来自 旺文社国語辞典 第十二版
じん教1
ジンニン
ひと
字義
ひと。人間。人口・人心・人相・悪人・賢人・古人・商人・成人・仙人・善人・美人
ひとがら。性質。人格・人品
たみ。庶民。人民
下位の官吏。位の低い役人。家来。
人々の。人役・人君・人主・人臣
人の形をしたもの。人魚にんぎよ・人形にん
ぎよう
人怖ひとおじ・人攫ひとさらい・人魂ひとだま・人伝ひとづて
きよ・さね・たみ・と・に・ひとし・ふと・むと・め
じん
接尾人を職業や国籍・出身地などによって呼ぶときに用いる語。経済━アメリカ━信州━
たり
接尾和語の数詞に付いて、人数を数える語。よつ
にん
字義
にん
接尾人を数える語。五━
にん
ひと。人柄。━を見て法を説く(=相手に応じてふさわしい働きかけをする)
ひと
動物分類学上は、霊長目ヒト科に属する哺乳ほにゆう動物。学名は、ホモ・サピエンス。人間。人類。━は万物の霊長である
世間の人。他人。━の思惑を気にする
大人。成人。━となる
人柄。性質。━がいい
人材。有能な人物。部下に━を得る
ある個人。━それぞれ━に会う予定がある
ある特定の人をさす語。うちの━(=夫)私のいい━(=愛人)
自分。この私。━をからかってはいけない
「人」・「人間」・「人類」
「人」は一人前の存在をいう。「人となる」「りっぱな人になる」は大人になったということである。「人間」は社会的な関係の意識された語で、「りっぱな人間になる」は、社会的に認められた存在になることである。「人類」は生物学的に他の動物と区別される語である。
人が変わる
性格や人柄が変わる。
人となる
成人する。
人の噂うわさも七十五日しちじゆう
ごにち
人がうわさを立てるのもしばらくの間で、どんなに世間を騒がせたことでもすぐに忘れられてしまうものである。
人の口くちに戸は立てられぬ
人々がうわさをするのは、止めることができない。
人の疝気せんきを頭痛
つう
に病
(「せんき」は漢方で腰・下腹の痛む病気)自分に関係のないことでよけいな心配をすることのたとえ。
人の振り見て我が振り直なお
他人の姿や行いを見て自分の姿や行いを反省し、改めるべき点は改めろ。
人は一代いちだいは末代まつだい
人の命は死ねばなくなるが、その名は後の世まで長く残るということ。
人も無
人を人とも思わないようす。━にふるまう
人を食
人を見下す。こばかにする。
人を立てる
ある人物を尊敬して自分より優先させる。また、自分は身を引いて、他の人物の存在を際立たせる。
仲介や調停のために第三者を間に入れる。
人を呪のろわば穴あなふた
(人をのろって殺そうとして墓穴を掘る者は、その報いで自分のための墓穴も掘らなければならなくなるの意から)人に悪いことをすると自分もまたその報いを受けることのたとえ。