤立場・状態の弱み。「―を見られる」=から鳥[とり]が立[た]つ①身近なところで、突然に意外なことが起こる。②急に慌ただしく物事を始める。=に付[つ]け込[こ]む相手の立場上の弱みを、自分のために利用する。足元を見る。=に火[ひ]がつく 切迫した事態が自分の身に及ぶ。=にも及[およ]ばない相手との力の差がありすぎて、とてもかなわない。足元へも寄りつけぬ。=の明[あか]るいうち①歩くところがよく見える、日の暮れないうちに。②自分の立場や状態が悪くなる前に。手遅れにならないうちに。=へも寄[よ]りつけぬ①足元にも及ばない。②おそれ多くて、親しく付き合えない。=を見[み]る 相手の立場上の弱みを見抜く。また、見抜いて、それを自分のために利用する。足元に付け込む。▽多く「足元を見られる」という受身の形で用いる。 **アジャスター** 〈adjuster〉 ①調停者。調整者。②(保険などで)損害の程度を査定する人。③調節装置。 **アジャスト** 〈adjust〉 〔名・他″]機械・金額・体調・意見の相違などを調節、調整すること。 **あしやすめ**【足休め】 歩き疲れて足を休めること。 **あじゃせ**【阿闍世】 古代インドのマガダ国王。父を殺し母を幽閉するなどの罪を犯したが、のちに釈迦に帰依して仏教を保護した。▽梵語の音写。 **あじゃり**図【×阿闍梨】 【仏】弟子を教え導く、徳の高い僧。②天台宗・真言宗の僧の位。あざり。▽梵語[ぼんご]の音写。 **アジャンター** 〈Ajantā〉 インド西部、マハラシュトラ州にある仏教石窟。紀元前一世紀ごろから紀元七世紀にかけて造営され、その壁画はグプタ朝期の傑作とされる。 **あしゆ**図【足湯・脚湯】 ひざから下を湯に浸すこと。「―を使う」 **あしゅう**【阿州】 ♪あわ(阿波) **あしゅくにょらい**【阿閦如来】 東方の浄土を主宰する仏。密教では五仏の一つで大円鏡智を象徴する。▽「阿閦」は梵語の音写。→五仏・五智 **あしゅら**【阿修羅】 ①古代ペルシア文明にも共通する古代インドの悪神たち。神々の王インドラ(帝釈天[たいしゃくてん])と絶えず戦っていると考えられている。阿修羅王。②八部衆の一つ。▽「修羅」「あすら」ともいう。梵語の音写。一道[どう]【仏】六道の一つ。人間と畜生の中間にある阿修羅の住む世界。 **あしょう**図【亜相】 大納言[だいなごん]の中国風の呼称。▽大臣に次ぐ官の意。 **アショーカおう**【アショーカ王】 古代インド、マウリヤ朝第三代の王。紀元前三世紀にインドを初めて統一。仏教の保護・発展に努め、仏典結集を援助した。阿育王。 **あしよわ**【足弱】 〔名・けいようどうし〕歩く力の弱いこと。また、の人。▽女性・老人・子供などについていう。 **あしらい**図 ①もてなすこと。応対。扱い。「客の―」②付け合わせ。「―に野菜を使う」 **あしらう**図 〔他五〕①もてなす。応対する。扱う。「冷たく―」▽多く、軽く遇する場合に用いる。②(調和や効果を考えて)物を添える。「バラにカスミ草を―」 **アジ‐る**図 〔他五〕〔俗』扇動する。あおる。そそのかす。▽「アジ」の動詞化。 **あじろ**【“網代】 ①川の瀬に竹や木を編んで立て、魚を捕るしかけ。②竹やヒノキ[き]などを細く削って編んだもの。垣根や笠などに用いる。③昔、屋形に②を張った牛車。あじろ車。一木[ぐい]回網をかけておく棒くい。 〔網代②] **あじわい**【味わい】 ①飲食物の深い味。風味。「独特の―」②物事の趣。「―のある文章」 **あじわう**【味わう】 〔他五〕①飲食物の味を舌で感じる。味のよさを楽しむ。「うまい酒を―」②意味や面白みを感じとって楽しむ。「古典を―」③物事を体験して実感を得る。「勝利の喜びを―」「生活の苦しみを―」 **あしわざ**【足技・足業】 ①【競〗(相撲・柔道で)足を使って相手を倒す技の総称。②足でする曲芸。足芸。 **あす**図【明日】 ①今日の次の日。あした。みょうにち。「―の朝」▽「あした」より改まった言い方。副詞的にも用いる。②近い将来。「――に備える」=知[し]らぬ身[み]明日[あす]はどうなるかわからない体。=には明日の風[かぜ]が吹[ふ]く明日のことはわからないが、明日には明日の運命があるのだから、今から思い悩むのはよそう。▽「あしたはあしたの風が吹く」ともいう。 **あすか**【飛鳥】 現在の奈良県高市郡明日香村付近一帯の地名。▽「明日香」とも書く。一時代[じだい]図推古天皇の時代を中心とする六世紀末から七世紀前半にかけての時代。奈良の飛鳥地方に都を置いた。▽本来は美術史の時代区分で、仏教を中心とした文化や芸術が栄えた。1寺[でら] 奈良県高市郡明日香村にある安居院[あんごいん]の前身法興寺[ほうこうじ]の通称。六世紀末、蘇我馬子[ソガノウマコ]によって建立された、わが国最初の本格的寺院。鞍作止利[クラツクリノトリ]が造った釈迦如来像(飛鳥大仏)が安居院に残る。元興寺[がんごうじ]。本元興寺。1文化[ぶんか]団六、七世紀の聖徳太子施政時代を中心とする文化。中国六朝[りくちょう]や北魏[ほくぎ]、高句麗[こうくり]・百済[くだら]・新羅[しらぎ]の大陸文化の影響を受けて飛鳥地方を中心に展開。法隆寺に代表的遺構・遺品が多い。 **あずかり**図【預(か)り】 ①預かること。また、その人。▽特に、留守番や、ある仕事の代理の担当者についていう。②預かったことを証明する文書。預かり証文。③【競』(相撲などで)勝ち負けの判定がつけにくい場合、その決定を一時保留し、他にゆだねること。 **あずかりしらない**図【与り知らない】 〔連語〕その物事にかかわりがない。関知しない。「僕の―ところだ」 **あずかる**【与る】 〔自五〕(文章)①ある事柄にかかわる。関与する。「財団の設立に―」②【預かる】(目上の人の好意・評価・恩恵などを)受ける。「御贔屓[ゴヒイキ]に―」「御指名に―」「おほめに―」 **あずかる**【預かる】 〔他五]①他人の身柄や所有物を一定期間、頼まれて保護したり保管したりする。「書類を―」「子供を―」②ある物事やその処理を任される。「留守を―」「帳場を―」「けんかを―」③保留する。「委員長が決定を―」 **あずき**【小豆】 マメ科の一年草。また、その種子。各地で栽培され、暗赤色の種子は、あんや赤飯などの材料とする。1色[いろ]黒みを帯びたつやのある赤色。 <30> **アスキー**図【ASCII】 【算】アメリカ情報交換標準コード。アメリカ規格協会が設定したデータ通信のための符号体系。八ビットを一単位として、英字・数字・記号を表す。▽American Standard Code for Information Interchange の略。 **あずけ**【預け】 ①《造語》預けること。「――物」「一[ひと]先」②(「おー」の形で)⑦飼い犬などの前に食物を置き、「よし」と言うまで食べさせないこと。①予定や約束だけで、実行が保留されている状態。「お――を食う」③【歴』江戸時代の刑罰の一つ。罪人を大名・親族・家主・町・村などに預けて監禁したもの。 **あずけいれる**【預(け)入れる】 〔他下一〕(銀行などの)自分の口座にお金を入れて、保管してもらう。預金する。 **あずける**【預ける】 〔他下一〕①保管や管理をほかの人に頼んでしてもらう。「お金を銀行に―」「子供を保育園に預けて働く」「駅に荷物を―」②体の一部をほかの物にもたせかける。「壁に上体を―」「体を―」(自分でできそうにない)物事の処理をほかの人に任せる。「上司に判断を―」図あづく[下二〕 **あすこ** 〔代〕(口頭)→あそこ **アスコットタイ**図〈ascot tie〉 幅の広い、スカーフに似たネクタイ。▽イギリス、バークシャー州にあるアスコット競馬場で流行したことから。 〔アスコットタイ〕 **あずさ**図【×梓】 ①カバノキ科の落葉高木ヨグソミネバリの異名。「―弓」▽古くは材で弓を作った。②木版用の刷り板。版木。=に上[のぼ]す版木に彫ること。出版すること。上梓[じょうし]。 **あずさゆみ**【×梓弓】 《古語》①梓の木で作った弓。②(枕詞)(弓に関連する動作や部分名称などから)「い」「いる」「はる」「ひく」「音」「もと」などにかかる。「―いそべの小松」(古今) **アスター** 〈aster〉 エゾギク。また、その仲間の総称。 **アスタチン**〈astatine〉 【化』ハロゲン元素の一つ。元素記号At 原子番号85の放射性元素。 **アステリスク**回〈asterisk〉 参照・注などを示すときに、あるいは飾りとして使用する星印の記号。スター。アステ。記号「*」▽コンピューターのプログラムでは乗算記号として用いる。 **アストラカン** 〈astrakhan〉 カスピ海北部のアストラハン地方原産の子羊の毛皮。渦巻き状の巻き毛があり、柔らかく光沢がある。また、それに似せた織物。帽子やコートの襟などに用いられる。 **アストリンゼント** 〈astringent〉 【容】肌を引き締める酸性化粧水。アストリンゼン。「―ーローション」 **アストロノミー**回 〈astronomy〉 天文学。 **アストロロジー**回〈astrology〉 占星術。星占い。 **アストン** 〈William George Aston〉 (一八四一~一九一一)イギリスの外交官・日本学者。一八六四(元治元)年から八九(明治二十二)年にかけて滞日、日本語・日本文化を研究。著書「日本国語文典」「日本文語文典」など。 **あすなろ**【〈翌檜〉・〈羅漢柏〉】 ヒノキ科の常緑高木。山地に自生。庭園樹にもされる。葉はヒノキに似る。建築・船舶用材。▽明日はヒノキになろうの意。 **アスパラガス**目〈asparagus〉 ユリ科の多年草。若い茎を食用にする種類と葉を観賞用にする種類がある。▽「松葉土当帰」「石刀柏」とも書いた。 **アスパラギンさん**【アスパラギン酸】 【生】アミノ酸の一つ。生物界のたんぱく質中に含まれ、生体内の代謝に重要な役割を果たす。▽aspartic acid **アスピーテ**Aspite〉 【地】楯状火山。 **アスピック**図 aspic〉 【料】肉や魚の煮だし汁にゼラチンを加え、ゼリー状に固めたもの。細かく切って冷製料理などに添える。 **アスピリン** 〈ィAspirin〉 【薬』解熱・鎮痛剤の一つ。白色・無臭の粉末。抗炎症作用をもつ。▽化学名アセチルサリチル酸の商標名。 **アスファルト**〈asphalt〉 原油を精製したあとに得られる、油光りする黒色の固体、または半固体の可塑性物質。道路舗装・建築などに使う。ージャングル **あずまや**図【東屋・〈四阿〉】 【建〗軒を四方にふきおろした、柱だけの小さな建物。庭園などに休息所または展望所として設けられる。 〔東屋] **アスリート**皿 運動家。特に、陸上競技や球技の選手。 **アスレチッククラブ**〈athletic club〉 健康増進・美容を目的とした会員制の体育クラブ。 **アスレチックス**〈athletics〉 【競》運動競技。陸上競技。 **アスワン** 〈Aswān〉 エジプト南東部、ナイル川東岸の工業都市。ーダム 〈Aswan Dam〉エジプト南部、アスワン市南部のナイル川急流部をせき止めたダム。一九〇二年完成。総貯水量五五億立方㍍。ーハイダム **アセンブラ**〈assembler〉 【算』コンピューター言語のアセンブリ言語で書かれたものを機械語に直すプログラム。 **アセンブリげんご**図【アセンブリ言語】 〖算』コンピューターのプログラム言語の一つ。0と1との数字だけから成る機械語を、理解しやすいように記号に置き換えたもの。▽assembly language **あそこ**図【〈彼処〉・〈彼所〉】 〔代〕〔指示]②自分や相手から遠く隔たった場所。「二人で―まで走ろう」①話し手と聞き手の両方がすでにその場所を知っているところを婉曲[えんきょく]にいう。例のところ。「―へは今でもよく行く」「―で失敗したんだな」⑦物事のある高い状態・段階・程度。「よく―までがんばった」▽「あすこ」ともいう。→ここ・そこ・どこ。②〔人称〕《古語》他称。あの人。 **あそさん**【阿蘇山】 熊本・大分の両県にまたがる複式活火山。外輪山に囲まれている楕円[だえん]形陥没カルデラは世界最大。標高一五九二㍍。 **アソシエーション** 〈association〉 ①連盟。組合。結社。協会。ーフットボール困〈association football>【競】サッカー。ア式蹴球[しゅうきゅう]。 **あそば‐す**図【遊ばす】 〔他五〕①遊ぶことをさせる。遊ばせる。「子供を外で―」②物や土地を使わないでおく。遊ばせる。「手を―」③「する」の尊敬語。なさる。「いかがおあそばしましたか」④《補助)(「お」「御[おん]」を冠した名詞・動詞連用形に付いて)尊敬・丁寧の意を表す。「御覧――」「お帰り―」▽③④はふつう女性用語。④は多く、「あそばせ」の形で会話に使われる。 **あそばせことば**回【遊ばせ言葉】 「ごめんあそばせ」のような言い方を多く使う、女性の丁寧な、または気取ったことば遣い。また、そのことば。→遊ばす③④ **あそばせる**図【遊ばせる】 〔他下一〕♪あそばす①② **あそび**図【遊び】 ①遊ぶこと。娯楽としてすること。「水―」「―に夢中」②ばくち・酒色などの遊興。「―を覚える」③仕事がないこと。仕事をしないこと。「雨が降って今日は―だ」④余裕。ゆとり。「ハンドルの―」⑤《古語》管弦・詩歌・舞・狩猟などの楽しみ。平安朝では特に、管弦・詩歌を指した。◎《古語》遊女。あそびめ。 **あそびごころ**団【遊び心】 ①遊びたいと思う気持ち。②好きなことをして楽しむような気持ち。 **あそびにん**【遊び人】 ①定職がなく、ぶらぶらと世を渡る人。特に、ばくち打ち。②遊蕩・遊興にふける人。遊び慣れている人。 **あそびほうける**【遊び×惚ける】 〔自下一〕何もかも忘れて遊ぶ。「夜中まで―」 **あそびめ**【遊び女】 《古語》遊女。うかれめ。 **あそぶ**【遊ぶ】 〔自五〕①自分のやりたいことをして楽しむ。「公園で―」「ゲームで―」②仕事や勉強をしないで、無為に生活する。「会社をやめて遊んでいる」「ぶらぶら遊んで暮らす」③ある物事が有効に使われていない。「土地が利用されず遊んでいる」「高価な機械を遊ばせておくのはもったいない」④学んだり風物を楽しんだりするために出かける。「パリにー」「一日、吉野[よしの]の山に―」 **あそん**図【朝臣】 【歴】古代、天武天皇の制定した八色[やくさ]の姓[かばね]の第二位。古くは皇族や有力な氏や皇子・皇孫に与えられた。のちに三位以上の人の姓の下に、また、四位・五位の人の名の下に付けた敬称。「源誘[みなもとのいたる]も――」「在原業平[ありわらのなりひら]の。――」▽「あそみ」の転。 **あた**【×仇・×寇】 《古語)①敵。かたき。「いみじき―を鬼に作りたりとも」(源氏)②恨みの種。「形見こそ今は―なれ」(古今)③危害。「―をなす」▽近世以降は「あだ」。 **あだ**図【×仇】 ①恨みのある相手。かたき。「親の―を討つ」②害となるもの。「恩を―で返す」③恨み。「それを―に思う」▽古くは「あた」。 **あだ**図【徒】 〔名・ナ]①むだなこと。「せっかくの親切も―となる」「―な思いやり」②浮ついていること。いい加減なこと。「―やおろそかに思うな」 **あだ**【×婀娜】 [ナ](女性の)色っぽく、なまめかしいさま。「――っぽい」「――な姿」 **アダージョ**図 adagio〉 【音》速度標語の一つ。緩やかに。また、その曲。アダジオ。 **あたい**図【値・価】 ①《文章》値段。代金。「商品に―をつける」②値打ち。価値。「千金の――がある」③【数】文字や数式の表す数量が具体的な数値で示されたもの。「どの―を求めよ」 ▽value **あたい**【私】 〔代〕《ロ頭》自称。わたし。▽「あたし」の転。女性が用いるくだけた言い方。 **あたい‐する**【値する・価する】 〔自サ変〕それだけの値打ちがある。見合う。「称賛に――」「尊敬に―」図あたひ‐す〔サ変] **あた‐う**図【『龍う】 〔自五〕(文章)できる。可能である。あとう。「―限りの努力」▽多く、「能わず」「――限り」の形で用いる。 **あだうち**【×仇討(ち)】 ①主君・肉親が殺されたとき、家来・身内の者がその相手を殺して恨みを晴らすこと。敵討ち。▽一八七三(明治六)年に禁止された。②試合などで敗れた相手に勝って仕返しをすること。 **あたえる**【与える】 〔他下一]①ある物の所有権を他人に渡す。やる。授ける。「書物を―」「財産を―」②ある役目・資格などをもたせる。あてがう。「猶予を―」「課題を―」③他人のためにある行為をしてやる。「注意を―」「許可を―」④影響を及ぼす。「打撃を―」図あたふ〔下二〕 **あだおろそか**回【徒、疎か】 [7]いい加減なさま。軽々しく粗末にするさま。あだやおろそか。「御厚意を―にはいたしません」▽連体形・連用形、特に連用形「――に」の形で多く用い、否定の語を伴う。 **アタカマ**〈Atacama〉 南アメリカ、チリ北部に南北に細長く広がる砂漠。チリ硝石などの鉱産資源に富む。 **あたかも**図【×恰も・“宛も】 [副](文章)(下に「のよう」「のごとく」などの語を伴って)よく似ているさま。まるで。ちょうど。さながら。「―真昼のようだ」②ちょうどその時。「時―春」ーよし図自〔連語〕(文章》うまい具合にちょうどその時。おあつらえむきに。「―、春三月」 **あたくし**【私】 〔代〕(口頭》自称。わたし。▽「わたくし」の転。少しくずした言い方で、多く、女性が用いる。 **あだごと**【“徒事】 《文章》①実のないこと。つまらぬこと。むだなこと。「―を言う」②色事。 **あたごやま**【愛宕山】 □東京都港区芝愛宕公園にある高台。愛宕神社がある。社前の男坂の石段は曲垣[まがき]平九郎の馬術で名高い。目京都市右京区上嵯峨[かみさが]北部にある山。標高九二四㍍。山頂に愛宕神社があり、防火の守護神とされる。あたごさん。 **あだざくら**【徒桜】 散りやすい桜の花。▽はかないもの、移ろいやすいものにたとえる。 **あたし**図【私】 〔代〕《口頭》自称。わたし。▽「わたし」の転。くだけた言い方で、多く、女性が用いる。 <33> **あだし**=【《他し・“異し】 ほかの。別の。「―男」「―国」 **あだし**=【徒し・“空し】 変わりやすい。はかない。「―世」 **あだしごころ**団【徒し心】 《文章)変わりやすい心。浮気心。 **あだする**図【×仇する・×寇する】 〔自サ変〕《文章》①敵対する。②害を与える。図あだ‐す〔サ変] **あたたか**図【暖か・温か】 〔ナ〕あたたかいさま。③「部屋は――だった」「――な雰囲気」 **あたたかい**【暖かい・温かい】 〔形]①暑くも寒くもなくちょうどよい温度で気持ちよい。涼しい。「春は―」▽「寒い」から「暑い」への中間の快さが「暖かい」、「暑い」から「寒い」への中間の快さが「涼しい」。②物の温度が熱くも冷たくもなくちょうどよい。「――料理」③思いやりや愛情がある。「―もてなし」「―家庭」「―人情」④豊かである。寒い。「ふところが―」⑤色が冷たい感じを与えない。冷たい。「―色」▽気温に「暖」、食物や気持ちに「温」と使い分けることもある。口頭語では「あったかい」ともいう。図ーさーみ[けいようどうし]ーげ[せつびご]あたたか‐し〔ク] **あたたまる**図【暖まる・温まる】 〔自五]あたたかくなる。「部屋が―」「心―話」▽口頭語では「あったまる」ともいう。 **あたためる**図【暖める・温める】 〔他下一〕①空間の温度を高くする。「部屋を―」②ものの温度を高くする。「料理を―」「電子レンジで酒を―」③完成度を高めるため大事にしまっておく。「考えを―」「構想を―」④昔の付き合いを大切にする。「旧交を―」▽気温に「暖」、食物や気持ちに「温」と使い分けることもある。口頭語では「あっためる」ともいう。図あたたむ〔下二〕 **あだたらやま**【安達太良山】 福島県北部にある成層火山。標高一七〇〇㍍。一八九九(明治三十二)~一九〇〇年に噴火。 **アタッカー**図〈attacker〉 ①攻撃する者。②【競』(バレーボールで)ボールを打ち込む役の選手。 **アタック**図〈attack> 〔名・他スル]①攻撃すること。②(登山で)頂上を目指すこと。「三回―したが登頂できず」。③(難題などに)挑むこと。④【音】(器楽・声楽などで)音の出し始め。⑤【競】(バレーボールで)ネット際に上がったボールを相手コートに打ち込むこと。ーエリア国〈attack area〉【競』六人制バレーボールコートでセンターラインとアタックラインとによって区切られた地域。 **アタッシュ**図〈attaché〉 大使館・公使館付きの文化・商務など各部門の専門担当官。駐在武官も含まれる。ーケース 〈attaché case〉書類などを持ち運ぶための、角形で小さい手提げかばん。▽「アタッシュケース」ともいう。 **アタッチメント**〈attachment> 器具・機械などの付属補助装置。特に、カメラの補助レンズなど。 **あだっぽい**【×婀娜っぽい】 [形]女性がなまめかしく、色っぽい。「―しぐさ」ーさ **あだな**【《徒名・×仇名】 男女関係についてのうわさ。浮き名。 **あだな**【×渾名・×綽名・×仇名】 (親愛や軽蔑[けいべつ]などを表すために)本名とは別に、特徴などをとらえて付けた名前。ニックネーム。「―を付ける」 **あだなさけ**田【徒情(け)・×仇情(け)】 《文章》かりそめの情事。気まぐれな恋。 **アタナシウス** 〈Athanasius〉 (二九六?~三七三)アレクサンドリアの主教。三二五年のニカエア公会議において、アリウス派に対抗して神とキリストの同質性を主張し、三位一体論を完成させて、カトリック正統教義を確立。 **あだなみ**【徒波・〝徒“浪・×仇“浪】 《文章》①風も吹かないのに立つ波。②人の心の変わりやすさのたとえ。 **あだばな**【徒花】 ①咲いても実を結ばない花。むだ花。▽実らない恋や一時的な名声・富などのたとえにも使う。②はかなく散る花。特に、桜についていう。③季節外れに咲く花。 **あたふた**図 [副(^・自スル〕(口頭)慌てふためくさま。慌てて騒ぐさま。「―(と)駆け込む」「不意の来客に―する」 **アダプター**図〈adapter〉 器具・機械に、別の装置などを取り付けるために用いる器具。 **アダプト**図〈adapt〉 〔名・他スル〕①適応すること。順応すること。②脚色すること。 **あたま**【頭】 ①【医』ヒトや動物の体で、立ったときにいちばん上か前にあるひとまとまりの部分。ふつう、首によって胴と区別され、表面に目・鼻・口などがあり、内部に脳がある。かしら。こうべ。▽head ②①のうち、特に、人間の髪の毛の生えている部分。③髪の毛。「―を刈る」④脳の働き。また、考え。「―がいい」「―が古い」⑤人員。「―数」「仕事の―をそろえる」▽接尾語的に、「ひとりー」という形でも用いられる。⑥物のいちばん上または前にあたる部分。「行列の―」「ねじの―」「鼻の―」⑦組織などのいちばん上の地位。また、その人。首領。かしら。「賊の―をつかまえる」⑧物事の初め。「―から否定する」⑨「上前[うわまえ]」②に同じ。=が上[あ]がらない①ある人に対し、負い目があるために、対等に振る舞えない。②病気がよくならず、床に伏したままである。=が痛[いた]い①頭痛がする。②対処の仕方に苦労する。=が重[おも]い①頭が重く感じられて、気分がよくない。②心配事があって、気が晴れない。=隠[かく]して尻[しり]隠[かく]さず悪いことの全部を隠しおおせたつもりでいて、その一部がばれているのに気づかない愚かなさまのたとえ。=が固[かた]い①思考力や理解力が劣っている。②融通のきかない性格である。頑固である。③⇒頭が古い。=が切[き]れる理解力・判断力などが鋭敏で的確である。頭脳明晰[めいせき]である。=が下[さ]がる相手の行いや態度の立派さに、感心したり敬服する。=が高[たか]い人への対応の仕方が無礼で尊大である。頭[ず]が高い。=が低[ひく]い人への対応の仕方が丁寧で謙虚である。腰が低い。◆頭が高い。=が古[ふる]い考え方が時代遅れで、進歩しない様子。頭が固い。=から湯気[ゆげ]を立[た]てる怒りの程度が非常に大きいさま。=に入[い]れる 覚える。記憶にとどめる。考慮に入れる。=に来[く]る①怒り・いらだちの気持ちを強く抱く。頭に血がのぼる。腹が立つ。「あのやりくちはー」②酔いが回って、頭が痛む。「この安酒は―」③頭がおかしくなる。気が狂う。=に血[ち]が上[のぼ]る①怒りで興奮して、分別がなくなる。かっとする。②人前であがってしまう。=の回転[かいてん]が速[はや]い 頭脳の働きが大変よく、とっさに理解したり判断したりできる。=の黒[くろ]い×鼠[ねず]みネズミのようにこそこそと、家や店の金品をごまかし取る内部の人間。=の“天辺[てっぺん]から足[あし]の爪先[つまさき]まで体の上から下まで、全部。また、何もかもすべて。徹底して。=を押[おさ]える 権力などで一方的に相手の言動の自由を抑圧する。=を抱[かか]える思案にくれて困り果てる。考え込む。「難題に―」=を掻[か]く失敗に気付いて恥ずかしく思ったり、ほめられて照れくさく感じたりしたときに後頭部に手をやる。=を下[さ]げる①おじぎをする。相手に敬意を表す。②(丁重に)礼やわびをする。③相手に対し、自分の負けを認める。=を絞[しぼ]る難題を解決するために、必死で考える。あれこれと工夫する。知恵を絞る。=を悩[なや]ます 対処の仕方に困って考え込む。頭を痛める。=を撥[は]ねる 他人の利益の一部を勝手に取って自分のものとする。ピンはねをする。上前[うわまえ]をはねる。=を、捻[ひね]る①よい案を生み出すために、一所懸命考える。工夫する。②疑問に思う。「思わぬ結果に―」=を冷[ひ]やす興奮を鎮める。冷静になる。=を解[ほぐ]す柔軟な思考をするようにする。=を丸[まる]める ①髪の毛をそって、僧になる。②坊主頭になって、反省・謝罪の意を表す。=を×擡[もた]げる①(不意に)ある気持ち・考えなどが思い浮かぶ。②世に認められるほどに、才能や実力を発揮するようになる。頭角を現す。③それまで隠れていた物事が目立つようになる。 <34> **あたまうち**図【頭打ち】 〔名][【経】(取引で)相場が高値の限界に達すること。②物事が限界に達して、進展の見込みがないこと。「売り上げがーになる」 **あたまかず**【頭数】 (何かをするのに必要な)人数。「―がそろう」▽「とうすう」は別語。 **あたまかぶ**【頭株】 主だった人。頭分[とうぶん]。 **あたまから**図【頭から】 〔副〕《ロ頭》①初めから。てんから。「―うそと決めつける」②(下に打消の語を伴って)全然。てんで。「――相手にしない」 **あたまきん**図【頭金】 ①契約のときに、初回分として支払う金額。②(将棋で)敵方の王将の頭に打つ金将。 **あたまごし**【頭越し】 〔名]①他人の頭上を通り越して物事をすること。「―に手渡す」②相談すべき人や当事者を差し置いて、直接相手に働きかけること。 **あたまごなし**団【頭ごなし】 〔名〕相手の言うことも聞かずに、一方的な態度をとること。「―にしかりつける」 **あたまでっかち**园【頭でっかち】 〔名・けいようどうし〕《口頭)①頭が体全体に対して普通以上に大きいこと。また、そのもの。②知識・理論ばかりで、行動が伴わないこと。また、そういう人。③ある物事の上の方が下よりも大きいこと。 **あたまのもの**【頭の物】 くし・かんざしなど女性の髪を飾る物。 **あたまわり**【頭割り】 (金品を)人数に応じて均等に割り当てること。「経費を―にする」 **アダム** 〈Adam〉 旧約聖書に登場する、神が最初に土(アダマ)から造ったとされる男の名。続いてその肋骨[ろっこつ]から造られたイブを妻とし、エデンの園に住んだが、禁断の木の実を食べて楽園を追われた。▽原義は、人間または人類。 **アダムシャール** 〈Johann Adam Schall von Bell> (一五九一~一六六六)ドイツのイエズス会宣教師。一六二二年に中国に渡り、明・清両朝に仕え、西洋の天文学・暦学を伝えた。西洋天文学書の漢訳「崇禎暦書」が有名。中国名、湯若望[とうじゃくぼう]。 **アダムスミス** 〈Adam Smith〉 (一七二三~九〇)イギリスの哲学者・経済学者。主著「国富論」で、初めて経済学を体系化し、古典経済学を確立。 **あだめ‐く**図【×婀娜めく】 〔自五〕(女性が)色っぽく、なまめかしい感じを与える。「あだめいた姿」 **あだやおろそか**図【《徒や』疎か】 〔〕→あだおろそか **あたら**【〈可惜〉】 日囲〔副〕《文章》惜しいことに。もったいないことに。あったら。「――若い命を散らす」▽「惜[あたら]し」の転。目〔連体〕《古語)惜しい。もったいない。「明けまく惜しき―夜[よ]を」(万葉) **あたらし**【惜し】 〔シク〕《古語》惜しい。もったいない。「この源氏のかくしづみ給ふ事いとあたらしう」(源氏) **あたらしい**図【新しい】 〔形〕①今までになかった初めての、あるいは今までとは違った性格をもつ。「―建築」「―考え」②物事が始まってから、また、物ができてからあまり時間がたっていない。「新しく入社した社員」「―野菜」▽①②↔古い。图ーさーみ 動ーがーる 図あたらし〔シク] =酒[さけ]を古[ふる]い革袋[かわぶくろ]に盛[も]る新しい内容を古い形式に収める意から、中身も形もだめになることのたとえ。▽新約聖書「マタイによる福音書」から。 **あたらしがりや**【新しがり屋】 《ロ頭》流行など新しいものを好んで求める人。また、それを誇る人。 **あたらない**図【当(た)らない】 〔連語〕…する必要がない。…には及ばない。「驚くには―」 **あたり**図【辺り】 ①近い所。付近。また、周囲の物や人。また、事情。「この―」「―一面」②(造語)ころ。「来年―」③《造語》例・候補として人・物を挙げるときの語。「あの人―が適任だろう」④《造語》判断の根拠となること。実例を示すときの語。=を払[はら]う 周囲の者を近づけない。また、他を寄せつけないほど威勢がある。「権勢―」 **あたり**【当(た)り】 ①矢・弾などが標的にうまく当たること。命中。↔外れ。②くじ・抽選で、賞金・賞品をもらう資格を得ること。→外れ。「大―が出る」「―くじ」③問題に正解を与えること。④好評・成功を得ること。「芝居で―をとる」「―芸」⑤(囲碁で)相手の石を次の一手で取れる状態。⑥(釣りで)えさに魚が食いつくこと。「―がある」⑦【競』(格闘技などで)相手への体のぶつけ具合。「激しい―」⑧【競〗(野球で)打撃の調子。「――が出る」⑨人との対応の仕方。「人―がいい」「―のやわらかな紳士」⑩食べ物・飲み物を口に入れたときの感触・味わい。「口―のさっぱりした酒」⑪見当。目星。「心―」「―をつけて探す」「犯人の―がつく」⑫【“中(た)り】(造語)食べ物・暑さなどで、体を悪くすること。「食―」「暑気―」⑬《形式)(数量を表す語に付いて)それを基準にしての意を表す。あて。「一人—十個」 **あたりきょうげん**国【当(た)り狂言】 【芸』評判がよく、観客の入りのよい芝居。 **あたりさわり**【当(た)り障り】 (多く打消の語を伴って)ほかのものへ与える悪い影響。差し支え。差し障り。「―のない話」 **あたりちら‐す**园【当(た)り散らす】 〔自五〕(怒り・不快感を抑えられずに)周囲の人や物に、つらく当たったり怒りをぶつけたりする。八つ当たりする。「子供に―」 **あたりどし**図【当(た)り年】 ①収穫物の多い年。「みかんの「」②幸運に恵まれた年。 **あたりばこ**【当(た)り箱】 《口頭)すずり箱。▽「すずり箱」の「する(使い果たす)」の音を避けた忌みことば。 **あたりはずれ**【当(た)り外れ】 ①くじや予想が当たることと外れること。「―は時の運」②いい品物に当たることと外れること。「機械類には―がある」③物事がうまく行くことと行かないこと。「―のある商売」 **あたりばち**図【当(た)り鉢】 《口頭》すり鉢。▽「すり鉢」の「する(使い果たす)」の音を避けた忌みことば。 <35> **あたりまえ**【当(た)り前】 [7] ①いうまでもないさま。当然。「怒るのは―だ」②普通であるさま。ひととおり。「―の服」▽「当然(まさにしかるべし)」の当て字「当前」を、訓読し直した語といわれる。 **あたりめ**図【当(た)りめ】 (口頭)するめ。▽「するめ」の「する(使い果たす)」の音を避けた忌みことば。 **あたりや**図【当(た)り屋】 ①運・才覚によって、大もうけしたり人気を得たりした人や店。②(野球で)ある試合・時期においてよく安打を打つ選手。「今日の―」③[俗]走っている車に自分からわざとぶつかっては因縁をつけ、相手から金を脅し取る人。 **あたりやく**図【当(た)り役】 その俳優に合っていて、評判のいい役。 **あたる**図【当(た)る】 日〔自五〕①物がある所に届く。ぶつかる。「石が頭に―」「ボールが壁に―」②現象がある所に及ぶ。「日の―場所」「風が帆に―」③立ち向かう。「強敵に―」④探りを入れる。調べる。「辞書に―」「周りの人に当たってみる」⑤光・熱・風などの作用を受ける。「こたつに―」「夜露に―」「外気に―」⑥【《中る】体に障る。「暑さに―」「フグの毒に―」⑦(釣りで)魚がえさに食いつく。「当たればすぐ竿を上げる」⑧周りの人に自分の感情をぶつける。「妻に―」⑨ある関係が成り立つ。対応する。「一坪は三・三平米灬に―」「叔母に―人」⑩ある役割をになう。「明日は当番に―」⑪指名される。「授業中によく―」⑫思ったことや口に出したことが事実となる。「予想が―」「勘が―」⑬客に受ける。成功する。「芝居が―」「商売が―」⑭選ばれて、何かが得られる。「宝くじに―」「景品が―」⑮従事する。ある仕事をする。「消火に―」「看護に―」⑯(多く「・・・するに当たらない」の形で)ふさわしくない。適当でない。「非難するに当たらない」⑰(「・・・に当たり」「・・・に当たって」の形で)・・・のとき。・・・に際して。「卒業するに当たり」「二十周年を迎えるに当たって」□[他五〕髪やひげをそる。「床屋でひげを当たってもらう」▽商家などで縁起をかつぎ、「すりへらす」意の連想が働く「する」や「そる」の音を避けた忌みことば。―・って砕[くだ]けろ 成功するか失敗するかにかかわらず勇気をもって物事に立ち向かうべきである。・らず障[さわ]がらず物事の核心に触れない様子。いずれにも差し障りがないようにするさま。=も八卦[はっけ]当[あ]たらぬも八卦[はっけ] 占いは当たる場合もあれば当たらない場合もある。=を幸[さいわ]いに手当たり次第に。「――なぎ倒す」 **アダルト**図 〈adult〉 〔ナ〕①大人っぽいさま。「――な雰囲気」デオソフト。AV。▽和製英語。adult video **あたん**図【亜炭】 炭化度の低い下等の石炭。 **アチーブ** 「アチーブメントテスト」の略。 **アチーブメントテストテ**〈achievement test> 学習の達成度をはかるための試験。学力テスト。アチーブ。 **あぢきなし**【味気無し】 〔ク〕《古語)→あじきない目 **あちこちぼ**回 【〈彼方此方〉】 日〔代〕あの方向やこの方向、また遠い所や近い所の意で、あらゆる方向・場所。方々。あちらこちら。あっちこっち。「――を探し回る」目[名](「―になる」「―に・・・」の形で)つじつまが合わないこと。あべこべ。「話が――になる」「足袋を――に履く」――する国目〔自サ変〕①行ったり来たりする。②(話などの)筋道や順序が乱れる。「話があちこちして、わかりにくい」 **あちゃらか** 〖俗】こっけいなしぐさで笑わせる軽演劇。どたばた喜劇。「―芝居」 **アチャラづけ**図【アチャラ漬(け)】 細かく刻んだ、大根・かぶなどに、唐辛子を加え、しょうゆ・酒・酢・砂糖などを混ぜたものに漬けた食品。▽「アチャラ」はacharから。原義は漬物。「阿茶羅漬」とも書いた。 **あちら**【〈彼方〉】 〔代〕〔指示〕⑦自分・相手の両方から離れた方向を指す。「―を向く」①①に当たる場所。「――はもう春らしい」⑦外国。特に、欧米。▽日本を「こちら」ということがある。国遠くにある物。あれ。「―の方が形がよい」▽「あれ」より丁寧な言い方。②〔人称〕他称。自分・相手から遠いところにいる人を指す。あの人。「―はどなたですか」▽「あの人」より丁寧な言い方。1々帰[がえ]り図 外国に住んでいた経験のあること。また、その人。I〈此方[こっち]〉回→あちこち。=を立[た]てれば〈此方[こちら]〉が立[た]たぬ一方によいようにすれば、他方にはよくないことのたとえ。 **あっ** 〔感〕(口頭)驚いたり、深く感動したり、急に何かに気づいたりしたときに、瞬間的に発する声。「―、流れ星だ」「―、そうだ」=と言[い]う間[ま]考える余裕のないほど短い間。「―の出来事」=と言[い]わせる(意外なことをして)びっくりさせる。また、感心させる。「世間を―」 **あっ**【×】 1621 厭 3035 5258 545A アツ・オウ(アフ) おす・おさえる □《造語》①おしつける。おさえる。「圧搾・圧縮・圧政・圧倒・圧迫・圧力・威圧・禁圧・指圧・制圧・弾圧・鎮圧・抑圧」②おさえる力。圧力。「気圧・血圧・減圧・重圧・水圧・耐圧・電圧・風圧・変圧」目⑦「圧力」の略。「―を加える」「――をかける」 6E21 遏 アツ (造語)やめる。さえぎる。とどめる。「防遏」 **あつあげ**図【厚揚(げ)】 生揚げ。 **あつあつ**図【熱熱】 〔7〕(口頭)①(飲食物などが)非常に熱いさま。「―の御飯」②恋人や新婚早々の夫婦が、はた目にも熱烈に愛し合っているさま。「―のカップル」 **あつ‐い**図【厚い】 [形]①物の一方の面から反対の面までの距離が長い。幅がある。→薄い。「―本」「―雲」「層がー」「厚化粧[あつげしょう]」「厚紙[あつがみ]」②【篤い】心情・恩恵などが深く細やかだ。「人情が―」「友情に―」③【《篤い】(文章》病気が重い。図ーさーみ図あつし〔ク] **あつ‐い**図【暑い】 〔形〕気温・湿度が高い。→寒い。「夏は―」「―車内」「暑苦しい」囵ーさーがーる 図あつし [ク] **あつ‐い**図【熱い】 〔形〕①ものの温度が高い。「―スープ」「額が―」「熱燗[あつかん]」②情熱が激しい。「―視線」「一論争」③お互いに愛し合い熱中している。「お―仲」①~③↔冷たい。图ーさ圃ーがーる 図あつし [ク] **あっか**【悪化】 〔名・自スル〕状態・状況が悪くなること。「病状が―する」 **あっか**⑦【悪貨】 【経』地金の質の悪い貨幣。↔良貨。=は良貨[りょうか]を駆逐[くちく]するイギリスの財政家グレシャムが提唱した法則。→グレシャムの法則 **あっえん**図【圧延】 〔名・他スル〕【工』金属をローラーで押し延ばし、板状・棒状などに加工すること。「―機」▽rolling **ぴったりと的中はしていないが、大きく外れてもいないさま。** 「友人関係といっておけばーだ」 <36> **あつかい**【扱い】 ①扱うこと。取り扱い。「器具の―」②もてなし。応対。「外国人の―に慣れている」 **あつかう**【扱う】 〔他五〕●操作する。処理する。「危険物を―」「薬品を―」②ある物事を担当する。取り上げる。「複雑な事件を―」「新しい題材を―」③待遇する。対応する。見なす。「息子を一人前として―」「家畜同様に―」④商品などをとりそろえ、売買する。「当店では食品は扱っていません」▽→そう【扱】 **あつかましい**図【厚かましい】 〔形〕人の迷惑を考える気持ちや、自ら恥じる気持ちの全くない。ずうずうしい。厚顔だ。「無断で人の車を使うとは―」图ーさ[けいようどうし]ーげ[せつびご]あつかまし [シク] **あつがみ**図【厚紙】 ①厚手の紙。特に、板紙。②鳥の子紙の古名。 **あつがり**【暑がり】 普通の人より暑さを感じて苦にすること。また、その人。←→寒がり。「一[ひと]屋の父」 **あっかん**【圧巻】 ①書物・催し物などの中で最も優れた部分。また、多くの中で一段と優れたもの。「最後の場面が――だ」▽昔、中国の官吏登用試験で、最優秀の答案(巻)を、全答案のいちばん上に載せた故事による。 **あっかん**図【悪漢】 悪い事をする男。悪者。悪人。 **あつげしょう**図【厚化粧】 厚塗りで、はでな化粧。濃い化粧。→薄化粧。「―の女」 **あっかんじょう**囡【悪感情】 《口頭)→あくかんじょう **あっき**図【悪鬼】 【仏】仏法を妨げ、悪に誘惑する夜叉[やしゃ]・羅刹[らせつ]。②人に害悪を及ぼす鬼。怨霊[おんりょう]。 **あつぎ**図【厚着】 着る物を何枚も重ねて着ること。↔薄着。「―をする」 **あつぎり**図【厚切り】 肉類や食パンなどを厚く切ること。また、厚く切ったもの。↔薄切り。「―の食パン」 **あつくるしい**図【暑苦しい・熱苦しい】 〔形〕温度が高くて息苦しいほど暑い。「――部屋」囹ーさ[けいようどうし]ーげ[せつびご]あつくるし「シク] **あっけ**図【×呆気】 思いがけない事に出会って呆然とすること。―ない田〔形〕物事の内容・結末が意外に簡単で物足りない感じだ。張り合いがない。「―結末」図ーさ図あっけなし〔ク] =に取[と]られる意外な事に出会って驚きあきれる。「突然の変心に―」 **あっけらかんと** [副] 《口頭》①意外な成り行きにあきれて、ぽかんとしているさま。「―眺めていた」②何にもこだわらないで、けろっとしているさま。「本人は―していた」 **あっこう**回【悪口】 〔名・自流〕人を悪く言うこと。また、そのことば。悪口[わるくち]。1雑言[ぞうごん]回いろいろの悪口。「―の限りを尽くす」「―を浴びせる」 **あっこう**回国【悪行】 →あくぎょう **あつさ**図【暑さ】 暑いこと。暑い程度。●↔寒さ。「―も盛りの八月」=寒さも彼岸[ひがん]まで春・秋の彼岸を境に寒さ・暑さが和らぐこと。 **あっさい**図【圧砕】 〔名・他ル〕《文章》圧力を加えて砕くこと。 **アッサイ**図〈assai〉 【音】十分に、大いにの意。発想標語に添えて用いる。「アレグロー」 **あっさく**【圧搾】 〔名・他スル]①圧力で搾ること。「大豆を―する」②気体を圧縮すること。―空気[くうき]っ圧縮空気。 **あつさしのぎ**図【暑さ×凌ぎ】 夏の暑さを切り抜けようとすること。また、その方法。「―の水浴」 **あっさつ**【圧殺】 〔名・他スル]①押しつけて殺すこと。②圧迫して、活動をおさえつけること。「反対派を―する」 **アッサム**〈Assam〉 インド北東端の州。世界有数の茶の栽培地帯として知られる。州都グワハティ。 **あづさゆみ**【×梓弓】 《古語)→あずさゆみ **あっさり** 〔副(下)・自スル〕(味・性格などが)しつこくないさま。さっぱり。「ー(と)した料理」②簡単に。「―(と)負ける」 **アッサンブラージュ**目〈assemblage〉 【美】物体や映像を寄せ集めて一つの作品を作ること。廃品や既製品などを使用したものが多い。▽原義は寄せ集め。 **あっし**【私】 [代〕《口頭》わたし。▽「わたし」の転。もと、職人などが用いた。 **あっし**【圧死】 〔名・自スル〕押しつぶされて死ぬこと。 **アツシ**【厚子・厚司】 ①オヒョウなどの木の皮の繊維を織って作った、アイヌ民族特有の着物。②木綿を平織りなどに織って作った、半天や前掛けなどの仕事着。▽アイヌ語。ニレ科の落葉高木オヒョウの意。 **あっしゅく**【圧縮】 〔名・他″][エ』①圧力を加えて、物体や気体の体積を押し縮めること。圧搾。▽compression @文章などを縮めて短くすること。「――された文章」―空気[くうき]【工】圧力をかけて密度を高めた空気。電車のプレーキ装置や扉の自動開閉装置などに利用する。圧搾空気。▽compressed air **あっしょう**【圧勝】 〔名・自スル〕一方的な強さで勝つこと。大勝。「大差で―する」 **アッシリア**〈Assyria〉 ①北部メソポタミアのチグリス川中・上流を中心とする地域。②【歴】①に興り、初めて全オリエントを統一したセム系民族の帝国(99)。 **あっ‐する**図【圧する】 〔他サ変〕①威力や勢力などで圧倒する。「相手を―気迫」②物理的な力で押さえる。図圧す〔サ変〕 **あっせい**図【圧制】 権力・暴力などで相手の言動をおさえつけること。 **あっせい**図【圧政】 権力によっておさえつける政治。 **あっせん**図【×斡旋】 〔名・他スル〕①(交渉・取引などで)双方の間を取り持つこと。また、物事を紹介、世話すること。周旋。「就職を――する」②解決困難な労働争議において、労働委員会が指名した斡旋員が当事者双方を仲介し、解決を援助すること。1収賄罪[しゅうわいざい]。回【法】公務員が依頼を受けて、他の公務員の職務に関する不正行為を斡旋し、わいろをとる罪。▽法律用語では「あっせん」と書く。receipt of bribe for intermediary **あったかい**园【暖かい・“温かい】 〔形〕(口頭)→あたたかい **あったまーる**図【暖まる・“温まる】 〔自五〕(口頭)→あたたまる **あった‐める**図【“暖める・“温める】 〔他下一〕《口頭)♪あたためる **あったら** [副〕(口頭)→あたら **あつじ**図【厚地】 布地が厚手であること。→薄地 <37> **あっち**囝〔代〕 (口頭》「あちら」のくだけた言い方。▽「あち」の音便。 **あづちじょう**【安土城】 滋賀県蒲生郡安土[あづち]に、織田信長が築いた城。一五七六(天正四)年着工。最初の五層七重の天守閣をもつ。八二年焼失。 **あづちももやまじだい**図【安土桃山時代】 織田信長[のぶなが]・豊臣秀吉[とよとみひでよし]が政権を握った時代(一五七三~一六〇三)。豪華で優れた美術工芸品や建築を生んだ。織豊時代。 **あつで**図【厚手】 〔名・けいようどうし〕織物・紙・陶器などの地が厚いこと。また、その物。↔薄手。「――のセーター」 **あってん**囝【圧点】 【医】圧力や衝撃を感じとる皮膚の感覚点。▽pressure spot **あっぱっぱ** 【俗』夏に婦人が家庭着として着るだぶだぶのワンピース。▽関西地方で始まったもの。 **あっぱれ**図【〈天晴れ〉・〈適】 [ナ]行動や態度の立派なさま。「―な行い」目〔感]ほめるときに発する語。えらい。でかした。「―日本一」▽「あはれ」の転。 **アッピール** 〈appeal〉 〔名・自他スル〕→アピール **あっぱく**【圧迫】 〔名・他ヌル]①押さえつけること。「胸を―する」②威圧すること。「敵を―する」 **アッパー**図〈upper〉 ①「アッパーカット」の略。②《造語)上部の。上層の。ーミドル目〈upper middle>中産階級の上位層。 **アッパーカット**〈uppercut〉 【競】(ボクシングで)相手のあごを下から突き上げる攻撃法。アッパー。 **アッバースちょう**【アッバース朝】 【歴】西アジアのイスラム王朝。首都は主にバグダッド。初期の約一世紀間が最盛。東西文明を融合し、イスラムの制度・文化を開花させた(七五〇~一二五八)。▽Abbasid dynasty **アッシャーけのほうかい**【アッシャー家の崩壊】 アメリカの作家ポーの小説。幻想的な恐怖の物語を集めた「アラビア風の怪奇物語」(一八三九年刊)所収。▽原題The Fall of the House of Usher **アップ**図〈up〉 〔名・自他ル〕①上がること。また、上げること。↔ダウン。「レベルー」「賃金が―した」目〔名〕①【容】女性が後ろの髪を上げ襟足を出してまとめること。また、その髪型。アップスタイル。②「クローズアップ」の略。「―で撮る」ーダウン図①(ゴルフで)コースの起伏。②人生などの浮き沈み。▽和製英語。up down **あつでんき**园【圧電気】 【理』結晶などに、ある方向の力を加えてひずませたときに電気的分極が発生して生ずる電荷。力と電気信号の相互変換に利用する。ピエゾ電気。▽piezoelectricity **あっとう**図【圧倒】 〔名・他ル〕①押し倒すこと。転じて、相手を一方的に打ち負かすこと。威力によっておさえつけること。「相手を数で――する」「美しさに―される」一的図〔ナ〕一方的に優勢なさま。「――な強さ」 **アットバット**〈at bat〉 【競》(野球で)打者が打席に立つこと。また、その回数。打数。 **アットホーム**困〈at home〉 〔ナ〕自分の家庭にいるときのような、くつろいださま。「―な雰囲気」 **アットマーク**図 記号「@」の呼称。商品の単価を表したり、電子メールのアドレスに用いたりする。▽和製英語。at mark **あっぷあっぷ**図匠 [副・自スル〕《口頭》①水におぼれて苦しむさま。②極度に困っているさま。「不景気で―する」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **あっぷく**図【圧伏・圧服】 〔名・他スル〕《文章》力でおさえつけて従わせること。「反対派を―する」 **アップツーデートデ**〈up-to-date〉 〔土〕今日的なさま。現代的なさま。◆アウトオブデート **アップライトピアノ** 〈upright piano〉 弦を垂直に張ったピアノ。竪型ピアノ。◆グランドピアノ **アップリケ**団 **あて**図【当(て)】 ①見込み。目当て。「―が外れる」「―もなくさまよう」②頼りにすること。頼み。「送金を―にする」「――にならない話」③《造語》保護や補強のため、体や物の一部にあてがわれる物。「胸―」「膝[ひざ]―」 **あて**【当(て)・宛】 ①(人・組織などを表す語に付いて)文書や物品の送り先・届け先を示す。名あて。「編集部―」②(数量を表す語に付いて)それに対して割り当てる意を表す。あたり。「一人—三個配る」 **あて**【貴】 [ナリ〕《古語》①身分が高い。高貴だ。↔いやし。「―なるも卑しきも」(竹取)②上品で美しい。優雅だ。「尼姿いとかはらかに―なるさまして」(源氏) **アディオス**図 adiós〉 〔感〕さようなら。 **アディスアベバ**〈Addis Abeba〉 エチオピア人民民主共和国の首都。同国中央部、エチオピア高原の標高二四四〇㍍に位置。アジスアベバ。 **あてうま**図【当て馬】 ①種馬と交尾させる前に、発情の具合を確かめたり促したりするために、雌馬にあてがわれる雄馬。②相手の様子や出方をうかがうために仮に出してみるもの。「―候補」 **あてがいぶち**図【宛い扶持・宛、行扶持】 ●渡す側が一方的に決めて与える金品。「―で暮らす」②【歴】江戸時代、主君が家臣に給与した扶持米。 **あてが‐う**図【宛う・宛、行う】 〔他五〕(適当に)見計らって与える。「おもちゃを―」「おやつを―」②ある物に何かをぴったり当てる。「物差しを「」 **あてこする**図【当(て)、擦る】 〔他五〕ほかのことにかこつけて、遠回しに悪口・皮肉をいう。当てつける。「人の失態を―」 **あてごと**図【当て事】 頼みにしていること。見込み。「―が外れる」 **あてこむ**回【当(て)込む】 〔他五〕よい結果を期待して事を行う。予期して、それを当てにする。「ボーナスを当て込んで車を買う」 **あてさき**図【宛先】 郵便物などの届け先の住所・氏名。「一不明」 **あてじ**図【当て字・宛字】 漢字を本来の意味と関係なく、音・訓を借りて用いること。また、その漢字。「出鱈目[でたらめ]」「野暮[やぼ]」など。 **あてずいりょう**図【当て推量】 確かな根拠なしに、いい加減に推し量ること。当てずっぽう。憶測。 **あですがた**図【艶姿】 女性のあでやかな姿。なまめかしい姿。 **あてずっぽう**【当てずっぽう】 〔名・けいようどうし〕【俗』当て推量。「――に答える」 **アテスト** 〈attest〉 【競』(ゴルフで)スコアカードの記録に誤りがないことを確認すること。通常、同じ組で競技する選手同士が相互に行う。 **あてつけがましい**図【当(て)付けがましい】 〔形]いかにも当てつけているようだ。「―いやみをいう」图ーさ **あてつける**図【当(て)付ける】 〔他下一〕①当てこする。「人に当てつけていう」②見せつける。「仲のよさを―」図あてつく〔下二〕 **あてっこ**図【当てっこ】 (口頭)①だれがうまく言い当てるか競争すること。「好物の―」②物をぶつけ合うこと。 **あてど**【当て、所】 目当て。目標。「―(も)なくさまよう」▽多く、「―(も)なく」の形で用いる。もと、当てにする所の意。 **あてな**【宛名】 郵便物などの届け先の氏名。▽住所を含むこともある。 **アテナ** Athēna〉 ギリシア神話で、技芸と戦争の女神。オリンポス十二神の一つ。都市の守護神。ローマ神話のミネルヴァにあたる。アテーナ。 **アデナウアー** 〈Konrad Adenauer〉 (一八七六~一九六七) ドイツの政治家。ドイツ連邦共和国(旧西ドイツ)初代首相(在任一九四九~六三)。第二次世界大戦後のドイツ再建に貢献し、その国際的地位を高めた。 **あてにげ**【当(て)逃げ】 (自動車・船などが)衝突事故を起こしたあと、そのまま逃げること。「―事件」 **あてぬの**【当て布】 ①衣服の裏に、補強のために当てる布。②物を担ぐ時、肩に当てる布。③アイロンをかける時、衣服などを保護するために上にのせる布。 **アテネ** 〈Athens〉 ギリシア共和国の首都。アッティカ半島南西部の海岸近くに位置する。古代ギリシアの中心地。ほぼ中央にアクロポリスがあり、パルテノン神殿をはじめ古代遺跡が多い。アテナイ。 **アデノイド**〈adenoid〉 (医〗咽頭扁桃が肥大した状態。鼻が詰まり記憶力の低下を招く。児童に多い。 **アデノウイルス**〈adenovirus〉 【医】感冒の病原体で、扁桃腺[へんとうせん]などに付くウイルス。 **アデノシンさんりんさん**回【アデノシン三×燐酸】 【生】→エーティーピー(ATP) **あてはずれ**【当(て)外れ】 期待・見込みが外れること。「昇格は―だった」 **あてはまる** 【当(て)×嵌(ま)る】 〔自五〕物事がある条件に適合する。「歴史の教訓は現代にも―」 **あてはめる**図【当(て)×嵌める】 〔他下一〕ある物事にうまく合うようにする。適用する。「ハチの生態を人間に当てはめてみる」「数式を―」図あては、む〔下二] **あてみ**図【当て身】 【競】(柔道などで)こぶしなどで相手の急所を突いて気絶させる技。▽柔道では禁じ手。 **あてもの**【当て物】 ①(クイズ・なぞなぞのように)悩ませて、あるものを言い当てる遊び。②物に添えてあてがうこと。また、その物。 **あでやか**図【『艶やか】 〔ナ〕(女性の容姿・花が)華やかでなまめかしいさま。「――な着物姿」▽古語「貴[あて]やか」の転。 **アデュー**デ adieu〉 〔感〕さようなら。▽永遠の、また再会の機のない長い別れのときにいう。 **あてられる**【当てられる】 〔連語〕①身体に害を及ぼす。障る。「毒気に―」②仲の良さを見せつけられる。「新婚夫婦に―」▽「あてる」の受身形。 **あ‐てる**図【当てる】 〔他下一]①ぶつける。「石を窓ガラスに―」②風や光などにさらしてその作用を受けさせる。「布団を日に―」「梅干しを夜露に―」③接触した状態にする。覆うようにあてがう。「胸に手を―」「患部にガーゼを―」「定規を当てて、線を引く」④対戦させる。「全勝力士を三役に―」⑤【充てる】対応させる。「和語に漢字を―」⑥【充てる】ある目的や用途に使う。充当する。「予備費を会議費に―」「余暇を読書に―」⑦指名する。「名簿の順に―」⑧【宛てる】郵便物などの届く先を表す。「恩師に宛てた手紙」⑨ねらったとおりにぶつける。命中させる。「矢を的に―」⑩本当のことを推測する。言いあてる。「思っていることを―」「謎[なぞ]を―」⑪運よく選ばれて、その結果として、品物や金銭を受け取る。「懸賞で一等を―」⑫物事をうまく運び、成功させる。「株で―」「芝居で―」⑬ある仕事をさせる。任務につかせる。「機動隊を警備に―」図あ‐つ〔下二] <39> **あてレコ**図【当てレコ】 外国の映画・テレビ番組などのせりふの吹き替え。声優が画面の口の動きなどに合わせて録音すること。▽「アフレコ」をもじった語。 **アテンション**〈attention〉 注意。注目。 **アテンダント**园〈attendant〉 ①付き添い人。②接待係。特に、旅客機の客室乗務員。 **アテンポ** a tempo〉 〖音》速度標語の一つ。もとの速さで。 **あと**図【後】 ①基準とするものの正面(進行方向)の反対側。また、その方向。後ろの方。背後。↔前。「故郷を―にする」②基準とする時・出来事よりものちの時。また、そのこと。将来。前。「一年――」「――を頼む」③過去。以前。↔先。「――を振り返る」④死んだのち。⑤順番で、次。また、次のもの。↔先。「お――の出し物」「―に続く」⑥残された物事。「――は君にあげる」「――は明日にしよう」⑦(副詞的に)基準・目標に至るまでの残り。「―三日で帰れる」「―一〇メートルでゴールだ」「―少しで終わりだ」⑧《口頭)(接続詞的に)それから。ほかに。「―、何かあるかな」=が無[な]い残された余裕がなく、事態が切迫している。=の×雁[かり]が先[さき]になる④(実力・地位などで)後輩が先輩を追い越す。②若い方が先に死ぬ。=は野[の]となれ山[やま]となれ 当面のことさえ済めば、その後のほかのことはどうなろうと、知ったことではない。=へ引[ひ]く①後方へ退く。②相手の言い分を認め、自分の意見や主張を取り下げる。譲歩する。=へ引[ひ]けない自分の立場や信念を守るには、それ以上、相手のなすがままにさせておくことができない。譲歩できない。=を追[お]う①先に行ったものを、あとから追いかけて行く。また、ついて行く。「子供が親の―」②だれかが死んだあと、引き続きその人にゆかりのある人が自ら死ぬ。「主君の―」③先人の手本に倣って、事を行う。=を弔[とむら]う 死者の冥福を祈って、供養などをする。=を引[ひ]く①事が済んでからも、その余韻・影響が引き続き残る。「オイルショックが―」②次から次に欲しくなる。「この菓子はー」 **あと**図【跡】【痕・×址】 ⑧れ76 ①ある場所に残された、そこに何かがあったことの印。また、その場所。「戦いの―」「城―」「傷―」②何かが行き過ぎたあとに残された印。また、その行く先。「足―」「タイヤの―」③(比喩的に)結果に表れた、それに至るまでの様子。「努力の―が認められる」「苦労のーがしのばれる」④次の者に引き継がれるべき家督やある地位・身分。「―取り」「―を継ぐ」⑤筆跡。「水茎の―」=が絶[た]える 家督やある地位・身分に就くべき次の者がいないため、それらの維持・存続ができなくなる。=を×晦[くら]ます 行く先を他の人にわからせないようにして、立ち去る。行方をくらます。=を絶[た]つ(文章)(多く、打消の形で)ある時を境に、それ以後ある物事が全く行われなくなる。「まねる者が跡を絶たない」=を付[つ]ける①ある場に、そこで何かを行った印を残す。②人や物の後ろから、気づかれぬようについて行き、その行く先や様子を探る。尾行する。「犯人の―」=を濁[にご]す ある場所を立ち去ったあとに好ましくないものを残す。→立つ鳥跡を濁さず **あど**⑦【芸】 能・狂言の脇役だ。▽ふつう、「アド」と書く。→シテ・ワキ・ツレ。②《古語)あいづち。受け答え。 **アド**図〈ad〉 広告。宣伝。▽advertisementの略。ーバルーン図【広】広告のために空に上げる係留気球。▽和製英語。ad balloon **アドオンほうしき**困【アドオン方式】 【経】貸付金の割賦返済に対する利息計算の一つ。元金に利率と貸出期間とをかけて利息を算出し、この利息と元金との総和を分割返済するもの。▽add on system **あとがき**【後書(き)】 ①書物・論文などで、最後に書き添える文章。跋[ばつ]。↔前書き・端書き。②追って書き。 **あとかた**図【跡形】 (多く、打消の形で)あとに残った何かのしるし。痕跡[こんせき]。「――(も)なく消えた」 **あとかたづけ**园【後片付け・跡片付け】 後始末。 **あとがま**【後釜】 前任者の代わりにその地位・位置に就く人。後任。「―に据える」「――に納まる」 **あとぎん**【後金】 ①代金のうち、あとで支払う残りの分。残金。②先に商品を受け取って、そのあとに代金を支払うこと。また、そのお金。後払い。↔前金 **あとくされ**図【後腐れ】 物事がきれいに片づかず、問題が残ること。「―がないように別れる」 **あとくち**図【後口】 ①後味。「―がさっぱりしている」②後任。あとがま。「―が控えている」③申し込み・順番のあとの方。↔先口。「―に回す」 **あとげつ**【後月】 先月。前の月。 **あどけない**田〔形] 幼児が無邪気でかわいらしい。「―寝顔」图ーさあどけなし[ク **あとざ**【後座】 【芸』能舞台で、鏡板の前の横板の部分。笛・小鼓・大鼓・太鼓と、後見の座がある。▽ふつう、「アト座」と書く。→図「能舞台」 **あとあし**田【後足・後脚・後肢】 ①四本足の動物の後ろ一対の足。後ろ足。↔前足。②(演劇で)馬の足役のうち、後ろ足の役。また、その役者。=で砂[すな]を掛[か]ける去り際に、さらに迷惑をかけることのたとえ。 **あとあじ**【後味】 ①飲み食いのあと、口の中に残る味。後口。②物事が済んだあとに残る気分・感じ。「―の悪い結末」 **あとあと**【後後】 〔名・副〕これからのち。のちのち。「――まで問題が残る」 **あと‐う**【△能う】 〔自五〕《文章》→あたう **あとおい**割【後追い・跡追い】 ①人のあとを追うこと。②先人の行いや先行するものをまねること。「―企画」―心中[しんじゅう]影図死んだ配偶者・愛人などを慕って、あとを追って自殺すること。 **あとおし**【後押し】 ①車などを後ろから押すこと。また、その人。②援助すること。また、その人。後援。うしろおし。「新人候補を―する」 **あとさき**囚【後先】 ①ある場所の前と後ろ。周り。「――を見回す」②物事の順序。あとに来るべきこととその前にあるべきこと。「―を誤る」―見[み]えず図周りの事情や結果を考えないこと。また、その人。無分別。向こう見ず。=になる順序が入れ替わる。「話が―」 **あとさく**【後作】 【農〗ある作物を収穫したあとに栽培すること。また、その農作物。▽succeeding crop **あとざん**囚【後産】 【医】胎児を分娩[ぶんべん]したあと、胎盤などが排出されること。のちざん。▽afterbirth **あとしき**囚【跡式・跡敷】 ①家督を相続すること。また、その対象となる家督・財産。跡目。 <40> た、その対象となる家督・財産。跡目。 **あとじさり**図【後退り】前を向いたまま後ろに退くこと。あとしざり。あとずさり。 **あとしまつ**図【後始末・跡始末】物事が済んだあとの処理。事後処理。後片付け。 **あとずさり**図【後退り】→あとじさり **あとぜめ**図【後攻め】《口頭》後攻。↔先攻め **あとぞめ**図【後染(め)】織ったり編んだりして布地の状態にしてから染めること。また、そのもの。先染め **あとち**図【跡地】①建物・施設などが撤去されたあとの土地。「―利用」②作物の収穫や木の伐採を済ませたあとの土地。 **あとつぎ**【跡継(ぎ)・後継(ぎ)】①家督を相続すること。また、その人。跡取り。相続人。②前任者の地位や仕事・事業などを受け継ぐ人。後継者。 **あとづけ**[【後付(け)】]【版』書物の本文のあとに添える、後書き・索引・奥付などの総称。→前付け▽back matter **あとづ‐ける**【跡付ける】〔他下一〕物事の変遷の跡をたどりながら確かめる。「事件の経過を―」 **あととり**【跡取り】「跡継ぎ」①に同じ。 **アトニー**[〈Atonie〉]【医】体内の収縮性組織が緩んだままの状態になること。無力症。「胃―」 **あとのまつり**図【後の祭(り)】〔連語〕事が済んでしまってから、ああすればよかったと思ったり、あわてて何かをしようとしたりしても、むだなことにいう。手遅れ。 **アドバーサリアル‐トレード**[〈adversarial trade〉]【経〗阻害貿易。一国の貿易政策や市場の閉鎖性が輸入を阻む障壁となっている貿易。 **アドバイザー**[〈adviser〉]助言者。顧問。 **アドバイス**[〈advice〉]〔名・自ㄡル〕助言。参考意見。忠告。 **アドバタイザー**[〈advertiser〉]【広〗広告主。 **アドバタイジング**[〈advertising〉]【広】広告を出すこと。広告業務から市場戦略に至るまで、広告に関する活動全般をいう。 **あとばら**図【後腹】①出産後の腹痛。②事の済んだあとで起こる苦痛・故障。「―を病む」③後妻の産んだ子。先腹[さきばら] **あとばらい**図らひ【後払(い)】代金・料金・給料などをあとで支払うこと。ごばらい。→前払い・先払い。「運賃―」 **アドバンス**[〈advance〉]前払い。前金。 **アドバンテージ**[〈advantage〉]【競】①(テニスで)デュースのあとで先に得点すること。また、得点した方。②(ラグビー・サッカーで)反則を犯した方が結果的に不利益になる場合に、罰せずに試合をそのまま続行させること。アドバンテージルール。 **アトピーせいひふえん**回囲⑦【アトピー性皮膚炎】【医】遺伝的内因性皮膚疾患の一つ。顔や体に湿疹ができ、激しいかゆみを伴う。乳児期に発病し、十二歳ごろまでに治るケースが多い。▽atopic dermatitis **あとひき**囚図【後引き】満足しないで次々と欲しがること。特に、酒を欲しがること。1上戸[じょうご]目 後引きの癖のある酒飲み。 **あとぶつ**【×阿×堵物】《文章》金銭。お金。阿堵[あと]。▽原義は、このもの。中国の王衍[おうえん]が金銭を卑しんで代わりに用いたという「晋書」の故事から。 **アドベンチャー**[〈adventure〉]冒険。アドベンチュア。 **あとぼう**匣【後棒】かごの棒の後部をかつぐ人。=を担ぐ 首謀者の手助けとして加わる。 **アド‐ホック**[〈ad hoc〉](造語)特定の問題や状況などに対処するための、特別に、などの意。「―リサーチ」②【哲】従来の理論の部分的修正のみにとどめて、新事実を説明しようとする、理論の性格。③専門店や飲食店を一か所に集めたもの。 **あとまわし**図まはし【後回し・後×廻し】物事の処理の順序をかえてあとにすること。「自分のことは―にする」 **アドマン**[〈adman〉]広告宣伝業に携わる人。 **アトミズム**[〈atomism〉]【哲】原子論。 **アトミック**[〈atomic〉]《造語》原子の。原子力の。「―エージ」 **アドミッション**目〈admission〉入場料。入会金。 **アドミニストレーション**[〈administration〉]統治。 **アドミラル**目〈admiral〉海軍大将。提督。 **アトム**図[〈atom〉]《理》原子。原子力。▽原義は分割できないもの。 **あとめ**図図【跡目】①家を相続すること。また、その人。②相続する家業・家名・地位。相続図 跡継ぎとして、家業・地位などを継ぐこと。家督相続。 **アトモスフィア**フィ〈atmosphere〉雰囲気。アトモスフェア。 **あともどり**国【後戻り】①進んできたもとの方へ引き返すこと。逆戻り。②よくなってきた物事の状態がまたもとの状態に戻ること。退歩。退化。「景気がする」 **あとやく**囲囚【後厄】(数え年で)厄年[やくどし]の次の年。男は二十六歳、四十三歳、六十一歳。女は二十歳、三十四歳。→厄年 **あとやま**図【後山】採掘場で掘る人を助け、掘り出した石炭・鉱石を運ぶ人。↔先山[さきやま] **アトラクション**[〈attraction〉]客寄せのために、主要な催しに添える出し物。余興。 **アトラクティブ**[〈attractive〉]〔ナ〕魅力のあるさま。 **アトラス**[〈Atlās〉]ギリシア神話の巨人神。世界の西端で、天空を支える苦業を科せられた。〈atlas>地図帳。―山脈[さんみゃく] アフリカ北西部、モロッコ大西洋岸からチュニジア北部にかけて走る山脈。全長約二四〇〇㌔。Atlas Mountains **アトランタ**[〈Atlanta〉]アメリカ合衆国ジョージア州の州都。同国南部の商工業・交通の中心地。南北戦争の激戦地となった。マーガレットーミッチェルの小説「風と共に去りぬ」の舞台としても有名。 **アトランダム**[〈at random〉]〔ナ〕無作為にするさま。手当たり次第。アットランダム。「―に選び出す」 **アトランティス**[〈Atlantis〉]プラトンが晩年の二つの対話篇[たいわへん]仏の中で描いた伝説上の島。ジブラルタル海峡の西にあって、アジアとアフリカを合わせたよりも大きく、繁栄していたが、地震と大洪水により一夜で海中に没したという。エーゲ海のサントリーニ(ティーラ)島がそのモデルとされる。 **アドリアかい**【アドリア海】イタリア半島とバルカン半島に囲まれた地中海の内海。▽Adriatic Sea **アトリー**[〈Clement Richard Attlee〉](一八八三―一九六七)イギリスの政治家。一九三五年労働党党首となり、第二次世界大戦後、労働党内閣首相(在任一九四五~五一)として産業国有化や社会保障制度確立に尽力。 <41> **アトリウム**回〈atrium〉 【建】①古代ローマの住宅の玄関広間。②バシリカ式教会堂の柱廊のある前庭。③ホテル・公共建造物などに設けられた大規模な中庭。 **アトリエ** atelier〉 画家・彫刻家・デザイナーなどの仕事部屋。画室。工房。 **アドリブ**囲〈ad lib〉 即興のせりふ・演奏。▽原義は自由に、随意に。ad libitumの略。 **アドルム**図〈Adorm〉 『薬】催眠鎮静剤の一つ。不眠症・就眠困難に用いるが、習慣性があり、多量に服用すると呼吸中枢麻痺などで死亡する。▽商標名。 **アドレス**
①あて先。所番地。住所。②【算』電子メールのあて先を示す文字列。メールアドレス。 **アドレナリン**図〈Adrenalin〉 【医】副腎髄質[ふくじんずいしつ]ホルモンの一つ。血管収縮・血圧上昇・気管支拡張などの作用がある。エピネフリン。▽応用化学者の高峰譲吉が発見。 **アトロピン**回〈atropine〉 【薬』ナス科植物のベラドンナ・チョウセンアサガオなどの根・葉の中に含まれるアルカロイド。分泌腺の分泌を抑制し、散瞳[さんどう]作用をもつ。 **あな**田【穴・孔】 ①えぐれているくぼみ。「洞[ほら]―」「落とし―」「地面に―を掘る」②物の、表から裏へ突き抜けている空間。「節[ふし]―」「抜け―」「壁に―を開ける」③動物などの洞穴状の巣。「――に逃げ込む」④一般には知られていないが有利なところ。得をするところ。「――場」⑤(競馬などで)番狂わせ。予想外の結果。「―をねらう」「大―が出る」⑥あるべきはずのものの一部が欠けているところ。「番組に―があく」⑦弱点。短所。「―の目立つ論」⑧金銭上の損失や不足。「帳簿の―を埋める」=があったら入[はい]りたいその場から身を隠してしまいたいほど、面目なく恥ずかしいという気持ちのたとえ。=の開[あ]くほど他人[ひと]の顔などを、目をこらして一心に見詰めるさま。 **あな** 〔感〕(古語》ああ。あら。驚いたり感動したりしたときに思わず発する声。「―ゆゆしや」(源氏) **アナ** ①「アナウンサー」の略。②「アナーキスト」「アナーキズム」の略。 **アナーキー** 〈anarchy〉 〔名・ナ〕無政府状態。無秩序。 **アナーキスト** 〈anarchist〉 無政府主義者。アナ。 **アナーキズム**〈anarchism〉 無政府主義。アナ。 **アナールは**【アナール派】 【歴】一九二○年代後半、フランスに興った新しい歴史学の潮流。政治史中心の歴史学を批判し、人間集団の形態や活動などから社会の全体像を浮き彫りにしようとするもの。▽ L'école des Annales **あない**【案内】 《古語》内情。事情。「この、―知りたる法師の限りして」(源氏)▽「あんない」の約。 **あなうめ**【穴埋め】 ①穴を埋めること。②損失を償うこと。また、足りないところ、欠けている部分や欠員などを補うこと。「赤字の―」 **アナウンサー** 〈announcer〉 (ラジオ・テレビなどで)ニュースを読んだり、番組の司会・実況中継などをする人。また、その職。アナ。 **アナウンス**団【化』〈announce〉 〔名・他スル]放送を通して、情報・伝達事項などを知らせること。また、その放送。 **アナウンスメント**図〈announcement> ①告知。発表。一効果[こうか]回【経】政府が経済計画などを公表することで、民間の経済活動が刺激され、その計画を上回る実績が生ずること。▷announcement effect **あなかがり**【穴×縢り】 (ボタン・ひもを通すために)布にあけた穴の縁をほつれないように糸でかがること。 **あなかしこ** 〔連語〕《古語》①(自分のこととして恐縮して)ああ、おそれ多い。ああ、もったいない。②手紙の結びに書く語。恐惶,謹言。③(多く下に禁止の語を伴って副詞的に)決して。「『――あだにな』と言へば」(源氏) **あながち**【強ち】 囲 [副]《文章》(下に打消の語を伴って)必ずしも。一概に。まんざら。「――うそとも思えない」目〔ナリ〕《古語》①ひたむき、また、身勝手であるさま。「―にしはべりしことなれば」(大鏡)②度を越しているさま。「―なるすき心」(源氏) **あなかま** 〔連語〕《古語》ああ、うるさい。しっ、静かに。「一、人に聞かすな」(源氏) **あながま**【×窖窯】 焼物の窯の一つ。傾斜地に溝を掘り、上部を土で覆ったトンネル状の単室の窯。 〔窖窯〕 **あなかんむり**园【穴冠】 漢字の部首の一つ。「空」「窓」などの「穴」をいう。 **あなぐま**【穴熊】 ①イタチ科の哺乳類。タヌキと混同してムジナと称する地方もある。森林などに穴を掘ってすみ、夜行性。毛皮は防寒用、毛は筆・ブラシの原料。アナホリ。マミ。②(将棋で)王将の囲い方の一つ。香車はいうの位 置に王将が入り、金将・銀将で守りを固める。 **あなぐら**【穴蔵・×窖】 地中に穴を掘って物を貯蔵する所。また、そのような場所。穴。穴の中。 **アナグラム**田〈anagram〉 ある語句のつづりをかえて別の語句を作ること。また、その語句。例えば、car に対するarcの類。 **アナクロ** 「アナクロニズム」の略。 **アナクロニズム**目〈anachronism〉 時勢に逆行すること。時代錯誤。アナクロ。 **あなご**図【穴子】 ①アナゴ科の海水魚の総称。マアナゴ・ギンアナゴなど。②マアナゴ。ウナギに似た形で、全長約九〇㌢。夜行性。食用。 **アナコンダ**回 〈anaconda〉 ボア科の大蛇。体長は最大で約一〇㍍。南アメリカに生息し、水辺の鳥獣を捕食する。無毒。ウオーターボア。 **あなじ**田【穴×寿】 痔瘻[じろう]。 **あなた**【〈彼方〉】 〔代〕《文章》①話し手と聞き手の両方から離れた方向・場所を指し示す語。あちら。向こうの方。②遠い昔。また、未来。「二千年の―」 **あなた**田【〈貴方〉】 〔代〕①目上または対等の間柄にある相手を指す語。近年、敬意の度合いが薄れ、目上に対しては使用されなくなった。また、会話で聞き手に対しても使用を避ける傾向が強い。一方、表彰状・文書などの公用文では、「貴殿」「貴下」に代わって多く使われるようになった。②妻から夫を呼ぶ語。「ねえ、―」▽「彼方」の転義。1任[まか]せ図①人の言うとおりにすること。また、成り行きに任せること。②『仏』(真宗で)阿弥陀仏[あみだぶつ]の力にすがって来世を任せること。他力本願。 **あなづり**【穴釣(り)】 ①ウナギなどが隠れている穴へ釣り針を入れて釣ること。②結氷した氷面に穴をあけて魚を釣ること。 **アナトール フランス**〈Anatole France〉 (一八四四~一九二四)フランスの作家・批評家。知的懐疑主義の立場から、皮肉と風刺の利いた洗練された文体で小説・批評を書いた。小説「シルヴェストル・ボナールの罪」「タイス」など。 <42> **アナトキシン**用〈anatoxin〉 【薬』トキソイドの一つ。ジフテリア菌の菌体外毒素をホルマリンで処理し、抗体との反応力を保持したまま毒性を除去したもの。 **アナトリア**〈Anatolia〉 小アジアの旧称。 **あなどる**【侮る】 〔他五〕相手の力を低くみてばかにする。甘くみる。「対戦相手を―」「あなどりがたい敵」 **アナナス**図〈クananas〉 パイナップル科の植物の総称。果実を食するもののほか、サンゴアナナス・インコアナナスなど観賞用品種もある。 **あなば**図【穴場】 ①(観光地などで)人が見落としている格好の場所。「釣りの―」「――を探す」②【俗】競馬場などの投票券売場。 **アナフィラキシー** 〈anaphylaxis〉 【医】アレルギー反応の一つ。抗原性物質を投与した個体に、一定期間後、同じ抗原を与えたときに見られる。過敏症。 **あなぼこ**困【穴ぼこ】 (口頭)穴。くぼみ。 **アナボリックステロイド**回〈anabolic steroid> 【医】たんぱく質合成を促進するステロイドホルモンの総称。筋力増強作用があるため、病後の体力回復などに用いられるが、運動選手の服用は禁止されている。 **アナモルフォーズフォ**〈クパanamorphose〉 【美】特定の視点から眺めたり、曲面鏡に映したりすると正常に見えるように描く手法。また、その手法で描かれた絵画。 **アナライザー** 〈analyzer〉 分析装置。 **アナリスト** 〈analyst〉 事象を分析する専門家。多く、精神分析医・証券動向分析者などを指す。 **アナログ**〈analog; analogue〉 ①数値・情報を、連続的に変化する物理量で表現すること。↔デジタル。 通信回【情】音波をそのまま連続信号として電波に変換して伝送すること。現在はデジタル通信が多く用いられている。▽analog communication 1時計[どけい] 時刻を長針・短針の向きで表示する従来の方式の時計。1放送[ほうそう]困 音声や映像などをアナログ信号を用いて伝送する方式の放送。 **アナロジー**〈analogy〉 【論】類比。類推。 **あなん**【阿難】 釈迦[しゃか]の従弟で十大弟子の一人。教説の暗唱に優れたとされ、多聞第一といわれる。▽梵語~の音写。 **あに**図【兄】 同じ親から生まれた子のうちの、年上の男。実兄。また、配偶者の兄、姉の夫など。義兄。↔弟 **あに**【×豈】 [副]《古語》①(下に反語を伴って)どうして。なぜ。「一杯の濁れる酒に――まさめやも」(万葉)②(下に打消の語を伴って)決して。「―良くもあらず」(書紀) **あにい**目【兄い】 【俗』①兄。②勇み肌の若者。▽「あにき(兄貴)」の転。 **あにうえ**目引へ【兄上】 《文章》兄の敬称。 **あにき**図【兄貴】 ①《口頭》兄を親しんでいう語。②やくざなどの社会で、男の年長者、または実力者に対していう語。「―分」「――風を吹かす」 **アニサキスしょう**図【アニサキス症】 【医】線形動物のアニサキス類の幼虫が、胃壁や小腸壁内に穿入[せんにゅう]することによって起こる病気。第二中間宿主のアジ・サバ・スルメイカなどの海産魚介類の生食によって感染、摂食後数時間から数日後に発症し、激しい腹痛・嘔吐を伴う。なお、アニサキス類はオキアミが第一中間宿主、ハクジラ類が終宿主。▽anisakiasis **アニス** 〈anise〉 セリ科の一年草。地中海地方産。種子はアニス油を含み、薬用・香料として用いる。 **あにでし**【兄弟子】 自分より先に同じ師に就いた人。弟子たちの中で先輩にあたる人。↔弟弟子[おとうとでし] **アニバーサリー**〈anniversary〉 記念日。 **あにはからんや**図自【×豈図らんや】 〔連語〕《文章》どうしてそのようなことを予期することができようか。意外にも。予期と違って。「―、それが真っ赤なうそ」 **あにぶん**目【兄分】 (義兄弟の交わりで)仮に兄と定めた人。兄貴分。↔弟分 **アニマ**図〈anima〉 【宗】①霊。霊魂。▽キリシタン用語。②【心】男性の心に無意識的に潜む女性的要素。◆アニムス。▽ユングの用語。 **アニマート** 〈animato〉 【音】①発想標語の一つ。さわやかに、生気をもって。②速度標語の一つ。元気に、速く。 **アニマル**〈animal> ①動物。②けだもののような人間。非情な人。「エコノミックー」 **アニミズム** 〈animism〉 自然界のあらゆる事物に霊魂の存在を認める考え方。また、原始宗教や民間信仰における動物霊などの雑多な神霊の信仰。精霊崇拝。霊魂信仰。生気論。 **アニムス**図〈animus〉 〖心』女性の心に無意識的に潜む男性的要素。→アニマ。▽ユングの用語。 **アニメ**図 「アニメーション」の略。 **アニメーション** 〈animation〉 ①動画。②動きの少しずつ変化した人形や手描きの絵を一こまずつ撮影する技法。また、そのテレビ作品や映画。アニメ。 **アニュアル**〈annual〉 年報。年鑑。 **あによめ**目【兄嫁・×嫂】 兄の妻。 **アニリン**〈aniline〉 【化』特異な臭気のある無色の液体。化学式C6H5NH2 染料や各種有機化合物の合成原料。ニトロベンゼンを還元してつくられる。 **アヌイ** 〈Jean Anouilh〉 (一九一〇~八七)フランスの劇作家。純粋な若者と世俗的な大人の対立を前衛的手法で描く。「アンチゴーヌ」「ひばり」など。 **アヌス** ヘラテanus〉 肛門[こうもん]に。 **あね**【姉】 同じ親から生まれた子のうちの、年上の女。実姉。また、配偶者の姉、兄の妻など。義姉。↔妹 **あねうえ**困りへ【姉上】 (文章)姉の敬称。 **あねかとく**【姉家督】 【民】最初の子が女子であれば、第二子以下が男子であっても長女に婿養子を迎えて家督を継がせること。 **あねき**【姉貴】 (口頭)姉を親しんでいう語。 **アネクドート**〈anecdote〉 逸話。秘話。 **アネクメーネ**図〈Anökumene〉 【地』地球上で極地や砂漠など、人間の居住しない地域。無住地域。↔エクメーネ **あねご**【姉御】 ①姉の敬称。ねえさん。②【×姐御】親分・兄貴分の妻。または、女親分などの敬称。 **あねざきちょうふう**【姉崎嘲風】 (一八七四~一九四九)評論家・宗教学者。本名は正治。東京帝大教授。著書「復活の曙光」「高山樗牛[ちょぎゅう]と日蓮上人[にちれんしょうにん]」など。 **あねさまにんぎょう**目【姉様人形】 ちりめん紙でまげを作り、千代紙などで着物を作った花嫁姿の人形。あねさ。 <43> **あねさん**図【姉さん】 ①実姉・義姉を親しみを込めて呼ぶ語。②年上の女性を親しみを込めて呼ぶ語。③【×姐さん】「姉御」②に同じ。1、被[かぶ]り困女性の手ぬぐいのかぶり方。手ぬぐいを広げて額に当て、両端を左右から後ろに回して上に上げる。ねえさんかぶり。▽頭髪のちりよけのために掃除などのときにかぶる。=女房[にょうぼう]目姉女房。 〔姉さん被り〕 **アネックス** 〈annex〉 ①付属品。付録。②別館。離れ。 **あねったい**困【亜熱帯】 【地》温帯と熱帯との中間にある気候帯。およそ緯度二〇度から三〇度の地域。北アフリカ・中国南部・ブラジル南部など。「―気候」「―雨林」▷ subtropical zone |高気圧[こうきあつ]っき用図【気』緯度三〇度帯の近くにある大きな高気圧。夏に北上し、冬に南下する。わが国の夏の気候を支配する北太平洋高気圧や小笠原[おがさわら]高気圧はその一つ。▽subtropical anticyclone **あねにょうぼう**目【姉女房】 夫より年上の妻。姉さん女房。 **アネモネ**〈anemone〉 キンポウゲ科の園芸植物で、秋植え球根草。春、赤・紫色などの花をつける。南ヨーロッパ原産。 〔アネモネ〕 **あの**図【彼の】 〔連体〕①空間的、心理的に自分・相手の両方から離れた事物・人などを指し示す語。「―人」②自分・相手の両方に共通の話題を指す語。かの。例の。「―事件はどうなったか」→この・その・どの。目〔感〕呼びかけるとき、ためらいながら話しだすとき、話の途中で次のことばが出ないときなどに発する語。▽多く、「あのう」とのばす。 **あのくたらさんみゃくさんぼだい**【×阿耨多羅三*藐三菩提】 【仏』この上なく最高で平等な正しい仏の悟りの境地。無上正等覚。無上正遍知。▽梵語[ぼんご]の音写。 **あのてこのて**図閉茵【“彼の手×此の手】 〔連語〕いろいろな方法・手段。「―で攻めてくる」「―をくりだす」 **アノフェレス** 〈Anopheles〉 カ科ハマダラカ属の総称。 **アノミー**図 〈anomie〉 【社』個人や集団相互の関係を規制する社会的規範の弛緩[しかん]や崩壊で生ずる混沌[こんとん]状態。また、その結果である個人の欲求や行動の無規制状態。▽デュルケームの用語。 **あのよ**【“彼の世】 死後の世界。来世[らいせい]。→この世。「―に行く」「―の人となる」 **アノラック**〈anorak〉 【服】登山・スキーなどで着用するフード付きの上着。ウインドヤッケ。ヤッケ。 〔アノラック] **アパート**図 何世帯もの人々が住めるように内部が仕切られた集合住宅。▽apartment house から。 **アバウト** 〈about〉 〔ナ〕大まかなさま。厳密でないさま。「――な人」▽原義は、およそ・約。 **あばきた‐てる**园 【暴(き)立てる】 〔他下一〕他人の秘密などを暴いて世間に知らせる。「スキャンダルをー」 **あばく**四【暴く・』発く】 〔他五〕①土の中にある物を掘り出して、人目にさらす。「墓を―」②人が秘密にしていることなどを明るみに出す。「旧悪を―」 **アパシー** 〈apathy〉 ②『心』何事にも受け身で、無関心・無感動・無気力なこと。②政治的無関心。 **あばずれ**田【×阿婆擦れ】 《口頭》女が、人擦れしてずうずうしいこと。また、その女。すれっからし。 **あばた**図【〈痘痕〉】 天然痘が治ったあと皮膚に残る、くぼみのような跡。また、そのような形状のもの。いも。「――面[づら]」「月面は―のようだ」▽梵語の音写。=も×靨[えくぼ]説く ひいき目で見ると相手の欠点でさえよく見えることのたとえ。▽恋する者には相手のあばたでさええくぼに見えるの意。 **アパッショナート**田〈appassionato〉 〖音』発想標語の一つ。熱情的に。 **アパッチ** 〈Apache〉 北アメリカ大陸南西部に住むアメリカインディアンの部族の一つ。勇猛なことで知られた。 **あばよ**図 〔感〕 〔俗』「さようなら」を意味するぞんざいな表現。「―、また来るぜ」 **あばら**【×肋】 →ろっこつ **アパラチアさんみゃく**【アパラチア山脈】 北アメリカ大陸東部にある山脈。北部はカナダのガスペ半島に達する。全長約二六○○㌔。▷Appalachian Mountains **あばらばね**囲困【×肋骨】 →ろっこつ **あばらや**园【荒屋・〝荒家】 ①荒れ果てた家。②自分の家の謙称。「―ですが、お出かけください」 **アパルトヘイト** 〈クルapartheid〉 【政』南アフリカ共和国で行われていた有色人種差別政策。一九九一年撤廃。▽原義は隔離。 **アパルトマン**図〈クappartement〉 アパート。また、アパートの中の一区画。 **あはれ** 〔感・ナリ〕(古語)→あわれ目 **あばれる**図【暴れる】 〔自下一〕①荒々しい振る舞いをする。乱暴する。②(比喩的に)天候などが荒れ狂う。「台風が―」③大胆に行動する。「新天地で思う存分―」図あば‐る〔下二〕 **アパレル**図〈apparel〉 【服】①衣類。服装。②衣料品。▽下着は含まない。ー産業[さんぎょう]続囲〖経』ファッション性の高い衣料の製造卸売業の総称。新しいファッション文化をつくり出す機能があるとされる。▽apparel industry **あばれんぼう**図【暴れん坊】 ①乱暴な男。「街道の―」②大胆にしたいように振る舞う者。「政界の―」 **アバンギャルドギ**団 ヘクavant-garde〉 【美】①前衛芸術。伝統的な表現手法を大胆に切り替えて新しい形の美を追求する芸術運動。また、その人々。特に、第一次世界大戦前後にヨーロッパで興った抽象主義・シュルレアリスム・ダダイスムなどを指す。前衛派。アヴァンギャルド。 **アバンゲール**図 〈avant-guerre〉 第二次世界大戦前の思想・生活態度をもち続けている人。戦前派。アヴァンゲール。↔アプレゲール。▽原義は戦前。 **アバンチュールチュ**〈ク25aventure〉 冒険。特に、恋の冒険。情事。アヴァンチュール。 **アピアランス マネー** 〈appearance money〉 【競〗陸上競技会などで、有名選手の参加に対して主催者側が支払う謝礼。参加謝礼。顔見せ料。 **アピール** 〈appeal〉 〔名・他スル〕①主張を大衆・相手方に訴えること。また、その訴え。目〔名・自スル]①人の心を動かす魅力をもっていること。また、その魅力。「若者に―する」「セックスー」②【競〗(野球などで)コーチや選手などが審判の判定に異議を申し立てること。▽「アピール」ともいう。ープレー 〈appeal play〉【競〗(野球で)アピールコ②によって判定されるプレー。 <44> **あびきょうかん**図【《阿鼻叫喚】 《文章》(死に直面するような)悲惨な状況の中で、苦しみ泣き叫ぶこと。非常にむごたらしい状態・光景。→阿鼻地獄 **あひさん**図【亜×砒酸】 ①三酸化二砒素(As2O3)を水に溶かしたときに存在するとされる弱酸。水酸化砒素。▽arsenious acid ②三酸化二砒素の通称。白色粉末または無色の固体。猛毒。医薬品・殺虫・防腐剤などに使用。▽diarsenic trioxide **あびじごく**図【×阿鼻地獄】 【仏】八大地獄の一つ。現世で極悪の罪を犯した者が、死後落ちていく地獄。苦しみのあまり、泣き叫ぶので「阿鼻叫喚地獄」ともいう。阿鼻。無間地獄。▽「阿鼻」は梵語[ぼんご]の音写。 **アビシニア**〈Abyssinia〉 エチオピアの旧称。 **アビシニアン**〈Abyssinian〉 ネコの品種の一つ。短毛で、体色は黄褐色。体形は細長く長い尾をもつ。目はアーモンド形で金色または青色。エチオピア原産。 **あびせかける**【浴(び)せ掛ける】 〔他下一〕「浴びせる」の強調語。「水を―」図あびせかく〔下二〕 **あびせたおし**図【浴(び)せ倒し】 【競〗相撲の決まり手の一つ。相手の上にのしかかるようにして倒す技。 **あびせる**図【浴びせる】 〔他下一〕①液体・光などを体・物に注ぎかける。「湯を―」②激しいことばや攻撃などを続けざまに相手に与える。「非難を――」「砲火を―」③【競】(相撲などで)相手にのしかかる。「体を―」図あびす〔下二〕 **アピタイザー**図〈appetizer〉 【菜』→アペタイザー **アビタシオン**〈habitation〉 《造語》集合住宅などの名称に用いられる語。▽原義は住居。 **あびだつま**【阿毘達磨・阿鼻達磨】 【仏】仏の教説を整理、注釈した聖典。三蔵の論蔵にあたる。▽法についての研究を意味する梵語[ぼんご]の音写。→三蔵 **あびらうんけん**図【×阿毘羅×吽。欠】 【仏】いっさいの構成要素である地・水・火・風・空を意味する語。▽梵語語の音写。 **アビリティー**〈ability〉 能力。力量。 **あひる**【〈家鴨〉】 ガンカモ科の水鳥。マガモの改良種で家禽[かきん]。足が短く、飛べない。肉と卵は食用。 **あびる**【浴びる】 〔他上一〕①降りかかってきたものを体に多量に受ける。「水を―」「光を―」「放射能を―」②受ける。こうむる。「非難を―」「喝采[かっさい]を―」▽多くの人からというニュアンスがある。図あぶ〔上二] **アヒンサー** 不殺生。命のあるものを殺さないこと。また、危害を加えないこと。ガンジーは、この考えを非暴力無抵抗主義としてインド独立運動の理念とした。▽梵語[ぼんご]。 **あふ** 【会ふ・×逢ふ】 〔白 【会ふ・×逢ふ】〔自四〕《古語》→あう(会)目 **あふ**図【×阿付・×阿附】 〔名・自スル〕《文章》へつらい従うこと。「―迎合」 **あぶ**図【×虻】 アブ科・ヒラタアブ科の昆虫の総称。ハエに似るが、大形。雌は人畜の血を吸う。● =蜂[はち]取[と]らず二つの物を同時に得ようとして、どちらも手に入らないこと。欲張ると、結局損することのたとえ。 **アフォリズム**回〈aphorism〉 【文』人生・社会などの真理を簡潔なことばで表現したもの。金言。警句。箴言[しんげん]。「人間は考える葦[あし]である」の類。 **アフガニスタン** 〈Afghanistan〉 アジア南西部の内陸に位置する共和国。一九一九年イギリス保護領から独立、七三年民主共和国になる。住民の大部分はアフガン族。首都カブール。1進攻[しんこう]弘一九七九年旧ソ連邦がアフガニスタンに軍事介入した事件。親ソ政権を樹立したが反政府軍との戦闘が続き、八九年完全撤退。 **アフガン** Afgan〉 ①《造語》アフガニスタンの。アフガニスタン人の。②〈afghan〉アフガン編みで編んだ毛布や肩掛け。1編[あ]み図 手編みの技法の一つ。先がかぎになった棒針で幾何学模様を編み出す。ーハウンド【美】抽象芸術。 **アブセンティズムデ**〈absenteeism〉 無断欠勤。特に、常習的、計画的な欠勤。 **アブソーバー**〈absorber〉 衝撃などを吸収、緩和する材料や装置。また、そのような役割を果たすもの。「ショッツクー」 **アフター** 〈after〉 《造語)のち。あと。ーサービス囲 業者が商品を売ったあとにも責任をもち、客に補充・修理などのサービスもすること。アフターケア。▽和製英語。after service -ファイブ 午後五時以後の、勤務終了後の自由時間。②【服』イブニングドレス・カクテルドレスなど、夜会用の礼服の総称。アフターダーク。▽和製英語。after five ーレコーディング回【映〗→アフレコ。▽和製英語。after recording **アフターケア** 〈aftercare〉 ①患者の病気治癒後に、再発を予防しながら社会復復帰を手助けすること。②アフターサービス。 **アフタヌーン**図〈afternoon〉 ①午後。②「アフタヌーンドレス」の略。ードレス図〈afternoon dress>【服】昼間の女性用外出着・社交服。 **あぶつに**【阿仏尼】 (一二二二?~八三)鎌倉中期の女流歌人。藤原為家[ためいえ]の後妻。出家して阿仏と称し、嵯峨禅尼・北林禅尼とも呼ばれた。著「十六夜[いざよい]日記」「うたたね」など。 **アプトしきてつどう**园【アプト式鉄道】 【交】急斜面用の鉄道。レールとレールの中央にのこぎり状の歯を刻んだものを敷設し、これに機関車の下部の歯車をかみ合わせて駆動力を得るもの。▽スイス人アプトの発明による。Abt system 〔アプト式鉄道〕 <45> **あぶない**囲田【危ない】 〔形〕①危険である。はらはらする感じで、心配だ。「工事中で―」「――目に遭う」②悪い結果になりそうで不安である。「空模様が―」「不景気で会社が―」③(「危なく」の形で副詞的に)悪い結果になりかねないぎりぎりの状態。あやうく。すんでのところで。「危なく命を落とすところだった」图ーさ圃ーがーる 图[けいようどうし]―げ[せつびご]あぶな‐し[ク] =橋[はし]を渡[わた]る危険を承知のうえで事を運ぶ。▽特に、違法行為について用いることが多い。 **あぶなえ**田【危な絵】 【美】女の肌もあらわな姿を描いた浮世絵。入浴・化粧などの日常生活を題材としたものが多い。 **あぶなげ**囲田【危なげ】 〔名・ナ〕危なそうなこと。「―(が)ない」「―な手つき」 **あぶなっかしい**図【危なっかしい】 [形] 《口頭》みるからに危ない。図ーさーがーる 名[けいようどうし]ーげ[せつびご] **アブノーマル** 〈abnormal〉 [ナ〕異常なさま。病的。変態的。↔ノーマル **あぶみ**図【×鐙】 ①馬具の一つ。足をかけ、踏ん張るため鞍の両わきに下げてあるもの。▽「足踏み」の転義。→図「馬具」②登攀[とうはん]用具の一つ。手がかりや足場のほとんどない岩壁を登る際に使用する縄ばしご状のもの。ふつう、二つ一組で用いる。 **あぶやまこふん**【阿武山古墳】 【考〗大阪府高槻[たかつき]市にある七世紀代の古墳。石室の棺内にあった遺体を藤原鎌足[かまたり]と推定する説もある。 **あぶら**【油】 ふつう、水に溶けない可燃性の液体。植物の実や鉱物からとる、植物油・石油など。常温で液体のもの。「機械に―をさす」→脂。②(比喩的に)活動の原動力となるもの。特に、酒。「―が切れる」=を売[う]る仕事・用事の途中でむだ話などをして時間をつぶす。=を絞[しぼ]る 過失を厳しく責める。=を注[そそ]ぐ (火に油を注げば火力が増すことから)物事の勢いや人の感情などをあおる。油をさす。「群衆の怒りに―」 **あぶら**図【脂・×膏】 動物のあぶらのうち、常温で固体状のもの。脂肪。→油。=が乗[の]る①魚などが脂肪分に富み、食べごろになる。②絶好調になる。「脂が乗った演技」 **あぶらあげ**目【油揚(げ)】 →あぶらげ **あぶらあし**目【脂足】 汗や脂の分泌の多い足。脂性の足。 **あぶらあせ**図【脂汗】 (緊張・恐怖・苦痛のときに出る)ねばねばとにじむような汗。「―がにじむ」 **あぶらえ**目【油絵】 【美】油絵の具でかいた絵。油彩。油彩画。▽十五世紀以後の、西洋近代絵画の主流。oil painting **あぶらえのぐ**国【油絵の具】 顔料を亜麻仁油[あまにゆ]・テレビン油などで練り合わせた絵の具。油絵を描くのに用いる。 **あぶらかす**园【油×粕・油×糟】 大豆・菜種から油を搾りとった残りかす。肥料や家畜の飼料用。 **アブラカダブラ**図〈abracadabra> ①魔よけに唱える呪文。②訳のわからないことば。 **あぶらがみ**园【油紙】 桐油[とうゆ]などを染み込ませた紙。防水用、または医療用。ゆし。=に火[ひ]の付[つ]いたようぺらぺらとよくしゃべる様子。 **あぶらぎ‐る**【脂ぎる】 〔自五〕①皮膚が脂っぽく、ぎらぎらする。②太っていて精力的である。「脂ぎった男」 **あぶらけ**【油気・脂気】 あぶらを含むこと。また、そのためにつやつやしていること。あぶらっけ。「―のない髪」 **あぶらげ**目【油』揚】 薄く切った豆腐を油で揚げたもの。油揚げ。薄揚げ。揚げ。▽「あぶらあげ」の約。 **あぶらさし**目 【油差(し)】 機械などに油を差す道具。 **あぶらじ‐みる**図【油染みる】 〔自上一〕油・汗などが染みついて汚れる。「油染みた服」図あぶらじ‐む[上二] **あぶらしょう**【脂性】 脂肪分の分泌が多く、皮膚があぶらっぽくなる体質。↔荒れ性。「―の人」 **あぶらしょうじ**国【油障子】 油紙を張った障子。 **あぶらぜみ**目【油×蟬】 セミ科の昆虫。体長約四㌢で大形。体は黒く、羽は不透明・暗褐色、雲状の模様をもつ。ジージーと鳴く。アカゼミ。アキゼミ。夏 **あぶらっこい**回【脂っこい・油っこい】 〔形〕《口頭》①食べ物の油気が強い。「―肉」②性格があっさりしていなくて、しつこい。「脂っこくていやな人」图ーさ **あぶらで**図【脂手】 脂肪分の分泌が多く、いつもべとついている手。 **あぶらでり**【油照り】 夏、薄日がさして風がなく、じりじりと蒸し暑いこと。 **アフラトキシン** 〈aflatoxin〉 【化』ピーナッツやトウモロコシなどに生えるかびが分泌する毒素の一つ。強い発癌性がある。 **あぶらな**园【油菜】 アブラナ科の一年草または二年草。春、黄色い四弁花、いわゆる菜の花が咲く。種子から菜種油をとる。若葉や薹[とう]は食用。菜種。菜の花。④ **アフラマズダ**〈Ahura Mazda〉 【宗】ゾロアスター教の主神。善と光明の神。悪と暗黒の神アーリマンと闘争し、これを滅ぼす。オルマズド。▽「アフラ」は神、「マズダ」は知恵の意。 **あぶらみ**図【脂身】 肉の脂肪の多い部分。 **あぶらむし**目【油虫】 ①アブラムシ科の昆虫の総称。体長は五㍉以下。若芽などに群生し、養分を吸う害虫。アリと共生する種類もある。アリマキ。②ゴキブリの異名。 **あぶらやけ**【油焼け】 【水』油分の多い魚の乾製品・塩蔵品・冷凍品などを長期間保存したとき、銀白色を呈すべき部分が赤茶けた色に変化すること。油脂の酸化によって起こり、外観が悪くなるばかりか味や栄養価も劣化する。▷rusting of oil **アプリオリ**四団ヘラa priori〉 〔名・ナ〕【哲】①経験に先行するもの。先験的。先天的。→アポステリオリ。▽原義は、先立つものによって。 **アフリカ**〈Africa〉 ①六大州の一つ。ユーラシア大陸の南西に位置する世界第二の大陸。大部分が熱帯性気候に属し、全体として平坦[へいたん]な陸地。▽「阿弗利加」とも書いた。一諸語[しょご]シ目【語』アフリカ大陸における諸言語の総称。ニジェルコンゴ諸語・アフロアジア諸語・ナイルサハラ諸語・コイサン諸語に大別される。▽African舞舞 アフリカマイマイ科の陸産巻き貝。一般のマイマイ類と異なり殻は太い紡錘形で、殻高一○センチメほどになる。果樹や野菜などに大害を及ぼす。東アフリカ原産。二十世紀に入り、インド・東南アジア・沖縄・小笠原わかさにも分布。 **アフリカーンスご**【アフリカーンス語】 【語》十七世紀以降、南アフリカに移住したオランダ人の話しことばと現地のバンツー語などが混合してできた言語。南アフリカ共和国の公用語の一つ。▽Afrikaans <46> **アプリケ**回 【競】(ゴルフで)グリーン近くからカップをねらう寄せ打ち。 **アフロディテ** Aphrodite〉 ギリシア神話で、愛・美・豊饒の女神。海の泡から生まれたとされる。オリンポス十二神の一つ。ローマ神話のウェヌス(ビーナス)にあたる。アプロディテ。 **アフロヘア**囚【容】 縮れた頭髪を丸く膨らませてまとめた髪型。アフロ。▽一九六○年代、アメリカ黒人の公民権運動の中から生まれた。Afro hairstyle から。 **あべ**【安倍】 姓氏の一つ。1の晴明[せいめい](九二一~一〇〇五) 平安中期の陰陽[おんみょう]家。伝説的な占いの名人で、あらゆることを予知したという。著書「金鳥玉兎[きんちょうぎょくと]集」など。 **あべ**【安部】 姓氏の一つ。磯雄(む) (一八六五~一九四九) 政治家。一九○一(明治三十四)年社会民主党結成に参加。のち社会大衆党党首。また、学生野球の振興に努めた。1公房[こうぼう](一九二四~九三)小説家・劇作家。本名は公房[きみふさ]。シュルレアリスムの影響のもとに寓話的、実存的な作風を展開。「壁――S・カルマ氏の犯罪」で芥川[あくたがわ]賞受賞。ほかに「砂の女」「他人の顔」など。 **あべ**【阿倍】 姓氏の一つ。1の仲麻呂(なかまろ)(六九八~七七〇)奈良時代の遣唐留学生。七一七(養老元)年に入唐、玄宗に仕えた。海難により帰国できず、在唐五十余年、唐の長安で没。1。比羅夫(ひらふ)。飛鳥時代の武将。斉明[さいめい]天皇のときに蝦夷[えみし]・粛慎[みしはせ]を討伐。のち百済[くだら]を助け白村江[はくすきえ]で唐軍と戦い、敗れた。生没年未詳。 **あべ**【阿部】 姓氏の一つ。1昭(あきら)(一九三四~九〇) 小説家。私小説の手法で独自の短編小説の世界をひらいた。小説「司令の休暇」、短編集「大いなる日」「千年」ほか。次郎(じろう)(一八八三~一九五九)評論家・哲学者。夏目漱石門下。著書「三太郎の日記」など。1知二[ともじ](一九〇三~八六)小説家・評論家・英文学者。新興芸術派の作家として出発し、知的傾向の強い作品を書いた。代表作「冬の宿」「風雪」など。―信行[のぶゆき](一八七五~一九五三) 政治家・陸軍大将。一九三九(昭和十四)年平沼内閣の総辞職後に首相となったが、軍部と政党に支持されず、わずか五か月で退陣。I正弘(まさひろ)(一八一九~五七)幕末の老中。備後~福山藩主。鎖国を解き、アメリカその他と和親条約を締結。 **あべいちぞく**【阿部一族】 森鷗外[もりおうがい]の小説。一九一三(大正二)年発表。殉死をめぐる武家社会の悲劇的事件を描いた歴史小説。 **あべかわもち**回はくかは【安倍川餅】 焼いた餅を湯に浸し、砂糖入りのきなこをまぶしたもの。あべかわ。▽もと、静岡県安倍川付近の名物。 **あべこべ** 〔名・けいようどうし]《口頭》物事の順序・位置・関係などが通常・本来と逆になっていること。反対。さかさま。「靴を―に履く」 **アペタイザー**図〈appetizer〉 【料]食前に食欲を増進させるために出す前菜や食前酒。アピタイザー。 **アベック** avec〉 男女の二人連れ。アヴェック。▽原義は、・・・といっしょに。 **アヘッド**〈ahead〉 【競』(野球などで)相手チームよりも得点が多いこと。先行。リード。◆ビハインド **アベドン** 〈Richard Avedon〉 (一九二三~)アメリカの写真家。ドキュメンタリー・コラージュなどの手法を取り入れ、ファッション写真に革新をもたらした。写真集に「Evidence」など。 **アベニュー** 〈avenue〉 街路。並木道。大通り。アヴェニュー。 **アペニン** 〈Apennines〉 イタリア半島を縦断する山脈。全長約一三五〇㌔。 **アベマリア**〈Ave Maria〉 【宗】(カトリックで) 聖母マリアをたたえる祈りのことば。アヴェマリア。▽原義は、ようこそ幸いあれマリア。 **アペリティフ**〈apéritif> 食前酒。アペリチフ。 **アベル**〈Abel> 旧約聖書中の人物。アダムとイブの次男。神が兄カインの農作物よりもアベルの羊を供物として喜んだので、兄のねたみを受け殺された。 **アベレージ**図〈average〉 ①平均。平均值。②【競〗(野球などで)打率。バッティングアベレージ。 **あへん**図【×阿片・×鴉片】 〖薬』麻薬の一つ。ケシの未熟な実に傷をつけ、分泌する乳液が空気に触れて、黒色を帯びて固まったものを採取して製する。主成分であるモルヒネは鎮痛・鎮静作用がある。▽opium の中国音訳から。1窟[くつ] 阿片を吸飲させる秘密の場所。I戦争[せんそう]就【歴】一八四〇~四二年に起きた、阿片輸入を禁ずる中国(清朝)と輸出国イギリスとの戦争。清朝が屈し南京[ナンキン]艾条約締結。▽Opium War **アペンディックスディベ**〈appendix> ①付録。補遺。②【医】虫様突起。虫垂。 **アポ** 「アポイントメント」の略。 **アポイント** 「アポイントメント」の略。 **アポイントメント** 〈appointment〉 会合・面会などの約束。アポイント。アポ。「」を取る」 <47> **あほう**困図【×阿呆・×阿房】 〔名・けいようどうし]①愚かなこと。また、愚かな人。ばか。あほ。「―なことを言う」「鳥[ちょう]困アホウドリ科の海鳥。全長は約九○㌢。体全体がほぼ白色。良質の羽毛をもつため乱獲され、現在は伊豆諸島鳥島と沖縄の尖閣[せんかく]諸島にわずかに残存する。特別天然記念物。▽「信天翁」とも書く。 〔アホウドリ〕 **アボカド** 〈avocado〉 クスノキ科の常緑高木。西洋梨[ようなし]に似た果実は脂肪分・たんぱく質に富み、濃厚な味わいをもつ。熱帯アメリカ原産。ワニナシ。 **アボガドロ**〈Amedeo Avogadro〉 (一七七六~一八五六)イタリアの物理学者・化学者。一八一一年分子説を導入した「アボガドロの法則」を提唱したが認められず、死後公認された。アヴォガドロ。一定数[ていすう]い囝図【化』原子・分子・イオン・電子などの一モル中に含まれる粒子数。基本定数の一つ。約6×1023。Avogadro constant ーの法則[ほうそく]团"図【化】すべての気体が同温・同圧のもとでは同体積内に同数の分子を含むという法則。セ氏零度一気圧の気体が二二・四㍑に含む分子数はアボガドロ定数に等しい。▽Avogadro's law **アポカリプス**日〈apocalypse〉 黙示。啓示。 **あほくさい**【×阿呆臭い】 〔形〕《口頭)ばかばかしい。▽関西方言。図ーさ **アポクリンせん**図【アポクリン腺】 【医】腋窩[えきか]・乳首・肛門の周囲など、身体の特定部位にある汗腺。大汗腺。離出分泌腺。▽apocrine gland **あぼしよしのり**【網干善教】 (一九一〇~)考古学者。考古学における実証主義を重んじ、一九七二(昭和四十七)年高松塚古墳を発掘した。著書「高松塚古墳の研究」など。 **アポステリオリ**回〈a posteriori〉 〔名・ナ〕【哲】①経験によって生じたもの。後天的。◆アプリオリ。▽原義は、よりあとのものによって。 **アポストロフィ**回 〈apostrophe〉 英語などで省略・所有格を表す符号。「'92」「boy's」などの「'」。 **あほだらきょう**【×阿呆×陀羅経】 江戸中期、お経にまねて時事を風刺したこっけいな俗謡。▽大阪の俗語「あほたらしい」と「陀羅尼経」をかけたもの。 **あほらしい**図【×阿呆らしい】 〔形〕(口頭)ばかばかしい。あほらし。▽関西方言。图ーさ動ーがーる **アポリア**園〈aporia〉 【論』証拠と反証が同時に存在するために命題の論理的真実を確定できない問題。論理的難問。▽原義は、道がないこと。途方に暮れている状態。 **アボリジニー**〈Aborigine〉 オーストラリアの先住民族。二十世紀初めまで狩猟・採集生活を営んでいた。 **アポリネール** 〈Guillaume Apollinaire〉 (一八八〇~一九一八) フランスの詩人。前衛芸術の先駆者として新しい詩の可能性を追求し、シュルレアリスムに大きな影響を与えた。詩集「アルコール」「カリグラム」など。 **アポロ**〈ララApollō〉 アポロン。ー計画[けいかく]恕【宇〗一九六一年から七二年まで行われたアメリカの有人月探査計画。Project Apollo **アホロートル**回 〈axolotl〉 メキシコサンショウウオの幼生型。メキシコ市周辺の湖に生息し、変態せずにそのまま成長し産卵する。俗称ウーパールーパー。 **アポロン** 〈Apollōn〉 ギリシア・ローマ神話で、弓術・予言・音楽・詩歌・医術などの神。ゼウスの子でアルテミスと双生の兄。オリンポス十二神の一つ。太陽神。アポロ。I的[てき]團《哲】個別化の原理が明確で、形式や秩序に向かう芸術衝動。→ディオニュソス的。▽ニーチェの用語。apollinisch **あま**図【尼】 【仏』①出家して、仏道修行する成人の女性。尼僧。比丘尼[びくに]。②キリスト教の修道女。③【×阿魔】【俗】(若い)女性をののしっていうことば。あまっこ。あまっちょ。 **あま**図【海女・海士・〈海人〉・×蜑】 ①海に潜り、貝・海藻などをとるのを業とする女。②《古語》漁夫。▽男女ともにいう。 **あま**=【天】 天気。空。また、天上。「―下り」 **あま**図【亜麻】 アマ科の一年草。中央アジア・アラビア原産。高さ約一㍍。茎の繊維でリンネルや寒冷紗[かんれいしゃ]などを織る。種子からは亜麻仁油[あまにゆ]がとれる。1色[いろ] 黄色みがかった茶色。「―の髪の乙女」―仁[にん]に囲亜麻の種子。亜麻仁油をとる。1仁[にん]油[ゆ]。図亜麻の種子からとる乾性油。塗料・リノリウムなどに用いる。 **アマ** ①「アマチュア」の略。 **アマ**図〈「ama〉 昔、東洋に在住した外国人に雇われた中国人のお手伝い。▽「阿媽」とも書いた。 **あまあい**【雨、間】 雨が一時的にやんでいる間。あめま。「―を見て出かける」 **あまあし**図【雨足・雨脚】 ①雨が通り過ぎていく様子。「―が速い」②降り注ぐ雨が糸筋のように見えるもの。「―が激しくなる」▽「あめあし」ともいう。 **アマービレ** <7amabile〉 『音』発想標語の一つ。愛らしく。優しく。 **あま‐い**【甘い】 〔形〕①砂糖やみつのような味がする。↔辛い。「―ケーキ」「――みかん」「甘酒[あまざけ]」②料理したものの塩分が少ない。↔辛い。「みそ汁が―」「甘塩[あまじお]」③物事に対する態度に厳しさが足りない。「―考え」「子供に―親」「甘ちゃん」④人の心を誘い込むように、うっとりと快い。「―ことばで誘う」「――音楽」「甘口[あまくち]」⑤愛情が濃密である。「―仲」⑥道具の機能・働きが十分でない。にぶい。「ねじが―」「焼きの―刀」图ーさーみ図あまーし[ク] =汁[しる]を吸[す]う苦労しないで、利益を得る。うまい汁を吸う。「地位を利用して―」=・く見[み]る 物事や相手を実力以下に見る。見くびる。なめる。「敵を―な」 **あまえび**図【甘〈海老・甘蝦】 タラバエビ科のホッコクアカエビの通称。生で食べると甘みがあることからいわれる。体は紅色を帯び、体長一○㌢ほど。富山湾以北の日本海、北海道沿岸などの水深二〇〇~五〇〇㍍の大陸棚斜面に生息。底引き網やかご網で漁獲される。 **あまえる**【甘える】 〔自下一〕①相手の好意を期待して、慣れ親しんだ様子を見せる。あまったれる。「子供が母親に―」「甘えた声」②相手の好意などを遠慮なく受ける。「おことばに甘えて拝借します」図あまゆ [下二] **あまえんぼう**図【甘えん坊】 (口頭》依頼心が強く、わがままな子供。甘ったれ。 **あまおおい**ぼおほひ【雨覆い】 ①雨にぬれないよう、覆いにするもの。雨よけ。「―をかける」②太刀のさやの峰の部分を覆う金具。③【動】鳥の風切り羽の根元を覆っている短い羽毛。▽coverts <48> **あまおち**図図【雨落ち】①軒下の雨垂れが落ちる所。②(劇場で)舞台最前列の客席。かぶりつき。 **あまおと**図【雨音】雨が物に当たって生じる音。「―が聞こえる」 **あまがえる**囲刑へる【雨×蛙】アマガエル科のカエル。体長約四[センチメートル]。指の先に吸盤があり、体の色が周囲の色に応じて変化する。全国に分布し、木の上などにすむ。雨が降る前に大きな声でよく鳴くことから名付けられた。 **あまがっぱ**囲【雨合羽】雨を防ぐために着るマント。▽「合羽」は当て字。 **あまから**図【甘辛】①甘さと塩辛さ。また、それが混じっている味。特に、砂糖・しょうゆで味付けしたもの。「―せんべい」②(考え方などが)甘いことと辛辣なこと。「――問答」 **あまかわ**図は【甘皮】①樹木や果実の外皮の内側にある薄い皮。甘肌。↔粗皮。②つめの根元を覆う皮膚の柔らかい部分。 **あまぎ**囲図【雨着】衣服の上に着て雨を防ぐ物。 **あまぎみ**図【尼君】もと高貴な身分にあった女性で、尼になった人の尊敬語。 **あまぐ**図【雨具】衣服や体を雨にぬらさないための衣類・道具類の総称。傘・レーンコート・雨靴など。 **あまくさしろう**【天草四郎】(一六二一?~一六三八) 島原の乱の首領。本名は益田時貞[ますだときさだ]。天草の農民がキリシタン信徒と起こした一揆[いっき]で首領に擁立され、幕府軍と抗戦したが敗死。 **あまくだり**匣【天下り・天“降り】【政〗高級官僚が退職後、在任した官庁に関係ある公団・会社などに幹部として再就職すること。「一人事」②上位の者の一方的な指令。③天上から地上に降りること。 **あまごい**囲む【雨乞い】(日照り続きで水不足のとき)雨が降るように神仏などに祈ること。圓 **あまぐつ**図【雨靴】雨の日に履く、ゴム・合成皮革・ビニール製などの靴。レーンシューズ。 **あまぐも**囲図【雨雲】雨を降らせる雲。雨を降らせそうな雲。 **あまぐもり**図【雨曇(り)】雨が降りそうな曇り方。 **あまぐり**図匣【甘栗】①(熱した小石の中で)栗を蒸し焼きにし、黒砂糖や水あめを混ぜて甘みとつやを加えたもの。▽多く、中国産の小粒の栗を用いる。②かちぐり。 **あまけ**図図【雨気】雨が降り出しそうな天気。 **あまご**匣 【天魚・甘子】サケ科の魚。ヤマメに似るが赤い色の斑点がある。全長約三〇[センチメートル]。海に下らない河川残留型がアマゴで、降海型をサツキマスという。食用。 **あまがける**図【天×翔る・天駆ける】〔自五〕《文章) (神・霊魂などが)空を飛び回る。あまかける。「―魂」 **あまがさ**囲図【雨傘】雨をよけるために使う傘。 **あまざけ**匣 【甘酒・×醴】白米やもち米のかゆにこうじを入れて発酵させた甘い飲み物。または、酒糟[さけかす]を溶かし、砂糖を入れたもの。 **あまざらし**団【雨×曝し】雨にぬれるままに放置すること。「―にしておく」 **あまじお**図りは【甘塩】料理・食品で、塩気が薄いこと。特に、魚肉などに薄く塩をすること。薄塩。「―のサケ」 **あまじたく**図【雨支度・雨仕度】外出の際に、雨具などを用意すること。また、その雨具。あめじたく。 **あましょく**匣【甘食】甘みのある円錐形の菓子パン。甘食パン。 **あま-す**【余す】〔他五〕一部残す。余るようにする。②残している。「―ところ、あと三日」所無く 残らず。ことごとく。すっかり。「―利用する」 **あまず**匣 【甘酢】みりん・砂糖などを多く加えた、甘みの強い合わせ酢。 **あまずっぱーい**図匣 【甘酸っぱい】[形]①甘さと酸っぱさが混じった味がする。②(比喩的に)うれしさと感傷が入り混じった感じがする。「―青春の思い出」图ーさ **あまずら**囲うら【甘“葛】古代から用いられた甘味料。植物からとった甘い汁を煮詰めたもので、その植物にはアマチャヅル・ツタなど諸説がある。 **あまくち**匣 【甘口】①(酒・みそなどで)口当たりが甘いこと。また、そのもの。↔辛口。②甘い食べ物の方をより好むこと。また、そういう人。甘党。↔辛口。③人の心を誘い込む、巧みな言い方。甘言[かんげん]。 **アマゾニア**〈Amazonia〉南アメリカ大陸、アマゾン川流域の総称。アンデス山脈・ギアナ高地・ブラジル高原に囲まれる。面積約六五〇万平方[キロメートル]。 **あまぞら**図図【雨空】曇って雨が降りそうな空。また、雨の降っている空。 **アマゾン**①南アメリカ大陸西側のアンデス山脈から大陸北部を横断して大西洋に注ぐ大河。全長約六三〇〇[キロメートル]。②ギリシア神話で、戦いと狩りを好む女性だけの部族。弓を引く邪魔になる右の乳房を切り落としたといわれる。転じて、女傑。アマゾネス。 **◇あまた**図【〈数多〉・〈許多〉】[副](文章》たくさん。数多く。「引く手―」「――ある中で」「―のつわものが集う」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **あまだい**図図【甘鯛】アマダイ科の海水魚の総称。全長約四〇[センチメートル]。頭全体は小さく、前頭部が隆起している。色は赤く、美しい。関西ではグジと呼ぶ。食用。 **あまだれ**匣 【雨垂れ】軒先などからしたたり落ちる雨のしずく。雨滴。落ち囲軒下の、雨垂れの落ちる所。雨落[あまおち]。続[つづら]まち。=石ぃを穿[うが]つ 点滴石を穿つ **あまちゃ**匣 【甘茶】①ユキノシタ科のヤマアジサイの変種。葉に甘みがあり、乾燥葉は甘味料。②アマチャまたはアマチャヅルの葉を乾燥させ、それを煮出して作る飲み物。甘くて香りがよい。●「―でかっぽれ」▽四月八日の灌仏会[かんぶつえ]に釈迦の像にかける。 **アマチュア**図〈amateur〉学問・芸術・スポーツなどを職業としてでなく、趣味として行う人。素人。アマ。↔プロフェッショナル。「―スポーツ」 **アマチュアリズム**』〈amateurism〉スポーツや芸術などを素人の立場で楽しむ精神。 **あまつ**【天つ・天津】〔連体〕《古語》天の。天にある。天に属する。▽「つ」は上代の助詞で、「の」の意。I風《古語》空を吹きわたる風。「―雲の通ひ路吹きとぢよ」(古今) 1神《古語》天界の神。また、天界から地上に下ってきた神。天神。↔国つ神。1日、嗣,[ひつぎ]《古語》天皇の位。皇位。 **あまっこ**図【尼っ子】《ロ頭》女を卑しめていう語。あま。あまっちょ。 **あまつさえ**図へ【剰え】〔副〕《文章》そのうえ。おまけに。「さんざんののしり、―、乱暴を働く始末」▽悪い意味に使う。「あまりさへ」の転。 **あまったるい**図図【甘ったるい】〔形〕《口頭》非 <49> **あまったれ**図【甘ったれ】 〔名・けいようどうし]甘ったれること。また、その人。 **あまったれる**図【甘ったれる】 〔自下一〕ひどく甘える。「甘ったれた考え」 **あまっちょろい**回図【甘っちょろい】 〔形〕《口頭》考え方などに厳しさが欠けていて安易である。 **あまつぶ**図【雨粒】 雨のしずく。雨滴。 **あまでら**図【尼寺】 ①尼僧の住む寺。②女子修道院。 **あまてらす**【天照らす】 〔連語〕《古語》①空で輝いておられる。「――神の御代より」(万葉)②天下をお治めになる。「あまてらし治め聞こしめす」(三代実録) **あまてらすおおみかみ**【天照大神・天照大御神】 高天原[たかまがはら]の主神。日の神。伊邪那岐命[いざなぎのみこと]の娘。天皇家の祖先神。伊勢神宮の皇大神宮に祭られる。 **あまど**【雨戸】 風雨・盗難よけ、また、保温のためにガラス戸や障子の外側に立てる戸。「―を閉める」 **あまどい**図【雨樋】 屋根などの雨水を軒先で受けて下に流す、筒状または半筒状の細長い樋。 **あまとう**図【甘党】 酒類を好まず、菓子などの甘い物の好きな人。↔辛党 **あまなつ**図【甘夏】 酸味の少ない夏みかん。甘夏柑。 **あまなっとう**田【甘納豆】 小豆・うずらまめなどの豆類をゆでて糖みつで煮つめ、砂糖をまぶした菓子。 **あまねく**図【普く・遍く】 〔副〕《文章》すべてにわたって。広く。「―知れわたる」 **あまねし**【普し・“遍し】 〔ク〕《古語)すべてに行きわたっている。及ばぬところがない。「世の中にはあまねき御心になれど」(源氏) **あまの**【天の】 〔連体〕天にある。天上にある。→あめの。1岩戸[いわと](日本神話で)高天原[たかまがはら]にあったとされる岩屋の戸。I川[かわ]営〖天》夜空に白く川のように見える星の集合体。銀河。ミルキーウェー。▽「天の河」「天漢」とも書く。1邪鬼[じゃく]□①何事につけ、周りの者の言うことすることに、わざと逆らっては意地を張る人。つむじまがり。へそまがり。あまんじゃく。②「瓜子姫[うりこひめ]」などの民話に登場する悪者の鬼。あまんじゃく。③(仏像で)毘沙門天の腹部に つけた鬼の面、または、仁王などに踏みつけられ、もがいている小鬼。-羽衣[はごろも]図(伝説の中で)天人が着て空を飛ぶ、軽い羽の衣。▽単に「羽衣」ともいう。1原[はら]《古語》①大空。「―ふりさけ見れば」(古今)②天上の世界。高天原[たかあまのはら]。③《枕詞》「富士[ふじ]」にかかる。 〔天の邪鬼③] **あまのかぐやま**【天香山・天香具山】 →かぐやま **あまのそうほ**【天野宗歩】 (一八一六~五九)幕末の将棋棋士。十一代大橋宗桂[そうけい]門下。旧来の定跡を革新して近代将棋の基礎を築いた。著書に定跡集「将棋精選」。 **あまのはしだて**【天橋立】 京都府宮津市、宮津湾の西岸に突出した長い砂州。全長約三・六㌔。厳島[いつくしま]・松島と共に日本三景の一つ。 **あまのむらくものつるぎ** 【天(の)叢雲(の)剣】 三種の神器[じんぎ]の一。須佐之男命[すさのおのみこと]がいしいものが八岐[やまた]の大蛇[おろち]を退治したとき、その尾から得たという剣。叢雲の剣。草薙[くさなぎ]の剣。 **あまのり**図【甘く海苔〉】 紅藻類ウシケノリ科アマノリ属の海藻の総称。アサクサノリ・スサビノリなど。食用。 **あまほうし**【尼法師】 《古語》①尼と法師。②尼僧。尼。▽字音仮名遣いは「あまほふし」。 **あまぼし**【甘干(し)】 ①渋柿の皮をむいて、少し干したもの。②魚などの生干し。 **あまま**【雨間】 雨のやんでいる間。あめま。あまあい。 **あまみ**図【甘み】 ①甘い味。甘さの程度。「―が足りない」②甘い味の物。菓子・甘味料など。かんみ。▽「み」を「味」と書くのは当て字。 **あまみず**図【雨水】 ①雨の水。天水。うすい。②降った雨が地面などにたまったもの。 **あまも**【甘藻】 単子葉類アマモ科の多年草。沿岸の浅海底に生育し、藻場[もば]を形成して水生動物の産卵場・生育場となる。アジモ。モシオグサ。リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ。→藻場 **あまもよう**国もよひ【雨“催い】 今にも雨が降り出しそうな空の様子。雨模様。あめもよい。 **あまもり**図【雨漏り】 雨が屋根や天井などから漏れること。また、その水。 **あまやかす**図【甘やかす】 〔他五〕わがままな振る舞いをそのままにしておく。甘えさせる。「子供を―」 **あまやどり**田【雨宿り】 雨にあったとき、軒下や木陰で雨がやむのをしばらく待つこと。あまやみ。あまよけ。 **あまやみ**図【雨止み】 《文章》①雨が一時やむこと。また、その間。「―を待つ」②雨宿り。 **あまよ**図【雨夜】 《文章》雨の降る夜。 **あまよけ**図【雨、避け】 ①雨がかからないように、物に覆いかぶせるもの。雨覆い。②雨宿り。 **あまり**【余り】 四〔名〕①あるものの必要を満たした残り。余分。「―が出る」②【数』(割り算で)残った数。「五を二で割ると答えは二―一」▽remainder (形式)(「・・・(の)―」の形で)ある動作や感情などの度が過ぎて別の事態が起こること。「仕事を急ぐ―ミスを犯した」「うれしさの―駆け出す」④《造語)(切りのいい数量を表す語の下に付いて)それよりも少し多いことを漠然と示す。「出席者は十名―」「七○キローの体重」目四〔7〕度が過ぎるさま。あんまり。「―の大きさに驚く」「―な仕打ちを受ける」「これでは―にひどすぎる」目匣〔副〕①度が過ぎるさま。あんまり。「―はしゃぐと人の迷惑になる」▽順接の条件句中に用いることが多い。②(下に打消の語を伴って)数量・程度が少しであること。また、予想、期待したほどではないさま。それほど。たいして。あんまり。「時間が―ない」「成績が―よくならない」=と言[い]えばことばにならないほど程度のひどいさま。あまりにも。「―あまりな仕打ち」 **あまりある**図【余り有る】 〔連語〕①なお余裕がある。・・・するのに十分なほどである。「補ってー」②・・・したりない。・・・しきれない。「惜しんでもなお―」 **あまりもの** □【余り物】 ①余分な物。残り物。「―に福あり」囲国【余り者】もてあまされている人。余計者。 **アマリリス**『〈amaryllis〉 ヒガンバナ科の園芸植物で、春植え球根草。初夏にユリに似た赤・白などの花をつける。南アメリカ原産。圓 <50> **あま‐る**図【余る】 〔自五〕①必要な分量を越えて残りが出る。「料理が―」「予算が―」②数量がある基準を越えている。「十年に――歳月」「十指に―」③能力などがある範囲や程度を越える。過分である。「身に――光栄」「手に―仕事」④割り算で、割り切れずに残りが出る。「二十を七で割ると商は二で、六一」 **アマルガム**〈amalgam〉 ①水銀と他の金属との合金の総称。②歯科用は銀・錫・水銀などの合金。 **あまん‐じる**図【甘んじる】 〔自上一〕→あまんずる **あまんずる**図【甘んずる】 〔自サ変〕与えられたもの、置かれた状況などで満足する。不満でもがまんして受け入れる。甘受する。甘んじる。「清貧に―」「甘んじて非難を受ける」 **アマンド** 〈amande〉 →アーモンド **あみ**【網】 ①丈夫な糸・縄などを編んで作った、鳥・魚などを捕るための道具。②針金を編んで作った、魚・もちなどを焼くための道具。③フェンス用の金網。④(比喩的に)ある目的・必要に応じて組織的に細かく作られたもの。=を張[は]る ①魚・鳥などを捕るために、あらかじめ網を仕掛けておく。②前もって手配や準備をして、目標とするものを待ち構える。 **あみ**【〈醤蝦〉〈糠蝦】 甲殻類アミ目の節足動物の総称。体長一㌢ぐらいで小エビに似る。沿岸汽水域に多産。塩辛・佃煮[つくだに]などにする。また、肥料・釣りえさ用。ニホンアミ・コマセアミなど。 **アミ**ミ ヘami(e)〉 友人。特に、異性の友人。恋人。 **あみあげ**【編(み)上げ】 ①「編み上げ靴」の略。1靴[ぐつ]図短靴と長靴の間ぐらいの深さの靴で、足の甲にあたる合わせ目をひもで編み、からげて締めるもの。 **アミーゴ** amigo〉 友達。友人。仲間。 **アミーバ**〈amoeba〉 →アメーバ **あみうち**【網打(ち)】 ①投網で魚を捕ること。また、その人。②【競》相撲の決まり手の一つ。相手の片腕を取って、投網を打つようにして投げ倒す技。 **あみがさ**図【編(み)×笠】 頭にかぶる笠で、すげ・いぐさ・わらなどで編んだもの。 **あみがしら**【×罔頭】 漢字の部首の一つ。「罪」「罰」などの「四」をいう。 **あみき**回【編(み)機】 編み物をする機械。 **あみシャツ**【網シャツ】 【服】網目状の布地で作ったシャツ。通気性がよく、夏用の肌着などに用いられる。 〔網シャツ] **あみすき**囲用【網、結】 網を編むこと。また、その人。 **あみだ**【×阿弥陀】 ①西方[さいほう]の極楽浄土にいるとされる慈悲にあふれた仏。あらゆる人を救う誓いを立てており、その仏名を唱えた人は、死後直ちに極楽に生まれることができるという。密教では五仏の一つ。阿弥陀仏。阿弥陀如来。無量寿仏。無量光仏。弥陀。▽梵語の音写。②「阿弥陀被り」の略。③「阿弥陀籤」の略。1、被[かぶ]り囲(阿弥陀像の光背のように)帽子などを後ろに傾けてかぶること。―経[きょう]は「仏説阿弥陀経」の略。一巻。四○二年鳩摩羅什[くまらじゅう]が漢訳。浄土三部経の一つ。極楽往生のための称名念仏を勧める。小無量寿経。小経。1×籤[くじ]図線を引いて金額がそれぞれ違う人数分の籤を作り、引き当てた籤に書かれている金額を出し合って飲食物などを買い、平等に分配するやり方。1堂[どう]【仏】平安中期に極楽浄土を模して貴族により建てられた堂。多くは円仁[えんにん]忌建立の常行堂の系統を引く。一聖[ひじり]【仏】阿弥陀の名号をたたえ市中を歩いた僧。阿弥陀の聖。▽特に、空也[くうや]を指すことが多い。 **あみだす**図【編(み)出す】 〔他五〕①編み始める。②新しいことを考え、作り出す。「独自の方法を―」 **あみだな**図【網棚】 電車・バスの車内などで、荷物を置くための棚。▽もとは網を張っていた。 **あみてん**図【網点】 〖版』写真や絵などの原稿をスクリーンを通して撮影したり、光点で走査してコンピューターで処理し、その濃淡を大小の点に変えたもの。▽dot **あみど**【網戸】 虫が入らないように、細かい網を張った戸。 **あみど**図【編(み)戸】 竹や木の薄い材で編んだ戸。 **あみの**【網野】 姓氏の一つ。1菊()小説家。志賀直哉に師事。代表作「光子」「さくらの花」「ゆれる葦[あし]」など。1善彦(よしひこ)(一九二八~二〇〇四)歴史学者。日本の中世史を民俗学的アプローチによって学際的に研究。著書「無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和」など。 **アミノさん**図【アミノ酸】 【生】たんぱく質を加水分解すると生ずる有機化合物の総称。生命体の維持・成長に不可欠の成分。▷amino acid **アミノピリン** **あむ**【編む】〔他五〕①糸・竹・草・針金などを互い違いに組み合わせて、ある物を作る。「毛糸でセーターを―」「竹でかごを―」「わらでむしろを―」②文章など書かれた材料を集めて編集する。「遺稿集を―」「郷土史を―」③計画を立てる。「旅行計画を―」 **アムール**囚[amour]恋。愛。恋愛。愛情。 **アムール**[〈Amur〉]ロシア連邦のシベリア南東部と中国東北部の国境およびその付近を流れる川。全長約四三五〇㌔。中国名、黒竜江[こくりゅうこう]。 **アムステルダム**[〈Amsterdam〉]オランダ王国の首都。同国第二の貿易港。商工業・交通・文化の中心地。 **アムネスティ‐インターナショナル**[〈Amnesty International>【政〗民間人による国際的な人権擁護組織。不当な理由で拘束を受けている人の釈放、政治犯に対する公正な裁判、死刑や拷問の廃止などを目的に活動。一九六一年設立。本部、ロンドン。AI。 **アムバルワリア**[〈Ambarvalia〉]西脇順三郎の詩集。一九三三(昭和八)年刊。知的な感性によって新鮮な抒情[じょじょう]をほとばしらせた第二詩集。四七年改作改題「あむばるわりあ」。 **アムンゼン**[〈Roald Amundsen〉](一八七二―一九二八)ノルウェーの極地探検家。一九一一年世界で初めて南極点に到達。一九二六年北極で遭難した友人の救援に出発し消息を絶つ。 **あめ**図【雨】【気】雲中でつくられた水滴が地上に降る現象。水滴のできるメカニズムにより、暖かい雨と冷たい雨がある。前者は雲中の温度がセ氏零度より高く、氷の粒がまったくない雲から降る雨で、大きな水滴が落下する間に小さな水滴を吸収してさらに大きな水滴になる。後者は氷の結晶がセ氏零下一〇度以下の雲中で成長し落下して途中で水滴となるもの。氷の結晶が成長するのは雲中で過冷却となった小水滴が氷の結晶に集まるためで、落下の途中で溶けなければ雪となる。▽rain②(比喩的に) 続けざまに降り注ぐもの。「弾丸の―」=が降ろうが※槍[やり]が降ろうが たとえ何が起こっても行うという決意を示すことば。「―絶対行く」=降って地固まる もめごとのあと、かえって事態が好転することのたとえ。 **あめ**図【×飴】口に含み、なめて味わう甘い菓子の総称。もち米などのでんぷんを糖分にかえて作ったものや、砂糖を煮固めたものなどがある。「水―」「―ん棒」=をしゃぶらせる(口頭)相手をいい気にさせたり、油断させてだますために、わざと相手の喜ぶようなことをする。 **あめ**【天】《古語)①空。天。↔地。②天上の世界。 **めあがり**【雨上(が)り】雨がやんだ、すぐあと。 **めあし**図図【雨足・雨脚】→あまあし **めあられと**図図図【雨×霰と】〔副〕《文章》(弾丸・小石・批判などが)雨や霰のように続けざまに飛ぶさま。「石が―飛んでくる」「非難を浴びる」▽「あめあられの」の形で連体修飾にも用いる。 **あめいろ**図【×飴色】半透明で薄い黄褐色。 **あめうし**図【×飴牛・《黄牛】茶色がかった黄色の牛。 **アメーバ**図[〈Amöbe〉]原生動物の根足類に属する代表的な種。大きいものでも約○・五㍉。原形質の一部を突出させた仮足によって、運動したり食物を摂取したりする。アミーバ。一赤痢[せきり]田【医】赤痢アメーバが腸に寄生して起こる伝染病。▽amoebic dysentery **あめおとこ**团割とこ【雨男】旅行や行事などにその人が参加すると、よく雨が降るといわれる男性をからかっていう語。▽女性の場合は「雨女」。 **あめおんな**团割んな【雨女】→あめおとこ **あめがした**【天が下】《古語》天下。また、地上の世界。天の下。 **めかぜ**図【雨風】雨と風。雨混じりの強い風。風雨。「―をしのぐ」 **あめがち**囲【雨勝ち】〔7〕雨の降る日が多いさま。また、一日のうちで雨の降る時間が多いさま。「―な季節」 **あめかんむり**困【雨冠】漢字の部首の一つ。「雪」「雷」などの「雨」をいう。あまかんむり。 **めざいく**囲【×飴細工】飴で動物や花などの形を作ったもの。また、それを作ること。 **アメシスト**[〈amethyst〉][鉱】紫水晶。②紫色。▽「アメジスト」ともいう。 **あめたいふう**図図【雨台風】【気』大雨を降らせる台風。風よりも雨による被害が大きい。梅雨期や秋の台風に多い。▽typhoon with heavy precipitation **アメダス**図【AMeDAS】【気』気象庁の地域気象観測システム。全国に設置した約千三百の無人自動観測装置から、降水量・気温・風・日照時間などの観測値を集信し、コンピューターで処理、編集して、気象庁本庁・各地方気象台などに配信する。▽Automated Meteorological Data Acquisition System の略。 **あめだま**匣【×飴玉】球状の飴。また、単に飴。 **あめつち**【天地】(古語)天と地。てんち。②天地の神。「―を欺き乞ひ禱[いの]み」(万葉)ーの詞[ことば]にも 平安初期成立の、「いろは歌」に先立つ手習い歌。「あめ、つち、ほし、そら、やま、かは、みね、たに、くも、きり、むろ(室)、こけ、ひと、いぬ、うへ、すゑ、ゆわ(硫黄)、さる、おふせよ(生ふせよ)、えのえ(榎の枝)を、なれるて(馴れ居て)」。 **あめつゆ**図【雨露】雨と露。うろ。「―をしのぐ」 **アメニティー**図〈amenity〉生活環境の快適度。主に、都市の居住性などを問題にする際に用いられる。 **あめの**図【天の】〔連体〕天にある。天上にある。→あまの。一下[した]《古語)天が下。 **あめのもりほうしゅう**【雨森芳洲】(一六六八―一七五五)江戸中期の儒学者。木下順庵の門弟。対馬[つしま]藩に仕え、朝鮮との外交にあたった。著書に「橘窓[きっそう]茶話」など。 **アメフト**図「アメリカンフットボール」の略。 **あめふらし**⑦【雨。降・雨。虎】アメフラシ科の軟体動物。大形のナメクジ状で、体長約三〇㌢。頭部には二本の触角と二本の嗅葉[きゅうよう]という突起がある。全国各地の岩礁にすみ、刺激すると紫色の汁を出す。卵塊は黄色のひも状で「うみぞうめん」という。 **あめふり**図【雨降り】雨が降ること。雨天。 **めもよい**国もよむ【雨。催い】↓あまもよい **めもよう**国【雨模様】今にも雨が降りそうな空の様子。雨もよい。あまもよう。 **メリカ**[〈America〉]国 南北両アメリカ大陸の総称。②アメリカ合衆国。▽「亜米利加」とも書いた。ーインディアン[〈American Indian〉]エスキモーなどを除く、北アメリカの原住民の総称。―インディアン諸語“目《語》南北両アメリカ大陸および西インド諸島の原住民の諸言語の総称。ペルーのケチュア語、メキシコのマヤ語など。▽American Indian 英語[えいご]以国 アメリカ合衆国で使用されている英語。イギリスで使用されている英語とは、発音・語彙・語法などの点で多少の相違 <52> がある。1合衆国[がっしゅうこく]がここ。北アメリカ大陸中部に位置する連邦共和国。一七七六年にイギリスから独立。首都ワシントン。USA。合衆国。米国。▷United States of America → 1×蜊×蛄[ざりがに]囲 ザリガニ科の甲殻類。体長約一〇㌢。大形のはさみをもつ。肺吸虫の中間宿主。北アメリカからの渡来種。稲作に害を与える。エビガニ。ザリガニ。I証券取引[しょうけんとりひき]しからん委員会[いいんかい]【経』→エスイーシー(SEC)。―白火取[しろひとり]回 ヒトリガ科の白色のガ。幼虫は木や農作物を食害。北アメリカ原産で、第二次世界大戦後わが国に入ってきて猛威を振るった。一花水木[はなみずき]目 ミズキ科の落葉亜高木。初夏、小さな花が球状に集まって咲き、その基部に四枚の白か淡紅の総苞[そうほう]をつけるが、これが花弁のように見える。庭木・街路樹にする。北アメリカ原産。アメリカヤマボウシ。ハナミズキ。 **アメリカズ‐カップ**『〈America's Cup>世界最大規模の外洋ヨットレース。一八五一年初めての国際レースでニューヨークヨットクラブのアメリカ号が優勝して以来、優勝カップの争奪戦が繰り広げられている。 **アメリカン**[〈American〉]《造語)アメリカの。アメリカ風の。「―スタイル」②「アメリカンコーヒー」の略。ーコーヒー回 焙煎[ばいせん]を浅くした薄いコーヒー。▽和製英語。American coffee ードリーム皿 自由・平等・民主主義・物質的繁栄など、建国以来掲げられてきたアメリカの夢。最近では、社会的、経済的成功などをも含めた広い意味で用いられる。―フットボール困〈American football>【競】一チーム十一人で、紡錘形のボールを相手方のエンドゾーンに持ち込み得点を争う競技。攻撃と守備に分かれ、競技者は防具を付け、体当たり攻撃をすることができる。アメフト。ープラン団〈American plan〉ホテルの宿泊料金制度で、三食付きのもの。AP。→ヨーロピアンプラン。ーリーグ回〈American League〉【競】アメリカプロ野球の大リーグ(メジャーリーグ)の一つ。現在、東・中・西地区十五球団から成る。AL。→ナショナルリーグ **メリシウム**[〈americium〉]【化』アクチノイド元素の一つ。元素記号Am 原子番号95 の超ウラン元素。銀白色の金属で、性質はユウロピウムに似る。 **あめんぼ**図【〈水黽〉】アメンボ科の水生昆虫。体長約 〔アメリカ合衆国・州名と州都名〕 **アーカンソー**●リトルロック Arkansas; AR **アイオワ**●デモイン Iowa; IA **アイダホ**●ボイジ Idaho; ID **アラスカ**●ジュノー Alaska; AK **アラバマ**●モントゴメリー Alabama; AL **アリゾナ**●フェニックス Arizona; AZ **イリノイ**●スプリングフィールド Illinois; IL **インディアナ**●インディアナポリス Indiana; IN **ウィスコンシン**●マディソン Wisconsin; WI **ウエストバージニア**●チャールストン West Virginia; WV **オクラホマ**●オクラホマシティー Oklahoma; OK **オハイオ**●コロンバス Ohio; OH **オレゴン**●セーラム Oregon; OR **カリフォルニア**●サクラメント California; CA **カンザス**●トピーカ Kansas; KS **ケンタッキー**●フランクフォート Kentucky; KY **コネティカット***●ハートフォード Connecticut; CT **コロラド**●デンバー Colorado; CO **サウスカロライナ***●コロンビア South Carolina; SC **サウスダコタ**●ピア South Dakota; SD **ジョージア***●アトランタ Georgia; GA **テキサス**●オースティン Texas; TX **テネシー**●ナッシュビル Tennessee; TN **デラウェア***●ドーバー Delaware; DE **ニュージャージー***●トレントン New Jersey; NJ **ニューハンプシャー***●コンコード New Hampshire; NH **ニューメキシコ**●サンタフェ New Mexico; NM **ニューヨーク***●オールバニ New York; NY **ネバダ**●カーソンシティー Nevada; NV **ネブラスカ**●リンカーн Nebraska; NE **ノースカロライナ***●ローリー North Carolina; NC **ノースダコタ**●ビスマーク North Dakota; ND **バージニア***●リッチモンド Virginia; VA **バーモント**●モントピリア Vermont; VT **ハワイ**●ホノルル Hawaii; HI **フロリダ**●タラハシー Florida; FL **ペンシルベニア***●ハリスバーグ Pennsylvania; PA **マサチューセッツ***●ボストン Massachusetts ; MA **ミシガン**●ランシング Michigan; MI **ミシシッピ**●ジャクソン Mississippi; MS **ミズーリ**●ジェファーソンシティ Missouri; MO **メーン**●オーガスタ Maine; ME **メリーランド***●アナポリス Maryland; MD **モンタナ**●ヘレナ Montana; MT **ユタ**●ソルトレークシティー Utah; UT **ルイジアナ**●バトンルージュ Louisiana; LA **ロードアイランド***●プロビデンス Rhode Island; RI **ワイオミング**●シャイアン Wyoming; WY **ワシントン**●オリンピア Washington; WA ※は建国当時の東部13州 ●は州都 <53> アモイーあやまる つかむと飴のようなにおいがする。アメンボウ。ミズグモ。ミズスマシ。 **アモイ**【厦門】中国福建省南部の厦門島南西岸にある港湾都市。 **アモルファス**〈amorphous〉【理】無定形非晶質。規則正しく配列した結晶構造をもたない物質状態。アモルファス材料の物理的、化学的性質が注目され、主にアモルファスシリコンを用いた太陽電池が実用化されている。l金属【工】高温で溶解した金属を急激に冷却し、非結晶状態のまま固化させたもの。磁性・耐食性・耐磨耗性に優れ、テープレコーダーの磁気ヘッドや変圧器の磁心などに用いられる。非結晶金属。▽amorphous metal **アモローゾ**〈amoroso〉【音】発想標語の一つ。愛情を込めて。 **あや**【文・彩・×綾】①物の表面に現れるいろいろな形・線・色彩。模様。②巧みな言い回し。ことばの飾り。「ことばの―」③入り組んだ仕組み。「事件の―」 **あや**【×綾】①いろいろな模様を地に織り出した絹織物。「―錦」②斜めの線を織り出した模様。 **あや**【漢】《古語》五世紀ごろからわが国に渡来した中国人、およびその子孫。あやひと。 **あやじ**【×綾地】斜めのうねを織り出した絹布。 **あやうい**【危うい】 [形]①《文章》ものの安全や存立が損なわれそうなさま。危ない。「国が―」②(「危うく」の形で副詞的に)もう少しというところで。かろうじて。あぶなく。「危うく命を落とすところだった」-さ[形動]|げ-きこと累卵[るいらん]の如し積み重ねた卵のように、きわめて不安定で危険であることのたとえ。 **あやおり**【×綾織(り)】綾の模様を表した織り方。また、その織物。斜文[しゃもん]織り。「―のシルク」 **あやかし**船が難破するときに現れるという怪物。海幽霊。②不思議なこと。怪しいもの。妖怪。③【怪士】【芸】能の男面の一つ。亡霊・怨霊などを表す。 **あやかりもの**【肖(り)者】ほかの人が、その人と同じようになりたいと思うほど、幸せな人。 **あやかる**【肖る】〔自五〕尊敬する人と同じようになる。幸せな人と同じようになる。「あの人にあやかりたい」 **あやしい**【怪しい】〔形〕①正体がわからなくて気味が悪い。「―物音」②信用できず疑問である。「―話だ」③悪くなりそうだ。「空模様が―」④不十分でおぼつかない。「――英語を使う」⑤秘密の愛の関係がありそうだ。「二人は―」⑥【妖しい】(連用形・連体形を用いて)不思議に魅力的で神秘的である。「―美しさ」「あやしく光る刀」-さ-がる[形動]-げ **あやし** [シク]【怪し・“奇し・異し】〔シク〕《古語》①②不思議だ。神秘的だ。「わたつみはあやしきものか」(万葉)①普通でない。珍しい。「その花のなかにあやしき藤ぃの花ありけり」(伊勢)⑦けしからぬ。「ここかしこの道にあやしきわざをしつつ」(源氏)②【×賤し】見苦しい。身分が低い。「あやしき者の声にて」(枕) **あやしげ**【怪しげ】〔ナ〕怪しいさま。疑わしいさま。普通でないさま。「―な手つき」「――な店」 **あやしむ**【怪しむ】〔他五〕怪しいと思う。不審に思う。「誠意を―」 **あやす**〔他五〕(赤ん坊などの)機嫌をとってなだめる。 **あやつり**【操り】①操ること。また、その仕かけ。からくり。②「操り人形」の略。 **あやつりしばい**【操り芝居】【芸】人形浄瑠璃。 **あやつりにんぎょう**【操り人形】人形に付けた糸や棒を操って、手足・頭・顔の部分などを動かして動きや表情を出すもの。また、その人形による芝居。操り。傀儡[かいらい]。くぐつ。 **あやつる**【操る】〔他五〕道具などを使って物を思うとおりに動かす。「さおで舟を―」「指人形を―」②使いこなす。「数か国語を自由に―」③命じて人を動かす。「陰で人を―」 **あやなす**【×綾なす・“彩なす】(文章)〔自五〕美しく彩る。美しい模様などをつくり出す。「―光」〔他五〕うまく扱う。操る。 **あやに**【奇に】〔副〕(古語)たとえようもなく。無性に。「懸けまくも―かしこし」(万葉)「相見し児にらし―かなしも」(万葉) **あやにく**【生憎】 [副]あいにく。▽古風な語。〔ナリ〕《古語)意地が悪いさま。具合のよくないさま。あいにく。「―なる短夜[みじかよ]の曙[あけぼの]にて」(源氏) **あやにしき**【×綾錦】(文章)綾と錦。②目も覚めるように美しい着物や紅葉の形容。 **あやぶむ**【危ぶむ】〔他五〕よくない結果に終わるのではないかと心配する。気にかける。「安否を―」 **あやふや**〔ナ〕はっきりしていなくて、当てにならないさま。あいまい。いい加減。「―な態度」 **あやまち**【過ち】①やりそこない。失敗。②過失。間違い。「―を改める」③男女間の不道徳な関係。「―を犯す」④(古語)けが。 **あやまつ**【過つ】〔他五〕(文章)失敗する。「ねらい過たず命中する」②間違う。過失を犯す。「道を―」〔他四〕(古語)体を害する。殺す。また、破滅させる。「このたび我はあやまたれなむとする」(今昔) **あやまり**【誤り】①正しくないこと。間違い。誤謬[ごびゅう]。「―を正す」②失敗。しそこない。「人選の―」 **あやとり**【綾取り】輪にしたひもを指や手首にかけて、互いにやり取りしながら、カニ・富士ぃ山などの形を次々に作っていく女児の遊び。糸取り。→図 **あやどる**【×綾取る】〔他五〕たすきなどを十文字に結ぶ。 **あやなし**〔ク〕《古語》①わけがわからない。筋道が通らない。「春の夜の闇は――」(古今)②甲斐がない。「あやなきすさび事につけても」(源氏) **あやまる**【誤る・×謬る】〔他五〕《文章》①判断や方法で正しくないことをする。間違える。「人生を―」「計算を――」「見通しを―」「誤って人を傷つける」「道を―」②失敗する。「運転を―」③悪い方に導く。間違いを犯させる。「友を―」〔自五〕道理から外れる。「誤った考え方」〔自四〕《古語》正気でなくなる。調子が狂う。「いとど御心地もあやまりて」(源氏) <54> あやまる―あらいな **あやまる**【謝る】〔他五〕①自分の非を認め、相手にわびる。許しを求める。「不手際を―」②閉口して、辞退する。「そんな手間のかかる仕事は―」 **あやめ**【〈菖蒲〉】アヤメ科の多年草。高さ三〇~六〇[センチ]。葉は剣状。初夏、青紫や白などの美しい花をつける。観賞用。ハナアヤメ。▽「ショウブ」とは別種。 **あやめ**【文目】(文章)①綾織物の織り目。また、模様。「布を―に織る」②物事の区別。けじめ。また、筋道。道理。=も分かぬ物の模様も見分けられない。物の区別もつかない。文目も知らぬ。「―闇夜」 **あやめる**【危める・《殺める】〔他下一〕殺す。危害を加える。「人を―」▽古風な語。 **あゆ**【×鮎・〈香魚〉・〈年魚〉】アユ科の淡水魚。全長二〇~三〇[センチ]。わが国の河川の代表的釣り魚の一つ。放流・養殖も行われる。仔魚を「ひうお」「ひお」という。食用。アイ。▽香りが高いので「香魚」、寿命がふつう一年なので「年魚[ねんぎょ]」ともいう。 **あゆ**【×阿諛】〔名・自スル〕《文章》相手の機嫌をとること。へつらうこと。おもねること。おべっか。「―追従[ついしょう]で」 **あゆい**〔自下二〕《古語》①(花や実が)こぼれ落ちる。「水草の花のあえぬがに」(万葉)②(血や汗が)流れ出る。したたり落ちる。「汗あえて」(枕) **あゆいしょう**【脚結抄】江戸中期の語学書。富士谷成章[ふじたになりあきら]著。五巻。一七七八(安永七)年刊。現在の付属語などを脚結[あゆい]と名付け、精細に分類するとともに、優れた用言の活用表を掲げた。 **あゆかわのぶお**【鮎川信夫】(一九二〇~八六)詩人・評論家。本名は上村隆一。詩誌「荒地」を創刊。詩「死んだ男」により戦後詩の思想・方向を確立した。 **あゆみ**【歩み】①《文章》歩むこと。特に、足並み。「―がのろい」②物事の進み具合。「近代日本の―」 **あゆみあい**【歩み合い】意見が一致するよう双方で譲り合うこと。歩み寄り。「――で解決する」 **あゆみより**【歩み寄り】歩み寄ること。歩み合い。「労使の―が必要だ」 **あゆみよる**【歩み寄る】〔自五〕①歩いて近寄る。②異なる意見や考えを一致させるために互いに譲り合って近づく。折れ合う。「双方歩み寄った」 **あゆむ**【歩む】〔自五〕《文章》①歩いて進む。歩く。②進行する。前進する。「つらい人生を―」▽「歩く」より比喩的、文学的に使われる。 **あら**【粗】魚肉を調理したあとのまだ少し肉の付いている骨や頭など。「ブリの―煮」②欠点。特に、人の小さな欠点。「―探し」 **あら**=【新】(名詞に付いて)①新しい。「―手」②まだ使っていない。「―湯」 **あら**〔感〕(口頭)驚いたり、感動したりしたときに発する語。▽多く、女性が用いる。 **アラー**〈Allāh〉イスラム教の唯一絶対の神。アッラー。 **アラービーパシャ**〈Arābī Pasha〉(一八四一~一九一一)エジプト独立運動の指導者。イギリス・フランスの経済支配に抵抗し、一八八一年反乱を起こしたが敗れ、セイロンに追放された。一九○一年帰国。アフマドーアラービー。 **アラーム**〈alarm〉①警報。「―システム」②時計の目覚まし装置。また、その音。「―クロック」 **あらあら**【粗粗】〔副〕《文章》おおよそ。ざっと。概略。▽「粗い」の語幹を重ねたもの。「――の」の形で連体修飾にも用いる。かしこ《文章》女性の手紙文で、結びのことばの一つ。粗略で恐縮ですの意。▽現在は、多く「かしこ」の形で用いられる。 **あらあらしい**【荒荒しい】〔形〕動作・性質などがひどく乱暴で激しい。「――態度」「――声」-さ[形動]-げ **あらい**【洗い】①洗うこと。洗い方。洗濯。「―に出す」②【料】鯉[こい]・鯛[たい]など白身の魚の刺身を、冷水や氷水で洗って縮らせた料理。酢みそなどで食べる。 **あらい**【荒い】〔形〕②動きが激しく猛烈である。「波が―」「―息遣い」「荒海」②乱暴である。洗練されていない。「―気性」「荒行」③配慮が足りない。度を越している。「金遣いが―」「荒稼ぎ」④荒れ果てている。「荒野」-さ **あらい**【粗い】「形〕①滑らかでなくざらざらしている。「肌が―」「きめが―」「粗縄」②密でなくまばらである。粒が大きい。「目の一ざる」「―しま模様」「粗くひいたコーヒー」「粗塩」③大ざっぱである。「細工が―」「計算が―」「粗削り」-さ **あらいあげる**【洗(い)上げる】〔他下一〕①洗い終わる。「五分で―」②十分に洗う。「真っ白に―」③十分に調べる。「身辺を―」 **あらいおけ**【洗い桶】食器や野菜、またふろなどで体を洗うのに用いる桶。 **あらいがみ**【洗い髪】洗いたての髪。また、洗って解き下げたままの髪。 **あらいぐま**【洗い熊・×浣熊】アライグマ科の哺乳類。体長約六〇[センチ]。タヌキに似るが、尾に黒い輪模様がある。食物を水に浸す習性がある。北アメリカ原産。 **あらいこ**【洗い粉】髪・顔などを洗うのに使う粉。 **あらいざらい**【洗(い)×浚い】[副]何から何まで。一つ残らず。すっかり。「―白状する」 **あらいざらし**【洗(い)×晒し】何度も洗って色があせ、白っぽくなること。また、その布・着物など。「――の浴衣」 **あらいそ**【荒磯】波が荒く、岩の多い海岸。ありそ。 **あらいだし**【洗(い)出し】①コンクリートなどが乾く前に表面を水洗いして、砂利などが浮き出るように仕上げられた壁や土間。②表面を強くこすって水洗いし、木目をはっきり浮き出させた杉の板。③れんがなどに何も上塗りしないで、表面をそのままに用いること。また、そのようにして作った壁。 **あらいだす**【洗(い)出す】〔他五]①木・石などの表面を洗って、下地の模様を出す。②物事の真相、隠れていることを調べ出す。「問題を―」 **あらいたて**【洗(い)立て】洗ったばかりであること。また、そのもの。「―のシャツ」 **あらいたてる**【洗(い)立てる】〔他下一〕①十分に洗い上げる。②悪事・欠点・真相などをよく調べてあばく。「過去を―」 **あらいなおす**【洗(い)直す】〔他五〕一度洗ったものを再び洗う。②原点に戻って再度検討する。 <55> あらいばーあらすじ **あらいば**【洗い場】①物を洗う場所。②ふろで体を洗う所。③(飲食店などで)食器を洗う所。 **あらいはくせき**【新井白石】(一六五七~一七二五)江戸中期の儒者・政治家。名は君美[きみよし]。木下順庵[きのしたじゅんあん]門下。六代将軍家宣[いえのぶ]、七代将軍家継[いえつぐ]の政治を補佐。著書「読史余論」「西洋紀聞」「折たく柴[しば]の記」「東雅」など。 **あらいばり**【洗(い)張(り)】着物をほどいて洗い、その布にのりをつけて伸子[しんし]張りにしたり、板に張ったりして干すこと。張り物。 **あらいもの**【洗い物】洗うべき物。洗った物。また、洗うこと。「―を片づける」 **あらう**【洗う】〔他五〕①水や洗剤などで、汚れを取り去る。「皿を――」「雨に洗われた歩道」②波などが寄せては返す。「甲板を―白波」③人の気持ちをなごませる。清める。「心が洗われる」④ある事柄を明らかにするために調べる。「身辺を―」 **アラウ**〈Claudio Arrau〉 (一九〇三~九一)チリのピアニスト。ドイツ音楽の正統的な継承者として才能を発揮した。 **あらうま**【荒馬】気性の荒い馬。悍馬[かんば]。 **あらうみ**【荒海】波の荒立っている海。 **あらえびす**【荒×夷】荒々しい野蛮人。粗野ないなか者。▽もと、都の人が東国人を卑しめて言った語。 **あらがう**【抗う】〔自五〕《文章》刃向かう。抵抗する。「権力にー」 **あらかじめ**【予め】[副]事に先立って。前もって。「―知らせておく」 **あらかせぎ**【荒稼ぎ】①手段を選ばず稼ぐこと。荒っぽいやり方で金を手にすること。②一度に大もうけをすること。「株で―をする」 **あらかた**【粗方】〔副〕大体。大方。おおよそ。「仕事は―済んだ」 **あらがね**【鉱・粗金】①山から掘り出したままで精錬していない金属・鉱石。②鉄の異名。くろがね。 **あらかべ**【粗壁・荒壁】下塗りをしただけの壁。 **アラカルト**〈à la carte〉【料】一品料理。 **あらかわ**【粗皮】①木や穀物などの外側の皮。あらがわ。甘皮。②まだなめしていない動物の皮。 **あらかわとよぞう**【荒川豊蔵】(一八九四~一九八五)陶芸家。桃山時代の古窯跡を再現。志野焼・瀬戸黒の制作に努めた。 **あらかん**【×阿羅漢】【仏】すべての煩悩を脱して、人の崇拝の対象になる聖者。小乗仏教の最高位。羅漢。▽梵語[ぼんご] arhan の音写。 **あらき**【粗木・荒木】①山から切り出したままの材木。②【新木】加工していない新しい材木。 **あらき**【荒城・×殯】《古語》上代、貴人の死後、葬るまでの間しばらく安置しておくこと。また、その所。もがり。ーの宮《古語》荒城のために建てた宮。 **あらきだ**【荒木田】沼・泥田などから出る赤い粘土。壁・かわらぶきの下地や相撲の土俵などに使う。▽東京の荒川沿岸、荒木田付近でとれたことから。 **あらきだもりたけ**【荒木田守武】(一四七三~一五四九)室町後期の連歌作者・俳人。連歌から俳諧が独立するうえで、大きな基盤を築いた。句集「守武千句」など。 **あらぎも**【荒肝】肝っ玉。度肝。=を“拉[ひし]ぐ相手を驚かせて恐れさせる。度肝を抜く。荒肝を抜く。 **あらぎょう**【荒行】僧や山伏などが行う、肉体的に激しく苦しい修行。冬、滝に打たれ、冷水を浴びるなど。 **あらくれ**【荒くれ】性格・動作などの荒々しく、粗暴なこと。また、その人。「―男」 **あらくれ**徳田秋声の小説。一九一五(大正四)年発表。主人公お島のたくましく、したたかな生き方を、自然主義的手法をもって描いたもの。 **あらけずり**【粗削り・荒削り】〔名〕材木などを削って、大まかに形を整えること。「―の柱」〔ナ〕①細かな仕上げのしてないさま。「文章がまだ―だ」②野性的で細かいところにこだわらないさま。「―な魅力」 **あらごと**【荒事】【芸】(歌舞伎で)武人や鬼神などの、荒々しい演技の形。また、その芝居。市川家の家の芸。また、江戸狂言の特徴。「―師」▽大きく誇張された所作・扮装[ふんそう]が特徴。→和事[わごと]・実事[じつごと] **あらごなし**【粗ごなし・荒ごなし】本格的に事を始める前に、ざっと手を入れること。▽もと、物を粉にするときに、まずざっと粗く砕くことから。 **アラゴン**〈Louis Aragon〉(一八九七~一九八二)フランスの詩人・小説家。シュルレアリスム運動を推進するが、のちに共産主義に転じ抵抗詩人として活躍。小説「パリの農夫」、詩集「断腸詩集」など。 **あらさがし**【粗探し・粗捜し】他人の欠点や過失を探し出すこと。また、探し出してあれこれいうこと。 **アラザン**〈argent〉洋菓子の表面につける飾り用の銀色の小さな粒。▽原義は銀。 **あらし**【嵐】①吹き荒れる風。暴風。②激しい風雨。暴風雨。③(比喩的に)事態が、激しい波乱に満ちた状況にあること。「不況の―」「激情の―」▽⇒らん【嵐】=の前の静けさ(嵐が来る前、一時風雨がおさまることから)変事の前の不気味な静けさのたとえ。 **あらし**【嵐】島崎藤村[とうそん]の小説。一九二六(大正十五)年発表。身辺に吹き荒れる人生の嵐の中に、父子の哀歓を描いた自伝的作品。 **あらしがおか**【嵐が丘】イギリスの女流作家エミリーーブロンテの小説。一八四七年刊。ヨークシャーの荒地を背景に主人公ヒースクリフの愛憎と復讐[ふくしゅう]とを描く。▽原題 Wuthering Heights **あらしごと**【荒仕事】①激しい力仕事。②荒っぽい仕事。特に、強盗・殺人のような犯罪。 **あらしやま**【嵐山】京都市右京区嵯峨[さが]にある山。また、付近一帯の名称。山水の美に恵まれ、桜・紅葉の名所。歌枕。 **あらじょたい**【新所帯・新“世帯】新婚の夫婦が新しくつくった家庭。しんじょたい。 **あらす**【荒らす】〔他五〕①荒れた状態にする。傷つけたり壊したりする。「道路を―」「肌を―」②踏み込んで盗みを働く。「留守宅を―」 **あらず**【非ず】〔連語〕《古語》①そうではない。ない。「いにしへにありき―は知らねども」(古今)②(「に」を受けて)・・・でない。「これはくすしの取りたるにも―」(宇治拾遺)③(感動詞的に)否定、あるいは、他の質問をはぐらかす応答。違う。そうではない。「いかにと人々きこゆれば―と言ひまぎらはし給へり」(栄花) **アラスカ**〈Alaska〉アメリカ合衆国北西端に位置する州。一八六七年ロシアから買収。州都ジュノー。 **あらすじ**【粗筋・荒筋】(小説・戯曲・出来事・計画などの)大体の内容。話の主要な流れ。「―をたどる」 <56> あらずも―アラファ **あらずもがな**【有らずもがな】〔連語〕(多く「―の」の形で)ないほうがいい。なくもがな。「――の解説」 **あらせいとう**アブラナ科の多年草。春、白・赤・紫などの四弁花を総状につける。八重咲きもある。南ヨーロッパ原産。観賞用。ストック。▽「紫羅欄花」は当て字。 **あらそい**【争い】争うこと。けんか。「――が絶えない」 **あらそう**【争う】 〔他五〕①競い合う。「勝負を――」「議席を―」「隣国と領土を―」②わずかでも早く事を行おうとする。「一刻を―事態」③他の考えに対し、自己の考えを正しいものとして主張する。「道理を―」「理非を―」〔自五〕けんかをする。「何かにつけて―」 **あらそえない**【争えない】〔連語〕否定しようにも否定できない。疑いがない。争われない。「血は―」「―事実」▽「争えぬ」「争われぬ」ともいう。 **あらそって**【争って】〔副〕われがちに。競って。「人々は―救いを求めた」 **あらた**【新た】[ナ]新しいさま。また、改めて行うさま。「―な気持ち」「認識を―にする」 **あらたか**[ナ]神仏の霊験や薬の効き目などが著しいさま。「霊験―な神様」 **アラタたい**【アラタ体】【動】昆虫の頭部にある内分泌器官。脱皮などを促すホルモンを分泌する。▽corpus allatum **あらだつ**【荒立つ】〔自五〕①(人の心や波・風などが)荒くなる。②物事が表面化して、収まりがつかなくなる。「事が―」 **あらだてる**【荒立てる】〔他下一〕●荒くする。「声を―」②物事をもつれさせる。物事を面倒なことにする。「事を―」 **あらたまの**【新玉の・荒玉の】《枕詞》「年」「月」「日」「春」などにかかる。「一年[ひととせ]立ちかへるあしたより」(拾遺) **あらたまる**【改まる】〔自五〕]①新しいものに変わる。「年が―」②よい状態に変わる。改善される。「態度が―」「制度が―」「生活が―」③その場にふさわしい正式の態度をとる。「改まった言い方」「急に改まって話を切り出す」④【革まる】《文章》病状が急に悪くなる。「にわかに病勢があらたまり、永眠された」 **あらため**【改め】①改めること。②(名詞の下に付いて)取り調べること。吟味。「関所―」 **あらためて**【改めて】[副]①別の機会に。また。のちほど。「―伺います」②新たに。「――審議にかける」 **あらためる**【改める・“革める】〔他下一〕①古い状態から新しい状態に変える。「制度を―」「料金を―」②ある事柄をよい状態に変える。「欠点を―」「ことば遣いを―」③【検める】正しいかどうかを調べる。点検する。「車掌が切符を―」「帳面を―」④《文章》別のものに替える。「服装を―」「日を改めて出直す」 **あらづくり**【粗造り】ざっと造っただけで、仕上げをしていないこと。 **あらっぽい**【荒っぽい】〔形〕《ロ頭》乱暴である。「―ロの利き方」「荷物を荒っぽく扱う」▽「荒い」の強調形。否定的な意味をもつ。-さ **あらっぽい**【粗っぽい】〔形〕《ロ頭》大まかで粗雑である。「仕事ぶりが―」▽「粗い」の強調形。-さ **あらて**【新手】まだ戦わない、元気な軍勢・選手。「――を繰り出す」「―の敵軍」②新しい方法・手段。「―の商売を考え出す」 **あらと**【粗×砥・荒×砥】(刃物を研ぐとき)最初にざっと研ぐのに使う、粒子の粗い砥石。 **あらなみ**【荒波】①荒れて騒ぐ波。荒い波。②(比喩的に)人生の厳しさ。「世の――にもまれる」 **あらなわ**【荒縄】わらで作った、太めの縄。 **あらぬ**【有らぬ】〔連体〕①見当違いの。②意外な。思いもかけない。訳のわからない。「―うわさがたつ」「―ことを口走る」一方[あさって] 見当違いの方向。「―を見る」 **あらぬり**【粗塗(り)】壁などを下塗りとして初めにざっと塗ること。 **あらねつ**【粗熱】【料】加熱調理した直後の素材の熱。「―を取る」 **あらの**【荒野・×曠野】→あれの **あらばこそ**【有らばこそ】〔連語〕《文章》あろうはずがない。あるどころか。「寝る暇も―」 **アラバスター**〈alabaster〉[鉱]雪花石膏[せっかせっこう]。 **あらはたかんそん**【荒畑寒村】(一八八七~一九八一)評論家・社会主義運動家。本名は勝三。大杉栄と「近代思想」を創刊。著書「谷中村滅亡史」「寒村自伝」など。 **アラビア**〈Arabia〉アジア大陸南西端にある大きな半島を中心とする地方。住民はセム系でイスラム教徒。▽「亜刺比亜」とも書いた。ーゴムマメ科のアラビアゴムノキの樹液からとれる樹脂。のり・インク・薬品などに用いる。▽和製語。Arabia と弱gom から。一人[じん] アラビア半島のほか西アジア・北アフリカに居住し、アラビア語を使用するセム系民族の総称。アラブ。数字[すうじ]、〇から九までの数字で、現在の算用数字。起源はインドで、アラビアを経てヨーロッパに伝えられた。―、糊[のり] アラビアゴムを材料としてつくった糊。粘着力が強い。1文字[もじ] アラム文字から発達した表音文字。二十八の子音を示す文字だけで、母音を示す場合は文字の上下に符号を付ける。右から左へ横書きする。 **アラビアンナイト**〈Arabian Nights〉アラビア語の説話集。原作者不詳。八世紀末から十六世紀にかけて成立。大臣の娘シェヘラザードが王に、千一夜にわたって物語を語る構成。「船乗りシンドバッドの物語」など所収。千一夜物語。千夜一夜物語。 **あらびき**【粗×碾き】穀類・コーヒー豆などを、大体つぶれる程度にひくこと。また、ひいたもの。 **あらひとがみ**【現人神】この世に人の姿となって現れる神。あきつかみ。▽天皇を神格化していった語。 **あらぶ**【荒ぶ】〔自上二〕《古語》①荒れる。暴れる。「あらぶる神ども」(祝詞)②荒れて廃れる。③疎遠になる。「あらぶる妹に恋ひつつぞをる」(万葉) **アラブ**〈Arab〉①アラビア人。②ウマの品種の一つ。アラビア半島原産の乗用馬。速力はサラブレッドに劣るが耐久力に富む。ー連盟[れんめい]【政】アラブ民族主義に基づいて設置された地域機構。アラブ諸国の独立・主権の擁護・相互関係の強化などを目的とする。一九四五年七加盟国で発足。▽League of Arab States **アラファト**〈Yasir 'Arafāt> (一九二九~二〇〇四)パレスチナのアラブ民族独立運動の指導者・政治家。一九六九年パレスチナ解放機構(PLO)議長となり、解放運動を指導。九三年イスラエルと和平協定に調印。九四年ノーベル平和賞受賞。 <57> **アラベスク**[〈arabesque〉]①アラビア風の唐草模様。②【音】装飾の多い華麗な器楽小曲。 **あらほうし**困【荒法師】荒々しい僧。勇猛な僧。僧兵。 **あらぼとけ**困【新仏】死んでから初めての盆に祭られる、死者の霊。しんぼとけ。にいぼとけ。 **あらまき**囲园【荒巻(き)】①魚を、わらや竹の皮などで巻いたもの。つと。すまき。②【新巻(き)】甘塩の鮭。内臓を取り除き、腹に塩を詰めて作る。 **あらまし** [名]大体のところ。大筋。概略。「事件の―」目[副]大体。おおよそ。「――わかった」 **あらまほ‐し**[シク〕《古語》そうあってほしい。望ましい。「烏帽子[えぼし]・直衣[のうし]の姿、いとあらまほしく清げにて」(源氏)▽動詞「あり」の未然形+願望の助動詞「まほし」。 **あらみ**図【新身】新しく作った刀。新刀。 **あらみたま**図図【荒御魂】荒々しく勇ましい神霊・霊魂。↔和御魂[にぎみたま] **あらむしゃ**囲囚【荒武者】勇猛な武士。 **あらむしろ**囚【粗×筵・荒×筵】編み目のあらい粗末な筵。 **あらめ**図図【荒、布】褐藻類コンブ科の海藻。全長約一㍍で黒褐色。食用。肥料用。 **アラモード**国[à la mode>]①(ファッションで)流行の型。「―の服」②(デザートで)アイスクリームを添えたもの。「プリンー」 **あらもの**図目【荒物】ほうき・バケツ・ざるなど、家庭で日常使う雑貨類。日用雑貨。「―屋」 **あらわ**図図時。【露・△顕】〔ナ〕隠されたところがないさま。すっかり見えるさま。むき出しなさま。おおっぴら。露骨。「肌も―に」「――に非難する」 **あらわざ**図【荒技】荒っぽい技。思いきった技。 **あらやしき**田【×阿〝頼耶識】【仏』人間の根元にある深層意識。世界の現象すべての根拠。人間の自己意識や通常の認識はこれによって生ずるとされる。▽「阿頼耶」は倉を意味する梵語[ぼんご]の音写。 **あらゆ**【新湯】♪さらゆ **あらゆる**国〔連体〕ある限りの。すべての。ありとあらゆる。「―方法を試みる」 **あららか**ぼ【荒らか】〔ナ〕《文章)荒々しいさま。 **あららぎ**図【×蘭】①ノビルの古名。②イチイの異名。また忌みことば。 **あららぎ**【《塔】《古語》塔の異称。▽もと、斎宮の用いた忌みことば。 **あららぎ**【アララギ】短歌雑誌。一九〇八(明治四十一)年蕨真[わらびまこと]により創刊。のちに伊藤左千夫を中心に編集、斎藤茂吉・古泉千樫[こいずみちかし]・島木赤彦・土屋文明らが参加。正岡子規の根岸短歌会を母体とする根岸派の歌誌として、大正・昭和の歌壇の主流を成した。九七(平成九)年終刊。 **あらら‐げる**図【荒らげる】〔他下一〕(声・態度などを)荒くする。「声を―」「鼻息を―」図あららぐ[下二] **あらり**匣【粗利】【経』「粗利益」の略。 **あらりえき**回【粗利益】【経』諸経費を算入しないで、小売値から仕入値を差し引いた額。おおよその利益。粗利。↔純益。▽gross margin **あらわれる**話は〔自下一〕【現れる・現われる】①それまで見えなかったり、隠れていたりしたものが見える状態に変化する。出現する。「雲間から月が―」「効果が―」②【顕れる】発覚する。ばれる。「秘密が―」【表れる・表われる】気持ちや考えなどが姿や表情などに出て、見てとれる。「怒りが顔に―」図あらはる〔下二] **アラン**[〈Alain〉](一八六八―一九五一)フランスの哲学者。本名はエミールーシャルティエ。人間の意志と判断を重視するデカルト的合理主義の立場で柔軟に思考し、民衆の啓蒙にも力を入れた。著書「芸術論集」「幸福論」など。 **あらんかぎり**団囲【有らん限り】〔副〕ある限り。あるだけ全部。ありったけ。「――(の)声を振り絞る」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **アラン‐セーター**[〈Aran sweater〉]【服】脱脂しない撥水性のある太毛糸で編まれたセーター。独特の縄編み模様が特徴。フィッシャーマンズセーター。▽アイルランド西方のアラン諸島の漁民たちによって作られた。 **あり**匣【×蟻】アリ科の昆虫の総称。種類は多く、体長数ミリから一センチ前後。体色は黒または茶褐色。地中や木などに巣を作り、女王アリ・働きアリ・雄アリなどで集団生活を営む。 =の穴から堤[つつみ]っも崩れる ささいなことでもほうっておくと重大な結果となることのたとえ。▽「韓非子」から。―の道[みち]はい出[い]でる隙[すき]もない(蟻も出られないほど)警護・防備の厳しいこと。 **あーり**【有り・在り】〔自う変〕《古語)→ある(有)目 **アリア**図〈aria〉〖音』①オペラの中の伴奏のついた叙情的な旋律の独唱歌曲。詠唱。◆レシタティーブ。②叙情的な小歌曲・器楽曲。「G線上の―」 **りあい**囲む【有(り)合い】有り合わせ。 **りあけ**匣【有明】①陰暦の十六日以後、月がまだ空にあるうちに夜が明けること。また、その月。そのころの夜明け。「―の月」②「有明行灯[あんどん]」の略。一行、灯[とう]機[き]匠[たくみ] 夜明けまでまくらもとにともしておく、小形の行灯。 **りあまる**図図【有(り)余る】〔自五〕多過ぎるほどある。必要以上にたくさんある。「食料が有り余っている」 **りあり**図(副)〕はっきりと目に浮かぶさま。まざまざと。「今でもー(と)思いだす」 <58> ありあわ―アリスト **ありあわせ**【有(り)合(わ)せ】特に用意したのではなく、その場にあること。また、そのもの。有り合い。「ーで失礼ですが」 **ありあわせる**【有(り)合(わ)せる・在(り)合(わ)せる】〔自下一〕ちょうどその場にある。持ち合わせる。 **アリー**〈'Alī〉(六〇〇?~六六一)イスラムの第四代正統カリフ(在位六五六~六六一)。マホメットの従弟で娘婿。反対派ウマイヤ家との抗争中に暗殺され、正統カリフ時代が終わった。のち支持者たちがシーア派を形成。 **アリーナ**〈arena〉競技場。アレナ。「アイスー」 **アリウス**〈Arius〉(二五六~三三六)アレクサンドリアの神学者。キリストと神の同質性を否定し、三位一体を唱えるアタナシウス派の正統教義と対立。ニカエア公会議で異端の宣告を受け追放される。 **ありうべからざる**【有(り)得べからざる】〔連語〕(連体詞的に)あってはならない。あるはずがない。「――事故」 **ありうべき**【有(り)得べき】〔連語〕(連体詞的に)あって当然である。また、あっても不思議ではない。「――事態に備える」 **ありうる**【有(り)得る】〔自下二]あるはずである。ある可能性がある。「―話」▽本来、文語の連体形であるが、口語で終止形にも使われる。 **ありえない**【有(り)得ない】〔連語〕起こる可能性がない。あるはずがない。「―うわさ話」 **ありか**【在(り)、処】物のある所。また、人のいる所。所在。「敵の―を突き止める」 **ありかた**【在り方】物事の当然そうあるべき姿・状態。ありよう。ありさま。「親子関係の―」 **ありがたい**【有(り)難い】〔形〕①よいことや物に恵まれて感謝せずにいられない気持ちである。「ありがたくいただきます」②おそれ多い。尊い。「――おことばを賜る」-さ-み-がる[形動]-げ **ありがたし**〔ク〕《古語)①めったにない。世にまれである。また、例がないほど立派である。「かくありがたき人に対面したる喜び」(源氏)②生存しがたい。「世の中はありがたくむつかしげなるものかな」(源氏)③なしがたい。むつかしい。「対面もありがたければ」(源氏) **ありがたがる**【有(り)難がる】〔他五〕①ありがたいと思う。「援助を―」②貴重なものと思う。「勲章を―」 **ありがたなみだ**【有(り)難涙】あまりにありがたくて流す涙。感涙。「―を流す」 **ありがたみ**【有(り)難み】ありがたいと思う感じ。ありがたさ。「―が薄い」 **ありがためいわく**【有(り)難迷惑】〔名・ナ〕善意や親切がかえって迷惑に感じられること。「―な贈り物」 **ありがち**【有(り)勝ち】〔ナ〕(世間に)よくあるさま。「若者に―な間違い」▽多く、望ましくない場合にいう。 **ありがとう**【有(り)難う】〔感〕感謝の気持ちを表す、あいさつのことば。▽「ありがたく」の音便。「ございます」「存じます」などを下に付けて丁寧にいうことが多い。 **ありがね**【有り金】手元にある現金。所持金。「―をはたいて買う」 **ありき**【在りき】〔連語〕《文章》あった。「初めに言葉―(聖書の言葉)」「初めに増税――では納得がいかない」▽動詞「あり」の連用形+過去の助動詞「き」 **ありきたり**【在(り)来り】〔ナ〕ありふれていて珍しくないさま。陳腐なさま。月並みなさま。「―の祝辞」 **ありぎれ**【有(り)切れ】有り合わせの布切れ。「―で作った袋」 **ありく**【歩く】〔自四〕《古語》移動する。あるく。▽徒歩に限らず、乗り物による場合にもいう。 **ありくい**【×蟻食】アリクイ科の哺乳類の総称。中南米にすむ。長く突き出た口から長い舌を出し、シロアリなどの昆虫を食う。オオアリクイ・コアリクイなど。 **ありげ**【有りげ】(名詞に付いて、形容動詞をつくる)いかにもありそうなさま。「意味―な笑い」 **アリゲーター**〈alligator〉アリゲーター科のワニの総称。頭部は幅広く、吻[ふん]は短くて先が丸く、口を閉じたときに下顎歯が外から見えず、性質のおとなしいものが多い。揚子江下流にヨウスコウワニ、南北両アメリカ大陸にミシシッピワニ・メガネカイマンなどが分布。→クロコダイル **ありさかひでよ**【有坂秀世】(一九〇八~五九)言語学者。音韻論の研究で知られる。著書「国語音韻史の研究」「音韻論」など。 **ありさま**【有(り)様】(実際に、そこにとらえることのできる)物事の様子。状態。「この世の―」 **アリザリン**〈alizarin〉【化】天然染料、茜[あかね]の主成分。現在は木綿や羊毛の赤色染料として合成される。 **ありし**【在りし】〔連体〕(文章)以前あった。生前の。「―日」「―世」▽動詞「ある」の連用形+過去の助動詞「き」の連体形。1日[ひ]〔連語〕《文章》過ぎ去った日。「―の思い出」②故人が在世のころ。生前。「―をしのぶ」 **ありじごく**【×蟻地獄】①ウスバカゲロウの幼虫。体長約一[センチ]。大きなはさみをもつ。砂地などにすり鉢状の穴を作って砂底に潜み、転げ落ちてきたアリなど小さな昆虫の体液を吸う。②①の作るすり鉢状の穴。 **ありしま**【有島】姓氏の一つ。1生馬[いくま](一八八二~一九七四)洋画家・小説家。本名は壬生馬[みぶま]。武郎の弟、里見弴[とん]の兄。近代日本洋画界の功労者。セザンヌなど後期印象派を日本に紹介した。「白樺[しらかば]」同人として小説も執筆。武郎[たけお](一八七八~一九二三)小説家。有島生馬・里見弴の兄。「白樺」同人。人道主義的傾向が強く、晩年思想的苦悩から財産を放棄。自殺。代表作「宣言」「カインの末裔[まつえい]」「或[あ]る女」など。 **アリスタルコス**〈Aristarchos〉(前三一〇?~前二三〇?)古代ギリシアの天文学者。サモス島の人。地球は太陽を中心として自転、公転するという地動説を提唱。太陽の距離の測定を試みた。 **アリストクラシー**〈aristocracy〉(政)貴族制。②貴族階級。 **アリストテレス**〈Aristoteles〉(前三八四~前三二二)古代ギリシアの哲学者。プラトンの弟子。全事象の原因を、形相(本質)・質料(素材)・始動(運動因)・目的の四つに求め、本質が実現していく過程として自然を理解した。この学説により、論理・生物・歴史・政治など諸学を体系化した。アリストートル。 **アリストファネス**〈Aristophanes〉(前四四八?~前三八〇?)古代ギリシアの喜劇詩人。新思想・裁判制度・戦争・平和など、時事・社会問題を取り上げ、ユーモラスに鋭く風刺。 <59> ありとし【有年】(一)安土桃山時代の画家。代表作「雲」「鳥」「女の平和」など。 **ありそ**【荒磯】《古語》波が荒く、岩の多い海岸。「白波の―に寄する」(万葉)▽「あらいそ」の約。 **ありだか**回匣【在(り)高・有(り)高】今ある金品の数量。現在高。 **ありたやき**図【有田焼】佐賀県有田地方で作られる磁器。伊万里焼。 **ありづか**囲【×蟻塚】アリやシロアリが土・砂などを塚のように積み上げて作った巣。蟻の塔。 **ありつく**【有(り)付く】日図図〔自五〕欲しがっていた物をやっと手に入れる。また、偶然手に入れる。「仕事に―」「えさに―」目〔自四〕《古語》①落ち着く。住み着く。「さるかたにありつきたりし」(源氏)②似あう。「古代の心どもにありつかず」(源氏)③そういう身分に生まれつく。 **ありまのみこ**【有間皇子】(六四〇~六五八)孝徳天皇の皇子。斉明天皇の時、謀反を企てたとして処刑された。護送される時の哀歌二首が「万葉集」に収められている。有馬皇子。 **ありまはるのぶ**【有馬晴信】(一五六七~一六一二)安土桃山時代のキリシタン大名。肥前有馬の城主。少年使節をローマに派遣した。 **ありゅう**図【亜流】(学問・芸術などで)一流の人のまねをするだけで独創性がないこと。また、その人。エピゴーネン。 **ありゅうさん**図図【亜硫酸】【化』亜硫酸ガスの水溶液。還元作用がある。漂白・殺菌剤。▽sulfurous acid ーガス囲〖化』硫黄が燃焼するときに生ずる、刺激性の強い無色の気体。火山ガスや石炭・石油の排ガスに多く含まれ、有毒。二酸化硫黄。▽sulfurous acid **ありったけ**図【有りっ丈】〔名・副〕《口頭》あるだけ全部。そこにあるものすべて。「―の力を振り絞る」 **ありてい**匣【有(り)体】[名](隠したり飾ったりせずに)実際どおり。ありのまま。「―に言えば」 **ありとあらゆる**図図【有りと有らゆる】〔連語〕(連体詞的に)「あらゆる」を強めた言い方。ある限りの。すべての。「―方法を試みる」 **ありよう**【有(り)様・在(り)様】①ありさま。ありよう目匣ありのまま。「―をいえば」③あるべき姿。ありかた。「会の「を考える」 **ありなし**図図【有(り)無し】あるかないか。有無。「学歴の―を問わない」 **ありのとう**【×蟻の塔】蟻塚。 **ありのとわたり**回【×蟻の門渡り】①蟻の行列。②両側が谷になっている細い山道。③【俗】陰部と肛門の間の部分。会陰[えいん]。 **ありのまま**図図【有(り)の×儘】実際にあるとおり。飾らないこと。あるがまま。「―を報告する」 **ありのみ**図【有(り)の実】梨[なし]の実の異名。▽音が「無し」に通ずるのを避けた忌みことば。 **ありばい**〈alibi〉現場不在証明。犯罪・事件などのあった時刻に現場にいなかったという証明。「―が成立」 **ありふれる**図【有(り)触れる】〔自下一〕(多く「ありふれた」の形で)どこでも見かける。ありきたりである。珍しくない。陳腐である。「ありふれた話」図ありふ‐る〔下二〕 **ありまき**図【×蟻巻】アブラムシの異名。 **アリューシャンれっとう**【アリューシャン列島】アメリカ合衆国、アラスカ州南西部の列島。アラスカ半島からロシア連邦のカムチャツカ半島まで弧状に分布する。▽Aleutian Islands **ありよし**さわこ【有吉佐和子】(一九三一~八四)小説家。代表作「紀ノ川」「華岡青洲[はなおかせいしゅう]の妻」など。 **アリラン**朝鮮民謡の一つ。哀愁に満ちた三拍子の曲で、悲恋を歌ったものが多い。▽朝鮮語。伝説上の峠の名から。 **ありわらのなりひら**ゅりはら【在原業平】(八二五~八〇)平安初期の歌人。美男でおおらかで抜群な和歌の名手という人物像は、情熱的恋愛遍歴をする「伊勢物語」の主人公に擬せられ、後代の文学に大きな影響を与えた。六歌仙・三十六歌仙の一人。家集「業平集」。 **ありんす**回〔連語〕《古語》江戸吉原の遊女が用いた里ことば。・・・であります。「そうで―」「―ことば」▽「あります」の転。 **ある**【有る・在る】図〔自五〕①ある場所に存在する。「庭に桜の木が―」「解答には誤りが―」▽人・動物・乗り物などの動く物が存在する場合には「いる」を用い、それ以外の物には「ある」を用いる。②ある特定の性質をもった人が存在する。「支持者が―」「欠席者が―」③ある人の所有物として、あるいは、ある物に所属するものとして存在する。「弟が―」「彼には恋人が―」「才能が―」「責任が―」④(数量を表す語に付いて)その分量が存在する「学校まで二キロ―」「重さが二○キロ―」⑤ある状態である。「犯罪は増加の傾向に―」「発展途上に―」⑥ある出来事が起こる。生ずる。「今夜コンサートが―」「地震が―」⑦時間が経過する。「ややあって、現れる」⑧(補助)(「・・・である」の形で、あるいは形容詞・形容動詞連用形に付いて)ある状態であることを表す。「日本の首都は東京で―」「頼もしくもあり、心配でも―」「静かで―」⑨(補助)(動詞連用形+「つつ」に付いて)動作の進行するさまを表す。「客が増えつつ―」「資料を集めつつ―」⑩《補助)(他動詞連用形+「て」に付いて)ある行為の結果が継続していることを表す。「壁に絵がかけて―」「穴が掘って―」図あり〔う変〕目〔自う変〕《古語》①抽象的な事柄や関係の存在を表す。特定の言い方に熟して、さまざまな意を表す。②生活する。暮らす。「京にはあらじ」(伊勢)③生存する。「我が思ふ人は―やなしやと」(伊勢)④栄える。「我世に―し時」(平家)⑤優れている。「御供に声ある人して歌はせ給ふ」(源氏)⑥(動作を表す漢語や動詞連用形に付いて)お・・・になる。「朝覲[ちょうきん]の行幸――けり」(平家)⑦(「・・・と―」の形で)…という。「子[ね]の日のせんと―ければ」(後撰)⑧(「・・・と―」の形で)…という。「子日のせんと―ければ」(後撰) **あーる**【生る】〔自下二〕《古語》生まれる。出現する。 **ある**図【×或(る)】〔連体〕事物や人の名称などを、はっきり指し示さないで漠然と表す語。「昔々、―所に」「―人」「―時」 **あるあほうのいっしょう**【或阿呆の一生】芥川竜之介[あくたがわりゅうのすけ]の小説。一九二七(昭和二)年遺稿として発表された自伝的作品。 **あるいは**四【×或(い)は】〔接〕①(「A―B」の形で)複数の選択可能性がある中から一つを採る意を表す。・・・か・・・か。または。もしくは。「金――銀――銅」②(文章)(「—AIB(IC…)」の形で)同種の事柄を列挙するのに使う。ある場合は。ある者は。「歳末に日本人は―列車でー飛行機で(―自家用車で)故郷に帰る」目[副](「かもしれない」に呼応することが多く)ことによると。もしかしたら。「そんなこともあるかもしれない」 <60> あるおん―アルジェ **あるおんな**【或る女】有島武郎の小説。一九一九(大正八)年刊。近代的自我に目覚めながら、社会に受け入れられず、自滅していく主人公早月[さつき]葉子の悲劇的生涯を描く。 **アルカイック**〈archaïque〉〔ナ]古風なさま。古拙なさま。アーケイック。ースマイル〈archaic smile>【美】古拙の微笑。ギリシアのアルカイック彫刻に特徴的な微笑に似た表情。また、中国の六朝時代やわが国の飛鳥時代の仏像に見られる同様の表情。アーケイックスマイル。|美術[びじゅつ]【美】紀元前七世紀から紀元前五世紀ごろにかけてのギリシアの美術様式。アーケイック美術。▷archaic art **あるかぎり**【有る限り】〔連語〕あるだけ全部。ありったけ。あらんかぎり。「力の―尽くす」 **あるかせる**【歩かせる】〔他下一〕①歩くことをさせる。「近いから―」②【競】(野球などで)投手が打者に四球を与えて一塁に出す。「歩かせて満塁策をとる」 **アルカディア**〈Arcadia〉ギリシア南部、ペロポネソス半島中央部の高原地帯。古くから理想郷として考えられ、芸術作品の題材となった。 **あるかなきか**【有るか無きか】〔連語〕《文章》あるかないかわからないほどわずか。「―のかすかな光」 **あるかなし**【有るか無し】〔連語〕あるのかないのかわからないくらい、ほんの少し。ごくわずか。「―の香り」 **あるがまま**【在るが×儘】手を加えない状態のまま。自然なまま。ありのまま。「―の姿」 **あるく**【歩く】〔自五〕①足を交互に動かして前方に移動する。歩行する。「田舎道を―」②あちこち移動する。訪れる。「古都を―」③【競』(野球で)打者が四球を選んで塁に出る。「一塁に―」④(補助)(動詞の連用形または動詞連用形+「て」に付いて)あちこちで・・・する。・・・してまわる。「遊び―」「食べ―」「言いふらして―」 **アルカリ**〈alkali〉[化]水溶性で塩基性を示す物質の総称。水酸化ナトリウム・水酸化カリウムなどの類。→酸。▽もとアラビア語で、al(定冠詞)+kali(灰)を意味した。1乾電池[かんでんち]【電】普通の乾電池(マンガン乾電池)の中性電解溶液の代わりにアルカリ溶液を用いたもの。電圧の安定性がよく、容量も多い。アルカリマンガン乾電池。▽alkali dry cell 金属[きんぞく]【化】カリウム・ナトリウム・リチウムなどの金属元素の総称。白色で軟らかく、水に溶けて強い塩基性を示す。▽alkali metals 1性[せい]【化】酸を中和して塩と水をつくる性質。苛性ソーダ水溶液・アンモニア水などの性質。水溶液中で赤色リトマス試験紙を青変させる。塩基性。↔酸性。▽alkaline 1性食品[しょくひん] 食品の灰化物を水溶液としたときにアルカリ性を示す食品。野菜・果物・牛乳など。酸性食品。1性土壌[どじょう]【地]ナトリウムなどを多量に含むことによりアルカリ性を呈する土壌。主に乾燥地域に分布する。水はけが悪く、植物の生育にはあまり適さない。↔酸性土壌。▷alkali soil |電池[でんち]【電】アルカリ性水溶液を電解質とした二次電池とアルカリ乾電池の総称。▽alkali cells **アルカロイド**〈alkaloid〉【薬】植物中に存在する窒素を含む塩基性物質の総称。大部分が毒性を有し、特殊な生理・薬理作用をもつ。ニコチン・モルヒネ・キニーネ・コカイン・カフェインなど。 **アルカローシス**〈alkalosis〉【医】血液がアルカリ性に傾いた状態。過度の呼吸やアルカリ製剤の多用などで起こり、進行するとけいれんや腎不全などを引き起こす。→アシドーシス **アルギニン**〈Arginin〉【生】塩基性のアミノ酸の一つ。生体内に遊離状態またはたんぱく質の構成成分として含まれ、尿素形成に重要な役割をもつ。 **アルキメデス**〈Archimedes〉(前二八七?~前二一二)古代ギリシアの物理学者・数学者。「てこの原理」「アルキメデスの原理」を発見。ーの原理[げんり]【理】流体中の物体は、それが押しのけた流体の重さに等しい浮力を受けるという原理。▽Archimedes' principle **アルギンさん**【アルギン酸】【生】褐藻類の粘液に含まれる粘性の強い多糖類。潤滑剤・接着剤・食品安定剤やフィルム・繊維などに用いる。▽alginic acid **アルクトゥールス**〈Arcturus〉[天]牛飼い座のアルファ星。春、オレンジ色に輝く。麦星。春の彦星。▽もとギリシア語で、熊の番人の意。 **アルコーブ**〈alcove〉[建]美術品を置くなどの目的で、室内の壁面をくぼませて作った小空間。②室内の壁面を後退させて作った付属的な小部屋。書斎・寝室などに使われる。③中高層住宅で、外廊下から少し後退させた形式の玄関。アルコーブ式玄関。 **アルコール**〈alcohol〉『化』①炭化水素の水素を水酸基(-OH)で置換した化合物の総称。狭義にはエチルアルコールを指す。燃料・溶剤などに用いる。②酒。1依存[いそん]【医】酒類などのアルコール性飲料を、ある期間連続して飲むことにより、アルコール性飲料への欲求が強くなること。俗にアルコール中毒といわれ、通常の生活ができなくなり、社会問題の一つとなっている。▽alcohol dependence |飲料[いんりょう]アルコールを含有する飲料で、酒類の総称。中毒[ちゅうどく],国 アルコール依存の俗称。アル中。②一時的多量摂取によって起こる急性中毒。血液中のアルコール濃度が○・一~○・三%で泥酔・昏睡[こんすい]状態になり、○・五%以上では死に至ることがある。発酵[はっこう]【生】酵母などの微生物による糖質分解の一つ。糖からエチルアルコールと二酸化炭素を生成する。酒の醸造などに利用される。▽alcoholic fermentation ーランプアルコールを燃料とするランプ。 **あることないこと**【有る事無い事】〔連語〕本当のこととうそのこと。いい加減なこと。「―を言いつける」 **アルゴリズム**〈algorithm ; algorism〉【数】与えられた問題を解くための計算・筆算の手順・方式。コンピューターによる計算の場合は特に重要。▽アラビアの数学者アルーフワリズミにちなむ。 **アルゴル**【ALGOL】【算】プログラム言語の一つ。文法規則が明確で、科学計算の数値処理などに用いられる。▽algorithmic languageの略。 **アルゴン**〈argon〉【化】希ガス元素の一つ。元素記号Ar 原子番号18 原子量39.95 無色無臭の気体。白熱電球・蛍光灯・真空管などの封入ガスに用いる。 **アルザスロレーヌ**〈Alsace-Lorraine〉フランス北東部、ライン川左岸の地方。鉄・石炭などの地下資源が豊富なため、古くからドイツとフランスの係争の地。 **あるじ**【主】①一家の主人。店の主人。②持ち主。「別荘の―」③供応で客をもてなす主人。 **アルジェリア**〈Algeria〉アフリカ北西部の地中海沿岸に位置する民主人民共和国。 <61> アルスーアルプス 一九六二年フランスから独立。首都アルジェ。 **アルス**〈ars〉芸術。アート。 **アルゼンチン**〈Argentina〉南アメリカ大陸の南東部に位置する共和国。一八一六年スペインから独立。首都ブエノスアイレス。▽「亜爾然丁」とも書いた。ータンゴ〈Argentine tango〉【音】タンゴの一つ。アルゼンチンから興った四分の二拍子または八分の四拍子の情熱的な舞踊曲。また、それに合わせて踊る舞踊。→コンチネンタルタンゴ **アルタイ**〈Altai〉西シベリアからモンゴル高原に延びる山脈。全長約二〇〇〇[キロ]。諸語[しょご]【語】チュルク諸語(トルコ語など)・モンゴル諸語・ツングース諸語の総称。膠着[こうちゃく]語で、母音調和をもつことなどが特徴。▽日本語・朝鮮語も含まれるとする説もある。Altaic **アルタイル**〈Altair〉[天]鷲[わし]座のアルファ星。夏空に白く輝く。中国名は牽牛星[けんぎゅうせい]、和名は彦星[ひこぼし]。▽アラビア語で「飛ぶ鷲」の意の「アルーナスルーアルータイル」から。→ベガ **アルタミラどうくつ**【アルタミラ洞窟】【考】旧石器時代後期の遺跡があるスペイン北部の洞窟。一八七九年に発見され、野牛・馬・鹿などが写実的に描かれた壁画で有名。▽Cueva de Altamira **アルチザン**〈artisan〉職人。工匠。②職人的芸術家。芸術性はともかく技術的に優れた人にいう。 **アルちゅう**【アル中】「アルコール中毒」の略。 **アルツハイマーびょう**【アルツハイマー病】【医】脳神経細胞の変性により起こるとされる老年痴呆[ちほう]。▽ドイツの精神医学者アルツハイマーが報告。Alzheimer's disease **アルデバラン**〈Aldebaran〉[天]牡牛[おうし]座のアルファ星。冬空にオレンジ色に輝く。▽「あとに続くもの」の意。プレヤデス星団のあとから上ってくることから。 **アルデヒド**〈aldehyde〉【化】アルデヒド基-CHOをもつ有機化合物の総称。還元性があり、酸化するとカルボン酸に、還元するとアルコールになる。 **アルテミス**ギリシア神話で、狩猟・月の女神。ゼウスの子で、アポロンと双生の妹。オリンポス十二神の一つ。ローマ神話のディアナ(ダイアナ)にあたる。 **アルデンテ**〈al dente〉【料】(パスタなどの)少し歯ごたえのあるゆで加減。 **アルト**〈alto〉【音】①女声の最低音域。また、その歌手。コントラルト。②同属楽器の中で中音域の出るもの。「ーサックス」 **あるときばらい**【有る時払(い)】〔連語〕期限を決めないで、金銭の都合がついたときに払うこと。=の催促[さいそく]ごなし(借金を)都合がついたときに返せばよく、その間、催促はしないという、最も寛大な借金の返済条件。 **アルトハイデルベルク**〈Alt-Heidelberg〉ドイツの作家マイヤーフェルスターの戯曲。一九○一年作。大学都市ハイデルベルクに留学したハインリヒ公子と給仕女ケーティーの悲恋物語。 **あるは**【×或は】《古語》〔連語〕あるものは。ある時は。〔接〕あるいは。または。 **アルバータ**〈Alberta〉カナダ南西部の州。石炭・石油・天然ガスなどの天然資源に富む。州都エドモントン。 **アルバイター**〈Arbeiter〉本業の傍ら臨時の仕事をする人。アルバイト。 **アルバイト**〈Arbeit〉①本業以外の臨時の仕事。また、それをする人。バイト。②学問上の研究・業績。 **アルパカ**〈alpaca〉①ラクダ科の哺乳類。南アメリカのアンデス山地で飼育され、毛が利用される。②①の毛で作った糸・織物。 **アルバトロス**〈albatross〉①アホウドリ。②【競】(ゴルフで)一ホールを規定打数(パー)より三打少なくカップインすること。 **アルバニア**〈Albania〉バルカン半島南西部、アドリア海に臨む共和国。一九四六年人民共和国となる。首都ティラナ。 **アルバム**〈album〉①写真・絵画・切手などを保存するってはる帳面。②写真集。「卒業記念―」③いくつかの曲を収めたCD・カセット・レコード。 **アルハンブラきゅうでん**【アルハンブラ宮殿】スペインのグラナダ近郊にある宮殿。十三世紀から十四世紀にかけて造営されたイスラムの代表的建築。▽Alhambra **アルピニスト**〈alpinist〉①アルプス登山家。②高山を対象とする登山家。 **アルピニズム**〈alpinism〉狩猟や宗教などによらず、登山そのものを目的とする、近代的スポーツとしての高山登山。また、それに関する思想や考え方。 **アルファ**〈alpha, A・a〉ギリシア字母の第一字。②第一。初め。オメガ。③(造語)それ以上のいくらか。「固定給プラスー」④【競】(野球で)九回表までで勝負が決まったときに勝ったチームの得点に付ける符号。「五―対三」▽現在はXという記号を使っている。=にしてオメガ 初めから終わりまで。全部。すべて。 **アルファせい**【アルファ星・&星】[天]星座の中で最も明るい星。シリウス・アルタイル・アルデバランなど。首星。▽a star→ベータ星 **アルファせん**【アルファ線・a線】【理】放射性物質の出す放射線の一つ。本体はアルファ粒子の流れ。アルファ粒子はヘリウムの原子核で陽子二個と中性子二個から成る。▽a-rays **アルファでんぷん**【アルファ×澱粉・ax澱粉】【生】生澱粉(ベータ澱粉)を加熱して糊状にしたもの。▽α starch **アルファは**【アルファ波・a波】脳波の一つ。安静閉眼時などリラックスした状態のときに発生する。 **アルファベット**〈alphabet〉一定の順序に並べられたローマ字の字母表。ふつう二十六字から成る。▽ギリシア字母の第一字のアルファと第二字のベータを合わせ呼んだことから。 **アルファまい**【アルファ米・a米】生米中の澱粉[でんぷん]をアルファ澱粉に変化させた加工米。消化がよく、学校給食やインスタント食品などに用いられる。 **アルファルファ**〈alfalfa〉マメ科の多年草。栄養に富み、サラダなどにして食するほか、良質の牧草となる。南西アジア原産。ムラサキウマゴヤシ。 **アルプス**〈Alps〉①ヨーロッパ中南部に横たわる大山脈。②に似た大山脈。「日本―」―造山運動[ぞうざんうんどう]【地】中生代末から新生代初めにかけて起こった造山運動。アルプス・ヒマラヤ・アンデス・ロッキー山脈が形成された。▽Alpine orogeny <62> アルヘイーあれち **アルヘイとう**【有平糖】砂糖にあめを加えて煮詰め、棒状などにした菓子。▽「アルヘイ」は、ポルトガル語 alfeloaから。砂糖菓子の意。 **あるべき**【有るべき】〔連語〕(連体詞的に)当然あるはずの。そうあるのが当然の。「民主主義の―姿」 **アルペッジョ**〈arpeggio〉[音]和音を構成する各音を同時ではなく、低音または高音から順次に奏すること。分散和音。アルペジオ。 **アルペン**〈Alpen〉アルプス山脈。ーシュトック先端に金具の付いた登山用のつえ。1種目[しゅもく]【競】(スキー競技で)回転・大回転・滑降の三種目の総称。アルペン競技。→ノルディック種目。ースキー登山用の小型のスキー用具。また、登山のスキー技術。山岳スキー。▽和製語。Alpen と ski から。 **アルマイト**〈Alumite〉アルミニウムの表面を酸化アルミニウムの膜で覆い耐食性をもたせたもの。▽商標名。 **あるまじき**【有るまじき】〔連語〕(連体詞的に)あってはならない。あるべきでない。「教師に――言動」 **アルマジロ**〈armadillo〉アルマジロ科の哺乳類の総称。背部には骨質の甲をもち、体を丸めて身を守る。南北両アメリカ大陸に分布。ヨロイネズミ。 **アルマナック**〈almanac〉世界各国の記録や情報を収載した年鑑。 **アルミ**「アルミニウム」の略。ーサッシアルミニウム製の窓枠。▽aluminium sashから。ーホイルアルミニウムを薄く延ばしたもの。食品の包装や保存に用いられる。アルミ箔[はく]。クッキングホイル。▽aluminium foilから。 **アルミナ**〈alumina〉【工】酸化アルミニウム(Al2O3)の工業的名称。アルミニウムの製造原料。 **アルミニウム**〈aluminium〉【化】金属元素の一つ。元素記号A1 原子番号13 原子量26.98 銀白色で軽く、展性・延性に富み、腐食しにくい。建築用材・家庭用品・一円硬貨の原材料などに広く用いられる。アルミ。 **アルメニア**〈Armenia〉独立国家共同体(CIS)を構成する共和国の一つ。カフカス山脈の南側に位置し、トルコとイランに国境を接する。首都エレバン。 **アルルカン**〈arlequin〉イタリアで生まれた即興仮面喜劇に登場する道化役者。三角の山形帽子をかぶり、さまざまな色の小布を縫い合わせた衣装をまとう。アルレッキーノ。ハーレクイン。 **アルルのおんな**【アルルの女】フランスの作家ドーデの小説。農家の息子とアルルの女の悲恋物語。のちに戯曲化。短編集「風車小屋便り」(一八六九年刊)所収。▽原題 L'Arlésienne **あれ**【荒れ】荒れること。荒れた状態。「―模様の天候」「肌の―」「会議は大――に荒れた」 **あれ**【×吾・“我】〔代〕《古語》わたくし。われ。 **あれ**【彼(れ)】〔代〕 〔指示〕話し手・聞き手の両方から離れた物・事・時間・場所などを指す。⑦遠く離れた事物を指す。「―は何だろう」①あらかじめ相手と自分に了解された、あるいは広く既知の、過去・未来に属する事柄を指す。「―が始まったらしばらく帰れないぞ」⑦話題の中に既出の事柄を、自分のかかわりのないものとして、また、過去に済んだこととして指す。「新しい本が出たが、―はつまらない」③相手と自分に了解された、あるいは広く既知の、ある遠い過去の時点を指す。また、それに属する事柄を指すともとれる。「―から十年」③遠い場所を指す。「―へ下りよう」®はっきり表現したくない、また、できないことなどを仮に指す。「つまり―なんですよ」②〔人称〕他称。第三者である人を、同等以下のものとして、また、突き放していう。「―に来させよう」〔感〕(口頭)驚いたり、不審に思ったときに発する語。「―、留守か」 **あれい**【亜鈴】鉄や木の棒の両端に重い球を付けた筋肉を鍛える体操用具。一対一組。ダンベル。 **あれかし**〔連語〕《文章》あってほしいものだ。「幸が――と」 **アレクサンドリア**〈Alexandria〉エジプト北部、地中海に面した都市。現在同国最大の貿易港。紀元前三三二年アレクサンドロスが建設。プトレマイオス朝の首都として、ヘレニズム時代の学術・文化・経済の中心となる。アレキサンドリア。 **アレクサンドル**〈Aleksandr〉(一七七七~一八二五)一世。ロシア皇帝(在位一八〇一~二五)。一八一二年、ナポレオンのロシア遠征を撃退し、領土を拡大。神聖同盟を提唱した。(一八一八~八一)二世。ロシア皇帝(在位一八五五~八一)。農奴解放など一連の改革を断行し、解放皇帝と呼ばれるが、ポーランド反乱の鎮圧後反動化、テロリストに暗殺された。(一八四五~九四)三世。目の次男。ロシア皇帝(在位一八八一~九四)。革命運動の弾圧・地方自治の制限なく、反動的政策をとり、対外的には親独から転換し、露仏同盟を結ぶ。ロシア資本主義の発達に貢献。 **アレクサンドロス**〈Alexandros〉(前三五六~前三二三)マケドニア王(三)。紀元前三三四年に東方遠征の途に就き、アケメネス朝ペルシアを滅ぼし、広大な帝国を実現。三十二歳で熱病により急死。ギリシアとオリエントの融合を図り、ヘレニズム時代を開いた。アレキサンダー大王。 **あれくるう**【荒(れ)狂う】〔自五〕(人や動物などが)ひどく暴れる。②(風や波ないが)ひどく荒れる。 **アレグレット**〈allegretto〉[音]速度標語の一つ。やや快速に。 **アレグロ**〈allegro〉[音]速度標語の一つ。ほどよく快速に。 **アレゴリー**〈allegory〉【表】類似性のあるほかの主題を適切に用いて暗示しながら、その主題を示したり風刺したりする表現方法。寓喩[ぐうゆ]。諷喻[ふうゆ]。 **あれこれ**【彼是】〔代〕さまざまの物や人を指す。あれやこれや。「他人の―をあげつらろ」[副]いろいろと。「―(と)指図する」 **あれしき**【彼式】〔名〕(口頭)たかがあれぐらい。ほんのあの程度。「―のことで泣くなんて」 **あれしょう**【荒れ性】脂肪が不足しがちで、肌がかさかさになる体質。脂性[あぶらしょう]。「―の肌」 **アレス**〈Ares〉ギリシア神話で、戦いの神。ゼウスとヘラの子。オリンポス十二神の一つ。ローマ神話のマルスにあたる。 **あれち**【荒れ地】開墾していない土地。また、耕作に適さない土地。「―の開墾」ーの待宵草[まつよいぐさ] アカバナ科の二年草。北アメリカ原産の帰化植物で、河原から山間部まで広く分布。花は径約三[センチ]と小さく、六~九月に咲く。→マツヨイグサ <63> あれち―あわせる **あれち**【荒地】イギリスの詩人T-S-エリオットの詩。一九二二年に発表。第一次世界大戦後の荒地に復活は可能かという主題が、神話・古典などからの引用を多数駆使してうたわれる。全四三三行。現代英詩を革新。▽原題 The Waste Land **あれでら**【荒れ寺】建物がひどく傷んでいる寺。 **あれの**【荒れ野・×曠野】荒れた広い野原。一面に草しか生えていないような、未墾の野原。こうや。あらの。 **あれはだ**【荒れ肌・荒れ〝膚】脂肪が不足して、滑らかではない皮膚。 **あれはてる**【荒(れ)果てる】〔自下一〕すっかり荒れてしまう。荒廃しきる。「荒れ果てた庭園」 **あれほうだい**【荒れ放題】〔ナ〕建物や土地が荒れるままにしてあるさま。「―の家」 **あれほど**【彼程】[副]あんなに。あのくらい。「―言ったのに」▽「―の」形で連体修飾にも用いる。 **あれもよう**【荒れ模様】①天候が悪くなりそうな様子。②(比喩的に)人の機嫌が悪く、怒りっぽい様子。③(会議・試合などが)もめて、一波乱起こりそうな様子。「―の議会」 **あれやこれや**【彼や“是や】〔連語〕→あれこれ **あれよあれよ**〔感〕《口頭》事の意外な進展に驚いて、ただ傍観しているような場合に発する語。「――という間に」 **あれる**【荒れる】〔自下一〕①天候など自然現象が悪い状態になる。「台風で海が―」「天気が―」②手入れをしないため、土地や家屋などが悪くなる。荒廃する。「畑が―」「建物が―」③乱れて粗雑になる。「生活が―」「投球が―」④状態が平穏でなくなる。「会議が―」「―大相撲名古屋場所」⑤身体の部分が潤いを失ってかさかさになる。「水仕事で手が―」「肌が―」 **アレルギー**〈Allergie; allergy〉【医】体内における抗原抗体反応がその生物にとってマイナスに作用するもの。特定の物質に対して生物の体が異常に敏感な反応を示す。「―体質」②《造語》(比喩的に)特定の事柄に対する拒絶反応。「英語―」1性疾患[しっかん]【医】アレルギーにより起こる病気。じんましん・ぜんそく・花粉症など。▽allergic disease **アレルゲン**〈Allergen; allergen〉【医】アレルギーを起こす原因となる物質(抗原)。花粉・卵・魚・ダニなどやアスピリン・染毛剤ほかの薬剤など。 **アレンジ**〈arrange〉〔名・他スル]①取り合わせること。組み合わせること。調整。②【音】編曲。③脚色。 **アロイ**〈alloy〉【工】合金。 **あろうことか**【有ろう事か】〔連語〕《文章》あってよいことか。とんでもないことには。「一家が流されてしまった」「―あるまいことか」 **アロエ**〈Aloe〉ユリ科アロエ属の常緑多年草。葉は剣状で厚く縁にとげがある。下剤・健胃剤などに用いられる。蘆薈[ろかい]。▽俗に「医者いらず」ともいう。 **アロケーション**〈allocation〉割り当て。配給。 **アロハ**〈aloha〉 [〔感〕 ハワイで使われる、あいさつのことば。こんにちは。さようなら。〔名〕「アロハシャツ」の略。ーシャツ〈aloha shirt〉【服】大柄の模様で、派手な色彩の半そでシャツ。 **アロマ**〈aroma〉芳香。香り。 **アロワナ**〈arowana〉オステオグロッサム科の淡水魚。南アメリカ原産で全長約一[メートル]になる。体は銀白色、下あごには二本のひげのような突起がある。 **あわ**【泡・×沫】①主に液体の中に含まれる気体の玉。また、それが液体の表面に浮かんで半球状の薄い膜に包まれたもの。転じて、はかないもののたとえ。あぶく。水泡。「―が立つ」②口の端から出るつば。「口角―を飛ばす」③気泡。=を食[く]う驚き慌てる。=を吹かせる 相手を苦しめ、驚かせる。「敵に―」 **あわ**【×栗】イネ科の一年草。五穀の一つ。高さ約一・五[メートル]。畑に栽培され、秋、多数の花をつけた穂が出て、結実する。実は、あめ・酒・おこしなどにされる。 **あわ**【安房】旧国名の一つ。今の千葉県南部。房州。 **あわ**【阿波】旧国名の一つ。今の徳島県。阿州。1踊り[おどり]【芸】徳島市の近辺で行われる盆踊り。集団でにぎやかに踊り歩く。 **アワー** あわせる―あん **あわせる**【合(わ)せる】〔他下一〕【併せる】二つ以上のものを寄せて一つにする。「手を―」「力を―」「両町をあわせて市にする」②向かい合うようにする。「顔を―」「視線を―」③一緒にして混ぜる。調合する。「調味料を―」「薬を―」④加える。足す。「サービス料を合わせて二千円」⑤一致させる。「調子を―」「呼吸を―」「話を―」⑥楽器の調子をそろえる。また、合奏する。「音を―」⑦ちょうどよい状態にする。適合させる。「家具を壁の色に―」⑧時計を正しい状態にする。「時報に―」⑨(「…と―」の形で)相手の言動に対して、同じような言動で応える。「冗談に冗談で―」⑩くらべ合わせる。照合する。「友達と答えを―」▽「合わす」ともいう。=顔が無い自分のしたことが恥ずかしくて顔向けができない。面目ない。「親に―」 **あわただしい**【慌(ただ)しい・×遽しい】〔形〕①忙しく落ち着かない。せわしい。「―一日」②急激に状況が変化して不安定である。「―政局」-さ[形動]-げ **あわだつ**【泡立つ】〔自五〕(表面に)泡がたくさんできる。泡が立つ。「せっけんがー」 **あわだつ**【×粟立つ】〔自五〕(寒さ・恐ろしさで)皮膚の毛穴が粟粒のように膨れる。鳥肌が立つ。 **あわだてる**【泡立てる】〔他下一〕泡がたくさんできるようにする。「せっけんを―」 **あわてふためく**【慌てふためく】〔自五〕(不意のことに)慌てて騒ぐ。うろたえ騒ぐ。「敵の襲撃に―」 **あわてもの**【慌て者」落ち着かない者。早のみ込みで、よく取り違えをする人。そそっかしい人。 **あわてる**【慌てる・〈周章〉てる】〔自下一〕①落ち着きを失って行動する。うろたえる。まごつく。「突然の来客に―」「秘密がばれて―」②非常に急ぐ。びっくりしてせかせかする。「あわてて飛び出す」 **あわび**【×鮑】ミミガイ科の大形の巻き貝の総称。長さ一〇~二〇[センチ]の楕円形で、殻口が広い。岩礁に着生。肉は美味で、生食・加工用。クロアワビ・メガイアワビなど。=の片思い 一方だけが恋い焦がれること。貝殻が一片しかないのに、恋い焦がれて身を焦がす「焦がれ合わび」の貝殻が二片に割れているように見えることから。 **あわもり**【泡盛】沖縄特産の焼酎の一つ。独特のこうじを使って造るアルコール度の強い蒸留酒。 **あわや**〔副〕危なく。危うく。もう少しで。すんでのところで。「―転落と思ったとき」▽もと、危険を感じたとき発する語。「――の」の形で連体修飾にも用いる。 **あわゆき**【泡雪・×沫雪】①泡のように軽くて溶けやすい雪。●②「泡雪羹[かん]」の略。I×羹泡立てた卵白と寒天・砂糖で作った、ようかんのような和菓子。 **あわゆき**【淡雪】うっすらと積もった雪。 **あわよくば**〔副〕うまくいけば。運がよければ。 **あわれ**【哀れ】[名・ナ]【×憐れ】かわいそうに思え、悲しくなる気持ち。「――を催す」「―を誘う」「―に思う」②【×憐れ】ふびんな様子。みじめで、みすぼらしい様子。「おちぶれて――な姿になる」③《文章》しみじみと感じられる感動。物事の趣ある様子。「ものの―」「旅の―」〔感〕《古語)ああ。「―、いと寒しや」(源氏) **あわれっぽい**【哀れっぽい・×憐れっぽい】「形」見るからに、いかにもあわれな感じをいだかせる。かわいそうな。「―顔」 **あわれむ**【哀れむ・×憐れむ】〔他五〕①かわいそうに思う。ふびんに思う。同情する。「同病相―」②《文章》愛する。めでる。「子を―」 **あをうま**【青馬・《白馬】《古語》→あおうま **あをによし**【青“丹よし】《枕詞)→あおに‐よし **あん**【安】1634 3042 アン (造語)①落ち着いている。心配がない。やすらか。↔危。「安危・安産・安住・安心・安静・安全・安息・安泰・安置・安定・安培・安否・安眠・安楽・慰安公安・治安・平安・保安」②値段がやすい。「安価」③手軽。たやすい。「安易・安直」④「アンモニウム」の意。「硫安」⑤疑問・反語の助字。漢文訓読で「いずくんぞ」と読む。 **あん**【按】3044 1638 3046 アン (造語)①おさえる。「按腹・按摩」②調べる。考える。「按察・按排・按配・按分」▽《熟字訓》「按察使[あぜち]」 **あん**【晏】5A67 3048 アン®(造語)①おそい。暮れる。「晏起」②やすらか。おだやか。「晏如・晏然」 **あん**【案】1635 3043 7562 アン (造語)①物を置く台。つくえ。「案下・玉案」②考える。調べる。考え。「案出・勘案・懸案・考案・思案・新案・対案・代案・提案・腹案・翻案・妙案・名案」③事前に思っていたこと。予想。「案外」④下ごしらえ。下書き。計画。「案文・議案・教案・原案・草案・答案・文案・法案・立案・予算案」▽《熟字訓》「案山子[かかし]」 **あん**【庵】1639 3047 アン (造語)①いお。いおり。「庵室・庵主・庵住・草庵」②《接字》文人などの雅号に添える。また、それらの人の住居の雅号。「順庵・石庵・幻住庵・芭蕉庵」③《接字》料理店などの屋号に添える。「都庵・長寿庵」▽「菴」は異体字。 **あん**【暗】1640 6B5E アン (造語)光が足りず、よく見えない。くらい。くらがり。やみ。↔明。「暗雲・暗黒・暗室・暗夜・明暗・暗中模索」②くろずんでいる。「暗紅色・暗赤色」③道理・知識にくらい。おろか。「暗愚・暗君」④ひそかに。人に知られず。「暗号・暗殺・暗示・暗闘・暗躍・暗涙・暗暗裏」⑤外にあらわれない。隠れている。「暗渠[あんきょ]・暗礁・暗流」⑥そらんずる。そらでする。「暗記・暗算・暗唱」▽①~⑤は「闇」の、⑥は「諳」の代用字。 **あん**【鞍】1641 3049 アン」(造語)馬・牛の背に置いて人や荷をのせる台。「鞍馬・鞍部」 **あん**【諳】6B5E 3050 アン(造語)そらんじる。そらで覚える。「諸記・諳誦・諳譜」 **あん**【闇】7132 アン (造語)光が少ない。やみ・くらい」「闇黒・闇夜・暁闇」②道理にくらい。おろか。「闇愚」▽「暗」が代用字。 **あん**【餡】 (造語》①まんじゅう・もちの中に詰めるもの。「肉餡」②あんこ。「餡蜜・晒[さらし]餡・白餡・小豆餡」 <65> あん―アンケー **あん**①まんじゅう・もちの中に詰める、野菜・肉などを調味したもの。「―を詰める」「肉まんのー」②小豆・いんげん豆などをよく煮て柔らかくし、砂糖などを加えて練ったもの。あんこ。③葛餡[くずあん]。「―をかける」 **あん**【行】↓こう【行】 **あん**【×杏】きょう【杏】 **あんあん**【暗暗】《文章》〔ナ〕暗いさま。〔名,ナ〕ひそかなこと。「―のうちに処分する」―裏[り]〔名]《文章》人に知られないうち。ひそか。内密。「―に処理する」 **あんい**【安易】[ナ]①たやすいさま。わけなくできるさま。「―な方法」②気楽なさま。また、いい加減なさま。「――な気持ち」 **あんいつ**【安逸・安×佚】 [名・ナ〕《文章》何もせずにぶらぶらと気楽に暮らすこと。「―をむさぼる」 **あんうつ**【暗鬱】〔ナ〕《文章》心が暗くふさがるさま。うっとうしいさま。ゆううつ。「――な空」「――な気分」 **あんうん**【暗雲】暗く空を覆う雲。転じて、不穏なことが起こりそうな気配。「―が垂れこめる」「両国関係に―が漂う」 1低迷[ていめい](暗雲が低くたれこめるように)危険なことや事件などが今にも起こりそうな不穏な気配が漂うこと。 **あんえい**【暗影・暗×翳】《文章》暗い影。かげり。転じて、不安。不吉の前兆。「前途に―を投げかける」 **あんか**【安価】〔名・ナ〕《文章》①値段が安いこと。廉価。高価。「――な商品」②価値が低いこと。安っぽいこと。「―な同情」 **あんか**【行火】中に炭火を入れて手足を温める、小形の暖房器具。▽持ち運びができる。→炬燵[こたつ] **あんか**【案下】《文章》手紙の脇付[わきづけ]の一つ。相手に対して敬意を表す。机下。▽机の下・そばの意。 **あんが**【安臥】〔名・自スル〕 《文章)楽な姿勢で、ゆっくりと寝ること。 **アンカー**〈anchor>錨[いかり]。②【競】(リレーなどで)最後の走者・泳者。③【放】「アンカーマン」の略。 **アンガージュマン**〈engagement〉【哲】主体として自ら世界へ働きかけていこうとする人間の文学的、思想的態度。社会への参加。▽サルトルの用語。 **アンカーマン**〈anchorman〉(放)(テレビなどで)ニュース番組の総合司会者。アンカー。 **あんがい**【案外】[副]予想していたほどではないさま。思いのほか。予想と違って。「――簡単だ」 **あんかけ**【×餡掛(け)】【料】くず・かたくり粉でとろみをつけた汁を、豆腐・うどん・魚などにかけること。また、その料理。 **アンカット**〈uncut〉【版】書籍や雑誌の小口が化粧断ちされていないこと。フランス装。 **アンカラ**〈Ankara〉トルコ共和国の首都。アナトリア高原の中央部に位置。アンゴラヤギの生産地として有名。旧称アンゴラ。 **あんかん**【安閑】〔ナ〕安らかで静かなさま。②危急の際などに何もしないでいるさま。「―としてはいられない」 **あんき**【安危】《文章》安全と危険。「一国の―にかかわる」 **あんき**【安気】〔ナ〕心配がなく気楽なさま。「――な身分」 **あんき**【暗記・×諳記】〔名・他ル〕(書いたものを見なくても言えるように)記憶すること。そらんずること。「丸ー」 **アンギーナ**〈angina〉【医】咽頭[いんとう]や扁桃腺[へんとうせん]の炎症で気道がせばめられた状態の通称。 **あんぎゃ**【行脚】〔名・自スル〕①【仏】僧が自身の修行や他人の教化のために聖地などを訪ねて諸国を巡り歩くこと。「―僧」②目的をもって諸方を歴訪すること。「資金集めの―に出る」 **あんぎゅう**【行宮】行幸のときに仮に設ける御所。かりみや。行在所[あんざいしょ]。 **アンギュレーション**〈angulation〉【競』(スキーで)斜滑降の際、スキーの山側のエッジを斜面に立てるために腰とひざを山側へ押し出す姿勢。 **あんきょ**【暗×渠】上部を覆ったり地下に設けて、地上から見えないようにした通水路。1排水[はいすい]【農】暗渠を設けて湿地の水はけをよくすること。▽under-drainage **アンクタッド**【UNCTAD】【政】国連貿易開発会議。南北問題に関する討議を行うための国連総会の常設機関。一九六四年設立。▷United Nations Conference on Trade and Development の略。 **アングラ**「アンダーグラウンド」の略。「――劇」「―情報」「―出版」ーマネー 【経】公共機関の監視の目が届かない地下経済で動かされる貨幣。ブラックマネー。▽underground moneyから。 **あんぐり**[副]《口頭》口を大きく開けるさま。 **アングル**〈angle〉①かど。すみ。②角度。③撮影するときのカメラの位置。「カメラー」④見地。観点。 **アングル**〈Jean-Auguste-Dominique Ingres>(一七八〇~一八六七)フランスの画家。新古典主義を代表する画家として、歴史画・肖像画に才能を発揮した。作品「泉」「トルコ風呂」など。 **アンクルサム**〈Uncle Sam〉典型的なアメリカ人。 **アンクルトムのこや**【アンクルトムの小屋】アメリカの作家ストー夫人の小説。一八五二年刊。黒人奴隷トムの悲惨な境遇を描き、奴隷制度廃止に貢献。▽原題 Uncle Tom's Cabin **アンクルブーツ**〈ankle boots〉くるぶしまでの深さの短めのブーツ。 **アンクレット**〈anklet〉足首につける環状の装飾品。 **アングロアメリカ**〈Anglo-America〉北アメリカのアングロサクソン系文化をもつ地域。アメリカ合衆国・カナダを指す。ラテンアメリカに対していう。 **アングロサクソン**〈Anglo-Saxon〉五世紀半ば以降、ドイツ北西部からイギリスに渡って諸王国を建てたゲルマン民族の支族。アングル族とサクソン族とが一緒になった民族で、今日のイギリス国民の主流はその子孫。 **あんくん**【暗君】(文章)愚かな君主。暗主。↔明君 **アンケート**〈enquête〉同じ質問を多数の人々に出して、回答・意見を求める調査。―法[ほう]【統】統計調査のサンプリングの一つ。特定の問題について専門家や関係者を適当に選び、一定の質問形式で意見を調査する方法。▽enquête method <66> あんけん―アンシャ **あんけん**【案件】①調査し、討議すべき事柄。「重要―」②訴訟の箇条。訴訟事件。 **あんけんさつ**【暗剣殺】九星による方位の一つ。最も慎むべき、不吉な方位とされる。 **あんこ**娘。▽「姉子」の転。伊豆大島方言。 **あんこ**↓あんこう。②「あんこ型」の略。 **あんこ**【×餡こ】《口頭》①小豆やいんげん豆などを柔らかく煮てつぶし、砂糖などで味をつけたもの。餡。②(比喩的に)中に詰め込んで膨らみや弾力をもたせる物。「前髪に―を詰める」 **あんご**【安居】【仏】夏の三か月間、陰暦の四月十五日から七月十五日まで、僧が一定の場所にこもって行う修行。夏安居[げあんご]。雨安居[うあんご]。夏籠[げごも]り。●▽雨期を表す梵語[ぼんご]から。 **あんこう**【×鮟鱇】アンコウ科の海水魚の総称。海底にすむ。全長約一[メートル]。頭部が平たくて大きく、口も大きい。頭上にえさの魚をおびき寄せる誘引突起と触手状の擬餌状体がある。食用。アンゴ。アンコ。 **あんごう**【暗号】通信文を、第三者に解読されないように、当事者間で取り決めた符号。「―を解く」 **あんごう**【暗合】〔名・自売〕偶然に一致すること。 **あんこうしょく**【暗紅色】(文章)黒ずんだ赤。 **アンコール**〈encore〉演奏会で、出演者に拍手やかけ声で再演を求めること。また、その再演。②再放送。再上演。再上映。▽もとフランス語で、まだ、再びの意。フランス語では「ビス(bis)」という。 **アンコールトム**〈Angkor Thom〉カンボジア北西部にある古代クメールの王城遺跡。九世紀に建設が始められ、現存のものは十二世紀に成る。 **アンコールワット**〈Angkor Vat〉アンコールトムの南に位置する古代クメールの寺院遺跡。十二世紀前半に建設。回廊の「物語浮き彫り」はクメール芸術の最高傑作といわれる。 **あんこがた**【あんこ型】(相撲で)丸々と太った体型。また、その体つきの力士。あんこ。◆ソップ型。▽魚のアンコウに似ていることからという。 **あんこく**【暗黒・〝闇黒】⊕非常に暗いこと。また、くらやみ。②社会・文化・精神などの面で、希望がもてない状態であること。1街[がい] 道徳が乱れ、治安が保たれないような街。時代[じだい]戦乱や圧政などによって、社会的に希望が失われた時代。また、文化が著しく衰えた時代。②【歴】ダークエージ。ー大陸[たいりく] 未開の大陸の意で、かつてのアフリカ大陸をいった語。一面[めん]物事の裏側の醜悪な面。また、悲惨な面。 **アンゴラ**〈Angora〉①トルコ共和国の首都アンカラの旧称。②アンゴラウサギの毛皮。また、それで作った毛織物。1×兎[うさぎ] 飼いウサギの品種の一つ。長くて柔らかい毛は、毛織物の原料として用いられる。トルコのアンゴラ地方原産とされる。【猫[ねこ] ネコの品種の一つ。長毛で、体色は白色。ペルシアネコの基礎となった品種とされる。原産地は不明。 **あんころ**【×餡ころ】(口頭)①餡。餡こ。②「餡ころ餅」の略。一餅[もち] 外側を餡でくるんだ餅。 **あんざ**【安座・安×坐】〔名・自スル〕《文章》落ち着いてすわること。また、あぐらをかくこと。 **アンサー**〈answer〉答え。回答。 **あんざいしょ**【行在所】行宮[あんぐう]。 **アンザイレン**〈anseilen〉(登山で)滑落防止のため、互いの体をロープで結び合うこと。相互確保。 **アンザス**【ANZUS】【政》一九五一年にオーストラリア・ニュージーランド・アメリカの間に締結された太平洋安全保障条約の通称。当初、三国間の相互安全を無期限に保障するものであったが、その後、核積載艦・軍事演習などをめぐってニュージーランドとアメリカが対立し、現在では実質的に失効。▽Australia, New Zealand and the United States Treaty の略。 **あんさつ**【暗殺】〔名・他スル〕(主として政治上・思想上の対立から)人をひそかにねらって殺すこと。やみうち。 **あんざん**【安産】〔名・他スル〕無事に子を産むこと。お産の軽いこと。↔難産。「――のお守り」 **あんざん**【暗算】〔名・他スル〕筆記具やそろばん・計算器などの助けを借りずに、頭の中で計算すること。 **あんざんがん**【安山岩】【地】火成岩の一つ。暗灰色で硬い。建築石材や墓石に用いる。▽andesite **アンサンブル**〈ensemble〉①調和。まとまり。2【音】小人数の合奏・合唱。または合奏団・合唱団。【服】共通の生地や柄などを使って、調和を出すようにデザインされたスカート・コート・帽子などのひとそろいの装い。 **あんじ**【暗示】〔名・他″]①物事を理解したり考えたりする手がかりなどを、それとなく示すこと。→明示。「―を与える」②催眠術などにより、相手が無意識に何かを信じたりしたりするよう、仕向けること。「――にかける」―引用[いんよう]【表】修辞法の一つ。著名な原表現や故事などをそれとなく取り込み、その連想を借りて趣を添える表現技法。引喩の一部。隠引法。▽allusion の訳語にも。一的看過法[てきかんかほう]【表】叙述法に関する修辞の一つ。主張したい点をことさら見過ごしたように見せかけ、逆に関心を引き付けようと図る表現技法。陽否陰述。 **アンジェラス**〈Angelus〉【宗】カトリック教会で、聖母の受胎告知を感謝してささげられる祈り。また、朝・昼・夕に鳴らす鐘。▽この祈りの最初のことば「主の天使」から。 **アンジェリカ**〈angelica〉セリ科の多年草。茎や葉柄は芳香をもち、砂糖漬けにして洋菓子の飾りなどに用いられる。アンゼリカ。 **アンジェリコ**〈F. Angelico〉→フラーアンジェリコ **あんじがお**【案じ顔】何か心配事がありそうな顔つき。「待合室に―で控えている母親」 **アンシャンレジーム**〈ancien régime〉【歴】旧制度。特に、一七八九年のフランス革命以前の絶対王制。 **アンシクロペディスト**〈encyclopédiste>百科全書派。百科全書を刊行した十八世紀のフランスの啓蒙思想家の総称。②百科全書の編集者。また、百科全書のような広範な知識をもつ人。 <67> あんしゅーアンダー **あんしゅ**【暗主】《文章》暗君。明主 **あんじゅ**【×庵主】庵室の主人。特に、尼寺の主である尼僧の呼称。あんしゅ。 **あんじゅう**【安住】〔名・自スル]①安心して落ち着いて住むこと。「―の地を求める」②現状に満足して、それ以上のものを望まないこと。「現在の地位に―する」 **あんじゅうこん**【安重根】(一八七九~一九一〇)朝鮮の独立運動家。一九〇九(明治四十二)年、ハルビン駅で伊藤博文[いとうひろぶみ]を暗殺。アンージュングン。 **あんしゅつ**【案出】〔名・他スル〕《文章》考えだすこと。「よい方法を―する」 **アンジュレーション**〈undulation〉【競】(ゴルフで)コース内・グリーン上の地表の起伏。②波動。振動。 **あんじょ**【×晏如】〔ト〕《文章》安らかなさま。落ち着いているさま。「―として日を送る」 **あんしょう**【暗唱・暗誦・×諳×誦】 〔名・他スル]文章などをそらで唱えること。「詩を―する」 **あんしょう**【暗証】(キャッシュカードなどで)当事者だけが知っている秘密の符号や番号。「―番号」 **あんしょう**【暗礁】【海】海中に隠れて見えない岩。隠れ岩。▽sunken reef =に乗り上げる 船が暗礁にぶつかり、動けなくなる。座礁する。②思いがけない困難に直面し、事がうまく進行しなくなる。「交渉が―」 **あんしょく**【暗色】暗い感じの色。↔明色 **あんじる**【×按じる】〔他上一〕→あんずる(按) **あんじる**【案じる】〔他上一〕→あんずる(案) **あんしん**【安心】〔名・・自スル〕 心が安らかになること。「―感」「親を―させる」「これでーだ」〔名〕【仏】♪あんじん。立命[りゅうめい]↓あんじんりゅうめい **あんじん**【安心】【仏】心をひと所に止めて不動なこと。特に浄土教では、阿弥陀仏を信じて疑わない境地を指す。立命[りつめい]【仏】すべてを天命に任せ、心の安定を保ち、つまらないことに動じないこと。あんじんりゅうみょう。あんしんりつめい。▽儒教に由来する語句を仏教で転用したもの。 **あんず**【×杏子・×杏】バラ科の落葉亜高木。春、淡紅色・白色の花をつける。実は食用。種子は杏仁[きょうにん]といい、杏仁油などをとる。アプリコット。 **アンスリウム**〈anthurium〉サトイモ科の多年草。葉は肉厚で光沢をもち、観賞用とされる。南アメリカ原産。オオベニウチワ。ベニウチワ。ハランウチワ。 **あんずる**【×按ずる】〔他サ変〕《文章》①上から手で押さえる。また、なでさする。②考えをめぐらす。③調べる。考える。▽「按じる」ともいう。 **あんずる**【案ずる】〔他サ変〕《文章)考えをめぐらす。調べる。「一計を―」②心配する。「子供の行く末を―」▽「案じる」ともいう。=より産[う]むが易[やす]し前もって心配していたよりも、いざ実行する段になると、案外たやすいものだ。 **あんずるに**【案ずるに・×按ずるに】〔連語〕《文章》(副詞的に)考えてみるに。思うに。 **あんせい**【安静】〔名・ナ〕(療養のため)体を動かさずに静かにしていること。「絶対―」 **あんせいのたいごく**【安政の大獄】【歴】一八五八(安政五)年、大老井伊直弼[いいなおすけ]が、外国との通商条約や将軍後継ぎの問題に反対した公家・大名を罰し、吉田松陰ら多数の志士を投獄、処刑した弾圧事件。 **アンセルメ**〈Ernest Ansermet〉(一八八三~一九六九)スイスの指揮者。スイスロマンド管弦楽団を創立。 **あんせん**【暗線】【理』連続スペクトル中に見られる暗い線。途中にある気体の原子や分子がその波長の光を吸収することによる。太陽スペクトルのフラウンホーファー線はその例。▽dark line **あんぜん**【安全】〔名・ナ]危険のないこと。また、平穏無事なこと。「身の―」「家内―」「交通―」1〈剃刀[かみそり]〉皮膚を傷つけないように工夫してある、西洋かみそり。ーガラス強化ガラスや合わせガラスなど、破損しても危険のないように工夫されたガラスの総称。1器[き]【電】災害を防ぐため、電気回路中に一定以上の電流が流れた場合に自動的に電気を遮断する装置。特に、屋内配線の引き込み口などに使われる安全開閉器。遮断器。ブレーカー。―性[せい] 安全であること。また、その度合い。「―が高い」ー装置[そうち] 機械・器具が事故で作動しないように工夫した装置。特に、銃砲に込めた弾丸の暴発を防ぐ装置。「―が働く」I地帯[ちたい]危険のない地域。②【交】路面電車の乗降客の安全のために設けられた車道上の島。また、道路標識などで安全地帯として指定された部分。セーフティーゾーン。一灯[とう]鉱山・炭坑で、ガスに引火しないように工夫された坑内用ランプ。ーピン楕円[だえん]形に曲げ、危険な先端を覆うようにした止め針。1弁[べん]①【機】ボイラーなどの中の圧力が一定以上になったとき、自動的に内部の蒸気などを放出して危険を防ぐ装置。▽safety valve(比喩的に)危険を前もって防ぐ働きをするもの。一保障条約[ほしょうじょうやく]【政】外部からの攻撃や侵略に対して国家の安全を守るために、他の国が安全を保障する条約。安保。→日米安全保障条約。1保障理事会[ほしょうりじかい]【政】国際連合の主要機関の一つ。国際平和の維持に主要な責任を負う。アメリカ・イギリス・ロシア・フランス・中国の常任理事国と任期二年の十か国の非常任理事国から成る。議決には常任理事国の拒否権が認められる。UNSC。SC° United Nations Security Council **あんぜん**【暗然・×黯然】〔ト〕《文章》暗いさま。②悲しみに心がふさぐさま。「―とした面持ち」 **あんそく**【安息】〔名・自ヌル〕《文章》安らかに休むこと。香[こう] エゴノキ科の落葉高木アンソクコウノキの樹液を固めた樹脂。薬用・香料とする。あんそっこう。香酸[こうさん]【化】無色の鱗片[りんぺん]状結晶。化学式C6H5COOH 七氏一〇〇度以上で昇華する。医薬品の原料のほか防腐剤としても用いられる。▽benzoic acid -日[び]【宗】仕事を休み、宗教的儀式を行う聖日。ユダヤ教ではモーセの十戒に基づいて土曜日、キリスト教ではキリストの復活を記念して日曜日。あんそくにち。▽sabbath **アンソロジー**〈anthology〉詩・文章の選集。詞華集。 **あんた**〔代〕(口頭》「あなた」のくだけた言い方。 **あんだ**【安打】【競』(野球で)打者が塁に進み得る打球。ヒット。「内野―」▽単独用法は文章語的。 **アンダー**〈under>①《造語》下の。下からの。②(写真で)露出・現像が不足していること。←オーバー。ースロー【競〗(野球で)下手投げ。腕が肩より下に位置する投げ方。▽underhand throwから。→オーバースロー・サイドスロー。 <68> アンダー―アンデパ **アンダーパー**〈under par〉【競〗(ゴルフで)打数が規定打数(パー)より少ないこと。②【経】債券の価格が額面を下回ること。②→オーバーパー **アンダーウエア**〈underwear〉(服)下着。肌着。 **アンダーグラウンド**〈underground〉前衛的な映画・演劇運動。②地下組織。秘密の組織。公認されない活動。▽「アングラ」ともいう。 **アンダーシャツ**〈undershirt〉【服】下着のシャツ。 **アンダーハンド**〈underhand〉【競》(球技で)下手でボールを投げること。 **アンダーライン**〈underline〉横書きの文章で、注意すべき字句などの下に引いた線。下線。 **あんたい**【安泰】〔名・ナ〕無事で安らかであること。安康。「お家は―」 **アンタイドローン**〈untied loan〉【経】借り手の資金運用方法を貸し手が限定しない借款。←→タイドローン **アンタック**【UNTAC】【政】国連カンボジア暫定統治機構。一九九二年から九三年まで、カンボジアの軍事・行政を監視した。▽United Nations Transitional Authority in Cambodia の略。 **アンタッチャブル**〈untouchable〉不可触民。 **アンタレス**〈Antares〉[天]蠍[さそり]座のアルファ星。夏の南天に赤く輝く不規則変光星。太陽の直径の七四〇倍の大きさをもつ赤色超巨星。▽原義は火星に対抗するもの。 **あんたん**【暗×澹】〔ト〕《文章)①暗くてものすごいさま。②見通しが暗く、前途に希望がもてないさま。「―とした気持ち」 **アンダンテ**〈andante〉[音]速度標語の一つ。歩くような速さで。 **あんち**【安置】〔名・他スル〕ある場所に大切に据えて置くこと。特に、仏像・遺体などについていう。 **アンチ**〈anti->(造語)(名詞の上に付いて)反対の。反。「ーミリタリズム」 **アンチック**〈antique〉【版】和文活字体の一つ。平仮名・片仮名の字体。肉太でゴシックより丸みがあり、太さが一様ではない。▽本辞典の見出し語の活字書体がアンチック。②【版】欧文活字書体のエジプシャン。③→アンティーク **アンチテーゼ**〈「Antithese〉⊕[哲]弁証法で、定立の否定あるいは反対の命題や事態。反定立。反措定。反立。反。↔テーゼ。②一般に、反対意見。対立物。 **アンチノックざい**【アンチノック剤】ガソリンの添加剤。オクタン価を高め、エンジンのノッキングを起こりにくくする。現在は、鉛公害の原因となる四エチル鉛・四アルキル鉛などに代わり、ベンゼン・トルエンなどが用いられる。 **アンチノミー**〈Antinomie〉【哲】同程度の妥当性をもつと考えられる二つの原理や命題が、互いに矛盾し合うこと。二律背反。 **アンチピリン**〈antipyrine〉【薬】解熱鎮痛剤。人によって発疹(ピリン疹)などの副作用があり、現在では使用されない。 **アンチモニー**〈antimony〉(化)→アンチモン **アンチモン**〈〈Antimon〉【化】金属元素の一つ。元素記号Sb 原子番号51 原子量121.8 銀白色でもろく、合金や半導体材料として利用される。有毒。活字の地金の成分の一つ。アンチモニー。 **あんちゃく**【安着】〔名・自スル〕無事に到着すること。 **あんちゃん**【兄ちゃん】【俗】①自分の兄を呼ぶ語。②若い男を親しんで呼ぶ語。③不良じみた若者。「街の―」 **あんちゅう**【暗中】暗がりの中。1飛躍[ひやく]人に知られぬようにひそかに計画をめぐらして活動すること。暗躍。1模索[もさく]①暗がりの中を手探りで物を捜すこと。②どうしてよいかわからないまま、あれこれとやってみること。「研究はまだ――の状態」 **あんちょく**【安直】〔ナ〕《ロ頭)①かねがかからず手軽なさま。②気軽なさま。安易なさま。「―な方法」 **あんちょこ**【俗】中学・高校生などの教科書の安易な学習参考書。とらの巻。▽あんちょく(安直)の転。 **アンチョビー**〈anchovy〉ヨーロッパ沿岸・地中海産のカタクチイワシ科の小魚。また、それを塩漬け・オリーブ油漬けにしたもの。 **アンチロマン**〈antiroman〉【文】伝統的な小説形式の批判から出発した第二次世界大戦後のフランスの実験小説群。人物描写・心理描写・物語性の否定などが特徴。ロブグリエの「嫉妬[しっと]」などがある。反小説。▽サルトルの造語。 **アンツーカ**〈En-Tout-Cas〉れんがの粉などを混ぜた土。また、それを用いたテニスコートや陸上競技場のトラック。水はけがよい。アンツーカー。▽商標名。 **あんてい**【安定】〔名・自″]①物事が落ち着いて、激しい変化のない状態にあること。「生活が―する」「情緒が―しない」②【理・化】放置しても化学変化を起こさない性質。また、物体・物質に、外から少々の力や温度を変化させても、もとの状態を保とうとする性質を示すこと。「―を保つ」▽stable |株主[かぶぬし]【経】ある会社の株式を長期間にわたり保有し続ける株主。↔浮動株主。▷strong stockholder |所[じょ]「公共職業安定所」の略。大陸[たいりく]【地】古い地質時代に造山運動を受けたが、すでに固化し、その後地殻変動を受けなかった比較的平坦[へいたん]な地域。北欧・アフリカ大陸・南米大陸中東部など。▽craton 多数[たすう]【政】国会において単に過半数を占めるばかりでなく、すべての委員会にわたって多数派としての優位を保てる勢力となること。▷comfortable majority **アンティーク**〈antique〉【美】(ギリシア・ローマ時代の)古典美術。②古美術骨董品。古物。▽「アンチーク」「アンチック」ともいう。 **アンディーブ**〈endive〉→エンダイブ **アンティルしょとう**【アンティル諸島】西インド諸島の中心をなし、カリブ海に弧状に連なる列島。大アンティル諸島と小アンティル諸島の総称。▽Antilles **アンデス**〈Andes〉南アメリカ大陸の太平洋岸に沿って延びる長大な山脈。全長約八〇〇〇[キロ]。 **アンテナ**〈antenna〉㉡[電]電波を発信、受信するための、空中に張った金属の線・棒。空中線。波長・用途などにより多くの種類がある。→図②いろいろな情報を収集するための手がかり。「―を張りめぐらす」ーショップ【経】新製品の開発や新業態の開拓で、消費者の反応を探るために実験的に試みられる店舗。パイロットショップ。▽和製英語。antenna shop **アンデパンダン**〈indépendants〉(美)無審査自由出品形式による無所属の美術家たちの展覧会。 <69> アンデルーあんのん **アンデルセン**(一八〇五~七五)デンマークの作家。現実と幻想が交差する童話を一五〇編以上書いた。童話「赤い靴」「人魚姫」「マッチ売りの少女」、小説「即興詩人」「絵のない絵本」など。 **あんてん**【暗転】〔名・自"]①(演劇で)幕を下ろさず、舞台を暗くして場面を変えること。ダークチェンジ。(文章)状況などが悪い方向に転じること。 **あんど**【安堵】 〔名・自スル] ①心配していたことが無事に済み、ほっと安心すること。「―の胸をなでおろす」「ほっと―のため息」▽「堵」は垣根のこと。もと、垣根の内にあって安らかに過ごすことの意。②【歴】鎌倉時代以後、権力者から土地の所有権・支配権を公認されること。 **あんとう**【暗闘】〔名・自"]②裏面で争うこと。「長い間の両派の―」②【芸】歌舞伎のだんまり。 **あんどう**【安藤】姓氏の一つ。1昌益[しょうえき](一七〇三~六二)江戸中期の医者・社会思想家。封建制を批判、生産物の国家管理を説いた。著書「自然真営道」など。1信正[のぶまさ](一八一九~七一)幕末の老中。磐城平[いわきたいら]藩主。公武合体を進め、皇女和宮[かずのみや]の降嫁を実現。そのため坂下門外で襲撃され負傷。広重[ひろしげ](一七九七~一八五八)江戸末期の浮世絵師。別名、歌川広重。風景版画の第一人者で、花鳥画にも名作を残した。作品「東海道五十三次」など。 **あんどうつぐお**【安東次男】(一九一九~二〇一三)詩人・評論家。号は流火。第二次「コスモス」同人。詩集「死者の書」、評論「芭蕉七部集評釈」など。 **アンドかいろ**【アンド回路】【算』(コンピューターで)二つ以上の入力端子と一つの出力端子をもち、すべての入力に1が同時に入力された場合のみ出力が1となり、他の入力状態の場合には0となる回路。論理積回路。▷AND circuit **あんとくてんのう**【安徳天皇】(一一七八~八五)第八十一代の天皇(在位一一八〇~八五)。高倉天皇の第一皇子。母は平清盛の娘建礼門院徳子[とくこ]。二歳で即位。平氏一門と共に壇ノ浦に入水。 **アントシアン**〈Anthozyan〉【生】植物の細胞液に含まれる特定の色素群。水溶性で、酸性溶液中で赤色、アルカリ溶液中で青色を呈する。花青素。 **アントニオーニ** あんぱーあんらく **あんば**【×鞍馬】①鞍を置いた馬。②『競】体操用具の一つ。馬の背の形をした台に二つの取っ手を付けたもの。また、それを用いて行う男子の体操競技種目。 **アンバー**〈amber〉[鉱]琥珀[こはく]。②琥珀色。 **アンバー**〈umber〉天然の褐色顔料。また、その色。二酸化マンガンを含む水酸化鉄で、絵の具や塗料の原料として用いられる。 **あんばい**【×按排・×按配】〔名・他スル]不都合が生じないように、全体の順序・配分などに気を配って、物事を処理すること。「仕事量を適当に―する」 **あんばい**【塩梅・×按配】〔名・ナ〕食物の味付けの加減や物事の具合や調子。特に、天気・健康についていう。「仕事の方はどんな―だ」「体の―がいい」「いい―に晴れた」▽形容動詞に用いるのは、「よい」「わるい」などの連体修飾語の付いたときに限られる。 **アンパイア**〈umpire〉競技の審判員。▽主に野球についていう。 **あんばこ**【暗箱】組み立て式写真機の一部で、レンズと感光板の間の、伸縮する暗い箱形の部分。 **アンバランス**〈unbalance〉〔名・ナ]釣り合いがとれていないこと。不均衡。インバランス。「栄養の―」「――な体型」 **あんパン**【×餡パン】中に餡の入った菓子パン。 **あんぴ**【安否】①安全か否か。「遭難者の――を気遣う」②無事暮らしているか否か。「手紙で―を問う」 **アンビシャス**〈ambitious〉〔ナ〕野心的なさま。 **アンビバレンス**〈ambivalence〉【心】同一の対象に対して、全く相反する感情が共存すること。両面価値。 **あんぶ**【×鞍部】山の尾根の中くぼみの部分。コル。 **あんぷ**【暗譜・×諳譜】〔名・他ㄡル〕楽譜・楽曲を暗記していること。「―でピアノを弾く」 **アンプ**〈amp〉[電]電波・電流・電圧などの入力を増幅させる装置。増幅器。 **アンフェア**〈unfair〉〔ナ〕不公平、不公正なさま。 **アンフォルメル**〈informel〉【美】一九五○年代、フランスを中心に始まった抽象絵画の傾向。無意味で定形のない形象を感情のおもむくまま衝動的に表現する。非定形主義。無形派。 **あんぷく**【×按腹】〔名・自スル]あんま法の一つ。腹部をもみ、さすること。 **アンプル**〈ampoule〉【薬】注射液などを封入した小型のガラス容器。 **アンプレアブル**〈unplayable〉【競』プレーができない状態。特に、ゴルフで打球不可能な状態。 **アンプロンプテュ**〈impromptu〉【音】即興曲。 **あんぶん**【案分・×按分】〔名・他スル〕基準となる数量に比例して分けること。比例配分。「一比例―」 **あんぶん**【案文】《文章》①文章を考えること。②案として作る文章。草案。「―を練る」 **あんべつ**【安別】姓氏の一つ。 **アンベール**〈Anvers〉ベルギー北部、スヘルデ川の河口に臨む河港都市。同国最大の貿易港。アントウェルペン。アントワープ。 **あんぽ**【安保】「安全保障条約」の略。「日米―」 **アンボイナがい**【アンボイナ貝】イモガイ科の有毒巻き貝。「ハブガイ」とも呼ばれ、歯に毒があり、刺されて人が死ぬことがある。→イモガイ **あんぽう**【×罨法】〔名・他スル〕【医】炎症などを除くため、薬液・水・湯などで湿した布を患部に当てて、冷やしたり温めたりすること。また、その療法。湿布。「冷―」▽compress **あんぽんたん**【安本丹】【俗】愚か者。あほう。ばか。 **あんま**【×按摩】〔名・自ル〕主に手の指を用い、体をもんだりたたくなどして血行をよくし、疲れをとったり病気を治したりすること。また、それを職業とする人。 **あんまく**【暗幕】室内を暗くするために張り巡らす黒い幕。「―を張り巡らす」 **あんまり**〔副〕(口頭》①度が過ぎて。非常に。「―急ぐと転ぶよ」②(下に打消の語を伴って)それほど。「―感心しない」〔ナ〕度が過ぎてひどいさま。「そりゃーだ」▽「あまり」の転。 **あんまん**【×餡×饅】小豆餡入りの中華まんじゅう。 **あんみつ**【×餡蜜】小豆餡を載せた蜜豆。 **あんみん**【安眠】〔名・自"]心やすらかにぐっすり眠ること。「―を妨害する」 **アンメーター**〈ammeter〉(電)電流計。 **あんめん**【暗面】《文章》②暗い面。②醜い面。隠れた面。 **あんもく**【暗黙】〔名,ナ〕何も言わず、黙っていること。「―のうちに」「―の了解」 **アンモナイト**〈ammonite〉[地]頭足類に属する化石軟体動物。特に中生代に繁栄した。アンモン貝。 **アンモニア**〈ammonia〉【化】窒素と水素の化合物で、刺激臭のある無色の気体。化学式NH3 薬用・冷却用。水[すい] アンモニアの水溶液。試薬・医薬用。 **アンモニウム**〈ammonium〉【化】窒素一原子と水素四原子から成る一価の原子団イオン。化学式NH4+。酸基と塩をつくる。塩化アンモニウム(NH4Cl)など。 **アンモンがい**【アンモン貝】【地】アンモナイト。 **あんや**【暗夜・“闇夜】《文章》暗い夜。やみよ。 **あんやく**【暗躍】〔名・自ュル〕ひそかに計画をめぐらし、活動すること。暗中飛躍。「政界で―する」 **あんやこうろ**【暗夜行路】志賀直哉の小説。一九二二(大正十)~三七(昭和十二)年発表。母と祖父の不義の子である主人公時任[ときとう]謙作の、調和的心境を得るまでの不安と苦悩を描いたもの。 **あんゆ**【暗喩】【表】隠喩。 **あんよ**【幼】①足。②歩くこと。「―は上手」 **あんらく**【安楽】〔名・ナ〕心身が安らかで、楽なこと。「―に暮らす」一椅子[いす]ゆったりと休息できるようにした、大形のひじかけ椅子。1死[し]助かる見込みのない病人を苦痛から救うために、楽に死に至らせること。 <71> アンラッーい **のない病人を苦痛から救うために**、楽に死に至らせること。ユータナジー。オイタナジー。→尊厳死。 **あんらくじょうど**【安楽浄土】[仏]極楽浄土。 **アンラッキー**〈unlucky〉〔ナ〕不運なさま。←→ラッキー **アンリ**〈Henri〉(一)四世。フランスのブルボン朝初代の王(在位一五八九~一六一〇)。一五九八年、信仰の自由を認めるナントの勅令を発布し、ユグノー戦争を終結。以後国土の復興に努め、フランス絶対王政の基礎を築く。 **あんりゅう**[暗流]《文章》①表面に現れない流れ。②表面に現れない不穏な動き。 **あんるい**[暗涙]《文章》(無念を忍ぶ場合などに)人知れず流す涙。「――にむせぶ」 **あんろくざん**【安禄山】(七〇三~七五七)中国、唐の武将。玄宗皇帝の信任を得たが、七五五年に乱を起こし、大燕聖武皇帝を自称した。子の慶緒[けいしょ]に殺された。 **い**[已] 《造語》①完了の助字。漢文訓読で「すでに」と読む。すでにもはや…してしまった。↔未。「已然形」②それ(これ)から。「已往・已後・已降・已来」③限定の助字。漢文訓読で「のみ」と読む。▽②③は「以」に通ずる。 **い**【以】1642 304A イ 《造語》①範囲・方向などの起点を「もって」を表す。それより。「以下・以外・以後・以降・以上・以前・以内・以南・以北・以来」②手段・材料を表す助字。漢文訓読で「もって」と読む。…でもって。…たよって。「以心伝心」▽①は「已」に通ずる。 **い**【伊】304B イ 《造語》①「伊賀」の略。「伊州」②「伊太利[イタリア]」の略。▽《熟字訓》「伊達[だて]」 **い**【夷】3050 イ 《造語》①未開人。えびす。「夷狄・攘夷・東夷」②平らげる。うちはらう。滅ぼす。「焼夷弾」▽《熟字訓》「蝦夷[えぞ]」 **い**【衣】 イ・エ® 《造語》①身にまとうもの。ころも・きぬ。きもの。「衣冠・衣装・衣食・衣服・衣紋・脱衣・着衣・白衣・作業衣」②僧の着る服。「衣鉢・紫衣・法衣[ほうえ]」▽《熟字訓》「衣魚[しみ]」「浴衣[ゆかた]」 **い**【位】1644 304C イ(中) 《造語》①人や物の置かれる場所。方角。「位相・位置・定位・転位・方位・霊位」②席次。等級。くらい。「位階・王位・学位・官位・在位・爵位・首位・順位・即位・退位・段位・地位・品位・優位」③《接字》順位やくらいを示す。「一位・二位」④他人の敬称。また、死者の霊。「位牌[いはい]・各位・諸位・霊位」⑤品質や数量をはかる場合の程度・基準。「金位・水位・単位・本位」 **い**【囲】[圍] 5203 5423 イ(中) 《造語》①まわりをかこむ。かこみ。「囲碁・囲繞[いじょう]・重囲・範囲・包囲」②「囲碁」の略。 **い**【医】[醫]5203 5423 イ(中) □(造語)①病気をなおす。「医院・医学・医術・医薬・医療」②病気をなおす人。医者。医師。「軍医・校医・侍医・獣医・女医・船医・名医・蘭医・漢方医・歯科医・主治医」 **い**【依】1648 304D イ・エ® 《造語》①よりかかる。頼りにする。「依願・依存・依託・依頼・帰依[きえ]」②もとのまま。そのまま。「依然」 **い**【委】 イ 《造語》①他人にまかせる。なりゆきにまかせる。「委員・委棄・委嘱・委託・委任」②つぶさに。すみずみまで。「委曲・委細」③「委員会」の略。「教委・公取委」 **い**【威】1652 3054 イ(中) 《造語》①おそれさせる。おどす。「威圧・威嚇・脅威」②いかめしい。おごそか。「威儀・威厳・威光・威徳・威風・威容」③勢い。従わせる力。「威勢・威力・権威・国威・示威・神威・猛威」 **い**【為】[爲]1658 305A イ(ヰ) ①なす。つくる。「為政・営為・行為・作為・所為・人為・天為・当為」②[仏]因縁によって生ずる現象。「無為[むい]・有為[うい]」③断定の助字。漢文訓読で「たり」と読む。④受身の助字。漢文訓読で「る」「らる」と読む。▽《熟字訓》「為替[かわせ]」 **い**【畏】1663 305F イ(ヰ) 《造語》①おびえる。おそれる。「畏縮・畏怖・畏伏・畏服」②(心から)敬う。尊敬すべき。「畏敬・畏友」 **い**【胃】1651 3053 イ(中) 《造語》①消化器官の一つ。いぶくろ。「胃液・胃炎・胃癌・胃散・胃酸・胃弱・胃腸・胃痛・胃壁・健胃・胃拡張」②二十八宿の一つ。胃宿。えきえぼし。③【医】脊椎動物の消化器官のうち、食道と幽門との間の膨らみを形成している部分。▽stomach **い**【尉】1652 3054 イ(ヰ) 《造語》軍隊などの階級の一つ。「佐」の下。「尉官・大尉・中尉・少尉」 **い**【惟】1659 305B イ 《造語》①おもう。考える。「思惟。」②限定の助字。漢文訓読で「ただ」と読む。 **い**【異】164A イ 《造語》①ほかの。別の。同じではない。「異郷・異見・異国・異人・異性・異存・異論・異口同音」②ちがい。ちがっている。「異常・異本・校異・差異・変異・大同小異」③普通とはちがった。あやしい。奇妙な。「異才・異彩・異変・異様・怪異・奇異・驚異・特異・霊異・天変地異」 <72> **い**【×縊】いうたい【×縊】〔名〕くびること。 **い**【唯】♪ゆい【唯】 **い**【痍】イ(造語》きず。きずつく。きずつける。「傷痍軍人・満身創痍」 **い**【移】イ うつる・うつす(造語》位置・時間・色などが変わる。また、変える。うつる。うつす。「移管・移住・移植・移籍・移転・移動・移入・推移・転移・変移」 **い**【萎】1(ヰ) 《造語》草木がしおれる。まいなえる・しぼむまた、力や元気がなくなり、衰える。なえる。「萎縮・萎靡・萎黄病」 **い**【偉】1(ヰ)|《造語》立派。並はずれている。えらい。えらい。「偉観・偉業・偉功・偉才・偉材・偉人・偉大・魁偉[かいい]・雄偉・偉丈夫」 **い**【椅】イ 《造語》①いいぎり。梓[あずさ]の一種で桐に似た木。②腰掛け。「椅子」 **い**【葦】イ(キ)(造語》あし。よし。「葦席(よしを編んだむしろ)」 **い**【彙】イ(中)(造語》分類し、集める。また、その集まり。同類のもの。「彙報・彙類・語彙・字彙・辞彙・名彙」 **い**【意】イ 日《造語)①こころ。おもい。考え。気持ち。「意外・意気・意見・意向・意志・意地・意識・意匠・意中・意図・意表・意欲・悪意・敬意・決意・故意・好意・辞意・失意・随意・誠意・善意・創意・他意・達意・注意・弔意・同意・得意・任意・熱意・不意・本意・用意・来意」②内容。意味。わけ。「意義・意味・意訳・含意・寓意・語意・趣意・真意・深意・大意・表意・文意・無意・有意」□①思い。考え。気持ち。「彼の―に反する」②意味。内容。「『懲』はこらしめる―」=に介さない 気にしない。「他人の目など―」=に適う 希望や考えに合う。=に満たない 満足できない。=のある所に本当の気持ち。誠意。「―を示す」=を致す《文章》懸命に心遣いをする。=を受ける 相手の意向や指示を承知して、それに従う。「両親の意を受けて郷里に帰る」=を汲む 人の気持ち・考えを察する。「先方の意をくんで」=を決する はっきり心を決める。=を体する(文章)人の意見を採り入れて、それに沿った行動をする。「上司の―」=を尽くす 自分の考えていることを十分に言い表す。「誤解のないように―」=を強くする 自分の考え・意見を支持するような出来事や人の存在で、自信をもつ。「両親の賛同に―」=を迎える《文章》人の気持ちを察して行動し、気に入られようとする。 **い**【違】イ (造語)ことなる。ちがう。くいちがう。「違算・違変・違例・相違・違和感」②そむく。たがえる。↔従。「違憲・違背・違反・違法・違約」③道理に合わない。正しくない。「非違」 **い**【維】イ(ヰ)(中)(造語》①つな。押さえづな。また、糸・筋。「繊維・維管束」②つなぐ。引き締める。「維持」③発語に用いて意味を強める。これ。「維新」 **い**【慰】イ(ヰ)(造語)なぐさめる。また、なぐさみ。「慰安・慰藉・慰撫・慰問・慰留・慰労・自慰・弔慰」 **い**【遺】[遺]い・ユイ(造語)①もらす。のこす。「遺漏・拾遺・補遺」②失う。なくす。「遺棄・遺失物」③もらす。「遺尿」④死後にのこす。のこる。また、あとにのこったもの。「遺愛・遺訓・遺稿・遺恨・遺言[ゆいごん]・遺産・遺志・遺児・遺書・遺跡・遺伝・遺筆・遺品・遺風・遺物・遺文・遺墨・遺留」 **い**【緯】イ(中) (造語)①布を織るときのよこいと。また、横の線。「経緯[けいい]」②地球の表面に、赤道と平行に引いた仮の線。「緯線・緯度」③「緯度」の略。「南緯・北緯」▽①~③↔経。(熟字訓》「経緯[いきさつ]」 **い**【易】↓えき【易】 **い**【×縊】イ園 くびる・くびれる(造語》首をくくる。「縊死」 **いい**五十音図ア行第二の仮名。→付録「仮名字体表」 **いい**《古語》(動詞に付いて)語調を整える接頭語。「―寄る必要がある」 **い**〔助〕H終助詞。一般に男性が同輩ないしそれ以下に対して用いる。①相手にもちかける意を表す。⑦(助動詞「だ」に下接して)相手の言動に対して、心外さ・問責・軽侮の気持ちをこめる。「いやだー」「うそだ――」「何言ってんだ―」(命令(ただし「・・・ろ」の形)・禁止の語に付いて)その気持ちを強める。ぞんざいな言い方。「手をあげろー」「ふざけるなー」②疑問・反語の構成に。(疑問詞に「だい」の形で、また、疑問の終助詞「か」に下接して終止法に立ち)気楽な気持ちでの質問を構成する。「君の家どこだ―」「その指どうしたんだ―」「お馬の前にひらひらするのはなんじゃーな」「彼女、美人か―」①(疑問の終助詞「か」に下接して)反駁[はんばく]・反発の意を表す。「知ったことか―」③自分に属する事柄で、相手に訴えたい意を、ことさらに軽くいう。「トンボもチョウチョウも逃げちゃった―」「困っちゃったー」▽係助詞「や」「よ」からの変化。終助詞「か」に下接して「かい」となるもののほか、「わい」も一語化している(→「かい」「わい」)。「かい」「わい」の形をとったものはほぼ、さらに終助詞「な」を下接し得る。②③の「い」を子供のことばに、「だあい」「たあい」のように長くいうことがある。口係助詞。《古語》②強く主語を提示する。「家なる妹[いも]が―いぶかしみせむ」(万葉)①連体修飾の関係を強く示す。「玉緒の絶えじ―妹」(万葉)▽現代語の終助詞とは語源的に異なる。②については副助詞、格助詞、①については間投助詞とする説もあるが、係助詞が連体修飾の関係に入る用法は、他に助詞「や」「し」に認められる。上代において既に固定的にしか用いられていない。 **い**田【イ】〖音』洋楽の日本音名で、六番目の音。 **い**日。【井】(名詞などに付いて)これを形容詞化する接尾語。「黄色―」「四角―」 **い**囚。【井】《文章》井戸。=の中の×蛙[かわず]大海を知らず 自分の狭い知識・見解にとらわれて、もっと広い世界があることを知らないこと。考え方の狭いことのたとえ。井の中の蛙。井蛙[せいあ]。 **い**囲囚。【×亥】十二支の第十二。イノシシ。「―年生まれ」②亥の刻。今の午後十時、また、それを挟む二時間。 <73> **い**のしし【猪】いのしし。②《古語》十二支の亥[い]にあたる時刻。「―の刻にばかり」▽一説に午後十時以降の二時間。③北北西。 **い**図【胆】胆囊[たんのう]。きも。「熊[くま]の―」 **い**日。【×藺】イグサ科の多年草。高さ約六○㌢。栽培品種のコヒゲは、高さ約一・五㍍。葉はない。茎は花むしろや畳表などの材料となる。イグサ。圓 **い**。【×猪】《古語》イノシシ・豚の総称。特に、イノシシ。 **い**【寝】《古語》眠ること。睡眠。▽「安寝[やすい]」「熟寝[うまい]」などの熟語をつくる以外は、「―を寝[ぬ]」の形で用いる。=―を寝る 眠る。▽「ぬ」は下二段動詞で、「いぬ」と同じ。 **いあい**図【居合】片ひざをついたまますばやく刀を抜いて敵を切る技。一抜き図腰の、長い刀を気合いとともに抜く技。また、それを見せる芸。 **いあい**図【遺愛】〔名,〕故人が生前大切にしていたもの。「―の品」 **いあく**図図【×帷幄】《文章》①作戦計画を立てる司令部。帷幕[いばく]。▽昔、陣営に惟(垂れ幕)と幄(引き幕)を張りめぐらしたことから。②はかりごとをめぐらす臣。参謀。 **いあつ**図【威圧】〔名・他スル]威力や威光などによって押さえつけること。「――的な態度」 **いアトニー**図【胃アトニー】【医】胃の筋肉が弛緩[しかん]して消化活動の衰える症状。▽gastric atony →アトニー **いあわせる**田はせる【居合(わ)せる】〔自下一〕そのときちょうどその場にいる。図るあは‐す〔下二] **いあん**図【慰安】〔名・他スル〕日ごろの苦労を慰めて楽しませること。「―旅行」「―会」 **いあんじん**図【異安心】[仏]宗祖以来の伝統的な信心とは異なった系統の信仰。特に、真宗で用いる。 **いい**図図【×謂】《文章)(「・・・の―」の形で)・・・という意味。「邂逅[かいこう]とは出会いの―である」 **いい**【飯】《古語)めし。ごはん。米・麦・あわなどを蒸したり炊いたりしたもの。 **いーい**図【好い・“善い・“良い】[形] ②♪よい。「―顔をしない」「―子になる」「もう―」②(反語的に)ひどい。「―恥さらしだ」「―迷惑」▽「よい」の口語的な表現。会話やくだけた文章に用いられるが、終止形と連体形しかない。=―面の皮 ばかな目に遭わされること。とんだ恥さらし。不幸を自嘲[じちょう]したり、あざけったりするときに使う。=―目が出る 望みどおりになる。運がよくなる。いい芽が出る。▽ばくちで、さいころの目がうまく出たことから。 **いい**【易易】[ル〕《文章》たやすいさま。やすやす。 **いい**【唯唯】〔”〕《文章》「はいはい」と言って人のことばに従うさま。一諾諾〔外”〕《文章》(多く「―として」の形で)人の言いなりになるさま。「―として従う」 **イー**【E・e】→付録「ABC略語集」 **いいあう**図製【言(い)合う】〔自五〕①互いに言う。「悪口を―」②言い争う。口論する。 **いいあてる**ってる。【言(い)当てる】〔他下一〕推量して、事実を正しく指摘する。図いひあつ〔下二] **いいあやまる**図い。【言(い)誤る】〔他五〕言い間違う。言い違える。言い損なう。「番号を―」 **いいあらそう**図からそぁ【言(い)争う】〔他五〕言い合う。口論する。「解釈をめぐって―」 **いいあらわす**回からはす【言(い)表す・言(い)表わす】〔他五〕ことばで表す。ことばで表現する。「―方法がない」 **いいあわせる**因かいせる【言(い)合(わ)せる】〔他下一〕①話②話し合う。②前もって申し合わせる。「言い合わせたように皆うなずく」図いひあは‐す〔下二〕 **イーイーカメラ**【EEカメラ】光電池を利用した自動露出調整カメラ。▽EEは electric eye の略。 **ハーイーシー**【EEC】【政】欧州経済共同体。加盟国による共同の市場を設定し、共通の経済政策を打ち立てることを目的とした組織。一九五八年発足。六七年欧州共同体(EC)発足に伴い解消。▽European Economic Communityの略。 **いいえ**田〔感〕《口頭》やや丁寧な否定の語。「『その地方では、雪は降らないのですか』『―、降ります』」「二人、―三人来ます」▽否定形の質問「見ないの?」に対して、答えが肯定なら「いいえ、見ます」といい、答えが否定なら「はい、見ません」という。 **イーエムエス**囯【EMS】【経』欧州通貨制度。欧州共同体(EC)内の通貨の安定を目的に、各通貨間に変動幅をもつ固定レートを設定した制度。一九七九年に発足。▽European Monetary Systemの略。 **いいおく**团ぃ。【言(い)置く】〔他五〕伝えるべきことを話しておく。言い残す。「言い置いて出かける」 **いいおくる**図に【言(い)送る】〔他五]①手紙などで言ってやる。②人から人へ順に言い伝える。 **いいおそうぎ**ぃぃき【飯尾宗祇】(一四二五~一五〇二)室町後期の連歌師・歌人。連歌を普及、大成させた中心的指導者。「新撰菟玖波[しんせんつくば]集」の編者。著書「吾妻問答」。 **いいおとす**囚心。【言(い)落(と)す】〔他五〕言うべきことを言い忘れる。言い漏らす。「大事なことをうっかり―」②悪く言う。くさす。けなす。 **いいかえ**囲で【言(い)換え・言(い)替え】言いかえること。また、そのことば。「―が利かない」 **いいかえす**囲です【言(い)返す】〔他五〕①くり返して言う。「何度も同じことを―」②ことばを返す。また、口答えして言う。「相手の非難に―」 **いいかえる**团国炒【言(い) 換える・言(い)替える】〔他下一〕①同じ内容を他のことばで言う。換言する。②前と違ったことを言う。図いひかふ〔下二] **いいかお**りは【好い顔】きれいな顔。②機嫌のいい顔。③顔利き。顔役。=―をしない 機嫌のいい顔つきをしない。好意的な様子・態度を見せない。 **いいがかり**囲い。【言(い)掛(か)り】①勝手な口実。難癖。②いったん言いだした自分の立場。「―上、取り消せない」=―を付っける 根も葉もないことを言って人を困らせる。 **いいかける**因に。【言(い)掛ける】〔他下一〕①言い始める。②人に話しかける。③中途まで話す。図いひかく下二〕 **いいかげん**図【‘好い加減】《口頭》[①(あることをするのに)ちょうどよい程度のさま。適度。ほどほど。「ちょうどーのふろ」「冗談も―にしなさい」②きちんと徹底しないで、大ざっぱなさま。なまぬるいさま。また、無責任なさま。でたらめ。「―な考えではだめだ」「――なことを言うな」[副]度を越して。相当。「―いやになる」 **いいかた**囲に。【言い方】①ロの利き方。「―を知らない」②言い表し方。言い回し。「――に気を付ける」 <74> **いいかねる**困い。【言(い)兼ねる】〔他下一〕相手に気兼ねなどして、言いたくても言えないでいる。「だめだとは―」因いひかぬ[下二) **いいかわす**回す【言(い)交(わ)す】〔他五〕互いにことばを交わす。「ねぎらいの言葉を―」②口約束する。特に、結婚の約束をする。「深く言い交わした仲」 **いいき**団【好い気】〔ナ〕(他人の思惑を気にしないで)得意がってうぬぼれているさま。「―になる」「―なものだ」 **いいき**【異域】《文章》外国。異国。=―の鬼となる《文章)異国で死ぬこと。 **いいきかせる**因。【言(い)聞かせる】〔他下一〕納得するように、説き聞かせる。諭す。「よく―」「くじけるなと自分に―」図いひきかす[下二〕 **いいきみ**図【好い気味】いい気持ち。ざまあみろ。▽憎い相手の失敗などを喜んでいう。「―だ」などの形で述語を構成して用いる。 **いいきる**【言(い)切る】〔他五〕①言い終える。「一息でー」②断言する。「きっぱりと―」 **いいぐさ**囲。【言い草・言い、種】①(内容・表現を含めた)物の言い方。「親に向かって何という―だ」▽非難の感じを伴う。②いつも言っていることば。口ぐせ。「いつもの―」③言い訳。口実。言い分。「そんな―はない」 **いいくらす**园心【言(い)暮(ら)す】〔他五〕そのことばかり言って日を送る。「毎日、ぐちばかりー」 **イーグル**〈eagle〉鷲[わし]。②【競』(ゴルフで)一ホールを規定打数(パー)より二打少ない打数でホールアウトすること。 **いいくるめる**図【言いくるめる】〔他下一〕ことば巧みに人をまるめ込んで、自分の意見に同調させる。「うまく言いくるめられる」図いひくる‐む〔下二〕 **いいけす**い。【言(い)消す】〔他五〕①人のことばを打ち消す。②前言を取り消す。 **いいけらく**ぃ。【言ひけらく】〔連語〕《古語)言ったことには。「親王の―」(古今) **いいこ**図【好い子】①おりこうな子。行儀・ききわけのよい子供。子供をほめ、またなだめていう語。「――だから待っててね」②人から好かれようと立ち回る人。「―ぶる」 **いいこめる**図【言(い)込める】[〔他下一] 言い負かして相手を黙らせる。図いひこむ〔下二] **いいさす**囲。【言いさす】〔他五〕言いかけて中途でやめる。 **イーシー**【EC】『【政》欧州共同体。欧州経済共同体(EEC)・欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)・ユーラトム(EURATOM)の各執行機関が統合されて成立した組織。一九六七年発足。九二年欧州連合(EU)発足に伴い解消。▽European Community の略。【型付加価値税勢囝〖経〗企業の売上高から原材料や中間材製品購入支出を除いた付加価値に課税する間接税。一九六七年デンマークで始まり、現在では欧州共同体(EC)諸国の共通税となっている。▽EC-type value-added tax 1市場統合図【経】一九八七年成立の単一欧州議定書により、目標期限を設定して欧州共同体(EC)市場に同一の経済ルールを適用し、欧州に単一市場を形成しようとする構想。▽market integration of the EC **イージー**〈easy〉〔ナ〕簡易なさま。安易なさま。気軽なさま。「―な考え」ーオーダー团【服】洋服の仕立て方で、いくつかの基準の型をもとにして、客の寸法に合わせて仮縫いなしで仕上げる方法。▽和製英語。easy order ーリスニング回【音】ムードミュージックなど、気軽に聴いて楽しむことができる音楽の総称。▽easy listening musicから。 **イージーゴーイング**団〈easygoing〉〔ナ〕物事を気楽にするさま。安易なさま。 **イージーペイメント**四月賦などによる代金の分割払い。▷easy-payment systemから。 **イーシーユー**国【ECU】【経】欧州通貨単位。EC(欧州共同体)内のEMS(欧州通貨制度)における共通通貨単位。一九九五年EU(欧州連合)首脳会議において、九九年に統合通貨名をユーロ(Euro)とすることで合意された。エキュ-° ▷European Currency Unit の略。 **イージスかん**匣【イージス艦】【軍』高性能レーダーとコンピューターによって、同時に多数の目標に対応できる防空システムをもつ軍艦。エイジス艦。▽「イージス」はギリシア神話の神が用いた盾の意。Aegis ship **いいしぶる**団【言(い)渋る】〔他五〕はっきりと言うのをためらう。「行き先を―」 **いいじょう**囲に。【言い条】①言い立てたい事柄。言い分。「彼の―ももっともだ」②(「・・・とは―」の形で)・・・とは言うものの。「兄弟とは―あかの他人と同じだ」 **いいしれぬ**囲に♪【言(い) 知れぬ】〔連語〕(連体詞的に)何とも言い表しようのない。「―苦しみ」 **いいすぎる**囲に【言(い)過ぎる】〔他上一〕必要以上に言う。言い過ごす。「小言を――」図いひすぐ〔上 **いいすごす**団ぃ。【言(い)過(ご)す】〔他五〕度を越して言う。言い過ぎる。「興奮して――」 **イースター**〈Easter〉【宗』復活祭。キリストの復活を祝う記念日で、三月二十一日以後の最初の満月の日の次の日曜日に行われる。イースターサンデー。 **イースターとう**【イースター島】南太平洋、ポリネシア東端にあるチリ領の孤島。一七二二年オランダのロッヘフェーンが復活祭の日に発見して命名。巨石文化で知られる。Easter Island **イースタン**〈Eastern〉東部の。特に、アメリカ東部の。→ウエスタン。ーグリップ』〈Eastern grip>【競】(テニスで)ラケットの握り方の一つ。打球面をコートに垂直にして斜め右上から握る。シェークハンドグリップ。▽アメリカ東部で広く用いられたことから。ーリーグ回【競』プロ野球で、東日本に本拠地を置く球団の二軍が所属するリーグ。◆ウエスタンリーグ。▽和製英語。Eastern League **いいすて**。【言(い)捨て】②言い捨てること。言いっ放し。②【文】連歌・俳諧で、懐紙などに書き留めず、その場限りに詠み捨てにすること。また、その句。いいずて。 **いいすてる**ぽい。【言(い)捨てる】〔他下一〕返事を求めず言いっ放しにする。「言い捨てて帰る」図いひすつ〔下二〕 **イースト**〈yeast〉酵母。酵母菌。パン種。 **イーストマンカラー**』〈Eastman color〉アメリカのイーストマンコダック社が一九五○年に開発した、一本のフィルムで色彩を再現する方式。 **いいせいい**道【以×夷制夷】《文章》→夷[い]=を以[もっ]て夷を制す。 <75> イーゼルーいいふる **イーゼル**〈easel〉画板やカンバスを立てかける台。画架。 **いいそえる**【言(い)添える】〔他下一〕付け加えて言う。「一言言い添えておく」 **いいそこなう**【言(い)損(な)う】〔他五〕①言い間違える。②言ってはいけないことを言う。失言する。③言いたいことを言わずにしまう。言いそびれる。 **いいそびれる**【言いそびれる】〔他下一〕言おうと思いながらその機会を失う。言いはぐれる。 **いいだ**【飯田】姓氏の一つ。一蛇笏[だこつ](一八八五~一九六二)俳人。本名は武治。高浜虚子に師事。俳誌「雲母[うんも]」を主宰。句集「山廬[さんろ]集」など。1竜太[りゅうた](一九二〇~二〇〇七)俳人。蛇笏だの四男。父没後「雲母」を主宰。句集「忘音」、評論集「俳句の魅力」など。 **いいだこ**【飯×蛸】マダコ科の小さなタコ。浅海にすみ、春、腹に飯粒状の卵をもつ。食用。 **いいだしっぺ**【言(い)出しっ×屁】《口頭》②最初に言い出すこと。また、その人。②言い出した人がまず最初にそれをすること。言い出しべえ。▽くさいと言い出した人が実は放屁[ほうひ]の当人であるということから。 **いいたす**【言(い)足す】〔他五〕補い加えて言う。言い加える。「条件を―」 **いいだす**【言(い)出す】〔他五〕①話し始める。②ほかの人より先に言う。 **いいたてる**【言(い)立てる】〔他下一〕強く言う。主張する。「無罪を―」②一つ一つ数え上げて言う。「人のあらを―」 **いいちがい**【言(い)違い】間違って言うこと。また、そのことば。言い間違い。「――に気がつく」 **いいちらす**【言(い)散らす】〔他五〕分別なく勝手なことを言う。②言いふらす。「近所に―」 **いいつかる**【言(い)付かる】〔他五〕言い付けられる。命じられる。「伝言を―」 **いいつぐ**【言(い)継ぐ】〔他五〕言い伝える。「代々言い継がれた家訓」 **いいつくす**【言(い)尽(く)す】〔他五〕言うべきことを残らず言う。「日ごろの考えを―」 **いいつくろう**【言(い)繕う】〔他五〕具合の悪いことをことばでうまくごまかす。「巧みに―」 **いいつけ**【言(い)付け】命令、指示すること。また、その命令、指示された事柄。「親の―を守る」 **いいつける**【言(い)付ける】〔他下一〕命令する。「用事を―」②告げ口をする。「先生に―」③いつも言い慣れている。 **いいつたえ**【言(い)伝え】①昔から語り継がれてきた俗信・世間話など。②伝言。 **いいつたえる**【言(い)伝える】〔他下一〕①後世に語り伝える。②人々に語り広める。 **いいつのる**【言(い)募る】〔他五〕《文章》勢いづいてますます激しく言う。 **いいとおす**【言(い)通す】〔他五〕ずっと言い続ける。また、どこまでも言い張る。「最後まで―」 **いいとこどり**【好いとこ取り】【俗】複数のものの中から、いい部分だけを取り出すこと。「洋風と和風の―」 **いいとし**【好い年】●幸せな年。「今年こそ―にしたい」②かなりの年齢。「もう―だ」③(「―をして」の形で)分別盛りの年齢であるのにという、あざけりの気持ちを表す語。「―をして何をしている」 **いいとして**【『良いとして】〔連語〕《ロ頭》(前に述べたことを受けて)…は別として。・・・はさておき。「金の事は―、仕事はうまくいっているのか」 **いいなおす**【言(い)直す】〔他五〕①改めてもう一度言う。②前言の誤りを正して言う。 **いいなおすけ**【井伊直弼】(一八一五~六〇)近江彦根藩主。江戸幕府大老。諸外国との条約に、勅許を待たずに調印。また、将軍の後継ぎに家茂を擁立し、反対派を安政の大獄で徹底的に弾圧したため、水戸・薩摩の浪士らに桜田門外で暗殺された。 **いいなか**【“好い仲】親しい間柄。特に、男女の愛し合っている間柄。「あの二人は―だ」 **いいなす**【言(い)×做す】〔他五〕《文章》①まことしやかに言う。言い繕う。「上手に―」②とりなして言う。「仲直りするようにうまく―」 **いいなずけ**【〈許嫁〉・〈許婚〉】①親どうしが取り決めた幼時からの婚約の相手。②婚約者。フィアンセ。 **いいならわす**【言(い)習わす】〔他五〕昔から世間で習慣的に言う。②口癖に言う。 **いいなり**【言いなり】〔名〕言うとおり。言うがまま。「――放題だ」「相手の―になる」 **いいにくい**【言いにくい】[形]①発音しにくい。「―ことば」②発言することがためらわれる。「―ことをあえて言う」-さ[形動]-げ **いいぬける**【言(い)抜ける】〔他下一」言い逃れる。 **いいね**【言(い)値】売り手の言うままの値段。↔付け値。「―で買う」 **いいのがれる**【言(い)逃れる】〔他下一」うまく言い繕って責任を逃れる。言い抜ける。「その場を―」 **いいのこす**【言(い)残す】〔他五]①言うべきことを言わないままにする。②別れるときや死ぬ間際などにあとに残る人に言っておく。 **いいはなつ**【言(い)放つ】〔他五〕●遠慮なくきっぱりと言う。②無責任なことを公言する。放言する。 **いいはやす**【言(い)×囃す】〔他五〕①盛んに言う。「男女の仲を―」②失敗などを言ってからかう。「欠点を―」③ほめて言う。特に、世間が盛んにほめる。 **いいはる**【言(い)張る】〔他五〕自分の考えを最後まで主張する。「この方がよいと―」 **イーピー**【EP】一分間、四十五回転の小形のレコード。ドーナツ盤。▷extended playing recordの略。→LP・SP **いいひと**【『好い人】①人柄のよい人。②恋人。 **いいひらき**【言(い)開き】申し開き。言い訳。弁明。弁解。「―ができない」 **いいふくめる**【言(い)含める】〔他下一〕よく言い聞かせて納得させる。 **いいふらす**【言(い)触らす】〔他五〕無責任に多くの人々に言って広める。「人の失敗を―」 **いいふるす**【言(い)古す】〔他五〕くり返し人々が口にして珍しくなくなる。「言い古されたことば」 <76> と。 **いいわけ**【言(い)訳】事情を述べて、自分が悪くないことを説明すること。申し開き。弁解。弁明。「―が立つ」 **いいわたし**【言(い)渡し】②言い渡すこと。②【法】裁判官が判決・決定などの内容を当事者に口頭で知らせること。「無罪判決の―があった」▽sentence **いいわたす**【言(い)渡す】〔他五〕上の者から下の者へ決定・命令などの内容を告げる。宣告する。 **いいん**【医院】【医】医者の経営する診療所。ベッド数十九以下で病院よりも小規模のものをいう。 **いいん**【委員】選挙や指名によって選ばれ、特定の事項の処理をゆだねられた人。一会 複数の委員によって構成された合議機関。また、その会議。 **いう**【言う・×云う・×謂う】日〔他五〕①ことばで表現する。人に伝える。「礼を―」「うそを―」「欠席した訳を―」「一言でいえば」②名付けられている。・・・である。「漱石は本名を金之助と―」③称する。呼ぶ。「彼こそ巨匠と―べき人物だ」目〔自五〕①何かが音をたてる。「風がピューピュー―」「おなかがグーグーー」②(動作の主体を明示せず、「・・・と―」の形で)人から伝え聞いたこと、世間で口にされている意を表す。…そうだ。「まもなく政権が変わるとー」③(「・・・と「・・・」の形で)例外がないことを示す。「今度と―今度は絶対見逃さぬ」→という。④(「AとB」の形で)AをBの内容とする関係を示す。「青木と「名前」「悲しいと「気持ち」「食べると「行為」「何万人と―市民」→という。⑤(「AといいBといい」の形で)AもBも。「色といい模様といい結構なものだ」→といい。⑥(「・・・とはいえ」「・・・と(は)いって(も)」「・・・と(は)いうものの」の形で)・・・であっても、・・・であっても必ずしもの意を表す。「春とはいうものの梅もまだ咲かない」「疲れたからといって、寝ているわけにはいかない」②(「・・・といったらない」の形で)程度の甚だしいことをいう。「うれしいといったらない」⑧(「こう」「そう」「ああ」「どう」を受けて)・・・のようなの意を表す。「こう―機会に」「どういった場合に」(「・・・といえば」などの条件を表す形で)話題を提示する意を表す。「花といえば桜だ」▽日常会話では「ユー」と発音されることが多いが、現代仮名遣いでは「いう」と表記する。事に無し申し分ない。「本さえ読めば―」=事にを聞く 言いなりになる。意見などを聞き入れる。―に言ぃわれぬ①ことばではなんとも表現できない。「――体験」「―おかしさ」②口に出すと具合が悪く、言うことができない。「―事情があって」=に事を欠いて言うべきことがほかにあるのに、よりにもよって言ってはならないことを言うさま。「―師匠の悪口とは」までもないわかりきっている。もちろんである。も愚か口に出して言うのがばからしいほど当然である。「夏だから暑いのは―」=も更なりこと新しく言うまでもない。当然のことである。 **イヴ** **いえか**【家蚊】イエカ属の蚊の総称。吸血性で羽には紋がなく、夜に屋内で活動する。アカイエカなど。 **いえがまえ**【家構え】家の造り方。家の構造・外観。家作り。「立派な―の邸宅」 **いえがら**【家柄】①家の格式。「―がよい」「貴族の―」②家の格式の高い家。名家。「―の人」 **いえき**【胃液】【医】胃から分泌される消化液。ペプシンと塩酸が主成分。▽gastric juice **いえじ**【家路】《文章》家に帰る道。帰路。「―を急ぐ」「―につく」 **イエス**〈yes〉肯定。賛成。許諾の意を表す語。ノー。「―かノーかはっきりせよ」▽感動詞として用いることもある。ーノー国 肯定と否定。承認と否認。「―をはっきりさせる」▽決断や返答を求めていう語。 **イエスキリスト**〈Iēsous Christos〉(三)イスラエルのベツレヘムに生まれ、ナザレに育つ。洗礼者ヨハネから洗礼を受け、神の国の到来を説くが、ユダヤ教祭司らの反感を買い、反逆者としてローマの総督ポンテオーピラトにより十字架刑に処せられる。その三日後に復活したことを信じた弟子たちが彼の教えを広め、キリスト教が成立した。ナザレのイエス。エス。ヤソ。イエズス。キリスト。 **いえすじ**【家筋】その家の系統。家系。 **イエズスかい**【イエズス会】【宗』カトリック教会に属する男子修道会の一つ。一五三四年イグナチウスーデーロヨラなどが創立。世界各地での伝道に取り組み、わが国にもザビエルらが渡来。ジェズイット会。▽Society of Jesus **イェスペルセン**〈Otto Jespersen〉(一) デンマークの英語学者・言語学者。英語音声学・英文法・外国語教授法などに業績がある。人工言語ノビアルを創出。著書「近代英文典」「文法の原理」など。 **イエスマン**〈yes-man〉自分の考え・信念がなく、他の人の言いなりになる人。 **いえだに**【家×蜱・家〈壁蝨〉】サシダニ科の寄生性のダニ。体長約○・七。主にネズミに寄生するが、人や家畜にもついて血を吸う。 **いえつき**【家付(き)】 [名]①もとからその家に住みついていること。「―の娘」②家が付属していること。「―の土地」 **いえづと**【家×苞・家×裏】《古語》自分の家への土産物。「桜花てことに折りて――にせむ」(古今) **いえで**【家出】①図図(帰らないつもりで)ひそかに家庭を抜け出すこと。「一人」②《古語)僧になること。出家。「世の中をうしと思ひて―せし我や」(万葉) **いえども**【×雖も】〔助〕H接続助詞。(「・・・と―」の形で、一つの句、あるいは体言を受けて)逆接の関係を表す。・・・といっても。・・・であっても。「小やみになったと――まだ雲は厚い」「春と―寒さは厳しい」は副助詞。(「・・・と―」の形で体言を受けて)極度の場合を例とし、より一般の場合も同様であるとして暗示する。・・・にしても。「でも」。「犬猫の類と――恩は知っている」「鬼神と―感ずれば泣こう」▽「いふ(言)」の已然形に接続助詞「ども」の接続したものであるが、「いう」の意の形式性によって、一つの助詞相当となったもの。漢文訓読の世界で慣用的に「難」の字が「といへども」と訓ょまれた。 **イエナ**〈Jena〉ドイツ中部の都市。光学機械・ガラス・薬品製造などが盛ん。一五五八年創立のイエナ大学があり、十八世紀末から十九世紀にかけてフィヒテ・シェリング・ヘーゲル・ゲーテ・シラーらがここを中心に活躍し、文芸復興の気運を高めた。 **いえなみ**【家並(み)】家が立ち並んでいること。また、その様子。やなみ。②家ごと。軒並み。 **いえぬし**【家主】→やぬし② **いえねこ**【家猫】家で飼われている猫。飼い猫。 **いえのこ**【家の子】①良家の子弟。②家臣。従僕。③【俗】政界などで、有力者の配下にある者。【歴】武家の一族で、本家の惣領ぅ。と主従関係を結んだ者。1郎等5囲①【歴】家の子と郎等。武家の一族と家臣の総称。②〔俗〗有力政治家などの側近や子分。▽「郎党」とも書く。「いえのころうとう」ともいう。 **いえのしゅう**【家の集】【文』♪かしゅう(家集) **いえばえ**【家×蠅】イエバエ科の昆虫。人家で普通に見られる黒灰色のハエで、伝染病を媒介する。②や家畜にもついて血を吸う。 **いえもち**【家持(ち)】①家屋を所有していること。また、その人。②一家を構えている人。戸主。家長。③家計のやりくり。④【歴】江戸時代、町人の中で家屋敷を所有し、居住した者。家主以 **いえもと**【家元】芸道で、その流派の本家として正統を伝える家筋。また、その当主。宗家。 **いえやしき**【家屋敷】家とその敷地。 **いえらく**【言へらく】〔連語〕(古語)言ったことには。言うことには。「妹が―」(万葉) **いえる**【癒える】〔自下一〕(文章)①病気・傷などいが治る。治癒する。②悩み・悲しみなどが治まる。図い!ゆ〔下二〕 **イェルサレム**〈Jerusalem〉→エルサレム **イエロー**〈yellow>黄色。ーカード』〈yellow card> 国際予防接種証明書の通称。②【競】(サッカーなどで)スポーツマンシップに反するプレーをした選手に対して、審判が警告を与えるために提示するカード。→レッドカード。ーケーキ 〈yellow cake〉【原』ウラン鉱の粗精錬によってウラン含有量を高めた黄色の粉末。濃縮ウランをつくる中間の生産物。ージャーナリズム回検疫旗。船中に伝染病患者がなく、検疫交通許可証の交付を求めていることを示す黄色の四角い旗。②【競』(アメリカンフットボールで)反則のあったとき、審判が投げ入れる黄色い布。③自動車レースで、コース上に異常が発生したとき、ドライバーへ告知するために振られる黄色の旗。 **いえん**【以遠】《造語》ある地点を含めて、それより遠いこと。また、その範囲。「広島―」―権国 二国間の航空協定で、相手国の一地点を経由して第三国に運航できる権利。 **いえん**【胃炎】《医》胃壁粘膜の炎症の総称。胃カタル。「慢性―」▽gastritis <78> **いお**【×庵】《古語)いおり。 **いお**【魚】《古語》さかな。うお。 **いお**【五百】《古語)①ごひゃく。②数の多いこと。 **いおう**【以往】(文章)以後。▽誤って「以前」「往時」の意にも用いる。 **いおう**【硫黄】【化・地】酸素族元素の一つ。元素記号S 原子番号16 原子量32.07 常温で無臭・黄色の固体。水に溶けず、アルコールなどに溶ける。青い炎を出して燃え、二酸化硫黄を生ずる。農薬・染料・爆薬などの原料となる。火山の噴気孔や石膏・岩塩層に産するが、液状硫黄は火口などに見られる。ゆおう。▽sulfur **いおうびょう**【萎黄病】【医】若い女性に多い高度の貧血。鉄欠乏性貧血。▽chlorosis ②【農】葉が黄変し結実しなくなる、植物の病気。▽yellows **イオニアしき**【イオニア式】【建》古代ギリシア建築の三様式の一つ。アテネのエレクテオン殿堂はその典型。優美・軽快で、柱頭に曲線状の渦形のあるのが特徴。▽Ionic order →図「柱頭」 **イオマンテ** 熊祭り。イヨマンテ。▽アイヌ語。 **いおり**【×庵】草木などで造った、粗末な仮小屋。また、僧侶や世捨て人などが住む、質素な家。いお。 **イオン**〈Ion〉〖化』正または負の電気を帯びた原子、または原子団。「陽―」|価〝团【化】イオンのもつ電気量を電気素量の単位として表したもの。▽ionic charge number 1化傾向球因〖化》金属原子が電子を放出して陽イオンになろうとする度合い。ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどは大きく、銅・鉛などは小さい。▷ionization tendency 結合図【化】正負の電荷をもつイオン間で、静電引力に基づいて原子が結合すること。▽ionic bond -交換樹脂【化】溶液中のイオンを自身に含まれるイオンと交換する性質をもった、多孔質の水に溶けない合成樹脂。硬水の軟水化、廃水中の有害な重金属イオンの除去、化学分析などに用いる。▷ion-exchange resin |反応式び【化】イオンが関与する反応を式で表したもの。例えば、Ag++Cl- = AgCl など。▽ionic reaction for-mula **いおんびん**【イ音便】【語』音便の一つ。活用語尾「き」「ぎ」「り」などが「い」と音変化を起こす現象。「書きて」が「書いて」、「脱ぎて」が「脱いで」、「ござります」が「ございます」となる類。 **いか**【〈烏賊〉】頭足類十腕形類(コウイカ目とツツイカ目)に属する軟体動物の総称。胴は円筒形で、ひれがある。いぼ状の吸盤をもつ五対の脚が口の周囲にある。敵に遭うと墨を出して逃げる。食用。干してするめにする。 **いか**【〈紙鳶〉・〈凧】「いかのぼり」の略。凧談。 **いか**【以下】(造語)(数量・段階などを表す名詞に付いて)それを含んでそれを超えない範囲を示す。↔以上。▽「六歳―」のように、数詞につくときはその数も含めており、含まぬときには「未満」を使う。「人間―の扱い」のようにそれを含まぬ使い方もある。②《造語》代表としてあげる語について、それと関連するもの全部。「主将—五名」③これよりあとに述べること。↔以 **いか**【医科】①医学に関する学科。②医科大学・大学医学部の俗称。大学図〖教】医学に関する学問研究を行い、医師を養成する単科大学。医大。▽medical college **いか**【医家】《文章》医療を業とする家または人。医者。 **いか**【異化】〔名・自他〕【心』似たものを接近させたとき、対比されて両者の差異が強調されること。▽dissimilation 一作用は囲〖生》生物体が取り入れた物質を化学的に、より簡単な物質に分解する作用。ここから活動エネルギーを得る。↔同化作用。▽catabolism **いがい**【×貽貝】イガイ科の二枚貝。殻は黒褐色で三角形。海中の岩に付着している。肉は美味。 **いがい**【以外】(造語》①あるわくの外側。→以内。それを除いたほかのもの。そのほか。「ぼく―知らない」。 **いがい**で【意外】〔7〕予想と食い違うさま。案外。思いのほか。「――にやさしい」「彼が来ないとは―だ」―ーと図[副]予想外に。案外に。「―むつかしい」「一速い」 **いがい**【遺骸】遺体。なきがら。 **いがいちょう**【居開帳】寺の本尊や霊宝などを、その寺で参拝、拝観させること。→出開帳 **いかいよう**【胃潰瘍】【医】胃壁にできる潰瘍。良性と悪性のものがある。▽gastric ulcer **いかが**【〈如何〉】□ 囲〔ナ・副〕⊕状態を尋ねる語。どんなふう。どのように。「お加減は―ですか」「―なさいましたか」②相手の意向を尋ねたり、勧めたりする語。どう。「こちらにいらしては―ですか」「お一つ―」③考えものであるさま。「それは―なものでしょう」目〔副〕《古語》反語を表す。どうして・・・か。「―浅くは思ふ給へざらむ」(源氏) ▽「いかにか」の転。[形]本当か **いかがわしい**【〈如何〉わしい】どうか疑わしく、信用できない。「――品物」②風紀上よくない。わいせつである。「―場所」图ーさ形動ーげ図いかがは‐し〔シク] **いかく**【威嚇】〔名・他スル]おどすこと。相手を恐れさせて自分の意に従わせようとすること。「―射撃」 **いが**【×毬】【植】クリなどの実を包む、とげの密生している外皮。▽bur **いが**【伊賀】旧国名の一つ。今の三重県中西部。伊州。賀州。1×袴が図すそを細くしてすねに当たる上下にひもを付け、すねにくくりつけるようにした袴。たっつけ。 **いかい**【位階】国家に対し勲功のあった者に授与される栄典の一つ。一位から八位まで正・従十六階。▽現在は故人に与えられる。1勲等功績のある者に国から与えられる位と勲功の等級。 **いかい**【異界】この世とは著しく異なる不思議な世界。霊や鬼が住む場所。「――のもの」「――に通じる洞窟」 **いかい**【遺戒・遺×誡】《文章》生前に、後人のために残す戒めのことば。ゆいかい。 **いがく**【医学】病気の治療や予防に関することを研究する学問。「臨床―」▽medical science **いがく**【異学】①正統でない学問。②江戸時代、幕府が認めていた朱子学以外の儒学。 **いかくちょう**【胃拡張】【医】胃が異常に広がったまま、収縮しなくなった状態。▽gastric dilatation **いがぐり**【×毬栗】①毬に包まれたままの栗。秒②「毬栗頭」の略。1頭回頭髪を丸刈りにした頭。 **いかけ**【鋳掛(け)】なべなど金物の傷んだ所をした銅やはんだなどで修理すること。「―屋」 **いかさま**【〈如何〉様】〔副〕相手の言ったことを受け入れて、そのとおりだと納得するさま。なるほど。いかにも。「――今にも崩れそう」「―、ごもっとも」▽感動詞的な独立用法もある。古風な語。目〔名〕 本物に見せかけたにせもの。また、それでだますこと。いんちき。ぺてん。「―ばくち」目〔ナリ〕《古語》どのように。「―に思ほしめせか」(万葉) 1師団人を巧みにだまして金品を得ることを常習とする者。 <79> **いかす**〔自五〕〔俗』(容姿や服装などが)魅力的である。 **いかす**【生かす・“活かす】〔他五]死にかけたものを生き返らせる。よみがえらせる。「死んでしまった者を―わけにはいかない」②命を保たせる。「釣った魚を生かしておく」「生かしては帰さぬ」③有効に使う。「貴重な体験を――」「個性を―」「素材をいかした味」▽①~③→殺す **いかすい**【胃下垂】『医》胃が正常の位置より下に垂れ下がっている状態。▽gastroptosis **いかずち**【雷】《文章》かみなりの古い言い方。圓 **いかぞく**【遺家族】一家の中心であった人が死んで、あとに残された家族。特に、戦没者の遺族。 **いかだ**【×筏】①木材や竹材を横に並べて縄などでつなぎ、水に浮かべたもの。木材そのものの運搬法として、また、舟の代用として用いる。「――乗り」「一流し」②【料】』材料を筏のように組み合わせた料理や盛り付け方。「―なます」 **いがた**【鋳型】①鋳物を鋳造するのに用いる型。②決まった一つの型。「―にはめて教育する」 **いかだし**【×筏師】筏を操る人。 **いカタル**【胃カタル】【医】胃炎。▽gastric catarrh **いかつ**【威喝】〔名・他ル〕《文章》大声でおどすこと。 **いかつい**【厳つい】〔形〕人や物の形がごつごつしていてやわらかみがない。「――肩」「――顔」图ーさ形動!げ図いかつし[ク] **いかで**【〈如何〉で】〔副〕《古語》①(推量の表現に呼応し、疑問・反語を表し)どうして。どういうわけで。「―世におはせむとすらむ」(源氏)②(願望の意を表し)どうにかして。何とかして。「―このかぐや姫を得てしがな」(竹取) **いかな**【〈如何〉な】〔連体〕どのような。どんな。「一人でも答えられまい」▽多く「―・・・・でも」の形で用いる。「いかなる」の略。 **いかなご**【〈玉筋魚〉】イカナゴ科の海水魚。体は細長く、全長約二五はんになる。全国各地の沿岸にすむ。幼魚をつくだ煮などにする。コウナゴ。 **いかなる**【〈如何〉なる】〔連体〕《文章》どのような。どんな。どういう。「―運命のもとに」 **いかなるほしのもとに**【如何なる星の下に】高見順の小説。一九三九(昭和十四)~四○年発表。浅草の風物を背景に、庶民の哀歓を描く。 **いかに**【〈如何〉に】日田〔副〕●状態の疑問または不定を表す。どう。どのように。どんなふうに。「―生きるかが問題だ」「―処分されようと文句は言わない」②程度の疑問または不定を表す。どんなに。どれほど。「―大きいかはこれによってもわかる」「―強くても彼には勝てまい」③《古語》疑問を表す。なぜ。どうして。「―かくいふぞ」(徒然)《古語》程度の甚だしいことの感嘆を表す。なんとまあ。「世は―興あるものぞや」(大鏡)目〔感〕《古語)相手への呼びかけを表す。さて。どうだ。「―殿ばら」(徒然) ーも因[副]①どうみても。まことに。「―残念だ」「―楽しそうな様子で」②(相手のことばを肯定して)確かに。なるほど。「―おっしゃるとおりです」 **いかのぼり**【〈紙鳶〉・〈凧】凧。 **いかばかり**【〈如何〉〝許り】〔副〕《文章》(程度が甚だしい場合、その甚だしさを推量して)どれほど。どんなに。「お喜びは―かと拝察いたします」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いかほど**【〈如何〉程】〔副〕④①(分量・値段について)いくら。どれほど。どのくらい。「お代は―ですか」「一差し上げますか」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。②程度が甚だしいさま。どんなに。どれほど。▽改まった言い方。 **いがみあーう**あぁ【×啀(み)合う】〔自五〕(獣が)互いにかみつこうとする。②(人が)互いに敵意をもって争う。「隣どうしで―」 **いかめしい**【厳(め)しい】図〔形〕近寄りにくいほど、人に威圧感や厳しさを感じさせる様子だ。「―顔つき」「―門構えの家」「―警備」②ーさ形動ーげ図いかめーし〔シク][シク〕《古語》①立派である。荘重盛大である。「三日のまうけ、いといかめしうし給ふ」(落窪)②激しい。「いかめしき雨風」(源氏) **いカメラ**【胃カメラ】《医〗胃の内壁を検査するために口から挿入する超小型の医療用カメラ。ガストロカメラ。→ファイバースコープ **いかもの**【〈如何〉物】①にせもの。まがいもの。「―をつかまされる」②普通と違った奇妙なもの。一食くい②普通の人の食べないものを好んで食べること。また、その人。②普通の人と違った趣味・嗜好にをもつこと。また、その人。 **いかよう**【〈如何〉様】[7](文章)どのよう。「―にもいたします」 **いから-す**【怒らす】〔他五〕①いかめしい様子をする。「肩を―」「目を―」「声を―」②おこらせる。 **いがらっぽい**[形]→えからっぽい **いかり**【怒り】怒ること。腹立ち。いきどおり。「―を買う」=心頭に発す むらむらと怒りがわいてくる。 **いかり**【×錨・×碇】【交】船を止めておくために、綱や鎖に付けて水底に沈めておくおもり。アンカー。「」を上げる」 **いかりがた**【怒り肩】かなぼった肩。↔なで肩 **いかりくるーう**くるふ【怒り狂う】〔自五〕非常に激しく怒る。狂ったように怒る。 **いかりそう**【×碇草】メギ科の多年草。春、淡紫色のいかりに似た形の四弁花を下向きにつける。茎・葉は漢方で強壮剤とする。 **いかりのぶどう**【怒りの葡萄】アメリカの作家スタインベックの小説。一九三九年刊。三○年代アメリカ文学の代表的作品。不況と自然の猛威のために土地を追われ移住する農民集団を描く叙事詩的物語。▽原題The Grapes of Wrath **いかる**【〈斑鳩〉,〈鵤】アトリ科の小鳥。全長約二三他に好メ。くちばしは黄色で太い。体は灰色。頭・翼・尾などは黒。三光鳥。イカルガ。 **いかーる**【生かる・“活かる】〔自五〕(花などが)いけてある。「菊が一輪いかっている」 **いかーる**【怒る】〔自五〕(文章》①腹を立てる。いきどおる。おこる。②物の形がかどだつ。かどばる。「怒った肩」 **いかーる**【埋かる】〔自五〕うずめられている。「灰に炭がいかっている」 **いかるが**【〈斑鳩〉】イカルの異名。 **いかるが**【斑鳩】奈良県生駒郡斑鳩町。聖徳太子の斑鳩の宮のあった所で、法隆寺がある。ーの里奈良県法隆寺付近の地名。1の宮六〇一(推古九)年聖徳太子の造営した宮殿。現在の法隆寺東院の所在地はその跡という。 <80> **いかれぽんち**〖俗』ふぬけた軽薄な男。また、不良じみた男。いかれぼんち。▽「ぽんち」は、坊や・坊っちゃんの意の関西方言「ぼんち」から。 **いかれる**〔自下一〕〔俗】物が古くなったりして駄目になる。「いかれた自転車」②まともでなくなる。「彼は頭がいかれている」③不良じみる。「いかれた格好をする」④心を奪われる。「彼女にいかれている」⑤相手にしてやられる。負ける。先行される。 **イカロス** Ikaros〉ギリシア神話中の名工ダイダロスの子。父考案の人工翼を着けて飛んだが、太陽の熱で翼を接合していたろうが溶けて海中に墜落した。イカルス。 **いかん**〔連語〕《ロ頭》いけない。よくない。だめだ。「見てはー」▽動詞「行く」の未然形+禁止の助動詞「ぬ(ん)」から。 **いかん**【〈如何〉・〈奈何〉】《文章》どのようであるか。「理由の―を問わず」「結果――によっては」▽「いかに」の転。1せん囲〔連語〕(副詞的に)どうしようにも。「―資金がない」▽「いかにせむ」の転。ーとも囲囲〔副〕どのようにも。「―しがたい」 **いかん**【衣冠】●衣服と冠。②昔の貴族の装束で、束帯に次ぐもの。1束帯公家の正装。 **いかん**【尉官】軍人の階級で、大尉・中尉・少尉の総称。▽自衛隊では、一尉・二尉・三尉の総称。 **いかん**【異観】《文章》珍しい見もの。珍しい光景。 **いかん**【移管】〔名・他]管理や管轄を他へ移し替えること。「事業を県に――する」 **いかん**【偉観】《文章》堂々とした眺め。すばらしい眺いかん図図【遺憾】〔名・〕《文章》思いどおりにいかなくて、心が残ること。うまくいかなくて残念なこと。「今回の結果を―に思う」▽公的な場面で使われることが多い。1千万贼团团"匣非常に残念である様子。無く田〔連語〕(副詞的に)心残りなく十分に。「実力を発揮。する」=の意を表するある事柄について不満または残念であるという意を言動によって明らかにする。 **いがん**【依願】《造語》本人の願いによること。「―退職」 **いがん**【胃癌】【医】胃にできた悪性腫瘍。▽gastric cancer **いかんそく**【維管束】【植〗種子植物とシダ植物の根・茎・葉などを貫いている、細長い細胞が束状に集まった組織。養分・水分の通路となる。管束。▽vascular bundle → **いき**【域】イキ(キキ)(造語)①さかい。区切り。境界。「域内・区域」②境界の内側。定められた範囲。「音域・海域・広域・職域・神域・声域・地域・流域・領域」③地方。国。「異域・西域」 **いき**【×閾)イキ(キキ)(造語)①しきい。しきみ。②くぎり。しきり。範囲。「識閾」 **いき** 1672 3068 物事の程度・範囲。「素人の―を出ない」「名人の―に達する」 **いき** 7971 6F67 □□敷居き。②【心】刺激によって知覚・反応が生じたり消失する境目。また、その時の刺激の強さ。識閾。▷threshold **いき**【息】①口や鼻で空気を吸ったり吐いたりすること。また、そのときの空気。呼吸。「――が苦しい」「―が白い」▽呼気を指すことが多い。②協同して物事をするときの気持ちの合い方。「二人の―もぴったりだ」が合ょう協同して何かをするとき、気持ちや動作がうまくかみ合う。=が掛かる 有力者の支配や保護などの影響を受ける。「社長の息が掛かった者」=が通う①生きている。②精神がこもり、生き生きしている。「息の通った作品」=が切れる①(激しい運動などのために) 呼吸が苦しくなってあえぐ。②(比喩的に)物事をするのに途中で力が尽きて、続かなくなる。―が絶える呼吸が止まる。死ぬ。=が続かくある状態や一つの物事が長く続けていられる。「もうこの事業も息が続かない」=が詰っまる 非常に緊張して、呼吸ができないような感じになる。「息が詰まりそうな会議の雰囲気」=が長いある物事が長く続く様子。「―仕事」=が弾む興奮したり、激しい運動をしたあとなどに、呼吸が荒くなる。=を入ぃれる緊張を解く。一休みする。「仕事を中断して―」=を凝らす(緊張して)呼吸を抑えてじっとしている。=を殺す 息を凝らす。「犯人が現れないかと息を殺して待った」=を、吐っく緊張した状態から解放される。楽になる。「お金が入って―」=を吐っく暇も無い非常に忙しく時間のない様子。休む暇もない様子。「息をつく暇もなく次の仕事にとりかかる」=を抜く 仕事の途中で一休みする。気分転換する。=を、吞。む驚いて思わず息を吸ったままで止める。=を引き取る死ぬ。「静かに―」を吹き返す①生き返る。②勢いを失っていた物事が再び盛んになる。よみがえる。 **いき**【粋】〔名・ナ]①気性や身なりなどが洗練されていて、色気があること。◆野暮。「―なはっぴ姿」②人情に通じていること。→野暮。「―な計らい」③遊里・遊興に精通していること。また、花柳界のこと。「一筋」④【文]近世後期に流行した人情本を支える江戸の美意識。垢抜けして張りのある色っぽさ。←→野暮 **いき**【生き】《造語》生きること。生きていること。「―証人」「一仏」②【“活き】新鮮であること。鮮度。「とれたての―のいい魚」▽「―が(の)いい」「―が(の)悪い」という形で使う。③【活き】(囲碁で)一連の石に目が二つ以上あって、敵側に取られない状態であること。→死に。④[版】(校正で)訂正箇所を取り消して元のままにする意の指示。赤で「イキ」と記す。▽restoration =がいい魚などが新鮮である様子。「―エビ」 <81> **いき**【行き・往き】♪ゆき(行) **いき**【位記】《文章》位階を授けるときに、その旨を記して本人に交付する文書。 **いき**【委棄】〔名・他スル〕《文章》権利を放棄して他人の自由に任せること。 **いき**【意気】①意気地のあること。心意気。心持ち。「人生―に感ずる」②気概。あふれる元気。「―が揚がる」1軒昂説〔〕元気が盛んなさま。「――たる門出」―込にみ図団あることをしようとする、張り切った気持ち。「大変な―で仕事に取りかかる」 ー込む団〔自五〕あることをしようと張り切る。1地図 自分の面目に賭けて物事をやり通そうとする気力。1消沈彪,团元気をなくしてしょげること。意気阻喪。▽「意気銷沈」とも書く。一衝天忌,囚匣意気込みが天をつかんばかりに盛んであること。1阻喪意気込みがくじけること。元気を失うこと。1投合团团互いの考えや気持ちがぴったりと合うこと。1揚揚囚〔〕得意で元気いっぱいなさま。「―と引き揚げる」 **いき**【遺棄】〔名・他スル][法]本来、置き去りにしてはならないものを捨ててそのままにしておくこと。「死体―」▷desertion I罪ぼ【法】保護を必要とする病人や幼児などを遺棄したときに成立する罪。▽abandon-ment **いき**【壱岐】旧国名の一つ。対馬海峡にある島で、今の長崎県壱岐郡。壱州し。 **いぎ**【威儀】礼式・作法にかなった立ち居振る舞い。いかめしい挙動。「―を正す」②礼儀の細かい規則。1師【仏】授戒の際に行儀作法を指示する教授師。また、法会の際に衆僧に指示を与える僧侶。 **いぎ**【異義】意味が違うこと。また、異なった意味。「同音——語」 **いぎ**【異議】①他と異なった議論や意見。異論。「なし」②【法】他人の行為や行政官庁などに対する不服の意思表示。▽demurrer 申し立て【法】裁判所や行政機関の行為・処分に対して、取り消しまたは変更を求める手続きを行うこと。 **いぎ**【意義】①ことばなどによって表される内容。意味。②事柄などのもつ価値や重要さ。「―のある仕事」―素【語】音素(フォネーム)や形態素(モーフィーム)からの類推で考え出された抽象的な意味単位。「高い」「高さ」の〈高〉など、一定の言語形式に対応する意味のまとまり。▽sememe; sémantème **いきあう**ぁぁ【行(き)合う】〔自五〕→ゆきあう **いきあたり**【行(き)当(た)り】→ゆきあたり **いきあたる**【行(き)当(た)る】〔自五〕→ゆきあたる **いきいき**【生き生き】〔副(下)・自スル〕生気があふれているさま。「―(と)した顔」 **いきいそぐ**きいそーぐ図匣 【生き急ぐ】〔自五〕早く生を終えようとするかのように急いであわただしく生きる。▽「死に急ぐ」をもじった造語。 **いきうつし**【生(き)写し】〔名〕全くそのままとといってよいほど似ていること。「母親に―の娘」 **いきうま**【生(き)馬】生きている馬。=の目を抜く 利を得るのにすばやく抜け目がないことのたとえ。 **いきうめ**【生(き)埋め】生きたまま地中に埋めること。また、埋まること。「―になる」 **いきえ**【生(き)餌・“活(き)餌】飼料や釣りのえさとする、生きたままの虫や小動物。 **いきおい**【勢い】〔名〕動きに伴う、強さや早さなどの力。活動力。「火が―よく燃える」「筆に―がある」②他を圧倒する力。威力。「今や一位で当選する―」③(連体修飾語を受けて「―で」の形で)それによって引き起こされた力。元気。余勢。はずみ。「酔った――で」「勝った―で」「えらい―で」目〔副〕当然の成り行きで。必然的に。「―、彼の方も黙ってはいない」 **いきおいこむ**いきほひ【勢い込む】〔自五〕何かをしようと気勢を上げる。意気込む。 **いきがい**がひ【生(き)《甲×斐】生きている意義。また、生きている張り合い。「―を感じる」「―を求めて」 **いきがい**【域外】〔名〕《文章》一定の区域の外。↔域内 **いきかう**【行(き)交う】 〔自五〕《文章)→ゆきかう **いきかえり**へり【行(き)帰り】→ゆきかえり **いきかえる**刑へる【生き返る】〔自五〕息を吹き返す。また、一度衰えたものがもとに戻る。よみがえる。蘇生せする。「雨で草木が―」 **いきがかり**【行(き)掛(か)り】→ゆきがかり **いきがけ**【行(き)掛け】→ゆきがけ **いきかた**【生き方】生活の仕方。また、人生に処する態度。「厳しい―」 **いきかた**【行き方】→ゆきかた **いきかちかく**【×閾下知覚】【心】意識されない微弱な刺激に対する知覚反応。▽subliminal perception **いきがみ**【生(き)神】人の姿をとってこの世に現れた神。また、徳の高い人。「―様のように敬われる」 **いきき**【行き来】→ゆきき **いきぎも**【生(き)肝】生きている動物から取った肝。▽難病の特効薬とされた。=を抜く度肝を抜く。 **いきぎれ**【息切れ】呼吸が苦しく、あえぐこと。「少し走ると、すぐ―がする」②途中で弱って、仕事が続けられないこと。 **いきぐるしい**【息苦しい】〔形]①楽に呼吸ができず苦しい。「熱があって―」②緊張した雰囲気が漂い、重苦しく感じる。「―緊張」「―空気」图ーさーがーる形動ーげいきぐる‐し [シク] **いきさき**【行(き)先】→ゆきさき **いきさつ**【〈経緯〉】物事がそうなった経過。まぁ事の込み入った事情。けいい。「これまでの―」 **いきじごく**【生(き)地獄】この世に繰り広げられる、地獄のようなひどい状態。 **いきしな**【行きしな】→ゆきしな **いきしに**田【生き死に】生きることと死ぬこと。生死。「――にかかわる問題」 **いきじびき**【生(き)字引】知識が広く、何でもよく知っている人。「会社の―」 **いきすぎる**【行(き)過ぎる】〔自上一]♪ゆきすぎる **いきすじ**用打ち【粋筋】㉠花柳界の方面。②男女の情事に関する事柄。 <82> **いきせききる**用【息、急き切る】〔自五〕非常に急いで、激しく息をする。「息せき切ってかけつける」 **いきたい**図【生き体】【競】(相撲で)倒れかかってはいるが、体の回復力を失っていない状態。↔死に体 **いきだおれ**囲だふれ【行(き)倒れ】→ゆきだおれ **いぎたなーい**田【『寝×穢い】〔形〕①眠りをむさぼっていて、起きようとしない。「いぎたなく眠る」②寝相が悪くだらしない。「―寝姿」▽「い」は寝ること。「ねぎたない」ともいう。名ーさいぎたなし [ク] **いきち**囝囝【生(き)血】生きている動物や人間の血。なまち。=を吸う 冷酷な手段で利益を搾りとる。 **いきちがい**ちかひ【行(き)違い】♪ゆきちがい **いきづかい**図かひ【息遣い】息を吐いたり吸ったりする状態。呼吸の調子。「荒い」をする」 **いきつぎ**図図【息継ぎ】①歌やせりふの途中で息を吸い込むこと。また、水泳で定期的に水から顔を出して呼吸をすること。②仕事の途中で一時休むこと。息休め。 **いきつく**図【行(き)着く】〔自五〕→ゆきつく **いきづく**図【息衝く】〔自五〕《文章》①嘆息する。②あえぐ。③呼吸する。生きている。「現代に―伝統」 **いきつけ**匣【行(き)付け】→ゆきつけ **いきづまーる**図【行(き)詰(ま)る】〔自五〕→ゆきづまる **いきづまーる**図【息詰(ま)る】〔自五〕(極度の緊張などで)呼吸が苦しく感じる。「―熱戦」 **いきつもどりつ**囲曲【行きつ戻りつ】〔連語〕→ゆきつもどりつ **いきどおーる**図即結と【憤る】〔自五〕(文章)激しく立腹する。憤慨する。怒る。「悪徳商法に―」 **いきとどく**図【行(き)届く】〔自五〕→ゆきとどく **いきどまり**匣 【行(き)止(ま)り】♪ゆきどまり **いきない**田【域内】〔名〕《文章》一定の区域の中。↔域外 **いきながらえる**国団ながらへる【生(き)長らえる】〔自下一〕長生きする。生き続ける。図いきながらふ〔下二〕 **いきなやむ**田【行(き)悩む】〔自五〕→ゆきなやむ **いきなり**図[副]突然。出し抜けに。「「立ち上がる」 **いきぬき**図図【息抜き】①仕事や緊張から解放されてしばらく休むこと。「――に散歩する」②換気・通風のための穴や窓。 **いきぬく**図匣 【生(き)抜く】〔自五〕苦しみに耐えて、生き通す。「苦難の時代を―」 **いきのお**割【息の緒】①命。▽「緒」は長く続く物の意。②息。呼吸。 **いきのこり**囲【生(き)残り】生き残ること。また、その人。「戦争の―」 **いきのこる**回匣【生(き)残る】〔自五〕他の人が死んだあとも、死なずに生きながらえる。「最後まで―」 **いきのした**【息の下】今にも絶えそうな息の状態。「苦しい―から言う」 **いきのね**日日図【息の根】呼吸。また、命。=を止める ①相手の生命を断つ。②相手が立ち上がれないようにやっつける。「相手チームの―」 **いきのびる**図図【生(き)延びる】〔自上一〕死ぬべきところを生きる。また、長生きする。図いきのぶ〔上二〕 **いきば**図【行き場】→ゆきば **いきばじ**ぢ【生き恥】生きていて受ける恥。→死に恥。「―をさらす」 **いきばーる**【息張る】〔自五〕息を詰めて腹に力を入れる。息む。 **いきぼとけ**困【生(き)仏】生きたまま仏のようにあがめられる徳の高い人。②高徳の僧。 **いきま‐く**図【息巻く】〔自五〕②勢い込んで言い立てる。気炎を上げる。「『絶対優勝だ』と―」②息遣いも荒く怒る。「『ふざけるな』と―」 **いきみ**田目【生き身】生きている体。なま身。 **いきむ**用【息む】〔自五〕息張る。気張る。力む。 **いきもの**国用【生き物】①生きているもの。生物。特に、動物。②生命があるかのように動き働くもの。また、変化するもの。「ことばは―だ」 **いきやすめ**田【息休め】休憩。息継ぎ。 **いきょ**【依拠】〔名・自スル〕《文章》よりどころとすること。また、よりどころ。「フロイトの説にする」 **いきょう**匣 【異郷】《文章》故郷や母国を離れた、よその土地。他郷。また、外国。他国。「―にさすらう」 **いきょう**図【異境】《文章》母国を遠く離れた土地。外国。他国。 **いぎょう**【医業】医療に従事する職業。また、医者としての職業。 **いぎょう**匣【異形】《文章》普通とは違う形。怪しい姿。「―の者」 **いぎょう**匣 【偉業】偉大な事業。「―を成し遂げる」 **いぎょう**図【遺業】《文章》故人が残していった事業。 **いぎょうどう**国【易行道】【仏』実践しやすい方法。厳しい修行によって自己を高めていくよりも、阿弥陀如来が立てた誓いにすがって、阿弥陀仏のことを想い描いたり、その名を唱えれば、極楽に生まれることができるという、浄土教で重要視された実践方法。↔難行道 **いきょく**図図【医局】【医】大学病院などで、主として医務を取り扱う所。薬局・事務局などに対していう。▽medical office **いきょく**囲 きょく囲【委曲】《文章》詳しく細かなこと。委細。詳細。=を尽くす 物事の事情を詳しく明らかにする。「委曲を尽くして説明する」 **イギリス**〈Inglês〉ヨーロッパ北西部の立憲君主国。正称はグレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国。十八世紀には多数の植民地を有し、大英帝国を形成。首都ロンドン。英国。▽「英吉利」とも書いた。 一革命团【歴】十七世紀、イギリスで起きたピューリタン革命と名誉革命の総称。▽English Revolution―連邦黙【政』イギリスと旧イギリス植民地からの独立国が、相互協力を目的として形成する国家連合。すべての国々が対等で、イギリスとの主従関係はない。英連邦。コモンウェルス。▽Commonwealth of Nations **いきりたつ**図用【いきり立つ】〔自五〕怒って興奮する。「横柄な態度に―」 **いきりょう**囲用【生(き)霊】生きている人の怨霊[おんりょう]。→死霊。「―がとりつく」 **いきょう**匣【異教】自分の信ずる宗教とは違う宗教。◇多くキリスト教徒から見て、それ以外の宗教を指す。I徒用異教を信ずる者。 **い―きる**囲 【生きる】〔自上一〕①生命を保つ。死なない状態でいる。↔死ぬ。「―べきか死ぬべきか、それが問題だ」 <83> **いきれ** 蒸されるような熱気。「人―」「草」 **いきわかれ**【生(き)別れ】互いに生きていながら離れ離れになること。生別。→死に別れ。「――になる」▽親兄弟・夫婦などの間柄にいう。 **いきわたる**【行(き)渡る】〔自五〕→ゆきわたる **イク** 1673 3069 そだつ・そ《造語)①そだてる。だてる・はぐくむ養う。「育英・育児・育成・育毛・愛育・教育・訓育・飼育・扶育・保育・養育」②そだつ。成長する。「成育・発育」③教育。「体育・知育・徳育」 **いく** 1674 306A 郁】《造語》さかんな。かぐわしい。「郁きんり。ゅう郁・馥郁」 **いく**=【幾】(名詞、ときに形容詞に付いて)①数量・程度の不定であることを表す。「――夜ょ」「――山河」②数量・程度の多いことを表す。「―久しく」「―千年も」 **いく**【行く・“往く】〔自五〕→ゆく(行) **いく**【逝く】〔自五〕→ゆく(逝) **イグアナ**〈iguana〉イグアナ科のトカゲ類の総称。一部の種を除きアメリカ大陸に分布する。頭や背中にたてがみ状の飾りをもつものが多い。 **イグアノドン**ヘララIguanodon〉《地》中生代白亜紀に栄えた化石爬虫類。草食性で、体長約一○。長い尾をもち、後肢で立って歩いていたと考えられる。禽竜いくい【居食い】職に就かず、手持ちの財産で生活すること。座食。徒食。 **いくいく**【×郁郁】〔〕(文章)文物が格調高く盛んであるさま。②香気が盛んに立つさま。 **いくえ**【幾重】《文章》いくつもの重なり。たくさん重なっていること。「―もの人垣」ーにも目 [副] 何度もくり返して。ひたすら。「―お礼申し上げます」 **いくえい**【育英】〔名,〕英才を教育すること。特に、学資を援助して人材を育成すること。「――事業」「――資金」会 優秀な学生・生徒に学資の援助をして、人材の育成に努めることを目的として設けられた団体。→日本育英会 **いくさ**□ 囲囲【戦】戦争。戦闘。合戦。戦い。目《軍】《古語》軍隊。兵士。 **いぐさ**【×藺草】圓♪い(藺) **いくさき**【行く先】→ゆくさき **いくた**【生田】(に) 江戸後期の国学者。平田篤胤門下。一八三七(天保八)年大塩平八郎の乱に応じて、越後以。柏崎訛。の桑名藩の陣屋を襲い、負傷して自刃。 **いくたり**【幾人】(文章)→いくにん **いくたりゅう**【生田流】【芸』関西に普及する箏曲げさまの流派。元禄時代の生田検校から始まる。 **いぐち**【〈兎唇〉・〈欠唇〉】⇒としん(兎唇) **いくつ**【幾つ】〔名・副〕どれほどの数。▽不定や疑問に使う。 **いくど**【幾度】(文章)どれほどの回数。何回。何度。いくたび。 **いくどうおん**ㄖㄖ【異口同音】〔名]多くの人が皆、口をそろえて同じことを言うこと。大勢の意見が一致すること。「―に唱える」 **いくとせ**【幾年】(文章)どれほどの年数。何年。不定の年数を表す。いくねん。「―も続く」 **イグナチウスデロヨラ**〈Ignatius de Loyola〉 スペインのイエズス会創立者(一)。一五四一年から初代総長として献身し、カトリックの復興と、海外での伝道に力を注ぐ。 **いくにち**【幾日】①どれほどの日数。何日。いくか。いくひ。「―も続く」「あと―もない」②月の何日。どの日。「結婚式は二月の――ですか」▽「何日」よりも改まった感じの語。 **イグニッション**〈ignition〉(内燃機関などで)圧縮された混合気体に点火するための装置。ーキー用〈ig'nition key〉(自動車の)エンジン始動用のかぎ。エンジンキー。 **いくにん**【幾人】どれほどの人数。何人。いくたり。「部屋に―いるのか」「―もいない」 **いくばく**【幾何・幾“許】(文章)(「―も」の形で、多く打消の語を伴って)量がわずかであることを示す。いくらも・・・(ない)。少ししか・・・(ない)。「余命―もない」―か园[副]少しばかり。多少。「―のかねを与える」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。=も無く間もなく。ほどなく。「それから―して」 **いくび**【×猪首】イノシシのように太くて短い首。また、そのような人。 <84> **いくひさしく**囲【幾久しく】〔副〕《文章》いつまでも。末長く。「――お幸せに」 **いくぶん**図【幾分】〔名〕いくつかに分けること。また、その部分。「資産の―か」目[副]いくらか。やや。多少。「―その傾向が見られる」 **いくもう**図【育毛】〔名]毛髪を育成すること。「―剤」 **いくよ**田【幾夜】《文章》①どれほどの夜。幾晚。▽副詞的にも用いる。②多くの夜。 **いくら**田【幾ら】日〔名・副]①はっきり表せない数量・程度・値段を示す。どれほど。どれくらい。「値段は――ですか」②(「―でも」の形で)数量・程度の甚だしいことをいう。「―でも食べられる」③(「―も」の形で、多く打消の語を伴って)量がわずかであることをいう。「残りは―もない」[副〕(下に仮定を示す語を伴って)①どれほど・・・しても・・・(ない)。「―話しても尽きない」②たとえ、仮に・・・であっても・・・(ない)。「―子供でも許せない」―か[副]少しばかり。多少。▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。=何でも ある限度を超えた状態を非難する語。「――ずうずうしすぎる」 **イクラ**図[〈ikra〉]サケ・マスなどの成熟卵を一粒ずつほぐして塩漬けにした食品。→すじこ **イグルー**四[〈igloo〉]ブロック状に切った氷雪をドーム形に積み重ねて造るイヌイットの家。 **いくん**囲【偉勲】《文章》立派な手柄。大きな功績。 **いくん**図【遺訓】《文章》故人が言い残した教え。 **いけ**、憎しみの気持ちを強める語。「―好かない」「―ずうずうしい」「―ぞんざい」 **いけ**因【池】①くぼ地に雨水などがたまった所。②観賞用に、庭に穴を掘って水をためた所。③すずりの水をためるくぼみ。海。陸[おか] **いけい**囲【畏敬】〔名・他ぇぇ〕《文章》その偉大さ・崇高さをおそれ敬うこと。「―の念」「私の―する人物」 **いけいれん**【胃×痙×攣】【医】上腹部に突発的に起こる激しい痛みの通称。潰瘍[かいよう]・胆石などに原因がある場合が多い。さしこみ。癪[しゃく]。▽gastrospasm **いけうお**りを【活(け)魚】食用として、いけすなどで生かしておく魚。「―料理」 **いけがき**囲図【生(け)垣・生(け)×籬】主に常緑樹を植え込んで造った垣根。「ヒバの―」 **いけしゃあしゃあ**[副] やあげ図[副] [俗]憎らしいほど厚かましいさま。「―(と)うそをつく」 **いけす**匣【生(け)×簀】魚を生かして飼っておく所。竹などで囲うか、箱・かご・網などを用いる。また、活[い]け魚用の水槽。「―の魚」 **いけず**因囲〔名・ナ〕意地が悪いこと。また、その人。▽関西方言。 **いけずうずうしい**図ううううしい【いけ、図、図しい】〔形]《口頭)しゃくに障るほど厚かましい。「―やつ」 **いけすかなーい**囲匣【いけ好かない】〔形〕《口頭)人の性質・態度などがいやらしくてきらいだ。感じが悪い。 **いけぞんざい**囲〔ナ〕(口頭)きわめてなげやりで乱暴なさま。 **いけだ**【池田】姓氏の一つ。1勇人(一八九九―一九六五) 官僚・政治家。自民党総裁・首相(在任一九六〇~六四)。所得倍増政策を推進した。1満寿夫[ますお](一九三四~九七)版画家・小説家。油絵から銅版画に転じ国内外で活躍。「エーゲ海に捧ぐ」で芥川[あくたがわ]賞を受賞。1光政(一六〇九~八二) 江戸前期の備前岡山藩主。藩政改革を行い、熊沢蕃山[くまざわばんざん]※を用いて学問の興隆、仁政の実現に努めた。 **いげた**囚図【井桁】①井戸の上部を「井」の字形に組んだ木の囲い。②井桁の形・模様。 **いけづくり**図【生(け)作り・活(け)作り】【料】生きたままの魚の肉をそぎとって刺身に作り、もとの魚の姿に整えて出す料理。いきづくり。 **いけ‐どり**図【生(け)捕り】①鳥獣を生きたままつかまえること。②人を生きたままとらえること。捕虜[ほりょ]。「敵を―にする」 **いけ‐どる**図匣【生(け)捕る】〔他五〕人や鳥獣を殺さずに生きたままつかまえる。 **いけない**囲〔連語〕①よくない。間違っている。「――子」「このやり方は―よ」②絶望状態だ。「あの会社も―らしい」③用に立たない。「この靴はもう―」④よくない状態にある人への同情の気持ちを表す。大変だ。「疲れ気味だって、それは―ね」⑤(「・・・しては―」の形で)禁止の意を表す。・・・してはならない。「死んでは―」⑥(「・・・しなければ―」の形で)義務・必要の意を表す。…しなければならない。「生きなければ―」②(形容詞連用形+「て」に付いて)・・・で手の施しようがない。とても・・・だ。「寒くって―」⑧酒が飲めない体質だ。「―ロなので・・・」▽「行ける」の否定形から。 **いけなみしょうたろう**【池波正太郎】(一九二三~九〇)小説家・劇作家。長谷川伸[はせがわしん]に師事。新国劇の脚本家として出発。「錯乱」で直木賞受賞。ほかに「鬼平犯科帳」「仕掛人・藤枝梅安」「剣客商売」など。 **にえ**囲に、【生(け)×贄】①生き物を生きたまま神に供えること。また、その生き物。「――をささげる」②《文章》他のために、犠牲になること。「革命の―になる」 **いけのたいが**【池大雅】(一七二三~七六)江戸中期の文人画家。日本的南画の大成者。和歌や書にも優れた。代表作「山水人物図襖絵」。 **いけのぼう**【池坊】【芸』生け花流派の一つ。室町時代、京都六角堂頂法寺の僧房池坊の寺僧で立花[りっか]の名手専慶を開祖とし、専応・専栄・専好らの名手を輩出。 **いけばな**【生(け)花・“活(け)花】①観賞のために、色や形の配合を考えて、木の枝や草花を花器に挿すこと。また、挿したもの。②花を生ける技術。華道。 **い‐ける**図【行ける】〔自下一〕《口頭)①上手にやれる。能力がある。「水泳はかなり―」②かなりよい。「この料理は―」③酒が相当飲める。「彼は――ロだ」▽「行く」の可能動詞から。 **い‐ける**図【生ける・“活ける】〔他下一〕①木の枝や草花を花器に挿す。「花瓶に菊を―」②生かしておく。「いけすに魚を―」図いく〔下二〕 **い‐ける**図【埋ける】〔他下一〕●炭火を長もちさせるため灰の中に埋める。「たどんを―」②物を保存するため土中に埋める。「大根を―」図いっく〔下二] **いける**図【生ける】〔連体〕《文章》生きている。▽「る」は完了の意の文語助動詞「り」の連体形。I×屍[しかばね]圀〔連語〕肉体的には生きているが精神的には死んだも同然の状態の人。 **いけん**囲【異見】《文章》他の人と違った見解。異論。 **いけん**田【意見】日〔名〕ある事柄についての考え。目〔名・自スル]自分の考えを述べて他人を戒めること。 <85> **いけん**【意見】日〔名〕ある事柄についての考え。目〔名・自スル]自分の考えを述べて他人を戒めること。文図【表】文章のジャンルの一つ。筋道を立てて自分の意見を主張し、相手を説得しようとするもの。▽国語教育でよく使われる用語で、「論説文」より正式な感じが薄い。 **いけん**【異見】《文章》他の人と違った見解。異論。 **いけん**【違憲】憲法に背くこと。憲法違反。↔合憲。◇1立法審査権し囲〖法】裁判所が、法令や行政処分などの国の行為が憲法に違反していないかどうかを審査する権限。 **いけん**【遺賢】《文章》官に用いられず、民間に埋もれている有能な人物。 **いげん**【威厳】いかめしくおごそかなこと。堂々として重々しい様子。「――のある態度」 **いげんびょう**【医原病】【医】診療のため行った診断、および薬物により引き起こされた病的状態。▽iatrogenic disease **いご**【以後】①《造語》ある基準となる時を含めて、それよりのちの時間や時期。↔以前。②(副詞的に)今後。これから先。「―気をつける」 **いご**【囲碁】黒石を持つ者と白石を持つ者が、縦横十九路三百六十一の交点をもつ盤上に交互に石を置いて、自分の陣地を取り合う古来のゲーム。また、碁を打つこと。碁。 **いこい**【憩(い)】《文章》くつろぐこと。休むこと。休息。「―のひととき」 **いこう**【憩う】〔自五〕《文章》ゆったりとくつろぐ。休息する。 **いこう**【×已講】【仏】仏教についての正式な講義で講師を勤めた僧侶に与えられる称号。 **いこう**【以降】《造語》ある時からのち。以後。 **いこう**【衣桁】着物をかけるための家具。鳥居のような形で、ついたて式と折り畳み式がある。 **いこう**【威光】人をおそれさせる侵しがたい威厳。 **いこう**【移行】〔名・自〕別の状態に移って行くこと。「―措置」 **いこう**【移項】〔名・他スル〕【数】方程式の一方の辺の項を他の辺へ符号を変えて移すこと。▽transposition of terms **いこう**【偉功】《文章》立派な手柄。大功。偉勳。 **いこう**【偉効】《文章》優れた効能・効果。卓効。 **いこう**【意向・意×嚮】どうするかについての考え。思惑。「当局の―を気にする」「先方の―をくむ」 **いこう**【遺構】①古い建築物で、現在も残っているもの。②【考】昔の人々の住居や溝・穴など構築物の跡が地表面に残っているもの。 **いこう**【遺稿】発表されないまま死後に残された原稿。 **イコール** 〈equal〉 [名]等しいこと。同じであること。「進歩と繁栄は―ではない」②【数】等号。記号「=」。目〔接〕すなわち。「倹約―けちではない」 **いこく**【異国】よその国。外国。1情緒じゃぅジ目外国風の雰囲気。エキゾチシズム。一的〔ナ〕異国風であるさま。外国風の雰囲気をもつさま。エキゾチック。 **いごこち**【居心地】ある地位や場所にいるときの気分。「―がよい」 **いこじ**【依怙地・意固地】〔名・ナ〕意地を張って妥協せず、がんこなこと。片意地。えこじ。「―な人」 **いこつ**【遺骨】火葬などにした死者の骨。 **イコノクラスム**〈iconoclasme〉【宗』偶像破壊。 **イコノグラフィー** iconographie〉【美】①古代ギリシア・ローマの肖像画について、そのモデルがだれかを判定する学問分野。肖像学。②キリスト教美術で、作品の意味・内容を解明しようとする学問分野。広義には、仏教美術なども含めた美術全般についていう。図像学。▽もと、ギリシア語で画像の意。 **イコノロジー**〈iconology〉【美』美術作品に描かれた図像をその歴史的、文化的条件を考察しながらより深く分析、解釈していく美術研究方法。図像解釈学。 **いこぼれる**【居×溢れる】〔自下一〕あふれるほど大勢の人が集まっている。図ゐこぼーる「下二] **いこむ**【鋳込む】〔他五〕金属を溶かして鋳型の中に流し込む。 **いこん**【遺恨】忘れられない恨み。「―を晴らす」 **イコン**〈Ikon〉《宗》東方正教会で崇敬の対象となる聖画像。キリスト・聖母子・聖人などを描いた。図像。 **いごん**【遺言】【法』人が死亡したときに法律上の効力を発生させることを目的に、一定の方式に従って行う単独の意思表示。内容は、財産・身分などに関する。ゆいごん。will **いさ**《古語)〔感〕すぐに答えられないときに発する語。さあ。ええと。「―。この御あたりの人は、かけても言はず」(源氏)[副](下に打消の語を伴って)さあ、どうだか。「人は心も知らず」(古今) **いざ**〔感〕(古語》人を誘ったり思い立ったりしたときに発する語。さあ。それ。どれ。「名にし負はば―言に問はむ都鳥」(伊勢) 鎌倉は一大事が起こった時。いざという時。▽重大事件の際に諸国の武士が鎌倉幕府に召集されて馳せ参じたことから。という時緊急の事態や重大事件が起こった時。「――役に立つ」 **いさい**【委細】●詳しいこと。こまごました事情。詳細。「――は面談のうえ」②すっかり。万事。「―承知した」=構わずどんな事情があろうとかまわず。「―押し通す」 **いさい**【異彩】①際立った色。②異なった趣。ほかの人とは違った様子。=を放つ才能・技量などが他とは際立って優れている。 **いさい**【偉才・異才】(文章》特別優れた才能。また、その持ち主。 **いざい**【偉材・異材】(文章)特別優れた人物。 **いざいそく**【居催促】〔名・他ズル〕相手のいる所に座り込んで、しつこく催促すること。「借金の―」 **いさお**【“功・‘勲】《文章》手柄。勲功。功績。また、その名誉。「―を立てる」 **いさおし**【‘功‘勲】《文章》「いさお」の強調表現。 **いさかい**【×諍い】言い争うこと。けんか。いざこざ。「夫婦間に―が絶えない」 **いざかや**【居酒屋】気軽に安く酒を飲ませる店。 **いざかや**【居酒屋】フランスの作家ゾラの小説。一八七七年刊。貧しい洗濯女の転落を中心に、下層労働者たちの非惨な生活を、自然主義的手法で描く。▽原題L' Assommoir **いさき**【伊佐木・〈鶏魚〉】イサキ科の海水魚。口が小さく体は細長い。体長四○だっけぇほど。塩焼きなどにて食べる。イサギ。 <86> **いさぎよい**【潔い】〔形〕態度に卑怯なところや未練なところがない。清らかですがすがしい。「潔くあきらめる」「―最期」图ーさ図いさぎよし〔ク] =・しとしない《文章》ある行為を自分の信念に反することとして、自分に許さない。「援助を受けることを―」 **いさく**【遺作】死後に残された未発表の作品。 **いさご**【砂・沙・“砂子・“沙子】《文章》すな。まさご。 **いざこざ**もめごと。ごたごた。「家庭の―」 **いささ**=【細・小】《古語》(体言に付いて)小さな。わずかな。少しの。「―むら竹」 **いささか**【×些か・×聊か】[副]ほんの少し。わずかばかり。少々。「―驚いた」「――の悪意もない」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いざしらず**【いざ知らず】〔連語〕(「・・・はー」の形で)よく知らないが。どうかわからないが。別だが。「外国は―日本は」▽本来は「いさ知らず」。 **いさな**【勇、魚・“鯨《魚】《文章》クジラの古名。③ **いざなう**なぁ【誘う】〔他五〕《文章》連れて行く。さそう。「童話の世界へ―」 **イサベル**〈Isabel〉(一)一世。カスティリャの女王(在位一)。アラゴン王子フェルナンドとの結婚により、両国を統合したスペイン国家成立の道を開く。コロンブスの新大陸発見を援助。イザベラ。 **いさましい**【勇ましい】〔形〕①何事も恐れず、積極的に大胆に物事に立ち向かうさま。勇敢である。「勇ましく戦う」②元気がよく活発である。「―掛け声」「―音楽」图ーさ形動ーげ図いさまーし〔シク] **いさみあし**【勇(み)足】【競』(相撲で)相手を追い詰めながら勢い余って自分が先に土俵外へ足を出して負けること。▽「決まり手でない決まり手」という。②調子づいてやり過ぎ、失敗すること。 **いさみた‐つ**【勇(み)立つ】〔自五〕奮い立つ。奮起する。元気づく。「試合を前に心が―」 **いさみはだ**【勇(み)肌】威勢がよく、強きをくじき弱きを助けるという俠客の気質。きおいはだ。「―の男」。 **いさむ**【勇む】〔自五〕勢い込む。勇気づく。 **イサムノグチ**〈Isamu Noguchi〉 (2) アメリカの彫刻家。詩人野口米次郎の子。彫刻・舞台美術・造園・家具デザインなど幅広く活躍。作品にパリのユネスコ本部石庭など。 **いさ‐める**【×諫める】〔他下一〕(主に、目上の人に対して)よくない点を改めるように意見する。やめるように忠告する。「無謀な先輩の言動を―」図いさむ [下二) **いざよい**袋【〈十六夜〉】①陰暦十六日の夜。また、その夜の月。秒「―の月」→図「月齢」②【料】日本料理で、丸形に仕上げた料理に付ける名。「―揚げ」 **いざよいにっき**いざよひ【十六夜日記】鎌倉中期の紀行文。一卷。阿仏尼德作。遺産相続をめぐる訴訟のため京都から鎌倉に下ったときの日記 **いざよう**〔自五〕《文章》進もうとしても進めないで、とまりがちになる。たゆとう。「波間に―舟」 **いさり**【漁(り)】《文章》漁”“をすること。すなどり。▽古くは「いざり」。 **いざり**【×躄】足が不自由で歩けない人。 **いさりび**【《漁(り)火】《文章》→ぎょか **いざりよる**ざり【×躄(り)寄る】〔自五〕いざって近づく。座ったまま、進み寄る。 **いざーる**【×躄る】〔自五〕①座ったまま進む。ひざを地に着けて進む。②置かれた所から、物がずれ動く **いさん**【胃散】胃のもたれや消化不良などのときに使う粉末の胃薬。重曹が主成分。 **いさん**【胃酸】胃液の中に含まれる酸。塩酸が主成分。1過多症锬し図【医】胃壁からの胃酸の分泌量が異常に多い病気。十二指腸潰瘍ぶの主な原因と考えられる。過酸症。▷gastric hyperacidity **いさん**【違算】《文章》見込み違い。計算違い。誤算。 **いさん**【遺産】①死後に残された財産。「莫大な―」「―争い」②前代の人々が残した業績。「文化―」相続登図 死亡者の遺産を受け継ぐこと。1分割〖法》相続財産が複数の相続人の共有となっている場合に、分割によって共有関係を終了させること。▽distribution of an estate **いし**【石】①岩より小さく、砂粒より大きい岩石の塊。「河原の―」②岩石・鉱物の総称。「―造りの家」③石や鉱物を加工したもの。宝石・碁石・ライターの石など。④じゃんけんの手の一つ。握りこぶしで表す。はさみに勝ち、かみに負ける。ぐう。→紙・鋏…。⑤結石。「――を取り出す」◎トランジスターの俗称。=が流れて木にの葉はが沈む物事が普通と逆になっている。道理に外れている。「あの人にかかると―となってしまう」=に齧り付っいてもどんな苦しい目に遭ってもがまんをして。「―この修業をやり遂げる」=に布団では着せられず親の墓石に布団をかけても何にもならないように、親が死んでしまってからでは孝行をしたくてもできないというたとえ。=の上にも三年競(冷たい石でも三年間その上に座れば温かくなる意から)つらいことでも長い間辛抱して続ければきっと報われるというたとえ。=“以て追ゃわるる。如にし大勢の人から非難され、追い出されるようにして立ち退く様子。「故郷を去ること―」 **いし**【美し】〔シク]《古語)①よい。優れている。感心だ。「さしもいしかりつる湛海だにも、かくなりたり」(義経記)②うまい。おいしい。「いしかりし斎は夢窓に食はれて」(太平記) ▽中世によく用いられた。のちに、接頭語「お」が付いて「おいしい」となる。 **いし**【医師】①医者。②医師法に規定された資格・義務を有し、医療に携わる者。|法図図【法】医師の免許取得や義務などを規定する法律。▽Medical Service Law **いし**【意志】①あることをなそうとする、または、すまいとする思い。考え。はっきりした意向。②物事を判断、選択し、実行しようとする積極的な心組み。「―が強い」I薄弱く意志がはっきりせず、軟弱なこと。 **いし**【意思】《文章》何かをしようとする、また、したいとする思い・考え。「―の疎通を欠く」▽法律用語では「意志」を含めて「意思」を用いる。1決定 個人および組織、特に、企業が環境に適応するために戦略や戦術を選択する行為。―表示目①意思を示すこと。②【法』特定の法律効果を発生させようとする意欲を他人に知らせるために、文書・口頭などで表示すること。また、自分がしようとした行為に対する認識。▽▷declaration of intention **いし**【遺子】《文章》親に死なれた子。遺児。 <87> **いし**【遺志】生前に果たすことができなかった志。死後に残した志。「師の―を継ぐ」 **いし**【×願使・×頤指】 〔名・他スル〕《文章》あごで人をこき使うこと。威張って人を使うこと。 **いし**【×縊死】〔名・自スル〕《文章》首をくくって死ぬこと。首つり。 **いじ**【異字】①異なった漢字。別の字。②異体字。1同訓囚〖語】類義の複数の漢字が同じ訓で読まれるもの。「皮」と「革」、「開く」と「明く」と「空く」など。同訓異字。 **いじ**【意地】①気立て。気性。心根。▽多く、悪い意味に使う。②自分の考えや望みを押し通そうとする強い気持ち。我”。「武士の―」「―を見せる」③物欲。食欲。「食い―」▽仏教で、人間が物事について常に自己中心的な判断をする場面を「意地」と呼んだことが一般化した語。汚い田[形](食べ物・金銭などに)こだわったり欲張ったりするさま。―“尽ずく図図 無理にも意地を通そうとすること。「二人とも―で争う」ーっ張り回囲〔名・意地を張ること。また、その人。強情っ張り。ーでも図〔連語〕(副詞的に)意地を張ってでも。どうしても。「―通さないぞ」ーにも図〔連語〕(副詞的に)→いじでも。悪図図〔名・ヶ〕《口頭》意地が悪いこと。また、そのような人。「上級生に―をされる」「あの子は―だ」=が汚い意地汚い。=が悪い 他人を困らせるようなことをわざとする様子。=になる 自分の意志を押し通そうとして譲らない。「しかるとよけい―」=を通す あくまで自分の考えや希望どおりに行動する。=を張る 他人の意見や反対にかかわらず自分の考えを変えないでいる。「―のはよしなさい」 **いじ**【意字】表意文字。漢字など。音字 **いじ**【維持】〔名・他ゑ〕物事をそのままの状態でもちこたえていくこと。「現状―」 **いじ**【遺児】親に死なれ、あとに残された子供。忘れ形見。「交通」 **いしあたま**【石頭】①石のように堅い頭。②がんこで融通の利かないこと。また、その人。「あの―では話にならぬ」 **いしい**【石井】姓氏の一つ。菊次郎(一)外交官・政治家。第二次大隈内閣の外相。ジュネーブ海軍軍縮会議全権。1柏亭(一) 洋画家。本名は満吉。浅井忠。に学び、二科会・一水会の創立に参加。写実的画風で、水彩画もよくした。一桃子(1)児童文学者。英米児童文学を多く翻訳紹介し、創作もした。代表作「ノンちゃん雲に乗る」、訳書「くまのプーさん」など。達三矜(2)小説家。「蒼氓野」で第一回芥川べた賞を受賞。ほかに「人間の壁」「僕たちの失敗」など。 **いじいじ**〔副(下)・自スル〕(口頭)いじけて、態度や行動がはっきりしないさま。「―した子」 **いしうす**【石臼】石で作った臼。 **いしがき**【石垣】石や岩を積み上げて築いた垣。「――をめぐらした家」「大阪城の―」I×鯛用 イシダイ科の海水魚。全長約八○。石垣状の斑紋説がある。磯釣かりの対象魚。食用。 **いしがきじま**【石垣島】沖縄八重山諸島の主島。黒糖・パイナップルを産出。奈良時代初め、わが国に使者をよこした信覚もが国はこの島という。 **いしがみ**【石神】奇石・石剣などを霊の宿る神体として祭る、民間信仰の神。 **いしがめ**【石亀】ヌマガメ科の淡水産のカメ。甲羅は黒から茶色、中央の線はやや隆起している。わが国で最もよく見られる。 **いしかりがわ**【石狩川】北海道第一の川。石狩岳に源を発し、石狩平野を貫流、石狩湾に注ぐ。全長二六二 **いしかりなべ**【石狩鍋】【料】ぶつ切りにした鮭と野菜・豆腐などを入れて、味噌仕立てで煮込んだ鍋料理。石狩地方の郷土料理。 **いしかわ**【石川】中部地方の日本海側にある県。県庁所在地は金沢市。 **いしかわ**【石川】姓氏の一つ。淳(一)小説家・評論家。「普賢」で芥川滎た賞受賞。ほかに「焼跡のイエス」「黄金伝説」「紫苑物語」、評論「文学大概」など。一丈山なぅ(一三) 江戸初期の漢詩人・書家。京都一乗寺に詩仙堂を建て、文筆生活を送った。著書「詩仙詩」など。1啄木野(一) 歌人・詩人。本名は一。与謝野鉄幹・晶子涉。夫妻に師事。生活感情豊かな三行書きの短歌を詠んだ。詩集「あこがれ」「呼子と口笛」、歌集「一握の砂」「悲しき玩具」など。 **いしき**【意識】 [名]①自分のとっている行動や置かれている状態などについて、考えたり感じたり気づいたりする精神の作用。「―を失う」②【社』(歴史・民族・社会など) 種々の現象や問題についての自らの思想・見解・感情。「エリートー」「―調査」▽consciousness 【仏】人間が物事について自己中心的な判断をする働き。〔名・他スル](ある物事を)考えや感じの対象として、特に気持ちを向けること。気づくこと。「異性を―する」 的〔ナ〕自分でよくわかっていてするさま。わざと。故意。意図的。「――に避ける」ーの流れ囚〖文】人間を意識下の流動からとらえ、新たな現実を構成しようとする方法。代表的な作家にジョイス・ウルフ・フォークナーら。▽stream of consciousness **いしき**【違式】〔名・〕《文章》一定の方式・規則・規定と違うこと。 **いしきあて**ったし【居敷当(て)】【服】一重の着物の裏の、尻の当たる所につける布。▽「居敷」は尻の意。 **いしきり**用【石切(り)】①石山から石を切り出すこと。また、その職人。②石を加工する職人。石工化。 **いしく**【石工】石を刻んで加工する職人。石切り。 **いしぐみ**【石組(み)】趣を添えるため庭園に石を組み合わせて配置すること。いわぐみ。 **いじくる**【《弄(く)る】〔他五〕〔俗』→いじる **いしくれ**【石塊】《文章》石ころ。石のかけら。小石。 **いしけり**回【石蹴り】地面にいくつか円や四角の区画線を引き、片足跳びで石を蹴り入れながら、区画を順次通過していく子供の遊び。 **いじける**器〔自下一〕①縮こまって元気がなくなる。すくむ。萎縮処する。②ひねくれたり、おびえたりして、消極的になる。「いじけた性格」 **いしけん**【石拳】じゃんけん。 **いしこ**回【石粉】陶磁器の原料とする長石の粉末。 **いしこづめ**【石子詰(め)】昔、罪人を穴に入れ、上から小石を詰めて圧殺した処刑の方法。▽多く、私刑として行われた。 **いしころ**【石塊】《口頭)小石。いしくれ。 <88> **いしざかようじろう**【石坂洋次郎】(2)小説家。代表作「若い人」「青い山脈」など。 **いしずえ**【礎】《文章》①建物の柱の下に据える土台の石。礎石。②物事の重要な基礎。「国の―を築く」▽「石据え」の転義。 **いしずり**【石×摺(り)】石碑などの文字・模様を、墨びらを用い紙にすり写したもの。拓本。 **いしだ**【石田】姓氏の一つ。1梅岩び(一醛) 江戸中期の思想家。石門慧心学の祖。性善説に基づき平易に道徳の実践を説き、庶民を教化した。著書「都鄙問答」など。波郷(1) 俳人。本名は哲夫っ。水原秋桜子に師事。俳誌「鶴」を主宰。青春句・闘病句で知られる。句集「鶴の眼」「惜命」など。―三成勢(一)安土桃山時代の武将。豊臣秀吉といに仕え五奉行の一人となる。のちに関ヶ原の戦いで東軍に敗れ処刑された。 **いしだい**【石×鯛】イシダイ科の海水魚。幼魚は六、七条の黒い横じまがあり、シマダイともいう。食用。南日本に多い。荒磯の代表的な釣り魚。 **いしだたみ**【石畳・×甃】《文章》①平たい石を敷き詰めた所。敷石。石甃。②《古語》石段。③《古語》市松模様。1貝回 ニシキウズガイ科の巻き貝。殻は球形で表面は石畳状となり、高さ二セにくほど。全国各地の潮間帯の岩礁に最も普通に見られる。食用。 **いしだん**【石段】形を整えた切り石を積み重ねて造った階段。「神社の一」 **いしつ**【異質】〔性質が違うさま。→同質。「――な文化」 **いしつ**【遺失】〔名・他ぇ〕《文章》物を落としたり、忘れたりして失うこと。1物ご①落とし物。忘れ物。②【法》占有者の意思によらず、その所持を離れた盗品以外の物。▽lost property **いしづかたつまろ**【石塚竜麿】(一生舗) 江戸後期の国学者。本居宣長紗に師事。上代特殊仮名遣い・上代語の清濁の区別など、上代語の基礎的な研究で成果を挙げた。著書「仮名遣奥山路」「古言清濁考」など。 **いしづき**【石突(き)】①ゃり・なぎなた、あるいはこうもり傘の柄やつえなどの地面に触れる先端部。また、そこを覆う金具。②きのこの柄の根元の硬い部分。 **いしどうろう**【石灯籠】石で造った灯籠。神社・寺・庭園などに置かれる。 **いしのもりしょうたろう**【石ノ森章太郎】(気)漫画家。本名は小野寺章太郎。SF漫画「サイボーグ009」「仮面ライダー」などで人気を博した。 **いしばい**【石灰】→せっかい(石灰) **いしばし**【石橋】石で造った橋。=を叩いて渡る念には念を入れて用心深く慎重に物事に対処することのたとえ。「―性格の持ち主」 **いしばしたんざん**【石橋湛山】(一舗) 政治家。一九五六(昭和三十一)年首相となったが病に倒れ、三か月足らずで辞職。のち旧ソ連邦などとの交流促進に尽力。 **いしぶみ**【碑・石文】(ある事柄を記念するため)文字を刻んで地面に建てて置く石。石碑。 **いしべきんきち**【石』部金吉】物堅く、融通が利かない人。▽硬い石と金を並べて人名化したもの。 **いしへん**【石偏】漢字の部首の一つ。「研」「砂」などの「石」をいう。 **いしぼとけ**【石仏】①石で造った仏像。せきぶつ。②感情を外に現さない人。無口な人。→木仏ぁ・金仏 **いじましい**ま〔形〕〔俗】けちけちしてみじめである。こせこせしていて見苦しい。みみっちい。「―生活」图ーさ形動ーげ **いしむろ**【石室】石を積んで造った小屋。岩屋。 **いじめ**【苛め】【教】集団のなかで弱い立場にある者を、精神的、肉体的に執拗らに苦しめること。特に、一九八五(昭和六十)年ころから多発した学校でのそれを指すことが多い。「陰湿な―」▽bullying **いじめっこ**いぢめっ【△苛めっ子】《口頭)弱い者をいじめて威張る子。 **いじめる**【苛める・“虐める】〔他下一〕弱いものを苦しめたり、乱暴したりする。「犬を―」 **いしもち**国【石持・〈石首魚〉】①ニベ・シログチの異名。②ニベ科の海水魚の総称。 **いしゃ**【医者】病気の診断・治療を職業とする人。医師。=の不養生は①患者に養生を説く医者自身が体を大事にしないこと。紺屋の白袴れば。②わかっていても実行が伴わないことのたとえ。坊主の不信心。 **いしゃ**【慰謝・慰×藉】〔名・他スル] 悩み・苦しみ・不安などを慰めいたわること。料”“同【法】生命・自由・名誉などを侵害する不当行為によって生じた精神的苦痛に対する損害賠償。▽compensation for pain and suffering **いしや**【石屋】石材を切り出して加工し、その加工品を売る職業の人。また、その店。 **いしやき**【石焼(き)】【料】魚などを焼けた石の熱で焼く調理法。②石のように焼き上げたもの。磁器など。 **いじゃく**【胃弱】胃の消化力が弱いこと。 **いしやま**【石山】①岩石の多い山。岩山。②石材を切り出す山。 **いしやまでら**【石山寺】滋賀県大津市の南部、瀬田川西岸の山地にある寺。山号は石光山。良弁の開基。平安時代は真言宗。紫式部・赤染衛門。をはじめ平安人がよく参籠した。石山秋月は近江八景の一 **いしやり**【石×槍】→せきそう(石槍) **いしゅ**【異種】種類の異なること。また、異なった種類。別種。同種。「交配」 **いしゅ**【意趣】《文章》①心に思う事柄。考え。意向。②恨みをもつこと。また、その恨み。遺恨。1返し团人から受けた恨みを返すこと。仕返しをして恨みを晴らすこと。意趣晴らし。1晴らし囚意趣返し。 **いしゅう**【異臭】《文章》いやなにおい。「―を放つ」 **いしゅう**【×蝟集】〔名・自ル〕《文章》たくさんのものが一か所に群がり集まること。▽「蝟」はハリネズミの意。ハリネズミの毛が生えている状態から。 **いしゅう**【伊州】→いが(伊賀) **いじゅう**【移住】〔名・自ル〕他の土地へ移り住むこと。「ブラジルへ―する」 **いしゅく**【畏縮】〔名・自スル〕恐れのために縮こまること。「―して声も出ない」 **いしゅく**【萎縮】〔名・自スル〕しなびて縮むこと。また、元気がなくなること。「気持ちが―する」一腎例【医】腎臓が萎縮、硬化して機能障害を起こす病気。▽con-tracted kidney **いしゅつ**【移出】〔名・他スル〕国内の他の地方へ物資などを送り出すこと。↔移入。「県外へ―する」▽「輸出」と区別する。 <89> **いじゅつ**【医術】病気・傷を治療する技術。 **いしゆみ**【石弓・×弩】①大きな矢や石を発射する武器。古代中国で発明され、中世まで広く使われた。②城壁・がけの上から、石を落として敵を襲う仕かけ。 **いしょ**【医書】《文章》医術・医学に関する書籍。医学書。 **いしょ**【遺書】死後のために書き残した手紙や文書。遺言状。書き置き。 **いしょう**【衣装・衣×裳】①着物。衣服。「花嫁―」②(映画・芝居などで)役者が扮装銃用に着る衣服。方図 役者の衣装を管理、手配する係。 **いしょう**【異称】《文章》本来の名と異なる名称。別名。別称。異名。 **いしょう**【意匠】①工夫すること。趣向。「―を凝らす」②美術工芸品・工業製品などの模様・色彩・形状などを工夫すること。また、その装飾。デザイン。一登録【法】考案した新規の意匠を特許庁に登録し、その専用実施権を得ること。▽registration of design **いじょう**【以上】①《造語》(数量・段階などを表す名詞に付いて)それを含んでそれを超える範囲を示す。以下。「十本―」▽「予想以上の好成績」のように、基準となる概念(予想)を含まない用法もある。②これまで述べた事柄。以下。「―をもってわたしの発表を終わります」③叙述がそこで終わることを示す。▽文書の末尾の「以上」など。④《形式)(接続助詞的に)・・・からには。「引き受けた―、きっとやる」 **いじょう**【囲×繞】〔名・他スル〕(文章)→いにょう(囲繞) **いじょう**【委譲】〔名・他スル〕《文章》権利・権限を他に譲り渡すこと。「権限の―」 **いじょう**【異状】普通でない状態。ふだんと異なる様子。「肺に―をきたす」「―なし」 **いじょう**【異常】〔名・ヶ〕(物事の様子や程度が)ふつう考えられている基準に比べてかけ離れていること。並み外れていること。正常。「空気が――に乾燥している」「―なこだわり方」―気象用【気】②集中豪雨のように短期間に重大な災害をもたらす気象。②月平均気温や月降水量が過去三十年かそれ以上の期間に観測されなかったほど平均気候値から隔たった気象。@unusual weather |児同目身体や精神に障害があったり、また、極度に高い知能や才能をもっていたりして、教育などに特別の配慮がいる児童。特異児童。 **いじょう**【移乗】〔名・自スル〕別の乗り物に乗り移ること。「避難用ボートに―する」 **いじょうふ**【偉丈夫】体格が立派で堂々とした男子。 **いしょく**【衣食】衣服と食事。「―に事欠く」1住図②』衣服と食事と住居。人間の生活の基本的三要素。人間の生活の基本的な要素。暮らし。生活。=足りて礼節を知る生活の不自由がなくなって初めて人間は礼儀をも心がけるようになる。▽「管子」から。 **いしょく**【委嘱】〔名・他スル〕特定の仕事を外の人に頼んで任せること。「委員に――される」▽「依嘱」とも書く。一審査図【政】(参議院で)予算審議に際して、予算委員会から他の常任委員会に所管関係の予算の審議を一定日数の間委嘱すること。 **いしょく**【異色】日〔名〕違った色。目[7]普通とは異なったさま。目立った特色のあるさま。「―の作家」 **いしょく**【移植】〔名・他スル]④①植物を他の場所へ移し植えること。植えかえ。②外国の制度や文化を自国に導入すること。③【医】(主に外科で)健全な組織・器官を切り取り、その個体の患部や別の個体に植えつけること。「皮膚―」▽transplantation →臓器移植。1×饅で図植物の移植に用いる、小型のシャベル。 **いじょく**【居職】裁縫師・印判彫りなど、自宅で座って仕事をする職業。出職 **いじらしい**。〔形〕力の弱い者や幼い者が、けなげに精いっぱい努力している様子が、いかにもかれんだ。けなげで、いたわしい。「―心根」图ーさ圃ーがーる 形動ーげ□いぢらし [シク] **いじる**【《弄る】〔他五〕①指で触ってもてあそぶ。②興味本位に好きなことをする。「パソコンを―」「盆栽を―」③表面的、部分的に手直しをする。「文章を―」「機構を―」 **いしわた**【石綿】蛇紋石・角閃石などが綿状に変化したもの。耐火性・耐薬品性が強く、防火・保温・絶縁などに多用された。せきめん。アスベスト。▽発癌性のため一九八八(昭和六十三)年より全面使用禁止。 **いしん**【威信】威厳・威光とそれに伴う信頼。「――にかかわる」「―を失う」 **いしん**【異心】《文章》裏切ろうとする心。謀反心。ふたこころ。「―を抱く」「―を差し挟む」 **いしん**【維新】世の中のすべてが改まり、新しくなること。特に、明治維新。▽主に、政治上の諸制度の改革について用いられる。 **いしん**【遺臣】《文章》仕えていた王朝・主家などが滅んだあとに残っている旧臣。前代から仕えている家来。 **いじん**【異人】①外国人。「―さん」「―館」▽「外人」より古風な語。②別人。同名—」③普通とは異なる能力・資質をもつ人。異能の人。④【人』特定の共同体や集団の外部にあり、周縁や境界で定住民に接触する者。境界人。▽marginal man **いじん**【偉人】偉大な人物。優れた人。「一伝」 **いしんでんしん**【以心伝心】①無言のうちに互いに心が通じ合うこと。②【仏』(禅宗で)深遠な教理をことばによらず心から心に伝え悟らせること。 **いす**【椅子】腰掛け。「長―」②(比喩的に)地位。役職。ポスト。「大臣の―」 **いず**【出づ】〔自他下二〕《古語》でる。だす。 **いず**【伊豆】旧国名の一つ。今の静岡県東部、伊豆半島。豆州。 **いずいひさのすけ**。【泉井久之助】()言語学者。専門としていたラテン語学とインド・ヨーロッパ語比較言語学を応用して、南方諸島の言語を調査・研究した。著作「言語の構造」「ヨーロッパの言語」など。 **いすう**囚【異数】〔名,〕《文章》(進み方・出来栄えなどが)他に類例を見ないこと。異例。「――の昇進」 **いすか**【腸・〈交喙〉】アトリ科の渡り鳥。スズメよりやや大きく、全長一六時ほど。上下のくちばしが湾曲して交差しているのが特徴。雄は紅色、雌は黄緑色。わが国では冬見られる。→図(次ページ) =の嘴物事が食い違って思うようにならないこと。「―の食い違い」▽イスカのくちばしが食い違っていることから。 <90> **いずかた**【何方】〔代〕《古語》①[指示]不定の方向、また場所を表す。どこ。どちら。②[人称]不定称。どなた。 **いずく**【何、処】〔代〕《古語》不定の場所を表す。どこ。いずこ。 **いすくまーる**【居×竦(ま)る】〔自五〕恐怖のためすくんで座ったまま動けなくなる。いすくむ。「地震に―」 **いすくーむ**【居×竦む】〔自五〕→いすくまる **いすく‐める**【射×竦める】〔他下一〕矢を放って相手を恐れ縮みあがらせる。②じっと見据えて相手を恐れさせる。「鋭い視線で―」図いすくむ[下二] **いずくんぞ**っくん【安んぞ・×焉んぞ】〔副〕《古語》(下に推量の語を伴って、反語の意を表す)どうして。なんで。「―知らん」▽漢文訓読調の文に用いる。「いづくにぞ」の約。 **いずこ**【何処】〔代〕《古語》不定の場所を表す。どこ。どちら。いずく。 **イスタンブール**〈Istanbul〉トルコ最大の商工業都市。ボスポラス海峡を隔ててヨーロッパとアジアにまたがる。古来、東西交易の合流点として栄える。旧称コンスタンチノープル。 **いずち**【何方】〔代〕《古語》不定の方向を表す。どちら。どっち。 **いずのおどりこ**むぎ』【伊豆の踊子】川端康成絆の小説。一九二六(大正十五)年発表。伊豆を旅する一高生と旅芸人の踊り子との淡い恋を描いたもの。 **イスパニア** España〉→ スペイン **イスパニョラ**〈Hispaniola〉西インド諸島中部、大アンティル諸島の島。西側はハイチ、東側はドミニカが占める。旧称ハイチ島。 **いずまい**まひ【居住(ま)い】座っている姿勢。「―を正す」 **いずみ**【泉】①自然に地下水がわき出る所。また、その水。わき水。®②物事が出てくる源。源泉。「話の―」▽「出水」から。 **いずみ**【和泉】旧国名の一つ。今の大阪府南西部。泉州。 **いずみきょうか**っぁ【泉鏡花】(松)小説家。本名は鏡太郎。尾崎紅葉に師事、のちに浪漫的な独自の作風を展開した。代表作「照葉,狂言」「高野聖」「歌行灯」「婦系図」など。 **いずみしきぶ**いづみ【和泉式部】平安中期の女流歌人。情熱的で奔放な恋愛に生きた歌人として有名。著「和泉式部日記」、家集「和泉式部集」。生没年未詳。1日記,平安中期の日記。一巻。和泉式部と敦道施ㄉ親王との恋愛をつづったもの。 **いずみねつ**づみ【泉熱】【医】猩紅熱に似た発疹と発熱を伴う伝染病。異型猩紅熱。▷Izumi fever **いずみりゅう**ぃぅぁ【和泉流】【芸】狂言の流派の一つ。江戸時代、尾張徳川藩に抱えられ、名古屋・京坂に栄え、京流とも呼ばれた。山脇和泉を宗家とし、野村・三宅みゅの流がある。 **イズム**〈ism〉主義。説。 **いずも**【出雲】旧国名の一つ。今の島根県東部。雲州。の神①出雲大社(島根県簸川郡大社町)の祭神、大国主命。②男女の縁結びの神。一節【芸〗十九世紀中ごろに成立した出雲の民謡。博多節や安来節の源流。 **いずものおくに**いづも【出雲阿国】阿国歌舞伎を創始した安土桃山時代の女性。もと出雲大社の巫女といわれ、一六〇三(慶長八)年京で念仏踊りを始めた。 **いずらい**【何ら】《古語)日〔代〕どこにどうして。「いにしへのにほひは―」(伊勢)〔感〕相手を促すときの語。どうした。「頭中将、―、おそし」(源氏) **イスラエル**〈Israel〉地中海東岸に位置する国。十九世紀後半にシオニズム運動が起こり、一九四八年独立を宣言。エルサレレムを首都としているが、国際的には未承認。王国〖歴】紀元前十世紀から紀元前七二二年まで、パレスチナに存続したユダヤ人の王国。アッシリアに征服されて滅亡。 **イスラム**〈Islam〉①イスラム教。または、イスラム教徒。②イスラム文化圈。【教は囲 六一○年アラビアの預言者マホメット(ムハンマド)が創唱した一神教。唯一神アラーを信仰し、コーランを経典とする。イスラム。イスラーム。マホメット教。回教。1原理主義げ図【宗】西欧の近代文明に影響されることなく、イスラムの教えに従って社会を築いていこうとする思潮。また、それに基づいた活動。▽Islamic Fundamentalism 一帝国园【歴】七世紀から十三世紀まで、西アジア・北アフリカに栄えたイスラム教徒の帝国。特に、アッバース朝初期の七五○年から十世紀半ばまでを指す。サラセン帝国。1文化 イスラム世界に成立、発展した文化。ギリシア・インド・イランなどの文化を融合。神学・法学・自然科学が発達。医学・天文学・数学などに優れ、アラベスク模様、三ニアチュールなどが特徴。 **いーする**【医する】〔他サ変〕《文章》病気や傷を治す。いやす。「渇を―」図医す〔サ変〕 **いーする**【委する】〔他サ変〕《文章》①任せる。ゆだねる。②捨てておく。ほうっておく。図委す〔サ変] **いーする**【慰する】〔他サ変〕《文章》なぐさめる。ねぎらう。いたわる。「長旅の労を―」図慰す[サ変] **いずれ**。【何れ・×孰れ】[代]②不定のものを表す。どれ。どちら。どこ。「―の道を選ぶべきか」②(古語》何。いつ。「―の御時にか」(源氏)[副]①どのみち。どちらにせよ。「――わかることだ」②近いうちに。そのうちに。「―改めてごあいさつに伺います」―様図〔代〕どなた様。どちら様。ーともなく [副]《文章》どこへともなく。「―消え去る」ーにしても园[副]どちらにしても。どうせ。「―大したことはない」ーにせよ図[副]どちらにしても。どうせ。どのみち。「―悪いようにはしない」ーも匣[副]どれも。すべて。「―よい」―も様〔代〕皆様。皆々様。=〈菖蒲>>か〈杜若縫っ〉どちらも優れていて優劣がつけがたく、選択に迷うことのたとえ。いずれが菖蒲杜若。▽アヤメとカキツバタが同じ科に属する花で区別が困難なことから。 **いすわーる**【居座る・居×坐る】〔自五〕①その場に座を占めたまま動かない。「玄関に―」②引き続き同じ地位・場所にとどまる。「会長のいすに―」「低気圧が―」 **イスンマン**【李承晚】(一錳)韓国認の政治家。日本の韓国併合後、アメリカを中心に独立運動を展開。のち大韓民国初代大統領(在位にべ)。反共親米の独裁的政治を行い、民衆の抵抗により失脚。りしょうばん。 <91> **いせ**【伊勢】①旧国名の一つ。今の三重県の大半。勢州。②三重県の市。伊勢神宮の所在地。I〈海老田 イセエビ科のエビ。体長は三○時以上になる。体は濃い褐色で、煮ると鮮やかな赤色になる。美味。祝い事に用いられる。一音頭ん〖芸〗近世、伊勢地方に生まれた民謡。盆踊り歌や木遣り唄などを含む。1神宮三重県伊勢市にある神宮。内宮ぶの皇大神宮には天照大神、外宮の豊受大神宮には豊受大神批粉砕のを祭る。一派“〖文〗岩田涼菟の神風館、中川乙由の麦林派を併せた伊勢蕉門ぅの総称。俳風は平明卑俗で、各務支考の美濃派と近親性をもつ。他派からは田舎蕉門、「支麦の徒」と軽視されたが、勢力は全国的であった。伊勢風。麦林調。②本居宣長紗を中心とする和歌の一派。→江戸派・桂園怼派。―参り 伊勢神宮への参拝。 **いせい**【以西】《造語》ある地点・地域を含めて、それより西の地域。→以東。「東京―」 **いせい**【威勢】①人を恐れさせ威圧する強い力。「―を振るう軍隊」②意気盛んなこと。活気づいて元気なこと。「―のいい声が響く」 **いせい**【異姓】《文章》姓が違うこと。また、その姓。↔同姓 **いせい**【異性】①(生物で)男・女、雌・雄のように性が違うこと。また、そのもの。②男性が女性を、また、女性が男性を指していう語。「―との交際」③性質が違うこと。また、そのもの。▽①~③↔同性。1体画【化』同一の分子式をもつが、原子のつながり方や相対位置が異なるため、その性質も異なる物質。炭素化合物に多く見られる。▽isomer **いせい**【遺制】《文章》世の中が変わっても、なお残っている昔の制度。古い制度・慣習。「封建時代の―」 **いせい**【遺精】【医】性行為を伴わないで、自然に精液をもらすこと。▷ pollution **いせいしゃ**【為政者】政治を行う者。 **いせき**【井堰・×堰】水をほかの場所に引くために、川の流れをせきとめた所。もと **いせき**【移籍】〔名・自スル〕①本籍を他へ移すこと。②所属を他の団体へ移すこと。「他球団に―する」 **いせき**【遺跡・遺×蹟】【考』昔の人々の生活や文化の跡を今日に残している特筆すべき場所。旧跡。▽古戦場・集落跡・古墳・貝塚などを指す。 **いせこみ**【服】裁縫で、布を縫い縮め、アイロンで形を整えて立体化する技法。そで山やひじなどの部分を身体になじませるために用いる。 **いせざきおり**【×伊勢崎織】群馬県伊勢崎市周辺で産する絹織物。伊勢崎銘仙。 **いせつ**【異説】既に出された説や世間一般の定説・通説とは異なる説。異論。「――を唱える」 **いせものがたり**【伊勢物語】平安初期の歌物語。一巻。作者未詳。在原業平19445。らしき男の、恋愛を中心とした理想的情愛に生きる姿を、一代記風に一二五段で描く。在五の物語。在五中将日記。 **いせる**〔他下一〕【服】膨らみや丸みをもたせるために、布を縫い縮める。いせこむ。 **いせん**【緯線】【地〗緯度を表す線。赤道と平行に引かれ、経線と直角に交わって、地球の周りを囲むと仮定した線。→経線。▷parallel of latitude **いぜん**【以前】①《造語》ある基準となる時を含めて、それより前の時間や時期。↔以後。「江戸時代―」②(副詞的にも)現在よりもかなり前の時。昔。「―のままだ」《造語》ある水準に達しない段階。「あの曲は音楽――だ」 **いぜん**【依然】〔外”・副〕もとのままであるさま。相変わらずであるさま。「旧態―」 **いぜんけい**【×已然形】【語』文語文法の活用形の一つ。「ば」「ど」「ども」などを伴って、順接・逆接の確定条件を表し、また、係助詞「こそ」の結びとして文を終止する。口語文法の仮定形に相当する。 **いそ**【×磯】①海の岩石の多い波打ち際。「――釣り」②和琴・琵琶がなどの胴の両側面。 **いそ**【五十】《古語》ごじゅう。また、数の多いこと。路图《文章》①ごじゅう。②五十歳。五十年。 **イソ**【ISO】国際標準化機構。各国の工業規格の標準化のために設置された国際機関。▽International Organization for Standardization の略。―感度因 イソ(ISO)が定めたフィルムの感度表示法。▽もとはアーサ(ASA)感度。規格国国国際標準規格。日本工業規格もこの規格にあうように修正されている。 **いそいそ**〔副(下)・自スル] うれしさで心が弾み、調子づいて行動するさま。「―(と)出かける」 **いそう**【位相】①【理』振動で運動が周期の間のどの状態にあるかを示す量。また、波で運動が波形のどの位置にあるかを示す量。振動では正弦関数で、波では角度で示される。「―差」▽phase ②【数〗抽象的な空間上に連続・極限の概念を定義するため、集合の各要素に適当な部分集合を設定する数学的構造。トポロジー。「―空間」③【語』言語表現において、性別・年齢・職業・階層・出身地の違い、伝達手段や場面・状況などの諸条件に応じ、実現する言語形式の異なる現象。1幾何学团【数】図形を連続的に変形させても変化しない図形の性質を研究する幾何学の一分科。トポロジー。一語に囲〖語』ある特定の位相③で使われる語。また、その語彙に体系。女房詞・職人ことば・遊里語・幼児語など。 **いそう**【異相】(文章》普通の人と違った人相。 **いそう**【移送】〔名・自″]他の所へ移し送ること。②【法』ある裁判所に従属している事件を他の裁判所へ移すこと。▷evocation **いぞう**【遺贈】〔名・他スル]【法】遺言によって財産を無償で他人に贈与すること。▽legacy **いそうがい**【意想外】〔7〕思いがけないさま。思いのほか。「―の展開」 **いそうろう**回部うらふ【居候】他人の家に世話になり、養ってもらうこと。寄食すること。また、その人。食客。「―三杯目にはそっと出し」 **いそがしい**【忙しい】〔形]②用事が多くてゆっくりする暇がない。「忙しくて目が回りそう」②落ち着きがなく、じっとしていない。「―性分」图ーさ画ーがーる 形動ーげ図いそがし[シク] **いそがす**【急がす】〔他五〕せきたてる。急がせる。 **いそがせる**【急がせる】「他下一]→いそがす **いそぎ**【急ぎ】①急ぐこと。急を要すること。「―の用で帰宅する」「売り」②《古語》支度。準備。 <92> **いそぎあし**【急ぎ足】急いで歩くこと。早足。 **いそぎんちゃく**【×磯巾着】腔腸ぅち動物に属するイソギンチャク類の総称。海にすみ、体は骨がなく円筒状。底面で岩石・貝殻などに付着して生息する。刺激を受けると先端の触手が縮み、巾着に似た形になる。 **いそーぐ**□□[自他五〕②早く移動しようとする。「道を―」「帰りを―」「先を―」「仕事場に―」②あることを早く進めようとする。「心が―」「事件の解決を―」「勝負を―」目〔他四〕《古語》準備につとめる。「ほどなく下るべきことども―に」 (更級) ・がば回れ 急いで事をするときは、遠回りでも安全で確かな方法を選んで行った方が結局は早く目的を達するというたとえ。 **いぞく**【遺族】死んだ人のあとに残された家族。年金国 生計を支えていた者が死亡したとき、その遺族に対して支給される年金。I補償芫困 労働者が業務上死亡した場合、使用者が遺族に対して支払わなければならない補償。 **いぞん**【易損品】《文章》運送する際、壊れやすい品物。「―の扱いを受ける」 **いぞん**【依存】〔名・自ヌル〕他のものに寄りかかって存在し成り立つこと。いぞん。「経済力に―する」 **いぞん**【異存】他とは違った考え。不服。「―はない」 **いそっくさい**【×磯臭い】〔形〕魚貝・海草・潮風など、海岸特有のにおいがする。「―風」 **いそしむ**【勤しむ】〔自五〕《文章》物事に懸命に励む。「勉学に―」 **いそちどり**【×磯千鳥】磯辺にいる千鳥。③ **イソップ**〈Aesop〉「イソップ物語」の作者とされる紀元前六世紀ごろのギリシアの寓話が今作家。一説に奴隷だったという。アイソポス。物語がイソップが作ったとされる動物寓話が集。動物の性格や行動に託した処世訓。▽Aesop's Fables→伊曽保物語 **いそづり**【×磯釣(り)】磯でする釣り。 **イソトープ**〈Isotop〉【化』→アイソトープ **いそぶし**【磯節】【芸〗茨城県の舟唄ぶから展開した民謡。 **イソプレン**〈isoprene〉【化】刺激臭のある無色の揮発性液体。天然ゴムの構成成分。合成ゴム、特に、天然ゴムに近いイソプレンゴムの原料として用いられる。 **いそべ**【×磯辺】①海岸の波打ち際。磯のほとり。②【料】海苔を用いた料理につける語。「―揚げ」「―焼き」 **いそほものがたり**【伊曽保物語】①「イソップ物語」の口語訳。七十話。一五九三(文禄弦二)年天草のキリシタン学林から刊行されたローマ字つづりの日本語学習教材。②江戸時代の仮名草子。「イソップ物語」を漢字平仮名混じりの文語体に訳したもの。 **いそめ**【×磯目】イソメ科の環形動物の総称。海岸の砂泥地にすむ。釣りのえさにする。 **いたい**【痛い】図〔形〕①打たれたり切られたりしたときの苦痛の感じ。また、体の内部に故障があるときの感じ。「傷が―」「歯が―」②弱点・急所などを突かれてひどく困る。「耳が―」③打撃がひどくて苦しい。つらい。手痛い。「―失点」「―目に遭う」「ここで十万円出すのは―」 图ーさーみーがーる 形動ーげ図いたし〔ク]【〝甚し】〔ク〕《古語》①甚だしい。ひどい。「雨のいたう降りければ」(古今)▽主に、連用修飾の形に用いる。②すばらしい。「口おほひて居たる目見味、いと―」(源氏)③いたわしい。「―や、この御手よ」(源氏) =所を突っく相手の急所を見抜いて責める。=・くも痒くもいちっとも構わない。平気である。=・くもない腹を探られる 何も悪いことをしていないのに、他人から疑われてあれこれ探りを入れられる。 **いたい**【衣帯】《文章》②着物と帯。装束。「―を解かず」②着物に締める帯。 **いたい**【異体】①姿・形が普通と違った様子。いてい。②同一でない体。「雌雄―」③「異体字」の略。1字『図漢字・仮名などの標準の字体以外の字体。「羣(群)」、「鮮(解)」、「あ(こ)」、「子(ネ)」の類。仮名については異体仮名、平仮名については変体仮名ともいう。 **いたい**【遺体】死んだ人の体。なきがら。遺骸が。 **いだい**【医大】「医科大学」の略。 **いだい**【偉大】〔ナ〕①大きく、立派なさま。「――な杉」②優れて立派なさま。「―な学者」 **いたいいたいびょう**【イタイイタイ病】【医】飲料水・食物のカドミウム汚染による公害病。関節に激しい痛みがあり、骨がもろくなり骨折しやすい。▽富山県神通川流域に多発し、一九六八(昭和四十三)年公害病に認定された。▽Itai-Itai disease **いたいけ**〔ナ〕《文章》幼くてかわいいさま。いじらしいさま。「―な幼子」ーなーい田〔形〕幼くかわいい。 **いだいけ**【韋提希】古代インド、マガダ国王の后詩誌で阿闍世ご王の母。息子に幽閉された彼女のために仏が「観無量寿経」を説いたとされる。韋提希夫人だ。▽梵語ぶんの音写。 **いたいたし‐い**【痛痛しい】〔形〕ひどく気の毒で見ていられない様子である。見るからにかわいそうである。「声」「―姿」图ーさ形動ーげ図いたいたし〔シク〕 **いたえ**用【板絵】⊕欄間・壁などに用いる板にかいた絵。②【美】中世ヨーロッパで制作された、板に描かれた祭壇画。タブロー。 **いたがき**【板垣】薄く板状に延ばした金属。金属板。ばんきん。 **いたがきたいすけ**【板垣退助】(一)政治家。土佐藩出身。明治 藩出身。明治維新に活躍し、のちに自由民権運動を推進。自由党を創設。一八九八(明治三十一)年、大隈重信様と共に組閣、内務大臣となった。 **いたがみ**【板紙】厚く硬い紙の総称。ボール紙など。 **いたガラス**【板ガラス】薄い板状の平たいガラス。▽「板硝子」とも書く。 **いたきれ**【板切(れ)】板の切れ端。いたぎれ。 **いたく**【痛く・“甚く】〔副〕《文章》ひどく。甚だしく。非常に。「―感動する」 **いたく**【依託】〔名・他スル]①物にもたせかけること。「―射撃」②他にすっかり依存すること。預けること。任せ頼むこと。「―学生」 **いたく**【委託】〔名・他スル〕①他の人に物事の遂行を自分の代わりに任せること。②【法』一定の行為を行うことを他人に依頼すること。▽entrust③他の機関に事務・売買などを任せること。1加工貿易困【経】輸入品を委託され、国内で加工して再び輸出したり、輸出品を委託し、外国で加工させ再び輸入したりする貿易の方式。▽processing trade 制度、田【版】出版社や取次店が書店に出版物を配本し、書店は一定期間後に売れ残った残品を返却、販売した分の代金を支払う返品自由な制度。1売買業務用【経】証券会社が顧客から委託されて有価証券の売買を行うこと。→自己売買業務。1販売 【経』第三者に依頼して販売すること。▽consignment sales <93> **いたく**【遺沢】《文章》死後にまで残る恵み。後世に残る恩恵。「先達の」を受ける」 **いだく**【抱く・〝懐く】〔他五〕《文章》①腕でかかえ持つ。だく。②心にある考えをもつ。「疑念を―」 **いたけだか**ったけ【居丈高】〔ナ〕人を威圧するようにいきりたつさま。「――になる」▽「居丈」は座高の意。 **いたこ**【民』東北地方の津軽・南部地域で口寄せをする巫女。 **いたご**【板子】和船の底に敷く揚げ板。踏立板絵で。いたこ。一枚下は地獄だ船乗りの危険なことのたとえ。 **いたこぶし**【潮来節】【芸】茨城県の潮来の舟唄絵から展開した民謡。 **いたしかた**【致し方】する方法。やり方。「―ない」▽「しかた」の改まった言い方。 **いたしかゆし**"囲【痛し痒し】〔連語〕どちらにしたらいいか困惑するさま。「いずれにせよ、―だ」▽かけば痛いし、かかねばかゆい意から。 **いたじき**【板敷(き)】板を張り詰めた床。板の間。「一部屋だけ―にする」 **いだしぎぬ**【出〝衣】《古語》①袍張や直衣ぃぅの下から、下着のすそを少し出して着ること。風流に見せる着方から、晴の着方になった。いだしうちぎ。②女房・女官の乗る牛車などのすだれの下から、衣のそで口やすそなどを少し外に出すこと。また、その衣。いだしぐるま。 **いたじとみ**【板×蔀】格子を付けず、枠と板だけで作った蔀。 **いたじめ**【板締め】模様を彫った二枚の板で、布や糸を挟んで染める方法。また、その染め上がったもの。 **いた‐す**【致す】日〔他五〕⊕届くようにする。「故郷に思いを―」②動詞「する」の丁寧語・謙譲語。改まった場面でも用いる。「お願いを致します」「わたしが致しましょうか」③(補助)(サ変動詞の語幹・動詞連用形に付いて)補助動詞「する」の謙譲語・丁寧語。「御紹介致します」「のちほどお呼び致します」目〔自五〕結果としてそうなるようにする。「わたくしの不徳の―ところ」 **いだす**【出す】〔他四〕《古語》だす。 **いたずらか**【〈悪戯〉】図〔名・ナ〕①人に迷惑のかかるような行為をすること。悪ふざけ。「子供の―」「―が過ぎる」②する価値のないことをすること。もてあそぶ。「紙を―している」③自分の行為をへりくだっていう語。「ほんの一で」▽職人がよく使う。目《徒ら】〔名・ナリ〕《古語》色好みなこと。「一代の身の―」(一代女) **いたずらに**いたづら【徒らに】[副]《文章》無益無用なさま。無駄で価値がないさま。「――日を過ごす」「―騒ぐ」 **いただき**【頂】①頭の最上部。②山の頂上。 **いただき**【頂き・“戴き】【俗』苦労せず手に入れること。楽に勝たしてもらうこと。「この試合は―だ」 **いただきます**【頂きます】〔感〕《口頭》食事を始めるときのあいさつの語。 **いただきもの**【頂き物・“戴き物】「もらい物」の丁寧語。 **いただく**【頂く・“戴く】〔他五〕①高い所、上の方に載せる。「雪をいただいた富士山競」②両手を差し出して高く持つ。「賞状をいただいたまま後ろへ下がる」③目上の人からもらう。賜る。頂戴さはうする。「プレゼントを―」「おほめのことばを―」④上の地位についてもらう。「顧問に―」⑤「食べる」「飲む」の謙譲語・丁寧語。「お先にいただきます」「食事を――前にお祈りをする」⑥【俗』自分のものとする。勝負で勝ちを収める。「君のアイデアをいただいた」「この試合は必ずー」②《補助)(動詞連用形+「て」に付いて)自分のために何かしてもらう意の謙譲表現。「先生に読んで―」「教えていただきたい」⑧(補助)(「・・・させて―」の形で)自分が何かすることを願うときの謙譲表現。「考えさせて―」「待たせていただきます!」 **いただけない**【頂けない】〔形〕(口頭)受け入れることができない。よろしくない。「暴力は―」▽「いただく」の可能動詞否定形、いただくことができないの意から。 **いただける**【頂ける・』戴ける】〔自下一〕《口頭)受け入れることができる。納得できる。結構だ。「その説は―」▽「いただく」の可能動詞から。 **いただたみ**【板畳】《文章》①床の間などに用いる板を芯んにした畳。②板敷き。 **いたたまれない**はたたまれ【居たたまれない】〔形〕これ以上、その場にいることに耐えられない。いたたまらない。「―思いをする」 **いたち**【×鼬・×鼬鼠】イタチ科の哺乳類。体は細長く、体長二〇~三七。尾長は体長の二分の一ほど。ネズミ・カエルなどを食べる。敵に追われると肛門腺にてから悪臭を放つ。=の最後だぃっ×屁、追いつめられ、苦しまぎれにとる最後の非常手段。▽イタチが追いつめられると、悪臭を放つことから。の道往来・交際・音信などの絶えること。音信不通。いたちの道切り。▽イタチは二度と同じ道を通らないという俗説から。 **いたちごっこ**【×鼬ごっこ】両者が互いに同じように無益なことをくり返し合うばかりで発展性がないこと。 **いたちょう**【板長】花板磁。 **いたチョコ**【板チョコ】板状のチョコレート。 **いたつき**【労き・病き】《古語》①骨折り。苦労。「一もなく、人の家刀自訟にぞなりに、 もなく、人の家刀自訟にぞなりにける」(平中)②病気。いたつき。「身に―の入るも知らずて」(古今) **いたつき**【板付(き)】【芸】(歌舞伎で)開幕のとき、舞台に役者が出ていること。また、その役者。▽「板」は舞台の床の意。②「板付き蒲鉾」の略。1×蒲鉾砂田 すりつぶした魚肉を板に盛りつけて蒸した蒲鉾。 **いたって**【至って】〔副〕非常に。きわめて。このうえもなく。「当方―元気です」 **いたで**【痛手】①ひどい傷。深手。重傷。「――を負う」②ひどい打撃・損害。「―を受ける」「―を負う」 **いだてん**【×韋駄天】①仏法の守護神の一つ。足の速いことで有名。②足の速い人。▽「韋駄」は梵語んの音写。走り図 非常に速く走ること。 <94> **いたどこ**【板床】①板を張って作った床の間。②板畳の芯。 **いたみ**【痛み】①肉体的に痛むこと。「古傷の―」②【傷み】悲しみ。悩み。苦しみ。「胸の―」目【傷み】食物が腐ること。「―やすい」②損傷すること。 **いたどり**【〈虎杖〉】タデ科の多年草。山野に群生。夏、白色の小さい花をつける。高さは一松ほど。茎は食べられ、根は緩下剤などに用いる。圏 **いたのま**【板の間】板敷きの部屋。床に板を張った所。1稼ぎ囲銭湯・温泉などの脱衣場で、他人の脱いだ衣服や金品を盗み取ること。また、その泥棒。 **いたば**【板場】日本料理屋の厨房。調理場。 **いたばさみ**【板挟み】対立する二者の間に挟まって、どちらにもつくことができずに悩むこと。「―になる」 **いたはし**【『労し】〔シク〕《古語》→いたわしい目 **いたばり**【板張(り)】①板を張りつけること。板を張りつけた場所。②洗濯物をつやだし・しわのばしのためにのりづけし、板に張って干すこと。洗い張り。 **いたび**【板碑】石の板で作った、追善供養のための卒塔婆。鎌倉・室町時代に関東地方で盛行した。 **いたびさし**【板×庇】板でふいた庇。 **いたぶき**【板×葺(き)】屋根を板でふくこと。また、その屋根。 **いたぶる**⑦【〝甚振る】〔他五〕〔俗】ゆすったり、いやがらせをしたりする。いじめる。「子供を―」 **いたべい**【板塀】板で造った塀。 **いたほう**【依他法】【表』叙述法に関する修辞の一つ。対象自体を直接取り上げず、それに関連する事柄を述べて間接的にわからせる表現技法。列車がトンネルを抜けたことを「窓の外が急に明るくなった」と述べる類。▽側写法ときわめて近い関係にある。 **いたまえ**へ【板前】【料】日本料理の調理師の職階名で、料理長。序列は、板前・脇板・煮方脇鍋饕・焼方・立廻・立洗ぁ・洗方糙ぃの八段階。 **いたましい**【痛ましい】〔形〕不幸な状態・出来事を見聞きして、胸が締めつけられるように感じる。「―事故」「台風の―つめあと」図ーさ形動ーげ図いたまし〔シク〕〔シク〕《古語》苦しい。迷惑だ。「いたましうするものから下戸ならぬこそをのこはよけれ」(徒然) **いたみ**【悼み】哀悼。 **いたみ**【伊丹】姓氏の一つ。|十三(1) 映画俳優・監督。伊丹万作の長男。本名は池内義弘誌。自殺。監督作品「お葬式」「マルサの女」など。1万作梵)映画監督・脚本家。本名は池内義豊誌。時代劇にユーモアを加えて新境地をひらく。作品「国士無双」「赤西蠣太」などのほか、脚本「無法松の一生」など。 **いた‐める**〔他下一〕日【痛める】①身体に痛みや故障を起こす。「指を―」②【傷める】心に苦痛や打撃を与える。「ひとり心を―」目【傷める】①物に傷を付ける。「レコードをー」②食物を腐らせる。図いたむ〔下二〕 **いた-める**【×撓める】〔他下一〕革をにかわの水溶液り、かなづちで打ち固める。図いた-む〔下二〕 **いた‐める**【×炒める】〔他下一〕食物を油でいりつけて調理する。「野菜を―」図いたむ[下二〕 **いたみいる**【痛み入る】〔自五〕人から寄せられた好意・親切に深く感謝する。恐縮する。 **いたみどめ**【痛み止め】けが・病気の痛みを抑えること。また、その薬。鎮痛剤。 **いたみふう**【伊丹風】〖文】談林俳諧から派生し、延宝(三)から元禄咒(一畝)にかけて摂津国伊丹で流行した俳風。珍奇な俗語や口語を用いた磊落“異形の句が多い。上島鬼貫に2を代表とする。 **いたみわけ**【痛み分け】【競】(相撲で)取組中、一方の負傷によって引き分けになること。 **いたむ**【痛む】H〔自五〕①肉体的な痛みを感じる。「歯が―」「古傷が―」②【傷む】精神的な苦痛などを感じる。「胸が―」は〔自四〕《古語》迷惑に思って辞退する。「いたう一人の、強ひられて少し飲みたるもいとよし」(徒然) **いたむ**【傷む】〔自五〕①傷がついたり壊れたりする。「屋根が―」「傷んだ本」②食物が腐る。また、果物などが傷つく。「果物が―」「傷んだ御飯」 **いたむ**【悼む】〔他五〕《文章》人の死を悲しみ残念に思う。「恩師の死を―」 **いたや**【板屋】板ぶきの屋根。また、その家。1貝ホタテガイに似た二枚貝で、食用。殻は杓子こいや貝焼きのなべにされる。 **いたよせ**【板寄せ】【経』(取引で)寄り付きと引け、また売買注文殺到時に、板と呼ぶ紙上に売買注文を記載し、約定値段を決めて売買を成立させる方法。 **いたらない**【至らない】〔連体〕→いたらぬ **いたらぬ**【至らぬ】〔連体〕行き届かない。十分でない。至らない。「――息子ですが」「―点はお許しください」 **いたり**【至り】(「…の―」の形で)①物事が極限に達したところ。極み。「光栄の―」②物事の勢いの行き着くところ。結果。「若気の―」 **イタリア**〈Italia〉イタリア半島と付近の島を含む共和国。首都ローマ。▽「伊太利」とも書いた。半島ジヨーロッパ大陸南部、地中海に突き出た長靴形の半島。▷Italian Peninsula **イタリック**〈italic〉【版】欧文活字の書体の一つ。やや右に傾斜したもの。italicsなど。斜体。▽昔は独立した書体であったが、ローマン体とセットになった書体が多い。→表「書体」 **いたる**【至る・』到る】〔自五〕①《文章》ある地点や時点に達する。「目的地に―」「深夜に―」「現在に――まで」②ある状態に達する。「大事に―前に」③あることにまで及ぶ。「子供の悪口を言うに至っては」④《文章》やってくる。「好機―」I所吃囱回〔連語〕どこも。どの場所も。「―で目に入る」―・れり尽っくせり〔連語〕非常によく行き届いているさま。「―の接待」 **いたわさ**【板〈山葵〉】【料〗板付きかまぼこを切って、おろしわさびを添えたもの。▽「いた」は「板付き蒲鉾」、「わさ」は「山葵」の略。 **いたわしい**【労しい】□②〔形〕気の毒だ。かわいそうだ。いたわってやりたい。图ーさ形動ーげ図いたは-L〔シク][シク〕《古語》①苦痛だ。気分が悪い。「おのが身しいたはしければ」(万葉)②大切だ。大事に思う。「なかなかいたはしくやむことなくもてなし聞ゆるさまを」(源氏)(19)気の毒だ。いたわってやりたい。「げにーや、われなが <95> **いたわり【労り】** ①いたわること。ねぎらうこと。②《古語》大切にすること。「この―なき白妙の衣は」(源氏)③《古語》病気。「―やめ奉り給へ」(源氏)④《古語》手柄。骨折り。 **いたわる【労る】** 〔他五〕①大切に扱う。「老人を―」「体を―」②労をねぎらう。「選手を―」 **いたん【異端】** その時代や世界において、正しいとされるものから外れた思想・信仰・学説など。また、それをもつ人。一視[し] 〔名・他スル〕異端と見なすこと。「―される」一者[しゃ] その時代や世界において正統を自任する人々から異端として排斥される者。「―扱い」 **いち【一】** 1676 306C イチ・イツ (造語)①数の名。ひと・ひとつ。ひ。「一一・一度・万一」以下は「イツ」と読む。「一個・一生・一旦・唯一」②最初。はじめ。「一位・一番・一着・第一」③最上のもの。最高。「一流・随一・世界一・日本一」④ひたすら。もっぱら。「一意・一途・一任・一念」以下は「イツ」と読む。「一向・一定・純一・専一」⑤ひとつにまとめる。「一丸・統一」⑥ひとつにまとまったもの。「一概・一軍・一座・一族・一同・一味・一門・一様・一律」以下は「イツ」と読む。「一家・一行・一国・一切・一層・一体・一致・一党・一派・一般・画一・均一・同一」⑦あるひとつの。「一芸・一時・一部」以下は「イツ」と読む。「一種・一説・一朝・一方」⑧わずか。少し。「一握・一瞥・一楼」以下は「イツ」と読む。「一見・一顧・一刻・一瞬」⑨(イツと読む)あるいは。ある場合。「一喜一憂・一進一退・一長一短」▽「壱」が大字。《熟字訓》「一寸」「一日」「一向」「一昨日」「一昨昨年」 **いち【壱】** [壹] 5269 5465 イチ (造語)「一」の大字。「金壱万円」②「壱岐」の略。「壱州」 **いち【逸】** →いつ【逸】 **いち【市】** ①人々が多く集まって交易、売買する所。「朝―」②人々の多く集まる所。まち。=を成す 人々が多く集まる。「門前―」 **いち【位地】** 《文章》くらい。地位。位置。 **いち【位置】** 〔名・自スル]①あるものが他と関係し、全体に対して占める場所。そのものが存在する場所。②組織の中で占める立場や地位。位地。「会社での―」付ける 〔他下一〕全体の中にそのものの占めるべき位置を与える。 **いちあくのすな【一握の砂】** 石川啄木の第一歌集。一九一○(明治四十三)年刊。独自な三行書きの形式を用い、生活に即した感情を率直、平易に表現した。 **いちあん【一案】** 一つの考え。思いつき。「―を示す」 **いちい【一位】** ①第一の地位。首位。②一の桁の数。一の位。③最高の位階。 **いちい【一位・櫟・水松】** イチイ科の常緑高木。葉は線形で、枝に螺旋状につく。建築・器具材として利用される。アララギ。オンコ。▽笏の材料としたことから「一位」と当てた。 **いちい【一意】** 〔副〕一つのことだけにひたすら集中するさま。「成功へと――邁進する」[名]意味がただ一つであること。「―的」|専心[せんしん] (副詞的に)一つのことだけに心を注ぎ、それを集中して行うこと。「―他を顧みず」 **いちいたいすい【一衣帯水】** 《文章》ひと筋の帯のように狭い川や海峡。また、隔てられてはいるが、距離の近いこと。「―の地」▽「衣帯」は帯の意。 **いちいち【一一】** [副]あげて一つ一つ。結果として、すべてつくしての意にもなる。「――説明する」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いちいん【一因】** 一つの原因。「経済発展の―」 **いちいん【一員】** 団体を構成する一人。 **いちいんせい【一院制】** 【政】議会を単一の議院で構成する制度。▷unicameral system→二院制 **いちう【一宇】** (文章)①一つの家屋。「八紘―」 **いちえん【一円】** [名]①わが国の貨幣単位「円」の最小額。一銭の百倍。②《造語》ある区域全体。全域。「関東地方――の雨雲」[副]《古語》(多く、下に打消の語を伴って)少しも、一向に。「男―同心せず」(西鶴)▽字音仮名遣いは「いちゑん」。 **いちおう【一応・一往】** 〔副〕(十分ではないが)ひととおり。ひとまず。「―話は通してある」 **いちがいに【一概に】** 〔副〕すべてをひっくるめて。一般的に。一口に。「―言えないが」 **いちがつ【一月】** 一年の最初の月。正月。むつき。 **いちかわ【市川】** 姓氏の一つ。1猿之助。(一)二世。歌舞伎俳優。屋号は沢瀉屋。初世の長男。晩年猿翁を名乗る。創作舞踊や新歌舞伎が本領。(二)小団次(四世)。歌舞伎俳優。屋号は高島屋。生世話物の芸風を大成。立役。(三)崑。映画監督。洗練された感覚で実験的作品から娯楽作、テレビ時代劇まで幅広く手がけ、記録映画「東京オリンピック」の独創性が賛否両論を呼ぶ。他に「ビルマの竪琴」「細雪」など。―左団次 歌舞伎俳優。屋号は高島屋。(一)初世。九世市川団十郎・五世尾上菊五郎と共に「団菊左」と称された。明治座を創設。(二)二世。初世の長男。小山内薫と自由劇場の結成、新歌舞伎の樹立など、演劇革新に貢献した。→自由劇場。1寿海(三世)。歌舞伎俳優。屋号は成田屋。新作物の第一人者で、一九六〇(昭和三十五)年重要無形文化財保持者認定。1団十郎。歌舞伎俳優。屋号は成田屋。代々江戸歌舞伎の中心にあった。(一)初世。荒事を創始し、脚本も書いた。(二)二世。初世の子。荒事芸を大成。和事ににも適し、市川宗家の基礎を固めた。(三)五世。四世の子。寛政期の立役の第一人者。(四)七世。五世の孫。江戸末期の名優。 <96> **いちがん**【一丸】(「―となる」「―とする」の形で)ひとかたまり。一団。「うって―となって」 **いちがん**【一眼】①一方の目。片方の目。②片目。隻眼だ。独眼。ーレフ回「一眼レフレックスカメラ」の略。一つのレンズが焦点調節と撮影の両機能を兼ねたカメラ。 **いちぎ**【一義】①一つの道理。一応もっともな理屈。一理。②一つの意味。③第一義。根本の意味。④Uととおりの意味。一的麵[ナ〕一つの意味にしか解釈できないさま。「――に理解することはできない」②最も根本的な意義であるさま。第一義的。 **いちぎ**【一議】《文章》①ただ一度の相談。②異議。異論。=に及ばず問題として取り上げて、議論するまでもない。話にもならない。 **いちぎょうあき**【一行空き】【表》文章の途中で改行する際に、一行空けて次の文を書くこと。場面の転換、時の経過、深い感慨などを暗示する表現技法。 **いちげき**【一撃】〔名・他スル〕ひとうち。打撃。「―のもとに倒す」 **いちげん**【一元】〔名,〕いろいろの事物・現象の根本のところが一つであること。↔多元。“一的思想」②天皇一代の間にただ一つの年号を用いること。「一世―」ー化図〔名・他スル]いくつかの組織や問題などを一つにまとめること。「機構の―を図る」―描写びビヨ【文』岩野泡鳴が唱えた描写論。田山花袋の平面描写論の傍観的態度を批判し、一作品は作中の一人物の視点から描写すべきことを主張した。一方程式を図【数』未知数が一つだけである方程式。▽equation with one unknown 一論【哲〗物質と精神、感覚と理性などといった対立のうちに物事を説明するのでなく、ある単一なものの存在や原理によって事象を説明しようとする立場。→二元論・多元論。▽monism **いちげん**【一見】その店に初めて来ること。また、その客。「―の客」▽初対面の意。 **いちげん**【一言】〔名・自スル〕→いちごん。一行ジ囲 ちょっと言ったり、したりすること。「――を慎む」一居士百何事にもひとこと自分の意見を言わなければ気の済まない性格の持ち主。 **いちげんきん**【一弦琴・一×絃琴】弦を一本張っただけの琴。須磨琴鍵。 **いちけんしき**【一見識】ひとかどもののの考え方。相当の見識。「―をもつ」 **いちこ**【市子・〈巫女〉】神がかりして死者の霊を呼び寄せ、その意中を語ることを職業とする女。 **いちご**【×苺・×莓】オランダイチゴ・野イチゴ・木イチゴなどの総称。ふつう、食用のオランダイチゴを指す。圓 **いちご**【一期】【仏】①人が生まれてから死ぬまでの間。一生涯。「―の大事」②臨終。最期。1一会呼一生に一度しか出会わないこと。▽茶道から出た語で、一期一会の気持ちで客をもてなすようにとの教え。 **いちご**【一語】ひとこと。一つの語。「――も漏らさず聞く」一文匣団【語】一つの単語からなる文。例えば「読め」「火事!」など。 **いちごう**【一合】①尺貫法の容積の単位。一升の十分の一。約○・一八忌。②山のふもとから頂上までの十分の一。③剣道などで刀と刀を一度打ち合うこと。一目。図図 山のふもとから頂上までの道のりの最初の十分の一の所。「富士ぃ山の一」 **いちごう**【一×毫】〔名,〕《文章》一本の細い毛のように、ほんの少しのこと。わずかなもの。「―の欠点もない」 **いちこじん**【一個人】→いっこじん **いちころ**〔名〕【俗】簡単に負けてしまうこと。いっぺんでころりとやられること。「大会ではいつも―だ」 **いちごん**【一言】〔名・自スル]ひとこと。一語。いちげん。「―申し上げたい」―一句っぱ会話や書物の一つ一つの語句。「――たがわず暗記する」一半句災囚ほんの少しのことば。ちょっとしたことば。片言隻句。「―もゆるがせにせず」のもとにたった一つのことばで。わずかひとことで。「―はねつける」も無いまったく言い訳のしようがない。「そう言われれば―」 **いちざ**【一座】〔名〕同じ会場にいる人全員。満座。「―を見渡す」②一回の講演・説法。③共に興行する芸人の団体。目〔名・自スル〕同じ場所に座ること。 **いちじ**【一字】一つの文字。1一句っぱ一つの文字と一つの句。ささいな字句。一言一句。「―書き漏らさない」―千金競囝 詩・文章・文字などが、一字だけでも千金の値打ちがあるほどすばらしいこと。▽「史記」から。 **いちじ**【一次】田〔名〕第一回。最初。「―試験」②【数』代数式で二乗以上の変数を含まないもの。1エネルギー国四【工』自然界に存在するエネルギー。石油・石炭や核エネルギー、太陽・地熱などの自然エネルギーなどが含まれる。そのままでは利用しにくく、電力・ガソリン。燃料用ガスなど二次エネルギーに変換して用いられる。▽primary energy 一関数説田【数』関数でその変数が二乗以上のものを含まないもの。「一元―」▽linear function 産業続『囲【経】♪↓だいいちじさんぎょう。1産品笆〖経】加工されていない原料のままの産品。石油・米・砂糖など。▽primary products 電池図【電】乾電池のように一度放電すると再生できない電池。アルカリ電池・水銀電池など。不可逆電池。二次電池。▽primary cell <97> **いちじ**図【一次】次元が一つであること。直線で表される状態をいう。→二次元・三次元1電池[でんち]。▽primary cell **いちじ**図【一事】一つの事柄。一つの物事。1不再議[ふさいぎ]"囲囲【政〗(議会で)一度議決された議案について、再度審議することを許さない議事運営上の原則。1不再理[ふさいり]団囲囲〖法』ある事件について判決が確定した場合、同一事件につき再訴を許さないこと。▽ラテン語non bis in idem =が万事 一つの事例を見るだけで、他の多くの事を推量し得ること。 **いちじ**囝【一時】過去のある時。その時。いっとき。「―の勢いはない」「―はどうなることかと思った」②その場限り。その時だけ。いっとき。「――の間に合わせ」③(副詞的に)短い時間。ひととき。「台風の勢力が―衰える」④時刻で、十二時と二時の中間。1解雇[かいこ]ぃ因【経』レイオフ。一帰休制[ききゅうせい]囝匣【経】不況時の操業短縮に伴い、後日の復帰を前提として一時的に労働者を休職させる制度。▽ system of temporary release from work→レイオフ。1金[きん]図図(継続的でなく)その時一度だけ支給される金銭。「年末―」1×凌ぎ[しのぎ]図 その場だけの間に合わせで切り抜けること。一時逃れ。「―の出任せを言う」 1停止[ていし]い囝 自動車などが、走行中に信号や交通標識に従って、いったん止まること。「―を怠る」―的[てき]匣[ナ]少しの間だけであるさま。「景気が――に回復する」「――な現象」ーに囲〔副〕(多くの物事について)一度に。同時に。「観客が―騒ぎ始める」―逃れ[のがれ] その場だけしか有効でない手段で、困った立場から抜け出すこと。一時しのぎ。「―のうそ」―払い[ばらい] 何回かに分けずに一度に全額支払うこと。↔分割払い。一払い養老保険[ようろうほけん]囚四"困 保険料を加入時に一括して払い込む養老保険。保険料が割安となり、保険金も税法上有利となる利点がある。 **いちじかん**図【一時間】六十分間。②学校の授業時間の一単位。「―目の講義」 **いちじき**図【一時期】①ある時期。「一帰省していた」②一時代。「―を画する」 **いちじく**囝【〈無花果〉】クワ科の落葉亜高木。葉は掌状で薬用。花嚢[かのう]の中に無数の花をもち、これを果実として食用にする。 **いちじげん**図【一次元】→いちじ(一次) **いちしちにち**【一七日】人の死後七日間。または、七日目にあたる日。初七日。ひとなのか。 **いちじつ**囲【一日】①その月の最初の日。ついたち。②ある日。その日いちにち。―千秋[せんしゅう]元~囲囲図 一日会わなければ、千年も会わなかったように長く感じること。いちにちせんしゅう。「―の思いで待つ」=の長[ちょう] は人よりも経験的に少し優れていること。「―がある」 **いちじゅ**囝【一樹】《文章》一本の樹木。=の陰[かげ]一河[が]へちの流れも他生[たしょう]の縁[えん] 見知らぬ者どうしが木陰に雨を避けるのも、同じ川の水を飲むのも、前世からの因縁によるということ。 **いちじゅういっさい**【一汁一菜】汁一杯、おかず一品の食事。質素な食事のたとえ。 **いちじゅん**図【一旬】《文章》十日間。旬日。 **いちじゅん**匣【一巡】〔名・自スル] 一回りしてもとに戻ること。ひとめぐり。「打者――の猛攻撃」「公園を―する」 **いちじょ**囲【一女】《文章》①一人の娘。「一男―をもうける」②長女。 **いちじょ**【一定】《古語》〔名・ナリ〕確実なこと。■[副]確かに。きっと。必ず。「『――討たれ給ひぬ』とは聞き給へども」(平家)▽字音仮名遣いは「いちぢゃう」。 **いちじょう**囲匣【一乗】【仏】すべての人を救い、悟りへ導く教法。▽「一」は唯一絶対、「乗」は悟りに向かう乗り物の意。 **いちじょう**匣【一場】〔名]その場限り。わずかの間。②その場。一席。③同じ場所。一つの場所。=の夢[ゆめ] 短時間で消えてしまう夢のように、はかないことのたとえ。 **いちじょうかねら**【一条兼良】(一四〇二~八一)室町中期の公卿・学者。摂政・関白・太政[だいじょう]大臣を歴任。有職故実[ゆうそくこじつ]・神道の研究・古典の評釈などに優れ、当代一の学才といわれた。著書「花鳥余情[かちょうよじょう]」など。▽名は「かねよし」ともいう。 **いちじるし‐い**図【著しい】〔形〕はっきりしていて目立つ。甚だしい。「進歩の跡が―」囹ーさ図いちじるし[シク] **いちじん**図【一陣】①さきがけの軍。先頭の軍勢。先陣。第一の陣。②[名]風がひとしきり吹くこと。=の風[かぜ](文章)ひとしきり吹く風。 **いちじんぶつ**図【一人物】見識のある、押しも押されもしない人物。 **いちず**引【一途】〔7〕一つの事に集中し、他を顧みないさま。ひたむき。「―な性格」 **いちせいめん**田【一生面】(文章)新しく開発した方面。一つの新しい特色。新機軸。いっせいめん。「―を開く」 **いちぜんめし**図【一膳飯】①食器に盛り切りにした御飯。②死者に供える御飯。▽山盛りにして箸[はし]を立てることが多い。一屋[や]『図 盛り切りのどんぶり飯におかずを添えて出す簡易食堂。 **いちぞく**囲【一族】同じ血筋の者。同族。「一党」 **いちぞん**囲団【一存】自分一人だけの考え。「わたしの一では決められない」 **いちだ**囝【一打】一回の打撃。一つの打球。「一逆転」「―差で優勝する」 **いちだい**【一大】(造語)一つの重大な。「―事件」 **いちだい**囲【一代】①人一人の一生。「一世」②君主・家元・事業主などがその地位にある期間。「――で絶える」③ある一つの時代。当代。「―の名著」―記[き]。図特定の個人の一生を記録したもの。伝記。1年寄[としより]匣"自囚【競】(大相撲で)大きな功績を残した力士に、本人一代限りで与えられる年寄資格。 **いちたいいち**図囝囡【一対一】〔連語]①一つのものが、他の一つのものとだけ対応すること。「―の関係」②一人と一人が相対すること。「―で交渉する」 **いちだいじ**図【一大事】大事件。容易ならぬ出来事。「お家の―」 **いちだん**囲囝【一団】ひとまとまり。一群。「―となって歩く」②特定の団体。一つの仲間。「旅芸人の―」 **いちだん**【一段】囝〔名〕④階段・段階などのひと区切り。「階級が―上がる」②文章や語り物などのひと区切り。③一つの事柄。目匣[副]前にも増してひとしお。 <98> **いちだん**きわ程度が甚だしいさま。いっそう。格別。「―(と)あでやかだ」―活用紗团【語】動詞の活用の一つ。活用語尾がエ段から始まるものを下一段活用、イ段から始まるものを上一段活用という。 **いちだんらく**【一段落】〔名〕文章などの一つの目〔名・自スル]物事がひと区切り片づくこと。「―つく」▽「ひとだんらく」ともいう。 **いちてんき**【一転機】♪いってんき **いちど**【一度】(副詞的にも用いる)ひとたび。一回。一生に―だけ」ーならず田[副] 一度だけでなく、二度も、三度も。何回も。「―失敗する」ーに図[副〕同時に。一緒に。いっぺんに。「今までの借りは返す」 **いちどう**【一同】そこにいるすべての者。仲間全体。皆。「一起立」 **いちどう**【一堂】〔名〕《文章》同じ建物。同じ場所。=に会する 大勢が一つの場所に集まること。多くの物を同じ場所に集めること。 **いちどう**【一道】一本の道路。②一つの芸道「―に秀でる」③ひとすじ。「―の光」 **いちどきに**【一時に】〔副〕同じ時に。一緒に。一度に。「―花開く」 **いちどく**【一読】〔名・他ル〕ひととおり読むこと。ざっと読むこと。「――に値する作品」 **いちなん**【一男】①一人の男の子。「一一女」②長男。 **いちに**【一二】ひとつ、ふたつ。わずかの数。「―の例外はあるが」②一番と二番。一位と二位。=を争う一位と二位を争うくらい両者の力が高い水準で接近している。「―仲」 **いちにち**【一日】①午前零時から午後十二時までの間。②起床してから就寝するまでの間。朝から晩まで。「―よく遊んだ」③ある日。▽②③副詞的にも用いる。④月の最初の日。ついたち。―一善意匠 一日に一つは善行を積むこと。1千秋~図図図→いちじつ‐せんしゅう。一延のばしの予定を一日、また一日と延ばし延ばしにしていくこと。「閣議決定を―にする」=増しに日がたつにつれ。日増しに。「―春めく」 **いちにょ**【一如】【仏』真理は、現れ方は異なるが根本においては同一であるということ。「物心―」 **いちにん**【一人】(文章)ひとり。一称目→だいいちーにんしょう。前匣 ①ひとりの人に割り当てる分量。「すし―」②成人としての能力・資格があること。技能などが専門家として世間に通用すること。 **いちにん**【一任】 〔名・他スル] 結果の是非を問わず、すべてを任せること。「会長に―する」 **いちねん**【一年】①一月一日から十二月三十一日までの期間。平年なら三六五日間、閏う。年なら三六六日間となる。「―の計は元旦就にあり」「この―が平和でありますように」②ある日から数えて、次の年の同じ月日ごろまでを指す。「あれから―たつ」「この―が勝負」▽副詞的にも用いる。③学校の第一学年。「大学―の秋」-忌き困人が亡くなってからちょうど一年たった同じ月日。また、その日にする行事。一回忌。一周忌。一生国学校の第一学年の児童・生徒・学生。②匣一年草。―生植物⑦【植〗一年草。草【植】一年の間に発芽から開花・結実を終えて枯れる植物。ふつう、春に発芽して秋には結実、枯死するものをいう。イネ・アサガオ・ヒマワリなど。一年生草本。一年生植物。▽annual herb→越年草・多年草。1坊主困学校の第一学年の生徒。特に、小学校一年生をからかっていう語。「―のくせに」 **いちねん**【一念】①何かをやり遂げようとひたすら思い込む心。一筋に深く思い詰めること。「―岩をもとおす」②ある一つの考え。③【仏】⑦きわめて短い時間。1つの心。一度、阿弥陀仏を念ずること。一義き◇浄土宗法然門下の一派。一度念仏すれば、そのあとに悪を犯しても往生の障りにならないと説く。―三千競囲囝"匣【仏】天台宗の教義で、平常の一瞬の心に全宇宙の事象が備わっているとする考え。1不生梵国【仏】心が統一され、どんな一瞬の妄念も起こらない境地。発起。困仏を信仰する心を起こすこと。②(このままではいけないと)気持ちを新たに事に取り組むこと。 **いちのう**【一能】一つの能力・才能。一つの働き。「一芸」 **いちのかみ**【一の上】《古語》第一の大臣。通常、左大臣を指す。いちのおとど。 **いちのぜん**【一の膳】【料】本膳料理で最初に出す膳。本膳。 **いちのたに**【一の谷】神戸市須磨区西方の地名。源義経が平家の軍を急襲した古戦場。 **いちのとり**□【一の酉】十一月最初の酉の日。また、その日に行われる酉の市。初酉。③→二の酉・三の酉 **いちのひじり**【市の聖】空也為の通称。 **いちのひと**【一の人】《古語》摂政・関白。いちのところ。 **いちば**【市場】①定期的に業者が集まって商品の取引・売買をする所。市。「魚―」「青物―」②食料品や日用品などの小売店が一か所に集まった常設店舗。マーケット。「―に店を出す」▽「しじょう」は抽象的に取引や流通の場を指すことが多い。 **いちばい**【一倍】①その数と同じ数量。②(造語)(「人―」の形で)その数量以上。「人―働く」▽古くは「……―する」の形もあった。③(副詞的に)いっそう。「――慎重になさねばならぬ」 **いちはつ**【一八・〈鳶尾〉】アヤメ科の多年草。初夏、紫や白の花が咲く。観賞用。 **いちはやく**【逸早く】[副]ほかのだれよりも早く。素早く。「―逃げ出す」▽文語「逸早し」の連用形から。 **いちはやし**【逸早し】〔ク〕《古語》①激しい。性急な。「昔人は、かくいちはやきみやびをなむしける」(伊勢)②厳しい。恐ろしい。「后詩誌の御心いちはやくて」(源氏)③②急非常に早い。早過ぎる。「あまる喜びをなむ、いちはやき心地しはべる」(源氏) **いちばん**【一番】□囝〔名〕②順番が最も早いこと。第一。「朝―の仕事」「―に駆けつける」②ある範囲の中で最も優れていること。「試験で―になる」③一回。一度。「―勝負」④囲碁・将棋・相撲などのひと勝負。「結びの―」⑤歌舞伎・能などでの一曲。「―舞う」目〔副〕⊕囲程度がこの上なく甚だしいさま。最も。「―よい服を着る」②囝思いきって。試しに。「ここは―やってみよう」―手 ①最も先に立って物事を進めていく人。「代表質問の―に立つ」②ある競争について最も有力で勝てそう③な人やもの。「優勝争いの―」!“鶏図 夜明け前に最初に鳴く鶏。乗のり敵陣内へ味方のだれよりも先に攻め入ること。②ある場所に他のだれよりも早く着くこと。「山頂への―を果たす」 1星図夕方、最初に輝いて見える星。1×槍? ①敵陣内に最初に乗り込んで槍を突き入れ手柄を立てること。また、その人。②最初に功績をあげること。また、その人。「―の大手柄」 <99> **いちひめにたろう**【一姫二太郎】子を産み育てるには最初に女、次に男の順がよいということ。 **いちびょうそくさい**【一病息災】一つくらい病気をもつ人の方が、無病で健康を自負する人よりも、健康に留意するので長生きするということ。 **いちぶ**【一分】①全体の十分の一。「―咲き」②百分の一。一割の十分の一。一背。③一寸の十分の一の長さ。約三以。④江戸時代の一分金・一分銀。一厘花ぽきわめてわずかなこと。「――の狂いもない」 **いちぶ**【一部】①全体の中のある小部分。一部分。②(書物・冊子などの数え方で)一つ。または、一そろい。「―取り寄せる」③(大学で、夜間部(二部)に対して)昼間部。1始終図起こった物事の初めから終わりまで。詳しく細かい事情のすべて。顛末。「事件の―を明かす」 **いちぶ**【一×瞥】〔名・他スル〕《文章》ちらっと見ること。「―をくれる」 **いちぶぶん**【一部分】全体の中のある部分。 **いちぶん**【一分】一人前の人間として譲ることのできない立場。一身の面目。「―がすたる」「―が立たない」 **いちぶん**【一文】《文章)一まとまりの文章。②ちょっとした文章。「―をものする」 **いちべつ**【一別】《文章)ひとたび別れること。ー以来〔連語〕(副詞的に)この前別れてから今まで。 **いちぼう**【一望・一×眸】〔名・他ル〕ひと目で見渡すこと。「―のもとに見渡せる」―千里呢因視界が開けていること。「―の眺望」 **いちぼく**【一木】一本の木。1一草矜團團《文章》一本の木、一本の草。そこに生える草木のすべて。 **いちぼくづくり**【美】仏像彫刻の技法の一つ。木彫像の頭部と体部を一本の木材から彫り出す。→寄せ木造 **いちまい**【一枚】①紙・板・貨幣など薄く、平たいもの一つ。「コインを入れる」②田畑の一区画。③役のにない手としての一人。「彼も―加えよう」④(副詞的に)一段階。「彼女の方がーうわてだ」―板回はぎ合わせでなく、一枚の板で仕上げたもの。「すし屋の―のカウンター1」【岩一枚の板のように裂け目のない大きな岩。②結束の固い組織・団体のたとえ。1上囲囲〔名,〕技量・能力がほかより勝っていること。「水泳に関しては彼が―だ」―看板唸囲 ①他に代わるものがなく、唯一の宣伝効果をもつもの。「この店の―」②【芸】(上方歌舞伎で)劇場の前に掲げた大きな飾り看板。外題と主要役者名を書いた。江戸では、大名題看板という。転じて、それに名の載るような、一座の中心の役者。 **いちまいきしょうもん**【一枚起請文】一二二二(建暦二)年法然鰐の著作。勢観房源智幌の要請に応じて、自分の死後に念仏について誤解が生じないよう、簡潔にその要点をまとめたもの。 **いちまつ**【一抹】絵の具などを付けた筆でひとなすりすること。ひとはけぼかすこと。②〔名,〕一筆なすった程度の分量。ほんのわずかなこと。「―の不安」 **いちまつ**【市松】①「市松人形」の略。②「市松模様」の略。③【料》市松模様に盛り付けたり、仕上げたりした料理に付ける語。「―作ごり」一人形続き目 おがくずなどをにかわで固め、胴に首をはめて作った人形。押すと泣き声を出すように、腹部に笛を仕込んだものもある。▽関西では「いちま」ともいう。一模様国白と黒の正方形を互い違いに並べた碁盤目模様。▽江戸時代の歌舞伎役者佐野川市松が舞台で用いたはかまの模様がその起源。 **いちみ**【一味】①一つの味。一種の味わい・趣。「―の涼風」②漢方薬や薬味などの成分が一種類であること。「―唐辛子」③悪事を企てる仲間。「―に加わる」 **いちみゃく**【一脈】ひと続き。ひと筋。相通ずる互いにどこか共通する。「―ものがある」 **いちむらうざえもん**【市村羽左衛門】歌舞伎俳優。江戸市村座(もと村山座)の座元。三世(『六八六)から市村宇左衛門を称し、八世(一)が羽左衛門と改名。日(一)十五世。屋号は橘屋。大正から昭和期にかけての、生世話物の二枚目として人気役者。目(二)十七世。歌舞伎の生き字引と呼ばれ、一九九〇(平成二)年重要無形文化財保持者認定。 **いちめい**【一名】②国一人。「新人―」②囝囝もう一つの名。またの名。「イヌタデは―アカマンマといわれる」「明暦の大火は―振りそで火事という」 **いちめい**【一命】一人の生命。「―を賭として戦う」「―をとりとめる」②一つの命令。「―を拝す」 **いちめがさ**【市女笠】笠の一つ。スゲやヒノキなどを材料にしたもので、中央が突起して縁の張った形に編んだもの。平安時代以降、主に上流婦人の外出用に用いられた。 **いちめん**【一面】特定の一方向から見た物事の一側面。「事件を――からとらえる」②一つの物事の全体。そのあたり一帯。「―の雪景色」▽副詞的にも用いる。③琴や鏡など平たいもの一つを数える語。④新聞の第一ページ。「―のトップ記事」観図 一方面だけにとらわれた見方。一的〔ナ〕ものの考え方や活動が、ある特定の方向に偏っているさま。多面的 **いちめんしき**【一面識】前に一度会い、顔を知っている程度の関係。「―もない」 **いちもうさく**【一毛作】【農』同じ耕地に一年に一度だけ作物を栽培すること。単作。▽single cropping **いちもうだじん**【一網打尽】一挙に一味の者をすべてとらえること。「悪者を―にする」▽一度打った網で、たくさんの魚をとらえる意から。 **いちもく**【一目】日〔名〕曰一つの目。片目。②(囲碁で)碁石一個。また、碁盤上の一つの目。「―勝ち」目〔名・自スル]一度だけ見ること。一見。一瞥。②ひと目で見渡すこと。一望。一散にに国〔副〕わき目も振らず一所懸命に走るさま。「―逃げ出す」 1瞭然もなっ囝"匣囲ひと目見ただけではっきりわかること。「―の事実」=置く 自分より優れている者に対して一歩譲る。▽囲碁で弱い方が最初に一目置くことから。 <100> **いちもつ**【一物】①一つの品物。②心中に秘めたたくらみ。「腹に―ある人」③露骨に言うことがはばかれるときに使う語。例のもの。あのもの。 **いちもつ**【逸物】他に類例を見ないほど優れたもの。「世に知られた―」 **いちもん**【一文】①江戸時代の穴明銭戆一枚。②銭一枚。わずかなお金。「―の値打ちもない」―無し田わずかなお金もないこと。また、その人。「―になる」惜しみの百知しらず目先のわずかな出費を惜しんで、将来の大きな損失となることを知らないこと。 **いちもん**【一門】一家族。同じ家系。一族。「藤原懿―」②(宗教・学問・武道・芸能などで)同じ流派に属する人々の総称。同門。「真言宗―」 **いちもんいっとう**に囲囲匣【一問一答】一つの問いに対して一つの答えを出すこと。また、それを次々とくり返すこと。「一形式」 **いちもんじ**【一文字】一つの文字。②「一」という文字。また、その形。「口を―に結ぶ」③掛け軸の表装で、書画の上下についている錦しや綾物の細い布。劇場で舞台の上につられている横長の黒幕。 **いちやく**【一躍】〔名・副・自スル〕一足飛びに地位・名声などが上がること。躍進すること。ひと飛び。「―(して)有名になる」 **いちゃつく**〔自五〕〔俗】仲のいい男女が寄り添って戯れ合う。いちゃいちゃする。 **いちゃもん**[俗】いいがかり。難癖。文句。「―をつける」 **いちゅう**【移駐】〔名・自ㄡル〕軍隊などが駐留地を移すこと。 **いちゅう**【意中】心の中。心の中で思っていること。=の人心の中でひそかに思いを寄せている人。また、異性。「次期社長として―がいるらしい」「彼には―がいる」 **いちゆう**【一×揖】〔名・自スル〕《文章》軽くお辞儀をすること。一礼。「二拝二拍手一拝―」 **いちょ**【遺著】●著者の死後に出版された書物。②後世に残された著書。 **いちょう**【〈銀杏〉・〈公孫樹〉・〈鴨脚樹〉】イチョウ科の落葉高木。扇形の葉が秋には黄色となる。雌雄異株。種子のぎんなんは食用となる。材は質が均一緻密ぁで器具や彫刻の材料。中国原産。1返し団【容』明治から大正にかけて流行した日本髪の型の一つ。頭頂に束ねた髪を左右に分けて半円形を作り、イチョウの葉のように結ったもの。→図「日本髪」 **いちょう**【医長】(病院などで)各科の首席の医師。 **いちょう**【胃腸】胃と腸。また、消化器。「―障害」 **いちょう**【異朝】《文章》①外国の朝廷。②外国。異国。▽@↔本朝 **いちょう**【移×牒】〔名・自他スル]受け持ちの違う他の官庁へ、文書で通知すること。また、その通知。▽現在は「移達」という。 **いちょう**【移調】〔名・他スル〕〔音』ある楽曲や旋律を他の音域に移すこと。「ハ長調からイ長調に――する」▽transposition **いちよう**【一葉】《文章》①一枚の葉。②一枚の紙。③一そうの小舟。=落ちて天下の秋を知しる他の木より早く落葉する青桐勢の一葉を見て、秋の訪れを知る。わずかな兆しから将来を推察するたとえ。▽「淮南子悠」から。 **いちよう**【一様】[]他と変わった点がないさま。同様。「――に扱う」「皆――に拝礼する」 **いちようらいふく**【一陽来復】陰暦十一月、または冬至をいう。④②冬が去り、春が来ること。③しばらく続いた悪い状態から好転すること。「―の兆し」 **いちょく**【違勅】〔名・自スル〕《文章》天子の命令に背くこと。 **いちよく**【一翼】①一つの翼。②一つの役割。片腕。「―をになう」 **いちらん**【一覧】 〔名・他×™]ひと通り目を通すこと。「図書カードを―する」 [名]ひと目で明らかになるように簡便にまとめたもの。便覧。「学校——」表20“匣ひと目で見られるようにまとめた表。 **いちらんせいそうせいじ**【一卵性双生児】【医】一個の受精卵から生まれた双子。遺伝子が同一のため性は同じで諸形質が酷似する。一卵性双胎。▽monozygotic twins →二卵性双生児 **いちり**【一利】一つの利益。「百害あって――なし」一害⑨⑨ 利益のある半面、害もあること。一得一失。 **いちり**【一里】昔の距離の単位で約四成。一塚皿○江戸時代、街道の一里ごとに土を盛り、エノキなどを植えて距離の目印とした塚。②目的到達へのある段階。「門松は冥途ぃぃの旅の―」 **いちり**【一理】ひと通りの道理・理屈。一応納得できる理屈。「きみの言うことにも―ある」 **いちりつ**【一律】〔名・①同じ調子で変化がないこと。「千編―」②異なったさまざまなものを同一に処理すること。「―に扱う」「一五千円アップ」 **いちりつ**【市立】〔名,〕《口頭)→しりつ(市立)。▷同音の「市立。」と「私立。」を区別するための呼称。 **いちりゅう**【一流】①その分野で第一等の地位を有すること。また、その人。「―のピアニスト」②その人ならではの流儀。「彼―の考え方」③一つの流派。 **いちりゅうまんばい**【一粒万倍】わずかなものから非常に多くの利益を上げること。▽一粒の種からその万倍もの収穫を得る意から。 **いちりょう**回【一両】①昔の貨幣の単位で、小判一枚。②《造語》一または二。一から二。「一度」1日2目匣 一日もしくは二日。「―中に届ける」 **いちりん**【一輪】①一つの車輪。②開いた花一つ。「―の梅」挿ょし匣一、二本の花を挿す小さな花瓶。1車前部に車輪が一つ付いた荷物運搬用の手押し車。ねこ。②車輪が一つの自転車。▽サーカスやスポーツで用いる。 **いちる**【一×縷】〔名,〕きわめてかすかなつながり。「―の希望」▽一筋の細い糸の意から。 <101> **いちるい**【一塁】①一つのとりで。②[競](野球で)最初に進む塁。ファーストベース。また、一塁手。「―があいている」「―に駆け込む」―手[競](野球で)一塁を守る内野手。ファースト。 **いちるい**【一類】①一つの種類。「陳述副詞という副詞の―を立てる」②同じ種類。同族。 **いちれい**【一礼】[名・自スル]一度礼をすること。「―して引き下がる」「軽く―する」 **いちれい**【一例】何かを説明するために用いられる一つの例。 **いちれつ**【一列】①一本の線のような連なり。ひと並び。「―に並ぶ」②同じ仲間。同類。同列。「―に考える」 **いちれん**【一連】①[名]関係のあるもののひと続き。「―の現象」②ひと筋の糸でつながったもの。ひとまとめにくくったもの。「めざしを―買う」③洋紙の量の単位。全紙千枚をいう。―番号[説]ある番号から順番につながったひと続きの番号。 **いちれん**【一×聯】①詩のひと区切り。②漢詩で、律詩の対句になった二句。 **いちれんたくしょう**【一×蓮×托生】[仏]死後、極楽浄土で同じ蓮華[うえ]の上に生まれること。②結果にかかわらず、人と行動・運命を共にすること。「われらは―の運命だ」 **いちろ**【一路】[名]一筋の道。「真実―」「―平安」②(囲碁で)石のすぐ隣。「―高く構える」[副]《文章》ひたすらに。ひと筋に。「―前進する」 **いちろく**【一六】①一と六。②(すごろくやばくちなどで)さいころの一と六の目が出ること。③毎月の、一と六のつく日。―銀行[俗]質屋。▽一と六を合わせると七(質)であることから。―勝負[俗]さいころばくち。▽さいころの目が一から六であることから。②運を天に任せての冒険的な勝負。 **いちわり**【一割】十分の一。一〇パーセント。 **いっ**【逸】 1678 306E イツ・(造語)にげ[イチ]る。のがす。それる。「逸機・逸脱・後逸・捕逸」②隠れる。抜けている。漏れている。「逸事・逸書・逸文・逸話・隠逸・散逸」③気楽な。俗から抜け出ている。↔労。「逸民・逸遊・安逸・飄逸[う]」④すぐれている。「逸材・逸品・逸物・秀逸・俊逸」▽以外は「失」に通ずる。 **いっ**【佚】 イツ|(造語)①世をのがれる。「佚民」②うしなう。なくなる。すてる。「佚書・佚文・散佚・亡佚」③楽しむ。遊ぶ。「佚遊・佚楽・安佚・淫佚[ゞ]・放佚」▽「逸」に通ずる。 **いつ**【溢】 イツ(造語)①いっぱいになる。あふれる。「溢血・溢水・横溢・充溢」②程度がすぎる。「溢美」 **いつ**【乙】→おつ[乙] **いつ**【壱】⇒いち[壱] **いつ**【一】《文章》①(造語)数の名でひとつ。いち。②同じであること。「全員心を―にして」「軌を一にする」③一方。「―は難く、―は易し」▽♪いち[一] **いつ**【五】いつつ。ご。「―、む、なな、や」「―日[いつ]」 **いつ**【〈何時〉】[代・副]①不定の時、または時について疑問を表す。どの時点。「―生まれましたか」②いつもの時。ふだん。「―になく肌寒い日」▽打消の語を伴って用いる。―とはなしに=とはなくいつの間にか。気付かないうちに。「―心が通い合っていた」=に無くふだんと違っている。いつものようでない。=の間にかそれと気付かない間に。知らないうちに。「―秋が訪れていた」 **いづ**【出づ】[自他下二]《古語)→いず(出) **いついつ**【〈何時何時〉】[代・副]「いつ」を強めた言い方。―迄も[副]「いつまでも」を強めた言い方。ずっと長く。永久に。「―忘れずに」 **いつう**【胃痛】胃の痛み。「―に悩まされる」 **いっか**【一価】[化]原子価が一であること。 **いっか**【一家】①一つの家。「―を構える」②一家族。「―団欒[だんらん]」③学問・芸能などの独立した一流派。「―を興す」④(親分・子分の関係で結ばれた)団結の強い排他的組織。「次郎長―」▽やくざの組織などに用いる。―言[げん]その人独自の意見・主張。「―を吐く」=を成す独自の存在となる。一方の権威として認められる。「画家として―」 **いっか**【一過】[名・自スル]一度にさっと通り過ぎること。「台風―の秋晴れ」―性[せい]症状などが一時的に起こり、すぐ鎮まること。「―の下痢」 **いつか**【五日】①月の第五の日。「五月―」②五つの日数。五日間。 **いつか**【〈何時〉か】[副]①未来の不定の時点を指す。いずれそのうち。遅かれ早かれ。「―また会おう」②過去の不定の時点を指す。以前。「この道は―来た道」③物事が起こったときが不明であることを指す。いつのまにか。いつしか。「―だれもいなくなっていた」―しらぬ[副]いつのまにか。知らないうちに。▽「いつか知らぬ」の略。 **いっかい**【一介】[名]《文章》一人。取るに足らぬもの。「―の書生にすぎない」 **いっかい**【一回】①ひとたび。一度。▽副詞的にも用いる。②ひとまわり。一周。一巡。③最初の回。第一回。「―に五点入る」▽野球や連載ものなどで用いる。―忌[き]人が死んで翌年の同月同日に行う法事。一周忌。一年忌。―生[せい]大学一年生。▽主に、関西の大学で用いる。②第一年度の卒業生。 **いっかい**【一階】①二階以上の建物のうち、地上階のいちばん地面に近い階。②各階の一つ。「―上」 **いっかい**【一塊】《文章》ひとかたまり。 **いっかいてん**【一回転】[名・自スル]①円運動を一回すること。「車輪が―する間」②くり返し行う作業の一回分を終えること。「―するのに二日かかる」 **いっかく**【一角】①片隅。中央から外れたひと隅。「町の―」②一つの角。「二辺と―」③一つの角[かど]。④クジラ目イッカク科の哺乳[ほにゅう]類。体長は雄が五㍍、雌は二㍍ほど。雄は前歯が変化した長い角状の牙をもつ。北極海にすむ。ウニコール。―獣[じゅう]①中国の伝説上の動物、麒麟の異名。②伝説上の動物。ユニコーン。 **いっかく**【一画】①漢字で一筆で書く線。「一点―をおろそかにしない」②ひと区切り。一区画。 **いっかく**【一郭・一×廓】一つの囲いの中。同じ性質のものが集まっている区域。「―をなす」 <102> **いっかくせんきん**【一×攫千金】一時に容易に大きな利益を上げること。「―の夢を見る」▽ひとつかみで千金を得ることの意から。 **いづかた**【何方】[代]《古語)→いずかた **いっかつ**【一括】[名・他スル]いくつかのものを一つにくくること。ひとまとめにすること。「―審議」 **いっかつ**【一喝】[名・他スル]大きなひと声でしかりつけること。「―されて縮み上がる」 **いっかど**【一角・一《廉】[副]→ひとかど①。「―の人物」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いっかな**[副]《口頭》(打消の語を伴って)どうしても。いっこうに。「―承知しない」▽「いかな」の転。 **いっかん**【一巻】①巻物・書物・フィルムなどの、一つ。②本などのいくつかに分かれたものの、最初の巻。第一巻。=の終わりすべてが終わること。万事休す。▽物語が終わる意から。 **いっかん**【一貫】[名・自スル]初めから終わりまで一つの方針・方法で押し通すこと。「―した方針」「終始―」「中高―教育」[名]尺貫法の重さで、千匁。約三・七五㌔。―作業[さぎょう]製品の製造・加工などで原材料から完成までの工程を連続して行うこと。 **いっかん**【一管】①笛・筆などの一本。②[芸](能楽で)笛一本だけを謡に合わせて吹くこと。 **いっかん**【一環】①鎖のつながっている輪の一つ。②関連しているものの中の一つ。「共同研究の―として」 **いっかんばり**【一閑張(り)】[美]漆器の一つ。木型に紙や布を張り重ね、型を抜いて漆を塗るものと、器の表面に紙を張って漆を塗るものとがある。▽江戸初期に帰化人の飛来一閑が創始したという。 **いっき**【一気】①ひと息。―×呵成[かせい]ひと息に物事を行うこと。特に、詩や文章を書き上げること。「―に書き上げる」―に[副]ひと息に。休まずに。「―に飲みほす」「―に片づける」 **いっき**【一季】①四季のうち一つの季節。②江戸時代、奉公人が勤める一年の期間。 **いっき**【一基】立っているもの、一つ。「灯籠[とうろう]―」 **いっき**【一×揆】[歴]中世・近世の、守護大名や代官などの支配者への抵抗を目的とする武士や農民の集団。また、その行動。「百姓―」 **いっき**【一期】①一定の期間のひと区切り。「第―計画」②続いて行われるものの一回目。「―生」 **いっき**【一×簀】一つのもっこ。また、もっこ一つに盛った土。=の功[こう]最後のひと骨折り。完成直前の努力。「―を虧[か]く」→九仞[きゅうじん]の功を一簀に欠く **いっき**【一騎】馬に乗った兵士・武士、一人。―討ち[うち]一騎ずつで戦うこと。②一対一で勝負すること。「与野党の―」―当千[とうせん]一人で千人の敵を相手に戦うことのできるほど強いこと。「―の兵[つわもの]」 **いっき**【逸機】[名・自スル]《文章》機会を失うこと。チャンスを逃すこと。「初回の―が最後まで響く」 **いっきいちゆう**【一喜一憂】情勢が変わるごとに、喜んだり心配したりすること。「開票速報に―する」 **いっきく**【一×掬】[名]《文章》①ひとすくい。②わずか。「―の涙」 **いつきのみこ**【〝斎〝王】[歴]伊勢神宮や賀茂神社に奉仕した、未婚の内親王または女王。斎宮。斎院。いつきのみや。 **いつきのみや**【斎宮】[歴]斎王のおすまい。 **いっきょう**【一驚】[名・自スル]《文章》驚くこと。びっくりすること。―を喫する驚かされる。びっくりさせられる。 **いっきょう**【逸興】《文章》格別の面白さ。 **いっきょく**【一曲】一つの楽曲。「お得意の―」 **いっきょく**【一局】(囲碁・将棋などの)一回の勝負・対局。②(放送局・郵便局などの)一つの局。 **いっきょしゅいっとうそく**【一挙手一投足】①一つ一つの細かい動作や行動。一挙一動。「首相の―に注目する」②わずかな努力。▽手足を一度動かす意。 **いっく**【一句】①俳句、一つ。「―ひねる」②ひとこと。「一言―も聞き漏らさない」 **いつく**【居着く】[自五]他から来て、そのまま居続ける。住み着く。また、落ち着いてそこにいる。「使用人が居着かない」 **いつく**【斎く】[自四]《古語》身をきよめて、神に仕える。あがめたてまつる。「神さびにいつきいますと」(万葉) **いつく**【×傅く】[他四]《古語》大切にする。「帳[とばり]のうちよりも出[い]ださず、いつき養ふ」(竹取) **いづく**【何処】[代]《古語)→いずく **いつくし**【厳し】[シク]《古語》①おごそかだ。威厳がある。「すめ神のいつくしき国」(万葉)②端正だ。「容顔美麗にしていつくしく」(御伽・横笛の草子) **いっきゃく**【一脚】脚の付いた器物、一つ。 **いっきゅう**【一級】①等級の第一位。「―品」「―の腕前」②(柔道・剣道・囲碁・将棋・書道・算盤[そろばん]などの)技能の等級の一つ。→段。③一つの学年・学級。「―上の先輩」④一つの階級。―河川[かせん]国土保全・国民経済上から、特に重要として、指定された河川。国が管理する。 **いっきゅう**【一休】(1394~1481)室町中期の臨済宗の禅僧。名は宗純。号は狂雲子。京都大徳寺の住職。詩・書画・狂歌に優れ、諸国を漫遊、伝説的奇行が多かった。詩集「狂雲集」。 **いっきょ**【一挙】(造語)一つの動作。また、一回の行動。―一動[いちどう]一つ一つの動作・行動。「相手の―も見逃さない」―に[副]ひと息に。一度に。「―に片づける」―両得[りょうとく]一つの動作、一回の行動で、二つの利益を得ること。一石二鳥。▽「晋書」から。 **いっきょう**【一興】《文章》一つの楽しみ。また、ちょっと面白みのあること。「それも―だ」 **いつくしま**【厳島】広島県廿日市市の広島湾西南にある小島。北部に世界文化遺産に登録された厳島神社がある。宮島。天橋立・松島と共に日本三景の一つ。 **いつくしむ**【慈しむ】[他五]《文章》かわいがる。大切にする。「子供を―」 **いづくんぞ**【安んぞ・×焉んぞ】[副]《古語)→いずくんぞ **いっけい**【一系】同じ血筋。「万世―」 **いっけい**【一計】一つのはかりごと・計略。一策。「―を案じる」 **いっけいアクセント**【一型アクセント】[語]①拍単位ごとにすべて一定のアクセントで発音され、型の対立を示さないもの。宮崎県の都城[みやこのじょう]など。→多型アクセント。②アクセントの高低関係が一定せず、語によるアクセントの区別がないもの。南東北から北関東にかけてや九州中央部など。無アクセント。 <103> **いっこう**【一考】[名・他スル]ちょっと考えてみること。一度考えてみること。「―の価値がある」 **いっけつ**【一決】[名・自スル]《文章》議論・相談などが一つにまとまって決まること。「衆議―」 **いっけつ**【×溢血】[名・自スル]体の組織内に起きる出血。「脳―」 **いっけん**【一犬】《文章》一匹の犬。=虚に×吠えて万犬が実を伝う何事もないのに一匹の犬がほえると、多くの犬が一緒になってほえて騒がしくなること。転じて、一人が言いだしたうそに多くの人が追随して伝えて真実らしくなることのたとえ。 **いっけん**【一件】①一つの事件。ある事柄。②あのこと。あの件。「例の―は無事解決した」―落着[らくちゃく]一つの事件が解決し終わること。 **いっけん**【一見】[名・他スル]①一度見ること。「百聞は―にしかず」「―してそれとわかる」②(副詞的に)ざっと、またちらっと見ること。「―会社員風」 **いっけん**【一軒】①家、一つ。一戸。「店を―構える」―家[や]①周囲に家がなく、一戸だけ建っている家。「野中の一―」②一戸建ての家。▽「一軒屋」とも書く。 **いっけん**【一間】①柱と柱との間。ひとま。②尺貫法の長さで、六尺。約一・八二㍍。③(囲碁で)碁盤のひと目とばして石を置くこと。「―とび」 **いっこ**【一己】《文章》自分一人。「私―の考え」 **いっこ**【一戸】一軒の家。一世帯。「―分」「―建て」 **いっこ**【一個・一箇】①物一つ。「―売り」②ひとり。一個人。「―の人間として」 **いっこ**【一顧】[名・他スル]《文章》ちょっと振り返ったり、考えたりしてみること。「―だにしない」 **いづこ**【何処】[代]《古語》♪いずこ **いっこう**【一向】[副]①一つの傾向にある意を表す。もっぱら。むやみに。「―平気でいる」②(下に打消の語を伴って)まるで。ちっとも。全く。「―(に)進まない」[副]《古語》①ひたすら。すっかり。すべて。「寺を―焼き払ふべし」(平家)②(二つのことを並べて)いっそ。むしろ。[ナリ]《古語》全くひどい。「これは―だ」(浮世床)▽[ナリ]字音仮名遣いは「いつかう」。 **いっさい**【逸材】人並みでない優れた才能。また、その持ち主。「百年に一人の―」 **いっさく**【一昨】(造語)年・月・日などの頭につけて、「昨」より一つ前を示し、現在から中一つおいた過去を表す。―昨(造語)「一昨」より一つ前の時を示す。「―日」「―年」―日[じつ]昨日の前の日。おととい。二日前。―年[ねん]昨年の前の年。おととし。二年前。 **いっさく**【一策】一つのはかりごと。一計。「窮余の―」「―を案じる」 **いっさつ**【一札】一通の手紙。また、証書・証文などの書き付け。=入れる約束や後日の保証のために、謝罪文・証書・念書などを差し出して確約する。 **いっさつたしょう**【一殺多生】→いっせつたしょう **いっさん**【一×盞】《文章》さかずき一杯の酒。 **いっさんかたんそ**【一酸化炭素】[化]無味・無色・無臭の有毒ガス。化学式CO。木炭などの不完全燃焼によって生ずる。▽carbon monoxide―中毒[ちゅうどく][医]一酸化炭素による中毒。一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結び付く力が酸素の二百四十倍も強いため、血中の酸素が欠乏状態になる。目まい・耳鳴り・吐き気などから、手足が麻痺し、意識がなくなる。血中の一酸化炭素ヘモグロビンが二〇~三〇パーセントで中毒症状を呈し、六〇パーセントに達すると死を招く。▷carbon monoxide poisoning **いっさんかちっそ**【一酸化窒素】[化]無臭の気体。化学式NO。空気に触れると赤褐色の二酸化窒素NO2となる。硝酸の原料。▽nitrogen monoxide **いっさん**【一散に・逸散に】[副]夢中で駆けだすさま。一目散に。「―逃げる」 **いっし**【一子】①子供一人。「―をもうける」②ただ一人の子供。一人っ子。③(囲碁で)一つの石。―相伝[そうでん](学問・技芸などで)奥義を自分の子一人だけに伝えること。 **いっし**【一矢】一本の矢。=を報いる相手の攻撃や議論にわずかでも反撃、反論する。やり返す。 **いっし**【一死】①《文章》命を捨てること。「―報国」②[競](野球で)一人アウトになること。ワンアウト。 **いっし**【一糸】《文章》一本の糸。=×纏[まと]わず一枚の衣類も身に着けていない。素っ裸。=乱れず少しも乱れず、整然と。「一行―乱れず進する」 <104> **いっし**【一指】《文章》指、一本。「―も触れない」 **いっし**【逸史】《文章》正史から漏れている歴史。 **いっし**【逸事】《文章》世に知られていない事柄。隠れた事実。 **いつしか**【〈何時〉しか】[副]いつのまにか。知らないうちに。「―夜が明けていた」 **いっしき**【一式】道具・器具などの全部。ひとそろい。「家財道具―」 **いっしつ**【一室】①一つの部屋。「離れの―」②同じ部屋。③ある部屋。「船底の―」 **いっしつりえき**【逸失利益】[法]不法行為・債務不履行による損害賠償の対象となる損害のうち、その事実がなければ当然得られたであろうと推定される利益。 **いっしどうじん**【一視同仁】すべての者を平等なものとして差別なく愛すること。 **いっしはんせん**【一紙半銭】わずかな分量のたとえ。▽一枚の紙と半文の銭の意から。 **いっしゃせんり**【一×瀉千里】①物事が一気にはかどること。②文章や弁舌がよどみないこと。▽川の流れが速く、一度流れ出すと一気に千里も行く意から。 **いっしゅ**【一種】①一つの種類。ひといろ。②[名]少し違っているが、同種に含めてもよい、ある種類。「―の天才だ」③(副詞的に)どことなく違っていること。「―独特」 **いっしゅう**【一周】[名・自スル]ひとまわりすること。「最後の―」―忌[き]一回忌。―年[ねん]まる一年。満一年。「創立―」 **いっしゅう**【一週】①日曜から土曜までの七日間。②ある日から七日間。「―間後の土曜」 **いっしゅう**【一蹴】[名・他スル]①要求や申し入れなどを問題にせずはねつけること。「進言を―する」②相手を簡単に負かすこと。「挑戦者を―する」 **いっしゅう**【壱州】♪いき(壱岐) **いっしゅく**【一宿】[名・自スル]《文章》ひと晩泊まること。―一飯[いっぱん]ひと晩の宿と一回の食事の世話になること。ちょっと世話になること。「―の恩義」 **いっしゅつ**【逸出】[名・自スル]《文章》①逃れ出ること。②ずばぬけて優れていること。 **いっしゅん**【一瞬】一度まばたきするくらいの、ほんのわずかな間。一瞬間。「―立ち止まる」「優勝の―」▽副詞的にも用いる。 **いっしょ**【一所】《文章》①ひと所。一か所。②同じ所。―懸命[けんめい][副]物事を命がけでするさま。一生懸命。▽武士が、ただ一か所の領地を死守して生活の頼りとしたことから。―不住[ふじゅう]《文章》ひと所に住居を定めないこと。行脚僧・浪人などにいう。 **いっしょ**【一書】《文章》①ある書物。一本。②一通の手紙。 **いっしょ**【一緒】[名]①一つにまとまること。「大人と子供を―にする」②行動を共にすること。「―に遊ぶ」③時を同じくすること。同時。「東京と京都から―にスタート」[名・自スル](「御―する」の形で)同行することを謙遜[けんそん]していう。「恩師と中国に御―する」―くた[名][俗]いろいろなものを秩序なくひとまとめにすること。ごちゃまぜ。「―に詰め込む」=になる二つ以上のものが一つになる。特に、夫婦になる。「彼女と―」 **いっしょ**【逸書・×佚書】《文章》書名だけ伝わって、実物が残っていない書物。 **いっしょう**【一生】生まれてから死ぬまで。生涯。終生。「―をかける」「―の願い」―懸命[けんめい][副]「一所懸命」の転。 **いっしょう**【一将】《文章》一人の大将・将軍。=功成って万骨枯[な]る一人の大将が手柄を立てる陰には、多くの兵士が命を落としている。上に立つ者の手柄だけがたたえられるのを批判したことば。 **いっしょう**【一笑】[名・自スル]軽く笑うこと。にっこりすること。また、そのちょっとした笑い。「破顔―」=に付[ふ]する笑って問題にしない。「だれもとりあわずに―」 **いっしょう**【一章】書物を構成する部分としての大きなまとまり。「第―」「―を立てる」 **いっしょうがい**【一生涯】生まれてから死ぬまでの間。生きている間。終生。「―の仕事」 **いっしょうさんたん**【一唱三嘆】詩文を一度読んで何度も感嘆すること。一読三嘆。▽「礼記」から。 **いっしょく**【一色】①一つの色。ひといろ。「―刷り」②(比喩的に)一つの種類・傾向。「受験―の生活」 **いっしょくそくはつ**【一触即発】ちょっと触れると爆発しそうな状態にあること。非常に危険な状態にあること。「両国は―の状態にある」 **いっしん**【一心】①一つの心。また、人々の心が一つになること。―同体[どうたい]二人以上が、心も体も一つであるかのように、考えも行いも一致すること。「夫婦は―」―に[副]一つのことに心を集中するさま。「―に祈る」―不乱[ふらん]一つの事柄に集中して、他のことに心を乱さないこと。「―に励む」 **いっしん**【一身】①自分一人。また、自分一人の体。「―に背負う」―上[じょう]自分の身の上。自分一人に関すること。「―の都合」 **いっしん**【一新】[名・自他スル]すっかり新しくなること。また、そうすること。「御―」「面目を―する」 **いっしん**【一審】[法]訴訟で、最初に行われる裁判。始審。「―判決」▽first instance **いっしんいったい**【一進一退】進んだり退いたりすること。また、よくなったり悪くなったりすること。「病状が―する」「―の戦況」 **いっしんきょう**【一神教】[宗]ただ一つの神を絶対者とし、それを信仰する宗教。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教など。↔多神教。▽monotheism **いっしんとう**【一親等】本人と両親、本人とその子供、本人と配偶者の親との関係など。一等親。 **いっすい**【一睡】[名・自スル]ちょっと眠ること。ひと眠り。「昨夜は―もしなかった」 **いっすい**【×溢水】[名・自スル]《文章》水がいっぱいになってあふれること。 **いっすいのゆめ**【一炊の夢】→邯鄲[かんたん]=の夢 **いっする**【逸する】[自他サ変]①逃す。見過ごす。「機会を―」②(「逸している」の形で)失う。落とす。ない。「名簿から名を逸している」③それる。「常軌を―」[サ変]逸す **いっすん**【一寸】①尺貫法の長さで、一尺の十分の一。約三・〇三㌢。鯨尺では約三・七九㌢。②(比喩的に)距離や時間がわずかなこと。「―刻み」―逃れ[のがれ]その場だけ取り繕って責任を逃れること。一時逃れ。「―の言いわけ」=先は闇[やみ]先のことは全くわからないことのたとえ。「人生―」=の光陰軽んずべからずわずかな時間も軽く考えず大切に使うべきだ。=の虫にも五分の魂[たましい]どんなに小さく弱いものにも、それなりの主張や意地がある。小さくてもばかにしてはいけないことのたとえ。 <105> **いっすんぼうし**【一寸法師】①御伽草子の一つ。室町期成立。一寸法師が鬼を退治して打ち出の小槌を得、そのおかげで身長も伸び、立身出世するという物語。②身長の低い人。侏儒。こびと。 **いっせ**【一世】[仏]過去・現在・未来の三世[さんぜ]の中の一つ。特に、現世。「親子は―」②生まれてから死ぬまでの間。一生涯。一生。―一代[いちだい]①生まれてから死ぬまでの間。一生。一代。「―の大事業」②その時代。当代。③ある一人の支配者が国や家などを治めている間。一代。「―一元」④同名の王・皇帝・法王などのうち最初の人。「エリザベス―」⑤移民などの最初の代の人。「ハワイ移民の―」―一元[いちげん][歴]一人の天皇の在位中には、ただ一つの年号を使うこと。一代一号。=を風靡[ふうび]するその時代の世の中に広まり大きな影響を与えること。 **いっせい**【一斉】[名]大勢の人がそろって何か同じことを同時にすること。同時。いちどき。「―に走り出す」「―射撃」―取締り[とりしまり]自動車の運転者に対して、スピードの出し過ぎ・飲酒運転・無免許運転など交通違反を取り締まる目的で、ある日時を期して何か所かで走行中の自動車を止めて検問すること。 **いっせいめん**【一生面】♪いちせいめん **いっせき**【一夕】《文章》①一晩。一夜。「一朝―」②ある晩。ある夜。「―祝宴を開く」 **いっせき**【一石】《文章》一つの石。―二鳥[にちょう]一つの石を投げて二羽の鳥を落とすように、一回の行為で二つの成果を得ること。一挙両得。=を投ずる水面に石を投げ込むと波紋が広がるように、反響を呼ぶような意見や問題を投げかけること。「学界に―」 **いっせき**【一隻】①船、一つ。一そう。②一対になっているものの片方。―眼[がん]①片方の目。一つの目。隻眼。②凡人ではもち得ない、物を見抜く独特の見識。「―を備える」 **いっせき**【一席】①一つの会合・集まり。「―用意する」②演説・講談・落語・宴会などでする一回のはなし。「―伺う」「―ぶつ」③展覧会やコンクールで、順位が第一位。「―に入選する」=設ける集まりの機会をつくる。特に、宴席をいう。 **いっせつ**【一節】①詩・文章・音楽などのひと区切り。「詩の―を朗読する」②(野球・競馬などの)日程のひと区切り。 **いっせつ**【一説】①一つの考え方・見方。一つの説。②ある説。別の説。「―によると」 **いっせつたしょう**【一殺多生】[仏]多くを生かすためには、一つを殺すのもやむを得ないという考え。いっさつたしょう。 **いっせつな**【一刹那】きわめて短い時間。一瞬間。 **いっせん**【一×閃】[名・自スル]《文章》ぴかっと光ること。また、その光。「電光―」 **いっせん**【一戦】[名・自スル]一度の戦い。ひと勝負。「―を交える」「伝統の―」 **いっせん**【一銭】①貨幣の、一円の百分の一。「一五厘」②わずかな金額。「―を惜しむ」「―もない」 **いっせん**【一線】①一本の線。「横―に並ぶ」②はっきりした区切り。「―を引く」③活躍する場所。第一線。「―から退く」=を画するはっきりと区切りをつける。けじめをつける。 **いっせんだい**【一×闡〝提】[仏]本来的に仏となるための因を欠く者。▽梵語の音写。 **いっそ**[副](口頭)思いきって。考えないで。むしろ。かえって。「―やめてしまおう」―の事[こと][副]「いっそ」の強調的な表現。「―死んでしまいたい」 **いっそう**【一双】二つで一組・一対になっているもの。ひとそろえ。▽びょうぶなどを数えるときに用いる。 **いっそう**【一掃】[名・他スル]すっかり取り除くこと。残らず片づけること。「暴力を―する」 **いっそう**【一層】[名]①重なっているものの一つの部分。一段。②重なっている部分の一番下。第一層。「五重塔の第―」[副]程度が一段と進むさま。さらに。一段と。ひとしお。「―元気になる」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いっそう**【逸走】[名・自スル]《文章》逃げ走ること。また、コースを外れて走ること。 **いっそく**【一足】①履物の一組。―飛とび[とび]①両足をそろえて跳ぶこと。②大急ぎで走ること。「―に走って帰る」③順序を飛び越えて進むこと。「―に話が進む」 **いっそく**【逸足】《文章》①きわめて足の速いこと。駿足[しゅんそく]。②優れた才能をもっていること。また、その人。逸材。「高材―」 **いつぞや**【〈何時〉ぞや】[副]いつであったか。また、このあいだ。先日。「―行った土地」「―は失礼しました」 **いったい**【一体】[名]①二つ以上のものが一つにまとまったもの。「労使が―となって会社再建にあたる」②(仏像・彫刻・遺体などの数え方で)一つ。③一つの体裁・様式。「漢字の―」[副]①そもそも。元来。「―(に)政治というものは」②強い疑問の気持ちを表す。「―日本はどうなるのか」―全体[ぜんたい](副詞的に)一体目②を強めた言い方。「―どうしたの」―に[副]大体。一般に。「彼女らは―まじめだ」 **いったい**【一帯】①ひと筋。ひと続き。②(造語)その付近全体。一円。「このあたり―」 **いったつ**【逸脱】[名・自他スル]①決まった範囲や本筋からそれること。「職権を―する」②誤って抜かすこと。また、抜けること。 **いったん**【一反】①布の長さ。約一一㍍で幅が約三六㌢。成人一人分の着物が作れる。②山林・田畑の面積。一町の十分の一。約九九二平方㍍。 **いったん**【一旦】[副]①ひとまず。一応。当座。「―休憩します」②ひとたび。一度。=緩急あればひとたび緊急の大事件が起これば。▽「史記」から。 **いったん**【一端】①片端。一方の端。②物事の一部分。「所信の―を述べる」「ほんの―」 **いっち**【一致】[名・自スル]二つ以上のものの形・量・内容などが同じになること。「言文―」「―団結」 <106> **いづち**【何方】[代]《古語》↓いずち **いっちはんかい**【一知半解】《文章》十分に理解できていないこと。なまかじり。なまはんか。「―な知識」 **いっちゃく**【一着】①(競走で)順位が一番。「―のランナー」②洋服の、一組。「背広―」③《文章》洋服を着ること。「―に及ぶ」④(囲碁で)石を一つ打つこと。一手。 **いっちゅう**【一×籌】《文章》①数取り一つ。②計略一つ。▽「籌」は勝負の時の数取りの道具。=を輸〝する(文章)ひけを取る。負ける。▽「輸する」は負ける意。 **いっちゅうぶし**【一中節】[芸]浄瑠璃の流派の一つ。江戸中期、京都の都太夫一中の創始という。 **いっちゅうや**【一昼夜】まる一日。「―水に浸す」 **いっちょう**【一丁】①刃物・鉄砲・三味線など細長い物品の数え方で、一つ。▽「一挺」とも書く。②一品料理などの一人前。一個。「ラーメン―」③《口頭)いくつかある仕事のうちの一つ。「―上がり」④書物の紙一枚(表裏二ページ)。⑤「一町」①②に同じ。⑥《ロ頭)(副詞的に)ひと勝負。「―もんでやるか」 **いっちょう**【一町】①尺貫法の長さで、六十間。約一○九㍍。②尺貫法の広さで、十反。約九九一七平方㍍。一町歩。③一つの町。 **いっちょう**【一朝】《文章》[名]①ある朝。ある日の朝。②わずかの間。「―にして変化する」[副]ひとたび。いったん。「―ことあるとき」―一夕[いっせき]わずかな時間。短日時。「―に理解できることではない」 **いっちょういっし**【一張一×弛】《文章》ときには厳しく、ときには優しくすること。▽弓の弦を張ったり緩めたりする意から。 **いっちょういったん**【一長一短】長所もあるが短所もあって、完全ではないこと。「どれも―があって選びかねる」 **いっちょうら**【一張羅】《口頭)①もっている着物の中で一番上等の晴れ着。「―の背広」②一枚しかない着物。 **いっちょくせん**【一直線】①一本のまっすぐな線。②[名]まっすぐであること。ひと筋。真一文字。「―に進む」 **いつつ**【五つ】①一の五倍の数。ご。いつ。五個。また、五歳。②「五つ時」の略。―時[どき]昔の時刻の名。今の午前または午後の八時ごろ。―紋[もん]羽織や着物の背・両胸・両袖[そで]の計五か所に家紋を染め出したもの。正式礼装用。五所紋。→一つ紋・三つ紋 **いづつ**【井筒】井戸の地上の部分に木や石で造った囲い。井戸側[がわ]。 **いっつい**【一対】二つでひと組になっているもの。また、それを数える語。「上下―」「―をなす」 **いっつう**【一通】手紙・文書など、一つ。「手紙―よこさない」 **いつづけ**【居続け】一か所に長くいること。入り浸り。昔は、特に遊里などに泊まって長く帰宅しないことをいった。流連。「―の客」 **いって**【一手】①囲碁で石を置き、将棋で駒を動かす、一回の手。「―違い」②(「・・・の―」の形で)ただ一つの手段。「押しの―」③[名]他の者にさせずに自分だけですること。ひとて。「―販売」「苦情を―に引き受ける」 **いってい**【一定】[名・自他スル]一つに定まっていること。一つに決めること。変わらないこと。「―(の)期間」「条件が―しない」 **いっていじ**【一丁字】《文章》一つの文字。一個の文字。一字。▽「丁」は个(個)を誤ったもの。=も無い→=に一丁字も無い **いってき**【一滴】しずく、一つ。ひとしずく。少量。「―もない」 **いってき**【一×擲】[名・他スル]《文章》思いきって一度に投げ捨てること。「乾坤[けんこん]―」 **いってつ**【一徹】[名・ナ]思いこんだらどこまでもそれを通そうとして、融通の利かないこと。片意地。がんこ。「―な性格」「老いの―」 **いってみれば**【言って見れば】[連語]《ロ頭》①換言すれば。たとえて言えば。②要約すると。結局。 **イッテルビウム**〈ytterbium〉[化]ランタノイド元素の一つ。元素記号Yb。原子番号70。原子量173.0。銀白色の金属。 **いってん**【一天】《文章》①空全体。空一面。大空。「―にわかにかき曇る」②[名]天下。世の中。「―の君」―万乗[ばんじょう]全世界を治める位。天子。天皇。「―の君」▽「乗」は兵車の意。 **いってん**【一点】①一つの点。「直線上の―」②[名](打消の語を伴って)ごくわずか。ほんの少し。「―の非もない」③品物や作品、一つ。「絵画を―求める」④評点や得点の、一つ。「九回裏の―」⑤一つの事柄。「信用という―が必要だ」⑥昔の時刻で、一時[いっとき]。約二時間を四等分した最初の区切り。「―鐘」―一画[いっかく]漢字の一つの点、一つの画。「―もゆるがせにしない」―張ばり[ばり]①かけごとで、一所にばかり金銭をかけること。②ただ一つのことだけで押し通すこと。「知らぬ存ぜぬの―」 **いってん**【一転】[名・自他スル]①ひとまわりすること。一回転。②がらりと変わること。また、変えること。「態度が―する」「心機―」 **いってんき**【一転機】一つの大きな変わり目。分岐点。いちてんき。「人生の―」 **いっと**【一途】①一つの方針・方法。②ただ一つの方向。ただそれだけ。「下落の―をたどる」③一致すること。「言文―」 **いっとう**【一刀】①一本の刀。②刀ひと振りで切ること。ひと太刀。「―のもとに切り落とす」―彫り[ぼり][美]小刀で粗く彫って、単純明快な面を生かした木彫の技法。また、その作品。―両断[りょうだん]①ひと太刀で、真っ二つに切ること。②(比喩的に)思いきって明確に処理すること。「―に経理の乱脈を刷新する」 **いっとう**【一党】①一つの党派。②仲間。―制[せい][政]国政で、一党しか政党の存在を許さない体制。政治の形態は一党独裁となる。社会主義国家の多くはこの体制をとってきた。▽one-party system **いっとう**【一等】[名]①一つの等級・段階。「罪―を減ずる」②一番上の等級。いちばん。「―賞」[副]一番よい状態。最も。「冬は温泉が―よい」―国[こく]国際的に政治・経済上最も優勢な諸国を呼んだ俗称。―親[しん]一親等。―星[せい][天]肉眼で見える恒星の明るさを六階級に分けた中の、最も明るい星。▷first magnitude star―地[ち]利用するのに、最も条件のよい土地。第一級の土地。「都会の―」―兵[へい]軍人の階級の一つ。兵の第三位。二等兵の上、上等兵の下。▽自衛隊では二士。 <107> **いっとう**【一統】[名]①一つにまとまった全体。一同。「御―様」[名・他スル]《文章》一つにまとめること。統一すること。「天下を―する」 **いっとう**【一頭】①頭、一つ。一つのあたま。②馬・牛・犬などけだもの、一匹。=地を抜く他より一段優れていること。▽頭の高さだけ他を抜け出る意から。 **いっとき**【一時】①《口頭》わずかの時間。ちょっとの間。「ほんの―」「―の苦労」②過去の一時期。「―のようないぎわいはない」「―流れたうわさ」▽副詞的にも用いる。③昔の時間の単位で、今の二時間。ひととき。―に[副]短い時間に物事の集中するさま。同時に。いちじに。いちどきに。「―集まってくる」―逃れ[のがれ]その場限り。いちじのがれ。 **いっとく**【一得】一つの利得・利益。―一失[いっしつ]一つの利益と一つの損失。よい点もあれば悪い点もあること。一利一害。 **イットリウム**〈yttrium〉[化]希土類元素の一つ。元素記号Y。原子番号39。原子量88.91。灰黒色の金属で酸化されやすい。 **いつなんどき**【〈何時〉何時】[副]どんなときに。「―災害に遭うかわからない」▽「いつ」を強めた言い方。―でも[副]どのときでもかまわないことにいう。いつでも。「―お会いしましょう」 **いつに**【一に】[副]《文章》①他のものではなく。ひとえに。もっぱら。全く。「成否は―君の努力にかかっている」②別の言い方では。ひとつには。または。「―曰く」 **いっぱ**【一波】《文章》①一つの波。②一つの波紋。他に波及する一つの事件。③周期的なものの最初の一回。「津波の第―」 **いっぱ**【一派】①学問・芸術・宗教などの一つの流れ。一つの流派。一分派。「独立して―を立てる」「日蓮が宗の―」②主張を一つにする仲間。一味。「一党―」 **いっぱい**【一杯】[名]①茶碗・コップ・杯・スプーンなどの容器一つを満たす量。「―の紅茶」②少量の酒。また、少し酒を飲むこと。「勤め帰りに―やる」③イカ、カニなどの一匹。④船の数え方で一艘。[名・副]①ものがたくさんあるさま。「人で―になる」「仕事が―ある」②ある限度や範囲を超えそうになるところまで物事が達しているさま。「午前中―家にいる」―一杯[いっぱい][連語](副詞的に)限度ぎりぎりであることを強調する。「―値引きして、これだけだ」―機嫌[きげん]酒を少し飲んで酔いも適度に回り、いい気持ちであること。―食[く]う人にだまされる。―食わす人をだます。「まんまと一杯食わされた」 **いっぱい**【一敗】[名・自スル]勝負に一回負けること。=地に塗[まみ]れる《文章》再起できないほど負ける。 **いっぱく**【一白】①馬の一本の足の下端に白いまだらのあること。また、その馬。②陰陽道[おんようどう]でいう、九星の一つ。五行では水星にあたり、方位は北。方位・縁組などで吉。→九星 **いっぱく**【一拍】①一度手を打つこと。②[音]拍子を一回とること。③[語]一音節。 **いっぱく**【一泊】[名・自スル]ひと晩泊まること。「―旅行」「温泉に―する」 **いっぱし**【一端】[副]一人前に。人並みに。「―偉そうなことをいう」「―の口を利く」▽一人前でもないくせに、そのように振る舞うさまにいう。「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いっぱつ**【一発】①大砲や鉄砲などの弾丸、一つ。②大砲や鉄砲を一回撃つこと。「号砲―飛び出す」③一回の小言・打撃など。「―くらう」④《俗》(副詞的に)目立つことを一度。一つ。「―大きなことをやってみたい」 **いっぱつ**【一髪】《文章》①一本の髪の毛のように、わずかなこと。「間―」「―の間に逃げ出した」②(造語)(特に危険の)迫ったさま。「危機―」 **いっぱん**【一半】《文章》半分。なかば。「―の責任」 **いっぱん**【一般】[名]①広く全体に及ぶこと。全般。総体。「世間―の常識」②[名]特別な場合を除いたものであること。普通。↔特殊。「―大衆」「―に日本人は魚を好む」③同じようであること。同様。「相撲の全休は全敗と―だ」―意志[いし][哲]平等な自然人の社会契約によって国家が成立するときに、新たに形成される善なる意志。その表現が法だとされる。▽ルソーの用語。volonté générale―化[か][名・自他スル]特殊な要素を取り去ることで広い範囲に及ぶようになること。また、すること。普遍化。「―して言えば」―会計[かいけい][経]国または地方公共団体の基本的な行政に伴う予算の収支。→特別会計。▽general account―管理費[かんりひ][経]企業活動のうちで、総務・人事・経理などの一般管理部門に向けられる費用。▽administrative expenses, administrative costs―財源[ざいげん]①[経]国の予算で、一般会計に向けられる財源。▷sources of general revenue②地方財政で、自治体が自由に裁量できる財源。―消費税[しょうひぜい][経]消費やサービス全般に課税される間接税で、流通の各段階における付加価値に一定税率で課すもの。▽general excise tax―職[しょく]①[政]特別職以外の公職。大部分の公務員はこれに属する。▽regular government service→特別職。②[経]企業で、一般的な業務に従事し、昇進・昇給などが一定範囲内にとどまる職層。→総合職。―人[じん]特別な地位や身分をもたない人。専門家ではない人。また、あることに特に関係をもたない人。「―にはわかりにくい」―性[せい]広い範囲にわたって認められる共通の性質。「その法則は―をもたない」―的[てき][ナ]特殊でなく広く通用するさま。「外来語は片仮名で書くのが―だ」―法[ほう][法]効力範囲が人・場所・事項その他の関係による制限を受けない法。▽general law→特別法。―論[ろん]個々の場合や特別な場合を考えに入れずに、全体を等し並みに見る論じ方。「―としては正しい」 **いっぱん**【一斑】①一つのまだら。②《文章》全体のうちの一部分。「意見の―を述べる」=を見て全豹[ぜんぴょう]を卜[ぼく]す物事の一部分だけを見て、全体を推測する。▽「晋書」から。 **いつび**【×溢美】ほめすぎること。過賞。 **いっぴ**【一×臂】《文章》①片ひじ。片腕。②[名]少しばかりの助力。わずかの力。「―の力を貸す」 **イッピー**〈yippie〉一九六○年代後半、アメリカに現れた反体制的な若者のグループ。反戦を訴えるなど政治色が強い。▽Youth International Party(青年国際党)をhippie(ヒッピー)になぞらえたことから。 <108> **いっぴき**【一匹・一×疋】①魚・虫・獣など、一つ。「虫―殺さぬ顔」②絹布二反。「白絹―」③「一人」を強めていう語。それとして恥ずかしくないの意。「男―」④昔の貨幣で、十文または二十五文。―×狼[おおかみ]組織・集団に属さず独自の行動をする人。「政界の―」▽群れから離れて一匹だけで行動する狼の意から。 **いっぴつ**【一筆】[名]①一本の筆。②同一の筆跡。③途中で墨継ぎをせずに書くこと。「―書き」④簡単な文章。また、手紙。「―お礼申し上げます」⑤土地登記簿上における土地の一区画。―啓上[けいじょう]男性の手紙文で、書き出しのことばの一つ。一通の手紙で簡単に申し上げますの意。 **いっぴょう**【一票】①一枚の札。書き付け。②選挙の投票用紙、一枚。また、得票数、一つ。「―の権利」「―差」「―入れる」 **いっぴょう**【一×瓢】《文章》①ひょうたん、一つ。②酒の入ったひょうたん、一つ。また、その中に入れた酒。 **イッヒロマン**〈Ich-Roman〉[文]一人称小説。主人公が自分の思想・体験を語るという形式で展開する。私小説。▽「イッヒ」は私の意。 **いっぴん**【一品】①品物、一つ。ひとしな。「―選ぶ」②最上のもの。二つとない上等なもの。「天下―」―料理[りょうり][料]①一品ずつ注文できる料理。アラカルト。②一品だけの手軽な料理。 **いっぴん**【逸品】最上の品物・作品。絶品。「―を集めた展覧会」 **いっぴんいっしょう**【一×顰一笑】《文章》ちょっとした表情の変化。人の顔色。機嫌。「上役の―をうかがう」▽一度顔をしかめることと一度笑うことから。 **いっぷ**【一夫】《文章》一人の夫。また、一人の男子。―一婦[いっぷ]一人の夫に一人の妻。また、その制度。一夫一妻。―多妻[たさい]一人の夫が同時に二人以上の妻をもつこと。また、その制度。 **いっぷう**【一風】[名]①ほかと違う趣。特色。「―あるくらし」[副](「変わる」「異なる」などの語に付いて)その異なり方が、どことなく、何となく、はっきりとは言いがたいものであることを表す。「―変わっている」 **いっぷく**【一服】[名]①粉薬の包み、一つ。[名・他スル]①茶やたばこを一回のむこと。②ひと休みすること。「―入れる」=盛る(人を殺す目的で)毒薬を調合する。また、毒薬を飲ませる。 **いっぷく**【一幅】書や絵の掛け軸、一つ。「―の絵」 **いっぷく**【一腹】[名]《文章》同じ母から生まれること。同腹。 **いつぶす**【鋳潰す】[他五]金属の製品を溶かして、もとの地金にする。「銀貨を―」 **いつぶん**【逸文】《文章》①[×佚文]散佚[さんいつ]して現存していない文章。②[×佚文]失われた書物の一部が他の本に引用されて伝わってきた文章。「風土記の―」③優れた文章。 **いつぶん**【逸聞】《文章》よく知られていない、珍しい話。逸話。 **いっぺん**【一片】①ひときれ。ひとひら。一枚。「―の紙切れ」②大きなものから離れた一部分。ひとかけら。[名]わずかなこと。少しばかり。「―の良心ももたない」 **いっぺん**【一辺】図形を構成している一つの線分。「三角形の―」―倒[とう]一つの物事に片寄ること。一方だけに心を寄せ熱中すること。「アメリカ―」 **いっぺん**【一変】[名・自他スル]すっかり変わること。また、変えること。「事態が―する」 **いっぺん**【一遍】[副]①一回。一度。「―行ってみたい」[名](造語)ただそれだけであること。「通り―の説明」「正直―の性格」▽もと「一偏」とも書き、一方に偏る意を表した。―に[副]まとめていちどきに。同時に。「たまった仕事を―に片づける」 **いっぺん**【一遍】(1239~1289)鎌倉中期の僧。時宗の開祖。諸国を巡って各地で踊り念仏を勧め、遊行上人[ゆぎょうしょうにん]・捨聖[すてひじり]と称された。その教説をまとめたものに「一遍上人語録」がある。 **いっぽ**【一歩】①ひとあし。「―前へ出る」②わずかな距離や事柄。「事態が―も進まない」③物事の一段階。「大人への―」=譲る①一段階劣る。ひけをとる。②少し譲る。「この際は―」=を踏み出だす新しい仕事や活動を始める。「実社会に―」 **いっぽう**【一方】[名]①一つの、方向・方面。②二つのうちの一つ。片方。「―が欠ける」③(造語)(用言の連体形に付いて)もっぱら一つの方面に傾くこと。それだけ。「食べる―」「減る―だ」▽「・・・―だ」「・・・―の」の形で用いる。[接]ある話をやめて、他のことを話し始めることを示す。「以上は子供のことである。―、親たちは・・・」―通行[つうこう]①道路で、決まった方向にだけ車両などの通行を許すこと。②(比喩的に)事柄や行為が一方からのみ行われること。「話が―になる」―的[てき][ナ]①一方に偏っているさま。「―な勝負」②自分の方の都合だけを考えるさま。「―な提案をする」 **いっぽう**【一報】[名・他スル]《文章》①簡単に知らせること。また、その知らせ。「御―ください」②最初の報告。「―を入れる」 **いっぽうのあらそい**【×鷸蚌の争い】二人が争っているうちに、他の者に利益を横取りされて共倒れになるような争い。▽鷸[しぎ]と蚌[どぶがい]が争っているうち、両方とも漁夫に捕えられたという「戦国策」の故事から。→漁夫の利 **いっぽん**【一本】[名]①(棒・糸・道など)細長い物の数え方で一つを表す。②[競](剣道・柔道などで)技が一つ完全に決まること。③一冊の本。また、ある本。「―を成す」④手紙・電話などの一回分。一通。「電話―で済ませる」⑤酒の入った徳利一本。「―つける」⑥一人前の芸者。→半玉。「―になる」―勝がち[がち][競](柔道で)投げ技や押さえ込み技が決まったときの宣告。また、その勝ち方。―気[ぎ][名・ナ]一つのことに懸命になる純粋な性質。「―な青年」―締め[じめ]手締めの一つ。掛け声に合わせて、三回・三回・三回・一回のリズムで手を打つ。▽一丁締め(手を一回だけ打つ)を一本締めということもある。―勝負[しょうぶ]同一回限りの戦い。「―のつもりで戦う」―立だち[だち]①樹木などが一本だけ生えていること。②他からの力を借りずに独立して、事業や生活を営むこと。独り立ち。「ようやく―できた」―調子[ぢょうし]同じような調子が続いて変化がないこと。単調なこと。「―の歌い方」―釣り[づり]①[水]一本の釣竿の物で一匹ずつ釣る漁法。「カツオの―」②[俗](比喩的に)複数の人を勧誘したり、その了解をとったりするのに一人ずつ個別に口説くこと。各個撃破。「―作戦」「―で全員を陥落させた」―橋[ばし]丸太などの木を一本渡しただけの簡単な橋。丸木橋。―×槍[やり]①槍のただ一突きで勝負を決めること。②一つだけの方法・考え・手段を続けること。一点張り。「金融機関―の就職活動」=取とる[とる]①[競](剣道・柔道などで)技を完全に決めて勝つ。②相手を言い負かす。やり込める。 <109> **いっぽん**【一品】親王の位で、第一位。 **いつまで**【〈何時〉×迄】[副]①どのくらいの時間。どの時まで。「―かかるだろうか」―も[副]時間に限りなく。ずっと長く。永久に。「―お幸せに」 **いつみん**【逸民・×佚民】《文章》俗世間を離れて、隠れて暮らしている人。また、気ままに生活を楽しんでいる人。「太平の一―」 **いつも**【〈何時〉も】[副]①どんなときでも。いつでも。常に。「―笑顔で話す」[名]ふだん。平生。「―と違う」「―の店」 **いつや**【乙夜】五夜の第五番。今の午後九時ごろから十一時ごろ。二更。=の覧[らん]《古語》天子の読書。▽中国で、天子が昼間政務に忙しいので午後十時ごろ読書したことから。 **いつゆう**【逸遊】[名・自スル]《文章》気ままに好きなことをして遊ぶこと。逸楽。 **いづら**【何ら】[代・感]《古語》→いずら **いつらく**【逸楽】《文章》気ままに遊び楽しむこと。「―にふける」 **いつわ**【逸話】世間にあまり知られていない話。エピソード。逸聞。「故人の―」「才人らしい―」 **いつわり**【偽り・詐り】いつわること。また、そのことば。「うそ―を言う」「証言の―を暴く」 **いつわる**【偽る・詐る】[他五]事実でないことを言って人をだます。「本心を―」「身分を―」 **いで**[助](古語)接続助詞。(活用語の未然形に下接して)否定的状態を表して下へ続く。・・・ないで。「で」。「この巫女ぶは様かる巫女かな、かたびらにしりをだにかか―ゆゆしうつきうたる」(梁塵秘抄)「寝もせ―ねむかるらう」(閑吟集)▽否定接続の「で」に同じ(→「で」)。「で」が用いられたときに鼻濁音となる、その鼻音が一音節化したものが「い」であろうとされている。中世から近世にかけて、口頭語の世界で使われた。現在も関西方面で、「そんなこと知ら―か」「行か―どうする」のように用いている。 **いで**[感]《古語》①人を誘ったり、自ら思い立ったりしたときに発する語。さあ。どれ。「―、見む」(源氏)②ことばの初めに、感慨を込めて発する語。やや否定的な気持ちを表す。いやもう。本当にまあ。「―、あな悲し」(源氏) **イデア**〈idea〉[哲]理念。観念。イデー。 **いでい**【出居】《古語)①外に近い所に出て座ること。②寝殿造りの南の廂間[ひさしのま]の内に設けた一室。明るいので客間とすることが多かった。でい。 **イディオム**〈idiom〉慣用句。成句。熟語。 **イデー**〈Idee〉[哲]→イデア **イデオローグ**〈Ideologe〉①特定の政治思想の主唱者。理論的指導者。②政治的空論家。▽観念的唯物論者に対してマルクスが与えた蔑称[べっしょう]。 **イデオロギー**〈Ideologie〉①政治的、文化的な面で人間の思想・行動を根本的に制約している観念の体系。観念形態。②一般に、政治的、社会的な主義・主張。思想傾向。 **いてき**【×夷狄】《文章》未開の民族や外国人を卑しめていう語。野蛮人。▽古く中国で、東方の未開人を「夷」、北方の民を「狄」といったことから。 **いでく**【出(で)来】[自カ変]《古語》①出て来る。「いでこ吾妹子[わぎもこ]あひ見て行かむ」(万葉)②生ずる。「あらぬいそぎまづいできて」(徒然) **いてざ**【射手座】[天]①星座の一つ。ギリシア神話で、半人半馬のケイロンが弓に矢をつがえた姿に見たてる。夏、南の空に六個の星がひしゃく形に並んで見えることから、中国では「南斗六星」と呼んだ。②十二宮の一つ。人馬宮。▽Sagittarius; Archer **いでしお**【出(で)潮】満ち潮。満潮。でしお。↔入り潮 **いでたち**【出(で)立(ち)】①《文章》旅に出ていくこと。旅立ち。出発。②《文章》外出などの身支度。また、身なり。装い。③《古語》立身出世。「大臣との後にて―もすべかりける人の」(源氏) **いでたつ**【出(で)立つ】[自四]《古語)①出かける。旅立つ。「風吹けば、えいでたたず」(土左)②世に出る。出世する。「世にもいでたたむ」(源氏)③身支度する。装う。「照り輝くほどにいでたたれたりしかば」(平家)④ある場所へ出て行ってたたずむ。 **いてつく**【凍て付く】[自五]《文章》こおりつく。「―寒さ」 **いでまし**【出“座し】《古語》外出の尊敬語。特に、天皇のお出かけ。行幸。みゆき。 **いでゆ**【出(で)湯・〈温泉〉】《文章》温泉。「―の里」 **いてる**【凍てる・×冱てる】[自下一]《文章》こおる。また、そのように冷たく感じられる。[下二]いつ **いてん**【移転】[名・自他スル]①場所・住居などが移り替わること。また、移し替えること。「―先」②権利が他に移ること。また、移すこと。―収支[しゅうし][経](政府援助・賠償など)対価を伴わない国際収支。▽balance of transfer account―所得[しょとく][経]生産に直接寄与せずに個人が政府や企業から受け取る収入。恩給・年金・失業保険など。▽transfer income **いでん**【遺伝】[名・自スル][生]遺伝子の働きによって、親または祖先の形質が子または子孫に伝わること。「隔世―」▷heredity―子[し][生]遺伝に際して働く物質。遺伝情報をにない、細胞の染色体中に存在する。▽gene―子銀行[ぎんこう][生]ジーンバンク。―子工学[こうがく][生]遺伝子を人為的に操作する学問。遺伝子組み換えや遺伝子移植などが基礎となる。▽gene engineering―情報[じょうほう][生]生物が自己を複製するのに必要な情報。遺伝子の本体であるDNAの塩基配列に示されている。▽genetic information **いと**【糸】①繊維を細長く伸ばしてより合わせたもの。また、そのような形状のもの。「縫い―」②弦楽器の弦。「三味線の―」③琴や三味線。④(比喩的に)物事どうしを結びつけているもの。「記憶の―をたぐる」=を垂れる釣りをする。「池に―」=を引く①粘り気が出て糸状のものが出る。「納豆が―」②物事の影響が長く残っている。「争いが―」③表面に出ないで裏から人や物事を操る。「後ろで―」 **いと**[副]《古語》感動的に強調する。非常に。甚だしく。全く。本当に。「―大声なるべし」(土左) **いと**【意図】[名・他スル]あることをしようと心の中で考えること。考え。くわだて。 <110> **いとう**【伊藤】姓氏の一つ。一左千夫[さちお](一八六四~一九一三)歌人。本名は幸次郎。正岡子規門下。子規没後「馬酔木[あしび]」「アララギ」を主宰し、写生主義を主張。歌風は万葉風。「左千夫歌集」、小説「野菊の墓」など。1若冲[じゃくちゅう](一七一六~一八〇〇)江戸中期の画家。狩野派・光琳派および中国元・明絵の画法を学び、写実的花鳥画をよくし、鶏図に秀でた。代表作「動植綵絵、三十幅」「群鶏図」など。1信吉[のぶきち](一九〇六~六三)詩人・評論家。プロレタリア詩人として活動するが、検挙を機に運動から退く。詩集「故郷」、評論「島崎藤村[とうそん]の文学」「現代詩の鑑賞」など。 1仁斎[じんさい](一六二七~一七〇五)江戸前期の儒学者。孔子・孟子[もうし]の原典を尊ぶ古義学を唱える堀川学派の創始者。著書「語孟字義」など。【整[せい](一八九八~一九七三) 小説家・評論家。本名は整[ひとし]。ジョイスやロレンスなどを紹介し、新心理主義文学のにない手として活躍。小説「鳴海[なるみ]。仙吉」、評論「小説の方法」など。1宗看[そうかん]日(一六八三~一七二八)初代。大橋宗桂に師事し、江戸幕府の将棋家元三家の一つ伊藤家を起こす。三世名人。目(一七四六~六〇)三代。伊藤家二代宗印の次男。七世名人。早世した弟看寿と共に同時代に傑出し、不滅の詰め将棋集「将棋無双」百番を残した。一大輔[だいすけ](一八九八~一九八一)映画監督。時代劇の巨匠として、多くの格調高い作品を手がけた。作品「忠次旅日記」「王将」など。―東涯[とうがい](一六七〇~一七三六) 江戸中期の儒学者。仁斎の長男。父の学問を継承し大成させた。主著「制度通」「古学指要」など。1博文[ひろぶみ](一八四一~一九〇九)政治家。初名は俊輔。長州藩出身。明治維新の功労者で、のちに憲法制定にあたる。一八八五(明治十八)年、初代内閣総理大臣となり、枢密院議長・貴族院議長・立憲政友会総裁・韓国[かんこく]統監を歴任。ハルビンで安重根[アンジュングン]に暗殺された。 **いど**【井戸】地面を掘って地下水をくむようにした設備。「―掘り」▽原義は、湧[わ]き水や流水から水をくみとる所。一替[が]え囲 井戸水を清めるため、中の水やごみをくみだして掃除すること。井戸さらえ。圓 I側[がわ]冨 井戸の側壁が崩れ落ちないように造った囲い。―車[ぐるま]図井戸の上の横木につるす滑車。縄をかけ、つるべを上下させる。一端会議[ばたかいぎ]ぃ团 共同井戸の周りで、水くみや洗濯などをしながら、女性がうわさ話や世間話に花を咲かせることをからかっていった語。現在は、主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり。 **いど**【異土】《文章》異国の土地。「―に没す」 **いど**【緯度】〖地』地球上の南北の位置を示す座標。赤道面を基準に任意の地点と地球の中心を結ぶ線との角度で表す。南北それぞれ九○度とし南緯・北緯で示す。◇経度。▽latitude **イド**〖心』無意識領域にあるリビドーの源泉。エス。▽フロイトの用語。 **いとあやつり**図【糸操(り)】操り人形の一つ。人形の各部分に糸をつけ、上からその糸を動かして操るもの。南京[なんきん]操り。 **いといがわ**別は【糸魚川】新潟県南西部、姫川下流域にある市。1静岡[しずおか]構造線[こうぞうせん]纇〖地』本州中央部を南北に横断するフォッサマグナの西縁を画する大断層線。糸魚川から長野県松本を経て静岡に至る。 **いといり**囲【糸入(り)】木綿糸の中に絹糸を交ぜて織った織物。「―袖も」 **いと‐う**だ【×厭う】〔他五〕煩わしく思って避ける。いやがる。「どんな苦労もいとわない」②大事にする。気をつける。いたわる。「お体をおいとい下さい」 **いとう**【以東】(造語)ある地点・地域を含めて、それより東の地域。↔以西。「大阪―」 **いとう**【伊東】姓氏の一つ。静雄(一九〇六~五三)詩人。「日本浪曼[ろうまん]派」同人。詩集「わがひとに与ふる哀歌」「夏花」など。―深水[しんすい](一八九八~一九七二)日本画家。本名は一[はじめ]。鏑木清方[かぶらききよかた]に師事。新版画運動に参加、美人画。 **いとう** **いどう**図【異同】異なっているところ。違い。相違。「両者には全く―がない」 **いどう**匣【異動】〔名・自他スル〕職場で、地位・職務などが変わること。また、変えること。「人事―」 **いどう**匣【移動】〔名・自他流〕位置が変わること。また、変えること。「席を―させる」一演劇[えんげき] 巡業して歩く劇団。また、そこで演じられる演劇。―撮影[さつえい]の囲撮影機を移動させながら撮る技法。画面に流動感を与えるために行う。一性高気圧[せいこうきあつ]囲【気』東方に向かって一日に一○○○㌔もの速さで移動する高気圧。春秋に多く、日本付近を三、四日ごとに通る。高気圧の中心の東側は晴天で日中は暖かいが、明け方には冷え込む。西側は雲が多い。▽migratory anticyclone 一体通信[たいいつうしん]い図【情】無線を利用して、移動中の人や自動車・列車との間で行う通信。ポケットベル・携帯電話など。▽mobile communication -図書館[としょかん]贶“同目 書籍を自動車に積んで定期的に地域を回り本を貸し出す巡回図書館。移動文庫。1平均線[へいきんせん]鱨團團【経】株式市場での出来高・売買代金・株価などの過去の平均的水準と現在とを比較し、将来の予測に役立てるための指標。▽moving average **いどうしんぎかい**【医道審議会】医師・歯科医師に対する行政処分や職業倫理の向上などを審議する厚生労働大臣の諮問機関。 **いと**【意図】〔名・他スル]何かをしようと考えること。また、考えている事柄。もくろみ。思惑。「初めの――は実現できた」「よからぬ―」一的[てき][ナ]もくろみをもってするさま。計画的。わざと。「――に削除する」 **いとおしい**図は〔形〕(文章)①かわいらしくてたまらない。いとしい。「末の子は―もの」②かわいそうだ。图ーさ動ーがーる 形動ーげ図いとほし〔シク] **いとおし‐む**図様〔他五〕《文章》①かわいがる。かわいいと思う。「子を―」②惜しんで大切にする。「行く春を―」③かわいそうに思う。ふびんに思う。 **いとおり**匣【糸織(り)】絹のより糸で織った布。 **いときりば**回田【糸切(り)歯】人の犬歯。▽糸を切る歯の意。 **いとく**囲田【威徳】《文章》おのずと人を従わせるような威厳と尊敬されるような徳。「―を兼ね備える」 **いとく**図【遺徳】《文章》死後、後世に残る人徳。「先人[せんじん]の一をしのぶ」 **いとくず**図図っ【糸×屑】役に立たない糸の切れ端。 **いとぐち**田【糸口・“緒】①束ねたり、巻いたりしてある糸の端。②物事の始まり。手がかり。「解決の―」 **いとくり**囚匣【糸繰り】①繭や綿花から糸を取ること。また、その人。糸取り。②糸を繰る枠。糸枠。「車」 **いとぐるま**図【糸車】糸を取ったり、糸をより合わせたり <111> **いとぐるま**【糸車】糸を紡いだり、よりをかけたりする道具。糸繰り車。 **いとけない**【《幼い・“稚い】[形]《文章》おさない。子供らしい。あどけない。「―子」さいとけな‐し[ク] **いとこ**【〈従兄弟〉・〈従姉妹〉】父または母の兄弟・姉妹の子。また、その間柄。▽性別・年齢の違いで、「従兄」「従弟」「従姉」「従妹」などと書き分ける。 **いどころ**【居所】①居る所。居場所。「虫の―が悪い」②住んでいる場所。住所。「―を知らせる」 **いとごんにゃく**【糸×蒟蒻】糸のように細長くこしらえたこんにゃく。ごく細いものを、「しらたき」という。 **いとざくら**【糸桜】シダレザクラの異名。 **いとさばき**【糸×捌(き)】①糸の扱い方。また、糸を扱うこと。②琴・三味線などの弾き方。 **いとしい**【愛しい】[形]①かわいらしい。いとおしい。「―人」②かわいそうだ。[形]―さ[名]―がる[自五]―[形動]―げ[名][形]いとし[シク] **いとしご**【愛し子】《文章》かわいく思う子。かわいい子。大事な子。「―を残して」 **いとじり**【糸尻】糸底。 **いとすぎ**【糸杉】ヒノキ科イトスギ属の総称。常緑高木で、庭園などに植えられる。ヨーロッパでは死の象徴とされ、葬儀に用いたり、墓地に植えたりする。サイプレス。 **いとぞこ**【糸底】茶碗[ちゃわん]や湯飲みの底の台の部分。ろくろから切り離すとき、糸で切るのでいう。糸尻。 **いとたけ**【糸竹】①和楽器の総称。しちく。「―の調べ」▽「糸」は琴・三味線などの弦楽器、「竹」は笛・尺八などの管楽器。②音楽。音曲。「―の道」 **いとづくり**【糸作り】[料]イカ・サヨリなどを細く切って作る刺身。 **いとど**【〈竈馬〉】カマドウマの古名。 **いとど**[副]《古語)いよいよ。ますます。いっそう。「―悲しきこと数まさりて」(伊勢) **いとどし**[シク]《古語》ますます甚だしい。さらに激しい。「いとどしくもてはやされて」(源氏) **いととんぼ**【糸〈蜻蛉〉】イトトンボ科・アオイトトンボ科などのトンボの総称。体が細長く小さいのでこの名がある。翅[はね]を立てて合わせて止まる。トウスミトンボ。 **いとなみ**【営み】《文章》①営むこと。②仕事。勤め。「日々の―」③支度。準備。 **いとなむ**【営む】《文章》[他五]①生計を立てるために、仕事をする。営業する。「旅館を―」「金融業を―」②暮らす。生活する。「社会生活を―」③作る。「巣を―」④仏事を行う。「法要を―」[他四]《古語》支度する。準備する。「食べ物いろいろに―に」(宇治拾遺) **いとのこ**【糸×鋸】板を曲線に切ったりくりぬいたりするための、刃が糸状ののこぎり。 **いとはん**【嬢はん】おじょうさん。▽関西方言。 **いとひめ**【糸姫】製糸・織物工場などの女子工員。「―奴。」 **いとびん**【糸×鬢】江戸中期に流行した男の髪型の一つ。両鬢[りょうびん]を細く残して結うもの。 **いとへん**【糸偏】漢字の部首の一つ。「級」「純」などの「糸」をいう。②[俗]糸に関係のある産業。紡績・繊維工業など。「―景気」▽「紡績」「繊維」が糸偏の字であることから。 **いとま**【暇】①余裕の時間。ひま。「眠る―もない」「応接に―がない」②休暇。「三日間の―をもらう」③辞職・解雇または離縁すること。「職人に―を出す」④去ること。「お―する」 **いとまき**【糸巻】①糸を巻くこと。また、巻き付けておく道具。②三味線などの上部にある、糸の張り具合を調節する仕掛け。③[容]日本髪の結い方の一つ。形が糸巻に似る。 **いとまごい**【暇乞い】①別れのあいさつ。②ひまをくれるように頼むこと。 **いとみみず**【糸〈蚯蚓〉】イトミミズ科のミミズ。淡紅色の細い糸状で、どぶの底などに群がりすむ。金魚などのえさにする。ボッタ。 **いどむ**【挑む】[自五]①難関に挑戦する。立ち向かう。「難問に―」「冬山に―」②恋をしかける。言い寄る。[他五]相手に向かって、議論や戦いをしかける。「論争を―」 **いとめ**【糸目】①糸の線。また、糸のように細い線。②糸のように細く刻み付けた模様。③凧[たこ]のバランスをとるために表面に取り付ける数本の糸。④(比喩的に)話の筋道。「話の―」⑤ゴカイ科の環形動物。河口や汽水湖の泥中にすみ、秋になると生殖のため水面に浮かび群泳する。釣りのえさなどにする。=を付[つ]けない制限しない。「金に―」 **いとめる**【射止める】[他下一]①弓や弾丸を命中させて殺す。射当てる。「大物を―」②自分のものにする。獲得する。「金賞を―」[下二]いとむ **いとも**[副]非常に。大変。甚だ。「―簡単に勝った」 **いとやなぎ**【糸柳】シダレヤナギの異名。 **いとゆう**【糸遊】《文章》陽炎[かげろう]。 **いとより**【糸×撚り・糸×縒り】①糸をより合わせること。また、より合わせた糸。撚糸。②「糸撚り鯛」の略。―×鯛[だい]イトヨリダイ科の海水魚。四○~一〇〇㍍の泥底にすみ、全長約四○㌢。冬に美味。▽「金糸魚」とも書く。 **イドラ**〈ララidola〉[哲]正しい知識獲得の妨げとなるような偏見や先入見。▽偶像の意から。 **いとわく**【糸枠】糸を巻く枠。糸繰り。 **いとわしい**【厭わしい】[形]《文章》不愉快だ。煩わしくて避けたい気持ちだ。いやだ。「顔を見るのも―」[形動]―さ[名]―げ[名][形]いとは‐し[シク] **いとわっぷ**【糸割符】[歴]江戸初期、幕府による中国産生糸の輸入方式。一六〇四(慶長九)年、堺[さかい]・長崎・京都の三か所(のち江戸・大坂を加えた五か所)の特定商人に、輸入生糸の一括購入販売の特権を与え、オランダ・清[しん]などによる利益独占の排除を図った。のち日本産生糸の輸出超過により衰退。白糸割符。 **いな**【×鯔】二〇センチほどのボラの幼魚の異名。 **いな**【異な】[連体]→い[異][名][口] **いな**【否】[感]《文章》①同意しない意を表す。いや。いいえ。「―、さにあらず」②自分のことばを途中で打ち消して言い直したり、ためらったりするときに発する語。いや。「全国に、―、全世界に」[名]不承知。不同意。「賛成か―か」「―を言わせずに」 <112> **いな**【維那】[仏]寺中の事務をつかさどる役僧。▽禅宗では「いの」「いのう」ともいう。 **いない**【以内】(造語)①ある枠の内側。↔以外。②時間・距離・数量などの、それを含むそれより少ない範囲。「一時間―」「一キロメートル―」 **いなおりごうとう**【居直り強盗】盗みに入った者が家人に見つけられて、急に強盗に変わること。また、その強盗。 **いなおる**【居直る】[自五]①座り直す。姿勢を正す。②急に態度を変える。強い態度になる。「突然居直ってすごむ」 **いなか**【田舎】①都会から離れた土地。地方。「―育ち」②人家が少なくて田畑の多い所。③生まれ育った場所。郷里。また、親や祖父母の出身地。「―に帰る」④洗練されない野暮ったいさま。「―な格好」―言葉[ことば]共通語でないことば。田舎の一地方だけで使われることば。方言。地域語。―侍[ざむらい]田舎育ちで礼儀や風流をわきまえない武士。―芝居[しばい]田舎で演じられる、下手で雑な芝居。―染みる[じみる][自上一]田舎風になる。野暮ったくなる。「田舎染みた服装」―汁粉[じるこ]つぶしあんで作った汁粉。→御膳[ごぜん]汁粉。―紳士[しんし]田舎っぽくあかぬけない紳士きどりの者。田舎の紳士。田神[たがみ]。―っぺい[俗]田舎の人をさげすんでいう語。いなかっぺ。―×訛[なまり]共通語を話すときに発音・言い方などに表れる地方特有の癖。国訛。―びる[自上一]田舎風になる。洗練されず野暮ったく感じられる。「田舎びた店」[上二]ゐなかぶ―間[ま]江戸間。→京間。―回り[まわり]商人や芸人などが、いくつもの地方を回って稼ぐこと。どさ回り。―味噌[みそ]米のこうじで作った色の濃い塩味の強い味噌。―者[もの]①田舎の人。②礼儀や風流のわからない洗練されていない人をあざけっていう語。―家[や]田舎にある家。また、田舎の家に似せて造った家。 **いながきひろし**【稲垣浩】(1905~1980)映画監督。自作を「チョンマゲをつけた現代劇」と言い、「弥太郎笠」など時代劇が多い。ほかに「無法松の一生」など。 **いなかきょうし**【田舎教師】田山花袋の小説。一九〇九(明治四十二)年刊。埼玉県羽生[はにゅう]を舞台に、自我に目覚めながら、貧しさのために朽ちていった若い代用教員を描く。自然主義文学の代表作。 **いなかけ**【稲掛け】刈り取って束ねた稲を干すための木組み。稲木[いなき]。はさ。いねかけ。 **いながらに**【居ながらに】[副](多く「―して」の形で)他へ行かず、その場を動かないで。座ったまま。「―して外国の情勢がわかる」 **いながれる**【居流れる】[自下一]多くの人が、ずらりと並んで座る。[下二]ゐながーる **いなご**【稲子・×蝗】バッタ科の昆虫、ハネナガイナゴ・コバネイナゴなどの総称。体長約三㌢。体は緑色で、羽は淡褐色。イネの害虫。成虫は食用になる。 **いなさく**【稲作】①稲を栽培すること。米作。「―地帯」▽中国南部から二千数百年前に伝わり、弥生時代以後、全国に広がった。②稲の出来具合。「今年の―は平年作を上回る」 **いなす**【《往なす】[他五]①相手の勢いをそらす。軽くあしらう。②[競](相撲で)攻撃をかわし、相手の体勢を崩す。③去らせる。帰らせる。「妻を実家に―」▽関西地方で多く使う。 **いなずま**【稲妻】①空中の放電によって生ずる光。いなびかり。▽古代、いなびかりによって稲の穂が孕[はら]むと信じられていたことから、稲の夫[つま]の意。②(比喩的に)動きのすばやいことや時間の短いことのたとえ。「―のようにひらめく」―形[がた]稲妻をかたどった、ジグザグ形の模様。―麦[むぎ] **いなせ**【×鯔背】[名・ナ]威勢がよくて勇ましく、しかも洗練されていること。「―な若い衆」▽江戸日本橋の魚河岸の若者がイナの背に似たまげを結ったことからともいう。 **いなだ**【稲田】主に関東地方で、約四○㌢のブリの幼魚の呼称。 **いなだ**【稲田】稲の植えてある田。たんぼ。とうでん。 **いなとよ**【否とよ】[感]《古語》相手に同意せず自分の考えを述べるときに発する語。いやいや。いいえ。▽「と」は引用の格助詞、「よ」は終助詞。 **いななく**【×嘶く】[自五]馬が声高く鳴く。 **いなば**【因幡】旧国名の一つ。今の鳥取県東部。因州。 **いなびかり**【稲光】いなずま。 **いなぶ**【辞ぶ・否ぶ】[他上二・他四]《古語》断る。否む。 **いなほ**【稲穂】①稲の穂。「―の波」②[料]稲穂の形に仕上げた料理に付ける語。「ごぼう―」 **いなむ**【否む・辞む】[他五]《文章》いやだと言う。承知しない。断る。否定する。「―べき理由がない」 **いなむら**【稲×叢】刈り取った稲を積み重ねたもの。稲塚。 **いなむらさんぱく**【稲村三伯】(1758~1811)江戸後期の蘭学者。大槻玄沢に学び、蘭日対訳の辞書「波留麻和解[はるまわげ]」(江戸ハルマ)を編集。 **いなめない**【否めない】[連語]断ることができない。否定することができない。「―事実」 **いなや**【否や】(文章)[連語]①(「・・・やー」の形で)・・・であるかないか。「返答ありや―」②(「・・・やー」「・・・と―」の形で)・・・と同時に。・・・とすぐに。「戸を開けるや―」[名]異議。不承知。「―はない」[感]《古語)いやはや。あらまあ。「―こは誰だぞ」(堤中納言)▽否定的、あるいは拒否的な気持ちを込める。 **いならぶ**【居並ぶ】[自五]席を連ねて座る。多くの人が並んで座る。「有名人が―なか」 **いなり**【〈稲荷〉】①稲または農耕をつかさどる倉稲魂神[うかのみたまのかみ]。また、その神を祭った神社。おいなりさま。②キツネの異称。▽①の異称の御饌[みけ]つ神を三狐神と誤記し、キツネを神の使いと考えたところから。―×鮨[ずし]甘辛く煮た油揚げの中に酢飯を詰めた食べ物。しのだずし。きつねずし。おいなりさん。▽稲荷神社と関連の深いキツネが、油揚げを好むという俗信から。 **いなわしろこ**【猪苗代湖】福島県中央部、磐梯山の南のふもとにある湖。阿賀野川の水源。面積一〇四・八平方㌔。 **いなん**【以南】(造語)ある地点・地域を含めて、それより南の地域。↔以北。「長崎―」 <113> **イニシアチブ**[〈initiative〉]先頭に立って物事をすること。首唱。また、主導権。「―をとる」 **いにしえ**図【《古】《文章》遠い昔。往時。「―の奈良の都」「―をしのぶ」▽「往[い]にし方[かた]」の転義。 **イニシエーション**[〈initiation〉]社会生活において、特定の集団に加入する際や社会的認知のために行われる儀式。成人式・入社式など。通過儀礼。 **イニシャル**目[〈initial〉]ローマ字で書いた姓名の最初の文字。頭文字。イニシアル。▽ふつう、大文字で書く。 **いにゅう**図【移入】〔名・他ル]①移し入れること。「感情―」②国内の他の地域から物資などを運び入れること。→移出。▽「輸入」と区別する。 **いにょう**図【囲繞】〔名・他スル]①《文章》取り囲むこと。囲い巡らすこと。いじょう。「――地」②【仏】右回りに回り、敬意を表すること。 **いにょう**図【遺尿】【医】無意識に漏らす尿。寝小便など。▷enuresis **いにん**図【委任】〔名・他]①信頼して、他の人や団体に物事の処理を任せること。他にゆだねること。代行させること。②【法】他人に法律行為など一定の事務処理を委託する契約。▽mandate |行政[ぎょうせい]でいうギ目 国または他の公共団体が自己の機関以外のものに委任して行わせる行政。―事務[じむ]図 国または他の公共団体から都道府県・市区町村に委任された事務。―状[じょう]図目 ある事柄をその人に委任したことを書き記した書状。「白紙―」|統治[とうち]囚〖政》第一次世界大戦後、国際連盟が特定の領土を加盟国に委任して統治させたこと。▽mandate →信託統治 **イニング**[〈inning〉]【競〗(野球などの試合で)回。インニング。「ラストー」 **いぬ**図【犬】①イヌ科の哺乳類。古くから飼い主に忠実な家畜として飼われ、品種が多い。嗅覚・聴覚がよく発達している。愛玩[あいがん]・狩猟・警察・番用など用途が広い。→表②回し者。スパイ。「警察の―」③《造語)(名詞に付いて)⑦卑しい、くだらない、むだであるなどの意を表す。「―侍」「―死に」①似ているが、実は違うものの意を表す。「―タデ」=と猿[さる] 仲の悪いたとえ。=の遠吠[とおぼ]え おくびょう者が、陰で虚勢を張ること。=も歩けば棒に当たる 何かしようとすると思いがけない災いに遭うことがあるというたとえ。また、思いがけない幸運に出会うことのたとえにも用いる。=も食[く]わぬ 犬さえもきらって食わない意から、非常にきらわれる。また、だれも相手にしない。ばかばかしい。「夫婦げんかは―」 **いぬ**図【×戌】①十二支の第十一。②戌の刻。今の午後八時。また、それを挟む二時間。▽一説に午後八時以降の二時間。③西北西。 **いぬ**【往ぬ・去ぬ】〔自五〕戻る。帰る。▽関西方言。目〔自ナ変〕《古語》①行ってしまう。去る。「鶯[うぐいす]らぞ鳴きて―なる」(万葉)②時が過ぎる。③死ぬ。 **いぬい**図図る【×戌亥・“乾】戌[いぬ]ど亥[い]との間の方角。北西。 **いーね**【寝ぬ】〔自下二〕(古語)寝る。眠る。▽名詞「寝[い]」と動詞「寝[ぬ]」の複合。 **イヌイット**[〈Inuit〉]カナダに住むエスキモーの自称・公式名称。▽原義は人間。→エスキモー **いぬおうもの**团初ふもの【犬追物】鎌倉時代、馬に乗った武士が、竹垣の中で犬を追って弓で射た武芸。 **いぬかき**园田【犬×搔(き)】犬のように、手で水をかき、足で水をけって進む泳ぎ方。初歩的な泳ぎ。犬泳ぎ。 **いぬかいつよし**いぬかひ【犬養毅】(一八五五~一九三二)政治家。号は木堂。第一回選挙から代議士連続当選十七回。政友会総裁。一九三一(昭和六)年首相。翌年五・一五事件で殺害された。 **いぬき**囲【居抜き】家具・調度品、また商品・設備などをそのままにして、住居や店舗を売ったり貸したりすること。 **いぬく**図図【射抜く・射“貫く】〔他五]矢や弾丸で目標物を突き通す。②(比喩的に)衝撃を与える。「心を―」 **いぬくぎ**図【犬×釘】【交】鉄道のレールをまくら木に固定させる釘。▽釘の頭が犬の頭部の形に似るところから。spike **いぬぐい**囲【犬食い】食器を手に持たず、口を食器に近付けてかきこむように食べること。 **いぬくぐり**図【犬」潜(り)】垣根や塀などに開けてあ 〔犬①・主な種類〕 |品種|体高|原産地|用途| |---|---|---|---| |小|ウエルシュコーギー|25~30|イギリス|愛玩| | |シーズー|~27|中国|愛玩| | |シェトランドシープドッグ|33~41|イギリス|牧羊| | |柴犬|40|日本|猟| | |スコッチテリア|25~28|イギリス|愛玩| | |ダックスフント|23~27|ドイツ|猟| | |チワワ|17~20|メキシコ|愛玩| | |狆|25|日本|愛玩| |型|日本スピッツ|30~38|日本|愛玩| | |パグ|25~28|中国|愛玩| | |ビーグル|33~38|イギリス|猟| | |プードル|25~|ヨーロッパ|愛玩| | |ペキニーズ|20|中国|愛玩| | |ポメラニアン|20|ドイツ|愛玩| | |マルチーズ|17~20|地中海・マルタ島|愛玩| | |ヨークシャーテリア|18|イギリス|愛玩| |中|エスキモー犬|55~70|北極地方|そり| | |甲斐犬|50~56|日本|猟| | |紀州犬|49~55|日本|猟| | |シベリアンハスキー|54~60|ロシア|そり| |型|ダルメシアン|58~61|ユーゴスラビア|猟・番犬| | |チャウチャウ|48~56|中国|愛玩| | |ブルドッグ|38~40|イギリス|番犬| | |ホイペット|46|イギリス|競走| | |ボクサー|57~64|ドイツ|番犬・警察| |大|秋田犬|64~70|日本|猟| | |アフガンハウンド|68~73|アフガニスタン|猟| | |グレートデン|76~|ドイツ|猟| | |グレーハウンド|71~76|エジプト|猟・競走| | |ゴールデンレトリーバー|56~61|イギリス|猟| | |コリー|60|イギリス|牧羊| |型|シェパード|60~65|ドイツ|警察・軍用| | |セントバーナード|70~|スイス|救助| | |ドーベルマン|68~71|ドイツ|警察・軍用| | |土佐犬|60~|日本|闘犬| | |ポインター|63~69|イギリス・ドイツ|猟| | |ボルゾイ|74~|ロシア|猟| | |マスチフ|75~|イギリス|猟| <114> **いぬころ**【犬ころ】[俗]犬の子。小犬。 **いぬざむらい**【犬侍】恥を知らないひきょうな侍や役に立たない侍をののしっていう語。 **いぬじに**【犬死(に)】結果として何の役にも立たない死に方。むだじに。 **いぬたで**【犬×蓼】タデ科の一年草。高さ三○㌢前後で、夏から秋にかけて茎の先に紫紅色の小花を穂のようにつける。アカマンマ。アカノマンマ。 **いぬちくしょう**【犬畜生】犬や獣。人間としての道徳をわきまえない人をののしっていう語。「―にも劣る」 **いぬつくばしゅう**【犬筑波集】室町後期の俳諧連歌の撰集[せんしゅう]。山崎宗鑑編。一五三九(天文八)年ごろまでに成立。俳諧が連歌から独立する気運を導いた。新撰犬筑波集。 **いぬのふぐり**【犬の〈陰嚢〉】ゴマノハグサ科の越年草。高さ一五㌢前後で、早春、淡紅色の小さな花をつける。ヒョウタングサ。イヌフグリ。●▽近年は、やや大形で青色の小さな花をつけるオオイヌノフグリが多い。 **いぬはりこ**【犬張(り)子】犬の形をした張り子のおもちゃ。古くは、子供の魔よけにした。 **イヌリン**〈inulin〉[生]多糖類の一つ。キク科植物のダリアの塊根やゴボウなどに含まれる。 **いぬわし**【×狗×鷲】ワシタカ科の大形の鳥。全長は雄八一㌢、雌八九㌢。翼の下面の白斑[はくはん]は飛翔時に目立つ。岩棚や高木の上などに営巣。ノウサギ・タヌキ・キツネ・カモ類などの鳥獣を捕食する。 **いね**【稲】イネ科の一年草。高さ一㍍前後で、夏、茎頂に多数の花をつけ、秋に実って刈り取る。果実は日本人の主食の米になる。多く、水田に植え、畑で作るものは陸稲[おかぼ]という。 **いねか**【稲科】単子葉植物の一科。茎は円柱形で、節があり、葉は二列に互生する。イネ・ムギなどの主要穀物やササ・タケ類が含まれる。 **いねかけ**【稲掛け】®↓いなかけ **いねかり**【稲刈(り)】実った稲を刈り取ること。 **いねこき**【稲。扱(き)】刈りとった稲の穂から、もみをしごいて取る作業。また、その道具。 **いねむり**【居眠り】横にならず、座ったり、腰かけたりしたまま眠ること。「教室で―する」「―運転」 **いのいちばん**【いの一番】[名]いちばん初め。真っ先。「―に知らせる」▽「い」は「いろは」の最初の文字であることから。 **いのう**【異能】普通人にはない優れた才能。また、いっぷう変わった能力。異才。「―力士」 **いのうえ**【井上】姓氏の一つ。―馨[かおる](1835~1915)政治家。長州藩出身。討幕運動に参加。第一次伊藤内閣の外相となり、欧化政策を推進。のちに農相・内相・蔵相などを歴任。―毅[こわし](1844~1895)政治家。明治憲法の制定に参加。教育勅語や多くの法令の起草に参与。文相・枢密顧問官。―哲次郎[てつじろう](1855~1944)哲学者・詩人。号は巽軒[そんけん]。東京帝大教授。「新体詩抄」の作者の一人。―ひさし(1934~2010)小説家・劇作家。本名は廈[うら]。NHK「ひょっこりひょうたん島」の脚本で名声を得る。その後、幅広い分野で執筆活動を展開。小説「手鎖心中」で直木賞受賞。他に、「吉里吉里人[きりきりじん]」、戯曲「天保十二年のシェイクスピア」など。―光晴[みつはる](1926~1992)小説家・詩人。戦後の権力や差別の問題に肉薄した前衛的な作風を確立。代表作「ガダルカナル戦詩集」「地の群れ」「明日」など。―靖[やすし](1907~1991)小説家。「闘牛」で芥川賞受賞。代表作に「氷壁」「天平の甍[いらか]」「敦煌[とんこう]」など。―八千代[やちよ](1905~2004)日本舞踊井上流四世家元。本名は片山愛子。一九五五(昭和三十)年重要無形文化財保持者認定。 **いのうただたか**【伊能忠敬】(1745~1818)江戸後期の地理学者。幕府の命で蝦夷[えぞ]をはじめ全国を測量し、わが国で最初の実測図「大日本沿海輿地全図」を作成。 **いのこ**【×亥(の)子】①陰暦十月の亥[い]の日。②この日の亥の刻にもちを食べると万病を除くと信じられた。 **いのこ**【×猪の子・×豕】①イノシシの古名。イノシシの子。③ブタの古名。 **いのこずち**【〈牛膝〉】ヒユ科の多年草。高さ約一㍍に達し、山野に自生する。茎は四角で、葉は長円形。八、九月に長い穂に緑色の小花をつける。果実にはとげがあって衣服などにつく。根は薬用。 **いのこる**【居残る】[自五]ほかの人が帰ったあとも残っている。また、定刻を過ぎても帰らないでいる。 **いのしし**【×渚】イノシシ科の哺乳類。ブタの原種。体長約一~一・八㍍で、きばがあり、全身に黒褐色の粗い毛が生えている。夜行性で畑などを荒らす。肉は山くじら・ぼたんといわれ、食用。い。しし。 **いのししむしゃ**【×猪武者】①向こう見ずに敵陣に突っ込む侍。②向こう見ずな人。 **イノシンさん**【イノシン酸】[生]動物の筋肉中に多量に含まれる生体高分子物質の一つ。かつお節などのうまみの主成分。うまみ調味料の主原料。▽inosinic acid **いのち**【命】①生物が生きているための、もとになる力。生命。「―の恩人」「―を張る」②生きている期間。寿命。「―をながらえる」「―の限り」③(比喩的に)いちばん大切なもの。唯一の頼み。「この詩の―」「―と頼む」―の親[おや]命を助けてくれた恩人。また、命を支えてくれているもの。―の洗濯[せんたく]日常の苦労から解放されて、のんびりと保養すること。―の綱[つな]命を支えている、最も大切なもの。生きる支えとなっているもの。=あっての物種[ものだね]何事も、生きていて初めてできる。また、何事も死んでしまっては意味がない。=から二番目非常に大切にしているもの。=長ければ、辱[はじ]多し長生きすれば、恥をかくことも多い。=に懸けても死ぬ覚悟で。たとえ死んでも。命懸けで。「―守る」=を懸けるある事のために死んでもいい気になる。命を張る。=を削る命を縮めるほどの苦労をする。=を捧げる主君や大切な人などのために、死ぬ。また、身を尽くして事にあたる。「布教に―」=を縮める寿命を短くする。「過労で―」=を投げ出だす命を捨てる。死んだつもりで事にあたる。「難事業に―」=を拾う命拾いをする。=を的にする命懸けで事にあたる。 **いのちがけ**【命懸け】[名・ナ]生死を顧みないで事にあたること。命ずく。「―の作業」 **いのちからがら**【命辛辛】[副]命だけは、なんとか失わず。やっとの思いで。「―逃げ帰る」 **いのちげ**【命毛】筆の穂先の長い毛。 **いのちごい**【命乞い】①殺さないでほしいと頼むこと。助命。②長生きを神仏に祈ること。 **いのちしらず**【命知らず】[名・ナ]死ぬことを恐れないこと。無鉄砲なこと。また、そのような人。「―の若者」 <115> **いのちづな**【命綱】①水中や高い所で仕事をする人が身に付けて命を守るための綱。②(比喩的に)あるものを存続させるためになくてはならないもの。 **いのちとり**【命取り】①命を失うもとになるもの。②地位や名誉を失う原因となる事柄。「外交の失敗が内閣の―になった」 **いのちびろい**【命拾い】死にそうになって、運よく命をとりとめること。また、危ないところを助かること。「とっさの機転で―した」 **いのちみょうが**【命冥加】[名・ナ]神仏の加護で命拾いすること。偶然などによって命が助かること。「あの大病で助かるとは―な人だ」 **いのふ**【胃の×腑】胃。胃袋。 **イノベーション**〈innovation〉[経]技術革新。特に、経済発展の動因となる新しい生産技術の開発・導入や販路の開拓。 **いのまま**【意のまま】[名]思いどおりに。考えたそのままに。「―に部下を使う」「―に操る」 **いのり**【祈り・×禱り】祈ること。「―を捧げる」「―に近い望み」 **いのる**【祈る・×禱る】[他五]①望みが実現するよう神仏に願う。「冥福[めいふく]ごを―」「成功を神に―」②相手によいことがあるように希望する。「無事を―」 **イノンド**ロディル。▽eneldoから。 **イヒチオール**〈Ichthyol〉[薬]外用薬の一つ。黒褐色の粘液で、消炎・鎮痛・殺菌作用があり、打撲傷・神経痛・関節炎などに用いられる。イクチオール。 **いひつ**【遺筆】《文章》形見として残った文章・手紙など。死後発表されたものにいう。 **いはつ**【衣鉢】①[仏]師の僧が弟子に法を伝える証拠として与える袈裟と鉢。転じて、仏教の奥義。②《文章》師から弟子に伝える奥義。また、前人の遺業など。▽本来「えはつ」という。=を継[つ]ぐ前人の遺業を継ぐ。 **いはつ**【遺髪】死後の形見として残す髪の毛。 **いはふ**【祝ふ・斎ふ】[他四]《古語)→いわう[祝う] **いばら**【茨・×棘・×荊】①とげのある低木の総称。ノイバラ・カラタチなど。②植物のとげ。③[名](比喩的に)苦労の多いこと。「―の道」▽→し[茨] **いばらき**【茨城】関東地方東北部の県。県庁所在地は水戸市。 **いばらぎのりこ**【茨木のり子】(1926~2006)詩人。本名は三浦のり子。きびしい現実批評を含む詩風で知られる。反戦的な叙情詩「わたしが一番きれいだったとき」は特に有名。詩集「鎮魂歌」「人名詩集」など。 **いはらさいかく**【井原西鶴】(1642~1693)江戸前期の浮世草子作者・俳人。初め談林俳諧で活躍。「好色一代男」発表後、浮世草子作者として人間の実態や生活の諸相を自在に描いた。代表作「好色五人女」「武道伝来記」「日本永代蔵」「世間胸算用[せけんむねさんよう]」など。 **いばらのみち**【茨の道】[連語]苦難・苦労の多い生活や人生のたとえ。「―を歩む」 **いばり**【尿】《古語》小便。小水。ゆばり。 **いばる**【威張る】[自五]偉そうに威勢を張る。自慢して他人を見下す振る舞いをする。えばる。 **いはい**【位牌】死んだ人の法名・戒名などを書いた木の札。「先祖の―」 **いはい**【違背】[名・自スル]《文章》命令・規則・約束などに背くこと。 **いばえる**【×嘶える】[自下一]《文章》馬がいななく。[下二]いばーゆ **いばく**【×帷幕】《文章》陣営。本営。また、作戦計画を立てる場所。▽昔、戦いの陣営に幕を張りめぐらしたことから。「帷」は垂れ幕、「幕」は引き幕。 **いばしょ**【居場所】居る場所。座る場所。居所。 **いばしんえん**【意馬心猿】[仏]煩悩や欲情などによって、心の乱れを抑えがたいこと。▽馬が走り猿が騒ぐのを制しがたい意から。 **いはん**【違反】[名・自スル]守らなければならない規則・約束などを破ること。「選挙―」「交通―」 **いはん**【違犯】[名・自スル]法律に背いて罪を犯すこと。 **いひ**【飯】《古語)→いい(飯) **いび**【萎靡】[名・自スル]《文章》元気・活力がなくなること。衰え、しおれること。なえること。「―沈滞」 **いびき**【×軒】[医]睡眠中に、呼吸に伴って鼻・口から出る異常呼吸音。弛緩[しかん]した口蓋[こうがい]などが振動して起こる。「―をかく」▽▷snore **いひけらく**【言ひけらく】[連語]《古語)→いいけらく **いびしゃ**【居飛車】将棋で、飛車を定位置に置いて指し進める戦法。◆振り飛車 **いびつ**【×歪】[名・ナ]形がゆがんでいること。また、人の心、物事の状態が正常でないこと。「―な焼物」▽飯櫃[めしびつ]が楕円形であったことから。 **いひょう**【意表】思いがけないこと。思いのほか。意外。=に出る相手が考えていないことをする。=を突く相手が予測しないことをする。相手の不意をつく。 **いびょう**【胃病】胃に起こる病気の総称。 **いびりだす**【いびり出す】[他五]いじめて追い出す。そこにいられなくする。「会社から―」 **いびる**[他五]いじめる。さいなむ。「嫁を―」 **いひん**【遺品】故人があとに残した品物。形見の品。 **いふ**【畏怖】[名・他スル]《文章》おそれおののくこと。「―の念」 **いふ**【異父】[名]《文章》母親が同じで父親が違うこと。種違い。→異母。「―兄」 **いぶ**【威武】《文章》権威と武力。勢いが強く勇ましいこと。「―を示す」 **いぶ**【慰撫】[名・他スル]《文章》慰めいたわること。 **イブ**〈eve〉①祝祭日の前夜。前夜祭。特に、クリスマスの前夜祭をいう。「クリスマス―」 **イブ**〈Eve〉旧約聖書に登場する、人類最初の女性。アダムの妻で、彼の肋骨[ろっこつ]から造られたとされる。イヴ。エバ。エヴァ。▽もと、ヘブライ語で生命の意。 **いふう**【威風】威厳・威光のあること。威勢の強いこと。―堂堂[どうどう][ナ]威勢があって立派なさま。「―と行進する」=辺りを払う威風が行き渡る。威風が周囲の人々を圧倒する。 **いふう**【異風】《文章》普通と違った風習・風俗。また、あまり見かけない姿。 **いふう**【遺風】《文章》①後世に残された風習・習慣。②故人の残した教え。「―を守る」 **いぶかしい**【×訝しい】[形]《文章》何か不審な点があって疑わしい。「言い分に―ところがある」[形動]―さ[名][形動]―がる[自五]―げ[名][形]いぶかし[シク] <116> **いぶかしげ**【×訝しげ】[ナ]疑わしく思うさま。不審に思うさま。「―な顔つきになる」 **いぶかる**【×訝る】[他五]《文章》疑わしく思う。不審に思う。「真意を―」 **いぶき**【息吹】《文章》①息を吹くこと。呼吸。②(比喩的に)活気を催す気分。生気。「春の―」 **いふく**【衣服】衣類。着物。「―をまとう」 **いふく**【威服】[名・他スル]《文章》権力や威力によって相手を服従させること。 **いふく**【畏服・畏伏】[名・自他スル]《文章)恐れて従うこと。また、恐れさせて従わせること。 **いふく**【異腹】[名]《文章》父親は同じで母親が違うこと。腹違い。異母。↔同腹。「―の兄弟」 **いぶくろ**【胃袋】《ロ頭》①胃の俗称。胃の腑[ふ]。②(比喩的に)食生活。「市民の―」 **いぶし**【×燻】①いぶすこと。②蚊やり。蚊いぶし。③[料]材料をいぶし焼きして特有の香りや風味をつけること。「―いか」「―作り」④硫黄を燃やして、金属器具に曇りをつけること。 **いぶしぎん**【×燻銀】①銀の表面の光沢を硫黄の煙でいぶしてくすませたもの。また、その色。②[名](比喩的に)一見華やかではないが、実力を備えていること。「―の魅力」 **いぶす**【×燻す】[他五]①火を出さず、煙をたてて燃やす。煙をこもらせる。「蚊やりを―」②煙で黒くする。③魚や肉に煙を当てて、保存できるようにする。燻製[くんせい]を作る。④硫黄の煙を使って銀や銅の表面を曇らせる。 **いぶせし**[ク]《古語)①気が晴れない。うっとうしい。「ただひとり山辺に居ればいぶせかりけり」(万葉)②むさくるしい。いとわしい。また、気味が悪い。「醜くいぶせく覚えければ」(徒然) **いぶせますじ**【井伏鱒二】(1898~1993)小説家。冷徹な観察を軸に、涙をとぼけた笑いにすりかえ、庶民の善意と哀歓をほのぼのと描く。小説「山椒魚」「多甚古村」「本日休診」「珍品堂主人」「黒い雨」、「厄除け詩集」や随筆「荻窪風土記」など。 **イプセン**〈Henrik Ibsen〉(1828~1906)ノルウェーの劇作家。近代リアリズム劇の確立者。「人形の家」「人民の敵」「幽霊」などの社会問題劇で知られる。 **いぶつ**【異物】①普通と異なったもの。変なもの。②[医]体外から入ったり、体内でできたりして、体の組織になじまない異常なもの。誤って飲み込んだ物や結石など。▷foreign substance **いぶつ**【遺物】①故人が残した物。形見。遺品。②忘れ物。遺失物。③昔のもので、現在まで残っている器物。過去の時代のもの。「前世紀の―」 **いふならく**【言ふならく】[連語]《古語》→いうならく **イブニング**〈evening〉①夕方。②「イブニングドレス」の略。ーコート〈evening coat〉[服]女性がイブニングドレスの上に着るコート。ードレス✉〈evening dress〉[服]婦人用夜会礼服。すそが長く、胸や背を大きく開ける。 **いぶる**【×燻る】[自五]火が出ずに煙る。くすぶる。 **いぶん**【異聞】《文章》珍しい話や変わったうわさ。奇聞。 **いぶん**【遺文】《文章》①故人が書きおいた文章の類。②現存する過去の文章・文献。「平安―」 **いぶんし**【異分子】仲間のうちで、他の人たちと思想・性質・行動などの違っている者。「―を排斥する」 **イブンバットゥータ**〈Ibn Battūta〉(1304~1368)アラブ人の旅行家。モロッコに生まれ、三十年間に西アジア・インド・中国などを旅行。口述筆記による旅行記「都市の不思議と旅の驚異を見る者への贈物」を残す。 **イブンハルドゥーン**〈Ibn Khaldūn〉(1332~1406)アラブの歴史家。歴史の法則性を重視し、イスラムの世界史「実例の書」の序説で展開した歴史哲学で名高い。 **いへき**【胃壁】粘膜・筋肉などから成る胃袋の内側。「―を保護する」 **いへづと**【家×苞・家×裹】《古語》→いえづと **いへらく**【言へらく】[連語]《古語》↓いえらく **イベリアはんとう**【イベリア半島】ヨーロッパの南西端に位置する半島。スペイン・ポルトガルが主要部を占める。▷Iberian Peninsula **イペリット**ypérite〉[化]マスタードガス。 **いへる**【家居】《古語)→いえい(家居) **いへん**【×韋編】《文章》昔、中国で竹の札をなめし革のひもでとじた書物。―三絶[さんぜつ]書物を何度もくり返し読むこと。韋編三度絶つ。▽孔子が「易経」を何度も熱心に読み返したため、とじひもが三度も切れたという「史記」の故事から。 **いへん**【異変】通常と変わっていること。非常の事態。また、変化。「暖冬―」 **イベント**〈event〉①事件。出来事。②運動・競技の種目。「メーン―」③催し物。行事。「―ホール」④[美]芸術家が、身体行為によって行為の基本的要素や日常性を表現したもの。ーメディア〈event media〉[広]イベント自体をメディアとして、自社または自社製品の広告に利用するもの。 **いほ**【×庵】《古語》→いお(庵) **いほ**【五百】《古語》→いお(五百) **いぼ**【×疣】[医]①皮膚表面にある角質層が部分的に厚くなってできる小さな突起物。疣贅[ゆうぜい]。▽verruca②物の表面にできている小さな突起物。「きゅうりの―」 **いぼ**【異母】[名]《文章》父親が同じで母親の違うこと。腹違い。異腹。↔異父。「―弟」「―妹」 **いほう**【医方】病気やけがを治療する方法。医術。 **いほう**【異邦】《文章》異国。外国。―人[じん]異国人。外国人。よその国の人。 **いほう**【移封】[名・他スル]《文章》大名を他の所領へ移すこと。お国替え。転封[てんぽう]。 **いほう**【彙報】《文章》①種類別にまとめた報告。「学会の―」②(公用文で)雑報。 **いほう**【違法】法律に背くこと。↔合法・適法。「―行為」「―駐車」 **いほうじん**【異邦人】フランスの作家カミュの小説。一九四二年刊。理由なき殺人を犯した主人公ムルソーを通して、生の不条理を描く。▽原題L'Etranger **いほく**【以北】(造語》ある地点・地域を含めて、それより北の地域。↔以南。「関東―」 **いぼく**【遺墨】《文章》故人の筆跡。また、その書・画。 **いぼじ**【×疣×痔】痔核の俗称。 **いぼた**【〈水蠟〉】①「いぼたの木」の略。②「いぼた蠟」の略。ーの木[き]モクセイ科の落葉低木。初夏に白い小花をつけ、秋に黒い実を結ぶ。イボタロウカイガラムシが寄生し、いぼた嬢がとれる。―×蠟[ろう]イボタロウカイガラムシが分泌した蠟。つや出しなどに用いる。―×蠟×虫[むし]カイガラムシ科の昆虫。雄の幼虫はイボタノキ・トネリコなどに群生し、いぼた蠟を分泌する。イボタロウムシ。 <117> **いぼだい**【×疣×鯛】イボダイ科の海水魚。全長約二五㌢。体高は高く側扁[そくへん]する。体の前方に黒斑点がある。食用。 **いほん**【異本】①いっぷう変わったところのある珍しい本。珍本。②もと同一の内容であった書物が、写し替え伝えられている間に、文章・文字などが変化し、普通に使われているものと異なった本。▽流布本に対して特殊な伝本を指すこともある。 **いま**【今】[名]①過去と未来の境にある時。この時。ただいま。現在。「―が盛り」「―となっては」②現在を含んだこの期間。現代。今日。「―の世」「―ははやらない」③(造語)(多く名詞の上に付いて)現代の、新しいなどの意を添える。「―浦島」[副]①ごく近い未来において、すぐに。直ちに。「―出ます」②ちょっと前。少し前。いましがた。「―帰ったところです」③さらに。その上に。もう。「―一度」「―少し」―か今か[いま]ちょうど今。たった今。「―教えたばかり」=か今かとある事柄が、早く現れることを待ち焦がれる気持ちを表す。「―首を長くして待つ」=泣いた×鳥からがもう笑う今まで泣いていたのに、早くも機嫌が直って笑っている。▽子供の屈託のない様子などにいう。=にして思うあとになって、あの時こうすればよかったと残念に思う、現在の気持ちを表す。「―にして、引き受けるべきではなかった」―に始まった事ではない以前にもあって、今回が初めてというわけではない。「彼の独善は―」=の今迄[いままで]たった今まで。「―信じきっていた」▽「今まで」を強めていう語。=は。是迄[これまで]もうこれで終わりだ、の意。▽敗北・死などを覚悟していう語。=は昔か《古語》今からいえば、昔のことだが。▽説話などの冒頭に用いることば。=を時めく今、世間でもてはやされている。「―一人」 **いま**【居間】家族がふだんくつろぐ部屋。 **イマージュ**→イメージ **イマーム** **いまちのつき**【居待(ち)の月】陰暦十八日の夜の月。居待ち月。®▽月の出が遅いので座って待つの意。→立ち待ちの月・寝待ちの月。→「月齢」 **いまでき**【今出来】[名・ナ]最近つくられたもの。「―の茶道具」▽粗悪なものの意味で使うことが多い。 **いまどうしん**【今道心】仏道に入って間もない者。青道心。新発意[しんぼち]。 **いまどき**【今時】《口頭》①現代。当世。このごろ。「―の人」「―珍しい服装をしている」②今ごろ。「―になって何をいうのか」▽副詞的にも用いる。 **いまどしんじゅう**【今戸心中】広津柳浪の小説。一八九六(明治二十九)年発表。吉原の遊女の悲惨な心中劇を描いたもの。 **いまどやき**【今戸焼】東京都台東区浅草の今戸産の素焼きの土器。人形・日用品などを作った。 **いまに**【今に】[副]①近いうちに。間もなく。「―わかる時が来る」「―みておれ」②今でもやはり。いまだに。「―覚えている悲しさ」―も[副]もう少しで。今すぐにも。「―降り出しそうな天気」「―始まりそうな気配」 **いまにしきんじ**【今西錦司】(1902~1992)生物学者。棲[す]み分け理論を提唱。のちに哺乳類・霊長類の研究を手がけた。 **いまひとつ**【今一つ】[副]①(下に打消の語を伴って)もう少し。わずかに足りないさま。「―調子が出ない」[名]別のもの。もう一つの場合。「―の考え方では」 **いまふう**【今風】[名・ナ]現在的であること。現代の流行・風俗にそっていること。現代風。当世風。「―の若者だ」「―の考え方」「―に言えば」 **いままで**【今迄】[副]今日まで。現在まで。これまで。従来。「―知らなかった」「―のやり方」▽「―の」の形で連体修飾にも用いる。 **いまむら**【今村】姓氏の一つ。―紫紅[しこう](1880~1916)日本画家。本名は寿三郎。松本楓湖[ふうこ]に師事。新日本画の担い手となる。作品「近江八景」「熱国の巻」など。―昌平[しょうへい](1926~2006)映画監督。「楢山節考[ならやまぶしこう]」「うなぎ」の二度にわたり、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最優秀作品賞)を受賞。生と性を泥臭い笑いを交えて語る骨太な作品が多い。 **いまめかしい**【今めかしい】[形]①現代風である。目新しい。[形]―さ[名][形]いまめかし[シク][シク]《古語)①当世風だ。目新しくはなやかだ。「いまめかしき手本習はば」(源氏)②わざとらしい。妙に改まっている。「これはいまめかしき御諚[ごじょう]だにて候ふ」(謡・夜討曽我) **いまもって**【今』以て】[副](下に打消の語を伴って)いまだに。今もなお。「―実行したことがない」 **いまや**【今や】[副]①今がまさにその時。いまこそ。「―団結のとき」②いまはもう。いまはすでに。「―もう古くさい」③今にも。まさに。▽「や」は強めの助詞。=遅しと(文章)今か今かと待っているさま。「―到着を待つ」 **いまよう**【今様】①[名・ナ]現代風。当世風。今風。「―の考え方」②[芸]平安中期ごろから流行した歌謡。遊女・傀儡[くぐつ]などに歌われ、院政期には、公卿の遊宴にも欠かせない歌謡となった。後白河法皇の編集した「梁塵[りょうじん]秘抄」に、その歌詞がある。のち、七五調四句形式の今様が越天楽[えてんらく]の曲節で歌われることが一般化した。今様歌。 **いまりやき**【×伊“万里焼】佐賀県有田地方とその付近で産する磁器。江戸時代、伊万里港から積み出されたのでいう。有田焼。 **いまわ**【今際】[名]死ぬ間際。臨終。▽今は限りの意から。―の際[きわ]死に際。臨終の時。「―に言いのこす」 **いまわしい**【忌(ま)わしい】[形]①いやでたまらない。「―思い出」②縁起が悪い。よくないことの予感にいう。「―夢」[形]―さ[名][形動]―げ[名][形]いまは‐し[シク] **いみ**【忌(み)・、斎】①忌むこと。②喪に服すること。③[民]物忌み。 **いみ**【意味】[名・他スル]①言語・表情・身振り・動作・記号・作品など、人間の感覚でとらえうる形で表現されたものに含まれる内容や意図。「―不明」「深い―」「―が伝わる」「―をくみとる」「賛成を―する」[名]②[語]ことばが指し示す概念。意義。「慣用句の―を調べる」「単語の―と用法」▽①と区別するため、特に、「中心的意味」「指示的意味」「対象的意味」「事柄的意味」「概念的意味」などと呼ぶことがある。また、「咲く」と「咲いた」に共通するものを「語彙[ごい]的意味」、「咲いた」と「散った」に共通するものを「文法的意味」として対立させる場合もある。②[言]①に、改まりの程度といった「文体的意味」や、好き嫌いといった「感情的意味」などの「内包的意味」を加えたもの。ある言語形式から伝わってくる論理的、情緒的な情報の総称。▽「去年」と「昨年」、「死ぬ」と「くたばる」などは、①の意味ではほぼ同じ、②の意味では明らかに違う、という関係になる。なお、②で追加した部分だけを「周辺的意味」と呼ぶことがある。③行為やその結果が有する価値。意義。「―のある仕事」「なんの―もない」―合あい[あい](文脈・用法を考慮に入れての)意味内容。意図。わけ。「どういう―で使われたことばなのか」―深長[しんちょう][ナ]表面に出ない深い意味が内に含まれているさま。「―な発言」―付つける[つける][他下一]他との関係の中でその対象の価値や意義をはっきりさせる。―論[ろん]①[語]言語の形式面(音)ではなく、内容面(意味)を対象として研究する学問。②[論]記号論理学において記号とその指示対象との関係を扱う部門。記号と使用者の関係を扱う語用論、記号間の一般的規則を扱う構文論と区別される。▽①②semantics **いみあけ**【忌(み)明け】喪に服している期間が終わること。きあけ。 **いみきらう**【忌(み)嫌う】[他五]《文章》ひどくいやがる。憎みきらう。「四の字を―」 **イミグレーション**〈immigration〉①港や空港などの出入国管理。②移民。移住。 **いみことば**【忌(み)言葉・忌(み)〝詞】[民]①ある社会や場面で、不吉な意味や連想を伴うとして使用を避けることば。婚礼の際の「帰る」「切る」「去る」など。②①の代わりに使われることば。「すり鉢」「梨」「葦[あし]」には、「財産をする」「無し」「悪[あ]し」が連想されるため、それに代わって用いる「当たり鉢」「ありの実」「よし」などの類。 <119> **いみじ**[シク]《古語)甚だしい。並大抵でない。ひどい。「いみじう恨みければ」(伊勢)▽喜怒哀楽の感情や優劣・大小などの程度の甚だしさについて広く用いる。 **いみじくも**[副]非常に巧みに。まことによく。適切にも。「―言ってのけた」 **いみしん**【意味深】[ナ][俗]「意味深長」の略。「―な言い方」 **イミテーション**〈imitation〉模倣。また、模造品。「―のダイヤ」 **いみな**【忌(み)名・×諱】①死後にその人を尊んでつけた称号。贈り名。②(生前は遠慮して呼ばなかった)高貴な人の実名。 **いみょう**【異名】①本来の名と異なる呼称。別名。一名。異称。「釣鐘草は蛍袋の―」②あだな。▽「いめい」ともいう。=を取るその人の特徴をよく表す別名、特に、美称で呼ばれる。「和製ナポレオンの―」 **いみん**【移民】[名・自スル]労働を目的として外国に生涯にわたって移り住むこと。移住。また、その人。移住者。「集団―」「ブラジルに―する」 **いむ**【忌む】[他五]①信仰・習慣などから、不吉なこと、けがらわしいこととしてきらい避ける。②憎む。きらう。はばかる。「不正を―」 **いむけのそで**【射向の袖】《古語》よろいの左の袖。敵の矢などに対し盾の役割をもつ。右袖より大きく作られることもある。 **いむしつ**【医務室】医療に関する仕事や事務を執る部屋。 **いめい**【依命】《文章)命令によること。「―通達」▽官庁用語。 **いめい**【異名】↓いみょう **いめい**【遺命】《文章》臨終の際の言い付け。また、死後に残した命令。「父の―による」 **イメージ**①頭の中に思い描く、物の具体的な姿形。感覚像。心象。「―が浮かぶ」「―を描く」②物や人が与える全体的印象。「企業の―」「商品の―」▽「イマージュ」ともいう。ーアップ[名・自スル]全体的印象をよくすること。▽和製英語。image up―管[かん][電]光学像を電気映像信号に変換する装置。微弱光線の輝度を高めたり、赤外線や紫外線などの不可視像を肉眼で捕捉可能にしたりする。▽image tubeーギャップイメージと現実との間の大きな相違。▽和製英語。image gap―キャラクター[広]商品や企業特性などを宣伝し印象づけるために、広告などに継続的に起用される特定の人物。▽和製英語。image character―広告[こうこく][広]商品の効用・機能、企業の実体などを直接的ではなく、情緒に訴えるよう間接的に表現する広告。▽image advertisingーダウン[名・自スル]全体的印象が悪くなること。▽和製英語。image down―チェンジ[名・自スル]全体的印象を変えること。ふつう、よい方に変える場合にいう。「―を図る」▽和製英語。image change―調査[ちょうさ]企業や商品などについて消費者がもつ印象を調査すること。 **いも**【芋・×薯・×藷】①植物の根や地下茎が養分を蓄えて大きくなったものの総称。特に、さつまいも・里芋・じゃがいも・山芋など、食用になるもの。②(造語)(比喩的に)野暮ったい人やものをいう俗語。「―侍」▽♪う[芋]。=の煮[に]えたも御存じない社会の出来事にうとく、世間知らずの者をあざけっていうことば。=を洗うよう狭い場所に大勢の人が集まり混雑するさま。人出で雑踏するさま。芋の子を洗う。「―な海水浴場」 **いも**【《妹】《古語》女性を親しんでいう語。→兄[せ]ぜ。▽多く、男性から妻・恋人などに対して用いる。 **いも**【〈痘痕〉】天然痘の古名。また、天然痘が治って顔に残った跡。あばた。 **いも**【妹】①同じ親から生まれた子のうち、年下の女。また、配偶者の妹、弟の妻など。義妹。→姉。②(古い語》男の側から見た、姉や妹。 **いもがい**【芋貝】イモガイ科の海産巻き貝の総称。殻は倒円錐形で里芋を連想させることからこの名がある。わが国の近海に百種以上分布し、特に熱帯サンゴ礁に種類が多い。殻は美しく、収集家に珍重されるものもある。アンボイナガイ・リュウグウオキナエビスガイなど。 **いもがしら**【芋頭】親芋。 **いもがゆ**【芋粥】①昔の料理で、山芋を薄く切り、それにアマズラの汁を混ぜて煮た粥。②さつまいもを加えて炊いた粥。 **いもがら**【芋。幹】ずいき。 **いもざし**【芋刺し】芋を竹の串[くし]で突き刺すように、人を槍や刀で突き刺すこと。串刺し。田楽刺し。 **いもせ**【妹背】《古語)親しい間柄の男女。夫婦。兄と妹。姉と妹。「いとをかしき―」(源氏) **いもせやまおんなていきん**【妹背山婦女庭訓】江戸中期の浄瑠璃。時代物。近松半二・松田ばくらの合作。一七七一(明和八)年大坂竹本座初演。藤原鎌足[かまたり]のの蘇我入鹿[そがのいるか]討伐物語。 **いもちびょう**【〈稲熱〉病】[農]いもち病菌の寄生によって起きる稲の病気。葉・茎・穂首に暗褐色の斑点ができ発育が止まる。低温多湿の年に多発し、大害を与える。とうねつびょう。▽blast **いもづるしき**【芋×蔓式】[名]芋の蔓[つる]を手繰ると、次々に土中の芋が連なって出てくるように、一つの事柄から、それに関連するものが次々に現れること。「事実を―に明らかにしていく」 **いもの**【鋳物】溶けた金属を型に流し込んで作った器物。↔打ち物。「―師」 **いもばん**【芋版】さつまいも・じゃがいもなどを輪切りにして、その面に文字や絵を彫って作った版。また、それで押した版画。 **いもむし**【芋虫】チョウ・ガなどの幼虫で、体に毛のないものの総称。特に、スズメガ科の幼虫。● **いもめいげつ**【芋名月】陰暦八月十五夜の月。中秋の名月。®▽新しくとれた里芋を供えることから。 **いもり**【井守・〈蠑螈〉】イモリ科の両生類。体形はトカゲに似るが、全体に黒みを帯び、体長約一〇㌢。腹面には赤いまだらがある。池沼や小川などにすむ。わが国固有種。赤腹。―の黒焼きイモリの雌雄を黒焼きにして粉状にしたもの。ほれ薬になるという俗説がある。 <120> **いもん**【慰問】[名・他スル]見舞って慰めること。「―団」「兵隊を―する」 **いや**【礼】《古語》敬うこと。礼儀。 **いや**【嫌・×厭】[ナ]①(ある対象が)好きでないさま。好ましくないさま。気に入らないさま。きらいなさま。「雷は―だ」②当人が不快に思うさま。「―な顔をする」=という程①もうたくさんというくらい。飽きるほど。「―という程食べた」②ひどく。甚だしく。「―という程殴られた」 **いや**【弥】[副]《文章》事柄や状態・程度が、次第に甚だしくなるさま。いよいよ。ますます。いちだんと。=が上にもなおその上。さらにますます。「―注目を集める」 **いや**[感]①驚いたり嘆息したりするときの語。いやはや。いやあ。②《古語》言いかけるときの語。やあ。③《古語》はやすときの語。やあい。 **いや**【否】[感]《口頭》①否定・不承知の返事をする語。いいえ。「―、そうではない」②自分のことばを途中で否定して、言い直すときに発する語。いな。「三年、―五年はかかるだろう」=が応でも不承知・承知にかかわりなく。何が何でも。でも応でも♪いやが応でも。=も応もなく不承知も承知もなく。有無を言わせず。 **イヤーブック**〈yearbook〉年鑑。年報。 **いやいや**【嫌嫌・×厭×厭】《ロ頭》[副]①気が進まず、いやだという気持ちで。仕方なく。しぶしぶ。「―掃除をする」[名]幼児が、いやだという気持ちを表すために首を左右に振るしぐさ。「―をする」―ながら[連語](副詞的に)いやだという気持ちのまま。「―役を引き受ける」 **いやいや**【否〝否】[感](口頭)「いや」を重ねて、強く否定する意を表す語。いえいえ。「―、それは違う」 **いやおうなしに**【否応無しに】[連語](副詞的に)無理やりに。有無を言わせず。「―承諾させられた」 **いやがらせ**【嫌がらせ】人がいやがるようなことをわざと言ったり、したりすること。「―を言う」 **いやがる**【嫌がる】[他五]いやだと思う。きらう。「―公務員たるものが」 **いやしんぼう**【卑しん坊】[俗]食べ物に意地汚いこと。また、そのような人。食いしん坊。 **いやーす**【癒す】[他五](病気・飢え・悲しみなどの)肉体的、精神的苦痛をなおす。「傷を―」「のどの渇きを―」 **いやち**【×厭地・〝忌地】[農]連作によって、作物の出来が悪くなること。また、その耕地。いやじ。 **いやき**【嫌気】②♪いやけ。②[経](取引で)相場が思惑どおりにならず人気が落ちること。 **いやく**【医薬】①病気の治療に用いる薬。②医療と調剤。―品[ひん][薬]人や動物の病気の診断・予防・治療に使用される薬品。▽drugs―部外品[ぶがいひん][薬]歯みがき・脱毛剤など、人体に何らかの効能があるが、作用が弱いので医薬品とは区別される薬。▽quasidrugs―分業[ぶんぎょう][医]患者に薬を用いる場合、医師は診療と薬の処方にい、調剤は、医師の処方に従って、薬剤師が行うことを原則とする制度。 **いやく**【意訳】[名・他スル]一語一語の意味より全体の意味に重点をおいて翻訳する方法。また、その訳。↔直訳。 **いやく**【違約】[名・自スル]約束・契約に背くこと。背約。―金[きん]契約に背いたとき、損害賠償または償いの意味で、相手に支払うことをあらかじめ約束した金銭。 **いやけ**【嫌気】いやだと思う気持ち。いやき。―が差すいやだと思う気持ちが起こる。いやきがさす。 **いやさか**【《弥栄】《文章》ますます栄えること。「―を祈る」▽祝いの席などのあいさつに用いる語。 **いやしい**【卑しい・×賤しい】[形]①がつがつしてさもしい。意地きたない。「―食べ方」「金に―」②態度・趣味などが洗練されていず、下品である。「―笑い」③貧しくみすぼらしい。「―身なり」④身分が低い。「―生まれ」[形]―さ[名][形動]―げ[名][形]いやーし[シク] **いやしくも**【×苟も】[副]かりそめにも。かりにも。「―せず《文章》おろそかにしない。いい加減にしない。「一言一句―」 **いやしむ**【卑しむ・×賤しむ】[他五]→いやしめる **いやしめる**【卑しめる・×賤しめる】[他下一]自分より下であるとして見下す。見下げる。さげすむ。「人を―」[下二]いやしむ **いやでも**【否でも】「副]ぜひとも。どうしても。「―承知しないわけにはいかない」「―応でも」 **いやに**[副](口頭)普通と違って。妙に。変に。ひどく。やけに。「―静かだ」「―早いね」 **いやはや**[感]《口頭》驚きあきれたという否定的な気持ちを表す語。「―今度という今度は困った」 **いやみ**【嫌み・×厭み】[名・ナ]相手を不快にさせるようなことば・態度・様子。「―を言う」 **いやらしい**【嫌らしい】[形]①いかにも感じが悪く、不愉快だ。「おべっかを言う―人」②好色でみだらな感じがする。「―目つき」[形]―さ[名][形動]―げ[名][形]いやらし[シク] **イヤホン**〈earphone〉[電]耳に当て、また差し込んでラジオなどの音を聴く装置。イヤホーン。イアホン。 **イヤマーク**〈earmark〉⊕[経]外国で得た金または正貨をその国の中央銀行にそのまま預け保管すること。②[経]預金の一部を、特別の使途のために留保しておくこと。③織物の端に入れた製造業者のマーク。▽もと、羊など家畜の耳につけた所有者の印。 **いやまさる**【《弥増さる】[自五]《文章》ますます激しくなる。いよいよ増してくる。いやます。「喜び―」 **いやます**【弥増す】[自五]《文章》ますます程度が進む。いやまさる。「暑さ―今日このごろ」 **イヤリング**〈earring〉耳飾り。耳輪。イアリング。 **いゆう**【畏友】《文章》尊敬している友人。「―山田君」▽多く、自分の友人に対する敬称として使う。 **いよ**【伊予】旧国名の一つ。今の愛媛県。予州。―×柑[かん]柑橘類の一種。実は二月、三月に熟し、食用。甘味・酸味は適度で、風味は強い。●▽山口県原産で、伊予地方に移植されてから一般化した。 **いよいよ**【×愈・×愈愈】[副]①なお一層。ますます。「雨が―激しく降る」②ついに。とうとう。「明日、―目的地に着く」③物事の最後の段階。ぎりぎりの状態。「―というとき」 **いよっ**[感]《ロ頭》①賞賛・からかいなどの意味を込めて、声をかけるときの語。いよ。「―、大統領」「―、御両人」②(偶然の再会などで)驚いたときに発する語。「―、しばらく」 **いやちこ**[ナリ]《古語》神仏の霊験などが著しいさま。あらたか。「理実に―なり」(書紀) <121> **いよう**【威容】《文章》威厳のある姿。「―をほこる」 **いよう**【異様】[ナ]普通でなく変わっているさま。「―な雰囲気」「―に聞こえる」 **いよう**【移用】[名・他スル]歳出予算に定められた各部局の経費を、ある部局から他の部局などに融通すること。→流用 **いよう**【偉容】優れて立派な姿。「富士ぃ山の―」 **いよく**【意欲・意×慾】何かをしようとする積極的な気持ち。「―を高める」「―を買う」「―的な作品」 **イヨマンテ**→イオマンテ **いよいよ**[副]《古語)いよいよ。ますます。その上に。 **いらい**【以来】①(造語)過去のある時点から今まで。そのときから引き続き。「明治―」②(副詞的に)過去のそのときからのち。「―、決して手を出さない」 **いらい**【依頼】[名・自他スル]①用件などを頼むこと。「調査を―する」②人に頼ること。―心[しん]自分の力によらずに、人をあてにする気持ち。「―が強い」 **いらいら**【苛苛】[副・自スル]①思いどおりに事が運ばず、気が落ち着かないさま。「―(と)動き回る」「時間が迫ってきて―する」②皮膚にちくちくと触る感じ。「のどが―する」[名]思いどおりにいかず、いらだつ気持ち。「―がおさまらない」 **いらう**【弄う】[他五]いじる。もてあそぶ。触る。▽関西を中心とする方言。 **いらう**【応ふ】[自下二]《古語》答える。返答する。 **いらか**【×】《文章》かわらぶきの屋根。「―の波」 **イラク**〈Iraq〉アジア南西部の共和国。一九五八年、カセムらが王制を倒し、共和国となる。古代メソポタミア文明発祥の地。首都バグダッド。 **いらくさ**【《刺草・×蕁“麻】イラクサ科の多年草。茎・葉に蟻酸[ぎさん]を含むとげがあり、触れると痛い。 **いらこせいはく**【伊良子清白】(1877~1946)詩人。本名は暉造[てるぞう]。文庫派詩人の一人。詩集「孔雀[くじゃく]船」など。 **いらざる**【要らざる】[連体]不必要な。余計な。いらぬ。「―お世話」 **イラショナル**〈irrational〉[ナ]不合理なさま。非合理なさま。↔ラショナル **イラスト**[名]「イラストレーション」の略。ーマップ[名]旅行案内などの絵地図。▽illustrated map から。 **イラストレーション**〈illustration〉書物・雑誌・広告などの説明の効果をあげるための挿し絵や説明図。また、その挿し絵や説明図を入れること。イラスト。 **イラストレーター**〈illustrator〉イラストレーションをかくことを職業とする人。挿し絵画家。 **いらせられる**[自下一]「いらっしゃる」より古風で丁寧な言い方。[下二]いらせらる **いらだたしい**【苛立たしい】[形]思いどおりにいかなくていらいらする。[形]―さ[名][形動]―げ[名][形]いらだたし[シク] **いらだち**【苛立(ち)】いらだつこと。いらいら。「―を抑える」 **いらだつ**【苛立つ】[自五]欲求が満たされず、心が落ち着かなくなる。いらつく。「神経が―」 **いらだてる**【▲苛立てる】[他下一]心をいらいらさせる。いらだたせる。「神経を―」[下二]いらだ‐つ **いらつこ**【郎子】《古語》男性を敬愛していう語。↔郎女 **いらっしゃい**[感](口頭)①来訪の客に対して、歓迎を表す語。②呼び込みの掛け声。「―安いよ、安いよ」▽「いらっしゃる」の命令形「いらっしゃれ」の転。 **いらっしゃる**[自五]①「行く」の尊敬語。「どこへいらっしゃいますか」②「来る」の尊敬語。「今度―折に」③「居る」の尊敬語。「お父様は今いらっしゃいますか」④(補助)(動詞・形容詞連用形+「て(で)」、形容動詞連用形の「で」で終わる形、名詞+「で」に付いて)動作・状態の継続の意と、その主体に対する尊敬の気持ちとを表す。「新聞を読んで―」「親切で―」「お父様でいらっしゃいますか」 **いらつめ**【郎女】《古語》女性を敬愛していう語。↔郎子 **いらなし**[ク]《古語》①甚だしい。ひどい。「いらなくなむ泣きあはれがりける」(大和)②心苦しい。苦痛だ。「いらなき目は見せじ」(諷誦文稿)③強い。鋭い。「いらなき太刀をみがき」(宇治拾遺) **いらぬ**【要らぬ】[連体]必要のない。余計な。いらざる。「―お節介」「―ことを言うな」▽「要る」の打消から。 **イラワジ**〈Irrawaddy〉ミャンマー中部を南流し、ベンガル湾に注ぐ川。全長約二一六○㌔。エーヤワディー。 **イラン**〈Iran〉西アジア東部の共和国。正称はイランイスラム共和国。一九七九年にイスラム革命勢力が王制を倒し、共和国となる。世界有数の産油国。首都テヘラン。ーイラク戦争[せんそう]一九八○年九月、国境紛争を機に、イラク軍の本格的攻撃で始まったイランとイラクの全面戦争。八八年八月、国連の調停で停戦。―高原[こうげん]イランの主要部とアフガニスタン・パキスタンの一部を含む大高原。▽Plateau of Iran **いり**【入り】①人やものが、ある場所やものにはいること。また、その量や密度・程度。「客の―がよい」「今年のエンドウは実の―が悪い」②日や月が沈むこと。↔出で。「日の―」③ある期間の始まり。「彼岸の―」④収入。「毎月の―が少ない」⑤[要り]出費。「―がかさむ」⑥(造語)⑦その世界・分野・場所にはいること。「政界―」「プロ―」⑧―船[ふね]①そのものが中身になっていること。また、混入していること。「きのこ―のスーブ」⑨(―物[もの]の容量を表す。「一リットル―の瓶」 **いりあい**【入会】ある地域の農・漁民が、特定の山林・原野・漁場などを共同で利用し、柴・下草や魚を取ったりすること。「―権」「―地」「―漁業」 **いりあい**【入相】《文章》①日没のころ。夕暮れ。―の鐘[かね]日没のころに寺でつく鐘。晩鐘。 **イリアッド**〈Iliad〉「イーリアス」の英語名。 **イリアン**〈Irian〉ニューギニア島のインドネシア語名。 **いりうみ**【入(り)海】陸地に入り込んだ海。 **いりえ**【入(り)江】[地]海・湖などの一部が陸地に入り込んだ所。▽inlet **いりえたいきち**【入江泰吉】(1905~1992)写真家。大和路の風物を撮りつづける。写真集「大和路」「万葉大和路」など。 **いりおもてやまねこ**【“西表山猫】ネコ科の哺乳類。体長約六○センチ。耳が丸く、黒褐色の地色に薄く黒い斑点[はんてん]がある。沖縄県八重山諸島、西表島に生息。一九六五(昭和四十)年に発見された。特別天然記念物。 <122> **いりがた**【入(り)方】日や月が西へ没しようとするところ。「日の―」 **いりかわり**【入(り)替(わ)り】→↓いれかわり **いりかわる**【入(り)替(わ)る】[自五]→いれかわる **いりぐち**【入(り)口】①建物・乗り物などに入る所。いりくち。はいり口。↔出口。②物事のはじめ。また、初期の段階。 **いりくむ**【入(り)組む】[自五]①各要素が複雑に絡み合う。込み入る。ごたごたする。「道が―」「話が―」 **いりこ**【×炒(り)子・×熬(り)子】煮干し。炒り干し。 **いりこ**【×炒(り)粉・×熬(り)粉】①炒った米を粉にしたもの。和菓子の材料。②麦こがし。 **いりこ**【〈海参〉・〈熬海鼠〉】はらわたを除いたナマコをゆでて干したもの。きんこ。ほしこ。 **いりこむ**【入(り)込む】[自五]①押し分けてはいる。②潜り込む。③込み入る。入り組む。 **イリジウム**iridium〉[化]白金族元素の一つ。元素記号Ir。原子番号77。原子量192.2。銀白色。白金やオスミウムなどの硬度を増す性質がある。合金として万年筆のペン先などに利用。[情]〈Iridium〉アメリカのモトローラ社が推進する移動通信網計画。多数の周回通信衛星を使い、地球上のどこでも通信ができる。 **いりしお**【入(り)潮】①引き潮。↔出潮[でしお]。②入り江に満ちる潮。 **いりたまご**【煎(り)卵・煎(り)玉子】[料]鶏卵を溶いて塩・しょうゆ・砂糖などで味付けし、煎ったもの。 **いりつける**【煎(り)付ける・×炒(り)付ける】[他下一]材料の水気がなくなるまで煎る。「小魚を―」 **いりでっぽう**【入(り)鉄砲】①江戸時代、関所を通り抜けて江戸に入り込む鉄砲。=に出女[でおんな][歴]江戸幕府が治安維持のため、関八州へ鉄砲が入り込むこと、および江戸在住の大名の婦女子が関八州の外へ出ることを禁止したこと。これらの監視は関所で行った。 **いりどうふ**【煎(り)豆腐】[料]豆腐の水気を取り、しょうゆ・砂糖・出し汁などを加えて煎りつけたもの。野菜・エビなどを加える場合もある。 **いりひ**【入(り)日】《文章》沈みかけている太陽。夕日。落日。「真っ赤な―」 **いりびたり**【入(り)浸り】入り浸ること。 **いりびたる**【入(り)浸る】[自五]よその家・特定の場所に、ひんぱんに出入りしたり、ずっと居続けたりする。 **いりふね**【入(り)船】港に入って来る船。↔出船 **いりぼし**【×炒(り)干し・×熬(り)干し】炒り子。 **いりまじる**【入(り)交じる・入(り)混じる】[自五]いろいろの要素がまじり合う。「大小―」 **いりまめ**【煎(り)豆・×炒(り)豆】炒った大豆や空豆。 **いりみだれる**【入(り)乱れる】[自下一]多くのものが秩序なくまじり合う。「敵味方が―」[下二]いりみだーる **いりむこ**【入(り)婿】夫として妻の家の籍に入ること。また、その人。婿養子。 **いりめ**【入(り)目】出費。かかり。費用。「―がかさむ」 **いりもやづくり**【入“母屋造】[建]屋根の上部を切妻とし、下部の四方をひさしのように傾斜させた造り方。また、その建物。→「屋根」 **いりゅう**【慰留】[名・他スル]辞職・辞任などを説得して思いとどまらせること。「―に努める」 **いりゅう**【遺留】[名・他スル]《文章》①置き忘れること。②(財産などを)死後に残すこと。―品[ひん]置き忘れた品物。―分[ぶん][法]死者の財産分与に関して、相続人が必ず受け取ることができるものとして、法律で保障されている財産の一定部分。▽legally secured portions **いりゅうぎり**【移流霧】[気]湿った暖かい空気が移動して、冷たい地面や海面に接して発生する霧。三陸沖、北海道の東海上に発生する海霧はその好例。▽advection fog **イリュージョン**〈illusion〉幻影。幻想。 **いりょう**【衣料】①着るもの。衣類。また、その材料となる布地類。「―品」 **いりょう**【衣糧】《文章》着るものと食べるもの。衣服と食糧。 **いりょう**【医療】医術によって病気を治すこと。―判断学[はんだんがく][医]医療上の新しい学問。医療の正しい在り方を医学・工学・統計学・経済学などを総合した立場から評価しようとするもの。▽medical decision making power **いりよう**【入(り)用】[名・ナ]①必要とすること。「―な品を調達する」[名]必要な費用。「いくら御―ですか」 **いりょく**【威力】①他を圧倒するような、また、すばらしい効果をあげるような強い力。「―を発揮する」②[法]人の意思を制圧するに足りる勢力。「―業務妨害」▽power **いりょく**【意力】意志の力。 **いる**【入る】[自五]①《文章》外から中に移動する。「飛んで火に―夏の虫」「郷に入っては郷に従え」②ある状態に移る。「佳境に―」③《補助》(動詞連用形に付いて)そうなる、または、そうする程度が甚だしい意を添える。「寝―」「聞き―」「恥じ―」 **いる**【要る】[自五]ある目的のためにもの・時間・費用などを必要とする。「筆記用具が―」「完成するまでには相当の期間が―」 **いる**【煎る・×炒る・×熬る】[他五]①火にかけて水気がなくなるまで器を動かしながら熱を加える。「豆腐を―」②火にかけてあぶって少し焦がす。「豆を―」 **いる**【居る】[自上一]①人間・動物などが、ある場所や状態にとどまって存在する。「部屋に女の子が―」「淵[ふち]に魚が―」②住む。生きている。「兄はアメリカに―」「亡き母がいたら、さぞ喜んだだろう」③座る。「いても立ってもいられない」④ある状態にある。「まだ学生の身で―」⑤《補助》(動詞連用形+「て」に付いて)⑦動作・作用が継続中であることを表す。「花が咲いて―」「鳥が鳴いて―」①主体の変化した結果が継続中であることを表す。「人が倒れて―」「姉は結婚して―」の動作・作用のくり返しを表す。「通勤には地下鉄を利用して―」「毎朝ジョギングを楽しんで―」①過去に起こった動作を経験として表す。「彼とは以前二回会って―」③単なる状態を表す。「山がそびえて―」「五円玉は穴があいて―」▽©~®一般に、「いる」は有情物について、「ある」は非情物についていうが、前者には、「お人形さんがいる」のように、有情と把握された非情物をいうことがあり、後者には、「わたしには姉がいる」「競馬に―」のように、関係として把握された有情物をいうこともある。⑥[×坐る]《古語》とどまる。動かないでいる。「三笠の山に―雲の」(万葉)⑦[×坐る]《古語》ある地位に就く。「きさきにゐたまひぬ」(落窪)⑧[×坐る]《古語)(「腹が―」の形で)気持ちが落ち着く。「梶原[かじわら]ゞこのことばに腹がゐて」(平家)=・ても立っても居られない(心配などで)じっとしていられない。気持ちが落ち着かない。 **いる**【射る】[他上一]①弓で矢を放つ。「矢を―」②ねらって目標に命中させる。「的を―」③(光などが)鋭く差し込む。「光が目を―」 **いる**【鋳る】[他上一]金属をとかして型に流し込み、固めて道具や貨幣を造る。鋳造する。 **いる**【率る】[他上一]《古語》①引き連れる。ひきいる。「旅には妻はるたけれども」(万葉)②身に着ける。携える。「内侍所[ないしどころ]、神璽、宝剣ばかりをぞ、忍びて渡らせたまふ」(増鏡) **いるい**【衣類】着るものの総称。着物類。 **いるい**【異類】《文章》①種類が異なること。また、そのもの。「―の世界にすむ」②人間以外の動物や化け物。 **いるか**【〈海豚〉】小形のハクジラ類の総称。人なつこく、よく芸を覚えることで知られる。マイルカ・カマイルカなど。 **イルかんこく**【イル汗国】[歴]イランを中心に、メソポタミアからトルコ一帯を支配したモンゴル王朝(1258~1353)。チンギスハンの孫フラグが始祖。▽Il-Khan **イルクーツク**〈Irkutsk〉ロシア連邦東部イルクーツク州の州都。バイカル湖の西に位置する工業都市。東シベリアの政治・文化の中心。 **いるす**【居留守】家に居ながら不在を装うこと。「―を使う」 **イルミネーション**〈illumination〉電球やネオンなど、色とりどりの照明を用いて建物などを飾ること。電気装飾。電飾。 **いれあげる**【入(れ)揚げる】[他下一]好きなことにすっかり夢中になって、多くの金銭をつぎ込む。入り揚げる。[下二]いれあぐ <123> **いる**④ある状態にある。「同じ状態に―」「黙って―」⑤(「ている」の形で)動作・作用が継続している意を表す。「歩いている」「花が咲いている」◎(「てある」の形で)動作の結果が残っている状態にある意を表す。「窓が開けてある」▽「ある」との違いは、多くの場合、前者には人為的な意図が感じられ、後者には自然のままの状態の意が感じられる。なお、前者には、ある人為的動作が加えられた非情物をいうことがあり、後者には、「わたしには姉がある」のように、関係として把握された有情物をいうこともある。⑥【×坐る】《古語》とどまる。動かないでいる。「三笠の山に―雲の」(万葉)【×坐る】《古語》ある地位に就く。「きさきにゐたまひぬ」(落窪)⑧【×坐る】《古語) (「腹が――」の形で)気持ちが落ち着く。「梶原[かじわら]ゞこのことばに腹がゐて」(平家) =・ても立っても居られない (心配などで)じっとしていられない。気持ちが落ち着かない。 **いる**【射る】〔他上一〕弓で矢を放つ。「矢を―」②ねらって目標に命中させる。「的を―」③(光などが)鋭く差し込む。「光が目を―」 **いる**【鋳る】〔他上一〕金属をとかして型に流し込み、固めて道具や貨幣を造る。鋳造する。 **いる**【率る】〔他上一〕《古語》②引き連れる。ひきいる。「旅には妻はるたけれども」(万葉)②身に着ける。携える。「内侍所[ないしどころ]、神璽[しんじ]、宝剣ばかりをぞ、忍びるて渡らせたまふ」(増鏡) **いるい**図【衣類】着るものの総称。着物類。 **いるい**図図【異類】《文章》①種類が異なること。また、そのもの。「―の世界にすむ」②人間以外の動物や化け物。 **いるか**図【〈海豚〉】小形のハクジラ類の総称。人なつこく、よく芸を覚えることで知られる。マイルカ・カマイルカなど。 **イル‐かんこく**【イル汗国】【歴』イランを中心に、メソポタミアからトルコ一帯を支配したモンゴル王朝(一二五八~一三五三)。チンギスハンの孫フラグが始祖。▽Il-Khan **イルクーツク**[〈Irkutsk〉]ロシア連邦東部イルクーツク州の州都。バイカル湖の西に位置する工業都市。東シベリアの政治・文化の中心。 **いるす**図四【居留守】家に居ながら不在を装うこと。「―を使う」 **イルミネーション**[〈illumination〉]電球やネオンなど、色とりどりの照明を用いて建物などを飾ること。電気装飾。電飾。 **いれ‐あげる**図【入(れ)揚げる】〔他下一〕好きなことにすっかり夢中になって、多くの金銭をつぎ込む。入り揚げ る。「競馬に―」図いれあぐ〔下二〕 **いれ‐あわせる**田割はせる【入(れ)合(わ)せる】 〔他下一]①埋め合わせる。②いろいろな種類のものを詰め合わせる。図いれあは‐す[下二〕 **いれい**匣【威令】《文章》①威光と命令。②威力ある命令。 **いれい**匣【異例】〔名・け]前例のないこと。また、慣例と異なること。「―の措置」「――の昇進をとげる」 **いれい**囲【慰霊】死者の霊魂を慰めること。「―塔」 **いれ‐かえる**国团制へる【入(れ)替える・入(れ)換える】〔他下一]前に入っていた物や人などの代わりに、別の物や人を入れる。「プールの水を―」「春物と夏物を――」②心を入れかえる。③(鉄道で)車両を別の線に移す。図いれかふ〔下二] **いれがみ**匣【入(れ)髪】【容』入れ毛。 **いれ‐かわり**囲刺はり【入(れ)替(わ)り】入れ替わること。交替。入り替わり。「立ち替わり囲匣[副]多くのものがひっきりなしに出入りするさま。「名優が――現れる」 **いれ‐かわる**回別はる【入(れ)替(わ)る】〔自五]ほかのものと替わる。交替する。入り替わる。「席を―」 **いれぐい**囲。【入れ食い】釣りで、釣り糸を垂らすたびに、次から次へと魚が食いついてくること。入れ掛かり。 **いれげ**図【入(れ)毛】【容】髪を結うとき、形を整えるために、補って入れる毛。入れ髪。かもじ。↔地髪[じがみ] **いれこ**囲【入(れ)子】①同形で大きさの違う入れ物を大きさの順にいくつも中へ重ね入れるように作ったもの。「―細工」「―になっている箱」②実子の死後、他の子を養子に迎え入れること。また、その養子。 **いれこみ**匣【入(れ)込み】多くの人を、性別・身分などの区別なしに一緒にひと所に入れること。 **いれずみ**囲【入(れ)墨・〈文身〉・〈刺青〉】①皮膚に針などで墨や絵の具を刺し入れ、絵柄や文字を書くこと。また、その絵柄や文字。彫りもの。しせい。②昔の刑罰の一つ。入れ墨をして前科のしるしとしたもの。「―者」 **いれぢえ**囲【入(れ)知恵・入(れ)×智慧】ある目的のために、他人に考えや策略を教えてやること。その考えや策略。「―をする」 **いれ‐ちがう**因引がふ【入(れ)違う】〔自五]一方が行ったあと、入れ替わりに他方が来る。また、一人が出たすぐあとに、他方がやって来る。行き違う。②物が互い違いになる。目〔他五〕間違って入れる。入れ間違う。入れ違える。 **いれちがえ**図引がへ【入(れ)違え】①間違って入れること。②互い違いにすること。▽「入れ違い」ともいう。 **いれば**匣【入(れ)歯】抜けた歯の代わりに入れる人工の歯。義歯。「――にする」「総―」 **いれふだ**匣【入(れ)札】①入札。②投票。 **イレブン**[〈eleven +1°]②【競】(サッカー・クリケットなどの)十一人で行う競技のチーム。また、その選手。 **いれぼくろ**困【入(れ)〈黒子〉】墨で書いたり、はりつけたりした偽のほくろ。つけぼくろ。 **いれめ**図【入(れ)目】(口頭)人工の眼球。義眼。 **いれもの**匣【入(れ)物・容(れ)物】物を入れるための器や袋。容器。 **イレギュラー**[〈irregular〉]〔ナ〕不規則なさま。変則なさま。レギュラー。目〔名・自スル〕【競』「イレギュラーバウンド」の略。ーバウンド〔名・自スル〕[競】(野球・テニスなどで)球が不規則な弾み方をすること。また、その球。 **い‐れる**囲【入れる】〔他下一]①人や物を、ある閉じられた場所に移す。↔出す。「客を部屋に―」「小銭を財布に―」「風を―」②ある期間、特定の施設に送り込む。また、組織のメンバーにする。「学校に―」「組合に―」③自分の判断や計算に取り込む。「考慮に―」「勘定に―」④相手が知覚できるようにする。「耳に―」「御覧に―」⑤力を注ぎ込む。「身を―」「念を―」◎ある形や状況をつくりだす。「印を―」「透かしを―」「模様を―」②あるものに加える。「毒を―」「調味料を―」⑧途中で、あることを差し挟む。「くちばしを―」「合いの手を―」「茶々を―」②(「手を―」などの形で)修正する。「原稿に手を―」「朱を―」◎ある道具・器具を機能させる。「そろばんを―」「メスを―」「電灯のスイッチを―」⑪時間をかける。「年季を―」⑫手渡す。納める。「着物を質に―」「食費を―」⑬金銭を納める。つぎこむ。「銀行口座に―」⑭投票する。意思表示をする。「賛成票を―」⑮連絡する。「電話を―」「一報を―」⑥【‘容れる】収容する。「三万人を―球場」②【“容れる】他人の言動を受け入れる。容認する。 <124> **いろ**【色】①光が物に当たってはね返るとき、その波長や明度・純度の違いが人間の視覚に区別して感じとられる感覚。赤・黄・青・緑・紫などの色彩。「―鮮やか」②(体や心の状態を映し出すものとしての)顔や目の色つやや表情。「憂いの―を濃くする」「目の―を変えて」③様子や気配。また、いかにもそれらしい魅力的な様子。趣。「秋の―」「―を添える」④色情。情事。また、そうした間柄の相手。「―は思案の外」⑤(造語)種類。「菓子三―を取りそろえる」⑥[芸]邦楽で詞[ことば]にもと節[ふし]との中間的な表現。⑦《古語》位階によって定められた服の色。⑧《古語》華美。はで。「今の世の中―につき」(古今)=の白いは七難隠す肌の色の白い女は、顔かたちに難点があっても、それが隠されてしまうものだ。=を失う驚いたり衝撃を受けたりして顔が青ざめる。「突然の出来事に―」=を好む異性と恋愛関係や性関係をもつことを好む。「英雄―」=を付[つ]けるちょっとした心遣いをする。また物を売るとき、おまけを付けたり値を安くしたりする。=をなす怒りで顔色を変える。 **いろあい**【色合(い)】①色の具合。色調。「―が気に入った」②物事の性質・傾向。「混迷の―を深める」 **いろあく**【色悪】[芸](歌舞伎で)姿・形は美しいが、その実は悪人という役柄。→実悪 **いろあげ**【色揚(げ)】①色のあせた布や着物を染め直すこと。②染め物の色の仕上がり。③野菜などを色よくゆで上げたり煮上げたりすること。 **いろあせる**【色×褪せる】[自下一]①色がさめて薄くなる。②以前の新鮮な様子がなくなって、精彩がなくなる。[下二]いろあ‐す **いろいろ**【色色】[名・ナ・副]種類が多いこと。さまざま。種々。「―な場合」「―(と)話したいことがある」「用途は―」「花の―を知っている」▽もと、色の種類が多い意。 **いろう**【慰労】[名・他スル]他人の力添え・骨折りに感謝し、労をねぎらうこと。「―会を催す」 **いろう**【遺漏】[名・自スル]《文章》注意が行き届かずに、不十分な点や見落としが残ること。「―なきを期す」 **いろえ**【色絵】①絵の具で色を付けた絵。②うわ薬をかけて焼いた陶磁器に描く絵。 **いろえんぴつ**【色鉛筆】蠟や粘土に絵の具などを混ぜて着色したものを芯[しん]にした鉛筆。「―で赤く塗る」 **いろおち**【色落ち】[名・自スル]洗濯することで、衣類などの染料が落ちること。「お湯で洗うと―しやすい」 **いろおとこ**【色男】①(女に好かれる)美男子。「―金と力はなかりけり」②情夫。愛人。いろ。 **いろおんな**【色女】①色気のある女。美女。②情婦。愛人。いろ。 **いろか**【色香】①色と香り。②女性のにおい立つようにあでやかな容色・色気。「―に迷う」 **いろがみ**【色紙】色をつけた紙。種々の色があり、折り紙などに使う。 **いろがわり**【色変(わ)り】①もとの色が変わること。変色。「洗濯で―した服」②同じ形や模様で色だけ違うもの。色違い。「―のブレザー」③風変わりなこと。 **いろきちがい**【色気違い】《口頭》並外れて、色情が強いこと。また、その人。色情狂。 **いろくず**【×鱗】《古語》魚のうろこ。いろこ。転じて、魚。 **いろぐろ**【色黒】[名・ナ]肌の色が黒いこと。↔色白 **いろけ**【色気】①色の具合。色合い。「―を見る」②性的な魅力や雰囲気。「―を振りまく」③性に関する関心。異性に対する興味。「―が出る」④華やかさや面白み。また、愛想。「―のない話」⑤ある物事に対する意欲・関心・興味。「その地位に―を示す」⑥女っ気。「―のない場所で話す」―付く[づく][自五]①花や果実が熟して色がつく。②異性や性的な事柄などに関心をもつようになる。 **いろけし**【色消し】[ナ]①せっかくの面白みをなくすさま。野暮。つやけし。「―な話題」[名]②[理]何枚かのレンズを組み合わせて色収差を補正すること。「―レンズ」▽achromatic→色収差 **いろこい**【色恋】色情や恋愛。「―沙汰だ」 **いろこうせい**【色校正】[版]色刷りの印刷物を作るときの校正。色校。 **いろごと**【色事】①恋愛や性に関すること。情事。②芝居で演ずる情事のしぐさ。ぬれごと。―師[し]①芝居で色事を得意とする役者。②好色な男。女たらし。 **いろごのみ**【色好み】情事を好むこと。また、その人。好色。すきもの。 **いろざと**【色里】色町。 **いろじかけ**【色仕掛(け)】ある目的のために、色気を利用して異性をだますこと。 **いろしゅうさ**【色収差】[理]レンズで物体の像をつくるとき、光の色ごとに屈折率が違うため像がぼやけたり色付いたりすること。▷chromatic aberration→色消し **いろじろ**【色白】[名・ナ]肌の色が白いこと。→色黒 **いろずり**【色刷(り)】[版]黒色以外の色を用いて刷ること。また、その印刷物。▽二色以上の刷り合わせにもいう。 **いろづく**【色付く】[自五]①時期がきて、木の葉や果実が赤や黄色など美しい色になる。「柿が―」 **いろづけ**【色付け】①色を付けること。彩色。いろつけ。②商品の値を安くしたり、おまけを付けたりすること。色を付けること。 **いろっぽい**【色っぽい】[形]色気がある。なまめかしい。「―しぐさ」[形]―さ **いろつや**【色艶】①色とつや。「顔の―がよい」②面白み。味わい。「あの人の話は―に欠ける」 **いろどる**【彩る】[他五]《文章》①色を付ける。着色する。彩色する。「ふちを―」②色を取り合わせて美しく飾る。「窓辺を花で―」③趣を添える。「生活を―」 **いろどり**【彩り】①いろどること。着色。彩色。②色の取り合わせ。配色。「―豊か」③面白みや変化。趣向。「―を添える」 **いろなおし**【色直し】①結婚披露宴で、特に、花嫁が式服から別の衣服に着替えること。②染め直し。 **イロニー**〈ironie〉→アイロニー **いろは**【伊呂波】①いろは歌四十七文字の仮名。▽終わりに「ん」を付け加えることもある。②いろは歌。「―順」③物事や習い事の初歩。ABC。「野球の―も知らない」―歌[うた]四十七文字の仮名を各一回だけ用いて作られた七五調の今様歌。平安時代中期(十世紀末)に成立か。「いろはにほへとちりぬるをわかよたれそつねならむうゐのおくやまけふこえてあさきゆめみしゑひもせす」。ーガルタいろは四十七文字と「京」をかしら字とすることわざなどを書いた四十八枚の読み札と、その内容に対応する絵とかしら字を添えた四十八枚の絵札から成るカルタ。江戸後期に始まる。大きく分けて江戸と上方と二種ある。 <125> **いろはじるいしょう**【色葉字類抄】平安末期の国語辞書。三巻。橘忠兼[たちばなのただかね]著。一一四四(天養元)年に成立、八○(治承四)年に撰上[せんじょう]された。いろは別国語辞典の最初のもの。 **いろまち**【色町】遊郭・芸者置屋・待合などが集まっている町の区域。色里。遊里。花柳街。 **いろめ**【色目】①衣服などの色合い。②異性の気を引こうとしてする目つきや態度。流し目。秋波。=を使う①異性の気を引くような目つき・態度をする。②(ある目的のために)相手に、その物事に関心があるという態度を示す。「政界に―」 **いろめがね**【色眼鏡】①色を付けたガラスやレンズをはめた眼鏡。サングラス。②物事を偏見や先入観をもって見ること。「人を―で見る」 **いろめきたつ**【色めき立つ】[自五]①活気づく。緊張した状態になる。「聴衆が―」 **いろめく**【色めく】[自五]①時期がきて、はなやかになる。「庭の木立が―」②興奮したり、動揺した様子になる。③なまめかしくなる。「色めいた話」 **いろもの**【色物】①白・黒以外の色や柄のある衣服・織物。「―のシャツ」②[芸]寄席で、義太夫[ぎだゆう]・講談などに対し、曲芸・音曲・奇術など彩りとして組まれるもの。 **いろやけ**【色焼け】衣服やカーテン・畳などが日に焼けて変色すること。 **いろよい**【色“好い】[形](相手の反応・返答が)こちらが望んだとおりだ。好都合だ。「―返事」▽ふつう、連体修飾に用いる。 **いろり**【囲炉裏】床を四角に切って中に灰を敷き、煮たきや暖房用に火をたくようにした所。 **いろわけ**【色分け】①違う色を付けて区別すること。②種類で区別すること。分類。 **いろん**【異論】人と異なる論・意見。異議。「―を唱える」「―はない」 **いろんな**【色んな】[連体]《ロ頭》種々の。さまざまな。いろいろな。「世の中には―ことがある」▽「いろいろな」の転。 **いわ**【岩・×磐】石の大きなもの。いわお。 **いわい**【祝(い)】①祝うこと。また、その気持ちを表す行事や品物・ことば。「誕生―」「入学―を贈る」「お―を述べる」 **いわいごと**【祝(い)事】めでたいこと。祝儀。 **いわいざけ**【祝(い)酒】祝って飲む酒。 **いわいばし**【祝(い)箸】祝いの席で用いる丸いはし。柳の木で作り、両端が細くなっている。 **いわいはんしろう**【岩井半四郎】歌舞伎俳優。屋号は大和屋。(1652~1699)初世。元禄[げんろく]期に大坂で座元を勤め、立役[たちやく]の名手。(1747~1800)四世。岩井家初の女形。以後、岩井家は女形専門となった。(1776~1847)五世。四世の子。文化・文政期を代表する女形。美貌で「目千両」といわれた。 **いわう**【祝う】[他五]①めでたいことを喜び、ことば・態度で表す。「豊作を―」「勝利を―」「結婚を―」②将来よいことが起こるように祈る。「前途を―」「門出を―」③めでたいことを喜び、金品を贈る。「友人の誕生日に花を祝ってやる」④新年をことほぐ行為をする。「屠蘇[とそ]をを―」「雑煮を―」【斎ふ】[他四]《古語)①謹んで神を祭る。「祝部[はふり]らが―社[やしろ]の」(万葉)②守る。大切にする。「大神のいはへる国ぞ」(万葉) **いわお**【×巌】《文章》(突き出た)大きな岩。「―のようにどっしり構える」 **いわかん**【違和感】①体の調子がどこか悪い感じ。「腹部に―がある」②全体の雰囲気や性質がなじまない感じ。しっくり調和しない感じ。「町並みと―のある建物」▽誤って「異和感」とも書く。 **いわき**【岩木】①岩と木。②(比喩的に)感情のないもの。木石。 **いわき**【磐城】旧国名の一つ。今の福島県東部と宮城県南西部。磐州。 **いわきひろゆき**【岩城宏之】(1932~2006)指揮者・打楽器奏者。日本人で初めてウィーンフィルハーモニー管弦楽団定期演奏会を指揮するなど、多彩な活動を行った。 **いわく**【×曰く】[連語]①《文章》言うことには。「彼―」②(名詞的に)訳。事情。「それには―がある」―因縁[いんねん]以前からの込み入った事情。―付つき[つき][名・ナ]好ましくない特別の事情があること。「―の物件」=言い難し複雑な事情があって簡単には説明しにくい。 **いわぐみ**【岩組(み)】①庭園などの岩の配置。石組み。②芝居などで使う、はりこの岩。 **いわくらともみ**【岩倉具視】(1825~1883)公卿・政治家。公武合体に努め、のちに討幕運動を推進。維新後、右大臣。条約改正の準備のため渡米・渡欧、帰国後は征韓[せいかん]論に反対して内政充実に努めた。 **いわけない**【△稚い】[形]《文章》幼い。[形]―さ[名][形]いわけなし[ク] **いわさきやたろう**【岩崎弥太郎】(1835~1885)明治初期の実業家。三菱[みつびし]財閥の創業者。 **いわさまたべえ**【岩佐又兵衛】(1578~1650)江戸初期の絵師。本名は勝以[かつもち]。土佐派や狩野[かのう]派の画法を学び独自の作風を展開した。作品「三十六歌仙額」など。 **いわし**【×鰯・艦】ニシン科のマイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシの総称。青色の背と銀白色の腹をもち、細長い体をしている。干物や缶詰などの食用のほか、肥料・飼料などにする。®=の頭[あたま]も信心[しんじん]からイワシの頭のようなつまらないものでも信心するとありがたく思えてくることのたとえ。 **いわしぐも**【×鰯雲】巻積雲[けんせきうん]の異称。うろこ雲。さば雲。▽漁師はイワシの大漁の前兆とする。 **いわしみず**【岩清水】岩の間からわき出る、冷たくて清らかな水。「―をくむ」 **いわじゅくいせき**【岩宿遺跡】[考]群馬県みどり市笠懸町にある旧石器時代の遺跡。相沢忠洋[あいざわただひろ]の遺物発見を契機に、一九四九(昭和二十四)年に発掘調査され、わが国の先土器文化の存在が明らかになった。 **いわしろ**【岩代】旧国名の一つ。今の福島県西部。 <126> **いわく**【曰く】《文章》「言うには」の意。引用を表す。「先生―」 **いわく**因【×謂わく】《文章》①事の次第。理由。いきさつ。「事の―」②よくないうわさ。欠点。「―付きの土地」1ありげなさま[副]いかにもわけがありそうな様子。「―ほほえむ」 **いわくつき**囲【×謂わく付き】何かよくない事情のあること。また、そのもの。「―の土地」 **いわし**囲図【〈鰯〉】ニシン科の海水魚の総称。マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシなどの種類がある。全長一〇~二五㌢。食用。また、飼料・肥料にする。▽弱くてすぐに死ぬことから「よわし」が転じたという。―雲[ぐも] 俗に、巻積雲[けんせきうん]や高積雲[こうせきうん]。 **いわ‐ず**【言わず】「言う」の未然形に、打消の助動詞「ず」の付いたもの。 **いわ‐ずがたらず**図図図図にはず【言わず語らず】〔連語〕特にことばに出して言わないこと。無言。暗黙。「―のうちに伝わる」 **いわ‐ずとしれた**囲いはず【言わずと知れた】〔連語〕言わなくても分かっていること。言うまでもない。 **いわ‐ずもがな**図用心はず【言わずもがな】〔連語〕かえって言わないほうがいいと思われること。「―のことを言う」②言うまでもなく。もちろん。「子供は―、親も喜ぶ」 **いわ‐せる**図【言わせる】〔他下一〕人に言うようにしむける。②言うままにさせておく。「言わせておけば、いい気になって」③(「・・・に―と」の形で)言った者の考えでは。「彼に―と、そうでもないらしい」▽「言う」の使役形から。 **いわた**おび团心はた【岩田帯】妊娠五か月目の戌[いぬ]の日に、胎児の保護のために腹に巻く白地の布。腹帯。 **いわたけ**図図には【岩×茸・石×茸】イワタケ科の地衣類。深山の岩の上に生じる。食用。 **いわたせんたろう**はた【岩田専太郎】(一九〇一~七四)挿絵画家。吉川英治の「鳴門秘帖[なるとひちょう]」など大衆小説の挿絵を多く手がけ、モダン浮世絵と呼ばれる官能的な美人画で人気を博した。画集「三百年のおんな」、随筆「女・おんな・女」など。 **いわだな**囲には【岩棚】切り立った岩壁の途中にある棚状の平らな部分。テラス。 **いわつつじ**図図には【岩〈躑躅〉】①ツツジ科の落葉小低木。本州中部以北の亜高山帯の樹林に自生する。高さは五~一〇㍍に。夏、紅色を帯びた白色の鐘形の小花を開く。②岩の間に生えているツツジ。 **いわつばめ**図には【岩×燕】ツバメ科の小鳥。普通のツバメより小形。夏鳥として渡来し、岩壁やビルの軒下などに壺[つぼ]形の巣を密集させて作る。圓 **いわて**ぃは【岩手】東北地方北部の太平洋側の県。県庁所在地は盛岡市。 **いわ‐でも**同回は【言わでも】〔連語〕言わなくてもいい。「―のこと」▽「で」は文語の打消助動詞「ず」+接続助詞「て」から成る。「ずして」に同じ。 **いわと**は【岩戸】岩穴の入口。一神楽[かぐら]ぐ团 天の岩戸に隠れた天照大神[あまてらすおおみかみ]を招き出すために、神々が合奏したという神話にちなむ神楽。②【芸】歌舞伎囃子[ばやし]ぃの一つ。荒事[あらごと]の所作や立ち回りに用いる。1隠[がく]れ团 天照大神が弟の素戔嗚尊[すさのおのみこと]の乱暴な振る舞いに怒り、天の岩戸に隠れたという神話。 **いわな**囲には【岩魚】サケ科の淡水魚。河川では全長約三〇㌢に、湖に下るものは約七〇㌢になる。高地の渓流にすむ。体側には白色や淡紅色の点がある。釣り魚として珍重される。●▽「嘉魚」とも書く。 **いわねがはな**田図"因心はぬが【言わぬが花】〔連語〕はっきり口に出して言わないほうが味わいがあること。また、さしさわりがないこと。「結果は―」 **いわね**囲は【岩根】《文章》大きな岩。②岩の根元。 **いわのドーム**には【岩のドーム】エルサレムにあるモスク。七世紀にウマイヤ朝のカリフ、アブドーエルマリクにより造営された。▽Qubba al-Sakhra **いわのほうめい**いはの【岩野泡鳴】(一八七三~一九二〇)小説家・評論家。本名は美衛[よしえ]。自然主義作家。一元描写論を提唱。小説「耽溺[たんでき]」、評論「神秘的半獣主義」など。 **いわば**囲には【岩場】岩が多く露出している場所。「――をよじ登る」「釣りに格好な―を探す」 **いわば**回囲には【言わば・×謂わば】〔副〕たとえて言うと。一口で言えば。「あの人は―何でも屋だ」▽「言う」の文語仮定条件形からの固定。 **いわはだ**図は【岩肌・岩、膚】岩の表面。「―を伝う」 **いわぶろ**囲には【岩風呂】岩の間にわいた温泉。また、そのように作った温泉や風呂。「――につかる」「風情のある―」 **いわみ**は【石見】旧国名の一つ。今の島根県西部。石州[せきしゅう]。一銀山[ぎんざん] 今の島根県大田市にあった銀山。戦国期から江戸期にかけて多く産出した。その遺跡は二〇〇七(平成十九)年世界文化遺産に登録された。 **いわむろ**図には【岩室】岩の洞穴。石室。岩屋。 **いわや**囲には【岩屋】●岩の洞穴。岩窟。岩室。②岩に横穴を掘って造った住居。 **いわやさざなみ**はや【巌谷小波】(一八七〇~一九三三)小説家・童話作家。本名は季雄[すえお]。尾崎紅葉らの硯友[けんゆう]社に参加。童話「こがね丸」「日本昔噺[むかしばなし]」など。 **いわやま**囲には【岩山】岩の多い山。岩でできている山。 **いわゆる**国団には【〈所謂〉】〔連体]世間でよく言われている。「―けがの功名だ」▽「言ふ」の未然形に、上代の受身の助動詞「ゆ」の連体形が付いたもの。 **いわれ**囲には【×謂れ】①由来。由緒。「寺の―」②理由。因縁。「疑われる――はない」▽「言ふ」の未然形に、文語の受身の助動詞「る」の連用形が付いた形から。1因縁[いんねん] 理由や由来。 **いわろくしょう**回には【岩緑青】孔雀石から製する緑色の顔料。 **イワン**[〈Ivan〉](一五三〇~八四)四世。ロシア皇帝(在位一五四七~八四)。諸改革を断行し、中央集権を強化して絶対王政の基礎を固める。貴族弾圧による恐怖政治を行ったため、イワン雷帝と呼ばれる。イヴァン。 **いわんかた‐なし**囲いはんかた【言わん方無し】〔連語〕《文章》どう表現していいかわからない。 **いわんとすること**図図匠にはんと【言わんとする事】〔連語〕言って、相手に伝えようとする意味・内容。 **いわんばかり**図にはん【言わん。許り】〔連語〕ことばでは言わないが、明らかにそれと指している様子。「まるで全部一人でやったと―」 **いわん‐や**回にはん【況や】〔副〕(文章)(「―…をや」の形で)まして。なおさら。「大人でさえ恐ろしい、一子供においてをやだ」 **いを**【魚】(古語)→いお(魚) **いん**[【允】] 3074 イン(キン) (造語》①聞きとどける。ゆるす。「允可・允許」②まことに。「允文允武(文武の徳が備わる)」 **いん**[【引】] 307A イン (造語)①ひきよせる。ひく。「引見・引退・引力・吸引・牽引[けんいん]・拘引・索引」②ひきのばす。「延引」③みちびく。案内する。「引率・引導・誘引」④責めを負う。「引責・承引」⑤他の事例をもってくる。「引証・引用・引例・援引」 **いん**[【印】] ■《造語)①はんこ。しるし。「印鑑[いんかん]・印刻・印紙・印章・印判・押印・改印・検印・公印・刻印・実印・朱印・職印・調印」②刷る。しるしをつける。「印行・印刷・印字・印象・影印」③外国語の「イン」の音写。「印度[インド]」の略。「日印・印欧語」 □□②《文章》個人・団体などの責任を明らかにするために文書に押すしるし。印鑑。判子。「―を押す」②【仏】手や指をさまざまな形に曲げて、悟りや内面的な精神などを表す。また、その形。印相[いんぞう]。「―を結ぶ」 <127> **いん**[【因】] 1688 3078 イン (造語)①もと。事のおこり。「因由・遠因・起因・原因・死因・勝因・誘因・要因」②【仏】物事が生ずる原因。「因果・因業[いんごう]・因縁[いんねん]・悪因」③・・・による。もとづく。「因習・因襲・因循姑息」④「因幡」の略。「因州」 □□[仏』ある結果を生じさせる原因。↔果。「――をなす」「縁」に対して、直接的な原因をいう。→縁 **いん**[【咽】] 1686 3076 イン・エツ・エン 《造語)①のど。「咽喉・咽頭」②むせぶ。「嗚咽[おえつ]」③のみ下す。「咽下[えんげ]」 **いん**[【姻】] 1693 307D イン 」(造語)嫁入り。縁組。「姻戚・姻族・婚姻」 **いん**[【胤】] 1689 3079 イン 」《造語)血すじ。子孫。たね。「胤裔(子孫)・後胤・落胤[らくいん]」 **いん**[【員】] 3077 イン(キン) (造語)①人数。「員外・員数・欠員・人員・全員・定員・動員・満員」②役・係をもっている人。「委員・乗員・随員・審判員・特派員・評議員」③組織の中で働く人。「駅員・教員・行員・社員・職員・船員・隊員・団員・党員・部員」④まわり。「幅員」 **いん**[【殷】] 6154 5D56 イン® (造語》①さかん。「殷賑[いんしん]・殷盛」②(雷など) 音の強く響くさま。「殷殷」 □【歴】中国の王朝(前一七〇〇~前一一〇〇)。現在確認できる中国最古の王朝。商。「――墟」 **いん**[【院】] □(院)イン(キン)《造語)かき。土塀。また、かきを巡らした建物。①学校など。「学院・書院・学士院・大学院」②寺など。「寺院・僧院・修道院」⑦役所などの施設・機関。「下院・上院・登院・両院・参議院」②病院。「退院・入院」③法皇・上皇・女院の敬称。また、その御所。「院政・院宣・斎院・白河院」④《接字)戒名に添える。「院号」 □田貴人の邸宅。「三条の一」②法皇・上皇・女院の敬称。また、その御所。 **いん**[【寅】] 1692 とら イン」(造語》十二支の第三。とら。 **いん**[【淫】] イン(造語)色ごとを好む。みだら。「淫行・淫祠[いんし]・淫蕩[いんとう]・淫靡・淫婦・淫欲・淫乱・姦淫[かんいん]・邪淫・手淫」②甚だしい。度が過ぎる。「淫雨・書淫」 **いん**[【陰】] 3122 イン・オン 《造語) ①日の当たらないところ。かげ。↔陽。「陰鬱・陰影・山陰・樹陰・緑陰」②かくれる。かくれた。人目につかない。→陽。「陰事・陰徳・陰部・陰謀・夜陰」③(易などで)対立する二つの物のうち、消極的、受動的、静的なもの。月・女・地・静・柔など。↔陽。「陰画・陰極・陰性・太陰・陰陽[おんみょう]」④日時計のかげ。時間。「光陰・寸陰・分陰」▽○は「蔭心」に通ずる。 □囚(文章)見えない所。物かげ。②暗く、陰気な傾向。③電気や磁気の一方の極。負。マイナス。「―のイオン」▽~陽。=に籠[こも]る 感情などが外に出ず、内にこもり陰気だ。=に陽に あるときはひそかに、またあるときは堂々と。陰に日向[ひなた]に。 **いん**[【飲】] 6127 5D3B イン・オン 側(造語)液体を口からのみこむ。のむ。また、のみもの。「飲酒・飲食[いんしょく]・飲料・愛飲・吸飲・鯨飲・試飲・痛飲・暴飲・溜飲[りゅういん]」 **いん**[【湮】] 8008 7028 イン 」(造語)しずむ。うずもれる。ふさがる。「湮滅」 **いん**[【隕】] 1694 イン(キン) 」《造語》おちる。おとす。「隕星・隕石」 **いん**[【蔭】] 6248 5850 イン僕 」(造語》木かげ。日かげ。「樹蔭・涼蔭・緑蔭」▽「陰」が代用字。 **いん**[【隠】【隱] 8012 7020 イン・オン (造語)①かくす。かくれて外に現れない。かくれる。←顕。「隠顕・隠謀・隠密[おんみつ]・隠花植物」②世間から離れる。「隠逸・隠居・隠士・隠者・隠棲・隠遁[いんとん]」③かくす。↔顕。「隠語・隠匿・隠蔽[いんぺい]」④いたむ。あわれむ。「惻隠[そくいん]」⑤「隠岐[おき]」の略。「隠州」 **いん**[【韻】]イン(キン) りゅうで)頭子音を除いた、母音を中心とする部分。「韻学・韻鏡・韻母・畳韻」②(詩歌で)句や行の初めと終わりに置く同じ種類の音。「韻脚・韻字・韻律・押韻・脚韻・頭韻」③音の響き。「音韻・余韻」④おもむき。「気韻・風韻」⑤風流なこと。特に、詩歌や文芸。「韻士(風雅な人)・韻事」 □④②【語】(漢字音で)頭子音を除いた、母音を中心とする部分。例えば「開kai」の「ai」。音。「―が通う」②【表】(詩歌で)句や行の初めと終わりに置く同じ種類の音。初めに置くものを頭韻、終わりに置くものを脚韻という。→頭韻・脚韻。③《助数)連歌など、句を数える語。「水無瀬[みなせ]三吟百―」=を踏む 詩歌で、同韻の字を句末におく。韻を押す。 **いん**[【音】]→おん【音】 **イン**[〈in〉](造語》内部。内側。②【競』(テニスなどで)打球が規定の線内または線上に入ること。③【競】(ゴルフで) 十八ホールの後半九ホール。▽~③↔アウト。ーコース]【競】①(陸上競技などで)トラックの内側の走路。②(野球で)ホームベースの、打者に近い側を通る投手の球筋。▽②@↔アウトコース。和製英語。in course ーコーナー回 【競】(野球で)内角。インサイド。↔アウトコーナー。▽和製英語。in corner ーザホール[〈in the hole〉]【競〗(野球で)投手または打者がボールカウントで苦しい立場に立つこと。「ピッチャー」▽原義は借金して。窮地に立って。ーブレー[ **いんいん**図【×殷×殷】〔7〕《文章》音が大きく響き渡るさま。「―たる砲声」「鐘が―と鳴り響く」 **いんいん**囲【陰陰】〔”〕《文章》もの寂しく陰気なさま。|滅滅[めつめつ]團[外]ひどく陰気で、気が滅入るさま。 **いんいんほう**囲【隠引法】〖表】①修辞法の一つ。引用であることはわかるが、出所などを特に断らない形の引用。②暗示引用。▽引喩の一部。 **いんう**田【淫雨】《文章》長く降り続く雨。長雨。 **いんうつ**図【陰鬱】[7]①暗くうっとうしいさま。「―な天気」②心が晴れ晴れとしないさま。陰気。「―な顔」 **いんえい**囲【印影】《文章》印鑑を押した跡。印形。 **いんえい**図【陰影・陰翳】①かげ。②(表現・感情などから感じられる)細かな含みや味わい。趣。「―の深い文章」=に富む 深くしみじみとした味わいがある。「――表現」 **いんえいらいさん**【陰翳礼讃】谷崎潤一郎の随筆。一九三三(昭和八)~三四年発表。わが国の伝統美が陰翳のあやにあることを説いたもの。 **いんおうごぞぞく**団【印欧語族】インドヨーロッパ語族。 **いんか**田【×允可】〔名・他スル〕《文章》聞き入れ許すこと。許可。 **いんか**図【引火】〔名・自スル]他の火や熱によって、可燃性の物質に火がつくこと。「ガソリンに―する」1点[てん]因〖化』引火するときの最低温度。▽flash point **いんか**田【印可】〔名・他売〕《文章》仏道や芸道で、修行や修練がある水準以上に達したことを師が認め、弟子にそのしるしを与えること。また、そのしるし。 **いんか**団【陰火】《文章》鬼火。狐火[きつねび]の。 **インカ**[〈Inca〉]【歴》南アメリカ大陸、アンデス山脈中央部を中心にインディオがつくり出し、十五、十六世紀に栄えた帝国。一五三三年にスペイン人に滅ぼされた。一文明[ぶんめい]図 インカ帝国に栄えた文明。太陽を信仰し、高度の文化と芸術をもつ。 **いんが**図【印画】(写真で)陰画を感光紙に焼き付けること。また、そのもの。陽面。1紙[し]~因 陰画を焼き付けるための感光紙の総称。全紙・四つ切など寸法により分けられる。→表 **いんが**田【因果】日〔名〕②原因とその結果。「―関係」②【仏】前世の悪い行いが現在の不幸となって現れること。「親の―が子に報[むく]い」▽本来は、善因善果も意味したが、ふつう悪因悪果の意で用いられる。③不幸。不運。「身の―とあきらめる」[ナ]不運なさま。宿命的。「―な境遇」一応報[おうほう]【仏】前世の善行にはよい報い、悪行には悪い報いがあるということ。また、それらの間になんらかのつながりが見られること。一関係[かんけい]因 二つ以上の事柄における原因と結果の関係。「―を突き止める」 1律[りつ]2囲【哲】いっさいの事物・事象は、必ず原因があって生じ、また存在するものだという法則。▽law of causality =を含める 事態をよく説明して納得させる。また、仕方ないこととあきらめさせる。 **いんが**囲【陰画】写真で撮影したフィルムや乾板を現像したもので、印画をつくる原板。明暗は実物と逆になっている。カラーでは補色となっている。ネガ。↔陽画 **いんがい**【員外】《文章》定められた構成員の範囲外。員数外。「―職員」 **いんがい**【院外】院と呼ばれる組織や施設の外部。特に、衆議院・参議院の外部。↔院内。1団[だん]箇【政】国会議員としての職席をもたない政党員の集団。 **いんかく**囲【陰核】【医】女性の外部生殖器にある小突起。クリトリス。 **いんかしょくぶつ**図【隠花植物】【植】花をつけず、種子を生ずることなく、胞子や分裂によって繁殖する植物の総称。シダ類・コケ類・地衣類・藻類・菌類など。↔顕花植物。▽cryptogams **インカム**[〈income gain〉]【経』株式の利子・配当収入。 **いんかん**囲囲【印鑑】①自治体にあらかじめ登録して、ある事の証明や承諾などの意を示すために用いる印章。実印。②印。判。認め印。一証明[しょうめい],目印影が、あらかじめ届けられている印鑑に相違ないことを、市区町村長などが証明すること。また、その証明書。 **いんかんとおからず**因とほからず【×殷鑑遠からず】(文章》戒めとすべき前例は、案外近くにある。▽古代中国の殷の紂王[ちゅうおう]の故事による。「詩経」から。 **いんき**囲【陰気】〔ナ〕暗く晴れ晴れしないさま。→陽気。「――な人」「――な性格」 臭[くさ]い囲[形]いかにも暗く、晴れ晴れしない。囱ーさ **インキ**囲〈inkt〉→インク **いんぎ**【院議】衆議院または参議院の会議。また、その議決。「―を経る」 **いんきゃく**図【韻脚】漢詩などの句末に使う韻。 **いんきょ**田【×允許】〔名・他スル〕《文章》許すこと。許可。「―を与える」 **いんきょ**図【隠居】〔名・自ヌル〕①仕事や家業・家庭での責任ある地位を退き、社会的な活動から遠ざかること。また、その人。「横丁の御―さん」「楽―の身分」②【法』(旧民法で)戸主が生前に戸主の地位を退くこと。③【歴】江戸時代の刑の一つ。公家[くげ]や武家に地位を退かせ、子孫に禄を譲らせること。 **いんきょ**【殷墟】【考』古代中国の殷の都の遺跡。今の河南省安陽市近郊。ここから、現存する最古の漢字(甲骨文字)が発見された。 **いんきょう**【韻鏡】中国の韻図。作者は不明。唐末ごろ成る。漢字の音韻体系を図解したもの。わが国には鎌倉初期に伝来。 **いんぎょう**甲目図【印形】①印章。②印影。 **いんきょく**図【陰極】【電』電位の低い方の電極。負極。マイナス。↔陽極・プラス。▽cathode |線[せん]匣【理』電極を入れた真空のガラス管に高い電圧をかけとき、陰極から陽極に向かう電子の流れ。▽cathode rays 一線管[せんかん]鷲匣〖電】陰極線を出させる真空管。ブラウン管の類。CRT。▽cathode ray tube **いんきん**囲【陰金】「陰金田虫」の略。1田虫[たむし]図 |通称|名称|寸法| |---|---|---| |全紙|JP 18 × 22|457 × 560| |半切|JP 14 × 17|356 × 432| |四つ切|JP 10 × 12|254 × 305| |六つ切|JP 8 × 10|203 × 254| |八つ切|JP61/2×81/2|165 × 216| |大キャビネ|JP13cm × 18cm|130 × 180| |キャビネ|JP434×6/2|120 × 165| |二枚掛|JP4×5|102 × 127| |ポストカード|JP31/2×51/2|89 × 140| |手札|JP9 cm 13cm|90 × 130| |大名刺|JP6.5cm×9cm|65 × 90| <129> **いんぎん**囝囝【×慇懃】〔名・ナ〕丁寧で礼儀正しいこと。「―を極める」「――な態度」目〔名〕親しいつきあい。親交。「―を重ねる」―無礼[ぶれい]団[名・形式的には丁寧だが、実質的に無礼であること。 **インク**[〈ink>]筆記・印刷に用いる着色した液体。インキ。ーリボン回 タイプライターやワープロなどで、プリンターに装着する印字用のリボン。▽和製英語。ink ribbon **インクジェット‐プリンター**[〈ink-jet printer〉]【算】極細の噴射管からインクの微粒子を噴出させて、紙面に文字や図形などを印書する装置。 **インク‐スタンド**図[〈inkstand〉]インク壺[つぼ]とペン立てがついている机上用の文具。 **インクライン**[〈incline〉]【交〗傾斜地にレールを敷いて、船や荷物などを運ぶ装置。 **イングランド**[〈England〉]イギリスのグレートブリテン島の中南部を占める地方。 **イングリッシュ**[〈English〉]英語。②《造語》英国の。英国風の。ーグリップ[〈English grip〉]【競】(テニスで)ラケットの握り方の一つ。打球面をコートに垂直にして真上から握る。コンチネンタルグリップ。▽イギリスやヨーロッパ大陸で広く用いられたことから。ーホルン困木管楽器の一つ。オーボエより音程が五度低い。 **いんくんし**図【隱君子】《文章》①世を避けて隠れ住む君子。②菊の異名。 **いんけい**囲【陰茎】【医】男性の生殖器の一部で、筒の形をした部分。男根。ペニス。 **いんげい**図【印契】【仏】仏・菩薩の悟りや誓願を表すとされる特殊な手指の構え。印。印相[いんぞう]。 **いんけん**匣【引見】〔名・他スル〕《文章)(地位の高い人が)目下の人を呼び入れて対面すること。 **いんけん**図【陰険】[ナ〕表面は何気なく装いながら、陰で悪事をはたらくさま。また、暗く意地悪そうなさま。「やり方が―だ」「―な人」 **いんけん**図【隠見・隠顕】〔名・自ヌル〕《文章)隠れたり、見えたりすること。見え隠れ。 **いんげん**【隠元】日(一五九二~一六七三)江戸前期に来日した明の禅僧。日本黄檗宗[おうばくしゅう]の開祖。宇治に黄檗山万福寺を開いた。著書「黄檗語録」など。□□「隠元豆」の略。1豆[まめ]図 マメ科のつる性一年草。さやは長く、熟した種子は大形。若いさや・熟した種子は食用。菜豆[さいとう]。▽明の僧、隠元が中国からもたらしたという。 **いんこ**【×鸚哥】オウム目インコ科の鳥の総称。二七〇種がいる。大きさは種によってさまざまで、全長九~一〇〇㌢。熱帯地方に分布。 **いんご**囲【隠語】【表》特定の社会集団だけで通用する語。仲間うちのことば。隠しことば。「どや」(宿)、「さつ」(警察)などの類。 **いんご**匣【韻語】〖表〗漢詩文で、韻を踏んだ語。 **いんこう**匣【印行】〔名・他スル〕《文章》印刷して発行すること。刊行。出版。 **いんこう**囲【咽喉】《文章》①のど。咽頭[いんとう]と喉頭[こうとう]。②必ず通らなければならない大切な所。「―部」=を×扼[やく]する 相手の重要な場所を押さえる。 **いんこう**匣【淫行】《文章》みだらな行い。 **いんごう**団【因業】[ナ〕冷酷で人間味のないさま。「―な高利貸し」目〔名〕【仏』報いの原因となる行為。善悪ともにいう。 **いんごう**団匣【院号】①昔の上皇・皇太后・准后[じゅごう]などに贈られた尊称。②戒名で「院」の字のあるもの。 **イン‐ゴール**[〈in-goal〉]【競】(ラグビーで)ゴールラインとデッドボールラインの間にある長方形の地域。▽相手方のインゴールにボールをつけるとトライとなる。 **いんこく**囲【印刻】〔名・自スル〕《文章》印を彫ること。篆刻[てんこく]。 **いんこく**図【陰刻】〔名・自他スル〕(印・石碑などで)文字・模様の部分をくぼませて彫ること。↔陽刻 **インゴット**団[〈ingot〉]溶かした金属を鋳型に流し込んで固めたもの。特に、金塊・銀塊。 **インサート**囲[〈insert〉]〔名・他スル]①差し込むこと。挿入すること。②(映画やテレビなどで)画面と画面の間に新聞や手紙などの文字、あるいは説明的なカットを入れること。また、その画面。挿入画面。 **いんざい**匣【印材】印・判子を作る材料。ツゲの木・水晶・象牙など。 **インサイダー**囲[〈insider〉]①ある体制の枠内にいる人。内部の者。②【経』カルテル・トラスト・価格協定などに加盟している同業者。▽@↔アウトサイダー。ー取引[とりひき]勤囚四【経】株式の不正取引の一つ。一般への情報公開前に、特定の内部情報を利用して、関係者が有価証券を有利に売買すること。▽insider trading **インサイド**[〈inside>]①内側。内部。②【競】(野球で)内角。インコーナー。▽@↔アウトサイド。ーストーリー内幕物。内幕暴露物。ーベースボール困【競】頭を使った考える野球。頭脳的な野球。▽和製英語。inside baseball ーレポート困 新聞や雑誌で、政界・芸能界・企業などの内幕を暴いた扇情的な記事。暴露もの。▽和製英語。inside report ーワーク[〈inside work〉]【競】試合運びについての頭脳的作戦。 **いんさつ**図【印刷】〔名・他スル〕文字・絵・写真などを紙・布などに刷り写すこと。「活版―」「一業」 **いんさん**図【陰惨】[ナ]暗く、むごたらしいさま。 **いんし**囲【印紙】切手に似た形で、国が発行する一定の金額を表した証票。税・手数料を現金で支払う代わりに、証書などに張り付ける。収入印紙。 **いんし**田【因子】①ある結果を引き起こすもとになる諸要素。素因。ファクター。「遺伝―」②【数】因数。一分析[ぶんせき]〔名・他スル〕【統』多変量のデータからある事柄の成り立ちを規定する因子を抽出する統計学的方法。▽factor analysis **いんし**田【淫×祠】(文章》邪神を祭ったほこら。 **いんし**図【隠士】隠者。 **いんじ**匣【印字】〔名・他スル]機械的な方法によって、文字や符号などを記すこと。また、その文字や符号。プリント。「一機」 **いんじ**田【印璽】日本国の印と天皇の印の総称。 **いんじ**囲【韻字】【表』①漢詩文で句末に韻を踏むために置く文字。脚韻に用いる漢字。「――を踏む」②漢詩の脚韻を短歌にあてはめ、一首の末に置くとされることば。③(連歌・俳諧で)句の末に置く漢字で書けることば。 <130> **いんじ**図【韻事】《文章》詩歌や文章を作るなどの風流な行い。「風流―」 **インジウム**[〈indium〉]《化》金属元素の一つ。元素記号In 原子番号49 原子量114.8。銀白色の金属。低融点合金などに用いる。 **インジケーター**[〈indicator〉]【機】圧力・温度・速度などの数値を示す計器の総称。指示計器。表示器。◇②【化】水素イオンの濃度を表示する試薬。指示薬。③【競〗(野球で)アウトカウントやボールカウントを覚えておくために審判が用いる計数器。 **インジゴ**暗青色。また、その染料。インディゴ。「―ブルー」▽もと、インド産天然藍から採取した。 **いんしつ**図【陰湿】〔土〕暗く、じめじめしているさま。「性格が―だ」 **いんじゃ**囚【隠者】俗世間を捨てて、山奥などで心静かに暮らす人。遁世者。隱士。 **インシャラー**[]企業やスポーツ・芸能の世界で一定の技術を指導伝授する指導員。 **インストルメンタリズム**回[〈instrumentalism〉]【哲】概念や知識は現象を解明するための道具であり、この目的のために不必要となれば、修正されたり、他の有用な概念や知識にとってかわられるとする考え方。道具主義。▽デューイが提唱。 **インストルメンタル**[〈instrumental〉]【音〗器楽曲。特に、ポピュラー音楽などで、楽器だけで演奏されるもの。インスト。 **インスピレーション**』[〈inspiration〉]説明不可能な形で、神秘的、飛躍的に生ずる優れた感応。直観的なひらめき。霊感。 **いん‐する**図【淫する】〔自サ変〕《文章》度を過ごしてし物事にふける。熱中する。おぼれる。「書に―」「酒に―」図淫す〔サ変] **いん‐する**図【印する】〔他サ変〕《文章》跡形を残す。しるしを残す。「月面に第一歩を―」図印す〔サ変] **いんせい**図【×殷盛】〔名・ナ〕《文章》にぎやかで盛んなこと。殷賑[いんしん]。 **いんせい**囲【院生】院と呼ばれるところに所属している者。特に、大学院の学生。 **いんせい**囲【院政】【歴】上皇や法皇が実権を握り、天皇に代わって院庁で国政を行った政治の形態。白河上皇に始まり、光格上皇まで断続的に行われた。②(比喩的に)引退した人が後任者を指図すること。「―を敷く」 **いんせい**囲【陰性】日〔名・ヶ〕消極的で陰気な性質。「―な男」目〔名〕【医】(病原菌などに関する)検査の反応がないこと。マイナス。「―反応」▽日目→陽性 <131> **いんせい**図【陰晴】《文章》曇りと晴れ。晴曇。 **いんせい**図【×隕星】《文章》隕石。また流れ星。 **いんせい**図【隠×棲・隠×栖】〔名・自ル〕俗世間を離れて、心静かに暮らすこと。隠遁[いんとん]。「山奥に―する」 **いんぜい**囲【引声】【仏』音声に高低・伸縮の曲節をつけて仏名を唱える、一種の念仏。いんじょう。 **いんぜい**図【印税】【版』出版社・レコード会社などが、定価・発行部数に応じて作家・作曲家などに支払う著作権使用料。ロイヤリティー。 **いんせき**図【引責】〔名・自スル〕責任を取ること。「―辞任」 **いんせき**図【姻戚】結婚によってできた親類。姻族。 **いんせき**図【×隕石】〖天》大気中で燃えきらずに、地上に落下した小惑星の破片。▽meteorite **インセスト**〈incest〉近親相姦。「―タブー」 **いんせつ**図【引接】〔名・他スル〕《文章》目下の者を呼び入れて面会すること。引見。 **いんぜん**図【院宣】院庁の役人が上皇・法皇の命令を奉じて出す公文書。 **いんぜん**図【隠然】〔〕《文章》表面には出ないが、陰で強い力をもっているさま。「――たる影響力をもつ」 **インセンティブ**モ〈incentive〉 【経』①企業活動を活発にするための刺激。誘因。②販売促進のための報奨金。 **いんそう**図【印相】【仏】①印契[いんげい]。いんぞう。②印章の相。また、それによって持ち主の運勢を推察すること。 **いんぞく**図【姻族】①姻戚[いんせき]。②【法】夫婦の一方から見て配偶者の血族および自己の血族の配偶者。▽relatives by affinity **いんそつ**囲【引率】〔名・他スル]ある目的をもって、多くの人を引き連れて行くこと。「―者」 **インター**①「インターチェンジ」の略。②「インターナショナル」目①の略。 **インターオペラビリティー**〈interoperability〉【算】異なる規格のコンピューター間の互換性。相互運用性。▽同盟国軍の兵器・装備の互換性を表す軍事用語から。 **インターカレッジ**园 大学対抗の競技会。インカレ。▽intercollegiate games から。 **インターセプト**田〈intercept〉【競】(サッカー・ラグビーなどで)相手側がパスしたボールを途中で奪うこと。 **インターチェンジ**ヂ国〈interchange〉【交》高速道路と一般道路を結ぶ出入口。インター。IC。 **インターナショナリズム**〈internationalism〉【政】国際主義。独立した主権国家が個別に存在することを認めたうえで、諸国家間の協調や共栄体制を築いていこうとする考え方。 **インターナショナル**〈international〉 [ナ〕①国際的。国際間の。目〔名〕【歴】労働・社会主義運動の国際的組織。インター。→第一インターナショナル・第二インターナショナル・コミンテルン。②一八七一年フランスで作られた万国労働歌。インター。 **インターネット**園〈internet〉《情》共通のプロトコルとアドレス体系をもち、世界中の大学・研究所・政府組織・企業・個人などのネットワークを相互接続したネットワークの集合体。これを使って情報の検索・閲覧、メールやファイルの送受信ができる。 **インターハイ**図 高校総体(全国高等学校総合体育大会)の通称。全国高体連、各競技団体などが主催する高校生のスポーツ競技大会。▽「インターカレッジ」にならった和製英語、inter high school から。 **インターバル**〈interval〉①間隔。間合い。②【競』(野球で)投球と投球の間隔。③(演劇・音楽会などで)休憩時間。④【競』「インターバルトレーニング」の略。ートレーニング 〈interval training〉【競〗急激な運動と緩慢な運動とを交互にくり返すトレーニング方法。持久力とスピードを養成する。 **インターバンクとりひき**囚四【インターバンク取引】【経】外国為替取引の一つ。銀行相互間で為替持ち高の均衡を図り、相場変動による危険を最小限に抑えるために行われる。▽inter-banks exchange dealings **インタービジョン**』〈Intervision〉東ヨーロッパを主な加盟国とするテレビ中継組織。→ユーロビジョン **インターフェア**国〈interfere〉 【競》相手のプレーを故意に邪魔すること。妨害。 **インターフェース**フェ〈interface〉《算』(コンピューターで)機械と機械を接続したり、あるいは利用者と機械とを仲介する装置。また、その技術。 **インターフェロン**国〈interferon〉【薬】動物細胞から生産・分泌される高分子たんぱく質。ウイルス増殖の抑制などの作用をもつ。 **インタープリター** 〈interpreter>①通訳。②【算』(コンピューターで)高水準プログラム言語で入力された記述を機械語に翻訳するプログラム。ベーシック(BASIC)はこの代表的なもの。自動翻訳実行プログラム。 **インターポール**困〈Interpol〉国際刑事警察機構の通称。▽International Criminal Police Organization から。 **インターホン**図〈interphone〉《電】室内間や玄関と室内などを結ぶ有線通話装置。 **インターロイキン**回〈interleukin〉【医】リンパ球やマクロファージなどの細胞相互間で、免疫に関して誘導や抑制を行う物質。IL。 **インターン** 〈intern〉〖容〗理容師・美容師などになる人が専門課程を修了後、一定期間現場で実習を行う制度。また、その実習生。国家試験受験のための要件。▽医師については、一九六八(昭和四十三)年廃止。 **いんたい**図【引退】〔名・自スル〕職・地位などから退くこと。「―声明」「―興行」「会長を―する」 **いんたい**囲【隠退】〔名・自ぇぇ〕社会的な活動から退いて、静かな生活に入ること。「山里に―する」 **いんたいが**囲【院体画】【美】中国の宮廷画院の画家たちによって描かれた絵画。また、その様式で描かれた絵画。特に、南宋[なんそう]画院の作品をいうことが多い。 **いんたいぞう**図【隠退蔵】〔名・他スル〕(文章》物資などを役立てずに、隠してしまっておくこと。「―物資」▽「隠匿」と「退蔵」の合成語。 **いんたく**囲【隠宅】《文章》①隠居した人が住む家。隠居所。②人目を避けて住む家。隠れ家。 **インダス**〈Indus〉インド北西部にある大河。チベット高原南西部に発しアラビア海に注ぐ。全長約三〇〇〇[キロメートル]。文明図 インド最古の都市文明。インダス川中・下流域を中心に、紀元前二三○○年ごろから前一八○○年ごろに栄えた。 **インダストリアル**〈industrial〉(造語》工業の。産業の。 <132> **インダストリー**〈industry〉①産業。②工業。 **インタビュアー**〈interviewer〉インタビューする人。インタヴュアー。 **インタビュー**〈interview〉〔名・自サ変〕①会見。面会。特に、新聞・雑誌・放送などの記者が取材のために面会すること。インタヴュー。 **インダラ**【因陀羅・因達羅】帝釈天[たいしゃくてん]。インドラ神。▽梵語の音写。 **インタレスト**〈interest〉①興味。関心。②利害関係。③利益。「パブリック―」 **インタロゲーションマーク**〈interrogation mark〉疑問符。クエスチョンマーク。記号「?」のこと。 **いんち**【引致】〔名・他サ変〕①《文章》引っぱって連れて行くこと。②【法】身体の自由を拘束した者を裁判所などに強制的に連行すること。 **いんち**【印池】印肉を入れる容器。 **いんち**【韻致】《文章》風雅な趣。風韻。雅致。 **インチ**〈inch〉ヤードポンド法の長さの単位。一二分の一フィート。約二・五四センチ。▽「吋」とも書いた。 **いんちき**【いかさま】〔名・形動〕[俗]不正。ごまかし。「―をやる」「―(を)する」「―な商売」 **いんちょう**【院庁】[歴]→いんのちょう **いんちょう**【院長】病院など、院と呼ばれる施設の長。 **インディアペーパー**〈India paper〉[印]辞書などに用いる、きめが細かく不透明度の高い、薄く丈夫な紙。インディアンペーパー。 **インディアン**〈Indian〉アメリカインディアン。―サマー〈Indian summer〉秋から初冬にかけての、晴れて気温の高い日和。わが国でいう小春日和。英語圏各国で用いられる。 **インディーズ**〈indies〉(映画・音楽制作などの)独立プロダクション。 **インディオ**〈Indio〉アメリカインディアン。特に、中南米の原住民。 **インディカまい**【インディカ米】東南アジアから中国南部で生産される米。扁平で細長く、粘り気が少ない。 **インディゴ**〈indigo〉→インジゴ **インデクセーション**〈indexation〉[経]インフレの弊害を除去するための方策の一つ。賃金・恩給・金利などを物価変動に合わせて修正すること。 **いんてつ**【隕鉄】[天]隕石の一つで、鉄とニッケルを主成分とするもの。▽meteoric iron **インデックス**〈index〉①索引。検索のための見出し。「―カード」②指標。指数。③[印]上付き活字。A²の2など。―ファンド〈index fund〉[経]投資信託の一つ。各種の証券市場の指数と連動するように銘柄を選択し、収益を図るもの。 **インデペンデント**〈independent〉[経]石油会社のうち、採掘や精製などの一部のみを扱うもの。独立系石油会社。→メジャー **インテリ**「インテリゲンチャ」の略。 **インテリア**〈interior〉①「インテリアデザイン」の略。②室内調度品。⇔エクステリア。―クラフト〈interior craft〉室内工芸。―デザイン〈interior design〉室内の美的、機能的な設計。室内装飾。 **インテリゲンチャ**〈intelligentsiya〉知的労働に従事する人。知識人。知識階級。インテリ。 **インテリジェンス**〈intelligence〉知性。知能。知力。 **インテリジェントビル**[建]高度の情報通信設備を備えたオフィスビル。OA機器・衛星通信機器などが完備しているほか、空調から防災まで、建物全体の機能がコンピューターによって管理、統御されている。▽intelligent building から。 **インテル**[印]活字組版で、行間を適当な広さにあけるために挿入する、木製あるいは鉛合金製の込め物。▽interline leads から。 **インテルサット**【INTELSAT】[情]国際電気通信衛星機構。国際的な商業通信網の確立を目的として、通信衛星や放送衛星を開発し、打ち上げ、共同利用していく組織。アメリカの主唱により一九六四年に暫定協定が成立。七三年に恒久制度化。▽International Telecommunications Satellite Organizationの略。 **インテルメッツォ**〈intermezzo〉[音]①間奏曲。②歌劇などの幕間に上演された小劇。 **インテレクチュアル**〈intellectual〉〔形動〕知的なさま。知性的なさま。「―な職業」 **いんてん**【院展】[美]日本美術院展覧会の略称。日本美術院が毎年秋に開催している展覧会。 **いんでん**【院殿】(造語)高位の戒名。武家時代、将軍や大名などの戒名で、院の下に殿を添えたもの。のちに社会的地位の高い人も用いるようになった。▽「―のついた戒名」のように、自立して用いることも慣用的にはある。 **いんでんがわ**【印伝革】シカまたは羊のなめし皮で、色漆で模様を付け、袋物などに用いる。また、その袋物。印伝。▽本来、インド産のなめし革。ポルトガル語Indian をインド伝来と解して「印伝」の字を当てたという。 **いんでんき**【陰電気】[理]エボナイト棒などの樹脂を毛皮でこすったときに、樹脂に起こるのと同じ性質の電気。負電気。⇔陽電気。▽negative electricity **いんでんし**【陰電子】[理]陰電気を帯びた電子。⇔陽電子。▽単に電子という場合、ふつう、陰電子を指す。 **インド**〈India〉①南アジアの大半島。インド共和国・パキスタンイスラム共和国・バングラデシュ人民共和国などがある。②インド半島の大部分を占める国。イギリス連邦の一員。一九四七年イギリスから独立。ヒンズー教の代表国。首都ニューデリー。▽「印度」とも書いた。―サラサ[―sarasa]インド産のサラサ。木綿地に大きく素朴な模様を染め出したものが多い。―哲学[てつがく]バラモン教・ヒンズー教・仏教など、インドで成立した世界観・哲学思想。―洋[よう]世界三大海洋の一つ。アジア・アフリカ・オーストラリア・南極の各大陸に囲まれる。▽Indian Ocean **インドア**〈indoor〉屋内。室内。⇔アウトドア。「―テニス」―スポーツ〈indoor sports〉屋内で行うスポーツ競技。 <133> **いんとう**【咽頭】[医]口を開けると、いちばん奥に見える部分。喉頭[こうとう]の上部にあたる。「―炎」▽pharynx ―結膜熱[けつまくねつ][医]アデノウイルスが原因で起こる小児感染症。高熱を発し、咽頭炎・結膜炎などを伴う。伝染性が強く、プールなどで学童が集団でかかることが多い。プール熱。▽pharyngoconjival fever **いんとう**【淫蕩】〔名・形動〕酒や色事などの享楽にふけって乱れていること。「―な生活」 **いんどう**【引導】[仏]①人を仏の道に導くこと。②葬式のときに、死者の霊が迷わず浄土に行けるように、僧が経文を唱えること。=を渡す ①死者に僧が引導のための経文を唱える。②最終的な意思表示をして、相手にあきらめさせる。 **いんとく**【陰徳】《文章》ひそかに行われた善い行い。=あれば陽報[ようほう]あり ひそかに善行を積んだ人には、おのずから、よい報いが現れる。 **いんとく**【隠匿】〔名・他サ変〕隠してはいけない物をひそかに隠すこと。また、人をかくまうこと。「―物資」 **インドシナはんとう**【インドシナ半島】アジア大陸東南部に突出した半島。ミャンマー・タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム・西マレーシアを含む。▽Indochinese Peninsula **イントネーション**〈intonation〉[言]話すとき、息の切れ目や文末に現れる声の上がり下がり。抑揚。 **インドネシア**〈Indonesia〉東南アジアの共和国。スマトラ島・ジャワ島・ボルネオ島南部などから成る。一九四五年オランダから独立。首都ジャカルタ。 **インドヨーロッパごぞく**【インドヨーロッパ語族】[語]インド・イランからヨーロッパにかけて、また、近世初頭以来、南北アメリカにも分布する諸言語の総称。ゲルマン語派・スラブ語派・インドイラン語派などに大別される。印欧語族。▽Indo European **イントラネット**〈intranet〉[情]WWWサーバーやブラウザなど、インターネットのさまざまな標準技術を利用した社内情報ネットワーク。▽「イントラ」は内部に、の意。 **イントロ**〈intro〉「イントロダクション」③の略。 **イントロダクション**〈introduction〉①序説。序論。②入門。③[音]序奏。導入部。イントロ。 **いんとん**【隠遁】〔名・自サ変〕俗世間を避けて、隠れ住むこと。隠棲[いんせい]。遁世。「―者」「―生活」 **インナー**〈inner〉①[服]「インナーウエア」の略。②内側。▽①②⇔アウター。―キャビネット〈inner cabinet〉[政]特にイギリスで、少数の有力閣僚で構成する閣内内閣。また、それが開く会議。本来は戦時や非常時のためにあったが、現在では議事の速やかな決定・実行を目的に設置。―サークル〈inner circle〉権力者の側近グループなど、組織内の実権を握る少数の実力者集団。 **インナーウエア**〈innerwear〉[服]下着類の総称。アンダーウエア。インナー。→アウターウエア **いんない**【院内】①院と呼ばれる組織や施設の内部。特に、衆議院・参議院の内部。⇔院外。「―活動」―会派[かいは][政]国会議員が二人以上で、国会内の活動をする場合にいわれる語。ほとんど国会内の政党と同義に解される。―感染[かんせん][医]病院内で、患者や職員などが感染症にかかること。▽hospital infection **いんに**【陰に】〔副〕表立たないようにするさま。かげで。内密に。「―陽[ひなた]に、手助けする」「―こもる」 **いんにく**【印肉】印を押すときに用いるもので、綿などに朱・墨の顔料を染み込ませたもの。 **いんにょう**【廴繞】→えんにょう **いんにん**【隠忍】〔名・自サ変〕《文章》憤りや苦しみを外に表さずに、がまんすること。―自重[じちょう]〔名・自サ変〕じっとがまんして軽はずみな行動をしないこと。 **インニング**〈inning〉→イニング **いんねん**【因縁】①[仏]物事を成り立たせる直接の原因と間接の原因・作用。縁起。②以前から定まっていて動かすことのできない関係・出来事。「前世からの―とあきらめる」「これも何かの―だ」③かかわり。関係。縁。「彼とは浅からぬ―がある」④そのようになった由来。理由。わけ。「それには深い―がある」▽「いんえん」の連声。―尽[づ]く 因縁によって生じた、避けることのできない物事。=を付ける[つける][俗]言いがかりを付ける。 **いんのう**【陰囊】[医]陰茎の付け根の下にあり、睾丸を包んでいる袋状の部分。ふぐり。▽scrotum **インノケンティウス**〈Innocentius〉(一一六〇~一二一六)三世。ローマ教皇(在位一一九八~一二一六)。各国君主に対し教皇権力の優越性を実現し、第四回十字軍を起こす。ローマ教会の最盛期を現出。インノセント。 **いんのちょう**【院の庁】[歴]平安時代に設置された上皇・法皇の政務機関。院庁。 **インバーター**〈inverter〉①[電]直流電力を交流電力に変換する装置。逆変換器。②[算]入力と出力の符号を逆にする働きをもつ回路。 **いんばい**【淫売】①女が男に体を売ること。売春。また、そうしている女。売春婦。「―婦」 **インパクト**〈impact〉①衝撃。影響。「強い―を与える」②[競](野球・ゴルフ・テニスなどで)球がバットやクラブフェースなどに当たる瞬間。 **インパスト**〈impasto〉[美]絵の具を厚く盛り上げるように塗る技法。絵画に立体的な効果を与える。 **インバネス**〈inverness〉[服]燕尾服着用時におるケープ付きそでなし外套[がいとう]。和装用にしたものは、「とんび」とも呼ばれた。二重回し。▽スコットランド北西部の地名から。 **インバランス**〈imbalance〉①不均衡。不釣り合い。アンバランス。②[経]需給関係や収支関係などの、バランスを必要とする経済動態が崩れた状態。 **インパルス**〈impulse〉①一時的な感情の高まり。衝動。②[電]瞬間的に伝わる大きな電流。衝撃電流。③[理]力積。④[生]神経繊維を通って伝達される刺激。神経衝撃。 **いんばん**【印判】(文章)当事者であることを相手に認めさせるしるし。認め印。印。判子。印章。 **いんび**【淫靡】〔形動〕(文章)性道徳が乱れていて、みだらな感じがするさま。「―な踊り」 **いんび**【隠微】〔名・形動〕《文章》表面にはっきり現れず、かすかであること。「―でとらえかたい」 **インピーダンス**〈impedance〉[電]交流回路で、電流の流れにくさを表す量。直流回路の抵抗にあたる。単位はオーム(Ω)で示す。 **インビテーション**〈invitation〉招待。招待状。 **いんぶ**【陰部】男女の外部生殖器。恥部。隠し所。 **いんぷ**【印譜】《文章》(名家などの)印影を集めた書物。 <134> **いんぷ**田【淫婦】《文章》多情で性的にだらしのない女性。 **いんぷ**田【陰府】《文章》あの世。冥府[めいふ]。 **インファイト** 〈infighting〉《競】(ボクシングで)相手に接近して攻撃すること。接近戦法。 **インフィールド**〈infield〉【競】(野球で)内野。ーフライ〈infield fly〉【競〗(野球で)無死または一死で、走者が一、二塁あるいは満塁のとき、打者の打球が内野フライとなったもの。審判の宣告で打者のみアウトとなる。▽故意落球による併殺を防ぐためのルール。 **インフェリオリティーコンプレックス**』〈inferiority complex〉劣等感。コンプレックス。↔シュペリオリティーコンプレックス **インフェルノ**国〈inferno〉地獄。また、地獄のように苦痛と苦悶[くもん]に満ちた場所。 **インフォーマル**ア团〈informal〉〔ナ〕形式張らないさま。略式。↔フォーマル **インフォーマント**フォ〈informant〉言語・文化などの調査の際に、調査者の求めに応じて資料や情報を提供する者。 **インフォームドコンセント** 〈informed consent〉【医】医師が診療の目的・内容を患者に十分に説明し、同意を得てから治療を進めること。 **インフォメーション** 〈information>①情報。知らせ。②受付。案内。ーセンター国必要に応じて情報を提供する施設・機関の総称。駅やデパートの案内所など。情報センター。▽和製英語。information center **インプラント** 〈implant〉人工歯根。 **インプリンティング** 〈imprinting〉【動】刷り込み。 **インフルエンザ**〈influenza〉【医】流行性感冒。流感。 **インフレ**囲【経』「インフレーション」の略。ーヘッジ囚【経』インフレに対する防御策の一つ。貨幣価値の下落による損失を避けるために、貴金属・株式・不動産などの資産に投資すること。▷inflationary hedgeから。 **インフレーション**』〈inflation〉【経』貨幣価値が下落し、長期にわたって物価が上昇すること。流通に必要以上の紙幣が発行されたときには極度のインフレーションが起こる。通貨膨張。インフレ。→デフレーション。一宇宙論[うちゅうろん]【理》膨張宇宙論の一つ。宇宙は創造の初期段階で指数関数的に膨張したとする考え方。▽inflation universe **インプレッショニズム**目〈impressionism〉『美』印象主義。 **インプレッション**』〈impression〉印象。感銘。 **インプロビゼーション** 〈improvisation〉〖音』(ジャズなどで)楽譜を用いない即席の演奏。町 **いんぶん**【韻文】①韻をふんだ言語表現。特に、漢詩や歌謡などで各句末に一定の韻に属する文字を配して声調をととのえたもの。②【表〗押韻や音数律など、音声面での規則性の見られる言語表現。↔散文。▽わが国では押韻がまれで、五音と七音を基調とした音数律が中心であるところから、特に、「律文」と呼ぶこともある。③詩歌。▽伝統的に②の特徴を有したところから。 **いんふたぎ**図【韻〝塞ぎ】昔の貴族社会での遊戯の一つ。古詩の韻字を隠しておき、詩の意味からそれを互いにあてて、勝敗を決するもの。 **インプット**帝国主義。 **インベルターゼ**図 〈invertase〉(生』サッカラーゼ。 **インベンション**〈invention〉(音】多声的な小曲。バッハのクラビーア曲が名高い。 **インボイス**困〈invoice〉【経』送り状。輸出業者が輸入業者に送る、商品の価格・数量などの明細を記入した書類。 **いんぼう**囲【陰謀】①ひそかに悪事を企てること。「――をめぐらす」「―が明るみに出る」②【法】二人以上の者が犯罪の実行について謀議すること。▽conspiracy **インポート**困〈import>輸入。また、輸入品。→エキスポート **インポテンツ**园〈「Impotenz〉〔医』男子の性交不能症。性的に無能力な状態。陰萎[いんい]。インポ。 **いんぽん**囲【院本】浄瑠璃を全編一冊にまとめて刊行した本。丸本。 **いんぽん**囲 【淫奔】〔ナ〕(文章)(女性が)性的にだらしないさま。淫乱。「―な人」 **インマルサット**【INMARSAT】【情】国際海事衛星機構。通信衛星を利用して、海事通信の改善を図るための組織。一九七九年発足。▽International Marine Satellite Organization の略。 **いんみょう**匣【因明】【仏』主張・判断の根拠についての学問。インド哲学あるいは仏教の論理学。 **いんめつ**囲【隠滅・×湮滅・×堙滅】〔名・自他スル〕跡形もなく消えること。また、消すこと。「証拠を―する」 **いんめん**図 いんめん図【印面】印鑑で文字の彫ってある面。 **いんも**【×恁麼・×什麼】〔名,〕(文章)どのよう。このように。かくのごとく。「――の事」▽中国の口語から。主に禅宗の用語。文脈によって、疑問にも指示にも用いる。 **いんもう**図 【陰毛】陰部に生える毛。恥毛。 **いんもつ**囲【音物】①贈り物。進物。②わいろ。 **いんもん**囲【陰門】女性の外部生殖器。 **いんやく**図【隱約】《文章》あからさまに表現しないこと。また、はっきりしないこと。「―の間に語る」 **いんゆ**匣 【引喩】【表】修辞法の一つ。引用法を比喩法の一つと見ての用語。▽隠引法・暗示引用を含む場合もある。 **いんゆ**日【因由】《文章》物事の起こり。原因。 <135> **いんゆう**匣団【隠喩】【表】比喻法の一つ。たとえるものとたとえられるものとを区別して掲げるが、比喻であることの説明語を伴わず、直接に結びつく。「花の顔」「桜は日本の心」など。暗喩。メタファー。→直喩・明喩 **いんよう**囲【引用】〔名・他忍〕①自分の文章や論をなすために、他人の文章や事例などを引くこと。「論文を―する」「一文」一符国文章の中で、引用した部分を明らかにするために使う符号。クォーテーションマーク。記号「」・・〈〉・[]“”“”など。―法匣〖表〗修辞法の一つ。文章中に他の言語作品の一部を引く表現技法。引喻。▽quotation の訳語にも。→隠引法・暗示引用 **いんよう**図【陰陽】①中国古来の世界観を規定する陰と陽の二つの気。万物は相反する性質の陰と陽という根元的な気の消長から成り立つと考え、月・静・夜・女などは陰、日・動・昼・男などは陽とする。おんよう。おんみょう。②電気・磁気などの陰極(マイナス)と陽極(プラス)。五行説国 中国古来の世界観。陰陽の二元と宇宙を支配する五つの自然の力、五行(木火土金水)によって世界を解釈する。政治・宗教・哲学や中国人の生活全般に影響を与えた考え方。 **いんよう**匣【飲用】飲むために用いること。また、飲むための水。「―水」 **いんよく**図【淫欲】《文章》異性に対するみだらな願望。色欲。性欲。 **インラインスケート** 〈in-line skates〉四つまたは五つの車輪が縦一列に並んだローラースケート。 **いんらく**図【淫楽】《文章》みだらな楽しみ。情欲による快楽。 **いんらん**図【淫乱】〔名・ヶ〕異性とのみだらな楽しみにふけること。淫奔。「―な人」 **いんりつ**図【韻律】〖表】詩歌などにおける音声面の規則性。押韻や音の高低・強弱・長短によるものと、和歌・俳句のように音数律によるものとがある。リズム。 **いんりょう**回回【飲料】飲むためのもの。飲み物。(水など) **いんりょく**【引力】【理』物体が互いに引き合う力。↔斥力[せきりょく]。「万有―」「―圏」▽attractive force **いんれい**囲【引例】 引用した例。引用例。 **インレー**〈inlay〉①象眼。はめ込み細工。②【医】歯科で、虫歯部分をセメントやアマルガムなどで穴埋めすること。また、その詰め物。歯の充填[じゅうてん]でいう。 **いんれき**匣 【陰暦】①太陰暦。↔陽暦。②太陰太陽暦。 **いんろう**回匣【印籠】①昔、武士などが腰に下げた小型の重ね箱。多く長円形で、中に丸薬などを入れた。薬籠[やくろう]。▽もと、印・印肉を入れたところから。②【料】きゅうり・なす・イカなどの中をくりぬき、詰め物を入れ、印籠のように仕上げた料理。 **いんわい**匣 【淫猥】[ヶ〕《文章》情欲をそそるようなみだらなさま。卑猥。猥褻[わいせつ]。「――な話」 **う** **う**【右】ウ・ユウ(イウ)|みぎ《造語》①みぎ。「右岸・右舷・右折・右腕・右筆・左右・座右・右大臣」②保守的な立場・傾向。「右傾・右派・右翼・極右」▽⊙ⓐ↔左 **う**【宇】ウ (造語)①のき。ひさし。やね。また、大きな建物。「殿宇・堂宇・廟宇」②大きなやねでおおわれたような世界。ひろがり。「宇内[うだい]・宇宙・八紘一宇[はっこういちう]」③かまえ。度量。「気宇・眉宇」④《助数》建物を数える語。「金堂一宇」 **う**【羽】ウ は・はね(造語)①鳥のはね。「羽化・羽毛・羽翼」②「出羽」の略。「羽後・羽州・羽前・奥羽」③東洋音楽の音階名で、五音[ごいん]の一つ。 **う**【芋】ウも(造語)さつまいも・さといもなどの総称。いも。▽主に訓「いも」で用いる。 **う**【迂】ウ 《造語》とおまわり。まわりくどい。物事にうとい。「迂遠・迂回・迂闊・迂路」▽「紆[う]」に通ずる。 **う**【盂】ウ (造語》①御飯を盛るはち。わん。また、その形のもの。「腎盂[じんう]」②梵語びの音写。「盂蘭盆」 **う**【雨】ウ あめ・あま(造語)あめがふる。あめ。「雨季・雨水・雨中・雨天・雨量・煙雨・降雨・強雨・豪雨・慈雨・晴雨・大雨・多雨・梅雨・風雨・雷雨・冷雨・暴風雨」▽《熟字訓》「時雨[しぐれ]」「梅雨[つゆ]」「五月雨[さみだれ]」 **う**【×禹】ウ □《造語》禹王。「禹域(中国の称)」■古代中国の伝説上の聖王。夏[か]王朝の開祖とされる。大禹。 **う**【竿】ウ(竿】(造語)笙[しょう]の一つ。竿の笛。「一笙」 **う**【紆】ウ(造語)まがる。まげる。「紆回・新曲・紆余曲折」▽「迂[う]」に通ずる。 **う**【烏】ウ お(造語)①からす。「烏合・烏兎[うと]」②疑問・反語の助字。漢文訓読で「いずくんぞ」と読む。▽(熟字訓》「烏賊[いか]」 **う**【有】→ゆう【有】 **う**【×胡】→こ【胡】 **う**【皿】目四《文章》世の実情にうといこと。「――とも愚とも言いようがない」 **う**五十音図ア行第三の仮名。→付録「仮名字体表」 **う**〔助動〕特殊型05[五段動詞・形容詞・形容動詞の未然形(動詞にはオ段の未然形)、形容詞型・形動型・特殊型助動詞の未然形に接続する。推量の助動詞「らしい」「そうだ(伝聞)」「まい」には下接しない」①(意志性動詞・その丁寧体、あるいは意志的意味に用いられた動詞に下接し、一人称性主語をとって)話し手の意志・決意を表す。・・・するつもりだ。「今日言お―」「帰りましょー」②二人称者に対する勧誘の意を表す。「・・・うではないか」の形をとることもある。「恋人よアラビアの歌を歌お―よ」「行こーじゃないか」③推量。②未来あるいは現在についての推量・想像の意を表す(過去の推量は、「・・・たろう」「・・・ただろう」の形をとる)。「やがて遠い思い出となろー」「もう蛍も飛ぶでしょー」断定を和らげていう。「そうしてもよかろ―」④(疑問詞・疑問の終助詞を伴って)反語の意を表 <136> **う**③(推量)「だろう」の意。「こんなところに金があろ―」「今ごろ帰ってこ―」④(反語)「だろうか、いや・・・ない」の意。反語の「か」を下接する。「なんで思いが届こ―ぞ」「今さら泣いてなんとしょー」「こんなところに花など咲こ―か」⑤(形式名詞「こと」「もの」「はず」を下接し、特定の慣用句を構成して)当然、あるいは、可能の意を表す。「あろ―ことかこの惨事」「なろ―ものなら教えてください」「許そ――はずがない」◎指定の「だ」「です」、過去の「た」、推量の「ようだ」「そうだ(様態)」「みたいだ」、希望の「たい」などの助動詞未然形に下接した「だろう」「でしょう」「たろう」「ようだろう」「そうだろう」「みたいだろう」「たかろう」などは、疑問の昇調イントネーションを伴って用いられると、それぞれに、相手に対して同意を求める意を構成する。「君も行くだろー?」「君も見たろー?」「まるで絵みたいだろー?」「すぐにでも行きたかろー?」▽文語「む」の鼻音化を経て成立した語。接続に関して「よう」と相補的である。すなわち中世末期ごろから、一・11段系動詞に接する「う」は、「よう」の形に独立するようになり、「う」とは二重語形を形成するに至った。連体形「う」は、「もの」「こと」「はず」などの形式名詞を下接し、また、特定の慣用句を構成する以外、普通用いられない。③の推量の意には、慣用句以外、「だろう」の形を用いる方がロ語としては普通であり、その点、「う」と「だろう」が、意志・勧誘と推量の分化に応じるようになったともいえる。否定「ない」に接続するとき、「なかろう」「ないだろう」の両形があり、否定推量としてのその意は、「まい」に相当する。「です」とともに「でしょう」の形は普通に用いられるが、これが「だろう」の丁寧体に当たる。未然形に「う」の接続した全体は、実際の発音ではオ列長母音となるのだが、オ列に短呼されることもある。「行こか戻ろか」 慣用句…うとする ある動作・作用を開始し、ある状態が始まりかかっている意(②③)。一人称者以外の意志も、この形式で間接的に表現することになる。「帰ろうとしていた」「夏も終わろ―」…うと(うが)/・・・うと(うが)・・・まいと(まいが)/・・・うと(うが)・・・うと(うが)・・・や・・・にかかわりなく、どんなことになろうともの意(①③)。「雨が降ろうが降るまいが」「行こうと帰ろうと勝手だ」…うに・・・かも知れない、それなのにの意(③)。「人もあろ―君がするのか」「もっと話していたかったろー」…うにも・・・ない(不可能) ある事態を希望しても実現しない意(○)。「泣こー泣け―ほどの悲しみ」・・・うものなら(悪い含みをもって)仮にも・・・したならばの意(③)。「しゃべり出そ―止まらない」①(「なろうものなら」の形で)そうすることが許されるならば、もし可能ならの意(⑥)。「なろーもう一度逢[あ]ぁいたい」・・・うものを 当然の事柄を、現実には実現しないものとしていう(②③)。「知っていたらわたしから話そ―」「例年ならもう桜も咲こ―」・・・てもらおう /・・・ていただこう 婉曲続きな要求・命令の意(②)。「・・・てもらいたい(いただきたい)」とも。「笑わいでもらおう」「話していただきましょう」あろうことか とうてい許されない、不可能なことだという意(⑤)。「――、また失敗などして」なろうことなら ・・・うものなら①。「――あらかじめ教えてほしかった」 **う**⑧【×卯】十二支の第四。ウサギ。②卯の刻。今の午前六時。また、それを挟む二時間。▽一説に午前六時以降の二時間。③東。 **う**団【×兎】ウサギ。「―の毛」 **う**団【×鵜】ウ科の水鳥の総称。カモより大きくて黒い。首は細長く、くちばしも長くかぎ形。水に潜って魚をとらえる。ウミウ・カワウ・ヒメウなどの種類があり、ウミウは岩壁に、カワウは樹上に群れをつくる。鵜飼いに使うのは、主にウミウ。圓 =の〈真似[まね]は〉をする×烏[からす]水に溺れる 自分の能力を考えないで、むやみに人まねをすると失敗することのたとえ。 **ヴァージョン**[〈version〉]→バージョン **ヴァージン**グ[〈virgin〉]→バージン **ヴァース**[〈verse〉]→バース **ヴァーナリゼーション**[〈vernalization〉]【植〗→バーナリゼーション **ヴァーミセリ**目[]→バーミセリ **ヴァーミリオン**[〈vermilion〉]→バーミリオン **ヴァイオリニスト**[〈violinist〉]→バイオリニスト **ヴァイオリン**囲[〈violin〉]→バイオリン **ヴァイオレーション**』[〈violation〉]【競〗→バイオレーション **ヴァイオレット**ヴ[〈violet〉]→バイオレット **ヴァイオレンス**[〈violence〉]→バイオレンス **ヴァイキング**団図[〈Viking〉]→バイキング **ヴァイタリティー**図[〈vitality〉]→バイタリティー **ヴァイブ**ア[〈vib.〉]「ヴァイブラフォーン」の略。 **ヴァイブラフォーン**目[〈vibraphone〉]→ビブラフォン **ヴァイブレーション**』[〈vibration〉]→バイブレーション **ヴァイブレーター**[〈vibrator〉]→バイブレーター **ヴァガボンド**困[〈vagabond〉]→バガボンド **ヴァカンス**団団团[〈vacances〉]→バカンス **ヴァギナ**ヴア[〈ララvagina〉]【医】膣。バギナ。ワギナ。 **ヴァキューム**国[〈vacuum〉]【理]→バキューム **ヴァケーション**[〈vacation〉]→バケーション **ヴァスコ‐ダ‐ガマ**[〈V. da Gama〉]→バスコダガマ **ヴァチカン**[〈Vatican〉]→バチカン **ヴァット**[〈vat〉]→バット **ヴァディム**[〈R. Vadim〉]→バディム、 **ヴァナジウム**図[〈vanadium〉]【化』→バナジウム **ヴァニシング‐クリーム**回[〈vanishing cream>]〖容】→ バニシングクリーム **ヴァニティー**ヴ[〈vanity〉]→バニティー **ヴァニラ**ヴ[〈vanilla〉]→ バニラ **ヴァラエティー**[〈variety〉]→バラエティー **ヴァラナシ**[〈Varanasi〉]→バラナシ **ヴァリエーション**[〈variation〉]→バリエーション **ヴァリュー**ヴ[〈value〉]→バリュー **ヴァルカン**[〈Vulcan〉]→ウルカヌス **ヴァルブ**ヴ[〈valve〉]→バルブ **ヴァレリー**[〈P. Valéry〉]→バレリー **ヴァレンタイン‐デー**[〈St. Valentine's Day〉]⇒バレンタインデー **ヴァン**ヴァ[〈van〉]【交』→バン **ヴァン‐アイク**[〈J. Van Eyck〉]→ファン‐アイク **ヴァンダリズム**回[〈vandalism〉]→バンダリズム **ヴァンパイア**四[〈vampire〉]→バンパイア **ヴァンプ**ッ[〈vamp〉]→バンプ **うい**!【初】(名詞に付いて)初めての。「―産」「一陣」 **うい**【憂い】四〔形〕《文章》気持ちを晴らすことができなくてやりきれない。苦しい。つらい。悲しい。图ーさうし〔ク目[ク〕《古語)①せつない。悩ましい。「あかつ <137> きばかりうきものはなし」(古今)②つれない。憎らしい。無情だ。「この人に―と思はれて」(源氏)③煩わしい。気がすすまない。「宮仕[みやづか]へ人はいとうきことなり」(更級)④《形式)(動詞連用形に付いて)・・・するのがつらい。「夕つけゆく風いと涼しくて、帰りうく」(源氏) **うい**団【愛い】〔連体〕愛すべき。けなげな。感心な。「―やつ」▽目下の者について用いた古い言い方。 **うい**団【有為】①『仏』因縁によって生じ、変化してやまない物事や現象。→無為。「―の奥山」②《古語》広く、この世。現世。「――の境を辞するには」(太平記) ▽字音仮名遣いは「うゐ」。「ゆうい」は別語。一転変[てんぺん]⑦ 万物は常に移り変わるものだということ。多く、世のはかなさを感慨を込めていうときに用いる。「―は世の習い」 **ウイ**[〈oui〉]〔感〕はい。→ノン **ヴイ**【V・V】付録「ABC略語集」 **ウイーク**[〈week〉]《造語》週。週間。「バードー」 **ウイーク‐エンド**国[〈weekend〉]週末。土曜から日曜にかけての休日。 **ウイーク‐デー**図[〈weekday〉]平日。週日。日曜以外の日。土曜を含めないこともある。 **ウイーク‐ポイント**[〈weak point〉]弱点。 **ウイークリー**[〈weekly〉]週刊の新聞・雑誌。 **ヴィーナス**[〈Venus〉]→ ビーナス **ういきょう**匣【×茴香】セリ科の多年草。夏、淡黄色の小さい花をつけ、草全体に独特の芳香がある。果実は薬用・香味料。フェンネル。 **ヴィクトリア**[〈Victoria〉]→ビクトリア **ヴィクトリー**[〈victory〉]→ ビクトリー **ウィクリフ**[〈John Wycliffe〉](一三二〇?~八四) イギリスの神学者。宗教改革の先駆者。聖書にのみ真理を求め、ローマ教皇の介入を拒み、イギリスの宗教的独立を主張。聖書の英訳を企て、ボヘミアのフスらに影響を与えた。 **ういご**囲。【初子】夫婦間に初めて生まれた子。はつご。 **ういこうぶり**ぶり【初、冠】《古語》元服して初めて冠を着けること。元服すること。ういかがふり。ういかぶり。ういかむり。「昔、男―して」(伊勢) **ヴィザ**ヴィ[〈visa〉]→ビザ **ういざん**回囚。【初産】初めての出産。はつざん。 **ヴィシソワーズ**回[〈vichyssoise〉]【料』→ビシソワーズ **ヴィジター**ヴィ[〈visitor〉]→ビジター **ヴィジュアル**[〈visual〉]〔ナ〕→ビジュアル **ヴィジョン**[〈vision〉]→ビジョン **ういじん**囲。【初陣】①初めて戦場に出ること。②競技などに、初めて出場すること。「――を飾る」 **ウイスカー**[〈whisker〉]【工〗太さ数ミクロンから数百ミクロン、長さ数十ないし数千ミクロンの金属や無機化合物のひげ状の結晶。引っ張り強度が非常に高い。ひげ状結晶。ウイスカ。 **ウイスキー**[]麦芽と穀類を原料とする蒸留酒。スコッチやバーボンが代表的。ウィスキー。ーボンボン[〈whisky bonbon〉]ウイスキーを中に入れた砂糖菓子。 **ヴィスコース**回[〈viscose〉]【化』♪ビスコース **ヴィスコンティ**[〈L. Visconti〉]→ビスコンティ **ヴィスタ‐ヴィジョン**[〈Vista Vision〉]《映〗→ビスタビジョン **ヴィタミン**図匣[〈vitamin〉]【生〗→ビタミン **ウイット**[〈wit〉]時・場合に応じて気を利かせる才知。機知。機転。ウィット。 **ヴィットーリオ‐エマヌエーレ**[〈Vittorio Emanuele>](一八二〇~七八)二世。サルディニア王(在位一八四九~六一)。イタリア統一に成功し、その初代の王(在位一八六一~七八)となる。ヴィクトルーエマヌエル。 **ヴィデオ**ヴィ[