<1>
**あいしあう【愛し合う】**[愛す＋合う](二人、男女、恋人同士、夫婦、家族、人々、人類、同胞、隣人、人と人)が愛し合う(=互いに尊重し、愛情を寄せる) 
【副⁺】(こよなく、激しく、深く、真剣に、熱烈に、純粋に、一[いち]途[ず]に、心から、本気で、互いに)愛し合う
【例文】 愛し合う二人には怖いものは何もない/幼なじみの男女は、成長するにつれ、愛し合うようになった/ロミオの家とジュリエットの家は長く反目していたが、二人は、恋人同士としてひそかに愛し合っていた/老夫婦は、若い時とは違ういたわりの心で深く愛し合っている/貧しくとも、互いに愛し合う家族こそ何よりの宝だ/平和な世界で、価値観の違いを超え、互いを認めて愛し合って生きていきたいものだ/人は同胞として愛し合うべきだと宗教は説いている/世界中の誰もが隣人として愛し合える日が来てほしい
**あいしとおす【愛し通す】**[愛す＋通す] ❶(夫、妻、伴侶、連れ合い、家族、初恋の人、相手)を愛し通す(=最後まで愛情を持ち続け、大切に思う) ❷(音楽、美術、芸術、文学、演劇、舞台、作品)を愛し通す(=よいものとして大事に思い、最後まで一貫して情熱を持ち続ける) 
【副⁺】(一生、生涯、どこまでも、最後まで、死ぬまで)愛し通す
【例文】 ❶遊び人の夫を最後まで愛し通す自信はない/夫は、妻を愛し通し、彼女の死後も他の女性には目もくれなかった/結婚する時は、誰でも伴侶を一生愛し通す気持ちでいるものだ/彼女は、若くして逝った初恋の人を死ぬまで愛し通し、一生独身を貫いた/初めは熱烈に恋をしていたが、途中で裏切られ、結局は相手を愛し通せなかった ❷その富豪は、無名の画家たちの援助を続け、生涯、芸術を愛し通した/童話作家は子供の幸せを願い、児童文学を愛し通して一生を終えた/名歌舞伎役者はさまざまな演劇活動をしたが、最後まで愛し通したのは歌舞伎だった
**あいそこなう・あいそこねる【会い損なう・会い損ねる】**[会う＋損なう・損ねる](友人、相手)に/と会い損なう(=会う機会を失う。会うことができない) 
【副⁺】(とうとう、結局、残念なことに)会い損なう
【例文】 友人が乗る飛行機の搭乗時刻に間に合わず、旅立つ友人と会い損なった/同窓会に急用が出来て出席できず、学生時代の悪友たちに会い損なって残念だった/赴任先から一時帰国した際、会う予定だった相手が多忙で、結局会い損なった/指導教授を研究室の前で待っていたが、その日に限って時間が合わず、会い損なってしまった
**あおぎみる【仰ぎ見る】**[仰ぐ＋見る] ❶(天、空、太陽、月、霊峰、頂上、峠、天守閣、高層ビル、塔、大木、梢[こずえ]、天井、頭上、[人])を仰ぎ見る(=ある感慨を持って上の方を見る) ❷(先生、師、恩師、学者)を仰ぎ見る(=尊敬を込めて見る) ❸(師、指導者、リーダー、主君、偉人、英雄、盟主、教祖、神、救世主)と仰ぎ見る(=相手をそう信じて

<2>
尊敬する) 
【副⁺】(ふと、遠く、はるかに、間近に)仰ぎ見る
【例文】 ❶失敗した時は、大空を仰ぎ見ると気持ちが落ち着く/満月の夜、月を仰ぎ見て、しばし宇宙の神秘を思った/白雪を頂く霊峰を麓[ふもと]から仰ぎ見る度に、畏敬の念を抱く/峠を仰ぎ見ると、峠を越えた先の風景を想像したくなる/城の明渡しの準備を終えた家老は、今日を限りと天守閣を仰ぎ見ながら立ち去った/大都市には、仰ぎ見るような高層ビルが林立している/樹齢数百年の大木は仰ぎ見るような高さだ ❷仰ぎ見る我が師に少しでも近づけるよう努力したい/偉大な業績を残した学者を仰ぎ見て、多くの学徒が後に続いている ❸大衆は、演説の才能さえあれば、凡人でも指導者と仰ぎ見て盲従しがちだ/貧農の村人たちは、農業技術を伝えた農学者を救世主と仰ぎ見た
**あおざめきる【青ざめ切る・蒼ざめ切る】**[あおざめる＋切る] ⓐ (顔、顔色、唇、頰、全身)が青ざめ切る(=血の気が完全に失せてすっかり青白くなる) ⓑ (寒さ、不安、恐怖、苦痛、緊張)に青ざめ切る 
【副⁺】(すっかり、完全に)青ざめ切る
【例文】 娘が事故に遭ったと聞いた親は、顔が青ざめ切っていた/死期の近い病人は生気がなく、亡霊のように唇が青ざめ切っていた/雪山の遭難者は、救助された時、頬が死人のように青ざめ切っていた/漂流中に助けられた漁民は、全身が青ざめ切って震えていた/倒産した会社の社員は、不安に青ざめ切った顔をしていた/コンビニ強盗は、恐怖に青ざめ切った店員に金を要求した/試験会場の受験生は、緊張に青ざめ切っていた
**あおりたてる【煽り立てる】** [煽[あお]る＋立てる] ❶(感情、反感、不信感、反目、敵意、怒り、恐怖心、不安、危機感、嫉妬心、競争心、闘争心、憎悪、憎しみ、偏見、熱狂、情熱の炎、好奇心、愛国心、忠誠心、期待、ブーム)をあおり立てる(=他者の感情を刺激し、激しくする) ❷(人々、民衆、群衆、過激派、軍団、弟子、仲間、若者たち)を(デモ、暴動、反政府運動)にあおり立てる(=他者の感情を刺激し、過激な行動を取らせる) ❸(雪、砂、カーテン、裾、看板、トタン屋根)をあおり立てる(=強い風などが物を動かして、散らしたり、揺らしたりする) ❹(前方の車)をあおり立てる(=異常接近や急ブレーキ、パッシングなどをして、相手を威[い]嚇[かく]する) 
【副⁺】(一層、激しく、執[しつ]拗[よう]に、むやみに)あおり立てる
【例文】 ❶上司の横柄な態度が部下の反感をあおり立てている/公約を守らぬ政治家が政治への不信感をあおり立てるのだ/独裁者は国民の恐怖心をあおり立て、支配しようとする/成績を公表してむやみに生徒の競争心をあおり立てるのはよくない/特定の民族への憎しみをあおり立てる「ヘイトスピーチ」が横行している/為政者は、メディアを利用して愛国心をあおり立てている/人気取りの金融緩和政策が過剰なまでの期待をあおり立てているようで危険だ ❷ツイッターの呼びかけが人々をデモにあおり立てた/政府に対する抗議の声は、やがて民衆を暴動にあおり立てた/貧しい若者たちが過激派にあおり立てられ、反政府運動に走った ❸激しい突風が雪をあおり立て、視界を遮っている/強風に工事現場の砂[さ]塵[じん]があおり立てられ、目を開けていられない/開いた窓から風が吹き込み、カーテンをあおり立てている/台風の接近による暴風で店の看板があおり立てられ、飛ばされそうだ ❹その車の運転者は、追い抜いた車に腹を立て、異常接近し執拗にあおり立てた
**あがめまつる【崇め祭る・崇め祀る】**[崇[あが]める＋まつる] ❶ⓐ(神、仏、先祖、霊、偉人)

<3>
をあがめ祭る(=崇拝し、儀式を整えて安置する) ⓑ(神社、寺院、神殿、祭壇、霊[れい]廟[びょう])にあがめ祭る ❷(神、守護神、生き仏、教祖、聖人、聖賢、聖[ひじり]、師、王、建国の父、英霊)とあがめ祭る(=対象を絶対的な存在として崇拝する) 
【副⁺】(恭しく、恐れ多く。大切に)あがめ祭る
【例文】 ❶船乗りたちは、海の神をあがめ祭る行事を毎年、港で行う/仏教徒は、先祖をあがめ祭り、毎日、仏壇の前で拝んでいる/戦死した兵士の霊は、郷土の神社にあがめ祭られている/神殿には、神話の神々があがめ祭られている/聖人は、霊廟にあがめ祭られている ❷古代には、太陽を神とあがめ祭る帝国があった/昔は、地方によって先祖を守護神とあがめ祭る風習があった/国民は、今も独立運動の指導者を建国の父とあがめ祭っている/国家権力者は、戦死者を英霊とあがめ祭り、国威発揚に利用する
**あがりきる【上がり切る】** [上がる＋切る] ❶(温度、体温、熱、速度、スピード、価格、ボール、幕)が上がり切る(=限度までいっぱいに上がる) ❷(坂、山道、峠、階段、石段)を上がり切る(=一番上まで上がる) 
【副⁺】 ❶ (ついに、完全に) ❷ (颯[さっ]爽[そう]と、堂々と、平然と、見事に、無事に、完全に)上がり切る
【例文】 ❶フライパンの温度が上がり切らないうちに、調理を始めたら、失敗してしまった/子供が熱を出した時は、熱が上がり切るまで冷やさないほうがいいと言う人もいる/飛行機は、滑走路を走り出し、速度が上がり切ったところで離陸した ❷坂道を上がり切った所に小さな神社がある/険しい山道を上がり切って、頂上に立つと、眼下に海が広がっていた/男の子は一番先に階段を上がり切ると、得意そうに皆を振り返った/長い石段を上がり切らないと、寺の本堂には行けない
**あがりきれる【上がり切れる】** [上がる＋切れる] ❶(→「あがりきる」❷に同じ)を上がり切れる(=最後まで上がることができる) ❷(舞台、ステージ、演壇、やぐら、屋根、桟敷、家、屋上、展望台)に上がり切れる(=全員がその場所に上がることができる) 
【副⁺】(→「あがりきる」【副⁺】(❷に同じ)上がり切れる
【補足】否定形や否定の表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶高層ビルの途中でエレベーターが停止してしまった。展望が楽しめる最上階までは階段を上がり切れず、諦めた/日本一長いと言われる石段を上がり切れたら、上で記念写真を撮ろう ❷コンサートの最後は、舞台に上がり切れないほどのファンが殺到し、歌手に握手を求めた/盆踊りのやぐらは狭くて、希望した子供たち全員は上がり切れなかった/正月は、大臣の家には上がり切れないほど大勢の客が挨拶にやって来る
**あがりこむ【上がり込む】**[上がる＋込む](家、玄関、部屋、住まい、アパート、マンション)に上がり込む(=歓迎されない者が勝手に人の家の中に上がる) 
【副⁺】(ずかずか、ずんずん、厚かましく、なれなれしく、勝手に、我が物顔に、無断で、土足で)上がり込む
【例文】 隣のおばさんが毎日のように家に上がり込んで長話をするので困る/泥棒は、「家の点検」と称して独居老人の玄関に上がり込み、中の様子を探った/昔は、ドアをうっかり開けていると、上がり込んで来る押し売りがいたものだ/友達とはいえ、留守中に部屋に上がり込み、勝手にお茶を飲むとは図々しい/野良猫が家の中に上がり込もうと隙を狙っている/借金取りがアパートに土足で上がり込み、「金を返せ」と粘って帰らない
**あきたりる【飽き足りる】** [飽きる＋足りる](現状、状況、境遇、地位、ポスト、仕事、

<4>
生活、待遇、報酬、講義)に飽き足りる(=十分満足する)
【補足】否定形で使うことが多い。古語「飽き足[た]る」の否定形である「飽き足[た]らない」、「飽き足[た]らず」も併用される
【例文】 職場の現状に飽き足りない職員たちが勉強会を始めた/今の状況に飽き足りることなく、向上しようと常に努力している/今の境遇に飽き足りぬなら、新しいことに挑戦すべきだ/課長のポストに飽き足らず、もっと上の管理職を目指している/今の仕事に飽き足りないものを感じているので、転職したい/一流大学に入ったものの、日々の講義には飽き足りぬ思いを抱いている/太ることを気にせず、飽き足りるまで食べてみたいものだ/犠牲者の遺族は、犯人を死刑にしても飽き足らぬほど憎んでいるという
**あきはてる【飽き果てる】**[飽きる＋果てる](現状、状況、この世、人生、俗世、生活、仕事、作業、家業、家事、戦い、争い、贅[ぜい]沢[たく]、美食、遊び、[生きる・同じことを繰り返す]の、ゴシップ)に飽き果てる(=すっかり飽きてしまう) 
【副⁺】(つくづく、ほとほと、とことん、どうしようもないほど)飽き果てる
【例文】 この世の全てに飽き果て、何もかも投げ出したくなった/俗世に飽き果てた人気作家は出家を決意した/刺激の強い都会生活に飽き果て、質素な田園暮らしに憧れるようになった/従業員たちは、この単調な繰り返し作業に飽き果てている/家業に飽き果て、一大決心をして、起業に挑戦することにした/長い戦いに飽き果てた人々は、平穏な暮らしを待ち望んでいる/美食に飽き果てると、普通の家庭料理が恋しくなるものだ/毎日つまらぬことの繰り返しで、生きるのに飽き果てた/三流週刊誌は、飽き果てるほど、下らぬゴシップでいっぱいだ
**あきらめかねる【諦め兼ねる】**[諦める＋兼ねる] ❶(夢、望み、復帰、回復、受験、学業、進学、留学、就職、仕事、研究、調査、勝負、挑戦、入賞、優勝、メダル、計画、予定、旅行、結婚、別れた恋人、遭難者の生存、失ったもの、弁護士になるの)を諦めかねる(=諦めることができない) ❷ (治療、進学、留学、就職、挑戦、手術を受けるの)を諦めかねない(=諦めてしまう恐れがある) 
【副⁺】❶(まだ、とうてい、いつまでも、絶対に)諦めかねる
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。❷ の場合は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ使う
【例文】 ❶自分に力がないのは分かっているが、まだ俳優になる夢を諦めかねている/画家になる望みを捨てると、これまでの自分を否定するような気がして、諦めかねている/妻は医師の宣告を受けても、夫の回復を諦めかねて、別の病院を探している/家計は厳しいが、準備をしてきた娘に留学を諦めさせかねている/雪崩[なだれ]に遭った登山者の家族は、生存を諦めかね、捜索続行を要請した/何度も失敗したが、弁護士になるのを諦めかねるので、また司法試験に挑戦するつもりだ ❷負けた選手を励まさないと、このままでは、更なる挑戦を諦めかねない/回復の可能性が高いことを説明しないと、患者は手術を受けるのを諦めかねない
**あきらめきる【諦め切る】**[諦める＋切る] (→「あきらめかねる」❶に同じ。人生)を諦め切る(=完全に諦める) 
【副⁺】(あっさり、すっぱり、すぐに、早[そう]々[そう]に、いさぎよく)諦め

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切る
【例文】 大学受験に何度も失敗した息子は、諦め切った様子で、就職先を探し始めた/金がないという理由で、長年の夢だった留学を諦め切ることなどできない/下位選手の劣勢は明らかだが、本人はまだ勝負を諦め切っていない/別れた恋人を諦め切ることができたら、どんなに楽だろう
**あきらめきれる【諦め切れる】**[諦める＋切れる] (→「あきらめかねる」 ❶に同じ)を/が諦め切れる(=完全に諦めることができる) 
【副⁺】(→「あきらめきる」【副⁺】に同じ)諦め切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 家族に反対されたが、女優になる夢を諦め切れず、芝居の勉強を続けている/両親は、行方不明となった子が生きているという望みを諦め切れなかった/家の経済状態が悪化したが、進学を諦め切れず、学資のためアルバイトを始めた/あと一歩のところで優勝を逃した。悔しくて諦め切れない/何度デートを断られても、彼女のことが諦め切れない/別れた恋人のことが諦め切れずつらい/落とした定期券を諦め切れなくて、来た道を戻って何度も探した
**あきれかえる【呆れ返る】** [呆[あき]れる＋返る] ([人]、失言、ひどい話、非常識、雑な仕事、失礼な態度、だらしない姿、汚い [言葉・部屋]、間抜けぶり、[いい加減・怠慢・愚か・強引・傲慢・強情・無神経・非常識・無責任・未熟・軽率・臆病]さ、厚かましさ、ふがいなさ、倫理感の欠如)にあきれ返る(=すっかりあきれてしまう) 
【副⁺】(すっかり、ほとほと、心底、とことん、完全に、我ながら、またかと)あきれ返る
【例文】 何度も遅刻をする学生に、教師は、またかとあきれ返った/電車の中で人目も気にせず化粧をする女性にはあきれ返ってしまう/政治家の度重なる失言にあきれ返った人々がその言葉をネットに書き込み、SNSなどで炎上している/部長ともあろう人が会議で馬鹿な発言をするので、あきれ返ってしまった/同僚の悪口を取引先で言う無神経さにはあきれ返る/多額の金を横領し、平気でいる会計の責任者にはあきれ返ってものも言えない/子供の教育費まで博[ばく]打[ち]に使ってしまうとは、あきれ返った奴[やつ]だ/路上でつかみ合いの喧[けん]嘩[か]をしている夫婦を、周囲はただあきれ返った顔で見ているばかりだった
**あきれはてる【呆れ果てる】**[呆[あき]れる＋果てる](→「あきれかえる」に同じ)にあきれ果てる(=すっかりあきれてしまい、愛[あい]想[そ]をつかす) 
【副⁺】(→「あきれかえる」【副⁺】に同じ)あきれ果てる
【例文】 いつも宿題を忘れて来る学生にはあきれ果てて、怒る気もしない/車内で騒ぐ子を叱ろうともしない親に、乗客はただあきれ果てた様子だった/いつも約束を忘れる夫のいい加減さに、ほとほとあきれ果てた/市民の声に耳を傾けない政治家の傲慢さには、あきれ果てるばかりだ/係員のあまりの無責任さにあきれ果て、ものも言えなかった/機密事項を部外者にしゃべるとは、あきれ果てた軽率さだ/研究者が論文のデータを偽造するとは、あきれ果てた倫理感の欠如だ/重要な会議の資料を家に置いて来るなんて、我ながらあきれ果てた粗[そ]忽[こつ]者[もの]だ/あきれ果てたことに、その万引き犯には自分が罪を犯したという自覚がなかった
**あけきる【明け切る】**[明ける＋切る](夜[よ]、空、梅雨[つゆ]、年季、喪)が明け切る(=すっかり

<6>
明けて、その状態が終わる) 
【副⁺】(すっかり、完全に)明け切る
【例文】 先を急ぐ旅人は、夜が明け切る前に荷物をまとめて出発した/夜も明け切らぬうちから鳥のさえずりが聞こえてくる/働き者の女たちは、空も明け切らないうちから朝食の支度を始める/夜行列車を降りて、まだ明け切らぬ朝もやの町を我が家へと急いだ/まだ梅雨が明け切らぬと見えて、空には雲が垂れ込めている/昔の奉公人は、年季が明け切らぬうちは、休みをとって故郷に帰れなかったという/遺族は、喪が明け切るまではずっと喪服で過ごした
**あけくれる【明け暮れる】** [明ける＋暮れる] ❶(毎日、日々)が明け暮れる(=夜が明け、日が暮れて月日が過ぎる) ❷(悲しみ、涙、仕事、バイト、育児、看護、介護、家事、人の世話、読書、研究、実験、勉強、勉学、練習、訓練、稽[けい]古[こ]、修行、写経、スポーノ [部・バンド・就職]活動、おしゃべり、賭け事、遊び、旅、喧[けん]嘩[か]、贅[ぜい]沢[たく]三[ざん]昧[まい]、戦い、政争、競争、[勢力・権力]争い、内部抗争、闘争、不安との闘い)に明け暮れる(=同じことをして毎日が過ぎる) 
【副⁺】❶(ただ、平穏無事に) ❷(ひたすら、もっぱら、日々)明け暮れる
【例文】❶ 被災当時は毎日がどのように明け暮れていたか、記憶が定かでない/日々が平穏無事に明け暮れる幸せをかみ締めている ❷ 愛児の突然の死に、両親は毎日涙に明け暮れている/夫は、仕事に明け暮れる毎日で、家庭を顧みようとしない/子供が生まれてからは、育児に明け暮れ、他のことは何もできない/高校時代は、テニスの部活動に明け暮れる毎日だった/社員が派閥に分かれ、内部抗争に明け暮れている企業もある
【名詞形】明け暮れ 【動】 明け暮れする
【例文】 寝食を忘れた明け暮れの中で研究に勤[いそ]しんでいる/政治家たちは権力争いの明け暮れで、国民の支持を失っていった/家事や親の介護に明け暮れして、自分の身なりを気にする余裕もない
**あけそめる【明け初める】** [明ける＋初める](夜[よ]、東の空)が明け初める(=明け始める)
【副⁺】(白々と、ほのぼのと、ほのかに、薄[うす]紅[くれない]に)明け初める
【補足】「そめる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】 一晩中語り明かした仲間たちは、夜が明け初めた頃、始発電車でそれぞれ家路についた/薄紅に明け初める日の出前の風景を山頂で見ようと、最後の登りを急いだ/南半球からの飛行機は、夜の明け初める前の国際空港に到着した/東の空が白々と明け初めて、鳥のさえずりが聞こえてきた
**あけのこる【明け残る】** [明ける＋残る](月、月影、星、星影)が明け残る(=夜が明けても、まだ月や星が空に残って見える) 
【副⁺】(うっすらと、さえざえと、最後まで)明け残る
【例文】 朝になったが、糸のように細い月が冬の空に明け残っている/早朝に設営キャンプを出発し、明け残る月を見ながら山頂を目指して歩いた/西の空に最後まで明け残っているのは金星だ/東の空が次第に白み、明け残った星が少しずつ消えていった
**あけはなす【開け放す・明け放す】** [あける＋放す](窓、戸、扉、ドア、ガラス戸、玄関、門扉、入口、城門、雨戸、障子、襖[ふすま]、カーテン、暗幕、蛇口)を開け放す(=窓や戸などを全て広く開け、そのままにする) 
【副⁺】(全て、すっかり、広々と、勢いよく、大きく、広く、残らず)開け放す
【例文】 掃除をする時は、埃[ほこり]が立つので家中の窓を開け放す/出先で突然雨が降り出し

<7>
た。家の窓を開け放して来たのを思い出して、慌てて帰った/換気のため開け放された窓から蚊が入って来た/暑いので扉を開け放すと、爽やかな風が入って来た/幼い子がトイレのドアを開け放したまま、出て来た/久々の晴天の日、大きく開け放したガラス戸を気持ちのよい風が吹き抜けて行った/隣家の玄関はいつも開け放してあるので、中の様子が丸見えだ
【名詞形】 開け放し 開け放しにする
【補足】話し言葉では、「開けっぱなし」の形で使うことが多い
【例文】 空き巣は開け放しの窓から入り、金を盗んで行ったらしい/窓を閉め忘れ、開けっぱなしで出かけてしまった/この村は治安がいいので、戸を開けっぱなしにしておいても、大丈夫だ/食器を洗う間中、水道の蛇口を開けっぱなしにするのは水がもったいない/彼は開けっぱなし(=*隠し立てなくありのままを見せる)の性格で、誰とでもオープンに付き合う
**あけはなつ【開け放つ・明け放つ】**[あける＋放つ] (→「あけはなす」に同じ)を開け放つ(=窓や戸などを全て広く開け、そのままにする) 
【副⁺】(→「あけはなす」【副⁺】に同じ)開け放つ
【補足】「開け放つ」は、「開け放す」の文語的表現
【例文】 大掃除の時は、窓や戸を開け放って、埃[ほこり]を追い出す/羊小屋の扉が開け放たれると、中から羊たちが次々と出て来た/裏切り者の手によって城門が開け放たれるや否や、敵の軍勢が雪崩れ込んで来た/間仕切りの襖や障子を開け放つと、家の中が広く感じられる/朝寝坊の家族を起こすには、部屋のカーテンを開け放ち、光を感じさせると効果がある
**あけはらう 【開け払う・明け払う】**[あける＋払う] ❶(窓、戸、扉、ドア、雨戸、障子、襖[ふすま])を開け払う(=窓や戸をすっかり開ける。*仕切りを*取り外し、広く使う) ❷(家、部屋、アパート、下宿)を明け払う(=使っていた部屋や家を空にして、よそに移る)

【副⁺】(すっかり、広々と、大きく、広く)開け払う
【例文】 ❶朝起きるとすぐ窓を開け払って新鮮な空気を部屋に入れる/夏は家中の窓や戸を開け払っておけば、風通しがよくて涼しい/閉め切っていた雨戸を開け払うと、部屋の中は光に満ちあふれた/開け払った障子の向こうに見える新緑が目にまぶしい/この旅館では二部屋の間の襖を開け払えば、宴会場として使える ❷月末にこの部屋を明け払って新築の家に移る予定だ/大学生の息子は親に黙って下宿を明け払い、どこかに引っ越してしまった
**あけわたす【明け渡す】** [明ける＋渡す] ⓐ(家、部屋、母屋、アパート、店、テーブル、城、本拠地、領土、町、土地、スペース、地位、政権、王座、[1位・トップ・ナンバーワン・社長・首相]の座、ポスト、権利、舞台、持ち場)を明け渡す(=本拠としていた場所や今までの高い地位から退いて他人に渡す) ⓑ(不動産屋、家主、貸し主、地主、他人、他社、敵、野党、ライバル、新人)に明け渡す 
【副⁺】(おめおめ、さっさと、直ちに、すぐに、早く、完全に)明け渡す
【例文】 家主は、家賃を滞納していた借主に部屋を明け渡させた/借金の形[かた]に母屋を明け渡さなければならなくなった/城主は、おめおめとは敵に城を明け渡すまい。一戦を交え

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るはずだ/借地権の期限が来て、住人が長年住んでいた土地が明け渡された/社内の派閥抗争の末、社長はついにその地位を専務に明け渡した/選挙で大敗を喫した与党は、政権を野党に明け渡した/業界トップの座を一旦他社に明け渡したら、取り戻すのは容易ではない/往年の名歌手は、その舞台を新人に明け渡すことになり、引退を余儀なくされた
【名詞形】明け渡し 明け渡しをする
【補足】公用文では「明渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 部屋の明け渡しの際は、不動産業者が立ち会い、室内の状態を点検する/無許可で営業中の飲食店に土地の明け渡しが命じられた/家主が一方的に立ち退[の]きを要求したが、住民たちは明け渡しを拒否した/すぐに借家の明け渡しをすると家主に約束した/借家人は一向に明け渡し期日を守ろうとしない
**あけわたる【明け渡る】** [明ける＋渡る] (夜[よ])が明け渡る(=夜が明けて、すっかり明るくなる) 
【副⁺】(からりと、白[しら]々[じら]と、ほのかに)明け渡る
【例文】 夜が明け渡り、人や車の往来が増えてきた/夜が明け渡って、辺りに光が満ちてきた/夜が明け渡る前に敵軍に奇襲攻撃をかけるよう、命令した/夜汽車の窓から白々と夜が明け渡っていくのをただ眺めていた
**あざけりわらう【嘲り笑う】** [嘲る＋笑う] ([人]、自分自身、臆病、愚かさ、不格好さ、狼[ろう]狽[ばい]ぶり、無知、負け、失敗、不幸、世の中、上司に取り入るの)を嘲り笑う(=馬鹿にして笑う) 
【副⁺】(ふんと、冷たく、鼻先で)嘲り笑う
【例文】 身なりがみすぼらしいからといって、人を嘲り笑ってはいけない/己を信じる科学者は、世間に自説を嘲り笑われても、意に介さない/犯人は、警察当局の迷走ぶりをどこかで嘲り笑いながら見ているに違いない/私の負けを鼻先で嘲り笑うライバルの声が耳から離れず、眠れない/世の中を嘲り笑うようなテロリストの犯行声明が出された/庶民は、官僚がなりふり構わず権力者に取り入るのを陰で嘲り笑っている
**あざむきとおす【欺き通す】**[欺く＋通す] (相手、敵、ライバル、人の目、国民、市民、大衆、世間、世の中、周囲、家族、友人、仲間、[有権・消費]者、読者、警察、官憲、自分、己)を欺き通す(=最後まで一貫して欺く) 
【副⁺】(まんまと、完璧に、完全に、最後まで)欺き通す
【例文】 政府は、外国との密約文書を隠し、国民を欺き通した/無免許の男は、医者として生涯、世間を欺き通した/事件の真犯人は証拠を隠滅し、時効成立まで世の中をまんまと欺き通した/スパイは、己の仕事については家族や周囲を欺き通さなければならない/虚言によって他人を欺くことはできても、自分自身を欺き通すことはできない
**あじわいつくす【味わい尽くす】**[味わう＋尽くす](料理、食事、食材、旬の味、旨[うま]み、美味、風味、ワイン、美酒、食文化、[芸術・文学]作品、至芸、名作、名文、詩、音楽、歌、楽しみ、美しさ、すばらしさ、喜び、面白さ、快楽、愉悦、醍[だい]醐[ご]味[み]、魅力、人生、悲哀、虚無)を味わい尽くす(=全て残りなく味わう) 
【副⁺】(じっくり、とことん、ことごとく、深く、十分に、存分に、心ゆくまで)味わい尽くす
【例文】 この北国の港町は、鮭を丸ごと味わい尽くす郷土料理で知られている/当地の豊かな食文化は、たった数日の滞在では、とても味わい尽くせない/死期の迫った老人は、人生の楽しみを味わい尽くせなかったと後悔しているようだ/私の拙い英語力では、英詩

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のすばらしさを味わい尽くすことなどできない/名指揮者の交響曲アルバム集は、味わい尽くせぬ喜びを与えてくれる/先日観劇した「椿姫」は、オペラの魅力を十分に味わい尽くせる名演だった/人生の悲哀を味わい尽くした者でなければ、真の芸術作品は生み出せないだろう
**あずかりしる【与り知る】**[与[あずか]る＋知る](私、自分、当方、本人、我々、こちら、国民、大衆、組合員、執行部、自治体、組織、現場)があずかり知る(=関係していて、承知している)
【補足】否定的表現で使う
【例文】 家族といっても別の人格であり、成人した息子の行動は親の私があずかり知るところではない/自分のあずかり知らぬうちに上層部で重大事が決まっていた/盗難に関しては、当方では全くあずかり知らない/本人のあずかり知らぬところで勝手に旅費申請の書類が提出され、問題となった/我々のあずかり知らぬところで個人情報が役所に利用される恐れがある/国民のあずかり知らぬところでひそかに法律改定の動きが進められている/組合員のあずかり知らぬところで執行部が会社と密約を交わし、スト解除に動いた/地域のごみ処理の問題は、近隣自治体にとってもあずかり知らぬことだとは言えない/わが社では、高価な機器は、現場のあずかり知らぬところで購入が決まるものらしい
**あずけいれる【預け入れる】**[預ける＋入れる] ⓐ(金[かね]、預貯金、外貨、小切手、株式、証券、登記簿、権利書、荷物)を預け入れる(=金融機関などに重要な物を預ける) ⓑ(銀行、郵便局、信用金庫、証券会社、金融機関、口座、貸金庫)に預け入れる 
【副⁺】(一旦、とりあえず、[強制・自動・一時]的に)預け入れる
【例文】 定期預金に預け入れた金は、途中で下ろすと利子が減って損だ/大金を預け入れるのは簡単だが、引き出す時は身分証明書などが要るので面倒だ/株式や証券は証券会社の特定口座に預け入れ、運用する/父が亡くなった時、家の登記簿や権利書は貸金庫に預け入れられていた
【名詞形】預け入れ 預け入れをする
【例文】 空港のカウンターで荷物の預け入れを済ませた/今、銀行に定期で預け入れをしても、何ほども利子がつかない/資産運用について銀行の預け入れ窓口で相談する/コンビニにも銀行の預け入れ機が設置されている/預け入れ金の総額が百万円になった
**あせきる【褪せ切る】**[褪[あ]せる＋切る] ❶(色、柄[がら]、模様、光沢、艶)があせ切る(=色つやなどが完全になくなる) ❷(色香、思い出、輝き、才気、熱意、栄光)があせ切る(=元の輝きや力を完全に失う) 
【副⁺】(すっかり、セピア色に)あせ切る
【例文】 ❶昔は鮮やかな朱色だった鳥居も、今は色があせ切って、木肌が見えている/この部屋は、西日が差す所だけ壁の色があせ切ってしまった/買った時は鮮やかな緑色だった服が今は黄色にあせ切って、古びて見える/セピア色にあせ切った昔の写真を見ると、思い出がよみがえる ❷昔は若さに満ちあふれた青年も、今は輝きがあせ切り、くたびれた中年にしか見えない
**あせりまくる【焦り捲る】**[焦る＋捲[まく]る](人、気持ち)が焦りまくる(=非常に焦る)

【副⁺】(ただ、ひどく、どうしようもなく)焦りまくる
【例文】 入国審査の時に旅券が見つからず焦りまくったが、結局見つかって、何とか入国

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できた/予定より多くの人が式典に来場したので、担当者は焦りまくり、右往左往していた/新入社員は、予想外の事態が起こるとただ焦りまくり、何もできないようだ/大学の中で受験会場を探しているうちに開始ベルが鳴り、焦りまくって心臓が止まりそうになった
**あそびあきる【遊び飽きる】** [遊ぶ＋飽きる] (電車ごっこ、ままごと、ゲーム、トランプ、パチンコ、賭け事)に遊び飽きる(=*思い切り遊んで、もう遊ぶことに飽きる)
【例文】 ままごとをしていた子供たちは、遊び飽きると道具を放り出し、もう見向きもしなかった/息子はゲームに夢中になっていたが、そのうち遊び飽きて寝てしまった/老舗の三代目は、若い頃に散々道楽をしたが、今は遊び飽きたらしく、落ち着いている/甥は、一時期競馬場に入り浸っていたが、今は遊び飽きたようだ/遊び飽きるまでとことん好きなことをさせておいたら、少しは真面目になるのではないか
**あそびあるく【遊び歩く】**[遊ぶ＋歩く](辺り、近所、リゾート、[繁華・歓楽]街、世界中、国中)を遊び歩く(=いろいろな所へ行って遊んで回る)
【副⁺】(あちこち、ふらふら、方[ほう]々[ぼう]、夜[よ]な夜[よ]な、派手に、奔放に、あてもなく、勝手に)遊び歩く
【例文】 学生時代は、大学にも行かず、悪友と歓楽街を遊び歩いたものだ/妻は、食事に買い物にと友達と遊び歩いてばかりで、ほとんど家にいない/道楽息子は、親にせびる小遣いで遊び歩くしか能がないらしい/夜な夜な派手に遊び歩いているうちに、財産を使い果たしてしまった/噂[うわさ]の大富豪は、暇を持て余し、世界中を遊び歩いているそうだ
**あそびくらす【遊び暮らす】**[遊ぶ＋暮らす] (毎日、日々、夏休み、休暇期間中、1年、一生)を遊び暮らす(=遊んで暮らす) 
【副⁺】(毎日、ぶらぶら、のんびり、気ままに、優雅に、豪勢に)遊び暮らす
【例文】 夏休みの間、勉強もアルバイトもせず、毎日遊び暮らしてしまった/彼女は、親の遺産でテニスだショッピングだと優雅に遊び暮らして、いいご身分だ/定年後は、何もしないで日々遊び暮らしていたい/スキーのインストラクターの友人は、1年の半分はせっせと働き、残りの半分は遊び暮らしている/大学の4年間を遊び暮らしたつけが回ってきて、今もろくな職につけず苦労している
**あそびたりる【遊び足りる】**[遊ぶ＋足りる](庭、公園、運動場、幼稚園、遊園地、海、野山、外)で遊び足りる(=満足するほど、十分遊ぶ) 
【副⁺】(毎日、十分に)遊び足りる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 娘は、幼稚園で遊び足りなかったらしく、夜になっても寝ようとしない/連休には旅行したが、普段忙しくて休みの取れない私にとっては、まだ遊び足りない気がする/子犬はまだ遊び足りないのか、しきりに私の足下にじゃれついて来た/十代の頃は毎日遊んでばかりいたのに、それでもまだ遊び足りた気がしなかった
**あそびたわむれる【遊び戯れる】** [遊ぶ＋戯れる] ⓐ(子供、[人]、詩人、生き物)が遊び戯れる(=夢中になって楽しく遊ぶ) ⓑ(子供、ペット、遊女)と遊び戯れる 
【副⁺】(屈託なく、楽しく、無邪気に、陽気に、無心に、喜々として)遊び戯れる
【例文】 公園の芝生では、子供たちが喜々として遊び戯れている/幼子たちが無邪気に子犬と遊び戯れる姿はほほえましい/江戸時代の有名な良[りょう]寛[かん]和尚は、説法をするよりも子供と遊び戯れるのを好んだという/歌舞伎の演目では、道楽者が茶屋で遊女たちと遊び戯

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れる賑[にぎ]やかな場面がよく出てくる/編み物をしていると、子猫が寄って来て毛糸玉で遊び戯れるので、あまりはかどらない
**あそびつかれる【遊び疲れる】** [遊ぶ＋疲れる](庭、公園、広場、空き地、運動場、遊園地、行楽地、海、海岸、川、野山、外)で遊び疲れる(=*思い切り遊んで、疲れてしまう)
【副⁺】(すっかり、とことん、くたくたに、完全に)遊び疲れる
【例文】 男の子たちは広い公園で駆け回っていたが、とうとう遊び疲れて家に帰って行った/連休最終日の夜の電車は、行楽地で遊び疲れて眠る子供たちとその親で満員だった/このリゾートホテルは、海で遊び疲れた客をもてなすための設備が整っている/子供の頃の夏休みは、野山で遊び疲れて家に戻り、冷えたスイカを食べるのが楽しみだった/友達と外を走り回っていた娘は、すっかり遊び疲れたようで、夕飯の途中で居眠りを始めた
【名詞形】遊び疲[づか]れ
【例文】 幼児は炎天下での遊び疲れから熱を出すことがあるので、注意が必要だ/休暇の後は遊び疲れのため、仕事に身が入らなかった
**あそびほうける【遊び呆ける・遊び惚ける】** [遊ぶ＋ほうける](夏休み、学生時代、十代、独身時代)を遊びほうける(=他のことを放って遊びに熱中する) 
【副⁺】(すっかり、ひたすら、思う存分、散々、のらくらと、派手に)遊びほうける
【例文】 もしあの怠け者が宝くじで大金を当てたら、仕事もせず遊びほうけることだろう/道楽息子は莫大な遺産を相続したが、遊びほうけて使い果たし無一文になった/夏休みを遊びほうけて過ごした子は、休みの最後の日、宿題の山を前に青くなっている/学生時代は、夏は海、冬は雪山とろくに本も読まず、ひたすら遊びほうけていた/勉強もせず、散々遊びほうけた大学時代を、今になって後悔しているが、もう遅い
**あそびまくる【遊び捲る】**[遊ぶ＋捲[まく]る] ([人]、息子、学生)が遊びまくる(=とことん遊んで日々を過ごす) 
【副⁺】(散々、派手に、自由に、思う存分)遊びまくる
【例文】 来月の試験が終わったら、友達と思う存分遊びまくりたい/犯人は、犯行後に繁華街で派手に遊びまくっていたので、警察に目をつけられたらしい/隣の道楽息子は、散々遊びまくった挙げ句、金がなくなって親に泣きついて来たそうだ/卒業が間近に迫った学生たちは、社会人になる前に遊びまくろうと思っているようだ
**あそびまわる【遊び回る】**[遊ぶ＋回る](外、校庭、路上、公園、原っぱ、野原、町、歓楽街)を/で遊び回る(=次々と*動き回って遊ぶ) 
【副⁺】(散々、あちこち、伸び伸びと、楽しく、元気に、自由に、派手に、無邪気に、夢中で、思う存分)遊び回る
【例文】 車の少なかった昔は、路上でも自由に遊び回れたものだ/近頃は、都会の子供たちが伸び伸びと遊び回れるような所が少なくなった/毎年、田舎に帰省すると、親戚の子供たちが一堂に集まり、自然の中で元気に遊び回る/人気の若手男優が女性たちと派手に遊び回っていると週刊誌にスクープされた/若い両親の中には、小さい子を家に置いたまま遊び回っている者もいるらしい/旅行中は、その都市の楽しみを満喫しようと、毎晩遅くまであちこち遊び回った
**あたえあう【与え合う】**[与える＋合う] ⓐ(両者、双方、仲間同士、皆)が/で(相手、相互)に与え合う(=同等のものを互いに相手に与える) ⓑ(相手)と(影響、刺激、愛、有利な待遇、便宜、助言、知識、力、ヒント)を与え合う 
【副⁺】(惜しみなく、互いに、相互に、

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代わる代わる)与え合う
【例文】 ボランティアと支援される側は一方的な関係ではなく、双方で与え合い、成長するものだ/世の中は、相互に与え合うことによって成り立っている/二人の思想家は、相互に影響を与え合う中で、それぞれの思索を深めていった/科学技術と社会は、相互に影響を与え合う関係にある/サロンに集う芸術家たちは、互いに刺激を与え合い、優れた作品を生み出した/皆が惜しみなく愛を与え合えば、平和な世界が実現するはずだ/両国間では、貿易における低関税率など有利な待遇を与え合っている/東洋と西洋の国々は、古代からシルクロードを通して互いに知識を与え合い、繁栄を築いてきた/スポーツでは、力を与え合えるライバルの存在が重要だ/異なる分野の人々が集う異業種交流イベントでは、思わぬヒントを与え合うことができる
**あたえきる【与え切る】**[与える＋切る] ⓐ(全て、愛、知恵、知識、恵み、己)を与え切る(=十分に最後まで与える) ⓑ([人]、子、同胞、周囲)に与え切る 
【副⁺】(惜しみなく十分、残らず)与え切る
【例文】 神は我々を作り給い、全てを与え切ってくださる存在ではないだろうか/母のように愛を惜しみなく与え切る生き方がしたい/聖職者は、己を与え切るかのように人々に尽くしている
**あたえきれる【与え切れる】**[与える＋切れる] ⓐ(→「あたえきる」ⓐに同じ)を/が与え切れる(=十分に最後まで与えることができる) ⓑ(→「あたえきる」ⓑに同じ)に与え切れる 
【副⁺】(→「あたえきる」【副⁺】に同じ)与え切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 修道女となった彼女は、生涯を通じ、与え切れぬほどの愛を恵まれない人々に与えた/偉大な創業者の知恵は、とても後継者に与え切れるものではないだろう
**あたためあう 【温め合う】**[温める＋合う] ❶ⓐ(両者、双方、仲間同士、皆、家族)が/で温め合う(=互いに相手を温める) ⓑ (相手)と(手足、体、身)を温め合う ❷ (旧友、友、幼友達)と(旧交)を温め合う(=久々に会って互いに友情を深める) 
【副⁺】❶(相互に、互いに、体を寄せて、一[ひと]塊[かたまり]になって) ❷ (互いに)温め合う
【例文】 ❶寒い山小屋の中で、遭難者たちは互いに体を寄せて温め合った/吹雪の中で猿の群れが一塊になって体を温め合っている/暖房器具も買えない貧しい家族は、寒い晩には身を寄せて温め合った ❷十年ぶりの同窓会では、参加者が互いに旧交を温め合い、昔話に花を咲かせた
**あたためなおす【温め直す】**[温める＋直す](ご飯、味噌汁、スープ、シチュー、夕食、料理、残り物)を温め直す(=もう一度温める) 
【副⁺】(後で、何度も)温め直す
【例文】 夜の帰宅が遅い時は、ご飯を電子レンジで温め直して一人で食べている/味噌汁は冷めた物を温め直すと味が落ちるが、シチューは何度温め直してもおいしい/作りたての料理のほうが温め直した物よりおいしい/疲れていたので料理はせず、昨日の残り物を温め直して食べた/電子レンジのおかげで何でも温め直すのが楽になった
**あたりちらす【当たり散らす】**[当たる＋散らす](家族、子供、部下、従業員、他人、ペット、周りの[人・物]、あちこち、四方八方)に当たり散らす(=怒りやいら立ちを周囲にぶつける) 
【副⁺】(ぷりぷりと、ぽんぽんと、口汚く、見境なく、理不尽に、大声で、誰かれ

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構わず)当たり散らす
【例文】 仕事がうまくいかないからといって、家族に当たり散らすのは大人げない/機嫌の悪い夫に当たり散らされた妻が、今度は子供に当たり散らし、その子が犬に当たり散らすという具合に家中がぎすぎすしている/部下に当たり散らすような上司は人望がない/原稿の筆が進まない作家はいらいらして、猫にまで当たり散らしている/癇癪を起こした5歳の息子は、ミニカーに当たり散らして壊してしまった/腹が立つと誰かれ構わず当たり散らす社長は、皆に敬遠されている
**あつかいかねる【扱い兼ねる】** [扱う＋兼ねる] ❶ (難しい人物、老人、子供、赤ん坊、患者、部下、客、俳優、動物、暴れ馬)を扱いかねる(=相手にうまく接したり、対応したりすることができない) ❷(道具、器具、松[まつ]葉[ば]杖[づえ]、箸、商品、生鮮食品、質問、相談、問い合わせ、問題、広報、事項、感情、気持ち)を扱いかねる(=上手に扱うことができない) ❸([人][物])を(軽く、粗末に、ぞんざいに、手荒に、いい加減に、間違って)扱いかねない(=扱う恐れがある) 
【副⁺】❶ ❷ (どうにも、何とも)扱いかねる ❸ (うっかり、ややもすると、誤って)扱いかねない
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。❸ の場合は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ使う
【例文】 ❶家[か]人[じん]は、年を追うごとに気難しくなる老人を扱いかねている/担当医は、医療行為に不信感を抱いた患者を扱いかねている/監督は、気位の高い大物俳優を扱いかねて、手を焼いている/ベテラン調教師も初めは扱いかねた暴れ馬が、調教の結果、歴史に残る名馬となった ❷足に怪[け]我[が]をした小柄な女性が大きな松葉杖を扱いかねて苦労している/和食店では、箸を扱いかねる外国人客のためにフォークやスプーンも用意している/リサイクルショップに背広を持って行ったが、売れないので扱いかねると断られた/市役所に隣人とのトラブルについて相談したら、「そういう個人的な問題は扱いかねます」という返事が来た/予想外の出来事に衝撃を受け、自分で自分の感情を扱いかねた ❸立派な人物でも、身なりが貧しいとばかにされ、軽く扱われかねない/茶道の心得がない者は、大切なお道具を粗末に扱いかねない
**あつかいきる【扱い切る】**[扱う＋切る] (人材、従業員、生徒、児童、道具、機器、案件、情報、注文、苦情)を扱い切る(=最後まで完全にうまく使ったり、処理したりする)

【副⁺】(しっかり、上手に、徹底的に)扱い切る
【例文】 個性の強い人材を扱い切るには、上司にかなりの度量と手腕が要る/まだ若い店主には、何人ものベテラン従業員を扱い切るのは難しいようだ/この複雑な機器を扱い切るには、かなりの経験が必要だ/脳は、一度に多くの情報を扱い切ることはできないという
**あつかいきれる【扱い切れる】**[扱う＋切れる] (→「あつかいきる」に同じ)を/が扱い切れる(=最後まで完全にうまく使ったり、処理したりすることができる) 
【副⁺】(→「あつかいきる」【副⁺】に同じ)扱い切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 彼ほど優秀な人材を扱い切れる能力のある上司はいないだろう/1クラス 40 人

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もの児童は、新米教師にはとても扱い切れない人数だ/高齢者は新しい電子機器を扱い切れないことも多い/その重要案件は新任課長には扱い切れないという判断で、古参の部長が対応することになった/新発売の人気商品は、私の店では扱い切れないほど、多くの注文が一度に殺到した/議員が不祥事を起こし議会に苦情が殺到したため、担当者一人では扱い切れず急[きゅう]遽[きょ]増員した
**あつかいつける【扱いつける】**[扱う＋つける] (お年寄り、子供、動物、道具、機器、[危険、爆発]物、苦情)を扱いつけている(=扱いに慣れている) 
【副⁺】(いつも、日頃から)扱いつけている
【補足】「扱いつけている」、あるいは「扱いつけない＋名詞」の形で使う
【例文】 彼女は、弟妹が多く、小さい子を扱いつけているので、保育士に向いている/気性の荒い大型犬でも、扱いつけていると、怖いとは思わなくなる/扱いつけない新型タブレットを使うと、操作に戸惑い、時間がかかる/爆発物処理班は、危険物を扱いつけているので、不発弾処理も手際よく行う/仕事上、顧客からの苦情を扱いつけているので理不尽な要求にも驚かない
**あつかいなれる【扱い慣れる】** [扱う＋慣れる] (→「あつかいつける」に同じ。患者、部下、生徒、児童、アシスタント、車椅子、包丁、銃、案件、情報、商品、質問、相談、問い合わせ、専門書、注文)を扱い慣れている(=扱うことに慣れている) 
【副⁺】(いつも、常日頃、普段)扱い慣れている
【補足】「扱い慣れている」、あるいは「扱い慣れた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 若い職員でも経験を積めば、介護施設のお年寄りを扱い慣れてくるものだ/小学校の保健室には、児童を扱い慣れた担当者が配置されている/我が家は男の子ばかりなので、女の子は扱い慣れていない/長年一人で仕事をしてきた写真家は、売れてからもアシスタントを扱い慣れずにいる/足の悪い親を介護してきたので、車椅子は扱い慣れている/役所のベテラン職員は、市民からの相談を扱い慣れているので、てきぱき処理してくれる/老舗の大きな古本屋は、専門書を扱い慣れているので、研究者には頼りになる
**あつめきる【集め切る】** [集める＋切る] (人数、人員、参加者、アルバイト、金[かね]、資金、保証金、資料、情報、作品、シリーズ、アルバム、CD、DVD、おまけ、シール、スタンプ、記念切手、落ち葉、ごみ)を集め切る(=必要な分を期限内に完全に集める) 
【副⁺】(全て、何もかも、残らず)集め切る
【例文】 急に大勢のアルバイトを手配するよう頼まれても、明日中に必要な人数を集め切るのは無理だ/期限内に必要な資金を集め切る自信がないので、起業の計画を取りやめた/緊急事態なので専門家会議を直ちに招集するが、必要な情報を会議までに集め切るのは難しそうだ/好きな歌手がリリースした全アルバムを集め切ってこそ、本物のファンと言える/お菓子のおまけでもらえる怪獣のシールを全種類集め切りたいのが、子供の心理だ/息子は、鉄道のスタンプラリーで駅のスタンプを全部集め切って、大満足だ
**あつめきれる【集め切れる】**[集める＋切れる] (→「あつめきる」に同じ)を/が集め切れる(=必要な分を期限内に完全に集めることができる) 
【副⁺】(→「あつめきる」【副⁺】に同じ)集め切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い

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【例文】 講演会場を埋めるだけの参加者を集め切れるかどうか、自信がない/論文を書くために、集め切れるだけの資料は集めた/その人気漫画は単行本が50巻以上も出ており、子供の小遣いではとても集め切れない/秋になると、落ち葉はいくら掃いても集め切れない/数少ない清掃車だけでは、町にあふれる災害ごみを集め切れない
**あてこする【当て擦る】**[当てる＋擦[こす]る](失敗、間違い、いい加減さ、愚かさ、間抜けな対応、人のやったこと、間違ったの、[人])を当てこする(=ほかの例を出して、遠回しに悪口や皮肉を言う) 
【副⁺】(それとなく、明らかに、皮肉に、冷ややかに、むかつくように)当てこする
【例文】 笑い話にかこつけて人の失敗を当てこする意地悪な人がいる/「お宅は賑[にぎ]やかですね」と言う隣人は、我が家がパーティー好きで騒々しいのを当てこすっているらしい/「あなたは誰にでも優しいのね」と、妻は浮気な夫を当てこすって皮肉った/上司は、「隣の部署の部下は優秀で羨ましい」と、失敗の多い部下を当てこすり、遠回しにけなした
【名詞形】当てこすり 当てこすりをする
【例文】 意地悪な人にお祝いを言われても、当てこすりにしか聞こえない/昇進した夫の同僚をほめたら、夫は、出世しない自分への当てこすりだとひねくれてとったようだ/姑[しゅうとめ]は嫁に対して当てこすりをして、いろいろ嫌味なことを言う
**あてこむ【当て込む】**[当てる＋込む](遺産、昇給、寄付、補助金、祭り、クリスマス、正月、夏休み、観光シーズン、客、[観光・女性]客、子供、利用者、セール、ブーム、人気、開発、需要、効果、値上がり)を当て込む(=利益になることを期待して何かをする)

【副⁺】(すっかり、若干、全面的に)当て込む
【例文】 資産家の娘と結婚した男は、遺産を当て込んで遊び暮らしている/昇給を当て込んで新しいパソコンを買ったが、不景気で給料は据え置きになってしまった/広場には、祭りに来る客を当て込んだ屋台がたくさん並んでいる/駅前には、観光客を当て込んだタクシーが次々と来る/当ホテルでは、女性客を当て込んだエステ付き宿泊プランが用意されている/節約のため、店のタイムセールを当て込み、その時刻に買い物に行く/将来のリゾート開発を当て込んで、業者が土地を買い漁っている/復興特需を当て込み、建設株が値上がりしている/昔は値上がりを当て込み、米を買い占める悪徳商人がいた
**あてつける【当て付ける】**[当てる＋付ける] ❶(周囲の人、親、夫、恋人、客)に当てつける(=相手に直接言わずに、別の方法で見聞きさせて非難や不満を表す) ❷(二人、恋人たち、新婚夫婦、カップル)が(友人、仲間、周囲)に当てつける(=仲が良いところをわざと見せる) 
【副⁺】(わざと、遠回しに、嫌味たっぷりに)当てつける
【例文】 ❶車内で騒ぐ子に怒った客は、「親の顔が見たいね」と、そばにいる親に当てつけて言った/妻は、遊び歩く夫に当てつけるつもりで、夫のカードで高いバッグを買った/裏切った恋人に当てつけるためか、彼女は別の男性と腕を組んで現れた ❷新婚の友人宅では、仲のいい二人にすっかり当てつけられた/仲間うちのクリスマスパーティーでは、皆、恋人同伴で、独身の私は当てつけられどおしだった/まるで周囲に当てつけるかのように、噂[うわさ]の熱愛カップルが手をつないで記者会見に姿を見せた
【名詞形】当てつけ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う

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【例文】 不満を直接言えず、夫への当てつけで子供を叱ってしまった/安月給の夫に「友達のご主人は、皆、高給取りで幸せよ」と当てつけを言ってやった/隣人は、うちの庭木からの落ち葉を当てつけのようにこちらの庭先に掃き込む/朝帰りしたら、妻から「ずいぶんお早いお帰りだこと」と当てつけに言われた
**あてはまる【当て嵌まる】**[当てる＋嵌[は]まる] ❶ (ピースが [位置・場所]、[文字・数・言葉]が[空欄・括弧])に当てはまる(=形や文字や数字などがうまくその箇所に合う) ❷ (ケース、場合、件、事例、パターン、条件、枠、規格、考え、理論、概念、原則、法則、方式、分類、項目、費目、現代、国、言葉、表現、内容、症状、[人]、万[ばん]人[にん])に当てはまる(=ある物事が、別の物事に適合する) ❸ ([人]、人物、職業、年齢、表現、格言、症状、内容、事柄、状況)が当てはまる 
【副⁺】(そのまま、ずばり、ちょうど、しっくり、ぴったり、きちんと、正確に、まさに、過不足なく)当てはまる
【例文】 ❶このピースは、ジグソーパズルのどの位置に当てはまるのだろうか/クロスワードパズルは、空欄に当てはまる文字を書き入れて完成させる/括弧に当てはまる数を書きなさい ❷医学書にある胃炎の症状は、私の場合によく当てはまっている/いじめによる自殺が今回の件についても当てはまるようだ/この相談内容は、過去のカウンセリングの事例にそのまま当てはまりそうだ/今までのパターンに当てはまらないような新機軸を考えよう/物件を探したが、条件に当てはまる家がない/規格に当てはまらない部品は除く/報告された自然現象は新しい宇宙理論にぴたりと当てはまる/この苔[こけ]は、どうやら今までの植物分類に当てはまらない新種らしい/次のうち、症状が当てはまる項目に印を付けなさい/今回の臨時出費は、通常の費目には当てはまらないので、別項で扱うしかない/昔の格言は、現代にもそのまま当てはまる/海外の状況は、そのまま日本には当てはまらないことが多い/日本語を訳そうにも、ちょうど当てはまる英語の表現が見つからない/照会された内容に当てはまる人物は当社にはいない/医者の指摘する運動不足は、私にも当てはまる/「愛・病・老・死」に伴う苦しみは、万人に当てはまるものだ
**あてはめる【当て嵌める】**[当てる＋嵌[は]める] ❶(タイルを図案、断片を復元形、形を枠、ピースを正しい場所)に当てはめる(=うまく合うように入れてみる) ❷(数値を公式、法律を事件、実験結果を学説、被害の規模を過去の事例、状況を自分、国内の給与体系を海外赴任職員、税金の計算を算定方式、建築物を建築基準法、事件を判例、症状に診断名、製品を規格、候補者を条件、漢字を英語)に当てはめる(=ある物事を、別の物事に適合させる) 
【副⁺】(そのまま、きちんと、うまく、正確に)当てはめる
【例文】 ❶タイルを図案の形に当てはめて貼っていく/出土した断片を復元形に当てはめていくには根気が要る/手に取ったピースをジグソーパズルのあちこちに当てはめてみる ❷これらの数値を公式に当てはめれば、簡単に軌道が導き出せる/刑法を今回の少年事件に当てはめてみよう/実験結果を学説に当てはめつつ検証する/被災者の状況をそのまま自分に当てはめたら、苦しみが分かるはずだ/国内の給与体系を海外赴任職員に当てはめるには無理があり、簡単には当てはめられない/税金を計算するには、この算定方式に当てはめたらよい/隣のビルは、建築基準法に当てはめたら違法だ/花婿候補を結婚の条件に当てはめてみたら、どの人もしっくりこない/英語の名に漢字を当てはめて、日本名を作る外国人もいる

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**あばきだす【暴き出す】** [暴く＋出す](真相、真実、実態、裏、嘘[うそ]、偽り、欺[ぎ]瞞[まん]、からくり、手口、悪、旧悪、悪[あく]行[ぎょう]、悪巧み、企[たくら]み、陰謀、秘密、過去、弱点、危険性、恥部、醜態、欠陥、罪、不正、偽善、腐敗、癒着、矛盾、野望、心理、正体、本性、内面、素性、関係)を暴き出す(=隠されていた悪事や秘密などを探り、明らかにして皆に知らせる)

【副⁺】(くまなく、とことん、根こそぎ、容赦なく、執[しつ]拗[よう]に、白日のもとに)暴き出す
【例文】 敏腕記者は、長年にわたる取材で事件の真相を暴き出した/警察の調べでカルト教団の実態が暴き出された/税務署が脱税疑惑のある会社で行われていた二重帳簿のからくりを暴き出した/受賞作品では、作家の鋭い観察眼が人間の内に潜む悪を暴き出している/独裁政権のもとでは、不正を暴き出すのは命がけの行為だ/党幹部の腐敗が暴き出され、追放処分となった/市民団体が政党と企業の癒着を暴き出そうと調査して、告発に至った
**あばきたてる【暴き立てる】**[暴く＋立てる](→「あばきだす」に同じ。浮気、私生活、プライバシー、スキャンダル、ゴシップ)を暴き立てる(=隠されていた事柄をわざと明らかにし、目立つように騒ぐ) 
【副⁺】(→「あばきだす」【副⁺】に同じ。散々、ことさら、激しく、大げさに)暴き立てる
【例文】 大企業の社長が旧悪を暴き立てられ、退陣を余儀なくされた/選挙戦では、対立候補者同士が互いの過去を大げさに暴き立て、陥れようとしている/ライバル社が輸入食品の危険性をことさら暴き立て、不買運動を起こそうとしている/大衆紙は、有名人の私生活を暴き立てて、特ダネにしようとする/清純派女優が週刊誌にスキャンダルを暴き立てられ、イメージダウンしてしまった
**あばれこむ【暴れ込む】**[暴れる＋込む](新聞社、大使館、役所、会社、社長室、事務所、本拠地、対立グループ、店、家の中)に暴れ込む(=中に荒々しく乱入する) 
【副⁺】(しばしば、大挙して、酔った勢いで)暴れ込む
【例文】 スキャンダル記事に腹を立てたタレントが、仲間を率いて出版社に暴れ込んだ/暴徒と化したデモ隊が大使館に暴れ込もうとしたが、治安部隊に阻止された/欠陥商品で命を落とした人の遺族が、怒りのあまり製造元の会社に暴れ込み、調査を訴えた/右翼に大挙して暴れ込まれた革新派団体の事務所は、荒らされて使えなくなった/暴力団はしばしば敵対する組の本拠地に暴れ込んで、騒動を引き起こす/何に興奮したのか、牛が突然小屋の中に暴れ込んできた
**あばれだす【暴れ出す】**[暴れる＋出す] ❶(子供、患者、酔っ払い、薬物使用者、デモ隊、牛、馬、象)が暴れ出す(=急に暴れ始める) ❷(ウイルス、病原菌、癌[がん]細胞)が暴れ出す(=勢いよく活動を始め、害を及ぼす) 
【副⁺】(いきなり、急に、猛然と、突然、狂ったように)暴れ出す
【例文】 ❶男の子は、歯医者の椅子に座らされた途端、泣いて暴れ出した/アルコール依存症の患者が「酒をくれ」と暴れ出し、周囲の人に殴りかかった/道路で寝ていた酔っ払いは、警官に起こされると、突然暴れ出した/危険ドラッグの使用者は、暴れ出して手がつけられない場合がある/爆音に驚いた馬が急に暴れ出し、周囲の人を蹴散らした ❷免疫力が低下し、ウイルスが体内で暴れ出した/この病原菌は、幼少期に感染しても症状は出ないが、体力が落ちる老年期に暴れ出すこともある/癌細胞が体内に潜んでいても暴

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れ出さなければ、人は普通に暮らしていけるという
**あばれまくる【暴れ捲る】** [暴れる＋捲[まく]る] ❶ ⓐ(ギャング、チンピラ、不良、無法者、風雲児、怪獣)が暴れまくる(=思う存分、暴れる) ⓑ(地域、繁華街、一帯、通り、世の中)で暴れまくる ❷ (強風、嵐、台風、冬将軍、火炎)が暴れまくる(=程度や規模が非常に大きく、あちこちに被害を及ぼす) 
【副⁺】(がんがん、大いに、猛然と、派手に、辺り構わず、思い切り、所狭しと、狂ったように)暴れまくる
【例文】 ❶毎晩、繁華街に群れるチンピラは、酒を飲んでは暴れまくるので迷惑千万だ/開拓時代の米西部には、無法者が暴れまくる地域があったそうだ/時代の風雲児は、乱世の中で思い切り暴れまくり、勇名を馳せた/怪獣が暴れまくり、街並みを破壊する特殊撮影は、迫力満点だ ❷一晩中暴れまくった嵐が去ると、至る所に被害の爪跡が残っていた/強風で火事の炎が暴れまくり、多くの家屋が焼失した
**あばれまわる【暴れ回る】**[暴れる＋回る] ❶ⓐ (→「あばれまくる」 ❶ⓐに同じ。酔っ払い、海賊、野武士、残党、暴徒、デモ隊、集団、遊牧民族、鬼、ネズミ、牛、馬、虎)が暴れ回る(=あちこちで激しく暴れる) ⓑ(→「あばれまくる」 ❶ⓑに同じ。戦場、野山、草原、海、辺境、砂漠、天井裏)を/で暴れ回る ❷ (→「あばれだす」❷に同じ)が暴れ回る(=あちこちで激しく活動し、害を及ぼす) 
【副⁺】(猛然と、大いに、存分に、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、無茶苦茶に、傍若無人に)暴れ回る
【例文】 ❶少年時代は、七つの海を暴れ回る海賊に憧れていた/東北地方を暴れ回っていた野武士の首領が一帯の農民を従え、長[おさ]となった/反体制を叫ぶデモ隊は、官庁街を暴れ回り、ついに機動隊と衝突した/その遊牧民族は、大草原を舞台に暴れ回り、異民族を征服していったという/昔話に登場する鬼は、里に下りて暴れ回って、村人を脅かす/ネズミが毎晩、天井裏で暴れ回ってうるさい/捕獲された虎は、檻[おり]の中で暴れ回り、手がつけられない ❷体内で暴れ回るウイルスを抑える薬が開発された/激しい頭痛の原因は、脳内の癌[がん]細胞が暴れ回っていたからだった
**あびせかける【浴びせ掛ける】**[浴びせる＋掛ける] ❶(相手)に(水、冷水、熱湯、海水、飛[ひ]沫[まつ]、塩酸、硫酸、砂、光)を浴びせかける(=水などを相手に勢いよくかける) ❷(相手)に(弓矢、鉄砲、銃弾、砲弾、砲撃、砲火、集中攻撃、一斉射撃)を浴びせかける(=弾丸などを激しく飛ばして相手に攻撃をかける) ❸(相手)に(質問、号令、一喝、怒声、罵声、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、毒舌、非難、皮肉、嘲笑、冷笑、野[や]次[じ]、祝福の言葉、冷たい視線、疑いの眼[まな]差[ざ]し)を浴びせかける(=強い感情を込めて言葉や視線などを相手に*投げかける)

【副⁺】(次々、一斉に、ひっきりなしに、無遠慮に、矢継ぎ早に、容赦なく、叩きつけるように、雨あられのように)浴びせかける
【例文】 ❶犬嫌いの男は、庭に入り込んだ野良犬に水を浴びせかけて追っ払った/逃走中の犯人は、警官に呼び止められ、冷水を浴びせかけられたように身をこわばらせた/狂信的なファンが歌手の顔に塩酸を浴びせかける事件が起きた/工場内でも人工の光を十分浴びせかければ、育つ植物がある ❷戦いが始まると、敵陣からひっきりなしに弓矢が浴びせかけられた/逃げる敵軍に向けて、背後から一斉射撃を浴びせかけた ❸面接官から矢継ぎ早に難しい質問を浴びせかけられ、答えに窮した/人気女優の婚約発表会見では、芸能記者たちが次々と無遠慮な質問を浴びせかけた/殺人犯が現行犯で逮捕されると、集

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まっていた人たちから罵声が浴びせかけられた/口論に負けた男は、別れ際に、くやしがって相手に罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]を浴びせかけた/大臣の失言に、マスコミ各社は「首相の任命責任だ」と非難の声を浴びせかけている/結婚が決まると、仲間から冷やかし混じりの祝福の言葉を浴びせかけられた
**あぶりだす【炙り出す・焙り出す】**[あぶる＋出す] ❶(文字、暗号、絵、図、模様)をあぶり出す(=薬液などで文字や絵が書かれた紙を火にかざして、見えていなかった物を見えるようにする) ❷(実態、真実、全貌、矛盾、問題点、弱点、欠点、失敗、過失、特徴、秘密、変化、狙い、動機、正体、犯人、容疑者、テロリスト、居場所、隠し財産、人物像、人間性、心象風景、思い出)をあぶり出す(=隠されていた事実などを明らかにする) ❸(手先、魚、肉、干物、餅、油揚げ、するめ、海苔[のり]、竹、膏[こう]薬[やく])をあぶり出す(=火に当ててあぶり始める) 
【副⁺】❷ (じっくり、鮮明に、見事に) ❸ (じりじりと、おもむろに)あぶり出す
【例文】 ❶紙に特殊な液体で書かれた文字が、蠟[ろう]燭[そく]の火であぶり出された/ただの白い紙に見えたが、火であぶり出すと、暗号が浮かび上がってきた ❷敏腕記者は、地道な取材によって、闇組織の実態をあぶり出した/議会での激しい追及で、建設計画の問題点があぶり出された/緻密な捜査により、数多くの関係者の中から犯人をあぶり出すに至った/事故当時の写真を見ると、悲惨な思い出が記憶の底からあぶり出されてくる ❸近くにいた子供たちが焚き火を見ると寄って来て、手をあぶり出した/宿の主人は客をもてなそうと、おもむろに囲炉裏の火で魚をあぶり出した/するめを網に乗せてあぶり出したら、いい匂いがしてきた
【名詞形】あぶり出し あぶり出しをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 昔は、秘密の文[ぶん]書[しょ]は、あぶり出しにして送ったらしい/ミカンの汁で紙に字を書けば、あぶり出しができる/諜[ちょう]報[ほう]機関が市内に潜伏しているテロリストのあぶり出しを始めた/逮捕歴のある者の中から、今回の犯行に結びつく人物のあぶり出しをした
**あふれおちる【溢れ落ちる】**[溢[あふ]れる＋落ちる](涙、血、水、湯、汁、雨水)があふれ落ちる(=あふれて落ちる) 
【副⁺】(ザーッと、どっと、ぽろぽろと、とめどなく)あふれ落ちる
【例文】 突然の父の訃報に妹の目から涙があふれ落ちた/喧[けん]嘩[か]で殴られた少年の目から、悔し涙がぽろぽろとあふれ落ちている/新人作家は、あふれ落ちる涙をぬぐおうともせず、受賞の喜びにひたっていた/事故の負傷者の傷口からあふれ落ちた血が血だまりとなっていた/湯量の豊富な温泉場では、湯船から絶えず湯があふれ落ちている/沸騰した鍋から煮汁があふれ落ちて、コンロが汚れてしまった/大雨の時は、屋根の樋から雨水が滝のようにあふれ落ちて来る
**あふれかえる【溢れ返る】**[溢[あふ]れる＋返る] ⓐ (場所)に(人、人々、客、若者、子供、野[や]次[じ]馬[うま]、金[かね]、物、食べ物、商品、ごみ、緑、光、怒声、言葉、話題、情報)があふれ返る(=場所や空間に人や物が過剰なほど、いっぱいになる) ⓑ (場所)が(人、人々、客、乗客、[海水浴・花見・通勤・買い物]客、若者、子供、野次馬、物、商品、ごみ、緑、光、歓声、情報)であふれ返る 
【副⁺】(いっぱいに、所狭しと)あふれ返る

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【例文】 買い物客があふれ返る休日の繁華街で火事が起こり、大惨事となった/金融緩和策で金[かね]が市[し]場[じょう]にあふれ返っている現状だ/食べ物があふれ返っている国では、肥り過ぎの人々が増え続けている/若葉の頃、緑のあふれ返る山を歩くのは爽快だ/デモ隊の怒声があふれ返る中、数人が警察に連行された/ネット上には、匿名で他者を誹謗する言葉があふれ返っている/テレビをつければ、連日、殺人や汚職など暗い話題があふれ返っている/インターネットが普及し、さまざまな情報が社会にあふれ返っている/夜遅くまで広場は祭りを楽しむ人々であふれ返っている/台風で欠航が相次いだ空港は客であふれ返り、大混雑となった/今年一番の暑さに、首都圏近郊の海岸は海水浴客であふれ返った/公園は満開の桜を楽しみに来た花見客であふれ返っている/ラッシュ時の駅のホームは、いつも通勤客であふれ返っている/事件現場は野次馬であふれ返っていて、歩けないほどだ/地元球団の優勝に、球場は歓声であふれ返った
**あふれだす【溢れ出す】** [溢[あふ]れる＋出す] ❶(涙、水、湯、粥[かゆ]、泡、血、汚水、樹液、汁、甘み、油、ガソリン、溶岩、ごみ、書類)が(場所)から/にあふれ出す(=中の物がいっぱいになって、一気に外に出て来る) ❷(思い、感情、喜び、幸福感、歓喜、笑顔、憎しみ、怒り、愚痴、不満、欲望、若さ、エネルギー、衝動、言葉、メロディー、アイデア)があふれ出す(=内面から次々に出て来る) ❸ (→ ❶❷に同じ)があふれ出す(=あふれ始める。いっぱいになり始める) ❹ (堤防が水、街が観光客、ホームが通勤客、通りが人、道が車)であふれ出す 
【副⁺】(じわじわ、みるみる、どんどん、次々、じわーっと、どっと、ザーッと、一気に、絶えず、絶え間なく、とめどなく、後から後から)あふれ出す
【補足】「あふれ出す」(動作に重点)と「あふれ出る」(結果に重点)は、ともに自動詞
【例文】 ❶痛みをこらえていたが、母の顔を見たら目から涙があふれ出した/ナイフで切った傷口から血があふれ出していて、止まらない/排水装置の故障で汚水が外にあふれ出し、工場は対処に追われている/このブドウは、口に入れると果汁があふれ出してきておいしい/大地震の影響で石油がパイプラインからあふれ出した/ぼんやりしていたら、給油中の灯油がストーブのタンクからあふれ出してしまった/噴火した溶岩が火口から一気にあふれ出して、麓[ふもと]に流れて来た/生ごみがポリバケツからあふれ出していて、汚いことこの上ない ❷上司の激しい叱責に抑えていた感情があふれ出し、つい泣いてしまった/書き留めるのが追いつかないほど、アイデアが次々とあふれ出して来る ❸集中豪雨で川の水があふれ出し、堤防が決壊するまで僅か数分だった/夏休みに入ると、急に街は観光客であふれ出した/祭りの開始とともに大通りが人波であふれ出し、歩けなくなった
**あふれでる【溢れ出る】**[溢[あふ]れる＋出る] ❶(→「あふれだす」❶に同じ)があふれ出る(=中の物がいっぱいになって、外にこぼれる) ❷ (→ 「あふれだす」❷に同じ)があふれ出る(=内面からこぼれて出る) 
【副⁺】(→「あふれだす」【副⁺】に同じ)あふれ出る
【補足】「あふれ出る」(結果に重点)と「あふれ出す」(動作に重点)は、ともに自動詞
【例文】 ❶試合に負けた悔しさに、あふれ出る涙を止めることができない/火加減が強過ぎて、お粥[かゆ]が鍋からあふれ出てしまった/排水溝が詰まって、汚水が道にあふれ出ている/ゴムの木からは絶えず樹液があふれ出て、したたり落ちている/ステーキにナイフを入れると、肉汁がじわーっとあふれ出て来た/部屋を片づける暇がなく、書類がケースからあふれ出て、床に散乱している ❷難関大学に合格できた息子の顔には喜びがあふれ出

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ていた/愛する人と結婚できた花嫁の顔には、幸福感があふれ出ていた/激闘の末、優勝した選手は、全身に歓喜があふれ出ていた/犯人をなじる遺族の言葉には怒りがあふれ出ていた/青年士官たちは、若さがあふれ出た足取りで元気よく行進して行った/天才詩人は、あふれ出る言葉を自在に紡いで詩を書いてきた/才能ある作曲家は、次々と新しいメロディーがあふれ出て来るらしい/森の中を散歩していると、仕事のアイデアがどんどんあふれ出て来る
**あまえかかる【甘え掛かる】**[甘える＋掛かる] ❶([人]、幼児が親、娘が母、弟が姉、孫が祖父母、老親が子供、新妻が夫、女性が恋人、彼が彼女、ホステスが客、ペットが飼い主)に甘えかかる(=好意を抱いている相手に言葉や態度で甘える) ❷(好意、善意、厚情、厚遇、気遣い、配慮、相手の[気持ち・言葉]、温かい心、人の情け、親切、寛容さ、保護、支援、親類の家、世間、社会、制度、過去の栄光)に甘えかかる(=相手の好意に頼る) ❸ (→❶❷に同じ)に甘えかかる(=甘えようとする) 
【副⁺】(べたべた、べったり、気安く、媚[こ]びるように、猫なで声で、見境なく)甘えかかる
【例文】 ❶母親が留守の間、幼い弟は姉にべったり甘えかかっていた/久々に訪ねて来た孫は、真っ先に大好きな祖母に擦り寄って甘えかかった/新妻が夫に甘えかかっていても、初々しくて嫌な感じはしない/彼女は、年下の彼に子供のように甘えかかられて、満更でもない様子だ/ホステスは、甘えかかるようなしぐさで客をもてなしている/玄関のドアを開けると、愛犬が飛びついて甘えかかって来た ❷どんなに生活が苦しくても、周囲の厚情に甘えかからず、自活したい/同郷のよしみで小学校の同級生が困った時は助けるが、いつも甘えかかられては迷惑だ/孫娘が猫なで声で甘えかかって来ても、小遣いをたくさんやるのはもうよそう/反抗期の娘は、欲しい物をねだる時だけ甘えかかるように寄って来る/若年層の貧困問題が深刻化しているが、社会的援助に甘えかかろうとする姿勢を拒む風潮にも原因がある ❸起業に必要な資金の都合がつかず、親の援助に甘えかかった時、出資者が現れて融資してくれた
**あまえきる【甘え切る】**[甘える＋切る] ❶(→「あまえかかる」❶に同じ。生徒が教師、夫が妻、後輩が先輩、新人が上司)に甘え切る(=限りなく、相手に甘える) ❷(→「あまえかかる」❷に同じ。優しさ、便利さ)に甘え切る(=限りなく、相手の好意に頼る)

【副⁺】(すっかり、とことん、徹底的に、どこまでも、最後まで)甘え切る
【例文】 ❶孫は祖母になら甘え切っても叱られないと知っていて、いたずらし放題だ/生徒たちは、指導する教師に甘え切っていて、積極的に学ぼうしない/共働きの夫は妻に甘え切るばかりで、何一つ家事を手伝おうとしない ❷高齢だからといって、人の親切に甘え切った態度を見ると、疑問を感じる/自分は周囲からの支援に甘え切っているのではないかと、自問自答する者もいる/就職先が見つかるまでの間は、親類の家に甘え切るしか手立てがない/いつまでも過去の栄光に甘え切っていては、進歩はできない/新入社員が先輩の優しさに甘え切っていては、いつまでも独り立ちできない/電化製品の便利さにすっかり甘え切った生活をしているので、停電するとたちまち困ってしまう
**あまえきれる【甘え切れる】**[甘える＋切れる] ❶(→「あまえきる」❶に同じ)に甘え切れる(=限りなく、相手に甘えることができる) ❷(→「あまえきる」❷に同じ)に甘え切れる(=限りなく、相手の好意に頼ることができる) 
【副⁺】(→「あまえきる」【副⁺】に同じ)甘

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え切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 ❶幼少期に親に十分甘え切れた子は、対人関係を築きやすく、自立が早いという/子供は、老齢の親には甘え切れないと考えがちだ/年老いてからも、子や孫などの肉親に甘え切れる人は幸せだ/年下の彼は頼りないので、甘え切ろうとしてもなかなか甘え切れないのが悩みだ ❷戦争中、学童疎開した先の親類の家には、甘え切れなくて、つらかった/市の財政が逼[ひっ]迫[ぱく]しているので、将来的には公共の福祉サービスに甘え切れなくなるだろう
**あみあがる【編み上がる】** [編む＋上がる] ❶(セーター、マフラー、ショール、手袋、靴下、帽子、ひざ掛け、ベッドカバー、レース、モチーフ、花模様、バッグ、敷物、かご、草鞋[わらじ]、ござ、花輪、冠、縄、網、髪)が編み上がる(=編んでいた物が完成品となる) ❷(辞書、文集、論文集、詩集、アンソロジー、物語、伝記、年代記、年譜、法、史書、百年史、スケジュール、工程、計画)が編み上がる(=作成していた書物や計画などが完成する) 
【副⁺】(すっかり、美しく、思ったとおり、予想どおり)編み上がる
【例文】 ❶編み上がったセーターを着てみたら、ふかふかと暖かだった/彼の誕生日までに編み上がるように、せっせとマフラーを編んでいる/編みかけの帽子が編み上がれば、スキーの準備は万端だ/ベッドカバーは大作なので、なかなか編み上がらない/花輪の冠が編み上がると、幼子は喜んですぐ頭に載せた ❷編集委員の努力が実り、立派な卒業文集が編み上がった/教え子たちが論文を寄せて、恩師の退官記念論文集が編み上がった/社長は創業からの百年史が編み上がったのを手にし、感慨深げだった
【名詞形】編み上がり
【例文】 レースのショールは、編み上がりが遅れ、もう秋になった今は使えない/この手袋は編むのに苦労したが、思ったとおりの編み上がりに満足している/友人が詩集を出版するので、編み上がりを楽しみにしている
**あみあげる【編み上げる】**[編む＋上げる] ❶(糸、毛糸、ひも、靴ひも、髪)を編み上げる(=下から上へ編む) ❷ⓐ (→「あみあがる」 ❶に同じ)を編み上げる(=編んでいた物を完成品にする) ⓑ(糸、毛糸、ひも、皮、草、竹、小枝、籐[とう]、蔓[つる]、わら、リボン、リリアン、針金)を/で編み上げる ❸ (→「あみあがる」❷に同じ)を編み上げる(=作成していた書物や計画などを完成させる) 
【副⁺】(→「あみあがる」【副⁺】に同じ。巧みに、丹念に、丁寧に、心を込めて、工[く]夫[ふう]を凝らして)編み上げる
【例文】 ❶かぎ針で毛糸を下の段から上の段へと編み上げて、マフラーを作った/外出の度に、ブーツのひもをひざまで編み上げるのは面倒だ ❷冬が来る前に、子供のためにこの手袋を編み上げてしまいたい/熟練した職人が手際よく花ござを編み上げていくのは、見ていて飽きない/出会った女性たちは、編み上げた美しい髪に花飾りをつけていた/工房の伝統手法を生かし、極細の革を丹念に編み上げた繊細で豪[ごう]奢[しゃ]な上着を発表した/竹の多い日本では、昔から竹を編み上げて、さまざまな工芸品を作ってきた/籐で編み上げたかごバッグは、上品で持ちやすい/稲わらで編み上げた草[ぞう]履[り]を「草鞋[わらじ]」と呼ぶ ❸天皇は有力な歌人に命じて秀歌を選び出し、和歌集を編み上げさせた/10年もの年月を費やして、古代の歴史書が編み上げられた

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【名詞形】編み上げ(=靴のひもを編み上げて、足の甲や脛[すね]を締めるようにして履く深靴。「編み上げ靴」の略)
【例文】 最近の卒業式では、昔風の袴[はかま]に編み上げのブーツという女子学生を見かける/今年の冬は、ひざ下までの編み上げが流行している
**あみあわす・あみあわせる【編み合わす・編み合わせる】** [編む＋合わす・合わせる] ❶(糸、毛糸、ひも、皮、革、竹、リボン、布、パーツ、モチーフ、パターン、図案、模様、袖と身頃、異素材)を編み合わせる(=複数の物を編んで、一体化する) ❷(多様な意見、さまざまな音楽、個々のストーリー、歴史資料の断片)を編み合わせる(=複数のものを総合して、一つにまとめる) 
【副⁺】(しっかり、ちゃんと、一つに)編み合わせる
【例文】 ❶このベルトは、細い革ひもを編み合わせて作ってある/この地方の特産品は、いろいろな竹を編み合わせたかごだ/共同制作でメンバーが編んだパーツを持ち寄り、編み合わせて大きな壁掛けを作った/花模様のモチーフをうまく編み合わせたら、いいテーブルクロスが出来た/伝統の図案を編み合わせて、和風ショールを作った/別々に編んだ袖と身頃を編み合わせて、セーターに仕上げた ❷コンサートでは、ジャンルの異なった音楽が見事に編み合わされ、独特な雰囲気を醸し出した/歴史資料の断片を編み合わせることによって、歴史の流れを垣[かい]間[ま]見ることができる
**あみいれる【編み入れる】**[編む＋入れる] ❶(柄[がら]、模様、飾り、マーク、文字、イニシャル、名前)を編み入れる(=模様や文字を入れて編む) ❷(糸、配色糸、ビーズ、リボン、テープ、ゴム、革ひも、銅の繊維)を編み入れる(=違う色や素材を入れて編む) 
【副⁺】❶ (2目、同じ目に)編み入れる
【例文】 ❶地味な色のセーターも柄を編み入れたら、素敵になった/いろいろな模様を編み入れて、レースのテーブルクロスを編んだ/カーディガンの胸元にワンポイントで小さな花飾りを編み入れた/誕生日に娘のイニシャルを編み入れたマフラーをプレゼントした ❷白地の帽子にラメの入った青と赤の色糸を編み入れて、アクセントをつけた/ビーズやスパンコールを編み入れて、バッグを華やかに仕上げた
**あみこむ【編み込む】**[編む＋込む] ❶(髪の毛、糸、毛糸、ひも)を編み込む(=隙間なく、しっかり編む) ❷ (→ 「あみいれる」 ❶に同じ)を編み込む(=模様や文字を入れて編む) ❸ (→「あみいれる」❷に同じ)を編み込む(=違う色や素材を入れて編む) 
【副⁺】❶ (きっちり、隙間なく)編み込む
【例文】 ❶子供の頃は、毎朝、母に髪をきれいに編み込んでもらっていた/民族衣装の娘たちは、長い髪の毛をきっちりと編み込んで、頭に巻き上げている/このセーターは、細かい編み目で隙間なく編み込まれているので、風を通さず暖かい ❷誕生日祝いのマフラーには、娘の好きな花柄を編み込んだ/イニシャルを編み込むのは初めてなので、仕上げるのに苦労した ❸麻の糸を編み込んだら、涼しげなバッグが出来上がった/おしゃれ好きな少女は、髪にリボンを編み込んでいた/靴下がずり落ちないように、足首の部分には細いゴムが編み込んである/静電気防止の手袋には、銅の繊維が編み込まれている
【名詞形】編み込み 編み込みをする
【例文】 成人式は、髪を華やかな編み込みにして出席した/レゲエの音楽家は、髪の毛を細かい編み込みにしている人が多い/黒のセーターは、朱色の編み込み模様が際立って見

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える/セーターを編む時、文字の編み込みが一番難しい
**あみだす【編み出す】**[編む＋出す] ❶(模様、柄[がら])を編み出す(=編んで模様や柄が現れるようにする) ❷(方法、手法、製法、技法、技術、技、テクニック、戦略、策、概念、思想、原理、理論、学説、学問、考え、知恵、言葉、方式、形式、様式、システム、ノウハウ、デザイン、スタイル、メニュー、変化球、仕掛け)を編み出す(=考え、工夫して、今までにない新しいものを作る) ❸ (→「あみあがる」❶❷、「あみあげる」 ❷ⓑに同じ)を編み出す(=編み始める) 
【副⁺】❷(ついに、自ら、独自に、創造的に)編み出す
【例文】 ❶白と青の毛糸を交互に編んで、雪の結晶の模様を編み出した/図案のとおりに編んだら、連続した縄の模様が編み出された/七[なな]色[いろ]の糸を順に使って、虹の柄を編み出した ❷長年の外国語学習の経験から、独自の習得法を編み出して本を書いた/闘病生活の体験をもとに健康法を編み出し、日常生活で実践している/倒産寸前の会社を救うには、画期的な新技術を編み出さなければならない/難度の高い技を編み出した体操選手が、世界大会で優勝した/地球温暖化の解決策を編み出すのは、今や緊急の課題だ/我々は、先人たちが編み出した多くの知恵のおかげで生活を向上させてきた/服飾デザイナーたちは斬新なデザインを編み出そうと、日夜、努力を重ねている/社員同士が活発に意見を出し合い、新しい営業スタイルが編み出された/海外で厳しい修業を積んだシェフは、帰国後、独創的なメニューを次々と編み出した/期待の新人投手は新しい変化球を編み出して、チームの勝利に貢献した/小学生の兄弟は工夫してザリガニを捕るための仕掛けを編み出した ❸今からセーターを編み出せば、冬までには仕上がるだろう/編み物などしたことのない娘が急にマフラーを編み出した/妻は後片づけが済むと、編みかけの手袋を箱から出して、編み出した/女の子たちが人気モデルのヘアスタイルをまねて、そっくりに髪の毛を編み出した
**あみつける【編み付ける】** [編む＋付ける] ❶(糸、毛糸、スカート、レース、ビーズ、縁、持ち手、飾り)を編みつける(=本体に別の物を編んで付ける) ❷ (→ 「あみあがる」❶に同じ)を編みつけている(=編むことに慣れている) 
【副⁺】❶(しっかり、直接、最後に)編みつける
【補足】❷は、「編みつけている」の形で使う
【例文】 ❶娘の帽子に毛糸で編んだ花を編みつけたら、かわいくなった/先に編んでおいた身頃に、後からスカートを編みつけた/セーターの襟元が寂しかったので、レースの襟を編みつけた/毛糸のバッグは、最後に持ち手を編みつければ完成だ/パーティー用にビーズの飾りを編みつけた手袋を作ったら、周りの人に褒められた ❷編み物は得意だが、手袋は編みつけていないので、編むのに苦労する/レースの花瓶敷は、編みつけていれば、誰でも簡単に作れる/この村では、漁網を編みつけている古参の漁師が、若い者に伝統的な編み方を教えている/姉は幼い頃からお下げ髪を編みつけているので、編むのが手早い
**あみなおす【編み直す】**[編む＋直す] ❶(→「あみあがる」 ❶に同じ)を編み直す(=いいものにするために、もう一度編む) ❷(セーターをベスト、マフラーを手袋)に編み直す(=編んだ物をほどいて、別の物を編んで作る) ❸(→「あみあがる」❷に同じ)を編み直す(=いいものにするために、書物や計画などをもう一度作る) 
【副⁺】ちゃんと、きちん

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と、再び、もう一度、大幅に、改めて、最初から)編み直す
【例文】 ❶虫食いのセーターをほどいて、編み直した/出来上がったカーディガンは、左右の袖の長さが少し違うので、編み直す必要がある/この靴下は、編み方がきつくて履き心地が悪いので、編み直そうと思う/ほどけかけた髪の毛をきちんと編み直してから外出した ❷夫の古いセーターをほどいて、息子のベストに編み直した/ほどいた昔のマフラーを子供用の手袋に編み直したら、結構、いい物が出来た ❸国語辞典は、新語の採取や古い語の削除をして、数年ごとに編み直される/全集に掲載するため、作家の年譜を最初から編み直すことになった/権力者は、後代に残す歴史書が意に染まぬ場合は、大幅に編み直させるものだ
【名詞形】編み直し 編み直しをする
【例文】 編んでいる途中で編み目がほつれたので、その部分から編み直しだ/機械の故障で生産に遅れが出たため、工程の編み直しをすることになった
**あゆみあう 【歩み合う】** [歩む＋合う] ⓐ(両者、双方、親子、家族、夫婦、友人同士、仲間、新郎新婦、住民、全員、皆、企業と組合)が/で歩み合う(=ともに前に歩む。双方が互いに近づく。または、ともに人生を送る) ⓑ(道、荒野、長い道[みち]程[のり]、エリートコース、喝采の中、人生、同じ時代、束[つか]の間[ま]の時、[茨・苦難・多難・試練]の道)を歩み合う

【副⁺】(互いに、協力して、力を合わせて)歩み合う
【例文】 試合終了後、両選手はコートの中央に歩み合って、握手を交わした/久しぶりに再会した昔の仲間たちは歩み合い、しっかりと抱き合った/新郎新婦は、新しい人生を協力して歩み合おうと誓った/被災地の住民は、連帯して復興への長い道程を歩み合ってきた/映画祭では、受賞した監督とスタッフが喝采の中を歩み合った/研究者たちは、新技術開発のため苦難の道を歩み合ってきた
**あゆみいる【歩み入る】** [歩む＋入[い]る](中、室内、聖堂、建物、議場、会場、式場、構内、庭、町、野、森、木立、[光・雪]の中、深み、領域、未知の時代、実社会、別世界、魔界)に歩み入る(=歩いて入る) 
【副⁺】(しずしずと、粛々と、悠然と、静かに、厳かに)歩み入る
【例文】 聖歌が響き渡る中を、葬列が粛々と聖堂に歩み入った/外国の首脳陣が国際会議場に歩み入ると、記者団から一斉にフラッシュがたかれた/両国の外交団が次々と会場に歩み入り、おもむろに和平交渉のテーブルについた/新緑の森に歩み入ると、すがすがしい気分になる/純白の雪の中に歩み入ると、まるで別世界にいるかのような感覚になる/月面着陸で前人未到の領域に歩み入った宇宙飛行士の著述を読んで感動した/春は、大勢の若者が実社会に歩み入る季節だ/時空を超えて魔界に歩み入った途端、人は感覚を失うという
**あゆみさる【歩み去る】**[歩む＋去る]([人]、敵、一[いっ]行[こう]、隊列、年、一年、月[つき]日[ひ])が歩み去る(=歩いて去る。月日が確実に流れる) 
【副⁺】(ゆっくり、しずしずと、粛々と、悠然と、静かに、厳かに、何も言わず、見向きもせず)歩み去る
【例文】 財布を拾って届けてくれた人は、名も告げず歩み去ったという/暗闇の中、近くまで来た敵がその場から歩み去る気配がした/土俵で勝ち名乗りを上げた横綱は、控え室へと大股に歩み去った/連覇を成し遂げたチャンピオンは、観衆の喝采を浴びつつ、悠然

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と歩み去った/将軍は国王への拝謁を終え、静かに歩み去ろうとしたが、呼び止められた/砂漠の彼[か]方[なた]から現れたキャラバンの一行が、目の前をゆっくり歩み去るのを見送った/大[おお]晦[みそ]日[か]には、一年が歩み去るのを思い、感慨深い気持ちになる
**あゆみだす【歩み出す】** [歩む＋出す] ❶(中央、真ん中、前、外、壇上、舞台、ステージ)に/へ歩み出す(=歩いて出る) ❷ⓐ (→❶に同じ。新たな[社会・世界・時代])に/へ歩み出す(=歩き始める) ⓑ(道、道[みち]程[のり]、王道、[独自・共存共栄・医者・プロ]の道、[研究者・主権国家・民主化・復興]への道、人生、エリートコース、新たな時代)を歩み出す

【副⁺】(ゆっくり、粛々と、悠然と、そろそろと、静かに、厳かに、おもむろに)歩み出す
【例文】 ❶主演のオペラ歌手は舞台中央に歩み出し、朗々と歌い上げた ❷スピーチの順番が来て、名前を呼ばれた生徒はステージへと歩み出した/地球温暖化を防ぐため、化石燃料に依存しない社会に歩み出すべきだ/我が社は、創立百周年を機に組織を再編し、新たな時代に歩み出す計画だ/会社の命運は、革新的な技術を開発し、独自の道を歩み出せる/か否かにかかっている/紛争が続いた両国は、和解協定を結び、共存共栄の道を歩み出した/医師になった息子は、念願の救急救命医の道を歩み出した/サッカー選手としてプロの道を歩み出したばかりの新人が、得点王に輝いた/自信がないので、まだ研究者への道を歩み出せないでいる/新興国はついに大国の支配から独立して、主権国家への道を歩み出した/被災者が復興への道を歩み出すには、政府の支援が必要だ/定年後は起業して、第二の人生を歩み出すつもりだ/今年度の首席卒業者は、人も羨む外交官のエリートコースを歩み出した
**あゆみでる【歩み出る】**[歩む＋出る] (→「あゆみだす」 ❶に同じ。端、外の世界、コース)に歩み出る(=歩いて出る) 
【副⁺】(→「あゆみだす」【副⁺】(」に同じ。つかつかと、直ちに)歩み出る
【例文】 受賞者は舞台の中央に歩み出て、トロフィーを授与された/交通整理の警官は、道路の真ん中まで歩み出ると、警笛を吹いて車の流れを止めた/卒業式で名前を呼ばれた生徒は、式台の前に歩み出て卒業証書を受け取った/信者たちは祝福を受けようと、次々に神父の前に歩み出た/新郎新婦は結婚指輪を交換するため、一歩前に歩み出た/主演の役者は、舞台の端まで歩み出てファンの声援に応えた/自分の殻に閉じこもらないで、外の世界に歩み出ようと努力するべきだ/ゴルフの観衆がコースに歩み出ないように、ロープが張られている
**あゆみよる【歩み寄る】**[歩む＋寄る] ❶(相手、そば、傍ら、入口、ドア、窓際、机、カウンター、前、車、[観客・運転]席)に歩み寄る(=歩いて近づく) ❷(両者、双方、両国、関係諸国、[当事者・隣人]同士、労働者と使用者、与野党)が歩み寄る(=合意のため、双方が互いに譲る) ❸(一方が他方、片方が相手、こちらが向こう、野党が与党、経営者が労働組合)に歩み寄る(=合意のため、片方が相手に譲る) 
【副⁺】❶(つかつかと、ゆっくり、互いに、足早に) ❷(互いに、胸襟を開いて) ❸ (少しずつ、最終的に)歩み寄る
【例文】 ❶会談を終えた両首脳は互いに歩み寄り、記念写真に収まった/選挙演説を終えた候補者は、聴衆のそばに歩み寄って握手を交わした/歌手はアンコールに応え、マイクの前に歩み寄って歌い出した/選手たちは足早に観客席に歩み寄り、手を振って声援に応えた/検問所では警官が運転席に歩み寄り、免許証の提示を求めている ❷外交交渉で

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は、最終的に両国が歩み寄った形になった/第三国の仲介で戦争の当事国が互いに歩み寄り、停戦に合意した ❸野党が与党に歩み寄ろうとしなかったため、重要法案が成立しなかった/労働組合の粘り強い交渉はついに経営者を歩み寄らせ、労働条件が改善された
【名詞形】歩み寄り 歩み寄りをする
【補足】名詞形は、❷❸の意味で使う
【例文】 懸案の貿易折衝では、両国の歩み寄りが期待される/和平に向けての歩み寄りが進展しなければ、内戦は続くだろう/複数の政党が連立を組むには、基本政策の歩み寄りが不可欠だ/従業員の賃上げ要求に対し、経営側は全く歩み寄りを見せない/企業合併は互いに歩み寄りをしなければ、成立しない
**あらいあがる【洗い上がる】** [洗う＋上がる] (洗濯物、衣類、服、シャツ、ユニフォーム、布、タオル、シーツ、食器、皿、野菜、体、髪の毛、肌)が洗い上がる(=きちんと洗い終わる) 
【副⁺】(さっぱり、すっきり、しっとり、きれいに、清潔に、真っ白に)洗い上がる
【例文】 帰宅時にちょうど洗い上がるように、洗濯機のタイマーをセットして外出した/洗い上がった衣類がクリーニング屋から届いた/白いタオルやシーツは、色物と分けて洗ったほうが真っ白に洗い上がる/洗い方が不十分だったらしく、洗い上がったはずの食器にまだ汚れが残っていた/泥付きのゴボウはタワシでこすると、きれいに洗い上がる/スーパーの店頭にきれいに洗い上がった野菜が並んでいる/髪の毛が洗い上がったら、後は湯船に浸かるだけだ
【名詞形】洗い上がり
【例文】 新発売の洗剤は、汚れ落ちに優れ、洗い上がりの感触もいい/柔軟剤を使うと、洗い上がりがふんわり仕上がる/この洗顔料で洗うとお肌がすべすべして、洗い上がりが全く違うと宣伝している
**あらいあげる【洗い上げる】**[洗う＋上げる] ❶(→「あらいあがる」に同じ)を洗い上げる(=きれいになるまで十分に洗う) ❷(身元、素姓、過去、前歴、経歴、平素の行い、行動、足取り、周辺、身辺、[交友・背後]関係、経営状態、金[かね]の出[で]所[どころ]、資金源、事件)を洗い上げる(=徹底的に調べる) 
【副⁺】❶(→「あらいあがる」 【副⁺】に同じ) ❷(すっかり、とことん、つぶさに、懸命に、徹底的に)洗い上げる
【例文】 ❶梅雨[つゆ]の晴れ間に、たまった洗濯物をようやく洗い上げた/食品工場の従業員は、全員、清潔に洗い上げた作業服を着ている/真っ白に洗い上げられたワイシャツを着て、毎日出勤している/息子の泥にまみれた部活のユニフォームを毎日きれいに洗い上げるのは大変だ/曇天の日は、早めにタオルを洗い上げなければ、外に干しても乾かない/シーツを真っ白に洗い上げたら、気持ちまでさっぱりした/食器を食洗機で洗い上げると、手洗いよりもずっと楽だ/人手不足なので、アルバイトの店員がたった一人で皿を洗い上げなければならない/美容院で髪を洗い上げてもらったら、気持ちよくさらさらに仕上がった ❷逮捕するまでに、被疑者の身元を洗い上げる必要がある/有名人ともなると、家族の行動までマスコミに洗い上げられてしまうらしい/刑事は、不審な女の身辺を徹底的に洗い上げようとしている/警察は確証をつかむため、容疑者の交友関係を懸命に洗い上げている/相手企業の経営状態をつぶさに洗い上げてからでないと、合併に合意できない/テロ撲滅のため、当局は、必死に過激派組織の資金源を洗い上げている

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**あらいおとす【洗い落とす】**[洗う＋落とす] (汚れ、垢[あか]、皮脂、血、ぬめり、化粧、白粉[おしろい]、メイク、泥、土、砂、埃[ほこり]、花粉、石けん、シャンプー、泡、油分、ワックス、洗剤、薬品、農薬、糊[のり]、塩、醤[しょう]油[ゆ]、染み、ぬか、灰汁[あく]、ごみ、汚物、菌、ウイルス、落書き)を洗い落とす(=洗って、汚れや余分な物を除く) 
【副⁺】(しっかり、すっきり、完全に、十分に、徹底的に)洗い落とす
【例文】 今まで落ちなかった頑固な汚れも洗い落とせる洗剤が開発された/帰宅後に、風呂でやっと長旅の垢を洗い落とし、疲れを癒やした/寝る前にきちんと化粧を洗い落とさないと、肌に悪いそうだ/ズボンに泥はねがついたので、こすって何とか洗い落とした/花粉症の人は、衣類を洗濯して、花粉を洗い落とすようにするとよい/洗髪の時は、シャンプーの泡を十分に洗い落としてから、リンスでゆすぐ/農薬を散布した後は、シャワーを浴びて洗い落とすようにしている/醤油が服についたら、すぐ洗い落とさないと染みになる/外出後はうがいと手洗いをしっかりして、菌をよく洗い落とすことが大切だ/清掃作業員は街の中を見回り、壁の落書きをブラシでこすって洗い落としている
**あらいきよめる【洗い清める・洗い浄める】**[洗う＋きよめる](体、身、心、心身、手、口、遺体、死体、船、汚れ、穢[けが]れ、不浄、罪、悪[あく]行[ぎょう]、煩悩)を洗い清める(=洗ってきれいにしたり、穢れを除いたりする) 
【副⁺】(まず、よく、きれいに、丁寧に、最後に、文字通り)洗い清める
【例文】 昔は、願い事をする時は冷水で体を洗い清めてから祈ったという/離島の神主は、毎朝、海で身を洗い清めてから社殿に参拝する/神社に行くと、荘厳な雰囲気に心が洗い清められるような気がする/修行者は滝に打たれ、心身を洗い清めて鍛錬を積んだ/神社にお参りする時は口をすすぎ、手を洗い清めるのが習わしだ/遺体は、湯水で洗い清められてから棺[ひつぎ]に納められた/漁の解禁日は、船を洗い清めてから出漁することになっている/宗教によっては、聖なる川は罪を洗い清める力があると信じられている
**あらいこむ【洗い込む】**[洗う＋込む](服、着物、ジーンズ、シャツ、浴衣、柔道着、タオル、シーツ、ズック靴、布、生地、木綿、麻)を洗い込む(=*繰り返し洗う) 
【副⁺】(（頻繁に、丁寧に、何度も)洗い込む
【例文】 藍染の服は、洗い込んでいく間に味わい深い色合いになる/洗い込んで擦り切れた感じのジーンズを好んで求める人もいる/ビンテージのジーパンを手で洗い込んで、ずっと大切にはいている/木綿のシャツは何度も洗い込むと、いつの間にか体になじんでくる/昔は、長年着て洗い込まれた浴衣は肌触りがいいので、赤ん坊のおむつに直していた/麻布は洗い込めば洗い込むほど、艶としなやかさが増してくる
**あらいざらす【洗い晒す】** [洗う＋晒[さら]す] (→「あらいこむ」に同じ。暖[の]簾[れん])を洗いざらす(=色があせるくらいにまで何度も洗う) 
【副⁺】(→「あらいこむ」【副⁺】に同じ)洗いざらす
【例文】 洗いざらして、色も生地も薄くなったよれよれの服を着た男が金を借りに来た/洗いざらしたジーパンにTシャツというラフな服装が好きだ/麻のシーツは、洗いざらすほど、しなやかになってくる/藍染の布は、洗いざらしていくうちに落ち着いた色になる/店先の洗いざらしたような暖簾を見ると、ずっと前からやっている店だと知れる
【名詞形】洗いざらし(=何度も洗って色があせること。また、その洗った物)
【例文】 昔は、洗いざらしの柔らかい浴衣をほどいて、赤ん坊のおむつを縫った/洗いざ

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らしの柔道着を着て、稽[けい]古[こ]に励む/麻のシャツは、新品よりも洗いざらしのほうが肌になじむ
**あらいだす【洗い出す】**[洗う＋出す] ❶(木[もく]目[め]、板目、文様、模様、石、砂利、生地)を洗い出す(=洗って、表面が現れるようにする) ❷(容疑者、危険人物、身元、素姓、過去、前歴、経歴、行動、足取り、周辺、身辺、[交友・背後]関係、金[かね]の出[で]所[どころ]、資金源、原因、要因、問題点、課題、矛盾、ポイント、ニーズ、リスク、危険性、無駄、資産、発言、弱点、欠点、メリット、デメリット)を洗い出す(=細かい部分まで調べて、要点を明らかにする) ❸ (→「あらいあがる」に同じ。車)を洗い出す(=洗い始める) 
【副⁺】❷(すっかり、とことん、つぶさに、確実に、徹底的に、丹念に、漏れなく、隅々まで)洗い出す
【例文】 ❶杉板の塀は洗い出された木目が美しい/考古学者は出土品の破片から文様を洗い出し、比較研究する/玄関の土間は、埋め込んだ黒い小石の表面を洗い出して仕上げてある/友禅染では、染色した生地を洗い出し、余分な染料や糊[のり]を取り除く ❷採用に当たり、志願者の経歴を洗い出しておく必要がある/事件当夜の被疑者の行動を洗い出した/墜落事故の原因を洗い出す調査委員会が設置された/勉強方法の問題点を洗い出せば、成績が上がるはずだ/事業の拡大に向け、経営上の課題を洗い出すことになった/新計画に着手する前に、隠れたリスクを徹底的に洗い出すべきだ/家計簿をつければ、月々の無駄遣いが洗い出せる/首相の過去の発言を洗い出し、国会で責任を追及する予定だ/次の試合に備え、相手チームの弱点を洗い出しておこう/社の上層部は、合併に伴うメリットとデメリットを洗い出そうとしている ❸洗濯物を洗い出したのが昼過ぎだったので、今日中に乾くか心配だ/車を洗い出したら、雨が降ってきたのでやめた
【名詞形】洗い出し 洗い出しをする
【補足】名詞形は、❶ ❷ の意味でのみ使う
【例文】 日本庭園の通路には、玉砂利の洗い出しが使われている/和室の天井に木目を浮き立たせた洗い出しの杉板を用いた/警察はようやく容疑者の洗い出しを始めた/増税する前に無駄な税金が使われていないか、洗い出しを行うべきだ
**あらいたてる【洗い立てる】**[洗う＋立てる] ❶(→「あらいあがる」に同じ。頭皮)を洗い立てる(=過度なくらい、十分に洗う) ❷ (→「あらいあげる」❷に同じ。欠点、ミス、マイナス面、悪事、旧悪、不正、秘密、プライバシー、真相、実情)を洗い立てる(=隠された秘密や真相などを調べ、全て明らかにする) 
【副⁺】❶(→「あらいあがる」【副⁺】に同じ。ごしごし、強く、ものすごく) ❷ (→ 「あらいあげる」【副⁺】❷に同じ。やたらに、過度に、漏れなく、隅々まで)洗い立てる
【例文】 ❶真っ白に洗い立てたシャツを着ると、気分がいい/汚れた靴下を強く洗い立てたら、かかとに穴が開いてしまった/セーターなどの毛織物は洗い立てずに、そっと押し洗いをする/泥つきの野菜は、調理前に洗い立てて、きれいにしておく/洗髪の時、頭皮をごしごし洗い立てるのは髪によくないそうだ ❷検察は事件の証拠をつかむため、容疑者の素姓を徹底的に洗い立てた/相手の過去を洗い立てるような人とは付き合いたくない/財務官僚は旧悪を洗い立てられ、辞任に追い込まれた/新聞記者は役人の不正を洗い立て、スクープ記事にした
【名詞形】[1]洗いたて(=洗い終わって間もないこと) [2]洗い立[た]て(を)する(=いろいろ

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調べ、秘密や真相を暴くこと)
【補足】[1]の形は「洗う」に「〜して間がない」の意の接尾辞「〜たて」が接続したと考えられる
【例文】 ホテルでは、毎日洗いたてのシーツに交換してくれる/洗いたての頭皮に養毛剤をつけ、マッサージをする/食洗機から出した洗いたての食器はまだ温かい/誰でも洗い立てをすれば、2、3の恥ずかしい内面を持っているものだ/過去の事件については、今更洗い立てしないほうがいい
**あらいなおす【洗い直す】**[洗う＋直す] ❶(→「あらいあがる」に同じ。車)を洗い直す(=もう一度洗う) ❷ (→ 「あらいだす」❷に同じ。名簿、リスト、書類、事故、事件、データ、資料、業務、計画、政策、歳出)を洗い直す(=原点に戻り、再度調べる)

【副⁺】(しっかり、ちゃんと、再び、全面的に、徹底的に、一から、初めから、改めて)洗い直す
【例文】 ❶洗濯物を干そうとしたら、汚れが残っていたので、洗い直した/服の襟汚れが落ちなかったので、その部分を手で洗い直した/ずっと棚にしまっていた食器は、洗い直してから使った/シャンプーが十分に落ちていなかったので、髪の毛を洗い直した/車が土[つち]埃[ぼこり]で汚れたので、また洗い直さなければならない ❷捜査が振り出しに戻り、犯人の足取りを洗い直すことになった/業績を上げるため、社員一丸となって問題点を洗い直している/新製品の開発には、消費者のニーズを洗い直すことが必要だ/節約するには、まず家計の無駄を洗い直す必要がある/警察は、押収した名簿を洗い直し、容疑者とおぼしき男の名前を探り当てた/経営不振の原因を探ろうと、業務を全面的に洗い直した
【名詞形】洗い直し 洗い直しをする
【例文】 新事実が明らかになったため、当局は墜落事故の洗い直しを始めた/政権に返り咲くため、党の基本政策の洗い直しに着手した/洗濯物を地面に落とし、洗い直しをする羽目になった/政府は、赤字削減のため、歳出の洗い直しをするよう迫られている
**あらいながす【洗い流す】** [洗う＋流す] ❶(→「あらいおとす」に同じ。[付着物]、涙、汗、沈殿物、証拠、痕跡、[場所]、全身、体、手、目、患部、傷口、表面、床[ゆか])を洗い流す(=付着物がついた所を洗って、すっかり除く) ❷(過去、記憶、思い出、感情、想念、悲しみ、悩み、不安、心の[傷・痛手]、失恋の痛み、屈辱感、わだかまり、いさかい、罪、穢[けが]れ、煩悩)を洗い流す(=心の重荷などをすっかり除く) 
【副⁺】(さっぱり、すっかり、さっと、勢いよく、きれいに、一気に、すぐ、根こそぎ)洗い流す
【例文】 ❶皿の汚れをさっと洗い流してから、食洗機に入れた/魚の鱗[うろこ]を取り、表面のぬめりを洗い流して塩焼きにした/駐車場にたまった泥をホースで一気に洗い流し、取り除いた/傷口についた泥は、水できれいに洗い流してから消毒する/手についた砂はすぐ洗い流せるが、油はなかなか落ちない/他の色が染まるのを防ぐために反物につけた糊[のり]を洗い流すと、柄[がら]が浮き出る/食器洗いの後は、洗剤を十分洗い流すことが大切だ/目に入ったごみを水道水で洗い流した/暑い日は、シャワーで汗を洗い流すと、気持ちがよい/交通事故現場に大雨が降って、証拠が洗い流されてしまった ❷過去をいつまでも嘆くのはやめて、さっぱり洗い流そう/嫌な思い出は、一刻も早く洗い流してしまいたい/体の汚れは洗い流せるが、心のわだかまりは簡単には洗い流せない/一度犯した罪は、洗い流す
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**あらしまわる【荒らし回る】**[荒らす＋回る](田畑、森林、山、土地、生息地、海、沿岸、漁場、縄張り、国土、集落、在所、住宅街、屋敷、留守宅、部屋、巣、道場、盛[さか]り場、商店街、ビル、銀行、宝石店、美術館、事務所、倉庫、辺り一帯、作物、車上)を荒らし回る(=ある範囲の中で、あちこちを荒らす) 
【副⁺】(方[ほう]々[ぼう]、あちこち、散々、神出鬼没に、好き勝手に、思うままに、我が物顔に)荒らし回る
【例文】 村の畑を荒らし回っていた鹿がやっと捕獲された/害獣が作物を荒らし回らないように、畑の周囲に網を張った/外来の生物に生息地を荒らし回られると、在来種が絶滅の危機に陥る場合がある/この沿岸地域は、昔、海賊が荒らし回っていたそうだ/密漁者が漁場を荒らし回ったので、漁獲量が激減してしまった/暴力団同士の抗争が激化して、互いの縄張りを荒らし回っている/留守の間に、何者かが部屋の中を荒らし回った形跡がある/名画を盗んだのは、美術館を専門に荒らし回る窃盗団だった/付近の駐車場で車上を荒らし回る盗難事件が相次いでいる
**あらわしきる【表し切る】**[表す＋切る] ⓐ (感情、喜び、怒り、悲しみ、満足の意、驚きの表情、承諾、謝意、決意、考え、意見、思想、心、気持ち、意味、意志、用語、内容、季節感、光景、日常、特徴、性格、症状、兆候)を表し切る(=最後まで完全に表す) ⓑ(表面、表[おもて]、言葉、態度、顔)に表し切る ⓒ(表情、態度、声、言葉、言語、体、そぶり、行動、文字、文章、作品、グラフ、数字、図表、絵)に/で表し切る 
【副⁺】(全て、はっきり、ありのまま、遺憾なく、明確に、正確に、的確に、完全に、見事に、如実に)表し切る
【例文】 内気な性格の人は、複雑な感情を言葉や態度に表し切るのは苦手だ/この写真は、選手たちが優勝の喜びを表し切った瞬間を見事に捉えている/首相の演説は、経済再生への決意を表し切った力強いものだった/短い文章の中で言いたいことを全て表し切るのは難しい/声優は、登場人物の気持ちを声だけで表し切るのが仕事だ/さすが名評論家だけあって、その書評は新刊小説の内容を的確に表し切っている/俳人は、17文字の中に季節感を見事に表し切った句を詠む/人の性格を一言で表し切るのは、なかなか難しい
**あらわしきれる【表し切れる】**[表す＋切れる] ⓐ (→「あらわしきる」ⓐ に同じ)を/が表し切れる(=最後まで完全に表すことができる) ⓑ (→「あらわしきる」ⓑに同じ)に表し切れる ⓒ (→「あらわしきる」ⓒに同じ)に/で表し切れる 
【副⁺】(→「あらわしきる」【副⁺】に同じ)表し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ジェスチャーを交えて会話すると、言葉だけでは表し切れない感情や意志も伝えられる/恩師への深い謝意は、言葉を尽くしても表し切れない/母への感謝は、「ありがとう」の一言で表し切れるものではない/「縁でつながる温かい社会」という言葉に、彼の政治理念が見事に表し切れている/口下手な人は、意見があっても、言葉に表し切れないことが多い/新作の映画は、原作の小説の良さを十分に表し切れていないのが残念だ/IT用語は、従来の日本語で表し切れないため、新しく作られた語が多い/水平線に夕日が沈む光景は、言葉で表し切れないほど美しかった
**あらわれでる【現れ出る】**[現れる＋出る] ⓐ([人]、[物]、天才、犯人、姿、形、人影、

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輪郭、正体、素顔、本性、意識、実力、努力、才能、影響、風景、夜景、海、山頂、月、虹、蜃気楼、オーロラ、幽霊、英雄、敵兵、鯨、車、遺跡、墓室、地層)が現れ出る(=隠れていたものが、姿を現す) ⓑ(世、この世、道、夢、舞台、沖、表面、眼前、視界、表情、結果、言葉、点数、業績)に現れ出る 
【副⁺】(はっきり、ゆっくり、さっそうと、突然、如実に、明確に、自然に)現れ出る
【例文】 ソプラノ歌手が舞台にさっそうと現れ出ると、聴衆が拍手で迎えた/彼のような天才的な科学者は、今後、世に現れ出ないだろう/刑事は、犯人が隠[かく]れ家[が]から現れ出るのをじっと待った/夜道を一人で歩いていたら、人影が急に現れ出たので驚いた/酒を飲んで酔うと、つい本性が現れ出てしまうものだ/地道な努力が試験の点数に現れ出ていたので、やる気が増した/輸出企業では、円高の影響が会社の業績に大きく現れ出る/飛行機が離陸して間もなく、雲間から街の美しい夜景が現れ出た/車窓から眺めていると、トンネルの向こうに海が現れ出てきた/夜空にオーロラが現れ出て辺りは幻想的な雰囲気に包まれた/大地震でできた断層には、これまでになかった地層が現れ出た
**ありあまる【有り余る】**[有る＋余る](時間、暇、金[かね]、富、資金、予算、土地、住宅、力、体力、才能、エネルギー、資源、水、食料、料理、物、人材、人手、労働力、情報)があり余る(=余るほど、たくさんある) 
【副⁺】(なお、まだ、よほど、あんなに)あり余る
【補足】「あり余るほど」の形で使われることも多い
【例文】 十分に勉強して試験に臨んだので、本番では時間があり余るほど楽だった/暇ならあり余るほどあるが、残念ながら金がないので、旅行には行けない/高級車を何台も持っているとは、よほど金があり余っているのだろう/あり余る資金に物を言わせて、土地を買い漁っている不動産会社がある/天才画家は、あり余るほどの才能を持ちながら、生前にそれを発揮する場に恵まれなかった/天然資源があり余っている国とは違い、我が国は輸入に頼っている/食料があり余るほど、豊かな国がある一方で、飢えに苦しむ国もある/宴会ではあり余るくらいの料理が出たので、たらふく食べた/真の豊かさとは物があり余っていることではないはずだ/あり余る人員を抱えていた会社は、経費削減のためリストラを断行した/あり余るほどの情報の中から真に必要なものだけを選択するのは至難の業だ
**ありうる・ありえる【有り得る】**[有る＋得る] ❶(話、場合、すること、出来事、事件、戦争、被害、解雇、倒産、再開、事柄、超能力、行為、失敗)があり得る(=存在する可能性がある) ❷(→❶に同じ)はあり得[え]ない(=あるはずがない) 
【副⁺】❶(大いに、十分、実際に、確かに)あり得る ❷ (およそ、ほぼ、決して、絶対に、常識では、断じて、二度と)あり得ない
【補足】②の否定形で使う場合も多く、「信じ難い」「ひど過ぎる」という意味でも用いられる。「あり得[う]る」は、「あり得[え]ない」「あり得[え]よう」と活用する
【例文】 ❶広大な宇宙では、地球外生物がいるというのも十分あり得る話だ/正義のための戦争など果たしてあり得えようか/津波被害は、日本のどの沿岸地域でも、あり得ることだ/就業規則に従わない場合は解雇もあり得る/円高が更に進行すれば、大企業の倒産もあり得るだろう/プロの野球選手でも、送球ミスはあり得るものだ ❷「楽して儲[もう]かる」などといううまい話はあり得ないのだから、絶対に乗ってはいけない/カルト集団は、祈[き]禱[とう]で難病が治るなど、あり得ない話で人々を誘い込む/食中毒の原因が究明されない限

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り、店の営業再開はあり得ないことだ/超能力など、現実にはあり得ないと考える人が多い/昔は、先生に敬語抜きで話すことなど失礼で、あり得ないことだった/建物の手抜き工事が倒壊事故の原因とすれば、断じてあり得[う]べからざる(=あってはならない)ことだ/「そんな絶好のチャンスを逃すなんて、あり得ない！」
**ありつく【有り付く】**[有る＋付く](食事、食べ物、料理、ご馳[ち]走[そう]、夕飯、菓子、残り物、おこぼれ、餌、獲物、水、お茶、酒、仕事、職、生計の道、アルバイト、主役、高給、褒美、賞品、賞、特権、利権、利益、分け前、情報)にありつく(=求めていたものをやっと手に入れる) 
【副⁺】(ようやく、やっと、何とか、運よく、思いがけず、苦労の末)ありつく
【補足】やや俗語表現
【例文】 朝から働き通しでつらかったが、夜遅く、やっと食事にありついた/商談の終わりに、思いがけず当地の料理が振る舞われ、ご馳走にありついた/水槽の中では、大きな魚の食べ残した餌にありつこうと、小さな魚が集まっている/野生の虎は、長い間獲物にありつけなかったらしく、痩せ細っていた/乾季は多くの動物が水にありつこうと、川辺に集まって来る/雪山から下山して熱いお茶にありついたら、生気がよみがえった/失業後、ようやくありついた仕事は、残業や休日出勤の多い過酷なものだった/不景気にもかかわらず、正規雇用の職にありつけたのは実に幸運だった/時給のいいアルバイトにありつけて満足している/長年、役者を続けているが、なかなか主役にはありつけない/権力者の周りには、利権にありつこうとして人々が群がるものだ/就職先を探してネットで求人を検索しているが、いい情報にはなかなかありつけない
**ありふれる【有り触れる】**[有る＋触れる](もの、こと、出来事、事件、話、言葉、文句、会話、表現、行為、行動、例、風景、光景、現象、現実、日常、生活、暮らし、人生、人物、顔ぶれ、名前、品物、贈り物、テーマ、題材、筋書き、構図、方法、薬、料理、服装、外観、デザイン、柄[がら]、花)がありふれている(=どこにでもあって、珍しくない) 
【副⁺】(極めて、ごく、至極)ありふれている
【補足】文末では「ありふれている」、あるいは「ありふれた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 誕生日に花を贈るのは、ありふれているが、私の母はいつも喜んでくれる/警察が事件をありふれた出来事と見誤ったので、初動捜査が遅れた/プロポーズの時は上がってしまい、「結婚しよう」とありふれた言葉しか出なかった/俳句は、ありふれた光景でもその一瞬を切り取り、凝縮して表現する/旅に出ると、ありふれた日常を離れて新鮮な体験ができる/恋人ができてからは、日々のありふれた生活にも幸せを感じている/同窓会に集まるのは、毎年変わらないありふれた顔ぶれだ/小学生の頃は、同じ名前の子が学校に何人もいて、ありふれた自分の名前が嫌だった/銘柄にうるさい彼女は、ありふれた品を贈られても喜ばないだろう/恋愛小説は、筋書きがありふれているように思えて読む気がしない/犯人はありふれた服装だったので、目立たず、防犯カメラでも見分けにくかった/旅館の外観はありふれていたが、中に入ると純和風の凝った造りだった/ありふれた柄の浴衣でも外国では珍しいようだ/どこにでもあるようなありふれた花でも、工夫一つでおしゃれなブーケになる
**あるききる【歩き切る】**[歩く＋切る] ⓐ(夜道、山道、坂道、縦走路、通学路、遊歩道、悪路、巡礼の道、雪道、街道、大通り、氷の上、斜面、回廊、石畳、商店街、境内、森の

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中、土手、島一周、浜辺、砂丘、長い道[みち]程[のり]、全[行程・ルート]、コース、80キロ)を歩き切る(=最後まで完全に歩く) ⓑ(炎天下、[吹雪・霧・暴風雨・暗闇・雑踏]の中)を歩き切る 
【副⁺】(何とか、やっと、くじけず、最後まで、予定どおり)歩き切る
【例文】 峠まで歩き切ったら、緩やかな下り道が見えた/尾根伝いの縦走路を何とか歩き切って、待望の山頂に立てた/山間の小学1年生にとっては、毎日、片道2キロの通学路を歩き切るのは大変だ/遍路の旅に出たが、初日は宿まで歩き切らないうちに日が暮れてしまった/境内は参拝客であふれていたので、本堂まで歩き切るのに難儀した/この長い土手を歩き切った所に水門がある/島を一周して歩き切るには半日もあれば十分だ/ハイキングの参加者は、一人の落[らく]伍[ご]者もなく、全員、ゴールまで歩き切った/炎天下を目的地まで歩き切るには、途中の水分補給が欠かせない/子供にとってこの大雨の中を麓[ふもと]まで歩き切るのは無理だ
**あるききれる【歩き切れる】**[歩く＋切れる] (→「あるききる」❶❷に同じ)を歩き切れる(=最後まで完全に歩くことができる) 
【副⁺】(→「あるききる」【副⁺】に同じ)歩き切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 目標の50キロの登山道を歩き切れるように、毎日、体を鍛えている/足をくじいてしまい、結局、山頂まで歩き切れなかったのが残念だ/遊歩道を行くと、岬までおよそ1時間で歩き切れる/極寒の地では、凍った川の上を滑って歩き切れない場合は、橇[そり]で向こう岸に渡る/いいスニーカーを履いていたので、でこぼこの歩きづらい石畳も楽に歩き切れた/今回のハイキングは初心者でも歩き切れる楽なコースで、途中の景色を満喫できる/猛吹雪の中の行軍訓練では、歩き切れぬ者が続出する事態となった
**あるきこむ【歩き込む】**[歩く＋込む] (厳しい道、長い[道[みち]程[のり]・距離]、全行程、コース、縦走ルート、決まった区間、街道、山道、10キロ)を歩き込む(=*繰り返し歩いて、十分に鍛える) 
【副⁺】(十分、とことん、ひたすら、徹底的に)歩き込む
【補足】「こむ」は、「中への移動」ではなく、繰り返しの鍛錬を表す
【例文】 オリンピックに向けて、高地で毎日長い距離を歩き込む練習を行った/競歩の選手は大会での優勝を目指して、コースを毎日歩き込んでいる/タイヤをロープで腰に結びつけて歩き込むと、足腰が鍛えられるという/毎日1万歩は歩き込んでいるので、年齢の割に健脚だ/運動習慣を身につけるために、1か月続けて歩き込もうと目標を立てた/ウォーキングでは、歩き込むほどに心臓や肺の機能が高まると言われている/冬山登山に備えて、毎日10キロを歩き込んでいる
**あるきさる【歩き去る】**[歩く＋去る](場所、その場、現場)を/から歩き去る(=歩いて去る) 
【副⁺】(静かに、足早に、急いで、何も言わず、振り向きもせず、見向きもせず)歩き去る
【例文】 監視カメラには、家の前を歩き去るストーカーの姿が写っていた/タクシーを降りた客は、足早に駅の構内へ歩き去った/事件の発生時刻に現場から歩き去る不審な女が目撃されている/通行中、肩にぶつかっておきながら、謝りもせずに歩き去るとは失礼だ/道案内をしてくれた青年はいつの間にか歩き去ってしまい、礼も言えなかった/役所の窓口に多額の義援金を差し出した紳士は、名も告げず、静かに歩き去った/デートの最中に口論になり、怒った彼は背を向けて歩き去ろうとしたが、彼女が引き留めた/彼女は、別

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れの言葉を告げると振り向きもせず、夕暮れの雑踏の中へ歩き去った
**あるきだす【歩き出す】**[歩く＋出す] ❶(→「あゆみだす」❶に同じ)に/へ歩き出す(=歩いて出る) ❷ⓐ (→「あゆみだす」❷ⓐに同じ)に/へ歩き出す(=歩き始める) ❸(道、道[みち]程[のり]、通路、炎天下、[雨・吹雪・霧・暗闇・雑踏]の中)を歩き出す 
【副⁺】(→「あゆみだす」【副⁺】に同じ。すぐ、よちよち、一斉に)歩き出す
【例文】 ❶駅伝走者は、中継地点でタスキを受け取ろうと道の中央に歩き出した/幼子に車道へ歩き出されては困るので、母親がしっかり手をつないで歩いている ❷チャンスが来たと思ったら、勇気を出して前へと歩き出さなければ、逃してしまう/「同じ所で足踏みせず、一歩でもいいから、とにかく歩き出せ」と後輩を励ました/森の小道を歩き出したら、樹木の香りが漂って来て、爽やかな気分になった/雪道を歩き出した途端、足が滑って転んでしまった/登山隊は休憩の後、再び山頂を目指して歩き出した/合図の鐘が鳴ると、ハイキングの参加者が10キロの道[みち]程[のり]を一斉に歩き出した/映画が終了し、観客が次々と席を立って歩き出したので、通路がいっぱいになった/タクシーがなかなか来なかったので、諦めて雨の中を歩き出した/赤ん坊がよちよち歩き出すと、周囲は片時も目が離せなくなる/子馬は生まれたばかりでも、すぐ立ち上がって歩き出そうとする
**あるきつかれる【歩き疲れる】**[歩く＋疲れる] (仕事、外回り、買い物、見物、山登り、遠足、旅行)で歩き疲れる(=歩いて疲れる) 
【副⁺】(ひどく、くたくたに、へとへとに)歩き疲れる
【例文】 営業職に回されたので、外回りの仕事で歩き疲れて帰宅する毎日だ/いろいろな店を巡っての買い物で歩き疲れ、へとへとだ/旅行もいいが、年配者は方[ほう]々[ぼう]の見物で歩き疲れると思うので、長めの休憩を入れる必要がある/旅先で歩き疲れないようにスニーカーを買った/デートの時は楽しくて、いくら歩いても歩き疲れないのが不思議だ/ハイキングの途中で、はぐれた子供を探し回り、歩き疲れて足が棒になってしまった/美術館でただ作品を見て回っただけなのに、ひどく歩き疲れた/歩き疲れた時は、湯船にゆっくり浸[つ]かって足のマッサージをするといい/ハイヒールは歩き疲れるので、通勤時はウォーキングシューズを履いている/幼い息子は、歩き疲れるといつも駄々をこねて、おんぶをせがむ
**あるきとおす【歩き通す】**[歩く＋通す] ⓐ(→「あるききる」ⓐに同じ。往復20キロ)を歩き通す(=長い距離を通して、一貫して最後まで歩く) ⓑ(→「あるききる」ⓑに同じ。片道5時間)を歩き通す 
【副⁺】(→「あるききる」【副⁺】に同じ。ひたすら、とことん、[一日・一晩]中、徹夜で、一貫して、朝から晩まで)歩き通す
【例文】 初めての登山だったが、険しい山道を歩き通せたので、自信がついた/夜明け前の暗い登山道を黙々と歩き通して、山頂でご来光を拝むことができた/尾根伝いの縦走ルートは、道が狭く険しいので、熟練者でも容易に歩き通せないらしい/山村の児童たちは、往復5キロの通学路を卒業まで6年間も歩き通した/年配者には、西国の全ての霊場を歩き通す遍路の旅が人気だという/信徒の一[いっ]行[こう]は、聖地までの長い巡礼の道を祈りとともに歩き通した/昔は、江戸から京都まで街道を歩き通すと、約2週間かかったという/古都の祭りでは、昔の装束を着た人々が暑さの中、大通りを最後まで歩き通した/地震で交通機関が運休になったので、一晩中歩き通して家にたどり着いた

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【名詞形】歩き通[どお]し
【例文】 アルプスの山歩きは、3日間歩き通しの行程できつかったが、絶景を楽しめた/美術館巡りの旅は、ずっと歩き通しで疲れた/日帰りの登山は意外とハードなスケジュールで、一日中歩き通しだった
**あるきなれる【歩き慣れる】**[歩く＋慣れる] ⓐ(道、歩道、夜道、山道、登山道、坂道、通学路、通り、通路、商店街、近所、公園、石畳、境内、森の中、土手、浜辺、雪道、氷の上、砂漠、長い道[みち]程[のり]、コース、ルート)を歩き慣れている(=よく歩いて慣れている) ⓑ(炎天下、[吹雪・霧・雨・暗闇・雑踏]の中、先頭)を歩き慣れている 
【副⁺】(いつも、始終、長年、長い間)歩き慣れている
【補足】「歩き慣れている」、あるいは「歩き慣れた/歩き慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 いくら歩き慣れた道でも深夜の一人歩きは禁物だ/歩き慣れた登山道でも、天候の変化に注意を怠ってはいけない/小学1年生の娘は、入学後1か月もたてば、通学路を歩き慣れるだろう/歩き慣れない通りだったので、方向が分からず不安だった/東京の地下鉄は連絡通路が複雑なので、歩き慣れていないと迷いやすい/子供の頃に歩き慣れていた商店街を久しぶりに通ったら、多くの店が閉店して寂れていた/ヨーロッパ旅行では、歩き慣れない石畳を歩くのに苦労した/南国生まれで雪道を歩き慣れていないので、すぐに滑って転んでしまった/砂漠を歩き慣れたラクダは、長旅に耐えて重い荷物を運ぶことができる/旅行には、新しい靴よりも歩き慣れた靴を履いて行くほうがいい
**あるきぬく【歩き抜く】**[歩く＋抜く] ⓐ(山道、縦走路、悪路、巡礼の道、雪道、斜面、森の中、島一周、全国、長い道[みち]程[のり]、全[行程・ルート]、コース、80キロ、砂漠、辺境地帯)を歩き抜く(=困難や厳しく苦しい状況に耐えて最後まで歩く) ⓑ(→「あるききる」ⓑに同じ。片道5時間、過酷な現場)を歩き抜く 
【副⁺】(→「あるききる」【副⁺】に同じ。ひたすら、とことん、あくまで、徹底的に、一筋に、どこまでも)歩き抜く
【例文】 登頂に当たっては、何があっても自分の足で歩き抜く強い意志が必要だ/猛吹雪の中を頂上まで歩き抜いたのは、登山隊長一人だけだった/悪天候にもめげず、50キロの縦走路を歩き抜いて、ゴールに到着した/江戸時代の測量家は、20年近い歳月をかけて全国をくまなく歩き抜き、日本地図を作成した/移動型のキャンプで、小学生が90キロの行程を9日間かけて歩き抜いた/三蔵法師は、命がけで砂漠地帯を歩き抜いて、祖国に経典を伝えた/営業の過酷な現場を歩き抜いて得た貴重な情報を新製品の販売戦略に生かすつもりだ
**あるきまわる【歩き回る】**[歩く＋回る] ⓐ(町、町内、近所、近隣、周り、辺り、周辺、界[かい]隈[わい]、夜の街、繁華街、室内、部屋の中、野山、公園、境内、何件もの店、店内、売り場、会場、[芝生・ステージ]の上、美術館、観光地、史跡、ゆかりの地、[そこら・街・世界]中)を歩き回る(=周辺をあちこち歩いて回る) ⓑ(炎天下、[吹雪・霧・雨・暗闇]の中)を歩き回る 
【副⁺】(うろうろ、ぐるぐる、ぶらぶら、あちこち、方[ほう]々[ぼう]、くまなく、気ままに、自由に、精力的に、あてもなく、足の向くまま)歩き回る
【例文】 学習塾を開業したので、近隣を歩き回り、生徒募集のちらしをポストに入れた/木々の周りを歩き回って、落ちた実を拾った/住民ボランティアが夜の街を歩き回って、

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防犯パトロールをしている/私は考え事をする時、部屋の中をぐるぐる歩き回る癖がある/夏休みに野山を歩き回って、標本にする昆虫を採集した/何軒ものブティックを歩き回った甲[か]斐[い]があって、気に入った服が見つかった/近くの公園の芝生は、その上を歩き回らないようにロープで囲われている/旅行が趣味なので、休暇を取っては内外の観光地を歩き回っている/郷土史を調べるために、史跡を中心に歩き回って史料を収集した/歴史小説を読んでから、主人公ゆかりの地を歩き回ると、その土地の雰囲気がより深く味わえる/写真家は、世界中を歩き回って、野生動物を撮り続けている/事業に失敗し、あちこち金策に歩き回ったが、なかなか貸し手が見つからない
**あれくるう【荒れ狂う】**[荒れる＋狂う] ❶(野獣、牛、馬、イノシシ、[人]、群衆、暴徒、テロ、デモ隊、過激な思想、感情、疫病、伝染病、感染症、恐慌)が荒れ狂う(=狂ったように激しく暴れる) ❷(山、空、海、川、波、暴風雨、台風、ハリケーン、砂嵐、吹雪、冬将軍、洪水、濁流、雷鳴、炎、火、猛火、戦火)が荒れ狂う(=激しく荒れる) 
【副⁺】(ひどく、激しく、たけだけしく、すさまじい勢いで)荒れ狂う
【例文】 ❶闘牛士は、興奮して荒れ狂う牛と命がけで闘う/罠[わな]に掛かったイノシシが荒れ狂い、逃れようともがいている/予告なしにリストラで解雇された社員たちが怒りで荒れ狂っている/民主化を求める群衆が暴徒と化して荒れ狂い、警官隊と衝突した/新型の感染症が世界中で荒れ狂い、多数の死者が出ている ❷小型漁船は、台風の接近で荒れ狂う海を辛うじて乗り切り、帰港した/豪雨で増水した川は、濁流となって荒れ狂っている/暴風雨が荒れ狂うすさまじい音で、夜中に何回も目が覚めた/砂嵐が荒れ狂い、ラクダに乗った隊商は、しばし行く手を阻まれた/荒れ狂う吹雪で視界が遮られ、やむなく車の運転を中止した/一軒の店から出た火は、強風にあおられ、荒れ狂うように燃え広がった/戦火の荒れ狂う祖国を後にして、多くの人々が隣国へと逃れて行った
**あれはてる【荒れ果てる】**[荒れる＋果てる](国土、都[みやこ]、町、村、集落、田畑、農場、森林、山、土地、家、屋敷、建物、校舎、庭、寺、墓、城、風景、気持ち、人心、生活)が荒れ果てる(=すっかり荒れてしまう) 
【副⁺】(すっかり、ことごとく、ひどく、完全に、見る影もなく)荒れ果てる
【例文】 敵国から激しい爆撃を受けて、国土が荒れ果ててしまった/かつて栄華を極めた都はすっかり荒れ果てて、廃[はい]墟[きょ]となっている/故郷の町は大地震で見る影もなく荒れ果ててしまった/跡継ぎがいない農家の悩みは、父祖伝来の田畑が荒れ果ててしまうことだ/森林が荒れ果てないように、林業従事者の養成が必要だ/過疎化が進む村では、荒れ果てた家屋が目立つようになった/廃校になった母校の校舎は荒れ果てて、壁が朽ちていた/父が生前に丹精した庭は、手入れする者もなく、今では荒れ果てている/内戦が続き、国土だけでなく人心までも荒れ果ててしまった/職を失った上に離婚もし、心がすさんだ友は、荒れ果てた生活をしている
**あわせのむ【合わせ飲む・併せ呑む】**[あわせる＋のむ] ❶(薬と飲み物、薬物とアルコール、ビールと日本酒、焼酎とウイスキー、[酒・アルコール]類)を合わせ飲む(=2種類のものを合わせて同時に飲む) ❷(清濁)を併せ呑む(=善悪の区別なく、丸ごと受け入れる。度量が大きいという意) 
【副⁺】❶(交互に、ちゃんぽんに)合わせ飲む
【補足】「清濁併せ呑む」は、表記が固定化している故事成句

<38>

【例文】 ❶薬は、服用時に他の飲み物と合わせ飲むことを避けるよう指導される/部屋で倒れていた人物は、薬物とアルコールを合わせ飲んだと見られる/新入生歓迎コンパで慣れない酒を合わせ飲み、急性アルコール中毒で死亡するケースもある ❷あの大物政治家には、清濁を併せ呑むような、度量の大きさがある/大きな組織のリーダーともなると、清濁併せ呑むようでなければ、部下の人望が集まらない
**あわせもつ【併せ持つ・合わせ持つ】**[あわせる＋持つ] (長所と短所、長短、賢さと美しさ、[厳しさ・強さ]と優しさ、知恵と勇気、硬軟両様、瞬発力と持久力、パワーとスピード、勝負強さと品格、決断力と行動力、繊細さと大胆さ、実用性と安全性の両面、機能性と優れたデザイン、芳[ほう]醇[じゅん]な香りと深い味わい、実業家と文学者の顔、さまざまな特徴)を併せ持つ(=異なる特質を同時に備えている) 
【副⁺】(両方、同時に、ともに)併せ持つ
【例文】 人は誰でも長所と短所を併せ持っているものだ/真の教育者は、優しさと厳しさを併せ持っている/知勇を併せ持つ武将は、少数の軍勢で敵の大軍を撃破した/外交団は、硬軟両様を併せ持った構えで相手国との折衝に臨んだ/瞬発力と持久力を併せ持たなければ、一流のサッカー選手になれない/歴代の横綱は、勝負強さと品格の両方を併せ持っていた/優れたリーダーには、決断力と行動力を併せ持つことが求められる/大胆な行動力と繊細な心遣いを併せ持つ上司が部下の人望を集めている/自動車は、実用性と安全性の両面を併せ持つべきである/陶芸展では、使いやすさとモダンなデザインを併せ持った食器が人気を博した/新発売の日本酒は、芳醇な香りと深い味わいを併せ持つのが特色だ/知事は、純文学作家としての顔も併せ持っている
**あわてだす【慌て出す・周章て出す】**[あわてる＋出す] (非常ベル、サイレン、爆音、災害発生、地震、火事、天候の悪化、停電、急病、不意の客、突然の知らせ、予期せぬ質問、事態の変化、緊急呼び出し、突発的な出来事、感染症の流行)に/で慌て出す(=慌て始める) 
【副⁺】(突然、ばたばた、急に、にわかに、間際になって)慌て出す
【例文】 授業中、突然警報サイレンが鳴り響いたので、生徒たちは皆慌て出した/災害発生時にむやみに慌て出すことのないように、貴重品をリュックに入れ準備している/積雪の少ないスキー場では、雨が降り続く天候に関係者が慌て出している/事件現場にいた男は、警官が来ると急に慌て出したので、怪しまれた/大型台風による電車運休の事前通告が遅れたため、乗客が駅に押し寄せ、駅員が慌て出した/新種の感染症が国内でも流行し始めると、政府は急に慌て出して、専門家会議を設置した
**あわてふためく【慌てふためく】**[慌てる＋ふためく] (→「あわてだす」に同じ。突然の訃報、金融不安)に慌てふためく(=どうしてよいか分からず、慌てて*取り乱す) 
【副⁺】(あたふた、おろおろ、ばたばた、ぶざまに)慌てふためく
【補足】「ふためく」は単独では使われず複合動詞の後項動詞として使う。「ひどく騒ぐ」という意味を表す
【例文】 突然の爆発音に、工場の従業員は慌てふためいて外に飛び出した/大きな地震が起きても、慌てふためかず、冷静に行動することが大切だ/子供が急に引きつけを起こした時は、慌てふためいて救急車を呼んだ/息子が不始末を働き、大至急金が必要だという電話に、母親は慌てふためいて定期預金を解約した/就職の面接では、予期せぬ質問に慌てふためかないように事前に準備しておくとよい/目を離した隙に天ぷら鍋から火が出て

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慌てふためいたが、何とか消し止めた/刃物を持った男が突然、駅に現れたので、人々は慌てふためいて逃げ惑った/盗みに入った男は帰宅した住人に見つかり、慌てふためいて逃走した/旅先でパスポートの盗難に遭い、慌てふためいて大使館に駆け込んだ/父危篤の知らせを聞き、出張先から慌てふためいて駆けつけた/金融不安に慌てふためいた個人投資家が一斉に株を売り払い、市場が混乱した
**あわてまくる【慌て捲る】**[慌てる＋捲[まく]る] (→「あわてふためく」に同じ)に慌てまくる(=ひどく慌てる) 
【副⁺】(→「あわてふためく」【副⁺】に同じ)慌てまくる
【例文】 突然停電してエレベーターが止まったので、慌てまくった乗客はパニックに陥った/不意の来客にあたふたと慌てまくるようでは、秘書は務まらない/授業で先生に指されたが、質問を聞いてなかったので慌てまくってしどろもどろになった/入学試験では時間が足りず、慌てまくって解答欄を埋めた/遊園地の人込みで子供とはぐれた時は慌てまくり、あちこち探して走り回った/レストランで代金を払おうとしたら、財布がないことに気づき、慌てまくった/寝坊して学校に遅刻しそうになった時は、身支度もそこそこに慌てまくって家を飛び出す/レポートの締め切りが翌日に迫り、慌てまくって適当に仕上げたものだから、当然出来は悪い

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**いあてる【射当てる】**[射る＋当てる] ❶ⓐ(的、標的、獲物、獣、リンゴ、鳥、敵将、的の中心、水中銃で魚)を射当てる(=矢や弾丸などを狙った物にうまく当てる) ⓑ (矢、弾丸)を(的、標的)に射当てる ❷ (金的、賞、懸賞、賞品、景品、賞金、欲しい物)を射当てる(=狙った物を望みどおり手に入れる) 
【副⁺】(うまく、首尾よく、見事に)射当てる
【例文】 ❶弓道の稽[けい]古[こ]をすると、的を射当てる動作を通じて、美しい所作が身につくそうだ/流鏑馬[やぶさめ]では、馬に乗って走りながら矢を的に射当てる技を競う/ダーツ競技では、矢で円形の標的を射当てて、その点数を競い合う/走る馬を御しながら弾丸を標的に射当てるのは至難の技だ/老練な猟師の手にかかると、たった1発の銃弾で獲物を射当てることができる/伝説の英雄は、息子の頭上に置かれたリンゴを見事に射当てた/射撃の名手は、目にも留まらぬ早業で飛ぶ鳥を射当てて落とした ❷懸賞小説で見事に大賞を射当てたのは素人の主婦だった/夏祭りの屋台では、コルクの弾[た]丸[ま]で景品を射当てる射的が人気だった/初めて買った宝くじで高額の賞金を射当てたので、すっかり有頂天になった
**いあわす・いあわせる【居合わす・居合わせる】**[居る＋合わす・合わせる](その場、[事件・事故]の現場、火事場、機内、墜落地点、近所、家、会場、店内、周囲、付近、そば、隣、その時)に居合わせる(=その場に偶然いる) 
【副⁺】(たまたま、ちょうど、偶然、実際に、運よく、運悪く、都合よく、折よく)居合わせる
【例文】 外国で言葉が分からず困っていたら、たまたまその場に居合わせた日本人が通訳してくれた/警察は、銀行強盗事件の現場に居合わせた人々から事情を聞いた/記者といえども、ずばり事件現場に居合わせることはめったにない/火事の現場に居合わせた報道カメラマンが一部始終を撮影し、その映像を局に送った/飛行中に急病人が出たが、運よく機内に居合わせた医師が応急処置をして事なきを得た/宅配の荷物が届いた時、あいにく家に居合わせなかったので、翌日配達してもらった/映画の授賞式に、普段はめったに居合わせることのない大物スターたちが顔をそろえた/車が店に突っ込んだ時、店内に居合わせた客が数人怪[け]我[が]を負った
**いいあう【言い合う】**[言う＋合う] ❶ⓐ(名前、値段、用件、礼、詫[わ]び、せりふ、お世辞、悪口、意地悪、憎まれ口、皮肉、恨みごと、苦情、文句、不平、不満、愚痴、泣きごと、批判、嫌味、小言、無理、我が儘[まま]、冗談、ジョーク、軽口、慰め、考え、意見、答え、理屈、印象、感想、本心、本音、悩み、好み、気づいたこと)を言い合う(=互いに相手に言う) ⓑ([人]、相手、隣人、友達、同僚、仲間、兄弟、家族)と言い合う ⓒ([人々]、皆、両者、双方、男女、夫婦、両親、親子、兄弟姉妹、[仲間・社員・出席者]同士)が言い合う ❷(他者、役所、自治体の長、調査者)に(苦情、困り事、状況)を言い合う(=他者

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に対して同じように口々に言う) ❸(夫婦、親子、兄弟、姉妹、与野党、審判と監督、上司と部下、運転手と警官)が言い合う(=互いに相手を非難して口論する) 
【副⁺】❶❷(あれこれ、てんでに、自由に、正直に、率直に、活発に、ざっくばらんに、口々に、遠慮なく、忌[き]憚[たん]なく) ❸(激しく、口汚く、声[こわ]高[だか]に、つかみかからんばかりに)言い合う
【例文】 ❶見え透いたお世辞を言い合う社交界は苦手だ/子供の前で両親が互いの悪口を言い合うのは、慎むべきだ/対策を考えず、ただ文句を言い合うだけでは、問題は解決されない/職場の同僚と日頃の愚痴を言い合ったら、ストレスが発散できた/隣人とは、困った時は助け合い、無理も言い合える仲だ/同窓会は、皆が冗談を言い合い、終始和やかな雰囲気だった/討論会では、出席者が真剣に意見を言い合い、議論が白熱した/友人と一緒に映画を観た後、互いに感想を言い合うのが楽しい/学生時代の友達とは、今でも本音でものが言い合える ❷騒音問題で悩む地域の住民たちは役所に陳情に出かけ、口々に苦情を言い合った/視察に訪れた自治体の長に対し、住民たちがさまざまな被害状況を言い合っている ❸隣家から時々、夫婦が大声で言い合う声が聞こえる。どうも仲が悪いようだ/反則かどうかをめぐって審判と監督が激しく言い合ったが、ビデオ判定で決着がついた
【名詞形】言い合い 言い合いをする/になる
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 姉妹はつまらないことでよく言い合いをして、母親に叱られる/犬猿の仲の隣人とは、顔を合わせると必ず言い合いになる
**いいあてる【言い当てる】**[言う＋当てる](事実、真実、真相、本質、本性、正体、考え、心理、心境、気持ち、胸の内、心の中、心配事、本音、秘め事、恋心、特徴、性格、弱点、長所、事情、関係、筋道、天気、変化、現象、正解、言葉、中身、名前、車名、年齢、職業、出身地、数、値段、銘柄、場所、未来)を言い当てる(=推量して正しく指摘する) 
【副⁺】(あっさり、ぴたりと、ずばりと、いみじくも、見事に、正確に、的確に、一[ひと]言[こと]で、一瞬で)言い当てる
【例文】 あの評論家は、いつも物事の本質をずばりと言い当てるので、人気がある/気心の知れた友人とは、話さなくても互いの胸の内を言い当てられる/感情が顔に出やすい人は、心の中をすぐに言い当てられてしまうものだ/彼へのひそかな恋心を友に言い当てられて、うろたえてしまった/血液型だけでは人の性格を言い当てられない/占い師に自分の事情をずばりと言い当てられて驚いた/天気予報のなかった昔は、空模様や動物の行動を見て、気象の変化を言い当てていた/幼い息子は車が大好きで、走る車を見ては車名を言い当てて、喜んでいる/捜査に協力した言語学者は、犯人が話す言葉を分析して、出身地を言い当てた/味覚の鋭い彼は、利き酒の大会で見事に全銘柄を言い当てて優勝した/先見の明のある科学者は、数十年も前に今日あるような未来を言い当てていた
**いいあやまる【言い誤る】**[言う＋誤る] ⓐ(名前、駅名、電話番号、住所、肩書き、時間、日にち、場所、用件、指示、説明、病名、数、値段、言葉、文[ぶん]、表現、せりふ、口上、答え)を言い誤る(=間違えて言う) ⓑ(「オーストラリア」を「オーストリア」、「4時[よじ]」を「よんじ」)と言い誤る 
【副⁺】(つい、時々、うっかり、軽率にも、不注意で、緊張して)言い誤る

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【例文】 司会者は、出演者の名前を言い誤らないように事前に読み方を確認する/車掌が車内アナウンスで駅名を言い誤ったので、目的地と違う駅で降りてしまった/式典の司会で、来賓の肩書きを言い誤るという大失態を演じてしまった/空港管制官は、航空機への指示を言い誤らないように、常に細心の注意を払っている/外国語の上達には、文[ぶん]を言い誤るのを恐れず、積極的に話す姿勢が大切だ/日本語の敬語には、母語話者でも言い誤るような難しい表現がある/若手歌舞伎役者が舞台の初日に口上を言い誤ったので、先輩の役者から叱責された/「オーストラリア」を「オーストリア」と言い誤るお年寄りが多いようだ/外国人学習者は、「4時[よじ]」を「よんじ」と言い誤ることがある
【名詞形】言い誤り
【例文】 俳優は、演出家からせりふの言い誤りを指摘された/アナウンサーは、先程の地名の言い誤りを訂正し、謝罪した
**いいあらそう【言い争う】**[言う＋争う] ⓐ(→「いいあう」❸に同じ。対立候補、酔客ら、男たち)が/で言い争う(=口論する) ⓑ([人]、妻、夫、父、母、子供、兄弟、姉妹、[野党・与党]議員、審判、監督、上司、部下、同僚、友人、運転手、警官、店員、出資者、隣家)と言い争う 
【副⁺】(→「いいあう」【副⁺】❸に同じ)言い争う
【例文】 離婚後の子供の親権をめぐり、夫婦間で言い争うことが多いらしい/遺産をめぐり兄弟で言い争ってきたが、決着がつかず、法廷で争うことになった/国会では、法案の審議をめぐって与野党が言い争い、議論が紛糾している/立会演説会では、対立候補が激しく言い争い、舌戦を繰り広げた/事件直前に現場で言い争う男たちの姿が目撃されている/母は温厚な人柄で、人と言い争ったことなどなかった/口達者な姉とはいくら言い争っても勝ち目がない/儲[もう]けを横取りされた店主は、烈火のごとく怒って出資者と言い争った/騒音問題で隣家と言い争ったのがトラブルの発端だった
【名詞形】言い争い 言い争いをする/になる
【例文】 ちょっとした言い争いがエスカレートして、つかみ合いとなった/夫婦の間で言い争いが絶えず、ついに離婚するに至った/公衆の面前で親子が言い争いをするのは、みっともないことだ/運転手は身に覚えのない交通違反をとがめられて、警官と言い争いになった
**いいあらわす【言い表す】**[言う＋表す](感激、喜び、満足の意、気持ち、驚き、悲しみ、怒り、苦しみ、承諾、決意、考え、意見、心の中、心境、ニュアンス、内容、季節感、香り、味、日常、経験、特徴、特色、症状、兆候、現象、状態、状況、惨状、世相、条件、関係、立場、程度、価値、本質、神秘性、人物、英雄、人称、[物事])を言い表す(=言葉で表現する) 
【副⁺】(はっきり、ぴったり、ありのまま、いみじくも、ずばりと、鋭く、明確に、正確に、的確に、巧みに、完璧に、厳密に、如実に、端的に、簡潔に)言い表す
【例文】 初優勝の感激は、うまく言葉で言い表せない/長男が生まれた時は、感動のあまり、喜びをどう言い表せばよいか分からなかった/留学中に世話になった人々への感謝の気持ちは、とても一言では言い表せない/愛犬が亡くなり、言い表しようのない深い悲しみに襲われている/小説家の日記から愛妻を亡くした当時の心境を言い表した記述が見つかった/日本語の「もったいない」を外国語で言い表そうとしたが、そのニュアンスまでは表現できなかった/新商品は特徴を的確に言い表した宣伝文句が功を奏し、売れ行きが

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好調だ/工場爆発の後の惨状はとても口では言い表しえないものだった/国宝の仏像を拝観し、言い表しがたい神秘性に打たれた/人々は、祖国を独立に導いた英雄を「建国の父」と言い表して、崇[あが]めている/日本語は人称の言い表し方が多彩だ/山頂で見たご来光は、言葉で言い表せないほど美しかった/雨の多い日本は四季折々の雨を言い表す多彩な表現に富んでいる
**いいあわす・いいあわせる【言い合わす・言い合わせる】**[言う＋合わす・合わせる] ⓐ([人])と(答え、手順、行動、態度、方針、時間、日程、場所、服装、値段、合図)を言い合わせる(=事前に皆で*話し合って決めておく) ⓑ(皆、住民、担当者、役員、職員、部員)が/で言い合わせる ⓒ(する、しない)ように言い合わせる 
【副⁺】(あらかじめ、前もって、事前に、根回しをして)言い合わせる
【例文】 面接の手順を担当者で言い合わせておかないと、後でもたつくことがある/役員たちは、他社との合併案に対する態度をあらかじめ言い合わせて、会議に臨んだ/卒業式には友人と服装を言い合わせて、着物と袴[はかま]の和装で出席した/犯罪のない街作りを目指し、地域の住民が言い合わせて、夜間の防犯パトロールを実施している/終業後の親睦会のため、職員たちは言い合わせて、早めに仕事を切り上げた/犯人たちは警察の取り調べに対し、言い合わせたように同じことを答えた/パソコンを買おうと電気店を回ったが、どの店でも言い合わせたように同じ値段だった/社内では、人事異動は正式発表まで口外しないように言い合わせている
**いいおく【言い置く】**[言う＋置く] ⓐ([連絡・行き・宿泊・帰省]先、用件、用務、注意、指示、段取り、日時)を言い置く(=後に残る人に言っておく) ⓑ(「遅くなる」、「すぐ戻るから」、「後[あと]の事は頼む」、「待ってもらって」)と言い置く 
【副⁺】(必ず、念のため、忘れず)言い置く
【例文】 外出する時は、必ず行き先を言い置くのが我が家の決まりだ/やむを得ず出かける時は、子供たちに留守中の注意を言い置くようにしている/上司の出張中、スタッフ一同は言い置かれた指示どおり仕事を進めた/マンションの住人は、管理人に戻る日を言い置いて、帰省した/夫が倒れたとの知らせに、子供たちには何も言い置かず、慌てて家を飛び出してしまった/夫は今朝、「今夜は帰りが遅くなる」と言い置いて出勤した/「すぐ戻るから」と同僚に言い置いて、会社を出た/父は、「後の事は頼む」と母に言い置いて、亡くなった/社長は役員会に出る前、秘書に「面会の人には待ってもらって」と言い置いた
【名詞形】言い置き 言い置きをする
【例文】 寮で同室の学生に言い置きをして、1週間の旅行に出かけた/言い置きをせずに夜間に外出したので、家族が心配した
**いいおくる【言い送る】**[言う＋送る] ❶ⓐ(用件、用事、仕事、命令、指令、指示、通知、注意、要求、頼み事、死後の事、願い、決定、計画、日程、時間、メッセージ、その旨)を言い送る(=書面や口頭で相手に伝える) ⓑ(「帰って来なさい」、「心配するな」)と言い送る ⓒ(する、しない)ように言い送る ❷(→❶ⓐに同じ)を言い送る(=人から人へ順に言って伝える) 
【副⁺】❶(いろいろ、こまごまと、うるさく) ❷(順に、順番に、順々に)言い送る

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【例文】 ❶海外に赴任中の夫は、いろいろな用事を言い送ってくる/パトカーへの指令は、本部から無線で言い送られる/心配性の母は、手紙で死後の事をこまごまと言い送ってくる/取引先が契約を解消したい旨を一方的に文書で言い送ってきた/入院中の同僚に「仕事のことは心配するな、任せておけ」と言い送った/留学中の娘に、元気で勉学に励むように手紙で言い送った ❷「雨で運動会が順延になった」と学校から通知があったら、連絡網で順に言い送ることになっている/ゼミ合宿の集合時間を上級生から下級生へと順番に言い送った/伝言ゲームでは、グループ内でメッセージを順に言い送り、正確さを競い合う
【名詞形】言い送り 言い送りをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 後任の人は、前任者の言い送りを受けてから仕事を開始する/看護師は、前日の担当者からの言い送りを必ず確認する/職員は、異動の前に後任に言い送りをし、業務内容を伝えるのが決まりだ
**いいおくれる【言い遅れる】**[言う＋遅れる](名前、挨拶、礼、謝罪、言葉、用件、指示、返事、回答、せりふ、意見、考え)を言い遅れる(=言うべき時機を逃して、後から言う) 
【副⁺】(つい、うっかり、うかつにも)言い遅れる
【例文】 役員は、「言い遅れましたが、私が担当の鈴木です」と言って、名刺を差し出した/挨拶を言い遅れると失礼なので、まず自分から先に言うようにしている/退院後、職場復帰した同僚が「言い遅れたけど、お見舞いをありがとう」と礼を言った/つい気後れがして、謝罪の言葉を言い遅れ、相手の気分を害してしまった/舞台の本番でせりふを言い遅れることのないように念入りに稽[けい]古[こ]している/「自分の考えを言い遅れると、親が勝手に結婚話を進めてしまうよ」
**いいおとす【言い落とす】**[言う＋落とす](大事なこと、肝心な点、重要な箇所、志望動機、注意点、連絡事項、伝言、用件、名前、住所、せりふ)を言い落とす(=話の中で言うべきことを一部忘れる) 
【副⁺】(つい、うっかり)言い落とす
【例文】 医師に薬を処方してもらう際に、アレルギーがあることを言い落としていた/電話を切ろうとして、肝心な点を言い落としていたことに気づき、慌てて付け加えた/面接試験では緊張のあまり、大事な志望動機を言い落としてしまった/メンバーへの連絡事項が多い時は、言い落とさないようにメモしている/話に夢中になって、友人からの伝言をつい言い落としてしまった/主役を演じた児童は、長いせりふを一言も言い落とすことなく、最後まで演じ切った/打ち合わせの後で言い落としたことはないか、互いに確認するようにしている
【名詞形】言い落とし 言い落としをする
【例文】 番組で言い落としを指摘されたアナウンサーは、慌てて付け加えた/会議中、言い落としに気づいたので、挙手して
【補足】した/重要事項は言い落としのないように特に注意をしている/引き継ぎの際、言い落としをしないように事柄を書き付けておいた
**いいかえす【言い返す】**[言う＋返す] ❶([言葉]、挨拶、断り、悪口、文句、皮肉、野次)を言い返す(=相手の言葉に応じて言葉を返す) ❷(同じ[言葉・内容]、話、答え、英単語、フレーズ、一節、せりふ、電話番号、発音)を言い返す(=繰り返して言う) ❸

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([人]、親、上司、相手の言葉)に言い返す(=反論する) 
【副⁺】❶(きっぱり、すぐ、すかさず、きちんと、ぴしゃりと、即座に、反射的に、負けじと、高飛車に) ❷(もう一度、何度も、何回も、ぶつぶつと、繰り返し) ❸(すかさず、憤然と、堂々と、反抗的に、痛烈に、負けずに、負けじと、即座に、ひるむことなく)言い返す
【例文】 ❶夫がからかって何か言うと、妻はすかさず冗談で言い返して、まるで夫婦[めおと]漫才のようだ/気が弱いので、理不尽なことを言われてもなかなか言い返せない/同僚に嫌味を言われても言い返さず、取り合わないようにしている/自分から挨拶すれば、人も同じように言い返してくれる/意地悪を言う人には我慢せず、文句の一つも言い返したほうがいい/姑[しゅうとめ]から皮肉を言われたので、負けじとばかり皮肉で言い返してやった ❷面接で話す内容を何度も言い返して練習し、本番では自信を持って答えた/年を取ると、同じ話を言い返すことが多くなるものらしい/難しい英単語をぶつぶつと口の中で言い返して暗記した/好きな詩の一節を心の中で言い返すと、気持ちが癒やされる/台本のせりふは何度も言い返さないと覚えられない/今聞いた電話番号を口の中で言い返し、忘れないうちにメモをした/発音が聞き取れないと言うので、何回も言い返してあげた ❸度重なるミスを指摘されて悔しかったが、一言も言い返せなかった/反抗期の息子に注意をすると、すぐに言い返されるようになった/彼は正義感が強いので、筋の通らないことは、上司にでも言い返す/相手の乱暴な言いがかりに、きつい口調で言い返してやった/他人の失敗を自分のせいにされたので、すかさず言い返そうとした
【名詞形】言い返し 言い返しをする
【例文】 野党席からの野次に対し、与党議員も野次の言い返しで応酬した/母の言うことは確かにもっともなので、とっさに言い返しができなかった/外国語の会話は、何回も言い返しをして覚えた
**いいかえる【言い換える・言い替える】**[言う＋かえる] ❶ⓐ(言葉、語、[専門・医療]用語、表現、内容、概念)を([新しい・別の]もの、外国語)に/で言い換える(=同じ内容を別の言葉と交換して言う) ⓑ(外国語を日本語、方言を標準語、縁起の悪い言葉をいい言葉、否定的表現を肯定的表現、専門用語を易しい語)に言い換える ❷(前言、失言、誤った発言)を言い替える(=前に言ったことを取り消して、別のことを言う) 
【副⁺】❶(そっくり、分かりやすく、易しく、簡単に、簡潔に、具体的に、丁寧に、大幅に) ❷(正しく、適切に)言いかえる
【例文】 ❶丁寧な言葉に言い換えて話すと、聞き手の印象も変わる/一般人向けの講演会では、専門用語が平易な言葉に言い換えられていた/医療機関を受診する外国人向けに、医療用語を多言語に言い換えた問診表があると便利だ/子供に本を読んでやる時は、難しい表現を易しく言い換えて説明している/長い文章を要約するには、その内容を簡潔に言い換える技術が必要だ/「コンセンサス」という語は、「合意」と言い換えると分かりやすい/多くの方言は共通語に言い換えられるが、微妙なニュアンスまでは伝わりにくい/祝宴が終了することは、縁起のいい「お開きにする」という言葉に言い換えられる/「臆病」という否定的な表現も、「慎重」と言い換えれば、肯定的な表現になる ❷政治家は、世論の痛烈な批判を受けて前言を撤回し、適切な表現に言い替えた/失言をした場合は、すぐ取り消して正しく言い替えれば、問題になりにくい

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【名詞形】言い換え 言い換えをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 ITの専門用語は、日本語への言い換えが難しい語が多い/「外国語を日本語に言い換える」は、「外国語から日本語に言い換える」と助詞の言い換えが可能だ/差別的な語を含む表現は、別の表現に言い換えをするべきだ
**いいかける【言い掛ける】**[言う＋掛ける] ❶ⓐ(言葉、気持ち、本心、本音、胸の内、答え、返事、意見、結論、秘密、悪口)を言いかける(=言いそうになる。言い始めて、途中でやめる) ⓑ(「好きだ」、「欲しい」)と言いかける ❷(「秋」と「飽き」、「松」と「待つ」、二つの意味)を言い掛ける(=一つの語に二つの意味を持たせて言う) 
【副⁺】❶(ふと、危うく、何か、思わず、言いにくそうに)言いかける
【例文】 ❶恋人は、別れ際に何かを言いかけたが、それきりになってしまった/男は死の間際に一言二言言いかけたが、よくは聞き取れなかった/やっとの思いで胸の内を言いかけたら、涙が出てきて言葉に詰まってしまった/会合で意見を言いかけた時、反対派の人に発言を遮られた/発表者は結論を言いかけたが、会場から質問が出て、そちらに話が転じてしまった/悪口を言いかけたら、急に当の本人が現れたので、慌てて口をつぐんだ/思わず「君が好きだ」と言いかけたが、彼女の顔を見たら、口ごもってしまった ❷「秋の野に人まつむしの声すなり」(=秋の野で誰か人を待つように鳴く松虫の声がする)の「まつ」は、「待つ」と「松」を言い掛けている/同じ音の語に二つの異なる意味を持たせて言い掛ける技法を掛[かけ]詞[ことば]という
**いいかねる【言い兼ねる】**[言う＋兼ねる] ❶ⓐ(事実、真実、[本当の・明確な・はっきりした]こと、原因、理由、訳[わけ]、本心、返事、断り)を言いかねる(=言うのがためらわれる) ⓑ(「はい」、賛成、嫌、達筆、すばらしい、センスがいい、問題ない)とは言いかねる ❷ⓐ (無理、嘘[うそ]、文句、秘密、内緒事、[変な・大げさな・いい加減な・勝手な・余計な・困った]こと)を言いかねない(=言う恐れがある) ⓑ(辞める、しない、嫌だ、賃金を引き下げる)と言いかねない 
【副⁺】❶(何とも、いずれとも、直接には、口に出しては)言いかねる ❷(うっかり、何気なく、悪気もなく、もしかしたら、ひょっとしたら、どうかすると)言いかねない
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。❷の場合は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ使う
【例文】 ❶リストラに遭ったが、家族には心配をかけまいと、その事実を言いかねている/事故の原因については目下調査中で、明確なことは言いかねるそうだ/取引先の問い合わせには、担当者が不在なので、はっきりしたことを言いかねた/恩人からの依頼なので、自分の口からは断りを言いかねている/現在審議中の法案は、賛成とは言いかねる部分が多い/展示されている文豪の手紙は、お世辞にも達筆とは言いかねるものだった/どうひいき目に見ても、彼女の服装はセンスがいいとは言いかねる/中途採用の社員は着任したばかりで、適任かどうか、まだ何とも言いかねる/原子力発電が必要か不要かと聞かれたら、いずれとも言いかねる人が多いだろう ❷あの気難しい客なら、それぐらいの無理は言いかねない/彼は嘘でも何でも言いかねないような人だから、恐ろしい/口が軽い

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人は内緒の事でも他人に言いかねないので、注意が必要だ/意志の弱い者は、新しい仕事についても、すぐ辞めるなどと言いかねない/業績不振のため、経営側が賃金を引き下げると言いかねない成り行きだ/誰彼の区別なく口当たりのいいことを言っていると、「八方美人」と言われかねない
**いいかわす【言い交わす】**[言う＋交わす] ❶(言葉、挨拶、意見、感想、冗談、誓い)を言い交わす(=互いに相手に言う) ❷(結婚、将来、約束、契約)を言い交わす(=口約束する。特に結婚の約束について言うことが多い) 
【副⁺】❶(互いに、相互に) ❷(固く)言い交わす
【例文】 ❶会談を終えた両首脳は、にこやかに言葉を言い交わしながら、会見場に現れた/終業後に退社する際には、同僚とねぎらいの言葉を言い交わす/近所の住民とは挨拶を言い交わす程度で、あまり付き合いがない/討論会では、参加者の間で活発に意見が言い交わされた/舞台稽[げい]古[こ]の後、出演者同士で互いの演技について率直な感想を言い交わした/同級生が首相になった。彼とは今でも冗談を言い交わせる間柄だ/惜しくも決勝戦で敗れたペアは、次回優勝への誓いを言い交わして、試合場を後にした ❷私には学生時代に結婚を言い交わした相手がいる/彼と彼女は、将来を固く言い交わした仲だ/二人の間では、互いの就職が決まったら、結婚しようと言い交わしている/口で言い交わしただけでは、正式な契約とは見なされない
**いいきかす・いいきかせる【言い聞かす・言い聞かせる】**[言う＋聞かす・聞かせる] ❶ⓐ([人]、子供、生徒、弟子、部下、新人、信者)に(善悪の別、是非、常識、道理、筋道、理由、尊さ、重要性、大切さ、注意事項、親の苦労、教え)を言い聞かせる(=よく分かるように教えて諭す) ⓑ(しなさい、するな)と言い聞かせる ⓒ(する、しない)ように言い聞かせる ❷ (「やればできる」、「今度こそは」、「慌てるな」、「落ち着け」、「大丈夫だ」)と(自ら、自身、自分、胸)に言い聞かせる(=自身の心に言って聞かせる) 
【副⁺】❶(しっかり、じっくり、繰り返し、常々、きちんと、懇々と、厳しく、諄[じゅん]々[じゅん]と、十分に、丁寧に、根気よく、口を酸っぱくして、かんで含めるように)言い聞かせる
【例文】 ❶子供には、善悪の別を厳しく言い聞かせることが大切だ/物の道理は、幼いうちから繰り返し言い聞かせないと分からない/教師は、生徒に命の尊さを懇々と言い聞かせた/師は、弟子たちに思いやりの大切さを言い聞かせた/上司は、部下を叱った後に諄々とその理由を言い聞かせた/「仲よくしなさい」と親が繰り返し言い聞かせても、子供はなかなかそのとおりにしないものだ/「無駄遣いをするな」と口を酸っぱくして言い聞かせているが、息子の浪費癖は一向に治らない/医師は、女性たちに喫煙のリスクを説明し、禁煙するように言い聞かせた/幼い頃から目上の人を敬うように言い聞かされて育った/娘には、夜道を一人で歩かないように常々言い聞かせている ❷困難に直面した時は、いつも「やればできる」と自らに言い聞かせている/仕事で失敗したが、「今度こそは」と自身に言い聞かせ、心を奮い立たせた/地震で揺れている間、「慌てるな」と自分に言い聞かせていた
**いいきる【言い切る】**[言う＋切る] ❶ⓐ(考え、意見、主張、結論、答え、理屈、批判、希望、理想、計画、内容、する旨)を言い切る(=口に出してきっぱりと言う。断言する) ⓑ(100%、ある、ない、いい、悪い、正しい、騙[だま]されない、要らない、知らない、間違

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いない、[大丈夫・嘘[うそ]・安全・賛成・反対・噂[うわさ]・犯人]だ、合格する、成功する、引退する)と言い切る ❷ (→❶ⓐに同じ。用件、指示、礼、詫[わ]び、忠告、せりふ、印象、感想、本心、本音、悩み、小言、愚痴、泣きごと、思い、心のありたけ)を言い切る(=最後まで残らず完全に言う) 
【副⁺】❶(きっぱり、ずばり、はっきり、ばっさり、潔く、力強く、簡潔に、明快に、大胆に、単純に、堂々と、即座に、言下に、自信満々で、躊[ちゅう]躇[ちょ]なく、歯切れよく)言い切る
【例文】 ❶悩んでいる時は、「こうしなさい」と言い切る形でアドバイスされると、決断しやすい/議論も十分しないうちに、一方的に結論を言い切られて、反論できなかった/人気作家の文章は短い。歯切れよく言い切って、余情を残さないのだ/承諾できない場合は、はっきりその旨を言い切ったほうがいい/事件の目撃者は男の顔を見て、犯人に間違いないと言い切った/反対意見が多数を占める中で、あえて賛成だと言い切るのは、勇気が要る/人気俳優同士の交際が報じられたが、当人たちは単なる噂だと言い切った/息子は、「今年こそは、志望校に合格してみせる」と自信満々で言い切った/成功させると言い切った以上は、全力を尽くすつもりだ/選手は、優勝できなければ引退すると言い切り、優勝への固い決意を示した/優柔不断な性格の人は、何事もはっきり言い切らない傾向がある ❷最後まで意見を言い切っていないのに、横から口を出されると不愉快だ/答えを言い切るか言い切らないうちに、早くも次の質問が発せられた/スピーチでは、予定の内容を全て言い切らないうちに、時間切れになってしまった/天才子役は大人顔負けの演技で、長いせりふを一気に言い切った/悩み事があったが、親友に心のありたけを言い切ったら、気が楽になった
【名詞形】言い切り
【例文】 辞書の項目では、動詞を言い切りの形で載せている/日本語では、話の終わりは言い切りを避け、曖昧な表現にすることが多い
**いいきれる【言い切れる】**[言う＋切れる] ❶ⓐ(→「いいきる」❶ⓐに同じ)を/が言い切れる(=口に出してきっぱりと言うことができる。断言できる) ⓑ(→「いいきる」❶ⓑに同じ)と言い切れる ❷(→「いいきる」❷に同じ)を/が言い切れる(=最後まで残らず完全に言うことができる) 
【副⁺】(→「いいきる」【副⁺】に同じ)言い切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶主治医によると、手術の成功率は100%とは言い切れないそうだ/有識者の発言だからといって、必ずしも正しいとは言い切れない/巧妙な詐欺が横行しているので、自分だけは騙[だま]されないとは言い切れない/商品の購入を勧められても、「要らない」とはっきり言い切れれば、買わされずに済む/物的証拠がそろわないうちは、犯人だと言い切れない ❷実社会に出てからは、言い切れないほど、多くのことを学んだ/先輩には、いくら礼を言っても言い切れないくらい世話になった/面接では緊張して、言いたいことの半分も言い切れなかった
**いいくらす【言い暮らす】**[言う＋暮らす] ⓐ(昔のこと、思い出、文句、小言、不満、心にかかること)を言い暮らす(=そのことばかり言って、日を過ごす) ⓑ(どう[している・したもの]か、忙しい、困った)と言い暮らす 
【副⁺】(一日中、朝から晩まで、寝ても覚めても)言い暮らす

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【例文】年を取ると、昔のことばかり言い暮らすのが常のようだ/10年たっても、夫婦は亡くなった息子の思い出の数々を言い暮らしている/妻は退職後の夫がぶらぶらしているのが気に入らず、毎日、小言を言い暮らしている/若い頃は、寝ても覚めても好きなアイドル歌手のことを言い暮らしたものだった/両親は、外国に留学中の娘がどんな様子であろうかと言い暮らしている/共働きの妻は、一日中「忙しい、忙しい」と言い暮らしている

**いいくるめる【言い包める】** [言う＋包[くる]める] ❶ (相手、客、親、子供、家族、部下、高齢者、年寄り)を言いくるめる(=言葉巧みに話して、自分の考えに従わせる) ❷ (嘘を誠、黒を白、サギをカラス)と言いくるめる(=言葉を巧みにすり替えて、それが正しいかのように信じさせる) 
【副⁺】(まんまと、うまく、巧みに、口先で、舌先三寸で)言いくるめる
【例文】 ❶口達者な人は、相手を言いくるめて味方につけるのがうまい/商談では、商売上手な先方に言いくるめられて、不利な契約を結んでしまった/一方的に顧客を言いくるめるようなセールストークには、注意が必要だ/販売員は客を舌先三寸で言いくるめ、高額な商品を買わせた/言葉巧みに高齢者を言いくるめて、現金を騙[だま]し取る詐欺事件が後を絶たない ❷政治家は、答弁の中で嘘[うそ]を誠と言いくるめたようなことを話す者もいる/黒を白と言いくるめるような閣僚の答弁に、野党議員が猛烈に反論した
**いいこめる【言い込める・言い籠める】** [言う＋こめる] (→「いいくるめる」❶に同じ。夫、妹、論争相手、政治家、論敵、友人)を言い込める(=話術で相手を負かして、黙らせる) 
【副⁺】(まんまと、うまく、巧みに)言い込める
【例文】 白熱した議論の末に相手を言い込めて黙らせた/相手の言い間違いばかり捉えて言い込めるのは、フェアな態度と言えない/妻と口論になると、何を言っても言い込められてしまうのが常だ/理屈っぽい兄には、何を言っても言い込められるばかりだ/百戦錬磨の論客は、論争相手を言い込めるのを得意としている/演説を聞いた学生たちは、政治家の論理の矛盾を見事に突いて、言い込めた/友人の自慢話にはうんざりしているので、いつか言い込めてやりたいと思っている
**いいさす【言い止す】** [言う＋止[さ]す] (言葉、話、事情、理由、訳[わけ]、結論、結果、答え、返事、本心、本音、本当のこと)を言いさす(=*言いかけて、途中でやめる) 
【副⁺】(とぎれとぎれに、中途半端に、多くを語らず)言いさす
【例文】 食事に誘った相手は、「今日はちょっと…」と言いさして、言葉を濁した/中途半端に言いさしたままで言葉を続けないのは失礼だ/少女は家庭の事情を途中まで話したが、残りは言いさしたままうつむいてしまった/「君とは行きたくないから」とは言えず、「体調が悪くてね…」と言いさして、理由をごまかした/夫は「会社が休みだったらいいのに」と言いさして、渋々出勤した
【補足】「止す」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「途中でやめる」という意味を表す
【名詞形】言いさし(=途中まで言って、残りは想像に任せること)
【例文】 日本語の会話では最後まで完全に言わず、言いさしで終えることが多い/「体はもういいの?」「お蔭様で」などは、言いさしだけで会話が成立してしまう/断る時は雰囲気を和らげるため、言いさし表現を使うことが多い

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**いいしぶる【言い渋る】** [言う＋渋る] (言葉、事情、理由、訳[わけ]、意見、結論、結果、成績、答え、返事、名前、年齢、本心、本当のこと)を言い渋る(=何かの事情があって、言うのをためらう) 
【副⁺】(しばらく、なかなか、怖れて、もったいぶって)言い渋る
【例文】 無断欠席の理由を詰問すると、当人は「それは…」と言い渋ってうつむいてしまった/授業に遅れた生徒は、その訳を言い渋り、なかなか答えなかった/独裁国では、外国人記者が街[まち]中[なか]でインタビューしても、意見を言い渋る人が多い/娘は、試験の結果を言いたくないらしく、聞いても言い渋っている/部下に各自の営業成績を報告させるが、言い渋るような場合は、大抵思わしくない時だ/プロポーズの返事を聞きたかったが、彼女は雷い渋って答えてくれなかった/相手に出身校を聞いたら、「三流校だから･･･」と学校名を言い渋った/皆にショックを与えるといけないからと、本当のことを言い渋るトップもいる
**いいしれない【言い知れない】** [言う＋知れる] 言い知れない(悲しみ、「寂し・わびし・懐かし・もどかし・ばかばかし]さ、心地よさ、歯がゆさ、不安、恐怖、苦しみ、苦難、憎悪、嫉妬、[嫌悪・孤独・閉塞・緊張]感、喜び、感動、希望、魅力、心持ち、芳香)(=言葉で表そうとしても表せないほどの) 
【副⁺】(何とも)言い知れない
【補足】常に否定形で使い、主に名詞を形容する言い方となる。文章語の「言い知れぬ」もよく使う
【例文】 不慮の事故で愛児を失い、言い知れぬ悲しみに襲われている/親元を離れ、初めて一人暮らしを始めた頃は、言い知れない寂しさを味わった/一人暮らしの寂しさは、言い知れぬものがある/雑踏の中でふと故郷の方言を耳にして、言い知れぬ懐かしさが込み上げた/言い知れぬもどかしさの中で今か今かと合格発表を待つ/険しい山道を登り切り、山頂で涼風に吹かれた時、言い知れぬ心地よさを感じた/手術は済んだが、病気の再発については言い知れぬ不安にさいなまれている/爆弾テロの恐ろしさを知り、言い知れぬ恐怖を覚えた/戦火を逃れ、難民生活を続けている人々の苦難は、言い知れないものがあるだろう/試験会場では、受験生の間に言い知れぬ緊張感が漂っていた/初孫誕生の知らせに言い知れぬ喜びを味わった/名優の円熟した演技には、言い知れぬ魅力がある/花々の言い知れぬ芳香は、人々の心を魅了してやまない
**いいすてる【言い捨てる】** [言う＋捨てる] ⓐ(言葉、せりふ、文句、苦情、嫌味、皮肉、言いたいこと)を言い捨てる(=相手の返事を待たず、一方的に言いたいことを言う) ⓑ(「ざまあ見ろ」、「勝手にしろ」、「勘当だ」、「覚えていろ」、「金[かね]の力に負けた」)と言い捨てる 
【副⁺】(あっさり、ばっさり、冷たく、一方的に、邪険に、投げやりに、冷ややかに、冷淡に、不機嫌に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、乱暴に、容赦なく、にべもなく、腹立たしげに、ぶっきらぼうに)言い捨てる
【例文】 女は、別れの言葉を冷たく言い捨てると、男の前から去って行った/クレーム客は、返品できないと知ると、嫌味を言い捨てて立ち去った/恨む相手をこてんぱんにやっつけた男は、「ざまあ見ろ」と言い捨て、いなくなった/怒った上司は、「勝手にしろ」と投げやりに言い捨て、席を立った/父には「勘当だ」と言い捨てられ、そのまま縁を切られた/喧[けん]嘩[か]に負けた男は、「覚えていろ」と言い捨てるなり、姿を消した/落選した候補者は、「金[かね]の力に負けた」と言い捨て、会見の座を立った

<51>
**いいそえる【言い添える】** [言う＋添える] ⓐ (一[ひと]言[こと]、[礼・感謝・祝福・激励・詫[わ]び]の言葉、健康を祈る言葉、挨拶、近況、説明、注意、助言、期限)を言い添える(=贈り物を渡す時や、話の終わりに短く言葉を添える) ⓑ(「よろしく」、「どうぞ」、「お大事に」、「元気で」、「頑張って」)と言い添える 
【副⁺】(慌てて、念のため、忘れずに、蛇足ながら、最後に)言い添える
【例文】 世話になった人に贈り物を手渡し、心からのお礼の言葉を言い添えた/社長は、退任の挨拶の中で、長年苦労をともにしてきた妻への感謝の言葉を言い添えた/校長は、卒業式の祝辞に激励の言葉を言い添えて、卒業生を送り出した/手紙の結びには、相手の健康を祈る言葉を言い添えるのが通例だ/書類の作成を依頼する時は、提出期限を必ず言い添えている/遠方からの友人が帰る際、「奥さんによろしく」と言い添えた/来客にお茶を出す時は、小声で「どうぞ」と言い添えることにしている/受験生に合格祈願のお守りを渡し、「頑張って」と言い添えた/念のため言い添えておくが、いつもの彼はこんな単純なミスを犯す人間ではない
**いいそこなう・いいそこねる【言い損なう・言い損ねる】** [言う＋損なう・損ねる] ❶(→「いいあやまる」ⓐに同じ)を言い損なう(=間違えて言う。または、不適切なことを言う) ❷(→「いいあやまる」ⓐに同じ。真実、挨拶、別れ、礼、詫[わ]び、希望、[肝心な・言いたい]こと)を言い損なう(=言うべきことを言わずに終わる) 
【副⁺】❶(→「いいあやまる」【副⁺】に同じ) ❷(つい、うっかり、とうとう、遠慮して、気後れして、緊張のあまり)言い損なう
【例文】 ❶人の名前を言い損なうと失礼に当たるので、注意が必要だ/上司が部下への指示を明確には言い損なったので、予定の会議資料が出来上がらなかった/開会式で選手宣誓を行った生徒は、緊張のあまり誓いの言葉を少し言い損なってしまった/芝居の山場で主役がせりふをつかえて言い損ない、せっかくの場が白けてしまった ❷忘れることのないサークルの部長が次の練習場所を言い損なうとは、どうしたことか/懇親会に欠席したが、事前にその旨言い損なったので、幹事に迷惑をかけた/約束の時間に遅れた上にお詫びを言い損なうとは、我ながら恥ずかしい/就職の面接では面接官の前で気後れして、職種の希望を危うく言い損なうところだった/上司との面談では、肝心なことを言い損なわないように、一番先に話した/会議で言いたいことがあったが、時間切れで言い損なってしまった
【名詞形】言い損ない 言い損ないをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 相手の言い損ないを捉えて揚げ足を取っていては、まともな議論にならない/役者が大事なせりふの言い損ないをして、演出家に叱責された/会見で不用意な言い損ないをした議員が、非難を浴びた
**いいそびれる【言いそびれる】** [言う＋そびれる] ⓐ(→「いいそこなう」❷に同じ。プロポーズの言葉)を言いそびれる(=機会を逃して、言えずに終わる) ⓑ(「また会ってほしい」、「お金を貸して」)と言いそびれる 
【副⁺】(→「いいそこなう」
【副⁺】(❷に同じ。何だか、何となく)言いそびれる
【補足】「そびれる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「機会を失っ

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てできない」という意味を表す
【例文】 初対面の人にご挨拶を言いそびれてしまい、ばつの悪い思いをした/急に転居が決まり、近所の人々に別れの言葉を言いそびれたまま、引っ越してしまった/お礼を言うべき時につい言いそびれて、失礼になってしまうことがある/転勤の内示があったことを妻に言いそびれたまま、日がたってしまった/彼女の誕生日にプロポーズするつもりだったが、何だか言いそびれた/別れ際に「また会ってほしい」と彼女に言いそびれたことが悔やまれる
**いいたす【言い足す】** [言う＋足す] ⓐ(不十分な点、不足、補足、注意、説明、意見、情報、連絡事項、一[ひと]言[こと]、言葉、せりふ、別のやり方)を言い足す(=足りない所を補って言う) ⓑ(「補足があります」、「差し支えのない範囲で」)と言い足す 
【副⁺】(少々、いろいろ、こまごまと、更に、後から)言い足す
【例文】 会議中、部下の説明不十分な点を上司が言い足して補った/国会の委員会では、大臣が説明した後、副大臣が補って説明を言い足すことがある/報道番組で、今入ったばかりの最新情報が言い足された/会議の終了間際になって、連絡事項が言い足された/ベテラン俳優ともなると、台本にないせりふをアドリブで臨機応変に言い足すことがある/発表後の質問時間が余ったため、司会者は、何か言い足すことはないかと発表者に聞いた/後で言い足さなくても済むように、最初から必要なことを順序立てて話しておく/数学の教師は、問題の解き方を一通り解説した後で、別の解き方を言い足した/係員は個人情報の記入を求めた後で、「差し支えのない範囲で結構です」と言い足した
【名詞形】言い足し 言い足しをする
【例文】 説明が不十分なので、言い足しが必要だ/言い足しが多いと、発表の要点が曖昧になる/ちょっと言い足しをすれば、誤解が防げる
**いいだす【言い出す】** [言う＋出す] ❶ⓐ(前借り、離婚、理屈、無理、我が儘[まま]、文句、不平、不満、悪口、意見、商売替え、見直し、変更、[あらぬ・おかしな・馬鹿な・勝手な・変な・とんでもない・思いがけない・余計な・嫌な・困った」こと、謝罪、アイデア、支援)を言い出す(=急にその場に、予想外のことを話題として提示する。その言葉を発する。最初に言う) ⓑ(「殺してやる」、「手を引く」、「辞める」、「金を返せ」、「胸が苦しい」、「帰る」、「田舎に引っ越そう」、「全部嘘[うそ]だ」)と/なんて言い出す ❷(→❶に同じ)を言い出す(=言い始める) ❸(グーグー、ガタガタ、カタカタ、ミシミシ、ギシギシ、ゴロゴロ、グツグツ、ギャーギャー)言い出す(=音がし始める) 
【副⁺】❶(突然、突如、いきなり、恐る恐る、最初に、急に、唐突に、出し抜けに、藪[やぶ]から棒に、のっけから)言い出す
【例文】 ❶社長に恐る恐る給料の前借りを言い出してみたが、相手にされなかった/自分から離婚を言い出すのは不利だ。相手の出方を見よう/僕が言おうとしたことを向こうから先に言い出されてしまった/皆が勝手なことを言い出したら、収拾がつかなくなる/「変なことを言い出したのは誰だ」「言い出しっぺは俺じゃないよ」/早く謝ればいいのに、うつむいたまま何も言い出さない/私が言い出した手前、最後まで責任をとる覚悟だ/「相手が忘れているようなら、こっちから言い出してみたらどう」/自分から言い出して、軍隊に志願した/誰が言い出すともなく、被災者への支援の輪が広がった/いくら憎くても「殺してやる」なんて馬鹿なことを言い出すものじゃない/今になって「商売から手を引く」

<53>
などと言い出されては困る/周囲の無理解に腹が立ったが、さすがに「今すぐ会社を辞める」とは言い出しかねた/「金を返せ」とはなかなか言い出せないものだ/夫が夜中に急に「胸が苦しい」と言い出したので、救急車を呼んだ/今来たばかりなのに、「もう帰る」と言い出した。せっかちな人だ/父が、藪から棒に「田舎に引っ越そう」なんて言い出したので、家族みんなで反対した/いざとなったら、「全部嘘だった」とはとても言い出せなかった ❷避難生活で不平を言い出したら切りがない/夫は強情で、一旦言い出したら後へは引かない/祖母は亡くなる数日前から急におかしなことを言い出した/誰が言い出したのか、夜の校舎に幽霊が出ると噂[うわさ]が立っている/彼こそが次期首相候補だと言われ出したのは、最近のことだ ❸昼近くなると、おなかがグーグー言い出す/地震で家がガタガタ言い出して恐かった/雪の重みで屋根がミシミシ言い出した。もうすぐ壊れそうだ
**いいたてる【言い立てる】** [言う＋立てる] ⓐ(欠点、短所、苦情、文句、欠陥、問題点、不満、恨みつらみ、ミス、失敗、非、無実、無罪、原因、理由、根拠、可能性、賛成、反対、意見、主張、持論、権利、正当性、手柄、脅威、名、結婚、離婚、借金、不祥事、スキャンダル)を言い立てる(=殊更、強調して言う。一つひとつ列挙して言う) ⓑ(「嘘[うそ]だ」、「無実だ」、「相手が悪い」)と言い立てる 
【副⁺】(あれこれ、逐一、くどくど、次々、とやかく、こまごまと、殊更、一気に、うるさく、しつこく、激しく、やかましく、一方的に、大げさに、盛んに、声[こわ]高[だか]に、ここぞとばかり)言い立てる
【例文】 自分のことは棚に上げ、人の欠点をとやかく言い立てる人は厄[やっ]介[かい]だ/騒音の苦情を隣人にくどくど言い立てられて、閉口している/多くのユーザーが新発売のパソコンの欠陥を言い立てている/野党が新法案の問題点を次々と言い立てて、批判している/組合側は、会社側が示した賃金引上げ額に不満を言い立て、ストも辞さない構えだ/口論の挙句、妻はここぞとばかり、日頃の恨みつらみを言い立てた/相棒に小さなミスを逐一言い立てられ、やる気がなくなった/相手の意見を聞かず、自分の主張を一方的に言い立てる人とは、組みたくない/謙虚な人は、自分の手柄を言い立てて自慢したりしないものだ/マスコミが人気俳優の結婚を騒がしく言い立てている/閣僚は不祥事を言い立てられ、ついに辞任に追い込まれた/容疑者の男は、「自分は無実だ」と言い立てた/交通事故の当事者同士が「非は相手側にある」と互いに言い立てて、譲らない
【名詞形】言い立て 言い立てをする
【例文】 相手の言い立てに耳を傾けて、熱心に聴く/メーカーは、消費者団体の「欠陥商品だ」という言い立てに苦慮しているようだ/パワハラ被害者からの言い立てを受けて、調査委員会が設けられた/駅前の再開発をめぐり、地元住民の多くは反対の言い立てをしている
**いいちがう・いいちがえる【言い違う・言い違える】** [言う＋違う・違える] ⓐ(→「いいあやまる」ⓐに同じ。数量、納期)を言い違える(=間違えて言う) ⓑ(「左折」を「右折」、「なかしま」を「なかじま」、「トウモロコシ」を「トウモコロシ」、「おばさん」を「おばあさん」)と言い違える 
【副⁺】(→「いいあやまる」
【副⁺】(❶に同じ)言い違える
【例文】 たとえ故意でなくても、名前を言い違えられると不愉快なものだ/待ち人がなかなか来ない。さては、待ち合わせの時間を言い違えたか/舞台の初日は、ベテラン俳優でも緊張してせりふを言い違えることがあるそうだ/店では、商品の数量と納期を言い違え

<54>
ないように、何度も確認してから注文している/タクシーの運転手に「左折」を「右折」と言い違えて指示してしまった/名字の「中島」は、「なかしま」と読むが、「なかじま」と言い違えられることがよくある/娘は小さい時、「トウモロコシ」を「トウモコロシ」とよく言い違えていた/留学生が「おばさん」を「おばあさん」と言い違え、中年の女性にひどくにらまれた
【名詞形】言い違い 言い違いをする
【補足】「言い違え」とも言う
【例文】 幼児期は言い違いが多いが、成長するにつれて次第に直っていく/言葉の中には、言い違いが定着して、一般的に使われるようになったものがある/早口言葉を練習すると、舌が滑らかになって言い違いをすることが減る
**いいちらす【言い散らす】** [言う＋散らす] ❶(噂[うわさ]、冗談、悪口、文句、不平、不満、[あることない・根も葉もない]こと)を言い散らす(=あちこちで分[ふん]別[べつ]なく盛んに言う) ❷(→❶に同じ。[好き勝手な・身勝手な]こと)を言い散らす(=言いたい放題のことを言う) 
【副⁺】(あれこれ、散々、やたらに、一方的に、無責任に、好き勝手に、思慮分別なく、辺り構わず)言い散らす
【例文】 ❶他人の噂を無責任に言い散らすような人は、信用できない/チームのメンバーは、部活中に冗談ばかり言い散らして、練習に身が入らない/ライバルに陰で悪口を言い散らされて、閉口している/隣人は、あることないことを近所で言い散らしているらしい ❷店員の接客態度に怒った客は、散々文句を言い散らした/不平不満をやたらに言い散らしていては、人に嫌われる/同僚は、職場のあることないことを一方的に言い散らした挙句、辞めて行った/会員たちが好き勝手なことを言い散らしてばかりいるので、全くまとまりがつかない
**いいつかる【言い付かる】** [言う＋付かる] ⓐ(用事、用務、仕事、資料の整理、取引先への対応、役目、役、世話、使い、買い物、留守番、調査、受付、手伝い、送迎、案内、伝言、書状、手紙)を言いつかる(=上の立場の人から指示される。*言いつけられる) ⓑ(目上の人、教授、先生、上司、先輩、親、祖父、祖母)に/から言いつかる ⓒ(する、しない)ように言いつかる 
【副⁺】(日頃、突然、帰る早々)言いつかる
【補足】「つかる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】 祖父に用事を言いつかり、隣町まで出かけた/助手たちは、教授に資料の整理を言いつかり、手分けして進めている/上司の出張中は、部下が取引先への対応を言いつかった/農家の少年は、父から留守中、家畜の世話をするように言いつかった/電話の相手は、「留守番を言いつかっているだけなので、何も分かりません」と答えた/同僚は、部長から市場調査を言いつかって出張している/女性社員は上司から会場の受付を言いつかり、入口に待機した/父に伝言を言いつかったので、知人の家を訪ねて伝えた/学生は、「先生からお渡しするように言いつかって参りました」と言って、書状を差し出した
**いいつぐ【言い継ぐ】** [言う＋継ぐ] ❶ⓐ(言葉、名言、家訓、教訓、処世訓、家伝の秘法、教え、歴史、史実、民間伝承、物語、善行、美談、武勇伝、体験談、美しさ)を言い継ぐ(=次代の人に言って伝える) ⓑ(次の世代、後世、子孫、万世、弟子、後継者、後輩)に言い継ぐ ❷(言葉、返答、せりふ、口上)を言い継ぐ(=前の言葉に続けて言う) 
【副⁺】❶
<55>
(次々、代々、末長く、口伝えに)言い継ぐ
【例文】 ❶我が家では、「努力は必ず実を結ぶ」という言葉が祖父の代から言い継がれている/歴史上の人物の名言は、後世に言い継がれるだけの価値がある/旧家の中には、先祖代々言い継がれてきた家訓のある家が多い/江戸時代から続く商家には、さまざまな処世訓が言い継がれている/弟子たちは、師から言い継がれた教えを固く守り、修業に励んだ/郷土の史実を次の世代に言い継いでいくのが、我々住民の役目だ/祖父は、若い頃の体験談を孫たちに言い継いで、教訓とした/古代の歌人は、富士山の美しさを後世まで言い継ごうと数々の歌に詠んだ ❷首相は記者の質問に、「その件については」と言った後、少し間を置いてから返答を言い継いだ/役者は舞台で絶妙な間を取りながら、長いせりふを朗々と言い継いでいった
**いいつくす【言い尽くす】** [言う＋尽くす] (言葉、気持ち、ニュアンス、事情、惨状、問題点、功績、研究成果、努力、苦労、美しさ、不満、悪口、魅力、思いの丈、[言いたい・話すべき・知っている]こと)を言い尽くす(=言おうと思ったことを全て残らず言う)

【副⁺】(すっかり、全て、全部、十分に、存分に、残らず)言い尽くす
【例文】 両親への感謝の気持ちは、言葉では言い尽くせないほどだ/爆撃で破壊された町の惨状は、言い尽くせないほど、痛ましい/町長は、「故人の長年にわたる功績は一言では言い尽くせません」と弔辞を読み上げた/受賞者がこれまでに重ねた努力は、とても一口で言い尽くせるものではない/母は、父亡き後、言葉に言い尽くせぬ苦労を重ね、我々兄弟を育て上げた/眼下に広がる風景は、言葉では言い尽くせないくらい美しい/日頃の不満を相手に向かって残らず言い尽くしたら、すっきりした/互いの思いの丈を存分に言い尽くした後は、二人の絆[きずな]はより深くなった/言いたいことをいつでも全部言い尽くせる人は、ストレスがたまらないようだ/面接では、話すべきことは残らず全部言い尽くせた/口頭試問では知っていることを全て言い尽くしたが、力及ばず、合格できなかった/既に言い尽くされていることだが、地球温暖化防止には、省エネの実践が不可欠だ/お父上には、言い尽くせぬほどのご恩に与[あずか]った
**いいつくろう【言い繕う】** [言う＋繕う] (過ち、過失、失敗、失態、失策、ミス、誤り、不注意、間違い、罪、矛盾、理由、心の乱れ、気持ち、その場)を言い繕う(=うまく言ってまずい点をごまかし、その場の体裁を整える) 
【副⁺】(あれこれ、何とか、どうにか、うまく、適当に、上手に、巧みに、慌てて、とっさに、必死で)言い繕う
【例文】 自分の失敗を言い繕わず、素直に認めて謝るべきだ/私の頭の中は、今日の失態をどう言い繕うかでいっぱいだった/どのように言い繕おうとも、自分の犯した罪は厳然として目の前にあった/部活を休む理由を適当に言い繕ったら、嘘[うそ]がばれて先輩にひどく叱られた/朝寝坊して遅刻したが、上司には通勤バスが遅れたと言い繕った/売れっ子作家は、子供が病気だったと言い繕って、締め切りを延ばしてもらっていた/社長は、経営不振への対応を問われたが、何とかその場を言い繕って、追及を逃れた/デート中に昔の恋人とばったり会ってドギマギした。誰かと聞かれ、とっさに言い繕うのに苦労した
**いいつける【言い付ける】** [言う＋付ける] ❶([人])に(仕事、残業、用事、用、雑用、役目、配達、清書、入力、準備、支度、茶、用意、手配、手伝い、買い物、掃除、片づけ、留守番、出迎え、見張り、傷の手当て、供)を言いつける(=上の立場の人が命令する) ❷

<56>
([人]、担任、先生、親、社長、上司)に(悪口、いたずら、不始末、失敗、手抜き、ずる休み、あることないこと)を言いつける(=告げ口をする) ❸([言葉]、お世辞、あだ名、敬語、[男・オネエ]言葉、[荒っぽい・ぞんざいな・土地の]言葉)を言いつけている(=言うことに慣れている) 
【副⁺】❶(しょっちゅう、年中、きつく、やたらに、高飛車に) ❷ (こっそり、陰で、何だかんだと)言いつける ❸ (いつも、ずっと、常々、普段、何気なく、[常日頃・昔・子供の時]から)言いつけている
【補足】❸は、「言いつけている」の形で使う
【例文】 ❶みんなから次から次へと仕事を言いつけられて、もうくたくただ/店員は、主人からすぐに配達するよう言いつけられた/久しぶりに友人が訪ねて来たので、妻に酒の用意を言いつけた/社長は外出するからと、秘書に車の手配を言いつけた/昔は、親に言いつけられて、よく畑の手伝いをしたものだ/「文句を言わずに言いつけられたとおりにしなさい」/「あいつは偉そうに人に言いつけてばかりいて、一体何様なんだ！」 ❷担任に級友の悪口をこっそり言いつけた/「先生に言いつけるぞ」と言ったら友達と喧[けん]嘩[か]になった/「母さんに僕のいたずらを言いつけたら、承知しないぞ」/兄貴の不始末を父に言いつけてやった/「悪いことをしたら、父さんに言いつけますよ」 ❸昔、よく言いつけていた言葉がいざとなると出てこない/長く「国鉄」と言いつけていたので、「JR」に変わって大部経つのに、つい口をついて出る/お世辞なんて、普段、言いつけていないので、他の人のようにはできない/大人になっても、子供の時から言いつけているあだ名でお互いを呼んでいる/都会の人と話す時も、いつも言いつけている土地の言葉が出てしまう
【名詞形】言いつけ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】「父さんの留守中は母さんの言いつけをよく聞くんだよ」/「社長の言いつけでこの品をお届けに参りました」/上司の言いつけに背いて酒を飲んで喧嘩し、警察沙汰になった/師の言いつけに逆らって修行をおろそかにし、追い出された/使用人は執事の言いつけどおり、銀器を丁寧に磨き上げた
**いいつたえる【言い伝える】** [言う＋伝える] ❶ⓐ(→「いいつぐ」❶ⓐに同じ。伝説、戦争体験、評判)を言い伝える(=次代の人や多くの人に言って伝える) ⓑ(→「いいつぐ」❶ⓑに同じ。世間、周囲、人々)に言い伝える ❷(用件、仕事、指示、注意、要求、願い、決定、計画、日程、メッセージ、する旨)を言い伝える(=伝言する) 
【副⁺】❶(→「いいつぐ」【副⁺】❶に同じ。広く、大々的に)言い伝える
【例文】 ❶文字を持たない民族は、その歴史を口から口へと代々言い伝えてきた/村には、湖にまつわる若い男女の悲恋物語が言い伝えられている/溺れかけた幼児を命がけで救助した青年の善行は、広く世間に言い伝えられた/祖国の英雄の武勇伝が、今も広く言い伝えられている/島の古老は、先祖から受け継いだ伝説を若者たちに言い伝えた/戦争体験を風化させることなく、次代を担う若者に言い伝えたい/洋菓子店の評判は、口コミで言い伝えられ、連日多くの客が訪れる ❷社長の指示は、朝礼で全社員に言い伝えられた/ホテルのフロント係は、預かったメッセージを宿泊客に言い伝えた/電話を受けた人は、私から電話があった旨を本人に言い伝えていなかった
【名詞形】言い伝え

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【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 「大雪の翌年は豊作になる」という昔からの言い伝えがある/言い伝えによると、この川には河[か]童[っぱ]が住んでいたらしい/古典芸能の奥[おう]義[ぎ]は、師匠から弟子へ言い伝えで教え授けられる
**いいつのる【言い募る】** [言う＋募る] ⓐ(不平、不満、文句、苦情、愚痴、悪口、我が儘[まま]、寂しさ、怒り、思い、疑惑、脅威、危機、手柄、功績)を言い募る(=勢いづいて、ますます激しく言う) ⓑ(「駄目だ」、「できない」)と言い募る 
【副⁺】(更に、激しく、しつこく、声[こわ]高[だか]に、一方的に、興奮して、必死で、口々に、強い口調で、すさまじい勢いで、意地になって)言い募る
【例文】 夫婦喧[けん]嘩[か]がエスカレートし、互いに興奮して日頃の不満を言い募るまでになった/夫は酒に酔うと、仕事の愚痴を言い募るのが癖だ/同僚の一人が上司の悪口を言い始めると、他の面々も調子に乗って、あれこれ言い募った/甘やかされて育った子は我が儘を言い募ることが多いようだ/遠距離恋愛中の二人は、会えない寂しさを電話で互いに言い募った/両[りょう]国[ごく]は相手国の脅威を言い募り、互いに軍備の増強を図っている/有能な社員でも自分の功績を言い募ってばかりいては、周囲に嫌われる/受験勉強の進まない生徒は、入試日が近づくにつれ、「もう駄目だ」と言い募っている
**いいとおす【言い通す】** [言う＋通す] ⓐ(考え、意見、主張、自説、理屈、批判、我が儘[まま]、嘘[うそ]、する旨)を言い通す(=最後まで一貫して同じことを言う) ⓑ(する、しない、ある、ない、いい、悪い、正しい、知らない、間違いない、「大丈夫・嘘・安全・賛成・反対・噂[うわさ]・犯人・無実]だ、成功する、引退する)と言い通す 
【副⁺】(あくまで、とことん、ひたすら、どこまでも、頑固に、強硬に、強情に、一貫して)言い通す
【例文】 頑固な人は他人の意見は聞かず、自分の考えを最後まで言い通すことが多い/どんな時でも自らの信念を曲げず、一貫して同じ主張を言い通したい/中世の天文学者は画期的な発見をし、宗教的弾圧にも屈せず、自説を言い通した/甘い親は子供が我が儘を言い通しても叱らず、増長させてしまう/嘘を言い通そうとしても、いつか真実が露見してしまうものだ/息子は、「大学に進学しない」と言い通し、高校卒業後は板前の修業を始めた/容疑者は、刑事の厳しい尋問にも「知らぬ存ぜぬ」と言い通し、屈服しなかった/賛成意見が多数を占める中で「自分は反対だ」と言い通すのは勇気が要ることだ/被告は、裁判中ずっと「自分は無実だ」と言い通した
【名詞形】言い通し
【補足】「いいどおし」とも言う
【例文】 完璧主義の母は、何についても満足できず文句の言い通しだった/彼は我が儘の言い通しで、人を思いやる心がない
**いいなおす【言い直す】** [言う＋直す] ❶(誤り、間違い、発言、挨拶)を言い直す(=誤りを訂正して言う) ❷(難しい言葉、[専門・学術・医療]用語、表現、指示、内容、概念)を([新しい・別の]もの)に/で言い直す(=同じ内容を、より分かりやすい、あるいは適切な別の言葉で言う) 
【副⁺】❶(正しく、適切に) ❷ (そっくり、いちいち、ゆっくり、分かりやすく、易しく、簡単に、簡潔に、具体的に、丁寧に、慌てて)言い直す
【例文】 ❶放送記者は、地名の読み誤りを指摘され、言い直して謝罪した/友人を結婚

<58>
前の旧姓で紹介してしまい、改めて現在の姓で言い直した/外国語の会話では、間違えてもいちいち言い直さずに、どんどん話したほうが上達する/間違った発言をした時は、すぐ訂正して言い直すべきだ/式の挨拶は、言い直さなくて済むように、十分注意することが必要だ ❷子供に話す時は、難しい言葉を易しい言葉で言い直すようにしている/目上の人に失礼な言い方をしそうになって、慌てて丁寧な表現で言い直した/指示が正しく伝わらなかったので、簡潔に言い直して、再度伝えた/英語の授業で、つい日本語で答えてしまった児童には、英語で言い直させた
【名詞形】言い直し 言い直しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 開会式の宣誓は、言い直しができないので、緊張するものだ/ゆっくり話すようにすると、言い直しが少なくなる/会議の録音を聞いたら、予想以上に繰り返しや言い直しが多かった/幼児には発音の誤りが多いが、無理に言い直しをさせず、じっくり聞いてやるとよい
**いいならわす【言い習わす・言い慣わす】** [言う＋ならわす] ❶ⓐ(信号の緑色を「青」、1月1日を「元日」、神[かん]無[な]月[づき]を「神[かみ]在[あり]月[がつ]」、お茶を「あがり」)と言い習わしている(=ある言葉を世間で慣習的な別の言い方で表す) ⓑ(格言、ことわざ、符丁、隠語、合言葉)で言い習わしている ❷ (「寝る子は育つ」、「寝るほど楽はなかりけり」、「稼ぐに追いつく貧乏なし」、「言わぬが花」、「暑さ寒さも彼岸まで」、「花より団子」)と言い習わしている(=口癖のように言う) 
【副⁺】❶(ずっと、広く、一般的に、古くから、昔から) ❷ (いつも、常々)言い習わしている
【補足】「言い習わしている」の形で多く使う
【例文】 ❶日本では、信号や草の緑色を昔から「青」と言い習わしてきた/出雲地方では、10月を「神無月」ではなく、「神在月」と言い習わしている/経験から来る戒めとして、「災いは忘れた頃にやって来る」という言い習わされた格言がある/「石の上にも三年」ということわざで言い習わしているように、つらくても辛[しん]抱[ぼう]強くやれば必ず成し遂げられる/飲食店の間の符丁でお茶を「あがり」と言い習わしている/合言葉として古くから言い習わしているのは、「山」と言えば「川」だ ❷祖母は、寝る時にはいつも「寝るほど楽はなかりけり」と言い習わしている/店主は、常々「稼ぐに負いつく貧乏なし」と言い習わし、地道に商売を続けている/はっきり言っては趣きに欠けるので、叔父は澄ました顔をして「言わぬが花」と言い習わしている/世間では「暑さ寒さも彼岸まで」と言い習わされている
【名詞形】言い習わし
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 「夕焼けの翌日は晴れ」は、天気に関する言い習わしだ/村では昔からの言い習わしに従って農事を行う/「子供の稽[けい]古[こ]事[ごと]は、6歳の6月6日から始めるのがいい」という言い習わしがある
**いいなれる【言い慣れる】** [言う＋慣れる] (あだ名、呼称、ニックネーム、旧姓、[言葉]、敬語表現、発音、挨拶)を言い慣れている(=その言い方に慣れている) 
【副⁺】(普段、日頃、十分に、昔から)言い慣れている

<59>
【補足】「言い慣れている」、あるいは「言い慣れた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 同窓会では、皆、昔から言い慣れたあだ名で互いを呼び合った/親友の名を呼ぶ時は、ニックネームのほうが言い慣れている/結婚して姓が変わったが、職場では、言い慣れた旧姓を名乗っている/言い慣れない上品な言葉を口にしようとして、舌をかみそうになった/部屋の広さを説明する時は、「平[へい]米[べい]」よりも、言い慣れている「〜畳[じょう]間[ま]」を使ってしまう/敬語表現は、言い慣れないと正しく使いこなせないことがある/難しい外国語の発音は、言い慣れるまで何度も練習が必要だ/さすがプロの司会者だけあって、開会の挨拶は言い慣れたものだ
**いいぬける【言い抜ける】** [言う＋抜ける] (その場、苦境、追及、尋問、詰問、指摘、不正、罪、責任)を言い抜ける(=うまく口実を設けて、都合の悪い状況を回避したり、逃れたりする) 
【副⁺】(何とか、辛くも、ぬらりくらりと、うまく、巧みに、巧妙に、苦し紛れに)言い抜ける
【例文】 交通違反に問われたドライバーは、言葉巧みにその場を言い抜けようとした/サボっていたところを上司に見つかった。どうやって言い抜けようかと一瞬考えた/横領罪を疑われた会長は、検察の厳しい追及を巧妙に言い抜けた/容疑者は、警察官の尋問を言い抜けようとしたが、結局できなかった/急に残業を頼まれて困ったが、何とか言い抜けて帰って来た/遅刻した生徒は、訳[わけ]を聞かれ、適当に嘘[うそ]をついて言い抜けた/係の者は、客の苦情に対しては「善処します」と答えて言い抜けている/営業不振を指摘された担当者は、「前任者の責任だ」と言い抜けた/同僚は、何か失敗しても、ぬらりくらりと言い抜けるのがうまい
【名詞形】言い抜け 言い抜けをする
【例文】 母に用を頼まれた時は、うまく言い抜けをして逃げている/見え透いた口実で休日出勤を断ったら、同僚に「言い抜けはずるい」と言われた
**いいのがれる【言い逃れる】** [言う＋逃れる] (→「いいぬける」に同じ)を言い逃れる(=うまく口実を設けて、罪や責任を逃れる) 
【副⁺】(→「いいぬける」【副⁺】に同じ)言い逃れる
【例文】 大臣は国会で答弁の矛盾を突かれたが、言葉巧みに言い逃れた/被告は、裁判官の尋問を言い逃れようと、苦し紛れの供述をした/データ偽装の証拠が挙がったので、もはや言い逃れられない/共犯者が既に自供した以上、主犯に罪を言い逃れる余地はない/交通事故の当事者同士は、互いに相手に罪を押しつけて言い逃れようとしている/建築業者は、手抜き工事の責任を下請けに負わせて言い逃れた/どう言い逃れようと、メーカーが欠陥車の責任を負うべきことは明白だ/失敗を他人のせいにして言い逃れるとは、卑[ひ]怯[きょう]な奴[やつ]だ
【名詞形】言い逃れ 言い逃れをする
【例文】 会社の幹部であるからには、責任の言い逃れはできない/「忙しくて、できなかった」というのは、単なる言い逃れだ/苦し紛れの言い逃れをしたが、先生には嘘[うそ]だとばれてしまった
**いいのこす【言い残す】** [言う＋残す] ❶ⓐ(言葉、一[ひと]言[こと]、社是、遺言、家訓、教え、伝言、後々のこと)を言い残す(=後に残る人に伝えるべきことを言う) ⓑ(家族、仲間、弟子、部下、家臣、信徒、後継者)に言い残す ⓒ(しろ、するな)と言い残す ❷(言葉、気

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持ち、[言うべき・大事な・肝心な]こと)を言い残す(=言おうとしたことの一部を言わないで終わる) 
【副⁺】❶(あれこれ、こまごまと) ❷(うっかり、うかつにも)言い残す
【例文】 ❶父が生前言い残した「夢は必ずかなう」という言葉を胸に刻み、頑張ってきた/歴代の社長は、創業者が言い残した社是を心に留め、社の発展に尽力している/兄弟は、亡父の言い残した遺言に従って、遺産を相続した/師は、死の床にあってもなお、弟子たちに最後の教えを言い残そうとした/同僚が伝言を言い残さず出張したので、留守中の業務の対処に困った/祖父は、家族に後々のことを言い残し、大往生を遂げた/彼は、最期に何か言い残すことはないかと聞かれ、何もないと答えた/父は、「お母さんを手伝うように」と子供たちに言い残し、単身で勤務地に赴いた/上司は、「後で連絡するから」と言い残し、急いで部屋を出て行った ❷デート中に恋人にうまく気持ちを伝えられなかったので、帰宅後、言い残したことを手紙に書いた/緊張すると、大事なことを言い残してしまうことがある/電話を切ってから、肝心な点を言い残したことに気づき、慌ててかけ直した
【名詞形】言い残し
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 連絡事項の言い残しがないか、メモを見て確認した/後任への業務の引き継ぎの後、言い残しに気づいたので、すぐに追加して伝えた
**いいはなつ【言い放つ】** [言う＋放つ] ⓐ(言葉、捨てぜりふ、無理難題、好き放題、辛口の意見、思っていること)を言い放つ(=強い口調ではっきり言う) ⓑ(「勝手にしろ」、「二度と帰らない」、「優勝する」、「大嫌い」、「彼は無能だ」、「抗議は受けつけない」、「売り上げ倍増だ」、「死んでやる」、「皆殺しだ」)と言い放つ 
【副⁺】(きっぱり、はっきり、さらりと、ぴしゃりと、毅[き]然[ぜん]と、昂[こう]然[ぜん]と、平然と、堂々と、居丈高に、一方的に、横柄に、傲慢に、挑戦的に、冷ややかに、不敵に、冷淡に、自信満々に、自由奔放に)言い放つ
【例文】 新進気鋭の評論家は、辛口の意見を自由奔放に言い放つことで人気がある/我が儘[まま]な彼は、気に入らないとすぐ「勝手にしろ」と捨てぜりふを言い放つ/息子は、父親と口論した挙句、「二度と帰らない」と言い放って、家を飛び出した/惜しくも優勝を逃した選手は、「来年こそ優勝してみせる」ときっぱり言い放った/彼女は、「あんたなんか大嫌い」と冷たく言い放って、去って行った/大統領選挙の候補者は、「今の大統領は無能だ」と辛辣に言い放ち、物議を醸している/不当解雇を主張した従業員に対し、経営者は、「抗議は一切受けつけない」と言い放った/新社長は、「来年は売り上げ倍増だ」と自信満々に言い放った/男に裏切られた女は、「死んでやる」と言い放って、包丁を持ち出した/暴君は、「命令に従わぬ者は、皆殺しだ」と居丈高に言い放った
**いいはやす【言い囃す】** [言う＋囃[はや]す] ⓐ(才能、すばらしさ、欠点、人のあら、失敗、ミス、二人の仲、噂[うわさ]、[あることない・根も葉もない]こと)を言いはやす(=大勢で口々に、盛んに言う。評判にする) ⓑ(「当代一の美女」、「神童」、「首相候補」、「見上げたもの」、「弱虫」)と言いはやす 
【副⁺】(あれこれ、わいわい、散々、しきりに、盛んに、口々に)言いはやす
【例文】 世間では、新作アニメ映画のすばらしさが盛んに言いはやされている/人のあらを探し出し、言いはやすのはみっともないことだ/仕事上のミスをあれこれ同僚に言いは

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やされて、自信を失ってしまった/クラスでは、同級生カップルの仲が盛んに言いはやされている/おしゃべりな友人は、根も葉もないことをすぐに言いはやす困った人だ/「当代一の美女」と言いはやされた城主の奥方も、その最後は哀れなものだった/天才作曲家は、幼い頃から周囲に「神童」と言いはやされていたそうだ/政治家の二代目は、若手の「首相候補」と盛んに言いはやされている/病気がちだった子供の頃、「弱虫」と言いはやされた苦い思い出がある
**いいはる【言い張る】** [言う＋張る] ⓐ(考え、意見、自説、我が儘[まま])を言い張る(=自分の主張を曲げずに言う) ⓑ(「行く」、「悪くない」、「身に覚えはない」、「帰らない」、「できる」、「病気だ」)と言い張る 
【副⁺】(あえて、あくまで、しつこく、強く、堂々と、頑強に、頑固に、強硬に、強情に、必死に)言い張る
【例文】 自分の考えを言い張るだけでなく、人の意見にも耳を傾けることが大切だ/自説を堂々と言い張るには、確固とした根拠が必要だ/子供を甘やかし過ぎると、我が儘を言い張るだけの人間になってしまう/出勤しようとしたら、幼い娘に「一緒に行く」と言い張られて困ってしまった/交通事故の相手は、「自分は悪くない」と言い張り、謝ろうとしなかった/容疑者は警察の調べに対し、「身に覚えはない」と頑強に言い張った/先生はご不在だと伝えたが、相手は「会ってくれるまで帰らない」と言い張って譲らない/無理なことを平気で「できる」と言い張る政治家には、大いに疑問を感じる/級友はずる休みをしておきながら、その理由を「病気だ」と言い張った
**いいひらく【言い開く】** [言う＋開[ひら]く] ⓐ(事情、立場の違い、理由、罪、過ち、身の潔白)を言い開く(=事情や理由などをはっきり説明して、弁明する) ⓑ(「悪くない」、「無実だ」)と言い開く 
【副⁺】(きちんと、懸命に、悪びれずに、正々堂々と)言い開く
【補足】動詞形より名詞形の「言い開きをする」の形で使うことが多い
【例文】 信者は、神の前にひれ伏して、過去の過ちを全て言い開き、悔い改めることを誓った/事件の真相が究明されれば、何とか身の潔白を言い開く手立てもあるだろう/「公の場で正々堂々と言い開く機会を私に与えてください」/「こんな不始末をしでかしておいて、言い開くことができると思っているのか」/逮捕された男は、「自分は無実だ」と懸命に言い開こうとした
【名詞形】言い開き 言い開きをする
【例文】 無断欠勤が重なれば、もう上司に対して言い開きの余地はない/人から非難されても、自分が正しいと信じるならば、堂々と言い開きができる/いくら言い開きをしても、簡単に信じてもらえるものではない/大臣は、問題発言について議会で言い開きをするように求められた
**いいふくめる【言い含める】** [言う＋含める] ⓐ(意図するところ、目的、事の[次第・いきさつ]、物の道理、心得、[注意・留意]点、内緒のこと、すべきこと)を言い含める(=十分に理解するように、関係者に言って聞かせる) ⓑ(家族、子供、生徒、弟子、社員、部下、手下、家来、新人、患者、隊員)に言い含める ⓒ(しろ、するな)と言い含める 
【副⁺】(しっかり、じっくり、よくよく、十分、きちんと、懇々と、暗に、子細に、丁寧に、事前に、あらかじめ)言い含める
【例文】 新たな参加者には、我々の意図するところを十分言い含めておいてほしい/小さ

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い時から、物の道理というものを祖父に言い含められて育った/新人研修では、上司から接客の心得を言い含められた/百貨店の外交員は、大幅値引きをした後、「このことは他にはご内密に」と客に言い含めた/「宝くじで大金が当たったことは内緒にしろ」と子供たちに言い含めたが、皆にしゃべってしまった/部下に社の赤字状況を正直に伝え、「外部には口外するな」と言い含めた/患者は、決して無理はしないように医師から懇々と言い含められた/歴代の横綱は、地位に恥じない品格を備えるように言い含められている/夫が失業したので、娘には留学を諦めて働くように言い含めた/新成人たちは、大騒ぎをして式の場を乱さないよう、事前に言い含められていた/受験生の子の前では、「落ちる」「滑る」と言わないように妻から言い含められた
**いいふらす【言い触らす】** [言う＋触らす] ⓐ(噂[うわさ]話[ばなし]、秘密、嘘[うそ]、デマ、作り話、内緒の話、でたらめ、悪口、悪評、悪事、事件、失敗、欠点、不満、[あることない・根も葉もない]こと)を言い触らす(=多くの人に好ましくないことを言って広める) ⓑ(「ひいきにされている」、「犯人だ」、「資産家の息子だ」)と言い触らす 
【副⁺】(散[さん]々[ざん]、やたらに、大げさに、勝手に、平気で、無責任に、面白半分に、口から出任せに、思[し]慮[りょ]分[ふん]別[べつ]なく、誰彼構わず、あちこちで、方[ほう]々[ぼう]で)言い触らす
【例文】 とかく人は、根拠のない噂話を興味本位に言い触らしたがるものだ/根も葉もない嘘を言い触らす隣人には、いつも迷惑している/ネットの書き込みで言い触らされたデマは、瞬く間に多くの人に広まった/口の軽い友人にうっかり内緒の話をしたら、方々で言い触らされてしまった/自分をよく見せたいと思う人ほど、他人の悪口を言い触らす/彼女はあちこちで人の失敗を言い触らして歩くので、陰で「スピーカー」と言われている/人格者は、根も葉もないことをやたらに言い触らしたりしないものだ/女子生徒は級友に「先生にひいきにされている」と言い触らされて、傷ついている/校内で盗難事件があり、生徒の一人が「犯人だ」と言い触らされた/詐欺を働いて得た金で豪遊していた男は、「自分は資産家の息子だ」と言い触らしていた
**いいふるす【言い古す・言い旧す】** [言う＋ふるす] 言い古された(言葉、文句、ことわざ、格言、せりふ、表現、言い回し、形容、話、公約、一[いっ]節[せつ]、答え) (=古くから*繰り返し言われ続けてきた) 
【副⁺】(散々、昔から)言い古されている
【補足】「言い古された＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】 政治家は困ると「善処します」と言い古された言葉で答弁することが多い/言い古された文句だが、「光陰矢のごとし」は、年を重ねるごとに痛感する/数々のことわざは、言い古されているとはいえ、時空を超えて先人の知恵を伝えている/「時は金なり」は、言い古された格言だが、現代でも真実味に変わりはない/小説家の最新作は、言い古された陳腐な表現が目立ち、新鮮味に欠けていた/「知らざあ言って聞かせやしょ」なんて、ずいぶん言い古された言い回しをする人だ/選挙の度に候補者の言い古された公約を聞かされるのには、うんざりする/校長は、いつも言い古された漢文の一節を使って訓話をするので、退屈だ/「ハイカラ」という言葉は今では言い古されていて、若い人たちは使わない
**いいまかす【言い負かす】** [言う＋負かす] (相手、大人、論客、論敵、学者、教師、師匠、上司、指導者、先輩、夫、妻、親、兄弟、年長者、与党、対立候補、互い)を言い負かす(=言葉で争って、相手を負かす) 
【副⁺】とことん、堂々と、完全に、徹底的に、論理的

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に、一方的に、弁舌爽やかに、理詰めで)言い負かす
【例文】 正論だとしても徹底的に言い負かすと、相手の誇りを傷つける/小学生でも、大人を言い負かすような知識を持った子もいる/新進気鋭の政治評論家は、政界きっての論客を堂々と言い負かした/学会では論敵を言い負かしたいが、手強[ごわ]い相手が多くてそうもいかない/何とかして教師を言い負かそうと、生徒たちが秘策を練っている/上司は、頭のいい若手の部下に言い負かされて、彼の企画案を採用した/口の重い兄は、大抵、口達者な妹に言い負かされてしまう/国会では、与党と野党が互いを言い負かそうと論戦を張っている/選挙前の討論会では、現職大統領が対立候補を言い負かそうと必死になっていた
**いいまぎらす【言い紛らす】** [言う＋紛らす] (話、返事、答え、論点、不利な点、その場)を言い紛らす(=自分に都合の悪いことを別の話題に転じて、ごまかす) 
【副⁺】(何とか、うまく、巧みに、適当に、何だかんだと、何のかのと)言い紛らす
【例文】 容疑者の男は、事件の核心について聞かれると、話を言い紛らした/借金の頼みを断り切れず、ぐずぐずと返事を言い紛らしている/脱税疑惑の議員は論点をずらして言い紛らし、マスコミの追及をかわした/交渉は、相手側が争点をすり替えて言い紛らした ので、結論に至らなかった/同僚は自分の立場が悪くなると、何のかのとその場を言い紛らして姿を消した/新米教師は生徒の質問に答えられず、何とか言い紛らして体裁を繕った/母の財布からいくらか失敬しようと思ったが、「何してるの」と聞かれ、「ちょっと探し物」と言い紛らした/「彼女、あなたの恋人?」と問われ、「いや、さっき会ったばかり」と言い紛らした
【名詞形】言い紛らし 言い紛らしをする
【例文】 捜査員の前では、ごまかしや言い紛らしは通用しない/自分に都合の悪いことでも、言い紛らしをしないほうが相手への印象は良い/言い紛らしをしてその場を切り抜けても、問題は解決しない
**いいまくる【言い捲る】** [言う＋捲[まく]る] (意見、主張、言い分、自説、持論、文句、不平不満、鬱憤、苦情、悪口、嫌味、冗談、自慢話、お世辞、好き勝手なこと)を言いまくる(=相手の話を聞かず、一方的に勢いこんでしゃべる) 
【副⁺】(あれこれ、散々、ずけずけ、やたらに、一方的に、盛んに、無責任に、勝手に、勢いよく、思慮分別なく、辺り構わず)言いまくる
【例文】 会議では、会長一人が意見を言いまくり、部下は誰も口出しができなかった/同僚は、興奮すると一方的に自分の主張を言いまくるので、皆困っている/気心の知れた友に日頃の鬱憤を言いまくったら、気持ちがすっきりした/顧客係は客に苦情を言いまくられても、冷静に対応するよう心がけている/どこへ行っても嫌味を言いまくる人は、世間の鼻つまみだ/店員はお世辞を言いまくって、商品を買わせようとしているが、誰もその手には乗らない/彼女は、好き勝手なことを言いまくった後、さっさと引き揚げた
**いいもらす【言い漏らす・言い洩らす】** [言う＋もらす] ❶(秘密、内緒ごと、一[ひと]言[こと])を言い漏らす(=秘密などを人に言ってしまう) ❷(大事な[こと・案件]、注意すべきこと、大切な事柄、肝心な点、重要な箇所、用件、連絡事項、伝言、名前、住所、せりふ)を言い漏らす(=言うべきことの一部分をうっかり忘れる) 
【副⁺】❶(ふと、うっかり、うかつにも) ❷(つい、うっかり)言い漏らす

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【例文】 ❶口止めされていた秘密をうっかり言い漏らしてしまった/重要参考人がふと言い漏らした一言が、事件の真相究明につながった ❷折衝相手との会合で大事な案件を言い漏らすという失態を演じたため、担当から外された/会議中に集中力が切れ、重要な箇所を言い漏らしてしまった/伝言を頼まれた時は、言い漏らさないようにメモをしている/うっかりして、名簿に入れてほしい名前を言い漏らしてしまった/教員は、「先週言い漏らしましたが、来週は休講です」と学生に告げた
【名詞形】言い漏らし
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 会議で言い漏らしがないように、入念に資料をチェックした/発言の後は、言い漏らしがないかどうか、いつも確認している/言い漏らしに気づいたら、すぐに謝って
【補足】するべきだ
**いいよどむ【言い淀む】** [言う＋淀[よど]む] ⓐ([言葉]、話、答え、返事、返答、回答、理由)を言いよどむ(=言おうとしてためらう。また、言葉が続けて出て来ず、口ごもる) ⓑ(質問、詰問、問いかけ)に言いよどむ 
【副⁺】(ちょっと、多少、一瞬、つい、思わず)言いよどむ
【例文】 彼女にプロポーズする時、一瞬言いよどんだが、勇気を出して言葉を続けた/授業中に周りとおしゃべりしていた生徒は、突然教師に当てられて、答えを言いよどんだ/「この絵は傑作だと思うだろう」と同意を求められたが、つい言いよどんでしまった/講演者は、会場からの想定外の質問に回答を言いよどんだ/大勢の前では、あがってしまって言いよどみ、失敗することが多い/相手は、こちらが思わず言いよどむくらいの迫力だった/就職面接はかなり緊張したが、言いよどむこともなく、無事終えられた/遺族にお悔やみを言おうとしたが、あまりに気の毒で、どう声を掛けたらいいか言いよどんだ
**いいよる【言い寄る】** [言う＋寄る] ❶(販売員、客引き、男、女)が(客、通行人)に言い寄る(=*話しかけながら近寄る) ❷(男、女、客)が(女性、男性、娘、ホステス、マダム、未亡人、金持ち)に言い寄る(=誘おうとして、そばに寄る。相手を口説く) 
【副⁺】(しつこく、散々、盛んに、執[しつ]拗[よう]に、大胆に、巧みに、熱心に)言い寄る
【例文】 ❶店頭では、販売員が客に品物を薦めようと言い寄っている/夜の繁華街を歩くと、クラブの客引きが言い寄って来てうるさい/酒場で友人と話していたら、「仲間に入れてくれ」と見知らぬ男が言い寄って来た ❷大抵の男性は、若い娘に言い寄られると、悪い気はしないようだ/街で男が「一緒に遊ばない?」と言い寄って来たが、無視して逃げた/行きつけのバーのマダムは、客にいくら言い寄られてもなびかず、身の堅い女として知られている/多くの男性が、美貌の未亡人に言い寄っていた/女詐欺師は、金持ちの老人に言い寄っては、金を騙[だま]し取っているようだ/これは、やくざな男に執拗に言い寄られ、運命が狂ってしまった女の悲しい物語だ
**いいわける【言い分ける】** [言う＋分ける] (言葉、せりふ、意味、心情、様相、種類、色、発音、ニュアンス、敬語表現、両者の違い)を言い分ける(=違いが出るように区別して言う) 
【副⁺】(いちいち、きちんと、はっきり、細かく、正しく、意図的に、厳密に、正確に、明確に)言い分ける
【例文】 人は、場面や相手に応じて言葉を言い分けている/娘は、時と場合によって、「マ

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マ」と「お母さん」を言い分けている/役者は、時代や年代に応じてせりふを言い分けなければならない/「はい」という返事一つ取っても、口調や抑揚でその心情を言い分けることができる/日本語では、雨の降り方をさまざまなオノマトペで言い分ける/「橋」と「箸」のような同音異義語は、アクセントで言い分けているので、聞き分けられる/同じ酒でも、神様にあげるのは「お神[み]酒[き]」、僧が飲むのは「般[はん]若[にゃ]湯[とう]」、と言い分けて使う/「ぼたもち」と「おはぎ」は、春と秋の季節によって言い分けられている
【名詞形】言い分け 言い分けをする
【補足】「言い訳[わけ]」(=弁解)は、同音異義語
【例文】 俳優の養成所では、役に合わせてせりふの言い分けを徹底的に訓練する/似た言葉の中でも、微妙なニュアンスの言い分けはあるものだ/相手に応じ、敬語表現の言い分けができることが望ましい
**いいわすれる【言い忘れる】** [言う＋忘れる] (→「いいもらす」❷に同じ。礼、詫[わ]び、日時、場所、断り)を言い忘れる(=言うべきことを言うのを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、うかつにも、ぼんやりして)言い忘れる
【例文】 仕事に追われていると、つい大事なことを言い忘れることがある/後任への引き継ぎで、言い忘れた案件に後から気づき、急いで連絡した/妹はおしゃべりなくせに、肝心なことはよく言い忘れる/連絡事項は、言い忘れないように手帳に書き留めている/映画の撮影は、年配の役者が立て続けにせりふを言い忘れ、NGの連続だった/世話になった人に礼を言い忘れるとは、失礼なこと極まりない/待ち合わせの日時は伝えたが、うっかりして場所を言い忘れた/出勤前、妻に残業で帰りが遅くなることを言い忘れてしまった
【名詞形】言い忘れ 言い忘れをする
【例文】 担任は、ホームルームで連絡事項の言い忘れがないように気を配っている/年を取ると、何かにつけ、言い忘れをすることが多くなる
**いいわたす【言い渡す】** [言う＋渡す] ⓐ(判決、刑、厳刑、懲役、無罪、罰金、控訴棄却、処分、差し止め、中止、立ち退き、解雇、降格、出向、業務、配属先、転勤、勘当、破門、謹慎、決別、出場停止、停学、通達、決定、条件、静養)を言い渡す(=下位の者に決定事項や命令を告げる) ⓑ(被告人、社員、従業員、部下、借家人、子供、弟子、選手、生徒、患者)に言い渡す 
【副⁺】(きっぱり、厳しく)言い渡す
【例文】 裁判員と評議の結果、裁判官は被告人に懲役5年の刑を言い渡した/高裁では、原告の不服申し立てを却下し、控訴棄却が言い渡された/アパートの取り壊しが決まり、借家人は家主から立ち退きを言い渡された/会社側は、人員削減のため、半数の従業員に解雇を言い渡す予定だ/年度末の人事異動では、所属長から新しい配属先が言い渡される/父親は道楽息子にほとほと手を焼いて、ついに勘当を言い渡した/悪質な反則を犯した選手には、出場停止が言い渡される/校長は、校則に違反した生徒に1週間の停学を言い渡した/過労のため、医師からしばらく静養するように言い渡された
【名詞形】言い渡し 言い渡しをする
【補足】公用文では「言渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 スピード違反をして、反則金支払いの言い渡しを受けた/刑事訴訟の判決では、

<66>
主文で刑の言い渡しがある/連盟は、ドーピング疑惑の選手に資格停止処分の言い渡しをした
**いおとす【射落とす】** [射る＋落とす] ❶(的、標的、獲物、鳥、凧[たこ]、リンゴ、敵将、騎手、敵機)を射落とす(=矢や弾丸などを、狙った物に当てて落とす) ❷(金的、[トップ・社長・頭取・首相・総裁・大臣・監督]の[座・椅子・地位・ポスト]、彼女のハート、マドンナ)を射落とす(=望みどおり、地位や人の心などを手に入れる) 
【副⁺】(うまく、首尾よく見事に)射落とす
【例文】 ❶弓の名手は、合戦で扇の的を見事に射落として、後世に名を残した/先住民族は、吹き矢で50メートル先の獲物を射落とせたという/飛ぶ鳥を射落とす時は、飛ぶ方向の少し前に狙いを定めて矢を放つ/馬上の敵将を射落とそうと、弓を引いて狙いをつけた/疾走する馬上の騎手に矢を放ち、馬から射落とすのは難しい ❷同期入社の中でも出世頭だった彼は、ついに念願の社長の座を射落とした/取締役は、その経営手腕が認められて、夢だった頭取の椅子を射落とした/次期総裁の座を射落とすのはどの候補者か、多くの国民が注目している/天才指揮者は、若くして名門オーケストラの音楽監督のポストを射落とした/片思いだった彼女のハートをついに射落とせて、天にも昇る心地だ/クラスのマドンナを射落とした彼は、男子生徒の羨望の的だ
**いかける【射掛ける】** [射る＋掛ける] ❶(矢、火矢、弓、鉄砲、ゴム弾)を射かける(=対象に向かって矢などを射る) ❷(獲物、敵、城、砦[とりで]、的、標的)に射かける ❸(→❷ⓐに同じ)を射かける(=体勢を整えてまさに射ようとする) 
【副⁺】❶(次々、一斉に、矢継ぎ早に)射かける
【例文】 ❶騎馬武者は悠々と敵に近づき、次々と矢を射かけていった/鉄砲が普及する前の合戦は、敵味方が互いに矢を射かけるのが主流だった/弓道大会では、近い所と遠い所の2種類の的に矢を射かけて得点を競った/敵の城は火矢を射かけられて、激しく炎上した/市街地に出没したクマを威[い]嚇[かく]して追い払うため、ゴム弾が射かけられた ❷弓道の練習で、矢をつがえて射かけたが、途中で姿勢を注意されてやり直した/猟師が弓に矢をつがえて射かけた瞬間、鹿が森の奥に逃げてしまい、射る機会を逃した
**いかしきる【生かし切る・活かし切る】** [いかす＋切る] (才能、能力、素質、資質、天分、技術、スキル、腕、ノウハウ、知識、アイデア、専門性、経験、成果、機会、教訓、反省、長所、強み、特色、個性、持ち味、利点、機能、可能性、資源、材料、素材の旨[うま]み、人材、地の利、命)を生かし切る(=最後まで完全に余さず生かす) 
【副⁺】(全て、十分に、最大限に、余す所なく)生かし切る
【例文】 新進のピアニストは、天賦の才能を生かし切った見事な演奏で聴衆を魅了した/名通訳者はその語学力を生かし切り、国際会議で大役を果たした/与えられた天分を全て生かし切ってこそ、真の成功者と言えよう/医師団は、先端技術を難病の治療に生かし切ろうと日夜研究を重ねている/今の職場では、大学で学んだ知識を生かし切ることができず、転職を考えている/合唱部は練習の成果を生かし切り、コンクールで見事優勝を遂げた/災害時の被害を減らすには、過去の教訓を生かし切ることが必要だ/食材の持ち味を生かし切った有名シェフのレシピが評判だ/持続可能な社会の実現には、限りある資源を有効に生かし切ることが大切だ/多くの優良企業は、多様な人材を十分に生かし切って、

<67>
業績を上げている
**いかしきれる【生かし切れる・活かし切れる】** [いかす＋切れる] (→「いかしきる」に同じ)を生かし切れる(=最後まで完全に余さず生かすことができる) 
【副⁺】(→「いかしきる」【副⁺】に同じ)生かし切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 転職を考えているが、今までの経験を生かし切れる仕事はなかなか見つからない/チームは逆転のチャンスを生かし切れず、初戦で敗退してしまった/大地震が起きた時、これまでの教訓を生かし切れず、対処できなかった/以前の反省を生かし切れないと、同じ過ちを繰り返すことになる/人事は、適材適所で各人の個性を生かし切れるように配置すべきだ/多様な人材を生かし切れない企業には、将来性がない/客足が伸び悩んでいるのは、地の利を生かし切れていないからだ
**いがみあう【啀み合う】** [啀[いが]む＋合う] ⓐ(犬、猿、両家、親戚、夫婦、親子、兄弟、[仲間・隣人]同士、賛成派と反対派)がいがみ合う(=互いに敵意を持って争う) ⓑ(隣人、同僚、仲間、ライバル)といがみ合う 
【副⁺】(互いに、感情的に、些[さ]細[さい]なことで、何かにつけて、目の色を変えて、面と向かって)いがみ合う
【例文】 うちの犬は気が荒く、すぐ他の犬といがみ合うので困る/猿山のボスの座を狙って、オス同士がいがみ合っている/両家は親の代の確執が尾を引いて、子の代になってもいがみ合っている/長年いがみ合って暮らしてきた夫婦は、子の独立を機に離婚に踏み切った/兄弟同士がいがみ合うようになったのは、相続問題が発端だ/集合住宅では、騒音への苦情から隣人といがみ合うケースが多いという/空港建設をめぐって賛成派と反対派が互いを敵視し、いがみ合っている
【名詞形】いがみ合いいがみ合いになる
【例文】 親子の仲がこじれ、いがみ合いの末に子は家を出てしまった/不毛ないがみ合いはやめ、問題の解決策を率直に話し合うしかない/会社の経営権をめぐり、創業者の親族同士がいがみ合いになった
**いかりくるう【怒り狂う】** [怒[いか]る＋狂う] (獣、蜂、民衆、群衆、デモ隊、住民、原告、[人]、親、社長、王)が怒り狂う(=狂ったように激しく怒る) 
【副⁺】(激しく、かっとなって、すさまじい勢いで、我を忘れて)怒り狂う
【例文】 子連れの母熊は、むやみに近づくと我が子を守ろうとして怒り狂うので、特に警戒が必要だ/凶暴なスズメ蜂は、巣を駆除し始めると怒り狂ったように襲って来た/民衆が独裁者の圧政に怒り狂い、国中に騒乱が広がっている/占領軍の弾圧に怒り狂った住民は、ついに一斉蜂起し、街頭に繰り出した/公害訴訟の原告団は被告の無罪判決に怒り狂い、直ちに控訴した/愛する人の心変わりに怒り狂い、ついには相手を殺してしまうという悲劇は、古典的テーマだ/短気な父は、気に入らないとすぐ怒り狂って、家族に八つ当たりする/信頼した部下に大金を持ち逃げされた社長は怒り狂い、警察に通報した/謀反を企てた臣下に怒り狂った王は、全員を極刑に処した
**いきあう【行き合う・—会う・—逢う】** ☞ゆきあう【行き合う・—会う・—逢う】
**いきあたる【行き当たる】** ☞ゆきあたる【行き当たる】
**いきあわせる【行き合わせる】** ☞ゆきあわせる【行き合わせる】

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**いきおいこむ【勢い込む】** [勢う＋込む] ⓐ([人]、主君、監督、選手、チーム、社員、担当者、受験生)が勢い込む(=意欲満々で物事に当たろうとする) ⓑ(するぞ、しよう)と勢い込む ⓒ勢い込んで(言う、尋ねる、答える、出かける、始める) 
【副⁺】(大いに、必要以上に)勢い込む
【補足】「勢い込んで」の形で、
副詞的に使うことが多い
【例文】 直ちに進撃しようと勢い込む主君を、重臣たちは時期尚早だといさめた/新進監督は、映画試写会のインタビューで、勢い込んで作品の見所を語った/代表選手たちは、昨年に引き続き今年も優勝しようと大いに勢い込んでいる/チームは勢い込んで試合に臨んだが、対戦相手が弱過ぎて拍子抜けしたようだ/会議では、新入社員が勢い込んで新企画を発表した/昇進したばかりの係長は、勢い込んで新しい販路開拓に乗り出した/担当者は更なる顧客獲得のため、勢い込んで営業に出かけた/受験生たちは、試験開始の合図とともに勢い込んで問題を解き始めた/「今年こそ禁煙するぞ」と勢い込んだが、結局、三日坊主で失敗に終わった/日頃の活字離れを反省し、勢い込んで長編小説を読み始めたものの長続きしなかった/留学しようと勢い込んで英語の勉強を始めたところだ/「今日は大物を釣ろう」と早朝から勢い込んで釣りに出かけた/空き部屋を探していたが、いい物件が出たというので、勢い込んで内覧に行った
**いきかう【行き交う】** ☞ゆきかう【行き交う】
**いきかえる【生き返る】** [生きる＋返る] ❶(死者、重病人、患者、被害者、動物)が生き返る(=一度死んだもの、または、*死にかけていたものがよみがえる) ❷(全身、体、神経、細胞、肌、髪、表情、心地、森林、草木、花、作物、組織、事業)が生き返る(=失われた気力や活力が再び戻る) 
【副⁺】(ようやく、再び、完全に、奇跡的に、無事に)生き返る
【例文】 ❶どんなに神に祈っても、死者を生き返らせる術[すべ]はない/心肺停止状態に陥った重病人は、適切な処置で無事に生き返った/脳死を宣告された患者が、ショック療法で奇跡的に死の淵[ふち]から生き返ったという話もある/殺人犯を極刑に処しても、亡くなった被害者が生き返るわけではない/弟は亡き兄と瓜二つで、見ているとまるで兄が生き返ったように思える ❷温泉に入ると、疲れが取れて全身が生き返ったようになる/彼は鬱病気味だったが、新しい職場ではまるで生き返ったように精力的に働いている/鉢植えのしおれた花に水をやったら、みるみる生き返ったようになった/日照り続きの後、ようやく恵みの雨が降り、畑の作物が生き返ったように元気になった/やり手の新社長は、傾きかけた事業を見事に生き返らせた
**いききる【生き切る】** [生きる＋切る] (一日、日々、毎日、人生、生涯、一生、時代、混乱の世)を生き切る(=最期の瞬間まで命を全うする) 
【副⁺】(精いっぱい、力いっぱい、十分に、見事に、鮮烈に、誠実に、悔いなく、全力で)生き切る
【例文】 戦時中は多くの人が日々を生き切るのに苦労した/悔いのない人生を送るには、志を持ち、毎日を誠実に生き切ろうとする姿勢が大切だ/最期の日まで健やかで充実した人生を生き切りたいと願っている/天才作曲家は早世したが、数多くの傑作を残し、短い生涯を鮮烈に生き切ったと言えよう/彼は人権活動派として、虐げられた人々のためにその一生を全力で生き切った/早くに難病の姉を亡くした妹は、「姉の分まで精いっぱい生き切ろう」と心に誓った

<69>
**いききれる【生き切れる】** [生きる＋切れる] (→「いききる」に同じ)を生き切れる(=最期の瞬間まで命を全うすることができる) 
【副⁺】(→「いききる」【副⁺】に同じ)生き切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 開発途上国では、病気や貧困のため、5歳まで生き切れない幼児の割合が高い/人は誰でも望みどおりには生き切れないものだ/教会を設計した建築家は病に倒れ、建物の完成までは生き切れなかった/紛争地では多くの人々が内戦の混乱を生き切れず、無念の死を遂げた/終末医療の従事者は、患者が最期までその人らしく生き切れるように手厚くケアしている
**いきくれる【行き暮れる】** ☞ゆきくれる【行き暮れる】
**いきすぎる【行き過ぎる】** ☞ゆきすぎる【行き過ぎる】
**いきせききる【息急き切る】** [息急[せ]く＋切る] 息せき切って(走る、登る、逃げる、駆け込む、駆けつける、集まって来る、追いかける、飛び込む、入って来る、連れて行く、帰って来る、読み上げる、伝える、尋ねる、答える) (=息遣いも荒く、急いで)
【補足】「息せき切って」の形で、
副詞的に使われる
【例文】 息せき切ってホームを走り、やっと列車に飛び乗った/敵の急襲を告げるため、物見の者が息せき切って主君の前に走り出た/険しい山道を息せき切って登り、何とかご来光を拝むのに間に合った/急な大雨に降られた人々が息せき切って、次々とビルの中に駆け込んで行った/「父、危篤」の知らせに、子供たちは息せき切って病院に駆けつけた/突然、工場の製造工程が中断したため、担当の技術者が息せき切って集まって来た/駅伝の最終走者が息せき切ってゴールに飛び込み倒れ込んだ/危うく遅刻しそうになった生徒は、息せき切って教室に入って来た/母親は高熱の出た赤ん坊を息せき切って病院に連れて行った/弁護団は、裁判所の前で「無罪」の判決を息せき切って原告側に伝えた/大学の掲示板で合格を確認した受験生は、息せき切って母親に電話した
**いきそこなう・いきそこねる【行き損なう・行き損ねる】** ☞ゆきそこなう・ゆきそこねる【行き損なう・行き損ねる】
**いきだおれる【行き倒れる】** ☞ゆきだおれる【行き倒れる】
**いきちがう【行き違う】** ☞ゆきちがう【行き違う】
**いきつく【行き着く】** ☞ゆきつく【行き着く】
**いきつける【行きつける】** ☞ゆきつける【行きつける】
**いきづまる【行き詰まる】** ☞ゆきづまる【行き詰まる】
**いきとどく【行き届く】** ☞ゆきとどく【行き届く】
**いきながらえる【生き長らえる・生き永らえる】** [生きる＋ながらえる] ❶ⓐ([遭難・被害]者、病人、患者、兵士、武士、[人]、子孫、人類、生物、国家、政権)が生き長らえる(=生死に関わるような危機的状況を脱して、命が助かる) ⓑ(戦乱、戦火、食糧難、災害、嵐、病気、抗争、迫害、虐殺、逆境、危機、不況、困難な状況、過酷な条件、極限状態)の中を/の中で生き長らえる ❷([人]、生物)が生き長らえる(=長くこの世に生き続ける) 
【副⁺】(何とか、どうにか、辛くも、細[ほそ]々[ぼそ]と、おめおめと、しぶとく、たくましく、奇跡的に、幸いに、無事に、無為に、死線を越えて)生き長らえる
【例文】 ❶飛行機の墜落事故で生き長らえたのは、僅か数名の乗客だけだった/患者は

<70>
もはや、臓器移植のほかに生き長らえる術[すべ]もない深刻な状況だ/捕虜になった兵はおめおめと生き長らえるのを潔しとせず、自ら命を絶った/地震で家屋の下敷きになった男性は奇跡的に生き長らえて、無事救出された/辛くも戦火を生き長らえた人々は、その苛酷な体験を次世代に語り伝えている/戦争中の厳しい迫害に耐えて生き長らえた父親は、あまり多くを語ろうとしなかった ❷画壇の長老は、創作意欲を絶やさず生き長らえ、数々の大作を完成させた/「孫の結婚式まで生き長らえたい」というのが高齢の母の口癖だ/年齢を重ねても無為に生き長らえず、有意義な日々を過ごしたい/年金生活は苦しいが、今までの蓄えを崩して細々と生き長らえている/長生きはしたいが、単に生き長らえて老醜をさらすのは嫌だ/人類が今後も生き長らえるには、地球環境問題の解決が不可欠だ/絶滅したと思われた古代魚は、深海で生き長らえていて「生きた化石」と呼ばれている/奥山の杉の大木は、推定で3千年以上もの間、生き長らえている
**いきなやむ【行き悩む】** ☞ゆきなやむ【行き悩む】
**いきなれる【行き慣れる】** ☞ゆきなれる【行き慣れる】
**いきぬく【生き抜く】** [生きる＋抜く] (戦乱、乱世、氷河期、競争、逆境、渦中、葛藤、重い病、苦難の生涯、人生、苦境、厳しい環境、激動の時代、不況、この世、紛争地、極限状態、情報社会、現代、未来)を生き抜く(=困難や苦しい状況を越えて最後まで生きる)
【副⁺】(精いっぱい、たくましく、しぶとく、力強く、必死に、懸命に、無事に、立派に、したたかに、健[けな]気[げ]に、毅[き]然[ぜん]と、堂々と、一筋に、死に物狂いで、何が何でも)生き抜く
【例文】 大戦を生き抜いた人々は、戦後の復興を見事になし遂げた/戦国の世を生き抜いた武将は、皆、勇猛で知略にも優れていた/業界トップの企業は激しい過当競争を生き抜き、現在の地位を築いた/重い病に倒れたが、幼い我が子のために何が何でも生き抜く覚悟だ/老作家は、これまで生き抜いてきた苦難の生涯をもとに自伝的小説を発表した/どんな状況でも希望を失わず生き抜こうとすれば、道は開けるものだ/生物の保護色は、外敵の眼から隠れ厳しい環境を生き抜くのに役立ってきた/弾圧を受けつつも激動の時代を生き抜いてきた独立運動の志士たちは、真の英雄だ/人権活動家は紛争地において支援一筋に生き抜き、多くの難民を救った/無人島に漂着した男性は、救助されるまで極限状態を一人で生き抜いた/情報社会を生き抜くには、信頼できる情報を見極め活用する力が必要だ
**いきのこる【生き残る】** [生きる＋残る] ⓐ(→「いきながらえる」❶ⓐに同じ。種[しゅ]、個体、細胞、遺伝子、ウイルス、産業、組織、企業、機関、社会、自治体、体制、勢力、伝統、伝承、信仰、文化、芸能、ブランド)が生き残る(=他のものが消滅した後も、死なずにこの世に残る) ⓑ(→「いきながらえる」❶ⓑに同じ)の中を/の中で生き残る

【副⁺】(何とか、どうにか、辛くも、辛うじて、しぶとく、確実に、奇跡的に、幸いに、無事に、最後まで、曲がりなりにも)生き残る
【例文】 客船の遭難事故で、数人の乗客だけが九死に一生を得て生き残った/事故の被害者の中には、生き残ったことに罪の意識を持つ人がいるという/戦闘の中を生き残った兵士たちは、敵軍に促されて投降した/自然界では環境の変化に適応した生物が淘汰されずに生き残っている/動物園でパンダが2頭誕生したが、生き残ったのは1頭だけだった/恐竜が生き残れずに絶滅したのは、隕[いん]石[せき]の衝突によるという説がある/大津波で海岸林は

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壊滅したが、奇跡的に松が1本だけ生き残っていた/熱病のウイルスは変異して生き残り、毎年猛威を振るっている/日本の農業を生き残らせるには、若い農業経営者の育成が急務だ/不況の時代には競争力のある企業しか生き残れない/伝統芸能の歌舞伎は生き残るため、時流に乗って変化を取り入れている/有名ブランドは魅力ある商品を次々に生み出し、長く人々に愛され生き残ってきた
【名詞形】生き残り
【例文】 自動車業界では各社が生き残りを賭けて、激しい技術開発競争を展開している/感染症のワクチン開発は、人類の生き残りのために不可欠だ/戦争の生き残りの語り部は、悲惨な体験談を次代に伝えている
**いきのびる【生き延びる】** [生きる＋延びる] ⓐ(→「いきのこる」ⓐに同じ)が生き延びる(=絶滅や生死に関わるような危機的状況を脱して、命が長く続く) ⓑ(→「いきながらえる」❶ⓑに同じ)の中を/の中で生き延びる 
【副⁺】(→「いきながらえる」【副⁺】に同じ)生き延びる
【例文】 遭難した登山者は、僅かな食料で生き延び、ついにヘリに救助された/激戦を生き延びた兵士は、家族の待つ故郷へと喜びの帰還を果たした/戦火で家は失ったが、幸い家族は全員無事に生き延びることができた/食糧難にあえぐ新興国の人々が生き延びるためには、国際社会の支援が必要だ/災害時にも家族が生き延びられるように、食糧と水を備蓄しておく/異教徒たちは度重なる迫害を生き延びて、自らの信仰を守ってきた/核戦争が勃発したら、果たして人類は生き延びられるのだろうか/生物の多くは環境の変化に適応し、今日まで生き延びてきた/この不況下において零細企業が生き延びるのは極めて難しい状況だ/経営破綻した金融機関は、政府の融資で辛うじて生き延び、再建を目指すことになった
**いきりたつ【熱り立つ】** [熱[いき]る＋立つ] ⓐ([人]、群衆、観衆、デモ隊、市民、組合員、若者、野獣、牛、馬)がいきり立つ(=怒りを*抑え切れず、ひどく興奮する) ⓑ(不公平な判定、当局の武力鎮圧、不当な解雇、無礼な野次、理不尽な申し立て、無理な要求、からかい、口答え)にいきり立つ 
【副⁺】(いよいよ、ますます、ひどく、強く、激しく、恐ろしく、気が狂ったように、顔を真っ赤にして)いきり立つ
【例文】 答弁に立った閣僚は、無礼な野次にいきり立ち、怒りをあらわにした/弁護士は、相手側の理不尽な申し立てにいきり立って抗弁した/取引先の再三の無理な要求に、担当者は我慢し切れずいきり立った/級友にからかわれた生徒は顔を真っ赤にしていきり立ち、殴りかかった/口答えをした息子に怒った父親は、「黙れ」といきり立って叱りつけた/官邸前には、独裁政権の退陣を求めていきり立つ群衆があふれていた/観衆が審判の不公平な判定に激しくいきり立ち、場内が騒然となった/デモ隊は当局の武力鎮圧にいきり立ち、ますます過激な行動に出た/組合員たちは会社側の不当な解雇にいきり立ち、ストに突入した/調教師は興奮していきり立つ荒馬をうまくなだめた
**いきわかれる【生き別れる】** [生きる＋別れる] ⓐ(肉親、家族、親、生みの母、子、夫、妻、兄弟、姉妹)と生き別れる(=肉親や夫婦などが悲劇的な事情で生きたまま別れる) ⓑ(戦争、災害、遭難事故、何らかの事情)で生き別れる 
【副⁺】(不幸にも、不運にも)生き別れる

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【例文】 戦争中に肉親と生き別れた子供たちは、戦後、苦難の人生を歩んだ/街には、突然、東西を隔てる壁が建設され、多くの人々が家族や恋人と生き別れた/戦後の混乱期にやむを得ず外地で現地の人に預けられた子供は、家族と生き別れたままになった/児童養護施設では親と生き別れた子供たちが暮らしている/彼女は、戦時下で捕虜になった夫と生き別れるという悲劇に遭遇した
【名詞形】生き別れ 生き別れになる
【例文】 生後間もなく養子に出され、実の両親とは生き別れで今日まで過ごしてきた/少年は戦争中に生き別れになった肉親を今も探し続けている/肉親との死に別れは悲しいことだが、やむを得ぬ事情で生き別れになるのはもっとつらい/親の離婚で生き別れになっていた妹の消息が判明し、50年ぶりに再会した
**いきわたる【行き渡る】** ☞ゆきわたる【行き渡る】
**いけどる【生け捕る】** [生ける＋捕る] (動物、獣、猿、鳥、魚、敵兵、武将)を生け捕る(=人や動物を生きたまま捕まえる) 
【副⁺】(見事に、無事に、首尾よく、手際よく、無傷で)生け捕る
【例文】 動物園では、生け捕られた希少動物の保護と繁殖を行っている/部族の子供たちは、幼い頃から森の獣を生け捕ることに慣れている/動物園から逃げ出した猿に網をかけ、無事に生け捕ることができた/野生のトキは絶滅の恐れがあるため、生け捕られて人工飼育された/昔は、生け捕った兵を奴隷のように労役に当たらせたこともあった/自軍の壊滅を目の当たりにして、武将は生け捕られる恥を恐れ自刃した
【名詞形】生け捕[と]り 生け捕りにする
【例文】 猟師は、罠[わな]を仕掛けてイノシシを生け捕りにした/川遊びで生け捕りにした小魚を水槽に入れて飼っている/定置網に掛かった珍しい深海魚が生け捕りにされ、話題になった/敗軍の兵はその多くが敵側に生け捕りにされ、捕虜になった
**いこぼれる【居溢れる・居零れる】** [居る＋こぼれる] ⓐ(人々、観客、野[や]次[じ]馬[うま]、[参加・希望]者、ファン、報道陣、学生)が居こぼれる(=その場からあふれるほど多くの人が集まる。また、入ることができなくて外に出てしまう) ⓑ(その場、通路、会場、競技場、ロビー)に居こぼれる
【例文】 会場に入り切れず、居こぼれた人々が庭で歓談していた/博覧会の期間中、人気の展示館前では居こぼれた客が長蛇の列を作っていた/野球の決勝戦では、満席のため通路に居こぼれた観客も多数いた/有名俳優の結婚会見には、その場に居こぼれるくらい多くの報道陣が集まった/大企業の社員募集説明会には、毎年、会場に居こぼれるほど多くの学生が参加する
**いこむ【射込む】** [射る＋込む] ❶ⓐ(矢、火矢、銃弾、砲弾)を射込む(=狙った対象に矢や銃弾を放つ) ⓑ(相手方、敵、敵陣、城内、砦[とりで]、船団、標的)に射込む ❷(光線、光、眼光、視線、言葉)を射込む(=対象に向けて鋭く放つ) 
【副⁺】(一斉に、激しく、鋭く)射込む
【例文】 ❶昔の戦では、敵陣に矢を射込んで宣戦を布告した/降伏した城内には、矢の射込まれた跡が無数にあった/敵の船団に火矢を射込む奇襲作戦に出て勝利した/テロリストが射込んだ銃弾で、カフェにいた人々が次々と倒れた/敵の城内に次々と砲弾を射込

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み、猛攻を続けて、ついに降伏させた ❷ショーでは、さまざまな角度からレーザー光線が舞台に射込まれ、きらめいていた/殺人事件の被害者家族は法廷で、射込むような鋭い視線を被告に向けた
**いこむ【鋳込む】** [鋳る＋込む] (金属、金[きん]、銀、銅、鉄、アルミニウム、真[しん]鍮[ちゅう]、合成樹脂、金[きん]文[ぶん]、鐘)を鋳込む(=金属などを溶かし、鋳型に流して入れる。また、その方法で製品を作る) 
【副⁺】(ぴったり、丁寧に、見事に)鋳込む
【例文】 金属を鋳込む型は、古くから砂を固めて作られているそうだ/鋳物師は溶けた鉄の温度をその色で判断し、型に鋳込むという/鉄を鋳込んで魚の形にした文鎮は、書家に愛用されている/自動車部品は、アルミニウムを鋳込んで製造されるものが多い/真鍮を鋳込んで作った風鈴は、その澄んだ音色が人気だ/ペットボトルは、熱した合成樹脂を型に鋳込み、成形して製造する/青銅器の表面には、金文と呼ばれる古代の文字が見事に鋳込まれていた
【名詞形】鋳込み 鋳込みをする
【例文】 鋳込みをする時は、流し込む金属の温度と量の管理が重要だ/鋳込み作業では、鋳型に湯と呼ばれる溶かした金属を流し込む
**いころす【射殺す】** [射る＋殺す] (動物、獣、獲物、武者、兵士、大将、首長、敵、相手、侵入者)を射殺す(=矢を射て殺す) 
【副⁺】(見事に、狙いどおり、狙い違[たが]わず)射殺す
【例文】 猟師は村人に頼まれ、畑の作物を荒らしたイノシシを射殺した/見張りの者は、音もなく忍び寄った兵に背後から射殺された/弓の名手は敵の大将を見事に射殺して、武功を挙げた/部族の首長は敵対勢力の刺客に毒矢で射殺された/王は、「敵を逃すな。一人残らず弓で射殺せ」と命じた/闘志満々の力士は、対戦相手を射殺すような鋭い目つきでにらんだ
**いさみたつ【勇み立つ】** [勇む＋立つ] ⓐ([人]、兵、闘士、選手、チーム、レスキュー隊、若者、市民、馬、心、気分)が勇み立つ(=困難にめげず、物事を行おうとする気力が盛んになる) ⓑ(戦い、決戦、試合、声援、命令、要請、報告、知らせ)に勇み立つ ⓒ(するぞ、しよう)と勇み立つ 
【副⁺】(大いに、雄々しく、心の底から)勇み立つ
【例文】 「敵兵発見」の知らせに勇み立った兵たちは、直ちに敵を迎え撃つ配置に就いた/革命の闘士は独裁政権打倒を叫び、勇み立ってデモ行進を先導した/選手はスタンドのファンからの声援に大いに勇み立ち、打席に立った/決勝戦に進出したチームは、「必ず優勝するぞ」と勇み立っている/レスキュー隊は出動要請を受け、勇み立って火災現場に急行した/レース直前の勇み立った競走馬は興奮し、足を踏み鳴らしている/登山隊員は念願の山頂アタックを目前に、心が勇み立っている/勇み立って竹刀を打ち込んだが、逆に相手に叩きのめされてしまった/秘境にある古代遺跡を一目見ようと、険しい山道を勇み立って登った
**いざりでる【躄り出る】** [躄[いざ]る＋出る] ⓐ([人]、客、家臣、武者、僧侶、列席者、芸者)がいざり出る(=立たずに膝や尻を付いたままの姿勢で進んで出る) ⓑ(人[ひと]前[まえ]、面前、仏前)にいざり出る 
【副⁺】(じりじり、少しずつ、前に、両手をついて)いざり出る
【例文】 茶会が終わり、招待客が茶室の狭い出入り口からいざり出て来た/家臣は主君の前にいざり出て、戦の情勢を注進した/片足の武者は杖を脇に置くと、殿の面前にいざり

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出て、褒美を賜った/座敷に案内された僧侶は仏壇の前にいざり出て、経を読んだ/寺の葬式では、列席者が次々と祭壇の前にいざり出て焼香をした/芸者衆は踊り終わると、客の前にいざり出て酒をついで回った/縁側の端までいざり出ると、空の中ほどにかかる月がよく見えた
**いざりよる【躄り寄る】** [躄[いざ]る＋寄る] ⓐ(→「いざりでる」ⓐに同じ。赤ん坊)がいざり寄る(=立たずに膝や尻を付いたままの姿勢で近づく) ⓑ([人・囲[い]炉[ろ]裏[り]]のそば、床[とこ]の間[ま]、仏前、祭壇、枕元、[人・玩[おも]具[ちゃ]・電話]の方)に/へいざり寄る 
【副⁺】(→「いざりでる」に同じ)いざり寄る
【例文】 母親は畳で昼寝する子供のそばにいざり寄り、あどけない寝顔を眺めた/冬の夜、家族皆が暖を取ろうと、囲炉裏のそばにいざり寄った/妻は座敷で病床の夫の方へいざり寄り、耳元でそっとささやいた/電話が鳴ったが、足がしびれてすぐ立ち上がれず、いざり寄って受話器を取った/茶室に入ると、客は床の間にいざり寄り、生けてある花を拝見した/葬儀の列席者は順番に遺族のそばにいざり寄って、悔やみを述べた/赤ん坊は欲しい玩[おも]具[ちゃ]の方にいざり寄ると、それを手にした
**いじくりまわす【弄くり回す】** [弄くる＋回す] ❶(品物、持ち物、ペン、時計、カメラ、パソコン、スマホ、機械、道具、コード、スイッチ、リモコン、服の端、帽子、ボタン、ペンダント、玩[おも]具[ちゃ]、粘土、引き出しの中、新聞、髪、顔、にきび、ペット)をいじくり回す(=必要もないのに、やたらに手で触ったり動かしたりする) ❷(組織、人[じん]事[じ]、枠組み、法律、法案、解釈、制度、システム、配線、帳簿、データ、統計、数字、文章)をいじくり回す(=明確な方針なしに、あれこれ手を加えたり変えたりする) 
【副⁺】❶(あれこれ、しきりに、やたらに、むやみに、好き勝手に) ❷(安易に、安直に、下手に、不当に)いじくり回す
【補足】「いじり回す」と比べると、前項動詞「いじくる」の原義により、意味を強めた俗語表現になる
【例文】 ❶試験中、隣の学生がペンをいじくり回していたので、気になって集中できなかった/上着のボタンをいじくり回しているうちに取れてしまった/子供の頃、母のペンダントをいじくり回して壊してしまい、叱られた/赤ん坊が玩具の車をいじくり回して遊んでいる/引き出しの中をいじくり回していると、偶然、古い写真が出て来た/小さい妹は話に退屈すると、髪をいじくり回す癖がある ❷素人が電気の配線をいじくり回すと危ない/作家は原稿の出来が気に入らず、締め切り直前まであれこれ文章をいじくり回していた
**いじりまわす【弄り回す】** [弄[いじ]る＋回す] ❶(→「いじくりまわす」❶に同じ)をいじり回す(=必要もないのに、やたらに手で触ったり動かしたりする) ❷(庭、盆栽、骨[こっ]董[とう]、プラモデル、楽器、カメラ、パソコン、無線)をいじり回す(=本格的にではなく、趣味や遊びで行う) ❸(→「いじくりまわす」❷に同じ)をいじり回す(=明確な方針なしにあれこれ手を加えたり変えたりする) 
【副⁺】❶❷(→「いじくりまわす」【副⁺】❶に同じ) ❸(→「いじくりまわす」【副⁺】❷に同じ)いじり回す
【補足】「いじり回す」は、意味を強めて「いじくり回す」とも言う
【例文】 ❶古い腕時計をいじり回していたら、動かなくなってしまった/子供が勝手に

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パソコンをいじり回したらしく、データが消えてしまった/用もないのに、ついスマホをいじり回して、無駄な時間を費やしてしまう/陶芸で茶[ちゃ]碗[わん]を作ったが、必要以上に粘土をいじり回し、ひび割れてしまった/我が家の猫は子供たちにいじり回されるのを嫌がって、いつも逃げている/娘の部屋を片づけていたら、「勝手にいじり回さないで」と文句を言われた ❷祖父は生前、暇さえあれば、趣味の盆栽をいじり回していた/休日は、専ら好きなプラモデルをいじり回して過ごしている/暇を見ては無線をいじり回して、仲間と交信するのが楽しみだ ❸会社の組織替えがあったが、中途半端にいじり回されただけで、抜本的ではなかった/労働者格差是正の法案はいじり回されて、すっかり骨抜きにされてしまった/政権が交代する度に年金制度を安直にいじり回すのは問題だ
**いすくまる【居竦まる】** [居る＋竦[すく]まる] ([人]、人々)が(恐怖、砲撃、銃撃音、銃声、怒声、叱責、地震、雷鳴、寒さ、恐ろしさ、めまい)に/で居すくまる(=恐怖などのために、その場にすくんだまま動けなくなる) 
【副⁺】(じっと、呆[ぼう]然[ぜん]と、思わず)居すくまる
【例文】 被災地では相次ぐ余震の恐怖に人々が道端で居すくまる光景が見られた/敵の激しい砲撃に、兵士たちは塹[ざん]壕[ごう]の中で居すくまったままだった/突然の銃撃音に人々は建物の陰に居すくまって身を潜めた/ミーティングでは、鬼監督の怒声に選手たちが皆居すくまっていた/激しい地震の揺れに、身動きもできず、家族で体を寄せ合い、ただ居すくまるのみだった/気の弱い愛犬は、雷鳴が轟[とどろ]くと床に居すくまってしまう/展望台から地上を見たら、足が震え、思わず居すくまってしまった/厳しい上司ににらまれると、蛇に見込まれたカエルのように恐ろしさに居すくまってしまう/急な目まいで立っていられなくなり、その場に居すくまってしまった
**いすくむ【居竦む】** ☞いすくまる【居竦まる】
**いすくめる【射竦める】** [射る＋竦[すく]める] ❶(敵、獲物、相手)を射すくめる(=矢を射て、相手を動けないようにする) ❷ⓐ(相手)を射すくめる(=相手をにらんで威圧し、動けなくする) ⓑ([鋭い・強い][目つき・眼差し・眼光・視線]、目、瞳)で射すくめる

【副⁺】❷(じっと、きっと)射すくめる
【例文】 ❶敵の一団は、弓の攻撃に射すくめられて、なすすべがなかった/敵勢を矢で射すくめ、相手がひるむ隙をついて総攻撃に出た ❷柔道選手は、対戦前、射すくめるような鋭い目つきで相手を圧倒した/名画の中の少女は、絵を見る人を射すくめるかのような強い眼差しをしている/初陣の若武者は敵の大将の眼光に射すくめられて、ひるんでしまった/ミスをした部下は上司の強い眼光に射すくめられ、黙ってうつむいた/就職の面接では、面接官たちの鋭い視線に射すくめられるような気がして、体がこわばってしまった/相撲の取り組みでは、両力士が互いを射すくめるように鋭くにらみ合った
**いすわる【居座る・—坐る・—据わる】** [居る＋すわる] ❶ⓐ([人]、客、押し売り、居候、住人、デモ隊、軍隊、軍艦、高気圧、寒[かん]気[き]、前線、積乱雲、雨雲)が居座る(=歓迎されないものが、その場を占めて動かない) ⓑ(住居、アパート、家、玄関先、部屋、パソコンの前、店、席、中央、大陸、列島、海側、上空)に居座る ❷ⓐ([人]、独裁者、政権、大統領、首相、官僚、創業者)が居座る(=周囲の批判を無視し、同じ地位にとどまって動かない) ⓑ([権力・トップ]の座、政権、中枢、会長の地位、社長の椅子、要職、重要なポスト)に居座る ❸(相場、株価)が居座る(=相場などが変動しない) 
【副⁺】❶❷

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(そのまま、無理矢理、ずるずる、だらだら、ずっと、でんと、堂々と、図太く、ずうずうしく、しつこく、長く、頑固に、勝手に、いつまでも、我が物顔に)居座る
【例文】 ❶喫茶店はコーヒー1杯で長時間居座る客が多く、満席だ/しつこい押し売りが玄関先に居座り、帰ろうとしない/アパートの取り壊しが決まったが、一部の住人が出て行かず、そのまま居座っている/この夏の暑さは、日本列島上空に居座り続ける高気圧が原因だ/日本海側では北からの寒気が居座り、大雪が続いている/今年は梅雨前線が例年より長く居座ったため、梅雨明けが遅れた/記録的な豪雨は、発達した積乱雲が長時間居座ったことが原因だ ❷独裁者が権力の座に居座り続け、国民は圧政に苦しんでいる/大統領は選挙で敗北した後も、国のトップの座に居座ろうとしている/首相は国民の批判を浴びてもなお、政権に居座る魂胆だ/創業者は、経営の第一線を退いた後、会長の地位に居座った/退職した高級官僚は次々と民間企業に天下り、役職に居座っている ❸株価は居座ったまま、大きな変動がない
【名詞形】居座り
【例文】 空港を占拠したデモ隊は、当局に退去を命じられても居座りを続けた/客が店の品に文句をつけ、嫌がらせで居座り行為に及んだ/首相は辞任を表明したが、居座り戦術に出てなかなか退陣しない
**いたしかねる【致し兼ねる】** [致す＋兼ねる] (即答、返信、賛成、同意、承服、納得、理解、公表、公開、判断、予測、説明、保証、援助、サービス、お[答え・世話・引き受け])(を)致しかねる(=そうすることができないか、難しい) 
【副⁺】(何とも、如何[いかん]とも、どうにも)致しかねる
【補足】「致す」は「する」の謙譲語なので、「致しかねる」も謙譲の意味で失礼のないように丁寧に断る時、使う。「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す
【例文】 委員は、「ご提案には、残念ながら賛成を致しかねます」と発言した/会社側は、「事故の詳細は現在調査中で、結果の公表は致しかねます」と伝えた/取引先との価格交渉で、担当者は「私の一存では何とも判断致しかねます」と答えた/家電の保証書には、「誤った使用による故障には、保証致しかねます」と明記してある/店員は客の無理な要求に「そこまでのサービスは致しかねます」と答えた/大臣は国会の答弁で、「今のご質問にはお答え致しかねます」と述べた/評論家に講演を依頼したが、「お引き受け致しかねます」と断られた
**いたみいる【痛み入る】** [痛む＋入[い]る] ❶(親切、好意、厚意、厚情、忠告、心遣い、協力、弔問、指導、指摘、ありがたい言葉、丁寧な挨拶、配慮、処置、対応、貴重な意見)に痛み入る(=相手の親切や好意をありがたく思い、恐縮する) ❷([迷惑・心配・面倒・世話]をかけて)痛み入る(=相手に迷惑をかけて申し訳なく思う) 
【副⁺】(大変、誠に、本当に、心から)痛み入る
【補足】やや古めかしい表現で、深い敬意を表す時に使う
【例文】 ❶落とした財布を届けてくれた人に「ご親切、痛み入ります」と言って、深謝した/退職者は、送別会で「皆様のご厚情に痛み入ります」と挨拶した/遺族は、遠方から駆けつけた弔問客に「遠路よりのお越しに痛み入ります」と礼を述べた/勲章の受章者

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は、国王からのねぎらいの言葉に痛み入り、感涙にむせんだ/上司の夫人から丁寧な挨拶をいただき、痛み入ってろくに返事もできなかった/武将は主君から戦の論功行賞を受け、「過分のご配慮、痛み入ります」と言ってひれ伏した/取引先からの、不手際を詫[わ]びる書面には、「この度の寛大なご処置に痛み入ります」と書いてあった/担当者は、取引先に「迅速なご対応に痛み入ります」と感謝の意を表した ❷退院後に職場復帰した社員は、「入院中、大変ご迷惑をおかけして痛み入ります」と挨拶した
**いたみだす【痛み出す】** [痛む＋出す] (頭、胃、腰、足、歯、喉、目、神経、体、全身、傷、古傷、傷口)が痛み出す(=痛み始める) 
【副⁺】(きりきり、しくしく、ずきずき、ちくちく、突然、急に、鈍く)痛み出す
【例文】 仕事中、急に頭がずきずき痛み出したので、慌てて鎮痛剤を飲んだ/夕食後、突然胃が痛み出し、苦しくて七転八倒するほどだった/転んで捻[ねん]挫[ざ]した足首が痛み出し、どんどん腫れてきた/昨日から奥歯が痛み出して、今日はもう我慢できないほどだ/咳[せき]が止まらず、喉が痛み出した。風邪を引いたようだ/予報によると明日は雨らしい。持病の神経痛が痛み出さないか心配だ/もし、傷が痛み出したら、薬を塗るようにと医者に言われた/寒くなると古傷が痛み出す/包帯を取り替えた途端、傷口が痛み出した
**いためあわす・いためあわせる【炒め合わす・炒め合わせる】** [炒[いた]める＋合わす・合わせる] ⓐ(いろいろな野菜、魚介類、肉と野菜、ひき肉と玉ネギ)をいため合わせる(=複数の食材を一緒に炒める) ⓑ(ご飯を卵、麵を具)といため合わせる 
【副⁺】(さっと、手早く、軽く、ほどよく、強火で)いため合わせる
【例文】 冷蔵庫にある野菜を油でいため合わせて、夕食の
【副⁺】菜にした/中華料理店では、細切り肉とピーマンをいため合わせたメニューが人気だ/ひき肉と玉ネギをいため合わせ、潰したジャガイモと混ぜてコロッケを作った/焼きそばを作る時は、具の肉と野菜を先にいため合わせておくとよい/キノコのソテーは、短時間でいため合わせないと、水分が出てまずくなる
**いためつける【痛め付ける】** [痛める＋付ける] ⓐ(悪者、圧政、紛争、戦火、悲惨な体験、排気ガス、風圧、霜、寒さ、飢え、疲れ、恐怖、刺激、日焼け、大音量、重労働、訓練、重税、不況)が痛めつける(=精神的、または肉体的にひどい苦痛を与える。比喩的に、物質的な損害を与えることも指す) ⓑ(相手、自分自身、自己、民衆、敵、兵士、艦隊、心、全身、肉体、肌、神経、血管、自然、環境、国土、生き物、樹木、作物、中小企業、家計、暮らし)を痛めつける 
【副⁺】(散々、じわじわ、ひどく、容赦なく、冷酷に、無残に、徹底的に、極限まで)痛めつける
【補足】受身形「痛めつけられる」の形で使うことが多い
【例文】 独裁者の圧政に痛めつけられてきた民衆が、民主化を求めて蜂起した/戦火で痛めつけられた国土には、住む家を失った人々があふれていた/戦場で悲惨な体験に心を痛めつけられた兵士は、帰還後も後遺症に苦しんでいる/街路樹は排気ガスに痛めつけられて、所々で枯れ始めている/今年は早霜が畑の作物を痛めつけ、不作となった/日焼けは肌を痛めつけるので、紫外線対策が欠かせない/長引く不況が中小企業を容赦なく痛めつけている/彼はどこまで自分自身を痛めつけたら気が済むのだろうか/あの投手は、己を痛めつけるかのように厳しい練習を自身に課している

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**いたわりあう【労り合う】** [労[いたわ]る＋合う] ❶ⓐ(両者、双方、家族、夫婦、親子、[友人・住民・被災者]同士、仲間、皆)が/でいたわり合う(=互いに相手を思い、優しく接する) ⓑ(相手)と(体、病身、怪[け]我[が]、傷、気持ち)をいたわり合う ❷(相手)と一緒に/ともに([高齢・障害]者、弱者、患者、病人、生き物)をいたわり合う(=相手とともに他者を思い、優しく扱う) ❸(相手)と(労、労苦、働き)をいたわり合う(=相手と互いの労をねぎらう) 
【副⁺】(互いに、心から、優しく、親切に、親身に、大事に、懇ろに、何かにつけて)いたわり合う
【例文】 ❶家族全員でいたわり合う温かい家庭が理想だ/新郎新婦は、結婚式で互いを敬い、いたわり合うことを誓った/病気がちの老夫婦は、互いの体をいたわり合いながら暮らしている/被災者同士は互いの気持ちをいたわり合い、つらい体験をあえて語ろうとはしない ❷介護職志望の学生たちは実習で高齢者をいたわり合い、将来役立つ経験を積んだ/児童たちは、飼育中の生き物をいたわり合って、ともに命の尊さを学ぶ ❸忘年会では、社員同士でその年の労をいたわり合っている/ロケットの打ち上げに成功した技術者たちは、長年の労苦を心からいたわり合った
【名詞形】いたわり合い
【例文】 夫婦間のいたわり合いが大切だ/都会では個人主義が蔓[まん]延[えん]し、住民間でいたわり合いの気持ちが欠けてきた/子供の時からいたわり合いの心を育む教育をすべきだ
**いつく【居着く・居付く】** [居る＋つく] ❶ⓐ(移住者、留学生、居候、犬、猫、鳥、魚、外来の生物)が居着く(=よそから来て、その場所に住むようになる) ⓑ(国内、町、村、地域、地元、土地、家、屋敷、部屋、庭、木の上、島、港、岩礁、近所、周辺)に居着く ❷ⓐ(従業員、店員、秘書、板前、弟子)が居着く(=その場所に*落ち着いて長く留まり、役割を果たす) ⓑ(職場、会社、店、修行場)に居着く 
【副⁺】(そのまま、だらだら、ずっと、長く、勝手に、無断で)居着く
【例文】 ❶過疎の村では、移住者が居着くように村ぐるみでサポートしている/留学先が気に入り、卒業後もその町にずっと居着いている/家出した弟は友人の下宿に転がり込んで、そこに居着いてしまった/娘が野良猫に餌[えさ]をやったら、そのまま家に居着いてしまった/軒下に巣をかけた鳥は、そのまま居着いて越冬するようだ/市では公園の池に外来種の魚が居着かないよう、生態系維持のため、定期的に駆除している ❷従業員が職場に居着かないと、本格的な教育ができなくて困る/飲食店は時給がよくないせいか、臨時雇いの店員が居着かない/激務のため社長秘書が居着かず、次々と辞めていく/気難しい板前の中には同じ所に長く居着かず、店を転々とする者がいるという/厳しい師匠の下には本当にやる気のある弟子しか居着かない
**いつぶす【鋳潰す】** [鋳る＋潰す] (金属、金塊、金[きん]、銀、鉄、銅鐸、鐘、梵[ぼん]鐘[しょう]、仏像、刀、槍[やり]、鎧[よろい]、兜[かぶと]、小判、硬貨、缶)を鋳潰す(=金属製品を溶かして、元の地[じ]金[がね]にする)

【副⁺】(たちどころに、大量に)鋳潰す
【例文】 古代の強国は、金属を鋳潰して武具を造る高度な技術を持っていた/くず鉄は不純物を取り除かれた後、炉で鋳潰されて新しい鉄に生まれ変わる/戦時中は多くの梵鐘を鋳潰して、大砲を作ったそうだ/現在使われている硬貨を鋳潰すと、法律で罰せられる/アルミ缶は高温で鋳潰し、何度でもリサイクルできる
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**いてつく【凍て付く】** [凍[い]てる＋付く] (海、川、湖、池、大地、荒野、田畑、土手、道、路面、木々、窓、ガラス、空、星、月、風、空気、大気、体、耳、吐く息、表情、視線、心)がいてつく(=すっかり凍ってしまう。または、凍ったように冷たく感じられる) 
【副⁺】 (かちかちに、白く、固く、真っ白に、一面に)いてつく
【例文】 南極観測船は、いてついた海の氷を砕きながら、基地へと進んだ/北国では、早春になると、いてついた川が溶け始める/昨夜からの冷え込みで道がいてついて、滑りやすくなっている/冬は路面がいてつくので、スリップ事故に注意が必要だ/アラスカ旅行で、いてつく空に帯状のオーロラが美しく輝くのを見た/冬の夜空の星は、まるでいてついたように、光がくっきりと澄んでいた/スキージャンプの選手は、いてつく風の中を着地点目がけて飛んで行った/剣道の寒[かん]稽[げい]古[こ]では、いてつくような寒さに耐えて、心身を鍛える/見知らぬ相手から突然いてつくような視線を向けられ、戸惑った/残虐なテロ事件のニュースに、心がいてつくような恐ろしさを感じる
**いとおす【射通す】** [射る＋通す] ❶ⓐ (矢、弓矢)が/で射通す(=矢を放[はな]って、目標の物を貫く) ⓑ (的、標的、鎧[よろい]、盾、戸板、壁、体、胸板)を射通す ❷ (光線、日差し、西日、電光、稲妻、眼光、眼差し、視線)が射通す(=光線などが物を貫く。また、比喩的に、鋭く*突き刺す) 
【副⁺】 (スパッと、うまく、鋭く、首尾よく、見事に)射通す
【例文】 ❶ 射手が馬上から放った矢は見事に的を射通し、見物客の拍手を浴びた/精兵が敵将の鎧[よろい]を見事に射通すと、味方の軍勢は一斉に歓声を上げた/部族の大型の弓矢は、頑丈な盾をも射通すほどの貫通力だ/兵士は敵兵に鎧の胸板を射通され、その場で息が絶えた ❷ 洞窟の暗闇に、一筋の光が射通すように差し込んでいる/海辺では、照りつける強い日差しに体の中まで射通されるようだった/西日が窓ガラスを射通すので、カーテンの色が褪せてしまった/稲妻が空を鋭く射通すように走った/刑事は、人の心を射通すような鋭い視線を容疑者に向けた
**いどみかかる【挑み掛かる】** [挑む＋掛かる] ❶ (相手、敵、強敵、敵陣、チャンピオン、横綱、獣、イノシシ、獲物、独裁政権、旧体制、組織、記録、未開の地、大きな壁、難関、難題、限界、難攻不落の城、冬山、再建、復興、改革)に挑みかかる(=強い意志を持ち、激しい勢いで相手や目標に挑戦する) ❷ (→❶に同じ)に挑みかかる(=相手や目標に挑戦を始める) 
【副⁺】 (力いっぱい、遮二無二、敢然と、猛然と、一気に、激しく、勇敢に、果敢に、必死に、がむしゃらに、全力で、正面から、真っ向から)挑みかかる
【例文】 ❶ 突撃部隊は敵陣に真っ向から挑みかかり、前線を突破した/ラグビー選手は、敵の守備陣に強烈なタックルで挑みかかられてもひるまず突進した/平幕の力士は、優勝を賭けて横綱に挑みかかった/猟師は、罠[わな]にかかったイノシシに素手で挑みかかかって、捕獲した/活動家たちは、不屈の精神で独裁政権に挑みかかり、民主化を実現させた/警察は反社会的勢力に敢然と挑みかかっている ❷ 登山隊が冬山に挑みかかった時、大規模な雪崩[なだれ]が発生し、登山は中止になった/文部科学省は次年度からの入試改革に挑みかかったが、準備不足で頓挫してしまった
**いとめる【射止める】** [射る＋止める] ❶ (的、標的、獲物、獣、鹿、鳥、兵士、敵将、水中銃で魚)を射止める(=矢や弾丸などを、狙った物にうまく当てる。また、そのようにして殺す) ❷ (金的、金星、賞、賞品、景品、賞金、欲しい物、[社長・トップ]の座、大臣
<80>
の椅子、重役の地位、ハート、意中の人、主役)を射止める(=望みどおり、狙った物を確実に手に入れる) 
【副⁺】 (ついに、うまく、首尾よく、確実に、見事に)射止める
【例文】 ❶ 狩猟の名人が百発百中の腕前で射止めた獲物は、数知れない/以前から村里に出没していた熊が、ついに地元の猟師に射止められた/狩人は獣道に身を隠し、通りかかった鹿を見事に射止めた/騎兵隊は敵の兵を次々と射止め、味方を勝利に導いた ❷ 無名の新人作家が権威ある文学賞を射止め、話題になっている/テレビのクイズ番組で、幸運にも最高賞金を射止めることができた/彼は、テニスの世界ランキング1位の座を射止めた/片思いだった彼女のハートをついに射止めて、めでたく結婚までこぎ着けた/意中の人を射止めようと、勇気を出して告白した/新発売の調理器具は、使い勝手がいいと主婦の心を射止め、好調な売れ行きだ/年配の役者は長い下積み時代を経て、ついに舞台の主役を射止めた
**いなおる【居直る】** [居る＋直る] ❶ (全員、一同、社員、部下、家臣、弟子、子供)が居直る(=座り方を変えて姿勢を正す) ❷ (強盗、泥棒、空き巣狙い、押し売り、[容疑・債務]者、追及を受けた[人])が居直る(=*追い詰められて不利になると、急に攻撃的な態度に変わる) 
【副⁺】 ❶ (一旦、一度) ❷ (堂々と、ふてぶてしく、居丈高に、やけになって、一転して、打って変わって)居直る
【例文】 ❶ 茶席のお点[て]前[まえ]が終わると、亭主と客は一旦居直り、互いに挨拶をした/主君の前に進み出た家臣は居直り、恭しく意見を申し述べた/弟子は師匠に不始末を指摘され、思わずその場に居直って身を小さくした/子供たちが座敷で居直って何をしているかと思ったら、父親に説教をされていた ❷ 空き巣狙いは、帰宅した家人と鉢合わせすると、居直って刃物で脅した/逮捕された容疑者は、ふてぶてしく居直り、「俺は無実だ」とうそぶいた/債務者は、借金の返済を迫られても、「払う必要はない」と居直っている/野党側の鋭い質問に窮した大臣は、一転して居直り、質問の意図を問い詰めた/取引先に配送を催促すると、居直られ、逆に文句を言われた/電車で騒ぐ酔っ払いに注意したら、「何が悪い」と居直られ、殴られかけた
【名詞形】居直り
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 交通事故の被害者への補償交渉は、相手側の居直りにより進まない/居直り強盗による傷害事件が多発している/汚職について、議員は「責任を痛感」と言うばかりで、「居直り会見」と非難された
**いながれる【居流れる】** [居る＋流れる](僧、武士、将校、役者、弟子、信徒、塾生、一同)が居流れる(=多くの人が順序に従って、並んで座る) 
【副⁺】 (ずらりと、整然と、順序よく、左右に、両側に)居流れる
【例文】 寺の大事な催しの際には、御本尊の前に大勢の僧侶が居流れて、経を唱える/将校たちは、指揮官の前に順序よく居流れて戦闘の指示を仰いだ/歌舞伎の舞台上に、役者一同がずらりと居流れ、順に口上を述べた/寺院の壁画には、中央に師が座り、左右に弟子たちが居流れている様子が描かれている
**いならぶ【居並ぶ】** [居る＋並ぶ] ⓐ (首脳、閣僚、要人、外交官、訪問団、議員、王族、貴族、僧侶、諸侯、家臣、武将、軍団、お偉方、お歴々、名士、重役、役員、幹部、親方、
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紳士淑女、スター、関係者、審査員、報道陣、観客、招待客、参列者、敵兵)が居並ぶ(=大勢の人が並んでいる) ⓑ (会場、議場、壇上、広間、宴席、座敷、本堂)に居並ぶ

【副⁺】 (ずらりと、整然と、恭しく、ものものしく、神妙に、左右に、きら星のごとく)居並ぶ
【例文】 国際会議の終了後、各国の首脳は居並んで記者会見に臨んだ/国会では、各政党の代表者が、居並ぶ閣僚に次々と質問を行った/出迎えの政府要人がずらりと居並ぶ中、同盟国の首相が飛行機から降りてきた/宮[きゅう]中[ちゅう]晩[ばん]餐[さん]会[かい]では、各界の名士が居並んで、海外の賓客を歓迎した/就職の最終面接では、居並ぶ重役を前にして緊張してしまった/株主総会では、壇上に居並んだ役員が株主からの質疑に答えた/映画の受賞式では、人気スターがきら星のごとく居並び、豪華な雰囲気だった/新進ピアニストは見事な演奏で、居並ぶ審査員をうならせた/政府の広報官は居並ぶ報道陣を前に、毎日、記者会見を行っている/部隊は、前線に居並ぶ敵に向かって一斉に突撃を開始した
**いぬく【射抜く・射貫く】** [射る＋ぬく] ❶ⓐ (矢、銃弾)が/で射抜く(=矢や銃弾を放[はな]って、目標の物を貫く。*突き抜ける) ⓑ (→「いとおす」❶ⓑに同じ。眉間、頭)を射抜く ❷ (→「いとおす」❷に同じ。発言、言葉)が射抜く(=光線などが物を貫く。また、比喩的に、鋭く*突き刺す) 
【副⁺】 (→「いとおす」【副⁺】に同じ。正確に)射抜く
【例文】 ❶ 射手の矢は的の中心を見事に射抜いた/兵は敵の矢で鎧[よろい]を射抜かれて、深い傷を負った/戦闘の続く紛争地では、至る所で家々の壁が弾丸で射抜かれていた/弓の名手は、遠く離れた距離からでも敵兵の眉間を射抜けると豪語した/暗殺者の放った弾は、不幸にもその1発が大統領の頭を射抜いていた ❷ 空にかかる雲を太陽光が射抜いて、放射状の光線となって輝いている/洞窟の暗闇から外に出ると、日の光が目を射抜くようにまぶしかった/復[ふく]讐[しゅう]に燃える彼の目は、相手を射抜くような強い光をたたえていた/会議での有識者の発言は、昨今の国際情勢の核心を見事に射抜いていた/恩師の忠告は厳しいが的確で、心臓を射抜かれたように鋭く胸に突き刺さった
**いのこる【居残る】** [居る＋残る] ❶ⓐ (生徒、学生、部員、選手、ファン、サポーター、高齢者)が居残る(=他の人が去った後も、その場に残る) ⓑ (学校、教室、図書室、会場、競技場、グラウンド、自宅)に居残る ❷ⓐ (社員、店員、公務員、教師、助手、医師、看護師、警官)が居残る(=定刻より後まで残って仕事をする) ⓑ (職場、会社、オフィス、店、役所、病院、学校、[研究・職員]室、警察署、現場)に居残る 
【副⁺】 (ずっと、そのまま、辛[しん]抱[ぼう]強く、遅くまで、深夜まで、最後まで)居残る
【例文】 ❶ 朝、遅刻したので、罰として放課後に一人だけ教室に居残って勉強させられた/学生たちは学園祭の終了後も会場に居残って、後片づけをした/新入りの部員はキックの練習をするため、連日一人で居残った/試合後、サポーターが居残って、観覧席のごみ拾いをした/津波の発生時に高齢者が自宅に居残っていたので、近所の住民が避難所まで連れて行った ❷ 海外支社の社員は週1回、終業後も居残って、本社とのテレビ会議に出席する/経理部では決算の時期になると、遅くまで居残るのが常だ/報告書を作成するため深夜までオフィスに居残った/年度末は棚卸しで忙しいので、閉店後も店に居残ることが多い/学級担任は通知表の作成に追われ、まだ職員室に居残っている/実験が終わるまで、もう少し研究室に居残らなければならない/救急患者が搬送されて来たが、手が足
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りず、当直を終えた看護師が居残り、対応した
【名詞形】居残り 居残りをする
【例文】 課長は会議資料作成のため、部下に居残りを命じた/居残りをしないと、書類の作成が間に合わない/給食を食べきるまで、学校に居残りをさせられた/新人選手は他のメンバーが帰った後も、自主的に居残り練習をしている
**いばりくさる【威張り腐る】** [威張る＋腐る] ⓐ (権力者、政治家、議員、役人、官僚、軍人、ワンマン社長、管理職、上司、教師、親、先輩、年上の者、親方、金持ち、客、成り上がり者、俳優、[人])が威張りくさる(=むやみに偉そうに振る舞う) ⓑ (部下、後輩、店員、年下の者、庶民、貧乏人)に威張りくさる 
【副⁺】 (大層、変に、やたらに、むやみに、妙に、急に、得意げに、意味もなく)威張りくさる
【補足】「〜くさる」は俗語表現で、その者を軽蔑した気持ちで使う
【例文】 地元の議員は選挙に当選した途端、威張りくさるようになった/戦争中は、軍人が威張りくさっていた/ワンマン社長は椅子にふんぞり返り、威張りくさって部下に命令する/保護者会では、子供の成績がいいと言って、威張りくさる母親が多くてうんざりする/「あいつは、金持ちだと鼻にかけ、俺ら貧乏人を見下して威張りくさってやがる」/あの成り上がり者は、首長よりも威張りくさった態度で人に接している/彼は何かと言うと、由緒ある家柄の出身だと威張りくさるので、皆に嫌われている/将軍と並んで、威張りくさって歩いている奴[やつ]は、どこのどいつだ/優れた人物は、社会的地位が上がっても威張りくさったりしないものだ
**いばりちらす【威張り散らす】** [威張る＋散らす] ⓐ (→「いばりくさる」ⓐ に同じ)が威張り散らす(=あちこちで理由もなく偉そうに振る舞う) ⓑ (→「いばりくさる」ⓑに同じ)に威張り散らす 
【副⁺】 (→「いばりくさる」【副⁺】に同じ。辺り構わず)威張り散らす
【例文】 政治家の中には権力をかさに着て、やたらに威張り散らす者がいる/自分に自信のない上司ほど、部下に威張り散らし、強引に従わせようとする/課長はいつも部下に威張り散らしているが、上役にはぺこぺこしている/年上だからといって職場の先輩に威張り散らされるのは、納得できない/兄は外ではおとなしいが、私たち弟妹にはいつも威張り散らす/新入りの店員は横柄な客に威張り散らされて、小さくなっていた/あの俳優は、ドラマの主役で人気が出てから、周囲に威張り散らすようになった
**いびりだす【いびり出す】** [いびる＋出す] ❶ (姑[しゅうとめ]が嫁、上司が[部下・新入社員]、古株が[新人・臨時雇い]、古参が[若手・新弟子]、先輩が後輩、村人がよそ者)をいびり出す(=弱い立場にある者をいじめて、その集団から出て行かせる) ❷ (→❶に同じ)をいびり出す(=弱い立場にある者をいじめ始める) 
【副⁺】 (ねちねちと、意地悪く、寄ってたかって)いびり出す
【例文】 ❶ 昔の旧家では、跡継ぎの男子が生まれないと嫁をいびり出すことがあったそうだ/新入社員が辞めたが、どうも直属の上司にいびり出されたらしい/店では、古株の店員が臨時雇いを次々といびり出すので、常に人手不足だ/見習いの板前は先輩にいびり出されそうになっても、辛[しん]抱[ぼう]して修行に励んでいる/村人から「よそ者」扱いを受け、いびり出される移住者もいた ❷ 古株の社員は、新人がミスをした途端にいびり出したが、上司が現れるとやめた/意地の悪い店員は、気に入らないアルバイトをいびり出すと止ま
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らなくなるようだ
**いぶりだす【燻り出す】** [燻[いぶ]る＋出す] ❶ (獲物、獣、キツネ、タヌキ、虫、蜂、蚊、鬼、敵、残党)をいぶり出す(煙を出して、隠れているものを外へ*追い出す) ❷ (悪党、裏切り者、スパイ、テロリスト、反対派、不平分子、犯人、悪事、犯行)をいぶり出す(=隠れている悪者などを*見つけて表立った場所に出す) ❸ (焚[た]き火、薪[まき]、生木、煙草、吸い殻)がいぶり出す(=よく燃えずに、煙をぶすぶすと出し始める) 
【副⁺】 ❶❸ (ぶすぶすと、しきりに) ❷ (一斉に、次々と、続々と)いぶり出す
【例文】 ❶ 猟師は巣穴に火をつけ、キツネをいぶり出して、捕らえた/昔の茅[かや]葺[ぶ]きの家では、囲[い]炉[ろ]裏[り]の煙で屋根に潜む虫をいぶり出していた/土の中に巣を作る蜂は、巣穴に煙を送り込んでいぶり出す方法で捕まえる/神社では、煙で鬼をいぶり出して退治する火祭りが行われた/城に潜んだ敵の残党をいぶり出そうと、火が放たれた ❷ 秘密警察は、「敵国のスパイは必ずいぶり出す」と宣言した/各国の捜査機関によって、テロリストのネットワークが次々といぶり出された/悪質な詐欺グループがいぶり出されるように一斉に摘発された ❸ 暖炉に薪をくべたらいぶり出したので、小枝を入れてよく燃えるようにした/灰皿の中の吸い殻がいぶり出したので、水をかけて消した
**いましめあう【戒め合う】** [戒める＋合う] ❶ⓐ ([人々]、皆、国民、両者、双方、夫婦、家族、[社員・学生・選手・弟子・信徒]同士)が/で戒め合う(=互いに過ちを犯さないように、注意する) ⓑ (態度、行い、悪習、不[注意・摂生・勉強]、非行、怠慢、手抜き、油断、過信、慢心、他言、偏見、公私混同、殺生、飲酒、喫煙、贅[ぜい]沢[たく]、浪費)を戒め合う ⓒ (注意する、油断しない、軽挙妄動を慎む)ように戒め合う ⓓ (自ら、我が身)を戒め合う ❷ (両親が我が子、全教員が生徒、教授陣が学生)を戒め合う(=他者に対して過ちを犯さないように、ともに注意する) 
【副⁺】 (互いに、厳に、厳しく、懇々と)戒め合う
【例文】 ❶ 戦時下の国民は倹約に努め、贅沢を戒め合わなければならなかった/若い夫婦は浪費を戒め合い、貯蓄に励んでいる/健康に暮らすため、家族で互いの不摂生を戒め合っている/教授は、ゼミの学生に互いの不勉強を戒め合うように諭した/初戦に勝った選手たちは、次の試合でも油断しないように戒め合っている/師匠は弟子たちに互いの怠慢を戒め合わせ、修行に励むよう指導した/敬[けい]虔[けん]な信徒たちは神の教えに従って、自らを戒め合っている/デモの参加者は軽挙妄動を慎むように戒め合い、整然と行進した ❷ 正しい行いをするよう、両親ともに我が子を戒め合うのは、当然のことだ/学校では、全教員一丸となって生徒を戒め合っている
**いみきらう【忌み嫌う】** [忌む＋嫌う](相手、蛇、虫、災い、汚[よご]れ、死、殺生、肉食、業病、因習、不吉な事、日食、彗[すい]星[せい]、漢数字の四、13日の金曜日、仏滅、体制、マスコミ、暴力、貧苦、干渉、束縛、自慢話、不公平、不正、虚偽、拝金主義、権[けん]謀[ぼう]術[じゅっ]数[すう]、添加物)を忌み嫌う(=ひどく嫌って避ける。または、ひどく嫌がる) 
【副⁺】 (ひたすら、ひどく、激しく、極端に、徹底的に、蛇[だ]蝎[かつ]のごとく)忌み嫌う
【例文】 相手を忌み嫌う気持ちがあると、自然に当人に伝わってしまうものだ/蛇は、その姿の不気味さゆえに多くの人に忌み嫌われてきた/仏教は殺生を忌み嫌い、最大の罪として禁じている/昔の日本には、宗教上の理由から肉食を忌み嫌う風習があった/漢数字の「四」は、「死」と同音という理由で忌み嫌われることがある/六曜の「仏滅」は、縁起
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が悪いと考え、この日の婚礼を忌み嫌う人が多い/日食は、古代では不吉な事象の前兆として忌み嫌われていた/あの人気スターは私生活を過剰に報道されて以来、マスコミを忌み嫌っている/多くの人は豊かな暮らしに憧れ、貧苦を忌み嫌う/反抗期の子供が親の干渉を忌み嫌うのは、自立心が芽生えた証拠だ/健康志向の消費者の中には、食品添加物を忌み嫌う者が多い
**いりあがる【煎り上がる・炒り上がる】** [いる＋上がる](豆、大豆、コーヒー豆、茶葉、米、玄米、麦、塩、カレー粉、胡[ご]麻[ま]、銀[ぎん]杏[なん]、卵、豆腐、小魚、魚の骨)が煎り上がる(=十分に煎られて、完成した状態になる) 
【副⁺】 (香ばしく、十分に、均一に、むらなく)煎り上がる
【例文】 新しい焙[ばい]煎[せん]機では、コーヒー豆が短時間で均一に煎り上がる/カレー粉が煎り上がったら、香ばしい香りが漂ってきた/煎り上がった胡麻をすり鉢ですって、茹でたホウレンソウを和[あ]えた/銀杏が煎り上がったので、塩を添えて食卓に出した/トウモロコシの実は、煎り上がるとポンポンと勢いよくはじける
【名詞形】煎り上がり
【例文】 コーヒー豆の煎り上がりには、10分程かかる/玄米は、鍋の中ではじけ出したら煎り上がりだと見ていい
**いりあげる【煎り上げる・炒り上げる】** [いる＋上げる] (→「いりあがる」に同じ)を煎り上げる(=十分に煎って、完成した状態にする) 
【副⁺】 (→「いりあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、丁寧に)煎り上げる
【例文】 節分には、大豆を煎り上げた「福豆」をまいて、邪気を払う/このコーヒー店では、マスターが丁寧に煎り上げた豆を使っている/緑茶の葉と茎をじっくり煎り上げると、香ばしいほうじ茶ができる/大麦を焦げないように煎り上げて、自家製の麦茶を作った/煎り卵は、ふわふわ感を残すために、あまり煎り上げない方がいい
**いりくむ【入り組む】** [入[い]る＋組む](事柄、事件、事情、関係、問題、歴史、文化、話、考え、思わく、利害、構造、業種、模様、形、地形、海岸線、海域、湾、入り江、川の流れ、尾根、谷、道、路地、通路、路線、枝、神経、血管)が入り組む(=物事の構造や性質が*絡み合って複雑な状態にある) 
【副⁺】 (ごちゃごちゃに、細かく、複雑に、煩雑に、縦横に、不規則に、交互に、まだらに、迷路のように、モザイクのように)入り組む
【例文】 二人の離婚には、簡単には説明できない入り組んだ事情があるらしい/殺人事件の被害者には、入り組んだ人間関係があったようだ/内戦の背景には、異なる民族同士の入り組んだ対立の歴史がある/人気の推理小説は、話の筋が巧妙に入り組み、最後まで犯人の見当がつかない/経済協定の交渉は各国の利害が入り組んで、協議が難航した/IT業界ではさまざまな業種が入り組み、ビジネスを展開している/フィヨルドは氷河に浸食されてできた入り組んだ海岸線が特徴だ/サンゴ礁と岩盤が入り組んだ海域は、魚群の格好の住みかだ/密売人の潜む裏街は、路地が迷路のように複雑に入り組んでいる/東京の地下鉄は、路線が四方八方に入り組む複雑な構造になっている/手術では、複雑に入り組んだ血管や神経を傷つけぬよう細心の注意が払われた
**いりこむ【入り込む】** [入る＋込む] ❶ (中、内部、奥、敵地、敵国、敵陣、紛争地域、敷地内)に入り込む(=無理に、または、秘密のうちに中に入る) ❷ (事柄、事情、事件、話)
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が入り込む(=物事の状態が複雑である) 
【副⁺】 ❶ (そろりと、深く、ひそかに、無理に) ❷ (複雑に)入り込む
【例文】 ❶ 捜査官は、麻薬組織の内部に入り込んで、密売ルートを探った/生物学者は森の奥深く入り込んで、希少動物の生態を調査している/スパイは軍事機密を盗もうと、敵国に入り込んだ/味方の斥候は、敵陣に深く入り込み、ひそかに動きを探った ❷ 入り込んだ家庭の事情があって、心ならずも転勤の命令を断った/読みかけの小説は、後半で話が複雑に入り込んできた
**いりつける【射り付ける】** [射る＋付ける](太陽、日光、日差し、西日、夕日)が射りつける(=強い日差しが鋭く当たる) 
【副⁺】 (じりじり、強く、鋭く、強烈に)射りつける
【例文】 太陽が射りつけたアスファルトの路面は、温度が大幅に上がる/海辺の砂は夏の太陽に射りつけられて、素足で歩けないほど熱かった/夏場は、強い日差しが素肌に射りつけるので、紫外線対策が欠かせない/西日が室内に射りつけるので、畳の色が焼けてしまった/夕日が湖面に射りつけて、辺り一帯が赤く染まっている
**いりつける【煎り付ける・炒り付ける】** [いる＋付ける] ❶ (肉、卵、豆腐、おから、こんにゃく、野菜、胡[ご]麻[ま]、小魚、茶葉)を煎りつける(=火にかけて混ぜながら、水分がなくなるまで熱する) ❷ (→❶に同じ)を煎りつけている(=煎ることに慣れている) 
【副⁺】 ❶ (こんがり、しっかり、十分に)煎りつける
【補足】❷は、「煎りつけている」の形で使う
【例文】 ❶ ほぐした魚肉をぱらぱらになるまで煎りつけて、そぼろを作る/おからを水気がなくなるまで煎りつけ、出し汁と調味料を加えて煮た/こんにゃくを油で炒め、醤[しょう]油[ゆ]と砂糖を加えて煎りつけた/野菜の出し汁が煮詰まる寸前に、油を加え、照りが出るまで煎りつける/作家の長[なが]塚[つか]節[たかし]は、絶え間なく聞こえるうるさい油[あぶら]蟬[ぜみ]の声を「煎りつけるような声」と表現した ❷ 普段から卵を煎りつけている母は、手早くふわふわの煎り卵が作れる/いつもフライパンで煎りつけているから、食材を焦がすような失敗はしない
**いりびたる【入り浸る】** [入[い]る＋浸る] ❶ (水、プール、川、海、湯)に入り浸る(=水などにずっとつかっている) ❷ (友達の家、実家、他人の部屋、別邸、図書館、研究室、現場、道場、台所、酒場、賭場、競馬場、パチンコ屋、雀[じゃん]荘[そう]、碁会所、店、喫茶店、料亭、バー、ゲームセンター、ライブハウス、映画館、劇場、寄席、楽屋)に入り浸る(=特定の場所にずっと居続けて帰らない。または、頻繁に通う) 
【副⁺】❷ (始終、年がら年中、毎日、日夜、ずっと、一日中、朝から晩まで、昼夜を問わず)入り浸る
【例文】 ❶ 忙しい日頃はシャワーで済ませるので、温泉では湯にゆっくり入り浸っていたい ❷ 息子は友人の家に入り浸り、家に帰って来ない/晩年の国王は、王妃の宮殿に日夜入り浸り、政務を怠ったという/若き日の文豪は、同好の士と酒場に入り浸り、文学論議を戦わせていた/賭場に入り浸っていた野球選手が検挙された/彼は、一日中パチンコ屋に入り浸っている/学校側は、生徒たちがゲームセンターに入り浸らないよう厳しく指導している/パンドのファンは、ツアーの間中、ライブハウスに入り浸っている
【名詞形】入り浸[ひた]り
【例文】 失恋の痛手に耐えかねて、酒場に入り浸りの荒れた暮らしをしている/学校をサボり、雀荘に入り浸りの毎日を送った/熱烈な相撲ファンは、場所が始まると、国技館に
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入り浸りだ
**いりまじる【入り交じる・入り混じる】** [入[い]る＋まじる] ⓐ (老[ろう]若[にゃく]男[なん]女[にょ]、敵味方、新旧、大小、明暗、賛否、愛憎、和洋、玉石、異なる[形・色彩・音・味・匂い・人種・文化・言語・要素・事情・感情]、大人と子供、ベテランと若手、保守派と革新派、期待と不安、寂しさと喜び、驚きと興奮、泣き声と笑い声、漢字と仮名、現実と虚構、真水と海水、雑穀の中に小石、上級生の中に下級生、大気中に有害物質)が入りまじる(=種類や性質の異なるものが一緒にまざる) ⓑ (日本人が外国人、ベテランが若手、大粒が小粒、和風が洋風、海水が淡水、標準語が方言、漢字が仮名)と入りまじる 
【副⁺】 (互いに、あれこれ、複雑に、雑然と、モザイクのように)入りまじる
【例文】 初詣には、毎年、多くの老若男女が入り交じって参拝する/OB会では、新旧の顔ぶれが入り交じり、昔話に花が咲いた/宴会の料理は、和洋入り混じった献立だった/教会のステンドグラスは、さまざまな色彩が入り交じって美しい/一つの国で、さまざまな人種がモザイクのように入り交じって暮らしている/古くからの港町は、多様な外国文化が入り混じり、異国情緒にあふれている/ゴルフツアーは、ベテランと若手が入り交じる/戦いとなった/合格発表を待つ受験生の心の中には、期待と不安が入り混じっている/日本語は、漢字と仮名が入り交じる複雑な表記体系を持つ/この小説は、現実と虚構が入り混じる混沌とした世界を描いている/海水が淡水と入り混じる河口付近では、多様な生き物が生息している/雑穀の中に小石が入り交じっていて、取り除くのに苦労している/鼓笛隊のメンバーは、上級生の中に下級生が入り交じっている/大気中に有害な化学物質が入り混じり、人々の健康を脅かしている
**いりみだれる【入り乱れる】** [入[い]る＋乱れる](人々、敵味方、両チーム、選手、与野党、新旧の勢力、老[ろう]若[にゃく]男[なん]女[にょ]、多くの客、各国の選手団、情報、諸説、賛否、流言飛語、噂[うわさ]、列、順番、足跡、人影、感情、思い、思[おも]わく、賛成派と反対派、怒声と泣き声、銃声と叫び声)が入り乱れる(=多くのものがまじって、秩序がなくなる) 
【副⁺】 (ごちゃごちゃ、さまざまに、複雑に、乱雑に、不規則に、めちゃくちゃに)入り乱れる
【例文】 敵味方が入り乱れる接近戦では、多くの兵が命を落とした/ラグビーは各ポジションの選手が入り乱れ、ぶつかり合って戦う/法案の強行採決をめぐり、与野党の議員が入り乱れての乱闘騒ぎになった/地震発生直後はさまざまな情報が入り乱れ、被害状況の把握が困難だった/独裁者の死因については諸説が入り乱れ、いまだに真相は不明だ/総会の討議では賛否が入り乱れて、収拾がつかなくなった/遊園地では、入場者の列が入り乱れないように、ロープが張られた/雪道には、さまざまな小動物の足跡が入り乱れて残っている/受験前夜はさまざまな思いが頭の中で入り乱れ、よく眠れなかった/大手2社の合併は双方の思わくが入り乱れ、暗礁に乗り上げている/テロ事件の現場は銃声と叫び声が入り乱れ、修[しゅ]羅[ら]場[ば]となった
**いれあげる【入れ揚げる】** [入れる＋揚げる] ⓐ (愛人、男、女、芸者、ホステス、ホスト、役者、力士、賭け事、競馬、パチンコ、コスプレ、株の投機、演劇活動)に入れ揚げる(=好きなものに夢中になって、多くの金銭を使う) ⓑ (財産、身代、蓄えの全て)を入れ揚げる 
【副⁺】 (相当、とことん、夢中で、後先を顧みず)入れ揚げる
【例文】 男は愛人に財産の全てを入れ揚げた挙げ句、会社の金にまで手を付けた/道楽息
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子は芸者に入れ揚げて、働き者の父が築いた身代を潰してしまった/大学にも行かず、クラブのホステスに入れ揚げて、足繁く通っているのが親にばれた/歌舞伎ファンの中には、ひいきの役者に入れ揚げて、劇場に入り浸っている者もいる/相撲の「谷[たに]町[まち]」とは、力士に入れ揚げる熱心な後援者をいう/賭け事に入れ揚げると、金銭に対する正常な感覚を失ってしまう/育児をおろそかにして、パチンコに入れ揚げる親もいるようだ/株の投機に入れ揚げて、老後の蓄えを失う高齢者もいるという/学生時代は、演劇活動に入れ揚げて、ろくに勉強もしなかった
**いれあわせる【入れ合わせる】** [入れる＋合わせる] ⓐ (材料、食材、料理、おかず、調味料、ノートと雑誌、積み木、衣類と洗面用具)を入れ合わせる(=2種類以上の物を同じ容器などの中に合わせて入れる) ⓑ (容器、箱、弁当箱、器、皿、ボウル、鍋、スーツケース)に入れ合わせる 
【副⁺】 (全て、うまく、適当に、順番に、少しずつ、バランスよく、彩りよく)入れ合わせる
【例文】 毎日の弁当には、栄養のバランスを考えた食材を入れ合わせている/弁当のおかずが彩りよく入れ合わせてあると、おいしそうに見える/サラダ油と酢、香辛料をボウルに入れ合わせ、よく混ぜてドレッシングを作る/鍋に出し汁と調味料を入れ合わせてから沸騰させる/酢と醤[しょう]油[ゆ]を2対1の割合で器に入れ合わせ、キュウリとワカメを和えた/ノートと雑誌は小さめの段ボール箱に入れ合わせて運んだ/玩[おも]具[ちゃ]の積み木セットには、さまざまな形の積み木が入れ合わせてある
**いれかえる【入れ替える・入れ換える】** [入れる＋かえる] ❶ (心、性根、根性、了見、考え、気持ち、気分)を入れ替える(=心情や考えなどをこれまでとは一新する) ❷ (上下、前後、左右、新旧)を入れ替える(=位置や新旧を逆の方にする) ❸ (空気、部屋、席、順序、行、列、位置、場所、立場、地位、スイッチ、ギア、機械、車、車両、部品、電池、カード、システム、フィルム、画像、照明、CD、商品、銘柄、絵、写真、データ、見出し、項目、単語、文字、数字、番号、畳、家具、茶、メニュー、水、土、体勢、荷物、衣類、展示物、中身)を([別の・新しい]もの)と/に入れ替える(=これまでのものとは替えて、同種の別のもの、または、異なる種類のものにする) ❹ (メンバー、顔ぶれ、閣僚、経営陣、トップ、役員、選手、投手、担当、係、シフト、スタッフ、業者、出演者、客)を([別の・新しい]者)と/に入れ替える(=該当者を交替させる) ❺ (中身)を(別の[入れ物・バッグ・鞄[かばん]・引き出し・箱・袋・瓶・缶・金庫])に入れ替える(=入れ物を替える) 
【副⁺】 (すっかり、そっくり、丸々、適宜、多少、いくらか、僅かに、部分的に、全面的に、定期的に、大幅に、順に、季節ごとに)入れ替える
【例文】 ❶ 罪を犯した男は心を入れ替え、更生することを誓った/散歩は、集中力が途切れた時に気分を入れ替えるのに効果的だ ❷ 重ねておく荷物の上下を入れ替えたら、納まりがよくなった/食料品は、賞味期限に合わせて新旧を入れ替える作業が必要となる ❸ 毎朝、窓を開けて部屋の空気を入れ替える/演奏会では、奏者の都合で曲目の順序が入れ替えられた/車を発進させる時は、ギアをドライブに入れ替える/腕時計が動かなくなったので、電池を入れ替えてもらった/パソコンのシステムを最新のバージョンに入れ替えたら、動作が速くなった/店では新商品に入れ替えるため、在庫品の特売をしている/冷めたお茶を熱いのと入れ替えて、来客に勧めた/水槽の濁った水をきれいな水と入れ替え
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た/横綱は不利な体勢を入れ替えて、一挙に反撃に出た/衣替えで、箪[たん]笥[す]の衣類を夏物から冬物に入れ替えた ❹業績不振に陥った企業では、経営のトップが入れ替えられた/監督は、試合後半に先発投手を控えの投手と入れ替えた ❺バッグの中身を別のバッグに入れ替える時、鍵を移すのを忘れた/重要書類を引き出しから金庫に入れ替えて、厳重に保管する
【名詞形】入れ替え 入れ替えをする
【補足】公用文では「入替え」と送り仮名が省略される
【例文】 絵画展では、展示期間の前期と後期で展示物の入れ替えが数点あった/株価指数の構成銘柄の入れ替えが発表された/その企業は役員の総入れ替えを行った/シーズン終了後、上下のリーグ間でチームの入れ替え戦が行われる/入れ替え制の映画館では、1回の上映ごとに観客が入れ替わる
**いれかわる【入れ替わる・—換わる・—代わる】** [入れる＋かわる] ❶ⓐ (→「いれかえる」❷に同じ。攻守、明暗、愛憎)が入れ替わる(=対立する反対のものになる) ❷ (→「いれかえる」❸に同じ。住人、流行、季節、細胞、順位)が([別の・新しい]もの)と/に入れ替わる(=別のものに替わる) ❸ (→「いれかえる」❹に同じ。大統領、首相、衛兵、護衛、司会)が([別の・新しい]者)と/に入れ替わる(=該当者が替わる) ❹ (相手)と(運転、仕事、警護、見張り、看病、役目、担当、当番、場所、席、順番)を入れ替わる(=互いに仕事や場所などを交替する) 
【副⁺】 (→「いれかえる」【副⁺】に同じ。互いに、がらりと著しく、目まぐるしく)入れ替わる
【例文】 ❶ 鉢植えを配送する箱には、上下が入れ替わらぬよう、「天地無用」と書いてある/野球の試合では、回の表と裏で攻守が入れ替わるのがルールだ ❷ 宴がたけなわになると、自分の席が他の人と入れ替わっていた/カレンダーをめくって写真が入れ替わると、時間の流れを感じる/月ごとに入れ替わるメニューが毎回好評だ/湾内では海水がほとんど入れ替わらないので、水質汚濁が進みやすい/流行が目まぐるしく入れ替わり、服がすぐ時代遅れになってしまう/皮膚の細胞は、新陳代謝によって約28日周期で入れ替わる/マラソンのゴール直前で2位の選手が1位を抜いて、順位が入れ替わった ❸ 世界大会に向けて、代表チームのメンバーががらりと入れ替わった/主要な閣僚が新しい顔ぶれに入れ替わった/激しい選挙戦の末、現職大統領が敗れ、新しい人物に入れ替わった/宮殿前では、毎日定刻に衛兵が入れ替わる儀式が見られる ❹ 長距離バスの運行では、交替のドライバーと運転を入れ替わることがある/病棟では朝晩2回、日勤と夜勤の看護師が担当を入れ替わる/黒板の字が見えにくかったので、前の人と席を入れ替わってもらった
【名詞形】入れ替わり
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 駅前の賃貸マンションは、住人の入れ替わりが激しい/今回の内閣改造では、大臣の大幅な入れ替わりはない模様だ/母と入れ替わりに姉が父の看病に当たった/見舞い客が、病室に入れ替わり立ち替わり訪れている
**いれこむ【入れ込む】** [入れる＋込む] ❶ (シャツをズボン、着物の裾を袴[はかま]、シーツをマットレスの下、髪の毛を帽子、化粧水を肌、断熱材を壁の間)に入れ込む(=他の物の中にしっかり入れる) ❷ (記事に写真、製品に新機能、市政に住民の視点)を入れ込む(=あるもの
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に違った観点や分野のものを加える) ❸ (仕事、計画、趣味、映画、小説、芝居、音楽、バンド、アニメ、スポーツ、ゲーム、ギャンブル、競馬、スター、役者、アイドル歌手、期待の人物、政治活動、新興宗教)に入れ込む(=他を*顧みなくなるほど、何かに夢中になる) 
【副⁺】 ❶ (きちんと、きっちり、しっかり、隙間なく) ❷ (きちんと、しっかり、かなり) ❸ (すっかり、かなり、ものすごく、相当に)入れ込む
【例文】 ❶ Tシャツの裾をズボンの中に入れ込んで着るのは、野暮ったく見える/シーツをしっかりマットレスの下に入れ込んで、はみ出さないようにする/食品工場の作業員は、髪の毛をきちんと帽子の中に入れ込んでいる/洗顔後、化粧水を肌の中まで入れ込むようにしっかりつけた/壁の間に断熱材を入れ込んだ住宅は、冷暖房の効率がいい ❷ 記事に合ういい写真を入れ込めば、目立つだろう/住民の視点を入れ込んだ市政を行うべきだ ❸ 課長に昇進してからはますます仕事に入れ込み、毎日残業している/原作の小説に入れ込んだ監督は、自ら脚本を書き、映画化を実現させた/彼の、ジャズ音楽に対する入れ込みようは相当なものだ/趣味のバンドに入れ込んだ結果、今ではプロとして生活ができている/息子はサッカーに入れ込み過ぎて、勉強をおろそかにしている/野球に入れ込んでいる夫は、ナイター中継をいつも夢中で見ている/スマホのゲームに入れ込んで、徹夜してしまった/ギャンブルに入れ込んで、身を持ち崩す人が後を絶たない/アイドル歌手に入れ込んだファンが、ストーカー行為に走り、事件を起こした
**いれちがう【入れ違う】** [入れる＋違う] ❶ (相手、別の車)と入れ違う(=一方が出た直後に他方が入って来る) ❷ (材料、調味料、薬、道具、絵、写真、CD、話、名前、書類、郵便物、順序、順番、番号、数字、文字、場所、席、前後、上下、左右)が入れ違う(=間違って入る) ❸ⓐ (→❷に同じ。分量、調味料、中身、灯油とガソリン、夏物と冬物)を入れ違う(=間違えて入れる) ⓑ (中身を別の物、砂糖を塩)と入れ違う ❹ (模様、色、黒と白)が入れ違う(=異なるものが交互になる) 
【副⁺】❶ (ちょうど、あいにく、運悪く) ❸ (つい、うっかり) ❹ (交互に、互いに)入れ違う
【補足】「入れ違う」❶❷❹は自動詞、❸は他動詞。「入れ違える」は他動詞
【例文】 ❶ 舞台では、下[しも]手[て]に退場した脇役と入れ違って、上[かみ]手[て]から主役が登場した/容疑者の車が出て行くのと入れ違うように、警察車両が後からやって来た ❷ 編集部のミスで記事の中の人物写真が他の人のと入れ違っていた/CDをケースから取り出して見たら、中身が入れ違っていた/何だかおかしいと思ったら、話が途中から入れ違ってしまっていた/演奏会ではプログラムの曲の順序が入れ違っていたので、訂正があった/資料のページ番号が入れ違っていたので、直した/鏡に文字を映すと、左右が入れ違って見える ❸ 米を炊く時は、水の分量を入れ違わないように気をつけている/砂糖と塩を入れ違ったので、紅茶がまずくて飲めなかった/封筒の中身を別の宛先の物と入れ違い、そのまま送ってしまった/灯油とガソリンを入れ違うと、大変危険だ/セーターを夏物の衣装ケースにうっかり入れ違っていた ❹ このセーターは、表編みと裏編みが交互に入れ違って編んである/市松模様は、2色の正方形が入れ違って並んでいる
【名詞形】入れ違い 入れ違いになる
【例文】 薬局では、処方薬の入れ違いがないように客の前で点検して渡している/用事で外出した母と入れ違いに父が帰宅した/課長が席を外したのと入れ違いに取引先から電話
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がかかってきた/花壇には、白と紫のパンジーが入れ違いに(=交互に)植えてある/紅白の幕は、赤と白の色が縦に入れ違いに並んでいる/先輩は大阪から東京への転勤、僕はその逆で、入れ違いになってしまった
**いれなおす【入れ直す】** [入れる＋直す] ❶ⓐ (荷物、中身、水、湯、茶、色、火、電源、電池、スイッチ、ギア、OS、アプリケーション、データ、数字、パスワード、ID、暗証番号、カード、CD、車、予約)を入れ直す(=適切になるように、もう一度入れる) ⓑ (別の[所・荷物・バッグ])に入れ直す ❷ (気持ち、気合い、心、根性、活、腰、力、手)を入れ直す(=前よりよくなるように、もう一度新たにする) 
【副⁺】 (改めて、再び、もう一度、繰り返し、きちんと、新しく、全面的に、定期的に、一から)入れ直す
【例文】 ❶ 入れたお茶が冷めてしまったので、熱いのに入れ直した/和服の染みが落ちない場合は、その部分の色を抜いて、色を入れ直す/料理が余ったら、翌日、火を入れ直して食べる/パソコンが起動しないので、電源を入れ直したら動き出した/どうしたのか、ギアを何度入れ直しても車が動かない/ファイル保存を忘れると、またデータを入れ直さなければならない/暗証番号を忘れ、何度も入れ直したらカードが使えなくなった/スーツケースが重量オーバーなので、中身の一部を手荷物のバッグに入れ直した ❷ 正月は前年を振り返り、新たに気持ちを入れ直す絶好の機会だ/試合前に選手全員で円陣を組み、気合いを入れ直す/監督は負けた選手の気持ちを奮い立たせようと活を入れ直した/横綱は不利な体勢から腰を入れ直し、一気に相手を押し倒した/書き終わった原稿に手を入れ直し、論文に仕上げていった
【名詞形】入れ直し 入れ直しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 パソコンを初期化すると、OS の入れ直しが必要になる/ガスメーターが停止したが、電源の入れ直しで復旧するかもしれない/車を車庫に入れるのが苦手で、何度も入れ直しをした
**いれわすれる【入れ忘れる】** [入れる＋忘れる] ⓐ (バッグに財布、鞄[かばん]に[手帳・着替え]、部屋に冷房、冷蔵庫にビール、料理に調味料、弁当に箸、封筒に手紙、祝儀袋に金、袋に品物、書類に署名、メールに件名、持ち物に名前、車にガソリン、ポストに葉書、金庫に貴重品、口座に生活費、記事に写真、参加人数に自分、経費に手数料、魚の身に切れ目)を入れ忘れる(=入れるのを忘れる) ⓑ (相手、先方)に(電話、連絡、予約、断り、詫[わ]び)を入れ忘れるⓒ(電源、お茶、チェック、休憩)を入れ忘れる 
【副⁺】 (つい、うっかり、うかつにも、ぼんやりして)入れ忘れる
【例文】 バッグに財布を入れ忘れたまま、買い物に出てしまった/新しい鞄に替えたので、手帳を入れ忘れ、外出先で困った/暑いと思ったら、部屋に冷房を入れ忘れていた/魚の煮物に砂糖を入れ忘れたので、味が何だか物足りない/祝儀袋に金を入れ忘れたまま出してしまい、恥をかいた/署名を入れ忘れて送った書類が相手側から戻って来た/ビジネスメールは、件名を入れ忘れないようにするのが常識だ/車にガソリンを入れ忘れたので、給油ランプが点灯したままだ/部屋の金庫に入れ忘れた貴重品をホテルのフロントで預かってもらった/取引先に大切な連絡を入れ忘れたことに気づき、慌てて電話で謝罪した/レストランに昼食の予約を入れ忘れていたが、運よく当日でも席が空いていた
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【名詞形】 入れ忘れ
【例文】 旅に出る前、パスポートの入れ忘れがないか確かめた/注文品の入れ忘れがあり、客から苦情が来た/緊急時に避難する際、必要な物の入れ忘れがないようにまとめて持ち出し袋に入れている
**いろめきたつ【色めき立つ】**[色めく＋立つ] ⓐ([人々]、皆、一同、国中、会場、場内、議場、議員、野党、経済界、企業、市[し]場[じょう]、文壇、編集者、記者、マスコミ、報道陣、捜査本部、警察、観客、ファン、投資家、関係者、周囲、現場、街)が色めき立つ(=緊張や興奮で全体が騒然として活気づく) ⓑ (真相解明、事件、報道、知らせ、発表、ニュース、発言、宣言、証言、緊急動議)に色めき立つ 
【副⁺】 (俄[が]然[ぜん]、たちまち、突然、にわかに、急に、一斉に)色めき立つ
【例文】 五輪招致が決定した瞬間、関係者一同は色めき立ち、喜びを分かち合った/王子誕生のニュースに国中が色めき立ち、祝賀ムードに包まれた/衆議院解散の宣言に議場が色めき立ち、議員たちは直ちに選挙準備を始めた/大臣の収賄疑惑報道に色めき立った野党は、追及する構えを見せた/「次はロボットだ」と色めき立つベンチャー企業が開発に乗り出した/日銀が追加の金融緩和を発表し、市場が色めき立っている/日本人監督の国際映画祭受賞の知らせにマスコミが色めき立っている/指名手配犯逮捕の発表に報道陣が一斉に色めき立った/人気俳優同士の婚約発表に色めき立った取材陣が会見場に詰めかけた/アイドル歌手が舞台に現れると、満場のファンが色めき立った/昨今の株価急騰で個人投資家たちがにわかに色めき立っている/師走の街は美しい飾り付けと買い物客の熱気で色めき立っている
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**うえかえる【植え替える】**[植える＋替える] ❶ⓐ(植物、株、苗、草花、木、苗木、植木、樹木、盆栽、芝)を植え替える(=植物を他の場所に移して植える) ⓑ(元の場所)から(植木鉢、プランター、花壇、庭、田、畑、山の斜面、日当たりのいい場所)に植え替える ❷ (元の植物)を([別・季節]のもの、新しいもの)と/に植え替える(=前に植えた植物に替えて、他の植物を植える) 
【副⁺】 (すっかり、そっくり、そのまま、丸ごと、残らず、新しく、部分的に)植え替える
【例文】 ❶観葉植物が成長したので、ひと回り大きな植木鉢に植え替えた/パンジーの苗を花壇に植え替え、水をやった/森林保護のボランティア団体は、育てた苗木を伐採済みの山に植え替えている/日陰の植木を、日当たりのいい所に植え替えた/盆栽を育てるには古い根を切り、新しい土を入れた鉢に植え替える作業が必要だ ❷公園の花壇は、季節ごとに新しい花の苗に植え替えられるので楽しみだ/市役所では街路樹を若木に植え替えている/競技場の芝は、傷む度に新しい芝に植え替えられている
【名詞形】 植え替え 【動】植え替え(を)する
【例文】 バラの植え替えは、冬の間に行うのがいい/ナス科の植物は、別の場所への植え替えを続けると生育がよくなる/ボランティアは、季節ごとに公園の花壇で花の植え替えをしている/鉢花は長い間植え替えをしないと、根が詰まって生育不良になる
**うえきる【飢え切る】**[飢える＋切る] (食べ物、知識、革命的思想、情報、愛情)に飢え切る(=極限状態にまで飢える) 
【副⁺】 (すっかり、とことん)飢え切る
【例文】 兵糧攻めに遭った城中では、兵たちが飢え切っていた/凶作続きで村人は飢え切り、餓死した者も数知れない/紛争地では、食料の補給路が絶たれ、飢え切った人々が次々と命を失った/飽食に明け暮れる国もあれば、飢え切って苦しむ人々のあふれる国もある/新しい知識に飢え切っていた明治時代の若者たちは、競って西欧の書物を求めた/独裁政権のもと、革命思想に飢え切った青年たちは反政府運動に身を投じた/親を亡くした孤児たちは肉親の愛情に飢え切っている
**うえこむ【植え込む】**[植える＋込む] ❶ⓐ(→「うえかえる」❶ⓐに同じ。球根、種芋)を植え込む(=植物を土の中にしっかり植える。また、一箇所に集めて植える) ⓑ(植木鉢、プランター、花壇、庭、田、畑、山の斜面、日当たりのいい場所)に植え込む ❷ (土中に杭[くい]、入口に柵、機械にボルト、心臓にペースメーカー、塀の上にガラスの破片、かつらに人工毛)を植え込む(=何かを他の物の中に密着するように入れる) 
【副⁺】❶(しっかり、びっしり、こんもり、深く、隙間なく)植え込む
【例文】 ❶草花を植え込む土には、あらかじめ腐葉土と肥料を混ぜておく/道路沿いに
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は、排気ガスに強いツツジが植え込まれている/細い苗木は植え込み方が難しい/ポプラをびっしり植え込んだ並木は、耕作地の風食を防いでくれる/外から見えないように、垣根には隙間なく常緑樹が植え込んである/花壇に穴を掘って、ユリの球根をしっかり植え込んだ/水はけの良い土壌は、ジャガイモの種芋を植え込むのに適している ❷空き地の周囲に杭を植え込み、ロープを張った/機械の本体にボルトを植え込み、部品を取り付けて組み立てる/心臓にペースメーカーを植え込む手術を受ける/手作業で人工毛をウイッグに1本ずつ植え込んでいく
【名詞形】植え込み 植え込みをする
【例文】 近所の建売住宅は大体完成したようだが、玄関付近の植え込みがまだ残っている/我が家は、隣家との境界を植え込み(=垣根)で区切っている/庭の植え込み(=草木を多く植え込んだ場所)の中に野良猫が隠れていた/春先にはいつも花壇に花苗の植え込みをしている
**うえつける【植え付ける】**[植える＋付ける] ❶ⓐ(→「うえかえる」❶ⓐに同じ。球根、種芋、作物、稲、野菜、菌、皮膚)を植えつける(=植物などを所定の場所にしっかり植える) ⓑ(→「うえこむ」❶ⓑに同じ。培地)に植えつける ❷ⓐ(意識、思想、精神、観念、反感、不安、自信、[価値・先入]観、[劣等・不信・罪悪・優越・連帯・使命]感、[自立・競争・愛国・信仰・恐怖・警戒]心、[疑惑・敬慕]の念、習慣、印象、イメージ)を植えつける(=思想や印象などを心にしっかり留めて抱[いだ]かせるようにする) ⓑ([人]、子供、若者、選手、視聴者、住民、国民、民衆、頭、心、胸、脳)に植えつける ❸(→❶ⓐに同じ)を植えつけている(=植えることに慣れている) 
【副⁺】 (しっかり、きちんと、深く)植えつける
【補足】ⓐは、「植えつけている」の形で使う
【例文】 ❶日当たりのいい場所にバラの大苗を植えつけた/農家では毎年5月頃、トマトの苗を畑に植えつけている/苗代で育てた稲を田に植えつける作業を田植えという/クヌギの原木に椎[しい]茸[たけ]の菌を植えつけ、栽培する/病原菌の特定のため、細菌を培地に植えつけて増殖させてみた/腕のやけどの傷に、本人の足から採取した皮膚が植えつけられた ❷過激な思想を植えつけられた若者たちがテロ行為に走っている/固定観念を植えつけられてしまうと、柔軟な考え方ができなくなる/大会で強豪を相手に善戦した経験は、選手に自信を植えつけた/親が過保護だと、子供に自立心を植えつけることができない/初代首相の演説は、国民に愛国心を植えつけ、国家建設の礎となった/伝道師は、聖典の教えを説いて、民衆に信仰心を植えつけた/相次ぐ余震に恐怖心を植えつけられた住民は、深いトラウマを抱えている/娘に読書の習慣を植えつけようと、本の読み聞かせをしている ❸植木職人は、普段から花壇に苗を植えつけているので要領がいい/長年稲を植えつけている村人が、移住者に田植えの方法を教えた
【名詞形】植え付け 植え付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文では「植付け」と送り仮名が省略される
【例文】 苗の植え付けが遅いと、作物の生育が悪くなる/苗の植え付けをする前に元肥を施しておく/芋の植え付け時期は春と秋の年2回だ
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**うかがいしる【窺い知る】**[窺[うかが]う＋知る] ⓐ(内部、内容、中身、様子、状況、事情、実情、実態、真相、経緯、歴史、当時の暮らし、往時の姿、心情、思い、考え、真意、秘密、[学識・悩み]の深さ、自信、人柄、性格、力量、魅力、人気、センス、技術の高さ、被害の深刻さ、自然の摂理、謎、一端、片[へん]鱗[りん])をうかがい知る(=表面に現れた一部分を見て、内部の事情を理解する) ⓑ(外部、外観、表情、言葉、文面、記録、資料、史料、遺跡、報道、作品、写真、服装、持ち物)からうかがい知る 
【副⁺】 (簡単に、容易に、十分に)うかがい知る
【補足】可能の表現形で多く使う
【例文】 高い塀に囲まれた屋敷は、中の様子が全くうかがい知れない/突然の社長交代には、部外者のうかがい知れない事情があるらしい/当局の報道規制が敷かれ、事件の真相をうかがい知ることは難しい/出土品の数々は、古代人の暮らしをうかがい知る上で貴重な史料だ/子を亡くした親の深い悲しみは、他人には到底うかがい知れぬものだ/作家が残した手紙の文面から、遺作に込めた思いがうかがい知れた/インタビューに応じた研究者の言葉の端々から学識の深さをうかがい知った/選手の表情から、並々ならぬ自信のほどがうかがい知れる/服装や持ち物からおのずとその人の美的センスがうかがい知れるものだ/ローマ帝国の遺跡から当時の建築技術の高さをうかがい知ることができる/被災地を訪れ、報道からはうかがい知れない被害の深刻さを目の当たりにした/宇宙はいまだ人類がうかがい知ることのできぬ多くの謎に包まれている
**うがちぬく【穿ち抜く】**[穿[うが]つ＋抜く] ⓐ(岩、岩盤、石、山、斜面、崖、壁、車体、鉄板)をうがち抜く(=固い物に穴を開け、反対側まで貫く) ⓑ([山・海底]にトンネル、崖に隧[すい]道[どう]、絶壁に洞門、鉱山に縦坑、石壁に通気口、車体に穴)をうがち抜く
【例文】 大峡谷では、岩が風雨にうがち抜かれ、アーチ状になった絶景が見られる/とてつもなく長い年月をかけて、雨水がうがち抜いた奇岩の絶景に感動した/トンネルの貫通式では、関係者が見守る中、最後に残った岩盤がうがち抜かれた/対戦車ライフルは、鋼鉄製の車体をもうがち抜く威力を持つ/本州と北海道をつなぐ長い海底トンネルがうがち抜かれ、鉄道路線がつながった/江戸時代になって、通行の安全を確保するため、断崖絶壁に洞門がうがち抜かれた
**うかびあがる【浮かび上がる】**[浮かぶ＋上がる] ❶ⓐ(海女、潜水艦、鯨、魚、氷塊、泡、人体、死体、油、ごみ、灰汁[あく]、気球、アドバルーン)が浮かび上がる(=水中から水面に現れる。あるいは、地表から離れ、空中に高く漂う) ⓑ(水面、海面、川[かわ]面[も]、水平線上、表面、宙、上空)に浮かび上がる ❷ⓐ(姿、形、影、像、人物像、シルエット、顔、輪郭、情景、風景、古城、遺跡、クリスマスツリー、文字、絵柄、模様、画像、映像、影絵、名、容疑者)が浮かび上がる(=隠れていたものが現れて、見えるようになる) ⓑ(光、月明かり、ライト、夜空、霧の中、スクリーン、障子、捜査線上)に浮かび上がる ❸ⓐ(問題点、重要性、課題、疑問、疑惑、矛盾、特徴、真相、事実、実態、本質、構図、面影、イメージ、アイデア、知恵、教え、言葉)が浮かび上がる(=それまで意識されなかったものが、表面に現れ認識される) ⓑ(頭、脳裏、まぶた、意識)に浮かび上がる ❹ (どん底、底辺、最下位、不遇、苦境)から浮かび上がる(=苦しい状態から抜けて、いい状態になる) 
【副⁺】❶(ぽっかり、ふわりと、高く) ❷(くっきり、はっきり、ぼんやり、色濃
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く、まばゆく、かすかに、鮮やかに、鮮明に) ❸(徐々に、明確に、おぼろげに)浮かび上がる
【例文】 ❶深く潜っていた海女は、アワビを手に海面に浮かび上がって来た/鯨は、肺で呼吸をするため何度も水面に浮かび上がって来る/紅茶に角砂糖を入れると、小さな泡がブクブクと浮かび上がった/広告の垂れ幕を下げたアドバルーンがビルの屋上に浮かび上がっている/水平線上に街が浮かび上がって見えたのは、蜃[しん]気[き]楼[ろう]だった ❷舞台にスポットライトが当たると、中央に役者の姿が浮かび上がった/初日の出を背景に山影が浮かび上がり、登頂者の間から歓声が起こった/日本の紙幣は、光にかざすと中央に人物の肖像が浮かび上がる/ヘッドライトの先に古城が浮かび上がった/蛍光塗料で書いた文字は、紫外線が当たると浮かび上がって見える/複数の目撃者の証言から事件の容疑者が捜査線上に浮かび上がった ❸新製品の実証実験から実用化に向けた問題点が浮かび上がった/この推理小説は、トリックを見破ると予期せぬ真相が浮かび上がる仕掛けになっている/物事の枝葉末節を切り捨てると、本質が浮かび上がってくるものだ/長年の捜査によって政治家と企業の癒着の構図が浮かび上がろうとしていた/登場人物のイメージがはっきり浮かび上がらない小説はつまらない ❹彼はどん底生活から歯を食いしばって浮かび上がり、企業経営者にまでなった/私の足を引っ張る者ばかりでは、いつまでたっても浮かび上がれない
**うかびだす【浮かび出す】**[浮かぶ＋出す] ❶(姿、形、人影、像、シルエット、顔、輪郭、光景、情景、風景、文字、絵柄、模様、画像、映像、影絵、オーロラ)が浮かび出す(=隠れていたものが表面に現れて、見えるようになる) ❷(→❶に同じ。魚、氷塊、ごみ、灰汁[あく]、容疑者、イメージ、アイデア、問題点、疑惑)が浮かび出す(=浮かび始める) 
【副⁺】❶(くっきり、ぼんやり、色濃く、まばゆく、かすかに、鮮やかに、鮮明に) ❷(ぽっかり、ふわりと、高く)浮かび出す
【例文】 ❶夜道を歩いていると、月明かりに黒い人影が浮かび出したので、驚いて立ち止まった/絵の中の貴婦人像は、暗い背景から浮かび出すように描かれている/3D映画は映像が立体的に浮かび出して見える/走馬灯は、蠟[ろう]燭[そく]の火に照らされ、影絵が次々と浮かび出してくる仕掛けだ/冬の夜空にオーロラが浮かび出す光景は、まるで幻想の世界にいるようだ ❷春先には湖面の厚い氷が解けて、白い氷塊が浮かび出す/ミカンの果汁で文を書き、乾かした後に火にかざすと、文字が徐々に浮かび出す/いいアイデアが頭に浮かび出したので、すぐ書き留めた
**うかびでる【浮かび出る】**[浮かぶ＋出る] ❶ⓐ(潜水[士・艦]、サーファー、鯨、泡、死体、油)が浮かび出る(=水中にあった物が水面に現れる) ⓑ(海面、波間)に浮かび出る ❷ⓐ(→「うかびあがる」❷ⓐに同じ)が浮かび出る(=それまで隠れていたものが現れて、見えるようになる) ⓑ(→「うかびあがる」❷ⓑに同じ)に浮かび出る ❸ⓐ(→「うかびあがる」❸ⓐに同じ)が浮かび出る(=それまで意識されなかったものが表面に現れて、認識される) ⓑ(→「うかびあがる」❸ⓑに同じ)に浮かび出る ❹ⓐ(ほほえみ、照れ、苛[いら]立[だ]ち、驚き、喜色、悲しみ、寂しさ、安[あん]堵[ど]の表情、[動揺・不安]の色)が浮かび出る(=内面の感情が表に現れる) ⓑ(顔、目、口元、表情)に浮かび出る 
【副⁺】❶(ふわりと、ぽっかり) ❷〜❹(くっきり、はっきり、ぼんやり、色濃く、かすかに、鮮
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やかに、鮮明に)浮かび出る
【例文】 ❶海中に潜っていた潜水士が、ぽっかりと海面に浮かび出た/サーファーは波の下をくぐり抜け、再び、波に乗って浮かび出た/船上からは、波間に浮かび出て潮を吹く鯨の群れが見られる ❷たなびく雲海が消えてゆくと、眼下には銀色に光る川筋が浮かび出た/ライトに浮かび出た夜桜は幻想的で美しかった/深いジャングルの中を進むと、霧の中に古代の遺跡が浮かび出て来た/ビルの壁面にCGの映像が浮かび出ると、見物客から歓声が沸き起こった ❸問題点を整理したら、おのずと今後の課題が浮かび出てきた/亡き母の残した手紙を読むと、面影がまぶたに浮かび出て切なくなる/無意識のうちにふと、いいアイデアが浮かび出ることがある ❹名画モナ・リザの顔にはかすかなほほえみが浮かび出ている/検査結果を待つ患者の顔には不安の色が浮かび出ていた
**うかれだす【浮かれ出す】**[浮かれる＋出す] ❶ⓐ([人々]、世間、世の中、国中、心)が浮かれ出す(=心が浮き浮きし、*落ち着かなくなる。そのために外に出る) ⓑ(桜、花見、花便り、春の陽気、名月、祭[まつり]囃[ばや]子[し]、お祭り騒ぎ、[クリスマス・正月・お屠[と]蘇[そ]]気分凱[がい]旋[せん]バレード、祝賀ムード、祝い事)に浮かれ出す ❷ⓐ(→❶ⓐに同じ)が浮かれ出す(=心が浮き浮きして、*落ち着きがなくなり始める) ⓑ(→❶ⓑに同じ。優勝、受賞、成功、快挙、結婚、好景気、[うれし・楽し]さ)に浮かれ出す 
【副⁺】 (そわそわ、わいわい、そぞろに、陽気に)浮かれ出す
【例文】 ❶元旦の朝、神社はお屠蘇気分に浮かれ出した初詣客で混雑していた/同窓会の後は、旧友たちと夜の街に浮かれ出して、酒を酌み交わした/満開となると、やはり花見に浮かれ出さずにいられない/優勝を喜ぶファンがどっと街路へと浮かれ出せば、交通がストップしてしまう ❷悲願だった国の独立を果たした日には、多くの国民が浮かれ出して、祝賀ムードに包まれた/オリンピックの開会式を目前に控え、人々がお祭り気分に浮かれ出している/パーティーの参加者は、酔ううちに浮かれ出して、大盛り上がりとなった/日本人のノーベル賞受賞の報に世間が浮かれ出し、どこもその話題で持ち切りだ/企業の収益が増加し賃金も上がって、世の中が好景気に浮かれ出した/桜の季節が近づくと、開花を待ちわびて心が浮かれ出す
**うかれでる【浮かれ出る】**[浮かれる＋出る] ⓐ(→「うかれだす」❶ⓐに同じ。見物客)が浮かれ出る(=心が浮き浮きし、*落ち着かなくなって外に出る) ⓑ(→「うかれだす」❶ⓑに同じ)に浮かれ出る 
【副⁺】 (→「うかれだす」【副⁺】に同じ)浮かれ出る
【例文】 春になると、大勢の花見客が桜の名所に浮かれ出る/満開の桜の下では、浮かれ出た人々が宴を開いて楽しんでいる/春の陽気に浮かれ出て、川べりをそぞろ歩きした/祭[まつり]囃[ばや]子[し]に浮かれ出た人々は、山車の行列を見ようと都[みやこ]大[おお]路[じ]に詰めかけた/宵祭りの賑[にぎ]わいに誘われ、若者たちは浴衣姿で街に浮かれ出て行く/師走の街は、クリスマス気分に浮かれ出た買い物客でごった返していた/凱[がい]旋[せん]パレードには、大観衆が浮かれ出て、沿道を埋め尽くした/王子の結婚式という祝賀ムードの中、宮殿前広場には大勢の市民が浮かれ出た
**うきあがる【浮き上がる】**[浮く＋上がる] ❶ⓐ(→「うかびあがる」❶ⓐに同じ。車体、変化球)が浮き上がる(=水中から浮いて、水面に現れる。地表を離れ、空中に浮く) ⓑ(→「うかびあがる」❶ⓑに同じ)に浮き上がる ❷ⓐ(姿、形、影、像、シルエット、被
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写体、顔、輪郭、文字、模様、木目、点、色、柄[がら]、刺[し]繍[しゅう]、血管)が浮き上がる(=背景や下地から区別されて、形や輪郭がはっきり現れる) ⓑ(闇、照明、壁、表面、画面)に浮き上がる ❸(土台、柱、床[ゆか]、釘[くぎ]、金具、線路、水道管、土、歯、タイヤ)が浮き上がる(=地面や土台などから離れて隙間ができる) ❹(政治が国民、執行部が一般組合員、監督が選手たち、人が仲間)から浮き上がる(=組織や集団の中で、他の者の支持を失って孤立する) 
【副⁺】❶(ふわりと、ぽっかり) ❷(くっきり、はっきり、色濃く、あらわに、鮮やかに、鮮明に) ❸❹(すっかり、完全に)浮き上がる
【例文】 ❶工場の廃液が川に流れ込み、死んだ魚が次々と水面に浮き上がって来た/グラスにビールを注ぐと、細かい泡が浮き上がって来る/人体は一度沈んでも自然と水面に浮き上がろうとする/豪雨で増水した川には多くのごみが浮き上がっている/煮汁の表面に灰汁[あく]が浮き上がったら、丁寧に取り除く/熱気球は、ふわりと空に浮き上がった/リニアモーターカーは車体が磁力で浮き上がり、高速で走行する ❷雪を頂いた富士山が青空にくっきりと浮き上がっている/イルミネーションに映えて、タワーが美しく浮き上がっている/番組では黒塗りにされた名前の文字を何者かが加工し、浮き上がらせてネットに流した/レースの敷物は、花柄模様が浮き上がるように編んである ❸地震で家の柱が土台から浮き上がらないように金物で補強した/脱線事故は、線路と枕木を固定する釘が浮き上がったのが原因だ/地震による地盤の液状化で水道管が浮き上がり、断水が続いた/早春の麦踏みは、霜柱で浮き上がった土を押さえて根の張りをよくする/摩耗したタイヤが雨で路面から浮き上がれば、事故につながる ❹政治が民意を反映せず、国民から浮き上がっている/人徳のない監督は選手たちから信頼されず、完全に浮き上がっている/変人の彼は仲間から浮き上がり、孤立している
【名詞形】浮き上がり
【例文】 カーレーサーは、コーナー走行時に遠心力による車体の浮き上がりを抑制する必要がある/今日では、絵の具の浮き上がりや歪[ゆが]みから絵画の修復過程が分析できるようになった/地震後、地質の液状化によってマンホールの浮き上がりが生じて問題となっている
**うきだす【浮き出す】**[浮く＋出す] ❶ⓐ(血管、青筋、骨、脂、汗、染み、そばかす、油、汚れ、灰汁[あく]、錆[さび])が浮き出す(=今まで見えなかった物が表面に現れて、見えるようになる) ⓑ(表面、水面、額[ひたい]、鼻の頭、皮膚)に浮き出す ❷ⓐ(→「うきあがる」❷ⓐに同じ)が浮き出す(=形や輪郭が浮いたようにはっきり現れる) ⓑ(→「うきあがる」❷ⓑに同じ)に浮き出る ❸(体、卵、物、金具、歯、腰、ボール)が浮き出す(=浮き始める) ❹(食費、時間)が浮き出す(=お金や時間が余り始める) 
【副⁺】❶❷(うっすら、ぼんやり、くっきり、うっすらと、びっしりと、鮮やかに、鮮明に) ❸ (ふわりと、ぽっかり、かすかに)浮き出す
【例文】 ❶皮膚の弾力がなくなると、手の甲の血管が浮き出してくる/彼はこめかみに青筋を浮き出させて、怒りまくった/とりガラスープの表面には、うっすらと脂が浮き出していた/選手の額には、玉のような汗がびっしりと浮き出していた/台所の換気扇は、洗剤を入れた湯に浸し、油汚れを浮き出させる ❷特殊な塗料を塗った紙は、火に当てると文字が浮き出す/杉板の表面をブラシでこすると、柔らかい部分が削られて、木目が浮
<98>
き出してきた/ドレスには、布地から浮き出すような花の刺[し]繍[しゅう]が施されていた ❸卵はビーカーの水の中に沈んでいたが、食塩を少しずつ加えていくと、次第に浮き出した/試合の後半に入ると、投手はコントロールを失い、ボールが高めに浮き出した ❹外食を減らして自炊を始めたら、食費が浮き出した/計算ソフトのおかげで、集計処理にかかっていた時間が浮き出して助かっている
【名詞形】浮き出し
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 浮き出しの花模様がある生地で豪華なドレスを作った/会社のロゴマークを浮き出し印刷にした名刺を作成した/母の日に、花束が浮き出し(エンボス)加工されているカードを母に送った
**うきたつ【浮き立つ】**[浮く＋立つ] ❶ⓐ(色、蛍光色、白さ、すばらしさ、形、輪郭、美貌、花、模様、柄[がら]、木目、縞[しま]、文字、血管、特徴)が浮き立つ(=周囲から区別されて、目立つ) ⓑ(地色、背景、周囲)から浮き立つ ❷(心、気分、気持ち、体、世間、村中、町中、社内、家中)が浮き立つ(=心が浮き浮きする) 
【副⁺】❶(一際、一段と、鮮やかに) ❷(いそいそ、わくわく、そわそわ、何となく、ひとりでに、賑[にぎ]やかに)浮き立つ
【例文】 ❶スクリーンに登場したスターの美貌が一際浮き立って見える/写真の背景を暗い色に変えたら、被写体の花が浮き立って見えた/展示室のほの暗い照明で陶器に描かれた金の模様が浮き立っている/このネクタイは薄い地色に赤の縞が浮き立って、洒落ている/蛍光ペンで印をつけ、資料の文字を浮き立たせた ❷憂鬱な時は、軽快なリズムの音楽を聞くと心が浮き立ってくる/娘はいそいそと心浮き立つ様子でデートに出かけた/春になって桜の花が咲き始めると、自然と気分が浮き立つものだ/遠足の前日は気持ちが浮き立ち、なかなか寝つけなかった/祭りの時期には村中が浮き立って、賑やかになる/地元サッカーチームの優勝に町全体が浮き立っている/賃金引上げの報は予想外で、にわかに社内が浮き立ってきた/息子の大学合格の吉報に家中が浮き立っている
**うきでる【浮き出る】**[浮く＋出る] ❶ⓐ(→「うきだす」❶ⓐに同じ)が浮き出る(=今まで見えなかった物が表面に現れて、見えるようになる) ⓑ(→「うきだす」❶ⓑに同じ)に浮き出る ❷ⓐ(→「うきあがる」❷ⓐに同じ)が浮き出る(=形や輪郭が浮いたようにはっきり現れる) ⓑ(→「うきあがる」❷ⓑに同じ)に浮き出る 
【副⁺】 (くっきり、はっきり、鮮やかに、鮮明に)浮き出る
【例文】 ❶長時間座っていると、血液の循環が悪くなって足の静脈が浮き出てくる/飢[き]饉[きん]にあえぐ人々は、肋[ろっ]骨[こつ]が浮き出るほど痩せていた/脂性の肌だと、すぐ額や鼻の頭に脂が浮き出てくる/雨漏りが原因で天井に大きな染みが浮き出てしまった/巡視船は、遭難機の捜査中に海面に大量の油が浮き出ているのを発見した/鉄のフライパンを使わずにしまっておいたら、錆が浮き出ていた ❷城の天守閣がライトアップされて、夜空にくっきりと浮き出ている/パソコンで文字に薄い影を付けたら、画面から浮き出ているように見えた/仏像に塗布された顔料がはげ落ち、木目が浮き出てしまっている/蒔[まき]絵[え]の小箱は、黒い漆の表面に金銀の花鳥の絵柄が浮き出ている/視覚障害者用の点字は、紙面から浮き出ているので、触って分かるようになっている
**うけあう【請け合う・受け合う】**[うける＋合う] ❶(仕事、任務、役目、協力、支援、世
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話、折衝、仲介、[仲裁・後見]役)を請け合う(=責任を持って*引き受ける) ❷(人柄、人物、身元、腕前、才能、優秀さ、合格、成功、優勝、安全、品質、納期、開運)を請け合う(=確実であることを保証する) 
【副⁺】 (しかと、事もなげに、簡単に、胸をたたいて、自信満々で、二つ返事で)請け合う
【例文】 ❶急ぎの仕事を頼まれ、「必ず期日までに仕上げる」と請け合った/政府は、開発途上国に対しインフラ整備への協力を請け合い、直ちに技術者を派遣した/二国間の紛争解決のため、第三国が仲裁役を請け合った/この弁護士は、被災して親を失った子の後見役を請け合っている/重大な責任が生じるので簡単には請け合えない ❷彼の実直な人柄は、上司である私が自信を持って請け合う/紹介者は、娘の結婚相手として人物は請け合うと言ってくれた/就職に際し、伯父に保証人を依頼して、身元を請け合ってもらった/恩師は留学先に推薦状を書いて、「優秀さは、他の追随を許さない」と請け合ってくれた/担任教師は模擬試験の成績を見て、「志望校合格は間違いない」と生徒に請け合った/メーカーは家電製品の保証書でその品質を請け合っている/占いの本には、「これを読めば、運勢が開けることを請け合います」と書いてあった
【名詞形】請け合い 【動】 安請け合い(を)する
【補足】「〜こと(は)、請け合いだ」の形で使われ、「間違いないと保証する」という意味を表す。また、「〜する」は、「安請け合い」という形でのみ使われ、「よく考えず、軽々しく保証する」の意味で使う
【例文】 私が試したこのダイエット法なら、健康的に痩せられることは請け合いだ/出演者の豪華な顔ぶれを見ると、新作映画がヒットすること請け合いだ/「成功すること請け合いの企画だ」と興業側に太鼓判を押された/借金の保証人を安請け合いしたため、本人の代わりに返済する羽目になった/深く考えず、何でも安請け合いをする癖は直すべきだ
**うけいれる【受け入れる・受け容れる】**[受ける＋いれる] ❶(愛情、気持ち、支援、善意、提案、申し出、プロポーズ、協力、誘い、注文、要請、依頼、忠告、勧告、説得、条件、言葉、言動、意見、言い分、指摘、押しつけ、要求、要望、願い、訴え、好意、和解、謝罪、降伏、批判、評価、判決、結果、事実、現実、異文化、新しい[生活スタイル・味]、新製品、変革、環境の変化、人生、運命、死、外来の宗教、信仰、社会常識、無理難題、相手の全て、自分の弱さ、改善勧告、返品、地域マネー)を受け入れる(=拒否せず、認める) ❷([転校・留学・研修]生、インターン、人材、会員、患者、急患、[落ちこぼれ・発達障害]の子供、孤児、幼児、[失業・亡命]者、移民、難民、異教徒、被災者、性的少数者、よそ者、観光客、ボランティア)を受け入れる(=部外者を一員として迎える) ❸(救援物資、商品、品物、輸入品、荷、返品、瓦[が]礫[れき]、廃棄物)を受け入れる(=他から来た物を自分の所に納める) 
【副⁺】 (そのまま、あっさり、すんなり、快く、これ幸いと、[全面・部分・積極]的に、素直に、柔軟に、あるがままに、虚心に、無条件に、一も二もなく、進んで、甘んじて)受け入れる
【例文】 ❶支援が受け入れられるように現地の状況に合わせる/同盟国からとはいえ、出兵の要請は受け入れられない/他人の忠告を素直に受け入れる人は成長する/政府は人事院勧告を受け入れ、公務員給与のカットを決めた/身勝手な主張に基づく言動は一切受け入れられない/私の言い分は検察側には受け入れてもらえなかった/ダンピングの押しつ
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けは受け入れられない/一旦、向こうの要求を受け入れれば、続けざるを得なくなる/これだけやられたら、もはや無条件で降伏を受け入れるしかない/批判は甘んじて受け入れる/敗戦という現実を受け入れようとしない人々もいた/戦後の日本では欧米の生活スタイルが広く受け入れられるようになった/年を取ったら、人生をあるがままに受け入れられるようになった/上司の命令であっても、無理難題は受け入れられない/若い頃の私には恋人の全てを受け入れる勇気がなかった/新刊の評論集は、今までとは違う読みやすさが読者に受け入れられた/地域マネーがどのぐらい住民に受け入れられているか、アンケート調査した ❷大学はもっと留学生を受け入れ、活性化を図るべきだ/我が社では外国からの研修生を受け入れている/会の維持のため、新入会員を積極的に受け入れたい/感染症の流行で、患者を受け入れてくれる病院が見つからない/発達障害の子供は周囲から受け入れられず、親は苦労している/保育所の数は限られており、これ以上、幼児を受け入れる余地がない ❸倉庫は既に満杯で、これ以上の荷は受け入れられない/処理能力には限界があるので、一度に大量の瓦礫を受け入れるのは無理だ
【名詞形】受け入れ 受け入れをする
【補足】公用文では、「受入れ」と送り仮名が省略される。また、「受入額」「受入先」など慣用の固定した語は、送り仮名を付けない
【例文】 公立校では外国人子女の受入れを行っている/政府は難民の受け入れに消極的だ/海外の姉妹校に学生の受け入れを打診した/東京都は、鉄道各社に対し、災害時の帰宅困難者の受入れを要請した/他の自治体からのごみの受け入れを拒否する/救急患者の受け入れ態勢を整える/輸入農産物の受け入れ拡大に当たっては、検疫を強化する方針だ/外国人労働者の受入れ枠が改められると、当然入国審査にも影響する/留学生のホームステイの受入先を探している
**うけおう【請け負う】**[請ける＋負う] (工事、仕事、依頼、事業、業務、生産、製造、建設、建築、設計、施工、加工、修理、撤去、処理、操業、捕獲、退治、輸送、集配、納入、販売、運営、運用、特許出願、申請、管理、監査、徴税、清掃、メンテナンス、サービス、マネージメント、研修、制作、サイトの構築、開発、作成、撮影、殺し)を請け負う(=契約をして、仕事を*引き受ける) 
【副⁺】 ([包括・総合・独占]的に、共同で)請け負う
【例文】 水道工事は、地方自治体の許可を得た業者が請け負っている/法律により、建設業許可がないと一定額以上の工事は請け負えない/建設会社は、受注した仕事の一部を下請け会社に請け負わせた/競技場の建設は、大手設計事務所とゼネコンが請け負うことになった/宮大工の棟[とう]梁[りょう]は、何代にもわたり神社建築を請け負ってきた/新市庁舎は、コンペによって設計を請け負う業者が選定された/町工場では熟練工の技術を生かし、部品の金属加工を請け負っている/有害な獣の捕獲は、昔から地元の猟師たちが請け負ってきた/弁理士は企業から依頼され、新技術の特許出願を請け負っている/社員研修は人事部が請け負っている/ベンチャー企業は多数の会社からウェブサイトの構築を請け負い、急成長を遂げた/犯罪組織のメンバーの中には、金のために殺しを請け負う者もいる
【名詞形】請負
【補足】「請負」は慣用に従って、送り仮名を付けない
【例文】 経費削減のため、物流業務を外部の請負に出した/請負の仕事を職業とする人の
<101>
ことを請負師という/入札で道路工事の請負業者が選定された/住宅メーカーと請負契約を結び、家を建てることにした/工務店は、顧客から改築の請負仕事を引き受けた
**うけこたえる【受け答える】**[受ける＋答える] (相手)の([言葉]、話、質問)に受け答える(=問いかけに答える) 
【副⁺】 (てきぱき、きびきび、はきはき、きちんと、すぐに、適当に、真面目に、おざなりに、当意即妙に、そつなく、当たり障りなく)受け答える
【補足】動詞形より名詞形の「受け答えをする」の形で使うことが多い
【例文】 降って湧いたような基地建設の話は、すぐに受け答えられる性質のものではない/係員は、客の質問に対し、丁寧に受け答えた/就職の面接では、はきはきと受け答える といい印象を与えられる/顧客係は、苦情にもそつなく受け答えられるように訓練されている
【名詞形】受け答え 動 受け答え(を)する
【例文】 役所の担当者の受け答えは、てきぱきとして好感が持てた/アルバイト店員の受け答えはマニュアルどおりだが、ベテラン店長は、さすがに気の利いた受け答えができる/委員会質問における担当官僚の受け答えはおざなりで、誠意が感じられない/対談番組では、出演者の当意即妙の受け答えに感心した/酔った男に職務質問したが、受け答えがしどろもどろで要領を得ない/親に話しかけられたが、テレビに夢中で上の空の受け答えをした/取引先に上司の評判を聞かれたので、当たり障りなく受け答えしておいた/真面目に質問したのに、いい加減な受け答えをされると腹が立つ
**うけだす【請け出す・受け出す】**[うける＋出す] ❶(質草、和服、装身具、時計、カメラ、バッグ、家財道具)を請け出す(=前に質入れした品物を金を払って*引き取る) ❷(芸者、遊女)を請け出す(=遊女などの借金を払い、自由の身にして身柄を*引き取る) ❸(仕事、注文)を受け出す(=*引き受け始める) 
【副⁺】 (早速、何とか、やっと)請け出す
【例文】 ❶生活のために和服を質に入れたが、金がなく、結局、請け出せなかった/稼いだ金で、やっと質草の高級時計を請け出した/ボーナスが支給されたら、質屋に入れたカメラを請け出すつもりだ/質屋から請け出されず、質流れしたブランド物のバッグが格安で売られている ❷道楽息子が、親に内緒で馴[な]染[じ]みの芸者を請け出そうと金の工面をしている/江戸時代は、金持ちの旦那衆が大金を払い、好みの遊女を遊郭から請け出していた/歌舞伎には、愛人の遊女を請け出すため、男が起こす悲劇をテーマにした演目がある ❸最近住宅メーカーは、従来の新築工事に加え、リフォームの仕事も受け出した/証券市場は株価急落で一旦、取引が停止したが、再び売買の注文を受け出した
**うけつぐ【受け継ぐ】**[受ける＋継ぐ] ❶(祖先、先祖、祖父母、親)から(血筋、血統、血、才能、性格、性質、素質、体質、形質、DNA、遺伝子、顔立ち)を受け継ぐ(=親から受け取った遺伝的な要素を保つ) ❷(家督、財産、遺産、知恵、思想、神事、皇位、三種の神器、祭り、郷土芸能、古典舞踊、伝統、習慣、風習、歴史、文化、流れ、系譜、名跡、芸の型、芸風、画風、遺志、志、思い、精神、魂、心意気、経営理念、職人気[か]質[たぎ]、事業、家業、暖[の]簾[れん]、地位、社長の座、将軍職、跡、名、政権、地盤、技術、味、レシピ、ノウハウ)を受け継ぐ(=先人から譲り受けた財産や技能、地位、文化的・社会的な事柄を継承する) 
【副⁺】 (そのまま、代々、子々孫々、連綿と、脈々と、延々と、営々と、細[ほそ]々[ぼそ]と、色濃く、強く、長年にわたり、絶えることなく)受け継ぐ
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【例文】 冒険好きの祖父の血が孫にも受け継がれているようだ/遺伝の法則で、花の色や種子などの形質は親から受け継がれる/遺伝パターンの中には、雄が異常の遺伝子を受け継がないものもある ❶兄が父からの財産を受け継ぐことになっている/この神事は口伝によって連綿と受け継がれてきた/新天皇は、皇居宮殿で三種の神器を受け継ぐ儀式に臨まれた/郷土芸能を若い人たちに受け継いでもらうのは年配者の役目だ/彼女は沖縄古典舞踊を現代に受け継ぐ踊り手の一人だ/伝統を受け継ぎながらも新しい物を取り入れてゆく/熊祭りの風習が今もアイヌの人々の間に受け継がれている/私は戦争未経験の世代だが、歴史を受け継げればと聞き取り活動を続けている/歌舞伎の名跡や芸の型は、先代から跡継ぎへと代々受け継がれる/故人の遺志を受け継いで会社の再建に乗り出した/火消しは江戸の心意気を今に受け継いでいる/先祖代々の家業は息子に受け継がせたい/まだ修行中だが、いつか暖簾を受け継ごうと頑張っている/これまでに築き上げた地盤はもう受け継ぐ者がいない/茅[かや]葺[ぶき]屋根の葺[ふ]き替え技術は、絶えることなく受け継がれてきた
【名詞形】受け継ぎ
【例文】 皇位の継承はさまざまな儀式を経て、受け継ぎが滞りなく進んだ/政権の受け継ぎをスムーズに行うことが肝要だ
**うけつける【受け付ける】**[受ける＋付ける] ❶(質問、意見、相談、予約、問い合わせ、注文、リクエスト、投稿、苦情、クレーム、依頼、申し込み、申し立て、申請、登録、請求、寄付、義援金、募金、情報提供、応募、書類、願書、出願、投票、届け出、[被害・婚姻・転居]届、電話、郵便、メール、荷物、返品、急患、弔問客)を受け付ける(=他からの*働きかけを受けて適確に処理する) ❷(食べ物、流動食、薬、アルコール類、煙草、言葉、愛情、忠告、妥協案、和議、抗議、要求、物事)を受け付けない(=自らに適合しないものとして*受け入れずに拒む) 
【副⁺】❶(どんどん、何でも、速やかに)受け付ける ❷(てんで、まるで、一切、全く、絶対に、容易に、てこでも、頑として、頭から)受け付けない
【補足】❷は、否定形を使う
【例文】 ❶講演の後で質問を受け付ける/警察署ではストーカーに関する相談を受け付けている/選考内容についての問い合わせは受け付けられない/投稿はこちらのアドレスで受け付けている/クレームは電話でなくホームページで受け付ければ、対応が簡単だ/粗大ごみの申し込みは電話で受け付けている/申し立ては裁判所で受け付けられなかった/地震保険では被害請求が受け付けられない場合がある/赤十字社では大地震の義援金を受け付けている/期日を過ぎた書類は受け付けない/明日から立候補の届け出を受け付ける/先月受け付けられた盗難の被害届は百件を超える/この会社は返品を一切受け付けようとしないので、評判が悪い ❷食べ物も薬も一切受け付けないほど、体が弱っている/アルコール類を全く受け付けない体質なので、料理にも酒は使えない/病気をしてから体が煙草を受け付けなくなった/どんな慰めの言葉も母の頑[かたく]なな心は受け付けない/敵方に和議を申し込んだが、受け付けられなかった/相手はこちらの要求を頑として受け付けない/古いと言われても、頭がなかなか新しい物事を受け付けない
【名詞形】受け付け 【動】 受け付け(を)する
【補足】「受付」「受付係」「受付窓口」「受付時間」など慣用の固定した語は、送り仮名を
<103>
付けない
【例文】 午後5時で申し込みの受け付けが締め切られた/申請の受け付けをしてくれる係が席を外している/「電話予約は午前9時から受け付けしています」/会社の受付で社長への取り次ぎを頼む/受付で会費を支払う/現在、入学願書を受付中だ
**うけとめる【受け止める】**[受ける＋止める] ❶(ボール、刀、身体、体重、力、攻撃、一撃、衝撃、振動、風、津波)を受け止める(=向かって来るものを受けて進行を止める) ❷ⓐ(現実、事実、事態、状況、思い、気持ち、感情、悩み、声、言葉、意見、視線、ニュース、メッセージ、告白、警告、批判、不満、訴え、敗戦、老い、変化、問題、結果、失敗、自然の息吹、自分、体験、物事)を受け止める(=事態を自分なりの判断をもとに認識し、それに対処する) ⓑ(他者の痛みを自身の事、皮肉を冗談)として受け止める ⓒ(失敗を試練だ、関税撤廃を死活問題だ、判決を当然だ、停戦を第一歩だ)と受け止める 
【副⁺】❶(しっかり、がっちり、さっと、優しく、正面から) ❷(そのまま、ありのまま、やんわり、しっかり、丸ごと、精いっぱい、きちんと、淡々と、平然と、重く、厳しく、ありがたく、苦々しく、敏感に、深刻に、真剣に、真摯に、素直に、厳粛に、謙虚に、冷静に、柔軟に、[批判・悲観]的に、前向きに、おおらかに、それなりに)受け止める
【例文】 ❶キーパーは両手でボールをがっちりと受け止めた/敵の刀を受け止めようとしたが、こちらの刀がはね飛ばされてしまった/女の力では相手の一撃を受け止められなかった/風力発電は風車の羽で風を受け止め、エネルギーに変換する/防波堤で10メートル程度の津波は受け止めることができる ❷つらくても、現実をありのまま受け止めなければならない/放射能汚染の状況は住民に深刻に受け止められている/ちゃんと相手の悩みを受け止めれば、それだけで半分解決することもある/察しの悪い人は、相手の言葉を額面どおりに受け止めがちだ/首相暗殺のニュースは、海外でも驚きをもって受け止められた/思いがけない彼の愛の告白をどう受け止めたらいいのか/国民は政権交代による変化を柔軟に受け止めている/政治家は今回の選挙結果を重く受け止めるべきだ/山歩きをして自然の息吹を五感で受け止める/恋人は未熟な自分を丸ごと受け止めてくれた/親しい人を亡くしても、喪失の体験を自分なりに受け止め、生きるほかない/物事をあまり悲観的に受け止めないほうがいい/被害者の痛みを自身の事として受け止めるのはなかなか難しい/皮肉も冗談としてやんわりと受け止められるとよい/科学者は、ロケットの発射実験の失敗を自分への試練だと受け止めている/米の関税撤廃は、農民には死活問題だと受け止められている/関係者は全員、無罪判決は当然だと受け止めている/安全保障理事会では、停戦は和平への第一歩だと受け止められている/「コーチから言われたことはきちんと受け止めろよ」/隣国からの非難に対し、官邸は冷静な受け止め方をしている/物事の受け止め方は人によってさまざまだ
【名詞形】受け止め
【例文】 戦争地域からの避難民受け入れについては、好意的な受け止めが聞かれる/某国からの天然ガス輸入禁止措置に対して、加盟各国の受け止めは一様ではない
**うけとる【受け取る】**[受ける＋取る] ❶(手紙、葉書、訴状、[挨拶・招待]状、電報、メール、ファックス、情報、知らせ、通知、メッセージ、信号、伝言、返事、写真、鍵、投票用紙、レポート、原稿、命令、書類、資料、辞表、荷物、商品、宅配便、チケット、給料、
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報酬、金[かね]、代金、釣り、勲章、礼、プレゼント、気持ち、年金、[退職・給付・配当・保証・保険・補助]金、利子、生活費、家賃、賞状、チップ、手数料、手形、リベート、賄賂、裏金、献金、レシート、[領収・保証・請求・証明・診断]書、ちらし、整理券、優勝杯、花束、襷[たすき]、手応え、エネルギー)を受け取る(=外部から来たものを自分の手にする) ❷(言葉、発言、言動、投稿、行為)を(お世辞、冗談、個人攻撃、ハラスメント、いじめ、批判、嫌がらせ、嫌み、からかい、当てつけ、皮肉、買収、拒絶、承諾、了解、好意、哀れみ、名誉棄損、OKのサイン、徴候、啓示、他人事、挑発)と受け取る(=解釈する。認識する) 
【副⁺】❶❷(こっそり、しっかり、不承不承、きちんと、ちゃんと、何気なく、ありがたく、喜んで) ❷(悪く、ストレートに、素直に、善意に、馬鹿正直に、真面目に、まともに、本気に、[額面・言葉・文字]どおりに)受け取る
【例文】 ❶メールを受け取ったが、返事はまだだ/選考委員会から受賞の知らせを受け取った/ホテルのフロントで部屋の鍵を受け取る/「会場入口で本日の資料をお受け取りください」/「君の辞表は受け取れない。考え直してくれ」/宅配便を受け取った証拠にサインをする/叙勲されても、勲章を受け取らない人もいるそうだ/「こんな些[さ]細[さい]なことでお礼なんて受け取れない」と言って、どうしても受け取ろうとしなかった/この贈り物はとても素直には受け取れない。下心がありそうだ/「品物はご遠慮して、お気持ちだけ受け取らせていただきます」/町は、原子力発電所建設の見返りに電力会社から補助金を受け取っていた/駅伝は、中継所で前の走者から襷を受け取り、つないでいく ❷果たして彼の言葉を額面どおりに受け取ってよいのだろうか/予言者の言葉は民衆に神からの啓示と受け取られた/先程の君の発言は個人攻撃と受け取られかねない/視聴者にどう受け取られるか分からないから、言動は慎重にすべきだ/女性の肩に手を置く行為は、ハラスメントと受け取られる/彼女は僕の冗談を皮肉と受け取って怒り出した/相手に無理に金を渡したら、買収と受け取られる/「返答がないのは了解したものと受け取っていいんですね」/被災者の苦労を他人事としか受け取れない無関心な人が増えている/悲観論者は何事も悪く受け取るものだ
【名詞形】受け取り 受け取りをする
【補足】「受取」「受取人」など慣用の固定した語は、送り仮名を付けない
【例文】 書留の受け取りには、サインをするか判子を押す/危険物の受け取りを拒否する/宅配便は受け取りの時間を指定できる/引換証を見せて、預けた荷物の受け取りをした/郵便が受取人の住所不明で戻って来た/金を支払って、受取(=受領証)をもらう/店では受取金額を領収書に書いて客に渡す
**うけながす【受け流す】**[受ける＋流す] ❶(剣、刃[やいば]、攻撃、パンチ、一撃、相手の力、強い風、揺れ)を受け流す(=他から受けた攻撃や力などを軽くかわす) ❷(話、言葉、質問、追及、意見、忠告、警告、批判、嫌味、皮肉、悪口、[ひどい・理不尽な]事、ストレス)を受け流す(=まともに相手にしないで、軽くあしらう) 
【副⁺】❶❷(あっさり、さっと、さらりと、平然と、うまく) ❷(やんわり、淡々と、軽く、適当に、冷静に、巧みに、柳に風と、涼しい顔で、右から左へ)受け流す
【例文】 ❶武将は向かって来る敵兵の刃を見事に受け流し、撃退した/剣道の試合では、攻撃を相手に受け流され、切り込めずに負けを喫した/相手のパンチを受け流しながら反
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撃の機会を狙った ❷真剣に話しているのに、相手に適当に受け流されると腹が立つ/首相は詰めかけた報道陣の質問をさらりと受け流し、足早に官邸を出た/大物政治家は記者に鋭く追及されても、当たり障りなく受け流す術[すべ]にたけている/よかれと思って友人に忠告したが、涼しい顔で受け流された/赤の他人からの悪口など、柳に風と受け流そうじゃないか/ひどい事を言われても、笑って受け流せる人もいる/意地悪な相手には逆らわず、巧みに受け流すのが得策だ/理不尽な事を言われた時は、真っ向から反発せず、受け流したほうがいい場合もある
**うけもつ【受け持つ】**[受ける＋持つ] (1年生、生徒、クラス、進学コース、特別学級、授業、担任、科目、講義、レッスン、患者、看護、運搬、警備、保安管理、工事、販売部門、料理、清掃、サービス、費用、仕事、処理、作業、進行、工程、連絡係、役割、役回り、機能、歌のパート、区域、危険地域)を受け持つ(=*割り当てられた役目を自分の責任として分担する)
【例文】 特別学級で障害のある生徒を受け持っている/クラスを受け持つ教師を担任という/ベテランに進学コースを受け持たせる/担任として週15時間の授業を受け持っている/新型感染症の患者を受け持たされている看護師の負担は、かなり重いようだ/皇宮警察は皇居の警備を受け持っている/国際会議の運営費用は開催国で受け持つ/退職時に今まで受け持っていた仕事を次の人に引き継ぐ/司会は会の進行を受け持つ/早くに父親が亡くなると、母親がその役も受け持つことになる/舞台は、さまざまな役割を受け持った裏方の人々の協力で成り立っている/苦情処理という損な役回りを受け持たされた/派出所の巡査が受け持つ見回り区域は決まっている
【名詞形】受け持ち 受け持ちをする/になる
【補足】公用文では、「受持ち」と送り仮名が省略される。また、名詞形は、「担任」や「担当」の意味で使う
【例文】 受持ちの先生が産休に入った/週に20コマも教えているので、これ以上の受け持ちはできない/医師不足で受け持ちの患者数が多い/工場では持ち場ごとに受け持ちが決まっている/ベテラン教師が低学年の受け持ちをする/今年は新任の先生がうちの子の受け持ちになった/山林の保安管理は受け持ち範囲が広い
**うけわたす【受け渡す】**[受ける＋渡す] ❶(荷物、鍵、ボール、メッセージ、信任状、書類、記念品、バトン、襷[たすき]、現金、事業、文化、データ、情報、値、ファイル、画像、信号、アイテム、エネルギー、燃料、酸素、電子、遺伝子、DNA)を受け渡す(=相手に渡す。*受け取ることと渡すことを行う) ❷(商品、現物、注文品、洋服、車)を受け渡す(=代金を*受け取って渡す) 
【副⁺】 (そのまま、直接、スムーズに、安全に、確実に)受け渡す
【補足】動詞形より名詞形の「受け渡しをする」の形で使うことが多い
【例文】 ❶ホテルのフロントは、客からのメッセージを他の客に受け渡すサービスもする/着任した大使は、信任状を天皇に受け渡す役目がある/重要書類は、確実に本人に受け渡されるよう書留で郵送する/陸上リレー競技では、バトンの受け渡し方でタイムを縮めることができる/創業者の社長は、事業を長男に受け渡し、引退生活に入った/シルクロードを通って、西方からの文化が東方へと受け渡された/海上で大型タンカーの燃料を
<106>
受け渡す作業が行われた/親の気質や特徴はDNAによって子に受け渡される ❷直しを必要とする洋服は、1週間後にお客様に受け渡すことになっている/人気の車は、代理店で注文を受けてから半年後にようやく受け渡すことができる
【名詞形】受け渡し 受け渡しをする
【補足】公用文では、「受渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 運送業は商品の搬送だけでなく、受け渡しも重要な業務だ/首長の交替で、引き継ぎ書類の受け渡しが行われた/大学駅伝で襷の受け渡しが時間に間に合わなかった選手は、肩を落とした/発注品の受け渡しは、代金引き換えでお願いした/女性警官が、誘拐犯への身代金受渡しに当たった/管理人は、別荘地内の管理や鍵の受け渡しを行っている/創立十周年の記念品は受付で受け渡しをしている
**うごきだす【動き出す】**[動く＋出す] ❶([人]、心臓、虫、動物、物体、鉛筆、エンジン機械、パソコン、時計、歯車、車、船、電車、バス、エレベーター、高気圧)が動き出す(=動き始める。機能を発揮して働き始める) ❷(好奇心、計画、プロジェクト、政局、戦況、相場、株価、新体制、時代、世の中)が動き出す(=時の経過に従って、そのものの動きが変化し始める) ❸([人]、国、政府、首相、組織、当局、警察、軍隊、球団、業界)が動き出す(=ある目的のため、行動し始める) 
【副⁺】❶(やっと、いつの間[ま]にか、ひとりでに、大きく、目まぐるしく、活発に) ❷(順調に、スムーズに、本格的に、予定どおり) ❸(ようやく、おもむろに、慎重に、着実に、積極的に)動き出す
【例文】 ❶春になると、土の中の虫が動き出し、地上に出て来る/動物の剥製は生きているようで、今にも動き出しそうだ/大きな庭石は、三人がかりで押したらやっと動き出した/試験開始のベルと同時に、受験生の鉛筆が一斉に動き出した/修理が終わり、車のエンジンは快音を響かせて動き出した/信号が変わると、止まっていた車が一斉に動き出した/出港のドラを合図に、大型客船が動き出して岸壁を離れて行った/信号機の故障で電車が停止したまま、一向に動き出さない/大陸の高気圧が東へ動き出したので、明日は、晴れる見込みだ ❷宇宙ビジネスのプロジェクトは、動き出したばかりだ/会社の業績が回復し、株価が上昇方向に動き出した/産業革命時のさまざまな発明は、時代が大きく動き出す契機になった ❸ピンチは、見方によっては前向きに動き出すチャンスだ/独裁政権が倒れ、新政府は民主化に向けて着実に動き出そうとしていた/警察は、凶悪事件の犯人捜査に総力を挙げて動き出した/球団は大物投手の獲得に向けて動き出すとの専らの噂[うわさ]だ
**うごきまわる【動き回る】**[動く＋回る] (家中、部屋の中、社内、店内、機内、会場、客の間[あいだ]、舞台の上、グラウンド、野山、水中、世界中、全国、周り、方[ほう]々[ぼう])を/で動き回る(=あちこち動いて回る) 
【副⁺】 (あちこち、うろうろ、きびきび、こそこそ、せかせか、ちょろちょろ、絶えず、慌しく、忙しく、目まぐるしく、激しく、素早く、元気に、活発に、盛んに、自由に、機敏に、勝手に、派手に、身軽に、軽やかに、精力的に、やみくもに、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、意のままに)動き回る
【例文】 幼い子は絶えず動き回るので、片時も目を離せない/患者は、動き回らないで安静にするように医師から注意された/2匹の子猫が互いにじゃれ合って、家中を動き回っている/ロボット掃除機は、留守の間に部屋中を動き回って掃除してくれる/飛行機の離
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着陸時に機内を動き回ると危険だ/業界の情報交換会では、各企業の社員が精力的に動き回って名刺を交換した/接待役の重役陣は、創立記念パーティーで招待客の間を忙しく動き回った/剣劇の舞台では、役者たちが縦横無尽に動き回る/新人選手は、グラウンド狭しと動き回って先制ゴールを入れた/山で道に迷ったら、むやみに動き回らず、来た道を引き返すのが鉄則だ/山[やま]鳥[どり]に恋の季節が訪れると、オスは体を大きく見せ、せわしく動き回る/狙ったイノシシは罠[わな]に掛からず、山中を動き回っているようだ/池の水を顕微鏡で観察すると、微生物が活発に動き回っていた/水は温度が高くなるにつれ、分子が自由に動き回る/報道写真家は世界の紛争地域を動き回り、取材を続けている/年の瀬は、人々が新年の準備で忙しく動き回る時期だ/働き口を探してあちこち動き回ったが、徒労に終わった/感染症蔓[まん]延[えん]のせいで動き回ろうにも動き回れない一年だった
**うずめつくす【埋め尽くす】**[埋[うず]める＋尽くす] ❶(壁面、店先、ロビー、会場、楽屋、競技場、スタンド、広場、公園、通り、街、田畑、大地、谷、湖、土手、港、沿岸、周辺、一面、全面、視界、夜空、空間、紙面、ノート、画面)をうずめ尽くす(=大量の人やものでいっぱいになって、隙間が完全になくなる) ❷(物、市街)を(土中、地中、灰の中)にうずめ尽くす(=土や灰などで隙間なく覆われ、見えなくしてしまう) 
【副⁺】❶(すっかり、ぎっしり、びっしり、あまねく) ❷(すっかり、完全に)うずめ尽くす
【例文】 ❶人気歌手のコンサートは、連日、ファンが会場をうずめ尽くす大盛況だ/芝居の初日、役者の楽屋は祝いの花でうずめ尽くされるのが恒例だ/広場をうずめ尽くした民衆は、圧政に抗議の声を上げた/メダリストの凱[がい]旋[せん]パレードを一目見ようと、市民が沿道をうずめ尽くした/早春になると菜の花が咲いて、川の土手一面をうずめ尽くす/空気の澄んだ冬山では、夜空をうずめ尽くすほどの星々が見られる/乱雑な字でうずめ尽くされたメモ帳は、自分でも判読できない ❷戦いに負けた軍は、持っていた地雷を土中にうずめ尽くしてから撤退した/火山の大爆発で古代都市は、一瞬のうちに地中にうずめ尽くされた
**うたいあげる【歌い上げる・謳い上げる】**[うたう＋上げる] ❶(国歌、校歌、賛美歌、唱歌、演歌、軍歌、歌謡曲、民謡、アリア、合唱、シャンソン、ゴスペル、バラード、テーマ曲、旋律、メロディー)を歌い上げる(=声を大にして、または情感を込めて最後まで見事に歌う) ❷ⓐ(人生の哀歓、苦悩、喜び、切なさ、愛、恋心、女心、青春の輝き、望郷の思い、自然の美、季節の移ろい、憧憬、心情、心象風景)を歌い上げる(=情感を込めて詩歌や小説などに表現する) ⓑ(小説、詩歌、和歌、歌詞)に歌い上げる ❸ⓐ (人権尊重、世界平和、戦争放棄、非核、自由平等、正義、協調、意義)をうたい上げる(=文章や演説の中で明確に強く主張する) ⓑ(宣言、憲法、条約、公約、スローガン)にうたい上げる 
【副⁺】❶❷(しっとり、生き生きと、切々と、朗々と、堂々と、美しく、力強く、熱く、切なく、豊かに、伸びやかに、高らかに、爽やかに、[叙情・情熱]的に、見事に) ❸(堂々と、力強く、熱く、高らかに)うたい上げる
【例文】 ❶開会式で大観衆を前に有名歌手が国歌を歌い上げた/民謡は独特の節回しで歌い上げるので、素人が歌うのは難しい/オペラ歌手は情感たっぷりにアリアを歌い上げ、聴衆の喝采を浴びた/年末恒例の第九の合唱は、市民合唱団によって高らかに歌い上げられた/シャンソン歌手が切々と歌い上げる「愛の讃歌」は、世界中で人気だ/神への感謝
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と賛美を捧[ささ]げるゴスペルを全身全霊で歌い上げる ❷この恋愛小説は、純粋な愛の美しさを歌い上げた作品だ/『万[まん]葉[よう]集[しゅう]』には、恋心を歌い上げた和歌が数多く収められている/大ヒットとなった曲の歌詞には、望郷の思いが歌い上げられている ❸独立宣言は、自由と平等を高らかにうたい上げている/首脳会談後の宣言では、関係国の協調がうたい上げられた/立派な理想を公約にうたい上げれば選挙には勝てるかもしれないが、何をうたい上げようと実行が伴わねば意味がない
**うたいかける【歌い掛ける】**[歌う＋掛ける] ❶ⓐ(恋の歌、童謡、子守唄、応援ソング、曲、旋律、メロディー、フレーズ、一[いっ]節[せつ]、上[かみ]の句、心情)を歌いかける(=相手に向かって歌う) ⓑ(相手、赤ん坊、子供、恋人、観客、聴衆、民衆)に歌いかける ❷(→❶ⓐに同じ。鼻歌)を歌いかける(=歌おうとする。または、歌い始めるが、途中でやめる)
【例文】 ❶幼子は、母親が歌いかける童謡を自然に覚える/ぐずっている赤ん坊に子守唄を歌いかけたら、いつの間にか泣き止んだ/カラオケ大会は、男女が相手に交互に歌いかける曲で、大いに盛り上がった/このオペラは、主役のテノール歌手が恋人の部屋の窓の下から歌いかける場面が圧巻だ/ピアニストは、まるで聴衆に歌いかけるように、美しい旋律を奏でた/歌手がステージの上から初めの一節を歌いかけると、客席の全員が続きを合唱した/歌人は、相手から歌いかけられた上の句に続けて、下の句を詠んで返した ❷ピアノの前奏に続いて合唱団が歌いかけたが、出だしがうまくいかずにやり直した/電車の中で思わず鼻歌を歌いかけたが、人前だと気づいてやめた
**うたいきる【歌い切る】**[歌う＋切る] (→「うたいあげる」❶に同じ。ロック)を歌い切る(=最後まで完全に歌う) 
【副⁺】 (完璧に、十分に、見事に、パワフルに、思いどおり、全力で、最後まで)歌い切る
【例文】 卒業式の校歌斉唱は、感涙にむせんで所々途切れたが、何とか最後まで歌い切った/イタリア歌曲は、最後まで歌詞を間違えずに歌い切るのが難しいという/ミュージカル初出演の若手俳優は、見事に全曲を歌い切り、観客をうならせた/歌手は完璧に難曲を歌い切って、コンクールで優勝した/ロック歌手は、20曲以上をパワフルに歌い切る熱演で観客を沸かせた/たとえ下手でも、堂々と歌い切ればいい/ショーが始まった以上、エンディングまで歌い切らねばならないし、必ず歌い切ろうと頑張った
**うたいきれる【歌い切れる】**[歌う＋切れる] (→「うたいあげる」❶に同じ)を歌い切れる(=最後まで完全に歌うことができる) 
【副⁺】 (→「うたいきる」【副⁺】に同じ)歌い切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 演歌歌手は、アンコールで歌い切れないほど多くの曲をリクエストされた/声楽の発表会では、練習の甲[か]斐[い]あって何とか無難に歌い切れた/合唱コンクールの課題曲は、並大抵の練習では歌い切れない/カラオケの曲は高音の部分が歌い切れなかった/発声練習の成果が出て、音域の広いメロディーも歌い切れるようになった/「非常に難しい曲ですが、私なりの解釈で歌い切れればと考えています」
**うたいこなす【歌い熟す】**[歌う＋熟[こな]す] (名曲、難曲、演歌、民謡、オペラ、アリア、歌曲、シャンソン、ジャズ、ポップス、ロック、ソウル、レゲエ、ゴスペル、ラップ、バラード、さまざまなジャンル、幅広いレパートリー、高音域のパート、外国語の歌)を歌いこなす(=難しい点を克服し、十分にうまく歌う) 
【副⁺】 (さらりと、堂々と、難なく、うまく、
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幅広く、無理なく、立派に、完璧に、器用に、巧みに、見事に、自由自在に、思いのままに)歌いこなす
【例文】 男性歌手が女性歌手用の曲を歌いこなし、新たな魅力を添えた/テンポの速い曲は、リズムに乗って歌いこなすのが難しい/名オペラ歌手は、圧倒的な歌唱力で数々の難曲を歌いこなし、ファンを魅了した/外国のジャズ歌手が日本の民謡を叙情豊かに歌いこなした/「歌謡界の女王」と呼ばれる歌手は、ジャズも立派に歌いこなしてみせた/人気歌手は、ロックからバラードまで幅広く歌いこなしている/流しの歌い手とあって、リクエストされた曲は大体歌いこなせる/プロなら幅広いレパートリーを歌いこなさねばならない/「第九」の合唱曲を歌いこなすには、ドイツ語の正確な発音が必要だ
**うたいだす【歌い出す】**[歌う＋出す] (→「うたいあげる」❶に同じ)を歌い出す(=歌い始める) 
【副⁺】 (突然、いきなり、おもむろに、急に、にわかに)歌い出す
【例文】 追悼ミサでは、聖歌隊が厳かに鎮魂曲を歌い出した/革命の義勇兵たちが歌い出した軍歌は、やがて国中に広まり、国歌となった/酒宴では、酔った一人が歌い出すとつられて皆が大声を張り上げ、大合唱となった/父は酒が入ると故郷の民謡を歌い出す/民謡ソーラン節は、威勢のいい漁師の掛け声で歌い出される/高齢の母は物忘れがひどいが、時々、昔の童謡を歌い出して皆を驚かせる/合唱団は、そろって歌い出せるように全員が指揮者に注目した/最近、人気の演歌歌手がジャズのナンバーを本格的に歌い出し、評判になった/歌姫が情感豊かに歌い出すと、ざわめいていた客席が静まり返った/いざ歌い出そうとした時に、歌詞をど忘れしてしまった
【名詞形】歌い出し(=特に歌の初めの部分についていう)
【例文】 この合唱曲の歌い出しは、女声のパートだ/緊張のあまり、歌い出しの音を外してしまった/歌い出しでつまずくと、後が続かない
**うたいつぐ【歌い継ぐ】**[歌う＋継ぐ] ❶(その場の人々)が(歌、曲、旋律、メロディー、連歌、句)を歌い継ぐ(=前の人が歌ったのに続けて、次の人が歌う) ❷(民衆、後輩、子供、次代の人々)が(歌、曲、校歌、応援歌、寮歌、唱歌、歌謡曲、田植え歌、祝い歌、民謡、童謡、子守唄、旋律、メロディー、歌詞、言葉、心、平和への思い、伝統、歴史)を歌い継ぐ(=前の世代に続き、長年にわたって歌う) 
【副⁺】❶(次々、交互に) ❷(いつまでも、脈々と、連綿と、大切に、途切れずに)歌い継ぐ
【補足】受身形「歌い継がれる」の形で使うことが多い
【例文】 ❶このコーラスは、4つのパートが順にメロディーを歌い継ぐ形だ/連歌では、複数の歌人が上[かみ]の句と下[しも]の句を交互に歌い継いでいく ❷ビートルズの歌は世界中の人々に愛され、歌い継がれている/同窓会では先輩から歌い継がれた寮歌を歌い、学生時代を懐かしんだ/昔はやった歌謡曲は、今も多くの歌手によって歌い継がれている/田植え歌は、農民が労働歌として代々歌い継いできた/婚礼の席で、その地方で歌い継がれてきた祝い歌が披露された/故郷の民謡を大切に歌い継ぎ、次の世代に残したいと願っている/このCD全集には、オペラから民謡まで、世界で歌い継がれた愛唱歌が集めてある/被爆地の合唱団は、平和への願いを曲に込めて戦後長く歌い継いでいる/文字を持たない民族は、その歴史を歌い継いで伝えてきたという
**うちあう【打ち合う・撃ち合う】**[うつ＋合う] ❶(刀、雨戸、歯)が打ち合う(=物が互い
<110>
にぶつかり、音を立てる) ❷ⓐ(両者、選手、剣士)が(対戦相手)と打ち合う(=勝敗を競って、互いに相手に対して打つ) ⓑ(剣、竹刀、碁石、球、ボール、シャトル、ホームラン、シュート、スマッシュ、ボレー、ショット、パンチ、ジャブ、キック、投げ、張り手)を打ち合う ❸ⓐ(両者、双方、両軍)が(相手、敵)と撃ち合う(=互いに相手を狙って銃などを発射する) ⓑ(ピストル、銃、エアガン、鉄砲、大砲、ミサイル、銃弾、弾、魚雷、機銃)を撃ち合う 
【副⁺】❷❸(交互に、丁々発止と、激しく、真剣に、まともに、必死に、壮烈に、互角に、派手に、真っ向から)うち合う
【例文】 ❶台風が来るらしく、強風で雨戸がガタガタと打ち合う音がする/冬山登山では凍えて歯が打ち合い、口が利けないほどだった ❷時代劇で二人の侍が剣を丁々発止と打ち合うシーンは、迫真の演技だった/剣道の稽古では、門弟が二人ずつに分かれて竹刀を打ち合う/囲碁は対局者が白と黒の石を打ち合って、陣地を取り合う/テニスの技術を磨いたので、上位の選手とも互角に打ち合えた/相撲の取組は、両力士が投げを打ち合ったが決まらず、結局、水入りになった ❸市中で銃を撃ち合う抗争事件が発生した/市街戦では、至近距離から互いに小銃を撃ち合う戦いになった/戦場には、両軍が大砲を撃ち合う轟音が鳴り響いた/核ミサイルを撃ち合うような戦争になれば、人類は存亡の危機に陥る/空中戦では、戦闘機同士が機銃を撃ち合うこともある
【名詞形】うち合い うち合いをする/になる
【補足】名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 ボクシングの試合は、激しい打ち合いの末、挑戦者が王座を奪った/野球の決勝戦は、両チームによるホームランの打ち合いとなった/テニスの試合では、両選手が強烈なボレーの打ち合いをして、観客を沸かせた/内戦地帯では、今もなお武装集団同士が撃ち合いを続けている/逃走した犯人は、警官と激しい撃ち合いをした末に逮捕された
**うちあおぐ【打ち仰ぐ】**[打つ＋仰ぐ] (相手の顔、大仏、聖人像、塔、神、天、空、夜空、山、霊峰)を打ち仰ぐ(=深い感慨をもって顔を上に向け、対象を見る)
【例文】 罪を告白した信者は、神父の顔を打ち仰いで許しを請うた/国宝の大仏は、打ち仰ぐ者を圧倒する/巡礼の信者たちは畏敬の念を込めて聖地である白き山容を打ち仰ぎ、祈りを捧[ささ]げた/サッカー選手は、絶好のチャンスにシュートを決められず、悔しさに天を打ち仰いだ/ロケット発射の瞬間、皆一斉に青空を打ち仰いで、機体の上昇を見守った/古来、旅人は夜空を打ち仰ぎ、北極星の位置で方角を見定めたという/富士登山では、途中、山道から打ち仰いだ山容が絶景だった
**うちあがる【打ち上がる】**[打つ＋上がる] ❶(ボール、球、フライ、羽根)が打ち上がる(=人に打たれて、空中に高く上がる) ❷(衛星、探査機、ロケット、ミサイル、花火、祝砲)が打ち上がる(=人工的な操作で勢いよく空中に高く上がる) ❸ⓐ(漂着物、ヤシの実、難破船、舟、流木、海藻、マリモ、貝殻、鯨、魚、遺体)が打ち上がる(=波に運ばれて、水中から海岸に上がる) ⓑ(陸、海岸、岸、砂浜、浜辺)に打ち上がる ❹(蕎麦[そば]、能面、刀、コンクリート、組みひも)が打ち上がる(=打つことによって*仕上がる) 
【副⁺】❶❷(うまく、勢いよく、高く) ❹ (しっかり、うまく、見事に)打ち上がる
【例文】 ❶外野手は、高く打ち上がった打球をうまくキャッチした/バレーボール選手は、ネット際に打ち上がったトスを相手のコートに力強く打ち込んだ/犠牲フライを狙っ
<111>
たが、うまく打ち上がらずゴロになってしまった ❷通信衛星が予定どおりに打ち上がり、地上と通信を開始した/観測ロケットが無事打ち上がると、歓声が沸き起こった/大型花火が次々と打ち上がり、夏の夜空を美しく彩った ❸南方から流れて来たヤシの実が浜に打ち上がっている/津波で流された舟は、時を経て遠く離れた沿岸に打ち上がった/嵐の後の浜辺には、大量の海藻が打ち上がっていた/河川の汚染が原因で湾岸に多数の魚が打ち上がった ❹店では打ち上がったばかりの蕎麦をすぐ茹でて、客に出している/能面師は、打ち上がった面の裏に銘を記した/コンクリートが全て打ち上がれば、エレベーターが設置できる
**うちあける【打ち明ける】**[打つ＋明ける] ([人]・相手)に(心、本心、本音、愛、思い、胸の内、気持ち、苦しさ、悩み、心配事、不安、秘密、いじめ、過去、正体、素性、真実、真相、事実、ありのまま、事の次第、経緯、事情、一部始終、夢、計画、不祥事、決意、病気)を打ち明ける(=今まで隠してきたことを意を決して話す) 
【副⁺】 (こっそり、そっと、恐る恐る、何もかも、洗いざらい、それとなく、内々に、ひそかに、率直に、正直に、思い切って、残らず、包み隠さず)打ち明ける
【補足】「ぶちあける」「ぶっちゃける」は「打ち明ける」の転で俗語表現。「ぶっちゃけ」(=*包み隠さずに言うと)は
副詞として使う
【例文】 不登校になった生徒には、心を打ち明ける友達がいないようだ/意中の人に思いを打ち明けたいが、まだできずにいる/失恋したなんて、恥ずかしくて誰にも打ち明けられない/つらい時は、胸の内を洗いざらい誰かに打ち明けたら、楽になる/反抗期の娘は、頑なに心を閉ざし、親に悩みを打ち明けようとしない/この秘密は誰にも打ち明けず、墓場まで持って行くつもりだ/スパイは掟[おきて]を破り、自らの素性を恋人に打ち明けてしまった/黙秘を続けていた犯人は、ようやく事件の真相を打ち明けるようになった/彼は私を信用して、事件の一部始終を打ち明けてくれた/選手は、今季限りで現役引退の決意を監督に打ち明けた/家族は、本人が難病に冒されていることを打ち明けられずにいた/打ち明けて言えば、我が社は倒産寸前だ/打ち明けた話、こっちも商売だから絶対損はしない/打ち明け話をすると、妻には結婚前から他に好きな人がいた/ぶっちゃけ、今の話は面白くも何ともない
**うちあげる【打ち上げる】**[打つ＋上げる] ❶(→「うちあがる」❶に同じ)を打ち上げる(=人が打って、空中に高く上げる) ❷(→「うちあがる」❷に同じ)を打ち上げる(=人工的な操作で勢いよく空中に高く上げる) ❸ⓐ(波、潮流)が(→「うちあがる」❸ⓐに同じ)を打ち上げる(=波が運んで、水中から海岸に上げる) ⓑ(→「うちあがる」❸ⓑに同じ)に打ち上げる ❹ (波、大波)が打ち上げる(=波が寄せて岸などに上がる) ❺ (計画、構想、企画、案、プラン、アイデア、方針、政策、戦略、持論、新説、仮説、目標、数字、未来像、宣言)を打ち上げる(=持論やアイデアなどを大々的に公表する) ❻ (興行、公演、巡業、芝居、相撲)を打ち上げる(=興行や仕事を終える) ❼ (→「うちあがる」❹に同じ)を打ち上げる(=打って仕上げる) 
【副⁺】❶❷(うまく、勢いよく、高く) ❺(派手に、大々的に、効果的に) ❻❼(しっかりと、無事に)打ち上げる
【例文】 ❶打者が打ち上げた球は、スタンドに入る本塁打になった/風が強いから、高く打ち上げればホームランになるかもしれない/打者は犠牲フライを打ち上げ、三塁走者
<112>
をホームに生還させた ❷新しく打ち上げられた衛星によって気象観測の精度が飛躍的に向上した/米国ヒューストンから宇宙船が打ち上げられた/恒例の花火大会では、毎年、2万発以上もの花火が打ち上げられる/「ロケット花火は危ないから、人のいない所で打ち上げろ」/王子の誕生を祝い、祝砲が打ち上げられた ❸島の海岸には、古来、多くの難破船が打ち上げられている/台風の後、海岸に大量の流木が打ち上げられた/水温が上がり、大量のマリモが岸に打ち上げられた/貝殻が穏やかな波に打ち上げられ、砂浜に「貝だまり」ができている ❹8月の海水浴シーズンは、土用波が打ち上げるので、警戒が必要だ/防潮堤を超えて大波が打ち上げ、港に被害を及ぼした ❺戦後の復興期に首相が打ち上げた所得倍増計画によって、経済成長に拍車が掛かった/経営陣は主要都市への進出計画を打ち上げ、販路拡大を図ろうとした/社長は次の株主総会で新構想を打ち上げようと考えている/政府は財政再建を目指し、増税案を打ち上げた ❻歌舞伎は、連日満員で一か月の興行を打ち上げた/大相撲は、春場所を打ち上げ、地方巡業に出発した ❼名人が丹精込めて打ち上げた蕎麦[そば]は、極めて美味だ/組みひもは、細い絹糸を打ち上げて作る
【名詞形】打ち上げ 打ち上げをする
【補足】名詞形は、❷❻の意味でのみ使う
【例文】 ロケットは、無事打ち上げに成功した/花火の打ち上げは、日が暮れてから河原で行われる/芸術祭が無事に終わったので、皆で打ち上げ(=一仕事終えた後の飲み会)をした/打ち上げ花火が夜空を美しく彩った/映画の撮影が終了し、打ち上げパーティーが催された
**うちあわす・うちあわせる【打ち合わす・打ち合わせる】**[打つ＋合わす・合わせる] ❶(手、両手、手のひら、拍子木、ドラムのスティック、シンバル、グラス、剣、踵[かかと]、火打石と鉄片)を打ち合わせる(=2つの物を勢いよく当てる) ❷(相手、先方、担当者、関係者、業者、仲間)と(作戦、検査項目、せりふ、サイン、進行、時間、場所、日時、日取り、日程、予定、予算、段取り、手順、手[て]筈[はず]、スケジュール、方針、方法、詳細、内容)を打ち合わせる(=事前に相談する) ❸(着物の前、裾、左右)を打ち合わせる(=重ねてうまく合わせる) 
【副⁺】❷(しっかり、あらかじめ、前もって、細かく、抜かりなく、事前に、入念に、綿密に)打ち合わせる
【例文】 ❶わらべ歌を歌いながら、二人で交互に手のひらを打ち合わせて遊ぶ/芝居の裏方が拍子木を打ち合わせれば、幕開けの合図だ/「乾杯」の発声と同時にグラスを打ち合わせる/火打石と鉄片を打ち合わせて火花を出す ❷出撃前にその日の作戦を打ち合わせる/監督と選手のサインは、試合前のミーティングで打ち合わせられる/家族と大地震の際の避難場所を打ち合わせておいた/結婚式の日取りを先方と打ち合わせた/仲間と旅行の日程を細かく打ち合わせておこう/編集会議で詳細を打ち合わせる必要がある/事前に打ち合わせたとおり会議を進めた/まるで打ち合わせたように全員が同じことを言う ❸着物の前を深く打ち合わせて、きれいに着る
【名詞形】打ち合わせ 打ち合わせをする
【補足】名詞形は、❷❸の意味で使う。公用文では「打合せ」と送り仮名が省略される
【例文】 打ち合わせに喫茶店を利用する/打ち合わせの場所に相手が現れない/「打合せのとおり、事を運んでください」/会議は打ち合わせどおりにうまくいった/着物の前の打
<113>
ち合わせが崩れると、だらしなくなる/紳士服と婦人服では、前立ての打ち合わせが反対になる/業者と搬入の件で打ち合わせをする/イベント前日に綿密な打ち合わせを行う/事故現場の中継は、打ち合わせなしのぶっつけ本番だ
**うちいる【討ち入る・打ち入る】**[うつ＋入[い]る] (敵中、敵陣、敵の屋敷)に討ち入る(=敵の居る場に攻めて入る) 
【副⁺】 (首尾よく、ひそかに、一斉に、必死に、決死の覚悟で)討ち入る
【例文】 武士の一団は、敵中に討ち入り、死に物狂いで戦った/味方の軍勢は、夜陰に乗じて敵陣に討ち入る作戦に出た/47人の赤穂[あこう]浪士は、主君の遺恨を晴らすため仇[きゅう]敵[てき]の屋敷に討ち入った/屋敷の主は敵に討ち入られるのを恐れ、万全の警備を敷いていた/謀反を企てた家臣団は、ひそかに主君の屋敷に討ち入った/藩主は、外部から討ち入られぬよう、城の周りに堀を巡らしている
【名詞形】討ち入り 【動】 討ち入り(を)する
【例文】 歌舞伎の「忠臣蔵」は、赤穂義士の吉良[きら]邸[てい]討ち入りが元になっている/軍勢は、外部の者に悟られぬよう、周到に討ち入りを計画した/敵の討ち入りを警戒して、屋敷の周囲には鋭い柵が巡らしてある/討ち入りをした者たちは、見事、主君の仇[あだ]討ちを果たした
**うちおとす【打ち落とす・撃ち落とす】**[うつ＋落とす] ❶ⓐ(枝、栗[くり]、虫、首、手裏剣、刀、竹刀、刃物)を打ち落とす(=何かで打って落とす) ⓑ(棒、竿[さお]、手、刀、竹刀、鉈、つぶて)で打ち落とす ❷ⓐ(鳥、敵機、飛行機、ヘリコプター、ドローン、衛星、ミサイル、標的)を撃ち落とす(=弾などを目的物に命中させて落とす) ⓑ(銃、ピストル、機関銃、大砲、ミサイル)で撃ち落とす 
【副⁺】❶(パシッと、バサッと)打ち落とす ❷(正確に、容赦なく、見事に、狙いどおりに)撃ち落とす
【例文】 ❶山中の竹は、切って運び出す前に鉈[なた]で小枝を打ち落とす/植林した杉は、密生しないように下枝を打ち落とす作業が必要だ/熟した栗は、竹[たけ]竿[ざお]で打ち落とし、割って中の実を取り出す/居間に入って来た虫を、丸めた新聞紙で打ち落とした/若武者は戦場で敵の大将の首を打ち落として、武功を挙げた/敗軍の将は構えた刀を敵兵に打ち落とされ、捕えられた/犯人は振り上げたナイフを警官に打ち落とされて、手錠をかけられた ❷熟練の猟師は、キジが草むらから飛び上がった瞬間に銃で撃ち落とした/ヘリコプターは、ゲリラ兵の機関銃によって撃ち落とされた/軍は敵国の衛星をミサイルで撃ち落とそうとした/最新鋭の駆逐艦は、敵がミサイルを発射すると即刻撃ち落とせるそうだ/クレー射撃では、空中に放たれた皿状の標的を撃ち落とす技を競う
**うちおろす【打ち下ろす】**[打つ＋下ろす] ❶(拳、パンチ、手刀、肘、翼、剣、刀、竹刀、バット、ラケット、槌[つち]、斧[おの]、ハンマー、鍬[くわ]、杵[きね]、鞭[むち])を打ち下ろす(=上の方から勢いよく下ろす) ❷(ボール、球、サーブ、スパイク)を打ち下ろす(=球技で上から下に向けて打つ) 
【副⁺】 (ドンと、猛然と、思い切り、一気に、激しく、強く、大きく、豪快に、真っすぐに、力任せに)打ち下ろす
【例文】 ❶激怒した男は、拳をテーブルにドンと打ち下ろして、席を立った/長身のボクサーは、高い位置から打ち下ろす強力なパンチが武器だ/鳥が翼を勢いよく打ち下ろせば、揚力が生じる/剣道の試合で、相手から打ち下ろされた竹刀を受け止め、間隔を詰め
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て面を打った/鍛冶職人は、真っ赤に熱した鉄に槌を打ち下ろして鍛錬し、包丁を造る/斧を打ち下ろそうとした木こりは、手が滑って池に落としてしまった/1989年、熱狂した人々は、ハンマーを力強く打ち下ろし、東西を隔てたベルリンの壁を壊した/入植者たちは荒地に鍬を打ち下ろして、田畑を切り開いていった/餅つきは、杵の重さを利用して臼の中央に打ち下ろすようにする ❷ゴルフ場の高いティーグラウンドからボールを打ち下ろすのは、気分がいい/強力なサーブを相手のコート目がけてラケットで打ち下ろす/バレーボールの試合は、アタッカーが強烈なスパイクを打ち下ろし、得点を決めた
**うちかえす【打ち返す・撃ち返す】**[うつ＋返す] ❶(ボール、球、シャトル、サーブ、ショット、スマッシュ、パンチ、ストレート、フック、張り手、メール)を打ち返す(=相手が投げたり打ったりして来たのに応じて、こちらからも打つ) ❷(弾、銃弾、銃、砲弾、大砲、ミサイル)を撃ち返す(=応戦のため、こちらからも銃や大砲などを発射する) ❸(田、畑、地面)を打ち返す(=田畑の土を耕す) ❹(古綿、布団)を打ち返す(=固くなった古い綿[わた]を打って、柔らかく再生させる) ❺(波)が打ち返す(=引いた波が再び寄せる) 
【副⁺】 (ぱっと、すかさず、即座に、素早く、うまく、激しく、力強く、見事に、巧みに、正確に)打ち返す
【例文】 ❶ボールを打ち返そうとしたがバットが折れてしまった/打者は投手の豪速球を見事に打ち返し、本塁打を放った/内角を狙った球が打ち返され、外野に飛んだ/卓球の試合に備え、相手のサーブを確実に打ち返せるように特訓を重ねた/テニスの試合では、どんなに打たれても必ず打ち返し、粘り強く戦った/挑戦者は相手に強烈なパンチを打ち返されて、リング上に倒れた/監督は選手たちに「打たれたら打ち返せ」と檄[げき]を飛ばした/取引先から問い合わせメールが来たら、即座に返答を打ち返すようにしている ❷敵部隊の小銃に機関銃で撃ち返し、勝利を収めた/逃走中の犯人は警官に発砲したが、素早く撃ち返されて、逮捕された/砲撃を受けた部隊は砲弾が足りず、撃ち返せなかった ❸農家では春になると田を打ち返して、田植えの準備を始める/畑を鋤[すき]で打ち返し、肥料を施して野菜の種を撒いた ❹古くなった布団の綿を打ち返したら、ふっくらと新品のようになった ❺砂浜に打ち返す波を見ていると、悠久の時の流れを感じる/海辺の宿では、寄せては打ち返す波の音が聞こえる
【名詞形】打ち返し 打ち返しをする
【補足】名詞形は、❶❹の意味でのみ使う
【例文】 剣道の「打ち返し」では、正面打ちと左右打ちを組み合わせた基本的動作を稽[けい]古[こ]する/古い布団は中綿の打ち返しが必要だ/母は布団の打ち返しをして、子供の帰省を待っていた
**うちかかる【打ち掛かる】**[打つ＋掛かる] ⓐ(相手、敵軍、仇[きゅう]敵[てき]、賊)に打ちかかる(=相手に向かって道具などで攻撃する) ⓑ(剣、刀、竹刀[しない]、棒、杖[つえ]、鉄パイプ、拳)で打ちかかる 
【副⁺】 (いきなり、力いっぱい、一気に、激しく、勇敢に、果敢に、猛然と、がむしゃらに、全力で、正面から、真っ向から)打ちかかる
【例文】 武士に打ちかかろうとした刺客は、剣を抜く暇もなく斬り倒された/剣客は打ちかかって来た相手の刀を素早くかわし、反撃に出た/剣道の試合で格上の相手に力いっぱい打ちかかり、一本取った/「突撃」の合図と同時に、前線の兵士たちは猛然と敵に打ちか
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かっていった/歩[ほ]哨[しょう]の兵は背後から敵に打ちかかられて、その場に倒れた/棒術の演技は、演者二人が互いに激しく打ちかかる技の連続で、迫力満点だった/暴徒化した群衆は鉄パイプで警官隊に打ちかかって行った/口論の末、激昂した男は拳で私に打ちかかって来た/「奴[やつ]は腕が立つから、全員で一斉に打ちかかれ」
**うちかさなる【打ち重なる】**[打つ＋重なる] ❶([人]、乗客、山、葉、花びら、着物、将棋の駒、遺体)が打ち重なる(=あるものの上に多く重なる) ❷(不幸、悲運、天災、災難、災害、水害、事故、事件、つらい出来事)が打ち重なる(=不幸な事が続いて起こる) 
【副⁺】❶(累々と、幾[いく]重[え]にも) ❷(次々、相次いで、幾度も)打ち重なる
【例文】 ❶列車に急ブレーキがかかり、立っていた乗客が打ち重なるようにして倒れた/山頂からは、遠くにアルプスの山並みが打ち重なるように見える/落ち葉が打ち重なった小道を歩くと、カサコソと音がする/散った桜の花びらが歩道に打ち重なり、まるでピンクの絨[じゅう]毯[たん]を敷いたようだ/平安時代の十[じゅう]二[に]単[ひとえ]は、幾重にも打ち重なった着物の配色が美しい/多くの兵士の遺体が累々と打ち重なり、戦場は血の海と化していた ❷最近は、身内の不幸が打ち重なり、ずっと気がふさいでいる/主人公が、打ち重なる悲運にもめげず力強く生きていくドラマが人気だ/謹慎処分が解かれた力士は、今度は怪[け]我[が]で休場を余儀なくされ、打ち重なる不運に泣いた/「泣き面に蜂」とは、不運や不幸が打ち重なることのたとえだ/今年は、地震や豪雨などの天災が打ち重なった。来年は良い年になってほしい/打ち重なる水害に見舞われた地方では、作物が全滅し、農家が悲鳴を上げている
**うちかつ【打ち勝つ・打ち克つ】**[打つ＋かつ] ❶ⓐ(相手、敵、大軍、強敵、強豪、ライバル、チャンピオン、他チーム、他社)に打ち勝つ(=容易に勝てないような強い相手に勝つ) ⓑ(試合、競争、競り合い、対戦、雪辱戦、戦い、闘争)で/に打ち勝つ ❷(己、自分、困難、苦難、危機、悲しみ、弱さ、恐怖心、不安、煩悩、孤独、誘惑、欲望、本能、渇き、睡魔、悪条件、逆境、障害、偏見、試練、運命、病気、病魔、ストレス、プレッシャー、引力、脅威、不況、時の流れ)に打ちかつ(=困難や苦しみ、感情などに負けず、克服する) ❸ (相手、敵の打線、投手)に打ち勝つ(=球技で打って相手を負かす) 
【副⁺】❶❸(何とか、辛うじて、見事に、圧倒的に、大差で、僅差で、危なげなく)打ち勝つ
【例文】 ❶味方の軍勢は激戦の末、敵の大軍に打ち勝った/我がチームは宿敵に打ち勝ち、昨年の雪辱を果たした/今度こそ強敵に打ち勝ちたい一心で猛練習している/初出場校が強豪校に打ち勝つという快挙を成し遂げた/マラソン選手はライバルとの激しい競り合いに打ち勝って、見事優勝した/挑戦者はチャンピオンとの対決を前に、「必ず打ち勝ってみせる」と意気込んでいる/他社との厳しい価格競争に打ち勝つには、徹底したコスト削減が必要だ/自然界では、厳しい生存競争に打ち勝ったものだけが生き残れる ❷他者との競争ではなく、己に打ち勝つことが大切だ/過保護に育てられた子供は、困難に打ち勝つ力が希薄だ/子供たちのために、妻を亡くした悲しみに打ち勝とうと決意した/目標を達成するには、己の弱さに打ち勝たなければならない/ダイエット中だが、甘い物の誘惑に打ち勝てず、つい手が伸びてしまう/数々の試練に打ち勝ってこそ人は成長するものだ/長い闘病生活を経て病魔に打ち勝ち、今は健康に暮らしている/ストレスに打ち勝とうと、瞑想して心の平穏を保っている/ロケットの打ち上げには、引力に打ち勝つだけの強い噴射力が必要だ ❸テニス選手は激しいラリーの応酬に打ち勝ち、1セットを先取し
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た/卓球選手は勝負所で力強いスマッシュを決め、相手に打ち勝った/野球の試合で4番打者は見事にホームランを放ち、主力投手に打ち勝った
**うちからす【打ち枯らす】**[打つ＋枯らす] 尾[お]羽[は]打ち枯らす(=以前、羽振りの良かった人が落ちぶれて、みすぼらしい様子になる) 
【副⁺】 (すっかり、全く)尾羽打ち枯らす
【補足】慣用的に「尾羽打ち枯らす」の形で使う
【例文】 主家を離れた武士は、扶[ふ]持[ち]もなく、尾羽打ち枯らして細々と暮らす者が多かった/経営する会社が倒産した友人は、尾羽打ち枯らした様子で借金の依頼にやって来た/往年の大女優は、今やすっかり尾羽打ち枯らし、昔の面影はない/昔、権勢を振るった政治家は、選挙で大敗して以来、尾羽打ち枯らした状態でいるらしい/戦後の混乱で没落し、尾羽打ち枯らしている華族もいると聞く
**うちきる【打ち切る】**[打つ＋切る] ❶(灌[かん]木[ぼく]、枝葉、銅線、綱)を打ち切る(=強く打って切る) ❷(契約、交渉、話、会議、審議、議論、質問、仕送り、[奨学・補助]金、支給、支援、援助、生活保護、治療、融資、協力、サービスの提供、ソフトウェアのサポート、募集、採用、雇用、生産、販売、取引、輸入、番組、放送、連載、広告、事業、仕事、捜索、捜査、調査、開発、裁判、訴訟、運行、試合)を打ち切る(=先まで続くはずの物事を途中でやめる) ❸(碁、将棋、シュート)を打ち切る(=最後まで完全に打つ) 
【副⁺】❶❷(突然、直ちに、あっさり、きっぱり、ひとまず、一旦、早めに、一方的に、強引に、[強制・段階・全面]的に、途中で、これきりで)打ち切る
【例文】 ❶剪[せん]定[てい]した木の枝を適当な長さに打ち切って、束ねておく/ジャングルの中は、絡み合った枝葉を鉈[なた]で打ち切りながら進む ❷業績の悪化した企業は、派遣社員の契約を打ち切った/両国間の交渉は物別れに終わり、途中で打ち切られた/国会では与党により強引に審議が打ち切られ、採決が行われた/質疑応答の時間が終わり、質問が打ち切られた/親からの仕送りが打ち切られたら、退学するしかない/成績不振の学生は奨学金を打ち切られる決まりだ/銀行が融資を打ち切れば、中小企業はたちまち倒産に追い込まれる/赤字になっても行政サービスは簡単に打ち切るわけにはいかない/業績不振で中型車の海外生産を打ち切ることになった/視聴率が低迷すれば、テレビ局は番組を打ち切ろうとする/長編小説の連載は、途中で作者が病没したため、未完のまま打ち切られた/熱っぽいので、仕事を早めに打ち切って、病院に行った/野球の試合は延長戦でも決着がつかず、同点のまま打ち切られた ❸囲碁の名人戦は、1局を2日で打ち切る日程だ/将棋の対局では、持ち時間内に打ち切らなければならない
【名詞形】打ち切り 打ち切りに/とする/なる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文では「打切り」と送り仮名が省略される
【例文】 旧型モデルは、次々と製造の打ち切りが決められた/「これで審議は打ち切りとする」と議長が発言した/赤字の路線バスは、ついに運行が打ち切りとなった/強盗事件は時効が成立し、未解決のまま捜査が打ち切りになった/民事訴訟は、原告が訴えを取り下げたため打切りになった
**うちきれる【打ち切れる】**[打つ＋切れる] ❶(→「うちきる」❶に同じ)を/が打ち切れる(=強く打って切ることができる) ❷(→「うちきる」❷に同じ)を/が打ち切れる(=
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先まで続くはずの物事を途中でやめることができる) ❸(→「うちきる」❸に同じ)を/が打ち切れる(=最後まで打つことができる) 
【副⁺】 (→「うちきる」【副⁺】に同じ)打ち切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶邪魔な木の枝を鉈[なた]で打ち切ろうとしたが、太くて打ち切れなかったので、鋸[のこぎり]で引いた ❷同級生が集まると、皆昔話に夢中になって、なかなか話を打ち切れない/銀行は、企業の経営が悪化しても、影響が大きいため支援を打ち切れないでいる ❸囲碁の対戦は持ち時間内に打ち切れず、結局、負けてしまった/対局は終盤戦まで落ち着いて打ち切れたので、段位が上の相手に勝てた/相手の堅い守備に阻まれ、シュートを打ち切れなかった
**うちくずす【打ち崩す】**[打つ＋崩す] ❶(牙城、城郭、城門、壁、外壁、囲い、石垣)を打ち崩す(=打って固体物を崩す) ❷(対戦相手、敵、敵陣、布陣、堅い守り)を打ち崩す(=相手を攻めて守りを崩す) ❸(投手陣、ピッチャー、エース、豪速球、好投)を打ち崩す(=野球で安打を続けて打ち、相手投手の勢いを崩す) ❹(固定観念、既成概念、[価値・先入]観、偏見、迷妄、慣習、常識、主張、論拠、根拠、アリパイ、既得権、体制、支配、バランス、幻想、神話、思い込み、イメージ)を打ち崩す(=それまでの考え方や状態などを壊したり否定したりする) 
【副⁺】 (とことん、一気に、一挙に、完全に、徹底的に、見事に、根底から)打ち崩す
【例文】 ❶敵城を攻略するため、まず、外側の城郭から打ち崩していった/先陣が敵の城門を打ち崩すと同時に軍勢が城内になだれ込んだ/解体作業は外壁を打ち崩すことから始まった ❷味方の大軍は一気に攻撃を仕掛けて、敵を打ち崩した/敵陣を打ち崩すには奇襲攻撃しかない/堅固な城の守りは、敵の猛攻にも容易に打ち崩されなかった ❸先発投手は相手打線に打ち崩され、早々にマウンドを降りた/打撃陣は相手投手を打ち崩そうと、練習を重ねてきた/敵のエースの豪速球を打ち崩せるかどうかが、勝敗の分かれ目だ/試合では最後まで投手の好投を打ち崩せず、負けてしまった ❹自由な発想を生み出すには固定観念を打ち崩すことが先決だ/長年の悪しき商慣習を打ち崩し、合理化を図るべきだ/被告の弁護士は、確たる証拠に基づき検察側の主張を打ち崩した/検証実験の結果、新理論の論拠は根底から打ち崩された/この推理小説では、探偵が犯人のアリバイを打ち崩す場面が圧巻だ/経済の活性化には、国営企業の既得権を打ち崩すべきだと主張した/長年の民主化運動が実を結び、軍事政権による独裁体制が打ち崩された/初の汚れ役に挑んだ女優は、以前の清純なイメージを打ち崩し、新境地を開いた
**うちくだく【打ち砕く】**[打つ＋砕く] ❶(岩、石、氷、壁、鉄の扉、煉[れん]瓦[が]、コンクリート、ガラス、鏡、顎[あご]、骨)を打ち砕く(=強い力を加えて壊したり、細かく砕く) ❷(敵の勢い、心、夢、希望、野望、理想、期待、情熱、計画、可能性、自信、プライド、うぬぼれ、煩悩、甘い考え、悪、陰謀、概念、観念、先入観、イメージ、常識、幻想、神話)を打ち砕く(=打撃を与えて、完全に壊す) 
【副⁺】 (すっかり、ことごとく、無残に、見事に、完全に、粉々に、木[こ]っ端[ぱ]微[み]塵[じん]に、根底から、跡形もなく)打ち砕く
【例文】 ❶トンネル工事では、巨大な岩石がダイナマイトで打ち砕かれた/発破が使えないので、削岩機で固い岩盤を打ち砕こうとした/南極観測船は厚い氷を打ち砕き、前進して行った/細かく打ち砕いた氷に洋酒を注ぎ、カクテルを作る/素手で煉瓦を打ち砕く
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とは、さすが空手の武術家だ/泥棒は、鍵のかかった窓ガラスをハンマーで打ち砕いて侵入した/古代の遺跡から粉々に打ち砕かれた鏡が出土した/交通事故の強い衝撃で膝の骨が打ち砕かれてしまった ❷精鋭部隊は、勇猛な戦いぶりで、敵の勢いを見事に打ち砕いた/水泳選手はレースの記録が伸び悩み、国際大会出場の夢を打ち砕かれた/株価が暴落し、景気回復への国民の望みを打ち砕く結果になった/戦国大名の天下統一の野望は、家臣の謀反によって打ち砕かれた/大企業に就職したものの、希望する部署には就けず、仕事への情熱を打ち砕かれた/入社試験では立て続けに不合格になり、すっかり自信を打ち砕かれてしまった/文芸評論家の批評は、新人作家のプライドを根底から打ち砕く辛辣なものだった/いくら警鐘を鳴らしても、根強い安全神話はなかなか打ち砕けない
**うちけす【打ち消す】**[打つ＋消す] ❶(事実、[言葉]、噂[うわさ]、デマ、スキャンダル、ゴシップ、悪評、風説、不調説、憶測、忌まわしい記憶、考え、不安、懸念、迷い、恐怖、不吉な予感、疑惑、不信の念、問い、悪い印象、イメージ、罪悪感、存在)を打ち消す(=明確に否定する) ❷(音、声、味、振動、電磁波、力、作用、効果、影響力)を打ち消す(=消してなくならせる。互いに干渉し合って効力を弱める) 
【副⁺】 ❶(即座に、直ちに、とっさに、強く、懸命に、必死に、にべもなく、頭から、慌てて、急いで、躍起になって)打ち消す
【例文】 ❶これは打ち消そうとしても打ち消せない事実だ/「彼のこと好きなの」と聞かれ、慌てて打ち消した/大臣は辞任の噂を強く打ち消したが、真意のほどは分からない/彼の人柄と実績が、いずれ巷[ちまた]の悪評を打ち消すだろう/選手は不調説を打ち消すかのように1着でゴールインした/癌[がん]ではないかという患者の問いを打ち消すように医者は手を振った/いくら打ち消しても人を騙[だま]したという罪悪感は消えない/「無視」は一方的に相手の存在を打ち消す行為と言える ❷二人の話し声は波の音に打ち消された/シロップを入れると、甘味が苦味を打ち消して飲みやすくなる/免震工法により地震の振動が幾分打ち消される/波消しブロックは、波の力を打ち消してくれる/石灰水には酸の作用を打ち消す働きがある
【名詞形】打ち消し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 「決して」という語は後ろに打ち消しの言葉を伴う/打ち消しの意味を持つ漢字に「不・無」などがある/業界は産地偽装という風評の打ち消しに必死だ
**うちこむ【打ち込む】**[打つ＋込む] ❶ⓐ(くさび、杭[くい]、コンクリートのパイル、釘[くぎ]、銛[もり]、針、斧[おの]、鉈[なた]、ハーケン、刀、竹刀、フック、カウンター、ホームラン、ボール、スマッシュ、パチンコの玉、横糸、綱、碁石)を打ち込む(=ある範囲の中に何かを打ってしっかり入れる) ⓑ(地中、地面、川底、壁、板、畑、樹木、相手領域、相手コート、スタンド、敵の陣形)に打ち込む ❷ (文字、数値、暗証番号、パスワード、データ、資料)を打ち込む(=機器に入力する) ❸ⓐ(心、魂、心身、全力、全身全霊、青春、生涯)を打ち込む(=全てをかけて熱中する) ⓑ(仕事、勉学、学問、研究、経済再建、原因究明、患者の治療、商売、製品開発、活動、スポーツ、音楽、創作、芝居、芸事、稽[けい]古[こ])に打ち込む 
【副⁺】❶(強く、力いっぱい) ❸ (ひたすら、黙々と、真剣に、夢中で、一心不乱に)打ち込む
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【例文】 ❶地中に杭を深く打ち込み、土台を固める/川底にコンクリートのパイルを1本ずつ打ち込んで柵を作る/斧を力いっぱい打ち込んで大木を倒す/相手の隙を突いて竹刀を脇に打ち込み、一本取った/ボクサーは相手の脇腹に強力なフックを打ち込んで倒した/スタンドにサヨナラホームランを打ち込まれた/ベンチから相手打線に「打ち込めるものなら打ち込んでみろ」と叫んだ/強力なスマッシュを相手コートに打ち込んで勝った/敵の陣形に黒石を打ち込んだ ❷父は、ようやくブラインドタッチでパソコンに文字を打ち込めるようになった/入試の点数をパソコンに打ち込み、合否判断の資料を作成する ❸子供の頃から職人の父が仕事に打ち込む姿を見て育った/静かに研究に打ち込める環境が欲しい/首相の演説からは、経済再建への打ち込みようが伝わってくる/新製品開発に全力を挙げて打ち込んでいる/青春をかけて陸上競技に打ち込んだ/会社を定年退職し、今は趣味の芸事に打ち込む日々だ/若い時は何か一つ打ち込めるものがあればいい/かの絵師は、好きな絵一筋に打ち込もうと40歳で隠居した
【名詞形】打ち込み 打ち込みをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 建物の基礎部分へのコンクリートの打ち込みが終わった/杭の打ち込みが終わったら、ロープを張る/紳士服地は打ち込みを強くして織る/打ち込みが弱いと張りのある生地ができない/パソコンにデータの打ち込みをする/電子機器の打ち込み音楽より生演奏がいい/剣道部では、打ち込み稽古をさせて鍛えている
**うちこむ【撃ち込む・射ち込む】**[うつ＋込む] ⓐ(弾、銃弾、弾丸、砲弾、大砲、[ロケット・催涙]弾、ミサイル、魚雷、銃、鉄砲、ピストル、矢)をうち込む(=対象の内部目がけてうって当てる) ⓑ(壁、窓、敵陣、司令部、城中、基地、空港、戦艦、車、体の部分、デモ隊、中心、的、標的)にうち込む 
【副⁺】 (次々、激しく、矢継ぎ早に、見事に、過[あやま]たずに)うち込む
【例文】 脇腹に撃ち込まれた弾が致命傷となって、兵士は命を落とした/敵の司令部に銃弾を次々撃ち込んで攻めた/壁の無数の穴は撃ち込まれた弾丸の跡だ/デモ隊に向かって催涙弾が撃ち込まれた/敵国に向けてミサイルを撃ち込む準備が整った/敵艦に魚雷を撃ち込めと命令が出た/テロリストは首相官邸にバズーカを撃ち込もうとして逮捕された/射撃場で標的に向かって銃を撃ち込む練習をする/流鏑馬では、馬上から的を狙って矢を射ち込む技を見せる/射手は全ての矢を見事、的の中心に射ち込んだ/城の壁には、侵入した敵兵めがけて矢や鉄砲をうち込むための狭間が設けてある
【名詞形】うち込み
【例文】 撃ち込み開始！/敵陣に対する砲弾の撃ち込みは激しくなる一方だ/敵方による城中への射ち込みが始まった
**うちころす【打ち殺す・撃ち殺す】**[うつ＋殺す] ❶ⓐ(敵、罪人、獣、蛇、ハエ)を打ち殺す(=強く打って、殺す) ⓑ(鞭[むち]、棒、石、ハエたたき、手)で打ち殺す ❷(銃、ピストル)で(市民、敵、捕虜、犯人、追撃者、マフィアのボス、獣、鳥)を撃ち殺す(=弾丸を命中させて殺す) 
【副⁺】 (確実に、冷酷に、無差別に、首尾よく、片[かた]っ端[ぱし]から、容赦なく)うち殺す
【例文】 ❶古代には、罪人を鞭[むち]で打ち殺す刑罰があった/興奮して人にかみついた野犬
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は、村人に棒で打ち殺された/蛇を打ち殺すと災難を被るという言い伝えがある/食卓の回りで飛び回るハエをハエたたきで打ち殺した ❷テロリストが銃を乱射して、市民を無差別に撃ち殺す惨劇が起こった/敵は見つけ次第撃ち殺せと命令が出ている/人質を取りビルに立てこもった犯人は、駆けつけた機動隊に撃ち殺された/身元がばれたスパイは、追撃者を銃で撃ち殺し、逃亡した/マフィアのボスは敵対する組織のメンバーに狙われ、撃ち殺された/かっとなった男は、銃を持ち出して隣人を撃ち殺そうとした/地元の猟師は、畑の作物を荒らすイノシシを撃ち殺して、生産者を助けている
**うちこわす【打ち壊す】**[打つ＋壊す] ❶(城、要塞、神殿、社寺、遺跡、像、屋敷、家屋、門、壁、ドア、窓、塀、バリケード、機械、車)を打ち壊す(=強い力を加えて壊す) ❷(固定概念、既成観念、[価値・倫理・先入]観、偏見、誤った考え、計画、目算、会議、交渉、慣習、因習、常識、伝統、体制、障壁、旧弊、イメージ、雰囲気、ムード、静寂、平穏、感動、友情、一[いっ]家[か]団[だん]欒[らん]、夢、希望、幻想、秩序、チャンス、関係、市民生活、未来)を打ち壊す(=それまでの考えや状態などを壊して取り除く。または駄目にする) 
【副⁺】 (ことごとく、根こそぎ、一気に、一挙に、粉々に、完全に、大胆に、めちゃくちゃに、木[こ]っ端[ぱ]微[み]塵[じん]に、手当たり次第)打ち壊す
【例文】 ❶侵入した異教徒が神殿や神像を打ち壊して去った/重い年貢に苦しむ農民たちは徒党を組み、領主の屋敷を打ち壊した/江戸時代の消防は、火元より風下の家を打ち壊して延焼を防いだ/軍勢が一気に城門を打ち壊し、城内に攻め入った/暴徒化したデモ隊がバリケードを打ち壊し、機動隊と衝突した ❷ 新人監督のアニメ映画は、固定概念を打ち壊し、新風を吹き込んだ/古い常識を打ち壊そうとするのはいいが、ただ打ち壊せば全てが良くなるわけではない/若い画家たちは、古い伝統を打ち壊す芸術革新運動を展開した/新内閣は旧体制を打ち壊す政策を次々と導入し、改革を推進した/長年温存された官僚制度の旧弊を打ち壊すのは容易なことではない/恋人と部屋で二人きりの、いいムードが訪問者によって打ち壊された/国境地域では、長引く紛争で市民生活が根こそぎ打ち壊されている
【名詞形】打ち壊し 打ち壊しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 街並みの活性化には、古い空き家の打ち壊しが必要だ/江戸時代、困窮した民衆が集団で悪徳富裕者の家などを破壊した騒動を「打ち壊し」という/飢[き]饉[きん]の年は、貧しい農民による打ち壊しが各地で頻発した/食糧難にあえぐ民衆は暴徒化し、米屋の打ち壊しを行った/更地にするため、重機を使って古い家の打ち壊しをする/産業革命期のイギリスでは、失業を恐れた労働者による機械打ち壊し運動が起きた
**うちすえる【打ち据える】**[打つ＋据える] ❶(庭石、杭[くい]、支柱、土台)を打ち据える(=しっかりとその場に据える) ❷(相手、家臣、敵兵、捕虜、罪人、犯人、弟子、子供、犬)を打ち据える(=*起き上がれないほど、強く打つ) 
【副⁺】❶(どっかり、しっかり) ❷(散々、激しく、したたかに、執[しつ]拗[よう]に、徹底的に、力任せに、容赦なく)打ち据える
【例文】 ❶枯山水の庭は、白砂を敷き詰めた上に庭石が打ち据えてある/所有地の境界を示す杭を空き地に打ち据えた/害獣が畑を荒らすのを防ぐため、周囲に支柱を打ち据えネットを張った/工事現場では、コンクリートの基礎の上に土台が打ち据えられた ❷剣
<121>
術の達人は、向かって来る相手を次々と竹刀で打ち据えた/主君の逆[げき]鱗[りん]に触れた家臣は、その場で背中を打ち据えられた/捕らえた敵の密偵は秘密を白状するまで鞭[むち]で打ち据えよと君主は命じた/警官は暴れ回る犯人を警棒で打ち据えて、逮捕した/師匠は掟[おきて]を破った弟子を竹刀で打ち据え、厳しく罰した/飛びかかる野犬を棒で打ち据えて防いだ
**うちすてる【打ち捨てる】**[打つ＋捨てる] ❶(恋人、妻子、家、故郷、祖国、世、命、身、家業、地位、信仰、先入観、古い考え、プライド、方針、問題、わだかまり、しがらみ、迷い、[憎し・悲し]み、甘え、利己心、欲、夢)を打ち捨てる(=きっぱり捨ててしまう)
❷(家屋、田畑、商店街、自転車、武器)を打ち捨てる(=捨てて、後は構わない) 
【副⁺】❶ (すっぱり、きっぱり、何もかも、潔く、冷たく、冷酷に)打ち捨てる
【例文】 ❶この世の無常を感じた武士は、妻子を打ち捨てて出家した/若者は故郷を打ち捨て、都会に出て行く/愛国の志士たちは命を打ち捨てて、時の権力と闘った/身を打ち捨てる覚悟で難工事に取り組んだ/外国の平民女性と結婚するため、王位を打ち捨てた国王がいた/先入観を打ち捨てたら、新しいアイデアが湧いてくるはずだ/厳しい企業間競争で勝ち残るには、旧態依然とした経営方針を打ち捨てることが先決だ/政治家の汚職は打ち捨ててはおけない大問題だ/職場のしがらみを打ち捨て、退職して自由に生きるのが夢だ/いよいよ社会人だ。周囲への甘えはすっぱり打ち捨てよう/激務で心身ともに疲れたので、何もかも打ち捨ててぶらりと旅に出たい ❷空き家は、長年打ち捨てられて荒れ放題だ/過疎地には、雑草が生い茂り打ち捨てられた田畑が多い/盗まれた自転車が空き地に打ち捨てられていた/敵対する勢力は、互いに武器を打ち捨てて和平交渉を開始した
**うちそこなう・うちそこねる【打ち損なう・打ち損ねる/撃ち—・討ち—】**[うつ＋損なう・損ねる] ❶(球、ボール、シュート、サーブ、ショット、パット、パンチ、ワープロ、キー、電報、番号、ルビ、点、終止符、麵、碁、将棋、一[いっ]手[て]、釘[くぎ]、注射針、鍼)を打ち損なう(=間違えて打つ) ❷(獣、犯人、敵兵、的、標的、敵機、銃弾、ミサイル、ピストル、鉄砲、大砲)を撃ち損なう(=間違えて撃つ) ❸(→❶に同じ)を打ち損なう(=打つ機会を逃す) ❹(→❷に同じ)を撃ち損なう(=撃つ機会を逃す) ❺(敵の首、宿敵、敵[かたき]、賊、仇[あだ])を討ち損なう(=*討ち取ることに失敗する) 
【副⁺】(つい、うっかり、軽率にも、不注意で、緊張して)うち損なう
【例文】 ❶打者は、好球を打ち損なって、空振りを喫した/テニスの試合は、サーブを2回打ち損なうと、1ポイント失う/選手は、ゴルフの最終ホールでパットを打ち損ない、優勝を逃した/電卓のキーを打ち損ない、計算が違ってしまった/本棚を作ったが、釘を打ち損ねて、手を怪[け]我[が]してしまった/採血のための注射針を打ち損なって、患者に嫌な顔をされた ❷射撃手は標的を撃ち損ねないよう、しっかりと目標を定めた/地上から敵機を撃ち損なったため、敵は再度攻撃して来るだろう ❸サッカー選手は、相手の堅い守備に阻まれ、シュートを打ち損なった/後で難漢字にルビを打つつもりだったが、書類提出まで時間がなくなり打ち損なった ❹猟師が狙いを定めているうちに、熊は素早く逃げ去り撃ち損なってしまった ❺敵の大将を追い詰めたが、邪魔が入り、討ち損なった/仇[あだ]討ちでは、敵[かたき]を討ち損ない、逆に命を失うこともある
【名詞形】うち損ない
<122>

【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 まだバソコンに慣れていないので、文字の打ち損ないが多い/鉄砲の名人は確実に獲物を仕留め、撃ち損ないはほとんどない
**うちそろう【打ち揃う】**[打つ＋揃[そろ]う] (全員、一同、一[いっ]行[こう]、家族、親族、議員、役員、役者、弟子、団員、首脳、受賞者、王族)が打ちそろう(=その場にいるべき人が全員そろう) 
【副⁺】(ずらりと、きらびやかに、賑[にぎ]やかに、一堂に)打ちそろう
【例文】 元旦は、家族が全員打ちそろって新年を祝う習わしだ/親族一同が打ちそろって祖父の米寿を祝った/町内会の役員が打ちそろって花見に出かけた/歌舞伎の襲名披露の舞台では、役者一同が打ちそろい、順に口上を述べた/指揮者の呼びかけで、同門の音楽家たちが打ちそろって演奏会に集った/恩師の受勲を祝うため、全国から高弟が駆けつけ打ちそろって祝賀会を開いた/国際会議の後、各国首脳が打ちそろって記念撮影に臨んだ/皇太子の結婚式は、王族一同が打ちそろう、またとない機会となった
**うちたおす【打ち倒す・撃ち倒す】**[うつ＋倒す] ❶(相手、チャンピオン、敵、強豪、暴漢、悪党、賊、獣)を打ち倒す(=打撃を与え倒す) ❷(→❶に同じ。優勝候補、上位[力士・チーム]、幕府、政府、帝国主義、植民地支配、[独裁・保守]政権、支配階級、権力者、既成勢力、反対派、覇権主義、封建制)を打ち倒す(=強い力を持つ者や勢力を負かす。倒す) ❸(敵、兵士、仇敵、暴漢、悪党、賊、獣)を撃ち倒す(=銃などを撃って倒す)

【副⁺】(ばったばったと、見事に、一撃で、一発で、首尾よく、片[かた]っ端[ぱし]から)うち倒す
【例文】 ❶剣道の試合では相手の気迫に押され、一撃で打ち倒されてしまった/激しいパンチの応酬の末、ついに挑戦者がチャンピオンを打ち倒した/通行人を襲った暴漢は、駆けつけた警官に打ち倒され、逮捕された ❷初出場のチームは全員が一丸となって戦い、強豪を打ち倒した/平幕の力士が上位力士を次々と打ち倒し、見事優勝を遂げた/勤王の志士たちは幕府を打ち倒し、新政府を作り上げた/長年の民主化運動が実を結び、ついに独裁政権が打ち倒された/選挙の結果、保守政権が打ち倒され、革新政権が誕生した/圧政に苦しむ民衆は、支配階級を打ち倒すために蜂起した/既成勢力を打ち倒そうと、若者たちの民主化運動が始まった/超大国の覇権主義に反対する国々が増えているが、そう簡単には打ち倒せない ❸鉄砲隊の放った銃弾は、敵兵を次々と撃ち倒していった/革新政治家は人種差別撤廃の志半ばで、反対派の凶弾に撃ち倒された/対立する反社会的勢力の間で、互いを撃ち倒す抗争事件が相次いでいる
**うちだす【打ち出す・撃ち出す】**[うつ＋出す] ❶(球、ボール、玉)を打ち出す(=打って、前へ出す) ❷(弾、弾丸、砲弾、ミサイル)を撃ち出す(=銃などを撃って、弾を外へ飛び出させる) ❸(模様、図柄、紋章、文字)を打ち出す(=金属などを裏から打って、表に模様を出させる) ❹(文字、数字、データ、色彩、図柄、表[ひょう]、資料)を打ち出す(=キーをたたき、内容を画面に出したり、紙に印刷したりする) ❺(方針、目標、計画、企画、構想、戦略、政策、対策、路線、措置、改革案、増税、主張、見解、理念、立場、テーマ、コンセプト、機軸、支持、支援、積極的姿勢、厳しい態度、方向性、独自色、個性、特徴、イメージ、違い、斬新さ、季節感)を打ち出す(=方針や主義、主張などを明確に示す) ❻ⓐ(太鼓、鐘、球、サーブ、ヒット、パソコンのキー、メール、時計が6時)を打ち出す(=打ち始める) ⓑ(脈、心臓、鼓動、拍動)が打ち出す ❼ (銃、銃弾、大砲)を撃ち出す
<123>
す(=撃ち始める) 
【副⁺】❶(大きく、強く、まっすぐに) ❸ ❹ (明確に、鮮明に) ❺ (はっきり、強く、大胆に、明確に、鮮明に)打ち出す
【例文】 ❶ゴルファーは、ボールを打ち出す方向を慎重に狙い定めた/パチンコ台が玉を打ち出すスピードは速い ❷デモ鎮圧のため、ゴム製の弾を撃ち出す銃が使われた/ライフル銃は、弾丸を回転させて撃ち出すので、命中精度が高い ❸銀製の皿には美しい花模様が打ち出されている/自分の名前の頭文字が打ち出された特製の便箋を使う ❹店員は、支払い金額を電卓で打ち出して、客に見せた/決算データを表計算ソフトで打ち出した/新しいソフトを使うと多彩な色が美しく打ち出せる/入力した成績の一覧表をプリンターで打ち出した ❺政府は財政再建に向けて基本方針を打ち出した/首相は演説の中で核廃絶への目標を打ち出した/国連総会で新たな難民支援策が打ち出された/選挙戦で野党が増税反対の立場を打ち出している/新人候補は清新なイメージを打ち出そうとした/新発売の車は、斬新さを打ち出したデザインが評判だ ❻ 大相撲では、一日の取組が終わると、興行の終了を知らせる太鼓を打ち出す/大[おお]晦[みそ]日[か]の深夜になると、古都の寺が一斉に除夜の鐘を打ち出す/面接官の前に出ると、心臓が早鐘のように打ち出した ❼「撃て」の命令で銃撃隊が次々と銃を撃ち出した/抗争をめぐる裁判では、どちらが先に撃ち出したかが、焦点となった
【名詞形】打ち出し
【補足】「その日の興行の終わり」の意味も持つ
【例文】 選挙前には、各政党とも新たな政策の打ち出しに余念がない/刀剣の柄[がら]には家紋の打ち出し模様がある/無数の槌[つち]目[め]があるアルミの打ち出し鍋は、熱伝導の効率に優れている/相撲ファンは打ち出し太鼓が鳴ると、一日が終わった気がする
**うちたてる【打ち立てる】**[打つ＋立てる] ❶(旗、柱、支柱、壁、鉄骨、橋[きょう]頭[とう]堡[ほ])を打ち立てる(=物をしっかり立てる) ❷(記録、金字塔、国家、王国、共和制、支配、覇権、政権、権威、体制、制度、社会、秩序、基準、原則、法則、理論、理念、基礎、学説、概念、イデオロギー、方針、構想、目標、戦略、機軸、構造、関係、体系、システム、自我、人生観、美学、様式、ジャンル、伝説)を打ち立てる(=物事を確立する) 
【副⁺】(しっかり、新しく、揺るぎなく、立派に、見事に)打ち立てる
【例文】 ❶戦に勝利した軍は、晴れて敵の陣地に軍旗を打ち立てた/桜の若木が倒れないように支柱を打ち立てて固定した/政府は、国境沿いに高い壁を打ち立てて、不法移民を防ぐ方針だ ❷冒険家は、世界五大陸の最高峰登頂という前人未踏の記録を打ち立てた/世界新記録を打ち立てた陸上選手は、「人類最速の男」と呼ばれた/iPS 細胞の研究は、再生医療の分野で金字塔を打ち立てた/大戦後、多くの植民地が宗主国から独立を果たし、主権国家を打ち立てた/クーデターによって独裁政権が崩壊し、新政権が打ち立てられた/高齢化社会では、破綻しない社会保障制度を打ち立てることが大きな課題だ/教師として自分なりの教育理念を打ち立てて、学園を創設した/アインシュタインの理論は、現代物理学の基礎を打ち立てたと言えよう/大胆な経営戦略を打ち立てなければ、他社との競争には勝てない/二国間で経済協定が結ばれ、新しい協力関係が打ち立てられた/起業家は、今までにない新たなジャンルのビジネスを打ち立てようと模索している/新作映画は、史上最高の観客動員数を打ち立てる大ヒットになった
<124>
【名詞形】打ちたて(=何かを打ってすぐの状態)
【補足】名詞形は、「打つ」に接尾辞「たて」(=〜して間がない)が接続したと考えられ
【例文】 打ちたての蕎麦[そば]は香りが高く、極上の味だ/水を打ちたての所を通ったら、ズボンの裾に水滴を跳ね上げてしまった
**うちつくす【打ち尽くす・撃ちー・討ちー】**[うつ＋尽くす] ❶(ボール、方策、手、手段)を打ち尽くす(=全て打ってしまう) ❷(弾、弾丸、銃弾、砲弾)を撃ち尽くす(=弾を全て撃ってしまう) ❸(敵、宿敵、残党、賊)を討ち尽くす(=敵などを全て倒してしまう)

【副⁺】(全て、ことごとく、一気に、全部、残らず)うち尽くす
【例文】 ❶ゴルフの練習場でボールを全部打ち尽くした/赤字経営立て直しのため、あらゆる方策を打ち尽くした。もう手はない/問題解決のため、考え得る全ての手を打ち尽くした。万策が尽きた/難病患者を救えなかったが、考えられる手段はすべて打ち尽くしたと医師団は語った ❷前列の兵が弾を撃ち尽くすと、素早く後列の兵が前に出て撃つ戦術だ/弾を撃ち尽くした兵士は、銃を捨て剣を振りかざして突撃した/部隊は、激戦で銃弾を撃ち尽くし、退却を余儀なくされた/猟師は、常に予備の弾を携え、銃弾を撃ち尽くさないようにしている/海戦で砲弾を撃ち尽くした戦艦は、退いて補給部隊の到着を待った
❸剣豪は、向かって来る者をことごとく討ち尽くした/勝利した武将は、敵の残党を全て討ち尽くすように命じた
**うちつける【打ち付ける】**[打つ＋付ける] ❶ⓐ(釘[くぎ]、鋲[びょう]、金具、板、看板、木枠、額、巣箱、蓋、杭[くい]、表札)を打ちつける(=釘などを打って固定する) ⓑ(壁、塀、柱、門柱、窓、木)に打ちつける ❷ⓐ(体、頭、額[ひたい]、顔面、腹、膝、拳、くちばし、火打石、洗濯物、煙管[きせる]、稲)を打ちつける(=体を物に強くぶつける。また、物を強く打って当てる) ⓑ(地面、床、戸口、角、煙草盆、石、岩)に打ちつける ❸ (雨、大波、荒波、強風)が(窓、雨戸、建物、家並、道路、堤防、岸壁)に打ちつける(=風雨などが強く当たる) ❹ (釘、囲碁、太鼓)を打ちつけている(=打つのに慣れている) 
【副⁺】❶(しっかり、トントン、ガンガン) ❷(強く、激しく、したたかに、まともに、いやと言うほど) ❸(強く、激しく、一面に)打ちつける ❹(いつも、[普段・平生]から)打ちつけている
【補足】❹は、「打ちつけている」の形で使う
【例文】 ❶部屋の壁に釘を打ちつけて、カレンダーを掛けた/スパイクには滑らないように底に鋲が打ちつけてある/大型台風に備えて、窓に板を打ちつけた/庭木に巣箱を打ちつけたら、野鳥が来るようになった/引っ越した新居の門柱に早速、表札を打ちつけた/不実な男を恨んだ女は、呪いのわら人形を五寸釘で木に打ち付けようとした ❷通行人が頭を打ちつけないように、「頭上注意」の標示を貼る/皇帝の前に進み出た臣下は、額を地面に打ちつけて、恭しく礼をした/乗った自転車が転倒し、顔面を激しく路面に打ちつけてしまった/椅子から慌てて立ち上がり、机の角で膝をしたたかに打ちつけた/試合に負けた選手は、悔しさのあまり、拳を床に打ちつけた/昔は、火打石を鋼鉄に打ちつけて発火させていた/刻み煙草は、吸い終わったら煙管を煙草盆に打ちつけて、中の灰を落とす
❸激しい夕立が訪れ、雨がガラス窓に打ちつけている/台風の接近に伴い、海岸では堤防に高波が打ちつけている/強い雨風が雨戸に打ちつける音で夜中に目が覚めた/冬の日本
<125>
海では季節風が強く打ちつけ、波の花が舞っている ❹日曜大工で釘は普段から打ちつけているので、本棚の修理なら簡単だ/若い頃からいつも碁を打ちつけている祖父は、手ごわい相手だ/祭りの若衆は平生から太鼓を打ちつけていて、手さばきが見事だ
**うちつづく【打ち続く】**[打つ＋続く] ❶(戦乱、内戦、爆撃、天災、災害、災難、大雨、長雨、洪水、旱魃、冷害、凶作、飢[き]饉[きん]、一[いっ]揆[き]、大火、余震、不幸、悲惨な出来事、凶悪犯罪)が打ち続く(=よくない事柄が長く続く) ❷(砂浜、松林、並木、山並み、屋敷)が打ち続く(=同じ物が連続して並んでいる) 
【副⁺】❶(ずっと、絶え間なく、ひっきりなしに) ❷(ずらりと、隙間なく)打ち続く
【補足】「打ち続く＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】 ❶講和条約が結ばれ、打ち続いた戦乱にようやく終止符が打たれた/激しい内戦が打ち続き、どの町も壊滅的な打撃を受けた/打ち続く大雨で堤防が決壊し、甚大な被害をもたらした/昨年から打ち続く旱魃で、村では食糧不足が深刻だ/打ち続く凶作に農村では餓死者も出ている/大地震の被災地では、今も打ち続く余震に住民が不安な毎日を過ごしている/打ち続く身内の不幸に、家内一同打ちひしがれている/凶悪犯罪が打ち続くと、市民は安心して眠れない ❷水平線に沈む夕日を見ながら、白い砂浜が打ち続く海岸を散歩した/晴れた日は、打ち続く山並みが白雪に照り映えて美しい/古い城下町には、昔の武家屋敷が打ち続く一角がある
**うちつれる【打ち連れる】**[打つ＋連れる] ⓐ(家族、親戚、仲間、役員、家来、皆、一同、全員)が/で打ち連れる(=一緒にそろって行く。また、同行者として連れて行く) ⓑ(→ⓑに同じ)を打ち連れる 
【副⁺】(和気あいあいと、楽しく、和やかに、賑[にぎ]やかに)打ち連れる
【補足】「打ち連れて、〜に行く・出かける・帰る/〜する」の形で、
副詞的に使う
【例文】 連休は、家族皆が打ち連れてピクニックに出かけた/毎年、お盆になると、親戚一同が打ち連れて先祖の墓参りをしている/桜の季節には、いつも職場の仲間同士で打ち連れて花見に行く/町内会の面々が打ち連れ、地区出身議員の選挙応援に行った/正月は東京に住む息子が、家族を打ち連れて故郷に帰って来る/久々の休日は、娘たちを打ち連れて買い物に出かけた/社長は側近の役員を打ち連れて、海外の視察に出かけた/召し出された武将は、家来を打ち連れ、急ぎ主君のもとに参上した
**うちとける【打ち解ける】**[打つ＋解ける] ⓐ([人]、皆、全員、互い、メンバー同士、雰囲気、態度、口調、場)が打ち解ける(=心の隔てがなく、親しく寛[くつろ]いだ気分になる) ⓑ(相手、[初対面・近隣・他]の人、クラスメート、皆)と/に打ち解ける ⓒ(職場、クラス、その場)に打ち解ける ⓓ打ち解けた(雰囲気、気分、態度、様子、調子、口調、話し方、間柄) 
【副⁺】(大分、すっかり、徐々に、次第に、うまく、親しく、心安く、遠慮なく、自然に、十分に、互いに、心から、誰とでも)打ち解ける
【補足】「打ち解けた＋名詞」の形でも使う
【例文】 新入社員の懇親会では、皆が互いに打ち解け、和気あいあいと語り合えた/上司は第一印象は怖いが、打ち解けると気さくな人だと分かる/彼は内気なので、初対面の相手とすぐには打ち解けて話せない/親友には心が許せるが、他の人とはなかなか打ち解けられない/新しく入った留学生は、皆と打ち解けて、学生生活を楽しんでいるようだ/外交的で誰とでもすぐ打ち解けようとする人は、友達が多い/派遣社員は、職場の雰囲気に
<126>
大分打ち解けてきた様子だ/転校生は友達が出来るにつれ、クラスに少しずつ打ち解けてきた/幼なじみの集まりでは、いつでも打ち解けた気分でいられる/堅苦しい口調よりも打ち解けた話し方のほうが会話が弾む/打ち解けた間柄の友人とは何でも気軽に話せる
**うちとめる【打ち止める・討ち—・撃ち—】**[うつ＋止める] ❶ⓐ(板、札[ふだ]、表札、金具樹皮)を打ち止める(=釘[くぎ]などを打って固定する) ⓑ(塀、壁、柱、屋根)に打ち止める ❷ (興行、巡業、仕事、論争、生産)を打ち止める(=相撲や興行、仕事などを終える) ❸ (敵、敵将、敵兵)を討ち止める(=武具で殺す) ❹(敵、獲物、獣)を撃ち止める(=弾を撃って殺す) 
【副⁺】❶(しっかり、頑丈に) ❸❹ (ついに、見事に)うち止める
【例文】 ❶家の塀には、町名と住居番号を示す表示板が打ち止めてある/壁にL字型の金具を打ち止めて、棚を作った/神社の檜[ひ]皮[わだ]葺[ふ]きの屋根は、檜[ひのき]の樹皮を重ね、竹の釘で打ち止めてある ❷芝居の一座は、東京での興行を打ち止めて、地方巡業に出た ❸兄弟の若侍はついに亡き父の敵[かたき]を討ち止めて、積年の恨みを晴らした/大将は襲って来た敵兵を一刀のもとに討ち止めた ❹畑を荒らしていた鹿は、村の猟師に撃ち止められた/狙撃兵は戦闘地域に潜伏して敵軍指揮官を撃ち止めた
【名詞形】打ち止め 打ち止めにする/なる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 大相撲の結びの取組では、行司が「この一番にて本日の打ち止め」と呼び上げる/歌舞伎の公演は月末で打ち止めだ/12月28日で年内の配送は打ち止めだ/両者の論争は、決着がつかないまま打ち止めになった/新型車は販売実績が伸びず、生産が打ち止めになった/昔のパチンコ台は、一定量の玉が出ると打ち止めになった/そろそろ仕事は打ち止めにして帰ろう
**うちとる【打ち取る・討ちー・撃ちー】**[うつ＋取る] ❶(敵、敵将、敵兵、賊、首、敵国)を討ち取る(=武器で相手を殺す。また、敵を攻めて領土を奪う) ❷(獲物、獣)を撃ち取る(=銃で殺す) ❸(打者、相手打線、対戦相手、優勝候補、強敵、強豪)を打ち取る(=勝負で相手を負かす。特に、野球で投手が打者をアウトにすることを言う) 
【副⁺】(やすやす、ことごとく、難なく、一気に、軽く、うまく、見事に、確実に、残らず、首尾よく、苦もなく)うち取る
【例文】 ❶出陣前の武将は、「敵の大将を討ち取れ」と家来に命じた/大軍に包囲され、逃げ場を失った兵は、残らず討ち取られた/謀反を企てた逆賊は、主君の命により即刻討ち取られた/首尾よく敵将の首を討ち取った者には、褒賞が与えられる/兵は「敵将を討ち取ったぞ」と叫んだ/大王は遠征を行い、次々と敵国を討ち取って領土を拡大した ❷猟師は林の中の鹿に狙いを定め、一発で撃ち取った/山間部に住む「またぎ」は、代々、獣を撃ち取ることを生業としてきた ❸先発投手は、速球で次々と打者を打ち取った/打者が連続して凡打に打ち取られ、得点の機会を逃した/あと一人打ち取れば、優勝だ/相手の強力打線をどう打ち取ろうかと、バッテリーは何度も作戦を練った/新人選手が優勝候補を打ち取る快挙を成し遂げた
**うちなおす【打ち直す・撃ち直す】**[うつ＋直す] ❶(釘[くぎ]、杭[くい]、ボール、ワープロ、文字、番号、データ、メール、電報)を打ち直す(=もう一度打つ) ❷(→「うちかえす」❹に同じ)を打ち直す(=固くなった古い綿[わた]を打って、柔らかく再生する) ❸(弾、銃、ピスト
<127>
ル、大砲)を撃ち直す(=改めて再度撃つ) 
【副⁺】❶(しっかり、再び、もう一度、きちんと、正しく、改めて、根[こん]本[ぽん]から) ❷(改めて、再び、もう一度)うち直す
【例文】 ❶棚を作る時、打った釘が曲がったので、もう一度打ち直した/壊れた引き出しは、とりあえず応急処置をしておいて、後で釘を打ち直そう/急に強風が吹き出したので、テントが飛ばないように杭をしっかり打ち直した/ゴルフでは、ボールがコース外に出ると元の場所に戻って打ち直すのが基本のルールだ/書類の表記が間違っていたので、部下にワープロを打ち直させた/タイプライターや手書きと違ってワープロは簡単に打ち直せるから楽だ/OCR を使うと紙面の文字をデータに変換できるので、手作業で打ち直す手間が省ける/メールを打った後に内容に変更が生じたので、改めて打ち直した ❷綿が薄くなった布団は、打ち直すとまたふかふかになる/古い布団の中綿を打ち直し、座布団に仕立てた ❸銃撃訓練では、的を外すと命中するまで何度も撃ち直すよう命じられる/弾が的から外れたので、呼吸を整え、もう一度銃を撃ち直した
【名詞形】うち直し うち直しをする
【例文】 住宅の基礎工事で杭の長さが足りず、打ち直しが必要になった/布団が古くなったので、専門の業者に打ち直しを頼んだ/パソコンで作成したファイルの保存を忘れ、最初から打ち直しをした/射撃の選手は、撃ち直しをする場合に備えて弾を多めに持っている
**うちならす【打ち鳴らす】**[打つ＋鳴らす] (鐘、半鐘、警鐘、太鼓、銅[ど]鑼[ら]、ドラム、シンバル、カスタネット、ベル、鞭[むち]、拍子木、鍋、食器、床、足、手、指、舌、歯、蹄[ひづめ]、踵[かかと])を打ち鳴らす(=打って鳴らす) 
【副⁺】(カチカチ、カンカン、ジャンジャン、ドンドン、力強く、軽く、激しく、やかましく、高らかに、一斉に、切れ目なく)打ち鳴らす
【例文】 終戦記念日の式典では、人々が鐘を打ち鳴らし、恒久の平和を祈る/昔は、火事などの非常時に半鐘を打ち鳴らして、人々に知らせた/気候変動の報告書は、温室効果ガスを大量に排出する社会への警鐘を打ち鳴らしている/神社の祭りでは、毎年、氏子たちが五[ご]穀[こく]豊[ほう]穣[じょう]を祈って太鼓を打ち鳴らす/客船の出航時刻が迫り、合図の銅鑼がジャンジャンと打ち鳴らされた/下の階の住人から、響くので足を打ち鳴らさないでほしいと注意された/交響曲のクライマックスでは、シンバルが力強く打ち鳴らされた/フラメンコは、カスタネットを激しく打ち鳴らしながら踊る/歌舞伎の幕開けには、拍子木が勢いよく打ち鳴らされる/雷の音に驚いた馬は、いなないて蹄を打ち鳴らした/アイリッシュダンスでは、踵を激しく打ち鳴らし、全員が一糸乱れず踊る
**うちぬく【打ち抜く・撃ち抜く】**[うつ＋抜く] ❶ⓐ(壁、コンクリート、扉、板、板金、金属板、書類)を打ち抜く(=強く打ったり突いたりして、穴をあける) ⓑ(→ⓐに同じ)に(穴)を打ち抜く ❷(金属板、厚紙)から(円、星形、菱[ひし]形[がた]、模様)を打ち抜く(=金型などを当て、その形を*取り出す) ❸ (的、板、鉄板、壁、窓、扉、タイヤ、頭部、額[ひたい]、胸板、心臓、脚、急所、鎧[よろい]、装甲、心、ハート)を撃ち抜く(=銃弾を撃って、穴をあける。また心を射る) ❹ (二[ふた]間[ま]、三部屋、居間と台所、間仕切り、壁)を打ち抜く(=間の*仕切りを除き、一続きにする) ❺ (ストライキ、デモ、興行)を打ち抜く(=中断せず、予定どおり最後まで続ける) ❻ (球、ボール、シュート、ショット、砲弾)をうち抜く(=中断せず、最後までうつ) 
【副⁺】❶〜❸(うまく、確実に、正確に、見事に)うち抜く
<128>

【例文】 ❶エアコン設置のため、壁を打ち抜き、配管用の穴をあけた/スプーンは、ステンレス板を打ち抜き、所定の形に曲げて作る/音響スピーカーは、前面の金属板に多数の穴が打ち抜かれている/書類にパンチで穴を打ち抜き、ファイルにとじた ❷プレス加工では、金型を使い、鉄板からさまざまな形を打ち抜く/硬貨は、延ばした金属板から円形を打ち抜いて製造する ❸紛争地では建物の壁が無数の銃弾で撃ち抜かれていた/大統領専用車の窓は、銃弾で撃ち抜かれないよう、厚い防弾ガラスでできている/猟師は能の急所に狙いを定め、見事に1発で撃ち抜いた/恩師の厳しい一言にはっとして、心が撃ち抜かれるような思いがした/「そんな陳腐なせりふじゃ、彼女のハートを撃ち抜こうったって撃ち抜けないぞ」 ❹宴会は、八畳二間を打ち抜いた広間で催された/台所と食堂の間の壁を打ち抜き、一部屋にした ❺パイロットが全日ストライキを打ち抜き、航空便が全て欠航になった/組合側は、賃上げが決まるまでストを打ち抜く構えだ ❻最後まで正確なショットを打ち抜き、ゴルフコンペで優勝した/砲弾が尽きるまで撃ち抜き、ついに敵を敗退させた
【名詞形】打ち抜き
【補足】名詞形は、❷❹の意味でのみ使う
【例文】 団体客は、打ち抜きの大広間で食事をすることになっている/町工場では、金属の打ち抜き加工を請け負っている
**うちのめす【打ちのめす】**[打つ＋のめす] ❶([人]、相手、敵、[対戦・挑戦]者、賊、悪者)を打ちのめす(=二度と*立ち上がれないほど力による打撃を与える) ❷ⓐ([人]、相手、国民、人々、組織、対立候補、政敵、反対派、心、精神、誇り)を打ちのめす(=再起できないほどの精神的な打撃を与える) ⓑ(無力感、悲しみ、絶望、失敗、ショック、不況、災害、不幸、病気、厳しい現実、過酷な運命、友の裏切り)に/で打ちのめされる

【副⁺】(すっかり、とことん、散々、ひどく、容赦なく、したたかに、完全に、[決定・徹底]的に、寄ってたかって、完膚なきまでに)打ちのめす
【例文】 ❶挑戦者はチャンピオンの強烈なパンチに打ちのめされ、リングに倒れた/警官は抵抗する賊を一撃のもとに打ちのめして、逮捕した/酒場で乱闘事件が起こり、打ちのめされて重傷を負う者が出た/先発ピッチャーは相手の打線に打ちのめされて、マウンドを降りた/正義のヒーローとは、悪者を打ちのめし、ひるまず戦う勇者だ ❷やること全てが失敗に終わり、無力感に打ちのめされて立ち直れない/大震災で壊滅した町では、人々が心身ともに打ちのめされている/独裁政権下では反対勢力が完膚なきまでに打ちのめされ、姿を消した/長引く不況で多くの町工場は打ちのめされ、先行きのめども立たない/親友の裏切りに、心が打ちのめされて人間不信に陥った
**うちはたす【討ち果たす】**[討つ＋果たす] ❶(決闘相手、敵、仇[かたき]、敵将、大将、逆賊)を討ち果たす(=刀などで切って、相手を殺す) ❷(敵の軍勢、一族、異民族)を討ち果たす(=敵を攻めて全て殺す) 
【副⁺】(ことごとく、見事に、完全に、残らず、首尾よく)討ち果たす
【例文】 ❶剣豪は、一騎打ちの決闘で見事に宿敵を討ち果たした/兄弟の若侍はついに亡き父の仇を討ち果たし、本懐を遂げた/大将を討ち果たされた敵軍は戦意を失い、敗走した/逆賊を討ち果たすまで決して諦めない ❷敵軍を残らず討ち果たさねばならない/
<129>
夜襲をかけ、一気に敵の軍勢を討ち果たす/謀反を企てた家臣は、一族もろとも討ち果たされた/大帝は周辺の異民族をことごとく討ち果たし、勢力を拡大した
**うちはらう【打ち払う・撃ち払う】**[うつ＋払う] ❶(塵[ちり]、火の粉、雪、剣、木刀、袖)を打ち払う(=たたいたりして払って除ける) ❷(雑念、邪念、煩悩、妄想、迷い、疑い、不安、悲しみ、恐怖、災難、災厄、邪気、邪悪、疫病、悪霊、魔、呪い、暗雲、闇、重苦しい雰囲気)を打ち払う(=強い態度で好ましくないものを消し去る) ❸(敵、列強、異民族、外国船、海賊、脅威、相手の攻撃)をうち払う(=攻撃して、その場から退かせる)

【副⁺】❶(丁寧に、きれいに、見事に) ❷(一切、全て、さっと) ❸(ことごとく、見事に、徹底的に)打ち払う
【例文】 ❶はたきを使って部屋の塵を打ち払う/昔は、大きな団扇[うちわ]で火の粉を打ち払い、類焼を防いだ/傘に積もった雪を打ち払って、玄関に入った/試合では、かかって来た相手の木刀を打ち払い、反撃に出て勝った ❷座禅の修行中は、一切の雑念を打ち払わなければならない/人々の百八つの煩悩を打ち払うために大[おお]晦[みそ]日[か]の除夜の鐘は、撞かれる/目標達成には、迷いを打ち払い、自分を信じる姿勢が大切だ/神社のお守りは、災難を打ち払う御利益があるそうだ/節分の豆まきでは、「鬼は外、福は内」のかけ声とともに、邪気を打ち払う/平安時代の貴族は、悪霊を打ち払うため、よく祈[き]禱[とう]を行った ❸世界情勢に疎かった時の政府は、外敵を打ち払おうとした/皇帝は、異民族を徹底的に打ち払い、国を統治した/鎖国時代、幕府は、沿岸に近づく外国船を大砲で撃ち払うように命じた/幕末の攘[じょう]夷[い]派[は]は、異人を打ち払えと主張した/交通の要衝に出没する海賊を打ち払うため、海軍が派遣された
**うちほろぼす【討ち滅ぼす】**[討つ＋滅ぼす] (相手、敵、敵勢、残党、反乱軍、逆賊、近隣諸国、悪、悪魔、邪悪なもの)を討ち滅ぼす(=攻めて、全て滅ぼす) 
【副⁺】(全て、ことごとく、一挙に、完全に、徹底的に、見事に、残らず)討ち滅ぼす
【例文】 城に侵攻し、敵の兵を残らず討ち滅ぼした/奇襲攻撃が功を奏し、敵勢は一挙に討ち滅ぼされた/治承4年に以仁[もちひと]王[おう]は平[へい]家[け]を討ち滅ぼせという令旨を発した/源氏に討ち滅ぼされずに、運よく逃れた平氏の落[おち]人[うど]は山深く隠れ住んだ/反乱軍を討ち滅ぼすため、精鋭の部隊が派遣された/謀反を企てた武将は捕えられ、一族全員が討ち滅ぼされた/騎馬民族は近隣諸国を次々と討ち滅ぼし、大帝国を建設した/伝説の神剣は邪悪なものを全て討ち滅ぼすとされている
**うちまかす【打ち負かす】**[打つ＋負かす] ❶(相手、敵、挑戦者、投手)を打ち負かす(=球技などで打って、相手を負かす) ❷(→❶に同じ。名人、ライバル、対抗馬、論敵、反対派、対立候補、小国、外国資本)を打ち負かす(=大きく相手を負かす) 
【副⁺】(とことん、散々、楽々と、容赦なく、徹底的に、大差で、完膚なきまでに)打ち負かす
【例文】 ❶チームの主力打者は次々と本塁打を放ち、敵を打ち負かした/テニス選手は強烈なスマッシュで宿敵を打ち負かし、悲願の優勝を果たした/チャンピオンは得意のフックで挑戦者を打ち負かして、タイトルを防衛した/味方の打撃陣は連続でヒットを浴びせて、相手投手を打ち負かした ❷決勝戦では予想どおり、強豪が対戦相手を打ち負かして、優勝した/平幕の力士が横綱を打ち負かす快挙を成し遂げ、ファンを沸かせた/人工知能が囲碁の名人を打ち負かしたニュースは、大きな注目を浴びた/海外のライバル社を
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打ち負かすため、国内の大手2社が合併した/選挙戦では、新人候補が現職候補を大差で打ち負かして、初当選した/小国は周辺大国の強大な軍事力に打ち負かされる脅威に直面している/敵軍は手[て]強[ごわ]く、大軍で一気に打ち負かそうとしても簡単には打ち負かせない
**うちまくる【打ち捲る・撃ち捲る】**[うつ＋捲[まく]る] ❶(ポール、球、ヒット、本塁打、大鼓、ドラム、バソコンのキー、対戦相手)を打ちまくる(=勢いに任せて、盛んに打ち続ける) ❷(銃、機関銃、大砲、弾、砲弾)を撃ちまくる(=勢いに任せて、銃などを盛んに撃ち続ける) 
【副⁺】(一斉に、派手に、猛烈に、やみくもに、休まず、立て続けに、手当たり次第に)うちまくる
【例文】 ❶ゴルフの練習場で球を打ちまくり、ストレスを発散した/大リーガーは、卓越した技術でヒットを打ちまくって、最多安打記録を更新している/不調の投手は、相手打線に打ちまくられて降板した/頼みのエースが相手打者に打たれまくって負けてしまった/祭りでは、若者たちが和太鼓を勇壮に打ちまくる姿が圧巻だ/報告書を期日までに提出するため、パソコンのキーを打ちまくった/ボクサーは強烈なパンチで相手を打ちまくり、KO勝ちした ❷警官に包囲された犯人グループは、銃を撃ちまくって抵抗した/前線の連隊は、攻撃して来る敵を目がけて機関銃を撃ちまくった/島は、敵軍に砲弾を撃ちまくられ、原形をとどめぬほど、変わり果てた/「こうなったら徹底抗戦だ。撃って撃って撃ちまくれ」
**うちまたがる【打ち跨る】**[打つ＋跨[またが]る] (馬、駿[しゅん]馬[め]、荒馬、木馬、父親の背中、鞍[くら]、自転車、バイク、巨木、土管)に打ちまたがる(=馬などにさっとまたがって乗る) 
【副⁺】(さっそうと、威風堂々と)打ちまたがる
【例文】 馬に乗る時は手綱をつかみ、左足を鐙[あぶみ]の上に乗せて打ちまたがる/馬に打ちまたがった選手たちが、障害物を飛び越えてタイムを競う/カウボーイは、飛び跳ねる荒馬に打ちまたがり、見事に乗りこなしてみせた/幼児は、四[よ]つん這[ば]いになった父親の背中に打ちまたがって「お馬さん」と大喜びだ/バイクに打ちまたがり、轟[ごう]音[おん]を響かせ疾走するのは、快感らしい/神社では、毎年、若者たちが打ちまたがった巨木を山上から一気に引き落とす神事が執り行われる
**うちもらす【討ち漏らす・撃ち漏らす】**[うつ＋漏らす] ❶(敵、敵将、敵兵、仇[きゅう]敵[てき]、残党)を討ち漏らす(=殺すことができず、逃がしてしまう) ❷ (→❶に同じ。獲物、弾、ミサイル)を撃ち漏らす(=弾を命中させることに失敗してしまう) 
【副⁺】(惜しくも、無念にも)うち漏らす
【例文】 ❶城の攻略を前に「敵を一兵たりとも討ち漏らすな」と命令が下った/戦では大将同士の一騎打ちになったが、惜しくも敵将を討ち漏らした/討伐軍が討ち漏らした兵は、命からがら隣国へと逃れた/仇敵を追い詰めたものの、今一歩のところで逃げられ、無念にも討ち漏らした/討ち漏らした敵の残党は、ひそかに反撃の機会を狙っているらしい ❷猟師は、畑を荒らす鹿の群れを一頭も撃ち漏らすまいと狙い定めた/鉄砲の名人は、動きの速いイノシシでも撃ち漏らすことがないという/射撃の名手は銃弾を一発も撃ち漏らすことなく、標的に命中させた/ミサイルの迎撃は、一発でも撃ち漏らせば大惨事となる
**うちやぶる【打ち破る・撃ちー・討ちー】**[うつ＋破る] ❶(門、壁、扉、ドア、窓ガラス、
<131>
バリケード、包囲網)を打ち破る(=強い力でたたいて、壊す。突破する) ❷(敵、宿敵、現職候補者、論敵、強豪、対戦相手、守り、守備)をうち破る(=相手を攻めて負かす。試合や議論で相手を負かす) ❸(因習、慣習、旧弊、概念、常識、定説、慣例、ルール、枠、壁、障壁、先入観、偏見、イメージ、ジンクス、タブー、幻想、迷信、神話、伝統、権威、体制、膠[こう]着[ちゃく]状態、閉塞感、古い殻、限界、現状)を打ち破る(=妨げになるものを壊して、*取り除く) ❹(均衡、バランス、沈黙、静けさ、記録)を打ち破る(=それまで続いていた状態を一気に終わらせる) 
【副⁺】❶〜❹(ことごとく、一気に、完全に、思い切って、体当たりで、死に物狂いで) ❷❸(根こそぎ、敢然と、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に)打ち破る
【例文】 ❶軍勢は堅固な城門を打ち破り、一気に城内に雪崩[なだ]れ込んだ/窃盗団は大胆にも宝飾店の扉を打ち破って、中に侵入した/人質は部屋から脱出するため、椅子で窓ガラスを打ち破ろうとした/デモ隊は機動隊の包囲網を打ち破り、国会を取り囲んだ ❷ 政府軍は過激派組織を討ち破り、主要都市を奪還した/選挙戦は、新人候補が現職を打ち破り、初当選した/参謀本部は、敵の固い守りを打ち破るため周到な作戦を練った/攻撃陣は見事なパス回しで敵の守備を打ち破り、シュートを決めた ❸ 打ち破るべき因習は多いが、容易には打ち破れないものだ/組織改革には、旧弊を打ち破る強い意志が必要だ/新発売の車は、常識を打ち破る斬新なデザインが好評だ/慣例を打ち破り、上役を抜いて平社員が役員に抜[ばっ]擢[てき]された/彼女は、自分の清純なイメージを打ち破る汚れ役に挑戦した/新人投手は、「2年目は活躍できない」というジンクスを打ち破り、今年も好調な成績だ/前衛画家は、伝統的な形式を打ち破る独特の作風で知られている ❹ 打者が連続で本塁打を放ち、両チーム無得点の均衡が打ち破られた/黙秘をしていた容疑者は沈黙を打ち破り、事件の真相を語り始めた/突然の雷鳴で真夜中の静けさが打ち破られた/往年の名選手が樹立した大記録は、今なお打ち破られていない
**うちよせる【打ち寄せる】**[打つ＋寄せる] ❶ⓐ(波、大波、荒波、高波、濁流、さざ波、黒潮)が打ち寄せる(=波が重なるようにして寄せて来る。あるいは、打ち寄せることで水面に浮かぶ物を運ぶ) ⓑ(海藻、海草、藻[も]屑[くず]、流木、ヤシの実、ごみ、[船・機体]の[破片・残骸]、軽石、溺死体)を打ち寄せる ⓒ(岸、海岸、浜、浜辺、砂浜、入り江、波打ち際、渚[なぎさ]、磯[いそ]、岩場、岸壁、断崖、波止場、防波堤)に打ち寄せる ❷ (→❶ⓑに同じ)が(→❶ⓒに同じ)に打ち寄せる/打ち寄せられる(=水面に浮かぶ物が岸に寄って来る) ❸ (大軍、時代の変化、不況の波)が打ち寄せる(=不安を呼ぶものが近くに迫る)

【副⁺】❶〜❸(ひたひた、次々、一気に、大きく、激しく、勢いよく、静かに、穏やかに)❸(怒[ど]涛[とう]のごとく)打ち寄せる
【補足】②は、受身形「打ち寄せられる」の形で多く使う
【例文】 ❶風がやんで、穏やかな波が砂浜にひたひたと打ち寄せている/サンゴ礁は、外洋から打ち寄せる波のエネルギーを和らげるそうだ/波が海藻を浜に打ち寄せるので、時折それを拾いに行く/大波が、海の藻屑となった船の破片を岸に打ち寄せた/荒れた海では防波堤に大波が打ち寄せて、白く砕け散っている/日本海の荒波が打ち寄せる断崖絶壁は、古くからの景勝地だ/台風の接近に伴い、海岸に高波が打ち寄せて、波浪警報が発令された/大雨で川が増水し、濁流が川岸に打ち寄せている/さざ波が打ち寄せる静かな入り江にボートを着けた ❷引き潮の海岸には、多くの海草が打ち寄せられている/岬の浜
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には、黒潮に乗ってヤシの実が南国から打ち寄せられるという/その浜辺には、さまざまなプラスチックごみが打ち寄せて積み重なり、足の踏み場もない/日本で起こった津波により流れ出した大量の生活用品が、米国の海岸に打ち寄せられたという/波打ち際に打ち寄せられた残骸は、墜落機の機体の一部だった/火山の噴火による軽石が大量に打ち寄せ海岸を埋め尽くした ❸大軍は怒涛のごとく敵陣に打ち寄せ、瞬く間[ま]に本陣を落とした/国内に不況の波が打ち寄せ、業績不振の企業が続出している
**うつしいれる【移し入れる】**[移す＋入れる] ⓐ(中身、荷物、衣類、書類、金[かね]、小钱、、飯、料理、調味料、水、酒、スープ、液体、燃料、試料、金魚、データ)を移し入れる(一方から他方へ移して入れる) ⓑ(引き出しから鞄[かばん]、鍋から皿、やかんからポット、ミキサーからコップ、ポケットから財布、パソコンからUSBメモリ)に移し入れる

【副⁺】(すっかり、そっくり、丸々、全部、残らず、順に)移し入れる
【例文】 簞[たん]笥[す]から鞄に衣類を移し入れ、旅行の準備をした/たまった書類は項目ごとに分類し、別々のファイルに移し入れた/ポケットに入っていた小銭を財布に移し入れる/釜で炊いたご飯は、飯[めし]櫃[びつ]に移し入れて置いておく/出来たてのスープを鍋から皿に移し入れて、食卓に出した/じょうごは、液体を他の容器に移し入れる時に使う/金魚を狭い水槽から庭の池に移し入れてやった/パソコンに入っているデータをUSBメモリに移し入れて、取引先に渡す
**うつしかえる【移し替える・移し換える】**[移す＋かえる] ❶ⓐ(→「うつしいれる」ⓐに同じ。積立金、財布、納豆、ワイン、アルバム、庭木、苗、体重)を(別の所)に移し替える(=そのものが置かれた場所を別の所に替える) ⓑ(共済組合から他の銀行口座、普通預金から定期預金、袋から鞄[かばん]、古いバッグから新しいバッグ、パックから小鉢、瓶からデカンタ、一升瓶から徳利、大きい容器から小さい容器、植木鉢から庭、左足から右足)に移し替える ❷(外国語を日本語、多彩な色を墨の濃淡)に移し替える(=別の表現形式に替える) 
【副⁺】(→「うつしいれる」【副⁺】に同じ。時々、時折、そのまま)移し替える
【例文】 ❶スーツケースの中身の一部を鞄に移し替えて機内に持ち込む/余った料理は小さい皿に移し替えれば冷蔵庫に入る/醤[しょう]油[ゆ]は、大きい容器から醤油さしに移し替えて、卓上に置く/一升瓶の酒を徳利に移し替えて温めた/灯油をポリタンクから移し替えようとしてこぼしてしまった/共済組合の積立金を安全な銀行口座に移し替えた/納豆をパックから小鉢に移し替え、よくかき混ぜて食べた/赤ワインの風味をよくするため、瓶からデカンタに移し替えた/本棚に置いてあったアルバムがない。誰かがどこかに移し替えたのかな/植木鉢の木が大きく育ったので、庭に移し替えた/左腕投手は、左足から右足に体重を移し替えて投球した ❷この翻訳は、原書の微妙なニュアンスを忠実に日本語に移し替えている/水墨画は、実物の多彩な色を墨の濃淡に移し替えて表現する
【名詞形】移し替え 移し替えをする
【補足】公用文では「移替え」と送り仮名が省略される
【例文】 スマホの機種変更には、データの移し替えが必要になる/漏斗を使うと、口径の大きい容器から小さい容器への移し替えが容易だ/金利がいいので、普通預金から定期預金への移し替えをした
**うつしだす【映し出す・写し出す】**[うつす＋出す] ❶ⓐ(映画、映像、画像、影、動画、
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野球中継、図、文字、資料、姿、風景、シーン、様子、表情、富士山、赤熱溶岩)を映し出す(=映像をスクリーンの上などに現す。光を当て、物の姿や形が何かの上に現れるようにする) ⓑ(スクリーン、白板、画面、モニター、テレビ、鏡、湖面、壁面、夜空)に映し出す ❷ ([事件・ヒット曲]が世相、流行語が時代、ヒット商品が流行、決算書が経営状況)を映し出す(=象徴的なあるものが、その背景の状況を明らかにする) ❸ (現実、真実、光と影、内面、心理、光景)を写し出す(=現実の姿や情景などを絵や文章で表す。また、写真に写して示す) ❹ (映画、ビデオ、スライド)を映し出す(=上映し始める) ❺ (板書、写真、ビデオ)を写し出す(=書いて写し始める。撮影し始める) 
【副⁺】 ❷❸(そっくり、そのまま、ありのまま、はっきり、丸ごと、何もかも、いきいきと、まざまざと、生々しく、つぶさに、克明に、忠実に、如実に、正確に、鮮やかに、鮮明に、見事に、雄弁に)うつし出す
【補足】「映」は、影や像が光によって見えるようになる場合に、また、「写」は、複製したり、カメラで撮る場合に使う
【例文】 ❶スクリーンに映し出されたアクション映画は、迫力満点だった/MRIで映し出される人体の断層画像は、病変の早期発見に役立つ/街頭の巨大スクリーンに野球の試合中継が映し出されている/会議では、報告者が資料を白板に映し出して説明した/プレゼンでモニターに映し出そうとした企画書が、機械の故障で映し出せず立ち往生してしまった/車のヘッドライトが道路を横断する歩行者の姿を映し出した/湖面には雪を頂く富士山が鮮やかに映し出されている/「火映現象」とは、赤熱溶岩が噴煙に反射して夜空に映し出されることをいう ❷ヒット曲には、その時代の世相が色濃く映し出されている/次々と生まれては消えていく流行語は、時代を映し出す鏡のようだ/決算書の数値は、企業の経営状況を如実に映し出している ❸印象派の画家は、多様な色彩で見事に光と影を写し出した/優秀なカメラマンは、被写体の人物の内面まで写し出す/報道写真には、戦闘地域の悲惨な光景が克明に写し出されていた ❹映画館では、朝9時から初回の映画を映し出す予定だ ❺教師が板書を始めると、生徒たちは、一斉にノートに写し出した/両国の首脳が会見場に現れると、報道陣が一斉に写真を写し出した/長男が生まれてからホームビデオを写し出した
**うつしとる【写し取る・写し撮る】**[写す＋とる] ❶ⓐ(書物、原本、原文、経典、地図、図面、図案、型紙、模様、形、位置、作品、絵、文字、事物、魚体、景色、情報)を写し取る(=実物どおりに写して書く。あるいは、碑文や魚に墨を塗り、その形を紙に取る) ⓑ(紙、用紙、トレーシングペーパー、ノート、スケッチブック、キャンバス、布)に写し取る ❷ (自然、風景、姿、様子、瞬間、雰囲気、表情)を写し撮る(=確実に写真に撮る)

【副⁺】(ありのまま、そっくり、忠実に、克明に、正確に、鮮明に、寸分たがわず)写しとる
【例文】 ❶印刷技術の発明以前は、書物を手書きで写し取っていた/若い僧は経典を写し取って修業する/刺繍の図案の上に薄い紙を置き、なぞって写し取った/洋裁の本には、別の紙に写し取れる実物大の型紙が付いている/書聖の作品を写し取ったと言われる臨書が、今日に伝わっている/拓本には、石碑の文字に墨を塗って、直接紙に写し取る技法がある/魚体の上に墨を塗って和紙に写し取り、魚拓を作る/旅先で美しい景色をスケッチブックに写し取るのが趣味だ/遺伝情報はDNA から RNA に写し取られる ❷桜吹雪
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を見事に写し撮った作品が大賞を受賞した/飛んでいる蝶[ちょう]の姿をぶれないように写し撮るのは難しい/集合写真の撮影をする時、皆が笑った瞬間を逃さず、写し撮った/写真家は子供たちの生き生きとした表情をフィルムに写し撮ろうとした
**うつしとる【移し取る】**[移す＋取る] ❶([汚れ・染み]を[別の布・タオル]、[上澄み・膜]を容器)に移し取る(=汚れなどを別の物に移して取る) ❷(火花、火)を(火[ほ]口[くち]、付け木)に移し取る(=火を別の物に分けて移す) 
【副⁺】❶(そっくり、そのまま、うまく、きれいに)移し取る
【例文】 ❶醤[しょう]油[ゆ]の染みは、表面に布を当て、反対側から濡れた布でたたいて移し取る/絨[じゅう]毯[たん]の汚れは、ベンジンを含ませた布でたたくと、簡単に移し取れる/鶏ガラや香味野菜を煮込んだスープの上澄みだけを鍋に移し取って、味を付ける ❷昔は、火打ち石の火花を火口(=火の付きやすい消し炭状のもの)に移し取って火をおこしていた/竈[かまど]の火を付け木に移し取って、風呂釜の火をたく
**うったえかける【訴え掛ける】**[訴える＋掛ける] ❶ⓐ(思い、気持ち、不安、苦しみ、不平不満、無実、窮状、危機、脅威、真相究明、不[合理・平等]、[緊急・必要・重要]性、意義、平和の尊さ、核廃絶、改革、団結、戦争反対、早急な対策、公約)を訴えかける(=相手に適切な対応や同意を期待して、考えを強く訴える) ⓑ(相手、人々、国民、有権者、世論、観客、聴衆、読者、視聴者、社員、国際社会、自治体、会社側、良心、気持ち、心、意識、感情、理性、感性、本能、視覚、五感)に訴えかける ❷ (→ ❶ⓐに同じ。空腹、症状)を訴えかける(=相手に訴えようと試みる) ❸ (相手)を(裁判)に訴えかける(=訴訟を起こそうとする) ❹ (武力、クーデター、暴力、テロ、直接行動、強硬手段、法律)に訴えかける(=解決を図るため、激しい手段を用いる。または、そうしようとする)

【副⁺】❶(直接、じかに、精いっぱい、広く、熱心に、真剣に、切々と、積極的に、大々的に、必死に、口々に、声を限りに、なりふり構わず)訴えかける
【例文】 ❶交響曲は、悲痛な思いを聴衆に訴えかけるような旋律で始まった/最近は、自然災害の脅威を訴えかける論評が多くなった/社長は、スピーチで全社員に組織改革の必要性を訴えかけた/戦争体験者は、若い世代に平和の尊さを訴えかけている/核廃絶を求める市長の演説は、人々の胸に強く訴えかけた/騒音に悩む住民は、早急な対策を市に訴えかけた/選挙の立候補者は、政見放送で有権者に公約を訴えかける/有名人がSNSで訴えかければ、多くの賛同が得られる/この問題について広く世論に訴えかけよう/相手を説得するには、理性だけでなく感情に訴えかけることも必要だ/日本料理は、視覚に訴えかける盛り付けの美しさが尊ばれる ❷同僚への不満を上司に訴えかけたところに本人が現れたので、口をつぐんだ/実は一度、本当の気持ちを父に訴えかけたのだが、父はあわただしく出て行ってしまった ❸交通事故の被害者は、裁判に訴えかけたが、加害者との示談が成立し中止した ❹軍部は武力に訴えかけて、隣国との戦争を始めた/反乱軍は強硬手段に訴えかけたが、事前に情報が漏れて未遂に終わった
**うったえでる【訴え出る】**[訴える＋出る] ⓐ([当事・被害]者、家族、遺族、被告)が訴え出る(=物事の善悪、正邪の判断を求めて裁判所などに訴える) ⓑ(加害者、悪徳業者、出版社、被害、不正、差別、セクハラ、いじめ、ストーカー行為、暴力、人[じん]権[けん]蹂[じゅう]躙[りん]、名誉毀損、身の潔白、契約不履行、損害賠償、処分取り消し、再審、長時間の時間外勤務)を
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訴え出る ⓒ(裁判所、警察、政府、公的機関、公正取引委員会、労働基準監督署、お上[かみ]、会社、組合、学校、法的手段)に訴え出る 
【副⁺】(直接、直ちに、堂々と、正式に)訴え出る
【例文】 第一審裁判所の判決に不服のある当事者は、上級裁判所に訴え出ることができる/政治家は、自身を中傷する記事を雑誌に掲載した出版社を名誉毀損で訴え出た/薬害に苦しむ患者たちは、国と製薬会社を相手取り、損害賠償を訴え出た/親は子がクラスでいじめに遭ったと学校側に訴え出て、早急に対応を求めた/夫を過労死で亡くした妻は、長時間の時間外勤務が原因だとして労働基準監督署に訴え出た/不正の撤廃を求めてしかるべき筋に訴え出ようと考えている/彼女が被害を訴え出なければ、事件は明るみに出なかっただろう/ストーカー行為に遭った場合は、直ちに警察に訴え出るべきだ/「俺がお上に訴え出れば、お前らの悪事が明るみに出るぜ」
**うっちゃらかす【打っ遣らかす】**[打つ＋遣[や]らかす] (仕事、勉強、宿題、家事、片づけ、世話、約束)をうっちゃらかす(=気乗りしないため、手をつけずにそのまま放[ほう]っておく)

【副⁺】(そのまま、いい加減に、構わず)うっちゃらかす
【補足】「打ち遣らかす」の転で口語表現。「かす」は接尾辞。「うっちゃる」の強調形
【例文】 仕事が残っていたが、いやになったので、うっちゃらかして、家に帰ってしまった/高校生の息子は、勉強をうっちゃらかして、部活に夢中だ/子供の頃は、宿題をうっちゃらかしたまま遊びに行き、母親に叱られたものだ/最近は、趣味に時間をかけるため、家事をうっちゃらかす主婦もいるそうだ/「なかなか片づけが終わらないね」「このままうっちゃらかして、どっかへ遊びに行っちゃおうか」/「人との約束をうっちゃらかしてばかりいると、信用されなくなるよ」
【名詞形】うっちゃらかし うっちゃらかしにする
【例文】 子供にばかり構って、夫のことはうっちゃらかしにしていたら、浮気されてしまった/何でもうっちゃらかしにしていると、いつまでたってもものにならない/「今はそんなのはうっちゃらかしにして、こっちのほうが先よ」
**うっちゃる【打っ遣る】**[打つ＋遣[や]る] ❶(ごみ、吸い殻、小遣い)をうっちゃる(=投げて捨てる) ❷(→「うっちゃらかす」に同じ。書類、傷、相手、子供)をうっちゃる(=軽視したり面倒に思って手をつけずに放[ほう]っておく) ❸(相手、力士、ライバル)をうっちゃる(=相撲で土俵際まで*押し込まれながら、逆に体をひねって相手を土俵の外へ倒す。土壇場で形勢を逆転する) 
【副⁺】❷(→「うっちゃらかす」【副⁺】に同じ) ❸(粘り腰で、土俵際で、瀬戸際で、ぎりぎりのところで、土壇場で)うっちゃる
【補足】「打ち遣[や]る」の転で口語表現
【例文】 ❶キャンプ場は、モラルのない若者たちがうっちゃったごみであふれていた/花火の後、会場の河川敷には、うっちゃられたごみが散らばっていた/車の窓から吸い殻をうっちゃったら、見つかって罰金を払わされた/小遣いをどぶへうっちゃるつもりで宝くじを買ったら、見事に当たって驚いた ❷つまらない仕事は、つい、うっちゃって後回しにしてしまう/書類の見直しが面倒なので、このままうっちゃって出してしまおう/かすり傷をうっちゃっておいたら、傷口が膿[う]んでしまった/あんな奴は相手にしないで、うっちゃっておけばいい ❸力士は相手の寄りを土俵際ぎりぎりでこらえ、左にうっちゃって、白星をあげた/市長選で当選確実と言われた候補は、終盤戦で対立候補にうっちゃら
<136>
れ、落選した
【名詞形】うっちゃり(=相撲の決まり手の一つ)
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 関脇は、惜しくも土俵際でうっちゃりを食って負けた/取組の決まり手はうっちゃりだった/大関はうっちゃりが得意技だ
**うつりかわる【移り変わる・遷り変わる】**[うつる＋変わる] ❶ⓐ(季節、四季、時代、年月、時、時世、流行、世相、歴史、風習、人の心、状況、場面、天気、天候、眺め、風景、町、空の色、万物)が移り変わる(=時がたつにつれ、様子が変わっていく) ⓑ(冬から春、西から東、城下町から近代都市、和装から洋装、晴れから曇り)に/へ移り変わる ❷ⓐ(都[みやこ]、首都、所在地、家、住みか)が移り変わる(=別の場所に変わる) ⓑ(奈良から京都)に/へ移り変わる 
【副⁺】❶(だんだん、どんどん、たちまち、いつの間[ま]にか、いか、刻々と、次第に、激しく、目まぐるしく、日々) ❷(度々、転々と)移り変わる
【例文】 ❶季節が冬から春に移り変わり、桜のつぼみが膨らみ始めた/バッハの名曲は、時代が移り変わっても、聴衆を魅了し続けている/まさに今、時代は大きく移り変わろうとしている/時の流れとともに人の心も移り変わっていくものだ/舞台が暗転し、場面が酒場から牢[ろう]獄[ごく]に移り変わった/偏西風の影響で、日本付近の天気は西から東に移り変わる/気象予報サイトでは、刻々と移り変わる天候の様子が示される/列車が北上するにつれ、車窓の眺めが次第に雪国の風景へと移り変わった/生活環境が移り変われば、人の性格も変化してゆく/西の空がオレンジ色から赤に移り変わり、やがて遠くの山に日が沈んだ/仏教思想では、万物は全て移り変わり、永久不変のものなどないという ❷都が奈良から京都へ移り変わり、平安京となった/王朝の興亡とともに歴代の首都が転々と移り変わった/県庁の新築に伴い、所在地が移り変わった/知人を訪ねたが、家が移り変わったらしく、以前の場所にはいなかった
【名詞形】移り変わり
【例文】 日本は四季の移り変わりがはっきりしている/暦のなかった昔は、年月の移り変わりを星の動きで知ったという/若者のファッションは、流行の移り変わりが目まぐるしい/日本では、古代、都の移り変わりが激しかった
**うつりすぎる【移り過ぎる】**[移る＋過ぎる] ❶(季節、時代、時、年月、風景)が移り過ぎる(=時間が経過する。物が通過する) ❷(人口、情[じょう]、香り)が移り過ぎる(=度を越えて、あまりにも移ってしまう) 
【副⁺】❶(→「うつりかわる」【副⁺】❶に同じ) ❷ (ひどく、あまりにも)移り過ぎる
【例文】 ❶季節が移り過ぎ、秋も終わりに近づいて木枯らしが吹き始めた/下町の人情は時代が移り過ぎても変わらず、温かさを失っていない/大学入学以来、瞬く間に時が移り過ぎて、もう卒業の時期となった/年月が移り過ぎてゆくとともに昔の思い出が色あせていく/列車の旅は、移り過ぎる風景を車窓から眺めるのが楽しい ❷都市部へ人口が移り過ぎたため、農村では過疎化が深刻になっている/子供を預かっているが、情が移り過ぎると、手離し難くなるものだという
**うつりすむ【移り住む】**[移る＋住む] ⓐ(別の場所)から(海外、外国、他府県、都市、郊外、田舎、村、よその土地、奥地、公営住宅、新居、マンション、アパート、一戸建て、
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寮、近く)に移り住む(=他の場所に移って住む) ⓑ(家、各地)を移り住む 
【副⁺】(あちこち、転々と、新しく、一時的に、永続的に)移り住む
【例文】 留学で2年間アメリカに移り住んだ経験がある/転勤で、近々上海に移り住む予定だ/結婚を機に関西から関東に移り住み、もう10年になる/定年後は田舎に移り住んで、のんびりと余生を過ごしたい/過疎の村では、都会から移り住んでくる人々を手厚くサポートしている/全然知らない土地に移り住めばいろいろと苦労もあるだろう/著名な言語学者は、文明社会から隔絶した奥地に移り住み、土着の言葉を研究した/将来は一戸建てからマンションに移り住もうと考えている/子供の頃は、父親の仕事の都合で日本各地を転々と移り住んだ
**うなずきあう【頷き合う】**[頷[うなず]く＋合う] ⓐ(二人、両者、全員、[男・店員]たち、[友達・仲間・社員]同士、警官隊、出席者、聴衆)がうなずき合う(=互いに相手を見て、うなずく) ⓑ(相手、家族、友達、恋人、仲間)とうなずき合う 
【副⁺】(互いに、無言で、意味ありげに、さもありなんと、ほほえみながら)うなずき合う
【例文】 「賛成ですか」という議長の問いに全員がうなずき合い、賛同した/いつも文句を言う客が来たので、店員たちは互いにうなずき合い、目配せをした/上司のくどい説教がまた始まったので、社員同士で顔を見合わせ、うなずき合った/警官隊は、犯人の隠れ家の前で合図を確認し、うなずき合ってから突入した/同窓会の出席者たちは、思い出話にうなずき合って昔を懐かしんだ/「了解」と担当者同士がうなずき合い、商談がやっと成立した/講演会では、講師の感動的な話に聴衆が同じ思いでうなずき合った/何も言わなくても恋人とうなずき合えばお互いの気持ちが分かる
**うなずきかえす【頷き返す】**[頷[うなず]く＋返す] ⓐ([人]、子供、学生、患者、聞き手)が(相手、家族、友達、同僚、講師、警官、教師)にうなずき返す(=相手への返事としてうなずく) ⓑ(相手)の(言うこと、話、問い、問いかけ、忠告、問題提起)にうなずき返す

【副⁺】(こくりと、小さく、軽く、大きく、神妙に、適当に、満足げに)うなずき返す
【例文】 子供の言うことにうなずき返しながら家事をする/友人の話は、あまりに極論でうなずき返せなかった/「内緒だよ」と言うと、友達は黙ってうなずき返した/「子育ては難しくありませんか」という講師の問いに、何人もの親が「そうだ」というようにうなずき返した/少年は、問われてもにらみつけるだけで、うなずき返そうともしなかった/病床の子に「大丈夫」と聞くと、小さくうなずき返してくれた/母親が「これ、欲しいの」と問うと、少女は大きくうなずき返した/補導された少年は、警官の親身な忠告に神妙にうなずき返していた/教師の問題提起に対し、学生は一様にうなずき返すばかりで、意見を述べる者はいなかった
**うなりあう【唸り合う】**[唸[うな]る＋合う] ❶(獣、猛獣、犬、猫)がうなり合う(=動物が互いに相手に向かってうなる) ❷([人々]、皆、演者、弟子、仲間)が(謡曲、義[ぎ]太[だ]夫[ゆう]、浪曲、浪[な]花[にわ]節[ぶし])をうなり合う(=謡曲などを、ともにうなるように歌ったり語ったりする) 
【副⁺】❶(ウーと、激しく) ❷(一斉に、そろって)うなり合う
【例文】 ❶2頭のライオンがうなり合って互いを威嚇している/河川敷で野犬同士がうなり合い、餌を争っている/公園で相性の悪い犬同士がうなり合っていたが、一方がひるんで立ち去った/夜中に野良猫がうなり合う声がうるさくて、目が覚めた ❷謡曲の地
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謡[うたい]は、能舞台の右端で大勢の演者がうなり合う/浪曲教室では、三味線の音に合わせて皆で節[ふし]をうなり合っている
【名詞形】うなり合いうなり合いをする/になる
【例文】 2匹の飼い犬が、珍しくうなり合いの喧[けん]嘩[か]をしている/猫の喧嘩は、にらみ合いから激しいうなり合いになった
**うなりだす【唸り出す】**[唸[うな]る＋出す] ❶(→「うなりあう」❶に同じ。[人]、患者)がうなり出す(=うなり始める) ❷ (機械、モーター、エンジン、風、電線、凧[たこ]、虫、蜂、矢、機関銃、楽器)がうなり出す(=うなるような低く長い音を出し始める) ❸ ([人]、演者)が(謡曲、義[ぎ]太[だ]夫[ゆう]、浪曲、浪[な]花[にわ]節[ぶし])をうなり出す(=謡曲などを、うなるように歌ったり語ったりし始める) 
【副⁺】❶(ウーと、うんうん) ❷ (ヒューヒュー、ブーンと、ブンブン、ゴーゴー)うなり出す
【例文】 ❶猫は、縄張りに侵入した野良猫を見つけて、激しくうなり出した/手術後の患者は、麻酔が切れたらしく、うんうんと苦しそうにうなり出した ❷自動車工場では、始業と同時に機械が一斉にうなり出す/掃除機のモーターがうなり出したかと思うと、すぐ止まってしまった/交通機動隊員の乗った白バイのエンジンがうなり出した。いざ出動だ/台風の接近に伴い、風がヒューヒューうなり出した/蜂の巣から蜂が飛び出してブンブンうなり出した ❸浪曲師がうなり出すと、ひいきの客が「日本一」とかけ声をかけた/孫の結婚披露宴に出席した祖父は、宴たけなわに「高砂や」と謡曲の一節をうなり出した
**うばいあう【奪い合う】**[奪う＋合う] ⓐ(食べ物、獲物、支援物資、水、肥料、特売品、席、チャンネル、スペース、ボール、券、チケット、仕事、職、ポスト、票、賞金、財産、予算、優勝杯、シード権、顧客、市[し]場[じょう]、分け前、シェア、パイ、資源、土地、利権、恋人)を奪い合う(=互いに奪う) ⓑ(相手、ライバル、敵)と奪い合う ⓒ(人々、[子供・選手]たち、[仲間・客・動物]同士、各勢力、盗賊団、[企業・国家]間)が/で奪い合う

【副⁺】(激しく、互いに、我先に、我勝ちに、必死に)奪い合う
【例文】 飢えた難民の子供たちは、渡された食べ物を奪い合うように口に入れた/野獣は、広い草原で獲物を奪い合う/小さな鉢植えに多くの植物を植えると、肥料を奪い合って大きく成長しない/バーゲンで特売品を奪い合う人々の姿は、見苦しいものだ/野球場の観客席では、飛んで来たホームランボールを奪い合っている/同期入社の者同士は、いずれ限られた管理職のポストを奪い合うことになる/選挙で野党が共闘すれば、票を奪い合わずに済む/安売り競争で客を奪い合えば小さな店は共倒れになる/盗賊団の中で分け前を奪い合い、仲間割れとなった/狭い市場で、企業同士が激しくシェアを奪い合った/両国間でエネルギー資源を奪い合い、戦争になった
【名詞形】奪い合い 奪い合いをする/になる
【例文】 人気歌手のコンサート券は、プレミアムがついても奪い合いだ/各選挙区では、候補者の乱立で票の奪い合いが熾烈だ/遺産相続では、親族間で壮絶な財産の奪い合いが起きることがある/失業者が増え、人々が仕事の奪い合いをしている/被災地域では、限られた支援物資が住民の間で奪い合いになった/地方自治体では、全体の小さなパイの中で予算の奪い合いとなる
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**うばいかえす【奪い返す】**[奪う＋返す] (ボール、鞄[かばん]、金[かね]、子供、人質、トップ、首位、座、ポジション、王権、政権、権力、主導権、リード、タイトル、点、先頭、シェア、試合の流れ、領土、城、陣地)を奪い返す(=本来自分の所有物だったものを相手から奪って自分の手に戻す) 
【副⁺】(再び、必ず、何とか、すぐ、一気に、強引に、即座に、元どおり、力ずくで、何が何でも、遠からず)奪い返す
【例文】 サッカーの試合で、選手は奪われたボールをすぐ奪い返し、シュートを放った/引ったくりに鞄を奪われたが、後を追いかけ、力ずくで奪い返した/シマウマの親は、ライオンに襲われた子供を奪い返そうと、必死に攻撃を仕掛けた/誘拐事件では、まず人質を奪い返すことが最優先だ/外国に拉致されている人々を何とかして奪い返したいと、家族は訴え続けている/謀反により地方に逃れていた王は勢力を盛り返し、王権を一気に奪い返した/野党は、現政権での失策が続けば、遠からず政権を奪い返せると踏んでいる/トップ選手同士、互いに先頭を奪われたり奪い返したりしながら、競っている/戦局は、陣地を奪っては奪い返されてという、一進一退の攻防が続いた/夜襲をかけて、敵に取られた陣地を再び奪い返した
**うばいさる【奪い去る】**[奪う＋去る] (相手)から(所持品、拳銃、花嫁、金[かね]、身代金、財産、財宝、土地、食べ物、獲物、命、生命、生活基盤、平穏な日々、日常生活、シェア、光、熱、体温、力、体力、心、魂、時間、寝る暇、機会、夢、希望、尊厳、自信、若々しさ、権利、理性、意欲、自由、思考力、自然、全て)を奪い去る(=相手のものを奪ってその場を去る。奪ってすっかり失わせる) 
【副⁺】(さっと、ごっそり、根こそぎ、無理矢理、何もかも、完全に、強引に、乱暴に、力ずくで、隙に乗じて、一瞬にして)奪い去る
【例文】 警察では、警官から奪い去られた拳銃の行方を追っている/結婚式当日に若者が教会から花嫁を格好良く奪い去るという外国映画を見た/犯人は、まんまと身代金を奪い去って逃亡した/ワシは、他の鳥が捕まえた魚を空中で奪い去ることもある/大震災は、多くの尊い生命と生活基盤を根こそぎ奪い去った/家電メーカーは、外国との低価格競争に負け、販売シェアを大きく奪い去られた/夢も希望も奪い去られてしまったと考えた青年は、自殺を図った/何をやっても失敗続きで、自信がすっかり奪い去られてしまった/独裁者は決まって国民の権利を奪い去ろうとするものだ/長時間労働は、社員を追い詰め、理性的な精神状態を奪い去った/人の意欲を奪い去るようなことは絶対にしてはいけない/主義主張に凝り固まっている人は、自由な思考力を奪い去られてしまっているのだと思う/工業化の波が故郷の自然を徐々に奪い去っていく/私から全てを奪い去って行った男が憎い
**うばいだす【奪い出す】**[奪う＋出す] ❶(拳銃、金[かね]、財宝、宝石、設計図、馬、食べ物、卵)を奪い出す(=中から外へ奪って出る) ❷(→❶に同じ。土地、生命、体温、気力、自信、情熱、権利、理性、意欲、自由)を奪い出す(=奪い始める) 
【副⁺】(全て、次々、完全に、強引に、ひそかに、力ずくで、隙に乗じて)奪い出す
【例文】 ❶窃盗団は、銀行の地下金庫から金を奪い出すために、穴を掘って侵入した/強盗は、当主が隠し持っていた宝石類を奪い出そうと、かなり前から計画していた/食糧が尽きた兵士たちは行軍途中の家々に押し入り、食べ物を奪い出して腹を満たした/鳥の巣を襲った鷹は、卵を奪い出し、飛び去った ❷ 攻め込んだ軍隊は、人々の家から財宝を
<140>
次々と奪い出した/遭難者に降り積る雪は、時がたつとともに体温を奪い出した/過酷な労働が続き、自信や情熱が少しずつ奪われ出していく/政権を握った独裁者は、ひそかに国民の権利を奪い出している/保守政権は法を制定することで、移民の自由を一斉に奪い出した
**うばいつくす【奪い尽くす】**[奪う＋尽くす] (→「うばいさる」に同じ。暮らし、領土)を奪い尽くす(=残らず奪ってしまう) 
【副⁺】(全て、全部、根こそぎ、残らず、何もかも、完全に、ことごとく、余すところなく)奪い尽くす
【例文】 極悪非道な犯人は、被害者から金を奪い尽くした後、遺体を山中に捨てた/進攻して来た敵軍は、財宝を奪い尽くすと、瞬く間[ま]に去って行った/先住民は、征服者によって土地を奪い尽くされた/大戦は人々の命や暮らしを奪い尽くしてしまう/極寒の山中で遭難した人々は、体温を奪い尽くされ、次第に意識が薄れていった/戦場では、人間の尊厳を奪い尽くすような非人間的行為を目の当たりにした/覚醒剤に溺れると、理性も思考力もことごとく奪い尽くされてしまう/収容所では、自由が奪い尽くされていて、ただ命令に従うだけだった/敵国が領土を奪い尽くそうとも、民族の誇りだけは奪い尽くせない
**うばいとる【奪い取る】**[奪う＋取る] (→「うばいさる」に同じ。マイク、玩[おも]具[ちゃ]、バング戦利品、市[し]場[じょう]、顧客、仕事、主導権、王座、[ボス・首位]の座、レギュラーのポジション、政権、天下、水分、栄養分、恋人)を奪い取る(=奪って取る) 
【副⁺】(→「うばいさる」【副⁺】に同じ)奪い取る
【例文】 外国の旅先で男に脅され、所持品を何もかも奪い取られた/通行人の財布を奪い取ろうとした男が逮捕された/不審な男が警官に飛びかかり、拳銃を奪い取って逃げ去った/皇帝は、周辺国の土地を武力で奪い取り、領土を拡大した/戦争孤児となった少年は。食べ物を奪い取ってでも飢えをしのぐほかなかった/冬山で遭難すると、体温を奪い取られて命を落とすことになる/人の時間を奪い取る「時間泥棒」が登場する児童文学がある/兄に玩具を奪い取られた弟が泣いている/バッグは、ひったくりに奪い取られないよう持ち手を腕に通して抱える/敵国から奪い取った戦利品の絵画が博物館に納められている/企業努力をしないと、新興国に市場を奪い取られてしまう/競合他社に顧客を奪い取られてしまった/マクベス夫人は、王を殺して王位を奪い取れと夫をそそのかした/激しい主導権争いの果て、今までのボス猿は若い猿にボスの座を奪い取られた/中国の薬膳食材「冬虫夏草」は、幼虫に寄生した菌が栄養分を奪い取って成長したものだ
**うまれあわす・うまれあわせる【生まれ合わす・生まれ合わせる】**[生まれる＋合わす・合わせる] (同時代、[激動・戦乱]の時代、封建時代、乱世、革命期、平和な[時代・地]、太平の世、幸運な星のもと、大[たい]家[け]、旧家)に生まれ合わせる(=その時期や環境に偶然生まれる) 
【副⁺】(奇[く]しくも、たまたま、偶然、否[いや]応[おう]なく)生まれ合わせる
【例文】 ダ・ヴィンチとミケランジェロは、同時代に生まれ合わせた天才だ/激動の時代に生まれ合わせた若者は、改革に身を投じ、若くして世を去った/乱世に生まれ合わせなければ、芸術的才能にあふれた彼女はもっと活躍できただろう/革命期に生まれ合わせた王妃は、断頭台で悲劇の死を遂げた/穏やかで平和なこの地に生まれ合わせたことを幸せに思う/古典芸能の家元の家に生まれ合わせたため、伝統を継ぐ修業に励んでいる/生まれ合わせた家庭によって、子供が受けられる教育に格差が生じている/親子の縁薄く生ま
<141>
れ合わせたため、親の愛情を知らずに育った
【名詞形】生まれ合わせ(=偶然生を受けた境遇、運命)
【例文】 生活苦にあえぐ彼女は、これも皆生まれ合わせと諦めている/彼は、恵まれた環境で生まれ合わせの良さを十分に満喫している
**うまれおちる【生まれ落ちる】**[生まれる＋落ちる] (この世、戦乱の世、[貴族・芸術家]の[家・家系]、旧家、上流階級、不幸な[環境・星のもと])に生まれ落ちる(=この世に生まれて出る)
【例文】何[なに]人[びと]もこの世に生まれ落ちた時は、無力な赤子でしかない/戦乱の世に生まれ落ちた子らは、過酷な人生を生きていくことになる/貴族の家に生まれ落ちた時から将来の栄達が約束されていた/鳥の雛[ひな]は、生まれ落ちた時に初めて対面したものが「親」として刷り込まれる/私は生まれ落ちてこの方、音楽家の両親のもと、常にクラシック音楽に囲まれて育った/彼は生まれ落ちて以来、貧しさのため、劣悪な環境で過ごしてきた/生まれ落ちた時から難病のため、特別に庇[ひ]護[ご]された環境で過ごしてきた
**うまれかわる【生まれ変わる】**[生まれる＋変わる] ❶ⓐ([人])が(新しい存在、異なった人間、動物、鳥、風)に生まれ変わる(=死後に別のものに変わって、生まれてくる) ⓑ([人])が(次の世、来世、未来)に生まれ変わる ❷ ([人])が(真人間、善人、真面目な人間、努力家、立派な人物、新しい自分)に生まれ変わる(=今までの愚行を反省し、心を*入れ替えて、立派な人物になる) ❸ (細胞、肌、[物]、ごみ、学校、旅館、会社、広場、町、国)が生まれ変わる(=今までの古いものが新しくなって出現する) 
【副⁺】(再び、新しく、新たに、次に)生まれ変わる
【例文】 ❶仏教の輪[りん]廻[ね]転[てん]生[しょう]とは、人が生まれて死に、また生まれ変わることをいう/民間伝説では、悲劇の武将が他国の英雄に生まれ変わったという話が結構多い/現世で悪[あく]行[ぎょう]ばかりしていると、来世は畜生に生まれ変わると言われる/今[こん]生[じょう]は苦しくても、来世は極[ごく]楽[らく]浄[じょう]土[ど]に生まれ変わって、幸せになりたい ❷仏教では、悪人でも心を入れ替えれば、真人間に生まれ変われると教える/今まで怠惰に過ごしてきた。今後は生まれ変わったつもりで頑張りたい/近所の腕白坊主が、生まれ変わったような好青年になっていて驚いた/彼は罪を償って生まれ変わろうと決心し、自首した ❸人間の60兆個の細胞は、日々新しく生まれ変わっている/新発売の乳液を使うと、荒れた肌が瑞[みず]々[みず]しく生まれ変わるということだ/オリーブオイルに香料を加えると、香り高い調味料に生まれ変わる/電化製品のごみの山は、レアメタルを取り出せば、宝の山に生まれ変わる/荒れていた学校は、新校長のもとで素晴らしい教育環境に生まれ変わった/下町の人気の民泊は、古い旅館から生まれ変わったものだ/古い体質の会社は、合理的な企業経営の組織に生まれ変わらねばならない/雑然としていた駅前広場は、整然としたロータリーに生まれ変わった/戦争で焦土と化した町が、今や近代的な都市に生まれ変わった/軍国主義だった国家は、民主国家として生まれ変わり、躍進を遂げつつある
【名詞形】生まれ変わり
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 祖母は、観音様の生まれ変わりかと思われるほど慈悲深かった/母が他界した年に生まれた娘は、母の生まれ変わりのような気がする
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**うまれそだつ【生まれ育つ】**[生まれる＋育つ] ⓐ(農家、路上、下町、都会、地元、田園、外国、[教育者・学者・サラリーマン・商人]の家庭、芸能人一家、芸術家の家系、大家族、[裕福な・貧しい・一般的な]家庭、環境、名家、上流社会、貴族階級)で/に生まれ育つ(=そこで生まれて育つ) ⓑ([大正・昭和]時代、[豊かな・平和な]時代、戦時下情報社会、IT 環境、21世紀)に生まれ育つ 
【副⁺】(幸せに、自由に、健やかに、何不自由なく)生まれ育つ
【例文】 農家に生まれ育った私は、花や野菜を育てるのが好きだ/都会で生まれ育つと、のんびりした田舎が退屈に思える/地元で生まれ育った青年が、故郷の町起こしに奮闘している/美しい田園に生まれ育ったので、今でも自然の豊かな所が好きだ/両親とも教育者の家庭に生まれ育ち、厳しいしつけを受けた/音楽一家に生まれ育ったバッハは、数々の優れた楽曲を世に残した/両親は生まれ育った環境は全く違うが、とても仲がいい/彼女は、さすが上流社会に生まれ育っただけあって、身のこなしが優雅だ/豊かな時代に生まれ育った若者は、節約ということを知らない/情報社会に生まれ育つと、少しでも情報が途絶えることに不安を感じるものだ/IT 環境の中で生まれ育った新世代の子は、タブレット端末が玩[おも]具[ちゃ]代わりだ/21世紀に生まれ育つ子供たちに、少しでもいい地球環境を残したい
【名詞形】生まれ育ち
【例文】 彼は生まれ育ちがいいから、言動に何となく品[ひん]がある/生まれ育ちが悪いからといって、人格を否定することは許されない
**うまれつく【生まれ付く】**[生まれる＋付く] ⓐ(幸運、星回り、不幸な星のもと、数奇な運命、いい境遇、気の弱い性分、強い性格、神経質、不器用、呑[のん]気[き]、美貌、真面目人間、神童)に生まれつく(=生まれた時から、その特徴を持っている) ⓑ生まれついての(お嬢様、お坊ちゃん、貴公子、お人好し、苦労性、策士、[頑固・怠け]者、奔放な性格、虚弱体質、音痴、資質) ⓒ生まれつき(明るい、かわいい、頭がいい、好奇心が強い、体が[弱い・丈夫だ]、手先が器用だ)
【例文】 彼は幸運に生まれついていて、実業界でトントン拍子に出世した/不幸な星のもとに生まれついた天才詩人は、若くして世を去った/気の弱い性分に生まれついたのか、何事もすぐ諦めてしまう/不器用に生まれついたので、何をしてもうまくいかない/呑気な性分に生まれついた弟は、何事もマイペースでゆっくりだ/美貌に生まれついて皇帝の妃[きさき]となった女性は数多くいる/知的で上品な彼は、生まれついての貴公子だ/父は生まれついての頑固者で、言い出したら後に引かない/生まれついての資質はそう簡単には変わらない/親友は生まれつき頭がよくて、羨ましい/私は生まれつき体が弱く、学校もよく休んだ/母は生まれつき手先が器用で、身の回りのものは何でも作れる
【名詞形】生まれつき
【例文】 気が小さいのは生まれつきで、今更強くはなれない/彼は生まれつきのお人好しで、人に騙[だま]されてばかりだ/私は生まれつきの虚弱体質で、ずっと親に心配のかけどおしだった/髪は生まれつきのカーリーヘアで、パーマはかけたことがない
**うまれでる【生まれ出る】**[生まれる＋出る] ⓐ(生命、人、赤ん坊、子供、雛[ひな]、オタマジャクシ、ヴィーナス、万物、精神、意識、意味、感謝の念、作品、弟子、歌、アイデア、
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文章、言葉)が生まれ出る(=生まれて出てくる) ⓑ(この世、現世、地上、世界、地球、未来)に生まれ出る ⓒ(胎内、卵、大海、大地、討論、対話、ペン先)から生まれ出る 
【副⁺】(次々、新しく、力強く、自然に、新たに、無数に)生まれ出る
【例文】 人としてこの世に生まれ出て、その後どう生きるかが問われる/未来に生まれ出る子らのために、大切な地球を守っていきたい/今まさに卵の殻を突き破り、雛が生まれ出ようとしている/春になると、カエルの卵から次々とオタマジャクシが生まれ出てくる/ボッティチェリは、ヴィーナスが海から生まれ出た姿を美しく描いた/ゴスペルは、奴隷制の苦しい状況下で神の福音を求めて生まれ出た歌だ/このアイデアは、徹底した討論から生まれ出てきた/傑作を書こうと机に向かっても、ペン先から文章が生まれ出てくれない

**うまれもつ【生まれ持つ】** [生まれる＋持つ](本能、自然治癒力、身体能力、潜在力、運気、可能性、才能、才覚、性格、資質、気質、[優美・無邪気]さ、明るさ、有能さ、美貌)を生まれ持つ(=生まれた時から持っている) 
【副⁺】(本来、先天的に)生まれ持つ
【例文】 野生動物は、危機に面しても生まれ持った本能で回避するらしい/人間は、本来、自然治癒力を生まれ持っているという/アスリートは生まれ持った身体能力を生かし、メダリストとして名を成した/人が生まれ持つ潜在能力は、教育環境によって引き出される/自分の生まれ持った可能性を信じて努力を続けよう/名建築家の彼は、生まれ持った才能を存分に発揮している/彼女は明るく優しくて、皆に好かれる。まさに生まれ持った資質と言ってもいい/生まれ持った気質というのは、そう簡単には変わらない/彼女は、生まれ持っての優美さと美貌で、オーラを放つ大スターとなった

**うみおとす【産み落とす・生み落とす】** [うむ＋落とす] (親)が(新しい命、赤ん坊、忘れ形見、卵、稚魚)を産み落とす(=子や卵を産んで外に出す。母親が出産する) 
【副⁺】(無事に、命がけで)産み落とす
【補足】「生む」は、「新しいものを作り出す」という意で一般的に広く使われるが、母親の視点に重点を置くと「産む」となり、使い分けることもある
【例文】 新しい命を産み落とす営みは、神聖で感動的だ/夫の忘れ形見を産み落とすと、体の衰弱した母親は間もなく他界した/次々と卵を産み落とすウミガメの目には、涙が光っているという/鮭は川を遡[さかのぼ]り、川底に卵を産み落として、力尽きて死んでいく/魚が命がけで産み落とした卵のうち、生き残るのはごく僅かだ/水草に魚の卵が産み落とされている/グッピーは、稚魚を産み落とした後、食べてしまうこともあるそうだ

**うみだす【産み出す・生み出す】** [うむ＋出す] ❶(子、卵、命、生命体)をうみ出す(=子や卵を生じさせる) ❷(富、金[きん]、利益、需要、雇用、新[製品・商品]、変化、秩序、問題、均衡、新記録、[可能・多様]性、価値、活力、エネルギー、無から有、効果、成果、信頼、安心、緊張、[スピード・存在]感、満足、快適さ、ユーモア、流れ、風潮、[雇用・勤務・教育]形態、教材、アプリ、言葉、芸術、文化、作品、デザイン、伝説、英雄、ストレス、悪循環、ジレンマ、矛盾、不均衡、軋[あつ]轢[れき]、犠牲、リスク、苦しみ、不安、混乱、悲劇、弊害、対立、暴力、核兵器、敵)をうみ出す(=新しく作り、世に出す) ❸(子、卵、新しい命、赤ん坊)をうみ出す(=うみ始める) 
【副⁺】(新しく、確実に、人工的に)うみ出す
【例文】❶海亀は、産み出した卵に砂をしっかりかけて埋め、他の動物に狙われないよ

<144>
うにする/地球の海こそが、命を生み出し、生物を育んできた源である ❷油田発掘は、想像を超える富を生み出した/物質から金[きん]を生み出そうとする錬金術は、結局、成功しなかった/成長産業に先行投資すれば、利益が産み出せるはずだ/商品に付加価値をつけ、需要を産み出す工夫をする/経済を安定させるためには、雇用を産み出す産業が必要だ/生活に根差した主婦のアイデアが、ヒット商品を生み出した/工業の発展とともに、環境問題が生み出されてきた/ラップのリズムを聞くと、体内から活力が生み出されるように感じる/日本家屋は、蒸し暑い夏に快適さを生み出す工夫として、木材と紙を多用してきた/大学では感染症の蔓[まん]延[えん]防止策として、オンラインによる教育形態が生み出された/さまざまなアプリが次々に生み出され、活用されている/奈良時代の大陸文化の普及は、仏教美術に顕著な天平文化を生み出した/文学賞受賞後も次々に作品を生み出せなければ、小説家として名を成せない/アイデアが枯渇して、斬新なデザインを生み出せなくなった/職場のストレスは、厳しいノルマから生み出されることが多い/体制が急激に変化したため、富の分配の不均衡が生み出された/人類は核兵器を生み出し、滅亡への扉を開けてしまった ❸牧場は、羊が次々と子を産み出す出産シーズンを迎えている/鮭の群れは故郷の川に辿[たど]り着くと、一斉に卵を産み出した
**うみつける【産み付ける・生み付ける】**[うむ＋付ける] ❶ⓐ(鳥、魚、メダカ、カエル、昆虫)が(卵)を産みつける(=ある場所を選んで産む。あるいは、卵を他の物にくっつけて産む) ⓑ(巣、巣箱、樹木、葉、茎、地中、水草、海藻、水たまり、石、壁、宿主、人体、死体、傷口)に産みつける ❷(親)が(子)にうみつける(=その性質や能力などを*受け継ぐようにうむ) 
【副⁺】(しっかり)産みつける
【例文】 ❶カッコウは、他の鳥の巣に自分の卵を産みつける/アホウドリが、絶海の孤島に卵を産みつけていることが確認された/水槽の魚が卵を産みつけようとしているのを観察した/子持ち昆布は、ニシンが昆布に卵を産みつけたものだ/水草は、メダカが卵を産みつける場所となる/モリアオガエルは、樹木に泡のような卵塊を産みつける/親が餌となる植物に卵を産みつければ、幼虫は孵[ふ]化[か]してすぐ食べ始めることができる/カマキリは、人家の壁に卵を産みつけることもあるという/羽虫は、死体だけでなく、生きた人間にも卵を産みつけることがあるそうだ ❷恋人の純粋無垢な精神は、生まれつきのもので、親が産みつけてくれたものに違いない
**うみわける【産み分ける・生み分ける】**[うむ＋分ける] ⓐ(赤ちゃん、子、男女、性別、雌雄、卵)を産み分ける(=男子か女子か、望むとおりに産む) ⓑ(男女、男の子、女の子、一姫二太郎)に産み分ける 
【副⁺】(ちゃんと、確実に、意図的に、思いどおりに)産み分ける
【例文】 親の思いどおりに産み分けられるとしたら、男女の人口バランスが偏る心配がある/子の男女を産み分けたいと願う親が増えているようだ/確実に男女を産み分ける科学的な方法は、まだないらしい/蜂は、雌と雄を産み分けることが可能だそうだ
【名詞形】産み分け 産み分けをする
【例文】 男女の産み分けについて、是非の論議がある/少子化傾向が、男女産み分けの希望に拍車をかけているようだ/産み分けをして男の子を授かりたいと思ったりしたが、生まれてみればどちらもかわいい/男女の産み分け法は、古来いろいろ言われてきたが、信
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憑[ぴょう]性[せい]はない/牛や羊の雌雄の産み分け技術は、進んでいるようだ
**うめあわす・うめあわせる【埋め合わす・埋め合わせる】**[埋める＋合わす・合わせる] ⓐ(損害、損失、負債、赤字、借金、出費、コスト、仕事の穴、不足、欠員、欠点、欠落、不在、不備、失敗、空白、遅れ、減少、ギャップ、ブランク、差、[寂し・未熟・虚し]さ)を埋め合わせる(=不足を何かで補う) ⓑ(税金、ボーナス、給付金、消費税率引き上げ、別の黒字分、不動産の処分、残業、補習)で埋め合わせる 
【副⁺】(しっかり、きちんと、何とか、うまく、適当に、多少なりとも)埋め合わせる
【例文】 政府は、財政上の損失が出れば、税金で埋め合わせればいいと考えているようだ/会社の負債は、不動産の処分で埋め合わせられそうだ/毎月の家計の赤字は、ボーナスで埋め合わせている/財政赤字を単に消費税率引き上げで埋め合わせるのは安直だ/赤字路線は、別の儲[もう]かる路線の黒字で埋め合わせている/入院費用は、医療保険からの給付金で埋め合わせることができた/欠勤による仕事の穴は、残業して埋め合わせた/各国は、農産品の生産量不足を輸入品で埋め合わせている/業務上の失敗を埋め合わせるため、懸命に営業に励んでいる/風邪で授業を1週間休んだ遅れを、補習で埋め合わせてもらった/貿易交渉は、二国間のギャップをいかに埋め合わせるかが、重要だ/迷惑をかけた分は今度ランチをおごって埋め合わせよう
【名詞形】埋め合わせ 【動】埋め合わせ(を)する/になる
【例文】 借金の埋め合わせにと、家宝の掛け軸を相手に差し出した/退職後の生活費は国民年金だけでは足りない。不足分は個人年金で埋め合わせをしている/「先日は、失敬した。その埋め合わせは、いつか必ずするから」/いくら示談金を積まれても、障害を負わされたことへの埋め合わせにはならない
**うめこむ【埋め込む】**[埋める＋込む] ❶(壁面に[家具・防音パネル]、天井に照明、床[ゆか]に浴槽、床下に放熱管、地中に地雷、地面に融雪装置、地下にガス管、車道に照明、土中に堆肥、舞台下に装置、コンクリートに鉄線、地金に宝石、貝に真珠の核、足輪に発信器、キーに電子チップ、ロボットにセンサー、壁に金庫)を埋め込む(=物の中に器具や装置などをしっかり埋めて固定する) ❷([裂け目・隙間]に[泥・パッキング]、窪[くぼ]みにわら、穴に小石)を埋め込む(=空間に物を詰めて隙間をなくす) ❸(体内に装置、心臓に人工弁、脳にマイクロチップ、歯茎にインプラント、骨に金属、筋肉に人工関節、皮下にシリコン、水晶体にレンズ)を埋め込む(=体内に人工の物を入れ、固定する) ❹(文書に特殊文字、ブログに動画、ファイルに画像、画像に位置情報、カードに識別コード、PDFファイルに地図)を埋め込む(=IT技術で中に情報を入れる) 
【副⁺】(すっぽり、きっちり、しっかり、びっしり)埋め込む
【例文】 ❶壁に防音パネルを埋め込むと、遮音効果が高まる/床下に放熱管を埋め込んで暖房する/地中に地雷を埋め込み、敵を倒す/雪国の大通りには、融雪装置が埋め込んである/車道に照明を埋め込み、夜間の事故を防ぐ/土中に堆肥を埋め込み、土壌を改良する/コンクリートに鉄線を埋め込み、補強する/地金を彫り、宝石を埋め込んだ物を「彫り留め」という/足輪に発信器を埋め込み、野鳥を観察する/ロボット掃除機には、障害物検知センサーが埋め込まれている/コレクターは秘蔵の品を保管するため壁に隠し金庫を埋め込もうと考えた ❷土壁の隙間に泥を埋め込み、風を防ぐ ❸体内に装置を埋め
<146>
込み、薬剤を流す療法がある/白内障手術は、水晶体の薄い膜に眼内レンズを埋め込む
❹身分証明書のカードに識別コードを埋め込めば、偽造できない/PDFファイルに地図を埋め込んだ
【名詞形】埋め込み 埋め込みをする
【例文】 畑への肥料の埋め込みは春先に行う/ヒヤシンスは、球根の埋め込みをごく浅くして植え付けるとよい/膝に人工関節の埋め込みをする/ガス管の埋め込み作業を行った
**うめたてる【埋め立てる】**[埋める＋立てる] ⓐ(池、湖、川、沼地、湿地、窪[くぼ]地[ち]、水路、井戸、溜[た]め池、堀、暗[あん]渠[きょ]、干潟、入江、湾、港湾、浅瀬、海、浜、沿岸、海域、谷、水田)を埋め立てる(=湾や沼などを埋めて陸地にする) ⓑ(ごみ、土砂、瓦[が]礫[れき]、コンクリートの屑[くず]、残土、汚泥、残[ざん]渣[さ]、灰)を/で埋め立てる
【例文】 この公園は、湖を一部埋め立てた後の湖岸に作られた/湿地を埋め立てて住宅を作る場合、土台の基礎工事が重要だ/この水路は、埋め立てて道路とする予定だ/敷地内の枯渇した井戸は危険なので、埋め立てる方針だ/「赤坂溜池」などの地名は、溜め池を埋め立てて出来たことを示している/江戸城の外堀はほとんど埋め立てられ、現在は「外堀通り」と名付けられている/干潟を埋め立てれば、生態系が変わる心配がある/瓦礫で港湾を埋め立て、そこに公園を作った/工業用地確保のため、海苔[のり]の名産地だった海が埋め立てられている/空港建設のため海を埋め立てようとする計画に反対運動が起きている/米の減反政策で水田が埋め立てられ、畑作地となっている/東京湾の「夢の島」は、ごみを埋め立てて出来た島だ/ごみを焼却処理せずに埋め立てた場合、メタンガスが発生する
【名詞形】埋め立て 埋め立て(を)する
【補足】公用文では「埋立て」と送り仮名が省略される
【例文】 シジミで有名な宍[しん]道[じ]湖[こ]は埋め立てが進み、面積が1割も減少した/葦[あし]が生えていた沼地は、埋め立てがなされて風景が一変していた/湾の一部をごみで埋め立てすることで、港が拡張された/東京湾の埋め立て地は、今やウォーターフロントとして人気の場所になった/産業廃棄物の埋立て処分場は、地質汚染の問題が生じる/コンクリートの屑は、湾などの埋め立て資材に使われることがある
**うめつくす【埋め尽くす】**[埋める＋尽くす] ⓐ([人]、[物]、花々、紅葉、ニュース)が/で埋め尽くす(=隙間なく、全面を覆う) ⓑ(壁面、冷蔵庫、店先、ロビー、劇場、会場、競技場、観客席、広場、敷地、境内、校庭、街、沿道、大地、湖畔、橋の上、港、周辺、全面、視界、上空、空間、紙面、ノート、画面)を埋め尽くす 
【副⁺】(すっかり、ぎっしり、びっしり、ほぼ、あまねく)埋め尽くす
【例文】 壁面はびっしり貼られたポスターで埋め尽くされている/冷蔵庫は飲み物でぎっしり埋め尽くされ、隙間もない/土産店は、店先を民芸品で埋め尽くし、観光客の関心を引こうとしている/公演初日、新設のオペラハウスは、着飾った客で埋め尽くされた/続々と詰めかけるサポーターが、競技場を埋め尽くそうとしていた/対戦相手の国で行う試合は、地元サポーターが観客席を埋め尽くしていて、戦いにくい/国王の即位を祝う市民が王宮前の広場を埋め尽くした/津波が引いた後、工場の敷地はヘドロで埋め尽くされていた/受験の時期ともなると、神社の境内は合格祈願の絵馬で埋め尽くされる/竜巻の直撃を受けた学校は、校庭が瓦[が]礫[れき]で埋め尽くされていた/夏祭りの期間中、街は観光客で埋め
<147>
尽くされる/沿道を埋め尽くす人垣の中を五輪メダリストの凱[がい]旋[せん]パレードが行われた/北の大地を花々が埋め尽くす春がようやく訪れた/紅葉で埋め尽くされた湖畔は、夕日に映えて、まるで錦の織物のようだ/花火の見物客が橋の上を埋め尽くし、身動きもできない/レース当日、港は競[きょう]漕[そう]のヨットで埋め尽くされ、活気にあふれていた/大群集が交差点の周辺を埋め尽くせば、交通がストップしてしまう/人類月面着陸の当日、紙面はこのニュースで埋め尽くされた
**うらみあう【恨み合う】**[恨む＋合う] ([親戚・仇[かたき]・住民・部族]同士、両家、両名、双方、[議員・弟子]たち、人と人)が恨み合う(=互いに相手を恨む) 
【副⁺】(互いに、長年、とことん、激しく、長らく、ひどく、徹底的に、いたずらに)恨み合う
【例文】 遺産相続でもめて、親戚同士が恨み合う結果になった/土地の境界をめぐり、恨み合う部族同士の間で、ついに衝突が起きた/長年、相手を仇と思い、恨み合っていた両名はついに決闘することになった/双方が相手側に非があったと考えて、長らく恨み合ってきた/過去の出来事を根に持って、弟子たちがいたずらに恨み合っていてはいけない
【名詞形】恨み合い 恨み合いをする
【例文】 境界線をめぐって隣家との恨み合いが続いている/戦争が終結しても、双方がいつまでも恨み合いをしていては先が開けない
**うらみとおす【恨み通す】**[恨む＋通す] (父、母、貸金業者、ライバル、敵、社会、世間、会社、不運、冷たい仕打ち、裏切り)を恨み通す(=最後までずっと恨み続ける) 
【副⁺】(ずっと、生涯、一生、永久に、最後まで、いつまでも)恨み通す
【例文】 家族を置いて出て行った母を一生恨み通して、二度と会うことはなかった/過酷な借金取り立てで、父を苦しめた貸金業者を生涯恨み通してやる/試合で私を打ちのめしたライバルを何年も恨み通してきた/私を不当に解雇した会社をずっと恨み通していた/失敗続きの人生だった彼は、不運を恨み通したまま、この世を去った/親友の裏切りを恨み通そうとするのをやめて、許す気持ちになれた
**うりあげる【売り上げる】**[売る＋上げる] ⓐ(商品、チケット、国債、保険、車、CD、食品、飲料、コミック)を売り上げる(=商品を売って、一定額の数値が得られる) ⓑ(金額、年商数億円、数量、2倍、1万[枚・件・台・食・冊・部])を売り上げる 
【副⁺】(たちまち、全て、軽く、ものすごく、確実に、驚異的に、最終的に、必死に、短期間で、何とかして)売り上げる
【例文】 中国のネット通販では、ヒット商品となると、数億円も売り上げるそうだ/人気バンドは、コンサートチケットを2日間で全て売り上げた/国債を売り上げるには、日本銀行の関与が欠かせない/この保険は、発売以来360万件を売り上げた/新発売のエコカーは、半期で4万台を売り上げた/ランチは1日50食以上を売り上げなければ、採算が合わない/今夏、新発売となるビールは、従来の2倍を売り上げようと計画している/このコミックは、世界で1億冊超を売り上げるベストセラーだ/今年は上半期だけで、既に昨年と同等の金額を売り上げた
【名詞形】売り上げ
【補足】公用文では、「売上げ」と送り仮名が省略される。また、「売上高」など慣用の固定した語は、送り仮名を付けない
<148>

【例文】 不況下でも何とか売り上げを維持している/支店同士で売り上げを競わされる/人気商品がヒットして、売り上げが増えた/暑くなると、ビールの売り上げが一気に伸びる/消費税増税による値上がりで売り上げが減った/今年は暖冬のため、冬物衣料の売り上げが落ち込んでいる/店主は、その日の売上金を強盗に奪われた/百貨店は全般的に売上高が伸び悩んでいる
**うりあるく【売り歩く】**[売る＋歩く] ⓐ(金魚、野菜、果物、豆腐、弁当、焼き芋、薬、飲み水、花、商品、風鈴、雑貨、竹細工、小間物、薪[たきぎ]、魔よけの札[ふだ]、物干し竿[さお]、新聞、瓦版)を売り歩く(=売って歩く) ⓑ(全国、津々浦々、町中、近辺、通り)を売り歩く

【副⁺】(あちこち、地道に)売り歩く
【例文】 かつては金魚を売り歩く人が大勢いて、江戸の風物詩だった/昔は、農家が野菜をリヤカーに積んで、町の中を売り歩いたものだ/鉄道の駅で売り子が弁当を売り歩いていた/冬になると、焼き芋を売り歩く声が聞こえる/富山の薬売りは全国津々浦々を売り歩くので、各地の情報に通じている/熱帯の国々では、交差点などで水を売り歩く子供の姿が見受けられる/少女は通りで花を売り歩き、何とか暮らしていた/数十年前にはまだ涼しげな音[ね]を響かせ、風鈴を売り歩く屋台の姿があった/京都の大[お]原[はら]女[め]は、頭に薪を載せて売り歩いていた/ネット通販の普及とともに、開発途上国では物を売り歩く人が減っているそうだ
**うりいそぐ【売り急ぐ】**[売る＋急ぐ] (株、ドル、円、国債、物件、不動産、土地、在庫、荷、商品)を売り急ぐ(=急いで売る) 
【副⁺】(早く、安く、慌てて)売り急ぐ
【例文】 投資家が特定の株を売り急ぐと、値崩れが起こりかねない/持ち株を焦って売り急げば、かえって損をすることもある/為替レートが円安傾向になれば、今後も円を売り急ぐ外国投資家が増えるだろう/事件のあった物件を売り急ぎ、値をたたかれた/不況下では、企業が温存していた不動産を売り急いで、体質を弱めることがある/この土地はこれから価値が上がるので、売り急がないほうがいい/大量に在庫が出たので、原資回収のため安値で売り急いだ
【名詞形】売り急ぎ 売り急ぎをする
【例文】 バブル相場の最終局面では、多くの個人投資家が売り急ぎに走った/金融不安から株式市場では売り急ぎが出ている/このところ入荷が集中しており、値が下がるのを恐れて売り急ぎをする者もいるようだ
**うりおしむ【売り惜しむ】**[売る＋惜しむ] (物件、住宅、土地、商品、物資、食料品、穀物)を売り惜しむ(=売ることを惜しむ)
【例文】 値上がりを期待して自宅を売り惜しんでいる/父祖伝来の土地を売り惜しむうちに売り時を失し、高い固定資産税を払い続ける羽目になった/戦争中は、食料品を買い占め、売り惜しむ悪徳業者がいた/江戸時代は、度重なる飢[き]饉[きん]のため、地主が米を売り惜しむことが多かった
【名詞形】売り惜しみ 【動】売り惜しみ(を)する
【補足】公用文では「売惜しみ」と送り仮名が省略される
【例文】 記録的な冷夏の年は米が不作で、品薄感から売惜しみが発生した/生活関連物資の高騰が続けば、政府は売り惜しみへの防止措置を講じるだろう/商品価値が増せば、売
<149>
り惜しみをするのは当然だ
**うりきる【売り切る】**[売る＋切る] (商品、[食料・在庫・季節]品、福袋、食べ物、魚、総菜、豆腐、バン、和菓子、飲料水、服、雑誌、人形、チケット、座席、分譲マンション、本日の分、予定数)を売り切る(=全部売ってしまう) 
【副⁺】(全て、全部、すっかり、早く、急いで、残らず、何とか)売り切る
【例文】 期間限定商品を全部売り切り、店長から表彰された/余った在庫は大きく値引きして、何とか売り切った/季節品はできるだけシーズン中に売り切らねばならない/魚は鮮度が命だから、仕入れた日のうちに売り切る必要がある/総菜の店は、早めに全部売り切ろうとするので、大量には作らない/新しい雑誌は創刊号を大々的に宣伝し、1万部を売り切ったそうだ/人気のロボット人形は大ヒットし、僅か1週間で1万体を売り切って、話題となった/イベントのチケットを売り切ることができず、大量に売れ残ってしまった/高価格の分譲マンションは、そう簡単に売り切ることはできない
**うりきれる【売り切れる】**[売る＋切れる] ❶(→「うりきる」に同じ)が売り切れる(=全部売れてしまう) ❷(→「うりきる」に同じ。セール品、割り当て分)を/が売り切れる(=全部売ることができる) 
【副⁺】(たちまち、全て、すぐに、あっという間に)売り切れる
【補足】他動詞の「売り切る」に対し、「売り切れる」は自動詞で、かつ「売り切る」の可能形でもある
【例文】 ❶夏向き商品は、8月末にはもう売り切れている/商品がテレビで紹介されると、その日のうちに売り切れてしまった/食料品は売り切れないように管理して、常時補充している/正月の福袋はすぐに売り切れるから、客は早くから行列してそれを求める/手作り豆腐の販売店では、天気次第で売り切れたり、売れ残ったりする/大震災の後、店では飲料水が売り切れる事態となった/気に入った服を買おうとしたが、必要なサイズが売り切れていた/オペラ公演の座席は、高額なS席から順番に売り切れるそうだ/景観が良く、交通の便もいい分譲マンションは、発売直後に即売り切れる ❷予定していた数量は、販売員の努力で何とか売り切れた/今シーズンのセール品を今週中に全て売り切れるか、自信がない/期日内にチケットの割り当て分を売り切れた者には、報奨金を出す予定だ
【名詞形】売り切れ 売り切れになる
【例文】 評判の新刊を買いに行ったが、既に売り切れだった/新しいゲームソフトは、発売と同時に売り切れになった店が続出している/人気のパンを販売しているが、売り切れ次第、閉店となる/全品半額セール、売り切れ御免！
**うりこむ【売り込む】**[売る＋込む] ❶(食品、産品、商品、製品、化粧品、車、航空機、ブランド品、絵画、偽物、原稿、新聞、技術、情報、企画、武器、システム、機密、映画、楽曲、番組、作品)を売り込む(=強力に勧めて売る) ❷(名前、顔、イメージ、自分、魅力、便利さ、若さ、アイデア、サービス、能力、スキル、ノウハウ、実績、政策、観光名所、先端医療、関わった[事柄・映画・番組]、新人タレント)を売り込む(=積極的に*働きかけて知ってもらおうとする) ❸(株、株式、ドル、円)を売り込む(=市場で大量に売る) 
【副⁺】❶(大いに、せっせと、広く、如才なく、熱心に、盛んに、強引に、[徹底・積極・集中]的に、競って)売り込む
<150>

【例文】 ❶新発売の食品は、試食を勧めて売り込む計画だ/東京には、各県が地元の特産品を売り込むためのアンテナショップがある/地域の主婦を集め、ホームパーティーで化粧品を売り込む商法が盛んだ/お買い得品としてブランド品の偽物を平然と売り込む店がある/出版社には、作家になりたい人から毎日のように原稿が売り込まれる/官民一体で日本の鉄道技術を広く世界に売り込んでいる/最近では、日本の医療技術を売り込もうと、外国人向けの人間ドックツアーまで企画されている ❷議員は、頻繁に地元を回り、顔を売り込むように努めている/就活ではやはり積極的に自分を売り込める人が有利だ/オリンピック招致を目論む国は、開催都市の魅力を盛んに売り込んでいる/地方自治体は、観光名所を競って売り込んでいる ❸株の配当が減ると、売り込まれて株価が下がる/米国金利の下落は、ドルを売り込む動きにつながる
【名詞形】売り込み 売り込みをする
【例文】 武器の売り込みや買い付けに暗躍する闇商人がいる/言葉巧みな売り込みに乗せられ、高いバッグを買わされてしまった/スクープ写真の売り込みをして大金を得た/航空ショーでは、各社が航空機の売り込み攻勢をかけている/料金割引を前面に出したスマホの売り込み合戦が行われている
**うりさばく【売り捌く】**[売る＋捌[さば]く] (パーティー券、チケット、商品、製品、[売れ残り・在庫・高級・工芸]品、ビール券、絹、宝石、名画、積み荷、物資、米、魚、密造酒、車、盗品、新刊、偽物、覚醒剤、武器)を売りさばく(=手際よく方[ほう]々[ぼう]に当たって売ってしまう) 
【副⁺】(さっと、高く、手早く、効率よく、巧みに、大量に)売りさばく
【例文】 議員はパーティー券を売りさばき、活動資金に充てた/低価格の商品は、大量に売りさばかないと利益が出ない/古い型の電気製品は人気を失い、値下げしても売りさばけなくなった/売れ残り品を何とか早く売りさばいてしまいたい/在庫品を売りさばいて、店を畳むつもりだ/懸賞で当たったビール券を金券ショップで売りさばき、現金化した/シルクロードは、古代の交易商人が絹を売りさばくため通った道である/名画は、盗んで売りさばこうとしても足がつきやすい/難民への支援物資を横取りし、売りさばいた闇組織が摘発された/売りさばけなかった米が、古くなって倉庫に山積みされている/陸揚げした魚は、一刻も早く売りさばけるように、すぐ市場に運ばれる/禁酒法の時代には、密造酒を売りさばいたマフィアが財をなしたそうだ/盗難車を塗装加工し、海外で売りさばく組織があるという/出版社は、人気作家の書き下ろし新刊を1か月で100万部売りさばこうと意気込んでいる/警察は、覚醒剤を売りさばく秘密組織の行方を追っている/大量の武器を製造して売りさばく商人は、「死の商人」と呼ばれている
**うりそこなう・うりそこねる【売り損なう・売り損ねる】**[売る＋損なう・損ねる] (製品、生産物、商品、物資、使わない物、グッズ、偽ブランド品、株式)を売り損なう(=売るのに失敗する) 
【副⁺】(つい、うっかり、慌てて)売り損なう
【例文】 自信のある製品だったが、好機を逸したため、大量に売り損なった/店主は、売り損なうのを恐れ、早めに商品の値段を下げて売り切ろうとした/売り損なわないように、消費者のニーズを調査してから商品開発を進める/使わない物はフリーマーケットに出すが、時季を考えて出さないと売り損なう/人気歌手の来日公演を機に、関連グッズを準備したが、来日中止で売り損なってしまった/偽ブランド品で儲[もう]けようとしたが、客に見破
<151>
られ売り損なった/株は、もう少し高くなったらと思っているうちに、売り損なってしまうことがよくある
【名詞形】 売り損ない
【例文】 倉庫には、売り損ないの返品が山積みされている/売り損ないが出ないように販売に力を入れている
**うりだす【売り出す】** [売る＋出す] ❶(商品、製品、保険、特産品、食品、果物、メニュー、新薬、手帳、チケット、前売り券、福袋、宝くじ、不動産、国有地、物件、マンション、株式、ゲーム、ソフト、ブランド品)を売り出す(=市場に出す。期間限定や特別価格などで大いに売る) ❷(名前、自分、新人、タレント、アイドル、若手、歌手、作家、アーティスト、作品、歌、観光名所、魅力)を売り出す(=広く知られるようにする) ❸(→❶❷に同じ)を売り出す(=売り始める) 
【副⁺】(大いに、一斉に、[全国・本格・積極]的に、大々的に)売り出す
【例文】 ❶ 歳末商戦には、新発売の掃除機を目玉として売り出そう/保険会社が売り出している保険は、種類が多過ぎて逆に選べない/旬の果物が売り出されると、季節の到来を感じる/健康志向のメニューが売り出され、好評を博している/工夫を凝らした各種の手帳が年末に一斉に売り出された/人気バンドのライブの前売り券は、半年も前から売り出される/戦後、民間に売り出された国有地をうまく運用した者が財を成した/立地条件のいいマンションが売り出されると、即完売となる/新しいゲームソフトは、前評判が高く、売り出す前から予約が殺到した ❷ 選挙の立候補者は、自分を売り出すため、人の集まる所に顔を出している/新人歌手を売り出すため、所属事務所ではさまざまな戦略を練っている/各自治体は、名所を観光コースとして売り出そうと競っている/マスコミだけでなくSNSでもタレントをいかに売り出せるかが、これからは重要だ ❸ 人気のパンは、売り出してから1時間で売り切れる/宝くじを売り出す時間は朝9時だ
【名詞形】 売り出し 売り出しをする
【補足】 公用文では「売出し」と送り仮名が省略される
【例文】 デパートの初春の売り出しは福袋で始まる/冬物一掃大売り出しの時にまとめ買いをする/商店街では歳末の大売り出しをしている/若者用ジーンズの売り出し価格を安く設定した/家を買おうと、土地の売り出し広告に注意している/売り出し中の人気タレントにゴシップは禁物だ/新人歌手の売り出し作戦は、テレビ出演から始まった
**うりたたく【売り叩く】** [売る＋叩[たた]く] (株、家、屋敷、家財、商品、在庫品、下値)を売りたたく(=必要に迫られ、非常に安い値段で売る)
【例文】 経営不振が噂[うわさ]される会社の株は下落したが、更に売りたたかれている/戦後に没落し、家屋敷まで売りたたく羽目になった/定職がなく暮らしていけないので、祖父の代からの家財を売りたたくしかない/店の維持が難しく、在庫商品を売りたたいて店じまいした
**うりつくす【売り尽くす】** [売る＋尽くす] (品物、商品、在庫、本、家財道具、土地)を売り尽くす(=ある物を全部売ってしまう) 
【副⁺】(すっかり、全て、全部、残らず)売り尽くす
【例文】 人気の出なかった商品は、ここにあるだけでも売り尽くしたい/倉庫に眠る流行

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遅れの服は、特別セールにしても売り尽くせないだろう/人気のゲーム機は、在庫分を全部売り尽くしてしまった/ファン待望の小説の続編が出た途端、たちまち売り尽くされ、もうどこにもない/家財を全部売り尽くしても、まだ借金の半分も返済できない/会社の所有地を売り尽くしたが、まだ赤字補填には足りない
【名詞形】 売り尽くし
【例文】 店舗改装のため、店内商品の売り尽くしセールを行う
**うりつける【売り付ける】** [売る＋付ける] ❶(商品、品物、土産物、車、健康食品、薬、化粧品、教材、道具、写真、お札[ふだ]、消火器、物件、土地、山林、株、金融商品、贋[がん]作[さく]、安物、[粗悪・欠陥]品、武器、覚醒剤)を売りつける(=言葉巧みに強引に売る) ❷(→❶に同じ)を売りつけている(=売るのに慣れている) 
【副⁺】(高く、堂々と、無理に、強引に、言葉巧みに、平気で、舌先三寸で、もったいぶって)売りつける
【補足】 ❷は、「売りつけている」の形で使う
【例文】 ❶ 信仰の名目で高額な品物を売りつける宗教団体が訴えられた/海外のリゾート地には、観光客に土産物を高く売りつけようとする輩[やから]がいる/無料の美顔マッサージを受けたら、高い化粧品を売りつけられてしまった/習い事の教室で、教材や道具などを売りつけられることがある/観光地では、勝手に撮られた写真を売りつけられることがある/消防署の者だと偽り、消火器を売りつけて回る者がいる/別荘地に最適だとの宣伝文句で、家が建てられない原生林を売りつけられた/高利回りの金融商品を客に売りつけた後、姿を消した資産運用会社が告発された/美術商は、著名な書道家の贋作を真筆と称して高く売りつけようとした/欠陥品と知りながら売りつければ詐欺になる/幕末期には、日本の諸藩に武器を売りつけに来る外国商人が急増した/売人は、麻薬常用者に違法な覚醒剤を高額で売りつけている ❷ 販売成績一番の社員は、商品を売りつけていて、客対応が手慣れている/長年、車を売りつけている販売店は、サービスが行き届いている
**うりとばす【売り飛ばす】** [売る＋飛ばす] (財産、車、盗品、骨[こっ]董[とう]品[ひん]、教科書、道具、楽器、不動産、家、屋敷、土地、店の権利、捕虜、娘、子供)を売り飛ばす(=本来なら売り物にできないものを平気で売る) 
【副⁺】(さっさと、平然と、ためらいなく、勝手に、平気で、片[かた]っ端[ぱし]から)売り飛ばす
【例文】 彼は実家の財産を勝手に売り飛ばそうとして勘当された/盗難車を海外に売り飛ばして儲[もう]ける悪徳業者がいる/勉強が嫌いなので、教科書なんか全部売り飛ばしたい/男は酒に溺れ、生活に困って商売道具まで売り飛ばした/放蕩息子が金に困り、祖父の代からの家屋敷を売り飛ばしてしまった/この土地を売り飛ばせば、しばらく食うには困らない/古代には、戦争で負けた部族の捕虜は、奴隷として売り飛ばされていた/封建時代、貧しい家では娘を遊郭に売り飛ばすこともあった/昔は、子供を誘拐し、奉公人として商人に売り飛ばす者がいた
**うりはらう【売り払う】** [売る＋払う] (財産、在庫、物品、持ち分、車、家財道具、着物、指輪、骨[こっ]董[とう]品[ひん]、コレクション、金目の物、形見の品、蔵書、株、土地、山林、邸宅、店)を売り払う(=*思い切りよく全部売ってしまう) 
【副⁺】(すっかり、きれいさっぱり、さっさと、一気に、全て、全部、一切合財、何もかも、思い切りよく)売り払う
【例文】 財産を売り払えば、借金は返せる。売れるものは全部売り払おう/在庫は、思い

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切って破格の安値で全部売り払った/高齢で運転が難しくなったので、やむなく愛車を売り払った/家財道具をきれいさっぱり売り払い、心機一転、外国へ放浪の旅に出た/この着物は、買った時は数十万円もしたのに、今売り払ったら二束三文だ/親の形見の品を売り払うなんて、自分には考えられない/彼女は、恋人と別れた途端、もらった高価な指輪をさっさと売り払ってしまった/実業家のコレクションは、死後、オークションで売り払われ、散逸してしまった/今が最高値と判断し、株を売り払って大儲[もう]けした/多額の相続税は、土地を半分売り払って支払うほかない/相続した山林を売り払いたいが、なかなか買い手がつかない/住み慣れた邸宅を売り払い、都心のマンションに移った
【名詞形】 売り払い 売り払いをする
【補足】 公用文では「売払い」「売払」と送り仮名が省略される
【例文】 店にある在庫の売り払いを済ませたら、あとは、土地と建物の売り払いをすれば、全て終了だ/「市有地売却の詳細は、市有地売払一般競争入札要領を確認してください」/国は、保有株式の売払い収入を社会資本の整備事業に活用する予定だ
**うりまわる【売り回る】** [売る＋回る] ⓐ(商品、品物、野菜、干物、軽食、焼き芋、金魚、薬、豆腐、竿[さお]竹[だけ])を売り回る(=あちこち売って回る) ⓑ(街、通り、[オフィス・住宅]街、各地、全国)を/で売り回る
【例文】 以前は品物を売り回る行商人がいたが、最近は見かけなくなった/農家の人が採れた野菜を売り回り、日銭を稼いでいた頃もあった/海のない京都では、昔、行商人が伊勢方面から魚を運び得意先を売り回っていた/店を構える前は、キッチンカーであちこち軽食を売り回った/昔は、富山の薬を売り回る商人が全国を旅していた/営業マンが足を運んで各地を売り回るより、ネット通販のほうが儲[もう]かるらしい/住宅街を売り回る豆腐屋のラッパの音が聞こえなくなって久しい
**うりわたす【売り渡す】** [売る＋渡す] ❶(商品、品物、財産、米、盗品、骨[こっ]董[とう]品[ひん]、絵、蔵書、技術、設備、株、不動産、土地、家、娘、奴隷、版権、権利、情報)を売り渡す(=手元にある物を売って相手に渡す) ❷(自由、人生、心、良心、魂、仲間、同胞、師、祖国)を売り渡す(=利益を得て、相手の言いなりになる。仲間を裏切る) 
【副⁺】(そっくり、丸ごと、言い値で)売り渡す
【例文】 ❶ 競売品は、最高値をつけた買い手に売り渡される/米は、通常、小売業者が玄米で仕入れ、白米に精製して客に売り渡す/捕まった男は、組織ぐるみで盗品を海外に売り渡していた/彼は、大金を積まれても秘蔵の骨董品を売り渡そうとはしなかった/画家は、この絵を生涯誰にも売り渡さず、所有していた/亡くなった夫の蔵書を、やむなく古書店に売り渡した/設備を外国に売り渡す際には、特許に注意を払う必要がある/初版本で版権を出版社に売り渡したので、印税は入らない/主人公は、敵のスパイに惑わされ、機密情報を売り渡してしまう/契約が成立すると、売り渡す側と買い受ける側が契約書にサインする ❷ 工場で昼夜の別なく働かされ、まるで人生を売り渡しているような感じだ/どんなに金に困っても良心は売り渡せない/冷酷な犯人は、悪魔に魂を売り渡したかのように、無差別殺人を犯した/戦時には、思想弾圧の中で仲間を売り渡し、転向する者もいた/聖書によると、イスカリオテのユダは、銀貨30枚で師イエスを売り渡したという

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【名詞形】 売り渡し 売り渡しをする
【補足】 公用文では「売渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 蔵書の売り渡しをしようとしたが、安値を付けられ断念した/売買契約は、買い付け証明書と売り渡し承諾書を交換する/売渡し価格を設定し、売渡し契約を結ぶ/売り渡し品目録を作り、契約書に添えた
**うれだす【売れ出す】** [売れる＋出す] ❶(高級マンション、商品、エコカー、パソコン、飲料、小説、CD、健康食品)が売れ出す(=売れ始める) ❷(名前、顔、俳優、モデル、タレント、芸人)が売れ出す(=人気が出るようになる) 
【副⁺】(どんどん、めきめき、ようやく、たちまち、急に、にわかに、とんとん拍子に、飛ぶように)売れ出す
【例文】 ❶ 経済がデフレから脱却すると、高級マンションが売れ出した/環境に優しいエコカーが評価され、売れ出している/飛ぶように売れ出したタブレット型PCは、パソコン市場を席[せっ]捲[けん]し始めた/難解な小説だと言われていたが、文学賞を受賞した途端に売れ出した/映画化作品がヒットして原作小説が売れ出し、コミック化も決まった/テレビで紹介されてから、中高年層向けの健康食品が売れ出した ❷ ようやく小説家として名前が売れ出したので、妻も喜んだ/映画のヒロインに抜[ばっ]擢[てき]されてから、にわかに顔が売れ出した/関西系のお笑い芸人が全国的タレントとしてめきめき売れ出す/冴[さ]えない男が急に売れ出して、皆を驚かせた
**うれのこる【売れ残る】** [売れる＋残る] (物、商品、在庫品、食品、弁当、肉、魚、本、服、住宅、土地、物件、ペット)が売れ残る(=売れないで残る) 
【副⁺】(ずっと、いつまでも、最後まで、大量に)売れ残る
【例文】 店では、物が売れ残らないように在庫管理している/お歳暮商戦で売れ残った商品をサービス品として安く販売する/売れ残った食品の賞味期限を偽っていた店が摘発された/弁当が売れ残ったら、最後に値引きして売る/肉が売れ残るのを避けるため、食堂を併設している精肉店もある/本屋は、新刊本が売れ残ると出版社に返本する/洋品店にいつも同じ服が飾ってあるので、売れ残っているという印象を受ける/売れ残った建売住宅は、やはり立地条件があまりよくない/バブル全盛期に買い込んだ土地が売れ残り、大損になってしまった/ペットショップで売れ残った犬や猫はどうなるのか、心配だ
【名詞形】 売れ残り 売れ残りになる
【例文】 人気が出ると踏んで仕入れた商品だが、売れ残りが山積みとなった/売れ残りの生鮮食品は、廃棄するしかない/弁当は、売れ残りが出ないように、数を調整している/書籍を小売店の買い取り制としている出版社の場合は、売れ残りを返本できない/昔、女性は結婚の適齢期を過ぎたら、売れ残りと陰口を言われることがあった/売れ残りになった冬物を春先に大安値で処分した/前年度の売れ残り商品を確認し、今年度の仕入れを考える
**うろつきまわる【うろつき回る】** [うろつく＋回る] (家の中、店内、近所、近隣、周り、辺り、付近、界[かい]隈[わい]、裏通り、公園、町、繁華街、盛[さか]り場、人里)をうろつき回る(=あてもなく、その周辺をうろうろ歩いて回る) 
【副⁺】(ふらふら、あちこち、むやみに、無為に)うろつき回る
【例文】 間借り人は、家主からむやみに家の中をうろつき回らないように言われている/

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店内をうろつき回っている不審な男に「何かお探しですか」と店員が声をかけた/近所をうろつき回っていた迷い猫が無事保護された/見知らぬ人に家の周りをうろつき回られて、落ち着かない/夜遅く、盛り場をうろつき回る男に警官が職務質問した/熊が人里をうろつき回り、農作物に被害を及ぼしている/道に迷った観光客があちこちうろつき回っていたので、目的地まで案内した
**うわさしあう【噂し合う】** [噂[うわさ]する＋合う] ⓐ(人のこと、身の上、過去、消息、二人の関係、事件、理由、[くだらない・根も葉もない]こと)を/についてうわさし合う(=人の身の上や真偽が疑わしいことについて皆であれこれ言う) ⓑ(「猛勉強しているようだ」、「診療所ができるらしい」、「事情がありそうだ」、「倒産するかもしれない」、「解散するだろう」)とうわさし合う ⓒ([人々]、皆、仲間、友達、生徒、社員、住民、関係者、周囲、世間)が/でうわさし合う 
【副⁺】(いろいろ、あれこれ、こそこそ、無責任に、勝手に、興味本位に、陰で)うわさし合う
【例文】 彼女のことをうわさし合っていたら、偶然本人が目の前に現れた/彼の過去については、訳有りかと皆でうわさし合っている/仲間内で人気歌手と新人タレント、二人の関係をうわさし合い、話が盛り上がった/彼女が辞める理由は、寿退社だと周囲でうわさし合ったが、真偽は不明だ/根も葉もないことを無責任にうわさし合うのは、やめたほうがいい/医学部志望の彼女は、猛勉強しているようだと生徒がうわさし合っている/無医地区に近く診療所ができるらしいと住民がうわさし合っている/その会社は、業績不振で倒産するかもしれないと世間ではうわさし合っている/衆議院の解散風が吹き、与党の間では年内に解散するだろうとうわさし合う者もいる

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**えがきあがる【描き上がる】** [描[えが]く＋上がる] (作品、絵、油絵、自画像、[肖像・水墨、水彩・パステル]画、スケッチ、絵本、漫画、イラスト、挿絵、原画、下図、下絵、[平面・設計]図、地図、デザイン、線描、模様、柄[がら]、風景、背景)が描き上がる(=描いたものが完成する) 
【副⁺】(何とか、やっと、見事に、鮮やかに、完璧に)描き上がる
【例文】 画家が病に苦しみながら取り組んだ作品が、見事に描き上がった/描き上がった恩師の肖像画が弟子たちに披露された/専門家に依頼したら、たちどころにすばらしいイラストが描き上がってきた/未来都市のデザインが描き上がったら、新聞社の懸賞募集に応募しよう/和服の絵柄が描き上がったら、染色部門に回す予定だ/アニメの背景は既に描き上がっていて、後は人物を描いて足すだけだ
**えがきあげる【描き上げる】** [描[えが]く＋上げる] ❶(→「えがきあがる」に同じ)を描き上げる(=描いて完成させる) ❷(実生活、夢幻の世界、西方浄土、理想郷、コンセプト、心象風景、時代)を描き上げる(=心に浮かぶ事柄を作品として完成させる) 
【副⁺】(→「えがきあがる」【副⁺】に同じ。さっと、ざっと、一通り、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に、一心不乱に、精魂を込めて)描き上げる
【例文】 ❶ 早く作品を描き上げないと、個展に間に合わない/多作と言われる画伯は、短時間で絵を一気呵成に描き上げてしまう/旅行のスケッチをもとに、油絵を描き上げた/画家の中には、自身を冷徹な目で描き上げた自画像を残している者もいる/依頼された住宅の平面図を一通り描き上げ、顧客に示して意見を聞く/江戸時代、伊[い]能[のう]忠敬[ただたか]は日本全国を測量して回り、日本地図を描き上げた/パソコンで写真のように精緻なグラフィックデザインを描き上げた ❷ 絵師は、精魂を込めて曼[まん]荼[だ]羅[ら]に仏教の西方浄土を描き上げた/この受賞作は、戦乱で苦しむ人々の心象風景を見事に描き上げている
**えがききる【描き切る】** [描[えが]く＋切る] (人生、将来像、設計図、コンセプト、イメージ、絵、ビジネスモデル、戦略、時代、世界、現実、リアリティ、体験、人物、物語、内面、心理、感受性、苦悩、[悲惨・厳し]さ、裏表、細部、実態、関係、世界観)を描き切る(=最後まで完全に描く) 
【副⁺】(全て、詳しく、きちんと、完全に、見事に、存分に、明確に、巧みに、象徴的に、残らず、余すところなく)描き切る
【例文】 受賞作家は、波乱に満ちた女優の人生を小説の中で見事に描き切った/自分の将来像を描き切ることなどできないから、人生は面白いのだ/戦略を詰めまで描き切ったら、実行に移そう/彼は、開拓団一家の大陸からの引き揚げを小説化し、戦後の悲惨な時代を描き切って見せた/新人作家の冒険譚は、若い頃の体験を痛快に描き切り、ベストセラーとなった/偉大な思想家の苦悩を小説で描き切ろうとしたが、完璧に描き切るのは無理だっ

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た/受賞したドキュメンタリー番組は、自然界の厳しさを余すところなく描き切った傑作だ/この作品は、人間関係の細部を詳しく描き切れば、もっといいものになったはずだ
**えがききれる【描き切れる】** [描[えが]く＋切れる] (→「えがききる」に同じ)が/を描き切れる(=最後まで完全に描くことができる) 
【副⁺】(→「えがききる」【副⁺】に同じ)描き切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 新都市計画は、環境との調和を図るというコンセプトが十分に描き切れていない/細部のリアリティが描き切れていれば、フィクションでも真実味を帯びてくる/この小説は登場人物の心理が十分に描き切れておらず、不満足感が残る/ただの写実ではなく、どれだけ表現者の感受性を描き切れるかが、作品の良し悪しとなる/体験記では被災体験の悲惨さを訴えたかったが、思うように描き切れなかった/コンピュータグラフィックスでも、脳細胞の細部までは描き切れない/この記録映画は、格差社会の実態を描き切れておらず中途半端だ/「今回の連載は、何とか自分なりの世界観を描き切れればと考えています」
**えがきだす【描き出す】** [描[えが]く＋出す] ❶(姿、表情、素顔、シルエット、コントラスト、形、[肖像・人物・写実]画、人物像、イメージ、風景、情景、模様、構図、性格、特徴、日常、活動、生き様、存在、人生、生涯、物語、関係、交流、絆[きずな]、社会、構造、波紋、道筋、変化、歴史、世界、時代、運命、状況、悲劇、実態、闇、本質、真実、内面、精神、思想、世界観、テーマ、構想、夢、未来、魅力、全貌、明暗、光と影、心情、機微、哀歓、友情、恋、苦悩、葛藤、妄想、切なさ、閉塞感)を描き出す(=絵や文章で有形無形のを描いて表す) ❷(→❶に同じ)を描き出す(=描き始める) 
【副⁺】(美しく、生き生きと、まざまざと、細やかに、鮮やかに、豊かに、緻密に、克明に、丹念に、忠実に、赤裸々に、繊細に、丁寧に、巧みに、見事に、華麗に、存分に、徹底的に、ダイナミックに、リアルに、[多角・客観・具体]的に、情緒豊かに、余すところなく)描き出す
【例文】 ❶ 彼の描き出す人物像は、独特の個性にあふれている/イメージは、脳裏には描き出されているが、絵筆を取るとうまく描き出せない/古来の東洋画には、深い精神性を秘めた風景が描き出されている/これは大作家の知られざる生涯を描き出そうとする野心作である/M・ウェーバーは、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神の関係を鮮やかに描き出した/『カラマーゾフの兄弟』は、父親殺しという重いテーマを描き出した作品だ/受賞作は、主人公が生死の狭[はざ]間[ま]で揺れ動く心情を丹念に描き出している ❷ 絵画教室では、生徒たちが一斉にモデルを見ながら人物画を描き出した/脚本家は、長い間温めてきた家族間の葛藤を意を決して描き出した
**えがきつくす【描き尽くす】** [描[えが]く＋尽くす] (→「えがきだす」❶に同じ)を描き尽くす(=残す物が全くないほど、全部描いてしまう) 
【副⁺】(細やかに、丹念に、丁寧に、見事に、徹底的に、リアルに、余すところなく、細部まで)描き尽くす
【例文】 花鳥風月は古くから描き尽くされていて、斬新な構図が難しい/ピカソは写実的な絵を描き尽くした上で、キュビスムを考案した/ラファエロはさまざまな聖母子像を細やかに描き尽くしている/シェイクスピアは数々の悲劇を描き尽くす一方、喜劇も手掛けている/その小説家は、人間の本性を描き尽くさなければ文学ではないと考えている/疑獄事件の全貌を余すところなく描き尽くし、出版した/作家は、自ら抱える苦悩と葛藤を

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描き尽くさずにはいられなかった/この小説は、さまざまな登場人物を通して戦乱の時代を描き尽くそうとしている/母に捨てられ、極貧の中で育った主人公の切なさはとても描き尽くせるものではないだろう
**えがきわける【描き分ける】** [描く＋分ける] (対象、植物、人物、一人ひとり、老[ろう]若[じゃく]男[なん]女[にょ]、女性、男性、子供、顔、表情、姿、年齢、個性、特徴、キャラクター、質感、素材、状態、様相、感情、心理的距離、相違、明暗、遠近、強弱、光と闇、色合い、模様、場面、変化、出来事、物語、作品、時代、2つのもの)を描き分ける(=それぞれの違いが明確に分かるように分けて描く) 剛(うまく、くっきりと、的確に、明確に、見事に、確実に、繊細に)描き分ける
【例文】 毎日、庭の樹木の写生に励み、植物を描き分けられるようになった/中国の子孫繁栄を願う百[ひゃく]子[し]図[ず]には、子供一人ひとりが描き分けられている/この漫画は、気弱な女性と逞[たくま]しい女性を顔の輪郭で描き分けている/顔の表情を描き分けるポイントは、やはり目だ/この小説は、登場人物のキャラクターがうまく描き分けられていないため、面白くない/登場人物が多くても、外見やせりふでうまく描き分ければ、観客は混乱しない/脚本家は、女主人公の心理状態を衣装によっても描き分けようとしている/対象への心理的距離を遠近でもって描き分けている/この油絵は、光の当たった山肌の微妙な色合いまで繊細に描き分けていて、美しい/その作家は、宗教的テーマを扱った小説と軽妙洒脱なエッセイをうまく描き分けている
【名詞形】 描き分け
【例文】 構図だけでなく質感の描き分けを学びたい/ストーリーは固まったが、登場人物がそれと分かる特徴の描き分けで苦労した/服や表情の明暗の描き分けだけで絵の雰囲気が変わる
**えぐりだす【抉り出す】** [抉[えぐ]る＋出す] ❶(目、目玉、内臓、患部、病巣、銃弾)をえぐり出す(=中にあったものを刃物などを*差し込んで回し、丸ごと外に出す) ❷(本質、本性、核心、真実、真相、実態、現実、実情、問題点、盲点、内面、心理、感情、魂、欲望、本音、深層、業[ごう]、闇、暗部、恥部、犯罪行為、狂気、病理、病巣、誤謬、矛盾、歪[ゆが]み、葛藤、軋[あつ]轢[れき]、トラウマ、不条理、恐怖、残忍さ、欠陥、腐敗、貧困、危機、偽善、欺[ぎ]瞞[まん]、不正、古傷、二面性、正体、構造、社会、世界、過去)をえぐり出す(=隠されていたものを明らかにする) ❸(→❶に同じ)をえぐり出す(=えぐり始める) 
【副⁺】(何とか、深く、鋭く、素早く、見事に、徹底的に)えぐり出す
【例文】 ❶うなぎは、腹を割き素早く内臓をえぐり出して、三枚に下ろす/手術で病巣を全てえぐり出さなくてはならない/銃撃を受けた兵士の腕に埋まった銃弾をえぐり出して、応急の手当てをした ❷ 被写体に迫り、本質をえぐり出した写真は見る者に強く訴えかける/「沈黙の春」は、化学物質が環境破壊を招く実情をえぐり出し、警鐘を鳴らした/この実録には、失業からホームレスへと転落する絶望的な状況がえぐり出されている/社長になった彼は、経営の問題点をえぐり出して改革を進めた/浮世絵師の東洲斎写楽は、美しいだけではない役者の内面をえぐり出してみせた/家制度の中で翻弄された女性を描き、封建社会の闇をえぐり出そうと考えている/あの紳士面[づら]した奴[やつ]の偽善を何とかえぐり出せないものか 夫は釣ってきた鯵[あじ]を干物にしようと戻るや否や内臓をえぐり出した

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**えぐりとる【抉り取る】** [抉[えぐ]る＋取る] ❶(眼、内臓、胸、肉、皮膚、角[つの]、患部、病巣、部分、芯、種[たね]、牡蠣[かき]の身、芽、土、大地、岸、魂、心)をえぐり取る(=刃物などを回して丸ごと*取り去る) ❷(内面、深層、現実、本質、闇)をえぐり取る(=隠されていた部分をえぐるようにして明らかにする) 
【副⁺】(→「えぐりだす」【副⁺】に同じ)えぐり取る
【例文】 ❶ 親から激しい暴力を受けた子供の話は、胸がえぐり取られるようにつらい/裁判官はシャイロックに、肉をえぐり取ってもいいが、血を一滴も流してはならぬと命じた/乳[にゅう]癌[がん]の治療には、患部をえぐり取らない方法もある/天然記念物の鹿が何者かに射殺され、角だけがえぐり取られていた/パイナップルの芯をえぐり取ってから輪切りにする/とれ立ての牡蠣の身を殻からえぐり取って、三杯酢で食べる/ジャガイモの芽は毒素を含むので、丁寧にえぐり取らねばならない/マウンテンバイクが土煙を上げ、大地をえぐり取るように疾走していく/豪雨による激しい濁流で川岸がえぐり取られてしまった/住む土地を追われ、さすらう人々の歌は、魂をえぐり取るような慟[どう]哭[こく]の叫びに聞こえる
❷ 彼はドキュメンタリー映画で問題の深層をえぐり取り、白日のもとに晒[さら]した/彼の歌は、社会の現実を鋭くえぐり取っていて、人々に訴えかける/記者は、政界の闇を鋭くえぐり取ろうと試みた
**えぐりぬく【抉り抜く】** [抉る＋抜く] ❶(彫刻、仏像、器、魂)をえぐり抜く(=中にあったものを刃物などを*差し込んで回し、丸ごと抜くようにして出す) ❷(→「えぐりだす」❷に同じ)をえぐり抜く(=隠されていた部分を徹底的に最後まで明らかにする) 
【副⁺】(→「えぐりだす」【副⁺】に同じ。完璧に、細部まで)えぐり抜く
【例文】 ❶ 名工は仏像を彫るのではなく、木の中の仏像をえぐり抜くのだそうだ/激しく掻[か]き鳴らされる津軽三味線は、魂をえぐり抜くような響きだ ❷ 難民キャンプの実情を描いた映像は、問題の本質をえぐり抜いて問いかけてくる/記者は圧力にもめげず、政界の暗部をえぐり抜いた/相手の誤[ご]謬[びゅう]をあまりに深くえぐり抜いてはいけない/作者は、この世の不条理をえぐり抜こうとするかのように、冷徹な目で描写している
**えみこぼれる【笑み零れる】** [笑む＋零[こぼ]れる] ⓐ(喜び、うれしさ、かわいさ、愛らしさ)に笑みこぼれる(=にっこりした表情を顔いっぱいに浮かべる) ⓑ笑みこぼれる(ような[顔・眼・瞳・口元・愛[あい]嬌[きょう]]) 
【副⁺】(思わず、自然と、いつの間[ま]にか、知らず知らず、満足して)笑みこぼれる
【例文】 知らず知らず笑みこぼれてしまう受賞者たちからは、喜びを隠し切れない様子が伝わってくる/約束の場所に現れた恋人を見つけて、彼女はうれしさに笑みこぼれんばかりだった/幼子の愛らしさには、自然と笑みこぼれてしまう/画家は、絵の出来栄えに満足して思わず笑みこぼれた/プリンセスの笑みこぼれるような瞳は人々を魅了した/客室乗務員は笑みこぼれるような口元で乗客を出迎えた
**えらびだす【選び出す】** [選ぶ＋出す] ❶(物、製品、商品、本、作品、写真、物件、学校、会社、銘柄、ワイン、材料、服、薬、遺伝子、ニュース、[人]、選手、代表、候補、委員、患者、人材、情報、データ、方法、サービス、言葉、文字、番号、曲、形、要素、項目、対象、種類、ルート、土地、テーマ、答え、正解)を選び出す(=数ある中から選ぶ) ❷(→❶に同じ)を選び出す(=選び始める) 
【副⁺】(容易に、慎重に、即座に、的確に、[恣意・主体・優先・暫定・自動・戦略・直観]的に、無作為に)選び出す

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【例文】 ❶ 完成した製品から一定の割合でサンプルを選び出して、品質検査をする/種類が多すぎると、顧客は好みの商品を選び出せなくなるそうだ/文学賞選考のため、5編の候補作品が選び出された/マンション購入を考え、不動産屋が選び出してくれた物件を検討する/子供の受験のため、いくつかの候補を選び出し、学校見学を始めた/好調な株式市場を見て投資しようと思ったが、銘柄が選び出せない/ソムリエは、料理に最適なワインを選び出すのが仕事だ/新聞社は、重要度が高いと考えるニュースを選び出して、紙面を構成する/世論調査では、無作為に選び出された人を対象に調査を行う/恣意的に選び出された有識者委員会では、中立性が疑われる/希望登録者の中から最も緊急性が高い患者を選び出して、臓器移植する/インターネットの検索では、データが多すぎて適切な情報を選び出すのに苦労する/プロジェクト遂行のために、実現可能性が一番高い方法を選び出そう/支援が必要な高齢者は、ケアマネージャーと相談して選び出したサービスを受ける/クラシック100選のCDには、珠玉の名曲が選び出されている/「正解を解答群の中から選び出し、解答欄に記入しなさい」 ❷ 挙式用のドレスを選び出してから3時間たつのに、まだ決められない
**えらびとる【選び取る】** [選ぶ＋取る] (物、商品、材料、種類、選択肢、作品、デザイン、掛け軸、文章、言葉、土地、[人]、伴侶、人生、生き方、行動、役割、決断、進路、将来、未来、道、方向、運命、幸せ、生、死、価値、情報、方法、スタイル、治療法、職業、生活、[方向・可能]性、信仰、環境、政策、戦い、物事)を選び取る(=数ある中から選んで自分のものとして取る) 
【副⁺】(自ら、しっかり、ぱっと、確実に、適切に、[積極・主体]的に、自由に、好き勝手に、迷わず)選び取る
【例文】 職業を象徴する物を並べ、子の1歳の誕生日に選び取らせて、将来を占う風習がある/選択に迷ったが、結局最初に選び取った商品に落ち着いた/最善の選択肢を選び取れなくても、できる限りよいものを選び取ろうと思う/今日の茶席にふさわしい掛け軸を一幅[ぷく]選び取って掛ける/先行研究の論文から必要な文章を選び取り、引用した/数ある中で富士山が見える土地を別荘地として選び取った/「金持ちで孤独な人生と、貧しくとも友人の多い人生とでは、どちらを選び取りますか」/一つひとつの決断を選び取った結果が、今の自分を作っている/人生には自ら進路を選び取らなければならないターニングポイントがある/自分の将来は自分で選び取っていくべきだ/現代人が選び取った社会的価値は、経済功利主義と言える/流行に流されず、自分で選び取ったスタイルで生きる/この世に生を受けた子は、親や家庭環境を選び取ることができない
**えらびぬく【選び抜く】** [選ぶ＋抜く] (本物、品物、商品、素材、材料、食材、酒、宝石、ファッション、言葉、
【例文】、作品、選択肢、情報、メニュー、[人]、伴侶、精鋭、社員、人材、馬)を選び抜く(=数ある中から、妥協を許さずに徹底的に選ぶ) 
【副⁺】(ひたすら、しっかり、厳しく、慎重に、正確に、[徹底・最終]的に)選び抜く
【例文】 この陶器店には店主のセンスで選び抜かれた逸品がそろえてある/素材を徹底的に選び抜き、旬を演出するレストランが人気だ/選び抜いた上質の無農薬米と麹[こうじ]で作られた日本酒は、芳[ほう]醇[じゅん]な香りを放つ/彼女は宝石もファッションも自分の好みのものを選び抜かずにはいられない/一つひとつ選び抜かれた言葉で綴[つづ]られた詩集は、読む者の胸を打つ/辞書には、語の理解を深めるために選び抜いた
【例文】が添えられている/IT時代に

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は、あふれる情報の中から確かな情報を選び抜くリテラシーが必要だ/生涯の伴侶を選び抜いて結婚したつもりだったが、結局離婚した/宇宙飛行士は厳しく選び抜かれ、訓練された精鋭だ/社運をかけたプロジェクトは、選び抜いた社員5名に担当させる
**えりすぐる【選りすぐる】** ☞よりすぐる【選りすぐる】
**えりぬく【選り抜く】** ☞よりぬく【選り抜く】
**えりわける【選り分ける】** ☞よりわける【選り分ける】
**えんじきる【演じ切る】** [演じる＋切る] (役、主役、脇役、悪役、難役、役柄、人物、主人公、ヒーロー、ヒロイン、三枚目、一人二役、本番、立ち回り、修羅場、狂言、能、コント、舞台、喜劇、悲劇、芝居、ドラマ、ショー、演技種目、物語、人生、役割)を演じ切る(=最後まで完全に演じる) 
【副⁺】(堂々と、見事に、完璧に、立派に、巧みに、人間味豊かに)演じ切る
【例文】 あの名優は、どんな役でも見事に演じ切って、常に高い評価を得ている/ようやく手にした役だ、立派に演じ切ろう/今度の映画で悪役をうまく演じ切れば、監督の評価も上がるだろう/複雑な人物を巧みに演じ切った役者の力演で、映画は大ヒットとなった/老女優は、当たり役と言われた役を死の間際まで演じ切り、見事な最期だった/十代の俳優では、少女から老婆になるまでの人生を一人で演じ切るのは難しい/組織においては、あえて憎まれ役を演じ切らねばならない時もある
**えんじきれる【演じ切れる】** [演じる＋切れる] (→「えんじきる」に同じ)が/を演じ切れる(=最後まで完全に演じることができる) 
【副⁺】(→「えんじきる」【副⁺】に同じ)演じ切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 いい脇役がいなければ、主役は十分に演じ切れるものではない/経験の浅いタレントに、この複雑な役は演じ切れまい/これまで数々の名優が演じてきた役だが、自分なりの解釈で演じ切れればと考えている/稽古は重ねてきたが、この悲劇の主人公を演じ切れる自信がまだない/いきなり難しい役を割り振られたが、果たして最後まで演じ切れるだろうか/初めての大立ち回りなので、最後まで演じ切れるよう体を張って挑戦したい/わがままな自分が「良妻賢母」の役割をよく頑張ってここまで演じ切れたものだ
**えんじとおす【演じ通す】** [演じる＋通す] (→「えんじきる」に同じ。明るい自分、良い人)を演じ通す(=ある期間、休むことなく、最後まで続けて演じる) 
【副⁺】(→「えんじきる」【副⁺】に同じ。何とか、やっと、中断せず、途切れず)演じ通す
【例文】 10年にわたるドラマで一人の少年が主役を演じ通したので、俳優と主人公の成長が重なって見える/一人芝居は当然最初から最後まで一人で演じ通さないといけない/幼少期から死ぬまでの物語は、一人の女優では演じ通せないので、3人が引き継いで演じた/人間関係の複雑な職場で、寛容な上司の役割を演じ通すのはストレスだ/作家は、内面に抱える深い闇を封じ込め、死ぬまで明るい自分を演じ通そうとした
**えんじぬく【演じ抜く】** [演じる＋抜く] (→「えんじとおす」に同じ)を演じ抜く(=困難に耐え、最後まで演じる) 
【副⁺】(→「えんじとおす」【副⁺】に同じ)演じ抜く
【例文】 主役に大[だい]抜[ばっ]擢[てき]され、与えられた役をしっかり演じ抜こうと考えている/多重人格者の役は難しいが、何とか最後まで演じ抜きたい/これからも、いぶし銀のような脇役を演じ抜くつもりだ/よほどの力量がないと、この難役は演じ抜けない/舞台で怪[け]我[が]をし

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てしまったが、痛みに耐え無事楽日まで演じ抜くことができた/座長である以上、何があろうと最終日まで演じ抜かねばと覚悟を決めた
**えんじわける【演じ分ける】** [演じる＋分ける] (複雑な役、登場人物、役柄、一人二役、兄弟、姉妹、キャラクター、喜怒哀楽、表情、顔、声、妻と母の役割、各[場面・シーン]、悲喜劇、善人と悪人、二重人格、二枚目と三枚目)を演じ分ける(=それぞれ異なる性質の役を、違いが分かるように演じる) 
【副⁺】(しっかり、それぞれ、幅広く、多様に、見事に、巧みに、器用に、完璧に、華麗に、変幻自在に)演じ分ける
【例文】 文楽の太[た]夫[ゆう]は、全部の登場人物を一人で演じ分ける/落語では、何人もの役柄を一人で演じ分けなければならない/一人二役は、全く異なる演技が求められるので、しっかり演じ分けたい/一見、無表情に見える能面は、能楽師の芸で喜怒哀楽が演じ分けられる/バレエ「白鳥の湖」は、プリマがいかに白鳥と黒鳥を演じ分けるかが見どころだ/政治の世界では相手によって別々の顔を演じ分ければよいのだ/熟練の声優は、一人で5人もの声を演じ分けられるそうだ/私は妻と母の役割をうまく演じ分けて、円満な家庭を築いてきた/歌舞伎の「勧進帳」では、弁慶が威風堂々の場面と義経[よしつね]に平身低頭詫[わ]びる場面を鮮やかに演じ分ける/シェイクスピア俳優は、悲劇も喜劇も変幻自在に演じ分けなければならない/新人俳優は、二枚目と三枚目を巧みに演じ分け、注目を浴びた
【名詞形】 演じ分け
【例文】 歌舞伎役者は、立役と女形の演じ分けを鮮やかにやってのける/「ジキル博士とハイド氏」のような善人と悪人の演じ分けは役者にとってやりがいがある

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**おいあげる【追い上げる】** [追う＋上げる] ❶(動物、リス、猿、羊、群れ)を追い上げる(=追って高い方へ行かせる) ❷(相手、選手、チーム、強豪、上位、トップ、王者、先行する[走者・候補者・会社・メーカー・企業]、大手、先進国)を追い上げる(=激しく追って、相手との距離を縮める) ❸(交渉、試合)を追い上げる(=もう少しのところまで詰める。激しく迫る) 
【副⁺】(ぐんぐん、激しく、じりじりと、一気に、逆に、徐々に、急速に、急激に、猛烈に、強引に、懸命に、必死に、背後から)追い上げる
【例文】 ❶ リスが犬に吠えられ、木の上に追い上げられた/迷い込んだ猿がボス猿に追い上げられて、岩山で震えている/牧羊犬が、散らばる羊を懸命に山頂へ追い上げて行く
❷ 先取点を許したものの、相手チームを必死に追い上げ、引き分けにした/ゴルフの花形選手を追い上げるように新たな大型新人が登場した/水泳大会で隣のレーンの選手が猛烈に追い上げてきた/400m競泳は、どの段階で追い上げればいいのか、ペース配分が難しい/ウィンブルドンで彼は格下選手に激しく追い上げられ、苦戦した/スタートで出遅れた選手が懸命に前の選手を追い上げようとしている/強豪を相手に1点差まで追い上げるも、あと一歩及ばず惜敗した/マラソンでトップ集団を必死に追い上げ、ついに追いついた/新人候補が現職候補をじりじりと追い上げ、接戦となっている/各国のベンチャー企業が次々と電気自動車の生産に乗り出し、先行するメーカーを追い上げている/大手家電メーカーが他企業に追い上げられ、経営不振に陥った ❸ 労働組合は要求を掲げ、一丸となって経営者側との交渉を追い上げていく/緻密に立てた作戦に基づき、試合をぐんぐんと追い上げた
【名詞形】 追い上げ
【補足】 名詞形は、主に❷の意味で使う
【例文】 マラソンで先頭集団が視野に入ってきたので、追い上げを図った/中距離走でレース終盤に激しい追い上げを食らった/メドレーリレー最後の自由形で猛烈な追い上げに遭い、勝利を逃した/大学駅伝でリードを保つチームに、次々と他チームの追い上げが続く/日本企業は新興国企業の追い上げを受けて、最近勢いがない/苦戦と見られたチームが驚異的な追い上げを見せ、接戦へと持ち込んだ/リーグ優勝目前で最終の対戦チームの追い上げに苦しんだ
**おいいれる【追い入れる】** [追う＋入れる] ⓐ(動物、[人]、子供、青年)を追い入れる(=追って中に入れる) ⓑ(部屋、檻[おり]、〜の中、境遇、罪、悪の道)に追い入れる
【例文】 ドアの隙間から外に飛び出そうとする猫を急いで部屋に追い入れた/牧羊犬は散らばる羊を一匹残らず小屋に追い入れた/宵[よい]っ張[ぱ]りの子供を居間からベッドに追い入れる

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のは、一苦労だ/父親の厳格すぎる態度が、少年を万引きの罪に追い入れてしまった/興味本位のドラッグ使用が、青年を悪の道に追い入れた
**おいおとす【追い落とす】** [追う＋落とす] ❶ⓐ(敵、城兵、平[へい]家[け])を追い落とす(=敵を攻撃して追い払う。または滅ぼす) ⓑ(都[みやこ]、山、城)から追い落とす ⓒ(海、西方、奈落の底)に追い落とす ❷ ⓐ([人]、相手、君上、大統領、大臣、重臣、局長、経営陣、社長、白う、他者、政敵、政権、政党、野党、他派、敵対勢力、一門、当主、ライバル、行企業)を追い落とす(=下の者が上位の者の地位を奪う) ⓑ(王座、[政権・社長]の地位、政界、市[し]場[じょう])から追い落とす ⓒ(絶望の淵[ふち]、破綻、滅亡)に/へと追い落と剛(一気に、何とか、ようやく、ついに)追い落とす
【例文】 ❶ 敵軍の後方から攻め込み、一気に追い落とそう/城を固めている城兵を追い落とせば、君主も投降せざるを得まい/中世イングランドではヨーク家とランカスター家が相互に追い落とし、追い落とされる薔[ば]薇[ら]戦争に突入した/怒[ど]濤[とう]の勢いの源氏軍は、箸れる平家をついに西方に追い落とした ❷ 大規模な収賄事件で大統領がその座から追い落くされることがある/野党はスキャンダルを暴露して、大臣を追い落とそうと画策している/王権の正当性を主張した彼は、重臣を追い落とし、政治の中枢に躍り出た/彼は入念な根回しをして、現経営陣を追い落とし、社長の後釜に座った/彼は鋭い才気が仇[あだ]となって自らを自己破綻に追い落としてしまった/仮に謀略で追い落とされようとも、黙って退く俺ではない/電子機器製造で出遅れた当社が、先行企業を追い落とすことは難しい
【名詞形】 追い落とし 追い落としをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 政権与党は過半数の議決権獲得のために、野党の追い落としを狙う/株主総会で、不祥事続きの経営陣に追い落としをかける/外国資本による追い落としがかかったが危ないところで阻止した/青年局長の追い落としを図ろうにも、絶大な人気でつけ入るすきがない/株式公開買い付けで現経営陣の追い落としをする企ては、不成功に終わった/追い落とし作戦を考える
**おいかえす【追い返す】** [追う＋返す] ❶(敵、軍、兵)を追い返す(=追って来た敵を強い調子で元へ戻らせる) ❷([人]、相手、子供、家族、求婚者、迎え、客、使者、外交員、セールスマン、患者、警察官、酔っ払い、借金取り、宗教の勧誘者、マスコミ。買い手、市民、申請者、難民、船、飛行機、猿、熊、イノシシ)を追い返す(=やって来たものを強い調子で元へ戻らせる) 
【副⁺】(すぐ、何とか、やっと、さっさと、きっぱりと、冷たく、すげなく、必死に、たちどころに、けんもほろろに、邪険に、むげに、門前払いで)追い返す
【例文】 ❶ 会[あい]津[づ]藩士は一丸となって、新政府軍を追い返そうとした/反逆者を討伐する軍が出兵したが、たちどころに追い返された ❷「三国志」に登場する劉[りゅう]備[び]は、諸[しょ]葛[かつ]亮[りょう]に何度も追い返されたが、三顧の礼をもって軍師として迎えた/花束とワインを持って来た男を追い返せる女はいないと彼は思っている/従弟[いとこ]が私のアパートに転がり込み、追い返そうにも行き場がないと言う/美しいかぐや姫は5人の求婚者に無理難題を課して。追い返してしまった/頑固な店主は、気に食わない客を追い返してしまう/しつこい保険の外交員は、玄関先でけんもほろろに追い返されてしまった/救急車の患者は、搬送先の病

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院でベッドがないため追い返されることがある/自治体の窓口は、生活保護の申請者を冷たく追い返さずに親切に対応すべきだ/避難してきた難民を追い返すことなく、受け入れていきたい/ある国では大地震発生後、すぐに到着した医療援助の飛行機を追い返してしまった/里に下りて来て畑を荒らす猿やイノシシを追い返す策を練っている
**おいかけまわす・おっかけまわす【追い掛け回す・追っ掛け回す】** [追う＋掛ける＋回す] (動くもの、動物、ペット、魚、昆虫、鳥、雌、獲物、[人]、相手、子供、アイドル、被写体、犯人、敵、後ろ、尻、球、車、バイク)を追いかけ回す(=あちこち動くものを*追いかけて回る) 
【副⁺】(ずっと、とことん、ひたすら、いつまでも、どこまでも、しつこく、しゃにむに、執念深く、執[しつ]拗[よう]に、がむしゃらに、必死に)追いかけ回す
【補足】 「追っかけ回す」は「追いかけ回す」の転で口語表現
【例文】 猫は素早く動くものを見ると、反射的に追いかけ回す習性がある/家にやってきた子犬を息子が追いかけ回して、怯[おび]えさせている/うちの犬は、よその犬を見るとすぐ追いかけ回そうとする/浅瀬に泳ぐ小魚を網で追いかけ回すが、一匹も掬[すく]えない/ゴキブリが出たので、スリッパを持って追いかけ回したが、逃げられた/好きだからといって、しつこく追いかけ回せば、ストーカーになってしまう/ダイアナ妃はパパラッチに追いかけ回されたあげく、交通事故で亡くなった/小さな弟は、兄の行く先々を追いかけ回して付いて行く/アニメの『ルパン三世』は、ルパンを追いかけ回す警部とのやりとりが面白い/「あいつはどうしようもない。勉強もせず女の尻ばかり追いかけ回している」/注意のクラクションを鳴らした車が、暴走族に執拗に追いかけ回された
**おいかける・おっかける【追い掛ける・追っ掛ける】** [追う＋掛ける] ❶(ボール、白球、毬、動物、魚、昆虫、獲物、相手、[人]、親、子供、有名人、アイドル、泥棒、犯人、敵、姿、被写体、後ろ、背中、尻、車、タクシー、新幹線、攻撃機、太陽、桜前線、音、匂い)を追いかける(=動きのあるものを後から追って行く) ❷(流行、トレンド、新しいもの、チャンス、変化、ニュース、情報、株価、相場、動き、事件、足跡、謎、テーマ、夢、理想、目標、真相、ストーリー、数字、字面、メロディー、利益、季節、時代、歴史)を追いかける(=逃がさないように、または手に入れようとして追う) ❸(仕事、時間、締め切り、期日、マスコミ)に追いかけられる(=すぐ後ろに迫っていて、余裕なくせかされる) ❹追いかけて(〜する、届く、亡くなる)(=同じようなことが後に続く) ❺(夢、獲物)を追いかける(=追って行こうとする、または、追い始めて、途中でやめる) 
【副⁺】(❶足早に、一目散に、息せき切って、小走りで) ❶❷(→「おいかけまわす・おっかけまわす」【副⁺】に同じ。すぐさま、[積極・徹底]的に、大急ぎで、猛烈な勢いで)追いかける
【補足】 「追っかける」は「追いかける」の転で口語表現。❸ は受身形を使う ❹ は副詞的用法で、「追っかけ、〜する」の言い方もある
【例文】 ❶ 高校時代は甲子園目指して、ひたすら白球を追いかけたものだ/転がる毬を追いかけ、車道に飛び出した幼児が車にはねられた/男女の仲は、追いかければ相手は逃げ、引けば向こうが追いかけてくるものだ/昔はアイドルを行く先々に追いかけたが、今はもう追いかけようとは思わない/ひったくり犯は、近くにいた青年に追いかけられて捕まった/「奴[やつ]は車で逃げた。すぐ追いかけろ」/憧れの先輩の背中を追いかけて、練習に打ち込んできた/待ち合わせ時間に遅れたので、次の新幹線で追いかけることにした/北上

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する桜前線を追いかけて、旅を続ける ❷ 娘は、ファッションの流行ばかり追いかけている/広告業界は、常に新しいものを追いかけねば生き残れない/報道記者になって、ニュースを徹底的に追いかけるのが夢だ/金融市場が大きく変動するので、株価や相場を追いかけるのに息つく暇もない/赤ん坊は親の動きを興味深げに目で追いかけている/「僕には会社設立の夢がある。一緒に夢を追いかけてくれないか」/刑事は真相を執[しつ]拗[よう]に追いかけて、犯人をあぶり出す/疲れていると、本を読んでも字面を追いかけるだけで内容が頭に入らない/輪唱は、同じメロディーを次々に追いかけて歌う合唱形式だ ❸ もう仕事に追いかけられる生活は返上したい/締め切りに追いかけられる生活から逃がれたいと、作家は一時休養宣言をした ❹ 知人から地元の特産品を送ったとの葉書が来て、追いかけて品物が届いた/母が他界した後、父も追いかけるようにして亡くなった/とりあえずビールで乾杯しよう。追っかけ、料理も来るだろう/「追っかけ行くから、先に行っててくれ」 ❺ 一時は、音楽家になる夢を追いかけたが、間もなく才能がないことに気づいた/獲物を見つけ、とっさに追いかけたものの、すぐに見失ってしまった
【名詞形】 追いかけ・追っかけ 追いかけ・追っかけをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 ある気象研究者は、竜巻の追いかけをして、多発地帯を飛び回る/子供たちが外で追いかけっこ(=逃げる相手を追いかける子供の遊び)をしている/二枚目演歌歌手の追っかけ(=有名人の後を追いかける熱狂的なファン)を20年もしている/空港に降り立った人気俳優は、追っかけに取り巻かれた
**おいこす【追い越す】** [追う＋越す] ❶([人]、相手、歩行者、走者、選手、自転車、車、先行車、トラック、バイク、電車、列車、競走馬、先頭)を追い越す(=先に出ていた者を後から追ってその前に出る。車の場合、車線変更し先に出て、元の車線に戻る) ❷ⓐ([人]、親、先生、先輩、年長者、相手、ライバル、他社、他国)を追い越す(=劣っていたものや下位のものが、上位者を越えて上に立つ。他より優位になる) ⓑ(他者の[背丈・身長・成績]、人物の年齢、売り上げ高、収入)を追い越す 
【副⁺】(どんどん、ぐいぐい、あっさり、ゆっくり、さっと、一気に、素早く、確実に、次々に、完全に、瞬く間[ま]に)追い越す
【例文】 ❶ 歩いている少年を自転車で追い越した/バイクで追い越しざま、女性のバッグをひったくる事件が相次いだ/運動会で懸命に走ったが、後から来た走者に追い越されてしまった/マラソンでライバル選手に追い越されそうになった/狭い道では先行車を追い越してはいけない/後続の車に追い越されても気にせず、安全運転で走る/前半は後方にいた競走馬が、先頭集団を追い越しトップでゴールインした ❷ 息子は父を追い越そうと、常にその背中を追いかける/「うかうかしていると若い者に追い越されるぞ」と発破をかけられた/出世競争で後輩に追い越され、悔しい思いをした/年功序列制だと、年長者を追い越そうという意欲がそがれる/今期は売り上げ高で他社を追い越すことができた/他国に「追いつき、追い越せ」のかけ声で国中が一丸となった/12歳で母の背丈を追い越した
【名詞形】 追い越し 追い越しをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文では「追越し」と送り仮名が省略される

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【例文】 無理な追い越しをしたら、事故を引き起こしかねない/この道は追越し禁止の表示が出ている/追越し車線を走行する
**おいこむ【老い込む】** [老いる＋込む] ([人]、自分、親、俳優、有名人、ペット、体、外見、心身、精神、気持ち)が老い込む(=年を取ってすっかり衰えた状態になる) 
【副⁺】(すっかり、めっきり、どっと、がくっと、ひどく、やけに、一気に、急に)老い込む
【例文】 年を取った人が地味な服を着ると、ますます老い込んで見える/周囲の人々との交流がない人は、早く老い込みがちだ/年とともに親が老い込んでいくのは寂しいことだ/このところ母がめっきり老い込んできたので、同居を考えている/子供たちはまだ独立していないし、老い込んではいられない/大病を患った俳優が復帰した時、ひどく老い込んでいたので驚いた/愛犬はすっかり老い込み、ほとんど動こうとしない/心身ともに老い込まぬように、常に新しいことに挑戦していきたい/体力は衰えても、気持ちまでも老い込んでしまいたくない
**おいこむ【追い込む】** [追う＋込む] ❶ⓐ(魚、家畜、動物、獲物、群れ、[人]、逃亡者、兵)を追い込む(=捕獲するため、他に逃げ場がない所に追って入れる) ⓑ([柵・網]の中、罠[わな]、穴、袋[ふくろ]小[こ]路[うじ]、逃げ場のない所)に追い込む ❷ⓐ(相手、子供、家族、人々、弱者、社員、当事者、大臣、社長、容疑者、与党、業者、会社、チーム、選手、敵、軍、政府、政権、国)を追い込む(=追及や攻撃をして、他に行き場のない限界状況に立たせる) ⓑ(危機、不安、見直し、廃止、敗北、発言撤回、辞任、退陣、解散、退職、引退、亡命、中止、撤退、倒産、破綻、閉鎖、廃業、降伏、失業、過労死、自殺、破滅、餓死、滅亡、自白、パニック、窮地、劣勢、接戦、瀬戸際、極限状態、厄[やっ]介[かい]な事態、[苦しい・切羽詰まった]状況、つらい立場)に追い込む ❸ (自分、体、選手)を追い込む(=最後の段階で、否応なく頑張らざるを得ない状況に持っていく) ❹ (数、文字、小見出し、文[もん]言[ごん]、行)を追い込む(=印刷の組版で改行や改頁をせずに前の余白部分に文字を*組み入れる) 
【副⁺】❷(とことん、あくまでも、執[しつ]拗[よう]に、一気に) ❸ (ラストで、限界まで、極限まで)追い込む
【例文】 ❶ 魚の群れを網の中に追い込んで捕る/放牧中の羊を次々に柵の中に追い込む/猟師は犬たちが獲物を追い込んだら、銃で仕留める/兵は追い込まれて逃げ場を失い、全員捕虜となった/人でも動物でも追い込まれると思いがけない力を発揮するものだ ❷ 新種の感染症の発生は、人々を先の見えない不安に追い込んだ/社員は過労死に追い込まれたとして、労災が認定された/失言を野党から追及され、大臣は辞任に追い込まれた/不正が明るみに出て、社長は厄介な立場に追い込まれた/次の選挙では、与党を過半数割れに追い込めるかもしれない/借金で切羽詰まった状況に追い込まれ、自殺まで考えた/有利に展開していた試合だったが、チームは1点差に追い込まれた/敵を窮地に追い込む作戦を立てた ❸ 締め切り間際まで追い込まれないと、なかなか原稿が書けない/一流選手は自分の体を限界まで追い込むトレーニングをしている ❹ 小見出しは前のページに追い込もう
【名詞形】 追い込み
【例文】 この辺りではクロダイの追い込み漁が行われている/動物園から逃げ出した猿の捕獲は追い込み作戦が功を奏した/試験勉強に追い込みをかける(=最終段階で全力を尽くす)/選挙戦は最後の追い込みに入っている/このページは、追い込みの小見出しにすれ

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ば、うまく片づく
**おいさらばえる【老いさらばえる】** [老いる＋さらばえる] ([人]、俳優、体、姿、容姿、気持ち、ペット、馬、牛)が老いさらばえる(=年を取って衰え、ひどくみすぼらしくなる) 
【副⁺】(めっきり、すっかり、醜く、よぼよぼに、日増しに、見る影もなく)老いさらばえる
【補足】 「さらばえる」は、文語動詞「さらぼう」から転じた語
【例文】 子息を亡くした隣家の老婦人は、急に老いさらばえ、見る影もない/寒村の道端には、老いさらばえた数人が並んで、陽に当たっていた/かの名優は、老いさらばえようとも、舞台では鬼気迫る演技を見せている/病床の友は、老いさらばえた醜い姿を見られたくないと、面会謝絶にしている/憎まれ者の老人は、老いさらばえた容姿だが、口では若者に負けていない/やつれ老いさらばえていく愛犬を見ると、胸が痛む
**おいしげる【生い茂る】** [生う＋茂る] (木、木々、樹木、草木、庭木、雑草、夏草、原生林、竹、笹[ささ]、葦[あし]、ススキ、ハーブ、枝、葉、若葉、青葉、緑)が生い茂る(=草木が大きく育ち、枝葉が隙間なく重なる) 
【副⁺】(鬱[うっ]蒼[そう]と、青々と、こんもりと、びっしりと、たくましく、勢いよく、一面に)生い茂る
【補足】 「おい」は、文語動詞「生う」(=草木が育つ)の連用形
【例文】 神社の境内には、背の高い樫の木がこんもりと生い茂っていた/山の麓[ふもと]には、一面に杉の木が生い茂っている/むさ苦しいほどに生い茂った庭木を剪定する/城跡には一面夏草が生い茂り、昔日の面影は跡形もない/生い茂った笹をかき分けながら山道を登った/河原には背丈ほどの葦がびっしりと生い茂っている/カフェの庭園にはさまざまなハーブが生い茂り、ハーブティーが楽しめる/若葉が生い茂る初夏の山歩きでは、万緑の世界を満喫できる
**おいすがる【追い縋る】** [追う＋縋[すが]る] ⓐ(子供、幼子、女性、母親、恋人、客引き、敵、犬、獣)が追いすがる(=残されまいと相手を追って行き、離れないようにつかもうとする) ⓑ([人]、親、子、夫、妻、恋人、逃げる人、客、対戦相手、先頭集団、取引先の社長、犯人)に追いすがる 
【副⁺】(しつこく、必死に、執[しつ]拗[よう]に、なおも、思わず)追いすがる
【例文】 幼い子が、出かける母親に追いすがり、一緒に行くと泣き出した/「行かないで」と追いすがる妻の手を振り切って、革命軍に参加した/見知らぬ女性と歩く恋人に追いすがって問い詰めた/元彼に「別れたくない」としつこく追いすがられている/街頭で客引きに追いすがられ、振り払っても離れず困った/ラグビーの魅力は、追いすがる敵をかわしてトライする所だ/先頭集団は、後続のランナーが追いすがってきたのを、上り坂で一気に引き離した/帰ろうとする取引先の社長に必死に追いすがり、契約してほしいと懇願した/警察犬は、犯人に追いすがろうと懸命に走った
**おいだす【追い出す】** [追う＋出す] ❶ⓐ(動物、野良猫、ネズミ、家畜、虫、ハエ、[人]、患者、客、ホームレス、酔っ払い、[違反・乱入]者、ガス、煙、空気、熱気、湿気、臭[くさ]い、菌、悪霊、鬼、軍)を追い出す(=中にいたのを追って外に出す) ⓑ(家、室内、小屋、店、会場、体内)から追い出す ❷ⓐ([人]、息子、娘、夫、妻、嫁、婿、学生、住人、店[たな]子[こ]、難民、社員、使用人、役立たず、[怠け・裏切・邪魔・厄[やっ]介[かい]]者[もの]、[異端・不法滞在]者、腐敗分子)を追い出す(=属している領域から力ずくで範囲外に出して、関係を断つ) ⓑ(家、

<169>
学校、寮、職場、会社、組織、市[し]場[じょう]、地位、宮殿、村、町、故郷)から追い出す ❸ (考え、雑念、つらい思い出、[嫌な・余計な]こと)を(胸、心、頭)から追い出す(=考えないようにして心から遠ざける) ❹ (親のあと、人物の動向、生物の生態、容疑者、牛、羊)を追い出す(=追い始める) 
【副⁺】❶❷(即刻、無理矢理、さっさと、いきなり、早く、体よく、冷たく、邪険に)追い出す
【例文】 ❶ 家に入り込んだ野良猫を外へ追い出した/牛を小屋から追い出して運動させる/うるさいハエを台所から追い出すのに苦労した/少年は無銭飲食をして食堂から追い出された/周りの迷惑になるような酔っ払いは追い出せばよい/演説会場への乱入者をその場から追い出した/ガス臭い。窓を開けて、ガスを室内から追い出そうとした/薬で体内から菌を追い出すことに成功した/春の節分には、豆をまいて家から鬼を追い出し、福を招き入れる ❷ 居候をさせてもらっていたが、この家を追い出されては行くあてがない/自分から家を出て行ったのに、夫は私に追い出されたと言い張っている/昔は子供ができないことを理由に婚家を追い出される嫁もいた/大声で騒いだので、学生寮から追い出される羽目になった/家主はアパートの建て替えを理由に住人を追い出そうと考えた/戦場となった町を追い出された人々は、難民となって隣国に押し寄せた/会社の方針に反対する社員を組織から追い出そうとしている/盗みを働いた使用人を屋敷から追い出した/彼は仕事を怠けてばかりで、ついに職場から追い出された/「あんな役立たずはさっさと追い出せばいいのに」/皆は厄介者を村から追い出したがっている ❸ 記憶喪失はつらい思い出を頭から追い出そうとする自己防衛の一つだ/この胸にある嫌なことを全部追い出してしまいたい/余計なことを頭から追い出そうと、座禅をして心を静める ❹ 赤ん坊が目で親のあとを追い出すようになった/選挙も近いことから、記者たちは次期首相候補の動向を追い出した/研究者たちが回遊魚の生態を追い出したのは、そう古いことではない/警察が容疑者を追い出してから1週間で逮捕に至った
【名詞形】 追い出し
【補足】 名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 現社長の追い出しを企む一派がいる/学校側は、卒業後も寮に居残る学生たちの追い出しにかかった/アパートの家賃を滞納して、追い出しを食らってしまった/会員制の店に変え、マナーの悪い客の追い出しに成功した/相撲観戦の終わった客たちは、追い出し太鼓の音に送られて国技館を後にした/追い出しコンパ(=在校生が卒業生を送る懇親会)は今までになく盛り上がった
**おいたつ【生い立つ】** [生う＋立つ] (孫、子供、植物、葦[あし]、草[そう]木[き]、樹木、作物)が生い立つ(=子や植物が元気に育つ) 
【副⁺】(すくすく、元気に、健やかに)生い立つ
【例文】 初孫が生い立つのを両家の祖父母が楽しみにしている/自分が生い立った惨めな境遇は人に知られたくない/湿原は、貴重な植物類が生い立つ宝庫だ/湖畔には背の高い葦が生い立っている/火山の噴火で枯れ果てた地にも、数十年後には樹木が生い立つようになった/肥沃な大地に農作物が生い立つ
【補足】 「おい」は、文語動詞「生う」(=草木が育つ)の連用形
【名詞形】 生い立ち(=成長。*生まれ育った経歴)
【補足】 名詞形で使われることが多い

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【例文】 老後は、孫の生い立ちを見守りながら静かに暮らしたい/彼は、孤児という不幸な生い立ちに負けず、作家として名をなした/恵まれた生い立ちに甘んずることなく、努力を続け立派な業績をあげた/裸一貫から社長にまでなった生い立ちを自叙伝に記した/この男の生い立ちは、定かではない
**おいたてる・おったてる【追い立てる・追っ立てる】** [追う＋立てる] ❶ⓐ(家畜、羊、群れ、魚、獲物、客、群衆、野[や]次[じ]馬[うま]、住民、難民、路上生活者、デモ隊、ファン、子供、自分、テナント、店舗)を追い立てる(=他の所や厳しい状態へ無理に追って行かせる) ⓑニル、アパート、下宿、寮、家、村、住み慣れた土地、故郷、母国)から追い立てる ⓒ(下流、出口、よそ、他国、遠方、外部、競争、極限)に/へと追い立てる ❷(時間、仕事、上司、責務、ノルマ、家事、育児、雑事、宿題、塾の勉強、レポート、締め切り、スケジュール、不安、クラクション)に追い立てられる(=物事や人に後ろから追われるようにせかされる) 
【副⁺】(無理矢理、荒々しく、せわしなく、激しく、乱暴に、執[しつ]拗[よう]に、力ずくで)追い立てる
【補足】 「追っ立てる」は「追い立てる」の転で口語表現。❷は受身形を使う
【例文】 ❶ 羊飼いは犬を使い、羊を追い立てながら移動させる/川の上流で魚を追い立てて、下流で捕った/店の閉店時はアナウンスを流し、客を追い立てるように出口へと誘導する/この喫茶店は、長居をしても客を追い立てないので、居心地がいい/警官が事件現場の野次馬をよそへ追い立て、遠ざけた/ダム建設のため、住民は村から追い立てられ、別の地区に移った/後から来た異民族が先住民を追い立て、土地を占領した/内戦が始まり、国境地帯には、故郷から追い立てられた難民があふれている/スター目当てに集まったファンは、警備員に追い立てられても、その場を離れようとしない/むやみに子供を競争に追い立てれば、かえって悪影響が出かねない/何としてもこの仕事を成功させるぞと自分を追い立てようとした ❷ 時間が足りず、いつも追い立てられるように仕事をしている/どんなに上司に追い立てられても、処理できる仕事量は限られている/日常生活の雑事に追い立てられ、しばらく旅にも出ていなかった/生徒たちは、宿題や塾の勉強に追い立てられる毎日だ/レポートの締め切りに追い立てられ、息が詰まりそうだ/クラクションに追い立てられ、慌てて道路を渡った
【名詞形】 追い立て 追い立てをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 道路拡張工事で住み慣れた土地から追い立てを食らった/テナント料の未納で駅前ビルからの追い立てに遭った/不動産業者が家賃滞納者の追い立てを厳しく行っている
**おいちらす【追い散らす】** [追う＋散らす] (カラス、鳩、ハエ、蜂、害虫、野良猫、群れ、羊、魚、子供、パパラッチ、見物人、野[や]次[じ]馬[うま]、歩行者、反乱軍、敵、デモ隊、群衆)を追い散らす(=集まった大勢の人や鳥獣を勢いよく追って、散らす) 
【副⁺】(ぱっと、さっさと、素早く、荒々しく、勢いよく、必死に、簡単に、四方八方に)追い散らす
【例文】 ごみに群がるカラスは、追い散らしてもまた戻って来る/団扇で、魚にたかるハエを追い散らそうとしたが、一向に効果がない/害虫をただ追い散らすのではなく、完全に駆除する必要がある/経験の浅い牧羊犬は、羊の群れを追い散らしてしまうだけだ/釣りをしていたら、川遊びの子らに魚を追い散らされてしまった/庭の柿を盗みに来たいた

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ずらっ子たちを怒鳴って追い散らした/警官がいくら追い散らしても、事件現場には見物人が次々集まって来る/高級車がクラクションを鳴らし、歩行者を勢いよく追い散らしながら走り去った/反乱軍は政府軍に攻撃され、簡単に追い散らされた/「敵は総崩れだ。一気に追い散らせ」/デモ隊の人々は軍の戦車に追い散らされ、逃げ惑った
**おいつく・おっつく【追い着く・追っ—/追い付く・追っ—】** [追う＋つく] ❶(走者、ランナー、選手、先頭、先発隊、先に出た者、相手の[ペース・スピード]、打球、送球、乗り物、先行車、先進国、世界、列強、西洋)に追いつく(=後から急いで*追いかけて、先に行っているものと並ぶ) ❷(技術、技、目標、理想、授業、クラスメート、成績、同点、水準、レベル、能力、増加、スピード、時代、前衛的作品、話題)に追いつく(=目標としているものと同じレベルに達する) ❸(需要に[生産・供給]、注文に発送、問い合わせに応対、メールに返信、大雨に下水の処理能力、交通違反に取り締まり、気持ちに体、環境の変化に心、科学の進歩に理解)が追いつかない(=相対するものの変化に対応しようとするが、間に合わない) ❹(今更[焦って・後悔して・悔やんで・謝罪して]も)追いつかない(=もう遅くて、元に戻すことはできない) ❺追っつけ(来る、戻る、連絡が入る、噂が流れる)(=そのうちに、やがて) 
【副⁺】❶❷(すぐ、やっと、ようやく、何とか、ついに、一気に、[最終・奇跡]的に、最後に、土壇場で)追いつく
【補足】 「追っつく」は「追いつく」の転で口語表現。❸❹は否定的表現で使うことが多い。❺ は
副詞的用法
【例文】 ❶ ゴール手前でやっと3位の走者に追いつき追い越し、表彰台に立てた/トップランナーは2位の選手に追いつかれそうになったが、振り切ってゴールした/マラソンの先頭集団に追いつこうと、必死で走った/先発隊は普通列車で出発した。特急で追いかければ次の駅で追いついて合流できるだろう/一足先に退社した同僚に駅のホームで追いついた/男の子は父親に追いつきたい一心で歩調を速めた/歩くのが速い妹に追いつけない/いくらパスを出しても、受ける味方がボールに追いつけなければ意味がない/容疑者の車は必死で逃走したが、とうとうパトカーに追いつかれた/明治維新以後、日本は西洋列強に追いつくため、和魂洋才の方針で西洋文明を取り入れた ❷ 宮大工の師匠の技術には一生かかっても追いつけないだろう/1か月に10件の顧客獲得という目標には、なかなか追いつけない/理想の生活に現実を追いつかせようと努力する/風邪で1週間休んだら、授業に追いつくのが大変だった/成績優秀なクラスメートに、何としても追いつきたい/試合終盤に放ったシュートで同点に追いついた/老人が時代に追いつくのは、容易ではない/彼の前衛的な作品には、時代が後から追いついていく/SNSをしていないので、友人の話題に追いつけず、疎外感を感じる ❸ かつてない猛暑にエアコンが売れすぎて、需要に生産が追いつかない/テレビで紹介された商品に注文が殺到して、発送が追いつかない/相次ぐ問い合わせの電話に、社員2人では応対が追いつかなかった/急な大雨で下水の処理能力が追いつかず、道路が冠水して川のようになった/この辺は駐車違反の車が多くて、取り締まりが追いつかない/早く早くと焦るが、気持ちに体が追いつかない ❹ 昨日の失言を今更後悔しても追いつかない。彼は私から離れて行ってしまった/犯してしまった罪を悔やんでも追っつかない。潔く罪を償おう/今更過ちを謝罪しても追っつかないとは思うが、それでも謝りたい ❺ 「ちょっとそこまでの買い物だから、追っつけ戻り

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ますよ」/丁重に依頼の手紙を出したので、追っつけ返事が来るだろう
**おいつめる【追い詰める】** [追う＋詰める] ❶(鳥、獲物、密輸団、容疑者、犯人、被害者、車、軍、敵、悪者、王)を追い詰める(=逃げ場がないほどに追う) ❷(自分、相手、[人]、家族、生徒、社長、社員、部下、弱者、暮らし、日常生活、与党、精神、肉体)を追い詰める(=人の有り様[よう]を極限状態に*陥らせる) 
【副⁺】❶(ぐいぐい、とことん、じわじわと、無理矢理、更に、厳しく、執[しつ]拗[よう]に、[あと一歩・端・隅・ぎりぎり]まで) ❷(とことん、[精神・肉体]的に、[極限・ぎりぎり]まで)追い詰める
【例文】 籠から逃げた鳥を部屋の隅に追い詰めて捕まえた/密輸団をあと一歩のところまで追い詰めたが、取り逃がした/ベテラン刑事は容疑者を執拗に追い詰めて、自供を引き出そうとする/「二手に分かれて犯人を追い詰めろ」/過剰な事情聴取が、被害者を更に追い詰めてしまった/速度違反の車が白バイに追い詰められて止まった/民衆がついに立ち上がり、王を窮地に追い詰めて政治改革を迫った/彼は議論になっても相手をとことん追い詰めない/人間関係のストレスが彼を精神的に追い詰め、鬱病を発症させた/体罰は、弱者である生徒を追い詰める許されない行為だ/事業の失敗が社長を絶望の淵[ふち]に追い詰めた/増税が人々の暮らしを更に追い詰めている/借金が重なり、生活が追い詰められて、もう夜逃げしかない/野党は与党を厳しく追い詰めようとしたが、巧みにシラを切られてしまった/名だたる選手は、練習でぎりぎりまで精神と肉体を追い詰めて、試合に臨む
**おいぬく【追い抜く】** [追う＋抜く] ❶(→「おいこす」❶に同じ。先の者の[そば・傍ら・横])を追い抜く(=先に出ていた者を、後から追ってその前に出る。車の場合、車線変更なしで前に出る) ❷(→「おいこす」❷ⓑに同じ。販売台数、契約件数、雨量、水準、[成長・視聴]率、需要、シェア、規模、先輩、ライバル、他国)を追い抜く(=劣っていたものや下位のものが上位者を越えて上に立つ。他より優位になる) 
【副⁺】(→「おいこす」【副⁺】に同じ)追い抜く
【例文】 ❶ 前の人を足早に追い抜いて職場に急ぐ/登山のガイドは足が速くて、山道ではとても追い抜けない/歩道で自転車が歩行者を勢いよく追い抜いて走るので危ない/無名の選手が優勝候補のランナーを片[かた]っ端[ぱし]から追い抜いて1位となった/渋滞中の車を尻目に、自転車ですいすい追い抜いて行く/スポーツカーが普通車を次々に追い抜き、追越し車線を走り続けている/前のバイクを追い抜こうとスピードを上げる/特急列車が駅に停車中の普通列車を追い抜いて行った ❷ 子の成長は速く、親の身長をどんどん追い抜いていく/級友の成績を追い抜こうと懸命に勉強している/新種の日本酒がビールの売り上げを追い抜いたらしい/当月の車の販売台数は前月分を追い抜いた/今月の新規顧客の契約件数では、完全に同僚に追い抜かれた/今月の雨量だけで昨年1年間の総雨量を追い抜いている/敗戦国の中には、高度経済成長を遂げ、先進国の水準を追い抜いた国もある/パンの需要が、主食である米を完全に追い抜いてしまった
【名詞形】 追い抜き 追い抜きをする
【例文】 前の走者に追い抜きをかけたが、抜けなかった/駅の拡張に伴い、特急列車の追い抜き設備も設置された
**おいはらう・おっぱらう【追い払う・追っ払う】** [追う＋払う] ❶(→「おいちらす」に同じ。熊、ファン、悪者、チンピラ、ストーカー、強盗、セールスマン、押し売り、酔っ

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払い、マスコミ連中、よそ者、先住民)を追い払う(=邪魔なものを勢いよく追ってそこから去らせる) ❷(災厄、疫病神、悪魔、鬼、悪夢、弱い心、不安な思い、憂鬱、恐怖、緊張感、邪気、雑念、湿気、眠気)を追い払う(=邪悪なものや想念などを払って、なくなるようにする) 
【副⁺】❶(荒々しく、乱暴に、力ずくで)追い払う
【補足】 「追っ払[ぱら]う」は「追い払う」の転で口語表現
【例文】 ❶ 頭のいいカラスは、どんなに追っ払っても、ごみをあさりに来る/近づく鳩を追い払いながら、広場のベンチでパンを食べた/食卓の上を飛ぶハエを手で追い払う/養蜂業の人は、体にミツバチが止まっても追い払わないそうだ/いくら追っ払っても、野良猫が後からついて来る/事故現場の野[や]次[じ]馬[うま]は、警官が追い払っても、また群がって来る/空砲を撃って、岩陰の熊を追い払った/勇敢な店員が力ずくで、押し入った強盗を追い払った/何のつてもなくセールスに回っても、玄関先で追い払われるだけだ/「マスコミの連中は一人残らず追い払え」/外国の侵略者によって多くの先住民が追い払われ、故郷を失った ❷ 災厄を追い払おうとする魔除けは世界各地に見られる/疫病神を追い払うため、神社でお祓[はら]いをしてもらった/遺跡の神殿には、悪魔を追い払う儀式の跡がある/夫の帰宅が遅い。募る不安な思いを追い払いながら、じっと待っていた/試合前は、気合いを入れて緊張感を追い払う/座禅の時は、精神統一して湧いてくる雑念を一つずつ追い払う/運転中は、ガムを噛[か]んで眠気を追い払うようにしている
**おいぼれる【老い耄れる】** [老いる＋耄[ぼ]れる] ([人]、親、気持ち、頭脳、体、ペット、動物)が老いぼれる(=年を取って衰え、心身の働きが鈍くなる)
【補足】 「ぼれる」は、「惚[ほ]れる」が変化した語。単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「心がぼんやりする。ぼける」の意を表す
【例文】 定年退職して生きがいを無くした人は、老いぼれやすいそうだ/夫は、たった一人の愛[まな]娘[むすめ]が嫁いで、何だか老いぼれてしまったようだ/待望の初孫が生まれた。まだまだ老いぼれてはいられない/年を取っても気持ちまで老いぼれないよう、元気で暮らしたい/体は老いぼれても、せめて頭はしっかりしていたい/飼い猫が人間のように老いぼれていくのを見るのはつらい/隣家の庭では老いぼれた犬がいつも寝ている
【名詞形】 老いぼれ(=年を取って惚[ぼ]けた老人)
【補足】 老人が自分を卑下して言う。あるいは、年寄りを嘲る語としても使う
【例文】 私のような老いぼれでも何か役に立てないかと、ボランティアに登録した/作業員は古くなって動きの鈍い機械を叩き、「この老いぼれ野郎め」と罵った
**おいまくる【追い捲る】** [追う＋捲[まく]る] ❶(容疑者、犯人、スピード違反の車、敵、獲物、雌、夢、話の展開、字幕)を追いまくる(=諦めず、勢いよく追い続ける) ❷(→「おいたてる」❷に同じ。生活、借金の返済、ローンの支払い、行事、試験対策、[来客・マスコミ]への対応、電話の応対、[事故・事後]処理、マスコミ、パパラッチ)に追いまくられる(=休む暇もなく、ずっと追われ続ける) 
【副⁺】❸(ずっと、根気強く、徹底的に、執[しつ]拗[よう]に)追いまくる
【補足】 ②は、受身形を使う
【例文】 ❶ ベテラン刑事が容疑者を執拗に追いまくって、逮捕にこぎつけた/逃げる敵を徹底的に追いまくり、ついに降伏させた/発情期の雄の熊は、気が荒くなって雌を追い

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まくるそうだ/若いうちは、好きなだけ夢を追いまくればいい ❷ いつも時間に追いまくられて、一息つく暇もない/平日は仕事に追いまくられているので、休日ぐらいは何もせずに休みたい/「家事と育児に追いまくられて、私の時間がない」と、妻に文句を言われる/たくさんの原稿を抱え、次々と締め切りに追いまくられる毎日だ/日々の生活に追いまくられ、心のゆとりが全くない/脱税疑惑が発覚した議員事務所は、マスコミへの対応に追いまくられた/続発する事故のため、現場は事後処理に追いまくられている
**おいまわす【追い回す】** [追う＋回す] ❶(→「おいかけまわす・おっかけまわす」に同じ。借り主、事件)を追い回す(=逃げるものをあちこち動いて追う) ❷(時間、仕事、締め切り、宿題、レポート、雑用、雑務、家事、育児)に追い回される(=時間に余裕がなく、次から次とやるべきことに追われる) 
【副⁺】(ひたすら、どこまでも、しつこく、情熱的に、執[しつ]拗[よう]に、夢中で、ふざけて、目の敵にして)追い回す
【補足】 ❷は、受身形を使う
【例文】 ❶ ボス猿が縄張りに侵入した猿を追い回し、外へ追い出した/庭では、子供たちが犬を追い回して楽しそうに遊んでいる/うちの犬はもう年なので、よその犬を追い回そうとしなくなった/子供の頃、よく草むらで昆虫を夢中で追い回したものだ/雄の鳥が雌を追い回して、枝から枝へ飛び移っている/毎朝、嫌がる子供を追い回して、何とか服を着せている/小学生の頃は、よくガキ大将に追い回され、泣かされていた/彼は女の子の後を追い回してばかりいる/いくら好きでもあまりしつこく追い回せば迷惑がられる/人気アイドルともなれば、いつも芸能記者に追い回されて大変だ/貸金業者は、借り主を追い回して返済を迫っている ❷ 絶えず時間に追い回されるような生活で、息が詰まりそうだ/どんなに仕事に追い回されても、休日だけは家族と過ごすようにしている/毎日、雑務に追い回されて、本来の仕事が進まない/子供が小学校に上がるまでは、何かと育児に追い回される
**おいもとめる【追い求める】** [追う＋求める] (夢、真理、真相、本質、理想、ロマン、美、愛、自由、正義、名声、豊かさ、健康、幸せ、満足、快楽、流行、居場所、活動の場、利益、高品質、成功、結果、成長、証拠、[可能・効率・利便]性、救済策、スピード、権力、シャッターチャンス、スクープ、親の姿、面影、理想の相手、蝶、犯人、獲物、食材、美食、満開の桜)を追い求める(=手に入れよう、捕まえようとどこまでも追う) 
【副⁺】(ひたすら、とことん、次々、一生懸命、どこまでも、ひたむきに、やみくもに、必死に、真摯に、無我夢中で)追い求める
【例文】 昨今、ひたむきに夢を追い求める若者が減ってきたようだ/真理を追い求めて実験を続けている/夫は「男のロマンを追い求めているのだ」と言って、好き勝手なことをしている/天才画家は究極の美を追い求め、放浪の旅を続けた/最先端の流行を追い求めて、パリに拠点を移した/自分の理想の居場所を追い求めて旅を続ける/有名な歌手でも、若い頃は活動の場を追い求めて苦労したという/利益を追い求めない企業はない/検察側は起訴に十分な証拠を追い求めた結果、ついに入手したようだ/人は利便性を追い求めるあまり、電気のある暮らしに頼り過ぎている/会社の救済策を追い求めて東奔西走している/写真家は、絶妙なシャッターチャンスを追い求めてシャッターを切り続ける/生き別れの母を追い求めて、離別後の足取りを追っている/理想の結婚相手を追い求めている間

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に、婚期を逃してしまった/幻の蝶を追い求めて探し歩く昆虫学者がいる/定年間近の刑事が、長い間追い求めてきた犯人をついに逮捕した/料理人は、世界中を旅して食材を追い求めている
**おいやる【追い遣る】** [追う＋遣[や]る] ❶ⓐ(動物、子供、部下、社員、相手、住民、人々、国民、敵)を追いやる(=その場から追って去らせる。目の届かない所に追ってしまう) ⓑ(片隅、頭の隅、押し入れ、脇、遠く、端、外、奥、袋[ふくろ]小[こ]路[うじ]、荒れ地、山奥、崖っぷち、周辺、彼[か]方[なた]、後方[かなた])に追いやる ❷(嫌な[予感・思い出]、リスク、事故の記憶、心配事、不安)を追いやる(=頭の中からその考えをなくそうとする) ❸ⓐ(相手、子供、家族、青年、人々、教師、社員、選手、弱者、当事者、議員、社長、タレント、容疑者、企業、チーム、敵、記憶、人類、文明、地球、種[しゅ]の存在)を追いやる(=圧迫して、望まざる状態にさせる) ⓑ(辞職、退職、引退、リストラ、閑職、窓際、地方勤務、失格処分、不利な立場、業績悪化、破綻、倒産、閉鎖、苦境、厳しい状況、窮地、非行、犯罪、孤独、貧困、不幸、危機、心の病、自殺、死、破綻、滅亡、絶滅、飢餓、地獄)に追いやる 
【副⁺】❶(しっしっと) ❶❸(一気に、強引に、[意図・結果・強制・徹底]的に)追いやる
【例文】 ❶ 猫が嫌いな夫は、いつもしっしっと猫を外へ追いやってしまう/先住民は、侵略者によって奥地に追いやられてしまった/攻め寄せる敵を迎え撃ち、一気に後方に追いやった ❷ 嫌な予感を頭の隅に追いやって平静を装う/リスクを想定外に追いやって、原発を稼働してきたことが問題だ/事故の記憶が風化し、忘却の淵に追いやられようとしている ❸ いじめが少女を自殺に追いやったことを、級友たちは認めるべきだ/前途有望な青年を犯罪に追いやった背景を知りたい/長引く不況が、多くの人々を貧困に追いやった/教育現場の管理が厳しくなり、心の病に追いやられる教師が増えている/1位になった選手は、薬物疑惑で失格処分に追いやられた/業績悪化で、不本意だが社員をリストラに追いやらざるを得ない/汚職の発覚した議員が、辞職に追いやられた/三代目社長のギャンブル好きが、代々続く会社を破綻に追いやった/度重なる失言で、有名タレントが引退に追いやられた/健全な経営体質だった企業が銀行融資を受けられず、倒産に追いやられた/地球温暖化が、貴重な種の存在を絶滅に追いやろうとしている
**おうじきる【応じ切る】** [応じる＋切る] (要望、要求、ニーズ、リクエスト、申し込み、注文、問い合わせ、相談、取材、指示、期待、希望、誘い、変化、量)に応じ切る(=相手の期待や変化に完全に応える) 
【副⁺】(すぐさま、てきぱきと、即座に、速やかに、徹底的に、こともなげに)応じ切る
【例文】 一企業としては、顧客の多様な要望に応じ切るのは難しい/建築士は、顧客の細部にわたる注文に応じ切ろうと設計図を引いた/さまざまな取材に応じ切るだけの時間が今の自分にはない/国を代表するスポーツ選手でも、国民の期待に応じ切るのは大変だろう
**おうじきれる【応じ切れる】** [応じる＋切れる] (→「おうじきる」に同じ。救援要請、犯罪の急増、重症者の伸び)に応じ切れる(=相手の期待や変化に完全に応えることができる) 
【副⁺】(すぐさま、即座に、速やかに、無理なく)応じ切れる
【補足】 否定的表現で使うことが多い
【例文】 今後は、客の幅広い要望に応じ切れる百貨店だけが生き残るだろう/多様化する

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消費者のニーズには、とても応じ切れない/人気タレントともなると、応じ切れないほど取材が来るらしい/大規模災害だったため、消防署は何件もの救援要請に応じ切れず、取り残された地域もあった/最近の麻薬犯罪の急増に応じ切れるよう、警察は態勢を強化した/これ以上、感染症による重症者が増えると、応じ切れない病院が出てくる
**おおいかくす【覆い隠す】** [覆う＋隠す] ❶ⓐ(月、太陽、星、空、水面、表面、視野、風景、景色、屋根、出入口、遺跡、壁、床[ゆか]、窓、答案、写真、中身、汚れ、しみ、体、顔、口元、一部、姿、死体)を覆い隠す(=そのものを覆って隠す) ⓑ(シート、冊子、カレンダー、カーテン、カバー、カーペット、覆面、手、体、物、何か)で覆い隠す ⓒ(雲、雨、霧、雪、木、ジャングル)が覆い隠す ❷(失敗、罪、悪事、嘘[うそ]、弱点、矛盾、損害、危険性、不祥事、痕跡、責任、問題、全貌、情報、真相、真実、本質、実態、事実、現実、秘密、敵意、心、気持ち、考え、企[たくら]み、不安、恐れ、[臆病・聡[そう]明[めい]・明る]さ)を覆い隠す(=見えないように隠す) 
【副⁺】(すっぽり、丸ごと、くまなく、完全に、[視覚・意図・効果]的に)覆い隠す
【例文】 ❶ 雲が月を覆い隠した途端、辺りが暗くなった/木が青々と生い茂って、渓谷の水面を覆い隠している/雪は都会の殺風景な景色を真っ白に覆い隠してくれる/台風で傷んだ屋根をシートで覆い隠し、応急処置を施した/級友にのぞかれ、慌てて恋人の写真をノートで覆い隠した/壁の汚れをカレンダーで覆い隠す/食事中に急にカメラを向けられ、反射的に口元を手で覆い隠した ❷ 失敗を報告せずに覆い隠しても、いつかは露見する/下手な小細工で悪事を覆い隠せるものか/組織ぐるみで不祥事を覆い隠していた企業が摘発された/発表まで新車の全貌は覆い隠され、秘密にされている/事件関係者の謎の死で、真相は覆い隠されたままだ/その会社は決算書類を改ざんして、実態を覆い隠した/初のスピーチで緊張したが、不安な気持ちを笑顔で覆い隠した/政敵を欺くため、聡明さを覆い隠し、愚鈍なふりをした藩主がいたという/彼の天性の明るさは度重なる挫折で覆い隠されていった
**おおいかぶさる【覆い被さる】** [覆う＋被[かぶ]さる] ❶ⓐ(シート、カバー、ビニール、ベール、シーツ、ラップ、蓋、ネット、土、木の枝、草、屋根、雲、雪、大波、火山灰、[人]、親、体、髪、歓声、音)が覆いかぶさる(=上から覆うようにして、かぶさる) ⓑ([人]、子供、相手、体、背中、顔、頭上、道、川、作物)に覆いかぶさる ❷ (責任、負担、プレッシャー、重い雰囲気、不穏な空気、問題、厳しい現実)が覆いかぶさる(=何か重いものが*のしかかる) 
【副⁺】❶(すっぽり、どさっと、重く、背後から) ❷(重く)覆いかぶさる
【例文】 ❶ 台風で屋根に被害を受けた実家は、いまだに雨よけシートが覆いかぶさったままだ/風で飛んで来たビニールが顔に覆いかぶさって、一瞬視界が消えた/電気スタンドにシーツが覆いかぶされば、火事の原因になる/森の中は枝々が覆いかぶさり、木陰を作ってくれるので涼しい/上空に厚い雲が覆いかぶさり、薄暗くなってきた/大波が上から覆いかぶさって来て、小舟はひとたまりもなく転覆した/火災現場を捜索し、親が子に覆いかぶさるようにして亡くなっているのを見つけた/添い寝の時は、赤ちゃんに覆いかぶさらないようにせねばならない/風が吹く度に顔に長い髪が覆いかぶさって、うっとうしい/ライブ録音は、歌手の声に歓声が覆いかぶさって、所々よく聞こえない ❷ 子供の

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誕生で、親としての責任が覆いかぶさってきた/初の弁論大会で、覆いかぶさってくるプレッシャーをはねのけ、見事入賞した/不祥事が発覚し、会社には不穏な空気が覆いかぶさっている/いざ仕事を始めてみると、厳しい現実が覆いかぶさってきて、理想どおりにはいかない
**おおいかぶせる【覆い被せる】** [覆う＋被[かぶ]せる] ❶(シート、カバー、ビニール、ベール、布団、毛布、シーツ、布巾、タオル、布、紙、ラップ、アルミ箔[はく]、箱、蓋、網、ネット、鉄板、コンクリート、土、木の枝、草、ヤシの葉、枯葉、わら、むしろ、ござ、歌、クラウン)を覆いかぶせる(=上から覆うようにしてかぶせる) ❷(屋根、ピアノ、植木鉢、体、全身、背中、頭、顔、口、歯、料理、カラオケ、背もたれ、本体)に覆いかぶせる([人])に(責任、罪)を覆いかぶせる(=他者のせいにして、責任などをなすりつける) 
【副⁺】❸(すっぽり、しっかり、きちんと) ❹(すっかり、完全に)覆いかぶせる
【例文】 ❶ 雨漏りのする屋根にシートを覆いかぶせた/愛用のピアノにはカバーを覆いかぶせて、大切に扱っている/冬場は植木鉢にビニール袋を覆いかぶせて、植物を寒さから守る/乾かないように、ふかしたサツマイモには布巾を覆いかぶせておく/亀裂が入った道路には、鉄板を覆いかぶせて、ひとまず対処した/球根を植え、土を覆いかぶせてから水をたっぷり与える/カラオケの伴奏に自分の歌を覆いかぶせて録音した/虫歯にクラウンを覆いかぶせる治療をしてもらった ❷ 彼は私に全責任を覆いかぶせようとしている/自分の罪をすっかり秘書に覆いかぶせて、素知らぬ顔でいる政治家もいるようだ
**おおいつくす【覆い尽くす】** [覆う＋尽くす] ⓐ(排気ガス、雲、雪、霧、闇、煙、匂い、木々、花、草、若葉、紅葉、落ち葉、寒[さむ]気[け]、月、人々、デモ隊、軍勢、ごみ、泥水、動物の群れ、[明るい・暗い・不穏な]雰囲気、暗い気持ち)が/で覆い尽くす(=全体を残らず覆ってしまう) ⓑ(空、上空、外、辺り、表面、部屋中、店内、床[ゆか]、高原、公園、山々、道、日本列島、太陽、広場、戦場、ごみ捨て場、地域、町全体、地面、田畑、地表、水面、海域、心)を覆い尽くす 
【副⁺】(すっぽり、丸ごと、全て、完全に、くまなく)覆い尽くす
【例文】 以前、大都市の空は排気ガスに覆い尽くされてどんよりと曇っていた/上空を厚い雲が覆い尽くしていて、日差しは望めそうにない/朝起きて窓を開けると、外は一面の雪で覆い尽くされていた/地震で目が覚めた時、辺りはまだ闇に覆い尽くされていた/煙草の煙で覆い尽くされた居酒屋の店内は、息苦しいほどだ/オレンジ色の花が、高原を覆い尽くすかのように咲いていた/初夏、若葉で覆い尽くされた公園を散歩する/秋の訪れとともに紅葉が山々を覆い尽くして壮観だ/イチョウ並木が続く道は、黄色い落ち葉で覆い尽くされ、まるで絨[じゅう]毯[たん]を敷いたようだ/非常に強い寒気が日本列島を覆い尽くしている/皆既日食では、月が太陽を完全に覆い尽くして暗くなる/政権への不満をつのらせ、広場を覆い尽くしたデモ隊は、戦うことなく民主化を実現させた/戦場を覆い尽くさんばかりの大軍勢が関ヶ原に集結した/災害ごみの臨時のごみ捨て場は、もうすぐごみで覆い尽くされそうだ/河川が氾濫する度に、下流の地域は泥水で覆い尽くされる/停戦の知らせで町全体が明るい雰囲気に覆い尽くされた/恋人に会うと、心を覆い尽くしていた暗い気持ちがさっと晴れる
**おおせつかる【仰せ付かる】** [仰す＋付かる] (役職、
【副⁺】首相、議長、理事、[事務局・委員・料理]長、〜の職、講師、監督、リーダー、キャプテン、チーフ、団長、代表、[世話・

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補佐・案内]役、幹事、係、主役、代役、大役、任務、役割、役目、大任、後任、重責、[難しい・重要な]仕事、首脳の通訳、司会、議事進行、接待、晩[ばん]餐[さん]会[かい]、お供、謹慎、切腹)を仰せつかる(=目下の者が上の立場の人から命じられる)
【補足】 「おおせ」は、文語動詞「仰す」(=命じる。おっしゃる)の連用形。「つかる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「仰せつかる」は「言いつかる」の尊敬語
【例文】 「この度、
【副⁺】首相を仰せつかりました」/オリンピック開催国の事務局長という大任を仰せつかったからには、期待に応えるよう努力したい/日々精進を重ね、ついに王室の料理長を仰せつかるまでになった/社長から仰せつかった監督の責務を果たし、チームを優勝に導いた/監督からチームのキャプテンを仰せつかって、張り切っている/語学が堪能だからと、海外からの視察団の案内役を仰せつかった/力不足でとてもそんな大役を仰せつかるわけにはいかないと辞退した/首脳会談の通訳を仰せつかったが、重責に身が引き締まる思いだ/会社の記念式典の司会という大役を仰せつかった/事件の首謀者だとして、殿様より切腹を仰せつかった
**おおせつける【仰せ付ける】** [仰す＋付ける] (→「おおせつかる」に同じ。要望、意向)を仰せつける(=上の立場の人がお命じになる)
【補足】 「おおせ」は、文語動詞「仰す」(=命じる。おっしゃる)の連用形。「仰せつける」は「言いつける」の尊敬語
【例文】 社長に新プロジェクトのチーフを仰せつけられたが、気が重い/これは、会長に直[じか]に仰せつけられた重要な仕事なので断れない/上司に結婚式の司会を仰せつけられ、仕方なくお引き受けした/命令に背いた武士は、藩主から蟄[ちっ]居[きょ]謹慎を仰せつけられた/殿はひどくご立腹で、その者に切腹をお仰せつけになった/「お客様、ご要望があれば何でも仰せつけください」
【名詞形】 仰せつけ
【例文】 「仰せつけの物を持参いたしました」/「仰せつけのとおり、直ちに国元に早馬を走らせます」/君主のご意向だから、仰せつけに背くことはできない
**おがみこむ【拝み込む】** [拝む＋込む] ⓐ([人]、相手、有力者、先輩、友人、知人、同僚、恩師、親、銀行、取引先、警察、会社、役所、保育園)に拝み込む(=拝むようにして必死に頼む) ⓑ(借金、仲介、協力、紹介、就職の斡[あっ]旋[せん]、口添え、援助、融資、調査、入園、入所、保証人、口止め、代理)を拝み込む 
【副⁺】(何度も、懸命に、熱心に、必死で)拝み込む
【例文】 町の有力者に何度も借金を拝み込んだが、どうしても貸してもらえなかった/先輩に取引先との仲介を拝み込んで、顔をつなぐことができた/友人に新規事業に協力してほしいと拝み込まれたが、断った/会社経営をしている知人に就職先を紹介してもらおうと、拝み込んだ/大学の恩師に口添えを拝み込んで、ようやく就職の内定がもらえた/親に拝み込み、家の購入資金を援助してもらった/何度も銀行に融資を拝み込んだが、一向にいい返事が来ない/警察に事件の再調査を拝み込んだが、やっても無駄だと断られた/どんなに拝み込まれても、保証人だけは絶対引き受けない/特別養護老人ホームに入居させてほしいと役所に拝み込んでもどうにもならなかった

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**おがみたおす【拝み倒す】** [拝む＋倒す] (親、兄弟、夫、妻、祖父母、親類、友人、恋人、同僚、上司、部下、職員、先生、[担当・編集]者、係員、取引先)を拝み倒す(=拝むようにして頼み、無理に承知してもらう) 
【副⁺】(ひたすら、とにかく、ただ、何とか、必死に、強引に、三[さん]拝[ぱい]九[きゅう]拝[はい]して)拝み倒す
【例文】 親を拝み倒して借りた金で何とか倒産を免れた/娘に拝み倒されて、仕方なくピアノを買った/兄を拝み倒して借りたカメラなのに、壊してしまった/かわいい孫に拝み倒されたら、何でも買ってしまう/友人を拝み倒して、バイトを代わってもらった/彼は私の理想のタイプではないが、拝み倒されたら結婚してもいいと思う/同僚に強引に拝み倒されて、渋々夜勤を代わった/部長は厳しいから、拝み倒そうとしても無駄だ/上司に拝み倒されたので、今日は残業しなければならない/先生を拝み倒して、成績を上げてもらおうとした/入場受付は終了と言われたが、係員を拝み倒して、何とか会場に潜り込めた/編集者を拝み倒して、締め切りを延期してもらった/あいつは頼まれると断れないから、うまく拝み倒せばいい
**おきあがる【起き上がる】** [起きる＋上がる] ⓐ([布団・ベッド・マット・寝床]の上)に起き上がる(=横になった状態から上体を起こす。あるいは、*立ち上がる) ⓑ(布団、ベッド、マット、ソファ、ベンチ、寝床、ハンモック、床[とこ]、地面、倒れた所、寝転んだ姿勢)から起き上がる 
【副⁺】(むっくり、やおら、よろよろと、ふらふらと、ひょいと、すっと、やっと、がばっと)起き上がる
【例文】 朝はいつもストレッチをしてから寝床の上に起き上がる/目が覚めて起き上がろうとしたが、体中が痛くて動けなかった/薬のおかげで腰の痛みが消え、楽に起き上がれるようになった/病人は、支えなければ起き上がれないほど弱っている/夜中の地震で目が覚め、布団からがばっと起き上がった/二日酔いの朝、ふらふらとベッドから起き上がって、とりあえず冷たい水を飲んだ/帰宅すると、寝ていた犬がむっくり起き上がり、寄って来た/よろけて転んでしまったが、杖[つえ]をついてやっと起き上がれた/「最初は失敗してもくじけずに起き上がらなくちゃだめだよ」
【名詞形】 起き上がり
【例文】 祖父は自分で起き上がりができなくなり、介助が必要だ/脳卒中で体にマヒが残り、起き上がりが不自由だ/起き上がり小[こ]法[ぼ]師[し](=小さいだるまの人形の底に重りを付けた玩[おも]具[ちゃ])は、幼児の玩具として親しまれているが、倒れても何度も起き上がるので縁起がいい
**おきかえる【置き換える・置き替える】** [置く＋かえる] ❶(机、ベッド、簞[たん]笥[す]、家具、カメラ、商品、装置)を(窓際、隅、後ろ、[安全な・別の]所)に置き換える(=物の置く場所を変える) ❷(事務所、本社、政府機関)を(駅の近く、都心、便利な所、新しい土地)に置き換える(=移転する) ❸ⓐ(英語を日本語、冬物を春物、労働者をロボット、事務作業をAI、ひらがなを漢字、方言を共通語、数字をグラフ、相手の立場を我が身、昔の値段を今の値段)に置き換える(=元のものをどけて、他のものを置く。*取り換える) ⓑ(商品、品物、作品、数字、データ、文書、ファイル、意味、立場、テーマ、条件、制度、命)と(他のもの)を置き換える 
【副⁺】(全て、順次、そのまま、うまく、適当に、[全面・部分]的に、単純に、思い切って)置き換える

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【例文】 ❶ 寒い時期は、日の当たる窓際に机を置き換える/ベッドを隅のほうに置き換えたら、部屋の中がすっきりした/地震で倒れても怪[け]我[が]をしないように箪笥を置き換える必要がある/豪雨で倉庫が浸水する恐れがあるので、高い所に商品を置き換えた ❷ 駅の近くに事務所を置き換え、業務の拡大を狙った/思い切って本社を都心に置き換えよう/新しい土地に政府機関を置き換え、新都を建設した国もある ❸ なじみのない英語を日本語に置き換えてみたら、簡単な内容だった/新春のデパートでは、一部の冬物がすでに春物に置き換えられている/コンピューターなら、ひらがなを漢字に置き換えるのは一瞬だ/その方言は、共通語に置き換えないと理解できない/数字ばかりのデータをグラフに置き換えれば、分かりやすくなる/難しいテーマも身近な例に置き換えて話すと、分かりやすい/相手の立場を自分の立場に置き換えて考える/明治期の1円は、現代に置き換えれば2万円ぐらいだったそうだ/人の命は何物にも置き替えられない/試作品と完成品を置き換えてみると違いは明らかだ
【名詞形】 置き換え 置き換えをする
【例文】 ショーウインドウは、季節ごとに展示品の置き換えがある/休日に家具の置き換えをして、気分転換をする
**おききる【置き切る】** [置く＋切る] ❶(資料、商品、品物、本、荷物、土産物、料理、車、ごみ、瓦[が]礫[れき]、警備員)を置き切る(=限られた場所や時間内に全部置く) ❷(信頼、目標、重点)を置き切る(=最後まで完全に重視する) 
【副⁺】❶(何とか、やっと、全て、ちゃんと、十分に、残らず)置き切る
【例文】 ❶ 大量の資料を、何とか全部机の上に置き切った/入荷した商品は全部、開店直前に棚に置き切った/小さな店では多様な品物を全て置き切るのは難しい ❷ 信頼を置き切っていた人に裏切られたのは悲しい/営業方針として、売り上げ額だけに重点を置き切るのは危険だ
**おききれる【置き切れる】** [置く＋切れる] ❶(→「おききる」❶に同じ)が/を置き切れる(=限られた場所や時間内に全部置くことができる) ❷(→「おききる」❷に同じ)が/を置き切れる(=最後まで完全に重視することができる) ❸([冷却・準備・検討]期間、車間距離)を置き切れない(=物や人との時間や距離を十分空けることができない) 
【副⁺】(→「おききる」
【副⁺】(土に同じ)置き切れる
【補足】 否定的表現で使うことが多い
【例文】 ❶ 旅行者の土産物が汽車の網棚に全部置き切れず、床[ゆか]に並べてある/料理が全部置き切れるか心配なので、もう1つテーブルを出した/来場者が多く、駐車場に車が置き切れない状況だ/ごみ集積場に置き切れないごみが道路まではみ出している/洪水災害で出た瓦礫が処理場に置き切れず、あふれている/イベント会場が広いので、警備員をきめ細かく置き切れない恐れがある ❷ あの上司は部下に信頼を置き切れないのか、一向に仕事を任せない/やりたいことが漠然としていて、今一つ明瞭な目標が置き切れない ❸ 準備期間を十分に置き切れないまま開店したので、トラブルが続出している/渋滞のため、車間距離を十分に置き切れず、多重衝突事故が起きた
**おきだす【起き出す】** [起きる＋出す] ❶(布団、寝床、ベッド、冬眠)から起き出す(=寝ていた所から起きて外に出る) ❷([人]、家族、鳥、動物、家々、商店街、市[いち]場[ば]、世の
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中)が起き出す(〜て活動を始める) ❸ (問題、議論、異変、現象、災害、地震、地盤沈下、洪水、噴火、雪崩[なだれ]、事故、犯罪、反乱、暴動、ストライキ、笑い、拍手、やる気)が起き出す(=事象や物事が起き始める) 
【副⁺】❶❷(のそのそ、ごそごそ、やおら、いち早く、やっと、ようやく、そろそろ)起き出す
【例文】 ❶冬の寒い朝は、どうしても布団から起き出すのが遅くなる/兵士は起床の合図とともに、素早く寝床から起き出して着替える/既に日が高く昇っているが、家族は全く起き出す気配がない ❷ 部活の合宿では、1年生から順に起き出して朝食の準備をする/子供たちが起き出してくる前に、親はお弁当を用意する/鳥は、日の出とともに起き出して、さえずり始める/新聞配達は朝が早く、家々が起き出す頃には朝刊を届け終わる/魚市場が起き出す時間はどこよりも早い ❸問題が起き出してから手を打ったのでは遅い/新しい法案をめぐって議論が起き出した/住民が、山で異変が起き出したことに気づいたのは、昨夜遅くだった/地盤沈下が起き出したのは、近くの工場が地下水を汲[く]み上げるようになってからだ/高齢者相手の犯罪が頻繁に起き出したため、警察は注意を呼びかけている/彼はライバルに差をつけられ、俄[が]然[ぜん]やる気が起き出したらしい
**おぎないあう【補い合う】** [補う＋合う] (欠点、短所、弱点、[悪い・不十分な]所、不足、マイナス、欠落、損失、不備、ミス、空白、負担、費用、人材、互い、性格、言葉、技術、ノウハウ、知識、記憶、[単調・未熟・不自由]さ)を補い合う(=足りない点を互いに補う) 
【副⁺】(一生懸命、うまく、ともに、互いに、必死に、何とか)補い合う
【例文】 夫婦とは、互いの欠点をともに補い合って暮らすものだ/団体戦では互いに弱点を補い合って奮闘した/チーム全員の協力で経験不足を補い合い、優勝を勝ち取った/子会社同士、必死に損失を補い合っても赤字が埋められない/祭りの開催にあたっては、住民で少しずつ負担を補い合う必要が出てくる/映画の共同制作では人材や費用を補い合って、経費を節約する/正副会長が互いの性格を補い合えるなら、うまくいくだろう/この不況下では、ライバル企業とも互いに技術やノウハウを補い合わなければ、やっていけない/メンバーは互いの知識をうまく補い合い、新製品の完成に漕[こ]ぎ着けた/老夫婦だけの世帯は、互いの不自由さを補い合いながら生きていくしかない
**おきなおす【置き直す】** [置く＋直す] ❶ (コップ、食器、商品、置物、将棋の駒、受話器、靴、展示品、ボール、家具、車)を置き直す(=置いてあるものを一度取って再度置く。または置き方を変える) ❷(貿易問題を会社間の問題、企業の会計を家計、重点を財源の確保、情報を数字、ドラマの展開を現実、いじめ問題を自分の子供の問題)に置き直す(=別の視点で考える) 
【副⁺】(再度、一旦、きちんと、正しく)置き直す
【例文】 ❶書類を広げるため、コップをテーブルの隅に置き直した/棚の中の食器を置き直したら、すっきりした/幼い孫は将棋の駒を何度も置き直すので、勝負にならない/受話器が外れていてアラームが鳴ったので、慌てて置き直した/訪問者は、玄関で脱いだ靴をフロアに上がってからきちんとそろえて置き直す/展示品は、上下が反対だとして、置き直された/路上駐車したが、店の駐車スペースが空いたので、急いで車を置き直した ❷国家間の貿易問題を会社間の問題に置き直して考えると、分かりやすくなる/新しい政策をただ打ち出すだけでなく、重点を財源の確保に置き直して議論すべきだ/膨大な情報を数字に置き直して整理する/映画やドラマの展開を現実には置き直せない/いじめ問題

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に無関心な人は、自分の子供の問題に置き直して考えてもらいたい
【名詞形】置き直し 置き直しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 店長から商品の置き直しを命じられた/新しい飾り皿を置くために、棚全体の物の置き直しが必要だ
**おきなおる【起き直る】** [起きる＋直る] (ベッド、[ベッド・布団・ソファ・畳・床[とこ]]の上)に起き直る(=横になっていた状態から体を起こし、姿勢を正して座る) 
【副⁺】(むっくり、しっかり、どうにか、やっと、ぱっと、ふっと、静かに、慌てて)起き直る
【例文】 回診が始まると、体調のいい患者はベッドに起き直り、診察を待つ/枕元に食事を運ぶと、妻は大儀そうにベッドの上に起き直った/父は病状が悪化し、医師の往診の際には起き直ろうとするものの、介助なしでは起き直れなかった/転んだ子供はしばらく泣いた後、一人で床[ゆか]の上に起き直って涙を拭った/庭に誰か来たらしく、猫がふっと起き直って窓の方を見た
**おきわすれる【置き忘れる】** [置く＋忘れる] ❶ⓐ(財布、定期、パスポート、鍵、眼鏡、スマホ、カメラ、鞄[かばん]、傘、本、資料、書類、品物、荷物、ガーゼ)を置き忘れる(=置いたままで忘れる) ⓑ(家、玄関、テーブル、会社、乗り物、網棚、ATM、店、体内)に置き忘れる ❷ (傘立て、チップ、資料、調味料、おしぼり)を置き忘れる(=置くことを忘れる) 
【副⁺】(いつも、うっかり、すっかり、すぐ、ちょっと、つい、よく、完全に、いつの間[ま]にか)置き忘れる
【例文】 ❶慌てて家を出たら、財布を机の上に置き忘れて来た/駅の改札口を通ろうとして、玄関に定期を置き忘れたことに気がついた/空港のカウンターにパスポートを置き忘れ、大騒ぎになった/母はいつもどこかに眼鏡を置き忘れて、捜している/電車に置き忘れられた傘が、遺失物係で山をなしている/買った商品をうっかり店に置き忘れそうになって、店員に呼び止められた/手術した患者の体内にガーゼを置き忘れる医療事故があった ❷雨天の日は、店の入り口に傘立てを置き忘れないようにしないと、客が濡れた傘を店の中に持ち込んでしまう/欧米の習慣に慣れていない日本人は、海外旅行でテーブルにチップを置き忘れることがある/テーブルに置くべき調味料をつい置き忘れ、客から苦情を言われた
【名詞形】置き忘れ 置き忘れをする
【例文】 雨が上がると、電車に傘の置き忘れが多くなる/列車が終点に到着すると、乗務員は乗客が網棚への置き忘れをしていないか調べる
**おくりあう【送り合う】** [送る＋合う] ❶ (メール、手紙、カード、花、プレゼント、信号、合図、サイン、データ、感想、エール、メッセージ、感謝の気持ち、品物、熱い視線、情報、人材)を送り合う(=互いに何かを相手に送る) ❷ⓐ(子供、児童、生徒、学生、客、会員、乗客、従業員)を送り合う(=複数で交互に人をどこかに送る) ⓑ(保育園、学校、施設、駅、スポーツクラブ、ホテル、空港、会場、会社、工場)に送り合う ⓒ(親たち、保護者ら、二人の運転手、複数のバス)が送り合う 
【副⁺】(代わるがわる、互いに、代わり番こに、順番で、交代で)送り合う
【例文】 ❶毎日仲間とメールを送り合い、情報交換をしている/親友とは離れても手紙

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を送り合おうと約束した/擦れ違う車同士で合図を送り合えば、狭い道でも通行できる/投手と捕手がサインを送り合っている/試合で戦ったライバル同士が、最後にエールを送り合う/日本には、感謝の気持ちを品物に託して送り合う歳暮や中元という習慣がある/カフェのテーブルに座ったカップルが、互いに熱い視線を送り合っている/最近は、遠く離れた自治体同士で情報や人材を送り合うケースが増えた ❷近所の親たちと、代わり番こに子供を保育園に送り合った/学校への登下校時に保護者らが順番に児童を送り合うことにした/我が校は、海外の大学と提携し、交換留学生を送り合っている/駅からスポーツクラブへの送迎は、二人の運転手が交代で送り合うことになっている/空港とホテルの間は、複数の会社のバスが共同で乗客を送り合っている
**おくりかえす【送り返す】** [送る＋返す] (手紙、データ、レポート、論文、原稿、議事録、本、書類、[申請・履歴]書、離婚届、信号、合図、荷物、商品、品物、[贈答・不良]品、迷子、妻子、不法滞在者)を送り返す(=送られてきたものを元の所に送って返す) 
【副⁺】(さっさと、すぐに、急いで、折り返し、そのまま)送り返す
【例文】 「あいつの手紙なんか開封せずにそのまま送り返せ」/レポートをコメント付きで学生に送り返した/送り返されて来た訂正入りの論文を恐る恐る開けてみた/そちらに送った原稿は、校正して、当方に送り返してほしい/議長は、事務局が作成した議事録をチェックし、訂正して送り返した/研究室から借りた本は、後日、郵送で送り返した/応募した会社から、またも履歴書が送り返されて来た/別居中の妻から離婚届が届いたので、さっさと署名して送り返そう/下宿を引き払うことになったため、家から持ってきた荷物を自宅に送り返した/購入した品物に不良品があれば、客からすぐ店に送り返される/清廉潔白な校長は、父兄からの贈答品は受け取らず、送り返している/迷子の子供は、無事に家族の元へ送り返された/戦争の噂が絶えないため、妻子は先に母国に送り返すことにした/不法滞在者は、本国に送り返されることになっている
**おくりこむ【送り込む】** [送る＋込む] (使節団、人物、社員、技術者、学生、スタッフ、ベテラン、人類、人材、記者、選手、専門家、精鋭、スパイ、工作員、兵士、兵力、部隊、大軍、刺客、犯人、物資、燃料、エネルギー、資金、気合、新風、空気、酸素、血液、栄養、煙、風、水)を送り込む(=目的の所に人や物をしっかり送る) 
【副⁺】(しっかり、どんどん、何とか、次々、着実に、ひそかに、極秘に、巧妙に、絶え間なく)送り込む
【例文】 関連会社に優秀な人物を送り込んで、経営を立て直す/先進国に技術者を送り込み、最先端の技術を学ばせた/アポロ計画は月面に人類を送り込もうとする試みだった/戦いの前線に何とか記者を送り込ませることに成功した/今度のテニス大会には有望な新人選手を送り込みたい/極秘に食の専門家を有名店に送り込んで、料理の評価をさせる/ライバル社の情報を集めるため、スパイを送り込んだ/不利な戦況を立て直そうと、更なる兵力が送り込まれた/独裁者は、政敵を暗殺するため刺客を送り込めと命じた/刑事は、追跡中の凶悪犯を必ず刑務所に送り込んでやると誓った/海上でタンカーから輸送船に燃料を送り込む仕事は危険が伴う/異業種からの社員採用は、職場に新風を送り込むことになるだろう/竈[かまど]にどんどん空気を送り込んで、火勢を強めた/脳は、新鮮な酸素を送り込まないと、機能が低下する/心臓は規則正しく動いて、体中に血液を送り込んでいる/焼き肉店の煙は、排気用のパイプに送り込まれていく仕組みだ/ニジマスを飼っている池

<184>
には山から引いてきた水を送り込んでいる
**おくりだす【送り出す】** [送る＋出す] ❶ⓐ(子供、夫、妻、家族、友、卒業生、学生、客、人材、取材班、代表、選手、政治家、緊急援助隊)を送り出す(=人を外に送って出す) ⓑ(学校、会社、国会、店、海外、戦場、現地、世の中、社会、世界、都会、文壇)に送り出す ❷ⓐ(曲、音楽、本、作品、美術品、荷物、製品、車、商品、物資、情報、コンテンツ、データ、酸素、水)を送り出す(=各種のものを外に送って出す) ⓑ(世の中、海外、地方、戦場、現地、先方、取引先、ユーザー、展覧会)に送り出す ❸(体中)に(酸素、空気、血液)を送り出す(=送って循環させる) ❹(力士、相手)を送り出す(=相撲で相手を後方より押して土俵の外に出す) ❺(研修生、電波、燃料)を送り出す(=送り始める) 
【副⁺】❶(そっと、快く、次々、一斉に、同時に、丁重に、慎重に、無事に、順に) ❷(次々、一斉に、スムーズに、順調に) ❹(さっと、うまく、上手に)送り出す
【例文】 ❶毎朝7時半には子供を学校へ送り出さなければならない/親が子を戦場に兵士として送り出す時の気持ちは、複雑だったろう/親友が引っ越すのは寂しいけれど、笑顔で送り出そうと思う/我が校から社会に送り出した卒業生は2万人を超える/事件の現場に直ちに取材班を送り出した/故郷の町からは、何人もの政治家が国会に送り出されている ❷バッハは数多くの宗教音楽を世に送り出している/外国開催の展覧会に日本の美術品が送り出された/輸出用の車は、ほとんどこの港から世界に送り出されている/より多くのコンテンツをユーザーに送り出せるサービスに注目が集まる ❸心臓は一[いっ]時[とき]も休まず、体中に血液を送り出している/病人のベッド脇に酸素を送り出して吸入させる機械を設置した ❹大関との取り組みは、うまく相手を土俵の外に送り出して勝つことができた ❺かの国は、昨年ようやく日本に技能研修生を送り出した/新しい電波塔は、新年になると同時に電波を送り出した
【名詞形】送り出し 送り出しをする
【補足】名詞形は、❶〜❹の意味でのみ使う。相撲の決まり手の一つでもある
【例文】 横綱との結びの一番、決まり手は送り出しで、幕下力士が勝利をものにした/工場から製品の送り出しをした後、帳簿に記載した
**おくりつける【送り付ける】** [送る＋付ける] ❶([脅迫・告発]文、犯行声明、暴露文書、メール、督促状、[請求・注文・寄付申込]書、ダイレクトメール、広告、データ、原稿、写真、画像、映像、ビデオ、商品、[不用・中古・粗悪]品、爆発物、偽物)を送りつける(=相手の意向に関係なく、一方的に送る) ❷(荷物、小包、メール、子供)を送りつけている(=送るのに慣れている) 
【副⁺】❶(一方的に、勝手に、いきなり)送りつける ❷(いつも)送りつけている
【補足】❷は、「送りつけている」の形で使う
【例文】 ❶しつこく送りつけられる迷惑メールを防ぐソフトを買った/商品より先に請求書を送りつけて来たので、電話で文句を言った/勝手に送りつけて来るダイレクトメールは、紙の無駄遣いだ/ネットが普及し、郵便で広告を送りつける手法は減ってきた/大量のデータを送りつけることで、システム障害を引き起こすサイバー攻撃が行われた/有名人に密会中の写真を送りつけ、金を脅し取ろうとした男が捕まった/誘拐犯が人質の映像を家族に送りつけて来た/注文もしないのに、商品を一方的に送りつける「送りつけ商

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法」が増えている/国産品を注文したのに、輸入された粗悪品が送りつけられて来た ❷宅配便を使うなら、普段から荷物を送りつけている業者がいい/海外へ小包を送りつけているので、やり方で手間取ることはない/いつも携帯からメールを送りつけているので、パソコンを使うのが面倒だ/夫よりも私のほうが保育園に子供を送りつけているので、時間がかからない
**おくりとどける【送り届ける】** [送る＋届ける] ❶([人]、家族、子供、友人、恋人、受験生、利用者、高齢者、客、仲間、酔っ払い)を送り届ける(=人を目的の場所まで確実に送って行く) ❷(物、商品、製品、手紙、メッセージ、文書、荷物、宅配便、農産物、花、衣料、食糧、物資、燃料、[贈答・美術・医薬]品)を送り届ける(=物を目的の場所まで確実に送って届ける) ❸(酸素、血液、栄養、成分、電気、電波、エネルギー、水、光、空気、情報、データ、サービス、援助、気持ち、思い)を送り届ける(=必要とする各人・各所に具体物でないものをきちんと送る) 
【副⁺】(しっかり、きちんと、ちゃんと、瞬時に、無事に、安全に、確実に、確かに、速やかに、定期的に、間違いなく、問題なく)送り届ける
【例文】 ❶朝は息子を保育園に送り届けてから出勤する/酔った友人をタクシーで家まで送り届けた/リハビリセンターでは、利用者を自宅まで車で送り届けている ❷コンビニでも買った物を自宅に送り届けるサービスを始めた/商品を確実に送り届けるためには、住所だけでなく電話番号も必要だ/花屋では、花束を希望先に送り届けてくれる/国連では、飢餓に苦しむ国に必要な食糧を送り届けている/町内会では、災害支援の物資を集め、トラックで被災地に送り届けた/援助物資はメーカーから直接送り届ければ、より効率的だ/展覧会の美術品は丁寧に梱[こん]包[ぽう]され、保険をかけて先方に送り届けられる ❸各家庭に電気を送り届けている送電線が台風の影響で切断され、停電が起こった/心臓は一刻も休むことなく体中に血液を送り届けている/贈り物は、高価でなくても思いをきちんと送り届けられればいい
**おこないすます【行い澄ます・行い済ます】** [行う＋すます] ❶ (僧、高僧、尼僧、修行者)が行い澄ます(=仏道の戒めを守り、穢[けが]れのない心で修行する) ❷([人])が行い澄ます(=もっともらしく振る舞う) 
【副⁺】❶(ひたすら、心静かに) ❷(気取って)行い澄ます
【補足】❷は、「行い澄ましている」、あるいは「行い澄ました＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶若い僧はひたすら行い澄まし、悟りの境地を目指した/尼僧は俗世を離れ、山奥の僧庵でひっそりと行い澄ました ❷表向きは行い澄ましている人が、陰で悪事を働いていたとは腹立たしい/彼は聖人のように行い澄ました顔をしているが、女性への暴行が明らかになった/説話集には、清廉潔白なはずの高僧が、行い澄ましているだけの破戒僧だったという話がある/他人からは行い澄ました様子に見えても、心に煩悩を抱えている人は多い
**おごりたかぶる【驕り高ぶる】** [驕[おご]る＋高ぶる] ⓐ(有名人、金持ち、[権力・実力・支配]者、地位の高い者)がおごり高ぶる(=人を見下して、偉そうにする) ⓑ(態度、姿勢、様子、気持ち)がおごり高ぶる 
【副⁺】(偉そうに、妙に、変に)おごり高ぶる
【例文】 有名になっても全くおごり高ぶる所のない人は、好感が持てる/権力を手にした途端、おごり高ぶり、周囲の信頼を失う者もいる/真に実力のある人は、おごり高ぶらな

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いものだ/道を究めようとする者は、おごり高ぶってはならない/力のない者がおごり高ぶるなど笑止千万だ/景気がいい時でもおごり高ぶらず、地道にやるのが我が社のモットーだ/思い返すと、突っ張って妙におごり高ぶっていた若い頃の自分が恥ずかしい/おごり高ぶった態度を反省しないと、誰もついていかないだろう/仕事が順調な時ほどおごり高ぶらず、謙虚にすべきだ
【名詞形】おごり高ぶり
【例文】 成功した時のおごり高ぶりが、いつか、つまずきを招く/自らのおごり高ぶりをいさめてくれたのは、父母だけだった
**おこりだす【怒り出す】** [怒[おこ]る＋出す] (態度、いい加減な [姿勢・仕事ぶり]、対応、話し方、言葉、質問、返事、説明、失敗、迷惑な行為、身勝手なクレーム)に怒り出す(=怒り始める) 
【副⁺】(突然、いきなり、すぐに、急に、本気で、大声で、見境なく、すごい剣幕で、烈火のごとく、血相を変えて)怒り出す
【例文】 部長は、部下のいい加減な仕事ぶりに烈火のごとく怒り出した/父は、担当者の無礼な対応に今にも怒り出しそうな顔をしている/彼は思いどおりにならないと、すぐに怒り出すのが欠点だ/3歳の息子は、空腹になると急に癇[かん]癪[しゃく]を起こして怒り出す/バカンスを楽しんでいた俳優は、パパラッチにカメラを向けられて怒り出した/父が一度怒り出すと、怒りがどんどん激しくなって収まらない
**おさえきる【抑え切る・押さえ切る】** [おさえる＋切る] (バッター、強打者、打線、得点、回、前半、後半、攻撃、猛追、反撃、勢い、流れ、インフレ、活動、作用、反発、不満、批判、暴動、感情、気持ち、怒り、悔しさ、喜び、悲しみ、欲望、衝動、空腹、涙、笑い、痛み、炎症、菌の繁殖、感染症のまん延)を抑え切る(=勢いが強いもの、あるいは感情・感覚を最後まで完全に抑える) 
【副⁺】(何とか、やっと、びしっと、ぐっと、簡単に)抑え切る
【例文】 ピッチャーが強打者たちを抑え切ったので、球場が沸いた/サッカーの強豪国を相手に、前半を零点に抑え切った/後半の泳ぎで優勝候補の猛追を抑え切れば、勝利も夢ではない/政府は強権発動で、国民の不満を抑え切ろうとした/惨敗を喫し、込み上げる悔しさを抑え切ることができずに涙を流した/この激しい痛みを抑え切るには、劇薬を使うしかない/新開発の薬をもってしても、感染症のまん延を抑え切るのは難しい
**おさえきれる【抑え切れる・押さえ切れる】** [おさえる＋切れる] (→「おさえきる」に同じ)が/を抑え切れる(=勢いが強いもの、あるいは感情・感覚を最後まで完全に抑えることができる) 
【副⁺】(→「おさえきる」【副⁺】に同じ)抑え切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 序盤こそ点を許したが、その後は相手チームの攻撃を抑え切れた/社内の反発を社長一人で抑え切れるか、何とも言えない/ネットの軽率な書き込みに抑え切れぬほどの批判が集中し、ブログ閉鎖に至った/今の弱腰の政権では、市民の暴動は抑え切れないだろう/会いたいという抑え切れない気持ちを手紙に書いて送った/最近は、些[さ]細[さい]なことでも怒りが抑え切れず、暴力を振るう乗客がいる/合格発表に喜びを抑え切れず、思わず跳び上がってしまった/ダイエット中なのに空腹を抑え切れなくて、寝る前につい何か口に入れてしまう/ヒット商品が次々に売れ、社長は笑いが抑え切れない様子だ/捻挫した箇

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所の腫れがひどく、氷で冷やしても炎症を抑え切れない/菌の繁殖は、まな板の熱湯消毒だけでも抑え切れるはずだ
**おさえこむ【押さえ込む・抑え込む】** [おさえる＋込む] ❶(賊、獣、相手、体、手足、胸)を押さえ込む(=強い力で押さえて、体の動きを止める) ❷(相手、打者、敵、ライバル、民衆、反対派、勢い、流行、被害の拡大、パワー、活動、行動、反対運動、自由、批判、反発、抵抗、脅威、暴動、テロ)を抑え込む(=実力行使で相手の勢いを抑えて、自由に活動できないようにする。抑圧する) ❸(費用、コスト、給料、インフレ、症状、菌、痛み、ウイルス、増殖、震動、揺れ、作用、影響、上昇)を抑え込む(=増幅を抑制する) ❹(自分、気持ち、感情、やる気、欲望、衝動、怒り、不満、不安、涙、悲しみ、悔しさ、食欲)を抑え込む(=欲求を内部に抑えて、外に出さない) 
【副⁺】❶(がっちり、ぐっと、やすやすと、完全に、力ずくで) ❶〜❸(しっかり、きっちり、極力、辛うじて、一気に、無理に) ❹(何とか、ぐっと、辛うじて、無理に、即座に)おさえ込む
【例文】 ❶通行人の協力で、賊を押さえ込んで逮捕した/暴れる獣を押さえ込み、何とか縛り上げた/レスラーは対戦相手を押さえ込もうとしたが、はねのけられた/傷の手当てをするので、子供の手足を押さえ込んで、動かないようにした/爆弾の犯人は、機動隊員に体を押さえ込まれて身動きができない ❷ もっと早い段階で相手チームの勢いを抑え込めれば、勝てたはずだ/国民の反対運動は、政府の武力行使で抑え込まれた/「ペンは剣より強し」とは、武力で言論の自由を抑え込むことはできないという意味だ ❸ 原材料を独自のルートで仕入れ、コストを大幅に抑え込むことができた/強い薬を使えば痛みは抑え込めるが、副作用も生じる/原油価格の上昇を抑え込まないと、経済は大打撃を受ける ❹ 寂しい気持ちを抑え込み、旅立つ息子を笑顔で見送った/反論したい感情を極力抑え込んで、上司の指示に従った/我が子に勉強を強要する親は、子供自身のやる気を抑え込んでいることが多い/禁煙して1週間、今日も吸いたい衝動を辛うじて抑え込んだ
【名詞形】おさえ込み おさえ込みをする
【例文】 期待の柔道選手が、押さえ込み一本で金メダルを取った/社長は、反対派の抑え込みをしろと専務に命じた/小麦価格の上昇で原材料費の抑え込みにも限界が来ている
**おさえつける【押さえ付ける・抑え付ける】** [おさえる＋付ける] ❶([人]、体の一部、首根っこ、動物、蓋、弦[げん]、家具、ドア、扉、タイヤ)を押さえつける(=強い力で押さえて、全く動かないようにする) ❷(→「おさえこむ」❶に同じ。[下の兄弟・部下]の頭、権利)を抑えつける(=権力や威力でその動きを徹底的に抑える) ❸(→「おさえこむ」❶に同じ)を抑えつける(=増幅を抑制する) ❹(→「おさえこむ」❶に同じ)を抑えつける(=欲求を強く抑えて、外に出ないようにする) ❺(→❶に同じ)を押さえつけている(=押さえることに慣れている) 
【副⁺】❶〜❸(無理矢理、辛うじて、素早く、強く、急に、徐々に、一気に) ❷(手厳しく、頭ごなしに、高飛車に) ❹(何とか、ぐっと、辛うじて、無理に、即座に)おさえつける
【補足】❺は、「押さえつけている」の形で使う
【例文】 ❶嫌がる子供の体を押さえつけて、注射を受けさせた/駆けつけた警察官は、犯人の手首を地面に押さえつけて、手錠をかけた/痛む胃をぎゅっと押さえつけたら、多少は楽になった/子供が自室のドアを押さえつけて、開けてくれない/ブレーキパッドがタ

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イヤを押さえつければ、車は減速する仕組みだ ❷子供の活発な行動を頭ごなしに抑えつけてはいけない/長年にわたり、圧政で抑えつけられてきた民衆は、権力に抵抗できなくなっていた/末っ子は、上の兄弟に頭を抑えつけられて育ったので、かわいそうな気がする/女性の自由な権利を抑えつけてきた古い慣習は、一朝一夕にはなくならない ❸社員の給料を抑えつけておいて、経営陣だけが暴利をむさぼっている/抗生物質が効かないウイルスを抑えつける新薬の開発が急がれる/物価の上昇を抑えつけているのは、デフレマインドが強いからだと考えられる ❹理不尽な上司の言葉にも彼は怒りを抑えつけ、「はい」と答えた/我が社は社員の不満を抑えつけるのではなく、意見を吸い上げ業務の改善に努めている/無理に食欲を抑えつけるダイエットは、かえって体に悪い ❺自分のギターならいつも弦を押さえつけているから、加減が分かって弾きやすい
【名詞形】おさえつけ おさえつけをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 今のうちに家具などで扉の押さえつけをして、台風の強風に備えよう/不景気で会社はずっとコストの抑えつけをしており、とても昇給は見込めない
**おしあう【押し合う】** [押す＋合う] ❶ⓐ(人と人、二人、皆、[子供・客]同士、与野党の議員、デモ隊と警官、動物の子供たち、地球表層のプレート)が押し合う(=互いに相手を押す) ⓑ(相手)と(互い)の(体、肩、腕、手)を押し合う ❷(相手)と(ボタン、荷車、台車、ベビーカー、車椅子、背中、カメラのシャッター)を押し合う(=共同で交互に何かを押す) 
【副⁺】(ぎゅうぎゅう、強く、互いに、交互に、代わり番こに、交代で)押し合う
【例文】 ❶バーゲンセールに殺到した客同士が押し合いながら、我先にと買い物をしている/増税法案の採決をめぐって与野党の議員が押し合っている/子猫たちが互いに押し合って、じゃれている/子供の頃、寒い時に互いに体を押し合って暖を取る遊びがあった/土俵上の二人の力士は、肩を押し合うだけで、なかなか組み合わない ❷子供たちはゲームのコントローラーボタンを押し合って、対戦している/行商人の夫婦は、互いに荷車を押し合いながら商売をしていた/倉庫から事務所まで同僚と交代で台車を押し合い、荷物を運ぶ/若い夫婦がベビーカーを交互に押し合って散歩する/くじけそうになってもお互いに背中を押し合えるような仲間がいれば大丈夫だ
【名詞形】押し合い 押し合いをする/になる
【例文】 駅の階段やホーム上での押し合いへし合いは危険だ/デモ隊と警官が路上で押し合いをしている/子供たちが、代わり番こに玩[おも]具[ちゃ]のトラックの押し合いをして遊ぶ/バスが揺れる度に乗客同士の押し合いになる
**おしあける【押し開ける】** [押す＋開ける] (扉、ドア、戸、木戸、門、窓、弁、蓋、ハッチ、口、まぶた)を押し開ける(=力を入れ、押して開ける) 
【副⁺】(ばっと、ぐっと、がばっと、勢いよく、無理に、乱暴に、一気に、力ずくで)押し開ける
【例文】 重い鉄の扉を押し開けて、倉庫の中に入った/喫茶店の扉が乱暴に押し開けられて、怪しげな男が入って来た/ギャングは、足で乱暴にドアを押し開け、店に押し入った/警察はドアを押し開けようとしたが鍵がかかっていた/地震で歪[ゆが]んだ窓をやっと押し開け、建物内から脱出した/漫画では、マンホールの蓋をがばっと押し開けて人が出て来るが、実際は重くて不可能だ/歯医者は無理に子供の口を押し開けず、リラックスさせて自然に

<189>
開けさせる
**おしあげる【押し上げる】** [押す＋上げる] ❶ (レバー、ハンドル、ピストン、バルブ、スイッチ、ペダル、シャッター、窓、血液、血圧、気温、湿度、前線、ディフェンスライン、空気、海面、先端、眼鏡、体の部分、内臓、贅[ぜい]肉[にく]、髪、子供)を押し上げる(=押して高い所に上げる) ❷ⓐ(コスト、[人件・医療]費、価格、原価、物価、地価、株価、金利、比率、[税・視聴・経済成長]率、収益、賃金、所得、需要、生産、消費、支出、販売、市[し]場[じょう]、相場、景気、GDP、リスク、シェア、価値、水準、平均年齢、順位、指数、レベル、評価、業績、知名度、人気、大学、チーム、[人])を押し上げる(=押して高い水準や状態に上げる) ⓑ(首位、トップ、高い[水準・地位]、主役の座、社長、首相、世界企業、大国)に押し上げる 
【副⁺】(ぐんぐん、ぐっと、やっと、そっと、更に、強く、勢いよく、一気に、必死に)押し上げる
【例文】 ❶機械を止める時はこのレバーを押し上げればいい/スイッチを押し上げると電気がつく/足先まで下がった血液を押し上げるように脛[すね]をマッサージして、血流を良くする/太平洋上の高気圧が梅雨前線を押し上げると、梅雨明けになる/地震で海面が大きく押し上げられ、陸に向かって津波として押し寄せる/食べたものが悪かったのか、胃を押し上げるような不快感がある/体型を補正する下着でたるんだ贅肉を押し上げている ❷高齢化社会になって、医療費が押し上げられる事態に歯止めがかからない/政権交代が株価を押し上げる結果となった/新興国に進出した企業は、輸出の比率を押し上げている/公共投資によって景気を押し上げようとする政策には、疑問の声もある/最近の晩婚化が出産の平均年齢を押し上げている/一冊のベストセラーが、作家の知名度を一気に押し上げた/抜本的な改革が、大学を就職率トップの座に押し上げた/コーチの招[しょう]聘[へい]と練習方法の改革で、チームはトップクラスに押し上げられた/彼の国は、自国を大国に押し上げようと、軍備の増強を図っている
【名詞形】押し上げ
【例文】 金利の引き上げはコストの押し上げにつながる/景気の押し上げを図って、経済対策を打ち出した/公共料金の値上げは、消費者物価の押し上げ要因となる
**おしあてる【押し当てる】** [押す＋当てる] ❶([頭・額[ひたい]・頰]に手、唇に指、胸に耳、耳に[受話器・スマホ]、手の甲に唇、体に鼻づら、口元にハンカチ、クッキー生地に型、[楽器の弦・画面]に指、床[ゆか]に額[ひたい]、服にアイロン)を押し当てる(=押すようにしっかりと当てる) ❷(胸に聴診器、傷口にガーゼ、患部に[湿布・蒸しタオル]、足に氷[ひょう]嚢[のう])を押し当てる(=手当のためにしっかりと当てる) ❸(頭にピストル、喉元に凶器、体に煙草の火)を押し当てる(=脅しなどのために強く当てる) 
【副⁺】❶❷(そっと、しっかり、軽く) ❸ (強く、無理に、強引に)押し当てる
【例文】 ❶頭痛なのか、同僚は頭に手を押し当てながらしかめっ面をしている/指を唇に押し当て、「静かに」と合図した/母の胸に耳をそっと押し当てたら、心臓の鼓動が聞こえた/耳が遠い祖母は受話器を耳に押し当て、大声で話している/クッキー生地に型を強く押し当てて、形を抜き取る/楽器の弦に指を押し当てて弾く/画面に軽く指を押し当てれば、指紋認証ができる/寺院には、額を床に押し当てて祈る人々が大勢いた/セーターにアイロンを強く押し当てないよう注意する ❷医者は幼な子の胸に聴診器を軽く押し当

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てて心音を聞いた/肩こりがひどい時は、患部に蒸したタオルを押し当てる ❸犯人は人質の喉元にナイフを押し当てて、金を要求した/不良少年らは、仲間の腕に煙草の火を押し当てたりして、傷害を負わせた
**おしいただく【押し頂く・押し戴く】** [押す＋いただく] ❶ (額[ひたい]にお香、供物、十字架、主君の手、金一封、勲章、賞品、表彰状、卒業証書、優勝旗、目録、杯、茶[ちゃ]碗[わん]、名刺、刀)を押し頂く(=高く掲げるようにして、有り難く*受け取る) ❷(陛下、皇后、妃殿下、女王)を(総裁、代表、名誉会長)に押し頂く(=恭しく長として迎える) 
【副⁺】(恭しく 有り難く)押し頂く
【例文】 ❶葬式の焼香は、お香を片手でつまみ、もう一方の手を添えて押し頂く/地鎮祭終了後、神主から渡されたお供え物を押し頂き、家に持ち帰った/皇居での勲章の授与式で受章者は、皆、勲章を恭しく押し頂いた/同僚は、忘年会のゲーム大会の賞品をおどけるように押し頂いてみせた/小学生が校長先生から卒業証書を押し頂く姿は、ほほえましい/茶席では、出された茶碗を両手で押し頂くようにしてから飲み干す/藩主から刀を拝領した家臣は、両手で押し戴き平伏した ❷殿下を学会の総裁に押し頂いているので、格が高いとみられている/女王を協会の名誉会長として押し頂けるのは、光栄なことだ
**おしいる【押し入る】** [押す＋入[い]る] ⓐ(強盗、暴漢、泥棒、盗賊、テロリスト 犯人、兵士、刑事、捜査員、暴徒、不良グループ、二人組、[人]、動物、騒音)が押し入る(=強引に中に入る) ⓑ(店、コンビニ、銀行、会社、事務所、官邸、城、家、屋敷、部屋、アジト、パーソナルスペース、縄張り、心、耳)に押し入る 
【副⁺】(無理矢理、突然、ずかずかと、ずうずうしく、一気に、強引に、勝手に、無遠慮に、無断で、力ずくで、黙って)押し入る
【例文】 昨夜、数人の強盗が宝石店に押し入り、1億円相当の宝石類を盗んだ/泥棒は汚れた靴で家に押し入ったらしく、靴の跡が残っていた/民家は敵国の兵士に押し入られ、食料を持ち去られた/数人の刑事が容疑者のアジトに押し入り、身柄を確保した/税務署の捜査員が、脱税容疑の会社に一斉に押し入った/女性宅に押し入ろうとした男が逮捕された/刃物を持った男が閉店間際の銀行に押し入り、客を人質に立て籠もった/警戒の厳しい城にうかつに押し入れば、たちまち捕まる/パーソナルスペースに無遠慮に押し入られることを好まない人もいる/縄張りを持つ動物は、他の動物が押し入ってこないように警戒音を出す/「相手の心に押し入るくらいじゃないと、恋はうまくいかないよ」/突然、不快な騒音が耳に押し入ってきた
【名詞形】押し入り
【例文】 金融会社への強盗の押し入りで、怪[け]我[が]人が出た/この近辺で押し入り強盗の被害が続出している
**おしえこむ【教え込む】** [教える＋込む] ❶ⓐ(仕事、商い、商売のイロハ、やり方、技術、テクニック、ポイント、立ち居振る舞い、マナー、礼儀作法、基本、ルール、道徳、原則、理論、理念、思想、[考え・生き]方、価値観、イデオロギー、知識、歴史、学問、語学、言葉、技、芸、重要性、精神、厳しさ)を教え込む(=十分に分かるまで何度もしっかり教える) ⓑ(子供、若者、生徒、学生、後輩、研修生、従業員、バイト、部下、選手、弟子、見習い、新人、ロボット、パソコン、動物、身体)に教え込む ❷(子供、生

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徒)を教え込む(=長期間教育する) 
【副⁺】(しっかり、みっちり、一通り、繰り返し、何度も、長々と、延々と、しつこく、厳しく、徹底的に)教え込む
【例文】 ❶若者は物覚えがいいから、若いうちに仕事を教え込むのが一番だ/昔は少年が丁[でっ]稚[ち]奉[ほう]公[こう]して、商売のイロハを教え込まれたものだ/子供に箸の持ち方をしっかり教え込む/料理人の見習いは、まず道具の扱い方を徹底的に教え込まれる/入学試験に出そうなポイントを繰り返し生徒に教え込んでいる/娘時代、行儀作法をきっちりと教え込まれたので、人前に出ても臆することがない/最近の語学教育は、学習者に一方的に教え込むのではなく、学習者主体の自律学習が主流だ/子供は、オウムに言葉を教え込もうと一所懸命だ/芸事は、体が自然に動くようになるまで教え込まなくては、ものにならない/弟子に基本の重要性をしつこく教え込んだ/早いうちからプロの厳しさを教え込めば、彼はきっと大物になれる ❷学習補習塾で大勢の生徒を教え込んできたので、児童がどこにつまずくかすぐ分かる
**おしえなおす【教え直す】** [教える＋直す] ❶ (名前、住所、場所、メールアドレス、値段、時間、方法、書き方、道順、作法)を(人)に教え直す(=以前に教えたのを修正してやる。あるいは相手の間違いを正す) ❷([やり・使い]方、操作方法、仕事、手順、段取り、基本、礼儀、言葉遣い、文法、内容、すばらしさ、技術)を([人])に教え直す(=同じことを再度教える) 
【副⁺】❶(改めて、もう一度、正しく) ❷(みっちり、何度も、繰り返し、しつこく、根気よく、丁寧に、一から、最初から、手取り足取り)教え直す
【例文】 ❶相手に住所を間違えられたので、教え直さなければならなかった/道を聞かれたが、間違って教えてしまい、追いかけて教え直した/孫に漢字の書き順を教えたが、自己流で間違っていたので、改めて正しい書き方を教え直した/生徒がどこでつまずいたか分かれば、そこから教え直せる ❷なかなかパソコンの使い方が覚えられない父に、一から教え直した/今更、助手に仕事の手順を教え直している暇はない/勤続3年の部下に改めて基本を教え直すのは厄[やっ]介[かい]だ
【名詞形】教え直し 教え直しをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 漢字の書き方がよくない子供には、教え直しが必要だ/高校の授業内容の教え直しをしなければならない大学生もいる/新人の入門者には、多少の経験があっても、基本から教え直しをしている
**おしえみちびく【教え導く】** [教える＋導く] ⓐ(子供、娘、息子、自ら、児童、生徒、学生、新人、若者、後輩、弟子、信徒、迷える者、人々、人類、民衆、人民、衆生、読者)を教え導く(=教えて導く、指導する) ⓑ(→ⓐに同じ)に(知識、真理、教義、経典、聖書、神の言葉、仏法)を教え導く 
【副⁺】(長年、常に、しっかり、きちんと、根気よく、正しく、優しく、熱心に、丁寧に)教え導く
【例文】 子供たちを正しく教え導くことが、教師の務めだ/熱心に教え導いてくれた先生のおかげで、今の私がある/彼は長年小学校で児童を教え導いてきた/昔の弟子は師匠の技を見て学んだが、最近の弟子は優しく教え導いてやる必要がある/多くの宗教では、迷える者を教え導いてくれる偉大な尊師が欠かせない/預言者は、人々に神の言葉を教え導こうとした/僧は、衆生に仏法を教え導きながら旅を続けた/難しい政治経済の話を分か

<192>
りやすく教え導く本が売れている
**おしかえす【押し返す】** [押す＋返す] ❶ (体、歯、相手、[人]、力士、敵、軍団、攻撃、圧力、血液、物体、ボール、ドア、車、川の流れ、波、水、空気、金[かね]、礼金、口止め料、チップ、ちらし、傘)を押し返す(=こちらに向けて出されたものを逆に押して戻す) ❷(要求、提案、反対意見、反論、疑い、不況の波、暗いムード、試合の流れ、重苦しい空気、圧力、誘い、視線)を押し返す(=相手から*突きつけられたことを逆に押して戻す) 
【副⁺】(再度、そのまま、しっかり、力いっぱい、思いっ切り、ぐっと、そっと、きっぱり、軽く、力強く、逆に、一気に、必死に、邪険に)押し返す
【例文】 ❶混雑した電車内で横の人が押してきたので、こちらもぐっと押し返した/手打ち麵は歯ごたえがあり、噛[か]んだ時に歯を押し返すような弾力がある/相撲のイベントで子供たちが束になって力士を押し返そうとしても、力士はびくともしない/発生した津波は、河口付近で川の流れを押し返し始めた/失業中で困っているはずの友人が差し出した礼金を慌てて押し返した/街頭で差し出された勧誘のちらしを手で押し返して、立ち去った/私が差し出した傘を友人は押し返し、雨の中を走り去った ❷社長に昇給を直談判したが、あえなく要求は押し返された/会議時に漂う重苦しい空気を押し返せるような意見を言いたい/上司からの圧力を押し返すくらいの気概のある社員を採用したい/別れ話を切り出そうとしたが、彼女の押し返すような視線に何も言えなかった
【名詞形】押し返し 押し返しをする
【例文】 強風波浪注意報が出ている最[さ]中[なか]に、ボートを出そうとしたが、波の押し返しの力が強く、とても無理だ/上層部からの圧力の押し返しをしようと計画している
**おしかくす【押し隠す】** [押す＋隠す] (感情、心の動き、想い、気持ち、本音、本心、悲しみ、涙、痛み、苦痛、苦悩、驚[きょう]愕[がく]、笑い、動揺、緊張、興奮、恐怖、不安、嫉妬、反感、戸惑い、嫌悪感、表情、弱点、怪[け]我[が]、病気、生い立ち、正体、事実、不都合、不祥事)を押し隠す(=極力抑えて、外に出ないように隠す) 
【副⁺】(ひたすら、懸命に、必死に、不器用に、ひそかに、誰にも言わずに)押し隠す
【例文】 昔気質の母親は、悲しみを押し隠し、葬儀で気丈に振る舞っていた/負けたチームの主将は、涙を押し隠すことなく、顔を歪[ゆが]めて泣いた/足を捻挫した力士は、痛みを押し隠して相撲を取り続けた/厳粛な式の最中にふと友人の冗談を思い出し、笑いを押し隠すのが大変だった/憧れの先輩とエレベーターに乗り合わせ、内心の動揺を押し隠しながら挨拶した/まさかの番狂わせに実況アナウンサーも興奮を押し隠せなかった/突然の監督辞任だったが、選手たちは戸惑いを押し隠して練習を始めた/面接では自分の弱点も押し隠さず説明したことが、逆に好評価だったようだ/長い間病気を押し隠して勤務していた社員が、とうとう入院してしまった/できるなら自分の生い立ちは、ひたすら押し隠したまま生きていきたい/事実を押し隠そうとする政治家はろくなものではない/不都合なことは押し隠すという会社の秘密体質が、マスコミに糾弾された/その企業による一連の不祥事は、内部告発がなければずっと押し隠されたままだったろう
**おしかける【押し掛ける】** [押す＋掛ける] ❶ (希望者、客、乗客、観客、聴衆、若者、学生、子供、ファン、報道陣、マスコミ、野[や]次[じ]馬[うま]、群衆、市民、団体、信者、患者、メンバー)が(ある場所)に押しかける(=大勢が一時に一か所に集まる) ❷([人]、友人、ファ

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ン、後輩、債権者、借金取り)が(関係先)に押しかける(=招かれていないのに、強引に行く) ❸(ボタン、インターホン、シャッター、判、バイク、背中)を押しかける(=まさに押そうとする) 
【副⁺】❶(大勢、どんどん、一斉に、一気に) ❷(いきなり、無理矢理、何度も、しつこく、勝手に、強引に、急に、夜中に、断りもなく) ❸(危うく)押しかける
【例文】 ❶デパートの初売りでは、開店と同時に客が売り場に押しかけて来る/地下鉄が事故で運転を見合わせたため、乗客が大勢タクシー乗り場に押しかけた/廃止間近の地方路線に乗ろうと、鉄道ファンが押しかけている/不祥事を起こした人気俳優の家に報道陣が大勢押しかけ、近隣の迷惑になっている/事件のあったマンションに多くの野次馬が押しかけている ❷ストーカーが職場にまで押しかけてきたという/別れたはずの恋人に引っ越し先にまで押しかけられて困っている/いくら大ファンと言っても出かける先々にしつこく押しかければ嫌がられる/学生時代は、よく仲間と先輩のアパートに押しかけて飲み明かしたものだ/師匠のお宅に何度も押しかけて、やっと弟子にしてもらった ❸エレベーターの「閉」のボタンを押しかけたが、乗ろうとしている人がいたのでやめた/友人宅のインターホンを押しかけたところへ中から友人が出てきた/カメラのシャッターを押しかけたが、構図が気に入らずやり直した/離婚届に判を押しかけたが、どうしてもためらいが残る/友人を脅かそうと、背中をこっそり押しかけたら、気づかれてしまった
【名詞形】押しかけ
【例文】 有名人宅への取材記者の押しかけが続き、近所迷惑だ/野次馬の押しかけを防ぐため、警察は規制線を張った/講演後の聴衆の押しかけにうれしい悲鳴を上げた/借金取りの押しかけから逃げ回る毎日だ/妻は押しかけ女房だ
**おしかぶさる・おっかぶさる【押し被さる・押っ被さる】** [押す＋被[かぶ]さる] ❶ (地層、枝、雪、波、ブロック塀、網、[人]、声)が(物体)に押しかぶさる(=全体を覆うようにかぶさる) ❷(責任、重圧、負担、借金、不安、心配事)が(人、心)に押しかぶさる(=大きく自分にかかってくる) 
【副⁺】❶(ばさっと、どさっと、すっかり、いきなり、急に、とっさに、上から) ❷(じわじわ、いきなり、次々、急に、上から)押しかぶさる
【補足】「押っかぶさる」は「押しかぶさる」の転で口語表現
【例文】 ❶別の地層が上から押しかぶさっている特別な地形がある/街路樹の枝が道路の両側から押しかぶさるように張り出し、緑のトンネルになっている/雪が1メートルも押しかぶさり、屋根に負担がかかっている/地震で崩れたブロック塀が押しかぶさり、子供が亡くなった/動物が通ると、上から網がバサッと押しかぶさる罠[わな]を仕掛けてある/母親が赤ん坊にとっさに押しかぶさり、落下物から守った/現場から中継するレポーターの声に観客の声が押っかぶさって、実況が聞きとれない ❷部長に昇格し、責任がじわじわと押しかぶさってきた/キャプテンに指名され、押しかぶさる重圧に苦しくなった/留学を前にして、緊張とともに不安も押っかぶさってきている/父の死と同時にいろいろな心配事が自分に押っかぶさってきて、夜もよく眠れない
**おしかぶす・おっかぶす【押し被す・押っ被す】** [押す＋被[かぶ]す] ❶ (→「おしかぶせる」❶ⓐに同じ)を(物体)に押しかぶす(=全体を覆うようにかぶせる) ❷ (→「おしかぶせる」❷ⓐに同じ)を(人、他者)に押しかぶす(=相手に無理に強要する) 
【副⁺】(→「おしかぶさる」【副⁺】に同じ)押しかぶす

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【補足】「押しかぶせる」よりやや古い表現。「押っかぶす」は「押しかぶす」の転で口語表現
【例文】 ❶地震で瓦が落ちたので、応急処置として屋根にビニールを押っかぶした/大切な屏風には、普段は日焼けしないよう布を押しかぶしてある ❷仕事の失敗の責任を自分にだけ押しかぶされてしまい、納得いかない/不況になると、子会社に赤字を押しかぶす企業が出てくる
**おしかぶせる・おっかぶせる【押し被せる・押っ被せる】** [押す＋被[かぶ]せる] ❶ⓐ(シート、ビニール、布、毛布、網、カバー、蓋、袋、帽子、砂、落ち葉、音、発言、声、体)を押しかぶせる(=全体を覆うようにかぶせる) ⓑ(屋根、品物、物体、頭、音、声)に押しかぶせる ❷ⓐ(責任、負担、返済、規制、犠牲、赤字、罪、汚名)を押しかぶせる(=相手に無理に強要する) ⓑ(相手、他人、部下、秘書、小会社)に押しかぶせる 
【副⁺】(→「おしかぶさる」【副⁺】に同じ)押しかぶせる
【補足】「押っかぶせる」は「押しかぶせる」の転で口語表現
【例文】 ❶雨が強くなり、慌ててグラウンドにシートを押しかぶせた/逃げた猿に網をバサッと押しかぶせようとするが、うまくいかない/猫が糞[ふん]に砂を勢いよく押っかぶせて立ち去った/音楽に更にノイズを押しかぶせて録音すると、臨場感が増す/彼は人が話しているのに、押しかぶせるようにまくし立てるので嫌われている ❷部下に責任を押しかぶせて、成果だけは自分のものにする上司に腹が立つ/連帯保証人を頼まれ引き受けたら、借金の返済を押しかぶせられてしまった/秘書に罪を押しかぶせておきながら、平然としている議員もいるようだ
【名詞形】押っかぶせ(=偽物)
【例文】 気に入って買った骨[こっ]董[とう]品[ひん]だが、どうやら押っかぶせだったようだ/古美術品の押っかぶせを売りさばいているグループが検挙された
**おしきる【押し切る】** [押す＋切る] ❶ (金属、材料、紙、フィルム、ビニール、豆腐、こんにゃく、肉、野菜、麺、パイ生地)を押し切る(=強く押して切る) ❷ⓐ(対立意見、慎重論、反対、反対派、反対勢力、制止、抵抗、説得、非難、その場、自らの逡巡)を押し切る(=抵抗する力を抑えて、自らの意志を強行する) ⓑ(自分の[意見・方針・案・企画])を押し切る ⓒ(多数決、数、力、物量、パワー、荒技、勢い、若さ、熱意、強気、正論、強い口調)で押し切る ⓓ(相手、相手の説得、反対派、攻勢、常識)に押し切られる ❸(ボタン)を押し切る(=最後まで完全にしっかり押す) 
【副⁺】❶(しっかり、スパッと、強く、見事に) ❷(そのまま、何とか、あくまでも、結局、平然と、強引に、無理に、完全に、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に、力ずくで)押し切る
【補足】❷ⓓは、本来「Nが自分を押し切る」の形だが、受身形を多く使う
【例文】 ❶カッターで図柄を押し切って染物の型紙を作る/そば打ちは、そば粉をこね、薄く伸ばしたら、折り畳んで包丁で細く押し切る/丸型に押し切ったパイ生地でひき肉を包みミートパイを作る ❷会議では、社内改革を掲げる専務が社長の慎重論を押し切る形となった/親の反対を押し切って結婚したため、生活が苦しくても援助は望めない/与党は、野党の抵抗を押し切ってまで強行採決はしないだろう/チームメンバーが沈黙する中、自分の方針を押し切った/大国は貿易交渉をあくまで力で押し切ろうとする/相手は物量

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でこちらを押し切る戦法に出た/ためらった末、妻が結婚生活を捨てたのは、恋人に押し切られたからだ/彼は親の説得に押し切られて、独立の考えを捨てた/日本は異国の攻勢に押し切られるようにして開国した/常識に押し切られて、少数派の意見はなかなか通じない ❸旧式の機械だから、ボタンをしっかり押し切らないと電源が入らない/このカメラは、シャッターボタンを軽く押してピントを合わせ、完全に押し切って撮影する
【名詞形】押し切り(=紙、わら、まぐさなどを切る道具)
【例文】 押し切りでまぐさを切って馬に与える/押し切りで細かく切ったすさ(=わら、麻、紙などを刻んだ物)を壁土に混ぜ込んでひび割れを防ぐ
**おしきれる【押し切れる】** [押す＋切れる] ❶ (→「おしきる」❶に同じ。口の中)が押し切れる(=強く押すことで切れる) ❷ⓐⓑ(→「おしきる」❷ⓐⓑに同じ)を押し切れる(=抵抗する力を抑えて、自らの意志を強行できる) ⓒ(→「おしきる」❷ⓒに同じ)で押し切れる 
【副⁺】(→「おしきる」【副⁺】❶❷に同じ)押し切れる
【例文】 ❶固い金属でも強い水圧でスパッと押し切れてしまう/殴られた拍子に自分の歯で口の中が押し切れて血が出た ❷今回の案は丁寧に検討したので、一部の反対があっても押し切れるだろう/都心を離れて田舎暮らしをしたいが、家族の抵抗を押し切れない/同僚と意見が対立し、その場は何とか押し切れたものの、わだかまりが残った/自分たちの企画をあくまでも押し切れるか、自信がない/与党は法案の成立を数の力で押し切れると踏んでいる
**おしこむ【押し込む】** [押す＋込む] ❶ⓐ([人]、乗客、罪人、体の一部、動物、家畜、物、ボール、紙幣、脱脂綿、タオル、所持品、服、裾、[詰め・食べ]物、種[たね]、落ち葉、棒、画[が]鋲[びょう]、蓋、型)を押し込む(=強く押して中に入れる) ⓑ(狭い場所、バス、車、車内、座席、小部屋、監獄、小屋、トイレ、押し入れ、簞[たん]笥[す]、引き出し、本棚、ポケット、懐、袋、スーツケース、穴、隙間、口、内部、奥、地中)に押し込む ❷ (ボタン、スイッチ、レバー)を押し込む(=起動させるための部分をしっかり押す) ❸ (強盗、賊)が(人の家、社内、銀行)に押し込む(=金品を奪ったり*差し押さえたりする目的で建物内に強引に入る) 
【副⁺】❶(ぎゅっと、ぐっと、しっかり、無理矢理、何とか、手荒く、無理に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、一気に) ❸ (突然、どやどやと、強引に、乱暴に)押し込む
【例文】 ❶電車のドアが閉まらず、駅員は乗客を車内に押し込んだ/暴れる牛を小屋に押し込むのに苦労した/客が来たので、慌てて散らかっている物を押し入れの中に押し込んだ/本が増え過ぎて、もう本棚に押し込めないので床に積んである/相手のポケットに札束を押し込み、否[いや]応[おう]なく承諾させた/誘拐犯にタオルを口に押し込まれ、子供は全く助けを呼べなかった/旅行の土産品をスーツケースに何とか押し込んだ/簞笥に服を押し込もうとしたが、どうしても入り切らない/口いっぱいにまんじゅうを押し込んだため、喉に詰まってしまった/柔らかい土の中に指で朝顔の種を押し込んだ/集めた大量の落ち葉を両手で袋に押し込んだ ❷スイッチのボタンを押し込んだら、元に戻らなくなってしまった/発車レバーを押し込むと電車が動き出す ❸強盗が銀行に押し込み、大金を手に入れて逃走した/夜中に賊に押し込まれて、貴金属を持ち去られた
【名詞形】押し込み 押し込みをする
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う

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【例文】 銃を手に押し込みを働いた輩[やから]が捕まった/悪い仲間から一緒に押し込みをやらないかと誘われた/夜中に押し込み強盗に入られ、金目の物を奪われた
**おしこめる【押し込める】** [押す＋込める] ❶ⓐ(弾、空気、熱、体、[人]、子供、罪人、従業員、外国人、人質、動物、げっぷ、おなら)を押し込める(=出ようとするものを押して中に入れ、出ないようにする) ⓑ(地下、部屋、押し入れ、小屋、施設、内部、家庭、奥底、隙間、トランク、ピストル、牢[ろう]、居住区、出島、体の中)に押し込める ❷ⓐ(気持ち、感情、自分、意見、原因、体験、記憶、怒り、ストレス)を押し込める(=しっかり中に入れてしまって出ないようにする) ⓑ(内部、枠、領域、奥底、心の中、胸の内)に押し込める 
【副⁺】(ぎゅっと、そっと、無理矢理、しっかり、強く、強引に)押し込める
【例文】 ❶銃に弾丸を押し込めて、狙い定める/近年、女性を家庭に押し込めておこうという男性は、はやらない/子供の頃は、叱られるとよく押し入れに押し込められたものだ/罪人は狭い牢屋に押し込められていた/不法滞在の従業員を狭い部屋に押し込めて働かせていた経営者が捕まった/江戸幕府の鎖国政策によって、通商貿易を目的とする外国人は出島に押し込められた/げっぷやおならは生理現象なので、押し込めるのは難しい ❷優しい言葉をかけられると、胸の奥に押し込めていた感情が一気に噴き出し、涙があふれた/子供の頃は、優等生という枠に自分を押し込めていた/夏の酷暑の原因を地球温暖化にのみ押し込めてしまうのは、無理がある/傷つけられた体験は、心の奥深く押し込められていても、何かの拍子に噴出するものだ/心ない言葉に怒りを胸の内に押し込めようとしたが、反駁せずにはいられなかった
**おしころす【押し殺す】** [押す＋殺す] ❶ (虫、動物の赤ちゃん、[人])を押し殺す(=押して殺す) ❷(声、嗚[お]咽[えつ]、悲鳴、あくび、ため息、感情、心、本音、気持ち、考え、意見、笑い、快感、[恥ずかし・悔し]さ、怒り、悲しみ、悩み、不安、不満、嫌悪感、恐怖、興奮、欲求、衝動、動揺、気配、表情、自分、個性)を押し殺す(=感情などを外に出さないように押さえる) 
【副⁺】❷(ぐっと、何とか、必死に、懸命に)押し殺す
【例文】 ❶子供が庭でアリを踏んで押し殺していた/飼育員は、母熊が生まれたばかりの子熊を押し殺さないように別室に移した/暴れた象に人が押し殺されるという衝撃的なニュースを聞いた ❷どんなに声を押し殺しても、図書館での話は周りに響いてうるさい/映画館で感動的な映画を見て嗚咽を押し殺そうとしたが、押し殺せずに泣いてしまった/退屈な講義をあくびを押し殺しながら聞いている/能面のような一切の感情を押し殺したという表情を狂女はしていた/サラリーマンは、仕事中に押し殺した本音を会社帰りに飲み屋でぶちまける/電車で隣の人の面白い会話が耳に入り、笑いを押し殺すのに苦労した/新生活に対する不安を押し殺し、笑顔で故郷を離れた/不満をぐっと押し殺し、お金のためと割り切って働く/すばらしい天気だが、外に出たい欲求を押し殺しながら、家で仕事をこなした/俳優は開演前に父の死を知ったが、動揺を押し殺して立派に演じきった/授業中に先生に指名されないように気配を押し殺して、下を向いていた/画一的な教育が子供の個性を押し殺しているのではないか
**おしさげる【押し下げる】** [押す＋下げる] ❶ (レバー、ボタン、ハンドル、ポンプの柄[え]、取っ手、ピストン、スイッチ、シャッター、窓、パンツ、海面、横隔膜)を押し下げる(=押して下へ下げる) ❷(コスト、人件費、価格、物価、金額、株価、相場、[税・経済成

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長・投票]率、数値、収益、賃金、需要、消費、景気、成長、GDP、価値、水準、平均値、平均寿命、順位、血圧、血糖値)を押し下げる(=下方に下げる) 
【副⁺】❶❷(ぐっと、勢いよく、強く、一気に、徐々に) ❷(ぐんぐん、ますます、一段と、緩やかに)押し下げる
【例文】 ❶レバーを押し下げれば、隠し扉が開く仕組みだ/扉のハンドルを押し下げると、ドアが開く/ポンプ井戸の取っ手を何度も強く押し下げ、バケツに水を汲[く]む/エンジンはガスが燃焼し、ピストンを押し下げる仕組みだ/店のシャッターを押し下げて、鍵をかけて帰宅する/雨が降り込んできたので、急いで列車の窓を押し下げた/高気圧が海上を通過する時は、海面が押し下げられて低くなる ❷物価が下落すると、企業収益や人件費を更に押し下げ、デフレスパイラルに陥る/経済主要国の金融引き締めが世界的に株価を押し下げた/乳幼児の死亡率が高いと、平均寿命は押し下げられる/毎日、薬を服用しているので、血圧が押し下げられている
【名詞形】押し下げ
【例文】 景気低迷に規制緩和が相まって賃金の押し下げが生じている/消費税率の引き上げは、消費性向の押し下げ要因となる
**おしすすめる【押し進める・推し進める】** [おす＋進める] ❶ (車、バイク、自転車、船、ボート、機体)を押し進める(=押して前へ進める。前進させる) ❷(計画、研究、開発、教育、考え方、理解、運動、活動、戦略、政策、対策、規制緩和、物事、事業、開拓、改革、改善、拡大、成長、国づくり、連携、合併、外交、布教、[近代・民主・電子]化、復興、路線、整備、統合、強化、削減、取り組み、経営、生産、建設、発電、消費、予防接種、駆除、試合、戦争)を推し進める(=物事をどんどん進める) 
【副⁺】❶(ゆっくり、前に、自力で)押し進める ❷(しっかり、どんどん、一層、大きく、素早く、確実に、着実に、強力に、有利に、一方的に、積極的に、急速に)推し進める
【例文】 ❶免許証は持っているが、車を前に押し進める仕組みは理解していない/故障したバイクを仕方なく近くの店まで歩いて押し進めた/スクリューを回すことで、船を前に押し進めることができる/手[て]漕[こ]ぎボートを前に押し進めるには、腕力があればいいというものではない ❷患者の命を救うための研究が着実に推し進められている/燃費のいい新型エンジンの開発をしっかり推し進めなければならない/各地で政府の経済政策に反対する運動が推し進められている/会社が一方的に推し進める販売戦略に反対だ/政府が増税と同時に推し進める政策に異議を唱えたい/かつての政権が規制緩和を推し進めた結果、労働条件が悪化している/与党が推し進めようとしている改革に大多数が賛成している/経済成長を推し進めるための対策がなかなか功を奏さない/新しい国づくりを推し進めれば、きっと国民を幸福にできるはずだ/明治時代の政権によって近代化が急速に推し進められた/まずは、震災からの復興を一番に推し進めるべきだ/今回の選挙の勝利で我が党の路線を一層推し進めよという有権者の審判が下された/銀行の大規模な統合がどんどん推し進められた結果、支店数は減少した/駅前広場の害虫駆除を何とか推し進めないと市民は安心できない/試合を有利に推し進めようと、選手強化を図った
**おしせまる【押し迫る】** [押す＋迫る] ❶ (年の瀬、年末、暮れ、夕暮れ、夕闇、締め切り、期限、工期、納期、時間、受験、結婚式、出産、選挙、危機、脅威)が押し迫る(=時間が近くに迫る) ❷(山々、崖、壁、高層ビル群、水面、溶岩流、群衆)が押し迫る(=ものが

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近くに迫る) 
【副⁺】❶(いよいよ、間近に) ❷(どんどん、ぐんぐん、間近に)押し迫る
【例文】 ❶いつもながら年の瀬が押し迫ってから年賀状を書く/暮れも押し迫った12月30日、久々に旧友たちと集まった/締め切りが押し迫っているので、他の仕事は後回しにした/仕事の工期が押し迫っているので、毎日帰りが遅くなる/スーパーの閉店時間が押し迫ると、値引き商品が出てくる/息子の受験が押し迫り、家族全員が更に神経質になってきた/出産が押し迫った妊婦が、大きなおなかを抱えて病院の診察に訪れた/新しい感染症が蔓[まん]延[えん]する脅威が押し迫っている ❷この島は、山々が海岸近くまで押し迫り、平地がほとんどない/家の裏手に崖が押し迫っていた家々が、ゲリラ豪雨で土砂災害に遭った/古いアパートのすぐそばまで高層ビル群が押し迫っている
**おしたおす【押し倒す】** [押す＋倒す] ([人]、相手、子供、客、横綱、動物、家具、襖[ふすま]、柵、標識、ガードレール、旗、樹木、稲)を押し倒す(=押して倒す) 
【副⁺】(ドンと、いきなり、無理矢理、やにわに、強引に、乱暴に、力任せに)押し倒す
【例文】 人込みでつまずいて、前の人を押し倒してしまった/女性を押し倒し、乱暴しようとした酔っ払いが逮捕された/レスラーが相手を押し倒そうとしているが、なかなか押し倒せない/飛びかかった犬に子供が押し倒されて、大怪[け]我[が]をした/ライブ会場では前の客を押し倒さないよう注意が必要だ/平幕の力士が横綱を見事に押し倒した瞬間、国技館が沸いた/力自慢の猟師が鹿の角をつかんで押し倒し、捕まえた/子猫たちが互いを押し倒したり押し倒されたりして遊んでいる/酔っ払ってふらついた拍子に、部屋の襖を押し倒してしまった/暴れた馬が牧場の柵を押し倒して、外に逃げ出した/暴走車がガードレールを押し倒し、歩道に突っ込んだ/敵陣に突入し、掲げてあった旗を押し倒して、気勢を上げた/象の一群が樹木を押し倒しながら、密林の中を進んで行く/台風で田んぼの稲がことごとく押し倒された
【名詞形】押し倒し(=相撲の決まり手の一つ)
【例文】 横綱は、押し倒しで平幕力士に敗れた/優勝決定戦の決まり手は押し倒しだった
**おしだす【押し出す】** [押す＋出す] ❶ (ところてん、クリーム、マヨネーズ、歯磨き粉、絵の具、接着剤、膿、便、血液、空気、気泡、金属、ボート、車、乗客、相手、ボール、腹、山車[だし]、大道具、図形)を押し出す(=押して外に出す) ❷(言葉、個性、魅力、高級感、使いやすさ、希少価値、イメージ、気持ち、意欲、主張、正論、立場、政策、仲間)を押し出す(=内在するものを積極的に前面に出す) ❸(大勢、仲間同士、皆)が/で押し出す(=気勢を上げて多人数で*出かける) ❹(ボート、ドア、ボタン、山車、仕掛け、乗客)を押し出す(=押し始める) 
【副⁺】❶(ぎゅっと、ぐっと、さっと、強く) ❷(強く、全面的に、前面に、鮮明に)押し出す
【例文】 ❶残り少ない歯磨き粉をチューブから押し出して使う/チューブに残っている絵の具を子供に押し出させた/金属を加熱して金型から押し出す/乗客は、込み合う電車のドアが開いた途端、ホームに押し出されてしまった/相手を土俵から押し出せば勝ちだ/歌舞伎の舞台が回ると、武家屋敷の大道具が押し出されて来た ❷古都の魅力を押し出そうと、京都のツアーを企画中だ/年配者向けの携帯電話は、使いやすさを前面に押し出してヒットした/大統領候補は、経済に強いイメージを押し出そうと作戦を練った/入社試験の面接では、仕事への意欲を前面に押し出すとよい/競争社会では、自分の主張を強く

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押し出さないと、勝ち抜けない/不正に対し、正論を正面から押し出して立ち向かう勇気が欲しい ❸仲間を誘い合い、大勢で賑[にぎ]やかに花見に押し出した ❹開始ベルが鳴ると、作業員が一斉に機械の操作ボタンを押し出した/雪道でえんこした車を二人がかりで押し出したら、見かねた人たちも協力してくれた
【名詞形】押し出し
【補足】名詞形は❶❷の意味でのみ使う。ほかに「人の外見や雰囲気」という意味も持つ。また、相撲の決まり手の一つでもある。野球や歌舞伎でも使う
【例文】 彼は若いが、押し出しがいいから、どうも平社員には見えない/彼は声も良く、押し出しも立派なので、俳優として大成するだろう/横綱は、土俵からの力強い押し出しで白星を挙げた/野球で満塁の時、四死球を出したら、相手チームに押し出しの1点が入る/歌舞伎では押し出し(=大道具に車輪を付けて舞台に押し出すこと)を効果的に使う/ソフトの押し出し機能では図形を立体化し、3Dテキストを作成できる/金属や合成樹脂の新しい押し出し成形技術を開発する
**おしたてる・おったてる【押し立てる・推し—/押っ立てる・推っ—】** [おす＋立てる] ❶ (刃先、旗、大漁旗、優勝旗、幟[のぼり]、木、柱、看板、標識、指、尻尾)を押し立てる(=勢いよく立てる) ❷(大義名分、錦[にしき]の御[み]旗[はた]、政権、候補、要求、理念、スローガン、具体策、カリスマ性)を押し立てる(=考え・理由などを強く前に出して主張する) ❸([人]、[民間・有名]人、学者)を(大統領、首相、党首、[指導・候補]者、校長、委員、主役、広告塔)に推し立てる(=推挙する) 
【副⁺】(しっかり、高々と、激しく、荒々しく、強引に、一気に、前面に、全面に、先頭に、表面に、誇らしげに)おし立てる
【補足】「押っ立てる」は「押し立てる」の転で、「立てる」を強調した口語表現
【例文】 ❶強盗はナイフの刃先を畳に押し立てて、住人を脅した/年貢に苦しむ百姓たちは、筵[むしろ]旗[ばた]を押し立てて、代官所に向かった/漁船が大漁旗を押し立てて、帰港した/デモ隊は幟を押し立てて、首相官邸前に集合した/諏訪大社では、巨木を山から曳[ひ]き出し、御[おん]柱[ばしら]として押し立てる祭りを行う/国道沿いに巨大な看板が押し立てられ、景観を害している/事故多発地帯に次々と標識が押し立てられた/親指を勢いよく押っ立てて、オーケーサインを送る ❷大義名分を押し立てて、武力行使する国際情勢を憂える/帝[みかど]の勅許という錦の御旗を押し立てて、反幕軍が江戸に進軍している/将軍はクーデターによって軍事政権を押し立てた/労組は春闘で賃上げ要求を押し立てることにした/改めて創業者の経営理念を押し立て、組織を活性化しよう/選挙戦ではスローガンよりも具体策をしっかり押し立てるべきだ/「選択と集中」を押し立てれば、何でもうまくいくわけではない ❸国民が市民運動家を大統領に推し立てた/党首に推し立てられた二世議員が首相になった/大学教授を都知事候補に推し立てようとしたが、断られた/民間人を校長に推し立てて、学校改革を行う/政府は原発の安全性を主張する学者を調査委員に推し立てた/テレビドラマの脇役を主役に推し立てた映画が話題になっている/アスリートを前面に推し立てたポスターを作成し、オリンピックを盛り立てる
**おしだまる【押し黙る】** [押す＋黙る] ([人])が(冷たい言葉、怒声、厳しい一[ひと]言[こと]、冷たい視線、叱責、宣言、痛い指摘、批判、反論、質問、脅し、取り調べ、思いがけぬ知らせ、意外な結果)に押し黙る(=口を閉じて頑固に何も言わない) 
【副⁺】はっと、じっと、むすっ

<200>
と、ただ、一瞬、終始、急に、一様に、頑[かたく]なに、思わず)押し黙る
【例文】 監督の怒声に選手たちは押し黙り、うなだれて立ち尽くした/会議では提案に反対したかったが、周囲の冷たい視線に押し黙るしかなかった/社員一同は、社長の叱責に恐れをなし、一様に押し黙ってしまった/人気歌手の予期せぬ引退宣言に、記者たちは一瞬押し黙った/講師は、受講生の鋭い反論に虚をつかれ、はっと押し黙ってしまった/面接官の予想だにしない質問に、押し黙って何も言えなかった/取り調べに対し、容疑者は頑強に押し黙っていて、何の進展もない/台風という恐ろしい自然の猛威を前に、人々はただ押し黙って耐えるしかなかった/何か気に入らないと、妻は押し黙って口を利こうともしない/いさかいの後、二人は押し黙ったまま、ただ海を見つめていた/政府は軍隊の力を借りて、民衆を押し黙らせた/主流派は、反対派の声を数の力で押し黙らせようとしている
**おしつける【押し付ける】** [押す＋付ける] ❶ ([人]、物)に(体、体の一部、レモン、煙草の火、銃口)を押しつける(=押して対象に密着させる) ❷([人]、部下、国民、弱者、他人に(責任、仕事、負担、不平等条約、ルール、リスク、罪、難題、思想、信仰、理想、目標、考え、意見、主張、都合、やり方、スタイル、価値観、犠牲、役割、家事、育児、介護、世話、雑事、後始末、趣味、好み、イメージ、自己の判断、善意)を押しつける(=相手の意向を無視して*引き受けるように強要する) ❸ ([人])に(偽物、安物、[粗悪・不用]品、がらくた、残り物、廃棄物)を押しつける(=強引に*引き取らせる) ❹ (ワゴン、ベビーカー)を押しつけている(=押すことに慣れている) 
【副⁺】❶〜❸ (いきなり、無理に、平然と、[一方・強制]的に、強引に、勝手に)押しつける
【補足】❹は、「押しつけている」の形で使う。「おっつける」は俗語表現
【例文】 ❶赤ん坊が母親の胸に顔を押しつけて寝ている/猫は、いつも喉を鳴らしながら私の膝に頭を押しつけてくる/満員電車の中では、扉に体を押しつけられて、身動きもできない/絞り器にレモンを押しつけながら絞る/犯人は、人質の背中に銃口を押しつけて脅した ❷不祥事の責任を部下に押しつけるとは、ひどい上司だ/責任を押しつけ合うことは見苦しい/PTAの仕事は、みんなが人に押しつけようとしてなかなか役員が決まらない/消費税率の引き上げは、負担を薄く広く国民に押しつけることになる/不平等条約を押しつけられた国民の間には不満が渦巻いた/原発とは、リスクは地元に押しつけ、恩恵は都会が享受するシステムだ/妻が理想の家庭像を押しつけてくるので、息が詰まる/上層部から目標を一方的に押しつけられても、賛同できない/親の考えを押しつけず、子供を自由に育てたい/妻に家事や育児を押しつけていられる時代は過ぎ去った ❸「若返りにはこれが一番」と化粧品を押しつけられ、買わされた/当地では、国から産業廃棄物を押しつけられた結果、土壌の汚染が進んだ ❹日頃から重いワゴンを押しつけているので、これくらいの荷物は何でもない
【名詞形】押しつけ 押しつけをする/になる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 判断の押しつけを避け、全体の結論を待つ/過剰な親切は善意の押しつけだ/人に価値観の押しつけをするのはよくない/育児を教えてあげたいが、やり方の押しつけにならないか心配だ

<201>
**おしつぶす【押し潰す】** [押す＋潰す] ❶ (建物、屋根、車、缶、ペットボトル、箱、粘土、ボール、煙草、虫、体、芋、実[み]、おにぎり、パン、ご飯)を押し潰す(=押して潰す) ❷(意見、民衆の声、要求、抗議、気持ち、やる気、心、夢、努力、チャンス、運動、政敵、非合法な組織、反政府的なマスコミ、計画、生活、家計、[可能・人間]性)を押し潰す(=強い力で無視して潰す) ❸(孤独、沈黙、重圧、プレッシャー、ストレス、過剰な意識、不安、絶望、悲しみ、怒り、惨めさ、妄想、[責任・無力]感、親の期待、管理教育)に/で押し潰される(=強い力で潰されて、*立ち直れないほどになる) 
【副⁺】❶(一気に、ぺちゃんこに、無惨に、跡形もなく、容赦なく) ❷(ことごとく、すべて、あっさり、容赦なく)押し潰す
【補足】❸は、受身形を使う
【例文】 ❶再開発地域では、ブルドーザーが家々を押し潰していく/積もった雪が屋根を押し潰してしまった/缶を機械でぺちゃんこに押し潰して、リサイクルに出す/煙草を足で押し潰して火を消す/満員電車の中では、揺れる度に体が押し潰されそうだ/マッシュポテトは、茹[ゆ]でたジャガイモを押し潰し、牛乳とバターを加えて作る/おにぎりが、押し潰されないように、リュックの上部に入れておく ❷親族で固めた経営陣は、とかく外部の意見を押し潰しがちだ/独裁政権は民衆の声を押し潰し、耳を傾けない/母親が命令ばかりしていると、子供のやる気を押し潰してしまう/民族紛争は市民の生活を押し潰してしまう/独裁者はさまざまな弾圧で政敵を押し潰そうとしたが、根強い支持があって押し潰せなかった ❸都会の一人暮らしでは、時々孤独に押し潰されそうになる/気の優しい人ほど、プレッシャーに押し潰されやすい/入学試験のことを考えると、不安に胸が押し潰されそうだ/過剰な管理教育で子供たちの心が押し潰されている
**おしつまる【押し詰まる】** [押す＋詰まる] ❶ (暮れ、年、年の瀬、1年、年度末、師走、12月、決算月、世紀、期限、納期、締め切り)が押し詰まる(=期日が目前に迫る) ❷(事態、状況、状態、局面、情勢)が押し詰まる(=事態が切迫する) 
【副⁺】(いよいよ、ついに、ぎりぎりに)押し詰まる
【例文】 ❶年の暮れもいよいよ押し詰まり、年越し準備で忙しくなった/年の瀬も押し詰まると、商店街は正月食品の買い物客で俄[が]然[ぜん]賑[にぎ]わい出す/師走も押し詰まり、街を行き交う人々も心なしか急ぎ足だ/3月の年度末も押し詰まった29日、急に本社への異動を命じられた/決算月も押し詰まり、少しでも収益を増やそうと営業部が殺気立っている/20世紀も押し詰まるにつれ、人類滅亡などの虚言がまことしやかに流れた/製品の納期が押し詰まって、工場は昼夜操業を余儀なくされている/締め切りが押し詰まらないと、原稿が進まないのは悪い癖だ ❷吹雪の雪山で滑落し、当分救助は期待できないという押し詰まった事態に陥った/紛争地域の緊迫した状況はいよいよ押し詰まって、危険極まりない/名人戦の対局は、最終盤へと押し詰まってきた/領土問題をめぐる両国間の押し詰まった政治情勢は、予断を許さない
**おしつめる【押し詰める】** [押す＋詰める] ❶ ([ご飯・ひき肉・芋・材料]を[袋・箱・入れ物・木型]、[荷物・衣類]を[スーツケース・トランク・鞄[かばん]])に押し詰める(=隙間なく押して詰める) ❷([相手]を[土俵際・土壇場・崖っぷち・窮地])に/まで押し詰める(=後がないぎりぎりの所まで持って行く) ❸(考え、理由、気持ち、論旨、論議)を押し詰

<202>
める(=要約する。短くつづめる) 
【副⁺】❶(ぎっしり、ぎゅっと、ぎちぎちに、隙間なく、隅々まで) ❷(とことん)押し詰める
【例文】 ❶押し寿[ず]司[し]は、木型にご飯をぎゅっと押し詰めて作る/種を取ったピーマンにひき肉を押し詰めて、フライパンで焼く/茹[ゆ]でて潰した芋を型にしっかり押し詰めて冷やす/スーツケースを開けると、ぎゅうぎゅうに押し詰めていた荷物があふれ出た ❷横綱は土俵際まで押し詰められ、結局釣り出された/人は死の極限まで押し詰められた時、どう行動するか ❸自分の考えを押し詰めて言えば、この案には絶対反対だということだ/恋人と別れる理由を押し詰めて考えると、結局気持ちが冷めていることに気づいた/論議を押し詰めれば、財政再建には増税しかないという結論になる
**おしとおす【押し通す】** [押す＋通す] ❶ (法案、案、企画、方針、価格、条件、要求、不正入学、不法行為、横車)を押し通す(=反対があっても、あるいは道理に反したことを、無理に通す) ❷ⓐ(意見、考え、意志、嘘[うそ]、建て前、立場、言い分、見解、正論、理屈、態度、判断、信念、主張、主義、我流、我が儘[まま]、自己、流儀、やり方、生活、行動、都合、希望、沈黙、無理)を押し通す(=主張や態度などを最後まで一貫して維持する) ⓑ(負けん気、根性、素知らぬ顔、一点張り、数の論理、知らぬ存ぜぬ、無言、ノーコメント、半袖、日本語)で押し通す ❸ (荷車、ベビーカー)を押し通す(=最後までやめずに押し続ける) 
【副⁺】❶(無理矢理、ひたすら、ずっと、堂々と、ずうずうしく、しゃにむに、頑[かたく]なに、強引に、執[しつ]拗[よう]に、一方的に、有無を言わさず、どこまでも、あくまでも、最後まで)押し通す
【例文】 ❶十分な審議が尽くされないまま、強行採決で法案が押し通された/上司に反対されても、この企画だけはどうしても押し通したい/大学の理事長が横車を押し通し、不正入学を許したことが明らかになった ❷ 自信があれば、強い態度で自分の意見を押し通せる/家族に反対されたが、意志を押し通し、会社を辞めて自分の店を持った/浮気じゃないと嘘を押し通すのもつらいものがある/相手側の言い分を押し通され、気に染まぬ決着となった/彼は自分の見解を最後まで押し通さないと気が済まない/仲間の意見を無視して我流を押し通すことはできない/両親は、外国を放浪したいという私の我が儘を押し通させてくれた/無理を押し通すと道理が引っ込む/証人喚問で、収賄容疑の社長は、何を聞かれても「知らぬ存ぜぬ」で押し通そうとした/小学生の頃、真冬でも半袖で押し通したので、びっくりされた/海外の旅行先でもずっと日本語で押し通す母は、実にたくましい ❸ 重い荷車を坂の上まで後ろから押し通したので、腰が痛くなった/8歳の長女は、弟のベビーカーを駅から家まで一人で押し通して得意げだ
**おしとどめる【押し止める・押し留める】** [押す＋とどめる] ❶ ([人]、家族、子供、部下、客、選手、体、馬、群れ、解散、動き、IT化の波、流れ、凋[ちょう]落[らく]、戦争の勃発、暴走)を押しとどめる(=行動に出よう、あるいは変化しようとするのを押さえて止める) ❷(言葉、声、涙、悲しみ、怒り、憧れ、気持ち、感情、衝動)を押しとどめる(=押さえて表に出ないようにする) 
【副⁺】(しっかり、無理矢理、辛うじて、強引に、懸命に、必死で)押しとどめる
【例文】 ❶夜中まで騒がしい隣家に怒鳴り込もうとする夫を押しとどめた/家を出たいという息子を押しとどめて、家業を継がせた/一人暮らしをしようとしたが、まだ早いと

<203>
母に押しとどめられた/突然、辞表を提出した部下を押しとどめて、訳を聞いた/怒って店を出ようとする客を押しとどめ、慌てて謝った/移籍表明の選手を押しとどめ、契約更改を持ち出した/はやる馬をスタートまで押しとどめようと、騎手が手綱を強く引いている/IT化の波は、もはや押しとどめられない/少子高齢化の流れは押しとどめようがない/核戦争の勃発を押しとどめるためには、平和を希求する世界の英知が必要だ ❷上司の理不尽な叱責に、出かかった反論の言葉を何とか押しとどめた/込み上げる涙を押しとどめ、喪主として挨拶した/被災地の悲惨な映像を見て、悲しみを押しとどめられなかった/相手の挑発に乗るまいと、辛うじて怒りを押しとどめた
**おしながす【押し流す】** [押す＋流す] ❶ⓐ(津波、川、雨、風、水、洪水、河川の氾濫、濁流、激流、土石流、土砂、水流)が押し流す(=強い自然の勢力が押して、ものを流してしまう) ⓑ(家、橋、道路、車、船、町、村落、田畑、砂、岩石、人々、汚物)を押し流す ❷(血液、リンパ、脂肪、結石、毒素、コレステロール、異物、老廃物)を押し流す(=体内の循環により内部の物質を押して流す) ❸ (理性、感情、悲しみ、怒り、ストレス、確執、過去のしこり)を押し流す(=抱えている思考や感情をなくしてしまう) ❹ ([人])が(人込み、時流、時代、運命、流行、大[たい]勢[せい]、世論、情報、不況の嵐、感情、欲望)に押し流される(=逆らえない力によって流される) 
【副⁺】(たちまち、そのまま、そっくり、ゆっくり、一気に、きれいに、あっという間に)押し流す/押し流される
【補足】❹は、受身形を使う
【例文】 ❶沿岸地帯では集中豪雨で河川が氾濫し、家々を押し流した/増水した川の激流で橋が押し流され、通行不能となった/強風のため、漁船が沖まで押し流されてしまった/洪水が全てを押し流して、一帯は跡形もなくなった/高台から見下ろすと、津波は今にも村落を押し流そうとしていた/川に落ちた人が、押し流されつつも伸びていた枝につかまり助かった/トイレの水流が、汚物をきれいに押し流してくれる ❷食物繊維を多く摂取すると、腸内毒素が押し流されるという/涙には、目に入った異物を押し流す作用がある/リンパマッサージで肌の老廃物が押し流せるそうだ ❸時には、愛欲からくる激情が理性を押し流してしまうことがある/涙には、悲しみや怒りといった感情を押し流し、心を和らげる効果がある/親子の確執を押し流すには、長い時間が必要だった ❹人込みに押し流されて、子供とはぐれてしまった/コンビニ隆盛の時流に押し流されて、個人商店が消えていく/氾濫する情報に押し流されぬ知性を持ちたいものだ/不況の嵐に押し流され、路上生活者に転落してしまった/一時的な感情に押し流されて、会社を辞めてしまった/誓いを立てたのに、欲望に押し流され、また賭け事に手を出した
**おしのける【押し退ける】** [押す＋退[の]ける] ❶ ([人]、通行人、人込み、先輩、他人、強豪、仲間、現職、体、手、自転車、雪、流氷、土、落葉)を押しのける(=押して、その場所や立場からどける) ❷(不安、重圧、障壁、反対)を押しのける(=力を入れてなくすようにする) 
【副⁺】(そっと、我先に、乱暴に) ❶(無理矢理、力いっぱい、強引に、懸命に)押しのける
【例文】 ❶ドアの前に立ちはだかる人を押しのけて下車した/賊は財布を奪い、通行人を押しのけて逃げ去った/列車の発車時刻に間に合うよう、人込みを押しのけて先を急いだ/野球部が並みいる強豪を押しのけて、全国優勝を果たした/市議の選挙で新人候補が

<204>
現職を押しのけて当選した/芸者は、膝に置かれた客の手をそっと押しのけて、酒席を立った/駐輪場に突っ込んで来た車が、自転車を何台も押しのけて止まった/除雪車に押しのけられた雪が、道の脇で山になっている/砕氷船が流氷を力強く押しのけながら進んで行く ❷受験が近くなると、不安をどうしても押しのけられない/金メダルを期待された選手が重圧を押しのけ、見事に優勝を果たした/各界からの反対を押しのけて消費税が導入された
**おしはかる【推し量る・推し測る】** [推す＋はかる] ⓐ(気持ち、心、胸中、心情、心境、感情、苦痛、[悲し・苦し]み、考え、意図、魂胆、真意、裏、意味、意欲、内容、性質、動向、程度、大きさ、理由、影響、効果、実力、能力、レベル、スキル、価値、[人間・適応・可能]性、規模、未来、状況、事情、立場、体調、年齢、用法)を推しはかる(=ある事柄から物事を推測する) ⓑ(言動、口調、文章、顔つき、そぶり、発言、受け答え、偏差値、テスト、金銭、外見、歴史的資料)から/で推しはかる 
【副⁺】(何となく、ただ単に)推しはかる
【例文】 相手の言動からその気持ちを推し量ることができる/淡々とした口調からは、その複雑な胸中までは推し量れなかった/事故で家族を失った遺族の心情は、簡単に推し量れるものではない/災害に遭った人々の苦痛は、ただ推し量るのみだ/感情を抑えた文章だが、夫を亡くした夫人の悲しみを推し量ることができた/顧客の意図を推し量って、企画を練る/曖昧な発言からは、真意を推し量りかねることがある/面接の受け答えで応募者の意欲はある程度推し量れるものだ/ピラミッドの壮大さから自然とファラオの権力のほどが推し量られよう/小テストで生徒の理解度を推し量ろうと試みた/偏差値だけが、学生の能力を推し量る材料ではない/金銭で人の価値を推し量らないでほしい/外見からだけでは、真の人間性は推し量れない/浮世絵から江戸時代の人々の生活状況を推し量ってみる
**おしひらく【押し開く】** [押す＋開[ひら]く] ❶ⓐ(扉、戸、岩戸、ドア、門、窓、カーテン、口、まぶた、胸元、襟、膝、足、くちばし、傷口、雲、弁)を押し開く(=力を入れ、押して開く) ⓑ([両・廊下]側、内、外、奥、向こう、横、左右、上下)に押し開く ❷ (心、自己、可能性、進路、道、展望、未来、時代、市[し]場[じょう])を押し開く(=大きく広げる) 
【副⁺】❶(無理矢理、僅かに、細めに、力ずくで) ❷(ゆっくり、そっと、ぐっと、いきなり、一気に、大きく、静かに、強引に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、勢いよく)押し開く
【例文】 ❶力を入れて重たい扉を押し開き、外に出た/日本には、岩戸を押し開いて太陽の神を外に出させたという神話がある/チェーンを掛けたまま、ドアを僅かに押し開いて相手を確認する/古い家の窓を強引に押し開こうとしたら、ガラスが割れてしまった/カーテンを押し開いて外を見ると、まばゆいばかりの銀世界だった/患者の口をぐっと押し開き、喉に詰まった魚の骨を取り除く/ヨガのレッスンで足を左右に押し開いたら、股関節を痛めてしまった/傷口をそっと押し開き、流水で砂を洗い流した ❷友人の心温まる一言が、固く閉ざした私の心を押し開いてくれた/幼児はさまざまな物に触れながら、自分の能力の可能性を押し開いている/再生医療の未来を押し開くiPS細胞への期待は高まっている/産業革命によって新しい時代が押し開かれた
**おしひろげる【押し広げる】** [押す＋広げる] ❶ (隙間、割れ目、亀裂、穴、まぶた、口、

<205>
指、手のひら、胸元、膝、足、股、肉、骨、肛[こう]門[もん]、産道、動脈、血管壁、傷口、くちばし、生地)を押し広げる(=閉じていたもの、狭いものに力を加えて広げる) ❷ⓐ(差、格差、ギャップ、隔たり、溝、空間、範囲、領土、領域、市場、自分の世界、勢力、概念、知覚、可能性、才能、視野、芸域、運動、ネットワーク、[購買・中間]層)を押し広げる(=差、範囲、可能性などを一層広げる) ⓑ(外、全国、海外、世界)に/へと押し広げる 
【副⁺】❶(そっと、ぐいっと、左右に、上下に) ❶❷(ゆっくり、一層、徐々に、一気に、さらに、大きく、無理に)押し広げる
【例文】 ❶まぶたを指で押し広げて目薬を差した/指を左右いっぱいに押し広げて長さを測る/出産時には胎児の頭が産道を押し広げながら下がっていく/血圧とは、血液が動脈を押し広げようとする圧力をいう/頭痛は頭の血管壁が押し広げられる時に起こる痛みだ/鵜[う]匠[しょう]は、鵜[う]のくちばしを押し広げて捕った魚を吐き出させる/麵棒で生地を四方に丸く押し広げるようにして餃[ぎょう]子[ざ]の皮を作る ❷グローバル化が貧富の差を徐々に押し広げている/IT化が世代間のギャップをさらに押し広げた/ローマ帝国は遠征を重ねて領土を大きく押し広げていった/今後は海外にも市場を押し広げればいい/現代の科学技術は人間の可能性を一層押し広げるだろう/これまで自分の芸域を押し広げようと努力してきた/市民団体のネットワークを押し広げ、住民が参加する町作りを目指す
**おしひろめる【押し広める】** [押す＋広める] ⓐ(新製品、技術、方法、[販売・サービス]網、事業、文化、文明、思想、価値観、考え方、不安、改革、政策、制度、運動、SDGs、勢力)を押し広める(=強い力で広範囲に広める) ⓑ(全国、海外、世界)に押し広める 
【副⁺】(次々、着々と、大いに、徐々に、更に、無理に、強引に、積極的に、一気に)押し広める
【例文】 新製品を全国に押し広めるキャンペーンを実施中だ/新薬を世界市場に押し広めるため、戦略を立てる/政府は自国の先端技術を外国に押し広める政策を打ち出した/電子機器の販売網を次々と押し広めて、シェアの拡大を図っている/当社は宅配便のサービス網をアジアの国々に着々と押し広めている/科学技術文明が世界全体に押し広められ、その負の遺産にも直面することになった/民主主義の理念を世界に押し広めれば、平和が実現するというのは、幻想だったようだ/地質学者の不用意な発言が、地震に対する国民の不安を一気に押し広める結果となった/宗主国は植民地への弾圧政策を強引に押し広めようとした/SDGs(持続可能な開発目標)を押し広めるための一面広告を行った
**おしまくる【押し捲る】** [押す＋捲[まく]る] ❶(相手、[人]、店主、取引先、[少数・反対]派、政府軍、日本勢、国産品)を押しまくる(=相手を圧倒しようと一方的に押し続ける) ❷(スイッチ、リモコン、[電卓・パソコン]のキー、ボタン、カメラのシャッター、レバー)を押しまくる(=盛んに押し続ける) 
【副⁺】❶(ぐいぐい、とにかく、一方的に、一気に) ❷(必死に、やたらに、夢中で)押しまくる
【例文】 ❶スクラムの最前列で相手チームを押しまくって勝った/先制して一気に押しまくろうとしたが、相手の守りを崩し切れなかった/スピードとパワーで相手を押しまくるテニスを目指している/押して押して押しまくるのが相手を口説くコツだ/保険の勧誘員に押しまくられて、つい契約の約束をしてしまった/値下げ交渉で、客は店主を押しまくり、とうとう大幅に負けさせた/何でもかんでも多数決で反対派を押しまくるのは、民

<206>
主主義に反する/革命軍に押しまくられて、政府軍が撤退を始めた/最初から日本勢は、海外勢に押されまくっている/国産品は外国の製品に押しまくられて、国内シェアを落としている ❷よちよち歩きの子が、家中のスイッチを押しまくって困る/妹に負けるのが悔しくて、ゲームのリモコンを必死に押しまくった/電卓のキーを押しまくって、伝票を早く処理する腕を磨いた/この機械は、あちこちボタンを押しまくれば、何とか動くんじゃないかと思った/富士山に朝日が差す一瞬を捉えようと、夢中でシャッターを押しまくった/ゲームセンターでレバーを押しまくったので、手首が痛くなった
**おしまげる【押し曲げる】** [押す＋曲げる] ❶(棒、鉄筋、パイプ、板、ガードレール、金属片、チップ、針金、竹、枝、体、首、手首、背中)を押し曲げる(=力を加えて押して曲げる) ❷(真実、事実、意志、信念、考え、主義、主張、自説、志、筋、道理、方針、原則、感情)を押し曲げる(=歪[ゆが]める。違うものにする) 
【副⁺】❶(ぐにゃりと、ぎゅっと、くるりと、軽く、丸く、力強く) ❶❷(無理矢理、簡単に、強引に)押し曲げる
【例文】 ❶悪役レスラーは鉄の棒を軽く押し曲げて相手を威[い]嚇[かく]した/交通事故現場には押し曲げられたガードレールが生々しく残っている/職人が竹を押し曲げながら巧みに籠を編んでいく/枝を上手に押し曲げて編み、木の上にねぐらを作る猿がいる/パソコンを長時間使う人は、手首を前後に押し曲げるストレッチをするといい/ペアになって相手の背中をゆっくりと押し曲げて、腰の筋を伸ばす ❷どんな理由であろうと、真実を押し曲げることは許されない/事実を押し曲げて報道したテレビ局が、処分を受けた/自分の信念を押し曲げてまで出世したいとは思わない/世渡りするには、自分の考えを押し曲げて周囲に合わせることも時には必要だ/道理を押し曲げろとまでは言わないが、もう少し先輩を立てたほうがいい/伝統ある我が校の方針は簡単に押し曲げられるものではない/ここで原則を押し曲げれば、他の者に示しがつかない
**おしもどす【押し戻す】** [押す＋戻す] ❶ ([人]、乗客、ファン、子供、相手の腕、体、プレゼント、相手チーム、敵、反政府軍、前線、小舟、レバー、ピストン、ペダル、退職願、札束、胃液、血液、エンジンの混合気)を押し戻す(=押して元の所に戻す) ❷(与党、反対派、攻撃、試合、流れ、勢力、世論、株価)を押し戻す(=動きを抑え、元の状態に戻す) 
【副⁺】(ぐっと、ぐいぐい、じりじり、必死に、勢いよく)押し戻す
【例文】 ❶ラッシュ時に電車を降りようとしたが、乗客の波に押し戻されて、降りるに降りられない/ステージに近づこうとするファンをガードマンが必死に押し戻している/傘を差して歩く子供を押し戻すような強風が吹いている/仲直りしようと夫がプレゼントを差し出したが、妻は無言で押し戻した/軍は激しく抵抗して敵を国境まで押し戻そうとした/政府軍に押し戻されていた反政府軍が、再び反撃に出た/突風のため、小舟はあっけなく岸に押し戻された/レバーを完全に元の位置まで押し戻さなければ、機械は止まらない/上司は、差し出された退職願を「撤回してくれ」と言って押し戻した/分厚い札束を差し出され、押し戻せずに受け取ってしまった/食道には、逆流してきた胃液を胃へ押し戻す働きがある/女性は、足先の血液を心臓に押し戻す力が弱く、冷え症になりやすい ❷敵の攻撃を押し戻さないと、勝利は望めない/時の流れを押し戻せるものなら、若い頃に戻したい/昨日まで上昇していた株価が、今日は押し戻された
**おしやぶる【押し破る】** [押す＋破る] ❶ (シャッター、入口、ドア、戸、扉、網戸、窓、

<207>
ガラス、障子、襖[ふすま]、金庫室、壁、牢[ろう]、網、柵、殻、細胞膜、缶、守り)を押し破る(=力を加えて押して壊す) ❷(沈黙、慣例、均衡)を押し破る(=急に、または力を入れてその状態を壊す) 
【副⁺】❶(勢いよく、強引に、乱暴に、一気に、力任せに) ❷(次々、一気に、あえて)押し破る
【例文】 ❶暴徒が店のシャッターを押し破って入って来た/暴走車が、店の入口を押し破って突っ込んで来た/犯人は裏口の戸を押し破って侵入したらしい/兄弟が取っ組み合いの喧[けん]嘩[か]をして、襖を押し破ってしまった/この窓は強化ガラスなので、そう簡単には押し破れない/銀行の金庫室が窃盗団に押し破られてしまった/イノシシに防護柵を押し破られ、作物に被害が出た/虫がさなぎからゆっくりと殻を押し破り、羽化する様子を観察した/来年こそは自分の殻を押し破って、新しいことにチャレンジしたい/飛んできたカブトムシが蜘蛛の巣を一気に押し破った/相手チームの固い守りを押し破ろうと選手は必死で攻め立てた ❷誰も発言しない会議で、沈黙を押し破るように勇気ある社員が口を開いた/慣例を押し破って、かの国に初めて女性大統領が誕生した/国境付近で起きた銃撃戦が両国の均衡を押し破り、本格的な戦いが始まった
**おしやる【押し遣る】** [押す＋遣る] ❶ⓐ(鞄[かばん]、書類の山、アルバム、新聞、皿、テーブル、水、暖気、寒[さむ]気[け]、空気、民族、地球、[人]、選手、体の一部)を押しやる(=向こうの方へ押して動かす) ⓑ(壁、前、後ろ、上、下、外側、横、隅、端、奥、向こう、遠く、民族主義、[温暖・過疎]化、戦争、崖っぷち)に押しやる ❷(考え、感情、想像、雑念、記憶、心配、不安、懸念、問題、伝統文化)を押しやる(=意識や周辺から遠[とお]退[の]ける) 
【副⁺】(次々、ぐいと、さっと、そっと、素早く、強引に、無理に、急速に、確実に、無[む]造[ぞう]作[さ]に)押しやる
【例文】 ❶足で鞄を前の座席の下にぐいと押しやる/書類の山を押しやって、ノートパソコンを置くスペースを作る/押し入れの奥に押しやられていたアルバムを発見した/野菜嫌いの娘は、ニンジンが載った皿を食卓の端に押しやった/入浴中にガス風呂を追い焚[だ]きして、出てきたあったかいお湯を手で体の方に押しやりながら温まった/温かい空気が寒気流に押しやられ、明日は一気に冷え込むそうだ/異民族の流入は、結果として先住民族を北方へ押しやる形となった/二酸化炭素の排出量増加は、地球を温暖化の方向に押しやりつつある/コーチはスケート選手の背中をそっとリンクへ押しやった ❷悲観的な考えを頭の隅に押しやり、気持ちを奮い立たせる/別れた彼女との再会は、心の奥底に押しやっていた感情を一気に蘇[よみがえ]らせた/嫌な想像を頭から押しやろうとしたが駄目だった/雑念を押しやって柔道の稽[けい]古[こ]に没頭する/学会の発表で失敗した記憶をどこかに押しやってしまいたい/医師に完治したと言われたが、再発の不安をどうしても押しやることができない/近代日本は、伝統文化を脇に押しやり、西欧文化の取り入れに必死になった
**おしよせる【押し寄せる】** [押す＋寄せる] ❶ (波、荒波、津波、洪水、流氷、土砂、火の手、雪崩[なだれ]、黒雲、[人]、[買い物・観光]客、観衆、群集、ファン、デモ隊、暴徒、難民、患者、マスコミ、軍勢、大群、痛み、睡魔、疲れ、不安、悲しみ、歓喜、激情、[快・幸福・恍[こう]惚[こつ]・孤独]感、変化の波、変革の嵐、苦情、陳情書、難題)が押し寄せる(=*抑えきれない勢いで一度にやって来る) ❷(家具、荷物、鍋の具材)を(壁際、片側、片隅、向こう、[端・奥]の方)に/へ押し寄せる(=押して一方に寄せる) 
【副⁺】❶(どんどん、次々、

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ひたひたと、どっと、わっと、突如、何度も、繰り返し、一遍に、一斉に、一気に、一挙に、大量に、われもわれもと、後から後から)押し寄せる
【例文】 ❶どんな大波が押し寄せようと、新しい防波堤はびくともしない/想定外の大津波が原子力発電所に押し寄せ、大惨事となった/山崩れが起き、押し寄せた土砂に車が巻き込まれた/空襲で避難する途中も火の手が押し寄せて来て、逃げ場を失った/黒雲が押し寄せて来たと思ったら、突然竜巻が起こり屋根が飛ばされた/新製品の発売日には待ちかねた客がわっと押し寄せた/外国からの観光客が富士山に押し寄せる時代となった/世紀の一戦を見ようと、競技場には雪崩を打って観衆が押し寄せた/独裁政権の打倒を叫び、群集が官邸前広場に押し寄せた/感染症患者が一斉に押し寄せれば、病院が麻[ま]痺[ひ]してしまう/事件後、マスコミが押し寄せることを想定し、当事者は雲隠れした/敵の軍勢が喚声を上げながら城に押し寄せて来た/イワシの大群が港に押し寄せた/陣痛は強い痛みが周期的に押し寄せる/押し寄せる睡魔と戦いながら、受験勉強に励んでいる/不安が波のように押し寄せて眠れない/幼子を亡くし、押し寄せる悲しみに涙が止まらない/押し寄せる変革の嵐に立ち向かっていかねばならない/次々と押し寄せる難題に政府は頭を抱えている ❷テーブルを壁際に押し寄せて、広いスペースを作る/荷物を向こうに押し寄せれば、座席にもう一人座れる/スキヤキ鍋に入れた牛肉を煮て、片側に押し寄せたら、その他の具材を継ぎ足していく
**おしわける【押し分ける】** [押す＋分ける] ❶ ([人]、人込み、暖[の]簾[れん]、雪、水、海水、氷、土、トウモロコシ畑、茂み、草[そう]原[はら])を押し分ける(=押すようにして左右に分ける) ❷(スイッチ、ボタン、キー、数字)を押し分ける(=対象の物を別々に分けて押す) 
【副⁺】❶(次々、さっと) ❷(次々、素早く、巧みに、スムーズに)押し分ける
【例文】 ❶発車間際の列車に乗るため、人を押し分けるようにして歩いた/人込みを押し分けて、花火会場の最前列に陣取った/暖簾をさっと押し分けて、客が居酒屋に入って来た/積もった雪をラッセル車が押し分けて行く/平泳ぎは、手で水を押し分けるようにかいて進む/船がしぶきを上げ、海水を押し分けながら進んで行く/砕氷船が流氷を押し分けて前進する/トウモロコシ畑を押し分けながら実を収穫する/茂みをザワザワと押し分けて出て来たのは、野生の小熊だった/草原を押し分けて象の群れが通り過ぎる ❷舞台照明のスイッチを巧みに押し分け、演出効果を高める/訓練されたチンパンジーは、要求に応じてブザーのボタンを押し分けられるという/パソコンを使い始めた頃は、マウスのボタンをスムーズに押し分けられなかった/弟はテレビゲームのボタンを目にもとまらぬ速さで押し分けられる/電話の自動受付では、用件に応じてプッシュボタンの数字を押し分けるように指示される
**おしわすれる【押し忘れる】** [押す＋忘れる] (タイムカード、ボタン、スイッチ、キー、印鑑、検印、判子、割り印、スタンプ)を押し忘れる(=押すことを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、すっかり、うかつにも)押し忘れる
【例文】 出社した時、急いでいたので、タイムカードを押し忘れていた/考え事をして降車ボタンを押し忘れ、次のバス停まで行ってしまった/外出時には防犯システムのスイッチを押し忘れないようにしよう/履歴書に印鑑を押し忘れたまま、提出してしまった/書類が多過ぎて、新事業の決裁印を押し忘れてしまった/検印を押し忘れた商品は出荷でき

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ない/割り印を押し忘れた契約書は無効だと返却された/サービスカードのスタンプを押し忘れようものなら、すぐ客に文句を言われる
【名詞形】押し忘れ
【例文】 「届け出印の押し忘れにご注意ください」/タイムカードの押し忘れがあると、総務担当者が確認に来る
**おそいかかる【襲い掛かる】** [襲う＋掛かる] ❶ (敵、軍隊、暴漢、刺客、猛獣、熊、鷹、オオカミ、犬、猫)が襲いかかる(=不意に相手に近づいて攻撃を仕掛ける) ❷(地震、津波、荒波、嵐、洪水、濁流、雪崩[なだれ]、吹雪、寒波、災害、災難、惨事、悲劇、病魔、不幸、試練、不況の波、魔の手)が襲いかかる(=対象に近づいて被害を及ぼす) ❸(恐怖、不安、悲しみ、[寂[せき]寥[りょう]・虚脱]感、絶望、睡魔)が襲いかかる(=好ましくない感情などに急に襲われる) ❹(→❶に同じ)が襲いかかる(=今にも攻撃しようとする) 
【副⁺】(突然、突如、いきなり、次々、一斉に、猛然と、情け容赦なく、不意に、四方から)襲いかかる
【例文】 ❶演説中の政治家がいきなり暴漢に襲いかかられたが、幸いに一命を取りとめた/奴[やつ]は凄[すご]腕[うで]だから、うかつに襲いかかれば返り討ちに遭う/動物園で虎が飼育係に襲いかかって押し倒すという事故があった/山中では熊が襲いかかることのないよう、鈴を鳴らして歩くといい/犬が幼児に襲いかかり怪[け]我[が]をさせた ❷津波が民家に襲いかかり、全てを押し流した/経済変革の荒波が襲いかかり、零細企業が立ち行かなくなった/太平洋を航行中の船に嵐が襲いかかったが、無事切り抜けた/次々と襲いかかる災難にも負けず強く生きてきた ❸妻を失った老人に、言い知れぬ寂寥感が襲いかかってきた/徹夜で受験勉強していたら、睡魔が襲いかかってきて、机に突っ伏して寝てしまった ❹政府要人が暴漢に襲われかかったが、間一髪で護衛官が阻止した/オオカミが羊を襲いかかったが、牧羊犬に阻まれた
**おそれいる【恐れ入る・畏れ入る】** [おそれる＋入[い]る] ❶ (自分の落ち度、至らなさ、もっともな指摘、手厳しい批判、相手にかけた[迷惑・心配])に恐れ入る(=申し訳なく思う。恐縮する) ❷(好意、高い評価、身に余る賞、親切、配慮、[心・気]遣い、[ねぎらい・お褒め]の言葉)に恐れ入る(=それに対してありがたく思う) ❸(腕前、手腕、技術、炯眼、勘、センス、発想、感覚、知恵、力、能力、体力、生命力、努力、パワー、迫力、肝っ玉の太さ、根性、度胸、勇気、やる気、情熱、[行動・精神・観察・洞察・演技・文章]力、鋭さ、強さ、[すばらし・厳し]さ、[優秀・真面目・絶妙・緻密]さ、造詣の深さ、民度の高さ、完成度、態度、風格)に恐れ入る(=自分の判断が甘かったことを知り、相手の技量にひどく感服する。参ってしまう) ❹([ずる賢・厚かまし・ふてぶてし・ずうずうし]さ、愛想のなさ、厚顔無恥、傍若無人、[怠慢・傲慢・尊大]さ、遠慮のなさ、恥知らず、鉄面皮、自慢話)に恐れ入る(=あまりのことに呆れる。困ってしまう。反語的に使う) 
【副⁺】(全く、本当に、ひたすら、ただただ、一も二もなく、心から)恐れ入る
【補足】「恐れ入ります」は ❶ では「すみません」の丁寧語。❷ では「ありがとうございます」という謝意を示すが、やや遠回しな表現になる
【例文】 ❶「私どもの至らなさに恐れ入るばかりです」/社員は、顧客からのもっともな指摘に恐れ入るばかりだった/「恐れ入りますが、どちら様でしょうか」/「お忙しいところ恐れ入りますが、少しお時間をいただけないでしょうか」/「いろいろとご迷惑をおかけし、

<210>
誠に恐れ入ります」 ❷「身に余る賞をいただき、ただただ恐れ入っております」/殿様のねぎらいの言葉に、家臣一同は恐れ入って平伏した/「お褒めの言葉をいただき、恐れ入ります」/「どうぞ、中に入って、椅子にかけてお待ちください」「恐れ入ります」 ❸国政にまで乗り出す市長の政治手腕には恐れ入る/面白い例文を作る学生のセンスに恐れ入った/「一人で海外旅行をする小学生の度胸には恐れ入ったね」/敵方の城にたった一人、刀も持たずに乗り込む。その勇気には恐れ入った/「休みも返上で働く新入社員のやる気には恐れ入ったよ」/天才子役の演技力には恐れ入るほかない/この本の著者の造詣の深さには、ただ恐れ入るばかりだ ❹ 人の実績を横取りする上司の厚かましさには恐れ入った/遅刻や無断欠勤を繰り返したあげく、時給を上げろとは全く恐れ入った根性だ/「あんな素人芸で金を取ろうなんて恐れ入ったね」
**おそれおののく【恐れ戦く】** [恐れる＋戦[おのの]く] (天変地異、目に見えぬ自然の[力・脅威]、大地震、津波、雷鳴、台風、暴風雨、噴火、大火、サメ、猛獣、怪物、鬼、悪魔、神の怒り、疫病、暴君の圧政、テロリスト、暗殺者、暴力団、猛威、攻撃、報復、罪の深さ、虐殺、殺人事件、怪奇現象、死の恐怖、不吉な予言、呪いの言葉、異様な姿、地獄の場景、事の重大さ)に恐れおののく(=怖くて震える) 
【副⁺】(ただ、ひたすら、すっかり、絶えず)恐れおののく
【例文】 昔の人々は、絶えず天変地異に恐れおののき、パニックを起こしていた/火山の大噴火を目の当たりにすれば、恐れおののかない者はいないだろう/海水浴客は、サメの突然の出現に恐れおののいて、我先にビーチに逃れた/村人が恐れおののいていた怪物を、見事に退治した/民衆は、無慈悲な暴君の圧政に恐れおののき、なす術[すべ]もなかった/自分の犯した罪の深さに恐れおののき、神の前でただひれ伏していた/度重なる強盗殺人事件に住民たちはすっかり恐れおののいている/死刑囚の中には、死の恐怖に恐れおののき、自暴自棄に陥る者もいるという
**おだてあげる【煽て上げる】** [煽[おだ]てる＋上げる] ([人]、父、母、夫、子供、友、他人、上司、部下、先輩、後輩、学生、客、権力者)をおだて上げる(=徹底的におだてて、いい気分にさせる) 
【副⁺】(うまく、上手に、懸命に、必要以上に、あの手この手で)おだて上げる
【例文】 小遣いをもらう時は、「パパはいつも若くて素敵だ」と父をおだて上げることにしている/「そんなにおだて上げても、何も出ませんよ」と母が笑って言う/部長は、取り巻きに「頼りになるボスだ」などとおだて上げられ、ご満悦だ/覇気のない部下をおだて上げて、やる気にさせるのも一苦労だ/「先輩なんて適当におだて上げればうまく行くのさ」/客を上手におだて上げないと、販売成績を伸ばせない/彼は、皆におだて上げられて、すっかりその気になっている
**おちあう【落ち合う】** [落ちる＋合う] ❶ (川、本流と支流、流れ、水)が落ち合う(=川が合流する) ❷ⓐ(捜査員、グループ、家族、恋人同士、二人)が落ち合う(=ある場所で約束して会う) ⓑ([人]、上司、部下、同僚、友人、同級生、仲間、グループ、メンバー、恋人、家族、先発隊)と落ち合う 
【副⁺】❷(ひそかに、秘密裏に、無事に、[計画・予定]どおり、示し合わせて)落ち合う
【例文】 ❶二本の川が落ち合う場所に「落合」という地名が付けられたという/本流と支流が落ち合いながら、川幅を増していく/水の流れが落ち合う所に渦ができる/山から
<211>
流れ出る水があちこちで落ち合って、やがて川となる ❷二手に分かれた捜査員たちが、事件現場で落ち合った/デモ隊のグループが広場で落ち合って、国会へ向けて行進した/我が家では、東京と九州に住む家族が正月に京都で落ち合うのが恒例だ/会社の忘年会の後、二人はいつものバーでひそかに落ち合う約束をした/出張先で上司と落ち合う手筈となっている/旅先で友人と落ち合って旅行を続ける予定だ/電車が大幅に遅れて、約束の時間に仲間と落ち合えなかった/雑踏の中、はぐれた家族と、何とか落ち合わなくてはならない/登山隊は、計画どおりベースキャンプで先発隊と落ち合うことができた/恋人と示し合わせて、駅で落ち合い、駆け落ちをした/私は先に行くから、予定どおり現地で落ち合おう
**おちいる【陥る・落ち入る】**[落ちる＋入[い]る] ❶(深み、底の方、井戸、クレバス、穴)に陥る(=中に深く落ちてしまい、すぐには出られない) ❷(罠[わな]、策略、計略、陰謀、奸計、悪巧み、術中、企み、誘惑)に陥る(=相手に騙[だま]された状態になる) ❸(意識不明、栄養失調、機能不全、呼吸困難、人事不省、重態、危篤、眠り、奇妙な感覚、[昏[こん]睡[すい]・膠[こう]着[ちゃく]]状態、危機、ピンチ、窮地、苦境、孤独、ノイローゼ、絶望、恐怖、パニック、大混乱、悪循環、ジレンマ、スランプ、マンネリ、思考停止、人間不信、疑心暗鬼、脱水症状、不安、恋愛関係、夢心地、欲求不満、錯覚、妄想、自己嫌悪、自暴自棄、経営破綻、深刻な[経営状況・事態]、不況、財政難、赤字、インフレ、デフレ、渋滞、泥沼、混乱、悪の道)に陥る(=良くない状態にはまり、なかなか抜けられない) ❹(相手方、敵方、敵の手)に陥る(=攻められ、敵方の物になる) 
【副⁺】❶❷(たちまち、知らずに、不覚にも) ❸ (突然、すっかり、とうとう、あっと言う間に)陥る
【補足】語源から「落ち入[い]る」とも表記する
【例文】 ❶川遊びをしていた子供が、川の深みに陥って亡くなるケースが相次いだ/古井戸に偶然陥った男は、そこで大昔の財宝を見つけた/主人公が陥った穴は、不思議な国の入り口だった ❷敵の策略に陥って、袋小路に追いつめられた/謀反を企む大臣の計略に陥り、王は忠臣を処刑した/相手の術中に陥って、秘密を暴露してしまった ❸ぜんそくの子供が夜中に呼吸困難に陥り、慌てて救急車を呼んだ/疲れ果てて深い眠りに陥った/両国間の戦争は、半年を過ぎて膠着状態に陥っている/飛行中に突然計器が狂いだし、パイロットは窮地に陥った/試験で予想外の問題が出題され、パニックに陥った/スランプに陥っていた選手が1年ぶりに復帰した/周囲の変化についていけず、思考停止に陥ってしまった/親友に裏切られて人間不信に陥った/子供と老人は脱水症状に陥りやすい/上司と部下が恋愛関係に陥れば、仕事に支障が出かねない/何をやっても失敗が続き、自己嫌悪に陥らざるを得ない/経営破綻に陥った会社が見事な復活を遂げた/小さなミスからこんな深刻な事態に陥ろうとは思わなかった/国は金融政策を誤り、経済不況に陥っている ❹相手方に陥った駒を取り返したい/城が敵方に陥り、味方の兵の多くが遁[とん]走[そう]した
**おちかかる【落ち掛かる】**[落ちる＋掛かる] ❶(葉、花びら、露、雪、雨の滴、影、埃[ぼこり]、前髪、蠟[ろう])が落ちかかる(=落ちて何かの上にかかる) ❷(→❶に同じ。人、お年寄り、少年、荷物、ストール、口紅、色、ロゴマーク、汚れ、日、月)が落ちかかる(=今にも落ちそうになる) 
【副⁺】❶(ポタポタ、パラパラ、はらはら、はらりと、だらりと、ドサッと、どっと、一気に、一斉に)落ちかかる
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【例文】 ❶銀杏[いちょう]の葉が地面にはらはらと落ちかかり、公園を黄金色に染めた/コートの肩に落ちかかった雨の滴を手で払った/はたきをかけたら、大量の埃が床に落ちかかって来た/額にはらりと落ちかかる前髪が邪魔で、切ってしまった/溶けた蠟が子供の手に落ちかかって、やけどをしてしまった ❷屋根に積もった雪が軒先から落ちかかっていて、危ない/池に落ちかかった人を助けようとして、一緒に落ちてしまった/階段から落ちかかったお年寄りを脇から支えた/8階のベランダから落ちかかっている少年を救助した/積み荷が崩れて、トラックの荷台から落ちかかっている/肩に掛けたストールが、ずれて落ちかかっている/口紅が落ちかかっていたので、化粧室で塗り直した/ロゴマークが剥げて落ちかかったシャツだが、愛着があって捨てられない/夕陽の落ちかかった西の空は、茜[あかね]色[いろ]に染まっている
**おちくぼむ【落ち窪む】**[落ちる＋窪[くぼ]む] (目、眼[がん]窩[か]、頰、[道路・グラウンド]の一部、土地、砂、月面、地面、斜面、火[か]口[こう])が落ちくぼむ(=周辺から見て低く、へこんだ状態になっている) 
【副⁺】(すっかり、げっそりと、ごそっと、深く、異様に)落ちくぼむ
【例文】 痩せ細って目がすっかり落ちくぼみ、まるで別人のようだ/ギリシャ彫刻には、眼窩が落ちくぼんだ像が多い/地震のため道路が何か所も落ちくぼみ、通行に支障を来している/グラウンド整備では、落ちくぼんだり、出っ張ったりしている箇所を平らにならす/砂が落ちくぼんでいる所に、アリ地獄がある/月面の落ちくぼんだ部分をクレーターという/地下資源の採掘によって地面が落ちくぼんでしまった/斜面が落ちくぼんだ場所は、土砂崩れが起きやすい/この休火山の火口は深く落ちくぼんでいて、傾斜が激しい
**おちこぼれる【落ち零れる】**[落ちる＋零[こぼ]れる] ❶ⓐ(豆、米、種[たね]、木の実、ミニトマト、ぶどう、ご飯、パチンコ玉)が落ちこぼれる(=こぼれて落ちる) ⓑ(容器、籠、茶[ちゃ]碗[わん]、箱、袋、脱穀機)から落ちこぼれる ❷ⓐ([人]、子供、生徒、若者、学生、教え子、社員)が落ちこぼれる(=力不足で授業や競争についていけなくなる) ⓑ(授業、学校教育、競争、社会、人生)から落ちこぼれる
【例文】 ❶袋から豆が落ちこぼれないように口をしっかり締める/作業中に脱穀機から落ちこぼれた米は、後で拾って集める/カボチャの種が地面に落ちこぼれたらしく、いつの間にか芽を出した/ドングリの実が木から落ちこぼれて、森の動物たちの餌となる/家庭菜園のミニトマトが豊作で、収穫した籠から落ちこぼれんばかりだ ❷娘は、高校の授業についていけず、落ちこぼれてしまった/生徒が落ちこぼれないような教育改革が急がれる/進学競争から落ちこぼれ、ニートになってしまう若者が増えている/好んで落ちこぼれる学生などいない。全て指導側の責任だ/出世競争から落ちこぼれた万年平社員だが、欲もなく、それなりに幸せだ/学校教育から落ちこぼれたからと言って、人生から落ちこぼれるとは限らない/この界[かい]隈[わい]には、職もなく社会から落ちこぼれた人間が集まって来る
【名詞形】落ちこぼれ 落ちこぼれになる
【補足】主に「力不足で周囲についていけない人」の意味で使う
【例文】 来年の種まきに備え、落ちこぼれの種を拾っておく/金持ちの家に奉公していた時は、たまに落ちこぼれに与[あずか]ることがあった/落ちこぼれの生徒を救う前に、落ちこぼれを出さない教育を目指したい/落ちこぼれの新入社員だった彼が、今や部長にまで出世した/生徒の家庭環境が悪いと、落ちこぼれになりやすいようだ
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**おちこむ【落ち込む】**[落ちる＋込む] ❶ⓐ(穴、川の中、井戸、泥沼、深み、隙間、筒、溝、クレバス)に落ち込む(=水中や地中、あるいは狭い所に落ちて深く入る) ⓑ([人]、昆虫、動物、小物、夕日)が落ち込む ❷ (道路、山腹、陸地)が落ち込む(=周囲に比べ、その部分がひどくくぼむ) ❸ⓐ(景気、業績、収益、収入、税収、販売、売り上げ、輸出、生産高、志願者数、数値、株価、需要、外需、消費、GDP、受注、人口、支持率、成績)が落ち込む(=望ましくない状態に急に*陥る。急に下がる) ⓑ (どん底、赤字、マイナス)に落ち込む ❹ (気持ち、気分、気力、食欲、[人])が落ち込む(=元気がなくなり、意欲が低下する) 
【副⁺】(すっかり、がっくり、かなり、ひどく、ますます、相当、がくんと、どんと、ドスンと、一段と、激しく、大きく、逆さまに、一気に、急速に、急激に、極端に、過度に、大幅に、余計に、更に)落ち込む
【例文】 ❶子熊が深い穴の中に落ち込んで、抜け出せないでいる/家具の隙間に落ち込んだペンを取ろうとして苦労した/所々に隠れているクレバスに落ち込んだら命はない/晩秋は夕日が落ち込む時間が早い ❷地震で道路の一部が落ち込んでいるため、通行止めだ/この一帯は山腹が落ち込んで、深い谷になっている/ここまで平坦だった陸地は海岸線で大きく落ち込み、断崖を形成している ❸景気が落ち込むと収益が減る/これ以上業績が落ち込めば、赤字に転落する恐れがある/収益が落ち込んで、経営は悪化するばかりだ/生産高が前年より落ち込まないようにセールスに力を入れる/ここ数日、株価は大幅な落ち込みようだ/外需が落ち込んでいるため、国内市場に活路を見いだしたい/大統領への不満が膨らみ、支持率が30%にまで落ち込んだ ❹気持ちが落ち込むと何をする気にもなれない/気分が落ち込んだ時は酒で紛らす/彼女に振られてすっかり落ち込んだ/不合格の知らせを聞いて、親子とも落ち込んだ/試合で失敗して落ち込んでいたら、励ましのメールが届いた/震災の被害に落ち込んではいられないと、真っ先に商店街が立ち上がった/自分は胃[い]癌[がん]だと思い、勝手に落ち込んでいたが、検査で違うと分かりほっとした
【名詞形】落ち込み
【例文】 対米輸出量は昨年に比べて落ち込みが激しい/不正が明らかになった大学では、志願者数に落ち込みが見られる/百貨店業界は売り上げの落ち込みを防ごうと必死だ/次年度の需要の落ち込みを計算に入れ、見通し額を算出した/市の幹部は大企業の工場閉鎖による税収の落ち込みを懸念している/ある作家の日常は、気分の落ち込みと高揚が周期的に訪れていたという
**おちつきはらう【落ち着き払う】**[落ちる＋着く＋払う] ⓐ(親、夫、息子、首相、経営者、学生、客室乗務員、俳優、横綱、選手、張本人、容疑者、犯人)が落ち着き払っている(=非常に*落ち着いて、ゆったりと構える) ⓑ落ち着き払って(話す、待つ、座る、答える、答弁する、説明する、対応する、行動する、話し始める、業務に当たる) ⓒ落ち着き払った(様子、態度、声、口調、土俵入り) 
【副⁺】(終始、しっかりと、平然と、悠然と、悠々と、どっしりと、ゆったりと、妙に、呑[のん]気[き]に、涼しい顔で)落ち着き払っている
【補足】「落ち着き払っている」、あるいは「落ち着き払って＋動詞」「落ち着き払った＋名詞」の形で使う
【例文】 大雨で避難勧告が出されても、母は落ち着き払って慌てなかった/そわそわしていた夫が、娘の恋人に会った途端、急に落ち着き払った様子で話し始めた/嘘[うそ]がばれても
<214>
平然と落ち着き払っている息子に呆れた/議員たちの厳しい追及にも、首相はしっかりと落ち着き払った態度で答弁した/緊急着陸態勢の中でも、客室乗務員は落ち着き払って業務に当たった/横綱の落ち着き払った土俵入りに感動した/「事件を起こした張本人が、涼しい顔で落ち着き払っているとは何事か」/覚悟を決めたのか、容疑者は落ち着き払った口調で話し始めた/「この非常時に、君はよく落ち着き払っていられるな」/「呑気に落ち着き払っている場合ではないよ」/「おい、奥さんが家を出て行ったぞ。落ち着き払っていないで、何とかしろ」「大丈夫。そのうち帰って来るさ」
**おちつく【落ち着く】**[落ちる＋着く] ❶(気持ち、心、気分、人心、心境、態度、様子、[人])が落ち着く(=心や気持ちが静まり、平穏である) ❷(生活、状況、世の中、天候、病状、容態、体調、痛み、血圧、物価、政局、おなか、髪の毛、折り目、縫[ぬ]い代[しろ])が落ち着く(=変動したり適正でなかったりした状態が安定する) ❸(郷里、新居、ホテル、家庭、職場、一か所、ひとところ)に落ち着く(=他から移って来て、一つの所に居所が定まる) ❹([妥協・第一]案、常識的な線、条件付き賛成)に/で落ち着く(=議論や相談が一つの所に収束する。まとまる) ❺落ち着いた(色合い、色調、感じ、雰囲気、風情、たたずまい、物腰、口調、声)(=色や形、全体の感じなどが派手でなく、安定している)

【副⁺】 (ようやく、すっかり、ひとまず、何とか、何だか、何とも、何となく、どことなく、不思議に、いやに、妙に)落ち着く
【補足】⑤は「落ち着いた＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶「コーヒーを飲んだら、少し気持ちが落ち着くよ」/気持ちを落ち着かせるため、深呼吸をする/心が落ち着いていないと立派な書は書けない/あの子はいつも落ち着かず、そわそわしている/「慌てないで落ち着いて話しなさい」/「まあ、みんな怒鳴り合いはやめて、ちょっと落ち着こうじゃないか」/落ち着いてじっくり考えれば解ける問題だ/引退したが、なかなか落ち着いた心境になれない/面接を前にして何だか落ち着かない/「落ち着け、落ち着け」と自分に言い聞かせる/やっぱり我が家が一番ほっとして落ち着ける場所だ/手術が終わるまで、患者の家族は落ち着かない様子で待っている/「さすがに横綱だ。決勝戦を前に、大した落ち着きようだ」 ❷彼も結婚すれば少しは生活が落ち着くだろう/病人の容態は今のところ落ち着いている/朝方になって、痛みが少し落ち着いた/物価は落ち着いているので、利上げの必要はない/縫い終わったら、アイロンをかけて縫い代を落ち着かせる ❸念願の新居に落ち着いたと思ったら、転勤話が舞い込んだ/方々、引っ越してやっと今の所に落ち着いた/転職続きだったが、ようやく今の職場に落ち着いた/今日は忙しいから、こんな所で落ち着いてなんかいられない/あいつは転々と職を変えて、なかなか一か所に尻が落ち着かない ❹長いこと議論したが、何とか第一案に落ち着いた/交渉は長引いたが、最後は常識的な線で落ち着きそうだ ❺茶席では落ち着いた色合いの和服が好まれる/歴史ある邸宅の内部は、落ち着いた色調でまとめられている/駅前の喫茶店の落ち着いた雰囲気が好きだ/「あの落ち着いた物腰の老紳士はどなただろう」/留学生は、落ち着いた口調でしっかり日本語のスピーチを終えた
【名詞形】落ち着き
【例文】 うちの子は全く落ち着きがない/警官は落ち着きのない挙動不審者を見つけたので、職務質問をした/子供は母親の姿が見えなくなった途端、落ち着きを失ってしまった/
<215>
娘の症状に落ち着きが戻るまでベッドのそばにいて見守る/暴動から1か月がたち、町はすっかり落ち着きを取り戻した/新大統領にも徐々に落ち着きが備わってきた/もっと広い場所でないと、この肖像画は落ち着きが悪い/ロビーのインテリアは心地良い落ち着きを感じさせる/この植木鉢はぐらぐらして落ち着き(=安定)が悪い/「東京での落ち着き先が決まったら教えてください」
**おちつける【落ち着ける】**[落ちる＋着ける] ❶(腰、尻、身、体)を(椅子、故郷、田舎、一か所)に落ち着ける(=一つの所に留[とど]める) ❷(心、気、気分、気持ち、胸、心身、自分)を落ち着ける(=静める。乱れていない状態にする) 
【副⁺】❶(どっしり、ゆっくり) ❷(しばし、懸命に、必死に)落ち着ける
【例文】 ❶社長はソファにどっしり腰を落ち着け、話し始めた/「立ち話も何だから、どこかに腰を落ち着けて話そう」/息子は長い転勤生活を終え、ようやく故郷に腰を落ち着けた/彼は、一つの職場に尻を落ち着けていることができない/都会を離れ、田舎に身を落ち着けて地道に暮らそうと思う/「君もそろそろ結婚して、身を落ち着けたらどうかね」/山小屋の壁にもたれ、体を落ち着けたら、急に睡魔が襲ってきた ❷毎朝、仏壇に手を合わせ、心を落ち着けてお経を唱えている/「まあ、そんなに慌てないで、気を落ち着けてください」/憧れのスターを目の前にしたら、気持ちを落ち着けようとしても落ち着けられない/いらいらした時、気持ちを落ち着ける方法を知りたい/久々の彼女との再会に高鳴る胸を落ち着けようと深呼吸した/アロマオイルには緊張をほぐして、心身を落ち着ける効果がある/ハイテンションになりがちな自分を落ち着けるため、瞑[めい]想[そう]を始めた
**おちのびる【落ち延びる】**[落ちる＋延びる] ⓐ(追っ手、[敵・警察・独裁者・暴君]の手)から落ち延びる(=遠くへ無事に逃げる) ⓑ(山中、人里離れた場所、遠方、島、国外、異国、隣国)に/へ落ち延びる 
【副⁺】(一旦、何とか、どうにか、辛くも、人知れず、ひそかに、無事に)落ち延びる
【例文】 辛くも追っ手から落ち延びて、一命を取りとめた/敵の手から何とか落ち延びて、心穏やかに暮らしたい/警察の手から落ち延びた犯人は、そのまま行方をくらませた/独裁者の手から何とか落ち延びようと綿密な計画を立てた/都を追われた武将は、人知れず奥深い山中へ落ち延びたという/戦いに負けてもひとまず落ち延びれば、再起の機会は十分にある/指名手配犯を国外に落ち延びさせる秘密組織があるらしい/日本の武将が異国へ落ち延びたという伝説がある/隣国へ落ち延びていた反体制派のリーダーが、先年帰国した/刑務所を脱獄して無事に落ち延びられる者は稀[まれ]だ
**おっかけまわす【追っ掛け回す】** ☞おいかけまわす・おっかけまわす【追い掛け回す・追っ掛け回す】
**おっかける【追っ掛ける】** ☞おいかける・おっかける【追い掛ける・追っ掛ける】
**おっかぶさる【押っ被さる】** ☞おしかぶさる・おっかぶさる【押し被さる・押っ被さる】
**おっかぶす【押っ被す】** ☞おしかぶす・おっかぶす【押し被す・押っ被す】
**おっかぶせる【押っ被せる】** ☞おしかぶせる・おっかぶせる【押し被せる・押っ被せる】
**おったてる【追っ立てる】** ☞おいたてる・おったてる【追い立てる・追っ立てる】
**おったてる【押っ立てる】** ☞おしたてる・おったてる【押し立てる・推し—/押っ立てる・推っ—】
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**おったまげる【押っ魂消る】**[押す＋魂[たま]消[ぎ]る] (すごい状態、ひどい有様、高い物価、新記録、ニュース、地震、突然の雷)におったまげる(=ひどくびっくりする) 
【副⁺】(わっと、心底から、腰が抜けるほど)おったまげる
【補足】「おっ」は「押し」が音変化した接頭辞で、「おったまげる」は「たまげる」を強調した俗語表現。「ぶったまげる」とも言う
【例文】 「東京は人が多いんで、おったまげたよ。毎日が俺の村の祭りみたいだ」/「ナイアガラの滝を見た時は、さすがにおったまげたねえ」/「整形前の彼女の写真を見たら、今とずいぶん違うんで、おったまげたよ」/「大企業の社長は年収が1億だなんて、おったまげるよ」
**おっつく【追っ着く・追っ付く】** ☞おいつく・おっつく【追い着く・追っ—/追い付く・追っ—】
**おっつける【押っ付ける】**[押す＋付ける] ❶(→「おしつける」❶に同じ。バット)を押っつける(=押して対象に密着させる) ❷(→「おしつける」❷に同じ)を押っつける(=相手の意向を無視して*引き受けるように強要する) ❸(→「おしつける」❸に同じ)を押っつける(=強引に*引き取らせる)
【補足】「おっつける」は「押し付ける」の転で、強調した俗語表現。相撲や野球用語としても使う
【例文】 ❶相手力士の差し手を手と腕で外側から締めて押っつけ、一気に土俵の外へ押し出した/野球では、ボールにバットを当てて、押し出すように打つことを「押っつけて打つ」と言う/「暑苦しいから、俺の背中に体を押っつけるなよ」 ❷「下級生に掃除当番を押っつけて帰ろう」/「毎年、忘年会の幹事を押っつけられて、全く参るよ」 ❸「偽物を押っつけられたとも知らず、気の毒にね」
【名詞形】押っつけ
【補足】相撲の技の一つで、相手方の腕を自分の腕で押すようにしてくっつけ、相手にまわしを取らせないようにすること
【例文】 押っつけを自分の得意技として、多用する力士もいる
**おっぱなす【追っ放す】**[追う＋放す] ❶(牛、馬、羊、ヤギ、犬、獣、魚、人質)を(外部、山河)におっ放す(=一気に放して自由にしてやる) ❷([人]、邪魔者、罪人)を(居場所、組織)からおっ放す(=邪魔な者を組織から追放する)
【補足】「おっぱなす」は「追い放す」の転で、「放す」を強調した俗語表現
【例文】 ❶「牛舎が火事になったんで、牛をおっ放したよ」/「手綱を解いて、馬をおっ放せ」と声が掛かった/ヤギを空き地や土手におっ放すと、雑草を食ってくれる/「足手まといになるから、人質の女と子供はおっ放してやれ」 ❷「こんな悪さをする奴らは、村からおっ放すに限る」/「あいつは江戸からおっ放されて、今頃どこを放浪しているやら」
**おっぱらう【追っ払う】** ☞おいはらう・おっぱらう【追い払う・追っ払う】
**おっぽりだす【押っ放り出す】**[押す＋放る＋出す] ❶(→「ほうりだす」❶に同じ)をおっぽり出す(=勢いよく投げるように外に出す) ❷ⓐ(荷物、靴、食器、中身、不用品、道具、服、洗濯物、ごみ、自転車)をおっぽり出す(=物を勢いよく投げるように無[む]造[ぞう]作[さ]に置く。*投げ出す) ⓑ(机の上、玄関、部屋の中、床、畳の上、ベッド、地面、道路上、外、
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表[おもて])におっぽり出す ❸(→「なげだす」❸に同じ)をおっぽり出す(=途中で諦めて、やめる。放棄する) ❹(→「ほうりだす」❹ⓐに同じ)をおっぽり出す(=世話をしないで放[ほう]っておく) ❺(→「ほうりだす」❺に同じ)をおっぽり出す(=居場所から*追い出す。辞めさせる) 
【副⁺】(→「ほうりだす」【副⁺】に同じ)おっぽりだす
【補足】「おっ」は「押す」が音変化した接頭辞で、「おっぽり出す」は「放り出す」を強調した口語表現
【例文】 ❶彼は出て行けと言うや、私の荷物をドアの外におっぽり出した/夫は聞き分けのないどら息子を家からおっぽり出せという/店主は質[たち]の悪い酔っ払いを店からおっぽり出した/部屋に入ってきた野良猫を外におっぽり出そうとしたら、引っ掻[か]かれた ❷子供は玄関にランドセルをおっぽり出すと、公園へ飛んで行った/部屋には、取り込んだ洗濯物がおっぽり出されたままで、誰もいない/妹は怒るといつも箪[たん]笥[す]から服をおっぽり出す/警官に職務質問された男は、乗っていた自転車をおっぽり出して路地裏に逃げた ❸ 社長の息子は仕事をおっぽり出し、カジノに入り浸っている/「課長は会議をおっぽり出して、一体どこへ行ったんだ」 ❹ 生活がどんなに苦しくても、病気の親をおっぽり出すなどできない/主犯格の少年は、警察に追われると仲間をおっぽり出して真っ先に逃げてしまった ❺「役立たずと言われて、店をおっぽり出されたって本当か」/職もなく遊んでいるので、女房が家からおっぽり出すとわめいている
**おとしいれる【陥れる・落とし入れる】**[落とす＋入れる] ❶(釣り糸を海、獲物を穴、桶[おけ]を井戸、硬貨を自動販売機、入浴剤を風呂、試薬を試験管、角砂糖を紅茶、卵を[麺類・汁物]、すり身を揚げ油、バターを[鍋・フライパン])に落とし入れる(=落として中に入れる) ❷([人]、人間、相手、友、老人、若者、患者、ライバル、敵、自分、仲間、他人、住民、国民、会社、ターゲット)を(罠[わな]、策、謀[はかりごと]、計略)に陥れる(=人を騙[だま]して罠にかける) ❸ⓐ(→❷ に同じ。経済、世界)を陥れる(=故意によくない状況に*追いやる) ⓑ(恐怖、窮地、苦境、危険、危機、恐慌、絶望の淵[ふち]、混乱、爆笑の渦、孤独、不安、パニック、貧困、不幸、不況、疑心暗鬼、人間不信、機能不全、思考停止、悲惨な状態、どん底、泥沼、地獄、ピンチ、死地、破局、破滅、罪、冤[えん]罪[ざい])に陥れる ❹(城、砦[とりで]、本丸、本営、敵の陣地、都[みやこ]、首都)を陥れる(=城を攻めて落とす)
【例文】 ❶釣りの仕掛けを海に勢いよく落とし入れた/昔は、桶を井戸に落とし入れて、水を汲[く]んでいた/入浴剤を湯船に落とし入れると、ジャスミンの香りが広がった/試験管に試薬を一滴落とし入れて変化を見る/温かいうどんに卵を落とし入れて食べる/紅茶に角砂糖を落とし入れ、スプーンで掻[か]き回す ❷あの手この手で老人を陥れる詐欺が横行している/長年の知人に陥れられ、全財産を失ってしまった/根も葉もない中傷でライバルを陥れようとする人がいる/仲間を陥れて自分だけ成功しようとするのは卑劣だ/敵を罠[わな]に陥れようと誘いをかけた ❸テロリストが人々を恐怖に陥れた/人質事件で従業員を危険に陥れたとして会社側が告訴された/軍は、敵を窮地に陥れようという作戦を練っている/金融システムの不備と膨大な不良債権が経済を恐慌に陥れた/不治の病という宣告は、自分を絶望の淵に陥れた/医療の情報開示の曖昧さが患者を疑心暗鬼に陥れている/多くの若者を罪に陥れようとした新興宗教が非難を浴びている/状況証拠だけで逮捕され、冤罪に陥れられた ❹我が軍勢は、敵方の城を急襲して陥れた/本丸を陥れられ、最早、我
<218>
が軍に勝機はない/反乱軍は国軍の本営を陥れ、続いて首都を占領した
**おとしこむ【落とし込む】**[落とす＋込む] ❶([釣り糸・ボール・財布]を[水中・池]、消波ブロックを海中、土砂を海、鍵をポケット、郵便物を[ポスト・郵便受け]、[石・ごみ]を穴、凶器を側溝、洗浄剤を排水溝、薬を胃、食べ物を腹の中)に落とし込む(=落として中に入れる) ❷([人]、家族、国民、地域)を(罠[わな]、悲しみの淵[ふち]、恐怖、不安、思考停止の状態、どん底、地獄)に落とし込む(=相手をよくない状況に落とす) ❸(考えを企画書、アイデアを仕組み、[プラン・数字]を[設計図・表[ひょう]]、イメージを作品、企画をデザイン、[予定・事業計画]をフォーマット、理念を政策、長期戦略を具体的目標、技術を製品、目標を行動、情報を地図、ニーズを商品、手順をマニュアル、ネタを脚本、言葉、システム)に落とし込む(=抽象的だったり、まだ明確ではない考えを具体的な形にする) ❹(ファイル、データ、画像、音楽)を(パソコン、ハードディスク、CD、DVD、SDカード、USB、スマホ)に落とし込む(=電子記録媒体に記録する)
【例文】 ❶郵便受けに郵便物が落とし込まれた音がしたので、見に行った/犯人が側溝に落とし込んだ凶器が、供述どおり発見された/排水溝に洗浄剤を落とし込んで浄化する/食欲がなかったが、無理矢理おにぎりを胃に落とし込んだ ❷ 父の死は家族を悲しみの淵に落とし込んだ/独裁者の圧政により、国民は思考停止の状態に落とし込まれている ❸ 社長の考えを落とし込んだ企画書を作成した/事業計画を分かりやすいフォーマットに落とし込んだ上で、プレゼンに臨む/会社の長期戦略を具体的な目標に落とし込んだ/目標を立てても実際の行動に落とし込めなければ意味がない/支援が必要な高齢者の情報を落とし込んだ緊急避難地図を作成中だ/顧客のニーズをどのように商品に落とし込むか、皆で話し合った/時事ネタを脚本に落とし込もうと案を練っている ❹ ファイルをUSBメモリに落とし込んでもらった/バックアップデータを外付けのハードディスクに落とし込んだ/デジタルカメラの画像をパソコンに落とし込んで加工する
【名詞形】落とし込み
【補足】名詞形は、❶❸❹の意味でのみ使う
【例文】 企画はいいが、デザインへの落とし込みが甘い/データが重くてCDへの落とし込みに時間がかかる/落とし込み釣りとは、まず小魚を釣ってそのまま餌として下におろし、大物を狙う手法だ
**おどしつける【脅し付ける】**[脅す＋付ける] ❶(相手、人間、子供、少年、娘、新入り、子分、下級生、店員、従業員、通行人、証人、犬、店、会社、国民)を脅しつける(=ものすごく脅す) ❷(不良グループが下級生、総会屋が会社、暴力団が店)を脅しつけている(=脅すことに慣れている) 
【副⁺】(散々、きつく、ひどく、こっぴどく、厳しく、これでもかと)脅しつける
【補足】❷は「脅しつけている」の形で使う
【例文】 ❶無実の人間を脅しつけて罪を着せるようなことはあってはならない/言うことを聞かないからと言って、子供を脅しつけるものではない/息子が、「このままでは落第だぞ」と誰かに脅しつけられたのか、急に机に向かい出した/窃盗団の親分は、失敗ばかりする新入りをこっぴどく脅しつけた/コンビニ強盗が、店員を脅しつけてレジの金を奪った/あどけなさが残る少年が、繁華街で通行人を脅しつけていた/証人は検察側に脅しつ
<219>
けられて、嘘[うそ]の答弁をした/犬に吠[ほ]えかかられて驚いた男は、逆に棒で犬を脅しつけた
❷ 不良グループの言葉遣いで、日頃から下級生を脅しつけていることが分かる/長年、会社を脅しつけていた有名な総会屋が検挙された
**おどしとる【脅し取る】**[脅す＋取る] (金、売り上げ金[かね]、現金、金銭、大金、有り金全部、財布、金品、キャッシュカード、土地、修理代、[慰謝・みかじめ]料、治療費、持ち物、食料、ゲーム機、宝石、[宝飾・美術]品、権利書、証拠資料)を脅し取る(=相手を脅して、強引に取る) 
【副⁺】(ことごとく、無理矢理、有無を言わさず)脅し取る
【例文】 有名タレントから金を脅し取ろうとした男が、恐喝未遂で逮捕された/乗客の男が、タクシーの運転手から売り上げ金を脅し取って逃げた/コンビニに押し入った男は、レジの現金を脅し取り、逃走した/会社経営者から大金を脅し取った疑いで暴力団幹部が逮捕された/預金を下ろした老婦人が、後をつけて来た男に全額脅し取られた/容疑者は、金のありそうな家を狙い、金品を脅し取る計画を立てていた/犯人は、被害者から脅し取ったキャッシュカードを使って、現金を引き出した/向こうが故意に車をぶつけてきたのに、修理代を脅し取られた/暴力団員は店からみかじめ料を脅し取れると考えて脅迫した/村人たちは侵入した敵兵に食料を脅し取られた/男は、相手の弱みにつけ込み、脅し取った宝石を質屋で換金した/暴力団幹部は、手下に土地の権利書を脅し取らせた/告発しようと集めた粉飾決算の証拠資料を上司に脅し取られてしまった
**おどりあがる【躍り上がる】**[躍る＋上がる] ❶ⓐ([人]、身体、姿、動物、魚)が躍り上がる(=高い場所や地位に勢いよく上がる) ⓑ(壇上、舞台、ステージ、空中、肩、水面、地位、トップ)に躍り上がる ❷(車体、かつお節、油、火の粉、字)が躍り上がる(=ものや字が勢いよく跳ねる) ❸([人]、家族、心臓)が躍り上がる(=喜びや驚きで飛んだり跳ねたりする) 
【副⁺】❶(ぴょんと、ひょいと、ひらりと、軽々と、高く、勢いよく、身軽に、一斉に、一気に)躍り上がる
【例文】 ❶名前を呼ばれた受賞者が、壇上にひょいと躍り上がって会釈した/曲芸師は自転車を漕[こ]いでいる相方の肩に軽々と躍り上がり、逆立ちをした/デビューしたての新人が、一気にトップアイドルの座に躍り上がった/物音に驚いて、猫が机の上にひらりと躍り上がった/池の水面に突然、魚が銀[ぎん]鱗[りん]をきらめかせて躍り上がった ❷縁石に乗り上げた瞬間、車体が大きく躍り上がった/焼きたてのお好み焼きにかつお節をかけると躍り上がるように動く/風にあおられて、焚[た]き火の火の粉が勢いよく躍り上がって危なかった/彼女は悪筆で躍り上がったような字を書く ❸難関校への合格を躍り上がって喜んだ/予期せぬ子供からのプレゼントに躍り上がりたい気分だ/就職内定の知らせに、うれしくて心臓が躍り上がらんばかりだった
**おどりかかる【躍り掛かる】**[躍る＋掛かる] ⓐ(暴漢、テロリスト、選手、警備員、警官、兵士、武将、ライオン、野良猫、シャチ)が躍りかかる(=跳ぶような勢いで、相手を攻撃しようとぶつかって行く) ⓑ([人]、相手、審判、飼育員、市民、強盗、敵、獲物)に躍りかかる 
【副⁺】(ぱっと、いきなり、素早く、猛然と、即座に、次々、大胆に、一気に、猛烈な勢いで)躍りかかる
【例文】 判定を不服とした選手が、審判に躍りかかって抗議した/デモ行進中に過激化した市民に、警官が躍りかかろうとした/手負いの武将が最後の力を振り絞って、敵に躍り
<220>
かかって行った/ライオンが飼育員に躍りかかって傷を負わせた/野良猫が猛烈な勢いでネズミに躍りかかり、あっという間に口にくわえた/野生のシャチがアザラシに躍りかかる様子は、迫力がある
**おどりくるう【踊り狂う】**[踊る＋狂う] ⓐ(ダンス、フラメンコ、民族舞踊、[阿[あ]波[わ]・念仏]踊り)を踊り狂う(=狂ったように夢中で踊る) ⓑ(人々、庶民、応援団、女神)が踊り狂う 
【副⁺】(とことん、ひたすら、激しく、存分に、自由奔放に、一心不乱に、夢中で、心ゆくまで、髪を振り乱して、陶酔し切って、時間を忘れて、憑[つ]かれたように)踊り狂う
【例文】 ライブ会場は陶酔し切って踊り狂う人々で埋め尽くされた/村人は獲物を仕留めて歓喜の声を上げ、焚[た]き火を囲んで踊り狂った/中世の頃、庶民が町に繰り出し、踊り狂う念仏踊りがはやった/赤い靴を履いた娘が憑かれたように踊り狂って、ついには死んでしまう物語がある/国際大会で母国の優勝が決まり、応援団は踊り狂わんばかりの喜びようだ/宗教の儀式の中には祈りながら踊り狂うものもある
**おどりこむ【躍り込む・踊り込む】**[おどる＋込む] ❶(敵陣、集団、水中、死地、部屋、室内、手元、ゴール、広場、グラウンド)に躍り込む(=勢いよく中に入る) ❷(ダンス、阿[あ]波[わ]踊り)を踊り込む(=*繰り返し踊って、高いレベルで踊れるようになる) 
【副⁺】❷(しっかり、きっちり、じっくり、しゃにむに、十分)踊り込む
【補足】❶は「躍り込む」、❷は「踊り込む」と表記する
【例文】 ❶相手のパスをカットして、一気に敵陣に躍り込む/不良グループの喧[けん]嘩[か]で、1人が相手の集団に躍り込んだ/高飛び込みで水中に躍り込む際には、恐怖心の克服も必要だそうだ/宝くじに当選して手元に大金が躍り込み、家族みんなが興奮気味だ/サッカー場で、観客がグラウンドに躍り込んで騒然となった ❷あのダンスチームは、優勝を狙って相当踊り込んできたに違いない/普通のダンサーだったら、あそこまで踊り込めないだろう/今年のコンクールは、きっちり踊り込まれた質の高いパフォーマンスが多かった/祖父が長年にわたり踊り込んできた阿波踊りは、芸の域に達していた
【名詞形】踊り込み 踊り込みをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 大会を目前に控え、ダンスの踊り込みをする/厳しい踊り込みの成果が出て、本番では一糸乱れぬリバーダンスが披露できた
**おどりだす【躍り出す・踊り出す】**[おどる＋出す] ❶(心、胸、気持ち、感情、喜び、言葉、文字)が躍り出す(=躍り始める) ❷(ダンサー、連、チーム、観客、酔客、娘、息子、子供、人形)が踊り出す(=踊り始める) 
【副⁺】❶(わくわくと) ❷(くるくると) ❶❷ (突然、いきなり、次々、素早く、急に、一気に)おどり出す
【補足】❶は「躍り出す」、❷は「踊り出す」と表記する
【例文】 ❶夏休みのことを考えると心がわくわくと躍り出す/彼の写真を見るだけで胸が躍り出しそうになる/先輩の体験談を聞いたときから「留学」の二文字が私の頭の中で躍り出していた ❷ダンサーが踊り出すと会場の熱気はピークに達した/阿波踊りの連が踊り出す前に、見物する場所を確保した/最初は少し恥ずかしかったが、チームで踊り出せばそんな気持ちも吹き飛んだ/ステージで演奏が始まるや否や、観客は次々と踊り出した/酔っ払った友人が突然駅前広場で踊り出して恥ずかしかった/3歳の娘はお気に入り
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の曲が流れると、どこでも踊り出す/人が近づくとセンサーが感知して踊り出す人形を買った/「間奏が終わったよ。さあ踊り出そう」/志望校の合格メールを受け取った息子は踊り出さんばかりの喜びようだった
【名詞形】踊り出し
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 踊り出しは良かったが、中盤以降はミスが目立った/踊り出しのタイミングが合わない
**おどりでる【躍り出る・踊り出る】**[おどる＋出る] ❶(お化け、鹿、鯨、子供、巨体)が躍り出る(=勢いよく外に出る) ❷ⓐ([人]、社長、議員、芸術家、選手、俳優、芸人、馬、チーム、メーカー、会社、産業、国)が躍り出る(=勢いよく目立つ地位に出る) ⓑ(トップ、先頭、首位、上位、主役、リーダー、ヒーロー、本命、優勝候補、前面、中心、第一線、最先端、主流、[表・檜[ひのき]]舞台、スターの座、音楽界、市[し]場[じょう]、大国、世界)に躍り出る ❸ⓐ([人]、アイドル、ダンサー)が踊り出る(=踊りながら、見える場所に出る) ⓑ(眼前、舞台、広場)に踊り出る 
【副⁺】(ひらりと、どっと、いきなり、たちまち、一躍、次々、我先に、素早く、勢いよく、一気に、一挙に、瞬く間に)おどり出る
【補足】❶❷は「躍り出る」、❸は「踊り出る」と表記する
【例文】 ❶人が近づくと、箱の蓋が開いてお化けが躍り出る仕掛けになっている/山道を車で走行中、突然鹿がひらりと躍り出て来てびっくりした/水面に勢いよく躍り出る鯨をシャッターが捉えた ❷ 社長は何度も政治の表舞台に躍り出ようとしたが、成功しなかった/新人議員ながら政治家三代目の人気で、いきなり政治の中枢に躍り出て来た/マラソンコースの折り返し地点で1位に躍り出たのは、全く無名の選手だった/ここでトップに躍り出れば優勝も夢ではない/下積みの長かった芸人が、突然大ブレイクして人気スターの座に躍り出た/直線コースに入った途端、3番手の馬が一気に先頭に躍り出て優勝をさらった/ひいきの野球チームが3連勝でペナントレースの首位に躍り出た/中小企業が新型タブレットの開発に成功し、一気に世界市場に躍り出た/太陽光発電がエネルギー市場の主役に躍り出つつある ❸ 客席に潜んでいた人気アイドルが次々とステージに踊り出て、観客を沸かせた/パーティーの余興が始まると、妖艶な女性がバラの花をくわえて踊り出て来た
**おどりまくる【踊り捲る】**[踊る＋捲[まく]る] (→「おどりくるう」に同じ)を踊りまくる(=心ゆくまでとことん踊り続ける) 
【副⁺】(→「おどりくるう」に同じ)踊りまくる
【例文】 祭りの会場では、思い切り踊りまくり、かつ歌いまくった/久しぶりのステージで心ゆくまで踊りまくった/「久々にクラブに来たんだから、とことん踊りまくろう」/若い時はよくディスコで朝まで踊りまくったものだ/嫌なことがあっても一晩踊りまくればすっきりした/昨日、ホールで激しく踊りまくったせいか腰が痛い/阿波踊りに参加して、路上で存分に踊りまくった/十代の頃は、へとへとになるまで踊りまくっていた/祭りの日は、村中総出で夜更けまで踊りまくる
**おどりまわる【踊り回る】**[踊る＋回る] ⓐ(サンバ、ワルツ、ダンス、阿[あ]波[わ]踊り、獅[し]子[し]舞[まい]、神楽、民族舞踊)を踊り回る(=踊って、いろいろな場所や周囲を回る) ⓑ(通り、近所、家々、部屋の中、クリスマスツリーの周り、会場、フロア、舞台上、社殿、町、各地、
<222>
全国、世界中)を踊り回る 
【副⁺】(思い切り、ぐるぐると、軽やかに、はしゃいで、夢中で)踊り回る
【例文】 カーニバルでは大勢がパレードに参加し、サンバを踊り回る/ワルツの世界チャンピオンがフロアを踊り回る姿は、実に優雅だ/神楽では巫女が社殿を踊り回りながら鈴を鳴らす/山村の集落で子供が神楽を踊り回る様子をビデオに収めた/各国の衣装を着た留学生たちが、民族舞踊を所狭しと踊り回って披露した/子供たちがはしゃいでクリスマスツリーの周りを踊り回っている/有名バレエ団の団員となって、各国を踊り回るのが夢だ
**おとろえはてる【衰え果てる】**[衰える＋果てる] ([生命・精神・記憶]力、体力、気力、機能、勢い、視力、聴力、体、目、耳、足腰、筋肉、骨、心、魂、気持ち、意欲、容貌、姿、人気、[競争・経済]力、勢力、国力、町、土地、文明)が衰え果てる(=力や勢いがすっかり衰えてしまう) 
【副⁺】(すっかり、ひどく、極限まで、見る影もなく)衰え果てる
【例文】 父の記憶力がここまで衰え果てようとは、思ってもみなかった/大病をした母は、体力が衰え果てて、歩くのもままならない/骨が衰え果てて、骨折しやすくなっている/祖母は病気で衰え果てた姿を見られたくないと面会を拒んだ/人気が衰え果てたスターの末路は惨めなものだ/栄華を誇った財閥一族も、今はすっかり勢力が衰え果てて見る影もない/衰え果てた国力を回復するために、まず政権を立て直さなければならない/過疎地となった故郷は衰え果てて、往時の隆盛を偲[しの]ぶ縁[よすが]もない/こんな衰え果てた土地に種を撒[ま]いても果実は実らない
**おどろきいる【驚き入る】**[驚く＋入る] (姿、美貌、様子、知らせ、訃報、ニュース、報道、事件、事実、話、能力、技術、腕前、発想、洞察力、効果、企画、演技、無策、怠慢、隠蔽体質、[変貌・成長・発展]ぶり、[美し・大胆・不思議・ユニーク]さ)に驚き入る(=ひどく驚く) 
【副⁺】(すっかり、全く、大いに、実に、何とも、ただただ、ひたすら、ことごとく、心底、心から)驚き入る
【例文】 減量に成功した友人の姿に驚き入って、会った瞬間、口も利けなかった/偏差値40だった甥[おい]が有名大学に合格したという知らせには、驚き入るほかない/恩師の突然の訃報に接し、ただただ驚き入って言葉も出なかった/あんなに仲睦[むつ]まじかった二人が離婚していたとは、何とも驚き入った/料理を振る舞われた客は、「見事な腕前、驚き入りました」と褒めた/会議では、ユニークな企画に皆が驚き入り、即座に採用が決まった/大人顔負けの子役の演技に驚き入って、感心した/数々の不正をひた隠しにする会社の隠蔽体質には驚き入るばかりだ/視察団は、訪問先の目覚ましい発展ぶりに驚き入っている/ネパール旅行では、ヒマラヤ山脈の美しさに心から驚き入った
**おびえあがる【怯え上がる・脅え上がる】**[おびえる＋上がる] ⓐ([人]、相手、子供、生徒、みんな、住民、市民、観客、乗客、人質、被害者、被災者、避難民、小動物)がおびえ上がる(=心の底からひどく恐れる) ⓑ([独裁・暗殺]者、テロリスト、外敵、殺人犯、事件、事故、異変、地震、津波、雷、台風、攻撃、空爆、暴力、弾圧、威圧的な態度、恐怖、怖い話、噂、情報、ものすごい形相、鋭い目つき、うなり声、銃弾の音、幻影、お化け、幽霊、猛獣、毒蛇)におびえ上がる 
【副⁺】(すっかり、心底、おどおどと、わなわなと、ひどく、本気で、死ぬほど、どうしようもなく、訳[わけ]もなく)おびえ上がる
<223>
【例文】 突然、目の前に現れた熊におびえ上がって、声も出なかった/耳をつんざくような雷に、おびえ上がった子供が母親に飛びついた/カメラマンは、空爆におびえ上がった少女の目が忘れられないという/老人にいきなり怒鳴られた生徒は、おびえ上がって小さくなった/合宿で、上級生は夜中に怖い話をして、みんなをおびえ上がらせた/肝試しで、皆がおびえ上がる様子をビデオに撮って喜んでいるなんて、趣味が悪い/殺人犯がこの地域に逃げ込んだという情報に、住民はおびえ上がって外に出ない/バスジャック事件に巻き込まれた乗客は、人質にされ、おびえ上がっていた
**おびえきる【怯え切る・脅え切る】**[おびえる＋切る] ⓐ(→「おびえあがる」ⓐに同じ)がおびえ切る(=どうしようもなくおびえる) ⓑ(→「おびえあがる」ⓑに同じ)におびえ切る 
【副⁺】(すっかり、心底、ひどく、死ぬほど、完全に、訳[わけ]もなく)おびえ切る
【例文】 大地震の直後は、余震の恐怖におびえ切り、夜も寝られないという人が大勢いた/相手は、こちらが姿を見せただけでおびえ切っていた/ただ一人、生き残った少女のおびえ切った目が、事故の凄[すさ]まじさを物語っていた/強盗事件の直後、被害者はひどくおびえ切っていて、話ができる状態ではなかった/事故機に乗り合わせた乗客が、おびえ切った様子でインタビューに答えた/電話に出た人質が、おびえ切った声で救出を訴えた/逃げて来た避難民は、皆おびえ切った表情をしていた
**おびきいれる【誘き入れる】**[誘[おび]く＋入れる] ⓐ([人]、男、女、客、相手、子供、敵、犯人、虫、ゴキブリ、魚、ネズミ、熊、雄、雌)をおびき入れる(=騙[だま]したり、言葉巧みに誘って入れる) ⓑ(部屋、家、店、城、難所、袋小路、基地、たまり場、捕獲器、籠、檻[おり]、組織、カルト集団、グループ、犯罪)におびき入れる 
【副⁺】(まんまと、うまく、言葉巧みに、秘密裏に、やっとのことで、どうにかして、甘言をもって)おびき入れる
【補足】「おびき」は、文語動詞「おびく」(=騙す)の連用形
【例文】 若い男を麻薬の密売組織におびき入れようとした売人が逮捕された/「優しい言葉で近寄って来るカルト集団におびき入れられないように用心しろ」/その店におびき入れられたが最後、客は有り金全部取られてしまう/子供が不良グループに言葉巧みにおびき入れられてしまった/軍師は、敵を難所におびき入れ、崖の上から不意打ちをかける作戦を授けた/「袋小路に犯人をおびき入れたら、そこで一気に取り押さえろ」/「奴[やつ]を油断させて家の中へおびき入れろ」/粘着型の捕獲器にゴキブリをおびき入れて退治する/ネズミを餌で籠におびき入れて、捕まえる/里山を荒らす熊をやっとのことで檻におびき入れた
**おびきだす【誘き出す】**[誘[おび]く＋出す] (→「おびきいれる」ⓐに同じ。夫婦、親、警官、警備員、容疑者、事件の黒幕)をおびき出す(=騙[だま]したり、言葉巧みに誘って外に出す)

【副⁺】 (→「おびきいれる」【副⁺】に同じ)おびき出す
【補足】「おびき」は、文語動詞「おびく」(=騙す)の連用形
【例文】 「陽動作戦で敵軍をおびき出せ」/犯人はSNSで知り合った女性をおびき出して、暴行の上、殺害した/フィッシングは偽メールでサイトにおびき出し、個人情報を騙し取る詐欺だ/岩陰の魚をおびき出そうとしたが、うまくいかなかった/行方不明になった夫婦は、何者かにおびき出された形跡があった/一人が警備員を裏門におびき出し、その間に仲間がビルに侵入した/警察はおとり捜査で容疑者をおびき出す作戦を立てた/検察側は事件の黒幕をおびき出そうと、八方手を尽くした
<224>
**おびきよせる【誘き寄せる】**[誘[おび]く＋寄せる] ⓐ(→「おびきいれる」ⓑに同じ。ユーザー、パトカー、警備員、スパイ、動物、猫、鳥、蚊、獲物)をおびき寄せる(=騙[だま]して近くに来させる) ⓑ(家、店、城、縄張り、たまり場、アジト、一か所、落とし穴、罠[わな]、犯罪)におびき寄せる ⓒ([人]、蜜、光、火、音、匂い、香り、二酸化炭素)がおびき寄せる

【副⁺】 (まんまと、うまく、たやすく、言葉巧みに、上手に、周到に、計画的に、秘密裏に、どうにかして)おびき寄せる
【補足】「おびき」は、文語動詞「おびく」(=騙して誘う)の連用形
【例文】 覚醒剤の誘惑は、人を犯罪におびき寄せようとする魔の手にほかならない/私は、甘い香りにおびき寄せられ、またドーナツを買ってしまった/客を店におびき寄せるためにサクラを雇った/敵をおびき寄せて、落とし穴に落として捕まえた/「偽の情報を流してスパイをおびき寄せろ」/漁船が魚をおびき寄せるために焚[た]く火を漁[いさ]り火[び]という/友釣りとは囮[おとり]を使って野鮎[あゆ]をおびき寄せ、引っ掛ける方法のことだ/光におびき寄せられて、無数の虫がナイター照明に群がった/デコイという囮用の模型が、鴨をおびき寄せるために使われる/雌が放つフェロモンを利用して雄の蛾をおびき寄せて駆除する/町中のネズミが、男の吹く笛の音におびき寄せられ、川に誘導され溺れ死んだ/マタタビの匂いにおびき寄せられた野良猫が、恍[こう]惚[こつ]状態になった/蚊は二酸化炭素におびき寄せられる/カブトムシを捕まえるにはバナナでおびき寄せればいい
**おびやかしつける【脅かし付ける】**[脅[おびや]かす＋付ける] ❶ⓐ(人々、我々、国民、人類、他国、地球、自然、環境、生態系、健康、生活、暮らし、命、権利、経済、国益、平和、未来)を脅かしつける(=激しく脅かして危険にさらす) ⓑ(恐怖政治、武力、核の保有、経済力)で脅かしつける ❷ (国境、船)を脅かしつけている(=脅かすことが習慣化している) 
【副⁺】❶(激しく、ひどく、手加減なく、情け容赦なく、強引に、有無を言わさず、これでもかと)脅かしつける
【補足】❷は「脅かしつけている」の形で使う
【例文】 ❶新型ウイルスが我々を脅かしつけているため、日常生活にさまざまな支障が出ている/過去には、恐怖政治で国民を情け容赦なく脅かしつけた時代があった/以前は圧倒的な経済力で他国を脅かしつけてきた国が、財政破綻に陥った/核武装は戦争の抑止力になると言うが、平和を脅かしつけるだけではないか ❷輸送船を脅かしつけている海賊船は、周辺の海域を熟知している
**おぶさりかかる【負ぶさり掛かる】**[負ぶさる＋掛かる] ❶ⓐ([人]、子供、友人、彼女、酔っ払い、気を失った人、負傷者、本棚)が負ぶさりかかる(=負ぶさるようにして倒れる) ⓑ([人]、両親、祖父母、兄弟、友人、恋人、相手、背中)に負ぶさりかかる ❷ (人生、借金、介護、世話、負担、不安、現実)が(自分の[背中・肩・生活・日常・心])に負ぶさりかかる(=重く乗ってくる) ❸ ([人]、相手、背中、親の援助、生活保護)に負ぶさりかかる(=負ぶさろうとする。頼ろうとする) 
【副⁺】❶(ずしっと、どさっと、そろそろと) ❷(重く)負ぶさりかかる
【例文】 ❶後ろから負ぶさりかかってきた子供の手を優しくなでる/泥酔してこちらに負ぶさりかかった友人の体は重かった/もう歩けないと甘えて、彼女は私に負ぶさりかかろうとした/地震で本棚が倒れて背中に負ぶさりかかり、身動きが取れなかった ❷親の
<225>
介護という現実が、背中に重く負ぶさりかかる年齢になった/消費税率の引き上げによって、大きな負担が国民の生活に負ぶさりかかる/将来に対する言い知れぬ不安が、心に負ぶさりかかってきた ❸失職して親の援助に負ぶさりかかったが、今は何とかアルバイトで凌いでいる/生活が苦しくて、気持ちが生活保護に負ぶさりかかったことも一時はあった
**おぼえきる【覚え切る】**[覚える＋切る] ❶(ひらがな、カタカナ、漢字、中学英語、単語、スペリング、意味、例文、文型、スピーチ、文章、詩、歌、曲、百人一首、呪文、せりふ、数字、数式、手順、順序、段取り、式次第、メニュー、注文、プログラム、関係、知識、特徴、種類、顔、名前、電話番号、住所、道順、位置、候補者)を覚え切る(=全てを完全に記憶する) ❷ (基本、手順、振り付け、動き、フォーム、パターン、ステップ、球種、技術、運転、操作、作法、方法、[使い・作り]方、味、匂い、塩[あん]梅[ばい]、塩加減、音、リズム)を覚え切る(=身体や各器官を通じて完全に身につける。体得する) 
【副⁺】(全て、ようやく、くまなく、ちゃんと、しっかり、即座に、一度に、完璧に、正確に、あっという間[ま]に、一つ残らず)覚え切る
【例文】 ❶せっかく出題範囲の漢字を完全に覚え切ったのに、テストがなかった/中学英語だけでも完全に覚え切れば立派なものだ/歌詞を完璧に覚え切ってカラオケ大会に臨んだ/今日中に芝居のせりふを覚え切ろうと精神を集中させた/新メニューの調理方法は、まだ全部覚え切っていない/学生の顔と名前を初日に覚え切るようにしている/この書店の主人は、全ての本の位置をくまなく覚え切っている ❷次のレッスンまでに全てのステップを覚え切らなければならない/新人ピッチャーは入団3か月で全ての球種を覚え切った/麻薬探知犬は麻薬の匂いを完璧に覚え切っている/老舗料亭に弟子入りし、調理の塩梅を早く覚え切ろうと努力した
**おぼえきれる【覚え切れる】**[覚える＋切れる] ❶(→「おぼえきる」❶❷に同じ)が/を覚え切れる(=全てを完全に記憶することができる。体得できる) ❷(愛情、好感、親近感、心の平安、安心感、畏敬の念)を覚え切れない(=十分感じることができない) 
【副⁺】❶(全て、くまなく、ちゃんと、しっかり、完璧に、正確に)覚え切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶非漢字圏の日本語学習者は、2千を越える常用漢字を1年間ではとても覚え切れない/覚え切れないほど大量の例文が、教科書に掲載されている/ピアノの発表会で曲を全部は覚え切れず、楽譜を見ながら弾いた/息子が学芸会の主役になった。ちゃんとせりふを覚え切れればいいが/仕事の手順が複雑すぎて、一度で覚え切れるか心配だ/以前は取引先の電話番号を全て覚えていたが、最近はどうも覚え切れなくなった/ダンスの振り付けが、まだ覚え切れていない ❷ 我が子に愛情を覚え切れず、育児放棄する若い親がいる/物腰こそ柔らかいが、時折狡[こう]猾[かつ]さを覗かせる社長には、好感を覚え切れない/自然に対して畏敬の念を覚え切れない者は、また同じ轍[てつ]を踏む
**おぼえこむ【覚え込む】**[覚える＋込む] ❶(→「おぼえきる」❶に同じ。問題、答え、情報、歴史、仕事)を覚え込む(=完全にしっかりと記憶し頭に入れる) ❷(→「おぼえきる」❷に同じ。料理、家事、姿勢、芸、タイミング、コツ、癖、感覚、感触、違い、経)を覚え込む(=十分に覚え体得して活用できるようにする) 
【副⁺】一通り、くまなく、ようや
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く、しっかり、ひたすら、じっくり、まともに、確実に、完璧に、徹底的に、必死で、いつとはなしに)覚え込む
【例文】 ❶単語だけをただ覚え込もうとしても頭に入ってこない/壇上に上がった途端、覚え込んだはずのスピーチを忘れてしまった/役者は、せりふをじっくり覚え込んでから通し稽[げい]古[こ]に入る/学ぶということは単に知識を覚え込むことではない ❷ 相手の攻撃パターンを覚え込めば対処もしやすい/社交ダンス教室に通う父は、ステップを覚え込もうと熱心に練習している/茶道のお点[て]前[まえ]の作法は、体に覚え込ませなければ、美しい所作にならない/世界一のソムリエは、これまで試してきたワインの味を全て舌で覚え込んできた/祖母から教わった煮物は、何度も失敗しながら目分量で塩[あん]梅[ばい]を覚え込むしかない/猫に芸を覚え込ませるのは至難の技だ/この古い機械はコツを覚え込まないと使いこなせない/職人の技は、年月をかけて覚え込まされてきた感覚に支えられている/お寺の門前の小僧は、毎日聞くお経をいつの間にか覚え込んでしまうという
**おぼしめす【思し召す】**[思す＋召す] ⓐ(天、[神・仏・お釈[しゃ]迦[か]]様、庵[あん]主[じゅ]、王様、天皇、王女、相手、会長)がおぼし召す(=大変崇高な方がお思いになる) ⓑ([人]、人々、子供、衆[しゅ]生[じょう]、臣下)を(愛しい、嘆かわしい、哀れ、[未熟・愚か]者)とおぼし召す ⓒ(不思議、不[ふ]憫[びん]、満足、奇特)におぼし召す
【補足】「おぼす」は「思う」の尊敬語。「召す」をつけ、更に敬意を高めた表現
【例文】 立派な追善供養が行われ、仏様も満足におぼし召されたことでございましょう/罪人を哀れとおぼし召したお釈迦様は、一度だけ手を差し伸べようと、救いの蜘蛛の糸を垂らしました/庵主様は病気の子供を不憫におぼし召し、良薬をお与えになりました/父王のおぼし召すままに、隣国の王女を妻に迎える/姫は打ち続く戦乱の世を嘆かわしと
おぼし召し、涙に暮れておりました/「この私を未熟者とおぼし召して、どうかお許しください」/「こんな夜更けに電話してくるとは、今を何時とおぼし召すか」/はたして会長は、この人事案をいかがおぼし召すことやら
【名詞形】おぼし召し(=お考え。お気持ち)
【例文】 神様のおぼし召しのままに生きていく/度重なる病も天のおぼし召しと考え、受容する/せっかくのおぼし召しですが、頂戴するわけにはまいりません/ご寄付はおぼし召し(=任意の量や金額)で結構でございます
**おぼれしぬ【溺れ死ぬ】**[溺れる＋死ぬ] ⓐ([人]、子供、幼児、泳者、乗客、釣り人、動物)が溺れ死ぬ(=溺れて死ぬ) ⓑ(川、池、沼、海、湖、用水路、プール、浴槽)で溺れ死ぬ 
【副⁺】(むざむざと、あっけなく、あえなく、痛ましくも、無惨にも、哀れにも、苦しみもがいて)溺れ死ぬ
【例文】 海水浴場で溺れ死んだ男性は、酒に酔っていたそうだ/ギリシャ神話の美青年は水面に映る自分の姿に見とれ、泉に落ちて溺れ死んだという/川で溺れそうになった我が子を助けようとして、父親が溺れ死んでしまった/幼児がプールの排水溝に吸い込まれて溺れ死ぬ痛ましい事故があった/プールの監視員は、万が一にも泳者が溺れ死ぬことがないように注意深く見守っている
【名詞形】溺れ死[じ]に 動 溺れ死に(を)する
【例文】 子供が川の深みにはまって溺れ死にをする事故が起きた/沼地で足を取られ、危
<227>
うく溺れ死にしかけた/日本の昔話に、悪いタヌキを泥舟に乗せて溺れ死にさせる話がある
**おもいあう【思い合う】**[思う＋合う] ❶ⓐ(相手、互い、友人、隣人、兄弟、仲間、同僚、家族)を思い合う(=互いに相手のことを思う。各人それぞれが他の人のことを気遣う) ⓑ(二人)が([相手・互い]の[気持ち・心・暮らし・人生・幸福・身の上・立場・状況])を思い合う ❷ (恋人同士、夫婦、二人)が(互い)を思い合う(=*愛し合う) 
【副⁺】❶(いつも、何となく、さりげなく、深く、大切に) ❷ (いとおしく、真剣に、純粋に、ひそかに、心から)思い合う
【例文】 ❶相手を思い合う気持ちが、良好な人間関係を築く基本となる/姉と妹は、苦労が多い互いの暮らしを思い合い、涙を流した/チーム競技では、仲間を思い合う選手の姿に胸を打たれる/私と彼は生き様が異なっているが、互いの立場を思い合う親友だ/夫婦が双方の家族を大切に思い合うことで、親戚付き合いはうまくいく/両親は言葉にこそ出さないが、相手をさりげなく思い合って暮らしている ❷恋人たちは、長い春が続くうちに、いつしか思い合う気持ちがあせてしまった/あの二人はひそかに思い合っているともっぱらの噂だ
【名詞形】思い合い
【例文】 一方的な思いではなく、互いの思い合いが結婚には大切だ/思い合いの精神が村民の暮らしを支えている
**おもいあがる【思い上がる】**[思う＋上がる] ⓐ(容姿、知識、才能、科学の力、能力、権力、財力、家柄、地位、人気、成績、支持率)に思い上がる(=実際以上に自分が優れているとうぬぼれる) ⓑ([美人・利口]だ、優れている、力がある、頭がいい、できる、もてる)と思い上がる ⓒ思い上がった(考え、心、言動、物言い、振る舞い、態度) 
【副⁺】(ふてぶてしく、図々しく、小[こ]賢[ざか]しく、勝手に、傲慢にも、生意気にも)思い上がる
【例文】 若い頃は自分の容姿に思い上がっていた/人間は傲慢にも科学の力に思い上がり、自然から手痛いしっぺ返しを受けた/人気に思い上がり、アイドルが不祥事を起こした/与党は今の高い支持率に決して思い上がってはならない/姉は自分が美人だと勝手に思い上がっているが、誰もそうは思っていない/「君のその思い上がった考えを改めないと、今に後悔するぞ」/人は痛い目に遭わなければ、自分の思い上がった心に気がつかないものだ/彼女の思い上がった言動がもとで喧[けん]嘩[か]になった/「この親の脛[すね]かじり風情が、思い上がるのもいい加減にしろ」/アイドルは、あんなにちやほやされたら思い上がらないほうがおかしい/部下は褒めて育てろというが、思い上がらせてはいけない
【名詞形】思い上がり 思い上がりをする
【例文】 彼女の不遜な思い上がりが鼻につく/自分が会社を支えているなんて、思い上がりも甚だしい/自分なら彼女を幸せにできるなんて、思い上がりもいいところだ/彼が私を必要としているなんて、とんだ思い上がりだった/知事の発言は思い上がりとしか思えないものだった/若い頃は自分は何でもできると、とんでもない思い上がりをしていた
**おもいあぐねる【思い倦ねる】**[思う＋倦[あぐ]ねる] (相続問題、金策、子供への対応、トラブルへの対処、[遺品・産業廃棄物]の処理、論文のテーマ、方針、人生、人間関係、進学先、進路、結婚、離婚、就職、転職、辞職、先[さき]の事、定年後、老後の生活)を/について思い
<228>
あぐねる(=考えてもいい案が出ず、*行き詰まる) 
【副⁺】(ただ、あれやこれや、あれこれ、散々、くよくよ、ぐずぐずと、何かと、いろいろと)思いあぐねる
【補足】「思いあぐむ」は、長い間、あれこれと思うばかりの状態。「思いあぐねる」は同様の状態にあっても次の局面への展開を見据えている
【例文】 遺産相続問題がこじれた。関係者たちは思いあぐねた結果、裁判に持ち込むことにした/産業廃棄物の処理について思いあぐねた会社は、ひそかに山奥への違法投棄を選択した/論文のテーマを思いあぐねて、指導教授が提案してくれた中から選んだ/彼との結婚をどうしたらいいか思いあぐね、親友に相談した/転職しようかと思いあぐねていたが、上司に引き留められた/母は老後について思いあぐねた末、介護施設に入ることに決めた
**おもいあぐむ【思い倦む】**[思う＋倦[あぐ]む] (→「おもいあぐねる」に同じ)を/について思いあぐむ(=考えてもいい案が出ず、もてあます) 
【副⁺】(→「おもいあぐねる」【副⁺】に同じ)思いあぐむ
【例文】 社長はいつも金策を思いあぐんで、渋い顔をしている/思春期の子供への対応を思いあぐみながら、親も成長していく/母は、父の遺品を捨てるに捨てられず、どうすべきか思いあぐんでいる/進学先をあれこれ思いあぐんで、勉強に身が入らない/ぐずぐずと結婚を思いあぐむ相手に業を煮やし、別れ話を切り出した
**おもいあたる【思い当たる】**[思う＋当たる] (症状、兆候、考え、真意、意味、言葉、可能性、事実、用件、原因、敗因、理由、動機、問題、自分の至らなさ、欠点、噂の出どころ、場所、会社、人物、例)が/に思い当たる(=条件に合う適当な答えが頭に浮かぶ。考えているうちに、そのことに気づく) 
【副⁺】(多少、すぐ、ふと、はたと、はっと、何となく、とっさに、即座に、不意に、確かに)思い当たる
【例文】 妊娠らしき症状に思い当たったので、診察を受けたら、やはりそうだった/散歩中にいい考えに思い当たり、急いで帰ってメモした/友人がなぜ無謀な行動に出たのか、真意が思い当たらない/刑事は、同僚の自殺した原因について思い当たることはないか、職場で聞き込みをした/どうして心中なんかしたのか、特に思い当たる節はない/最高の状態で臨んだ試合に負けてしまったが、敗因が思い当たらない/社運が傾き出した理由は、今にして思えば思い当たる所がある/言われてみれば、確かに他にもいろいろと思い当たる点がある/彼女の態度が冷たくなって初めて、自分の至らなさに思い当たった/政治家が姿を隠す場所と言えば、病院がすぐに思い当たる/働きに出たいが、子供を預けられる所が思い当たらず、困っている/新企画のスポンサーとして思い当たるいい会社がある/辞任した大臣の後を誰にするか、首相には思い当たる人物がいるようだ
**おもいあまる【思い余る】**[思う＋余る] ⓐ(子供の[成績・非行]、進路、家財の処理、処分、暴力、ひきこもり、情緒不安定、配偶者の認知症、資金繰り、金詰まり、先行き、夫のこと)に思い余る(=自分一人では悩み事が解決できなくなる) ⓑ思い余った([様子・顔]で、末に、あげく)～する 
【副⁺】(よくよく、とうとう)思い余る
【補足】「思い余って」、「思い余った＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】 成績が伸びず、思い余って担任の先生に相談した/友人は思い余った様子で、進路について悩みを話し始めた/廃棄物の処分に困り、思い余って山奥に捨てる者がいる/
<229>
夫の度重なる暴力に思い余った妻は、警察に駆け込んだ/長い間、認知症の妻を看病していた夫は、思い余って妻を絞め殺してしまった/金策に困り、思い余った末に、強盗を働いた/夫に先立たれ、実家からも見放された女は、思い余ったあげく、親子心中を図った/彼女が夫のことで占い師に相談に行くなんて、相当思い余ってのことだろう
**おもいあやまる【思い誤る】**[思う＋誤る] (時間、予想、判断、時期、進路、人物、名前、場所、方法、戦略)を思い誤る(=記憶や判断に誤りが生じる) 
【副⁺】(うっかり、つい、無意識に、うかつにも)思い誤る
【例文】 集合時間の8時を9時と思い誤り、遅れてしまった/友人は株価予想を思い誤って、大損を出した/こんな不景気になるとは、独立の時期を思い誤ったようだ/数学嫌いな私が経済学部に入学してしまい、進路を思い誤ったような気がする/選挙の際には、候補者の人物を思い誤らないように、よく考えて投票する/「サトウさん」を「サイトウさん」という名前だとずっと思い誤っていた/高速道路の出口をつい思い誤って、行きたい所とは違う方向に来てしまった/車の運転中、アクセルをブレーキと思い誤って踏んでしまい、事故を起こした
**おもいあわす・おもいあわせる【思い合わす・思い合わせる】**[思う＋合わす・合わせる] ([以前・昔]と今、二か所の暮らし、二人の[気持ち・生活・境遇]、2つの話、両者の態度、[さまざまな・職場の]状況、経済事情、社会情勢、[人]の[様子・態度]、自分の事と親の事、年齢と体力、寿命と仕事内容、理念とその成果、異常気象と災害、時代と評価、これらのこと)を思い合わせる(=複数の物事を比べて、いろいろと考える) 
【副⁺】(あれこれ、いろいろ、慎重に、後から、いろいろな角度から)思い合わせる
【例文】 子供の時の夢と今の自分を思い合わせると、かけ離れた道に進んだなと思う/アルバイトしながら頑張っている生徒を見ると、同じ境遇にあった自分と思い合わせて、胸が熱くなる/職場の状況をあれこれ思い合わせてみると、転職したいという彼女の心情も理解できる/最近の経済事情と老後の生活を思い合わせて、安全な投資信託を買うことにした/今までの彼の態度を慎重に思い合わせたら、ずっと辞職を考えていたことが分かる/スポーツ選手は、年齢と体力の限界を思い合わせて、引退を決めるという/核なき世界という理念は、その後の成果を思い合わせると実現が難しいテーマだ/近年の異常気象と災害の増加を思い合わせると、納得できることが多々ある/6歳で米国留学した津田梅子は、明治という時代を思い合わせれば、驚くべき偉業を成し遂げたと言える
**おもいいたる【思い至る】**[思う＋至る] ⓐ(事実、真相、真意、意味、原因、理由、条件、秘密、正体、本質、両者の関係、存在、立場、方法、複雑な感情、深い愛情、気持ち、我が身の不明、答え、言葉、問題、[重大・深刻・切実・大切]さ、[奥深・ありがた]さ、[重要・可能・関連・危険]性、[傷つけた・迷惑をかけている]こと)に思い至る(=種々考えた末に、考えがそこまで及ぶ) ⓑ(〜しよう、〜なのか)と思い至る 
【副⁺】(突如、どうやら、やっと、ふと、はたと、ようやく、改めて、初めて、遅まきながら)思い至る
【例文】 この事実に思い至れば問題解決への道筋も見えてくる/実験の過程をよく検証すれば、失敗の原因に思い至ることができるはずだ/手紙を読んで初めて、彼女の深い愛情に思い至った/取引先が倒産したというニュースを見て初めて、事の重大さに思い至った/先進諸国は、地球温暖化の深刻さに思い至ったものの、対策は遅々として進まない/病気
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になって初めて、健康の大切さに思い至るものだ/『源氏物語』を読めば、誰でも日本文学の奥深さに思い至るだろう/娘は一人暮らしを始めて、ようやく家族のありがたさに思い至ったようだ/フロンガスの開発当時は、オゾン層破壊の危険性にまでは思い至っていなかった/自分の不用意な発言が、友を深く傷つけたことに思い至らなかった/彼は、自分の行動が周囲に迷惑をかけていることに思い至らないのだろうか/お客様にご不便をおかけすることに思い至らず申し訳ございません/彼女は、孤児たちのために生涯を捧げようと思い至った
**おもいうかぶ【思い浮かぶ】**[思う＋浮かぶ] ⓐ(アイデア、名案、イメージ、名前、言葉、絵、家族のこと、姿、顔、笑顔、温かい眼[まな]差[ざ]し、にこやかな表情、昔の面影、様子、光景、情景、シーン、場面、曲、外国の生活、遠い日々、あの[時代・作品]、海、富士山、理由、最悪の事態、生徒の反応、いい[考え・方法]、答え、出来事、細部、晩の献立)が思い浮かぶ(=前に記憶していたことや、ある物事などが意識に上る) ⓑ(頭、念頭、脳裏、胸、心)に思い浮かぶ 
【副⁺】(ふと、まず、すぐ、たちまち、はっきり、ぼんやり、次々、ぱっと、まざまざと、ありありと、急に、最初に、真っ先に、即座に、とっさに、瞬間的に、鮮やかに、鮮明に、リアルに、とりとめもなく、どうしても)思い浮かぶ
【例文】 優秀な社員は、次々と新製品のアイデアが思い浮かぶらしい/「サプライズパーティーを開きたいんだけど、名案が思い浮かんだら教えて」/日本の代表的な小説家は誰かと聞かれ、即座に夏目漱石の名が思い浮かんだ/失恋した友人を励ましたいが、いい言葉が思い浮かばない/留学当初は、夜になると家族のことが思い浮かんで、眠れなかった/顔ははっきり思い浮かぶのに、名前が思い出せない/同窓会の案内状を見て、真っ先に初恋の同級生の面影が思い浮かんだ/桜の季節になると、長男が小学校に入学した時のうれしそうな様子が思い浮かぶ/ピカソと言えば、キュビスムの作品が思い浮かぶが、初期には写実的な絵も描いている/「日本」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、富士山だという人が多い/店頭の旬の野菜を見て、今晩の献立が思い浮かんだ
**おもいうかべる【思い浮かべる】**[思う＋浮かべる] (→「おもいうかぶ」ⓐに同じ)を思い浮かべる(=*思い出したり想像したりしたことを意識し、心に描く) 
【副⁺】(→「おもいうかぶ」【副⁺】に同じ)思い浮かべる
【例文】 彼女の喜ぶ顔を思い浮かべて、誕生日プレゼントを選んだ/試験で悪い成績を取る度に、落胆した母の顔を思い浮かべてしまう/一人で寂しい時は、郷里で待つ両親の笑顔を思い浮かべる/研究に行き詰まった時は、恩師の温かい眼差しを思い浮かべて、頑張ろうと思う/この映画を見た人は、昭和時代を懐かしく思い浮かべるだろう/ピラミッドを思い浮かべれば分かるとおり、ファラオの権力は強大なものだった/沖縄の民謡を聞いたら、青く美しい海を思い浮かべる人は多いだろう/冬山で道に迷い、暗闇の中で最悪の事態を思い浮かべずにはいられなかった/教師は、生徒の反応を思い浮かべつつ、授業の準備をする/夜は、その日の出来事を思い浮かべながら日記を書くことにしている
**おもいえがく【思い描く】**[思う＋描く] ⓐ([人]、姿、顔、自分、相手、家庭、様子、状況、情景、町並み、場所、フォーム、イメージ、シーン、道[みち]程[のり]、生活、暮らし、成長、幸せ、人生、社会、理想、夢、ユートピア、目標、未来、将来、行く末、老後、最期、海外進出、世界、将来像、プラン、ビジョン、成り立ち)を思い描く(=いろいろな様子を想像
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して、心に思う) ⓑ(頭、脳裏、心、胸)に思い描く 
【副⁺】(あれこれ、漠然と、懐かしく、好きに、勝手に、気ままに、明確に、鮮明に、自由に)思い描く
【例文】 父が選んだ結婚相手は、自分が思い描いていた人とは大きく違っていた/新入社員には、仕事で活躍する自分を思い描いてほしい/恋人たちは幸せな家庭を思い描いて結婚したが、すぐに厳しい現実に直面した/詩人は祭りを楽しむ人々の様子を思い描いて、詩を書いた/災害時の悲惨な情景を思い描きながら、被災者の手記を読んだ/外国からの便りを見て、異国の町並みを思い描いた/監督は、撮影地として自分が思い描いたとおりの場所を見つけた/野球選手は、思い描く理想のフォームを追求して練習をする/自分が起業するというイメージを思い描こうとしたが、難しい/孫の成長を思い描いていた母は、それを見届けることなく亡くなった/50年前に思い描かれた理想の社会像は、今も実現されていない/夢を思い描くことで苦しい日常にも耐えられる/人々が思い描く幸せな未来が到来するとは限らない/悠々自適の老後を思い描いていたが、老老介護に明け暮れる日々が待っていた/今の若者は白けていて、明るい将来像を思い描けないという/ベンチャー企業の社長は、思い描いている今後のビジョンを語った/複雑な漢字も成り立ちを頭に思い描くと、記憶しやすい
**おもいおこす【思い起こす】**[思う＋起こす] (当時、昔の生活、青春の日々、場面、状況、子供の頃、少年時代、過去、来[こ]し方[かた]、時の流れ、古き良き時代、歴史、記憶、故郷、光景、経緯、体験、出来事、事件、震災、戦争、恐怖、意義、亡き母、姿、面影、言葉、気持ち、感情、感動、高揚感、教訓、味、初心、両国関係、伝統、物語、[大切・悲惨・惨め]さ、[悔し・楽し]さ、ありがたさ)を思い起こす(=時間がたった昔のことを*思い出してみる) 
【副⁺】(逐一、漠然と、ふっと、まざまざと、懐かしく、恋しく、唐突に、鮮明に、鮮やかに、詳細に、すぐ、はからずも、改めて)思い起こす
【例文】 富士山の写真を見て、日本での留学生活を懐かしく思い起こした/学生時代の友達と会って、青春の日々を思い起こした/子供の頃を思い起こしながら、小学校への通学路を歩いた/自分の来し方を思い起こすようになるのは、老いた証拠だ/遺跡に立つと、悠久の時の流れを思い起こさずにはいられない/昔の映画は、古き良き時代を思い起こさせてくれる/今、ここに至った経緯を思い起こすと、実に多くの偶然が重なっていることに驚く/「皆さんには、今一度、戦没者追悼式の意義を思い起こしていただきたい」/叔母のゆったりした話し方は、いつも亡き母を思い起こさせる/クラーク博士の胸像の前に立つと「少年よ、大志を抱け」という言葉が思い起こされる/彼が我々のために献身してくれたことをもう一度思い起こそう/歴史に向き合い、戦争の悲惨さを思い起こすことで、平和を再認識したい/「ここがシルクロードか。思い起こせば、三蔵法師はこの道を通り、インドへ旅したんだなあ」
**おもいおよぶ【思い及ぶ】**[思う＋及ぶ] (被害、環境破壊、真相、意図、影響、意味、理由、正体、本質、両者の関係、他人の事、存在、立場、愛情、苦労、孤独、苦しみ、気持ち、考え、問題、寂しさ、重大さ、[重要・可能]性)に思い及ぶ(=今まで考えていなかったが、最後にはそこまで思いが至る) 
【副⁺】(とても、よもや、到底、夢にも)思い及ばない
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 これほど台風の被害が大きいとは、誰も思い及ばなかった/環境破壊は、人々が
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思い及ばぬほど、進んでいる/敵の意図に思い及ばず、裏をかかれて完敗を喫した/若い時は自分の事で精いっぱいで、とても他人の事にまで思い及ばなかった/親の愛情は、子供が思い及ばないほど深い/遺稿を読むまで、妻に先立たれた作家の深い孤独には思い及ばなかった/自分は、国の母の寂しさには思い及ばず、異国での暮らしをただ楽しんでいた/怪[け]我[が]をして人事不省と聞けば、誰しも事の重大さに思い及ぶだろう
**おもいかえす【思い返す】**[思う＋返す] ❶(学生時代、[若かりし・過ぎし]日々、この一年、当時、過去、昔、歳月、人生、来[こ]し方[かた]、出来事、あの[日・時]の事、物事、記憶、親の言葉、話、行動、考え、亡き人、姿、面影、気持ち、情景、やりとり、経緯、葛藤、[すばらし・楽し・苦し・つら]さ)を思い返す(=もう一度そのことを思い出す) ❷(留学、辞職、喫煙、自分の行為)を思い返す(=一度決めたことを変えて、元の状態に戻す)

【副⁺】 ❶(ふと、ゆっくり、生々しく、よくよく、懐かしく、冷静に、折に触れ、改めて) ❷(やはり、熟慮の末)思い返す
【補足】❷は「思い返して(～する/しない)」の形で使うことが多い
【例文】 ❶卒業アルバムを見ては、楽しかった学生時代を思い返している/つらかった昔のことは、できるだけ思い返さないようにしている/除夜の鐘を聞きながらこの一年を思い返し、翌年の抱負を考える/思い返せば、亡き妻と過ごした歳月は人生の最も幸せな時期だった/風呂に浸かりながら、一日の出来事をゆっくり思い返す/親に叱られたが、何度思い返しても私は悪くないと思う/この一年、あの被災した日の事を何度も思い返しながら過ごしてきた/今、思い返しても、大学入試に失敗したことは悔しくてたまらない/寝る前にいい考えが浮かんだと思ったが、翌朝思い返してみるとつまらないことだった/これまでの経緯を思い返そうと、過去のメールを探した/十代の頃の父との葛藤を思い返すと、今でも胸が苦しくなる ❷留学する予定だったが、病弱の母のため、思い返して地元の大学に進学した/煙草を吸おうとしたが、思い返してやめた
**おもいきる【思い切る】**[思う＋切る] ❶([望郷・思慕]の念、恋心、憧れ、夢、[熱い・切ない]気持ち、不安、留学、進路、志、別れた人、[彼・彼女・相手]のこと)を思い切る(=諦める) ❷思い切って(変える、行う、買う、伝える、口にする、打ち明ける、切り出す、飛び込む、捨てる、踏み出す、独立する、乗り越える、反抗する、攻勢に出る)(=ためらいを捨て、次の行動へと決断する) ❸思い切った(行動、措置、決断、改革、策、手段、処置、省略、手、発想の転換) (=皆が驚くほどの～) ❹思い切り(手足を伸ばす、蹴る、遊ぶ、本音をぶつけ合う、ハンドルを切る、叱る、かわいがる) (=思う存分、または力の限り～する) 
【副⁺】(きっぱり、さっぱり、ひと思いに、完全に)思い切る
【例文】 ❶外国での生活も安定したので、望郷の念を思い切り、永住を決意した/恋心をきっぱり思い切ったのは、結婚の申し込みを断られたからだ/画家になる夢を思い切って、就職活動を始めた/受験への不安を何とか思い切って勉強に励んでいる/別れた人をいつまでも思い切ることができない ❷子供が生まれるので思い切って家を買うことにした/両親に思い切って留学の意志を伝えた/追い詰められて逃げ場がなくなり、下の川に思い切って飛び込んだ/別れた彼女の写真を思い切って捨てた ❸政府はデフレ対策に思い切った措置を取った/会社を辞めて屋台をやるなんて、ずいぶん思い切ったことをするものだ ❹パソコンに長く向かった後は、思い切り手足を伸ばす/試験に合格したら、思
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い切り遊びたい/暴走する対向車が向かって来たので、思い切りハンドルを切ってかわした/孫は、教育に責任を持たねばならない息子や娘と違って、思い切りかわいがることができる
【名詞形】思い切り
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 兄はあまり悩まず、思い切りがいい性格だ/妹はいつまでもぐずぐずとして、思い切りが悪いほうだ
**おもいきれる【思い切れる】**[思う＋切れる] (→「おもいきる」❶に同じ)が/を思い切れる(=諦めることができる) 
【副⁺】(きっぱり、あっさり、完全に、簡単に)思い切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 この切ない思慕の念が思い切れたら、どんなに楽なことだろう/何度も失敗したが、弁護士になる夢が思い切れず、今年も願書を出した/就職先が決まったが、どうしても留学を思い切れない/彼女からつれなくされるが、未練が残って思い切れないでいる/離婚すれば相手のことが思い切れるかというと、必ずしもそうとは限らない
**おもいくつする【思い屈する】**[思う＋屈する] ([人])が思い屈する(=いろいろ考えて、気持ちがひどくふさぐ) 
【副⁺】(一時、いろいろ、鬱々と、深く、ひどく)思い屈する
【補足】「思い屈した＋名詞」で使うことが多い
【例文】 青春時代は、悩みが絶えず、思い屈することが多いものだ/言論弾圧のもとでは、思い屈して、筆を折った作家もいた/浪人時代は思い屈した心を抱えて、毎日が苦しかった/解雇を告げられた職員は、思い屈した顔つきで足取り重く帰って行った/カウンセリングに来る患者は、思い屈した様子の人が多い/画家志望だが、画壇に認められるような絵は描けず、思い屈した日々が続いている
**おもいこがれる【思い焦がれる】**[思う＋焦がれる] (姿、愛しい人、先生、上級生、先輩、上司、スター、アイドル、王子、姫、貴族社会、パリ)に/を思い焦がれる(=苦しいほど切なく恋しく思う) 
【副⁺】(狂おしく、ひそかに、忍びやかに、寝ても覚めても)思い焦がれる
【例文】 ギリシャ神話のナルキッソスは、水面に映った己の姿に思い焦がれ、水に落ちて命を失ったという/演歌は、愛しい人に思い焦がれる心境を歌うものが多い/高校時代に思い焦がれた先生に再会した/あろうことか、職場の上司に思い焦がれて仕事が手につかない/若い頃は、映画スターに思い焦がれ、映画館に通い詰めた/童話では、王子に思い焦がれた人魚姫が、最後に命を失う/古典には、都の華やかな貴族社会を思い焦がれる若き女性を主人公にした物語がある/パリは、芸術家が思い焦がれる特別な街だった
**おもいこむ【思い込む】**[思う＋込む] ❶(相手を[親友・仲間・親・女性・犯人]だ、噂を[本当・真実]だ、それが[愛・正義・常識]だ、自分は[病気・天才・だめ]だ、[教祖を救世主・詐欺師を善人・偽物を本物]だ、気のせいだ、大丈夫だ)と思い込む(=根拠もなしに信じて疑わない。事実と違うことを信じる) ❷ⓐ(こう、これだ)と思い込む(=そのことだけを深く思う。思いどおりにしようと決意する) ⓑ([一つ・一人・相手]のこと)を思い込む 
【副⁺】❶(すっかり、まるっきり、てっきり、なぜか、いつの間[ま]にか、安易に、単純に、頭から、はなから、疑いもなく) ❶❷(一[いち]途[ず]に、一方的に、勝手に、本気で)思い
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込む
【例文】 ❶研究所の猿は、研究者を仲間と思い込んでいるらしい/鳥は、卵から孵[かえ]って最初に見たものを親と思い込み、ついていく習性がある/能力があるのに、自分はだめだと思い込んでいる学生もいる/教祖を救世主だと思い込み、言われるがままに多くの人を殺傷する事件が起こった/頭痛は気のせいだと思い込んでいたが、実は重い病気だった/気流が不安定で機体が大揺れする。大丈夫だと思い込もうとしたが怖かった/相手に愛されていると一方的に思い込めば、ストーカーになりかねない/昔の人は、太陽が地球の周囲を回っていると思い込んでいた/日本人は、舶来品はいいものといまだに思い込んでいる節がある/「必ずやせる」と宣伝し、消費者にそう思い込ませて商品を売りつける/セールスマンの口車に乗り、親切な人だと思い込んでしまった/オレオレ詐欺は、相手に自分を息子や孫だと思い込ませて金を騙[だま]し取る/古い世代は、妻は夫に従うものと思い込まされて育った/結婚したら幸せになれると思い込んでいたが、現実は違った/指導者は選手に自信を持たせるため、「自分はやれる」と思い込ませる ❷夫は、一度こうと思い込んだら、もう後には引かない/弟の一途に思い込む性格は変わらない/「あの人は、傍[はた]がどう言おうと思い込んだら命がけ(=一度そう思ったら絶対に変えない)なんだから」/人妻である彼女のことを思い込んでも、どうなるものでもない/一方的に思い込まれて、弟子入りを懇願され弱った
【名詞形】思い込み 思い込みをする
【例文】 勝手な思い込みで事を進めるのは困る/長いこと自分は天才だという思い込みにとらわれていた/妻は思い込みが激しい性格なので、それを正すのに苦労する/自分のお陰で皆が暮らせているというのは、彼の身勝手な思い込みに過ぎない/世の中、悪人はいないというが、根拠のない思い込みだ/とんだ思い込みをしてしまい、相手に迷惑を掛けた
**おもいさだめる【思い定める】**[思う＋定める] (今日が高値、円高が好機、息子が適任、自分が責任者、この人が[運命の相手・自分の師匠・生涯の伴侶]、家業の継承が役目、医師が天職、これが最後、別れは運命、今がチャンス、ここが[第二の故郷・死に場所])と思い定める(=固く心に決める) 
【副⁺】(はっきり、決然と、毅[き]然[ぜん]と、しかと、ためらいなく、潔く、強く、深く、ひそかに、勝手に)思い定める
【例文】 今日が高値と思い定めて、株を売った/円高の今が好機と思い定め、海外旅行の会社を設立した/社長は、次男が自分の後継者に適任だと思い定めたようだ/彼女は好みの人に会うと、すぐ運命の相手だと思い定めたがる/彼は旅行中に、生涯の伴侶と思い定めた人と出会ったらしい/医師が自分の天職とはっきり思い定め、離島の診療所で働いている/これが自分の成すべき仕事なのだと思い定めればもう迷いはない/今がチャンスだと思い定め、ゴール目がけて球を蹴った/病に倒れた妻を最期まで世話しようと思い定めた/失職の際は故郷で農業でもしようと思い定めたら、心が落ち着いた/苦境に陥っても、結局は自分一人で解決するしかないと思い定めている/周囲に反対されても、兄が自ら思い定めたことなら、やり通してほしい
**おもいしらす・おもいしらせる【思い知らす・思い知らせる】**[思う＋知らす・知らせる] ❶(現実、立場、格差、実力、底力、影響力、威力、猛威、脅威、恐怖、世間知ら
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ず、運動不足、国民の不満、意味、恥辱、恨み、[不[ふ]甲[が]斐[い]な・ありがた・怖・厳し・甘]さ、[未熟・愚か・無力・偉大]さ)を思い知らせる(=はっきり認識させる) ❷(お前、彼、彼女、あいつ、奴[やつ]ら、上司、世間)に思い知らせる(=後に己の行為が誤りだったと後悔させる) 
【副⁺】(はっきり、必ず、いつか、そのうち、たっぷりと、絶対に、嫌でも、痛いほど)思い知らせる
【例文】 ❶会議で提案したが、無視されて自分の立場を思い知らされた/我がチームの底力を試合相手に思い知らせようと猛練習している/火山の爆発を眼前にすると、自然の脅威を嫌でも思い知らされる/国民の不満を政権に思い知らせるためデモをしたが、効果がなかった/つまらぬミスで職場に迷惑をかけ、自分の甘さを思い知らされた/自然災害が起こる度に人の無力さを痛いほど思い知らされる ❷「覚えておれ！ いつかお前に思い知らさずにはおかないぞ」/私を捨てた彼にいつか思い知らせてやりたい/仕事で業績を上げて、俺を馬鹿にした上司に必ず思い知らせてやる
**おもいしる【思い知る】**[思う＋知る] (→「おもいしらす・おもいしらせる」❶に同じ。非力、怒り、民衆の力)を思い知る(=深く身に染みて分かる) 
【副⁺】(はっきり、つくづく、心底、如実に、痛切に、否[いや]応[おう]なしに、改めて、身をもって、骨身に染みて、[痛い・嫌という]ほど、骨の髄まで)思い知る
【例文】 「偉そうなことを言う学生は、社会に出て現実を思い知ればいいんだ」/大自然の猛威の前で人間がいかに小さい存在か、思い知った/チャンピオンと戦い、実力の差をつくづく思い知った/久しぶりにジョギングをして、日頃の運動不足を思い知った/人は年老いて初めて、人生の意味を思い知るだろう/廃液を河川に流した企業は、害を受けた患者の苦しみを思い知るべきだ/友達を助けることができなかった自分の不甲斐なさを思い知った/病気をして初めて、健康のありがたさを思い知った/冬山登山をして、雪山の厳しさを如実に思い知った/期日までに作業を終えられない。見通しの甘さを思い知って、焦るばかりだ/人の成長は、自己の未熟さを思い知ることから始まる/会社を設立したが、厳しい現実に直面し、自分の非力を思い知ることとなった/政府は各地の抗議運動で民衆の力を思い知り、政策変更を余儀なくされた/「どうだ、思い知ったか。悪者め」
**おもいすごす【思い過ごす】**[思う＋過ごす] (生活、将来、[家族・病気]のこと、病状)を思い過ごす(=必要以上に考え過ぎて、余計なことまで案じる) 
【副⁺】(あれこれ、いろいろと、やたら、むやみに、必要以上に、[つまらない・余計な]ことまで)思い過ごす
【補足】動詞形より名詞形で使うことが多い
【例文】 老いた両親のことをやたらと思い過ごしても仕方がないと思うが、遠く離れているので心配だ/入院中は、病状についてあれこれ思い過ごして不安だった
【名詞形】思い過ごし(=見当違い。ただの考え過ぎ) 思い過ごしをする
【例文】 「僕が次期部長になるなんて、とんだ思い過ごしだよ」/誰かに見張られているような気がするが、単なる思い過ごしかもしれない/最近起こる片頭痛が、重い病気ではないかと心配で、自分の思い過ごしかどうか医者に診てもらった/鍵をかけずに家を出たと思って戻ったが、ただの思い過ごしだった/怪しい奴[やつ]と思ったが、それは一方的な思い過ごしにすぎなかった/私の思い過ごしならよいのだが、彼女は何か悩んでいるのではないか/子供の将来について、やたらに思い過ごしをしても仕方がない
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**おもいだす【思い出す】**[思う＋出す] ❶(名前、顔、姿、漢字、単語、言葉、場所、約束、急用、宿題、買い物、忘れ物、[やる・忘れていた]こと、事件、事故、話、やり取り、教え、せりふ、歌詞、味、感覚)を思い出す(=忘れていたことがよみがえる) ❷(昔、あの[日・時]のこと、過去の記憶、学生時代の出来事、～時代、幼少時、当時、震災、戦争、爆撃、失敗、シーン、[父母・死んだ人・戦時中・事故]のこと、光景、故郷、気持ち、恐ろしさ、悲惨さ、感動)を思い出す(=何かをきっかけに以前の記憶が*呼び覚まされ、感慨深く回顧する) ❸(何か変だ、[間違い・よその家の子・悪い病]ではないか、[自白した・死んだ]ほうが楽だ)と思い出す(=思い始める。思うようになる) 
【副⁺】❶❷(突然、時々、時折、ふと、ようやく、やっと、いろいろ、所々、ひょっこり、はっきり、しばしば、よく、懐かしく、生々しく、ぼんやりと、まざまざと、たまに、すぐに、急に、不意に、かすかに、断片的に、鮮明に) ❸(突然、何となく、急に、不意に)思い出す
【例文】 ❶さっき会ったばかりの人の名が、なかなか思い出せない/試験の時にせっかく覚えた単語が思い出せなくて困った/今日、友人と会う約束をしていたのを思い出した/急用を思い出したと言って、知人は途中で席を立った/寝る前に宿題があったことを思い出した/「みんな忘れようとしているのに、嫌なことを思い出させないでください」/事件のことで思い出したことがあったら、警察に連絡してほしい/事故のことを必死に思い出そうとするが、断片的にしか思い出せない/たまに思い出したように旧友から便りが来る/思い出せないでいることも、何かの拍子に思い出すかもしれない ❷「こうしていると何だか昔を思い出すな」/あの日のことを思い出すと、今でも涙が出る/あの時のことは、思い出す度に笑いが止まらない/幼い頃、家を出て行く母と泣いて別れたことが思い出される/古い写真を見ていたら、学生時代の出来事がいろいろ思い出された/祖父の家には、開拓時代を思い出させる生活用具が残っていた/若い時の失敗は思い出すのも恥ずかしい/子守歌を聞く度に母のことを思い出す/死んだ息子のことを思い出さない日は、一日たりともない/父は戦争中のことを思い出したくなかったのか、何も語らなかった/火を見ると、子供の頃の火事の恐ろしさを思い出さずにいられない/原爆の悲惨さは思い出すのも恐ろしく、長い間、人前で語れなかった/人生を振り返り、思い出すままを書き留めている ❸相手の様子から何か変だと思い出した/親類の話を聞いて、自分はよその家の子ではないかと思い出した/ひょっとしたら悪い病かなと思い出すと、いても立ってもいられなくなった/拷問に耐えられず、自白したほうが楽だと思い出した
【名詞形】思い出し
【補足】名詞形は、複合語(思い出し笑い、思い出し泣きなど)で使う
【例文】 彼は時々、一人思い出し笑いをしている
**おもいたつ【思い立つ】**[思う＋立つ] ⓐ(帰国、帰郷、再訪、旅行、散策、留学、受験、転職、退職、起業、開業、執筆、設立、建設、改築、計画、参詣、大掃除、犯行)を思い立つ(=何か実行しようという気持ちを突然起こす) ⓑ(恋人に会おう、便りを出そう、海を見に行こう、金を奪おう)と思い立つ 
【副⁺】(急[きゅう]遽[きょ]、突然、突如、ふと、急に、にわかに、久しぶりに)思い立つ
【例文】 休暇がとれたので、急遽帰国を思い立って、航空便を予約した/海外出張の帰りに、思い立って留学先を再訪した/原稿執筆に疲れ、ふと思い立って散策に出かけた/60
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歳にして勉学への意欲に燃え、大学院受験を思い立った/退職を思い立った日から起業の計画を練っていた/定年退職を機に家の改築を思い立った/彼は急に東[とう]照[しょう]宮[ぐう]参詣を思い立つとその日のうちに出発した/妻は、突然大掃除を思い立ったらしく、ばたばたと片づけを始めた/恋人に会おうと思い立ったら矢も盾もたまらず、タクシーに飛び乗った/故郷の母に会いに行こうと、突如思い立って荷物をまとめた/久しぶりに両親に便りを出そうと思い立ち、滞在先で絵葉書を買った/金に困った男は、コンビニに押し入って売上金を奪おうと思い立ったという/ともにタクシーに乗っていた夫は、何を思い立ったのか、運転手に行く先変更を告げた/「思い立ったが吉日」とは、思い立ったらその日にすぐ始めるのがいいという意味だ
**おもいちがう・おもいちがえる【思い違う・思い違える】**[思う＋違う・違える] ([人]、名前、日時、曜日、時間、漢字、傘、鞄[かばん]、態度、声、物音)を(他の[人・もの])と思い違える(=間違って思ってしまう) 
【副⁺】(うっかり、つい、よく、思わず、とんでもなく、無意識に、知らずに)思い違える
【例文】 赤の他人を知り合いと思い違えて挨拶し、けげんな顔をされた/男のような名前だったので、彼女を男性と思い違えてしまった/図書館の休館日が月曜のところを火曜と思い違えていた/「繊」という漢字を「織」と思い違えて書いていた/電話に出たのは友人のお母さんだったが、つい本人と思い違えてしまった
【名詞形】思い違い 思い違いをする
【例文】 会議日程の思い違いに気づいて、メモ帳を訂正した/自分は間違うはずがないと思っていたが、とんだ思い違いだった/幼い頃よく遊んだ公園が見当たらない。私の思い違いだろうか/私の記憶に思い違いがあったらしく、誤りを指摘された/そんなふうで俳優になろうなんて思い違いも甚だしいと周囲に笑われた/認知症の祖母の思い違いをいちいち正すのは、もうやめよう/集合場所の思い違いをして、時間に遅れてしまった/「自分が一番偉いだなんて、君は思い違いをしているよ」
**おもいつく【思い付く】**[思う＋付く] ❶(アイデア、名案、妙案、打開策、答え、作戦、犯行、いい[方法・組み合わせ・こと・考え・口実]、ネタ、面白い[遊び・趣向])を思いつく(=急に考えが頭に浮かぶ。何かをヒントにあることをしようとする) ❷([人])に思いつかれる(=恋心で相手に慕われる。古い言い方) 
【副⁺】(突然、ふと、すぐ、ぱっと、はたと、急に、一番に、真っ先に、とっさに、何かの拍子に、その場で)思いつく
【例文】 ❶商品開発では、思いつく限りのアイデアを挙げて話し合う/いくら考えても妙案が思いつかない/寝ずに考え、やっといい案を思いついた/そんな組み合わせは、普通なかなか思いつかない/とりあえず思いついたことをすぐメモする/実験中は思いついたことをどんどん試してみる/被災者を勇気づけようと、コンサートを開くことを思いついた/古着を再利用して売ることを思いついた/逆転の発想で、冬の吹雪を観光資源にしようと思いついた/彼女が犯人だなんて、思いつきもしなかった/欠席のうまい口実を思いついた/何日も考えて、一つでもモノになるネタを思いつけば儲[もう]けものだ/彼は何かを思いついた様子で急に立ち上がった/彼女は深く考えず、思いついたまますぐ口に出す/コンテストに応募するデザインを考えているが、何も思いつかない/「誰でも思いつくようなことじゃだめなんだ」 ❷その若侍は、見目麗しく、武家の娘たちに思いつかれている
<238>
【名詞形】思いつき
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 何でも思いつきですぐ事を始めるので、計画性はまるでない/ただの思いつきでものを言われても困ってしまう/母の思いつきで始めた新商売だが、大いに当たった/すばらしい思いつき(=着想)でも、時代が求めていなければ役に立たない/思いつきはいいのだが、現実味に欠ける
**おもいつめる【思い詰める】**[思う＋詰める] ⓐ(物事、何か、生活苦、資金繰り、子育て、家庭内暴力、好きな人)を思い詰める(=先に進めない状態になるほど、悩み考え続ける) ⓑ(助けたい、[行きたく・別れたく・でき・やれ]ない、「先・見込み]がない、[不可能・無理・不幸]だ)と思い詰める 
【副⁺】(うだうだ、ひどく、執念深く、真剣に、真摯に、ひたむきに、ひそかに、深刻に、本気で、一心に、一[いち]途[ず]に、一筋に)思い詰める
【例文】 生活苦を思い詰めて、自暴自棄になった/店主は資金繰りを思い詰めて、ヤミ金融に手を出してしまった/「あまり1人で子育てを思い詰めないで、保育士に相談してください」/息子の家庭内暴力を思い詰めた父親は、思い余って息子を殺してしまった/彼女は好きな人を一途に思い詰めたまま、一生結婚しなかった/病が回復する見込みがないと深刻に思い詰めたこともあったが、奇跡的に平癒した/会社の立て直しは不可能だと思い詰めた社長が、自殺した/娘は一度思い詰めると、誰の言うことも聞かなくなる/「そんなに真剣に思い詰めなくても何とかなるさ」/親友が会社を辞めてしまったと聞いた。そこまで思い詰めているとは知らなかった/彼の思い詰めた顔つきが気になって、声をかけた/何を言われたのか、部長は思い詰めた様子で社長室から戻って来た/男は思い詰めた眼差しで女を見つめると、別れ話を切り出した/証人は思い詰めた口調で、当時の様子を説明し始めた
**おもいとおす【思い通す】**[思う＋通す] ❶([初恋の・別れた・亡き]人、相手、一人だけ)を思い通す(=ずっと変わらず思い続ける) ❷(留学したい、教員になろう、過ちは二度と犯すまい)と思い通す(=決意が変わらない) 
【副⁺】(ずっと、生涯、一生、一[いち]途[ず]に、最後まで)思い通す
【例文】 ❶彼は初恋の人を思い通して、ついに結婚した/彼女は、戦死した婚約者を生涯思い通し、独身を貫いた/ただ一途に相手を思い通すという情熱的な和歌が、数多く残されている ❷ いつか留学したいと思い通して、やっと四十代で念願がかなった/過ちは二度と犯すまいと、ずっと思い通してきた
**おもいとどまる【思い止まる】**[思う＋止[とど]まる] (自殺、死、行動、実行、行使、使用、計画、発言、非難、留学、退学、結婚、離婚、辞職、購入、振り込み、立候補、離党、核開発、攻撃、復[ふく]讐[しゅう]、犯行、侵攻、殺害)を思いとどまる(=しようと思ったことをよく考えた上でやめる) 
【副⁺】(何とか、ようやく、結局、必死に、最終的に、辛うじて、寸前で、間一髪で、やっとのことで、[ぎりぎり・すんで]のところで)思いとどまる
【例文】 煙突によじ登った男は、警察の説得で何とか自殺を思いとどまった/父は、弟の無謀な探検旅行の実行を何とか思いとどまらせた/関係官庁は、環境保護の観点からダム開発の計画を思いとどまった/退学したいと言う息子を説得し、やっと思いとどまらせた/結婚相手に多大な借金があると判明し、式の直前で思いとどまった/子供のことを考えて
<239>
離婚を思いとどまってきた/同僚に辞職を思いとどまるよう説得したが、聞き入れられなかった/老人は、銀行員の機転で振り込みを思いとどまり、詐欺被害を免れた/党首は、相次ぐ議員の離党を思いとどまるよう説得したが、無駄だった/某国の核開発を思いとどまらせようと先進国の首脳たちが働きかけている/双方が攻撃を思いとどまれば停戦のチャンスはある
**おもいなおす【思い直す】**[思う＋直す] ❶(売却、計画、起業、就職、転職、辞職、退職、引退、留学、結婚、離婚、家出、独立、外出、旅行、帰国、購入、相談、乗車、考え)を思い直す(=しようとしたことをもう一度考えて、やめる) ❷([ピンチはチャンス・病気休業は休暇]だ)と思い直す(=別の見方をしてみる) 
【副⁺】❶(やはり、ふと、再度、もう一度、急に、熟慮の末) ❷(改めて)思い直す
【例文】 ❶相場が上向いて来たので、株の売却を思い直した/息子が都会での就職を思い直して、家業を継いでくれるよう願っている/上司に説得され、退職を思い直した/「離婚は思い直して、俺と一緒にやり直さないか」/海外旅行の予定だったが、体調が少々心配で、思い直して近場の旅にした/やはり、留学先で勉強を続けようと、帰国を思い直した/靴を買おうと手に取ったが、値段が高いので思い直し、棚に戻した/彼女は私に何か言いかけたが、ふと思い直した様子で話題を変えてしまった/終電に乗ろうと思ったが、思い直してホテルに泊まることにした/ケーキに思わず手が出たが、ダイエット中だったと思い直して我慢した ❷ピンチはチャンスだと思い直して頑張った/今回の病気は天がくれた休暇と思い直して、ゆっくり養生することにした
**おもいなやむ【思い悩む】**[思う＋悩む] ⓐ(将来、未来、行く末、人生、運命、病気、些[さ]細[さい]な事)を思い悩む(=どうしたものかといろいろ悩んで苦しむ) ⓑ(進路、就職先、人間関係、人生設計、恋愛問題、成績、ゆとりのない生活、子供の扱い、世代間のギャップ、親類付き合い、仕事の忙しさ)に/で思い悩む 
【副⁺】(あれこれ、いろいろ、くよくよ、ぐずぐず散々、一[いち]途[ず]に、真剣に、ひそかに、いつまでも、人知れず)思い悩む
【例文】 高校の卒業が近づき、自分の将来を思い悩むことが多くなった/国の行く末を真剣に思い悩んでいる政治家は、どれほどいるのか/平安後期、人生を思い悩んだ末に出家し、漂泊の歌人となった武士がいた/娘の病気のことで思い悩み、食事も喉を通らない/青春時代は些細な事でも一途に思い悩んだものだ/留学生は、卒業後の就職先で思い悩んでいる/職場の人間関係に思い悩んで上司に相談した/伸びない営業成績に思い悩んで夜も眠れない/最近は子供の扱いに思い悩む母親が多い/都会育ちの私は、田舎での親類付き合いに思い悩んでいる/友人は何やら思い悩んでいる様子で、私に電話をかけてきた/彼は、いつまでもくよくよと思い悩まないさっぱりした性格だ/あまりにあれこれ思い悩めば何もできなくなってしまう
**おもいのこす【思い残す】**[思う＋残す] (生活、人生、この世、仕事、旅行、試合、戦い)で/に思い残す(=未練がまだ残っていて、諦められない) 
【副⁺】(もう、もはや、何も、とりあえず)思い残すことはない
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 留学生活では、得難い経験がたくさんできた。帰国に際し、思い残すことは何一つない/精いっぱい走り抜けた競技人生に思い残すことはない/後のことは皆に託したか
<240>
ら、もはやこの世に思い残すことなく死ねる/立ち上げた事業は立派に成長した。もう何も思い残すことなく引退できる/念願の富士登山もできて、今回の日本旅行で思い残すことは何もない/学生時代最後の試合では、思い残すことがないように戦いたい
【名詞形】思い残し
【例文】 テニスに明け暮れた学生時代だったが、何の思い残しもない/卒業公演では、思い残しがないように全て出し切って終わろう
**おもいまどう【思い惑う】**[思う＋惑う] (プロポーズ、真意、対応、資金繰り、選択、決断、転職、離職、治療法、[将来の・些[さ]細[さい]な]事)を/に/について思い惑う(=あれこれ思って迷い、悩む) 
【副⁺】(いろいろ、あれこれ、あれやこれやと、何かと、さまざまに)思い惑う
【例文】 彼からの予期せぬプロポーズに思い惑い、即答できなかった/恋人に別れようと言われた。その真意を思い惑い、仕事が手につかない/あの上司の指示はいい加減で、対応に思い惑うことが多い/工場の資金繰りに思い惑って、眠れない/転職の誘いがあったが、思い惑って決心がつかない/職場の人間関係に悩み、離職を思い惑う日々だ/治療法について思い惑い、決めかねている/青春時代は、自分の将来について思い惑うことばかりだ/些細な事に思い惑って、大局を見誤まらぬようにしたい/頼みの夫に先立たれ、今後どうすればいいのかと思い惑う毎日だ
**おもいまよう【思い迷う】**[思う＋迷う] (人生、進路、将来、進学、留学、帰国、身の振り方、独立、時期、結婚、離婚、住む所、購入、引っ越し、選択、決断、告白、開催)を/に/について思い迷う(=決心がつかないまま、あれこれ考えて迷う) 
【副⁺】(あれこれ、散々、ぐずぐず、うじうじ、いつまでも、ずっと、ずるずると、いたずらに)思い迷う
【例文】 人間は、いつの時代も人生について思い迷うものだ/卒業後の進路をあれこれ思い迷い、悩んでいる/今後の身の振り方を踏まえて、帰国の時期を思い迷っている/学生の彼との結婚を思い迷って、決断がつかない/老後のことを考えて、住む所をどうするか思い迷っている/子育てに専念するか、働き続けるか、選択に思い迷う女性は多い/今朝の空は運動会の開催をどうしたものかと思い迷うような天気だ/いつまでもぐずぐず思い迷っていたら、チャンスを逃す/転職すべきかどうか、散々思い迷った挙句、占い師に見てもらうことにした/いたずらに思い迷うのは、「下手の考え休むに似たり」で時間の浪費だ/「一度決めたら、後は思い迷わずに突き進め」
**おもいみだれる【思い乱れる】**[思う＋乱れる] ⓐ(心、気持ち)が思い乱れる(=あれこれ考えて、心が乱れる。特に恋しい人への気持ちを*断ち切れずに切なく悩む) ⓑ([愛[いと]し・恋し]さ、恋文、愛の告白、相手の[噂話・消息]、別れ話、罪の意識)に思い乱れる 
【副⁺】(いろいろ、あれこれ、あれやこれやと、千々に、さまざまに、こんなに)思い乱れる
【例文】 人を殺した罪の意識に心は思い乱れて、眠れぬ夜を過ごした/罪人として一人離島に置き去りとされた男の心は思い乱れて、狂わんばかりだった/姫君は、愛しい方のご消息を伺い、心が思い乱れるご様子だった/彼女は、二人の男性の間で千[ち]々[ぢ]に思い乱れ、消え去りたいとさえ思った/会いたくても会えない、この恋しさに心は思い乱れるばかりだ/彼女は昔の二人の関係を恥じて、気持ちが思い乱れることも多々あった/「何て冷たい方なの。私がこんなに思い乱れ、食事も喉を通らないでいることをご存じないのかしら」/
<241>
男は、別れ話を切り出されても、特段、思い乱れるふうもなかった
**おもいめぐらす・おもいめぐらせる【思い巡らす・思い巡らせる】** [思う＋巡らす・巡らせる] (運命、過去、歴史、生涯、計画、手立て、来[こ]し方[かた]行く末、これからの[生活・暮らし]、[老後・家族・昔・先]のこと、[見知らぬ土地の・とりとめのない]こと)を/について思い巡らす(=何かについてあれこれ考える) 
【副⁺】(あれこれ、いろいろ、ぼんやり、ずっと、長いこと、せわしく、慌ただしく、さまざまに、ひそかに、とっさに、とりとめもなく、先の先まで)思い巡らす
【例文】 ベートーベンの交響曲を聞きながら思い巡らすのは、難聴で苦しんだ彼の生涯についてだ/この豪[ごう]華[か]絢[けん]爛[らん]たる城の建築計画は、王が長いこと思い巡らしていたものだ/犯人は、捕まる直前まで逃げる手立てを思い巡らしていたようだ/大[おお]晦[みそ]日[か]には、除夜の鐘を聞きながら、来[こ]し方[かた]行く末を思い巡らす/社長の父が倒れたと聞き、とっさにこれから先のことを思い巡らした/とりとめのないことをぼんやりと思い巡らしているうちに、いつしか眠りに落ちた
**おもいやる【思い遣る】** [思う＋遣[や]る] ❶([人]、夫、妻、父母、家族、友達、仲間、相手、お互い、部下、他人、国民、弱者、難民、被災者、気持ち、心情、胸の内、病状、つらさ、苦労、事情、立場、将来)を思いやる(=相手の立場や気持ちになって、同情的に考える) ❷(故郷、[田舎の・離散]家族、留学中の兄弟、単身赴任の父、先人の[苦労・生き様]、遠い[旅路・戦地]、雪国の冬の厳しさ)を思いやる(=遠く隔たった所やそこにいる人に思いを向ける) ❸(先、先行き、今後、行く末、動向、将来)が思いやられる(=心配で、案じられる) 
【副⁺】❶(いろいろ、精いっぱい、温かく、優しく、真剣に、互いに、心から)❷(つくづく、しみじみと、はるかに、改めて)思いやる
【例文】 ❶夫は病気の妻を思いやって、懸命に看護した/義姉は年老いた父を思いやり、柔らかい料理を作ってくれる/相手を思いやらない人との共同作業は、実にやりにくい/避難所には、被災しながらも互いを思いやる人々の姿があった/党利党略に走るのでなく、国民を真剣に思いやる政治家の出現を望む/他人を思いやれないような人とは早く別れたほうがいい/入院した友人の病状を思いやって、面会ではなく見舞い状を書いた/弟たちの将来を思いやった姉は、実家に仕送りをしている ❷遠く故郷を思いやって作られた曲を聞くと、しみじみとした気持ちになる/何十年も会えないでいる離散家族を思いやって、胸が張り裂けそうだ/旅に生き、旅に死んだ流浪の詩人の生き様を思いやった/江戸時代の日本地図を見て、作成に要した長く遠い旅路を思いやった ❸来日した時、読めない漢字だらけで先が思いやられたが、今は漢字の勉強が面白くて仕方がない/子供の惨[さん]憺[たん]たる成績を見ると、行く末が思いやられる/新内閣のメンバーを見て、今後の政治の動向が思いやられた/経済のグローバル化による価格競争の激化で、国の将来が思いやられる
【名詞形】思いやり
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 さりげない思いやりには感謝するが、押し付けがましいほどの思いやりは、かえってありがた迷惑だ/「皆様、温かい思いやりの心で募金への協力をお願いします」/夫が急逝した折の周囲の思いやりが胸に染みた/我が子は思いやりのある子に育てたい/彼は仕事はできるが、思いやりに欠ける所がある/日本政府は米軍駐留費用のうち、毎年1
<242>
〜2千億円あまりのいわゆる「思いやり予算」を負担している
**おもいわずらう【思い煩う】** [思う＋煩う] (将来、[明日・未来]のこと、行く末、前途、運命、生活、成績、結果、病気のこと、体の具合、人間関係)を思い煩う(=あれこれ思って悩む) 
【副⁺】(くよくよ、いちいち、散々、とかく、とやかく、あれやこれや、いろいろと、何やかやと、深刻に、いつまでも)思い煩う
【例文】 「明日のことを思い煩うな。明日のことは、明日自身が思い煩うであろう」と聖書に書いてある/毎晩、遊び回る息子の行く末を思い煩って、頭が痛い/一向に振るわぬ営業成績を思い煩い、夜も眠れない/弟は入学試験の結果を思い煩って、何も手につかない様子だ/体の具合を思い煩って、鬱々とした毎日を過ごしている/健康のことをあまりに思い煩えば、かえって体に悪い/職場の人間関係を思い煩って、心を病む人が増えている/「そんなに思い煩わないで、楽しく暮らしましょうよ」/「どうにもならないことを、くよくよ思い煩うのはよそう」/人間は、とやかく思い煩わずにはいられない生き物だ/一人暮らしの話をしたら、母はきっとあれやこれや思い煩って、賛成しないだろう/若い頃は、ちょっとしたことでいろいろ思い煩っていた
**およぎきる【泳ぎ切る】** [泳ぐ＋切る] (海峡、海、湾、大河、水路、川、プール、長距離、遠泳)を泳ぎ切る(=目的の所まで落[らく]伍[ご]せず、完全に泳いで行く) 
【副⁺】(何とか、確実に、着実に、慌てずに、全力で、落ち着いて、力を尽くして)泳ぎ切る
【例文】 何度も挑戦した末、ドーバー海峡をついに泳ぎ切ることができて、感無量だ/沖で舟から海中に落ちたが、着衣のまま岸まで何とか泳ぎ切った/逃亡者は大河を泳ぎ切ろうとしたが溺れてしまった/トライアスロンは、2.5キロを確実に泳ぎ切ってから、自転車レース、そしてマラソンに移る/学校教育の遠泳は、速さより長距離を着実に泳ぎ切ることが主眼だ/初めての水泳で10メートルを泳ぎ切れば立派なものだ/パラリンピックで選手が、片腕で100メートルを泳ぎ切るのを見て感動した/足をつかずに25メートルプールを泳ぎ切らないと失格だ/子供を叱[しっ]咤[た]激[げき]励[れい]して、何とか100メートルを泳ぎ切らせた
**およぎきれる【泳ぎ切れる】** [泳ぐ＋切れる] (→「およぎきる」に同じ)を泳ぎ切れる(=目的の所まで落[らく]伍[ご]せず、完全に泳いで行くことができる) 
【副⁺】(→「およぎきる」【副⁺】に同じ)泳ぎ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 沖合の小島に向かって泳ぎ出したが、波が荒くてとても泳ぎ切れず、引き返した/川の流れが速く、対岸まで泳ぎ切れないで流されてしまった/コーチは毎日2キロ泳げと指示するが、とても泳ぎ切れるものではない/せめて25メートルプールを泳ぎ切れるようになりたくて、水泳を習い始めた
**およぎこむ【泳ぎ込む】** [泳ぐ＋込む] (長距離、5千メートル、出場する種目)を泳ぎ込む(=更に上達するために、*繰り返し泳いで訓練する) 
【副⁺】(毎日、長期間、ひたすら、みっちり、たっぷり、しっかり、本格的に、貪欲に)泳ぎ込む
【例文】 長期間泳ぎ込まなければ、泳法を自分のものにできない/体が弱かったので、スポーツジムでしっかり泳ぎ込んで体を鍛えた/試合に備え、毎日2キロは泳ぎ込んでいる/水泳選手は、大会前の水泳合宿でみっちり泳ぎ込んで体調を整える/遠泳のため、学
<243>
校のプールで長距離を本格的に泳ぎ込んだ/とにかく毎日泳ぎ込もうと考えていたが「やみくもに泳ぎ込めばいいというものではない」とコーチに言われた
【名詞形】泳ぎ込み 泳ぎ込みをする
【例文】 合同練習では優勝を目指し、長距離の泳ぎ込みを開始した/試合に向けて調整中で、まだ泳ぎ込みが足りない/今、競泳大会を前に泳ぎ込みの最中だ/毎日、長時間の泳ぎ込みをして、競技に備えている
**およぎだす【泳ぎ出す】** [泳ぐ＋出す] ❶(大海、外洋、海原、水面、世界、海外、市場、政界、選挙、社会)に/へ泳ぎ出す(=広い外へ泳いで、または泳ぐようにして出て行く) ❷(大海原、沖、湖面、上流、下流、岸、対岸、ゴール)に/へ泳ぎ出す(=泳ぎ始める) 
【副⁺】(いきなり、突如、次々、一斉に、同時に、真っ先に、元気に、本格的に、活発に、真っすぐに、必死に、がむしゃらに、全力で)泳ぎ出す
【例文】 ❶鯨は島の周囲を泳いでいたが、ゆっくりと外洋に泳ぎ出していった/今年も多くの新成人が社会の大海原へと泳ぎ出した/我が社の製品がとうとう世界市場に泳ぎ出すことになった/独立する気はあるが、社会の荒波に泳ぎ出せるだけの力はまだついていない ❷準備運動が終わった子供たちは海に入り、沖へ向かって一斉に泳ぎ出した/怪[け]我[が]の治療をしたイルカがまた泳ぎ出したので、飼育員をほっとさせた/卵から孵[かえ]った稚魚がすいすい泳ぎ出した/鴨の親子が今にも湖面へ泳ぎ出そうとしている/アシカの子供がなかなか泳ぎ出さないので、親が心配そうに見ている/あいつは嘘[うそ]をつくと目が泳ぎ出す(=視点が定まらなくなってくる)からすぐ分かる
**およぎつかれる【泳ぎ疲れる】** [泳ぐ＋疲れる] (遠泳、水泳、競泳、強化練習)で泳ぎ疲れる(=散々泳いで疲れる) 
【副⁺】(ぐったり、へとへとに、くたくたに)泳ぎ疲れる
【例文】 慣れない遠泳で泳ぎ疲れたらしく、浜に上がった途端倒れてしまった/正月恒例の寒中水泳では、寝不足だったからか、ひどく泳ぎ疲れた/泳ぎ疲れたので、しばらく海面で仰[あお]向[む]けに浮かんで休んだ
**およぎつく【泳ぎ着く】** [泳ぐ＋着く] (島、陸、対岸、海岸、砂浜、船、ゴール、ブイ)に泳ぎ着く(=泳いで、何とか目的の所に着く) 
【副⁺】(何とか、どうにか、命からがら、辛うじて、やっとの思いで)泳ぎ着く
【例文】 難破船から脱出し、辛うじて無人島に泳ぎ着いた/海が凪[な]いだので、入江の対岸に泳ぎ着こうと皆で泳ぎ出した/増水した川で中州に取り残された男性は、どうにか岸に泳ぎ着いた/船が転覆し、近くの漁船に泳ぎ着いて助かった人もいれば、泳ぎ着けなかった人もいた/水泳クラブでは、制限時間内にゴールに泳ぎ着ければ、昇級できる
**およぎでる【泳ぎ出る】** [泳ぐ＋出る] ❶(洞窟、穴、卵)から泳ぎ出る(=泳いで外へ出る) ❷(→「およぎだす」❶に同じ)に/へ泳ぎ出る(=広い外へ泳いで、または泳ぐようにして出る) 
【副⁺】(→「およぎだす」【副⁺】に同じ)泳ぎ出る
【例文】 ❶男性が暗い洞窟からゆっくりと泳ぎ出て来た/熱帯魚の稚魚が卵から泳ぎ出た ❷波が穏やかだったので、入り江から沖へ泳ぎ出てみた/新しく立ち上げた事業で、いずれ世界に泳ぎ出ようと考えている/有能な人材は、国境を越えて海外に泳ぎ出て行く
**およぎとおす【泳ぎ通す】** [泳ぐ＋通す] (→「およぎきる」に同じ)を泳ぎ通す(=途中で諦めずに最後まで泳ぎ続ける) 
【副⁺】(一日中、一晩中、黙々と、ずっと、力の限り)泳ぎ通
<244>
す
【例文】 海峡横断の水泳大会では、一定のペースで見事泳ぎ通して優勝した/選手たちは、練習で決められた距離を毎日黙々と泳ぎ通す/小学校では、25メートルを泳ぎ通すことを目標に練習している/今年は練習不足だから、遠泳の目的地まで泳ぎ通す自信がない/遠泳競技では、時間はかかったが、対岸まで何とか泳ぎ通した/沖で転覆した小舟の漁師は、一晩中泳ぎ通して、やっと浜辺にたどり着いた
**およぎぬく【泳ぎ抜く】** [泳ぐ＋抜く] (→「およぎきる」に同じ)を泳ぎ抜く(=苦しくても、負けずに最後まで泳ぐ) 
【副⁺】(しっかり、必死に、全力で、力の限り、力を尽くして)泳ぎ抜く
【例文】 事故で負傷したまま、海峡を泳ぎ抜いて対岸までたどり着いた/波の荒い海峡を泳ぎ抜くことができたのは、日頃の練習と精神力の賜物だ/遠泳大会で学生たちは列を作って、一人の落伍者もなく泳ぎ抜いた/遠泳を最後まで泳ぎ抜けるかどうか分からないが、行ける所までは泳ぎ抜こうと思う
**およぎまわる【泳ぎ回る】** [泳ぐ＋回る] ❶(水槽、プール、池、湖、川、湾、海、周囲)で/を泳ぎ回る(=水中を泳いで回る) ❷(世間、業界、政界、芸能界、世の中、社会)を泳ぎ回る(=巧みに世の中を渡ってゆく) 
【副⁺】(ぐるぐる、あちこち、悠々と、活発に、優雅に、上手に、巧みに、自由自在に、絶えず)泳ぎ回る
【例文】 ❶金魚が水を入れ替えた水槽で元気に泳ぎ回っている/プールが混みすぎて自由に泳ぎ回れない/錦鯉が優雅に泳ぎ回る池には風情がある/子供の頃は、時を忘れて川で泳ぎ回って遊んだ/サメが船の周囲を威[い]嚇[かく]するように泳ぎ回っていた/スキューバダイビングで珊瑚礁の中を泳ぎ回りたいものだ/マグロなど遠洋性回遊魚は、片時も休まず一生泳ぎ回って過ごす ❷彼は、業界内を巧みに泳ぎ回り、成功の糸口をつかもうと必死だ/政界をふらふら泳ぎ回って権益にたかる利権屋がいる/彼は、世の中を上手に泳ぎ回っているつもりらしいが、人からは信用されていない/この世界でいくらうまく泳ぎ回ろうと所詮は井の中の蛙[かわず]だ
**おりあう【折り合う】** [折る＋合う] ❶ⓐ(双方、両者、両社、家族、夫婦、親子、兄弟、嫁[よめ]姑[しゅうとめ]、労使、与野党、当事者同士、全員)が折り合う(=対立している者同士がよく話して、妥協点を*見つける) ⓑ (条件、コスト面、適切な所、何らかの形、価格、金額)で折り合う ❷ (交渉、価格、値段、金額、条件、スケジュール、意見)が折り合う(=物や事柄について妥協点が*見つかる) ❸ (自然、環境、周囲、世の中、世間、社会、現実、生活、病気、気持ち、上司、他者、親、姑、夫、妻、仲間、勢力)と折り合う(=こちらがある程度譲って関係を保つ) 
【副⁺】(どうにか、そこそこ、すんなり、うまく、互いに、順調に、適当に、スムーズに、巧みに、円満に、問題なく、うまい具合に)折り合う
【例文】 ❶ 5日間にわたる労使交渉の結果、双方は5%の賃上げで折り合った/どうしても両者が折り合おうとしないので話が進まない/両社が折り合う形で合弁会社を作った/親の遺産配分で兄弟が折り合わず、分割協議が進まない/与野党が折り合える案を議長がまとめた ❷ 8か月にも及ぶ交渉が、一向に折り合う様子を見せない/取引先と、希望価格がうまい具合に折り合って、ほっとした/両国の条件が何とか折り合い、無事に協定締結にこぎつけた/帰国中はスケジュールが友人と折り合わず、会えなかった ❸ 人は自然
<245>
環境とうまく折り合って生活をしている/夫の海外赴任に同行し、異文化の中で周囲と折り合えるように努力した/理想に燃えた青年期を過ぎると、直面する現実と折り合わざるを得なくなる/若い時から体が弱く、病気と折り合いながら過ごしてきた/寝室の室温調整に関して、夫となかなか折り合えず困っている/革命政権が保守派勢力と理念的に折り合うはずもなかった/人馬の呼吸がうまく折り合い優勝した
【名詞形】折り合い
【例文】 嫁姑の折り合い(=仲)が良い家もあるが、うちは折り合いが悪くて、言い争いが絶えない/世間との折り合い(=妥協)をつけながら生活してきた/仲[なか]違[たが]いをしていた友人と何らかの形で折り合いをつけたい/うまく売買価格の折り合いがつくといい
**おりあがる【折り上がる】** [折る＋上がる] (鶴、折り紙、動物、兜[かぶと]、乗り物、封筒、箱、作品、パンフレット)が折り上がる(=紙を折って、作るものが完成する) 
【副⁺】(真っすぐ。順次、丁寧に、きれいに、器用に、正確に、確実に)折り上がる
【例文】 夫の病気回復を願った千羽鶴がようやく折り上がった/1か月かけても、折り紙の動物シリーズが折り上がらなかった/折り紙作家の作品が折り上がって、駅に展示されていた/四つ折りに折り上がったパンフレットが、入口に山積みになっている
**おりあがる【織り上がる】** [織る＋上がる] (布、生地、反物、錦、西陣織、紬[つむぎ]、帯、着物、衣装、敷物、絨[じゅう]毯[たん]、タペストリー、シーツ、マフラー、旗、紋様、模様、柄[がら])が綴り上がる(=糸、繊維を織って、布地や織物が完成する) 
【副⁺】(美しく、うまく、きれいに。華麗に、鮮やかに、繊細に、確実に)織り上がる
【例文】 機織り機で縦糸に横糸を通していくと、布が織り上がる/細かい図案の反物は、織り上がるのに時間がかかる/西陣織の帯が華やかに織り上がった/宮殿には、繊細に織り上がったタペストリーが飾られている/恋人へのプレゼントに織り始めた毛織のマフラーは、誕生日までに織り上がらなかった
**おりあげる【折り上げる】** [折る＋上げる] ❶(袖口、裾、先端、帽子のつば、車椅子のフットレスト、帯のたれ)を折り上げる(=折って上に上げる) ❷ⓐ(→「折り上がる」に同じ)を折り上げる(=折って、作るものを完成させる) ⓑ ([折り・千代]紙、半紙、和紙、新聞紙、笹[ささ]の葉、紙ナプキン)で折り上げる 
【副⁺】(→「折り上がる」【副⁺】に同じ)折り上げる
【例文】 ❶暑くなったので、シャツの袖口を折り上げた/ズボンの裾を内側に折り上げて、長さを調節した/つばを斜めに折り上げた帽子を小粋にかぶる/車椅子をたたむには、最初にフットレストを折り上げる ❷留学生が折り紙で千羽鶴を器用に折り上げた/和本を作るために職人が和紙を丁寧に折り上げていた/幼稚園児では、新聞で箱を折り上げられないのも当然だ/弟は笹の葉でやっと舟を折り上げ、水にそっと浮かべた
【名詞形】折り上げ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 スカートの裾の折り上げをする/リビングを折り上げ天井にする/トイレに折り上げ式の手すりを付けた
**おりあげる【織り上げる】** [織る＋上げる] ❶(→「織り上がる」に同じ。糸、繊維)を織り上げる(=糸、繊維を織って、布地や織物を完成させる) ❷(旋律、楽曲、文章、物語、
<246>
ドラマ、歴史、世界、人生)を織り上げる(=織物のように、細部を*積み上げて完成させる) 
【副⁺】(→「織り上がる」【副⁺】に同じ。丹念に、丁寧に、緻密に)織り上げる
【例文】 ❶普通の布は、縦糸と横糸で織り上げるが、不織布は繊維を絡み合わせて作成する/鶴が恩返しのため自分の羽を抜き、美しい錦を織り上げる話がある/紬[つむぎ]は織り上げるのに手間がかかる/金糸と銀糸をふんだんに使用し、花嫁衣裳用の袋帯を豪華に織り上げた/西陣織の名匠は、源氏絵巻全巻の図を織り上げ、寺院に奉納した/草木染めの微妙な色目の糸で織り上げた絵[え]羽[ば]模様が美しい ❷バッハの楽曲は、緻密な和音で織り上げられた精緻な織物のようだ/次作の長編小説は、神話をベースに壮大な物語を織り上げようと考えている/人生は、人が岐路に立たされた時の決断と実行で織り上げられてゆくものだ
**おりあわす・おりあわせる【織り合わす・織り合わせる】** [織る＋合わす・合わせる] ❶(ポリエステルと木綿、金糸と銀糸、絹と羊毛、縦糸と横糸、天然素材、合成繊維)を織り合わせる(=合わせて織り、一つの布にする) ❷(要素、伝説、物語、四声、音楽、曲、踊り、イメージ)を織り合わせる(=織るように合わせて一つのものにする) 
【副⁺】(丁寧に、正確に、巧みに、複雑に、見事に、高密度に、随所に)織り合わせる
【例文】 ❶ポリエステルと木綿を織り合わせた混紡は皺[しわ]になりにくい/金糸と銀糸を織り合わせた光沢のある帯を作る/絹と羊毛が織り合わされたシルクウールの着物は、丸洗いができる/強く撚った横糸と撚りのない縦糸を織り合わせた生地を縮[ちり]緬[めん]と言う/天然素材を織り合わせて作られたシャツは着心地がいい ❷地方に残る伝説とファンタジーの要素を織り合わせて小説を書いた/四声が見事に織り合わされた混声合唱は、聴衆を魅了した
**おりかえす【折り返す】** [折る＋返す] ❶(裾、袖口、カフス、襟、端、一部分、パイ生地、表紙、折り紙、ページの隅、先の方、文字列)を折り返す(=重なるように折る) ❷(途中、[中間・20キロ]地点、付近、手前、終点、ターミナル駅、行き止まり、出先)で/から折り返す(=ある地点から元の場所に戻る) ❸(中[なか]日[ひ]を全勝、シーズンを首位、前半を同点)で折り返す(=日程の中間を通過し、後半へと移る) ❹折り返し(連絡する、電話する、返事する)(=すぐに、間[ま]をおかずに) ❺ (ボール、クロス)を折り返す(=サッカーで、サイドから中央に、または後方に*蹴り返す) 
【副⁺】❶(きっちり、きちんと、正確に)❷(まもなく、そのまま、何とか、自動的に)折り返す
【補足】❹ は本来「折り返し〜する」という
副詞的用法だったが、現在「折り返す」単独で使用する用法(=すぐに、間をおかずに連絡や電話をする)が通用している
【例文】 ❶洗い物をする時は、袖口を折り返して濡れないようにする/シャツの襟を折り返さないで、立てて着ると格好がいい/布団に入りやすいように掛布団の端を折り返しておく/制服の女子高生たちはウエスト部分を折り返し、スカートを極端に短くしている/パイ生地を延ばして折り返すのを繰り返すと層がいくつも出来る/しおりが無かったので、ページの隅を三角に折り返した/表計算ソフトでセル内の文字列を折り返す方法を教えてもらった ❷飛行機は濃霧のため、途中から空港へ折り返した/駅で財布を忘れたことに気づき、慌てて家に折り返した/マラソン走者は20キロ地点で折り返した/急用のため、出先から折り返して社に戻った ❸新横綱は中日を全勝で折り返した/シーズンを首位で
<247>
折り返せるように頑張る ❹「担当の者に確認の上、折り返しお電話をします」/先方に連絡をすると、折り返し返事があった/「今電車の中なので、後ほど折り返します」/留守電が入っていたら、内容をしっかり把握してから折り返せば、話がスムーズに進む ❺その選手は、ゴール脇に滑り込んで、ゴールラインぎりぎりの球を見事に折り返し味方の選手につないだ
【名詞形】折り返し 折り返しになる
【例文】 綿[わた]埃[ほこり]がズボンの折り返しにたまっていた/自転車競技は峠地点で折り返しになる/サッカーワールドカップでは、ゴールポスト横からの折り返しを押し込み、先制点を奪取した/ズボンの裾の折り返し部分には補強の当て布がしてある/1位でマラソンの折り返し地点を通過した/この電車は終点で折り返し運転となる
**おりかがめる【折り屈める】** [折る＋屈[かが]める] (腰、身、体、上半身)を折りかがめる(=折るようにかがめる) 
【副⁺】(ゆっくり、軽く、低く、慎重に、エビのように)折りかがめる
【例文】 長く腰を折りかがめて稲刈りをして、腰痛になった/洞窟の入口は狭く身を折りかがめないと入れない/激痛で体をエビのように折りかがめて、おなかを押さえた/苗床が高い所に作ってあると、体を低く折りかがめなくてもイチゴ狩りができる/にじり口から茶室に入る時には、上半身を折りかがめて、にじりながら入る
**おりかさなる【折り重なる】** [折る＋重なる] ❶(影、人々、乗客、死体、遺骨、山々、岩、石、落葉、倒木、花々、新聞、自転車、屋根、プリーツ、生地、カニ)が折り重なる(=人や物が次々に上に重なる) ❷(思[おも]惑[わく]、思い、価値観、歴史、文化、試練、要因)が折り重なる(=いろいろなことが複雑に重なる) 
【副⁺】❶(立体的に、将棋倒しに、幾[いく]重[え]にも、下から土に) ❶❷(多彩に、次々)折り重なる
【例文】 ❶森の中で光と影が折り重なって作り出された美しい光景に息を飲んだ/電車の急ブレーキで、乗客が将棋倒しに折り重なって倒れ、怪[け]我[が]人が出た/発掘現場で、遺骨が折り重なるように埋もれているのが発見された/晩秋の公園には、落ち葉が折り重なるように散り敷いている/筏[いかだ]に花々が折り重なっている着物の図柄を花筏という/並んでいた自転車の1台が強風で倒れると、次々に折り重なって倒れた/小高い公園からは、歴史的宮殿の柿色の屋根が幾重にも折り重なっているのが見える/シフォンが折り重なった豪華なドレスで初舞台を踏んだ/北海道から届いたダンボールを開けると、たくさんのカニが折り重なるように入っていた ❷国会ではさまざまな思惑が折り重なり、すんなりと事が運ばない/多民族からなる国の文化は、異なる価値観が折り重なって形成されている/多くの試練が折り重なり、彼はとうとう心のバランスを崩した
【名詞形】折り重なり
【例文】 山々の折り重なりの向こうに日が沈む/このスカートはプリーツの折り重なりが素敵だ
**おりかさねる【折り重ねる】** [折る＋重ねる] (布団、シーツ、タオル、布、カーテン、服、袖、敷物、生地、紙、新聞、紙箱、折り紙、札[さつ])を折り重ねる(=物などを折って重ねる)
【副⁺】(きちんと、次々、交互に、きれいに、雑に、立体的に、丁寧に、幾[いく]重[え]にも)折り重ねる
【例文】 布団を折り重ねて押し入れにしまう/カーテン上部の襞は、折り重ねて三[み]つ山に
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すると高級感が出る/商品棚には鮮やかな色合いのTシャツがきれいに折り重ねられていた/バターを入れて練った小麦粉を幾重にも折り重ね、パイ生地を作る/新聞をきちんと折り重ねてひもで縛り、リサイクルに出す/店員は、折り重ねてある紙箱を組み立て、ケーキを入れて客に手渡した/彼はお札を財布に入れず、折り重ねてズボンのポケットに入れている
**おりきる【下り切る・降り切る】** [おりる＋切る] ❶(カーテン、緞[どん]帳[ちょう]、幕、シャッター、雨戸、ケーブルカー、ゴンドラ、遮断機、タラップ)が下り切る(=移動式の物が下まで完全に下りる) ❷([人])が(階段、石段、階段、梯[はし]子[ご]、タラップ、山、雪山、坂道、下り坂、急勾配、バス)をおり切る(=人が下まで完全に下りたり、乗り物から完全に降りたりする) 
【副⁺】❶(どうにか、きっちりと、完全に) ❷ (やっと、どうにか、颯爽と、堂々と、平然と、見事に、無事に、完全に)おり切る
【補足】乗り物から降りる時は、「降り切る」と表記する
【例文】 ❶幕が完全に下り切るまで役者は頭を下げていた/お店のシャッターが下り切る直前に強盗目的の男が飛び込んで来た/遮断機が下り切らないうちにと踏切に駆け込む人が多くて危ない/船のタラップが下り切ると、乗客は下船し始めた ❷膝の悪い母は、時間をかけてやっと階段を下り切った/坂を下り切った所に交番がありますから、そこで聞いてください/自分のスキーの能力では無理な急勾配だったが、無事に下り切ることができた/乗客が全員降り切るや否や、バスはドアを閉め、発進した
**おりきれる【下り切れる・降り切れる】** [おりる＋切れる] ([人])が(→「おりきる」❷に同じ)をおり切れる(=人が下まで完全に下りたり、乗り物から完全に降りたりすることができる) 
【副⁺】(→「おりきる」【副⁺】❶❷に同じ)おり切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 膝の手術をした役者が長いリハビリを経て、舞台上の大階段を堂々と下り切れるようになった/子供がお寺の急な石段を下り切れなくて、泣き始めた/遭難者は自力で山を下り切れず、救助を要請した/避難訓練で3階の教室にいる生徒全員が何分で1階に下り切れるか、計測してみた/朝のラッシュアワー時の混雑は相当なもので、降り切れずに次の駅まで運ばれてしまう人もいる
**おりこむ【折り込む】** [折る＋込む] ❶(ズボン、シャツ、着物、裾、袖、端、角[かど]、襞[ひだ]、縫[ぬ]い代[しろ]、ハンカチ、シーツ、生地、折り紙、ページ、カバー)を折り込む(=折って中の方に入れる) ❷(招待状、手紙、札[さつ]、広告、ちらし、チョコレート)を折り込む(=折って他の物の間に入れる) 
【副⁺】❶(三角に、半分に) ❶❷(そっと、丁寧に、雑に、きれいに)折り込む
【例文】 ❶ズボンの裾を内側に折り込んで、丁寧にまつった/着物を身の丈に合わせ、腰の位置で折り込んだ部分を「おはしょり」という/花びらのように折り込んだハンカチを上着の飾りポケットに入れた/シーツを布団の下にきれいに折り込まないと落ち着かない/本のカバーが表紙の内側に折り込まれた部分は「そで」と呼ばれる ❷機械が大量のちらしを新聞の中に次から次へと折り込んでいく/チョコレートが折り込まれたパイが焼き上がった
【名詞形】折り込み
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【例文】 封筒への折り込みの内職をして家計の足しにしている/学校で保護者宛ての手紙の折り込み作業をする/毎日、新聞に入ってくる折り込み広告を見て、買い物に行く
**おりこむ【織り込む】** [織る＋込む] ❶(絵、家紋、名前、模様、図柄、デザイン、ロゴ、伝統意匠、金糸、繊維)を織り込む(=異なる種類の糸を入れて模様になるように織る) ❷ⓐ(意見、主張、提案、人生観、アイデア、要素、情報、見通し、視点、結果、対策、改正、内容、メッセージ、教訓、影響、経験、方向性、工[く]夫[ふう]、費用、リスク、変動、悪化、ネタ、センス)を織り込む(=一つの事柄の中に他の事柄を入れる。考慮に入れる) ⓑ(計画、戦略、プログラム、想定、システム、設定、契約、コスト、報告書、決算、分析、格付け、評価、株価、製品、活動、作品、話)に織り込む ❸ (帯、機[はた])を織り込む(=いいものを作るために“繰り返し織って熟練する) 
【副⁺】❶〜❸(適宜、ひたすら、丁寧に、巧みに、丹念に、随所に) ❶❸(一心に、歳月をかけて) ❷(具体的に)織り込む
【例文】 ❶黒地に金糸で麦の絵を織り込む/将軍の着る羽織には家紋が織り込んであった/会社名とロゴを織り込んだ年賀用タオルを注文した/その着物には飛[ひ]翔[しょう]する鶴の模様が織り込まれていた ❷新製品に消費者の意見を織り込む/その作家の軽妙洒[しゃ]脱[だつ]なエッセイには、実は真摯な人生観が織り込まれていて奥が深い/二国間協議では、あらかじめ難航する見通しを織り込んで、交渉に臨む/来年度予算に図書の増冊費用を織り込んだ/消費の低迷というリスクを織り込んだ上で、消費税率を引き上げる/世界経済の今後の変動を織り込みながら経営戦略を立てる ❸長年、機を織り込んできた職人の技には手さばきの切れがある
【名詞形】織り込み
【例文】 タオルハンカチには、金糸の織り込みが入っている/株価は選挙結果を織り込み済みで動いている
**おりしく【折り敷く】** [折る＋敷く] ❶(葦[あし]、わら、落葉、枝、小枝)を折り敷く(=折って敷く) ❷(前、後ろ、砂浜、地面、木陰、岩陰、背後)に折り敷く(=銃撃などのために片膝を立てて腰をおろす姿勢をとる)
【例文】 ❶祖父はわらを折り敷いた土間で農具の手入れを始めた/熊は穴の中に落ち葉や小枝を折り敷いて、冬眠の準備を始めた ❷豊臣軍の鉄砲隊は本陣の前に折り敷いて、敵軍が来るのを待った/木陰に折り敷いた猟師は猟銃を構え、獲物を狙った/隊長は「全員、折り敷け！」と叫んだ
【名詞形】折り敷き(=片膝を立てて腰をおろす姿勢)
【例文】 折り敷きの姿勢で敵を待つ
**おりだす【織り出す】** [織る＋出す] ❶(柄[がら]、縞[しま]、格子、模様、地紋、デザイン、伝統意匠、家紋、文字、形、花、鳳[ほう]凰[おう]、パイル)を織り出す(=織って表にはっきり分かるように出す) ❷(生地、反物、絨[じゅう]毯[たん]、壁掛け)を織り出す(=織り始める) 
【副⁺】(ざっくりと、丁寧に、きれいに、見事に、丹精込めて)織り出す
【例文】 ❶帯地に鶴の柄を丁寧に織り出す/幾何学模様を織り出した斬新なデザインの生地を仕立てる/母は、私の成人式に花模様を豪華に織り出した着物を誂えてくれた/伝統意匠が織り出された民族衣装を着る/紺地に金糸銀糸で鳳凰を織り出そうとしたが、思い描いた形には織り出せなかった ❷職人は織物工場の見学者への説明を終えると、再
<250>
び反物を織り出した/壁掛けを織ることになったが、デザインが決まらず、なかなか織り出せない
**おりたたむ【折り畳む】** [折る＋畳む] (紙、折り紙、紙幣、領収書、手紙、地図、新聞、ハンカチ、シート、生地、着物、洗濯物、傘、布団、ベビーカー、椅子、自転車、ペッ]?調理器具、体、翼、脚)を折り畳む(=広がっているものを折って小さく畳む) 
【副⁺】(小さく、大切に、器用に、丁寧に、きれいに、幾[いく]重[え]にも、半分に、大事そうに)折り畳む
【例文】 祖母は包装紙を丁寧に折り畳んでしまっている/千羽鶴は、折り紙の鶴を折り畳んだまま、羽を広げずに糸を通して束ねて作る/紙幣を折り畳んでポチ袋に入れる/財布から折り畳まれた領収書が何枚も出てきた/書き上げた手紙を三つに折り畳み、封筒に入れた/新聞を縦に折り畳んで、満員電車の中で読む/ハンカチを折り畳まないでポケットに押し込んだ/亡き母の箪[たん]笥[す]にあった畳[たとう]紙[がみ]を開くと、着物が丁寧に折り畳まれてあった/ベビーカーを折り畳んで、車のトランクに入れた/半分に折り畳めるベッドを部屋の隅に片づける/キャンプの流行で、小さく折り畳める調理器具が人気だ/渡り鳥が翼を折り畳んで休んでいる/三脚の脚を折り畳もうとしたら根元から折れてしまった
【名詞形】折り畳み
【例文】 このベビーカーは簡単に折り畳みができる/雨が降りそうなので、折り畳み傘を持って出かけた/折り畳み式の自転車を専用バッグに入れて、電車に乗り込んだ
**おりたつ【下り立つ・降り立つ】** [おりる＋立つ] ❶ⓐ(ベッド、縁側、演壇、舞台、ステージ、あぜ道)から下り立つ(=高くなっている所から下りてその場所に立つ) ⓑ(床[ゆか]、フロア、庭、議場、客席、田んぼ)に下り立つ ❷ⓐ(船、電車、飛行機、観覧車、車、タクシー、バス、バイク、馬車、エレベーター、宇宙船)から降り立つ(=乗り物から降りてその場所に立つ) ⓑ (桟橋、港、河原、岸辺、島、ホーム、ターミナル、駅、空港、街角、地面、レッドカーペット、月)に降り立つ ❸ⓐ(宇宙、天、空、星、地上数千メートル、あの世)から下り立つ(=距離のある所から下りて立つ) ⓑ(地球、地上、大地、海面、この世)に下り立つ 
【副⁺】(ひょいと、すっくと、そっと、ふらりと、ゆっくり、颯[さっ]爽[そう]と、軽やかに、無事に、優雅に、慎重に)おり立つ
【例文】 ❶目覚まし時計が鳴り、半分眠ったままベッドから床に下り立った/毎朝、縁側から庭に下り立って、外気を胸いっぱい吸う/演説を終えた政治家が、演壇から議場に下り立とうとしたら、大歓声に包まれた/歌手がステージから客席に下り立ち、ファンと握手をした/田植えの実習生たちは、あぜ道から田んぼに下り立ち、一斉に作業を始めた ❷船から降り立った桟橋は、風が強かった/新幹線のドアが開くと、ナショナルチームの選手がホームに次々と降り立った/高所恐怖症なので、観覧車から地面にようやく降り立てた時は、ほっとした/人気俳優が車からレッドカーペットに颯爽と降り立ち、ファンに手を振った/宇宙飛行士が宇宙船から月に降り立ったのを見た時は、感動した❸そのSF映画は、謎の飛行体が宇宙から地球に下り立つシーンで始まる/「高千穂」は、神が天から地上に下り立った場所と言われている/スカイダイバーが、地上3千メートルから滑空して無事に地上に下り立った
**おりなす【織り成す】** [織る＋成す] ❶(錦、図柄、模様、文様、伝統意匠)を織り成す(=織って模様を作る) ❷ⓐ (人々、男女、家族、少年、少女、登場人物、キャラクター、
<251>
シェフ、職人技、仲間、友情、命、個性、オーケストラ、音楽、色、曲線、デザイン、味、文化、伝統、歴史、運命、環境、自然、四季、緑、水、岩、海、山、太陽、世界、美、光と影、人と自然)が織り成す(=さまざまな事柄が*絡み合って変化のある物事を新しく作る) ⓑ(ドラマ、ストーリー、物語、人生、生活、料理、風景、景観、調和、響き、ハーモニー、コントラスト、流れ)を織り成す 
【副⁺】(多彩に、繊細に、複雑に、見事に、鮮やかに、幾[いく]重[え]にも)織り成す
【例文】 ❶春の川堤には花々が咲き競い、まるで錦を織り成しているかのようだ/万華鏡は回転に合わせて千変万化の模様を織り成すが、二度と同じ模様は出ない/打掛には、吉祥文様が幾重にも織り成された豪華な織物が使われている ❷ 人々が織り成す人生模様は十人十色である/『源氏物語』は平安時代の男女が織り成す情趣豊かな世界を描いている/修業を積んだシェフによって織り成される繊細なフレンチが人気だ/若い命が織り成す青春群像劇の脚本を手がける/オーケストラが一体となって織り成すすばらしい響きに感動した/光と影が織り成すコントラストが鮮やかなオブジェを作成中だ
**おりまげる【折り曲げる】** [折る＋曲げる] (上半身、体、足、腰、関節、枝、針金、鉄板、金具、パイプ、ワイヤ、傘、紙、本のページ、端、パネル、フレーム、チケット、履歴書、スプーン、帯締め)を折り曲げる(=折るように曲げる) 
【副⁺】(ぐにゃりと、軽く、自在に、無理に、器用に、丁寧に、くの字に)折り曲げる
【例文】 にじり口から上半身を折り曲げるようにして茶室に入る/小さな浴槽なので、足を折り曲げざるを得ない/祖母は、腰をくの字に折り曲げて、杖[つえ]を突いて歩く/指を器用に折り曲げて影絵を作る/針金を折り曲げて組み合わせたオブジェが飾られていた/通常、鉄板は簡単に折り曲げられないが、熱を加えると折り曲げられる/パイプを折り曲げようとしたら折れてしまった/強風で傘がぐにゃりと二つに折り曲げられた/本のしおりの代わりに、読み終えたページの端を折り曲げる人がいる/QRコードが印刷されたチケットは折り曲げないようにクリアファイルにしまった/念力でスプーンを折り曲げるというショーがある/錦織の帯締めを丁寧に折り曲げて桐箱にしまう
【名詞形】折り曲げ
【例文】 手足の折り曲げの運動をする/鉄板の折り曲げ加工の仕事をしている/A4封筒に「折り曲げ厳禁」と朱書きして投函した
**おりまぜる【織り交ぜる・織り混ぜる】** [織る＋まぜる] ❶(色糸、麻糸、絹糸、羊毛、化学繊維、柄[がら]、模様)を織り交ぜる(=糸や繊維を交ぜて、または模様などを入れて織る) ❷(洋風と和風、昔と今の映像、史実と伝説、虚実、母語と外国語、直球と変化球、各種の攻撃、座学と実習、コントとマジック、緩急)を織り交ぜる(=両方を交ぜて合わせる) ❸(ユーモア、笑い、ネタ、嘘[うそ]、フェイント、情報、エピソード、たとえ話、風刺、体験、質問、動画、音楽、外国語、方言、意見、視点、メッセージ、宣伝)を織り交ぜる(=話や行動の本筋に、適宜入れる) 
【副⁺】(所々、随所に、至る所に)織りまぜる
【補足】「織り交ぜる」の表記のほうが多く使われる
【例文】 ❶白い縦糸に色糸を少し織り交ぜて、模様を作る/麻を織り交ぜたタオルケットは、かけ心地がいい/化学繊維を一切織り混ぜないで作ったシャツを愛用している ❷洋風と和風の柄を織り交ぜたドレスが斬新だ/昔と今の映像を織り交ぜて紹介するドキュ
<252>
メンタリー映画を作った/週刊誌は、虚実織り交ぜて、面白おかしく記事にしている/帰国子女の友人は、英語と日本語を時々織り交ぜて話をする/投手は、直球と変化球を織り交ぜて投球する ❸彼はユーモアを織り交ぜて話すので、皆から好感を持たれている/バレーボール大会では、相手チームのフェイントを織り交ぜた多彩な攻撃に惨敗した/結婚式の祝辞は、新婦の人柄が分かるエピソードを織り交ぜて話した/講義に自分の失敗談を織り交ぜると、学生は俄[が]然[ぜん]目を輝かせて聞き始める/スピーチには、必ず聴衆への問いかけを織り交ぜる/学会発表のために、動画を織り交ぜたプレゼン資料を作成した
**おれあう【折れ合う】** [折れる＋合う] ❶ⓐ (→「おりあう」❶ⓐに同じ)が折れ合う(=対立している者同士がよく話して、妥協点を*見つける) ⓑ(→「おりあう」❶ⓑに同じ)で折れ合う ❷(相手、企業、取引先、営業部、上層部、他人、他国)と折れ合う(=ある程度譲って妥協点を見つけ関係を保つ) 
【副⁺】(→「おりあう」【副⁺】に同じ)折れ合う
【例文】 ❶衝突事故では、話し合いの結果、双方が折れ合う形で結論を出した/合併交渉で両社が折れ合い、来年の統合を目指す/野党の力が強ければ、与野党が折れ合って法案修正することもある ❷環境問題に関して後ろ向きの企業と折れ合うわけにはいかない/販売促進会議で予算案が営業部と一向に折れ合えず、明日に持ち越した/春闘で会社上層部と折れ合った労働組合幹部が、組合員から突き上げられた/国際会議では、他国と折れ合える点を探るのが外交手腕だ
**おれかさなる【折れ重なる】** [折れる＋重なる] (枝、木、木材、茎、新聞紙、ちらし、帯)が折れ重なる(=折れて重なる) 
【副⁺】(幾[いく]重[え]にも、何層にも)折れ重なる
【例文】 嵐で倒れた木々が折れ重なり、川上から流れてきた/冬には枯草が折れ重なった場所が動物の住みかになることがある/着物の帯を締める時は、背中でどのように折れ重なっているか、手と姿見で確認をする
**おれこむ【折れ込む】** [折れる＋込む] (ズボン、シャツ、スカート、着物、帯、裾、袖、シーツ、毛布、本のページ、紙、とげの先、ボルト、まぶた、マチ、路地)が折れ込む(=折れて内側に入る) 
【副⁺】(内側に、奥に、下に、複雑に)折れ込む
【例文】 気が付いたら、ズボンの裾が内側に折れ込んでいた/プリンターに紙が折れ込んでしまい、出てこない/折れ込んだボルトを抜くのに専用の工具を使う/まぶたが内側に折れ込んで、まつ毛が瞳を傷つけた/複雑に折れ込んだ路地で迷ってしまった
**おれまがる【折れ曲がる】** [折れる＋曲がる] ❶(体、腰、上半身、骨、傘、茎、枝、冊子、レール、鉄塔、車軸、機首、ピン、廊下、回廊、道、川、光)が折れ曲がる(=折れたように曲がる) ❷([人])が([道])を(右、左、通り、横丁)へ/に折れ曲がる(=向きを変えて、曲がって進む) 
【副⁺】❶(くたっと、ぐにゃぐにゃに、くねくねと、ジグザグに、あっけなく、半分に、直角に、複雑に、九[つ]十[づ]九[ら]折[おり]に、くの字型に)折れ曲がる
【例文】 ❶祖母は、腰がほとんど直角に折れ曲がっている/交通事故で腕の骨が通常ではあり得ない方向に折れ曲がった/台風で傘があっけなく折れ曲がり、全く役に立たなかった/三脚の脚が折れ曲がって、倒れてしまった/酷暑で花の茎がくたっと折れ曲がっている/探していた小冊子が折れ曲がって、積まれた本の間に挟まっていた/ぐにゃぐにゃに折れ曲がったガードレールが、車の衝突の激しさを物語っていた/地震でも鉄塔は全く折れ曲がらなかった/音速を越えたその飛行機は、機首が少し折れ曲がっている設計だった/
<253>
差し込み方が悪いと、コネクターのピンが折れ曲がり、充電ができなくなる/修道院の回廊は、折れ曲がる度に時代の異なるステンドグラスの光が注ぐ/この先、道は直角に折れ曲がって細くなる/ジグザグに折れ曲がった坂道を一気に登る ❷山道を右に折れ曲がった先で、急に視界が開けて展望台に出た/バス通りから、袋[ふくろ]小[こう]路[じ]の横丁へ折れ曲がって、目的の家に辿[たど]り着いた
【名詞形】折れ曲がり
【例文】 古書を取り寄せたら、ページの随所に書き込みや折れ曲がりがあった/資料の折れ曲がりを防ぐためにクリアファイルに入れる/プレート境界型地震では、プレートの折れ曲がり形状など、まだ解明されていないことが多い
<254>
**かいあげる【買い上げる】** [買う＋上げる] ❶ⓐ(国、周辺諸国、政府、省庁、地方公共団体、都道府県、市町村、機構、中央銀行、公社)が買い上げる(=公的機関が政策の一つとして民間から購入する) ⓑ (技術、不良債権、資産、電力、土地、[予定・私有]地、跡地、田んぼ、畑、山、米、魚、農作物、食糧)を買い上げる ❷ⓐ(顧客、消費者、企業、会社、銀行、学校、病院)が買い上げる(=力関係の上位者や顧客が、下位者や販売者から購入する) ⓑ(商品、製品、品物、作物、水、酒、[セール・在庫]品、絵、漫画、福袋、作品、美術品、名品、株、社債、国債、金融資産、有給休暇)を買い上げる ❸(商品、福袋、品物、[セール・在庫]品、漫画、作品、美術品)を買い上げる(=全て残らず買う) 
【副⁺】❶〜❸(全て、ほとんど、全部、安く、高く、[優先・独占・強制・集中]的に) ❸(次々、徹底的に、片[かた]っ端[ぱし]から、一つ残らず)買い上げる
【例文】 ❶外国に新幹線の技術を買い上げてもらうよう働きかける/国が不良債権を買い上げて、その銀行は国有化された/電力会社は発電事業者による太陽光発電の電力を買い上げている/ダム建設の予定地は、反対運動が強く、買い上げられなかった/高速道路施工のために先祖伝来の田畑が買い上げられた/価格維持のため政府は米を買い上げてきたが、備蓄が増えて減反政策となった ❷「我が社の製品をお買い上げいただきまして、誠にありがとうございます」/あの方はいつも上質な銘柄酒をお買い上げくださるお得意様だ/在庫一掃セールにしたら、大体買い上げられて、店じまいができた/ゴッホの絵を約53億円で買い上げて、話題になった会社がある ❸人気の福袋は全て買い上げられていて、一つも残っていなかった/ファンが店内の漫画を全巻買い上げてしまった/財閥が蒐[しゅう]集[しゅう]した美術品は、新しい美術館が全て買い上げ、展示することになった
【名詞形】買い上げ 買い上げをする
【補足】公用文では「買上げ」と送り仮名が省略される。接頭辞「お」を付けて、相手を敬う形にして多く使う
【例文】 「3千円以上お買い上げのお客様は送料が無料になります」/退職する時、会社が残った有給休暇の買い上げをしてくれた
**かいあさる【買い漁る】** [買う＋漁[あさ]る] (書籍、古本、漫画本、雑誌、服、[特産・土産]品、商品、品物、ブランド品、食糧、水、紙、CD、作品、カード、ゲームソフト、車、[美術・骨[こっ]董[とう]]品、古道具、土地、山林、森林、不動産、企業、債券、株、資源)を買いあさる(=いろいろ探して、次々に買う) 
【副⁺】(ひたすら、せっせと、こぞって、見境なく、強引に、やみくもに、必死に、大々的に、片[かた]っ端[ぱし]から、手当たり次第)買いあさる
【例文】 父は古本街で、そのうち値が上がるからと初版本を買いあさっている/友人は
<255>
バーゲンで目の色を変えて洋服を買いあさっていた/バブル時代は、ブランド品を手当たり次第買いあさったものだ/第1次石油危機の時、トイレットペーパーが買いあさられ、店頭から消えたことがあった/好景気時代、投資家がやみくもに土地を買いあさったが、バブル崩壊とともに、地価は暴落した/買収ファンドは、経営が悪化した企業を買いあさっている/外国人投資家が、我が国の債券をこぞって買いあさっているらしい/外国資本が天然資源を強引に買いあさろうとしている
【名詞形】買いあさり 買いあさりをする
【例文】 大企業による資源の買いあさりが問題視されている/骨董収集が趣味の叔父は、あちこちで骨董品の買いあさりをしている
**かいあたえる【買い与える】** [買う＋与える] (玩[おも]具[ちゃ]、物、人形、菓子、ジュース、酒、プレゼント、スマホ、テレビゲーム、ゲーム機、パソコン テレビ、ピアノ、ギター、絵本、本、楽器、洋服、背広、着物、帯、靴下、靴、色鉛筆、学用品、教材、机、双眼鏡、腕時計、指輪、宝石、自転車、バイク、車、株、マンション、土地、家)を買い与える(=目上の者が目下の者に買って与える) 
【副⁺】(どんどん、ついつい、次々、すぐに、ふんだんに、むやみに、安易に、何でもかんでも)買い与える
【例文】 誕生日とクリスマス以外は、子供にむやみに玩具を買い与えないことにしている/祖母は孫にお菓子をすぐに買い与えるので、困る/子供に対する物の買い与え方など熟慮したことがない親も多そうだ/2歳の我が子にクリスマスプレゼントを初めて買い与えた/会社は、業務連絡用のスマホを社員に買い与えている/幼い息子にはテレビゲームをまだ買い与えたくない/娘の高校入学祝いにパソコンを買い与えようと思う/子供に良い本をたくさん買い与えたい/子供夫婦にマンションを買い与えられる親もいれば、子供夫婦に扶養される親もいる
**かいあつめる【買い集める】** [買う＋集める] (食料、食糧、酒、正月用品、品物、商品、物資、素材、原料、ブランド品、バッグ、洋服、靴、本、著作、参考書、週刊誌、資料、情報、作品、漫画、CD、DVD、人形、美術品、絵画、茶道具、骨[こっ]董[とう]品、陶器、銀食器、宝石、金[きん]、古銭、切手、硬貨、玩[おも]具[ちゃ]、電化製品、部品、道具、債券、土地、物件、株、ドル、円、車、カメラ、高級時計、武器)を買い集める(=方[ほう]々[ぼう]で買って集める) 
【副⁺】(ひたすら、やたらと、長年、こつこつ、せっせと、やみくもに、むやみに、必死に、大量に、片[かた]っ端[ぱし]から、手当たり次第、金に糸目をつけず)買い集める
【例文】 年末に正月用品を買い集め、新年を迎える準備をする/ブランド品のバッグをせっせと買い集める妻を夫は苦々しく見ている/絶版になった本もあるので、有名作家の全著作は買い集められない/パリでその画家の絵に出会ってから、彼の作品を買い集めようと思った/お気に入りの漫画を全巻インターネットで買い集めた/ファンはアイドルのCDを必死に買い集めた/母は若い時からヨーロッパの人形をこつこつ買い集めている/世界の巨匠たちの絵画が買い集められ、美術館で展示されることになった/茶道を学んでいると、茶道具を買い集めたくなるものだ/優良銘柄の株を、金に糸目をつけず買い集める富裕層が増えてきた
【名詞形】買い集め 買い集めをする
【例文】 投資ファンドは買収目的で株の買い集めに走った/業者は、転売目的で中古の高
<256>
級ブランドバッグの買い集めをし、海外で売りさばく
**かいいそぐ【買い急ぐ】** [買う＋急ぐ] (食材、商品、[セール・限定]品、宝くじ、土産物、車、土地、家、マンション、ドル、円、株、債券)を買い急ぐ(=なくなるのを心配して、または衝動的に急いで買う) 
【副⁺】(あれこれ、つい、せわしく、無意識に)買い急ぐ
【例文】 タイムセール中の食材を買い急いで、不要なものまで購入してしまった/閉店を告げる音楽が、残り時間はあと僅かと言うように客に商品を買い急がせる/ツアー旅行は集合時間があるので、土産品をつい買い急いでしまう/少しでも車を安く手に入れようと、消費増税前に買い急いだ/鉄道建設計画が持ち上がり、不動産会社は周辺の土地を買い急いだ/クリスマス前に株を買い急ぐ外国人投資家が多い/株価が乱高下しているので、買い急がないで様子を見る
【名詞形】買い急ぎ 買い急ぎをする
【例文】 災害への不安から買い急ぎが起こる/品薄の風評が立つと、たちまち売り惜しみや買い急ぎの現象が起こる/インフレになると買い急ぎをする人々が増え、更にインフレが加速する
**かいいれる【買い入れる】** [買う＋入れる] ❶ⓐ(→「かいあげる」❶ⓐに同じ。年金基金)が買い入れる(=公的機関が民間から購入する) ⓑ(債券、国債、用地、山、島、水田、畑地、建物、物件、物資、食糧、農産物、米、穀物、小麦、食材、水、煙草、生糸、繭、資源、石油、電力、エネルギー、船、航空機、戦闘機、武器、廃棄物、労働力)を買い入れる❷ⓐ(→「かいあげる」❷ⓐに同じ。商人、卸売業者、仲買人、農家、漁師、投資家、商社、工場、メーカー、店、デパート)が買い入れる(=*仕入れる。購入する) ⓑ(商品、製品、生産品、車、機械、機材、機具、家電、漁船、部品、品物、日用品、雑貨、[中古・調度]品、家具、特産物、絹織物、食料品、原材料、飼料、肥料、原木、医薬品、牛、種馬、教材、人材、技術、情報、権利、原稿、書籍、書物、株式、国債、社債、手形、コマーシャルペーパー、証券、外貨、円、ドル、不動産、地所、土地、屋敷、家屋、競売物件、金[きん]、宝石)を買い入れる 
【副⁺】(直接、大量に、一律に、計画的に、新たに、無制限に)買い入れる
【例文】 ❶政府は米の生産調整を行った生産者から一律に米を買い入れている/町は少子高齢化に備え、老人施設用地を計画的に買い入れようと議会に提案した/日銀が国債を大量に買い入れて、デフレ脱却を目指した ❷個人が不動産を買い入れるには、登記手続きが必要だ/家具を買い入れずに住めるアパートが人気だ/消費者が物品を買い入れる際は、消費税を払わなければならない/企業が自社株を買い入れることは、株主還元につながる/卸売業者が生産品をまとめて買い入れ、小売業者に卸す/津波で全てを流された漁師が、新たに漁船を買い入れて再出発した/投資家は、ドルの上昇を見越して円を売り、ドルを買い入れた/円高により商社は、外国製品を安値で買い入れることができた/デパートは、来シーズンの冬物商品を真夏に買い入れなければ間に合わない
【名詞形】買い入れ 買い入れをする
【補足】公用文では「買入れ」と送り仮名が省略される
【例文】 大量に買い入れをすれば、仕入れ値が安くなる/金が値下がりしている今が、買い入れ時だ/病院は高額な医療機器の買い入れ計画を立てた
<257>
**かいうける【買い受ける】** [買う＋受ける] ⓐ([競売・中古]物件、不動産、土地、地所、建物、住宅、権利、[所有・地上・借地・独占販売]権、株式、国債、物品、商品、[特産・二流]品、車、中古車、競走馬、薬物)を買い受ける(=売りに出されたもの、人が売ろうとしているものを買って手に入れる) ⓑ(政府、業者、[生産・所有]者、相手方、[管財・密売]人、株主、売り主、地主、馬主)から買い受ける 
【副⁺】(直接、安く、一[いっ]手[て]に)買い受ける
【例文】 管財人から競売物件を購入する際は、現金で買い受けなければならない/抵当権の抹消登記を確認して、所有者から直接、中古物件を買い受けた/その法人は、地下埋設ごみを理由に大幅な値下げ交渉の末、廉価でその土地を買い受けた/斡旋業者は、売り主から時価の半値で地所を買い受けるや即座に転売した/5割という条件で地主から地上権を買い受けることができた/インターネットで生産者から地域の特産品を安く買い受けられた/世間に疎い母は、業者の言い値で二流品を買い受けさせられた/引退した競走馬を競りで馬主から買い受けて、乗馬用に調教する/男は、密売人から不法薬物を買い受けた瞬間に見張っていた警察官に逮捕された
【名詞形】買い受け 買い受けをする
【補足】公用文では「買受け」と送り仮名が省略される
【例文】 株主総会の決議を経て、自社株の買受けをする/自宅に隣接する土地の買い受け価格は、相場より安くしてもらえた
**かいかえる【買い替える・買い換える】** [買う＋かえる] (家、マンション、車、自転車、家電、電化製品、冷蔵庫、炊飯器、[洗濯・掃除]機、テレビ、エアコン、家具、簞[たん]笥[す]、ソファ、寝具、ベッド、布団、道具、機器、調理器具、食器、ミシン、ピアノ、パソコン、カメラ、カーテン、服、靴、スマホ、眼鏡、コンタクトレンズ)を買い替える(=新しく買って、それまでのものと*取り替える) 
【副⁺】(どんどん、全て、やむなく、何度も、新しく、気軽に、頻繁に、一度に、思い切って)買い替える
【例文】 家電リサイクル法の対象家電を買い替える時には、所定の廃棄料金が徴収される/節電のために思い切ってエアコンを省エネ製品に買い替えようと思う/桐[きり]簞[たん]笥[す]は一生もので、削れば買い替えずとも新品のように蘇る/最近の機器は、修理するよりも新しく買い替えたほうが安い/若者はパソコンの処理速度が遅くなると、どんどん買い替えている/引っ越しの際には、カーテンを全部買い替えて気分を変えたい/スマホを最新型の機種に気軽に買い替えたものの、まるで使いこなせない/老眼が進んでやむなく眼鏡を買い替えなければならなくなった
【名詞形】買い替え 買い替えをする
【補足】公用文では「買換え」と送り仮名が省略される
【例文】 店では大幅値下げ中なので、古いガスコンロは買い替えの時機だと勧められた/家族構成に応じて、家の買い替えをする
**かいかぶる【買い被る】** [買う＋被る] (自分、相手、我が子、身内、友人、部下、能力、実力、手腕、才能、人格、自由、芸術、世の中)を買いかぶる(=実質以上に高く評価する) 
【副⁺】(ひどく、やたらに、不相応に、実際以上に)買いかぶる
【例文】 「お前は何でもできると仕事を引き受け過ぎている。あまり自分を買いかぶる
<258>
な」/「私は凡人ですから、そのような大層なことはできません。どうか買いかぶらないでください」/親が期待して、不相応に我が子を買いかぶると、かえって子供を傷つける/照れくさくなるほど実力を買いかぶられて、穴があったら入りたい心境だ/非凡なところがある部下だと期待したが、どうやら彼の才能を買いかぶっていたようで、鳴かず飛ばずだ/芸術が戦場の人を救うと言うが、それは芸術を買いかぶり過ぎていないだろうか
【名詞形】買いかぶり
【例文】 娘の結婚相手は全く頼りない男だと分かった。立派な人物だと考えたのは、私のとんだ買いかぶりだった/彼女には期待できると思っていたが、ひょっとしたら単なる買いかぶりに過ぎないかもしれない
**かいきる【買い切る】** [買う＋切る] ❶(品物、商品、在庫品、グッズ、切符、チケット、広告枠、番組、紙面、本、漫画、作品、美術品)を買い切る(=残らず全てまとめて買う) ❷(座席、特別席、フロア、料亭、座敷、船、バス)を買い切る(=場所や乗り物、座席を一定時間占有する) ❸(商品、製品、書籍)を買い切る(=*売れ残りを返品しないという契約で買う) 
【副⁺】❶〜❸(全部、すっかり、丸ごと、一括で) ❷(1日)買い切る
【例文】 ❶メーカーは小売店に在庫品を丸ごと買い切らせた/アマチュアのコンサートのため、出演者でチケットを買い切らなければならない/最近は、テレビの1時間番組を1スポンサーだけで買い切ることは、少なくなった/資金を集めて新聞の見開き一面を買い切り、プラスチックごみの海洋汚染防止の意見広告を出した/インターネット販売に対抗するため、某書店が有名作家の書き下ろし本を9割買い切り、話題になった ❷劇場のこけら落とし公演は、団体客によって座席を買い切られてしまった/昔、座敷を買い切ってはどんちゃん騒ぎをし、身[しん]上[しょう]を潰した商家の旦那もいたらしい/仲間で屋形船を1艘[そう]買い切り、船遊びの風情を楽しんだ ❸大手量販店は返品しないという条件で、いち早く春物商品を買い切った/その出版社の書籍は書店が買い切る方式になっていて、返品はできない
【名詞形】買い切り 買い切りにする/なる
【例文】 買い切りという条件で商品のまとめ買いをする/その本を仕入れるには、取引上返品ができないので、買い切りにせざるを得ない
**かいきれる【買い切れる】** [買う＋切れる] ❶(→「かいきる」❶に同じ)を買い切れる(=残らずまとめて買うことができる) ❷(→「かいきる」❶に同じ)を買い切れる(=場所や乗り物、座席を一定時間占有することができる) 
【副⁺】(→「かいきる」【副⁺】に同じ)買い切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶商品をまとめて買い切れる場合は、3割引になるようだ/結婚後の新居の必需品をリストアップしたら、とても1日では買い切れない量になった/好きな漫画家の作品を集めているが、自分の資金だけでは到底買い切れない/一人ではとても買い切れない高額な和歌の絵巻は、知恵者の発案で購入可能な形に分割された ❷オペラ座のボックス席を買い切れれば、恋人と二人で楽しめるのだが、難しそうだ/京都の祇園の座敷を買い切れるような資産家になりたいものだ
**かいくぐる【掻い潜る】** [掻[か]く＋潜[くぐ]る] ❶(鉄条網、有刺鉄線、網の目、脇、腕の下、足元、
<259>
人込み、群れの中、枝、垣根、カーテン、ネット、幕、三脚の合間、隙間、相手の隙)をかいくぐる(=物の下や隙間をくぐって抜ける) ❷([警察・看守・人]の目、[法・監視・捜査]の網、[捜査・包囲]網、監視、警備、警戒、取り締まり、規制、統制、検閲、検査、審査、チェック、探知機、フィルター、防犯カメラ、センサー、ガード、レーダー、セキュリティー、関所、妨害、罠[わな]、矢玉、砲弾、銃弾の雨、攻撃、追撃、激戦、守備、ディフェンス、マーク、猛火、火の海、炎、煙、前線、死線、生死の境、修羅場、混乱、荒波、難関、競争)をかいくぐる(=妨げるものに*引っかからずにうまく*抜け出す) 
【副⁺】(何とか、あっさりと、ひょいと、素早く、うまく、巧みに、やっとのことで、かろうじて)かいくぐる
【補足】「かいくぐる」は、「かきくぐる」の転
【例文】 ❶有刺鉄線をかいくぐって、収容所から逃げ出す方法はないか/味方の選手は、相手ディフェンス陣の足元をかいくぐり、パスを送ってきた/すりは、人込みを巧みにかいくぐり、逃げ去った/猫が垣根をひょいとかいくぐり、通りへ出て行った/相手の隙をかいくぐり、ドアの隙間から潜り込んで内部を探ろう ❷ 犯人は警察の目を巧みにかいくぐり、逃走を続けている/看守の目をかいくぐって、受刑者が脱走を図った/悪徳業者が法の網をかいくぐり、私腹を肥やす事例が後を絶たない/敵の包囲網をうまくかいくぐり、脱出に成功した/レーダーの監視をかいくぐる新型ミサイルが開発された/盗賊は警備をかいくぐって、金庫室に侵入した/工作部隊は武装ゲリラの警戒を何とかかいくぐり、人質を救出した/どうにかして検閲をかいくぐろうと、さまざまな方法を試みた/フィルターをかいくぐって入って来る迷惑メールを何とかしたい/ハッカーはPCのセキュリティーをかいくぐって侵入し、データを改ざんした/部隊は飛び交う砲弾をかいくぐって進んだ/戦地で銃弾の雨をかいくぐり、生還できたのは奇跡としか言いようがない/敵の攻撃をかいくぐりつつ、反撃のチャンスをうかがう/注目の選手は機敏な動きで相手の守備をかいくぐるやシュートを決めた/消防士は猛火をかいくぐり、人命の救助に当たる/前線での取材を敢行するには、生死の境をかいくぐる覚悟が必要だ/戦後の混乱をかいくぐり、何とか今日まで生き延びた/荒波をかいくぐって、無事に一人乗りヨットでの太平洋横断を達成した
**かいこむ【買い込む】** [買う＋込む] ❶(家電、家具、機械、プリンター、パソコン、ピアノ、装置、カラオケ、サーバー、グッズ、物)を買い込む(=買って手中に入れる) ❷(食糧、米、パン、食材、肉、野菜、食料品、食べ物、果物、菓子、弁当、ジャンクフード、缶詰、飲み物、水、茶、酒、ワイン、ビール、牛乳、調味料、スパイス、薬、消臭剤、[日用・消耗品、トイレットペーパー、石けん、キッチン用品、雑貨、不要な物、ブランド品、洋服、着物、下着、本、参考書、問題集、雑誌、新聞、漫画、古本、地図、ガイドブック、CD、道具、文房具、ファイル、材料、靴、小物、土産物、灯油、球根、株、ドル、絵画、土地、農地)を買い込む(=大量に買う) 
【副⁺】❶❷(ついつい、前もって、慌てて、ここぞとばかり) ❷(どっさり、ごっそり、しこたま、次々、せっせと、がばっと、やたらに、むやみに、根こそぎ、多めに、大量に、余分に、次から次へと、山ほど、片[かた]っ端[ぱし]から、血眼になって)買い込む
【例文】 ❶セール品の飾り棚を買い込んだものの、部屋の雰囲気に合わず後悔している/
<260>
デジカメで撮った写真を年賀状にしようと、プリンターを買い込んだ/祖母は自宅にカラオケ機を買い込むほどの歌好きだ/犯人は前もって変装グッズを買い込み、犯行に及んだようだ ❷焼きたての香ばしい匂いに釣られて、どっさりパンを買い込んだ/山ほど買い込んだ食材も食べ盛りの子供があっという間にたいらげる/共働きのため、週末にはせっせと食料品や日用品を買い込む/100円ショップは、安いだけについつい不要な物を買い込むことになる/姉は血眼になってブランド品を買い込むが、ほとんど使わない/参考書ばかり買い込まないで、まず教科書を復習したほうがいい/土産物をどっさり買い込み過ぎて、帰りの荷物が持ちきれない/バブル景気時に次々に土地を買い込んだ企業が、バブル崩壊後、地価の暴落で倒産していった
【名詞形】買い込み
【例文】 大震災の後、人々は電池や食料品の買い込みに走った/石油ショックの時には、商品の買い込み行動が起こった
**かいこむ【掻い込む】** [掻[か]く＋込む] ❶(杖、長[なぎ]刀[なた]、矢、槍、相手の[手首・肘]、子供、犬、本)を(脇、小脇)にかい込む(=脇に抱える) ❷(井戸水、清水、湧き水、湯、液体)を(桶[おけ]、水筒、容器、洗面器、浴槽、洗濯槽)にかい込む(=すくって入れる) 
【副⁺】(しっかり、せっせと、手早く、順々に)かい込む
【補足】「かいこむ」は「かきこむ」の転。意味用法は異なる
【例文】 ❶老齢の父は杖を脇にかい込んで、自力で歩こうと踏ん張った/武家の女性は後ろ鉢巻きに襷[たすき]がけで長刀を脇にかい込み、敵に備えた/相手の手首を左脇に手早くかい込むや、腕関節を逆に取って押さえ込んだ/川でおぼれていた子供は、救助のため飛び込んだ父親の小脇にしっかりとかい込まれて戻ってきた ❷御[み]輿[こし]をかつぐ若衆らは、桶にかい込んだ井戸水を頭から被って身を清めた/湯を洗面器にかい込んで足を温めると、手軽な疲労回復になる/洗濯槽に風呂の残り湯をせっせとかい込んで、節水している
**かいしぶる【買い渋る】** [買う＋渋る] (住宅、車、電化製品、商品、[高級・ブランド]品、売れ残り、規格外食品、訳[わけ]あり食品、煙草、本、外米、輸入野菜、入札物件、株式)を買い渋る(=買うことをためらう) 
【副⁺】(散々、ことごとく、何やかやと)買い渋る
【例文】 消費税の増税や銀行の貸し渋りが要因で、若年層が住宅を買い渋り始めた/客は何やかやと品物を買い渋る態度を見せて、買い叩いた/売れ残りを購入するかどうか、散々買い渋って、結局買い逃した/曲がったキュウリなどの規格外食品は、安くても消費者が買い渋るため、なかなか市場に出回らない/端っこや崩れなどの訳あり食品を買い渋る人もいるが、賢い主婦はそれを上手に利用する/インターネットの普及で、本は買い渋られ、書店がどんどん減っている
【名詞形】買い渋り 買い渋りをする
【補足】金融用語として使用される
【例文】 高値の株には、買い渋りの傾向が続いている/店側は、買い渋りをする客に知恵を絞って商品を勧める
**かいしめる【買い占める】** [買う＋占める] (株式、国債、企業、資源、石油、電力、水源、不動産、物件、土地、農地、用地、店舗、部屋、船、物資、商品、在庫、[食料・必需・輸入・ブランド]品、生活用品、アイテム、グッズ、穀物、米、小麦、水、砂糖、酒、ワイ
<261>
ン、チケット、前売り入場券、CD、宝くじ、古本、皮革、灯油、ガソリン、電池、ワクチン、初物、座席、市[し]場[じょう])を買い占める(=残らず全部買う) 
【副⁺】(ありったけ、丸ごと、次々、大々的に、一斉に、一度に、大胆に)買い占める
【例文】 大企業が中小企業の株式を買い占め、子会社として傘下に入れた/外国人富裕層に大々的に不動産を買い占められないよう、規制が求められる/マンションを一棟丸ごと買い占め、大[おお]家[や]になった/政府は、生活関連物資を買い占めたり売り惜しんだりするのを禁じている/災害が起こるや、地域住民は品不足を恐れて生活用品を一斉に買い占めようとした/オークションで、マニアがイベントのグッズを大胆に買い占めた/直販の酒は、代理店や仲買人が廉価で買い占められない仕組みになっている/国際試合のチケットがプローカーに買い占められ、手に入らない
【名詞形】買い占め 買い占めをする
【補足】公用文では「買占め」と送り仮名が省略される
【例文】 買い占めが横行すると、庶民は品不足で苦しむ/感染症の拡大に伴い、人々はSNSのデマに踊らされ、トイレットペーパーの買い占めに走った/江戸時代には、材木の買い占めをして、富を築く豪商がいた
**かいそこなう・かいそこねる【買い損なう・買い損ねる】** [買う＋損なう・損ねる] (株式、記念切手、週刊誌、弁当、駅弁、旬の物、初物、掘り出し物、[限定・中古・セール]品、[ヒット・目玉]商品、[競売・払い下げ]品、グッズ)を買い損なう(=買う機会を失したり、買うのに失敗する) 
【副⁺】(うっかり、惜しくも、何度も)買い損なう
【例文】 楽しみにしていた駅弁をうっかり買い損なって、旅の楽しみが半減した/追っかけをしているアイドルの記事が掲載された週刊誌を買い損ない、仲間に見せてもらった/狙っていた掘り出し物を惜しくも買い損ね、思わず類似品を衝動買いした/前回、見逃したフィギュアの限定品を今回は買い損ねまいと開店前から並んだ/デパートの大売り出しで目指す目玉商品を買い損なわないよう、開店と同時に入店した/キャラクターものの人気グッズを抽選漏れで買い損なった
【名詞形】買い損ない 買い損ないをする
【例文】 以前に買い損ないで悔しい思いをしたので、今回はチャンスを逃したくない/珍しい西洋アンティークが出品されるので、買い損ないのないように注意する/「金に糸目は付けないから、オークションで絶対買い損ないはするな」
**かいそろえる【買い揃える】** [買う＋揃[そろ]える] (食料、食材、材料、調味料、スパイス、生活必需品、身の回り品、所帯道具、什[じゅう]器[き]、食器、茶[ちゃ]碗[わん]、箸、日用品、雑貨、家電、家具、寝具、防寒具、器具、工具、部品、小道具、文具、筆記用具、小物、服、上[じょう]物[もの]、下着、化粧品、洗剤、薬、[旅行・ベビー・防災]用品、グッズ、アイテム、パーツ、装備、新品、復刻版、全集、シリーズ本)を買いそろえる(=いろいろ買ってそろえる) 
【副⁺】(一式、一通り、あれこれ、いろいろ、新しく、一挙に、こまめに)買いそろえる
【例文】 バーベキューの食材はキャンプ場に着いてから買いそろえよう/一人暮らしを始めるために自炊用の調味料を一通り買いそろえた/結婚に必要な生活必需品をあれこれ買いそろえたのに、別れてしまった/友人宅には、こまめに買いそろえられたユニークな雑貨が多い/文具類を安く買いそろえたければ、100円ショップが便利だ/アレルギーのた
<262>
め、高くても刺激の少ない化粧品を買いそろえざるを得ない/ベビー用品を一式買いそろえて、まもなくの初産に備える/防災の日の9月1日になると防災用品を買いそろえなければと思うが、過ぎると忘れてしまう/高級な登山グッズを買いそろえたからと言って、事故に遭わないわけではない/組み立て家具は、こまごまとしたパーツを買いそろえるのが結構面倒だ/両親が買いそろえてくれた文学全集が、病弱な子供時代の友だった/火事で焼け出されて、何から買いそろえたらいいのか、途方に暮れる/家具・家電付きの賃貸マンションなら、いろいろ買いそろえなくてもいいから便利だ
【名詞形】買いそろえ
【例文】 結婚に向けて、所帯道具の買いそろえに忙しい
**かいたす【買い足す】** [買う＋足す] (服、[装飾・付属]品、小物、靴、定番アイテム、お勧め、季節物、カーテン、食器、食料品、材料、酒、ビール、道具、部品、パーツ、不足分、予備、切符、インク、チューナー、メモリー、ディスク、レンズ、ケーブル、バッテリー、本、雑誌、球根、株式、土地)を買い足す(=更に買って補う) 
【副⁺】(次々、少しずつ、その都度、年毎に、途中で)買い足す
【例文】 ベーシックな上着に装飾品を買い足して、自分流のおしゃれを楽しむ/同じ綿[めん]のシャツでも、色違いを買い足せば、変化をつけて着られる/新居は今よりも部屋数が多いので、カーテンを買い足さなければならない/無地の白い食器なら、割れても次々と買い足せるから便利だ/食料品は週末にまとめ買いして、足りなくなったらその都度買い足している/材料を買い足さずに、冷蔵庫にあるもので調理するのが主婦の知恵だ/酒好きの人が大勢来るから、もう少しビールを買い足しておこう/道具は最初から買いそろえないで、必要に応じて買い足していくほうが無難だ/ユニット家具はパーツを買い足すことでいくらでも組み替えられる/プリンターのインクがなくなりそうなので、予備を買い足しておこう/周遊券を買った上で、圏外の往復切符を途中で買い足しながら旅をする/家族が増えたら、増築用に隣の空き地を買い足すつもりだ
【名詞形】買い足し 【動】買い足し(を)する
【例文】 日常雑貨の買い足しはいつも多めにしている/買い足しの化粧品が引き出しにしまってある/球根は増えるので、毎年買い足しをする必要はない
**かいだす【掻い出す】** [掻[か]く＋出す] (水、雨水、海水、泥、泥水、汚水)をかい出す(=たまった水などを手や道具でかくようにして中から外に出す) 
【副⁺】(せっせと、必死に、慌てて、急いで)かい出す
【補足】「かい出す」は、「かき出す」の転。意味用法は異なる
【例文】 故障したポンプの代わりに、人手でタンクの水をかい出さなければならない/大雨で地下室に雨水が流れ込み、バケツでかい出してもかい出しても一向に減らない/船底に流入した海水を乗組員総出でかい出そうとした/側溝にたまった泥をせっせとシャベルでかい出した/現場の作業員は必死になって、バケツで汚水をかい出す作業を続けた
**かいたたく【買い叩く】** [買う＋叩[たた]く] ⓐ(経済大国、先進国、大企業、ファンド、外資、金融資本、投資家、[消費・雇用・落札]者、仲買人、バイヤー、業者、買い手、オーナー)が買いたたく(=売り手の弱みを承知して、値切って買う) ⓑ(物件、土地、マンション、企業、資産、株式、債券、不良債権、[美術・高級]品、貴金属、製品、産品、商品、[納
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入・加工]品、部品、原材料、資源、在庫、魚、収穫物、農作物、海産物、労働力、賃金、仕入れ価格、技術、権利、特許、放映権、トレード要員)を買いたたく 
【副⁺】(散々に、不当に、徹底的に、一方的に、底値で、激安で、二束三文で、足元を見て、鵜の目鷹の目で)買いたたく
【例文】 先進国が、資金力に任せて発展途上国の産品を買いたたいてはならない/大企業が下請け会社の納入品を一方的に買いたたくことは、法律で禁じられている/円安に乗じて、外資が経営破綻しそうな日本企業を買いたたこうとしている/消費者に高級品を買いたたかれまいと、ブランドメーカーは値引きをしない/雇用者が労働力を不当に買いたたかないよう、最低賃金が定められている/倒産した企業の特許を二束三文で買いたたいた落札者は、競争相手の社長だった/相場を知らなかったばかりに、業者にマンションを底値で買いたたかれた/取れ過ぎた魚や農作物は、買い手市場になり、仲買人に買いたたかれてしまう/トレードに当たり球団のオーナー同士が、相手選手を買いたたき合った/貴金属を手放す時は、足元を見られて買いたたかれないよう、目利きに同席してもらう/量販店の商品は、現金払いにすれば更に1割ほど買いたたけるようだ
【名詞形】買いたたき 買いたたきをする
【例文】 買いたたきを避けるため、収穫の多かった農産物をあえて一部廃棄することがある/不良債権の買いたたきをした後、高値で売り飛ばし、暴利を得る者もいる
**かいつける【買い付ける】** [買う＋付ける] ❶ⓐ(物、食糧、食材、穀物、農作物、海産物、名物、名品、名産品、商品、製品、物品、物資、機械、兵器、原油、材木、資材、原材料、部品、鉱物資源、石炭、原石、鉄鉱石、レアメタル、レア物、生糸、綿花、布地、[衣料・医薬]品、雑貨、苗、種[たね]、嗜[し]好[こう]品、胡[こ]椒[しょう]、塩、茶、コーヒー、葉巻、酒、ワイン、[オリジナル・ブランド]品、貴金属、[骨[こっ]董[とう]・美術]品、絵画、日本刀、[民芸・倒産・免税・横流し]品、作品、映画、ドラマ、新作、技術、株式、信託、国債、証券、財貨)を買いつける(=多量に*仕入れる) ⓑ(生産者、農家、牧場、漁師、漁港、漁船、蔵元、業者、加工業者、海外、市[し]場[じょう]、産地、メーカー、工場、会社、[直営・小売]店、商人、画商、行商人、仲間、所有者、株主、投資ファンド、全国各地、産油国、原産地)から買いつける ❷(物、レトルト食品、嗜[し]好[こう]品、酒、ワイン、コーヒー豆、煙草、銘柄品、株)を買いつけている(=買うことに慣れている) 
【副⁺】(随時、直接、直に、大量に、ひそかに、順調に、任意で、二束三文で)買いつける
【補足】❷は、「買いつけている」、あるいは「買いつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶生活協同組合は、農家から直接農作物を買い付けている/漁師から一船買いで直に買い付けたマグロを卸売市場で競りにかける/全国各地から買い付けた名産品をネット上で販売する/バイヤーが産油国からひそかに原油を買い付けようとしたが、失敗した/知る人ぞ知る逸品の酒を蔵元に直接赴き、買い付けることができた/通販で海外直営店からブランド品を随時買い付けられるようになった/画商から二束三文で買い付けた絵画が、画家の没後高騰した/投資ファンドに大量に株を買いつけられ、ストップ高となった ❷品質と品ぞろえがいい店で買いつけているから、よそでは買えない/レトルト食品を買いつけている人は、時間と手間が惜しいからという。味はまあまあのようだ/コーヒー好きで、あちこちで豆を買いつけているので結構目が利く/一度銘柄品を買いつけてしまうと、
<264>
他のものには目が行かなくなる/普段、買いつけないデパートに行くと、どこに何が置いてあるか分からない
【名詞形】買い付け 買い付けをする
【補足】金融用語としても使う
【例文】 オーナーシェフは、自ら食材を吟味して買い付けをしている/株式公開買い付けの期間中は、株の市場買い付けはできない/書籍はいつも買い付けの店で購入している
**かいつまむ【掻い摘む】** [掻[か]く＋摘[つま]む] ⓐ(話、要点、ポイント、概要、要旨、論旨、趣旨、見所、いい所、重要点、説明、報告、内容、情報、事件、真相、出来事、ニュース、結果、結論、経過、成り行き、一部始終、事の次第、状況、近況、歴史、物語、粗筋、事情、事案、計画、予定、方法、使い方、主張、考え方、意味、特徴、字句)をかいつまむ(=重要な点だけ取り出してまとめる) ⓑ かいつまんで(言う、話す、述べる、説明する、紹介する、教える、聞く、まとめる) 
【副⁺】(適当に、大[おお]雑[ざっ]把[ぱ]に、大まかに)かいつまむ
【補足】「かい」は「かき」の音変化した接頭辞。主に「かいつまんで」の形で使う
【例文】 今の話をかいつまむと、景気の先行きは暗いということだ/会議では時間がないため、要点のみ、かいつまんで報告する/この案内書は、観光地の見所をかいつまんで紹介している/忙しいので、テレビ番組はいい所だけかいつまんで、ダイジェスト版で見たい/医師は、患者に手術の内容をかいつまんで説明した/関係者からイベント情報をかいつまんで聞いたが、詳細はまだ不明だ/会議の結論をかいつまんで言えば、新たな設備投資は無理ということだ/詳しく言えば長くなるので、事の経過はかいつまんで述べるにとどめた/久々に会った友人に同級生の近況をかいつまんで話した/この歴史教科書は、巻末に戦後の歴史がかいつまんでまとめてある/新聞では、次期連載小説の粗筋をかいつまんで紹介している/市の担当者は、地域住民に工事計画をかいつまんで説明した/新しい導入機器の使い方を同僚にかいつまんで教えてもらった
**かいとる【買い取る】** [買う＋取る] (資産、株式、証券、手形、債券、不良債権、負債、債務、ローン、国債、社債、不動産、土地、借地、島、山、建物、物件、会社、住宅、施設、店舗、事務所、貴金属、金[きん]、車、船、絵画、エネルギー、電気、設備、品物、商品、製品、農作物、余剰米、[海産・畜産]物、[医薬・不用・中古・骨[こっ]董[とう]]品、景品、賞品、作品、アイテム、名前、権利、労働力、放送枠、[放映・興行]権、有給休暇、原稿、紙面、余剰分、在庫、売れ残り、古着、衣装、古本、標本、優待券、ゲームソフト、CD、レコード、ピアノ、牛、鶏、犬、植木)を買い取る(=買って自分の所有にする) 
【副⁺】(そっくり、一括で、自腹で)買い取る
【例文】 都市銀行の貸し倒れを救うため、政府は整理回収機構に不良債権を買い取らせた/日銀は新たな資金で国債を買い取るため、資産と負債が同時に増える/30年住んできた借地を買い取るに当たり、借地権があったので安く購入できた/不要な貴金属を高値で買い取るという話に引っかかり、捨て値同然で手放した/電力会社は再生可能エネルギーを一定価格で買い取らなければならない/政府は風評被害が出た地域の農作物を買い取ると発表した/希少な骨董品を値切りに値切って買い取った/蔵書整理のため、古書店に古本を買い取ってもらおうとしたが、逆に処分費用を取られた/不用となったピアノは業者によって買い取られ、海外で再利用されているそうだ
<265>

【名詞形】買い取り 買い取りをする
【補足】公用文では「買取り」と送り仮名が省略される
【例文】 政府は備蓄用として余剰米の買取りをする/退職時に有給休暇の買い取りをしてもらった/書籍の買い取り制を導入する
**かいなおす【買い直す】** [買う＋直す] (株式、家、マンション、車、服、指輪、家電製品、パソコン、CD、デジカメ、スマホ、ゲームソフト、日用品、本、辞書、切符、定期券、手帳、壊れたパーツ)を買い直す(=以前買ったものをもう一度新しく買う) 
【副⁺】(つい、仕方なく、思い切って)買い直す
【例文】 株を買い直すなら、以前売却した株価よりも安くなった時が狙い目だ/せっかく購入した新居だが、日当たりが悪く、思い切って買い直そうと考えている/結婚指輪を失くしてしまい、仕方なく買い直した/掃除機、洗濯機が次々と壊れ、不便なので買い直さざるを得なかった/すでに持っている本だが、電子書籍版をつい買い直してしまった/勤務先が変わったので、定期券を買い直さなければならない
【名詞形】買い直し 買い直しをする/になる
【例文】 車を車検に出すか、買い直しをするか迷っている/旅行当日、台風で列車が運休したので、指定券の買い直しになった
**かいならす【飼い慣らす・飼い馴らす】** [飼う＋ならす] ❶(野生動物、猛獣、ライオン、猿、蛇、イルカ、野鳥、ひな、野良猫、家畜、牛、馬、豚、羊、山羊、ラクダ、ペット、犬、猫、ウサギ、鷹[たか]、インコ、オウム、鶏、アヒル、七面鳥、鵜、ハト)を飼いならす(=動物を飼い、人の言うことを聞くようになれさせる) ❷([人]、人間、子供、娘、青年、社員、部下、生徒、奉公人、奴隷)を飼いならす(=手なずけて従わせる) ❸(自分、病気、病、心、狂気、不安、欲望、嫉妬、野性)を飼い慣らす(=自ら制御する) ❹ ([人])が(仕事、恋愛、文明、都会、政治、権力、体制側、組織、会社、流行、人工知知能、慣習、決まり事、快楽)に飼い慣らされる(=意識せずに周囲の物事に動かされる) 
【副】❶❷(だんだんと、徐々に、巧みに、自在に) ❸ (うまく)飼いならす
【例文】 ❶犬や豚は、野生動物を飼いならして家畜化した動物だ/サーカスのライオンは飼いならされているとはいえ、猛獣に変わりはない/イルカは飼いならしやすく、頭も良いので人間と遊泳できる/サラブレットとは、優秀馬を人工交配し、生まれた子馬を牧場で飼いならして競走馬として育て上げた馬のことだ/犬をペットとして飼いならすには、主従関係を徹底させることだ/たかがりとは、飼いならしたたかにキジ等を狩猟させる遊びを指す/飼いならした鵜に川魚を捕らせる鵜[う]飼いは、日本の夏の風物詩だ/昔は、飼いならされた伝[でん]書[しょ]鳩[ばと]の帰巣本能を利用した通信手段があった ❷奴隷制は、人間が人間を飼いならし支配する人権無視の社会制度だ/生え抜きの官僚が部下を飴[あめ]と鞭[むち]で飼いならしていると揶[や]揄[ゆ]された ❸日常生活に留意し、不治の病を今はうまく飼い慣らせたと感じている/麻薬でいくら内なる不安を飼い慣らそうとしても飼い慣らせるわけはない ❹若者は業界が仕掛けた流行に無自覚に飼い慣らされている/人間は、将来、人工知能に飼い慣らされる心配はないのだろうか
**かいびかえる【買い控える】** [買う＋控える] (商品、製品、品物、食品、新商品、高級品、不動産、住宅、マンション、車、新車、電化製品、パソコン、農作物、野菜、肉、魚、服、
<266>
馬券、灯油、ガソリン、株)を買い控える(=購入することをしばらく止[や]める) 
【副⁺】(しばらく、取りあえず、いったん、極力、ぎりぎりまで)買い控える
【例文】 家電の新商品はそのうち必ず値下がりするので、しばらく買い控えておこう/長引く不況の影響で、高級品をいったん買い控える傾向が続いている/消費者は、品不足で値上がりした農作物を極力買い控えようとした/目まぐるしく変わる流行に追いつけず、服を取りあえず買い控えた/ギャンブル好きでなかなか馬券を買い控えられない/値上がりで灯油をぎりぎりまで買い控えていたが、もう限界だ
【名詞形】買い控え 買い控えをする
【例文】 株価が乱高下しているので、一般投資家の買い控えが続いている/消費税増税で皆が買い控えをすれば、消費の冷え込みは避けられない
**かいまくる【買い捲る】** [買う＋捲[まく]る] (物、株式、不動産、土地、服、鞄[かばん]、靴、時計、装飾品、漫画、古本、ゲームソフト、フィギュア、切手、CD、菓子、古道具、インテリア雑貨、宝くじ、[新・人気・コピー]商品、[ブランド・高級・中古・お買い得・B級・土産・棚崩れ・質流れ]品、[外国・日本]製品、偽物、[一品・レア・ビンテージ]もの、グッズ)を買いまくる(=必要以上にどんどん買う) (どんどん、次々、見境なく、手当たり次第に)買いまくる
【例文】 世界では、他の企業の株式を買いまくって傘下に入れるM&Aが盛んだ/外国人富裕層が日本の不動産を次々と買いまくっている/ストレスが溜まると、手当たり次第に服を買いまくって解消している/もしも宝くじが当たったら、装飾品を買って買って買いまくりたい/本好きの友は、インターネットで古本を買いまくるのが趣味だ/アニメのフィギュアを買いまくろうと、地方から若者が押し寄せている/ブランド品を見境なく買いまくり、とうとうローン地獄に陥った/日本製家電の質の良さが認められ、観光客に土産品として買いまくられた時期もあった/マニアはレアものに出合うと、次々と買いまくらずにはいられないようだ
【名詞形】買いまくり
【例文】 節約生活を続けていたらストレスが溜まり、最近は買いまくりに転じてしまった
**かいます【買い増す】** [買う＋増す] (株式、銘柄、債券、国債、金[きん]、金融資産、保険、保障、有価証券、ファンド、ドル、物件、不動産、住居、土地、分譲地、用地、機器、パソコン、タブレット、カメラ、スピーカー、スマホ、パーツ、端末、ソフト、アプリ、チップ、アダプタ、バッテリー、オプション品、予備)を買い増す(=買って増やす) 
【副⁺】(こつこつ、少しずつ、次々、徐々に、大幅に、計画的に、追加で、後から)買い増す
【例文】 値下がりした上場銘柄をこつこつ買い増して、含み益を出した/投資ファンドの運用が思わしくなく、買い増すことで損失を分散した/健康に不安を覚えて、先端医療に特化した生命保険を大幅に買い増すことにした/円高気味の時はドル買いに転じて、ドルを少しずつ買い増しておく/子供が成長し、家が手狭になったため、隣の分譲地を後から買い増した/ノートパソコン以外に持ち歩き用のタブレットを買い増そうと思う/新規購入のパソコンにはPDFソフトが搭載されておらず、後から買い増さざるを得なかった/家のリフォームでオプション品を買い増していったら、費用がどんどんかさんでいった
【名詞形】買い増し 【動】買い増し(を)する
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【例文】 調味料は買い置きがあるから、買い増しは必要ない/バッテリーの持ちが悪いため、前もって予備の買い増しをする
**かいもどす【買い戻す】** [買う＋戻す] (株式、銘柄、債券、国債、証券、手形、先物、通貨、円、ドル、物件、資産、不動産、土地、用地、宅地、建物、ビル、工場、自宅、家、別荘、商品、製品、物品、権利、債権、[販売・借地・会員・使用]権、権益、馬、古美術品、本、着物、出資分、担保)を買い戻す(=一度売ったものを再び買って手に入れる)
【副⁺】(将来、後日、いつか、今のうちに、時価で、安値で)買い戻す
【例文】 割安感のある銘柄を買い戻そうとする動きで、株価は一時値上がりした/事業の失敗で人手に渡った土地をいつか必ず買い戻したい/オークションで売った商品が惜しくなり、後日高値で買い戻してしまった/リサイクルショップに買い取ってもらった物は、簡単には買い戻せない/一旦手放したゴルフの会員権を5割増しの金額で買い戻した
【名詞形】買い戻し 買い戻しをする
【補足】公用文では「買戻し」と送り仮名が省略される
【例文】 投資ファンドから当時の時価で出資分の買い戻しをする
**かいもとめる【買い求める】** [買う＋求める] (商品、製品、品物、正月用品、[食料・日用・衣料・医薬・特産・工芸]品、焼き物、[ブランド・手作り・お買い得]品、[農産・海産]物、果物、肉、野菜、菓子、酒、水、パン、弁当、総菜、材料、花、切符、食券、入場券、宝くじ、福袋、お守り、[縁起・土産]物、プレゼント、玩[おも]具[ちゃ]、生地、家具、文房具、雑貨、宝石、壺[つぼ]、書物、原書、墓)を買い求める(=買って手に入れる) 
【副⁺】(早速、わざわざ、次々、何やかやと、手軽に、大量に)買い求める
【例文】 風邪薬などの市販薬が通販で手軽に買い求められるようになった/大[おお]晦[みそ]日[か]のデパートは、正月用品を買い求める大勢の人で賑[にぎ]わう/旅先で買い求めたお気に入りの焼き物を大事に使い続けている/お買い得品は、一度買い求めたら返品できないことが多い/港町には、新鮮な海の幸を買い求めに遠方から客が続々とやって来る/バレンタインデーが近づくと、チョコを大量に買い求める人たちで、売り場はにぎわう/「入場券はインターネットでもお買い求めいただけます」/よく当たると評判の売り場で、客が次々に宝くじを買い求めている/父祖の墓は遠方なので、墓仕舞いをして、近くの永代供養の共同墓地を買い求めようと考えている/持ち寄りパーティーでは、わざわざ何か買い求めなくても家にあるもので賄うこともできる
【名詞形】買い求め
【補足】名詞形には接頭辞「お」が付いて、相手を敬う意味が加わっている
【例文】 「お買い求めの品は送料無料でご自宅に配送いたします」/「マイバッグご持参でお買い求めのお客様には、エコポイントをお付けします」
**かいわすれる【買い忘れる】** [買う＋忘れる] (物、飲み物、食べ物、食材、卵、肉、魚、野菜、牛乳、ヨーグルト、調味料、砂糖、醤油、マヨネーズ、嗜[し]好[こう]品、茶、コーヒー、煙草、日用品、雑貨、ごみ袋、トイレットペーパー、シャンプー、薬、週刊誌、土産物、[定期・乗車]券、宝くじ)を買い忘れる(=買うつもりでいたものを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、ぼんやりして、不注意にも、うかつにも)買い忘れる
【例文】 炎天下でのスポーツ観戦なのに、飲み物を買い忘れたなんてうっかりしていた/
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食材を一つ買い忘れたことに気づいたが、買いに戻らずメニューを変更した/わざわざ買いに出た牛乳をぼんやりして買い忘れ、代わりに余計な物を買ってきた/冷蔵庫にあると勘違いしてマヨネーズを買い忘れ、ポテトサラダが作れない/煙草を買い忘れ、吸えなかったことがきっかけで禁煙を始めた/いろいろな日用品を買い忘れないようメモをしたのに、そのメモを忘れて出かけてしまった/ごみ袋をうかつにも買い忘れてしまい、ごみが出せない/肝心の土産物を買い忘れ、仕方なく都内のアンテナショップに買いに走った/特急券はネットで購入したが、不注意にも乗車券を買い忘れていた/買い忘れなければの話だが、年末ジャンボ宝くじに夢を託そう
【名詞形】買い忘れ 買い忘れをする
【例文】 「正月用品のお買い忘れがある方のために、大[おお]晦[みそ]日[か]は夜9時まで店を開けています」/出かける老父に薬の買い忘れをしないようにと何度も念を押した
**かえりざく【返り咲く】** [返る＋咲く] ❶(春の花、桜、バラ)が(秋、初冬)に返り咲く(季節ではない時に再び花を咲かせる) ❷ⓐ([人]、[前任・候補・有力]者、選手、アスリート、ボクサー、俳優、役者、力士、議員、首相、財閥、映画作品、絶版本、会社、金融機関、技術)が返り咲く(=元の地位や位置に戻って活躍する) ⓑ(地位、職責、I位、トップ、首位、世界一、チャンピオン、王者、[女王・スター・栄光・政権]の座、首相、総裁、大統領、皇帝、与党、議員、代表、理事長、社長、主役、主流、第一線、一軍、大関、得点王、頂点、オーナー、管理職、現役、経済大国、表舞台、中央、本社、表彰台、世、政界、芸能界、高座、土俵、職場)に返り咲く 
【副⁺】(再び、もう一度、一気に、久々に、ついに、見事に)返り咲く
【例文】 ❶季節外れの花が、小春日和に誘われて返り咲いている/一季咲きのつるバラが、もう一度返り咲こうとばかりに蕾[つぼみ]をつけ始めた ❷まさかの落選に涙をのんだ候補者が、所属政党を替えてついに返り咲いた/怪[け]我[が]で二軍入りを余儀なくされた選手だが、是非一軍に返り咲いてほしい/次のオリンピックで表彰台に返り咲きたいと思うアスリートたちの熱い戦いが始まった/元世界チャンピオンのボクサーは、栄光の座に返り咲くことを夢見ていた/不祥事を起こして謹慎処分となった俳優が、芸能界に返り咲くのは容易ではない/お蔵入りとなっていた映画作品がリメイクされ、久々に返り咲くことになった/絶版本が電子書籍として返り咲く日もそう遠くはなさそうだ/業績悪化の会社を業界トップに返り咲かせようと、社長が起死回生の策を講じた/一度明け渡したら、首位には二度と返り咲けない厳しい世界もある
【名詞形】返り咲き
【例文】 現役への返り咲きを狙うなら、鈍った感覚を磨くことだ/野党に転じた政党が、再び政権与党への返り咲きを果たした
**かえりつく【帰り着く】** [帰る＋着く] (家、自宅、我が家、アパート、部屋、ホテル、宿、寮、故郷、実家、郷里、[家族・仲間]の元、駅、港、登山口、山小屋、古巣、出身地、[生誕・発祥]の地、村、町、日本、母国、地球)に/へ帰り着く(=元いた所に戻る) (ようやく、やっと、何とか、どうにか、無事に、ついに、苦難の末に、自力で、やっとの思いで)帰り着く
【例文】 大地震で全ての交通機関がストップしたため、歩いて自宅に帰り着いた/酔い潰
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れて記憶がないが、目覚めたら無事に部屋に帰り着いていた/30年ぶりに故郷に帰り着くや、真っ先に両親の墓に向かい、手を合わせた/時[し]化[け]に遭って漂流していたポートが、自力で港に帰り着けたのは、奇跡的だ/山中で道に迷い、やっとの思いで山小屋に帰り着いたら、大騒ぎになっていた/鳥が古巣に帰り着くように、年とともに出身地に帰り着きたくなるものだ/引き揚げ者のうち、母国に帰り着けなかった人は数知れないほどだ/打ち上げられて7年後、日本の小惑星探査機は60億キロの旅を終え、地球に帰り着いた
**かえりみる【顧みる・省みる】** [返る＋見る] ❶([人]、後ろ、後[あと]、後方、背後、左右、周囲)を顧みる(=首を後ろや左右に向けて見る) ❷(平生、半生、生涯、人生、歴史、昔、往時、過去、時代、戦争中、当時、若い時、幼時、一年、来[こ]し方[かた]、来歴、歩み、過程、自身、身の上、境遇、運命、死者)を顧みる(=前の事を振り返って考える) ❸ (国政、家庭、生活、日課、家族、妻子、仲間、被害者、他[た]、気持ち、説、思想、事情)を顧みる(=気にする) ❹ (危険、制止、忠告、失礼、命、犠牲、後先、一切、浅学非才、老体、恩、能力、他人の迷惑、場所柄、我が身)を顧みず、〜する(=事に捉われず、あえて行う) (浅慮、無思慮、行い、言動、過ち、至らなさ、腑[ふ]甲[が]斐[い]なさ、自己の不明、己、自ら、自分、性格、結果)を省みる(=その事に*向き合い、反省する) 
【副⁺】❷❸(冷静に、翻って)顧みる❹(ほとんど、一切、何ら、全く、恬[てん]として、一笑に付して)顧みない ❺ (今一度、よくよく、常に、謙虚に、真摯に、改めて)省みる
【補足】表記は「顧みる・省みる」の一語だが、「返り見る」の意。❹は「…を顧みず、〜する」の形で使う
【例文】 ❶家を出る時、夫はふと立ち止まり、私を顧みた/逃げる馬上から後方を顧みれば、敵の追撃が迫っていた/慣れない国では、左右を顧みてその時々のマナーを学ぶとよい/「顧みて他[た]を言う」(=返答に困った時、それとなく周囲を見回して話題を他に移すこと。『孟[もう]子[し]』にある故事) ❷我が生涯を顧みるに、後悔が先に立つ/人生を顧みて何ら恥ずるところはない/顧みれば、妻には苦労のかけ通しだった/歴史を顧みて、多くの教訓を得ることができる/どの時代を顧みても、戦争のない時代はない/顧みるに、国民は戦後の荒廃からよくぞ立ち直ったと思う/若い時、何が自分をあんなに突き動かしていたのか、顧みて不思議でならない/多事多難の一年を顧みて、よく頑張ったと思う/故事来歴を顧みれば、古代の思想家に行き着く/夢中で働いて自身を顧みる余裕もなかった/母は不幸せだった境遇を顧みて、嘆くばかりだった ❸大臣は国政を顧みず、私利私欲に走った/仕事仕事で家族を顧みることのなかった父は、定年後に孤独を噛[か]み締めている/司法においては犯罪被害者のことは長い間、ほとんど顧みられなかった/その説は夢物語としてこれまで顧みられずにいた ❹青年は命の危険をも顧みず、濁流に飛び込んで子供を救った/「失礼を顧みず、先生にお願いに上がった次第です」/場所柄も顧みず、大声を出して周囲の顰[ひん]蹙[しゅく]を買った/マザーテレサは、我が身を顧みることなく、弱者のために尽くした一生だった ❺無思慮を省みて恥じ入るばかりだ/戦争中を顧みては、常にその過ちを省みることが重要だ/他人を非難するばかりで、自らの至らなさを省みることのない人物もいる/「日に三度省みて、自らを正すようにせよ」
**かかえあげる【抱え上げる】** [抱える＋上げる] (相手、体、選手、子供、乳飲み子、孫、女性、新婦、負傷者、患者、弱者、高齢者、寝たきりの人、亡[なき]骸[がら]、犬、猫、石、箱、荷物、
<270>
束、トロフィー、ベビーカー)を抱え上げる(=抱くようにして上へ上げる) 
【副⁺】(さっと、軽々と、ひょいと、高々と、楽々と、簡単に)抱え上げる
【例文】 軽々と体を抱え上げられるほど小さくなった母に胸が痛む/優勝が決まった瞬間、完投した投手は仲間に抱え上げられ、胴上げされた/乳飲み子は抱え上げるたびに重くなり、日々の成長が感じられる/ひょいと孫を抱え上げようとして、ぎっくり腰になってしまった/新郎がウェディングドレスの新婦を抱え上げて歩き、祝福を受けた/手慣れた介護士は、車いすの高齢者を椅子から楽々と抱え上げ、ベッドに移した/大型犬に怯える愛犬を脇に抱え上げ、その前を通り過ぎた/茅[かや]葺[ぶき]き屋根の葺き替えには、たくさんのカヤの束を抱え上げないといけない/優勝した選手は、トロフィーを高々と抱え上げて勝利をアピールした/近隣の駅にようやくエレベーターが設置され、階段でベビーカーを抱え上げなくてもよくなった
**かかえいれる【抱え入れる】** [抱える＋入れる] ❶ⓐ(赤ん坊、子供、病人、患者、怪[け]我[が]人[にん]、年寄り、遺体、犬、荷物、庭石、干し草、卵)を抱え入れる(=抱くようにして中へ入れる) ⓑ(車、風呂、部屋、押し入れ、納戸、物置、車庫、格納庫、穴、庭)に抱え入れる ❷(新卒、研究者、運転手、執事、家政婦、弟子、秘書、付き人、[奉公・使用]人、部下、職人、宮大工、庭師、家臣、浪人)を抱え入れる(=雇う) 
【副⁺】(急いで、慎重に、乱暴に、無[む]造[ぞう]作[さ]に)抱え入れる
【例文】 ❶赤ちゃんを風呂に抱え入れるには、手の大きい父親のほうが楽だ/救助者は、怪我人を抱え入れて、ベッドに寝かせた/犯人は、犯行後、急いで遺体を押し入れに抱え入れ、隠した/小型犬を車に抱え入れて、一緒にドライブに出かけた/庭石が予定の配置場所に抱え入れられると、庭の趣きが一変した/牧場主が干し草を格納庫に抱え入れている。冬支度を始めたのだ/親鳥は翼の中に卵を抱え入れ、孵[ふ]化[か]するのを待つ ❷以前は、新卒を何人も抱え入れて、一から人材育成を行うという企業が多かった/政府支援の下[もと]で、研究者を抱え入れる民間企業が増えている/お抱え運転手とは、重役専用車のために抱え入れられた運転手のことだ/落語や相撲の世界では、師匠や親方が弟子を抱え入れて、後進の指導に当たる/芸能人の中には、付き人を抱え入れない人もいるらしい/貴族や大名は、技量の高い宮大工を抱え入れて、社寺建築に当たらせた/大名が、武芸に秀でた浪人を家臣として抱え入れることも多かった
**かかえこむ【抱え込む】** [抱える＋込む] ❶(赤ん坊、体、頭、膝、枕、鞄[かばん]、荷物、箱、玩[おも]具[ちゃ]、岩、布団、火鉢、缶ビール、ペットボトル)を抱え込む(=抱えるようにして両腕の中に入れる) ❷(金[かね]、食糧、人材、データ、情報、技術、港、農地、植民地)を抱え込む(=腕に抱えるように、自分の領域に囲ってしまう。他者が触れられないようにする) ❸(問題、難問、課題、案件、[悩み・心配]事、負担、トラブル、面倒、矛盾、疑惑、葛藤、病気、ストレス、ジレンマ、不安、[劣等・罪悪]感、子育て、介護、仕事、責任、負担、損失、リスク、借金、負債、赤字、在庫、爆弾、不良債権、失業者、患者、高齢者、難民)を抱え込む(=処理しきれないほどの負担になるものを自分の身に受ける) 
【副⁺】(しっかり、たっぷり、大量に)抱え込む
【例文】 ❶万策尽き、困り果てて頭を抱え込んでしまった/下の子は、手にした玩具をしっかり抱え込んで離さない/山を登って行くと、太い木の根が岩を抱え込むように伸び
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ているのが見えた/昔は、火鉢を抱え込むようにして暖をとっていた/酒好きの父は缶ビールをいつも懐に抱え込むようにして買って来る ❷優秀な人材を抱え込むには、それなりの待遇が必要だ/本部が抱え込んでいる情報を何とかして手に入れたい/新案の技術を自社だけで抱え込まず、他社にも公開することで、この分野の発展を期している/この城は水運や水軍の利便性を考慮し、港を抱え込んだ造りとなっている ❸ 嫁姑問題を抱え込み、二進[にっち]も三進[さっち]もいかない/高校時代は、人生の矛盾と葛藤を心に抱え込み、悩み多き青春だった/ストレスを体に抱え込みすぎると、免疫力が落ちるようだ/親の介護といえども、独りで抱え込まないほうがいい/多額の負債を抱え込んで途方に暮れている/膨大な不良債権を抱え込んだ大手銀行が倒産した
【名詞形】抱え込み 抱え込みをする
【例文】 大量の仕事の抱え込みで、ほぼ会社に寝泊まりしている有様だ/各省庁が情報の抱え込みをしている。まさに縦割りの弊害だ
**かかえもつ【抱え持つ】** [抱える＋持つ] ❶(荷物、鞄[かばん]、リュック、バッグ、包み、書類、カメラ、花束、ぬいぐるみ)を抱え持つ(=胸に抱くようにして持つ) ❷(店舗、在庫、情報、エネルギー、ユーザー、社員、アルバイト、扶養家族、学生、弟子)を抱え持つ(=内部的に保持している) ❸(問題、傷、孤独、障害、病、悩み、心の[弱さ・闇]、願望、複雑な思い、不安、苦しみ、劣等感、苦手意識)を抱え持つ(=自分の負担になるものを持つ) 
【副⁺】❶(常に、軽々と) ❸(人知れず、潜在的に、本質的に、生まれながらに)抱え持つ
【例文】 ❶満員電車では、リュックは前に抱え持つようにするのがマナーだ/閉店一掃セールの店から包みを抱え持った客が次々と出てきた/一眼レフカメラを抱え持ち、被写体に向けてシャッターを押し続けた/ファンからの花束を両手に抱え持って、声援に応える ❷趣味が高じて蕎麦[そば]屋を開業し、今や3号店まで抱え持つオーナーになった/在庫を常に抱え持たなければならない企業は、不況によるリスクも高い/大規模なユーザーを抱え持つ IT 企業は、個人情報の管理を徹底すべきだ/コンビニ業界は、アルバイトを多く抱え持っている ❸心に傷や孤独を抱え持った少年は、人の優しさに飢えている/障害を抱え持った選手たちが、パラリンピックで大活躍している/人知れず、悩みを抱え持っている人は少なくない/いじめ問題は、子供が本質的に抱え持つ心の弱さに目を向けなければならない/度重なる就活の失敗で、劣等感を抱え持つようになってしまった/今度こそ、潜在的に抱え持ってきた英語の苦手意識を払拭したい
**かがみこむ【屈み込む】** [屈[かが]む＋込む](床[ゆか]、その場、道端、地面、[人]の上、足元、傍ら、和式トイレ、炬[こ]燵[たつ]、炉の前、ベッドの横、[机・カウンター]の下)に/でかがみ込む(=腰や膝を曲げて低い姿勢になったり、その姿勢のままでいる) 
【副⁺】(ひょいと、じっと、そっと、素早く、中腰で)かがみ込む
【例文】 落とした本を拾おうと床にかがみ込んだ/朝礼の途中で気分が悪くなり、ふらふらしてその場にかがみ込んでしまった/靴のひもが解けたので、道端でかがみ込んで結んだ/田植えの作業は、長時間、中腰でかがみ込むので、腰に負担がかかる/看護師は、ベッドで寝ている患者の上にかがみ込んで、傷の処置を行った/戦災孤児の少年は、客の足元にかがみ込んで靴を磨き、日々の糧を得ていた/生活様式の西洋化に伴い、かがみ込まな

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ければならない和式トイレは少なくなった/炬燵でかがみ込んでいるうちに、眠気に襲われて寝てしまった/学校では、地震が来たら素早く机の下に入ってかがみ込むよう教えている/急に胃の辺りが痛くなり、体をくの字にしてかがみ込んだ
**かかりきる【掛かり切る】** [掛かる＋切る] (仕事、家事、片づけ、料理、育児、赤ん坊、世話、看病、介護、趣味、準備、身辺整理、研究、調査、編集、捜査、人命救助、計算、工事、生産、謎解き、掘り起こし)に掛かり切る(=完全に一つのことだけに従事する) 
【副⁺】(一日中、ひたすら、すっかり、がむしゃらに、腹を据えて)掛かり切る
【例文】 切りがない家事にそうそう掛かり切ってはいられない/丸一日、部屋の片づけに掛かり切ってもまだ片付かない/子供が多いので、晴れた日はひたすら洗濯に掛かり切っている/赤ん坊が可愛くて世話に掛かり切りたいが、そればかりに掛かり切ってもいられない/仕事を辞め、腹を据えて母の介護に掛かり切ることにした/余命を宣告され、身辺整理に掛かり切っている父の姿に涙があふれた/若い頃の父は研究に掛かり切っていて、家庭を顧みることがなかった/いよいよ工事に掛かり切ろうとしていた矢先に、安全確認を怠っていた付けが回ってきた/業界はこぞって消費の掘り起こしに掛かり切っている/何事も心して掛かり切らなければ、良い結果は出せない
【名詞形】掛かり切り・掛かりっ切り 掛かり切りになる
【例文】 今は育児に手が掛かりっ切りで、本を読む余裕もない/仕事に掛かり切りにならないよう、たまには趣味も楽しむ
**かかりきれる【掛かり切れる】** [掛かる＋切れる] (→「かかりきる」に同じ)に掛かり切れる(=完全に一つのことだけに従事することができる) 
【副⁺】(→「かかりきる」【副⁺】に同じ) 掛かり切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 多忙なので、頼まれた仕事に掛かり切れない/夫の協力があり、子育てしながらも仕事に掛かり切れる時間が持てるので、有り難い/専業主婦なので、十分、家事に掛かり切れるはずだが、やる気が起きない/片時も離れず、亡き妻の看病に掛かり切れて、今は思い残すことはない/最近忙しくて、趣味の稽古事には満足に掛かり切れないでいる/二次災害の恐れがあり、人命救助に十分には掛かり切れないことが残念でならない/円高不況を脱し、昼夜通して生産に掛かり切れる日がやってきた
**かかわりあう【関わり合う・係わり合う】** [かかわる＋合う] ❶([人]、他者、相手、家族、子供、親戚、友人、同僚、上司、仲間、連中、見知らぬ人、近所、近隣、世間、社会、世界、自然、環境)と/に関わり合う(=互いに関係を持つ) ❷(計画、プロジェクト、仕事、指導、制作、ボランティア活動、施設、音楽、歴史、メディア、生命倫理)に関わり合う(=関係して従事する) ❸(問題、もめ事、面倒なこと、[組合・学生・反政府]運動、事件、犯行、存亡、浮沈)に関わり合う(=不本意ながら、ある事態に関わりを持つことになる) 
【副⁺】(直接、広く、深く、気安く、仲良く、辛[しん]抱[ぼう]強く、気軽に、密接に、[能動・積極・事務]的に)関わり合う
【例文】 ❶兄は家族以外の誰とも関わり合わず、自室に引きこもっている/同僚と事務的にしか関わり合おうとしない新入社員が増えている/「ばかばかしくてあんな連中に関わり合ってなんかいられないよ」/SNSで見知らぬ人と広く関わり合いたいと思う人が多く

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なってきた/近隣と気軽に関わり合うには、地域のボランティア活動に参加するといい/留学して世界に関わり合えることのすばらしさを知った/農業や林業は、自然と積極的に関わり合わなければならない仕事だ ❷会社の命運を掛けたプロジェクトに関わり合うことになった/特別養護老人ホームで歌唱指導に関わり合うことになった/フリーランスで映像制作に関わり合えればいいと思っている ❸今の社会は、面倒なことには一切関わり合いたくないという風潮が強い/学生運動に関わり合ったことが彼の人生を狂わせた/意外に第一発見者が犯行に深く関わり合っていることがある/情報の流出が企業の存亡に大きく関わり合う結果となった/勤続40年で定年を迎えた夫は、会社の浮沈にも辛抱強く関わり合ってきた/
【名詞形】関わり合い 関わり合いになる
【例文】 幼児期における人との関わり合いが社会性を育む/栄誉など私には全く関わり合いのないことだ/彼は汚職事件に関わり合いを持ったとして左遷された/あんな嫌な人とは関わり合いになりたくない
**かきあがる【書き上がる・描き上がる】** [かく＋上がる] ❶(原稿、草案、第1巻、書類、文章、作文、論文、レポート、感想文、答案、[報告・申請]書、記事、手紙、[招待・依頼・遺言]状、祝辞、作品、脚本、筋[すじ]書[が]き、本、辞典、小説、長編、物語、戯曲、エッセイ、童話、自叙伝、歌詞、曲、反論、方針)が書き上がる(=書いたものが完成する) ❷ (→「えがきあがる」に同じ)が描き上がる(=描[えが]いたものが完成する) 
【副⁺】(ようやく、何とか、やっと、ほぼ、全部、100%、見事に、鮮やかに、完全に、完璧に、もう少しで、あと一息で、最後まで)かき上がる
【例文】 ❶連載は忙しい。原稿が書き上がったら、またすぐ次の原稿に追われる/長い苦労の末、やっと博士論文が書き上がった/あと一息で何とかレポートの書き上がる目途がついた/明日までには報告書が書き上がりそうにない。困った/「この申請書が書き上がり次第、すぐ役所に届けてくれ」/記者は書き上がったばかりのスクープ記事を直ちに本社へ送った/10年越しの歴史長編小説が書き上がって、作家はゆかりの地へ旅に出た/童話が書き上がったら、本にして孫に残したい/さすが有名作曲家だけのことはある。あっという間に曲が書き上がった ❷何度も描き直してようやく満足のいく絵が描き上がった/設計図が描き上がったので、建築工事に取り掛かることになった
【名詞形】かき上がり
【例文】 あの作家は原稿の書き上がりが遅くて、編集者泣かせだ/先輩の絵描きに下絵の描き上がり具合を見てもらった
**かきあげる【書き上げる・描き上げる】** [かく＋上げる] ❶([報告・注意]事項、問題点、罪状、手柄、長所、欠点、被害状況、出席者名、[持ち・忘れ]物、[緊急持ち出し・遺留・在庫・献上]品、材料、献立、メニュー、レシピ、段取り、リスト)を書き上げる(=一つずつ数えるようにして書いて示す) ❷(→「かきあがる」❶に同じ。答辞、結末、第二部、日記)を書き上げる(=完全に書き終える) ❸(→「えがきあがる」に同じ)を描き上げる(=完全に描き終える) 
【副⁺】❶(一つひとつ、順に) ❷❸(→「かきあがる【副⁺】に同じ。さっと、堂々と、たちどころに、丹念に、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に、四苦八苦して、曲がりなりにも)かき上げる

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【例文】 ❶試験官は、試験の開始に先立ち、ボードに注意事項を順に書き上げていった/警察官は、事件現場の被害状況を一つひとつ細大漏らさず書き上げて、犯人逮捕に繋[つな]げる/当日仕入れた材料で献立を考え、料理ごとにレシピを書き上げておく ❷宿題の作文を何とか書き上げなければ、文章表現の成績が下がる/何度も挫けそうになったが、やっと博士論文を書き上げることができた/試験終了の5分前にようやく答案を書き上げられた/自筆の手紙は書き上げるのに時間はかかるが、メールにはない良さがある/余命を知った父は、震える手で遺言状を書き上げ、母に託した/書き上げられた答辞を堂々と読む声に会場内は感動に包まれた/連載の推理小説は、結末を書き上げるまで読者を引きつけることが必要だ/『カラマーゾフの兄弟』は、予定された第二部が書き上げられることはなかった/10年日記を最後まで書き上げて、達成感に浸った ❸国宝の襖[ふすま]絵は当時の色を再現しつつ描き上げられ、見事に修復された/漫画をアニメ化するには、数え切れぬほどの原画を描き上げなければならない/その画家は、故郷の心象風景を丹念に描き上げることで定評がある
**かきあげる【掻き上げる・掻き揚げる】** [掻[か]く＋あげる] ❶(髪、頭髪、黒髪、前髪、長髪、白髪、髪の毛、[ほつれ・後[おく]れ]毛、頭、ベール)をかき上げる(=手でかくように上に上げる) ❷(雪、砂、土、土砂、落ち葉、ごみ、沈殿物、歯[し]垢[こう])をかき上げる(=その場から除去するため、しっかりかいて上に上げる) 
【副⁺】(すっと、さっと、そっと、ゆっくりと、無[む]造[ぞう]作[さ]に、乱暴に)かき上げる
【例文】 ❶彼女がすっと髪をかき上げる度にシャンプーの香りがほのかに漂う/毎朝、小さい娘の軟らかい頭髪をかき上げて、ポニーテールにしてやる/濡れた黒髪をかき上げる浴衣姿の女性にほのかな色気を感じる/すやすやと眠る子の前髪をそっとかき上げて、額[ひたい]にキスをした/息子は顔にかかる長髪をうっとうしそうにかき上げている/ネクタイのセンスを褒められた父は、照れながら手で白髪をかき上げた/若妻は、鏡台の前で丸[まる]髷[まげ]の後れ毛をかき上げながら、手早く身じまいした ❷豪雪地帯では除雪車が雪をかき上げるそばからまた雪が降り積もる/池の底に沈んだ落ち葉やごみをかき上げ、水を入れ替えたら、掃除は完了だ
【名詞形】かき揚げ (=魚介類や野菜を一緒に*取り合わせて揚げる天ぷらの一種)
【補足】 表記は「揚げ」を使う
【例文】 小海老と人参、玉ネギに氷水で溶いた小麦粉を軽く混ぜ合わせ、油で揚げて、かき揚げにする/かき揚げをのせたそばは、人気メニューの一つだ
**かきあつめる【掻き集める】** [掻[か]く＋集める](情報、資料、データ、証拠、金[かね]、現金、小銭、寄付、融資、資金、頭金、旅費、預金、売り上げ、福、運、全財産、物資、食糧、食品、[展示・所持・身の回り]品、衣類、毛布、道具、在庫、部品、車両、人材、人手、人数、選手、学生、仲間、スタッフ、メンバー、アルバイト、兵士、志願者、票、署名、落ち葉、枯れ枝、干し草、わら、灰、雪、砂、流木、ごみ、思い出、ネタ、笑いの種)をかき集める(=さまざまなところから寄せて1か所にまとめる) 
【副⁺】(ありったけ、そっと、せっせと、残らず、うず高く、必死に、夢中で、[あちこち・片[かた]っ端[ぱし]から)かき集める
【例文】 警察は犯人逮捕に繋[つな]がる情報を市民からかき集めようと、懸賞金を掛けた/集金に来られたが、財布の中身で足りず、家中の小銭をかき集めて支払った/新講堂の建築費

<275>
用は、卒業生からの寄付をかき集めて、まかなわれた/不況で経営危機に陥った社長は、融資をかき集めようと奔走した/酉[とり]の市[いち]で売られる熊手は、福をあちこちからかき集めるとされる縁起物だ/いち早く被災地に届けようと、隣近所にも声をかけ、余っている食糧や毛布をかき集めた/保健所は、店内にあった食品を残らずかき集めさせて、食中毒の原因究明に当たった/敵勢が迫っていると聞き、村人は慌てて身の回り品をかき集め、背負って逃げた/トイレットペーパーの注文が殺到したため、問屋はあるだけの在庫をかき集めて、発送した/新規参入を図るIT企業が、豊富な資金力で片っ端から人材をかき集めているそうだ/仲間と駆けずり回ってかき集めた再審請求の署名の束に手応えを感じている/秋になると、腐葉土を作るため、大量の落ち葉をかき集める/寒冷地の畜産農家は、干し草をうず高くかき集めて越冬に備える/雪が降って子供たちは大喜び。早速、少ない雪をかき集めて、雪だるまを作った/お笑い芸人は、どこにいても笑いの種をかき集めるのに余念がない
【名詞形】かき集め かき集めをする
【例文】 地元候補者は、票のかき集めのため、町中を自転車でくまなく回っている/用水路をせき止める枯れ枝やごみのかき集めをして、水の流れをよくする
**かぎあてる【嗅ぎ当てる】** [嗅ぐ＋当てる] ❶(匂い、臭い、香り、死臭、悪臭、体臭、生存者、獲物、麻薬、密輸品、生産地、品種、濃度、香水の名前、袋の中身)を嗅ぎ当てる(=においを嗅いでその正体や所在を当てる) ❷(隠れ家、潜伏先、居場所、隠し場所、存在、所在、行方、犯罪、不正、秘密、事実、真実、本質、原因、危機、チャンス、欲望、人の弱み、癌[がん]、病気のリスク)を嗅ぎ当てる(=隠れている場所や物事を探って*見つける) 
【副⁺】(鋭く、見事に、正確に、敏感に、簡単に、容易に、本能的に、即座に)嗅ぎ当てる
【例文】 ❶災害救助犬は、かすかな匂いから瓦[が]礫[れき]に埋もれた生存者を嗅ぎ当てた/麻薬探知犬は、巧妙に隠された麻薬をいとも簡単に嗅ぎ当てる/ソムリエは、ワインの香りから生産地とブドウの品種を嗅ぎ当てられる/臭気判定士は、工場から排出される悪臭の濃度を正確に嗅ぎ当てて、環境保全に貢献している/彼女は、人が付けている香水の名前を嗅ぎ当てるのが得意だ ❷指名手配中の犯人は、いずれは隠れ家も警察に嗅ぎ当てられるだろうと観念し、自首した/刑事は、現場に残された遺留品から、犯人の居場所を嗅ぎ当てた/社内データ改ざんの事実を嗅ぎ当てたのは、現場の作業員だった/彼女の本能的な感覚は、虚勢を張る男の弱みを鋭く嗅ぎ当てた/人間が嗅ぎ当てられない癌をAIで診断する方法が開発されている
**かきあらためる【書き改める】** [書く＋改める](→「かきあがる」❶に同じ。原文、記録、記述、内容、表現、漢文、間違い、誤字脱字)を書き改める(=元のものを土台にして、間違いなどを修正しながらより良い形に書く) 
【副⁺】(こっそり、分かりやすく、大幅に、几[き]帳[ちょう]面[めん]に、大胆に、斬新に、丁寧に、全面的に)書き改める
【例文】 「これじゃゴシップだ。原稿を書き改めろ」と先輩記者に叱られた/博士論文の細部を書き改め、研究書として刊行した/記事を子供向けに分かりやすく書き改め、「小学生新聞」に載せる/この作品は、著者自身が連載小説を一本の長編に書き改めたものだ/結末が残酷だからと書き改められた童話があるが、どうも感心できない/『源氏物語』の原文は、現代語に書き改められ、多くの人に読まれている/再調査で誤りが見つかり、記録

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を書き改めなければならなくなった/新米記者は、何度もデスクに加筆訂正され、記述を書き改めさせられた/新たに土器が発見され、考古学の内容が書き改められることになった/この文章は、誤字脱字はもちろん、表現自体を全面的に書き改めたくなるほど稚拙だ/漢文を訓読して、仮名交じり文に書き改めてある
**かきあらわす【書き表す・描き—・書き著す】** [かく＋あらわす] ❶(用件、出来事、状況、光景、体験、内容、意味、気持ち、感情、理念、考え、意見、要望、理由、概略、印象、イメージ、音声、鳴き声、言語、外来語、用語、言葉、文章、文字、人名、数、時刻、速度、構造)を書(描)き表す(=書(描)くことによって表現する) ❷(本、小説、随筆、脚本、自叙伝、作品、辞典、教科書)を書き著す(=著述を世に公表する) 
【副⁺】❶ (理路整然と、生き生きと、正しく、うまく、正確に、素直に、一[ひと]言[こと]で、箇条書きで、一[ひと]筆[ふで]で、一続きに)書き表す
【補足】 ❶は「書(描)き表す」、❷は「書き著す」と表記する
【例文】 ❶用件は、箇条書きで書き表すと分かりやすい/災害現場の惨状は、ジャーナリストでさえ書き表す言葉が見つからないほどだった/伝えたい内容を理路整然と書き表すのは骨が折れる/命の恩人への感謝の気持ちは、一言では到底書き表せない/最近は、自分の感情を顔文字で書き表す若者が多くなってきた/イメージを絵で描き表す才能は右脳、文字で書き表す才能は左脳だと言われる/「国際音声記号 IPA」とは、言語の音声を文字で書き表したものだ/現代日本語は通常、漢字仮名交じり文で書き表される/現代日本語で発音される助詞「ワ・エ・オ」は文字では「は・へ・を」と書き表す/日本語では、欧米からの外来語は主に片仮名で書き表される/「ゼロ」の発見でどんなに大きい数でも書き表せるようになった ❷点字で書き著した本はまだまだ少ない/米寿を迎えて自叙伝を書き著すという元気な高齢者が増えている/辞典は、長い歳月と労力をかけて書き著されてきた言葉の泉である
**かきあわす・かきあわせる【掻き合わす・掻き合わせる】** [掻[か]く＋合わす・合わせる] (襟、半襟、襟元、胸元、袖、裾、前、マント、ショール、破れ目、端)をかき合わせる(=手で両方から寄せて合わせる) 
【副⁺】(思わず、きちんと、しっかりと、何気なく、とっさに、無意識に、慌てて)かき合わせる
【例文】 夕暮れの木枯らしに、思わずコートの襟をかき合わせて家路を急いだ/着物の着付けは、胸が開かないよう襟元をきちんとかき合わせなければならない/男性の視線を感じた女性は、とっさに大きく開いた胸元をかき合わせるようにした/彼女は、「おお、寒い」と身震いしながら、両袖をかき合わせ、外へ小走りに出て行った/強風の中、捲[まく]れ上がりそうな着物の裾を必死にかき合わせながら歩いた/無意識にかき合わせた形見のショールは、母の匂いがした/母は、ズボンのお尻の破れ目をかき合わせて、繕ってくれた
**かきいだく【掻き抱く】** [掻[か]く＋抱[いだ]く] ⓐ(赤ん坊、幼子、我が子、恋人、女性、妻、娘、姫君、仲間、体、頭、胸、肩、遺体、墓標、望み)をかき抱く(=しっかり抱く) ⓑ(胸、両腕、心)にかき抱く 
【副⁺】(しっかり、思わず、ひしと、がっしりと、強く、激しく)かき抱く
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】 幼子は、逃避行中に母親の両腕にかき抱かれたまま、息絶えていた/母親は、救

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出された我が子をしっかりかき抱いて、涙ながらに頬ずりした/戦乱で引き裂かれた恋人と再会できた喜びに、思わずひしとかき抱いた/タンゴは、男性が女性をかき抱いて踊る魅惑的なダンスだ/帰還兵は、出迎えた妻や子をがっしりと胸にかき抱いた/勇者は、姫君をかき抱くと、ひらりと愛馬にまたがり駆け去った/兵士は、瀕[ひん]死[し]の仲間をかき抱き、しっかりしろと励まし続けた/冬山で遭難した時、両腕で自分の体をかき抱き、じっと寒さに耐えた/若者は、娘の肩をかき抱き、愛の言葉をささやいた/母親は、娘の遺体をかき抱くと、どっと泣き崩れた/いつの日か、愛する人に強くかき抱かれることを夢想した
**かきいれる【書き入れる・描き入れる】** [かく＋入れる] ❶ⓐ(情報、データ、事項、予定、行事、伝言、報告、コメント、目標、理由、結果、評価、問題点、苦情、説明、解答、感想、文言、必要事項、記録、訂正、参考文献、要点、詳細、連絡先、氏名、住所、国籍、電話番号、メールアドレス、年齢、生年月日、誕生日、サイン、署名、身長、体重、血液型、勤務先、所属、日付、期限、時間、場所、行き先、道順、産地、数字、金額、記号、音符、歌詞、症状、既往症、気づいたこと)を書き入れる(=後から書いて加える) ⓑ(手帳、カレンダー、ノート、日誌、書類、[報告・申込・契約・履歴・領収]書、願書、問診票、アンケート、付箋、掲示板、帳簿、伝票、名簿、地図、レシピ、原稿、記入欄、余白、末尾、隅、行間、表[ひょう]、リスト、台本、本、教科書、レポート、レジュメ、ブログ、アルバム、色[しき]紙[し]、楽譜)に書き入れる ❷ⓐ(目、顔、人間、線、図形、絵、イラスト、サイン)を描き入れる(=後から描[えが]いて加える) ⓑ(車体、こけし、だるま、フィギュア、絵)に描き入れる 
【副⁺】(こまごまと、こまめに、無[む]造[ぞう]作[さ]に、具体的に、気楽に、順番に)かき入れる
【例文】 ❶履歴書に書き入れた事項に偽りがあった場合は、解雇される/手帳に仕事の予定を書き入れた/提出されたレポートの余白に詳細なコメントを書き入れた/「所定の欄に必要事項を書き入れてください」/付箋に訂正を書き入れて必要な箇所に貼る/申込書には名前と住所を必ず書き入れなければならない/我が家のカレンダーには、家族の誕生日が全部書き入れてある/交換した名刺には日付を書き入れておくと便利だ/実際に調理して気づいたことをレシピに書き入れておく ❷選挙事務所では、当選確実の報でだるまに目を描き入れた/完成した絵に飾り文字のサインを描き入れて、達成感を味わった
【名詞形】書き入れ 書き入れをする
【例文】 図書館で借りた本に所々書き入れがしてあった/ドナー・カードには自筆で署名の書き入れをする/紅葉のシーズンは観光地の書き入れ時[どき](=忙しく働いて大いに稼げる時)だ
**かきうつす【書き写す・描き写す】** [かく＋写す] ❶(文字、言葉、文章、記事、板書、テキスト、手本、書物、経文、教典、名文、原典、内容、説明、教え、住所、日付、名前、データ、資料、項目、コラム、記録、解答、ノート、数字、番号、英文、単語、漢字、音符、楽譜、歌詞、書)を書き写す(=別の紙に元のとおりに書く) ❷(原画、模様、図案、図形、輪郭、地図、仏画、写真、風景、型紙)を描き写す(=別の紙に元のとおりに描[えが]く) 
【副⁺】(そのまま、そっくり、いちいち、ひたすら、正確に、大まかに、丁寧に、細大漏らさず)かき写す
【例文】 ❶気に入った言葉に出合うと、ノートに書き写すことにしている/昔の学生は

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講義を聴きながら、漏らさず板書を書き写したものだ/習字の練習は、手本をそのまま書き写すことから始まる/修行僧は座禅を組み、ひたすら経を書き写して瞑想する/著名な作家の名文をそっくり書き写し、文章の腕を磨いた/『源氏物語』は、原典をいくつかに分け、書き写された写本によって普及した/お歳暮の送り先住所をメモ帳に書き写し、デパートへ出かけた/データを書き写す際は、誤記がないように注意する/大学受験生は、小論文対策に新聞の有名コラムを書き写す練習をするらしい/今は、授業を休んでも級友のノートを書き写さず、コピーするようになった/漢字学習では、テキストの漢字を何回も書き写さないと習得できない ❷博物館に展示されている壁画は、地下の墓室にある原画を描き写したものだ/海外旅行で撮った写真のイメージを膨らませて、キャンバスに描き写した
**かきおくる【書き送る】** [書く＋送る](手紙、文書、招待状、記事、原稿、メール、返事、質問、回答、報告、注文、近況、一部始終、用件、感想、意見、コメント、苦情、抗議、相談事、助言、必要事項、詳細)を書き送る(=書いて人に送る) 
【副⁺】(せっせと、逐一、順次、適宜、こまごまと、子細に、几[き]帳[ちょう]面[めん]に、定期的に、細大漏らさず、思いつくままに)書き送る
【例文】 メールの普及で手紙を書き送る人が減ってきた/クーリングオフをする場合は、内容証明付き文書を書き送ったほうがいい/結婚式の招待状も既に書き送り、後は式を迎えるばかりだ/小説家を目指して、懸賞小説の募集先にせっせと原稿を書き送っている/インターネット上で質問を書き送ったら、一度に大勢から回答が届いた/メールで近況を逐一友人に書き送る若者が増えている/愛妻家の父は、単身赴任先から日常の一部始終を母に書き送ってくる/出版社に新刊本の感想を書き送ったら、丁寧な返事が来た/商品のモニターは、使用後のコメントをまとめて書き送らなければならない/商品開発の担当者は、次々と書き送られてくる新製品への苦情に青ざめている/高校卒業と同時に上京した私に、母はこまごまと生活の助言を書き送ってくれる/願書を郵送する際は、必要事項を漏らさず書き送るように求められる
**かきおこす【書き起こす・描き起こす】** [かく＋起こす] ❶(音、言葉、発言、会話、スピーチ、インタビュー、曲、録音テープ、歌詞、原稿、データ、メモ、内容、音声ファイル)を(文字、文章、スクリプト、テキスト、脚本、せりふ、楽譜、音符)に書き起こす(=音声や資料を文章にする) ❷(写真、イメージ、顔、表情、デザイン、スケッチ、レイアウト、画像、完成予想図、背景、場面)を(絵、イラスト、図面、画面、グラフィック、原画)に描き起こす(=ものやイメージなどを絵図にする) ❸ⓐ(文章、記事、判決文、論文、小説、自叙伝、史実、脚本、曲、設計図、画像)をかき起こす(=新しくかき始める) ⓑ(発端、最初、誕生、生い立ち、出会い、思い出、一、ゼロ)からかき起こす 
【副⁺】❶❷(そのまま、全て、逐一、大[おお]雑[ざっ]把[ぱ]に、正確に、細大漏らさず)かき起こす
【例文】 ❶絶対音感の持ち主は、聴いた音を音符に書き起こせる/以前は、国会での発言は速記者によって文字に書き起こされていた/外国語の会話テキストには、書き起こされたスクリプトが欠かせない/その作曲家は、伝統的な民謡を楽譜に書き起こし、後世に残した/インタビューでとったメモを文章に書き起こして記事にした ❷目撃者の証言をもとに犯人の顔をイラストに描き起こして、似顔絵を作った/アニメーターは、レイアウ

<279>
トを原画に一つずつ描き起こす作業を行う/完成予想図から設計図を描き起こして、間取りを決める/パイロットは3D画面に描き起こされたフライトシミュレーターで訓練を行う ❸裁判長は判決文を犯人の悲惨な生い立ちから書き起こし、更正を説いた/恋愛小説には、二人の偶然の出会いから書き起こされたものが多い/アニメーションは、数多くの静止画を動きの順に一から描き起こして作成する
【名詞形】かき起こし かき起こしをする
【例文】 問題点を整理するために、前回の会議の書き起こしを読み返した/耳の不自由な人のため音声の書き起こしをする
**かきおこす【掻き起こす】** [掻[か]く＋起こす] ❶(火、炭火、埋[うず]み火[ひ]、[囲[い]炉[ろ]裏[り]・火鉢・暖炉・竈[かまど]・ストーブ・香炉]の火、畑、土、土砂、花壇、地面、岩盤)をかき起こす(=かくようにして、動かして火や土を起こす) ❷(命、衝動、感情、熱情、怒り、やる気、嫉妬心)をかき起こす(=心に激しく抱[いだ]かせる) 
【副⁺】❶(わざわざ、懸命に) ❷(むらむらと)かき起こす
【例文】 ❶朝起きると、火箸で囲炉裏の埋み火をかき起こし、炭をついでやかんをかける/香炉の火をかき起こしながら香をひとつまみ燻[くすぶ]らせる/水田の土をかき起こして水を張り、田植えに備える/山崩れで埋まった家屋の土砂を懸命にかき起こして、行方不明者を探している/花壇をかき起こして、球根を植える ❷今にも消え入りそうな命を医師は懸命にかき起こそうと手を尽くす/当局の露骨な締め付けは、民衆の怒りと反発の衝動をかき起こしている/失敗続きで意気消沈していたが、恋人の出現でやる気がかき起こされた/彼に気のあるそぶりの女性の出現は、私の嫉妬心をかき起こした
【名詞形】かき起こし かき起こしをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 今は、機械を使って畑のかき起こしができるので、楽になった/地面のかき起こしをしてから肥料を施し、春野菜の種をまいた
**かきおとす【書き落とす】** [書く＋落とす] ⓐ(文字、語句、日付、名前、[受験・郵便]番号、生年月日、年齢、住所、メールアドレス、連絡先、場所、[記入・必要・注意]事項、費目、金額、合計、個数、品名、値段、表題、タイトル、礼、詫[わ]び、大事な事、要点、ポイント、出典、参考文献、注、修正箇所)を書き落とす(=書くべきことを抜かす。または、不注意で書くのを忘れる) ⓑ(名簿、帳簿、書類、願書、[申込・申請・請求・報告]書、遺言、ノート、メモ、手紙、[案内・招待]状、メール、答案、表[ひょう]、グラフ、リスト)に書き落とす 
【副⁺】(うっかり、まるまる、不注意にも)書き落とす
【例文】 緊急会議の連絡メールに肝心の日時を書き落とし、上司に叱られた/宛先の番地を書き落としたため、荷物の到着が遅れた/商品の使用説明書に注意事項を書き落とさないように、細心の注意を払う/論文執筆の際、引用の出典は決して書き落としてはならない/報告書に付ける予定の注を書き落としたことに気づき、
【補足】説明を余儀なくされた/修正インキで消した箇所に後で書き入れるつもりだったが、書き落としてしまった
【名詞形】書き落とし
【例文】 入学願書に書き落としがあれば、受理されない/「問診票は書き落としのないようにご記入ください」

<280>
**かきおとす【掻き落とす】** [掻[か]く＋落とす] ❶(雪、氷、霜、土、泥、砂、灰、汚[よご]れ、垢[あか]、歯[し]垢[こう]、ふけ、被膜、コーティング、粉[ふん]塵[じん]、塗料、糊[のり]、油、海苔[のり]、鱗[うろこ]、枯れ葉、ガム、異物、付着物)をかき落とす(=かくようにして落とす) ❷(首、手首、耳、指)をかき落とす(=切って落とす) 
【副⁺】❶ (ごしごし、がりがり、さくさく、一気に) ❷ (すぱっと、一気に、一瞬で)かき落とす
【例文】 ❶フロントガラスに凍りついた雪は、ワイパーではかき落とせない/この鉢植えは根詰まりしているから、古い土をかき落として根切りし、新しい土で植え替えるといい/鍋のがんこな汚れを金[かね]のたわしでごしごしかき落としていたら、手が荒れてしまった/吹[ふ]雪[ぶ]いた日の翌朝は、玄関の扉についた雪を箒[ほうき]でかき落とす/岩海苔は、ささらという棒でがりがりかき落とすようにして収穫する/鯛[たい]の鱗を鱗取りでかき落とし、三枚におろして刺身にした/山の斜面に散らばる枯れ葉を熊手でかき落として積み上げ、腐葉土を作る/服に付いたガムは、爪でかき落とそうとせずに、氷で冷やすか、油をつければ取れる/製造現場では、靴底の付着物を洗浄機でしっかりかき落としてから入室する ❷切腹をさせる際、苦しみを軽減させるため、直後に首をかき落とす介錯人がいた/工場の機械で指をスパッとかき落とされてしまった
【名詞形】かき落とし
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 冬の山荘では、薪[まき]ストーブの灰のかき落としから一日が始まる
**かきおろす【書き下ろす・描き下ろす】** [かく＋下ろす](著書、作品、単行本、新作、原稿、論考、長編[小説・漫画]、短編、エッセイ、脚本、シナリオ、戯曲、楽曲、新曲、挿入歌、詩、イラスト)を書(描)き下ろす(=出版などのため、新しく書(描)く。または元の素材無しで新たに書(描)く) 
【副⁺】(初めて、新しく、一気に、即興で、立て続けに)書(描)き下ろす
【例文】 文壇の大[たい]家[か]が久々に書き下ろした著書が、重厚な筆致で評判を呼んでいる/人気作家の作品は、書き下ろすと同時に映画化が企画される/既発表の短編と新たに書き下ろしたエッセイを単行本にまとめた/このドラマは新人によって書き下ろされた脚本だが、大賞を受賞した記念すべき作品となった/連続もののシナリオを一気に書き下ろしたが、視聴率の低迷で打ち切られた/映画の挿入歌として書き下ろされた楽曲だが、映画以上にヒットした
【名詞形】書(描)き下ろし 書(描)き下ろしをする
【例文】 待望の新人作家書き下ろしの小説は斬新なタイトルが先行し、人気に拍車をかけた/歴史ドラマは、脚本の書き下ろしがされた後に専門家による時代考証が行われる/有名タレントの書き下ろしと銘打って出版したエッセイが、ベストセラーとなった/老作家の書き下ろし原稿は、いまだに万年筆で手書きされている/今後、書き下ろし作品の電子出版が増えていくだろう/本書は著者の書き下ろし短編集だ
**かきかえる【書き換える・描き—/書き替える・描き—】** [かく＋かえる] ❶ⓐ(文、文字、言葉、表現、原稿、台本、シナリオ、内容、情報、記事、設計図、画像、看板)を([新しい・別の]もの)に書(描)きかえる(=違う考えや目的から、異なった形や表現でもう一度書く) ⓑ(縦書きを横書き、漢字を平仮名、片仮名をローマ字、古文を現代文、日本語を

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英語、表をグラフ)に書(描)きかえる ❷ (遺言状、歴史、記録、記憶、名義、住所、日付、データ、ファイル、メモリー、プログラム、ウェブページ、設定、拡張子、数値)を書き換える(=古くなったものや期限が切れたものを新しくする。更新する) 
【副⁺】❶(いちいち、わざわざ、そっくり、新しく、大幅に、完全に、根底から)書(描)きかえる
【補足】 ❶ⓑの助詞「を」は「から」と言い換えられる。(例)「縦書きから横書きに書き換える」
【例文】 ❶新聞社のデスクは、不適切な表現を妥当な文章に書き換えて記事を送る/テレビ台本は、経費節約のため、やむなくロケからスタジオ中心に書き換えた/突然の交通事故で、大幅に人生のシナリオが書き換えられてしまった/グリム童話の結末が残酷だとして、ハッピーエンドに書き換えた本がある/戦時下では、報道記事が政府当局によって勝手に書き換えられることがあった/竜巻の光景は、CGに描き換えられた映像かと思うほど信じ難いものだった ❷毎年、年末に遺言状を書き換えることにしている/遺跡の発掘が歴史を根底から書き換えることもある/ギネスブックでは、達成記録が常に書き換えられていく/町名が変わり、書類の住所を書き換えなければならない/商品の品質保持期限の日付を書き換えていた企業が摘発された/PCでファイルを書き換えて、「上書き保存」にすると、前の文書は残らない/拡張子を不用意に書き換えると、ファイルの種類が変わって開けなくなる
【名詞形】書(描)きかえ 書(描)きかえをする
【補足】 公用文では「書換え」と送り仮名が省略される
【例文】 記憶媒体のデータ書き換えには、テルル合金が用いられることがある/DVD—RAM は書き換えが何度でもできるので便利だ/遺産相続に伴い、不動産名義の書き換えをした
**かききえる【掻き消える】** [掻[か]く＋消える](姿、体、人、機体、鳥の群れ、大金、笑顔、希望、光、鬼火、命のともしび、幻想、気配、物音、家、虹、影、美女、お化け、緊張感)がかき消える(=跡形もなくすっと消える) 
【副⁺】(すっと、ふっと、ぱっと、さっと、突然、突如、たちまち、忽[こつ]然[ぜん]と、瞬時に、自然に、いつの間にか、一瞬にして、跡形もなく、幻のごとく、視界から)かき消える
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】 忍者は、突然、すっとかき消えるように姿を隠した/神隠しにでも遭ったように、人が忽然とかき消えるなんて、現代ではあり得ない/恋人を乗せた機体が雲間にかき消えるまで、手を振って見送った/北に帰る白鳥の群れは、次第に小さくかすみ、彼[か]方[なた]にかき消えてしまった/金庫に入れてあった大金が跡形もなくかき消えていて、大騒ぎとなった/一[いち]縷[る]の望みを絶たれた女性の顔から、みるみる笑顔がかき消えていくのが分かった/拉致被害者の家族は、ひと吹きでふっとかき消えそうな希望を頼りに帰国を待ち望んでいる/末期癌を宣告された父の命のともしびは、いつかき消えるやもしれず、ただ見守るしかない/白馬の王子様との結婚という幻想は、いつの間にかかき消え、見合い結婚に落ち着いた/隣の工場が倒産すると、人の気配や物音がことごとくかき消えてしまった/竜巻が通り過ぎた後を見ると、家が丸ごとかき消えていた/雨上がりに虹がかかったが、しばらくすると自然にかき消えてしまった/どうして今時分、美女がこんな枯れ野にと思った

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ら、たちまちかき消えた。キツネにでも化かされたのだろう
**かききる【書き切る・描き切る】** [かく＋切る] (論文、レポート、長編小説、ドラマ、遺書、辞表、事件の全容、自分史、襖[ふすま]絵、曼[まん]荼[だ]羅[ら]、景色、設計図)を書(描)き切る(=思いどおり、完全に最後まで書(描)いて完成させる)
【副⁺】(やっと、全部、全て、ついに、一気に、残らず、粛々と)書(描)き切る
【例文】 地道な研究を続け、ついに論文を書き切って、学位を取得した/レポートは、期日までに書き切らなければ、単位がもらえない/悩みながらも一気に辞表を書き切って、再出発することにした/自分史を書き始めたが、全てを書き切るには、いくら時間があっても足りない/昔の絵師は寺社に住み込み、精神修養をして襖絵を描き切ったという/古くは、曼荼羅を描き切ることで国家鎮護や病気平癒を願ったとされる
**かききる・かっきる【掻き切る・掻っ切る】** [掻[か]く＋切る] ❶(腹、首、喉笛、手首、頸[けい]動[どう]脈[みゃく]、髷[まげ]、わら、茎、新芽、金属)をかき切る(=勢いよく引いて切る) ❷(水、雪、落ち葉、灰、砂、田、鍋底)をかき切る(=最後まできちんとかく) 
【副⁺】❶(すっぱりと、一気に、一[いち]文[もん]字[じ]に、ひと思いに、一刀のもとに、ひと太刀で) ❷(しっかり、一気に、最後まで)かき切る
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める。「かっ切る」は、「かき切る」の転。強調した表現
【例文】 ❶切腹とは、侍が腹を一文字にかき切って果てる、名誉ある死に方を指す/敵兵の首を一気にかき切り、殺害した/敗戦の将は、ひと思いに髷をかっ切って、出家を決意した/春には山に入り、山菜の茎を根元からかき切って、集めて回る/果実や花の新芽は、若いうちにかき切って、生育を調節する ❷クロールは、手で水をしっかりかき切ると速く進める/ホワイトソースは、木べらで鍋底をかき切るように混ぜながら作る
**かききれる【書き切れる・描き切れる】** [かく＋切れる](→「書(描)き切る」に同じ)を書(描)き切れる(=思いどおり、完全に最後まで書(描)いて完成できる) 
【副⁺】(→「書(描)き切る」【副⁺】に同じ)書(描)き切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 課題のレポートは難しくて、期限までに書き切れそうもない/今回の小説は全力を尽くしたが、まだ自分の思いを全て書き切れたとは言い難い/彼の波[は]瀾[らん]万[ばん]丈[じょう]の人生は、一回のドラマ放送では到底書き切れない。三部作にするつもりだ/新聞の記事を読む限り、いまだ事件の全容が書き切れているとは言えない/この景色は雄大で、小さなキャンパスにはとても描き切れない/病弱で人生の設計図を描き切れないまま、夭[よう]折[せつ]した友が痛ましい
**かききれる・かっきれる【掻き切れる・掻っ切れる】** [掻[か]く＋切れる] ❶ⓐ (→「掻き切る・掻っ切る」❶に同じ)をかき切れる(=勢いよく引いて切ることができる)ⓑ(刀、剃[かみ]刀[そり]、刃、ナイフ、カッター、水圧)でかき切れる ❷(→「掻き切る・掻っ切る」❷に同じ)をかき切れる(=最後まできちんとかくことができる)(
【副⁺】(→「掻き切る・掻っ切る」【副⁺】に同じ)かき切れる
【補足】 「かっ切れる」は、「かき切れる」の転。強調した表現。否定的表現とともに使うことが多い

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【例文】 ❶遊牧の民は、食用とする羊の腹をすっぱりとかき切れるナイフを常備している/刀は刃筋が通っていなければ、巻[まき]わらをひと太刀でかっ切れない/ウォーターカッターは、水圧で金属などの固い物質もかっ切れる ❷豪雪地帯では、高齢者はとても雪をかき切れず、人を頼んだりしている/落ち葉の季節になると小さな箒[ほうき]ではかき切れず、熊手が必要になる/農村の過疎化が進んで、田をかき切れないと見えて、休耕田が多くなってきた
**かきくだす【書き下す】** [書く＋下す] ❶(判決文、内容、事項、条件、手順、作業の流れ、仕様、証明、解答、プログラム)を書き下す(=順を追って上から下へ書く) ❷(言葉、文章、随筆、文字、詩、俳句、短歌)を書き下す(=筆の赴くままに一気に書く) ❸(漢文、白文、漢詩、古文書、経典、教義)を書き下す(=日本語の語順で漢文をかな交じり文で書く)
【副⁺】(逐一、すらすら、一気に、平易に、興に乗って、気の赴くままに、筆に任せて、筆の進むままに)書き下す
【例文】 ❶判決文は、主文に続いて事実と判決に至った理由を具体的に書き下すことになっている/不動産契約において、業者は、契約書に書き下された重要事項を説明しなければならない/フローチャートとは、作業の流れを分かりやすく書き下した図のことをいう ❷書家によって書き下された言葉と絵の書画集が皆に愛好されている/今まで気の赴くままに書き下してきた随筆を出版することになった/清水寺の貫主は、年末にその年の世相を表す漢字1文字を一気に書き下し、報道陣に披露する/短歌は、瞬時に書き下すことは難しく、推[すい]敲[こう]を重ねて完成することが多い ❸漢文を日本語として読み下し、漢字かな交じり文で書き下す/古文書を逐一現代語に書き下すのは、骨が折れる作業だ/大衆に人気がある般[はん]若[にゃ]心[しん]経[ぎょう]は、現代語訳に書き下されている/僧侶が読み上げる経典は、書き下した形ではないので、一般人には意味がよく分からない
【名詞形】書き下し 書き下しをする
【例文】 仏[ぶっ]陀[だ]の死後、弟子たちがその教えの書き下しを始めたと言われる/国語の授業で漢文を書き下し文にする方法を学んだ
**かきくどく【掻き口説く】** [掻[か]く＋口[く]説[ど]く] ❶(相手、目当ての人、男、女、親、子供、父、母、恋人、人妻、先生、上司、先輩、友人、客)をかき口説く(=*繰り返し述べて説得する) ❷(心情、心持ち、不平不満、言い訳、身の上)をかき口説く(=気持ちを訴え、理解を求める) 
【副⁺】❶(散々、しきりに、精いっぱい、しつこく、熱っぽく、あの手この手で) ❷(しきりに、くどくどと、愚痴っぽく、諄[じゅん]々[じゅん]と)かき口説く
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】 ❶一[ひと]目[め]惚[ぼ]れした相手を精いっぱいかき口説いて、何とか結婚できた/彼は女性をしきりにかき口説こうとしたが、彼女は全くなぴかなかった/歌手になりたいと散々親をかき口説いたが、許してもらえなかった/母親は、かき口説くように息子を諭すが、全く取り合ってもらえない/頼れるのは君しかいないと友人に熱っぽくかき口説かれ、出資してしまった/営業マンは、客をあの手この手でかき口説いて、売り上げを伸ばそうとする ❷恋人に、行かないでくれと心情をかき口説くように訴えた/いつも愚痴っぽく不平不満をかき口説く彼に、周りは辟[へき]易[えき]している/「くどくどと言い訳ばかりをかき口説く前に、まず反省しなさい」

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**かきくもる【掻き曇る】** [掻[そう]く＋曇る] ❶ⓐ(空[そら]、上空、月、日差し)がかき曇る(=急に暗くなる) ⓑ(雲、霧、噴煙)でかき曇る ❷(煙、黄砂、涙、湯気、水滴、汚れ、水垢)でかき曇る(=ぼんやりして、はっきり見えなくなる) ❸(顔色、横顔、表情、気持ち、声)がかき曇る(=表情や心が暗くなる) 
【副⁺】❶(一面に、にわかに) ❶〜❸ (たちまち、次第に、不意に、みるみるうちに)かき曇る
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】 ❶山の天候は変わりやすく、晴れた空がたちまち雲や霧でかき曇ってしまう/真夏の西空が灰色にかき曇るや雷鳴が轟[とどろ]き、夕立に見舞われた/上空が一天にわかにかき曇り、大粒の雨が降り出した/春の宵に月がかき曇ったかのように霞[かす]んで見える現象を朧[おぼろ]月[づき]夜[よ]という ❷街が黄砂でかき曇り、高層ビルが見えなくなった/テレビドラマを見ていたら、涙でみるみる画面がかき曇ってしまった/風呂場からの湯気で洗面台の鏡がたちまちかき曇った ❸周囲の不用意な発言に彼女の顔色が一瞬にしてかき曇るのが見て取れた/父のかき曇った横顔を見て、体調が悪いのだと分かった/男につきまとわれたという娘の表情はかき曇り、泣き出しそうだ/心配事でもあるのか、彼女のいつもの明るい声が、どこかかき曇って聞こえる
**かきくれる【掻き暮れる・掻き暗れる】** [掻[か]く＋くれる] ❶(日、空[そら]、辺り、外)がかき暮れる(=空がすっかり暗くなる。日が没して夜になる) ❷(涙、[うれし・悔し・泣きの]涙)にかき暮れる(=ひたすら泣く) ❸(悲嘆、不安、後悔の念)にかき暮れる(=暗い気持ちに浸っている) 
【副⁺】❶(とっぷりと、すっかり、にわかに、瞬く間[ま]に、あっという間[ま]に) ❷❸(終日、日がな一日)かき暮れる
【補足】 「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】 ❶秋は日照時間が短くて、瞬く間に日がかき暮れる/子供の頃は、外がとっぷりとかき暮れるまで野球に興じたものだ/秘境の温泉地で旅の一日がのどかにかき暮れようとしている ❷娘の急死で、一人残された母親は涙にかき暮れるばかりだった/戦争中に生き別れになっていた兄との再会を果たし、うれし涙にかき暮れた/悲願の優勝を逃し、悔し涙にかき暮れて一夜を過ごした ❸ 我が子を事故で亡くした母親は、悲嘆にかき暮れ、抜け殻のようだ/夫は遭難した船の乗員で、いまだ安否が不明なため、不安にかき暮れて何も手につかない/間違った道に進んだと気づいた今は、すっかり後悔の念にかき暮れている
**かきくわえる【書き加える・描き加える】** [かく＋加える] ❶ⓐ(字、言葉、文章、物語、内容、謝辞、参考文献、項目、訂正、詫[わ]び、追伸、後書き、付帯事項、用件、情報、注釈、説明、コメント、エピソード、感想、留意点、伝言、名前、職歴、連絡先、日付、数値、データ、記号、1ページ)を書き加える(=更に内容を加えて書き、補う)ⓑ(文書、証書、論文、本、記事、リスト、名簿、余白、行間、備考欄、表[ひょう]、末尾、巻末、原案、ノート、カレンダー、帳簿、カード、プログラム、手紙、台本、楽譜)に書き加える ❷ⓐ(線、図、イラスト、人物、背景、色、模様、国)を描き加える(=更に図や絵を加えて描[えが]き、補う)ⓑ(写真、ポスター、絵、画像、グラフ、図、地図)に描き加える 
【副⁺】(次々、所々、その都度、きちんと、新たに、自由に、後から)かき加える
【例文】 ❶『源氏物語』の最後の十帖は、後から書き加えられたものだという説がある/

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論文の末尾に指導教授への謝辞を書き加えた/契約書の訂正は、訂正箇所に二重線を引き、余白に訂正内容を書き加えて訂正印を押す/最後に後書きを書き加えれば、ようやく本の出来上がりだ/書き忘れた用件を思い出し、慌てて手紙に追伸を書き加えた/震災の犠牲者リストに名前が書き加えられる度に胸が痛む/IPS 細胞の開発は、医学の発展の歴史に新たな1ページを書き加えた ❷この大作には、画家がひそかに描き加えた自画像が隠されている/世界地図には、新たに独立国家となった国が描き加えられた
**かきけす【掻き消す】** [掻[か]く＋消す] ⓐ(声、[話し・泣き・笑い・鳴き]声、音楽、言葉、会話、語尾、足音、余韻、鼓動、匂い、幻想、感情、印象、イメージ、姿、砂の像、表情、面影、月影、幻影、記憶、雰囲気、静寂、疲れ、雑念、不安、嫌な予感、不満、憂鬱、恐怖、疑問、期待、形跡、足跡、霧、炎、光)をかき消す(=今までのものをすっかり消す) ⓑ(雨、風、波、雨音、[風・波]の音、雷鳴、騒音、電話のベル、銃声、悲鳴、怒鳴り声、セミの声、陽光、雲、吹雪、砂嵐、潮[しお]騒[さい]、闇、万雷の拍手、時代の流れ、魔法)が/でかき消す 
【副⁺】(半ば、すっかり、さっと、たちまち、残らず、忽[こつ]然[ぜん]と、不意に、見る間に、一瞬にして、幻のごとく、跡形もなく、いつの間にか)かき消す
【補足】「かき」は接頭辞で意味を強める
【例文】バケツをひっくり返したような雨音は、家の中の話し声をかき消すかのようだ/胸に高鳴る鼓動をかき消そうとすればするほど、彼女への思いは募った/下校途中に忽然と姿をかき消した娘の消息を両親は追い求めている/浜辺に作った砂の像は、台風による大波で跡形もなくかき消されてしまった/お月見をしようと空を見上げたが、月影は雲にかき消されて、どこにも見えない/楽しげな雰囲気が突然の悲鳴にかき消されて、その場にいた皆が浮足立った/深夜の静寂をかき消すように救急車のサイレンが鳴り響いた/速くに聞こえる波の音が仕事の疲れをかき消してくれる/石庭を静かに眺めているうちに、雑念がいつの間にかかき消されていた/一抹の不安をかき消そうと、飲めないお酒を飲んでみる/長い間、戦争の恐怖をかき消すことができず、夢にうなされることもあった/現場付近を調べたが、犯人の足跡は雨でかき消されて残っていなかった/山の上で陽光が差してきたと思ったら、霧は見る間にかき消されて、遠くまで見通せた/まるで魔法でかき消されたかのように、ここにあった大切な物がなくなっている
**かきけずる【掻き削る】** [掻[か]く＋削る](木、板、竹、カツオ節、ゴボウ、氷、山肌、地層)をかき削る(=*引っかくように削る) 
【副⁺】(ばっさりと、粗く、細かく、薄く、細く)かき削る
【例文】 鉋[かんな]で木をいかに薄くかき削れるかが、大工の腕の見せ所だ/竹は加工しやすく、細くかき削ったり曲げたりできる/カツオ節をかき削ったら、ホウレン草などのお浸しにかけて食べる/小刀で鉛筆を削るようにゴボウを薄くかき削ることを「笹がき」という/夏になると、家でも氷の塊をかき削って、かき氷にしてみんなで食べた/地震による地滑りで山肌がばっさりとかき削られた
**かきこむ【書き込む・描き込む】** [かく＋込む] ❶ⓐ(→「書き入れる」 ❶ⓐに同じ)を書き込む(=区切られた所に書く) ⓑ(→「書き入れる」 ❶ⓑに同じ)に書き込む ❷ⓐ(→「描き入れる」❷ⓑに同じ)を描き込む(=区切られた所に描[えが]く) ⓑ(→「描き入れる」 ❷ⓑに同じ)に描き込む ❸ (個人情報、意見、批評、反論、中傷、悪口、噂[うわさ]、質問、回

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答、予告、脅迫、苦情、愚痴、アドレス、パスワード、ID、URL、プログラム、返信、文字列、信号)を(パソコン、インターネット掲示板、ウェブサイト、ホームページ、ソーシャルメディア、ブログ、画面、ディスク、メモリー、トラック、DVD)に書き込む(=情報をインターネットに上げたり、記憶媒体に入れる) ❹ (文章、文字、書、デッサン)を書(描)き込む(=上達するために*繰り返し書(描)いて熟練する) 
【副⁺】(びっしり、しっかり、ひたすら、長々、こまごまと、せっせと、もれなく、こまめに、丁寧に、安易に、詳細に、事細かに、気軽に、隅から隅まで、一字一句)かき込む
【例文】 ❶欄外に書き込まれた指導教授のコメントに従い、論文を修正する/苦情の電話を受け、相手の一[いち]言[ごん]一[いっ]句[く]をメモに書き込んだ/アンケートに感想を書き込めば、もれなく粗品がもらえる/色[しき]紙[し]の隅まで丁寧に書き込まれた寄せ書きを退職の日に贈られた/作家の死後、訂正を書き込んだ原稿用紙が見つかった/健康維持のため、表に毎日体重を書き込んで管理している/店長は、その日の売り上げを業務日誌に書き込まなければならない/バッハの肖像画には、手に持つ楽譜に六声のカノンが書き込まれている ❷この絵には、さまざまな営みをする人間が細かく描き込まれている/アニメの制作では背景を細かく描き込むが、あまり描き込み過ぎても人物が埋もれてしまう ❸サイトにアクセスして個人情報を書き込む時は、フィッシングに気をつけよう/最近は、SNSに意見を書き込んで情報発信する若者が多くなった/タレントが書き込んだちょっとした苦情に批判が殺到し、ブログが炎上した❹文章は日々書き込んでいくことで上達する/著名な画家ほど、若い時にデッサンを描き込んでいるものだ
【名詞形】かき込み かき込みをする
【例文】 サイトへの悪質な書き込みはすぐ削除される/失言した政治家のブログに批判の書き込みが殺到した/校正刷りの訂正は赤字で書き込みをする/書道の検定試験を前に、毎日何枚も書き込みをして、準備に余念がない/図書館の本は書き込み禁止になっている/このアニメ作品は描き込みの多い丁寧な作画が特徴だ
**かきこむ【掻き込む】** [掻[か]く＋込む] ❶(福、運、財、雪、落ち葉、土、ごみ、水)をかき込む(=かいて手元に集める) ❷(食事、食べ物、ご飯、飯[めし]、茶漬け、丼、弁当、カレー、そば、うどん、おかず、ちゃんこ、餌)をかき込む(=急いでよく噛[か]まずに口に入れる) 
【副⁺】❶(せっせと、ぐっと、忙しく、手早く、懸命に、大急ぎで、汗水流して) ❷ (がつがつ、さっと、さらさらと、あたふたと、そそくさと、一気に、大急ぎで、一心不乱に、脇目もふらずに)かき込む
【補足】 ❷は口語表現として「かっ込む」とも言う
【例文】 ❶来年一年の福をかき込もうと、酉[とり]の市[し]で熊手を買った/彼は、懸命にかき込んだ財をギャンブルで一瞬のうちに失った/この除雪車は、正面のスクリューで雪をかき込み、かき込んだ雪を遠方に飛ばしている/掃除機のヘッドの回転ブラシは、時々掃除しないとごみをかき込まなくなる/平泳ぎでは、手と腕で水をぐっとかき込むようにするのがコツだ ❷食事を一気にかき込むと、肥満につながると言われる/暑くて食欲がない時でも、お茶漬けならさらさらとかき込める/昼休みは、弁当を5分でかき込んだら、残り時間を同僚と野球をして楽しむ/そばは、音をたてて一気にかき込まなければおいしくない

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【名詞形】かき込み かき込みをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 クロールは、手のかき込みが大きい泳法で、スピードが出る/秋になると人手を増やして、道路に散り敷いた落ち葉のかき込みをしている
**かきしめす【書き示す・描き示す】** [かく＋示す] ⓐ(道順、手順、配置、数式、売上高、発音、言葉、文字、誤字、文章、メロディー、経緯、結果、計画、方針、考え、主題、内容、指示、説明、特徴、生産地、名前、詳細、設備の標示)を書(描)き示す(=書(描)いて示す) ⓑ(文章、言葉、文字、数字、数値、配号、矢印、音符、絵、図、イラスト、表[ひょう]、グラフ、矢印、赤鉛筆)で書(描) き示す 
【副⁺】(はっきり、いちいち、逐一、詳しく、正確に、簡単に、大まかに、分かりやすく)書(描)き示す
【例文】 地図には、目的地への道順が矢印で描き示してある/黒板に手順を書き示して、実験方法を学生に説明した/会場設営のため、机の配置を描き示した図を係員に配った/ホワイトボードに数式を書き示し、理論を説明した/売上高は、グラフで描き示せば、一目で分かる/予言者の言葉が書き示された古代の書が博物館に収めてある/原稿に目を通し、誤字や脱字を赤鉛筆で書き示した/口承されていたメロディーを音符で書き示して楽譜にした/後の捜査の参考になるよう、事の経緯を詳しく書き示しておいた/実験結果を正確に数値で書き示さなければ、データとしての価値はない/銀行の融資を受けるため、資金計画を書き示す必要がある/学校案内には、教育方針が書き示されている/一般読者用に難解な内容を平易な言葉で書き示した本が出版された/リーダーがいちいち指示を書き示さずとも、メンバーは自主的に行動できる/目撃者は、犯人の特徴を簡単な絵で描き示した/生産地が書き示されたラベルを確認してから、食料品を買う/財産分与は、詳細を遺言書に書き示しておくつもりだ/避難口など設備の標示は、イラストで描き示せば、誰にでも分かる
**かきしるす【書き記す・描き記す】** [かく＋記す]ⓐ(文字、記号、数字、番号、名前、住所、連絡先、情報、必要事項、出来事、光景、記録、経緯、真実、詳細、説明、効能、過程、歴史、業績、内容、文章、遺言、記憶、体験、見聞、感想、印象、謝意、アイデア、極意)を書(描)き記す(=あとに残るように、書(描)いておく) ⓑ(日誌、手記、書類、旅行記、[報告・遺言・奥義]書、[回想・住所]録、リスト、メモ、手紙、ノート、壁、石碑、後書き、末尾)に書(描)き記す 
【副⁺】(さらさら、逐一、きちんと、こまごまと、詳しく、つぶさに、細大漏らさず)書(描)き記す
【例文】 郵便番号を書き記さずとも、住所があれば郵便物は届くことは届く/被害者は、死に際に犯人の名を壁に書き記していた/友人の連絡先を住所録に書き記しておく/顧客の個人情報をリストに詳しく書き記しておく /書類に必要事項を書き記さないまま提出してしまった/画家の死後、旅先で出会った光景を描き記した画帳が見つかった/当直者は、夜間の記録を日誌に書き記すことになっている/複雑な事情のため、事の経緯を簡単には書き記せない/後世のため、真実を書き記すことが大切だ/遺産相続の詳細を遺言書にきちんと書き記した/薬の効能を書き記した説明書をよく読んでから飲む/故人の業績を石碑に書き記して後世に伝えた/事業の内容は、報告書に書き記されている/被災体験を忘れないように回想録に書き記した/旅行記は、旅先の見聞をつぶさに書き記したものだ/

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本を読む度に、印象に残った箇所をノートに書き記すことにしている/著作の後書きに関係者への謝意を書き記した/宗家には、芸の極意を書き記した奥義書が伝えられている
**かきすてる【書き捨てる】** [書く＋捨てる] ❶(原稿、草稿、作品、小説、詩、歌詞、メモ、手紙)を書き捨てる(=書いたままにして放[ほう]っ[っっ]ておく。または書いた後、捨てる) ❷(雑文、雑感、思い、悪口、文句、戯[ざ]れ言[ごと)を書き捨てる(=注意を払わないで、無[む]造[ぞう]作[さ]に書く) 
【副⁺】❷(つい、さらっと、適当に、気ままに、思いつくまま)
【例文】 ❶気に入らぬ原稿を書き捨てては、また気を取り直して書き出す日々だ/書き捨てられた原稿用紙が部屋中に散らかっている/作家の死後、書き捨てられた草稿が物置から出て来た/書き捨てるばかりで、一向に満足できる作品が書けない/執筆中の小説は構想がまとまらず、途中で書き捨てたままになっている/長年書き捨ててきた詩を改めて見直し、詩集として出版したい ❷このエッセイは、思いついたまま書き捨てたような乱雑な文章ばかりだ/日々の雑感を気ままに書き捨てようとブログを始めた/先日の手紙は、つい書き捨てた戯れ言だから、捨ててほしい
【名詞形】書き捨て
【例文】 書き捨ての原稿用紙がたまってしまった/初めは気ままな書き捨ての雑感だったが、意外に好評なので、本腰を入れて取り組むつもりだ
**かきそえる【書き添える・描き添える】** [かく＋添える](近況、メールアドレス、旧姓、日付、図、和歌、言葉、奥[おく]書[がき]、追伸、一[いっ]筆[ぴつ]、一[ひと]言[こと]、礼、メッセージ、コメント、意見、説明、由来、翻訳、注意書き、宣伝文句、記号、絵)を書(描)き添える(=絵や文章に言葉や絵などを*書(描)き加える) 
【副⁺】(ちょっと、小さく、ついでに、さりげなく、簡潔に、最後に、念のため)書(描)き添える
【例文】 友人からの転居通知には、近況が書き添えてあった/念のため、名刺にメールアドレスも書き添えて相手に渡した/名前の横に旧姓を書き添えておいた/自分で描いた水彩画に一句書き添えたら、趣が出た/カードに感謝の言葉を書き添えて、プレゼントと一緒に渡した/写本の末尾に書き添えられた奥書で来歴が分かる/追伸とは、手紙の終わりに書き添える追加の用件だ/印刷した年賀状には、必ず一筆書き添えることにしている/招待状に手書きのメッセージを書き添えれば、真心が伝わるだろう/旅行先で撮った写真をアルバムにまとめ、コメントを書き添えた/報告書の最後には、担当者の意見を書き添えることにしている/外国人客のため、メニューには英語の説明が書き添えてある/我が家伝来の古い掛け軸には、由来が書き添えられている/古英語の詩には、現代語の訳[やく]が書き添えてある/封筒に「履歴書在中」と書き添えて投函した/店頭の値札に「残り僅か」と書き添えたら、すぐ売り切れた/金額欄に書き込む時は、数字の前に「¥」を書き添える/暑中見舞いに朝顔の絵を小さく描き添えて送った
**かきそこなう・かきそこねる【書き損なう・書き損ねる】** [書く＋損なう・損ねる] ❶(名前、宛名、住所、郵便番号、数字、字、漢字、つづり、重要事項、[履歴・申込]書、願書、遺書、賞状、書類、原稿、年賀状)を書き損なう(=書いたが、間違えてしまう) ❷(申込書、礼、願い事、日誌)を書き損なう(=書こうとしたが、書く機会を逸してしまう) 
【副⁺】(うっかり、つい、うかつにも、不注意で、残念なことに)書き損なう
【例文】 ❶宛名を書き損なったので、もう一度書き直した/郵便番号を書き損なっても、

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宛先が正確なら郵便物は届く/履歴書を書く時は、字を書き損ねないように注意する/試験で英単語のつづりを書き損なって、減点された/書き損なった時のために、申込書を余分にもらった/願書は、下書きをすれば書き損なわない/賞状は、1字も書き損なうことなく書き上げなければならない ❷旅行が当たる抽選に申し込もうと思いながら、結局申込書を書き損なってしまった/贈り物のお礼を書き損なって、とうとう電話で済ませてしまった/七夕のことを忘れ、今年は短冊に願い事を書き損ねてしまった/今日は多忙だったため、業務日誌を書き損ない、空白のままになっている
【名詞形】書き損ない 書き損ないをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 書き損ないがないか、原稿を読み返した/書き損ないの原稿は丸めて捨てた/この書類は、漢字の書き損ないが多い/気づかずに書き損ないをしたまま、書類を出した
**かきそんじる【書き損じる】** [書く＋損じる](→「かきそこなう」 ❶に同じ)を書き損じる(=書いたが、間違えてしまう) 
【副⁺】(→「かきそこなう」 【副⁺】に同じ) 書き損じる
【例文】 封筒の宛名を書き損じたら、捨てて新しく書き直す/重要事項を書き損じることがないように注意した/1字でも書き損じたら、遺言は無効になるらしい/難しい漢字なので、書き損じないように気をつけた/書き損じた答えを消しゴムできれいに消して、正しく直した/願書は、緊張して何度も書き損じた/書類の書き損じた箇所には、二重線を引いて訂正印を押してください/書き損じた原稿を破って捨てた
【名詞形】書き損じ 書き損じをする
【例文】 書き損じのまま、年賀状を出すのは失礼だ/最近はワープロ原稿が多くなり、書き損じの原稿をあまり見なくなった/清書をしたのかと思うほど、原稿には全く書き損じがない/テレビの音で気が散って、書き損じが多くなった/領収証は、金額の書き損じをしないよう気をつける
**かきたす【書き足す・描き足す】** [かく＋足す] ❶(→「書(描)き加える」 ❶に同じ)を書き足す(=更に内容を足して書き、補う) ❷(→「書(描)き加える」❷に同じ)を描き足す(=更に図や絵を足して描[えが]き、補う) 
【副⁺】(→「書(描)き加える」【副⁺】に同じ)かき足す
【例文】 ❶共有の書類には、不要な内容を書き足さぬよう、注意した/著書の後書きに関係者への謝辞を書き足した/最後に最新の参考文献を書き足し、論文を完成させた/辞典は、版を重ねるごとに、項目が書き足されたり、削られたりしていく/書き忘れに気づいて、文書の末尾に用件を数行書き足した/ワープロ文書に追加情報を書き足してから、上書き保存した/エピソードを書き足して、人物紹介記事を書き上げた/改めて遺言書に相続人を書き足そうと思っている/転職の度に、履歴書には職歴が書き足されていく/製造工程に回す前に、図面に細かい寸法を書き足さなければならない/読み取り専用なのか、ディスクにデータが書き足せない/楽譜に音符や記号が次々と書き足されたせいで、難しい曲に仕上がった ❷画家が背景を少し描き足しただけで、生き生きとした絵になった/職人が、絵皿に繊細な模様や色を次々描き足していく
【名詞形】かき足し かき足しをする
【例文】 最後の2行が書き足しの箇所だ/絵の修復に当たり、失われた部分には資料に基づいた描き足しが行われた

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**かきだす【書き出す・描き出す】** [かく＋出す] ❶(名前、[合格者・出席者]名、要点、問題点、必要事項、必需品、注文、長所、短所、主張、予定、企画、計画、目標、意見、経費、数値、データ、ファイル、効能、病歴、絵、グラフ、画像)を書(描)き出す(=必要な事柄を抜き出して書(描)く) ❷(字、原稿、作文、小説、本、手紙、診断書、絵)を書(描)き出す(=書(描)き始める) 
【副⁺】❶ (ずらりと、いちいち、一つひとつ、残らず、くまなく、詳しく、細かく、詳細に、余さず)書(描)き出す
【例文】 ❶飲み屋の壁には、各地の銘酒の名が書き出してある/掲示板に、試験の合格者名を書き出した紙が貼り出された/会議の出席者名を後から議事録に書き出そうとしたが、全員思い出せない/教科書の要点をノートに書き出して覚えた/問題点を一つずつ書き出せば、解決策が見えてくるはずだ/これからやるべきことを紙に書き出し、優先順位をつけた/荷造りの前に、旅行の必需品を書き出すことにした/長所や短所を書き出すことで人の性格が分かる/試験で「筆者の主張を本文から選んで書き出しなさい」という設問が出た/会議で新商品の企画をボードに全部書き出して個別に検討した/必要経費を残らず書き出したら、予想外に高額になった/実験結果分析のため、数値を全て表に書き出してみた/パソコンの不具合で画像ファイルがCDに書き出せない/浴場には、温泉の効能を書き出した紙が貼ってある/当医院では、患者の家族構成から病歴まで全て書き出し、保管している ❷娘が字を書き出したのは5歳の頃だった/締め切り間際になってようやく原稿を書き出した/息子は机に向かったものの、一向に宿題の作文を書き出そうとしない/長編小説を書き出すには相当の準備期間が必要だ/文章を書くのが苦手で、短い手紙でもなかなか書き出せない/診察後、医師は診断書を書き出した/好きな人に手紙で思いを伝えたいが、何から書き出せばいいか分からない/息子は一旦絵を描き出したら、夢中になって、返事もしない
【名詞形】書き出し 書き出しをする
【補足】 ❷ の意味で使われるが、古くは、勘定書の意味もあった
【例文】 小説の書き出しが浮かばず、時間ばかり過ぎる/段落の書き出しは1字分下げて始める/名文は書き出しの1行で読者の心を捉える/「昔、昔、あるところに」は、昔話によくある書き出しの言葉だ/改まった手紙には、書き出しと結びに決まった形式がある/データの一部を取り出し、書き出しをする/年末に飲み屋の書き出し(=勘定書)が来て、金額が多いのでびっくりした
**かきだす【掻き出す】** [掻[か]く＋出す] ❶(→「かいだす」に同じ。土、砂、土砂、ヘドロ、埃[ぼこり]、煤[すす]、ごみ、かす、汚[よご]れ、雪、落ち葉、灰、内臓、胎児、腫瘍、耳[みみ]垢[あか]、詰まった物、異物、カニの身、中身、果肉、種[たね])をかき出す(=かくようにして中から外に出す) ❷(かゆい所、体、皮膚)をかき出す(=表[ひょう]面[めん]をかき始める) ❸(汗、いびき)をかき出す(=汗などが出始める) ❹(べそ、泣きべそ)をかき出す(=泣きそうになる。泣き始める) 
【副⁺】❷(ポリポリ、ボリボリ、ガリガリ) ❸(たらたら、だらだら、グーグー)かき出す
【例文】 ❶ボートに浸水して来た水を慌てて手でかき出した/洪水の被害にあった家から泥をかき出している/親キツネが土をかき出して巣穴を広げている/山崩れのあった池から土砂をかき出してきれいにしている/細い棒で家具の隙間から埃をかき出した/煙突から煤をかき出したら、手が真っ黒になった/歯ブラシを使って食べかすをかき出すよう

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に磨く/通風孔にこびりついた汚れをへらでかき出した/竈[かまど]から灰をかき出したら、火の勢いが強くなった/包丁の先で魚の内臓をかき出して水で洗う/脳内の腫瘍を鼻腔からかき出す外科手術がある/耳かきで耳垢をかき出したら、よく聞こえるようになった/ゆでたカニの足の身を専用のフォークでかき出して食べる ❷蚊に刺されたところがかゆくてたまらず、ボリボリかき出した/皮膚をかき出したら、アトピーの症状が悪化してしまう ❸夏に向かい、暑くなってきたので、夜中にも汗をかき出した/夫は、横になるや否や、グーグーいびきをかき出した ❹地震が起こると、保育所の子たちは一斉に泣きべそをかき出した
**かぎだす【嗅ぎ出す】** [嗅ぐ＋出す] ❶(匂い、臭い、香り、犯人、生存者、獲物、麻薬、密輸品、肉製品、死体、トリュフ)を嗅ぎ出す(=においを嗅いで隠れている人や物を見つける) ❷(隠れ家、居場所、隠し場所、所在、行方、痕跡、正体、危険、異常、事件、真相、矛盾、秘密、機密、陰謀、犯罪、不正、儲[もう]け話、疑惑、スキャンダル、不祥事、ネタ、トラブル)を嗅ぎ出す(=隠れている場所や物事を探って*見つける) ❸(匂い、臭い、香り、地面、床[ゆか]、周囲、あちこち)を嗅ぎ出す(=嗅ぎ始める)
【副⁺】(くんくん、見事に、簡単に、容易に、本能的に、即座に、勘で、直感で)嗅ぎ出す
【例文】 ❶警察犬は、現場に残された遺留品の臭いを記憶して、逃走中の犯人を嗅ぎ出した/猟犬は茂みの中にいる獲物を嗅ぎ出して、猟師にその位置を知らせた/麻薬探知犬は、荷物の中の僅かな麻薬でも嗅ぎ出せる/独特の香気があるトリュフは、訓練した豚に嗅ぎ出させて土の中から収穫する ❷盗賊団は、財宝の隠し場所を嗅ぎ出そうと必死だ/政治家の収賄事件は、周到な内偵捜査によって嗅ぎ出された/スパイが軍事機密を嗅ぎ出そうと敵の基地に潜入した/週刊誌の記者は、有名人のスキャンダルを嗅ぎ出しては、記事の材料にしている ❸利き酒大会の参加者たちは、一斉に猪口に注がれた酒の匂いを嗅ぎ出した/愛犬は、散歩の途中で物の臭いを嗅ぎ出すと、しばらく嗅ぎ続ける癖がある/近くに獲物がいるらしく、猟犬が地面をくんくん嗅ぎ出した
**かきたてる【書き立てる】** [書く＋立てる] ❶(暴露記事、批判、悪口、失態、失政、スキャンダル、ゴシップ、恋愛問題、噂[うわさ]話[ばなし]、事件、あることないこと)を書き立てる(=注意を引くように盛んに書く) ❷ ([細かい・つまらない・些[さ]末[まつ]な]こと、詳細、項目、要求、落ち度、罪状)を書き立てる(=細かいことまで、いちいち*取り上げ、並べて書く) 
【副⁺】❶(でかでか、こぞって、一斉に、激しく、盛んに、大げさに、大々的に、派手に、まことしやかに、興味本位に、ここぞとばかりに、のべつまくなしに)書き立てる
【例文】 ❶政策への批判を書き立てられても、市長に対する有権者の支持率は変わらなかった/失態を派手に書き立てられ、辞職に追い込まれた議員がいる/新聞は、こぞって政府の失政を書き立てた/大衆紙は、有名人のスキャンダルを興味本位に書き立てて売り上げ部数を伸ばしている/王室のゴシップは、マスコミに大々的に書き立てられた/週刊誌は、芸能人の恋愛問題を書き立てては、大衆の好奇心を満たしている/マスコミが猟奇事件を大げさに書き立てたため、住民の間に不安が広がった/諸新聞は、新作映画が受賞に値するとこぞって書き立てたが、予想は外れた ❷つまらぬことをいちいち書き立てなくてもいい。要点だけ書き出しなさい/私の些末な落ち度を事細かく報告書に書き立てられて不愉快だ/組合は、要求事項を余さず書き立てて会社側に突きつけた/原告側は、被

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告の罪状を詳しく書き立てた訴状を裁判所に提出した
**かきたてる【掻き立てる】** [掻[か]く＋立てる] ❶(卵、生クリーム、泡、海水、ヘドロ)をかき立てる(=勢いよく混ぜる) ❷(火、炎、灯心、埋[うず]み火[ひ]、おき火、焚[た]き火[び]、炭火、灰)をかき立てる(=火勢を強くする) ❸(夢、ロマン、憧れ、望み、血、情熱、やる気、意欲、チャレンジ精神、食欲、欲望、購買欲、愛国心、使命感、闘志、気力、不安、不信、疑惑、恐怖、[悲し・憎し]み、怒り、敵意、反感、興奮、感動、感情、思慕の念、恋心、母性愛、情緒、羨望、旅情、郷愁、ムード、興味、世論、想像、イマジネーション、イメージ、絵心、暑さ)をかき立てる(=感情をより強く起こす) 
【副⁺】❶(一気に) ❷(そっと、静かに)❸(大いに、一気に、強く、激しく、盛んに、否[いや]応[おう]なく、いやが上にも)かき立てる
【例文】 ❶箸で卵を勢いよくかき立て、フライパンに流し込む/生クリームは、泡立て器で一気にかき立てる/船が白波をかき立てて進んで行く/川底のヘドロをかき立てぬようにしてポンプで吸い上げた ❷ 消えそうな灯心をかき立てて明るくした/昨夜の埋[うず]み火[ひ]をかき立てて、湯を沸かした/焚き火をかき立てると、周囲が暖かくなった 子供の夢をかき立てるような冒険小説を書きたい/恐竜の化石に太古へのロマンをかき立てられた/夜空に輝く星が宇宙への憧れをかき立てる/部下のやる気をかき立てるような言い方を研究中だ/褒められたら、誰でも意欲がかき立てられる/焼肉の匂いに食欲がかき立てられた/若者の購買欲をかき立てようと、CM に人気俳優を起用した/政府は、民衆の愛国心をかき立てるような報道を連日流している/医師としての使命感をかき立てているのは、難民たちの置かれたひどい状況だ/ライバルの活躍が選手の闘志を一気にかき立てた/巨大地震への不安をかき立てるような噂[うわさ]が流れている/台風で停電し、暗闇が人々の恐怖を一層かき立てた/若者は、娘の美しい瞳に恋心を激しくかき立てられた/汽笛の音には、いつも旅情をかき立てられる/古代壁画には、見る者の想像をかき立てる力がある/セミがまるで暑さをかき立てるかのように鳴いている
**かきためる【書き溜める・描き溜める】** [かく＋溜[た]める] (文章、原稿、習作、小説、短編、詩、随筆、俳句、台本、楽曲、論考、作品、絵、スケッチ、感想、思い出、アイデア、ネタ、名言、記録、報告、メモ)を書(描)きためる(=普段から書(描)いたものをためておく) 
【副⁺】(次々、何年も、少しずつ、折に触[ふ]れ、長年にわたって)書(描)きためる
【例文】 作家は、満を持して書きためた原稿を編集者に見せた/知人は、作家デビューを目指して、ひそかに小説を書きためている/ある程度短編を書きためたら、1冊の本にするつもりだ/詩を書くのが趣味だが、時間に追われて思うように書きためられない/作家が折に触れ書きためていた随筆が死後に発見された/俳句を書きためては、仲間に見せて講評を受けている/このアルバムは、人気アーティストが長年書きためてきた楽曲が中心だ/何年もの間書きためてきた論考をまとめて出版できることになった/描きためたスケッチ画に番号をつけて整理した/読後の感想を書きためておくと、読んだ本のことは忘れな
い/書きためておいたアイデアが、思わぬ時に役立つこともある/仕事で思いついたことは、忘れないよう手帳に書きためている/お笑い芸人は、日々ネタを探して書きためておくそうだ/学生の頃からノートに書きためてきた名言を、時折読み返してみる/記録は一旦書きためてから、後で正式に表にまとめる/報告書は書きためず、その都度上司に見せなければならない

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**かきちがう・かきちがえる【書き違う・書き違える】** [書く＋違う・違える] ⓐ(字、漢字、つづり、単語、数字、番号、単位、値段、宛名、住所、メールアドレス、時刻、答え、事項)を書き違える(=間違って書く) ⓑ(「ソ」を「ン」、「b」を「d」、「入」を「人」)と書き違える
【例文】 手紙の中で字を書き違えたところは、線を引いて消しておいた/日本語には「公演」と「講演」のように同音語が多いので、書き違えてしまうことがある/うっかりして書類で英語のつづりを書き違えてしまった/聞き取りの試験で、緊張のあまり数字を書き違えてしまった/商品の注文番号を書き違えないように注意する/計算が合っていても、単位を書き違えたら、大きな狂いが生じる/店員は、値段を書き違えたまま気づかなかった/住所を書き違えたせいで、手紙が届かず戻って来た/うっかり答えの選択肢を書き違えてさえいなければ、試験は満点だった/記入事項を書き漏らしたり、書き違えたりしないでください/重要書類なので、書き違えた箇所がないか確認した/「ソ」は、「ン」と書き違えやすい
【名詞形】書き違い 書き違いをする
【例文】 手紙を出す前に宛名の漢字の書き違いに気づいた/答えの書き違いは、赤字で訂正する/記入欄に書き違いがないように注意する/日付の書き違いをしていると指摘された
**かきちらす【書き散らす・描き散らす】** [かく＋散らす](文章、雑文、小説、随想、記事、感想、アイデア、意見、思ったこと、嘘[うそ]、デマ、絵、漫画、落書き、メモ)を書(描)き散らす(=筆の赴くままにあちこちに書(描)く) 
【副⁺】(いっぱい、やたらに、勝手に、気軽に、気ままに、無[む]造[ぞう]作[さ]に、とりとめもなく、思いつくまま、折に触[ふ]れて、[筆・気分]に任せて)書(描)き散らす
【例文】 よく考えずにあれこれ書き散らしても、文章はうまくならない/文豪が書いたものは、気ままに書き散らした雑文でも、さすがにすばらしい/三流作家は、ただ安っぽい小説を書き散らすだけで、尊敬されない/よく調べもせず、いい加減な記事を書き散らしたら、読者の信頼を失う/アイデアはあちこちに書き散らさず、整理しておくと後で役に立つ/大衆紙に書き散らされた嘘やデマに踊らされてはいけない/母は、私が幼い頃描き散らした絵を捨てずに取っておいてくれた/授業中に教科書に描き散らした漫画が見つかり、先生に叱られた/閑散とした商店街のシャッターに落書きが描き散らされている
【名詞形】書き散らし
【例文】 まとまりのない書き散らしの随想ばかりで恥ずかしい/書き散らしのブログだが、なかなか面白い
**かきつくす【書き尽くす・描き尽くす】** [かく＋尽くす] ❶(美しさ、魅力、悲惨さ、心境、思いの丈、恋、感動、感謝、生涯、経験、真相、事実、経緯、話題、答え、風景、あらゆるテーマ)を書(描)き尽くす(=全て残らず書(描)く) ❷(ノート、手帳、用紙、画帳)を書(描)き尽くす(=残りがなくなるまで全部書(描)く)
【副⁺】(全て、とことん、存分に、残らず、詳しく、余さず、最後まで、洗いざらい、思いのままに)書(描)き尽くす
【例文】 ❶大自然の美しさは、とても絵には描き尽くせない/冬山の魅力は、短い文章では書き尽くせない/戦争の悲惨さを言葉で書き尽くすことなどできない/今の心境を洗

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いざらい書き尽くせば、立ち直れるかもしれない/思いの丈を書き尽くした手紙を恋人に送った/許されぬ者同士の恋は、既に文学作品に書き尽くされたとはいえ、永遠のテーマだ/名歌には、詠み手の深い感動が31文字に書き尽くされている/彼の波乱万丈の生涯を書き尽くそうと思ったら、原稿用紙が何百枚あっても足りない/事の真相は、いまだ書き尽くされぬままだ/悲劇を繰り返さぬためにも、事実を全て書き尽くしておくべきだ/事件の全貌を明らかにするため、調査の経緯を書き尽くしておこう/この話題は、世間で散々書かれ尽くしてきたので、もう書くことがない/合格点が取れるように、とにかく答案用紙に答えを書き尽くした/その画家は写実的な風景画を描き尽くした上で、抽象画へ移行した ❷受験生たちは、すぐにノートを書き尽くしてしまうほど熱心に勉強している/手帳を最後まで書き尽くしたので、買い替えた
**かきつける【書き付ける】** [書く＋付ける] ❶ⓐ(用件、伝言、内容、[連絡・必要]事項、要点、日付、金額、明細、暗唱番号、パスワード、メールアドレス、数字、数値、言葉、書名、詩歌、アイデア、出来事、事の子細、感想、名前、予定、スケジュール、約束、箱の中身)を書きつける(=忘れないように書いておく)ⓑ(メモ、手帳、ノート、用紙、日記、住所録、カレンダー、表[ひょう]、カルテ、黒板、目録)に書きつける ❷(文章、手紙、英語の文、ラブレター、色[しき]紙[し]、短冊)を書きつけている(=書くことに慣れている) 
【副⁺】❶(いちいち、しっかり、黒々と、こまごまと、詳しく、細かく、大きく、丁寧に、心のままに、忘れずに、漏らさず)書きつける
【補足】 ❷は、「書きつけている」、あるいは「書きつけない＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶忘れないよう、手帳に用件を書きつけておいた/急いで電話の内容を書きつけようとしたが、手近に紙が見当たらない/教室の黒板には生徒への連絡事項が書きつけてある/父は、使った金額を手帳に残らず書きつけるほど几[き]帳[ちょう]面[めん]だ/パスワードや暗証番号は、忘れると困るので、人に見られない所に書きつけておく/家でも毎日、血圧を測り、数値を表に書きつけている/心に残った言葉を手帳に書きつけ、時々読み返している/アイデアを思いついたら、すぐメモに書きつけるようにしている/毎晩、その日の出来事を日記に書きつけることにしている/カレンダーに予定を書きつけている/保管してある箱には、中身を書きつけたラベルを貼っておくと分かりやすい ❷学生時代から文章を書きつけているので、書くのは苦にならない/友人は、日頃から手紙を書きつけていて、実に筆まめだ/英文のラブレターは、書きつけないものだから、こっそり代筆を頼んだ/句会に出たが、短冊に筆で字を書きつけていないので、緊張した
【名詞形】書き付け (=覚書、記録、証文、請求書、勘定書など)
【補足】 名詞形は、 $ ❶ $の意味でのみ使う
【例文】 将軍直筆と伝えられる書き付けが展示されている/この茶道具は、書き付けのある名品だ/ポケットから飲み屋の書き付けが出てきて、妻に問いただされた/店にこの書き付けを持って行けば、品物を受け渡してくれるはずだ
**かぎつける【嗅ぎ付ける】** [嗅ぐ＋付ける] ❶(→「かぎだす」 ❶に同じ。死肉)を嗅ぎつける(=においを嗅いで物の所在を探し当てる) ❷(→「かぎだす」❷に同じ)を嗅ぎつける(=隠れている物事を気配などから察して*探り当てる) ❸(匂い、臭い、香り)を嗅ぎつけている(=嗅ぐことに慣れている) 
【副⁺】❶❷(すぐ、敏感に、直感的に、本能的に)

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嗅ぎつける
【補足】 ❸は、「嗅ぎつけている」の形で使う
【例文】 ❶猟犬は、獲物の臭いを嗅ぎつけると、その跡を追い出した/警察犬は、かすかな臭いでも嗅ぎつけられるように訓練される/猫はネズミの臭いを敏感に嗅ぎつけるらしい/野良猫が魚の臭いを嗅ぎつけて、あっという間に盗んで行った/サメには、離れていても血の臭いを嗅ぎつけられる鋭い臭覚がある/救助犬は、雪崩の下敷きになった遭難者の臭いを嗅ぎつけて、隊員に知らせた/鳥葬が始まると、死者の臭いを嗅ぎつけたハゲタカが群れをなして飛んで来た/探知犬は、空港検疫で肉製品を嗅ぎつけて、不正な持ち込みを食い止めている/ハイエナは、遠く離れた距離でも死肉を嗅ぎつけられる ❷いくら居場所を変えても、借金取りに嗅ぎつけられて責められる/敏腕刑事は、証言の矛盾を嗅ぎつけて、事件を解決に導いた/軍の上層部は、敵のスパイに作戦を嗅ぎつけられるのを恐れた/政治家の不正を嗅ぎつけた記者は、すぐさま新聞に書き立てた/やり手の商売人は、儲[もう]け話を嗅ぎつけるのが速い/芸能記者がスターのスキャンダルを嗅ぎつけ、マスコミが色めき立った/王の墓に埋葬された宝物は、盗掘者に嗅ぎつけられ、跡形もなく消え失せた ❸煙草の臭いは、普段嗅ぎつけていないので苦手だ/母の香水の匂いは嗅ぎつけているので、遠くからでもそれと分かる
**かきつづる【書き綴る】** [書く＋綴[つづ]る] ⓐ(気持ち、感情、思いの丈、思い出、胸の内、感想、恋心、憤り、愚痴、体験、言葉、経緯、状況)を書きつづる(=次々と言葉を並べて、文章を書いていく)ⓑ(ノート、日記、メール、手紙、用紙、ブログ、文書、原稿、コラム、遺書、手記、随想、物語、回顧録、紀行文)を/に書きつづる 
【副⁺】(ひたすら、つらつら、切々と、綿々と、一心に、取り止めなく、ありのまま、思いつくまま、筆に任せて)書きつづる
【例文】 悲しい気持ちを整理するため、友に話したり、日記に書きつづったりしてみた/心に湧き上がる激しい感情を切々と書きつづらずにはいられない/ブログに日々の思いを書きつづっている/日記には、胸の内を赤裸々に書きつづっている/彼からのメールには、恋心がそれとなく書きつづられていた/事件への憤りをいくら書きつづっても、心は晴れない/母への手紙には、つい愚痴ばかり書きつづってしまう/戦争体験を書きつづった市民の記録が出版された/締め切りまで原稿をひたすら書きつづる日々が続いている/病床の父は、震える字で家族への遺書を書きつづった/「徒[つれ]然[づれ]草[ぐさ]」は、兼好法師がつれづれなるままに書きつづった随想とされる/文豪が長年書きつづってきた回顧録がついに完結した
**かきつらねる【書き連ねる】** [書く＋連ねる](名前、感想、夢、出来事、事実、言葉、文章、文字、数式、美辞麗句、本音、要求、言い分、文句、不満、恨みつらみ、罵[ば]詈[り]讒[ざん]謗[ぼう]、罪状、極意)を書き連ねる(=長々と書いて並べる) 
【副⁺】(くどくど、だらだら、つらつら、長々と、延々と、綿々と、ありのまま、思いつくまま)書き連ねる
【例文】 候補者の推薦名簿には、著名人の名前が書き連ねてある/神社の境内には、寄贈者名を書き連ねた石碑が立っている/この物語は、ただ出来事をだらだら書き連ねただけで面白くない/事実をありのままに書き連ねて記録に残しておく/恋人からの手紙には、愛の言葉が書き連ねてあった/経文には、難解な文字が書き連ねられている/研究会では、

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発表者たちが次々と難しい数式を黒板に書き連ねていった/勝手な言い分ばかり書き連ねた訴状が腹立たしい/会社への要求書には、労働条件に対する不満が書き連ねてあった/犯人は、世の中に対する恨みつらみを犯行声明に書き連ねている/法廷で犯人の罪状を書き連ねた判決文が読み上げられた/宗家には、剣の極意を書き連ねた秘伝書が伝わっているらしい
**かきとどめる【書き留める】** [書く＋留[とど]める] ⓐ(出来事、事件、事実、真実、言行、経緯、一部始終、被害、状況、経験、体験、思い出、内容、発言、証言、言葉、名言)を書きとどめる(=後に長く残すため、書いておく) ⓑ(手帳、ノート、日記、紀行文、文書、記録、歴史書、史料、言行録、箴[しん]言[げん]集[しゅう]、議事録、伝記)に書きとどめる 
【副⁺】(きちんと、詳しく、克明に)書きとどめる
【例文】 伝記とは、偉人の生涯の出来事を書きとどめたものだ/尊敬する師の言行を書きとどめ、記録に残しておきたい/歴史書に書きとどめられた政変の経緯が必ずしも真実とは限らない/公開文書には、事件の一部始終が詳細に書きとどめてある/津波の被害状況を書きとどめた史料は、防災の観点から重要だ/作家が旅先の経験を書きとどめようとつづったものが紀行文だ/後世のため、戦争の体験を記録に書きとどめておきたい/会議の内容は、議事録に詳細に書きとどめてある/証言内容は、証拠として明確に文書に書きとどめておく必要がある/感銘深い言葉に出会うと、手帳に書きとどめるようにしている/箴言集には、古今東西の偉人の名言が書きとどめられている
**かきとばす【書き飛ばす】** [書く＋飛ばす] ❶(小説、随筆、作品、記事、連載、台本、原稿、文章、レポート)を書き飛ばす(=よく吟味せず速く書く) ❷(必要事項、大事な箇所、一部、数行)を書き飛ばす(=書くべきことをうっかり抜かして書く) 
【副⁺】❶(一気に、調子よく、手っ取り早く、適当に、いい加減に、時間に追われて、思いつくまま、何でもござれと) ❷(うっかり、危うく)書き飛ばす
【例文】 ❶流行作家は、僅か1か月で次々と小説を書き飛ばすそうだ/書き飛ばさず、推敲を重ねて慎重に作品を書き上げたい/いい加減な記事を書き飛ばせば、読者の信頼を失うことになる/時間に追われて特集記事を書き飛ばした結果、取材不足との批判を受けた/スポーツ紙は、売らんかなと手っ取り早くゴシップ記事を書き飛ばしている/週刊誌の連載は、書き飛ばさなければ締め切りに間に合わない/数十ページの台本を一気に書き飛ばす速さで書かないと、毎週の番組収録に間に合わない ❷必要事項を書き飛ばさなかったか、丹念に願書を見直した/慌てたため、大事な箇所を危うく書き飛ばすところだった/注意して書類を書いたので、書き飛ばしたところはなかった/答案の提出間際に、うっかり1行書き飛ばしているのに気づき、慌てて書き加えた
**かきとめる【書き留める・書き止める】** [書く＋とめる] ⓐ(→「かきつける」 ❶ⓐに同じ。事実、言動、状況、体験、コメント、発言、質問、説明、証言、名言、指示、被害、メロディー)を書き留める(=忘れないように、または後に残すために書いておく) ⓑ(→「かきつける」 ❶ⓑに同じ。議事録、台本、譜面)に書き留める 
【副⁺】(→「かきつける」【副⁺】❶に同じ)書き留める
【例文】 言い忘れがないよう、用件をメモに書き留めてから相手に電話した/教師は、連絡事項を生徒たちに書き留めさせた/講義を聞いて、要点をざっとノートに書き留めてお

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いた/講師が早口なので、細かい数字を全部は書き留められなかった/授業中に分からない言葉があれば、書き留めて、後で調べてみる/読みたい本を見つけると、手帳に書名を書き留めて注文する/アイデアが浮かんだら、忘れないうちにすぐ書き留めることにしている/手帳にその日の出来事を書き留めておけば、後で役に立つ/秘書は、社長の予定を逐一、スケジュール表に書き留めている/約束を手帳に書き留めなかったせいで忘れてしまった/見学者たちは、案内係に質問したり、説明をメモに書き留めたりした/刑事は、目撃者の証言を一[ひと]言[こと]ずつ手帳に書き留めていった/役者たちは、監督の指示を台本に書き留めて、そのとおりに演ずる/心に浮かんだメロディーを譜面に書き留めて、後で演奏してみた
【名詞形】書留 (=配達経路が記録され、事故があれば一定の範囲内で賠償される郵便)
【補足】 固定した慣用表現では「書留」と送り仮名が省略される
【例文】 大切な書類は、簡易書留で相手先に送ることにしている/郵便局の窓口で現金書留封筒を購入し、現金を送る
**かきとる【書き取る】** [書く＋取る]ⓐ(言葉、会話、英語、発話、発言、演説、講義、説明、指示、注意事項、口述、伝言、連絡先、日付、ナンバー、図、情報、内容、板書、例文、一字一句、発音、フレーズ、文字、漢字、スペル、文章、詩、せりふ、歌詞、曲、要点、レシピ)を書き取る(=見聞きしたことを紙などに書く) ⓑ(メモ用紙、手帳、ノート、黒板、譜面、文書)に書き取る 
【副⁺】(全て、そのまま、ざっと、素早く、正確に、丁寧に、必死に、漏らさず、慌てて、急いで、大急ぎで、忘れないうちに)書き取る
【例文】 心に残った言葉はノートに書き取っておく/速記による会議録作成時には、話が早くて書き取れない場合も考慮し、必ず録音する/ディクテーションとは、発話を正確に書き取る練習だ/講義は講師の言葉どおりに書き取るのでなく、要点を押さえて書き取ったほうがいい/説明を必死に書き取ろうとしたが、全部は書き切れなかった/晩年の作家の口述を書き取ったものが遺稿となった/伝言を急いで紙に書き取ろうとしたが、ペンがなくて慌ててしまった/引っ越した隣人の連絡先を書き取ったはずだが、そのメモが見当たらない/次回のコーラスの練習日を手帳に書き取っておく/警官は、交通違反をした車のナンバーを書き取った/昔の家の見取り図を参考までに書き取っておいた/外国人学生の名前の上に、その読みの発音を書き取って覚える/昔の人は、大切な文書の消失を恐れ、文章を書き取った写しを作成した/心に残る詩の一節を書き取っておいた/英語の歌を聞きながら歌詞を書き取るのも英語のいい勉強法だ/絶対音感を持つ彼は、曲を聞くと、直ちに五線譜に書き取ってしまう/テレビの料理番組のレシピを慌てて書き取った
【名詞形】書き取り 書き取りをする
【例文】 子供の頃は書き取りが苦手だった/計算と書き取りをしっかり練習させると、学力が伸びると言われる/小学生には毎日漢字の書き取りをさせている/英語の書き取り試験があるので、スペルの練習をする
**かきとる【掻き取る】** [掻[か]く＋取る] ⓐ(土、砂、埃[ぼこり]、煤[すす]、ごみ、かす、汚[よご]れ、錆[さび]、雪、氷、落ち葉、首、内臓、血栓、耳[みみ]垢[あか]、かさぶた、ふけ、髪の毛、皮膚、鱗[うろこ]、わき芽、苔[こけ]、海苔[のり]、牡蠣[かき]、漆、塗装、中身、表[ひょう]面[めん]、果肉、種[たね])をかき取る(=手や道具などでかいて取る)ⓑ(へら、スプーン、ナイフ、包丁、刀、刃物、ブラシ、綿棒、爪、手、板)でかき

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取る 
【副⁺】(ガリガリ、ごっそり、すっかり、きちんと、きれいに、完全に)かき取る
【例文】 冬になる前に、ストーブの煙突にブラシを入れて煤をかき取り、掃除する/バイク表面の錆をかき取ってから磨く/猛吹雪で、窓ガラスにくっついた雪をかき取ったら、室内が明るくなった/戦国時代は、敵将の首をかき取るのが一番の手柄だった/魚の内臓を包丁で丁寧にかき取って、水で洗う/現代は、カテーテルで血栓をかき取ることが可能になった/耳垢を、綿棒でそっとかき取った/かさぶたを爪でかき取ってしまったら、傷の治りは遅くなる/浴室の排水口にたまった髪の毛をブラシでかき取って掃除する/鱗をかき取ってから魚の腹をさばく/トマトの茎のわき芽をかき取ると、株が大きく成長する/海岸では子供たちが海苔を岩からかき取っている/海に潜り、岩に張り付いた牡蠣をかき取るのは、海女[あま]たちの仕事だ/木の幹に付けた傷からにじみ出る漆をかき取って集める/ゴーヤの内側の種は、スプーンを使うと楽にかき取れる
**かぎとる【嗅ぎ取る】** [嗅ぐ＋取る] ❶(匂い、臭い、香り、臭気、体臭、死臭)を嗅ぎ取る(=においを捉える) ❷(気配、雰囲気、危険、危機、変化、行方、異常、兆候、事件、真相、矛盾、機密、陰謀、不正、悪事、儲[もう]け話、疑惑、嘘[うそ]、噂[うわさ]、スキャンダル、不祥事、二人の仲、トラブル、厄[やっ]介[かい]事[こと]、差別意識、意図、考え、誠意、チャンス)を嗅ぎ取る(=様子や雰囲気からそれと気づく。察知する) 
【副⁺】(はっきりと、ぼんやりと、それとなく、素早く、鋭く、敏感に、直感的に、本能的に)嗅ぎ取る
【例文】 ❶サケは水の匂いを嗅ぎ取って、海から産卵場所の故郷の川へ遡って行く/警察犬は、遺留品から犯人の臭いを嗅ぎ取り、足取りを追う/嗅覚の優れた犬は、上空 100メートルから1グラムの酢酸をまいても、臭いを嗅ぎ取れる/妻は夫の上着に煙草の臭いを嗅ぎ取った/ソムリエは繊細なワインの香りを嗅ぎ取って、言葉で表現した ❷野ウサギは危険を嗅ぎ取ると、慌てて巣穴に逃げ込んだ/内戦の危機を嗅ぎ取った人々が国外へ逃げ出した/野生動物の中には、本能的に天候の変化を嗅ぎ取るものもいるらしい/刑事は、長年の経験で事件の真相を嗅ぎ取った/諜報活動で敵の機密をどこまで嗅ぎ取れるかが今後の作戦を左右する/政府高官の不正を嗅ぎ取った記者は、事件の核心に迫った/警察は、彼の証言に嘘を嗅ぎ取って、更に取り調べを続けた/相手の高慢な態度に差別意識を嗅ぎ取り、腹立たしさを覚えた/相手側の隠された意図を嗅ぎ取れれば、交渉が有利に進むはずだ
**かきなおす【書き直す・描き直す】** [かく＋直す] ❶(遺言、手紙、論文、カルテ、書類、文書、調書、[企画・履歴]書、報告、説明、記事、記述、内容、表現、原稿、教科書、作文、文章、小説、台本、ラストシーン、誤字脱字、ミス、答え、数字、地図、表示、歴史)を書(描)き直す(=元のものを土台にして、間違いなどを修正しながら、良くなるように、またきれいに再度書(描)く) ❷(韻文を散文、古典を現代語、草書を楷書、小説を戯曲、専門書を一般向け、表データをグラフ)に書き直す(=別の形式に変えて書く) 
【副⁺】(再度、きちんと、新しく、正しく、きれいに、正確に、全面的に、改めて、一から、初めから)書き直す
【例文】 ❶遺言状は本人なら何度でも書き直せる/調書は勝手に書き直せないのは鉄則だ/履歴書は、もっと丁寧な字で書き直したほうがいい/説明を簡単な言葉で書き直したら、分かりやすくなった/記者は、記事の推[すい]敲[こう]が足りないとデスクに言われ、書き直すよ

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う命じられた/教科書は、文部科学省から修正の検定意見が出されると、その箇所が書き直される/教師は、留学生に表現や意図を確認しながら、もう一度作文を書き直させた/主役の降板で、脚本家は監督と相談し、台本を一部書き直すことにした/指摘した書類の誤字は、正しく書き直してあった/書類に記入ミスをした場合は、二重線で消して書き直せばいい/戦後の講和会議によってヨーロッパの地図は大幅に描き直された/この複雑な表示は、誰が見ても分かるように書き直すべきだ/考古学の新発見で歴史は、度々書き直されてきた ❷この古典を現代語に書き直せば、広く読まれるだろう/難しい専門書だが、一般向けに書き直されたものが大ヒットした/実験データの数値をグラフに正確に描き直して整理した
【名詞形】書(描)き直し 書(描)き直しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】出版社は原作者に大幅な書き直しを求めた/作家は、作品の書き直しに応じようとはしない/この原稿は誤りが多く、書き直しが必要だ/数度の書き直しを経て、論文が完成した/事故報告書は、検証が不十分だとして、書き直しが命じられた/書き直しをすれば、更にいい作品になるだろう
**かきながす【書き流す】** [書く＋流す](手紙、見舞状、短編、随筆、詩歌、作品、連載、記事、原稿、文章、言葉、日常の出来事)を書き流す(=構えず気軽に書く) 
【副⁺】(すらすら、だらだら、さらりと、軽く、さり気なく、気楽に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、ぞんざいに、筆に任せて、思いつくまま、心の赴くまま)書き流す
【例文】 目上の人への手紙は、ぞんざいに書き流すわけにはいかない/暑中見舞いの葉書は、軽く書き流されたものでも、もらえばうれしいものだ/軽く書き流したような短編だが、実は緻密に計算され執筆されている/老作家は、筆に任せて洒[しゃ]落[れ]た随筆を書き流している/原稿は、まず一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に書き流してから、後でじっくり推[すい]敲[こう]している/何気なく書き流したように見える言葉の数々に作家の鋭い感性が感じられる/乞われれば、心に残る一[ひと]言[こと]をさらりと色[しき]紙[し]に書き流せるなんて羨ましい才能だ/老いた両親に心配をかけぬよう、夫の入院の件は、手紙にさり気なく書き流しておいた
**かきなぐる【書き殴る・描き殴る】** [かく＋殴る](文字、名前、メモ、スローガン、車のナンバー、答え、絵、文章、手紙、原稿、連載、雑文、感想、アイデア、妄想、暴言)を書(描)きなぐる(=乱暴に書(描)く) 
【副⁺】(一気に、乱暴に、ぞんざいに、急いで、思いつくまま)書(描)きなぐる
【例文】 酔って書きなぐった文字は、自分でも判読できない/工場正門前の立て看板には、労働組合のスローガンが大きく書きなぐられている/事故現場から走り去った車のナンバーを急いで手帳に書きなぐり、警察に通報した/時間が足りず、提出間際に慌てて答えを書きなぐった/寂れた商店街のシャッターには、落書きの絵がペンキで派手に描きなぐられている/子供が描きなぐったような抽象絵画は、私にはさっぱり分からない/怒りに任せて書きなぐった手紙を読み直したら、出すのが恥ずかしくなった/月にいくつもの連載をただ書きなぐっているようでは、良い作品は残せない/ネット上では、他人に対する暴言を書きなぐる輩[やから]が増えている
【名詞形】殴り書き 【動】殴り書き(を)する

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【補足】 「書き殴る」の名詞形は、語順を入れ替えた「殴り書き」の形で使う
【例文】 現場には、殴り書きのメモが残されていた/殴り書きをした伝言は、人に「読めない」と言われた/事件現場には、意味不明の文字が殴り書きされていた
**かきならす【掻き鳴らす】** [掻[か]く＋鳴らす] (弦[げん]、ギター、ウクレレ、マンドリン、琴、竪[たて]琴[こん]、ハープ、三味線、琵琶、音、曲、リズム、コード、琴線)をかき鳴らす(=弦[げん]をかくようにして鳴らす)
【例文】 指で素早く弦をかき鳴らす技法は、ギター演奏の基本だ/子守唄の伴奏は、弦をかき鳴らさず、柔らかく爪[つま]弾[び]くほうがいい/強くかき鳴らし過ぎて、弦が切れてしまった/フラメンコは、激しくかき鳴らすギターの音に合わせて情熱的に踊る/若い頃は、格好よくエレキギターをかき鳴らすロックバンドに憧れたものだ/フラダンスに合わせ、愛用のウクレレをテンポよくかき鳴らした/画家は、竪琴を優雅にかき鳴らす女神の姿を描いた/ここが聞かせどころとばかりに、調子よく三味線がかき鳴らされ、演奏は最高潮に達した/昔は、法師が琵琶をかき鳴らしながら、物語を語っていた/かき鳴らされる強烈なリズムに、会場の興奮が一段と高まった/異郷で聞く故国の歌は、移住者たちの心の琴線をかき鳴らさずにはおかない
**かきならべる【書き並べる】** [書く＋並べる](名前、書名、品名、文字、数量、値段、項目、要素、順位、予定、答え、思いつき、アイデア、注意、要点、条件、嘘[うそ]、悪口、愚痴、不満、泣き言、コメント、感想、罪状、役職、経歴)を書き並べる(=順に並べて書く)
【例文】 予備校の壁には、有名校の合格者名を書き並べた紙が貼ってある/成績順に受験者名を書き並べたリストは、外部接続できないパソコンに保存する/教師は、参考書の書名を黒板に書き並べ、学生に読むように勧めた/台帳に商品の品名、数量、値段を書き並べる/答案返却の際は、答えを黒板に書き並べて解説することにしている/思いつきを書き並べているうちに、問題解決の方向が見えてきた/企画会議では、新製品のアイデアを次々とボードに書き並べて検討した/受験上の注意は、問題の表紙に書き並べてあった/ノートに講義の要点を書き並べたら、内容がよく理解できた/仕事がつらくて、友達へのメールに泣き言を書き並べずにはいられなかった/羨ましいことに、久々に会った友人の名刺には、役職がずらりと書き並べられていた/本の最後のページには、著者の経歴が書き並べてある
**かきなれる【書き慣れる・描き慣れる】** [かく＋慣れる](文章、手紙、メール、ビジネス文書、履歴書、論文、レポート、絵、図、図面、サイン、漢字、書)を書(描)き慣れている(=書(描)くのに慣れている)
【補足】 「かき慣れている」、あるいは「かき慣れた/かき慣れない」の形で多く使う
【例文】 普段、文章を書き慣れていないと、短くても書くのが億[おっ]劫[くう]だ/お悔やみの手紙は、書き慣れていないので苦手だ/書き慣れない人はもちろん、書き慣れた人でも目上の人への手紙には気を使うものだ/メールを書き慣れたら、もっと速く書けるようになるだろう/書き慣れないうちは、ビジネス文書を仕上げるのは難しい/履歴書は書き慣れないので、実用書の例を参考にした/レポートを書き慣れているとはいえ、今回は出来上がるまでに時間がかかった/絵を描き慣れている美大生の友人は、似顔絵を描くのも上手だ/建築士という仕事柄、図面は描き慣れている/芸能人はサインを書き慣れているので、実
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に速く仕上げてしまう/初めて漢字を学ぶ外国人は、書き慣れるまで苦労するらしい/書家がいかにも書き慣れた様子で、和歌を続け書きするのに見とれた/書き慣れたペンと便箋を使うと、気持ちよく手紙が書ける/書き慣れない筆は使わず、ペンで祝儀袋に名前を書いた
**かきぬく 【書き抜く・描き抜く】** [かく＋抜く] ❶ (論文から要点、文献から該当箇所、事典から必要部分、新聞から記事、本から心に残る文、教科書から熟語、詩選集から五言絶句、小説から名文、句集から一句、台本からせりふ、名簿から合格者名、地形図から河川、漫画からキャラクター)を書(描)き抜く(=必要な部分を*抜き出して書(描)く) ❷(原稿、長編小説、論文、大作)を書(描)き抜く(=困難を越えて、最後まで書(描)いて完成させる) 
【副⁺】❶(そのまま、とりあえず、とにかく、正確に、一[いち]言[ごん]一[いっ]句[く]違[たが]わず) ❷ (ようやく、ついに、何とか、見事に、完璧に)書(描)き抜く
【例文】 ❶ 論文から要点を書き抜きながら内容を整理する/参考文献から該当箇所を書き抜いて引用する/事典から必要な部分を書き抜いて資料を作った/社会科の授業で、生徒に新聞から興味を持った記事を書き抜かせ、発表させた/読んだ本から心に残る文を書き抜いている/教科書から知らない熟語を書き抜き、意味を調べた/詩選集から有名な五言絶句をノートに書き抜いた/台本から各登場人物のせりふを書き抜き、俳優に渡した/受験者名簿から合格者名を書き抜き、発表する/地形図から河川を描き抜けば、豪雨の際の危険地域が分かる/好きな漫画からキャラクターを描き抜き、友達に見せて自慢した ❷ 闘病中の作家が病気を押して長編小説を書き抜き、完結させた/80歳を超えた画家は、年齢をものともせず超大作に挑み、見事に描き抜いた/博士論文を最後まで書き抜くことができれば、相応の力がつくはずだ
【名詞形】書き抜き 【動】書き抜き/抜き書き(を)する
【補足】名詞形は、❶ の意味でのみ使う。「抜き書き」と語順を入れ替えた形でも使う
【例文】 この書き抜きの出典が分からない/自分のせりふの抜き書きを読んで練習する/参考文献を読み、重要箇所の抜き書きを作った/参考書から要点を書き抜きし、覚えた
**かきのこす 【書き残す・描き残す】** [かく＋残す] ❶(遺書、遺言、辞世の句、手記、伝言、文字、名前、名作、[歴史・報告]書、メモ、手紙、記録、データ、出来事、事実、真相、様子、経緯、重要事項、感想、思い出、思い、絵、素描、デザイン)を書(描)き残す(=書(描)いて後に残す) ❷(答え、必要事項、結末、絵の[細部・背景])を書(描)き残す(=書(描)くべきことを書(描)かないで残してしまう) 
【副⁺】❶(きちんと、わざわざ、細かく、詳しく、克明に、重点的に) ❷ (うっかり、つい)書(描)き残す
【例文】 ❶ 遺産相続の問題が起こらないように、父は遺言を書き残していた/昔の有名人は、死ぬ前に辞世の句を書き残したものだ/被害者は、犯人の名前を血文字で壁に書き残していた/作家なら、後世に名作を書き残したいと思うものだ/歴史書の多くは、為政者によって書き残されてきたものだ/後の検証のために、実験データは必ず書き残さなければならない/毎日の出来事は、記録として日誌にきちんと書き残してある/事件の真相は、風化しないうちに書き残しておくべきだ/記者の第一の使命は、事故現場の様子を克明に書き残すことだ/重要事項は、連絡ノートにきちんと書き残して引き継いでください/旅のアルバム作りのために、写真とともに感想を書き残そうと考えている/消えゆく江戸

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の姿を描き残した絵を集めている/ゴッホは多くの絵を描き残したが、生前は1枚しか売れなかったそうだ ❷ 時間不足で答えをいくつか書き残してしまったから、いい成績は望めない/急いで送ったメールで、いろいろ書き残していたため、再度補足メールを送信した/物語の結末は、まだ書き残したままで、手つかずだ
【名詞形】書(描)き残し
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 書類には、空白のままの書き残しが数か所ある/答案の提出直前に答えの書き残しを見つけ、慌てて書き足した/絵の隅に一部描き残しがある
**かきまくる 【書き捲る・描き捲る】** [かく＋捲[まく]る] (文章、原稿、記事、小説、パロディー、駄作、連載、手紙、応募書類、落書き、絵、漫画、文句、不平、でたらめ、悪口、ゴシップ)を書(描)きまくる(=勢いに任せて、盛んに書(描)き続ける) 
【副⁺】(がんがん、とことん、ひたすら、威勢よく、旺盛に、精力的に、派手に、めったやたらに)書(描)きまくる
【例文】 文章は、やたらに書きまくっても、うまくなるわけではない/あの評論家は、暴露記事を書きまくり、テレビでしゃべりまくって稼いでいる/記者は、不正を暴く記事を次々と書きまくったものの、上層部に握り潰されてしまった/売れっ子作家は、鼻息荒くあちこちの雑誌に連載小説を書きまくっている/応募書類を数えきれないほど書きまくったが、結局どこからも返事が来なかった/壁に大きな模造紙を貼り、子供たちが絵を描きまくってもいいように工夫した/日記に喧[けん]嘩[か]相手の悪口を思う存分書きまくったら、少し気が晴れた/ネットには、芸能人のゴシップが派手に書きまくられている
**かきまぜる 【掻き混ぜる・掻き交ぜる】** [掻[か]く＋まぜる] ⓐ (材料、具、ご飯、粉、麵、調味料、卵、納[なっ]豆[とう]、牛乳、クリーム、ぬか味[み]噌[そ]、ぬか床[とこ]、たれ、ソース、汁、スープ、コーヒー、湯、液体、薬品、中身、絵の具、ペンキ、セメント、麻雀の牌[ぱい]、トランプ、札[ふだ]、土、空気)をかきまぜる(=材料を手やへらなどでよくまぜる) ⓑ ([鍋・フライパン・桶[おけ]・樽[たる]・瓶[かめ]・茶[ちゃ]碗[わん]・コップ・ビーカー]の中、全体、表[ひょう]面[めん])をかきまぜる ⓒ (手、箸、へら、しゃもじ、お玉、スプーン、泡立て器、筆、刷[は]毛[け]、棒、スコップ)でかきまぜる 
【副⁺】(しっかり、ぐるぐる、さっくり、よく、軽く、手早く、満遍なく、勢いよく)かきまぜる
【例文】 ジャムは、果物に砂糖を加え、ゆっくりかき混ぜて弱火で煮詰める/酢飯と具をしゃもじでさっとかき混ぜたら、ちらし寿司が出来上がる/トマトソースにゆでたパスタを加え、手早くかき混ぜる/酢とサラダ油に塩、砂糖、胡椒を加え、よくかき混ぜて、ドレッシングを作った/熱湯に粉ゼラチンを加え、かき混ぜながら溶かしていく/よくかき混ぜた調味料をフライパンの肉と野菜に加えて、更に炒める/納豆は、かき混ぜるほど粘りが出てくる/生クリームを泡立てるには、冷やしたボウルに入れ、砂糖を加えて泡立て器で一気にかき混ぜる/肉料理のソースが焦げつかないよう、へらでかき混ぜ続けた/風呂に入る前に、湯をかき混ぜて湯加減を見る/理科実験の時、ビーカーの液体をガラス棒でかき混ぜると、化学反応が起きた/数種類の絵の具を絵筆でかき混ぜると、ちょうどいい色になった/麻雀の牌をかき交ぜる音がうるさい/給食用の大鍋をへらでかき混ぜるには、相当の力が要る/絶えず、フライパンの中をかき混ぜないと材料が焦げてしまう/ぬか味噌の瓶は、毎日1回はかき混ぜないと味が落ちる
【名詞形】かき混ぜ かき混ぜをする

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【例文】 毎日のかき混ぜが面倒だから、ぬか味噌を作るのをやめてしまった/堆肥作りは、時々かき混ぜをして空気を入れてやることが大切だ
**かきまわす 【掻き回す】** [掻[か]く＋回す] ❶ ⓐ(灰、泥、粉、空気、湯、水、牛乳、コーヒー、ジュース、スープ、シチュー、汁、酒、油、卵、納豆、食べ物、ぬか味[み]噌[そ]、てんぷらの衣、染料、上[うわ]薬[ぐすり]、中身、麻雀の牌[ぱい])をかき回す(=器に入った中身を棒や手、へらなどを入れ、回してまぜる) ⓑ ([フライパン・鍋・釜・桶[おけ]・樽[たる]・瓶[かめ]、茶[ちゃ]碗[わん]・お椀[わん]・器・ボウル]の中、鍋の底、湯舟、風呂)をかき回す ⓒ (棒、火箸、菜箸、箸、スプーン、ストロー、フォーク、しゃもじ、へら、お玉、手、手[て]桶[おけ]、扇風機)でかき回す ❷ (家中、[事務所・たんす・引き出し・押し入れ・金庫・戸棚・ごみ箱・バッグ]の中、その辺、書類、がらくた)をかき回す(=何かを探す目的で中を手当たり次第に見る) ❸ (会議、総会、話、家庭、秩序、授業、学級、チーム、ディフェンス、現場、雰囲気)をかき回す(=全体の秩序や調和をいたずらに乱す) 
【副⁺】❶ (十分、時々、ぐるぐる、ゆっくり、一気に、素早く、静かに、丁寧に、やたらに、乱暴に、慌てて、底から) ❷ (がさがさ、ごそごそ、散々) ❸ (すぐに、勝手に)かき回す
【例文】 ❶祖母はすることもなしに、火箸で火鉢の灰をかき回していた/扇風機は、暑い部屋の空気をかき回しているだけで、涼しくならない/うどんはたっぷりの湯に入れ、くっつかないように時々かき回しながらゆでる/コーヒーにミルクを入れ、スプーンでかき回す/シチューは、あまりへらでかき回すと、具の野菜が煮崩れてしまう/フライパンに流し入れた卵を軽くかき回してからオムレツの形に整える/子供が食べ飽きて、器の中の食べ物をただかき回しているのを注意した/てんぷらの衣を作る時は、あまりかき回さないのがコツだ/上薬を棒で十分かき回してから、成型した茶[ちゃ]碗[わん]を浸す/練り味噌を作る時は、焦げつかないようにずっとへらで鍋の底をかき回さなければならない/麻雀の語源は、牌をかき回す音が雀のさえずりに似ているからだそうだ ❷ 泥棒に家の中をかき回され、何が盗まれたかもよく分からない/引き出しの中をかき回してやっと鍵を捜し出した/確かに入れて来たはずだと思って、バッグの中をかき回しているが見つからない/「その辺をかき回しても、がらくたしかないよ」 ❸ 彼女は、すぐに人の会話に割り込んできて、話をかき回す癖がある/他人に勝手にうちの中をかき回されたくない/授業をかき回して荒れる子は、何か悩みを抱えていることが多い/新人教師は、1人の生徒に学級をかき回されて、授業ができなかった/彼は果敢にディフェンスをかき回し、チームを勝利に導いた/俊足の一番打者が塁に出て足でかき回した/「君は手伝いに来たのではなく、現場をかき回しに来たのか」/あいつはその場の雰囲気をかき回して、面白がっているだけだ
**かぎまわる 【嗅ぎ回る】** [嗅ぐ＋回る] ❶ (匂い、臭い、地面、茂み、庭、床[ゆか]、部屋の中、荷物の間、現場)を嗅ぎ回る(=においを嗅いでその周辺をあちこち歩く) ❷ (事件、情報、様子、秘密、私生活、プライバシー、スキャンダル、二人の仲、不祥事、不正、過去、身辺、近所)を嗅ぎ回る(=隠された事柄を知ろうと、あちこち探って歩く) 
【副⁺】❶❷ (こそこそ、しきりに、うるさく、執念深く、ひそかに、執[しつ]拗[よう]に) ❶ (くんくん)嗅ぎ回る
【例文】 ❶ 猟犬が地面に鼻を近づけて、獲物の臭いを嗅ぎ回っている/豚が鼻を鳴らして地面を嗅ぎ回り、土の中のトリュフを探し当てた/運動不足の犬は、ストレスで部屋の中を嗅ぎ回ることがある/警察犬は、犯人の臭いを探そうと、犯行現場を嗅ぎ回った ❷

<304>
他人の秘密を嗅ぎ回るのは恥ずべき行為だ/政治家の私生活を嗅ぎ回っていた記者がついに特ダネをつかんだ/レポーターが暴露記事を書こうと、芸能人のプライバシーを嗅ぎ回っている/警察が不正な蓄財を疑っていくら嗅ぎ回ろうと、隠滅した証拠は見つかるまい/私の過去をこそこそ嗅ぎ回らないで、面と向かって直接聞いてほしい/やましいことはないのに、探偵に身辺を嗅ぎ回られて困惑している/麻薬取引を追う記者は、「これ以上うるさく嗅ぎ回ったら、ただでは済まないぞ」とマフィアに脅された
**かきみだす 【掻き乱す】** [掻[か]く＋乱す] ❶ (髪の毛、水面、湖面、空気、落ち葉)をかき乱す(=*かき回すようにして乱す) ❷ (静けさ、冷静さ、気持ち、感情、心、精神、胸の内、思考、判断力、平和、平穏、雰囲気、世界、場、秩序、リズム、関係、風紀、生活、日常、会議、チーム、敵の戦線)をかき乱す(=静かな状態を混乱させる) 
【副⁺】❷ (散々、ひどく、いたずらに、めちゃくちゃに)かき乱す
【例文】 ❶ 風にかき乱されないように長い髪の毛を束ねた/水鳥の群れが舞い降りる度に湖面がかき乱され、波立つ/掃き寄せた落ち葉が強風でかき乱され、舞い散っている ❷ 突然、夜の静けさをかき乱すようなバイクの騒音が聞こえて来た/思わせぶりな態度をとって、若い娘の気持ちをかき乱す男がいる/思春期は、些[さ]細[さい]なことで感情をかき乱されやすい時期だ/どんなことがあっても心がかき乱されることがないよう、修練を積んだ/災害の悲惨な映像は、同じ経験をした者の胸の内をかき乱さずにはおかない/町の平穏をかき乱す悪党どもを放ってはおけない/社会の秩序をかき乱せば、法律で裁かれることになる/彼は、恋愛問題のもつれで職場の風紀をかき乱したとして免職処分となった/急進派が会議をかき乱すため、議事が進まない/速いパス回しで相手チームをかき乱し、隙を狙ってシュートする/別動隊がうまく敵の戦線をかき乱せば、戦局は我が軍に有利になる
**かきむしる 【掻き毟る】** [掻[か]く＋毟[むし]る] (髪の毛、頭、喉、首、胸、腸、心、体、体中、皮膚、肌、傷口、湿疹、かさぶた、にきび、障子、襖[ふすま]、ソファ、壁)をかきむしる(=むしるように*引っかく) 
【副⁺】(ガリガリ、バリバリ、ポリポリ、ボリボリ、ひどく、激しく、強く、むやみに、やたらに、乱暴に、盛んに、思わず)かきむしる
【例文】 筆が進まなくなると、作家は手で髪の毛をかきむしって、ため息をつく/重傷の兵士は、激しく喉をかきむしって息絶えた/報われぬ恋に胸をかきむしられる思いだ/いよいよ落城かと思うと、腸をかきむしられるように無念だ/母が一人寂しく亡くなっていたとは、心がかきむしられるように切ない/猿は、体をボリボリかきむしりながら歩き回っている/皮膚炎がかゆくて体中をかきむしっては、うなっている/皮膚をかきむしれば、症状が悪化する/傷口をかきむしったせいか、化[か]膿[のう]してしまった/湿[しっ]疹[しん]がかゆくて、かきむしらずにはいられない/かさぶたをかきむしると、傷が残ってしまう/かゆい所をどんなにかきむしっても、かゆみが引かない/猫に障子をかきむしられて、破れが目立って困る/囚人は絶望のあまり、爪で壁をかきむしり、うめいた
**かきもらす 【書き漏らす・書き洩らす】** [書く＋もらす] ⓐ (→ 「書き落とす」ⓐに同じ)を書き漏らす(=不注意で書くべきことを書くのを忘れる) ⓑ (→「書き落とす」ⓑに同じ)に書き漏らす 
【副⁺】(うっかり、つい、不注意にも)書き漏らす
【例文】 遺言書に日付を書き漏らしたら無効になる/出席者名を名簿に書き漏らすことのないように気をつけた/解答用紙に受験番号を書き漏らすと、不合格になる/うっかり申

<305>
込書に連絡先を書き漏らしてしまったので、受理されたか心配だ/集合場所を書き漏らしたまま、案内状を送ってしまった/入学願書に記入事項を書き漏らしていないか、よく確かめた/重要書類なので、必要事項を書き漏らしたり、書き間違えたりしてはならない/原簿を書き写す時、全費目から一つだけ書き漏らしていた/請求書に合計額を書き漏らすミスをして、課長に怒鳴られた/手紙を出した後で、大切なお礼の言葉を書き漏らしたことに気づいた/慌てていたので、メールに肝心な事を危うく書き漏らすところだった/レポート執筆の際、要点を書き漏らさないようアウトラインを作成した
【名詞形】書き漏らし
【例文】 必要事項の書き漏らしがないか、再度確かめた/参加者リストには、名前の書き漏らしがあった/提出書類を最後に確認したが、何一つ書き漏らしはなかった
**かきやぶる 【掻き破る】** [掻[か]く＋破る] (皮膚、肌、湿[しっ]疹[しん]、汗[あせ]疹[も]、かさぶた、にきび、吹き出物、水膨れ、水泡、かゆい所、網戸)をかき破る(=爪や指など鋭い物で*引っかいて破る) 
【副⁺】(無理に、やたらに、無意識に)かき破る
【例文】 かゆくてたまらず、皮膚をかき破ったら、血がにじみ出た/赤ん坊が湿疹をかき破ろうとするので、手袋をさせた/治りかけのかさぶたを無意識に爪でかき破ってしまった/吹き出物をかき破ると、そこからばい菌が入ってかえってひどくなる/火傷の跡の水膨れをかき破ってはいけない/肌のあちこちに水泡をかき破った跡が残っている/虫刺されをかき破ると、かえってかゆみが増してくる/猫は網戸を爪でかき破って、外へ出ようとした
**かきよせる 【掻き寄せる】** [掻[か]く＋寄せる] ❶ (布団、襟元、ボール、ゴムまり、煙、湯、鉛筆、福)をかき寄せる(=手でかくようにして自分の方に寄せる) ❷ (落ち葉、干し草、雪、砂、土、汚泥、炭火、灰、ごみ、札[ふだ]、金[かね]、賽[さい]銭[せん]、髪の毛)をかき寄せる(=一か所に寄せて集める)
【例文】 ❶ 寝ていたら、肩の辺りが寒くなって、思わず布団をかき寄せた/北風の中、旅人はコートの襟をかき寄せて歩き続けた/ゴルフボールを正しく打たず、クラブで押し出したり、かき寄せたりしたら、ルール違反になる/子犬が前足でゴムまりをかき寄せ、ころげ回って遊んでいる/寺院に入る前に、参拝者が体の悪い所に線香の煙をかき寄せて、祈っている/温泉の流し口から出て来る湯を手前にかき寄せながら、ゆっくりと風呂に浸かった/無精して床[ゆか]に落ちた鉛筆を足でかき寄せ、拾い上げた/「福寄せ熊手」は、「福をかき寄せる」という意味の縁起物だ ❷ 秋には、落ち葉をかき寄せて、焚[た]き火[び]をする/農夫がフォークでかき寄せた干し草を積み上げた/住民が積もった雪をシャベルで道路の脇にかき寄せている/囲[い]炉[ろ]裏[り]の炭火を火箸で真ん中にかき寄せ、炭を継ぎ足しておいた/作業員は、公園のごみを箒[ほうき]でかき寄せては、せっせとごみ袋に入れている/ゲームが終わると、テーブルの上のトランプの札をかき寄せて、ケースに戻す/神官が散らばった初詣の賽銭を熊手でかき寄せている/風で乱れた髪の毛を両手でかき寄せてゴムで縛った
**かきわける 【書き分ける・描き分ける】** [かく＋分ける] ⓐ (人物、性格、キャラクター、個性、特徴、心理、区別、種類、用件、内容、細部、重要事項、記事、文章、文体、文字、漢字、書体、行書と草書、話し言葉と書き言葉、「ソ」と「ン」、線、色、顔、人物像、花、魚、必要な物とそうでない物)を書(描)き分ける(=文字や文、絵を区別して書(描)く) ⓑ

<306>
(自説を他説、調べた事を考えた事、事実を虚構、主観文を客観文、太い線を細い線)と書(描)き分ける 
【副⁺】(はっきり、きちんと、ちゃんと、細かく、うまく、慎重に、巧みに、明確に、正確に、見事に、微妙に、違いに応じて)書(描)き分ける
【例文】 作家は、短いせりふの中で人物の個性を巧みに書き分けている/人気ドラマでは、登場人物の心理が場面ごとにうまく書き分けてある/重要度に応じて用件が書き分けられる手帳は便利だ/読者層に応じて記事の内容を書き分ける必要がある/色鉛筆で重要事項を書き分けたら、一目で分かるようになった/出す相手に応じて手紙の文章を書き分けている/見出しと本文の書体を書き分けると、効果的だ/書家は、作品によって行書と草書を書き分けている/適切な文章を書くには、話し言葉と書き言葉を書き分けなければならない/外国人にとって「ソ」と「ン」を書き分けるのは難しいようだ/専門家は、微妙に線を描き分けて、デザイン画を完成させる/漫画家は工夫して、人物像を描き分けている/花の細密画では、花びらや葉の1枚1枚まで細かく描き分けられている/似た熱帯魚を描き分けるため、水槽の中をじっくり観察した/すぐ必要な物とそうでない物を書き分けて購入品のリストを作った/論文では、自説を他説と明確に書き分けるべきだ
【名詞形】書(描)き分け 書(描)き分けをする
【例文】 この作家は人物像の書き分けが巧みだ/形が似ている文字の書き分けに迷う/同訓漢字の書き分けに注意する/この絵は、人物一人ひとりの特徴について、見事に描き分けしている
**かきわける 【掻き分ける】** [掻[か]く＋分ける] (人込み、人波、雑踏、群衆、観客、草むら、茂み、水草、ジャングル、密林、葉、枝、藪[やぶ]、灌[かん]木[ぼく]、波、水、砂、土砂、もや、霧、雪、[髪・動物]の毛、襟元、暖[の]簾[れん]、カーテン、ごみの山)をかき分ける(=左右に*押し分けるようにする)
【例文】 人込みをかき分け、はぐれた我が子を必死で探した/会場周辺はひどい混雑で、人波をかき分けながら進むしかなかった/アイドルを間近で見ようと、観客をかき分け、やっとステージに近づいた/茂みをかき分け、飛び込んだボールを探したが、見つからない/捜査班は、川岸の水草をかき分けるようにして、遺棄された遺体を探している/探検隊は、未開のジャングルをかき分け、果敢に進んで行った/船団が白い波をかき分けながら進んで行く/浜辺の砂をかき分けて探したが、落とした指輪は見つからなかった/消防団は、重機で土砂をかき分け、下敷きになっている行方不明者を見つけようと必死だ/捜索隊が立ち込めたもやをかき分けるように進んで行くと、怪しい小屋が見つかった/登山仲間は、大急ぎで雪崩の雪をかき分けて、埋まっている人を助け出した/鏡の前で髪の毛をかき分けたり、なでつけたりしてスタイルを整えた/飼い犬の毛をかき分けて、ノミを取ってやった/店先の暖簾をかき分けて中をのぞくと、客でいっぱいだった
**かぎわける 【嗅ぎ分ける】** [嗅ぐ＋分ける] ❶ (匂い、臭い、香り、香水、酒、ワイン、香料、種類、品種、銘柄、品質、鮮度、方向、違い、相違)を嗅ぎ分ける(=においを嗅いで違いを判別する。特定のにおいだけを捉える) ❷ (真偽、真[しん]贋[がん]、危険、雰囲気、情報、ニーズ、疑わしい者、不正、本音と建前、嘘[うそ]か誠か、[愛されている・同類の人]かどうか)を嗅ぎ分ける(=鋭い感覚で物事の分かりにくい違いに気づく) 
【副⁺】(きちんと、鋭く、正しく、正確に、敏感に、鋭敏に、瞬時に)嗅ぎ分ける

<307>

【例文】 ❶ 最新の研究によると、人間には1兆種類以上の匂いを嗅ぎ分ける能力があるそうだ/警察犬は、犯行現場に残された遺留品の臭いと逮捕された容疑者の臭いを嗅ぎ分けた/審査員がワインの微妙な香りを嗅ぎ分けて優秀品を選ぶ/利き酒師は、銘酒のふくよかな味わいの中に果実のような香りを嗅ぎ分けた/調香師は、研ぎ澄まされた嗅覚で数多くの香料を嗅ぎ分ける/彼女は代表的な香水なら、少し匂いを嗅いだだけで銘柄を嗅ぎ分けられる/モグラは目が退化しているので、鼻で方向を嗅ぎ分けて地中を進む/アフリカ象は、犬にも分からない僅かな匂いの違いを嗅ぎ分けられるという ❷ 記者には情報の真偽を嗅ぎ分ける力が求められる/鑑定に持ち込まれた絵は、真贋を嗅ぎ分けるのが難しい/起業家は、膨大な情報から消費者のニーズを嗅ぎ分け、新規事業を展開した/ベテラン刑事は、疑わしい者を嗅ぎ分ける勘の鋭さを持っている/世渡りが上手な彼は、物事の本音と建前を嗅ぎ分けるのが巧みだ/子供は、相手に愛されているかどうか、敏感に嗅ぎ分けるものだ
**かきわすれる 【書き忘れる】** [書く＋忘れる] ⓐ (→ 「書き落とす」ⓐに同じ。サイン、手紙、返事、回答、レポート、日記、挨拶)を書き忘れる(=書くべきこと、あるいはまとまったものを書くのを忘れる) ⓑ (→「書き落とす」ⓑに同じ)に書き忘れる 
【副⁺】(うっかり、つい、すっかり、完全に)書き忘れる
【例文】 レポートの表紙に名前を書き忘れないよう、注意しなさい/手紙の宛名に「様」を書き忘れたまま、出してしまった/記入事項を書き忘れた願書は、受けつけてもらえない/慌てていたので、注文書に個数どころか、品名まで書き忘れる始末だった/お礼を手紙で書こうと考えているうちに、つい書き忘れてしまった/大事な事を書き忘れそうだから、要点をまず箇条書きにしておこう/論文を出す際に、参考文献を書き忘れないよう気をつけた/契約書には、サインを書き忘れてはならない/返事を書き忘れたのではなく、腹が立ってわざと出さなかったのだ/大分前に依頼されたので、アンケートの回答を書き忘れるところだった/毎日、日記をつけていたのに、最近は忙しくて書き忘れることが多くなった
【名詞形】書き忘れ 書き忘れをする
【例文】 答案に名前の書き忘れが多いので、生徒に注意した/郵便番号の書き忘れがあっても、宛先があれば郵便物は届く/日付の書き忘れをしたことに気づいて書き加えた
**かくしおおせる 【隠し果せる】** [隠す＋果[おお]せる] (秘密、情報、真実、原因、病気、死、ミス、嘘[うそ]、過去、はかりごと、陰謀、不祥事、悪事、犯行、罪、証拠、兵器、浮気、財宝、蓄財、損失、衰え、存在、正体、素性、身元、身分、才知、本音、本性、下心、思い、恋心、不安、動揺、ショック、敵意)を隠しおおせる(=最後まで完全に隠す) 
【副⁺】(ずっと、いつまでも、まんまと、うまく、完全に、絶対に)隠しおおせる
【補足】「おおせる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「なしとげる」「何とか、最後まですることができる」の意。
【例文】 我が子の出生の秘密は、絶対に隠しおおせると考えていた/どんなに嘘を重ねても、真実は到底隠しおおせるものではない/事故原因を隠しおおせたら、責任を逃れることができるだろう/「指揮官の死をいつまでも敵に隠しおおせると思うな」/監査があり、帳簿のミスを隠しおおせなかった/はかりごとはうまく隠しおおせると考えていたが、寝

<308>
返った仲間がいて、ばれてしまった/世間の目から悪事を隠しおおせても、警察の目はごまかせない/犯人は、犯行を隠しおおせず、逮捕された/テロ組織がどのように大量破壊兵器を隠しおおせたのか、不明だ/夫は、浮気を隠しおおせたつもりだったらしいが、妻はとっくに気づいていた/どうやって盗掘者からこれほどの財宝を隠しおおせたのか、不思議でならない/父は、人前ではまだまだやれるとアピールしていたが、その衰えは隠しおおせるものではなかった/無口でおとなしいが、娘の瞳には隠しおおせぬ才知が輝いていた/人の本性を隠しおおせると思ったら、それは間違いだ
**かくしきる 【隠し切る】** [隠す＋切る] ❶ (月が太陽、雲が[太陽・月・星])を隠し切る(=覆って全部隠す) ❷ (衰え、染み、くすみ、小じわ、傷)を隠し切る(=完全に隠す) ❸ (→「かくしおおせる」に同じ)を隠し切る(=良くないことや知られたくないことを最後まで完全に隠す) 
【副⁺】❶ (すっかり、全て、完全に) ❷❸ (何とか、何としても、まんまと、強引に、完全に、必死に、断固として、あの手この手で)隠し切る
【例文】 ❶ 皆既日食とは、月が太陽を隠し切る現象だ/厚い雲が月をすっかり隠し切ると、辺りは真っ暗になった ❷ 化粧で顔の染みを全部隠し切るなんて無理だ/顔のくすみを隠し切ろうとファンデーションを厚く塗ってみた ❸ 二人の仲の秘密は、何としても周囲に隠し切らねばならない/政府は、戦局不利を国民に隠し切るため、報道管制を敷いた/入院中の夫には病名を隠し切るつもりだ/成功者となった男は、暗い過去を何とか隠し切ろうと必死だ/相手に陰謀を悟られないように隠し切るのは、難しかった/政府は、内部の不祥事を隠し切るべく情報統制をしている/犯人は、証拠を隠し切ったつもりだったらしいが、思わぬ所から目撃者が現れた/高額所得者の中には、あの手この手で不正蓄財を隠し切ろうと画策する者もいる/いくら上品に振る舞っても、育ちの悪さを隠し切ることなどできない
**かくしきれる 【隠し切れる】** [隠す＋切れる] ❶ (→「かくしきる」❷に同じ)を/が隠し切れる(=完全に隠すことができる) ❷ (→「かくしおおせる」に同じ)を/が隠し切れる(=良くないことや知られたくないことを最後まで完全に隠すことができる) 
【副⁺】(何とか、何としても、強引に、完全に、必死に、断固として、あの手この手で)隠し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶高級化粧品を使えば、容色の衰えを隠し切れるなどと思うのは錯覚だ/ファンデーションだけでは、顔の染みは隠し切れない ❷ 患者にいつまでも病名を隠し切れるものではない/問い詰められ、嘘[うそ]を隠し切れなくなって白状した/悪事を隠し切れず、全部ばれてしまった/これ以上、罪を隠し切れないと諦め、名乗り出ることにした/もはや体力の衰えを隠し切れぬ年齢になってしまった/好きな人に会うと、どうしても恋心が隠し切れず、顔に出てしまう/会社倒産の危機を前に、社員は不安の色を隠し切れない/検問を受けた男の表情には、隠そうとしても隠し切れない動揺が現れていた/候補者落選の知らせに、支持者たちはショックを隠し切れない様子だ/
**かくしとおす 【隠し通す】** [隠す＋通す] (→「かくしおおせる」に同じ)を隠し通す(=最後まで一貫して、完全に隠す) 
【副⁺】(一生、ずっと、何とか、どうにかして、最後まで、どこまでも、あくまでも)隠し通す
【例文】 今までは不利な情報を何とか隠し通せたが、もう無理だろう/政府は、首相暗殺

<309>
の事実を隠し通すため、その死は事故だったと発表した/軍部は、戦況悪化を隠し通したまま、戦争を続けた/会社側は、事故原因が従業員の過酷な勤務にあったことを隠し通した/入院中の母には病名を最後まで隠し通すことにした/今は真面目に生きている男だが、人に隠し通したい暗い過去があった/企業側は、不祥事を隠し通そうとしたが、内部告発で明るみに出た/犯行がばれないように、どうにかして証拠を隠し通さなければならない/浮気を隠し通すため、何事もなかったかのように振る舞った/人気俳優は、隠し子の存在を今まで世間に隠し通してきたが、週刊誌の記事で暴かれた/捜査官という身分を隠し通して犯罪組織に潜入した/結婚するまでは、財産目当てだという下心を隠し通さねばならない/かなわぬ恋なら、彼女への思いは一生隠し通そう
**かくしもつ 【隠し持つ】** [隠す＋持つ] (包丁、刃物、拳銃、凶器、爆薬、兵器、麻薬、覚醒剤、毒、煙草、札[ふだ]、カメラ、録音機、密書、密輸品、財宝、盗品、像、十字架、機密、意図、嫉妬、野望)を隠し持つ(=人に見つからないよう、隠して持つ) 
【副⁺】(こっそり、そっと、ひそかに、内緒で)隠し持つ
【例文】 銀行強盗は、隠し持った包丁をやおら行員に突きつけ、現金を要求した/犯人は、懐に隠し持っていた拳銃を取り出し、警官に発砲した/警察官は、拘束した男が凶器を隠し持っていないか、まず確かめた/爆薬を隠し持った男が搭乗前に捕まって、事なきを得た/テロ組織が大量破壊兵器を隠し持っているという情報がある/密売人は、大量の麻薬を隠し持ったまま、行方をくらました/麻薬組織は、運び屋を雇うと、鞄[かばん]の中に覚醒剤を隠し持たせた/制服のポケットに煙草をこっそり隠し持っていたら、先生に見つかってしまった/いかさま賭博師は、袖口に隠し持った切り札を素早く卓上のカードとすり替えた/隠れキリシタンは、聖像や十字架をそれと分からない形にして、隠し持っていた/我が国の機密を隠し持ち、出国しようとしたスパイが空港で逮捕された/テロリストは、暗殺しようという意図を隠し持って権力者に近づいて行った
**かくれおおせる 【隠れ果せる】** [隠れる＋果[おお]せる] ⓐ (逃亡者が追っ手、犯人が警察、兵士が敵、ウサギがオオカミ)から隠れおおせる(=うまく隠れて最後まで*見つからずに済む) ⓑ (巣穴、天井裏、人込み、森)に隠れおおせる 
【副⁺】(何とか、まんまと、うまく、完全に)隠れおおせる
【補足】「おおせる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「なしとげる」「何とか、最後まですることができる」の意
【例文】 逃亡者は人込みに紛れ、何とか追っ手から隠れおおせた/防犯カメラで人物が特定されているので、犯人が警察から隠れおおせることはない/うまく隠れおおせたはずだったが、密告で麻薬密売グループは一網打尽となった/整形手術で顔を変え、当局から隠れおおせるつもりだったが、指紋から足がついた/兵士たちは、敵から隠れおおせる所を探して、深い森に逃げ込んだ/ウサギが逃げ込んだ巣穴は、オオカミから隠れおおせる深さがある/権力者にすがり、その背後に隠れおおせると思ったら、それは誤りだ
**かけあう 【掛け合う】** [掛ける＋合う] ❶ⓐ (相手)と(水、湯、ビール)を掛け合う(=双方が互いに掛ける) ⓑ (声、歌、メロディー、言葉、電話、手、謎、技)を掛け合う ⓒ (保険、負担)を掛け合う ❷ⓐ (省庁、役所、当局、新聞社、会社、本部、上司、経営者側、責任者、業者、店、店員、隣家、大[おお]家[や])と/に掛け合う(=要求を出して、交渉する) ⓑ

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(値引き、賃上げ、中止、改善、問題の件)を掛け合う ⓒ ([する・してくれる・してもらえる]よう、[してくれ・してもらいたい・してほしい]と)掛け合う 
【副⁺】❶ (互いに、相互に、代わるがわる)掛け合う
【例文】 ❶ 子供たちは、海辺で水を掛け合って遊んでいる/祝勝会では、選手同士でビールを掛け合うのが恒例になっている/落盤事故でトンネル内に閉じ込められた作業員たちは、声を掛け合い励まし合った/輪唱はグループに分かれ、メロディーを掛け合うようにして合唱する/互いに思いやりの言葉を掛け合えば、いい関係が生まれる/卒業しても、時々電話を掛け合おうと友達と約束した/互いの肩に手を掛け合って民族舞踊を踊る/生徒たちは、謎を掛け合うゲームをして楽しんだ/レスリングの試合は、双方が技を掛け合う緊迫した展開になった/夫婦は、互いに保険を掛け合って、万一に備えた ❷ 知事は政府に掛け合って、復興支援の予算を獲得した/市民団体は工場の建設中止を求めて、役所に掛け合った/新聞社に、誤認記事について謝罪するよう掛け合ったところ、受け入れられた/労働者側は、待遇改善を掲げて会社に掛け合おうとしたが、はねつけられた/経営者側に粘り強く賃上げを掛け合い、要求が認められた/業者に掛け合ったら、不良品を交換してくれた/なじみの店に値引きを掛け合い、材料を安く仕入れた/土地の境界について隣家と掛け合ったが、どうも埒[らち]が明かない/大[おお]家[や]に家賃の据え置きを掛け合ってみたが、駄目だった
【名詞形】掛け合い 掛け合いをする/になる
【例文】 演奏会で三味線と琴の掛け合いを楽しむ/道路工事の騒音について役所へ掛け合いに行った/古代の歌垣では、男女が歌の掛け合いをして恋の相手を選んだ/子供たちはプールで泳いでいたが、いつの間にか水の掛け合いになっていた/掛け合い漫才がおかしくて大笑いした
**かけあがる 【翔上がる】** [翔[かけ]る＋上がる] ⓐ (天馬、竜、ハヤブサ、ヒバリ、飛行機、魂)がかけ上がる(=空高くどこまでも飛んで行く) ⓑ (天[てん]、天空、空、上空、高み)を/にかけ上がる 
【副⁺】(一気に、天高く、軽やかに、一直線に、空の果てを目指し)かけ上がる
【例文】 天馬が天空をかけ上がる絵は、古代から好まれていた/伝説の竜は、湖から天空へ円を描くようにかけ上がっていったという/ハヤブサは、一直線に空をかけ上がり、視界から消え去った/ヒバリは、一旦、上空にかけ上がると、獲物を目がけて急降下した/航空機は翼を銀色に輝かせながら、青空を一気にかけ上がっていった/ある宗教では、人の魂は死後、天にかけ上がると信じられている
**かけあがる 【駆け上がる・駈け上がる】** [かける＋上がる] ❶ⓐ ([人]、人々、動物、自転車、車両)が(階段、石段、山道、参道、坂道、丘、土手、谷間、崖、サイド)を駆け上がる(=駆けて上の方へ行く) ⓑ (上、頂上、2階、屋上、高台、ステージ、リング、甲板、ゴール前)に/へと駆け上がる ❷ⓐ (出世街道、階級、官位、職位、順位、番付)を駆け上がる(=順位の上の方へ速いスピードで行く) ⓑ ([社長・トップ]の座、首相、首席、1位、日本一、頂点、スターダム)に駆け上がる 
【副⁺】(まっしぐらに、一気に、一息に、全速力で、猛スピードで)駆け上がる
【例文】 ❶ 怪しい男を追って屋上まで階段を駆け上がった/山門をくぐり、石段を一気に駆け上がれば本堂だ/息せき切って山道を駆け上がると、そこは見晴らしのいい峠だっ

<311>
た/男たちが神輿[みこし]を担ぎ、神社の参道を駆け上がって来た/選手たちは、坂を駆け上がったり、駆け下りたりして足腰を鍛えている/朝霧は、谷間を駆け上がるように次第に薄くなり、最後は消えてしまった/地震直後、住民に「津波が来る。高台に駆け上がれ」と叫んだ/興奮したファンがステージに駆け上がらないよう、警備員が立っている/ボクサーは、リングに駆け上がって歓声に応えた/ドリブルで右サイドを駆け上がり、ゴールに球を蹴り込んだ ❷ 凄[すご]腕[うで]営業マンは売り上げをぐんぐん伸ばし、出世街道を駆け上がっていった/実績を積み、職位を駆け上がって、社長にまで上[のぼ]り詰めた/全速力で順位を駆け上がった競走馬が1着でゴールした/次の試験で更に頑張れば、首席に駆け上がれるかもしれない/新人歌手は、歌が大ヒットして一躍スターダムへと駆け上がった
**かけあわす・かけあわせる 【掛け合わす・掛け合わせる】** [掛ける＋合わす・合わせる] ❶ⓐ (複数の数、多数の式、2と3)をかけ合わせる(=かけ算をする) ⓑ (2を3、偶数を奇数、時間を速さ)と/にかけ合わせる ❷ⓐ (異種、異なる品種、新種同士、雄と雌、豚とイノシシ)をかけ合わせる(=交配する) ⓑ (耐寒性の稲を耐病性の稲、トマトをポテト)と/にかけ合わせる ❸ⓐ (異なる色、多様な色彩、三原色、青と黄)をかけ合わせる(=複数の色を合わせて別の色を表現する) ⓑ (シアンをマゼンタ、基本色を合成色)と/にかけ合わせる
【例文】 ❶ 同じ数を2回かけ合わせることを「二乗」という/2と3をかけ合わせると6になる/時間と速度をかけ合わせると、距離が分かる ❷ 種[しゅ]の違う動物をかけ合わせるのは難しい/異なる品種をかけ合わせ、双方の長所を持った新しい花を作り出した/選別した雄と雌をかけ合わせて、子犬を産ませることに成功した/豚とイノシシをかけ合わせ、イノブタが生まれた/寒さに強い稲を病気に強い稲とかけ合わせて、品種改良を試みた/ポマトは、トマトをポテトにかけ合わせてできた物だ ❸ 画面上で異なる色をかけ合わせ、別の色を作る/カラー印刷では、基本4色をかけ合わせれば、さまざまな色が再現できる/シアンとマゼンタをかけ合わせると、紫っぽい色になる
【名詞形】かけ合わせ かけ合わせをする
【例文】 ラバは、雄のロバと雌の馬のかけ合わせで生まれる/カラー印刷では、2色刷りでもかけ合わせにより多様な色が作れる/かけ合わせをして稲の品質を高める
**かけおりる 【駆け下りる・駈けー/駆け降りる・駈けー】** [かける＋おりる] ⓐ ([人]、人々、動物、自転車)が(階段、石段、山道、参道、坂道、斜面、丘、峠、土手、崖)を駆け下りる(=駆けて下の方へ行く) ⓑ (1階、階下、船室、客席、ホーム、リング下)に/へ(と)駆け下りる 
【副⁺】(→「駆け上がる」【副⁺】に同じ)駆け下りる
【例文】 火災報知機が鳴ると、ビルの人々はオフィスを飛び出して階段を駆け下りた/エレベーターが動かないので、非常階段を急いで駆け下りた/運動のため、石段を2、3段ずつ大股で駆け下りた/村祭りでは、男たちが松明[たいまつ]を手に神社の参道を一気に駆け下りる/下り坂を全速力で駆け下りたら、膝ががくがくした/到底駆け下りられないような急斜面が続いている/「おやつよ」と声をかけると、子供たちが一斉に階下へ駆け下りて来た/潜水の指示が出ると、潜水艦の乗組員たちは甲板から船室へ駆け下り、準備を開始した/ロック歌手がステージから客席へ駆け下りると、ファンから歓声が上がった/急いで改札を抜け、ホームに駆け下りて、列車に飛び乗った/ボクシングの試合に勝った選手は、

<312>
リング下に駆け下り、仲間に抱きついた/マウンテンバイクのレースは、山道を駆け下りたり駆け上がったりしてタイムを競う
**かけかえる 【掛け替える・架け替える】** [かける＋替える] ❶ (カレンダー、絵、掛け軸、表札、暖[の]簾[れん]、看板、注[し]連[め]縄[なわ]、帆、マスク、エプロン、カーテン、テーブルクロス、カバー、半襟、眼鏡、保険、橋)を([新しい・別の]もの)と/にかけ替える(=今までかけていた物を外して、同じ所に別の物をかける) ❷ (→❶に同じ。服、帽子)を(別の所)にかけ替える(=その物を別の所にかける)
【例文】❶大[おお]晦[みそ]日[か]にカレンダーを新年の物に掛け替える/美術館では、定期的に絵画を掛け替えている/季節に応じて和室の掛け軸を掛け替えて楽しんでいる/住む人が変われば、表札も掛け替えられる/改築に伴い、店の看板を掛け替える作業が始まった/新年を前に、神社本殿の注[し]連[め]縄[なわ]が掛け替えられた/風の動きに合わせてヨットの帆を掛け替えながら、航行する/カーテンを掛け替えただけで部屋の感じが変わる/年を取ったら用途ごとに眼鏡を掛け替えなければならず、煩わしい/車の保険が切れたら、もっと安い保険に掛け替えようと思っている/老朽化した橋を架け替えるには巨額の費用が必要だ ❷ 車を買い替える際は、保険を掛け替える手続きも必要だ/来客があるので、玄関のコート掛けにあった自分のコートを、クローゼットに掛け替えた
【名詞形】かけ替[か]え かけ替えをする
【例文】 保険の見直しは必要だが、不要な掛け替えも多いようだ/居間の絵は季節ごとに掛け替えをする/橋の架け替え工事中は通行止めとなる/掛[か]け替[が]えのない(=代わりのない、非常に大切な)命だから、大切にしなさい
**かけくだる 【駆け下る・駈け下る】** [かける＋下る] ⓐ ([人]、人々、動物、自転車、車両、雪崩、火砕流、激流、紅葉)が(階段、石段、山道、参道、坂道、斜面、丘、峠、土手、谷、崖、地表、川)を駆け下る(=駆けて、または駆けるような勢いで下の方へ行く) ⓑ (階下、麓、水辺、谷川)に/へ(と)駆け下る 
【副⁺】(→「かけあがる」 【副⁺】に同じ)駆け下る
【例文】 休み時間になると、生徒たちは階段を全速力で駆け下り、運動場に飛び出して行く/選手たちが長い石段を駆け上[のぼ]ったり駆け下ったりして足腰を鍛えている/山道は滑りやすいから、駆け下らずに一歩ずつ踏み締めて下りなさい/大軍が峠をまっしぐらに駆け下り、麓の敵陣に攻め込んだ/騎馬武者は、敵の不意をついて断崖絶壁を馬ごと駆け下り、背後から戦いをしかけた/水牛の群れが水を求め、一斉に水辺へ駆け下って行った/自転車で急な坂を駆け下るのは危険だ/車は、猛スピードで谷川の方へ駆け下って行った/急勾配を駆け下る列車の窓からは、移りゆく絶景が満喫できる/雪崩が勢いを増して山の斜面を駆け下って行く/火砕流は、地表を駆け下るや、またたく間に村を飲み込んだ/激流は、一気に川を駆け下ると、下流に大量の土砂を運び込み、川を氾濫させた/秋が深まるにつれ、紅葉が山頂から麓へと駆け下っていく
**かけこむ 【駆け込む・駈け込む】** [かける＋込む] ❶ ([人]、人々、動物)が(ゴール、軒下、木陰、家、玄関、部屋、台所、トイレ、ロビー、会場、教室、店、食堂、宿、境内、防空壕[こう]、路地、駅、ホーム、電車)に駆け込む(=勢いよく走って中に入る) ❷ (警察、交番、役所、大使館、病院、銀行、労働組合、相談所、保護施設、シェルター、駆け込み寺)に駆け込む(=助けを求めて特定の場所へ行く) 
【副⁺】ばたばた、あたふたと、わっと、一気

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に、一斉に、一目散に、真っ先に、まっしぐらに、脱[だっ]兎[と]のごとく、全速力で、無我夢中で、息せき切って)駆け込む
【例文】 ❶ マラソン選手たちが次々にゴールに駆け込んで来た/急に雨が降り出したので、軒下に駆け込んだ/親に叱られた娘は、自分の部屋に駆け込んで泣き出した/地震が起きた時、急いで台所に駆け込み、コンロの火を止めた/急におなかが痛くなって、トイレに駆け込んだ/飛行機に乗り遅れまいと出発ロビーに駆け込んで、何とか間に合った/始業ベルが鳴りやむ前に教室に駆け込めば、遅刻扱いにはならない/閉店前の店に駆け込み、大急ぎで買い物を済ませた/昼休みになると、おなかを空かせた学生たちが次々に食堂に駆け込んで来る/空襲警報を聞いた住民が、慌てて防空壕に駆け込んで行った/危ないので、自動ドアに駆け込まないでください/電車に駆け込もうとしてドアに挟まれてしまう客が多い/散歩中の大型犬に一声吠えられて、小型犬は家の中に駆け込んでしまった ❷ 変な男に後をつけられたので、助けを求めて交番に駆け込んだ/反政府活動家が外国の大使館に駆け込み、亡命した/怪[け]我[が]をした子を抱え、必死で病院に駆け込んだ/経営者は不渡りを出さぬよう、融資を求めて銀行に駆け込んだ/解雇を通告された従業員は、労働組合に駆け込んで窮状を訴えた/近年、妻が夫の暴力から逃げ出し、保護施設に駆け込むケースが増えている
【名詞形】駆け込み
【補足】名詞を修飾する形で使うことが多い
【例文】 消費税アップを控え、駆け込みでマンションを購入する人が増えたようだ/発車間際の駆け込み乗車は大変危険ですので、おやめください/消費増税前に駆け込み需要が生じた/損害賠償請求の時効を前に、駆け込み訴訟を起こす動きがある/この寺は、虐げられた女性の駆け込み寺として有名だ/条例改正を見越した墓地計画の駆け込み申請が相次いであった
**かけすてる 【掛け捨てる】** [掛ける＋捨てる] ❶ (保険、県民共済、共済組合、保険会社)に(金[かね]、金額、保険料、料金、費用、コスト、1万円)を掛け捨てる(=満期に*払い戻しがない補償契約で一定期間*支払いをする) ❷ (保険、保険料、金、全額、費用、コスト)を掛け捨てる(=*支払い契約を途中でやめて無駄にする)
【補足】動詞より名詞形で主に使う
【例文】 ❶ 結果的に金を掛け捨てることになっても、保険に入っておいたほうが安心だ/多額の保険料を掛け捨てる医療保険から、積立型の保険に切り替えた/病院に行かないとすれば、医療保険料は掛け捨てるようなものだ/終身型保険にすれば、保険料を掛け捨てることもなく、貯蓄の要素も加味される/生命保険に高額な費用を掛け捨てるのはやめ、貯蓄に回すことにした ❷ 家計を見直した結果、今の生命保険を掛け捨て、他の保険に入り直すことにした
【名詞形】掛け捨て 掛け捨てにする/なる
【例文】 掛け捨ての保険から貯蓄性のある保険に変更した/高い保険料は払えないので、支払いの安い掛け捨てにしている/この保険契約は、途中でやめると、100万円が掛け捨てになる/損害保険は掛け捨て方式が基本だ
**かけずりまわる 【駆けずり回る・駈けずり回る】** [かけずる＋回る] ⓐ (金策、資金繰り、

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集金、借金、食糧確保、情報収集、救済、募金活動、票集め、応援、営業、販売、売り込み、買い付け、調達、職探し、陳情、取材、聞き込み)に駆けずり回る(=目的達成のためにあちこち奔走する) ⓑ (全国、担当地域、村々、町[まち]中[じゅう]、親戚中、得意先、各所、あちこち、方[ほう]々[ぼう])を駆けずり回る 
【副⁺】(毎日、長時間、一日中、四六時中、やみくもに、必死に、献身的に、夢中で、足を棒にして、汗だくで)駆けずり回る
【例文】 社長が金策に駆けずり回り、何とか倒産の危機を脱した/親戚中を駆けずり回っても、金を貸してくれる人はいなかった/娘の手術費用を賄うため、友人たちが募金活動に駆けずり回ってくれた/立候補者は、票集めに駆けずり回っている/担当地域を駆けずり回らなければ、営業成績が上がらない/今は製品の売り込みに駆けずり回らなくても、ネット販売で処理できる/必死に職探しに駆けずり回っているが、すぐには見つからない/新入社員の頃は、得意先を駆けずり回らされたものだ/あちこち駆けずり回らないと、署名が集まらない/新聞記者の夫は、取材に駆けずり回って、深夜になっても帰ってこない
**かけだす 【駆け出す・駈け出す】** [かける＋出す] ❶ (ある場所)から(外)へ駆け出す(=中から外へ走って出る) ❷ⓐ (目的の場所)へ駆け出す(=走り始める) ⓑ (草原、砂浜、雨の中、廊下、ホーム)を駆け出す 
【副⁺】 (→ 「かけこむ」【副⁺】に同じ)駆け出す
【例文】 ❶ 休み時間になると、生徒たちは一斉に校庭へ駆け出して行く/門が開くと、兵士たちは城外へ駆け出し、敵に向かって行った/「火事だ」と叫びながら外へ駆け出し、皆に知らせた/飼い犬は、主人の足音を聞くと、犬小屋から駆け出して来た/柵が開くと、羊の群れは草地を目指して駆け出して行った ❷ 津波警報が鳴り響くと、住民は一斉に高台に向かって駆け出した/犯人は、警察官の姿に気づくや、路地に逃げ込もうと駆け出した/海辺に着くと、子供たちは歓声を上げて波を目がけて駆け出した/運動会で転んでも起き上がって駆け出す我が子の姿が頼もしかった/スタートの合図前に駆け出すと、フライングになる/ボールを追って駆け出そうとした瞬間、つまずいて転んでしまった/危険ですから、非常口に向かって駆け出さないでください/今すぐ駆け出せば、電車に間に合うかもしれない/発車の合図を聞いた乗客は、ホームを駆け出し、列車に跳び乗った/ゲートが開くと同時に、競走馬が一斉に駆け出した
【名詞形】駆け出し(=仕事を始めたばかりで、慣れていない新人)
【例文】 駆け出しの弁護士が無罪判決を勝ち取り、話題になった/駆け出しの若造に意見されたくない/駆け出しの頃はいろいろと先輩に教えてもらった/記者になって1年足らずで、まだまだ駆け出しだ/作家といってもまだ駆け出しで、アルバイトで生計を立てている
**かけちがう・かけちがえる 【掛け違う・掛け違える】** [掛ける＋違う・違える] ❶ (電話、ボタン)を掛け違う(=間違って掛ける) ❷ (相手)とかけ違う(=互いに違う方向に行ってしまって会えない) ❸ (話、答え、意見、考え、思わく、理念、要求、条件、方法)が(相手)とかけ違う(=両方の話や意見に開[ひら]きがある) 
【副⁺】❸(まるっきり、ずいぶん、ことごとく、全く、何となく、大いに、えらく、完全に、[決定・本質・根本]的に)かけ違う
【例文】 ❶ 慌てていたので、電話を掛け違ってしまった/着心地が悪いと思ったら、上着のボタンを掛け違っていた/ちょっとした誤解から、まるでボタンを掛け違ったように、恋人との間がぎくしゃくしてしまった ❷ 指導教官とかけ違って会えず、指導を受けられ

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なかった/どこでかけ違ったのか、約束の日はとうとう友と会えなかった ❸ 老いた妻とは話がかけ違うことが多く、近頃は会話を避けるようになった/義母とは、家事から子育てまでことごとく意見がかけ違い、別居するしかなかった/親友とは考えがかけ違っても、話せば理解し合える/取引先の要求と我が社の条件がかけ違ったため、商談が成立しなかった
【名詞形】かけ違い かけ違いをする
【補足】名詞形は、❶❸の意味でのみ使う。「かけ違いをする」は、❶のみで使う
【例文】 お申し込みは下記電話番号へ。掛け違いにご注意ください/双方の思わくのかけ違いから、合併話は難航している模様だ/実験手法のかけ違いにより、共同研究者とは別々の道を歩むことになった/ちょっとしたボタンの掛け違いで恋人とうまく行かなくなってしまった/電話の掛け違いをしたらしく、先方に「違います」と言われてしまった
**かけつける 【駆け付ける・駈け—/駆け着ける・駈け—】** [かける＋つける] ⓐ ([パトカー・救急車]が[犯行・事故]現場、消防車が火災現場、レスキュー隊が遭難者の所、救援隊が被災地、医師が急患の所、家族が病院、部隊が交戦地区、ファンがコンサート、サポーターがスタジアム、応援団が試合場、報道陣が会見場、弔問客が斎場、管理人が異常の起きた部屋)に駆けつける(=大急ぎで目的場所に向かい、到着する) ⓑ (犯人検挙、消火、救援、救助、支援、応援、手伝い、見舞い、仲裁、見送り、祝い、葬儀、臨終、試合、公演、晴れ舞台)に駆けつける 
【副⁺】(すぐ、急[きゅう]遽[きょ]、続々と、早々に、直ちに、迅速に、いの一番に、真っ先に、慌てて、息せき切って、大急ぎで、取るものも取りあえず、宙を飛ぶようにして)駆けつける
【例文】 パトカーがサイレンを鳴らしながら、事故現場に駆けつけた/連絡を受けて救急車が駆けつけたが、手遅れだった/消防車が駆けつけ、火はすぐさま消し止められた/この自動車保険は、担当者がすぐ駆けつけ、対処する契約になっている/全国各地から続々と救援ボランティアが被災地に駆けつけている/非番の医師は、急患の連絡を受け、病院に大急ぎで駆けつけた/母が担ぎ込まれた病院に駆けつけようとタクシーに飛び乗った/知らせがあれば、すぐ病院に駆けつけられるように準備している/父が倒れたという知らせに取るものも取りあえず実家に駆けつけた/生徒たちが乱闘していると聞いて、教師が息せき切って駆けつけた/応援のため、地元サポーターが大挙して球場に駆けつけた/総理退陣の情報が流れ、報道陣が会見場に駆けつけた/ガス漏れの臭いに気づいた管理人は、部屋に駆けつけ、合い鍵でドアを開けた/孫の初めての運動会とあって、田舎の両親が応援に駆けつけた/親友に何かあったら、いつでも手伝いに駆けつけようと思っている/遠方の友人が、入院した私の見舞いに駆けつけてくれた/喧[けん]嘩[か]の仲裁に駆けつけてみると、二人はもう仲直りしていた/急死した元首相の葬儀には、国内外から大勢の弔問客が駆けつけた/ファンだった選手の引退試合には、何としても駆けつけたい
**かけでる 【駆け出る・駈け出る】** [かける＋出る] (→「かけだす」❶に同じ)へ駆け出る(=中から外へ走って出る) 
【副⁺】 (→「かけこむ」【副⁺】に同じ)駆け出る
【例文】 地震の大きな揺れを感じて、思わず外へ駆け出た/サイレンの音に驚いて、急いで家の外へ駆け出た/子供たちは宿題を終えると、戸外へ駆け出て行った/武将は、敵軍の前へ駆け出るや、大声で名乗りを上げた/廃品引き取り業者のアナウンスを聞き、通り

<316>
へ駆け出て車を呼び止めた/私の姿を見ると、愛犬が庭に駆け出て来た/立てこもっていた男が何かわめきながら、倉庫から駆け出て来た/大急ぎで改札口から駆け出て、タクシーに飛び乗った
**かけなおす 【掛け直す・懸け—・架け—】** [かける＋直す] ❶ (服、帽子、絵、額[ひたい]、表札、看板、カーテン、暖[の]簾[れん]、鍵、ボタン、鞄[かばん]、眼鏡、マスク、エプロン、ひも、リボン)を掛け直す(=もう一度、額などを正しく掛ける) ❷ (布団、カバー、シート、テーブルクロス、受話器、ワックス、麻酔)を掛け直す(=もう一度、布団などをちゃんと掛ける) ❸ (橋、梯[はし]子[ご]、横断幕)を架け直す(=もう一度、橋などをきちんと架ける) ❹ (電話、アイロン、掃除機、エンジン、ブレーキ、曲、鍋、タイマー、パーマ、ブラシ、雑巾、やすり)をかけ直す(=もう一度、器械や道具を利用する) ❺ (検索、催眠術、魔法、保険、募集、号令、足技)をかけ直す(=もう一度、他に*働きかける) ❻ ([国会・委員会]審議、会議、裁判、審査、はかり)にかけ直す(=もう一度、審議や検査などをする) 
【副⁺】(ちゃんと、きちんと、もう一度、再度、正しく、慎重に、丹念に)かけ直す
【例文】 ❶ 壁に掛けた帽子が落ちそうなので、掛け直した/傾いた額を正しい向きに掛け直した/看板をしっかり掛け直さないと、また強風で飛ばされてしまう/ずり落ちそうな鞄を肩に掛け直して歩き出した/新聞を束ねたひもが緩いので、掛け直した ❷ 寝ている子が跳ねのけた布団を掛け直した/風で飛ばないよう、車のカバーをしっかり掛け直そう/斜めになっていたテーブルクロスを真っすぐに掛け直した/外れたままの受話器をちゃんと掛け直す/床のワックスを掛け直したら、一段ときれいになった ❸ 大雨で流された橋がようやく架け直された ❹ 相手が電話に出ないので、もう一度かけ直してみた/シャツに何度アイロンをかけ直しても、皺[しわ]が取れない/まだごみが残っていたので、掃除機をかけ直して、きれいにした/何度エンジンをかけ直しても、すぐ止まってしまって車は動かない/好きな曲はかけ直して何度も聴いている/料理が冷めたので、鍋を火にかけ直した/やすりをかけ直したら、表[ひょう]面[めん]が滑らかになった ❺ 欲しい情報を探して、ネットで何度も検索をかけ直した/魔女が魔法をかけ直さなければ、白鳥は人間の姿に戻れない/子供が生まれたので、生命保険をかけ直すことにした/従業員の応募がないので、もっと地域を広げて募集をかけ直す予定だ/相手が油断した隙に、技をかけ直して倒した ❻ 増税法案は、何度も国会審議にかけ直されている/以前潰れた企画を会議にかけ直して、再度検討したい
**かけながす 【掛け流す】** [掛ける＋流す] (源泉、温泉、湯、水、釉[ゆう]薬[やく]、音楽、有線放送)をかけ流す(=流れるままにする) 
【副⁺】(たっぷり、贅[ぜい]沢[たく]に、惜しみなく、惜しげもなく)かけ流す
【例文】 この旅館の風呂は、源泉が贅沢にかけ流されている/湯量が豊富なこの町では、どの宿も温泉をかけ流して使っている/ざるに野菜を入れて、お湯をかけ流すと、甘みが増すそうだ/貝の養殖場では、濾[ろ]過[か]された海水が24時間かけ流されている/この洗剤は、水をかけ流せば簡単に落とせる/水道水をかけ流して車を洗う/青い釉薬をかけ流した皿の模様が独創的だ/茶[ちゃ]碗[わん]を焼く前にもう一度白[はく]釉[ゆう]をかけ流す/宗教音楽をかけ流していると気分が癒やされる/この喫茶店は、有線放送をかけ流してBGMにしている
【名詞形】かけ流し かけ流しにする

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【例文】 かけ流しの源泉が自慢の旅館に泊まった/天然温泉が24時間かけ流しで、浴槽からあふれ続けている/緑の釉薬のかけ流しが見事な模様を作っている/ここは、地下から汲[く]み上げた温泉をそのままかけ流しにしている
**かけぬける 【駆け抜ける・駈け抜ける】** [かける＋抜ける] ❶ (町、道、通り、路地、市街地、トンネル、グラウンド、コース、コーナー、ゴール、一塁、脇、傍ら、真ん中、目の前、雪の中、雑踏、人込み、間[あいだ]、大地、平野、森、100メートル)を駆け抜ける(=どこかを走って抜ける) ❷ (全国、世界、時代、人生、生涯、青春、日々、全身、体、背[せ]筋[すじ]、脳裏)を駆け抜ける(=時空を速く*通り過ぎる。または情報や感覚が速く伝わる) 
【副⁺】❶ (猛然と、颯[さっ]爽[そう]と、慌ただしく、爽やかに、軽やかに、脱[だっ]兎[と]の勢いで) ❷ (一気に、すばやく、必死に、疾風の如[ごと]く、瞬く間[ま]に)駆け抜ける
【例文】 ❶ 赤いスポーツカーが疾風の如く高速道路を駆け抜けて行った/駅伝ランナーが大通りを颯爽と駆け抜けて行った/市街地を駆け抜けるバイクの騒音に悩まされている/このコーナーを一気に駆け抜けたら、レースの先頭に出られる/新記録でゴールを駆け抜けた/打者は一塁を駆け抜け、二塁に向かった/落伍寸前の私の脇を選手たちが次々と駆け抜けて行く/雪の中を力強く駆け抜ける黒い機関車の姿は壮観だ/犯人は、雑踏の中を巧みに駆け抜け、逃げ去った/人込みを足早に駆け抜け、駅へ急ぐ/山から吹く冷たい風が平野を駆け抜けて行く/馬を走らせて森を駆け抜けると、大きな湖に出た/100メートルを10秒台で駆け抜ければ、優勝できる ❷ テロ事件のニュースが瞬く間に世界中を駆け抜けた/幕末という時代を駆け抜けた志士たちが、新しい日本の基盤を作った/革命家たちは、波瀾[らん]万丈の人生を駆け抜けた/チームの仲間とともに駆け抜けた青春の日々が懐かしい/事故の惨状を見た瞬間、戦慄が全身を駆け抜けた/体を駆け抜ける激痛に耐えられず呻[うめ]いた
**かけのぼる 【翔昇る】** [翔[かけ]る＋昇る] ⓐ (天馬、竜、魂)がかけ昇る(=空高くどこまでも昇って行く) ⓑ (→「翔[かけ]上がる」ⓑに同じ)を/にかけ昇る 
【副⁺】(→「翔上[かけ]がる」【副⁺】に同じ)かけ昇る
【例文】 伝説のペガサスは少年を乗せて、天空をかけ昇って行った/古来、竜は神の使いで、地上から天にかけ昇るとされていた/詩人が永遠の眠りにつくと、その魂は天高くかけ昇って行った
**かけのぼる 【駆け上る・駈けー/駆け登る・駈けー/駆け昇る・駈けー】** [かける＋のぼる] ❶ⓐ ([人]、人々、動物、自転車、エレベーター、霧、恐怖)が(階段、石段、山道、坂道、丘、谷間、崖、川、背[せ]筋[すじ])を駆けのぼる(=駆けて、または駆けるような勢いで比較的長い距離の上の方へ行く) ⓑ (頂上、最上階、屋上、高台、展望台、ステージ、リング、甲板)に/へ駆けのぼる ❷ (→「駆け上がる」❷ⓑに同じ)に駆けのぼる(=順位の上の方へ速いスピードで行く) 
【副⁺】(→「駆け上がる」【副⁺】に同じ)駆けのぼる
【例文】 ❶ 百段の階段を一気に駆け上るには、相当の体力が必要だ/兵士たちは、山道を駆け登って敵陣を攻めた/監督は、足腰を鍛えるため、選手たちに急な坂道を駆け登らせた/この斜面を誰が一番早く駆け上れるか、競争しよう/山頂へ一気に駆け登るのは、トレイルランニングの訓練を積んだ若者にも難しい/誰が最初に展望台へ駆け上れるか、競走した/檻[おり]から出た猿は、倉庫の梯[はし]子[ご]を駆け上り、屋根伝いに逃げた/オオカミの群れ

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が餌を求めて谷を全速力で駆け上ってくる/秋には、産卵のため川を駆け上って来るサケを見ることができる/この丘を一気に駆け登れたら、マウンテンバイクの扱いも一人前だ/エレベーターが一気に高層ビルの最上階へ駆け昇って行く/霧があっという間に山肌を駆け昇って来た/銃口が私に向けられるや、凍りつくような恐怖が背筋を駆け上った ❷ プロジェクトの成功で部長は社長の座に駆け昇った/新大統領は、三十代半ばで頂点に駆け昇った国民期待の星だ
**かけはなれる 【掛け離れる・懸け離れる】** [かける＋離れる] ⓐ (現実が理想、政策が理念、行動が信条、回答が要求、活動が趣旨、政府発表が実感、意見が常識、指導者の見解が仲間の意識、実験結果が予測、ストーリーが原作、提示額が相場)と/からかけ離れる(=大きな違いがある) ⓑ (両者、双方)の(レベル、力、状態、内容、イメージ、主張、認識、理念、目的、方針、意図、[人生・価値]観、金銭感覚、年齢)がかけ離れる 
【副⁺】(かなり、ますます、およそ、あまりに、全く、少し、大きく、著しく、はるかに)かけ離れる
【例文】 理想から大きくかけ離れた人と結婚した/与党は、マニフェストに掲げた理念とかけ離れた政策を行った/会社側の回答は、労組の要求からかけ離れており、受け入れがたい/活動が設立当初の趣旨からかけ離れてしまったため、法人の認定が取り消された/政府の「景気が回復した」という発表は、国民の実感とはかけ離れている/リーダーの見解がメンバーの意識からかけ離れるほど、組織はもろくなる/専門家の予測とはかけ離れた実験結果が出た/公開映画は、原作とかけ離れたストーリー展開で、失望した/取引相手に相場とかけ離れた金額を提示されたため、契約を見送った/両者の実力がかけ離れているので、勝負しても勝ち目はない/互いの主張があまりにかけ離れていて、歩み寄れない/夫婦の価値観がかけ離れてしまったら、結婚生活はうまくいかない/金持ちの金銭感覚は、庶民と大きくかけ離れている/「年の差婚」とは、年齢がかけ離れた二人の結婚をいう
**かけへだたる 【掛け隔たる・懸け隔たる】** [かける＋隔たる] ⓐ (生活が理想、調査結果が予想、教育目標が実態、暮らしが俗世間、大自然が都会、今が昔)と/からかけ隔たる(=遠く離れて、大きな隔たりがある) ⓑ (両者、双方)の(実力、方針、考え方、価値観、意図、生活様式、思わく、意識)がかけ隔たる 
【副⁺】(かなり、あまりに、全く、大きく、遠く、著しく、はるかに)かけ隔たる
【例文】 若い頃の理想とかけ隔たったサラリーマン生活に嫌気がさして会社を辞めた/調査結果が予想と大きくかけ隔たっている/実態とあまりにかけ隔たった教育目標は達成できない/俗世間とかけ隔たった山奥の寺で修行した/都会から遠くかけ隔たった大自然の中には多くの野生動物が生息している/人口流出が続き、今の町の様子は昔とはかけ隔たったものになった/実力がかけ隔たったチームとでは、全然勝負にならない/与党と野党の基本方針がこれだけかけ隔たれば、歩み寄ることは難しい/富裕層と一般庶民とでは、考え方も生活様式もかけ隔たっている/価値観がかけ隔たっている二人が、よもや結婚などとても考えられない/関係国の思わくがこれだけかけ隔たっていれば、条約締結は容易ではない
**かけへだてる 【掛け隔てる・懸け隔てる】** [かける＋隔てる] ⓐ (人を世の中、流刑者を家族、患者を社会)と/からかけ隔てる(=間を置いて、遠く隔てる) ⓑ (両者、双方)の

<319>
(間[あいだ]、関係、仲、交流、考え方、[人生・価値]観、運命、国)をかけ隔てる 
【副⁺】(はっきり、厳然と、厳しく)かけ隔てる
【例文】 王女は、塔の中で世の中からかけ隔てられて育った/北の果ての流刑地に追われ、家族とかけ隔てられて一生を終えた/感染症の間違った認識で、患者を社会からかけ隔てていた時代があった/環境の違いがいつの間にか友人同士の間をかけ隔ててしまった/宗教の違いによって、住民の関係がかけ隔てられてきた/天の川が織姫と彦星をかけ隔てている/城内の貴族と城外の農民は、城壁によってかけ隔てられていた/外洋に点在する島々は、荒い渦潮でかけ隔てられており、行き来もままならない/立場の相違が兄弟の運命を厳然とかけ隔てることになった/大きな海峡が二つの国をかけ隔てている
**かけまわる 【駆け回る・駈け回る】** [かける＋回る] ❶ⓐ ([人]、動物)が駆け回る(=あちこち走って回る) ⓑ (外[そと]、野山、野原、戦場、校庭、庭、公園、コート、プールサイド、舞台、車内、室内、天井裏、会場、路地、周囲、[雪・雨]の中)を/で駆け回る ❷ⓐ (→「かけずりまわる」ⓐに同じ)に駆け回る(=目的達成のためにあちこち奔走する) ⓑ (→「かけずりまわる」ⓑに同じ)を駆け回る 
【副⁺】❶ (ぐるぐる、バタバタ、のびのび、生き生きと、ちょこまか、散々、元気に、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、忙しく、興奮して) ❷ (→「かけずりまわる」【副⁺】に同じ)駆け回る
【例文】 ❶ 昨日まで熱を出していた息子が、今日は元気に外を駆け回っている/従軍記者は、命がけで戦場を駆け回り、取材している/子供の頃は日が暮れるまで校庭で駆け回って遊んだものだ/幼い兄弟が庭で跳んだり、はねたり、駆け回ったりしている/プールサイドを駆け回るのは危ないから、やめなさい/80歳近い名優が所狭しと舞台を駆け回る姿は圧巻だ/母親は、車内で駆け回らないように子供によく言い聞かせた/「バタバタ部屋中を駆け回ったら、お母さんに叱られるよ」/春の雪解け時になれば、子鹿が野山を駆け回る姿が見られる/夜になると、ネズミが天井裏を駆け回るので、うるさくて眠れない/雪の中を駆け回って、はしゃぐ子供の写真を撮った/消防団員は、大雨の中を駆け回り、洪水の危険を知らせた ❷ 一日中、金策に駆け回ったが、金は借りられなかった/募金活動に駆け回っても、なかなか目標額には届かない/営業マンは、新製品販売のため日本全国を駆け回った/天候不順で品薄になった豆類を求めて、業者が買い付けに駆け回っている/スーツ姿の学生たちが職探しに駆け回っている/刑事は、あちこち駆け回り、やっと事件につながる情報をつかんだ
**かけめぐる 【駆け巡る・駈け巡る】** [かける＋巡る] ❶ ([人]、動物、星)が(全国、[日本・世界]中、全域、観光地、野山、岩山、草原、戦場、サバンナ、海、海原、夜空、あちこち)を駆け巡る(=あちこち広い範囲を駆けて回る) ❷ (情報、ニュース、話題、噂[うわさ]、デマ、風評、非難の声、懸念)が(世界、全国、政界、ネット上、サイバー空間、市[し]場[じょう]、市[し]井[せい]、巷[ちまた]、世間)を駆け巡る(=情報が広く伝わる) ❸ (思い、想像、思い出、後悔の念、怒り、不安、疑問、興奮、快感、感動、血潮)が(脳裏、頭の中、全身)を駆け巡る(=感情などが体内に広がる) ❹ (痛み、激痛)が(体中、全身)を駆け巡る(=痛みなどが体内に広がる) 
【副⁺】❶ (毎日、長時間、一日中、四六時中、やみくもに、必死に、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、夢中で)駆け巡る
【例文】 ❶ 記者は、全国を駆け巡って取材をしている/短期間で観光スポットを駆け巡

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る旅が、忙しい旅行客に人気だ/植物学者は、野山を駆け巡って新種を発見しようとした/ハンターは獲物を探して、サバンナを長時間駆け巡った/昔の海賊たちは、財宝を求めて七つの海を駆け巡った/野生の山羊は、険しい岩山を駆け巡るほどの脚力を持っている/馬の群れは、たてがみをなびかせて草原を駆け巡っている/夜空を駆け巡る流れ星の美しさに魅了された ❷ インターネットの普及で、瞬時に情報が世界を駆け巡るようになった/総理辞任の噂が政界を駆け巡り、政局が落ち着かない/20世紀末に人類が滅亡するという話がサイバー空間を駆け巡ったが、とんだデマだった/多額の資金投入かという風評が金融市場を駆け巡り、株価が高騰した/原発事故の後、放射能汚染の懸念が全国を駆け巡った ❸ 両親の遺影を見ると、さまざまな思いが脳裏を駆け巡る/家出から戻って母の涙を見た瞬間、後悔の念が頭の中を駆け巡った/相手の無礼な態度に、怒りが全身を駆け巡った/嘘[うそ]がばれるのではという不安が頭の中を駆け巡った ❹ 私は我慢強いので、激痛が全身を駆け巡っても、うなり声ひとつ上げなかった
**かけもどる 【駆け戻る・駈け戻る】** [かける＋戻る] ⓐ (元の場所、元来た方、家、居間、事務所、会社、アトリエ、本陣、守備位置、ベンチ)に駆け戻る(=元の所に駆けて、または駆けるように急いで戻る) ⓑ (階段、廊下、来た道)を駆け戻る 
【副⁺】(あたふたと、一気に、一目散に、急いで、慌てて、息せき切って、後ろも見ずに)駆け戻る
【例文】 学生が忘れ物に気づいて、元来た方へ駆け戻って行った/玄関に鍵をかけたかどうか気になり家に駆け戻ったら、やはりかけ忘れていた/娘が祖父の部屋から居間に駆け戻り、祖父の様子がおかしいと知らせた/外回りの部下がトラブルを抱えて事務所に駆け戻り、上司に相談した/画家は、スケッチ先からアトリエに駆け戻ると、すぐさま画布に向かった/本陣に駆け戻った物見の兵が敵陣の様子を伝えた/ディフェンダーは、相手の攻撃に備え、すぐ守備位置に駆け戻らねばならない/試合のタイム中に選手がベンチに駆け戻ると、監督が次の作戦を伝えた/今、出かけたばかりの娘が息せき切って、忘れ物を取りに駆け戻って来た/始業チャイムが鳴ると、生徒たちは廊下を一気に駆け戻って、教室に向かった/駅に向かう途中で雨が降り出した。傘を取りに家まで駆け戻るしかない
**かけよる 【駆け寄る・駈け寄る】** [かける＋寄る] ([人]、相手の所、家族、母親、友人、スター、選手、亡[なき]骸[がら]、出口、ベッド、列車、ステージ)に駆け寄る(=走ってそばに行く) 
【副⁺】(バタバタと、猛然と、一斉に、真っ先に、思わず、急いで、慌てて、小走りで、全速力で)駆け寄る
【例文】 通行人は、倒れた人に駆け寄って助け起こした/隣の犬は飼い主の足音を聞くと、すぐに駆け寄り、飛びついていく/園児は、迎えに来た母親に駆け寄って抱きついた/久しぶりの同窓会では、互いに駆け寄り、抱き合って再会を喜んだ/ファンがスターに駆け寄ろうとして、警備員に阻まれた/試合中に倒れた選手に救助員が駆け寄って、手当てをした/ゴールをさせまいと、守備の選手が相手選手に駆け寄って行った/捕手は、マウンドの投手に駆け寄り、サインの確認をした/両親は、変わり果てた息子の亡骸に駆け寄って、泣き伏した/停電で観客が一斉に出口に駆け寄り、館内は大混乱になった/急を聞いて駆けつけた妻は、病室に入ると、夫のベッドに駆け寄った/映画には、動き出した列車に駆け寄り、デッキに飛び乗る場面がよくある/熱狂した観客がステージに駆け寄って、歌手に握手を求めた

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**かけわたす 【掛け渡す・架け渡す】** [かける＋渡す] ⓐ (橋、歩道橋、吊り橋、足場、梁[はり]、横木、垂[たる]木[き]、格子、丸太、板、竿[さお]、梯[はし]子[ご]、ワイヤ、ロープ、綱、縄、注[し]連[め]縄[なわ]、ネット、電線、柵、横断幕、鯉のぼり、暖[の]簾[れん])をかけ渡す(=端と端をつなぐために、物を渡して掛ける) ⓑ (戸口、穴、裂け目、川、沢、堀、向こう岸、谷、天井、建枠、空中)にかけ渡す 
【副⁺】(しっかり、高く、水平に、頑丈に、斜めに、縦横に、交互に)かけ渡す
【例文】 隣町との間を流れる川に橋を架け渡せば、往来が便利になる/深い谷間に架け渡された吊り橋を渡って山奥に入る/立てた柱の上に梁を掛け渡して壁を組んでいく/神社の柱には、頑丈な横木が掛け渡されている/垂木は、棟から軒に掛け渡した斜材で、屋根の荷重を支える/立体格子を架け渡した天井が見事だ/沢に架け渡した丸太を渡り、頂上へ進んで行く/建枠に足場板を掛け渡して、作業を始める/物干し台に竿を掛け渡し、洗濯物を干し始めた/大きく口をあけた地面の裂け目を越えるには、梯子を掛け渡さなければならない/空中にワイヤロープを掛け渡し、ゴンドラを懸垂して動かす/向こう岸に縄を掛け渡して濁流を渡ろうとしたが、無理だった/高速道路沿いに動物の侵入防止ネットが掛け渡してある/歓迎の横断幕が温泉街の入口に掛け渡してある/川の対岸まで数十本の鯉のぼりが掛け渡され、風になびいている/戸口に暖簾を掛け渡して、中が見えないようにする
**かこいいれる 【囲い入れる】** [囲う＋入れる] ⓐ (獣、家畜、牛、馬、羊、鶏、魚、群れ)を囲い入れる(=周りを囲って、中へ入れる) ⓑ (檻[おり]、柵の中、小屋、ケージ、牛舎、網の中、生簀)に囲い入れる
【例文】 檻に囲い入れてあった虎が逃げ出し、大騒ぎとなった/養鶏場では、鶏を狭いケージに囲い入れて、卵を産ませている/設備の整った牛舎には、牛がゆったりと1頭ずつ囲い入れられている/日中は馬を放し飼いにし、夕方には小屋に囲い入れる/牧羊犬が羊を次々に柵の中へ囲い入れていく/競りに出す前に、魚を生簀に囲い入れておく/魚の群れを追って、定置網の中に囲い入れる
**かこいこむ 【囲い込む】** [囲う＋込む] ❶ ⓐ(→「かこいいれる」ⓐに同じ。猿、鹿、熊、奴隷、犯人、病原菌)を囲い込む(=周りを囲って、逃げないようにする) ⓑ (→「かこいいれる」ⓑに同じ。農園、建物の中、敷地内、特定地域)に囲い込む ❷ (土地、農地、領土、地区、広場、庭、屋敷、船、町、盆地、一画、一部、周辺、空間、事故現場)を囲い込む(=周りを*仕切りのような形で囲む) ❸ (顧客、観光客、[消費・支持]者、富裕層、若者、学生、人材、ユーザー、ファン、会員、選手、情報、技術、品物)を囲い込む(=自分の領域内に入れて、外[ほか]に行かないようにする) 
【副⁺】❷ (ぐるりと、隙間なく)囲い込む
【例文】 ❶ 羊飼いは夕方になると、牧羊犬に羊の群れを柵の中に囲い込ませる/数隻の船で魚の群れを囲い込み、一気に網を引き揚げた/飼育員たちは、逃げた猿を囲い込んで、ついに捕まえた/奴隷たちは、農場に囲い込まれたまま一生を終えた/医師団は、病原菌を特定地域に囲い込むことに成功した ❷ 万[ばん]里[り]の長城は、北方民族の脅威に対し、領土を囲い込むようにして築かれた/京都の町家は、建物が中庭を囲い込む造りになっている/広い屋敷を囲い込むように塀や防風林が続いている/事故現場をフェンスで囲い込み、立ち入り禁止にする ❸ 急増する外国人観光客を囲い込もうと、旅行社が工夫を凝らしている/店は、消費者をクーポン券で囲い込み、売り上げを伸ばした/選挙で勝つには、支持

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者を早い時期から囲い込む必要がある/富裕層を囲い込めば、顧客単価が上がる/優秀な学生を早く囲い込まないと、他社に取られる/企業は、幅広いユーザーを囲い込もうと、ネットで宣伝している/特定の球団が金の力で有力選手を囲い込んでいる/特定の技術を一社で囲い込むことには反対も多い
【名詞形】囲い込み 囲い込みをする
【例文】 列強は勢力を拡大し、植民地の囲い込みを続けた/新番組は、女性視聴者の囲い込みに成功した/カード会社は、ポイント制度で客の囲い込みをしようと図った
**かこみこむ 【囲み込む】** [囲む＋込む] (犯人、債務者、社長、工場長、議長、選手、敵、敵陣、敵軍、戦艦、屋敷、建物、周囲、四方八方)を囲み込む(=周りを囲んで外と通じないようにする) 
【副⁺】(ぐるりと、すっぽりと、幾重にも、厳重に)囲み込む
【例文】 警察は、犯人を囲み込み、取り押さえた/債権者たちが倒産した会社の社長を囲み込んで、返済を迫っている/労働者たちが工場長を囲み込んで、「首切り反対」と吊し上げている/野党が議長を囲み込み、採決を阻止しようとした/ゴール前でボールを持つ選手を囲み込めば、敵の攻撃が防げる/我が軍は、敵に囲み込まれないよう、長い隊列を組んで進んだ/少人数の兵では、広い敵陣を囲み込むのは無理だ/我が軍は、四方八方を敵軍に囲み込まれて、動きが取れない/味方の戦艦は、敵の艦隊に囲み込まれ、集中砲撃を受けた/鬱[うっ]蒼[そう]とした木々が屋敷を囲み込んでいて、中の様子が分からない/警察が犯人の立てこもった建物を囲み込んでいる
**かさなりあう 【重なり合う】** [重なる＋合う] ⓐ (時計の針、葉、花、枝、木、山々、岩、雲、流氷、屋根瓦、板、紙、繊維、人、死体、手、面影、映像、音、声、線、図形、文字、色、分野、領域、要因、条件、時期、太陽と月)が重なり合う(=互いに重なる) ⓑ (息子の後ろ姿が亡き夫の姿、人々の悲しみが画家の感性、外食産業の消長が社会の変化)と/に重なり合う 
【副⁺】(ぴったり、ほぼ、互いに、複雑に、完全に、上下に、縦横に、一つに、幾[いく]重[え]にも)重なり合う
【例文】 正午になると、時計の長短の針がぴったり重なり合う/この花は、小さな花が重なり合って咲くところから、十[じゅう]二[に]単[ひとえ]と名付けられたという/幾重にも重なり合った枝が木陰を作っている/上空からだと、侵食され、縦に割れた岩が重なり合うようにそびえ立っているのが分かる/寺院の屋根は、瓦が重なり合い、美しい曲線を描[えが]いている/和紙は、木の皮の繊維が縦横に重なり合っているので、ハサミでないとうまく切れない/非常ベルが鳴り、我先に逃げ出した人々が、出口付近で重なり合って倒れた/3D映画は、重なり合った映像が立体的に見える原理を利用している/琴と尺八の音が重なり合って、美しい調べになった/光の三原色が重なり合えば、白色になる/学際的研究は、学問分野が重なり合った領域を対象とする/悪条件が重なり合って、事故が起きてしまった/太陽と月が重なり合って見える時、日食が起こる/息子の後ろ姿が亡き夫の姿と重なり合い、はっとする/戦火に苦しむ人々の悲しみが画家の感性と重なり合って、感動的な作品が生まれた/外食産業の消長は、社会の変化と重なり合っている
**かさねあげる 【重ね上げる】** [重ねる＋上げる] ❶ (皿、箱、布団、煉[れん]瓦[が]、石、積み木、餅)を重ね上げる(=上の方へ何かを重ねていく) ❷ (稽古、修行、工[く]夫[ふう]、改良、作業、努力、議論、対話、交渉、経験)を重ね上げる(=よくするため、重ねて行う) 
【副⁺】❶ (高く、幾

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重[え]にも) ❷ (ひたすら、何度も、繰り返し、地道に)重ね上げる
【例文】 ❶ ウェイターは、食べ終わった皿を何枚も重ね上げると、厨房へ運んで行った/引っ越しのため、段ボール箱が天井まで重ね上げてある/毎朝、布団を畳んで、押入れに重ね上げる/正月の支度として、床[とこ]の間[ま]に鏡餅を重ね上げて、上にミカンを飾った ❷ 名披露の舞台では、歌舞伎役者が稽古を重ね上げた渾身の踊りを披露した/ひたすら修行を重ね上げなければ、本当の僧侶にはなれない/哲学者は、対話を重ね上げて、次第に思考を深めて行った/交渉を重ね上げて、納得のいく契約に漕ぎ着けた
**かさねあわす・かさねあわせる 【重ね合わす・重ね合わせる】** [重ねる＋合わす・合わせる] ❶ (体、手、皿、新聞紙、板、襟、袖、裾、シャツ、靴下、タオル、濃淡、絵、写真、地図、図形、線、色、模様、音、声、布地と型紙、表地と裏地、布団と毛布、着物と襦袢、肉と野菜)を重ね合わせる(=複数のものを隙間のない状態に重ねる) ❷ⓐ (現象、事件、情報、データ、神話、要素、条件、人生、感情、気持ち、思い出、記憶、面ざし、イメージ、[調査・検査]結果)を重ね合わせる(=似ている事柄を関連づける) ⓑ (自分を登場人物、息子の姿を亡き夫)に/と重ね合わせる 
【副⁺】❶ (ぴったり、きちんと、互いに、複雑に、完全に、上下に、一つに、幾重にも)重ね合わせる
【例文】 ❶ 服の下に新聞紙を重ね合わせて入れれば、山での寒さが多少はしのげる/ベニヤ板は、薄い板を重ね合わせて作る/着物は、皺[しわ]ができないように襟や袖、裾をきちんと重ね合わせて畳む/2枚の写真を重ね合わせて、合成写真を作成した/昔と今の地図を重ね合わせるようにして見れば、川の流れの変化が分かる/何枚もの版木を使い、線と色を重ね合わせて摺[す]ると、浮世絵が完成する/光の三原色を重ね合わせると、白になる/音を重ね合わせて、和音を作る/布地と型紙を重ね合わせて、裁断する/豚肉と白菜を鍋の中で重ね合わせ、スープを入れて煮込む ❷ 一連の事件を重ね合わせたら、犯人像が浮かんできた/地形や気象条件などの情報を全て重ね合わせて、正確な天気予報を出す/さまざまな地域の神話を重ね合わせると、国作り神話の類型が見えてくる/検査結果を重ね合わせ、診断を下す/登場人物に自分を重ね合わせ、つい感情移入してしまう
【名詞形】重ね合わせ 重ね合わせにする/なる
【例文】 手袋を2枚、重ね合わせにはめて、災害ごみの片づけをする/3段に重ね合わせになった重箱にお節[せち]料理を詰めて、正月を祝う
**かざりたてる 【飾り立てる】** [飾る＋立てる] (表[ひょう]面[めん]、外見、上[うわ]辺[べ]、見た目、外観、全身、身、身辺、自分、軍服、洋服、帽子、会場、ホール、部屋、家、店、街、仏像、車、馬、クリスマスツリー、ショーウィンドー、経歴、言葉、文章、賛辞)を飾り立てる(=人目を引くように、必要以上に飾る) 
【副⁺】(ごてごて、ことさら、ごちゃごちゃ、美しく、けばけばしく、ぴかぴかに、派手に、華やかに、きらびやかに、豪華に、色とりどりに)飾り立てる
【例文】 人柄は内面からにじみ出るもので、表面を飾り立てても無駄だ/豪華なドレスで外見を飾り立てて、人目を引きたがる女性がいる/見た目をことさら飾り立てるより、人間性を磨くほうが大切だ/娘たちは、身を飾り立てなくても、若いだけで十分に美しい/ブランド物で身辺を飾り立てる女性が増えた/将軍ともなると、光る勲章で軍服を飾り立てたくなるもののようだ/帽子をリボンや鳥の羽で飾り立てた貴婦人を伴い、紳士たちが

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社交場に参集した/ニューイヤー・コンサートのホールは、色とりどりの花で飾り立てられ、浮き立った雰囲気だ/あまり飾り立てた部屋は、気分が落ち着かない/南方の寺院には、金銀で飾り立てた仏像が多い/飾り立てられた神馬が祭りの行列を進む/クリスマスが近づくと、ショーウィンドーが華やかに飾り立てられる/素直な気持ちを伝えるには、言葉をむやみに飾り立てないことだ/文章を飾り立てなくても、思いは十分伝わる/授賞式には、美辞麗句で飾り立てた賛辞が寄せられた
**かざりつける 【飾り付ける】** [飾る＋付ける] ❶ⓐ (風船、花、クリスマスツリー、小物、人形、万国旗、絵、ポスター、イルミネーション、短冊、門松、商品、イラスト、果物、リボン)を飾り付ける(=各所に飾りを配置する) ⓑ (会場を風船、部屋を[花・クリスマスツリー・小物]、雛[ひな]壇[だん]を人形、ホールを万国旗、壁を[絵・ポスター]、並木をイルミネーション、笹[ささ]を短冊、壇上を生け花、玄関を門松、店頭を商品、写真をイラスト、洋服をビーズ、ケーキを[チョコレート・果物]、箱をリボン)で飾り付ける ❷ (部屋、会場、ショーウィンドー)を飾りつけている(=飾ることに慣れている) 
【副⁺】❶ (すっきり、美しく、見栄えよく、手際よく、きれいに、見事に、派手に、華やかに、きらびやかに、豪華に)飾り付ける
【補足】②は、「飾りつけている」の形で使う
【例文】 ❶ 会場に色とりどりの風船が飾り付けてある/ホールに万国旗を飾り付ければ、国際交流イベントらしくなる/今年も各所でクリスマスツリーを飾り付ける季節になった/雛[ひな]祭りが近づいたら、皆で楽しく雛[ひな]壇[だん]に人形を飾り付ける/七夕には、願い事を書いた短冊を笹に飾り付ける/壇上に生花を飾り付けたら、華やかな雰囲気になった/新年を迎えるため、玄関に門松を飾り付けた/写真にイラストを飾り付けて、誕生日カードを作った/年末には、大通りの並木がイルミネーションで飾り付けられる/誕生日ケーキを名前入りのチョコレートで飾り付けた/プレゼントの箱をピンクのリボンで飾り付けた ❷ インテリアデザイナーの友人は、部屋を飾りつけているので、仕事が速い/長年、商品を飾りつけている主任が、展示会場で采配を振るった/ホテルの会場係は、ずっと宴席を飾りつけていて、万事心得ている
【名詞形】飾り付け 飾り付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 クリスマスツリーの飾り付けを家族で行った/ショーウィンドーは季節ごとの飾り付けで人の目を楽しませる/パーティー会場の飾り付けに半日かかった/祭りの山車[だし]には、凝った飾り付けがしてある/フルーツで飾り付けをしたケーキは、人気がある
**かしきる 【貸し切る】** [貸す＋切る] ❶ⓐ (場所、エリア、席、部屋、個室、座敷、風呂、会場、フロア、店、レストラン、料亭、バー、建物、劇場、デパート、ホテル、旅館、コテージ、野球場、グラウンド、レーン、スケートリンク、プール、ライブハウス、遊園地、施設、バス、タクシー、車、列車、飛行機、船)を貸し切る(=約束の期間、場所や乗り物を*申し込んだ人にだけ貸す。または*申し込んだ人だけが借りる) ⓑ (家族、団体、グループ、少人数、仲間、会社)が/で貸し切る ❷ (金[かね]、有り金、持ち金、蓄え)を貸し切る(=残らず全部人に貸す) 
【副⁺】(丸ごと、全て、全部、まるまる、残らず)貸し切る
【補足】❶は、借り手が他者から借りる場合に使うことが多い。その場合「借り切る」と

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同じ意味となる。❷は、貸し手が他者に貸す場合のみに使う
【例文】 ❶ 個室を貸し切る場合は、特別料金を払う/展示会開催の際には、広い会場を貸し切らないと、スペースが確保できない/海外の有名スターが来日し、ホテルのフロアを貸し切って滞在した/結婚披露宴のため、レストランを貸し切ろうと計画している/旅館には、他の客がいなかったので、まるで貸し切っているようだった/二人だけの時間を過ごせるように、コテージを貸し切って休暇を過ごした/球場は、企業のイベント用に貸し切られている/市営グラウンドを貸し切って、町内の運動会を行った/フィギュアスケートのペアの練習には、リンクを貸し切って広く使う必要がある/市内観光のため、タクシーを一日貸し切ることにした/屋形船を貸し切れば、船上から仲間だけで花火大会が楽しめる ❷ 旧友に頼まれ、断り切れずに、有り金全部を貸し切った/知人に持ち金を全部貸し切って、手元には残っていない/身内であっても、老後の蓄えをまるまる貸し切るわけにはいかない
【名詞形】貸し切り 貸し切りにする/なる
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文、及び固定した慣用表現では「貸切り」「貸切」と送り仮名が省略される
【例文】 「本日貸し切りです」という貼り紙があったので、店に入れない/会場を貸し切りにしたので、自由に使える/カフェは他の客がいなくて、貸し切り状態だった/団体客は、貸切バスで観光に出かけた/タクシーの貸切料金は高い
**かしきれる 【貸し切れる】** [貸す＋切れる] ❶ (→「かしきる」❶に同じ)を/が貸し切れる(=約束の期間、場所や乗り物を*申し込んだ人だけ借りることができる) ❷ (→「かしきる」❷に同じ。DVD)を/が貸し切れる(=残らず全部人に貸すことができる) 
【副⁺】(→「かしきる」【副⁺】に同じ)貸し切れる
【補足】❷は、否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ この部屋は、2時間で5000円出せば、貸し切れるそうだ/いつも使う個室が貸し切れるなら、来週の会合もそこでやろう/大切な客だから、接待に料亭の座敷が貸し切れるかどうか、聞いてみよう/旅館の離れの浴場は、事前に申し込めば、無料で貸し切れる/パーティー会場が休日に貸し切れるか、問い合わせる/レストランを披露宴会場として貸し切れないか、交渉する/全レーンを貸し切れたら、社内ボーリング大会が開催できる ❷ いくら恩人の頼みでも、有り金全部は貸し切れない
**かししぶる 【貸し渋る】** [貸す＋渋る] (金[かね]、資金、車、物件、家、部屋、アパート、土地)を貸し渋る(=貸すのをためらって、貸そうとしない)
【例文】 緊急に必要な金だから、父が少々貸し渋っても、頼み込むつもりだ/仲間から借金を頼まれ、貸し渋ったら、恨まれてしまった/銀行が中小企業への運用資金を貸し渋ったため、倒産する所が出て来ている/兄は、「汚[よご]れるのが嫌だ」と買ったばかりの車を友達に貸し渋っている/値下げの交渉をしたら、不動産屋は物件を貸し渋った/大[おお]家[や]は、ペットを飼っている人には部屋を貸し渋る/独身の高齢者は、アパートを貸し渋られることが多い
【名詞形】貸し渋り 貸し渋りをする
【例文】 新政権は、銀行の貸し渋りを是正する政策を打ち出した/バブル崩壊直後は、金

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融機関の貸し渋りが続いた/不況で貸し渋りをする銀行が増えている
**かしだす 【貸し出す】** [貸す＋出す] ❶ (本、図書、辞書、資料、DVD、CD、車椅子、靴、玩[おも]具[ちゃ]、スキー、サーフボード、浮き輪、所蔵品、名画、保冷剤、衣装、着物、傘、機材、用具、パソコン、プロジェクター、線量計、自転車、車、トランクルーム、農地、不動産、現金、資金)を貸し出す(=貸して外に持って出るのを許す、または、貸して使用させる) ❷ (→❶に同じ。不動産、土地、家、部屋、アパート、別荘、倉庫、店舗)を貸し出す(=貸すことを始める)
【例文】 ❶ 図書館では、本やCDを貸し出している/著者の許諾なしに有料で図書を貸し出せば、著作権の侵害になる/図書館の辞書は、貸し出せない決まりだ/ボーリング場では、専用の靴を貸し出している/会場には、美術館から貸し出された名画が展示されている/保冷剤と保冷ボックスを貸し出したら、冷蔵品の売り上げが伸びた/着物を観光客に貸し出すサービスが人気だ/雨の日は、旅館が宿泊客に傘を貸し出してくれる/研究発表会では、受付でパソコンとプロジェクターを貸し出している/自治体から、放射線を測る線量計が地域住民に貸し出されている/観光地では、客に自転車を貸し出す店が繁盛している/トランクルームとは、一般に貸し出されている収納用スペースのことだ/高利で金を貸し出す消費者金融業者が摘発された/銀行は資金を貸し出すことによって利益を上げる ❷ この図書館では、先月からようやくDVDも貸し出したらしい/持っていた休耕農地を貸し出してから、収入が増えた/倉庫を運輸業者に貸し出してから、車の出入りが激しくなった
【名詞形】貸し出し 貸し出しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文、及び固定した慣用表現では「貸出し」「貸出」と送り仮名が省略される
【例文】 レンタルショップが新作DVDの貸し出しを始めた/資料の貸し出しには、身分証明書が必要だ/審査を通れば、長期ローンの貸し出しが受けられる/市では家庭菜園用に農地の貸し出しを行っている/観光用に自転車の貸し出しをしている/図書館で探した本は貸し出し中で、借りられなかった/図書の貸出期間は2週間だ/劇場で貸出用のオペラグラスを借りた
**かしつける 【貸し付ける】** [貸す＋付ける] (資産、資金、費用、大金、奨学金、ローン、不動産、土地、農地、建物、施設、住宅、品物、機器)を貸し付ける(=期限、金額、利子などを決めて金品を貸す)
【例文】 子会社に資産の一部を貸し付けて利息を利益に計上する/銀行は、ベンチャー企業に低金利で資金を貸し付けている/銀行が運用資金を貸し付けてくれないと、会社が倒産する/信用組合に仕入れの費用を貸し付けてもらった/零細企業に大金を貸し付けるのは、銀行にとって大きな賭けだ/学生に貸し付けられた奨学金の一部は返還されていない/悪徳業者は、ローンを高利で貸し付けて厳しく取り立てる/ここの地主は、不動産会社に土地を貸し付け、アパート経営を任せている/土地や建物を貸し付ければ、賃料が入る/高齢の生産者が農地を企業に貸し付けて生産を委ねるケースも出て来た
【名詞形】貸し付け 貸し付けをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「貸付け」「貸付」と送り仮名が省略される

<327>

【例文】 政府は、途上国向けに無利子で貸付けを行っている/信用金庫から貸付けを受けて、会社が救済された/従業員に対し住宅ローンの貸し付けをする会社がある/貸付金の返済を迫られて、困っている/この金融会社は、貸付利子が異常に高い
**かじりつく 【齧り付く】** [齧[かじ]る＋付く] ❶ (おにぎり、パン、肉の塊、骨付きの肉、フライドチキン、リンゴ、板チョコ、骨)にかじりつく(=大きな食べ物などにしっかりと歯を立てる) ❷ (親、飼い主、首、腕、足、胸、背中、ストーブ、炬[こ]燵[たつ]、布団、窓、ハンドル、石)にかじりつく(=人や物から離れないように、しっかりくっつく) ❸ (机、本、教科書、テレビ、ラジオ、ニュース、画面、パソコン、電話、ゲーム機、漫画、ネット、SNS)にかじりつく(=一つの物事に執着し、集中して行う) ❹ (地位、権力、政権、大臣の椅子、役職、伝統、旧習、土地)にかじりつく(=地位などに未練がましく執着する) 
【副⁺】❶ (がりがり、ばりばり、思い切り、丸ごと、豪快に) ❷〜❹ (懸命に、必死に、夢中で、我を忘れて)かじりつく
【例文】 ❶ 空腹だったので、目の前のおにぎりに思わずかじりついた/フランスパンを切らずに、丸ごとかじりついて食べた/炭火で焼いた肉の塊にかじりついたら、肉汁があふれ出て来た/無農薬のリンゴは、皮ごとかじりつくのがいい/犬に骨をやったら、かじりついたまま離さない/歯が生え始める頃の赤ん坊は、何にでもかじりつこうとする ❷ 幼い子供が母親にかじりついて離れようとしない/馬上の男は、荒馬に振り落とされぬよう必死でその首にかじりついた/あまりの寒さにストーブにかじりついたまま動けない/飼い猫は、長い間窓にかじりついて外を眺めている/豪雨で前方の視界が悪い中をハンドルにかじりついて運転した/石にかじりついてでも、この仕事をやり遂げたい ❸ 大学受験の時は、机にかじりついて必死に勉強したものだ/本にかじりついてばかりいないで、たまには散歩でもするといい/オリンピックの期間中は、国中がテレビにかじりついていた/一日中パソコンにかじりついて、旅行中の写真を編集している/長時間ゲーム機にかじりついて、運動不足になる子供が増えている ❹ いつまでも社長の地位にかじりつかず、後進に道を譲るべきだ/その村の農民は、父祖伝来の土地にかじりついて離れようとしない
**かすめとる 【掠め取る】** [掠める＋取る] (財布、金[かね]、小銭、税金、利益、儲[もう]け、売上金、上[うわ]前[まえ]、財産、土地、富、貯蓄、稼ぎ、金品、財宝、餌、獲物、果実、魚、情報、仕事、手柄、チャンス)をかすめ取る(=素早く奪う。相手の隙をうかがって盗む) 
【副⁺】(さっと、ぱっと、こっそり、まんまと、やすやすと、素早く、首尾よく、横から)かすめ取る
【例文】 祭りの見物中、すりに財布をかすめ取られた/少年は、母親の財布からこっそり金をかすめ取った/下級生を脅して小銭をかすめ取るとは、とんでもない奴だ/ヤミ金融に利益をかすめ取らせないよう、罰則が引き上げられた/会計係が売上金をかすめ取り、私腹を肥やしているらしい/信用していた身内に、財産をかすめ取られてしまった/反政府勢力は、独裁政権が国民の富をかすめ取っていると批判した/高齢者の貯蓄をかすめ取ろうとする特殊詐欺が後を絶たない/油断していたら、手下がまんまと稼ぎをかすめ取って雲隠れした/内戦の混乱に乗じ、窃盗団が貴重な財宝をかすめ取って行った/狙った魚は一向に釣れず、釣り針から餌をかすめ取られるだけだ/庭に置いた小鳥の餌をカラスがかすめ取って行った/収穫直前のサクランボをかすめ取った泥棒は、まだ捕まっていない/

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釣って来た魚を、危うく野良猫にかすめ取られるところだった/SNS上では、気づかないうちに個人情報がかすめ取られる危険がある/驚いたことに、部下の手柄を横からかすめ取るような上司がいる/ライバルは、チャンスをかすめ取ろうと虎[こ]視[し]眈[たん]々[たん]と狙っている
**かすれきる 【掠れ切る・擦れ切る】** [かすれる＋切る] (声、喉、文字、線、絵、印刷)がかすれ切る(=完全に聞こえなくなったり、見えなくなったりする寸前までひどくかすれている)
【例文】 寒風の中、大声で演説を続けたため、声がかすれ切ってしまった/路上で倒れた男は、かすれ切った声で助けを求めた/砂漠で救助された旅人は、かすれ切った喉から声を振り絞って水を求めた/古い記録のかすれ切った文字は、判読できない/出土品に刻まれた絵は、長い年月の間にかすれ切っていて、よく見えない/古い木版印刷は、かすれ切っていて、復刻版を作るのは無理だ
**かせぎだす 【稼ぎ出す】** [稼ぐ＋出す] ❶ (金[かね]、日銭、小遣い、生活費、学費、治療代、費用、資金、家賃、賞金、儲[もう]け、利益、収入、収益、年商、マージン)を稼ぎ出す(=精を出して収入を得る) ❷ (点数、得点、ポイント、スコア、契約件数、視聴率、飛距離)を稼ぎ出す(=努力して点数を上げる) ❸ (金[かね]、小遣い、生活費、学費、収入)を稼ぎ出す(=収入を得始める) ❹ (→❷に同じ)を稼ぎ出す(=点数を出し始める) 
【副⁺】(しっかり、ばりばり、がんがん、どんどん、せっせと)稼ぎ出す
【例文】 ❶ 親が汗水たらして稼ぎ出した金は、無駄にできない/家計が苦しかったので、学費はアルバイトで稼ぎ出していた/どんなつらい仕事をしてでも、母の治療代を稼ぎ出すつもりだ/アマチュア選手は、遠征の費用を稼ぎ出すのに苦労するらしい/月末までに運転資金を稼ぎ出さなければ、店は潰れてしまう/ゴルフの新人選手が億単位の賞金を稼ぎ出した/1日の売り上げで1か月分の家賃を稼ぎ出せるような商売ができている/海外に拠点を展開し、利益の大半を国外で稼ぎ出している/観光で外貨収入の大半を稼ぎ出している国もある/経営努力が実って、会社は予想以上の収益を稼ぎ出した/零細企業が年商百億円を稼ぎ出す大企業に成長した ❷ 話題の選手は得点を稼ぎ出す力はあるが、守備力はそれほどでもない/新番組は、人気グループの出演で高視聴率を稼ぎ出した/メーカーは、飛距離を稼ぎ出すゴルフクラブを開発した ❸ 40過ぎまで無職だった息子が、やっと定職について稼ぎ出した/子供たちが就職して稼ぎ出したら、家計が楽になった ❹ 選手交代後、チームはどんどん点を稼ぎ出した/客に気に入られるコツをつかんだらしく、新米営業マンが急に契約件数を稼ぎ出した
**かせぎまくる 【稼ぎ捲る】** [稼ぐ＋捲[まく]る] ❶ (→「かせぎだす」❶に同じ。大金)を稼ぎまくる(=非常な勢いで金を稼ぐ) ❷ (→ 「かせぎだす」❷に同じ)を稼ぎまくる(=非常な勢いで点数を上げる) 
【副⁺】(→「かせぎだす」【副⁺】に同じ。猛烈に、思う存分、次から次へと)稼ぎまくる
【例文】 ❶ 景気のいいうちに、稼いで稼いで稼ぎまくって、金を貯[た]めておきたい/毎日パチンコ店に通って、小遣いを稼ぎまくった/いつの日か、カジノで賞金を稼ぎまくって、豪遊してみたい/一気に大金を稼ぎまくると、周囲から妬まれることがある/歌が大ヒットして稼ぎまくった歌手が、豪邸を建てた/ビジネスで成功した者は、稼ぎまくるだけでなく、社会貢献も求められる/脱サラした先輩は、新商売が当たり、稼ぎまくっている/

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一時は株で稼ぎまくったのに、今は不況でさっぱりだ ❷ 一人であれだけ多くの点数を稼ぎまくれば、球団契約金が高いのも当然だ/試合前半で得点を稼ぎまくって、後半はその点差を守っていこう/人気俳優の出演するドラマが高視聴率を稼ぎまくっている
**かぞえあげる 【数え上げる・数え挙げる】** [数える＋あげる] ❶ (数、人数、個数、在庫数、日数、時間数、回数、カウント、問題、課題、失敗、罪、業績、項目、条件、要素、理由、長所、欠点、心配事、種類)を数え上げる(=一つひとつ順番に数えていく) ❷ (→❶に同じ。総数、全額、全て)を数え上げる(=全部数え終わる) 
【副⁺】(全て、もれなく、いちいち、一つひとつ、逐一、きっちり、正確に、最後まで、何から何まで、一から十まで、一つ残らず)数え上げる
【例文】 ❶ カレンダーをめくって、休日を数え上げてみたら、去年より1日多かった/ボクサーがリングに倒れ込むと、レフリーが1からカウントを数え上げていった/工事中に起こり得る問題を数え上げ、対策を考える/会社側は、業務上の失敗を数え上げて、従業員に解雇を通告した/検察側は、被告が犯した罪を全て数え上げ、死刑を求刑した/授賞理由には、初期から晩年までの研究業績が全て数え上げられている/人生、何が起こるか分からない。心配事を数え上げればきりがない ❷ 終了までに会の参加者人数をもれなく数え上げて、報告する必要がある/棚卸しで、商品の在庫数を正確に数え上げ、その価格を計算する/クラスの1年間の欠席日数を数え上げたら、出席日数に満たない者がいた/残業時間数がすごく多いので、きっちり数え上げて、手帳に記録しておいた
**かぞえいれる 【数え入れる】** [数える＋入れる] (派遣社員を社員数、アルバイトを従業員数、連立政党の党員を自党、受付の事務員を来場者数、アクセスした人を閲覧者、軽傷者を被害者、通院日数を補償期間、白票を反対票)に/として数え入れる(=計算する時、数の中に含める)
【例文】 会社側は、派遣社員も社員数に数え入れている/会社の都合でアルバイトを従業員数に数え入れたり、数え入れなかったりしている/連立を組んだ少数政党の党員も数え入れたら、我が党が最大勢力になる/とりあえず、受付の事務員も来場者数に数え入れておこう/サイトに一瞬アクセスしただけでも、閲覧者として数え入れられてしまうそうだ/かすり傷の者まで数え入れると、事故の被害者は膨れ上がってしまう/医療保険の補償期間として、退院後の通院日数まで数え入れていいのか、確認した/白票を反対票に数え入れるかどうかによって、結果が違ってくる
**かぞえおとす 【数え落とす】** [数える＋落とす] (数、量、時間数、数値、計測値、測定値、データ)を数え落とす(=不注意で計算に入れず、抜かしてしまう) 
【副⁺】(うっかり、つい、ぼんやりして、不注意で)数え落とす
【例文】 帳簿と合わなかったため、入荷製品の数を数え落としたことに気づいた/ものを数えている途中で何かに気を取られると、つい数え落としてしまう/数え落とすことがないように指を折る習慣がある/パソコンで全て処理されるので、勤務時間数を数え落とすということはない/計測値を数え落とさないように、注意して測定器を見ていた
【名詞形】数え落とし
【補足】名詞形は、主に数学用語として使う
【例文】 濃度が高くなると、検出器に数え落としが生じる/この実験の測定値には、数え

<330>
落としがある/データの数え落としを補正した
**かぞえきる 【数え切る】** [数える＋切る] (数、人数、個数、台数、総数、カウント、[大量・多数]の[物・品物・備品・荷物・在庫])を数え切る(=全部を残らず数え終わる) 
【副⁺】(すっかり、全部、残らず、完全に、最後まで)数え切る
【例文】 今日の時点で、湖に飛来した渡り鳥の数を数え切ろうと頑張った/店長は、今日中に在庫の数を数え切るよう、スタッフに命じた/幼い子に千まで数え切らせるのは無理だ/この区画の駐車台数を数え切ったら、ひとまず休もう/リング上で倒れたポクサーは、10までカウントを数え切っても起き上がれなかった/これだけ大量の備品を数え切るには、3日はかかる
**かぞえきれる 【数え切れる】** [数える＋切れる] ⓐ (→「かぞえきる」に同じ)を/が数え切れる(=残らず全部数えることができる) ⓑ 数え切れないほど/くらい(だ、多数だ、大量だ、膨大だ、たくさんだ、ある、いる、多い) 
【副⁺】(→「かぞえきる」【副⁺】に同じ)数え切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 あまりに混雑していて、来場者の人数が数え切れなかった/湖に渡り鳥が何羽飛来したのか、簡単に数え切れるものではない/王冠には、数え切れないほどたくさんの宝石が散りばめてある/画家は、死ぬまでに数え切れないほど多くの作品を残した/内戦では数え切れないほどの死者が出た/人は、一生の間に数え切れないほどの出会いと別れを経験する/亡くなった母との大切な思い出は、数え切れない/この古都からは、数え切れないほど多数の遺跡が出土している/夜空には数え切れぬほど、多くの星が光っている/数え切れないくらい失敗をしてきたが、挫[くじ]けたことはなかった/一口に不況といっても、原因は数え切れないほどある
**かぞえだす 【数え出す】** [数える＋出す] ❶ (数、[留学生・合格者・入場者・感染者]数、[出社・在宅勤務]日数、[予約・申し込み]件数、金額、数値、データ、カウント、項目、例、句、キーワード、用紙、苦労、問題点、[賛成・反対]意見、長所、欠点)を数え出す(=*拾い上げて数える) ❷ (→❶に同じ)を数え出す(=数え始める)
【例文】 ❶ 本学の在学生の中に留学生がどれくらいいるか、数え出してみた/各自治体は毎日、新型ウイルスの感染者数を数え出して、発表している/アルバイトの勤務日数を数え出して、給料計算をする/辞書から身体に関係のある慣用句を数え出して、教材を作った/核燃料最終処分地の調査受け入れについて、村民の賛成と反対の意見を数え出して検討する ❷ 在庫数を数え出したが、多くて、まだ作業が終わらない/娘は、早速、もらったお年玉をうれしそうに数え出した/レフリーは、リング上にボクサーが倒れたのを見て、カウントを数え出した/大[おお]晦[みそ]日[か]の夜12時前にカウントダウンが始まると、皆で「10、9、8…」と数え出した/今まで妻にかけた苦労を数え出したらきりがない
**かぞえたてる 【数え立てる】** [数える＋立てる] (問題点、課題、過ち、過失、罪状、悪事、不正、スキャンダル、失政、失敗、項目、相違点、理由、原因、弱点、欠点、不安材料)を数え立てる(=問題となる点を一つずつ数えて示す) 
【副⁺】(いちいち、殊更、うるさく、やかましく、しつこく、細かく、大げさに)数え立てる
【例文】 経営の問題点を数え立てるだけでは、改善につながらない/部下の過ちをしつこ
<331>
く数え立てる上司は嫌われる/大した過失でもないのだから、数え立てるほどのことはない/原告が被告の不正を数え立てているが、どれも確たる証拠はない/マスコミは、政府の失政を数え立てて、世論を喚起しようとしている/他人の失敗を数え立てて言いふらすとは嫌な奴だ/交通事故の原因は多過ぎて、いちいち数え立てられない/競争相手に勝とうとして、相手の弱点を数え立ててみた/他人の欠点を殊更数え立てずに、長所を見るようにしたほうがいい/多事多難な今の世で、不安材料を数え立てたら、きりがない
**かぞえなおす【数え直す】** [数える＋直す](数、人数、個数、部数、[在庫・文字・問題]数、配点、金[かね]、金額、合計、票)を数え直す(=再度数を数える) 
【副⁺】(もう一度、再度、何度も、一つひとつ、繰り返し、改めて、最初から、念のため)数え直す
【例文】 練習開始前と終了後で、ボールの数が違うので、部員に数え直させた/何度、備品の数を数え直しても一つ足りない/買ってきてもらったケーキの数で足りるかどうか、数え直してみた/会議の前に、資料の部数を数え直しておこう/いろいろと入れ替えがあったので、申請書類はきちんと数え直さないといけない/原稿の修正後、全体の文字数をもう一度数え直した/試験の配点を数え直したら、問題数が足りないことが分かった/「封筒に入れたお金が足りないなんて、そんなはずがない。もう一度数え直してくれ」/今日の会費の合計が、何度数え直しても合わない
【名詞形】数え直し 数え直しをする
【例文】 納入数に間違いがないように、数え直しをする/会場の椅子が足りないのはおかしいので、受付に参加人数の数え直しをさせた/伝票と在庫数が一致するまで、何度も数え直しをさせられた/裁判所は、手作業による票の数え直しを命じた
**かたまりあう【固まり合う】** [固まる＋合う] ❶ (砂糖、塩、溶岩、粒子、破片、氷塊)が固まり合う(=粒状のものなどが互いにくっついて固まる) ❷ ([人々]、皆、家族、仲間、[生徒・子供】同士、猿、魚、虫)が/で固まり合う(=集まって一つになる) 
【副⁺】(ぎっしり、びっしり、かちかちに、がちがちに、こちこちに、一か所に)固まり合う
【例文】 ❶ 砂糖の粒が固まり合い、石のように固くなっている/容器の中で固まり合った塩をスプーンで崩して使う/火山弾は、火口から噴出した溶岩が空中で固まり合い、砲弾状になったものだ/石けん水に食塩水を加えると、石けんのコロイド粒子が固まり合い、白く浮かんで見える/冷凍庫の氷塊が固まり合ってがちがちになった ❷ 近所の人たちは、あちこちで固まり合って、最近起こった盗難事件について噂[うわさ]話[ばなし]をしている/冬山で遭難した時、体温が下がらないように皆で身を寄せ、固まり合って過ごした/近所の小学生は、毎朝5、6人ずつで固まり合って登校している/雪の日の動物園では、多数の猿がぎっしりと固まり合って寒さをしのいでいる/小魚の群れは外敵から身を守るため、固まり合って泳いでいる/昆虫の仲間には、冬越しのため互いに固まり合う習性を持つものがいる/ユスリカは、繁殖期に雄だけが固まり合って蚊[か]柱[ばしら]を作り、雌を引き寄せる
**かたりあう【語り合う】** [語る＋合う] ⓐ (皆、仲間、クラスメイト、家族、親族、[友達・恋人・学生・住民]同士、同僚)が/で語り合う(=互いに語る) ⓑ (→ ❶に同じ)と語り合う ⓒ (夢、将来、希望、体験、出来事、近況、境遇、苦労、身の上、人生、テーマ、結婚観、魅力、戦略、計画、市政、愛、思い、思い出、胸の内、本音、感想、印象、意見、心の傷、悲しみ、悩み)を/について語り合う
【副⁺】じっくり、しみじみ、思う存分、大
<332>
いに、忌[き]憚[たん]なく、心置きなく、腹蔵なく、熱く、熱心に、自由に、真剣に 気軽に ざっくばらんに、和やかに、率直に、夢中で、胸襟を開いて)語り合う
【例文】 学生時代には、夢を語り合う仲間が大勢いた/夕食で、娘たちは楽しそうに今日の出来事を語り合っていた/卒業前に、仕事について父とじっくり語り合ってみたい/同窓会では、久々に旧友と近況を語り合った/幼なじみは、何でも気軽に語り合える、ありがたい存在だ/多くの日本人学生が留学生と語り合う会に参加した/市長は、市政について市民と語り合う会を定期的に開いている/社内で経営戦略を忌憚なく語り合い 他社との競争に勝ち抜こう/心に悩みを抱える人たちがオープンに語り合い、励まし合う会が開かれた/互いの胸の内を正直に語り合えば、誤解も解けるだろう/今夜は大いに飲んで語り合おうじゃないか/率直に語り合ったら、心の傷が癒やされた
**かたりあかす【語り明かす】** [語る＋明かす] ❶ (夜、一夜、一晩、夜長)を語り明かす(夜の間、ずっと話をして朝を迎える) ❷ (身の上、胸の内、本心、本音、真相、秘密、体験、極意)を語り明かす(=それまで話していなかったことを語って、明らかにする) 
【副⁺】❶(夜通し、夜っぴて、徹夜で、夜もすがら、寝ずに、心ゆくまで 夜を徹して、寝ないで)語り明かす
【例文】 ❶ 星空の下、友と語り明かした夜のことは忘れない/再会した幼なじみと秋の夜長を語り明かして、旧交を温めた/議論が白熱して、とうとう朝まで語り明かしてしまった/学生の頃は、しばしば夜を徹して人生について仲間と語り明かしたものだ/激動の時代を迎え、若者たちは、徹夜で国の行く末を語り明かさずにはいられなかった ❷ 心を寄せる人に胸の内を語り明かさずにはいられなかった/本音を語り明かせば、相手も分かってくれるかもしれない/私だけが知る真相を関係者に語り明かすには勇気が要る/被災者が語り明かした壮絶な体験は、涙なしでは聞けなかった/剣の極意は簡単に語り明かせるものではない
**かたりかける【語り掛ける】** [語る＋掛ける] ❶ⓐ (言葉、意味、思い、大切さ、尊さ、[重要・必要・普遍]性、真相、謎)を/について語りかける(=聞き手に向かって語る) ⓑ (相手、人々、子供、一人ひとり、国民、聴衆、観客、読者、視聴者、患者、意識、心、魂、花)に語りかける ❷ (→❶に同じ)を/について語りかける(=語ろうとする。または語り始めて途中でやめる) 
【副⁺】(切々と、直接、優しく、熱く、熱心に、率直に、心を込めて)語りかける
【例文】 ❶ 作品を通して子供たちに人を愛することの意味を語りかけたい/首相は、放送を通じて税制改革の必要性を国民に直接語りかけた/名画モナリザの眼差しは、我々に永遠の謎を語りかけているようだ/心を込めて祈っていた時、ふと神に語りかけられたような気がした/周りの大人があまり語りかけないと、子供の発達が遅れるそうだ/迷の子は、どんなに優しく語りかけられても、怯えて黙っていた/母親は、折に触れておなかの赤ん坊に語りかけるようにしている/登場人物のせりふには、作者が観客に強く語りかけたいメッセージが込められている/若者に人気の小説は、読者に語りかけるような文体で書かれている/看護師が優しく語りかけてくれると、患者は心が安らぐものだ/催眠術で相手の潜在意識にゆっくり語りかけ、心を開く治療法がある/花に語りかけながら水をやると、花も応えてよく育つそうだ ❷ 反体制派の活動家が立ち上がり、抵抗運動の重要
<333>
性を語りかけたが、たちまち警官に遮られた/事件の真相を仲間に語りかけた瞬間、仕掛けられた盗聴器に気づき、はっと口をつぐんだ
**かたりきかす・かたりきかせる【語り聞かす・語り聞かせる】** [語る＋聞かす・聞かせる](体験、出来事、境遇、苦労、展望、状況、事実、思い出、顛末、来歴、由来、民話、伝説、物語、武勇伝、教訓、経典、義[ぎ]太[だ]夫[ゆう]、講談、落語、浪曲、見たまま)を/について語り聞かせる(=まとまった内容を語って、相手に聞かせる) 
【副⁺】(じっくり、とことん、しんみり、熱く、熱心に、かんで含めるように)語り聞かせる
【例文】 次世代に伝えるため、戦争経験者が自らの体験を語り聞かせた/両親は、苦しい経済状態を子供たちに包み隠さず語り聞かせ、節約させた/被爆者団体は、原爆の悲惨さを若者に語り聞かせる活動を続けている/折に触れ、祖父は、家に伝わる名刀の来歴を孫に語り聞かせている/母は、毎晩寝る前に、子供たちに民話を語り聞かせることにしている/長老には、村の伝説を次の世代に語り聞かせる役目がある/昔の琵[び]琶[わ]法師は、琵琶の音に合わせ、「平家物語」を人々に語り聞かせて旅をした/高僧は、信者たちに経典の教えをかんで含めるように語り聞かせた/義太夫を人に語り聞かせられるようになるには、何十年もの修業が必要だ/講談師が情緒豊かに江戸の話を語り聞かせた/大震災の被災者として、見たままを人々に語り聞かせていきたい
【名詞形】語り聞かせ 語り聞かせをする
【例文】 読み聞かせより語り聞かせのほうが子供の想像力を刺激するらしい/図書館で昔話の語り聞かせをする会が催される
**かたりだす【語り出す】** [語る＋出す](→「かたりきかす」に同じ)を/について語り出す(=語り始める) 
【副⁺】(ぽつりぽつりと、淡々と、おもむろに、熱く、静かに、堰[せき]を切ったように)語り出す
【例文】 司会者に促され、被災者は、重い口を開いてつらい体験を語り出した/社長は、就任挨拶で会社の展望を熱く語り出し、一同は真剣に耳を傾けた/人[じん]事[じ]部長が人員削減計画について語り出した途端、社員の間にどよめきが起きた/被害者が事件の状況をぽつりぽつりと語り出した/学生時代の楽しい思い出を語り出したら、きりがない/カウンセラーは、相談者が自分から悩み事を語り出すまで静かに待った/証拠を突きつけられ、容疑者は観念して、事件の経緯を語り出した/目撃者が犯行の一部始終を語り出し、事件解決の糸口が見えてきた/熱血監督が野球について熱く語り出すと、話が止まらない/名人が義太夫を語り出すと、客席は水を打ったように静まり返った
【名詞形】語り出し
【例文】 語り出しの如[い]何[かん]が講演の成否を決める/名人は、落語の語り出しから聴衆を魅了する
**かたりつぐ【語り継ぐ】** [語る＋継ぐ] ⓐ (歴史、伝統、来歴、由来、戦争、原爆、震災、災害、被害、悲劇、悲惨さ、惨禍、苦難、体験、経験、教訓、昔話、民話、物語、伝説、風説、秘密、偉業、逸話、真実、事件、記憶、思い出、思想、精神、思い、願い、知恵)を語り継ぐ(=次々に語っていって、後の人々に伝えていく) ⓑ (次の世代、後世、未来、子孫、人々、後輩、若者、親から子)に語り継ぐ 
【副⁺】(代々、次々、ひそかに、真剣に、一[いち]途[ず]に、古くから、一[いっ]子[し]相[そう]伝[でん]で)語り継ぐ
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【例文】 各地には、代々語り継ぐべき伝統がある/由緒ある名刀のようだが、その来歴は語り継がれていない/原爆ドームは、原爆の惨禍を語り継ぐために当時の姿のまま残されている/悲劇を繰り返さぬように、被災体験を後世に語り継いでいかねばならない/戦争の経験を語り継ぎ、記憶を風化させないようにしよう/親から子に語り継ぎたい昔話はたくさんある/古くから語り継がれてきた民話を、文書で記録に残す/「一緒にボートに乗るカップルは、女神の嫉妬で離別する」という風説が語り継がれる池がある/ひそかに語り継がれてきた一族の秘密が、史書の発見で明らかになった/我が身を顧みず、救助活動を行った消防士たちの偉業は、これからも語り継がれるだろう/時代を代表する名優の逸話が今も人々に語り継がれている/歴史上の大事件は、戯曲として後世に語り継がれてきた/被爆した少女が託した平和への願いを、皆で語り継いでいこう
**かたりつくす【語り尽くす】** [語る＋尽くす](→「かたりあう」ⓒに同じ。全貌、全て)を/について語り尽くす(=残らず全てを語る) 
【副⁺】(とことん、全て、存分に、詳しく、残らず、余さず、最後まで、洗いざらい、思いのままに、心ゆくまで)語り尽くす
【例文】 今夜は、我々の将来について心ゆくまで語り尽くそう/どの民族の歴史にも、語り尽くそうにも語り尽くせないほど、幾多の出来事が起きているものだ/町工場を大企業にまで育てた苦労は、一日や二日では語り尽くすことができない/この伝記には、偉人の人生が余すところなく語り尽くされた感がある/決勝戦を前に、出場選手たちが勝負にかける熱い思いを語り尽くしてくれた/青春時代には、語り尽くせないほど、多くの思い出がある/今日は、僕の胸の内を残らず語り尽くしたので、思い残すことはない/限られた時間で自身の見解を語り尽くすのは難しい/父の遺影を見て、言葉には語り尽くせぬ悲しみが込み上げてきた/絵の暗い色調が、画家の苦悩を語り尽くしているようだ/避難生活の不安やストレスは、到底語り尽くせるものではない/恩師への語り尽くせぬ感謝の思いを手紙に込めた/取り調べ中に容疑者が事件の全貌を語り尽くしたとは思えない/相手を傷つけるかもしれないから、全てを語り尽くすことはできない
**かたりつたえる【語り伝える】** [語る＋伝える] ⓐ(→「かたりつぐ」ⓐ に同じ)を語り伝える(=広く他に語って伝える) ⓑ (→「かたりつぐ」ⓑに同じ。仲間、地域住民、大衆、同世代の人々)に語り伝える 
【副⁺】(代々、広く、ひそかに、真剣に、必死に)語り伝える
【例文】 先祖代々、家宝だと語り伝えられてきた茶[ちゃ]碗[わん]の由来が、古文書で明らかになった/我々は、戦争の悲惨さを後世に語り伝えなければならない/大震災の惨禍を忘れないように、体験を広く語り伝えよう/記録を残して台風被害の教訓を語り伝えることにした/地方に語り伝えられた民話を集めて、本にまとめた/「この地に神が降り立った」という伝説が人々に語り伝えられている/昼夜を問わず、救助に当たった隊員の功績を末長く語り伝えたい/名監督には、多くの人に語り伝えられた逸話がいくつもある/今もこの地に残る戦争の爪痕が、激戦の様子を語り伝えている/若い世代が必死に語り伝える環境問題の重要性について、世界の指導者は耳を傾けるべきだ/この地には、代々語り伝えられた独特な生活の知恵が残っている
**かちあう【搗ち合う】** [搗[か]つ＋合う] ❶ (頭と頭、肩と肩、石と石、剣と槍、上下の歯、目と目、視線、意見、考え、主張、利益、利権、利害)がかち合う(=物と物がぶつかる。意見などが対立する) ❷ (相手、ライバル、敵、恋[こい]敵[がたき]、別れた恋人、隣人、知人、反りが
<335>
合わない人、団体客、グループ)とかち合う(=会いたくない相手と偶然*出会う) ❸ⓐ (予定、日程、用事、約束、スケジュール、行事、イベント、仕事、試験、会議、時間、タイミング、見たい番組、来客、日曜日と祝日)がかち合う(=二つ以上の物事が偶然重なり、不都合が生じる) ⓑ (引っ越しが葬式、受験日が母の手術、子供の運動会が休日出勤、飲み会がデート)と/にかち合う 
【副⁺】(あいにく、ちょうど、運悪く、残念ながら、間が悪いことに)かち合う
【補足】「搗つ」は「臼[うす]でつく」の意。「搗ち合う」は「二人以上で餅などをつく時、杵[きね]が臼の中でぶつかり合う」が原義
【例文】 ❶ 見知らぬ相手と擦れ違いざまに肩と肩がかち合った/同僚とは、事あるごとに意見がかち合って、うまくやって行けない/親の介護を巡って兄弟の考えがかち合い、もめ事が絶えない/両社の間で互いの利益がかち合って、妥協点が見つからない ❷ 指揮官は、敵とかち合わないように斥候を派遣した/喧[けん]嘩[か]別れした恋人と、友人の家でかち合い、気まずい思いをした/会いたくない隣人とスーパーでかち合いそうになり、気づかれないうちに帰った/映画監督は、撮影中、反[そ]りが合わない二人の俳優をかち合わせないように苦労したそうだ/昼[ひる]飯[めし]時[どき]の食堂で団体客とかち合ったため、料理が出てくるまでずいぶん待たされた ❸ 多忙な社長のスケジュールがかち合わないよう調整が必要だ/会議が二つかち合ったので、一方は部下に出席させた/兄弟で見たいテレビ番組がかち合う時は、じゃん拳で優先権を決めている/昨日は来客がかち合って、てんやわんやだった/あいにく受験当日とかち合ってしまい、母の手術に立ち会えなかった/息子の運動会と休日出勤がかち合って、我が子の活躍を見損なった
**かちあがる【勝ち上がる】** [勝つ＋上がる] ⓐ (予選、初戦、敗者復活戦、トーナメント、リーグ戦、大会、レース、ブロック、地区、激戦、接戦、試合、受験戦争)を勝ち上がる(=勝って、上位に進む) ⓑ (決勝[戦・トーナメント]、ファイナル、全国大会、上位、ベスト8)に/まで勝ち上がる ⓒ (予選、敗者復活戦、ノーシード、貧しい環境)から勝ち上がる 
【副⁺】(どうにか、一気に、難なく、しぶとく、危なげなく、順調に、順当に、着実に、無難に、見事に、とんとん拍子で、破竹の勢いで)勝ち上がる
【例文】 本戦に進むには、予選を勝ち上がらなければならない/彼女は敗者復活戦を勝ち上がり、2大会連続のメダルを手にした/強豪が多数参加するトーナメントを勝ち上がるには、力だけではなく作戦も重要だ/この馬は、デビュー戦こそ3着に終わったが、2戦目で勝ち上がった/チームは、激戦を勝ち上がる度に強くなっていく/決勝戦まで勝ち上がろうと、持てる力を振り絞った/初出場校が上位まで勝ち上がったことは賞賛に値する/ベスト8に勝ち上がれるかどうかは、初戦の勝敗にかかっている/このまま順調に勝ち上がったら、決勝でライバル校とぶつかるだろう/優勝したのはシード校ではなく、予選から勝ち上がってきた無名チームだった/貧しい環境から勝ち上がってきた苦学生が起業で大成功を収めた
【名詞形】勝ち上がり
【例文】 さよならホームランが甲子園大会への勝ち上がりを決めた/有力選手が準決勝で決勝点を決めて、チームの勝ち上がりに貢献した/参加チームが多い場合には、勝ち上がり形式となる
<336>
**かちこす【勝ち越す】** [勝つ＋越す] ❶ (試合、リーグ、勝負、3連戦、取組、(相撲の)場所、ダービー、カード)に/で勝ち越す(=勝った数が負けた数より多くなる) ❷ (対戦相手、相手[選手・チーム]、ライバル)に勝ち越す(=相手より多く得点する) 
【副⁺】(何とか、どうにか、順調に、見事に、危なげなく、予想どおり、1点差で、僅差で、大差で、破竹の勢いで)勝ち越す
【例文】 ❶ この試合で相手を破って、何とか勝ち越したい/強豪チームが勝ち越し、早々に優勝を決めた/予選リーグで勝ち越したら、決勝トーナメントに進める/優勝を狙うなら、この3連戦に勝ち越さなければならない/この力士は、幕内上位では負け越し、番付が下がると勝ち越すというパターンで、なかなか小結に上がれない ❷ 守備ミスが続き、相手選手に勝ち越されそうになった/相手チームに勝ち越された時点で、投手を交代させた/ここでヒットを打たれたら、勝ち越されてしまう/ライバルに勝ち越した状況で、前半戦を終えた/サッカーの試合で最後のゴールを決め、見事に勝ち越した/僅差で勝ち越したと思ったら、すぐ逆転されてしまった
【名詞形】勝ち越し
【例文】 2対1で逆転し、勝ち越しを決めた/自分のミスから相手チームの勝ち越しを許してしまった/バッターが9回裏に勝ち越しのホームランを打った/勝ち越しのチャンスを逃して、負けてしまった/4番打者のヒットが勝ち越し点となった
**かちすすむ【勝ち進む】** [勝つ＋進む] ⓐ (→「かちあがる」ⓐに同じ。戦闘)を勝ち進む(=勝って、次の段階に進む) ⓑ (→「かちあがる」ⓑに同じ)に/まで勝ち進む 
【副⁺】(→「かちあがる」【副⁺】に同じ。予想どおり、連戦連勝で)勝ち進む
【例文】 強豪チームは、トーナメントを順調に勝ち進んでいった/有力選手が予想どおり、大会を勝ち進み、ついに優勝した/我が軍は、連戦連勝で周辺諸国との戦闘を勝ち進み、領土を広げていった/主力選手が得点しなければ、決勝戦まで勝ち進めないだろう/結成1年目のチームが上位に勝ち進んだかげには、血のにじむような練習があった/つらい練習に耐えてきたのだから、せめてベスト8までは勝ち進みたい/敵を倒しながら勝ち進んでいくパソコンゲームが人気だ/有名棋士は、順当に勝ち進み、タイトル戦を制した/弱小チームながら、勝ち進むにつれて実力をつけていった
**かちとる【勝ち取る】** [勝つ＋取る](勝利、優勝、栄光、栄冠、[世界一・チャンピオン]の座、タイトル、政権、領土、成功、自由、独立、権利、[選挙・出場]権、オリンピックへの切符、メダル、賞金、賠償金、賃上げ、ベースアップ、増額、許可、契約、合格、議席、信頼、人[にん]気[き]、愛、昇格、ポジション、内定、無罪判決、釈放、チャンス)を勝ち取る(=勝って、自分のものにする) 
【副⁺】(ようやく、やっと、ついに、見事に、全力で、幸運にも、苦闘の末)勝ち取る
【例文】 全力で戦って、勝利を勝ち取った/人の何倍も努力して勝ち取った優勝には大きな意味がある/注目の棋士は、今期こそタイトルを勝ち取りたいと意気込んでいる/政権を勝ち取るためには、選挙で過半数の議席を得る必要がある/王は、戦いで勝ち取った領土を臣下に分け与えた/植民地の人々は、長期にわたって運動を続け、ついに悲願の独立を勝ち取った/普通選挙権は、先人たちの苦闘の末に勝ち取られたものだ/全国大会で優勝すれば、オリンピックへの切符が勝ち取れる/人と同じような練習をしていては、金メ
<337>
ダルは勝ち取れない/賃上げを勝ち取るために、組合側の激しい闘争が続いている/部下の信頼を勝ち取らなければ、プロジェクトの成功は望めない/長年の法廷闘争を経て、被告側はついに無罪判決を勝ち取った/チャンスは、与えられるものではなく実力で勝ち取るものだ
**かちぬく【勝ち抜く】** [勝つ＋抜く] ⓐ (→「かちあがる」ⓐに同じ。戦い、戦争、一戦一戦、就職戦線、面接、選挙戦、激動の時代、危機、不況、市[し]場[じょう]、価格競争、商戦、コンクール、試験)を勝ち抜く(=困難を越えて、次々に勝って進む) ⓑ (相手、ライバル、敵)に勝ち抜く 
【副⁺】(何とか、どうにか、予想どおり、難なく、しぶとく、着実に、順当に、見事に、破竹の勢いで)勝ち抜く
【例文】 予選を勝ち抜いて、決勝リーグに進出した/リーグ戦を勝ち抜けば、更に強豪と戦うことになる/地区大会を勝ち抜かないと、県大会に出場できない/受験戦争を勝ち抜いても、人生の成功者になれるわけではない/植民地の人々は、長年にわたる宗主国との戦いを勝ち抜き、自主独立を手にした/幾多の戦争を勝ち抜いたものの、国土は焦土と化した/賜杯を手にするには、一戦一戦を勝ち抜いていくしかない/新人候補が無党派層を味方にして、激しい選挙戦を勝ち抜いた/我が社は、激動の時代を勝ち抜いて、生き残ってきた/企業は、海外に工場を移転し、不況を勝ち抜こうとしている/激しい価格競争を勝ち抜くためには、更なるコスト削減が必要だ/国際的なコンクールを勝ち抜けば、一躍有名になれる/旧来の方法では、新時代のビジネス界で勝ち抜くことはできない/ライバルに勝ち抜くために、厳しい練習に耐えた
【名詞形】勝ち抜き
【例文】 勝ち抜きの歌合戦で見事に優勝した/相撲の勝ち抜き戦を制した者が覇者となる/試合は、勝ち抜き形式で進んで行く
**かちのこる【勝ち残る】** [勝つ＋残る]
ⓐ (→「かちあがる」ⓐに同じ。戦い、戦争、一戦一戦、就職戦線、選挙戦、激動の時代、戦乱の世、不況、不景気、デフレ経済、市[し]場[じょう]、価格競争、業界、商戦、最先端分野、コンクール、コンテスト)を/で勝ち残る(=勝って、最後まで残る) ⓑ (→「かちあがる」ⓑに同じ)に/まで勝ち残る 
【副⁺】(何とか、どうにか、難なく、しぶとく、順当に、予想どおり)勝ち残る
【例文】 コンクールの予選を勝ち残った演奏者は、さすがに優れた才能の持ち主ばかりだ/競争で勝ち残りたいなら、人並み以上に努力しなければならない/就職戦線を勝ち残っても、成功者になれるとは限らない/激動の時代を勝ち残った企業には、必ず優れたリーダーがいた/戦乱の世では、領地をうまく治めた武将だけが勝ち残った/この不況を勝ち残っていくには、大胆な社内改革が必要だ/業界で勝ち残るためには、人材育成が重要だ/最先端の研究分野で勝ち残れるように、優秀な人材を採用したい/歌謡コンテストで勝ち残れば、晴れて歌手デビューができる/いい投手を擁するチームが決勝戦まで勝ち残った/全国大会に勝ち残れたら、我が校の知名度も上がる/全国大会の最終戦まで勝ち残れた地元チームは、僅か2校だった
【名詞形】勝ち残り
【例文】 当社は、市場での勝ち残りを目指して海外企業との業務提携を決定した/勝ち残り戦略として海外進出を図ったが、それが裏目に出た
<338>
**かちほこる【勝ち誇る】** [勝つ＋誇る] ⓐ (勝者、優勝者、チャンピオン、メダリスト、ライバル、挑戦者、対戦相手、選手、敵軍)が勝ち誇る(=勝って得意になる) ⓑ 勝ち誇った/勝ち誇ったような(顔、表情、目、笑み、口調、響き、叫び、様子、態度、気分)
【補足】ⓑは「勝ち誇った/勝ち誇ったような＋名詞」の形で使う
【例文】 勝者が敗者の健闘をたたえる声には、どこか勝ち誇った響きがあった/同期入社のライバルは、昇進の辞令を受け取ると、勝ち誇ったような笑みを浮かべた/挑戦者は勝ち誇ったように、敗れた元チャンピオンを見下ろした/試合に勝っても、勝ち誇らない相手選手の謙虚な態度に好感を持った/選手たちは、逆転優勝が決まった瞬間、勝ち誇って大声を上げた/1位の走者は、ゴールの瞬間、勝ち誇ったように両手を突き上げた/勝ち誇った態度の兵士たちは、市中で傍若無人のふるまいを始めた/かろうじて勝利を得た試合なので、とても勝ち誇った気分にはなれない
**かつぎあげる【担ぎ上げる】** [担ぐ＋上げる] ❶ⓐ (子供、相手、病人、怪[け]我[が]人[にん]、[負傷・遭難・被害]者、酔っ払い、神輿[みこし]、荷物、袋、樽[たる]、米俵、食料、装備、機材、銃、スキー、サーフボード、自転車、家具、畳、担架、資材、材木、死体)を担ぎ上げる(=地面から*持ち上げて担ぐ。または、担いで高い所に乗せる) ⓑ (肩、背中、頭上、台の上、荷台、馬上、座敷)に担ぎ上げる ❷ⓐ (→ ❶ 1に同じ)を担ぎ上げる(=高い場所へ担いで運ぶ) ⓑ (頂上、山頂、屋上、上の階)に担ぎ上げる ❸ ([人])を(名誉職、党首、領袖、代表、会長、キャプテン、責任者、後継者、総大将)に担ぎ上げる(=人をおだてて、見栄えのする地位につける) 
【副⁺】❶(軽[かる]々[がる]と、ひょいと) ❸ (まんまと、思わくどおり)担ぎ上げる
【例文】 ❶ 父は、小さい私をひょいと頭上に担ぎ上げ、見物人越しに行列を見せてくれた/レスリング選手は、相手を肩に担ぎ上げ、倒れ込んで技を決めた/救助隊員は遭難者を担ぎ上げ、慎重に下山した/酔っ払いは、仲間に担ぎ上げられるようにして、店を出て行った/氏[うじ]子[こ]たちは、神輿を担ぎ上げると威勢よく神社に向かって進んで行った/荷物が重過ぎて、担ぎ上げようにも担ぎ上げられない/力自慢の男たちは、誰が一番重い俵を担ぎ上げられるか競争した ❷ 頂上の観測所まで食料や機器を担ぎ上げるのは大変だ/シェルパは、重い装備を軽々と山頂まで担ぎ上げて行く ❸ 議員たちは、派閥の領袖を党首に担ぎ上げようとしている/古参議員が会派代表に担ぎ上げられたが、その器ではなくすぐ退陣した/王家の血筋の若者は、国王の次期後継者として担ぎ上げられてしまった
**かつぎいれる【担ぎ入れる】** [担ぐ＋入れる] ⓐ (→「かつぎあげる」❶ⓐに同じ)を担ぎ入れる(=担いで、中に入れる) ⓑ (病院、診察室、避難所、救急車、屋内、会場、道場、家、部屋、倉庫、トランク、境内)に担ぎ入れる 
【副⁺】(やっと、次々、何とか)担ぎ入れる
【例文】 救急隊は、事故の負傷者を救急車に担ぎ入れ、搬送した/氏子たちは、神輿[みこし]を境内に担ぎ入れて、威勢よく声を上げた/米俵を倉庫に担ぎ入れ、次々と積み上げた/スタッフは、機材をコンサート会場に担ぎ入れて、設置していった/引っ越し業者が新築の家に家具を次々と担ぎ入れていく/真新しい畳を道場に担ぎ入れ、敷き詰めていった/大工たちが力を合わせ、家の建築現場に大きな材木を担ぎ入れた/犯人は、死体を車のトランクに担ぎ入れると、その場を走り去った
**かつぎこむ【担ぎ込む】** [担ぐ＋込む] ⓐ (子供、高齢者、家族、病人、怪[け]我[が]人[にん]、患者、[負
<339>
傷・遭難・被害]者、酔っ払い、ランナー、家具、荷物)を担ぎ込む(=担いで中に入れる。特に病院などに運んで入れる) ⓑ (病院、診療所、診察室、救護所、避難所、救急車、建物、倉庫、奥)に担ぎ込む 
【副⁺】(大至急、次々、慎重に、慌てて、大急ぎで、息せき切って)担ぎ込む
【例文】 突然倒れた妻を病院に担ぎ込んだら、すぐ緊急手術を受けることになった/同僚は、倒れて病院に担ぎ込まれるまで無理して働き続けていたようだ/事故があったらしく、怪我人が次々と病院に担ぎ込まれている/猛暑日が続くと、救急車で担ぎ込まれる熱中症患者が増える/大事故で救急病院に担ぎ込まれた負傷者は、20人に上ったという/救急室に担ぎ込まれた時、事件の被害者は既に息が絶えていた/ゴール直後に倒れたランナーが救護所に担ぎ込まれた/皆に手伝ってもらって、大きな本棚をやっと部屋に担ぎ込めた/重い荷物を倉庫に担ぎ込むのは無理なので、手押し車を使った
**かつぎだす【担ぎ出す】** [担ぐ＋出す] ❶ (子供、相手、病人、怪[け]我[が]人[にん]、[負傷・被害]者、酔っ払い、神輿[みこし]、荷物、袋、包み、箱、樽[たる]、米俵、食料、道具、機器、資材、装備、銃、スキー、家具、畳、棺[ひつぎ])を担ぎ出す(=担いで、外に出す) ❷ ([人])を(→「かつぎあげる」❸に同じ。集客、視聴率アップ)に担ぎ出す(=おだてたり、頼んだりして人を表[ひょう]面[めん]に出す) 
【副⁺】❶(軽[かる]々[がる]と、ひょいと) 2(ついに、首尾よく、思わくどおり、三顧の礼で)担ぎ出す
【例文】 ❶ デモのもみ合いの中から怪我人が担ぎ出され、病院へ緊急搬送された/崩れた瓦[が]礫[れき]の下から多くの負傷者が担ぎ出された/年に一度、お社[やしろ]から神輿を担ぎ出して、町内の祭りが行われる/泥棒は、重い米俵を小屋から一人で担ぎ出したようだ/作業員は、倉庫から資材を次々と担ぎ出して、トラックの荷台に積み込んでいく ❷ 大物を担ぎ出さなければ、次の選挙には勝てないだろう/支持団体は、死去した議員の息子を後継者に担ぎ出した/青年将校たちは、反乱を起こそうと、退役将軍を担ぎ出した/賛成派は、有力政治家を担ぎ出し、反対派を抑えようとした/イベントの集客のため、人気お笑い芸人が担ぎ出された/子供と動物を担ぎ出せば、テレビ番組はヒットするそうだ
【名詞形】担ぎ出し
【例文】 神輿の担ぎ出しは、昼頃から始まる/与党は知事選で、名前の売れたタレントの担ぎ出しを図っている
**かっきる【掻っ切る】** ☞かききる・かっきる【掻き切る・掻っ切る】
**かっきれる【掻っ切れる】** ☞かききれる・かっきれる【掻き切れる・掻っ切れる】
**かっこむ【掻っ込む】** [掻[か]く＋込む](→「掻[か]き込む」❷に同じ)をかっ込む(=急いでよく噛[か]まずに口に入れる) 
【副⁺】(→「掻き込む」【副⁺】❷に同じ)かき込む
【補足】「かっ込む」は、「かき込む」の転。「掻き込む」❷の口語表現
【例文】 「そんなにかっ込んで食べるから、むせちゃうんだよ」/寝坊してしまい、あたふたと朝飯をかっ込んで家を出た/店が立て込む時には、お茶漬けをさらさらとかっ込むだけで昼食を済ませる/選手は、よほどおなかが空いていたのか、脇目もふらずに丼を2杯もかっ込んだ/力士は、稽古の後にちゃんこをかっ込み、体重の増加と体力の維持に努める/犬は、餌を一気にかっ込んで食べてしまった
**かっさばく【掻っ捌く】** [掻[か]く＋捌[さば]く](腹、おなか、皺[しわ]腹、喉)をかっさばく(=勢いよく
<340>
切って裂く) 
【副⁺】(見事に、難なく、真[しん]一[いち]文[も]字[じ]に、十[じゅう]文[もん]字[じ]に)かっさばく
【補足】「かっさばく」は「かきさばく」の転
【例文】 もし失敗したら、腹をかっさばいてでも責任を取る覚悟はできている/グリム童話には、狩人がオオカミのおなかをハサミでかっさばき、赤ずきんちゃんを助ける話がある/老[ろう]中[じゅう]は将軍への忠誠の証に自らの皺[しわ]腹を真一文字にかっさばいて果てた
**かっさらう【掻っ攫う・掻っ浚う】** [掻[か]く＋さらう] ❶ (金[かね]、有り金、売上金、財布、札束、品物、食べ物、衣類、獲物、餌、恋人、赤ん坊、上客、ボール)をかっさらう(=隙を見て奪い、手が届かないようにする) ❷ (優勝、チャンピオンメダル、賞金、人[にん]気[き]、主役の座、話題、指名、浮動票、空気、爆笑)をかっさらう(=見事に、または残らず取ってしまう) ❸ (池、井戸、川底、雪、土、どぶ、ヘドロ、落ち葉、ごみ)をかっさらう(=たまったものを底からすくって除く) 
【副⁺】❶❷(さっと、ひょいと、まんまと、根こそぎ、素早く、横から、あちこちから、手当たり次第に) ❸ (すっかり、そっくり、きれいに)かっさらう
【補足】「かっさらう」は、「かきさらう」の転。「さらう」を強調した俗語表現。 ❸ の用法の時には「浚う」の表記になる
【例文】 ❶「詐欺に遭って、有り金全部かっさらわれちまったよ」/強盗は店員を脅して、レジの売上金をわしづかみにかっさらって逃げた/暴徒化した群衆は、商店の品物を手当たり次第にかっさらった/弱肉強食の野生動物は、獲物を横からかっさらわれまいと壮絶な戦いをする/赤ん坊をかっさらってでも母親になりたかったとは、哀れな女だ ❷今年こそ優勝をかっさらおうと、チーム皆で強化練習に乗り出した/「今回売り出した最新モデルは、若者の間で間違いなく話題をかっさらえるぞ」/無名の若手候補者が、あちこちから浮動票をかっさらって当選した ❸犯人の自供どおりに川底をかっさらったら、凶器が見つかった/「今度の日雇い仕事は、どぶのヘドロをかっさらう作業か。全くきついよ」
**かっとばす【掻っ飛ばす】** [掻[か]く＋飛ばす] ❶ (ボール、ホームラン、当たり)をかっ飛ばす(=球を打って勢いよく飛ばす）❷ⓐ (車、スポーツカー、バイク、自転車、モーターボート、高速船)をかっ飛ばす(=高速で乗り物を走らせる) ⓑ (道路、国道、大通り、街中、海上、湖面)をかっ飛ばす
【補足】「かっ」は接頭辞で、「飛ばす」を強調した口語表現
【例文】 ❶ 打者はボールを場外へ思い切りかっ飛ばした/ここでホームランをかっ飛ばせば、逆転優勝だ/「今だ。ホームランをかっ飛ばせ」/ゴルフの醍[だい]醐[ご]味[み]の一つは、ドライバーでかっ飛ばすことだ ❷ 国道をかっ飛ばしていた車がスピード違反で捕まった/悩みがある時に愛車をかっ飛ばすと、気分がすかっとする/高速道路で思い切りスポーツカーをかっ飛ばしたい/バイクが猛スピードで狭い道路をかっ飛ばして来る/深夜、暴走族がバイクを連ねて通りをかっ飛ばして行った/モーターボートで海上をかっ飛ばしたら、さぞ気分爽快だろう/高速船が湖面をかっ飛ばして近づいて来た
**かっぱらう【掻っ払う】** [掻[か]く＋払う] ❶ (現金、財布、宝石、貴重品、パスポート、食べ物、作物、備品、車、バイク、自転車、荷物、商品、品物、人の物、ハンドバッグ)をかっ払う(=隙を狙ってすばやく盗む) ❷ (足、脛[すね])をかっ払う(=相手の足を勢いよく払う) 
【副⁺】❶(さっと、ぱっと、根こそぎ、手当たり次第)かっ払う
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【補足】「かっぱらう」は「掻き払う」の転。俗語表現
【例文】 ❶ 強盗が押し入り、店のレジから現金をかっ払って行った/人込みで財布をかっ払われそうになったので、大声を上げた/野生の猿が観光客から食べ物をかっ払うので、困っている/「畑からスイカをかっ払う悪い奴は誰だ」/男が駐車中の車をかっ払おうとして、警察に捕まった/不良たちは、駐輪場から自転車をかっ払っては、乗り捨てている/戦災孤児たちは物乞いをしたり、店先の商品をかっ払ったりして生きてきた/ボスは手下に倉庫の品物を根こそぎかっ払わせた/自転車に乗った男がすり抜けざま、女性のハンドバッグをかっ払って逃げた/「目星をつけたら、必ずかっ払うのが盗みのプロの俺様さ」❷ 突然、足をかっ払って人を転ばせたり、殴ったりして乱暴を働く生徒がいる/棒で喧[けん]嘩[か]相手の向こう脛[すね]をかっ払い、倒してやった
【名詞形】かっ払い かっ払いをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 市[し]場[じょう]の辺りはかっ払いが多い/買い物中にかっ払い(=かっ払いをする人)に財布を取られた/警察がかっ払いを捕まえた/生きるためにかっ払いをしていた
**かなぐりすてる【かなぐり捨てる】** [かなぐる＋捨てる] ❶ (衣服、衣装、上着、帽子、かつら、眼鏡)をかなぐり捨てる(=身につけている物を乱暴に脱いで捨てる) ❷ (建前、外聞、恥、見栄、プライド、仮面、面[めん]子[つ]、体面、地位、肩書き、キャリア、[自尊・自制・羞恥・恐怖]心、[慎重・冷静・用心深]さ、不安、危惧、分[ふん]別[べつ]、理性、恥じらい、ためらい、慎み、遠慮、礼儀、作法、常識、主義主張、モラル、偏見、しがらみ、伝統、信仰、私情、自分、命、全て)をかなぐり捨てる(=*思い切って捨てる) 
【副⁺】❷(残らず、完全に、勇敢に、きれいさっぱり、ひと思いに)かなぐり捨てる
【補足】「かなぐる」は「荒々しく手で何かをする」の意の古語。現代語では、単独で使われず、複合動詞「かなぐり捨てる」の前項動詞として使う
【例文】 ❶ 舞台の早変わりの時は、衣装やかつらをかなぐり捨てて、素早く着替える/溺れた人を助けようと、上着をかなぐり捨てて川に飛び込んだ/尾行に気づいた犯人は、変装用のコートと帽子をかなぐり捨てて逃走した ❷ 建前などかなぐり捨てなければ、本音で話し合うのは無理だ/投降した敵兵は、恥も外聞もかなぐり捨てて命乞いをした/二軍落ちした投手は、プライドをかなぐり捨てて一から出直した/体面をかなぐり捨ててまで、部下に謝罪しようとは思わない/彼女は、一流企業でのキャリアをかなぐり捨て、大学院に入学した/役者が一旦舞台に立ったら、羞恥心などかなぐり捨てるしかない/受験に対する不安をかなぐり捨てれば、もっと勉強に集中できるはずだ/新しい芸術を生み出すには、既存の様式をかなぐり捨てる覚悟が必要だ/世間のしがらみをきれいさっぱりかなぐり捨てたいが、なかなかそうはいかない
**がなりあう【がなり合う】** [がなる＋合う] ⓐ ([人々]、二人、家族、仲間、夫婦、兄弟、乗客、[議員・作業員・男]たち)が/でがなり合う(=互いに大声でわめく) ⓑ (相手、仲間)と(文句、不満、[くだらない・らちもない・訳[わけ]の分からぬ]こと)を/でがなり合う 
【副⁺】(ガーガー、ガンガン、うるさく、やかましく、大声で、すごい剣幕で、辺り構わず、言いたい放題)がなり合う
【例文】 家族が互いに大声でがなり合えば、近所迷惑になるのは当然だ/夫婦で日頃の不
<342>
満をがなり合って、ストレス解消などと言う人がいる/らちもないことなのに、つい興奮して兄弟でがなり合ってしまった/議員たちが相手の話も聞かずにがなり合っている光景は、目をそむけたくなる/工事現場では騒音がひどいので、作業員たちはがなり合うように話している/酔っ払った男たちのがなり合う声が路上から聞こえて来る/「皆さん、話し合いは冷静に。互いにがなり合わなくても、よく聞こえるでしょう」/仲間とくだらないことでがなり合うなんて恥ずかしい
**がなりたてる【がなり立てる】** [がなる＋立てる] ⓐ (上司が部下、上官が兵士、監督が選手、現場主任が作業員、客が店員、労働者が経営者側)にがなり立てる(=盛んに大きな声で言う) ⓑ (指示、指令、命令、注文、主義主張、意見、考え、自説、不平不満、候補者名、訳[わけ]の分からないこと)をがなり立てる 
【副⁺】(→「がなりあう」【副⁺】に同じ)がなり立てる
【例文】 上司にがなり立てられて、新入社員はかわいそうだ/兵士は、上官にがなり立てられても、反発することが許されない/監督は、叱[しっ]咤[た]激[げき]励[れい]のつもりで選手にがなり立てているが、うまく伝わっていない/工事の遅れにいらだった現場主任は、作業員に大声でがなり立てた/注文をがなり立てる無作法な客がいて、不愉快だった/労働者が経営者側に不平不満をがなり立てるだけでは、解決にはならない/選挙カーが候補者の名前をがなり立てながら、街中を走っている/酔っ払いが路上で訳の分からないことをがなり立てている/癇癪を起こして、すぐがなり立てる人は嫌われる
**がなりちらす【がなり散らす】** [がなる＋散らす] ⓐ (→「がなりたてる」ⓐに同じ)にがなり散らす(=辺り構わず、盛んにわめく) ⓑ (命令、注文、意見、主張、考え、歌、不平不満、[勝手な・言いたい、訳[わけ]の分からない]こと)をがなり散らす 
【副⁺】(思い切り、ひどく、うるさく、やかましく、騒々しく、大声で、所構わず、言いたい放題)がなり散らす
【例文】 上司にがなり散らされたら、部下は、やる気をなくしてしまう/上官は、作戦の失敗を棚に上げて、部下にがなり散らした/試合に負けるとがなり散らすような監督は、選手に反発される/客にがなり散らされた店員は、ひたすら謝っている/店長が何かにつけてがなり散らすので、アルバイトは次々に辞めてしまう/言いたいことを思い切りがなり散らせたら、気分が晴れるだろう/カラオケで好きな歌をがなり散らせば、ストレス解消になる/若者には、バンドボーカルのがなり散らすような歌い方が受けているようだ/父は癇[かん]癪[しゃく]持ちで、所構わずがなり散らす
**かねそなえる【兼ね備える】** [兼ねる＋備える](勇気と[優しさ・知恵]、才知と美貌、品格と知性、気品と可憐さ、理性と情熱、大胆さと緻密さ、決断力と行動力、創造力と実践力、高い見識と鋭い分析力、明[めい]晰[せき]な頭脳と手先の器用さ、語学力と実務能力、スピードとスタミナ、人[にん]気[き]と実力、有用性と汎用性、安全性と耐久性、遊び心と実用性、機能性とデザイン性、趣味と実益、攻守走、雌雄の器官、二つの側面、さまざまな特徴、全ての条件)を兼ね備える(=複数の優れた特質を同時に備えている) 
【副⁺】(十分に、完璧に、完全に、両方、同時に、ともに、申し分なく、バランス良く)兼ね備える
【例文】 彼のように勇気と優しさを兼ね備えた青年はめったにいない/才知と美貌を兼ね備えた女性が理想の妻だ/国民が崇敬する女王は、品格と知性を兼ね備えている/映画の主演に、気品と可憐さを兼ね備えた女優が抜擢された/理性と情熱を兼ね備えた優秀な教
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師を探している/高い見識と鋭い分析力を兼ね備えた専門家の評価は信頼できる/天才脳外科医は、明晰な頭脳と手先の器用さを兼ね備え、難手術で多くの人を救った/語学力と実務能力を兼ね備えた社員を採用したい/マラソン選手に必須の条件は、スピードとスタミナを兼ね備えていることだ/人気と実力を兼ね備えなければ、芸能界で生き残れない/有用性と汎用性を兼ね備えた先進技術の開発が望まれる/新発売のタイヤは、安全性と耐久性を兼ね備え、価格も納得できる/最近は、遊び心と実用性を兼ね備えた商品の売れ行きがいい/多彩な機能とデザイン性を兼ね備えた電子機器はユーザーに人気がある/攻守走を兼ね備えた野球選手は、どの球団からも引っ張りだこだ/カタツムリは一つの個体が雌雄の生殖器官を兼ね備える珍しい生物だ/会社の後継者にふさわしい全ての条件を兼ね備えた人物を探している
**かばいとおす【庇い通す】** [庇[かば]う＋通す] ❶ (身内、家族、兄弟、我が子、友人、同僚、部下、仲間、弱い者、いじめられている子、犯人、人の[罪・ミス・失敗・失言])をかばい通す(=弱い者や不幸な立場の者を他から危険や非難が及ばないように、最後まで続けて守る) ❷ (患部、古傷、肩、腕、足、膝)をかばい通す(=傷や痛みのある部分をそれ以上悪くさせないように、最後まで続けて大事に扱う) 
【副⁺】(精いっぱい、徹底的に、どこまでも、命を賭けて、体を張って、身をもって)かばい通す
【例文】 ❶ 罪を犯した身内をかばい通そうとして、警察に嘘[うそ]の証言をした/兄は、自分の犯行だと言い張って、万引きをした弟をかばい通した/危険が迫ったら、体を張って我が子をかばい通すのが親というものだ/少年は、年上の子たちに立ち向かい、いじめられている友達をかばい通した/確かな証拠が出そろったら、被疑者をかばい通せなくなるだろう/あの鬼のような上司の前では、同僚のミスをかばい通す自信がない/首相は世論で攻撃されても、閣僚の失言をかばい通す覚悟らしい ❷ サッカーの試合中、怪[け]我[が]をした右足をかばい通してプレーした/今期の試合は、腕の古傷をかばい通さなければならなかったので、不本意な結果に終わった
**かぶさりかかる【被さり掛かる】** [被[かぶ]さる＋掛かる] ❶ (大木が屋根、枝が塀、枯れ葉が花壇、雲が山頂、火山灰が島全体、土砂が屋根、布が食卓、タオルがストーブ、髪が[額[ひたい]・目・顔]、布団が顔、親が子、走者が本塁)にかぶさりかかる(=全体を覆うように上に重なる) ❷ (負担、責任、仕事、借金、税金)が([人])にかぶさりかかる(=負担や責任などが圧迫するようにその人に及ぶ) ❸ (枯れ葉、雲、布、髪、布団、[人])がかぶさりかかる(=全体を覆うように重なりそうになる) ❹ (負担、責任、仕事、重圧、借金、税金)がかぶさりかかる(=負担や責任などが及びそうになる) 
【副⁺】(すっぽり、どさっと、重苦しく)かぶさりかかる
【例文】 ❶ 長い間剪[せん]定[てい]していないので、松の枝が塀にかぶさりかかっている/秋になると、枯れ葉が庭の花壇にかぶさりかかるので、掃除が大変だ/登頂して間もなく、雲が山頂にかぶさりかかり、視界が遮られた/度重なる噴火で、火山灰が島全体にかぶさりかかった/裏山で崖崩れが起こり、屋根にかぶさりかかった土砂の重みで家が潰れそうだ/伸びた前髪が額[ひたい]にかぶさりかかって、うっとうしい/寝ている赤ん坊の顔に布団がかぶさりかからないよう注意が必要だ/もしストーブにタオルがかぶさりかかったら、火事の原因になりかねない/地震が起きた時、母親は幼い娘にかぶさりかかって落下物から守った/
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三塁走者は本塁にかぶさりかかるようにして生還した ❷ 納期が急に早まったため、担当者に余計な負担がかぶさりかかった/管理職になった途端、次々とかぶさりかかる責任に右往左往している ❸ 山頂に雲がかぶさりかかったが、突風で吹き飛ばされた ❹ 新規の仕事が全部私にかぶさりかかったが、同僚が一部を分担すると申し出てくれた
**かぶりつく【齧り付く・噛り付く】** [かぶる＋付く] ❶ (おにぎり、パン、パイ、ハンバーガー、肉の塊、骨付きの肉、フライドチキン、魚の丸焼き、まんじゅう、スイカ、桃、トウモロコシ、キュウリ、恵[え]方[ほう]巻き、焼き鳥)にかぶりつく(=大きく口を開けて勢いよく*食いつく) ❷ (舞台、土俵、テレビの画面、窓)にかぶりつく(=離れないようにしっかりくっつく) 
【副⁺】❶(がぶりと、思い切り、丸ごと、豪快に、切らずに、大口を開けて)かぶりつく
【例文】 ❶ ハンバーガーは、大口を開けてかぶりつかなければならないので、食べるのが苦手だ/檻[おり]の中のライオンが肉の塊に勢いよくかぶりついた/骨付きの肉は、ナイフで切るよりも直接かぶりついたほうが食べやすい/串に刺して炉[ろ]端[ばた]で焼いた魚にかぶりつき、むしゃむしゃ食べた/海水浴の後、皆で大きく切ったスイカにかぶりついた/子供たちは、焼きたてのトウモロコシに喜んでかぶりついている/新鮮なキュウリは、味[み]噌[そ]をつけて丸ごとかぶりつくとおいしい/節分の恵方巻きは、切らずにかぶりつくとご利[り]益[やく]がある ❷ 芝居好きの母は、舞台にかぶりついたまま、お目当ての役者から目を離さない
【名詞形】かぶりつき(=舞台に近い最前列の客席)
【例文】 かぶりつきから舞台を見ると、役者の顔や所作がよく見える/コンサートホールのかぶりつきの席では、音響のバランスが悪く、よく聞こえない場合がある
**かぶりなおす【被り直す】** [被[こうむ]る＋直す](帽子、制帽、ヘルメット、かつら、冠、兜[かぶと]、頭巾、手拭い、フード、笠、マスク、仮面、スカーフ、ベール、毛布)をかぶり直す(=改めてもう一度かぶる) 
【副⁺】(きちんと、深く、正しく、目[め]深[ぶか]に)かぶり直す
【例文】 外出前、鏡の前で帽子をかぶり直して服装をチェックした/人気俳優は、人込みで自分だと気づかれぬよう、帽子を目深にかぶり直した/担当教員は生徒の服装を正し、制帽を真っすぐにかぶり直させた/喜劇役者は、舞台の上で脱げたかつらをかぶり直し、観客の笑いを誘った/「李[り]下[か]に冠を正さず」とは、李[すもも]の木の下で冠をかぶり直すと、実を盗むのかと疑われるので、疑惑を招く行為は避けるべきだという戒めだ/防災頭巾が大きくて緩いので、何度もかぶり直さなければならなかった/フライを取ったキャッチャーは、マスクをかぶり直してプレーを続けた/信者は、ベールをかぶり直して慎み深くミサに臨んだ/朝方急に冷え込んだので、目が覚めて、毛布を頭からかぶり直した
**かまいつける【構い付ける】** [構う＋付ける] ❶ (子供、幼子、弟妹、犬、猫)を/に構いつける(=気にかけて、あれこれ構う) ❷ (身なり、格好、家の中のこと、体裁、躾[しつけ])を/に構いつけない(=いつも気を配らない) 
【副⁺】❶(あれこれ、何かと、やたらに)構いつける ❷(ちっとも、ほとんど、あまり、まるで、ろくに、一向に)構いつけない
【補足】❷は、否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ 夫は仕事に追われ、息子を構いつける余裕もない/子供をあまり構いつけると、自立心が育たない/幼子が話しかけても、母親たちは噂[うわさ]話[ばなし]に夢中で、構いつけなかった/僕は、もう子供ではないのに、何かと構いつける母親がうっとうしい/中学生の
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頃から親代わりに小さい弟妹をあれこれ構いつけているので、世話は慣れている/犬や猫をやたらに構いつけるのは、よくないと注意された ❷ 彼女はお嬢様育ちだが、今では生活が苦しく身なりを構いつけないので、見る影もない/あの人は格好ばかり気にするが、家の中のことはろくに構いつけない/学者の先生は、体裁なんかまるで構いつけない人だ/あの家では、子供の躾[しつけ]にはちっとも構いつけないので、行儀作法も何もない
**かまえこむ【構え込む】** [構える＋込む] ❶ ([人])が構え込む(=状況に応じて、ある態度を取り続ける) ❷ ([人])が構え込む(=状況に備えて、一定の姿勢を取る) 
【副⁺】❶(悠然と、堂々と、でんと、お高く、いかめしく、ずうずうしく、横柄に、偉そうに、尊大に、慎重に、呑[の]気[んき]に、悠長に、気楽に、真面目に、四角四面に、油断なく、澄まして) ❷([上・中・下]段に、正眼に、腰を落として、蹲[そん]踞[きょ]の姿勢で)構え込む
【補足】「込む」は、「じっとそのままの状態を続ける」の意
【例文】 ❶ どんな状況でも、悠然と構え込んで慌てない人物は頼もしい/借りた金も返さず、ずうずうしく構え込んでいるとは、呆れた奴だ/得意先とはいえ、横柄に構え込んだ相手の態度に腹が立った/「なるようになるさ」と呑気に構え込んでいたら、ひどいことになった/緊急事態というのに、社長は悠長に構え込んで動こうともしない ❷ 相手選手のサーブ攻撃に備え、腰を落として構え込んだ/相撲や剣道の試合では、蹲踞の姿勢で構え込んで、礼をする
**かみあう【噛み合う】** [噛[か]む＋合う] ❶ ⓐ (動物、犬、猫、熊、ライオンとヒョウ、インコ、雄と雌、2匹)がかみ合う(=互いに相手をかむ) ⓑ (相手)と(体、尻尾、足、互い)をかみ合う ❷ ⓐ (歯車、凹凸、ファスナー、ギア、歯、奥歯、入れ歯、部品、両輪)がかみ合う(=双方の凹凸の部分が隙間なく合う) ⓑ (上の歯と下の歯、ボルトとナット、ケースと中身)がかみ合う ❸ ⓐ (双方、両者)の(意見、論点、価値観、感覚、気持ち、話、会話、やり取り、思わく、主張、議論、動き)がかみ合う(=意見などがうまく合って、順調に物事が進む) ⓑ (需要と供給、個人の能力とチームプレー、投手力と打線、質問と答え)がかみ合う 
【副⁺】❷(しっかり、ぴったり、きちんと、うまく、正しく) ❸(しっくり、きちんと、うまく)かみ合う
【例文】 ❶ 2匹の犬がうなり声を上げ、かみ合っている/子猫たちがじゃれてかみ合っている/2頭の熊がかみ合ったまま、相手の様子をうかがって、動かない/ライオンとヒョウが獲物を巡って、かみ合う様子を目の当たりにした/インコの雄が雌とくちばしでかみ合う姿がかわいい ❷ 歯車とは、連続してかみ合う歯で力を伝達する機構のことだ/服のファスナーがかみ合わず、閉まらない/ギアがきちんとかみ合っていないので、動きが悪い/治療した奥歯がかみ合わなくて、うまくかめない/歯医者で、上の歯と下の歯がうまくかみ合うように調整してもらった ❸ 会議でかみ合わない意見をまとめるのは難しい/婚約者とは、気持ちがしっくりかみ合わないことに気づいて、別れた/離婚調停では、双方の話がかみ合わず、まとまらなかった/年齢が離れていると、興味や関心が違うせいか、会話がかみ合わない/候補者同士の論戦は、やり取りがかみ合わず、低調に終わった/商談では、互いの思わくがうまくかみ合って、合意に達した/社交ダンスは、男女の動きがうまくかみ合っていないと、優雅に見えない/市[し]場[じょう]は、需要と供給がうまくかみ合って動いている/選手個人の能力とチームプレーがかみ合ってこそ、好成績につながる/今年
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の野球の優勝戦は、チームの投打がかみ合って快勝した/質問に対する発表者の答えがかみ合っていないと感じることがある
【名詞形】かみ合い かみ合いをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 この服は、ファスナーのかみ合いが悪い/機械の動きは、歯車のかみ合いに左右される/インコがくちばしでかみ合いをしている
**かみあわさる【噛み合わさる】** [噛[か]む＋合わさる] ⓐ (→「かみあう」❷ⓐに同じ)がかみ合わさる(=双方の凹凸の部分が隙間なく合わさる) ⓑ (→「かみあう」❷ⓑに同じ)がかみ合わさる 
【副⁺】(→「かみあう」【副⁺】❷に同じ)かみ合わさる
【例文】 修理したら、機械の歯車がうまくかみ合わさるようになった/ゼンマイ仕掛けの歯車が互い違いにかみ合わさって、順調に動き出した/治療したら、上下の歯がぴったりかみ合わさるようになった/あごの関節がずれたらしく、奥歯がうまくかみ合わさらない/歯科の治療では、患者の入れ歯がうまくかみ合わさるように、何度も調整する
**かみあわす・かみあわせる【噛み合わす・噛み合わせる】** [噛[か]む＋合わす・合わせる]
❶ⓐ (→「かみあう」❶ⓐに同じ)をかみ合わせる(=双方の凹凸の部分を隙間なく合わせる) ⓑ (→「かみあう」❷ⓑ に同じ)をかみ合わせる ❷ (相手)と(意見、議論、話)をかみ合わせる(=意見などをうまく合わせて、順調に進める) 
【副⁺】❶(→「かみあう」【副⁺】❷に同じ)かみ合わせる
【例文】 ❶ 歯と歯をかみ合わせた瞬間、痛みを感じた/上下の歯をしっかりかみ合わせるためには、矯正治療が必要だ/歯車を互い違いにかみ合わせ、動力を伝えていく/車のギアをしっかりかみ合わせなければ、発進できない ❷ 双方の意見が違い過ぎて、かみ合わせるのは難しい/なかなか両者の議論をかみ合わせることができず、話が進まない/有能な司会者は、話をゲストとかみ合わせるようにしながら、話題を盛り上げていく
【名詞形】かみ合わせ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 治療後は、上下の歯のかみ合わせがよくなった/入れ歯のかみ合わせが悪いと、うまくかめない/歯車のかみ合わせを調べる/ギアのかみ合わせを調整する
**かみきる【噛み切る】** [噛[か]む＋切る](食べ物、肉、干し肉、ステーキ、刺身、スルメ、野菜、繊維、[果物・木]の皮、たくあん、麵類、縄、ケーブル、糸、蔓、茎、爪、舌、喉笛、指、耳、尻尾、内臓、葉巻の先、袋、端、固い物)をかみ切る(=歯でかんで、切る)
【例文】 前歯は食べ物を噛み切るため、奥歯はそれをすり潰すために使われる/干し肉を前歯でかみ切ってから、奥歯でかんで味わった/猿は、果物の皮をかみ切り、果肉だけを器用に食べた/入れ歯なので、たくあんをかみ切るのに苦労する/そばは、口に入れたらかみ切らずにすすって食べるのが日本風だ/野犬が、つながれた縄をかみ切って逃げてしまった/縫物をしている時、ハサミが見当たらず、糸を歯でかみ切った/爪をかみ切る癖のある子は、神経質だと言われる/捕虜は自ら舌をかみ切ろうとしたが、果たせなかった/ライオンは獲物に飛びつき、喉笛をかみ切って殺した/男は葉巻の先をかみ切ると、火をつけた/前歯で袋をかみ切り、中身を取り出した
**かみきれる【噛み切れる】** [噛[か]む＋切れる](食べ物、肉、干し肉、ステーキ、刺身、イカ、
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スルメ、フランスパン、野菜、繊維、[果物・木]の皮、たくあん、糸、ひも、網、蔓、草、茎、骨、葉巻の先、袋、端、固い物)を/がかみ切れる(=歯でかんで、切ることができる)
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 幼児は歯が生えたばかりで、まだ食べ物がうまくかみ切れない/肉が固くて、かみ切ろうとしてもかみ切れない/じっくり煮込んだスネ肉は、すぐかみ切れるほど、柔らかかった/歯の治療後は、厚いステーキでも難なくかみ切れるようになった/魚が新しいと身が締まっていて、刺身にしても一度ではかみ切れない/スルメはうまくかみ切れないので、手で細く裂いてから食べる/フランスパンは、固くてなかなかかみ切れない/魚網をかみ切れるほど、強い歯を持った獰猛な魚もいる/どうしても舌をかみ切れなくて、自殺はできなかったそうだ
**かみくだく【噛み砕く】** [噛[か]む＋砕く] ❶ (食べ物、固形物、パン、肉、骨、飴[あめ]、種[たね]、木の実、クルミの殻、豆、煎餅、錠剤)をかみ砕く(=固い物をかんで、粉々にする) ❷ (難しい[話・内容]、[専門・科学]的な[事柄・現象・理論]、複雑な[経緯・手順]、難解な[理論・作品]、意味、主張)をかみ砕く(=分かりやすく説明する) 
【副⁺】❶(バリバリ、ガリガリ、しっかり、よく、小さく、細かく、粉々に) ❷ (易しく、簡単に、平易に、分かりやすく、一から)かみ砕く
【例文】 ❶ 幼児には固すぎる食べ物は、母親がかみ砕いて与えている/固いパンは、奥歯でゆっくりかみ砕いて食べる/あごをしっかり動かして、固いスネ肉をかみ砕いた/魚を柔らかく煮てあるので、骨までかみ砕ける/せっかちな子は、飴をゆっくりなめず、歯でガリガリかみ砕いている/リスはクルミの殻をかみ砕いて、中の実を食べる/煎餅をかみ砕こうとしたら、前歯が欠けてしまった/「錠剤はかみ砕かないで、そのまま飲み込んでください」 ❷ 番組内容は、解説者がかみ砕いて説明し、視聴者に伝えている/専門的な事柄は、かみ砕いて言わないと、聞いている人には分からない/子供でも理解できるように、科学的現象を易しくかみ砕いて教える/初心者向けにパソコンの操作手順を一からかみ砕きながら説明した/難解な理論でも、分かりやすくかみ砕いて説明すれば、中学生にも理解してもらえる/難解な作品だが、平易な言葉でかみ砕いて解説したら、学生が興味を示してくれた/大津絵に描[えが]かれた「鬼の念仏」の意味をかみ砕いて教えてほしい
**かみこなす【噛み熟す】** [噛[か]む＋熟[こな]す] ❶ (食べ物、食事、肉、ご飯、穀類)をかみこなす(=よくかんで消化する) ❷ (理論、内容、マニュアル、テキスト、専門書)をかみこなす(=十分に理解する) 
【副⁺】(しっかり、とことん、よく、十分に)かみこなす
【例文】 ❶ 食べ物をかみこなすには、歯が丈夫でないといけない/男の子は、一度にかみこなせないほど、口いっぱいに食事を頬張った/若いうちは、固い肉や煎餅でもしっかりかみこなせる/毎日、時間をかけてゆっくり玄米のご飯をかみこなしている/何でもしっかりかみこなせば、消化吸収がよくなる ❷ 生徒が学習内容を十分にかみこなしているか、質問をして確かめる/理論をよくかみこなしておかないと、研究室での議論についていけない/このテキストをしっかりかみこなしたら、試験に合格できるはずだ/畑違いの専門書をかみこなそうと徹夜したが、全く歯が立たない
**かみころす【噛み殺す】** [噛[か]む＋殺す] ❶ (獲物、動物、家畜、鹿、羊、鶏、ネズミ、ひな、子、人、村人、飼育員)をかみ殺す(=*かみついて殺す) ❷ (あくび、笑い、声、[泣き・
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うめき]声、本音、気持ち、言葉)をかみ殺す(=体が発する音や声を必死で抑える) 
【副⁺】❷(じっと、ぐっと、必死に、懸命に)かみ殺す
【例文】 ❶ 草食動物は、肉食動物にかみ殺されないように、絶えず警戒している/ライオンが狙った獲物を一撃で倒し、かみ殺した/オオカミが牧場を襲い、羊をかみ殺してしまった/鶏を野犬にかみ殺されたことがあるので、頑丈な小屋を作った/猫がネズミをかみ殺そうとして、飛びかかった/山で農作業をしていた村人が、野生の虎にかみ殺されたそうだ ❷ あくびをかみ殺しながら、父の説教を聞いていた/見当違いのことを真顔で話す相手を前に、笑いをかみ殺すのに苦労した/周囲に聞こえないように、じっと泣き声をかみ殺した/必死にうめき声をかみ殺して、痛みに耐えた/職場では、口に出せない本音をかみ殺し、うわべを取り繕うこともある/失敗を責める言葉をぐっとかみ殺し、部下の言い分を聞いた
**かみさく【噛み裂く】** [噛[か]む＋裂く](食べ物、肉、干物、スルメ、魚、実、獲物、耳、喉、服、シーツ、シート、袋)をかみ裂く(=強くかんで、裂く) 
【副⁺】(バリバリ、小さく、細かく、ばらばらに、ずたずたに)かみ裂く
【例文】 獣の鋭い歯でかみ裂かれた肉から血が滴り落ちている/オオカミの鋭い牙は、獲物の肉をかみ裂くのに適している/干物が固くて、なかなかかみ裂けない/スルメを細かくかみ裂きながら、酒を飲むのは楽しい/熊が川で捕ったサケを勢いよくかみ裂いて食べている/肉食動物は、倒した獲物を鋭い歯でかみ裂いて食べる/年老いたライオンは、若いライオンに耳をかみ裂かれ、群れから離れて行った/虎が獲物に飛びかかり、喉をがぶりとかみ裂いた/負傷した兵士は服をかみ裂くと、その布で傷口を止血した/応急手当の際は、古いシーツをかみ裂いて、包帯代わりに使うことができる/飼い犬がシートをかみ裂かないように、子犬の頃からしつけている/猫がビニール袋で遊んでいるうちにかみ裂いてしまった
**かみしめる【噛み締める】** [噛[か]む＋締める] ❶ (唇、歯、奥歯、食べ物、肉、スルメ、ご飯)をかみ締める(=力を入れて強く噛む) ❷ (幸せ、喜び、[うれし・優し・すばらし・悔し・口惜し]さ、有難さ、責任の重さ、[大切・無力・無念]さ、勝利、余韻、喪失感、孤独、悲哀、悲しみ、屈辱、後悔の念、教訓、教え、言葉、文章、意味、内容、思い出、一瞬一瞬、一[ひと]言[こと]一言)をかみ締める(=よく味わって、深い意味を*くみ取る) 
【副⁺】❶(十分、ぐっと、ぎゅっと、よく、強く) ❷ (十分、ぐっと、じっと、じっくり、つくづく、しみじみ、深く、苦々しく、静かに、改めて、何度も、心から)かみ締める
【例文】 ❶ 唇をぐっとかみ締めて、別れのつらさを我慢した/試合に負けた無念さで下唇をかみ締めた/上下の歯を強くかみ締める癖は、歯に悪い/歯科で歯型を取る時は、上下の歯をぎゅっとかみ締めるように言われる/食べ物は、よくかみ締めて食べれば消化にいい/上等な肉はかみ締めるほどに、旨みが口中に広がる/スルメは、かみ締めればかみ締めるほど、味が出てくる/母の作ってくれたおにぎりを、一口ずつかみ締めて味わった ❷ 退院して、改めて健康であることの幸せをかみ締めた/優勝チームは、勝利の喜びをかみ締めて、涙にむせんだ/不合格の悔しさをかみ締めながら、再挑戦への意欲を燃やしている/亡き両親の有難さを今になって、かみ締めている/妻に先立たれ、孤独をかみ締める毎日だ/ライバルに負けた屈辱を苦々しくかみ締めて、耐え忍んでいる/先人の教訓を
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深くかみ締めれば、自ずと道が見えてくるはずだ/アルバムをめくりながら、青春の思い出をかみ締めた/メダリストは、授賞式での一瞬一瞬をかみ締めながら、会場を後にした/裁判で無罪の主張が通らなかった被告は、一言一言をかみ締めるように無念さを吐露した
**かみつく【噛み付く】** [噛[か]む＋付く] ❶ (相手、怪しい男、犯人、獲物、体、手、足、喉元、ぬいぐるみ、餌)にかみつく(=相手に密着し、歯や牙で強くかむ) ❷ (相手、論敵、上役、店員、マスコミ、記事、新聞社、会社、政府)にかみつく(=不満を持って言葉で相手を攻撃する) 
【副⁺】❶(がっと、がぶりと、ばくっと、勢いよく) ❷ (堂々と、面と向かって)かみつく
【例文】 ❶ 追い詰められたら、弱者が強者にかみつくこともある/幼い兄弟は、互いにかみついたりひっかいたりして、喧[けん]嘩[か]をしている/番犬がかみつかんばかりに怪しい男に吠え立てている/警察犬は、犯人にかみついたまま、抵抗されても離れなかった/猟犬は、獲物に一度かみついたら、離さないよう訓練されている/うちの猫は、よくじゃれて手にかみついてくる/足を野良犬にかみつかれて、血が出ている/虎は、鹿の喉元にかみつこうとして飛びかかった/愛犬がぬいぐるみにかみついて振り回したので、ぼろぼろになってしまった/飼育員が餌を投げ入れると、ライオンが勢いよくかみついた ❷ 彼は弁が立つ上、論戦で一度相手にかみついたら、後に引かないことで有名だ/論敵の説に矛盾を見つけ、かみついたが、かえって論破されてしまった/興奮して、後先考えず上役にかみついてしまって、後悔している/評論家は、「いい加減な情報だ」とマスコミにかみつき、反論した/与党は、「偏向記事ばかり流している」と革新派の新聞社にかみついた/政府に堂々とかみつくような気骨のある人物は、少なくなった
**かみつぶす【噛み潰す】** [噛[か]む＋潰す] ❶ (食べ物、豆、ピーナッツ、ご飯、小魚、錠剤、靴)をかみ潰す(=かんで潰す) ❷ (苦虫)をかみ潰す(=不快さを示す表情について言う) 
【副⁺】❶(バリバリと、ガリガリと、小さく、細かく、ぐちゃぐちゃに、骨ごと)かみ潰す
【例文】 ❶ お年寄りが固い食べ物をかみ潰せずに、喉に詰まらせた/歯が悪くても、柔らかい食べ物なら、何とかかみ潰せる/炒った豆をかみ潰そうとしたが、固過ぎて無理だった/子供たちは、勢いよく奥歯でピーナッツをバリバリとかみ潰して食べている/玄米ご飯は、よくかみ潰して食べると体にいい/軟らかく煮た小魚は、骨ごとかみ潰して食べられる/錠剤をうっかりかみ潰してしまったら、すごく苦かった/飼い犬にかみ潰された靴は、何足にもなる ❷ 上司は、苦虫をかみ潰したような顔で部下の弁解を聞いていた/難題を抱えた総理は、いつも苦虫をかみ潰したような不機嫌な表情だ
**かみわける【噛み分ける】** [噛[か]む＋分ける] ❶ (料理、食材の味)をかみ分ける(=よくかんで、味を区別する) ❷ (物の道理、良し悪し、是非、真意、違い、人情の機微、相手の言葉)をかみ分ける(=物事の違いを細かく見て考える) 
【副⁺】❶(それぞれ、種類ごとに) ❷ (しっかり、的確に、慎重に、酸[す]いも甘いも)かみ分ける
【例文】 ❶ さまざまな調理法で整えられた料理の数々を、それぞれかみ分けて味わった/食材の味がかみ分けられてこそ、一流の料理人と言える/舌を火傷[やけど]したせいで、具の味がごみ分けられない ❷ 経験豊富な人は、物の道理をよくかみ分けている/まとめ役には、物事の是非をかみ分けている人が望ましい/部下は、寡黙な上司の真意をかみ分けられず、戸惑っている/人情の機微をかみ分けるのは、よほどの苦労人でないと難しい/相手の言
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葉を慎重にかみ分けてから、自分の意見を述べるようにしている/苦労人の社長は、世の中の酸[す]いも甘いもかみ分けている懐の深い人だ
【名詞形】かみ分け かみ分けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 乳幼児は離乳食から始めて、徐々にかみ分けができるようになる/人は食べ物を前歯や奥歯などでかみ分けをして、胃に流し込む
**かもしだす【醸し出す】** [醸す＋出す](雰囲気、空気、気分、ムード、感じ、情緒、風情、味わい、趣、ニュアンス、ユーモア、[高級・季節・緊張・存在]感、[爽やか・優雅・不気味]さ、温かみ、魅力)を醸し出す(=その場にふさわしい気分や雰囲気を自然に作り出す) 
【副⁺】(徐々に、自然と、自ずと、何となく、そこはかとなく)醸し出す
【例文】 楽しそうな笑い声が食卓に和やかな雰囲気を醸し出している/中世ゴシック建築の聖堂の中は、荘厳な空気が醸し出されている/古民家の灯籠に明かりがともると、幻想的な気分が醸し出された/間接照明の柔らかな光は、寛[くつろ]いだムードを醸し出してくれる/古い港町には、異国情緒を醸し出す数々の建物が残されている/武家屋敷の街並みが落ち着いた風情を醸し出し、旅人の心を癒やしている/同じ演目の落語でも、咄[はなし]家[か]の語り口によって、違う味わいが醸し出されるものだ/禅僧の描いた山水画は、謹直な筆致が枯淡の趣を醸し出している/店を改装する時、高級感を醸し出せるように床[ゆか]を大理石にした/茶室の床[とこ]の間[ま]には、季節感を醸し出す一輪の花が活[い]けてあった/職人が手作りした無垢材のテーブルを置くと、部屋全体に温かみが醸し出された
**かよいあう【通い合う】** [通う＋合う] ❶ (相手)と(心、気心、呼吸、心情、感情、気持ち、意思、愛情、血)が通い合う(=互いに通じる) ❷ (電流、風)が通い合う(=液体や気体などがつながって互いに行き来する) 
【副⁺】❶(ぴったり、うまく、スムーズに、互いに、言わずして、言葉を介さず)通い合う
【例文】 ❶ 長年連れ添った妻とは、何も言わなくても心が通い合っている/親友といっても、心が通い合わない時もある/気心の通い合う仲間となら、どんなことでも一緒にやっていける/どうも、担当者同士の呼吸が通い合っていないようで、作業が捗[はかど]らない/親子の情は、言葉を介さなくても互いに通い合うものだ/日々の苦しい練習を通して、チームメイトと感情が通い合うようになった/長い時間をともに過ごしたからといって、気持ちがいつも通い合うとは言えない/意思が通い合えば、プロジェクトがうまくいくはずだ ❷ 電流がスムーズに通い合うと、機械が作動する/我が家は、各部屋の窓からの風がよく通い合うように設計されている
【名詞形】通い合い
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 外国選手との交流を通して、心の通い合いが生まれた/二人の気持ちの通い合いは、確かな愛情へと育っていった
**かよいあわす・かよいあわせる【通い合わす・通い合わせる】** [通う＋合わす・合わせる](→「かよいあう」❶に同じ)を通い合わせる(=互いに通わせる) 
【副⁺】(→「かよいあう」【副⁺】に同じ)通い合わせる
【例文】 職場では、誰とでも簡単に気心を通い合わせられるわけではない/相手と呼吸を
<351>
通い合わせて、難しい技を成功させた/公演を重ねるにつれ、役者同士の感情を通い合わせることができるようになった/再婚した相手の子供と気持ちを通い合わせるのに時間がかかった/互いの意思を通い合わせて、プロジェクトを成功させたい
**かよいつめる【通い詰める】** [通う＋詰める](恋人の家、店、[飲食・パチンコ・カラオケ]店、バー、漫画喫茶、古本屋、ネットカフェ、ジム、球場、芝居、[映画・図書・美術・博物]館、職業安定所、[園芸・パソコン]教室、サークル)に通い詰める(=間をおかず、集中的に通う) 
【副⁺】(連日、長年、しげしげと、せっせと、根気よく、足繁く、熱心に)通い詰める
【例文】 恋人の家に連日通い詰めて、結婚に反対していた両親からとうとう許しを得た/たまたま入った店は、通い詰めたくなるほど、料理がおいしかった/常連客とは、飲食店や興行場に通い詰める客をいう/働きもせず、パチンコ店なんかに通い詰めるとは、情けない奴だ/銀座の裏通りには、昔、著名な文化人たちが通い詰めたバーがあるそうだ/学生の頃は、ろくに学校にも行かず、漫画喫茶に通い詰めたものだ/ジムにでも通い詰めなければ、このおなかは引っ込みそうにない/連日、球場に通い詰めるような熱烈な野球ファンも多い/映画監督になりたくて、毎週のように映画館に通い詰めていた/退職後は、図書館に通い詰めて、憧れの読書三昧の日々を実現した/突然解雇され、職を求めて職業安定所に通い詰める毎日だ/パソコン教室に通い詰めたおかげで、パソコンを何とか使えるようになった
【名詞形】通い詰[つ]め
【例文】 退職後は、趣味の園芸教室に通い詰めの毎日だ/彼は駅前のスナックに通い詰めだ
**かよいとおす【通い通す】** [通う＋通す](学校、大学、予備校、塾、夜学、図書館、授業、講義、講座、講習、教室、稽古)に通い通す(=最後までずっと通い続ける) 
【副⁺】(長いこと、ずっと、無事に、頑張って、休まず、最後まで、無遅刻無欠席で)通い通す
【例文】 1日も休まず、学校に通い通して皆勤賞をもらった/体の弱いうちの子が、小学校に6年間通い通せるか心配だ/頑張って語学学校に通い通したら、外国語がかなり話せるようになった/授業料と生活費をアルバイトで稼いで、4年間何とか大学に通い通すつもりだ/1年間、予備校に通い通したおかげで志望校に合格できた/「最後まで通い通せないのなら、月謝の高い塾になど行くな」/経済的に余裕がなかったので、働きながら卒業まで夜学に通い通した/休まず、全ての講義に通い通さないと修了証がもらえない/家事の合間に時間をやりくりして、3年コースの市民講座に通い通した/体調を崩して最後まで講習会に通い通せず、残念でならない
**かよいなれる【通い慣れる】** [通う＋慣れる] ⓐ (幼稚園、学校、会社、職場、塾、ジム、習い事、店、[作業・訓練]所、病院、美容院)に通い慣れている(=いつも通っていて、慣れている) ⓑ (この道、夜道、[通学・通勤]路)を通い慣れる
【補足】「通い慣れている」、あるいは「通い慣れた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 娘は、まだ幼稚園に通い慣れていないので、毎朝行くのを嫌がる/通い慣れているとはいえ、通勤電車の混雑には閉口する/片道1時間半の通勤も通い慣れたら、苦にはならない/1か月たって、ようやく転職後の職場にも通い慣れてきた/息子は友達もでき
<352>
て、塾に通い慣れてきたようで、ほっとしている/長年通い慣れた美容院なら、黙っていても好みのスタイルに仕上げてくれる/夜道の運転は、どんなに通い慣れていても注意すべきだ/十数年ぶりに通い慣れた通学路を歩いてみたが、あまり変わっていなくて懐かしかった
**からげこむ【絡げ込む】** [絡[から]げる＋込む] ❶ (古新聞、雑誌、荷)をからげ込む(=束ねて、しっかり括[くく]る) ❷ (裾、袖、法[はっ]被[ぴ]、袴[はかま])をからげ込む(=衣服の一部を*まくり上げて、帯などにはさむ) ❸ (布の端、ボタン穴)をからげ込む(=かがって、内側に入れる) 
【副⁺】(しっかり、強く、きつく)からげ込む
【例文】 ❶ 古新聞を、ひもできつくからげ込んで片づける/業者は古雑誌をしっかりからげ込むと、荷台に積み込んだ ❷ 男は警官に気づくと、着物の裾を帯にからげ込んで、逃げ出した/女は浴衣の裾を帯にからげ込むと、小川を渡り始めた/水仕事をするなら着物の袖を襷[たすき]にからげ込まないと、濡れてしまう/女学生は、袴の裾を腰にからげ込むと、先に出た人物を追いかけて、必死に走った ❸ スカーフの端は、糸できれいにからげ込んである/ボタン穴をしっかりからげ込めば、ほつれない
**からまりあう【絡まり合う】** [絡まる＋合う] ❶ⓐ (糸、釣り糸、網、ひも、鎖、チェーン、有刺鉄線、コード、線、蔦[つた]、蔓[つる]、藻、水草、枝葉、根、蛇、指、髪の毛、洗濯物、分子)が絡まり合う(=複数のものが互いに絡まる) ⓑ (スープが麺、ソースが[肉・パスタ]、凧[たこ]が電線、髪の毛がネックレス)に/と絡まり合う ❷ (問題、事情、要素、要因、条件、利害、打算、疑念、思わく、感情、視線、[恋愛・人間]模様)が絡まり合う(=さまざまな事柄が互いに絡まる) 
【副⁺】❶(しっかり、ひどく、複雑に、互いに) ❷(いろいろ、深く、複雑に、密接に、微妙に、相互に)絡まり合う
【例文】❶2本の釣り糸が絡まり合って、ほどけない/DNAは、2本のひもが互いに絡まり合うような、螺[ら]旋[せん]構造になっている/何本ものコードが絡まり合わないように束ねておく/蔦が絡まり合いながら、壁一面に伸びている/蛇が絡まり合ったデザインは古くから用いられている/絡まり合いそうな洗濯物は、ネットに入れてから洗濯機に放り込む/スープがちぢれ麺と絡まり合って、とてもおいしかった/電線に絡まり合った凧を自力で取るのは危険だ ❷両家の事情がいろいろ絡まり合って、結婚話が前に進まない/さまざまな要因が複雑に絡まり合っているため、領土問題は容易に解決できない/商談については、互いの思わくが微妙に絡まり合っているようだ/ドラマの中で描かれる、複雑に絡まり合った恋愛模様が、視聴者を引きつけている
【名詞形】絡まり合い
【例文】 新しい化合物は、分子間の絡まり合いが強い/映画のラストシーンでは、愛し合う二人の視線の絡まり合いが、観客を魅了する/登場人物の複雑な感情の絡まり合いがこの小説の見どころだ
**からまりつく【絡まり付く】** [絡まる＋付く](釣り糸が釣[つ]り竿[ざお]、鎖が刀、チェーンが車軸、網が杭[くい]、ロープが腰、[コード・雑草]が足、蔓[つる]草[くさ]が腕や足、スカートが脚、蔦[つた]が[木・外壁]、根が岩、藻がスクリュー、蛇が木の幹、埃[ぼこり]が髪の毛、髪の毛が[ブラシ・指]、種子が動物の毛、こねた生地が手、痰[たん]が喉、甘みが舌、視線が人)に絡まりつく(=絡まってくっつく) 
【副⁺】しっかり、べったり、ねっとり、びっしり、べたべた、ぴたっと、きつく、
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幾[いく]重[え]にも、何重にも)絡まりつく
【例文】 鎖鎌の使い手が投げた鎖が、刀に絡まりついて動きが取れない/川に投げた網が、杭に絡まりついて取れない/海中の遺体は、腰にロープが絡まりついた状態で発見された/雑草が足に絡まりつくほど伸びている/ジャングルでは、蔓[つる]草[くさ]が腕や足に絡まりついて、なかなか進めない/蔦が外壁にぴっしり絡まりついている/崖に立つ大木の根は、岩に絡まりつくようにして伸びている/藻がスクリューに絡まりついて、舟が動けない/蛇が木の幹に絡まりついて、獲物を狙っている/ブラシに絡まりついた髪の毛をクリーナーで掃除した/オナモミの種子は、動物の毛に絡まりついて遠くまで運ばれて行く/打ち粉が足りないのか、こねた生地が手に絡まりついてどうしようもない/痰が喉に絡まりついて、なかなか取れない/クリームのしつこい甘さが舌に絡まりつくように残って後味が悪い
**からみあう【絡み合う】** [絡む＋合う] ❶ ⓐ (→「からまりあう」 ❶ⓐ に同じ。配線、腕)が絡み合う(=複数のものが互いに絡む) ⓑ (→「からまりあう」 ❶ⓑ に同じ)に/と絡み合う ❷ (→「からまりあう」❷ に同じ。宗教、交渉、利権、欲望、欲得)が絡み合う(=さまざまな事柄が複雑に関係する) 
【副⁺】❶❷(→「からまりあう」【副⁺】に同じ)絡み合う
【例文】 ❶ 毛糸が絡み合って、ほどけない/ネックレスのチェーンが絡み合ってしまった/絡み合った配線は、丁寧にほどく必要がある/水槽の藻が絡み合わないうちに、取り除いてしまおう/恋人同士が手の指を絡み合わせて歩いている/ソースがパスタと絡み合い、絶妙な味わいだ/長い髪の毛がネックレスと絡み合ってしまって、なかなか取れない ❷ さまざまな宗教問題が複雑に絡み合い、内紛に発展した/複雑な要素が絡み合っているので、事は単純ではない/この病気の発症には、さまざまな要因が絡み合っていることが分かってきた/両者の利害関係が深く絡み合うため、交渉はなかなか進まない/各人の思わくが絡み合ったままで、結論が出ない/夜の街ではさまざまな欲望が絡み合い、渦巻いている/小説では、登場人物の欲得が互いに絡み合いながら話が展開する
【名詞形】絡み合い
【例文】 この芝居は、二人の絡み合いが見どころとなっている/劇中の役者たちは、恋愛模様の絡み合いを巧みに演じている/微妙な人間模様の絡み合いを描いたドラマが人気だ/フルートとチェロの絶妙な絡み合いが、豊かな響きを生み出した
**からみつく【絡み付く】** [絡む＋付く] ❶ (→「からまりつく」に同じ。罪悪感が心、屈辱感が気持ち、暑さが体、声が耳)に絡みつく(=ぴったりついて離れない) ❷ (親、先輩、部下、友人、通行人、周囲の人、店員)に絡みつく(=絡むように人にしつこく*語りかける) 
【副⁺】❶(→「からまりつく」【副⁺】に同じ) ❷ (ねちねち、わざと、しつこく、執[しつ]拗[よう]に)絡みつく
【例文】 ❶ パラシュートのひもが電線に絡みつき、着地に失敗した/床[ゆか]のコードが足に絡みついて、転んでしまった/突風にあおられ、洗濯物が竿[さお]に絡みついている/強風でスカートが脚に絡みついて、歩きづらい/木の根が岩にしっかり絡みついている/咳をしても、喉に絡みついた痰[たん]がなかなか切れない/少女は、髪の毛を指に絡みつかせながら話す癖がある/ライバルが絡みつくような視線で私をにらんでいる/友を裏切った罪悪感が心
<354>
に絡みついて、離れない/体に絡みつくような不快な暑さが続いている/被災者の苦難を訴える声が、耳に絡みついて離れない ❷ 反抗期の息子は、わざと親に絡みつくような言い方をする/絡みつくような口調で後輩に文句を言われて、むっとした/忘年会では、酔った上司に絡みつかれ、散々な目に遭った/酔うと人にしつこく絡みつく癖のある友人に困っている
【名詞形】絡みつき
【例文】 このチェーンは、タイヤへの絡みつきが弱い/故障した機器の内部で配線の絡みつきが起きていた/釣り糸の絡みつきを防止する方法がある/髪の毛の絡みつきを防ぐスプレーを利用している
**からめとる【絡め取る・搦め—/絡め捕る・搦め—】** [からめる＋とる] ❶ (犯人、強盗、侵入者、賊、敵兵、鹿、虫、餌、獲物)をからめ捕る(=捕らえて、動けないようにする) ❷ (糸くず、埃[ぼこり]、泥、ごみ、汚[よご]れ、歯[し]垢[こう]、髪の毛、毛玉、クリーム、脂肪、皮脂、鼻汁)を絡め取る(=絡めて“取り除く) 
【副⁺】❶(一気に、一斉に、あっという間[ま]に) ❷ (しっかり、一気に、丁寧に、残さず)絡め取る
【例文】 ❶ 警官は、犯人を一気にからめ捕ろうと、背後から近づいた/警官が数人がかりで、暴れる強盗をからめ捕った/江戸時代の捕り手は、賊を取り囲み、投げ縄や梯[はし]子[ご]でからめ捕った/偵察中の敵兵をからめ捕り、後ろ手に縛り上げ、陣地に連行した/畑を荒らす野生の鹿を網で一斉にからめ捕った/クモの巣にからめ捕られた虫たちは、身動きが取れない/カメレオンは、狙った獲物をあっという間に舌でからめ捕った/若者は、美しい娘の妖しい魅力にからめ捕られ、いいように操られている/取引相手はやり手だから、巧みな話術にからめ捕られないように気をつけよう ❷ 粘着テープを使えば、絨[じゅう]毯[たん]の糸くずが残さず絡め取れる/家具の隙間の埃は、埃とりモップで一気に絡め取った/床[ゆか]についた泥を雑巾できれいに絡め取った/歯間ブラシで歯垢をしっかり絡め取ってから、歯磨きをする/風呂場の排水溝に溜[た]まった髪の毛を、ブラシできれいに絡め取る/小さい子が口の周りについた生クリームを舌で絡め取ろうとして、懸命になめている/食物繊維は、腸内で脂肪を絡め取る働きをする
**かりあげる【刈り上げる】** [刈る＋上げる] ❶ (髪、髪の毛、頭髪、襟足、後ろ、サイド、頭、毛、生け垣)を刈り上げる(=短く刈る) ❷ (田、稲、麦、草、下草、芝、枝、頭髪、毛、羊毛)を刈り上げる(=すっかり刈ってしまう)
【副⁺】(さっぱり、すっきり、すぱっと、全て、全部、短く、きれいに、残らず、上の方まで)刈り上げる
【例文】 ❶長期の入院に備えて、髪は短く刈り上げてもらった/彼には、短く刈り上げた髪型が似合う/短く刈り上げなくても、髪の毛をきちんとまとめたら清潔感が出る/徴兵された者たちは、頭髪を刈り上げて出征した/頭髪のサイドは刈り上げないで、耳の辺りまで残しておく/母にバリカンで襟足を少し刈り上げてもらった/庭師は、長い生け垣の上部を水平になるように刈り上げていく/暑さ対策からか、たまに毛を刈り上げた犬を見かける ❷田の稲を全部刈り上げるのに丸一日かかった/台風が来る前に、麦を全部刈り上げなければならない/庭先の草を残らず刈り上げて、すっきりさせたい/ゴルフ場の芝は隅々まで刈り上げてあって、きれいなグリーンが広がっている/邪魔な枝を短く刈り上げたらさっぱりした/下草を全部刈り上げれば、風通しがよくなる/羊の毛を刈り上げ
<355>
る作業も、慣れれば大して時間はかからない
【名詞形】刈り上げ 刈り上げにする
【例文】 美容師は若者に、サイドの刈り上げがおしゃれに見える髪型を勧めた/彼女は、後ろを刈り上げにするスタイルが好みだ/髪の毛がすっかり薄くなったので、刈り上げにしてしまった
**かりあげる【借り上げる】** [借りる＋上げる] ⓐ (政府、自治体、都道府県、市町村、銀行、会社、連盟、主催者)が借り上げる(=官公庁や組織が民間から土地や施設などを借りる) ⓑ (建物、物件、ビル、住宅、民家、豪邸、アパート、宿舎、土地、農地、大型施設、倉庫、店舗、ホテル、乗り物、タクシー、バス)を借り上げる 
【副⁺】(丸ごと、終日、長年、10年契約で、一括で)借り上げる
【例文】 外国政府に借り上げられた豪邸が、大使公邸として使われる/庁舎の建て替えのため、自治体は、隣のビルを借り上げることにした/県は、民間住宅を借り上げて、被災者に提供した/市は、古民家を資料館として借り上げようと計画している/会社が借り上げたアパートが社宅として使われている/会社は、遠距離通勤の社員のため、マイクロバスを借り上げている/連盟は、選手の強化合宿のため、宿舎と練習場を一括で借り上げた/大会中、選手は、主催者が借り上げたホテルに滞在する
【名詞形】借り上げ 借り上げをする/になる
【例文】 銀行は、土地所有者と借り上げの契約を結んだ/政府は、農地を借り上げにせず、買い上げることにした/県が低所得者用に借り上げをした住宅に入居する/会社の住宅借り上げ制度を利用すれば、経費が安くなる
**かりあつめる【駆り集める】** [駆る＋集める](人手、人材、手伝いの人、仲間、知り合い、メンバー、アルバイト、住民、学生、子供、作業員、味方、兵、家畜)を駆り集める(=あちこちから急いで集める) 
【副⁺】(急[きゅう]遽[きょ]、何とか、急いで、早急に)駆り集める
【例文】 急いで人手を駆り集め、仕上げなければならない/IT関連企業は日進月歩で、常に優れた人材を駆り集める必要がある/選挙演説会を盛り上げようと、知り合いを駆り集め、頭[あたま]数[かず]を増やした/イベント出演のため、メンバーを駆り集めてバンドを結成した/展示会の開催当日は、社員だけでは手が足りず、アルバイトを駆り集めた/野球のできる子を駆り集め、急遽、地区の試合に出ることにした/人手不足の昨今、熟練した作業員は、簡単には駆り集められない/軍は、駆り集められた農民上がりの兵ばかりで、士気が上がらなかった/牧羊犬は、放牧中の羊を駆り集めようと走り回っている
【名詞形】駆り集め
【例文】 馬市場へ売り出すため、放し飼いの馬の駆り集めが行われた
**かりいれる【刈り入れる】** [刈る＋入れる](作物、穀物、稲、稲穂、米、麦、サトウキビ)を刈り入れる(=穀物を刈って、*取り入れる)
【例文】 苦労して育てた作物を刈り入れる喜びはひとしおだ/秋には家族総出で稲を刈り入れる/稲穂は色づき、刈り入れるばかりになっている/麦を刈り入れたら、乾燥させて製粉する/サトウキビを刈り入れ、搾り取った液から黒砂糖を作る
【名詞形】刈り入れ 刈り入れをする
【例文】 台風接近で、サトウキビの刈り入れを早めた/田んぼが黄金色に色づいたので、
<356>
刈り入れをしてもいい頃だ/稲の刈り入れ時[どき]には、息子たちも手伝いに来る/麦秋とは、5月末から6月中旬にかけての麦の刈り入れ時期を指す
**かりいれる【借り入れる】** [借りる＋入れる](金[かね]、外貨、資金、ローン、船舶、バス)を借り入れる(=事業のために、他から資金や資材などを借りる) 
【副⁺】(長期間、5年契約で、一括で)借り入れる
【例文】 自己資金が不足する場合は、銀行から金を借り入れて起業する/消費者金融業者から安易に大金を借り入れてしまい、返済に追われている/資金を借り入れようとしたが、担保評価が低くて、断られた/零細企業にも貸し出してくれる所をやっと見つけ、何とか金を借り入れられた/多くの船会社が外国船籍の船舶を借り入れて運航している/バス会社は、臨時便を増発するため、他社から大型バスを借り入れることにした
【名詞形】借り入れ 借り入れをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「借入れ」「借入」と送り仮名が省略される
【例文】 担保があれば、金の借り入れが可能だ/銀行の窓口で住宅ローンの借り入れを申し込む/短期で資金の借り入れをして、急場をしのいだ/会社は銀行から多額の借入金があり、返済に苦労している
**かりうける【借り受ける】** [借りる＋受ける](金[かね]、資金、建物、オフィス、マンション、住宅、一軒家、部屋、店舗、工場、看板、別荘、土地、[国有・休耕]地、駐車場、農地、道具、着物、資料、回線、車、船)を借り受ける(=他から借り、自分のもとに置いて使う)
【副⁺】(短期間、5年契約で、一括で)借り受ける
【補足】「借りる」より形式ばった表現
【例文】 返済利子のことを考えれば、簡単に大金を借り受けることはできない/銀行から資金を借り受けて、事業を始めた/所有者から借り受けた建物に事務所を構えた/賃料が高過ぎて、入居予定だったビルのオフィスを借り受けられなかった/会社は、社宅として中古マンションを借り受けている/県の職員住宅を借り受けるには、扶養家族がいるなどの条件がある/知人から一軒家を安く借り受け、民泊を始めた/事業拡大のため、駅前に店舗を借り受けようと適当な物件を探している/知人から別荘を借り受け、ひと夏を過ごした/休耕地を借り受けようと、知り合いの農家を訪ねた/料金を払って隣人から駐車場を借り受けている/友達から車を借り受けて、旅行に出かけた
【名詞形】借り受け 借り受けをする
【補足】公用文では「借受け」と送り仮名が省略される
【例文】 銀行で担保を示し、資金の借り受けをする/国有地の借受けを申し込んだ/農地の借り受けを継続するため、手続きを更新した
**かりきる【借り切る】** [借りる＋切る] ❶ ⓐ (→「かしきる」❶ⓐ に同じ)を借り切る(=約束の期間、場所や乗り物を*申し込んだ人だけが借りる) ⓑ (→「かしきる」❶ⓑに同じ)が/で借り切る ❷ (→「かしきる」❷ に同じ)を借り切る(=残らず全部人から借りる) 
【副⁺】(→「かしきる」【副⁺】に同じ)借り切る
【例文】 ❶ 招待客が500人以上のパーティーなので、広い会場を借り切らなければならない/会社は、忘年会のため、ホテルの宴会場を借り切ることにした/人気歌手のコンサートが、ホールを借り切って行われた/展示会のため、フロア全体を借り切ってある/行き
<357>
つけの店を借り切り、同僚の送別会をした/結婚披露宴のため、洒[しゃ]落[れ]たレストランを借り切ろうと思っている/某国の富豪は、デパートを丸ごと借り切って、買い物を楽しんだそうだ/静かなコテージを1週間借り切って、ゆったり休日を過ごしたい/公営グラウンドを借り切るには、事前予約が必要だ/バスを3台借り切って、社員旅行に行く予定だ/飛行機を1機借り切ったら、多額の費用がかかるはずだ/遊覧船を親族一同で借り切れば、贅沢な気分が味わえるだろう ❷住宅ローンの限度ぎりぎりまで借り切ってしまった/図書館の貸し出し制限である1回5冊までを借り切ってしまったので、これ以上は借りられない
**かりきれる【借り切れる】** [借りる＋切れる] ❶ (→「かしきる」❶ ❷ に同じ)が借り切れる(=約束の期間、場所や乗り物を*申し込んだ人だけが借りることができる) ❷ (→「かしきる」❷ に同じ。DVD)が借り切れる(=残らず全部借りることができる) 
【副⁺】(→「かしきる」【副⁺】に同じ)借り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ あの有名レストランが借り切れたら、招待客に一流の料理を振る舞える/あの劇場で歌のリサイタルをしたいが、手元資金では、とても借り切れるものではない/社長は、ホテルがそっくり借り切れるだけのお金を用意しているようだ/限られた予算では、あの高級旅館は借り切れないだろう/タクシーは料金が高いので、観光用に何日も借り切れない ❷ 必要な金額が借り切れたとしても、会社の再建は難しい/住宅資金が限度いっぱい借り切れたら、一戸建て住宅が購入できる/図書館にはたくさんのDVDがそろっているが、見たいものが多すぎて一度では借り切れない
**かりこむ【刈り込む】** [刈る＋込む] ❶ (草、雑草、芝生、枝、葉、庭木、植木、生け垣、樹木、街路樹、頭髪、頭、ひげ、羊毛)を刈り込む(=短く刈って、整える) ❷ (穀物、稲、麦、サトウキビ、牧草)を刈り込む(=刈って、たくわえる) ❸ (文章、原稿、せりふ、エピソード、登場人物、不要な部分)を刈り込む(=手直しして短くまとめる) 
【副⁺】(適宜、ばっさり、きちんと、短く、大きく、きれいに、大幅に、丁寧に、徹底して、思い切って、極限まで)刈り込む
【例文】 ❶ 雑草を刈り込んだら、園内がさっぱりした/ゴルフ場の芝生は、きれいに刈り込まれている/伸び切った枝葉を短く刈り込んでおく/庭木を刈り込むと、庭の見栄えがよくなった/生け垣の高さをそろえ、直線的に刈り込んだ/花が咲き終わったら、街路樹を刈り込む予定だ/兵士は、入隊時に頭髪を短く刈り込む規則だ/床屋で角刈りに頭を刈り込んでもらった/口ひげは、まめに刈り込まないと、すぐ見苦しくなる ❷ 穀物を刈り込んで、冬に備える/刈り込んであった稲を脱穀して、玄米にする/貯蔵庫には麦が刈り込まれている/サトウキビは刈り込んであるので、台風が来ても安心だ/農夫たちは、家畜用に牧草を納屋へ刈り込んでいる ❸ 字数制限があるので、文章をもっと刈り込まなければならない/原稿を更に800字ほど刈り込んで短くまとめた/無駄なせりふはどんどん刈り込んで、いいシナリオにしよう/登場人物やエピソードを思い切って刈り込めば、作品の完成度が上がるだろう/推敲を重ね、余分な部分を大幅に刈り込んだ
【名詞形】刈り込み 刈り込みをする
【例文】 街路樹の刈り込みが一斉に行われている/雑草の刈り込みをすれば、風通しがよ
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くなる/グラウンドは今、芝の刈り込み中だ/文章の刈り込みがうまくいけば、引き締まったいい作品になる
**かりたおす【刈り倒す】** [刈る＋倒す] ❶ (作物、稲、麦、サトウキビ、草、牧草、雑草、アシ)を刈り倒す(=刈って倒す) ❷ 相手の(両足、片足)を刈り倒す(=柔道などで相手の足を払って倒す技を言う) 
【副⁺】❶(次々、一気に、一斉に、ばさっと、ばっさり、根元から)刈り倒す
【例文】 ❶ 実った稲は、害虫にやられないうちに、一気に刈り倒すのがよい/新しい農機具は、実った稲を次々と刈り倒せる優れた機能を持つ/根元から刈り倒したサトウキビを束ねて、加工場に運ぶ/牧草を草刈り機で一斉に刈り倒し、乾燥させてロールにする/雑草は刈り倒しても、またすぐに伸びてくる ❷ 柔道の双[もろ]手[て]刈[がり]とは、相手の両膝裏を両手で刈り倒す技だ
【名詞形】刈り倒し 刈り倒しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 稲の刈り倒しが済んだ分から束ねて、干し場に掛けていく/コンバインの導入で、稲の刈り倒しをする必要はなくなった/雑草の刈り倒し作業が終わったら、土を掘り返し、根を取り除く
**かりたおす【借り倒す】** [借りる＋倒す](金[かね]、大金、資金、借金、酒代、電車賃)を借り倒す(=借りたまま、返さない)
【副⁺】(平然と、平気で、そっくり、そのまま、全額)借り倒す
【例文】 友人は金を借り倒したまま、姿を消してしまった/少額の金でも、借り倒されたら不愉快だ/知人に貸した大金を借り倒されて、茫[ぼう]然[ぜん]としている/借りた資金は、借り倒さずに全て返せて、ほっとしている/最初から借金を借り倒そうと思っていたわけではない。病気で返せなくなったのだ/初めから借り倒すつもりで、人から寸借するひどい輩[やから]がいる
【名詞形】借り倒し 借り倒し(を)する
【例文】 あいつは、初めから金の借り倒しを目[もく]論[ろ]んでいたらしい/借り倒しして平気な顔をしているなんて、ずうずうしい奴だ/大金の借り倒しをされたら大[おお]事[ごと]だ
**かりだす【狩り出す・駆り出す】** [かる＋出す] ❶ (獲物、獣、イノシシ、熊、キツネ、野ウサギ、野犬、スパイ)を狩り出す(=*追い立てて外へ出るようにする) ❷ⓐ (国民、若者、老人、子供、学生、農民、労働者、党員、組合員、社員、芸能人、囚人)を駆り出す(=強引に参加させる) ⓑ (戦争、戦場、兵役、前線、動員、労働、苦役、労役、工事、任務、仕事、手伝い、農作業、警備、応援、運動、デモ、慰問、祭り)に駆り出す 
【副⁺】❷(次々、無理に、強制的に、有無を言わせず)駆り出す
【例文】 ❶ 藪[やぶ]から狩り出したイノシシを、猟師が鉄砲で仕留めた/山中から熊を狩り出そうと、村人たちがドラを打ち鳴らした/勢[せ]子[こ]がラッパを吹き鳴らし、キツネを竹藪から狩り出した/猟犬がほえ立てて、草むらに逃げ込んだ野ウサギを狩り出した/市の作業員が河川敷にいる野犬を狩り出し、次々と捕獲した ❷ 軍部の暴走で国民が戦争に駆り出されるという悲劇が起こった/戦況が悪化し、とうとう学生まで戦場に駆り出される事態となった/革命的思想を持つ者は、一兵卒として真っ先に前線に駆り出された/占領下の村
<359>
では、若者が強制労働に連日駆り出されている/若者が減ったせいで、老人まで祭りの手伝いに駆り出されている/人手不足で、子供まで駆り出さないと農作業が終わらない/党本部は、党員を駆り出して選挙運動を行っている/組合員に金を与え、デモに駆り出す労働組合もあるという/戦時下では、多くの芸能人が軍隊の慰問に駆り出されていった/流刑地では、囚人たちが苦役に駆り出され、亡くなる者も多かった
**かりだす【借り出す】** [借りる＋出す] ❶ (本、図書、辞典、小説、資料、DVD、CD、レンタカー、トラック、衣装、着物、道具、機材、車椅子、資金)を借り出す(=借りて、その場所から*持ち出す) ❷ (→ ❶ に同じ。ベッド、部屋、アパート、マンション、農地)を借り出す(=借りることを始める)
【例文】 ❶ 高価で買えない本は、図書館から借り出している/禁帯出で借り出せない貴重本や辞典類は、閲覧室で読んでいる/合同研究室の書棚からは、専門書を勝手に借り出さないでください/図書館で予約の順番待ちをしていた小説を、やっと借り出せた/名作のDVDを借り出して、友人宅で一緒に鑑賞した/レンタル店からCDを借り出すには、会員登録が必要だ/レンタカーを借り出すには、免許証が要る/引っ越し用にトラックを1台借り出した/着物の貸し出しをしている呉服店から成人式用の晴れ着を借り出した/事務局から借り出した機材は、今日中に返却する約束だ/美術館で、足の悪い友人のために車椅子を借り出して鑑賞した/銀行から必要な資金を借り出せたら、急場をしのぐことができる ❷ 自治体から介護用ベッドを借り出してから、母の介護が少し楽になった/この春から借り出した部屋は、居心地がよくて住みやすい/高級マンションを借り出したら、もう安い部屋には住めない/家庭菜園用に近くの農地を借り出して半年たつが、収穫が多くて楽しい
【名詞形】借り出し 借り出しをする
【補足】名詞形は ❶ の意味でのみ使う
【例文】 図書館では、辞書類の借り出しはできない/学内からカメラ機材の借り出しをする場合は、手続きが必要だ
**かりたてる【駆り立てる】** [駆る＋立てる] ❶ (→「駆り出す」❶に同じ。馬、牛、家畜、群れ)を駆り立てる(=*追い立てる) ❷ⓐ (→「駆り出す」❷ⓐに同じ。[人]、自ら、社会、世界)を駆り立てる(=強く促して、何かをさせる) ⓑ (→「駆り出す」❷ⓑに同じ。消費、競争、復[ふく]讐[しゅう]、非行、反社会的行動、犯行、行為、破滅、金[かね]儲[もう]け、就職活動、研究、挑戦、ダイエット、旅、宇宙)に/へと駆り立てる ❸ (好奇心、男心、女心、母性本能、不安、猜[さい]疑[ぎ]心[しん]、恐怖、怒り、憎悪、情熱、意欲、欲望、野心、想像、ロマン、衝動)を駆り立てる(=人の気持ちを強く動かす) 
【副⁺】❷❸(ますます、一層、次第に、むやみに。強く、激しく、[衝動・発作]的に、否[いや]応[おう]なしに)駆り立てる
【例文】 ❶ 村人たちが協力してキツネを草むらから駆り立て、捕まえた/猟犬に駆り立てられ、鹿が逃げ回っている/騎手は、ゴールを目指して馬を駆り立てた/日が暮れる前に、牛を牧舎へ駆り立てなければならない/雨が降り出したので、羊飼いが大急ぎで群れを囲いの中へ駆り立てている ❷ 軍国主義の風潮が国民を戦争へと駆り立てていった/過酷な労役に駆り立てられた捕虜たちは、ばたばたと死んでいった/あふれんばかりの宣伝文句が人々を消費に駆り立てている/貧困が青少年を非行に駆り立てるケースが多い/社
<360>
会の閉塞感が若者を反社会的行動に駆り立てている/日頃の恨みが男を犯行に駆り立てたものと見られる/長年にわたる環境破壊が世界を破滅へと駆り立てている/学生を就職活動に駆り立てる背景には、厳しい雇用情勢がある/スリムなモデルの姿が若い女性たちをダイエットに駆り立てるのだろう/美しい星空が少年の心を宇宙へと駆り立てた ❸ 理科実験を通し、子供たちは、好奇心を駆り立てられ、自ら学ぼうとしている/夫への不信感が、妻の猜疑心を一層駆り立てる/美しい風景が画家の創作意欲を駆り立てた/成功したいという思いが若者の野心を強く駆り立てた/見知らぬ世界へ行きたいという衝動に駆り立てられ、旅に出た
**かりとる【刈り取る】** [刈る＋取る] ❶ (作物、穀物、稲、稲穂、麦、ハーブ、昆布、牧草、毛、羊毛)を刈り取る(=刈って収穫する) ❷ (雑草、下草、カヤ、ススキ、アシ、芝、葉、枝、芽、木の株、根元、毛)を刈り取る(=刈って*取り除く) ❸ ([悪・非行]の芽、敵の勢力)を刈り取る(=悪いものを*取り除く) 
【副⁺】❶～❸(すっかり、いっぺんに、一気に、きれいに) ❸ (根こそぎ、否[いや]応[おう]なしに)刈り取る
【例文】 ❶ 穀物を刈り取ってから貯蔵する/天気のいい日に稲を刈り取り、乾燥させる/初穂が刈り取られると、田園風景が様変わりした/広い畑の麦をコンバインで一気に刈り取っていく/刈り取ったばかりのハーブからいい香りが漂ってくる/刈り取った昆布を浜で天日干しにする/刈り取った牧草は、水分を60%くらい蒸散させる/刈り取ったヤクの毛は、高値で取り引きされる ❷ 山林は、下草を刈り取ったり、枝を払ったりして育てる/空地を覆っていたススキが刈り取られて、すっきりした/作業員が鎌でアシを刈り取り、次々と重ねていく/伸び過ぎた枝を刈り取って、庭木の形を整える/毛をすっかり刈り取られた羊は、何となく寒そうに見える ❸ 社会にはびこる悪の芽は、早く刈り取らなければならない/敵の勢力は、まだ小さいうちに刈り取っておくに限る
【名詞形】刈り取り 刈り取りをする
【補足】公用文では「刈取り」と送り仮名が省略される
【例文】 稲の刈り取りは、好天気の間に一家総出で行う/水辺のカヤの刈り取りができる場所は、ずいぶん減っている/牧草の刈り取りをしたら、乾燥させて牛に与える
**かりのこす【刈り残す】** [刈る＋残す](→「かりとる」❶❷に同じ。髪の毛)を刈り残す(=一部を刈らず、残す) 
【副⁺】(ほとんど、半分、一部、少し、僅かに)刈り残す
【例文】 種[たね]を採取するために、穀物を少し刈り残しておく/雑草を刈り残さないように気をつけた/雨が降り出したので、一部の下草を刈り残し、作業をやめた/芝を全部刈り取ったつもりだったが、隅の方を刈り残していた/開拓民は、木の株も刈り残さずに、時間をかけて開墾していった/刈り残すことなく、羊の毛を一気に刈り取った/自分で散髪したら、耳の後ろの髪の毛をうっかり刈り残した
【名詞形】刈り残し
【例文】 作業後、麦の刈り残しに気がついた/牧草地は、刈り残しもなく、きれいに刈り取られている
**かれきる【枯れ切る・涸れー・嗄れー】** [かれる＋切る] ❶ (植物、木、街路樹、植木、草、芝生、花、サボテン、苗、作物、田畑、草原)が枯れ切る(=残らず完全に枯れてしまう) ❷ (芸、字、人間)が枯れ切る(=これ以上ないほど円熟して、深い味わいが出てくる) ❸
<361>
(河川、河床、池、堀、泉、オアシス、井戸、地下水、田畑、涙)がかれ切る(=水分が最後の一滴まで完全になくなってしまう) ❹ (鉱脈、鉱山、油田、資金、エネルギー、情熱、愛情、アイデア、[創作・想像]力、詩想)がかれ切る(=活動源が完全になくなってしまう) ❺ (喉、声)がかれ切る(=声がかすれて、全く出なくなる)

【副⁺】 ❶ ❸ ❹ ❺ (すっかり、からからに、完全に)かれ切る
【例文】
❶庭の古い桜がとうとう根元から全部枯れ切ってしまった/日照り続きで枯れ切った植木が黄色に変色している/季節が冬に移り変わり、美しかった花々も無残に枯れ切ってしまった/サボテンは、しばらく水をやらなくても、枯れ切ることはない/干ばつで枯れ切った畑がどこまでも続き、人影もない/冷たい北風が、枯れ切った草原を吹き抜けて行く
❷長年の修練で名人の芸は枯れ切り、一層深みを増してきた
❸乾季になると、サバンナを流れる河川はかれ切ってしまう/日照りで城の堀がかれ切って、乾いた土が広がっている/地下水がとうとうかれ切ったらしく、井戸が使えない/度重なる不幸に涙もかれ切ってしまった
❹鉱脈がかれ切るとともに、周辺の町も寂れていった/稼働中の油田がかれ切る前に、新たな油田を発掘する必要がある/利益が出せず、集めた資金もついにかれ切ってしまった/老作家は、創作への情熱がかれ切ったと言って断筆宣言をした
❺チームに力の限り声援を送り続けたら、声がかれ切って、出なくなってしまった
**かれはてる【枯れ果てる・涸れー・嗄れー】** [かれる＋果てる]
❶(→「かれきる」❶に同じ)が枯れ果てる(=完全に枯れてしまう。あとに何もない)
❷(→「かれきる」❸に同じ)がかれ果てる(=水分が全てなくなってしまう。あとには一滴もない)
❸(→ 「かれきる」❹に同じ)がかれ果てる(=活動源が全くなくなってしまう。あとには何もない)
❹(→「かれきる」❺に同じ)がかれ果てる(=声がかすれて、全く出なくなってしまう)

【副⁺】 ＋(→「かれきる」 【副⁺】に同じ)かれ果てる
【例文】
❶長旅から戻ると、部屋の観葉植物が全て枯れ果てていた/日照りが続き、草木が枯れ果てていく/病虫害で街路樹が全部枯れ果ててしまった/作物の苗が枯れ果てる病気が広がっているが、対策がない/干ばつで作物が枯れ果て、人々は飢えに苦しんでいる/灌[かん]漑[がい]工事をして枯れ果てた田畑に水を引き、蘇[よみがえ]らせようとしている/休耕田が枯れ果ててしまったので、工場用地にする予定だ
❷日照りでかれ果てた河床は小石と渇いた土ばかりだ/地下水がかれ果てないように、汲[く]み上げる水量を管理する/田畑がかれ果てるほど今年は雨不足だ/悲しみに打ちひしがれて、涙がかれ果てるまで泣いた
❸鉱山がかれ果てると、町の人口が激減した/日々の重労働で体力を消耗し、エネルギーもかれ果てた/二人は、擦れ違いの生活が続いて、互いへの愛情もかれ果ててしまった/新進作家は、かれ果てることなくアイデアが湧き出して来るらしく、大作を発表し続けている/老いた詩人は、ついに詩想もかれ果て、生きる望みも失ったようだ
❹声がかれ果てるまで、ひいきの選手に声援を送った
**かれほそる【枯れ細る】** [枯れる＋細る] (植物、街路樹、植木、庭木、枝、根、苗、作物、田畑)が枯れ細る(=枯れて、細くなったり痩せたりする)

【副⁺】 (すっかり、からからに、ひょろひょろに、完全に)枯れ細る
【例文】
害虫のため枯れ細った街路樹が突風で次々と根元から倒れてしまった/枯れ細った植木が元に戻るように、肥料や水をやっている/庭木が枯れ細らないように害虫駆除を

<362>
している/日照りで苗が枯れ細ってしまった/肥料不足で作物が枯れ細ってきた/土地が痩せているせいか、作物が育たず、どれも枯れ細っている
**かわききる【乾き切る・渇き切る】** [かわく＋切る]
❶(洗濯物、服、食器、汗、涙、体、髪、唇、鼻、肌、ペンキ、インク、接着剤、表[ひょう]面[めん]、道、路面、土、泥、大地、川底、風、空気)が乾き切る(=水分が完全になくなる)
❷(目、咳[せき]、声、音、心、表情、口調)が乾き切る(=潤いが全く感じられなくなる)
❸(喉、口)が渇き切る(=潤いを完全に失って、水分がひどく欲しくなる)
❹(愛、血、音楽)に渇き切る(=必要なものが完全に欠けた状態になり、手に入れたいと渇望する)

【副⁺】 ❶❸ (からからに、かさかさに、がさがさに)かわき切る
【例文】
❶梅[つ]雨[ゆ]時[どき]は、洗濯物がなかなか乾き切らないので困る/洗った食器は、乾き切ってから所定の場所に仕舞う/乾燥で唇ががさがさに渇き切り、ひび割れてしまった/壁のペンキが乾き切らないうちは、触ってはいけない/木工用の接着剤が乾き切るまで重しで固定しておいた/鉢植えの水やりを忘れていたため、土の表面が乾き切り、花がしおれてしまった/雨上がりの道が乾き切っていなかったので、滑りそうになった/グラウンドの乾き切った土が風に吹かれ、空中を舞っている/衣服に付いた泥は、乾き切ってからブラシで取り除くといい/乾季のサバンナは、雨がほとんど降らず、大地が乾き切っている/干ばつに見舞われた地方では、乾き切った川底がむき出しになっている/空気が乾き切る冬場は、火事の発生件数が多い
❷電話の向こうの誘拐犯は、乾き切った声で身代金を要求してきた/美しい音楽は、日々の生活に疲れた人々の乾き切った心を癒やしてくれる
❸からからに渇き切った喉に冷たいビールが染み渡るようだ/面接試験で極度に緊張し、口が渇き切ってうまく話せなかった 
❹ 震災で母を亡くした少年は、健[けな]気[げ]に振る舞っているが、心の底では母の愛に渇き切っている
**かわしあう【交わし合う】** [交わす＋合う]
❶ⓐ(思い、言葉、意見、議論、雑談、会話、冗談、挨拶、握手、笑顔、笑み、視線、目配せ、合図、せりふ、手紙、メッセージ、エール、約束、契約書、贈り物、杯、抱擁、ジャブ)を交わし合う(=互いにやり取りする)
ⓑ([人]、相手、家族、友人、恋人)と交わし合う
ⓒ([人々]、皆、両者、双方、家族、兄弟、[仲間・社員・恋人]同士、[選手・学生]たち)が/で交わし合う
❷(草木が[枝・梢]、[人]が刃[やいば])を交わし合う(=互いに交差させる)
【副⁺】❶ (互いに、相互に、交代で、代わるがわる)交わし合う
【例文】
❶同郷の人とは、初対面でも思いを交わし合える気がする/社内では、部門や役職の壁を越えて、社員同士が気軽に言葉を交わし合える/相手と率直に意見を交わし合えば、解決策が見つかるはずだ/学生たちが、教室で白熱した議論を交わし合っている/山道で擦れ違うハイカーと挨拶を交わし合った/選手たちは、試合後に互いの健闘をたたえ、がっちりと握手を交わし合った/喧嘩した友人とは、互いを避けるようにして、視線を交わし合うこともない/恋人とは、1日に何度もSNSでメッセージを交わし合っている/友人と交わし合った約束は、必ず守るつもりだ/契約書を交わし合わなくても、口約束だけで契約が成立する場合がある/帰還兵たちは、空港で出迎えた家族と熱い抱擁を交わし合った
❷鎮[ちん]守[じゅ]の森は、高い木々が枝葉を交わし合い、鬱[うっ]蒼[そう]と茂っている/二人の侍は、互いに間合いを詰め、ぎりぎりまで接近して刃を交わし合った

<363>

【名詞形】交わし合い 交わし合いをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 法案の審議を巡り、国会で激しい意見の交わし合いが続いた/首相が海外訪問する際は、儀礼として相手国と贈り物の交わし合いが行われるそうだ/リング上の二人は、強烈なジャブの交わし合いをした
**かわりあう【代わり合う・替わり合う】** [かわる＋合う] ⓐ ([人])と(運転、看病、家事、育児、授業、仕事、担当、当番、見張り、場所取り、受付、休みの日、順番、席)を代わり合う(=人と交代で何かをする) ⓑ (二人、数人、家族、夫婦、[友達・仲間・職員・従業員]同士、皆、何人か)が/で代わり合う

【副⁺】 (互いに、相互に、交互に)代わり合う
【例文】 ドライブは、何人かで運転を代わり合えば、長距離でも大丈夫だ/妹と代わり合って、母の看病を続けている/共働きなので、家事や育児は夫と代わり合いながらやっている/教員同士、病気の時の授業は代わり合うことに決めている/自分は専門職なので、他の人と仕事を代わり合えない/上官は、兵士たちに2時間ごとに見張りを代わり合うように命じた/合唱の練習会場の場所取りは、数人が代わり合ってすることになっている/用事がある時は、互いに休みの日を代わり合うことができる/非常勤講師は、控室の机を代わり合って使うことになっている/親子で代わり合って使えばいいので、我が家の車は1台だけだ
**かわりきる【変わり切る】** [変わる＋切る] (色、形、姿、様子、面影、顔つき、化粧、服装、雰囲気、態度、心境、意識、気質、制度、状況、風潮、環境、暮らし、季節、天気、風景、街並み、信号)が変わり切る(=完全に変わってしまう)

【副⁺】 (すっかり、まるで、新しく、完全に)変わり切る
【例文】 青菜は、色が変わり切らないくらいに茹でて、すぐ冷水に取る/数十年ぶりに会った幼なじみは、変わり切って、昔の面影がなかった/苦労続きの妻は、若い頃と顔つきが変わり切ってしまった/休日に社外で会った彼女は、化粧も服装もまるで別人のように変わり切っていた/留学から帰国した友人は、態度が変わり切っていて、まるで外国人みたいだ/国の制度改革は進んでいるが、人々の意識のほうは変わり切らない/世の中の風潮が変わり切るまでには、かなりの時間がかかるだろう/季節が夏に変わり切らないうちに、早くも夏服のバーゲンが始まった/信号がまだ赤から青に変わり切らないのに、車が一斉に走り出した
**かわりきれる【変わり切れる】** [変わる＋切れる] ([人]、気分、性格、気質、考え、意識、思想、制度、営業形態、暮らしぶり、国)が変わり切れる(=完全に変わることができる)

【副⁺】(すっかり、大きく、完全に)変わり切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 人というものは、環境が変わっても、そう簡単に変わり切れるものではない/置かれた立場に応じて変わろうと思っても、変わり切れない自分が歯がゆい/遊んで憂さ晴らしをしたが、落ち込んだ気分は変わり切れなかった/時代が変わっても、日本人の気質が変わり切れないのは、明らかだ / IT化の波が押し寄せているが、意識が変わり切れない人たちは、取り残されていく一方だ/消費者のニーズに対応してこなかった老舗の営業形態が、今後果たしてどこまで変わり切れるだろうか/地球温暖化の危機が叫ばれている

<364>
が、人々の暮らしぶりは依然として変わり切れていない
**かわりはてる【変わり果てる】** [変わる＋果てる] (形、人、姿、容姿、形相、顔つき、性格、印象、様子、愛車、都[みやこ]、風景、街並み、故郷、環境、自然、国)が変わり果てる(=なじみのものが、ひどく変わってしまう)
【副⁺】(すっかり、見る影もなく、信じがたいほど)変わり果てる
【例文】 事故に遭って変わり果てた息子の姿に、母親はすがり付いて泣くばかりだった/老女優は、容姿は変わり果てても、美しい声は若い時のままだ/多額の負債を負った経営者は、追い詰められ、形相が変わり果てている/激戦地から復員した兵士は、顔つきだけでなく性格まで変わり果てていた/衝突事故で変わり果ててしまった愛車を泣く泣く処分した/戦乱で無残に変わり果てた都を目の当たりにし、声も出なかった/開発が進み、自然が豊かだった町の風景が変わり果てようとしている/震災で変わり果てた故郷の街並みを前にして、ただ呆然と立ちすくむしかなかった
**かんがえあう【考え合う】** [考える＋合う]
ⓐ(皆、仲間同士、クラス、二人、家族、同僚の間[あいだ])で考え合う(=互いに考える)
ⓑ(友人、家族、同僚)と(問題、課題、物事、試験、転職、商売替え、購入、可能性、原因、将来、身の振り方、就職、家族、人間関係、老後、介護、対策、支援、企画、案、プラン、テーマ、デザイン、献立)を/のことを/について考え合う

【副⁺】 (しっかり、じっくり、とくと、懸命に、[具体・現実・多角]的に、慎重に、真剣に、知恵を絞って、先入観を排して、データに照らして、道筋を立てて)考え合う
【例文】 難しい問題は、皆でじっくり考え合うことにしよう/温暖化についてクラスで考え合い、環境問題の重要性を学んだ/店がうまく行かないので、家族で商売替えについて考え合っている/災害のデータを分析し、対策の可能性を地域住民で考え合った/失敗の原因を多角的に考え合えば、今後に生かせるだろう/将来のことを両親と考え合いながら、進路を決めた/夫婦で老後の生活について考え合い、資金計画を立てた/兄弟の間で、年老いた親の今後のことを考え合っている/テロのニュースをきっかけに、安全対策について皆で考え合った/トップの独断を排し、皆で考え合いながら、企画を練るのが当社の方針だ/皆で考え合わないと、いい案が浮かばない/友達と旅行のプランをあれこれ考え合うのは楽しい/文化祭のテーマをクラスで考え合っているが、なかなか意見がまとまらない/これは、二人でデザインを考え合った結婚指輪だ

**かんがえあぐねる【考え倦ねる】** [考える＋倦[あぐ]ねる] (一つの事、物事、問題、課題、仕事、転職、現状、状況、意味、内容、条件、処遇、原因、理由、先行き、将来、身の振り方、生活、離婚、人間関係、養育、介護、老後、処理、売却、対処の仕方、[対応・解決]策、選択、企画、テーマ、タイトル、題材、デザイン、文面)を/について考えあぐねる(=考えがまとまらず、思案に暮れている)

【副⁺】 (ただ、あれこれ、いろいろ、とつおいつ、どうしたものか)考えあぐねる
【補足】「考えあぐむ」は、長い間、考え続けて困り果てている状態だが、「考えあぐねる」は、考え続けているのは同じでも、局面の展開を見据えている
【例文】 難しい課題を考えあぐねているだけではだめだと思い、いろいろ模索している/定年退職を控え、今後の身の振り方を考えあぐねていたら、子会社から誘いがあった/老親の介護については、あれこれ考えあぐねるばかりでつい先延ばしにしてしまう/実家の

<365>
売却を考えあぐねているうちに値下がりに転じて、時機を逸した/引きこもりの息子をどうしたものかと考えあぐね、役所に相談に行った/優柔不断な私はどちらを選べばいいか考えあぐねて、人に決めてもらうことが多い/愛児を亡くした友人をどう慰めたらいいか考えあぐねて、ただ肩を抱きしめるだけだった/どうしたらいいか考えあぐねていないで、まず、何か行動してみるといい/新しい企画について考えあぐねて、先輩に相談した/卒論のテーマを考えあぐねていたが、教授からのアドバイスで方向性が見えてきた
**かんがえあぐむ【考え倦む】** [考える＋倦[あぐ]む] (→「かんがえあぐねる」に同じ)を/について考えあぐむ(=考えが一向にまとまらず、途方に暮れている)

【副⁺】 (→「かんがえあぐねる」 【副⁺】に同じ)考えあぐむ
【例文】 そんなに一つの事を考えあぐむのはやめて、もっと別の事に目を向けたらどうだ/政治に翻弄される民族の悲惨な状況を目にして考えあぐむばかりだ/被災後の先行きについては、あれこれ考えあぐむばかりで先が見えない/幼い子供を抱えて夫に先立たれた友達は、将来を考えあぐんで、立ちすくんでいる/親は何年も引きこもっている息子のことを誰にも相談せず、ただ考えあぐんでいた/展覧会に出す作品の題材を考えあぐんで、遂には出品を見送った/愛児を亡くした友人へ慰めの手紙を書こうとしたが、文面を考えあぐんで筆が進まない
**かんがえあわす・かんがえあわせる【考え合わす・考え合わせる】** [考える＋合わす・合わせる]
ⓐ(双方、両者、前後、全て、皆、複数)の(提案、事情、意見、データ、情報、証拠、対策、可能性、問題、事例、状況)を考え合わせる(=複数の事柄を合わせて考察対象とし、考えを深める)
ⓑ (サービス内容と料金、材質と価格、手間と費用、デザインと色、理想と現実、相手側の条件と当方の能力、以上のこと)を考え合わせる
【副⁺】 (あれこれ、いろいろ、諸[もろ]々[もろ])考え合わせる
【例文】 皆の提案を考え合わせれば、更にいい案になるはずだ/関係者双方の事情を考え合わせ、調停案を出したい/物事を決める時には、全員の意見を考え合わせるのは無理だ/種々のデータを考え合わせて慎重に分析する/目撃情報や遺留品などの証拠を考え合わせると、犯人像は絞られてくる/少子化問題の解決には、諸々の方策を考え合わせていくことが必要だ/治療法は、
【副⁺】作用を含め、あらゆる可能性を考え合わせなければならない/諸般の状況を考え合わせると、株価の下落は避けられない/宿泊先は、サービスの内容と料金を考え合わせて決める/建築材料は、材質と価格を考え合わせて選ぶ/手間と費用を考え合わせれば、自分でやるより専門業者に頼んだほうがいい/ドレスが華やかに見えるように、デザインと色を考え合わせよう/理想と現実をよく考え合わせて、結論を出そう/雇用側の条件と自分の能力を考え合わせて就職活動をする
**かんがえこむ【考え込む】** [考える＋込む] (問題、物事、質問、解答、試験、進路、転職、仕事、商売替え、投資、事件、現状、状況、結果、効果、意味、内容、条件、基準、制度、規則、仕組み、方針、可能性、原因、理由、言い訳、優先順位、来[こ]し方[かた]行く末、将来、身の振り方、結婚、離婚、家族、人間関係、老後、介護、対策、治療法、[具体・解決]策、支援、作戦、戦術、計画、企画、案、プラン、アイデア、テーマ、タイトル、デザイン、献立、メニュー)のことで/のことを/について考え込む(=そのことを深く考えてしまい、離れられない)

【副⁺】 (じっと、しばし、すっかり、はたと、むっつりと、深刻に、真剣に、

<366>
頭を抱えて、色を失って、腕組みをして)考え込む
【例文】 私は物事を深く考え込んでしまう性格で、すぐ行動に移せない/突然、解雇通知を受け取り、どうしたものかと考え込んでいる/なぜ実験が失敗したのか、研究者は原因が分からず、考え込んでしまった/将来についてあれこれ考え込むと、眠れなくなってしまう/家に帰ったら、仕事についてはあまり考え込まないようにしている/会社再建の目途が立たず、社長は腕組みをして考え込んだままだ/くよくよ考え込んで立ち止まるより、積極的に行動するほうがいい
**かんがえだす【考え出す】** [考える＋出す]
❶(新機軸、構想、方針、新製品、可能性、技術、仕掛け、仕組み、対策、打つ手、方法、手段、治療法、[具体・解決]策、作戦、計画企画、案、プラン、アイデア、テーマ、タイトル、カリキュラム、デザイン、公式、文字、訳語、メニュー、レシピ、名前、質問、解法、言い訳、俳句)を考え出す(=新しく考えて出す)
❷(→「かんがえこむ」に同じ)を/のことを/について考え出す(=考え始める)

【副⁺】 ❶ (いろいろ、新たに、容易に、真剣に、[具体・論理]的に、苦慮して、四苦八苦して)考え出す
【例文】
❶開発グループは、新製品を次々に考え出している/苦労の末、工場の生産性を飛躍的に向上させる技術を考え出した/難病の新しい治療法が考え出されれば、多くの患者が救われるだろう/家族連れで楽しめる企画を考え出さないと、イベントに人が集まらない/誰も思いつかないようなアイデアを考え出さなければ、起業は成功しない/優れた数学者たちによって数々の公式が考え出され、学問としての数学が発展してきた/人気シェフが考え出したヘルシーメニューが評判だ/幼い息子は、次から次へと質問を考え出しては、聞いてくる/難問の解法を考え出すのに時間がかかった/借金返済が遅れた言い訳を何とか考え出して、窮地を切り抜けた
❷明日の試験のことを考え出したら、眠れなくなった/一戸建ての購入を考え出したきっかけは、子供が増えたことだ/大学3年生になり、就職活動について本気で考え出すようになった/就職を機に、付き合っている彼女との結婚を真剣に考え出している/留学先で母国の家族のことを考え出すと、帰りたくなる/そろそろ老後について考え出さなければならない年齢になった/被災地の実情を知ってから、支援活動に加わろうと考え出した
**かんがえつく【考え付く】** [考える＋付く]
ⓐ (→ 「かんがえだす」❶に同じ。[面白い。いい・突拍子もない・恐ろしい・する]こと)を考えつく(=考えが頭に浮かぶ)
ⓑ(しよう、したい)と考えつく

【副⁺】 (ひょっこり、ふと、まず、よくぞ、容易に、簡単に)考えつく
【例文】 このペンチャー企業は、誰も考えつかないような斬新な発想から生まれた/皆であれこれ考えても、いい策を考えつきそうにない/問題解決のため、考えつく方法は全て試してみたが、うまくいかなかった/相手チームの予想もしない作戦を考えつけば、試合に勝てるだろう/新しい企画を考えついたら、会議で提案するつもりだ/妙案は、ふとした時に考えつくものだ/パーティーの余興用に面白いゲームを考えついた/生まれて来る子にいい名前をつけたくて、考えつく限りの名前を紙に書いてみた/会の誘いを断る口実を考えつかず、嫌々行ってしまった/散歩中にいい俳句を考えついたので、帰ってから書き留めた/まさか少年がドローンで官邸を撮影するとは考えつかず、警戒を怠っていた/

<367>
行動力のある彼は、考えついたら何でもすぐ実行に移す人だ/よくぞこんなアイデアを考えついたなと感心してしまう/古民家を改装してカフェとして活用しようと考えついた
**かんがえなおす【考え直す】** [考える＋直す]
ⓐ(→ 「かんがえこむ」に同じ。使い方、生活、役目、概念、基本、前提、先入観)を/のことを/について考え直す(=再考する。考え方を変える)
ⓑ(するだろう、しなければ、しよう)と考え直す
【副⁺】 (じっくり、再度、よく、用心深く、慎重に、冷静に、真剣に、改めて、本気で、初めから、根[こん]本[ぽん]から、別の角度から、自分なりに)考え直す
【例文】 進路について何度も考え直し、やっと結論を出した/転職については、早まらず考え直したほうがいい/銀行は、業績の悪化した企業への投資を考え直すらしい/今までの生き方を反省し、将来について本気で考え直したい/リストラされないうちに、身の振りを考え直さねばと思う/予算の削減で計画を一から考え直さなければならなくなった/もっといい案はないか、改めて考え直してみよう/定年退職を機に、老後の生活についてじっくり考え直そうと思う/子供が思春期を迎えた今、親としての役目を自分なりに考え直してみた/変化の激しい昨今、家族の概念をもう一度考え直さなければならない/原発事故発生以降、世界では、エネルギー政策の基本が考え直され始めている/外国に行ったら親が寂しがるだろうと考え直して、留学を思いとどまった/夜更かしの生活を改め、早寝早起きをしようと考え直している
**かんがえぬく【考え抜く】** [考える＋抜く] (→「かんがえこむ」に同じ。使い方、役目、意義、概念、基本、前提)を/のことを/について考え抜く(=困難な状況でも、諦めず最後までしっかり考える)

【副⁺】 (しっかり、とことん、粘り強く、周到に、真剣に、徹底的に、必死に)考え抜く
【例文】 難題に挑戦し、結論が出るまで考え抜くには、強固な意志が必要だ/子供には、徹底的に考え抜く力を養わせたい/数学オリンピックでは、参加学生たちが協力して難問の解答を考え抜いた/最後まで考え抜くことをせず、途中で試験用紙を出してしまった/自分なりに考え抜いた末に、転職を決意した/失敗の原因について考え抜かなければ、次の進展は望めない/必死で考え抜いた末に、解決策を見つけた/相手チームは、当方の考え抜かれた作戦に完敗した/この実施計画は周到に考え抜かれており、実現の可能性が大だ/この企画は、まだ十分に考え抜かれておらず、中途半端だ
**かんじいる【感じ入る】** [感じる＋入[い]る]
ⓐ(行動、対応、決断、姿、姿勢、志、闘志、勇気、心意気、心遣い、熱意、礼儀正しさ、人柄、手腕、友情、技、名演、演説、言葉、話、うまさ、美しさ、サービス)に感じ入る(=心に深く感じる。すっかり感心する)
ⓑ(よくできた、すばらしい、さすがだ)と感じ入る

【副⁺】 (すっかり、つくづく、ほとほと、しみじみ、強く、深く、いたく、ひどく、大いに、まさに、しきりに、心底から、改めて、身にしみて)感じ入る
【例文】 危険を顧みず、遭難者救助に向かう救命隊員の行動に感じ入った/店員の丁寧な対応に感じ入ってからは、買い物はこの店と決めている/緊迫した場面でリーダーが下した潔い決断に感じ入った/最後まで諦めない選手の姿に感じ入った/困難にも屈せず、立ち向かう若者の勇気に心から感じ入った/入院中、友人が示してくれた優しい心遣いに感じ入るばかりだった/教授は、会社社長の熱意に感じ入り、研究開発に協力することにし

<368>
た/怪[け]我[が]を感じさせない体操選手の見事な演技にすっかり感じ入った/大統領の演説が終わると、感じ入った聴衆から拍手が沸き起こった/子を思う母の言葉に感じ入って、思わず涙がこぼれた/「会長の本日のお話、まさに感じ入りました」と傍らの社員が畏[かしこ]まって述べた/極上のサービスに「さすが五つ星ホテルだ」と感じ入った

**かんじとる【感じ取る】** [感じる＋取る]
ⓐ(痛み、違い、気配、様子、雰囲気、空気、霊気、存在、動き、揺れ、変化、心変わり、移り変わり、不実、気持ち、好意、親しみ、やる気、励まし、不安、焦り、異常、異変、危険、敵意、悪意、妬み、不満、恐怖、苦しみ、[寂し・頼もし]さ、喜び、尊さ、必要性、意義、ものの哀れ、奥行き、味)を感じ取る(=感じとして*受け取る)
ⓑ(危ない、危険だ)と感じ取る

【副⁺】 (うすうす、はっきり、ぽんやり、漠と、ひしひしと、まざまざと、何となく、鋭く、強く、直ちに、容易に、敏感に、[本能・瞬間]的に、暗黙のうちに)感じ取る
【例文】 被災者の表情から、家族を失った心の痛みが感じ取れた/春の気配が感じ取れるような柔らかな日差しだ/子供は、両親の険悪な雰囲気を感じ取ると、急いで自分の部屋に逃げ込んだ/地震計は震度5弱の揺れを直ちに感じ取った/恋人の態度に心変わりを感じ取り、愛情が冷めた/カレンダーには、四季の移り変わりが感じ取れる絵が使われている/妻は、第六感で夫の不実を感じ取り、不信感を募らせた/同僚の好意をうすうす感じ取ってはいたが、気づかないふりをしていた/この装置は、異常を感じ取ったら、停止するように作られている/チームメイトの不満を感じ取った主将は、話し合いの場を持つことにした/生徒たちには、戦争経験者の手記から命の尊さを感じ取ってほしい/優れた料理人は、舌先で食材の微妙な味を感じ取れるという/戦闘機の爆音に、「このままでは危険だ」と感じ取った住民は、すぐに避難した
**がんばりとおす【頑張り通す】** [頑張る＋通す] (仕事、職務、勉強、練習、主張、闘病、資格取得、やるべきこと)を頑張り通す(=途中で*放り出さず、最後まで一貫して頑張る)

【副⁺】 (ひたすら、何とか、一生懸命、しゃにむに、必死に、がむしゃらに、前向きに、精いっぱい、力いっぱい、諦めずに、死に物狂いで、死ぬ気で、意地でも、何が何でも、痩せ我慢をして、最後まで、力の限り、歯をくいしばって)頑張り通す
【例文】 任された仕事は、頑張り通して成功させるつもりだ/祖父は80歳になった今も、畑仕事を頑張り通している/職務を遂行するため、精いっぱい頑張り通す覚悟だ/テストで満点を取るまで、頑張り通すつもりだ/最後まで頑張り通して、合格を勝ち取りたい/一日も休まずに練習を頑張り通した経験が、今の自信につながっている/優勝するまで頑張り通そうと、チーム全員で誓い合った/プロ選手になりたいと諦めずに頑張り通した結果、ついに夢がかなった/被疑者は、「自分は無実だ」と頑張り通し、供述を変えなかった/家族の支えで頑張り通し、病を克服できた/資格を取るまで頑張るつもりだったが、途中でくじけて頑張り通せなかった/痩せ我慢をして、薄着で一冬頑張り通した
**がんばりぬく【頑張り抜く】** [頑張る＋抜く] (仕事、職務、勉強、練習、主張、闘病、過酷な状況、やるべきこと)を頑張り抜く(=困難や苦しい状況に耐えて最後まで頑張る)

【副⁺】 (→「がんばりとおす」 【副⁺】に同じ)頑張り抜く
【例文】 社長は、大学の学費を自力で働いて支払いながら頑張り抜いて卒業した苦労人だ/何度も挫折しそうになったが、最後まで頑張り抜き、弁護士の資格が取れた/補欠だっ

<369>
た選手が頑張り抜いて、レギュラーになった/稀[まれ]に見る過酷なレースだったが、頑張り抜いて優勝できた/三度の手術や治療の痛みに堪えながら頑張り抜いて、今寛解し安[あん]堵[ど]している/遭難者たちは、過酷な状況でも頑張り抜き、奇跡の生還を果たした/集中豪雨で田畑や家屋を失った人々は、必死で頑張り抜こうとしている/困難にめげず頑張り抜いたら、先には新たな世界が開けるだろう

<370>
**きあわす・きあわせる【来合わす・来合わせる】** [来る＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(通行人、知人、友達、恋人、家族、客、上司、同僚、先生、警察、配者、集金人)が来合わせる(=たまたまその場所にやって来て、会う) ⓑ(レストラン、その場、会場、現場、教室、家、食事の席、[いい・とんだ]ところ、喧[けん]嘩[か]の最[さい]中[ちゅう])に/へ来合わせる ❷(タクシー電車、バス、車、迎え)が(自分のいる所)に来合わせる(=待っている所へちょうど来る) 圓(ばったり、ちょうど、たまたま、偶然、折よく、運悪く、うまい具合に)来合わせる
【例文】❶知人の家が見つからず、向こうから来合わせた人に道を尋ねた/たまたま来合わせた友達を誘って、カラオケに行った/付き合い始めた彼女とレストランで会食中に、別れた恋人が偶然来合わせ気まずい思いをした/夫婦喧[けん]嘩[か]の最中に、義父母が来合わせてしまった/パーティー会場に来合わせた同僚に同伴の妻を紹介した/授業をサボって教室を抜け出すところへ、運悪く担任の先生が来合わせた/たまたま事故の現場近くに来合わせた記者が、生々しい状況を伝えてきた/出かけるところへ集金人が来合わせて、家を出るのが少し遅れた/事件現場にたまたま来合わせていたせいで、警察に事情聴収された/「あれ、上等のワインを飲んでるんだね。いいとこに来合わせたもんだ」 ❷雨が降り出したところに、ちょうどタクシーが来合わせたので、これ幸いと呼び止めた/途中の駅で急行電車が来合わせたので、急いで乗り換え、約束の時間に間に合った/折よく来合わせたバスに乗れて、予定時間より早く着いた

**きえいる【消え入る】** [消える＋入[い]る]❶(火、明かり、星、夕焼け、虹、煙、姿、人影、記憶、音、声、語尾、自信)が消え入る(=かすかになり、そのまま自然に消えてなくなる) ❷(魂、身、心、生命)が消え入る(=悲しみや苦しみで魂が消える) 
【副⁺】(すっと、いつしか、やがて、徐々に、静かに、音もなく)消え入る
【例文】❶蠟[ろう]が尽きて、今にも蠟[ろう]燭[そく]の火が消え入りそうだ/夜明けとともに消え入る星々を名残り惜しく眺めていた/日没が迫り、夕焼けは今にも消え入りそうだ/消え入りそうな虹を逃すまいと、急いで写真に収めた/昔の美人画では、華[きゃ]奢[しゃ]で消え入りそうな風情の乙女の姿が人気だった/人影は、闇に消え入り、やがて見えなくなった/初恋の人に出会い、青春時代の消え入りかけた記憶がしばし蘇[よみがえ]った/弦楽器の音色が消え入るようにかすかに震え、曲が終わった/被告は、消え入りそうなかすかな声で傍聴席の遺族に詫[わ]びた ❷ 愛児を失った母親は、魂が消え入らんばかりに悲しんだ/大失敗をした恥ずかしさに、身も心も消え入るような思いだ/優秀な人の前に出ると、消え入りたくなるほど劣等感を感じる

**きえうせる【消え失せる】** [消える＋失せる](文字、形、模様、色、匂い、姿、犯人、人

<371>
影、足跡、手がかり、気配、生命、記憶、思い出、面影、幻、魂、肉体、噂[うわさ]、罪、傷、自信、情熱、愛情、好意、感動、笑顔、痛み、悲しみ、怒り、恨み、わだかまり、不信感、苦悩、恐怖、不安、疲労、差別、疑惑、やる気、意欲、夢、チャンス、生気、興味、雑念、大金、宝石、データ、流行、賑[にぎ]わい、伝統、信仰)が消えうせる(=あったはずのものが消えてなくなる)

【副⁺】 (すっかり、いつしか、すっと、ぱっと、とっとと、おのずと、忽[こつ]然[ぜん]と、はかなく、虚[むな]しく、完全に、簡単に、一瞬にして、嘘[うそ]のように、霧のごとく、[風の・煙の]ように、[音・跡形]もなく、いずことも知れず)消えうせる

【例文】
長年、風雨にさらされたため、山門の額[がく]はほとんど文字が消えうせている/砂に描いた模様は、寄せる波ですっかり消えうせた/犯人は、警戒網をくぐり抜け、現場から消えうせた/犯人の足跡が雨ですっかり消えうせてしまった/津波で多くの人々の生命が一瞬にして消えうせた/認知症になると、数分前の事柄の記憶も消えうせてしまうそうだ/心の擦れ違いが度重なり、夫への愛情も消えうせそうだ/別れた彼女の噂[うわさ]話[ばなし]が出ると、彼の顔から不意に笑顔が消えうせた/喧[けん]嘩[か]した友への怒りが消えうせると、後悔の念が残った/上司の心無い一[ひと]言[こと]で、部下のやる気がすっかり消えうせてしまった/病人のやつれた顔からは生気がすっかり消えうせていた/銀行の金庫から跡形もなく大金が消えうせるという事件が起きた/ショーケースから宝石が忽然と消えうせ、大騒ぎとなった/流行は、いつの間にか消えうせていくものだ/過疎化が進み、山里の街からは、かつての賑[にぎ]わいが消えうせてしまった/物乞いの老人が店主から「邪魔だ。とっとと消えうせろ」と怒鳴られた

**きえさる【消え去る】** [消える＋去る] (→「きえうせる」に同じ。染み、画像、車、虹、月光、霧、戦争)が消え去る(=あったはずのものや見えていたものが、どこかに去って、消えてなくなる)

【副⁺】 (→「きえうせる」【副⁺】に同じ)消え去る
【例文】
人影が目の前を通り過ぎ、音もなく消え去った/どんなに償おうとも、犯した罪が消え去ることはない/何をやっても、失敗続きで、自信がいつの間にか消え去ってしまった/特効薬を飲むと、痛みが嘘[うそ]のように消え去った/今の悲しみも、時がたてばいつか消え去るだろう/自分を裏切った友への恨みが消え去るどころか、一層深くなっていく/一旦は相手の謝罪を受け入れたが、わだかまりが消え去ったわけではない/一度裏切られた夫への不信感はなかなか消え去らない/大臣の汚職疑惑が消え去らず、内閣支持率が下がってきた/座禅を組めば、雑念が徐々に消え去るのだそうだ/近代化の波に押され、古くからの伝統が消え去ろうとしている/美容液で顔の染みがすっかり消え去るというのは誇大広告だ/誤ってキーを打ったら、一瞬にして画像が消え去ってしまった/事件現場から怪しい車が猛スピードで消え去って行った/雲が出て月光が消え去ると、辺りが闇に包まれた/山頂の霧が消え去ったら、視界がよくなった/果たして戦争が地球上から消え去る日は来るのだろうか
**きえのこる【消え残る】** [消える＋残る] (文字、模様、色、火、明かり、影、足跡、傷跡、あざ、虹、朝露、月、星、雪、霧、煙、泡、音、匂い、悲しみ、思い、未練、わだかまり、憂いの影)が消え残る(=全部消えてしまわず、一部が残る)

【副⁺】 (まだ、うっすら、まだらに、僅かに)消え残る
【例文】
消したつもりだったが、下書きの文字が消え残ったままになっていた/この陶器

<372>
には、葉の模様だけが消え残る技法が使われている/まだ暖炉の火が消え残っていて、ほんのり暖かい/猟犬が消え残った獲物の足跡を追っている/雨上がりの空に虹がうっすら消え残っている/僅かに消え残った朝露が花びらの上で朝日にきらめいている/明け方になっても、空に金星が消え残っていた/暖かくなるにつれ、僅かに消え残った雪も解けていく/空高く上って行った煙の一部が消え残って、たなびいている/よくゆすいだが、まだ洗剤の泡が少し消え残っている
【名詞形】消え残り
【例文】
消え残りの炭は、消し壷[つぼ]に入れておく/庭の片隅には、消え残りの雪がまだある/焚[た]き火[び]は、消え残りがないように水をかける
**きえはてる【消え果てる】** [消える＋果てる] (足跡、痕跡、手がかり、気配、生命、噂[うわさ]、思い出、面影、火、炎、明かり、夕日、虹、雲、霧、泡、音、匂い、情熱、愛情、意欲、食欲、希望、夢、チャンス、道、魅力、興味、伝統、信仰、賑[にぎ]わい、給与、ボーナス、貯金)が消え果てる(=全てがすっかり消えて、後には何も残っていない)
【副⁺】 (すっかり、きれいさっぱり、いつしか、何もかも、はかなく、虚[むな]しく、完全に、残らず、霧のごとく。[風・煙]のように、[音・跡形]もなく、いずことも知れず)消え果てる
【例文】
犯人の足跡は、昨夜の豪雨で跡形もなく消え果てていた/有名議員の汚職の噂[うわさ]は、消え果てることなく巷[ちまた]に広がっていった/初恋の思い出は、消え果てず、今でも心の中に残っている/患者は、生命の火が消え果てるまで懸命に生きようとした/ランプの油が尽き、ついに炎が消え果てて真っ暗になった/敵機襲来の報に、街の明かりが消え果て、全てが闇に包まれた/夕日が水平線の彼[か]方[なた]に消え果て、辺りに夕闇が立ち込めた/夫婦仲はすっかり冷え切り、愛情も消え果ててしまった/学費のめどが立たず、進学の夢が消え果てようとしている/オーディションに落ち、スターへの道は幻となって消え果てた/給料のほとんどは、ローンの返済に消え果てている/ボーナスは全部、息子の学費に消え果ててしまった
**きおいこむ【気負い込む】** [気負う＋込む] (「勝つぞ」、「負けるものか」)と気負い込む(=大いに*張り切った気持ちを言動に表す)
【副⁺】 (俄[が]然[ぜん]、かなり、いつになく、やたらに、大いに、妙に)気負い込む
【例文】
決勝戦を前に、選手たちは必ず勝つぞと気負い込んでいる/金メダルを期待され、大いに気負い込んで国際試合に臨んだ/試合の前は、どんな選手でも気負い込んだり、緊張したりするものだ/試験の時にあまり気負い込むと、かえって力が発揮できないことがある/応援団長に選ばれたので、気負い込んで練習に励んでいる/討論会では、反対意見に負けまいと気負い込んで立ち上がり、椅子を倒してしまった/営業マンは、契約を成立させようと、気負い込んで商談に臨んだ/横綱との優勝決定戦を迎えた力士に「あまり気負い込まないで」と忠告した/何事にも気負い込まずに平常心で取り組みたいものだ/夫の死後、まだ若い甥[おい]が、「これからは万事僕に任せて」と言うが、あまり気負い込まれても困る/「部長はずいぶん気負い込んでいるね」「そうなんだ。鼻息荒くてさ」
**きおいたつ【気負い立つ】** [気負う＋立つ] (→「きおいこむ」に同じ)と気負い立つ(=興奮した気持ちで*張り切って*立ち向かう)
【副⁺】 (→「きおいこむ」 【副⁺】に同じ)気負い立つ
【例文】
チームは、大勢の人に応援され、俄[が]然[ぜん]気負い立った/気負い立った走者は、ス

<373>
タートでフライングしてしまった/必ず合格するぞと気負い立って、入学試験に臨んだ/スピーチ大会の代表者は、皆、気負い立った様子で壇上に並んでいる/「ライバル校に負けるものか」と選手一同が気負い立って、試合会場に向かった/技術者たちは、ロケット打ち上げの成功を目前にして、気負い立っている/気負い立つ気持ちも分かるけど、もう少し冷静になったほうがいい/必要以上に気負い立たず、落ち着いてやりとげよう
**きかえる・きがえる【着替える・着換える】** [着る＋かえる]
ⓐ(服、衣服、洋服、衣装、着物、背広、スーツ、ドレス、上着、下着、ワイシャツ、Tシャツ、ジーンズ、制服、作業着、パジャマ)を着替える(=着ている衣服を他のに替える)
ⓑ(洋服から [和服・浴衣]、着物から[洋服・スーツ・ドレス]、普段着から [晴れ着・正装・喪服・よそ行き・外出着・衣装・パジャマ]、[スーツ・外出着]から[普段着・Tシャツ・ジーンズ・トレーニングウエア・体操着・水着]、パジャマから [普段着・外出着]、背広から[ユニフォーム・作業着・白衣]、制服から私服、冬服から夏服)に着替える

【副⁺】 (さっと、ぱっと、ちゃんと、きちんと、さっさと、素早く、すぐに、こまめに、慌てて、急いで、短時間で)着替える
【例文】
これから外出するのに、夫はまだ服を着替えていない/TPOに応じてどのように着替えるとよいか、雑誌で研究する/俳優は短時間で衣装を着替えて、舞台に再登場した/夏は汗をかくので、頻繁に下着を着替える/花嫁は、お色直しでウェディングドレスから内掛けに着替えて登場した/父は帰宅すると、すぐに和服に着替えて寛[くつろ]ぐ/温泉宿に着くと、まず浴衣に着替えてひと風呂浴びに行く/出かける時は、普段着から外出着に着替える/晴れ着に着替えた娘は、いつもより大人びて見えた/喪服に着替える時間がないので、黒の腕章を巻いてお通夜に参列した/子供をよそ行きに着替えさせて、音楽会に連れて行った/背広から作業着に着替えて工場の視察をする/医師は病院では白衣に着替える/職場での制服から私服に着替えて帰る/小さい子をパジャマに着替えさせ、寝かせるまでが大変だ/女子生徒は更衣室で体操着に着替える/水難事故を想定し、水着に着替えずに着衣のままで水泳練習を行った/6月1日から衣替えで一斉に夏服に着替えるのは、昔からの習慣だ
【名詞形】着替[が]え 着替えをする
【例文】
家へ帰って着替えを済ませたら、すぐ食事にする/数日の出張には着替えの用意が要る/入院中の家族のところへ着替えを持って通う/火事で焼け出されてしまって、着替えの一枚もない/休日の緊急招集で、夫は着替えもそこそこに家を飛び出した/幼児が自分で着替えをしたがるようになったら、手伝わずに見守る/母は高齢になり、自分で着替えをすることが難しくなった/ずぶ濡れの子は、早く着替えをさせないといけない
**きかかる【来掛かる】** [来る＋掛かる]
❶(当人、相手、友人、配達人、車、タクシー、バス、電車、台風、津波)が来かかる(=ちょうどそこへ来るところだ。来そうになる) ❷ (チャンス、順番、流れ、ブーム)が来かかる(=ちょうどそのような状況が近づく)
【副⁺】 (ちょうど、まさに、偶然、タイミングよく、たまたま)来かかる
【例文】
❶用事で家を出た時、我が家へ友人がまさに来かかっていた/社長が本社を出たところに、ちょうど迎えの車が来かかった/道端でタクシーを探していたら、運よく空車が来かかったので、捕まえた/バスが交差点に来かかると、横からトラックが突っ込んで来て、大惨事となった/バスが停留所に来かかったのを見て、走って何とか間に合った/

<374>
台風が本州南端に来かかったが、進路を変えてそれて行った/津波が沖合で発生し、沿岸部に来かかっていると警報が入った
❷やっと目前に来かかった昇進のチャンスだ。ぜひとも、ものにしたい/スピーチ大会で発表の順番が来かかると、緊張のあまり息苦しくなった/都市部では、マンション購入ブームが来かかっているらしく、値上がりが続いている
**きかざる【着飾る】** [着る＋飾る] (和服、振り袖、晴れ着、礼服、正装、衣装、ドレス、タキシード、ブランド物、宝石、流行の[ファッション・服])で(身、自分、外見)を着飾る(=美しい衣服や装飾品を身につけて、飾る)

【副⁺】 (精いっぱい、美しく、けばけばしく、見栄えよく、上品に、優雅に、おしゃれに、派手に、立派に、華やかに、きらびやかに、晴れやかに、思い思いに)着飾る
【例文】
娘は、振り袖で着飾って成人式に出席した/両親は、娘の七五三のお祝いに、晴れ着で着飾らせて写真を撮った/国王主催の式典では、正装で着飾った参列者が居並んだ/豪華な衣装で着飾れば、誰でも人目を引くのは当然だ/映画祭では、女優陣が華やかに着飾ったドレス姿で赤い絨[じゅう]毯[たん]の上を歩いて行く/舞踏会では、着飾ったドレスの女性とタキシード姿の男性が優雅に踊っていた/ブランド物で着飾ろうとも、内面まで美しくなるわけではない/宝石で着飾らなくても、若い娘は十分美しい/若い娘たちは、流行の服で着飾りたいと、ファッション誌に夢中だ/祭りの日は、思い思いに着飾った娘たちで通りが賑[にぎ]わっている/昔の貴婦人は、華麗に着飾った姿を宮廷画家に描かせた/親しい仲間の気楽な集まりだから、着飾らなくてもいい/着飾り過ぎると、かえって下品に見える

**ききあう【聞き合う・聴き合う】** [きく＋合う]
❶ⓐ(相手)と/に(気持ち、本音、悩み、考え、感想、印象、答え、分からないところ、都合、近況、名前、住所、出身地、電話番号、メールアドレス、連絡先、好み、趣味、価値観、[仕事・家族]のこと)を聞き合う (=互いに相手に尋ねる)
ⓑ ([会員・出席者・友達]同士、皆)が/で聞き合う 
❷ (家族、仲間、友達、恋人、皆)と(音楽、テープ、ラジオ)を聴き合う(=一緒に耳を傾ける)

【副⁺】 (じっくり、しっかり、代わるがわる、相互に、互いに、熱心に)きき合う
【例文】
❶本音をじっくり聞き合うことで互いを理解することができる/友と互いの悩みを聞き合って、気持ちが楽になった/互いの考えをしっかり聞き合おうとしたが、途中で邪魔が入ってしまった/試験中は、友達同士で答えを聞き合ってはいけない/分からないことがあれば、友達と聞き合えるので、助かる/同窓会では、出席者同士が互いの近況や連絡先を聞き合った/合コンでは、若者たちが、互いの趣味や価値観、仕事のことを聞き合いながら、よさそうな人を探す
❷貴重な昔の録音テープを、研究室の仲間と代わるがわる聴き合う/戦時下では、1台しかないラジオを皆で囲んで聴き合った
**ききあきる【聞き飽きる・聴き飽きる】** [きく＋飽きる] (話、せりふ、ギャグ、フレーズ、噂[うわさ]、ニュース、愚痴、小言、説教、泣き言、我が儘[まま]、悪口、言い訳、忠告、頼み、コマーシャル、歌、曲、メロディー、CD)を聞き飽きる(=何度も聞いて、飽きてしまう)

【副⁺】 (ほとほと、つくづく、いい加減、もう、さすがに)聞き飽きる
【例文】
祖父が語る若い頃の自慢話は、さすがに聞き飽きてしまった/あちこちの番組に出ているお笑い芸人のギャグは、もう聞き飽きた/あの二人が恋人同士だという噂は、聞き飽きるほど耳にしている/税制改革について何度も同じニュースが流れるので、いい加減聞き飽きた/母の小言はいつも同じで、ほとほと聞き飽きた/頑固おやじの説教は、も

<375>
う聞き飽きて、耳にタコができるほどだ/繰り返し流されるコマーシャルは、聞き飽きているので、すぐチャンネルを変える/どんなにいい歌でも、毎日聞いていると、さすがに聴き飽きてくるものだ/「毎日、同じアニメソングばかり、よく聴き飽きずに聞いていられるね」/この音楽 CD は、聴き飽きたら中古店に売ることにしている
**ききあやまる【聞き誤る】** [聞く＋誤る]
ⓐ(話、言葉、伝言、声、音、歌詞、趣旨、説明、報告、注文、内容、事のあらまし、問題、名前、住所、電話番号、メールアドレス、連絡先、場所、時間、日時、答え、道順、値段、人数、数字、数量、アルファベット、1時と7時)を聞き誤る(=話の内容や言葉などを誤って聞く)
ⓑ (「R」の音を「L」、「イチ」を「シチ」)と聞き誤る

【副⁺】(うっかり、つい、あいにく、不注意で)聞き誤る
【例文】
動画の字幕を見たら、歌詞を聞き誤って覚えていたことが分かった/作業手順の説明を聞き誤らないように、メモをした/注文を聞き誤り、違う商品を配送して、上司に叱責された/事のあらましを聞き誤り、見当違いの意見を言ってしまった/聴解問題を少しでも聞き誤ったら、満点は取れない/相手の名前を聞いて、繰り返したら、聞き誤ったようで、「違います」と言われた/住所を聞き誤っていたのか、出した手紙が戻って来た/会合の時間を聞き誤って、遅れてしまった/参加人数を聞き誤ったらしく、準備した資料が足りなくなった/電話で注文を受けた時、商品名と数量を聞き誤らないように気をつけた/学生が“reader”を“leader”と聞き誤って、発音をしている/「1[いち]」を「7[しち]」と聞き誤ることはよくある
**ききあわす・ききあわせる【聞き合わす・聞き合わせる】** [聞く＋合わす・合わせる]
ⓐ (消息、所在、安否、様子、実情、名前、電話番号、連絡先、立ち回り先、受け入れ、日時、詳細、不明な点、予定、都合、運航状況、有無、本当かどうか)を聞き合わせる(=確認するため、あちこちに聞く)
ⓑ([関係・主催]者、恩師、先輩、友人、近所の人、家庭、勤務先、会社、大学、学校、病院、警察、役所、駅、空港、店、番号案内)に聞き合わせる

【副⁺】 (至急、詳しく、詳細に、急いで、念のため)聞き合わせる
【例文】
卒業後の同級生の消息を恩師に聞き合わせてみた/現地で暴動発生のニュースがあり、会社側は駐在員の安否を大使館に聞き合わせた/児童相談所は、不登校児童の様子を家庭に聞き合わせた/就職先を選ぶに当たり、先輩がいる所には実情を聞き合わせた/番号案内に聞き合わせたら、役所の電話番号はすぐ分かった/警察は、容疑者の立ち回り先などを関係者に聞き合わせている/救急隊が病院に、搬送患者の受け入れが可能か、聞き合わせている/会合の日程を決める前に、皆に予定を聞き合わせることにしている/航空機の運航状況は、空港に聞き合わせなくても、ホームページで確認できる/大型台風が接近しているので、イベント実施の有無を主催団体に聞き合わせてみた/駅前開発の話が本当かどうか、関係方面に聞き合わせた
**ききいる【聞き入る・聴き入る】** [きく＋入[い]る] (話、話術、言葉、会話、講演、体験談、講話、説教、演説、講義、弁論、せりふ、放送、ニュース、注意、説明、解説、朗読、声、歌、歌声、音、音楽、曲、演奏、調べ、音色、雨音、潮騒、CD、ラジオ)に聞き入る(=熱心に聞く)

【副⁺】 (つい、うっとり、じっと、思わず、熱心に、ひたむきに、一心に、真剣に、神妙に、夢中で、[息・固[かた]唾[ず]]をのんで)きき入る
【例文】
隣り合わせた乗客の話が面白くて、つい聞き入ってしまった/名人と謳[うた]われた

<376>
噺[はなし]家の話術には、聴衆を聞き入らせる魅力がある/あこがれの教授の講演は、一[ひと]言[こと]も聞き漏らすまいと熱心に聞き入った/冒険家の体験談には、身を乗り出して聞き入った/高僧の説教は、誰もが思わず聞き入るほど、心に残るものだった/大勢の聴衆が大統領の名演説に聞き入り、ともに国の将来に思いを馳[は]せた/法廷の人々は、検察官の理論整然とした弁論に聞き入っていた/昔は皆、ラジオでのスポーツ実況放送に夢中で聞き入ったものだ/宇宙ロケットの打ち上げニュースに聞き入る人々の表情は、明るい/受験生たちは、監督官が述べる開始前の注意事項に真剣に聞き入っていた/詩人が自作の詩を朗読すると、聴衆は感動して聞き入っていた/少年合唱団の天使のような歌声には、うっとりと聴き入ってしまう/子供たちは、好きなアニメ映画の主題歌に夢中で聴き入っている/天才ピアニストの名演奏に聴き入り、至福の時を過ごした/思わず聴き入るほど美しいバイオリンの音色が、ラジオから流れて来た

**ききいれる【聞き入れる】** [聞く＋入れる] (言うこと、声、言葉、忠告、助言、アドバイス、説得、抗議、命令、要求、要望、望み、希望、願い、頼み、申し出、提案、意見、陳情、進言、訴え、無理、我が儘[まま]、嘆願、言い分)を聞き入れる(=相手の願いや要求を聞いて、承知する)
【副⁺】 (すんなり、渋々、簡単に、素直に)聞き入れる
【例文】
借家人は、大[おお]家[や]の言うことを聞き入れて、渋々退去した/君主は、側近の諌[いさ]める言葉を一切聞き入れず、暴政を行った/親友の忠告なら、彼も素直に聞き入れてくれるかもしれない/冬山登山をやめるように何度説得しても、頑固な息子は聞き入れない/転勤は会社の命令なので、聞き入れざるを得ない/不景気だから、従業員のベースアップの要求を聞き入れることはできない/予算の限度があるから、国民の要望を全て聞き入れるわけにはいかない/ 「そちらの望みを聞き入れたら、私の願いも聞き入れてくれますか」/父は、「高校を中退して、芸能界に入りたい」という娘の希望を頑として聞き入れようとしない/「これは君にしか頼めない。是非とも聞き入れてほしい」と懇願された/保育園増設について、市に何度も陳情した結果、このほどようやく聞き入れてもらえた/新入社員の無理を聞き入れてくれるほど、世の中は甘くない
**ききおく【聞き置く】** [聞く＋置く] (話、報告、相談事、事情、本音、苦情、意見、注文、要求、要望、希望、望み、陳情、訴え)を聞き置く(=自分の意見は言わず、人の話を聞くだけにしておく。聞いておく)

【副⁺】 (一応、ひとまず、取りあえず、ただ、単に)聞き置く
【例文】
友人に転職の相談をされたが、無責任なことは言えないので、聞き置くだけにした/従業員からの要求は、ひとまず聞き置いて、後日検討することにしよう/議員は、国元からの要望を秘書に聞き置かせた上で、取り上げるか否か考える/新入社員に面接し、配属先の希望を聞き置いた/クリスマスプレゼントは何がいいか、子供たちの望みを聞き置いておこう/役所は、住民からの陳情を聞き置くだけで、具体策を示さない/殿様は、臣下からの訴えに対し、「聞き置くこととする」と言うに留[とど]めた/クレームをつけても、どうせただ聞き置く程度の対応で終わるだろう

【名詞形】聞き置き 聞き置きとする
【例文】
「ご要望については、一応聞き置きとさせていただきます」/陳情しても、聞き置きだけでは意味がない
**ききおとす【聞き落とす】** [聞く＋落とす] (話、発言、言葉、単語、せりふ、キーワード、

<377>
音、子音、説明、名前、場所、時間、値段、肝心な点、大切な [部分・箇所]、結論、ポイント、注意事項、指示、注文、情報、事柄、内容、条件、申し出、ニュース、アナウンス、一部)を聞き落とす(=聞くべきことをうっかり聞かないでしまう)

【副⁺】 (つい、うっかり、あいにく、運悪く、ぼんやりして、不注意で)聞き落とす
【例文】
大事な話は、絶対聞き落とさないように注意しよう/このキーワードを聞き落としたら、文全体の意味が分からなくなる/日本人は、外国語の最後の子音を聞き落とすことが多いと言われる/電話で伝言だけ聞いて、うっかり相手の名前を聞き落としてしまった/肝心な点を聞き落とすなんて、どうかしている/うっかりして、話の大切な部分を聞き落とした/英語のヒアリング試験は、大事な箇所を聞き落としたせいで失敗してしまった/試験前に監督官が伝える注意事項を一[ひと]言[こと]も聞き落とすまいと神経を集中した/横を通った人に気を取られ、危うく部長の指示を聞き落とすところだった/電話での注文は、聞き落としたことがないか、必ず復唱する/ぼんやりしていて、会見内容を聞き落とした/疲れると注意力が散漫になって、いろいろ聞き落としやすくなる
【名詞形】聞き落とし
【例文】
テープの文字起こしの際、聞き落としがあると、文意が通らない/会議では聞き落としがないよう、メモをしっかり取る
**ききおぼえる【聞き覚える】** [聞く＋覚える]
❶(音、声、曲、メロディー、話、言葉、宣伝文句、名前、住所、電話番号、先祖のこと、由来)を聞き覚える(=以前に聞いて、記憶している)
❷(歌、メロディー、昔話、伝説、外国語、単語、会話、発音、せりふ)を聞き覚える(=何度も聞いているうちに、自然と覚える)

【副⁺】 (何となく、いくらか、自然に、かすかに、いつの間にか、知らず知らずのうちに)聞き覚える
【例文】
❶聞き覚えた曲が流れて来たが、曲名が思い出せない/現代風にアレンジされているが、確かに昔、聞き覚えたメロディーだ/同僚が失踪したため、何か聞き覚えていることはないかと警察に聞かれた/知人の家はこの辺りだったと聞き覚えているが、見つからない/聞き覚えている電話番号にかけたが、間違っていた/「先祖のことで私が聞き覚えているのは、何でも戦国時代の武将だったということです」
❷子供たちは、テレビのアニメソングをいつの間にか聞き覚え、口ずさんでいる/幼い頃、何となく聞き覚えたメロディーが、時々ふと口をついて出る/娘は、毎晩読み聞かせている昔話をすっかり聞き覚えていて、一緒にお話を言える/文字を持たない国の人々は、さまざまな伝説を聞き覚えて子孫に伝えてきた/外国語の会話を聞き覚えるまで、CDを繰り返し聞いた/英語の発音が難しくて、なかなか聞き覚えられない
【名詞形】聞き覚え
【例文】
聞き覚えのある声だと思って振り向いたら、旧友だった/どことなく聞き覚えのあるメロディーが流れて来た/「この足音には聞き覚えがある。そうだ、叔父さんだ」/留守中の伝言を聞いたが、全く聞き覚えのない名前の人からだった
**ききおよぶ【聞き及ぶ】** [聞く＋及ぶ]
ⓐ (話、噂[うわさ]、ニュース、報告、様子、事情、評判、名声、消息、名前、いきさつ、詳細、一部始終、実態、関係、条件、理由、由来)を聞き及ぶ(=その事柄を人づてに聞いて知る)
ⓑ(天才だ、良くない、難航している)と聞き及ぶ

【副⁺】 (もう、かねがね、既に、確かに、以前から、かねてから、それとなく)聞き及ぶ

<378>
【例文】
「お話は、かねがね上司から聞き及んでおります」/様子を聞き及ぶ限りでは、彼の病状は安定しているらしい/事情はもう聞き及んでいるから、君は心配しなくてもいい/店は、評判を聞き及んだ客で連日満員だ/受賞者の名前は、既に報道で聞き及んでいる/店長は、客からの苦情について詳細を聞き及ぶと、店員に代わり応対した/事の一部始終は既に聞き及んでおり、対応を検討中だ/契約の条件は、先方も当然聞き及んでいるはずだ/この地の命名の由来は、村の長老から聞き及んでいる/聞き及ばずとも、今回の事件による当社のイメージダウンは想像に難くない/聞き及んだところでは、あの企業の業績はよくないらしい/相手国との関税交渉は難航していると担当者から聞き及んでいる
【名詞形】聞き及び
【補足】
接頭辞 「お」を付けて、相手に敬意を表した「お聞き及び」の形で使う
【例文】
「既にお聞き及びとは存じますが、当社は社名を変更いたしました」/「政府が大規模な景気振興策を打ち出したことは、もうお聞き及びでしょう」
**ききかえす【聞き返す・聴き返す】** [きく＋返す]
❶(録音、曲、CD、レコード、アルバム、番組、放送、外国語の[発音・会話])をきき返す(=二度三度と同じものを聞く)
❷(名前、住所、場所、時間、[話・質問]の内容、訳[わけ]、理由、意味、考え、本音、[分からない・同じ]こと、不明な箇所、曖昧な点、疑問点)を聞き返す(=確認のため、もう一度聞く)
❸(相手)に(質問の意図、質問した訳[わけ])を聞き返す(=相手からの質問に、逆にこちらから質問する)

【副⁺】❷❸ (いちいち、何回も、何度も、もう一度、再び、再度、思わず、しつこく、反射的に、即座に、いぶかしげに、怪[け]訝[げん]そうに、改めて、半信半疑で)聞き返す
【例文】
❶講義が難しくて、録音を聞き返さないと、よく理解できない/好きなオペラ曲のCDを何度も聞き返している/昔は、人気歌手のレコードを擦り切れるほど聞き返したものだ/外国語の正しい発音を、何回も聞き返して練習した
❷電話口で相手の名前が聞き取れず、何度も聞き返した/明日の集合場所を聞き返したら、今までとは違っていた/部下にミスした訳を改めて聞き返すと、言い訳を始めた/質問の意味が分からなかったので、もう一度聞き返した/係が忙しそうだったので、不明な点を聞き返せなかった/曖昧な点を聞き返して確かめておけば、間違いが起きない/疑問があれば、すぐ聞き返すことにしている/耳の遠い老人は、何度も聞き返さなければ、話が聞き取れない/講演の録音を聞き返してみたが、要領を得ない部分がある
❸質問したら、逆に質問の意図を聞き返された/失礼な質問をされた時は、相手にも同様の質問で聞き返すことにしている
**ききかじる【聞き齧る・聞き嚙る】** [聞く＋かじる] (話、噂[うわさ]、情報、評判、ニュース、あらまし、学問、学説、理論、知識、専門分野、外国語、歴史、用語、歌)を聞きかじる(=表面的に少し知っただけで、まだ本当のことは分からない)

【副⁺】 (ちょっと、少し、僅かばかり、部分的に)聞きかじる
【例文】
巷[ちまた]で聞きかじった噂話などは、信じないほうがいい/店の評判を聞きかじった記者が、早速取材に訪れた/事のあらましを聞きかじっただけで、実際のことは分からない/新しい学説を聞きかじっては、得意げにあちこちで披露するとは見苦しい/少し聞きかじっただけの知識を彼女の前でひけらかして、自慢してみた/中国語は、学生時代に聞きかじった程度で、少ししか話せない

<379>
【名詞形】聞きかじり
【例文】
経済学を勉強したといっても、聞きかじりの耳学問程度だ/私の政治に関する知識は、ほんの聞きかじりに過ぎない/聞きかじりの専門用語を使って、相手を煙[けむ]に巻いてやった
**ききこむ【聞き込む】** [聞く＋込む]
ⓐ (話、噂[うわさ]、スキャンダル、情報、秘密事項、評判、事情)を聞き込む(=情報などを他から聞いて知る)
ⓑ(不正がある、腕がいい、おいしい、逃亡しそうだ)と聞き込む
【副⁺】 (いろいろ、あれこれ、詳しく)聞き込む
【例文】
「どこで聞き込んできた話か知らないが、証拠もないようなでたらめを言うな」/取引先の会社が倒産しそうだという噂を聞き込んで、驚いた/芸能記者は、人気スターのスキャンダルを聞き込むと、すぐ裏付け取材を始めた/情報通の友達から耳寄りな情報を聞き込んでは、株の売買をしている/スパイが聞き込んだ秘密事項が上層部に伝えられた/腕のいい大工だという評判を聞き込んで、家の施工を依頼した/警察は、容疑者が海外へ逃亡しそうだと聞き込み、早速確保すべく手配した
【名詞形】聞き込み 聞き込みをする
【補足】
特に警察が犯罪捜査のため、あちこち聞いて回ることに使う
【例文】
捜査員による日夜の聞き込みが続いている/捜査は、まず現場周辺の聞き込みから始まる/慎重に聞き込みをした結果、犯人につながる有力な情報を得た/懸命な聞き込み捜査の結果、容疑者が浮かび上がった
**ききこむ【聴き込む】** [聴く＋込む] (音楽、歌、曲、ジャズ、演奏、CD、レコード、アルバム、録音、音声、外国語)を聴き込む(=*繰り返し十分に聴く)

【副⁺】 (じっくり、とことん、十分、繰り返し、何度も、熱心に、徹底的に)聴き込む
【例文】
英語の歌を聴き込むにつれて、歌詞を覚えてしまった/ヒップホップを聴き込む間に、リズム感覚がついてきた/友人からもらったCDの曲だが、聴き込むほどにいいメロディーだと思えてきた/十代の頃から聴き込んだジャズをベースに、ポップスを作るようになった/ピアノが上手になりたくて、名ピアニストの演奏を熱心に聴き込んだ/フランス語の会話音声を何度も聴き込んだら、聞き取れるようになってきた/若い頃に擦り切れるほど聴き込んだ流行歌のレコードを書棚に見つけた/難しい外国語のフレーズでも、繰り返し聴き込めば覚えられる
**ききすごす【聞き過ごす】** [聞く＋過ごす] (音、話、言葉、噂[うわさ]、ニュース、説明、言い訳、失言、愚痴、小言、我が儘[まま]、陰口、悪口、誹[ひ]謗[ぼう]中[ちゅう]傷[しょう]、暴言、報告、情報、時間、意見、批判、忠告、注意、説教、相談事、訴え、頼み、ポイント、重要な点)を聞き過ごす(=いい加減に聞いて、話の内容を気にとめない)
【副⁺】(うっかり、漫然と、何気なく、適当に、いい加減に、上[うわ]の空で)聞き過ごす
【例文】
「大事な話なんだから、適当に聞き過ごさないでください」/大量解雇の噂[うわさ]は、我々従業員にとって聞き過ごすわけにはいかない/母の小言をいつものことだと聞き過ごしていたら、ひどく叱られた/くだらない陰口は、聞き過ごしておけばいい/「君の無礼な暴言は、絶対に聞き過ごせない」/集合時間をうっかり聞き過ごしたせいで、遅れてしまった/親友が私を思って忠告してくれたのに、いい加減に聞き過ごしてしまった/医者の注意を聞き過ごしていると、後で大変なことになる/いじめについて学校に相談したが、ま

<380>
ともに取り合ってくれず、聞き過ごされた/教師が生徒の訴えを漫然と聞き過ごしていたら、信用されなくなる
**ききすてる【聞き捨てる】** [聞く＋捨てる] (噂[うわさ]、失言、愚痴、陰口、悪口雑言、暴言、報告、情報、意見、批判、忠告、アドバイス、要求、訴え)を聞き捨てる(=聞いたことを問題にしないで、放[ほう]っ[っっ]ておく)
【副⁺】 (あっさり、そのまま、冷たく、いとも簡単に、適当に)聞き捨てる
【例文】
根も葉もない、ただの噂など聞き捨てておけばいい/つまらない陰口は、気にしないで、聞き捨てておこう/激しい口論の末、相手は、聞き捨てられないような暴言を浴びせてきた/交錯する情報のうち、不確かなものは聞き捨てることにした/「少数意見だから」と私たちの意見を簡単に聞き捨てないでほしい/的外れな批判は、聞き捨てようと思う/友人の忠告を無視して聞き捨てたことを、今になって後悔している/親身なアドバイスをむやみに聞き捨てるものではない/自然破壊に関する住民の訴えは、聞き捨てられたまま、行政に取り合ってもらえなかった
【名詞形】聞き捨[ず]て 聞き捨てにする/ならない
【補足】
「聞き捨てならない」の形で、「聞き流せないことだ。放っておかず、対処すべきだ」という意味で使うことが多い
【例文】
議員の汚職の噂[うわさ]が本当なら、聞き捨てならない/そんな暴言を吐くなんて、聞き捨てならない/ 「女は引っ込んでいろ」とは、到底聞き捨てにできないような発言だ/「熱があるなら休んだら」という妻の心配を聞き捨てにして、夫は出勤した/社長に「巷[ちまた]の風聞は聞き捨てにしておけ」と言われたが、聞き捨てにしていいことだとは思えない
**ききすます【聞き澄ます・聴き澄ます】** [きく＋すます]
ⓐ(音、音色、声)をきき澄ます(=耳を澄ましてよく聞く)
ⓑ きき澄ますと、(話、会話、音、雨音、足音、爆撃音、[虫・鳥・動物・人]の声、歌、音楽、響き、ざわめき、鼓動)が聞こえる

【副⁺】 (じっと、耳をそばだてて、集中して)きき澄ます
【例文】
森の中で耳をそばだてて聞き澄ますと、どこからかせせらぎの音が聞こえる/死んだような病人の胸に耳を当てて聞き澄ますと、心臓の音が聞こえてほっとする/隣室に人がいるはずだが、どんなに聞き澄ましても、物音一つしない/目を閉じて、美しいハープの音色を聞き澄ましていると、心身ともに癒やされる/夜中に目が覚めて、聞き澄ますと、廊下で誰かが悪巧みの話をしていた/お盆を過ぎる頃には、庭先で聞き澄ませば、虫の声がするようになる/遠くにいても、じっと聞き澄ましたら、カッコーの声が聞こえる
**ききそこなう・ききそこねる【聞き損なう・聞き損ねる】** [聞く＋損なう・損ねる]
❶(コンサート、ラジオ、放送、話、講演、発表、報告、情報、内容、要点、気持ち、本音、名前、連絡先、予定、答え、注意)を聞き損なう(=聞く機会を逃す)
❷(→「ききあやまる」ⓐに同じ)を聞き損なう(=話の内容や言葉などをきちんと捉えて聞けない。誤って聞く)

【副⁺】 (→「ききあやまる」【副⁺】に同じ)聞き損なう
【例文】
❶チケット完売で、有名歌手のコンサートを聞き損なった/時間を間違え、楽しみにしていたラジオの生放送を聞き損なった/知りたい情報を聞き損なったので、後でネットで調べる/講義中に居眠りしていて、要点を聞き損なってしまった/うっかり連絡先を聞き損なったせいで、連絡のしようがない/次回のミーティングをいつにするか、み

<381>
んなの予定を聞き損なったので、後でメールで尋ねる/試験に遅刻して、受験上の注意事項を聞き損なった
❷相手の話を聞き損なったために、誤解が生じた/操作の説明を聞き損なったのか、機械がうまく動かない/相手の声が小さかったので、名前を聞き損ない、失礼してしまった/何度も確認したので、道順を聞き損なってはいないはずだ/聴解問題の中の数字を聞き損なうと、答えが違ってくる
【名詞形】聞き損ない
【補足】名詞形は、主に❷の意味で使う
【例文】
名前の聞き損ないがないように注意する/聞き損ないがあったら困るので、交渉内容を録音しておいた/耳が遠くなったからか、聞き損ないが増えた
**ききだす【聞き出す】** [聞く＋出す]
❶(話、気持ち、本音、本心、不満、秘密、状況、事情、背景、情報、真相、予定、結果、答え、返答、訳[わけ]、理由、由来、希望、要求、欲しい物、目的、病名、名前、住所、暗証番号、メールアドレス、連絡先、場所、居所、行方、過去、中身、入手先)を聞き出す(=欲しい情報を聞いて*探り出す)
❷(音楽、放送、講座、講義)を聞き出す(=聞き始める)

【副⁺】❶(すっかり、直接、無理矢理、それとなく、詳しく、簡単に、巧みに、根掘り葉掘り、鎌をかけて)聞き出す
【例文】
❶番組の司会者としては、いかに相手をリラックスさせ、話を聞き出すか、苦心する/僕と付き合う気があるのかどうか、彼女から気持ちを聞き出したい/探りを入れても、相手の本音を聞き出すのは難しい/部下から仕事上の不満を聞き出して、改善につなげたい/原因究明のため、目撃者から事故の状況を詳しく聞き出す必要がある/あの手この手を使って、やっと口が堅い彼から内部事情を聞き出せた/警察が事件の背景を聞き出そうとしたが、容疑者は黙秘していて、何も聞き出せなかった/高齢者から口座の暗証番号を聞き出し、金銭を騙[だま]し取る事件が絶えない/好みの女性からメールアドレスを聞き出そうとしたが、失敗した/興味本位に人の過去を根掘り葉掘り聞き出そうとするのは失礼だ/警察は、麻薬の入手先を逮捕者からいまだに聞き出せずにいる ❷ 友人に勧められてロックを聞き出したら、はまってしまった/以前は全く聞かなかったクラシック音楽を、最近聞き出した/英語放送を聞き出してから、発音がよくなった気がする/4月からラジオのフランス語講座を聞き出したが、三日坊主で終わった
**ききただす【聞き質す・聞き糾す・聞き糺す】** [聞く＋ただす] (相手)に(気持ち、考え、本意、真意、方針、アリバイ、理由、訳[わけ]、疑問点、真偽、理非、疑惑、詳細)を聞きただす(=質問して、不明な点をはっきりさせる)
【副⁺】 (直接、しっかり、きちんと、きっちり、厳しく、しつこく) 聞きただす
【例文】
退職を申し出た職員に、本意を聞きただしてみた/アンケートの回答者に会い、真意を直接聞きただした/組合側は、団体交渉の席で経営者側にリストラの方針を聞きただすことにしている/容疑者にアリバイを聞きただそうとしたが、あいまいな答えしか言わない/社員に無断欠勤の訳を聞きただしたら、二日酔いのせいだと正直に答えた/関係者に面談して、事の真偽を聞きたださないといけない/議員の政治資金流用疑惑については、諮問委員会で聞きただす予定だ
**ききちがう・ききちがえる【聞き違う・聞き違える】** [聞く＋違う・違える]
ⓐ(→「ききあやまる」ⓐに同じ)を聞き違う(=話の内容や言葉などを間違って聞く)
ⓑ (→

<382>
「ききあやまる」ⓑに同じ)と聞き違う

【副⁺】(→「ききあやまる」【副⁺】に同じ)聞き違う
【例文】
相手の話を聞き違って、とんだ勘違いをしてしまった/妻と娘の声は、人が聞き違うほどよく似ている/ウェイターが注文を聞き違えたらしく、別の料理が運ばれて来た/顧客の名前を聞き違えないように注意している/番号を聞き違ったのか、間違い電話をかけてしまった/「斎藤さん」を「佐藤さん」と聞き違って、相手に失礼なことをした/妻が「美容院に行く」と言ったのを「病院に行く」と聞き違っていた
【名詞形】聞き違い 聞き違いをする
【補足】
「聞き違え」とも言う
【例文】
「1時[いちし]」と「7時[しちし]」の聞き違いはよくある/電話だと名前の聞き違いが多くなる/「彼が蒸発したって本当か。聞き違いじゃないだろうね」/注文を受けた時は、聞き違いをしないように内容を復唱する

**ききつける【聞き付ける】** [聞く＋付ける]
❶(音、物音、足音、サイレン、銃声、声、悲鳴、[泣き・鳴き]声)を聞きつける(=音や声に気づく)
❷(行方、事件、話、噂[うわさ]、ニュース、情報、騒ぎ、ごたごた、様子、事情、評判、募集)を聞きつける(=噂や情報などを聞いて知る)
❸(音、声、音楽、ラジオ、愚痴、文句、名前、方言)を聞きつけている(=聞くことに慣れている)

【副⁺】 ❶❷ (偶然、素早く、耳ざとく、どこからか)聞きつける
【補足】
❸は、「聞きつけている」、あるいは「聞きつけた/聞きつけない＋名詞」
で使う
【例文】
❶深夜に怪しい物音を聞きつけたので外に出てみたが、何もなかった/愛犬は父が帰宅すると、足音を聞きつけて走って行く/サイレンを聞きつけて、住民が外へ飛び出して来た/「火事だ」という声を聞きつけた人々が、すぐさま消火に駆けつけた/女性の悲鳴を聞きつけた通行人が、警察に通報した
❷事件を聞きつけた報道陣が現場に集まって来た/マスコミが人気俳優の結婚話を聞きつけ、自宅に押しかけている/埋蔵金発見の噂を聞きつけて、大勢の山師が現場に詰めかけた/騒ぎを聞きつけ、何事かと皆が集まって来た/おいしい店だと評判を聞きつけたら、すぐ行くことにしている/幼なじみが大企業の取締役になったと聞きつけ、寄付を頼みに行った/どこから聞きつけたのか、収賄容疑の議員宅にマスコミが殺到している ❸ 妻の愚痴は聞きつけているので、何を言われてもあまり気にならない/居間から聞きつけた声がすると思ったら、兄だった/メニューには、聞きつけない名前の料理が書かれていた
**ききつたえる【聞き伝える】** [聞く＋伝える] (話、意見、声、消息、評判、噂[うわさ]、名声、名前、情報、気持ち、体験談、再開、美貌、奇跡、伝説、成功、惨事、被害、最期、窮状、状況、情勢、様子、内容)を聞き伝える(=人を通して聞いて知る。*伝え聞く)
【副⁺】 (人づてに、人を介して)聞き伝える
【補足】
今[こん]日[にち]では「自分が聞いて知った」という自動詞的な意味から外れて、「自分が聞いたことを他者に伝える」という他動詞的な用法も見られる
【例文】
日本最初の女王、卑[ひ]弥[み]呼[こ]の話は人々の間に聞き伝えられ、語り伝えられてきた/長らく音信のなかった息子の消息を聞き伝えて、母親は安堵した/泉の水で病が治ったという噂を聞き伝えて、訪れる人が後を絶たない/ダイエット成功者の体験談を聞き伝えて、早速まねをしてみた/「あなた様の御高名は聞き伝えられており、知らない者などございま

<383>
せん」/トイレットペーパーが品不足になるという情報をどこから聞き伝えたのか、人々が店に殺到した/彼女の美貌を聞き伝えた王が、関心を示して王富に召し出した/被災者の窮状を聞き伝えて、ボランティア活動に参加した
【名詞形】聞き伝え
【補足】
「聞き伝[づた]え」とも言う
【例文】
聞き伝えでは、この沼には昔、大蛇が住んでいたという/彼が既に他国に亡命しているという話は、あくまで聞き伝えにすぎない
**ききとがめる【聞き咎める】** [聞く＋咎[とが]める] (発言、失言、愚痴、不満、我が儘[まま]、言い訳、言葉、言葉遣い、対応、独り言、つぶやき、嘘[うそ]、自白、不審な点、誤り、言い違い)を聞きとがめる(=おかしいと思った点を問いただす)

【副⁺】 (いちいち、ぱっと、細かく、即座に、神経質に)聞きとがめる
【例文】
差別的な発言を聞きとがめられても、本人はその意識はなかったと答えた/大臣は議会での失言を聞きとがめられ、謝罪に追い込まれた/部下の不満をただ聞きとがめるのではなく、その理由をきちんと知るべきだ/母親は、娘のぞんざいな言葉遣いを聞きとがめて叱った/顧客に対する電話口での対応が悪い、と上司に聞きとがめられた/不服のあまり独り言をつぶやいたら、先輩に聞きとがめられてしまった/子供がついた嘘を母親が聞きとがめると、しゅんとしてしまった/刑事は、取り調べにおける容疑者の自白を聞きとがめ、追及した/教師が、小さな言い違いをいちいち聞きとがめたので、子供は黙ってしまった
**ききとどける【聞き届ける】** [聞く＋届ける]
❶(話、声、言葉、要求、要望、望み、希望、願い、頼み、申し出、意見、陳情、訴え、我が儘[まま]、謝罪、詫[わ]び、嘆願、祈り、思い、上奏)を聞き届ける(=上位の者が下の者の意見などを聞いて、承知する)
❷(声、言葉、音、気持ち、考え)を聞き届ける(=注意して最後まで聞く)

【副⁺】❶ (何とか、すんなり、あっさり、渋々、快く、たやすく、十分に、簡単に)
❷(しっかり、間違いなく、確かに、十分に)聞き届ける
【例文】
❶現在の政治体制は、国民の声を十分に聞き届けてはいない/組合側の賃上げ要求が聞き届けられなければ、ストは避けられない/何回も役所に陳情して、住民の要望を聞き届けてもらった/家計は苦しいが、外国留学という娘の希望を聞き届けてやりたい/市民団体の訴えがようやく聞き届けられ、工場誘致が見直されるようだ/神様が祈りを聞き届けてくれたのか、病気は奇跡的に快方に向かった
❷瀕死の兵士に「何か言い残すことはないか。俺がしっかり聞き届けてやるから」と声をかけた/牧師様が、私の気持ちを十分に聞き届けてくださった/死の床[とこ]にある父の考えを得心が行くまで聞き届けて満足している/彼女を部屋まで送り、ドアに鍵をかけるのを聞き届けてから帰った
【名詞形】聞き届け お聞き届けになる
【補足】
名詞形は、❶の意味でのみ使う。接頭辞「お」がついて、相手を敬う意味が加わっている
【例文】
「私どもの願いを快くお聞き届けくださいまして、誠にありがとうございます」/「どうしてもこの思いをお聞き届けいただけないのなら、死にます」/「御[お]上[かみ]はこの度の上奏をお聞き届けになられる由でございます」

<384>
**ききとる【聞き取る・聴き取る】** [きく＋取る]
❶(音、メロディー、音声、発音、声、つぶやき、歌詞、レコード、会話、講義、演説、言葉、英語、キーワード、メッセージ、放送、ニュース、せりふ、名前)を聞き取る(=音声や言葉を聞いて、その内容を理解する)
❷(話、昔話、様子、状況、症状、心の叫び、意見、要望、苦情、事情、体験、特徴)を聞き取る(=事情などが分かるように詳しく聞く)

【副⁺】 (はっきり、こっそり、つぶさに、詳しく、正しく、正確に、必死に)聞き取る
【例文】
❶外国の短波放送は、時折音声が乱れて、聞き取りにくい/語学上達のためには、発音を正確に聴き取る力が必要だ/スマホに声を聞き取らせると、アプリが起動する仕組みだ/古いレコードを聞いたら、雑音が多くて、よく聴き取ることができない/二人の会話を隠れて聞き取ろうとしたが、うまくいかない/周囲が騒がしくて、街頭演説がはっきり聞き取れない/外国語の講演でも、キーワードが聞き取れれば、内容が大体分かるはずだ/字幕のない洋画のせりふは、懸命に聞いても聞き取れない/珍しい名前だと、なかなか1回では聞き取ってもらえない
❷土地の古老から珍しい昔話を聞き取り、記録に残した/記者は、目撃者から事件の様子を詳しく聞き取った/今後のため、地震発生時の状況を関係者から聴き取っておいた/医師は、患者から症状を聞き取ると、カルテに記録する/心理カウンセラーは面談を重ね、相談者の心の叫びを聞き取れるようになった/メーカーは、製品に関する苦情を聞き取り、改良を重ねた/被災者から体験を聞き取り、防災用の冊子にまとめた/警察は、目撃者から犯人の特徴を聴き取って、似顔絵を作成した
【名詞形】きき取り きき取りをする
【例文】
語学の学習者にとって、ニュースの聞き取りは難しい/関係者から聴き取りをして、事件の概要を把握する/英語の聞き取りテストは、満点だった/委員会が関係者への聴き取り調査を始めた
**ききなおす【開き直す・聴き直す】** [きく＋直す]
❶(音楽、歌、曲、演奏、音、発音、声、講義、スピーチ、話し方、CD、問題、録音)を聞き直す(=もう一度同じものを聞く)
❷ (相手)に(話、いきさつ、経緯、本心、気持ち、訳[わけ]、理由、意見、事件の核心、名前、連絡先、道、値段、答え、疑問点、[不明な・納得できない]点)を聞き直す(=確かめるため、もう一度聞く)
【副⁺】 (もう一度、再び、再度、繰り返し、改めて、一から、最初から、念のため)聞き直す
【例文】
❶子供の頃、よく聞いていた音楽を聞き直すと、新しい発見がある/外国語の歌を何度も聴き直して、歌詞を覚えた/好きなモーツアルトの曲は、何度聞き直しても飽きない/難しい講義は、録音して聴き直すことにしている/自分の話し方を録音し、聴き直して悪い点を直している/英会話のCDを何度も聞き直したら、自然と口をついて出てくるようになった/大事な話は、録音しておけば後から聴き直せる
❷離婚を決めた二人に、再考の余地はないか、聞き直した/事件の核心について、容疑者に聞き直した/名刺で読み方が難しい名前は、もう一度聞き直してメモしておく/念のため、担当者に集合時間をもう一度聞き直した/商品の値札が安過ぎる気がして、店員に値段を聞き直した/相手は既に帰国しており、書類で不明な点を聞き直そうにも聞き直せなかった/納得できない点について、相手に聞き直してみた
**ききながす【聞き流す】** [聞く＋流す]
❶(→「ききすごす」に同じ。自慢、世辞、挨拶)

<385>
を聞き流す(=右から左へ流すように聞くだけで、気に留めない)
❷(歌、曲、音楽、CD、英語)を聞き流す(=身を入れず、流すようにして気楽に聞く)

【副⁺】 ❶(あっさり、ばんやり、さっと、さらりと、漫然と、軽く、適当に、ほどほどに、いい加減に、黙って、上の空で、柳に風と、馬[ば]耳[じ]東[とう]風[ふう]と、右から左へ)
❷(さっと、軽く、ただ)聞き流す
【例文】
❶隣人の自慢話にはうんざりだが、黙って聞き流せば済むことだ/家族を侮辱する言葉など、絶対に聞き流すことはできない/くだらない噂[うわさ]なんて聞き流しておけばいい/妻の愚痴は、いつも適当に聞き流すようにしている/母の小言は、軽く聞き流すことにしている。うっかり言い返すと大変なことになる/陰口にいちいち怒っても仕方がない。柳に風と聞き流そう/親友に対する悪口はどうしても聞き流せず、言った相手に反論した/勇気を出して仲間に忠告したのに、簡単に聞き流されてしまった/市長としては、住民の訴えをいい加減に聞き流すわけにはいかない
❷ いつも好きな歌を聞き流しながら運転している/音楽を聞き流すのは、胎教にいいらしい/英会話の音声をただ聞き流すだけでは、英語は上達しないと思う
**ききなれる【聞き慣れる・聴き慣れる】** [きく＋慣れる] (音、声、鳴き声、歌、曲、メロディー、CD、話し方、せりふ、名前、言葉、専門用語、方言、英会話)を聞き慣れている(=何度も聞いて慣れている)

【副⁺】(いつも、始終、しょっちゅう、よく)聞き慣れている
【補足】
「聞き慣れている」、あるいは「聞き慣れた/聞き慣れない＋名詞」の形で使う
【例文】
波の音を聞き慣れていないせいか、海辺の宿ではなかなか寝つけなかった/聞き慣れた声がしたので、振り向くと旧友が立っていた/飼い猫の鳴き声は聞き慣れているので、すぐ分かる/行きつけの店では、いつも聞き慣れた流行歌が流れている/聞き慣れた曲だが、オーケストラの生演奏だと迫力がある/どこからか異国風の聞き慣れぬメロディーが聞こえてきた/CDを繰り返し聞いて聞き慣れたら、速いスピードの英会話も聞き取れるようになった/顧客が聞き慣れない珍しい名前だったので、失礼だったが、何度も聞き返した/聞き慣れない言葉は、すぐ辞書で意味を調べることにしている/講演者は、聞き慣れない専門用語をやたらに使うので、よく分からなかった/余興では、聞き慣れた歌舞伎の名[めい]ぜりふが飛び出し、拍手喝采だった/方言も聞き慣れれば、味わい深いものがある
**ききのがす【聞き逃す】** [聞く＋逃す]
❶(音、声、演奏、ニュース、ラジオ、番組、講義、講演、説明、話、言葉、内容、ポイント、情報、アナウンス、アドバイス、指示)を聞き逃す(=聞こうと思っていたが、聞く機会を逃してしまう)
❷(不満、暴言、悪口、誹[ひ]謗[ぼう]中傷、失言、差別的発言、皮肉、つぶやき、ため息)を聞き逃す(=聞かないことにして済ます)
【副⁺】 (つい、うっかり、あいにく、運悪く、危うく、残念ながら)聞き逃す
【例文】
❶昼寝をしていて電話の着信音を聞き逃してしまった/初めて来日した名ピアニストの演奏だから、絶対に聞き逃せない/他のことに気を取られて、楽しみにしているラジオ番組をあやうく聞き逃すところだった/風邪で休んで講義を聞き逃したが、友達がノートを貸してくれた/都合がつかず、有名な先生の講演を聞き逃してしまった/記者たちは、会見内容を聞き逃さないように録音している/授業のポイントを聞き逃したら、試験の時に困ってしまう/緊急時の避難情報は、絶対に聞き逃してはいけない/海外の空港で、アナウンスを聞き逃すまいと必死に耳を傾けた
❷いわれのない誹謗中傷は、決して聞き逃せない/差別的発言を聞き逃していたら、それでいいと思われてしまう/説教の最[さい]

<386>
中[ちゅう]に娘が不満そうにため息をついたのを母親は聞き逃さなかった
**ききふるす【聞き古す】** [聞く＋古す] 聞き古した(音楽、民謡、曲、言葉、言い方、ギャグ、ジョーク、格言、CD、話、話題、ニュース、内容、文句) (=何度も聞いて、新鮮味がなくなっている)

【補足】
「聞き古した＋名詞」の形で使う
【例文】
父にとっては小さい頃から聞き古した民謡でも、若い自分には新鮮に聞こえる/この喫茶店で流すのは、聞き古された曲ばかりでつまらない/上司が皆の聞き古したギャグを得意げに使う度に、座が白ける/聞き古したCDだが、懐かしい思い出があるので捨てられない/参加したセミナーは、聞き古した内容ばかりで得るものがなかった/聞き古された宣伝文句では、せっかくの新製品も売れないだろう
**ききほれる【聴き惚れる・聞き惚れる】** [きく＋惚[ほ]れる] (話、話術、トーク、演説、弁舌、スピーチ、朗読、語り口、声、響き、鳴き声、歌、歌声、美声、民謡、音色、音楽、演奏、楽器の音[ね])に聴きほれる(=心を奪われ、うっとりして聞く)

【副⁺】 (すっかり、うっとり、しんみり、しばし、じっと、ただただ、恍[こう]惚[こつ]として、思わず)聴きほれる
【例文】
名優による詩の朗読にしばし聴きほれてしまった/講談師の聴きほれるような語り口に、思わず引き込まれる/高原で鳴き交わす野鳥の声に聴きほれた/少年合唱団の天使のような歌声は、誰もが聴きほれるほど美しかった/歌劇場では、歌手たちの美声にただ聴きほれ、夢のような時間を過ごした/地元民が歌う民謡にすっかり聴きほれてしまった/荘厳な宗教音楽に我を忘れ、恍惚として聴きほれていた/会場の人々は、天才少年の演奏にうっとり聴きほれて、時のたつのも忘れた/どこからか聞こえる笛の音[ね]に聴きほれて、その場にじっと佇[たたず]んだ

**ききまちがう・ききまちがえる【聞き間違う・聞き間違える】** ☞ききちがう・ききちがえる【聞き違う・聞き違える】
**ききまわる【聞き回る】** [聞く＋回る]
ⓐ(人々、周囲)に(話、噂[うわさ]、情報、出[しゅっ]所[しょ]、消息、行方、真相、事情、意見、[知りたい・他人の]こと、範囲、何があるか)を聞き回る(=あちこちに聞いて回る)
ⓑ(周囲、社内、町内、近隣、売り場、付近、辺り一帯、心当たりの所)を聞き回る

【副⁺】 (あちこち、こそこそ、根掘り葉掘り、しつこく、まめに、慌てて、足を棒にして)聞き回る
【例文】
記者は関係者に話を聞き回って、事件性の有無を確かめている/噂が本当かどうか、周囲に聞き回って確かめよう/刑事が、現場近くの住民に事件の目撃情報を聞き回っている/足を棒にして、この情報の出所を聞き回った/幼なじみの消息が知りたくて、心当たりの所をあちこち聞き回ってみた/知りたいことは、こそこそ聞き回らず、相手に直接聞いたほうがいい/プライバシーに関わることだから、他人のことを根掘り葉掘り聞き回るものではない/テストの前日になって、慌てて級友に出題範囲を聞き回った/社内を聞き回っても、目的の資料は見つからなかった/両親は、迷子になった子供を探して、辺り一帯を聞き回った/売り場案内がないので、客は欲しい商品がどこにあるのか聞き回るしかない/町内をこそこそ聞き回っている奴がいるから、気をつけたほうがいい
**ききもらす【聞き漏らす・聞き洩らす】** [聞く＋もらす] (→「ききおとす」に同じ。物音)を聞き漏らす(=聞くべきことを何かの事情で聞かないでしまう)

【副⁺】 (→「ききおとす」

<387>
【副⁺】に同じ)聞き漏らす
【例文】
電話で相談した時、通話中の雑音がひどくて、話の一部を聞き漏らしてしまった/説明を一生懸命に聞いていたが、隣の人に声を掛けられ、結論を聞き漏らした/話のポイントを聞き漏らさないように気をつけた/上司の指示は、聞き漏らすことがないようメモを取っている/地震情報は、一[ひと]言[こと]も聞き漏らさず聞くことにしている/途中で呼び出されたため、聞き漏らした事柄を後で仲間に教えてもらった/講義内容を聞き漏らすまいと、全神経を授業に集中した/怪しい物音を聞き漏らすまいと、見張りの者たちは耳を澄ました
【名詞形】聞き漏らし
【例文】
誤解が生じたのは、聞き漏らしがあったからだ/大事な商談の時は、聞き漏らしや聞き間違いに気をつけよう
**ききわける【聞き分ける】** [聞く＋分ける]
❶(音、音色、音程、響き、エンジン音、足音、発音、アクセント、声、鳴き声、演奏、言葉、言語、方言、訛り、違い、BとV、1[いち]と7[しち]、橋と箸)を聞き分ける(=音や声などの違いを聞いて区別する)

❷(話、言葉、注意、言うこと、勝手、我が儘[まま]、理屈)を聞き分ける(=聞いて意味を理解する。納得して従う)

【副⁺】❶(判然と、ちゃんと、正しく、正確に) ❷ (素直に、従順に)聞き分ける
【例文】
❶調律師は、ピアノの音を正確に聞き分けて調整する/車好きの兄は、エンジン音でどの車種か聞き分けられる/音楽家は、正確に音程を聞き分ける能力が必要だ/日本語のアクセントを聞き分ける力がないと、「橋」と「箸」の区別は難しい/生まれて間もない赤ん坊でも、母親の声はちゃんと聞き分けるそうだ/姉妹の声は、聞き分けられないほど似ている/森の中で野鳥の鳴き声を聞き分けたくて、耳を澄ませた/いろいろな国の人が話す言葉を聞いて、どの言語か聞き分けようとした/数年間、英国に留学していたので、英語の方言を聞き分けることができる
❷犬のしつけでは、飼い主の言葉を聞き分けたら、すぐ褒めることが大事だ/先生の話をよく聞き分けてくれるのは、小学生くらいまでだ/お得意様から、こちらの勝手をよく聞き分けてくれたと感謝された/娘から一度くらい我が儘[まま]を聞き分けてくれてもいいだろうと迫られた
【名詞形】聞き分け
【例文】
英語のRとLの発音の聞き分けが苦手だ/聞き分けのない息子に手を焼いている/おとなしくて聞き分けがいい子は育てやすい
**ききわすれる【聞き忘れる】** [聞く＋忘れる]
❶(名前、住所、場所、時間、日時、連絡先、タイトル、曲名、放送、話、値段、答え、質問事項)を聞き忘れる(=聞くこと自体を忘れる)
❷(→❶に同じ。内容)を聞き忘れる(=聞いたことを忘れる)

【副⁺】 (つい、うっかり、すぐに、うかつにも、不注意で、ぼんやりして)聞き忘れる
【例文】
❶担当者の名前を、つい聞き忘れてしまった/会合の日時は聞いたが、場所は聞き忘れた/旧友と偶然再会したが、連絡先を聞き忘れたので、連絡が取れない/ラジオ講座で勉強しているが、うっかり聞き忘れる日がある/インタビューの前に、質問事項を聞き忘れないように書き留めておく
❷放送で美しい曲が流れて来たが、曲名はすぐに聞き忘れてしまった/年のせいか、聞いたそばからすぐ内容を聞き忘れてしまう/セミナーで心に留まったことはしっかりメモして、聞き忘れないようにした

<388>
聞き忘れ 聞き忘れをする
【例文】
必要事項の聞き忘れがあったので再度連絡した/記憶力が衰えたらしく、最近聞き忘れが多くなってきた/予定をメモしておけば、聞き忘れをすることはない
**きくずす【着崩す】** [着る＋崩す]
❶(和服、着物、衣服、衣装、スタイル、スーツ、ジャケット。アイテム、制服)を着崩す(=衣類を本来の着方でなく、わざと崩した感じに着る)
❷(洋服、背広、上着、制服)を着崩す(=長い間着ているため、衣服の形を崩す)

【副⁺】 (わざと、だらしなく、格好よく、粋に、おしゃれに)着崩す
【例文】
❶役者は、役柄に合わせ、着物を粋な姿に着崩して見せている/街のチンピラたちがだらしなく着崩した服で闊[かっ]歩[ぽ]している/襟を立てたり、上着のボタンを外したりして着崩してみると雰囲気が変わる/テーラードスーツに派手なインナーを合わせ、着崩したスタイルを試みる/麻のジャケットの袖をまくった彼の着崩し方は何とも格好いい/エレガントなアイテムをカジュアルに着崩すと、若々しく見える/学生たちはわざと制服を着崩して、個性を出そうとしている
❷長年使って着崩した服は、もう処分しよう/着崩して膝が出たズボンでも、クリーニングに出せば、また穿[は]ける
【名詞形】着崩し
動 着崩し(を)する
【例文】
今どきの若者はわざと着崩しをして、格好よく見せようとする/へたに着崩しをすると、かえってみっともない格好になる
**きくずれる【着崩れる】** [着る＋崩れる]
❶(和服、着物、振り袖、晴れ着、浴衣、帯)が着崩れる(=きちんと着ていた着物が、着ている間にだらしなく乱れる)
❷(→「きくずす」❷に同じ)が着崩れる(=長い間着ているため、衣服の形が崩れる)

【副⁺】 (だらしなく、ぶさいくに)着崩れる
【例文】
❶和服は着付けが下手だと、すぐ着崩れてしまう/着物は着崩れると、衿[えり]合わせははだけ、裾は広がりいかにもだらしない/外出先で振り袖が着崩れたら、誰かに手伝ってもらわないと自分では直せない/浴衣が着崩れないように、下ひもをしっかり締めた/時間がたっても着崩れることがないように着付けてもらった/帯締めをしっかり結ぶと、帯は着崩れない
❷よれよれの着崩れた服を着た男がうろついている/十年以上着ている父の背広は、すっかり古びて着崩れてしまっている/着崩れないように上着を何着か着回している
【名詞形】着崩れ
動 着崩れ(を)する
【例文】
控室で着物の着崩れを直した/着物が着崩れしないよう、腰ひもをしっかりと締める/この服は皺[しわ]になりにくく、着崩れしにくい素材で出来ている
**きこしめす【聞こし召す】** [聞こす＋召す] (酒、アルコール類)を聞こし召す(=「人が酒を飲む」ことを戯れて、品[ひん]よく言う)
【副⁺】 (しこたま、たっぷり、かなり、ずいぶん、たんと、上機嫌で)聞こし召す
【補足】
「飲む・食う」の尊敬語から転じて、現在は「酒を飲む」の俗語表現
【例文】
議員先生は、好物の地酒をかなり聞こし召したようで、機嫌がいい/堅物の師匠が、上機嫌で酒を聞こし召すとは珍しい/好きな銘酒を聞こし召した夫は、ほろ酔い気分のようだ/日頃は厳しい上司も、酒を聞こし召すと、人が変わったように陽気になる/殿は、いつになくたんと御酒を聞こし召したらしく、眠ってしまわれた

<389>
**きこなす【着熟す】** [着る＋熟[こな]す] (服、衣装、着物、和服、浴衣、ドレス、スーツ、背広、ジャケット、コート、ジーンズ、ブランド物、ニューファッション、流行のアイテム、派手な色、柄[がら])を着こなす(=自分の身に合うように衣服を上手に着る)

【副⁺】 (さらりと、美しく、うまく、かっこよく、さりげなく、若々しく、品[ひん]よく、センスよく、マートに、シックに、カジュアルに、今風に、おしゃれに、粋に)着こなす
【例文】
雑誌のモデルのように、流行の服をスマートに着こなしたい/服をうまく着こなせていないと、まるで案[か]山[か]子[し]が服を着ているようだと言われる/茶道の師匠は、いつも和服を品よく着こなしている/若い女性は、浴衣を現代的に着こなして楽しんでいる/ドレスを華やかに着こなした女優が次々とレッドカーペットを歩いて行く/背広をシックに着こなせるような大人の男性に憧れる/親[おや]父[じ]が流行のジャケットをかっこよく着こなそうとしても無理だ/古いコートもマフラーなどでアクセントをつけ上手に着こなせば、おしゃれに見える/ジーンズを着こなしているのは、若い世代に限らない/派手な色をうまく着こなすのは難しい/ファッション雑誌を見て、着こなし方を研究する
【名詞形】着こなし 着こなしをする
【例文】
時と場所に応じてさまざまな着こなしを楽しむ/ファッションモデルだけあって、着こなしが洗練されている
**きこむ【着込む】** [着る＋込む]
❶(服、セーター、ベスト、防弾チョッキ、雨具、インナー、下着、肌着、ダウン)を着込む(=たくさん重ねて着る)
❷(衣装、着物、和服、振り袖、晴れ着、紋付、羽織、袴[はかま]、礼服、スーツ、ドレス、軍服)を着込む(=改まった服をきちんと着る)
【副⁺】❶(たくさん、どっさり、しっかり、何枚も、重ねて) ❷ (びしっと、堂々と、いかめしく、気取って)着込む
【例文】
❶外は寒いので、服をしっかり着込んだ/何枚も服を重ねて着込んだ子は、だるまみたいに丸く見える/冬の夜の外出時には、コートの下に厚いセーターを着込んでお
/機動隊員は、制服の下に防弾チョッキを着込んで出動する/下着を何枚も着込まないと、寒くてたまらない/昼になって気温が上がったので、朝に着込んだ肌着がちょっと暑く感じる/どんなに着込んでも、寒くてしかたがない/娘は、太って見えるから嫌だと、寒くても、着込むことはしない
❷結婚式に出るため、慣れない和服を着込んだら、疲れてしまった/娘は振り袖を着込んで、成人式に出席した/卒業式シーズンには、色とりどりの着物に袴を着込んだ女子学生を見かける/明治時代の元老は、勲章をたくさん付け、礼服を着込んだ姿で写真に収まっている/男性の受賞者たちは、タキシードを着込んで授賞式に臨んだ/びしっとスーツを着込むと、どんな男性でも素敵に見える/独裁者の執務室には、軍服を着込んだ側近がずらりと居並んでいた
**きざみあがる【刻み上がる】** [刻む＋上がる]
❶(彫刻、刻印、印鑑、印章に[名前・文字]、指輪に[イニシャル・日付]、墓石に[戒名・墓碑銘]、石碑に[銘・詩・句・和歌・碑文・肖像]、[柱・板・壁]に[模様・デザイン・レリーフ])が刻み上がる(=石材などに刻んだものが完成する)
❷(仏像、石像、肖像、胸像、彫像、聖人像、記念碑)が刻み上がる(=彫刻した像などが完成する)

【副⁺】(美しく、見事に、立派に)刻み上がる
【例文】
❶刻み上がった刻印は、すばらしい出来だった/もう少しで指輪にイニシャルが刻み上がるから待っていてと言われた/固い石なので、碑文が刻み上がるまで日数がか

<390>
かった/名工の手で壁に見事なレリーフが刻み上がった
❷創立者の肖像は、生き生きとした姿で立派に刻み上がった/刻み上がったばかりの聖人像が、聖堂の中に安置された
**きざみあげる【刻み上げる】** [刻む＋上げる]
❶(→ 「きざみあがる」❶に同じ)を刻み上げる(=石材などに文字や図案を刻んで完成させる)
❷(→「きざみあがる」❷に同じ)を刻み上げる(=彫刻した像などを完成させる)

【副⁺】 (→「きざみあがる」【副⁺】に同じ。丹念に、丁寧に、精魂込めて)刻み上げる
【例文】
❶中国産の玉[ぎょく]に凝った字体で名前を刻み上げて、印鑑を作った/記念碑の碑文は、刻み上げるまで半年もかかった/寺院の柱に刻み上げられているのは、古代から伝わる伝統的な模様だ/石材にレリーフを刻み上げるのは、熟練した職人でなければ難しい
❷ 名もなき仏師が岩壁に刻み上げた仏像は、20メートルもの高さがある/石窟に居並ぶ仏たちが刻み上げられた年代は、明らかになっていない/ミケランジェロが刻み上げた石像は傑作ぞろいで、見る者の胸を打つ
**きざみいれる【刻み入れる】** [刻む＋入れる]
❶ⓐ (野菜、ネギ、ニンニク、ショウガ、唐辛子、漬物、ピクルス、海苔[のり]、葉、具材)を刻み入れる(=具材を細かく切って中に入れる)
ⓑ(料理、炒め物、だし汁、スープ、鍋)に刻み入れる 
❷ⓐ (名前、文字、イニシャル、日付、戒名、銘、碑文、模様、デザイン、溝、落書き)を刻み入れる(=彫って文字などを入れる) 
ⓑ (碑、柱、壁、墓石、石、幹、木板、銅板、[金属・粘土]板、指輪、ペンダント、刀、地面)に刻み入れる
【例文】
❶ひき肉に玉ネギやニンジンを刻み入れたハンバーグを作って、野菜嫌いの子でも食べられるように工夫した/ニンニクやショウガを刻み入れた炒め物は、ぴりっとしておいしい/料理に赤唐辛子を刻み入れると、彩りがよくなる/春には、餅にヨモギの葉を刻み入れて、ヨモギ餅を作る
❷木の幹に二人のイニシャルとハート印を刻み入れた/お寺の墓石には、建立した年月日が刻み入れてある/刀匠は、刀に自分の銘を刻み入れた/ペルーの古代人が地面に刻み入れた溝は、ナスカの地上絵として今も残っている
**きざみこむ【刻み込む】** [刻む＋込む]
❶(→「きざみいれる」 ❶ⓐに同じ)を刻み込む(=具材をしっかり細かく切って入れる)
❷(印章に[名前・文字]、[石碑・壁面]に氏名、指輪に[イニシャル・日付]、墓石に[戒名・墓碑銘]、記念碑に[銘・詩・句・和歌・碑文・肖像・氏名]、[柱・板・壁]に[模様・図案・デザイン・レリーフ]、[地面・表[ひょう]面[めん]・タイヤ]に[溝・筋]、顔に皺[しわ])を刻み込む(=石材などに刻んで入れる)
❸ⓐ(教訓、社訓、忠告、教え、思い出、記憶、故郷、風景、情景、光景、姿、屈辱、悲惨さ、印象、感動、名前、メロディー、リズム感、人生の道筋)を刻み込む(=忘れないように、心に深くとどめる)
ⓑ(心、魂、まぶた、目の奥、脳裏、頭、胸、記憶、体、歴史)に刻み込む

【副⁺】 ❶(細かく)
❷(深く、丁寧に)
❸(しっかり、深く、強く、忘れがたく、強烈に、鮮烈に)刻み込む
【例文】
❶餃子の具は、ひき肉に野菜を細かく刻み込んで、混ぜる/マヨネーズに野菜とピクルスを刻み込んで、タルタルソースを作る/米とだし汁に具材を刻み込み、混ぜご飯を作る
❷古代エジプトの文字が刻み込まれた印章が発見された/困難を伴ったダム建設で命を落とした人々の氏名が記念碑に刻み込んである/結婚指輪には、二人のイニシャルを刻み込んだ/タイヤの表面には、溝が刻み込んである/老人の顔には、長年の苦労を
<391>
物語るような深い皺が刻み込まれている ❸ 社員には、創業者が残した社訓を心にしっかり刻み込んでもらいたい/母の教えを胸に刻み込んで、日々を過ごしている/再び訪れることがないであろう生まれ故郷をまぶたに刻み込もうとした/戦争の悲惨な情景は、目の奥に刻み込まれていて、忘れられない/アフリカの人々がダンスに興じる姿を見ると、先祖伝来のリズム感が体に刻み込まれているように感じる
**きざみつける【刻み付ける】[刻む＋付ける]** ❶(印章に[名前・文字]、指輪に[イニシャル、日付]、記念碑に氏名、墓石に[戒名・墓碑銘]、石碑に[詩・句・和歌・碑文・肖像]、刀剣に銘、[柱・板・壁]に[模様・デザイン・レリーフ・経文]、[幹・岩盤]に[印[しるし]・溝]、顔に皺[しわ])を刻みつける(=石材などにしっかり刻んで残す) ❷ⓐ (教訓、戒め、忠告、教え、考え、認識、思い出、記憶、悲惨さ、故郷、風景、情景、姿、様子、状況、情け、印象)を刻みつける(=忘れないように、心に深くとどめる) ⓑ(心、まぶた、目の奥、脳裏、頭、胸、記憶、体)に刻みつける 
【副⁺】❷ (しっかり、強く、深く)刻みつける
【例文】❶ 指輪に結婚記念日を刻みつけてもらった/記念碑には、功労者の氏名が刻みつけてある/景勝を詠んだ俳句が句碑に刻みつけられている/寺院の壁には、仏像の姿が刻みつけてある/古寺にあった版木は、僧が経文を一字ずつ刻みつけたものだと分かった/帰り道が分かるように、木の幹にナイフで目印を刻みつけながら進んだ/農夫の顔に刻みつけられた皺からは、長年にわたる労苦が感じ取れた ❷今回の失敗を教訓として心に深く刻みつけようと思う/彼は両親の教えを胸にしっかり刻みつけて、社会へと出て行った/運転者は、わき見運転が危険だという認識を頭に刻みつけるべきだ/この記念館は、戦争の悲惨さを人々の記憶に刻みつけておくために作られた/目を閉じると、まぶたに刻みつけられた亡き母の姿が見える/見知らぬ人に命を助けられた彼は、その情けを心に刻みつけておこうと思った/一目見た時の彼女の強烈な印象が、目の奥に刻みつけられている
**きしみあう【軋み合う】** [軋む＋合う](氷の塊、流氷、金属、荷車、角と角、車輪とレール、梁、舟板)がきしみ合う (=こすれ合って、音を立てる)
【副⁺】ギーッと、キッキーと、ギシギシと、ミシミシと、重く、激しく)きしみ合う
【例文】 北の海では、流氷の塊がぶつかり合い、きしみ合っている/機械の動きが異常をきたし、金属がきしみ合うような音がした/重い荷を載せた荷車が前を通る度に、ギシギシときしみ合う音がする/急ブレーキで、車輪とレールがきしみ合う大きな音がした/大風に見舞われた際は、家中の梁がきしみ合い、必死に耐えている感じがした
**きずきあげる【築き上げる】** [築く＋上げる] ❶(建物、宮殿、神殿、寺院、城、要塞、城壁、石垣、墳墓、ピラミッド、堤防、防潮堤、ダム、足場)を築き上げる(=建造物を完成させる) ❷(王国、都、王朝、時代、文明、社会、世界、家庭、生活、人格、平和、信頼、関係、地盤、基礎、土台、体制、包囲網、名声、地位、事業、キャリア、実績、富、勢力、全盛期)を築き上げる(=努力して完成させる) 
【副⁺】営々と、地道に、見事に、立派に、裸一貫から、無一文から)築き上げる
【例文】❶難攻不落の名城は、長い歳月をかけて築き上げられた/異民族の侵入を防ぐために、高い城壁を築き上げた/古代の巨大な墳墓は、多くの人民の苦役によって築き上げられた/どのようにしてピラミッドを築き上げたのか、今も多くの謎が残っている/川の氾濫を防ぐには、両岸に堅固な堤防を築き上げることだ/海辺に高い防潮堤を築き上げ
<392>
ると、景観が損なわれる/建築工事は、足場を築き上げることから始める ❷ 辺境の異民族が攻め込んで来て、新たな王朝を築き上げた/新しい時代を築き上げるのは、これからの若者だ/先人の努力によって、今日の豊かな社会が築き上げられたのだ/世界中が力を合わせて、人類の平和を築き上げなければならない/結婚したら、二人で幸せな家庭を築き上げたい/十代は、人格を築き上げる大切な時期だ/両国が信頼関係を築き上げれば、国境をめぐる紛争は解決できるだろう/新人候補者は、地盤を築き上げるため、選挙区で地道な活動を続けた/論文の盗用が明らかになり、教授はこれまでに築き上げた名声を一夜にして失った/社長は、裸一貫から会社を興し、今の地位を築き上げたそうだ/王族は、砂漠地帯の油田開発で巨万の富を築き上げた
**きずきなおす【築き直す】** [築く＋直す] ❶(→「きずきあげる」 ❶に同じ)を築き直す(=建造物などをもう一度造る) ❷(国、都[みやこ]、社会、家庭、生活、平和、信頼、関係、絆[きずな]、地盤、基礎、土台、態勢、体制、包囲網、名声、地位、事業、勢力圏)を築き直す(=努力してもう一度作る) 
【副⁺】再び、新たに、全面的に、根本的に、一から、最初から、元どおり)築き直す
【例文】❶壊れた古い城を元どおり築き直すことになった/敵が破壊した要塞が築き直されないままになっている/外敵の攻撃に備えて、崩れた城壁を急いで築き直す必要がある/人手がそろえば、短期間で石垣を築き直せるだろう/何度、堤防を築き直しても、台風が来れば決壊してしまう/工事現場では、強風で壊れた足場を築き直している❷新しい王が即位し、疲弊した国を築き直していった/二人で努力して、生活を築き直せるなら、何とかそうしたい/一度失った信頼を築き直すのは難しい/母との絆を何とかして築き直したい/被災地復興のために、まず地場産業の態勢を築き直さなければならない/経営陣の内部抗争を収めるには、社内体制を根本的に築き直すべきだ
**きずつけあう【傷つけ合う】** [傷つける＋合う] ❶ⓐ(相手、体)を傷つけ合う(=暴力行為で互いに体に傷をつける) ⓑ(刃物、武器、実力行使)で傷つけ合う ❷ⓐ ([人]、相手)と(心、気持ち、感情、人格、誇り、名誉、尊厳、自尊心、面[めん]子[つ]、面[めん]目[ぼく]、体面、威信)を傷つけ合う(=互いに心を傷つける) ⓑ(両者、夫婦、家族、兄と弟、仲間同士)が/で
(相手、互い)を傷つけ合う
【副⁺】(とことん、深く、激しく、互いに、どこまでも)傷つけ合う
【例文】 ❶不良グループが喧[けん]嘩[か]になり、刃物で傷つけ合って怪[け]我[が]人が出たという/政府側は、反政府勢力の攻撃に対して直ちに応戦して、互いに傷つけ合うばかりだ/デモ隊と機動隊が実力行使でもみあい、傷つけ合っている ❷兄弟で感情に任せて言い争い、互いの心を傷つけ合ってしまった/互いに利害関係にある者が、感情を傷つけ合わずに話し合うのは、なかなか難しい/両陣営は、名誉を傷つけ合うようなネガティブキャンペーンを展開している/価値観の違う夫婦は、互いを傷つけ合ったあげく、離婚した/仲の良かった兄弟が遺産相続の問題で傷つけ合う関係になってしまった/二人は心の中では愛し合っているのに、口では傷つけ合ってばかりいる/互いに寛容になれたら、傷つけ合うこともなくなる/人とは愚かなものだ。どれだけ傷つけ合えば、気が済むのだろうか
【名詞形】傷つけ合い 傷つけ合いをする/になる
【例文】恋愛は、傷つけ合いを恐れていては成就しない/血気盛んな若者同士がぶつかっ
<393>
て、傷つけ合いをしないで済めばいいがと心配している/あの親子は、会えば傷つけ合いになるという不幸な関係だ
**きせかける【着せ掛ける】** [着せる＋掛ける] ❶(衣服、上着、コート、外[がい]套[とう]、ガウン、着物、衣、打ち掛け、衣装、羽織、ショール、夜着、掛け布団、毛布)を([人])に着せかける(=後ろや上から衣類などを掛ける) ❷(→❶に同じ)を([人])に着せかける(=衣類などを着せようとする。着せ始める) ❸ (失敗、過失、ミス、犯行、罪、濡れ衣、汚名)を([人])に着せかける(=罪を人に負わせようとする)
【副⁺】❶(そっと、ふわりと、優しく)着せかける
【例文】 ❶事故現場で路上にうずくまる怪[け]我[が]人[にん]に、脱いだ上着を着せかけてあげた/紳士が連れの女性にコートを着せかけるのは、西洋のマナーとされている/案内係は、食事を終えた客に外套を着せかけて、送り出した/打ち掛けを着せかけたら、花嫁の着付けが出来上がる/棺[ひつぎ]の中には、豪華な衣装を着せかけられた王の遺骸が納められていた/横たわる病人にそっと掛け布団を着せかけた/子供は寝相が悪くて、着せかけた夜着を蹴飛ばしてしまう/うたた寝していると、娘が毛布を着せかけてくれた ❷ 子供に長袖の服を着せかけたが、暑いかなと思って半袖に替えた/試着で、夫にMサイズのシャツを着せかけたところ、きつそうだったので、Lサイズに変更した ❸ 自分の失敗を他人に着せかけようとする人は嫌われる/盗みの罪を他人に着せかけた男が、警察の捜査で嘘[うそ]がばれて捕まった
**きせこむ【着せ込む】** [着せる＋込む] ⓐ(服、着物、ドレス、衣装、下着、肌着、綿[わた]入れ、ダウン)を着せ込む(=たくさん重ねて着せる) ⓑ(子供、モデル、役者、人形、マネキン)に着せ込む
【副⁺】(たくさん、ずいぶんと、何枚も、重ねて)着せ込む
【例文】子供は、服を着せ込まれるのを嫌がり、逃げ回った/子供に服を何枚も着せ込むと、免疫力が弱って風邪をひきやすくなるそうだ/ひな人形には、美しい着物を丁寧に着せ込んである/流行のドレスをマネキンに着せ込んで、ショーウィンドーに飾った/ファッションショーの当日、裏方は次々とモデルたちに衣装を着せ込んでいく/歌舞伎の派手な衣装は、数人がかりで役者に着せ込む/厳寒の地では、子供に下着や厚手の服を着せ込んで、学校へ送り出す
**きせつける【着せ付ける】** [着せる＋付ける] ❶ⓐ(衣服、和服、着物、振り袖、晴れ着、羽[は]織[おり]袴[はかま]、浴衣、ドレス、[花嫁・舞台・民族]衣装、鎧[よろい]兜[かぶと]、布地)を着せ付ける(=*着慣れていない衣服を何とか人に着せる) ⓑ ([人]、子供、花嫁、俳優、モデル、マネキン、人[じん]台[だい])に着せ付ける ❷ (→❶に同じ)を着せつけている(=人に着せることに慣れている) 
【副⁺】❶(美しく、きちんと、手早く、手際よく、きれいに、大急ぎで)着せ付ける
【補足】❷は、「着せつけている」の形で使う
【例文】❶着付け教室では、生徒同士で着物を着せ付ける練習をする/美容院で髪をセットし、振り袖を着せ付けてもらった/七五三を迎えた息子の羽織袴を、母が着せ付けてくれた/式場の控え室では、美容師が花嫁にウェディングドレスを着せ付けていた/舞台袖では、助手が大急ぎで俳優に衣装を着せ付けていた/展示用の民族衣装をマネキンに着せ付ける手順が分からず、苦労した/時代劇で、鎧兜を着せ付けられたら、重くてうまく動けなかった/デザイナーは、トルソという人台に布地を着せ付けたまま、裁断している
<394>
❷ 普段、和服を人に着せつけていないので、時間がかかる/日頃、晴れ着を着せつけている美容師は、短時間できれいに仕上げてくれた
【名詞形】着せ付け(=*着付け) 着せ付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。一般的には「着付け」を多用する
【例文】 着物の着せ付けは、レンタル代とは別料金だ/美容室で和服の着せ付けをしてもらった
**きそいあう【競い合う】** [競う＋合う] ⓐ(力、腕、技、芸、味、技術、性能、健脚、優劣、記録、成果、得点、数、タイム、スピード、美しさ、面白さ、[華やか・奇抜]さ、アイデア、策、シェア、商品開発)を/で競い合う(=互いに競う) ⓑ(相手、友人、ライバル、同僚、他社)と競い合う ⓒ (皆、双方、[仲間・友達・選手・ライバル]同士、チーム、参加者、候補者、各社)が/で競い合う
【副⁺】(互いに、負けじとばかりに、しのぎを削って)競い合う
【例文】力を競い合えるライバルがいてこそ、成績が伸びる/コンテストで一流の料理人たちが腕を競い合った/互角の選手同士で技を競い合った結果、引き分けとなった/互いに切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]して芸を競い合ってこそ、役者として成長できる/モーターショーでは、各社が新車の性能を競い合っている/ハイカーたちが、健脚を競い合うように山頂を目指した/子供たちは、競い合ってゲームのキャラクター集めをしている/大会では、各チームが日頃の練習の成果を競い合った/試合は3ゲーム戦って、合計得点を競い合う方式だ/生徒たちに算数の計算タイムを競い合わせたら、クラス全体の計算力が上がった/国際映画祭では、美しさを競い合うように女優たちが居並んでいる/シェア拡大のため、各社が競い合って新商品を開発している名詞形競い合い競い合いをする/になる
【例文】 行き過ぎた成果の競い合いが職場の人間関係を悪化させた/競い合いで互いの技が洗練されていく/各社が競い合いをすることで、技術は格段の進歩を見せた/駅伝では、別々の大学に行った兄弟同士の競い合いになった
**きたえあげる【鍛え上げる】** [鍛える＋上げる] ❶(金属、刃物、刀、剣、刃、槍[やり]先、鎌)を鍛え上げる(=金属を鍛えて完成する) ❷(体、肉体、筋肉、腹筋、足腰、腕力、自己、心身、精神、内面、意志、闘志、根性、度胸、話術、技、技術、芸、知性、能力、[思考・語学・打撃]力、文章、演技、眼力、感性、音感、新人、初心者、若手、下級生、後輩、部下、選手、チーム、兵士、弟子、子供)を鍛え上げる(=しっかり鍛えて、申し分のないレベルにする) 
【副⁺】❷(びしびし、とことん、じっくり、みっちり、厳しく、徹底的に、見事に、一から、極限まで、心身ともに、手塩にかけて)鍛え上げる
【例文】❶鉄をたたいて、鋼に鍛え上げる/刀鍛冶が鉄を鍛え上げ、名刀を作り出した/職人は、時間をかけて刃物を丹念に鍛え上げていく/鍛え上げた鎌の切れ味を確かめる
❷ 映画のヒーローは、見事に鍛え上げた肉体と不屈の精神を持っていた/剣士は、鍛え上げた足腰と腕力で重い刀を自在に操った/自己を鍛え上げるため、あえて厳しい環境に身を置いた/若者の心身は、数々の苦難をくぐり抜けて、鍛え上げられていった/受賞した伝統工芸品には、どれも鍛え上げられた職人技が見て取れる/新人を一人前に鍛え上げるため、さまざまな経験を積ませた/来年は優勝を狙えるように、選手をしっかり鍛え上げ
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たい/名監督は、弱小チームを鍛え上げ、ついに全国優勝にまで持っていった/素質のない者は、いくら厳しく鍛え上げようとしても、芽が出るとは限らない
**きたえこむ【鍛え込む】** [鍛える＋込む] ❶(→「きたえあげる」❶に同じ)を鍛え込む(=金属をしっかりと*繰り返して鍛える) ❷(→「きたえあげる」❷に同じ)を鍛え込む(=
時間をかけて、しっかりと*繰り返して鍛える) 
【副⁺】❷(→ 「きたえあげる」【副⁺】に同じ)鍛え込む
【例文】 ❶鉄は、鍛え込むほど強度が増すものだ/金属を鍛え込んで、いい刃物に加工するには、熟練の技が要る/鍛え込まれた名刀は、その美しさに息をのむほどだ/昔の名工が鍛え込んだ剣は貴重な文化財だ ❷ チームは冬場にじっくり体を鍛え込み、競技シーズンに備えている/どのラグビー選手も、鍛え込んだ頑丈な体をしている/体操選手の鍛え込まれた肉体が力強く宙を舞い、見事に着地した/投手陣がもっと足腰を鍛え込めば、より安定した投球ができるはずだ/監督は若手選手の心身を鍛え込もうと、厳しい練習を課した/若者の精神力は、逆境を乗り越えるたびに鍛え込まれていった/噺[はなし]家[か]の鍛え込まれた話術には、いつも引き込まれる/留学前に語学力を鍛え込んでおかなければ、成果は上がらない/監督はコーチ陣に新人選手の打撃力をじっくり鍛え込ませた/上官は精鋭部隊を養成するために、厳しい訓練で兵士たちを鍛え込んでいる
**きたえなおす【鍛え直す】** [鍛える＋直す] ❶(→「きたえあげる」❶に同じ)を鍛え直す(=もう一度金属を鍛える) ❷ (→ 「きたえあげる」❷に同じ)を鍛え直す(=よくなるように、もう一度鍛える) 
【副⁺】❷ (→「きたえあげる」【副⁺】❷に同じ。もう一度、再度、初めから)鍛え直す
【例文】 ❶この刀は、鍛冶職人に何度も鍛え直してもらってきた/錆[さ]びた刃は、鍛え直しても使えない ❷ 大[おお]怪[け]我[が]をしたが、復帰を目指して一から体を鍛え直している/手術後、日常生活に戻るためには、リハビリで筋肉を鍛え直す必要がある/筋トレを続けて筋力を鍛え直したら、持続力がついた/再びトップの座につくためには、技術だけでなく、精神も鍛え直さなければならない/熱血コーチが来てから、選手たちの根性がとことん鍛え直された/成績不振が続くプロゴルファーは、技を鍛え直そうと懸命に練習に励んだ/受験の失敗後、予備校で英語力を鍛え直され、翌年、合格を勝ち取った/ベテラン指導者を迎えて、リーグ最下位のチームを鍛え直させている
**きたえぬく【鍛え抜く】** [鍛える＋抜く] (→「きたえあげる」❷に同じ)を鍛え抜く(=困難や苦しい状況を越えて、最後まで鍛える) 
【副⁺】(→「きたえあげる」【副⁺】❷に同じ)鍛え抜く
【例文】若い頃、水泳で体を鍛え抜いたおかげで、ずっと病気とは無縁だ/選手たちは、鍛え抜かれた肉体に闘志をみなぎらせ、試合に臨んだ/代表選手は、皆、心身ともに鍛え抜かれた逸材ばかりだ/スポーツで鍛え抜いた体力と精神力で受験勉強を乗り切った/歌舞伎役者の子弟は、幼少期から場数を踏み、舞台度胸を鍛え抜いている/苦しい練習に耐えて技術を鍛え抜かなければ、一流選手にはなれない/その名優は、芸を鍛え抜こうと、たゆまず精進してきた/ベテラン刑事の鍛え抜かれた眼力が早期の犯人逮捕につながった/天才ピアニストは音楽一家に育ち、自然に音感が鍛え抜かれてきたそうだ/新人アナウンサーは、研修期間中に徹底的に鍛え抜かれる/伝統芸能の名家では、子弟を幼い頃から厳
<396>
しく鍛え抜いて、芸を伝承させる
**きつける【着付ける】** [着る＋付ける] ❶ⓐ (和服、着物、振り袖、留め袖、晴れ着、羽[は]織[おり]袴[はかま]、浴衣、ドレス、衣装、[花嫁・舞台・民族]衣装)を着付ける(=*着慣れていない衣服を見栄えよく人に着せる)ⓑ([人]、子供、花嫁、花婿、俳優、タレント、モデル、マネキン)に着付ける ❷(和服、着物、羽織袴、礼服、ドレス、衣装)を着つけている(=自分でいつも着て慣れている) 
【副⁺】❶(→「きせつける」【副⁺】に同じ)着付ける
【補足】❷は、「着つけている」、あるいは「着つけない＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶美容師なら誰でも和服を着付けられるというわけではない/着付け教室では、生徒同士で着物を着付ける練習をした/成人式の時は、美容室で振り袖を着付けてもらった/新郎には、両親が羽織袴を着付けてやっていた/楽屋では、付き人がタレントに衣装を着付けていた/浴衣など美容院で着つけてもらうまでもないと、年配者なら思う ❷茶道や日本舞踊のお稽古をしている人は、和服を着つけている/着物を着つけていないと、帯が苦しい上に歩きにくい/歌舞伎役者の子供は、小さい時から羽織袴を着つけているので、実に堂々としている/日頃、着つけない派手な衣装を身に付けたら、まるで似合わなかった
【名詞形】着付け 着付けをする
【補足】名詞形は❶の意味でのみ使う
【例文】 着物の着付けは、貸衣装代には含まれない/自分で和服の着付けができるようになりたいので、着付け教室に通っている/美容院で留め袖の着付けをしてもらうと、きれいに仕上がる
**きとおす【着通す】** [着る＋通す](和服、浴衣、服、肌着、ドレス、スーツ、コート、シャツ、制服、白衣、[作業・体操]着、ユニフォーム、半ズボン、寝巻)を着通す(=ある期間、ずっと続けて同じ物を着ている) 
【副⁺】(ずっと、一年中、変わらず、飽きもせず)着通す
【例文】 日本舞踊家の祖母は、生涯和服を着通した/昔は、数年着通して柔らかくなった浴衣をほどいて、おむつにした/衛生観念に疎い人は、一週間ぐらい同じ肌着を着通していても平気だ/若い頃は貧乏だったので、スーツ1着を着通して済ませていた/このコートは上質なので、10年間着通しているが、目立った傷みはない/一年中、家の中でTシャツを着通していられるのは、冷暖房を完備しているからこそだ/3年間着通した制服は、あちこち擦り切れてしまった/この作業着はもう何年も着通したので、染みや汚れが目立つ/一年中、半袖、半ズボンを着通している小学生を見かける
【名詞形】着通[どお]し
【例文】潜水服を何時間も着通しだと体にきつい
**きながす【着流す】** [着る＋流す](着物、和服、長着、紋付、単[ひと]衣[え]、小袖、かすり)を着流す(=羽織や袴[はかま]を身につけず、着物を着る。主に男性のくだけた着方を表す) 
【副⁺】ぞろりと、風流に、粋に、さりげなく)着流す
【例文】 時代劇には、縞の長着を着流し、花見に繰り出す町衆が登場する/小袖をぞろりと着流して、腰に刀を差した役者の浮世絵が人気だ
【名詞形】着流し
【例文】 羽織や袴をつけない着流しは、武家男性の略装だった/祖父はよく、着流しでぶ
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らりと散歩に出かけた/深編み笠に着流し姿の浪人が、今度の舞台の役柄だ
**きなれる【着慣れる】** [着る＋慣れる] (和服、着物、浴衣、服、[普段・部屋・作業]着、肌着、礼服、ドレス、スーツ、背広、タキシード、制服、ユニフォーム、白衣)を着慣れている(=着ることに慣れている) 
【副⁺】(いつも、普段、平素から)着慣れている
【補足】「着慣れている」、あるいは「着慣れた/着慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 結婚式で着慣れない和服を長時間着ていたら、肩が凝ってしまった/日本舞踊や茶道などで着物を着慣れている人は、所作が優雅だ/夕涼みをするには、着慣れた浴衣がしっくりくる/流行なんかは気にしない。着慣れた服が一番自分らしい/着慣れた普段着が、一番肌になじんで気楽に過ごせる/ゆったりした部屋着を着慣れると、体にぴったりした服は窮屈に感じる/園遊会に招かれたので、着慣れない礼服で出席した/さすが女優だけあって、肌を露出したドレスも着慣れた様子だ/タキシードなどは、着慣れるまではちょっと照れ臭い感じだった/新卒で入社した者たちは、なんだかまだスーツを着慣れていないようだ/監督は引退が決まり、ついに着慣れたユニフォームを脱ぐ日がやってきた/工事現場で長年働いてきたので、着慣れた作業着が一番落ち着く/防護服は着慣れないので、作業がしづらい
**きぶくれる【着膨れる・着脹れる】** [着る＋ふくれる](服、コート、セーター、綿[わた]入れ、厚着、重ね着、防寒着)で着膨れる(=たくさん着て、体が膨れて見える) 
【副⁺】ずんぐりと、もこもこと、まるまると、厚く)着膨れる
【例文】 セーターに厚手のコートを重ねると、着膨れて動きにくい/厚着で着膨れた幼児はころころして見える/寒くなると、どうしても厚着をして着膨れてしまう/着膨れるほど重ね着をしたのに、まだ寒い/冬場、たくさん着ると、着膨れて太って見えるから嫌だ/防寒着でも着膨れないように、保温性に優れた薄手のダウンジャケットもある
【名詞形】着膨れ動着膨れ(が/を)する
【例文】軽くて、着膨れしない冬服が欲しい/着膨れするぐらいなら、寒くても我慢するほうがましだ/厚手のダウンコートを着ると、どうしても着膨れがする/冬の通勤電車は、着膨れラッシュで一層混み合う
**きふるす【着古す】** [着る＋古す](和服、着物、浴衣、服、ドレス、スーツ、背広、上着、コート、ジャンパー、セーター、シャツ、ジーンズ、制服、ユニフォーム、[作業・普段・部屋]着、肌着)を着古す(=長い間着て、古くなる)
【副⁺】散々、ぼろぼろに、くたくたになるほど、よれよれになるまで)着古す
【例文】着古した和服を洗って端切れにし、和風の小物を作る/母が着古した着物だが、形見として大切にしている/着古した浴衣を切って雑巾にした/見た目に無頓着な息子は、着古した服を平気で着ている/子供服は、あまり着古さないうちにすぐに小さくなって着られなくなる/背広をだいぶ着古したので、今度のボーナスで新調しよう/肘も袖口も擦り切れてきて着古した上着だが、着心地が良くて手放せない/高価なブランド物のコートだが、このぐらい長く着古せば、十分元を取ったと思う/着古したTシャツは、パジャマ代わりに着ている/まるで着古したように、わざと加工したジーンズが若者に人気だ
【名詞形】着古し
【例文】着古しのコートだが、生地が上等だからなかなか捨てられない/昨日濃い色に染
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め直したセーターは、父の着古しだ/姉の着古しの制服では、妹は嫌がって着ようとしない
**きまりきる【決まり切る】** [決まる＋切る] ❶(勝負、成否、合否、結論、答え、運命)が決まり切っている(=当然で、改めて言うほどもなく明確である) ❷(手順、質問、答え、挨拶、話、スローガン、説教、訓示、生活、顔ぶれ、出演者、配役、メニュー、食事、服装、髪型)が決まり切っている(=変化がなく、型にはまっている) ❸ (勝敗、順位、優勝、勝ち越し、予算、方針、態度、覚悟、技、変化球、着地、ポーズ、日取り)が決まり切る(=最後まで完全に確定する) 
【副⁺】❶(完全に、最初から、はなから)決まり切っている
【補足】 ❶❷ は「決まり切っている」、あるいは「決まり切った＋名詞」の形で使う
【例文】❶両者の力の差は歴然としていて、最初から勝負は決まり切っていた/面接は形ばかりで、受ける前から合否が決まり切っているも同然だ/強権的な指導者の下[もと]では、どんなに議論を尽くしたところで、結論は決まり切っている/貧困家庭に育ったが、決まりきった運命と諦めたくはない ❷決まり切った手順でやればいいだけなので、この機械操作は誰にでもできる/革新派の選挙演説では、決まり切ったスローガンばかり繰り返される/社長の訓示はいつも決まり切っていて、つまらない/決まり切った日常生活に飽きた。いつかふらりと旅に出たい/審議会は、毎回、決まり切った顔ぶれで一向に代わり映えがしない/ファミリーレストランは、どこも決まり切ったメニューばかりだ/トーストに卵という決まり切った朝食を10年続けている ❸選挙の勝敗がまだ決まり切らないうちに、テレビで当確の速報が流れた/試合の勝ち越しが決まり切るまで、チームは気が抜けない/柔道の試合中に技が決まり切らず、逆に相手に有利な体勢に持ち込まれた/変化球が決まり切らず、甘く入った球を打たれた/体操競技では、着地が決まり切らないと、減点されてしまう/撮影時に、モデルの姿勢をいろいろ変えてみたが、どうもポーズが決まり切らない
**きまわす【着回す】** [着る＋回す] ❶(服、洋服、着物、礼服、スーツ、3着、ドレス、背広、上着、シャツ、ブラウス)を着回す(=同じ物を工夫して、場面に応じて着る) ❷ⓐ(→❶に同じ。振り袖、浴衣、セーター、ジャンパー、コート、制服、ユニフォーム、作業服、衣装)を着回す(=同じ物を人と交替で着る)ⓑ(兄弟、姉妹、親、子、仲間、友達)と着回す
【副⁺】(ぐるぐる、うまく、気軽に)着回す
【例文】❶服を買い足す前に、手持ちの洋服を着回すことを考えよう/黒のスーツは慶弔いずれもの礼服として着回せるので、1着は持っていたい/結婚式にも普段のお出かけにも着回すことが可能なドレスを買った/彼女は、スカーフやアクセサリーで上手にワンピースを着回している/フォーマルにもカジュアルにも着回せる上着が欲しい/白のブラウスはどんな色の上着にも合わせられるので、いろいろ着回せて便利だ ❷母親は、娘と着回せるようなデザインの服を選んだ/学生時代はお金がなかったので、友達同士でスーツを着回すこともあった/サイズが違うので、残念ながら親子の間で背広は着回せない/高価なブランド物のワンピースでも、姉妹で着回せば経済的だ/昔は、兄から弟へと制服を着回すこともよくあった/祭りの衣装は、町会の皆で着回して使う
【名詞形】着回し 着回しをする
【例文】 着回しの利くジャケットが1着あると便利だ/買い物をする時は、着回しができ
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るかどうか考えて品選びをする/上手に着回しをするには、シンプルなデザインがいい/婚礼用の振り袖は高価なので、昔は親戚の間で着回しがなされていた/雑誌の特集記事「服の着回し術」を参考にしている
**きめかねる【決め兼ねる】** [決める＋兼ねる] ❶(進路、志望校、[進学・就職・旅行]先、方向性、去就、進退、態度、結婚、離婚、心、考え、方針、次の手、対応、評価、順位、処遇、採用、投票、予定、日程、場所、位置、宿、物件、候補、[後継・出場・責任]者、レギュラー、条件、契約、デザイン、するかどうか、どれにするか、敵か味方か)を決めかねる(=決めることができなくて、迷う) ❷(勝敗、解散、人生、一生、今後の行方、運命、命運、社運、存亡、趨[すう]勢[せい]、配属先、結婚相手)を決めかねない(=決めてしまう恐れがある) 
【副⁺】❶(まだ、なかなか、軽[けい]々[けい]には、簡単には、いずれとも)決めかねる ❷ (軽[けい]々[けい]しく、承諾なく、許可なく、勝手に、軽々に、慌てて、一人で、ひょっとしたら)決めかねない
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。❷の場合は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ使う
【例文】 ❶2校に合格したが、進学先をどちらにするか決めかねている/結婚に対する態度を決めかねているうちに、恋人に愛想をつかされた/子供のことを考えて、離婚を決めかねている/人生の岐路に立つと、いつも心を決めかねて迷うばかりだ/難しい局面を迎えて、棋士は次の一手を決めかねていた/コンクールの候補作はどれもすばらしく、審査員が順位を決めかねるほどだ/人事担当者はすぐには採用を決めかね、回答を先延ばしにした/投票日が迫ったが、誰に投票するか決めかねたままだ/監督がレギュラー選手を決めかねるほど、メンバーの実力が伯仲している ❷試合は接戦となり、僅かな失敗が勝敗を決めかねないところまで来ている/今のままだと首相が解散を決めかねないので、議員たちは選挙準備に大わらわだ/優勝の行方を決めかねない重要な試合が次に控えている/この取引先との交渉が社運を決めかねないので、慎重に構えている/親に釘を刺しておかないと、勝手に結婚相手を決められかねない
**きめこむ【決め込む】** [決める＋込む] ❶ (知らぬ顔、無関心、見て見ぬふり、たぬき寝入り、無視、だんまり、沈黙、傍観、静観、高みの見[けん]物[ぶつ]、様子見、居留守、居候、長居、隠居、どろん、ずる休み、ふて寝、朝寝坊、横着、太平楽、不精、仏[ぶっ]頂[ちょう]面[づら]、ほおかぶり、猫ばば)を決め込む(=わざとよくない態度を取ることにする) ❷(亭主関白、社長面、ロック歌手、二枚目、色男、インテリ)を決め込む(=そのつもりになって振る舞う) ❸ⓐ (相手の[好み・都合])を決め込む(=一人で勝手に決めてしまう) ⓑ(する、しない、[真実・無理・駄目・自殺・嘘[うそ]]だ/ではない、いい、よくない、〜するもの)と決め込む
【副⁺】都合よく、勝手に、一方的に、無理に、頭から、はなから)決め込む
【例文】❶偽装工事発覚後、上層部は、現場責任者を悪者にして、知らぬ顔を決め込んだ/都合が悪くなると、夫はたぬき寝入りを決め込んでしまう/相手は無視を決め込んでいるらしく、話しかけても席を立ってしまう/生徒たちは、教師から喧[けん]嘩[か]の理由を聞かれても、だんまりを決め込んでいた/戸別訪問のセールスマンが煩わしくて、居留守を決め込んだ/休日は、妻に起こされても、朝寝坊を決め込むことにしている/夫は横着を決め
<400>
込んだらしく、縦の物を横にもしない/夫婦喧嘩の後、妻は仏頂面を決め込んで、返事もしない/財布を拾った男は、猫ばばを決め込んだらしく、そのまま立ち去った ❷ 友人は亭主関白を決め込んでいるが、実権は奥さんに握られている/専務は、就任前だというのに社長面を決め込んで、偉そうに振る舞っている/金髪のウィッグに派手な衣装でロック歌手を決め込み、ハロウィーンに出かけた/眼鏡をかけ、洋書を抱えて、インテリを決め込んでみた ❸ 勝手に私の好みを決め込まれても困る/年寄りだから地味な服をと決め込む必要は全くない/外国人は日本語が分からないと決め込んで、英語で話しかけたら日本語で返された/報道記事が全て真実だと決め込むのは危険だ/努力もせず、自分には無理だと決め込んではいけない/すぐに駄目だと決め込まないで、まずは挑戦してみることだ/警察は、現場の状況から男の死を自殺だと決め込んだ/頑固な彼は、こうと決め込んだら、人の意見を聞き入れようとしない/女は家にいるものと決め込んでいる男性は、時代錯誤だ
**きめつける【決め付ける】** [決める＋付ける] ❶ⓐ (物事、善悪、良し悪し)を決めつける(=根拠もなく、一方的に断定する)ⓑ(違う、合わない、悪い、正しくない、[不得意・無能・ばか]だ、[嘘[うそ]・自殺・ノイローゼ・犯人・駄目な奴・相棒・恋人・師匠]だ)と決めつける ❷(「勉強が足りない」、「我慢しなさい」、「いい加減だ」、「間違っている」、「お前のせいだ」、「世間知らずだ」)と決めつける(=言い分も聞かずに、叱るように強く言う)

【副⁺】(一方的に、強引に、単純に、性急に、簡単に、高飛車に、頭ごなしに、自分勝手に、頭から、はなから、のっけから)決めつける
【例文】❶頑固な人ほど物事を単純に決めつけたがる/品物の良し悪しを素人に簡単に決めつけられては困る/「君、それは事実とは違う」と上司に頭から決めつけられた/息子は理系の科目が不得意だと決めつけ、勉強しようとしない/失敗したからといって、部下を無能だと決めつけてはいけない/学校側は、生徒の自殺の動機をノイローゼだと決めつけ、真相を究明しなかった/警察は十分な証拠もなしに、男を犯人だと決めつけ、逮捕しようとした/駄目な奴だと先入観で決めつけられたら、やる気が出ない ❷学校の成績を見た父親に「勉強が足りない」と頭ごなしに決めつけられた/兄弟喧[けん]嘩[か]の度に「年上のお前が我慢しなさい」と一方的に母に決めつけられて、悔しい/上司は「こんな企画書ではだめだ」と決めつけ、部下を厳しく叱責した/兄：「お前、ばかじゃないの?」。母：「弟に対して、そんなひどい決めつけ方をしなくてもいいでしょう」
【名詞形】決めつけ
【例文】 一方的な決めつけは、相手の尊厳を傷つける/父の主張は、根拠のない決めつけに過ぎない
**きりあう【斬り合う・切り合う】** [きる＋合う] ❶ⓐ ([侍・武士・剣豪]同士、二人、敵味方、親兄弟)が/で斬り合う(=互いに相手を斬る)ⓑ(相手、敵、剣豪、捕り手、無法者)と斬り合う ❷ (木材、幹、枝葉、野菜、食材、爪、紙、布、髪の毛)を切り合う(=それぞれがともに切る) 
【副⁺】❶ (丁々発止と、激しく、真剣に) ❷ (代わるがわる、交互に、交替で)きり合う
【例文】❶時代劇の見せ場は、侍同士が激しく斬り合うシーンだ/腕に覚えのある二人が正々堂々と斬り合って決着をつけた/「同じ道場でともに腕を磨いてきた二人が、なぜ斬
<401>
り合わねばならなくなったのか、教えてくれ」/戦場では、敵味方が入り混じり、激しく斬り合う状況となった/戦国の世では、親兄弟が東西の陣営に分かれて斬り合うという悲劇もあった祭礼で使われる神木の太い幹は、作業員二人が斧[おの]を使って交替で切り合った/節約のため、床屋には行かず、夫婦で互いの髪の毛を切り合っている
【名詞形】 斬り合い 斬り合いをする/になる
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】斬り合いのシーンの撮影は、いつになく緊張が高まった/激しい斬り合いで刀が折れてしまった/家来同士の口論が斬り合いにまで発展した/山中で敵側の兵と鉢合わせし、斬り合いになった
**きりあげる【切り上げる】** [切る＋上げる] ❶(予定、日程、旅程、閉店時間、練習、活動、散歩、食事、酒、作業、仕事、残業、勉強、授業、実験、話、おしゃべり、会見、会議、議論、取材、休憩、買い物、その場)を切り上げる(=一段落をつけて一応、そこで終わりにする) ❷(数値、位、端数、小数点以下、小数第2位、誤差)を切り上げる(=ある桁以下の端数を1として上の桁に加える) ❸(通貨、円、ドル、外貨、為替レート)を切り上げる(=通貨の対外価値を高くする) 
【副⁺】❶(そろそろ、急[きゅう]遽[きょ]、一旦、ひとまず、さっさと、そそくさと、早[そう]々[そう]に、早めに、手短に、いい加減に、それをしおに、この辺で、途中で、適当なところで)切り上げる
【例文】❶緊急事態が生じたので、予定を切り上げ、急遽帰国した/試合前日は、練習を早々に切り上げることにしている/余震で二次災害の恐れが出てきたので、救助活動を一旦切り上げた/荒天のため、農作業を午前中で切り上げた/体調不良のため、仕事を途中で切り上げて早退した/マスコミの追及を避けるためか、大臣の会見は早々に切り上げられた❷百の位を切り上げて概数を出す/十円未満の端数を切り上げて計算すると、117
円は120円になる/端数は切り上げずに、正確な数値を求める/小数点以下は全て切り上げ、計算を簡略化する/1ミリ未満の誤差は、切り上げて採寸する ❸外からの圧力を受けて通貨の為替レートを切り上げた/円がドルに対して切り上げられた
【名詞形】切り上げ切り上げとする/なる
【補足】公用文では「切上げ」と送り仮名が省略される
【例文】通貨の切上げは、輸出産業に打撃を与える/十円未満の端数は切り捨てず、切り上げとされる/経済政策により通貨の切り上げや切り下げが行われる/雷雨のため、屋外での練習は早々に切り上げとなった/緊急事態が発生し、首相会見は途中で切り上げとなった
**きりおとす【斬り落とす・切り落とす】** [きる＋落とす](頭、首、耳、舌、腕、足、足首、手、手首、指、髪、髷[まげ]、尻尾、翼、脂身、花、葉、枝、茎、芽、穂先、根元、きのこの石突き、パンの耳、端、柄[え]、袖、結び目、堤、服のタグ、部分、出っ張り)をきり落とす(=
切って、その部分を*取り去る) 
【副⁺】(すぱっと、ばっさり、強引に、見事に、一刀で)きり落とす
【例文】魚の処理は、頭を切り落としてから、内臓を出してよく洗う/捕らえられた武将は、首を斬り落とされ、城門にさらされた/負傷兵の足は、切り落とさなければならないほど損傷していた/相撲力士は、引退する際に断髪式として、親方に髷を切り落としても
<402>
らう/肉類は、脂身を切り落として調理すると健康によい/伸びた木の枝を切り落として、庭の風通しをよくした/小松菜は、根元を切り落として調理する/シメジの石突きを切り落としてから、小房に分けて炒める/食パンの耳をそろえて切り落とし、サンドイッチを作る/堤の水があふれそうになったので、一部を切り落として、比較的被害の少ない畑に水を流した/板の出っ張りをのこぎりで切り落とし、全部同じ長さにそろえた
【名詞形】切り落とし
【例文】 切り落としの肉は安く買える/ベーコンの切り落としで炒[チャー]飯[ハン]を作る/切り落としのパンの耳は、揚げてラスクにする
**きりおろす【切り下ろす・斬り下ろす】** [きる＋下ろす]ⓐ(刀、剣、斧[おの]、包丁)をきり下ろす(=刃物を上から下へ下ろして、対象を切る)ⓑ(敵、曲[くせ]者[もの]、歩兵、獲物、頭、丸太、枝)をきり下ろす 
【副⁺】ばっさり、さっと、ぐっと、力いっぱい、大きく、斜めに、真っすぐに、一気に、一刀のもとに)きり下ろす
【例文】さっと斬り下ろした刀が相手の鼻先で空[くう]を切った/侍は、振りかざした刀で敵を真っ向から斬り下ろした/腕の立つ武士は、曲者を一刀のもとに斬り下ろした/相手は、若武者が斬り下ろした剣を払って、逆に斬りかかってきた/投手は、刀を斬り下ろすような投球フォームで打者を翻弄した/大木を前に、木こりは力いっぱい、斧を切り下ろした/マグロの頭は、力を入れて包丁を一気に切り下ろさないと落とせない/騎馬兵は、敵の歩兵を馬上から斬り下ろしながら駆け抜けた/作業員がチェーンソーで太い丸太を真っすぐに切り下ろしている/道に掛かる邪魔な枝をばっさり切り下ろしたら、通りやすくなった
**きりかえす【斬り返す・切り返す】** [きる＋返す] ❶(相手、敵)に(刀、剣)で斬り返す(=切ろうとした相手をかわして、逆に斬って返す) ❷(論、指摘、質問、皮肉、非難)に切り返す(=相手の論や指摘に鋭く反論する) ❸(内股、足)を切り返す(=柔道や相撲で相手の技に対して、逆に技をかける) ❹ (ハンドル、舵[かじ]、サーフボード)を切り返す(=ハンドルなどを素早く方向転換する) 
【副⁺】すかさず、さっと、ぱっと、堂々と、鋭く、うまく、とっさに、即座に、見事に、上手に、巧みに)きり返す
【例文】 ❶今年の剣道大会では、相手が誰であっても即座に斬り返せる自信があった/剣豪は相手の剣をかわしながら、素早く斬り返した/敵を攻撃したものの、逆に斬り返され、負けてしまった ❷「君は間違っている」と言われた時、すぐ切り返せずに悔しい思いをした/上司に皮肉を言われたが、冗談で切り返した/ずばり弱点を突かれて、とっさにうまく切り返せなかった/何とか論破しようとするが、彼にはいつも切り返されて、負けてしまう/官僚は、大臣が何を聞かれても切り返せるように、答弁を準備した/論戦では、どんな非難に対してもユーモアで切り返す術を持っていると強い ❸柔道の試合中、隙を見て相手の内股を切り返す技をかけた/力士は、左足を切り返して相手を倒した ❹ハンドルをうまく切り返して、七曲りの坂を上って行った/運転が下手なので、ハンドルを何回も切り返さないと車庫入れできない/熟練の船長は、荒海でも舵を巧みに切り返して、窮地を切り抜ける/サーフボードのターンをうまく切り返して大波に乗った
【名詞形】きり返しきり返しをする
【例文】 剣道では、斬り返しの稽古が大切だ/論戦では鋭い切り返しで相手をやり込めた/車の切り返しをするのが下手で、いつも車庫入れに手間取る
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**きりかえる【切り替える・切り換える】** [切る＋かえる] ❶ⓐ(考え方、思考、意識、頭、発想、視点、心、気分、気持ち、生き方、食生活、話題、作戦、方針、方向、目標、進路、志望、制度、方法)を切り替える(=それまでの考え方や方法を止めて、別のものに替える) ⓑ (政治から文学、マイカーから電車通勤、母乳からミルク、別の[話題・方向・やり方]、菜食、自家発電、テレワーク)に/へ切り替える ❷ⓐ(言語、電話、音声、車両、線路のポイント、路線、回線、ダイヤ、チャンネル、ダイヤル、スイッチ、エンジン、レバー、ギア、モード、システム、設定、アカウント、ID、ネットワーク、画面、画像、映像、表示、シーン、照明、電源、熱源、サーバー、回路、周波数、紙幣、決済、産地、品種、契約、保険、薬品、罪状)を切り替える(=そのものの選択肢を変える) ⓑ(ある言語から他言語、日本語から英語、外線から内線、通話から録音、ガラケーからスマホ、冷房から暖房、強から弱、自動から手動、旧型から新型、ガスから電気、主音声から副音声、現金払いから電子決済、窃盗罪から強盗罪、逆方向、省電力モード、代替品、ジェネリック薬品)に/へ切り替える ⓒ(自動、手動、パソコン、ワンタッチ、リモコン、レバー、スイッチ、ボタン、キー、画面)で切り替える 
【副⁺】すぐさま、すっぱり、順次、急[きゅう]遽[きょ]、ぱっと、さっと、大きく、素早く、それとなく、直ちに、徐々に、自由に、上手に、スムーズに、即座に、瞬時に、一気に、一斉に)切り替える
【例文】 ❶新しい経営陣は従来の考え方を切り替え、斬新なアイデアを取り込むことにした/女は家庭にいるべきだという意識をいまだに切り替えられない人がいる/一極集中から地方分散へと視点を切り替える必要がある/仕事で行き詰まったら、散歩をすると気分が切り替えられる/被災して落ち込んでいたが、気持ちを切り替えて、心機一転、新たな地でスタートした/彼は無頼の生き方を切り替えようとせず、一人孤独に亡くなった/話題をそれとなく政治から文学に切り替える/国内需要を重視してきた社の方針を切り替え、海外進出を図る/女性による参政権運動は、選挙制度を切り替える一助となった/災害で停電になっても自家発電に切り替えて、病院の業務を継続できる/今後、企業業務はテレビ会議などテレワークに切り替えられる方向だ/肥満解消のために食生活を菜食に切り替えてから、10キロ痩せた ❷ 同時通訳は、瞬時にある言語から他言語に切り替えて話す高度な技能だ/事務局で受けた電話は、外線から内線へと切り替えられる/詐欺被害防止のため、電話機の録音ボタンを押して、録音に切り替えておく/便利さを考えて、携帯電話からスマホに切り替えた/テレビの音声をリモコンで日本語から英語に切り替えて、海外中継を楽しむ/車両を旧型から新型に順次切り替える/登山鉄道は、途中でポイントを切り替え、スイッチバックしながら山を登って行く/運行ダイヤを7月からは夏ダイヤに切り替える/発進するとすぐにギアを切り替え、アクセルを踏み込み加速した/スマホのバッテリーを長持ちさせるために省電力モードに切り替える/パソコンのキーで画面を切り替えながら、入力をして行く/葉物は、端境期に産地を上手に切り替えていかないと安定供給できない/最近の柑[かん]橘[きつ]類は糖度が高い品種に切り替えられ、酸味が物足りない/車の保険が高いので、ネット系の保険に切り替えた/容疑者の供述と物的証拠から、罪状を窃盗罪から強盗罪に切り替えて送検する/薬代が嵩[かさ]むので、代替品であるジェネリック薬品に切り替える
【名詞形】切り替え 切り替えをする
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【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「切替え」「切換」と送り仮名が省略される
【例文】 なかなか頭の切り替えが利かず、家事をしていても仕事のことばかり考えてしまう/ガソリン車から電気自動車への切り替えが進んでいる/サーバーの切り替えの際にミスがあり、システムがダウンした/工場への新設備の導入は切り替えに手間がかかった/舞台は、照明で瞬時に場面の切り替えができる/リモコンでテレビの入力切換をする
**きりかかる【斬り掛かる・切り掛かる】** [きる＋掛かる] ❶([人]、相手、敵、侍、武士、兵士、「裏切・無礼]者、賊、仇[かたき]、町人、警察官、通行人、捕虜、罪人、獣、鬼)に斬りかかる(=人を刃物で斬ろうと襲う) ❷(紙、封、糸、ロープ、髪の毛、布、生地、ケーキ、野菜、食材、木)を切りかかる(=物を切り始めようとする。少し切った途中) 
【副⁺】❶(いきなり、突然、猛然と、容赦なく、見境なく、急に、一気に、一斉に、無我夢中で)斬りかる
【例文】 ❶ 先に相手に斬りかかれば、勝てるかもしれない/一気に相手に斬りかからなければ、こちらがやられてしまう/武士は刀を振りかざし、猛然と敵に斬りかかった/警察官は、呼び止めた男にいきなり斬りかかられた/半狂乱の男は、突然ナイフを振り上げ、通行人に斬りかかろうとした/背後から斬りかかってきた暴漢を避けられず、深手を負った ❷何気なく郵便の封を切りかかったら、息子にそれは自分宛だと指摘された/美容師に髪の毛を短く切られかかったので、慌てて止めた/スカートの生地を切りかかったところで、寸法を間違えたことに気づいた/ケーキを切りかかったら、上のデコレーションが崩れてしまった/夕飯を作ろうと野菜を切りかかったところに電話が掛かってきた/台風で倒れた木を切りかかったが、足場が悪く、作業を中断した
**きりかける【斬り掛ける・切り掛ける】** [きる＋掛ける] ❶(→「きりかかる」❶に同じ)に斬りかける(=人を刃物で斬ろうとする) ❷ (→「きりかかる」❷に同じ)を切りかける
(=物を切り始めようとする。少し切った途中) ❸(電源、スイッチ、エンジン、カメラのシャッター、電話、ハンドル、舵[かじ]、トランプ)を切りかける(=切ろうとする)
【副⁺】(→「きりかかる」【副⁺】❶に同じ)斬りかける
【例文】❶突然、出くわした敵に無我夢中で斬りかけた/腕の立つ侍には、むやみに斬りかけても倒せない/もし、伏兵が現れたら、斬りかけようと剣を構えて進んで行った/もし、後を付けてくる男が襲ってきた場合は、ナイフで斬りかけることも考えていた ❷
工作中に厚紙をハサミで切りかけたところで、授業終了のベルが鳴った/厚い布地を切りかけたが、ハサミが錆[さ]びていてうまく切れなかった/カボチャを切りかけたが、固くて包丁が途中で止まってしまった/料理中に地震が来たので、切りかけた食材をそのままに、ガスを止めた ❸昼食で外に出るので、エアコンの電源を切りかけたら、頻繁に切るのは電気代が嵩[かさ]むと言われた/車のエンジンを切りかけたが、駐車位置が曲がっていることに気づいて修正した/風景を撮ろうとシャッターを切りかけた時、通行人がカメラの前を横切った/電話を切りかけた時、まだ用件が残っていることを思い出した/道路上の落石に気づき、ハンドルを切りかけたが、間に合わず横転した/トランプを切りかけたら、裏返しの札が混じっているのに気づいた
【名詞形】切りかけ(=切っている途中の物)
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。そのほか、板を横に張った目隠し用の板塀を
<405>
「切り掛け」と言う
【例文】「一本買ったハムが切りかけで残っているけど、持って帰る?」/この庭木は、切りかけのままだ。日暮れが早いので、庭師は作業を終えて帰ったようだ
**きりかわる【切り替わる・切り換わる】** [切る＋かわる] ⓐ(考え、気分、頭、話題、場面、方針、モード、制度、表示、経路、ポイント、ダイヤ、チャンネル、カメラ、ギア、スイッチ、信号、年度、映像、画面、図柄、色、メニュー)が切り替わる(=区切りがついて、別のものに変わる) ⓑ (場面が室内から路上、スイッチが炊飯から保温、信号が赤から青、図柄が国花から肖像画、エアコンが標準から省エネモード、服装が秋物から冬物、暦が旧暦から新暦、音源がレコード盤からCD、録画がビデオからブルーレイ、電灯が白熱電球から LED 電球、電源がON から OFF、テレビ番組がドラマからCM)に切り替わる

【副⁺】(ぱっと、さっと、順次、一斉に、次々に、いつの間にか、自動的に、全面的に)切り替わる
【例文】休憩したら、気分が切り替わって、またやる気が出てきた/連休明けで、頭がなかなか仕事モードに切り替わらない/子供たちと話していると、話題が次々に切り替わるのでくたびれる/舞台の場面が室内から路上に切り替わった/パソコンのキーを適当に押したら、入力モードが切り替わってしまった/線路のポイントがうまく切り替わらず、鉄道事故が起きた/1月から列車ダイヤが一斉に切り替わる/ご飯が炊けると、炊飯器のスイッチが自動的に保温状態に切り替わる/信号が赤から青に切り替わると、車が一斉に動き出した/IDとパスワードを入れてログインし、画面が切り替われば、設定完了だ/紙幣の図柄が国花から国王の肖像画に切り替わった
【名詞形】切り替わり
【例文】 年度の切り替わりには、クラス替えがある/アクション映画は、場面の切り替わりが速い
**きりきざむ【切り刻む】** [切る＋刻む] ❶(木材、草、野草、稲わら、食材、野菜、野菜くず、玉ネギ、ニンニク、パセリ、肉、魚、死体、内臓、紙、書類、布、タイヤ、時間)を切り刻む(=刃物で切って小さくする) ❷(心、身、胸、神経)を切り刻む(=身が細かく切られるように痛んで苦しい) 
【副⁺】(細かく、小さく、ずたずたに、みじんに)切り刻む
【例文】❶木材を粉砕機で切り刻んでチップにする/食材を細かく切り刻むことを「みじん切り」という/野菜嫌いな息子に気づかれないように、野菜を細かく切り刻み、ハンバーグに混ぜた/切り刻んだ野菜くずを豚や鶏に与える/玉ネギを包丁で切り刻んでいたら、涙が出てきた/細かく切り刻んだニンニクを弱火で炒めると、香りが出てきた/切り刻んだパセリをコーンスープに振りかけて、出来上がりだ/犯人は、死体を無残に切り刻んで遺棄した/舞台では、白い紙を切り刻み、雪として降らせる/重要書類は、シュレッダーで切り刻み、破棄する決まりだ/幼い娘は、ハサミを使えるのがうれしくて、何でもやたらに切り刻みたがる/首相は、まるで時間を切り刻むような過密スケジュールをこなしている ❷事故で愛児を失った両親は、心が切り刻まれるようなつらい日々を送っている/この絵は、病床にあった画家が身を切り刻むような思いで描いた渾[こん]身[しん]の作品だ/自分のせいで家族が犠牲になったと思うと、胸が切り刻まれるように痛む/人間関係のストレスで神経が切り刻まれるような思いをした
<406>
**きりくずす【切り崩す】** [切る＋崩す] ❶(山、砂山、斜面、丘陵地、土手、石垣、壁)を切り崩す(=小しずつ切るように崩していく) ❷(敵陣、相手の陣営、反対派、[敵対・抵抗]勢力、組合、組織、結束、基盤、足場、土台、牙城、守備、包囲網、サイド、既成概念、価値観、障壁、アリバイ、シェア)を切り崩す(=相手を攻めて、弱体化させる) ❸(貯金、定期預金、蓄え、資産)を切り崩す(=貯[た]めてあったものを少しずつ崩して使う。貯金を*取り崩す) 
【副⁺】(だんだん、少しずつ、ばらばらと、徐々に、一挙に、一気に)切り崩す
【例文】❶郊外では、宅地造成のため、山が次々に切り崩されている/山の斜面を切り崩して建てられた住宅の地盤が、大雨で緩まないか心配だ/濁流が土手を切り崩し、土砂が田畑に流れ込んだ/昔あった城の石垣は、ほとんどが切り崩されて、一部しか残っていない ❷ 勇敢な突撃隊は、粘り強い攻撃で敵陣を切り崩していった/反対派を切り崩さない限り、主導権を握ることはできない/抵抗勢力の結束が強くて、なかなか切り崩せない/保守派の牙城を切り崩せれば、革新派が優位に立てるだろう/相手チームの守備が固くて、速攻で切り崩そうとしても、簡単には切り崩せない/敵の包囲網を切り崩すため、全軍で一気に攻め込む作戦を立てた/容疑者のアリバイを切り崩さなければ、警察は立件できない❸ リストラで職を失い、貯金を切り崩す生活をしている/闘病生活が続いたため、老後の蓄えを切り崩さなければならない
【名詞形】切り崩し切り崩しをする
【例文】野党が切り崩しを図ろうと、与党と同じ選挙区に対立候補を立てた/年金だけでは生活費が足りないので、貯蓄の切り崩しをして暮らしている/敵陣営の切り崩し工作によって、戦いに負けてしまった
**きりこむ【斬り込む・切り込む】** [きる＋込む]❶(敵中、軍勢、敵陣、陣営、本陣、牙城、邸内、行列)に斬り込む(=刀を*振りかざして攻めていく) ❷(相手、論点、弱点、問題、矛盾、権威、組織、市[し]場[じょう]、特定[分野・領域]、深部、深層、硬直した構造、病巣、タブー、核心、精神の闇)に切り込む(=鋭く攻める) ❸ⓐ(野菜、根菜、肉、ウインナー、ガラス、木、やぶ、生地、表[ひょう]面[めん])を切り込む(=刃物で深く切る) ⓑ (ガラスに模様、壁に窓枠、車に窓、陸地に[入江・湾])を切り込む
【副⁺】❶(真っ先に、一気に、一斉に、まっしぐらに、果敢に)斬り込む ❷ (ずばずば、ずばりと、鋭く、深く、一気に、単刀直入に、正面から) ❸(真っすぐ、斜めに、直角に、水平に)切り込む
【例文】❶血気盛んな若者は刀を振りかざし、真っ先に敵陣に斬り込んで行った/奇襲隊が一斉に敵陣営に斬り込み、大勢を倒した/油断した隙に敵に背後から斬り込まれ、傷を負った ❷討論会で論敵に切り込まれないように準備している/受賞作は、社会の矛盾に鋭く切り込んだ話題作だ/チームは、新製品開発で寡占市場に切り込もうと意気込んでいる/勇気ある記者が闇組織の深部に切り込み、摘発する記事を書いた ❸ カブを菊花の形に切り込み、甘酢に漬ける/タコの形に切り込んだウインナーをお弁当に入れた/人が入らない山では、やぶを切り込みながら、道をつけて進んだ/ガラスを丹念に切り込んで、美しい模様をつけた切[きり]子[こ]ガラスの製品が陳列されている/馬用の運搬車には、馬が首を出すための窓が切り込まれている
【名詞形】切り込み
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【例文】 布がカーブしている袖山は、縫い代[しろ]に切り込みを入れて縫うとうまく仕上がる/宮大工は釘を一切使わず、切り込みを入れた木材を組み合わせ、神社仏閣を建造する/営業部は、都心に販路拡大の切り込みをかけている/先頭打者は、チームの切り込み隊長としてヒットを連発した/とんかつを揚げる前に、脂身に何か所か切り込みを入れておくと、肉が縮まない
**きりころす【切り殺す・斬り殺す】** [きる＋殺す] (→「きりかかる」❶に同じ)をきり殺す(=きって殺す) 
【副⁺】いきなり、ばっさり、何とか、素早く、容赦なく一刀のもとに、一撃で、無我夢中で)きり殺す
【例文】 時代劇のように人を刀で何人も切り殺すなど、実際にはとても無理だ/決闘では、相手を斬り殺さなければ、こちらが斬り殺される/武将は敵の大将を斬り殺し、見事にその首を取った/暴君は、裏切者を容赦なく斬り殺せと命じた/江戸時代は、武士でも理由なく町人を斬り殺せば、罰せられた/残酷にも、捕虜となった者たちは、一人残らず斬り殺された/旅人は、山中で出会った獣を護身用の小[こ]刀[がたな]で何とか切り殺した/遊説中の政治家が暴漢に襲われ、刃物で切り殺されそうになった
**きりさいなむ【切り苛む・斬り苛む】** [きる＋苛[さいな]む] ❶(相手、敵、捕虜、小動物、体、死体)を切りさいなむ(=なぶるように容赦なく切る殺し方をする) ❷(心、我が身、心身、精神、神経)が/を切りさいなまれる(=ひどく苦しめられる)
【副⁺】むごたらしく、ずたずたに、散々に)切りさいなむ
【補足】❷は、受身形を使う
【例文】❶ある男は、恨みが骨髄にまで達していた相手をば殺すだけでは飽き足らず、死体を切りさいなむことまでしたという/小動物を虐待し、切りさいなんだ死体を遺棄したと見られる事件が頻発した ❷ 親友を裏切った罪の意識に、心が切りさいなまれる思いがした/病気に苦しむ子供の姿を見て、我が身が切りさいなまれるようにつらかった/親から虐待を受けた幼い子は、心身が切りさいなまれるような苦しみを味わったに違いない/帰還兵の中には、戦場の悲惨な記憶に精神が切りさいなまれ、病んでしまう者もいる
**きりさく【切り裂く】** [切る＋裂く] ❶(衣服、シャツ、シーツ、布、生地、皮、スルメ、紙、絵、体、鼓膜、喉、胸、腹、背中、獲物、肉、大木、山、タイヤ)を切り裂く(=切って複数に裂く。切ってばらばらにする) ❷(守備、守り、仲、友情)を切り裂く(=まとまっていたものを分けて離す) ❸ (ヘッドライトが暗闇、稲妻が夜空、雷鳴が天地、サイレンが静寂、[銃声・絶叫]が空気、悲鳴が夜のしじま、轟[ごう]音[おん]が夜、突風が草原、剣が宙、船が[波・海面]、急流が山あい)を切り裂く(=鋭く分断するように進む様子を表す) ❹(心、身)を切り裂かれる(=身を切られるように非常につらい経験について言う) 
【副⁺】❶(突然、突如、さっと、すっと、ビリッと、スパッと、細く、鋭く、一気に、やにわに、真っ二つに、ずたずたに、ばらばらに)切り裂く
【補足】❹は、受身形を使う
【例文】❶応急処置として、切り裂いたシャツで傷口を縛った/上の階で火事に遭ったら、シーツを切り裂き、それを伝ってベランダから逃げる/薄い生地を裁つ時は、切り裂かないように注意する/あぶったスルメを細かく切り裂き、酒の肴にする/新聞紙は、縦には切り裂けるが、横には切り裂きにくい/討ち死にした武将の妻は、自らも喉を切り裂
<408>
いて自害した/秋サケの腹を切り裂き、卵を取り出して、イクラを作る/虎が獲物の腹を切り裂き、内臓に食らいついている/落雷が大木を真っ二つに切り裂いた/大雨による土砂崩れで、山のあちこちが大きく切り裂かれた/駐車中の車のタイヤをずたずたに切り裂くという事件が発生している ❷ 攻撃陣が素早いパス回しで敵の守備を切り裂き、ゴールに迫った/二人の仲を切り裂いたのは、家の格式だった ❸ 車のヘッドライトが突然、暗闇を切り裂いて現れた/一筋の稲妻が夜空を切り裂いて光った/天地を切り裂くかのような雷鳴が轟[とどろ]いた/夜の静寂を切り裂き、救急車がサイレンを鳴らして通り過ぎた/さっと振り下ろした剣が宙を切り裂き、敵がその場に崩れ落ちた/高速船が白波を立て、海面を切り裂くように進んで行く ❹恋人との別れで心が切り裂かれるような苦しみを味わった/乳飲み子を養父母に渡す時、身を切り裂かれるような心持ちがした
**きりさげる【斬り下げる・切り下げる】** [きる＋下げる] ❶ⓐ (肩先、胸)を斬り下げる(=上から下へ斬る)ⓑ(肩、肩口、上段、正面、真っ向)から斬り下げる ❷ (歩道、車道、縁石、土台、地盤)を切り下げる(=他と高さをそろえるため、切って低くする) ❸ (髪、前髪)を切り下げる(=髪の毛を切って垂らす) ❹ (価格、薬価、物価、報酬、賃金、給与、待遇、年金、基準、生活水準、労働条件、要求、政策金利、税率、利率、[保険・手数]料、下請け代金、単価、給付、補助金、経費、コスト、数値、年齢)を切り下げる(=価格やサービス、利率などの水準を下げる。低くする) ❺ (→「きりあげる」❸に同じ)を切り下げる(=通貨の対外価値を低くする) 
【副⁺】❶(ばっさり、いきなり、さっと、やにわに、袈[け]裟[さ]懸[が]けに、真っすぐに)斬り下げる ❹ (いくらか、もっと、少し、幾分、大きく、僅かに、小刻みに、大幅に、急速に、徐々に、一方的に)切り下げる
【例文】❶男は、追って来た侍にいきなり肩口から斬り下げられ、その場に倒れた/袈裟懸けとは、一方の肩から他方の脇の下へ、袈裟をかけるように斜めに斬り下げることを言う❷歩道を切り下げるには、道路管理者の承認が必要だ/車が出入りできるように縁石を切り下げて段差をなくした/地盤の先の方を切り下げないと、排水が流れない ❸
引っ詰め髪をやめて、髪を切り下げるようにしたら、娘の印象は随分変わった/おでこが大きいので、前髪を切り下げて隠している ❹売れ残りの商品を一掃するため、価格を半額に切り下げた/薬価を切り下げると、利益が減少する/業績悪化のため、役員報酬が1
割切り下げられた/社員の給与を切り下げれば、赤字が回避できるはずだ/政策金利は、これ以上切り下げられない水準にまできている/政府は、財政悪化で研究機関への補助金を大幅に切り下げた/製造工程が短縮できれば、コストも切り下げられる/有権者の年齢が18歳に切り下げられた ❺通貨を切り下げたら、国内企業の輸出が伸びるはずだ/国際競争力を高めるため、為替レートを切り下げる予定だ
【名詞形】切り下げ切り下げをする
【補足】公用文では「切下げ」と送り仮名が省略される
【例文】 労働組合は、実質的な給与の切り下げに抵抗している/徹底したコスト削減で価格の切り下げが実現した/通貨の切上げや切下げで経済をコントロールする/隣国は通貨の切り下げをして、貿易面で優位に立とうとしている/歩道の切り下げ工事を行う
**きりすてる【切り捨てる・斬り捨てる】** [きる＋捨てる] ❶(→「きりかかる」❶に同じ。魚の頭、脂身、根菜の葉、枝、野菜の根元、端)をきり捨てる(=きって捨てる) ❷(事
<409>
業、部門、子会社、下請け、保障、サービス、[少数・反対]意見、福祉、主張、提案、考え方、雇用者、弱者、成績不振者、個性、[名誉・利己]心)を切り捨てる(=不要として切って捨てる) ❸(数値、位、端数、小数点以下、少数第2位、10円未満、下二桁)を切り捨てる(=ある位以下の端数を捨てる) 
【副⁺】❶❷ (いきなり、ぱっさり、あっさり、すぱっと、容赦なく、一[ひと]言[こと]で、一刀両断に、思い切って)きり捨てる
【例文】❶江戸時代、武士は無礼な町人を斬り捨てても、罪に問われなかった/辻斬り強盗は、闇に紛れて通行人を斬り捨てると、持ち金を奪って走り去った/侍は刀を抜くと、賊を一刀のもとに斬り捨てた/魚の頭を切り捨てて、身を三枚に下ろした/カロリー制限のため、肉は脂身を切り捨てている/ビタミンが豊富な大根の葉は切り捨てずに、料理に使う/盆栽の形を整えるため、不要な枝は思い切って切り捨てる ❷親会社が経営難に陥り、子会社が切り捨てられる羽目になった/少数意見を簡単に切り捨てるのは危険だ/相手の提案を、くだらぬと一[ひと]言[こと]で切り捨てた/不採算部門を切り捨てなければ、経営が立て直せない/近頃は、社会的弱者と言われる人々を切り捨てる風潮がある/プロスポーツの世界では、成績不振者は容赦なく切り捨てられる/友人は、占いなど非科学的だとばっさり切り捨てた ❸端数を切り捨てるか、切り上げるかで合計が変わる/表計算ソフトで小数点以下を切り捨てる時は関数を使う/利息は10円未満を切り捨てて計算する
【名詞形】きり捨て きり捨てにする
【補足】公用文では「切捨て」と送り仮名が省略される
【例文】斬り捨て御免は、帯刀を許された武士の特権だった/社会福祉予算の削減は弱者の切り捨てだ/小数点以下は切り捨てにして答えを出した
**きりそろえる【切り揃える】** [切る＋揃[そろ]える](髪、毛、毛先、ひげ、爪、眉毛、枝、木材、垣根、竹、カヤ、アシ、花、芝、野菜、具材、食材、ソバ、餅、布、紙、縫い代[しろ]、糸、先、端)を切りそろえる(=切って、長さや形などをそろえる) 
【副⁺】しっかり、きちんと、短く、細く、小さく、形よく、丁寧に、等分に、きれいに、正確に、真っすぐに)切りそろえる
【例文】伸びた前髪をきれいに切りそろえたら、すっきりした/動き回る子犬の毛を切りそろえるのは大変だ/毛先を真っ直ぐに切りそろえないほうが、自然な髪形になる/爪を形よく切りそろえ、マニキュアを塗った/眉毛をきれいに切りそろえるのは難しい/木材を機械で切りそろえてから、現場に運んで組み立てる/垣根を真っすぐに切りそろえるのは、技術が要る/献花のために、参列者には長さを切りそろえた菊の花が配られた/新式の芝刈り機を使えば、伸びた芝も簡単に短く切りそろえられる/全部の根菜を一口大に切りそろえて、鍋で煮物を作る/打ったソバを細長く切りそろえてから、ゆでる/伸し餅を小さく切りそろえたら、切り餅の出来上がりだ/さまざまな色や柄[がら]の小布を四角く切りそろえて縫い上げ、パッチワークにする/カヤで屋根を葺いてから、軒先の長さを切りそろえる
**きりたおす【斬り倒す・切り倒す】** [きる＋倒す] ❶(相手、敵、侍、武士、兵士、追っ手、曲[くせ]者[もの]、賊、仇[かたき]、怪しい者、暗殺者、獣、鬼)を斬り倒す(=斬って倒す) ❷ (木、樹木、大木、立ち木、灌[かん]木[ぼく]、街路樹、並木、竹、幹、柱、帆柱)を切り倒す(=切って倒す) 
【副⁺】
(ばっさり、いきなり、次々、バサッと、バッタバッタと、容赦なく、一刀のもとに、一刀
<410>
両断に、手当たり次第に、一撃で)斬り倒す ❷ (ぱっさり、次々、パサッと)切り倒す
【例文】❶剣豪は、かかってくる者どもを手当たり次第に斬り倒した/敵は予想外に強く、斬り倒される兵士が続出した/彼を斬り倒そうとして失敗した曲者は、一瞬の隙を突いて逃げ去った ❷ 山で切り倒した木を麓までトラックで運び出す/開拓者たちは、樹木を切り倒し、原野を開墾していった/斧[おの]ではなくチェーンソーを使えば、大木を短時間で切り倒せる/高い立ち木を安全に切り倒すには技術が必要だ/害虫の発生した地域では、残念ながら街路樹が切り倒されていった/山道には、切り倒された丸太が積んである/根元が腐ってしまった老木は、危険なので切り倒された/竹は、切り倒した後、しばらく放置して水分を抜く/空[あ]き家[や]の柱を切り倒し、家を解体した/嵐を乗り切るため、船の帆柱を切り倒して、転覆を免れた
**きりだす【切り出す】** [切る＋出す] ❶ⓐ(木材、板材、竹、石材、大理石、化石、氷、基板、鉄板、部品、部分、型、仏像、画像)を切り出す(=切って外部に*取り出す) ⓑ(丸太、金属、シリコン、船体、厚紙、粘土、金属、岩石、岩盤、動画)から切り出す ❷ (用件、本题、話題、話、別れ話、離婚、相談事、苦情、質問、要求、希望)を切り出す(=話し始める) ❸(食材、髪、枝)を切り出す(=切り始める) ❹ (カメラのシャッター、ハンドル、舵[かじ]、トランプ)を切り出す(=操作を始める) 
【副⁺】 (恐る恐る、それとなく、さりげなく、うまく、おもむろに、単刀直入に、慎重に)切り出す
【例文】 ❶山中で切り出した木材は、トラックで製材所に運ばれる/竹[たけ]藪[やぶ]から切り出した竹で炭を作る/製材所では、丸太から建築用の板材が切り出されている/岩盤が硬いと、簡単には石材を切り出せない/石切り場で切り出された大理石の中には、時々アンモナイトなどの化石が見られる/工作機械で金属から基板を切り出す/船舶解体場では、鉄板が次々に切り出されていく/動画から画像を切り出す作業は、パソコンですぐできる ❷口下手なので、用件がうまく切り出せない/結婚を申し込みにやって来たはずの恋人は、なかなか本題を切り出せないでいる/別れ話をどう切り出そうかと考えていたら、逆に相手から切り出された/隣家の騒音に苦情を言いたいが、切り出し方が難しい/上司に転属希望を切り出したら、慰留された ❸ ケーキを切り出したら、子供たちが台所に集まって来た/客が座ると、美容師は慣れた手つきで髪を切り出した/植木屋が枝を切り出したのか、チョキチョキと音がする ❹ 首相が現れると、記者が一斉にカメラのシャッターを切り出した/カーブの手前で運転手がゆっくりハンドルを切り出した/メンバーがそろったので、ディーラーがトランプを切り出した
【名詞形】切り出し切り出しをする足名詞形は、❶❷❸ の意味でのみ使う。また、工作用の小[こ]刀[がたな]は「切り出し」と呼ばれる
【例文】 岩石の切り出しによって、山肌が大きく削られている/パソコンで画像の切り出しをする/営業マンは話の切り出しが上手だ/木材切り出しの現場で働く/部材切り出しの次は、組み立て作業だ/切り出しナイフは、工作の時の必需品だ/自分で髪を切ろうと試みたが、最初の切り出しから失敗した
**きりたつ【切り立つ】** [切る＋立つ](山々、峰々、岩、岩壁、岩肌、崖、断崖、絶壁、斜面、谷間、川岸、岸壁、石垣、塀、台地)が切り立つ(=高くそびえて立つ) 
【副⁺】真っす
<411>
ぐ、険しく、鋭く、高く、垂直に)切り立つ
【補足】文末では「切り立っている」、あるいは「切り立った/切り立つ＋名詞」の形で多く使う
【例文】 少数民族が暮らす集落は、周辺が切り立った山々で往来もままならない/ヒマラヤトレイルには、いくつもの鋭く切り立った峰々が連なっている/大峡谷の両岸は、岩壁が険しく切り立っている/真っすぐに切り立った岩肌を雪解け水が流れ落ちている/真っ白に切り立つ石灰岩の崖が、向かい合うイギリスとフランスの海岸線に存在する/クライマーは、ほぼ垂直に切り立った断崖を命がけでよじ登った/南海の孤島は、周囲が切り立った絶壁で、上陸できそうな場所が見つからない/切り立った岸壁の上に建てられた城は、難攻不落として知られている/刑務所の塀は、高く切り立つように造られている/この一帯にはいくつもの台地が高く切り立っていた
**きりつくす【斬り尽くす・切り尽くす】** [きる＋尽くす] ❶(敵兵、残党、[邪魔・謀反]者、刃向かう輩[やから]、大勢)を斬り尽くす(=人を全て斬る) ❷(木、樹木、枝、花、紙)を切り尽くす(=全て切って、何も残さない) 
【副⁺】すっかり、ことごとく、全部、全て、残らず、完全に)きり尽くす
【例文】 ❶斬り込み隊は、敵兵を斬り尽くさんばかりの勢いで刀を振るった/残党は全て斬り尽くされ、生き残った者はいなかった/藩主は追っ手を差し向け、謀反を企てた者どもを斬り尽くそうとした ❷ 伐採によって山の木は全て切り尽くされた/サバンナの樹木が人々の燃料用に切り尽くされたため、砂漠化が進んだ/熱帯地方のマングローブが切り尽くされた結果、川の氾濫が度々起きている/害虫のついた枝を切り尽くさないと、被害が拡大する恐れがある/出荷用の花々は、時季が過ぎると切り尽くされてしまう
**きりつける【切り付ける・斬り付ける】** [きる＋付ける] ❶(→「きりかかる」❶に同じ。ナイフで首)を/に斬りつける(=刃物で切ろうとする) ❷(木、柱、金属)に(印[しるし]、文字、イニシャル、刻み、溝)を切りつける(=切って印を付ける) ❸(食材、紙、布、金属、髪、爪、枝)を切りつけている(=切ることに慣れている) 
【副⁺】❶(いきなり、猛然と、容赦なく、一気に、見境なしに、力任せに、無我夢中で)斬りつける
【補足】❸は、「切りつけている」の形で多く使う
【例文】 ❶待ち伏せしていた敵に刀で斬りつけられ、深手を負った/夜道で見知らぬ男に背後からカッターナイフで斬りつけられた/刃物で通行人に斬りつけようとした男が、警官に取り押さえられた/強盗犯が私を包丁で斬りつけようとしたが、ひるまず包丁をたたき落とした ❷昔は、親が子供の背丈を測り、家の柱に印を切りつけて、成長を喜んだものだ/金属に文字を切りつけようとしたがうまくいかず、ただの傷になってしまった/樹液を採取するために、ゴムの木に溝を切りつけておく ❸ 魚屋は魚を切りつけているから、刺身も実に手際よくこしらえる/ベテランの美容師は、子供の髪を切りつけているので、短時間でうまくカットする/保育士さんは小さい子の爪を切りつけているので、安心して任せられる
**きりつめる【切り詰める】** [切る＋詰める] ❶(枝、茎、根、草丈、衣服の丈、裾、スピーチ、長さ)を切り詰める(=不要な部分を切り、長さや量を減らす) ❷(経費、出費、費用、社会保障費、支出、暮らし、生活、家計、食費、予算、原価、単価、コスト、小遣い、
<412>
荷物、時間、使用量、輸入)を切り詰める(=節約する) 
【副⁺】❶(短く) ❶❷(少し、幾らか、幾分、もっと、何とか、著しく、僅かに、大幅に、極端に、最大限に、ぎりぎりまで)切り詰める
【例文】 ❶伸びた枝を切り詰めたら、庭の日当たりがよくなった/茎を水中で少し切り詰めると、活けた花が長持ちする/成長した植物は、古い根を切り詰め、一回り大きい鉢に植え替える/ズボンの丈をちょうどいい長さに切り詰めた/スピーチは、長過ぎないように適度に切り詰めたほうがいい ❷経営悪化で経費を切り詰められ、事務用品の購入もままならない/出費を切り詰めたら、生活費が少しずつ余ってきた/ローン支払いのため、支出を切り詰め、質素な暮らしをしている/物価が上がる一方だから、暮らしを切り詰めるほかない/リストラで職を失ったため、切り詰めた生活をしている/家計を見直したが、これ以上、食費は切り詰められない/次年度の予算を大幅に切り詰めると、運営に支障を来す恐れがある/若い研究者たちは、食事や睡眠の時間を切り詰め、実験に没頭している/水道の使用量を切り詰めようとして、洗濯に風呂の残り湯を利用している
【名詞形】切り詰め切り詰めをする
【例文】 植え替えの前に、根と葉の切り詰めをした/家計が苦しくて、生活の切り詰めを余儀なくされた/IOCは、開催都市に五輪予算の切り詰めを求めている
**きりとる【切り取る】** [切る＋取る] ❶(頭、首、耳、舌、手、脚、指、髪、もとどり、皮膚、胃、癌、患部、細胞組織、花、芽、枝、根、へた、野菜の芯、魚のひれ、尻尾、骨、肉、脂身、袖、紙、型紙、タグ、布、縁[ふち]、部分、パーツ、出っ張り、隅、断片、斜面、表[ひょう]面[めん]、図形、記事、ページ、応募券、言葉、文章)を切り取る(=その部分を切って取る)
❷(風景、背景、範囲、構図、時間、時代、記憶、現実、瞬間、画像、場面、側面、一面、曲の一節)を切り取る(=目に映るものや時間の流れの一部を切って、別にする) ❸ (領地、所領、島々)を切り取る(=武力で奪う) 
【副⁺】❶ (ざっくり、くっきり、ばっさり、丸く、薄く、四角く、手際よく、きれいに、鮮やかに、正確に、見事に、型どおりに)切り取る
【例文】 ❶戦いに勝った証[あかし]に、敵の大将の首を切り取った/癌[がん]のため、胃の半分を切り取らなければならない/庭のバラの花を切り取ろうとしたが、棘[とげ]が指に刺さってしまった/翌年のために、花が終わってから、伸びた枝を切り取った/ピーマンのへたを切り取り、中の種を取り除く/摂取カロリーを減らすため、肉の脂身を丹念に切り取って調理した/襟元のタグが首に当たるので、切り取ってしまった/型紙に2センチの縫い代を足して、各パーツを手際よく切り取っていく/道路を作るため、山の斜面を切り取る工事を行う/専用のソフトを使えば、画像を星の形など好きな形に切り取れる/興味のある記事は、切り取って残しておく/図書館で、本のページが切り取られた本を見つけた ❷激動の時代を切り取ったドラマが評判だ/勝利の決定的瞬間を切り取った写真が、新聞の1面を飾った/西洋には、聖書の名場面を切り取った絵画が多い/切り取られた曲の一節を聞いて、題名を当てる ❸ 戦国大名は、次々に敵の領地を切り取り、我が物としていった/敗戦により切り取られた島々が、彼[か]方[なた]の沖合に見える
【名詞形】切り取り切り取りをする
【補足】公用文では「切取り」と送り仮名が省略される
<413>

【例文】 専用ソフトで画像の切り取りをする/道路に覆いかぶさった街路樹の枝の切り取り作業が行われた/付録部分を切り取り線に沿って、ハサミで切った/高い地盤を、切取り工事で低くする/戦国時代は、領地の切り取り合戦が盛んに行われた/落ちぶれた武者は、切り取り強盗(=人を殺し、財物を奪う。「斬り取り強盗」とも書く)も日頃の習いとなった
**きりぬく【切り抜く】** [切る＋抜く] ❶ⓐ(記事、レシピ、写真、絵、イラスト、図形、図案、形、模様、文章、型紙、画像、部分、パーツ、範囲)を切り抜く(=必要な部分を切って*取り出す) ⓑ(新聞、雑誌、グラビア、紙、布地、生地、板、全体)から切り抜く ❷ (風景、対象、背景、構図、内容、日常)の(一部、一場面、半分)を切り抜く(=具象物ではないものを部分的に*抜き出す) 
【副⁺】(うまく、丸く、四角く、きれいに、器用に、巧みに、正確に)切り抜く
【例文】 ❶好きなスターの記事を切り抜いて、ノートに貼っている/気に入った料理のレシピを雑誌から切り抜いて参考にしている/さまざまな形に切り抜いた写真を組み合わせてアルバムを作る/点線に沿って図形を切り抜いていくと、型紙が取れた/クッキー生地から動物の形に切り抜いて焼く/「型染め」は、模様を切り抜いた型紙を布に当て、糊[のり]を引いてから染める/このレポートは、ネットの文章を切り抜いて貼り付けただけのものだ/画像を上半分だけ切り抜いて、パンフレットに使用した/細かいパーツを切り抜くには、切れ味のいいカッターが要る ❷ 報道された内容は、全体から切り抜かれたほんの一部に過ぎない/この作家は、何気ない日常の一場面を見事に切り抜いて描写している
【名詞形】切り抜き 切り抜きをする
【例文】 電子化された文章は、簡単に切り抜きができる/専用ソフトで画像の切り抜きをする/新聞記事の切り抜き帳が本棚に並べてある
**きりぬける【切り抜ける】** [切る＋抜ける] ❶(敵の囲み、包囲網)を切り抜ける(=うまく逃れて出る) ❷(ピンチ、危機、危険、難局、障害、窮地、苦境、逆境、修[しゅ]羅[ら]場[ば]、試練、急場、不況、不遇の時代、災難、困難、混乱、低迷、貧困、財政難、赤字、戦闘、迫害、追及、最悪の状況、緊急事態、その場)を切り抜ける(=困難な状態から*抜け出す) ❸ (→「きりぬく」❶ⓐに同じ)が/を切り抜ける(=*切り抜くことができる) 
【副⁺】❶❷(何とか、かろうじて、やっと、あっさり、やすやすと、うまく、見事に、無事に、巧みに、無難に、必死に、事もなげに) ❸ (→「きりぬく」 【副⁺】に同じ)切り抜ける
【例文】❶敵の囲みを切り抜けるのは、容易なことではない/盗賊団は、警察の包囲網を何とか切り抜けて逃げ延びた ❷投手は、無死満塁のピンチを何とか切り抜けた/政府はあらゆる外交策を用いて、紛争勃発の危機を切り抜けた/耐久レースの参加選手は、立ちはだかる障害を切り抜け、ついにゴールインした/どんな苦境も、粘り強さでしぶとく切り抜けてきた/この逆境さえ切り抜ければ、きっと立ち直れる/経費を削減し、何とか赤字を切り抜けたが、まだ厳しい状況が続く/資金繰りの目途が立ち、倒産という最悪の状況は切り抜けられた/緊急事態を切り抜けるには、冷静な判断と度胸が必要だ/うまく言い繕ってその場を切り抜けたものの、冷や汗ものだった ❸紙が薄過ぎて、模様をうまく切り抜けない/専用ソフトを使えば、画像をうまく切り抜ける/金属パーツが切り抜けたら、やすりをかけて仕上げる
<414>
**きりのこす【切り残す】** [切る＋残す](木、幹、根、枝、葉、花、野菜、果物、皮、肉、パン、ケーキ、爪、髪の毛、布、紙、余白、一部、端)を切り残す(=全部を切らずに、一部を残す) 
【副⁺】(ちょっと、少し、僅かに、長めに)切り残す
【例文】 伐採している木の幹は少し切り残し、後は倒れるに任せる/庭師は、作業の後、庭に切り残された枝葉がないか、確かめた/庭木を剪[せん]定[てい]する時には、花芽の付いた枝は切り残しておく/切り残した野菜は、ラップに包んで冷蔵庫に入れておく/リンゴの皮の部分に縦横に切れ目を入れ、市松模様に切り残すと料理の飾りになる/食パンの耳は切り残し、砕いてパン粉にする/ロールケーキは一切れ食べて、後は家族のために切り残しておいた/爪を長めに切り残し、マニキュアを塗った/前髪の両サイドを長めに切り残して垂らすスタイルが流行した/切り絵は、切り落とす部分と切り残す部分を間違えないようにする
【名詞形】切り残し
【例文】 紙の裁断部に切り残しがあると、その部分が裂けてしまう/布地の切り残しは、端切れとして何かに利用する
**きりはなす【切り離す・切り放す】** 【切る＋はなす] ❶ⓐ (車両、関係、結束、癒着、公私、問題、損得、頭と胴体、心と体、政治と宗教、晩婚化と少子化、権利と義務、事実と空想、理想と現実、私生活と仕事、権力と金[かね])を切り離す(=関連のある部分を切って離す) ⓑ(全体から部分、本体からパーツ、列車から [機関車・車両]、ロケットから燃料タンク、国の本土から島、本社から事業部、幹から枝、案内書から申し込み用紙、ノートからページ、肉から筋[すじ]、体から尻尾、雑誌から付録、問題集から解答、時代の流れから出来事、ネットから[生活・ビジネス]、日常から[電話・テレビ])を切り離す ❷ⓐ (猟犬、馬、牛、囚人)を切り放す(=繋[つな]いでいたひもと本体を切って放し、自由にする)ⓑ(引き綱、鎖、リード、くびき)を/から切り放す 
【副⁺】❶(きっぱり、すっぱり、思い切り、別々に、ばらばらに、完全に)切り離す
【例文】 ❶行き先の違う車両は、途中の駅で切り離される/心と体は切り離せるものではない/晩婚化と少子化は、切っても切り離せない問題だ/休日くらいは、私生活と仕事をきっぱり切り離して過ごしたい/権力と金は切り離せないものだから、いつの世も汚職はなくならない/ロケットは、次々に燃料タンクを切り離しながら飛行を続けた/この島は、海峡によって国の本土から切り離されている/不振の事業部を本社から切り離したら、業績が回復した/案内書から切り離した申し込み用紙に必要事項を書いて出す/このノートは、ミシン目に沿ってページが切り離せる/トカゲは、尻尾を自ら切り離して逃げ出すことがある/問題集から解答を切り離して使う/現代では、ネットから切り離された生活など考えられない ❷猟犬は、リードから切り放されるや、獲物目がけて突進した/繋がれた鎖から切り放された囚人たちは、互いに喜び合った
【名詞形】切り離し切り離しをする
【補足】名詞形は❶の意味でのみ使う。公用文では「切離し」と送り仮名が省略される
【例文】 ロケットは、一段目の切り離しに成功した/本社は、不採算部門の切り離しを検討している/停車駅で後部車両の切り離しをする
**きりはらう【斬り払う・切り払う】** [きる＋払う] ❶(→「きりたおす」❶に同じ。矢、災
<415>
難)を斬り払う(=斬って*追い払う) ❷(木、街路樹、雑木林、森林、下草、雑草、藪[やぶ]、枝、下枝、茎、蔓)を切り払う(=切って除く)
【副⁺】(すっかり、すっぱり、ぱっさり、勢いよく)きり払う
【例文】❶向かって来る者どもを斬り払いながら、敵陣に迫った/敵の武将は、追っ手を斬り払いつつ逃げ延びた/この神社に伝わる宝刀は、災難をことごとく斬り払うと言われている ❷ 伸びた街路樹が切り払われたら、明るくなった/雑木林を切り払って、宅地を造成した/果樹園の下草は、定期的に切り払っている/裏の藪を切り払って、畑を作りたい/庭木の下枝を切り払ったら、風通しがよくなった/錆[さ]びた鎌では、太い茎がうまく切り払えない/探検隊は、足に絡みつく蔓を切り払いながら、密林の中を進んで行った
**きりひらく【切り開く】** [切る＋開[ひら]く] ❶(胸部、肋[ろっ]骨[こつ]、血管、腹部、腹、胃袋、肉、皮、皮膚、膜、人体、小包、飲料パック、開け口、内側、立体)を切り開く(=切って中を開く)❷(荒地、原野、山、山林、山腹、山裾、斜面、丘陵、森林、ジャングル、藪[やぶ]、田畑、道、ルート、航路、水路、運河)を切り開く(=開墾したり、水路を開いたりする) ❸
(新[境地・領域]、新たな[地平・世界・市[し]場[じょう]]、一分野、ジャンル、進路、突破口、血路、局面、難局、閉塞感、新時代、端緒、可能性、展望、人生、未来、将来、明日、前途、運命)を切り開く(=難関を越え、新しい道を開く) 
【副⁺】❶(大きく、広く) ❷❸ (敢然と、独力で)切り開く
【例文】❶内視鏡を使えば、腹部を切り開かずに手術ができる/七面鳥の腹を切り開き、具を詰めてから焼く/鶏肉の分厚い肉を切り開き、厚さを均等にしてから揚げる/包丁の切れ味が悪く、鶏肉の皮がうまく切り開けない/筋子の膜をそっと切り開いて、中の魚卵を取り出す/カッターで中を傷つけないように、小包を切り開いた/空の牛乳パックは、切り開き、洗ってからリサイクルに回す/立体を切り開くと、平面の展開図ができる ❷ 開拓者は広大な原野を切り開き、農園を作った/この山林は、道路建設のため、切り開かれる予定だ/一帯のブドウ畑は、丘陵を切り開いて造られた/無計画に森林が切り開かれ、自然環境が破壊されている/ジャングルが次々に切り開かれた結果、野生動物が姿を消した/15世紀頃から、多くの航海者が世界の海に乗り出し、新航路を切り開いた 留学したおかげで、研究者として新境地を切り開くことができた/医学で一分野を切り開いた科学者がノーベル賞を受賞した/リスクを恐れていては、今後の進路は切り開けない/監督は、選手交代で反撃の突破口を切り開こうと試みた/若手の活躍で古典芸能の新時代が切り開かれようとしている/技術革新の可能性を切り開くには、基礎研究の積み重ねが必要だ/努力すれば、必ず未来が切り開けるはずだ/運命は自らの手で切り開くものだと信じたい
**きりふせる【斬り伏せる・切り伏せる】** [きる＋伏せる] (→「きりたおす」❶に同じ)を斬り伏せる(=斬って倒す) 
【副⁺】(→「きりたおす」【副⁺】(❶に同じ)斬り伏せる
【例文】 相手を斬り伏せなければ、こちらがやられてしまう/敵の動きが素早くて、容易に斬り伏せられない/突撃隊は、見張りの兵士を無言で斬り伏せながら、城に攻め入った/侍は、向かってくる曲[くせ]者[もの]を一撃で斬り伏せようと刀を構えた/剣豪は、一刀のもとに賊を斬り伏せた/警護の武士は、「怪しい者は、容赦なく斬り伏せろ」と命じられた/剣の達人が、刃向かう者たちを次々に斬り伏せていった/暗殺者は、護衛の者に直ちに斬り伏せら
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れた/昔話の中には、勇者が鬼を斬り伏せる話が多い
**きりまくる【斬り捲る・切り捲る】** [きる＋捲[まく]る] ❶(→「きりつくす」❶に同じ)を斬りまくる(=手当たり次第に人を斬る) ❷ (有名人、政治家、政界、話題作、小説、映画、スキャンダル)を斬りまくる(=誤りや不正を攻撃する) ❸(木、枝、水草、雑草、野菜、紙、古布、書類、その辺にある物)を切りまくる(=勢いよくどんどん切る) ❹(カメラのシャッター)を切りまくる(=勢いよく写真を撮る) 
【副⁺】❶❷(どんどん、やたら滅法、ハッタバッタと、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、こてんぱんに、手当たり次第に、無我夢中で、片[かた]っ端[ぱし]か
、次から次へと、辺り構わず)斬りまくる ❸❹ (どんどん、無我夢中で、片っ端から、次から次へと、辺り構わず)切りまくる
【例文】❶敵味方が入り乱れ、双方が泥まみれで斬りまくった/無我夢中で邪魔者を斬りまくり、敵の陣内に乱入した/「手加減するな。斬って斬って斬りまくれ」と大将は命じた/有名監督による時代劇で、主役が大勢を向こうに回して斬りまくるシーンが話題になった ❷ 政治番組には、政治家や官僚を斬りまくろうと、気鋭の評論家が居並んでいる/辛口のコメントで斬りまくる映画評論家の記事が楽しみだ/芸能記者に斬りまくられるタレントたちは、私生活にも気を使う ❸ 伸びた枝を片っ端から切りまくったら、切り過ぎてしまった/ハサミが使えるようになった3歳の娘は、次から次へと紙を切りまくって遊んでいる ❹ 人気歌手が登場すると、記者たちが一斉にシャッターを切りまくった/世界遺産の前で、観光客の一行がカメラのシャッターを切りまくっている
**きりまわす【切り回す・斬り回す】** [きる＋回す] ❶(敵、周囲、あちこち)をきり回す(=手当たり次第に切る) ❷(会社、家業、商売、店、老舗、旅館、料亭、食堂、診療所、会、所帯、家事、家計、運営、仕事、現場、農場、諸事万端)を切り回す(=中心になって、円滑に機能させる) 
【副⁺】❶(やたらに、手当たり次第に、片[かた]っ端[ぱし]から) ❷(何とか、せっせと、てきぱきと、うまく、手際よく、一[いっ]手[て]に、上手に、立派に、見事に、一人で、女手一つで)切り回す
【例文】❶刃物を手にした男は、周囲をやたらに切り回した/武士に刃向かう相手は、あちこち斬り回すだけで腰が定まっていない ❷父の亡きあと、母は、女手一つで家業を切り回してきた/自力で商売を切り回そうとしたが、赤字続きで経営は苦しくなる一方だ/小さい店だが、一人で切り回すのは大変だ/女将は老舗旅館を立派に切り回している/母は食堂を切り回しながら、家事もこなしている/患者が増えて、医師一人では診療所を切り回せなくなった/娘は主婦の才覚で家計を立派に切り回している/親から引き継いだ会社の運営も、敏腕の彼ならうまく切り回せるだろう/腕の立つ監督が、撮影現場を切り回している/長年仕えている執事が、諸事万端を切り回してくれるので安心だ
【名詞形】切り回し
【例文】弟の妻は所帯の切り回しがよく、両親も安心している/会長は会の切り回しがうまくて、皆頼りにしている
**きりむすぶ【斬り結ぶ・切り結ぶ】** [きる＋結ぶ] ❶([人]、相手、敵、武士、刺客、曲[くせ]者[もの]、仇[かたき]、賊)と斬り結ぶ(=互いが激しく刀を振る) ❷(論敵、政敵、社会、時代、体制、現状、古い思想、先行研究、矛盾、軍国化、暗部)と切り結ぶ(=激しく争う) 
【副⁺】丁々
発止と、猛然と、堂々と、激しく、鋭く、勇敢に、互角に、本格的に、真正面から、一歩
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も引かず)きり結ぶ
【例文】❶敵[かたき]同士が刀を手に激しく斬り結び、双方がかなりの痛手を負った/決死の覚悟で斬り結び、かろうじて敵を倒した/決闘に臨んだ二人が激しく斬り結ぶ剣の音が、辺りに響き渡った ❷ 論敵と切り結ぶには、相手の矛盾点を鋭く突くことが必要だ/大統領選前の討論会で、野党の対立候補者が現職大統領と切り結ぼうと、周到に準備をしている/党首は、政治討論会で政敵と正面から切り結び、高い評価を得た/体制と切り結ぶとは、今の世に迎合せず、勇敢に対峙していくことだ/彼は、先行研究と切り結ぶ覚悟で、この論文を書いた
**きりわける【切り分ける】** [切る＋分ける] ❶ⓐ(野菜、果物、肉、魚、ローストビーフ、ステーキ、丸焼き、バン、ケーキ、カステラ、ピザ、羊[よう]羹[かん]、生地、革、木材、氷、塊、家畜一頭、部分)を切り分ける(=刃物で切って分ける) ⓑ(等分、半分、3つ、人数分、小房、放射状、一口大、切り身)に切り分ける ❷ (役割、機能、作業、領域、問題、グラウンド、空間、内と外、自分と他人、仕事とプライベート、家計と小遣い、全体から個人)を切り分ける(=全体をいくつかに分けて区別する) 
【副⁺】❶(細かく、小さく、大きく、薄く、厚く、適当に)切り分ける
【例文】 ❶プロッコリーを小房に切り分け、さっとゆでた/白菜を葉と軸に切り分けて、炒める/魚屋では、一本のサケを切り分けて、切り身として売っている/薄く切り分けられたローストビーフを皿に盛り付けた/高齢者は、ステーキを小さく切り分けなければ食べられない/鶏の丸焼きは、一家の主人がナイフを入れ、家族に切り分ける/食パンをサンドイッチ用に切り分けた/丸いデコレーションケーキを八等分に切り分けてみんなに配った/焼き上げたピザは、放射状に切り分けて出す/羊[よう]羹[かん]を2センチほどに切り分け、皿に並べる/和服を仕立てる場合は、まず一反の生地を身頃や袖、襟などに切り分ける/遠来の客のために羊を一頭屠[ほふ]り、ゆで上げたものを切り分けて、一同で食する ❷家庭内では、夫と妻の役割を明確に切り分けられない場合がある/サッカー部と野球部でグラウンドを切り分けて使っている/仕事とプライベートは切り分けるようにしている/自分の小遣いは、家計と切り分けて管理している
**きれあがる【切れ上がる】** 【切れる＋上がる] ❶(目元、目尻、まなじり、唇、口元、スリット、端、爪先、小股)が切れ上がる(=切れ目が上[じょう]方[ほう]を向いている) ❷(酒の味、後味、後口)が切れ上がる(=味わった後に鋭い風味がする) 
【副⁺】すっきり、きりっと、しゃきっと、鋭く)切れ上がる
【補足】「切れ上がった＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶ 浮世絵に描かれた女性の多くは、細く切れ上がった目元が特徴的だ/彼女は、怒りで目尻が切れ上がり、唇がわなわなと震えていた/薄ら笑いを浮かべている口元は、イラストでは切れ上がった形で描かれる/脇のスリットが大胆に切れ上がったチャイナドレスは、スタイルに自信のある人しか着られない/流行の眼鏡フレームは、端が切れ上がったデザインだ/オランダの木靴は、爪先が切れ上がったような形をしている/「小股の切れ上がったいい女」とは、すらりとして粋な感じがする女性を指して言う ❷ 後味の切れ上がった辛口の日本酒が好みだ/このワインは、きりっと切れ上がった後口が特徴だ
**きれこむ【切れ込む】** [切れる＋込む] ❶(葉、花びら、ドレス、胸元、背中、縁[ふち]、谷間、
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湾、海岸線)が切れ込む(=切れた部分が深く内部に入っている) ❷(車、バイク、ハンドル、ステアリング、カーブ)が(内側、右、左、イン)に切れ込む(=その方向に*入り込む)❸(ゴール前、中央、敵陣)に切れ込む(=サッカーなどでその場所へ*走り込む) 
【副⁺】❶(ざっくり、深く、鋭く、奥まで)切れ込む
【例文】 ❶モミジの葉は子供の手のように切れ込んだ形をしている/桜の花びらは、先が少し切れ込んでいる/背中が大きく切れ込んだ大胆なドレスを試着してみた/梅の花のような形の皿は、縁の部分が5か所切れ込んでいる/V字に深く切れ込んだ谷間を渓流が流れている/切れ込んだ湾に沿った海岸は、リゾート地帯になっている/リアス式海岸は、海岸線が深く切れ込み、複雑な地形をしている ❷ 凍った路面では、車が予想外に左右に切れ込む恐れがある/コーナーで思いのほかバイクが切れ込み、転倒しそうになった/カーブでハンドルが切れ込むように感じ、慌てて立て直した/カープが右に切れ込んだ所に対向車が現れて、ひやりとした ❸ サッカーの試合で攻撃陣が右サイドから切れ込み、鋭いシュートを放った/ゴール前に切れ込んで来た味方に絶妙なパスを出した
【名詞形】切れ込み
【例文】 カエデの葉は切れ込みが大きい/筋がある物には、包丁で切れ込みを入れておくと食べやすくなる/背広の襟には、切れ込みがついている/段ボール箱の両側面に楕[だ]円[えん]の切れ込みがあると、持ち上げやすい
**きわめつくす【極め尽くす】** [極める＋尽くす] ❶(奥義、極意、道、芸、技、伝統工芸、神髄、学問、芸術、文学、武道、真理、人間心理、可能性、巧妙、道楽、おしゃれ、おいしさ、コーヒーの味)を極め尽くす(=完全の域に達する) ❷ (栄[えい]耀[よう]栄[えい]華[が]、繁栄、贅[ぜい]、贅[ぜい]沢[たく]、華美、悲惨、暴虐、混迷、簡素、限界)を極め尽くす(=この上もない程度まで達する) 
【副⁺】❶(とことん、完全に、心ゆくまで)極め尽くす
【例文】❶ 剣道の師範は、流派の奥義を極め尽くした達人だ/日々精進して武道の極意を極め尽くしたい/芸の道は、一生かけても極め尽くせないほど、奥が深い/職人として匠[たくみ]の技を極め尽くそうと努力している/人間心理を極め尽くした推理小説は、洋の東西を問わず、人気が高い/黒は、おしゃれを極め尽くした人が着る色だとも言われる/コーヒーの味を極め尽くしたバリスタが選んだ豆は絶品だ ❷平氏一門は、「平氏にあらずんば人にあらず」と豪語するほど、栄耀栄華を極め尽くした/贅を極め尽くした王侯貴族によって、絢[けん]爛[らん]たる宮廷文化が生み出された/王家は、華美を極め尽くした宮殿をいくつも建造した/暴虐を極め尽くした王によって、王朝は終[しゅう]焉[えん]へと向かった/西アジアの政治状況は、混迷を極め尽くしている/簡素を極め尽くした茶室として、一[いち]畳[じょう]台[だい]目[め]が知られる
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**くいあう【食い合う】** [食う＋合う] ❶ⓐ ([獣・生[せい]物[ぶつ]・カマキリ]同士、双方、両者)が食い合う(=互いに相手を食う) ⓑ (相手の[体・足・尻尾]、互い)を食い合う ❷ (相手)
とともに(食べ物、餌、飯、獲物)を食い合う(=一緒に食べる) ❸ (ギア、部品、パズル、ピース、凹凸、大きい歯車と小さい歯車)が食い合う(=双方の凹凸の部分が隙間なく合う) ❹ (票、票田、選挙の地盤、視聴率、ノェア、利益、売り上げ、顧客)を食い合う (=
互いに相手の領分を侵す) 
【副⁺】❶❹(激しく、熾[し]烈[れつ]に、互いに) ❸ (しっかり、ぴったり、がっちり、きちんと)食い合う
【例文】 ❶いきり立った野獣同士が牙をむいて食い合おうとしている/同じ種[しゅ]の生物が互いに食い合うと、絶滅するので、避ける仕組みになっている ❷池の中では、コイの群れが投げ込んだ餌を争って食い合っている/餌をつつき合い、食い合う鳩の様子を、幼児が喜んで眺めている/ハイエナの群れは、仕留めた獲物に群がって食い合った ❸ 自転車のギアが錆[さ]びて食い合わず、走りにくい/部品同士がうまく食い合うように、常に調整している/大量のピースの中から食い合う物を見つけるのは難しい/歯車がうまく食い合っていないので、機械が動かない ❹ 同じ選挙区で保守の候補者同士が票を食い合えば、共倒れになる/各局の同時間帯のドラマが視聴率を食い合い、いずれも低調に終わった/同業者同士でシェアを食い合わぬよう、外部に販路拡大を図るべきだ/繁華街は、競合店が売り上げを食い合う激戦区だ
【名詞形】食い合い食い合いをする/になる
【補足】名詞形は、❶❹の意味でのみ使う
【例文】 新人候補者との票の食い合いで、現職候補者が落選した/視聴率の食い合いに終始していては、いい番組は作れない/獣同士が食い合いをするのは、生きる術[すべ]の一つであろう/大型スーパーの出[しゅっ]店[てん]が相次ぎ、客の食い合いになっている
**くいあらす【食い荒らす】** [食う＋荒らす] ❶(畑、植物、農作物、野菜、果物、稲、穀物、芋、実、葉、木の芽、花、草、根、食糧、料理、ご馳走、ケーキ、肉、生ごみ、内部、壁、板、柱、土台、ひも、コード、衣類、書物、古文書、細胞、内臓)を食い荒らす(=乱暴に食べたり、浸食したりする) ❷(地盤、弱小国、領土、資源、利益、儲[もう]け、市[し]場[じょう]、得意先、仕事、企業)を食い荒らす(=相手の領域を荒らし、損害を与える) 
【副⁺】ことごとく、すっかり、散々、残らず)食い荒らす
【例文】❶罠[わな]を仕掛け、畑を食い荒らすイノシシをやっと退治した/野菜が虫に食い荒らされないように、農薬を散布した/品種改良によって害虫に食い荒らされにくい稲を作り出した/倉庫の食糧は、ネズミにすっかり食い荒らされてしまった/会費も払わずに、
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料理を散々食い荒らして帰るとは無礼な奴だ/通りには、カラスに食い荒らされた生ごみが散乱している/柱は、シロアリに食い荒らされないように、薬剤処理している/専門家が虫に食い荒らされた古文書の修復作業を行っている ❷ 新人候補が現職議員の地盤を食い荒らす勢いで支持を拡大した/強国が経済援助と称し、弱小国を食い荒らしている/強引な取引で、当店の儲[もう]けをすっかり食い荒らされた/政府は、国内市場が安価な輸入品に食い荒らされないように保護政策をとっている/商売敵[がたき]が得意先を食い荒らすのを見逃すわけにはいかない/外国の投資ファンドが弱体化した国内企業を食い荒らそうとしている
**くいあらためる【悔い改める】** [悔いる＋改める](罪、行い、罪障、悪行、悪事、過ち、非行、前[ぜん]非[ぴ]、不行跡、言動、行為、生き方、心)を悔い改める(=今までの間違いや罪を反省して心を改める) 
【副⁺】(すっかり、とことん、完全に、真に、心から)悔い改める
【例文】 教会で神の前に罪を悔い改めよと諭された/男は、服役後、罪を悔い改め、真人間としてひっそり暮らしていた/悪[あく]行[ぎょう]を悔い改めなければ、地獄に落ちる。悔い改めれば、天国に行けると言われた/長年の悪事を恥じ、悔い改めようと思っている/高価なお札[ふだ]を買えば、過ちが悔い改められるという悪徳商法に騙[だま]された/過ちを悔い改めさせたいが、受刑者の中には、聞かない者もいる/前非を悔い改めるのに遅過ぎるということはない/残りの人生をかけて、今までの不行跡な生き方を悔い改めたい/男は、過ちを認めたが、口先だけで、心から悔い改めているようには見えない
【名詞形】悔い改め悔い改めをする
【例文】 悔い改めの心を持たない犯罪者は、救いようがない/悔い改めの気持ちを態度で示したいと、奉仕活動に励んでいる/罪の悔い改めをしようと巡礼の旅に出た
**くいいる【食い入る】** [食う＋入[い]る] ❶ⓐ ([刃物・ベルト]が腹、[爪・牙・破片]が[体・腿]、銃弾が[壁・体]、矢が的[まと]、銛[もり]が鯨の背、棘[とげ]が手のひら、ゴムが[手首・足]、[縄・ロープ]が[腕・体]、詰襟のカラーが首、ひもが肩、鼻緒が足の指、足[あし]枷[かせ]が足首、杭[くい]が地盤、車輪が地面、タイヤがぬかるみ、[車輪のチェーン・アイゼン]が雪、釘が柱、ナットがボルト、縄が粘土、錨[いかり]が海底、虫が木の中)に食い入る(=*突き刺すように内部に深く入る)ⓑ(思い、思い出、感情、悲しみ、嘆き、嫉妬、現実の重み、痛み、印象、言葉、話、演説)が(胸、心、魂、身)に食い入る (対象)を食い入るように(見つめる、見入る、凝視する、眺める) ⓒ(上位、当選ライン、市[し]場[じょう]、組織、政党、警察、上層部、地盤、一角)に食い入る(=何とかその部分に割って入る。領分を侵す) 
【副⁺】ぐっと、しっかり、深々と、深く、鋭く、きつく、確実に)食い入る
【例文】 ❶男が握った刃物が屠[ほふ]ろうとする羊の腹に深く食い入り、腹が割かれた/野良猫を無理に捕まえようとしたら、爪が鋭く食い入るほど引っかかれ、傷口から血があふれた/むくんだ足に靴下のゴムが食い入って、跡が残っている/人質が逃げないよう、ロープが体に食い入らんばかりにきつく巻いた/ぬかるんだ地面に車輪が食い入って、動かない/海底に深く食い入った錨が船をつなぎ止めている/失恋の苦い思い出が胸に食い入って離れない/首相の名演説は、聴衆の心に食い入り、深い感動を与えた/観客はワクワクして、手品師の手元を食い入るように見つめている/宝くじの発表番号を食い入るようにして見た/人々は、テレビの大事故のニュースを食い入るように見ている/子供の頃、ア
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ニメの番組を毎週食い入るように見たものだ/手配中の男は、刑事の食い入るような鋭い視線を背中に感じたか、逃げ出した ❷ 人気の新製品で我が社の売り上げは、業界の上位に食い入った/この値段と品質なら、アジア市場にきっと食い入ることができるだろう/新人歌手の曲がヒットチャートの一角に食い入ってきた
**くいきる【食い切る】** [食う＋切る] ❶(ひも、縄、綱、ロープ、鎖、コード、網、葉、茎、根、指、手、足、喉笛、喉元)を食い切る(=歯で強くかんで*切り離す) ❷(食べ物、食材、料理、飯[めし]、米、肉、定食、ラーメン、そば、餌、大盛り、山盛りの皿、備蓄食品)を食い切る(=最後まで残さず完全に食べてしまう) 
【副⁺】❶(しっかり、完全に、ばらばらに、ぼろぼろに) ❷(すっかり、全部、とことん、残らず)食い切る
【例文】❶野犬は、縛られた縄を自力で食い切って逃げた/コードがネズミに食い切られて、使い物にならない/捕まえたコイは、網を食い切ろうとして暴れた/大事な観葉植物の葉が虫に食い切られ、ぼろぼろになった/畑には作物の根を食い切る害虫がいて、困っている/猛犬が指を食い切らんばかりに、かみついてきた/遊泳中の人がサメに足を食い切られるという被害が出た/獲物を倒したオオカミは、鋭い牙で喉元を食い切った ❷ 給料日前なのに、冷蔵庫の食べ物は全部食い切って、何もない/山盛りの肉をやっと食い切ったと思ったら、すぐまた次の料理が運ばれて来た/避難所にある備蓄食品は、避難民が2、3日で食い切ってしまうくらいしかない/3千円で食べ放題の店でこれだけ食い切れば、完全に元は取れているはずだ
**くいきれる【食い切れる】** [食う＋切れる] ❶(→「くいきる」❶に同じ)を/が食い切れる(=歯でかんで*切り離すことができる) ❷(→「くいきる」❷に同じ)を/が食い切れる(=残さず全部食べることができる) 
【副⁺】❶❷ (→ 「くいきる」【副⁺】に同じ)食い切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶細いひもだから、ナイフがなくても何とか歯で食い切れそうだ/ネズミならこんなに太い荷縄でも簡単に食い切れるだろう/獣のどんな鋭い牙でもこの鉄の鎖は食い切れまい/猛獣でもない限り、こんなに深く羊の喉元を食い切れないだろう ❷ 安いからと食材をたくさん買い込んだが、食い切れずに腐らせてしまった/一人暮らしなのに、毎回食い切れないほどの食材が実家から届く/戦時中の食糧難の時には、白米を食い切れないほど食ってみたいと思った若者は大勢いたことだろう/欲張って二人前の料理を注文してしまったが、一人で食い切れるだろうか/頑張ればてんこ盛りの飯を食い切れそうだが、無理しないでやめておこう/この店の定食は、一人じゃ食い切れないくらいの大盛りだ/制限時間内に何杯の椀[わん]子[こ]そばが食い切れるか、競う大会があるそうだ
**くいこむ【食い込む】** [食う＋込む] ❶(→「くいいる」❶ⓐに同じ。爪が指の内側、[ゴム・首輪・ロープ・破片・機械の一部]が[肉・肌・体]、ファスナーが生地、杭[くい]が地盤、湾が陸地、境界線が隣の敷地)に食い込む(=内部に深く入ってしまっている) ❷(→「くいいる」❷に同じ。優勝争い、ベストテン、3位)に食い込む(=割って入り、領分を侵す) ❸(→「くいいる」❶ⓑに同じ。痛みがみぞおち、重さが肩)に食い込む(=強く感じられる) ❹(出費が来年度経費、支出が予備費、遊興費が生活費、交際費が家計)に食い込む(=ある部分の支出がかさんで、他の資金を圧迫する) ❺(仕事、活動、与えられた時間、開催時期)が(昼休み、[食事・休憩]時間、翌日、来月、次)に食い込む(=予定外の時間に

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*ずれ込む) ❻ (食べ物、餌)を食い込む(=ぱくりと口に入れる) 
【副⁺】❶(→「くいいる」【副⁺】❶に同じ。がっちり、ぐいぐいと、ずしっと、執[しつ]拗[よう]に)食い込む
【例文】 ❶ ズボンのベルトが太ったおなかに食い込んで、苦しい/軍医が兵士の太[ふと]腿[もも]に食い込んだ爆弾の破片を手術で摘出した/紛争地の建物の壁には、銃弾が無数に食い込んでいた/爪の両端が指の内側に食い込むと「巻き爪」になる/漁師が放った銛[もり]が鯨の背に深々と食い込んだ/縛られた縄は、どんなにもがいても緩むどころか、逆に体に食い込んでいく/ぬかるんだ道にタイヤが食い込み、動けなくなった/車輪にチェーンをつけると、雪道でもしっかり食い込むので、滑りにくい/固い地盤にがっちり食い込むように杭を打つ/湾が陸地に食い込み、複雑な地形を作っている ❷ 後発メーカーの売り上げが好調で、業績が市[し]場[じょう]の上位に食い込んだ/予選で2位以内に食い込めば、決勝に進出できる/当選ラインに食い込もうと、各候補が激しい選挙戦を展開した/ベンチャー企業が急成長を遂げ、大手の一角に食い込んだ ❸ 遺族の泣き声を聞いて、その悲しみが胸に食い込んだ ❹ リコールによる出費は、来年度経費にまで食い込むほどになっている/今月は支出が3万円ほど食い込み、赤字となった。来月は節約しよう/このところお祝い続きで、交際費が家計に食い込んでしまっている ❺ 会議が長引き、昼休みに食い込んだ/「研究発表の時間は、次の人の時間に食い込まないように厳守してください」/工場の完成は工期が伸びて、来月に食い込むことになった ❻ カバは大口を開け、餌をがっぷり食い込んだ/魚がしっかり餌を食い込むまで待ってから、釣り糸を引き上げた
【名詞形】食い込み
【例文】 この下着は、食い込みがきつくて着心地が悪い/渓流釣りでは、餌の食い込みがよく、魚が面白いように釣れた
**くいころす【食い殺す】** [食う＋殺す] ❶(→「かみころす」 ❶に同じ)を食い殺す(=殺して食う) ❷(強者が弱者、大企業が同業他社、投資ファンドが中小企業、悪徳商人が客、大手スーパーが小売店、大規模商業施設が古い商店街、悪が善)を食い殺す(=倒す。駆逐する) 
【副⁺】(ことごとく、無残にも)食い殺す
【例文】 ❶野生の世界では、弱小動物は強い動物に食い殺される運命にある/家畜がイタチに襲われ、食い殺されるという被害が起きている/フクロウは、ネズミを捕まえ、食い殺す習性がある/ひなを猫に食い殺された親鳥が巣の周りを飛び回っている/野生動物は、飢え死にしそうになった時、親が子を食い殺すこともあるという/昔話には、鬼が人を食い殺すという怖い話がある/動物園では、飼育員が虎やライオンに食い殺される事故が頻発している/古代ローマでは、奴隷が猛獣に追われ、食い殺されるのを見物したということだ ❷ 強者が弱者を食い殺す構図は、どの業界も変わらない/新興企業が他社を食い殺さんばかりの勢いで、シェアを拡大している/弱い国内企業が外資系ファンドに食い殺されないように対策を立てておく/うまい話に飛びつくと、悪徳商人に食い殺される心配がある
**くいさがる【食い下がる】** [食う＋下がる] ❶(獲物、熊、羊、脇腹、首)に食い下がる(=*食いついて離れない) ❷(敵軍、強者、交渉相手、取引先、球団、店員、容疑者、首相、大臣、教師、夫)に食い下がる(=粘り強く追及する) 
【副⁺】(とことん、しつこく、しぶとく、必死に、執[しつ]拗[よう]に、徹底的に、どこまでも、粘って、最後の最後まで、限界まで)食い

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下がる
【例文】 ❶猟犬は走る獲物を逃すまいと、必死で脇腹に食い下がった/勇猛な猟犬は向かって来る熊に食い下がり、一歩も引かない/ハイエナは羊の首に食い下がると、強い顎で骨をかみ砕いた ❷ 我が軍は粘り強く敵軍に食い下がり、ついに後退させた/これ以上、しつこく取引先に食い下がれば、交渉が決裂する心配がある/プロ野球の選手は、年俸提示額に納得せず、球団に食い下がり、交渉を続けた/値引きするように店員に食い下がったが、駄目だった/ベテラン刑事はしぶとく容疑者に食い下がり、ついに口を割らせた/記者団が鋭い質問で食い下がっても、首相はノーコメントで押し通した/国会の質疑で野党側は大臣の失態について食い下がり、世論を味方につけた/分かるまでとことん教師に食い下がってくる生徒は、教えがいがある/「酒の量を減らせ」と妻にしつこく食い下がられ、辟[へき]易[えき]している
**くいしばる【食い縛る】** [食う＋縛る](歯、奥歯、歯の根、口)を食い縛る(=何かに耐えて、歯を強く*かみ合わせる) 
【副⁺】(ぐっと、ギリギリと、何くそと、必死に、思い切り)食い縛る
【例文】 寝ている間に歯を食い縛る癖があるので、歯が擦り減ってしまった/登頂隊は、歯を食い縛り、風雨の中、山頂を目指して歩き続けた/体中が激痛に襲われたが、歯をぐっと食い縛り、我慢した/不遇な時代でも、歯を食い縛って耐えたからこそ、今の成功がある/負けた選手は、涙を見せまいと歯を食い縛り、顔を上げた/殴られる時は、歯を食い縛ると被害が少なくて済むそうだ/愛児の亡[なき]骸[がら]を抱いた父親は、泣くまいとして歯を食い縛り、必死にこらえた
【名詞形】食い縛り
【例文】 歯の食い縛りは、ストレスが原因らしい/食い縛りが原因で、歯並びが悪くなった/歯の食い縛りの癖はなかなか直らない
**くいたおす【食い倒す】** [食う＋倒す] ❶(飲食代、代金)を食い倒す(=飲食店で代金を*支払わずに逃げる) ❷(財産、遺産、資産、賞金)を食い倒す(=*遊び暮らして財産などを*使い切ってしまう)
【例文】 ❶路頭に迷った男は、食堂の主人の目を盗み、飲食代を食い倒して逃げた/混雑した店では、店員が油断していると、客に代金を食い倒されることがある/料理を大量に注文しては食い倒す常習犯が警察に捕まった ❷親から莫大な遺産を受け継いだ男が、遊び暮らしたあげく、食い倒してしまった/先祖代々の資産をどら息子に食い倒されてはたまらない。何か手立てを考えよう/彼が稼いだ賞金は、仲間を引き連れ、豪遊して食い倒してしまい、既に残っていないという
**くいたりる【食い足りる】** [食う＋足りる] ❶(獲物、餌、肉、飯[めし])を食い足りる(=十分に食べて満足する) ❷(仕事ぶり、態度、研究、成果、結果)が食い足りない(=期待ほどではなく、満足できない)
【例文】 ❶虎は、獲物の肉を食い足りたらしく、ゆっくりその場を立ち去った/男は、1週間ぶりに握り飯にありつき、食い足りた様子で笑った/牧場の牛は、食い足りない様子で草を食べ続けている ❷監督は、選手たちの練習態度が食い足りないらしく、苛立った表情を見せた/ベテランにとっては、どの新入社員の態度も食い足りなく見えるようだ/

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学生たちの試験の成績は、教師の期待に反し、食い足りぬ結果となった/最近の若者は「出世には興味がない」などと食い足りないことを言う
**くいちがう【食い違う】** [食う＋違う] ❶(歯車)が食い違う(=二つの歯がかみ合わず、うまく動かない) ❷ⓐ ([両者・双方・互い]の/で [話・発言・見解・主張・考え・意思・意見・説明・答弁・言い分・気持ち・気風・感覚・好み・理解・解釈・思わく・希望・認識・判断・価値観・評価・証言・供述・趣旨・記憶・イメージ・金額・利害・方針・行動・時間・理由・条件・基準]、物事、情報、発表、議論、内容、結果、設定、数[かず]、値[あたい]、データ)が食い違う(=*かみ合うことが期待されるものにずれや違いが生じて、一致しない) ⓑ ([外[ほか]・別・これまで]の[話・説明・説・証言・供述・発表・記憶・理解・解釈・判断・価値観・評価]、当初の[見通し・目論見・計画・予定・対応]、事実、予想、思わく、イメージ、写真、実物、現状、想像、記述、データ、答弁、仕様、史実、内実、図面、試算、記録、表示、中身、条件、基準)と食い違う ❸ (表記と発音、答弁と証言、理想と現実、理論と実践、発言と行動、言うことと為すこと、予想と結果、質問と回答)が食い違う(=一致することが期待される二つのものにずれや違いが生じる) 
【副⁺】(かなり、多少、相当、ずいぶん、ことごとく、しばしば、まるっきり、大きく、大幅に、明らかに、微妙に、互いに、あまりに、真っ向から、真正面から、最初から)食い違う
【例文】 ❶歯車が食い違うと、ベルトコンベヤーは動かない/どこで歯車が食い違ったのか、会社経営がうまく回らなくなった ❷ 被害者と容疑者とで話が食い違っているので、更に調べる必要がある/双方の主張は食い違ったまま、平行線を辿[たど]っている/担当者の交代で、説明が細かい点で食い違ってきて困る/首相と担当大臣の答弁が食い違うことのないように摺[す]り合わせる/単身赴任をきっかけに夫婦の気持ちが食い違い、離婚に至った/双方の思わくが最初から食い違っていたのだから、交渉がうまく運ぶはずがない/両国は世界情勢に関する認識が食い違っており、噛[か]み合わない/世代間で価値観が大きく食い違うことはどこの国でもある/経営者と労働者の利害は食い違うのが当然だから、交渉で折り合いをつける/夫婦は子育ての方針で食い違い、喧[けん]嘩[か]が絶えなくなった/彼との議論はいつも真っ向から食い違い、水掛け論になる/嫁ぎ先の経済状態は、結婚前に聞いた話とはかなり食い違っていた/オリンピックの実際の費用は、試算とは相当食い違っている/株式投資を始めたが、当初の目論見とは大きく食い違う状況にある ❸昔は発音と表記が大きく食い違っていたが、今では現代仮名遣いに改められた/政府側の答弁と事務方の証言が食い違っているのが問題だ/社会に出ると、理想と現実が食い違っていることに愕[がく]然[ぜん]とする/彼は言うことと為すことが食い違うので、信用できない/実験データを検証すると、予想と大幅に食い違った結果が出た
【名詞形】食い違い
【例文】 現状と図面とでは、食い違いが生じている/双方で大した食い違いはないはずだから、うまく調整したい/会社の創業家と経営陣の間で合併に関する意見が食い違いを見せている/双方の思わくには明らかな食い違いがあった/多少の食い違いには目をつむって、両者は互いに歩み寄った/「は」「へ」のように、日本語の助詞には表記と発音の食い違いがある/挙式前から両家の気風には食い違いがあり、新郎新婦は前途多難なスタートだ/党利党略で合流した政党は、互いの食い違いがすぐに露呈した/環境破壊の実態と行

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政の認識との食い違いを次の議会で質[ただ]したい
**くいちぎる【食い千切る】** [食う＋千切る] ⓐ(網、綱、縄、ロープ、ひも、包み、袋、指、手、足、喉笛、腹部、餅、肉、魚、内臓、枝、葉、茎、根、サトウキビ、裾)を食いちぎる(=かんでちぎる) ⓑ(歯、前歯、くちばし)で食いちぎる
【補足】「ちぎる」は、かな書きを多用する
【例文】 魚の群れは、網を食いちぎって囲いから出てしまった/犬は、つながれた綱を食いちぎって逃げ出した/遊泳中の人がサメに襲われ、足を食いちぎられる被害に遭った/鷹が鋭いくちばしで獲物の内臓を食いちぎっている/飢えた子らは、前歯で袋を食いちぎり、菓子パンを取り出してかぶりついた/草原にはライオンに食いちぎられた小鹿の死骸が横たわっている/山ブドウが鳥の群れに枝ごと食いちぎられて大損害だ/植木の葉には、害虫が食いちぎった跡がある/猿がサトウキビを食いちぎっては、かすを吐き出している
**くいちらす【食い散らす】** [食う＋散らす] ❶(食べ物、スナック菓子、パン屑[くず]、ピーナッツ、木の実、豆、魚、餌、ごみ、花びら、葉)を食い散らす(=食べて散らかす。*食べこぼして辺りを汚す) ❷(料理、おかず)を食い散らす(=ちゃんと食べる気もなく、あちこち少しずつ箸をつけたままにする) ❸ ([物事]、さまざまな[趣味・習い事])を食い散らす(=興味本位にいろいろなことに少しずつ手をつける) 
【副⁺】(あれこれ、ほうぼう、汚く、中途半端に、粗末に)食い散らす
【補足】「食い散らかす」とも言う
【例文】 ❶ 食べ物の臭いを嗅ぎつけ、野良猫がごみ袋を漁[あさ]って食い散らしている/子供たちが食い散らしたスナック菓子のかけらが店の前の道に落ちている/カラスに食い散らされぬよう、ごみ袋はごみ容器に入れておく/やって来た野鳥に桜の花びらを食い散らされ、早くも地面が白くなっている/大事な植木の葉が虫に食い散らされ、穴だらけになった ❷ 人の家に上がって食卓の料理を食い散らしたあげく、ぷいと出て行くなんて全く無作法な奴だ ❸ 夫は退職後、さまざまな趣味を食い散らしただけで、まともに取り組んだものは一つもない/仕事とは違い、習い事では満足できず、食い散らすだけで終わってしまう
**くいつく【食い付く】** [食う＋付く] ❶(魚、獲物)が(釣り針、餌)に食いつく(=釣りで魚が餌を食って、釣り針に掛かる) ❷([人])が(テーマ、儲[もう]け話、うまい話、話題、問題、課題、提案、情報、割引商品)に食いつく(=目の前の話に興味を示して、すぐに反応する) ❸(動物、獣、オオカミ、魚、サメ、スッポン、虫)が(獲物、羊、喉笛、喉元、足、腕、手、指)に食いつく(=しっかりかんで放さない) ❹ (ボール、先頭集団、格上の[選手・チーム]、上段者、ネタ元、金[かね]づる)に食いつく(=目指すものを逃さないようにしつこく追いかける) 
【副⁺】 ❶❸ (しっかり、ぱくっと、がぶりと) ❹ (しっかり、猛然と、ここぞとばかりに)食いつく
【例文】 ❶釣糸を水に投げ込んだ途端、魚が食いついて来た/池に麩[ふ]を投げたら、鯉が一斉に寄って来て、争って食いついた ❷クラスの学生たちには難しいテーマなのによく食いついてくれて、活発に質疑が行われた/うまい話につられて、すぐ食いつくのは危険だ/タレントの恋愛話にすぐ食いつくのは、芸能記者だ ❸ スッポンは、獲物に食いついたら絶対に放さないという/羊は、オオカミに喉を食いつかれて、その場に倒れてしまっ

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た/水族館のサメがこちらに寄って来たので、食いつかれそうに思って怖かった ❹「ボールにしっかり食いついて行け」とコーチから声が掛かった/老母は、悪徳業者に食いつかれて、何百万円も失った
【名詞形】食いつき
【例文】 最新のテーマだけあって、研究会では出席者たちの食いつきがよかった/教師の出した課題には関心が薄いらしく、生徒たちの食いつきが悪かった
**くいつくす【食い尽くす】** [食う＋尽くす] ❶(食糧、米、牧草、餌、葉、花、実、根、土台、蓄え、備蓄、保存食、死骸)を食い尽くす(=すっかり食べてしまって、何も残らない) ❷(遺産、財産、資産、貯金、退職金、蓄え)を食い尽くす(=すっかり使ってしまって、何も残らない) 
【副⁺】(すっかり、全て、全部、残らず、たちまち、完全に、すぐに、跡形もなく、片[かた]っ端[ぱし]から)食い尽くす
【例文】❶今年は雨に恵まれたので、干ばつに備えた食糧は食い尽くさずに済んだ/イナゴの大群が稲を襲い、実った米を食い尽くした/ライオンは、餌を食い尽くし、満足したようにあくびをした/蚕は、一晩で桑の葉を食い尽くすという/大事に育てた花が全部、虫に食い尽くされてしまった/家の土台がシロアリに食い尽くされて、今にも倒れそうだ/もし被災したら、こんな僅かな保存食では、すぐに食い尽くして、餓死してしまうだろう/動物の死骸には他の生き物が寄って来て、数日すると食い尽くされて骨だけになった ❷ 長年、好き勝手な夢を追い続けた結果、親の遺産まで食い尽くしてしまった/入院中は貯金で生活したが、食い尽くすまでには至らずに済んだ/退職金をもらっても、家を新築したり海外旅行に行くなどして食い尽くしてしまう人もいる/長生きに備えて、退職金は蓄えとして食い尽くさずに残しておくほうがいい
**くいつなぐ【食い繋ぐ】** [食う＋繋[つな]ぐ] (貯金、蓄え、僅かな食べ物、[備蓄・支援]食料、配給、[援助・奨学]金、アルバイト)で食いつなぐ(=細[ほそ]々[ぼそ]と食べて生きていく) 
【副⁺】(何とか、どうにか、細々と、やっとの思いで)食いつなぐ
【例文】 会社を首になったが、しばらくは貯金でどうにか食いつなぐことができそうだ/地震でガスも電気も止まってしまったが、隣近所で助け合い、僅かな食べ物で何とか1週間食いつないだ/遭難した登山隊は、数個のキャンデーだけで食いつないだ/漂流しても、数か月は乗組員が食いつなげるだけの食料は積み込んである/台風などで食料輸送が途絶えると、島の人々は備蓄品だけで食いつながなければならない/来年、大学を卒業するまでは、奨学金とアルバイトで食いつなごうと思っている
**くいっぱぐれる【食いっぱぐれる】** ☞くいはぐれる・くいっぱぐれる【食い逸れる・食いっぱぐれる】
**くいつぶす【食い潰す】** [食う＋潰す](遺産、資産、基金、財産、身代、蓄え、貯金、元手、予算)を食い潰す(=すっかり使って、失ってしまう)
【例文】 放蕩息子は、親の遺産まで食い潰してしまった/不正な会計処理で食い潰された会社の資産は、数億円に及ぶそうだ/後継者たちは、財団の僅かな基金を食い潰さずに残そうと努めた/段取りが悪く、予算の半分以上を準備段階で食い潰してしまった
**くいつめる【食い詰める】** [食う＋詰める] (都会、故郷、田舎、外国、異郷、農業)で食い詰める(=収入が絶え、暮らせなくなる)

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【例文】 大都会なら、何とか仕事が見つかり、食い詰めることはないだろう/万が一失敗して食い詰めても、自分一人なら何とかなるだろうと、起業を決心した/冷害飢[き]饉[きん]のため、農業で食い詰めて、都会に出稼ぎに行く者が増えた/事業に失敗し、食い詰めたあげく、犯罪に走る者もいる/不景気で食い詰めた渡り者が街に増え、物騒になった
**くいとめる【食い止める】** [食う＋止める](勢い、進行、疫病の[流行・蔓[まん]延[えん]]、拡大、パンデミック、悪影響、悪化、災害、損害、被害、恐慌、森林火災、火勢、延焼、消失、減少、流れ、洪水、崩壊、浸食、情報の[漏[ろう]洩[えい]・流出]、離党、連敗、進撃、猛攻、侵入、乱入、環境破壊、大気汚染、増殖、老化、暴走、自殺、汚職、事件の再発)を食い止める(=悪い方向への進行を防いで止める)
【副⁺】(ひとまず、何とか、かろうじて、最小限に、必死に、ぎりぎりで、水際で)食い止める
【例文】 輸入価格高騰を防ぐため、円安の進行を食い止めてほしい/地震の被害を最小限に食い止めるため、万全の対策を講じるべきだ/必死の消火活動により、工場への延焼はかろうじて食い止められた/ここで党員の離党を食い止めねば、党の解体は免れまい/首相は機動隊に命じ、デモ隊による国会への乱入を食い止めさせた/政府は、海外で流行している疫病が国内にも及ぶのを防ぐため、水際で食い止めようと対策に大わらわだ/食料自給率が下がらぬよう、農業人口の減少を食い止める施策が必要だ/人体には、本来、癌細胞の増殖を食い止める仕組みが備わっている/どんなにあがいても、体の老化は食い止められない
**くいはぐれる・くいっぱぐれる【食い逸れる・食いっぱぐれる】** [食う＋逸[はぐ]れる] ❶(飯[めし]、食事、昼食、昼飯、夕食、料理)を食いはぐれる(=食べる機会を逃す) ❷ ([人])が食いはぐれる(=仕事を失って生活できなくなる)
【補足】「食いっぱぐれる」は「食いはぐれる」の音便形で、口語的表現
【例文】 ❶今日は一日中忙しくて、昼も夜も飯を食いはぐれた/午前中の会議が長引いて、昼食を食いはぐれてしまった/パーティーに遅れて行ったら、せっかくの料理を食いはぐれるかもしれない ❷将来、食いはぐれることのないように、手に職を持ったほうがいい/卒業してから食いはぐれると困るから、資格をいろいろ取っておこう/今や、大企業に就職すれば食いはぐれる心配はないと言える時代ではない/この不景気じゃ、いつ首になって食いっぱぐれるか、分からない
【名詞形】食いはぐれ・食いっぱぐれ
【例文】 医師免許があれば、食いはぐれの心配はないはずだ/資産があったら、余程のことがない限り食いっぱぐれはないだろう
**くいやぶる【食い破る】** [食う＋破る](肉、皮膚、袋、ビニール、紙、箱、包装、布地、ズボン、襖[ふすま]、障子、網戸、金網、壁)を食い破る(=強くかんで、破る)
【例文】 ハサミがないので、スナック菓子の袋を歯で食い破った/生ごみを入れたビニール袋をカラスに食い破られた/捕まえたカマキリがいつの間にか箱を食い破って、逃げ出した/キャンプ場では、野良犬に食い破られないように食料は丈夫な袋に入れておく/動物園の虎が、檻[おり]の金網を食い破って逃げ出し、大騒ぎになった
**くくりあげる【括り上げる】** [括[くく]る＋上げる] ⓐ(古新聞、紙束、雑誌、段ボール、薪[たきぎ]、薪[まき]、泥棒、タヌキ、イノシシ、手足)をくくり上げる(=しっかりとくくる) ⓑ(ひも、縄、

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ロープ)でくくり上げる 
【副⁺】(しっかり、固く、一つに、ぐるぐる巻きに)くくり上げる
【例文】 古新聞をくくり上げて、部屋の隅に積んでおいた/読み終わった雑誌は、ひもでしっかりくくり上げて、リサイクルに出す/一束ずつにくくり上げた薪[まき]を窯場まで運んだ/後で使う段ボールは、くくり上げずに脇に立てかけておく/村人たちは、畑を荒らすタヌキを捕まえ、縄で足をくくり上げた/警察が駆けつけたところ、家族全員がロープでくくり上げられていた
**くくりつける【括り付ける】** [括[くく]る＋付ける] ⓐ (赤ん坊を背中、弁当を腰、小筒を伝書鳩の足、命綱を体、[商品・荷物・機材]を[馬・ロバ・ラクダ]の背、鞄[かばん]をリアキャリア、品物を荷台、看板を電柱、ボートを杭[くい]、泥棒を柱、札[ふだ]を[荷物・木の幹]、旗を竿[さお]の先、綱を桶[おけ]、縄を柵)にくくりつける(=取れないように、綱など細い物で固定する) ⓑ(ひも、縄、荒縄、ロープ、細引き、綱、鎖、針金、ワイヤ、糸、ベルト)でくくりつける 
【副⁺】(しっかり、がっちり、ぎりぎりと、固く、強く、手荒く)くくりつける
【例文】 母親は、背中にくくりつけた赤ん坊をあやしている/弁当を腰にくくりつけると、木こりは朝早く家を出た/伝書鳩の足には、紙片の入った小筒がくくりつけてある/修行の一環として、命綱を体にくくりつけ、高い峰から谷底をのぞく/昔の商人は、ラクダの背に荷物をくくりつけて砂漠の中を何日も歩いた/配達する品物を自転車の荷台にしっかりくくりつけた/強風で飛ばないよう、看板を丈夫な針金で電柱にくくりつけた/牛泥棒たちは、後ろ手に縛られ、柱にくくりつけられた/公園の木の幹には、樹木の名前を書いた札[ふだ]がくくりつけてある/桶[おけ]に綱をくくりつけて、井戸水を汲[く]み上げる/山羊をつないだ縄を柵にくくりつけ、逃げないようにした
**くぐりぬける【潜り抜ける】** [潜る＋抜ける] ❶(門、鳥居、木戸、格子戸、くぐり戸、暖[の]簾[れん]、穴、隙間、垣根、茂みの中、トンネル、地下道、ガード下、[橋・脚・股]の下、輪、梯[はし]子[ご]、網、網目、鉄条網)をくぐり抜ける(=体勢を低くして、その下を通る) ❷(戦火、空襲、災禍、震災、猛火、天変地異、世の荒波、修[しゅ]羅[ら]場[ば]、難関、危険、生死の境、死線)をくぐり抜ける(=困難な状況の中を頑張って生きようとする) ❸(法の[目・網]、規制、取り締まり、[警戒・捜査]網、非常線、監査、税関、検疫、検査、チェック)をくぐり抜ける(=規制を逃れて、事を進める) 
【副⁺】❶ (むりやり、するりと、さっと、ひょいと、簡単に) ❷ (何とか、どうにか、辛うじて、必死に、やっとの思いで、死に物狂いで) ❸ (やすやすと、たやすく、難なく、いとも簡単に)くぐり抜ける
【例文】 ❶町屋の低い格子戸をくぐり抜けて、舞[まい]妓[こ]さんが現れた/身をかがめて寺の木戸をくぐり抜けると、苔[こけ]の美しい庭が広がっていた/ネズミは壁の穴をくぐり抜けて入って来たらしい/東西を隔てる壁の下に掘られた地下道をくぐり抜けて、西側へ逃げる市民もいた/子犬を捕まえようとしたら、脚の下をくぐり抜けて逃げてしまった/障害物競走では、網の下や梯子をくぐり抜けて走る/サーカスでは犬がうまく炎の輪をくぐり抜けて、観客の喝采を浴びた/こんな大きな網目では、小魚は簡単にくぐり抜けてしまう ❷ 戦火をくぐり抜けてきた老人たちは、さすがに心[しん]が強い/この仏像は、幾多の災禍をくぐり抜けてきた国宝だ/必死で猛火をくぐり抜け、安全な場所に避難した/シニア世代には、世の荒波をくぐり抜けてきた自信と落ち着きがある/会社の倒産という修羅場を、周囲の支えでどうにかくぐり抜けられた/合格率20パーセントの難関をくぐり抜け、入学を許さ

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れた/手術の成功率は五分五分と言われたが、幸い、生死の境をくぐり抜けて何とか生き延びた ❸ 法の目をくぐり抜けようとする悪徳商法が後を絶たない/当局の厳しい取り締まりをくぐり抜けて、隠れ住んでいる/犯人がどのように厳しい警戒網をくぐり抜けられたのかは、謎だ
**くさりきる【腐り切る】** [腐る＋切る] ❶(土台、倒木、食べ物、落ち葉、根、生ごみ)が腐り切る(=完全に腐る) ❷ ([組織・団体]の体質、官僚、政党、幹部、上層部、性根、根性、考え)が腐り切る(=まともさを失い、救いようがないほど、ひどい状態になる) ❸([人]、人の心)が腐り切る(=すっかり意欲を失ってしまう) 
【副⁺】(すっかり、どろどろに、ぼろぼろに、完全に、どうしようもないほど)腐り切る
【例文】 ❶塀が倒れそうになったので調べたら、土台の木が腐り切っていた/旅行中に停電があり、冷蔵庫の中の物が腐り切って悪臭を放っていた/集めた落ち葉は、腐り切るまで放置して、畑の肥料として使う/弱ったバラの木の根元を掘ってみたら、根が腐り切っていた/生ごみは、腐り切らないうちは肥料にならない ❷ 不正疑惑で検察が捜査したところ、組織全体の腐り切った体質が明るみに出た/政党の不正は、内部が腐り切るまで見過ごしたマスコミにも責任がある/借金して遊び回る彼[き]奴[やつ]の腐り切った性根を入れ替えさせたい ❸ 弟は、届出のミスで大学から留年扱いにされてしまい、腐り切っている/上司に一度くらい厳しく叱られたからって、そんなに腐り切ることないよ
**くずれおちる【崩れ落ちる】** [崩れる＋落ちる] ❶(崖、斜面、裏山、土手、土砂、塀、石垣、城壁、岩、浮石、橋、積まれた[本・商品]、積み木、塔、ビル、屋根瓦、積雪、氷河、積み荷、天井、化粧)が崩れ落ちる(=元の形を保てずに、崩れて落ちる) ❷([人]、体)が崩れ落ちる(=病気などで立っていられず、崩れるように倒れる) 
【副⁺】❶(突然、そのまま、もろくも、ばらばらと、ガラガラと、一気に、瞬時に、あっという間に) ❷ (突然、へなへなと、その場に、膝から)崩れ落ちる
【例文】 ❶あの崖は、大雨が降り続けば、大きく崩れ落ちる危険がある/古いブロック塀が、地震の揺れで崩れ落ちてしまった/机に積み上げた本が、肘が触れた途端、床[ゆか]に崩れ落ちた/老朽化した橋が崩れ落ちないよう、補強工事を施した/子供が作った積み木の城は、ゆらゆらして、今にも崩れ落ちそうだ/傾いているのに崩れ落ちない不思議な塔があるそうだ/公演中に大ホールの天井が突然崩れ落ち、大惨事となった/夏は汗で化粧が崩れ落ちやすい ❷ 心臓発作に襲われた男は、胸を押さえ、崩れ落ちるように床に倒れた/勝利が決まると、ボクサーは雄たけびを上げたが、直後に膝から崩れ落ちた/病人は体に力が入らず、支えてやらないとその場に崩れ落ちてしまう
**くずれかかる【崩れ掛かる】** [崩れる＋掛かる] ❶(古い民家、崖、裏山、斜面、土手、土砂、建物、足場、土台、塀、壁、石垣、石段、城壁、堰[せき]、堤防、本の山、商品、積み荷)が崩れかかる(=上の方から崩れて、下の物にかぶさる) ❷(→❶に同じ)が崩れかかる(=崩れそうになる。少し崩れ始める) ❸ (制度、慣行、態勢、上体、バランス、形、陣形、規範、気持ち)が崩れかかる(=今にも崩れそうな状態にある) 
【副⁺】(がたがたと、がらがらと、ゆらりと、ばらばらに)崩れかかる
【例文】 ❶豪雨で緩んだ裏山の土砂が人家に崩れかかり、死者が出た/棚に積んであった商品が、地震で客や店員の上に崩れかかって来た/車の衝突により石壁が通行人の頭上

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に崩れかかり、死傷者が出た ❷ 古い民家は、既に崩れかかっていたが、今度の台風で完全に崩れ落ちてしまった/参道の古い石段は、ところどころ崩れかかっている/沖では、大波が今にも小舟の上に崩れかかろうとしていた/教授は、崩れかかった本の山の傍らで仕事に没頭している ❸ 戦後の経済成長を支えた制度や慣行が今まさに崩れかかっている/味方は、相手チームの守備態勢が崩れかかったところを突いて、攻め込んだ/崩れかかった陣形を立て直して、攻勢に転じた/失敗して気持ちが崩れかかったが、何とか立ち直った
**くずれこむ【崩れ込む】** [崩れる＋込む] ❶(崖、裏山、塀、壁、石垣、石段、堰[せき]、土手、立ち木、岩石、土砂、波[は]頭[とう]、荷)が崩れ込む(=崩れて、内側に落ちて来る) ❷([人])が(床[ゆか]、地面、道、ベッド、椅子、玄関、その場、ゴール地点)に崩れ込む(=立っていられなくて、その場に座ってしまう) 
【副⁺】(そのまま、一気に、がらがらと、ばらばらに、がたがたに)崩れ込む
【例文】 ❶台風の影響で裏山が集落に崩れ込む危険性がある/大雨で水かさが増したため土手の一部が川に崩れ込み、洪水を引き起こした/台風の影響で、立ち木や岩石が渓流に崩れ込んで、景観が損なわれた/豪雨の季節は、トンネルの入り口に土砂が崩れ込まないような対策が必要だ/船体目がけて白い波頭が次々と崩れ込んで来た ❷ 高山病のため、登山道の脇に崩れ込んでしまう人もいる/泥酔して帰って来て、玄関に崩れ込んでいる父なんか見たくない/息子が山で遭難死したという悲報が届き、母親はその場に崩れ込んでしまった/初挑戦したマラソンは、ゴール地点で崩れ込んだまま、しばらく動けなかった
**くずれさる【崩れ去る】** [崩れる＋去る] ❶(裏山、石垣、壁、建物、足場、土台)が崩れ去る(=崩れて元の形がなくなる) ❷(夢、希望、信頼、信用、友情、イメージ、構想、自信、威信、立場、虚構、制度、体制、秩序、伝統、団結、政権、安全神話、均衡、アリバイ)が崩れ去る(=失われる) 
【副⁺】 (たちまち、ことごとく、もろくも、がらがらと、無残に、瞬時に、一挙に、あっという間[ま]に、跡形もなく、一瞬にして)崩れ去る
【例文】 ❶大雨の後の地滑りで、家の裏山が崩れ去った/長年の風化で崩れ去った石垣の一部が露出している/大地震で古い建物がことごとく崩れ去った ❷長年培った老舗の信用は、財政破綻で、もろくも崩れ去った/たった一度の嘘[うそ]のため、長年の友情が崩れ去ることもある/財政赤字が累積すれば、いずれ日本の社会保障制度は崩れ去るだろう/国民の支持を失った政治体制は、驚くべき速さで崩れ去った/崩れ去った原子力安全神話は、もはや回復できまい
**くだけちる【砕け散る】** [砕ける＋散る] ❶(土の塊、岩、石、コンクリート、建物、ビル、ガラス、瓶[びん]、壺[つぼ]、氷、破片、波)が砕け散る(=砕けて、ばらばらになる) ❷(自信、夢、希望)が砕け散る(=壊れて、なくなる) 
【副⁺】 ❶ (細かく、ぱらぱらに) ❶❷ (粉々に、木[こ]っ端[ぱ]微[み]塵[じん]に、めちゃめちゃに)砕け散る
【例文】 ❶落下した土の塊が岩にぶつかり、細かく砕け散った/地震で棚から落ちた酒瓶が粉々に砕け散っている/一発の爆弾で、軍の研究施設が木[こ]っ端[ぱ]微[み]塵[じん]に砕け散ってしまった/嵐が来るらしく、大きな波が岩にぶつかっては砕け散っている ❷思わぬ失敗続きで、自信が砕け散ってしまった/大会出場を前に重大な病が見つかり、夢も希望も砕け散るような思いだ

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**くだけとぶ【砕け飛ぶ】** [砕ける＋飛ぶ](岩、コンクリート、壁、建物、ビル、モニュメント、ガラス、瓶[びん]、氷、破片、波)が砕け飛ぶ(=砕けて飛ぶように散る) 
【副⁺】(→「くだけちる」【副⁺】に同じ)砕け飛ぶ
【例文】 ダイナマイトの爆発で、コンクリートの壁がばらばらに砕け飛んだ/正面衝突した車のフロントガラスが粉々に砕け飛び、現場に散らばった/落下物で、校庭にあったモニュメントが砕け飛んでしまった/地震でビルの窓ガラスが砕け飛び、その破片で怪[け]我[が]人[にん]が出ている/強風にあおられた荒波が岩場に砕け飛ぶと、白い泡が舞う
**くたびれきる【草臥れ切る】** [草臥[くたび]れる＋切る]❶(足、手、腕、体)がくたびれ切る(=これ以上は何もできないほど、すっかり疲れる) ❷(洋服、コート、靴、車)がくたびれ切る(=長く使って、すっかり古くなる) ❸(仕事、研究、生活、人生、生きること、人間関係、病との闘い)にくたびれ切る(=完全に気力が衰える) 
【副⁺】(すっかり、ぐったり、どうしようもなく、くたくたに、へとへとに)くたびれ切る
【例文】 ❶外回りの仕事で一歩も歩けないほど、足がくたびれ切ってしまった/毎日働きづめで、体の芯までくたびれ切っている/残業が続き、くたびれ切ってしまった ❷ 10年も着たコートはくたびれ切ってはいるが、愛着があってなかなか捨てられない/くたびれ切った愛車をついに買い替えることにした ❸ 難民キャンプの人々は、長く厳しい生活にくたびれ切っているようだった/鏡をふと見ると、くたびれ切った自分の顔が映っていて愕[がく]然[ぜん]とした/社内の人間関係にくたびれ切ってしまい、出社ができなくなった
**くだりきる【下り切る】** [下る＋切る](道、坂、川、尾根、階段、石段、山、山道、斜面、峠、峠道、谷、コース、ルート、丘、丘陵、運河、渓谷、激流、土手)を下り切る(=一番下まで下る) 
【副⁺】(だらだらと、一気に、無事に、小走りに)下り切る
【例文】 丘の上から続くなだらかな坂を下り切ると、広い道に出る/春になると、サケの稚魚がこの川を下り切って海に出る/石段の途中は通行の邪魔になるから、下り切った所で後の人を待っていよう/この峠を下り切ったら、麓の村に着ける/船が運河を下り切った所に船着き場がある/カヌーで激流を下り切って、やっと緩やかな流れの所に出た
**くだりきれる【下り切れる】** [下る＋切れる](→「くだりきる」に同じ)を下り切れる(=一番下まで下ることができる)
【副⁺】(→「くだりきる」【副⁺】に同じ)下り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 こんな斜面のところは、とても馬で下り切れるものではない/二人で力を合わせても、カヌーで激流を下り切れなかった/この古いバイクで曲がりくねった急な峠道を無事に下り切れるか心配だ/霧で視界を遮られた斜面をスキーで麓まで下り切れるか自信がない/小型車なら、比較的細い山道も問題なく下り切れるだろう
**くちおとろえる【朽ち衰える】** [朽ちる＋衰える] ❶(立ち木、柱、屋根、橋、桟橋、土台、柵、建物、家、寺、廃屋、墓標、墓石)が朽ち衰える(=腐ってぼろぼろになる) ❷ (心、夢、希望、精神、栄光、名声、肉体、身体、この身、人命)が朽ち衰える(=衰えて滅びる) 
【副⁺】❶(ぼろぼろに) ❷(虚しく、ぼろぼろに、いたずらに、人知れず、名も知れず)朽ち衰える
【例文】 ❶雨風にさらされた寺院の柱は、朽ち衰えていくばかりだ/津波で塩害にさらされ、朽ち衰えた立ち木は、元の状態には戻らない/無人の家屋は、朽ち衰えるのが速い/

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由緒ある山寺が荒れ果て、このまま朽ち衰えていくのは残念だ/半ば朽ち衰えた廃屋が、森の中に残されていた ❷ 一流スターといえども、晩年にその栄光が無残に朽ち衰えることもある/若者の強[きょう]靭[じん]な身体も、歳月とともに朽ち衰えてしまう/たとえ、この身は朽ち衰えようとも、由緒ある家名だけは子々孫々に伝えたい/夢を果たすこともできず、一生、田舎町で朽ち衰えるとは虚しい限りだ
**くちはてる【朽ち果てる】** [朽ちる＋果てる] ❶(→「くちおとろえる」 ❶に同じ。根、板、船)が朽ち果てる(=長い時間がたち、腐ってほぼ原型をとどめない) ❷ (→「くちおとろえる」❷に同じ。作品)が朽ち果てる(=残らずに、消えてゆく) 
【副⁺】(すっかり、いつしか、このまま、虚しく、人知れず、名も知れず、完全に)朽ち果てる
【例文】 ❶村外れの廃屋は、朽ち果てた柱が僅かに土台の上に残っているのみだ/亡くなった捕虜たちの墓標は、すっかり朽ち果てていた/歴史を物語る島の墓石は、今では打ち捨てられ、朽ち果てている/隣家は誰も住む人がおらず、このまま朽ち果てるのを待つだけだ ❷ 若い時の夢も希望も、今では朽ち果てた/朽ち果ててしまった過去の名声にしがみつくとは、浅ましい限りだ/優れた芸術作品でも、人知れず朽ち果てていくことがある/こんな辺境の地で朽ち果ててなるものか。いつか都[みやこ]に戻って成功してみせる/若い頃は天才と言われた芸術家が、流浪の末に異郷で朽ち果てた
**くっつきあう【くっつき合う】** [くっつく＋合う]ⓐ(二人、男女、子供たち、子犬、子猫、家屋)がくっつき合う(=互いに密着している) ⓑ(相手)と(体、肩、背中、膝、おでこ)がくっつき合う ⓒ (磁石の両極、両面、板、ガラス板)がくっつき合う
【副⁺】(ぴったり、べったり、べたべた、しっかり、ぴたっと、ぺたっと、強く、隙間なく、完全に、互いに)くっつき合う
【例文】 最近は、若い二人が街中で人目もはばからず、くっつき合っているのを見かける/他の人と肩がくっつき合うほど、狭い車内に押し込まれた/遊園地の子供用の乗り物は、膝がくっつき合うほど窮屈だった/2匹の子犬がくっつき合って眠っている/生まれたばかりの子猫たちは、くっつき合って離れようとしない/この辺は小さい家が密集し、くっつき合うように並んでいる/磁石のS極とN極は、ぴたっとくっつき合う/2枚の板がしっかりくっつき合うように、接着剤を塗って固く縛っておく/洗剤でガラス板を洗っていたら、2枚がくっつき合って、なかなかはがれない
**くっつけあう【くっつけ合う】** [くっつける＋合う]ⓐ(二人、男女、[恋人・生徒・乗客]同士、カップル、子供たち、犬、猫)が(体、肩、背中、膝、おでこ、鼻、頰)をくっつけ合う(=互いに密着させる)ⓑ(机、板)をくっつけ合う
【副⁺】ⓐ (仲良く、互いに) ⓑ(ぴったり、しっかり、ぴたっと)くっつけ合う
【例文】 二人で背中をくっつけ合って腕を組み、屈伸運動をする/恋人同士が体をぴったりくっつけ合って、公園のベンチに座っている/自由時間は、仲のいい生徒同士が机をくっつけ合って、勉強している/朝夕の満員電車では、乗客同士が肩をくっつけ合うようにしないと乗れない/狭い船室では、向かい合わせの客は膝をくっつけ合って座るしかない/頰と頬をくっつけ合うようにして、カップルが踊っている/子供たちがおでこをくっつけ合い、にらめっこをしている/2匹の犬が鼻先をくっつけ合って、互いの匂いを嗅いでいる/精密研磨の技術で金属の板を磨けば、接着剤なしでも2枚をぴったりくっつけ合うこ

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とができる
**くどきおとす【口説き落とす】** [口[く]説[ど]く＋落とす](女性、彼女、娘、人妻、美人、友人、料、客、相手)を口説き落とす(=相手に何度も気持ちを訴えて、最後には承知させる)
【副⁺】(何とか、やっと、ようやく、必ず、懸命に、ついに)口説き落とす
【例文】 彼はプレイボーイで、「女を口説き落とすなんて朝飯前だ」と自慢している/初めはその気がなかったが、彼に口説き落とされて、付き合い始めた/プライドの高い女性は、口説き落とすのが難しい/彼女を花束やチョコレートで口説き落とそうとしたが、うまくいかなかった/「君しかいない」と友人を口説き落として、起業に協力してもらえることになった/親を何とか口説き落として、留学の資金を出してもらった/セールスマンは、客を口説き落とす方法をいろいろ知っている
【名詞形】口説き落とし
【例文】 「ぜひ我が社に」という熱心な口説き落としを受け、結局今の会社に転職した/彼の熱烈な口説き落としに負けて、プロポーズを受けることになった/社長は、後継者にと見込んだ人物の口説き落としにかかった
**くびりころす【縊り殺す】** [縊[くび]る＋殺す]([人]、子供、裏切者、罪人、子猫、子犬)をくびり殺す(=首を絞めて殺す) 
【副⁺】(躊[ちゅう]躇[ちょ]なく、平然と、一気に)くびり殺す
【例文】金[かね]目的の強盗に入られ、老人がくびり殺される事件が起こった/将来を悲観し、子供をくびり殺して、自分も死ぬという親子心中事件は、本当に痛ましい/昔は、裏切者をくびり殺し、木に吊[つる]して見せしめにする部族もあったという/中世には、市中で罪人をくびり殺す刑もあったそうだ
**くびれこむ【括れ込む】** [括[くび]れる＋込む] (ウエスト、腰、胴、胴体、車体、中央部、川幅、真ん中、間)がくびれ込む(=ふくらみの中ほどが細くなる) 
【副⁺】(きゅっと、深く、細く、格好よく)くびれ込む
【例文】 ウエストが格好よくくびれ込むように、エクササイズに励んでいる/アリのような虫は、胴がくびれ込んでいる/ギターなどの弦楽器は、胴体がくびれ込んでいるのが特徴だ/新発売のスポーツカーは、車体の中央部がくびれ込んだデザインが魅力だ/川幅がくびれ込み、狭くなっている所が、渓流下りの一番の難所だ/真ん中がくびれ込んだお銚子に酒を入れ、燗[かん]をつける/古墳の前方後円墳は、前方部と後方部の間がくびれ込んだ形になっている
【名詞形】くびれ込み
【例文】 くびれ込みの深さによって服のシルエットが決まる/この花瓶には、真ん中に深いくびれ込みがある
**くぼみこむ【窪み込む】** [窪[くぼ]む＋込む](目、皮膚、腹部、傷跡、土地、地面、靴跡、道、泥道、砂地、土、岩)がくぼみ込む(=一部が陥没している) 
【副⁺】(低く、深く、大きく)くぼみ込む
【例文】 盲腸の手術後、くぼみ込んだ傷跡が腹に残った/地面のくぼみ込んだ所に雨水がたまっていて、小鳥が水を飲みに来る/裏庭には、犯人の靴跡が泥にくぼみ込んで残っていた/道がぬかるんでいて、くぼみ込んでいる所も多く、車での往来は一苦労だ/いつも荷車が通る所は、轍の跡がくぼみ込んでいるのでよく分かる/アリ地獄は、砂地がすり

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鉢状にくぼみ込んでいて、落ちてきた虫を捕らえるためのものだ
**くみあう【組み合う】** [組む＋合う] ❶ⓐ (両者、双方、力士、レスラー、選手)が組み合う(=相手と組む形になって争う) ⓑ(喧[けん]嘩[か]相手、泥棒、賊、敵)と組み合う ❷ (相手)と(手、腕、肩)を組み合う(=互いの手足などを組む) ❸ (仲間、同業者、他の[人·錦署・政党])と組み合う(=他と組んで、仲間になる)
【副⁺】❶(がっぷり、激しく三角に四つに) ❷❸(がっちり、しっかり、力強く、互いに)組み合う
【例文】 ❶両力士は、土俵中央でがっぷり四つに組み合ったまま動かない/レスラーが組み合おうとして、タイミングを狙っている/侵入して来た賊と組み合っているうちに階段から転げ落ちた ❷ 仲間と互いに手を組み合い、円陣を作ってエール交換をした/恋人同士が仲良く腕を組み合って、街を歩いている/卒業式で級友と肩を組み合い、別れの歌を歌った/社交ダンスは、男女が組み合った姿勢を取った後、音楽に合わせて踊り始める ❸ 野党3党が組み合い、連立政権樹立を画策している/複数の部署が組み合って、経営陣に要求書を提出した/新規事業のため、同業のライバル企業が手を組み合った
【名詞形】組合(=目的や利益を同じくする人たちの組織)
【補足】「組合」は慣用に従って、送り仮名を付けない
【例文】 組合に入るよう勧誘された/同僚と労働組合を結成した/生活協同組合の活動に加わっている/組合員を動員して、賃上げ要求集会を開いた
**くみあがる【組み上がる】** [組む＋上がる] ❶(足場、舞台、石垣、塔、櫓[やぐら]、ロケット、エンジン、マシン、光学器械、プラモデル、パネル、鉄骨、ブロック、石、家の[棟木・柱・骨組み]、プレハブ住宅、システム、ジグソーパズル、ピース、部品、部材、パーツ、活字)が組み上がる(=物が組まれ、完成する) ❷(カリキュラム、プラン、プロジェクト、コンセプト、プログラム、予算、様式、理論、漫画のコマ割り)が組み上がる(=内が組まれ、完成する) 
【副⁺】(しっかり、ほとんど、ほぼ、さっと、順調に、徐々に、一気に、きれいに、完全に、見事に、頑丈に)組み上がる
【例文】 ❶足場が組み上がってから、外壁の塗装を始める/祭りのため、広場の中央に踊りの舞台が組み上がった/地震で崩れた城の石垣が再び組み上がるのを早く見たい/古[いにしえ]の面影を偲[しの]ばせる三重の塔が組み上がり、観光客で賑[にぎ]わっている/部品が多くて複雑な光学器械が、設計図どおりに組み上がるか心配だ/タワーの鉄骨が200メートルまで組み上がった/今日は家の柱建てで、ようやく骨組みが組み上がり、皆でお祝いした/子供たちの手でパズルのピースが一気に組み上がっていった/接着剤なしにパーツを合わせるだけで組み上がるプラモデルが発売された ❷ 省庁間の折衝が終わり、年度末に何とか予算が組み上がった/学者の間で統一的な理論が組み上がるまでには、まだ時間がかかるだろう
【名詞形】組み上がり(=活字を組んだ版の完成)
【例文】 辞典の組み上がりは、最終的に2千ページになる予定だ
**くみあげる【汲み上げる】** [汲[く]む＋上げる] ❶(水、[湧き・井戸]水、地下水、若水、海水、湯、温泉、残り湯、石油、天然ガス、泥水、汚染水、熱)をくみ上げる(=液体などをくんで、高い場所へ上げる) ❷(意見、意向、意図、要望、声、ニーズ、民意、主張、気持ち、真意、誠意、心情、事情、趣旨、本質)をくみ上げる(=上のほうで下の意見や事情を

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*取り上げる) 
【副⁺】❶(すっかり、たっぷり) ❶❷(しっかり、十分、残らず、完全に)くみ上げる
【例文】 ❶下方を流れる川の水をくみ上げて、畑に撒[ま]いている/「バラスト水」は、空荷の船が安定して航行するため、重しとしてタンクにくみ上げる水だ/村では、手押しポンプで井戸水をくみ上げている/地熱発電は、熱い地下水をくみ上げて、蒸気でタービンを回して発電する/元日の朝一番にくみ上げた若水を神前や仏前にお供えする/ポンプでくみ上げられた海水を真水に変えて利用する/地下深く掘られた油井から石油をくみ上げるのは、難事業だった/洪水で住宅の地下にたまった泥水をくみ上げる作業は、大分遅れている/ヒートポンプとは、いわばポンプのように熱をくみ上げる仕組みだ ❷ 有能な上司は、部下の意見をくみ上げて仕事を進める/市長は、住民の要望をくみ上げるようにすると述べた/民意がくみ上げられねば、よい政治はできない/今回の交渉では、先方が当方の事情をくみ上げ、譲歩してくれた
【名詞形】くみ上げ
【例文】 地盤沈下は、地下水の過剰なくみ上げによるものだ/井戸のくみ上げポンプは、ゴム製のパッキンが古くなったので交換してもらった
**くみあげる【組み上げる】** [組む＋上げる] ❶ (→ 「くみあがる」❶に同じ)を組み上げる(=物を組んで、完成させる) ❷(→「くみあがる」❷に同じ)を組み上げる(=内容を組んで、完成させる) 
【副⁺】(しっかり、きっちり、きちんと、順調に、徐々に、一気に、完全に、見事に、頑丈に)組み上げる
【例文】 ❶建設現場では、まず頑丈な足場を組み上げることが大切だ/組み上げられた櫓[やぐら]は、もろくも強風で崩れてしまった/垂直に発射するロケットは、立てた状態で下から組み上げるので、作業がしやすい/鉄骨を順に組み上げていって、電波塔を完成させる/玩[おも]具[ちゃ]のプロックは、子供でも簡単に組み上げられる/石をピラミッド状に組み上げるのは至難の業[わざ]だ/効率のよいシステムを組み上げるには、時間がかかる/工場で加工した部材を現場で組み上げる工法で、家を建てる ❷研究チームは、数年がかりで宇宙観測のプロジェクトを組み上げた/練習プログラムを科学的に組み上げれば、もっと効率が上がるはずだ/各省庁は、財務省が来年度予算を組み上げるための概算要求を夏に行う/長編漫画のコマ割りを組み上げるには、緻密な構成力が求められる
**くみあわさる【組み合わさる】** [組む＋合わさる]ⓐ(部品、パーツ、ピース、パターン、断片、木片、竹、角材、色ガラス、タイル、骨、歯車、部分、材料、糸、単語、動詞、漢字、音、リズム、要素、要因、原因、条件、元素、分子、部品、遺伝子、症状、技術)が組み合わさる(=二つ以上のものが組まれ、まとめられる) ⓑ(子音と母音、文字に画像、料理に香辛料)が組み合わさる 
【副⁺】(しっかり、ぴったり、きちんと、うまく、互いに、さまざまに、複雑に、絶妙に、精緻に、緩やかに)組み合わさる
【例文】 電子機器は、精巧な部品が複雑に組み合わさって出来ている/ピースがうまく組み合わされば、ジグソーパズルが完成する/寄木細工は、さまざまな木片が組み合わさっている/ステンドグラスは、切った色ガラスが組み合わさったものだ/頭部は、23の骨が組み合わさっている/大小の歯車が組み合わさって、頭上の大時計を動かしている/何色もの糸が交互に組み合わさって、美しい組みひもが生まれる/二つ、三つの動詞が組み合

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わさっている複合動詞の研究をする/漢字が組み合わさって熟語になる/さまざまなリズムが組み合わさって新しいサウンドが生まれる/肥満や高血圧などの要因が組み合わさると、心筋梗塞になりやすい/120種ほどある元素が、部品のように組み合わさり、物質を作っている/さまざまな遺伝子が組み合わさり、異なる体質の人を生み出す/病気の症状は、単独で出ることもあるが、複雑に組み合わさって出ることもある/日本語の音のほとんどは、子音と母音が組み合わさって出来ている/文字に画像が組み合わさっていると、理解しやすい/いつもの料理に違った香辛料が組み合わさると、一風変わった味になる
**くみあわす・くみあわせる【組み合わす・組み合わせる】** [組む＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(歯車、部品、機械、装置、パーツ、管[くだ]、タイル、衣服、糸、素材、アクセサリー、木材、庭石、品物、製品、要素、種類、カード、写真、画像、作品、模様、文字、漢字、数字、言葉、単語、動詞、音、色、味、花、ハーブ、食材、調味料、機器、技術、機能、楽器、方法、条件、データ、競技、薬剤、治療法、施策、検査、システム、ユニット、サービス、オプション)を組み合わせる(=二つ以上のものを合わせて、一つのまとまったものにする) ⓑ(個々の事実、投薬とリハビリ、和風と洋風、上着とズボン、布とメタル、ドリブルとパス、直線と曲線、新旧のデータ、大小、強弱、男女、ベテランと新人、既習者と未習者)を組み合わせる ❷ (両手、指、両腕、両足、足首)を組み合わせる(=交差させる) ❸ (優勝候補、[強豪・初出場・地元]同士、タイトル保持者と新人、初戦勝利校とシード校)を組み合わせる(=競技などで対戦相手を決める) 
【副⁺】❶(きっちり、しっかり、うまく、バランスよく、自由に、自在に、見事に、巧みに、適切に、縦横に) ❷(きっちり、しっかり、互いに)組み合わせる
【例文】 ❶息子はさまざまなパーツを組み合わせて作るロボットの玩[おも]具[ちゃ]に夢中だ/大小数え切れないほどの管を組み合わせて、パイプオルガンが作られている/新しい服を買う時は、手持ちのどんな衣服が組み合わせられるか考える/シンプルな服はアクセサリーを組み合わせることで引き立つ/この塔は釘を使わず、木材を組み合わせて作ってある/日本庭園は水と緑に加え、庭石が見事に組み合わされている/出産祝いには、ベビー用品を組み合わせて贈った/二字熟語は漢字を組み合わせて作られている/甘い味、塩味、辛い味などを組み合わせ、食事に変化をつける/季節の花を自由に組み合わせて美しいブーケにする/さまざまな効果のあるハーブを組み合わせたお茶が飲まれている/冷蔵庫にある食材を組み合わせて、手早く料理を作った/遠泳、自転車、マラソンの三種競技を組み合わせたトライアスロンに挑戦した/さまざまな介護サービスを組み合わせれば、高齢になっても自宅で何とか暮らせる/海外旅行のツアーにはオプションを組み合わせることが可能だ/投薬とリハビリを組み合わせた治療の効果が出てきている/布とメタル素材を組み合わせ、新感覚の洋服を作った/男女を組み合わせたペアのスケート競技を観戦した/既習者と未習者を組み合わせ、グループ活動をさせる ❷ コーチが両腕を組み合わせて、じっと試合を見守っている/椅子に腰かけたら、両足を組み合わせるのが癖になっている ❸ 強豪同士を組み合わせた試合は、スタンドが満員だった/将棋のタイトル保持者と有望な新人を組み合わせたら、注目の一戦となった
【名詞形】組み合わせ 組み合わせにする/なる
【補足】公用文では「組合せ」と送り仮名が省略される

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【例文】 複合動詞は、二つ以上の動詞の組み合わせから成り立っている/二字熟語の組み合わせには、「樹木」や「温暖」など似た意味の字から成るものがある/新[しん]筍[たけのこ]に山[さん]椒[しょう]の新芽の組み合わせは、春の味として最高だ/着る物の組み合わせは、その人のセンスを表す/投資信託は株式や国債などの組み合わせで運用される/同系色の組み合わせにすると落ち着きが出る/大相撲の決勝戦は全勝同士の組み合わせになり、ファンを喜ばせた
**くみいれる【汲み入れる】** [汲[く]む＋入れる] ❶ⓐ (→ 「汲み上げる」 ❶に同じ)をくみ入れる(=液体などをくんで、中に入れる) ⓑ(容器、茶[ちゃ]碗[わん]、甕[かめ]、バケツ、釜、桶[おけ]、浴槽、水槽、タンク、田んぼ)にくみ入れる ❷ (意見、意向、意図、要望、声、民意、主張、考え、気持ち、意、心情、事情、趣旨、意味、思想)をくみ入れる(=ある事柄を推し量り、考えに入れる) 
【副⁺】❶(たっぷり、なみなみと、大量に) ❷(十分、しっかり、深く、可能な限り)くみ入れる
【例文】 ❶水槽に池の水をくみ入れて、メダカを泳がせる/川の水は、ポンプでタンクにくみ入れられ、その後、濾[こ]過[か]される/昔は、海水を桶にくみ入れ、それを塩田に撒[ま]いて、塩を作っていた/柄[ひ]杓[しゃく]で釜から茶碗に湯をくみ入れ、お茶を点[た]てる ❷メンバーの意見をできるだけくみ入れて、案を作るつもりだ/老朽化した建物は、会長の意向をくみ入れた形で改築された/住民の要望をくみ入れて、行政に反映させるべきだ/結婚式は、の事情をくみ入れて、来年まで延ばすこととした/日本人の日常生活には、仏教思想がしっかりとくみ入れられている
**くみいれる【組み入れる】** [組む＋入れる] (返済計画にボーナス払い、「予定・スケジュール]に顧客訪問、[旅程・ツアー]に[オプション・買い物]、予算に予備費、基金に寄付金、財源に消費税、歌詞に英語、楽曲に自然界の音、資産形成に債券、投資ファンドに外国株式、カリキュラムに[英会話・ボランティア活動]、曲目にバロック作品、伝統工芸に現代的要素、学会発表に最新の研究成果、全集に[日記・手紙]、西洋料理に和のテイスト、メンバーに新人、市に近隣の町村、ユーロ圏に新たな国、戦略にミサイル防衛)を組み入れる(=内容や物の一部として、何かを入れる) 
【副⁺】(次々、急[きゅう]遽[きょ]、ある程度、もっと、適宜、徐々に、更に、新たに、上手に、積極的に、改めて)組み入れる
【例文】 来週の予定に得意先訪問を組み入れた/上司は顧客の要望を受け、旅程に土産物屋での買い物を組み入れさせた/臨時の出費に備え、予算には予備費を組み入れておく/投資ファンドにどんな金融商品を組み入れるかによって、収益性が異なる/カリキュラムにボランティア活動を組み入れる学校が増えた/コンサートの曲目には、バロックの作品が組み入れられている/伝統工芸に現代的要素を組み入れた作品が、工芸展に出品されている/学会発表では、最新の研究成果を組み入れて、新しい分野のアピールをしたい/新人をパンドメンパーに組み入れようと誘いをかけている/居住している市では、市町村合併により近隣の5町村を組み入れることになった/まだユーロ圏に組み入れられていない国もある/国の戦略にミサイル防衛を組み込むことが議論されている
【名詞形】 組み入れ
【補足】公用文では「組入れ」と送り仮名が省略される
【例文】 新税の財源への組入れで、国の財政赤字は多少改善される見込みだ/時間割への自習時間の組み入れは考えていない

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**くみかえる【組み替える・組み換える】** [組む＋かえる] ❶(足、膝、腕、手、指)を組み替える(=手足の組み方を替える) ❷ⓐ (遺伝子、結合、構造、構成、配列、予算、関係、編成、組織、体制、システム、プログラム、枠組み、計画、数値、位置、順番、内容、パーツ、部品、メンバー、図、表[ひょう]、文章、データ、文字列、ローン、古い品と新品)を組みかえる(=従来とやり方を変えて、新しく組む) ⓑ ([古い・前の]もの)を([新しい・別の]もの)と/に組みかえる 
【副⁺】 ❷ (新たに、交互に、ランダムに、大幅に、自由に、柔軟に、臨機応変に、抜本的に、全面的に)組みかえる
【例文】 ❶座っていて、時々、右足と左足を組み替える ❷遺伝子を組み換えて、蛍光シルクを作る蚕[かいこ]を開発した/分子構造を組み換えて、新しい燃料を作る/資産構成を組み替えて、収益を高める/来年度の予算は、抜本的に組み替える予定だ/職場における男女の力関係を平等なものに組み替える必要がある/国の発展のため、経済システムそのものを組み替えなければならない/必要に応じて、プログラムが適宜組み替えられてきた/歳出の枠組みを組み替え、財政改革を行う/作業の順番を組み替えたところ、効率がよくなった/論文の文章を組み替えることで、更に読みやすくなった/組み替えたデータをもとに、新たにデータベースを作成した/従来の図表を新しい形に組み替えて、見やすくした/暗証番号の文字列をランダムに組み替え、不正利用を防ぐ/古いデータは、絶えず新しいものに組み替える必要がある
【名詞形】組みかえ
【補足】遺伝子関係では「組み換え」がよく用いられる。公用文では「組替え」と送り仮名が省略される
【例文】 代表チームは、メンバーの組み替えがあった/連敗後、打線の組み替えが発表された/野党は政府に対し、予算案の組み替えを要求した/遺伝子組み換え生物のリスクを調べる/日本では、遺伝子組み換え食品に表示が義務付けられている/遺伝子組み換え技術は、医療の発展に寄与するに違いない
**くみかわす【酌み交わす】** [酌む＋交わす] ⓐ (酒、ビール、お神[み]酒[き]、杯[さかずき]、三々九度、固めの杯)を酌み交わす(=杯のやりとりをして、ともに酒を飲む) ⓑ(相手、友人、仲間、同僚、客)と酌み交わす
【例文】 久しぶりに会った仲間同士で酒を酌み交わして、旧交を温めた/仲[なか]違[たが]いしていた二人が酒を酌み交わして仲直りをするように取り持った/宴会で互いに杯を酌み交わせば、親しみが増す/意気投合した二人は、義兄弟になろうと誓いの杯を酌み交わした/神前結婚では、新郎新婦が三々九度を酌み交わし、契りを固める
【名詞形】酌み交わし 酌み交わしをする
【例文】 三々九度の酌み交わしが終わると、二人は夫婦[めおと]となる/祭りに集まった村人たちが、お神酒の酌み交わしをしている
**くみこむ【汲み込む】** [汲[く]む＋込む] ⓐ(水、湧き水、清[し]水[みず]、井戸水、地下水、海水、潮、石油、湯、温泉、汚水、汚染水、イオン)をくみ込む(=液体をくんで、中に入れる) ⓑ(容器、柄[ひ]杓[しゃく]、バケツ、釜、桶[おけ]、風呂桶、浴槽、水槽、タンク、田んぼ)にくみ込む

【副⁺】(たっぷり、十分、なみなみと、大量に)くみ込む
【例文】 風呂桶いっぱいに水をくみ込むまで少し時間がかかる/川の水をタンクにくみ込

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んで、生活用水として使う/田んぼに水が十分くみ込まれたら、田植えが始まる/山小屋では、沢の清水を容器にくみ込んで、煮炊きに用いる/水道のない時代は、井戸水を桶にくみ込んで、炊事場に運んでいた/柄杓に釜の湯をくみ込んで茶[ちゃ]碗[わん]に注ぎ、お抹茶を点てる/細胞膜の働きにより、細胞内に必要なイオンがくみ込まれる
**くみこむ【組み込む】** [組む＋込む] ⓐ (機能、遺伝子、メカニズム、システム、要素、パーツ、部品、ICチップ、コンピュータ、ソフト、ウイルス、装置、集積回路、センサー、モーター、ポンプ、視点、事業、[募金・ボランティア]活動、仕組み、経済対策、出張費、訪中スケジュール、オプション、サービス、研修、外部評価、事柄、解説、気象情報、内容、音声、株式、地方、人間、手作業、一部)を組み込む(=ひとまとまりの中に別の種類のものを組んで入れる)ⓑ(中、内部、場所、価格、予算、運賃、計画、スケジュール、予定、装置、本体、エンジン、ロボット、パソコン、スマートフォン、ソフト、プログラム、コース、ツアー、サービス、カード、体制、政策、施策、組織、事業、運営、理論、カリキュラム、授業、指導、評価、シナリオ、記事、ニュース、番組、放送、映像、作物、遺伝子、運用商品、[機械・作業工程]の一部)に組み込む
【副⁺】(あらかじめ、きっちり、しっかり、そのまま、直接、一通り、何とか、無理矢理、直ちに、完全に、新たに、上手に、巧みに、強引に、本格的に、自動的に)組み込む
【例文】 便利な機能を新たにスマートフォンに組み込んだ/寒冷地では、耐寒性の遺伝子を組み込み、品種改良された稲を栽培している/身体認証 ICチップが組み込まれた個人番号カードを取得した/パソコンにウイルス対策ソフトを組み込む/ウイルスが組み込まれたソフトを除去した/この場所に音響装置を組み込めるか、相談している/ロボットにはさまざまなセンサーが組み込まれている/過去の理論に新たな視点を組み込んだ論文が発表された/大学の5か年計画にキャンパスの移転事業を組み込んだ/百周年記念事業に学部新設のための募金活動を組み込むことにした/今度の政策には大型の経済対策が組み込まれる/予算には出張費があらかじめ組み込んである/首相の訪中スケジュールが来月の予定に組み込まれている/このツアーにオプションの地中海クルーズは組み込まれていない/今やきめ細かな住民サービスを施策に組み込まない自治体はない/海外研修をカリキュラムに組み込んでいる学科もある/これまでのシナリオに組み込まれていない想定外の事柄が起こった/学校運営に外部評価を組み込むことは、もはや共通の認識である/報道番組には解説を組み込むのが普通だ/ニュース放送には気象情報が組み込まれている/映像に音声を組み込んだ初めてのアニメは、米国で製作され、大ヒットした/この度、発売された運用商品には株式が組み込まれている/大国が隣国の一地方を半ば強引に国家体制に組み込んだため、他国から非難された/現代社会は、人間が機械の一部に組み込まれてしまったようにも感じられる
【名詞形】組み込み 組み込みをする/になる
【例文】 パソコンには不慣れなので、周辺機器の組み込みを若い人に頼んだ/祭りの屋台は高さ15メートルにもなるので、大勢で組み込みをする/古い三重の塔を調査したら、柱など骨格部分は組み込みになっていた/狭い客車には組み込み式の椅子やテーブルがセットされている
**くみしく【組み敷く】** [組む＋敷く] ⓐ ([対戦・喧[けん]嘩[か]]相手、賊、敵、暴漢、体、女、弱者、

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民衆、牛、弱小国)を組み敷く(=上に乗って、しっかりと押さえる)ⓑ(下、ベッド、床[ゆか]、リング、マット、地面、草の上)に組み敷く
【副⁺】(無理矢理、何とか、あっさりと、うまく、強引に、力ずくで)組み敷く
【例文】 柔道大会で当たる相手は寝技が得意なので、簡単には組み敷けないだろう/喧嘩相手を何とか組み敷こうと、馬乗りで両手両足を押さえつけた/レスリングの試合で相手の軸足を払い、マットに組み敷く作戦に出た/賊はあっさりと警官に組み敷かれ、手錠をかけられた/暴漢を護身術で地面に組み敷き、形勢を逆転させた/女性は、悪漢に組み敷かれまいと必死に抵抗して逃れた/民衆が独裁者の支配下に組み敷かれるような体制にしてはならない/暴れる子牛を草の上に組み敷いて縛った/帝国は軍事力を強化し、周辺の弱小国を組み敷いていった
**くみだす【汲み出す】** [汲[く]む＋出す] ❶(→「汲み上げる」❶に同じ)をくみ出す(=液体をくんで、外に出す) ❷(→「汲み上げる」❶に同じ)をくみ出す(=くみ始める)
【副⁺】(すっかり、残らず、少しずつ、一度に、徐々に、完全に、大量に)くみ出す
【例文】 ❶川の水をポンプでくみ出して、消火作業が行われた/旅人は、オアシスの湧き水を急いでくみ出し、喉の渇きを癒やした/茶の湯では、釜から湯をくみ出すのに柄[ひ]杓[しゃく]を使う/水の節約のため、風呂から残り湯をくみ出し、洗濯に使っている/山間部の急な傾斜からでも温泉をくみ出せる技術が開発された/油田からは特殊な機械で絶えず石油をくみ出している/浸水した室内からポンプを使って泥水をくみ出す/工場の汚染水をくみ出して、海に流し続けたことが、公害の原因となった/エアコンは室内の熱を外にくみ出す ❷合図とともに、村人が一斉に川の水をくみ出した/地下室の泥水をくみ出してから、くみ終わるまで数時間はかかる
【名詞形】くみ出し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 ポンプを使った地下水のくみ出しには、一晩かかった/まとまった来客があるので、10客ぞろいのくみ出し茶[ちゃ]碗[わん]を購入した/難航していた地底からの原油くみ出し作業がやっと開始された
**くみたてなおす【組み立て直す】** [組む＋立てる＋直す] ❶(→「くみたてる」❶に同じ)を組み立て直す(=部品の*組み合わせをもう一度行う) ❷(→「くみたてる」❷に同じ)を組み立て直す(=頭の中や紙の上で考えのまとめをもう一度行う) 
【副⁺】(きちんと、ちゃんと、しっかり、再度、もう一度、再び、元どおりに、改めて、一から、初めから、根本から)組み立て直す
【例文】 ❶子供が興味本位で分解した柱時計を時計屋に組み立て直してもらった/強風で壊れた野外ステージをコンサート開始時までに組み立て直さなくてはならない/組み立て途中の物置が地震で倒れたので、改めて組み立て直した ❷ 小説の筋[すじ]を組み立て直すよう、編集者に修正を求められた/会社再建のため、経営方針は根[こん]本[ぽん]から組み立て直さねばならない/よく考えた末の練習メニューなので、批判されても、組み立て直すつもりはない
**くみたてる【組み立てる】** [組む＋立てる] ❶ⓐ(部品、部材、キット、プラモデル、模型、製品、材木、柱、鉄骨、ペーパークラフト、家具、本棚、台、装置、システム、ラジ

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オ、パソコン、電子回路、自動車、機械、時計、ロボット、三脚、テント、ステージ、プレハブ住宅、物置、櫓[やぐら]、足場、パズル)を組み立てる(=部品を*組み合わせて、一つの形あるものを作っていく) ⓑ(一つの[物・形]、構造物、立体、製品)に組み立てる ❷ (ストーリー、話、筋、イメージ、物語、文章、主張、世界観、論理、理論、学説、仮説、計算式、戦略、企画、プラン、システム、モデル、授業、事業、体制、レース、試合運び、履修計画、演技、プログラム、スケジュール、カリキュラム、プレゼン、メニュー、ゲーム)を組み立てる(=頭の中や紙の上で考えをまとめて、一つの形を作っていく) 
【副⁺】❶(こつこつ、きっちり、きちんと、順序良く、順番に、簡単に、一気に、慎重に、正確に、精密に、丁寧に、元どおりに) ❷ (しっかり、独自に、自由に、柔軟に、綿密に、緻密に、論理的に)組み立てる
【補足】「組み立てる」には、「部品を—」と「製品を—」の両方の使い方がある
【例文】 ❶ 機関車の模型を精密に組み立てるには根気が要る/紙を切り抜いてペーパークラフトを組み立てる/購入した北欧家具を組み立てる前に、説明書をよく読んだ/スチール製の本棚は自分で簡単に組み立てられる/この台はきっちり組み立ててあるから、びくともしない/彼は技術屋だから、ラジオを自分で組み立てることができる/電気街へ行って部品を集め、最速のパソコンを組み立てようと思う/製造ラインでは、ロボットと人が協同して自動車を組み立てている/時計を分解して仕組みを調べたが、元どおりに組み立てられなかった/子供は、ブロックでロボットを組み立てるのに夢中だ/野外コンサート用の大きなステージを組み立てる/被災者が入居するプレハブ住宅を突貫工事で組み立てた/やぐらは一人では組み立てられない/鉄パイプで足場を組み立てて、ビルの補修工事をする ❷ コマーシャルのストーリーを組み立てて撮影に臨む/小論文の試験では、論理的に文章を組み立てられるかが問われる/発掘された展示物や遺跡を通して古代の世界観を頭の中に組み立ててみる/実証データを緻密に処理し、論理を組み立てなければ、結論は破綻する/保育理論は子供の発達に応じて組み立てられている/実験結果を積み重ねて新学説を組み立てた/仮説を組み立てて、実験で検証する/今年度の販売プランを組み立ててみた/アクティビティを取り入れた授業を組み立てる/マラソン選手は地形を考慮に入れて、レースを組み立てる/大学に入ると、自分で授業の履修計画を組み立てなければならない/国際会議でのプレゼンを組み立てるのにかなり時間を要した
【名詞形】組み立て 組み立てをする
【補足】公用文では「組立て」と送り仮名が省略される
【例文】 住宅の建築は、ようやく柱の組み立てが終わったところだ/授業の組み立てを考え、教案を作成する/人気ドラマは小説をもとにしているので、話の組み立てがしっかりしている/科学教室で、電子回路の組み立てやロボット操作を体験する/工場の一部のラインでは、小型車の組み立てをしている/小論文では論理的な文章の組み立てをすることが大切だ/組み立て式のベッドを購入し、一人で組み立てを試みた
**くみつく【組み付く】** [組む＋付く] ❶ⓐ(相手、犯人、暴漢、力士、選手、動物、獲物、体、足、首、腰、背中)に組みつく(=相手と体を合わせるようにして、手足を絡める) ⓑ([人]、動物、選手同士)が組みつく
【副⁺】(しっかり、がっちり、いきなり、むんずと、がむしゃらに)組みつく

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【例文】レスリングの試合中、タックルで相手に組みつこうとしたが、うまく逃げられた/警官は、背後から犯人に組みつき、取り押さえた/刃物を持った暴漢にいきなり組みついていくのは、かなり危険だ/小兵は、体[たい]の大きい力士に組みつかれないように体をかわした/威嚇し合っていた2匹の犬が、突然組みつき、転げ回っている/狼が草むらから獲物に組みつこうとタイミングを狙っている
**くみつくす【汲み尽くす】** [汲[く]む＋尽くす] ❶(→「汲み上げる」❶に同じ)をくみ尽くす(=残らず全てを*くみ出してしまう) ❷ (→ 「汲み上げる」❷に同じ。内容、イメージ味わい)をくみ尽くす(=潜んでいるものを完全にくんでやる) 
【副⁺】(すっかり、残らず、完全に)くみ尽くす
【例文】 ❶裏の井戸は水量が豊富で、100年以上もくみ尽くされずに使われている/過剰なくみ出しが原因で、有名な温泉も遠からずくみ尽くされる恐れがある/外国資本により石油がすっかりくみ尽くされ、油井が枯れてしまった/地下街の泥水は強力なポンプで完全にくみ尽くした ❷民意を全てくみ尽くし、政策に反映するのは難しい/表面的な解釈だけでは物事の本質がくみ尽くせない/地元特産の工芸品には、くみ尽くせぬ深い味わいがある
**くみとる【汲み取る】** [汲[く]む＋取る] ❶ⓐ(→「汲み上げる」❶に同じ。雨水、屎[し]尿[にょう])をくみ取る(=中の液体をくんで、取る) ⓑ(容器、甕[かめ]、バケツ、桶[おけ]、浴槽、タンク)にくみ取る ❷ (→「汲み上げる」❷に同じ。経営環境、内容、示唆、イメージ、味わい)をくみ取る(=深く察して理解する) 
【副⁺】(→「汲み上げる」 【副⁺】に同じ。少しずつ、一度に、徐々に)くみ取る
【例文】 ❶豊富な湧き水をくみ取った冷たい水で、スイカを冷やす/このポンプでくみ取られた海水は、パイプで製塩工場に送られる/大甕にためた雨水を柄[ひ]杓[しゃく]でくみ取って生活用水として使う/水洗トイレのない時代には、業者が屎尿をくみ取りに来ていた ❷我々は、言葉の背後にある話し手の意図をくみ取りながら、会話を交わしている/上司は、部下の要望をくみ取り、職場環境の整備に努めた/彼だけは私の気持ちをくみ取ってくれた/政治家の発言は、真意がなかなかくみ取れないことが多い/失敗を深く反省している部下の心情をくみ取り、上司は厳しい叱責を控えた/「配当につきましては、当社の厳しい経営事情をおくみ取りいただき、しばらくのご猶予を賜りますようお願い申し上げます」
【名詞形】くみ取り くみ取りをする
【補足】名詞形は❶の意味でのみ使う
【例文】 神主が、儀式に使う井戸水のくみ取りを行う/江戸時代には、農家の人々が市中で屎尿のくみ取りをし、肥料としていた/くみ取り式便所は、大都市ではかなり珍しい
**くみなおす【組み直す】** [組む＋直す] ❶(腕、肩、手、指、足、膝、あぐら、隊列、スクラム、ひも、竹垣、丸太、鉄骨、石、櫓[やぐら]、筏[いかだ]、足場、舞台、セット)を組み直す(=不具合を直すため、もう一度組む) ❷(メンバー、番組、ローン、予定、日程、シフト、時間割、カリキュラム、記事、予算、活字)を組み直す(=不具合を直すため、もう一度何かを構成する) 
【副⁺】(しっかり、がっちり、再度、もう一度、きちんと、ちゃんと、丹念に、慎重に、新たに、元どおりに、改めて、一から、初めから)組み直す
【例文】 ❶指を組み直してみると、感覚が違った/スクラムが崩れたため、もう一度がっ

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ちり組み直した/足が痛くなったので、あぐらを組み直した/筏[いかだ]のロープが緩くなったので、しっかり組み直した/せっかく作った足場が強風で倒れたため、再度組み直した ❷ 負傷者が出たので、チームの出場メンバーを組み直した/緊急ニュースが入り、テレビ局は、番組を組み直して放送することにした/不景気で給料が下がったので、ローンを長期に組み直す必要がある/病気の教員が出たため、学校では時間割を組み直して対応した
【名詞形】組み直し 組み直しをする
【例文】 突然、任期途中での首相辞任が発表され、記事の組み直しが必要となった/野党から厳しく追及され、補正予算の組み直しを余儀なくされた/商談日が変更されたため、出張日程の組み直しをした
**くみふせる【組み伏せる】** [組む＋伏せる](相手、女、犯人、泥棒、活動家、[乱暴・狼[ろう]藉[ぜき]]者、賊、敵、村、動物、鹿)を組み伏せる(=力業で地面に倒す) 
【副⁺】(たちまち、無理矢理、容赦なく、強引に、乱暴に、簡単に)組み伏せる
【例文】 女性のか弱い力では、たちまち組み伏せられてしまった/護身術で、凶器を持った相手を素手で組み伏せる技を習得した/柔道の試合では、相手に寝技で組み伏せられ、身動きできなかった/警官3人がかりで、刃物を振り回す犯人を組み伏せた/機動隊員は、活動家を無理矢理組み伏せ、逮捕した/暴れる敵を組み伏せて後ろ手に縛り上げた/荒武者たちが、小さな村を武器で組み伏せるぐらい訳[わけ]もない/虎は、狙った鹿に飛びつくと一瞬で組み伏せ、息の根を止めた
**くみほす【汲み干す・汲み乾す】** [汲[く]む＋ほす] ⓐ (→ 「汲み上げる」 ❶に同じ)をくみ干す(=中から液体をくんで出し、完全に空[から]にする)ⓑ(井戸、池、船、家、タンク)からくみ干す
【副⁺】(すっかり、全部、残らず、完全に)くみ干す
【例文】 船底にたまった水をくみ干さないと、小船は沈んでしまう/水不足が続き、タンクに保管しておいた水もくみ干してしまった/池の水をくみ干して外来生物を除去した/古井戸の水をすっかりくみ干して、内部の造りを調べた/洪水で浸水した家からポンプで泥水をくみ干す作業が何日も続いた/くみ干された池の底では、小魚が跳びはねている
**くみわける【汲み分ける】** [汲[く]む＋分ける] ❶(水、[湧き・井戸]水、湯、酒、ミルク、コーヒー、スープ、シロップ)をくみ分ける(=液体をくんで、容器ごとに分ける) ❷(意向、意図、要望、声、民意、考え、気持ち、心、真意、心情、事情、趣旨、意味)をくみ分ける(=事情などを*思いやる。斟[しん]酌[しゃく]する) 
【副⁺】❶(少しずつ、ざっと、等しく) ❷(しっかり、何とか、精いっぱい、丁寧に、十分に)くみ分ける
【例文】 ❶ いくつもの桶[おけ]に井戸水をくみ分け、家畜に水を与えた/湧き水をペットボトルにくみ分け、持ち帰った/山頂で登山仲間とくみ分けて飲むコーヒーは、格別だ/銘酒の品評会ではコップに酒をくみ分け、参加者に試飲させている/園児たちは、ミルクをカップにくみ分けてもらった ❷市民の声をしっかりくみ分けられないと、必要とされる支援を届けられない/当時はまだ子供だったため、両親の心を十分にくみ分けることができなかった/行政は、避難住民の事情をくみ分け、個別対応を検討するべきだ
**くらいこむ【食らい込む・喰らい込む】** [くらう＋込む] ❶([窃盗・殺人・詐欺]罪)で(3年、長いこと、何年も)食らい込む(=刑務所に入れられる) ❷(借金、もめ事、厄[やっ]介[かい]な問題、いざこざ、ごたごた)を食らい込む(=面倒なことを*引き受けさせられる) 
【副⁺】大

<444>
方、恐らく、確実に)食らい込む
【補足】❶❷とも、俗語表現
【例文】 ❶殺人罪で食らい込むと刑期は相当長いだろう/再犯なので、今回の判決では10年は食らい込むだろう/「この金の事で、仮に食らい込むようなことがあっても、お前たちに迷惑はかけないよ」 ❷ 保証人になったばかりに友達の借金を食らい込む羽目になった/仲間の内輪もめに巻き込まれ、厄介な問題を食らい込むことになった
**くらいつく【食らい付く】** [食らう＋付く] ❶(→「くいつく」❶に同じ)に食らいつく (=釣りで魚が餌を食って、釣り針に掛かる) ❷(→「くいつく」❷に同じ)に食らいつく (=目の前の話に興味を示して、すぐに反応する) ❸(→「くいつく」❸に同じ。根が少しの土)に食らいつく(=しっかりつかんで放さない) ❹(→「くいつく」❹に同じ。大人、難題、猛練習、厳しいトレーニング)に食らいつく(=目指すものを逃がさないようにしつこく*追いかける) 
【副⁺】❶❸(しっかり、ぱくっと、がぶりと) ❹(しっかり、猛然と、ここぞとばかりに)食らいつく
【補足】「食いつく」のぞんざいな言い方
【例文】 ❶釣り糸を投げ込んでも、なかなか魚が食らいついて来ない ❷彼は、興味を持ったテーマに食らいついて、何があっても諦めない/欲の深い彼は、儲[もう]け話と思ったらすぐ食らいついて来る ❸ 崖の木は、固い岩の上に根を伸ばし、僅かばかりの土に食らいついて大きくなった/喉笛を虎に食らいつかれたと見られる猟師が、死んで見つかった/海に落ちた漁師は、足に食らいつこうとして寄って来るサメと闘った/スッポンは一度食らいついたら、放そうとしない ❹チャンピオンを相手に食らいつくプレーができたので、悔いはない/小さくても負けず嫌いの子は、相撲をしようと大人に食らいついて行った/どんな難題にも食らいついていく粘り強さが欲しい/厳しいトレーニングにも食らいつき、弱音を吐かぬ選手こそが優勝できる/ライバルと目されている選手が、今にも食らいつきそうな真剣な表情で相手方の練習を見ていた
**くりあがる【繰り上がる】** [繰る＋上がる] ❶ⓐ(期日、時刻、時期、ダイヤ、予定、開始、出番、出発、番号、順番、順位、順序、序列、補欠、次点者、相続権)が繰り上がる(=順に前にずれる。早まる) ⓑ(1番、金メダル、入賞、今日、9時)に繰り上がる ❷ (数、桁、位[くらい])が繰り上がる(=上の桁や数字に移る) 
【副⁺】❶(どんどん、一つずつ、順次、次々と、更に、順番に、順繰りに、段階的に、大幅に)繰り上がる
【例文】 ❶社長の都合で、会議が1時間繰り上がった/人気投手の出番が明日から今日に繰り上がった/来月のダイヤ改正で終電が30分繰り上がりますのでご注意ください/面接試験で棄権者が出たため、自分の順番が繰り上がり、2番目になった/採点ミスを修正した結果、成績順位9番の者が6番に繰り上がった/万一、チームの誰かが怪[け]我[が]をしたら、補欠選手が繰り上がって穴を埋める/当選したばかりの議員が急死したため、次点者が繰り上がることになった ❷ 病院が急に混み始め、順番待ちの受付番号が2桁から3桁に繰り上がった/番組の放送時間が、深夜から21時台に繰り上がった/131＋270 では、十の位だけが繰り上がる
【名詞形】繰り上がり
【例文】 当選者が辞退し、次点の者が繰り上がり当選となった/小学校の算数で、繰り上

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がりのある足し算は苦手だった
**くりあげる【繰り上げる】** [繰る＋上げる] ❶ⓐ (→ 「くりあがる」 ❶ⓐに同じ)を繰り上げる(=順に前にずらす。早める) ⓑ (→「くりあがる」 ❶ⓑに同じ)に繰り上げる ❷ (数、桁)を繰り上げる(=上の桁や数字に移す) 
【副⁺】(→「くりあがる」【副⁺】に同じ)繰り上げる
【例文】 ❶鉄道会社が来春のダイヤ改正で終電の発車時刻を15分繰り上げると発表した/車のモデルチェンジを3月に繰り上げた/低気圧の接近により、船は1時間繰り上げて出航した/予定を繰り上げ、1日早く本社に戻った/患者が診療の予約時間に来ていない場合は、順番を繰り上げて患者を診る決まりだ/申し込みの辞退があれば、入所希望者の順番が繰り上げられる/優勝選手のドーピングが発覚し、2位の選手を1位に繰り上げることになった/改正規約では第6項を削除し、第7項以下を1项ずつ繰り上げるものとする ❷ 13＋8の足し算では、一の位が10以上になるので十の位に1を繰り上げる
【名詞形】繰り上げ 繰り上げをする/となる
【補足】公用文では「繰上げ」と送り仮名が省略される
【例文】 終電の繰り上げをめぐっては、最大30分程度早めることを検討している/年金の繰り上げとは、本来の支給開始年齢を早めて請求する制度のことだ/65歳から年金を受給できる人が、62歳で繰り上げ請求すると3年の繰り上げとなる/昇給が決まったので、住宅ローンの繰り上げ返済を考えている/選挙の当選者に辞退者が出たため、次点者が繰上げ当選となった
**くりあわす・くりあわせる【繰り合わす・繰り合わせる】** [繰る＋合わす・合わせる] (予定、日程、スケジュール、時間、時間帯)を繰り合わせる(=都合よく行くよう調整する) 
【副⁺】(うまく、何とかして、どうにかして)繰り合わせる
【例文】 久しぶりの同窓会なので、予定を繰り合わせて出席したい/仕事で忙しかったが、時間を繰り合わせて、友人の見舞いに行った/時間帯をうまく繰り合わせれば、一日のうちに全てのスケジュールがこなせる/万障繰り合わせて、ご出席ください
【名詞形】繰り合わせ
【例文】 「ご多用とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参加くださいますようお願い申し上げます」
**くりいれる【繰り入れる】** [繰る＋入れる] ❶(網、綱、凧[たこ]糸[いと]、釣り糸)を繰り入れる(=細長い物をたぐって、順に送って入れる) ❷ⓐ(金[かね]、額[がく]、金額、円、剰余金、残高、寄付金、赤字、欠損、収益、収入、利子、利息、手当て、費用、一部)を繰り入れる(=一定の金額を別の額の中に移す) ⓑ (一般会計、勘定、予算、[積立・資本]金、資金、基金、財源、財政、家計、歳入、事業、収支)に繰り入れる 
【副⁺】❷(全て、順に、新たに、直ちに)繰り入れる
【例文】 ❶漁師たちが魚のかかった網を手慣れた様子で繰り入れている/空高く上がった凧を引き下ろそうと、凧糸を手早く手元に繰り入れた/繰り入れた釣り糸には、逃げた魚が噛[か]み切った跡が残っていた ❷昨年度の剰余金を全て資本金に繰り入れた/残高を次年度の予算に繰り入れて、収支を計算した/管理費の一部は、修繕費積立金に繰り入れられる

<446>

【名詞形】繰り入れ 繰り入れをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文、及び固定した慣用表現では「繰入れ」「繰入」と送り仮名が省略される
【例文】 特別手当ての繰り入れがあったため、今月は収入が増えた/特別会計の収支不足を補うため、一般会計からの繰入金を活用した
**くりかえす【繰り返す】** [繰る＋返す] ❶(過ち、ミス、失敗、犯行、犯罪、非行、不正、事故、発作、嘔[おう]吐[と]、流産、発熱、下痢、治療、再発、試行錯誤、戦争、攻撃、衝突、争い、遅刻、同じ[話・文言・主張・答弁・フレーズ]、乾杯、質問、泣き言、世辞、虚言、弁明、批判、抗議、説教、宣伝文句、説明、練習、運動、テスト、シミュレーション、検査、計算、転職、指導、発音、アナウンス、メロディー、リズム、分裂、増殖、収縮、脱皮、転生、行為、操作、動作、悪循環、デモ、借金、引っ越し、噴火、洪水、挫折、失恋、浮気、自殺未遂、虐待、悲劇、リバウンド)を繰り返す(=同じことを何度もする) ❷(上下、行き来、一進一退、入退院、出入国、押し問答、やり取り、生死、三寒四温、栄枯盛衰、離合集散、往復運動、自問自答、乱高下、攻防、売買、干満、点滅、増減、強弱、出し入れ、出入り、躁[そう]と鬱、創造と破壊、出会いと別れ、失言と陳謝、降ったり止[や]んだり、寝たり起きたり)を繰り返す(=対極にある二つのことを交互に何度も行う) ❸(流行、歴史、現象、事故、症状、地震)が繰り返す(=同じことが何度も起こる) ❹ 繰り返し ([練習・説明・注意・指摘]する、覚える、アナウンスが流れる、[発作・戦闘・地震]が起こる、返済を迫る、呼ばれる、ブザーが鳴る、作ってみる) (=何度も〜する) 
【副⁺】(再び、度々、何度も、またも、いつまでも、延々、くどくど、しばしば、再三再四、しきりに、しつこく、際限なく、執[しつ]拗[よう]に、頻繁に、無限に、周期的に、交互に、絶えず、飽きもせず、幾度となく、依然として、ことあるごとに)繰り返す
【補足】❹は副詞的用法
【例文】 ❶ 戦争という過ちは二度と繰り返さないと誓った/注意を喚起していたのに、また同じミスが繰り返されてしまった/人は失敗を繰り返しながら、成長する/犯人は十代から非行や犯罪を繰り返してきて、反省がない/繰り返される乾杯の度に杯を空けて、泥酔してしまった/虚言を繰り返す少年は、遂に誰からも信用されなくなった/空港建設反対を掲げ、周辺住民は抗議を繰り返した/コマーシャルでは宣伝文句を再三再四繰り返す/毎日、屈伸運動を繰り返せば、関節を支える筋肉が鍛えられる/耐用テストを繰り返すことで、消費者に安心安全な商品が届けられる/航空パイロットはシミュレーションを繰り返し、体で操縦を覚える/「もう一度大きな声で発音を繰り返してください」/細胞が分裂と増殖を繰り返す様子を顕微鏡で調べた/子供のころから父の転勤で引っ越しを繰り返してきた/噴火を繰り返す火山の周辺は立ち入り禁止区域だ/これまでに幾度となく挫折を繰り返してきた/彼は浮気を繰り返した挙句、妻に愛想をつかされ離婚した/いくらダイエットをしてもリバウンドを繰り返して痩せられない/(同じことを)繰り返すようですが、薬品の取り扱いにはくれぐれも注意してください ❷ 戦いは一進一退を繰り返し、戦争は長期化した/父は癌の手術後も調子が悪く、入退院を繰り返している/両国は交渉が折り合わず、押し問答を繰り返した/地球上の生物は何世代にもわたって生死を繰り返してきた/冬から春先にかけては三寒四温を繰り返しながら徐々に暖かくなっていく/株価が乱

<447>
高下を繰り返し、市場は波乱含みだ/失言と陳謝を繰り返した大臣は軽率のそしりを免れない ❸同じような流行が繰り返すのをこれまでに見てきた/「歴史は繰り返す」と言われるが、不幸な歴史は教訓としなければならない/同じ症状が繰り返すようなら、徹底的な治療が必要だ❹母は耳が遠いので、大きな声で繰り返し説明する/学生の間違いを繰り返し指摘するが、一向に直らない/警戒警報のアナウンスが繰り返し流された/紛争地では、小規模の戦闘が繰り返し起こっている/借金の返済を繰り返し迫られ、遂には夜逃げした
【名詞形】繰り返し 繰り返しをする/になる
【例文】 歌の繰り返しのフレーズは、やはり耳に残る/家事は、毎日同じことの繰り返しで飽き飽きしている/平板なリズムと音の繰り返しで眠くなってきた/コーラスの新曲は、何回も繰り返しをしないと覚えられない/繰り返しになって悪いが、留守中、家のことと子供の世話だけは頼む/同じ文言の繰り返しにならないように注意して、文章を整える
**くりこす【繰り越す】** [繰る＋越す] ⓐ (赤字、金額、残高、残金、支払い、損失、財源、データ、予算、在庫、時間、日数、事業)を繰り越す(=残ったものを次に送る) ⓑ (翌日、翌週、翌月、翌年、[来年・次年]度、来期、次期、以降)に繰り越す
【例文】 赤字を何年も繰り越すことは許されない/通常、前年度の残金は次年度に繰り越されることになっている/新規事業が大幅に見直され、予算は、来期に繰り越されることになった/超過した勤務時間を翌日に繰り越し、合算することはできない/年休が余った場合でも、残りの日数を翌年に繰り越すことはできない
【名詞形】繰り越し 動繰り越し(を)する/となる
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「繰越し」「繰越」と送り仮名が省略される
【例文】 今年度の予定事業を来年度に繰り越しする/毎週行われる抽選で当選者がいない場合、賞金は翌週に繰り越しとなる/新しい帳簿の初めに繰越金を書き込んだ
**くりこむ【繰り込む】** [繰る＋込む] ❶ⓐ (人々、[団体・花見・観光]客、家族連れ、参加者たち、[応援団・楽隊]の一行、行列、パレード、神輿[みこし]、山車[だし])が繰り込む(=大勢が一団になり、次々と入る)ⓑ(会場、神社、境内、店、遊郭、二次会、広場、名所、景勝地)に繰り込む ❷ (投げ網、綱、釣り糸)を繰り込む(=細長いものをたぐって、手前に寄せる) ❸ (情報をデータベース、データを統計資料、返還金を会計、交通費を雑費、残高を次年度予算、観光を[日程・予定]、問題提起を論議、前年度分を今年度分)に繰り込む(=あるものを別のものの中に入れる) ❹ (兵、軍勢、労働力)を繰り込む(=大勢を投入する) ❺ (数、数値、端数)を繰り込む(=下の位の端数を*切り上げて、上の位に入れる)
【副⁺】❶(どっと、次々と、続々と、ぞろぞろと、勢いよく、威勢よく、一斉に、大挙して)繰り込む
【例文】 ❶バスで乗りつけた外国人団体客が店に繰り込んで、爆買いしている/春たけなわの休日に、花見客がどっと桜の名所に繰り込んだ/応援団の一行は、試合後、一斉にビヤホールに繰り込んで、祝杯をあげた/踊りの行列がお囃[はや]子[し]に乗って、次々と会場に繰り込んで来た/各町内会から神輿が威勢よく神社に繰り込んで行く ❷投げ網を全部船に繰り込んでから、帰港の準備をする/釣った魚を外して釣り糸をリールに繰り込み、箱にしまう ❸ 最新の情報を繰り込んだデータベースが更新された/前年度のデータを今年度

<448>
の統計資料に繰り込み、2年分として発表した/返還金は、一般会計に繰り込まないようにして、予算を作成している/交通費は、雑費の中に繰り込むことになっている/浅草観光は、当初の日程には繰り込まれていなかったが、参加者の希望で実行された ❹ 援軍が到着し次第、味方の軍勢を繰り込もうと待っている ❺ 小数点以下を繰り込めば、ちょうど10になる
**くりさがる【繰り下がる】** [繰る＋下がる] ⓐ (期日、時刻、時間、時期、開始、出発、始発、ダイヤ、日程、予定、番号、順番、順位、支給年齢、会議、位取り、相続権、数)が繰り下がる(=順に後にずれる。遅れる) ⓑ(最下位、来週、最後)に繰り下がる
【副⁺】(とんどん、一つずつ、順次、次々と、順番に、順々に、順繰りに、段階的に、大幅に、次に、更に)繰り下がる
【例文】 レポートの提出期日が1週間繰り下がって、助かった/事故の影響で電車の発車時刻が30分繰り下がった/野球中継延長のため、ドラマの放送時間が繰り下がり、録画に失敗してしまった/会社側の都合で、私の採用面接の順番が4番から5番に繰り下がった/審議の結果次第では、年金の支給年齢が繰り下がる可能性がある/緊急の場合を除き、試験の日程が繰り下がることはない/第一順位の相続人が相続放棄した場合、相続権は第二順位に繰り下がる
【名詞形】繰り下がり 繰り下がりになる
【例文】 雨天順延で野球の試合日程が繰り下がりになった
**くりさげる【繰り下げる】** [繰る＋下げる] ⓐ(→「くりさがる」ⓐに同じ)を繰り下げる(=順にずらす。遅らせる) ⓑ (→「くりさがる」ⓑに同じ)に繰り下げる 
【副⁺】(→「くりさがる」【副⁺】に同じ)繰り下げる
【例文】 年金額は、繰り下げた期間に応じ、一定の割合で増額される/一般の銀行は、土日の口座振替を月曜日に繰り下げている/昔に比べると、終電の時刻は大幅に繰り下げられている/電鉄会社が、上りの終電発車時刻を最大約15分繰り下げると発表した/この飛行場は、利用時間が限られているので、最終便の時刻は繰り下げられない/電車の遅延により、会議の開始時間を30分繰り下げることになった/新型ウイルス感染拡大の影響で、学校は卒業式の予定を繰り下げた/規約改正では第7条を第8条に繰り下げるものとする
【名詞形】繰り下げ 繰り下げをする/になる
【補足】公用文では、「繰下げ」と送り仮名が省略される
【例文】 災害の影響を考慮し、大学側は入学試験日の繰り下げを決定した/教員の都合で、2時限の授業が4時限に繰り下げになった
**くりだす【繰り出す】** [繰る＋出す] ❶ⓐ(→「くりこむ」 ❶ⓐに同じ)が繰り出す(=大勢の人がにぎやかに*出かける) ⓑ(→「くりこむ」❶ⓑに同じ。街、盛[さか]り場[ば]、路上、海上)に繰り出す ⓒ(行楽、花見、祭り、観光、見[けん]物[ぶつ]、遊覧)に繰り出す ❷ (網、釣り糸)を繰り出す(=細長いものをたぐって、順に外に出す) ❸ (技、奥義、新手、蹴り、連打、打撃、パンチ、ジャブ、アッパーカット、攻撃、大軍、兵、応援団、援軍、エース、街宣車、槍[やり]、直球、質問、フレーズ)を繰り出す(=次々と相手に何かを*しかける) 
【副⁺】❶(→「くりこむ」【副⁺】❶に同じ) ❷❸(どんどん、次々、続々と、一斉に、矢継ぎ早に)繰り

<449>
出す
【例文】 ❶イスラム教の断食の期間には、日没後に人々が街に繰り出して、夕食を楽しむ/毎年、元旦には初詣の参拝客が神社や寺に大挙して繰り出す/紅葉の季節になると、景勝地に観光客が繰り出す/休日には、繰り出した多くの家族連れでイベント会場が混雑した/同窓会は予想以上に盛り上がり、参加者全員で二次会に繰り出した/伝統の祭礼には、由緒ある山車[だし]が次々と繰り出す/仕事が終わったら、皆で夜桜見物に繰り出そう ❷漁場に着いたら、どの船も一斉に網を繰り出し、漁の準備に取りかかる/リールをどんどん回し、釣り糸を繰り出して、遠くの水面に投げる ❸格闘競技では、対戦相手に一歩も引かず、大技を次々と繰り出した/相手選手が繰り出すパンチをまともに受けて、リング上に倒れてしまった/波状攻撃を繰り出して、敵のミスを誘った/伝統ある一戦に両校とも大応援団を繰り出した/右翼団体が連日のように街宣車を繰り出し、軍歌を流している/長身から繰り出される直球が新人投手の武器だ/議会では、市長に対する質問が野党から次々に繰り出された/和太鼓の演奏が、鋭いフレーズを矢継ぎ早に繰り出し、舞台を盛り上げた

**くりぬく【刳り貫く・刳り抜く】** [刳[く]る＋ぬく] ⓐ(丸太、木材、板、石、岩、岩場、岩壁、岩山、岩盤、山、壁、スイカ、パイナップル、ひょうたん、カボチャ、面、布、模様)をくりぬく(=えぐって穴を開ける。えぐって中身をそっくり取る) ⓑ(中身、身、内側、真ん中、芯、種[たね]、へた、果肉、目玉)をくりぬくⓒ(穴、坑道)をくりぬく
【副⁺】(すっぽり、深く、丸く、小さく、大きく)くりぬく
【例文】 のみで丸太をくりぬき、粗く削って丸木船を作った/民芸品の椀[わん]は、木材をくりぬき、漆を塗り重ねて作られる/板を糸のこぎりで動物の形にくりぬいて、木の玩[おも]具[ちゃ]を作る/修道士たちは岩をくりぬいた場所に住居や宗教施設を作った/岩壁をくりぬいた穴が祠[ほこら]となっている/岩山をくりぬいて作られた神殿が遺跡として残っている/四角い布の中央を頭が出るように丸くくりぬけば、ポンチョになる/スイカの中身をスプーンで丸くくりぬき、フルーツパンチにして客に出した/木彫りの面は、目と鼻がくりぬかれただけの簡単なものだった/丸いパンの真ん中をくりぬいて、クリームシチューを詰める/抜き型を使うといろいろな形に生地をくりぬける/パイナップルの缶詰は、芯をくりぬいて輪切りにしてある/昔は刑罰として、罪人の目をくりぬくことがあった/戦時中に軍は、地中深くまで坑道をくりぬき、秘密基地を設けていた
【名詞形】くりぬき
【例文】 真ん中にくりぬきがある大石は、世界一大きな貨幣として知られる/鉄砲を射かけるため、城の外壁に四角いくりぬきが開けられている/このブラウスは、胸元に小さなハート型のくりぬきがついている
**くりのべる【繰り延べる】** [繰る＋延べる] ❶(ロープ、綱、ホース)を繰り延べる(=順々に延ばす) ❷(式、返済、支払い、課税、決済日、損益計上、時期、期限、問題)を繰り延べる(=延期する) 
【副⁺】❶(真っすぐ、少しずつ、順に、着実に)繰り延べる
【例文】 ❶川の中州に取り残された人を救出するため、対岸までロープを繰り延べて渡した/丸めた綱を繰り延べて、運動会の綱引きの準備をした/消防団員は、火災現場に到着すると、ホースを繰り延べて放水を始めた ❷ 新郎側の都合で結婚式が半年繰り延べら

<450>
れることとなった/業績悪化により、役員へのボーナス支給を来期に繰り延べることに決定した/自宅を買い換える場合は、特例によって課税を繰り延べる措置が取られる/年金の受給時期は、65歳以降に繰り延べられると決まった/単に問題を繰り延べるだけでは、永久に解決には至らない
【名詞形】繰り延べ 繰り延べをする/になる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文、及び固定した慣用表現では「繰延べ」「繰延」と送り仮名が省略される
【例文】 月曜が祝日だったので、繰り延べで火曜が休館日になった/銀行に、住宅ローン返済の繰り延べをしてもらった/プロジェクトの開始が1か月繰り延べになった/会社の今年度の損益を明らかにするため、繰延勘定をする
**くりひろげる【繰り広げる】** [繰る＋広げる] ❶(絵巻物、織物、反物、経典)を繰り広げる(=巻いた物を端から順に広げる) ❷(活動、デモ、抗争、戦い、争い、乱戦、前[ぜん]哨[しょう]戦、戦闘、暗闘、死闘、競争、攻防、熱戦、好試合、デッドヒート、バトル、合戦、議論、論戦、舌戦、応酬、祭典、熱演、パフォーマンス、キャンペーン、冒険、乱痴気騒ぎ、光景)を繰り広げる(=大規模に展開する) 
【副⁺】❷(次々と、眼下に、眼前に、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に、盛んに)繰り広げる
【例文】 ❶巻いてある織物を繰り広げ、絵柄を見て、購入を決める/呉服屋では、着物の反物を客の前に繰り広げて、あれこれ勧める ❷ 人権団体が政府に対し、抗議活動を繰り広げた/増税反対のデモが全国各地で繰り広げられた/親の遺産を巡り、兄弟間で骨肉の争いが繰り広げられている/食品メーカーの間で、熾[し]烈[れつ]な価格競争が繰り広げられている/甲子園出場を目指し、各地で高校球児が熱戦を繰り広げている/マスコミは、有力政治家の汚職疑惑に関し、連日、報道合戦を繰り広げている/教員と学生の間で熱い議論を繰り広げる対話型講義が注目を浴びている/有能な弁護士が法廷で舌戦を繰り広げ、無罪を勝ち取った/大道芸人たちがパフォーマンスを繰り広げ、観客から喝采を浴びた/バレンタインデーに向けて、チョコレートの販売促進キャンペーンを繰り広げる/夏休みには、魔法使いの少年が繰り広げる冒険映画が大ヒットした
**くるしみだす【苦しみ出す】** [苦しむ＋出す](病気、怪[け]我[が]、痛み、後遺症、暴力、借金、貧困、飢え、重税、弾圧、悪政、不況、ローン、差別、ストレス)に/で苦しみ出す(=苦しみ始める) 
【副⁺】(いきなり、突然、ひどく、急に、徐々に)苦しみ出す
【例文】 男は急に脇腹を押さえて苦しみ出し、道端に倒れてしまった/患者は、手術の麻酔が切れると苦しみ出した/交通事故の傷は癒えたかに見えたが、数年後、徐々に後遺症で苦しみ出した/毒を盛られたらしく、王は杯を口にした途端、血を吐いて苦しみ出した/軍が政権を取った直後から、民衆は弾圧に苦しみ出した/バブル経済崩壊後数年を経て、国民は不況に苦しみ出した
**くるしみとおす【苦しみ通す】** [苦しむ＋通す](病気、怪[け]我[が]、痛み、後遺症、難病、災害、被害、暴力、借金、貧困、飢え、飢餓、重税、弾圧、不況、赤字、ローン、因習、差別、ストレス、疑惑、孤独、障害、競争)に/で苦しみ通す(=ある期間、ずっと苦しみ続ける)
【副⁺】(長年、一生涯、ずっと、ひたすら、最後まで)苦しみ通す
【例文】 一昼夜、激しい腹痛で苦しみ通した患者は、明け方ようやく薬が効いて眠ること
<451>
ができた/交通事故の被害者の中には、死ぬまで後遺症に苦しみ通す人もいる/難病に苦しみ通し、新薬の発明を待ち望んでいる患者は多い/難民たちは、飢餓とテロリストの暴力に苦しみ通した末、命からがら国連の救援キャンプにたどり着いた/飢えと貧困に苦しみ通した民衆は、革命後の新政権に期待を寄せた/独裁政権の下[もと]で弾圧に苦しみ通した人々は、ついに決起した
**くるしみぬく【苦しみ抜く】**[苦しむ＋抜く] (→「くるしみとおす」に同じ)に苦しみ抜く(=厳しい状況の中で徹底的に最後まで苦しむ) 
【副⁺】(→「くるしみとおす」【副⁺】に同じ)苦しみ抜く
【例文】 その作家は、病と孤独に苦しみ抜いた人生を送った/低地に住む人々は、度重なる洪水に苦しみ抜いてきた/DV被害で長い間悩み苦しみ抜いた末に、ようやく活路を見出した/民衆は、軍事政権の弾圧に苦しみ抜きながらも、未来への希望を持ち続けた/若い二人が因習に苦しみ抜いたあげく、心中した/製造業の多くは経済競争の中で、存立をかけて苦しみ抜いている
**くるみこむ【包み込む】**[包[くる]む＋込む]ⓐ(体、足、顔、赤ん坊、品物、食べ物、野菜、具材、餡[あん])をくるみ込む(=巻くように全体を包んで、中にしっかり入れる) ⓑ(毛布、タオル、布、ハンカチ、紙、皮、両手)に/でくるみ込む
【副⁺】(しっかり、すっぽり、そのまま、くるくると、手際よく、丁寧に、無[む]造[ぞう]作[さ]に)くるみ込む
【例文】あまりの寒さに、毛布で体をすっぽりくるみ込み、ストーブの前に陣取った/なめし革のブーツは、足全体をしっかりくるみ込んでくれる/祖母は、泣きじゃくる子の顔を両手でくるみ込み、優しくなでた/母親は、赤ん坊を懐にくるみ込むように抱いて、寒風の中を歩き続けた/野菜を一つずつ新聞紙で丁寧にくるみ込んで、冷暗所に保存した/具材をワンタンの皮に手際よくくるみ込み、鍋に次々と放り入れた/餡をもち米の皮でくるみ込んで、団子を作る/早春の温[ぬく]もりにくるみ込まれるように感じながら、土手を散歩した
**くれそめる【暮れ初める】**[暮れる＋初める](日、夕日、空[そら]、外[そと]、辺り、通り、街、山道、山々、山の頂)が暮れ初める(=日が暮れ始める) 
【副⁺】(ゆっくり、次第に、徐々に、静かに、かすかに)暮れ初める
【補足】「そめる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】 日が暮れ初めると、行楽客が次々と帰り支度を始めた/日が暮れ初める前に山小屋に到着したいと、登山客たちは山道を急いだ/ベランダで暮れ初める夕日を眺めながら、一日を振り返る/映画館を出ると、外は既に暮れ初めていた/表[おもて]の通りが静かに暮れ初めると、家々には明かりがともり始める/山間の温泉宿では、暮れ初める山々を見ながら、露天風呂が楽しめる/カメラマンが、暮れ初めるアルプスの頂を撮影しようと待ち構えている
**くれなずむ【暮れ泥む】**[暮れる＋泥[なず]む](日、空[そら]、山、街、部屋、平野、風景)が暮れなずむ(=ゆっくり日が暮れ、ほのかに明るい状態が続く) 
【副⁺】(ゆっくりと、次第に)暮れなずむ
【例文】暮れなずむ春の空を、穏やかな気持ちで眺めている/暮れなずむ薄明かりの空に、星が一つ二つと見え始めた/暮れなずんだ山のたたずまいが、春の訪れを感じさせる/
<452>
暮れなずむ故郷の街を歩くと、懐かしい思い出が蘇える
**くれのこる【暮れ残る】**[暮れる＋残る](空[そら]、夕空、夕日、光、日差し、海面、水平線)が暮れ残る(=日没後も、明るさがほのかに残っている) 
【副⁺】(ほんのり、うっすらと、淡く、白く、かすかに、ほのかに、僅かに)暮れ残る
【例文】 夕日が沈んだ後も、西の空がかすかに明るく暮れ残っている/空がほんのり暮れ残る庭で、ワインを傾けて夕食を楽しんだ/暮れ残った夕空を見ると、夕方まで遊んだ子供の頃が思い出される/家路を急ぐ子供たちのランドセルが暮れ残る光に照らされている/夕日が傾き、水平線の彼[か]方[なた]だけがうっすらと暮れ残っている
**くわえいれる【加え入れる】**[加える＋入れる] (鍋に調味料、料理に塩、汁にネギ、液体に薬品、絵に一[いっ]筆[ぴつ]、役員に外部評議員、企業グループに新会社、コレクションに切手、チームに新人、契約書に条件、原稿に注釈)を加え入れる(=新しく加えて入れる) 
【副⁺】
ずつ、更に、新たに)加え入れる
【例文】 料理の最後に塩をひとつまみ加え入れ、味を調えた/汁が煮立ったら小口切りのネギを加え入れて、仕上げる/液体に薬品を少しずつ加え入れながら、化学反応を確かめる/弟子の描いた絵に師匠が一筆加え入れると、画中の花々が引き立った/外部評議員を2名、役員に加え入れることが決まった/合併により企業グループに新会社が加え入れられる/新発売の記念切手を買って、趣味のコレクションに加え入れた/球団に期待の新人を入れたら、戦力の強化が図れるだろう/契約書に条件が新たに加え入れられることになった
**くわえいれる【銜え入れる】**[銜[くわ]える＋入れる] ⓐ(餌、ネズミ、子犬、枯草、小枝)をくわえ入れる(=口にくわえて、何かに入れる) 
【副⁺】(少しずつ、うまく)くわえ入れる
【例文】 ライオンは、飼育係が差し出した餌を檻[おり]の中にくわえ入れ、食べ始めた/猫は、捕まえたネズミを床下にくわえ入れた/親犬は、子犬を1匹ずつ犬小屋の中にくわえ入れた/カラスは、枯草や小枝を巣の中にせっせとくわえ入れている
**くわえこむ【銜え込む】**[銜[くわ]える＋込む] ❶(葉巻、煙草、裾、指、ボール、骨)をくわえ込む(=しっかり歯でくわえて、放さないようにする) ❷ (獲物)をくわえ込む(=動物がくわえて、住みかに持って来る) ❸(男、客、あばずれ、カモ、流れ者)をくわえ込む(=家に連れて来る) 
【副⁺】❶(しっかり、がっちり、深く)くわえ込む
【補足】3 は俗語表現
【例文】 ❶父が口に葉巻をくわえ込み、新聞を読んでいる/警察犬は犯人に飛びかかり、ズボンの裾をくわえ込んで引きずり倒した/スッポンは、人の指をくわえ込んだら最後、ちぎれるまで離さないという/飛んで来たボールを犬がくわえ込み、持って行ってしまった❷鷹は、ひながいる巣に獲物をくわえ込んだ女給が、どこからか男をくわえ込んで来て、夫婦面して暮らしている/ならず者集団が、あちこちから流れ者をくわえ込んで来ては、周辺で乱暴狼[ろう]藉[ぜき]を働いている
**くわえだす【銜え出す】**[銜[くわ]える＋出す] ❶(ボール、餌、魚、卵、糞[ふん]、子犬)をくわえ出す(=口にくわえて、外に出す) ❷(→❶に同じ。品物、玩[おも]具[ちゃ]、葉巻、煙草)をくわえ出す(=口にくわえ始める) 
【副⁺】(うまく、少しずつ、上手に、器用に)くわえ出す
【例文】 ❶犬は草むらからボールをくわえ出して、私の所に持って来た/生ごみがネッ
<453>
トに覆われているため、カラスはごみの中から餌をくわえ出せないでいる/野良猫は、戸棚から干物を器用にくわえ出し、走り去った/鷹が水鳥の巣から卵をくわえ出そうとして、枝の上から狙っている/親鳥は、巣からひなの糞をくわえ出し、巣をきれいに保っている/親犬は、穴に落ちた子犬を何とかくわえ出すことができた ❷赤ん坊が道い始め、手当たり次第にいろいろな物をくわえ出したので、目が離せない
<454>
**けおとす【蹴落とす】**[蹴る＋落とす] ❶(石、雪、ボール、敵兵、小動物、子[こ]獅[じ]子[し])を蹴落とす(=蹴って下へ落とす) ❷ (ライバル、同期の者、友達、同僚、仲間、ポス、他人敵、相手)を蹴落とす(=競争相手の出世を妨げたり、地位にある者をそこから引きずり下ろす) 
【副⁺】❶(ポンと、ドンと、強く、次々、力任せに) ❷(傲[ごう]然[ぜん]と、平気で)蹴落とす
【例文】❶大雨で緩んだ崖は、上から石を軽く蹴落としただけでも、土砂崩れを起こしかねない/雪崩を起こす危険があるので、雪を蹴落とさないように慎重に歩く/木の上にいた敵兵の足を引っ張ったら、蹴落とされてしまった/獅子は、子獅子を深い谷底に蹴落とし、這い上がってきた子だけを育てるという逸話がある ❷ 社内のライバルに蹴落とされ、今や、彼の部下という有様だ/やり手の社長は、同期の者を次々に蹴落とし、今の地位に上り詰めた/出世のために仲間を蹴落とすようなまねはしたくない/年老いたボス猿は、まもなく力のある若い猿に蹴落とされるだろう/競争の激しい業界では、相手を蹴落とそうとして、逆に蹴落とされるということも起こる
**けかえす【蹴返す】**[蹴る＋返す] ❶ (ボール、石ころ)を蹴返す(=蹴って、元の所へ戻す)❷(相手、体、腹、尻、足、脛[すね]、踵[かかと]、椅子、座布団、ちゃぶ台)を蹴返す(=怒って*仕返しに蹴る。蹴って物を*ひっくり返す) ❸(申し出、要求、提案、回答、妥協案)を蹴返す(=相手に乱暴に*突き返す) 
【副⁺】❶❷ (思い切り、力いっぱい、ポンと、ガンと、猛然と、強く、勢いよく、力任せに) ❷ (腹立ち紛れに、むしゃくしゃして) ❸(素っ気なく、即座に)蹴返す
【例文】 ❶少年は、壁に向かってボールを蹴返し、一人で黙々とシュート練習を続けた/足元に転がって来た石ころを道路脇にポンと蹴返した ❷兄弟喧嘩の最[さい]中[ちゅう]に足を蹴られた弟は、兄の腹を力いっぱい蹴返した/喧嘩相手の脛を蹴ろうとしたら、逆に蹴返されて倒れてしまった/金の無心を断られた男は、腹立ち紛れにそばにあった椅子を蹴返した/交渉相手がこちらを見下すような態度を取ったので、座布団を蹴返して席を立った ❸相手に対する妥協案が蹴返され、交渉はついに決裂した
【名詞形】蹴返し(=相撲の決まり手の一つ) 蹴返しをする
【例文】 相手の力士は蹴返しを受け、右足のくるぶしを内側から蹴られたため、前にばったりと倒れた/相撲で蹴返しをするには、素早い足の動きをよく稽古しないといけない
**けしさる【消し去る】**[消す＋去る](火、闇、ウイルス、癌細胞、記録、事実、データ、名前、文字、落書き、色、雑音、痕跡、姿、存在、痛み、記憶、思い出、不安、過去、恥)を消し去る(=完全に消して、なくす) 
【副⁺】すっかり、たちまち、ことごとく、跡形もな
<455>
く、完全に、完璧に、確実に、即座に、永久に)消し去る
【例文】 太陽が昇り、夜の闇をたちまち消し去った/どんなコンピュータウイルスも即座に消し去るソフトウェアが開発された/最新の医学療法でも、体から癌細胞を消し去ることはできない/戦時下の大虐殺の記録を歴史から消し去ることなど、あってはならない/コンピュータのデータは、特殊なソフトなら完全に消し去ることができる/ドーピングをした選手の名前は、永久に優勝者リストから消し去られる/遺跡の白壁に残された落書きは、消し去ることが難しい/優れた音響技術により、録音の際に生じる雑音を消し去ることが可能になった/降り続いた大雨が犯人の痕跡を消し去ってしまっている/ヒトの脳には、嫌な記憶は早めに消し去ろうとする働きがあるという/いじめを受けた少年時代のつらい思い出を消し去ってしまいたい/主治医から詳しい説明を受けても、手術に対する不安を消し去ることができない
**けしとぶ【消し飛ぶ】**[消す＋飛ぶ] ❶(屋根、家屋、壁、塀、防空壕[ごう]、町、データ、利益、証拠)が消し飛ぶ(=思いがけず、ものが目の前から消える) ❷(気持ち、理性、意識、愛情、不満、疑い、喜び、望み、甘い考え、浮かれ気分、不安、心配、印象、嫌な思い、苦手意識、恐怖感、疲れ、わだかまり、ブーム)が消し飛ぶ(=塞がれた気持ちやその場を覆っていた状況が飛ばされて、どこかへ消えてしまう) 
【副⁺】❶(すっかり、丸ごと、突然、一気に、木[こ]っ端[ぱ]微[み]塵[じん]に、一瞬で、跡形もなく) ❷(すっかり、たちまち、一気に)消し飛ぶ
【例文】 ❶島の火山が噴火したら、裾野周辺の家屋は全て消し飛んでしまうだろう/昨夜の暴風雨であちこちの屋根や塀が消し飛んでいたことが判明した/爆撃により防空壕が消し飛ばされ、跡形もなくなった/その爆弾は、町が丸ごと消し飛ぶほどの破壊力を持っている/突然の停電で、作業中のパソコンのデータが消し飛んでしまった/株価の急落で、これまで得た利益が一瞬で消し飛んでしまった ❷恋人の心無い一[ひと]言[こと]で愛情がすっかり消し飛び、もう顔も見たくない/同僚の励ましのおかげで、新しい任務への不安が消し飛んだ/初め、怖い感じの人だと思ったが、付き合ううちに初対面の印象は消し飛んだ/仕事帰りの一杯で、その日の疲れが消し飛ぶ
**けしとめる【消し止める】**[消す＋止める] ❶(火、火事、火災、ボヤ)を消し止める(=火が大きくなるのを消して止める) ❷(噂[うわさ]、デマ、風評、悪評、反対運動)を消し止める(=噂などが広がるのを防ぎ、止める) 
【副⁺】(何とか、必死に、慌てて、急いで、やっとのことで)消し止める
【例文】 ❶花火の火が、他に燃え移りそうになり、慌てて消し止めた/化学工場の火災は、爆発する危険があるため、消し止めるのが厄介だ/ボヤのうちに火を消し止められたので、大したことにならずに済んだ/山火事が、地元消防団の活躍で消し止められた ❷市側の迅速な対応により、魚介類の放射能汚染という風評が消し止められた
**けしわすれる【消し忘れる】**[消す＋忘れる] (焚[た]き火[び]の残り火、[煙草・ガス]の火、電源、電気、ライト、蠟[ろう]燭[そく]、テレビ、クーラー、パソコン、字、板書、不要な線、下書きの図、落書き)を消し忘れる(=消すことを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、すっかり)消し忘れる
【例文】 タイマーをセットして、ガスの火を消し忘れないようにした/外出時には、電気を消し忘れていないか、いつも確認している/車のライトをうっかり消し忘れたため、バッテリーが上がってしまった/お年寄りが消し忘れた仏壇の蠟燭からボヤ騒ぎが起こった/
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隣人がテレビを消し忘れて外出したらしく、しきりに音が聞こえてくる/職場のパソコンを消し忘れたまま帰宅したので、私用メールを同僚に読まれてしまった/設計図の不要な線を消し忘れたら、仕上がりが汚くなった/放課後に書いた黒板の落書きを消し忘れて、翌日、先生に注意された
【名詞形】消し忘れ消し忘れをする
【例文】 煙草の火の消し忘れから火事になることがある/キャンプでは、焚き火の消し忘れは大惨事につながりかねない/事務所を最後に出る人は、電気の消し忘れがないようにしてください/しばしば消し忘れをするので、ヒーターに人感センサーを付けた
**けずりあがる【削り上がる】**[削る＋上がる](板、丸太、柱、彫刻、仏像、墓石、茶[ちゃ]杓[しゃく]竹細工、鉛筆、かつお節、表面)が削り上がる(=削る作業が終わって、完成する) 
【副⁺】(粗く、きれいに、平らに、見事に)削り上がる
【例文】薄い板が削り上がったら、数枚ずつ束ねて積み上げる/木工職人の手で次々と丸太が角材に削り上がっていった/鉋[かんな]をかけていた柱が、ようやく全部削り上がった/石の表面が平らに削り上がってから、更に磨きをかける/職人の手によって削り上がった墓石に墓碑銘を刻む/電動削り器を使えば、鉛筆が簡単に削り上がる/かつお節が削り上がったら、煮立った湯に入れて、出[だ]汁[し]を取る
**けずりあげる【削り上げる】**[削る＋上げる](→「けずりあがる」に同じ)を削り上げる(=削り終えて、完成する)
【副⁺】(→「けずりあがる」 【副⁺】に同じ)削り上げる
【例文】 一本の木から仏像を削り上げるには、相当の時間がかかる/歴史的神社の再建は、特別の鉋[かんな]で柱を削り上げる技量が必要とされる/雪祭りには、美しく削り上げられた氷の彫刻がずらりと展示される/竹の茶杓を見事に削り上げられる職人は、今では数少ないそうだ/子供たちは、小[こ]刀[がたな]で鉛筆を上手に削り上げた
**けずりおとす【削り落とす】**[削る＋落とす](表面、角[かど]、層、膜、皮、汚[よご]れ、傷、歯石、錆[さび]、かび、ペンキ、脂肪、霜、氷、雪、余分なもの、無駄な部分、突起)を削り落とす(=薄く削ったりして、余分なものを取り除く) 
【副⁺】(ガリガリ、ゴリゴリ、ゴシゴシ、すっぱり、軽く、完全に、徹底的に、丁寧に)削り落とす
【例文】 鉋で木材の角を削り落とし、丸みを帯びた柱を作る/ゴボウは、皮を薄く削り落とし、よく洗ってから調理する/スキーの板は、まず汚れを削り落とし、最後にワックスをかけて手入れをする/歯石は、毎日の歯磨きだけでは削り落とせない/古いトタン板は、ヤスリで錆を削り落としてから塗料を塗る/車のフロントガラスに凍りついた霜をガリガリ削り落とした/ペンキが剥げかかった部分を丁寧に削り落として塗り直す/版画の製作は、図案の線でない部分を小刀で少しずつ削り落としていく/精米過程では、米の脂質や蛋白質が削り落とされる
【名詞形】削り落とし削り落としをする
【例文】歯石の削り落としをすれば、歯がきれいになる/リフォームの際に、廊下の傷や汚れの削り落としをしてもらった
**けずりこむ【削り込む】**[削る＋込む] ❶(部分、内側、裏側、表面、板、石版、鋼材、木材、虫歯)を削り込む(=物の表面をしっかりと削る) ❷(無駄、予算、費用、食費、経費、[教育・国防・人件・被服]費、要求)を削り込む(=費用などをできる限り減らす)
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【副⁺】❶(深く、薄く、大きく、小さく、細く、粗く、丸く、シャープに、丹念に、丁寧に)
❷ (ばっさり、もっと、大きく、細かく)削り込む
【例文】 ❶鉄杭の先端部分をヤスリで削り込む加工をする/器の表面を小刀で細く削り込み、表情を持たせた/使いやすいように取っ手の裏側を手作業で丹念に削り込んだ/厚さ50ミリの古い板を10ミリまで削り込んで、再利用する/虫歯を削り込んで詰め物をした❷各部署は、経費の無駄を削り込むことを求められている/教育費が削り込まれた結果、生徒の学力の低下が問題になっている/野党は、国防費を大幅に削り込むよう要求している/会社は、人件費をぎりぎりまで削り込んで利益を出している/被服費を、昨年よりもっと削り込めるよう努力する/経営陣は、労働組合の要求を削り込もうとしている
**けずりとる【削り取る】**[削る＋取る](表面、部位、角[かど]、層、膜、汚[よご]れ、山肌、表土、土、岩、岩盤、崖、石、コンクリート、骨、苔[こけ]、皮、肉、体脂肪、角質、虫歯、余分なもの、無駄な部分、力、体力、生気、命、時間)を削り取る(=ものを削って取る) 
【副⁺】(ガリガリ、ゴリゴリ、ゴシゴシ、すっぱり、軽く、完全に、徹底的に、丁寧に、慎重に、ぎりぎりまで)削り取る
【例文】胃癌は、早期に発見すれば、その部位を削り取るだけで治せるという/サッシの溝の汚れは、布で拭くよりヤスリで削り取ったほうがきれいになる/山肌の一部を削り取って、道の拡張工事を行う/長年の侵食で岩が削り取られた所が断崖絶壁の名勝となっている/山岳地帯のトンネル工事は、固い岩盤を削り取るため、難航することが多い/庭の不要な苔を根気よく削り取った/一流のマラソン選手は、体脂肪を限界まで削り取ったような体をしている/サロンで角質を削り取ってもらうと、肌のくすみがなくなる/虫歯の部分を完全に削り取り、詰め物をした/大幅な赤字続きで、会社の体力が削り取られてしまった/思想教育の施設に送られた者たちは、生気が削り取られるような過酷な環境に置かれた/老画家は、まるで命を削り取るかのようにして、渾身の作品を仕上げた/青春を謳歌するための時間が、受験勉強で削り取られてしまう
【名詞形】削り取り 削り取りをする
【例文】 放射線量の高い地域では、土壌表面の削り取りが行われている/通行止めのトンネルでは、作業員たちが劣化したコンクリートの削り取りをしている
**けたおす【蹴倒す】**[蹴る＋倒す] ❶([人]、相手、敵兵、犬、椅子、バケツ、障子、屏[びょう]風[ぶ]、衝[つい]立[たて]、行[あん]灯[どん]、自転車、立て看板、小屋)を蹴倒す(=蹴って倒す) ❷(借金、料金、代金、[給食・治療]費、家賃)を蹴倒す(=払うべき金を払わないでしまう) 
【副⁺】❶(次々、勢いよく、乱暴に、腹立ち紛れに、腹いせに、思わず、片[かた]っ端[ぱし]から) ❷(唐突に、厚かましくも、ずうずうしくも)蹴倒す
【例文】 ❶駅の雑踏で誰かに蹴倒され、転倒してしまった/男は、喧嘩相手を蹴倒した上、馬乗りになって殴りつけた/立ちはだかる敵兵を次々と蹴倒して、前に進んで行った/賊は、番犬を蹴倒して逃げ去った/ぼんやりしていたら、突然、教師に名前を呼ばれ、慌てて椅子を蹴倒して立ち上がった/家人に見つかった泥棒は、障子を蹴倒して庭に転げ出た/茶屋に侵入した暗殺者は、屏風を蹴倒し、武将に切りかかった/誤って行灯を蹴倒してしまい、部屋が真っ暗になった/酔っ払いが駅前の自転車を蹴倒しながら、わめいている/男は、気持ちがむしゃくしゃして、思わず立て看板を蹴倒したと語った ❷友人に借
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りた金を平気で蹴倒そうとする輩[やから]がいる/あろうことか、子供の学校給食費を蹴倒す親が増えている/医師や看護師に暴力を振るい、治療費を蹴倒すような患者がいるという/男はタクシーの運転手を殴り、料金を蹴倒して逃げた/隣人は、滞納した家賃を蹴倒し、夜逃げをした
**けたてる【蹴立てる】**[蹴る＋立てる] ❶(落ち葉、白波、粉[ふん]塵[じん]、土煙、水煙、雪)を蹴立てる(=蹴るようにして*舞い上げる) ❷ (相手、椅子、扉、裾、ひづめ、地面)を蹴立てる(= 上[じょう]方[ほう]に強く蹴る) ❸ (席、座、畳)を蹴立てる(=蹴るようにして、憤然とその場を夫る) 
【副⁺】(荒々しく、勇ましく、勢いよく、元気よく、盛んに)蹴立てる
【例文】 ❶名を呼ぶと、愛犬が落ち葉を蹴立てて走って来た/馬の群れが土煙を蹴立てて、荒野を疾走して行った/船団が白い波を蹴立てて、沖合を目指して進んで行く/ダンプカーが蹴立てた粉塵が、工事現場を覆うように舞っている/騎兵隊が水煙を蹴立てて、浅瀬を渡った/降り積もった新雪を蹴立てながら、子供たちが走り回っている/クリスマスカードには、トナカイのひく橇[そり]が雪を蹴立てて走る光景が描かれていた ❷ 怒った男は、椅子を蹴立てて部屋から飛び出した/留置場に入れられた男は、扉を蹴立てて騒ぎ出した/侍は、袴[はかま]の裾を蹴立てて敵に切りかかった/江戸に向かう早馬がひづめを蹴立てて、街道を通り過ぎて行った/人影に気づいた鹿は、地面を蹴立てて逃げ出した野党議員団は、強行採決に抗議し、一斉に席を蹴立てて議場から退出した/兄と言い争っていた弟が、座を蹴立てて部屋を飛び出した
**けちらかす【蹴散らかす】**[蹴る＋散らかす] ❶(石、砂利、砂、周辺の物、落ち葉、ごみ、空き[缶・箱]、膳、布団、裾、水たまり、雪、吹きだまり、波)を蹴散らかす(=蹴って、ばらばらに散らかす) ❷(敵、兵、大軍、敵勢、軍勢、賊、相手チーム、デモ隊、群衆、通行人、野犬、群れ)を蹴散らかす(=蹴って、ちりぢりに*追い払う) 
【副⁺】(ちりぢりに、勢いよく、力任せに、散々に、がむしゃらに、乱暴に、片[かた]っ端[ぱし]から)蹴散らかす
【補足】「蹴散らす」と比べると、後項動詞「散らかす」の原義により、乱雑さ、拡散性が強調されている
【例文】 ❶ 泥棒は人の気配を感じると、辺りの物を蹴散らかして一目散に逃げ出した/カラスや野犬が袋のごみを食い荒らし、蹴散らかしたあとを渋々掃除する/腹を立てた男は、積んであった空き箱をいきなり蹴散らかした/寝る前に兄弟で布団を散々に蹴散らかして大ふざけをし、親に叱られた/水たまりを蹴散らかして車両が疾走するので、歩行者に水しぶきが掛かる ❷馬上の大将は、群がる敵兵を片っ端から蹴散らかして、疾走を続けた/戦車部隊は、敵の大軍を瞬時に蹴散らかす戦闘力を持っている/猛スピードで通行人を蹴散らかした暴走バイクが、追跡のパトカーに捕まった
**けちらす【蹴散らす】**[蹴る＋散らす] ❶(→「けちらかす」❶に同じ)を蹴散らす(=蹴るような勢いで遠くに飛ばす) ❷ (→「けちらかす」❷に同じ。悪、雑魚)を蹴散らす(=蹴るような勢いでちりぢりに*追い払う) 
【副⁺】(→「けちらかす」【副⁺】に同じ。一気に、簡単に)蹴散らす
【補足】「蹴散らす」は、「蹴散らかす」とも言う
【例文】❶騎馬武者が石を蹴散らして、逃亡する一行の後を追いかけた/ランナーたちが道端の砂利を蹴散らして駆け抜けて行った/娘は、着物の裾を蹴散らすようにして、恋
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人の元へ急いだ子供たちが、雪を四方に蹴散らしながら飛び跳ねている/ラッセル車が線路の吹きだまりを勢いよく蹴散らし、走って行く ❷弱った籠城兵には、敵を蹴散らすほどの力はもう残っていない/戦場で味方が敵の軍勢を見事に蹴散らした/警察は、放水車を使ってデモ隊を蹴散らそうとした/猛獣でも象に蹴散らされると、退散するほかない/「雑魚どもを一気に蹴散らせ」と総大将は命じた
**けつまずく【蹴躓く】**[蹴る＋躓[つまず]く] ❶(石、チーブルの脚、カーペットの端、[畳・敷物】のへり、段差、敷居、階段、木の根、切り株、穴)に蹴つまずく(=何かにぶつかって、のめる) (事業、計画、資金繰り、取引、人[じん]事[じ]、海外進出)が/で蹴つまずく(=順調に進まず、失敗する) 
【副⁺】❶(うっかり、いやというほど) ❷ (早々に)蹴つまずく
【補足】「つまずく」を強調した口語表現
【例文】 ❶歩いていたら路上の石に蹴つまずいて、足の指を痛めた/お年寄りが敷物のへりに蹴つまずき、骨折した/高齢者は、少しの段差でも蹴つまずいて転ぶ心配がある/よちよち歩きの子が敷居に蹴つまずいて転び、大泣きしている/紅葉を楽しみながら散歩していたら、木の根に蹴つまずき、転んでしまった/長いドレスの裾が絡まり、蹴つまずきそうになった ❷ 新しい商売は、資金繰りで早々に蹴つまずいてしまった/駅前の再開発計画は、住民の反対で蹴つまずいている/政府高官の地位に上り詰めた男が、女性問題で蹴つまずき、降格となった
**けとばす・けっとばす【蹴飛ばす・蹴っ飛ばす】**[蹴る＋飛ばす] ❶(石、砂利、空[あ]き缶、ボール、ごみ箱、バケツ、椅子、机、ドア、壁、柵、木の幹、車体、靴、下[げ]駄[た]、布団、赤ん坊、頭、横腹、背中、尻、脛[すね]、犬、周囲)を蹴飛ばす(=足で蹴って向こうへ飛ばす)
❷(要求、要請、頼み、提案、常識、身分差、マンネリズム)を蹴飛ばす(=強く拒否する)
【副⁺】❶(思い切り、いきなり、力いっぱい、勢いよく、苦もなく、わざと、故意に、乱暴に、腹いせに、憂さ晴らしに、いまいましげに、むしゃくしゃして) ❷ (あっさり、ぽんと)蹴飛ばす
【補足】「けっとばす」は「けとばす」の転。俗語表現
【例文】❶河原で石ころを遠くへ蹴飛ばして遊んだ/腹が立って道路の砂利を思い切り蹴っ飛ばした/むしゃくしゃして道端の空き缶を蹴飛ばした/「缶蹴り」は、鬼になった子が目を離した隙に、遠くへ缶を蹴飛ばす遊びだ/少年たちがサッカーボールを力いっぱい蹴飛ばす練習をしている/頼み事を断られ、男は憂[う]さ晴らしに椅子やドアを蹴っ飛ばした/引きこもりの息子が壁を蹴飛ばすなど暴れるようになり、困っている/暴走した車が柵を蹴飛ばして敷地内に突っ込んだ/靴を脱ぐのももどかしく蹴飛ばすようにして家へ上がった/昔は下駄を蹴飛ばして、お天気占いをしたものだ/子供は暑がって、布団を蹴飛ばして寝ている/酒に酔って暴れた父親は、赤ん坊まで蹴飛ばして外へ出て行った/馬にいきなり横腹を蹴っ飛ばされて、大怪[け]我[が]をした/映画館で後部座席の子供が椅子の背中を蹴飛ばすので注意した/テーブルの下で部下の脛を蹴飛ばして、まずいことを言うなと目くばせした/犬に吠えられるとすぐに蹴飛ばそうとする若者がいる/周囲を蹴飛ばすような勢いで、軍勢が突進してきた ❷ 強引なやり方に我慢ならず、相手の要求を蹴飛ばして席を立った/「我が県を馬鹿にしたような政府の要請なんか蹴飛ばしてしまえ」/あまりの厚かましさに腹が立ち、頼みを蹴飛ばしてやった/「こちらが好条件で出した提案を蹴飛ばし、
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他社と提携するとは怪[け]しからん」/世の常識など蹴飛ばした奇想天外な痛快小説を書くつもりだ/「本当に彼女が好きなら、身分差なんか蹴飛ばして、当たって砕けろ」
**けやぶる【蹴破る】**[蹴る＋破る] ❶(戸、ガラス戸、ドア、扉、窓、襖[ふすま]、障子、囲い、板塀、壁)を蹴破る(=蹴って破る) ❷(敵、本隊、軍勢)を蹴破る(=勢いよく攻めて相手を倒す) 
【副⁺】❶(いきなり、ドンと、強く、簡単に)蹴破る
【例文】 ❶男は戸をドンドンと叩き、「開けないと蹴破るぞ」と怒鳴った/警官隊は、鍵のかかったドアを蹴破り、犯人の潜む部屋に突入した/この分厚いジュラルミンの扉は、誰も簡単には蹴破れないだろう/特殊部隊が犯人の立てこもった部屋の扉を蹴破り、中に雪崩れ込んだ/捕虜たちは見張りの隙を見て、窓を蹴破り、脱出した/男たちは、押し入った家の襖や障子を蹴破るなどの狼[ろう]藉[ぜき]を働いた/暴走したデモの過激派は店の囲いなど簡単に蹴破り、店内に侵入した/やんちゃな子供に壁を蹴破られてしまった ❷ 夜陰に紛れて敵の本隊を蹴破れば、味方の勝利は間違いなしだ/味方の軍勢は敵軍を蹴破り、破竹の勢いで進撃した
**けりあう【蹴り合う】**[蹴る＋合う] ❶ⓐ(両者、選手同士、兄と弟)が/で(相手の[体・足・顔・胸・腹])を蹴り合う(=互いを蹴る)ⓑ(相手、敵、暴漢)と蹴り合う ❷(ボール、球、鞠[まり]、空[あ]き缶、石)を蹴り合う(=遊びやスポーツなどで、互いに何かを蹴る)

【副⁺】(思い切り、猛然と、勢いよく、交互に、代わるがわる)蹴り合う
【例文】❶練習相手と互いの足を蹴り合って、空手の技を磨いた/総合格闘技は、対戦相手と殴り合ったり蹴り合ったりして、激しく闘う競技だ ❷ サッカーの練習では、選手同士が二人一組で交互にボールを蹴り合う/子供たちが空き缶を蹴り合いながら、遊んでいる
【名詞形】蹴り合い蹴り合いをする/になる
【例文】 キックボクシングの試合では、壮絶な蹴り合いが見られる/兄弟でふざけて蹴り合いをしていたら本気になってしまい、親に止められた/相手との口論が高じて、最後には蹴り合いになってしまった
**けりあげる【蹴り上げる】**[蹴る＋上げる] ❶(ボール、球、鞠[まり]、土、砂利、落ち葉、水、水面、地面、顎[あご]、胸、腹、股間、向こう脛[ずね]、相手)を蹴り上げる(=対象とする物を足で上[じょう]方[ほう]へ蹴る) ❷(足、爪先、踵[かかと])を蹴り上げる(=蹴るようにして自分の足を高く上へ上げる) 
【副⁺】(思い切り、勢いよく、大きく、高く、強く、力任せに、力いっぱい、力を込めて)蹴り上げる
【例文】 ❶サッカーの試合で、キャプテンがボールを敵ゴールに向けて蹴り上げた/平安時代、貴族たちは、沓[くつ]で鞠[まり]を蹴り上げる蹴[け]鞠[まり]という遊びをしていた/レース開始の合図で、競走馬が一斉に土を蹴り上げて走り出した/夏の川辺で子供たちが水を足で蹴り上げて遊んでいる/渡り鳥の群れは、勢いよく水面を蹴り上げて、一斉に飛び立った/プロレスの試合で、相手の顎を蹴り上げ、一発で倒した/喧嘩相手に腹を蹴り上げられ、うめきながら崩れ落ちた ❷ラインダンスでは、女性たちがそろって足を高く蹴り上げて踊る/踵を蹴り上げる独特の動きがあるコサックダンスは、とても難しそうだ
**けりかえす【蹴り返す】** ☞けかえす【蹴返す】
**けりこむ【蹴り込む】**[蹴る＋込む] ❶ⓐ (ボール、球、キック、パス、シュート、小石、
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ペダル、アイゼン、足、爪先、踵[かかと])を蹴り込む(=蹴って中に入れる)ⓑ(ゴール、ネット、観客席、スタンド、相手チームの前線、雪面、足元、サンドバッグ、溝、ベッドの下)に蹴り込む ❷ (ボール、キック、シュート)を蹴り込む(=うまくなるように蹴る練習を重ねる) 
【副⁺】❶(思い切り、深く、強く、難なく、豪快に、一気に、冷静に、慎重に、確実に、見事に)蹴り込む
【例文】❶試合中に観客席にサッカーボールが蹴り込まれ、怪[け]我[が]人[にん]が出た/サッカー選手は、こぼれ球を豪快にゴールに蹴り込み、得点した/ここぞという時に確実にシュートを蹴り込める選手はそうはいない/新しく買った自転車のペダルを蹴り込んで、勢いよく走り出した/滑らないよう、雪面に爪先を蹴り込みながら急な斜面を登った/氷河を登るルートは、足元が凍っていてアイゼンがうまく蹴り込めず、大変だった ❷ 試合に備えて日頃からボールを蹴り込む練習をしている/試合で点が取れたのは、連日休まずシュートを蹴り込んだおかげだ
【名詞形】 蹴り込み
【例文】 空手の国際試合に向けて、日々蹴り込みの練習をしている/サッカーの代表チームでは、蹴り込み強化が行われている
**けりたおす【蹴り倒す】** ☞けたおす 【蹴倒す】
**けりだす【蹴り出す】**[蹴る＋出す] ❶ⓐ (ボール、球、キック、パス、シュート、石、砂利、落ち葉、水、[人])を蹴り出す(=蹴って外へ出す) ⓑ(後ろ、外[そと]、相手スペース、敵の陣内、道路、川)へ蹴り出す ❷ (足、爪先、踵[かかと])を蹴り出す(=蹴るようにして勢いよく出す) (→❶に同じ。椅子の背もたれ)を蹴り出す(=蹴り始める) 
【副⁺】(思い切り、力いっぱい、ぽんと、勢いよく、大きく、強く、力任せに、力を込めて)蹴り出す
【例文】 ❶サッカーの試合で、敵に囲まれた中から味方へとボールを蹴り出すのは難しい/一流のサッカー選手は、どんな態勢でも狙った所へ正確に球を蹴り出せる/味方が走るスペースに球を蹴り出すことが得点につながる/シュートがゴール直前で敵のキーパーに蹴り出され、得点できなかった/作業員が落ち葉の塊を次々と川へ蹴り出している ❷前足の膝を曲げ、重心をかけた体勢で後ろ足を蹴り出すと、上手にスケートができる/地面すれすれに足を蹴り出せば、威力のあるシュートが放てる/二足歩行ロボットは、人間が足を蹴り出す最初の動作を分析して造られた/半身不随のため、爪先を蹴り出す動作がうまくできない ❸練習開始の笛が鳴ると、選手が立ち上がり、一斉にボールを蹴り出した/普段はおとなしい少年が一旦ボールを蹴り出すと、性格が一変する/プロレスラーは、立ち上がるといきなり相手を蹴り出した/映画の内容に興奮した子供が、前の椅子の背もたれを蹴り出した/靴底に特殊なゴムをつけると、地面を蹴り出す瞬間、推進力が働くそうだ
<462>
**こいこがれる【恋い焦がれる】**[恋う＋焦がれる]([人]、女性、男性、同級生、先生、深窓の令嬢、王子、人気スター、花形選手、華やかな生活、美しい姿、恋)に/を恋い焦がれる(=手の届かぬ対象に対し、苦しいほど恋しく思う) 
【副⁺】(しきりに、たまらなく、激しく、人知れず、心の底から、死ぬほど)恋い焦がれる
【例文】 人知れず恋い焦がれていた同級生に十数年ぶりに偶然再会した/王子に恋い焦がれた人魚姫がついに命を失うという童話がある/人気スターに恋い焦がれていた女性ファンは、結婚のニュースを聞いて落胆している/貧しい山岳地帯の少女は、大都会の華やかな生活に恋い焦がれ、親の反対を振り切って家出をした/ギリシア神話の美少年ナルキッソスは、水面に映る自身の姿に恋い焦がれて死んだという/人は、誰でも恋そのものを恋い焦がれる時期があるようだ
**こいしたう【恋い慕う】**[恋う＋慕う](男性、女性、夫、妻、親、母の面影、恋人、彼、彼女、娘、姫君、青年、[男子・女子]生徒、先生、憧れの人)を恋い慕う(=ただ恋しく思う) 
【副⁺】(ひたすら、激しく、盲目的に、一[いち]途[ず]に、懸命に、ひそかに)恋い慕う
【例文】ひそかに恋い慕う女性の窓辺で、毎夜、青年がギターを弾いて愛の歌を歌う/古代の万葉集には、遠くにいる夫や妻を恋い慕う歌が多く見られる/亡き夫を恋い慕う気持ちが日増しに募るばかりだ/幼い頃に亡くした母を恋い慕う思いは、生涯、詩人の心から消えなかった/別れた恋人を恋い慕うあまり、夜も眠れぬ日が続いている/少女は毎朝、電車で一緒になる男子生徒をひそかに恋い慕っていた/親身になってくれる優しさがうれしくて、ますます先生を恋い慕うようになった/一度でいいから、美人に恋い慕われる身になってみたい
**こいねがう【乞い願う・請い願う・希う・冀う・庶幾う】**[こう＋願う] ⓐ(許し、教え、一夜の宿、謁見、慈悲、治癒、施し、恵み、助命、愛読、繁栄、栄誉、幸せ、加護、平和、安寧、死、極[ごく]楽[らく]往[おう]生[じょう])をこいねがう(=強く希望する) ⓑ(許してくださる、助けていただける)よう(に)こいねがう
【副⁺】(ひたすら、切に、心より、心ひそかに、涙ながらに、是非にと)こいねがう
【補足】古風な表現
【例文】悔い改め、神に許しをこいねがえば、許されるやもしれぬ/旅人は、迷った山中で灯[あか]りを見つけ、一夜の宿をこいねがった/祭礼では、神社の御神霊に五[ご]穀[こく]豊[ほう]穣[じょう]の恵みをこいねがって祈る/死を宣告された捕虜は、地にひれ伏して助命をこいねがった/「雑誌創刊30年の節目に当たり、今後も長く読者諸氏の愛読をこいねがうものであります」/一家の繁栄をこいねがう祈禱を神社に依頼した/新年には、大勢の人々が神社仏閣に参拝し、
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末永い幸せをこいねがう/恒久の平和をこいねがって、かつての激戦地に慰霊碑を建立した/神主が、「人々に安寧を賜りますようこいねがい奉ります」と祝詞を捧げた/人は生きたいと強く思うと同時に、死なせてほしいとこいねがうこともある/貴族が、死に臨んで極楽往生をこいねがう有様が絵巻に残されている
**こうしきる【抗し切る】**[抗する＋切る](嵐、波、流れ、反対、非難、命令、追及、敵、猛攻、誘惑、プレッシャー、弾圧、外圧、台頭、流入、時流、自然の摂理)に抗し切る(=最後まで完全に抵抗する) 
【副⁺】(何とか、完全に、必死に、辛うじて、真っ向から)抗し切る
【例文】 客船は、荒れ狂う巨大な波に抗し切ることができず転覆した/歩行者の波に抗し切って、やっとの思いで、向こう側に渡った/急速に力を増した革新の流れに、保守派が抗し切るのは困難だろう/汚職の噂[うわさ]が流れた政治家は、世間の非難に抗し切ることかなわず、辞職に追い込まれた/守備隊は辛うじて敵の猛攻に抗し切り、城を守り抜いた/禁煙しようと決めても、愛煙家が煙草の誘惑に抗し切るのは容易ではない/新任の経営陣には、労働組合の圧力に抗し切る技量がない/微力な人間の力では大自然の摂理に抗し切るのは無理だ
**こうしきれる【抗し切れる】**[抗する＋切れる](→「こうしきる」に同じ)に抗し切れる(=最後まで完全に抵抗することができる) 
【副⁺】(→「こうしきる」「【副⁺】に同じ)抗し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 過疎化の波に抗し切れず、長年続いた伝統芸能が滅びてしまった/家族の反対に抗し切れず、長期の留学を諦めた/承服はできなかったが、上司の命令には抗し切れず、自らの案を断念した/強情な容疑者も、ベテラン刑事の厳しい追及には抗し切れず、ついに自白した/剣道の試合で優勝候補と対戦し、自分には抗し切れる相手ではないと思い知らされた/誘惑に抗し切れず、危険ドラッグに手を出す若者が絶えない/越境する難民の流入に抗し切れず、周辺諸国が混乱を極めている/開戦の要因は、政府が軍部の台頭に抗し切れなかったことにある
**こおりつく【凍り付く】**[凍る＋付く] ❶(水、滝、海、川、池、土、路面、地面、水道管、木、ロープ、体、耳、鼻、髪の毛、髭、瓶のふた、洗濯物、手袋、木[き]札[ふだ]、レンズ、ガラス、息、空気)が凍りつく(=寒さで水分が凍ってくっつき、固くなる) ❷(背[せ]筋[すじ]、背中、体、瞳、血、心、心臓、頭の中、表情、笑顔、微笑、場、空気、会場、一同)が凍りつく(=恐怖や驚[きょう]愕[がく]でまるで凍ったように硬直する) 
【副⁺】(すっかり、一瞬、固く、冷たく、にわかに、がちがちに、かちかちに、こちこちに、一瞬にして)凍りつく
【補足】「〜ような/に」や「〜ほど」を伴い、比喩的にも多く使う
【例文】 ❶夜の間に凍りついた水が膨張して、水道管が破裂した/毎年、厳寒の時期になると、奥山の滝は白く凍りついてしまう/冬の間、極北の地では、池も川も固く凍りつく/気温が零度以下になると、路面がかちかちに凍りつき、滑りやすくなる/小船が転覆し、真冬の海に放り出されたが、体が凍りつくほどの冷たさだった/夜遅く、雪道を歩いていたら、耳も鼻も凍りつくように冷たくなった/吹雪の中を歩いていたら、髪の毛が額[ひたい]に凍りついてしまった/今夜は、まるで辺りの空気が凍りついたように寒く静かな夜だ
❷ この怪談を聞いた人は、皆一様に「背筋が凍りつくほど恐ろしかった」と言う/テロリ
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ストの恐怖におびえ、凍りつくような瞳をした少女の一瞬を、カメラは捉えた/近所で殺人事件があったと聞いて、全身の血が凍りつくように怖かった/親友の裏切りに、頭の中が凍りつくような思いがした/決定的な証拠を突きつけられ、容疑者の表情が凍りついた/会長の不祥事を暴露する発言があり、その場の空気が凍りついた
**こぎいれる【漕ぎ入れる】**[漕[こ]ぐ＋入れる] ⓐ(舟、ボート、カヌー、筏[いかだ]、自転車)をこぞ入れる(こいで中に入れる) ⓑ(浜、岸、岸辺、湾、港、湖畔、川[かわ]面[も]、入り江、洞窟、駐輪場)にこぎ入れる 
【副⁺】(うまく、難なく、上手に、順調に、着実に)こぎ入れる
【例文】)日没前には舟を岸にこぎ入れておかなければならない/洞窟に小舟をこぎ入れると、神秘的な深緑の水面が広がっていた/ボートを先にゴール地点にこぎ入れたほうが、レースの勝者だ雨が降り出したので、慌ててゴムボートを浜にこぎ入れた/海峡横断を終え、港にこぎ入れたカヌーを関係者が出迎えた/湖畔にこぎ入れられた2艘[そう]のカヌーは、競い合うように進んで行く/荷物を積んだ筏を操り、急流を通り抜けて、無事、岸辺にこぎ入れた もうすぐ来る電車に乗るため、急いで自転車を駅の駐輪場にこぎ入れた
**こきおろす【扱き下ろす】**[扱[こ]く＋下ろす](欠点、失敗、作品、新作、映画、小説、論文、答弁、演技、仕事ぶり、することなすこと、[人]、上司、上役)をこき下ろす(=ひどくけなす) 
【副⁺】(散々、容赦なく、こっぴどく、あからさまに、こてんぱんに、痛烈に、けちょんけちょんに、徹底的に)こき下ろす
【例文】 相手の欠点を他人の面前であからさまにこき下ろすとはひどい/監督にプレーの失敗をこき下ろされた選手は、すっかり落ち込んでしまった/流行作家の新作は、「読むに耐えない」と書評家にこき下ろされた/今は高名な監督だが、最初の映画はひどくこき下ろされたそうだ/恩師は、私の論文をこき下ろしたりせず、問題点を指摘し、書き直すよう指導してくれた/大臣の答弁は、新聞の社説で「答えになっていない」とこき下ろされた/飲み屋で、酒を飲んで上役をこき下ろすサラリーマンの姿を見かけた
【名詞形】こき下ろし
【例文】画家は、評論家の容赦ないこき下ろしにあっても自己流を貫き、見事に大成した/「この企画は、全くなっていない」と上司から厳しいこき下ろしを受けた
**こぎくだる【漕ぎ下る】**[漕[こ]ぐ＋下る]ⓐ(川、谷川、急流、渓流、激流、水路、大河)をこぎ下る(=こいで下の方へ進む) ⓑ(舟、屋形船、カヌー、ボート)でこぎ下る
【副⁺】(のんびり、ゆっくり、一気に、一瞬で)こぎ下る
【例文】 渓流下りの舟に乗って、紅葉に彩られた川をこぎ下った/カヌーは、急流を一瞬でこぎ下るスピード感がたまらない/ゴムボートで渓流をこぎ下りながら、仲間と景色を楽しんだ/激流を一気にこぎ下るのは、想像以上の迫力だった/屋形船は水路をゆっくり進み、瀬戸までこぎ下った/ベテランのカヌーイストでも、この大河を河口まで一気にはこぎ下れない/次の浅瀬までどちらが先にこぎ下るか、ゴムボートで競争した/こき下るにつれ、川幅は徐々に広くなり、流れは遅くなった
**こぎだす【漕ぎ出す】**[漕ぐ＋出す] ❶ⓐ (舟、丸木舟、ボート、カヌー、筏[いかだ]、自転車)をこぎ出す(=外へ向かって、こいで出て行く) ⓑ(大海原、荒海、大海、沖、川、湖、急流、湖上、向こう岸、レーン、外、前方)へ/にこぎ出す ⓒ(港、桟橋、船着き場、河口、内海、湾内、スタート地点)からこぎ出す ❷ⓐ (新[内閣・会社]、新規[事業・プロ
<465>
ジェクト])がこぎ出す(=新しい一歩を*踏み出す) ⓑ(新[政権・生活]、新天地、新たな[人生・十年]、未来、社会の荒波、世界)へ/にこぎ出す❸(→❶に同じ。ペダル、ブランコ、オール、櫂[かい])をこぎ出す(=こぎ始める) 
【副⁺】❶(うまく、難なく、勢いよく、上手に、順調に、着実に、懸命に、必死に、一斉に) ❷(いよいよ、順調に、新たに)こぎ出す
【例文】 ❶朝になると、湖に舟をこぎ出し、釣りを始める/潮が満ちると、漁師たちは、一斉に沖へと舟をこぎ出した/向こう岸に向かってポートをこぎ出したが、激流に阻まれて進めなかった/船方たちはかけ声を挙げ、船着き場から一斉に川へこぎ出した ❷新首相の下、内閣は新たな布陣でこぎ出すこととなった/苦労して練り上げた新プロジェクトがいよいよこぎ出すと思うと、感慨深い/結婚式を終え、決意も新たに新生活にこぎ出す両人の喜びは、大きいだろう/大学を卒業し、新たな人生にこぎ出す準備はもうできている❸この自転車は、こぎ出してもすぐにはライトがつかない/少年は颯爽と自転車に飛び乗り、勢いよくペダルをこぎ出した/少女は、こわごわブランコをこぎ出したが、なかなか高く上がらなかった/ボートレースの選手たちは、スタートの合図とともに一斉にオールをこぎ出した
**こきつかう【扱き使う】**[扱[こ]く＋使う](労働者、使用人、従業員、社員、部下、目下の者)をこき使う(=限度を超えるほど手荒く働かせる) 
【副⁺】(散々、手荒く、容赦なく、滅茶苦茶に、徹底的に、牛馬の如く)こき使う
【例文】労働者をこき使う工場長に反発して、ストライキが起こった/封建時代は、主人が使用人を容赦なくこき使うことが珍しくなかった/経営者が従業員を手荒くこき使ったとして裁判が起こされた/安月給でこき使われるのはたまらないと、社員が次々に辞めていった/部下を横柄な態度でこき使うような上司は、もう時代遅れだ/毎晩遅くまで働かされ、倒れるまでこき使われるブラック企業には入りたくない
**こぎつける【漕ぎ着ける】**[漕[こ]ぐ＋着ける] ❶ⓐ (舟、ボート、カヌー、筏[いかだ])をこぎ着ける(=舟などをこいで目的の所に着ける) ⓑ (向こう岸、桟橋、浜辺)にこぎ着ける ❷ (採用、面接、実現、完成、成立、オープン、開店、発足、開催、着工、結成、[実用・正常]化、合意、契約、購入、発売、出版、掲載、改正、協定、公開、再開、調印、制定、合併、結婚、退院、卒業の運び、逮捕、起訴)にこぎ着ける(=苦労の末、目的を達する)

【副⁺】❶(やっと、ようやく、どうにか、何とか) ❷(どうやら、ばたばたと、無事に)こぎ着ける
【例文】❶流れが速いので、舟を向こう岸にこぎ着けるのは難しい/岩場の多い浜辺に筏をこぎ着けるには、技術が要る ❷ 書類審査に通り、やっと面接にこぎ着けたが、結果はまだ分からない/ダム工事がついに完成にこぎ着けた/資金集めに奔走し、やっと国際会議の開催にこぎ着けた/実験を重ねた末、何とか試作品の実用化にこぎ着けた/契約にこぎ着けるには、両社間の更なる協議が必要だ/念願のマイホーム購入にこぎ着けたものの、まだ多額のローンを抱えている/新製品は予定どおり無事に発売にこぎ着けられた/長い闘病生活だったが、新薬のおかげで退院まで何とかこぎ着けた/苦労したが、証拠が見つかり、容疑者の起訴にこぎ着けることができた
**こぎでる【漕ぎ出る】**[漕[こ]ぐ＋出る] ❶ⓐ([人]、舟)がこぎ出る(=こいで外へ出る) ⓑ
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(→「こぎだす」❶ⓑに同じ)へ/にこぎ出る ⓒ(→「こぎだす」❶ⓒに同じ)を/からこぎ出る ❷ⓐ (→「こぎだす」 ❷ⓐに同じ)がこぎ出る(=新しい一歩を*踏み出す)
ⓑ (→「こぎだす」 ❷ⓑに同じ)へ/にこぎ出る
【副⁺】❶❷(→「こぎだす」 【副⁺】❶❷に同じ)こぎ出る
【例文】❶丸木舟が勢いよくこぎ出た先は、太平洋の大海原だった/自転車競技の選手たちは、スタートの合図とともに一斉にレーンへこぎ出て行った/遅れてスタートしたポートは、先行のボートの左[さ]舷[げん]にこぎ出たかと思うと、オール使いも巧みに追い越して行った/カヌーは、河口をこぎ出た途端、荒波に遭って転覆してしまった/学内のボート競走で、スタート地点からこぎ出る選手たちを大声で応援した ❷ 新商会は、これから価格競争の荒海にこぎ出ようとしている
**こぎのぼる【漕ぎ上る】**[漕[こ]ぐ＋上る] ⓐ(川、急流、渓流、大河、坂、坂道)をこぎ上る(=こいで、上の方へ進む) ⓑ(舟、ポート、カヌー、自転車)でこぎ上る ⓒ(上流、上[かみ]手[て]、上の方)へこぎ上る
【副⁺】(一気に、必死に、懸命に、全力で)こぎ上る
【例文】 上流へこぎ上って行くと、徐々に川幅が狭くなってきた/新緑に囲まれた川をカヌーでこぎ上るのは気持ちがよい/流れに逆らってこぎ上ろうとすると力が要る/電動自転車だから、このくらいの坂はこぎ上れると思う/この古い自転車では、急な坂道はこぎ上れないだろう/ジグザグの急坂をマウンテンバイクで一気にこぎ上った
**こぎよせる【漕ぎ寄せる】**[漕[こ]ぐ＋寄せる] ⓐ (舟、小船、ポート、カヌー、筏[いかだ])をこぎ寄せる(=舟などをこいで目的の所に寄せる)ⓑ(目的地、浜辺、岸、港、桟橋、大型船)にこぎ寄せる
【副⁺】(何とか、うまく、難なく、上手に、順調に、着実に、無事に、ひそかに)こぎ寄せる
【例文】 暗くなってきたので、早く港に舟をこぎ寄せたほうがいい/島の浜辺にゆっくり舟をこぎ寄せた/海賊が、夜の闇を縫って舟を商船にこぎ寄せ、一斉に襲いかかった/怪しげな小船が海岸にこぎ寄せたが、数人の男たちが乗っているようだ/今日は風が強いので、桟橋にポートをこぎ寄せるのは慎重にやらないといけない/見知らぬゴムボートがこちらの舟にこぎ寄せて来た/オールを流されたが、流れて来た板切れを使って何とか岸にこぎ寄せることができた
**こげつく【焦げ付く】**[焦げる＋付く] ❶ⓐ (料理、ご飯、肉、魚、餅、煮物、鍋物、シチュー、鍋、鍋底、フライパン、焼き網)が焦げつく(=焦げてくっついてしまう)ⓑ(鍋、フライパン、焼き網)に焦げつく ❷ ([貸付・売掛]金、債権、資金、ローン、融資)が焦げつく(=貸した金が回収できなくなる) 
【副⁺】❶(じりじり、黒く、真っ黒に)焦げつく
【例文】❶煮汁が少ない煮物は、油断するとすぐ鍋底が焦げついてしまう/ガスにかけた鍋が焦げついてしまった/この炊飯器の内側にはご飯が焦げつかないような加工がしてある/焼魚が焦げつかないように、網にオイルを塗っておく/餅が焦げついた餅焼き網は、洗うのが大変だ/シチューは焦げつかないよう弱火にして、時々かき混ぜる/真夏の浜辺を裸足で歩いたら、足の裏が焦げつくように熱かった ❷ 第三セクターの鉄道で貸付金が焦げついた所があるらしい/売掛金が焦げついてしまい、不渡りを出して倒産する店もある/奨学金返済の滞る若者が多く、財団の資金は焦げつく恐れがある/債権が焦げつけば、関係金融機関は経営不安に陥る/銀行からの融資が焦げついた会社は、その後倒産した
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【名詞形】焦げつき
【例文】鍋の焦げつきは、落ちにくいものだ/融資の焦げつきが解消されなかったら、債権者が騒ぎ出すだろう/焦げつき相場(=相場が固定して変動しない)が続いているので、投資家は現状では様子見だ
**こごえきる【凍え切る】**[凍える＋切る](手足、指先、顔、鼻先、耳、体、全身、体の芯、心、魂)が凍え切る(=完全に凍える) 
【副⁺】(すっかり、完全に)凍え切る
【例文】雪の中を長時間歩いたら、手足が凍え切ってしまった/冬山登山では、指先が凍え切って、切断に至るような危険もある/冷凍食品を貯蔵する倉庫内の仕事は、体が凍え切らないように、防寒服を着て行う/零下20度の戸外では、頭から足の先まで凍え切る思いがする/寒さで凍え切った全身のあちこちを携帯カイロで温めた/寒中水泳の後は、体の芯まで凍え切ったような感じがする/ひどい体罰を受けた生徒は、身体的な痛みばかりか、心まで凍え切っているようだ/同僚のひどい中傷に魂が凍え切る思いだった
**こごえしぬ【凍え死ぬ】**[凍える＋死ぬ] ⓐ([登山・遭難]者、ホームレス、行き倒れ、難民、[漂流・被災]者、野良犬、小鳥)が凍え死ぬ(=寒さのために、凍えて死んでしまう)ⓑ(寒さ、吹雪、寒風、大雪)で凍え死ぬ
【例文】軽装での登山は、吹雪にでも遭えば、凍え死ぬ危険がある/下山途中で、にそうなほど冷たい雨が急に降り出した/行き倒れの老人は、冷たい路上で眠るような表情で凍え死んでいた/小舟で逃れる難民の中には、夜の寒さで凍え死ぬ者も出ている/マッチ売りの少女が雪の降る街角で凍え死ぬという悲しい童話がある/茂みの中で小鳥の死骸が見つかったが、昨夜の寒さで凍え死んだのだろう
【名詞形】凍え死に 【動】凍え死にする
【例文】寒さで凍え死にする被災者が出ないよう、毛布を準備する/シベリアに抑留された人々の中には、凍え死にする者も多かったという
**こごえつく【凍え付く】**[凍える＋付く] ❶(手足、指先、顔、鼻先、耳、全身、空気、風)が凍えつく(=凍えて、氷のように冷たくなる) ❷(心、魂、場の[雰囲気・空気]、一同)が凍えつく(=緊張や恐怖のため、神経や体が麻痺したように動かなくなる)
【例文】 ❶冬場の水仕事では、指先が凍えついて、自由に動かせない/厳寒の北国では、少しの間でも外気に触れていると、顔が凍えついてしまう/ツルの鋭い鳴き声が真冬の凍えついた空気の中を響き渡っていく/凍えついた風に枯葉がみるみる散っていった ❷痛ましい無差別テロ事件のニュースに心が凍えつく思いだった/この先には地雷が残っているとのガイドの言葉に、車中の空気が凍えついた/乱入した男に銃を向けられ、行員一同はその場に凍えついたまま動けなかった
**こじあける【抉じ開ける】**[抉[こ]じる＋開ける] ⓐ(金庫、錠前、鍵、扉、ドア、戸、蓋、箱、ロッカー、殻、口、くちばし、ゴール、市[し]場[じょう])をこじ開ける(=僅かな隙間に物などを入れて、無理に開ける) ⓑ (板に穴)をこじ開ける
【副⁺】(無理に、強引に、乱暴に)こじ開ける
【補足】前項動詞「抉[こ]じる」は、通常の五段活用ではなく、上一段に活用し、その連用形「こじ」に後項動詞「開ける」が連結した形
【例文】夜の間に事務所の金庫がこじ開けられ、中の現金がなくなっていた/この頑丈な
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錠前は、どんな手を使ってもこじ開けられない/この扉は、こじ開けられないように内側から固定してある/建て付けの悪い戸を無理にこじ開けようとしたら、壊れてしまった/ロッカーの鍵をなくしてしまい、何とかこじ開けようとしたが、駄目だった/海辺でとれた新鮮な牡蠣[かき]の殻をこじ開けて食べたら、実においしかった/強情な犬の口をこじ開けて、やっとボールを引っ張り出した/いやがる子の口をこじ開けるようにして、苦い薬を飲ませた/積極的にシュートを放ち、ロスタイムにやっとゴールをこじ開けることができた/ドライバーで厚い板に穴をこじ開ける作業が大変だ
**こしらえあげる【拵え上げる】**[拵[こしら]える＋上げる](洋服、ドレス、手芸品、人形、弁当、料理、作品、家具、注[し]連[め]縄[なわ]、供え物、柵、仕掛け)をこしらえ上げる(=工夫して、完成させる) 
【副⁺】(新しく、入念に、頑丈に、丹念に、完璧に、工夫して、精魂込めて)こしらえ上げる
【例文】 レトロな和服生地を使い、新感覚の洋服をこしらえ上げた/毎年のパリコレでは、一流デザイナーが精魂込めてこしらえ上げたドレスが披露される/手の込んだ手芸品をこしらえ上げ、展覧会に出品した/毎朝、子供たちの弁当をこしらえ上げて、学校に送り出している/旬の食材でオリジナルの懐石料理をこしらえ上げた/我が社では、当地の木材を生かした独特の家具をこしらえ上げて、販売している/今年も氏子たちが協力し、神社に納める大注連縄をこしらえ上げた/野生動物が畑を荒らさないよう、周囲に頑丈な柵をこしらえ上げる農家が多い/手品のショーで失敗しないように、仕掛けを入念にこしらえ上げる
**こしらえだす【拵え出す】**[拵[こしら]える＋出す] ❶(服、ドレス、手芸品、人形、弁当、料理、食事、製品、作品、家具、用事、理由)をこしらえ出す(=今までにないような新たなものを作って示す) ❷(→❶に同じ。注[し]連[め]縄[なわ]、供え物、柵、垣根、仕掛け、顔)をこしらえ出す(=作り始める) 
【副⁺】❶(いろいろ、次々と、新しく、工夫して、頑張って、精魂込めて) ❷ (じっくりと、せっせと、急に、急いで、慌てて)こしらえ出す
【例文】❶斬新な新製品をこしらえ出さないと、我が社は世界に伍して行けない/モダンな家具をこしらえ出したデザイナーのセンスに感心した/彼はいつも遅刻の理由をいろいろこしらえ出し、言い逃れしようとする ❷手の込んだシチューは食材の準備が大変で、実際にこしらえ出すまで時間がかかる/母は帰宅するとすぐ、夕食をこしらえ出した/庭の垣根をこしらえ出してから仕上げるまで、まる2日もかかった/役者は、鏡の前に座ると、白粉[おしろい]で顔をこしらえ出した
**こしらえなおす【拵え直す】**[拵[こしら]える＋直す] (服、セーター、手芸品、料理、家具、柵、顔)をこしらえ直す(=直して、もう一度作る) 
【副⁺】(すぐ、再び、再度、しっかり、新しく、急いで、改めて、一から、最初から)こしらえ直す
【例文】 古いセーターをほどき、ベストにこしらえ直した/炒め物を焦げつかせてしまったので、仕方なくまたこしらえ直した/椅子の脚が折れたが、こしらえ直すのが面倒で放ってある/畑の柵をイノシシに壊されてしまった。すぐこしらえ直そう/台風で壊れた垣根を改めてこしらえ直した/汗で化粧が崩れたので、人に会う前に顔をこしらえ直した
**こじれきる【拗れ切る】**[拗[こじ]れる＋切る] ❶(二人の仲、話し合い、事態、関係、交渉、協議、契約、対立、争い、離婚話)がこじれ切る(=完全にどうしようもないほど、事柄が複
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雑にもつれる) ❷(病気、病、風邪、肺炎)がこじれ切る(=長引いて、完全に悪い状態になる) 
【副⁺】(すっかり、とことん、完全に、どうしようもなく、ぎりぎりまで) こじれ切る
【補足】「こじれ切って」「こじれ切った＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】❶ここまでこじれ切った夫婦二人の仲は、もう復縁の見込みはない/話し合いがこじれ切って、最後にはつかみ合いの喧嘩になった/借金の問題から友人関係がこじれ切って、敵[かたき]同士のようになってしまった/こじれ切っていた両国間協議にようやく解決の道が見えてきた/こじれ切った労使双方の対立は、交渉の余地もない ❷病がこじれ切ってしまわないうちに早々に手当てすべきだ/風邪がこじれ切って、冬の間中治らなかった/高齢者は、肺炎がこじれ切ってしまうと死に至る恐れがある
**こすりあげる【擦り上げる】**[擦[こす]る＋上げる] ❶(床[ゆか]、甲板、車体、ガラス、手すり、体、肌、背中)をこすり上げる(=しっかりこすって*仕上げる) ❷(体、肌、顔、頰、鼻、顎[あご]、腕)をこすり上げる(=上の方へこする) 
【副⁺】(しっかり、きゅっきゅっと、きれいに、ぴかぴかに)こすり上げる
【例文】 ❶甲板掃除は、ブラシに力を入れてしっかりこすり上げるように訓練された/汚[よご]れた車体を雑巾でこすり上げると傷つけてしまうことがある/大掃除で、窓ガラスを両面ともきれいにこすり上げた/旅館の階段の手すりは、長い間にこすり上げられてつるつるに光っている/手術後、何日ぶりかで入浴し、体中をこすり上げたらさっぱりした/長年、肌を乾いたタオルでこすり上げる乾布摩擦を欠かさずに行っている ❷母象は、子象の体を鼻先でこすり上げるようにしてなでた/父はひげそりの後、頬をこすり上げて、剃り残しがないか確かめる/看護師は、採血の際に患者の腕をこすり上げて、血管の位置を確かめた
**こすりあわす・こすりあわせる【擦り合わす・擦り合わせる】**[擦[こす]る＋合わす・合わせる]ⓐ(木片、貝、クルミの殻、手、足、手足、板と棒)をこすり合わせる(=二つ以上のものを合わせてこする) ⓑ(他)と(体、肌、肩、頰、鼻先、くちばし、羽)をこすり合わせる
【副⁺】(互いに、ごしごし、しっかり、きゅっきゅっと、力を入れて)こすり合わせる
【例文】 アサリを洗う時は、互いによくこすり合わせて砂を落とす/バス停では、人々が両手をこすり合わせながら、寒い中、バスを待っていた/ハエが手足をこすり合わせるのは、汚[よご]れを落とすためだそうだ/板の窪[くぼ]むみに棒を差し込み、こすり合わせて火を起こす方法を試した/兄や姉が可愛いと言って、幼い弟妹と頬をこすり合わせている/羽をこすり合わせて求愛行動をする鳥がいる/ある民族は、人と互いに鼻先をこすり合わせて挨拶をするそうだ
**こすりおとす【擦り落とす】**[擦[こす]る＋落とす](汚れ、泥、錆[さび]、茶渋、染み、焦げ、垢[あか]、角質)をこすり落とす(=汚れなどをこすって取る) (
【副⁺】(ごしごし、きゅっきゅっと、力を入れて)こすり落とす
【例文】 こびりついた鍋の汚れをクレンザーでこすり落とした/大根は、タワシで泥をごしごしこすり落とすと、真っ白になる靴底についた泥をブラシでこすり落とした/鉄板についた錆をこすり落とそうとしたが、なかなか落ちない/スポンジだけでは取れない茶渋も、重曹を使えば、楽にこすり落とせる/布についた染みは、力を入れて洗ってもこすり落とせないので、漂白するしかない/浴槽の湯垢は、柔らかいスポンジでこすり落とす
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**こすりこむ【擦り込む】**[擦[こす]る＋込む] ([肉・魚]に[塩・香辛料]、[肌・頭皮・体・手足・あかぎれ]に[クリーム・オイル]、隙間にセメント、割れ目にペースト、ひび割れに塗料)をこすり込む(=こすって中に浸透させる) 
【副⁺】(たっぷり、しっかり、丁寧に、力を入れて)こすり込む
【例文】 ナスやキュウリに塩をたっぷりこすり込んでからぬか漬けにする/肉は、焼く前に香辛料をこすり込んで味付けをしておく/頭皮がかさつくので、シャンプー後にオイルをこすり込んだ/手足のあかぎれにクリームをたっぷりこすり込んでおいた/地震のため生じた壁の隙間に、セメントをこすり込んで補強した/駐車場のコンクリートの割れ目にいろいろな物をこすり込んでみたが、うまく塞がらない
**こすりつける【擦り付ける】**[擦[こす]る＋付ける]ⓐ(体、頭[あたま]、顔、額、鼻先、鼻、背中、匂い、クリーム、石けん、絵の具、塩、砂、泥、吸い殻)をこすりつける(=こすようにして付ける)ⓑ(肌、石、板、壁、窓、ガラス、キャンバス、マット、畳、床[ゆか]、地面)にこすりつける 
【副⁺】(ぐいぐい、ごしごし、ぎゅっと、きゅっきゅっと、乱暴に)こすりつける
【例文】子馬が尻尾を振りながら、鼻先を母馬の体にこすりつけている/捕まった敵兵は、地面に頭をこすりつけて命乞いをした/観覧車の窓に顔をこすりつけんばかりにして、遠くの景色を眺めた/床[ゆか]に額[ひたい]をこすりつけるようにして必死に許しを請うた/獣は、自分の匂いを木にこすりつけて、縄張りを主張する/乾燥を防ぐため、毎朝シャワーの後でクリームを体中にこすりつけている/泥だらけの足に石けんをこすりつけ、泡立てながら洗った/キャンバスに絵の具をこすりつけるようにして力強く絵を描いた/生魚に塩をこすりつけて、ぬめりを取った/靴底の泥をマットにこすりつけて、汚れを落とした/煙草の吸い殻を靴底で地面にこすりつけ、火を消した
**こづきまわす【小突き回す】**[小突く＋回す](体、頭、胸倉、相手、子供、小さい子、下級生、部下、子分、新入り、新米、一人、ひな、小動物)を小突き回す(=弱い者を突いたり押したりして、乱暴に動かす。意地悪をしていじめる意にもなる) 
【副⁺】(あれこれ、散々、手荒く、荒々しく、意地悪く、乱暴に、邪険に、寄ってたかって)小突き回す
【例文】 先輩たちに体を小突き回されたあげく、小遣いを取られた/末っ子の私は、小さい頃、兄たちによく頭を小突き回されたものだ/血相を変えた監督が審判の胸倉を小突き回して、判定に抗議した/ガキ大将が小さい子たちを小突き回して泣かせている/昔は、新米の雇い人を小突き回す意地の悪い女中がいたものだ/複数の者が一人を小突き回すのは、いじめの常[じょう]套[とう]手段だ/同じ巣の中のひなたちは、互いにつつかれたり、小突き回されたりしながら餌を必死で取っていた
**ことわりかねる【断り兼ねる】**[断る＋兼ねる] ❶(仕事、申し出、依頼、頼み、契約、出席、招待、面会、受け入れ、取り次ぎ、話、支援、協力、要請、勧誘、授与、受章、贈答品、好意)を断りかねる(=事情があって、断ることができない) ❷ (相手、先方、向こう)が(→❶に同じ)を断りかねない(=断る恐れがある) 
【副⁺】❶(どうしても、何としても、さすがに、簡単には)断りかねる ❷(きっぱり、にべもなく、即座に)断りかねない
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。❷の場合は必ず否定形を使う
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【例文】
❶取引先からの申し出は断りかねるので、どんなに多忙でも引き受けざるを得ない/世話になった人からの依頼は、簡単には断りかねた/親友の結婚式で祝辞をと頼まれた。さすがにこれは断りかねる/被災地から受けた支援要請を、断りかねて悩んでいる
❷ 先生は気難しいから、気に入らなければ、新しい仕事を断りかねない/「忙しい議員に紹介もなしに面会を申し込んでも、断られかねませんよ」/権威に背を向けているあの人なら、勲章の受章を断りかねないと思う
**ことわりきる【断り切る】**「断る＋切る](仕事、話、申し込み、依頼、要請、勧誘、提案、援助、協力、契約、出勤、招待、入会、面会、行くの)を断り切る(=完全に最後まで断る) 
【副⁺】(きっばり、はっきり、うまく、あくまでも)断り切る
【例文】 その仕事はかなり負担になるから、どんなに頼まれても、断り切ったほうがいい/度重なる交際の申し込みをきっぱり断り切ったら、相手は冷たい態度に豹変した/金を貸してくれと親友に泣きつかれて、どうしても断り切ることができなかった/優柔不断な私は、人に頼まれたら、断り切る勇気がない/儲[もう]け話にうまい話はないのだから、絶対に断り切らなければいけない
**ことわりきれる【断り切れる】**[断る＋切れる] (→「ことわりきる」に同じ)を断り切れる(=完全に最後まで断ることができる) 
【副⁺】(→「ことわりきる」【副⁺】に同じ)断り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 何回も頼まれて、どうしても、それを断り切れなかった/借金の保証人になってくれという兄の依頼を断り切れなくて、引き受けた/勧誘された時に、いったん話を聞いてしまうと、断り切れないことが多い/知人に熱心に勧められて断り切れず、高い会費を払って渋々入会した/上司に言われて、断り切れずに休日出勤をする羽目になった
**こなしきる【熟し切る】**[熟[こな]す＋切る] (業務、仕事、要職、激務、幹事役、メニュー、スケジュール、日程、ノルマ、プロジェクト、課題、宿題、訓練、トレーニング、技、公演、主役、役柄、役割、育児、家事、数、量)をこなし切る(=与えられたことを、最後まで完全に行ったり、処理したりする)
【副⁺】(何とか、楽々と、そつなく、うまく、手早く、すばやく、難なく、要領よく、着実に、スピーディーに、スムーズに、見事に、立派に、簡単に)こなし切る
【例文】 政治家には、激務をこなし切る体力が求められる/仲間の協力で膨大なノルマをこなし切った/この大変なプロジェクトをこなし切ったら、しばらく休みたい/試験に合格するには、相当な量の課題をこなし切る必要がある/ハードな訓練をこなし切った隊員だけに特殊任務が与えられる/オリンピックに出るには、このくらいのトレーニングをこなし切るのは当然だ/高難度の技を見事にこなし切り、体操競技で優勝した/思いもかけず主役に抜[ばっ]擢[てき]された。最終日まで公演をぜひともこなし切りたい
**こなしきれる【熟し切れる】**[熟す＋切れる] (→「こなしきる」に同じ)を/がこなし切れる(=与えられたことを、最後まで完全に行ったり、処理したりすることができる)

【副⁺】(→「こなしきる」 【副⁺】に同じ)こなし切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 期待の新入社員は、営業の業務を全てこなし切れる人材に成長した/一人ではこの膨大な量の仕事をこなし切れないと思い、同僚に助けを求めた/病気がちの委員長に、
<472>
この多忙なスケジュールがこなし切れるか心配だ/上司から、こなし切れないほどのノルマが出された/こんなにたくさんの宿題は、1日ではこなし切れない/その役者は経験が浅いので、難しい役柄をこなし切れるようには思えない/私一人だけでは育児をこなし勿れないので、郷里の母親に応援を頼んだ
**こねあがる【捏ね上がる】**[捏[こ]ねる＋上がる] (材料、粉、[パン・パスタ・そば・うどん]の生地、[ハンバーグ・ミートボール]のタネ、団子、餅、ギョウザの[皮・具]、コンクリート、粘土、陶土)がこね上がる(=粘り気のある物をこねて下準備が完成する) 
【副⁺】(しっかり、うまく、十分に、滑らかに)こね上がる
【例文】 うどんは、粉がこね上がるまで足で踏む/パン生地がよくこね上がったので、次は成型に取りかかる/パスタは、こね上がった生地を製麵機に入れるだけで作れる/餅がこね上がったら、丸めて中に餡[あん]を入れる/ハンバーグがこね上がったので、小判型にしてフライパンで焼いた/こね上がった陶土は、ろくろでさまざまな器に作り込んでいく
**こねあげる【捏ね上げる】**[捏ねる＋上げる] ❶(→「こねあがる」に同じ)をこね上げる(=粘り気のある物をこねて、完成させる) ❷(話、屁[へ]理[り]屈[くつ]、報告書、指導者像)をこね上げる(=嘘[うそ]で固めて、適当に作る) 
【副⁺】(→「こねあがる」 【副⁺】に同じ) ❶(無理矢理巧妙に、いい加減に、思いつきで)こね上げる
【例文】 ❶やってみたら手にこびり付くばかりで、うまく粉をこね上げるのは難しかった/パン生地を十分にこね上げたら、オーブンに入れて焼く/クッキーの生地に粉チーズを混ぜてこね上げる/蒸した餅米にヨモギを加え、こね上げると、ヨモギ餅になる/コンクリートミキサー車が現場へ来て、コンクリートをこね上げてくれる/手で粘土をこね上げて、人形を作る ❷思いつきで話をこね上げる人物は信用できない/どんなに屁理屈をこね上げても、ルール違反は認められない/時間がなくて、報告書を無理矢理こね上げて提出した/政権によるプロパガンダでこね上げられた指導者像は、もはや崩れ去った
**こねあわす・こねあわせる【捏ね合わす・捏ね合わせる】**[捏[こ]ねる＋合わす・合わせる]ⓐ(材料、生地、粉、膏[こう]薬[やく]、餅、泥、味[み]噌[そ]と砂糖、餅米と白玉粉、粘土と絵の具)をこね合わせる(=複数の物を混ぜて、こねる) ⓑ(ひき肉にパン粉、小麦粉に卵黄、膠[にかわ]に顔料、砂にセメント、泥にわら、土に石灰)をこね合わせる 
【副⁺】(→「こねあがる」【副⁺】に同し。均等に)こね合わせる
【例文】子供たちは、泥をこね合わせて遊ぶのが大好きだ/餅米と白玉粉をこね合わせた、ほどよい硬さの団子になった/味噌と砂糖をこね合わせて、特製のたれを作った/粘土と絵の具をこね合わせて、マーブル模様の花瓶を作った/ハンバーグは。ひき肉にパン粉と卵をよくこね合わせて作る/小麦粉に卵黄をこね合わせ、揚げ物の衣を作った/泥にわら屑[くず]をこね合わせて、土壁に塗りつける/小麦粉に水を加えてこね合わせるとグルテンが出来る
**こねかえす【捏ね返す】**[捏[こ]ねる＋返す] ❶(→「こねあがる」 (→「こねあがる」に同じ。泥)をこね返す(=*繰り返しこねる) ❷(話、理論、屁[へ]理[り]屈[くつ]、過ち、失敗、過ぎたこと、つまらぬ事柄)をこね返す(=あれこれと物事をもてあそぶ) 
【副⁺】❶(しっかり、うまく、十分に、何度も) ❷ (くどくどと、あれこれと、しつこく、何度も)こね返す
【例文】 ❶パン生地に粘りが出るように、十分こね返す/餅は、蒸した餅米を白に入れ、
<473>
手に水をつけてこね返しながら、杵[きね]でついて作る/コンクリートミキサーに砂とセメントを入れ、水を混ぜてよくこね返す/いい焼き物を作るには、陶土をしっかりこね返すことが大切だ ❷難しい理論をこね返すよりも、実体験をもとに講演するほうが喜ばれる/頑固で頭の悪い奴ほど、屁理屈をこね返すものだ/互いの過ちをこね返し、非難し合うなど、選挙演説会でやってほしくない/私の失敗をくどくどとこね返す相手に腹が立って仕方がない/過ぎ去ったことを今更こね返しても、何の益にもならない/つまらぬ事柄をこね返して、騒ぎ立てる嫌な人がいる
**こねくりかえす【捏ねくり返す】**　☞こねかえす【捏ね返す】
【補足】「こね返す」よりくだけた形で、無意味さを強調する
**こねくりまわす【捏ねくり回す】**　☞こねまわす【捏ね回す】
【補足】「こね回す」よりくだけた形で、無意味さを強調する
**こねまわす【捏ね回す】**[捏ねる＋回す] ❶(材料、生地、粉、餅、ひき肉、膏[こう]薬[やく]、味[み]噌[そ]、納豆、ぬか漬け、泥、粘土)をこね回す(=*繰り返しこねて、*かき回す) ❷ (理屈、屁[へ]理[り]屈[くつ]、理論、空論、変な考え、でたらめな言い訳)をこね回す(=道理の通らないことをしつこく言う) 
【副⁺】❶(しっかり、うまく、十分に、均等に)こね回す
【例文】 ❶コンニャク芋と石灰をこね回し、固めてから、コンニャクの形を作る/天ぷら粉に卵を入れたら、あまりこね回さずにさっくりとかき混ぜる/白玉粉に水を加えてこね回し、小さい団子にして熱湯でゆでる/すり鉢に二種類の味噌を入れてこね回し、合わせ味噌にするとおいしい/ぬか漬けは、表[ひょう]面[めん]をこね回すのではなく、朝晩、底からしっかりとかき回す/子供たちは、泥をこね回して遊ぶのが大好きだ/水を足しながら粘土をこね回していたら、柔らかくなり過ぎた ❷ 訳[わけ]の分からない理屈をこね回して弁解しても、誰も納得しない/屁理屈をこね回して自分を正当化しようとする者は、信用されない/知識人の中には、理論をこね回すだけで、行動に移さない者が多い/あの政治家の改革論は、ただ机上の空論をこね回しているだけで、現実性がない/叱られてもでたらめな言い訳をこね回し、反省しない息子に手を焼いている
**こばみとおす【拒み通す】**[拒む＋通す](要請、命令、依頼、勧め、誘い、提案、申し出、提供、協力、会見、転勤、改宗、証人喚問、調印、立ち退[の]き、召し上げ、受け入れ、支払、侵入、好意、プロポーズ)を拒み通す(=ある期間、一貫して拒否し続ける) 
【副⁺】(はっきり、とことん、ずっと、固く、強く、気丈に、徹底的に、頑[かたく]なに、頑固に、頑強に、頑として、断固として、最後まで、あくまでも)拒み通す
【補足】文章語的表現。「拒絶」の意味を強調する
【例文】独裁国家では、上層部の命令は理不尽でも拒み通すことができない/議員の遺児は、党本部から出た選挙出馬の誘いを最後まで拒み通した/反戦運動家は、軍事政権への協力を拒み通し、ついに民主政権を樹立した/事故を起こした俳優は、頑として記者会見を拒み通した/病気の家族がいるため、遠方への転勤を拒み通した/封建時代のキリシタンの中には改宗を拒み通し、処刑された者もいた/道路建設予定地に、一軒だけが立ち退きを拒み通して残っている/農地召し上げを拒み通した農民たちは、ついに一揆を起こした/税金は国民の義務だから、支払いを拒み通すことは不可能だ/彼女は、資産家の度重なるプロポーズを拒み通して、留学した
<474>
**こびへつらう【媚び諂う】**[媚[こ]びる＋諂[へつら]う] ([人]、上司、上役、上、管理職、権力、[権力・独裁]者、官僚、お偉方、客、マスコ、、視聴者、世間)にこびへつらう(=気に入られるように、卑屈なまでに機嫌をとる) 
【副⁺】(へらへら、卑屈に、ぺこぺこして、顔色をうかがって)こびへつらう
【例文】課長は、上役にはこびへつらい、部下には威張り散らすという典型的なヒラメ上司だ/地位や名誉に無欲な者は、権力にこびへつらうこともなく、自由でいられる/権力者にこびへつらう者だけが取り立てられる/視聴率稼ぎのため、視聴者にこびへつらうような軽薄で中身のない番組が増えてきた/世間にこびへつらってまで自分の生き方を曲げたくない
**こびりつく【こびり付く】**[こびる＋付く] ❶ⓐ(汚[よご]れ、染み、飯粒、あく、食材、おこげ、ソース、塩、血、湯[ゆ]垢[あか]、茶渋、油、泥、ガム、貝、海藻、粘液、ねばねば、埃[ぼこり]、汚物、糞[ふん]、異臭)がこびりつく(=取れないほど、強く付着する) ⓑ(底、裏、内側、壁、隅、鍋、フライパン、食器、テーブル、皮膚、爪先、毛、歯、衣服、靴底、ガラス、網、浴槽、便器)にこびりつく ❷ⓐ(言葉、表情、声、話、メロディー、光景、偏見、考え、先入観、イメージ)がこびりつく(=忘れられないほど、強く印象に残る) ⓑ(頭、脳裏、記憶、耳)にこびりつく
【副⁺】(しつこく、固く、頑固に、執[しつ]拗[よう]に)こびりつく
【補足】「こぴる」は、「飯[めし]などが焦げる」の意だが、単独では使わない
【例文】 ❶魚焼き器にこびりついた汚れは、重曹水で落とすとよい/台所の壁に油の汚れがこびりついて、汚らしい/食材がこびりつかないように加工されたフライパンを買う/釜の底にこびりついたおこげをこそげ落とした/湯垢がこびりついた浴槽をブラシでこすった/ユニフォームにこびりついた泥は、洗っても落ちない/靴の裏にガムがこびりついて、なかなか取れない/船底には貝がこびりつきやすい/海藻がこびりついた岩の上は、ぬるぬるして歩きにくい/焼肉を食べたので、服に匂いがこびりついた ❷喧嘩をした時の、妻の形相が頭にこびりついて離れない/葬儀で聞いた遺族の泣き声がいつまでも耳にこびりついている/村のお年寄りは、昔風の考えがこびりついているらしく、頑固だ/事故現場の悲惨な光景が脳裏にこびりついて、忘れられない
**こぼれおちる【零れ落ちる】**[零[こぼ]れる＋落ちる] ❶ⓐ(水、汁、飯[めし]粒[つぶ]、パン屑[くず]、粉、砂、砂[さ]礫[れき]、実、種[たね]、露、涙、汗、滴、球、ボール、破片、小銭、小魚、光、笑み、ため息、勝利)がこぼれ落ちる(=外にこぼれて落ちる) ⓑ(隙間、網目、ミット、スプーン、鍋、穴、縁[ふら]、葉、口、両手、指の間、目、顔、表情)からこぼれ落ちる ❷ (名簿、支援、調査対象、ネットワーク、セーフティーネット、救済措置、法の網の目)からこぼれ落ちる(=リストや法、制度などの対象から漏れる) 
【副⁺】❶(さらさら、ざらざら、はらはら、ばらばら、ぽろぽろ、つうっと、ぽろりと、点々と、次々と、とめどなく)こぼれ落ちる
【例文】 ❶持ち上げたコップが揺れて、中の水が卓上にこぼれ落ちた/沸騰した鍋から汁がこぼれ落ちている/幼児が食事をした後は、床にこぼれ落ちたご飯粒の後始末が大変だ/浜辺の乾いた砂は、手ですくうと、指の間からさらさらこぼれ落ちる/さやがはじけて、こぼれ落ちた種が土の中から芽を出した/朝露が、風に揺れる木の葉からこぼれ落ちている/優しい言葉をかけられて、涙がこぼれ落ちそうになった/速球は、捕手のミットからぽろりとこぼれ落ちてしまった/引き揚げた網の目から小魚がこぼれ落ちている/ひ
<475>
孫と対面した祖父の顔から笑みがこぼれ落ちた ❷ 誰も名簿からこぼれ落ちないように、慎重に名前を確認した/ネットワークにアクセスできない人々は、今回の調査対象からこぼれ落ちる結果となった/一人親世帯が緊急救済措置からこぼれ落ちている/「あおり運転」は悪質で危険な行為だが、これまで法の網の目からこぼれ落ちていた
**こぼれでる【零れ出る】**[零[こぼ]れる＋出る] ❶(水、湯、茶、汁、液体、涙、泡、粉末、砂糖、砂、種[たね]、中身、光、明かり、髪の毛、乳房、匂い)がこぼれ出る(=中のものがあふれ、こぼれて外に出る) ❷(言葉、本音、笑み、ため息、声)がこぼれ出る(=内面からあふれて、外に表れる) 
【副⁺】❶(さらさら、ばらばら、ぽろぽろ、どっと、つうっと、ぽろりと、ザーッと) ❷ (思わず、うっかり、次々と、次第に、自然に)こぼれ出る
【例文】 ❶ペットボトルのお茶がこぼれ出て、バッグの中がぬれてしまった/ビールを注ぎ過ぎて、ジョッキから泡がこぼれ出た/試合に負けた少年の目から悔し涙がぽろりとこぼれ出た/この植物は、秋になると、さやがはじけ、中から種がこぼれ出てくる/スプーンですくった粉がテーブルにこぼれ出てしまった/袋の穴からこぼれ出た砂糖にアリが群がっている/冬の夜、家々からこぼれ出た明かりが雪道を照らしている/鏡を見て、帽子からほつれ毛がこぼれ出ているのを直した ❷ 尋問中に被疑者の口から思わずこぼれ出た言葉が、追及の糸口となった/うっかり本音がこぼれ出ないように、駆け引きの場では慎重にしている/幼子のかわいいしぐさに周囲の人々から温かい笑みがこぼれ出た
**ごまかしきる【誤魔化し切る】**[誤[ご]魔[ま]化[か]す＋切る] ❶ (お釣り、金[かね]、勘定、値段、帳簿、会計、所得、税金、数量、嘘[うそ]、ミス、失言、実態、偽装、年齢、病気、浮気、その場)をごまかし切る(=最後まで物事を完全にごまかすことに成功する) ❷(税務署、警察、検察、[看守・国民]の目、家族、世間)をごまかし切る(=相手を最後まで完全に欺く) 
【副⁺】(とことん、うまく、上手に、巧みに、完全に、老[ろう]獪[かい]に、最後まで、手[て]練[れん]手[て]管[くだ]を用いて)ごまかし切る
【例文】❶会計係の特権で帳簿をごまかし切ったつもりだったが、監査役にばれてしまった/嘘をついてミスをごまかし切ろうとしたが、問い詰められて、ばれてしまった/正直に言わずにうまくごまかし切ったほうが、その場が収まることもある/上司に真意は伝えず、最後まで笑ってごまかし切った ❷ 納税額を安くしたいが、税務署をごまかし切るのは至難の技だ/何とか看守の目をごまかし切って、うまく刑務所から抜け出したいものだ/悪徳政治家がどうあがいても、国民の目をごまかし切るのは無理だ
**ごまかしきれる【誤魔化し切れる】**[誤[ご]魔[ま]化[か]す＋切れる] ❶(→「ごまかしきる」❶に同じ)を/がごまかし切れる(=最後まで物事を完全にごまかすことができる) ❷(→「ごまかしきる」❷に同じ)を/がごまかし切れる(=相手を最後まで完全に欺くことができる)

【副⁺】(→「ごまかしきる」【副⁺】に同じ) ごまかし切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶気軽についた嘘をごまかし切れず、仲間の信頼を失ってしまった/若作りをしたが、動きが年寄りくさくて、実年齢をごまかし切れなかった/家族には病気のことを黙っていようと思ったが、結局ごまかし切れなかった/つい秘密を漏らしかけたが、何とかその場をごまかし切れた ❷スパイは警察の目をごまかし切れず、正体がばれてしまった/検察をごまかし切れなくなった議員は、不正を暴かれ、ついに逮捕された/産地偽装
<476>
を図った食品会社は、世間をごまかし切れず、結局告発された
**こまりきる【困り切る】**[困る＋切る] (困難な状況、家計のやりくり、生活、賃金不払い、過酷な労働条件、多額の借金、リストラ、高額治療費、苦情の対応、妨害、申し出、配偶者の浮気、人間関係、嘘[うそ]の露見、不登校、非行、生徒管理、薬物依存症、アレルギー、花粉症、水不足、不作、資金難、不況、災害)で/に困り切る(=どうしようもないほど、完全に困る) 
【副⁺】(すっかり、とことん、ほとほと、ひどく、内心、どうにもならず)困り切る
【補足】文末では「困り切っている」、あるいは、「困り切った＋名詞」の形で使う
【例文】 授業料が払えず困り切った学生が大勢いるという/長期の賃金不払いで従業員は困り切っている/家族は、父親の長い入院でかさむ治療費に困り切っている/父親は、子供の宿題が解けずに、困り切った顔をしている/彼女は困り切った表情で、嫌な相手のプロポーズを何とか断った/娘が突然学校を辞めると言い出し、親は困り切って、相談所を訪れた/嘘がばれ、平気を装ったものの、内心は困り切っていた/不登校で、学校へ行こうとしない息子に困り切っている/台風で交通機関が全部止まって、困り切っていたところ、友人が車で迎えに来てくれた
**こまりぬく【困り抜く】**[困る＋抜く] (→「こまりきる」に同じ)で/に困り抜く(=散々手を尽くしたが、どうしても解決できず、困っている) 
【副⁺】(→「こまりきる」 【副⁺】に同じ)困り抜く
【例文】車が山道で動かなくなり、困り抜いたあげく、仕方なく歩いて助けを求めに行った/八方手を尽くしたが、家出した娘が見つからず、困り抜いた親は占い師に頼った/畑を荒らす鹿に困り抜き、村人は猟友会に対処を頼むことにした/失業した上、病も重くなって困り抜いた結果、生活保護を受けることにした/借金返済に失敗し、困り抜いた男は、麻薬密売に手を染めてしまった/工場建設中に反対派の妨害が増え続け、困り抜いた会社は、警察に相談した/花粉症対策があまり効を奏さず、長年困り抜いている人が大勢いる/不作続きに苦しむ農家は、困り抜いた末、田畑を手放し一家離散となった
**こまりはてる【困り果てる】**[困る＋果てる](→「こまりきる」に同じ)で/に困り果てる(=とことん困って、どうしていいか分からない。もう策がないという絶望感を伴う)

【副⁺】(→「こまりきる」 【副⁺】に同じ)困り果てる
【例文】 外国でパスポートをすられた時は、困り果て途方に暮れた/息子が事故に遭った際、夫と連絡が取れず、困り果てて気が狂いそうだった/自宅の鍵が見つからず、困り果てて隣家に助けを求めた/突然の停電で、入力中の大量のデータが全部消え、困り果ててやる気を失ってしまった/多額の借金を返すあてもなく、困り果て死すらも考える毎日だ/息子の非行に困り果てた母親は、新興宗教にすがった/荒れるクラスを抑えられず、ほとほと困り果てた教師は自信を失い学校を辞めた
**こみあう【混み合う・込み合う】**[こむ＋合う] ❶ⓐ(人、客、電車、車、バス、車内、道、高速道路、駅、ホーム、空港、病院、駐車場、窓口、受付、入口、レジ、待合室、スタンド、商店街、店、食堂、デパート、売り場、ホテル、ロビー、神社、エレベーター、銭湯、職業安定所、展覧会、電話、回線、サーバー、昼時、休日、お盆、年末)がこみ合う(=一か所に多くが集まって、空きが少ない) ⓑ(人、人々、客、乗客、[通勤・買い物・観光・
<477>
帰省]客、参詣人、患者、車、注文、予約、申し込み)でこみ合う ❷ (枝、葉)がこみ合う(=隙間がないほど、よく茂っている) 
【副⁺】❶(大変、すごく、ひどく、恐ろしく、やたらに、いつになく) ❷ (すっかり、密に)こみ合う
【例文】 ❶ 感染症予防のため、人が混み合った所には行かないほうがいい/客が混み合う時間帯には、レジでの対応が遅くなる/朝の通勤電車は、人いきれで汗ばむほど混み合っていた/休日には車が混み合うので、観光地にはあまり出かけたくない/「バスの入口付近が混み合っておりますので、奥の方にお詰めください」/お盆と年末は帰省客で高速道路が混み合う/人で混み合う駅や空港では、キャスター付きの鞄[かばん]の扱いは要注意だ/休み明けの日、病院は患者で混み合い、待合室は座れないほどだ/休日の遊園地は、駐車場が車で混み合っていて、空いている所がない/役所の受付が混み合う前に申し込みを済ませてしまおう/オフィス街の食堂は、昼時になるとどこもサラリーマン風の客で混み合っている/例年、クリスマス前のデパートは、玩[おも]具[ちゃ]売り場が一番混み合う/職業安定所は、職を求める人々で早朝から混み合っている/展覧会へは、混み合わない朝のうちに出かけることにしている/昔は、回線が混み合っている時は、なかなか電話が通じなかった/「ただいまお電話が大変混み合っております。少し時間をおいておかけ直しください」 ❷込み合っている枝は間引きをして、大きい実がなるようにする/葉が込み合っている所は風通しが悪く、病気が発生しやすい
**こみあげる【込み上げる】**[込む＋上げる] ❶(胃液、吐き気、涙、嗚[お]咽[えつ])が込み上げる(=吐き気などが出そうになる。あるいは、抑えられずに出てくる) ❷(怒り、笑い、悲しみ、喜び、ありがたさ、[悔し・うれし・懐かし・寂し]さ、[おかし・恥ずかし・空[むな]し・切な]さ、感動、実感、感慨、不安、激情、[腹立たし・恐ろし]さ、「安心・孤独・嫌悪]感、[複雑な・万感の]思い、憎しみ、嫉妬、焦燥、殺意、[惨め・胸苦し]さ、[熱い・ほろ苦い]もの、感謝の念)が込み上げる(=抑えられない強い思いが、心の中から湧いて出てくる) 
【副⁺】❶(急に、喉元から、喉の奥から) ❷ (思わず、ぐっと、ふつふつと、むくむくと、むらむらと、自然と、ひとりでに、不意に、無性に、一度に、胸に、心の底から)込み上げる
【例文】❶船酔いした時は、胃液が込み上げて苦しい/食当たりしたのか、急に吐き気が込み上げてきた/津波の被災者たちは、込み上げる涙を拭いながら、自宅跡に佇[たたず]んでいた/試合に負けた悔しさで込み上げる嗚咽をこらえられなかった ❷ 動物虐待の報に接する度に、言いようのない怒りが込み上げてくる/授業中、こっそり見ていた漫画がおかしくて、込み上げる笑いを抑えるのに苦労した/合格通知を手にすると、喜びが実感として込み上げてきた/故郷からの便りを読むと、懐かしさが込み上げてくる/夕暮れ時はいつも、都会の一人暮らしに孤独感が込み上げてくる/監督は選手に青年時代の自分を重ね、熱いものが込み上げてくるのを抑えきれなかった/受賞の栄に浴し、これまで支えてくれた家族への感謝の念が込み上げた
**こみいる【込み入る】**[込む＋入る] ❶(道、路地、模様、設計図、配管、配電線、仕掛け、回路、組織)が込み入っている(=複雑に組まれている) ❷(話、議論、事情、状況、関係、内容、経緯、筋[すじ]立[だ]て、相談、理由、表現)が込み入っている(=内容が細部まで複雑だ)
【副⁺】(相当、少々、かなり、ちょっと、いろいろと、複雑に)込み入っている
<478>

【補足】「込み入っている」や「込み入った＋名詞」の形で使う
【例文】❶迷路のゲームは、意図的に込み入った道に設計してある/この旧市街は細い路地が込み入っているので、道に迷いやすい/配電線は込み入っているので、ちょっと見ただけでは故障の箇所が分からない/改編後の機構は、新旧の組織が込み入っており、指示系統が不明瞭だ ❷ 被害者との賠償交渉は、込み入った話になりそうだ/仲のよかった夫婦が別れるとは、よほど込み入った事情があるらしい/近所とのトラブルは、込み入った状況にならないよう注意したい/この小説は登場人物が多い上に、互いの関係が込み入っていて分かりにくい/日常会話以上の込み入った内容となると、私の英語能力ではお手上げだ/詐欺事件の経緯は相当込み入っていて、簡単には説明できない
**こもりきる【籠もり切る】**[籠もる＋切る] ❶ ([人])が(家、部屋、自室、書斎、アトリエ、仕事場、[研究・地下]室、砦[とりで]、山寺、山荘、洞窟、殻)に籠もり切る(=長い間、外に出ないで完全に外部との接触を断つ) ❷(煙、空気、湿気、湯気、臭気、匂い、ガス、熱、熱気)が(1か所、中)に籠もり切る(=内部に充満したままで、外部に出ることがない)

【副⁺】❶(ずっと、じっと、ひっそり)籠もり切る
【例文】 ❶外の空気にも触れず、家に籠もり切っていたら、体に悪い/作家はホテルの一室に籠もり切り、連載小説に打ち込んだ/創作に没頭するため、世間との関わりを断ち、アトリエに籠もり切った/外に一歩も出ず、研究室に籠もり切って論文を書いていた/一年間誰にも会わず、山寺に籠もり切る修行を行った/「自分の殻にいつまでも籠もり切らないで、周りに目を向けてごらん」 ❷押入れの中は湿気が籠もり切っていたため、かびだらけだった/臭気が籠もり切った地下室は、空気を入れ替えないと気分が悪くなる/猛暑の中、体に熱が籠もり切ると熱中症を起こす/若者たちの熱気が籠もり切ったライブ会場は、息苦しさを感じるほどだ
【名詞形】籠もり切り籠もり切りになる
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】終日、部屋に籠もり切りで、テレビゲームをしていた/彼は、精神的に参っているらしく、家族と話もせず、自室に籠もり切りだ/高齢者が家に籠もり切りにならないように、地域の活動に誘いかける
**こもりきれる【籠もり切れる】**[籠もる＋切れる] ([人])が(→「こもりきる」❶に同じ)に籠もり切れる(=長い間、外に出ないで完全に外部との接触を断つことができる)

【副⁺】(→「こもりきる」 【副⁺】に同じ)籠もり切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 部屋に籠もって原稿作成をしていたが、腰が痛くなり一日中はとても籠もり切れなかった/研究室に籠もり切って論文執筆に専念したくても、学生指導や会議などがあり、到底籠もり切れるものではない
**こらえかねる【堪え兼ねる・倣え兼ねる】**[こらえる＋兼ねる] ([人])が ⓐ(寒さ、暑[あつ]さ、涙、痛み、笑い、怖さ、つらさ、吐き気、不安、屈辱、怒り、苛[いら]立[だ]ち、[寂し・悔し]さ、悲しみ、嫉妬心、嗚[お]咽[えつ]、衝動、嫌悪感、空腹、眠気、咳[せき]、騒音、遅延、尋問、拷問、重労働)を/にこらえかねる(=我慢することができない) ⓑ ([笑う・苦しい・文句を言いたい]の)をこらえかねる 
【副⁺】(どうしても、何としても)こらえかねる
<479>

【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す
【例文】 腹部の痛みにこらえかね、とうとう救急車を呼んだ/失恋のつらさをこらえかねて、自殺する若者もいるらしい/子供が質問に明確に答えないと、こらえかねて横から口を出す母親がいる/試合に負けた悔しさをこらえかねた男の子は、いきなり相手に殴りかかった/列車の遅延にこらえかねた乗客たちが怒り出した/犯人は、厳しい尋問にこらえかね、ついに仲間の居所を白状した/重労働にこらえかねた下請け労働者たちは、一斉に現場から逃げ出した/胸が苦しいのをこらえかねて、道の真ん中でかがみ込んでしまった/電車で隣の女子高生たちの話が面白くて、笑うのをこらえかねて吹き出してしまった
**こらえきる【堪え切る・怺え切る】**[こらえる＋切る]([人])が(→「こらえかねる」に同じ。下積み生活、猛攻、好奇心)をこらえ切る(=必要な期間、最後まで我慢する)
【副⁺】(何とか、どうにか、辛うじて、辛[しん]抱[ぼう]強く、必死に、やっとのことで、最後まで、唇を噛[か]んで、歯を食いしばって)こらえ切る
【例文】あまりの痛みをこらえ切ることができず、救急病院に駆け込んだ/ライバルに侮辱されたが、怒りをこらえ切って、どうにか平静を装った/留学先では、周囲の温かい支えのおかげで寂しさをこらえ切ることができた/つらい下積み生活をこらえ切った者だけが、板前を目指すことができる/ディフェンス陣は、相手チームの猛攻を何とかこらえ切った/「見てはいけない」と言われたが、好奇心をこらえ切るのは難しく、つい見てしまった
**こらえきれる【堪え切れる・怺え切れる】**[こらえる＋切れる](→「こらえかねる」に同じ。下積み生活、猛攻、好奇心)を/が/にこらえ切れる(=必要な期間、最後まで我慢することができる) 
【副⁺】(→「こらえきる」【副⁺】に同じ)こらえ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 この程度の痛みなら、病院が開く時間までこらえ切れるだろう/胸の激痛にこらえ切れず、気を失ってしまった/相手に笑われて屈辱をこらえ切れなかった若者は、思わず殴りかかった/少年は、悔しさにこらえ切れず、大粒の涙をこぼした/愛犬が死んで、こらえ切れない悲しみで胸が張り裂けそうだ/冬山で遭難した時、空腹はどうにかこらえ切れたが、寒さはこらえ切れなかった/このまま雪の中で眠気をこらえ切れなければ、凍死してしまうだろう/コンサートの演奏中に咳をこらえ切れず、周りに迷惑をかけてしまった/長い正座で脚がしびれ、立ち上がろうとしたがこらえ切れず、引っくり返ってしまった/力士は、土俵際でこらえ切れず、倒されてしまった/上司に「秘密を守れ」と言われたが、こらえ切れず、つい家族に漏らしてしまった
**こりかたまる【凝り固まる】**[凝る＋固まる] ❶([手足・体中]の[筋・筋肉]、肩、首筋、背中、ふくらはぎ、全身、樹液)が凝り固まる(=凝って固くなる) ❷ⓐ(頭、考え、見方、発想、思考)が凝り固まる(=考えなどが偏って、柔軟でなくなる)ⓑ(恨み、嫉妬心、[価値・先入]観、偏見、固定観念、国粋主義、ナショナリズム、思想、イデオロギー、教義、信仰、イメージ、憎しみ、迷信、妄想、エゴ、権力欲、うぬぼれ)に/で凝り固まる
【副⁺】❶(こちこちに、かちかちに、がちがちに、ごりごりに) ❷ (すっかり、全く、あまりに、どうしようもなく)凝り固まる
【例文】 ❶歩き疲れて凝り固まった足の筋肉をもみほぐした/飛行機の狭い座席に長時
<480>
間座り続けていると、体中の筋肉が凝り固まってしまう/一日中編み物をしていたら、全身が凝り固まった感じになった/書く作業が続く時は、肩が凝り固まらないよう、時々軽いストレッチをする/樹液が凝り固まり、樹皮にこびりついている❷ 古い価値観で凝り固まった人々は、革新的な運動を受け入れない/子供の頭は、先入観で凝り固まっていないので、発想が新鮮だ/若い人は固定観念に凝り固まらず、自由な考えを持ってほしい国粋主義で凝り固まった人々は、外国人排斥運動に傾きやすい/過激な思想に凝り固まった者たちが、テロ行為に走っている/原理主義の教義に凝り固まると、一方的に自分たちの主張を押し通そうとする
**ころがりおちる【転がり落ちる】**[転がる＋落ちる] ❶ⓐ (ボール、球、玉、岩、塊、果実、木の実、鉛筆、成績、業績、小銭、バス、積み荷、瓦の破片、涙の粒、水滴、[人]酔っ払い、子供)が転がり落ちる(=転がって下に落ちる) ⓑ(崖、階段、窓、屋根、梯[はし]子[ご]机の上、椅子、ベッド、棚、荷台、運転席)から転がり落ちる ⓒ(階段、坂、坂道、土手、丘、崖、階段、斜面、急勾配)を転がり落ちる ⓓ(床[ゆか]、[椅子・机]の下、足元、地面、池、穴、谷底)に転がり落ちる ❷(社長の椅子、[栄光・業界1位・政権・トップ・スター]の座)から転がり落ちる(=その地位を失う) 
【副⁺】❶(ころころ、ごろごろ、どっと、ころんと、ぽろりと) ❷(いずれ、早晩、一気に、あっという間に)転がり落ちる
【例文】 ❶打球は、フェンスに当たった後、地面に転がり落ち、三塁打となった/噴き上げられた溶岩の塊が、次々に斜面を転がり落ちて行く/昨夜の強風で木の実が全部地面に転がり落ちてしまった/試験の時、鉛筆が隣の人の足元に転がり落ちて、拾えずに困った/まるで坂道を転がり落ちるように成績が下がる一方だ/不祥事の発覚後、会社の業績が急斜面を転がり落ちるように悪化した/雪道でスリップしたバスが、崖を転がり落ちて大破した/トラックが大きく揺れた拍子に積み荷が荷台から転がり落ちてしまった/地震の揺れで瓦の破片が屋根から転がり落ちて来た/夜中の地震に驚き、ベッドから転がり落ちて骨折した人がいる/酔っ払いが店の階段から転がり落ちて、怪[け]我[が]をしてしまった ❷首相は、収賄罪で政権の座から転がり落ちてしまった/スキャンダルが公になり、人気歌手はトップの座から転がり落ちた
**ころがりこむ【転がり込む】**[転がる＋込む] ❶ⓐ (ボール、球、塊、木の実、おにぎり、芋、鉛筆、ビー玉、ねじ、硬貨、指輪、毛糸の玉、空き缶、積み荷、丸太、瓦の破片)が転がり込む(=転がって中に入る)ⓑ(中、内部、隙間、床下、[椅子・机・機材]の下、茂み、道端、溝、側溝、海中、川、穴、足元、谷底)に転がり込む❷ⓐ(遺産、財産、大金、富、利益、幸運、チャンス、機会、うまい話、先取点、白星、政権、トップの座)が転がり込む(=偶然、いいものや幸運が自分のものになる) ⓑ(手元、懐、自分の[所・元])に転がり込む❸ⓐ([人]、夫婦、友人、厄[やっ]介[かい]者[もの]、親戚一家、風来坊)が転がり込む(=予期せぬ者が来て、そのまま留まる) ⓑ (我が家、実家、下宿、友人の所、部屋、店)に転がり込む ❹ⓐ (窮地に陥った者、難民)が転がり込む(=困った者が緊急に*駆け込む)ⓑ(交番、派出所、近くの家、座敷、収容[施設・所])に転がり込む
【副⁺】❶(ころころ、ごろごろ、ころりと、どっと) ❷ (偶然、たまたま、運よく、勝手に、幸運にも、思いがけず) ❸(勝手に、厚かましく、ずうずうしくも、迷惑も考えず) ❹ (どうしようもなく、慌てて、切羽詰まって)転がり込む
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【例文】 ❶私の蹴ったボールが隣家の庭に転がり込んでしまった/ねじが機械の下に転がり込んでしまい、なかなか取れない/落とした百円玉は、石畳の溝に転がり込んでしまった/うっかり落とした指輪が床[ゆか]の隙間から床下に転がり込み、いまだに見つからない ❷宝くじに当たり、思いがけず大金が転がり込んで来た/上司が失脚して、自分にも昇任する機会が転がり込んできた/大金が儲[もう]かるといううまい話が転がり込み、飛びついたが、結局は詐欺だった/相手チームのミスで運よく先取点が転がり込んだ ❸ 商売に失敗した夫婦は店を畳み、夫の実家に転がり込んだ/狭いアパート暮らしなのに、失職した友人に転がり込まれて困っている/火事で焼け出された親戚一家が、我が家に転がり込んで来た ❹ 財布をすられ、電車賃もなかったので、交番に転がり込んで小銭を借りた/酔っ払いにまとわりつかれた女性は、助けを求めて隣の座敷に転がり込んだ/収容所には難民が次々に転がり込んで来て、あふれんばかりだ

**ころがりでる【転がり出る】** [転がる＋出る] ⓐ(ボール、球、玉、ビー玉、さいころ、石、岩、塊、果実、木の実、豆、粒、鉛筆、ペン、消しゴム、ボタン、ねじ、硬貨、小銭、茶[ちゃ]碗[わん]、毛糸の玉、荷物、拳銃、[人])が転がり出る(=転がりながら中から出てくる) ⓑ(缶、財布、懐、鞄[かばん]、戸棚の中、押入れ、[机・ベッド・垣根]の下、座席、荷台、草むら、奥の方)から転がり出る ⓒ(外[そと]、下、前、目の前、地面、道、床[ゆか]、畳の上、机上)に転がり出る 
【副⁺】(ころころ、ごろごろ、どっと、ころんと、ぽろりと)転がり出る
【例文】 草むらをかき分けていると、探していたボールが転がり出てきた/抽選機を回すと、一等賞の玉が転がり出て大喜びした/中に入れたビー玉が転がり出ないように、袋の口をしっかり閉じた/ドロップの缶を逆さに振ると、最後の1粒が転がり出た/掃除中に、ずっと探していたペンがベッドの下から転がり出た/金に困って財布を振ると、十円玉が一つだけ転がり出た/転んだ拍子にポケットから硬貨が転がり出てしまった/地震の揺れで、戸棚の中から転がり出た茶碗が全部割れてしまった/押入れを開けたら、中に詰め込んであった荷物が転がり出た/トラックの積み荷が荷台から道に転がり出てしまった/検問所で怪しい男の鞄を調べると、中から拳銃が転がり出た/朝寝坊をしていた息子は、母親に布団をはがされ、畳の上に転がり出た/不審車両の座席から、手足を縛られた男が転がり出た/急に馬車が止まったので、乗っていた人が外に転がり出てしまった

**ころげいる【転げ入る】** [転げる＋入[い]る] ❶ⓐ (→ 「ころがりこむ」 ❶ⓐに同じ)が転げ入る(=球状の物が回転しながら、中に入る) ⓑ(→「ころがりこむ」 ❶ⓑに同じ)に転げ入る ❷ⓐ ([人]、犬、猫)が転げ入る(=急いで転げるようにして中に入る) ⓑ(部屋、ベッド、布団、物陰)に転げ入る 
【副⁺】❶ (→「ころがりこむ」【副⁺】❶に同じ) ❷ (あたふたと、慌てて、急いで)転げ入る
【例文】 ❶打ったゴルフボールがうまくホールに転げ入った/受け損ねた球が茂みに転げ入ってしまった/落とした硬貨が道端に転げ入って見えなくなった/手から落ちたおにぎりがころころと食卓の下に転げ入った/道に捨てられた空き缶を蹴飛ばしたら、溝に転げ入ってしまった ❷銃撃戦になったので、急いで物陰に転げ入って、様子をうかがった/疲れて帰って来た息子は、ごろりとベッドに転げ入るとすぐ眠ってしまった/めまいがして起きていられず、布団に転げ入って休んだ/子犬が転げ入るようにして飼い主の足元に駆け寄って来た

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**ころげおちる【転げ落ちる】** ☞ころがりおちる【転がり落ちる】

**ころげこむ【転げ込む】** ☞ころがりこむ【転がり込む】、ころげいる ❷【転げ入る】

**ころげでる【転げ出る】** ☞ころがりでる【転がり出る】

**ころげまわる【転げ回る】** [転げる＋回る] (床[ゆか]、[畳・ベッド]の上、部屋中、広間、土間、芝生、庭、[雪・草]の上、地面、草[くさ]原[はら]、そこらじゅう)を転げ回る(=その辺りをぐるぐる転がる) 
【副⁺】(ごろごろ、ぐるぐる、どたばた、しきりに)転げ回る
【例文】 子供たちは、はしゃいで畳の上をごろごろ転げ回っていた/腎臓結石による腹痛は、あまりの痛さにベッドの上を転げ回るほどだという/おかしくてたまらず、大笑いしながら部屋中を転げ回ってしまった/子供たちが自由に転げ回って遊べるような芝生の庭が欲しい/積もった雪の上を子犬がうれしそうに転げ回っている/胸に激しい痛みを感じ、地面を転げ回って苦しんだ/少年たちは取っ組み合ったまま、草原を転げ回って喧嘩をしていた/子猫たちがじゃれ合って、そこらじゅうを転げ回っている

**ころしあう【殺し合う】** [殺す＋合う] ❶ⓐ(人間、人同士、敵味方、獣の群れ)が殺し合う(=互いに相手を殺す) ⓑ(相手、敵)と殺し合う ❷ (息、声)を殺し合う(=互いにひそめる) ❸ (才能、持ち味、色、風味、味、個性、特徴、力、差し手、技)を殺し合う(=互いが持つ能力や特徴を発揮できなくなる) 
【副⁺】❶(互いに、相互に、激しく、無差別に、容赦なく)殺し合う
【例文】 ❶この国には、民族同士が殺し合ったむごい歴史がある/2頭の虎は、互いに殺し合わないように別の檻[おり]に分けて入れられた/宗教上の対立で人々が殺し合うという事態が起きている/殺し合おうと殺気立っている人々を説得する/テロ組織では、武器で互いに殺し合うように訓練される ❷調査チームはジャングルの中で息を殺し合い、絶滅に近い貴重な鳥の飛来を待った/子供たちは声を殺し合い、かくれんぼをして遊んでいる ❸芸術家の二人は結婚したが、次第に互いの才能を殺し合うようになった/この青のドレスに紫の靴を履いたら、二つの色が殺し合ってしまう/料理の際には、食材が互いの味を殺し合わないように気をつける/両選手が相手の技を殺し合っているうちに、試合時間はどんどん終わりに近づいた
【名詞形】殺し合い 殺し合いをする/になる
【例文】 ギャングの殺し合いで巻き添えになる一般人が多い/報復による殺し合いの連鎖を断ち切る/世界では、いまだに部族間で殺し合いをするようなことが起こっている/密林で敵と出くわせば、すぐ殺し合いになるのは間違いない

<483>

**さえかえる【冴え返る】** [冴[さ]える＋返る] ❶(光、月、星、星空、夜空、色、白さ、青さ、空気、風、響き、音、声、寒さ、寒[かん]気[き]、冷気、目、瞳、表面、表情)がさえ返る(=非常に澄んで鮮やかである) ❷(腕、技、技術、包丁さばき、芸、演技、筆致、演出、推理、冗談、トリック、勘、話、話題、話の展開、ベテランの味)がさえ返る(=技術などが鮮やかで見事である) ❸(頭、気持ち、気分、心、神経、表情、目)がさえ返る(=元のように、またはそれ以上にすっきりと鋭く動く) ❹(春の日)がさえ返る(=春になったと思ったのに、冬のような寒さが戻る) 
【副⁺】(ますます、一段と、鋭く、見事に、神秘的に、鮮やかに)さえ返る
【例文】 ❶湖の水面は、月光がさえ返り、神秘的な美しさに満ちている/さえ返った冬の空には、満天の星が輝いている/「鶴の羽や白きが上に冴え返る」河[かわ]東[ひがし]碧[へき]梧[ご]桐[とう]/冷気を裂くがごとく、さえ返った鐘の音が鳴り響いた/外に出た途端、さえ返った寒気に思わず身震いした/彼女にさえ返った瞳で見つめられ、彼は訳[わけ]もなく狼[ろう]狽[ばい]した ❷闘病生活を経て復帰した名優は、以前にも増して演技がさえ返り、観客を魅了している/老作家は、年を重ねてますます筆致がさえ返り、名作を次々と世に出している/老練な刑事は、足腰は衰えても、人を見抜く勘はさえ返っている/ベテランぞろいの舞台は、さえ返った芸の味で、観客の喝采を浴びた ❸自宅に着く頃には、酔いが醒[さ]めてすっかり頭がさえ返った/一日中、書斎に籠もって頭がぼんやりした日は、外を散歩すると、気分がさえ返り、爽快になる/静かな音楽を聞いていると、神経が冷静にさえ返り、癒やされる/数学的な論理問題を考え出すと、夜が更けても、目がさえ返り、ますます眠れなくなる ❹さえ返る春の寒さに、雨がいつしか雪になった

**さえわたる【冴え渡る】** [冴[さ]える＋渡る] ❶(月、光、月光、星の光、空気、青空、鳥の声、音色、声、歌声、色)がさえ渡る(=曇りがなく、隅々まで清らかに澄んでいる) ❷(頭、推理、勘、五感、神経、意識、分析、技、演技、テクニック、手腕、技術、筆、筆致、描写、センス、アイデア、トーク、演説、毒舌、品評、批評)がさえ渡る(=頭の働きや能力の発揮が、非常に際だって鮮やかになる) 
【副⁺】(すっきり、ますます、さえざえと、一段と、凛[りん]と、凛[りん]々[りん]と、鋭く、鮮やかに、爽やかに)さえ渡る
【例文】 ❶月の光が皓[こう]々[こう]と秋の夜空にさえ渡っている/ボートで湖にこぎ出すと、湖上の空気は冷たくさえ渡っていた/さえ渡った青空の下で運動会が行われた/冬の朝はモズの鋭い鳴き声が山麓にさえ渡る/17世紀製作というバイオリンの名器は、さすがに音色がさえ渡り、心に染み入る ❷十分休養したので頭がさえ渡って、いいアイデアが次々に浮かびそうだ/名探偵のさえ渡った推理のおかげで事件が解決した/入試の前日は、神経が

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さえ渡って眠れなかった/名優のさえ渡った演技は、常に観客の感動を呼ぶ/作家の筆はますますさえ渡り、物語後半の展開が楽しみだ/新進気鋭の政治家は、最近、演説が一段とさえ渡ってきたようで、聞きごたえがある/人気政治評論家の辛辣な批評は、いつもさえ渡っていて、聞く者は胸のすく思いだ

**さがしあぐねる【探し倦ねる・捜し倦ねる】** [さがす＋倦[あぐ]ねる] (適当な物件、引っ越し先、[目的の・隠し]場所、住所、番地、出入口、道、行方、居所、投資先、財布、眼鏡、[落とし・忘れ・無[な]くし]物、紛失物、仕事、職、家出人、迷子、[行方不明・関係・目撃・適任]者、犯人、遠い親戚、[飼い・落とし]主、書類、証拠、資料、答え、意味、言葉、適切な表現、落とし所、策、原因)をさがしあぐねる(=いくらさがしても*見つけられず、困ってしまう) 
【副⁺】(ずっと、散々、あちこち、あれこれ、長年)さがしあぐねる
【補足】「さがしあぐむ」は、長い間、探し続けて困り果て、疲れてきている状態。「さがしあぐねる」は、目的を達成することができないでいるのは同じだが、次の局面への展開を予想させる。「捜す」と「探す」の漢字の使い分けは、(未知の)欲しいもの(家、職、他人の欠点)は「探す」。(既知の)見えなくなったもの(財布、犯人)は「捜す」
【例文】 結婚することになったが、適当な物件を探しあぐねて、結局は親との同居になった/見知らぬ街で目的の場所を探しあぐねているうちに日が暮れてしまい、当地に宿を取った/猛[もう]吹[ふ]雪[ぶき]の中、車は空港への入口を探しあぐね、途中で立ち往生してしまった/愛犬の行方が分からず、捜しあぐねていたところ、貼り紙を見た人が連絡をくれた/無くし物を捜しあぐねて、諦めるほか仕方がないのかと思い始めた/家を出たまま戻らぬ認知症の親を捜しあぐねた末、警察に届け出ることにした/確かにしまったはずの大事な書類を捜しあぐね、最後は神頼みとなった/なぜ勝てなかったのか、選手自身も分からず、原因を探しあぐねて悩んでいる

**さがしあぐむ【探し倦む・捜し倦む】** ☞さがしあぐねる【探し倦ねる・捜し倦ねる】

**さがしあてる【探し当てる・捜し当てる】** [さがす＋当てる] (住所、アパート、住まい、目当ての店、目的の場所、行方、所在、居所、隠れ家[が]、移転先、証拠、正体、文献、資料、方法、水脈、鉱床、金塊、財宝、[落とし・忘れ]物、入口、出口、適切な表現、人、迷子、尋ね人、目撃者、犯人)をさがし当てる(=目的のものをさがして、見つけ出す) 
【副⁺】(やっと、ようやく、とうとう、ついに、何とか)さがし当てる
【例文】 八方手を尽くし、幼なじみの住まいをやっと探し当てた/ロケハンのため、何時間も歩き回ったあげく、ついに最高の場所を探し当てた/家庭内暴力から逃れていた隠れ家を夫に捜し当てられてしまった/論文執筆に必要な文献を古書店で探し当てることができた/山積みの書類の中から、目指す資料を探し当てるのは時間がかかる/水脈を探し当てられたら、そこに井戸を掘る予定だ/伝説の秘宝を探し当てようと密林に分け入った人々は、結局誰一人帰らなかった/一度深い洞窟に迷い込んだら、出口を探し当てるのは大変だ/あれこれ考えて、何とか小説の書き出しにふさわしい表現を探し当てた/一時、尋ね人を捜し当てた後、対面させるというテレビ番組が人気を呼んでいた/やっとのことで犯人を捜し当てたと思ったら、高飛びした後だった

**さがしあるく【探し歩く・捜し歩く】** [さがす＋歩く] ⓐ(欲しい物、物件、目的の場所、行方、居所、隠れ家、移転先、証拠、資料、水脈、鉱床、[落とし・忘れ]物、職、[人]、

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家族、家出人、迷子、犯人、目撃者、ペット)をさがし歩く(=目的の物・人などをさがして歩く) ⓑ(店、山々、原野、密林、方[ほう]々[ぼう]、四方八方、あちこち、町[まち]中[じゅう])をさがし歩く 
【副⁺】(一生懸命、長年、ひたすら、丹念に、やみくもに、必死に、当てもなく、血眼になって、手分けして、足を棒にして)さがし歩く
【例文】 アパートを探し歩いているが、なかなかいい物件が見つからない/いろいろな店を探し歩いて、ようやく洋服に合う帽子を見つけた/長年、山奥を探し歩いた結果、目当ての鉱床をついに発見した/知人に隠れ家を探し歩かれると困るので、行き先は知らせていない/足を棒のようにして探し歩いても、これといった職が見つからない/散歩に出たきり帰って来ない高齢の祖父を、家族で捜し歩くことが度々ある/祭りで迷子になった子を必死で捜し歩き、やっと見つけた

**さがしだす【探し出す・捜し出す】** [さがす＋出す] ❶(→「さがしあぐねる」に同じ。人材、スパイ、家、データ、情報、手がかり、方法、[相違・共通・問題・妥協]点、欠点、短所、長所、あら、市[し]場[じょう]、宝物)をさがし出す(=目当ての人や物事をさがして、見つける) ❷(→❶に同じ)をさがし出す(=さがし始める) 
【副⁺】❸(残らず、すぐに、簡単に、必死に、血眼になって)さがし出す
【例文】 ❶どこの不動産屋へ行けば、いい物件が探し出せるだろうか/愛犬が迷子になり、隣町で捜し出した時には、すっかり痩せこけていた/防犯カメラを巻き戻して、容疑者の姿を捜し出すのは、根気の要る作業だ/書類ファイルに50音順の見出しをつけておけば、後ですぐに探し出せる/間違って捨てた大事なメモをごみ箱からやっと捜し出した。もし探し出せなかったら、大[おお]事[ごと]になるところだった/労使双方が互いに譲り合う気があれば、どうにか妥協点が探し出せるはずだ/良い教師というのは、常に生徒の長所を探し出そうとするものだ/あいつは、人のあらを探し出して、あげつらう嫌な奴だ/国内市場がいずれ飽和状態になる現状では、新市場を海外に探し出すしかない/瓦[が]礫[れき]の山の中から鉄屑を探し出しては、売る商売があるそうだ ❷警察が総力を挙げて殺人犯を捜し出してから、既に3年たつが、まだ有力な容疑者が出ていない/電源を入れ、ウェブ上で資料を探し出したら、僅か5分後には、希望のものが見つかった/「宝探しゲーム、スタート！」という合図で、子供たちは一斉に草むらに駆け込み、宝物を探し出した

**さがしまわる【探し回る・捜し回る】** [さがす＋回る] ⓐ(→「さがしあるく」ⓐに同じ。人材、スパイ)をさがし回る(=目当ての人や物などをさがして、あちこちを移動する) ⓑ(→「さがしあるく」ⓑに同じ。家の中、部屋中)をさがし回る 
【副⁺】(→「さがしあるく」【副⁺】に同じ)さがし回る
【例文】 時間をかけて探し回れば、もっといいプレゼントが見つかるかもしれない/店を探し回る時間が惜しいので、もっぱらネットショッピングを利用している/条件に合う物件は、歩いて探し回らなくても、ネットで調べれば、すぐ分かる/以前の記憶を頼りに目指す家を探し回ったら、時間がかかってしまった/子猫は、姿を消した母猫の行方を捜し回って鳴いている/あちこちの図書館を探し回った末、その本は国会図書館にしかないと分かった/落とした財布を捜し回ったが、無駄だった/いなくなった犬を街中捜し回ったが、見つからなかった/大昔の人々は、厳しい自然の中、飢えて食物を探し回らなければならなかった

<486>
**さがしもとめる【探し求める・捜し求める】** [さがす＋求める] (姿、迷子、親、目撃者、犯人、ペット、[落とし・忘れ]物、行方、職、仕事、情報、方法、手段、解決策、答え、正解、チャンス、機会、餌、獲物、財宝、不老不死の薬、青い鳥、幻の蝶、目的地、ゴール、サイト、出口、理想郷、自由、真実、真の愛、理想の人)をさがし求める(=目的の物・人を手に入れようとさがす) 
【副⁺】(あちこち、方[ほう]々[ぼう]、長年、いまだに、一生懸命、むなしく、無意識に、真剣に、必死に、夢中で、血[ち]眼[まなこ]で、慌てふためいて)さがし求める
【例文】 母親は、人込みの中で見失った息子の姿を必死に捜し求めた/被災地で飼い主を失った犬のために、里親を探し求める活動を行っている/警察は、総動員で凶悪犯を捜し求めているが、なかなか逮捕には至らない/不景気の中、仕事を探し求める人が後を絶たない/長年、私の探し求めていた絶版書が古本屋でやっと見つかった/受験勉強の影響か、ただ正解だけを探し求める学生が多くなった/コピーライターは、常に人を引きつける新鮮な表現を探し求めなければならない/伝説の秘宝を探し求めて、ジャングルの奥深く分け入って行った/長年、王家の墓を探し求めていた考古学者は、ついに砂漠の中に見つけ出した/学者たちは新種の生物を探し求めて、ずっと隔絶されていた地帯を探検した/放浪の旅の末、ついに探し求めていた理想郷を南海の孤島に見出した/結婚相手を探し求めて、ネットのサービスを利用する人が増えているという/彼女こそがずっと探し求めていた理想の女性だ

**さききそう【咲き競う】** [咲く＋競う] (バラ、チューリップ、桃、桜、[春・野山]の草花、高山植物、花々、[公園・花壇]の花)が咲き競う(=まるで競うように咲く) 
【副⁺】(美しく、香り高く、一斉に、一[いち]時[どき]に、一面に、見事に、華やかに、あでやかに、色とりどりに、四季折々に、今を盛りと)咲き競う
【例文】 この公園では、初夏に百種以上のバラが見事に咲き競う/花壇には、色とりどりのチューリップが一面に咲き競っている/春の訪れとともに、桃や桜などが一時に咲き競う/春の草花が美しく咲き競う公園を散歩した/6月になると高山植物が一斉に咲き競い、短い山の夏を美しく彩る/菊花壇には、見事な大輪の菊や懸崖仕立ての菊、小菊などが咲き競い、人々を楽しませる

**さきこぼれる【咲き溢れる】** [咲く＋溢[こぼ]れる] (花、バラ、桜、野の花、高山植物、花々、[花壇・季節]の花)が咲きこぼれる(=あふれるほど、たくさん咲く) 
【副⁺】(爛[らん]漫[まん]と、今を盛りと、美しく、見事に、華やかに、あでやかに、色とりどりに、一斉に、一面に、四季折々に、あふれんばかりに)咲きこぼれる
【例文】 丹精込めた庭園には、さまざまな色合いのバラが競い合うように咲きこぼれている/山里は、春の訪れとともに山桜が咲きこぼれ、ピンク色の霞[かすみ]がかかったようだ/桜並木が、咲きこぼれんばかりの枝を川[かわ]面[も]に広げている/草原一面に美しい野の花が咲きこぼれている/5月になると、公園内は色とりどりの花々が咲きこぼれ、人々の目をしませる

**さきそめる【咲き初める】** [咲く＋初める] (梅、桃、桜、春の花)が咲き初める(=咲き始める) 
【副⁺】(ちらほら、僅かに)咲き初める
【例文】 庭先の白梅が、早くも正月に数輪咲き初めている/桃の節句には、咲き初めた桃の花を雛[ひな]人形とともに飾って祝う/日本では桜が咲き初める頃は、卒業式や入学式の時期

<487>
と重なる/咲き初めた花の蕾[つぼみ]のような少女の可[か]憐[れん]さにふと心惹[ひ]かれる
【名詞形】咲き初め
【例文】 夜の月が、咲き初めの梅の花を淡く照らしている/気象庁が、咲き初めの桜を確認したという「開花発表」のニュースに心が躍る

**さきそろう【咲き揃う】** [咲く＋揃[そろ]う] (→「さききそう」に同じ。梅、ツツジ、シクラメン)が咲きそろう(=一度にそろって全部咲く) 
【副⁺】(→「さききそう」【副⁺】に同じ。きれいに)咲きそろう
【例文】 大輪のバラが咲きそろう6月は、この庭園の最も美しい季節だ/北国では梅も桜も一気に咲きそろって、春爛[らん]漫[まん]の風景だ/高山植物が一斉に咲きそろう夏山シーズンが待ち遠しい/秋に植えた球根の花々が咲きそろうのを心待ちにしている/全山のツツジが咲きそろい、一面に濃いピンクで覆われている/クリスマスシーズンを前に、ハウスで咲きそろったシクラメンが次々と出荷される

**さきだす【咲き出す】** [咲く＋出す] ❶(花、梅、桜、バラ、[花壇・街路樹]の花、高山植物)が咲き出す(=咲き始める) ❷(才能、能力)が咲き出す(=能力が発揮され始める) 
【副⁺】❸(ちらほら、点々と、美しく、一面に、一斉に、見事に、華やかに、鮮やかに、色とりどりに) ❹(ようやく、とうとう、ついに)咲き出す
【例文】 ❶庭の花が咲き出したら、蝶や蜂が飛んで来るようになった/花壇の花が咲き出さないうちに、花芽を害虫に食べられてしまった/北国では、5月末になると、春と夏の花が一斉に咲き出す/暖冬のせいか、梅が例年より早く咲き出した/桜は、咲き出してから散ってしまうまであっという間だ/ハナミズキが散る頃に、バラが一斉に咲き出す/ミズバショウが咲き出す季節になると、尾瀬の美しい景色を思い出す/春の訪れとともに、花壇の花々が咲き出して、庭が華やかになった/高山植物の花々が咲き出す頃になると、山岳地帯にも初夏が訪れる ❷彼は、作家としての才能が咲き出すのが、他の人よりずっと遅かった/自閉症の息子の能力が咲き出して、画家として認知されるようになった

**さきでる【咲き出る】** [咲く＋出る] (→「さきだす」❶に同じ。福寿草、水仙、チューリップ)が咲き出る(=咲き始める) 
【副⁺】(→「さきだす」
【副⁺】(❶に同じ。ようやく、やっと、いち早く)咲き出る
【例文】 春になると、公園の花壇は一面に咲き出た花々で美しく彩られる/高い枝の先端に数輪、桜が咲き出ている/桜がようやく咲き出たばかりというのに、その下で早くも花見の宴[うたげ]を開いている/山里に福寿草がいち早く咲き出るのは、まだ肌寒い頃だ/着飾った舞[ま]妓[いこ]たちが現れると、まるで花が咲き出たように舞台が華やいだ

**さきにおう【咲き匂う】** [咲く＋匂う] (花、百合、梅、沈[じん]丁[ちょう]花[げ]、バラ、ラベンダー、ライラック、クチナシ、ハーブ、ミント、[並木・垣根]の花、高山植物)が咲き匂う(=咲いて、よい匂いがする) 
【副⁺】(馥[ふく]郁[いく]と、香り高く、甘く、強く、ほのかに、華やかに、見事に、豊かに、一斉に、一面に、むせ返るように)咲き匂う
【例文】 初春の訪れを告げるかのように梅の花が咲き匂っている/春の訪れを告げる沈丁花が咲き匂う麗しい季節となった/北国は、ラベンダーの花が咲き匂う初夏を迎えた/ライラックの花が咲き匂い、辺りが甘い香りに包まれている/咲き匂うクチナシの白い花が、通る人を幸せな気分にしてくれる/まるで咲き匂う花のように美しい乙女たちが、成人式

<488>
に集っている

**さきのこる【咲き残る】** [咲く＋残る] ❶(花、桜、桃、[夏・季節外れ]の花、タンポポ、ツバキ、ツツジ、コスモス、クリスマスローズ、菊)が咲き残る(=他の花は散ったのに、まだ散らずに咲いている) ❷(→❶に同じ)が咲き残る(=他の花は咲いたが、まだ咲かないでいる) 
【副⁺】(ひっそり、わびしく、目立たず、隅に)咲き残る
【例文】 ❶庭園の隅にまだ桜の花が咲き残っている/桜の蕾[つぼみ]が膨らみ始めたすぐ横に桃の花がまだ少し咲き残っている/季節外れの花が道端に咲き残っている/散歩の途中田畑のあぜ道にコスモスが咲き残っているのを見つけた/陽気が良くなった時分にも、クリスマスローズが咲き残っている/霜の降りた庭に菊の一株がわびしく咲き残っている ❷里のツツジはもう咲き終わっているのに、山に入ると、咲き残っているツツジが何本も見られた

**さきほこる【咲き誇る】** [咲く＋誇る] ❶(花、[四季折々・大輪]の花、桜、バラ、シャクヤク、ボタン、藤、百合)が咲き誇る(=盛[さか]りの時期に花が美しく咲く) ❷(文化、物質文明の華、悪徳)が咲き誇る(=栄える) 
【副⁺】(爛[らん]漫[まん]と、美しく、きれいに、見事に、色とりどりに、一斉に、一面に、鮮やかに、華やかに、華麗に)咲き誇る
【例文】 ❶庭園では、四季折々の花がまるで競い合うように咲き誇っている/春たけなわの頃、爛漫と咲き誇る桜を見ると幸せな気分になる/10月から11月にかけてがバラの見ごろで、毎年、鮮やかに咲き誇る/スクリーンの大女優は、咲き誇る大輪のバラのようで、観客を魅了した/古来、美しい女性の姿は、咲き誇るシャクヤクやボタンに例えられてきた/庭園のここかしこにボタンの花が咲き誇り、見事な眺めだ/野山に咲き誇る百合の花を見かけて、心ときめいた/夏空に打ち上げられた花火は、咲き誇る華麗な花のようだ ❷貴族文化が咲き誇っていた平安時代の遺物が、今に伝えられている/産業革命以降、欧州は近代化の一[いっ]途[と]をたどり、物質文明の華が咲き誇ることとなった

**さきみだれる【咲き乱れる】** [咲く＋乱れる] (→「さきほこる」❶に同じ。ミズバショウ、ツツジ、高山植物、コスモス)が咲き乱れる(=美しい花々が辺り一面に咲く) 
【副⁺】(→「さきほこる」【副⁺】に同じ。百[ひゃっ]花[か]繚[りょう]乱[らん]と)咲き乱れる
【例文】 庭園には、四季折々の花が咲き乱れ、訪れる人々を魅了する/沖縄では、至る所に色鮮やかな南国の花々が咲き乱れている/山桜が咲き乱れる吉野の山は、古来から桜の名所として知られている/しだれ桜が咲き乱れる城跡の公園は、大勢の観光客で賑[にぎ]わう/そこかしこにミズバショウの花が咲き乱れている早春の尾瀬を満喫した/初夏には、高原一帯に赤いツツジの花が咲き乱れ、美しいことこの上ない/高山植物の可憐な花々が咲き乱れる中、頂上を目指して歩き続けた/秋になると、街道沿いにたくさんのコスモスが咲き乱れ、風にそよぐ風景が見られる

**さぐりあう【探り合う】** [探る＋合う] ⓐ(出方、真意、本心、心の内、腹、顔色、動き、動向、動静、内情、力量、言葉の裏、過去、解決の方法、最良の道、可能性、妥協点、引き際)を探り合う(=互いに相手を探る) ⓑ(二人、双方、仲間同士、敵と味方)が/で探り合う ⓒ(相手、ライバル)と探り合う 
【副⁺】(こっそり、あれこれ、ひそかに、互いに)探り合う
【例文】 二国間の会談は、互いの真意を探り合いながら進められた/相手と心の内を探り

<489>
合ったりせず、本音で話し合いたい/現在は、交渉に際して、相手の力量が探り合われている段階だ/時間をかけて解決の方法を探り合い、ともに歩んで行こうという考えは変わらない/双方で妥協点を探り合えないまま、交渉の期限が迫っている/二人は探り合うような目をしていたが、すぐに昔なじみだと認め合った/事件現場に居合わせた5人は、誰が犯人なのか、探り合うように互いを見つめた
【名詞形】探り合い 探り合いをする/になる
【例文】 互いに相手が信用できず、言葉の裏の探り合いが続く/相手の出方について腹の探り合いになった/双方が相手の動静の探り合いをしている

**さぐりあてる【探り当てる】** [探る＋当てる] (人の所在、物の在りか、位置、居場所、隠れ家[が]、行方、スイッチ、ドアノブ、真実、正体、本音、秘密、原因、理由、証拠、情報、核心、ニーズ、好み、深層心理、方法、問題点、突破口、語源、ルーツ、水源、水脈、鉱脈、金脈、パスワード)を探り当てる(=はっきりしない物事をあれこれ探って見つける) 
【副⁺】(→「さがしあてる」【副⁺】に同じ)探り当てる
【例文】 警察は、容疑者の居場所を探り当てようとやっきになっている/10年後の今も、家出した子の行方を探り当てられないでいる/真っ暗な廊下で、ようやく電気のスイッチを探り当てた/停電した時、壁際伝いに指を這[は]わせ、ドアノブを探り当てた/物事の核心を探り当てるのは簡単ではない/ビジネスで成功するには、顧客のニーズを探り当てることが不可欠だ/鉱脈を探り当てるには、多大な時間と費用がかかる/ハッカーにパスワードを探り当てられ、情報を盗み取られてしまった

**さぐりだす【探り出す】** [探る＋出す] ⓐ(住所、連絡先、居場所、隠れ家[が]、位置、真相、事実、実情、真意、本心、互いの腹、目的、行[ぎょう]状[じょう]、動向、足取り、言葉の裏、ニーズ、秘密、様子、問題点、ルーツ、原因、由来、正体、悩み、情報、生き残る道、手がかり、密売ルート、汚職事件、関係、過去、遠い記憶、解決策、手立て、可能性、隠し[場所・事]、弱点、裏切り者)を探り出す(=隠れていたものを探して*見つける) ⓑ(中、記録、帳簿、証言、証拠、周囲、仲間)から探り出す 
【副⁺】(何とか、ようやく、どうにか、それとなく、慎重に、ひそかに、丹念に)探り出す
【例文】 刑事は、怪しい男の後をつけて隠れ家を探り出した/犯行の目的を探り出そうと、警察は捜査態勢を強化した/妻のそぶりが気になり、行状を探り出すため、探偵を雇った/この病気は、いまだに原因が探り出されていない/息子の抱えている悩みを探り出そうとしたが、どうしてもできなかった/相手に知られないよう、極秘情報を探り出すのは難しい/倒産を防ぐために、何とか我が社の生き残る道を探り出さなければならない/真相解明に繋[つな]がる手がかりを何とか探り出すことに成功した/危険な目に何度も遭いながら、ようやく麻薬密売ルートを探り出した/一連の事件記録の中から、ある証言に着目することで、被害者たちの相互関係を探り出せた/記者の熱意に押され、相手は遠い記憶を探り出すかのようにゆっくり話し始めた/これ以上、販売成績が悪くならないように、解決策を探り出そうとした/敵に内通する裏切り者を仲間の内から探り出す方法はないものか

**さけきる【避け切る】** [避ける＋切る] (危険、被害、荒波、直射日光、人込み、ボール、添加物、不自然な生活、暴走車、ナイフ、砲弾、地雷、人目、断定、嫌な話題、鋭い質問、取材、対決、紛争、摩擦、混乱、最悪の事態、追及、破綻)を避け切る(=ある期間、最後

<490>
まで完全に避ける) 
【副⁺】(何とか、どうにかこうにか、ようやく、完全に)避け切る
【例文】 真夏の日中に道を歩くと、日陰がほとんどなく、直射日光を避け切ることができない/込んだ道路では、暴走して来る対向車を避け切るのは難しい/指名手配中の男は、何とか人目を避け切ろうと変装し、隠れて夜間に移動した/疑惑の議員は、記者団の鋭い質問を避け切り、何とか逃げおおせた/対立する相手と腹蔵なく話し合った結果、最悪の事態を避け切ることができた/全社を挙げての必死の努力で、経営破綻をどうにか避け切った

**さけきれる【避け切れる】** [避ける＋切れる] (→「さけきる」に同じ)を/が避け切れる(=ある期間、最後まで完全に避けることができる) 
【副⁺】(→「さけきる」【副⁺】に同じ)避け切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 嵐をついて出航した船は、押し寄せる荒波を避け切れず、転覆してしまった/飛んで来たボールを避け切れず、顔に当たってしまった/食生活に気をつけているが、外食はどうしても添加物を避け切れない/仕事が忙しく、立ったままパンだけかじるという食事も避け切れないことがある/車線をはみ出してきた対向車を避け切れれば、横転せずに済んだのだが/注意しても、敵の埋めた地雷を避け切れず、被害を受ける兵士が後を絶たない/あらゆる手を尽くしたが、労使の対決が避け切れず、ついにストに突入した

**さげしぶる【下げ渋る】** [下げる＋渋る] (相場、円、株価、金利、米ドル、ドル円、株式市[し]場[じょう]、指数、負債利回り、出来高)が下げ渋る(=下落を続けていた株式相場などが緩やかな下げに転じ、底をついた状態になる) 
【副⁺】(いくらか、幾分、少し)下げ渋る
【補足】金融・証券用語
【例文】 下げ基調にあった相場が下がりにくくなる状態を「下げ渋る」という/新政権への期待からか、下がり続けていた円がいくらか下げ渋っている/原油相場の上昇がドル買いを圧迫し、円は終盤にかけて下げ渋った/景気も底をつき、市場は株価が下げ渋っている/株価は、下値支持線近くまで値下がりすると下げ渋る傾向がある/今日の東京市場は、ほぼ一貫して下げ渋る展開になった/日経平均が一時、前日比800円安まで下落したが、その後、ほぼ下げ渋っている
【名詞形】下げ渋り
【例文】 米金利が下げ渋りを見せ、ドル円は110円付近で、底堅い値動きだ/株式市場は下げ渋りとなり、2万6千円台で止[とど]まっている

**さけびたてる【叫び立てる】** [叫ぶ＋立てる] ⓐ(人々、市民、住民、群衆、観衆、警備員、政府、マスコミ、デモ隊、応援団)が叫び立てる(=何度も大声で叫んで、やかましく騒ぐ) ⓑ(主張、主義、スローガン、要求、正義、支援、権利、反対、名前)を叫び立てる ⓒ(「火事だ」、「逃げろ」、「しっかりしろ」)と叫び立てる 
【副⁺】(威勢よく、仰々しく、やかましく、口々に、声高に、必死に、懸命に、盛んに、ヒステリックに、大声で)叫び立てる
【例文】 市民が原水爆禁止を叫び立てて久しいのに、政府はいまだに核兵器禁止条約を批准していない/政府は、高齢化社会の到来を叫び立て、増税を断行しようとした/正義を叫び立てるその裏で、私利私欲に走る者が古今東西、どこにでも見られる/空港建設反対

<491>
を叫び立てて、近隣住民が訴訟を起こした/ボクシングの試合では、総立ちの観衆が選手の名を叫び立て、興奮のるつぼと化した/火事で煙が建物中に立ちこめ、警備員が「早く逃げろ」と叫び立てた

**さげわたす【下げ渡す】** [下げる＋渡す] ❶ⓐ(品物、土地、金品、穀物、飯米、褒美、身の回り品、道具、遺品、刀、権利書、側室)を下げ渡す(=上の立場の者から下の者へ与える) ⓑ(部下、持ち主、弟子、信者、子会社、家臣、側近、召使、侍女)に下げ渡す ❷ⓐ([国有・保有]地、所有権、官舎)を下げ渡す(=官庁から民間に下付する) ⓑ(住民、民間、団体、企業)に下げ渡す
【例文】 ❶仏様に献上された品々は、儀式の後で信者に下げ渡される/殿様の思[おぼ]し召しで被災住民に飯米が下げ渡された/天皇がおそばの者たちに身の回り品をお下げ渡しになった/戦国時代には、武功を挙げた家臣に、主君が茶道具の名器を下げ渡した ❷さる学校法人に下げ渡された国有地の売却価格の妥当性が、国会で論議された/政府が国の保有地の一部を民間団体に下げ渡した/下げ渡してもらった官舎に今も住み続けている
【名詞形】下げ渡し 下げ渡しをする
【例文】 内密に事を処理するため、家臣は殿様にお手元金の下げ渡しを願い出た/幕府の禁を破って海外渡航した者の所持品は封印されたが、当人の死後、妻女は遺品の下げ渡しを受けた/元華族だった当主は、屋敷を立ち退く際に、召使たちにおそば道具の下げ渡しをした

**ささえあう【支え合う】** [支える＋合う] ❶ⓐ(双方、両者、夫婦、家族、人々、[近隣・友人]同士、地域社会、仲間、世代間、皆)が/で支え合う(=相手を互に支える) ⓑ(体、活動、仕事、事業、暮らし、家計、生計、セーフティーネット、雇用、経済)を支え合う ⓒ(相手)と支え合う ❷(相手)と(病人、主君、教育現場、[救済・支援]活動、慈善事業)を支え合う(=同じ対象を相手と一緒に支える) ❸ (棒、支柱、柱、ロープ、鎖)が(植木、塀、柱、屋根、テント、看板、荷物)を支え合う(=倒れたり、落ちたりしないように多方向から支える) 
【副⁺】(がっちり、しっかり、互いに、相互に、ともに、堅固に、協力して、力を合わせて)支え合う
【例文】 ❶貧しくとも家族が互いに支え合って暮らせるのは、幸せなことだ/地域社会の人々が互いに支え合う制度があれば理想的だ/多文化社会では、出自に関係なく、そこに住む人々が互いに支え合うことが必要だ/災害時には地域で助け合い、支え合うことが大切だ/留学先では、学生同士で支え合いながら、暮らすことができた/国、地方行政と企業が互いに雇用を支え合う仕組みを持つことが必要だ/隣国同士がうまく互いの経済を支え合えれば、共存共栄できる ❷弱った病人を家族が両側から支え合いながら、診察室に連れて行った/家臣団が幼い主君を支え合い、領土を守った/教育現場は、教員皆で支え合わなければ、うまく機能しない ❸傾いた塀を数本の支柱が辛うじて支え合っている/このテントは、3本の棒で支え合う仕組みになっている
【名詞形】支え合い 支え合いをする
【例文】 困難な時こそ、家族の支え合いが必要だ/多くの自治体が地域ごとの支え合いを目指しているが、実現は容易ではない/住民同士が支え合いをして、この集落を守ってきた

<492>
**ささえきる【支え切る】** [支える＋切る] ❶(→「ささえあう」❶ⓑ❷に同じ)を支え切る(=ある期間、最後まで完全に支える) ❷(→「ささえあう」❸に同じ)を支え切る(=ある期間、最後まで倒れたり、落ちたりしないように完全に支える) 
【副⁺】(→「ささえあう」【副⁺】に同じ。完全に)支え切る
【例文】 ❶妻は、病弱な夫を長年にわたり献身的に支え切って、最期を看[み]取った/零細企業を支え切るには、自治体の支援が必要だ/僅かな人員では、被災者支援のボランティア活動をいつまでも支え切ることはできない ❷こんな細い柱では、瓦[かわら]葺[ぶ]きの重い屋根を支え切るのは無理だろう

**ささえきれる【支え切れる】** [支える＋切れる] ❶(→「ささえあう」❶❷に同じ)を/が支え切れる(=ある期間、最後まで完全に支えることができる) ❷(→「ささえあう」❸ に同じ)を支え切れる(=ある期間、倒れたり、落ちたりしないように、最後まで完全に支えることができる) 
【副⁺】(→「ささえあう」【副⁺】に同じ。完全に)支え切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶急ブレーキがかかり、バスの乗客は体を支え切れず転んでしまった/三人が病で倒れ、家計を支え切れなくなったので、生活保護を受けた/国の補助金だけでは、この疲弊した地方の経済を支え切れない/被災地のボランティア活動は、寄付金の激減により支え切れなくなってしまった ❷傾いた塀に支柱を立てたが、結局、支え切れず倒れてしまった/細い鎖では看板を支え切れず、いつのまにか強風で飛んでしまった

**ささくれだつ【ささくれ立つ】** [ささくれる＋立つ] ❶(指先、爪の付け根、手、皮膚、畳、床板、木材、ケーブル、繊維、マット、表面、傷痕)がささくれ立つ(=その部分が荒れて表面が細かく裂けたようになる) ❷(神経、精神、気持ち、気分、感情、心)がささくれ立つ(=荒れた気持ちになる) 
【副⁺】(あちこち、ひどく)ささくれ立つ
【例文】 ❶長年、農作業をしてきた母の指先は、ささくれ立っている/指のささくれ立ったところを無理に取ったら、とても痛かった/部屋の畳が古くなり、あちこちささくれ立ってきた/初めは滑らかで使い心地のよかったマットがだんだんささくれ立ってきた/風雨にさらされてきたケーブルは、表面がささくれ立っている ❷海岸を散歩していたら、職場の人間関係でささくれ立った気持ちが穏やかになった/妻と口論し、一日中神経がささくれ立った気分だった/山へ行くと、木々のそよぎに、ささくれ立った感情が癒やされる

**ささげつくす【捧げ尽くす】** [捧[ささ]げる＋尽くす] ⓐ(愛、誠、人生、一生、生涯、身、一身、全身全霊、青春、命、心、魂、己、才能、情熱、全て)をささげ尽くす(=自分の大切なものを全てささげる) ⓑ(神、国家、組織、会社、家族、国民、[人]、仕事、研究、偉業、医療、支援、作品、布教、恋愛、芸術、革命、改革)にささげ尽くす 
【副⁺】(惜しみなく、完全に、何もかも)ささげ尽くす
【例文】 家臣たちは主君に忠誠を誓い、命をかけて誠をささげ尽くした/偉人たちは、それぞれの偉業に人生をささげ尽くしたと言ってもよい/途上国支援では水と食料確保が第一と考えた医師は、水利事業の先頭に立って、一生をささげ尽くした/修道女は、貧しい人々にその生涯をささげ尽くした/身も心もささげ尽くせるほど愛せる人に巡り合えたら幸せだ/研究に心身をささげ尽くした科学者が、ノーベル賞受賞の栄誉に輝いた/全身全霊を神にささげ尽くすことを誓い、聖職者の道を選んだ/革命に命をささげ尽くした男は、

<493>
国民の英雄となった/会社に己をささげ尽くそうとする者は少なくなった/恋愛に全ての情熱をささげ尽くした女性の物語が映画化された/作品に才能の全てをささげ尽くした画家だったが、その生前は不遇だった

**ささげでる【捧げ出る】** [捧[ささ]げる＋出る] (供え物、供物、神器、宝物、王冠、貢ぎ物、奉献品、収穫物、酒、清めの水、生[い]け贄[にえ]、人[ひと]身[み]御[ご]供[くう])をささげ出る(=献上するため、ささげて前に出る) 
【副⁺】(粛々と、しずしずと、高々と、恭しく、神妙に、厳粛に)ささげ出る
【例文】 神官が、穀物や酒の供え物を恭しく神前にささげ出た/戴冠式で大司教が王冠をささげ出ると、新王はその前にひざまずいた/部族の長が次々と貢ぎ物を皇帝の前にささげ出て、忠誠を誓った/宮司は、その年の収穫物を社殿にささげ出て、豊作に感謝した/祈[き]禱[とう]師[し]は、ささげ出た清めの水を呪文とともに信者の頭に振りまいた/湖畔には、竜神に生け贄としてささげ出された娘を悼む碑が建っている

**ささげもつ【捧げ持つ】** [捧[ささ]げる＋持つ] (賞状、証書、国旗、宝物、宝珠、供え物、供物、神器、御幣、貢ぎ物、奉献品、収穫物、祈[き]禱[とう]書[かき]、守り本尊、清めの水、写真、盆、膳、折鶴、蠟[ろう]燭[そく]、松明[たいまつ]、銃、剣)をささげ持つ(=高く掲げて持つ) 
【副⁺】(→「ささげでる」【副⁺】に同じ。高く、垂直に)ささげ持つ
【例文】 校長が手渡した卒業証書を両手でささげ持った卒業生が、一礼して、壇から降りた/オリンピックの開会式では、国旗をささげ持った選手を先頭に入場行進をする/収穫祭で、神官たちが供え物をささげ持ち、神前へと順に手渡している/僧侶が供物をささげ持って、粛々と御本尊の前に進み出た/皇帝の前に、貢ぎ物をささげ持った朝貢団の使節が次々と現れた/亡き会長の写真をささげ持った秘書が、葬列を先導して行った/平和記念公園には、平和を願って折鶴をささげ持つ少女の像がある/追悼式では、遺族が蠟燭をささげ持ち、祈りの言葉を唱えた/閲兵式では、隊員は銃を両手で垂直にささげ持ち、相手の目に注目して敬礼となす

**ささやきあう【囁き合う】** [囁[ささや]く＋合う] ❶ⓐ(愛、甘い言葉)をささやき合う(=互いに相手にささやく) ⓑ(「愛してる」、「いいね」、「好きだ」)とささやき合う ❷(噂[うわさ]話[ばなし]、悪口、内緒話、陰口、引退、辞任、撤退、倒産、不祥事、秘密)をささやき合う(=人に聞かれたくない事柄をこっそり話題にする) 
【副⁺】❶(互いに、そっと、優しく、甘く、小声で、耳元で) ❷ (こっそり、ひそひそ、ひそかに、陰で、隠れて、声をひそめて)ささやき合う
【例文】 ❶恋人たちは、人目も気にせず顔を寄せて愛をささやき合っている/そっと愛をささやき合うカップルは、この上なく幸せそうだ/誰もいない森の中なら、恋人同士、自由に甘い言葉をささやき合える ❷村の人々は、寄り集まっては噂や陰口をささやき合っている/業界で「老舗企業が事業から撤退するらしい」とささやき合われて久しいが、一向にそうなる気配はない
【名詞形】ささやき合い
【例文】 講演会では、講師の話のミスに気づいた聴衆の間でささやき合いが広がった

**ささやきかえす【囁き返す】** [囁[ささや]く＋返す] ⓐ(言葉)を([人]、相手、仲間、同僚、恋人、隣席の人)にささやき返す(=相手のささやきに対して、ささやくように言葉を返す) ⓑ(「大丈夫」、「どういたしまして」、「私も」)とささやき返す 
【副⁺】ひそひそ、そっと、優し

<494>
く、甘く、小さく、小声で)ささやき返す
【例文】 病人の耳元に口を寄せて具合を尋ねると、「大丈夫」とささやき返された/礼を言うと、彼女は「どういたしまして」と小さな声でささやき返した/恋人の耳元でそっと愛の言葉をささやくと、相手は「私も」と短くささやき返してくれた/オスの小鳥の鳴き声に、メスの小鳥も時折小さくささやき返している

**ささやきかける【囁き掛ける】** [囁[ささや]く＋掛ける] ❶ⓐ(→「ささやきかえす」ⓐに同じ)にささやきかける(=相手に向かってささやく) ⓑ(「逃げろ」、「楽しいね」、「時間です」)とささやきかける ❷(→❶に同じ)にささやきかける(=ささやき始める。ささやこうとする) 
【副⁺】(→「ささやきかえす」【副⁺】に同じ。こっそり、耳元で)ささやきかける
【例文】 ❶悪魔が現れ、子供たちに甘い言葉をささやきかけて連れ去ろうとした/「そろそろ時間です」と秘書が耳元でささやきかけると、社長は歓談の席から立ち上がった/さまざまな誘惑に対し、「欲望のままに行動してはいけない」と良心がささやきかけた/居直り強盗の隙を見て、父親は息子に「早く逃げろ」とささやきかけた/繁華街をぶらつく女子に男が近づき、耳元で何かささやきかけている/渓流沿いの道は、せせらぎが自分にささやきかけて来るようで楽しい ❷上司の悪口を同僚にささやきかけた時、当人が現れたので、慌てて口をつぐんだ/隣席の人に最新の情報をささやきかけた時、式典が始まったので、話をやめた

**ささやきかわす【囁き交わす】** [囁[ささや]く＋交わす] (相手)と(言葉、噂[うわさ]、情報)をささやき交わす(=小さい声で互いに話す) 
【副⁺】(→「ささやきかえす」【副⁺】に同じ。互いに、ひそかに、耳元で、声をひそめて)ささやき交わす
【例文】 恋人たちは、暗闇の中で互いに愛の言葉をささやき交わした/緊急会議の前に、社員たちの間でひそひそと情報がささやき交わされた/葬儀の参列者たちが、故人のことをいろいろささやき交わしていた/学生たちは、教師に聞こえないように何やらささやき交わしている/森の中で、小鳥たちがささやき交わす鳴き声がかすかに聞こえた

**さしあう【差し合う・指し合う】** [さす＋合う] ❶(光、光線、ヘッドライト)が差し合う(=複数の光が交差する) ❷(酒、杯[さかずき]、徳利)を差し合う(=互いに酒などを注ぐ) ❸(相手、敵)と(ジャブ、脇、右、技)を差し合う(=互いに力を駆使して戦う) ❹(将棋、チェス)を指し合う(=互いに指す) 
【副⁺】❷❹(互いに、代わるがわる)さし合う
【例文】 ❶洞窟の穴から光線が差し合って、時間とともに移り行く/行き交う車のヘッドライトが差し合うと、そこだけが一瞬明るくなる ❷幼なじみと酒を差し合いながら、昔話に盛り上がった/打ち上げでは杯を差し合って、互いの苦労をねぎらおう ❸両者は初め、ジャブで軽く差し合っていたが、最後はチャンピオンが挑戦者をノックダウンした/期待の力士は横綱と右を差し合い、左からの下手投げで勝利した/相手は強いので戦いたくはなかったが、差し合うことになってしまった ❹将棋教室に通って仲間と将棋を指し合い、腕を磨いた
【名詞形】さし合い さし合いになる
【補足】名詞形は、❸❹の意味でのみ使う。古風な表現として「さしつかえ」や「不都合な事」の意味で使う場合もある
【例文】 第一ラウンドは、ストレートの差し合いになった/これは差し合いがあるので、

<495>
具体的な名前を挙げる訳[わけ]にはいきません

**さしあげる【差し上げる】** [差す＋上げる] ❶(腕、両手、グラス、旗、優勝杯、戦利品、銃、バーベル)を差し上げる(=高く上げる) ❷(贈り物、手紙、電話、メール、ご[案内・返事]、お[知らせ・茶・土産]、記念品)を差し上げる(=目上の人にあげたり、渡したりする。謙譲語) 
【副⁺】❶(さっと、高々と、高く)差し上げる
【例文】 ❶会社の益[ます]々[ます]の発展を祈念し、一同はグラスを高く差し上げて乾杯した/勝った選手たちは、誇らしげに優勝杯を高々と差し上げた/勇者が高々と戦利品を差し上げると、喝采が起こった/決勝戦で、選手は最後の力を振り絞り、バーベルを高く差し上げて優勝した ❷「突然お手紙を差し上げる失礼をお許しください」/「後ほど、ご連絡を差し上げます」/「パソコンの故障でご案内のメールを差し上げられず、申し訳ありません」/「お客様だから、お茶を差し上げてちょうだい」/恩師の古希のお祝いに記念品を差し上げる予定だ/「先着10名の方に記念グッズを差し上げます」

**さしいれる【差し入れる】** [差す＋入れる] ❶ⓐ(手、指、腕、足、舌、くちばし、鼻先、鍵、カード、メモ、びら、新聞、プラグ、管[くだ]、ねじ、ドライバー、針金、釘[くぎ]、刃先)を差し入れる(=細長い物を隙間から中に入れる) ⓑ(中、隙間、切れ目、穴、口、耳、懐、ポケット、鍵穴、[敷物・脇]の下)に差し入れる ❷ⓐ(食べ物、弁当、軽食、飲み物、衣類、本、日用品)を差し入れる(=動けないでいる人に慰労などのため、飲食物や日用品などを届ける) ⓑ([人]、人気スター、患者、拘留中の人、楽屋、稽古場、[撮影・工事]現場、[集会・選挙事務・留置・拘置]所)に差し入れる 
【副⁺】❶(ぐっと、ぎゅっと、そっと、深く、慎重に)差し入れる
【例文】 ❶朝、子供が起きた後、布団の中に手を差し入れてみたらまだ温かかった/倒れた人の脇に手を差し入れ、助け起こした/ドアの鍵穴に鍵を差し入れ、開錠する/会議の最中に秘書が重要なメモを差し入れてきた/ホテルでは毎朝、部屋ごとに新聞をドアの隙間から差し入れるサービスをしている ❷人気スターの楽屋は、ファンが差し入れた贈り物であふれている/長く入院中の母に、好きな食べ物を差し入れた/真夏の撮影現場に冷たい飲み物を差し入れてもらった
【名詞形】差し入れ 差し入れをする
【補足】名詞形は❷の意味でのみ使う
【例文】 野球の練習中の子供たちに、差し入れの飲み物を持って行った/拘留中の者に対しては、刃物類の差し入れは禁じられている/拘置所にいる友人に衣類の差し入れをした/集会所で祭りの準備をしていたら、先輩方が弁当の差し入れをしてくれた

**さしおく【差し置く】** [差す＋置く] ❶(問題、案件、回答、全て)を差し置く(=優先順位から考えて、ひとまず別にして脇に置いておく) ❷(目上の人、上司、社長、先生、先輩、親、兄、姉、[当事・体験・担当]者、本社、本国、先約)を差し置く(=当然、考慮すべきものを無視する) 
【副⁺】(ひとまず、当面、さしあたり)差し置く
【例文】 ❶この問題は差し置き、まずは重要案件を先に検討しよう/国際結婚は、言葉の問題は差し置くとしても、食習慣の違いに慣れることも大事だ/「この案件はしばらく差し置かれてはいかがでしょうか」/全てを差し置いても、今は命が助かることだけを考えるべきだ/何を差し置いても、この企画だけは成功させたい ❷上司を差し置いて、部下が

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取引先と直接交渉をしたため、上層部の怒りを買った/「先輩方を差し置いて、私ごとき新人が主役を演じるなど、考えられません」/封建時代は、親を差し置いて勝手に結婚相手を決めることなどできなかった/本社を差し置き、出先機関の者だけで事を進めた結果、話はだめになった/先約を差し置いてでも、よりうまい話に飛びつくのが商売人だ

**さしおさえる【差し押さえる】** [差す＋押さえる] ❶(給与、預貯金、口座、財産、資産、土地、動産、財源、債権、株式、家屋、家財道具、車、工場、施設、物品、書類、コレクション、証拠物件)を差し押さえる(=法律上、財産や証拠物件の処分を禁止する) ❷(土地、領地、軍)を差し押さえる(=権力や武力で没収したり掌握したりする) 
【副⁺】❶(早速、仮に、直ちに、強引に、有無を言わせず)差し押さえる
【例文】 ❶税金を滞納すると、給与や預貯金が差し押さえられることがある/事業に失敗し、財産を全て差し押さえられた/脱税の容疑により、国税局はその企業の資産を差し押さえた/銀行は、差し押さえた不動産を競売にかけた/相続税滞納で、株式を差し押さえられてしまった/検察は、贈賄事件の証拠物件を差し押さえようとした ❷藩は、内紛を理由に幕府に領地を差し押さえられることを恐れた/陸軍が暴走しようとしているのを差し押さえる力が内閣にはなかった
【名詞形】差し押さえ 差し押さえをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「差押え」「差押」と送り仮名が省略される
【例文】 家中の家具には、借金の抵当として差し押さえの赤い札[ふだ]が貼られた/差し押さえまでの猶予は1か月で、その前に金を納付しなければならない/政府は、軍用として土地の差し押さえを命じた/税務署員が家財の差し押さえをするのを、家族は見ているほかなかった/税務署から差押命令が出たら、債権者の財産は差し押さえから逃れられない

**さしかえる【差し替える・差し換える】** [差す＋かえる] (カード、資料、データ、ファイル、書類、記事、原稿、見出し、項目、展示物、写真、図版、画像、番組、曲、せりふ、プラグ、ケーブル、パーツ、部品、サンプル、メニュー、水、花、内容、案、コース、候補者)を([別・他]のもの、[新しい・正しい]もの)と/に差し替える(=あるものを別のものに替える) 
【副⁺】(すっかり、そっくり、適宜、一部、全部、急[きゅう]遽[きょ]、[部分・全面・定期]的に、大幅に、順に)差し替える
【例文】 準備した資料に一部誤りがあり、正しいものに差し替えた/調査データを差し替えて、宣伝に利用するとはひどい/事件が急転直下解決したため、新聞の印刷直前に関連記事が急遽差し替えられた/芸能スクープ記事の見出しを刺激的な文言に差し替えたら、よく売れた/解説の図版を大きいのに差し替えたら、ずっと見やすくなった/昔は、政治的圧力により放送番組を全面的に差し替えさせられることがあった/監督の指示でせりふが大幅に差し替えられ、役者は困惑している/花瓶のバラがしおれたので、新しく買ってきた花に差し替えた/ツアーは、客の要望で観光コースを一部差し替えて実施された
【名詞形】差し替え 差し替えをする/になる
【例文】 印刷直前に編集長から記事の差し替えを命じられた/放送予定の曲の差し替えは、急には無理だ/「先ほどの画像は間違っておりました。訂正して、差し替えをさせていただきます」/委員が突然辞任したので、手元の名簿は後日、差し替えになるという

**さしかかる【差し掛かる】** [差す＋掛かる] ❶ⓐ(場所、入口、橋、踏切、交差点、付近、

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港湾、建物の前、悪路、岐路、郊外、坂、山道、峠、カーブ、難所、広場、現場、合流点、海流の渦、上空、目標地点、戦闘地域、国境)に差しかかる(=進んで来て、ある場所に至る) ⓑ(気圧の谷)が差しかかる ❷(時期、[五十・70年]代、中盤、半ば、終盤、後半、クライマックス、局面、難局、年度末、人生の岐路、ピーク、ラッシュアワー、中年、老境、ある年齢、段階、節目、正念場、[転換・過渡・反抗・思春]期)に差しかかる(=ある時期に近づく) ❸(枝・庭木)が差しかかる(=上から*覆いかぶさる) 
【副⁺】(やがて、ちょうど、ようやく、いよいよ、そろそろ、ついに、まさに)差しかかる
【例文】 ❶重要人物を乗せた車が会場の入口に差しかかると、出迎えの人々が走り出て整列した/バスが交差点に差しかかったところへ暴走車が突っ込んで来た/凱旋した軍艦が港湾に差しかかると、花火が一斉に打ち上げられた/棺[ひつぎ]を乗せた車が教会の前に差しかかると、鐘が打ち鳴らされた/トラックが悪路に差しかかった途端、大きく揺れ出した/車が市内を出て山道に差しかかると、急に雪が降り出した/競走馬がカーブに差しかかった時、接触して倒れる馬が続出した/優勝パレードが広場に差しかかると、大歓声が上がった/船が海流の渦に差しかかると、船員の緊張が高まった/気圧の谷が差しかかると、急に風が強くなる ❷祭りが後半に差しかかると、神輿[みこし]のかけ声や囃[はや]子[し]の音が一段と高まった/就職活動も終盤に差しかかると、心が焦ってくる/連続ドラマがクライマックスに差しかかるにつれ、視聴率が上がってきた/両国の外交関係は、領土問題をめぐり、重大な局面に差しかかっている/人生の岐路に差しかかった時は、勇気をもって決断したい ❸庭木が雨どいに差しかかっているので、植木屋に剪[せん]定[てい]を頼んだ

**さしかける【差し掛ける・指し掛ける】** [さす＋掛ける] ❶(傘、日傘、パラソル、よしず、覆い、天蓋、むしろ、すだれ、屋根、枝)を差しかける(=上方から覆うように何かをかざす) ❷(朝日、西日、薄日、月、明かり、日光、後光)が差しかける(=光が差し始める) ❸([希望・一条]の光、光明、血の気、赤み、陰り、影、嫌気、眠気)が差しかける(=色や感情などの変化が出始める) ❹(杯[さかずき]に酒、前を行く馬、まわしの左)を差しかける(=差すことを始めようとする) ❺(将棋、チェス)を指しかける(=将棋などをやり始める。やろうとする) 
【副⁺】❶(すっぽり、さっと、そっと) ❷❸(うっすら、ぼんやり、次第に、徐々に、少しずつ) ❹(さっと、機を見て)差しかける
【例文】 ❶雨に濡れて歩いていた息子に追いつき、脇から傘を差しかけてあげた/日光浴をする時は、顔の所にパラソルを差しかけるようにしている/夏の強い日差しを避けようと、店先によしずを差しかけている/寺の屋根は大きく差しかけられているので、周辺には日陰ができて涼しい/山桜が満開の枝を川面に差しかけている ❷朝日が差しかけると、山の岩肌がピンク色に輝き始めた/雨がやみ、雲間から薄日が差しかけてきた/日光が差しかけてきたので、洗濯物を干したら、またすぐ曇ってしまった ❸無実の訴えに、ようやく再審請求が認められ、一条の光が差しかけてきた/患者の意識が戻り、顔に赤みが差しかけてきた/運転中に眠気が差しかけ、危うく事故を起こすところだった ❹相手の杯に酒を差しかけたら(=入れて勧めようとしたら)、「これ以上は勘弁して」と断わられた/先頭の馬を差しかけた(=抜き去ろうとした)が、相手に抜き返された/まわしの左を何とか差しかけよう(=相手の腕の下から手を入れてまわしをつかもう)としたが、横綱はその隙を見せなかった ❺久々に友人と将棋を指しかけたところへ、緊急の呼び出し電

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話がかかってきた/将棋を指しかけたが、駒がそろっていないことに気づき、足りない駒を取りに行った/やっと時間を見つけ、父と一局指しかけると、決まって2歳の娘が寄って来て、盤をかき回してしまう/仲間とチェスを指しかけた途端、相当手ごわい相手だとわかった

**さしかざす【差し翳す】** [差す＋翳[かざ]す] ❶(手、ハンカチ、パラソル、日傘、扇、うちわ、大きな葉、枝、笹[ささ])を差しかざす(=広げて頭上にかざす) ❷(刀、竹刀)を差しかざす(=*振り上げる) 
【副⁺】(さっと、高く、大きく)差しかざす
【例文】 ❶着物姿で涼しげにパラソルを差しかざす女性を見かけた/帽子の代わりにハンカチを差しかざしながら、スタンドで観戦した/能舞台では、演者が扇を差しかざしつつ優雅な舞を舞っている/うちわを差しかざし、小雨をよけながら走って行った/枝葉や笹を差しかざして、神楽を舞い踊る人々をカメラに収めた ❷乱暴者の侍は、酒に酔うと刀を差しかざし、町民たちを脅した/剣道部の部員たちは、竹刀を高く差しかざし、相手に打ち込む練習を繰り返す

**さしかためる【差し固める・鎖し固める】** [さす＋固める] (出入口、道路、通り、城門、木戸、ゲート、周囲)を差し固める(=門などを固く閉ざし、厳重に警戒する) 
【副⁺】(しっかり、固く、厳重に)差し固める
【例文】 暴漢が侵入しないよう、公的機関の入口は常に警備員が差し固めている/デモ隊の侵入を防ぐため、国会議事堂に通じる道路は機動隊が差し固めている/多数の兵士が城門を厳重に差し固め、敵の進攻を防いだ/昔の関所は、夜間には木戸が差し固められ、通行を禁じられた/犯人の隠れ家[が]を急襲した際、取り逃がさぬよう、警官隊が周囲を固く差し固めた

**さしこむ【射し込む・差し込む】** [さす＋込む] (光、日、太陽、陽光、朝日、夕日、西日、薄日、[月・雪・星]明かり、木漏れ日、光明、影)がさし込む(=光や明かりが入ってくる) 
【副⁺】(さっと、うっすらと、容赦なく)さし込む
【例文】 独房の中は、ほとんど日がさし込まず、いつも薄暗い/夜が明けたらしく、カーテンの隙間から朝日がさし込んでいる/この部屋は、夏になると西日がさし込み、暑くて中にはいられない/垂れ込めていた雲の間に薄日がさし込んできて、空が明るくなった/月明かりがさし込む窓辺で物思いにふけった/深い森の中に幾筋もの木漏れ日がさし込んでいて、そこだけが明るい/補助金が出て、頓挫していた事業にやっと光明がさし込んできた感じだ

**さしこむ【差し込む】** [差す＋込む] ❶ⓐ(プラグ、鍵、棒、管[くだ]、ストロー、チューブ、ゲージ、アダプター、コード、ケーブル、イヤホン、聴診器、カード、ノズル、部品、針、ナイフ、手、指、ちらし、拳銃、銃口、先端、扇子、くちばし、くさび)を差し込む(=差すようにして狭い隙間や穴に入れる) ⓑ(中、内側、隙間、鍵穴、コンセント、ドライブ、モデム、入力端子、ジャック、スロット、ポケット、ベルト、ページの間[あいだ]、耳、帯、地面)に差し込む ❷ (文中)に(写真、イラスト、図)を差し込む(=追加で間に入れる) ❸ (胸、胃、みぞおち、下腹)が差し込む(=急に痛くなる) 
【副⁺】❶(きゅっと、ぎゅっと、しっかり、確実に、無理に)差し込む
【例文】 ❶コンセントにプラグを差し込んで、掃除機をかけた/ドアの鍵穴に鍵が差し

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込まれたままになっている/猿が、木の洞[うろ]の中のアリを捕るために、棒を差し込もうとした/牛乳の紙パックにストローを差し込んで飲んだ/入力端子に差し込んであった映像ケーブルが外れて、画面が消えた/飛行機の中では、イヤホンを耳に差し込んで音楽を聞く/医師は、聴診器を耳に差し込んで、患者の心臓の鼓動を聞いた/このスロットにカードを差し込めば、ドアが開く/壁と家具の間に掃除機のノズルを差し込み、埃[ぼこり]を吸い出した/蓋の隙間にナイフを差し込み、こじ開けた/各部屋のドアの隙間にちらしを差し込んで配る/カウボーイは、腰のベルトに拳銃を差し込んで、見回りに出た/砦[とりで]の壁に開けた穴に銃口を差し込み、敵を撃つ ❷歴史上の人物の写真を文中に差し込むことにした/解説には、イラストが差し込んであるので、分かりやすい ❸急に胸が差し込んで、息ができなくなった/差し込むような胃の痛みに思わずしゃがみ込んでしまった
【名詞形】差し込み
【補足】名詞形は、電気器具のプラグ、あるいは俗にコンセントを指す。また、胃や下腹などに起こる急な痛みの症状でも使う
【例文】 部屋に差し込みが一つしかないと不便だ/差し込み口に間違ったプラグを入れていたのだから、電気がつかない訳[わけ]だ/案内状の作成には、名簿ファイルを使って、宛名の差し込み印刷をする/急に耐えがたい差し込みがくるのは、胆石の症状かもしれない

**さしころす【刺し殺す】** [刺す＋殺す] ⓐ(相手、敵、店員、通行人、被害者、捕虜、牛、獣、獲物)を刺し殺す(=先の尖[とが]った物で刺して殺す) ⓑ(ナイフ、包丁、刃物、剣、短剣、槍[やり]、錐[きり]、アイスピック、銛[もり])で刺し殺す 
【副⁺】(ぐさっと、一気に、一突きで)刺し殺す
【例文】 泥棒は、店員に見つかり、うろたえてナイフで刺し殺してしまった/最近この界隈で、通り魔が無差別に通行人を刺し殺そうとする事件が起きた/闘牛士は、赤い布で牛を興奮させ、最後にとどめの一突きで刺し殺す技を見せる/将軍は、背後から敵に短剣で刺し殺された/猟師は熊と格闘の末、何とかナイフで刺し殺し、難を逃れた/昔は、小舟に乗った漁師たちが、銛を使って鯨を刺し殺す方法で捕鯨をしていた

**さしさわる【差し障る】** [差す＋障る] (体、健康、病気治療、使用、仕事、勤務、業務、本業、営業、取引、商売、関係、計画、授業、勉学、学業、研究、進級、卒業、就職、昇進、結婚、生活、将来)に差し障る(=妨げとなる) 
【副⁺】(直接、いろいろと、大いに、確実に、明らかに)差し障る
【例文】 賞味期限が過ぎると、味は落ちるが、健康に差し障る訳[わけ]ではない/深酒は、肝臓の病気治療に差し障ると医者に言われている/寝不足は、確実に翌日の仕事に差し障るから、気をつけよう/親族に犯罪者がいることが知られたら、就職に差し障るにちがいない/昇進に差し障るような失敗は、絶対したくない/脳梗塞で入院したが、幸い日常生活に差し障るような後遺症は残らなかった
【名詞形】差し障り(=妨げ) 差し障りになる
【例文】 社内人事について話すのは、仕事上差し障りがあるから、やめよう/特に差し障りがなければ、今、ここで代表を決めたい/
【副⁺】業に精を出し過ぎて、本業に差し障りが出てきた/アルバイトはほどほどにしないと、学業の差し障りになる/議会で厳しく追及したが、差し障りのない答弁しか返ってこなかった/「差し障りのない範囲でいいから、事情

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を話してください」

**さししめす【指し示す】** [指す＋示す] ❶([人]、物体、数値、図、地図、痕跡、傷痕、写真、影、場所、在りか、所在、方向、方角、道、行く手、進路、一点、危険地域、時刻、速度、重量、水位)を指し示す(=指などを向けて見るべきところや方向を示す) ❷(方向性、問題の所在、病気の有無、人間の限界、値動き、確たること、手順、目標、問題点、課題、事実、基本、未来)を指し示す(=気づかせる。明らかにする) 
【副⁺】(そのまま、はっきり、しっかり、ちょうど、きちんと、明確に、正確に)指し示す
【例文】 ❶目撃者は、「あいつが犯人だ」と男を指し示した/天気予報士は天気図を指し示し、台風の進路を説明した/父は、戦争中に負傷した傷痕を指し示し、その時の状況を語ってくれた/医師は患者にレントゲン写真を見せ、肺に映った影を指し示した/方角を正確に指し示す磁石は、探検に欠かせない/ガイドは、分かれ道で頂上に続く方の道を指し示し、「こちらです」と言った/かつての紛争地帯には、地雷が埋まったままの地域を指し示す標識が立っている/時計の針はちょうど正午を指し示している/事故を起こした時、車の速度計は時速120キロを指し示していた ❷自動車業界が指し示しているのは、今後は電気自動車に注力していくという方向性だ/このチャートは、最近の株価の荒い値動きを指し示している/提出された証拠は、あらゆる点で彼が犯人であることを指し示している/現場監督は、全員に作業手順を明確に指し示す必要がある/司令官は部下に攻撃目標を指し示し、出動を命じた/現場に残されたメモが指し示すものは何なのか、捜査員の間で謎解きが始まった/言葉が指し示すものは、一義的ではなく、多義的である/事業の未来を明確に指し示せないと投資は集まらない

**さしせまる【差し迫る】** [差す＋迫る] (危険、燃料切れ、敵の攻撃、期日、期限、日にち、時間、締め切り、入試、発表、本番、開幕)が差し迫る(=危険や期限が近くに迫っている) 
【副⁺】(いよいよ、刻々と、刻一刻と、ひしひしと、間近に)差し迫る
【補足】「差し迫って〜するべきこと」「差し迫った＋名詞」の形でも多く使う
【例文】 「危険が差し迫ったと感じたら、すぐに避難してください」/施工期日が差し迫っているのに、作業員が集まらなくて、現場は困り果てている/小学生の頃から日にちが差し迫らなければ、テスト勉強をする気にならなかった/記者会見の時間が差し迫っているが、いまだに当の本人が到着しない/原稿の締め切りが差し迫っているので、作家はホテルに缶詰め状態だ/彼は、本番が差し迫っても全く緊張なんかしないらしい/オリンピックの開幕が、1か月後に差し迫っているが、まだ工事が終わらない施設がある/行政は、差し迫った災害の危険から身を守ってはくれない/差し迫った事態ともなれば、上層部も重い腰を上げるだろう/もうすぐ燃料切れという差し迫った状況の中で、パイロットは不時着できそうな場所を懸命に探した/差し迫った用事があって、どうしても本日の会合には出られない/差し迫った事情もないのなら、子供を親から引き離して保護することはできない/この患者の場合、差し迫ってしなければならないのは、気道の確保だ/避難民に対して、差し迫って考えるべきは食糧援助だ

**さしだす【差し出す】** [差す＋出す] ❶(手、カード、チケット、切符、品物、招待状、証文)を差し出す(=相手の前に出す) ❷(手土産、傘、花束、プレゼント、贈り物、指輪、金包み、寄付金、香典、代金、紙幣、お釣り、担保、年貢、煙草、一[ひと]碗[わん]の茶、飲み物、書

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類、名刺、紹介状、改革案、[企画・嘆願・申請・誓約・保証]書、土地、財産、首、命、生け贄[にえ])を差し出す(=相手に与える意図で出す。提出する) ❸(手紙、案内状、小包、荷物、[人]、使者、人質)を差し出す(=郵便物や人を*送り出す) ❹(薄日、陰り、赤み、眠気、嫌気)が差し出す(=差し始める) 
【副⁺】❶(そっと、さっと、ぱっと) ❷(そっと、さっと、渋々、恐る恐る、さりげなく) ❹(ようやく、次第に、少しずつ)差し出す
【例文】 ❶両首脳は、会見後、手を差し出して握手を交わした/会場の受付で招待状を差し出すと、中へ通してくれた ❷急な雨で困っていたら、女性が僕の前に傘を差し出して、「2本ありますからどうぞ」と言ってくれた/人気女優は、ファンから花束を差し出され、笑顔で受け取った/商談の場では、営業マンが互いに名刺を差し出しながら挨拶を交わしている/就職時に健康診断書や卒業証明書などの書類を差し出すよう、求められた/ごみ処理場の建設中止を求め、嘆願書を市役所の窓口に差し出した/相続税を払う金がないので、物納という形で土地を差し出した/神の怒りを鎮めるために、生け贄を差し出すことが、古代から行われていた ❸戦争中、女たちは、夫も息子も国のために差し出さねばならなかった/戦国時代には、相手に人質を差し出して和議を結ぶことがあった ❹雨がやみ、雲間から薄日が差し出した/ここ数年トップの座にいた優勝チームだが、最近は成績に陰りが差し出した/しごきとも言える厳しい特訓を強制され、運動部の練習に嫌気が差し出した
【名詞形】差し出し
【補足】名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 市民から土地の差し出しの申し出があり、自治体は公園として整備することにした/中身が不明な小包の差し出しは、郵便局で断られることがある/この手紙には差し出し人の名前も住所もないので、疑わしい

**さしちがえる【刺し違える】** [刺す＋違える] ⓐ(敵、相手、上司、ライバル、兵士)と刺し違える(=死ぬことを目的に互いに相手を刃物で刺す) ⓑ(両者、双方、二人、仲間同士、夫婦、主君と家臣)が/で刺し違える 
【副⁺】(互いに)刺し違える
【例文】 隊長は、敵将と刺し違えて、栄誉の死を遂げた/たとえ相手と刺し違えても親の仇[あだ]を討とうと覚悟を決めた/部下を守るために、社長と刺し違える覚悟で一連の悪事をマスコミに暴露した/歌舞伎の演目には、悲恋の末に二人が刺し違えて死ぬという心中物の話がある/落城の際、敵に討たれるよりはと、家臣同士で刺し違えて死ぬ例もあった

**さしちがえる【差し違える】** [差す＋違える] ❶(郵便物、書類、資料、用紙、鍵、CD、ディスク)を差し違える(=誤って入れる) ❷(行司)が差し違える(=相撲の*取組で判定を誤る) 
【副⁺】(うっかり、ぼんやりして)差し違える
【例文】 ❶団地の郵便受けに郵便物を差し違えないように気をつけている/配布する予定の資料を差し違えたので、会議前に慌てて入れ直した/暗い場所で鍵を差し違えてしまい、ドアが開けられなかった ❷千秋楽結びの一番で、行事が差し違えたと審判から物言いがついた
【名詞形】差し違え 差し違えをする
【例文】 書類をファイルに仕分けする時、うっかり差し違えをして、置き場所が分からなくなった/相撲で、勝負が行司の差し違えとされる場合がまれにある

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**さしつかえる【差し支える】** [差す＋支[つか]える] ❶(仕事、デスクワーク、公務、業務、本業、運営、商売、営業、診療、治療、病状、授業、勉強、学業、研究、進級、卒業、将来、就職、昇進、縁談、結婚、演奏、競技、進行、作業、行動、歩行、外出、通勤、通行、運転、飛行、使用、日常生活、暮らし、家事、食事、健康、事業継続、円満解決、次の日)に差し支える(=何かをする妨げになる) ❷(しても、しなくても、短くても、下手でも、月末でも、平日でなくても)差し支えない(=構わない) 
【副⁺】❶(いささか、少しばかり、ひどく、大きく、どうあっても)差し支える ❷ (ほとんど、何ら、少しも、別段、別に、特に、一向に)差し支えない
【補足】❷は、否定形を使う
【例文】 ❶徹夜をすると、次の日の仕事に差し支える/腰痛がひどくて、デスクワークにも差し支えるようになった/工事の騒音が店舗の営業に差し支えることのないようにする/集中治療室は、見舞いの花も治療に差し支えるからと禁止されている/空港近くの学校は、飛行機の離着陸音が授業に差し支えるという/学業に差し支えない程度のアルバイトをする/将来に差し支えると困るから、大学だけは出ておけと言われた/役人の事なかれ主義は、失点が昇進に差し支えるからだ/親兄弟に問題があると、縁談に差し支える場合がある/指の怪[け]我[が]は演奏に差し支えるので、音楽家は注意を払う/郊外に家を購入したが、通勤に差し支えるほど遠くはない/日常生活に差し支えるくらいの痛みがある/銀行からの借り入れができなくなったら、事業継続に大きく差し支える/相手の不信を招くようなことは、円満解決に差し支えるので反対だ/次の日に差し支えるような飲酒はしないことにしている ❷夫は医者から退院しても差し支えないと言われた/白紙委任状は、誰がどのように行使しても差し支えないという証書だ/この程度の内容は発表しても何ら差し支えない/古い書類は処分しても差し支えない/予防注射をしたが、今晩入浴しても差し支えないという/その湖は海と言っても差し支えないほど大きい/仕事の上で、結婚前の旧姓を用いても差し支えない/この手紙への返事は出さなくても差し支えないと考えた/一生働かなくても差し支えないような財産を親から受け継いだ/出張報告は短くても別段差し支えない/字は、多少下手でも差し支えない/部屋の退去は月末でも差し支えない/臨時職員の手当ては日給制、月給制のいずれでも差し支えない
【名詞形】差し支え(=不都合なところ)
【例文】 会議の日に差し支えがあって出席できなかった/議会の混乱で首相の外交日程にも差し支えが出てきた/事故の後遺症で、日常生活に差し支えが生じている/「当方に差し支えがございまして、面会はできかねます」/20年前の電話機だが、使用には一向に差し支え(が)ない/この程度の雨なら飛行には差し支え(が)ない/今すぐやめてもらっても、こちらは何ら差し支え(が)ない/「特に差し支え(が)なければ、この案で進めたい」/「差し支え(の)ない範囲で情報をお教え願いたい」

**さしつかわす【差し遣わす】** [差す＋遣わす] (使者、勅使、家来、大臣、部下、代理人、仲人、馬車、車)を差し遣わす(=使者や代理の者、迎えの車などを行かせる)
【例文】 遣[けん]隋[ずい]使[し]や遣[けん]唐[とう]使[し]として、日本から中国へ使節が差し遣わされた/勅使とは、天皇から差し遣わされる使者のことをいう/政府は、外務大臣を差し遣わし、平和条約の交渉に当たらせた/今、代理人を差し遣わして、相手との折衝を行っているところだ/昔は

<503>
結婚が決まった家同士で、結納を届けるため、仲人を差し遣わしていた/宮中の晩餐会に招待するため、国賓に迎えの車を差し遣わした

**さしでる【差し出る】** [差す＋出る] ❶(朝日、太陽、月、光)が差し出る(=光が差し始める) ❷(木の[枝・根]、新芽、蕾[つぼみ]、葉)が差し出る(=外に向かって出る) ❸(私ごとき、第三者、部外者、新入り、[新参・若輩・未熟]者、部下、素人)が差し出る(=不適切な者が適当な範囲や程度を越えて、物事をする) 
【副⁺】❸(厚かましく、勝手に、やたらに)差し出る
【例文】 ❶水平線の彼[か]方[なた]から朝日が差し出る一瞬をうまく撮影できた/山頂から太陽が差し出て、間もなく辺りが明るくなった/雲間から一条の光が明るく差し出た ❷岸から川に差し出ている木の根が、水の中に透けて見える/バラの根元から新芽が勢いよく差し出て、ぐんぐん伸びている/桜には、花と同時に葉が差し出る種類もある ❸この微妙な問題に私ごときが差し出て、口を挟むのは控えたい/当事者を差し置いて、第三者が差し出たまねをすることは許されない/「この度は、若輩者が差し出たことを申しましたそうで、申し訳ありません」/課長は、上司の意向を尊重し、自らが差し出るようなことはしない
【名詞形】差し出
【補足】名詞形は、「差[さ]し出[で]口[ぐち]」(=他の人の話に口出しすること)の形で使う
【例文】 部外者は、余計な差し出口を挟むなと言われた/要らざる差し出口は控えたほうが賢明だ

**さしとおす【刺し通す】** [刺す＋通す] ❶ⓐ(刀、ナイフ、槍[やり]、矢、針、ピン、串、千枚通し、ワイヤ、ひも、コード)を/で/に刺し通す(=尖[とが]った物を刺して裏まで通す) ⓑ(体の一部、肉、魚、昆虫、花、果物、束ねた原稿、畳、壁)を/に刺し通す ❷ ([寒風・冷気]が[服・肌]、眼光が相手)を刺し通す(=刺すように鋭く当たる) 
【副⁺】(ぐっと、ぐさりと、ぶすっと、真っすぐに)刺し通す
【例文】 ❶犯人は被害者の胸にナイフを刺し通して、逃走した/分厚い鉄の鎧[よろい]は、槍で刺し通すことはできない/捕った昆虫をピンで刺し通して台紙に留[と]めた/魚を頭から尻尾まで串に刺し通して、炭火で焼く/鶏肉やネギを串に刺し通して焼く焼き鳥は人気の料理だ/ハワイでは、美しい花々にひもを刺し通し、繋[つな]げてレイを作る/昔は、仕上げた分厚い原稿を束ね、ひもを刺し通して綴[と]じたものだ/壁に穴を開け、コードを刺し通して電線を繋[つな]いだ ❷吹きすさぶ寒風が、肌を刺し通すように痛く感じられる/チャンピオンの眼光は鋭く、挑戦者の眼を刺し通すかのようだ

**さしとめる【差し止める】** [差す＋止める] (公表、出版、公開、放映、記事、掲載、発行、報道、発売、販売、工事、建設、操業、運転、開発、使用、行為、行動、施行、支給、給付、支払い、輸入、輸出、航行、飛行、搬入、出入り、外出、面会)を差し止める(=権力をもって行為をやめさせる) 
【副⁺】(直ちに、一挙に、厳重に、一時的に、事前に)差し止める
【例文】 政府が出版社に圧力をかけ、危険思想とされる書籍の発行を差し止めようとした/鉄骨の強度が基準に満たないとして、橋の工事が直ちに差し止められた/裁判所は、条例違反のマンション建設を差し止めた/政府は、外国の巡視艇が出没する地域での漁船

<504>
の操業を差し止めている/警察といえども、正式な手続きがなければ、市民の自由な行動を差し止めることはできない/死亡理由が明らかになっていないため、保険金の支払いは差し止められている/国連の決議により、特定国への武器輸出は差し止められている/事故機と同型の機体は、原因が究明されるまで、運航を差し止められた/感染症患者の外出は、病院によって厳重に差し止められている
【名詞形】差し止め 差し止めをする/になる
【補足】公用文では「差止め」と送り仮名が省略される
【例文】 保健所は、食中毒の原因とされた食品の販売差止めを命じた/海外からの偽造品の輸入差し止めをしてもらうため、税関に申立てを行った/住民によるダム工事差止め請求が裁判所に出された/保険の給付が一部差し止めになった

**さしのべる【差し伸べる・差し延べる】** [差す＋のべる] ❶(手、両手、腕、首、長い鼻、杖[つえ]、竿[さお]、枝)を差し伸べる(=ある方向に伸ばす) ❷(弱者、病人、障害者、ホームレス難民、被災者、困窮者)に([援助・支援・救い]の手)を差し伸べる(=助けが届くようにする) 
【副⁺】(そっと、すっと、さっと)差し伸べる
【例文】 ❶桟橋では、係員が手を差し伸べて、客が船から岸に上がるのを手伝っている/ちょっと手を差し伸べれば届く所にきれいな蝶が止まっていた/そのお年寄りは、「自分でできるから」と言って、差し伸べられた手を払いのけた/岩場をずり落ちそうになった時、仲間が上から手を差し伸べて、引っ張り上げてくれた/僧侶は、空に向かって両手を差し伸べながら、祈りを捧げた/寝床から腕を差し伸べて、カーテンを開けた/キリンは、長い首を差し伸べて、高い木の葉を食べている/象は、長い鼻を差し伸べ、枝葉を折り取って口に入れた/モーゼは、海上に杖を差し伸べ、海を二つに割って道を作ったという/大木は、川の方にまで枝を差し伸べ、その影を水に落としている ❷ユニセフから支援の手が差し伸べられて、多くの子供たちの命が救われている/街に出ている視覚障害者に声をかけ、手を差し伸べる勇気を持とう/この団体は、ホームレスの人々に手を差し伸べる活動をしている/難民の人々に救いの手を差し伸べるプロジェクトを立ち上げた

**さしはさむ【差し挟む】** [差す＋挟む] ❶(しおり、花、押し花、紙、メモ、ちらし、手紙、書類)を差し挟む(=物の間に紙片などを挟むように入れる) ❷(口、言葉、疑い、疑問、疑念、異議、異論、意見、私見、コメント、私情、感傷、価値判断、先入観、
【補足】的な説明)を差し挟む(=脇から割り込んで、意見や考えなどを言う) 
【副⁺】❷(すかさず、いちいち、度々、遠慮なく、やたらに、思いつくままに、断りもなく)差し挟む
【例文】 ❶ベルが鳴ったので、読んでいた本にしおりを差し挟んで、玄関に出た/野山で摘んだ可[か]憐[れん]な花を台紙に差し挟み、押し花にした/ミニコミ誌にちらしを差し挟み、各戸に配った/男友達から借りた詩集に手紙が差し挟んであり、さてはラブレターかと胸がときめいた ❷自分が話をしている時に、横から口を差し挟まれるのはごめんだ/これだけ証拠がそろっているからには、疑いを差し挟む余地はない/高圧的に話す上司には、異論が差し挟めず、息が詰まる/専門外のことに素人がしたり顔で意見を差し挟むのは、迷惑千万だ/委員長は、報告書の最後に無断で私見を差し挟んだらしい/神経質な同僚は、些[さ]細[さい]なことまでいちいちコメントを差し挟むので、仕事が進まない/人の上に立つ者は、私情を差し挟まずに事の是非を判断すべきだ/一分一秒を争う仕事をしているので、感傷

<505>
など差し挟んではいられない

**さしひかえる【差し控える】** [差す＋控える] ❶(役人、補佐官、お付きの者、弟子、秘書、重臣、従者)が差し控える(=命じられて要人のそばで待機する) ❷(発言、発表、公表、公開、言葉、質問、言及、意見、コメント、論評、答弁、回答、批判、評価、判断、断定、推測、報道、年賀状、行動、参加、訪問、外出、外食、面会、販売、出荷、使用、出入り、話すの)を差し控える(=状況を考え、一時やめる。遠慮する) ❸(食事、アルコール、煙草、[甘い・脂っこい]物、インスタント食品、塩分、水分、糖質、間食)を差し控える(=余分に摂取しない) 
【副⁺】❷❸(あえて、ひとまず、しばらく、極力、できるだけ、当面、立場上)差し控える
【例文】 ❶首相がいる会議場には、大勢の役人が差し控えていた/首脳会談の際は、呼び出しに備え、隣室に補佐官が差し控えている/国会議員の近くには、数人の秘書が差し控えていて、さまざまな仕事に対応する ❷会議では、当事者ではないので、発言を差し控えた/社長は、広報課に対し、合併の発表をしばらく差し控えさせた/当局の意向により、事件の公表が当面、差し控えられた/本件は現在調査中のため、公のコメントは差し控えたい/官房長官は、記者からの質問に、「お答えを差し控えさせていただきます」と答えた/相手が多忙だと思い、訪問を差し控えている/残留農薬検査の結果が出るまでは、野菜の出荷を差し控えることになった/心配をかけないように、仕事上の問題を妻に話すのは差し控えている ❸生活習慣病の予防には、酒や煙草、塩分を差し控えることが必要だ/ダイエットのため、甘い物をできるだけ差し控えている
【名詞形】差し控え
【補足】名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 交渉に影響しないよう、マスコミに対する情報提供の差し控えを検討中だ/監査法人は、今期の監査で意見の差し控えを申し出た/ウイルスの感染を恐れる人々の間で、外食の差し控えが多くなった

**さしひく・さっぴく【差し引く・差っ引く】** [差す＋引く] ❶ⓐ(金額、手数料、送料、経費、基礎控除、税金、税額、家賃、[社会・介護]保険料、[人件・生活・光熱・交通]費、食費、実費、費用、手間、原価、代金、割引料金、支出、借金、損金、負債、ローン、債務、損失、コスト、維持費、修理代、一定額、[立て替え・前借り]分、この[分・額[がく]]、時間、重さ)を差し引く(=ある数量から別の数量を*引き去る) ⓑ(収入、所得、給料、年金、賃金、原稿料、ボーナス、金額、価格、代金、売り上げ、利益、財産、資産、遺産、総額、元本、小遣い、仕送り、家賃、敷金、体重、全体、その[分・額])から差し引く ❷ (欠点、影響、年齢、お世辞、家庭の事情、経験不足)を差し引く(=マイナス面や過剰な面を評価から引いて考える) 
【副⁺】❹(直接、あらかじめ、別途、前もって、さらに、一律に、何だかんだと) ❺(いくらか、多少、ある程度)差し引く
【補足】「差っ引く」は「差し引く」の音が変化した形で口語表現
【例文】 ❶未使用の古い年賀葉書は、郵便局で手数料を差し引いた上で切手などと交換してもらえる/売り上げから必要経費を差し引くと、利益は僅かだ/所得税の算出においては、所得から保険料や基礎控除などが差し引かれる/年金受給者の介護保険料は年金から差し引かれる/仕送りから生活費を差し引くと赤字になるので、アルバイトをしている/

<506>
純資産とは、会社の資産総額から負債総額を差し引いた額を言う/父の遺産は、借金を差し引いたら大した額ではない/毎月、分割の形で給料から会社に与えた損金を差し引かれている/安月給で、社会保険料や家のローンを差し引くと、食べるのに精いっぱいだ/自動車産業は、販売増により開発コストを差し引いても大幅に増益となった/借家人の退去の際、修理代を差し引いて敷金を返却する/原稿料から前借り分を差し引かれて渡された/電話代は無料通話分を差し引いて請求される/輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支が黒字になった/健康寿命とは、平均寿命から病気や怪[け]我[が]などの期間を差し引いたものだ/衣服の重さを差し引くと体重は50キロだ ❷いくつかの欠点を差し引いても、彼の変わらぬ誠実さは評価できる/噴火の影響を差し引いても、周辺の荒廃ぶりは予想以上だった/あの人は年齢を差し引いたにしても、あまりに手際が悪く周囲の足を引っ張っている/褒め言葉はお世辞を差し引いて聞くことにしている/家庭の事情を差し引いても、彼は遅刻や欠勤が多すぎる/経験不足を差し引いても、もう少しやりようがあるはずだ/彼女は大げさな人だから、ある程度差し引いて考えないといけない
【名詞形】差し引き 【動】差し引き(を)する
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「差引き」「差引」と送り仮名が省略される
【例文】 8千円で仕入れた壺を1万円で売ったので差し引き2千円の儲けです/これまでの貸し借りを差し引きすると、ちょうどゼロになる/アルバイト代から家賃を支払うと差し引き2万円しか残らない/寄り付き前の注文動向は、売り2240万株、買い 2040万株で差し引き 200万株の売り越しとなった/給与の差引支給額とは、必要な控除を差し引いた手取りのことだ/潮の差し引き(=満ち引き)を考えて堤防は設計されている

**さしひびく【差し響く】** [差す＋響く] (生活、活動、仕事、商談、交渉、政策、経済、生活費、将来)に差し響く(=悪い影響を及ぼす) 
【副⁺】(直接、大幅に、極端に、予想外に、大きく)差し響く
【例文】 これだけ物価が上昇すれば、当然、国民の生活に差し響くはずだ/議員活動に差し響かないように、個人的な付き合いには注意をしている/息子が交通事故を起こしてしまった。就職活動に差し響かないかと心配だ/あまり酒を飲み過ぎると、翌日の仕事に差し響くから、気をつけよう/政府は、景気の後退が政策に差し響くことがないよう、警戒している/入院の費用が予想外にかさみ、生活費に差し響きそうだ/夫が遊び歩くのは仕方がないが、子供たちの将来に差し響くような事だけはしないでほしい

**さしまねく【差し招く】** [差す＋招く] ❶([人]、家臣、店員、友人、相手、若者、芸人)を差し招く(=手で合図をして呼ぶ) ❷(一団、軍勢)を差し招く(=方向などを指示する) ❸(若者、客、新時代、幸せ)を差し招く(=招き、迎える) 
【副⁺】❶(さっと、そっと、優しく、気軽に) ❷ (さっと)差し招く
【例文】 ❶主君は、手柄を立てた家臣を近くに差し招き、恩賞を与えた/客は、店員を差し招いて、追加の注文をした/小舟の上で、扇の的を「射よ」と妓[ぎ]女[じょ]が差し招くと、腕に覚えのある武士が、見事にそれを射たという/上の方から声がしたので、見上げると、2階から友人が手で差し招いていた/待ち合わせの場所を探していたら、先に着いた相手が私を差し招いていた ❷行進する一団は、リーダーが差し招くと、一斉に正面スタンドを向いて敬礼した/大将が軍配でさっと差し招くと、待ち構えていた兵[つわもの]どもが大挙して

<507>
敵陣へ攻め入った ❸若者を間違った道に差し招いた新興宗教の教祖は、社会的に弾劾された/主人は、招待客を邸内に差し招き、一碗の茶を振る舞った/隆盛を極める IT 産業が、新時代を差し招いたことは誰しも認めるところだろう

**さしむける【差し向ける】** [差す＋向ける] ❶(銃口、明かり、懐中電灯、マイク、銚[ちょう]子[し]、顔、視線)を差し向ける(=その方向に向ける) ❷(人、使い、使者、部下、家臣、早馬、密偵、追っ手、刺客、医師、職員、救援の手、護衛、救急隊、兵、軍隊、援軍、艦隊、迎えの車)を差し向ける(=ある目的のため、人や車などをその場所に向かわせる) 
【副⁺】❶(さっと、ためらわず) ❷ (直接、早々に、即座に、速やかに、代わりに)差し向ける
【例文】 ❶強盗犯は人質に銃口を差し向け、「動くと撃つぞ」と脅した/倉庫の奥の方へ明かりを差し向けると、男が荷物を盗もうとしていた/客の足元に懐中電灯を差し向け、夜道を案内した/会談を終えた首脳陣に、報道陣から一斉にマイクが差し向けられた/客に銚子を差し向け、酒を勧めた/肩を叩[たた]かれたので、顔を座席の後ろに差し向けると、知人も観劇に来ていた ❷出張中の社員が大[おお]怪[け]我[が]をしたと聞き、部下を病院に差し向けた/将軍の命令に逆らえば、刺客を差し向けられるのは明らかだった/感染症が蔓[まん]延[えん]している地方の病院に、応援の医師が差し向けられた/政府は騒乱鎮圧のため、直ちに軍隊を差し向けた/味方の形勢が不利だという知らせを受け、急いで援軍を差し向けた/紛争地の海上封鎖をするため、艦隊が差し向けられた/空港に着くと、先方が迎えの車を差し向けてくれていた

**さしもどす【差し戻す】** [差す＋戻す] ❶ⓐ(法案、問題、伝票、書類、申請書、資料)を差し戻す(=もう一度*やり直すように、元の所に返す) ⓑ(衆議院、[委員・審議]会、担当部署、[申請・発注]者、本人)に/へ差し戻す ❷ⓐ (審理、審議、判決、本件、訴訟、控訴、案件、事件)を差し戻す(=上級審が審理を*やり直させるため、事件を原裁判所に*送り返す) ⓑ(高裁、地裁、下級審、第一審、予審、原裁判所、原審)に/へ差し戻す 
【副⁺】(再び、直ちに、速やかに)差し戻す
【例文】 ❶参議院に送られた法案は、否決されても衆議院に差し戻せば再議決できる/経費を一桁間違えて記載し、上司から伝票を差し戻された/提出書類は不備があるため、申請者に差し戻された ❷大方の予想に反し、審理が最高裁から東京地裁に差し戻されたので、関係者は驚きを隠せない/上級審は、審理をすることなく、判決を原裁判所に差し戻せる/本件は、原判決が取り消され、第一審に差し戻された/高等裁判所が判決を破棄し、事件を地裁に差し戻した
【名詞形】差し戻し 差し戻しにする/なる
【補足】公用文では「差戻し」と送り仮名が省略される
【例文】 最高裁は、この案件を高裁への差し戻しにする見込みだ/この件は、担当部署へ差し戻しにし、再度議論するべきだ/審議結果に疑義が出たため、議案は審議会への差し戻しになるだろう/本件の差戻し裁判が行われる予定だ

**さすりあげる【摩り上げる・擦り上げる】** [さする＋上げる] (手足、腰、太もも、ふくらはぎ、膝、脛[すね]、胸、喉、背中、腹、脇腹、腕、手の甲、頬、剃[そ]り跡、古傷、リンパ管)をさすり上げる(=下から上に向かってさする) 
【副⁺】(そっと、優しく、ゆっくり、そろそろと)さすり上げる

<508>

【例文】 傷跡だらけの手足をさすり上げる度に、ラグビー選手だった頃を思い出す/猫は、喉をそっとさすり上げてやると、気持ちよさそうにしている/何だか寒[さむ]気[け]がしてきて、思わず腕をさすり上げた/剃り跡をさすり上げながら、髭[ひげ]の剃り残しがないか確かめた/帰還兵は、足の古傷をさすり上げながら、戦争体験を語り始めた/膝から足の付け根に向けて、リンパ管をゆっくりさすり上げてマッサージをした

**さそいあう【誘い合う】** [誘う＋合う] ⓐ(友人、友達、仲間、知り合い)を誘い合う(=各人が人を誘う) ⓑ(友人、友達、同僚、同好の士、仲間、チームメイト、近隣の人たち)と誘い合う ⓒ(映画、観劇、コンサート、食事、旅行、登山、花見、海水浴、プール、盆踊り、ゲーム、ドライブ、デモ)に誘い合う ⓓ(友人、友達同士、同僚、仲間、同好の士、家族、近隣の人たち、[クラス・チーム]メイト、みんな)が/で誘い合う 
【副⁺】(広く、気軽に、気楽に、互いに、誰からともなく)誘い合う
【例文】 大学で出会った仲間を誘い合い、バンドを結成した/広く知り合いを誘い合えれば、もっと支援の輪が広がる/近くで誘拐事件が起きたので、下校時は友達と誘い合って帰るように親に言われた/一人ではためらわれるが、仲間と誘い合えば、デモに行くのも抵抗がない/互いに仕事が忙しくて、映画にも食事にも誘い合えないでいる/小学校時代の友人とは、今でも互いに海水浴に誘い合う仲だ/金曜の夜は、独身寮の仲間で誘い合って飲みに行くことが多い/麻雀好きな4人で誘い合い、集まっては卓を囲んで楽しんでいる/クラスメイトが誘い合って、夏休みに富士山麓でキャンプを実施した/10人以上がうまく誘い合えれば、書道展のチケットが団体割引になる/毎年、みんなで誘い合って、町内の盆踊りに参加している
【名詞形】誘い合い
【例文】 マンション恒例の忘年会は、最初は隣の住人との小さな誘い合いから始まった/メールなどの普及で、仲間同士の誘い合いがやりやすくなった/都会では人間関係が希薄になって、ご近所同士の誘い合いなど、極端に減ってしまった

**さそいあわす・さそいあわせる【誘い合わす・誘い合わせる】** [誘う＋合わす・合わせる] ⓐ(→「さそいあう」ⓑに同じ)と誘い合わせる(=互いに相手を誘う) ⓑ(→「さそいあう」ⓓに同じ)が/で誘い合わせる 
【副⁺】(→「さそいあう」【副⁺】に同じ)誘い合わせる
【例文】 友達と誘い合わせて、休日にサッカーをするつもりだ/一人で行くとつまらないので、同僚と誘い合わせて、昼食に出かける/久しぶりの同窓会には、まるで誘い合わせたようにかつての悪友たちがそろった/同期生で誘い合わせて、恩師の喜寿を祝う会を開いた/「来月の開店日には、ご近所の皆様で誘い合わせて、ぜひお越しください」/誘い合わせた結果、ちょうど4人になったので、1台の車で一緒に行けた/近所同士で誘い合わせた結果、バスツアーには定員一杯の参加者が集まり、大いに親睦を深めることができた
【名詞形】誘い合わせ
【例文】 映画鑑賞会には、皆様お誘い合わせの上、ご来場ください

**さそいいれる【誘い入れる】** [誘う＋入れる] ⓐ([人]、人々、男性、女性、少女、少年、客、友人、級友、人材、読者、観客、視聴者、敵、熊、魚、鳥の雌)を誘い入れる(=誘って中に入らせる) ⓑ(部屋、家、店、ホテル、ベッド、車、踊りの輪、仲間、組織、派

<509>
閥、企業、バンド、サークル、クラブ活動、芸能界、沼地、眠り、幻想、罠[わな]、悪の道、未知の世界、癒やしの境地)に誘い入れる 
【副⁺】(まんまと、うまく、強引に、巧みに、執[しつ]拗[よう]に)誘い入れる
【例文】 森の新鮮な空気は、都会の人々を癒やしの境地に誘い入れてくれる/容疑者は女性を車に誘い入れようと甘い言葉をかけたが、うまくいかなかった/芸能プロダクションは、地方出身の少年少女を芸能界に誘い入れ、アイドルに育て上げている/繁華街では、客を店に誘い入れるための呼び込みが行われている/趣味もなく、暇そうにしていた友人を麻雀仲間に誘い入れた/いつも一人で寂しそうにしている級友をダンスのサークルに誘い入れた/スタートしたばかりのベンチャー企業だが、うまく優秀な人材を誘い入れることができた/優れたSF小説は、読者を未知の世界に誘い入れてくれる/まんまと敵を騙[だま]し、底なしの沼地に誘い入れることに成功した/鳥の雄が巣作りをし、そこに雌を誘い入れるまでの生態を撮影した

**さそいかける【誘い掛ける】** [誘う＋掛ける] ❶ⓐ(参加、出席、来場、同行、入会、脱退、共催、協力)を誘いかける(=相手に対して誘う行動をとる) ⓑ([人])に(しよう、したらどうか)と誘いかける ❷ⓐ(→❶ⓐに同じ。[人]、相手、友達、知人)を誘いかける(=誘いそうになる。誘おうとする) ⓑ(→❶ⓑに同じ)と誘いかける 
【副⁺】(さりげなく、しつこく、しきりに、巧みに、熱心に、積極的に)誘いかける
【例文】 ❶友人にコンパへの参加を誘いかけたが、どうも気乗りがしないようだ/新興宗教の一派が、悩み事のありそうな若者に対して、言葉巧みに入会を誘いかけている/級友に、音楽会に一緒に行こうと誘いかけたが、返事がまだない/受験勉強中の息子に「気分転換に散歩でもどうか」と誘いかけた ❷一旦は、書道教室への入会を誘いかけたものの、彼にはその気がなさそうだと思い直した/ハイキングに知人を誘いかけたが、膝が悪いと聞いてだめだなと思った/憧れの彼女に「コーヒーでも…」と誘いかけたが、気後れして諦めた
【名詞形】誘いかけ 誘いかけをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 人との付き合いが苦手な父は、町内会からの誘いかけにも一切応じない/外資系企業からしきりにヘッドハンティングの誘いかけがあった/同じサークルに入るよう、友人に誘いかけをしてみたが、断られた

**さそいこむ【誘い込む】** [誘う＋込む] ⓐ(→「さそいいれる」ⓐに同じ)を誘い込む(=誘って、中にしっかり入らせる) ⓑ(→「さそいいれる」ⓑに同じ。奥深さ)に誘い込む 
【副⁺】(→「さそいいれる」【副⁺】に同じ。確実に)誘い込む
【例文】 犯人は、男性を空き家に誘い込んで、殺害したらしい/家出少年は悪い仲間にだまされ、知らないうちに悪の道に誘い込まれてしまった/名監督の作品は、観客をファンタジーの世界へ巧みに誘い込む/視聴者は、軽やかなメロディーと美しい映像にいつしか誘い込まれていく/この山では、あちこちに熊を誘い込むための罠が仕掛けてある/川の岩陰に餌を入れた籠を仕掛けて、魚を誘い込んだ/マッサージを受けているうちに、心地よい眠りに誘い込まれていった/日本酒の奥深さに誘い込まれ、終[しま]いには蔵元を訪ね歩くまでになった

<510>
**さそいだす【誘い出す】** [誘う＋出す] ❶ⓐ([人]、友人、友達、女性、男性、少女、少年、子供、敵、犯人、獲物)を誘い出す(=誘って外に連れ出す) ⓑ(食事、買い物、デート、催し、コンサート、散歩、ドライブ、旅行、花見、映画、遊び、観戦)に誘い出す ⓒ(外、建物の裏、屋上、公園、テーマパーク、海岸、人[ひと]気[け]のない所)へ/に誘い出す ❷(思い、笑い、涙、感動、同情、眠気)を誘い出す(=感情や生理現象を誘発する) ❸ (譲歩、話、エラー)を誘い出す(=*働きかけによって、それなりの結果を相手から得る) 
【副⁺】❶(そっと、まんまと、うまく、訳[わけ]なく、ひそかに、巧みに、甘言を用いて) ❷❸ (うまく、さりげなく、何となく、巧みに)誘い出す
【例文】 ❶定年退職後、退屈した夫は、誰彼構わず遊びに誘い出すようになった/閉じこもりがちな友人を散歩に誘い出して、気分が晴れるように励ました/何とか口実を作り、憧れの女性を食事に誘い出すことに成功した/誘拐犯は、言葉巧みに少女を公園に誘い出し、車で連れ去った/息子は、昨年、過激派組織に誘い出されたままで、帰って来ない/敵を油断させ、誘い出すため、味方の陣は偽りの酒宴を始めた/ゴキブリを誘い出すため、好みの匂いがする薬を辺りに撒[ま]いた/熊を洞穴から誘い出そうと、入口に好物の蜂蜜を置き、罠[わな]を仕掛けた ❷幼児の可愛らしいしぐさが、周りの大人の笑いを誘い出している/役者の熱演が観客の感動を誘い出し、劇場は喝采の渦となった/年老いた物乞いの姿が同情を誘い出すらしく、人々が前の空き缶に金を投げ入れて行く/ガタゴトという単調な列車の音と揺れが眠気を誘い出す ❸今回の協議で、相手の譲歩を誘い出せるかが鍵となると見ている/三塁からの滑り込みが、キャッチャーの思わぬエラーを誘い出した
【名詞形】誘い出し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 ネットで知り合っただけの人からの誘い出しに簡単に乗って、トラブルに遭う女性が増えている

**さっぴく【差っ引く】** ☞さしひく・さっぴく【差し引く・差っ引く】

**さとりきる【悟り切る】** [悟る＋切る] (真実、真理、本質、限界、非力、[無力・未熟]さ、極意、奥義、事情、人生、生きることの意味、運命)を悟り切る(=最後まで完全に悟り、理解する) 
【副⁺】(しみじみ、とことん、はっきり、完全に、明確に、敏感に、本能的に)悟り切る
【例文】 修行者でもない限り、真理を悟り切ることなど凡人には無理だ/高僧の説話は、人生の本質を悟り切った者にしか語り得ない、深い内容だった/彼は起業に失敗し、無力さを悟り切ったはずなのに、また新しい事業を始めた/合気道でその極意を悟り切ろうと、毎日厳しい練習を続けている/「悟り世代」とは、欲も夢も持たず、淡々と日常を過ごす悟り切ったような若い世代のことだ/貧困家庭で育った私は、外国留学は叶[かな]わぬ夢だと悟り切っていた

**さとりきれる【悟り切れる】** [悟る＋切れる] (→「さとりきる」に同じ)を/が悟り切れる(=最後まで完全に悟り、理解できる) 
【副⁺】(→「さとりきる」【副⁺】に同じ)悟り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 真理を悟り切れた修行僧にのみ、高い地位が与えられる/何年修行をしても悟り切れず、不本意のうちに道場を去る者もいる/当事者側が問題の本質を悟り切れていない
<511>
ため、解決策が出ない/自己の非力を悟り切れた者は、むしろ他者に対して寛容になれる/思い切りが悪いため、いくつになってもなかなか人生を悟り切れない/年を取ってもつまらぬことで思い悩み、いまだに生きることの意味を悟り切れずにいる
**さとりすます【悟り澄ます・悟り済ます】** [悟る＋すます] ⓐ (僧、聖職者、宗教家、老師、修[しゅ]験[げん]者[もの]、哲学者、部長、校長)が悟り澄ます(=真理などを全て悟っている。あるいは、そのような様子を示す) ⓑ (宗教の教義、真理、道義、奥義)を悟り澄ます

【副⁺】(すっかり、妙に)悟り澄ます
【例文】 悟り澄ました表情の僧は、集まった参拝者に仏の慈悲を説いた/老師は、悟り澄ました様子でうなずきながら、弟子の悩みに答えていた/5日間、滝に打たれる荒行を完遂した修験者は悟り澄ました気持ちで下山した/部長が悟り澄ましたような口調で訓辞を述べた
**さばききる【捌き切る】** [捌[さば]く＋切る」❶ (客、注文、商品、在庫品、かなりの数や量、交通量、書類、仕事、家事、アクセス、オファー、案件、もめ事、攻撃、人間関係、無理難題)をさばき切る(=ある期間、最後まで完全に全てを手際よく処理する) ❷ (ハンドル、手綱、包丁)をさばき切る(=ある期間、最後まで完全にうまく使う)

【副⁺】(てきぱきと、うまく、難なく、手際よく、手順よく、巧みに、器用に、見事に)さばき切る
【例文】
❶ 生[なま]ものの商品は、仕入れたその日にさばき切らないといけない/これだけの数の在庫品をさばき切るには、1週間は必要だろう/休暇中にたまった書類を、休み明けにすぐさばき切るのは難しい/彼女は、食堂をたった一人でさばき切っている/昼時は客が一時的に増えるが、スタッフ3人で何とかさばき切った/リーダーは営業上の難しい案件もうまくさばき切っている/敵の攻撃をさばき切るのは困難だと判断し、早々に陣を引き払った ❷ くねくね曲がる坂道でも、プロの運転手はハンドルを巧みにさばき切る/50年寿司を握って来た親[おや]父[じ]は、包丁一本でどんな素材でも見事にさばき切ってみせる
**さばききれる【捌き切れる】** [捌[さば]く＋切れる]
❶ (→「さばききる」❶に同じ)を/がさばき切れる(=ある期間、最後まで完全に全てを手際よく処理することができる) ❷ (→「さばききる」❷に同じ)を/がさばき切れる(=ある期間、最後まで完全にうまく使うことができる)

【副⁺】(→「さばききる」【副⁺】に同じ)さばき切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】
❶ 改札の自動化で、大勢の利用客を難なくさばき切れるようになった/ランチの混雑時には、注文をさばき切れないことがある/売れ行きが悪く、在庫品がさばき切れないまま年を越してしまった/2車線の道路では、将来増加する交通量をさばき切れなくなる/新人マネージャーは、大量の仕事をさばき切れず、ミスを連発した/サーバーが大量のアクセスをさばき切れずにダウンした ❷ パパラッチに追いかけられた有名人の車は、ハンドルをさばき切れずに壁に激突し大破した/四頭立て馬車の手綱をさばき切れる御者は相当なベテランに違いない
**さびつく【錆び付く】** [錆[さ]びる＋付く]
❶ (金属、金庫、鍵、機械、ナイフ、釘[くぎ]、金具、道具、車、門扉、蝶[ちょう]番[つがい]、鉄柵、シャッター、レール、回路)がさびつく(=ひどくさびる。さびて動かなくなる) ❷ (体、腕、脳、頭、思考、アイデア、技術)がさびつく(=長く使わなかった能力や知力などが鈍る)

【副⁺】
❶ (すっかり、赤く、ぼろぼろに) ❷ (すっか

<512>
り)さびつく
【例文】
❶ 長く放置された金庫は、鍵がさびついており、壊して開けるしかなかった/定期的に油をさせば、機械はさびつかない/持ち主が海のそばに住んでいたため、この古車は通常よりかなりさびついている/廃屋の扉は塗装が剥がれ落ち、さびついて変色していた/開き戸の蝶番がさびついていて、開閉の度にキーキーと音を立てる ❷ しばらく現場を離れていたせいで、すっかり腕がさびついてしまった/頭がさびつかないように何か新しいことに挑戦してみたい/定年後、さびついた頭を少しでも活性化させたいと思い、俳句を始めた/せっかく海外で磨いた技術も帰国後に使い道がなければ、さびついてしまう
【名詞形】さびつき
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 この門扉は、さびつきを防ぐため、特殊な塗装を施している/ボルトとナットの接合部分にさびつきがないか、丹念に調べた/潮風に当たると、金属にはさびつきが生じやすい
**さびれはてる【寂れ果てる】** [寂れる＋果てる] (村、町、商店街、地域、山里、辺り一帯、通り、店)が寂れ果てる(=どうしようもないほどに寂れてしまう)

【副⁺】(すっかり、まるっきり、ひどく、見る影もなく)寂れ果てる
【例文】 かつては街道沿いで栄えたこの村も過疎化が進んで、すっかり寂れ果ててしまった/不景気で寂れ果てた町には、人通りが全くない/数年前までは寂れ果てた山里だったが、若者がキャンプ場を整備し、最近は利用客が増えてきた/炭鉱が閉鎖され、辺一帯は見る影もなく寂れ果て、ぼた山だけが残された
**さまよいあるく【さ迷い歩く・彷徨い歩く】** [さまよう＋歩く]
❶ (森、山中、街、市中、盛[さか]り場[ば]、迷路、砂漠、荒野、原野、異郷の地、[霧・暗闇]の中、各地)をさまよい歩く(=目標を*見失って、あてもなく*歩き回る) ❷ (生死の境、思案の道、心の闇、[妄想・夢幻]の世界)をさまよい歩く(=心身が不安定な状態が続く)

【副⁺】 (あちこち、うろうろ、ふらふら、よろよろ、とぼとぼ、あてもなく)さまよい歩く
【例文】
❶ 悩める詩人は、物思いにふけりながら森の中をさまよい歩いた/親とはぐれた子供が山中をさまよい歩いているところを、登山者に助けられた/突然の事故で婚約者を亡くし、悲しみのあまり夜の街をさまよい歩いた/道に迷って、市中をあちこちさまよい歩き、ホテルに戻れたのは明け方だった/砂漠をさまよい歩くうちに、オアシスを見つけた/夜の荒野を一人でさまよい歩くのは、オオカミに襲われる危険がある/霧の中をあてもなくさまよい歩いていると、いつの間にか運河のほとりに出ていた
❷ 大[おお]怪[け]我[が]で生死の境をさまよい歩くような状態が長く続いた/師の一[ひと]言[こと]によって、さまよい歩く心の闇に一筋の光が差したように感じた
**さまよいこむ【さ迷い込む・彷徨い込む】** [さまよう＋込む] (知らない所、路地裏、裏通り、庭、家、迷路、原野、樹海、森、密林、未知の地、別世界、[闇・異次元]の世界、別空間、迷宮、昔の時代)にさまよい込む(=さまよって、なじみのない場所に入ってしまう)

【副⁺】(うろうろ、ふらふら、いつの間[ま]にか、あてもなく、知らぬうちに、知らず知らずに)さまよい込む

<513>
【例文】 旅先でさまよい込んだ路地裏には、古い長屋が立ち並んでいた/怪しげな男たちがたむろする裏通りにさまよい込み、身の危険さえ感じた/子犬がうちの庭にさまよい込んで、うろうろしている/家にさまよい込んで来た猫を可愛がるうちに、猫は居着いてしまった/地図もなく富士山麓を歩いていたら、樹海にさまよい込み、出られなくなった/『不思議の国のアリス』は、少女が別世界にさまよい込み、さまざまな冒険をする物語だ/人気のSF小説は、主人公が異次元の世界にさまよい込むという内容だ/この店は、昭和の時代にさまよい込んだような懐かしさを感じる
**さまよいでる【さ迷い出る・彷徨い出る】** [さまよう＋出る]
ⓐ (外[そと]、道路、通り、街、各地)にさまよい出る(=さまよって出る)
ⓑ (部屋、[死・黄泉[よみ]]の国、亡[な]骸[きがら])からさまよい出る

【副⁺】(→「さまよいこむ」【副⁺】に同じ)さまよい出る
【例文】 認知症の老人が一人で外にさまよい出ることがないように、家族は注意している/夜、山の中の道路を走行していると、不慮の死を遂げた亡霊がさまよい出るという噂[うわさ]を聞いた/父親から勘当され、追い出された男は、ふらふらと通りにさまよい出た/内乱が長引き、国を追われた難民が世界各地にさまよい出ている/このホラー映画は、死の国からゾンビたちが街にさまよい出て暴れるという内容だ/この岩山は、亡骸からさまよい出た霊魂が集まる心霊スポットとして有名だ
**さめきる【冷め切る・褪め切る】** [さめる＋切る]
❶ (湯、茶、スープ、料理、風呂、熱)が冷め切る(=物や熱量が完全に冷めてしまう) ❷ (愛情、恋愛感情、心、気持ち、情熱、感動、興奮、興[きょう]、座、仲、関係)が冷め切る(=高ぶっていた感情や興味が完全に冷めてしまう) ❸ (色、色合い、色彩)がさめ切る(=光の照射や経年で、本来の色や輝きを完全に失う)

【副⁺】(すっかり、とことん、完全に)さめ切る
【例文】
❶ 風呂の湯が冷め切っていたので、沸かし直した/冷め切ったお茶を温め直しても、まずいだけだ/客の来訪が予定より遅れたため、せっかく作った料理が冷め切ってしまった ❷ 夫婦の愛情が冷め切ってしまったら、後は、離婚するしかない/彼の恋愛感情が冷め切った今、どんなに手を尽くしても、元には戻れないだろう/別れた恋人から復縁の希望があったが、もう気持ちは冷め切ってしまっていた/荒廃したこの学校では、教師たちの教育に対する情熱は、既に冷め切っている/ロックに酔いしれた若者たちは、公演終了後も、興奮が冷め切らない様子だった ❸ 何年も西日を浴びてきた部屋のカーテンは、元の鮮やかな色がさめ切ってしまっている/色がすっかりさめ切ってみすぼらしくても、思い出が詰まったTシャツなので捨てられない/色合いがさめ切ったジーンズを、「かえって趣がある」と言って好む若者もいる
**さめきる【覚め切る・醒め切る】** [さめる＋切る]
ⓐ (目、頭、酔い、麻酔)がさめ切る(=完全に意識がはっきりした状態に戻る) ⓑ (眠り、眠気、夢、空想、迷い、物思い、欲、陶酔、呪縛、狂気)が/からさめ切る

【副⁺】(すっかり、完全に)さめ切る
【例文】 まだ目が覚め切らないのに、「遅刻するわよ」と母にたたき起こされた/寝起きに冷水を浴び、すっきりしたので、覚め切った頭で試験場に向かえた/昨晩飲みすぎて、朝、冷水で顔を洗っても酔いが醒め切らず、頭が痛い/手術をしたら、麻酔が醒め切らないうちは動かないほうがいい/演奏を聞いた聴衆は、しばし陶酔から醒め切らない様子で、うっとりしていた/カウンセリングを受けた結果、カルト宗教の呪縛から完全に覚め切っ

<514>
た若者がいる
**さめきれる【覚め切れる・醒め切れる】** [さめる＋切れる]
ⓐ (→ 「覚め切る」ⓐに同じ)がさめ切れる(=完全に意識がはっきりした状態に戻ることができる)
ⓑ (→「覚め切る」ⓑに同じ)が/からさめ切れる

【副⁺】(すっかり、完全に)さめ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 まだ完全に目が覚め切れてはいなかったが、朦[もう]朧[ろう]とした頭で着替えて外出した/酔っ払った男は交番で警官に説教されても、酔いが醒め切れないようだ/時差出勤で、まだ眠りから覚め切れていない街を通って駅に急ぐ/兄はもう40歳になるのに、まだミュージシャンになる夢から覚め切れないでいる/一晩で大金を儲けようという欲から覚め切れない夢想家たちが、カジノに集まる
**さめはてる【醒め果てる・冷め果てる】** [さめる＋果てる] (酔い、酒、座、興[きょう]、夢、夢想、恋、百年の恋、情熱、陶酔、興味、迷い、気持ち)がさめ果てる(=酔いなどが去って、意識がはっきりし、すっかり正気に戻る)

【副⁺】(すっかり、はっと、一気に、いっぺんに、急に、完全に)さめ果てる
【例文】 ほろ酔い気分で歩いていたら、自転車にぶつかって転び、酔いが一気に醒め果てた/どんなに情熱的な恋をしていても、時とともにいつかは冷め果ててしまうものだ/恋人の浮気を知り、百年の恋も醒め果てたという思いだ/若い頃はロックに夢中だったが、年を取ると興味が醒め果ててしまった/憧れの人とデートをしたが、意外にけちな様子を見て、ときめく気持ちも冷め果ててしまった
**さらいあげる【浚い上げる・渫い上げる】** [さらう＋上げる]
❶ (川、井戸、堀、どぶ、池、川底、砂金、ごみ、土砂、汚泥、藻、水草、ヘドロ、泉のコイン、釜の底の飯粒)をさらい上げる(=底をさらって、たまっていたものを上げる) ❷ (料理、残り物、ソース)をさらい上げる(=さらうようにして残さず食べる)

【副⁺】(すっかり、全部、きれいに、残さず)さらい上げる
【例文】
❶ 古井戸の底をさらい上げたが、何も出なかった/公園の池をさらい上げたら、自転車など意外なごみも出て皆を驚かせた/警察の捜索班は、川底をさらい上げ、犯人が捨てたという証拠品を探した/川に入って砂金をさらい上げている人たちに出会った/用水路のごみや泥土をさらい上げたら、水流が戻った/洪水の後、町内総出で堀の汚泥をさらい上げた/川の中に茂り過ぎた藻や水草は、定期的にさらい上げ、流れをよくしておく/観光客がコインを投げ込む泉をさらい上げたら、相当の金額になったという ❷ 皿に残ったソースまでパンできれいにさらい上げて食べる
**さらいあげる【復習い上げる】** [復[さ]習[ら]う＋上げる] ([勉強した・教わった」こと、習ったところ、重要事項、[学習・既習]項目、要点)をさらい上げる(=習ったことを全て復習する)

【副⁺】(全て、全部、再度、しっかり、すっかり、くまなく、丹念に)さらい上げる
【例文】 教わったことを、必ずその日のうちにさらい上げるのが、勉強のコツだ/ピアノのレッスンで習ったところは、家でもう一度さらい上げるようにしている/試験直前に重要事項をさらい上げて、しっかりと頭に入れる/1学期の学習項目をさらい上げることができる宿題を作成し、夏休み前に生徒に渡した/教師が、授業の最後にその日の要点をさらい上げてやると、学習効果が上がると言われる

<515>
**さらけだす【曝け出す】** [曝ける＋出す]
ⓐ (手の内、心、腹の中、本音、本性、心情、感情、自分、自己、内面、素顔、ありのまま、私生活、秘密、弱み、弱点、欠点、愚かさ、恥、無残な姿、老醜、惨状、真相、内情、実情、実態、正体、無知、[無能・癒着]ぶり、不祥事、不正、矛盾、対立、欠陥、不備、限界、嫌な部分、過去、肌)をさらけ出す(=人に見せていなかったものを隠すことなく、全て見せる)
ⓑ (明るみ、白日の下[もと]、内外、公衆の面前、世間、公)にさらけ出す

【副⁺】(全て、何もかも、余さず、飾らず、赤裸々に)さらけ出す
【補足】「さらける」は単独ではあまり使わない
【例文】 二人は互いに手の内をさらけ出し、腹を割って話し合った/カウンセラーに本音をさらけ出して話すと、気持ちがすっきりする/プライドの高い彼は、親友にさえ自分をさらけ出すことができない/大統領選は、国の実情を内外にさらけ出す結果となった/新聞記者が官民の癒着ぶりを白日の下にさらけ出した/内部告発により世間にさらけ出された官僚の不正は、驚くべきものだった/マスコミは、新法案の欠陥を公にさらけ出そうとしている
**さわぎだす【騒ぎ出す】** [騒ぐ＋出す]
❶ (群衆、観客、見物人、住人、デモ隊、ファン、野[や]次[じ]馬[うま]、酔っ払い、子供、鳥)が騒ぎ出す(=騒ぎ始める)
❷ (近隣住民、世間、周囲、市民団体、活動家、マスコミ)が騒ぎ出す(=物事が問題視され、急に関心事となる)
❸ (胸、心、血、職人魂、鉄道好きの虫)が騒ぎ出す(=心配や興奮、興味のため冷静でなくなる)

【副⁺】
❶❷ (ワイワイ、ワアワア、ガヤガヤ、うるさく、やかましく、一斉に、大勢で、大声で)
❸ (何となく、にわかに、人知れず)騒ぎ出す
【例文】
❶ 夜中にアパートの住人が騒ぎ出し、隣室の人たちは寝られなかった/警官隊と衝突したデモ隊が大声で騒ぎ出した/酔っ払いが騒ぎ出したため、店の外に連れ出された/校庭で蜂に刺されたと言って、子供たちが騒ぎ出した/雛[ひな]のいる巣の下に猫が近づいたため、親鳥が騒ぎ出した ❷ ごみ処理工場の建設計画を知った近隣住民が騒ぎ出している/津波被害を機に、防波堤の高さが急に騒がれ出した/選挙を前に、党首の脱税疑惑が報じられ、マスコミに騒ぎ出されるとまずい ❸ 毎年祭りが近づくと、何となく心が騒ぎ出す/警察を退職して久しいのに、事件の話を聞くと元刑事の血が騒ぎ出した/同僚は、機関車の写真を見ただけで鉄道好きの虫が騒ぎ出すらしい
**さわぎたてる【騒ぎ立てる】** [騒ぐ＋立てる]
ⓐ (小さな [ミス・いたずら]、ちょっとした失言、[つまらぬ・くだらない]こと、小[こ]競[ぜ]り合い、子供の喧[けん]嘩[か]、失敗、事件、浮気、スキャンダル)を騒ぎ立てる(=興味本位に*取り上げ、大げさに騒ぐ)
ⓑ (口さがない人々、反対派、群衆、世間、周囲、メディア、マスコミ、週刊誌、ファン、小心者)が騒ぎ立てる

【副⁺】(ワイワイ、ワアワア、ガヤガヤ、ただ、ことさら、うるさく、やかましく、口々に、大げさに、派手に、やたらに、むやみに、いたずらに、ヒステリックに、無責任に、大声で、こぞって)騒ぎ立てる
【例文】 小さなミスを大問題のように騒ぎ立てるのは、小心者のすることだ/子供の小さないたずらが、目くじらを立てて騒ぎ立てるほどのことだろうか/マスコミは、政治家のちょっとした失言も騒ぎ立てたがるものだ/こんなくだらないことで、あまり騒ぎ立てないでもらいたい/会社側は、労働争議で生じた小競り合いを大げさに騒ぎ立てた/子供の

<516>
喧嘩に親たちがしゃしゃり出て、騒ぎ立てるのはよくない/人気歌手の浮気が発覚し、週刊誌で騒ぎ立てられている/大臣のスキャンダルをメディアが嗅ぎつけ、騒ぎ立て始めた/事実かどうか不明なうちは、むやみに騒ぎ立てるのはよくない/異を唱えたのは正当な理由があってのことで、無責任に騒ぎ立てようとしたわけではない
**さわぎまわる【騒ぎ回る】** [騒ぐ＋回る] (群衆、デモ隊、若者、子供、サポーター、野[や]次[じ]馬[うま]、酔っ払い、マスコミ、猿、カラス)が騒ぎ回る(=うるさく騒いで無秩序に動く)

【副⁺】(ワアワア、うるさく、やかましく、陽気に、ヒステリックに)騒ぎ回る
【例文】 ハロウィーンになると、若者が街頭に繰り出し、騒ぎ回る光景が見られる/園児たちにうるさく騒ぎ回られるのを嫌う住民が、保育園の開設に反対している/祭りの日は、朝から法被姿の子供たちが興奮して騒ぎ回っている/休み時間になると、小学生たちが大声で校庭を騒ぎ回っている/この子はまだ2歳なのに行儀がよく、よその家で騒ぎ回ったりしない/忘年会シーズンは、酔っ払いが夜遅くまで街[まち]中[なか]を騒ぎ回り、収拾がつかない/マスコミが騒ぎ回るほど、タレントの結婚話に世間が関心を抱いているのか疑問だ/鷹でも現れたのか、子猿たちが枝の上で騒ぎ回っている/生ごみの収集日には、カラスがごみ袋の周りで騒ぎ回ってうるさい
**ざわめきたつ【ざわめき立つ】** [ざわめく＋立つ] ❶ (葉、茂み、木々、雑木林、森、梢[こずえ]、葦[あし]、波、水面、湖)がざわめき立つ(=風で木々や水のざわめきが起こる) ❷ (人々、全員、子供たち、群衆、一同、周囲、観客、見物人、関係者、記者団、社内、家中、会場、教室、客席、鳥の群れ、心、血)がざわめき立つ(=その場にいたものが何となく騒ぎ始める。心の中が急に穏やかでなくなる)

【副⁺】(突然、ひとしきり、ガヤガヤ、ザワザワ、一斉に、一気に、にわかに、急に、妙に、しきりに)ざわめき立つ
【例文】
❶木枯らしが林を吹き抜けると、木の葉が一斉にざわめき立った/梢がざわめき立つと、森の中の動物たちもせわしげに動き回る/大風が吹くと、穏やかだった湖面がにわかにざわめき立った
❷ 新学期のクラス替えが発表されると聞き、子供たちはざわめき立っている/予期せぬ対抗馬の出現に選挙関係者がざわめき立っている/水泳選手の思いがけぬ引退発言に、記者団はざわめき立った/社長が急死したとの知らせに社内はざわめき立った/火災警報が鳴り響くと、会場はざわめき立ち、観客が逃げ出した/響き渡る銃声に鳥の群れはざわめき立ち、一斉に飛び立った/憧れの人が婚約したと聞き、心が妙にざわめき立っている/決勝戦の前は、心がざわめき立ち、平常心を保つのが難しかった
**さわりまくる【触り捲る】** [触る＋捲[まく]る] (体、体中、頭、髪、顔、胸元、おなか、肌、手、足、下半身、お尻、赤ん坊、ペット、カメラ、ゲーム機、ガラス、商品、展示品、その辺)を触りまくる(=相手の気持ちを無視して、勢いよく次々と触る)

【副⁺】(しつこく、ぺたぺた、べたべた、あちこち、手当たり次第、やたらに、勝手に、無神経に、無断で、片[かた]っ端[ぱし]から)触りまくる
【例文】 息子は、弟ができてうれしいらしく、赤ん坊の顔を触りまくっている/子供たちが「かわいい」と言って、触りまくるので、子犬は嫌がって逃げ出した/子供に触りまくられては困るので、新品のカメラは戸棚にしまっておいた/腕白坊主たちが先を争って触りまくったゲーム機は、ついに壊れてしまった/小さい子がぺたぺたとガラス戸を触りまくるので、手の形[かた]がたくさんついた/スーパーで幼児が商品を触りまくるのを、母親がい

<517>
ちいち追いかけて止めている/展示会場では、カーマニアたちがいとおしそうにクラシックカーを触りまくっていた

<518>
し
**しあう【為合う】** [為る＋合う] ⓐ(両者、双方、皆)が/でし合う(=互いに何かをする) ⓑ(相手)とし合う ⓒ (話)をし合う ⓓ(お辞儀、挨拶、自己紹介、目配せ、抱擁、遠慮、意識、感謝、自慢、理解、心配、協力、尊重、信頼、影響、分担、連絡、交換、確認、攻撃、干渉、邪魔、排除、非難、反発、知らぬふり、批判、指摘、討論、相談、主張、発表、噂[うわさ]、真似、手助け、メール、プレゼント、チェック) (を)し合う
【副⁺】 (代わる代わる、互いに、交互に、相互に、交代で)し合う
【例文】隣家とは、道で会えば、挨拶をし合う程度の間柄だ/出席者同士が遠慮し合って、意見を出さない/お年寄りが孫の自慢をし合っているのは、ほほえましい光景だ/皆で協力し合って企画を進めていくことにした/互いの個性を尊重し合えば、対立は生じない/地震の際の避難経路を地域単位で毎年1回確認し合うことにしている/異文化の共同体同士が互いに排除し合わず、共存の道を探る必要がある/両国は、長年、領土問題で互いを非難し合ってきた/村全体で互いに農作業の手助けをし合っている/友達同士でいつもメールをし合っている/彼女とは互いの誕生日にプレゼントをし合う仲だ/グループ全体でミスのチェックをし合っている

**しあがる【仕上がる】** [する＋上がる] ❶ⓐ(原稿、レポート、論文、資料、報告書、仕事、彩色、絵、巻物、作品、ドラフト、教材、楽曲、映画、広告、画面、デザイン、模写、アルバム、服、洗濯物、織物、刺[し]繡[しゅう]、模様、イラスト、図面、印刷、化粧、髪型、着付け、料理、塗装、研磨加工)が仕上がる(=手をかけて完成する) ⓑ (ユニークな作品、上出来の舞台、最新のスタイル、暗い色調、満足できるレベル、柔らかい質感、落ち着いた印象、ふんわりとした風合い、濃厚な味、極上の酒)に仕上がる ❷ (選手、アスリート、チーム、選手の体)が仕上がる(=調整が完了する) 
【副⁺】❶(すっきり、きちんと、ちゃんと、美しく、うまく、きれいに、完璧に、均一に、ナチュラルに、カラフルに、コンパクトに、スマートに、シャープに、見事に、豪華に、期待どおりに)仕上がる
【例文】 ❶有能な助手のおかげで、面倒な仕事が期限内に仕上がった/この作品が仕上がるまでは、ほかの仕事は引き受けられない/外国人の演奏家によって日本の楽曲がどんなものに仕上がるか楽しみだ/新作は名演出家の手で王道をゆく上出来の舞台に仕上がった/柔軟剤を使えば、洗濯物がふんわり仕上がる/インスタントスープに牛乳を加えれば、濃厚な味に仕上がる/チョコレートケーキは、製菓用よりも普通のチョコレートを使ったほうが色がきれいに仕上がる/節約のため自分で壁を塗装したが、きれいに仕上がらなかった ❷オリンピック代表の選手団は、完璧に仕上がった状態で現地入りした/一年かかって攻守のバランスがとれたチームに仕上がった/気持ちのばらばらだったメンバーも、名

<519>
監督の指揮でまとまったチームに仕上がった/注目の選手が試合を控え、仕上がる直前に怪[け]我[が]をしてしまった
【名詞形】仕上がり
【例文】 どんなに急いでも、原稿の仕上がりは明日になる/パエリアは、米がパリッとしているのが理想の仕上がりだ/塗装の仕上がりの良し悪しは下地の処理で決まる/前評判と異なり、チームの仕上がりは期待ほどではなかった/試合を前にチームはまずまずの仕上がりだ
**しあげる【仕上げる】** [する＋上げる] ❶ⓐ (→「しあがる」❶ⓐに同じ)を仕上げる(=手をかけて完成させる) ⓑ (→「しあがる」❶ⓑに同じ)に仕上げる ❷ (→「しあがる」)❷ に同じ)を仕上げる(=調整を完了させる)

【副⁺】(→「しあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、精巧に、入念に、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に)仕上げる
【例文】 ❶ 明日の締め切りに間に合うように、徹夜して原稿を仕上げた/冬休みを利用して、遅れていた論文を一気に仕上げた/今から作業を始めたのでは、徹夜しても仕上げるのは無理だ/パピルスの巻物は何人かの職人で分担し、部分ごとに仕上げ、繋[つな]いで1枚にしたものとされている/合唱団は確かな歌唱力で歌曲をきちんと仕上げていた/研磨加工では、むらなく均一に表面を仕上げることが求められる/次回作は、これまでにないユニークな作品に仕上げたいと思っている/タオルをふっくら仕上げるには、干す前によく振り、パイルの間を開かせるとよい/独特な醸造法でじっくり時間をかけて極上の酒に仕上げた ❷ あの監督は、若い選手を育てて一流選手に仕上げることで有名だ/監督は秋の全国大会に向けてチームを仕上げようとしている/投手の肩を十分に仕上げるため、コーチによる個人指導が始まった
【名詞形】仕上げ 仕上げをする
【例文】 この見事な仕上げは陶芸家の技術の高さを示している/郷土人形の仕上げのポイントは、顔を毛先の細い筆で丁寧に描くことだ/よく炒めてから、仕上げに醤[しょう]油[ゆ]を少々垂らすと味がよくなる/シチューは、少し煮込んだら、塩と胡椒で味を整えて最後の仕上げをする
**しいれる【仕入れる】** [する＋入れる]
❶ⓐ(商品、品物、物、食品、[食料・加工]品、魚、肉、野菜、果物、[農産・海産]物、穀物、米、食材、原料、材料、素材、部品、製品、本、酒、ワイン、コーヒー、花、生地、衣服、木材、薬、種子、家具、チケット、車、機械、古着、雑貨、グッズ、骨[こっ]董[とう]品、ガソリン、原油、武器、物件、土地)を仕入れる(=原材料や物品を卸業者や製造元から*買い入れる) ⓑ(問屋、市[し]場[じょう]、メーカー、会社、工場、製造元、酒蔵、卸、ディーラー、農家、農協、農場、牧場、漁港、漁師、業者、生産者、産地、現地、全国、地方、地元、企業、外国、海外、世界中、ネットショップ)から仕入れる ❷ (情報、ニュース、知識、アイデア、ノウハウ、手法、画像、技術、新語、話、話題、雑学、噂[うわさ]、ネタ)を仕入れる(=情報や手法を入手する)

【副⁺】(直接、いろいろ、どっさり、しこたま、安く、いち早く、大量に、安定的に、格安で、まとめて、吟味して、厳選して、共同で)仕入れる
【例文】 ❶ 人気商品は仕入れると同時にすぐ売り切れてしまう/どんな品物を仕入れるといいか、気象情報も参考に検討する/朝、水揚げされた鮮魚を漁港から空輸で仕入れて

<520>
いる/新鮮な旬の野菜を農家から直接仕入れるルートを築いた/アメリカから遺伝子組み換えでない大豆を大量に仕入れた/食材を生産地から安く仕入れている/店では全国の酒蔵から直接仕入れてきた酒を提供している/この背広は、英国から仕入れた生地で作られている/独自の入手経路で吉野の山から木材を仕入れている/当販売店では、走行距離が短い車を仕入れるようにしている/東南アジアで安く仕入れた雑貨に手を加え、商品価値を高めて売る/玩[おも]具[ちゃ]屋は問屋からキャラクターグッズを仕入れる/骨董品には、ただ同然で仕入れたような物も含まれる/原油を仕入れるのは中東が中心だが、ロシアなどからち輸入している/建売住宅とは、建築業者が土地を仕入れ、販売のために建てた家のことだ/あの店は問屋を通さずに工場から直接仕入れて売るので、他よりずっと安い/「酒を仕入れて来たぞ。皆で飲もう」 ❷ インターネットで花火大会の情報を仕入れた/就職試験に備え、新聞にしっかり目を通して情報を仕入れておく/新しく仕入れた知識を早速皆に披露する/海外旅行で盗難に遭わないための予備知識を仕入れた/新しい研究手法を仕入れようとセミナーに参加した/営業マンは毎日の話題をスポーツ紙から仕入れている/テレビのクイズ番組に出るために、本を読んで雑学を仕入れているところだ/記事のネタを仕入れようと新聞記者は取材に走り回る
【名詞形】仕入れ 仕入れをする
【例文】 大[おお]時[し]化[け]の後は、魚の仕入れが少ない/仕入れに失敗して、多くの在庫を抱えることになった/流通業では、仕入れに占める輸入品の割合が増加している/明日の仕入れに必要なお金だけは残しておく/早朝に市場に行き、仕入れを済ませてから開店準備にとりかかる/寿司屋は毎日の仕入れでその日のネタが変わる/「俺は仕入れだけは人任せにしないから、扱う魚には自信がある」/年に数回は仕入れのために海外に直接出向く/偽ブランド品販売業者はどこで仕入れをしているのだろう/スーパーやコンビニは、大量仕入れを行う小売業だ/雛[ひな]人形は問屋からの仕入れになる/仕入れ先を確保したおかげで営業が安定した/食材の仕入れ値が上がったため、メニューの値上げを考えている/仕入れ価格が高騰したからと言って、すぐに商品価格への転嫁はできない
**しおおせる【為果せる】** [為[す]る＋果[おお]せる]
ⓐ (研究、仕事、説明、役目、犯罪行為、[偽装・隠蔽]工作)をしおおせる(=最後まで完全に終える。*やり遂げることができる)
ⓑ (表現、満足、隠蔽、抵抗、逃亡) しおおせる

【副⁺】(滞りなく、完全に、見事に、十分に、立派に)しおおせる
【補足】「おおせる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「なしとげる」「何とか、最後まですることができる」の意
【例文】 ライフワークとして、最後までその研究をしおおせる者は限られている/大きな仕事をしおおせた時の充足感は、格別なものだ/科学で全ての現象の説明をしおおせるわけではない/この人気ドラマは、少女の繊細な心情を見事に表現しおおせている/どう頑張っても、ワンマン社長が満足しおおせるような利潤は出せない/企業がこの商品の欠陥をいつまでも隠蔽しおおせるとは思えない/警察が威信をかけて捜索している以上、犯人が逃亡しおおせるか、はなはだ疑問だ
**しおくれる【為遅れる】** [為[す]る＋遅れる]
ⓐ (話)をし遅れる(=することが間に合わなくなる)
ⓑ (避難、対応、搭乗、応募、提出、申告、連絡、スタート)(を)し遅れる

【副⁺】うっ

<521>
かり、つい、危うく、すんでのところで)し遅れる
【例文】 ビルの火災で避難し遅れた人々は、屋上に上り、救助を待った/その企業は、世界経済の変化に対応し遅れた結果、競争力を急激に失った/空港で出発ゲートを間違えて、危うく搭乗し遅れるところだった/うっかり奨学金の申請書を提出し遅れてしまい、もらえなくなった/還付金の申告をし遅れると、受け付けてもらえない/徒競走では、スタートをし遅れて、1位になれなかった
**しおとす【為落とす】** [為[す]る＋落とす]
ⓐ (話)をし落とす(=するべきことをうっかりして怠る)
ⓑ (発見、指摘、説明、記録、確認、連絡、報告、チェック) (を)し落とす

【副⁺】(うっかり、つい)し落とす
【例文】 慎重にダブルチェックをしたはずだったが、採点ミスを発見し落としていた/会議中に説明をし落とした部分に気がついて、急いで最後につけ加えた/記録し落としたものがないか、関係者でもう一度点検した/上司に報告する直前に、確認し落としていた重要事項が一つあり、慌てた/互いに業務連絡をし落とさないように十分注意しよう/不良品のチェックをし落として、担当者の責任問題になった
**しおれかえる【萎れ返る】** [萎[しお]れる＋返る] ❶ (花、葉、植物、野菜、青果物、作物)がしおれ返る(=すっかりしおれてしまう) ❷ ([人]、心、気持ち)がしおれ返る(=ひどく元気を失い、しょんぼりする)

【副⁺】(すっかり、完全に)しおれ返る
【例文】
❶ 植木の水やりを忘れていたら、花も葉もしおれ返ってしまった/青菜に塩をかけたら、ことわざどおり見事にしおれ返った/日照りが続き、畑の作物がしおれ返っている ❷ 受験に失敗してしおれ返っていた妹は、家族に励まされ、笑顔が戻ってきた/新人の営業マンは、やっと結んだ契約を取り消され、すっかりしおれ返ってしまった/失敗したからと言ってしおれ返っていても、仕方がない/立て続けに仕事でミスをした部下はしおれ返り、気力を失ってしまったようだ
**しおれきる【萎れ切る】** [萎[しお]れる＋切る] ❶ (→「しおれかえる」❶に同じ)がしおれ切る(=これ以上ないほど、完全にしおれる) ❷ (→「しおれかえる」❷に同じ)がしおれ切る(=これ以上ないほど、完全に元気を失い、しょんぼりする)

【副⁺】(すっかり、完全に、元に戻れないほど)しおれ切る
【例文】 ❶ 旅行から戻ると、花瓶に挿してあった花がしおれ切っていた/夏の日差しが強過ぎたのか、ベランダの花がしおれ切っている/しおれ切った花は、茎を水切りしても元に戻らない/摘んで来た草花を花瓶に入れようとしたら、既にしおれ切っていた/ポインセチアがしおれ切ったのは、水をやり過ぎたせいだ ❷ いたずらが過ぎて父親に叱られた子供は、しおれ切っている/大失敗の後、しおれ切った気持ちを立て直すのはなかなか難しい
**しかえる【仕替える】** [する＋替える] (塗装、編成、登録、説明、表現、配置、設置、アレンジ、パッキング)(を)し替える(=別のものに替える)

【副⁺】(すっかり、全部、丸ごと、部分的に)し替える
【例文】 壊れた物は取り替え、錆[さ]びた物は塗装し替える/臨時ニュースを流すため、急[きゅう]遽[きょ]、番組の編成をし替えた/パソコンのユーザー辞書の内容を別のパソコンに登録し替えた/「臆病」という否定的な言葉は、「慎重」という肯定的な言葉に表現し替えることもで

<522>
きる/古いクーラーを新しいものに設置し替えることにした/新曲が不評なので、現代風にアレンジをし替えてみた/箱の中身が動くので、きっちり詰まるように、パッキングをし替えた

**しかける【仕掛ける】** [する＋掛ける] ❶(花火、爆弾、地雷、ダイナマイト、装置、盗聴器、無人カメラ、罠[わな]、網、釣り針、簗[やな]、餌、お米、シチュー、鍋)を仕掛ける(=目的の効果が発揮されるように準備する) ❷(戦争、戦い、攻撃、襲撃、奇襲、テロ、戦術、勝負、喧[けん]嘩[か]、争い、論争、技、速攻、タックル、相場、先物買い、[ドル・空[から]]売り、買収、競争、不買運動、民主化、トリック、心理戦、恋の罠[わな]、流行、ブーム、サプライズ、キャンペーン、アプローチ、ドッキリ)を仕掛ける(=相手に先んじて、こちらから*働きかける) ❸(会話、電話、食事、合図、仕事、勉強、料理、運動、外出、退出、発注、乗車、いたずら、あくび、自殺)(を)しかける(=し始めようとする) 
【副⁺】(いきなり、先に、積極的に、一気に、巧妙に、周到に、果敢に、一方的に、矢継ぎ早に、先手を取って)仕掛ける
【例文】 ❶犯行グループから爆弾を仕掛けたとの声明が出され、爆発物処理班が現場に急行した/戦争中に仕掛けられた地雷の撤去は危険を伴う作業だ/ストーカーに盗聴器を仕掛けられ、プライバシーを侵害された/罠[わな]に餌を仕掛けてネズミを捕る/昔から沖に定置網を仕掛けて漁をしている/夜のうちに朝食用のお米を炊飯器に仕掛けておく ❷ 向こうから戦いを仕掛けられる前にこちらから打って出よう/司令官は次の攻撃を仕掛ける機会を狙っている/夜中に奇襲を仕掛けられ、味方は全滅した/テロを仕掛けようとした反体制グループが検挙された/雌伏10年、いよいよ大勝負を仕掛ける時だ/敵の方から争いを執[しつ]拗[よう]に仕掛けて来る/技を矢継ぎ早に仕掛けて、相手を倒す/海外投資家が相場を仕掛けて株価が乱高下した/株価が低迷すると、敵対的買収を仕掛けられることがある/軍政下の民衆に民主化を仕掛けても成功はなかなか難しい/作者は物語の最後に大どんでん返しのトリックを仕掛けている/甘い恋の罠[わな]を仕掛けて、彼の気持ちをつかまえたい/低価格衣料品の流行を仕掛けた会社は、急成長を遂げた/駅弁ブームを仕掛けたのは、デパート業界だ/異性に好意を抱いたら、果敢にアプローチを仕掛けるべきだ/ドッキリを仕掛けられたお笑い芸人は見事に騙[だま]された ❸ 聴衆を前に話をしかけて、マイクがオンになっていないことに気づいた/電話をしかけて、相手が旅行中だったことを思い出した/外出ししかけたところに雨風が強くなったので、行くのを見合わせた/ちょうど退出しかけた時に、上司から呼び止められ仕事を渡された/問屋に発注をしかけたが、注文数を一桁間違えていて慌てた/会議中、あくびをしかけて、慌てて噛[か]み殺した/自殺をしかけていたところを発見され、一命を取り留めた
【名詞形】仕掛け 仕掛けをする/になる
【例文】「種も仕掛けもありません」は、手品師の決まり文句だ/自分で作った仕掛けにうまく魚が掛かった/からくり人形の仕掛けは、実に複雑で巧妙に出来ている/忍者屋敷には、隠し扉や隠し部屋などさまざまな仕掛けがしてある/古代の王は略奪を恐れ、墓室にさまざまな仕掛けを施した/この鏡は、隣室からこちらの部屋を覗[のぞ]き見できる仕掛けになっている/歌舞伎の舞台は大仕掛けなので、観客は大喜びだ/当時、コピーライターは、時代の先端を切り開く流行の仕[じ]掛人だった/「ナイアガラの滝」という仕掛け花火の定番が

<523>
ある/ぜんまい仕[じ]掛けで動く玩[おも]具[ちゃ]は、戦後の輸出品だった
**しかねる【為兼ねる】** [為[す]る＋兼ねる] ❶ⓐ(賛同、賛成、同意、承諾、承認、承服、納得、決心、判断、我慢、理解、返事、返答、即答、出席、世話、サイン)(を)しかねる(=何かの事情によってすることができない) ⓑ(→❶ⓐに同じ。お [答え・教え・送り・渡し、預かり・受け・引き受け・世話])しかねる ❷ⓐ(人殺し、夜逃げ、ごまかし、ひどい仕打ち、[とんでもない・大変な]こと)をしかねない(=そうする心配がある) ⓑ(虐待、乱暴、横領、攻撃、発砲、破壊、邪魔、反発、自殺、爆弾発言)(を)しかねない ⓒ (問題、[警察・裁判]沙汰)にしかねない ❸ⓐ(崩壊、爆発、影響、停滞、失敗、破綻、倒産、遭難、悪化、長期化、問題に発展)しかねない(=悪い結果を招く恐れがある) ⓑ([駄目・台なし・ぶち壊し・うやむや]に、危うく)しかねない
【副⁺】
❶ (どうしても、どうにも、どうあっても、何としても、すぐには、とっさには)しかねる ❷❸ (どうかすると、下手をすると、もしかしたら、このままでは、今にも)しかねない
【補足】「しかねる」は、「やむを得ない事情で」という意味を含む。相手への婉曲な断りの表現としては、「致しかねます」を多く使う。「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使い、「〜することができない・難しい」という意味を表す。❷❸ の場合は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ使う
【例文】 ❶ 私はこんな危険な工事計画には賛同をしかねる/この議案には承服しかねると反対する議員が多い/こんな簡単な説明では、どうしても納得しかねる/留学するかどうか、決心しかねて迷っている/これは、すぐには判断をしかねる複雑な事案だ/同僚の度重なる嫌がらせに我慢しかねて、社内のハラスメント委員会に訴えた/どうにも理解しかねる解答に皆、首を傾[かし]げている/「個人情報に関するご質問にはお返事しかねます」と担当者に断られた/「申し訳ありませんが、これは内部文書なので、お送りしかねます」/法に触れるような危ない仕事はお引き受けしかねると即座に拒否された ❷ あいつは金のためなら、人殺しもしかねない奴だ/彼は事業に失敗して、夜逃げをしかねない状態だ/あまり急進的な案を出すと、他の委員たちが反発しかねない/あの上司は冷酷だから、失敗した部下を責めて、自殺をさせかねない/相手はかなり立腹していて、このままでは裁判沙汰にされかねない ❸ 大地震が来たら、こんな古い建物は崩壊しかねない/貿易交渉がこじれ、外交問題に発展しかねない状況となった/一歩間違えば、信頼関係を台なしにしかねないトラブルが起きてしまった/政治家はいろいろな手を使って、問題をうやむやにしかねない/彼のような危険人物は、現体制を危うくしかねない
**しがみつく【しがみ付く】** [しがむ＋付く] ❶ (親、恋人、相手、体、首、肩、背中、胸、腕、手、腰、膝、足、木、枝、柱、窓枠、手すり、柵、ロープ、ハンドル、座席、オール、板切れ、浮き袋、岩、山肌、海べり、机)にしがみつく(=離れないように、しっかりつかまる) ❷ (会社、職場、組織、権力、利権、権益、権力の座、政権、社長の椅子、地位、肩書き、家、身分、立場、名誉、プライド、過去の栄光、都会の生活、思い出、夢、幻影)にしがみつく(=資格や立場など何かに執着する)

【副⁺】
❶ (しっかり、力いっぱい、何とか、ひしと、ぎゅっと、しゃにむに、必死に、夢中で、死に物狂いで) ❷ (執[しつ]拗[よう]に、強引に、恥も外聞もなく、いつまでも)しがみつく
【補足】「しがむ」は関西の方言。「強くかむ」「繰り返しかむ」の意

<524>

【例文】 ❶ 海難救助の際、救助者は溺れる相手にしがみつかれないようにする必要がある/雷鳴に怯[おび]えた幼児は、母親の首にしがみついた/子供は母親の胸にしがみついたまま、泣きながら予防接種を受けた/喧[けん]嘩[か]相手に腰にしがみつかれたが、何とか振り払って蹴飛ばした/猿は、木の枝にしがみつき、手を伸ばして上手に木の実を取った/祖母の家になじんだ子は、帰り際に柱にしがみつき、「帰らない」と泣きわめいた/8階のベランダの柵に少年がしがみついているという通報を受け、消防隊が救助に向かった/運転手は、下り坂でブレーキが利かないことに気づき、ハンドルにしがみついた/舟が転覆したが、流れてきた板切れにしがみついて何とか助かった/対岸の海べりに、数軒の家々がしがみつくように建っているのが見えた/机にしがみつくようにガリ勉する ❷ 職場にしがみつかず、
【副⁺】業で稼ぐ若者も増えている/独裁者は、権力の座に何とかしがみつこうと画策した/老政治家は、引退を勧められても聞き入れず、死ぬ直前まで肩書きにしがみついていた/作家は、文学賞受賞の栄光にしがみつくことなく、精力的に小説を発表している/多忙な都会の生活にしがみつくより、田舎でのゆったりした生活を選ぶ人もいる
**しかりつける【叱り付ける】** [叱る＋付ける] ❶ ([人]、子供、孫、部下、社員、生徒、学生、選手、新人、弟子、若者、スタッフ、店員、相手)を叱りつける(=相手を強く叱る)
❷ (→❶に同じ)を叱りつけている(=叱ることに慣れている)

【副⁺】(びしびし、がみがみ、びしっと、ひどく、容赦なく、きつく、厳しく、やかましく、やたらに、頭ごなしに、ものすごい剣幕で)叱りつける
【補足】❷は、「叱りつけている」の形で使う
【例文】 ❶ 近頃、感情的になって、やたらに子を叱りつける若い母親を見かける/上司は、不祥事を起こした部下を呼び出し、叱りつけた/部長に厳しく叱りつけられた新入社員は、泣き出しそうになった/問題を起こした学生を叱りつけたら、逆に、「何が悪いのだ」と開き直られた/鬼監督はだらけた選手を見つけると、「たるんでるぞ」と叱りつけている/店主が店員をがみがみ叱りつけてばかりいると、客には敬遠される/相手の釈明も聞かず、頭ごなしに叱りつけるのは反発を買うだけだ/叱りつける前に本人がどう思っているか、聞いてみたほうがいい ❷ 普段子供を叱りつけていない母親は、思わぬ子供の反抗にうろたえた/いつも監督に叱られつけている選手は、失敗を恐れて主体的な動きが取れないようだ
**しかりとばす【叱り飛ばす】** [叱る＋飛ばす] (→「しかりつける」に同じ)を叱り飛ばす(=大声で勢いよく相手を叱る)

【副⁺】(ただ、すぐ、やかましく、やたらに、一方的に、頭ごなしに、大声で)叱り飛ばす
【例文】 親に叱り飛ばされた息子は、以来、家に寄りつこうとしない/元気な頃は僕たちを叱り飛ばしていた祖父が、病を得て別人のように静かになったのは寂しい/あの部長は、部下を叱り飛ばすことで自分の責任逃れをしようとする/気が短い社長は、気に入らないことがあるとすぐ社員を呼びつけ、叱り飛ばしている/コーチは、厳しい練習に弱音を吐く選手たちを大声で叱り飛ばしている/さすが政界の重鎮だけあって、現職の首相をも叱り飛ばしたともっぱらの評判だ
**しきつめる【敷き詰める】** [敷く＋詰める]
ⓐ (布団、座布団、毛布、カーペット、絨[じゅう]毯[たん]、ござ、むしろ、畳、マット、毛[もう]氈[せん]、新聞紙、タオル、ビニール、ホイル、布、板、石、砂、

<525>
玉砂利、石畳、大理石、煉[れん]瓦[が]、タイル、芝生、落ち葉、わら、食材)を敷き詰める(=隙間なくその場所いっぱいに敷く)
ⓑ(座敷、部屋、床[ゆか]、通路、道、敷地、箱の底、鍋、フライパン、型、皿)に敷き詰める

【副⁺】(ぎっしり、びっしり、くまなく、万遍なく、いっぱいに、一面に、平らに)敷き詰める
【例文】 合宿では、大部屋に敷き詰めた布団の上で雑[ざ]魚[こ]寝[ね]をする/この宮殿は、どの部屋にも豪華な絨[じゅう]毯[たん]が敷き詰めてある/段ボール箱にタオルを敷き詰めて、拾って来た子猫を入れた/玉砂利が敷き詰められた小道を行くと、神社の本殿の前に出た/石畳が敷き詰められた道を馬車が通る風景は、ヨーロッパを思わせる/改装した浴室には、黒いタイルを敷き詰めた/紅葉した落ち葉が足元に広がっている様は、敷き詰められた豪華なカーペットのようだ/小屋の床にわらを敷き詰めれば、寒さが防げる/鍋に白菜を敷き詰めた上に豚の薄切り肉を載せて煮込む/ケーキの型に生地とリンゴを敷き詰め、オーブンに入れて焼く
**しきる【仕切る】** [する＋切る]
❶ⓐ(場所、広場、牧場、草原、道、駐車場、空間、一画、会場、部屋、座敷、広間、病室、厩[きゅう]舎[しゃ]、畑、庭、引き出しの中、箱、内部と外部)を仕切る(=間に何かを置いて区切る) ⓑ(ブース、個々、上下、左右、二つ)に仕切る ⓒ(壁、カーテン、襖[ふすま]、障子、すだれ、ドア、扉、折り戸、衝[つい]立[たて]、パーティション、パネル、ガラス、板、柵、本棚、厚紙、バラン、ロープ、煉[れん]瓦[が]、垣根、線)で仕切る ❷ (その場、現場、店、会議、委員会、組織、党、組合、部内、チーム、パーティー、葬儀、宴会、興行、番組、一家、大所帯、情報、政策、選挙、一切合切)を仕切る(=責任を持って、一定範囲全てをまとめる) ❸ (帳簿、会計、収支)を仕切る(=ある時点で計算に区切りをつける) ❹ (土俵上)で仕切る(=相撲で*立ち合いの際に力士が両手を土俵につく) ❺ (演技、演奏、描写、パフォーマンス、表現、説明、信頼、了解、把握、準備、予知、対応、整理、処理、管理、制御、調査、検証、後押し、手助け、カバー、補償、否定、排除、拒否、無視、我慢)(を)し切る(=最後まで完全にその行為をする) ❻ (消耗、疲弊、衰弱、憔[しょう]悴[すい]、困惑、安心、満足、退屈、観念、乾燥、成熟、完全燃焼、腐敗、消化)し切る(=完全にその状態になる)

【副⁺】
❶ (はっきり、きっちり、くっきり、細かく、正確に、別々に) ❷ (てきぱき、うまく、見事に、一人で)仕切る ❺❻ (すっかり、完全に、まさに)し切る
【例文】 ❶ 夏の間、牛や羊は柵で仕切られた草原で飼育されている/山の湿原は、歩く道がロープで仕切ってあり、皆そこを通って行く/会場は、ブースごとにパネルで仕切られている/キッチンと居間は、パーティションで仕切ってある/病室のベッドとベッドの間はカーテンで仕切られている/庭とカーポートを垣根で仕切っている/引き出しの中は細かく仕切られ、文房具が整理されている/弁当箱のおかずは、味が混ざり合わないようバランで仕切る ❷ 映画撮影の現場を仕切るのは監督だ/チェーン店では、各店長がきっちり店を仕切っている/事務長は組織を仕切るが、支配はしない/議員の当選パーティーを仕切ったのは、地元の有力者だ/若い母が大所帯を一人で仕切るのは大変だったと思う/会社の一切合切を自分一人で仕切ろうとするのは無理だ ❸ 毎月、月末で帳簿を仕切って報告する/会計は必ず年度末で仕切ることになっている ❹ 土俵上で気合を入れて仕切っていた力士がわっと立ち上がった/相撲の立ち合いは、両者の呼吸が合わず2度も仕切り直した ❺ フィギュアスケートの花形選手は、まさに演技をし切ったという満足の表情で

<526>
リンクを後にした/信頼し切っていた友に裏切られて、愕[がく]然[ぜん]としている/全員がこの複雑な状況を把握し切ったとは、とても言えない/調査をし切ったとして報告書を作成したが、後から不備を追及された ❻ 長引く戦争で国民は疲弊し切っている/幼子は、安心し切って、母親の胸で眠っている/容疑者は、観念し切った様子で自供を始めた/何か月も雨が降らずに乾燥し切った中で山火事が発生した
【名詞形】仕切り 仕切りをする/になる
【補足】名詞形は、❶〜❹の意味でのみ使う
【例文】 日本式家屋では、襖が隣室との仕切りの役割を果たしている/田んぼの水路に板で仕切りをして、水の流入を調節する/台所とリビングの間に衝立を置くと、間仕切りになる/宴会の仕切り役は、いつも係長だ/注文を受けた商品は仕切り書を付けて発送する
**しきれる【仕切れる】** [する＋切れる]
❶ (→「しきる」❶に同じ)を/が仕切れる(=間に何かを置いて、区切ることができる)
❷ (→「しきる」❷に同じ)を/が仕切れる(=責任を持って、一定範囲全てをまとめることができる)
❸ (→「しきる」❺に同じ) (を/が)し切れる(=最後まで完全にその行為ができる)
❹ (安心、安住、満足、我慢、解凍、成熟、成長、完全燃焼、消化)し切れない(=完全にその状態になれない)

【副⁺】
❶❷ (→「仕切る」【副⁺】❶❷に同じ)仕切れる
❸ (→【副⁺】(「し切る」❺❻に同じ)し切れる
❹ (どうしても、なかなか、完全に)し切れない
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 ❶ 入口部分に土間はあるが、一画を作業場に仕切れるほどの広さはない/トイレが一つなのは、場所が狭くて男女でトイレを仕切れなかったからだ ❷ 社長が急死したが、夫人が会社の実務を仕切れるかどうか分からない/大プロジェクトなので、とても私一人の力では仕切れない ❸ 異常気象の原因は複雑で、一[ひと]言[こと]では説明がし切れない/危険ドラッグ売買の実態は、所轄官庁でも把握し切れていない/係員一人だけで殺到する苦情に対応し切れるかどうか、心配だ/短い期間では整理をし切れないほどの資料が溜まっている/一度に過剰な作業をさせると、コンピュータが処理をし切れずに止まってしまうことがある/無能な部下の失敗は、いくらカバーしても、し切れないほどひどい/昨今の状況では、大都市でテロが起こる可能性について否定し切れない/この不適切な会計処理は、無視し切れるほど小さいものではない/ダイエットを始めて早3日目で、我慢し切れず、ケーキを食べてしまった ❹ いつ大地震が起こるか分からないので、安心し切れない部分がある/成長し切れていない大人が増えている気がする/前回のオリンピックは完全燃焼し切れない形で終わってしまった
**しくむ【仕組む】** [する＋組む] ❶ (物事、芝居、プログラム、装置、会談、筋書き、場面、改革、出会い、学習活動)を仕組む(=工夫して設定する) ❷ (落とし穴、いたずら、トリック、策略、陰謀、暗殺計画、いかさま、罠[わな]、爆弾、事件、事故、失脚、騒動、狂言強盗、芝居、八百長)を仕組む(=悪いことを企てる) ❸ (小説、劇、作品、楽曲)に仕組む(=趣向を変えて、物語や芝居に作る)

【副⁺】
❶ (うまく、巧みに、綿密に、念入りに) ❷ (故意に、ひそかに、秘密裏に、巧妙に、共謀して)仕組む
【例文】 ❶ 万事は、神が仕組んだかのように順調に進んだ/二人を結婚させるため、友人たちは手の込んだ芝居を仕組んだ/そのパソコンには、画面をクリックするだけで、ウ

<527>
イルスに感染するプログラムが巧妙に仕組まれていた/筋書きの最後には、観客をあっと言わせる場面が仕組まれている ❷ 何者かが政治家を失脚させようと罠[わな]を仕組んだらしい/犯人はごみ箱に仕組んだ爆弾をリモートコントロールで爆発させた/実行犯は逮捕されたが、この騒動を仕組んだ黒幕は捕まっていない/そのレースは、第一コースの選手が勝つようにあらかじめ仕組まれていた/抽選は、客がどのくじを引いても当たりが出るように仕組まれていた ❸ 作家は、戦争中の体験をそのまま作品に仕組んで仕上げた/この芝居は、筋書きの中に実際の汚職事件が仕組まれている/彼の楽曲には、白鳥の伝説がモチーフとして仕組まれている
【名詞形】仕組み
【例文】 理科の時間では、人体の仕組みについて勉強する/自分たちが払った税金がどのように使われているのか、その仕組みを知りたい/このストーブは、倒れると自動的に電源が切れる仕組みになっている
**しけこむ【しけ込む】** [しける＋込む] ❶ (遊郭、ホテル、宿、旅館、バー)にしけこむ(=情事や遊興のため、その場所に*入り込む) ❷ (家、自宅、下宿、アパート、実家)にしけこむ(=遊ぶ金に不自由して、家などにじっとしている)
【補足】俗語表現。「しける」は「ふところがとぼしい」「生気がなくなる」の意
【例文】 ❶ あいつは今頃、愛人とホテルにでもしけ込んでいるのだろう/殺人容疑で手配中の女は、この辺りの安宿によく男としけ込んでいたらしい ❷ 失業中で金もなく、ただ家にしけ込んでごろごろしている/「受験に失敗した後は、予備校にも行かず、下宿にしけ込んでたよ」/「こんな所にしけ込んでないで付き合えよ」と言って、仲間が誘いに来た
**しげりあう【茂り合う・繁り合う】** [しげる＋合う] (木々、立ち木、草木、草花、枝葉、青葉若葉、夏草、水草、茅[かや]、茨)が茂り合う(=植物が*重なり合って、一面に茂る)

【副⁺】(青々と、鬱[うっ]蒼[そう]と、びっしりと、ぼうぼうと、一面に、密に)茂り合う
【例文】 立ち木が茂り合った道をしばらく進むと、突然目の前に景色が開けた/ここから尾根に抜けるには、草木が茂り合うやぶをかき分けて行くしかない/旧街道の両側には、萩の花が茂り合っていて風情がある/この山道は、頭上に枝葉が茂り合い、日が遮られるので、日中でも薄暗い/青葉若葉の茂り合う初夏の山をスケッチしながら歩く/水草の茂り合う流れの間を小魚の群れがすいすいと泳ぐ/茂り合う茅の間に巣を作っている野鳥を観察した
**しごきあげる【扱き上げる】** [扱く＋上げる] ❶ (棒、槍[やり]、帯、茎)をしごき上げる(=片方の手で細長いものの端を握り、もう一方の手で上方へ強くしごく) ❷ (選手、新人、学生、新入部員、隊員、後輩、下級生、兵士、下の者)をしごき上げる(=厳しく極限まで鍛える)

【副⁺】
❶ (ゴシゴシ、強く、シュッと) ❷ (厳しく、容赦なく、徹底的に、とことん、ぎりぎりまで)しごき上げる
【例文】 ❶ 手にした棒をしごき上げてから、相手に打ってかかった/縮んだ帯をしごき上げて、伸ばした/薬草の茎の部分をしごき上げ、出て来た液体を薬剤として使う ❷ 監督は、新人を一流選手に育て上げるために、徹底的にしごき上げた/上官にしごき上げられた新入隊員たちは、心身ともにたくましくなっていた/「後輩を鍛えるためしごき上げた」と言うが、実際はいじめにほかならなかった/徹底的にしごき上げた兵士を激戦が予

<528>
想される戦場に投入した
**しこなす【為熟す】** [為[す]る＋熟[こな]す]
ⓐ (仕事、家事、作業、橋渡し、細工、大役、通訳、スピーチ)をしこなす(=思いどおりにうまく処理する)
ⓑ (演奏、操作、操縦、運転、調整、表現、調理)(を)しこなす

【副⁺】(やすやすと、軽[かる]々[がる]と、うまく、難なく、完全に、完璧に、見事に)しこなす
【例文】 積極的に仕事をしこなしていく優秀な人が羨ましい/複雑な作業をしこなせるようになるには、何年もかかる/伝統の木工細工をしこなせる職人が減ってきた/その天才少女は、6歳にして難曲を見事に演奏しこなす腕がある/ミクロン単位で仕上げ加工をするには、特殊機械を操作しこなす熟練の技が必要だ/男の子は、初めてとは思えないほど、ラジコンカーをうまく操縦しこなしていた/魚の臭みを取り除き、うまく調理しこなすのがプロの腕の見せどころだ
【名詞形】しこなし
【補足】名詞形は、特に振る舞いについていう
【例文】 令嬢の気品あふれるしこなしに、人々の注目が集まった/言葉遣いやしこなしには、自然とその人の品格が現れるものだ
**しこむ【仕込む】** [する＋込む]
❶ⓐ(芸、芸事、踊り、三味線、泳ぎ、曲芸、剣術、礼儀作法、基礎、商い、技術、家事、料理、色事)を仕込む(=教えて、身につけさせる) ⓑ(子供、弟子、研修生、犬、猿、サーカスの動物)に仕込む ❷ (商品、食材、種[たね]、ネタ、アイデア、話題、情報、知識)を仕込む(=*買い入れる。事前に入手して準備する) ❸ (スープ、カレー、おでん、煮込み料理)を仕込む(=料理の下ごしらえをしておく) ❹ (酒、味[み]噌[そ]、醤[しょう]油[ゆ]、漬物、麹[こうじ])を仕込む(=熟成させて造る) ❺ⓐ (刀身、マイク、小型カメラ、盗聴器、ウイルス)を仕込む(=分からぬよう、中に装置する) ⓑ(杖[つえ]、鞄[かばん]、靴、腕時計、ライター、ボタン、袖口、添付ファイル)に仕込む

【副⁺】❶ (びしびし、しっかり、みっちり、きっちり、じっくり、厳しく、手取り足取り) ❸ ❹ (じっくり、丁寧に) ❺ (こっそり、ひそかに)仕込む
【例文】 ❶ ステージでは、猿が仕込まれた芸を披露している/歌舞伎役者の子は、小さいうちから踊りや三味線などの芸事を仕込まれて、舞台に立つ/サーカス団では、虎や熊などの猛獣にも曲芸を仕込んでいる/娘は武家の出なので、礼儀作法を厳しく仕込まれていた/何事も基礎をしっかり仕込んでおくことが大事だ/親方に技術を仕込んでもらったので、食うには困らない ❷ 連休中の行楽客を期待して商品を大量に仕込んだ/餃[ぎょう]子[ざ]を売り出すため、ひき肉や野菜を仕込んでおいた/宴会用に手品の種を仕込んでいたが、披露する機会がなかった/インターネットで取引相手の情報を仕込んでから、商談に出向く/いい加減な知識を仕込んでも、専門家の前では通用しない ❸ 最初にスープを仕込んでから、他の料理にとりかかる/今日はカレーを仕込んで来たから、帰りが少し遅くても大丈夫だ/休みの日にじっくりと煮込み料理を仕込んでおいた ❹ 京都の名水で仕込んだ酒は、極上の味わいだ/味噌は、大豆や麦に麹を仕込んで発酵させる/この蔵には、木の樽[たる]に仕込まれたウイスキーが眠っている ❺ 一昔前、刀を仕込んだ杖を持った座[ざ]頭[とう]市[いち]が活躍する映画が人気だった/小型カメラをライターに仕込み、違法取引の現場を撮影した/ある独裁国では、至る所に盗聴器が仕込まれているという/うっかり添付ファイルを開くと、

<529>
仕込まれたウイルスに感染する
【名詞形】仕込み 仕込みをする
【例文】 師匠の仕込みがいいから、弟子の上達も早い/食べ物屋は、開店までに仕込みを全て済ませておく/お笑い芸人は、絶えずネタの仕込みを心がけているそうだ/独特の製法で仕[じ]込みをした酒が評判だ/にわか仕[じ]込みの英会話だったが、本場で何とか通じた/あの店では、本場仕込[じ]みのイタリア料理が味わえる/歌舞伎役者は、父親仕[じ]込みの芸を代々継承する/舞台でスペイン仕[じ]込みのフラメンコを披露した/老人は敵を目にすると、仕込み杖[つえ]から刀を抜きはらった
**しずまりかえる【静まり返る】** [静まる＋返る] (辺り、室内、会場、場内、境[けい]内[だい]、キャンパス、教室中、客席、街、村、湖面)が静まり返る(=すっかり静かになって、音がしない)

【副⁺】(ひっそり、すっかり、しんと、森閑と、音もなく、妙に、不気味に、異様に、水を打ったように)静まり返る
【例文】 この辺りの団地は高齢化が進み、人影もまばらで、日中も静まり返っている/黙とうの合図とともに、場内は水を打ったように静まり返った/普段は学生でいっぱいのキャンパスも、日曜日はひっそりと静まり返っている/指揮者がタクトを振り上げると、満員の客席がしんと静まり返った/深夜、静まり返った街に救急車のサイレンが響いた/風もなく晴れ渡った空の下[もと]、湖面は静まり返っていた
**しずみこむ【沈み込む】** [沈む＋込む] ❶ⓐ(体、頭、尻、足、下半身、海水、表層水、道路、地盤、プレート、思い出)が沈み込む(=下方に奥深く沈む) ⓑ(ソファ、ベッド、枕、椅子、シート、地下、海底、深部、深い眠り、忘却の中、記憶の底)に沈み込む ❷ (心、気持ち、気分)が沈み込む(=暗い気持ちにとらわれる)

【副⁺】(すっかり、ゆったり、どっかり、どっぷり、ずんと、すとんと、重く、深く)沈み込む
【例文】 ❶ ふかふかのソファに座り、ゆったり沈み込んでいく感覚が心地よい/疲れた体は、鉛のように重くベッドに沈み込んでいった/高級な絨[じゅう]毯[たん]の上を歩くと、足が沈み込むような感じがする/自宅前の道路が突然沈み込んだのは、付近の大規模な地下鉄工事と恐らく関係がある/地殻変動で、地盤の一部が沈み込んでしまうことがある/大地震は、プレートが別のプレートの下に沈み込むことでひずみが生じ、発生する/同窓会に参加したら、記憶の底に沈み込んでいた思い出が次々とよみがえってきた ❷ 事業で大失敗し、心が沈み込んでしまった/気持ちが沈み込んでいる時は、体を動かして汗を流す/失恋して沈み込んでいる友人を慰めようと、みんなで外へ誘い出した
【名詞形】沈み込み
【例文】 海洋プレートの沈み込みは、大きな海溝部分で起きることがある/温暖化により、海底深部に酸素を運ぶ冷たい海水の沈み込みが滞る恐れがある/この自転車はサスペンションの沈み込み量を調整できる
**しそこなう・しそこねる【仕損なう・仕損ねる/為損なう・為損ねる】** [する＋損なう・損ねる]
❶ (連絡、報告、返事、返信、説明、予約、申し込み、申請、参加、出席、提出、注文、計算、入力、保存、更新、処理、書き込み、アドバイス、助言、把握、キャッチ、消去、判断、判定、検討、録画、録音、撮影、見[けん]物[ぶつ]、入手、制御、コントロール、適応、獲得、応答、和解、大儲け) (を)し損なう(=そのことをしたが、失敗する) ❷(→

<530>
❶ に同じ)(を)し損なう(=機会を逃し、そのことをせずに終わる)

【副⁺】(つい、うっかり、不覚にも、気後れして、不注意で)し損なう
【例文】 ❶ メールアドレスを入力し損ねて、違う相手に送信してしまった/爆発物の処理をし損なって、大きな被害をもたらした/野球の試合でゴロをキャッチし損ねて、相手チームに得点を与えてしまった/猛スピードで走る車を制御し損なって、大事故になった/環境の変化に適応し損なった動物は、氷河期にほぼ絶滅したという ❷ うっかり航空便の予約をし損なって、旅行ができなかった/期限を忘れ、奨学金の申し込みをし損なってしまった/忙しくて今回はマラソン大会に参加し損ねたが、次回はぜひ申し込みたい/どの大学にするか、迷っているうちに、入学願書の提出をし損なってしまった/海外出張前に、パスポートの更新をし損ねていたことに気づいた/うっかり放送日を忘れ、好きな番組の録画をし損ねてしまった
【名詞形】し損ない し損ないをする
【例文】 外国企業誘致のし損ないが、この国の経済発展を妨げた/大事な局面で判断のし損ないをすると失敗を犯す
**しそんじる【仕損じる・為損じる】** [する＋損じる]
ⓐ (事、任務、務め、役目、大役、段取り、立ち回り、取り扱い、取りまとめ、スピーチ)をし損じる(=うまくできず、失敗する)
ⓑ (作業、製作、修理、調整、対応、手術、運転、射撃)(を)し損じる

【副⁺】(→「しそこなう・しそこねる」【副⁺】に同じ)し損じる
【例文】 「急[せ]いては事をし損じる」という諺[ことわざ]を念頭に、何事も落ち着いて取り組みたい/このような好機は二度とないので、決してし損じないように努めたい/万一、この重大なスパイの任務をし損じれば、命を失うことになる/せっかく望んでいた大役が回って来たのだから、絶対にし損じたくない/もし、ガス管の修理をし損じたら、大爆発に繋[つな]がる恐れがある/補修作業の途中でし損じた品物は、別の箱に取り分けておいてください
【名詞形】し損じ し損じをする
【例文】 大会の開会式で選手代表の宣誓を任されたので、し損じのないよう努めたい/大臣になったばかりで、取り返しのつかない発言のし損じをしてしまい、更迭された
**したいもとめる【慕い求める】** [慕う＋求める] (神、仏、聖母の慈悲、親、母、[恋する・亡き]人、師)を慕い求める(=相手を慕い、そばにいることを願う)

【副⁺】(一[いち]途[ず]に、全身全霊で、心から)慕い求める
【例文】 信心とは、神や仏を全身全霊で慕い求めることだ/人間はもともと弱い存在だからこそ、聖母の慈悲を慕い求めるのだ/子が親を慕い求める切ない気持ちは、どこの国でも同じだ/残された子らは、家を出た母を慕い求め、泣きながら眠りについた/『万[まん]葉[よう]集[しゅう]』の相[そう]聞[もん]歌[か]には、恋する人を慕い求める歌が多く含まれている/この挽[ばん]歌[か]には、亡き人を慕い求める肉親の想いが込められている/師を敬い、慕い求める気持ちがいつしか恋慕の情に変わった
**したいよる【慕い寄る】** [慕う＋寄る] (親、師、高僧、尼僧、徳の高い人、年長者、灯火)に慕い寄る(=慕う気持ちから、そばにいたいと願う)
【例文】 どんなに叱られても、幼子は親に慕い寄るものだ/江戸時代の僧、良[りょう]寛[かん]さんは人徳があって、子供や農民など多くの人々が慕い寄っていたという/知性と優しさを兼ね

<531>
備えた尼僧だけあって、慕い寄る信徒は数知れなかった/人々が徳の高い人に慕い寄るのは自然なことだ/後輩に一方的に慕い寄られても、こちらにはその気がないので困る/秋の夜、どこからか虫が、灯火に慕い寄るように集まって来る
**しだす【仕出す・為出す】** [する＋出す]
❶ⓐ(話、畑仕事、変な動き、派手な身なり、横柄な態度、怖そうな顔)をし出す(=その動作を始める) ⓑ(意識、無視、真[ま]似[ね]、批判、主張、喧[けん]嘩[か]、攻撃、拒否、警戒、心配、吟味、確認、追求、普及、流行、注目、知らぬふり、アルバイト)(を)し出す ❷ (マスク、眼鏡、ネクタイ、手袋、指輪)をし出す(=着用を始める) ❸ (声、音、匂い、味、寒[さむ]気[け]、悪寒、頭痛、めまい、吐き気、胸騒ぎ、[〜という・〜ような]気)がし出す(=その現象を感じ始める) ❹ (咳[せき]、くしゃみ、げっぷ、しゃっくり、あくび、息、まばたき、歯ぎしり)をし出す(=生理的現象が始まる) ❺ (ずきずき、ぞくぞく、いらいら、どきどき、ざわざわ、そわそわ、にこにこ、めそめそ)し出す(=そのような様子や状態が始まる) ❻ ([精進・懐石]料理、弁当)を仕出す(=注文に応じ、料理を作って届ける)
【例文】 ❶ タクシーに乗ってしばらくすると、運転手が問わず語りに身の上話をし出した/同僚は、管理職になったら、急に横柄な態度をし出した/一度意識し出すと、相手のことが異性として気になってくる/一人が成功すると、皆が一斉にその真似をし出した/携帯電話が普及し出して、固定電話が激減した/自然エネルギーを利用した発電が注目され出した ❷ 2月中旬になると、花粉症の人たちが一斉にマスクをし出した ❸ 洗濯機を回すと、カタカタと変な音がし出したので、電源を切った/帰宅早々、寒気がし出した。風邪を引いたらしい/頑張れば、優勝できるような気がし出している ❹ 病人が咳をし出すと、なかなか止まらず苦しそうだ/講演がつまらないらしく、聴衆があくびをし出している ❺ 過労気味のせいか、夕方から頭がずきずきし出した/部下の報告が遅いので、部長がいらいらし出している/舞台の幕開きが遅れ、観客がざわざわし出した ❻ 近頃は法事が多く、料理を仕出すのに人手が足りない
【名詞形】仕出し
【補足】名詞形は、❻の意味でのみ使う
【例文】 打ち合わせ後の会食は、時間がないので、仕出しを頼む/会合では、昼に仕出し弁当を取ることにした/祝い事や法事では、仕出し料理が提供されることが多い/来客時には、なじみの仕出し屋から料理を取り寄せている
**したたりおちる【滴り落ちる】** [滴る＋落ちる] (水、水滴、雨だれ、雨水、しずく、朝露、肉汁、果汁、涙、汗、血、油、蜜、液体、樹液)が滴り落ちる(=しずくとなり、垂れて落ちる)

【副⁺】(たらたら、だらだら、ぽたぽた、ぼたぼた、はらはらと、点々と、とめどなく)滴り落ちる
【例文】 岩間からしみ出た水が滴り落ちている/畳んだ傘から滴り落ちた水滴で、車内が濡れている/雨の日は、庇[ひさし]から滴り落ちる雨だれを見ていると飽きない/台風による大雨で天井から雨水が滴り落ちている/早朝、木々の葉先から朝露が玉になって滴り落ちていた/肉汁の滴り落ちる骨付き肉は、いかにもおいしそうだ/オレンジを切ると、果汁が滴り落ちていい匂いが辺りにあふれた/父親にきつく叱られた子の目から大粒の涙が滴り落ちた/額から滴り落ちる汗を手の甲でぬぐいながら、炎天下で草むしりをした/怪[け]我[が]

<532>
をした腕から血が滴り落ちて、ワイシャツが赤く染まった/古びた管[くだ]の継ぎ目から油が滴り落ちて、下にたまっている/ゴムの木から白い樹液が筋になって滴り落ちている
**したてあがる【仕立て上がる】** [する＋立てる＋上がる] (洋服、背広、コート、ドレス、着物、浴衣[ゆかた]、帯、衣類、衣装)が/に仕立て上がる(=立派に完成する、*できあがる)

【副⁺】(うまく、きれいに、丁寧に、見事に、立派に、思いどおりに)仕立て上がる
【例文】 注文しておいた背広が思いどおりに仕立て上がった/期日までに服が仕立て上がらないので、催促した/浴衣が仕立て上がったら、それを着て花火大会に行きたい/母の形見の帯が娘用の帯に仕立て上がってきた/紳士服がいい具合に女性用コートに仕立て上がった
【名詞形】仕立て上がり
【例文】 仕立て上がり(=*縫い上がったばかり)の着物で茶会に臨んだ/この服は、仕立て上がり価格が5万円だ/昔は自分で着物を縫う人もいたが、今は仕立て上がりを買う人が多い
**したてあげる【仕立て上げる】** [する＋立てる＋上げる] ❶ (→「したてあがる」に同じ。暖[の]簾[れん]、掛け軸、絵巻物、作品、商品、本、長編小説、上質のコメディ、群像劇、映画、ショー、特集記事、論文、報告書、庭園、物件)を/に仕立て上げる(=立派に完成させる) ❷ (有能なスパイ、腕のいい職人、プロの芸人、一人前の営業マン、優秀な研究者、一流の選手、最強チーム)に仕立て上げる(=相手を立派に教え育てたり養成したりする) ❸ (聖女、悪女、悪者、英雄、紳士、淑女、闘士、影武者、容疑者、犯人、共犯者、遺書、自殺、スケープゴート)に仕立て上げる(=意図的に本来とは違うものに完全に*作り上げる)

【副⁺】(→「したてあがる」【副⁺】に同じ)仕立て上げる
【例文】 ❶ 腕のいい職人は、一晩で洋服を仕立て上げるという/洋服屋に外国製の生地で背広を仕立て上げさせた/一流のテーラーが仕立て上げたコートは、長年愛用しても着崩れしない/着物の生地で華やかなドレスを仕立て上げることができる/令嬢の結婚式のため、豪華な花嫁衣装が仕立て上げられた/古い着物を暖[の]簾[れん]に仕立て上げた/和紙の絵を集め、立派な絵巻物に仕立て上げた/短編を再編集し、長編小説に仕立て上げた/僅かなデータでは論文に仕立て上げるのは難しいすごうで ❷ あの凄[すご]腕[うで]の芸能事務所なら、素人をプロの芸人に仕立て上げられるだろう/監督は、リーグ最下位のチームを僅か2年でリーグ優勝するチームに仕立て上げた❸ 歴史上では、民衆の願望が平凡な少女を聖女に仕立て上げることもあった/浮名を流した女優が週刊誌の根も葉もない記事で悪女に仕立て上げられた/一介の浪人を主君の影武者として仕立て上げ、敵を欺いた
**したてなおす【仕立て直す】** [する＋立てる＋直す] ❶ (→「したてあげる」❶に同じ)を/に仕立て直す(=別の物に*作り変える) ❷ (→ 「したてあげる」❶に同じ)に仕立て直す(=再度手を入れて直す)

【副⁺】(→「したてあがる」【副⁺】に同じ。再度、もう一度、繰り返し)仕立て直す
【例文】 ❶ 英国製の背広は、何度婦人服に仕立て直してもしっかりしている/デザインが古くなったドレスを仕立て直したら、すてきなスカートに変身した/仕立て直したスーツだが、新品のように見える/丈の長いコートをハーフコートに仕立て直し、愛用している/以前、貧しい家では大人の着古しを子供用に仕立て直して着せていた/古い着物を暖[の]簾[れん]

<533>
に仕立て直して、使っている/テレビのシリアスドラマをコメディタッチの映画に仕立て直した ❷ 昔は、着物は何度も仕立て直し、着ていたものだった/この服は相当傷んでいるので、仕立て直しても使えないだろう/古民家ブームで、古い家が人気物件に仕立て直されるケースがある
【名詞形】仕立て直し 仕立て直しをする
【補足】名詞形は、着物や衣類にのみ使う
【例文】 娘の服は母の着物の仕立て直しだ/服の仕立て直しをする店が少なくなった/注文した服と違っていたので、仕立て直しをさせた
**したてる【仕立てる】** [する＋立てる]
❶ⓐ(着物、羽織、洋服、背広、ドレス、コート、シャツ、子供服、浴衣[ゆかた]、袴[はかま]、帯、襦[じゅ]袢[ばん]、単[ひと]衣[え]、袷[あわせ]、衣装)を/に仕立てる(=材料を元に衣服を作ったり、一つの物に形作ったりする) ⓑ(反物、天然素材、生地、織物)を仕立てる ⓒ(製品、商品、掛け軸、額装、屏[びょう]風[ぶ]、絵巻物、カーテン、布団、味[み]噌[そ]汁、鍋物、薄味、懐石料理、盆栽、生け垣、日本庭園、ドラマ、物語、小説、本、作品、映画、舞踊劇、ショー、ゲーム、選挙事務所、救護所)に仕立てる ❷ (バス、車、船、馬車、[臨時・専用]列車、特別機、人力車、早[そう]駕[か]籠[ご]、輿[こし])を仕立てる(=特別に乗り物を用意する) ❸ (一人前、立役者、一流の芸者、名選手、立派な職人、後継者)に仕立てる(=しっかり教えて誰もが認める者に育てる) ❹ (聖女、聖人、サンタクロース、神、英雄、人気者、モデル、スパイ、悲劇の主人公、病人、ライバル、悪者、悪役、犯人、共犯者、敵、兵士、時の人、身代わり、スケープゴート、事件、美談)に仕立てる(=意図的に本来とは違うものに*作り上げる)

【副⁺】❶ (きちんと、ぴったりに、きれいに、丁寧に、見事に、特別に、急いで、コンパクトに、自分好みに) ❷ (わざわざ、急[きゅう]遽[きょ]、慌てて) ❹ (わざと、無理に、勝手に、綿密に)仕立てる
【例文】 ❶ 昔の人たちは全て手縫いで着物を仕立てていた/背広を仕立てるには、高い技術が要る/天然素材で仕立てられたシャツは着心地がいい/古い袷の着物をほどいて、単衣に仕立てた/ステージ用の衣装は特別に仕立てさせたものだ/呉服店で反物を購入して、仕立ててもらう/廃品に少し手を加え、商品に仕立てて売る/由緒ある古文書を、掛け軸に仕立てて鑑賞する/釣って来た魚を味噌汁に仕立てて味わう/若木から立派な生け垣に仕立てるには、かなりの年数がかかる/実話をドラマに仕立てて放映する/出版社に原稿を持ち込み、本に仕立ててもらった/大地震で多くの怪[け]我[が]人[にん]が出たため、急遽、集会所が救護所に仕立てられた ❷ 毎年、バスを仕立てて社員旅行に出かける/特別の馬車を仕立てて、天皇への信任状を携えた大使を送迎する/国王が専用列車を仕立てて、周辺諸国を訪問する/首相が特別機を仕立てて外遊に向かった/江戸在住の藩主の一大事を国元に知らせるために、早駕籠が仕立てられた ❸ 我が子を一人前の医者に仕立てるには、ずいぶん金がかかった/彼を歌舞伎の立役者に仕立てようと、周りが厳しく仕込んだ/弟子を立派な職人に仕立てるのが親方の生きがいだ/誰を流派の後継者に仕立てるかで、散々もめた ❹ サンタクロースは、後世の人々によって仕立てられた伝説上の人物だ/一人の若者がいつの間にか英雄に仕立てられていた/自分を悲劇の主人公に仕立てて、世間の同情を集めようとした/無実を主張したが、状況証拠だけで犯人に仕立てられた/組織的な犯行だったが、一人をスケープゴートに仕立てて幕引きを図った/雑誌の売り上げを伸ば

<534>
そうと、何の変哲もない話をわざと事件に仕立てた
【名詞形】仕立て 仕立てをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 仕立てを頼んだ訪問着が出来上がってきた/社長はいつも仕立てのいい上等のスーツを着ている/この服は仕立てが悪いので、不格好な上に着にくい/最近、背広の仕立てをするテーラーが減ってきた/正月には仕立て下ろしの着物を着て、家族で写真に納まった/母は家で仕立て物の内職をして、僕たちを育ててくれた/父は仕立屋に奉公して技術を学び、その後独立した/当店のディナーはコース仕[じ]立てとなっています/料理の最後は小鍋仕[じ]立てで締める/心中事件が脚色されて芝居仕[じ]立てになり、話題を呼んでいる
**しちがえる【為違える】** [為[す]る＋違える]
ⓐ (訳[わけ]、カバー、サイン、コピー、カウント、セット、しつらえ)をし違える(=間違って何かをする) ⓑ (解釈、説明、記入、計算、印刷、入力、操作、操縦、運転、装着、設定、演奏、合図)(を)し違える

【副⁺】(つい、うっかり、急いで、うわの空で、慌てて、ぼうっとして、他に気を取られて)し違える
【例文】 試験で英語の訳をし違えて、減点された/書類のコピーをうっかりし違えて、上司に叱られた/カウントをし違えるとは、プロの審判として恥ずかしいことだ/言葉の意味を解釈し違えて、的外れな答えをしてしまった/料金を計算し違えて、多く払い過ぎてしまった/数字の入力をし違えたため、総計が狂ってしまった/万一、航空機の操縦をし違えたら、大惨事に繋[つな]がりかねない
**しつくす【為尽くす】** [為[す]る＋尽くす]
ⓐ (仕事、親孝行、道楽、[悪事・放[ほう]蕩[とう]]の限り、[あらゆる・馬鹿な・したい・できる]こと)をし尽くす(=最後まで残らず行う)
ⓑ (消費、燃焼、破壊、略奪、征服、吸収、採掘、採取、計算、説明、調査、議論、表現、研究、検討吟味、開発、開拓、利用、発揮、販売)(を)し尽くす

【副⁺】(全て、何もかも、完全に、十分に、最後まで)し尽くす
【例文】 親孝行をし尽くしたと言えないほど早くに親を失い、悔いが残る/したいことは全部し尽くしたので、いつ死んでも悔いはない/自分のできることは、全てし尽くした。後は天命に任せるのみだ/地球の資源を消費し尽くした時、果たして人類は生き残れるのだろうか/病魔と闘いながらも最後まで絵筆を手放さなかった画伯は、まさに人生を燃焼し尽くして、傑作を残した/町は、戦時中の空襲で破壊され尽くした/盗賊団による銃撃を受け、略奪し尽くされた村は廃[はい]墟[きょ]と化した/賑[にぎ]わいを見せた炭鉱の町も石炭を採掘し尽くしてからは、衰退の一[いっ]途[と]をたどった/歴史に残る名演説は、聴衆の心に訴えるように計算され尽くしている/担当部署に調査をさせ尽くしたので、不明な点は残っていない/この分野は既に研究し尽くされており、今後の進展は見込めない/特別会員になれば、利用し尽くせないほどのサービスが受けられる
**しつける【仕付ける・躾ける】** [する＋付ける]
❶ⓐ(年少者、婦女子、使用人、ペット)に(マナー、礼儀、行儀、作法、たしなみ、言葉遣い、敬語、トイレ)をしつける(=礼儀作法や基本的モラルなどのしつけをする) ⓑ(子供、孫、生徒、従業員、犬、猫、ペット)をしつける ❷ (布地、縫い物、合わせ目)を仕付ける(=糸で一時的に布の合わせ目を荒く縫って留める)
❸ⓐ(話、スピーチ、司会、農作業、[畑・大工]仕事、[子供・客・外国人]の相手、手伝い、家事、海外旅行、校正、夜遊び)をしつけている(=することに慣れ

<535>
ている)
ⓑ (仕事、作業、修理、運転、料理、掃除、世話、看病、演説、指導、創作、接待)(を)しつけている

【副⁺】 ❶ (しっかり、きちんと、よく、厳しく、うるさく) ❷ (しっかり、きちんと、手際よく)しつける
【補足】❶の用法は、「躾[しつ]ける」とも表記される。❸ は、文末では「しつけている」、あるいは「しつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶ 親は自分の子をしっかりしつける責任がある/個性の強い子は反発するので、なかなかしつけにくい/日本の生徒は、授業中騒がないようにしつけられている/結婚前に女性のたしなみだと言って、親にいろいろしつけられた/古典芸能の世界では、行儀作法がうるさくしつけられる/祖父母は、親に言葉遣いを厳しくしつけられて育ったそうだ/子供をしつけようとして、体罰を用いるのは間違いだ/盲導犬など、よくしつけられた犬に感心する ❷ 背広の仕立て職人が布地を仕付ける様[さま]は、職人技だ/縫い物は、仕付けてからミシンをかけるとずれない ❸ スピーチをしつけていないと、人前で話す時、上がってしまう/友人はさすがに司会をしつけているだけあって、大いに場を盛り上げた/子供の相手をしつけない人に留守番を頼んだら、うまくいかなかった/うちの子には、手伝いをさせつけているので、言いつけたらすぐやってくれる/調子に乗って普段しつけないことをするから、失敗するのだ/皆、慣れた様子で事を進めているのは、年中行事で毎年同じ作業をしつけているからだ/自転車の修理は長年しつけているので、頼まれたらすぐ直せる/雪道は、運転しつけない人にとっては危険だ
【名詞形】しつけ しつけをする
【補足】名詞形は、❶❷ の意味でのみ使う
【例文】 基本的なしつけは、学校に上がる前に家庭でやっておくべきだ/子供のしつけをめぐって、祖父母と親とで意見の対立がある/この老舗[しにせ]では、従業員へのしつけが実によく行き届いている/ペットには、トイレのしつけをする/仕立て上がりの着物は、仕付け糸が掛かったままだ
**しでかす【仕出来す・為出来す】** [する＋出[で]来[か]す] (へま、過ち、悪事、ドジ、間違い、しくじり、不手際、不始末、大失敗、いたずら、大[おお]事[ごと]、[とんでもない・思い切った・大変な・大それた]こと)をしでかす(=予想外の良くないことをして、困った事態を起こす)
【例文】 新入社員の頃は、よくへまをしでかして、上司に怒鳴られたものだ/隣家の息子が何か過ちをしでかしたらしく、警察に連行された/悪事をしでかした盗賊たちは、重い罰を科せられた/優秀な人でも、疲労が溜[た]まると、時としてとんでもない失敗をしでかすことがある/いたずらをしでかして叱られた子は、後悔しているようだ/近所でも評判の孝行息子が放火などという大事をしでかすとは、思いも寄らなかった/社員に多額の横領という大それたことをしでかされて、大損害を被[こうむ]った/危険なハーブを吸うと、恐ろしいことに自分でも何をしでかすか分からなくなるそうだ/子供が何をしでかそうと、親はその子を見捨てたりしないものだ
**しとおす【為通す】** [為[す]る＋通す]
ⓐ (知らない顔、[知らぬ・気がつかない・他人の]ふり、知らんぷり、子供扱い)をし通す(=最後まで一貫してその行為をし続ける)
ⓑ (反対、否認、拒絶、黙秘、主張、抵抗、辛[しん]抱[ぼう]、我慢、忍耐、鍛錬、実践、実行、チャレンジ) (を)し通す

<536>

【例文】 上司の不正行為は明白で、このまま知らぬふりをし通すことはできない/面倒なことに巻き込まれたくないので、トラブルに気がつかないふりをし通した/容疑者が黙秘をし通しているので、取り調べが進まない/被告人は、二審でも無罪を主張し通している/反対派の指導者は、最後まで抵抗し通すと息巻いている/心身を鍛えるため、息子にはいろいろなことを我慢させ通してきた/校長は、周囲の批判に負けず、理想とする教育を実践し通した
【名詞形】し通[どお]し
【例文】 面接試験中は緊張のし通しだった/私の人生は常に後悔のし通しだった/アクション映画を見て、はらはら、どきどきのし通しだった/妻には苦労のさせ通しで、すまないと思う/もういい年なのに、祖父母の家では子供扱いされ通しで、調子が狂った
**しとげる【為遂げる・仕遂げる】** [する＋遂げる] (工事、実験、検証、調査、仕事、作業、復[ふく]讐[しゅう]、返済、介護、残務整理)をし遂げる(=最後までやり終える)

【副⁺】(きちんと、心残りなく、完全に、見事に)し遂げる
【例文】 長期にわたる難工事をし遂げた人々が政府から表彰された/「やる」と断言し、自ら退路を断[た]って、見事にそれをし遂げた/難しいことをし遂げた時、大きな達成感が得られる/彼は幾つもの大きな仕事をし遂げて、会社を発展させた/意志が弱く、何一つ最後までし遂げることができないのが私の弱点だ/何か一つのことをし遂げられたら、それが自信に繋[つな]がるはずだ/先生の集大成となる辞書の編集作業をし遂げられずに亡くなったのは、さぞ心残りだったことだろう
**しとめる【仕留める】** [する＋留める] (獲物、鳥、獣、熊、鹿、魚、鯨、ターゲット、犯人、大物、兵、敵、敵機、打者、走者)を仕留める(=狙ったものを捕まえる)

【副⁺】(うまく、首尾よく、難なく、見事に、確実に、一気に、一発で、一撃で)仕留める
【例文】 熟練のハンターなら、一発で獲物を仕留められる/狙っていた熊を仕留めて、猟師たちが意気揚々と村に戻って来た/宮殿の壁には、領地の森で仕留められた大鹿の剥製が飾ってある/農作物を食い荒らすイノシシを早く仕留めなければ、被害はますます大きくなるだろう/船の乗組員たちは、今日こそあの白い巨鯨を仕留めようと勇み立った/敵軍を一気に仕留められるように綿密に作戦を練った/投手は、打者を空振り三振に仕留めようとした/捕手の素早い送球で、二塁走者をうまく仕留めることができた
**しなおす【為直す】** [為る＋直す]
ⓐ (話、仕事、試合、草取り、ゲーム)をし直す(=もう一度する)
ⓑ (掃除、洗濯、計算、入力、設定、契約、加入、編集、登録、確認、調査、検査、検証、調整、検討、吟味、評価、指導、勉強、定義、印刷、作成、整理、分類、構成、解釈、質問、説明、化粧、チェック、デザイン、プリント、インストール)(を)し直す

【副⁺】(じっくり、しっかり、再度、もう一度、再び、きちんと、ちゃんと、丹念に、慎重に、新たに、元どおりに、改めて、一から、初めから)し直す
【例文】 何度話をし直しても、相手は分かってくれない/汚れが残っていたので、もう一度掃除をし直した/合計が合わないので、最初から計算し直した/会社を辞めたら、国民年金や健康保険に加入し直す必要がある/古い情報が破棄されたので、新しい ID で登録し直した/問題点を見つけるため、きちんと吟味し直すことにした/定年退職を機に、英語を改めて勉強し直そうと思う/データの誤りが見つかり、担当者に書類を全部作成し直

<537>
させた/時代の変化に合わせ、言葉の意味が定義し直されることがある/説明書に誤りのあることが分かり、全て印刷し直されることになった/難解な文章をやさしく説明し直してもらった/視聴者の反応を見て、新製品の宣伝を構成し直している/パソコンの不具合解消のため、基本ソフトをインストールし直した
【名詞形】し直し し直しをする
【例文】 この機械は目的に応じて、その都度、回転速度設定のし直しが必要になる/このインターネットの契約のし直しをするには手数料がかかる/顧客からのクレームで商品検査のし直しを実施した
**しなだれかかる【撓垂れ掛かる】** [撓[しな]垂[だ]れる＋掛かる]
ⓐ (枝、竹、木、[人]、病人、子供、女性、酔っ払い)がしなだれかかる(=垂れるようにして、もたれる)
ⓑ (恋人、客、介助者、体、肩、胸、膝の上、椅子の背)にしなだれかかる

【副⁺】(そっと、でれっと、色っぽく、なまめかしく、人目構わず)しなだれかかる
【例文】 お隣の実のなった柿の枝が、うちの庭の方へしなだれかかって来ている/雪の重みで竹がたわみ、地面すれすれにしなだれかかっている/選手は疲れ切った様子で、ベンチにしなだれかかるようにもたれていた/眠ったふりをして、思いを寄せる男性の肩にそっとしなだれかかった/電車の中で隣席の酔っ払い客が肩にしなだれかかってきて、大いに迷惑だった/ホステスに色っぽくしなだれかかられた客がでれでれしている
**しなびきる【萎び切る】** [萎[しな]びる＋切る] (ミカン、レタス、皮、野菜、葉、顔、手、指、皮膚)がしなび切る(=完全に水気がなくなり、しぼんだり、皺[しわ]が寄ったりする)

【副⁺】(すっかり、黄色く、完全に、かさかさに、茶色に)しなび切る
【例文】 しなび切ったミカンの皮は、捨てずに煎じて薬湯として使っている/冷蔵庫の奥に、いつ買ったかも忘れたレタスがしなび切って転がっていた/日照りが続き、畑の野菜は黄色くしなび切ってしまった/過酷な農作業に耐えてきた母の顔はしなび切って、実年齢より老けて見える/苦労を重ねてきた祖父の手は、皺だらけでしなび切っている
**しなれる【為慣れる】** [為[す]る＋慣れる]
ⓐ (話、スピーチ、力仕事、草取り、世話、ゲーム、贈り物)をし慣れている(=することに慣れている)
ⓑ (料理、生活、旅行、喧[けん]嘩[か]、介抱、運転、訓練、操作、入力、利用、正座、着用、カット)(を)し慣れている
【補足】文末では「し慣れている」、あるいは「し慣れた/し慣れない＋名詞」の形で使う
【例文】 英語のスピーチはし慣れていないので、少し緊張した/力仕事をし慣れた人は、体つきで分かる/贈り物をし慣れていないので、恋人の誕生日に何を贈ればいいか迷っている/し慣れない草取りなんかしたら、腰が痛くなってしまった/料理をし慣れた人は、包丁の持ち方からして違う/持ち物を見れば、その人が旅行し慣れているかどうか分かる/北国で暮らしているうちに、ひどい雪道も運転し慣れてきた/多少古い型でも、やはり操作し慣れたパソコンがいい
**しにいそぐ【死に急ぐ】** [死ぬ＋急ぐ] ([人]、若者、学生、中高年、失業者、侍)が死に急ぐ(=まだその時期ではないのに、早く死のうと急ぐ)

【副⁺】(ひたすら、訳[わけ]もなく、無理に)死に急ぐ
【例文】 ネット上には、死に急ごうとする人々の行動を駆り立てるような情報があふれて

<538>
いる/第二次世界大戦中には、特攻隊で死に急ぎ、大切な命を落とした若者たちがいた/将軍は、「戦場で死に急ぐな。生き続けて主君を助けよ」と兵に説いた/人はいずれ死ぬものなのに、なぜ希望を失った若者は死に急ごうとするのか/元気だった父が病に倒れた途端、死に急ぐようにこの世を去ってしまった/敗れた武将は腹を切ろうとしたが、「ここで死に急げば犬死だ」と説得され落ち延びた/どうせ最後には死ぬのだから、わざわざ死に急がなくてもいい
【名詞形】死に急ぎ 【動】 死に急ぎ(を)する
【例文】 どんなに絶望しても、死に急ぎはするまいと歯を食いしばって耐えている/若者よ、死に急ぎするな。生きてさえいれば、必ずいいことがある
**しにおくれる【死に後れる・死に遅れる】** [死ぬ＋おくれる] ❶ (妻、夫、身内)に死に後れる(=親しい人が死んで、自分だけが生きて残る) ❷ (心[しん]中[じゅう]の相手、戦友、仲間、主君)に死に遅れる(=人より先に、あるいは一緒に死ぬべき機会を逸して、生きて残る)
【例文】 ❶ 妻に看取ってもらうつもりだったのに、逆に妻に死に後れてしまった/ともに白髪の生えるまでと約束していた夫に死に後れてしまった ❷ 無理心中を図ったが死に遅れて生き残った男には、殺人容疑がかかった/帰還した兵士の中には、戦友に死に遅れたと悔いる者もいた/敗軍の武士たちは、主君に死に遅れまいと自害した/昔の軍隊では、死に遅れて生き恥をさらすより戦死したほうがいいという考えがあった
【名詞形】死に遅れ
【例文】 戦時中の兵士には、死に遅れは恥だという思いがあった
**しにかかる【死に掛かる】** [死ぬ＋掛かる] ([人]、動物)が死にかかる(=もう少しで死にそうな状態になる)

【副⁺】(危うく、すんでのところで)死にかかる
【例文】 高速道路で横転事故を起こし、危うく死にかかった/戦地では、従軍看護婦が死にかかった兵士に必死で手当てをしていた/原因不明の高熱が続き死にかかったが、名医のおかげで一命をとりとめた/かつて死にかかった経験のある人から臨死体験を聞いたことがある/子供の時に近所の池にはまって死にかかり、すんでのところで助けられた/池が干上がり、死にかかったカエルが手足をだらりと伸ばして転がっている
**しにかける【死に掛ける】** [死ぬ＋掛ける] ([人]、動物)が死にかける(=もう少しで死にそうになる)

【副⁺】(危うく、もう少しで、すんでのところで)死にかける
【例文】 世界には、この瞬間にも飢えと貧困に苦しみながら死にかけている人が何万人といる/冬山で遭難して何度も死にかけたことがあるが、幸い、いつも救助された/バスの転落事故が発生し、大量出血で死にかけている乗客を、次々に救急車で病院へ運んだ/元気に回復した友人を見ると、1か月前に怪[け]我[が]で死にかけていた姿が嘘[うそ]のように思える/引っかかった釣り糸が、ばたつくほどに一層体中に食いこみ、カモは死にかけていた
**しにきる【死に切る】** [死ぬ＋切る] ❶ ([人])が死に切る(=心残りなく死んでいく) ❷ (動物、獣、虫、生物)が死に切る(=完全に死ぬ)

【副⁺】
❶ (心置きなく、決然と)死に切る
【例文】
❶ いつでも腹を掻っ捌いて死に切るだけの覚悟はできている/たとえ若輩者でも、見事に敵と戦って死に切ってみせる ❷ 猫がまだ死に切っていないネズミをくわえて見せに来たので、大騒ぎになった
**しにきれる【死に切れる】** [死ぬ＋切れる] ([人])が死に切れる(=完全に死ぬことができ

<539>
る)

【副⁺】(→「しにきる」【副⁺】に同じ)死に切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 こんな恥をかかされたままでは、悔しくて死んでも死に切れない/毒薬を飲んでも必ず死に切れるという保証はない/死のうと思って川に飛び込んだが、もがくうちに浮き上がって死に切れなかった/戦場では重傷を負ったまま、死に切れずに苦しむ兵を多く見た/息子が自立できるようになるまでは、心残りで死に切れない
**しにそこなう・しにそこねる【死に損なう・死に損ねる】** [死ぬ＋損なう・損ねる] ([人])が死に損なう(=死のうとして失敗する。あるいは、死ぬべき時に死なずに*生き残る)
【例文】 二人は心中を図ったものの、女は死に、男は死に損なって生き残った/拳銃自殺を図り、死に損なった容疑者が警察に逮捕された/罪を悔いて睡眠薬で自殺をしようとしたが、量が足りず、死に損なってしまった/多くの戦友を失い、一人だけ死に損なって生き恥を晒[さら]していると自分を責める毎日だ
【名詞形】死に損ない
【例文】 生き残って帰還した兵士は、周囲から「死に損ない」と非難され苦しんだ/盗みを重ねて、親族から「穀[ごく]潰しの死に損ない」とののしられた
**しにたえる【死に絶える】** [死ぬ＋絶える] ❶ (恐竜、マンモス、ウミガメ、生物、生命、希少種、人類、部族、一門、一族、親兄弟、村中、我々の世代)が死に絶える(=全て死んで、血筋や種[しゅ]が完全に絶える) ❷ (民族の伝統、固有の習俗、進取の気風、自主独立の志、互助の心、地域の文明、原始宗教)が死に絶える(=完全に消滅する)

【副⁺】(すっかり、何もかも、全て、ことごとく、完全に)死に絶える
【例文】 ❶ 気候変動のため植生が変わり、マンモスが死に絶えた/絶滅危惧種のウミガメが死に絶えないよう保護活動が進んでいる/生態系が崩れると、希少種の生物が死に絶える恐れがある/人類が死に絶える日が近いと予言する宗教がある/たとえ一門の者が死に絶えても、我が一族の歴史は語り継がれるだろう ❷ 近代化の波が押し寄せ、土地固有の習俗が死に絶えつつある/外国の支配を受けようとも、自主独立の志を死に絶えさせてはならない/都会では地域社会の絆[きずな]が失われ、互助の精神が死に絶えたように思われる
**しにはてる【死に果てる】** [死ぬ＋果てる] ❶ ([人]、動物)が死に果てる(=完全に命がなくなる) ❷ (希少生物、人類、民族、部族、一門、一族、家族、住民、村落の人々)が死に果てる(=全てが残らず死んで、完全に絶えてしまう)

【副⁺】(ついに、とうとう、残らず、完全に)死に果てる
【例文】 ❶ 流浪の詩人が異郷で寂しく死に果てたと、風の便りに聞いた/罠[わな]にかかった熊は、暴れ回ったあげく銃でとどめを刺され、死に果てた ❷ 乱獲の末に、数多くの希少生物が死に果てたと考えられる/ひとたび全面的な核戦争が起これば、全人類が死に果てる危険がある/たとえ我ら民族が独立戦争に敗れ、死に果てようとも悔いはない/戦いに敗れ、逃げ延びた者も飢え死にし、ついに一族は死に果てた/大昔、伝染病が広がり村落の人々全員が死に果てた地域もあった
**しにわかれる【死に別れる】** [死ぬ＋別れる]
ⓐ (親子、兄弟姉妹、夫婦、恋人同士、二人)が死に別れる(=相手の死によって永遠に別れる)
ⓑ (肉親、家族、夫、妻、配偶者、

<540>
恋人)と/に死に別れる
【例文】 離婚という生き別れもつらいが、若い二人が死に別れるのもつらいことだ/幼くして母に死に別れ、高校生の時に父とも死に別れて、肉親の縁に恵まれなかった/早くに両親と死に別れ、孤児として苦労の多い人生を送ってきた/こんなに早く父と死に別れようとは思ってもいなかった/小さい頃、死に別れた兄の思い出は、まだ心に深く刻まれている/昔は、身分の高い夫に死に別れた妻は出家して尼になる場合が多かった
【名詞形】死に別れ 死に別れになる
【例文】 終戦直後は、家族との生き別れ、あるいは、死に別れで孤児となった子供が大勢いた/私には、戦争中飢えで死に別れになった妹がいた
**しぬく【為抜く】** [為[す]る＋抜く] ❶ (反対、抵抗、徹底抗戦、行動、工[く]夫[ふう]、研究、我慢、追求、挑戦、鍛錬、厳選、精査、検討、翻弄、承知、洗練、お仕え、チャレンジ)し抜く (=困難に耐えて最後まで完全に行う) ❷ (困窮、疲弊、苦労、退屈、嫌悪)し抜く(=極度にその状態に*陥る)

【副⁺】
❶ (徹頭徹尾、辛[しん]抱[ぼう]強く、諦めずに、つらくとも、最後まで、信念を持って)
❶❷ (とことん、どこまでも)し抜く
【例文】 ❶ 住民たちは、高層マンション建設に最後まで反対し抜く構えだ/編集部では、政府の言論弾圧に対して徹底抗戦し抜く覚悟でいる/この人気店には、専門家の手で厳選し抜かれた品が並んでいる/素材は部下に精査させ抜いたものを使って、最高の製品を作っている/反対しても無駄なことは承知し抜いているが、やはり黙ってはいられない/名人の洗練され抜いた舞に伝統芸の極みを見た思いがした ❷ 幾多の苦難を乗り越え、苦労し抜いた人だけに、胆力が座っている/定年後、夫は単調な暮らしに退屈し抜き、技術協力者として海外に飛び出した
**しのぎきる【凌ぎ切る】** [凌[しの]ぐ＋切る] (暑さ、寒さ、雨、風雪、夜[よ]寒[さむ]、夏、冬、苦労、飢え、揺れ、危険、ピンチ、猛攻、猛追、反撃、その場、当座、難局、国難、急場、多忙な時期)をしのぎ切る(=苦しい状況を、最後まで完全に*切り抜ける)

【副⁺】(何とか、どうにか、辛うじて、やっと、ようやく)しのぎ切る
【例文】 昔の人々は、経験から暑さや寒さをしのぎ切る知恵を身につけていた/会社倒産後の苦労は、社員一同で力を合わせ、どうにかしのぎ切った/山で遭難した一[いっ]行[こう]は、救出されるまで木の根っこを食べて飢えをしのぎ切った/チームは一丸となってピンチをしのぎ切り、ついに優勝した/後半の猛追をしのぎ切ると、延長戦で点を取って勝利した/結婚式で急[きゅう]遽[きょ]スピーチを頼まれ、即興でその場をしのぎ切ろうとしたが、うまくいかなかった/避難所にいる人々が、僅かな備蓄の食料だけで何日もしのぎ切るのはとても無理だ/この国難をしのぎ切るには、相当の覚悟が要る/客からのクレームに対して真摯に対応し、何とか急場をしのぎ切った/こんなに少ない店員だけでは、年末の多忙な時期をしのぎ切る自信がない
**しのぎきれる【凌ぎ切れる】** [凌[しの]ぐ＋切れる] (→「しのぎきる」に同じ)を/がしのぎ切れる(=苦しい状況を最後まで完全に切り抜けることができる)

【副⁺】(→「しのぎきる」【副⁺】に同じ)しのぎ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 今年の夏の暑さは、扇風機だけではしのぎ切れず、ついにエアコンを購入した/
<541>
粗末な山小屋では、夜寒を到底しのぎ切れず、風邪を引いてしまった/石造りの建物は、地震の強い揺れをしのぎ切れず、全壊した/こんなに薄い盾では、降り注ぐ矢の雨はしのぎ切れない/チームは前半はよく守ったが、後半は相手の猛攻をしのぎ切れず、失点した/寄せ集めのチームでは、優勝候補の反撃をしのぎ切れるか心配だ/僅かな資金だけでは経営難をしのぎ切れなくて、ついに破産した/この難局をしのぎ切れるような政治家が我が国にいないのは悲劇だ

**しのこす【為残す】 [為[す]る＋残す]** (仕事、用事、話、説明、研究、洗濯、調査、質問、検討、実験、報告、連絡、作業、校正、手入れ、片づけ、採点、宿題、一部)をし残す(=完全に終えられず、いくらか残してしまう) 
【副⁺】(少し、うっかり、いくらか、幾分か、部分的に、やむを得ず、残念ながら)し残す
【例文】 前任者がし残した仕事を引き継いで行っている/仕事量が多くて今日中に仕上げることができず、一部をし残した/会社を出た後で、し残した用事を思い出し、結局また社へ戻った/この研究は、私がし残しても後輩が受け継いで完成してくれるだろう/地盤調査をし残している地域については、来年度に実施する/インタビューが終わってから、いくつか質問をし残したことに気づいた/まだ、し残している実験があると言って、教授は助手たちと遅くまでやっていた/植木屋が庭の手入れに来たが、今日し残した分は、明日やりに来るそうだ/倉庫の片づけをし残したままにされては困るので、残りも忘れずにやるように頼んだ/この世にし残したことがいろいろあるから、まだ死ねない
【名詞形】 し残し
【例文】 校正のし残しがあるので、まずはそれを片づけないといけない/一部の答案に採点のし残しが見つかった/夏休みの宿題のし残しを親に手伝ってもらった

**しのびあう 【忍び会う・忍び逢う】[忍ぶ＋あう]** ⓐ (男と女、男女、好き合う二人、恋人同士)が忍び会う(=*愛し合う二人が人に知られないようにひそかに会う) ⓑ (恋人、愛人、人妻)と忍び会う 
【副⁺】(そっと、こっそりと、ひそかに、人目を避けて)忍び会う
【例文】 身分違いから結婚を反対された二人は、親の目を盗み、忍び会う仲となった/互いに思いを抑え切れない二人は、ひそかに忍び会っている/昔は、人妻と忍び会っているのが見つかると、罪人扱いされた
【名詞形】 忍び会い
【例文】 その小料理店は、人目につきにくく、男女の忍び会いにはもってこいの場所だ/周囲に結婚を反対された恋人たちは、忍び会いを重ねた/道ならぬ恋に身を焦がす二人には、忍び会いの手引きをしてくれる者がいなかった

**しのびいる【忍び入る】[忍ぶ＋入る]** ❶(泥棒、こそ泥、盗[ぬす]人[っと]、賊、曲[くせ]者[もの]、空[あ]き巣、スパイ、忍者、[人]野良猫)が(建物、家、屋敷、施設、事務所、大使館、敷地、空き家、留守宅、部屋、台所、楽屋、ベランダ、敵陣、城)に忍び入る(=こっそり、人に知られないように中に入る) ❷(秋風、夜風、冷気、隙間風、夜の闇、音、匂い、有害物質、ウイルス)が忍び入る(=気づかないうちに、中に入る) ❸ ([疑惑・疑い・誘惑]の念)が(心、頭の中)に忍び入る(=気づかないうちに生じる) 
【副⁺】❶(こっそり、こそこそ、そろそろ、そっと、音もなく、闇に紛れて) ❶～❸ (ひそかに、いつの間[ま]にか、知らないうちに、知らぬ間[ま]に)忍び入る

<542>
【例文】 ❶大使館は警戒が厳重で、忍び入る隙がない/空き巣は会長宅を念入りに下見した上で、忍び入ったらしい/盗人は高い塀を乗り越えて、裏口から被害者宅に忍び入ったようだ/何者かが鍵を壊し、留守宅に忍び入って物色した形跡がある/知らぬ間に野良猫が台所に忍び入り、魚を盗んで行った/忍者は主君の命を受け、敵の城に忍び入って様子を探った ❷冬の夜、隙間から忍び入る冷気を肌に感じて、ジャンパーを羽織った/秋の夕暮、薄暗くなった室内に虫の音がかすかに忍び入ってきた/飲み水の中に有害物質が忍び入っているとは気づかない ❸心に忍び入った疑惑の念は、日を追うごとに大きくなった/誘惑の念が心に忍び入り、彼をその気にさせた

**しのびこむ【忍び込む】【忍ぶ＋込む]** ❶(→「しのびいる」❶に同じ)が(→「しのびいる」❶に同じ)に忍び込む(=こっそり、人に知られないように中に入る) ❷(秋風、夜風、冷気、隙間風、黄昏[たそがれ]、夜の闇、影、匂い、有害物質、ウイルス)が忍び込む(=気づかないうちに中に入る) ❸ (→「しのびいる」❸に同じ。諦め、迷い、不安、嫉妬、考え)が忍び込む(=気づかないうちに生じる) 
【副⁺】❶(→「しのびいる」【副⁺(❶に同じ) ❶～❸(→「しのびいる」【副⁺】❶～❸に同じ)忍び込む
【例文】 ❶家を留守にした隙にこそ泥に忍び込まれ、現金を持って行かれた/賊は防犯カメラに映らないよう、うまくマンションに忍び込んだようだ/宝冠を狙う盗賊団が忍び込まないように、展示会場周辺は厳重に警戒されている/隣の空き家に誰か忍び込んでいるらしく、夜中に物音が聞こえて来る/人気歌手の楽屋にこっそり忍び込み、サインをねだるファンがいる ❷今日はこの冬一番の寒さで、冷気が足元から忍び込んでくる/昔の家は隙間風が忍び込み、冬は寒かった/パソコンには、ウイルスが忍び込まないよう、対策ソフトが入れてある ❸経済の先行きに対する懸念から、投資家の心に不安が忍び込み、株価に影響している/現代人の頭の中には、効率性を最上とする考えが忍び込んでいる
【名詞形】 忍び込み
【補足】 名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 一口に「泥棒」といっても、留守を狙う「空き巣」、家[か]人[じん]に気づかれぬうちに入る「忍び込み」、凶器で襲う「押し込み」などさまざまだ/「スパイウェア」の忍び込みを防ぐため、怪しいサイトにはアクセスしない/空き家への不法な忍び込みが懸念される

**しのびでる【忍び出る】[忍ぶ＋出る]** (建物、家、屋敷、宿舎、部屋、城、宿営地、裏口)から/を忍び出る(=こっそり、人に分からないように外に出る) 
【副⁺】(こっそり、そっと、そろそろと、ひそかに、音もなく)忍び出る
【例文】 家出をして補導された中学生は、早朝、そっと家を忍び出たという/皆が寝静まった頃を見計らい、宿舎から忍び出て、恋人が待つ所へ向かった/王が夜更けに城を忍び出ることは、側近だけが知っていた/兵士は、闇に紛れて宿営地から忍び出て、脱走することに成功した/泥棒は裏口から忍び出たところを近所の人に見られ、警察に通報された

**しのびなく【忍び泣く】[忍ぶ＋泣く]** ([人]、女性、男性、子供)が忍び泣く(=人に知られないように声を抑えて泣く) 
【副⁺】(こっそり、ひそかに、人目をはばかり)忍び泣く
【例文】 修業時代は仕事がつらくて、こっそり忍び泣いていた/噂[うわさ]では、夜な夜な墓場

<543>
から女性の忍び泣く声が聞こえてくるそうだ/娘は試合に負けてよほど悔しかったのか、布団をかぶって忍び泣いている/葬儀の間、人々の忍び泣く声が読経に入り混じり、聞こえていた/夜霧の中からまるで忍び泣くように霧笛が聞こえてくる/胡[こ]弓[きゅう]が忍び泣くような哀愁を帯びた音[ね]色[いろ]を奏でている
【名詞形】 忍び泣き 動忍び泣き(を)する
【例文】 毎晩、隣家から子供の忍び泣きが漏れて来るので、虐待ではないかと警察に通報した/嫁に来たばかりの頃は、姑[しゅうとめ]の厳しさに、人目をはばかり忍び泣きをしていた/悲報が伝えられると、会場のあちこちで忍び泣きする人の姿が見られた

**しのびよる【忍び寄る】[忍ぶ＋寄る]** ⓐ(男、賊、足音、影、老い、不況、不安、危機、影響、寂しさ、秋の気配、寒さ、夜の闇、魔の手、虎)が忍び寄る(=少しずつ、気づかないうちに近づく) ⓑ(後ろ、背後、足元、辺り、敵陣、獲物、暮らし、生活、社会、心)に忍び寄る 
【副⁺】(じわじわ、いつの間[ま]にか、ひそかに、確実に、音もなく)忍び寄る
【例文】 男は、音もなく娘の背後に忍び寄り、襲いかかった/夜道で後ろから足音が忍び寄ってくるのに気づき、身構えた/死の影は、人の知らぬ間に忍び寄ってくるものだ/体が不自由になり、老いが忍び寄るのを実感する毎日だ/外地での戦争の影響が、日々の暮らしにも忍び寄ってきていた/妻を亡くし、忍び寄る寂しさに眠れない夜が続いた/日が短くなり、虫が鳴き始めると、秋の気配が忍び寄ってきたのを感じる/夜陰に乗じて敵陣に忍び寄り、攻撃を仕掛けた/虎は、獲物に忍び寄り、さっと飛びかかった

**しはらう【支払う】[する＋払う]** ⓐ(相手)に(金[かね]、料金、代金、対価、勘定、金額、給料、給与、賃金、報酬、手当、ギャラ、年金、利息、配当、学費、[光熱・給食・参加]費、経費、費用、税金、賞金、罰金、借金、[手付・賠償・返済]金、[電気・ガス・水道]代、[入場・使用・保険・慰謝]料、家賃、運賃、送料、差額、全額、大半、一部、今月分)を支払う(=代金などを払い、渡す) ⓑ(現金、即金、[クレジット・プリペイド]カード、小切手、電子マネー、ドル建て、紙幣、口座[振り込み・引き落とし]、社費、ローン、つけ、分割、一括)で支払う 
【副⁺】(きっちり、渋々、きちんと、気前よく、潔く)支払う
【例文】 ネットショッピングでは、代金をクレジットカードで支払う場合が多い/給料は、毎月25日に銀行口座振り込みで支払われる/利息は預金額に応じて支払われる/毎月、口座引き落としで、光熱費を支払っている/子供の学校給食費も支払えないという困窮家庭がある/固定資産税は、分割払いにせず、一括で支払っている/契約後は、手付金として1割支払う決まりだ/賠償金は被害者に対して支払われる/給料の大半を債権者に支払う日々が続いて、大変だ/電気代の基本料金は、使用量に関係なく、一定額を支払う/この航空運賃は、日本でドル建てでも支払える/「着払い」では、荷物を受け取る際、業者に現金で送料を支払う/即金で全額を支払うと少し割り引いてくれる
【名詞形】 支払い 支払いをする
【例文】 奨学金の返済は、支払いが遅れると、延滞金が加算される/支払いが済んでから、領収書を受け取る/カードで支払いをすると、小銭の出し入れがなくて楽だ/家賃の支払い日は月末だ/未払いの支払い金があるが、金の工面がつかない/カードか現金でお支払いいただけます/裁判所は企業側に約60万円の支払いを命じた

**しばりあげる【縛り上げる】 [縛る＋上げる]** ([人]、泥棒、賊、人質、敵兵、捕虜、スパ

<544>
イ、獲物、体、両手、手足、手首)を縛り上げる(=動けないようにしっかり縛る) 
【副⁺】(ぎりぎり、しっかり、きっちり、ぎゅっと、きつく、強く、後ろ手に、ぐるぐる巻きに、がんじがらめに、厳重に)縛り上げる
【例文】 店に押し入った賊は、従業員を縛り上げ、レジの現金を袋に詰めて逃走した/誘拐犯は人質の体を縛り上げ、口にはガムテープを貼った/捕まった敵兵は、身動きできぬように縛り上げられ、尋問された/捕虜は後ろ手に縛り上げられ、監禁されていた/縛り上げられた手首のロープをほどくと、ロープの跡が残っていた

**しばりあわす・しばりあわせる【縛り合わす・縛り合わせる】[縛る＋合わす・合わせる]** (材木、丸太、立ち木、苗木、板、棒、端材、両足、足首、手首、両手)を縛り合わせる(=複数のものを縛って、一つにする) 
【副⁺】(しっかり、きっちり、がっちり、ぎゅっと、きつく、強く、固く、まとめて)縛り合わせる
【例文】 軒下に立てかけてある木材は、ばらばらに倒れないよう縛り合わせてある/丸太を蔓[つる]で縛り合わせて、筏[いかだ]を作った/数本の細い立ち木をロープで縛り合わせ、台風で倒れないようにした/苗木が雨や風で倒れないように、添え木をして縛り合わせた/工事で残った端材をまとめて縛り合わせ、車の荷台に載せた/二人三脚の競走に出る生徒たちは、互いの足首を縛り合わせて、準備をしている/手首と足首をがっちり縛り合わされたマジシャンは、5秒後には全部ほどいて立ち上がった

**しばりつける【縛り付ける】[縛る＋付ける]** ❶ⓐ([人]、泥棒、捕虜、子供、体、手、足、腕、動物、荷物、荷、丸太、引き綱、リード、命綱、爆弾)を縛りつける(=縄やひもなどで何かに縛って、離れないようにする) ⓑ(木、柱、杭[くい]、電柱、フェンス、門扉、マスト、担架、ベッド、椅子、荷台、体、背、腰)に縛りつける ❷ⓐ([人]、女性、生徒、信者、家族、労働者、農民、村人、行動、心)を縛りつける(=拘束して自由を奪う) ⓑ(土地、地域社会、家庭、学校、職場、家事、仕事)に縛りつける ⓒ(規則、校則、借金、労働契約、古い因習、固定観念)で縛りつける 
【副⁺】(しっかり、きつく、強く、がんじがらめに)縛りつける
【例文】 ❶警官は、暴れる男を椅子に縛りつけて、おとなしくさせた/泥棒を捕らえて、逃げないように柱に縛りつけておいた/骨折したら、病院のベッドに縛りつけられて、身動きもままならぬ生活を送った/荷物はバイクの荷台にロープでしっかり縛りつけてある/村人は、ロバの背に荷を縛りつけて、山道を上って行った/逃げ出さぬよう、犬のリードを杭に縛りつけておいた/テロリストは、自分の体に縛りつけた爆弾を爆発させた ❷もはや、女性を家庭に縛りつけておくような時代ではなくなった/学校は生徒たちを校則で縛りつけたがる/封建時代の農民は土地に縛りつけられ、自由が利かなかった/古い因習や固定観念によって縛りつけられている村の生活から、何とかして抜け出したい

**しばりなおす【縛り直す】[縛る＋直す]** ❶(泥棒、賊、捕虜、体、手、足、腕、荷物、紙の束、袋の口、靴ひも)を縛り直す(=改めてしっかり縛る) ❷(丈夫なひも、ロープ、縄、鉢巻き、ハンカチ)で縛り直す(=それまで使っていたものとは違うものを使って、しっかり縛る) 
【副⁺】(しっかり、もう一度、再度、きちんと、きつく、強く)縛り直す
【例文】 ❶賊を縛っていた縄が緩んできたので、しっかり縛り直した/二人三脚の競走に出場するので、互いの足を鉢巻きで縛ったが、途中でほどけたので、縛り直した/荷台

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に縛りつけた荷物が途中で落ちないよう、縛り直した/中身が出ないよう、袋の口をしっかり縛り直しておく/緩んだ靴ひもをしっかり縛り直したら、歩きやすくなった ❷新聞紙を束ねたひもが切れそうなので、丈夫なひもで縛り直した/腕を切って出血したので、自分でハンカチで縛ったが、後できちんと包帯で縛り直してもらった

**しぼりあげる【絞り上げる・搾り上げる】[しぼる＋上げる]** ❶(腕、腿[もも]、ふくらはぎ、腹、ウエスト、体、心臓、餡[あん]、袖、幕)を絞り上げる(=上方へ上げるようにして絞る。または完全に絞る) ❷(雑巾、タオル、手拭い、洗濯物)を絞り上げる(=水気がないように、完全に絞る) ❸(声、喉)を絞り上げる(=精いっぱい声を*張り上げる) ❹ⓐ(金[かね]、税、年貢、利益、稼ぎ、蓄え)を搾り上げる(=強引に金品を出させる) ⓑ([人]、相手、人民、国民、庶民、農民、高齢者)から搾り上げる ❺ (容疑者、犯人、スパイ、裏切り者、怠け者、下級生)を絞り上げる(=容赦なく責める) 
【副⁺】❶❷(しっかり、ぎゅっと、強く、きつく)絞り上げる ❹❺ (ぎりぎり、みっちり、こってり、無理やり、厳しく、容赦なく、徹底的に、強引に、あの手この手で、血も涙もなく)しぼり上げる
【例文】 ❶足首から膝に向かって絞り上げるように、ふくらはぎをマッサージする/太ったおなかを絞り上げて、脂肪の燃焼を促す/少女雑誌のモデルは、ウエストをぎゅっと絞り上げたように痩せている/心臓が絞り上げられるような痛みを感じて、気を失った/餡を三角形に絞り上げて和菓子を作る ❷畳は、しっかり絞り上げた雑巾で拭くとよい/洗ったタオルを強く絞り上げて乾かした ❸絞り上げて声を出すと、喉に相当の負担がかかる/腹の底から絞り上げるような声を出して夢中で応援した ❹独裁国の人民は高い税を搾り上げられ、疲弊している/封建時代の農民は領主に年貢を搾り上げられ、貧しい暮らしをしていた/詐欺師は、あの手この手で高齢者から僅かな蓄えを搾り上げようとする ❺容疑者は容赦なく絞り上げられ、自白させられた/警察は犯人を絞り上げ、共犯者を聞き出そうとしている/練習をサボった選手がコーチにこってり絞り上げられた

**しぼりいれる【絞り入れる・搾り入れる】[しぼる＋入れる]** (汁、果汁、レモン、ライム、柚[ゆ]子[ず]、スダチ、ブドウ、サトウキビ、乳、クリーム、ケーキの生地)をしぼり入れる(=液体などをしぼって他の中に入れる) 
【副⁺】(ぎゅっと、うまく)しぼり入れる
【例文】 ショウガ汁を搾り入れたホットドリンクは、体が温まる/鍋で溶かした寒天に果汁を搾り入れて、ゼリーを作った/紅茶にレモンを搾り入れると、いい香りがする/ライムをぎゅっと搾り入れたカクテルは、爽やかな味わいだ/醤[しょう]油[ゆ]にスダチを少し搾り入れると、さっぱりした味になる/牛舎で働く人は、牛の乳を両手で上手にバケツの中に搾り入れている/カップケーキの生地を絞り袋に入れ、型の中にうまく絞り入れた/熱した油の中に小麦粉で作った生地を絞り入れて、揚げ菓子を作った

**しぼりこむ【絞り込む・搾り込む】[しぼる＋込む]** ❶(→「しぼりいれる」に同じ)をしぼり込む(=液体などをしぼって他の中に入れる。また、十分にぼる) ❷ⓐ(ポイント、テーマ、話題、トピック、論点、原因、課題、内容、範囲、項目、情報、データ、検索結果、期間、対象、人数、商品、種類、ターゲット、物件、業者、容疑者、候補、[候補・建設]地、投資先、カメラの絞り)を絞り込む(=多くの対象の中から、条件を決めて範囲を狭めていく) ⓑ(条件、場所、エリア、ジャンル、カテゴリー、キーワード、ブランド、価格)を/で絞り込む ⓒ(一つ、一人、いくつか、何人か、数[か所・銘柄・点])に絞り込

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む 
【副⁺】❶(ぎゅっと、うまく) ❷(更に、もっと、十分に、慎重に、具体的に、徹底的に、厳選して)しぼり込む
【例文】 ❶ドレッシングにレモン汁を搾り込んだら、さっぱりした味わいになった/柚[ゆ]子[ず]を搾り込んで作ったポン酢は、香りがいい/収穫したブドウは、大きな桶[おけ]に入れ、足で踏んで搾り込む/製糖工場では、サトウキビを機械で搾り込み、煮詰めて砂糖を作る/焼き上がったシューの中にクリームを絞り込んだ ❷教官の指導を受け、論文のテーマを絞り込んだ/議論の論点を絞り込まなければ、会議が進まない/数々の目撃情報から捜査の範囲を絞り込んでいく/予算上、招待客の人数をもっと絞り込む必要がある/ネットで欲しい商品を検索し、価格で更に絞り込もうとした/新しい政党は、次期選挙の候補者を一人に絞り込んだ/オリンピック開催の候補地が3か所に絞り込まれた/さまざまな調査をして、新工場の建設地を慎重に絞り込むことにした/カメラの絞りを少しずつ絞り込んで明るさを調節した
【名詞形】 絞り込み 絞り込みをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 このレポートは、テーマの絞り込みが足りない/市[し]場[じょう]調査を基に取扱商品の絞り込みを検討する/警察は、目下、容疑者の絞り込み中だ/知りたい情報を効率よく探すため、検索結果の絞り込みをする

**しぼりだす【絞り出す・搾り出す】[しぼる＋出す]** ❶(クリーム、チョコレート、マヨネーズ、クッキーの生地、練り歯磨き、絵の具、水分、レモン汁、乳、液、油、汗、血、膿、毒、空気、中身)をしぼり出す(=中身や水分などをしぼって外に出す) ❷(息、声、言葉、考え、知恵、アイデア、解決策、勇気、力)を絞り出す(=出にくいものを苦労してやっと出す) ❸(→❶に同じ。タオル、雑巾)をしぼり出す(=しぼり始める) 
【副⁺】❷(精いっぱい、必死に、苦心して、無理をして、力の限り)絞り出す
【例文】 ❶スポンジケーキの上にクリームを絞り出し、イチゴを飾った/チューブの底に残ったマヨネーズを絞り出すのは大変だ/練り歯磨きを最後まで絞り出そうと力を入れた/2色の絵の具をパレットの上に絞り出し、混ぜて好みの色を作る/塩を振っておいたキュウリを手でもむと、水分が絞り出される/減量しようと、毎日、サウナで汗を絞り出している/蛇の毒を搾り出して、血清を作るのに利用する ❷夜道で暴漢に襲われた時、声を絞り出して助けを呼んだ/腹の底から絞り出すような犬のうなり声が聞こえてきた/黙秘を続けていた容疑者が、言葉を絞り出すように話し始めた/文化祭の出し物を面白くするため、クラスの皆で知恵を絞り出した/窮地を脱するため、何かいいアイデアを絞り出そうと、必死に考えた/この車は、コンパクトながらかなりの馬力を絞り出せるエンジンを搭載している ❸牛の乳を搾り出してから、全部終わるまで30分ぐらいかかる/放課後、美化委員の合図で生徒たちが一斉に雑巾を絞り出し、拭き掃除に取りかかった
【名詞形】 しぼり出し しぼり出しをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 泡立てた生クリームでケーキを飾る時、絞り出し袋を使った/絞り出しのクッキーは、好きな形に作れるので楽しい/工場では、細かく粉砕した胡[ご]麻[ま]に圧力をかけ、油の搾り出しをしている

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**しぼりつくす【絞り尽くす・搾り尽くす】[しぼる＋尽くす]** ❶(水分、汁、ジュース、レモン、ブドウ、乳、豆乳、油、絵の具、チューブ、中身)をしぼり尽くす(=水分や中身を、出なくなるまで全てしぼって出す) ❷(考え、知恵、アイデア、頭、脳[のう]味[み]噌[そ]、力)を絞り尽くす(=ありったけのものを全て出す) ❸(金[かね]、財産、資金、蓄え)を([人]、相手)から搾り尽くす(=相手の金品を取れるだけ全て取る) 
【副⁺】(すっかり、とことん、精いっぱい、完全に、必死に、何とかして、最後まで)しぼり尽くす
【例文】 ❶モップの水分を完全に絞り尽くしておく/果汁を搾り尽くしたレモンは、皮を薄く刻んでサラダの上に散らした/おからは、豆腐の製造工程で豆乳を搾り尽くした後の大豆の滓[かす]だ ❷皆の考えが絞り尽くされて、ようやく議論が煮詰まってきた/難問を解こうと、脳味噌を絞り尽くして考えた/試合では、格上の相手に対し、持てる力を絞り尽くして戦った ❸結婚詐欺師は、相手を騙[だま]し、金を搾れるだけ搾り尽くす非道の輩[やから]だ/悪質な詐欺に遭い、蓄えた老後の資金を搾り尽くされてしまった

**しぼりとる【絞り取る・搾り取る】[しぼる＋取る]** ❶(水分、水気、汁、ジュース、酒、乳、油、血)をしぼり取る(=中の液体をしぼって取る) ❷ⓐ(→「しぼりあげる」❹ⓐに同じ。エネルギー、体力、情報)を搾り取る(=金品や力などを根こそぎ強引に取る。搾取する) ⓑ (→「しぼりあげる」❹ⓑに同じ)から搾り取る 
【副⁺】❷(すっかり、とことん、無理やり、容赦なく、強引に、完全に、徹底的に、残らず、あの手この手で、血も涙もなく)搾り取る
【例文】 ❶生ごみは、水分を絞り取ってから捨てると、量を減らせる/無農薬のオレンジから搾り取ったジュースは、風味が格別だ/熟成したもろみから酒を搾り取った後に酒[さけ]粕[かす]が残る/菜[な]種[たね]油[あぶら]とは、アブラナの種子から搾り取った油のことだ/アブラヤシの実からパーム油を搾り取って、バイオ燃料として使う ❷悪い仲間に脅迫され、持ち金を全部搾り取られてしまった/なけなしの金を高齢者から搾り取る詐欺が後を絶たない/悪質な金融業者に大金を搾り取られ、相談所に駆け込む人が増えている/封建時代の農民は、領主に年貢を搾り取られるばかりだった/この暑さでは、汗が猛烈に出て、体力も搾り取られてしまう/競合他社に引き抜かれた技術者は、前の会社の情報を搾り取られることになった

**しまいこむ【仕舞い込む】[仕舞う＋込む]** ❶ⓐ(品物、チケット、鍵、名刺、眼鏡、本、日記、手帳、帳簿、書類、手紙、写真、食器、服、和服、靴、宝石、[貴重・骨[こっ]董[とう]・不用]品、もらい物、金[かね]、札束、財布、通帳、クレジットカード、保証書、通知表、思い出の品[しな]、道具、拳銃)を仕舞い込む(=大切な物などを奥まった所に仕舞っておく) ⓑ(蔵、倉庫、物置、納戸、押し入れ、ロッカー、机、簞[たん]笥[す]、引き出し、箱、ケース、鞄[かばん]、ポケット、懐、金庫)に仕舞い込む ❷ⓐ(気持ち、思い出、過去、夢、言いたいこと、不満)を仕舞い込む(=心に秘めて、表に出さない) ⓑ(頭の中、[胸・心]の[内・中・奥])に仕舞い込む 
【副⁺】(しっかり、そっと、きちんと、奥深く、大事に、大切に、丁寧に、ひそかに、後生大事に)仕舞い込む
【例文】 ❶どこに仕舞い込んだのか、コンサートのチケットが見つからない/古い手帳を引き出しに仕舞い込んだまま、すっかり忘れていた/重要書類は、ケースに仕舞い込んで鍵をかけてある/彼の財布には、恋人の写真が大事に仕舞い込まれている/高価な食器

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は、仕舞い込まず、どんどん使って楽しもう/母から譲り受けた和服は、仕舞い込んだまま、箪笥の肥やしになっている/長い間、蔵の中に仕舞い込まれていた骨董品が高値で売れた/押入れに仕舞い込んであった不用品をリサイクルに出した/国税局の査察官が金庫に仕舞い込んであった札束を押収した/引っ越しのどさくさで、通帳を仕舞い込んだ場所が分からなくなった ❷初恋の思い出は、心の奥にそっと仕舞い込んである/つらい過去は、ずっと胸の中に仕舞い込み、誰にも言わず生きてきた/不満を心の中に仕舞い込もうとするのは、精神衛生上よくない

**しまいわすれる【仕舞い忘れる】[仕舞う＋忘れる]** ❶ⓐ(→「しまいこむ」❶ⓐに同じ。食べ物)を仕舞い忘れる(=仕舞った場所や仕舞ったことを忘れる) ⓑ(→「しまいこむ」❶ⓑに同じ。冷蔵庫、戸棚、ガレージ)に仕舞い忘れる ❷(→❶ⓐに同じ。洗濯物、自転車)を仕舞い忘れる(=仕舞うことを忘れる) 
【副⁺】(つい、すっかり、うっかり、うかつにも)仕舞い忘れる
【例文】 ❶最近、物を仕舞い忘れることが多く、捜し物に時間を取られる/大切な書類を仕舞い忘れ、見つからなくて、困っている/夏物の服をどこかに仕舞い忘れてしまい、暑くなったのに着られない/肉を冷蔵庫の奥に仕舞い忘れ、気がついたら腐っていた ❷仕舞い忘れた日記帳を姉に読まれてしまった/急いで退社した同僚の机の上には、仕舞い忘れた書類のファイルがあった/缶に仕舞い忘れた海苔[のり]が湿[し]気[け]てしまった/自転車をガレージに仕舞い忘れて、盗まれてしまった
【名詞形】 仕舞い忘れ 仕舞い忘れをする
【例文】 実家の整理をしていたら、仕舞い忘れの通知表が見つかった/仕舞い忘れの風鈴が秋風に揺れて、寂しげな音を立てている/使った物の仕舞い忘れを防ぐには、必ず元の場所に戻すことだ/全部片づけたつもりだったが、何かしら仕舞い忘れがある/鍵の仕舞い忘れをよくするので、バッグにつり下げている

**しまくる【為捲る】 [為[す]る＋捲[まく]る]** ❶(話、買い物、電話、練習、撮影、贅[ぜい]沢[たく]、好き放題、借金、観光、仕事、洗濯、質問、利用、攻撃、要求、応募、宣伝、勧誘、自慢、ゲーム、アルバイト、コピー)(を)しまくる(=やり過ぎるほど、勢いよく次々にする) ❷(興奮、緊張、意識、動揺、いらいら、どきどき、はらはら、おろおろ、そわそわ、ばたばた)しまくる(=極度にその状態になる)
【例文】 ❶久しぶりに友達と会えたので、うれしくて、夢中で話をしまくった/思いがけずボーナスがたくさん入ったので、買い物をしまくった/景色がすごくよかったので、いろんな角度から撮影しまくった/周りから借金をしまくった挙句、返せなくなって夜逃げした/やっと取れた休暇だから、名所を観光しまくるつもりだ/僕の投稿が雑誌に載ったので、皆に宣伝しまくった/休みの日ぐらいは、一日中ゲームをしまくって過ごしたい ❷初めて海外旅行に行った時は、興奮しまくって眠れなかった/受験の面接では、緊張しまくり、うまく話せなかった/医者に酒を止められ、いらいらしまくる毎日だ/ひいきのチームが負けそうで、最後まではらはらしまくった/結婚式の日、兄はそわそわしまくって、落ち着かないようだった
【名詞形】 しまくり
【例文】 学生時代は、アルバイトのしまくりで、ろくに授業に出なかった/初めてのデー

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トの日は、朝からどきどきしまくりだった/引っ越しの当日は、ばたばたしまくりの一日だった

**しみいる【染み入る・沁み入る】[しみる＋入[い]る]** ❶ⓐ(水、雨、油、温泉の湯、澄んだ空気、汚染物質、虫の声)が染み入る(=液体などが徐々に内部に伝わり、しっかり入る) ⓑ(土壌、大地、岩、隙間、体、肌、全身)に染み入る ❷ⓐ (冷気、新緑、鐘の音、余韻、メロディー、歌詞、言葉、詩、思いやり、[温か・優し・美し・寂し・切な]さ)が染み入る(=接する物事が体や心に強い印象や感動を与える) ⓑ(心、胸、身、目)に染み入る
【副⁺】 (じんわり、じわじわ、じわっと、じっくり、徐々に、次第に、深く、優しく、静かに、十分に)染み入る
【例文】 ❶農民たちは、乾いた大地に染み入る慈雨に歓喜している/ツバキ油がじっくり染み入っているツゲの櫛[くし]は、艶があって美しい/温泉の湯が体にじわっと染み入り、疲れを癒やす/初夏の渓谷は、澄んだ空気が体に染み入るようだ/セシウムの染み入った土壌を除染する/「閑[しずか]さや岩に染み入る蟬[せみ]の声」松[まつ]尾[お]芭[ば]蕉[しょう] ❷冷気が身に染み入る晩秋となった/雨上がりの登山道は、新緑が目に染み入るように美しい/しんみりとしたメロディーが心に染み入って来る/人の心に染み入るような歌詞が書けたら、作詞家として一人前だ/その詩人の詩は、時代を超えて人々の胸に深く染み入り、愛[あい]誦[しょう]されている/久しぶりに帰郷して、地元の人々の温かさが胸に染み入った

**しみこます・しみこませる【染み込ます・染み込ませる/沁み込ます・沁み込ませる】[しみる＋込ます・込ませる]** ❶ⓐ(水、水分、雨、雨水、排水、油、汗、色、染料、インク、薬液、洗剤、化粧水、成分、たれ、出[だ]汁[し]、煮汁、調味料、酒、味、旨[うま]み、匂い、香り)を染み込ませる(=液体などを深く浸透させる) ⓑ(地面、地中、土壌、砂、脱脂綿、タオル、糸、繊維、芯、布、衣類、紙、肌、木材、食材)に染み込ませる ❷ (技、技術、技芸)を(体、身、手)に染み込ませる(=鍛錬を積んで技がしっかり身につくようにする)
【副⁺】 (じわじわ、じっくり、ゆっくり、たっぷり、しっかり、深く、徐々に、次第に、十分に、自然に、万遍なく)染み込ませる
【例文】 ❶屋根に降った雨は、雨樋で集め、地中に染み込ませる/揚げた天ぷらは、余分な油を染み込ませるため、敷紙の上に置く/線路の枕木には、防腐処理のため、芯までクレオソート油が染み込ませてある/糸に草や木の植物染料を染み込ませて染めた/消毒液を脱脂綿に染み込ませ、傷口に塗る/潤いを保つため、化粧水をたっぷり肌に染み込ませた/肉にたれをよく染み込ませてから、こんがりと焼いた/煮上がった豆は、一晩置いて、味を染み込ませるといい/鯛[たい]の刺身を昆布で挟み、重しをして旨みを染み込ませる/箪[たん]笥[す]の中に匂い袋を入れて、香りを衣類に染み込ませている ❷苦労して体に染み込ませた技術は、決して忘れない/手に技を染み込ませるには、練習を繰り返すのが一番だ

**しみこむ【染み込む・沁み込む】[しみる＋込む]** ❶ⓐ(→「しみこます・しみこませる」❶ⓑに同じ。汚染物質、汚れ、体臭、思い出)が染み込む(=液体などが内部に入り、深く浸透する) ⓑ(→「しみこます・しみこませる」❶ⓑに同じ。道路、絨[じゅう]毯[たん]、家具、家)に染み込む ❷ⓐ ([温か・寒]さ、[悲し・ありがた]み、不安、恐怖、言葉、考え、習慣、意識、歴史、記憶、思想、精神)が染み込む(=個人の心身や人々の間に深く浸透する) ⓑ(心、胸、体、全身、骨身、[人々]、民衆)に染み込む ❸ (技、技術、技芸)が(体、身、

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手)に染み込む(=鍛錬を積んで技がしっかり身につく) 
【副⁺】(→「しみこます・しみこませる」【副⁺】に同じ。すっと、よく)染み込む
【例文】 ❶若者は、乾いた砂に水が染み込むように、貪欲に知識を吸収する/雨が染み込まないように、靴に防水スプレーをかけておく/この舗装道路は、雨水が染み込むように改良された/汚染された排水が土壌に染み込むと、大変危険だ/石油ストーブは、芯に灯油が染み込んでから着火する/絞り染めは、布を糸で縛り、染料が染み込まない部分を作って全体を染める/こぼれた赤ワインが染み込んだ絨[じゅう]毯[たん]は、染みがなかなか取れない/煮物の味は、煮ている時よりも、冷めてからのほうがよく染み込む/古い家具には、使っている人の生活の匂いが染み込んでいる/香水の香りが染み込んだハンカチは、使う度に気分がいい/住み慣れた家には、両親と暮らした思い出が染み込んでいる ❷手作りのスープの温かさが、冷えきった体に染み込むようだ/愛する人を亡くした彼は、悲しみが胸に深く染み込んだままだ/学生時代に胸に染み込んだ恩師の言葉が今も忘れられない/人々の間に封建的な考えが染み込んでいた時代は、男女平等などあり得なかった/平安時代末期、民衆に広く仏教思想が染み込んでいった ❸この漆職人は、伝統の技が身に染み込んでいる/楽器の演奏技術は、毎日練習するうちに自然と体に染み込むものだ
【名詞形】 染み込み
【例文】 扇状地は水の染み込みが早いので、畑や果樹園に利用される/この紙はインクの染み込みが悪い/味の染み込みをよくするため、大根に隠し包丁を入れる

**しみだす【染み出す・滲みー・沁みー】[しみる＋出す]** ❶ⓐ(水、水分、雨水、湧き水、汚水、湯、体液、樹液、汗、血、皮脂、油、肉汁、旨[うま]み、味、酒、色、薬剤、成分、[化学・汚染]物質、匂い、香り)が染み出す(=中の水分などが染みて外側に出る) ⓑ(外[そと]、ひょうめん、表[ひょう]面[めん]、地面、地中、包帯、シャツ、袋、包み紙、天井、壁)に染み出す ⓒ(中、奥、底、下、裏側、地中、隙間、亀裂、岩間、樹皮、樽[たる]、袋、壁、穴、肌、血管、傷口、皮膚)から染み出す ❷([青葉・煙・玉ネギ]が目、[冷たい水・かき氷]が歯、寒さが身、人の優しさが胸、師の言葉が心、薬が傷口、インクが紙、水が床[ゆか]、飲み物が絨[じゅう]毯[たん]、味が煮物、豆草の匂いが服)に染み出す(=染み始める) 
【副⁺】(じんわり、じわじわ、じわっと、じくじく、徐々に、次第に、僅かに、少しずつ)染み出す
【例文】 ❶水道管の亀裂から漏水し、地面に水が染み出している/天然の岩風呂では、岩間から湯が染み出すように湧いている/樹液が染み出したクヌギの幹に、カブトムシが集まって来る/傷口に巻いた包帯に血が染み出したので、新しいのと交換した/肌から過剰な皮脂が染み出すと、化粧崩れの原因になる/ドーナツを入れた紙袋に油が染み出してきた/酒[さか]樽[だる]は、中の酒が染み出さないように板目の板で作られている/素焼きの壺[つぼ]に精油を垂らすと、いい香りが染み出してきた ❷玉ネギをみじん切りにしていると、目に染み出して、涙が出てきた/かき氷の冷たさが歯に染み出したので、食べるのを止めた/日が暮れると、寒さが急に身に染み出した/傷口に薬を塗った途端、ひりひりと染み出した/こぼしたジュースが絨[じゅう]毯[たん]に染み出したので、慌てて拭いた

**しみつく【染み付く・染み着く】[染みる＋つく]** ❶ⓐ(汚れ、臭い、香り、泥、汗、ソース、油、色)が染みつく(=汚れや臭いが中に入り込んで、取れなくなる) ⓑ(体、手、肌、髪、衣服、ユニフォーム、靴、壁、部屋)に染みつく ❷ⓐ(習慣、習性、癖、根性、

<551>
貧乏性、劣等感、金権体質、やり方、ペース配分、感覚、武士道精神、封建的思想)が染みつく(=習慣などがしっかり身につく) ⓑ(体、身、意識、態度)に染みつく ❸ⓐ(印象、イメージ、記憶、思い出、面影)が染みつく(=印象などが深く心に残る) ⓑ(心、胸)に染みつく 
【副⁺】(しっかり、すっかり、濃く、深く、自然に、強烈に、完全に)染みつく
【例文】 ❶靴に汚れが染みつかないように、防水スプレーをかけた/上着に染みついた煙草の臭いが気になる/家で焼き肉をすると、臭いが部屋に染みついて、しばらくは取れない/野球のユニフォームには、泥と汗が染みついていて、洗っても落ちない ❷無駄遣いの癖が身に染みついてしまい、いつも小遣いが足りない/ひがみ根性が染みついている人とは付き合いにくい/保守派の政治家は、どうも金権体質が染みついていて抜け出せないようだ/マラソンの練習では、ペース配分を体に染みつかせることが大切だ/どの体操選手も、バランス感覚が体に染みついている/昔の人は、目上の人を敬うという態度が身に染みついていた/明治維新の指導者には、武士道精神が身に染みついていたという ❸俳優は、一つの役の、決まったイメージが染みつくのを避けたがる/友に裏切られた記憶が染みつき、人を信じられなくなった
【名詞形】 染みつき
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 新車に汚れの染みつきを防ぐコーティングをした/ワイシャツの袖についたパスタソースの染みつきがなかなか取れない/着物の衿[えり]にある汗の染みつきは、洗い張りに出して染み抜きをした

**しみつく【凍み付く】[凍[し]みる＋付く]** (雪、霜、道、道路、水道管、蛇口、戸口、洗濯物、野菜)がしみつく(=すっかり凍って、固くなる。*凍り付く) 
【副⁺】(すっかり、がちがちに、ばりばりに)しみつく
【例文】 春になっても、しみついた根[ね]雪[ゆき]は、なかなか解けない/寒さで道路がしみつくと、スリップ事故が起きやすくなる/しみついた歩道では、滑って転ぶ人が多い/蛇口の水を細く流し続け、水道管がしみつかないようにしておいた/しみついた蛇口を溶かすために、熱湯をかけた/厳冬の朝、戸口がしみついてしまい、開けるのに苦労した/凍えるような寒い日は、洗濯物がしみついて、物干し竿[さお]から剥がすのに苦労する/冬場の乾燥野菜は、しみついたり溶けたりを繰り返して出来上がる

**しみでる【染み出る・滲み出る】[しみる＋出る]** ⓐ(→「しみだす」❶ⓐに同じ)が染み出る(=中の水分などが染みて外側に出る) ⓑ(→「しみだす」❶ⓑに同じ)に染み出る ⓒ(→「しみだす」❶ⓒに同じ)から染み出る 
【副⁺】(→「しみだす」【副⁺】に同じ)染み出る
【例文】 古いアパートなので、雨が降ると、壁から雨水が染み出て来る/登山道で岩の間から湧き水が染み出ている所を見つけた/ごみを入れた袋から汚水が染み出て来て、辺りを汚している/漆の幹に切り込みを入れ、染み出た樹液を集めて塗料を作る/汗が染み出たシャツを脱ぎ、新しいのと着替えた/揚げ物の油が染み出ないように、幾[いく]重[え]にも紙で包んだ/焼いた肉の塊を切ると、中から肉汁が染み出て来た/肉と野菜の旨[うま]みが染み出たスープはいい味だ/煮物の生揚げをゆっくりかむと、じわっと味が染み出て来た/昆布を一晩水に浸[つ]けると、旨みの成分が染み出て、おいしい出[だ]汁[し]になる/汚染物質が地中から徐々に染み出て来る恐れがある

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**しみとおる【染み透る・沁みー/染み通る】 [しみる＋とおる]** ❶ⓐ(水、雨、雨水、汗、血、涙、油、汁、スープ、味、酒、色、薬、[有害・化学・汚染]物質)が染み透る(=液体などが内部に入り、奥まで浸透する。または、裏側まで染みる) ⓑ(地中、服、運動着、シャツ、紙、体、胸、肌、胃、はらわた、全身)に染み透る ❷ⓐ ([寒・温か・心地よ]さ、響き、励まし、[優し・寂し]さ、教え、信念、思想)が染み透る(=感覚や感動などが心身の奥まで伝わる) ⓑ(心、胸、[心・胸]の奥、骨の髄、体の芯)に/まで染み透る
【副⁺】 (じんわり、じわじわ、徐々に、次第に、深く、十分に)染み透る
【例文】 ❶雨水は、地中の奥深くに染み透り、地下水となってたまっている/傘を忘れたので、雨が服に染み透って、ずぶぬれになった/体育の時間、運動着に染み透るほどの汗をかいた/泣く子を抱いてあやしていたので、涙がシャツを通して胸に染み透った/熱々のスープが胃の腑[ふ]に染み透り、冷えた体を温めてくれた/久しぶりに飲んだ酒は、はらわたに染み透るうまさだった ❷冬山登山では、骨の髄まで染み透る寒さに凍えた/温泉の湯は、体の芯まで染み透る心地よさだった/教会の静けさの中で、讃美歌の美しい響きが胸に染み透る/恩師の温かい励ましが心に深く染み透り、勇気が湧いた/夜、一人になると、寂しさが心の奥に染み透ってくる

**しみわたる【染み渡る・沁み渡る】[しみる＋渡る]** ❶ⓐ(水、海水、スープ、旨[うま]み、味、酒、香り、毒)が染み渡る(=液体などが隅々まで浸透する) ⓑ(土壌、田畑、布地、床、食材、体、傷口、肌、胃、はらわた、五[ご]臓[ぞう]六[ろっ]腑[ぷ]、全身、全体)に染み渡る ❷ⓐ ([寒・温か・優し・寂し・静け]さ、冷気、音[ね]色[いろ]、感動、閉塞感、雰囲気、教え、思想)が染み渡る(=感覚や感動などが十分に隅々まで及ぶ) ⓑ(心、胸、魂、身、全身、全体、隅々)に染み渡る 
【副⁺】(すっと、さっと、しっとり、じんわり、じわじわ、徐々に、あまねく、広く、深く、万遍なく、十分に)染み渡る
【例文】 ❶激しい運動の後で飲んだ水は、全身に染み渡るようだった/バケツからこぼれた水が床に染み渡り、拭き取るのに苦労した/津波で海水が染み渡った田畑は、塩害で作物が育たなくなった/晩酌で飲んだ銘酒が五臓六腑に染み渡り、幸せな気分になった/温かいスープが冷え切った体に染み渡った ❷ビルの外に出ると、晩秋の冷気が体中に染み渡るようだった/演奏会では、バイオリンの美しい音色が心に染み渡り、魅了された/その映画は、派手な場面はないが、感動が徐々に胸に染み渡る名作だ/長引く不況によって、閉塞感が社会の隅々に染み渡っている

**しむける【仕向ける】[する＋向ける]** ❶ⓐ(議論、気持ち、話)を仕向ける(=特定の行動をするように、相手に*働きかける) ⓑ([協議・和解・競争・降伏・辞職・奮起・勉強]する、関心を抱[いだ]く、自分で考える、気づく、諦める、暴動を起こす、読書に親しむ)ように仕向ける ⓒ(ある[方向・状況])に仕向ける ❷ (親切に、意地悪く、つれなく)仕向ける(=わざと特定の態度で人に接する) ❸ (商品、注文の品)を(顧客、先方)に仕向ける(=商品などを相手先に送る) 
【副⁺】❶❷(わざわざ、わざと、うまく、上手に、巧みに、巧妙に)仕向ける
【例文】 ❶二国間協議に応じるよう議論を仕向けたが、相手からの反応はない/政府は、規制緩和で民間の競争を促すよう仕向けている/反抗期の子の気持ちを親の望むとおりに仕向けるのは難しい/国連は、紛争中の両国に対し、和平への協議をするように仕向けた/

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敵の逃げ道を封じ、降伏するように仕向けた/若者がもっと政治に関心を抱くよう仕向ける試みが必要だ/教師は、生徒たちが自分で物事を考えるように仕向けている/愛し合う二人の仲を裂き、結婚を諦めるように仕向けた/騒乱事件は、民衆が暴動を起こすよう、テロリストが巧妙に仕向けたものだ/母親は、幼い時から読み聞かせをして、子供が読書に親しむように仕向けている/候補者は、裏で金を配り、選挙結果を有利な方向に仕向けた/語学の上達法は、その外国語を使わずにはいられない状況に仕向けることだ ❷親しくもない人から妙に親切に仕向けられても、気持ちが悪いだけだ/訳[わけ]あって、彼女に嫌われるよう、わざと意地悪く仕向けた ❸指定日に着くように商品を顧客に仕向けた/先方から指定された仕向け地に注文の品を発送した

**しめあがる【締め上がる】[締める＋上がる]** (まわし、帯、縄、ロープ、綱、弦[げん]、ねじ)が締め上がる(=十分に締められて、*出来上がっている) 
【副⁺】(きっちり、しっかり、きちんと、きつく、強く、固く、うまく)締め上がる
【例文】 力士は、まわしがうまく締め上がったか、上から叩[たた]いて感触を確かめた/車の荷台にかけたロープがきちんと締め上がっていないと、荷崩れが起こる/ギターの弦がいい具合に締め上がり、いい音[ね]色[いろ]を出すようになった/手の力が弱いので、ねじがしっかり締め上がらない
【名詞形】 締め上がり
【例文】 車両点検でねじの締め上がりを確認する/着物の着付けでは、初心者と熟練者の間で帯の締め上がり具合に差が出る

**しめあげる【締め上げる】[締める＋上げる]** ❶(首、喉、腕、胴、胸、体、全身、ウエスト、獲物)を締め上げる(=押さえて、*持ち上げるようにして強く締める) ❷(→「しめあがる」に同じ。ネクタイ、ベルト、バンド、コルセット、鉢巻き、ひも)を/で締め上げる(=しっかりと締める) ❸(犯人、容疑者、部下、手下、新人、生徒、後輩、敵、暴力団)を締め上げる(=厳しく*責め立てる。だらけた気持ちを引き締めさせる) 
【副⁺】❶❸(しっかり、ぐいぐい、ぎゅうぎゅう、力いっぱい、きつく、うまく、確実に、徹底的に、全力で) ❷ (→「しめあがる」【副⁺】に同じ。ぎゅっと)締め上げる
【例文】 ❶柔道の絞め技で相手を締め上げて、負かした/いきなり首を締め上げられて死にそうになった/昔、西洋の女性は、コルセットでウエストをきつく締め上げ、ドレスを着ていた/蛇は、捕まえた獲物を締め上げて窒息させることがある ❷力士は、相撲の勝負前にまわしが緩まないように、固く締め上げる/積み荷にかけたロープがほどけないように締め上げるには技が要る/部品を取り付ける際は、ねじをきっちり締め上げることが必要だ/少し痩せたので、ズボンがずり落ちないように、ベルトを強く締め上げた/運動会では、頭に巻いた鉢巻きをぎゅっと締め上げて、気合いを入れた/岩山を上る前に、登山靴のひもをしっかり締め上げ、緩まないようにした ❸刑事は、容疑者を徹底的に締め上げて、犯行を自白させた/上司が部下を締め上げるのは、パワーハラスメントになりかねない/厳しい規則で生徒を締め上げるだけでは、真の教育と言えない
【名詞形】 締め上げ
【例文】 ネクタイの締め上げが緩いと、襟元に隙間が空いて、だらしなく見える/新入部員たちは、先輩の締め上げに早くも音を上げ始めた/警察の締め上げが厳しくなり、暴力

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団は影を潜めた

**しめきる【閉め切る】[閉める＋切る]** (部屋、風呂場、窓、戸、ドア、雨戸、門、水門、出入口、障子、カーテン、弁、四方)を閉め切る(=ある期間、戸や窓などをきっちり、完全に閉めたままにする) 
【副⁺】(きっちり、ぴったり、ぴたりと、完全に、隙間なく)閉め切る
【例文】 長い間、閉め切っていた部屋を、開け放して風を入れた/男たちは部屋を閉め切ったまま、何やら密談している/風呂場を閉め切った状態にしておくと、かびが生えやすくなる/真夏は、窓を閉め切ってクーラーをかけると涼しい/大型台風に備え、雨戸を閉め切り、植木鉢を室内に入れた/防犯のため、休日は校門を閉め切っている学校が多い/昨年は鬱病になり、カーテンを閉め切って一日中暗い部屋にこもっていた
【名詞形】 閉め切り 閉め切りと(に)する/なる
【例文】 受験会場は、正門以外の出入り口を閉め切りとしている/こちらのドアは冷房中は閉め切りにしている/登山者が宿泊する山小屋は、冬の間閉め切りとなる

**しめきる【締め切る】[締める＋切る]** ⓐ(受け付け、申し込み、提出、応募、募集、申請、届け出、登録、出願、入場、入札、販売、抽選、質問、投票)を締め切る(=*受け付けや*取り扱いを終了する) ⓑ(短期間、3日間、5時、日曜日、月末、50名)で締め切る
【副⁺】 (間[ま]もなく、もうすぐ、すぐ、一旦、前倒しで)締め切る
【例文】 受け付けを締め切った後の応募は、無効だ/ツアー参加の申し込みは、定員になり次第、締め切らせていただきます/応募者が殺到したため、募集は短期間で締め切られた/立候補の届け出は、本日午後8時で締め切られた/国立大学への出願が締め切られ、倍率が発表された/当日券の販売は、先着50名で締め切られる
【名詞形】 締め切り 締め切りになる
【補足】 公用文、及び固定した慣用表現では「締切り」「締切」と送り仮名が省略される
【例文】 書類提出の締め切りは今週末だ/原稿の締め切りが近いので、徹夜で頑張っている/このままでは、到底締め切りに間に合わない/受講申し込みが殺到し、受け付けはすぐに締め切りになった/届け出の締め切り日を確認し、遅れないよう準備する/申請書類は締切厳守となっている

**しめきれる【閉め切れる】[閉める＋切れる]** (→「閉め切る」に同じ)が/を閉め切れる(=ある期間、戸や窓などをきっちり、完全に閉めることができる) 
【副⁺】(→「閉め切る」【副⁺】に同じ)閉め切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 建物の戸や窓を全部閉め切れないうちに、竜巻に襲われてしまった/堤防の水門は、津波の到達時刻までに完全に閉め切れなかった/装置の弁が固くて、一人の力では到底閉め切れない

**しめきれる【締め切れる】[締める＋切れる]** (→「締め切る」に同じ)が/を締め切れる(=*受け付けや*取り扱いを終了することができる)
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 入場時の本人確認に手間取り、予定どおりの時刻に入場を締め切れるかどうか分からない/オリンピックのチケット申し込みを、この限られた日程で締め切れると判断したのは甘かった/購入希望者が列をなしているため、予定どおりには締め切れないと判断

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し、時間を延ばした

**しめくくる【締め括る】 [締める＋括[くく]る]** ❶(柴[しば]、雑誌、新聞紙、段ボール)を締めくくる(=束ねて固く縛る) ❷(話、論文、物語、挨拶、演説、講演、議論、会議、式典、閉会式、大会、[競技・壮行・同窓]会、1年、今シーズン、夏、祭り、仕事、大学生活、活動、旅、人生、最後)を締めくくる(=物事のまとまりや結末をつける) ❸(団体、クラブ、会社、社内、部署、若者、後輩、部下、部員、会員、メンバー)を締めくくる(=大勢を管理・監督し、まとめる) 
【副⁺】❶(きちんと、固く) ❷(きちんと、うまく、楽しく、見事に、無事に、無難に)締めくくる
【例文】 ❶集めた柴をひもでしっかり締めくくって担いだ/不要な新聞や雑誌は、締めくくって、リサイクルに出す/ばらけないように段ボールを締めくくり、荷台に載せた ❷有名な詩を引用して、講演を締めくくった/全員による国歌斉唱で閉会式を締めくくった/大会は、恒例の会長挨拶で締めくくられた/選手への激励の言葉で壮行会を締めくくった/懐かしい校歌斉唱で同窓会を締めくくった/今年の野球シーズンを締めくくる優勝決定戦が始まった/勇壮な太鼓の演奏は、祭りの最後を締めくくるのにふさわしい ❸新会長は、1万人もの会員を締めくくるには最適の実力者だ
【名詞形】 締めくくり 締めくくりに(と)なる
【補足】 名詞形は❷の意味でのみ使う
【例文】 結婚式の締めくくりは新郎の挨拶だった/妻に家出されたままでは、夫として気持ちの締めくくりがつかない/論文の締めくくりに恩師への謝辞を入れた/日本では、毎年、1年の締めくくりにベートーベンの交響曲第9番「合唱」が演奏される/花火大会は、夏の締めくくりに欠かせないイベントだ/人生の締めくくりとなる自分史を今まとめている

**しめころす【絞め殺す】[絞める＋殺す]** ⓐ([人]、相手、敵、被害者、首、獲物、鶏)を絞め殺す(=首を強く絞めて殺す) ⓑ(ひも、縄、ロープ、ネクタイ、手、腕)で絞め殺す 
【副⁺】(じわじわ、ぎゅっと、一気に、力任せに、ひと思いに、夢中で)絞め殺す
【例文】 憎さのあまり、一瞬、相手を絞め殺してやりたいと思った/兵士は敵を背後から襲い、腕で絞め殺した/暴漢に襲われ、危うく絞め殺されそうになったが、何とか逃げきった/犯人は、後ろから被害者の首にひもをかけて絞め殺したらしい/蛇は獲物を噛んで毒で殺したり、巻き付いて絞め殺したりする/昔は、来客があると、飼っていた鶏を絞め殺して料理し、もてなしていたようだ

**しめしあわす・しめしあわせる【示し合わす・示し合わせる】[示す＋合わす・合わせる]** ❶ⓐ(二人、仲間、皆、全員)が/で示し合わせる(=周囲には内緒で、事前にはかりごとの相談をしておく) ⓑ(言うこと、場所、日時、段取り、手順、タイミング)を示し合わせる ⓒ(相手、友達、仲間、相棒、恋人)と示し合わせる ❷ⓐ (→❶ⓐに同じ)が/で示し合わせる(=*知らせ合う) ⓑ(→❶ⓑに同じ)を示し合わせる ⓒ(→❶ⓒに同じ)と示し合わせる ⓓ(目、しぐさ、合図)で示し合わせる 
【副⁺】(しっかり、きちんと、こっそり、かねて、あらかじめ、前もって、事前に、互いに、ひそかに、内々に)示し合わせる
【例文】 ❶友人と二人で示し合わせて、授業を抜け出し、映画を見に行った/親に結婚

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を反対された二人は、示し合わせて、駆け落ちをした/仲間で示し合わせ、証拠を隠滅して、偽装工作をした/銀行強盗の一味は、かねて示し合わせたとおり、国境で落ち合って逃亡した/警察が聴取すると、生徒たちは、皆が示し合わせたように「何も知らない」と同じことを言う/劇場型の「振り込め詐欺」は、それぞれの役割を決めた者たちが示し合わせて詐欺を行っている/テロ集団は、かねて示し合わせたとおり、祭りの日に爆弾を仕掛けた/兄弟で示し合わせて、両親の金婚式にサプライズパーティーをした/味方同士で示し合わせ、正面と裏から同時に敵の陣地に攻め込んだ/渡りの時が来ると、何百羽もの白鳥がまるで示し合わせたように一斉に飛び立つ ❷目で示し合わせて、二人同時に敵に飛びかかった/捕虜たちは、しぐさでひそかに示し合わせ、集団脱走を企てた

**しめだす【締め出す・閉め出す】[しめる＋出す]** ❶ⓐ([人]、いたずらっ子、難民、部外者、[よそ・掟[おきて]を破る]者、ホームレス、悪徳業者、[反対・過激]派、暴力団、マスコミ報道陣、車、外国[漁船・企業・製品]、コピー商品、粗悪品、外来生物)を締め出す(=外に出して、中に入[い]れない。排除する) ⓑ(家、グループ、仲間、会、会社、業界、市[し]場[じょう]、社会、国内、領海内、商店街、駅構内、芸能界、就職戦線、現場、公園、観光地、意識)から締め出す ❷ (帯、ネクタイ、鉢巻き、ねじ、手綱、財布のひも)を締め出す(=締め始める) ❸ (店、シャッター、扉、ゲート)を閉め出す(=閉め始める) 
【副⁺】❶(あっさり、体[てい]よく、不当に、強硬に、徹底的に、完全に)締め出す
【例文】 ❶いたずらっ子を懲らしめるため、しばらく家の外に締め出した/「村八分」とは、掟を破る者を仲間から締め出すことをいう/有名タレントが麻薬所持で逮捕され、芸能界から締め出された/悪徳業者を業界から締め出すための監視体制が必要だ/狭い通りで危険なので、商店街から車を締め出そうという動きがある/違法操業をする外国漁船を領海内から締め出さなければならない/保護主義が強まり、市場から外国企業が次々と締め出された/新卒でなければ、就職戦線から締め出すというのは、旧態依然とした考え方だ ❷出勤前にネクタイを締め出した途端、電話が鳴った/ねじを締め出したところで、ドライバーのサイズが合わないことに気づいた/景気が悪くなり、消費者が財布のひもを締め出した ❸店主がシャッターを閉め出すと、客が慌てて駆け込んで来た/長いゲートは、閉め出してから閉め終わるまで10分はかかる
【名詞形】 締め出し 締め出しをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 国境に押し寄せる難民への対応に迫られ、締め出しをする国も出てきた/警察は、暴力団の徹底的な締め出しを図っている/寮の門限に遅れてしまい、締め出しを食らった/記者会見では、一部批判的なメディアに締め出しを食わせた/自国の産業を擁護するため、外国製品の締め出しにかかった

**しめつける【締め付ける】 [締める＋付ける]** ❶(体、全身、喉、頭、首、腕、胸、腹、腰、胴、足、ねじ、ボルト)を締めつける(=強く締める。力を加えて圧迫する) ❷(心、胸)を締めつける(=胸が圧迫された時のように心が痛む) ❸(民衆、選手、部下、下請け、組合、暴力団、経営、敵国)を締めつける(=規制や管理などを強めて、抑圧する) ❹(帯、ネクタイ、まわし)を締めつける(=いつも締めて慣れている) 
【副⁺】❶❸(しっかり、じわじわ、ぎゅっと、ぐいぐい、ぎゅうぎゅう、力いっぱい、強く、きつく) ❷(ぎゅっと)

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【例文】 ❶家で寛[くつろ]ぐ時は、体を締めつけないような服を着ている/ネクタイは、首を締めつけるようで嫌いだ/頭の回りを何かで締めつけられるようなひどい頭痛がする/手首の出血を止めるには、腕をひも状のもので強く締めつけるとよい/和服を着たが、慣れない帯で胸元を締めつけられて、気分が悪くなった/胸の所が締めつけられるように苦しくて、息ができない/昔、西洋の女性は、コルセットで胴を締めつけていた/むくみを防ぐため、足を締めつける膝下ストッキングをはいた/ボルトが緩まないように、きつく締めつけた ❷難民たちの窮状を知るにつけ、心が締めつけられる思いだ/幼児が虐待され、死亡したというニュースは、人々の胸を締めつけた/テロ事件で家族を失った遺族のことを考えると、胸が締めつけられる ❸選手はいたずらに締めつけるより、自主性を重んじたほうがうまくいく/過度な円高が社の経営を締めつけている/経済制裁によって敵国をじわじわ締めつける戦略を取った ❹成人式で振袖を着たが、普段帯を締めつけないので、苦しかった/ネクタイを締めつけていない人は、たまにネクタイをすると窮屈に感じるらしい/相撲部員は普段からまわしを締めつけているので、支度が早い
【名詞形】 締め付け 締め付けをする
【補足】 名詞形は、❶❸の意味でのみ使う
【例文】 部品のねじは、締め付けが足りないと事故に繋[つな]がる/警察によって暴力団に対する締め付けが強化された/景気が落ち込むと、親会社から下請けへの締め付けが始まる/経営側が締め付けを強めてきたので、組合側は反発している

**しめなおす【閉め直す・締め直す】[しめる＋直す]** ❶(門、ドア、雨戸、窓、カーテン、鍵、栓、バルブ、蓋、ファスナー、幕)を閉め直す(=開かないようにもう一度きちんと閉める) ❷(ネクタイ、ベルト、帯、褌[ふんどし]、まわし、兜[かぶと]の緒[お]、鉢巻き、ひも、箍、弦、ねじ、ボルト)を締め直す(=緩まないようにもう一度きつく締める) 
【副⁺】(再び、しっかり、きっちり、きちんと、ちゃんと、もう一度)しめ直す
【例文】 ❶朝の光が差し込まないように、寝る前にカーテンをきっちり閉め直した/蛇口から水漏れしたので、止水栓をしっかり閉め直してから修理した/鍋の蓋がちゃんと閉まっていなかったので、閉め直して調理を続けた ❷面接の前にネクタイを締め直し、髪を整えた/痩せたので、ベルトを締め直しても、すぐズボンがずり落ちてしまう/着物の帯が緩んできたので、鏡を見ながら締め直した/ほどけた靴のひもを締め直そうと立ち止まった/チームは連勝中だが、兜の緒を締め直して、次の試合に備えよう/棚のねじが緩んできたので、締め直した/弦楽器の奏者は、演奏前に弦を入念に締め直して調整する
【名詞形】 しめ直し しめ直しをする
【例文】 雨戸に少し隙間が空いていたので、もう一度閉め直しをした/優勝力士は、支度部屋でまわしの締め直しをして、表彰式に臨んだ/開き戸がガタガタしているので、蝶[ちょう]番[つがい]のねじの締め直しが必要だ

**しめわすれる【閉め忘れる・締め忘れる】[しめる＋忘れる]** ❶(→「しめなおす」❶に同じ。出入口、ガスの元栓、蛇口、冷蔵庫、引き出し、袋の口、車のトランク)を閉め忘れる(=閉めることを忘れる) ❷(ネクタイ、縄、ねじ、ボルト、シートベルト)を締め忘れる(=締めることを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、ぼんやりして、不覚にも)しめ忘れる

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【例文】 ❶勝手口のドアを閉め忘れたため、飼い猫が外に出てしまった/台風の日に雨戸を閉め忘れると、強風で窓ガラスが割れる恐れがある/窓を閉め忘れて寝てしまい、明け方寒くて目が覚めた/夜、カーテンを閉め忘れたまま電灯をつけると、外から部屋の中が丸見えになる/玄関の鍵を閉め忘れたことに気づき、途中で家に引き返した/缶の蓋を閉め忘れ、中の煎餅が湿[し]気[け]てしまった/外出時にバッグのファスナーを閉め忘れていると、すりに狙われやすい/ガスの使用後は、万一の場合に備えて、元栓を閉め忘れないようにしている/浴室の蛇口を閉め忘れたので、浴槽から水があふれてしまった/冷蔵庫を閉め忘れると、アラームが鳴って知らせてくれる ❷朝寝坊をして、慌ててネクタイを締め忘れたまま出社してしまった/日曜大工で本棚を作ったが、ねじを1本締め忘れ、途中でやり直した/ボルトを締め忘れないように、必要な数を確認して作業した/車のシートベルトを締め忘れると、どの座席でも、交通違反になる
【名詞形】 しめ忘れ しめ忘れをする
【例文】 車のトランクの閉め忘れで、運転席のモニターに警告ランプがついた/工場では、窓の閉め忘れを防ぐために指差し確認をする/安全のため、シートベルトの締め忘れをしないように注意する

**しゃがみこむ【しゃがみ込む】[しゃがむ＋込む]** (床[ゆか]、その場、道端、地面、庭、草むら、店先、電車の中、片隅、机の下、和式トイレ)に/でしゃがみ込む(=しゃがんでそのまま動かずにいる) 
【副⁺】(ぐったりと、へたへたと、ぺたんと、だらしなく、思わず)しゃがみ込む
【例文】 急にめまいがして、思わず床にしゃがみ込んでしまった/地震の激しい揺れが来た時、その場にしゃがみ込んだまま、動けなかった/マラソンのレース途中で疲れ果て、道端にしゃがみ込んでしまった走者がいる/大きな爆発音に驚き、膝の力が抜けて地面にしゃがみ込んでしまった/地べたに咲く可憐な野草をしゃがみ込んで写真に収めた/長時間、庭でしゃがみ込んで草取りをしていたら、腰が痛くなった/子供が草むらにしゃがみ込んで、虫を探している/中学生たちが店の前でしゃがみ込み、何やら夢中でしゃべっている/電車の中で気分が悪くなり、立っていられず、しゃがみ込んでしまった/膝が痛いと、しゃがみ込んで床を拭くこともできない/女の子がしゃがみ込んで子猫と遊んでいる/机の下に落としたコンタクトレンズを、しゃがみ込んで探した

**しゃがれきる【嗄れ切る】 [嗄れる＋切る]** (声、喉)がしゃがれ切る(=声が出なくなりそうなほど、完全にかすれる) 
【副⁺】(すっかり、ガラガラに、ひどく、完全に)しゃがれ切る
【補足】 「しゃがれ切る」は「しわがれ切る」の転
【例文】 喉を使い過ぎると、声がしゃがれ切る心配がある/ひどい風邪で声がしゃがれ切ってしまった/しゃがれ切った声で電話に出たら、「風邪ですか」と言われた/声がしゃがれ切るほど、自分のチームを応援した/老人はしゃがれ切った渋い声で、地元の民謡を聞かせてくれた/選挙遊説の終盤は、どの候補者も、演説続きで喉がしゃがれ切っている

**しゃくりあげる【噦り上げる】[噦[しゃく]る＋上げる]** ([人]、子供、迷子、生徒、娘)がしゃくり上げる(=声や息を*吸い込むようにして、激しく泣く) 
【副⁺】(激しく、肩を震わせて)しゃくり上げる

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【補足】 「しゃくりあげる」は「さくりあぐ」(古語)の転
【例文】 息子は、しゃくり上げながら、喧[けん]嘩[か]をした訳[わけ]を親に話し始めた/叱られた子は、しゃくり上げながら、部屋の隅にうずくまっている/迷子になった女の子が肩を震わせ、激しくしゃくり上げている/卒業式では、感極まってしゃくり上げる生徒もいた/生き別れた親子が再会を果たし、うれしさのあまり、互いにしゃくり上げた/恋人を見送った娘は、プラットホームで子供のようにしゃくり上げ、涙を流していた

**しゃしゃりでる【しゃしゃり出る】 [しゃしゃる＋出る]** (親、同僚、年寄り、第三者、他人、素人、新参者、秘書官、部外者)がしゃしゃり出る(=身の程をわきまえず、厚かましく前に出る。*出しゃばる) 
【副⁺】(すぐ、いちいち、のこのこ、やたらに、むやみに、厚かましく、横から、何かにつけて、事あるごとに、いい気になって、身の程知らずに)しゃしゃり出る
【補足】 「しゃしゃる」(古語)は「気の利いた振る舞いをする」の意だが、「しゃしゃり出る」は俗語表現で、人が出しゃばるのを罵って使う
【例文】 結婚は本人同士の問題なので、親がいちいちしゃしゃり出るのはおかしい/あの家は、子供同士の喧[けん]嘩[か]にすぐ親がしゃしゃり出るようだ/何かにつけて、横からしゃしゃり出ては口を出す同僚に迷惑している/地域の集会に、呼ばれてもいない年寄りがのこのこしゃしゃり出て来て、説教を始めた/両家のもめ事に第三者がしゃしゃり出たので、余計に混乱してしまった/相続問題に他人がしゃしゃり出るなど論外だ/夫婦間の問題には、他人がむやみにしゃしゃり出ないほうがいい/専門家が意見を交わしている最中に、素人にしゃしゃり出られては困る/秘書官がしゃしゃり出て、「首相は次の予定がありますから」と、話を遮った/部外者には、仲間内の相談にしゃしゃり出てほしくない

**しゃぶりつく【しゃぶり付く】[しゃぶる＋付く]** (食べ物、骨、骨付き肉、カニ、オレンジ、柿、キャンデー、指、乳房、乳首、哺乳瓶)にしゃぶりつく(=口の中に入れ、しゃぶって離さないようにする) 
【副⁺】(しっかり、勢いよく、豪快に、無心に、無我夢中で)しゃぶりつく
【例文】 飼い犬は、好物の骨に長い間しゃぶりついている/肉汁たっぷりの骨付き肉に夢中でしゃぶりついた/大きなカニが振る舞われると、皆が一斉にしゃぶりついて食べた/ジョギングの後、みずみずしいオレンジにしゃぶりつくと、気分が爽快になった/猿は、熟した柿にしゃぶりついて丸ごと食べ尽くした/息子は、棒つきのキャンデーにしゃぶりつきながら遊んでいる/泣いていた赤ん坊は、抱き上げて乳房にしゃぶりつかせると、おとなしくなった/子犬たちが争って母犬の乳首に群がり、しゃぶりついている/動物の赤ちゃんが哺乳瓶にしゃぶりつく姿がかわいい

**しゃべりあう【喋り合う】 [喋る＋合う]** ⓐ(出来事、近況、感想、思い出、噂[うわさ]話[ばなし]、[仕事上の・たわいもない]こと)をしゃべり合う(=ともにある話題についてしゃべる) ⓑ([人々]、皆、家族、夫婦、親子、兄弟、[友達・仲間]同士)が/でしゃべり合う ⓒ([人]、相手、友達、仲間、同僚、恋人、隣人)としゃべり合う 
【副⁺】(わいわい、ぺらぺら、ぺちゃくちゃ、あれこれ、いろいろ、ひとしきり、楽しく、互いに、賑[にぎ]やかに、ざっくばらんに、盛んに、口々に、何だかんだと、とりとめもなく、夢中で)しゃべり合う
【例文】 夕食の時は、家族でその日の出来事をしゃべり合うのが習慣だ/久しぶりの同窓

<560>
会で旧友たちと近況をしゃべり合った/仕事帰りに居酒屋で同僚と上司の噂話をしゃべり合って、ストレスを発散している/昼休みは、同僚とたわいもないことをしゃべり合うのが楽しい/友人との旅行では、毎晩あれこれしゃべり合って、楽しかった/気の合う仲間とは、何時間でもわいわいしゃべり合える/海外出張中の恋人とは、スマホのビデオ通話でしゃべり合う毎日だ/買い物の途中で、近所の人としゃべり合っていたら、帰りが遅くなった/子供が成長し、以前のように親子でしゃべり合うことが少なくなった/電車の中でぺちゃくちゃしゃべり合うのは、他の乗客に迷惑だ/何かしゃべり合っていた二人が私に気づいて急に黙った

**しゃべりかける【喋り掛ける】[喋[しゃべ]る＋掛ける]** ❶([人]、新入社員、同僚、客、運転者、子供、知らない人、犬)にしゃべりかける(=相手に言葉をかけて、話をする) ❷(悩み、情報、悪口、[知った・大事な]こと)をしゃべりかける(=しゃべろうとする。しゃべり始める) 
【副⁺】(いきなり、馴れ馴れしく、人[にん]懐[なつ]っこく、調子よく、愛想よく、うるさく、一方的に、積極的に、気さくに、気軽に、親しげに)しゃべりかける
【例文】 ❶私は、人見知りする性格なので、自分から人にしゃべりかけるほうではない。誰にでも気さくにしゃべりかけられる人が羨ましい/上司として、新入社員には積極的にしゃべりかけ、意思疎通を図るようにしている/仕事中、頻繁に同僚にしゃべりかけられると、気が散って困る/来店した客には、愛想よくしゃべりかけるようにしている/ドライブ中、運転する人が眠気に誘われないように、時々しゃべりかけるようにした/反抗期の息子は、親がしゃべりかけても、返事もしない/面白い番組を見ている時は、しゃべりかけないでほしい/急いでいる時に、うるさくしゃべりかけられると、迷惑だ/知らない人に馴れ馴れしくしゃべりかけられたら、用心したほうがいい/幼児が犬に懸命にしゃべりかけている姿がかわいい ❷悩み事を友達にしゃべりかけた時、誰か来たので、やめた/会社の情報をうっかり外部の人にしゃべりかけたら、同僚に止められた/同僚の悪口をしゃべりかけた時、本人が現れたので、慌てて黙った

**しゃべりこむ【喋り込む】[喋[しゃべ]る＋込む]** (家族、友達、恋人、同僚、仲間、近所の人)と/がしゃべり込む(=しゃべるのに夢中になって動かない) 
【副⁺】(つい、長いこと、長々と、夢中で、時のたつのも忘れて)しゃべり込む
【例文】 時々、遠く故郷にいる母と電話でしゃべり込んでしまう/私たち夫婦は、二人とも無口なほうなので、しゃべり込むようなことはない/宿舎では、友人としゃべり込み、夜を明かしてしまうこともある/久々に会った親友と話が弾み、時のたつのも忘れてしゃべり込んだ/パーティーで偶然出会った旧友と、周りの人のことも忘れてしゃべり込んでしまった/職場の廊下で同僚たちにしゃべり込まれると、通行の邪魔だ/同じ趣味の仲間とは、会う度についしゃべり込んで、終電車に遅れてしまう/噂[うわさ]話[ばなし]の好きな近所の人たちが顔を合わせると、道端でしゃべり込んだまま、動こうともしない

**しゃべりだす【喋り出す】[喋[しゃべ]る＋出す]** (体験、経験、本音、秘密、思い、[思った・勝手な・あらぬ]こと)をしゃべり出す(=しゃべり始める) 
【副⁺】(突然、いきなり、ぽつぽつ、ぽつりぽつり、滔[とう]々[とう]と、出し抜けに、唐突に、急に、一気に、一斉に、堰[せき]を切ったように、すごい勢いで、辺り構わず)しゃべり出す
【例文】 年老いた退役軍人は、半世紀を経てようやく戦争中の体験をしゃべり出した/被

<561>
災者たちは、避難所に集うと、皆、地震の経験を口々にしゃべり出した/事故の遺族は、カウンセラーに促されて、口ごもりながらつらい思いをしゃべり出した/担当教師が席を外すと、生徒たちは一斉に勝手なことをしゃべり出した/壇上に上がった受賞者がしゃべり出すと、講堂は静まり返った/電話に出たら、相手にいきなり外国語でしゃべり出されて困った/3歳の息子は、最近やっとしゃべり出したので、安心した/話し合いでは、皆が同時にしゃべり出したので、聞き取れなかった/この蝋[ろう]人形はまるで生きているようで、今にもしゃべり出しそうだ/おしゃまな妹は、一旦しゃべり出すと、なかなか止まらない/隣席の人は、国が同じだと思っていたら、外国語でしゃべり出したから驚いた
【名詞形】 しゃべり出し
【例文】 スピーチのしゃべり出しの言葉を何にしようか、迷っている/講演では、しゃべり出しで人を引きつけることが大切だ/初対面の人とのしゃべり出しでは、いつも緊張する/しゃべり出しでつまずいてしまうと、後がうまく続かない

**しゃべりたてる【喋り立てる】[喋[しゃべ]る＋立てる]** (持論、考え、思いつき、[言いたい・勝手な・あることない]こと、でたらめ、不平不満、噂[うわさ]話[ばなし]、悪口、内情、過失、理由、言い分、言い訳、手柄、特長、正しさ)をしゃべり立てる(=注意を引かんばかりに、盛んにしゃべる) 
【副⁺】(べらべら、長々と、延々と、滔[とう]々[とう]と、つべこべと、やかましく、とりとめもなく、切れ目なく、一方的に、のべつ幕なしに、矢継ぎ早に、一気に、盛んに、大げさに、自慢気に、物知り顔に、好き勝手に、勢いづいて、夢中で、早口で)しゃべり立てる
【例文】 自分の考えだけを一方的にしゃべり立てる人は、嫌われる/思いつきをただしゃべり立てるだけでは、説得力がない/交渉の席で片方が勝手なことばかりしゃべり立てたら、話が進まない/秘密にしたい職場の内情を部外者の前でべらべらしゃべり立てられては、たまらない/彼は、相手の過失をしゃべり立てて、自分に有利に運ぼうとしている/レポートの提出が遅れた学生は、その理由を懸命にしゃべり立てた/彼は自分のミスを認めず、言い訳ばかりしゃべり立てた/自分の手柄を自慢気にしゃべり立てる人には、腹が立つ/展示会では、どの社も、自社製品の特長を滔々としゃべり立てていた/持論の正しさをしゃべり立てても、検証できなければ周囲に認められない

**しゃべりちらす【喋り散らす】 [喋る＋散らす]** (思いつき、[言いたい・勝手な・余計な・いい加減な・くだらない・あることない]こと、不平不満、でたらめ、噂[うわさ]話[ばなし]、秘密の話、私[わたくし]事[ごと]、悪口、内情、家庭の事情)をしゃべり散らす(=場や相手に構わず、あちこちでやたらにしゃべる) 
【副⁺】(ぺらぺら、べらべら、あれこれ、思いつくまま、見境なく、軽[かる]々[がる]しく、勝手に、気ままに、無責任に、適当に、声高に、得意げに、勢いづいて、調子に乗って、所構わず、誰彼構わず)しゃべり散らす
【例文】 会議で議題に関係なく、余計なことをしゃべり散らす人は、迷惑だ/彼はいつも、所構わず自分の不平不満をしゃべり散らす/他人の私事を軽々しくしゃべり散らすのは、よくない/同僚に打ち明けた秘密の話を、職場でしゃべり散らされた/人の悪口をしゃべり散らす人とは、付き合えない/友人が私の悪口をしゃべり散らしているのを知って、ショックを受けた/内情をしゃべり散らすような人は、メンバーとして失格だ/何でも見境なくしゃべり散らす人は、信用できない

**しゃべりつかれる【喋り疲れる】[喋[しゃべ]る＋疲れる]** (何度も話して、繰り返し説明して、

<562>
長時間講演して、アナウンスを繰り返して、話し続けて)しゃべり疲れる(=たくさんしゃべって、疲れる) 
【副⁺】(すっかり、さすがに、いい加減、どっと、ひどく)しゃべり疲れる
【例文】孫にせがまれ、何度も昔話をしているうちに、しゃべり疲れてしまった/店頭では、新製品の宣伝で一日中、同じ事を説明し続けるので、しゃべり疲れる/長時間アナウンスをし、しゃべり疲れて声が嗄れた/友達と3時間も電話で話して、しゃべり疲れた/はしゃいでいた子供たちは、そのうち、しゃべり疲れて寝てしまった/漫才師は、あれだけしゃべって、よくしゃべり疲れないものだ/おしゃべりな妹も、さすがにしゃべり疲れたと見えて、静かになった/会議に備えて、発表の練習を繰り返していたら、しゃべり疲れてしまった
【名詞形】しゃべり疲[づか]れ
【例文】 しゃべり疲れのため、喉が痛くなってしまった/しゃべり疲れで声がかすれて出なくなった

**しゃべりまくる【喋り捲る】** [喋[しゃべ]る＋捲[まく]る] (→「しゃべりちらす」に同じ。せりふ)をしゃべりまくる(=勢いに任せてしゃべり続ける) 
【副⁺】(→「しゃべりちらす」【副⁺】に同じ。がんがん、テンポよく、とめどなく、一気に、一方的に、立て続けに、いい気になって堰[せき]を切ったように、立て板に水の如[ごと]く)しゃべりまくる
【例文】腹が立ったので、言いたいことを一気にしゃべりまくって、席を立った/交渉の席で、相手に一方的にしゃべりまくられて、口を挟む暇もなかった/テレビのお笑い番組では、出演者がいつもくだらないことをしゃべりまくっている/知ったばかりの秘密の話を今すぐ皆にしゃべりまくりたい/あいつが近所中でしゃべりまくるから、離婚話があっという間に広まった/役者たちは、舞台で機関銃のようにせりふをしゃべりまくった/講談師は、史実に想像を交え、見て来たように巧みにしゃべりまくる/立て板に水の如くしゃべりまくる彼女には感心する。早口で、よくあんなにしゃべりまくれるものだ

**じゃれかかる【戯れ掛かる】** [戯[じゃ]れる＋掛かる]ⓐ(子供、犬、猫)がじゃれかかる(=じゃれて相手に身を任せるようにしてくっつく) ⓑ(親、子供、友達、飼い主、犬、猫、足、尻尾、ひも、毛糸玉、ボール、猫じゃらし)にじゃれかかる
【副⁺】(勢いよく、しきりに、無邪気に、甘えて、ふざけて、喜んで)じゃれかかる
【例文】末っ子が母親に甘えてじゃれかかっている/男の子がふざけて友達にじゃれかかった/子犬が飛び上がっては、飼い主にじゃれかかる/散歩中に突然、よその犬がじゃれかかってきたので、小さい子は、驚いて泣き出した/子犬の兄弟が互いにじゃれかかって転げ回っている/家では時々、猫が足にじゃれかかり、真っすぐ歩けないことがある/子猫が母猫の長い尻尾にじゃれかかって遊んでいる/少女が猫じゃらしを揺らし、猫をじゃれかからせては、面白がっている

**しゃれこむ【洒落込む】** [洒[しゃ]落[れ]る＋込む] ❶しゃれ込んで(出かける、繰り出す、出席する、デートする、芝居見物する) (=念入りにおしゃれをする) ❷(音楽鑑賞、[高みの・花火]見[けん]物[ぶつ]、花見、月夜の散歩、雪見酒、舟遊び、高級店でディナー、ホテルでランチ、バカンス、海外旅行、物見遊山、昼寝)としゃれ込む(=普段あまりしたことのない気の利いたことをする) 
【副⁺】 ❶ (精いっぱい、大層、すっかり、ちゃっかり、ひどく、珍しく、いやに、妙に、馬鹿に、思い思いに) ❷ (優雅に)しゃれ込む

<563>
【補足】 ❶は「しゃれ込んで」の形で
副詞的に使うことが多い
【例文】 ❶久しぶりのオペラ鑑賞なので、しゃれ込んで出かけた/同窓会には、皆が思い思いにしゃれ込み、着飾って出席した/妹は精いっぱいしゃれ込んで、初デートに出かけた/彼女は、さすが元女優だけあって、食事会にしゃれ込んだ装いで現れた/マスコミの取材に応じた人気役者の出[い]で立ちは、隙のないしゃれ込みようだった ❷夕涼みを兼ねて花火見物としゃれ込んだ/週末は、桜の名所を訪ねて、花見としゃれ込む予定だ/温泉場に着いたら早速、露天風呂で雪見酒としゃれ込もう/結婚記念日は、毎年、高級レストランでディナーとしゃれ込むことにしている/たまには、彼女と一流ホテルでランチとしゃれ込みたいものだ/今年の夏は、海外のリゾートでバカンスとしゃれ込む計画だ

**じゃれつく【戯れ付く】[戯[じゃ]れる＋付く]** ⓐ(→「じゃれかかる」ⓐに同じ。二人)がじゃれつく(=じゃれて相手に*まつわりつく) ⓑ(→「じゃれかかる」ⓑに同じ。獲物)にじゃれつく 
【副⁺】(→「じゃれかかる」【副⁺】に同じ)じゃれつく
【例文】 忙しい時に子供にじゃれつかれると、うるさくて困る/小さい弟がお兄ちゃんにじゃれついて、甘えている/成長するに従い、子供は親にじゃれつかなくなる/愛犬は、私が帰宅すると、喜んで足元にじゃれついて来る/子犬がボールにじゃれついて走り回っている/子猫たちは、互いにじゃれついて遊んでいる/猫をじゃれつかせようと、小さい娘がひもを揺らしている/人目もはばからず、若い二人がじゃれついている

**しゃれのめす【洒落のめす】[洒[しゃ]落[れ]る＋のめす]** ❶(嫌なこと、深刻な事態、難局、つらい経験、失敗、真面目な話、問題、世相、世間、和歌、俳句)をしゃれのめす(=冗談を言い続ける。何事も冗談にしてしまう) ❷(役者、伊[だ]達[て]男[おとこ]、風流人、紳士淑女、[若い・芸者]衆)がしゃれのめす(=すっかりおしゃれをする) 
【副⁺】❶(ひたすら、終始、うまく、巧みに、徹底的に) ❷(とことん、すっかり、大いに、徹底的に、最高に、見事に、粋に、あでやかに、惚[ほ]れ惚[ぼ]れするほど)しゃれのめす
【例文】 ❶嫌なことが続いても、しゃれのめして笑い飛ばせれば、前向きになれる/難局をしゃれのめせるだけの精神的な強さが欲しい/彼には、真面目な話をしていても、駄じゃれを連発してしゃれのめされてしまうので、困りものだ/その落語家は、世相を徹底的にしゃれのめす語り口が痛快だ/このパロディー川柳は、有名な俳句の一節を滑稽にしゃれのめして作られている ❷看板役者が見事にしゃれのめした扮[ふん]装[そう]で登場し、客席から拍手喝采を浴びた/舞踏会では、紳士淑女があでやかにしゃれのめして踊っている/祭日には、しゃれのめした粋な法[はっ]被[ぴ]姿の若い衆が神輿[みこし]を担いだ/豪[ごう]華[か]絢[けん]爛[らん]な衣装でしゃれのめした芸者衆は、外国人観光客にも人気だ

**じゅくしきる【熟し切る】[熟す＋切る]** (果実、果物、木の実、野菜、大豆、稲の穂、麦、穀物)が熟し切る(=これ以上ないほど完全に熟する) 
【副⁺】(すっかり、赤く、完全に、真っ赤に)熟し切る
【例文】 ブドウは熟し切ってから収穫する/メロンは熟し切らないうちに収穫し、出荷される/熟し切ったマンゴーはとろけるように甘い/黄色いバナナは、熟し切ると黒ずんでくる/柿は、熟し切っていないと渋いことがある/イチゴは、熟し切ったらすぐ食べないと腐ってしまう/熟し切った木の実が枝から落ちて、地面に転がっている/真っ赤に熟し切ったトマトをジュースにする/稲の穂が熟し切って、重く垂れ下がっている

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**しょいきる【背負い切る】[背[し]負[ょ]う＋切る]** ❶(荷物、籠、リュック、怪[け]我[が]人[にん])をしょい切る(=重い物などを決して途中で下ろさず、最後まで背[せ]負[お]う) ❷(重荷、借金、負債、大仕事、責任、重責、期待、苦労、リスク、難題、課題、運命、一家)をしょい切る(=負担となるものを決して*投げ出さず、最後まで背負う) 
【副⁺】(全て、何とか、どうにか、あくまでも、どこまでも、立派に、全力で、最後まで、歯を食いしばって)しょい切る
【補足】 「しょい切る」は「背[せ]負[お]い切る」の転
【例文】 ❶麓から山頂の山小屋まで、荷揚げの荷物を全員で何とかしょい切った/山菜の入った重い籠を山から家までどうにかしょい切って帰った ❷息子たちは、親の遺した借金をしょい切らざるを得なかった/店の多額の負債は、あくまでも経営主がしょい切らなければならない/一社だけで、資源採掘の過大なリスクをしょい切るのは難しい/こんな大問題を自分一人でしょい切ろうなんて思うな/私には、リーダーとしてメンバー全員の運命をしょい切る責任がある

**しょいきれる【背負い切れる】[背負う＋切れる]** ❶(→「しょいきる」❶に同じ)が/をしょい切れる(=重い物などを決して途中で下ろさず、最後まで背[せ]負[お]うことができる) ❷(→「しょいきる」❷に同じ)が/をしょい切れる(=負担となるものを決して*投げ出さず、最後まで背負うことができる) 
【副⁺】(→「しょいきる」【副⁺】に同じ)しょい切れる
【補足】 「しょい切れる」は「背[せ]負[お]い切れる」の転。否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶この程度の軽い荷物だったら、お年寄りでも何とかしょい切れるだろう/子供が山頂まで重いリュックをしょい切れるか、心配だ ❷とても一人ではしょい切れないほどの借金がある/多額の負債をしょい切れず、会社が倒産してしまった/会の責任者としてしょい切れないほどの重責が肩にかかってきた/一人息子は、両親の大きな期待をしょい切れず、家出してしまった/自分一人ではしょい切れないような、経営上の難題を抱えてしまった/こんな大問題は、自分一人でしょい切れるものではない/私の経済力では、とても四世代もの大家族をしょい切れない

**しょいこむ【背負い込む】[背[し]負[ょ]う＋込む]** ❶(→「しょいきる」❶に同じ。子供、赤ん坊)をしょい込む(=重い物などをしっかりと背[せ]負[お]って、下ろさない) ❷(→「しょいきる」❷に同じ。世話、面倒、お荷物、居候、病人、思いがけぬ病、疫病神、心労の種、全て)をしょい込む(=心ならずも、負担になることを全面的に*引き受ける) 
【副⁺】(何もかも、わざわざ、一身に、一人で、自分から)しょい込む
【補足】 「しょい込む」は「背[せ]負[お]い込む」の転
【例文】 ❶テントや食料などを詰め込んだリュックをしょい込んで、山に登った/寝てしまって普段より重く感じる子供をしょい込んで、家路につく ❷借金の保証人になったところ、1千万円もの借金をしょい込む破目になった/多額の負債をしょい込んだが、懸命に働き、5年で完済した/監督は、チームが負けた責任をしょい込んで、辞任を申し出た/一人っ子は、年老いた親の世話を一身にしょい込むことになるので、大変だ/父は人がいいので、いつも他人の面倒をしょい込まされている/娘婿は、ぐうたらで酒癖が悪い。とんだ疫病神をしょい込んだものだ/リーダーが一人で何もかもしょい込もうとしていて、気の毒だ

**しょうじいれる【招じ入れる・請じ入れる】[しょうじる＋入れる]** ⓐ([人]、相手、客、

<565>
来訪者、友人、仲間、部下、要人、一[いっ]行[こう]、関係者)を招じ入れる(=招いて家の中などに入れる) ⓑ(新居、家、邸内、自宅、部屋、居室、書斎、応接室、座敷、客間、居間、茶室、研究室、玄関、中)に招じ入れる 
【副⁺】(快く、温かく、親しく、丁重に、気軽に)招じ入れる
【例文】 こんな山奥の住まいでは、客を家に招じ入れることなど、めったにない/来客を座敷に招じ入れてから、茶菓を出した/招じ入れられた応接室には、有名画家の絵が飾ってあった/庶民派の議員は、突然の訪問客でも、気軽に自宅に招じ入れるという/先輩は、私を快く書斎へ招じ入れてくれた/雪の降る中、遠方から訪ねて来た友人を急いで客間に招じ入れようとした/結婚祝いに来た仲間を新居に招じ入れて、もてなした/大統領は、友好国の首相一行を自ら官邸内に招じ入れた/次期政権をねらう党首は、マスコミ関係者を次々と居室に招じ入れ、懇談している

**しょげかえる【悄気返る】[悄[しょ]気[げ]る＋返る]** ([人]、動物)が(叱られて、失敗して、うまくいかなくて、落第して、騙[だま]されて、勝負に負けて、当てが外れて、事故を起こして、犬に死なれて)しょげ返る(=すっかり気落ちして、元気がなくなる) 
【副⁺】(すっかり、しょんぼり、ひどく、恐ろしく、どうしようもなく、声もかけられないほど、気の毒なくらい、肩を落として、青くなって、しゅんとして)しょげ返る
【例文】 男の子は、大切な花瓶を割り、母親に叱られて、しょげ返っている/上司の前で失態を演じた部下は、しょげ返って言葉も出ない/不合格の通知を受けた娘はしょげ返り、部屋に閉じこもってしまった/暴走事故を起こした老人は、しょげ返って今にも倒れそうだ/いたずらをして飼い主に叱られた子犬は、しょげ返り、部屋の隅にうずくまっている

**しょげきる【悄気切る】[悄[しょ]気[げ]る＋切る]** (→「しょげかえる」に同じ)しょげ切る(=これ以上ないほど、気落ちして完全に元気がなくなる) 
【副⁺】(→「しょげかえる」【副⁺】に同じ)しょげ切る
【例文】 先生に叱られた生徒は、しょげ切った様子で、友達と口も利けない/受験に失敗した友人は、しょげ切って立ち直れないでいる/妹は、せっかく作った宿題の工作が潰れて、目に涙を浮かべしょげ切っている/自分のミスで大事な試合に負けてしまい、しょげ切ってしまった/不注意で弟に怪[け]我[が]をさせ、しょげ切った兄は食事も喉を通らない様子だ

**しょげこむ【悄気込む】[悄[しょ]気[げ]る＋込む]** (→「しょげかえる」に同じ)しょげ込む(=すっかり気落ちして、元気のない状態のままで、元に戻れない) 
【副⁺】(→「しょげかえる」【副⁺】に同じ)しょげ込む
【例文】 「一回叱られたくらいで、そんなにしょげ込まないで。元気を出しなさい」/最近しょげ込んでいると思ったら、彼は就職試験に失敗したらしい/弟は、恋人と喧[けん]嘩[か]別れしたらしく、しょげ込んでいる/オーディションに次々と落ち続けた娘は、しょげ込んで口も利かない/金策の当てが外れたからといって、しょげ込んでいるわけにはいかない/かわいがっていた犬に死なれて、彼女は気の毒なくらいしょげ込んでいる

**しらけきる【白け切る】[白ける＋切る]** (座、場、周囲、雰囲気、空気、市民、人々、気持ち、思い、顔、声)が白け切る(=場が完全に気まずくなる。あるいは、人が完全に興ざめする) 
【副⁺】(すっかり、しんと、ひどく、妙に、どうしようもなく)白け切る
【例文】 宴席で悪酔いする客がいて、座が白け切ってしまった/上司の連発する冗談がつ

<566>
まらないので、笑うこともできず周囲は白け切っている/パーティーで喧[けん]嘩[か]が始まり、場の雰囲気がすっかり白け切った/市民は、期待と全く異なる役所の対応に白け切り、諦めてしまった/人々は、旧態依然の政治に白け切っており、選挙に行く気も失[う]せている/芸能人のスキャンダルに馬鹿騒ぎするマスコミに対し、心ある人は白け切った思いで見ている

**しらせあう【知らせ合う】[知らせる＋合う]** ⓐ(近況、状況、出来事、様子、詳細、情報、結果、都合、予定、日程、居場所、所在、消息、安否、無事、危険、メールアドレス)を知らせ合う(=互いに情報を知らせる) ⓑ(両者、双方、仲間同士、親子、兄弟)が/で知らせ合う ⓒ(相手、友人、仲間、家族、親類、恋人)と知らせ合う 
【副⁺】(全て、逐一、きちんと、ちゃんと、いち早く、互いに、相互に、詳しく、前もって、隠さずに、何もかも)知らせ合う
【例文】 同期生とは、年に一度、互いに年賀状で近況を知らせ合っている/週に一度、社内で各プロジェクトの進捗状況を知らせ合うことにしている/政府は、友好国とは事前にさまざまな情報を知らせ合っている/友達と入社試験の結果を知らせ合う約束をした/互いの予定を知らせ合い、会の日程を設定している/学友たちの消息を会報で知らせ合っている/最近は、手紙で安否を知らせ合うことが減った/大地震の直後は電話が繋[つな]がらず、家族で無事を知らせ合えなくなった/災害時には、いち早く危険を知らせ合うことが大切だ

**しらべあげる【調べ上げる】[調べる＋上げる]** (状況、事情、実態、生態、問題、内容、関係、情報、データ、記録、証言、資料、書類、帳簿、会計報告、請求書、文献、ニーズ、数量、動向、資産、金[かね]の出[で]所[どころ]や流れ、背景、原因、動機、事件、現場、不正、容疑者、場所、居場所、人の出入り、行動、足取り、経歴、証拠、遺留品、痕跡、経路、所持品、中身、船内、出土品、地形、地質、ルーツ、来歴、過去、体の異状)を調べ上げる(=徹底的に調べる) 
【副⁺】(全て、すっかり、とことん、きっちり、次々、逐一、洗いざらい、つぶさに、もれなく、くまなく、徹底的に、詳細に、克明に、入念に、丁寧に、地道に、綿密に、正確に、丹念に、完全に、しらみ潰しに、片[かた]っ端[ぱし]から、隅々まで、何もかも、一つ残らず)調べ上げる
【例文】 絶滅危惧種の生態を丁寧に調べ上げる/会社は、税務署に帳簿を隅々まで調べ上げられた/売り上げを拡大するには、顧客のニーズを調べ上げる必要がある/第三者委員会が会社の不正会計を調べ上げ、報告書を提出した/事件の背景を調べ上げれば、解決の糸口が見つかるかもしれない/週刊誌の記者は、収賄が噂[うわさ]される議員の行動をつぶさに調べ上げていた/警部は犯行前日の彼の足取りを一つ残らず部下に調べ上げさせた/犯行現場の遺留品を詳細に調べ上げ、犯人像を割り出した/違法薬物の入手経路を調べ上げたら、密売組織が浮かび上がった/出土品を丹念に調べ上げれば、遺跡で生活が営まれた年代を特定できる/地形や地質を完全に調べ上げてからビルが建設される/古美術品の来歴を調べ上げたら、異国との交易の実態が明らかになった/人間ドックで体に異状がないか、くまなく調べ上げる/あの男のことをとことん調べ上げろ

**しらべだす【調べ出す】[調べる＋出す]** ❶(→「しらべあげる」に同じ。在りか、住所、名前、電話番号、身元、所有者、真相、事実、秘密)を調べ出す(=調べて明らかにする)

<567>
❷(→❶に同じ。損傷箇所、引き出し、荷台、辞書)を調べ出す(=調べ始める) 
【副⁺】(→「しらべあげる」【副⁺】に同じ)調べ出す
【例文】 ❶地区ごとの災害被害状況を逐一調べ出し、復旧作業に取りかかる/古文書で江戸時代の人々の生活実態を年代別に調べ出した/検察が政治家の不正を残らず調べ出し、起訴した/邪[や]馬[ま]台[たい]国[こく]の場所を、推定候補地の中から何とか調べ出したい/幼なじみの居場所を調べ出せないか、八方手を尽くしている/科学捜査班は、重要な証拠を遺留品の中から調べ出した/伝染病の感染経路は、患者の移動ルートから調べ出せるはずだ/タクシー運転手は、車内に鞄を置き忘れた客の電話番号を調べ出して、連絡した/警察は、殺人事件の被害者の身元を調べ出した ❷年金の記録漏れ発覚後、国は、国民の年金記録を調べ出した/一人がネットで資料を調べ出したら、他の仲間も次々と同じことを始めた/航空機事故調査委員会は、事故直後から原因を調べ出している/警察は当初、殺人事件として調べ出したが、途中から自殺の可能性も出てきた/事件の真相を調べ出してかなりたつが、まだ解明できない/機械の損傷箇所を調べ出してから全部調べ終わるまで1週間かかった/警官が怪しいトラックを止め、荷台を調べ出した途端、運転手が逃げ出した/辞書を調べ出すときりがないので、重要そうな語だけ引いた

**しらべつくす【調べ尽くす】[調べる＋尽くす]** (→「しらべあげる」に同じ)を調べ尽くす(=それ以上調べる余地がないほど、全て調べる) 
【副⁺】(→「しらべあげる」【副⁺】に同じ)調べ尽くす
【例文】 ライバル会社に関する情報をあらゆる手段で調べ尽くした/その案件の関係資料はあまりにも多く、短期間に全て調べ尽くすのは難しい/論文の参考文献は膨大な量で、僅か数日では調べ尽くせない/再発を防止するには、事故の原因を漏れなく調べ尽くす必要がある/事件現場を丹念に調べ尽くしたが、何の手がかりもない/事故防止のため、定期的に車両検査を行い、隅々まで車体を調べ尽くしている/税関職員は、船内をくまなく調べ尽くした/その遺跡の出土品は、既に調べ尽くされている

**しらべなおす【調べ直す】[調べる＋直す]** (→「しらべだす」❷に同じ。答案、遺跡、発車時刻、車の調子)を調べ直す(=もう一度調べる) 
【副⁺】(改めて、もう一度、再度、何度も、全て、全部、きちんと、新たに、丹念に、慎重に、遡って、最初から、始めから、一から、念のため)調べ直す
【例文】 データをタグ付けしておけば、後ですぐ調べ直せます/記録がきちんと調べ直され、明らかな偽証が見つかった/議事録の誤りを調べ直して訂正する必要がある/膨大な関係資料を一から調べ直すには、時間がかかる/どうもこの会計報告は怪しい。念のためよく調べ直せ/経理部長は過去の請求書を全て調べ直させた/投票総数が投票者数と合わないので、改めて調べ直している/警部は新たに事件を調べ直そうとしたが、上層部に阻まれた/新しい証拠が提出され、事件を最初から調べ直すことになった/この電話番号は間違っているようなので、調べ直してかけ直そう/見落としがないか、答案をもう一度調べ直した/最新の科学技術で遺跡を調べ直したところ、新発見があった/時刻表が改正されたので、発車時刻を調べ直さないといけない/修理から戻った愛車の調子が悪いので、詳しく調べ直してもらおう
【名詞形】 調べ直し 調べ直しをする

<568>
【例文】 目撃者の証言が食い違うので、調べ直しが必要だ/記録ミスが多いため、係に調べ直しを命じた/新たな情報が得られたので、未解決事件の調べ直しをしている/採点スがあったので、答案の調べ直しをした

**しらべまわる【調べ回る】** [調べる＋回る] (→「しらべあげる」に同じ。付近、辺り、室内、町[まち]中[じゅう]、各所、周辺、身辺、行方、消息、交友関係、人物)を/について調べ回る(=調べるため、あちらこちらを回る) 
【副⁺】(あちこち、ほうぼう、こつこつ、こそこそ、逐一、くまなく、手当たり次第、片[かた]っ端[ぱし]から)調べ回る
【例文】 政治家の献金問題を調べ回るうちに、重大な証拠をつかんだ/川の汚染原因を調べ回った結果、工場排水だと判明した/職員の不正について調べ回ったが、確たる証拠はなかった/研究のため、遺跡だとされている場所を調べ回る毎日だ/刑事は、足を棒にして、犯行現場付近を丹念に調べ回っている/いい鉱脈を探してあちこち調べ回ったが、徒労に終わった/新聞記者は、事件各所を調べ回り、情報を収集している/マスコミ各社が財界の大物の周辺を調べ回っている/交際相手の親に身辺をいろいろ調べ回られた/盗難車の行方を調べ回ったが、手がかりが得られない/被疑者の交友関係を調べ回り、事件の背景を探っている/警察は、事件と関係がありそうな人物を調べ回っている

**しりあう【知り合う】** [知る＋合う] ([人]、異性、友人、仲間、メンバー、被災者、弁護士、医者、有名人、有力者、外国人)と知り合う(=相手と知人の間柄になる) 
【副⁺】(偶然、たまたま、親しく、深く、思いがけなく、互いに、ふとしたことで、ひょんなことから、不思議な縁で)知り合う
【例文】 結婚したいが、忙しくて異性と知り合う機会がなかなかない/夫とは、級友の紹介で知り合った/我々夫婦は、地域のサークルで知り合った仲だ/二人は、知り合って僅か3か月で結婚した/私たちは、合コンで知り合って間もない/僕らは、高校時代に知り合ってから、ずいぶんの付き合いになる/ボランティア活動で知り合った仲間と会社を立ち上げた/スポーツクラブでいいメンバーと知り合えて、よかった/被災時に避難所で知り合った人たちとは、今も連絡を取り合っている/友人の紹介で知り合った弁護士に遺産相続の相談に乗ってもらった/日本を旅行中の外国人と旅先で知り合い、親しくなった/通訳の仕事を通じて、たくさんの外国の人々と知り合えた/留学先では、さまざまな国の人と知り合い、影響を受けた
【名詞形】知り合い 知り合いになる
【例文】 知り合いに医者がいたら、病気の時、何かと助かる/知り合いに勧められて、株を始めた/知り合いの女性の紹介で、生命保険に入った/知り合いといっても挨拶する程度で、よくは知らない/彼女は恋人なんかじゃなくて、ただの知り合いだよ/最近、外国の人と知り合いになる機会が増えた/地元の有力者と知り合いになれたら、商売上、何かと便利だ/彼女は有名人の知り合いが多いのが自慢だ/この方とはどういうお知り合いですか/「あちらは、校長先生の古くからのお知り合いだそうです」

**しりつくす【知り尽くす】** [知る＋尽くす](事情、実態、情勢、組織、政界、世間、場所、道、山、地形、地の利、観光地、現場、風習、人物、人柄、人となり、性質、気心、手の内、正体、能力、互い、特徴、習性、癖、長所、短所、弱み、急所、法律、仕組み、コース、構造、関係、手法、手口、ノウハウ、技、戦術、好み、[楽し・厳し・難し・恐ろし・

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悲惨]さ、強さ、脅威、魅力、価値、コツ、喜び、専門分野、未知の世界、宇宙の神秘、全て、あらゆること)を知り尽くす(=何もかも、全てを知る) 
【副⁺】(とことん、全て、全部、徹底的に、完全に、何もかも、何から何まで、隅々まで、裏の裏まで)知り尽くす
【例文】 創業者は、会社の事情を何もかも知り尽くしている/山を知り尽くしたガイドがいれば、登山は安心だ/長年暮らしているので、パリの街を隅々まで知り尽くしている/有名な観光地は隅々まで知り尽くされていると思いがちだが、穴場は探せばあるものだ/旧友とは、互いに気心を知り尽くした仲だ/互いを知り尽くしていると思って結婚したが、そうではなかった/長年連れ添った妻とは、互いの長所も短所も知り尽くしている/コンピュータの仕組みを知り尽くさなくても、一通り使うことはできる/ゴルフの大会は、コースを知り尽くしたベテランが優勝した/商売の厳しさを知り尽くしている父親は、息子が跡を継ぐことに反対した/戦争の悲惨さを知り尽くしている語り部[べ]から体験談を聞いた/学者だからといって、専門分野のことを全て知り尽くしているとは限らない/科学は、未知の世界を知り尽くしたいという探究心から始まった/人類が宇宙の神秘について知り尽くすことは到底不可能だろう

**しりぬく【知り抜く】[知る＋抜く]** (→「しりつくす」に同じ)を知り抜く(=これ以上ないほどに、十分に全てを詳しく知る) 
【副⁺】(→「しりつくす」【副⁺】に同じ)知り抜く
【例文】 外国人研究者として、彼ほど日本の国内事情を知り抜いている者はいない/政治家の秘書を長く務めた人物は、政界の裏の裏まで知り抜いている/土地の古老は、誰よりも当地の風習を知り抜いている/友人の人柄は知り抜いているので、自信を持って代表に推薦できる/互いのことを何から何まで知り抜いているのも、良い時と悪い時がある/会員同士の人間関係を知り抜いていないと、会長は務まらない/詐欺の手口は知り抜いていたはずなのに、まんまと騙[だま]されてしまった/一代で大企業を築き上げた会長は、経営のノウハウを知り抜いている/山岳ガイドは、自然の脅威を知り抜いている人でないと務まらない/この貴重な古美術品は、その価値を知り抜いた人こそが所有するべきだ/「生き字引」とは、その分野の全てを知り抜いている人物のことだ

**しれわたる【知れ渡る】 [知れる＋渡る]** ⓐ(名前、名[な]、名声、悪名、存在、顔、事実、実態、内情、正体、ニュース、情報、言葉、話、評判、噂[うわさ]、商品、事件、不祥事、問題、機密、強さ、[優秀・厳し]さ、才能、実力、技術力、魅力、業績、影響、結果)が知れ渡る(=広範囲にわたり、隅々にまで知られる) ⓑ(人々、国民、皆、全員、周囲、近所、全校、会社中、業界、世間、天下、一般、国内、全国、世界中、他国、内外、マスコミ、各方面、広範囲、関係者、津々浦々)に知れ渡る 
【副⁺】(あまねく、広く、たちまち、一躍、つとに、一気に、一挙に、一遍に、立ち所に、瞬時に、瞬く間に、あっという間に、隅々まで)知れ渡る
【例文】 彼の名は、山の世界では知れ渡っている/新潟は、米どころとして日本中に知れ渡っている/ドローンは、マスコミで取り上げられ、存在が一挙に知れ渡るようになった/不正会計の事実が知れ渡れば、会社の株価は、立ち所に急落するだろう/古代生物発見のニュースは、たちまち全世界に知れ渡った/有名スター同士の結婚話は、あっという間に世間に知れ渡った/人員削減の噂が会社中に知れ渡り、社員の間に動揺が広がった/CMで新製品が広く知れ渡れば、売り上げが伸びるはずだ/内部告発によって官僚の不正が世

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間に知れ渡った/国の機密が内外に知れ渡ったら、大変なことになる/本学の卒業生の優秀さは、全国に知れ渡っている/日本の町工場の技術力は、各方面に知れ渡っている/ノーベル賞受賞により、新薬を開発した博士の業績が世界に知れ渡ることとなった/地球温暖化の影響は、つとに知れ渡っているが、対策が追いつかない

**しわがれきる【嗄れ切る】** ☞しゃがれきる【嗄れ切る】

**しわける【仕分ける】[する＋分ける]** ⓐ(物、荷物、品物、物資、資材、商品、部品、食料品、[水産・農産]物、魚、メール、郵便物、書類、伝票、資料、書籍、名簿、成績、衣類、ごみ、小銭、事業、仕事、予算、封書と葉書、可燃物と不燃物、保存用と廃棄用、要る物と要らない物)を仕分ける(=用途や性質、種類などによって区別して分ける) ⓑ([用途・種類・容量・年度・クラス・宛先・地域・テーマ・便] [別・ごと])に仕分ける 
【副⁺】(きっちり、きちんと、てきぱき、細かく、手際よく、明確に、正確に、きれいに、大雑把に、適当に、自動的に)仕分ける
【例文】 宅配便の荷物は、宛先別に機械で仕分けられている/空港では、旅客の手荷物を便ごとに仕分けて、機内に積み込む/スーパーでは、あらゆる商品がきちんと仕分けられ、陳列されている/工場では、部品が種類ごとに仕分けられ、各部署に配置される/メールを仕分けるためのフォルダーを活用する/年末は、年賀状を仕分けるため、アルバイトが雇われる/集めた資料は、テーマ別に仕分けておくと、探しやすい/図書館の資料を分野別に仕分けるのは司書の仕事だ/各学校で生徒の名簿や成績を年度別に仕分けて保管している/国の予算は、財務省で省庁ごとに仕分けている/封書と葉書をきれいに仕分けて保存しておく/各家庭で燃えるごみと燃えないごみを仕分けて、指定の場所に出す/整理のコツは、最初に要る物と要らない物を仕分けることだ
【名詞形】 仕分け 動仕分け(を)する
【補足】 公用文、及び固定した慣用表現では「仕分」と送り仮名が省略される。簿記で項目を分けて貸借を記す場合は「仕訳」を使う
【例文】 郵便番号は、郵便物の仕分作業の高速化に極めて有効だ/被災地に寄付された衣類は、細かい仕分けが必要だ/伝票の項目別仕分けは、会計係が行う/迷惑メールを自動的に仕分けする機能は便利だ/ケースの中は、書類がきちんと仕分けされている

**しわすれる【為忘れる】[為[す]る＋忘れる]** ⓐ(話、宿題、支払い、届け出、戸締り)をし忘れる(=うっかりしてするべきことを忘れる) ⓑ(確認、配布、回収、提出、記入、消去、計算、印刷、録画、買物、洗濯、用意、注文、返事、連絡、催促、更新、返却、サイン、コピー、チェック、メモ)(を)し忘れる 
【副⁺】(つい、うっかり、すっかり、忙しくて、ぼんやりして)し忘れる
【例文】 大事な話をし忘れたと気づいて、翌日また電話した/宿題をし忘れたため、先生にひどく叱られた/戸締りをし忘れた所から泥棒に入られてしまった/受け取り金額を確認し忘れると、後でトラブルになる場合がある/忙しくて、アンケートの一部を回収し忘れてしまった/レポートを提出し忘れたので、学校へ引き返す羽目になった/振込用紙に氏名を記入し忘れたため、窓口で注意された/他のことに取り紛れて、好きな番組を録画し忘れた/娘の誕生日のケーキを注文し忘れないようにメモをしておく/帰りが遅くなるという連絡を家にうっかりし忘れた/運転免許証の更新をし忘れそうになり、大いに慌て
<571>
た/サインをし忘れた書類では効力がない
**しんじあう【信じ合う】**[信じる＋合う] (二人、両者、両国、双方、仲間同士)が(愛、友情、成功、勝利、約束、互い、相手)を信じ合う(=双方が互いに相手を信じる。または同一のことを同じように信じる) 
【副⁺】(深く、固く、疑いなく、一[いち]途[ず]に、心から)信じ合う
【例文】 周囲の反対にも負けず、二人は自分たちの愛を信じ合い、結婚した/同じ民族なのに、両国は信じ合うことができず、紛争が絶えない/双方が相手を信じ合えるかどうかが、解決の糸口になる/信じ合えぬ夫婦なら、もはや一緒にいる意味がない/互いに深く信じ合える友を持てることは幸せだ/友人同士信じ合い、助け合って、ここまで会社を大きくした/卒業式の日、学生たちは互いの友情を信じ合いつつ別れを惜しんだ/友好関係はまず相手を信じ合うことから始まる
**しんじきる【信じ切る】** [信じる＋切る](愛、友情、心、成功、勝利、未来、言葉、説教、約束、宣伝文句、情報、報告、警察、占い、科学の力、[安全・可能]性、遭難者の生存、神の存在、[人]、自分、相手、友、家族、恋人、医者、秘書、監督、先輩、教祖、飼い主)
を信じ切る(=完全に信じて疑わない) 
【副⁺】(→「しんじあう」【副⁺】に同じ。ひたすら、とことん、安直に、頑[かたく]なに、頭から、最後まで、どこまでも)信じ切る
【例文】 証券会社の言葉を信じ切った結果、大損してしまった/娘は、教祖の説教を信じ切って、家族の言うことを聞かない/いいことづくめの宣伝文句をそう簡単に信じ切ることはできない/政府の戦勝報告を信じ切った国民は、実情も知らずただ浮かれていた/現代人は単純に科学の力を信じ切っているが、技術を過信してはならない/幼子は人を信じ切った美しい目をしている/一度でも裏切られると、相手を信じ切ることはできない/友を信じ切っていただけに、騙[だま]されたショックは大きかった/子供は親をどこまでも信じ切って疑わないものだ/恋人は独身だと信じ切っていたが、嘘[うそ]だった/担当医を信じ切っていたが、誤診だったと後で分かった/飼い主を信じ切って身を任せている愛犬がいじらしい
**しんじきれる【信じ切れる】**[信じる＋切れる](→「しんじきる」に同じ)を信じ切れる
(=疑うことなく、完全に信じることができる)
【副⁺】とことん、心から、間違いなく、最後まで、どこまでも)信じ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 恋人の言葉を信じ切れない自分が惨めだ/「借金は必ず全額返す」という彼の言葉は到底信じ切れない/その情報は信じ切れると断言できるか/敵からの情報など信じ切れるものか/警察に被害届を出したが、どこかに官憲を信じ切れぬ気持ちがある/誓約書まで交わしたが、結局は相手を信じ切れず、交渉は決裂した/「全て任せろ」と言われたが、果たして先輩を信じ切れるだろうか
**しんじこむ【信じ込む】**[信じる＋込む](言葉、説教、宣伝文句、情報、発表、報道、誤報、デマ、嘘[うそ]、噂[うわさ]、肩書き、話、安全性、約束、評判、占い、超能力、迷信、作り話、偽物、いんちき、詐欺、相手、存在、回復)を信じ込む(=正しいかどうか分からないのに、頭から強く信じて疑わない) 
【副⁺】とことん、てんから、うっかり、あっさり、強く、固く、一[いち]途[ず]に、単純に、頑[かたく]なに、勝手に、一方的に、疑いもなく、迂[う]闊[かつ]にも、[頭・心・腹の底]から、最後まで、鵜[う]呑[の]みにして)信じ込む
【例文】若い人ほど宣伝文句を信じ込みやすいようだ/マスコミの報道をそのまま信じ込

<572>
むのは問題だ/ネット上の株価暴落という誤報を信じ込んだ人々の間でパニックが起きた/銀行破産のデマを信じ込んだ群衆が銀行に殺到した/マインド・コントロールにより嘘を信じ込まされた人もいる/うっかり相手の肩書きを信じ込んで、うまいこと話に乗せられてしまった/関係者が信じ込もうとしている原子力発電の安全性には問題がある/詐欺師は、相手が信じ込むような作り話をするのが巧みだ/購入した掛け軸は本物だと信じ込んでいたが、鑑定結果は偽物であった/いいと信じ込んでいた化粧品なのに、皮膚障害が起きた/息子からの依頼の電話だと信じ込み、使いの者に金を渡した/カルト教団の信者は教祖が神だと信じ込んでいる/UFOの存在を信じ込んでも不思議ではないような映像が数多くあるという/幼い孫はサンタクロースが来ると信じ込んで待っている/手術すれば自分の病気は治ると信じ込んでいたが、そうではなかった
**しんじぬく【信じ抜く】**[信じる＋抜く] (→「しんじきる」に同じ。力)を信じ抜く(=困難や厳しい状況に動じないで最後まで強く信じる) 
【副⁺】ひたすら、とことん、心から、一[いち]途[ず]に、疑いなく、どこまでも)信じ抜く
【例文】彼は、民族の未来を信じ抜いて、母国の独立のために一生を捧げた/両親は、息子の「無実だ」という言葉を信じ抜き、裁判で戦ってきた/自分の可能性を信じ抜き、ここまでやってこられた/彼には非情な一面があるが、一方でとことん人を信じ抜く一徹さもある/一度相手を信じたのなら、どんなことがあっても最後まで信じ抜くべきだ/周囲の中傷に惑わされず、互いを信じ抜いたおかげで、友情が更に深まった/監督を信じ抜いた選手たちは、厳しい練習に耐え、ついに栄冠を勝ち取った/今更手助けもできないから、ここは、彼の力を信じ抜くしかない

<573>
**すいあげる【吸い上げる】**[吸う＋上げる] ❶ (養分、水、海水、水溶液、インク、空気、土砂)を吸い上げる(=吸って上の方に移動させる) ❷(意見、考え、声、要望、希望、アイデア、情報、データ、ニーズ)を吸い上げる(=上層部が下の者から考えや要望などを*取り上げる) ❸(金[かね]、税金、利益、儲[もう]け、財産)を吸い上げる(=他人の金銭や利益などを*吸い取るようにして、自分のものにする) 
【副⁺】❶(すっと、ゴボゴボと、一気に) ❷ (積極的に) ❸ (根こそぎ、ことごとく、一方的に)吸い上げる
【例文】❶植物は根を通じて地中から水分や養分を吸い上げている/ポンプで地下から井戸水を吸い上げる/花を水切りすれば、切り口から水分が吸い上げられてピンとする/スポイトで水溶液を吸い上げて、シャーレに垂らす/川底にたまった土砂は、ポンプで吸い上げられて、川岸に運ばれた ❷下の意見を上層部が吸い上げて経営に役立てるのがボトムアップだ/タウンミーティングなどさまざまな手段を使い、住民の声を吸い上げる/商品開発に生かすため、現場のアイデアを積極的に吸い上げている/SNSを通じ、知らない間に個人情報が巨大 IT 企業に吸い上げられている ❸ 企業の救済に国民から吸い上げた税金が投入されるのは腹立たしい/親会社は、子会社の利益を一方的に吸い上げている
【名詞形】吸い上げ
【例文】 災害に備え、庭の井戸に吸い上げポンプを取り付けた/発達した低気圧が接近し、吸い上げ効果によって、海面が上昇した/顧客の潜在的ニーズの吸い上げが功を奏し、ヒット商品が生まれた/公正取引委員会は、知的財産の不当な吸い上げを防ぐ対策に乗り出した
**すいいれる【吸い入れる】**[吸う＋入れる] (ジュース、お茶、汁、水、煙、空気、酸素、薬)を吸い入れる(=口や鼻から吸って体内に入れる) 
【副⁺】すっと、ゆっくり、たっぷり、どんどん、一気に、思い切り、深く、強く、大きく、気持ちよく、いっぱいに、奥まで)吸い入れる
【例文】 ストローでジュースを口に吸い入れて飲む/熱い汁の入った椀[わん]の縁[ふち]に唇をそっと当て、少しずつ口の中に吸い入れた/鼻の通りをよくするため、片方の鼻から水を吸い入れて吐き出す/田植えの準備で、川の水がポンプで田んぼに吸い入れられた/おなかを大きく動かして、空気を吸い入れては吐く/肺疾患で息切れが起こった時は、酸素を吸い入れると楽になる/喘[ぜん]息[そく]の治療薬は、肺の奥まで深く吸い入れる必要がある
**すいこむ【吸い込む】**[吸う＋込む] ❶([人]、[動物])が(息、空気、酸素、二酸化炭素、ガス、煙、花粉、粉[ふん]塵[じん]、水、シンナー、潮の香り、匂い、湯気、霧状の薬液、飛[ひ]沫[まつ]、かび)を吸い込む(=鼻や口から吸って体内に入れる) ❷ (掃除機が [ごみ・ほこり]、[排水溝・

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土]が[雨水・汚水]、タオルが [汗・汚れ]、スポンジが [水・汚れ]、紙が[水分・油・インク]、食材が[旨[うま]み・出[だ]汁[し]])を吸い込む(=その物の内部に吸収する) ❸(渦、排水口)に吸い込まれる(=強い力で中に引き入れられる) ❹(駅、工場内、雑踏、暗闇、霧の中、空[そら]、地の底)に吸い込まれる(=中に引き入れられるように消えていく) 
【副⁺】(→「すいいれる」
【副⁺】に同じ)吸い込む
【例文】 ❶息を大きく吸い込んで口から吐き出し、肺活量を測る/森の中で深呼吸をして、新鮮な空気を吸い込んだ/毒ガスを吸い込んだ兵士たちが次々と倒れた/火事で煙を大量に吸い込んだ住人が病院に搬送された/花粉症の人が花粉を吸い込むと、涙やくしゃみなどの症状が出る/多量の粉塵を長期間吸い込むと、肺の機能が落ちる場合がある/故郷の浜辺で懐かしい潮の香りを胸いっぱい吸い込んだ/喉が痛い時は、吸入器から出る霧状の薬液を吸い込むと楽になる/インフルエンザはウイルスを含んだ飛沫を吸い込むことで感染する❷ 新型掃除機は、細かいごみもパワフルに吸い込めるのが売りだ/排水溝に土砂がたまっていると、大雨の時、雨水を吸い込めなくなる/乾いたスポンジは水をよく吸い込む/筑前煮は、じっくり煮込むと食材が旨みを吸い込んでおいしくなる/乾燥した土が水を十分に吸い込むまで花壇に水をやった ❸転覆した小舟が渦に吸い込まれ、姿を消した ❹ラッシュ時には、大勢の通勤客が次々と駅に吸い込まれていく/作業開始のサイレンが鳴ると、従業員が続々と工場内に吸い込まれていった/飛行機は、霧の中に吸い込まれるように飛び去った/打球は、真っ青な空に吸い込まれるように高々と飛んで行った/どこからか地の底に吸い込まれるような恐ろしいうめき声が聞こえる/吊り橋から渓流を見下ろしていると、吸い込まれそうで怖い
【名詞形】吸い込み
【補足】名詞形は、❶❷ の意味でのみ使う
【例文】 この紙はインクの吸い込みがいい/薪[まき]ストーブの煙突の吸い込みが悪いので、中の煤を掃除した/流し台の吸い込み口にごみがたまって、水が流れない
**すいだす【吸い出す】**[吸う＋出す] ❶(毒、水、水分、血液、雨水、煙、空気、痰[たん]、膿[うみ]、蜜、ごみ、データ、中身、汚れ)を吸い出す(=中にあったものを吸って外に出す。また、中のものを外に*取り出す) ❷(乳、煙草、湿気、大麻)を吸い出す(=吸い始める)

【副⁺】(ぐんぐん、すぐに、急いで)吸い出す
【例文】❶ハブに噛[か]まれたら、すぐに毒を吸い出さなければならない/膝にたまった水を注射器で吸い出す治療を受けている/地下街に流れ込んだ雨水は、ポンプで吸い出された/トンネル内に充満した煙を吸い出そうとしたが、装置が十分に働かなかった/気管内にたまった痰を吸引器で吸い出した/掃除機で家具の隙間のごみを吸い出すようにして、きれいにする/ハードディスクから必要なデータを吸い出して、分析した/飛行中の旅客機の窓が破損し、客が吸い出されそうになった ❷赤ん坊は生まれてすぐに母乳を吸い出す/30歳になってから煙草を吸い出した/除湿機をオンにすると、たちまち部屋の湿気を吸い出した/男は悪友にそそのかされ、10代から大麻を吸い出したという
【名詞形】吸い出し(=吸って外に出すこと。または、膿を出すために貼る膏薬)
【例文】 自宅でも病人の痰の吸い出しができるように、機器の扱い方を練習した/おできに貼った吸い出しは、膿を出すための膏薬だ

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**すいつく【吸い付く】**[吸う＋付く](鉄が磁石、ボールが手、ヒルが足、水着が体、吸盤がタイル、あわびが岩、蓋が椀の身、赤ん坊が乳房、指が肌、手袋が手、タイヤが路面、足が氷面、靴底がぬかるみ、目が職人技)に吸い付く(=吸ってしっかりくっつく。ぴったりくっついて離れない) 
【副⁺】(ぺったり、ぴったり、しっかり、しっとり、ぴたりと、ぴたっと、ぺたっと、べたっと、きゅっと)吸い付く
【例文】 マグネットボードは、鉄が磁石に吸い付く力を利用している/散らばった砂鉄が面白いように磁石に吸い付いていく/沢歩きをしていたら、ヒルに吸い付かれて気持ち悪かった/最新の水着は体に吸い付くようにフィットする/古くなったからか、ゴムの吸盤がタイルにうまく吸い付かない/フックにかけられる重量は、吸盤が吸い付く強さによって決まっている/海女は海中の岩に吸い付いたあわびを上手に見つける/椀の蓋を開けようとしたが、吸い付いてなかなか離れない/赤ん坊が母親の乳房に吸い付いて乳を飲んでいる/この美容クリームで保湿すると、指が肌に吸い付くような感触がする/突然の地震の揺れで、大勢の人々が地べたに吸い付いたように座り込み、動けないでいる/このカーフの手袋はしなやかで、はめると手に吸い付くような心地だ/一流スケーターの滑りは、足が氷に吸い付くようで見事だ/客の目が寿司職人の鮮やかな手さばきに一斉に吸い付いて離れない
【名詞形】吸い付き
【例文】 この赤ん坊は、乳房への吸い付きがいい/新生児には、生まれつき吸い付き反射がある/吸盤の吸い付きが弱まり、フックに掛けていた調理道具が落ちてしまった
**すいつくす【吸い尽くす】**[吸う＋尽くす](水、水分、雨水、養分、蜜、乳、煙草、大麻、利益)を吸い尽くす(=全部吸ってしまい、なくなる) 
【副⁺】たちまち、すっかり、とことん、ことごとく、存分に、見る間[ま]に、全て、残らず、余すところなく)吸い尽くす
【例文】1週間留守にしたら、花瓶の花は水を吸い尽くし、枯れていた/からからに乾いた地面は、あっという間に雨水を吸い尽くした/この害虫が寄生すると、木の栄養分が吸い尽くされてしまう/昆虫に蜜を与えると、たちまちのうちに吸い尽くした/母犬の乳を吸い尽くした子犬は、満足して眠ってしまった/煙草を根元まで吸い尽くすと、肺に悪い影響を与える/買い置きした上等の外国煙草を吸い尽くしてしまった/隠し持っていた大麻を吸い尽くした男は、大麻欲しさにまた犯行に及んだ
**すいつける【吸い付ける】**[吸う＋付ける] ❶(砂鉄、ごみ、埃[ぼこり]、蛋[たん]白[ぱく]質[しつ]、水気、汚れ、目、視線)を吸い付ける(=吸うようにして近づけ、離れないようにする) ❷ (煙草、葉巻)を吸いつける(=いつも吸って慣れている) 
【副⁺】❶ (しっかり、ぴたっと、ぺたっと)
吸い付ける
【例文】❶磁石は、砂鉄を吸い付ける性質がある/静電気でごみや埃が布地などに吸い付けられる/この特殊シートは水[すい]気[き]や汚れを吸い付けるので、役に立つ/画家の視線は、壁の絵に吸い付けられ、そこから動かなくなった ❷ 若い頃から煙草を吸いつけているので、医者に止められても、やめられない/軽い紙巻き煙草を吸いつけていると、きつい煙草は吸う気がしない/社長は高級な葉巻を吸いつけている
**すいとる【吸い取る】** [吸う＋取る] ❶ⓐ(養分、蜜、油、皮脂、湿気、水、水分、尿、汗、血、骨髄、インク、中身、あく、汚れ、染み、ごみ、埃[ほこり]、有害物質、臭い、煙、音、エ

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ネルギー、精気、魂、体力)を吸い取る(=他の物の中にある物を*吸い込んだり、吸い込ませたりして取る) ⓑ (タオル、雑巾、モップ、スポンジ、紙、新聞紙、ストロー、スポイト、注射器、ポンプ、チューブ、機械、口)で吸い取る ❷(利益、稼ぎ、売上金、知識)を吸い取る(=他人の儲けや知識を取って自分のものとする)
【副⁺】たっぷり、すっきり、すっと、さっと、みるみる、一気に、素早く)吸い取る
【例文】❶アブラムシは新芽の養分を吸い取る害虫だ/蜂蜜は、蜜蜂が花々から吸い取った蜜を集めたものだ/皿に和紙を敷いて、揚げ物の油を吸い取らせる/畳の下に新聞紙を敷くと、湿気を吸い取ってくれる/紙おむつは尿をよく吸い取るので、大変便利だ/タオル地のバスローブは湯上がりの汗をよく吸い取る/注射器で骨髄を吸い取り、白血病の治療に用いる/紙蓋は材料から出るあくを吸い取る役目もする/衣服の染みは、水を含ませた布で上からたたき、下のタオルに吸い取らせる/エアコンのフィルターの埃を掃除機で吸い取っている/活性炭は有害物質を吸い取る作用がある/冷蔵庫に脱臭剤を入れておくと、臭いを吸い取ってくれる/焼き肉店の換気扇は強力に煙を吸い取って外に出している/床[ゆか]に敷いたコルクマットが足音を吸い取っている/空気清浄機は部屋の汚れた空気を吸い取り、きれいにする/子育てにエネルギーを吸い取られて、他の事をする余裕がない/最近の彼は、精気を吸い取られたようでまるで元気がない/昔は、「写真を撮ると魂が吸い取られる」という言葉を信じる人もいた/難しい商談が続き、体力が吸い取られていく気がする ❷妻の僅かな稼ぎは大酒飲みの夫に吸い取られてしまった/子供が知識を吸い取る力には目を見張るものがある
【名詞形】吸い取り
【例文】 古い掃除機は細かいごみの吸い取りがよくない/万年筆で署名した後、吸い取り紙で余分なインクを吸い取った
**すいよせる【吸い寄せる】**[吸う＋寄せる] ❶(砂鉄、釘[くぎ]、ごみ、落ち葉、虫、埃[ぼこり]、有害物質、空気)を吸い寄せる(=吸うようにして物を近くに寄せる) ❷(目、視線、注意、心、魂、客、旅行者)を吸い寄せる(=注目や関心などを誘って*引き寄せる) 
【副⁺】❶(すっと、するする) ❷(ふらふら、思わず、ひとりでに、自然と)吸い寄せる
【補足】❷は受身形「吸い寄せられる」の形で使うことが多い
【例文】❶磁石を使って砂鉄を吸い寄せた/雨水が流れて、排水口に落ち葉がするする吸い寄せられていく/明かりに吸い寄せられるように虫が集まって来る/空気が乾燥する冬場は、埃を吸い寄せる静電気が起きやすい/熱帯低気圧によって海上の湿った空気が吸い寄せられ、台風が発生する/海に漂うプラスチックごみは、有害物質を吸い寄せて、環境に悪影響を及ぼす ❷満開の桜の巨木に目が吸い寄せられ、見入ってしまった/朝刊の紙面に恩師の褒章受章の記事を見つけ、目が吸い寄せられた/手品師がカードを切り始めると、観客の視線が一斉にその手元に吸い寄せられた/演出家は、観客の心を吸い寄せようと迫力ある舞台作りに腐心している/有名な礼拝堂の天井画を見て、その美しさに魂が吸い寄せられるようだった/焼鳥を焼く香ばしい匂いで客が次々と吸い寄せられている/新しいテーマパークは、全国から観光客を吸い寄せるほど人気がある/古都の風情に吸い寄せられて、世界中の旅行者が京都を訪れている
**すえおく【据え置く】**[据える＋置く] ❶(場所)に(記念碑、銅像、灯籠、狛犬、演台、モ

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ニター)を据え置く(=定まった場所に設置する) ❷(税率、関税、水準、価格、値段、金額、定価、米価、料金、運賃、家賃、賃金、給料、年金、金利、配当、「受給・限度・負担]額、格付け、業績予想、見通し)を据え置く(=本来、変動が予想されるものをそのままの状態にしておく) ❸(計画、措置、返済、支払い、昇給、購入)を据え置く(=そのことを行わないままにする) ❹(預金、貯金、債券、保険、元金)を据え置く(=一定期間、*払い戻しや償還をしないでおく) 
【副⁺】(そのまま、ずっと、しばらく、当分、一旦、長期間、無期限に、引き続き、依然として、期限まで)据え置く
【例文】 ❶公園の中央に記念碑が据え置かれている/金沢の兼[けん]六[ろく]園[えん]では、池のそばに据え置かれた灯籠が有名だ/拝殿の前に一対の狛犬が向かい合わせに据え置かれている/講演の準備でステージの中央に演台が据え置かれた/キャンパスには初代学長の胸像が据え置かれている/会議室に移動式のモニターが据え置かれた ❷景気の悪化から税率を据え置くことになった/消費税引き上げ後も価格は据え置くことになった/定価は据え置かれても、内容量が減っていれば、実質上は値上げだ/企業は、従業員の賃金を長期にわたり、据え置いている/年金の受給額は昨年とほぼ同じ水準に据え置かれた/上期の業績予想は据え置かれるとの発表があった ❸ 所得税の減税措置は据え置かれていたが、来年度からの実施が決まった/病気が治るまで借金の返済を据え置いてもらっている ❹1年満期の定期預金は、自動継続でもう何年も据え置いている/債券は据え置いて、利子だけ受け取っている/この保険は毎月の支払終了後、5年間据え置くことになっている
【名詞形】据え置き 据え置きにする/なる
【補足】公用文では「据置き」と送り仮名が省略される
【例文】 携帯型ではなく、据え置き型のゲーム機を買った/給料の据え置きが決定された/商品価格の据え置きを決める/積立終了後、5年間は据え置きにしなければならない/米価は今年も据え置きになった/初任給は2年続けて据え置きにされた
**すえかねる【据え兼ねる】**[据える＋兼ねる] ([無礼な・誠意のない]態度、冷たい対応、ひどい扱い、[侮辱の・心ない]言葉、[失礼な・見下した]物言い、暴言、不祥事・不行[ぎょう]跡[せき]、残酷な仕打ち、馬鹿騒ぎ)が腹に据えかねる(=感情的に我慢できない) 
【副⁺】全く、どうにも、さすがに)腹に据えかねる
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す。「腹に据えかねる」という形で慣用句として使う
【例文】 相手の誠意のない態度が腹に据えかねて、話を打ち切った/心ない言葉には、腹に据えかねるものがあって、怒りが込み上げた/人を見下した物言いは、さすがに腹に据えかねて、言い返した/我慢に我慢を重ねてきたが、今度ばかりは腹に据えかねた/父は、私の不行跡がよほど腹に据えかねたのだろう。「勘当だ。出ていけ」と怒鳴った/他人の迷惑を考えない野[や]次[じ]馬[うま]の馬鹿騒ぎは、腹に据えかねる/腹に据えかねることもあろうが、新人のことだから大目に見てやってほしい
**すえつける【据え付ける】**[据える＋付ける](場所)に(機器、機械、設備、装置、自動販売機、テレビ、モニター、パソコン、エアコン、[食洗・浄水]器、冷蔵庫、[洗濯・コピー・室外]機、ポンプ、家具、机、本棚、洗面台、便器、便座、竈[かまど]、ベンチ、籠、金庫、掲示板、手すり、カメラ、三脚、望遠鏡、スピーカー、看板、センサー、タンク、アンテナ、

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ソーラーパネル、機関銃、砲台、銅像)を据え付ける(=機械や道具などを一定の場所に動かないように置く) 
【副⁺】(しっかり、ぴったり、どっかり、どんと、でんと)据え付ける
【例文】 自動車工場に自動工作機械が据え付けられた/ホテルの各部屋にはテレビが据え付けられている/エアコンの室外機はベランダに据え付けてある/研究室には大きな本棚が据え付けてある/トイレに据え付けた便器に最新型の温水洗浄便座を取り付けた/公園に、災害時は竈として使える防災用ベンチが据え付けられる予定だ/自転車の前後に籠を据え付けてもらった/高齢の母のために玄関に手すりを据え付けた/通りの至る所に防犯カメラが据え付けられている/頂上の展望台には望遠鏡が据え付けてあって、遠くの景色が見られる/戦時中は岬に砲台が据え付けられ、敵の艦隊を攻撃したそうだ
【名詞形】据え付け据え付けをする
【補足】公用文では「据付け」と送り仮名が省略される
【例文】 エアコンの据え付けをしに工事業者が来た/天文台には据え付け型の巨大な望遠鏡がある/実験室の机は据え付けなので、移動できない/高齢者が暮らす住宅では、手すりの据え付けに介護保険から給付がある/据え付けの本棚は地震でも倒れない/ソーラーパネルの据付け工事にはかなりの費用がかかる
**すえなおす【据え直す】**[据える＋直す] ❶(テレビ、三脚、礎石、墓石、庭石、柱、テーブル、看板、置物)を据え直す(=置いてあった物を元の場所から移動させて、別の最適な場所にしっかりと置く。または、同じ場所にもう一度しっかりと置く) ❷(→❶ に同じ)
を(別の物)に据え直す(=その場所に置いてあった物の代わりに別の最適な物をしっかりと置く) ❸(視点、目標、性根、腰、腹)を据え直す(=新たな気持ちや考えに基づいて動じないものにする)
【副⁺】(しっかり、きっちり、もう一度、再度、新しく、新規に)据え直す
【例文】 ❶画面が見づらいので、窓際から壁際にテレビを据え直そうかと思う/写真の構図を考えて三脚を据え直した/庭師に頼んで既存の庭石を据え直したら、庭の手入れがしやすくなった/パーティーの時は、大きなテーブルを部屋の中央に据え直す/通りからよく見えるように看板を高い位置に据え直した ❷ 解体修理が進む薬師寺では、東塔の中心の柱が据え直された/年の干支[えと]に合わせて、毎年、床[とこ]の間[ま]の置物を据え直している ❸
古い映画が、視点を現代に据え直してリメイクされた/大規模な災害の経験は、人生を見直し、生きる目標を据え直す契機になった/俳優は、一世一代の大舞台に性根を据え直す覚悟で挑んだ/家業を継ぐと決めたからには、腰を据え直して頑張りたい
【名詞形】据え直し 据え直しをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 寺院の再建には、礎石の据え直しなど根本的な修復工事が必要だ/古い墓石が傾いてきたので、石材店に据え直しをしてもらった
**すかしみる【透かし見る】**【透かす＋見る] ⓐ(湯気、霧、煙、林、木、藪[やぶ]、海中、波の上、池の中、堂内、奥、暗闇、封筒、心、内部、外、向こう)を透かし見る(=自分と対象物との間にある透ける物や物の隙間を通して見る。また、よく見えない物を目を凝らして見る) ⓑ ([ガラス・ベール・レースのカーテン・垣根・簾[すだれ]・御[み]簾[す]・ブラインド]越し)に
(中、外、様子、表情)を透かし見る 
【副⁺】(じっと、ためつすがめつ、目を凝らして)透かし見る

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【例文】湯気を透かし見て、共同浴場に誰が来たか、確かめようとした/林の向こうを透かし見ると、家々の明かりがついていた/澄んだ海中を透かし見ると、小魚が群れをなして泳いでいた/舳[へ]先[さき]から波の上を透かし見て、島影を探す/薄暗い堂内を透かし見ると、何体もの仏像が並んでいた/声がした暗闇を透かし見ると、人の姿がぼんやり浮かんでいた/封筒を開ける前に、何が入っているか、透かし見た/師の鋭い視線は、人の心を透かし見るようで怖い/教会で花嫁の表情をベール越しに透かし見たら、幸せそうだった/レースのカーテン越しに、風に揺らぐ木々を透かし見ている/垣根越しに道行く人々を透かし見ることができる/牛[ぎっ]車[しゃ]に乗った姫君は、思わず御簾越しに外の様子を透かし見た
**すがりつく【縋り付く】**[縋[すが]る＋付く] ❶([人]、首、肩、腕、胸、背中、腰、膝、足、裾、親、警官、医師、遺体、棺[ひつぎ]、ロープ、柱、枝、流木、救命具、岩壁、杖[つえ])にすがりつく (=
頼りにするものから離れないように、しっかりつかまる) ❷ (権威、権益、幻想、一[いち]縷[る]の望み、地位、栄光、過去の名声、思い出、職場、神仏、情け、慈悲、援助)にすがりつく
(=ひたすら頼りにする) 
【副⁺】いきなり、ぎゅっと、ひしと、思わず、必死に、懸命に、苦し紛れに、夢中で、全身で、我を忘れて)すがりつく
【例文】❶迷子の男の子は、母親を見つけると、泣きながらすがりついた/家に帰ると、幼い娘は私にすがりついて離れようとしない/遺族は棺にすがりつき、ただ泣くばかりだった/ロープにすがりついて懸命に岩壁を登って行った/木から落ちそうになり、必死に枝にすがりついた/川の濁流に流されながらも、何とか流木にすがりついて命拾いをした/海に投げ出されたが、夢中で救命具にすがりついて助かった/体が弱ってしまい、杖にすがりついてようやく歩いている ❷名医の所には、難病患者が一縷の望みにすがりついて診察を受けに来る/今の地位にすがりつくことなく、上を目指したい/年老いた母は、亡き父の思い出にすがりついて生きている/定年後も非常勤のような形で職場にすがりついていたくはない/時折、不安で何かにすがりつきたい衝動に駆られる/難民の子供たちは、すがりつくような目で救援活動を見ていた
**すきあう【好き合う】**[好く＋合う](二人、両人、両方、お互い、当人同士、男女、人と人)が好き合う(=互いに相手を好きになる) 
【副⁺】(熱烈に、猛烈に、心から、本気で)好き合う
【例文】 二人が好き合っていることは、一目見れば分かる/両人がいくら好き合っていても、親たちは結婚に反対だ/両方が同じくらい好き合っているかどうかは分からない/お互いが好き合って一緒になったのに、もう別れるなんて信じられない/互いに好き合う仲なんだから、早く結婚すればいい/好き合っている者同士なら、どんな障害も乗り越えられるだろう/どんなに好き合っていても、いつか別れは訪れるものだ
**すきおこす【鋤き起こす】**[鋤[す]く＋起こす](鋤[すき]、鍬[くわ]、耕[こう]運[うん]機)で(土、土壌、土地、田畑、耕地、[荒れ・空[あ]き]地、藪[やぶ]地)をすき起こす(=鋤や鍬などを使って土を*掘り起こす)

【副⁺】(十分、一生懸命、次々)すき起こす
【例文】鍬で土をすき起こすのは大変な作業だ/昔は、牛馬を使って田畑をすき起こしていた。今では耕運機ですき起こすので、楽になった/梅雨[つゆ]の前に畑をすき起こし、種をまかなければならない/荒れた田畑をすき起こせば、いい耕地になりそうだ/開拓者たちは、まず荒れ地をすき起こす作業から取りかかった/根の張った藪地をすき起こして農地にす

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るには手間と時間がかかる
**すきかえす【漉き返す】**[漉[す]く＋返す](紙、古紙、和紙、新聞紙、牛乳パック、段ボール)
をすき返す(=使用済みの紙を溶かし、もう一度すいて紙に作る)
【例文】 再生紙としてすき返された紙の用途はさまざまだ/新聞などの古紙をすき返して、さまざまな再生紙を作っている/古い和紙をすき返し、包装紙として再利用する/葉書を作るため、牛乳パックをすき返す/使用済み段ボールは、ほとんどがすき返されて、再生段ボールに生まれ変わる
【名詞形】すき返し すき返しをする
【例文】 環境保護のため、すき返しの紙を使用するよう推奨する/古紙もすき返しをすれば、立派に再利用できる
**すきかえす【鋤き返す】**[鋤[す]く＋返す] (→「すきおこす」に同じ。花壇、庭、グラウンド)
をすき返す(=土の表面を鋤などで掘り、下の方の土を上に出して、農作などに適した土にする) 
【副⁺】(→「すきおこす」
【副⁺】(土に同じ)すき返す
【例文】畑の土をすき返し、深い所にある土を風と日光にさらす/休耕地を再び利用する際には、耕運機で土をすき返す必要がある。十分すき返さなければ作物が育たない/荒れた土壌をすき返すのは重労働だ/トラクターですき返された田に水を引いて苗を植える/空き地をすき返して、花壇を作ることにした
【名詞形】すき返し すき返しをする
【例文】農閑期に入ると、畑のすき返しが始まる/すき返しを怠ると、作物の生育が悪くなる/畑のすき返しをしたら、水はけがよくなった/甲子園球場では、毎年、グラウンドのすき返しをして、整備しているそうだ
**すききる【空き切る】**[空[す]く＋切る](おなか、腹)がすき切る(=完全に中の物がなくなる)
【例文】 おなかがすき切っていたので、あっという間にご飯を3杯平らげた/おなかがすき切ると、エネルギーがなくなってやる気が起きない/おなかがすき切ったら、かえってあまり食べたくなくなった/すき切ったおなかに冷たい水はよくない/一日中何も食べなかったので、腹がすき切ってしまった
**すきこのむ【好き好む】**[好く＋好む](仕事、[人]、昆虫、爬[は]虫[ちゅう]類[るい]、花、特別な柄[がら])を好き好む(=いろいろあるものの中で、一つを特に好む。または、特に望む) 
【副⁺】わざわさ、何で)好き好む
【補足】「好き好む」は、「好く」と「好む」の同義の語を重ねて強調した表現。「好き好んで」の形で否定的表現を伴って使うことが多い
【例文】 きつい仕事を好き好んで選ぶ人はいないだろう/誰が好き好んであんな嫌味な男と付き合うものか/昆虫を好き好む息子は何時間でも夢中で観察している/爬虫類をペットとして好き好む人もいる/昔から日本人の好き好む花は桜と決まっている/何も好き好んで待遇の悪い会社で働くことはない/好き好んで苦労を背負い込む人などいるわけがない/とこの親が好き好んで遊び人を娘の結婚相手に考えるだろうか/わざわざ好き好んであんな不便な山の中に住まなくてもいいのに/好き好んで危険な所へ探検に出かける人の気が知れない名詞形好き好み(=人それぞれの好み)

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【例文】子供の誕生日には、本人の好き好みに合わせた料理を用意する/ブティックの店員は、客の好き好みを鋭く見抜く目を持っている/姉妹であっても、服の好き好みは違うものだ
**すきこむ【漉き込む】**[漉[す]く＋込む](模様、柄[がら]、文字、花、葉、金粉、色[いろ]紙[がみ]、繊維)を(和紙、障子紙、葉書、便箋、しおり)にすき込む(=紙に模様や文字などが現れるようにすく。また、異質の繊維や木の葉などを入れてすく)
【例文】型紙を使って、透かし模様を和紙にすき込むことができる/障子紙に日の光が当たると、すき込まれた柄が浮かび上がった/花や葉を葉書にすき込む技術が工夫された/四季折々の花をすき込んだしおりが人気だ/この和紙は、楮[こうぞ]の長い繊維がすき込んであり、雲のような模様が現れている
**すきこむ【鋤き込む】**[鋤[す]く＋込む](土、田、畑、農地、花壇、庭)に(緑肥、腐葉土、わら灰、わら、草、枯れ葉、落ち葉、堆肥、元肥、油かす、[有機・化学]肥料)をすき込む
(=肥料などを入れて土を鋤で耕す)
【副⁺】(十分、適当に)すき込む
【例文】 土が固まるのを防ぐため、腐葉土をすき込む/田に水を入れ、元肥をよくすき込んでから、田植えを行う/有機肥料がすき込まれた畑では、自然な形で作物の成長が促進できる/花壇には、わら灰を肥料としてすき込んだ/種をまく前に、枯れ草をすき込んでおく/畑に堆肥と化学肥料を入れ、十分にすき込めば、種まきの準備は完了だ
**すぎさる【過ぎ去る】**[過ぎる＋去る] ❶(砂嵐、竜巻、台風、雨雲、雷鳴、寒波、景気、好機、危機、パニック、流行、ブーム、高熱、苦痛、喜び、苦しみ、人、人影、足音、群れ、列車、風景)が過ぎ去る(=その地点を通って去って行く) ❷(時、時間、日々、月日、年月、歳月、季節、時代、青春、夏休み、旬、シーズン、思い出、人生)が過ぎ去る
(=時間が経過して過去のこととなる) 
【副⁺】たちまち、どんどん、ゆっくり、ようやく、とうに、すぐに、間[ま]もなく、目まぐるしく、速やかに、無事に、瞬く間[ま]に、あっという間[ま]に、駆け足で)過ぎ去る
【例文】 ❶砂漠の隊商は、砂嵐が過ぎ去るのをじっと待った/竜巻が過ぎ去った後は、通過した付近の家の屋根が吹き飛んでいた/日本列島に上陸した台風がようやく太平洋上に過ぎ去ろうとしている/次の寒波が過ぎ去れば、春の訪れは近いだろう/感染症の爆発的な流行が一日も早く過ぎ去るのを願う/海外では、一時期の抹茶ブームは過ぎ去ったものの、ある程度定着したようだ/列車の窓から過ぎ去っていく田園風景を眺めた ❷ 時は過ぎ去っても、悲しい事件は忘れられない/楽しい時間はあっという間に過ぎ去るものだ/青春の過ぎ去った日々を一人懐かしむ/月日が過ぎ去るのは飛ぶ矢のように早い/長い歳月が過ぎ去り、都[みやこ]の廃[はい]墟[きょ]にはかつての栄華の跡形もない/紅葉の季節が過ぎ去ると、日増しに寒くなってくる/過ぎ去った昔の思い出が走馬灯のように浮かぶ
**すきとおる【透き通る・透き徹る】**[透く＋とおる] ❶(ガラス、レンズ、ビニール、布、紙、海、湖、氷、水、スープ、空気、空[そら]、魚の身、体、水晶)が透き通る(=透明やそれに近く、内部や向こう側が見える) ❷(色、絵の具、肌、瞳)が透き通る(=色が澄んで明るい色調である) ❸(声、音[ね]色[いろ]、響き)が透き通る(=声や音が澄んでよく通る)
【副⁺】❶〜❸(きれいに、清らかに、完全に、どこまでも) ❶ (真っ青に、底まで)透き通る
【例文】❶ガラスのドアは透き通っているのでぶつかる人が多い/真っ青に透き通った

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南国の海に潜って、魚と戯れた/湖の水が底まで透き通って見える/コンソメスープは、きれいに透き通っていて濁りがない/高原の透き通った空気が心地よい/どこまでも透き通った秋の空の下[もと]、運動会が開かれた/クラゲは体が透き通って見える/透き通った水晶の玉を使って占いをする ❷透き通るように明るく見える絵の具でポスターを描いた/透き通るほどの白い肌になりたいと、美白クリームで手入れをしている/彼女の透き通るような青い瞳が印象的だった ❸ 少年合唱団の「天使の歌声」は透き通るような美しさだ/フルートの独奏では、透き通った高い音色に魅了された
**すぎゆく【過ぎ行く】**[過ぎる＋行く] ❶ⓐ (人々、行列、隊列、パレード、列車、船、ゴンドラ、景色)が過ぎ行く(=その地点を通って行く)ⓑ(街、通り、橋の下、沖、目の前)を過ぎ行く ❷(時、時間、月日、年月、歳月、季節、春、夏)が過ぎ行く(=時が次から次へと移って行く) 
【副⁺】❶❷(ゆっくり、のんびり、次々、慌ただしく、足早に、あっという間に) ❷ (ゆったり、刻々と、容赦なく、むなしく、無情に)過ぎ行く
【補足】名詞を修飾して使う場合が多い。過去形や否定形は使わない
【例文】❶彼女は、過ぎ行く人々を振り返らせるほどの美貌の持ち主だ/ぞろぞろと通りを過ぎ行く浴衣姿の若者たちは、花火見物に行くらしい/次々と華やかな行列が過ぎ行くパレードを見物した/沖を過ぎ行く船の周りをカモメが群れ飛んでいる/橋の下を過ぎ行くゴンドラから船頭の歌が聞こえる/車窓から過ぎ行く景色を眺めていたら、ほどなく目的地に着いた ❷時が過ぎ行くままにのんびりと過ごしてみたい/待ち合わせた恋人が来ぬまま、時間がむなしく過ぎ行き、最終電車が出てしまった/年月が過ぎ行くにつれ、世間では、事故の記憶が薄れていく/季節が過ぎ行く度に、ファッション界では新作のデザインが発表される/セミの大合唱は、過ぎ行く夏を精いっぱい謳[おう]歌[か]しているようだ
**すくいあげる【掬い上げる】** [掬[すく]う＋上げる] ❶ⓐ(スープ、粥[かゆ]、蕎麦[そば]、湯葉、豆腐、ジャム、鍋物の具、土、砂、泥、魚、網、雪、石炭、水、水中の[藻・ごみ]、池に落ちた帽子、球)をすくい上げる(=すくって上の方に上げる) ⓑ(スプーン、さじ、玉じゃくし、ひしゃく、バケツ、箸、ざる、スコップ、網、網じゃくし、木の枝、野球帽、両手)ですくい上げる ❷ (足、小股)をすくい上げる(=すくうように上方に払って倒す) ❸ (要望、意見、声、ニーズ、心情)をすくい上げる(=表に出ず、届きにくい要望などを取り上げる)

【副⁺】❶〜❸(どうにか、何とか、ゆっくり、やっと、すぐに、うまく) ❶❷(そっと、さっと)すくい上げる
【例文】❶小さじで粥をすくい上げては、病人の口元に運ぶ/固まった湯葉を箸ですくい上げ、皿に取って食べる/湯豆腐は、網じゃくしですくい上げ、醤[しょう]油[ゆ]につけて食べる/浜辺の白砂を両手ですくい上げると、さらさらとこぼれ落ちる/溝の底にたまった泥をスコップですくい上げて、水の通りをよくする/生け簀[す]からすくい上げられた魚がぴちぴちはねた/網をすくい上げてみると、魚がたくさん入っていた/川に落ちた帽子を木の枝ですくい上げた/池に落ちたボールを野球帽ですくい上げようとしたが、うまくすくえない/打者は、低めの内角球をうまくすくい上げてヒットを打った ❷柔道の試合で、相手の足を両手ですくい上げ、後ろ向きに倒す技で勝った ❸ 大臣の被災地訪問は、被災者の要望をすくい上げることが目的だ/少数派の意見をすくい上げることこそメディアの使命だ
**すくいあげる【救い上げる】** [救う＋上げる] ❶ⓐ([人]、[動物]、子供、お年寄り、怪

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我人、乗客、[被災・遭難・漂流・登山]者、子猫)を救い上げる(=安全な上方の場所に移して救う) ⓑ(船、ボート、陸[おか]、地上)に救い上げる ⓒ(池、川、海、遭難船、溝、濁流、井戸、穴の中、地底、谷底、クレバス)から救い上げる ❷ⓐ ([人]、弱者、難民、[失業・生活困窮]者、罪人、希少動物、魂、衆[しゅ]生[じょう]、生きとし生けるもの)を救い上げる(=救いの手を*差し伸べて、苦境から逃れさせる) ⓑ(絶望、貧困、窮乏、飢餓、窮地、危機、非行、[苦し・悲し]み、社会の底辺、極限状態、地獄、不幸のどん底、心の闇)から救い上げる
【副⁺】(どうにか、何とか、やっと、無事に、辛うじて、手を尽くして)救い上げる
【例文】 ❶ 体にロープを巻いて川に飛び込み、溺れている人を救い上げた/井戸の底から救い上げられた子供は、幸い、かすり傷を負っただけだった/クレバスに落ちてしまった遭難者を救助隊がロープを下ろし、救い上げた/波にさらわれた男性は、漂流していたところを通りかかった漁船に救い上げられた/谷底に滑落した登山者をヘリコプターが出動して救い上げた/庭の池に落ちた子猫を網で救い上げてやった ❷格差社会で底辺に沈んでいる弱者をいかに救い上げるかが重要な課題だ/難民を飢餓から救い上げようと、食糧支援の資金集めに奔走する/自治体からの情報が届かず、孤立する生活困窮者を何とか救い上げなければならない/落ちこぼれた学生を救い上げることこそ、教育の使命ではないか/千[せん]手[じゅ]観[かん]音[のん]は、千本の手で衆生を苦しみから救い上げると言われる
**すくいいれる【掬い入れる】** [掬[すく]う＋入れる] ⓐ(豆腐、スープ、汁、粉、茶葉、砂糖、玉子、アイスクリーム、水、油、金魚、土、石炭)をすくい入れる(=すくって入れ物の中に入れる) ⓑ(カップ、急須、椀、皿、丼、鉢、水槽)にすくい入れる ⓒ (→「掬い上げる」❶ⓑに同じ)ですくい入れる
【例文】 湯豆腐を小皿にすくい入れ、熱々のところを食べる/茶葉をさじで急須にすくい入れてから湯を注ぐ/かき玉汁は、ふわふわの玉子を椀にそっとすくい入れてから、木の芽を添えた/ソーダの中にスプーンでアイスクリームをすくい入れて食べた/水槽にすくい入れられた金魚が元気に泳ぎ出した/植木鉢の外にこぼれた土を、両手で中にすくい入れた/スコップで石炭をボイラーにすくい入れて、蒸気機関車を走らせる
**すくいだす【掬い出す】** [掬[すく]う＋出す] ❶ⓐ(水、あく、魚、果肉、出し殻、豆腐、ごみ、砂利、泥)をすくい出す(=中の物をすくって外に出す) ⓑ(→「掬い上げる」❶ⓑに同じ。重機)ですくい出す ❷(→❶ⓐに同じ)をすくい出す(=すくい始める) 
【副⁺】(→「掬い上げる」【副⁺】に同じ。こまめに、早く、急いで)すくい出す
【例文】❶豪雨で玄関に流れ込んで来た水を、バケツで外にすくい出した/ボートに海水が入って来た。急いですくい出そう/肉から出たあくは、こまめに器にすくい出していく/漁港では、川から漂着した大量のごみをすくい出す作業が続いている/川底の砂利を重機ですくい出し、トラックで運び出す/池に流れ込んだ泥をすくい出さないと、水生植物が弱って枯れてしまう ❷子供たちは小川でメダカを見つけると、一斉にすくい出した/父は皆が食卓につくより先に一人で土鍋の湯豆腐をすくい出した/早朝から池の水をすくい出したが、掃除には半日かかった
**すくいだす【救い出す】** [救う＋出す] ❶ⓐ ([人]、子供、仲間、同胞、住民、企業、患者、負傷者、人質、乗客、冤罪の服役者、王女、家畜、データ)を救い出す(=安全な外部

<584>
に移して救う) ⓑ(穴、井戸、敵、悪者の手、誘拐犯、危険、火事、洪水、瓦[が]礫[れき]の中、事故現場、被災地、刑務所、犯罪組織、暗闇、極限状態、死の淵)から救い出す ❷ⓐ (→
「救い上げる」❷ⓐに同じ)を救い出す(=救いの手を差し伸べて、苦しんだり困ったりしている状況から出られるようにする) ⓑ(→「救い上げる」❷ⓑに同じ。悪い仲間、カルト集団)から救い出す ❸ (→❶ⓐ・❷ⓑに同じ)を救い出す(=救い始める)

【副⁺】(どうにか、何とか、やっと、ようやく、うまく、無事に)救い出す
【例文】❶地震で瓦礫の下に閉じ込められた人々が、救助隊によって救い出された/消防士は、取り残された子供を救い出そうと炎の中に飛び込んだ/長雨で地盤が緩んでいるので、一刻も早く住民を地滑りの危険から救い出さなければならない/重症患者は、最新の医療技術によって死の淵から救い出された/特殊部隊が建物の中に突入し、人質の女性を救い出した/このNPO は、冤罪による服役者を刑務所から救い出す活動を行っている/壊れたハードディスクからどうにかデータを救い出した ❷新たな雇用を生み出せば、失業者を貧困から救い出せる/関係者の努力によって、希少動物が絶滅の危機から次々と救い出されている/罪人でも、仏にすがって地獄から救い出されたいと願うものだ/弁護士に相談し、何とか借金地獄から救い出してもらった ❸ 沈没しかけた船の乗客を救い出してから約2時間で、全員の救助が完了した
**すくいとる【掬い取る】** [掬[すく]う＋取る] ❶ⓐ(あく、上澄み、泡、スープ、黄身、飯粒、米、豆腐、粉、アイスクリーム、魚、金魚、水、藻、ごみ、髪の毛、灰、砂、泥、油、球)をすくい取る(=すくって取る) ⓑ(カップ、皿、丼、バケツ)にすくい取る ⓒ(→「掬い上げる」 ❶ⓑに同じ)ですくい取る ❷ (ニーズ、需要、情報、真実、本質、機微、感情、心、空気、意見、民意、願望、不満)をすくい取る(=多くの中から注意深く選んで*取り上げる) 
【副⁺】❶❷ (→「掬い上げる」 
【副⁺】❶〜❸に同じ。残らず、丁寧に) ❶ (そっと、さっと) ❷ (つぶさに)すくい取る
【例文】 ❶玉じゃくしであくをすくい取ることは、煮炊きの基本だ/大釜からスープを
1杯ずつすくい取って、難民の列に配給する/飯[はん]盒[ごう]の底に付いた飯粒を水で洗い、残らずすくい取った/池の魚は、ほとんど子供たちに網ですくい取られてしまった/夜店の金魚すくいに挑戦したが、一匹もすくい取れなかった/洗濯機には、水中のごみをすくい取るネットが付いている/いろりの灰を少しずつすくい取ってはふるい、ごみを取り去る/投手は、転がった打球を素早くすくい取って一塁に送球し、アウトにした ❷メーカーは、既存製品への不満から消費者の潜在的ニーズをすくい取った/英文のテキストにざっと目を通し、必要な情報をすくい取る練習をする/その小説は、主人公の揺れ動く感情をすくい取った描写が秀逸だ名詞形すくい取り すくい取りをする
【例文】 子供会の行事では、毎年、お菓子のすくい取りが人気だ/その店は、観光客がすくい取りをしたコイをその場で調理して提供している/捕虫網を使ったすくい取り調査によって、稲穂に付く害虫の個体数を調べる
**すくみあがる【竦み上がる】**[竦[すく]む＋上がる] ⓐ ([人]、体、身、心臓、肝[きも]、足、全身)がすくみ上がる(=恐怖や寒さですっかり縮こまる) ⓑ(怒鳴り声、爆音、銃声、寒風、水の冷たさ、恐怖)にすくみ上がる
【副⁺】(びくりと、思わず)すくみ上がる

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【例文】 突然の爆音に体がすくみ上がり、その場にうずくまってしまった/外は、体がすくみ上がるような冷たい風が吹いていた/高所恐怖症なので、断崖の上に立つと、身がすくみ上がって下を見られない/男に突然ナイフを突きつけられ、心臓がすくみ上がるほどの恐怖を感じた/地震で大きく揺れた時は、いつも足がすくみ上がり動けなくなる/監督の怒鳴り声に、部員たちはすくみ上がったままで声も出なかった/逃げ出そうとしたが、足がすくみ上がって、走るどころではなかった/川に足を入れた途端、冷たさに思わずすくみ上がった/捕虜たちの恐怖にすくみ上がった表情が忘れられない
**すげかえる【挿げ替える・箝げ替える】**[すげる＋替える](鼻緒、首、顔、頭、トップ、社長、大臣、長官、局長、役員、首脳陣、責任者、代表、党首、監督、政権)を([代わりの・別の・新しい]もの)に/とすげ替える(=すげてあったものを*取り替える。ある役職についている人を交替させる) 
【副⁺】ころころ、次々、すぐ、簡単に、安易に、順番に、大幅に、一挙に、一斉に)すげ替える
【例文】 下[げ]駄[た]の鼻緒が切れたので、新しいのにすげ替えた/文楽の人形は、役柄に応じてさまざまな首[かしら]をすげ替える/チームの監督は、人形の首をすげ替えるように簡単には替えられない/選挙に勝つには、評判がよくない党代表の顔をすげ替えるしかない/トップだけすげ替えたところで、会社の旧態依然とした体質は変わらない/経営幹部が不祥事を起こしたからには、社長はすげ替えられて当然だ/業績不振にあえぐ会社では、首脳陣がすげ替えられた
【名詞形】すげ替え すげ替えをする
【例文】 新社長は、就任すると同時に、役員のすげ替えを行った/企業の立て直しには首脳陣のすげ替えが必要だ/党首のすげ替えだけで選挙戦の勝利は望めない/思い切ってトップのすげ替えをしたので、業績が大きく上向いた
**すさみきる【荒み切る】**[荒[すさ]む＋切る] ❶(心、気持ち、表情、態度、心身、人々)がすさみ切る(=これ以上ないほど、精神的に荒れて潤いがなくなり、とげとげしくなる) ❷(生活、暮らし、世の中、時代、日々、芸、学問)がすさみ切る(=どうしようもないほど、荒れて投げやりになる。技芸などが粗雑になる) 
【副⁺】すっかり、まるで、ひどく、恐ろしく、どうしようもなく)すさみ切る
【例文】❶借金を抱えたまま失業した時は、絶望から身も心もすさみ切っていた/全てうまくいかず、心がすさみ切って犯罪に走ってしまった/将来の当ても望みもなく、気持ちがすさみ切っていくばかりだ/戦禍にすさみ切った人々の所へ国連から支援の品が届いた❷勤め先は倒産し、家族にも見放されてすさみ切った生活をしている/賭博と酒びたりのすさみ切った暮らしに愛想を尽かして、妻は出て行った/ロシアの文豪は、絶望に打ちひしがれ、すさみ切った日々を送る人々を題材に名作を書いた
**すすみでる【進み出る】**[進む＋出る] ❶(前、中央、真ん中、正面、先頭、御前、神前、祭壇、舞台)に/へ進み出る(=進んで前方に出る) ❷(決勝、新しい [領域・分野・世界])
に/へ進み出る(=次の段階や新しい領域などに進出する) 
【副⁺】恐る恐る、おずおず、しずしず、つかつか、ずかずか、ゆっくり、さっと、ぬっと、一気に、順に、恭しく、勇敢に、足早に、滑るように、先を争って)進み出る
【例文】❶名前を呼ばれた生徒が一歩前に進み出た/担任は、マイクの前に進み出ると、

<586>
卒業生の名前を読み上げ始めた/開会式では、選手の代表が皆の前に進み出て宣誓を行った/ノーベル賞の受賞者は、舞台中央の「N」の文字の上に進み出て、メダルと賞状を受け取った/主役が舞台の真ん中に進み出ると、スポットライトが当てられた/隊長に呼ばれた兵士は、列の先頭に進み出ようとした/家臣は、将軍の御前に恐る恐る進み出て、居住まいを正して言上した/葬儀の参列者は、順に祭壇に進み出て焼香した ❷チームは順調に勝ち続け、ついに念願の決勝に進み出た/その企業は、海外生産という新しい分野に進み出るため、市[し]場[じょう]調査を開始したしじょう

**すすりあげる【啜り上げる】** [啜る＋上げる] ❶(鼻、水[みず]っ洟[はな]、鼻水)をすすり上げる(=息を強く吸って、垂れてくる鼻汁を鼻の中に入れる。また、その動作をして泣く) ❷(麵、蕎麦[そば]、うどん、ラーメン、汁、スープ、煎茶、コーヒー)をすすり上げる(=息を強く吸うと同時に口の中に入れる) 
【副⁺】❶❷(ずるずる、ずずっと、時折、思い切り、勢いよく) ❷ (一気に)すすり上げる
【例文】 ❶朝の冷え込みが厳しく、鼻をすすり上げながら庭の落ち葉を掃き集めた/男の子は、風邪を引いているらしく、時折鼻水をすすり上げている/隣の部屋から母に叱られた弟のすすり上げる声が聞こえてくる/歌手が情感豊かに歌うと、感極まった観客が目を潤ませ、すすり上げた ❷このラーメンは、ずずっと麺をすすり上げれば、豊かな出[だ]汁[し]の味わいが口中に広がる/日本では、蕎麦[そば]をすすり上げて食べるのが通[つう]だと言われる

**すすりこむ【啜り込む】** [啜る＋込む] ❶(麵、蕎麦[そば]、うどん、ラーメン、味[み]噌[そ]汁[しる]、冷や汁、スープ、粥、雑炊、酒、ビールの泡、薄茶)をすすり込む(=音を立てて、吸うようにして口の中に入れる) ❷ (洟[はな]、鼻水)をすすり込む(=垂れてくる鼻汁を吸って鼻の中に入れる) 
【副⁺】❶(するする、一気に、豪快に、一息に、急いで) ❶❷ (ずるずる、ずずっと)すすり込む

【例文】❶江戸っ子は、蕎麦につゆを付けてすすり込む食べ方を粋[いき]と考えていた/時間がないので、急いで蕎麦をすすり込むようにして平らげた/駅の蕎麦屋は、蕎麦やうどんをすすり込む通勤客で繁盛している/アジで冷や汁を作り、飯にかけて豪快にすすり込んだ/スープは、音を立ててすすり込まず、スプーンで口に運んで食べるのがマナーだ/飢えに苦しむ村人は、差し出された粥を一気にすすり込んだ/鍋料理の後の雑炊は、おいしくて、いくらでもすすり込んでしまう ❷ 幼い息子は洟をかまず、ずるずるすすり込んでばかりいる

**すすりなく【啜り泣く】** [啜[すす]る＋泣く]([人]、子供、親、観客、選手、参列者)がすすり泣く(=声を忍ばせて、小刻みに鼻をすするようにして泣く) 
【副⁺】(よよと、か細く、悲しげに、切れ切れに、絶え絶えに、肩を震わせて)すすり泣く
【例文】 不治の病と診断された子の母親は、病室の外で声を殺してすすり泣いた/母親は、空港で娘を見送ると、寂しさにすすり泣いていた/映画の上映中、あちこちから観客のすすり泣く声が聞こえた/負けたチームの選手たちはすすり泣きながら、競技場を去って行った/父は、弟の死に肩を震わせてすすり泣いた/秋が深まり、吹き渡る風が物悲しくすすり泣くように聞こえる
【名詞形】すすり泣きすすり泣きをする
【例文】 物陰からすすり泣きが聞こえてくる/葬儀の式場では、参列者のすすり泣きの声

<587>
が聞こえた/ホールには、すすり泣きのようなバイオリンの音が響いている/学童疎開した子は、離れた家族を思い、布団の中ですすり泣きをしていた
**すておく【捨て置く】**[捨てる＋置く](問題、懸案、異常、現状、仕事、提言、批判、作品、些[さ]末[まつ]な事、人物、幼児、ごみ、自転車)を捨て置く(=そのまま放置する) 
【副⁺】(そのまま、しばし、ひとまず、やむなく、平気で、いつまでも)捨て置く
【例文】 今や地球温暖化問題は、捨て置くことのできない緊急課題だ/市はごみ処理の問題をいつまで捨て置くつもりか/両国の懸案事項をこのまま捨て置くと、関係は更に悪化するだろう/レールの異常が捨て置かれた結果、脱線事故が続発した/もはや現状は捨て置けないところまで来ている/仕事を捨て置いて、遊びに行ってしまうとは無責任な奴だ/今まで原子力に関する有識者の提言が捨て置かれていたのは問題だ/かつては有名だった画家の作品だから、こんな倉庫に捨て置くのは忍びない/些末な事は捨て置いて大[たい]所[しょ]高[こう]所[しょ]に立って考えなさい/本当に有能な人物なら誰も捨て置かないだろう/親は、車中に幼児を捨て置いて、パチンコをしていたそうだ/自転車が何台も駅前に捨て置かれていて、通行の邪魔になっている/お抱え道化師の無礼な振る舞いも、王は「構わぬ。捨て置け」と笑って許した
**すてきる【捨て切る】**[捨てる＋切る] ❶(ごみ、がらくた、不用品、本、古い手紙)を捨て切る(=不要な物を完全に処分してしまう) ❷ (汚れた水、ゆで汁)を捨て切る(=不要な水分を完全に切って捨てる) ❸ (憎しみ、恨み、わだかまり、こだわり、甘え、感傷、私情、雑念、煩悩、過去、思い、イメージ、思い出、思い込み、信仰、プライド、肩書き、しがらみ、不安、迷い、疑念、幻想、[羞恥・執着]心、認識、懸念、危惧、未練、先入観、偏見、夢、望み、希望、野心、欲、欲望)を捨て切る(=心に*思い描いたことや重く抱えていたものを完全に捨ててしまう) 
【副⁺】すっかり、さっぱり、一切、全部、完全に、残らず、思い切って)捨て切る
【例文】❶物置にあるがらくたを捨て切って、さっぱりした/死ぬ前に家の中を整理し、余計な物は全部捨て切っておきたい ❷ 加湿器のタンクの底に残った水を捨て切って洗い、きれいな水に入れ替える/野菜のゆで汁を完全に捨て切ってから、味付けをする ❸
これまでの憎しみを捨て切ったところに精神の解放がある/友人とのわだかまりはさっぱりと捨て切って、新しい関係を築きたい/独立したからには、甘えは捨て切って、頑張るつもりだ/退職したら、仕事上のしがらみは捨て切ろうと思っている/「警備は万全だ」と言われても、テロに対する不安を捨て切るのは無理だ/食品添加物が人体に与える影響への懸念を捨て切ることができない/政治家になる夢を捨て切ることができず、ついに立候補を決意した/たとえ、数パーセントでも助かる可能性があるなら、望みを捨て切るわけにはいかない
**すてきれる【捨て切れる】**[捨てる＋切れる] ❶(→「すてきる」❶に同じ。遺品、雪)を捨て切れる(=不要な物を全部処分してしまうことができる) ❷(→「すてきる」❸に同じ。影響、可能性)を捨て切れる(=心に浮かぶことや重く抱えていたものを完全に捨ててしまうことができる) 
【副⁺】(→「すてきる」【副⁺】に同じ)捨て切れる
【補足】否定的表現とともに使う
【例文】 ❶引っ越しで出てきた不用品は一度に捨て切れない/亡き夫からの恋文だけは、

<588>
どうしても捨て切れない/今年は例年になく大雪で、捨て切れないほど積もっている別れた恋人への思いは、そう簡単に捨て切れるものではない/いくつになっても親に対する甘えを捨て切れないでいるのは情けない/定年退職後も昔の肩書きを捨て切れない人がいる/貯蓄はあるが、老後に対する一抹の不安を捨て切れない/住民は都市災害に対する危惧を捨て切れないでいる/昔の彼女への未練を捨て切ろうにも捨て切れない/生存の可能性を捨て切れず、家族は捜索の続行を願い出た/視力に問題があったが、パイロットになるという夢は捨て切れなかった
**すてさる【捨て去る・棄て去る】**[すてる＋去る] ❶(→「すてきる」❶に同じ。金、資料、武器、家族、家庭、ペット)を捨て去る(=*思い切り物を捨ててしまう。人や動物を捨てたまま、*顧みない) ❷ (→「すてきる」❸に同じ。考え、自分、エゴ、伝統、既成概念、悪習慣、地位、キャリア、名誉、財産、故郷、全て、一切)を捨て去る(=心に重く抱えていたものや大切にしてきたものを決心して捨て、*顧みない) 
【副⁺】 (何もかも、ことごとく、ごっそり、あっさり、きれいさっぱり、泣く泣く、恬[てん]淡[たん]と、平然と、潔く、惜しげもなく、いとも簡単に、ひと思いに、思い切って)捨て去る
【例文】 ❶家の中の不用品を全部捨て去って、すっきりした/戦場と化した土地から逃れる途上で、老いた親を泣く泣く捨て去った人もいた/土手には飼い主が捨て去った犬がうろついていた ❷公人として私情は捨て去り、きっぱりと事件に対処すべきだ/いくら修行を積んでも、煩悩を捨て去ることは難しい/過去は捨て去り、新しい人生を歩んで行きたい/タレントが成人した時、子役時代のイメージを捨て去るのは、難しいようだ/先入観を捨て去り、曇りのない目で物事を見ることが大切だ/選考会で優勝できなかったが、オリンピック出場の夢を捨て去ることができない/患者は最後まで生きる望みを捨て去ろうとせず、つらい治療に耐えた/伝統を捨て去ることは簡単だが、継承してゆくには努力が必要だ/今までの悪習慣は捨て去り、良い習慣に変えていきたい/何もかも捨て去り、世捨て人として暮らしたいなどと夢想する
**すべくくる【統べ括る】**[統べる＋括[くく]る] ⓐ (首相、司令官、社長、代表、校長、司会者、部署、脳)が統べくくる(=全体を掌握し、一つに*まとめ上げる) ⓑ(全体、国、軍、全社、全校、チェーン店、組織、製造、販売、シンポジウム、人体)を統べくくる
【副⁺】あまねく、ことごとく、何もかも、一元的に)統べくくる
【例文】 首相には、一国を統べくくるだけの力量が求められる/全軍を統べくくっているのが司令官だ/社長が海外支社も含め、全社を統べくくっている/NPO法人は、代表によって統べくくられている/司会者として無事シンポジウムを統べくくり、滞りなく進行させることができた/当社では、新たに製造と販売を一元的に統べくくる部署を設けた/脳は、人の体全体を統べくくる司令塔のような働きをしている
**すべりおちる【滑り落ちる】**[滑る＋落ちる] ⓐ ([人]が[屋根・階段・椅子]、登山者が崖、体がベッド、猿が木、荷物が[荷台・網棚]、バッグが肩、本が本棚、書類が机の上、ペンがポケット、スカーフが襟元、小銭が財布、鍵が手、雪が屋根、与党が政権の座、チームが首位、人が主役、会社が業界トップの座)から滑り落ちる(=高い所から滑るようにして下に落ちる。高い地位から転落する) ⓑ(人が[砂の壁・岩肌・雪の上]、涙が頬、汗が
[背中・肌]、雨粒がガラス、[土砂・雪・水]が山肌、物が斜面、車が坂道)を滑り落ちる

<589>

【副⁺】ずるずる、さらさら、するりと、はらりと、すうっと、一気に、徐々に、自然に、あっという間[ま]に)滑り落ちる
【例文】 雪下ろしの際に人が屋根から滑り落ちる事故が後を絶たない/木登りの上手な猿でも木から滑り落ちることがある/荷台から滑り落ちた荷物が道を塞ぎ、道路が通行止めになった/ショルダーバッグは肩から滑り落ちやすいので、手提げ鞄[かばん]を使っている/地震による横揺れで本棚から本が滑り落ちてしまった/お辞儀をしたら、ペンが胸ポケットから滑り落ちた/コートを脱ぐと、襟元から絹のスカーフがはらりと滑り落ちた/雪国では、積もった雪が自然に滑り落ちるように急勾配の屋根になっている/選挙で大敗を喫し、与党は政権の座から滑り落ちた/エースを欠いたチームは、首位からずるずると滑り落ちていった/リコールによる損失で会社は業界トップの座から滑り落ちた/砂丘の砂の壁は、何度登っても滑り落ちてしまう/急な岩肌を登る時、あやうく滑り落ちそうになった/別れを告げると、彼女の頬を大粒の涙が滑り落ちた/坂道に駐車した車が滑り落ちないように、輪[わ]止めを置いた
**すべりおりる【滑り下りる・滑り降りる】** [滑る＋おりる] ⓐ (斜面、スロープ、ゲレンデ、雪の上、コース、急勾配、坂、山、木、滑り台、脱出用スライド、階段の手すり、膝、外壁、表面、ロープ、ポール)を滑り下りる(=滑って下りる) ⓑ(高所、木の上、頂上)から滑り下りる ⓒ(スキー、そり、スノーボード、スケートボード)で滑り下りる

【副⁺】(するすると、すうっと、さあっと、一気に、器用に、真っすぐに、シュプールを描いて、猛スピードで)滑り下りる
【例文】 アルペンスキーは、急斜面を滑り下りるスリル満点の競技だ/子供たちがゲレンデをそりで滑り下りている/スキー競技では、選手がコースを滑り下りるごとにタイムが表示される/急勾配を見事なシュプールを描いて滑り下りて来たのは、指導員たちだ/木登りが得意な熊は、木を滑り下りるのも器用にこなす/小さい子は滑り台を滑り下りるのが大好きだ/飛行機が緊急着陸し、乗客は急いで脱出用スライドを滑り下りた/少年が山の上からスノーボードで滑り下りて来た/玄関に母親の声がした途端、孫は私の膝を滑り下り、走って迎えに行った/レスキュー隊員がロープで外壁を滑り下りる訓練をしている/サーカスの空中演技では、ロープを伝い、高所から滑り下りて来る/蛇がするすると木の上から滑り下りて来た
**すべりこます・すべりこませる【滑り込ます・滑り込ませる】**[滑る＋込ます・込ませる] ⓐ(指先、手、足、体、携帯電話、財布、コイン、メモ、スープ、車)を滑り込ませる(=滑らかに動かすようにして中に入れる) ⓑ ([バッグ・炬[こ]燵[たつ]・毛布・靴・車]の中、ポケット、隙間、湯船、口、駐車場)に滑り込ませる ⓒ(下、隙間、脇)から滑り込ませる
【副⁺】(そっと、さっと、するりと、難なく)滑り込ませる
【例文】 暗闇でバッグの中に手を滑り込ませ、鍵を探した/炬燵の中に足を滑り込ませると、温かくて気持ちよかった/ドアの隙間から体を滑り込ませて、車の中に入った/夫は身支度を終え、上着の内ポケットに財布を滑り込ませた/スープを口に滑り込ませるようにして上品に飲む/ホテルに戻ると、自室のドアの下からメモが滑り込ませてあった
**すべりこむ【滑り込む】**[滑る＋込む] ❶([人]が[寝具の中・席]、電車が[駅・ホーム]、車が駐車場、硬貨が棚の隙間、冷気が屋内、悪魔が心の隙)に滑り込む(=滑るようにして

<590>
入る) ❷(選手)が(ベース、三塁、ホーム)に滑り込む(=野球で走者が滑るように塁に入る) ❸ (チームが3位入賞、会社が業界5位、[人]が[車内・教室・会場・銀行・議席])
に滑り込む(=限定された順位や地位にやっと入る。定刻ぎりぎりにやっと中に入る) ❹(選手)が滑り込む(=上達のため、何度も滑る練習をする) 
【副⁺】❶(そっと、さっと、するする、するりと、難なく、静かに)❸(どうにか、何とか、やっと、辛うじて、ぎりぎりに、すれすれに、間際に、直前に、寸前に)❹(十分、繰り返し、何度も、納得てきるまで)滑り込む
【例文】 ❶ 同室の人を起こさぬよう、そっと自分の布団に滑り込んだ/授業に遅刻したので、後方の席にするりと滑り込んだ/電車が静かにホームに滑り込んで来た ❷最後の打者が三塁を回ってホームに滑り込み、2点目を奪った/三塁走者が本塁に頭から滑り込んだが、惜しくもタッチアウトとなった ❸ 我がチームは最終戦で勝利し、どうにか3位に滑り込むことができた/決勝のレースへの出場が決まり、監督に「頑張って入賞に滑り込め」と励まされた/目標の売上高を達成した会社は、業界5位に滑り込んだ/発車のペルが鳴り響く中、何とか車内に滑り込んだ/始業直前に教室に滑り込めたので、遅刻にならずにすんだ/タクシーで駆けつけて、開始ぎりぎりに講演会場に滑り込めた/閉店間際に銀行に滑り込んで手続きを済ませた ❹スキーの国際大会に向けて、毎日繰り返し滑り込んでいる/スケート選手は、毎朝、コースを何周も滑り込む練習を重ねて、ついに試合で優勝した/納得できるまで滑り込まないと大会では勝てない名詞形滑り込み 滑り込みをする
【補足】名詞形は、❷❸❹の意味でのみ使う
【例文】走者の俊足のおかげで判定は滑り込みセーフとなった/野球大会を前に選手は滑り込みの練習に余念がない/志望校の出願が滑り込みで何とか間に合った/スキー選手は、まだ滑り込みが足りないと監督に発破をかけられた/合宿で十分滑り込みをしたので、スケート大会で優勝できた
**すべりだす【滑り出す】**[滑る＋出す] ❶ⓐ ([人]、選手、スキー、スケート、そり、車、タクシー、タイヤ、列車、ヨット、カヌー)が滑り出す(=中から外へ滑るように出て行く)ⓑ(乗り場、ホーム、港、川岸、スタート地点)から滑り出すⓒ(ゲレンデ、リンク、斜面、コース、洋上)へ滑り出す ❷ⓐ(→❶ⓐに同じ)が滑り出す(=滑り始める。滑るように動き始める) ❸(リンク、斜面、コース、ホーム、水上)を滑り出す (仕事、事業、計画、プロジェクト、取り組み、対策、政権、チーム、人生、口、筆)が滑り出す(=物事が進み始める) 
【副⁺】ゆっくり、すうっと、うまく、順調に、快調に、滑らかに、静かに、音もなく)滑り出す
【例文】 ❶スタートの合図とともにスキー選手が次々と滑り出して行く/国賓を乗せた車は、迎賓館から皇居へ向けて静かに滑り出した/タクシーが乗り場から滑り出すところを見送った/順風に乗って、ヨットは洋上へ快調に滑り出した/カヌーに乗って川岸から滑り出し、何キロも川を下って行く/スキージャンプは、スタート地点から勢いよく滑り出せるかどうかが記録を左右する ❷スケート選手なら、リンクを滑り出すとすぐに氷の状態が分かるそうだ/新しいスキーは、コースの中盤以降になって、やっとうまく滑り出した/棺[ひつぎ]を乗せた車が参列者の見守る中をゆっくり滑り出した/鉄道ファンたちは、ホー

<591>
ムを滑り出そうとする列車に向けて一斉にシャッターを切った ❸ 新規の仕事は、幸いにも順調に滑り出した/政府の経済対策は、さまざまな議論の末、ようやく滑り出したところだ/国民の期待を受けて滑り出した政権は、次第に求心力を失ってきた/彼は酒を飲むと口が滑らかに滑り出し、冗舌になる/執筆がなかなか進まなかったが、やっと筆が滑り出した名詞形滑り出し(=物事の始まり。出だし) 滑り出しをする
【補足】名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 チームは開幕当初から連戦連勝で、順調な滑り出しを見せた/新事業の滑り出しは、今のところ申し分ない/大学受験に失敗した時は、人生の滑り出しでつまずいたと感じた/二国間協議は上々の滑り出しで、今後の展開が期待できる/新政権がいかなる滑り出しをするか、衆目を集めている
**すべりでる【滑り出る】**[滑る＋出る] ❶([人]、選手、泥棒、忍者、特殊部隊、荷物、衣類、プリント、ノートパソコン、紙幣、果物、タンカー、車、列車)が滑り出る(=滑って出る。滑るように外に出る) ❷(言葉、せりふ、不満、声)が(口、唇)から滑り出る(=言葉が滑らかに口から出る) 
【副⁺】❶(そっと、するりと、するする、静かに、音もなく)
❷ (つい、流[りゅう]暢[ちょう]に)滑り出る
【例文】❶授業中、後ろのドアからそっと滑り出た学生には、誰も気づかなかったようだ/スキー競技で、ゴール直前に二番手の選手が先頭に滑り出た/泥棒は、音もなく窓から家の外に滑り出た/黒装束の忍者たちは、屋敷からするりと滑り出て、闇の中に消えた/物陰から滑り出た特殊部隊が、犯人の隠れ家にひそかに近づいた/ファイルに挟んだプリントが滑り出て、廊下に散らばった/ノートパソコンがケースから滑り出ないようにファスナーは閉めてある/進水式では、ともづなを解かれたタンカーが海上へ滑り出て行った/高級外車がホテルの車寄せを滑り出て行った ❷さすが芸達者な俳優だけあって、アドリブの演技でもせりふが流暢に滑り出る/同僚との飲み会では、日頃の不満がつい口から滑り出てしまう
**すましかえる【澄まし返る】**[澄ます＋返る] ([人])が澄まし返る(=他人の思わくなど全く気にしない様子でひどく気取ったり、平気な様子をしたりする) 
【副⁺】つんと、そっけなく、いやに、乙に、他人行儀に、知らぬ顔で、上品ぶって、お高くとまって)澄まし返る
【例文】 隣家の娘は、道で会ってもつんと澄まし返って挨拶もしない/人気の女優は、上品に澄まし返っていて近寄り難いという噂[うわさ]だ/息子が小遣いが足りないと騒ぎ立てても、母親は知らぬ顔で澄まし返っている/会議に遅れた時、表面は澄まし返った顔で取り繕ったが、内心はどきどきしていた/ちょっとばかり顔がいいからといって、人前でそんなに澄まし返らなくてもよさそうなものだ
**すましこむ【澄まし込む】** 【澄ます＋込む] ([人])が澄まし込む(=ひどく気取ったり、平気な様子をしたりして、そのままの状態でいる) 
【副⁺】(→「すましかえる」【副⁺】に同じ)澄まし込む
【例文】 普段はお転婆な娘が、学芸会の王女役では澄まし込んで演じていた/記念撮影の時、彼女一人だけ澄まし込んでポーズを取っていた/いくら上品ぶって澄まし込んでみても、言葉遣いでお里が知れる/結婚式の記念写真を見ると、両親がいやに澄まし込んで写っ

<592>
ている/憎らしいことに、元[もと]彼[かれ]が澄まし込んだ顔で新しい彼女と歩いていた/家族に問題が起きた時は、澄まし込んでいないで一緒に解決策を考えてほしい/借りた金も返さず、澄まし込んでいるとはひどい奴だ/スリは人の財布を抜き取っておいて、涼しい顔で澄まし込んでいる/客に声をかけずに、ただ澄まし込んでいるだけでは販売の仕事はできない/好きな人の前だからって、そんなに澄まし込まなくていいよ
**すみあらす【住み荒らす】**[住む＋荒らす](部屋、家、アパート)を住み荒らす(=人が長く住んで、建物や建具などを普通以上に汚したり破損したりする) 
【副⁺】ひどく勝手にぼろぼろに)住み荒らす
【例文】前の住人が住み荒らした家を安く買い、リフォームして住んでいる/転勤で留守の間に、貸していた家が住み荒らされたので、会社が修理を負担してくれた/戦乱でよそに避難している間に、兵士たちが家を住み荒らして去っていった/内覧した家は、築25
年の中古物件だというが、中はそんなに住み荒らされてはいない/古いアパートは住み荒らされてしまい、もう取り壊すしかない
**すみかえる【住み替える】**[住む＋替える]ⓐ(家、住宅、下宿、アパート、マンション)を住み替える(=住む所を替える) ⓑ (今の住まい)から(社宅、寮、下宿、アパート、[持ち・新築の]家、一戸建て、[二世帯・賃貸・公営]住宅、[介護付き・高層] マンション、コンドミニアム、[家賃の安い・静かな]所、よい[物件・部屋]、老人ホーム)に住み替える
ⓒ(都市部から郊外、地方から都会、大都市から田舎)に住み替える 
【副⁺】いずれ、やがて、次々、転々と、ほどなく、間[ま]もなく、近いうちに)住み替える
【例文】 家を住み替えるとなると、引っ越しが大変だ/アパートを借りても、しばらくすると住み替える人が多い/住宅ローンの金利が安い間に家を新築し、住み替えようと考えている/やっとアパートから念願の一戸建てに住み替えられた/結婚が決まり、社員寮から公営住宅に住み替えることになった/年を取ったら、一戸建てから介護付きマンションに住み替えたい/退職後は、物価が安い外国のコンドミニアムに住み替えるつもりだ/もっと家賃の安い所に住み替えられたらと思い、物件を探している
【名詞形】住み替え 住み替えをする
【例文】 職住近接を考えて、都心のマンションへの住み替えを検討している/両親と相談し、二世帯住宅への住み替えを計画中だ/テレワークの普及により、都市部から郊外への住み替え需要が高まっている/住み替えをするには高額な費用がかかる/来春は、子供が小学校に入学するので、住み替え時だ/いい物件だが、住み替え後の家賃を捻出するのが難しい/1月から3月にかけては、住み替えシーズンだ
**すみかわる【住み替わる】**[住む＋替わる] ⓐ ([人]、住人、村民、学生)が住み替わる(=その家の住人が替わる。住む場所が替わる) ⓑ(下宿、寮、部屋、家、アパート、マンション、別荘)を住み替わる ⓒ(→ⓑに同じ。別の所、他の人)に住み替わる
【副⁺】すぐに、やがて、いつの間[ま]にか、次々と、転々と、ほどなく、頻繁に、知らないうちに)住み替わる
【例文】 この家は、次々と住人が住み替わっている/海外勤務の間、自宅は貸家にしている。もう何人も住み替わった/ダム建設でこの地域の村民は、ほとんどが別の所に住み替わってしまった/大学の寮は、学生が1、2年で住み替わる/下宿を住み替わるなら、僕

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のいる所に来たらどうだ/マンションの1階から最上階の部屋に住み替わりたいと管理会社に伝えた/祖父の別荘は、他の人に住み替わっているので、中は見られない
**すみきる【澄み切る】**[澄む＋切る](空気、空[そら]、海、湖面、水、月、声、瞳、心境)が澄み切る(=濁りがなく、完全に澄んでいる) 
【副⁺】全く、すっきりと、美しく、曇りなく、清らかに)澄み切る
【例文】 空気が澄み切っていると、峠からの眺望がすばらしい/今朝は雲一つない澄み切った青空で、運動会日和だ/空が澄み切り、海と一続きになっていた/海水は澄み切っていて、珊瑚礁を泳ぐ魚がよく見える/試験管の中の水は、不純物が沈殿して、澄み切るまで置いておく/澄み切った月の光が部屋の中に皓[こう]々[こう]と差し込んでいる/教会少年合唱団のメンバーは澄み切った声で聖歌を歌っていた/赤ちゃんの澄み切った瞳を見ると、誰もが微笑[ほほえ]まずにはいられない/修行をすると、欲や迷いのない澄み切った心境になれる
**すみこむ【住み込む】**[住む＋込む] ⓐ ([人]、使用人、雇人、職人、店員、弟子、書生、家政婦、メイド、ヘルパー、家庭教師、芸[げい]妓[ぎ]、舞[まい]妓[こ]、学生、教員、社員、寮監)が住み込む(=仕事や修業のため、雇い主や師匠の家に住む。また、他人の家に一時的に寄宿する)
ⓑ([雇い主・主人・師匠・恩師・親戚・知り合い]の家、屋敷、農場、山小屋、店、旅館、キャンパス、寮、合宿所、置屋)に住み込む
【例文】 落語家の弟子は、師匠の家に住み込み、起居をともにしながら芸を学ぶ/昔は、恩師の家に書生として住み込んで学問を修める若者がいた/ヘレン・ケラーは、家庭教師として家に住み込んだ女性の努力によって、三重苦を克服した/舞妓は、置屋に住み込み、見習い修業に励んでいる/親戚の家に住み込ませてもらいながら、大学に通った/夏の間だけ農場に住み込んで仕事を手伝う/この新聞販売店では、地方出身のアルバイト学生を
2階の空き部屋に住み込ませている/学生時代は部活の練習に明け暮れて、ほとんど合宿所に住み込んでいる状態だった/大学寮には寮監が住み込んでいて、生活面の相談に乗ってくれる
【名詞形】住み込み 住み込みをする
【例文】最近は、住み込みを希望する職人が少なくなった/住み込みで働ける所を探している/富裕層の中には、外国人のメイドを住み込みで雇う者もいる/親の介護のため、住み込みのヘルパーを雇った/上京した学生は、飲食店に住み込みをして、働きながら大学を卒業した
**すみつく【住み着く・住み付く】**[住む＋つく] ⓐ(生き物、外来種、獣、ネズミ、猫、鳥、ヤモリ、ダニ、寄生虫、細菌、河[か]童[っぱ]、悪魔、[人]、人間、祖先、民族、移民、残党、ホームレス)が住み着く(=同じ場所に*落ち着いて長く住む) ⓑ(家、部屋、調理場、屋根裏、縁[えん]の下、戸袋、庭、布団、通路、公園、川、島、森、洞窟、土地、日本列島、地域、山里、町、周辺、鼻、喉、腸)に住み着く
【副⁺】(ずるずる、そのまま、ひっそり、ひとりでに、長く、ひそかに、勝手に、知らぬ間[ま]に、いつの間[ま]にか、何年も、根を下ろして)住み着く
【例文】 調理場にネズミが住み着いてしまった/最近、家の周辺に野良猫が住み着き、ごみを漁[あさ]りに来る/戸袋にムクドリに住み着かれて困っている/熱帯地方の島々には多様な鳥や獣が住み着き、自然の宝庫となっている/家に住み着いたヤモリを殺してはいけない、と祖父に言われた/布団の中に住み着いたダニがアレルギーの原因になる場合もある/検

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査で腸の中に寄生虫が住み着いていることが分かった/細菌は、鼻や喉の中に住み着き、体の抵抗力が弱まると暴れ出す/この川底には河童が住み着いているという言い伝えがある/日本人の祖先が日本列島に住み着くようになった時期を調べている/ホームレスが地下通路に住み着いている/流浪の旅の終わりに、この山里に住み着いてはや5年たった
**すみなれる【住み慣れる】** 【住む＋慣れる] (家、土地、地域、場所、部屋、環境、故郷、田舎、都会、町、村、下町、この[辺・界隈])に住み慣れている(=長く住んで、その家や土地に慣れている)
【補足】「住み慣れている」、あるいは「住み慣れた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 建て替えのためとはいえ、長年住み慣れた家が壊されるのを見るのはつらい/空港建設のため、住み慣れた土地を強制的に立ち退かされた/見知らぬ土地でも、住み慣れれば、次第に住み心地が良くなるものだ/自治体では、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援している/年老いた母を東京に呼んでも、住み慣れない場所だから、長くいるのは無理だろう/この辺は住み慣れた所だから、土地勘が働く/アパートの部屋は狭いが、住み慣れたら、これで十分だと思うようになった/周辺が開発され、住み慣れた環境がすっかり変わってしまった/田舎に住み慣れていないと、最初はテンポの違いに戸惑うだろう
**すみわける【棲み分ける・住み分ける】** [すむ＋分ける] ❶(生物、種[しゅ]、動物、鳥、魚、昆虫、植物)が棲み分ける(=2種類以上の生物がうまく共存するために、住む場所や活動時間を別にする) ❷ⓐ(民族、世帯、企業、業界、両者、人間と野生生物、紙の本と電子書籍)が住み分ける(人間活動において、類似したものが競合を避けて共存するために、活動領域を分ける)ⓑ(環境、空間、時間、場所、住宅、市[し]場[じょう]、仕事、製品、路線、分野)
をすみ分ける 
【副⁺】(はっきり、うまく、上手に、明確に、臨機応変に)すみ分ける
【補足】名詞形「すみ分け」で使う場合が多い
【例文】❶山では、多種多様な生物が環境を棲み分けて生息している/ロッキー山脈では、シロイワヤギは険しい高山に、バイソンは平地にと棲息場所を棲み分けている言語や宗教が異なる多くの民族が住み分けて生活している/この二世帯住宅は、1階と2階で各世帯が上下に住み分けるタイプだ/紙の本と電子書籍は、それぞれ長短があるが、うまくすみ分けられるようになってきた
【名詞形】すみ分け すみ分けをする
【例文】 カワセミの雄と雌は、繁殖期を除いて、餌場の棲み分けをしている/里山の衰退が進み、人間と野生動物の住み分けが難しくなっている/空港によって、路線のすみ分けが行われている/工場では、作業に応じて、ロボットと人の仕事のすみ分けを進めている/価格によって2つの製品のすみ分けをする
**すみわたる【澄み渡る】**[澄む＋渡る] ❶(空気、大気、空[そら]、青空、海、水面)が澄み渡る(=濁りも曇りもなく、限りなく一面に澄む) ❷(音、声)が澄み渡る(=音や声が澄み、響いて広がる) ❸(心、気持ち、精神)が澄み渡る(=心が浄化されて、雑念がなくなる)

【副⁺】❶〜❸ (凛[りん]と、清く、美しく、清らかに) ❶ (青く、高く、皓[こう]々[こう]と、雲一つなく、曇りなく、紺[こん]碧[ぺき]に、どこまでも)澄み渡る
【例文】❶空気が澄み渡っている日は、東京から富士山がはっきり見える/澄み渡った

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早春の空気の中に、小鳥のさえずる声が快く響いていた/寒さの厳しい夜は、大気が澄み渡り、星がよく見える/台風一過、空は雲一つなく、青く澄み渡っていた/今日は青空が澄み渡った絶好の行楽日和だ/青く澄み渡る地中海を一望できる丘にいつか住んでみたい/月光に照らされ、池の水面は鏡のように澄み渡っていた ❷ 南部鉄の風鈴は、音が高く澄み渡り、涼風を感じさせる/笛の音[ね]が清らかに澄み渡って、聞く者の心にしみ入る ❸早く心が澄み渡った安らかな境地に達したいものだ/古都の庭園を眺めているだけで心が澄み渡っていくように感じる
**すりあがる【刷り上がる】**[刷る＋上がる](本、新聞、週刊誌、教科書、文集、プリント、資料、紙幣、浮世絵、版画、ポスター、パンフレット、カレンダー、ちらし、名刺、[年賀・挨拶]状、封筒、模様、色)が刷り上がる(=印刷が*出来上がる) 
【副⁺】一気に、うまく、美しく、鮮明に、期待どおりに、思ったとおりに)刷り上がる
【例文】 今月中に本が刷り上がる予定だ/新聞は刷り上がると、すぐ販売所に送られる/刷り上がってきた教科書は、まだインクの匂いがする/刷り上がったばかりの浮世絵は、色が鮮明だ/版画の重ね刷りをする場合は、刷り上がった紙をルーペで見て、色の重なり具合を確かめる/ポスターを発注したが、思うような色がなかなか刷り上がらない/社名入りのカレンダーが刷り上がったら、今年も得意先に配る予定だ/防犯を呼びかけるちらしは、刷り上がり次第、街頭で配ろう/名刺が刷り上がるのは3日後だ/社名入りの封筒が刷り上がってきた
【名詞形】刷り上がり
【例文】 年賀状の刷り上がりはうまくいった/挨拶状の刷り上がりが遅れたので、急いで発送した/文集の刷り上がり具合を皆でチェックした/和紙の刷り上がりは、当日の湿度により微妙に変わる
**ずりあがる【ずり上がる】** [ずる＋上がる](体、シャツ、スカート、帯、ベルト、肌着、パジャマ、ガウン、裾、地盤)がずり上がる(=定まった位置よりずれるような形で上方に上がる) 
【副⁺】(ずるずる、徐々に、自然と、どうしても)ずり上がる
【例文】 ズボンの腰についたゴムでワイシャツがずり上がるのを防いでいる/膝上のタイトスカートは、座ると、どうしてもずり上がってくる/和服姿で歩き回ったら、帯がずり上がってしまった/骨盤ベルトを着けてはみたものの、ずり上がってしまうのでやめた/赤ん坊の肌着は、動く度にずり上がる/医療用ガウンは、腕を上げても全体がずり上がらないように工夫されている/寝ている間にパジャマの裾がずり上がり、腹や背中が出てしまった/逆断層とは、傾斜した断層面で下盤に対して上盤がずり上がった断層をいう
【名詞形】ずり上がり
【例文】 バイクに乗っていて困るのが、ズボンの裾のずり上がりだ/パジャマのずり上がりを防ぐため、子供には腹巻きをさせている
**すりあげる【刷り上げる】**[刷る＋上げる] (→「すりあがる」に同じ。両面印刷、枚数、部数、数千枚、1万部)を刷り上げる(=期待どおり印刷を*仕上げる) 
【副⁺】(→「すりあがる」
【副⁺】に同じ)刷り上げる
【例文】 この印刷機は、1ミリのずれもなく高速で新聞を刷り上げる/昔の教員は、謄[とう]写[しゃ]版[ばん]で問題用紙を刷り上げていた/紙幣は造幣局で刷り上げられている/浮世絵は、版[はん]木[ぎ]を

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元に専門の刷り師によって刷り上げられる/版木をぴったり合わせ、色のずれなく刷り上げるのは難しい/版面は、同じ絵を何枚も刷り上げられる/毎年、自宅のプリンターで年賀状を刷り上げている/襖[ふすま]紙[がみ]に雲[うん]母[も]で模様を刷り上げる伝統技法が伝えられている/パンフレットは、顧客のイメージどおりの色を刷り上げることができた/最近のコピー機には、両面印刷を美しく刷り上げる機能が備わっている/この印刷機は、一気に数千枚を刷り上げることができる
**ずりあげる【ずり上げる】**[ずる＋上げる](体、眼鏡、ズボン、パンツ、スカート、セーター、帽子、靴下、掛け布団、魚)をずり上げる(=上方にずるようにして上げる) 
【副⁺】ずるずる、急いで、慌てて)ずり上げる
【例文】 ベッドから落ちかけた高齢者の体をずり上げるようにして元の位置に戻した/祖父は手元の物を見る時、眼鏡を額[ひたい]にずり上げる癖がある/痩せて緩くなったズボンをずり上げて、ベルトをきつく締めた/ウエストのゴムが緩んだスカートを履いていたら、下がってきて、慌ててずり上げた/幼[おさな]子[ご]が母親のセーターをずり上げて、お乳をねだっている/目深にかぶった帽子をずり上げて、挨拶した/山歩きの時、靴下がずり落ちてくるので、何度もずり上げなければならなかった/泣いているのを隠すため、掛け布団を顔の上にずり上げた/針にかかった魚はかなり暴れたが、何とか岸にずり上げられた
**すりあわす・すりあわせる【擦り合わす・摺り—・擂り—/擦り合わせる・摺り—・攜りー】**[する＋合わす・合わせる] ❶(他の物)と(胡[ご]麻[ま]、ナッツ、松の実、ニンニク、ショウガ、豆腐、味[み]噌[そ]、塩、砂糖、魚の身、茶葉)をすり合わせる(=すって一緒に混ぜる) ❷ ([人]、動物)と(くちばし、蹄[ひづめ]、羽、頰、鼻先、肩、体、肌)をすり合わせる(=互いにこする) ❸ (羽、上下の歯、唇、両手、足)をすり合わせる(=体の部分同士をこする) ❹ (穀物、布、木、棒)をすり合わせる(=物同士をこする) ❺ (部品、接触面)をすり合わせる(=金属製や木製の部品をやすりなどでこすり、きっちりはまるようにする) ❻ (意見、意向、主張、価値観、方針、内容、条件、希望、要求、予定、案文、計画、政策、戦術、詳細、情報、基準、イメージ)をすり合わせる(=妥協点を求め、互いに合わせて調整する) 
【副⁺】(しっかり、きちんと、十分に、丹念に)すり合わせる
【例文】 ❶胡[ご]麻[ま]と豆腐をすり合わせ、ニンジンを和[あ]える/松の実やニンニクを入れてすり合わせたソースをパスタに絡める/手もみ茶の製造過程には、茶葉をすり合わせる作業が入る ❷国によっては、相手と頬を擦り合わせて挨拶する ❸ コオロギは、羽を擦り合わせて鳴き声を出す/寒さでかじかんだ両手を擦り合わせて温める/ハエが前足を擦り合わせる様子は、まるで拝んでいるようだ ❹ 収穫した穀物をロバに踏ませると、擦り合わされて脱穀できる/大昔は木を擦り合わせて火をおこしていた ❺ 二つの金属部品がぴったりと接触するように、合わせ面を丹念にすり合わせた ❻ 新企画について部内の意見をすり合わせる/両国は、互いの意向をすり合わせようと交渉中だ/結婚生活では、夫婦が互いの価値観をすり合わせることが大切だ/党の方針をすり合わせなければ、党員は一致協力できない/選手たちは、試合前に戦術をすり合わせた/成績判定の前に、教師間で評価基準をすり合わせる必要がある
【名詞形】すり合わせ すり合わせをする
【補足】名詞形は、❺❻の意味でのみ使う

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【例文】 部品同士のすり合わせが悪いと、ぴったりとはまらない/イベントの計画について最終的なすり合わせをする/環境問題の解決に向けては、省庁間で戦略のすり合わせが必要だ/協議離婚で両者の主張のすり合わせをする/条約締結の前に両国間で案文のすり合わせが行われた
**ずりおちる【ずり落ちる】** [ずる＋落ちる] ⓐ (体、眼鏡、肩ひも、ショール、ズボン、スカート、靴下、着物の上[うわ]前[まえ]、マスク、白布、バッグ、背中の子、商品、荷物、本、毛布、膝掛け、洗濯物、機体、屋根瓦、チーム)がずり落ちる(=定まった位置などからずるようにして落ちたり、下がったりする)ⓑ(肩、背中、膝、椅子、ベッド、棚、屋根、ベランダ、斜面、首位の座)からずり落ちる
【副⁺】(→「ずりあがる」【副⁺】に同じ)ずり落ちる
【例文】寝返りを打った拍子に体がベッドからずり落ちそうになった/古本屋の店番が鼻先までずり落ちた眼鏡越しにこちらを見た/下着の肩ひもが肩からずり落ちたのをこっそり直した/ベルトがないと、ズボンはぶかぶかで、立ち上がるとずり落ちそうだ/塑像に掛けてあった白布がいつの間[ま]にかずり落ちている/肩にかけるバッグは、時々ずり落ちて始末に悪い/背中におんぶした子が眠ってしまい、今にもずり落ちそうだ/棚の奥の商品を取り出そうとしたら、手前の商品がずり落ちてしまった/読書中に居眠りをして、気がつくと、手にしていた本が床[ゆか]にずり落ちていた/ベランダに干してある毛布が、風にあおられてずり落ちないか心配だ/山の斜面に墜落した機体は、そこから更に何十メートルも下にずり落ちて行った/地震の時は、重い屋根瓦がずり落ちる恐れがある/チームは負けが込んで、ついに首位の座からずり落ちてしまった
**すりおろす【摺り下ろす・磨り下ろす】** [する＋下ろす] ❶(大根、山芋、ジャガイモ、レンコン、玉ネギ、ニンジン、リンゴ、ショウガ、ニンニク、ワサビ、[レモン・柚[ゆ]子[ず]]の皮、チーズ)をすり下ろす(=下ろし金ですって細かくする) ❷(墨)をすり下ろす(=硯[すずり]で墨をする) 
【副⁺】(丁寧に、十分に)すり下ろす
【例文】 ❶大根をすり下ろして薬味にする/とろろ汁は、山芋の皮をむいてすり下ろし、だし汁と合わせる/ジャガイモをすり下ろして加熱すると、粘りが出る/リンゴをすり下ろし、赤ん坊に食べさせる/焼き肉のたれに、すり下ろしたニンニクを加える/握り鮨[すし]には生[なま]ワサビをすり下ろして使う/レモンの皮は、白い部分まですり下ろさないように注意する/チーズをすり下ろし、ゆでたてのパスタに振りかける ❷筆を執る前にゆっくり墨をすり下ろすと、心が落ち着く/書道は、自分で墨をすり下ろさないで、墨汁を使うこともできる
【名詞形】すり下ろし
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 レモンの皮のすり下ろしが入ったケーキは、香りがいい/カレーにリンゴのすり下ろしを入れると、甘みが出て、隠し味になる
**すりかえる【掏り替える】**[掏る＋替える] ❶(密書、書類、遺言状、手紙、写真、パスポート、身分証明書、鍵、薬、答案、表紙、絵画、宝石、札[さつ]、鞄[かばん]、飲み物、グラス、中身、死体)をすり替える(=人に気づかれないように別の物と替える) ❷(話、話題、言葉、問題、論理、論点、議論、主題、本質、責任の所在、約束、事実、記憶、内容)を(別のもの)にすり替える(=分からないように物事の重要な部分を他の内容に替える)

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【副⁺】こっそり、まんまと、都合よく、勝手に、見事に、巧妙に、意図的に、知らぬ間[ま]に、いつの間[ま]にか、どさくさに紛れて)すり替える
【例文】 ❶知らぬ間に密書がスパイによってすり替えられていた/偽造パスポートは、写真をすり替える手口で作られていた/レポートは、表紙だけすり替えられて、中身は以前のままだ/美術館の絵画が監視の目をくぐって贋[がん]作[さく]とすり替えられていた/窃盗団は、陳列品の宝石を偽物とすり替えてまんまと盗み出した/グラスのワインが毒入りの物とすり替えられていた ❷ いつの間にか作り話がまるで事実のようにすり替えられてしまった/評論家は、個人の問題を社会問題に都合よくすり替えて論じた/議論を進めるうちに、人権問題がいつしか人種問題にすり替えられていった/野党の追及をかわすため、答弁に立った大臣が巧みに論点をすり替えた
【名詞形】すり替え すり替えをする
【例文】独裁国家では、教科書で用いる言葉のすり替えが行われているようだ/論点のすり替えをしていては、議論が成立しない/役人は、責任の所在のすり替えがうまい/思い出したくない過去は、記憶のすり替えや消去が行われるという
**すりきる【擦り切る・摺り切る】**[する＋切る] ❶(絨[じゅう]毯[たん]、蹄鉄、鎖、鉄格子)を擦り切る(=こすって切る) ❷(計量 [スプーン・カップ]、大さじ、升)にすり切る(=棒などを縁に沿わせ、上を平らにならして量る) ❸(持ち金、金銭、財産、身代)を擦り切る(=完全に全部使ってしまって、一文無しになる) 
【副⁺】❶(ぼろぼろに、よれよれに) ❷ (ぴったりと、真っすぐに) ❸ (すっかり、完全に、何もかも)すり切る
【例文】❶室内でゴルフの練習をして床[ゆか]の絨毯をぼろぼろに擦り切ってしまった/馬は蹄鉄を擦り切ったらしく、歩く度につまずき、よろめいていた/奴隷は、繋[つな]がれていた鎖を尖[とが]った石で擦り切り、逃げた/囚人は、窓の鉄格子をやすりで擦り切り、脱走を企てた
❷粉ミルクは、添付の計量スプーンに必要量をすり切り、哺乳瓶に入れる/料理のレシピで大さじ1杯とは、山盛りではなく、すり切って入れる量を表す ❸本命馬に大勝負を賭けたが、結局持ち金を全部擦り切って、帰る電車賃もなくなった/呉服問屋の三代目は、賭け事に溺れ、身代をすっかり擦り切ってしまった
【名詞形】すり切り すり切りにする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】昔は、米を升にすり切りにして量り売りをしていた/毎日摂取する塩分は、小さじすり切り1杯までに制限している/塩や砂糖を正確に量るには、すり切りべらを使って平らにならすといい
**すりきれる【擦り切れる・摩り—・摺り—】** [する＋切れる] ❶(レコード、テープ、ビデオ、衣類の[膝・袖口・裾]、靴下、鼻緒、草鞋[わらじ]、靴、足の裏、毛、雑巾、表紙、角[かど]、端、タイヤ、畳、絨[じゅう]毯[たん]、ロープ)が擦り切れる(=使い過ぎでこすれて傷む) ❷ (心、気持ち、精神、神経、思考能力、体)がすり切れる(=限界に達するほど消耗する) ❸ (鎖、鉄格子)を/が擦り切れる(=こすって切ることができる) 
【副⁺】すっかり、ぼろぼろに、よれよれに)すり切れる
【補足】他動詞の「すりきる」に対し、「すりきれる」は自動詞で、かつ「すりきる」の可能形でもある

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【例文】❶大好きなレコードを擦り切れるほど聴いた/膝や裾が擦り切れたジーンズのほうがかっこいいらしい/登山用のズボンは、尻や膝の部分が擦り切れないよう二重にしてある/江戸時代の庶民の旅では、替えの草鞋を携行し、擦り切れたら履き替えていた/足の裏が擦り切れるほど歩き回っても、何一つ売れなかった/古書は、表紙が擦り切れて色あせていた/古くなった絨毯は、所々擦り切れて下地が見えてきた ❷勉強ばかりしていると、気持ちがすり切れそうになる/四六時中、気を張り詰めていると、神経がすり切れてしまう/労働者たちは、ぼろ雑巾のように体がすり切れるまで働かされた ❸ この金やすりは強力なので、鎖でも擦り切ろうと思えば、擦り切れる/刑務所の鉄格子は頑丈なので、そうやすやすとは擦り切れない
【名詞形】擦り切れ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 借家の場合、経年変化による壁の汚れや畳の擦り切れは修繕費用を負担しなくてよい/タイヤの擦り切れを表示するスリップサインが出たら、交換が必要だ
**すりこむ【刷り込む】**[刷る＋込む] ❶ⓐ (名前、社名、住所、肩書き、社章、マーク、キャッチコピー、写真、挿絵、肖像、地図)を刷り込む(=印刷面に刷って入れる。また、他のものに添えて同じ印刷面に刷る) ⓑ(名刺、封筒、シール、表紙、ちらし、ポスター、紙幣)に刷り込む ❷ⓐ(思想、教え、言葉、知識、イメージ、観念、帝王学、内容、意識、恐怖、イデオロギー、郷土愛、価値観、病因)を刷り込む(=*繰り返し教え聞かせて、頭の中に忘れないようしっかりと刻む)ⓑ(頭、脳、心、記憶、潜在意識、遺伝子、体、子供、国民、継承者)に刷り込む ❸ (色、染料、インク、絵の具)を(紙、布、木材)に刷り込む(=色が十分に付くように印刷面にしっかり刷って入れる) 
【副⁺】❶❸ (丁寧に、体裁よく) ❷(強く、徐々に、無意識のうちに)刷り込む
【例文】 ❶社員には本人の名前を刷り込んだ名刺が用意されている/名刺の裏には、ローマ字で名前と肩書きが刷り込まれている/社名を刷り込んだ封筒で、顧客に書類を送る/選挙のポスターに候補者の名前と写真を刷り込む ❷独裁者はプロパガンダを駆使して人民に思想を刷り込んだ/「石の上にも三年」という言葉を刷り込まれて育った/王位継承者には、幼少期から帝王学を徐々に刷り込んでいく/学んだ内容は、書くことで脳に記憶させ、刷り込むことが容易になる/地震の強い揺れによる恐怖が体に刷り込まれ、少しの揺れでもパニックになってしまう/地元に伝わる行事を通して、子供たちの心に郷土愛を刷り込んでいく/さまざまな価値観は、幼い頃から無意識のうちに刷り込まれるものだ/親の病因は、子の遺伝子に刷り込まれていくという❸木版画は、色ごとに版木を替え、馬[ば]棟[れん]でこすってしっかり紙に刷り込む/型染めは、型紙を布の上に置き、染料を刷り込んで模様をつける
【名詞形】刷り込み 刷り込みをする
【例文】鳥類が孵[ふ]化[か]直後に眼前の動く物を親と見なす現象を「刷り込み」という/全集の背表紙には、書名が金の刷り込みで入っている/この版画は、版木を何枚も重ねて刷り込みをしている
**すりこむ【擦り込む・磨り込む】**[する＋込む] ❶([肉・魚]に[塩・胡[こ]椒[しょう]・オイル・ニンニク・ハーブ]、[傷口・患部]に[軟[なん]膏[こう]・薬]、[皮膚・肌・頭皮・体・手足]に[クリーム・

<600>
オイル)を擦り込む(=こすって中に浸透させる) ❷(味[み]噌[そ])に(山[さん]椒[しょう]、柚[ゆ]子[ず]、胡[ご]麻[ま]、木の芽)をすり込む(=*すり潰して細かくし、一緒に混ぜる)
【副⁺】(たっぷり、しっかり、万遍なく、丁寧に)すり込む
【例文】 ❶豚肉に塩とハーブを擦り込み、アルミホイルに包んで焼く/鮭に塩をたっぷり擦り込んで寝かせ、冬の保存食とする/肉に胡椒をたっぷり擦り込むと、いい味が出る/人の傷口に塩を擦り込むような、ひどいことを言う/温めた患部に膏薬を擦り込む/患部に薬を擦り込んで包帯を巻いた/純度の高いオイルを頭皮に擦り込むようにマッサージする/手荒れがひどい時は、水仕事の後にクリームをよく擦り込んでおく ❷味噌に柚子をすり込んで、柚子味噌を作る
**ずりさがる【ずり下がる】**[ずる＋下がる]ⓐ(体、眼鏡、マスク、帽子、肩ひも、ショール、パンツ、ズボン、スカート、靴下、帯、ベルト、掛け布団、すだれ、地盤)がずり下がる(=定まった位置からずるようにして下がる)ⓑ(頭、鼻、顔、肩、背中、腰、ベッド、崖、てっぺん)からずり下がる 
【副⁺】だんだん、ずるずる、だらりと、徐々に、自然と、少しずつ)ずり下がる
【例文】電動式のベッドは、背もたれを上げると、体がずり下がってしまう/ずり下がった眼鏡越しに物を見るのは、いかにも老人くさい/大きめのマスクは、ずり下がって困る/大きめの帽子が目の上にずり下がって見えにくい/以前は、若者の間で腰からずり下がって見えるズボンの履き方が流行した/痩せて腰回りが細くなったため、スカートがずり下がってしまう/茶会の途中で着物の帯がずり下がらないように、しっかり締めて出かけた/母がベッドからずり下がった掛け布団を直してくれた/強風ですだれの片側が外れ、ずり下がっている/喧[けん]嘩[か]相手の勢いに押され、だんだん後ろにずり下がった
**すりつける【擦り付ける・摺り—・磨り—】**[する＋付ける] ❶(頭、顔、額、頬、鼻面、足、膝、体、くちばし、吸い殻、マッチ棒の頭、塩、ニンニク、泥、汚れ、匂い)を擦りつける(=こするようにして付ける) ❷(胡[ご]麻[ま]、山芋、墨)をすりつけている(=いつもすって慣れている) 
【副⁺】❶(しっかり、ぐいぐい)擦りつける
【補足】❷は「すりつけている」の形で使う
【例文】❶ 信徒たちは、頭を地面に擦りつけて何度も礼[らい]拝[はい]している/茶代を出すと、茶屋の女将は畳に頭を擦りつけるようにしてお辞儀をした/幼児は、母親の胸に顔を擦りつけて甘えた/愛犬は、名前を呼ぶと飛んで来て、私の膝に顔を擦りつけた/子供たちは、額を窓ガラスに擦りつけるようにして、車窓の景色に見入っている/叔父は申し訳ないと、額を畳に擦りつけんばかりにして謝った/風呂から上がったら、足をマットに擦りつけて水気をぬぐう/煙草の吸い殻を灰皿に擦りつけて火を消す/マッチ箱の側面にマッチ棒の頭を擦りつけると、火がつく/肉の表面にニンニクを擦りつけて、風味を移す/地方には、泥を体に擦りつけて健康を願う行事がある ❷料理人は、すりこぎで胡麻や山芋をすりつけているので手早く上手にできる/書道で墨をすりつけていない初心者は、手を黒く汚してしまう
**すりつぶす【擦り潰す・磨り—・擂り—】**[する＋潰す] ❶(胡[ご]麻[ま]、豆、胡桃[くるみ]、山[さん]椒[しょう]、香辛料、梅干し、芋、ニンニク、野菜、薬草、草、魚、肉、エビ、殻、細胞)をすり潰す(=
すって細かく砕く) ❷(身[しん]上[しょう]、身代、体力)をすり潰す(=遊びや失敗などで財産をすっ
<601>
かり失う) 
【副⁺】❶(丸ごと、粉々に) ❷ (散々に、ことごとく)すり潰す
【例文】 ❶胡麻をすり潰したら調味料を加え、野菜を和える/ゆでた豆をすりこぎですり潰し、餡にして餅に絡める/小さなすり鉢は、香辛料をすり潰す時に便利だ/ニンニクをすり潰し、焼き肉のたれに入れる/ゆでた野菜や魚などをすり潰して離乳食を作る/草食動物は、臼歯で草をすり潰して食べる/エビを殻ごとすり潰して団子を作る/細胞をすり潰すと、DNAが抽出できる ❷相場に手を出し、身上をすり潰してしまった
**すりぬける【擦り抜ける】** [擦る＋抜ける] ❶(隙間、そば、脇、横、前、後ろ、足元、人込み、渋滞の中、[人・車]の間、路地、網戸の目、指、手)を擦り抜ける(=狭い所をぶつからないように体をかわしながら*通り抜ける) ❷(検査、検問、検疫、税関、審査、監査、追及、監視、[看守・監督員]の目、[捜査・包囲]網、法の網、取り締まり、チェック、危ういところ)を擦り抜ける(=人の注意をうまくごまかして免れる。とがめられないようにうまく*通り抜ける) 
【副⁺】(何とか、どうにか、さっと、するりと、辛うじて、難なく、巧妙に、巧みに、ぎりぎりの所で)擦り抜ける
【例文】 ❶ゴキブリは、僅かな隙間もうまく擦り抜けて逃げ去る/自転車がベルを鳴らしながら、歩行者の横を擦り抜けて行く/飼い猫が私の足元を擦り抜けて外に出てしまった/財布をすった男は、人込みを巧妙に擦り抜けて姿を消した/渋滞の中をバイクが巧みに擦り抜けて行く/小さい虫が網戸の目を擦り抜けて入って来る/捕まえようとした魚が手を擦り抜けて逃げてしまった ❷ ドーピング検査を擦り抜ける新たな薬物が開発されたらしい/犯人は、警察の検問を擦り抜けて逃走中だ/空港の探知犬は、禁輸品が検疫を擦り抜けるのを未然に防いでいる/被疑者たちは、口裏を合わせて検察の追及を擦り抜け、最終的に起訴を免れた/厳しい監視を擦り抜けて、試験問題が外部に持ち出された/囚人が看守の目を擦り抜けて脱走した
**すりへらす【摩り減らす・磨り減らす】** [する＋減らす] ❶ (靴底、靴の踵[かかと]、下[げ]駄[た]の歯、軟骨、歯)をすり減らす(=他の物と何度もこすって、だんだん小さく薄くする) ❷(神経、精神、身、心身、心、脳[のう]味[み]噌[そ]、命、寿命)をすり減らす(=心身を長い間使ったり酷使したりして弱らせる) ❸(国力、身代、資産、財産)をすり減らす(=少しずつ減らす)

【副⁺】(次第に、徐々に、ひどく)すり減らす
【例文】 ❶セールスマンは靴底をすり減らして歩き回り、顧客を獲得する/刑事は、靴の踵をすり減らすほど聞き込みをしてこそ一人前だ/用もなく歩き回るのは、下駄の歯をすり減らしているだけだ/間違った歯磨きは歯をすり減らす心配がある ❷入試を直前に控え、心配で神経をすり減らす思いだ/連日のクレーム対応で神経がすり減らされていく /内戦の混乱の中、親たちは、身をすり減らして我が子を守り抜いた/医療従事者は、患者の命を救うため、身も心もすり減らして働いている/津波による行方不明者の捜索は、心身をすり減らす作業だ/職場の複雑な人間関係に、波風を立てぬよう心をすり減らしている/天才画家は、精神的に追い詰められた結果、命をすり減らして早世した ❸長引く戦乱で、かつての大国も国力をすり減らしたようだ/商才のない息子が後を継ぎ、親が築いた身代をすり減らしてしまった
**すりへる【摩り減る・磨り減る】** [する＋減る] ❶(→「すりへらす」 ❶に同じ。タイヤ、石畳、床[ゆか]、階段、絨[じゅう]毯[たん]、縁[ふち]、角[かど]、まな板、ブラシ、消しゴム、墨、鉛筆の芯、砥[と]石[いし]、刃[は]、
<602>
指紋)がすり減る(=他の物と何度もこすれて、だんだん小さくなる) ❷ (→「すりへらす」)❷ に同じ)がすり減る(=心身が長い間使われたり酷使されたりして弱る) 
【副⁺】(かなり、すっかり、次第に、徐々に、ひどく)すり減る
【例文】 ❶現場の足跡から見ると、犯人は、底のすり減った靴を履いていたようだ/車のタイヤがすり減って、スリップしやすくなっている/階段の縁がすり減ると、滑りやすくなる/加齢によって、歯はすり減ったり傷んだりする/包丁の刃は、繰り返し砥石で研ぐうちにすり減って小さくなる/関節の軟骨がすり減ると、痛みや炎症が起きる/指紋がすり減って指紋認証ができない ❷仕事で連日クレーム対応に追われ、神経がすり減ってしまった/いくら勉強しても、脳味噌はすり減らないだろう
**すりむく【擦り剥く】** [擦る＋剥[む]く](顔、鼻の頭、おでこ、手のひら、肘、腕、肩、足、膝、膝小僧、膝頭、皮、皮膚)を擦りむく(=物に強くすって皮をむく) 
【副⁺】(ひどく、派手に、皮がめくれるほど)擦りむく
【例文】 駅のホームで突き飛ばされて、顔と手を擦りむいた/転倒したが、手のひらの皮を軽く擦りむいただけですんだ/自転車で転んで、肘と腕を擦りむいた/石につまずいて転び、膝小僧を擦りむいてしまった/仲間と取っ組み合いの喧[けん]嘩[か]をして、あちこち擦りむいた/コンクリートで擦りむいて赤くなった所を消毒し、薬を塗った
【名詞形】擦りむき
【例文】 転んでおでこに擦りむき傷をこしらえた/スポーツ用の膝当ては、プレー中の擦りむき防止に役立つ
**すりむける【擦り剥ける】** [擦る＋剥[む]ける] (→「すりむく」に同じ)が擦りむける(=物に強くすれて皮がむける) 
【副⁺】(赤く、ひどく)擦りむける
【例文】 オールでボートを漕[こ]いだら、手のひらが擦りむけた/力いっぱい綱を引くうちに、手の皮が擦りむけてしまった/日に焼けた肩が擦りむけてひりひりする/階段で転んだら、膝頭が擦りむけて血がにじんだ/顔が擦りむけたように紅[あか]いのは、病気のせいだという/油の汚れを取ろうと、皮膚が擦りむけるほど両手をこすった/バイオリン弾きの首には、楽器が当たって皮膚が擦りむけた痕があった
**すりよる【擦り寄る】** [擦る＋寄る] ❶ (幼子が親兄弟、[猫・犬]が[飼い主・主人]、足元、胸)に擦り寄る(=体が触れるほど近寄る) ❷(子が親、女が男、ホステスが得意客、バーのマダムが社長、側室が殿様、客引きが観光客、議員が有権者、業者が役人、政治家が権力者、マスコミが政権、小国が大国)に擦り寄る(=要望をかなえてもらえるよう、機嫌を取って力のある者のそばに近づく) ❸ ([座敷で寝ている人・座している権力者]の[そば・傍ら・枕元・膝元])に擦り寄る(=膝を擦って近寄る) 
【副⁺】❶❷(そっと、べったり)擦り寄る
【例文】❶幼子は、母親に擦り寄ったまま離れようとしない/猫は、飼い主を見つけると、甘えるように擦り寄って行った ❷娘が急に父親に擦り寄って来るのは、決まっておねだりする時だ/ホステスが得意客に擦り寄って、ご機嫌を取っている/客引きが観光客に擦り寄って、怪しげな見世物小屋に誘っている/選挙の時だけ有権者に笑顔で擦り寄る議員は、全く信用できない/業者が役人に擦り寄って、仕事の情報を得ようとしている/いつの時代も、権力者にべったり擦り寄って甘い汁を吸おうとする輩がいるものだ/政
<603>
権に擦り寄ろうとするマスコミは信頼できない/庇[ひ]護[ご]を求めて小国が大国に擦り寄るのは、洋の東西を問わない ❸ 病人の枕元に擦り寄って、小声で言葉を交わした/殿様の傍らに擦り寄って、家臣が何やら耳打ちをした
**すれあう【擦れ合う・摩れ合う】** [すれる＋合う] ⓐ(物、紙、布、衣類、袖、裾、葉、枝、梢[こずえ]、葦[あし]、枯れ葉、羽、果実、米粒、玉砂利、金属、船体、体、肌、肩、膝、骨)が擦れ合う(=物と物とが互いにこすれる) ⓑ(車輪とレール、タイヤと路面、マスクと肌)が擦れ合う
【副⁺】(軽く、激しく)擦れ合う
【例文】物と物が擦れ合うと摩擦熱が生じる/静まり返った試験会場で答案用紙の擦れ合う音が聞こえた/和服を着て歩いたら、裾が擦れ合い、かすかな音がした/強風で木の葉が擦れ合う音がザワザワと聞こえて来る/竹林に風が吹くと、葉が擦れ合って、サラサラと鳴る/林に入ると、枯れ葉が擦れ合い、カサコソと音を立てた/箱詰めの果実は、輸送中に擦れ合わないように1個ずつネットで包んである/米を研ぐと、米粒が擦れ合って、表面のぬかが取れる/足元で玉砂利が擦れ合う音を聞きながら、神社の参道を歩いた/古いシャッターは、開閉する度に、金属部品の擦れ合う音がキーキーと響く/狭い道で相手と擦れ違いざまに肩と肩が擦れ合った/電車が急カーブにさしかかり、車輪とレールが擦れ合って甲高い音がした/ブレーキを急に踏んだので、タイヤと路面が擦れ合う音が響いた/マスクが肌と擦れ合って肌荒れになる場合がある
**ずれこむ【ずれ込む】** [ずれる＋込む] ❶(時期、時刻、時間、日、期日、日程、予定、入荷、納期、引き渡し、出発、到着、決定、判決、確定、工程、作業、発表、発売、発送、着工、完成、復旧、オープン、開通、開花、開始、開幕、計画、景気回復、ピーク、審議、提出、承認、成立、締結、支給、解散、手続き)がずれ込む(=物事の時期が予定よりずれて、別の時期に入ったりかかったりする) ❷ (場所、位置、印刷、境界標)がずれ込む(=位置が前後左右に動く) 
【副⁺】(かなり、多少、若干、大きく、更に、大幅に、僅かに、微妙に)ずれ込む
【例文】 ❶ロケットの発射時刻は2時間ずれ込み、午後7時と発表された/台風で出発の予定が数日ずれ込む恐れがある/予算の確定は週明けにずれ込む見込みだ/大雨の影響で工事の着工が1か月もずれ込んだ/店のオープンが6月から7月にずれ込む恐れがある/今年は桜の開花時期が例年より早く2週間も前にずれ込んだ/年内の景気回復は難しく、来年以降にずれ込む見通しだ/衆院の解散は、7月から年末に大きくずれ込む公算が大である/この手続きは、一日くらいずれ込んでも問題ない❷ 印刷は、次ページにずれ込まないよう、1ページ内に収めてほしい/地震による地滑りで隣家との境界標がこちら側に大きくずれ込んでしまった
【名詞形】ずれ込み
【例文】 クレジットカード会社の請求は、月によって支払い期日に若干のずれ込みがある/ワクチンの供給にずれ込みが相次ぎ、接種予定に遅れが出ている
**すれちがう【擦れ違う】** [擦れる＋違う] ❶ⓐ(電車、列車、車、バス、トラック、自転車、船、[人]、知人)が擦れ違う(=互いが近づき、そのまま反対方向へと別れて行く) ⓑ(→ⓐに同じ)と擦れ違う ❷ ([人]、友人、恋人、彼氏、彼女、親、子供)と擦れ違う(=時間や場所が一致せず、会えるはずが会えない) ❸ (話、意見、主張、言うこと、議論、
<604>
会話、気持ち、感情、考え、生活、親子、夫婦、恋人同士)が擦れ違う(=二人の間で思っていることが合わない) 
【副⁺】❶(偶然、たまたま、ひっきりなしに) ❷ (なぜか、思いがけず) ❸ (いつも、時々、たまに)擦れ違う
【例文】❶上りと下りの電車が橋の上で擦れ違う/列車が擦れ違う時、風が起こる/この道はひっきりなしに車が擦れ違うから、通学路には不向きだ/今、擦れ違った車には友人が乗っていた/対向車と擦れ違う時はヘッドライトの向きを下げる/狭い道で大型トラックと擦れ違う時には何だか怖い/登山中、細い山道で人が擦れ違う際のルールは登り優先だ/今、擦れ違ったのは確か高校時代の同級生だ❷ 待ち合わせていた友人とは擦れ違って会えなかった/なぜか、恋人と擦れ違ってしまうドラマのワンシーンが切ない ❸二人の言うことが擦れ違って話し合いにならない/議論が擦れ違ったままで結論が出ない/親子が擦れ違ったまま、長い間疎遠になっている/夫婦が擦れ違うのは価値観の違いによるところが大きい
【名詞形】擦れ違い 擦れ違いになる
【例文】 車の擦れ違いができないような細い山道では、運転に気を遣う/夫婦の擦れ違いが離婚の原因だという/結婚生活で擦れ違いが起こらないよう互いに努力している/携帯電話がなかった頃は、待ち合わせで擦れ違いになった苦い経験がある/擦れ違いざま、男にバッグをひったくられた
**すわりこむ【座り込む】** [座る＋込む] ❶(道、通路、道端、地面、地べた、玄関先、床[ゆか]、枕元、廊下、縁側、階段、壁際、茶の間、椅子、ベンチ、物陰、木陰、木の下、瓦[が]礫[れき]の中、[店・パソコン・ストーブ]の前、隣、その場)に座り込む(=座ったまま動かなくなる) ❷([国会議事堂・官邸・役所・工場]の前、玄関先)で/に座り込む(=目的を達成するまでその場に長い間座る。座って談判する) 
【副⁺】❶(じかに、じっと、ぐったりと、へなへなと、ぺたりと、どかりと、でんと、呆[ぼう]然[ぜん]と、所在なげに、崩れるように、頭を抱えて、腰が砕けて) ❷ (ずっと、粘り強く、覚悟を決めて)座り込む
【例文】❶熊が登山道に座り込んだまま動こうとせず、騒ぎとなった/通路に座り込まれては通行の邪魔になる/地面に座り込んで、蟻の行列をじっくり観察した/祖父は縁側に座り込み、盆栽の手入れを始めた/映画監督は、椅子にどかりと座り込み、あれこれ指示を出している/株で大損した男は、頭を抱えてベンチに座り込んだ/地[じ]吹[ふ]雪[ぶき]で動けなくなり、物陰に座り込んだまま凍死した人がいる/生徒たちが木陰に座り込んでおしゃべりをしている/被災地では、呆然と瓦礫の中に座り込み、涙を流す人々が大勢いた/一日中、パソコンの前に座り込み、キーを叩[たた]く/祖母は、寒くなるとストーブの前に座り込んでいることが多い/不合格の通知にショックを受け、その場にへなへなと座り込んでしまった/事故の凄惨な光景に膝が震え、その場に崩れるように座り込んだ/息子の事故の知らせを聞き、母親はその場に座り込みそうになった ❷ 学生たちは、環境問題への対策を求めて国会議事堂前で座り込んだ/デモ隊は、役所の前で座り込み、抗議の声を上げている
【名詞形】座り込み 座り込みをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文では「座込み」と送り仮名が省略される
【例文】 弟子にしてほしいと玄関先で座り込みを始めた/官邸前で行われた、抗議の座り
<605>
込みに参加した/工場の前で座り込みをして、要求貫徹まで戦おう
**すわりなおす【座り直す】** [座る＋直す] ❶(椅子、ソファ、席、その場、[座布団・畳]の上、机の前)に座り直す(=一旦立った後、同じ所に再び座る) ❷(→❶に同じ)に座り直す(=崩れた姿勢を整えて同じ所に座る) ❸ (向こう、前の方、別の席、隣、傍ら)に座り直す(=場所を変えて別の所に座る) 
【副⁺】❶(すぐ、深く) ❷(きちんと、行儀よく、膝をそろえて、改まって、畏[かしこ]まって)座り直す
【例文】❶皆は、警報を聞いて立ち上がったが、誤報だと分かると元の席に座り直した/腰を上げて帰りかけたが、友人に引き止められてその場に座り直した/眼鏡を取って来ると、祖母は畳の上に座り直して新聞を読み始めた/座席から立って外を眺めていた社長は、机の前に座り直すと、受話器を取った❷彼は、両親の前で姿勢を正して椅子に座り直し、「お嬢さんと結婚させてください」と言った/疲れたので、脚を組み替え、深く椅子に座り直した/「じっくり話を聞こう」と言って、父はソファに座り直した/友人は、座布団の上に膝をそろえて座り直すと、本音を語り始めた/胡坐[あぐら]をかいていたが、客が来たので、慌てて行儀よく座り直した ❸向こうのテーブルに座り直して一杯やろうと知人に誘われた/初めは後ろの席にいたが、講義がよく聞こえるように前の方に座り直した
<606>
**せいしきる【制し切る】** [制する・制す＋切る] ❶([人]、父、相手、群集、過半数、流れ、試合、今場所、接戦、難コース、議場)を制し切る(=支配権を握って完全に押さえる) ❷(自分、感情、欲望、欲求、気持ち、誘惑)を制し切る(=これ以上できないほど、気持ちなどを完全に抑制する) 
【副⁺】(どうにか、ついに、完璧に、見事に、徹底的に、やっとの思いで)制し切る
【例文】 ❶酒が入ると性格が変わってしまう酒乱の父を、誰も制し切ることができない/ここぞという時、相手を制し切って試合に勝利した/試合の流れを制し切ることができず、負けてしまった/横綱は全勝優勝で今場所を見事に制し切った/議長は、怒号が飛び交う議場を制し切ることができなかった ❷ 鍛練の結果、怒りを抑え、自分を制し切ることができるようになった/欲望を制し切って初めて、解[げ]脱[だつ]の道が開かれる
**せいしきれる【制し切れる】** [制する・制す＋切れる] ❶(→「せいしきる」❶に同じ)が/を制し切れる(=支配権を握って完全に押さえることができる) ❷(→「せいしきる」❷に同じ)が/を制し切れる(=これ以上できないほど、気持ちなどを完全に抑制することができる) 
【副⁺】(→「せいしきる」【副⁺】に同じ)制し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶祭り見物の群集は、とても警官数人で制し切れるものではなかった/過半数を制し切れると思ったが、根回しが足りず選挙で敗れた ❷ 人は感情の動物で、自分で自分が制し切れなくなることもある/かっとなり、理性では制し切れない感情に襲われた/禁煙中だが、煙草を吸いたい欲望が制し切れなくてつい手を出した/見るなと言われると、欲求を制し切れず、かえって見たくなる/人前で涙を見せたくなかったが、悔しい気持ちを制し切れず、泣いてしまった/夫のスマホをのぞき見したいという誘惑を制し切れず、つい見てしまった
**せおいきる【背負い切る】** ☞しょいきる【背負い切る】
**せおいきれる【背負い切れる】** ☞しょいきれる【背負い切れる】
**せおいこむ【背負い込む】** ☞しょいこむ【背負い込む】
**せがみこむ【せがみ込む】** [せがむ＋込む] ([人]、家族、友人、先輩、上司)にせがみ込む(=要望をかなえてもらおうと、強引なほど熱心に頼む) 
【副⁺】(うるさく、しつこく、まとわりついて)せがみ込む
【例文】両親にせがみ込んで、人気の遊園地へ連れて行ってもらった/子供にしつこくせがみ込まれて、ゲーム機を買うことになった/パーティーに出るので、姉にせがみ込み、高級なネックレスを貸してもらった/孫にせがみ込まれると、つい甘くなって何でも買っ
<607>
てやってしまう/弟にせがみ込まれて、大切なギターを貸してやった/先輩にせがみ込んで、楽なアルバイトを世話してもらった
**せきあげる【咳き上げる】** [咳[せ]く＋上げる] ❶([人]、子供、病人、老人)がせき上げる(=続けざまに咳[せき]をする) ❷(→❶に同じ)がせき上げる(=声や息を*吸い込むようにして、激しく泣く。*しゃくりあげる) ❸ (胸、悲しみ、怒り、感情、涙)がせき上げる(=感情が高まり、胸にあふれて*突き上げるように出る) 
【副⁺】❶〜❸ (しきりに、激しく、ひどく) ❶ (苦しげに)せき上げる
【例文】❶子供がひどくせき上げて食べた物を戻してしまった/咳[せき]喘[ぜん]息[そく]の持病があるので、夜中にせき上げて眠れないことがある/娘は、喉の奥にからんだ痰がなかなか出せず、しきりにせき上げている/年老いた母は、お茶を飲んだ後にせき上げることが多くなった❷ 恩師の訃報に接した教え子たちは、皆、肩を震わせて激しくせき上げた恋人と別れた後、急に悲しくなり、胸がせき上げてきた/出征する息子を見送った母親は、涙がせき上げて止まらなかった
**せきあげる【塞き上げる・堰き上げる】** [せく＋上げる](水、流れ、流水、洪水)をせき上げる(=川などの流れをせき止めて、水かさを増す。また、上流へ逆流させる)
【例文】 川の水面より高い所に、可動式堰で水をせき上げ、農業用水として取り込む/山奥から流れ出た川の水は、村の堰[せき]でせき上げられ、飲み水として利用される/今回の洪水は、地形により局所的に流れがせき上げられて発生したものだ/流木でせき上げられた流水が堤防を侵食し、橋の一部が崩落した
【名詞形】せき上げ
【例文】 堤防の高さは、橋[きょう]梁[りょう]で流木が集積して起こる水位せき上げを予測して決められる/豪雨の川では、流木が橋に引っ掛かり、洪水のせき上げが起こった
**せきいる【咳き入る】** [咳[せ]く＋入[い]る] (→「咳き上げる」❶に同じ)がせき入る(=続けざまに咳[せき]をする) 
【副⁺】(激しく、ひどく、軽く、小さく、力なく、大きく、深く、急に、苦しそうに、絶え間[ま]なく、後から後から)せき入る
【例文】 気管支の弱い娘は、冷たい風に当たると、いつもせき入ってしまう/病室からは、結核患者の力なくせき入る声が聞こえて来る/室内に充満する煙草の煙にむせて何度もせき入った/飲み物が気管に入り、激しくせき入ってしまった/喘[ぜん]息[そく]気味の私は、家に帰るなり、ひどくせき入ってしまった/ソファに身を投げ出したまま、後から後からせき入って、止まらなくなった
**せきこむ・せっこむ【急き込む・急っ込む】** [急[せ]く＋込む] ⓐ([人]、家族、編集長、担当者、アナウンサー、店員)がせき込む(=気持ちがひどく焦る。物事を早くしようと焦る) ⓑ せき込んで(尋ねる、話す、しゃぺる、質問する、答える、聞き返す、書く、帰って来る) ⓒ せき込んだ(様子、口調、話しぶり、しゃべり方、足取り) 
【副⁺】(珍しく、ひどく、いつになく、興奮して)せき込む
【補足】「せっ込む」は「せき込む」の転で口語表現。「せき込んで」の形で、
副詞的に使うことが多い
【例文】編集長は、深夜に電話で私を叩[たた]き起こし、「大事件だ」とせき込んで話し始めた/妻が倒れたとの知らせに驚き、「病院はどこだ」とせき込んで聞き返した/議長に回答を促
<608>
され、担当者はせき込むように早口で答えた/中継のアナウンサーは、番組の終了時刻が迫ると、ひどくせき込んだ話しぶりになった/慌てた時は、ついせき込んだしゃべり方になってしまうので、気をつけたい/店員は、客からせき込んだ調子で苦情を言い立てられ、戸惑っている様子だ
**せきこむ【咳き込む】** [咳[せ]く＋込む](→「咳き上げる」❶に同じ)がせき込む(=続けざまに咳[せき]をする) 
【副⁺】(→「せきいる」【副⁺】に同じ。ゴホゴホと、コンコンと)せき込む
【例文】 小児喘[ぜん]息[そく]の子が眠れずせき込むので、母親が夜通し看病している/患者は、痰[たん]がからまり、顔を真っ赤にしてせき込んだ/激しくせき込んでいたら、母が背中をさすってくれたので、少し楽になった/海水浴中、大波に襲われ、水が鼻から入ってゴホゴホとせき込んだ/ビールをぐっと飲んだら、むせてせき込んでしまった/喫煙室の中は、煙草の煙がもうもうと立ち込めて、せき込みそうなくらいだった/リングに倒れたボクサーは、せき込みながら真っ赤な血を吐き出した/風邪でのどをやられたらしく、一度せき込んだら止まらなくなる/異物が誤って気道に入った時は、強くせき込めば排除できる
**せきたてる【急き立てる】** [急[せ]く＋立てる] ⓐ ([人]、家族、友人、同僚、部下、学生、店員、利用者、運転手、車、タクシー、馬、兵)をせき立てる(=物事を急いでするように強く促す) ⓑ(仕事、作業、準備、返済、回答、決断)をせき立てるⓒ (焦る心、はやる気持ち、不安、警笛、声)にせき立てられる 
【副⁺】(やかましく、うるさく、せっかちに、早く早くと、やいのやいのと)せき立てる
【例文】 母親は、いらいらして「早く学校に行きなさい」と子をせき立てた/「病院に行きましょう」と母にやかましくせき立てられ、父はようやく重い腰を上げた/野外活動の集合時刻に遅れないよう、行くのを渋る子をせき立てて連れて来た/毎日、鬼のような上司に「ぐずぐずするな」と仕事をせき立てられている/図書館の閉館時刻が迫り、利用者がせき立てられるように退館した/夕暮れ時は、あちこちで前の車をせき立てるように、クラクションが鳴っている/編集者に早く早くとせき立てられて、やっと1冊書き上げた/そんなにせき立てられると、余計焦ってしまう/不安な気持ちにせき立てられ、倒れた夫のもとに無我夢中で駆けつけた
**せきとめる【塞き止める・堰き止める】** [せく＋止める] ❶(川、流れ、水、地下水、流水、高潮、波、津波、洪水、潮流、流出、谷、魚道、水路、流木、ごみ、土砂、通行、血流、涙、尿漏れ)をせき止める(=流れて来る物を遮って止める) ❷(人口[膨張・減少]、国際化、インフルエンザの流行、[感染・事件]の拡大、犯罪者の越境、難民の流入、物流、人の移動、金[かね]の流れ、連勝、攻撃、情報、怒り)をせき止める(=物事の勢いや広がりを遮って止める) 
【副⁺】(しっかり、確実に、完全に)せき止める
【例文】 ❶川をせき止めて造った大きなダム湖も、渇水で水位が下がっている/川をせき止めていたダムが地震で決壊し、大水害を起こした/大正池は、焼[やけ]岳[だけ]の噴火による火山泥流で梓[あずさ]川[がわ]がせき止められてできた/大噴火で川の流れがせき止められ、湖沼群が形成された/家の周りに土[ど]嚢[のう]を積み、流水をせき止めている/地下に浸透した汚染水の海への流出をせき止めるため、地中に遮水壁が設置された/ダム建設により山からの土砂の流出がせき止められた/川に柵を設け、魚の進路をせき止める漁法で、サケを捕獲する/脳血栓は、脳動脈にできた血の塊が血流をせき止めて生じる ❷ 人口減少を確実にせき止める
<609>
抜本的な政策が期待される/国際化は、せき止めることのできぬ世界の潮流だ/ウイルスの感染拡大は、一国の対策だけで完全にせき止められるものではない/敵チーム連勝の流れをせき止めるには、監督の的確な采配が鍵となる/沸き上がる怒りをせき止められず、相手に暴言を吐いてしまった
**せぐりあげる【せぐり上げる】** [せぐる＋上げる] ❶(涙、声、嗚[お]咽[えつ])がせぐり上げる(=抑えていた涙や泣き声などがあふれるようにして出てくる) ❷ ([人])がせぐり上げる(=声や息を*吸い込むようにして泣く) 
【副⁺】(しきりに、苦しげに)せぐり上げる
【例文】 ❶親を亡くした悲しみに、せぐり上げる涙は止めようもなかった/宿敵に負けた時は、せぐり上げてくる涙をぐっとこらえ、雪辱を誓った/夫の出征を見送る妻は、せぐり上げてくる嗚咽をじっとかみ殺していた ❷ 故郷を離れて上京した娘は、一人になると、寂しさにせぐり上げていた/癌[がん]患者は、せぐり上げながら苦痛を訴えた
**せせらわらう【挵ら笑う】** [挵[せせ]る＋笑う]([人]、相手、相手の[ミス・失敗・不始末・間違い・無学・小心ぶり・願い・提案・言葉])をせせら笑う(=馬鹿にして笑う) 
【副⁺】(ふふんと、冷たく、意地悪く、露骨に、無遠慮に、冷ややかに、鼻で)せせら笑う
【例文】戦闘機は、敵の歩兵たちをせせら笑うかのように旋回して飛び去った/上司に従うふりをしながら、心の中では彼をせせら笑っていた/人の失敗をあげつらい、せせら笑うような態度は許せない/隣人が「テレビの音がうるさい」と言って来たが、夫は冷ややかにせせら笑って取り合わない
【名詞形】せせら笑い動せせら笑い(を)する
【例文】 他人の間違いをせせら笑いした本人が、同じミスを犯している/皆からせせら笑いをされても、俺は平気だ/上司は、部下の真剣な提案にもせせら笑いを浮かべて、まともに聞こうとしない
**せっこむ【急っ込む】** ☞せきこむ・せっこむ【急き込む・急っ込む】
**せぴりとる【せびり取る】** [せびる＋取る](金、金銭、金品、生活費、小遣い、慰謝料、チップ)をせびり取る(=金銭や品物を無理に要求して手に入れる) 
【副⁺】(無理やり、強引に)せびり取る
【例文】 放[ほう]蕩[とう]息子は、親から金をせびり取っては、ギャンブルにつぎ込んでいる/離婚する妻は、養育費と称して夫から多額の金をせびり取った/金をせびり取ろうと、資産家に近づく/会社のクレーム対応に因縁をつけ、金をせびり取る客もいる/いくら働いても、強欲な親に金をせびり取られ、自分の洋服すら買えない/役人の中には、便宜を図る見返りに、業者から金品をせびり取る者もいるらしい/自殺した生徒は、同級生からいじめられ、小遣いをせびり取られていた/結婚生活で散々な目に遭ったので、夫から慰謝料をせびり取れるだけせびり取ってやろうと思っている
**せまりくる【迫り来る】** [迫る＋来る](危険、危機、脅威、敵、爆撃機、大軍、戦争、炎、[火・魔]の手、嵐、津波、洪水、溶岩流、死の影、死刑執行、老い、運命、恐怖、不安、冬、闇、黄昏[たそがれ]、高齢化時代、感染の波)が迫り来る(=危険や恐怖などが次第に近づいて来る)
【副⁺】(徐々に、刻々と、刻一刻と、ひたひたと、間近に、目の前に、確実に、背後に)迫り来る
【補足】「迫り来る＋名詞」の形で使うことが多い
<610>
【例文】)反政府運動への弾圧が強まり、活動家たちは迫り来る身の危険を感じている/迫り来る食糧危機に備え、各国が協力して対策を講じる必要がある/背後に迫り来る爆撃機から逃れようと、人々は着の身着のままで逃げ惑った/両国間の緊張が高まり、人々は迫り来る戦争の恐怖におののいている/火事の炎が迫り来る中、やっとのことで出口を探して外に逃れた/火山の噴火後、島民は迫り来る溶岩流から逃れ、島を脱出した/誰でも内心は、迫り来る老いにおびえているものだ/冬山の遭難者は、救助を待つ間、迫り来る死の恐怖と戦っていた
**せめあう【攻め合う】** [攻める＋合う] ⓐ (両者、双方、両チーム、両軍、敵味方、身内同士、国と国)が/で攻め合う(=互いに相手を攻撃する) ⓑ (陣営、陣地、城、軍艦、ゴール、弱点)を攻め合う ⓒ (対戦相手)と(互い)を攻め合う
【副⁺】(一気に、互角に、正々堂々と、激しく)攻め合う
【例文】決勝戦は、終盤まで両者が互角に攻め合っていたが、結局、1点差で勝負がついた/両チームは終始、ゴールを攻め合ったが、互いに無得点で引き分けた/両軍は互いに譲らず、敵味方が入り乱れて激しく攻め合った/両軍は、互いの陣地を攻め合ったが、決着がつかなかった/戦国時代には、親子や兄弟といった身内同士で攻め合った悲劇が数多くある/将棋には、いきなり攻め合うような激しい戦法もある
【名詞形】攻め合い 攻め合いになる
【例文】対局は、序盤から小細工なしの激しい攻め合いが続いた/チームは、相手との攻め合いを制し、勝利をつかんだ/試合は、膠[こう]着[ちゃく]状態から激しい攻め合いになった
**せめあう【責め合う】** [責める＋合う] ⓐ(両者、双方、夫婦、兄弟、姉妹、[身内・仲間・住民・同僚]同士、父と母)が/で責め合う(=互いに相手を非難する) ⓑ (欠点、弱点、無能、無礼、無責任、失敗、過ち、非、[軽率・卑劣・冷酷・だらしな・不[ふ]甲[が]斐[い]な]さ、裏切り、嘘[うそ]、不道徳、変心、職務怠慢)を責め合うⓒ(相手、身内、同僚、仲間、隣人)と(互い)を責め合う
【副⁺】(ねちねち、しつこく、激しく、厳しく)責め合う
【例文】二人は、激しく相手を責め合ったあげく、取っ組み合いの喧[けん]嘩[か]を始めた/相続を巡って兄弟が口論し、互いを責め合っている/同僚同士で職務怠慢を責め合っているが、納期に遅れたのは、この二人の責任だ/私の落第のことで父と母が責め合う姿を見るのはつらかった/些[さ]細[さい]なことで互いを責め合うのは、もうやめにしよう/過ちをしつこく責め合うのではなく、互いにカバーし合うべきだ/互いの非を仲間と責め合っているだけでは、前進はない
**せめあがる【攻め上がる】** [攻める＋上がる] ❶ⓐ(都[みやこ]、王都、首都、京)に攻め上がる(=地方から政治の中心地に攻めて行く) ⓑ(街道、大[おお]路[じ]、東海道)を攻め上がる ❷ⓐ(山頂、山上、城、砦[とりで])に攻め上がる(=下の方から城などのある高い場所を目がけて攻めて行く) ⓑ(斜面、山腹、崖)を攻め上がる ❸ⓐ (ゴール、敵陣)に攻め上がる(=サッカーなどの試合で、ゴールを目がけて攻めて行く) ⓑ(コート、右サイド)を攻め上がる
【副⁺】(一気に、一[いっ]気[き]呵[か]成[せい]に、一斉に、じわじわ)攻め上がる
【例文】 ❶九州から一気呵成に京に攻め上がり、天下を取ろうとした武将がいた/反乱軍が都大路を攻め上がっているとの情報に、宮中は大騒ぎになった ❷ 麓に火が放たれたため、山頂に攻め上がろうとしていた一隊はひるんで退いた/大軍が山上の城に向かって
<611>
攻め上がって行った/山岳戦で下から攻め上がる軍には、地形上の不利がある/この急[きゅう]峻[しゅん]な崖を、馬に乗って攻め上がるのは到底無理だ ❸ ゴール前まて攻め上がったが、ゴールキーパーにシュートを阻まれた/サイドから攻め上がって何度か好機を作った/ドリブルで攻め上がり、見事にシュートを決めた/味方のパスを受け、ピッチを攻め上がったディフェンダーが2点目を奪った
【名詞形】攻め上がり
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 ミドフィルダーは、果敢な攻め上がりでチームの勝利に貢献した/味方は、相手の攻め上がりを徹底的に封じる作戦に出た
**せめあぐねる【攻め倦ねる】** [攻める＋倦[あぐ]ねる] (相手、敵、敵軍、城、城塞、堅固な砦[とりで]、濠[ほり]、与党候補、対戦相手、守備陣、ガード、守り、ディフェンス)を攻めあぐねる(=相手の守りが固く、攻めるのに突破口が*見いだせず、苦労している)
【補足】「せめあぐむ」は、効果的な攻撃ができずに困り果てている状態。「せめあぐねる」も同様の状態ではあるが、局面の展開を見据えている
【例文】 剣道の試合では、相手の隙のない構えに攻めあぐねていたが、最後に思い切って打ち込んだ/敵軍を攻めあぐねていた味方は、機を見て突入し、陣地を陥落させた/城を攻めあぐねた軍勢は、濠を埋め立てる作戦に出た/与党候補を攻めあぐねるようでは勝利は覚[おぼ]束[つか]ない/前回は相手選手を攻めあぐねていたが、今回は見事な試合運びで雪辱を果たした/相手の守りを攻めあぐねた選手は、意表を突く動きに出て、シュートを決めた
**せめあぐむ【攻め倦む】** [攻める＋倦[あぐ]む] (→「せめあぐねる」に同じ)を攻めあぐむ(=相手の守りが固く、効果的な攻撃ができずに*困り果てている状態)
【例文】 剣道の試合で、相手の隙のない構えに攻めあぐんでいるうちに、一本取られた/ボールを支配しながらも相手を攻めあぐんでいた味方は、一瞬の隙を突かれて得点を許した/敵を攻めあぐんでいた部隊は、後方支援も得られないまま撤退した/大関ともあろう者が、格下の力士を攻めあぐむようではどうしようもない/城を攻めあぐんだ軍勢は、兵糧攻めという持久戦に持ち込むしかなかった/開票状況から、多くの選挙区で野党が与党を攻めあぐんでいる状況が垣[かい]間[ま]見える/対戦相手を攻めあぐむなど、チャンピオンの苦戦が伝えられている/敵の守備陣を攻めあぐみ、ポイントが取れないまま前半を終えた
**せめいる【攻め入る】** [攻める＋入[い]る](敵陣、敵地、領土、拠点、他国、大陸、本土、首都、都市、町、都[みやこ]、宮殿、城、砦[とりで]、邸内、屋敷、市[し]場[じょう]、ゴール)に攻め入る(=敵を攻めてその領域に入る) 
【副⁺】(突如、敢然と、一気に、一挙に、果敢に、強引に、大挙して、四方から、勝ちに乗じて、隙を突いて)攻め入る
【例文】 敵の領土に攻め入るには、国境の高い山を越えなければならない/不可侵条約とは、相手国に攻め入らないと約束することだ/13世紀に元[げん]は、海を渡って日本に攻め入ろうとした。また、大陸では、遠くヨーロッパまでも攻め入り、領土を拡大した/地方の軍勢は京都に攻め入ったが、撃退された/城には、敵が簡単に攻め入れないような仕掛けがたくさんある/城内に攻め入ろうとする敵を鉄砲で迎え撃った/首相は、内閣の政治に不満を持つ若手将校たちに突如邸内に攻め入られ、暗殺された/謀反を起こした武士たちが、門を打ち破り、塀を乗り越えて家老の屋敷に攻め入って来た/「全軍一気に城に攻め入れ」
<612>
と総大将は命じた
**せめおとす【攻め落とす】** 「攻める＋落とす] (都市、都[みやこ]、首都、本拠地、隣国、敵陣、砦[とりで]、城、城塞、城郭、居城、要塞)を攻め落とす(=敵を攻めて本拠地や城を奪う)

【副⁺】(あっさり、次々、一気に、一挙に、見る間[ま]に、からめ手から)攻め落とす
【例文】敵軍は、主要都市を次々に攻め落とし、勢力を拡大した/地方の軍勢が挙兵して、一気に首都を攻め落とした/敵軍は、味方の堅固な砦を攻め落とせず、攻めあぐんでいる/まず国境の城を攻め落とし、人質を取ってから都に攻め入る作戦だ/高い城壁を巡らした城郭は、いまだ攻め落とされたことはない/居城が見る間に敵に攻め落とされ、城主は切腹して果てた/奇襲をかけ、難攻不落とされていた要塞を一夜で攻め落とした
**せめおとす【責め落とす】** [責める＋落とす] ❶(被疑者、男)を責め落とす(=厳しく追及して白状させる) ❷([人]、親、伯父)を責め落とす(=しつこく言って自分の意に従わせる) ❸(死者、罪人)を(地獄、奈落)に責め落とす(=悪[あく]行[ぎょう]を非難して、地獄などに*追いやる) 
【副⁺】❶❸(厳しく、仮借なく、容赦なく、執[しつ]拗[よう]に)責め落とす
【例文】❶被疑者を拷問で責め落として、口を割らせた/容疑者は、厳しい取り調べに責め落とされて、ついに全てを自白した/脱税容疑の男を責め落とし、その計略の一切を白状させた ❷借金の返済に困った息子は、親を責め落として大枚をせしめた/反対していた両親を何とか責め落とし、念願の留学を果たした/起業したいという甥[おい]に責め落とされて、資金の一部を出資した ❸仏教では、閻[えん]魔[ま]大王が死者の罪[ざい]業[ごう]を読み上げ、地獄に責め落とす/死後、奈落の底に責め落とされた罪人たちは、業[ごう]火[か]に焼かれ、血の池の中でもがき苦しむ
**せめかかる【攻め掛かる】** [攻める＋掛かる] ❶(敵、敵陣、軍勢、本隊、城、陣営、本陣、[政府・反乱]軍、他国、敵国、要塞、本土、屋敷、相手、チーム、ゴール)に攻めかかる(=敵に向かって進んで攻めて行く) ❷(→❶に同じ)を攻めかかる(=攻め始める。今にも攻めそうな状態になる) 
【副⁺】(がんがん、ぐいぐい、いきなり、どっと、一気に、一斉に、果敢に、不意に、しゃにむに、一丸となって、大挙して、気勢を上げて、怒[ど]濤[とう]のごとく、雪崩を打って、ここぞとばかりに、背後から)攻めかかる
【例文】❶全軍をあげて敵陣に攻めかかり、見事全滅させた/険しい崖を登り、背後から敵の本陣に攻めかかった/政府軍は、反乱軍に激しく攻めかかられて降伏した/一丸となって攻めかかって来た敵勢に対し、味方は猛然と反撃に出た/怒濤のごとく攻めかかる我が軍の勢いに、敵軍はたちまち総崩れとなった/囲碁の対局で序盤から厳しく相手に攻めかかられ、惨敗を喫した/全軍一気に攻めかかれと命令が出た ❷今にも気勢を上げて敵陣を攻めかかろうという時に、急[きゅう]遽[きょ]和議の知らせが届いた/もう一歩の所までゴールを攻めかかったが、敵の守りが固く、後が続かなかった
**せめかける【攻め掛ける】** [攻める＋掛ける] ❶ (→ 「せめかかる」❶に同じ)に攻めかける(=敵に向かって進んで攻めて行く) ❷(→❶に同じ)を攻めかける(=攻め始める。今にも攻めようとする) 
【副⁺】(→「せめかかる」【副⁺】に同じ)攻めかける
【例文】❶我が軍は、敵がいつ攻めかけて来ても応戦できる/味方の本隊は、合図とともに敵に攻めかけ、果敢に戦った/いきなり大砲で攻めかけられて、城内は恐怖の渦となった/敵軍が一気に我が国に攻めかけて来た/要塞の三方が絶壁なので、大挙して攻めかけ
<613>
て来られたら、逃げ場がない/一[いっ]揆[き]が起こり、百姓たちが鍬[くわ]や鎌を手に代官屋敷に攻めかけた/ここぞとばかりに攻めかけると、力に圧倒された相手は防戦一方となった ❷ 反乱軍が政府軍を攻めかけた時、腐敗した政権は既に崩壊していた/相手ゴールを攻めかけたが、パスが通らず、惜しくも攻め切れなかった
**せめぎあう【鬩ぎ合う】** [鬩[せめ]ぐ＋合う] ([人々]、両者、兄弟、親族、企業、大国、民族、宗教、力と力、敵と味方、推進派と反対派、与党と野党、スポンサーと放送局、気持ち、情緒、感情、欲望、個性、利害、絶望と希望、悲観と楽観、善と悪、強さと弱さ、[理想・虚構]と現実、デザインと利便性、プレート、山脈、大気、流れ、波と岩、暖流と寒流、高気圧と低気圧)がせめぎ合う (=2つ以上のものが対抗して互いに争ったり、それぞれの立場や存在を主張したりする) 
【副⁺】(互いに、激しく、ぎりぎりまで、力の限り)せめぎ合う
【例文】 国際市[し]場[じょう]では、新しい需要獲得のため、各国の大手企業がせめぎ合う/大国が貿易上の利権を得ようと激しくせめぎ合っている/この地方では、多様な民族がせめぎ合いながらも共存してきた/加盟国の利害がせめぎ合い、条約の採択に向けて足並みがそろわない/受験を前に、心の中で悲観と楽観がせめぎ合っている/この小説は、虚構と現実がせめぎ合った筋立てだ/日本列島周辺は、四つのプレートがせめぎ合っているので、地震が起こりやすい/二つの山脈が川の両側からせめぎ合うようにして、峡谷を形成している/3月は、暖かい春と冷たい冬の大気がせめぎ合う季節だ/この海岸は、波と岩とがせめぎ合うような荒々しい景観だ
【名詞形】せめぎ合い せめぎ合いをする/になる
【例文】 遺産の相続問題が起こり、親族の間でせめぎ合いをしている/価格交渉は、相手企業とのせめぎ合いになるだろう/原子力発電の推進派と反対派のせめぎ合いが続いている/売れ行きのいい商品は、デザインと利便性のせめぎ合いから生まれる/テレビ番組制作の際は、スポンサーと放送局のせめぎ合いがあった
**せめこむ【攻め込む】** [攻める＋込む] (→「せめいる」に同じ。ゴール前)に攻め込む(=敵を攻めてその領域の中にすっかり入る) 
【副⁺】(→「せめいる」【副⁺】に同じ。気勢を上げて怒[ど]濤[とう]のごとく、雪崩を打って)攻め込む

【例文】 敵陣には隙がなく、なかなか攻め込めない/敗走する敵を追い、果敢に陣営に攻め込んで行った/敵が大挙して我が国に攻め込んで来る前に、叩[たた]き潰す必要がある/反政府軍が首都に攻め込み、政権を奪った/敵軍が町に攻め込んで来るという噂[うわさ]が流れ、住民が逃げ出した/敵兵が屋敷に攻め込もうと、周囲を取り囲んでいる/この少ない兵力のところへ大軍に攻め込まれたら、降伏するほかない/日本車の牙城である小型車市場に外国車が攻め込んで来て、苦戦している/ゴール前まで攻め込んだが、得点はできなかった/立ち上がりから相手チームに攻め込まれ、劣勢を撥[は]ね返せない
**せめさいなむ【責め苛む】** [責める＋苛[さいな]む] ⓐ([人]、己、自分、自身、自ら、我が身、罪人、旅人、開拓者、心、精神、魂、神経、心身、体)を責めさいなむ(=罪や過失などを責めて苦しめる。精神的または肉体的に*痛めつけて苦しめる) ⓑ(過失、裏切り、[不[ふ]甲[が]斐[い]な・至らな]さ)を責めさいなむ ⓒ (罪の意識、後悔の念、悔恨、自己嫌悪、恐怖、不安、嫉妬、孤独感、地獄の業[ごう]火[か]、灼[しゃく]熱[ねつ]の太陽、飢餓)に責めさいなまれる
【副⁺】(ひどく、激しく、厳しく、容赦なく、執[しつ]拗[よう]に、徹底的に、永遠に、ぎりぎりまで、極限まで)責め
<614>
さいなむ
【補足】ⓒは受身形を使う
【例文】 医療事故を起こした医師は、己を責めさいなみ、深く悔いている/教師は、担当の生徒が自殺したことで自分を責めさいなんでいるようだ/自分自身を責めさいなむ日々からの救いを求め、神にすがる者もいる/妻子を捨てた罪深い我が身を責めさいなんで生きてきた/親友を裏切った悔恨の情は、私の心を責めさいなんだ/ボクサーは、極限まで心身を責めさいなんで、過酷な練習を続けている/取り返しのつかないことをしたと、自らの過失を責めさいなんでいる/夫は、自分の不甲斐なさを責めさいなみ、塞ぎ込んでいる/若い頃は、移り気な恋人への嫉妬に日夜、責めさいなまれていた/仏教では、地獄に落ちた罪人たちは、永遠に業火に責めさいなまれるとしている/砂漠の旅人は、灼熱の大陽に責めさいなまれた/荒地の開拓者たちは、長年、不作による飢餓に責めさいなまれてきた
**せめたてる【攻め立てる】** [攻める＋立てる] (→「せめかかる」❶に同じ)を攻め立てる(=休まず激しく攻撃する) 
【副⁺】(→「せめかかる」 【副⁺】に同じ。容赦なく、盛んに、執[しつ]拗[よう]に、徹底的に、一方的に、続けざまに、あの手この手で、四方から、休むことなく、間髪を入れず、手を緩めず)攻め立てる
【例文】総力を挙げて攻め立てたが、堅固な城はなかなか落ちない/「敵が降伏するまで徹底的に攻め立てよ」と命令が出た/小国は、攻め立てるまでもなく早[そう]々[そう]に降伏し、恭順の意を示した/強大な軍事力にものを言わせて、弱小な隣国を攻め立てていった/試合では、盛んに相手ゴールを攻め立てて、終始優勢だった/相手チームに一方的に攻め立てられ、味方は総崩れとなった/優勝校は、2点のリードを奪った後も手を緩めず、相手を攻め立てた/技を繰り出し攻め立てるチャンピオンに、挑戦者がダウンを奪われた/ひいきのチームが激しく攻め立てる展開に、サポーターの熱気は高まる一方だ
**せめたてる【責め立てる】** [責める＋立てる] ⓐ([人]、相手、自分、自身、家族、恋人、部下、責任者、被疑者、敵兵、捕虜、新兵、スパイ、罪人、債務者、心、体)を責め立てる(=容赦せず責め続ける) ⓑ(弱点、無責任、失敗、ミス、非、落ち度、不[始末・手際・行[ぎょう]状[じょう]・行[ぎょう]跡[せき]・履行・道徳]、軽率さ、裏切り、浮気、嘘[うそ]、心変わり、契約違反)を責め立てる
【副⁺】(ねちねち、やいのやいのと、激しく、厳しく、ひどく、しつこく、うるさく、容赦なく、執[しつ]拗[よう]に、強硬に、徹底的に、一方的に、頭ごなしに、手加減せず、嵩[かさ]にかかって、寄ってたかって、どこまでも)責め立てる
【例文】 真面目な人ほど、失敗すると自己嫌悪に陥り、自分をひどく責め立てるものだ/封建時代は、嫁を責め立て、追い出す姑[しゅうとめ]もいたそうだ/トンネル事故で死者が出て、遺族は安全管理の責任者を責め立てている/被疑者は、刑事に厳しく責め立てられ、ついに犯行を自白した/債務者は、債権者に責め立てられ、行方をくらました/部下の失敗をいつまでもねちねち責め立てる上司は嫌われる/彼は、自分のことは棚に上げ、人の不手際を責め立てる嫌な奴だ/若い頃の浮気を今でも妻に責め立てられて、参っている/借金取りにやいのやいのと責め立てられ、夜逃げをするほかなかった
**せめつける【攻め付ける】** [攻める＋付ける] (→「せめかかる」 ❶に同じ。島民、農民)を攻めつける(=激しい勢いで攻撃する) 
【副⁺】(→「攻め立てる」 【副⁺】に同じ)攻めつける
<615>
【例文】 いきなり総攻撃をかけ、敵を攻めつける戦術に出た/政府軍は、大砲を撃ち込み、賊軍の陣営を攻めつけて、反乱を鎮圧した/いたずらに他国を攻めつけようとすれば、周辺各国との関係が損なわれる/敵機の爆撃で本土を徹底的に攻めつけられた/敵の艦隊は、海上から島民を攻めつけ、降伏させて島を領土とした/農民たちの一[いっ]揆[き]は、鉄砲隊に攻めつけられて、壊滅的な打撃を受けた
**せめつける【責め付ける】** [責める＋付ける] ⓐ(→「責め立てる」ⓐに同じ)を責めつける(=厳しく責める) ⓑ(→「責め立てる」ⓑに同じ)を責めつける
【副⁺】(→「責め立てる」【副⁺】に同じ)責めつける
【例文】約束を破った相手を罵り、激しく責めつけて、絶対に許さなかった/男は、裏切った恋人を執[しつ]拗[よう]に責めつけ、激高して物を投げつけた/一度ぐらい失敗したからといって、自分自身をそんなに責めつけないほうがいい/敵兵を捕らえ、自軍の内情を漏らすまで容赦なく責めつけた/スパイはどんなに責めつけられても、決して口を割らなかった/仕事で失敗した部下は、上司に頭ごなしに責めつけられた上に、左遷された/戦前の軍隊では、新兵は上等兵に寄ってたかって責めつけられたそうだ/心変わりを責めつけられた男は、逆上して相手の女性を殴ってしまった
**せめのぼる【攻め上る】** [攻める＋上る] ❶ⓐ(→「せめあがる」 ❶ⓐに同じ)に攻め上る(=地方から政治の中心地に攻めて行く) ⓑ (→ 「せめあがる」 ❶ⓑに同じ)を攻め上❷ⓐ(→「せめあがる」❷ⓐ に同じ)に攻め上る(=下の方から城などのある高い場所を目がけて攻めて行く) ⓑ (→「せめあがる」❷ⓑに同じ)を攻め上る
【副⁺】(→「せめあがる」 【副⁺】に同じ。一挙に)攻め上る
【例文】 ❶地方の軍勢が反乱を起こし、都[みやこ]に攻め上って来た/隣国の軍が王都に攻め上り、王宮を占拠した/近隣諸国に勝利した勢いで、一気に首都に攻め上ろうとした/都を追われた武将は、地方で兵を募り、再び京に攻め上った/地方の反幕府勢力を糾合した武将は、一挙に鎌倉に攻め上って幕府を倒した ❷悪天候が続く中、山頂を目指して部隊を攻め上らせるのは無理だ/敵が立て籠もる山[やま]城[じろ]には攻め上らず、包囲戦に徹する作戦に出た/崖を攻め上って来る敵兵目がけて岩を投げ落とした
**せめほろぼす【攻め滅ぼす】** [攻める＋滅ぼす](敵、王、一族、郎党、謀反者、部族、母国、王国、弱小国、城、大軍)を攻め滅ぼす(=相手を攻めて、全て滅ぼす) 
【副⁺】(ことごとく、完全に、見事に、徹底的に、残らず、情け容赦なく)攻め滅ぼす
(
【例文】 周辺の敵を攻め滅ぼし、天下の覇権を握った/権力闘争では、敵の力を借りて王を攻め滅ぼそうとする家臣もいた/城に立て籠もった君主は、敵勢に一族郎党を攻め滅ぼされた/謀反者を攻め滅ぼした家臣が天下を取った/チンギス・ハンは、次々と部族を攻め滅ぼし、広大な帝国を築いた/愛国心があるなら、母国が攻め滅ぼされるのを黙って見ていられるはずがない/歴史上、弱小国が大国に攻め滅ぼされるという悲劇は、枚挙にいとまがない
**せめまくる【攻め捲る】** [攻める＋捲[まく]る](敵、反乱軍、他国、ライバル企業、相手チーム、ゴール)を攻めまくる(=勢いよく攻め続ける) 
【副⁺】(がんがん、一気に、一方的に、果敢に、積極的に、休まず、大挙して、情け容赦なく)攻めまくる
【例文】参謀は、休まず一気に攻めまくれば勝てると主張した/政府軍は、一方的に反乱
<616>
軍を攻めまくり、僅か数日で鎮圧した/新製品を次々に発表し、ライバル企業を攻めまくる戦略に出た/勢いづく選手たちに「攻めて攻めて攻めまくれ」と監督が檄[げき]を飛ばした/試合では一方的に相手チームに攻めまくられて、付け入る隙がなかった/決勝戦では、積極的に相手ゴールを攻めまくった/交渉で強気の相手に攻めまくられないように、事前に作戦を練った
**せめよせる【攻め寄せる】** [攻める＋寄せる] ⓐ(敵、隣国、他国、大軍、反乱軍、軍勢、賊軍)が攻め寄せる(=攻撃して、相手の近くまで迫る) ⓑ(都[みやこ]、首都、城、城門、本丸、濠[ごう]、砦[とりで]、敵陣、本陣、本営、国境、町、国)に攻め寄せる
【副⁺】(ひたひた、一気に、間近に、大挙して、怒[ど]濤[とう]のごとく、気勢を上げて、一丸となって、四方から)攻め寄せる
【例文】突然、隣国が大挙して攻め寄せて来た/他国に攻め寄せられた時を想定し、軍事訓練が繰り返し行われている/攻め寄せる大軍に、小国の陣営はなす術[すべ]もなく敗れた/5万もの軍勢で攻め寄せられたら、この小さな城はひとたまりもない/賊軍が都に攻め寄せて来るという噂[うわさ]が流れ、人々が逃げ出した/夜陰に乗じて敵陣に攻め寄せれば、勝利は間違いない
**せりあう【競り合う】** [競る＋合う] ❶ⓐ (両者、双方、選手、強豪、ライバル、政党、[候補・同業]者、会社)が/で競り合う(=互角の相手と勝敗を争う) ⓑ (得点、タイム、打率、得票、トップ、首相の座、議席、ボール、スピード、ゴール)を競り合う ⓒ(選手、強豪、相手チーム、トップクラス、有力候補者、ライバル、昨年の覇者、大手、他国、他車)と競り合う ❷ⓐ (両者、業者)が/で競り合う(=競売や入札で、買い手が物の価格を競う) ⓑ(相手)と(商品、[生鮮食料・美術・骨[こっ]董[とう]]品、土地)を競り合う
【副⁺】(互いに、相互に、激しく、互角に、横一線で、僅差で、最後まで)競り合う
【例文】 ❶ 首相の座は、大物政治家二人の間で競り合うとの見方が濃厚だ/短距離競走は、百分の一秒差のタイムを競り合う激戦となった/二大政党が競り合って国を統治している/優勝候補の選手と競り合うには、まだ力の差がありすぎる/強豪チームと互角に競り合ったが、惜しくも負けてしまった/長年のライバルと競り合い、念願の優勝をものにした/昨年の覇者と競り合った末、ついに栄冠を手にした/与野党の候補者が僅差で得票を競り合っている/革新的な技術の開発によって、会社は世界のトップクラスと競り合えるまでに成長した/レースでは、他車とスピードを競り合い、見事、1位となった ❷目指す商品を相手と競り合った結果、こちらが高値で落札した/初競りでは、卸売業者が競り合ううちに、本マグロの価格が1億円を超えた/土地の競争入札を行い、複数の業者を競り合わせた/コレクター垂[すい]涎[ぜん]の的の名画をオークションで競り合い、やっと手に入れた
**名詞形競り合い 競り合いをする/になる**
【例文】両チームとも一歩も譲らず、試合終了まで競り合いが続いた/ゴール直前で選手同士がボールの競り合いをしている/競馬のレースは、終盤で2頭の競り合いになり、鼻の差で勝負がついた/骨董品のオークションは、激しい競り合いによって、価格がどんどん上がっていった
**せりあがる【迫り上がる】** [迫[せ]る＋上がる] ❶(海面、海底、湖底、川床、波、氷、溶岩、坂、丘、山、斜面、地層、船)がせり上がる(=自然の力で押されて、少しずつ下の方から上がる) ❷(役者、俳優、主役、人形、大道具、演壇、スクリーン、舞台、床[ゆか]、背景、観
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覧車のゴンドラ、客席、車)がせり上がる(=装置を使って、少しずつ下の方から上がる)❸(思い、恐怖、後悔、嫌悪感、言葉、胃、胃液、心臓)がせり上がる(=中に収まっていたものが、抑えられずに出てくる)
【副⁺】(少しずつ、ぐんぐん、だんだん、ぐっと、ぐんと、ゆっくり、徐々に、次第に、大きく、急激に、一気に)せり上がる
【例文】 ❶しけで海面が眼前にせり上がって来て、甲板の荷物が流された/ヒマラヤ山脈は、大陸プレート同士がぶつかり、海底がせり上がって生まれたという/長野の諏[す]訪[わ]湖[こ]は、全面氷結した氷が割れてせり上がる「御[う]神[み]渡[わた]り」現象が有名だ/火山活動が活発化し、火口付近まで溶岩がせり上がって来た/津波の後には、海岸に停泊していた船が砂浜にせり上がっていた❷歌舞伎では、役者が舞台からせり上がる装置を使うことがある/舞台の中央に主役がせり上がると、大きな拍手が起こった/このホールは、ステージ中央に演壇がせり上がるようになっている/床の中から大きなスクリーンがせり上がって来た/観覧車のゴンドラがゆっくりせり上がり、展望が広がっていく/古代の円形劇場は、舞台から見ると、客席が階段状にせり上がっている ❸ 銃を突き付けられ、恐怖が背筋をせり上がってきた/恐怖のあまり、心臓が喉元までせり上がるようで息苦しい
【名詞形】せり上がり
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 新横綱は、せり上がり(=体が低い位置から徐々に高く上がること)の時に左手を脇腹に当てる雲竜型の土俵入りを披露した/津波が防潮堤や建物に衝突すると、せり上がりによって、水位が高くなる
**せりあがる【競り上がる】** [競る＋上がる] (市[し]場[じょう]、オークション、競売、競り)で(値[ね]、値段、価格、金額)が競り上がる(=買い手が競[きそ]って値段が上がる)
【副⁺】(どんどん、じりじり、次第に、大きく、小刻みに)競り上がる
【例文】 卸売市場で本マグロの値が昨年より大きく競り上がった/競売では、欲しい物の値段が競り上がって手が出なかった/商品価格は10万円で始まり、5万円単位で競り上がっていく/価格がどんどん競り上がり、最高値の落札となった/最高価額の入札者が2人以上いたため、追加入札の結果、入札金額が予想以上に競り上がった
**せりあげる【迫り上げる】** [迫[せ]る＋上げる] ❶(→「迫り上がる」❷に同じ。オーケストラ、荷物)をせり上げる(=装置を使って少しずつ下の方から上げる) ❷(体、腰、声)をせり上げる(=低い位置から少しずつ高く上げる。声を次第に大きくする) 
【副⁺】(→「迫り上がる」【副⁺】に同じ)せり上げる
【例文】❶舞台床[ゆか]下[した]の奈落から俳優や大道具などをせり上げる装置を「迫[せ]り」と呼ぶ/昔は、人力で役者を舞台にせり上げていた/人形を山車[だし]の上にせり上げると、見物客から歓声が起こった/この劇場では、客席の床[ゆか]面[めん]を舞台の高さまでせり上げることができる/立体駐車場で機械を操作して、地下の駐車場から地上まで車をせり上げる/その劇場の迫りは、大人数のオーケストラを一度にせり上げられる/倉庫の荷物をフォークリフトでせり上げて、トラックの荷台に積み込んだ ❷ 横綱の不知火[しらぬい]型土俵入りは、四[し]股[こ]の後、両腕を左右に広げ、体を徐々にせり上げていく/スタンドの観客は、声をせり上げてひいきのチームを応援した
【名詞形】せり上げ
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【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】祭りの山車は、中に格納されている人形のせり上げができる構造になっている/舞台の中央にせり上げ式の円形ステージがある
**せりあげる【競り上げる】** [競る＋上げる] (→「競り上がる」に同じ)を競り上げる(=買い手が入手したい物の値段を競[きそ]って高くする) 
【副⁺】(→「競り上がる」【副⁺】に同じ。寄ってたかって)競り上げる
【例文】 天才画家の作品は、オークションで相場の倍まで値[ね]が競り上げられた/その骨[こっ]董[とう]品は、素人が寄ってたかって値を競り上げたので、法外な値段となった/値段は、小刻みに競り上げられていった/投資家によって、格付けの高い国債の価格が競り上げられた/美術館の絵は、バブル期に異常に競り上げられ、高額で落札された/ライバルの出方を見ながら、百円単位で競り上げていく/その希少本は、僅か1分で10万円にまで競り上げられた
**名詞形競り上げ**
【例文】 美術品のオークションは、競り上げではなく、入札によって行われた/競り上げでは、価格が天井知らずになる場合がある/ネットオークションは、現在の最高入札額が公開される競り上げ方式で行われている
**せりおとす【競り落とす】** [競る＋落とす] ❶ⓐ (市[し]場[じょう]、オークション、競売、競り)で(品物、美術品、名画、仏像、古書、宝石、ブランド品、水産物、魚、マグロ、野菜、果物、肉、花[か]卉[き]、不動産、物件)を競り落とす(=最高の値をつけて、その品物を手に入れる)ⓑ(最高値、高値、安値、格安、相場)で競り落とす ❷ (相手、敵)を競り落とす(=互角に争い、最後のところで相手を下す) 
【副⁺】❶(どんどん、次々、確実に) ❶❷(運よく)競り落とす
【例文】 ❶競売で狙っていた名画を運よく競り落とすことができた/収集家がオークションで有名な仏像を競り落とした/オークションでは、希少な宝石が次々と競り落とされていった/港にある市場では、生[い]け簀[す]に入った魚が次々と競り落とされていく/卸売市場で高級魚を格安で競り落とした/産地の市場で競り落とされた魚は、すぐ消費地の市場に運ばれる/初競りでは、本マグロが目が飛び出るほどの高値で競り落とされた/新品種のサクランボは、一箱10万円のご祝儀相場で競り落とされた/業者は、競売物件の土地を安値で競り落とせると踏んでいる ❷激闘の末、PK戦で相手チームを競り落とし、決勝に進出した/一番人気の馬は、鼻の差で二番人気の馬に競り落とされて2着になった
**せりかつ【競り勝つ】** [競る＋勝つ] ⓐ(相手、チーム、敵、強豪、選手、候補者、ライバル、対抗馬、他社、大手、他国)に競り勝つ(=互角に争い、最後のところで相手に勝つ)ⓑ(1対0、僅差)で競り勝つ ⓒ (市[し]場[じょう]、オークション、3回戦)で競り勝つ ⓓ (競争、競合、レース、接戦、混戦、[決勝・延長]戦、入札、競売、選挙)に/で競り勝つ 
【副⁺】(何とか、どうにか、辛くも、しぶとく、運良く、見事に、最後に、ぎりぎりで、[きわどい・危うい]ところで、やっとのことで、死闘の末)競り勝つ
【例文】接戦で相手に競り勝つには、強い精神力が必要だ/決勝戦で相手チームに4対3で競り勝ち、連覇を決めた/どんな強豪が相手でも、必ず競り勝てるようになりたい/日本人選手が世界ランク1位の中国人選手に初めて競り勝った/国政選挙で、現職議員が新
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人候補者に辛くも競り勝った/一進一退の接戦の末、長年のライバルに競り勝つことができた/我が社は、オークションで競り勝てるだけの資金力がある/レースでは、大方の予想を覆して穴馬が僅差で競り勝った/戦略を練り上げ、大手との競合に競り勝つことができた/入札に競り勝って、ようやく工事の契約が取れた
**せりだす【迫り出す】** [迫る＋出す] ❶(肘、身、上半身)をせり出す(=体の一部を前や上の方に押すようにして出す) ❷(役者、大道具)をせり出す(=装置で役者や大道具を舞台に押すようにして出す) ❸(舞台、ステージ、人形、大道具、レンズ、画面、座席、天井)がせり出す(=装置によって内部や下部の物が押されて、表に出て来る) ❹ⓐ(腹、おなか、前歯、軒、庇[ひさし]、旅館、2階、出窓、ベランダ、回廊、雪[せっ]庇[ぴ]、枝、岩壁、溶岩、崖、山、岬、荷物、高気圧、観客)がせり出す(=前の方や外側にぐっと出ている状態になる)ⓑ(前面、外側、横、中央、頭上、道、海、川、湖面、渓谷、空中)にせり出す 
【副⁺】(少しずつ、ぐんぐん、だんだん、じわじわ、ぐっと、ぐんと、大きく、徐々に)せり出す
【補足】❶❷は他動詞、❸❹ は自動詞としての用法である
【例文】❶肘をせり出しながら、観客をかき分けるようにして舞台のスターに近づいた/池に身をせり出して、水中の魚影を捜した/車窓から上半身をぐっとせり出し、見送りの人々に手を振った ❷ 早変わりした役者を舞台中央にせり出すと、拍手喝采が起こった❸ 舞台中央に大道具の山門が少しずつせり出して来た/このコンパクトカメラは、電源を入れるとレンズがせり出す/新競技場は、天井が自動的にせり出して来る設計だ ❹中年になり、太って腹がせり出してきた/せり出したおなかを抱えた妊婦が大儀そうに歩いている/民家のせり出した軒下で主婦たちが針仕事をしている/この旅館は、湖面にせり出すように建っている/雪渓は、一部に雪庇がせり出して危険なので、避けて通る/松の枝が道にせり出して通行の邪魔になっている/この辺りの海岸は、岩壁がそのまま海にせり出したような地形だ/火山の爆発で崩れた斜面に新たな溶岩がせり出して来ている/海にせり出した崖の先端から海面を見下ろす/湾にせり出した岬の先端に、白い灯台が立っている/冬は、日本列島にシベリア高気圧が大きくせり出し、寒[かん]気[き]をもたらす/駅伝大会では、沿道の観客がせり出さないようにロープが張られた
【名詞形】せり出し
【例文】役者を奈落から舞台へ押し上げる装置をせり出しという/せり出しを使って主役を舞台中央に登場させる/橋の歩道には川側にせり出しがあり、そこにベンチが置かれている
**せりまける【競り負ける】** [競る＋負ける] ⓐ (→「せりかつ」ⓐに同じ)に競り負ける(=互角に争い、最後のところで相手に負ける) ⓑ(→「せりかつ」ⓑに同じ)で競り負けるⓒ(→「せりかつ」ⓒに同じ)で競り負ける ⓓ(→「せりかつ」ⓓに同じ)に/で競り負ける
【副⁺】(惜しくも、最後に、[きわどい・もう一歩の]ところで、死闘の末)競り負ける
【例文】 日本のチームは、4対5で相手国に競り負け、2勝2敗となった/ゴール前で相手選手に競り負け、追加点を許した/昨年優勝の選手を追い詰めたが、もう一歩のところで競り負けてしまった/得点のチャンスを生かせず、ライバルに競り負けた/入札で外国企業に競り負け、大口の契約を逃した/我が国は、高速鉄道建設の入札で、惜しくも他国に競り負けてしまった/接戦に競り負けたのは、実力不足にほかならない/この競売で競
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り負ければ、よそで同じような物を探すしかない/知事選挙に競り負け、与党の地盤が崩れた
**せんじだす【煎じ出す】** [煎じる＋出す] ❶(薬草、漢方薬、茶、葉、根、皮、実、種[たね]、薬湯)を煎じ出す(=薬草などを煮て、成分を湯の中に出す) ❷(→❶に同じ)を煎じ出す(=煎じ始める) 
【副⁺】(じっくり、ゆっくり、十分)煎じ出す
【例文】❶この茶は、何種類もの薬草をじっくり煎じ出して作ってある/漢方薬を煎じ出して薬湯を作る/一番煎じとは、茶または薬湯で最初に煎じ出したものを指す/ドクグミの葉を乾燥させ、煎じ出した茶はさまざまな効能がある/時間がたつと、煎じ出した薬湯中の有効成分が失われる ❷ 祖母が土瓶で薬草を煎じ出したらしく、匂いが漂い始めた/漢方薬を煎じ出してから、1時間で半分に煮詰まった/病人に飲ませようと急いで薬湯を煎じ出したが、できるまで時間がかかった
**せんじつめる【煎じ詰める】** [煎じる＋詰める] ❶(薬湯、薬草、漢方薬、汁)を煎じ詰める(=成分がすっかり出るまで煎じる) ❷ (方法、人間、歴史、主張、考え、原因、問題)を煎じ詰める(=結論が出るまで徹底的に考える。また、その結論の要点を述べる)
【副⁺】❷(とことん、深く、十分)煎じ詰める
【例文】 ❶薬湯を煎じ詰めて病人に飲ませる/煎じ詰めた薬湯は、熱いうちに飲むとょく効く/薬草と水を土鍋に入れ、汁の量が約半分になるまで煎じ詰める/漢方薬を煎じ詰め、エキスを顆粒にしたものを服用している/昔は、毒草を煎じ詰めた汁を矢尻に塗り、その毒矢で獣を殺したそうだ ❷ 骨折の予防法は、煎じ詰めて言えば、十分なカルシウム摂取と適度の運動に尽きる/煎じ詰めると、人間は、所詮は自己愛のかたまりと言える/両者の主張は、煎じ詰めれば、結局同じことだった/仕事のストレスは、その原因を煎じ詰めると、職場の人間関係による場合が多い/煎じ詰めれば、そもそも地震国の日本に原発を置くのは無理がある
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**そいとげる【添い遂げる】** [添う＋遂げる] ❶ ([人]、夫、妻、伴侶、連れ合い、配偶者)と添い遂げる(=死ぬまで夫婦として暮らす) ❷ ([初恋・理想]の相手、好きな人、恋人、最愛の人)と添い遂げる(=困難を克服して、望みどおりの相手と結婚する) 
【副⁺】❶(終生、一生、生涯、末永く、共白髪まで) ❷(仲良く、仲[なか]睦[むつ]まじく、幸せに)添い遂げる
【例文】 ❶妻と最後まで添い遂げられたら、これ以上の幸せはない/夫婦共々、末永く添い遂げようと神の前で誓い合った/謡曲「高[たか]砂[さご]」は、老いるまで仲睦まじく添い遂げることを言[こと]祝[ほ]ぐ内容だ/オシドリは、実際は同じ相手と一生添い遂げることはないそうだ❷ 幸せにも理想の相手と結ばれ、生涯添い遂げることができた/周囲の反対を押し切って、最愛の人と添い遂げようと決心した/兄は、両家の親を説得し、弟を恋人と添い遂げさせようとした/困難を乗り越えて、二人は終生添い遂げた
**そぎおとす【削ぎ落とす・殺ぎ落とす】** [そぐ＋落とす] ❶ⓐ (脂身、魚の身、ひれ、鱗[うろこ]、腹骨、肉、耳、鼻、頰、先端、厚み、余計な部分)をそぎ落とす(=ナイフなどで薄く削って*取り去る) ⓑ(刃物、包丁、小[こ]刀[がたな]、カッター、剃[かみ]刀[そり]、鉈[なた]、スプーン、へら、板)でそぎ落とす ❷ (脂肪、贅[ぜい]肉[にく]、情感、表現、装飾、虚飾、機能、仕様、経費、虚栄、偽善、無駄な情報、枝[し]葉[よう]末[まっ]節[せつ]、不採算の部門、勢力、意欲)をそぎ落とす(=過度な、あるいは不要な要素を省いて減らす) 
【副⁺】❶❷(ばっさり、しっかり、スパッと、きれいに) ❷(極力、極限まで)そぎ落す
【例文】❶健康のため、肉類は、脂身をそぎ落として調理する/包丁で魚の身を骨や皮からそぎ落とし、すり身にした/鯛[たい]の鱗は、きれいにそぎ落とさないと、舌に触る/古代には、耳や鼻をそぎ落とす刑罰があったそうだ/目が鋭く、頬がそぎ落とされたようにこけた男の顔は、まるで鳥のようだ/竹を割り、先端を小刀でそぎ落として、竹べらや竹串を作る ❷体の無駄な脂肪をそぎ落として、健康な体を目指したい/毎日のランニングで贅肉がそぎ落とされ、スリムになった/余計な装飾をそぎ落としたシンプルな建築が好まれている/余分な機能をそぎ落とし、製品の軽量化と安値を実現させた/これ以上は経費をそぎ落とせないというぐらいまで節約に努めた/材料の無駄をそぎ落として、安くておいしい料理を提供したい/推[すい]敲[こう]を重ね、枝葉末節をそぎ落とした/採算の合わない部門をそぎ落とすことで、企業体質が改善できた/あまりに難しいカリキュラムは学習意欲をそぎ落としかねない
**そぎとる【削ぎ取る・殺ぎ取る】** [そぐ＋取る] ❶ⓐ(皮、果肉、種[たね]、芯、筋、トウモロコシの[粒・実]、チーズ、生ハム、魚の身、中骨、腹骨、ひれ、殻、肉、耳、脂、病変、皮下組織、表土、表面、側面、苔[こけ]、海藻、傷んだ所、[腐った・悪い・不要な]部分、魚[うお]の目)
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をそぎ取る(=刃物類で薄く削って取る) ⓑ (刃物、包丁、ナイフ、スプーン、へら、ワーショベル、口)でそぎ取る ❷(力、気力、意欲、興味、勢い、気勢)をそ取る(=くしたり、なくなるようにしたりする) 
【副⁺】❶(薄く、平たく) ❶❷(少し、こっそりきれいに)そぎ取る
【例文】 ❶柚[ゆ]子[ず]の皮を少しそぎ取り、お雑煮に入れて香りを楽しむ/メロンの果肉をスプーンでそぎ取って食べる/おにぎりには、種をそぎ取った梅干しを入れる/セロリは筋をそぎ取ってから薄く切り、サラダにする/チーズを薄くそぎ取ってパンに挟んで食々る/この煮魚は、中骨や腹骨がきれいにそぎ取ってあるから、子供でも食べやすい/サノのひれをそぎ取り、干して中華料理の材料にする/事故現場には、爆発で体の肉がそぎ取られた遺体もあった/皮下組織を少しそぎ取って検査する/放射能で汚染された表土をパワーショベルでそぎ取れば、放射線量は低減する/山崩れの跡は、まるで側面がそぎ取られたように山肌がむき出しになっている/石碑の表面を覆っていた苔をそぎ取ると、刻まれた文字が読み取れた/小魚は、岩に付いた苔や海藻を口でそぎ取るようにして食べる/リンゴの傷んだ所をそぎ取れば、あとは食べられる ❷相手の力をそぎ取るため、いろいろと戦略を練った/相手を負かそうと無駄にエネルギーを使い、かえって気力をそぎ取られてしまった
**そそぎいれる【注ぎ入れる】** [注ぐ＋入れる] ⓐ(液体、溶液、飲み物、水、湯、熱湯、茶ミルク、クリーム、酒、ワイン、ビール、カクテル、ジュース、ソーダ、油、醤[しょう]油[ゆ]、出し汁、スープ、溶き卵、生地、血、毒)を注ぎ入れる(=器に液体を流して入れる) ⓑ(容器、グラス、カップ、カップ麺、コーヒー、ラーメン、コップ、ジョッキ、フラスコ、型、瓶[びん]、やかん、ペットボトル、椀[わん]、茶[ちゃ]碗[わん]、急須、鍋、釜、ポット、口、喉、耳)に注ぎ入れる
【副⁺】(そっと、ドボドボ、ゴボゴボ、たっぷり、勢いよく、ひたひたに、静かに、少しずつ)注ぎ入れる
【例文】 フラスコの口が狭いので、漏斗[じょうご]を使って溶液を注ぎ入れた/水道の蛇口からやかんに水を注ぎ入れて、いっぱいにする/この加湿器は、給水時に水を上から注ぎ入れられるので便利だ/カップ麺は、湯を注ぎ入れれば、3分後に食べられる/温めておいた茶碗に熱いお茶を注ぎ入れて、客に勧める/コーヒーにミルクを注ぎ入れ、スプーンでかき回す/鍋にワインをたっぷり注ぎ入れて、シチュー肉を煮込む/ビールは、泡が出過ぎないように、グラスに静かに注ぎ入れるとよい/酢に油を注ぎ入れると、混ざり合わず、2層になる/鍋に具材を入れ、出し汁をひたひたに注ぎ入れてから蓋をする/ゆで上がったラーメンに熱々のスープを注ぎ入れ、上に具を飾る/卵とじは、最後に溶き卵を鍋全体に回すように注ぎ入れて作る
**そそぎかける【注ぎ掛ける】** [注ぐ＋掛ける] ❶ⓐ (→「そそぎいれる」ⓐに同じ。シャンパン、甘茶、溶かしバター、蜜、蠟[ろう]、香油)を注ぎかける(=水などの液体を上方から何かに流してかける) ⓑ(草花、ご飯、蕎麦[そば]、魚、海藻、火、頭、額[ひたい]、手、信者、優勝者、釈[しゃ]迦[か]像、祭壇、墓石)に注ぎかける ❷ (→ ❶ⓐに同じ)を(→「そそぎいれる」ⓑに同じ)に注ぎかける (=注ごうとする。または、注ぎ始めて途中でやめる) 
【副⁺】(ドボドボ、ゴボゴボ、そっと、たっぷり、ザアーッと、勢いよく)注ぎかける
【例文】❶墓地では、墓石に水を注ぎかけてお参りをする光景をよく見かける/草花の
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水やりは、葉に注ぎかけず、土の表面に注ぎかけるといい/シャンプー後は、頭にシャワーの湯を注ぎかけてよく流す/海藻に熱湯を注ぎかけると、色が変わって鮮やかな緑色になる/ご飯にお茶を注ぎかけて、お茶漬けにする/冷たい蕎麦に大根をすり下ろし、出し汁を注ぎかけて食べるとおいしい/祝賀会では、レースの優勝者に周囲の人々がシャンパンを注ぎかけて祝っていた/4月8日の花祭りは、釈迦誕生の像に甘茶を注ぎかける習慣がある/魚のムニエルは、仕上げに溶かしバターを注ぎかけると、味が一段と引き立つ/額に香油を注ぎかけて疲れを癒やす方法があるそうだ ❷ グラスにジュースを注ぎかけたが、玄関のベルが鳴ったので手を止めた/茶[ちゃ]碗[わん]に急須からお茶を注ぎかけたが、まだよく出ていないので、少し待った
**そそぎこむ【注ぎ込む】** [注ぐ＋込む] ❶ⓐ (→「そそぎいれる」ⓐに同じ。溶かした金属、石膏)を注ぎ込む(=内部に液体を流して入れる) ⓑ(容器、グラス、やかん、ポット、型、鋳型、水槽、原子炉、穴)に注ぎ込む ❷ⓐ (時間、歳月、力、精力、労力、全力、エネルギー、血と汗、資金、税金、技術、ノウハウ、愛情、精神、精魂、情熱、青春、残りの人生、全て)を注ぎ込む(=ある物事に熱中し、心や力などをひたすら傾ける) ⓑ(研究、教育、仕事、事業、開発、建設、製作、創作、長編、改革、復興、紛争解決、メダル獲得、ギャンブル)に注ぎ込む ❸ⓐ(水、支流、川)が注ぎ込む(=水の流れが川や海などに入る) ⓑ(湖、湾、海)に注ぎ込む ❹ (陽光、朝日)が(窓、吹き抜け、隙間)から注ぎ込む(=光線が限られた空間を通って中へ注ぐように入る) 
【副⁺】❶(ゴボゴボ、ドクドク、たっぷり、一気に、勢いよく) ❷(一[いち]途[ず]に、惜しみなく) ❹ (さんさんと)注ぎ込む
【補足】❶❷は他動詞、❸❹は自動詞としての用法である
【例文】❶炉心を冷やすため原子炉に水を注ぎ込む/水槽に砂利を敷き、水を注ぎ込んでから金魚と水草を入れた/鋳型に溶かした金属を注ぎ込み、冷えたら型から取り出す❷ 研究者は、治療薬の開発に10年という歳月を注ぎ込んだ/何事にも全力を注ぎ込む彼の姿勢が、仲間の信頼を集めてきた/宇宙開発には、最先端の技術が注ぎ込まれている/両親は私を可愛がり、ありったけの愛情を注ぎ込んで育ててくれた/フランス印象派の絵画には、その時代の自由闊達な精神が注ぎ込まれている/17世紀、イタリアのガリレイは、一途に天体観測に情熱を注ぎ込んだ/選手たちは、世界大会でのメダル獲得に青春を注ぎ込んできた/残りの人生は故郷の復興に注ぎ込もうと決心した/プロになりたければ、全てを練習に注ぎ込めとコーチに言われた/作家は、持てる力の全てを注ぎ込んで、長編小説を書いた ❸ 牡蠣[かき]は、川の水が海に注ぎ込んでいる汽水域で育つ/大小幾つもの河川が太平洋に注ぎ込んでいる❹ 部屋には春の陽光が窓からさんさんと注ぎ込んでいる
**そそけだつ【そそけ立つ】** [そそける＋立つ] ❶(髪、鬢[びん]、髷[まげ])がそそけ立つ(=手入れをしていない髪がほつれて立ったように見える) ❷(紙、和紙、布地、畳)がそそけ立つ(=紙や布などがこすれて、表面がざらざらして細かい毛が立つ) ❸(毛、[身・全身]の毛、肌、表情)がそそけ立つ(=恐怖や寒さなどに震えて、体の毛が逆立った状態になる) 
【副⁺】❶(ぱさぱさに) ❸ (ぞっとして)そそけ立つ
【例文】 ❶難民キャンプに逃れて来た人々は、ぱさぱさにそそけ立った髪をしていた❷着古したコートは、裏地がそそけ立って、みすぼらしく見えた/畳の表面が色あせて、
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そそけ立ってきたので、表替えをした ❸ ホラー映画を見ているうちに、首筋の毛がそそけ立つような気持ちになった/対向車と衝突した瞬間、恐怖で全身の毛がそそけ立った/冬の海は、肌がそそけ立つような寒風が吹き荒れていた
**そそりたつ【聳り立つ】** [聳[そそ]る＋立つ] ⓐ (超高層ビル、摩天楼、高層ホテル、タワーマンション、灯台、尖[せん]塔[とう]、柱、煙突、大木、巨樹、ドーム、城壁、岩壁、崖、断崖、絶壁、山、岩山、峰、岩峰、氷山、入道雲、風[ふう]車[しゃ])がそそり立つ(=急角度で他より一際高く立っている)ⓑ(目の前、天、青空、海面、海岸、山奥、大地、両側、中央、中心部、正面、背後、突端)にそそり立つ
【副⁺】(すっと、くっきり、屹[きつ]然[ぜん]と、[空[そら]・天]高く、垂直に、真っすぐに、威圧的に)そそり立つ
【補足】「そそる」(=高く聳[そび]えている)は古語で、現代語では単独で使わない。文末では「そそり立っている」、あるいは「そそり立つ＋名詞」の形で多く使う
【例文】 超高層ビル群がそそり立つニューヨークは、世界有数の大都市だ/都市の中心部では、そそり立つ高層ホテルが高さを競い合っている/白い灯台が岬の突端にそそり立っている/大聖堂の尖塔が古都の中央にそそり立っている/山奥には風雪に耐えてきた杉の大木がそそり立っている/垂直にそそり立った岩壁は、クライマーにとって憧れの場所だ/海岸から屹然とそそり立つ高い崖が、島への上陸を阻んでいる/ボートでの峡谷下りは、浸食された崖が両側にそそり立ち、迫力満点だった/ギアナ高地は、そそり立つ絶壁が長い間外界からの侵入を防いできた/針のような岩山が無数にそそり立つ一帯には、木一本も生えていない/そそり立つヒマラヤの峰々は、仰ぎ見る度に神々しく感じられる/大海に流れ込む氷山が何十メートルもの高さでそそり立っている/青空にそそり立つ入道雲が、夏の到来を告げている/海上にそそり立つ何基もの風車が、潮風を受けて回っている
**そだてあげる【育て上げる】** [育てる＋上げる] ⓐ(赤ん坊、子供、孫、養子、孤児、忘れ形見、弟子、選手、学生、新人、後輩、人材、町工場、事業、雛[ひな]、子馬、子牛、苗木、野菜、絶滅危惧種、新種)を育て上げる(=幼いものや未熟なものを立派に育てる。一人前にする) ⓑ(一人前、自立した大人、立派な人間、紳士、淑女、後継者、役者、[演奏・起業・専門]家、プロ、スター、チャンピオン、リーダー、国際的な科学者、一流の[ピアニスト・選手]、強豪、強いチーム、上場企業、ブランド野菜、名馬)に育て上げる 
【副⁺】(のびのび、一生懸命、じっくり、大きく、厳しく、大事に、大切に、立派に、丈夫に、苦労して、丹精して、慈しんで、手塩にかけて、愛情を込めて、責任を持って、長年かかって)育て上げる
【例文】母は、女手一つで3人の子供を育て上げた/歌舞伎役者は、幼少期から厳しい稽古を受け、一人前の役者に育て上げられる/両親は、娘を一流のピアニストに育て上げようと英才教育を施した/社長は、息子を後継者に育て上げるため、他社で修業させた/祖父母は、事故で両親を亡くした孫を成人するまで育て上げた/養父母は、孤児の私を我が子のように慈しんで育て上げてくれた/そのNPOは、非行少年を更生させ、立派な社会人に育て上げる活動を行っている/指導者として、弟子をどこに出しても恥ずかしくないプロの演奏家に育て上げたつもりだ/内気だった私をチームリーダーにまで育て上げてくれたのは監督だ/この研究室では、優秀な学生を集め、国際的な科学者に育て上げようとしている/努力家の父は、小さな町工場を上場企業にまで育て上げた/子馬をレースで勝
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てる名馬に育て上げるには、手間と時間がかかる/生まれた時から愛情を込めて育て上げた牛を手放すのは寂しい/地元産の野菜を長年かかって改良し、ブランド野菜に育て上げた/絶滅危惧種の動物を人工繁殖で育て上げるのは、並大抵の仕事ではない
**そっくりかえる・そりくりかえる【反っくり返る・反りくり返る】** [反りくる＋返る]❶(赤ん坊、子供、選手、兵士、指、足先、鼻の頭、背中、体、上半身、牙、花びら、壺[つぼ]の縁[ふち]、板、床面、表紙、屋根の軒)が反っくり返る(=反って後ろの方へ曲がる) ❷(お偉いさん、社長、大臣、議員、将軍、刑事、得意客)が反っくり返る(=胸を張り、体を後ろの方へ反らして、威張った態度を見せる) 
【副⁺】❶(ぐっと、ぴんと、大きく、弓なりに)❷ (妙に、偉そうに、横柄に、居[い]丈[たけ]高[だか]に、自信ありげに)反っくり返る
【補足】「反っくり返る」は「反りくり返る」の転。「反り返る」を強調した俗語表現。「反りくる」は単独では使われず、複合動詞「反っくり返る・反りくり返る」の前項動詞として使う
【例文】 ❶「おもちゃが欲しい」と子供が反っくり返って、駄々をこねている/「皆忙しいんだから、一人だけ椅子に反っくり返っていないで手伝いなさい」/軍事パレードでは、兵士たちが高く足を上げ、反っくり返って行進していた/足の指が反っくり返ってぴくぴくと引きつる/漫画の主人公は、鼻の頭が反っくり返ったおかしな顔に描かれている/突然の腹痛で体が反っくり返るほど身もだえした/彼岸花は、花びらが反っくり返って丸まっている/この板は反っくり返っていて平らにならないので、使い道に困る ❷金を見せびらかして反っくり返っているお偉いさんたちが多い/軍での階級が高い人ほど勲章を胸に飾って反っくり返りたがるものだ/得意客だからといって、店であんなに反っくり返らなくてもよさそうなものだ
**そなえつける【備え付ける】** [備える＋付ける]ⓐ(ドライヤー、テレビ、冷蔵庫、電気ポット、家具、テーブル、書棚、ベッド、冷暖房、エアコン、シャワー、ピアノ、パソコン、コピー機、カラオケ、図書、茶道具、救急箱、救命具、消火装置、スプリンクラー、ポンプ、防火扉、無線、[防犯・監視]カメラ、セキュリティーシステム、AED、太陽光パネル、自家発電装置、カーナビ、トレーニングマシン、機械、申込用紙、帳簿、地図、証明書類)を備え付ける(=必要な物をすぐ使えるように一定の場所に設置しておく) ⓑ ([場所]、駅、ホテル、コンビニ、事務所、自宅、部屋、屋根、学校、職員室、図書館、病院、銀行、公共施設、ジム、刑務所、工場、ビル、飛行機、船舶、自動車、バス、窓口、ロビー)に備え付ける
【副⁺】(必ず、常時)備え付ける
【例文】 ホテルには通常、ドライヤー、冷蔵庫、テレビ、ポットなどが備え付けてある/家具が備え付けてあるマンションは便利だ/貸し事務所には、机や椅子、棚などが備え付けられている/ホテルのロビーに自動演奏ピアノが備え付けてあった/図書館に備え付けられたパソコンで、欲しい本が容易に検索できる/コンビニにはコピー機が備え付けてあって便利だ/自宅にカラオケを備え付けて、歌を楽しんでいる/職員室には、教員専用の図書が備え付けてある/観光バスは、応急手当てができるよう救急箱を備え付けている/飛行機の座席の下には救命具が備え付けられている/ビルの各階に消火装置を備え付ける/今度建てる家には、スプリンクラーを備え付けようと思う/船に備え付けられた無線で連絡を取り合う/銀行には、必ず防犯カメラが備え付けられている/刑務所は、監視カメラ
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を備え付けて、厳重に警備している/警備会社と契約し、事務所にセキュリティーシステムを備え付けた/再生可能エネルギー推進により、屋根に太陽光パネルを備え付ける建物が増えている/停電に備え、病院には自家発電装置が備え付けてある/ジムに備え付けられたトレーニングマシンで、体を鍛えている/法律により、登記所には地図を備え付けねばならない
【名詞形】備え付け 備え付けをする
【補足】公用文では「備付け」と送り仮名が省略される
【例文】 工場に新しい機械の備え付けができるかどうか検討する/駅の構内で倒れた人がいたので、備え付けのAEDを使って救命措置を行った/ホテルには茶器などの備え付けがあって便利だ/公共施設を利用する際は、窓口に備え付けの申込用紙に記入し、許可を得る/エアコンの備え付けをしに工事の担当者が来た
**そびえたつ【聳え立つ】** [聳[そび]える＋立つ] ⓐ(→「そそりたつ」ⓐに同じ。凱[がい]旋[せん]門、神殿、城、ピラミッド、大聖堂、五重の塔、山門、巨匠)がそびえ立つ(=堂々と*見上げるように高く立っている) ⓑ (→「そそりたつ」ⓑに同じ。砂漠、ベイエリア、街[まち]中[なか]、境内、広場、大通り)にそびえ立つ
【副⁺】(くっきり、屹[きつ]然[ぜん]と、堂々と、悠然と、[空・天]高く、雄大に、威圧的に)そびえ立つ
【補足】文末では「そびえ立っている」、あるいは「そびえ立つ＋名詞」の形で多く使う
【例文】 世界一の超高層ビルが砂漠の街にそびえ立っている/大都市の中心にそびえ立つ摩天楼は、富の象徴だ/ベイエリアには、50階建てのタワーマンションがそびえ立っている/神に近づきたいという願望が、中世の人々に高くそびえ立つ尖[せん]塔[とう]を作らせたに違いない/神殿の遺跡には、巨大な柱がそびえ立ち、その大きさに圧倒された/屋[や]久[く]島[しま]には、縄文杉と呼ばれる巨樹がそびえ立っている/青空に雪を頂いた富士山がくっきりとそびえ立っている/そびえ立つ凱旋門をバックに記念写真を撮った/海上からも遠くにそびえ立つ巨大な神殿が見える/山の上に古城がそびえ立っているのが見える/歴史ある大聖堂が広場に面してそびえ立っている/本堂の右手にそびえ立つ五重の塔は、離れていてもその高さがはっきりと分かる/寺に入ると、目の前に荘厳な趣の山門がそびえ立っていた/イタリアのミケランジェロは、美術史にそびえ立つルネサンス期の巨匠だ
**そむけあう【背け合う】** [背ける＋合う](二人、双方、[ライバル・隣人・仲間]同士、家族)が(相手)と/から(目、視線、顔)を背け合う(=互いに顔や目、関心を相手からそらして、よそに向ける) 
【副⁺】(ぷいと、わざと、思わず)背け合う
【例文】 互いに好意を持っている二人だが、照れ隠しで目を背け合っている/気の合わない二人は、互いに視線を背け合っている/若い二人は互いを意識しながらも、わざと顔を背け合い、距離を取っている/選挙の対立候補と擦れ違う時は、軽く会釈した後、すぐ目を背け合う/隣人とは、些[さ]細[さい]なトラブルを機に顔を背け合うような気まずい関係になった/喧[けん]嘩[か]をした兄弟は、ぷいと顔を背け合ったままで口をきこうともしない/犬猿の仲の姉妹は、久しぶりに会った親類の葬儀でも顔を背け合っていた/せっかく同じゼミに入ったのだから、仲間同士で目を背け合って無関心を装うのはやめよう
**そめあがる【染め上がる】** [染める＋上がる] ❶(髪の毛、紙、糸、毛糸、布、生地、反物、着物、振袖、ストール、幕、革、鯉[こい]のぼり、模様、柄[がら]、小紋)が染め上がる(=色染めや模
<627>
様染めが思いどおりに染まって完成する)❷(山、峰々、丘、道、畑、草原、湖畔、海、空、雲、町並み)が染め上がる(=光や花、紅葉、雪などの自然現象で風景の色が美しく変わる)
【副⁺】(しっかり、うまく、美しく、すばらしく、赤く、色濃く、むらなく、真っ赤に、均一に、きれいに、見事に、華麗に、鮮やかに、カラフルに、色とりどりに、期待どおりに)染め上がる
【例文】 ❶髪の毛がなかなか思うような色に染め上がらない/藍の染液に繰り返し浸すと、糸が青く染め上がる/染め上がった糸を機[はた]にかけて、布を織る/友禅染の最終工程では、染め上がった布を蒸して染料を発色させる/美しく染め上がった反物を着物に仕立てる/母が若い頃着た振袖は、まだ染め上がったばかりのように色鮮やかだ/注文したストールが気に入った色に染め上がってきた/見事に染め上がった鯉のぼりが、悠々と5月の空を泳いでいる/草木染は天然の染料を使うので、毎回同じ色には染め上がらない ❷紅葉の季節には、山全体が錦のように染め上がる/アルプスの峰々が朝日に照らされてオレンジ色に染め上がった/夕焼けの空が茜[あかね]色に染め上がっている/毎年、秋になると、川沿いの道が彼岸花で真っ赤に染め上がる
**名詞形染め上がり**(=染めが完成すること。またその出来栄え)
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。固定した慣用表現では「染上り」と送り仮名が省略される
【例文】 布をどんな染め上がりにするか、色見本を見て検討する/反物の染め上がりが期待どおりではなく、残念だ/この江戸小紋は見事な染め上がりだ/職人は、染め上がりの色にむらがないか、丹念に調べた
**そめあげる【染め上げる】** [染める＋上げる] ❶ ([人])が(→「そめあがる」 ❶に同じ)を染め上げる(=色染めや模様染めを思いどおりの色に染めて完成させる) ❷ ([朝日・夕日]が[空[そら]・雲・山・峰々・草原・大地]、花火が夜空、花が[丘・畑]、紅葉が湖畔、雪が山脈、電飾が街、血が服)を染め上げる(=光や花、紅葉、雪などが周囲の色を変える) ❸(若者を都会風、国民を特定の思想、国全体を軍国主義)に染め上げる(=価値観や思想、行動などに影響を与え、完全にその傾向をもつようにさせる) 
【副⁺】❶❷(→「そめあがる」【副⁺】に同じ。ほんのり、一気に)染め上げる
【例文】❶染色工房で専門家に糸の染め上げ方を習った/歌舞伎の引き幕は、黒、柿色、萌葱色の3色に染め上げてある/江戸小紋は、緻密な型紙を使って染め上げられる/初めて挑戦した草木染は、思いどおりに美しく染め上げられて満足した ❷ 朝日が雲を照らし、次第に明るく染め上げていく/夕日が空全体を真っ赤に染め上げる/芝桜が丘を一面赤とピンクに染め上げ、訪れる人々を楽しませた/紅葉が色とりどりに湖畔を染め上げている/この冬初めてのまとまった雪が降り、山の頂上が白く染め上げられた/イルミネーションが通りをカラフルに染め上げている/傷口から噴き出した血があっという間に服を赤く染め上げた ❸ 東京の暮らしは、地方出身の若者を都会風に染め上げるようだ/独裁者は、国民を排外思想に染め上げようと扇動した/戦時中は、国全体が軍国主義に染め上げられた
【名詞形】染め上げ
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。固定した慣用表現では「染上げ」と送り仮名
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が省略される
【例文】 友禅染の染め上げには、それぞれの工程で熟練の技が必要だ/この留袖には、背中と両袖の3か所に染上げ紋が入っている
**そめかえす【染め返す】** [染める＋返す] ❶(布、反物、着物)を染め返す(=色がさめたり、汚れたりした布や着物をもう一度染める) ❷(→❶に同じ)を(別の[色・柄[がら]])に染め返す(=前とは違う色や柄に変えて染める) 
【副⁺】(きれいに、元どおりに)染め返す
【例文】 ❶父の羽織が色あせてきたので、洗い張りに出して、染め返してもらおう/夫の着物をほどいて染め返し、息子の寸法に仕立て直した/この着物のしみは、染め返したら目立たなくなると思う ❷娘時代の着物を地味な色に染め返したので、これからも長く着られる/無地の着物を柄物に染め返したら、全く雰囲気の違うものになった
【名詞形】染め返し 染め返しをする
【補足】固定した慣用表現では「染返し」と送り仮名が省略される
【例文】退色した着物を染め返しに出したら、すっかり元どおりの色になった/母が倹約家だったので、お古の染め返しばかり着せられて嫌だった/和服の染め返しを頼めるような紺屋は、ずいぶん減ってしまった/この着物は生地がいいから、染め返しをすれば、まだ着られる
**そめかえる【染め替える・染め変える】** [染める＋かえる] ❶(→「そめあがる」 ❶に同じ。色)を([新しい・別の]もの)に染め替える(=前とは違う色や柄に変えて染める) ❷(万物、景色、風景)を([新しい・別の]もの)に染め替える(=光や紅葉などの自然現象で風景の色を美しく変える) 
【副⁺】(美しく、新しく、きれいに、新たに、見事に、華麗に、鮮やかに、カラフルに、色とりどりに)染め替える
【例文】❶髪を春らしい色に染め替えるよう、美容師に勧められた/黒い髪の毛を脱色して、金髪に染め替える若者が増えた/古いセーターをほどき、毛糸を赤に染め替えて、マフラーを編んだ/和服は、染め替えたり縫い直したりすると、長く着られる/無地の羽織を柄物に染め替えたら、派手になった ❷夕日が辺りの景色をオレンジ一色に染め替えた/秋の訪れとともに、山々が紅葉で美しく染め替えられてゆく
【名詞形】染め替え 染め替えをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。固定した慣用表現では「染替え」と送り仮名が省略される
【例文】 色がさめた着物の染め替えをして、また着られるようにする/何度も染め替えをすると、生地が弱るそうだ/一部の革製品は染め替えが利く/若い客層では、革のバッグ類の染め替え注文が多い/和服の仕立て直しや染め替えをする専門店が少なくなった
**そめだす【染め出す】** [染める＋出す] ❶ⓐ (柄[がら]、絵柄、図柄、模様、花鳥文様、紅[びん]型[がた]、デザイン、家紋、紋章、屋号、ロゴ、シンボルマーク、名前、金言、文字)を染め出す(=材料を染めて、色や模様を出す) ⓑ(布地、着物、浴衣、帯、暖[の]簾[れん]、旗、幟[のぼり]、幕、印[しるし]半[ばん]纏[てん]、手拭い、前掛け、風呂敷、革)に染め出す ❷ (歯の汚れ、歯[し]垢[こう]、プラーク、神経線維、細胞)を染め出す(=染色して、対象物を*浮かび上がらせる) ❸ (日光、花、紅葉、雪)が(山、湖面、大地)を染め出す(=光や花、紅葉、雪などの自然現象が景観に色づけして美しく目立たせる) ❹(→❶ ❷❸に同じ。血が床[ゆか])を染め出す(=染め始める)
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【副⁺】(はっきり、くっきり、赤く、白く、鮮やかに)染め出す
【例文】❶舞台衣装は赤地に扇面の図柄が染め出してあった/江戸小紋は、型紙を使って細かい模様を染め出したものだ/鮮やかに染め出された花鳥文様の花嫁衣装が人目を引く/春は桜の花を染め出した帯を締めて外出する/旅館の従業員は、紺地に白抜きで屋号が染め出された印半纏を着ている ❷歯の汚れを赤く染め出す薬品を使えば、磨き残しが分かる/細胞を色素で染め出し、顕微鏡で観察する ❸ 沈む夕日が大地を赤く染め出している/初雪が降り、富士山の山頂が白く染め出されている ❹朝7時頃、糸を染料に浸して染め出し、9時頃染め終わった/60歳ぐらいから白髪が目立つようになったので、髪を黒く染め出した/日が昇ると、辺り一面を少しずつ茜[あかね]色に染め出した
【名詞形】染め出し 染め出しをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う。送り仮名を省き、「染出し」とも表記する
【例文】型紙を使い、文様の染め出しをする/歯垢の染め出し液を使って、磨き残しを調べる/染め出し剤は、歯の汚れた部分を赤く染める
**そめつける【染め付ける】** [染める＋付ける] ❶ⓐ (→「そめだす」❶ⓐに同じ。染料、色柄)を染め付ける(=布や陶磁器などに色や模様を付ける) ⓑ (→「そめだす」 ❶ⓑに同じ。陶磁器、皿、花瓶)に染め付ける ❷ (→❶に同じ)を染めつけている(=いつも染めて慣れている) 
【副⁺】❶(くっきり、青く、色よく、鮮やかに)染め付ける
【補足】❷は、「染めつけている」の形で使う
【例文】❶江戸小紋は、布に柄[がら]を染め付ける際に、型紙を用いる/この染物工場では、浴衣にさまざまな絵柄を染め付けている/龍の絵柄を染め付けた陶磁器は、中国で作られた物だ/個性的な図柄を革のバッグに染め付けた/アジア各地には、スタンプを使って更紗模様を染め付ける技法がある/この着物には、伝統的な花鳥文様が染め付けてある/白地に青色の牡[ぼ]丹[たん]の花が染め付けられた皿は、芸術的で美しい/沖縄の紅[びん]型[がた]は、独特の鮮やかな色彩で染め付けられている/デザイン化された文字をカラフルに染め付けた暖[の]簾[れん]が人気だ/生地にブラシで染料をよくなじませながら、染め付ける/染めてから更に布を蒸すと、色よく染め付けられる ❷ 美容師は、いつも客の髪の毛を染めつけているので、手際がよい/自宅で白髪を染めつけている人によいヘアカラーを教えてもらった
【名詞形】染め付け染め付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。固有名詞では「染付」と送り仮名を省く。また、「染付け」とも表記する
【例文】染[そめ]付[つけ]とは、白地に草花など藍色の文様を施した磁器のことだ/染付は、中国では「青花」と称される磁器を指す/草花の染め付けをした花器や食器が好まれている/加賀友禅の訪問着は、色鮮やかな手描きの染め付けだ/工房で陶芸の染め付けの技法を学ぶ
**そめなおす【染め直す】** [染める＋直す] ❶(髪の毛、白髪、毛糸、古着、着物、ジーンズ、ブラウス、革)を染め直す(=見栄えをよくするため、もう一度染める) ❷(→❶に同じ)を([新しい・別の]色)に染め直す(=前とは違う色に変えて染める) 
【副⁺】(何度も、きれいに、部分的に)染め直す
【例文】❶自分で毛染めをしたが、うまく染まらなかったので、結局、染め直す羽目になった/髪の分け目から地毛の色が目立ってきたので、染め直さないといけない/その店
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では、回収した古着を染め直して再販売している/色落ちしたジーンズを染め直した ❷気分を変えるため、金髪を黒く染め直した/古い毛糸は、専用の染料で好きな色に染め直せる/派手になった訪問着を落ち着いた色に染め直し、知り合いの結婚式で着た/和服は、最終的に真っ黒に染め直せば、喪服として着られる/友人が紅茶で染め直したというブラウスは、とても感じがよかった/昔の革製ハンドバッグを流行の色に染め直して、また使っている
【名詞形】染め直し 染め直しをする
【補足】固定した慣用表現では「染直し」と送り仮名が省略される
【例文】 古い着物の染め直しでなく、新しい晴れ着が欲しい/茶髪の色が落ちて来たので、美容室で染め直しをしてもらった/和服は高価だが、縫い直しや染め直しをすれば、長く着られる
**そめぬく【染め抜く】** [染める＋抜く] ⓐ(→「そめだす」 ❶ⓐに同じ)を染め抜く(=模様や文字の部分を防染して残し、他の部分を染める。また、模様や文字などをくっきり染める) ⓑ(→「そめだす」 ❶ⓑに同じ。法[はっ]被[ぴ]の胸や背中)に染め抜く
【副⁺】(はっきり、くっきり、白く、大きく、鮮やかに、大胆に)染め抜く
【例文】 花嫁衣裳は、黒地に流[りゅう]水[すい]文[もん]が大胆に染め抜かれた振袖だった/南アジアには、更[さら]紗[さ]模様を染め抜いた布地が多い/昔は花嫁道具に家紋を染め抜いた布を掛け、家の格式を示した/紋付には、五つ紋が染め抜いてある/戦国時代は、旗に家紋や金言を染め抜いて、戦場での目印とした/酒屋には、紺地に大きく屋号が染め抜かれた暖[の]簾[れん]が掛かっている/胸にロゴを染め抜いたそろいのTシャツを着て、新製品の売り出しをする/役者名を染め抜いた手拭いを後援会の会員に配った/関取衆の名を染め抜いた幟[のぼり]が国技館前に立っている/居酒屋の店員は、店名が染め抜かれた紺色の前掛けをしていた/黒い法被の背中には、「祭」の文字が白くくっきり染め抜いてある
【名詞形】染め抜き 染め抜きをする
【補足】送り仮名を省き、「染抜き」とも表記する
【例文】 黒地に白と赤で染め抜きをするとは大胆なデザインだ/藍染の染め抜きの暖簾が店先に掛けられている/大正時代の染め抜き文様を現代風にアレンジする/縫い紋ではなく、染抜き紋が紋付に付ける正式な紋とされる
**そめわける【染め分ける】** [染める＋分ける] ⓐ(和紙、布、糸、旗、幔[まん]幕[まく]、和菓子、氷、花びら、図柄、色彩、細胞)を染め分ける(=複数の色や模様を分けて染める) ⓑ(紅白、白と黒、濃淡、2色、斜め)に染め分ける 
【副⁺】(美しく、細かく、きれいに、鮮やかに、鮮明に、大胆に)染め分ける
【例文】手すきの和紙は、同系色の濃淡に染め分けられている/絣[かすり]模様は、図案に合わせてまだらに染め分けた糸で織り出される/フランスの国旗は、青、白、赤の3色に染め分けてある/祝い事の時に、紅白に染め分けた幔幕を張る/和菓子を薄緑と桃色の2色に染め分け、早春の趣を表す/この朝顔は、花びらが白と水色に染め分けられたように咲く品種だ/沖縄の紅[びん]型[がた]は、南国ならではの鮮やかな色彩を染め分けている/色の境目をぼかして染め分けるのは、素人には難しい技術だ/連峰に初冠雪があり、空の青、山頂の雪の白、山腹の紅葉の赤と三段に染め分けられた/色素で細胞を染め分けると、顕微鏡での観
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察がしやすくなる
【名詞形】 染め分け 染め分けをする
【補足】 送り仮名を省き、「染分け」とも表記する
【例文】 多色染め分けの和紙を使ってちぎり絵を作る/白と黒に染め分けをした着物はモダンな感じだ/この振袖は柄[がら]の染め分けが見事だ
**そりおとす【剃り落とす】** [剃[そ]る＋落とす](髪、頭髪、眉、口ひげ、顎[あご]ひげ、無精ひげ、脇毛、すね毛、産毛、無駄毛、体毛、もみ上げ)をそり落とす(=髪や眉、ひげなどの毛をそってなくす) 
【副⁺】(ばっさり、すっかり、全部、きれいさっぱり、くりくりに、つるつるに、きれいに、滑らかに)そり落とす
【例文】 江戸時代までは、成人男子は額[ひたい]から頭の中ほどの髪をそり落として、髷[まげ]を結っていた/髪の毛をばっさりそり落とし、仏門に入った/頭髪をつるつるにそり落とした坊主頭にすると、頭を洗う時に楽だ/江戸時代の既婚女性は、お歯黒を付けたり、眉をそり落としたりした/口ひげをそり落とすと、少し若返ったような気がする/無精ひげをきれいにそり落としたら、すっきりした/顔の産毛を剃[かみ]刀[そり]でそり落とすと、化粧の乗りがよくなる/水泳選手は、水の抵抗をできる限り小さくするため、体毛をそり落とすそうだ
**そりかえらす・そりかえらせる【反り返らす・反り返らせる】** [反る＋返らす・返らせる] ❶ (手のひら、指、爪先、足先、口[くち]ひげ、背中、体、全身、上半身、尾びれ)を反り返らせる(=反らせて後ろの方へ曲げる) ❷ (→「そっくりかえる」❷に同じ)が(体)を反り返らせる(=胸を張り、体を後ろの方へ反らして、威張った態度を見せる)

【副⁺】❶ (ぐっと、ぴんと、大きく、弓なりに、きれいに、しなやかに) ❷ (→ 「そっくりかえる」【副⁺】❷に同じ)反り返らせる
【例文】 ❶ この民族舞踊は、指先まで神経を行き渡らせ、手のひらをきれいに反り返らせて舞う/将軍は、自慢の口ひげの手入れを怠らず、先をぴんと反り返らせている/子供が背中を反り返らせて、大きく伸びをした/臨月の妊婦は、大儀そうに体を反り返らせるようにして歩いている/バレーボールの選手が全身を反り返らせてスパイクを打ち込んだ/上半身を反り返らせるポーズは、体が硬いと難しい/遡上するマスは、落差を越えようと、尾びれを大きく反り返らせてジャンプした ❷ 社長が椅子に座り、体を反り返らせて命令しているだけでは、社員はついて来ない/常連客は、ソファに上半身を反り返らせた姿勢で接客係を呼んだ
**そりかえる【反り返る】** [反る＋返る] ❶ (→「そっくりかえる」❶に同じ。まつ毛)が反り返る(=反って後ろの方へ曲がる) ❷ (→「そっくりかえる」❷に同じ)が反り返る(=胸を張り、体を後ろの方へ反らして、威張った態度を見せる)

【副⁺】❶ (→「そりかえらす・そりかえらせる」【副⁺】❶に同じ) ❷ (→「そっくりかえる」【副⁺】❷に同じ)反り返る
【例文】 ❶赤ん坊が母親の腕の中で反り返って大泣きしている/足先がうまく反り返らないので、つまずいて転んでしまう/バレリーナは、体がしなやかに反り返る/ユリは、開花すると花びらが外側に反り返る/古代の遺跡から、縁が少し反り返った形の壺[つぼ]が出土した/冬場の乾燥で壁のベニヤ板が反り返ってしまった/床上浸水の後、床面が反り返るなどして、部屋が使えない状態になった/日本では、寺院の建造物の多くは、屋根の軒が反り返った形をしている/あの少女は、長いまつ毛がきれいに反り返っている ❷ワンマ
<632>
ン社長が偉そうに上座中央に反り返って、会議を仕切っている/議員になると急に体が反り返って、横柄な態度を取る人もいる
【名詞形】反り返り
【例文】)この運動靴は、弾力性があって、反り返りがいい/部屋のドアに反り返りが起こり、スムーズに開閉できなくなった/ひび割れや反り返りのある焼き物は不良品だ/反り返りを防ぐため、木材は十分に乾燥させて使用する
**そりくりかえる【反りくり返る】** ☞そっくりかえる・そりくりかえる【反っくり返る・反りくり返る】
**そりこむ【剃り込む】** [剃[そ]る＋込む] ❶ (頭、額[ひたい]、前髪、もみ上げ、生え際、眉、側頭部)をそり込む(=額や眉などの生え際を内側に深くそる) ❷ (頭、髪を刈り上げた部分)に(文字、模様、図案)をそり込む(=頭に文字や模様をそって入れる)

【副⁺】 (深く、大きく見事に)そり込む
【例文】 ❶ 祖父は、深くそり込んだように額が後退し、はげてきた/若い頃、額の生え際をM字型にそり込み、前髪を高く盛り上げた髪型をしていた/もみ上げは、シェーバーでそり込んで形を整える/父は眉が太いので、上部を少しそり込んで細めにしている/側頭部を大きくそり込んだ髪型は、珍しいのでかなり目立つ ❷ 熱狂的なサッカーファンが頭に国旗の図案をそり込んで、応援している
【名詞形】そり込み そり込みをする
【例文】 眉のそり込みをして形を整えた/理髪店で刈り上げた部分に文字のそり込みを入れてもらった/犯人は頭部にそり込みがあるらしい
**そりのこす【剃り残す】** [剃[そ]る＋残す](毛、胸毛、脇毛、すね毛、産毛、無駄毛、体毛、髪、ひげ、顎ひげ、もみ上げ、眉、襟足、頭頂部)をそり残す(=体の毛や髪、眉などの一部をそらずに残す) 
【副⁺】(つい、うっかり、うまく、部分的に、僅かに)そり残す
【例文】 顔そりで産毛をそり残した部分は、化粧が乗りにくい/日本髪を結う時は、襟足の美しさが引き立つように、生え際の髪をうまくそり残す/鏡で見えない部分のひげは、ついそり残してしまう/モヒカン刈りは、頭の前から後ろにかけて頭頂部だけをそり残した髪型だ/子供の頃、父に頬擦りされると、そり残したひげがちくちくして痛かった/顎ひげをそり残さないように、手でなでて確かめながらそる
【名詞形】そり残し そり残しをする
【例文】 自分でバリカンを使って坊主頭にしたら、後頭部にそり残しがあった/慌ててひげをそったので、そり残しがないか気になる/そり残しをしないように、丁寧に顔そりをした
**ぞんじあげる【存じ上げる】** [存ずる・存じる＋上げる] ❶ (お名前、ご高名、お顔、ご主人、社長、教授、[先方・先[さき]様[さま]]のこと、経緯、詳細、事情、業績)を存じ上げる(=「(私が)知る」意の謙譲語) ❷ⓐ (ご同慶の至り、[ご健勝・ご清祥]のこと)と存じ上げる(=「(私が)思う」意の謙譲語) ⓑ(幸せ、幸甚、[祝[しゅう]着[ちゃく]・大慶] 至極)に存じ上げる (めでたく、ありがたく、かたじけなく、恐れ多く、いただきたく)存じ上げる

【副⁺】 (いささか、かねがね、よく、詳しく、直接に、個人的に、かねてから、前々から、以前から、古くから)存じ上げる

<633>

【補足】❶は、「存じ上げて[いる・います・おります]」のように「〜ている」の形で使う。ただし、打消しの場合は、「存じ上げ[ない・ません]」の形でも使う。❷は、やや古めかしい表現で、現在では、挨拶文で使うことはあるが、それ以外では「存ずる」を使うことが多い
【例文】❶「あの方のお名前は存じ上げませんが、お顔は存じ上げております」/「先生のご高名は、前々から一同よく存じ上げております」/「御社の社長は、私も以前から個人的に存じ上げております」/「経緯について、詳細なことは存じ上げずにおりました」/「ご主人様がお亡くなりになったとは存じ上げませんで、失礼致しました」/「先様の内向きのことは一向に存じ上げないもので、何も申し上げられません」
❷ 皆々様にはご健勝のことと存じ上げます/ご退院されました由、大慶至極に存じ上げます/日頃のご厚情のほど、誠にありがたく存じ上げます

<634>
**たえいる【絶え入る】** [絶える＋入[い]る] ❶ ([人]、被害者、患者、息、呼吸、魂)が絶え入る(=息が絶えて死ぬ) ❷ (楽[がく]の音[おと]、意識)が絶え入る(=音・意識などが次第にかすかになり、やがて消える)

【副⁺】 (突然、ほとんど、今にも、今や)絶え入る
【補足】終止形や過去形で文を終わることは少ない。通常は、「〜そう、〜ような、〜ばかり」を伴った形で使う。消えて、なくなりそうな時の、か細く小さな吐息や音声の形容として使う
【例文】 ❶ 突然、心臓発作に襲われた通行人は、絶え入るような声で助けを求めた/度重なる失態に面目を失い、恥ずかしさに絶え入るような思いだ/夫の突然の死にショックを受けた妻は、絶え入らんばかりにただすすり泣いていた/高熱で息が絶え入らんばかりのお年寄りが救急搬送された/負傷者は、今にも絶え入りそうな息の下で痛みを訴えていた/付き添っていた母の息が絶え入りそうになったので、慌てて看護師を呼んだ ❷ 笛の音が、時には強く、時には絶え入るようにかすかに響いて来た
**たえかねる【耐え兼ねる・堪え兼ねる】** [たえる＋兼ねる] ❶ ([人])が(苦労、苦痛、痛み、[苦し・悲し]み、つらさ、苦難、孤独、空腹、飢え、ひもじさ、喉の渇き、悪臭、冷たい視線、好奇の目、噂[うわさ]、暑さ、寒さ、高熱、[寂し・恥ずかし・厳し・虚し]さ、かゆみ、沈黙、眠気、修行、猛練習、つらい治療、嘲笑、屈辱、暴力、拷問、虐待、嫌がらせ、迫害、弾圧、圧政、批判、嫉妬、いじめ、騒音、猛攻撃、激務、緊張、不況、負担、重税、重労働、低賃金、物価の高騰、厳しい取り立て、借金、過酷な環境、貧乏暮らし、望郷の思い、良心の呵責、この世の荒波、込み上げる感情、プレッシャー、責任の重さ)に耐えかねる(=必要な期間、最後まで耐えることができない) ❷ ([物])が(重み、風、雨、雪、高温、低温、揺れ、増水、津波、酷使)に耐えかねる(=必要な期間、最後まで物の機能を維持できない)

【副⁺】 (到底、何としても、どうにも)耐えかねる
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す
【例文】 ❶ 遠距離介護の苦労に耐えかねて、病に倒れてしまった/孤独に耐えかねて、死を選ぶ人もいる/耐えかねるほどの痛みに、殺してくれと叫ぶ患者もいる/食糧難で空腹に耐えかねた子供たちは、物乞いをしてしのいだ/夫の暴力に耐えかねて逃げ出す妻をかくまう施設がある/江戸時代には、キリシタンへの弾圧に耐えかねて、転向する者もいた/長引く不況に耐えかね、倒産する会社が後を絶たない/消費者金融の厳しい取り立てに耐えかね、夜逃げを余儀なくされた/被疑者は、良心の呵責に耐えかねたらしく、ついに殺人を自白した/責任の重さに耐えかねて、鬱病を発症するケースもある ❷ 本棚の重みに

<635>
耐えかねて、床[ゆか]が抜けてしまった/積もった雪の重みに耐えかねて、物置小屋が潰れてしまった/台風の強風に耐えかねたらしく、大木が何本も倒れている/長年の酷使に耐えかねて、洗濯機が壊れてしまった
**たえきる【耐え切る・堪え切る】** [たえる＋切る] ❶ (→「たえかねる」❶に同じ。試練、食事制限、急な登り坂)を/に耐え切る(=必要な期間、最後まで我慢して耐える) ❷ (→「たえかねる」❷に同じ)に耐え切る(=必要な期間、最後まで物の機能を維持する)

【副⁺】 (じっと、辛くも、どうにか、辛うじて、とうとう、何とか、辛[しん]抱[ぼう]強く、最後まで、踏ん張って、唇を噛[か]んで、歯を食いしばって、やっとの思いで)耐え切る
【例文】 ❶冬山での遭難は、救助されるまで寒さを耐え切るだけの体力が必要だ/腹痛をやっとの思いで耐え切り、トイレに駆け込んだ/過酷な練習を何とか耐え切り、ようやく代表選手に選ばれた/宇宙飛行士として、長期間の訓練を耐え切るには、相当の気力と体力が不可欠だ/希望さえあれば、人はいかなる困難にも耐え切ることができる/つらい治療に耐え切ったおかげで、何とか病が克服できた/相手チームの猛攻を最後まで耐え切るだけの体力がなかった/今の試練を皆で耐え切ろうと頑張った/体重を減らすためには、厳しい食事制限を耐え切らなければならない/急な登り坂を耐え切ることができれば、頂上は目前だ/極寒の中を耐え切った生き物たちが躍動する春は、間近だ
❷ 堤防には、急激な川の増水に耐え切るだけの強度が求められる/このビルは、原爆の高温と爆風にも耐え切り、現存している
**たえきれる【耐え切れる・堪え切れる】** [たえる＋切れる]
❶ (→「たえかねる」❶に同じ)に耐え切れる(=必要な期間、最後まで耐えることができる)
❷ (→「たえかねる」❷に同じ)に耐え切れない(=必要な期間、最後まで物の機能を維持できない)

【副⁺】 (→「たえかねる」【副⁺】に同じ。とても、長時間、最後まで)耐え切れない
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ 胸の痛みに耐え切れず、病院に駆け込んだ/激務に耐え切れず、僅か半年で退職してしまった/キャンプで親元を離れた小学生たちは、寂しさに耐え切れず、泣き出した/一人では耐え切れないほどの苦難も、夫がいればこそ乗り越えられた/普通の人間なら、極地の厳しい環境には到底耐え切れないだろう/猛練習に耐え切れず、野球の合宿所から逃げ出す部員がいる/戦災孤児たちは、空腹に耐え切れず、店のパンを盗んだ/南極に取り残された樺太犬が1年も耐え切れるとは、誰も予想だにしなかった
❷ 暴風雨に耐え切れず、街路樹が軒並み倒れてしまった/実験用ロケットの外壁は、高温に耐え切れず、はがれ落ちた/このワイヤがどの程度の重量に耐え切れるか測定した/増水した川の激流に耐え切れず、堤防が決壊した/長期の酷使に耐え切れなかったらしく、車軸が折れた
**たえしのぶ【耐え忍ぶ・堪え忍ぶ】** [たえる＋忍ぶ] (→「たえかねる」❶に同じ。思い、恥、逆境、ひどい仕打ち、体の不調、下積み生活、長時間労働、非人間的な扱い、無理な要求)を/に耐え忍ぶ(=つらさや苦しみをじっと我慢する) 
【副⁺】(ただ、じっと、ひたすら、仕方なく、我慢強く、ひそかに、息を潜めて、唇を噛[か]んで)耐え忍ぶ
【例文】 長い間、苦労を耐え忍んできた甲斐があって、若い頃からの夢がかなった/事故で愛児を失った悲しみには、ただ耐え忍ぶしかない/ここ数か月、眠れぬほどのつらさを

<636>
耐え忍んできたが、もう限界だ/北国の人々は、毎年、長い冬を耐え忍んで過ごしている/営業責任者として業績拡大というプレッシャーに耐え忍ぶ日々だ/薬の
【副⁺】作用からくる体の不調を仕方なく耐え忍んでいる/家族のため、長時間労働を耐え忍んできたが、とうとう過労で倒れた/非人間的な扱いに対しては、耐え忍ぶにも限度がある/下請け会社は、大企業からの無理な要求に長いこと耐え忍んできた/古[いにしえ]人[びと]は、耐え忍ぶ恋の思いを歌に詠んで、心を慰めた/封建時代の女性は、何事にも耐え忍ぶことを強いられた/仕事が見つかるまでは、ぎりぎりの生活で耐え忍ぶほかない
**たえぬく【耐え抜く・堪え抜く】** [たえる＋抜く] ❶ (→「たえかねる」❶に同じ。厳しい冬、猛暑、食糧難、経済危機、長い年月、苦難の日々、困難な時代、長時間レース、[留学・闘病]生活)を/に耐え抜く(=人が苦しい状況を最後までじっと我慢する) ❷ (→「たえかねる」❷に同じ)に耐え抜く(=物がその機能を長く維持する)

【副⁺】 (→「たえきる」【副⁺】に同じ。やっと、ひたすら、必死に)耐え抜く
【例文】 ❶ 我慢強く、苦難に耐え抜く力を持つ者こそが真のアスリートになれる/艱[かん]難[なん]辛[しん]苦[く]を耐え抜く連続ドラマの主人公の姿に励まされている/深い悲しみに耐え抜いてきた人ほど、本当の優しさを備えているものだ/釈迦は、厳しい修行に耐え抜き、悟りの境地に達した/家族の励ましがあったからこそ、つらい治療にも耐え抜くことができた/不屈の意志で敵の拷問に耐え抜き、秘密を守った/我がチームは相手の猛攻撃に耐え抜き、辛勝した/政府首脳陣は、激務に耐え抜く体力と強固な意志が必要だ/難民の手記には、過酷な環境を耐え抜き、生き延びた体験が綴られている/探検家は、極限状況を耐え抜く精神力を備えている/オリンピックの代表選手は、プレッシャーに耐え抜かなければならない/南極基地に取り残された2頭の犬は、厳しい冬を耐え抜き、奇跡的に生きていた/日中の猛暑を冷房もなく耐え抜くのは難しい/敗戦国の国民は、戦後の食糧難を耐え抜き、新しい社会を築いた/全社一丸となって、経済危機に耐え抜く覚悟だ/親を亡くした戦争孤児たちは、苦難の日々を耐え抜いてきた/恩師や友人の励ましで、厳しい留学生活を耐え抜くことができた/長期の闘病生活を耐え抜いて、何とか社会復帰を果たしたい ❷深い森の中で、何百年も風雪に耐え抜いてきた巨木がある/高さ10メートルの防波堤でも、大津波に耐え抜くことができず、崩れ去ってしまった/長く過酷な旅に耐え抜き、小惑星探査機が地球に帰還した
**たえはてる【絶え果てる】** [絶える＋果てる] ❶ (生き物の姿、人影、人[ひと]気[け]、人通り、人跡、便り、音信、消息、音、望み、希望、文化、技法、行事、家系、血統、一家、一族、子孫)が絶え果てる(=これまでの物事がすっかり絶えて、なくなってしまう) ❷ ([人]、息、命)が絶え果てる(=息が絶えてしまう。死ぬ)

【副⁺】 (ふっつり、いつしか、やがて、はかなく、虚[むな]しく、寂しく)絶え果てる
【例文】 ❶ 工場廃水で汚れた川は、生き物の姿が絶え果ててしまった/炭鉱が閉山し、労働者が去った町からは人気が絶え果てた/外国に移住した友からの便りは、ほどなく絶え果て、音信不通となってしまった/悪い風評が広まり、その地を訪れる人は今では絶え果ててしまった/海で遭難した父が5日間も行方不明だ。今や一[いち]縷[る]の望みも絶え果て、家族は憔[しょう]悴[すい]し切っている/高麗青磁の陶芸技法は、長らく絶え果てていたが、関係者の尽力で復元された/戦いに敗れた部族の血統は、征服者により絶え果てた ❷ 流浪の詩人は、

<637>
遠い異国で一人寂しく絶え果てたという/血を吐いて倒れた祖父の息は、今にも絶え果てんばかりだった/一瞬にして生物の命が絶え果てる原水爆の使用は、何としても防がなければならない
**たおれかかる【倒れ掛かる】** [倒れる＋掛かる] ❶ a([人]、相手、乗客、体、電柱、煙突、家屋、建物、壁、塀、簞[たん]笥[す]、棚、本棚、ロッカー、標識、パネル、立て看板、クレーン車、足場、鉄塔、木、街路樹、ひまわり、稲)が倒れ掛かる(=倒れて対象にもたれる) b([人]、相手、通行人、隣、腕、胸、肩、背中、ソファ、扉、床、座席、車、家、壁、塀、垣根、歩道、車道、上)に倒れ掛かる ❷ (→ ❶ aに同じ)が倒れかかる(=倒れそうになる)

【副⁺】 (ふらりと、ふらっと、ふらふら、よろっと、よろよろ、ばたばた、ぐらぐらと、前のめりに)倒れ掛かる
【例文】 ❶ 貧血を起こして、ふらっとソファに倒れ掛かった/バスの中で突然、めまいがして、隣の席の人に倒れ掛かってしまった/ダンスの最中に、組んでいた相手がバランスを崩して倒れ掛かって来た/電車が急停止し、乗客が座席の方にばたばたと倒れ掛かって来た/着慣れぬ長いドレスに足を取られ、そばの人に倒れ掛かってしまった/地震が起こり、突然、電柱が車に倒れ掛かって来たので、避ける暇がなかった/地震の際、寝ている人の上に簞笥が倒れ掛かり、怪[け]我[が]人[にん]が続出したという/クレーン車が強い風にあおられ、道路上に倒れ掛かって来た/突風が吹いて、作業中の足場が通行人の上に倒れ掛かって来た/強風で街路樹が歩道側に倒れ掛かって来たが、危うく難を逃れた/大雨の翌朝、伸びたひまわりが垣根に倒れ掛かっていた ❷ 柔道の試合で、足払いを掛け、相手が倒れかかったところを、ぐっと引き寄せた/工場爆発の影響で煙突が折れ曲がり、倒れかかっている/地震で倒れかかった家屋が、補修もされないまま放置されている/この塀は倒れかかっているので、取り壊すほかない/立て看板が風にあおられ、倒れかかったので、慌てて押さえた/強風を受けて、鉄塔が倒れかかったまま、揺れている
**たおれこむ【倒れ込む】** [倒れる＋込む]
1 a ([人]、選手、お年寄り、体、電柱、自転車、草花、茎)が倒れ込む(=立っていることができずに、倒れてしまう) b(胸元、腕の中、膝の上、テーブル、ソファ、ベッド、床、玄関、マット、リング、グラウンド、コート、地面、畑、通路、階段、路上、線路上、雪の上、敷地内、ゴール、〜の[上・中]、内側、外側、通路側、前、後ろ、その場)に倒れ込む

【副⁺】 (そのまま、ぐったり、どっと、がくっと、ふらふら、よろよろ、ばたばた、前のめりに、うつ伏せに、仰向けに、もんどり打って)倒れ込む
【例文】 1 つまずいた人が、テーブルに倒れ込んだ勢いで、食器が飛び散った/登山中、猛吹雪に遭い、寒さと疲れで雪の上に倒れ込む人が続出した/農作業中の人が熱中症で畑に倒れ込んでいるのを発見された/ラッシュ時に駅の階段で転んだ人の上に後続の人たちが次々倒れ込み、死傷者が出た/酔った夫は、帰るなりソファに倒れ込んで眠ってしまった/学校帰りの息子は具合が悪いらしく、倒れ込むようにして玄関に入って来た/姉妹喧[けん]嘩[か]で負けた妹は、母親の胸元に倒れ込むと、大声で泣き出した/マラソンの1位の選手は、ゴールインの後、グラウンドに倒れ込んで動けなかった/レスリングの試合で相手の足を取り、マットに倒れ込んだところを押さえ付けた/一撃を受けたボクサーは、あっけなくリングに倒れ込み、そのまま起き上がれなかった/お年寄りが踏切の線路上に倒れ込み、動けな

<638>
くなっているのを助け出した/徹夜明けだったので、家に着くなりベッドに倒れ込むようにして寝入ってしまった/トラックがぶつかった電柱は、根元から折れ、工場の敷地内に倒れ込んだ/ハンドル操作がまずくて、自転車がぬかるみの中に倒れ込んでしまった/花壇に植えてあるコスモスが、通路側に倒れ込まないように支柱を立てた
**たおれふす【倒れ伏す】** [倒れる＋伏す] ([人])が(ベッド、畳、床[ゆか]、大地、地面、地べた、道路脇、通路、路上、その場)に倒れ伏す(=倒れてうつ伏せになる) 
【副⁺】(ばたりと、どさりと、どうと、ぐったりと、だらしなく、力なく)倒れ伏す
【補足】木や草花などにも比喩的に使う
【例文】 夫が事故で死んだという悲報に、妻はベッドに倒れ伏して泣き続けた/酔っぱらった男は、だらしなく地面に倒れ伏してしまった/「五体投地」とは、両膝、両肘、額[ひたい]を大地につけ、倒れ伏して仏[ほとけ]を礼拝することをいう/樹齢数百年の大木も、台風の後、ついに地面に倒れ伏して寿命が尽きた/通り魔に襲われた通行人が大勢、道路脇に力なく倒れ伏していた/敵軍の毒ガスを浴びた人々が路上に倒れ伏し、呻[うめ]き苦しんでいた/ボクサーは、次の試合では相手が倒れ伏すまで戦い抜くと覚悟を決めた/銃撃音が響くと同時に講演者が胸を血に染め、その場に倒れ伏したので、大騒ぎとなった
**たかめあう【高め合う】** [高める＋合う] ❶ⓐ(両者、[会員・仲間・職人・技術者・ライバル]同士、皆、出場校)が/で高め合う(=互いが努力して程度や水準を高くする) ⓑ(相手)と(互い、自己、力、技術、技、技能、効率、教養、感性、関心、意識、認識、意欲、士気、自信、[音楽・人間]性、精神面)を高め合う

【副⁺】 (もっと、更に、互いに、相互に、それぞれに、ともに)高め合う
【例文】 1 本音を言い合って互いを高め合える人間関係が望ましい/互いに力を高め合う努力をすれば、更なる成長が期待できる/職人同士で定例会に作品を持ち寄り、技術を高め合っている/ライバルと競う中で技を高め合い、記録を伸ばしてきた/海外の技術者とは、交流会を通して互いの技能を高め合う/製造現場の全員が作業効率を高め合えば、大幅なコストダウンが可能だ/学生時代は、寮の仲間とともに切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]して教養を高め合った/19世紀のパリでは、若い画家たちがカフェに集い、互いに感性を高め合うことで数々の傑作が生まれた/この授業の目的は、皆で意見を交換し、問題意識を高め合うことだ/技能コンテストへの出場は、各校が技術向上への意欲を高め合う結果となった/合唱の練習を通して相互に音楽性を高め合い、聞く人を感動させるレベルにまで達したい/夫婦で苦楽をともにしつつ、精神面を高め合っていくのが理想だ
**だきあう【抱き合う】** [抱く＋合う]
❶ⓐ (男女、カップル、恋人たち、夫婦、二人、親子、家族、[親友・仲間]同士、ダンサー、選手とコーチ、人々)が(体、肩、腰)を抱き合う(=双方が互いに相手の体を抱く) ⓑ(恋人、パートナー、家族、監督、仲間、チームメイト、一人ひとり)と抱き合う ❷ (赤ん坊、子猫、トロフィー)を抱き合う(=複数の者が交替で同じものを抱く)

【副⁺】❶ (ぴったり、しっかり、しかと、ひしと、ぎゅっと、固く、強く、激しく、狂おしく、互いに、相互に) ❷ (代わる代わる、順番に、交替で)抱き合う
【例文】 ❶ 別れを惜しむ男女がプラットホームで抱き合っていた/アルゼンチンタンゴは、男女が抱き合うようにして踊る/海辺で恋人たちが人目も構わず抱き合っている/日

<639>
本には、夫婦が人前で日常的に抱き合う習慣がない/第一志望の大学に無事合格し、両親と抱き合って喜んだ/遭難者の家族は、救助の望みが絶たれたと知り、抱き合って泣き崩れた/親友同士が久しぶりの再会を喜んで、しっかり抱き合った/卒業の日、留学生たちは、互いに抱き合って涙ながらに別れを惜しんだ/スタンドで仲間同士が肩を抱き合い、応援歌を歌っている/優勝した選手たちは、一斉に抱き合い、歓喜の声を上げた/勝利の瞬間、選手とコーチは抱き合って、喜びを分かち合った/選手たちは、今季限りで退任する監督と抱き合い、別れの言葉を交わした/救助された人々は、抱き合って互いの無事を喜び合った ❷ 祖父母は、初孫を代わる代わる抱き合っては、うれしそうにしている/子供たちは、競うように交替で1匹の子猫を抱き合っている/映画賞の授賞式では、出演者とスタッフが順番にトロフィーを胸に抱き合った
**たきあがる【炊き上がる】** [炊く＋上がる] (ご飯、麦飯、釜飯、赤飯、ピラフ、パエリア、粥、米、新米、玄米、餅米)が炊き上がる(=炊いていたご飯や米料理が期待どおりうまくできる) 
【副⁺】(ふんわり、ふっくら、軟らかく、うまく、つやつやに、ぴかぴかに、硬めに)炊き上がる
【補足】「炊く」は、近畿・中国・四国・九州北部地方では、「煮る」という意味になるので、「(豆、野菜、魚、煮物、煮しめ、佃[つくだ]煮[に])が炊き上がる(=期待どおりうまく煮える)」のようにも使う
【例文】 ご飯は、あと5分ほどで炊き上がる/ご飯が炊き上がった時、いい匂いがする/松茸ご飯は、炊き上がる寸前に松茸を乗せて蒸らすと、香りが立つ/炊飯器で炊き上がったご飯は、保温にしておくといつまでも温かい/炊き上がったばかりの麦飯にとろろ汁をかける/ピラフが炊き上がったら、具が全体に行き渡るように混ぜる/土鍋を使うと、お粥がおいしく炊き上がる/炊き上がった新米は、おかずがなくてもそれだけでおいしい/もう少しふっくら炊き上がればもっと良かった
【名詞形】炊き上がり 炊き上がりになる
【例文】 炊飯器は、電子音で炊き上がりを知らせてくれる/パエリアは、炊き上がりにグリーンピースを加えて蒸らす/各メーカーの炊飯器を使って、米の炊き上がり具合を比較してみた/ご飯の炊き上がり温度は、110度を超えるという/この品種の米は、もちもちの炊き上がりになる
**たきあげる【炊き上げる】** [炊く＋上げる] (→「たきあがる」に同じ)を炊き上げる(=ご飯や米料理を期待どおりうまく炊く) 
【副⁺】(→「たきあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、一気に、丁寧に)炊き上げる
【補足】「炊く」は、近畿・中国・四国・九州北部地方では、「煮る」という意味になるので、「(豆、野菜、魚、煮物、煮しめ、佃煮)を炊き上げる(=期待どおりうまく煮る)」のようにも使う
【例文】 新発売の炊飯器は、好みの硬さにご飯を炊き上げることができる/薪[まき]を燃やし、竈[かまど]で炊き上げたご飯の味は格別だ/釜飯は一人前ずつ小さい釜で炊き上げるので、時間がかかる/この店は客の目の前で釜飯を炊き上げてくれる/炊飯器に具材を一緒に入れて炊き上げるミックスピラフは、簡単にできる/米飯給食では、1日に約500人分も炊き上げるそうだ

<640>
**たきあげる【焚き上げる】** [焚[た]く＋上げる] ❶ (護摩)をたき上げる(=密教の修[しゅ]法[ほう]で、護摩壇を設け、木を燃やして、息災と悪魔を鎮めることを祈る) ❷ (香、お守り、お札[ふだ]、破[は]魔[ま]矢[や]、正月飾り、注[し]連[め]縄[なわ]、門松、達磨[だるま]、人形、仏壇、遺品、手紙)をたき上げる(=炎や煙が高く上がるようにして燃やす。お札や正月飾り、人形などを神主や僧侶の祈りとともに燃やす)
【例文】 ❶ 僧侶が護摩をたき上げ、一心不乱に仏に祈っている ❷ 小正月には、前年のお札や達磨、正月飾りなどを寺や神社の境内に集めてたき上げ、無病息災を祈る
【名詞形】たき上げ たき上げをする
【例文】 たき上げでは、護摩の火にお札をかざし、吉凶を占う/神社で古いお守りやお札のおたき上げをしてもらった/正月飾りは、神社に持って行って、たき上げ供養をしてもらう/たき上げ料を寺院に納めて、人形や破魔矢のたき上げをお願いする
**だきあげる【抱き上げる】** [抱く＋上げる](赤ん坊、幼子、子供、我が子、孫、お年寄り、病人、負傷者、女性、恋人、花嫁、犬、猫、体)を抱き上げる(=抱いて両腕に*持ち上げる) 
【副⁺】(そっと、すっと、さっと、ひょいと、軽[かる]々[がる]と、高々と、優しく)抱き上げる
【例文】 母親が赤ん坊を抱き上げ、乳を含ませている/むずかる赤ん坊をすぐ抱き上げていたら、すっかり抱き癖がついてしまった/毎晩、夜泣きする子を抱き上げ、泣きやむまであやしている/若い父親は、生まれたばかりの我が子をそっと抱き上げ、顔に見入った/祖父は、初孫を膝に抱き上げ、満面に笑みを浮かべて記念写真に納まった/火災現場の室内で倒れていた女性は、消防隊員に抱き上げられて、救出された/花婿は、花嫁を軽々と抱き上げ、祝福する人々の輪をくぐって行った/空地に捨てられていた子猫を抱き上げて家に連れ帰った
**だきあわす・だきあわせる【抱き合わす・抱き合わせる】** [抱く＋合わす・合わせる]
❶ⓐ(複数の商品、用途別の調理器具、数名の作家の代表作、一般教育と専門教育、衆議院と参議院の候補者、二つの法案、水産業と観光事業)を抱き合わせる(=都合よく物事を運ぶため、複数のものを*組み合わせる) ⓑ (ソフトをパソコン、住宅ローンを火災保険、運転免許合宿をパッケージツアー、結婚式を新婚旅行、貸衣装を写真撮影、トナーをプリンター)と/に抱き合わせる
❷ (人気商品を売れ残りの商品、新発売の商品を古いソフト、品薄の商品を他の商品)と/に抱き合わせる(=売れ行きの悪い商品を捌[さば]くため、売れ行きの良い商品と*組み合わせる)

【副⁺】 (ともに、一緒に)抱き合わせる
【例文】 ❶ 二つの商品を抱[いだ]き合わせて宣伝すると、客にお得感を抱かせることができる/この短編集は、3人の作家の代表作を抱き合わせて1冊に収めてある/与党は、衆議院の総選挙と参議院の補欠選挙の候補者を抱き合わせて、公募する予定だ/県は、水産と観光の事業を抱き合わせ、地域の魅力をアピールする計画だ/住宅ローンと火災保険を抱き合わせ、顧客に強制的に契約させることは、法律で禁じられている/プリンターが低価格なのは、高額のトナーと事実上抱き合わせて売れるからだ

❷ 在庫一掃のため、人気商品を売れ残りの商品と抱き合わせる予定だ/新発売のゲームソフトは、古いソフトと抱き合わせて販売する/一部の店舗では、品薄のマスクを他の商品に抱き合わせて売っていた
【名詞形】抱き合わせ 抱き合わせにする
【例文】 二つの法案が抱き合わせで提出され、議会両院で議決された/結婚式と新婚旅行

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を抱き合わせにしたプランは割安だ/運転免許合宿とパッケージツアーの抱き合わせコースが人気だ/抱き合わせ販売で、欲しい商品と一緒に他の商品も買わされた/パソコンの基本ソフトとブラウザの抱き合わせ商法は、独占禁止法違反だと問題視されたことがある
**たきあわせる【炊き合わせる】** [炊く＋合わせる]
❶ⓐ (数種類の野菜、棒ダラと小芋、タケノコとフキとタイの子、イカと厚揚げ、ナスと鶏肉、エビと湯葉、食材)を炊き合わせる(=複数の材料を別々に煮て、一つの器に*盛り合わせる。また、別々に下ゆでした複数の材料を一緒に煮る) ⓑ (根菜を魚介、野菜を鶏肉、ブリを大根)と炊き合わせる

【副⁺】 (ともに、一緒に)炊き合わせる
【例文】 レンコンやニンジンなどの根菜を炊き合わせ、ゆでた青菜を飾る/棒ダラと小芋を炊き合わせた煮物が店の看板メニューだ/イカと厚揚げを炊き合わせ、今晩のおかずにする/ナスが嫌いな息子のために、好物の鶏肉と一緒に炊き合わせてみた/ブリを大根と炊き合わせた煮物は、代表的な冬の料理だ/お節料理には、丁寧に下ごしらえした食材を炊き合わせた煮しめが欠かせない
【名詞形】炊き合わせ 炊き合わせをする
【例文】 タケノコとフキとタイの子の炊き合わせは、春の季節料理だ/宿坊の精進料理では、野菜と高野豆腐の炊き合わせが供された/炊き合わせをすると、それぞれの食材の味と見た目が引き立つ
**だきおこす【抱き起こす】** [抱く＋起こす] ❶ ([人]、幼子、子供、孫、お年寄り、高齢者、病人、患者、負傷者、怪[け]我[が]人[にん]、倒れた人、恋人、乗客、戦友)を抱き起こす(=横になっている者の体を抱いて起こす) ❷ (肩、上体、上半身)を抱き起こす(=体の一部を抱いて起こす)

【副⁺】 (そっと、優しく、静かに、懸命に)抱き起こす
【例文】 ❶ 小さい子が転んだので、抱き起こして、怪我がないか尋ねた/車の中で眠ってしまった娘をそっと抱き起こし、家に運んだ/寝ている小学生の孫を抱き起こそうとしたが、重くて無理だった/寝たきりの祖母を抱き起こし、後ろから支えて薬を飲ませた/介護実習で、高齢者の抱き起こし方や車椅子への乗せ方を学んだ/寝ている病人の脇の下から手を差し入れるようにすると、楽に抱き起こせる/看護師は、体の不自由な患者を抱き起こすと、上手に車椅子に乗せた/事故現場に到着した救急隊員は、負傷者を抱き起こし、応急手当をした/道でつまずいて転んだら、通りかかった人が親切に抱き起こしてくれた/銃弾に倒れた戦友を抱き起こし、何とか安全な場所まで連れて行った ❷ ベッドで寝たきりの母の上体を優しく抱き起こし、窓の外が眺められるようにした
【名詞形】抱き起こし
【例文】 寝たきりの病人の抱き起こしに慣れていないと、介護人は腰を痛めてしまう
**だきおろす【抱き下ろす】** [抱く＋下ろす]
ⓐ (→「だきあげる」に同じ)を抱き下ろす(=抱いて上から下ろす) ⓑ(背中、椅子、ベッド、梯[はし]子[ご]、3階、車、電車、馬、船、岩場)から抱き下ろす

【副⁺】 (そっと、ゆっくり、優しく、静かに)抱き下ろす
【例文】 おんぶされている赤ん坊を母親の背中から抱き下ろしてあげた/ベビーベッドから抱き下ろされた赤ん坊は、すぐにはいはいをし始めた/消防士が火災現場の3階から幼子を抱き下ろして救助した/梯子から下りられずに泣く子を父親が抱き下ろそうと手を伸ばした/遊覧船が岸に着くと、係員が子供たちを抱き下ろしてくれた/満潮で岩場に取り

<642>
残された子供を漁師が抱き下ろして船に乗せた/緊急停止した電車から乗務員が子供やお年寄りを抱き下ろし、避難させた/病人を車から抱き下ろし、車椅子に乗せた/青年は馬上の恋人を優しく抱き下ろした
**だきかかえる【抱き抱える】** [抱く＋抱える] ❶ (→「だきあげる」に同じ)を抱きかかえる(=体全体を両腕で抱いて、しっかり支えて持つ) ❷ (上体、上半身、頭、首、肩、腕、背中、腰、膝)を抱きかかえる(=体の一部を抱いてしっかり支える) ❸ (人形、ぬいぐるみ、荷物、バッグ、包み、卵)を抱きかかえる(=物を体から離さないようにしっかり抱いて持つ)

【副⁺】 (しっかり、ゆっくり、そっと、優しく、大切に、後[ご]生[しょう]大事に)抱きかかえる
【例文】 ❶ 火事の時は、真っ先に赤ん坊を抱きかかえ、急いで逃げた/日増しに成長する赤ん坊をいつも抱きかかえているので、腕の力が強くなった/山中で道に迷った時は、一晩中、我が子をしっかり抱きかかえて救助を待った/介護士は、高齢の男性を車椅子から抱きかかえてベッドに寝かせた/救急隊員は、事故の負傷者を抱きかかえて担架に乗せた/娘は、学校から帰るとすぐに飼っている子犬を抱きかかえる/母猿が子猿をしっかり抱きかかえる姿は、まるで人間のようだ ❷ 寒中水泳を終えた子供たちは、両腕で上半身を抱きかかえ、ぶるぶる震えている/老齢のテノール歌手は、若い歌手に肩を抱きかかえられて舞台に登場した/急なめまいに襲われた時は、家族に背中を抱きかかえられなければ歩けなかった/少年は心を閉ざしたまま、両膝を抱きかかえるようにして座り込んでいる ❸ 3歳の娘は、気に入ったぬいぐるみを胸に抱きかかえて離さない/すりやひったくりの多い観光地では、バッグを胸にしっかり抱きかかえて歩いた/風呂敷包み一つを抱きかかえて家を飛び出し、上京したのは17歳の春だった/タツノオトシゴは、雄が腹に卵を抱きかかえて、稚魚になるまで育てるそうだ
**たきこむ【炊き込む】** [炊く＋込む] ❶ (米、ご飯)に(雑穀、茶、芋、豆、栗[くり]、野菜、山菜、きのこ、旬の素材、貝類、肉、魚介などの具材)を炊き込む(=米に具材を入れ、出[だ]汁[し]に味をつけて一緒に炊く) ❷ (米、ご飯、釜飯、粥、豆、スープ)を炊き込む(=時間をかけてしっかり煮炊きする)

【副⁺】 (じっくり、ゆっくり、丹念に)炊き込む
【例文】 ❶ 栄養を多く含んだ雑穀を米と混ぜて炊き込めば、健康にいいご飯が出来る/茶をいれた汁で炊き込んだ茶飯は、風味がある/椎[しい]茸[たけ]や油揚げを煮た汁は、いい出汁が出るので、ご飯を炊き込む時に使う/会席料理では、季節ごとに旬の素材を炊き込んだご飯が供される/愛媛県では、米に鯛[たい]を1匹丸ごと炊き込んだ郷土料理が有名だ/鳥釜飯は、若鳥や山菜を炊き込んで作る/バターで炒めた米を野菜や魚介などと一緒にスープで炊き込めば、ピラフになる ❷ とろ火でゆっくり炊き込んだ煮豆がおいしく出来上がった/豚骨ラーメンは、大鍋で豚の骨をじっくり炊き込んで、スープを取る
【名詞形】炊き込み
【例文】 タケノコの薄切りに油揚げや鶏肉を入れて炊き込みご飯を作る/炊き込みご飯は、インドやロシア、ポルトガルなどにもある/パエリアは、魚介類を使ったスペインの炊き込みご飯だ
**たきこむ【薫き込む・焚き込む】** [たく＋込む] (香[こう]、香り)を(衣[きぬ]、衣[ころも]、衣装、着物、麦芽)にたき込む(=香などをたいて、その香りを衣服などに移す) 
【副⁺】じっくり、強く、

<643>
丹念に、念入りに)たき込む
【例文】 平安時代の貴族は、身だしなみとして衣に香をたき込んでいた/衣装にたき込んだ香りは、相手に自分のことを記憶してもらうためでもある/和服姿の女性と擦れ違った時、着物にたき込まれた香がかすかに香った/ウイスキーの製造過程で、麦芽を乾燥させる燃料として泥炭を用いると、その香りが麦芽にたき込まれる
**だきこむ【抱き込む】** [抱く＋込む] ❶ (赤ん坊、子供、体、肩、膝、岩、建物、城郭、内海)を抱き込む(=両腕の中に入れるようにして抱く。また、そのようにして周りを囲む)
❷ (空気、水、水分、気泡、臭[にお]い、他の物質、汚れ)を抱き込む(=そのものの中に含めて入れてしまう) ❸ ([人]、[反対・中間]派、政治家、役人、警察、マスコミ、記者、会計士、警備員、審判、会員、他の[政党・国])を(味方、自分側、自分の[勢力圏・派閥・陣営])に抱き込む(=自分の仲間にうまく誘って入れる。悪い企[たくら]みのため、金[かね]や甘言で味方に*引き入れる)

【副⁺】 ❶ (しっかり、すっぽり、ぎゅっと) ❷ (ぐいぐい、丸ごと、強引に、巧みに)抱き込む
【例文】 ❶ 寝かしつけの最中に、赤ん坊を抱き込んだまま自分も眠ってしまった/父親は、駅のホームで動き回る子供を抱き込み、じっとさせた/母親は、後ろから子供の体を抱き込むようにして爪を切っている/暖房のない山小屋では、あまりの寒さに膝を抱き込むようにして縮こまっていた/大木が岩を抱き込むように、根を広げて生えている/ツタが壁に絡みつき、建物を抱き込むように生い茂っている/敵の攻撃を防ぐため、川の流れが城郭を抱き込むような形に変えられたという/内海を抱き込んだ大きな湾に橋が架けられた ❷ 生クリームは、泡立て器で素早くかき回して空気を抱き込むようにすると、うまく泡立つ/餅米を蒸すと、糊[のり]状になった主成分が水を抱き込んで放さないので、粘りが出る/コーヒーの残りかすは、煙草の臭いを抱き込んで消してくれる ❸ 主流派は、反対派を抱き込むために金を渡した/某企業は、業界紙の記者を抱き込み、自社製品に有利な記事を書かせるらしい/会計士を抱き込んで粉飾決算をした会社が摘発された/麻薬組織が多額の報酬を餌に警察を抱き込んだ/犯人は警備員を抱き込み、現金輸送車を強奪した
【名詞形】抱き込み
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 法案成立のため、野党の抱き込み策を講じる/会長当選を目指し、会員の抱き込みに躍起になっている/特権を得るため、役人の抱き込みを図った/賛成票獲得のための抱き込み工作が失敗した
**たきこめる【薫き込める・焚き込める】** [たく＋込める](薫香、香[こう]、香り、線香)を(衣[きぬ]、衣[ころも]、衣装、装束、着物、髪、文[ふみ]、懐紙、扇、茶室、部屋)にたき込める(=香をたいて、その香りが衣服や部屋などに*染み込むようにする) 
【副⁺】 (かすかに、ほのかに)たき込める
【例文】 甘い匂いの薫香を着物にたき込める習慣は、千年以上も前からあった/平安時代の人々は、髪に香をたき込めるために、香[こう]枕[まくら]を使っていた/香のたき込めてある扇は、あおぐ度に良い香りを漂わせる/客を迎える茶室は、香がほのかにたき込められ、清[すが]々[すが]しく整えられる/部屋に香をたき込めて、心身をリラックスさせる/僧侶は、毎日、蠟[ろう]燭[そく]に灯をともし、香をたき込めて仏像に礼[らい]拝[はい]する
**たきしめる【薫き染める・焚き染める】** [たく＋染[そ]める] (→「たきこめる」に同じ)にたき

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しめる(=香[こう]をたいて、良い香りを衣服などに*染み込ませる) 
【副⁺】 (→「たきこめる」【副⁺】に同じ)たきしめる
【例文】 平安時代になると、衣[ころも]や髪に香りをたきしめる習慣が貴族の間で広がった/『源氏物語』には、衣装にたきしめられた香りに関する記述が数多くある/平安朝の頃、装束や文[ふみ]に香をたきしめるのは貴族のたしなみだった/平安時代の貴族は、和歌の内容や文字だけでなく、紙の色や質、たきしめる香にまで気を配っていた/客は、香がたきしめられた茶室で一服の茶を楽しむ/線香がたきしめられた寺の広間で写経をする
**だきしめる【抱き締める】** [抱く＋締める]
❶ (→「だきあげる」に同じ。[人]、妻、妹、選手、亡[なき]骸[がら])を抱き締める(=愛情を込めて強く抱く)
❷ (人形、ぬいぐるみ、遺影、形見の品、ブーケ、プレゼント)を抱き締める(=大切な物を強く抱く)
❸ (思い出、悲しい思い、揺れる心)を抱き締める(=強い感情を持ち続ける)

【副⁺】 ❶❷ (しっかり、思い切り、[精・力]いっぱい、ひしと、ぐっと、ぎゅっと、強く、優しく、温かく、固く、思わず、夢中で、大事そうに) ❸ (しっかり、思い切り、精いっぱい、ひしと、ぐっと、そっと、優しく、悲しく、ひそかに)抱き締める
【例文】 ❶ 私が留学する時、母は空港で私を抱き締め、涙した/つらい時は、亡き父が私を抱き締め、慰めてくれたらと思う/愛らしい初孫を見ると、抱き締めて頬擦りせずにいられない/雨の中で僕を待ってくれていた恋人を抱き締め、「ごめんね」と囁[ささや]いた/迷子になった愛犬が見つかった時、安[あん]堵[ど]して涙ながらに抱き締めた/夫の広い胸に抱き締められる度に、大きな幸せを感じる/悲しい物語を聞いて大泣きする妹を抱き締めて、優しく頭をなでてやった/フィギュアスケートの演技が終わると、コーチは手を差し伸べ、選手を温かく抱き締めた/母親は、急死した娘の亡骸を抱き締めて、号泣した ❷ ふわふわしたぬいぐるみは、思わず抱き締めたくなるほどかわいい/遭難死した息子の遺影を胸に抱き締め、慰霊祭に出席した/母の形見の品を抱き締め、涙に暮れる毎日だ/ブーケを胸に抱き締めた花嫁は、本当に美しかった/子供たちは、サンタクロースからのプレゼントを大事そうに抱き締めている ❸ 恋人と死に別れた悲しい思いを一人抱き締めて生きてきた/青春とは、繊細に揺れ動く心をひそかに抱き締めて悩む時期だ
**だきすくめる【抱き竦める】** [抱く＋竦[すく]める] (我が子、子供、女性、恋人、妻、ホステスを抱きすくめる(=きつく抱いて、相手が身動きできないようにする) 
【副⁺】(いきなり、ぐっと、ぎゅっと、手荒く、荒々しく、強く、乱暴に、強引に、力任せに)抱きすくめる
【例文】 父親は、興奮して暴れる子を抱きすくめて、落ち着かせた/車道に飛び出そうとした男の子に気づき、走り寄って抱きすくめた/男は、下校中の女の子をいきなり抱きすくめ、そのまま車に乗せて連れ去った/突然、後ろからつけて来た男にぎゅっと抱きすくめられ、驚いて声を上げた/彼は、恋人を後ろから抱きすくめ、「行くな」と叫んだ/酔っ払い客がホステスを抱きすくめようとしたが、ぱっと振り放された/乙女心に息が詰まるほど恋人に抱きすくめられることを夢みる
**だきつく【抱き付く・抱き着く】** [抱く＋つく] ❶ ([人])が(家族、親、恋人、友達、男性、女性、女生徒、保育士、人気タレント、通行人、司会者、ホステス、ぬいぐるみ、着ぐるみ)に抱きつく(=両腕を回して相手にくっつき、離れないようにする) ❷ ([人]、猿、コアラ)が(親、柱、木、幹、流木)に抱きつく(=両腕を回して頼りになる物にくっつき、そ

<645>
こから離れないようにする)

【副⁺】 (しっかり、いきなり、ひしと、べたべた、ぎゅっと、力いっぱい、しつこく、必死に、無邪気に、不意に、とっさに、夢中で)抱きつく
【例文】 ❶ 保育園に連れてこられた幼子は、母親に抱きついて離れなかった/救出された娘は、駆けつけた父親に抱きついて泣き出した/幼い娘は、眠くなると決まって抱きつきに来る/女性は背後から近づいた男に抱きつかれ、「金[かね]を出せ」と脅された/怪しげな男が下校途中の女生徒に抱きつく事件があった/園児たちが、雷鳴におびえて保育士に抱きついた/人気タレントは、訪問地で歓迎の年配女性たちに抱きつかれ、当惑気味だった/オーディションで合格が決まった途端、少女は司会者に抱きついて飛び跳ねた/私は、小さい頃からぬいぐるみに抱きついて眠る癖があった/小さい子たちは、遊園地でキャラクターの着ぐるみを見つけると、抱きついて喜んだ ❷ 母猿が移動する時、子猿は抱きついて、落ちないようにしている/豪雨で溢[あふ]れた川の水が流れ込んで来たが、家の柱に抱きついていて九死に一生を得た/木登りは、まず木に抱きつき、それから、腕と足に力を入れて上へ登って行く/コアラが木の幹に抱きついている姿がかわいい/漂流中は流木に抱きついていて、何とか助けられた
【名詞形】抱きつき
【例文】 「抱きつきすり」とは、通行人などに無理に抱きつき、財布をすることをいう/新人候補は、対立候補に近い政策を掲げる抱きつき戦術で相手の支持層を取り込み、選挙戦で勝利した
**たきつくす【焚き尽くす】** [焚く＋尽くす](薪[たきぎ]、薪[まき]、木、粗[そ]朶[だ]、落ち葉、炭、石炭、燃料、松明[たいまつ]、かがり火、護摩木、線香)をたき尽くす(=燃料などをなくなるまで全部燃やしてしまう) 
【副⁺】(すっかり、完全に、余さず、残らず)たき尽くす
【例文】 山で拾い集めた薪[たきぎ]は、暖炉にくべるとすぐたき尽くされてしまった/山のように積んだ薪[まき]を全部たき尽くした頃、北国に春が訪れる/乾燥地帯に生えていた灌[かん]木[ぼく]が燃料としてたき尽くされ、今では全体が砂漠と化してしまった/広い境内で掃き集めた落ち葉は、たき尽くすのに何日もかかる/昔、祖母の家では、火鉢などの暖房用に一冬で一俵の炭をたき尽くしていた/蒸気機関車は、毎日、積み込まれる大量の石炭をたき尽くして走る/かがり火をたき尽くしてしまったら、辺りが真っ暗になった/祈[き]禱[とう]の間は、護摩木をたき尽くさないように次々と補充している
**たきつける【焚き付ける】** [焚[た]く＋付ける] ❶ (火、薪[たきぎ]、薪[まき]、枝、落ち葉、石炭、風呂、ストーブ、竈[かまど]、暖炉)をたきつける(=火をつけて、燃えるようにする) ❷ ([人]、若者、国民、大衆、暴徒、デモ隊、反対派、団体、世論)をたきつける(=相手をおだてたりけしかけたりして、行動を促す) ❸ ([人])の(心、[嫉妬・競争・恐怖・猜[さい]疑[ぎ]]心、憎悪、[嫌悪・劣等]感、不安、欲望)をたきつける(=心に穏やかならぬ感情が起こるようにする) ❹ ([人])に(反感、疑惑、争い、暴力)をたきつける(=人が反発したり、問題行動を起こしたりするようにあおる)

【副⁺】❷〜❹ (わざと、散々、うまく、遠回しに、無責任に)たきつける
【例文】 ❶ 薪[たきぎ]が湿っていると、竈の火をたきつけるのが難しい/ガスが普及してからは、薪[まき]をたきつけて煮炊きをする家はほとんどなくなった/子供の時、風呂をたきつけるのはいつも私の役目だった/冬は毎朝、母がストーブをたきつけておいてくれる ❷ 彼

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は、ちょっとたきつけられるとすぐのぼせ上がるタイプだ/政権側が国民をたきつけて、選挙戦を有利に進めようとしている/湾の埋め立て計画を阻止するには、反対派の環境保護団体をたきつけるしかない/メディアが世論をたきつけて、反政府運動を後押ししている ❸ 兄は、母の財産分与のことで散々弟妹の心をたきつけておいて、いざとなるとそ知らぬ顔だ/高齢者の不安をたきつけて、高リスクの投資商品を買わせる例が後を絶たない ❹ 他国の若者に反日感情をたきつけるような書き込みがネット上にみられる/民族間の緊張をあおり、争いをたきつけて儲[もう]けを企[たくら]む輩[やから]はどこにでもいる
【名詞形】たきつけ(=薪[まき]や石炭に火をつけるための紙[かみ]屑[くず]や小枝、細かい木片など)
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 新聞紙を丸めた物や小枝をたきつけとして使う/針葉樹は燃えやすいので、たきつけに適している/戦時中は、使用済みの割り箸や紙屑がたきつけとして大事に扱われた/たきつけ用に薪や板を細かく割った物を用意しておく
**だきとめる【抱き止める・抱き留める】** [抱く＋とめる](→「だきあげる」に同じ。倒れそうな人、踊り手、遺骸)を抱き止める(=倒れたり落ちたりしそうになった者の体を抱いて、動きを止める) 
【副⁺】 (がっちり、しっかり、どうにか、何とか、ぎゅっと、ぐっと、しかと、とっさに、奇跡的に、必死に、全身で、間一髪で)抱き止める
【例文】 学校から帰り、「ママ」と声を上げて突進して来る子供をぎゅっと抱き止めた/よちよち歩いて来た孫を抱き止めようと、祖父が両手を広げて待ち構えている/マンションのベランダから落ちた幼子は、奇跡的に通行人に抱き止められて無事だった/よろけてホームから落ちそうになったお年寄りを抱き止め、事故を未然に防いだ/橋から身投げしようとした女性は、後ろから通行人に抱き止められて、危ういところを助かった/バレエでは、ジャンプした女性の踊り手を、男性がしっかり抱き止めて着地させる/宗教画には、十字架から降ろされたキリストの遺骸を聖母が抱き止める場面が描かれている
**だきとる【抱き取る】** [抱く＋取る] (→「だきあげる」に同じ。形見の品[しな]、骨[こつ]壺[つぼ]、人形、包み)を抱き取る(=小さく大事なものを抱くようにして*受け取る) 
【副⁺】(そっと、しっかり、恐る恐る、優しく)抱き取る
【例文】 父親は、初対面の我が子を恐る恐る抱き取り、じっと見つめた/助産師は、生まれたばかりの赤ん坊を医師から抱き取って母親に見せた/保育器の中にいる赤ん坊をこの手に抱き取れる日が待ち遠しい/毎朝、保育園で保育士に赤ん坊を抱き取ってもらい、急いで職場に向かう/子供は保育士の腕から母親に抱き取られても、まだ眠ったままだった/男は、ベビーカーに乗っていた女の子をあっという間[ま]に抱き取り、連れ去った/獣医は、病気の犬を飼い主から抱き取ると、診察室へ連れて行った/店主は、手渡された骨[こっ]董[とう]品[ひん]の包みをそっと胸に抱き取ると、すぐさま辞去した
**だきよせる【抱き寄せる】** [抱く＋寄せる] ❶ (→「だきあげる」に同じ。頭、肩、腕、腰)を抱き寄せる(=体や体の一部を抱いて自分に近づける) ❷ (ぬいぐるみ、人形、花束、遺影)を抱き寄せる(=愛着のある物を抱いて自分に近づける)

【副⁺】 (そっと、ぎゅっと、ぐいと、ぐっと、ひしと、力強く、軽く、優しく、静かに)抱き寄せる
【例文】 ❶ 泣きながら帰って来た子を抱き寄せて、背中をなでてやった/母親は、雷におびえる赤ん坊を胸に抱き寄せて、あやしている/好きでもない男性にいきなり抱き寄せ

<647>
られたら、大抵の女性は驚いて振り払う/青年は、ガールフレンドの腰を抱き寄せるとリズムに合わせて踊り出した/恋人を抱き寄せて、愛の言葉を囁[ささや]いた/男の子が子犬を抱き寄せようとしたが、犬は嫌がって逃げ出した/決勝戦が終わり、コーチが選手の肩を抱き寄せて健闘をたたえた
❷ 少女は、人形を抱き寄せて頬擦りした/花束を胸に抱き寄せると、甘い香りがした/愛児を亡くした母親は、子の遺影を胸に抱き寄せると涙にむせんだ
**たぎりたつ【滾り立つ】** [滾[たぎ]る＋立つ] ❶ (谷川、川瀬、激流、濁流、滝、波)がたぎり立つ(=川の水などがしぶきをあげて激しい勢いで流れる) ❷ (湯、熱湯、熱水、鍋、釜)がたぎり立つ(=湯が器などからこぼれるほど盛んに沸騰する) ❸ (血、血潮、情熱、闘志、意欲、エネルギー、思い、情念、欲望、執念、憎しみ、怒り、憤[ふん]怒[ぬ])がたぎり立つ(=感情が激しく高まる)

【副⁺】❶ (ゴウゴウと、ドウドウと、勢いよく) ❷ (シュンシュンと、チンチンと、ゴボゴボと、ぐらぐらと) ❸ (沸々と、熱く)たぎり立つ
【補足】「たぎり立つ＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】 ❶ 両側の急[きゅう]峻[しゅん]な崖は、谷川のたぎり立つ激流に削られて生じたものだ/滝の水がたぎり立ち、ゴウゴウと滝壺へと流れ落ちる/葛[かつ]飾[しか]北[ほく]斎[さい]の浮世絵には、たぎり立つ波の様子が見事に描かれている ❷ ぐらぐらとたぎり立つ鍋の湯に水を差して、あふれないようにした/火山地帯では、地表にたぎり立っている湯を引いて、温泉として利用できる/観光地の間欠泉は、数分間隔でたぎり立った熱水を高く噴出する/もち米を入れた蒸[せい]籠[ろう]をたぎり立つ釜の蒸気で蒸す ❸ コロンブスによる新大陸発見は、当時の航海者たちの血をたぎり立たせたことだろう/幕末の若き志士たちの胸には、新時代へのたぎり立つ情熱があった/若社長は、全身にたぎり立つエネルギーで次々と新事業を開拓した/駅伝選手たちの胸には、今度こそ優勝してみせるという熱い思いが沸々とたぎり立った/対立する二つの民族は、互いにたぎり立つ憎しみを抑え切れずにいる/民主運動家たちは、独裁政権に対する怒りをたぎり立たせ、大規模デモを決行した/仁王像は、たぎり立つ憤怒の形相で山門に立ち、仏法を護持している
**たくしあげる【たくし上げる】** [たくる＋上げる]
ⓐ(袖、袖口、裾、シャツ、セーター、ズボン、スカート、ドレス、着物、前掛け、布、髪)をたくし上げる(=衣服などの端を*引き寄せるようにして上げる) ⓑ(手、両手、腰ひも、ベルト、襷[たすき]、ピン)でたくし上げる

【副⁺】 (しっかり、思い切り、少し、大きく、一気に、乱暴に、大胆に)たくし上げる
【補足】「たくし上げる」は、「たくり上げる」が音変化した形
【例文】 1 皿洗いをする時は、ぬれないように袖を肘までたくし上げる/子供が手を洗う前に、Tシャツの袖口をたくし上げてやった/ジムに通っている友人は、シャツをたくし上げ、鍛え上げた腹筋を自慢げに見せた/ズボンの裾を膝の上までたくし上げ、靴を脱いで川の浅瀬を渡った/男の子たちがズボンをたくし上げ、砂浜で潮干狩りに熱中している/波打ち際を歩く時は、スカートをたくし上げないと、裾がぬれてしまう/長いドレスの裾を踏まないように、手でたくし上げて階段を上った/女性の着物は、長めの丈を腰のあたりでたくし上げ、腰ひもで締めて調整する/布をマネキンに巻き付け、たくし上げたり、折り込んだりして、ドレスのデザインを考える/コートの襟の内側に入った髪を両手でたくし上げて、外側に出した

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**たくしいれる【たくし入れる】** [たくる＋入れる] ❶ (網、ロープ、糸、シーツ)をたくし入れる(=両手で交互に手元に寄せて入れる)
❷ⓐ(裾、襟、シャツ、ズボン、スカート、ウエスト、おはしょり、マフラー、[布団・シーツ・帯揚げ] の端、髪の毛)をたくし入れる(=外に出た不都合な部分を手で内部に押して入れる) ⓑ(中、下、内側、周り、ズボン、もんぺ、長靴、ブーツ、帽子、フード、襟元)にたくし入れる

【副⁺】 (しっかり、きっちり、きちんと)たくし入れる
【補足】「たくし入れる」は、「たくり入れる」が音変化した形
【例文】 ❶ ロープが絡まないように、籠の中に丸くたくし入れておく/真綿から手で紡いだ糸は、小さな桶[おけ]にたくし入れる ❷ ズボンの裾を長靴の中にたくし入れ、大雨で水があふれた道路を歩いた/ワイシャツをズボンの中にたくし入れてからベルトを締める/着物の着付けでは、最後に帯揚げを結び、余った端を帯の内側にたくし入れる/工場では、帽子の中に髪の毛を全部たくし入れて、作業に当たる
**たくしこむ【たくし込む】** [たくる＋込む] ❶ (→「たくしいれる」❶に同じ)をたくし込む(=両手で交互に手元に寄せる) ❷ⓐ (→「たくしいれる」❷ⓐに同じ)をたくし込む(=外に出た不都合な部分を手で内部に押して入れる) ⓑ(→「たくしいれる」❷ⓑに同じ)にたくし込む

【副⁺】 (→「たくしいれる」【副⁺】に同じ)たくし込む
【補足】「たくし込む」は、「たくり込む」が音変化した形
【例文】 ❶ 漁の終わりに、漁師が網をたくし込んでいる/夕方には、物干し竿[さお]にかけてあるシーツをたくし込み、家の中に取り入れる ❷ シャツの裾をズボンにたくし込まずに出したままにするのは、カジュアルな着方だ/もんぺは、着物の裾を中にたくし込んで履くので動きやすく、作業に適している/美容師は、客の襟を内側にたくし込み、首回りをすっきりさせてから頭髪をカットし始めた/ズボンからはみ出したワイシャツを中にたくし込むように注意された/雪国では、ズボンを長靴にたくし込んで履く/女生徒は、スカートのウエスト部分を内側にたくし込んで短くし、ミニスカートのようにしている/小さめのマフラーをコートの襟元にたくし込んで出かけた/ベッドのシーツは、ぴんと伸ばし、マットの下に端をしっかりたくし込んでおく/少女は、長い髪の毛をフードの中にしっかりたくし込んで、雪の中を出かけて行った
**たぐりあげる【手繰り上げる】** [手繰る＋上げる]
ⓐ(網、縄、綱、命綱、ザイル、釣り糸、コード、鎖、昆布、仕掛け)を手繰り上げる(=糸状の物や細長い物を両手で交互に繰って*引き上げる) ⓑ(上[じょう]方[ほう]、手元、自分の方、屋上、船上、川岸)に手繰り上げる

【副⁺】 (ゆっくり、そっと、するすると、次々と、素早く、手早く、一気に、順に、徐々に、慎重に)手繰り上げる
【例文】 川に網を投げかけてから手繰り上げると、小魚がたくさん掛かっていた/海底でアワビを獲[と]った海女は、腰に付けた綱で手繰り上げられ、水面に顔を出した/井戸水をくむ時は、桶[おけ]に結んだ縄を滑車で手繰り上げる/岩山の上から身を乗り出し、荷物を縛ったザイルを手繰り上げた/作業員が、地上の機材に結び付けた鎖を屋上から慎重に手繰り上げている/釣り糸を手繰り上げたら、枝針に魚が3匹も掛かっていた/漁師は、5メートル以上もある昆布を海中から船上に次々と手繰り上げた/ウナギを捕まえる仕掛けを川から手繰り上げると、中に1匹入っていた

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**たぐりいれる【手繰り入れる】** [手繰る＋入れる]
ⓐ (→「たぐりあげる」❶ⓐに同じ。糸、毛糸、流木)を手繰り入れる(=糸状の物や細長い物を両手で交互に繰って中に入れる) ⓑ(内部、手元、倉庫、船の中、籠、コンテナボックス、舞台裏)に手繰り入れる

【副⁺】 (→「たぐりあげる」【副⁺】に同じ)手繰り入れる
【例文】 使い終わった投網[とあみ]は、汚れを落としてからコンテナボックスに手繰り入れた/運動会で使った綱引きの太い綱を数人がかりで体育館の倉庫に手繰り入れる/海底からの潜水士の合図で、仲間が命綱を船の中に手繰り入れ始めた/操[あやつ]り人形の芝居が終わり、人形の糸が舞台裏に手繰り入れられた/羊毛を紡いだ毛糸は、籠に手繰り入れてから、丸い玉にする/豪雨の後の川では、作業員たちが橋に引っかかった流木を船内に手繰り入れている
**たぐりこむ【手繰り込む】** [手繰る＋込む]
ⓐ(→「たぐりいれる」ⓐに同じ。布、毛布、ポスター、カレンダー、蕎麦[そば]、うどん)を手繰り込む(=糸状の物や細長い物を手で繰[く]って手元に*引き寄せる。手で繰って内部に入れる) ⓑ(中、内部、手元、自分の方、手前、船の中、桶[おけ]、籠、縦糸、腕、口)に手繰り込む

【副⁺】 (→「たぐりあげる」【副⁺】に同じ)手繰り込む
【例文】 荷物に掛かっていた太縄は、ほどいたら片腕に手繰り込んでひとまとめにする/漁が終わったら、釣り糸は、籠に手繰り込んで片づける/掃除機のコードは、ボタンを押すと自動的に内部に手繰り込まれる/織物は、横糸を縦糸に手繰り込んで作られる/蕎麦を食べる時は、口に手繰り込むように入れ、すすり上げる/織り上がった布は、端を細い棒に巻き、両手で手繰り込んで反物の形にする/ポスターの端を丸めながら、手前に手繰り込み、輪ゴムをかける
**たぐりだす【手繰り出す】** [手繰る＋出す] ❶ (網、綱、ザイル、ロープ、糸、麵、トイレットペーパー)を手繰り出す(=糸状の物や細長い物を手で繰って*引き出す) ❷ (記憶、記憶の糸、思い出、話の筋、ルーツ、経路、情報、事実、先人の[知恵・教え]、アイデア、成果)を手繰り出す(=記憶などを少しずつ順にたどって*引き出す) ❸ (綱、ロープ、釣り糸、糸、凧[たこ])を手繰りだす(=手で繰り始める) ❹ (記憶、手がかり、記録)を手繰り出す(=記憶などを順にたどり始める)

【副⁺】 (ゆっくり、どんどん、するすると、次々と、順に、徐々に、素早く、手早く、少しずつ、芋[いも]蔓[づる]式に)手繰り出す
【例文】 ❶ 漁師は、船上から海中に網を手繰り出し、魚群を待った/互いの体を結んだザイルは、長さを測りながら少しずつ手繰り出す/製糸工場では、女工たちが熱湯につけた繭から糸を手繰り出す作業を行った/製麵機から手繰り出された麵は、1食分ずつ手でまとめる/トイレットペーパーは、使う分量だけ手繰り出して、ちぎり取る ❷ 容疑者の経歴から事件に関係のある情報が芋蔓式に手繰り出されてきた/麻薬所持を摘発しても、入手経路を手繰り出すのは難しい/執筆のアイデアが次々に手繰り出されてきて、順調に進んだ/研究者は、社会に役立つ成果を知の蓄積の中から手繰り出そうと努めている/その人のルーツを手繰り出して映像で見せる番組には、驚きと感動がある/久しぶりの同窓会で、昔の記憶が少しずつ手繰り出されてきた/古老は、記憶の糸を手繰り出すようにぽつぽつと村の歴史を語り始めた ❸ 地引網の体験学習では、合図とともに生徒たちが一斉に引き綱を手繰り出した/手元の糸を手繰り出した途端、凧は空高く揚がっていった ❹
<650>
自分の先祖について知ろうと思い立ち、まず戸籍や家系図などの古い記録を手繰り出した
**たぐりよせる【手繰り寄せる】** [手繰る＋寄せる]
❶ (網、縄、ロープ、ひも、釣り糸、糸、ホース、リード、タオル、布団、漂流物)を手繰り寄せる(=糸状の物や細長い物を手で繰って手元に*引き寄せる)
❷ (記憶、見えない糸、成功、勝利、栄冠、タイトル、運、夢、情報、思い出、秘密、チャンス、アイデア、答え、手がかり、未来)を手繰り寄せる(=目的のものを順に手で繰るようにして、自分に*引き寄せる)

【副⁺】 (ぐいぐい、じりじり、しっかり、思い切り、少しずつ、ぐっと、するすると、次々と、素早く、順に、徐々に、一気に、慎重に)手繰り寄せる
【例文】 ❶ 鵜[う]匠[しょう]は、鵜の喉元の膨らみを見て鵜につけた手縄を手繰り寄せ、獲物を吐き出させる/山岳救助隊員は、屋上からつるしたロープを手繰り寄せて登る訓練をする/昔は、重りを付けた綱を船上からたらして湖底に着地させ、それを手繰り寄せて水深を測定した/水まきの後は、ホースを手繰り寄せ、水道栓に巻きつけておく/交差点では、犬のリードを手繰り寄せて動きを止める/リハビリのため、足の指を使ってタオルを手繰り寄せる運動をする/明け方に寒くなったので、布団を肩まで手繰り寄せた ❷ 記憶を手繰り寄せると、確かに事件直前に犯人らしい黒眼鏡の男と擦れ違った/見えない糸に手繰り寄せられるように、二人は出会った/成功を手繰り寄せるためには、独創的な技術の開発が必要だ/彼は、新人ながら見事な演技で、自ら栄冠を手繰り寄せた/真の実力者だけがタイトルを手繰り寄せることができる/運を手繰り寄せるためには、恐れず何でも挑戦してみることだ/心に残る思い出の数々を手繰り寄せて、エッセイを書き上げた/未来は君自身の手でたぐり寄せろ
**たくわえこむ【蓄え込む】** [蓄える＋込む] ❶ (財産、金[かね]、古美術品、利益、儲[もう]け、食糧、米、電気、電力、エネルギー、燃料、水、情報)を蓄え込む(=必要時に備えて、しっかりとためておく) ❷ (体力、脂肪、知識)を蓄え込む(=必要時に備えて、しっかりと身につけておく)

【副⁺】 (たっぷり、ごっそり、十分、こつこつ、少しずつ、ひそかに、大量に)蓄え込む
【例文】 ❶ 資産家の中には、財産を蓄え込まず、寄付して社会に還元する人もいる/年金だけでは暮らせないので、老後に備えて金を蓄え込まざるを得ない/蔵の中には、この家の先祖が代々蓄え込んできた古美術品があった/利益を社員に還元せず、蓄え込んでいる企業も多いようだ/城主は、飢[き]饉[きん]に備えて蓄え込んだ米を放出し、領民を救った/電気自動車に蓄え込める電力は、一般家庭の使用電力2日分に相当する/森林は、地下に大量の水を蓄え込んでいて、ダムのような役割をしている/地方自治体に蓄え込まれた情報をネット上に公開する ❷ 熊は、冬眠前に十分食べて、脂肪を体内に蓄え込もうとする/これまでの人生で蓄え込んだ知識を若い人たちに伝えていきたい
**たけりくるう【猛り狂う】** [猛[たけ]る＋狂う] (野獣、ヒグマ、荒馬、奔[ほん]馬[ば]、牛、犬、手負いの獣、暴走車、海、津波、荒波、波頭、激流、炎、火山、暴風、感情のうねり、憤り、暴徒)がたけり狂う(=狂ったように激しく暴れる) 
【副⁺】(ゴウゴウと、激しく、恐ろしく、ひどく、すさまじい勢いで)たけり狂う
【例文】 サバンナでは、野獣の群れがたけり狂って獲物を奪い合っている/たけり狂ったヒグマが突然民家を襲い、怪[け]我[が]人[にん]が出た/たけり狂った奔馬を押さえようとした調教師は、

<651>
蹴飛ばされて大怪我をした/闘牛場で背中に槍[やり]を突き刺された牛は、たけり狂い、闘牛士に向かって突進した/暴走車が、たけり狂うような猛スピードで人家に突っ込んだ/台風の時、あれほどたけり狂っていた海が、今は穏やかな波音を立てている/津波の波濤は、まるでたけり狂うかのように堤防を越え、町を破壊し尽くした/勇敢な消防士は、たけり狂った炎の中に飛び込み、幼児を救い出した/火山が爆発し、たけり狂ったような勢いで溶岩を噴出している/男は、たけり狂った感情のうねりのままに、家族に暴力をふるったようだ/警官の発砲がきっかけで、一部の暴徒がたけり狂い、商店を襲った
**たけりたつ【哮り立つ】** [哮[たけ]る＋立つ] (野獣、ライオン、オオカミ、猛虎、猟犬、[人]、敵軍、プロレスラー、選手)がたけり立つ(=獣などが荒々しくほえる。人が興奮して大声で叫ぶ) 
【副⁺】(激しく、荒々しく)たけり立つ
【例文】 ライオンのたけり立つ声は力強く、まさに百獣の王の風格がある/山からオオカミのたけり立つ声が聞こえると、不気味で恐ろしい/犬は、人里に現れた熊を発見すると、たけり立って追い払った/敵軍が気勢を上げ、たけり立ちながらこちらの陣営に迫って来た/プロレスラーはすごみの利いた声でたけり立ち、対戦相手を威嚇した/選手はメダル獲得が決まった瞬間、感極まってたけり立った
**たけりたつ【猛り立つ】** [猛る＋立つ] ❶ⓐ ([人]、男、軍勢、反乱軍、選手、発言者、民衆、デモ隊、荒馬)がたけり立つ(=感情が高まり、ひどく興奮して勢いが盛んになる) ⓑ(血潮、情熱、心、激情、憤り)がたけり立つ ❷ (竜巻、暴風雨、嵐、大波、荒波、火山)がたけり立つ(=自然現象が勢いを増し、ひどく荒れた状態になる)

【副⁺】❶ (かっと、ひどく、荒々しく、たけだけしく) ❷ (ゴウゴウと、激しく)たけり立つ
【例文】 ❶ 酒場では、酒癖の悪い男がたけり立ち、手がつけられない有様だ/戦を前にたけり立つ軍勢は、出撃の合図を今や遅しと待ち構えている/たけり立つ反乱軍が政府軍を激しく攻撃し、首都を占拠する勢いだ/試合中に乱暴な攻撃を受けた選手がたけり立ち、ついには両チームの乱闘になった/反対派の激しい批判を浴びた発言者は、たけり立って反論した/絵画には、たけり立つ白馬を乗りこなすナポレオンの勇壮な姿が描かれている/植民地では、宗主国の圧政に民衆の心がたけり立ち、独立への機運が高まった/残忍を極める無差別テロに人々はたけり立つ憤りを抑えきれない ❷ たけり立つ竜巻に襲われ、地域一帯が壊滅状態になった/台風が接近し、風雨がたけり立っている間は、家の中にじっとしているほかない/乗組員が力を合わせ、たけり立つ大波を突いてヨットを走らせた/たけり立つ荒波に船がもまれ、乗客は転覆の恐怖におののいた/たけり立つ火山は、溶岩を噴き上げ、上空を赤く染めている
**だしあう【出し合う】** [出す＋合う]
ⓐ (相手、友人)と(金[かね]、義援金、資金、ポケットマネー、費用、家賃、小遣い、声、音、サイン、名刺、年賀状、メール、土地、意見、情報、考え、知恵、アイデア、案、ノウハウ、力、要望、感想、問題、クイズ、技)を出し合う(=あることのために各々が金銭や品物、能力などを出す) ⓑ(二人、双方、住民、有志、関係者、友達、メンバー、スタッフ、会員同士、自治体、皆、それぞれ、各自、全員)が/で出し合う

【副⁺】 (互いに、相互に、交互に、ともに、代わる代わる、少しずつ)出し合う
【例文】 有志で被災地への義援金を出し合った/友人二人と資金を出し合って、会社を設立した/職場の皆でポケットマネーを出し合って、退職者に花束を贈った/二つの県にま

<652>
たがる道路整備では、双方の自治体が費用を出し合った/商店街の催しの費用は、関係者が出し合うことになった/試合中は、選手同士で声を出し合い、連携してプレーする/演奏の開始前に音合わせのため、各メンバーが楽器の音を出し合う/初対面の人とは、互いに名刺を出し合って挨拶をする/高校時代の友達とは、正月に年賀状を出し合う/親友とはメールを頻繁に出し合って、連絡している/全員が意見を出し合い、議論を尽くして評決を行う/各部門から必要な情報を出し合おう/スタッフ全員で知恵を出し合えば、きっといい案が浮かぶはずだ/学園祭の実行委員会では、各自でアイデアを出し合い、計画を練り上げた/現場の各所から自由に要望を出し合わなければ、労働環境は改善されない/授業で、ペアになって問題を出し合えという課題が出た
**だしおくれる【出し遅れる】** [出す＋遅れる](ごみ、荷物、メール、返事、返信、礼状、[年賀・招待]状、お中元、届け出、書類、願書、[申請・報告]書、エントリーシート、レポート、宿題、提案、指示、警報、サイン、ウインカー、援軍)を出し遅れる(=出すのが遅れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、気後れして)出し遅れる
【例文】 今朝は寝坊をして、集積所にごみを出し遅れてしまった/出欠の返信を出し遅れたが、すぐ幹事に連絡してクラス会に出席できた/暮れに年賀状を出し遅れると、元日には配達されない/応募書類を出し遅れたので、選考外になった/お中元を出し遅れたため、暑中見舞いとして送った/もし、このレポートを出し遅れれば、評価が下がってしまう/目下協議中の条約に関する提案を出し遅れないようにしたい/予測には限界があるので、局地的な豪雨の場合気象庁が大雨警報を出し遅れることがある/監督がサインを出し遅れたため、一塁走者が盗塁に失敗した/援軍を出し遅れたせいで、同盟軍が大敗を喫した
【名詞形】出し遅れ
【例文】 この企画は、他局に先を越されて、出し遅れの感がある/所得税の確定申告は、出し遅れがないように期限を守る
**だしおしむ【出し惜しむ】** [出す＋惜しむ] (金[かね]、費用、出費、経費、教育予算、社会保険料、[出資・義援・寄付]金、賞与、手切れ金、チップ、送料、物資、蓄え、新品、秘蔵品、アイデア、ノウハウ、力、労力、情報、スキル、技)を出し惜しむ(=自分が持っているものを惜しんで出したがらず、けちる) 
【副⁺】(けちけちと)出し惜しむ
【例文】 社長が出し惜しんでいる金は、本来、社員の賞与に当てるべきものだ/設備投資の金を出し惜しんでいる間に、競争相手に追い越された/店が消防設備への出費を出し惜しんだため、出火した際に被害が広がった/政府が教育予算を出し惜しむようでは、国の将来は望めない/社員の社会保険料を出し惜しみ、納付しない会社がある/僅かなチップを出し惜しんだためか、サービスが悪かった/もったいないと新品を出し惜しんでいるうちに、古くなってしまった/力を出し惜しむことなく、懸命に働く人は認められる/金も労力も出し惜しんでいると、周囲の人から相手にされなくなる
【名詞形】出し惜しみ 動出し惜しみ(を)する
【例文】 別に金の出し惜しみをしているのではなく、用途を聞きたいだけだ/必要経費の出し惜しみは、人からけちだと見られる/珍品を入手した友人は、出し惜しみしてなかなか見せてくれない/決勝戦では力の出し惜しみをするなと監督に言われた/ノウハウを出し惜しみせず、社内で共有しよう

<653>
**だしきる【出し切る】** [出す＋切る] ❶ (水分、汁、油分、空気、商品、在庫、備蓄、費用、力、全力、能力、実力、魅力、持ち味、情報、データ、ネタ、成果、効果、息)を出し切る(=これ以上出せないほど全て出す) ❷ (膿[うみ]、痰[たん]、老廃物、毒素、問題点)を出し切る(=悪い物、不明なことをこれ以上出せないほど全て外に出す)

【副⁺】 (十分、すっかり、全て、全部、100%、ことごとく、洗いざらい、完全に、余すことなく、一つ残らず)出し切る
【例文】 ❶ 野菜の余計な水分を出し切り、乾燥させたら、長期保存ができる/在庫一掃セールのため、倉庫の商品を店頭に出し切った/人気商品は、在庫を出し切ってしまい、品切れが続いている/ありったけの力を出し切った後の爽快感は、何とも言いようがない/短距離走で、選手が全力を出し切って疾走する姿に感動する/選手全員が持てる能力を出し切れば、優勝も夢ではない/コンクールでは緊張して、実力を出し切らないうちに終わってしまった/たとえ勝てなくても、ありったけの力を出し切ろうと思う/選手に実力を出し切らせるのが指導者の務めだ/独演会では、話のネタを全部出し切り、話すことがなくなって困った/発表会では、これまでの練習の成果を出し切ってほしい/肺活量の測定時は、大きく吸い込んだ息を出し切るまで吐くようにする ❷ 傷口の膿を全部出し切ったら、間もなく怪[け]我[が]が治った/新社長は、長年たまった社内の問題点を出し切り、解決すると明言した
**だしきれる【出し切れる】** [出す＋切れる] ❶ (→「だしきる」❶に同じ)が/を出し切れる(=これ以上出せないほど、全て出すことができる) ❷ (→「だしきる」❷に同じ)が/を出し切れる(=悪い物、不明なことをこれ以上出せないほど全て外に出すことができる)

【副⁺】 (→「だしきる」【副⁺】に同じ)出し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ 開発費用を1社では出し切れず、数社で組んで拠出する/代表選手は体調を崩し、オリンピックで力を出し切れずに終わった/決勝戦で全力を出し切れたら、結果はどうあれ、それで満足だ/この映画では、主演俳優の魅力がまだ出し切れていない/従来の調理法では、素材の持ち味を十分に出し切れていない/最終戦で練習の成果を出し切れなかったことが悔やまれる/この設備では、十分な音響効果を出し切れない ❷ 首脳陣の英断で、組織の積年の膿がやっと出し切れた/弱った病人は、喉から痰を出し切れずに苦しんでいる/今、ここで問題点を全て出し切れれば、改善のチャンスはある
**だししぶる【出し渋る】** [出す＋渋る](金[かね]、予算、資金、費用、必要経費、[給食・交通・養育]費、[義援・寄付]金、高給、手切れ金、証拠、広告、資料、記録、情報、データ、[明細・契約]書、ビザ、許認可、救援隊)を出し渋る(=理由をつけて、出すべきものを出そうとしない) 
【副⁺】(変に、いやに、妙に、何だかんだと)出し渋る
【例文】 社長は金に不自由をしていないのに、肝心なところで出し渋る/緊縮財政と称して、政府が福祉予算を出し渋るようになった/新刊を出す予定だったが、出版社が費用を出し渋り、企画が頓挫している/必要経費を出し渋るような会社は、将来性がない/困窮していないのに、子供の給食費を出し渋る親がいるとは、言語道断だ/会社が有能な人材に高給を出し渋っていたので、他社に引き抜かれた/検察側は、都合の悪い証拠を出し渋り、裁判を長引かせている/関係省庁は、何だかんだと資料を出し渋り、調査に協力的ではない/製造側は、漏[ろう]洩[えい]を恐れて詳細なデータを出し渋っている/担当者が経費明細書を

<654>
出し渋っていたが、上司の命令で出さざるを得なくなった/薬害訴訟が相次ぎ、関係省庁では、新薬への許認可を出し渋っているようだ
【名詞形】出し渋り
【例文】 不景気の影響で、寄付金の出し渋りが見られる/押し寄せる難民に対して、ピザの出し渋りが起きている/事業主による広告の出し渋りが影響して、雑誌が廃刊に追い込まれた
**だしつくす【出し尽くす】** [出す＋尽くす] ❶ (品物、商品、在庫、備蓄、元手、資金、蓄え、力、全力、実力、技術、策、アイデア、知恵、意見、資料、書類、情報、データ、思い)を出し尽くす(=残りがなくなるまで全部出す) ❷ (膿[うみ]、不正、[問題・疑問]点)を出し尽くす(=悪いことや問題点を、残らず全部明るみに出す)

【副⁺】 (→「だしきる」【副⁺】に同じ)出し尽くす
【例文】 ❶ 品物の在庫を出し尽くしたが、供給が追い付かない/被災した住民同士で町の復興のため、力を出し尽くして頑張った/全ての試合で持てる力を出し尽くせれば、後悔はないはずだ/連覇を目指して、全力を出し尽くした/君の実力を出し尽くせば、試験にはきっと合格できるだろう/歴史ある漆工芸では、技術は既に出し尽くされている/防災の具体策は、会議に全部出し尽くされた感がある/条約締結に至るまで、両国は知恵を出し尽くした/この法案に関し、国会で意見が出し尽くされたとは言い難い/今回の公害事件の裁判は、被害者側が積年の思いを出し尽くして提訴したものだ ❷ 政権内部の膿を出し尽くすことでしか、その国は立て直せないだろう/徹底的な調査で役所内の不正を出し尽くさなければ、世間の信用は取り戻せない
**だしぬく【出し抜く】** [出す＋抜く]([人]、相手、ライバル、同僚、先輩、敵、候補者、周囲、他社、警察)を出し抜く(=相手の隙に乗じて、先に何かをする) 
【副⁺】(すぐさま、まんまと、うまく、ものの見事に)出し抜く
【例文】 人を出し抜くことばかり考えていては、真の友は作れない/空軍と海軍は、互いに相手を出し抜くべく戦略を練っている/ライバルを出し抜こうと必死で頑張り、成功した/先輩を出し抜いて、後輩が社長の椅子に座った/他党の候補者に出し抜かれないように、選挙活動に神経を使った/他社を出し抜き、新聞に特ダネ記事を掲載した/誘拐事件をめぐり、事件記者が警察を出し抜き、解決の糸口をつかんだ
【名詞形】出し抜き
【例文】 新薬開発までには、無数の出し抜きと裏切りのドラマがあった/外交交渉の舞台裏には、思いがけない出し抜き合戦があるものだ
**だしわすれる【出し忘れる】** [出す＋忘れる] (ごみ、手紙、メール、返事、葉書、礼状、届け出、願書、呼び出し状、レポート、宿題、[報告・請求]書、指示、ウインカー)を出し忘れる(=出すことを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい、ぼんやりして)出し忘れる
【例文】 収集日なのに、うっかり集積所にごみを出し忘れてしまった/夏場は生ごみ出し忘れると、臭[にお]いがして困る/不燃ごみを出し忘れないよう、カレンダーに回収日の印をつけた/出し忘れた手紙を鞄[かばん]の中に入れたまま、一日中持ち歩いていた/うっかり返事を出し忘れ、相手に文句を言われた/教師が生徒の入学願書を出し忘れるなど、あってはならないことだ/裁判所が証人の呼び出し状を出し忘れていたことが判明した/レポート

<655>
を出し忘れると、単位がもらえない/宿題を出し忘れて、先生に叱られた/時々、運転中にウインカーを出し忘れている車を見かける
【名詞形】出し忘れ 出し忘れをする
【例文】 出欠葉書の出し忘れがないようにすぐ返信する/年が明けてから年賀状の出し忘れに気づいた/ウインカーの出し忘れをして、事故を起こした
**たすけあう【助け合う】** [助ける＋合う]
ⓐ (近隣地域、[住民・仲間・友達・見知らぬ者・自治体]同士、村中、町内、隣近所、家族、身内、各国、皆、先輩と後輩)が/で助け合う(=互いに相手を助ける) ⓑ (友達、仲間、家族、隣人)と(互い)を助け合う ⓒ (相手)と(仕事、作業、家事、窮状)を助け合う

【副⁺】 (互いに、相互に、ともに、代わる代わる、仲良く)助け合う
【例文】 住民同士が助け合って、仲良く暮らしている/野外キャンプでは、仲間同士が自然に助け合おうという気持ちになれる/列車の脱線事故では、見知らぬ者同士が互いに助け合って、無事に避難した/緊急時には近隣の自治体同士で助け合おうという機運が高まり、協定を交わした/田植えの時には、村中で助け合う精神が今も生きている/昔は、隣近所で助け合って、冠婚葬祭を行っていた/困った時に皆で互いに助け合える社会を目指す/これまで妻と助け合い、苦労の多い人生をともに歩んできた/兄弟で仕事を助け合い、ここまで会社を大きくした/災害時には、皆で助け合わなければ、困難を切り抜けられない/毛[もう]利[り]元[もと]就[なり]は三本の矢を用いて息子たちに「互いに助け合え」と教えた
【名詞形】助け合い 助け合いをする
【例文】 毎年、歳末助け合いの募金が行われる/被災地では、ボランティアによる助け合いの輪が広がっている/避難所の生活には、被災者相互の助け合いが大切だ/困難な時こそ、助け合いの精神が発揮されるものだ/過疎の村では、隣近所が助け合いをすることで暮らしが成り立つ
**たすけあげる【助け上げる】** [助ける＋上げる] ❶ ⓐ([人]、子供、お年寄り、怪[け]我[が]人[にん]、乗客、[被災・遭難・漂流]者、子犬、子熊)を助け上げる(=安全な上方の場所に移して助ける) ⓑ(船、地上)に助け上げる ⓒ(川、海、遭難船、溝、濁流、井戸、穴の中、地底、クレバス)から助け上げる
❷ (絶望、貧困、悪の道、不幸のどん底)から助け上げる(=困っている状況から逃れ、物事がうまくいくように助ける)

【副⁺】 (どうにか、何とか、やっと、辛うじて、無事に、手を尽くして)助け上げる
【例文】 ❶ プールの監視員が、溺れかけた子供を助け上げた/近所の人たちが協力し、井戸に落ちてしまった子供を助け上げた/川に落ちた我が子を助け上げようと、父親が夢中で飛び込んだ/ホームから線路に落ちた乗客は、すんでのところで駅員に助け上げられた/救助隊のヘリが海上に到着し、遭難船の乗組員を次々と助け上げた/荒れ狂う波に投げ出された漁師を、手を尽くしたが、助け上げられなかった/貨物船に発見された漂流者が甲板に助け上げられた/溝に落ちていた子犬を助け上げ、家に連れて帰った ❷ 親しい仲間が集まって私を励まし、不幸のどん底から助け上げてくれた
**たすけいれる【助け入れる】** [助ける＋入れる]
ⓐ ([人]、[怪[け]我[が]・急病・家出]人、行き倒れの人、[被災・遭難・漂流・路上生活]者、負傷兵、孤児、難民)を助け入れる(=住居のない人や危険な状態にある人を助けて、安全な場所に入れる) b(家の中、アパート、病

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院、山小屋、[避難・収容]所、施設、塹[ざん]壕[ごう]、救命ボート)に助け入れる

【副⁺】 (→「たすけあげる」 【副⁺】に同じ)助け入れる
【例文】 救急病院は、いつでも急病人を助け入れる態勢ができている/親切な店主が、行くあてもない家出人を助け入れ、泊めてやった/家庭内暴力から逃れて来た女性を一時的に助け入れる施設がある/友人は、火事で焼け出された私を自宅に助け入れてくれた/洪水で孤立した家の屋根にいた人は、救命ボートに助け入れられた/高台にある避難所は、津波の被災者を次々と助け入れている/救助隊は、遭難者を山小屋に助け入れ、応急手当をした/地方自治体が、路上生活者を助け入れるアパートを用意している/兵士たちは、爆撃に遭った負傷兵を塹壕の中に助け入れた/戦後、戦争孤児を助け入れる施設を私費で設立した篤志家がいた
**たすけおこす【助け起こす】** [助ける＋起こす]([人]、通行人、お年寄り、子供、患者、病人、怪[け]我[が]人[にん]、[倒れた・寝たきりの]人、負傷兵、酔っ払い)を助け起こす(=動けないでいる人を助けて、起こしたり*立ち上がらせたりする) 
【副⁺】(どうにか、何とか、すぐに、とっさに、慌てて、急いで)助け起こす
【例文】 つまずいて倒れた通行人を「大丈夫ですか」と尋ねながら助け起こした/人込みで突き飛ばされたお年寄りに気づき、助け起こそうと駆け寄った/年老いた父は、助け起こしてもらわないと一人では起き上がれない/幼い息子が転んだが、すぐ助け起こさず、自力で立ち上がるのを見守った/患者を二人がかりでベッドから助け起こし、車椅子に乗せた/1日3回、病床から母を助け起こし、食事の介助をしている/救急隊員が事故の怪我人を助け起こした時は、まだ息があったようだ/貧血で床[ゆか]に倒れた妻は、夫に助け起こされ、ソファに寝かされた/夫が車椅子から落ちたが、妻一人の力では助け起こせなかった/撃たれた兵士は、そばにいた味方の兵士に助け起こされた/酔っ払って歩けなくなった友人を助け起こし、一緒に店を出た
**たすけおろす【助け下ろす・助け降ろす】** [助ける＋おろす]
ⓐ([人]、子供、女性、お年寄り、怪[け]我[が]人[にん]、乗客、住人、選手、[被災・遭難]者、難民、子猫)を助けおろす(=安全な下方の場所に移して、助ける) ⓑ(馬車、車両、荷台、リング、2階、屋上、[山・木]の上)から助けおろす

【副⁺】 (→「たすけあげる」【副⁺】に同じ)助けおろす
【例文】 木の上から下りられず泣いていた子が、父親に助け下ろしてもらった/御者が馬車から乗客の女性を助け降ろす/消防士は、梯[はし]子[ご]車[しゃ]でビルの屋上からお年寄りを助け下ろした/救助隊が山スキーの怪我人を橇に乗せて助け下ろした/遭難者はヘリで山の上から助け下ろされた/車掌は、緊急停止した車両から線路上に乗客を助け降ろした/ボクシングのセコンドは、ノックダウンされた選手をリングから助け下ろした/支援団体が、トラックで避難して来た難民を次々と荷台から助け下ろしている/高い所で鳴いていた子猫を母猫が口でくわえて助け下ろした
**たすけだす【助け出す】** [助ける＋出す]
❶ⓐ ([人]、子供、お年寄り、記者、作業員、乗客、人質、[負傷・被災・遭難]者、ペット、船)を助け出す(=安全な場所に移して助ける) ⓑ(危機、危険、火事、洪水、雪崩、瓦[が]礫[れき]の中、川の中州、氷の海、[事故・遭難]現場、被災地、死の淵[ふち])から助け出す ❷ (貧困、窮地、不幸な境遇、悪の道、悪い仲間、カルト集団、借金地獄)から助け出す(=困ったり、苦しんだりしている状況から逃れるのを

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助ける)
❸ (→ ❶ⓐに同じ)を助け出す(=助け始める)

【副⁺】 (→「たすけあげる」【副⁺】に同じ。一刻も早く)助け出す
【例文】 ❶ 大雨で川の中州に取り残された人々を一刻も早く助け出さなければならない/救助隊員が、燃え盛る炎の中から人を助け出す訓練をしている/消防士が火災現場から助け出した子供は、幸いにも無傷だった/警察が、誘拐犯から息子を無事に助け出してくれた/過激派組織に捕らわれた記者を助け出そうと、外交交渉が続けられている/落盤事故の現場から作業員全員が3日ぶりに助け出された/被災地では、多くの負傷者が瓦礫の中から助け出され、病院に搬送された/ヘリコプターが、雪山の遭難者をロープで釣り上げて助け出した/砕氷船が氷の海に閉じ込められた船を助け出した/「はたして王子様は、とらわれの姫君をみごと助け出せるのでしょうか」 ❷ 人々を貧困から助け出し、自立を促すために教育を行う/カルト集団から子供を何とか助け出そうと、家族たちが会を結成した ❸ 草刈りに苦労するお年寄りを見かねて、隣人が作業を助け出した/少年は中学を卒業すると、働いて家計を助け出した/救助隊は、座礁船の中に取り残された人々を早朝から助け出し、日没までに活動を終わらせた
**たずねあう【訪ね合う】** [訪ねる＋合う]
ⓐ(双方、[学生・友達・会員・首脳・住民]同士、親と子供夫婦)が/で訪ね合う(=互いの居場所を訪問する) ⓑ(相手)と(互い)の(家、研究室、仕事場、故郷、国)を訪ね合う

【副⁺】 (相互に、互いに、代わる代わる、気軽に、折に触れ)訪ね合う
【例文】 近所に住む幼なじみとは、毎日のように互いの家を訪ね合っていた/会員同士で仕事場を訪ね合い、業務上の相談をしている/同盟国の首脳同士で互いの国を訪ね合い、友好を深めている/村の住民同士が、互いの家を気軽に訪ね合える人間関係になっている/友達とお互いの故郷を訪ね合おうと約束している
**たずねあう【尋ね合う】** [尋ねる＋合う]
ⓐ(双方、[学生・友達・会員]同士、皆、参加者)が/で尋ね合う(=互いに関心事について聞く) ⓑ(相手)と/に(名前、出身地、国名、職業、[所属・勤務]先、専攻、研究テーマ、趣味、近況、安否、予定、感想、効果、関心事、家族のこと)を尋ね合う

【副⁺】 (相互に、互いに、代わる代わる)尋ね合う
【例文】 交渉する双方が、疑問に思う点に関して率直に尋ね合うことが重要だ/交流会に出た留学生たちは、出身国名や専攻などを口々に尋ね合った/久しぶりに会った旧友たちは、互いの近況を尋ね合った/同窓会では、出席者たちが欠席者の安否を心配して尋ね合っていた/会員同士で予定を尋ね合い、次回の会合日程を決めた/国際シンポジウムの参加者は、通訳を通し、関心のあるテーマについて尋ね合った
**たずねあてる【尋ね当てる・訪ね当てる】** [たずねる＋当てる] ([人]、生き別れの家族、幼なじみ、遺族、行方不明者、家、店、レストラン、場所、居所、引っ越し先、ありか、ルーツ、原因、史跡、語源、起源)をたずね当てる(=捜している人や家、ものなどを*見つける) 
【副⁺】(やっと、ようやく、とうとう、ついに、何とか、首尾よく)たずね当てる
【例文】 弁護士は、被疑者に有利な証言ができる人物を尋ね当て、協力を依頼した/戦乱の中で生き別れになった妹をついに尋ね当てることができた/幼なじみを尋ね当てて再会できればと願う/ようやく戦友の遺族を訪ね当て、遺品を渡すことができた/警察を通しても、行方不明者を尋ね当てるのは容易なことではない/雑誌の記事を頼りに評判のレス

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トランを訪ね当てて、料理を堪能した/有名人の出生のルーツを尋ね当てるテレビ番組が人気だ/歴史学者は長年の調査を経て、幻の古都の史跡を訪ね当てた/「四[し]面[めん]楚[そ]歌[か]」の語源は、中国の『史記』の中に尋ね当てることができる
**たずねあるく【尋ね歩く・訪ね歩く】** [たずねる＋歩く] ❶ (戦友、遺族、古老、[目撃・被害・関係・生存]者、安否、消息)を尋ね歩く(=人の所在や安否などを聞いて回る) ❷ (伝統文化、祭り、芸能、文化財、歴史、足跡、ルーツ)を尋ね歩く(=目的の事柄を求めて、各地を回る) ❸ (場所、旧家、建物、団体、寺社、博物館、蔵、施設、温泉、町、ゆかりの地、全国、各地、[観光・パワー] スポット、史跡、世界遺産)を訪ね歩く(=さまざまな建物や場所を探し、訪ねて歩く)

【副⁺】 (あちこち、方[ほう]々[ぼう]、ひたすら、一つひとつ、一軒ずつ、くまなく、順番に、足が棒になるまで)たずね歩く
【例文】 ❶ 各地の古老を尋ね歩き、伝承を採取している/刑事が目撃者を探すため、現場周辺を一軒ずつ尋ね歩いている/記者は、地図を片手に事件の被害者を尋ね歩いて、特集記事を書いた/大津波で家が流された知人の安否を尋ね歩いたが、まだ不明だ ❷ 民俗学の調査で山里に残る芸能を尋ね歩いている/松尾芭蕉の足跡を尋ね歩く旅を企画した
❸ 家出した息子が立ち寄りそうな場所を、あちこち訪ね歩いた/寄付を求めて、いろいろな団体を訪ね歩いても、なかなか好[よ]い返事は得られない/骨[こっ]董[とう]屋[や]は、掘り出し物を探し求めて旧家の古い蔵を訪ね歩くそうだ/明治時代の面影が残る町を訪ね歩き、写真に残している/映画関係者は、最適のロケ地を探して全国を訪ね歩く/今回の旅行では、訪ね歩いた先々で皆が親切にしてくれた/旅行者は、ネット情報を見て観光スポットを訪ね歩くようだ/定年退職したら、各地の史跡を訪ね歩こうと計画している/高齢になっても、主な世界遺産を訪ね歩ける体力を維持したい
【名詞形】訪ね歩き 【動】訪ね歩き(を)する
【例文】 世界の古城の訪ね歩きを趣味にしている/転勤族だったので、退職後はかつて住んだ町の訪ね歩きをしてみたい/駅前の案内所には「名所訪ね歩きマップ」が置いてある
**たずねあわす・たずねあわせる【尋ね合わす・尋ね合わせる】** [尋ねる＋合わす・合わせる]
ⓐ(都合、状況、病状、様子、内容、好み、意向、特徴、詳細、資料)を/について(電話、手紙、往復葉書、書面、メール、FAX)で尋ね合わせる(=確認したい事柄を関係するところやあちこちに尋ねる) ⓑ([担当・関係]者、業者、駅、案内所、図書館、[報道・公共]機関、銀行、メーカー、病院、保健所)に尋ね合わせる

【副⁺】 (あちこち、方[ほう]々[ぼう]、いろいろ、細[こま]々[ごま]、漏れなく、念のため)尋ね合わせる
【例文】 双方の都合を尋ね合わせて、商談の日取りを決めた/念のため、列車の運行状況を駅に尋ね合わせたら、平常どおりだということだった/予定どおりに事が運んでいるか進捗状況を電話で尋ね合わせた/客の好みや意向を尋ね合わせてから、パーティーの献立を考える/警察は犯人を特定するために、目撃者に次々その特徴を尋ね合わせている/問題となった食品添加物について、もっと詳細な情報を各メーカーに尋ね合わせたい/旅行先の各観光案内所に詳細を尋ね合わせて計画を立てる/この図書館にない資料については、ほかの図書館に尋ね合わせることができる
**たずねかける【尋ね掛ける】** [尋ねる＋掛ける] ❶ ([人])に(道、名前、年齢、様子、安否)を尋ねかける(=人に声をかけて尋ねる) ❷ (→ ❶ に同じ)を尋ねかける(=まさに尋

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ねようとする)

【副⁺】 (いきなり、そっと、恐る恐る、優しく、不意に、静かに)尋ねかける
【例文】❶ 旅先で道行く人に道を尋ねかけたら、親切に教えてくれた/幼い子は、珍しい物を見かける度に親に「あれは何」と尋ねかける/お巡りさんは、迷子の子に「どこから来たの」と優しく尋ねかけた/リポーターは、街頭で通行人に「今困っていることは何ですか」と尋ねかけた/見知らぬ人にいきなり名前を尋ねかけられてびっくりした ❷ 基地周辺でマイクを出し、住民に様子を尋ねかけたら、警備員が寄って来て遮られた/相手に年齢を尋ねかけたが、まずいと思い、慌てて口をつぐんだ/警官が怪しい男に名前を尋ねかけた途端、男は逃げ出してしまった/同僚に会社の内情をこっそり尋ねかけたら嫌な顔をしたので、途中でやめた
**たずねだす【尋ね出す】** [尋ねる＋出す]
❶ ([人]、親、幼なじみ、作者、持ち主、[失踪・目撃]者、内情、理由、住まい、年齢、ルーツ、行方、所在)を尋ね出す(=不明だった人や物事、場所を探し、*見つけて明らかにする)
❷ (→ ❶ に同じ。好きな人、財産のこと)を尋ね出す(=尋ね始める)

【副⁺】 ❶ (あれこれ、いろいろ、やっと、ようやく)尋ね出す
【例文】❶ 八方手を尽くし、幼い時に別れた母をようやく尋ね出すことができた/ずっと消息不明だった幼なじみをやっと尋ね出した/つてを頼って、郷土資料の持ち主を尋ね出し、詳細を知ることができた/警察は、交通事故の目撃者を尋ね出そうとしている/新入りの者から組織の内情を尋ね出そうとしても無理だ/警察は、囮[おとり]捜査で強盗の一味から盗まれた宝石の行方を尋ね出すことに成功した/明治期に海外に流出した美術品の所在を尋ね出し、リストを作成している ❷ 子供が成長し、離婚の理由を尋ね出したので、隠し通せなくなった/警官が居酒屋に来て、未成年者と思われる客に年齢を尋ね出した/母が不意に「誰か好きな人がいるの」と尋ね出したので、返事に困ってしまった/今頃になって、どうして息子が急に家の財産について尋ね出したのか分からない
**たずねまわる【尋ね回る】** [尋ねる＋回る] ❶ⓐ(行方、居場所、ありか、潜伏先)を尋ね回る(=人や物、場所を捜して、聞いて回る) ⓑ(関係者、知り合い、友人、近所、町中、周辺、商店街、病院、安宿、バー)を尋ね回る ❷ⓐ (情報、具合、様子、原因、セカンドオピニオン)を尋ね回る(=知りたい情報や相手の意向を聞いて回る)
ⓑ (→ ❶ⓑに同じ。医者、作業員)を/に尋ね回る

【副⁺】 (あちこち、方[ほう]々[ぼう]、いろいろ、あてもなく、しらみつぶしに、手分けして、足を棒にして)尋ね回る
【例文】❶昨日から姿を消した生徒の行方を関係者で手分けして尋ね回っているが、消息がつかめない/いなくなった猫を捜して近所を尋ね回ったら、他の家で可愛がられていた/疑惑の渦中にいる議員の居場所をあちこち尋ね回ったが、分からない/目撃者を探して、刑事が事件の現場周辺を尋ね回り、手がかりがつかめたようだ/苦学生がアルバイト先を探して、店を尋ね回っている
❷事件を解明しようと関係者に情報を尋ね回り、ようやく糸口が見えてきた/敵のチームは、我がチームの仕上がり具合をひそかに尋ね回っているらしい/事業が失敗し、知り合いを尋ね回って借金を頼んだ/営業マンは、自社商品を扱ってくれる店がないか、商店街を尋ね回っている/作業員に爆発の原因を尋ね回っても、真相は究明できなかった/セカンドオピニオンを求め、めぼしい病院を尋ね回ったが、納得のいく答えが得られなかった
**たたえあう【称え合う・讃え合う】** [たたえる＋合う]
ⓐ(両者、双方、[ライバル・仲間]

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同士、皆、監督と選手)が/でたたえ合う(=互いにすばらしいと褒める) ⓑ(栄誉、功績、快挙、健闘、努力、勇気、遺徳、活躍、プレー、出来栄え、入賞)をたたえ合う ⓒ(相手)と(互い)をたたえ合う

【副⁺】 (相互に、互いに、ともに、熱烈に、心から)たたえ合う
【例文】 一堂に会した入賞選手たちは、ともに栄誉をたたえ合った/授賞式後のパーティー会場は、互いの功績をたたえ合う研究者たちでにぎやかだ/初登頂を成し遂げた登山家たちは、互いに快挙をたたえ合った/金[きん]、銀、銅のメダルに輝いた3人の選手は、表彰台で互いの健闘をたたえ合い、握手した/ロケット打ち上げ成功の後、関係者はそれまでの努力をたたえ合いながら乾杯した/前社長の一周忌で、社員一同はその遺徳をたたえ合って人柄を偲んだ/試合後のインタビューで選手同士が対戦相手をたたえ合うのは、清[すが]々[すが]しい
**たたかいあう【戦い合う・闘い合う】** [たたかう＋合う]
ⓐ(双方、両国、両チーム、敵味方、[議員・異教徒・国民・同じ民族]同士、ヒーロー、野生動物、先住民と入植者、国内資本と外国資本)が/で戦い合う(=対立する者たちが互いに戦う) ⓑ(相手)と戦い合う

【副⁺】 (激しく、勇ましく、互いに、互角に、フェアに、全力で、必死で)戦い合う
【例文】 両国は、国境付近で軍事衝突を起こし、生死を賭して戦い合う事態に突入した/両チームが全力で戦い合った結果、決着がつかず、引き分けに終わった/同一選挙区内の議員同士は、同じ党でも選挙中は互いに戦い合うことになる/強権による支配は内戦を招き、国民同士が戦い合う結果となった/同じ民族同士で戦い合い、無益に血を流すような事態だけは避けたい/子供たちは、ヒーローが戦い合うテレビゲームに夢中だ/野生動物は、食うか食われるかで日々戦い合っている/入植者たちは、先住民と戦い合って土地を奪ってきた/関税撤廃後、自由競争の域内では、国内資本と外国資本が激しく戦い合うことになる
**たたかいとる【闘い取る・戦い取る】** [たたかう＋取る](民主政治、権利、選挙権、自由、勝利、独立、統一、[権力・首相]の座、成功、社会進出、地位向上、勝利判決、釈放、核の廃絶、予算、昇給、満額回答、タイトル、領土)をたたかい取る(=自分たちの利益や尊厳を守るため、たたかって獲得する) 
【副⁺】(自ら、粘り強く、懸命に、必死に、真剣に、見事に、捨て身で、正攻法で、不断の努力で、死に物狂いで、命がけで)たたかい取る
【例文】 民主政治を独裁政権から闘い取るため、人々は立ち上がった/選挙権は、民衆の力で闘い取った国もあれば、闘い取ることなく与えられた国もある/「自由は闘い取るもの」というスローガンが、植民地の人々を奮い立たせた/東西の勢力圏から脱し、祖国統一を闘い取れれば、必ず国は発展するだろう/歴史上、権力の座を闘い取ろうとする兄弟間の争いは絶えなかった/今回の選挙で首相の座を闘い取ろうという強い意欲が、野党の党首には見える/女性の社会進出は、女性たち自身の手によって必死に闘い取られたものだ/勝利判決を闘い取るまで、あくまでも頑張る覚悟だ/組合は粘り強い交渉を続けたが、要求した満額回答を闘い取れなかった/王座決定戦で、挑戦者がチャンピオンのタイトルを闘い取った/日本の戦国時代は、領土を戦い取るための戦[いくさ]に明け暮れていた
**たたかいぬく【戦い抜く・闘い抜く】** [たたかう＋抜く] ⓐ (戦争、闘争、選挙、裁判、試合、[延長・リーグ]戦、プロの世界、闘病生活、困難)をたたかい抜く(=苦難にめげず、
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最後まで戦い続ける) ⓑ (ある期間)をたたかい抜く
【副⁺】あくまでも、何としても、正々堂々、勇ましく、[粘り・我慢]強く、勇敢に、諦めずに、全力で、全身全霊で、徹底して、死ぬまで、最期まで、どこまでも)たたかい抜く
【例文】 初代大統領は、投獄や亡命生活にも耐え、植民地からの解放闘争を戦い抜いた/大統領候補者は、1年間の厳しい選挙戦を戦い抜かねばならない/弁護団は、被害者の救済を求め、あくまでも裁判を戦い抜こうと決意している/勝敗に関わらず、選手は最後まで試合を戦い抜く覚悟だ/チームは、延長戦を戦い抜き、ついに勝利を手にした/プロ選手は、長期間のリーグ戦を戦い抜ける力が必要だ/「たとえ勝てなくても全力で戦い抜け」
と選手を励ました/相手が優勝候補であっても、諦めずに戦い抜いてほしい/正々堂々と戦い抜き、金メダルを勝ち取った/プロとして将棋の世界で戦い抜いていくのは、容易なことではない/将軍は、残った兵とともに援軍到着まで2週間を戦い抜いた/病に倒れた名優は、舞台復帰を夢見て、どこまでも闘い抜くと語った
**たたかわせあう 【戦わせ合う・闘わせ合う】**[たたかわせる＋合う] ❶ⓐ(戦士、闘牛、闘犬、闘鶏、奴隷と野獣、ロボット)を戦わせ合う(=人や動物同士を戦わせ、その強さや能力を競わせる) ⓑ(相手)と戦わせ合う ❷ⓐ(双方、両陣営、党首同士、議員たち、仲間、有識者)が/で(意見、議論、政論、弁論、激論、人生論)を戦わせ合う(=二人以上の間で激しく議論する) 
【副⁺】互いに、正々堂々、丁々発止と、勇ましく、激しく、大いに)戦わせ合う
【例文】❶スペインの闘牛は、闘牛士と牛を戦わせ合う競技だ/高知県では、土佐犬を戦わせ合い、強さを誇示する「闘犬」が盛んだ/東南アジアでは、古くから鶏を戦わせ合う「闘鶏」という競技がある/古代ローマでは、円形競技場で奴隷と野獣を戦わせ合って、観戦していた/学生が作ったロボットを戦わせ合うコンテストが行われた ❷国会は、議員たちが法案をめぐって議論を戦わせ合う場だ/大学の弁論部で学友と意見を戦わせ合い、弁舌の基礎を磨いた/有識者が政論を戦わせ合うテレビ番組が興味深い
**たたきあう【叩き合う】**[叩く＋合う] ❶ⓐ (双方、両選手、兄弟、[ガキ大将・仲間]同士、デモ隊と機動隊)が/で(互い、相手)をたたき合う(=互いに相手をたたく) ⓑ(相手)と(体の一部)をたたき合う ❷ (メンバー、団員)と(それぞれの[太鼓・打楽器・机・手])をたたき合う(=他の者と一緒にたたいて、音を出す) ❸ (陰口、大口、[減らず・無駄・憎まれ]口[ぐち]、軽口)をたたき合う(=重要ではないことを互いに好きなように言う)

【副⁺】❶(バンバン、軽く、激しく) ❷ (軽やかに、派手に、ともに、一緒に、交代で) ❸
(ともに、互いに、揃[そろ]って)たたき合う
【例文】 ❶ボクシングの試合で選手が激しくボディーをたたき合っている/難工事が終了し、仲間同士で肩をたたき合って互いの労をねぎらった/ハイタッチとは、頭上に上げた手を仲間とたたき合い、喜びを表すことだ/デモ隊と機動隊が衝突し、棒などでたたき合って怪[け]我[が]人[にん]が出た ❷ 祭りの山車が大太鼓をたたき合う音は、心を浮き立たせる/さまざまな打楽器をたたき合う伝統音楽の世界に触れた/国会の質疑は、議員たちが机をたたき合う大激論となった/新劇場の落成式では、参列者一同が三々七拍子で手をたたき合う手締めを行った❸子供の頃、兄弟で無駄口をたたき合っては、親に叱られた/同窓生たちは昔に帰り、減らず口をたたき合って楽しんだ/先輩とは軽口をたたき合える親しい仲
<662>
だ
【名詞形】たたき合い たたき合いをする/になる
【例文】過当競争では、価格のたたき合い、いわゆる「ダンピング」になりがちだ/ネット上で、意見の違うファン同士のたたき合いが続いている/本命馬が直線でのたたき合いを制した/男たちが交代で大太鼓のたたき合いをして、観客を喜ばせた
**たたきあげる【叩き上げる】** [叩[たた]く＋上げる] ❶(腰、背中、太[ふと]腿[もも]、首筋)をたたき上げる
(=上方へとたたいていき、体をほぐす) ❷(顎[あご]、手、腕、胸)をたたき上げる(=攻撃的な動作で、下方から上へ向けて強くたたく) ❸(銅板、鉄板、金属板)をたたき上げる(=
金属の板をたたいて伸ばし、製品にする) ❹ⓐ(職人、弟子、見習い、新入社員、一兵卒)をたたき上げる(=一人前にするため、下積みの苦労を経験させ、技能を身につけさせる) ⓑ(技、鋭い勘)をたたき上げる ❺ (案、企画、アイデア)をたたき上げる(=原案を関係者で検討し、改善案を作成する) 
【副⁺】❹❺(しっかり、地道に、徹底的に、一から、基礎から)たたき上げる
【例文】❶腰から背中にかけて両手でたたき上げて、体をもみほぐした/肩から首筋まで軽くたたき上げると、血行がよくなる ❷ 喧[けん]嘩[か]相手の顎を下からたたき上げて倒した
❸ 銅板を金づちで少しずつたたき上げて壺[つぼ]を作る/熱した金属板をたたき上げ、細工を施して工芸品にする ❹ 下積みからたたき上げられた名人の技は、簡単にはまねできない/師匠は、弟子を厳しくたたき上げて、立派な職人に育てた/会社の方針は、新入社員を実戦でたたき上げ、即戦力をつけさせることだ/ベテラン刑事は、その道一筋でたたき上げてきた切れ者だ/この五重塔は、現場でたたき上げた寺大工たちによって造られた/長い間の記者生活でたたき上げた直感で特ダネをものにした ❺原案を事務局でしっかりたたき上げ、修正した上で委員会にかける
【名詞形】たたき上げ
【補足】名詞形は、❹の意味でのみ使う
【例文】 現場からのたたき上げできた刑事には、経験に裏打ちされた鋭い勘がある/社長は、文字どおりのたたき上げで、大変な苦労人だ/古くからある工場は、根っからのたたき上げの職人ばかりだった
**たたきうる【叩き売る】** [叩[たた]く＋売る] ⓐ(建売住宅、社屋、家屋敷、田畑、家財道具、[在庫・倒産・衣料]品、売れ残り、賞味期限間近の食品、バナナ、株)をたたき売る(=換金のために安売りをする。昔は大道商人が威勢よく台をたたき、値を下げて*投げ売りすることを言った) ⓑ (オークション、フリーマーケット)でたたき売る
【副⁺】どんどん、安く、威勢よく、一気に、一斉に、大量に、二束三文で、安値で、捨て値で、ただ同然で)たたき売る
【例文】 資金繰りに困った不動産会社は、建売住宅をたたき売り、急場をしのいだ/社屋をたたき売り、何とか倒産だけは免れた/田畑をたたき売ってでも、息子を難病から救いたい/事業に失敗し、先祖代々の家財道具をたたき売らざるをえなくなった/フリーマーケットでは、倒産品が二束三文でたたき売られている/在庫一掃のため、大量の衣料品を損を覚悟でたたき売った/株価下落の噂[うわさ]で多くの株が一斉にたたき売られた
【名詞形】たたき売り 【動】たたき売り(を)する
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【例文】 商店街で店じまいのたたき売りが始まり、客が殺到した/昔は、露天商が縁日などで威勢よくバナナのたたき売りをしていた/バブルがはじけ、不動産や債権を外資系企業にたたき売りする事態となった/緊急に資金が必要になり、たたき売り同然の安値で商品を捌いた
**たたきおこす【叩き起こす】**[叩[たた]く＋起こす] ⓐ (寝ている人、家族、子供、友人、隣人、事件記者、医者、消防士、宿泊客)をたたき起こす(=緊急事態発生で、寝ている人を強制的に起こす) ⓑ(サイレン、ベル、電話、戸をたたく音、叫び声、[爆発・警報]音、地震の揺れ)でたたき起こされる 
【副⁺】(すぐさま、否[いや]応[おう]なく、即座に、直ちに)たたき起こす
【例文】 「火事だ」という叫び声でたたき起こされたら、窓の外まで炎が迫っていた/毎朝、息子を「遅刻するよ」とたたき起こし、学校へ行かせる/娘がいつまでも寝坊しているので、息子に命じて無理矢理たたき起こさせた/「当番の者はまだ寝てるだと? けしからん。たたき起こせ」/深夜、酔った友人がドンドンと戸をたたく音でたたき起こされた/夜間に強盗に入られたが、何とか逃げ出し、隣人をたたき起こして、警察への通報を頼んだ/明け方に報道部長の電話でたたき起こされ、大急ぎで事件現場に駆けつけた/仮眠中の消防士をたたき起こす出動ベルが鳴り響く/夜中に火災用警報装置が誤作動し、宿泊客全員がたたき起こされた/ぐっすり眠っていたところを、突然、地震の激しい揺れでたたき起こされた
**たたきおとす 【叩き落とす】**[叩[たた]く＋落とす] ❶([物]、氷柱[つらら]、竹刀、包丁、栗[くり]の実、ボール、ハエ、蜂の巣、棚の商品、ミサイル、[人])をたたき落とす(=強くたたいて、下に落とす) ❷ ([独裁・権力]者、ボス、トップ)を(今の[地位・ポスト]、権力の座)からたたき落とす(=強引に失脚させる) ❸(相手)を(地獄、[不幸・恐怖]のどん底、奈落の底、絶望の淵[ふち])にたたき落とす(=精神的に大きな打撃を与える) 
【副⁺】❶(バンと、一気に、手当たり次第に)たたき落とす
【例文】❶庇[ひさし]に出来た長い氷柱をスコップでたたき落とした/剣道の試合で相手に竹刀をたたき落とされたら、負けだ/警官は隙を狙い、犯人の手から包丁をたたき落として逮捕した/栗の実を長い棒でたたき落として収穫する/バレーボールの試合で、ボールを次々
に相手コートにたたき落として勝利した/飛び回るハエをハエたたきでたたき落とそうとしたが、うまくいかない/うっかり蜂の巣をたたき落としたら、逆襲されて危なかった/店に暴れ込んだ男たちは、棚の商品を手当たり次第にたたき落とした/司令官は、敵のミサイルをたたき落とせと命じた/将軍は、敵兵の槍[やり]で馬上からたたき落とされた ❷独裁者は、政敵の陰謀で権力の座からたたき落とされ、亡命した ❸ 幼い子を事故で亡くし、まるで地獄にたたき落とされたような思いだ/親の経営する会社が破綻し、一気に不幸のどん底にたたき落とされた
**たたきおる【叩き折る】** [叩[たた]く＋折る] ❶(骨、肋[ろっ]骨[こつ]、首、前歯、腕、足、角[つの]、枝、木、杭[くい]、バット、ラケット、刀身、槍[やり])をたたき折る(=強く叩いて折る) ❷(鼻先、鼻っ柱)をたたき折る(=相手の高慢な気持ちや自信をくじく) 
【副⁺】❶ (真っ二つに、片[かた]っ端[ぱし]から) ❷
(たちまち、あっさり、すぐに、即座に)たたき折る
【例文】❶乱闘騒ぎで肋骨をたたき折られるという重傷を負った/暴れ牛は、首をたたき折られると同時にどっと前に倒れた/山で拾い集めた枯れ枝を膝でたたき折り、焚き火
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をした/束ねた杭を素[す]手[で]でたたき折るとは、空手の威力は大したものだ/負けた選手は、悔しさのあまりラケットをコートに投げつけ、真っ二つにたたき折ってしまった/相手の剣豪は、刀身をたたき折るほど腕っぷしが強かった ❷地元では神童と呼ばれたが、都会の大学では並み居る秀才に囲まれ、たちまち鼻先をたたき折られた/威張り散らす先輩の鼻っ柱をたたき折ってやろうと考えた
**たたきかえす【叩き返す】**[叩[たた]く＋返す] ❶(相手)の(頭、頰、顔、肩)をたたき返す(=自分がたたかれたところを相手にたたいて返す) ❷(ボール、速球、バドミントンのシャトル)をたたき返す(=相手が打って来たボールなどを強くたたくようにして返す) ❸(品物、金[かね]、札束、贈り物、指輪)をたたき返す(=相手がくれた金品を憤りをもって、勢いよく返す) ❹(軽口、言葉、悔しさ)をたたき返す(=自分が相手から受けた言葉や感情を勢いよく返す) 
【副⁺】(ピシリと、そっくり、そのまま、すかさず、即刻、即座に、逆に)たたき返す
【例文】 ❶年上の子に頭をたたかれたが、負けずに相手の頭をたたき返した/妹は、兄にたたかれても、たたき返さず我慢している ❷投手の投げた剛速球を見事に相手スタンドにたたき返した/バドミントンの選手は、打ち込まれたシャトルを相手コートにたたき返し、点を入れた ❸金で解決しようという態度に腹が立ち、札束を即座にたたき返してやった/相手の求婚は、私の財産が目当てだったと気づき、婚約指輪をたたき返した ❹ 親友とは、いつも軽口をたたいたりたたき返したりして、気の置けない仲だ/喧[けん]嘩[か]相手に言われた侮辱の言葉を、そっくりそのままたたき返してやった/試合に敗れた悔しさをいつかきっと相手選手にたたき返してやりたい
**たたききる・たたっきる【叩き斬る・叩っ—/叩き切る・叩っ—】**[叩[たた]く＋きる] ❶
([人]、胴体、首、腕、敵、悪、悪党、賊)をたたき斬る(=刃物で人体を強くたたくようにして斬る) ❷(肉、魚のあら、骨、木、枝、飴、ロープ、鎖、電話)をたたき切る(=強くたたくようにして物を切る) ❸(質疑、論戦、弁舌)で(相手、発言者、論敵)をたたき切る(=言葉で相手が回復できないほど、完全に*やっつける) ❹(太鼓、ドラム)をたたき切る(=ある期間、やめずに最後まできちんとたたく) 
【副⁺】❶(ばっさり、容赦なく、一刀の下[もと]に、躊[ちゅう]躇[ちょ]せず、問答無用で)たたき斬る ❷(トントンと、真っ二つに、力任せに) ❸(ばっさり、ずばずば、容赦なく、とことん) ❹(しっかり、きちんと、完全に、十分に)たたき切る
【補足】「たたっきる」は、「たたききる」の転。口語表現
【例文】 ❶向かって来る敵を刀でたたき斬ってやった/「つべこべ言うと、一人残らずたたっ斬るぞ」と武士が言うとちんぴらたちは逃げ去った/賊は、背中を一刀の下にばっさりたたき斬られていた ❷魚のあらを出刃包丁でたたき切り、鍋に入れて汁を作った/枝を鉈[なた]でたたき切りながら、ジャングルの中を進んだ/棒状に伸ばした飴を、包丁でトントンとたたき切ると、金太郎飴の出来上がりだ/このロープをたたき切れば、吊[つ]り橋が落ちて敵の侵入を防げる/相手の対応があまりに失礼なので、電話をたたき切ってやった ❸ 新人議員が国会の論戦でベテラン議員を見事にたたき切って、評判になった/弁論部で論敵をたたき切るための弁舌を磨いた ❹ 学芸会では、子供たちが調子を合わせ、最後まで和太鼓をたたき切った/長時間のライブでドラムをたたき切った後の爽快感は、何とも言
<665>
えない
**たたききれる・たたっきれる【叩き斬れる・叩っ—/叩き切れる・叩っ—】** [叩[たた]く＋きれる] ❶(→「たたききる」 ❶❷に同じ)がたたききれる(=人や物を強くたたくようにしてきることができる) ❷ (→「たたき切る」❹に同じ)がたたき切れる(=ある期間、やめずに最後まできちんとたたくことができる) 
【副⁺】❶(ばっさり、たやすく、簡単に、やすやすと) ❷ (→「たたききる」【副⁺】❹に同じ)たたききれる
【補足】「たたっきれる」は、「たたききれる」の転。口語表現。否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶ 時代劇では、斬り合いの場面がよく出てくるが、そうたやすく人がたたき斬れるものだろうか/大きな魚の骨は、簡単にはたたき切れない/庭木の枝を切ろうとしたが、高くてうまくたたき切れなかった ❷ 小学生が大人に混じって、最後まで太鼓をしっかりたたき切れるか心配だ/ドラムを習い始めたが、1曲をいまだにミスなくたたき切れたことがない
**たたきこむ・たたっこむ【叩き込む・叩っ込む】**[叩[たた]く＋込む] ❶ⓐ(膝蹴り、キック、拳、パンチ、一撃、ボール、ホームラン、シュート、砲弾、ミサイル)をたたき込む(=ある範囲に何かを打ってしっかり入れる) ⓑ(顔面、顎[あご]、腹、観客席、ゴール、相手領域、陣地)にたたき込む ❷ (人を川、下[げ]手[しゅ]人[にん]を牢[ろう]、犯人を刑務所、人を恐怖のどん底、悪人を地獄)にたたき込む(=乱暴な扱いで入れる) ❸ⓐ (知識、思想、哲学、経営理念、教え、心構え、基礎、基本、イロハ、単語、地図、名前、ノウハウ、技、芸、根性、精神、武士道、礼儀作法)をたたき込む(=*繰り返し厳しく教えて、身につけさせる)ⓑ(子供、学生、選手、後継者、社員、弟子、後輩、兵士)にたたき込む ⓒ(頭、体、心、記憶)にたたき込む
【副⁺】❶ (しっかり、すかさず、確実に) ❷(無理矢理、容赦なく) (きっちり、みっちり、とことん、びしびし、厳しく、容赦なく、必死に、徹底的に)たたき込む
【補足】「たたっ込む」は、「たたき込む」の転。俗語表現
【例文】 ❶ 喧[けん]嘩[か]で、膝蹴りを相手の腹にたたき込んで倒した/「相手が隙を見せたら、すかさず一撃をたたき込め」とコーチが言った/サッカーの試合でボールをヘディングでゴールにたたき込み、得点した/新人がホームランを観客席にたたき込み、勝利に貢献した/砲弾が陣地にたたき込まれるや、敵兵は一斉に逃走を始めた ❷ 「川の中にたたっ込むぞ」
と、喧嘩相手を脅してやった/高層ビルの崩壊で、人々は恐怖のどん底にたたき込まれた
❸引退を前に、経営理念を後継者にしっかりたたき込んでおきたい/教祖は、信者の心に教えをたたき込もうとした/恩師から研究者としての心構えをたたき込まれた/編集長は新米社員に出版のイロハをみっちりたたき込み、一人前に育てた/受験を前に、英単語を必死に頭にたたき込んでいる/顧客の名前を頭にたたき込み、営業に精を出している/能楽師の家では、芸を体にたたき込ませようと、息子に稽古をつけている/軍隊では、過酷な訓練をして兵士に不屈の精神をたたき込んでいる/茶道の家元は、小さいうちから後継ぎに礼儀作法を厳しくたたき込むという
**たたきころす・たたっころす【叩き殺す・叩っ殺す】** [叩[たた]く＋殺す] (ゴキブリ、ハエ、蚊、獲物、蛇、店主、喧[けん]嘩[か]相手、敵、罪人、裏切り者)をたたき殺す(=棒や石などでたたいて殺す) 
【副⁺】(一気に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、見つけ次第、寄ってたかって)たたき殺す
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【補足】「たたっ殺す」は、「たたき殺す」の転。俗語表現
【例文】 台所にゴキブリが出たので、とっさにスリッパでたたき殺した/昔は、獲物を棍棒でたたき殺す毛皮目的の狩猟者が大勢いた/ジャングルの中で絡みついて来た蛇を棒でたたき殺して、難を逃れた/犯人は店主をバットでたたき殺し、店の金を取って逃走した/
「言うことを聞かないと、たたっ殺すぞ」と強盗は家人を脅した/ボスは「逆らう奴[やつ]はたたっ殺せ」と子分に命じた/敵対する部族が村を襲撃し、村人たちをたたき殺した/仲間が寄ってたかって、裏切り者をたたき殺した
**たたきこわす・たたっこわす【叩き壊す・叩っ壊す】** [叩[たた]く＋壊す] ❶(建物、家、店、窓、ガラス、戸、壁、門[もん]、橋、家具、錠前、機械、車、箱、桶[おけ]、像、巣、歴史的遺産)をたたき壊す(=強くたたいて壊す) ❷(価値観、常識、目[もく]論[ろ]見[み]、システム、枠組み、夢、イメージ、幻想、自分の殻)をたたき壊す(=それまでの考えや状態などを徹底的に壊す)

【副⁺】ガラガラと、何もかも、すっかり、思い切り、見境なく、跡形なく、ばらばらに、完全に、やみくもに、粉々に、滅[め]茶[ちゃ]苦[く]茶[ちゃ]に、手当たり次第)たたき壊す
【補足】「たたっ壊す」は、「たたき壊す」の転。俗語表現
【例文】❶古い建物は、見る間に重機でガラガラとたたき壊された/不用の物置小屋をたたき壊して、駐車場を作った/暴徒が商店の戸や窓を滅茶苦茶にたたき壊し、商品を略奪した/「金を返さねえと家をたたっ壊すぞ」とやくざは脅した/部屋を仕切っていた壁をたたき壊して、一[ひと]間[ま]に改造した/空[あ]き巣は、戸の錠前をたたき壊して侵入したらしい/輪入品排斥を叫ぶグループが、ハンマーで外国車をたたき壊している/昔は、古い木桶や樽はたたき壊して、風呂の燃料にした/過激派組織が、歴史的遺産を次々とたたき壊そうとしている ❷終戦を境に、古い価値観はたたき壊されてしまった/前例や従来の常識をたたき壊さない限り、人を惹きつける芸術は生まれない/時代遅れのイメージはたたき壊せ/長い間閉じこもっていた自分の殻をたたき壊し、外へ踏み出すには勇気が要る
**たたきだす【叩き出す】** [叩[たた]く＋出す] ❶([人]、息子、[怠け・裏切り]者、弟子、酔客、野良犬)をたたき出す(=乱暴に外へ追って出す) ❷(汚れ、染み、こぼれた汁、埃[ぼこり])をたたき出す(=たたいて中の物を外に出す) ❸(形、模様、オブジェ)をたたき出す(=金属板をたたいて器を作ったり、模様が浮くようにしたりする) ❹(数字、タイム、スコア、高得点、打点、飛距離、世界新記録、自己ベスト、利益、売り上げ、成績、視聴率、結果)
をたたき出す(=驚異的な数値や記録などを出す) ❺(戸、屋根、手、ドラム、電卓)をたたき出す(=たたき始める) 
【副⁺】❺(ドンドン、バンバン、いきなり、突然、不意に、急に)たたき出す
【例文】❶父親は、ぐうたら息子を勘当し、無一文で家からたたき出そうとした/裏社会の掟[おきて]では、裏切り者は仲間内からたたき出されることになっている/親方は「甲[か]斐[い]性[しょう]のない奴[やつ]はたたき出してやる」と弟子に宣言した/暴れ回る酔客が店員の手で店の外にたたき出された/「移民をこの国からたたき出せ」と差別主義者がヘイトスピーチをしている❷染みの部分は、下にタオルを当て、上から濡れた布で汚れをたたき出すとよい/畳を運び出して埃をたたき出す大掃除の風景は、今ではもう見られない/布製の鞄[かばん]を裏返し、隅にたまった埃をたたき出した ❸銅のオブジェは、職人が丹念に形をたたき出した物だ❹大会で決勝点をたたき出した新人が最優秀選手に選ばれた/昨年の優勝選手は、
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今年もマラソンレースで世界新記録をたたき出した/ベテラン店長は、常にトップクラスの売り上げをたたき出す/人気がある大[おお]晦[みそ]日[か]の歌番組は、ひと頃は視聴率40%をたたき出していた雨粒がポツポツと屋根をたたき出したので、急いで洗濯物を取り込んだ/観客は、歌手の合図で曲に合わせ、一斉に手をたたき出した/息子がドラムをたたき出すと、うるさくてテレビの音が聞こえない/税理士試験で、受験者は開始の合図とともに一斉に電卓をたたき出した
**たたきつける【叩き付ける】** [叩[たた]く＋付ける] ❶(パンや麺の生地、植物繊維、粘土)をたたきつける(=粘質物を何かに強くぶつけ、柔らかくする) ❷(筆、絵の具、染料)をたたきつける(=たたくようにして色や模様を付ける) ❸ⓐ(挑戦者、拳、体、食器、灰皿、ボール、グローブ、受話器)をたたきつける(=何かに激しくぶつける) ⓑ(壁、机、床[ゆか]、マット、リング、コート、地面、路上)にたたきつける ❹ (辞表、[挑戦・絶縁]状、証拠)をたたきつける(=激しくたたくようにして出す) ❺ (言葉、質問、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、感情、怒り、嘲笑、つらさ、もどかしさ)を(相手)にたたきつける(=激しい感情を言葉や態度で強くぶつける) ❻ⓐ (雨、雪、霰[あられ]、雹[ひょう]、波、水しぶき)がたたきつける(=たたくように激しく*降りかかる) ⓑ (窓ガラス、屋根、外壁、地面、路面、路上、アスファルト、岸壁、甲板、グラウンド、体)に/をたたきつける ❼ (強風、暴風)が(水しぶき、雨、波、雪、砂粒)をたたきつける(=たたくように激しく*吹きつける) ❽ (ドラム、太鼓、肩)をたたきつけている(=いつもたたいて慣れている) 
【副⁺】❶〜❺(バンと、バシッと、ドスンと、思い切り、思うさま、力いっぱい、激しく、強く、力任せに) ❻❼ (バシャッと、激しく、容赦なく、横殴りに)たたきつける ❽ (いつも、[普段・子供の頃]から)たたきつけている
【補足】❽は、「たたきつけている」の形で使う
【例文】 ❶パン生地は、何度も台にたたきつけ、空気を抜いてから丸める/植物繊維は、よくたたきつけて、柔らかくほぐす/大きな壺は、粘土を板でたたきつけて成形する ❷ 筆をたたきつけるようにして描くと、強い筆致になる ❸ 挑戦者は、容赦なくリングにたたきつけられ、敗北を喫した/客は、衝突した車から投げ出され、路上にたたきつけられた/意見が通らず、悔しくて拳を机にたたきつけた/窯[かま]出しの後、失敗作はその場にたたきつけて割ってしまう/完敗した投手は、悔しがってグローブを地面にたたきつけた/怒って車の扉をバンとたたきつけるように閉めた/電話の相手に腹を立て、ガチャンとたたきつけるように受話器を置いた ❹ 上司と大[おお]喧[げん]嘩[か]をし、辞表をたたきつけてやった/証拠をたたきつけて、相手の罪を明らかにした ❺ 論敵は、敵意を含んだ言葉を私にたたきつけた/野党は、容赦なく鋭い質問を与党にたたきつけ、攻め立てた ❻ 雨粒が窓ガラスに激しくたたきつけている/突然、大粒の雹が地面をたたきつけ、路上に降り敷いた ❼ 強風がたたきつけた雪が、山小屋の扉にびっしりくっついている/暴風が波を岸壁に激しくたたきつけている ❽ 仲間とバンドを組んで、普段からドラムをたたきつけている/彼は祭り好きで、子供の頃から太鼓をたたきつけている/家でお年寄の肩をたたきつけている子は、たたき方が上手だ
**たたきつぶす【叩き潰す】** [叩[たた]く＋潰す] ❶(空き缶、車、ニンニク、漢方薬、ゴキブリ、蚊)をたたき潰す(=強くたたいて潰す) ❷(相手、組織、店、工場、ライバル会社、対立
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候補、敵、敵国、悪)をたたき潰す(=徹底的に打撃を与え、身動きできなくする) ❸(法案、計画、偏見、野望、自尊心、プライド)をたたき潰す(=反対したり攻撃したりして、再起できなくする) 
【副⁺】❶(バンと、ぺちゃんこに、粉々に) ❷❸(思い切り、徹底的に、滅[め]茶[ちゃ]苦[く]茶[ちゃ]に、散々に、完全に、一気に、完膚なきまでに)たたき潰す
【例文】❶ ごみの容量を減らすため、空き缶はたたき潰してから捨てる/崖の上から岩が落ちて来て、車がぺちゃんこにたたき潰された/包丁でたたき潰したニンニクを炒め物に入れる/漢方薬を粉々にたたき潰し、煎じて飲む/ゴキブリを見つけたら、スリッパでたたき潰す/うるさい蚊を両手でバンとたたき潰した ❷ 大企業が小さな町工場をたたき潰すくらいわけはない/豊富な資金で選挙の対立候補をたたき潰し、当選を果たした/敵を一気にたたき潰せと命令が出た/敵国をたたき潰すミサイルが開発された ❸ 野党連合は、政府法案を完膚なきまでにたたき潰そうと準備を進めた/ダム建設計画は、反対派住民によってたたき潰された/性差への偏見をたたき潰さない限り、女性の登用は進まない/敗戦により国民の自尊心は完全にたたき潰された/自信を持って臨んだコンペに落ちて、プライドがたたき潰されてしまった
**たたきなおす【叩き直す】** [叩[たた]く＋直す] ❶(レール、釘[くぎ]、銅鍋)をたたき直す(=曲がった物をたたいて、真っすぐにする) ❷(怠け者、ねじけた根性、腐った性根、たるんだ精神、甘え心、土[ど]性[せい]骨[ぼね]、心構え、悪い癖、自分、考え、性格)をたたき直す(=精神を厳しく鍛え、本来あるべき正しい状態にする) ❸(案、原稿、計画)をたたき直す(=悪い点を修正して直す) ❹(電卓、白粉[おしろい])をたたき直す(=再度たたいて直す) 
【副⁺】しっかり、ちゃんと、きちんと、改めて、もう一度、再び、正しく、徹底的に、根[こん]本[ぽん]から、一から)
たたき直す
【例文】❶ 保線係は、地震で曲がったレールをたたき直して修理した/古寺の大改修の際、大きな古釘はたたき直して再利用した/へこんだ銅鍋は、裏からたたき直して元に戻す ❷「俺が相手になって、お前の腐った性根を徹底的にたたき直してやる」/隊長は、特訓で兵士たちのたるんだ精神をたたき直した/厳しい修行を通して、甘え心がたたき直された/「いつまでも人を頼りにするな。心構えをたたき直して、出直して来い」/「人に文句を言う前に自分をたたき直せ」 ❸古い原稿をたたき直して、若者向けの恋愛小説に仕立てた/「こんな計画では詰めが甘い。たたき直して来い」 ❹思わぬ合計額に、もう一度電卓をたたき直して確かめた/女優は、出番の度に付き人に白粉をたたき直してもらう
**たたきのめす【叩きのめす】** [叩[たた]く＋のめす] ❶(ボクサー、チャンピオン、強盗、悪党、テロリスト、警備員、弟子)をたたきのめす(=二度と*立ち上がれないほど打撃を与えて倒す) ❷(権力者、論敵、対立候補、競争相手、ライバル会社、敵、敵軍)をたたきのめす(=策略や武力で、再起できないほど徹底的に打撃を与える) 
【副⁺】ボコボコに、容赦なく、見事に、一方的に、完全に、たちどころに、こてんぱんに、徹底的に、完膚なきまでに、一撃で)たたきのめす
【例文】❶ 新人ボクサーは、強烈なパンチで徹底的にたたきのめされた/挑戦者は、前王者をたたきのめして、新チャンピオンになった/工場のガードマンは、強盗を見事にたたきのめし、撃退した/警察は、テロリストを徹底的にたたきのめす掃討作戦に出た/ギャング団は、警備員を一撃でたたきのめし、銀行に侵入した ❷ 反政府軍は、政権をたたき
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のめずまでどこまでも戦うと宣言した/議会で論敵の誤りを舌鋒鋭く指摘し たたきのめした/知事は、大量得票で対立候補をたたきのめし、再選された/対戦相手に()対5でたたきのめされ、予選敗退した/ライバル会社をたたきのめそうと戦略を練っている/敵は完膚なきまでにたたきのめせ、というのが彼の口癖だ
**たたきふせる「叩き伏せる」** [叩[たた]く＋伏せる] ⓐ([人]、相手、弟子、レスラー、敵、獲物、魔物)をたたき伏せる(=強い力で相手をたたいて屈伏させる)ⓑ(地面、床[ゆか]、マット、その場)にたたき伏せる 
【副⁺】容赦なく、一気に、一撃のもとに、力ずくで、腕ずくで、問答無用で、完膚なきまでに)たたき伏せる
【例文】 警官は、ナイフを振り回す男を素手でその場にたたき伏せた/政治家志望の青年が、論理で相手をたたき伏せる術[すべ]を学んでいる/弟子は、親方の力業で土俵にたたき伏せられてしまった/プロレスラーは、何度たたき伏せられても大声援を背に立ち上がり、挑み続けた/天下統一により、武力で敵をたたき伏せる時代は終わりを告げた/ライオンが、獲物の鹿を襲い、力ずくでたたき伏せた/僧侶は、法力で魔物をたたき伏せようと、祈りを捧げた/相手の迫力がすごくて、こちらは気合いでたたき伏せられたようなものだ
**たたきまくる【叩き捲る】** [叩[たた]く＋捲[まく]る] ([人]、体、侵入者、ゴキブリ、肩、電卓、ドラム、太鼓、パウダー、白粉[おしろい])をたたきまくる(=勢いに任せて、盛んにたたき続ける)

【副⁺】バンバンと、やたらに、派手に、やみくもに、力任せに、立て続けに、手当たり次第に)たたきまくる
【例文】 シュートを決めた選手の肩をうれしさのあまり皆でたたきまくった/女子学生たちが、寮への侵入者をたたきまくって撃退した/電車の中で財布を取ろうとした男をバッグでたたきまくって、警察に突き出した/台所を這い回るゴキブリに驚き、手当たり次第にたたきまくった/決算期は仕事に追われ、毎日電卓をたたきまくっている/若者たちは、人気スターがドラムをたたきまくるかっこいい姿に憧れている/子供の頃、初めて祭りに参加した時は、うれしくて太鼓をたたきまくったものだ/若い母親が、湯上がりの子供の体にパウダーをたたきまくっている/楽屋では、役者たちが出番を前に白粉をたたきまくる姿が見られた
**たたきやぶる【叩き破る】** [叩[たた]く＋破る] (シャッター、ドア、戸、窓、ガラス戸、ショーウィンドー、障子、襖[ふすま]、太鼓、金庫)をたたき破る(=強い力でたたいて破る) 
【副⁺】バンと、一気に、一撃で)たたき破る
【例文】 暴徒が店のシャッターをたたき破り、乱入して商品を略奪して行った/竜巻には、戸や窓をたたき破るほどの破壊力がある/鍵のかかったガラス戸を石でたたき破って家に入り、中で倒れていた人を救出した/泥棒がショーウィンドーをたたき破って侵入し、貴金属を奪って逃げた/料亭で酔った客が暴れて、障子や襖をたたき破った/彼は、太鼓をたたき破るほど、力を入れて練習していた/夜間に事務所の金庫がバールのようなものでたたき破られ、書類が持ち去られた
**たたきわる【叩き割る】** [叩く＋割る](氷、[窓・フロント]ガラス、壁、グラス、皿、瓶、瓦、殻、薪[まき]、酒[さか]樽[だる]の蓋[ふた]、スイカ、頭、脳天)をたたき割る(=たたいて割る) 
【副⁺】バンと、思い切り、真っ二つに、粉々に、滅[め]茶[ちゃ]苦[く]茶[ちゃ]に、一撃で)たたき割る
【例文】氷をたたき割ってから、ウイスキーのグラスに入れた/泥棒は、窓ガラスを金[かな]槌[づち]
<670>
でたたき割って、侵入したらしい/落石が車のフロントガラスをたたき割った/人々の歓呼の中、ベルリンの壁が次々とたたき割られ、冷戦終結となった/彼女は逆上し、棚にあった皿をつかんでたたき割ろうとした/進水式では、シャンパンの瓶をたたき割り、新造船の誕生を祝った/空手の選手が何枚も重ねた瓦を真っ二つにたたき割り、喝采を浴びた/奥に引っ込んだ巻貝は、殻をたたき割らないと中の身を出せないことがある/燃料用の薪を鉈[なた]でたたき割るのは一仕事だ/祝勝会では、檀上の酒樽の蓋がたたき割られ、大いに盛り上がった/目隠しをして、棒でスイカをたたき割るゲームで、海辺は盛り上がっている/熊に襲われた農夫は、持っていたスコップで熊の頭をたたき割り、一命をとりとめた
**たたっきる【叩っ斬る・叩っ切る】** ☞たたききる・たたっきる【叩き斬る・叩っー/叩き切る・叩っー】
**たたっきれる【叩っ斬れる・叩っ切れる】** ☞たたききれる・たたっきれる【叩き斬れる・叩っー/叩き切れる・叩っー】
**たたっこむ【叩っ込む】** ☞たたきこむ・たたっこむ【叩き込む・叩っ込む】
**たたっころす【叩っ殺す】** ☞たたきころす・たたっころす【叩き殺す・叩っ殺す】
**たたっこわす【叩っ壊す】** ☞たたきこわす・たたっこわす【叩き壊す・叩っ壊す】
**たたみあわす・たたみあわせる【畳み合わす・畳み合わせる】**[畳む＋合わす・合わせる](着物、袖、蝶の羽、スカートの襞[ひだ]、生地、山々)を畳み合わせる(=同じ部分を合わせて、畳む) 
【副⁺】(きちんと、幾[いく]重[え]にも)畳み合わせる
【例文】着物は、縫い目に沿って畳み合わせてから簞[たん]笥[す]にしまう/シャツは左右の袖を畳み合わせて、更に上下に折り畳む/着物の両袖を畳み合わせる方法は「袖だたみ」という一時的な畳み方だ/蝶は広げた羽を畳み合わせ、花にとまっている/スカートの襞をきちんと畳み合わせて、アイロンをかける/モデルの寸法に生地を畳み合わせて、豪華なドレスを仕立てる/日本の詩歌では、幾重にも畳み合わせたような山々の美しさが詠まれている
**たたみかける【畳み掛ける】**[畳む＋掛ける]❶(言葉、質問、指示、攻撃、タックル、スマッシュ)を畳みかける(=相手に対して、余裕を与えず続けざまに言ったり、行ったりする) ❷(布団、衣類、エプロン、ハンカチ、洗濯物、傘)を畳みかける(=畳もうとする。または、畳み始めて途中でやめる) 
【副⁺】❶(すかさず、次々、テンポよく、即座に、性急に、矢継ぎ早に、一気に、立て続けに、これでもかと、連続して、早口で)畳みかける
【例文】 ❶国会審議で大臣が答弁に詰まると、野党議員がすかさず質問を畳みかけてきた/上司が担当者に畳みかけるように質問を浴びせ、会議室内に緊張が走った/心配した父は、電話で私の病状を畳みかけて尋ねてきた/畳みかけるような口調で、母親が深夜に帰宅した娘を詰問している/監督からは、次々と畳みかけるように練習の指示が出された/レスリングの試合で、相手に隙を与えずタックルを畳みかけ、勝利を得た/相手コートにスマッシュを打ち込み、畳みかけるように攻め続けて勝った ❷ 朝の散歩から旅館に戻ると、仲居さんが部屋の布団を畳みかけたところだった/エプロンを畳みかけたら、猫がその細長いひもにじゃれついて来た/ハンカチを畳みかけた時、黄色の染みに気がついた/雨がやんだと思って傘を畳みかけたが、また降ってきたのでさし直した
【名詞形】畳みかけ
<671>

【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 家人は急に出かけたらしく、畳みかけの洗濯物がテーブルの上に置いてある/早朝の地震で慌てて避難したため、布団は畳みかけの状態だ/ベルが鳴ったので、衣類は畳みかけのまま、玄関に出て、来客に対応した
**たたみこむ【畳み込む】**[畳む＋込む] ❶ (ちらしを新聞、メモを書類)に畳み込む(=畳んで何かの中に入れる) ❷(羽、葉、ハンカチ、三脚、傘、テーブル、パイ生地、衣類、両袖、襟、フード、買物袋、テント、パラシュート、端、左右)を畳み込む(=畳んで小さくする) ❸ⓐ (言葉、教え、法律の条項、思い出、面影)を畳み込む(=忘れないように心にしっかりしまっておく) ⓑ(頭、胸、心の奥)に畳み込む ❹ (言葉、質問)を畳み込む
(=次々と続けざまに話して、回答を促す) 
【副⁺】❷(小さく、幾[いく]重[え]にも、内側に) (しっかり、深く) ❹ (すかさず、次々、テンポよく、矢継ぎ早に、立て続けに)畳み込む
【例文】 ❶ちらしを新聞に畳み込んで配達する/なくしたと思ったメモが書類の中に畳み込まれていた❷雛[ひな]は、親鳥が畳み込んだ羽の下に隠れている/カメラマンは、撮影を終えると三脚を畳み込み、バッグにしまった/和傘は、和紙が骨組みの内側に畳み込まれて、1本の棒のようになる/セーターを小さく畳み込んで、スーツケースに詰めた/飛行機の座席には、肘掛けにテーブルが畳み込まれている/パイ生地を何重にも畳み込んで焼き上げる/フード付きレインコートは、フードを襟の部分に畳み込めるようになっている/この買物袋は、ポケット部分に本体が畳み込める/飛行士は、背中に畳み込んであるパラシュートを開いて、地上に降り立った ❸ あの優秀な弁護士の陳述は、法律の条項を全て頭に畳み込んでいるかのように淀みがない/亡くなった母の面影は、心の奥に深く畳み込まれている❹ 記者たちは、航空機事故の原因について畳み込むように質問した/刑事は、畳み込むような激しい口調で被疑者を問い詰めた/矢継ぎ早に畳み込んで感想を聞かれても、一[いち]時[どき]には答えられない
**たたみなおす【畳み直す】**[畳む＋直す] (洗濯物、衣類、着物、ナプキン、寝具、新聞、地図、傘)を畳み直す(=畳んである物を広げて、再度きちんと畳む) 
【副⁺】もう一度、再度、きっちり、きちんと、きれいに、改めて、初めから)畳み直す
【例文】店員は、客が手に取り、広げたセーターをきちんと畳み直した/店主は、客に広げて見せた着物を畳み直し、棚にしまった/和服の畳み方は難しいが、練習のため何度も畳み直して覚えた/母親は、娘がいい加減に畳んだ浴衣をきれいに畳み直そうとした/レストランで使い終わったナプキンは、畳み直さなくてよい/軍の宿舎では、寝具の畳み方が悪いと、上官にきっちり畳み直すように命じられる/弟が乱暴に畳んだ布団が、姉の手できれいに畳み直されていた/読み終わった新聞は、きちんと畳み直してラックに戻す/地図を何度も広げては畳み直しているうちに、折り目が傷んできた/ぬれた折り畳み傘は、乾かしてからきちんと畳み直して袋にしまった
**たちあう 【立ち会う・立ち合う】** [立つ＋あう] ❶(臨終、出産、誕生、手術、実験、検査、掃除、現場、現場検証、面接、会見、面会、尋問、式、交渉、契約、リハーサル、開票、工事、歴史的瞬間)に立ち会う(=証人や参考人など関係者として、その場に臨む) ❷(対戦相手、力士、剣士、敵)と立ち合う(=相撲や剣道などで勝敗を決するため、両者が立って*向かい合う) 
【副⁺】❷ (潔く、正々堂々と)立ち合う
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【例文】 ❶親の臨終に間に合わず、立ち会えなかったのが残念だ/遺言状を開封する場には、相続人全員が立ち会った/父親は、我が子の誕生に立ち会おうと、仕事を休んだ/船長を立ち会わせて、積み荷の検査を行った/小学校では、放課後に担任が掃除に立ち会い、点検する/事故現場に当事者を立ち会わせて、実地検分をした/弁護士が立ち会い、有名人の離婚記者会見が行われた/受刑者が来訪者と面会する際は、必ず看守が立ち会う規則だ/アパートを引き払う際は、管理人が立ち会うことなっている/選挙の開票には、各党の代表が立ち会って、結果を確認する/この歴史的瞬間に記者として立ち会えて感激だ❷現横綱を過去の名力士と一度立ち合わせてみたかった/噂[うわさ]に名高い剣士なら、立ち合う相手に不足はない/逃げ回らず、正々堂々とライバルと立ち合って勝負する
【名詞形】立ちあい 立ちあいをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「立会い」「立会」と送り仮名が省略される
【例文】 立ち会い出産で、父親としての自覚が高まる/証人立ち会いのもと、被告の無実を明らかにする/市[し]場[じょう]が混乱し、証券取引所での午後の立会(=取引)は停止となった/媒酌人とは、結婚の立会人でもある/選挙の立会演説会が、公会堂で開かれた/大道芸人は「さあさあ、お立ち会い」と通行人に声をかけた/横綱は、鋭い立ち合いから素早く相手力士のまわしをつかんだ
**たちあがる【立ち上がる・起ちー・建ちー】**[たつ＋上がる] ❶([人]、客、観客、父、母、祖父、祖母、ボクサー、力士)が(席、椅子、ソファ、ベッド、床)から立ち上がる(=座ったり寝ている状態から体を起こして立つ) ❷(御[おん]柱[ばしら]、幟[のぼり]、旗)が立ち上がる(=横に倒されていたものが縦方向に起こされる) ❸ⓐ(人々、民衆、市民、国民、学生、女性、ポランティア)が立ち上がる(=活動していない状態から目的を持って活動を起こす) ⓑ (敗戦、震災、廃墟、逆境、どん底、打撃、痛手、ショック)から立ち上がる ⓒ(復興、救援、支援、運動、改革、戦い、打倒)に立ち上がる ❹(湯気、煙、炎、土[つち]埃[ぼこり])が立ち上がる(=熱や風などにより、上の方に上がっていく。一般的には「*立ち上[のぼ]る」) ❺ (コンピュータ、パソコン、システム、サイト、画面、ホームページ)が立ち上がる(=機械類が起動する) ❻ (プロジェクト、ネットワーク、計画、企画、ビジネス、会社、組織、活動、会議、新設校、[研究・同窓]会)が立ち上がる(=企画や組織などが新しく作られる)
❼(イメージ、姿、面影、空想の世界)が立ち上がる(=見えないものが、あるように眼前に現れてくる) ❽(家、建物、塀、ビル、ロケットの発射台)が建ち上がる(=建造物が建てられて完成する) 
【副⁺】❶〜ⓐ(ゆっくり、やおら、突然、ようやく、すっくと、よろよろと、おもむろに、勢いよく、いち早く、不意に、即座に、真っ先に、必死に、急に、慌てて、思わず、毅[き]然[ぜん]として、はじかれるように) ❹ (もうもうと) ❻ (新たに、順調に、正式に) ❼ (まざまざと)立ち上がる
【例文】 ❶前の客が興奮して席から立ち上がるので、舞台が見えなくて困った/スタンドの観客が立ち上がって、ひいきのチームを応援している/父は「さて」と言いながら、椅子からおもむろに立ち上がった/祖母は私の手を借りて、よろけながらもベッドから立ち上がろうとした/ボクサーは倒されても、すぐまた立ち上がってみせた/力士は相手の目をにらみ、勢いよく立ち上がった ❷祭りの幟が立ち上がる様子を見て、市民から拍手が起こった ❸ 廃墟の中から復興に向け、いち早く立ち上がった人々がいる/民衆が立ち
<673>
上がれば、きっと独裁政権を打倒できる/改革派は「労働者よ、立ち上がれ」と呼びかけた/震災後、大勢のボランティアが救援に立ち上がった/彼は手痛い打撃を受けて、二度と立ち上がれないだろう/ようやくショックから立ち上がって、またやってみる気になった❹温泉地では所々で湯気が立ち上がっている/家の解体現場から土埃がもうもうと立ち上がっている ❺パソコンの電源を入れてから画面が立ち上がるまで少し時間がかかる/このURLで我が社のホームページが立ち上がるので、是非ご覧ください ❻新しく立ち上がった国際プロジェクトに参加する/湾岸道路の計画が立ち上がり、急ピッチで工事が進んでいる/先進国首脳会議が立ち上がった❼ 音楽に触発され、新たなイメージが立ち上がった/彼の描写力で空想の世界が立ち上がる ❽家が建ち上がるまでの工程には、さまざまな専門職人が関わっている/ロケットの発射台が建ち上がり、準備が整った
【名詞形】立ち上がり(=物事の最初の段階)
【例文】 会社は立ち上がりがうまくいったので、その後は順調だった/選手はレースの立ち上がりでつまずいてしまった/作戦はすばらしい立ち上がりを見せた/新しいパソコンは立ち上がりが速い
**たちあげる【立ち上げる・起ち—・建ち—】**【たつ＋上げる] ❶(→「たちあがる」❷に同じ)を立ち上げる(=横に倒れていたものを縦方向に起こす) ❷ (→「たちあがる」❺ に同じ)を立ち上げる(=機械類を起動させる) ❸ (→ 「たちあがる」❻ に同じ)を立ち上げる(=企画や組織などを新しく作る) ❹ (→「たちあがる」❽ に同じ)を建ち上げる(=建造物を建て、完成する) 
【副⁺】❶〜❸(ゆっくり、いち早く、即座に、真っ先に、急いで、慌てて) ❸ (新たに、順調に、正式に)たち上げる
【例文】 ❶氏[うじ]子[こ]たちが神社に奉納する御[おん]柱[ばしら]を見事に立ち上げた ❷「まず電源を入れ、コンピュータを立ち上げてください」 ❸ 留学経験者のネットワークを立ち上げた/年内に新企画を立ち上げる予定だ/新しい支援者組織を立ち上げたい/皆と連絡を取り合い、研究会を立ち上げた ❹ しっかりした土台が残っていたので、その上に外壁を建ち上げた
【名詞形】立ち上げ立ち上げをする
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 同郷の友人が会社の立ち上げに尽力してくれた/新しい学校の立ち上げには、克服すべき事柄が多い/有志が集まって、同窓会の立ち上げをしている
**たちいたる【立ち至る】**[立つ＋至る] (非常事態、[最悪の・重大な]事態、[悲惨な・深刻な・憂うべき・一触即発の・危機的]状況、絶望的状態、軍事危機、危機的局面、経営破綻、苦境、交渉決裂、死、予想もしない羽目、このような仕儀、別の段階、新たな局面)に立ち至る(=物事が推移して、望まないような大[おお]事[ごと]の状況になる) 
【副⁺】いよいよ、ついに、やがて、もはや、図らずも)立ち至る
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】 原子力発電所が事故を起こせば、重大な事態に立ち至ることは明白だ/被災地は深刻な状況に立ち至っており、支援を待ち望んでいる/国家財政は、もはや危機的状況に立ち至っている/頼る者もなく、絶望的状態に立ち至った時は、死を考えた/両国が一触即発の軍事危機に立ち至る前に、何か打つ手があるはずだ/国が危機的局面に立ち至っても、政治家は保身に躍起となっている/経営破綻に立ち至った全ての責任は、社長の私に
<674>
ある/交渉決裂に立ち至るまでの過程は、いまだ明らかにされていない/若い二人を死に立ち至らせた原因は、両家の不和にあった/核廃絶運動は、大国の軍拡で新たな局面に立ち至った
**たちいる【立ち入る】** [立つ＋入[い]る] ❶(住居、部屋、店、工場、大使館、施設、病棟、集中治療室、構内、内部、敷地、芝生、私有地、区域、神域、国有林、古墳、山、現場、線路)に立ち入る(=囲われたり、制限された場所の中に入る) ❷(真相、内容、中身、詳細、細部)に立ち入る(=遠慮せず問題の核心に深く入る) ❸(私生活、個人的問題、プライバシー、事情、心の中、思想信条)に立ち入る(=無関係な事にまで関わる。干渉する)
【副⁺】(無理矢理、厚かましく、許可なく、断りもなく、勝手に、むやみに、みだりに、無遠慮に、無断で)立ち入る
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】❶無断で他人の住居に立ち入れば、犯罪になる/保健所は、薬物混入の疑いのある食品工場に立ち入って検査した/無理矢理大使館に立ち入ろうとするデモ隊を、警備員が追い返した/伝染病棟には、関係者以外は立ち入ってはならない/神域に人を立ち入らせなかったことで、深い森と静寂が守られてきた/許可なく国有林に立ち入り、木を伐採することはできない/限られた専門家だけが、古墳に立ち入って調査できる/危険な工事現場は、人が立ち入らないように周囲を囲っている/遊びに夢中になった子供が線路に立ち入って、電車にはねられた ❷ 事件の真相にまで立ち入って明らかにすることは、まだできていない/議論の中身に立ち入って、十分考えた上で発言してほしい/核心まで立ち入って詳細に調査するには、日数が足りない ❸お互い、プライベートなことには立ち入らないようにしよう/家族の問題に他人を立ち入らせると、かえって拗[こじ]れる/個人的な事情に立ち入っていろいろ聞くのは、失礼に当たる/私は、誰にも心の中にまで立ち入られたくない/会社側が社員個々の思想信条に立ち入って、指図することは許されない/「立ち入ったことを伺うようですが、お嬢さんは結婚されていますか」
【名詞形】立ち入り 立ち入りをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「立入り」「立入」と送り仮名が省略される
【例文】 放射能汚染地域への立ち入りは制限されている/試験会場に「関係者以外の立ち入りを禁ずる」という貼り紙をした/面会謝絶の病室に見舞いの人は立ち入りをすることができない/警察はロープを張って、事件現場を立入禁止にした/食中毒患者が出たため、保健所による立入り検査が行われた/脱税の疑いで税務署は立入り調査を行った/「線路内、人立ち入りのため、運行を見合わせております」
**たちおくれる【立ち後れる・立ち遅れる】** [立つ＋おくれる] ❶(スタート、出足、選挙運動、交渉、着手)が/で立ち後れる(=*立ち上がりや開始が遅れる) ❷ⓐ(地域、国、政策、変革、取り組み、対策、技術、研究、開発、工業化、整備、利用、再生、復興、産業、経済、医療、福祉、教育、情報公開、支援、普及、供給)が立ち後れる(=他に先を越され、劣った状態にある) ⓑ(世界、諸外国、時勢、水準)に/から立ち後れる
【副⁺】かなり、相当、ひどく、大きく、完全に、大幅に、明らかに、非常に、決定的に、はるかに)立ちおくれる
【例文】 ❶力士は出足が立ち後れ、あっけなく負けてしまった/我が国は、情報不足の
<675>
ため、貿易協定交渉で立ち後れてしまった ❷ 大陸の内陸部では、経済の分野が立ち後れる傾向がある/我が国では、女性の社会進出に対する取り組みが立ち後れている/経済発展を優先させた結果、公害対策が立ち後れてしまった/汚染対策が立ち後れたら、環境への影響が大きくなる 工業化が立ち後れた国は、技術面で外国への依存度が高まる/都市基盤の整備が立ち後れれば、国の発展は望めない/我が国は、自然エネルギーの利用が世界に立ち後れている/事業の再生が立ち後れると、倒産する危険が生じる/IT産業の分野で競争に立ち後れた企業は、撤退を余儀なくされた/経済が立ち後れている途上国では、格差がより厳しい形で現れる/医療の立ち後れた辺境地域では、乳幼児の死亡率が高い/財政難により、高齢者への福祉サービスが立ち後れている/この国は、情報公開の面で世界の潮流から立ち後れている
【名詞形】立ち後れ
【例文】 候補者は、選挙運動の立ち後れで苦戦を強いられている/新規事業はスタートでの立ち後れが響いて、いまだにシェアが伸びない/事故により、原子力発電所における安全対策の立ち後れが歴然となった/新興国は科学技術の立ち後れを取り戻すべく、若者を先進国に留学させている
**たちかえる【立ち返る・—帰る・—還る】**[立つ＋かえる] ❶(現場、出発点、スタート地点)に立ち返る(=元の場所に戻る) ❷(初心、原点、当初、原則、根[こん]本[ぽん]、基本、理念、本題、本道、起業の精神、目的、子供の頃、過去、童心、正気)に立ち返る(=初めの出発点に戻る) 
【副⁺】(もう一度、再度、何度も、いつでも、常に、改めて)立ち返る
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】 ❶刑事は、事件現場に何度も立ち返り、証拠を捜し続けた/ランナーは湖のほとりを一周して、スタート地点に立ち返った ❷ 行き詰まった時、自らの初心に立ち返ろうと決意した/飽食になった現代では、食の原点に立ち返り、食生活を見直す必要がある/旧婚旅行では、結婚当初に立ち返ったような新鮮な気持ちになれた/フォームが崩れた時は、基本に立ち返れば修正ができる/話が脱線したが、ここからは本題に立ち返って話を進めよう/当局の情報に頼らず、記者が現場で確かめる取材の本道に立ち返るべきだ/会社の存続は、我々がいかに起業の精神に立ち返れるかにかかっている/年老いた母は、子供の頃に立ち返ったように無心に童謡を歌っている/小学校時代のクラス会では、皆、童心に立ち返り、はしゃいでいた/錯乱状態の男は顔に水を浴びせられ、ようやく正気に立ち返ったようだ
**たちがれる【立ち枯れる】**[立つ＋枯れる](草、花、木、森林、作物、稲、才能)が立ち枯れる(=草や木が立ったままの状態で枯れる。才能が生かせずに終わる)
【副⁺】(所々、半ば、—)立ち枯れる
【例文】 梅雨[つゆ]なのに雨が降らず、紫陽花[あじさい]が立ち枯れてしまった/夏の終わりに立ち枯れたヒマワリから種を採取した/高原の湖面に立ち枯れた白樺の木々が見える/茶褐色の砂地には、立ち枯れた木が点在している/枯葉剤の被害で立ち枯れたマングローブが、見渡す限り広がっている/化学工場から出る煤煙が原因で、周囲の畑は作物が大方立ち枯れてしまった/集中豪雨の洪水の土砂で稲が立ち枯れていく/あのように荒んだ生活を続けていては、彼の才能は立ち枯れてしまうだろう
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【名詞形】立ち枯[が]れ 【動】立ち枯れする/になる
【例文】山に植えられた松が立ち枯れになり、全体が縞模様に見える/酸性雨が原因で、付近の森林は所々立ち枯れしている
**たちきる【断ち切る・裁ち切る】**【たつ＋切る]❶(骨、糸、ロープ、鎖、根、[高圧・電話]線、髪の毛、絨[じゅう]毯[たん]の毛先、布地、繊維)をたち切る(=刃物などで切って離す) ❷(退路、補給路、回路)を断ち切る(=道を途中で遮断し、進めなくする) ❸(会話、絆[きずな]、交際、関係、腐れ縁、つながり、しがらみ、癒着、悪循環、連鎖、原因、思い、友情、願望、執着、未練、煩悩、迷い、苦しみ、甘え、依存、誘惑、過去、因[いん]縁[ねん]、流れ、日常)を断ち切る(=一連のつながりを切って、終わらせる) ❹(酒、煙草、麻薬、ギャンブル、悪習)
を断ち切る(=悪い習慣を完全にやめる) 
【副⁺】すっぱり、ばっさり、一切、ぷつりと、潔く、ずたずたに、完全に、いっぺんに、必死に、強引に)断ち切る
【例文】❶魚の骨を断ち切るには、出刃包丁を使うといい/落ちた吊り橋のロープには、刃物で断ち切られた跡があった/捕虜が縛られた鎖を断ち切って逃走した/落雷で鉄塔の高圧線が断ち切られ、一帯が停電した/主演女優は、役作りのため長い髪をばっさり断ち切った/織り上がった絨[じゅう]毯[たん]の毛先をハサミで断ち切ってそろえた/型紙に合わせて一枚の大きな布を裁ち切る時は、緊張する ❷ 敵に退路を断ち切られ、死に物狂いで戦うしかなかった/敵の補給路を断ち切れば、長くは持ちこたえられまい ❸ 邪魔が入って、恋人との会話が途中で断ち切られてしまった/彼女に交際を一方的に断ち切られてしまって、悔しい思いをしている/暴力団との関係は、断固断ち切らなければならない/退職すると、職場関係のつながりは断ち切られる/官僚と財界の癒着を断ち切らなければ、政治の浄化は望めない/倒産の連鎖を断ち切ることができれば、経済は再生に向かうだろう/貧困の連鎖を断ち切るために、教育施策に力を入れる/煩悩を断ち切りたいと、山寺にこもって修行に励んだ/社会人になったら、親への甘えを断ち切って仕事に取り組みたい/今日こそ勝って、連敗の悪い流れを断ち切れ ❹出所した男は麻薬を断ち切ろうと、専門病院に入院した/ギャンブル依存症になると、自分から断ち切ることは難しくなる
**たちきれる【断ち切れる・裁ち切れる】** [たつ＋切れる] ❶(→「たちきる」❶に同じ)を/がたち切れる(=刃物などで切って離すことができる) ❷(→「たちきる」❷に同じ)を/が断ち切れる(=道を途中で遮断し、進めなくすることができる) ❸(→「たちきる」❸に同じ)を/が断ち切れる(=一連のつながりを切って、終わらせることができる) ❹ (→「たちきる」❹に同じ)を/が断ち切れる(=悪い習慣を完全にやめることができる)

【副⁺】(すっぱり、ばっさり、一切、ぷつりと、潔く、ずたずたに、完全に、簡単に、いっぺんに)たち切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶魚の固い骨は、薄刃では簡単に断ち切れない/地中に張った木の根がなかなか断ち切れなくて、伐採に手間取った ❷ 敵の抵抗が強くて退路が断ち切れず、手こずっている ❸ 喧[けん]嘩[か]をしたとしても、親子の絆[きずな]はそう簡単に断ち切れるものではない/気が弱いので、悪い仲間との関係は断ち切れそうもない/いまだに暴力団との癒着を断ち切れないでいる企業があるという/デフレの悪循環が断ち切れなければ、経済的発展は望めない/作品は賞を取れないが、作家になりたいという願望はずっと断ち切れないでいる/別
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れた妻への未練をどうしても断ち切れず、悩んでいる ❹ 酒を断ち切れないアルコール依存症の患者は、入院させて治療するしかない
**たちこめる【立ち込める・立ち籠める】**[立つ＋こめる] ❶ⓐ (匂い、臭[にお]い、異臭、悪臭、香り、湯気、蒸気、熱気、ガス、霧、濃霧、雲、靄[もや]、夕闇、スモッグ、煙、砂ぼこり、草いきれ)が立ち込める(=匂いや煙などが充満する) ⓑ (周囲、一帯、川[かわ]面[も]、山道、庭、寺院、浴場、部屋中)に立ち込める ❷(暗雲、重苦しい空気、[ただならぬ・冬の]気配、異様な雰囲気、[緊張・絶望]感、妖気)が立ち込める(=ある気配や好ましくない状態に覆われる) 
【副⁺】❶(もうもうと、うっすらと、重く、一面に)立ち込める
【例文】 ❶参拝者の多い寺院には、いつも線香の匂いが立ち込めている/何年も閉め切っていたため、部屋中にかびの臭いが立ち込めていた/道路工事の最[さ]中[なか]、異臭が立ち込め、大騒ぎとなった/大浴場は湯気が一面に立ち込め、向こうが見えない/救助隊は、霧が立ち込める山道を遭難者の捜索に向かった/空港周辺に濃霧が立ち込めているため、飛行機の離着陸ができない状況だ/いつの間にか、乳白色の靄が川面に立ち込めていた/急激な工業化の結果、都市はスモッグが立ち込め、大気汚染が深刻だ/台所では、鍋が焦げて、煙がもうもうと立ち込めていた/夏の午後、むっとした草いきれが草[くさ]原[はら]に立ち込めている ❷ 債務が重くのしかかり、国の将来には暗雲が立ち込めている/病人の容体が急変し、病室には重苦しい空気が立ち込めた/草木の枯れ果てた園内には、既に冬の気配が立ち込めている/救援の見込みもなく、遭難した船内には絶望感が立ち込めていた
**たちさる【立ち去る】**[立つ＋去る] ⓐ([人]、団体客、卒業生、支持者、国賓、弁護士団、敗者)が立ち去る(=その場を離れて、いなくなる)ⓑ(家、部屋、ホテル、店、会場、リング、裁判所、公園、現場、駅、駐車場、町、故郷、観光地、国、その場)を/から立ち去る
【副⁺】すごすご、そっと、さっさと、悠々と、意気揚々と、憤然と、悄[しょう]然[ぜん]と、慌ただしく、足早に、いずこともなく、急ぎ足で、無言で)立ち去る
【例文】 落とし物を届けた人は、名前も告げずに立ち去った/遠方へ嫁ぐ日、立ち去りがたい思いで実家を後にした/ホテルの部屋から立ち去る前に、忘れ物がないかよく確認する必要がある/男は金を払わずに店を立ち去ろうとして、店員に呼び止められた/警察は、赤ん坊を公園のベンチに残して立ち去った女性を捜している/駐輪禁止の駅前に自転車を止めたまま立ち去られては、皆が迷惑する/外国留学のため故郷を立ち去る息子をいつまでも手を振って見送った/頼みの借金を断られた男は、肩を落として立ち去ったまま行方知れずとなった/シーズンオフに入り、団体客が立ち去った後の観光地は閑散としている/卒業生たちはなかなか母校を立ち去らず、名残り惜しそうに話していた/大勢の支持者も候補者落選の報に一人二人と立ち去り、いつの間[ま]にかいなくなった/国賓は、僅か3日の滞在で慌ただしく日本を立ち去った/敗訴の判決に弁護士団は悄然と裁判所を立ち去った/ボクシングの試合で負けた挑戦者は、すごすごとリングから立ち去った
**たちさわぐ【立ち騒ぐ】**[立つ＋騒ぐ] ❶([人]、子供、客、乗客、工員、兵士、群集、デモ隊)が立ち騒ぐ(=ひどく騒ぐ) ❷(心、胸、海面、波、風、木々)が立ち騒ぐ(=波や木などが激しく揺れ、絶え間なく音を立てる) 
【副⁺】❶(ワーワー、ガヤガヤ、ザワザワ、キャーキャー、大声で) ❷(ザワザワ、激しく、ひどく)立ち騒ぐ
【例文】❶大地震に驚き、キャーキャー立ち騒ぐ子供たちの声が教室に響いた/非常べ
<678>
ルが鳴り響く中、立ち騒ぐ客を従業員が外に誘導した/飛行機が緊急着陸する際、乗客は立ち騒がず、冷静に行動した/人員解雇に反発し、立ち騒ぐ工員たちをなだめるのに苦労した/軍がデモ隊に発砲したため、群集が立ち騒ぎ、収拾がつかなくなった/敵の奇襲攻撃を受け、兵士たちが大声で立ち騒いでいる ❷夫の帰宅が遅いので、何かあったのかと心が立ち騒いで仕方がない/昨夜は嵐がひどく、立ち騒ぐ波風の音で眠れなかった/木々
が風でザワザワ立ち騒ぐと、鳥の群れが一斉に飛び立った
**たちすくむ【立ち竦む】**[立つ＋竦[すく]む] ⓐ (恐怖、脅威、惨状、思わぬ光景、予期せぬ出来事、知らせ)に立ちすくむ(=衝撃や恐怖で立ったまま、足が動かない) ⓑ(その場、通り、道端、浜辺、崖の上)に/で立ちすくむ
【副⁺】ただ、思わず、一瞬、しばし、じっと、ぼんやり、呆[ぼう]然[ぜん]と、ぎょっとして、恐怖のあまり)立ちすくむ
【例文】 暴走トラックを前に立ちすくんだ幼児を間一髪で助けることができた/爆撃の最[さ]中[なか]、妹は恐怖のあまり凍り付いたように立ちすくんで前に進めない/沖から迫って来る巨大な津波を見て、浜辺に立ちすくんでしまった/高所恐怖症のため、高い崖の上に立ちすくんだまま動けなくなった/大地震の脅威に住民はただ立ちすくむばかりだった/救援隊は、被災地のあまりの惨状にしばし立ちすくんでしまった/見知らぬ男に包丁を突きつけられ、ぎょっとして立ちすくんだ/遠い外国ではあっても、テロの連鎖のニュースに立ちすくむ思いだ/会社が倒産しそうだとの知らせに言葉を失って立ちすくんだ
**たちつくす【立ち尽くす】**[立つ＋尽くす] ⓐ(恐怖、惨状、思わぬ光景、予期せぬ出来事、悲報、感動の思い)に立ち尽くす(=茫[ぼう]然[ぜん]自失したり感動したりして、立ったままずっと動かない) ⓑ(その場、門の前、プラットホーム、現場、屋敷跡、路上、焼野原、岸壁、海岸)に/で立ち尽くす ⓒ([雨・雪]の中、炎天下)に立ち尽くす
【副⁺】ただ、しばし、長いこと、ぼんやり、しょんぼり、ぼうっと、呆[ぼう]然[ぜん]と、感慨深く、途方に暮れて、身動きもせず、なす術[すべ]もなく)立ち尽くす
【例文】 原爆投下直後に現地に赴いた人々は、あまりの惨状にただ立ち尽くした/怒った父に家を追い出されたが、行くあてもなく、門の前に立ち尽くした/夫の漁船が遭難したという悲報に、妻はなすすべもなく港に立ち尽くしていた/そびえ立つ雄大な冬山を前に、人々は息をのんで立ち尽くした/この展望台では、美しい夜景を前にじっと立ち尽くす人が多い/恋人の乗った列車を見送って、いつまでもプラットホームに立ち尽くしていた/出征した息子の帰りを待ちわびて、終戦後もずっと岸壁に立ち尽くした母の姿があった猛吹雪で前が見えず、雪の中にしばし立ち尽くした/全財産を騙[だま]し取られた男は、途方に暮れて海岸に立ち尽くしていた
**たちどまる【立ち止まる】**[立つ＋止まる] ([家・店・ドア・時刻表・ポスター・作品]の前、入口、途中、通路、路上、道端、分離帯、駅前、舞台の中央、草原)に/で立ち止まる
(=歩きを止めて、その場に立つ) 
【副⁺】突然、一瞬、ふと、しばらく、いきなり、思わず、急に、不意に、[ぎょっと・どきっと]して)立ち止まる
【例文】子供が玩[おも]具[ちゃ]屋の前に立ち止まって、動こうとしない/美しく飾られたショーウィンドーは、道行く人々を立ち止まらせる/面接会場に入る時、ドアの前でちょっと立ち止まって深呼吸をした/駅で時刻表の前に立ち止まって、発車時間を確かめた/美術館では、気に入った作品の前で立ち止まって、じっくり鑑賞する人が多い/バスの入口に立ち止ま
<679>
らず奥に詰めるよう、運転手が乗客に声をかけている/狭い通路に人がひしめいている時は、急に立ち止まると危険だ/前の人がいきなり立ち止まったので、ぶつかりそうになった/散歩の途中、ふと立ち止まって上を見上げると、桜が満開だった/夜道で突然、見知らぬ人に呼び止められ、ぎょっとして立ち止まった/広場では、大道芸を見ようとする人たちが立ち止まり、見物の輪ができていた/マラソンで走っている途中、つらくて何度か立ち止まりそうになった/道端の可憐な花に思わず立ち止まり、シャッターを押した/広い道を渡る途中で信号が赤になり、中央分離帯で立ち止まらざるを得なかった/エスカレーターでは、歩かずに立ち止まって乗るようにする/朝の通勤時間に駅前で候補者が選挙演説をしても、誰も立ち止まらない/草原の鹿の群れは時折立ち止まり、辺りを警戒しながら移動している/忙しい日々の暮らしの中でも、時々立ち止まって自分を振り返ることが必要だ
**たちなおる【立ち直る】**[立つ＋直る] ❶(姿勢、体勢)が立ち直る(=倒れかけたものが元の状態になる) ❷ⓐ(少年、子供、夫、気持ち、チーム、自治体、被災地、企業、商店街、態勢、景気、経済)が立ち直る(=悪い状態から元の良い状態に戻る)ⓑ(痛手、ショック、失意、打撃、悲しみ、非行、失恋、失敗、挫折、虚脱状態、愛する人の死)から立ち直る
【副⁺】(ようやく、何とか、すぐ、いち早く、立派に、見事に、自力で、めげずに)立ち直る
【例文】 ❶ 体操選手は、着地の姿勢で少しよろめいたが、何とか立ち直った/ロボットコンテストでは、倒れてもすぐ立ち直るロボットが有利だ/「だるま」は七転び八起きと言われるように、何度でも立ち直るという意味の縁起物だ ❷登校拒否になった子を家族の愛情で立ち直らせた/ボクサーは崩れた態勢から立ち直り、再度攻撃を仕掛けた/被災地は大きな被害を受けたにもかかわらず、人々の協力で立ち直った/地域住民の協力でさびれた商店街が立ち直りつつある/やっと景気が立ち直りかけたと思ったら、オイルショックが起こった/世界経済はいつになったら立ち直れるのだろうか/津波による痛手から立ち直った漁師たちが、操業を再開した/親友は、家族をなくしたショックから長い間立ち直れないでいた/妻を亡くした悲しみからいまだに立ち直れない/荒れていた息子は、級友たちの励ましで非行から立ち直ろうとした/失恋から立ち直るためには、新しい恋が一番だ/弟は大学受験の失敗から立ち直り、今は元気に働いている
【名詞形】立ち直り
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】楽天家の弟は、何度失敗しても立ち直りが早い/愛妻を亡くした夫は、立ち直りに時間がかかると言われる/戦後の経済は、急速な立ち直りを見せた/景気の立ち直りの兆しはいまだ見えない
**たちならぶ【立ち並ぶ・建ち並ぶ】** [たつ＋並ぶ] ❶(家、住宅、アパート、マンション、ホテル、宿、商家、土産物店、夜店、屋台、高層ビル、建造物、展示館、町工場、倉庫、蔵、大木、警官、観客、ファン、大勢の人)が立ち並ぶ(=並んで立つ) ❷([人]、[建造物])に立ち並ぶ(=能力や見事さがそれと同程度である) 
【副⁺】❶(ずらりと、ぎっしりと、隙間なく、一直線に)立ち並ぶ
【例文】❶古い木造住宅が立ち並ぶ一帯から火の手が上がった/埋め立て地に立ち並ん
<680>
でいるマンション群は、遠くからでも見える/リゾート地では海沿いに高級ホテルが立ち並んでいる/夏祭りには、立ち並んだ商家の店先に江戸時代の絵馬が飾られる/本殿に続く石段の両側にびっしりと土産物店が立ち並んでいる/通りに屋台が立ち並び、観光客で賑[にぎ]わっている/高層ビルが立ち並ぶ一角に一軒だけ和風の家が残っている/博覧会場には、競うように各国の展示館が立ち並んでいる/小さな町工場が立ち並ぶ東京の下町から最先端技術の製品が作り出されている/港に面して倉庫が立ち並んでいる/酒どころとして有名な町に白壁の蔵が立ち並んでいる/杉の大木が立ち並ぶうっそうとした山道を歩く/コンサート会場では、開場2時間前から立ち並ぶファンもいる/道路沿いに大勢の人が立ち並んで、祝賀パレードの馬車が通るのを待ち構えている ❷ 劇作家としては、シェイクフピアに立ち並ぶ者はいない/エジプトのピラミッドに立ち並ぶ巨大な建造物は、そうそうはない
**たちのく【立ち退く】** [立つ＋退[の]く] (家、マンション、アパート、店、建物、場所、その所、現場、土地、区域)を/から立ち退く(=その居場所を出て、よそに移る) 
【副⁺】直ちに、即座に、速やかに)立ち退く
【例文】取り立て屋に押しかけられ、住んでいる家を立ち退いた/毎月の家賃が払えず、アパートを立ち退く羽目になった/建物から無理に立ち退かされたにもかかわらず、立ち退き料は少なかった/都市計画が進んで、今住んでいる所から立ち退くように要請されている/「危険ですから、事故現場から速やかに立ち退いてください」/署員を動員して野[や]次[じ]馬[うま]を火事の現場から立ち退かせる/先祖代々の土地を立ち退くなんて考えられない/残留放射線の値が基準値以上の区域は、立ち退かなければならない/自治体指定の危険区域を立ち退けば、代替地がもらえる/長年やっている店を急に立ち退けと言われたって無理だ
【名詞形】立ち退き立ち退きをする/になる
【例文】 老朽化を理由に店舗からの立ち退きを迫られている/大[おお]家[や]が借家を売るために、店[たな]子[こ]たちの立ち退きを要求した/断固として立ち退きを拒否する/立ち退きをしたくはないが、線路の拡張工事区域に当たっている/立ち退き料をいくら積まれても、ここを明け渡すつもりはない/自治体との立ち退き交渉がうまく進んでいない/開発計画で立ち退きになる住民たちが署名運動を行った
**たちのぼる【立ち上る・立ち昇る】**[立つ＋のぼる](煙、黒煙、噴煙、紫煙、香煙、炎、火柱、水柱、湯気、蒸気、泡、霧、陽炎[かげろう]、入道雲、竜巻、匂い、香り、熱気、冷気、オーラ)が立ち上る(=上に向かって伸びて行く) 
【副⁺】一筋、一条、ゆらゆら、次々、もうもうと、もくもくと、めらめらと、すうっと、高く、音もなく、休みなく、真っすぐに、緩やかに、静かに、後から後から)立ち上る
【例文】 収穫後の畑から数本の煙が静かに立ち上っている/化学工場の爆発後、上空には黒煙が長い間立ち上っていた/禁煙や分煙が進み、部屋中に紫煙が立ち上るような光景は、既に過去のものだ/遺体の安置された部屋には、かすかに香煙が立ち上っていた/油の入った鍋に具材を入れ、炎が立ち上ったところですばやく炒め合わす/噴火口から赤く立ち上る火柱が、遠くからも確認できた/湯気の立ち上る湯船に肩までつかる/圧力釜からシューシューと蒸気が立ち上り始めたら、火を弱める/熱帯魚の水槽の中は、プクプクと酸素の泡が立ち上っている/次々に川[かわ]面[も]から霧が立ち上ってくる/温まった地面から陽炎がゆら
<681>
ゆらと立ち上っていた/青い空にむくむくと立ち上る入道雲は、まさに夏のシンボルだ/ハーブの匂いの立ち上るキッチンでローストビーフが焼けている/バンドの演奏が響く中、立ち上る熱気がコンサート会場を包んでいた
**たちはだかる【立ち開かる】**[立つ＋開[はだ]かる] ⓐ(警官、警備員、強敵、壁、城塞、山、岩壁、滝つぼ、バリケード、障害、困難、[領土・金銭]問題、難問、規則、権力、現実)が立ちはだかる(=行く手を阻むように足を広げて立つ) ⓑ(入口、通路、前、目の前、眼前、行く手、谷[たに]間[あい]、間[あいだ]、結婚、統合)に立ちはだかる
【副⁺】ぬっと、でんと、大きく、微動だにせず)立ちはだかる
【例文】 アイドルに会おうとしたら、入口で警備員に立ちはだかられた/谷間に築かれた城塞が立ちはだかっているため、これ以上は兵を進められない/司法試験合格までには、越えねばならぬ山がいくつも立ちはだかっている/クライマーは、垂直に立ちはだかった岩壁を目の前にして、冷静に準備を始めた/舟を漕ぎ進むと、行く手に立ちはだかったのは、巨大な滝だった/避難経路には倒れた電柱などの障害物が立ちはだかり、危険極まりない/両国間には領土問題が立ちはだかっていて、関係が冷え切っている/二人の結婚には、金銭問題が大きな障害となって立ちはだかっている/大学統合は学部の再編という難問が立ちはだかっているので、なかなか難しい
**たちはたらく【立ち働く】**[立つ＋働く](新入社員、主任、店員、スタッフ、料理人、女主人、看護師、主婦、子供)が立ち働く(=*動き回ってよく働く) 
【副⁺】いそいそ、きびきびと、一生懸命、あわただしく、明るく、忙しく、まめまめしく、休む暇なく)立ち働く
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】 きびきびと立ち働く新入社員の姿が印象的だ/会社のイベントで、担当主任は休む暇なく立ち働いていた/一生懸命、立ち働くスタッフによって職場が支えられている/この店では、厨[ちゅう]房[ぼう]で立ち働く料理人の姿をガラス越しに見ることができる/まめまめしく立ち働く女主人のおかげで、店は繁盛している/明るく立ち働いている看護師に声をかけてもらうと、病人も元気が出る/一日中、コマネズミのように立ち働いても、主婦の仕事には終わりがない/年末には、子供も一緒になって朝から立ち働き、正月の準備をする
**たちふさがる【立ち塞がる】** [立つ＋塞がる] ⓐ(男たち、刑事、子供、[守備・機動]隊、群衆、ゴールキーパー、壁、岩、バリケード、障害物、強敵、障壁、障害、困難、難題、規則、権力)が立ち塞がる(=前に立って、進路をさえぎる) ⓑ(前、目の前、眼前、行く手、入口、道、通路、間[あいだ]、将来、人生)に立ち塞がる
【副⁺】(ぬっと、でんと、大きく)立ち塞がる
【例文】 救急車が来たら、立ち塞がらないように左側に寄って道を空ける/入口に立ち塞がると後の者が入れない/警官隊が踏み込むと、男たちが銃を手に立ち塞がった/路地に逃げ込んだ犯人の前に刑事が立ち塞がり、行く手を阻んだ/いたずらっ子が橋の途中で両手を広げ、立ち塞がっている/いくら入口に立ち塞がらないように注意しても、群衆は動こうとしない/サッカーのゴール前でキーパーが両手を広げて立ち塞がった/デモ隊の前には、バリケードが立ち塞がっていて、そこで小競り合いが起きた/順調に勝ち進んだチームの前に強敵が立ち塞がった/合併交渉の最中に、企業文化の相違という大きな障壁が立ち塞がった/山岳レースでは、次々と立ち塞がる障害を克服し、見事にゴールした/オリ
<682>
ンピック連覇に立ち塞がる難題は、年齢による体力の衰えだ
**たちまじる【立ち交じる】**[立つ＋交じる] (政界の大物、各界の代表者、外国人、若者、男、女子供、踊り手、集団、群衆)に立ち交じる(=自分とは違うグループに交じる)
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】 政界の大物たちに立ち交じって話をするのは、気後れする/各界の代表者に立ち交じっての意見交換は、仕事に役立つ/語学が得意な社長は、パーティーで多くの外国人客に立ち交じり、談笑している/卒業式では、若者に立ち交じって、かなり年配の学生の姿も見られた/祭りの踊り手に立ち交じり、観光客も一緒に楽しむ姿が見受けられる/母は、若い頃から男たちに立ち交じり、建築士として現場に立った/画家は画壇には立ち交じらず、独自の道を切り開いた
**たちまわる【立ち回る】**[立つ＋回る] ❶([同僚・上司・有力者・同窓生・親類・人々]の間)を立ち回る(=有利になるように人々の間を行き来する) ❷(金策、票集め、接待、応対)に立ち回る(=あちこち歩いて回る) ❸(犯人、容疑者、お尋ね者)が([友人・親類・愛人]の[所・家]、なじみの店)に立ち回る(=訪れる。*立ち寄る) 
【副⁺】❶(うまく、賢くずるく、要領よく、如才なく、用心深く、抜け目なく、利口に、上手に、器用に、慎重に) ❷ (忙しく) ❸ (こっそり)立ち回る
【例文】❶元同僚は、役員の間をうまく立ち回り、今の地位を築いた/もっと器用に立ち回れば、出世だってできたのに/有力者の間での如才ない立ち回り方は、先輩を見て学んだ/大きな会社で賢く立ち回るには、まずどの上司につくか見極める必要がある/要領よく立ち回って手柄を一人占めにした/実力本位の職場ではずるく立ち回っても無駄だ
❷ 他にも金策に立ち回れる先がないか、女房にも相談している/スタッフたちがパーティー会場で忙しく立ち回り、接待している ❸親類、友人宅など立ち回った先を追うと、被疑者の足取りが浮かんできた/逃走中の犯人は愛人の家に立ち回ったところを逮捕された
【名詞形】立ち回り 動 立ち回り(を)する
【補足】名詞形は、❸の意味で使うほか、「斬り合い、殴り合い」の意味もある
【例文】 容疑者が立ち回りしそうな所を手分けして当たる/まず、逃走犯の立ち回り先から当たってみよう/新作の芝居は、出演者全員による殺[た]陣[て]の大立ち回り(=ちゃんばら)で終わる/映画館では、立ち回り(=乱闘)のシーンで観客が大いに沸く/彼は酔ったあげくに警官相手の派手な立ち回りを演じ、逮捕された
**たちむかう【立ち向かう】**[立つ＋向かう] ❶(暴漢、大男、熊、敵、強豪、大軍、嵐、厳冬)に立ち向かう(=正面から向かっていく) ❷(常識、[旧弊な・封建的な]考え、因習、差別、壁、仕事、問題、課題、難局、危機、困難、逆境、試練、宿命、現実、災害、悪、不正、権力、テロ、病気、難病、死の恐怖)に立ち向かう(=阻もうとするものに向かっていく) 
【副⁺】敢然と、毅然と、平然と、果敢に、勇敢に、真剣に、自信満々で、素手で、独力で、全力で、正面から、真っ向から)立ち向かう
【例文】 ❶相撲大会で大男に立ち向かった小学生に声援が送られた/たった一人で熊に立ち向かうとは無謀だ/社会に出るとは、目に見えぬ無数の敵に立ち向かうことを意味する/先制されたが、選手は気落ちせず強豪に立ち向かって行った ❷ 真の男女共同参画社
<683>
会実現のためには、旧弊な考えに立ち向かわなければならない/全世界で協力し、エネルギー問題に立ち向かわなくてはならない/問題山積の難局に政治はどう立ち向かおうとしているのか/困難に立ち向かわず、逃げてばかりいては駄目だ/いくら苦しくても、逆境に立ち向かう勇気が必要だ/完全な独裁政権下では、不正に立ち向かう民意は生まれにくい/テロに敢然と立ち向かわなければ、この国は亡びる/研究者が一丸となって難病に立ち向かえば、特効薬の開発も夢ではない
**たちもどる【立ち戻る】**[立つ＋戻る] ❶(元の場所、出発点、スタート地点、現場)に立ち戻る(=元の場所に戻る) ❷(原点、基本、根[こん]本[ぽん]、原則、本道、初心、[本来の・あるべき]姿、基本的視点、正気、平静、真の自分、現実、世俗、創業の精神)に立ち戻る(=本来の立ち位置に戻る)
【副⁺】(再び、もう一度、あえて)立ち戻る
【補足】「たち」は接頭辞
【例文】❶迷路に迷い込んだら、出発点に立ち戻るのが早道だ/放火犯は、火事現場に立ち戻る習性がある ❷ 議論が錯[さく]綜[そう]したら、原点に立ち戻って論点を整理し直すとよい/相互扶助の姿勢が失われたら、ギブアンドテイクの原則に立ち戻るべきだ/迷った時は、常に初心に立ち戻れ/大統領が代わることで、自国第一主義から世界との協調路線へと、大国本来の姿に立ち戻った/医学とは何か、という基本的視点に立ち戻れば、正しい判断ができる/暴れていた男が、我が子の声ではっと正気に立ち戻った/悪い仲間と手を切り、真の自分に立ち戻ろうと努力している/授業中、物思いにふけっていた学生が、教師の一声で現実に立ち戻ったようだ/能楽堂を出た途端、美しい幽玄の世界から世俗に立ち戻ってしまった/「我が社は、創業の精神に立ち戻り、より一層の成長を目指して参ります」
**たちゆく 【立ち行く】**[立つ＋行く] (生活、暮らし、生計、社会、事業、家業、商売、経営、政治、財政、家庭、国、会社、店、工場、産業、農場、農村)が立ち行く(=商売や生活が成り立っていく) 
【副⁺】(とても、どうにも、とうてい、なかなか)立ち行かない
【補足】否定的表現で多く使う
【例文】1日も早く被災者の生活が立ち行くように、早急な対策が必要だ/親に小遣いをせびっているようでは、自身の暮らしが立ち行く道理がない/銀行の融資がなければ、たちまち事業が立ち行かなくなる/父から引き継いだ家業がどうにも立ち行かなければ、店をやめるしかない/経済危機が長引けば、国家財政が立ち行かなくなる/もし、妻が家出してしまえば、家庭が立ち行かなくなる/社員の一致団結なくして、会社が立ち行くとは思えない/借金が増え続け、やがて工場は立ち行かなくなった/ささやかな楽しみまで奪われては、人間、立ち行かなくなってしまう
**たちよる【立ち寄る】**[立つ＋寄る] ❶(家、実家、友人宅、売店、[喫茶・飲食]店、飲み屋、カフェ、書店、花屋、交番、銀行のATM、郵便局、区役所、案内所、[映画・図書]
館、神社、公園、オフィス、コンビニ、スーパー、デパート、ホテル、ガソリンスタンド、ブース、受付、トイレ、特定の都市)に立ち寄る(=どこかへ行く途中でついでに訪れる)
❷(窓際、店先、木陰)に立ち寄る(=そばに寄る) 
【副⁺】❶(たまたま、偶然、時々、必ず、何となく、いつも、ちょっと、ふらりと、ぶらっと、ついでに、たまに、気軽に、帰りがけに、通りすがりに) ❷ (ふと、ちょっと)立ち寄る
【例文】 ❶「近くにお越しの際は、我が家にもお立ち寄りください」/郷里に墓参りの際
<684>
は、必ず実家に立ち寄る/旅行中に友人宅に立ち寄るつもりだ/列車に乗る前に売店に立ち寄って、お弁当とお茶を買った/買い物のついでに喫茶店に立ち寄って休んだ/夫は、毎晩飲み屋に立ち寄ってから帰宅する/地方への出張中、通りすがりに古書店に立ち寄った/散歩の途中に花屋に立ち寄り、植木鉢を買った/出勤の途中で銀行のATMに立ち寄り、お金を下ろした/観光地では案内所に立ち寄るとさまざまな情報が手に入る/仕事の帰りがけにスーパーに立ち寄り、夕食の材料を買う/疲れたのでどこにも立ち寄らず、真っすぐ家へ帰った ❷ 立ち寄った電車の窓からきれいな富士山が見えていた/店先に目立つポスターを貼ったら通行人が立ち寄って見てくれるようになった/上司のデスクに立ち寄って、広げられた書類を盗み見した/暑いので、木陰に立ち寄って涼んだ
【名詞形】立ち寄り 立ち寄りをする
【例文】 駅前のカフェは、時間つぶしの立ち寄りには便利だ/繁華街の飲食店には、警官が時々立ち寄りをしている/銀行の入口に「警察官立[たち]寄[より]所[しょ]」のステッカーが貼ってある/感染症患者の立ち寄り先を調査した/学校帰りに映画館に立ち寄りをし、親を心配させた
**たちわる【断ち割る・裁ち割る】** [たつ＋割る] ❶(薪[まき]、竹、木の幹、大根、スイカ、岩石、兜[かぶと]、仮面、腹、頭)を断ち割る(=切って割る) ❷(敵陣、大地、暗闇)を断ち割る(=間[あいだ]に入って分離する) 
【副⁺】(ざっくり、深々と、二つに、まっぷたつに、斜めに)断ち割る
【例文】 ❶力を込めて、斧[おの]で薪を二つに断ち割った/円[えん]空[くう]は、木の幹を断ち割り、粗削りのままの仏像を数多く残した/熟練の料理長は、次々と大根を断ち割り、鍋に放り込んだ/海辺で目隠しをして、棒でスイカを断ち割る「スイカ割り」をして遊んだ/武将は、敵の兜を断ち割るほどの勢いで太刀を振り下ろした/賊の仮面を断ち割り、素顔を見届けた/魚の腹を断ち割って、料理の下ごしらえをした ❷ 先[せん]鋒[ぽう]隊が敵陣を断ち割ったところへ、味方の騎馬隊が突っ込んだ/この地溝帯は、大地が地球内部のマントル上昇流の力で断ち割られてできたものだ/稲光が暗闇を断ち割るかのように走り、雷の音がゴロゴロと鳴り響いた
**だっしきる【脱し切る】**[脱する＋切る] (危機的状態、窮地、危機、包囲網、苦境、低迷、迷い、スランプ、最下位、最悪の状態、束縛、因習、旧態、虚構、疑惑、素人の域、政治色)を/から脱し切る(=最後まで完全に脱する)
【副⁺】(何とか、やっと、ついに、完全に)
脱し切る
【例文】 重症患者は、家族の献身的な看病によって危機的状態を脱し切った/この不況下では、当分、経常利益の低迷から脱し切るのは無理だ/応援していた選手がスランプから脱し切り、晴れて正規メンバーになった/必死の練習が実り、最下位から脱し切って決勝戦に進むまでになった/地方の旧家に育つと、長年の因習から脱し切るのは難しい/元官僚は、脱税疑惑から脱し切らぬうちに、新たな贈収賄容疑で訴えられた/彼の工芸の腕前は、もはや素人の域を脱し切り、職人芸と言ってよいだろう
**だっしきれる【脱し切れる】**[脱する＋切れる] (→「だっしきる」に同じ)から脱し切れる
(=最後まで完全に脱することができる) 
【副⁺】(→「だっしきる」【副⁺】に同じ)脱し切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】やっと同点に追いついたが、強豪チーム相手では、まだ窮地から脱し切れたとは言えない/財政問題の打開策が打ち出せない限り、現政権は支持率の低迷から脱し切れな
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いだろう/かつての花形選手がスランプから脱し切れないまま、失意のうちに引退した/友人たちに励まされ、最悪の状態から何とか脱し切れた/近代化が叫ばれても、昔ながらの因習から簡単に脱し切れるものではない
**たてかえる [立て替える】**「立てる＋替える】 ❶(線香、蠟[ろう]燭[そく]、看板、旗)を立て替える(=立ててある物を除いて、別の物を立てる) ❷ (金[かね]、現金、代金、費用、食事代、香典、チケット代、[治療・交通]費、旅費、会費)を立て替える(=当人の代わりに代金を一時的に
*支払う)
【例文】 ❶法要が始まる前に、線香と蠟燭を立て替えておく/映画館は、新作の上映に合わせて看板を立て替えた ❷ 友人が買い物をした店はカードが使えないので、私が現金を立て替えた/被疑者が弁護士を雇う金がない場合、弁護士費用を立て替えてもらえる制度がある/うっかり財布を忘れたので、同席した友人に食事代を立て替えてもらった/遠方にいる知人が突然亡くなった。ちょうど葬儀に出る友人が香典を立て替えてくれた/先日立て替えた映画のチケット代を早く返してほしい
【名詞形】立て替え 立て替えをする
【補足】公用文では「立替え」と送り仮名が省略される
【例文】 社名変更に伴い、社旗の立て替えをした/子供の友達が怪[け]我[が]をしたので、病院に連れて行き、治療費の立て替えをした/幹事は、二次会の会計時に費用の立て替えをし、後で割り勘の金額を皆に請求した/学生を引率した際の交通費は、立替え払いとなった
**たてかえる【建て替える】**[建てる＋替える] ⓐ(建物、古家、家屋、住宅、自宅、校舎、ビル、旅館、ホテル、庁舎、美術館、施設、倉庫)を建て替える(=既にある建造物を壊して、新たに建てる) ⓑ(マンション、鉄筋コンクリート、二世帯住宅、ホテル、大型ストア、アウトレット)に建て替える
【副⁺】(そっくり、新しく、新規に)建て替える
【例文】 息子家族との同居が決まり、古家を二世帯住宅に建て替えた/シロアリ被害のひどい木造家屋は、建て替えないといけない/耐震性を考え、木造住宅を鉄筋コンクリートに建て替えた/退職金で自宅をマンションに建て替え、家賃収入を老後の生活費に充てる/実家を思い切って建て替えようかと考えている/築50年の木造校舎は、近いうちに建て替えられる予定だ/老朽化した老舗旅館が、近代的なホテルに建て替えられることになった/数十年ぶりに建て替えられた美術館を見学した/古い倉庫がモダンなアウトレットに建て替えられた
【名詞形】建て替え 建て替えをする
【例文】 来年度予算で古い市営住宅の建て替えを行う/家の建て替えをするなら、資金計画が必要だ/近隣住民は、駅ビルの建て替え計画に賛同している/オリンピック競技場は設計変更箇所が増えて、建て替え費用が莫大になった
**たてかける【立て掛ける】** [立てる＋掛ける]ⓐ(額、絵、遺影、鏡、姿見、看板、傘、杖[つえ]、ギター、琴、スキー板、自転車、網戸、畳、梯[はし]子[ご]、板、竿[さお]、箒[ほうき]、デッキブラシ、本)を立て掛ける(=上端を他の物で支えるように立てる)ⓑ(壁、塀、窓の下、入口、ドア、電柱、店の前、画架、スタンド、隅、周り)に立て掛ける
【例文】画架には、完成した風景画が立て掛けてある/葬儀の祭壇の上には、遺影が立て掛けられている/玄関脇に大きな姿見を立て掛け、外出前の服装をチェックする/会場へ
<686>
と導く案内の看板が、所々に立て掛けてある/入口の脇に、畳んだ傘を立て掛けて、中に入った/部屋の片隅には、愛用のギターが立て掛けてある/滑り終えたスキー板を外して、山小屋の入口に立て掛けておく/自転車を店の外の塀に立て掛けておいたら、盗まれてしまった/網戸を洗って、窓の下に立て掛けておいた/屋根に梯子を立て掛けて、雨どいの掃除をした
**たてこむ【立て込む】**[立てる＋込む] ❶(用、用事、仕事、業務、予定、日程、スケジュール、行事、配達、注文、予約)が立て込む(=一度にたくさんのことが重なる) ❷ⓐ(場所、病院、ホテルのフロント、店)が立て込む(=大勢の人で混雑する) ⓑ(人、患者、客、見物人)が/で立て込む
【副⁺】(びっしり、ひどく、ひとしきり、やたらに、馬鹿に、ひっきりなしに)立て込む
【例文】❶用事が立て込んでいる時は、効率よくしないと片付かない/デートの日に限って夜遅くまで仕事が立て込むなんて、ついていない/年度末は引っ越し業務が立て込むので、運送業者は大忙しだ/新年度が始まると、すぐ予定が立て込み始める/春は新人研修やら株主総会やらで、社内行事が立て込む時期だ ❷ ホテルのフロントは、午前中はチェックアウトの人で立て込む/休日の翌朝は、どこの病院も大勢の患者で立て込んでいる/人気のレストランに行くなら、客が立て込まない時間帯がいい
**たてこむ【建て込む】** [建つ＋込む] ❶(家、建物、住宅、民家、ビル、店、家並み)が建て込む(=建物がぎっしり隙間なく並ぶ) ❷ (戸、部材、柱、鉄骨)を建て込む(=建物内に*取りつける) 
【副⁺】ごちゃごちゃと、ごみごみと、ちまちまと、狭苦しく、前後左右に)建て込む
【補足】❷ は建築用語として多用される
【例文】❶休耕地が新興住宅地に様変わりし、驚くほど家が建て込んでしまった/繁華街では不ぞろいの商業ビルが建て込んでいて、息苦しさを感じる/昔ながらの路地には、飲み屋などの小さい店が建て込んでいる/家並みが建て込んでいる所で火災が起きたら大変だ/周囲は建て込んだ密集地となっているので、工事がやりにくい ❷仕切り戸を建て込んで、広間を二つに区切る/今日は、柱を基礎の上に建て込む作業が行われた/クレーンを使って、鉄骨を所定の位置に建て込む
**たてこめる【立て込める】**[立てる＋込める] ❶ ([一種独特の・ぴりぴりした]空気、ガス、霧、靄[もや]、水蒸気、香り、煙、気)が立て込める(=辺り一帯に満ちている) ❷(雨戸、襖[ふすま])を立て込める(=建具をしっかり閉める) 
【副⁺】❶(もうもうと、深く、濃く) ❷(ぴっちり、しっかり)立て込める
【例文】❶入試会場は、ぴりぴりした空気が立て込めていて、受験生たちを一層緊張させた/山奥の村は、早朝から霧が立て込めていて、夢幻の世界を思わせる/山の麓は靄が立て込めていて、今を盛[さか]りの桜がうっすらとしか見えない/雨上がりの後の森は、水蒸気が濃く立て込めている/庭先に立て込めた沈[ちん]丁[ちょう]花[げ]の香りが、春の訪れを感じさせる/火災現場には鎮火後も煙が立て込めている ❷台風が来るので、雨戸を全部立て込めておいた/襖を立て込めて、小声で密談をした
**たてこもる【立て籠もる】**[立てる＋籠もる] ❶(山荘、屋敷、部屋、書斎)に立て籠もる
(=外出せずに家や部屋の中にいる) ❷(城、要塞、砦[とりで]、壕[ごう]、陣地、洞穴、山中、山荘、
<687>
人家、小屋、議場、ビル、コンビニ、トイレ)に立て籠もる(=陣地を固く守って、敵に対抗する) 
【副⁺】(ずっと、長く)立て籠もる
【例文】❶秋口になると、一冬、山荘に立て籠もるための薪[まき]の準備を始める/作家は、書斎に立て籠もって長編を執筆している ❷将軍は兵とともに城に立て籠もったが、食料が尽きて降伏した/この要塞に立て籠もれば、敵も手が出せまい/敵軍が山中に立て籠もり、反撃の機会をうかがっている/逃走中の犯人が山荘に立て籠もり、警察に包囲されている/学生運動家たちが議場を占拠し、立て籠もって政治の民主化を訴えた/テロリストに空港ビルの中に立て籠もられたりしたら、厄介だ/人質を取ってコンビニに立て籠もった男が、
3日ぶりに逮捕された
【名詞形】立て籠もり立て籠もりをする
【例文】 犯人が人家への立て籠もりを図ったが、直前に取り押さえられた/銀行に立て籠もりをした男が、警察の説得に応じて外に出て来た/駅のトイレで立て籠もり事件があった
**たてなおす【立て直す】**[立てる＋直す] ❶(板、旗、ポール、標識、傘、看板、テント、額、体勢)を立て直す(=倒れたり、傾いたりしたものを元の位置に直す) ❷(計画の遅れ、政策、対策、景気、態勢、陣形、組織、関係、屋台骨、経済、経営、事業、業績、財政、農業、医療、国、体制、政権、会社、企業、店、チーム、生活、人生、気持ち、不調、イメージ)を立て直す(=悪くなったところを直し、良い状態にする) ❸(棒、旗、ポール、アンテナ、看板、計画、企画、日程、方針、戦略、作戦、対策)を立て直す(前のものはやめて、新たな形でもう一度立てる) 
【副⁺】❶(ちゃんと、きちんと、しっかり、真っすぐ) ❷ (ちゃんと、きちんと、しっかり、立派に、抜本的に、元どおりに) ❸(そっくり、新しく、根[こん]本[ぽん]から、一から、改めて)立て直す
【例文】 ❶ 強風になぎ倒された製材所の板は、社員総出で立て直された/店頭ののぼり旗が倒れていたので、真っすぐに立て直した/倒れた写真の額を元どおりに立て直しておいた/体操選手は、傾いた体勢を素早く立て直し、直立姿勢で足を揃[そろ]えた ❷復興計画の遅れを立て直し、地域再建を加速させる/外交政策を立て直し、近隣諸国との友好関係を再構築する/まずは景気を立て直し、経済を活発化することが第一だ/両国の拗れた関係を立て直さなければ、経済にも影響が及ぶ恐れがある/赤字経営を立て直すには、莫大な出資金が必要だ/新事業は、抜本的に立て直された態勢で始める予定だ/会社を立て直すために、外資を導入することにした/まだ若いのだから、これから人生を立て直せる/被災した住民は気持ちを立て直し、復興に動き出している/代表選手は、不調を立て直せないまま決勝に臨み、優勝を逃した ❸ アンテナを新しいのに立て直したら、テレビ映りが良くなった/資材高騰のため、工事計画を最初から立て直す必要がある/よく練られていない企画は担当者に戻し、立て直すように指示した/会社が再出発するに当たり、基本方針を根本から立て直した/政府は、IT戦略を一から立て直すことにした
【名詞形】立て直し立て直しをする
【例文】 トップの逮捕劇で揺れる自動車会社は、組織の立て直しが先決だ/日本チームはメダルなしに終わり、一からの立て直しを迫られている/地方自治体は、税収の減った今、財政の立て直しをする必要がある
<688>
**たてなおす【建て直す】**[建てる＋直す]
ⓐ(建物、家、自宅、校舎、庁舎、ビル、ホテル、アパート、小屋、工場、施設、競技場、社[やしろ]、本堂、城)を建て直す(=既にある建造物を壊して、新たに建てる) ⓑ(実家を二世帯住宅、平屋を2階建て、倉庫をスタジオ)に建て直す
【副⁺】(そっくり、ちゃんと、きちんと、新しく、立派に、一から、元どおりに)建て直す
【例文】 自宅を新しく建て直さないといけないので、業者を選定している/子供一家と同居できるように、家を二世帯住宅に建て直した/家族が増えたので、平屋を2階建てに建て直すことにした/古い校舎は耐震構造に建て直して、震災に備えるべきだ/老朽化した庁舎を建て直すため、特別予算が組まれた/入居者の同意が得られたら、古いアパートを建て直す予定だ/オリンピック開催のため、競技場は新しく建て直された/伊勢神宮は、
20年に一度、新しい社にそっくり建て直すことになっている/信徒の献金によって本堂が建て直されることになった/地震で破損した城を元のような姿に建て直したい
【名詞形】建て直し 建て直しをする
【例文】 新築の建物に手抜き工事が発覚し、一から建て直しをすることになった/オリンピックに備え、古いホテルの大々的な建て直しが計画されている
**たてます【建て増す】**[建てる＋増す] (2階部分、部屋、サンルーム、離れ、新館、別館、別棟、病棟)を建て増す(=現在ある建物に新しい部分を加える) 
【副⁺】(次々、新しく、更に)建て増す
【例文】 息子の結婚を機に、2階部分を建て増した/子供が大きくなったら、子供部屋を建て増す予定だ/長男が受験期に入ったので、勉強部屋を建て増した/退職後は、母屋の隣に離れを建て増し、静かに暮らしたい/いずれは、リゾート型の別館を建て増し、大勢の観光客を迎えたい/この病院は、高度な医療設備を備えた病棟を建て増していく計画だ
【名詞形】建て増し 【動】建て増し(を)する
【例文】 製品の販売が好調なので、工場の建て増しを計画中だ/建て増しに次ぐ建て増しで、家は複雑な間取りになってしまった/ホテルは、外国人観光客を当て込んで新館の建て増しをしている/違法に建て増しされたビルが崩壊した
**たどりつく【辿り着く】** [辿[たど]る＋着く] ❶(家、我が家、職場、ホテル、山頂、人里、目的地、山小屋、ゴール、場所、避難所、難民キャンプ、港、トイレ、サイト)にたどり着く(=苦労の末、目的とする場所に着く) ❷(犯人、境地、正解、答え、真相、結論、完成)にたどり着く(=苦労の末、望んだものを手にする) 
【副⁺】ようやく、やっと、とうとう、どうにか、何とか、ついに、無事に、辛うじて、やっとの思いで)たどり着く
【例文】 ❶吹雪のため、途中で立ち往生したが、何とか家にたどり着けた/ストライキで電車が動かず、2時間歩いてやっと職場にたどり着いた/仲間の力を借りながら、やっとの思いで山頂にたどり着いた/どれほど時間をかけて人里にたどり着いたのか思い出せない/早く目的地にたどり着こうとして急いだ/グレートレースでは、制限時間内にゴールにたどり着けない人も大勢いる/難民キャンプにたどり着く前に命を落とす人々も多い
❷ 捜査を続けているが、なかなか犯人にたどり着けない/長年修行した末、今の悟りの境地にたどり着いた/いつになったら真相にたどり着けるのか見当がつかない/皆で時間をかけて、ようやく結論にたどり着いた/この寺院は完成にたどり着くまで、まだまだ時間
<689>
がかかる
**たのみこむ【頼み込む】**[頼む＋込む](借金、融資、出資、就職の斡[あっ]旋[せん]、勤務時間の交代、期限の延期、留学費用、休暇の承認)を頼み込む(=無理と思えるようなことを強く頼む)

【副⁺】無理矢理、ひたすら、くどくど、是非にと、しきりに、必死に、熱心に、特別に、 三[さん]拝[ぱい]九[きゅう]拝[はい]して)頼み込む
【例文】渋る兄に借金を無理矢理頼み込んで、サラ金の返済に充てた/起業したいと思って、知人に融資を頼み込んでいる/なかなか職が決まらず、知り合いに就職の斡旋を頼み込んだ/同僚に夜勤の交代を頼み込まれ、仕方なく引き受けた/銀行に借金返済の延期を頼み込んだが、一蹴された/親に頼み込んだら、留学費用を出してくれた/海外遠征に加わろうと、上司に頼み込んで何とかまとまった休みをもらった/彼に必死に頼み込めば聞いてくれるかもしれない
【名詞形】頼み込み 頼み込みをする
【例文】 息子の必死の頼み込みを聞いてやれなかったことが、悔やまれる/就職活動の時期には、学生からさまざまな頼み込みが舞い込む/弟子入りしたいと師匠に必死で頼み込みをしたら、しぶしぶ承知してくれた
**たばねなおす【束ね直す】**[束ねる＋直す] ❶(髪、札[さつ]、新聞紙、段ボール、稲、わら、小枝、薪[まき]、花束、ザイル)を束ね直す(=束ねた物を解いて、再びきちんと束ねる) ❷(組織、班、グループ、チーム、社員、団員、メンバー)を束ね直す(=ゆるんだ組織を再びきちんと正す) 
【副⁺】(しっかり、きちんと、再度、改めて、一つに)束ね直す
【例文】 ❶ほどけた髪をきれいに梳[と]かし、一つに束ね直した/集金して来た札を種類ごとに束ね直して、金庫に入れる/資源ごみ収集の日は、まとめておいた新聞紙や段ボールを束ね直して出す/収穫の終わった田んぼには、束ね直された稲わらが積んである/ファンから贈られた多くの花束を束ね直して、スタッフにも配った ❷ 学部組織が大きく束ね直され、新しく人間科学部が創設された/組織を刷新し、チームを束ね直す/適材適所で団員を束ね直し、各自の個性が発揮できるようにする
【名詞形】束ね直し 束ね直しをする
【例文】 薪の束に緩みがあったので、しっかり束ね直しをした/グループの団結がゆるんできたので、束ね直しが必要だ
**たべあう 【食べ合う】** [食べる＋合う] (食事、料理、弁当、アイスクリーム、餌)を食べ合う(=一緒に食べる) 
【副⁺】(楽しく、互いに、ともに、一緒に)食べ合う
【例文】 留学生は、互いの国の料理を食べ合うことで、食文化の違いを学べる/お寺で集まりがある時には、各々精進料理を作って、皆で食べ合うのが習いだ/地域住民が手料理を持ち寄り、食べ合って親睦を深めた/遠足に行って友達と弁当を食べ合ったのが、いい思い出だ/恋人同士がベンチに並んで一つのアイスクリームを食べ合っている/我が家の犬と猫が互いの餌を食べ合っているのは、微[ほほ]笑[え]ましい
**たべあきる【食べ飽きる】** 【食べる＋飽きる] (食品、ご飯、ご馳[ち]走[そう]、料理、コンビニ弁当、外食、ラーメン、納豆、好物、餌)を/に食べ飽きる(=同じ物を続けて食べて、飽きてしまう) 
【副⁺】(いい加減、いささか、さすがに)食べ飽きる
【例文】 不思議なことに、白いご飯は、毎日食べても食べ飽きない/父が漁師だったの
<690>
で、魚は食べ飽きるほど食べた/一度は、高級レストランで豪華な料理を食べ飽きるまで食べてみたい/コンビニ弁当に食べ飽きてしまい、仕方なく自炊を始めた/ラーメンはナ好物なので、毎日食べても食べ飽きることがない/いくら納豆が好物とはいえ、毎食出されては、さすがに食べ飽きてしまう/我が家の犬は、安いひき肉の餌に食べ飽きたらしくよく残している
**たべきる【食べ切る】** [食べる＋切る](食事、食品、食料、料理、ご馳[ち]走[そう]、おかず、カレーそば、果物、野菜、納豆、お菓子、羊羹)を食べ切る(=最後まで残さず完全に食べてしまう)
【副⁺】全て、全部、ちゃんと、完全に、瞬く間に、あっという間に、一度に、一回で一人で)食べ切る
【例文】 育ち盛[さか]りの子供たちは、出された食事を瞬く間に食べ切ってしまった/賞味期限の近い食品は、早く食べ切ってしまおう/家にある食料は全部食べ切り、空腹のまま一晩過ごした/来客が急用で来ないことになり、5人分の料理を2人で食べ切った/出された料理は全部を食べ切らず、一口残して、これ以上食べられないと満腹を示す文化もある/夏は食べ物が腐りやすいので、おかずを残さず食べ切るようにする/大盛りカレーをあっという間に食べ切ってしまった/レタスは傷みやすいので、食べ切ってから買い足している/いくら栄養があると言っても、こんな山盛りの納豆を一度に食べ切るのは無理だ
**たべきれる【食べ切れる】** [食べる＋切れる] (→「たべきる」に同じ)を/が食べ切れる
(=最後まで残さず完全に食べることができる)
【副⁺】(→「たべきる」【副⁺】に同じ) 食べ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】祖母は、孫が来ると、食べ切れないくらいのご馳走を作る/椀子そばの早食い大会では、5分間に500杯以上食べ切れたら、優勝できる/リンゴを1箱もらったが、一人では食べ切れないので、近所に配った/スーパーでは、小家族が食べ切れる量に小分けした野菜を売っている/6歳の孫はハロウィンで、食べ切れないほどのお菓子を集めて大満足だ/一度に食べ切れるサイズに切った羊羹がよく売れている
**たべそこなう・たべそこねる【食べ損なう・食べ損ねる】** [食べる＋損なう・損ねる]
(ご飯、朝食、昼食、夕食、弁当、ご馳[ち]走[そう]、手料理、大好物)を食べ損なう(=食べる機会を逸する) 
【副⁺】(うっかり、つい、運悪く、残念ながら)食べ損なう
【例文】朝寝坊して朝食を食べ損なったせいか、授業に集中できない/仕事が忙しくて、とうとう昼食を食べ損なった/パーティーに遅れて、せっかくのご馳走を食べ損なってしまった/夜遅く帰宅した時にはケーキはもう残っておらず、食べ損なって悔しかった
**たべつくす【食べ尽くす】**[食べる＋尽くす」(野菜、米、実、料理、ご馳[ち]走[そう]、菓子、スナック、珍味、食糧、雑穀、保存食、水産資源、餌)を食べ尽くす(=すっかり食べてしまって、何も残らない) 
【副⁺】すっかり、とことん、全て、全部、残らず、完全に、跡形もなく、片[かた]っ端[ぱし]から)食べ尽くす
【例文】 せっかく作った野菜が野性動物に食べ尽くされないように、畑にビニールハウスを作った/子だくさんの娘一家は、家にあったお米を食べ尽くして、帰って行った/庭の柿の実は、鳥たちに食べ尽くされて、晩秋には一つも残っていない/パーティーで出した料理が、次々食べ尽くされていくので、主催者側は慌てて追加した/村が用意してくれた
<691>
豚の丸焼きを、皆で和気あいあいと食べ尽くした/飢[き]饉[きん]の年は、僅かな雑穀さえも食べ尽くし、村民は餓死寸前だった/食糧は食べ尽くせないほど豊富にある/旅行中は地元のおいしいものを食べ尽くそうと張り切っている/水産資源を食べ尽くさないように、漁獲量を調整する必要がある

**たべつける【食べつける】** [食べる＋つける](食材、料理、ご馳[ち]走[そう]、和食、洋食、米、雑穀米、生魚、刺身、乳製品、チーズ、納豆、漬け物、味、味付け)を食べつけている(=いつも食べて、なじんでいる) 
【副⁺】(いつも、毎日、日頃、しょっちゅう、長年)食べつけている
【補足】 「食べつけている」、あるいは「食べつけた/食べつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 夫は何事にも保守的で、食べつけない食材には見向きもしない/濃い味が好きな北国の人は、関西人が食べつけている薄味の料理を好まない/彼は、あまり食べつけない外国料理を前に箸が進まないようだ/日頃食べつけていないご馳走を食べたからか、どうもおなかの調子が悪い/内陸の人たちは、海の新鮮な生魚を食べつけないせいか、刺身は好まないようだ/チーズは好きだが、ブルーチーズだけは日頃食べつけていないので敬遠したくなる/和食好きの外国の人でも、食べつけない納豆は手が出ないようだ/食事の最後に、食べつけた漬け物がないと口寂しく感じる/妻の作る料理は、小さい時から食べつけていた母の味に似てきた/毎日の食事は、粗末であっても食べつけた物が一番だ

**たべなれる【食べ慣れる】** [食べる＋慣れる] (→「たべつける」に同じ)を食べ慣れている(=いつも食べて、なじんでいる) 
【副⁺】(いつも、日頃、しょっちゅう、長年)食べ慣れている

【補足】 「食べ慣れている」、あるいは「食べ慣れた/食べ慣れない＋名詞」の形で多く使う

【例文】 辺境ツアーに行くと、食べ慣れない料理が出て食欲がなくなる/家庭料理を食べ慣れていると、病院食は口に合わないことが多い/朝は食べ慣れたご飯と味噌汁があればそれだけでいい/日本人は国産米を好み、食べ慣れぬ外米を嫌がる傾向がある/固い雑穀米も食べ慣れたら、おいしくなる/生魚を食べ慣れていない留学生も、何年か日本にいると、刺身が好きになるようだ/和食中心の昔の人は、乳製品は食べ慣れないと言って口にしなかった/食べ慣れると、きつい味のブルーチーズもおいしく感じる/独特の匂いと粘りのある納豆は食べ慣れるまでに時間がかかる/外国旅行には、普段食べ慣れた梅干しや塩昆布を持参している/産地特有の味付けも食べ慣れてくると、おいしく感じるようになる

**たべのこす【食べ残す】** [食べる＋残す](食事、料理、ご飯、野菜、嫌いな物、給食、弁当、おかず、菓子、餌)を食べ残す(=全部食べないで一部を残す)

【例文】 少しでも皿に料理を食べ残すと、すぐ注ぎ足してくれる国がある/食べ残された料理を見ると、もったいないという気持ちになる/外食で食べ残すのは嫌なので、最初から少なめにと注文する/子供が今朝は調子が悪いらしく、朝ご飯を食べ残している/人参など嫌いな野菜を給食で食べ残す子が多い/食欲がなくて弁当を食べ残したので、母に見つからないようにして捨てた/客はよほど空腹だったらしく、食べ残さずにきれいに平ら

<692>
げた/各自が食べ残したお菓子は、それぞれ持ち帰ってもらった

【名詞形】 食べ残し 食べ残しをする

【例文】 披露宴の後は料理の食べ残しが多い/パーティーの後、手伝いの人たちが食べ残しを持ち帰った/ホテルの裏口から出される食べ残しの残飯をもらいに、猫が寄ってきた/ビュッフェ形式の店では、食べ残しをしないように食べ切れる分だけ取る

**たべわすれる【食べ忘れる】** [食べる＋忘れる](飯、昼食、弁当、菓子、果物、野菜、チーズ、魚、肉、残り物)を食べ忘れる(=食べるのを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、ずっと、長い間)食べ忘れる

【例文】 飯を食べ忘れるほど仕事が忙しい/絵を描くのに夢中で昼食を食べ忘れていた/おやつにバナナを食べようと思っていたが、食べ忘れた/「皿の人参は食べ残したんじゃなくて、食べ忘れたの！」/チーズを食べ忘れていたら、固くなってしまった/後で食べようと思って取っておいて、食べ忘れてしまうことがある/冷蔵庫の奥に食べ忘れていた残り物があった/「冷凍庫にお肉が残っているから食べ忘れないでね」/「出張先で、名物のお好み焼きを食べ忘れてきてしまった」

【名詞形】 食べ忘れ

【例文】 「この席に残っているお菓子は、誰かの食べ忘れかな」/食べ忘れのないように食料は少量ずつ買うようにしている/冷蔵庫の中に食べ忘れの煮物を見つけたが、もう捨てよう

**だましおおせる【騙し果せる】** [騙[だま]す＋果[おお]せる] (親、相手、友人、信者、周囲、客、[周り・大勢]の人、国民、大衆、敵)をだましおおせる(=最期まで完全にだまし終える)

【副⁺】 (ずっと、まんまと、うまく、苦もなく、上手に、簡単に、言葉巧みに、最後まで)だましおおせる

【補足】 「おおせる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「なしとげる」「何とか、最後までですることができる」の意

【例文】 いつまでも親をだましおおせると思ったら、それは間違いだ/相手をだましおおせたつもりだったが、実はだまされていたと後で気づいた/うまく周囲をだましおおせたと思っても、どこかに綻[ほころ]びが出て、悪事は露見するものだ/病気だと嘘[うそ]をつき、やって来た客をだましおおせて、会わずに済んだ/小手先の改革で国民をだましおおせるものではない/いかに大衆をだましおおせるか、独裁者の成功は話術に掛かっている

**だましこむ【騙し込む】** [騙[だま]す＋込む] (→「だましおおせる」に同じ)をだまし込む(=すっかりだまして、疑いの余地を残さない) 
【副⁺】(まんまと、うまく、苦もなく、上手に、言葉巧みに、手[て]練[だれ]手[て]管[くだ]で、美辞麗句で)だまし込む

【例文】 親をだまし込んで借金を肩代わりさせるとは悪い奴[やつ]だ/老母は人を信じやすく、誰かにだまし込まれるのではと心配だ/相手を言葉巧みにだまし込み、高値の偽物を買わせた/教祖は信者をだまし込み、高額のお布施を巻き上げた/詐欺師は美辞麗句を連ねて周囲をだまし込むのがうまい/彼は独身だと偽り女性をだまし込んで、金を貢がせている/きれいごとの演説だけで国民をだまし込むことはできない/スパイは偽の身分証明書で敵側をまんまとだまし込み、本部にもぐり込んだ

**たまりかねる【堪り兼ねる】** [堪[たま]る＋兼ねる] ([人]、[動物])が(暴力、暴行、行為、痛み、

<693>
苦痛、苦しみ、かゆさ、悲しみ、つらさ、切なさ、ひどさ、静寂、沈黙、私語、暴言、悪口雑言、叱責、訓練、試練、責務、悪臭、騒音、孤独、貧乏、空腹、食糧不足、冷たい視線、侮蔑、風雪、重み)にたまりかねる(=程度がひどく、我慢ができなくなる) 
【副⁺】(どうにも、どうあっても、何としても)たまりかねる

【補足】 「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す

【例文】 家庭内暴力にたまりかね、女性は家を出た/路上で子供を叩[たた]く親を見て、たまりかねた歩行者が割って入った/元同僚の執[しつ]拗[よう]なストーカー行為にたまりかねて、警察に届けた/傷の痛みにたまりかね、思わず呻[うめ]き声を漏らした/テレビで流れるヘイトスピーチのひどさにたまりかね、思わずスイッチを切った/会議での重苦しい沈黙にたまりかねた委員が口火を切り、ようやく議論が始まった/受講生のうるさい私語にたまりかねたと見えて、講演者が一喝した/不法投棄されたごみの悪臭にたまりかねた住民から抗議が相次いだ/隣家の騒音にたまりかね、思い切って苦情を言いに行った/都会生活の孤独にたまりかねた若者たちが、今夜も夜の街で群れている/空腹にたまりかねた子供が屋台から食べ物を盗んでいる/山奥の食糧不足にたまりかね、熊が里山に出没するようになった/加害者家族の中には、世間の冷たい視線にたまりかねて転居してゆく人もいる

**だまりこくる【黙りこくる】** [黙る＋こくる]([人])が黙りこくる(=いつまでも黙ったまま、頑固に何も話そうとしない) 
【副⁺】(むすっと、むっつり、ずっと、不機嫌に、不愉快そうに、緊張して、口を結んで、固い表情で、[石・牡蠣[かき]]のように、意地を張って)黙りこくる

【補足】 「こくる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「はげしく〜する」「どこまでも〜する」の意

【例文】 妻は何が気に障ったのか、むすっと黙りこくって、返事もしない/父親に叱られた娘は、不機嫌そうに黙りこくって夕食を食べていた/小さい兄弟は大[おお]喧[げん]嘩[か]の後、二人とも意地を張って黙りこくったままだ/普段は気難しくむっつり黙りこくっている父だが、酒が入ると陽気に喋[しゃべ]り出す/離婚調停の席に出た当事者の夫婦は、気まずく黙りこくったままだった/将棋の対局者同士が黙りこくったまま、一手一手を指している/優勝を逃した選手たちは、悔しそうに黙りこくってグラウンドを後にした/抗議する住民に囲まれた市長は、石のように黙りこくってしまった

**だまりこむ【黙り込む】** [黙る＋込む] ([人])が黙り込む(=相手に圧倒されたり、何らかのきっかけで黙ってしまい、何も言わなくなる) 
【副⁺】(→「だまりこくる」【副⁺】に同じ。突然、急に)黙り込む

【例文】 人はメールを打ち始めると、急に黙り込んで画面に熱中する/高校を辞めて働きたいと言うと、父は腕を組んだまま、黙り込んだ/夫は、妻に言い負かされると、眉根を寄せて黙り込んでしまう/母親にうるさく小言を言われても言い返さず、ひたすら黙り込むことにしている/お天気屋の彼女は、機嫌が悪いとむっつり黙り込み、いつまでも口を利かない/デート中も、彼はずっと黙り込んでいた/課長に今期の営業成績を尋ねると、不機嫌に黙り込んでしまった/万引きで捕まった少年は、何を聞いても、固い表情で黙り込んだままだった

<694>
**だまりとおす【黙り通す】** [黙る＋通す] ([人])が黙り通す(=ある期間、一貫して黙り続ける)
【副⁺】(むすっと、むっつり、徹頭徹尾、頑[かたく]なに、頑固に、[石・牡蠣]のように、体を固くして)黙り通す

【例文】 運転手は、審理中も自分に不利になることは黙り通した/取調べでは、黙秘権を使って、徹頭徹尾黙り通した/社長は、労働組合の幹部に突き上げられても、ずっと黙り通していた/夫[ふう]婦[ふ]喧[げん]嘩[か]では、どちらが長い問黙り通せるか、意地の張り合いとなることがある/両親は、死ぬまで我が子の出生の秘密を黙り通した/身に覚えのない非難を浴びる中で、弁解せず、我慢して黙り通した/喧嘩の理由を聞かれても、双方とも頑固に黙り通して、口を開かない/口止めされても噂[うわさ]話[ばなし]を黙り通すのは難しいものだ

**ためこむ【溜め込む・貯め込む】** [ためる＋込む] ❶ ([物]、一円玉、金[かね]、小金、財産、利益、黒字、内部留保、ごみ、書類、資料、メールの返信、水、熱、脂肪、薬)をため込む(=しっかりとためておく) ❷ (知識、情報、息、力、エネルギー、疲労、不満、ストレス、怒り、恨み、反発心、仕事)をため込む(=多くためて、外に出さない) 
【副⁺】(こつこつ、こっそり、せっせと、際限なく、盛んに、後[ご]生[しょう]大事に)ため込む

【例文】 ❶母は、もったいないと何でもため込む癖がある/娘は、貯金箱にため込んだ一円玉で人形を買うつもりらしい/生活を切り詰め、老後のために金をできるだけため込んでおきたい/商社は、円安で利益をため込み、赤字から黒字に転じた/景気が好転し、内部留保をため込む企業も出て来た/家にごみをため込むと、近隣住民の迷惑になる/資料は山のようにため込んだのだが、研究の端緒がつかめない/ここ数日、メールの返信をため込んでしまい、返すのが大変だ/体が脂肪をため込むことで肥満になる ❷知識をため込んでも、使わなければ役に立たない/ため込んだ情報は、整理して発信する/呼吸が苦しい時は、息を大きくため込み、ゆっくり吐き出すと楽になる/入試まであと数日。気を引き締め、力をため込んで本番に備えよう/知らぬ間に疲労をため込んだらしく、体調を崩してしまった/ストレスをため込まないよう、適度な運動で発散している/頭ごなしに叱りつけたら、子供は反発心をため込むばかりだ

**たよりきる【頼り切る】** [頼る＋切る] ⓐ(実家、妻の収入、他人の力、金[かね]、年金、辞書、スマホ、説明書、虎の巻[まき]、勘、助言、忠告、指示、前例、情報、案内、技、援助、有名大学の名前)に頼り切る(=自分で努力せず、最後まで完全に他に頼る)ⓑ ([人]、親、兄、子供、親戚、先輩、知人、社員、同郷者、縁故、つて、コネ)に/を頼り切る 
【副⁺】(心から、すっかり、とことん、完全に、全面的に、一も二もなく、最後まで)頼り切る

【例文】 失職してからは、妻の収入に完全に頼り切っている/誰にも相談できず、最後は自身の勘に頼り切って、決断した/前例に頼り切った計画案では、新しい改革は始まらない/出所が分からないネット情報だけに頼り切るのは危険だ/主将一人の技に頼り切るばかりで、チーム力は向上しなかった/いつまでも外国の援助に頼り切っていては、国の発展は望めない/有名大学の名前だけに頼り切って人を採用すると、失敗する/大学卒業後も実家に住み、親にとことん頼り切った生活を続けている/何をするにも、小さい頃から兄に頼り切ってきた

【名詞形】 頼り切り 頼り切りになる

【例文】 辞書に頼り切りの翻訳では、自然な文章にならない/年取った父親は、娘に頼り

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切りで生活をしている/パソコンの操作については、機械に強い友人に頼り切りになっている

**たよりきれる【頼り切れる】** [頼る＋切れる] ⓐ (→ 「たよりきる」ⓐに同じ)に頼り切れる(=最後まで完全に頼ることができる) ⓑ (→「たよりきる」ⓑに同じ)に/が頼り切れる
【副⁺】(→「たよりきる」【副⁺】に同じ)頼り切れる

【補足】 否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 困った時、最後まで頼り切れるのは金[かね]だけだ/退職後は、少ない年金だけに頼り切れないから、何か仕事を探したい/上司の助言がピント外れで、どうも頼り切れない感じがする/両親に全面的に頼り切れるのは、二人が元気な今のうちだ/年を取っても、子供には頼り切れないと思って、老人ホームを探している/起業の際、心から頼り切れる仕事仲間として、幼なじみを選んだ/就職難のこの時代、コネにも頼り切れないと覚悟している

**だらけきる【だらけ切る】** [だらける＋切る](気持ち、気分、雰囲気、空気、態度、生活、姿勢、足取り、教室、職場、試合、関係、座、進行、ゴム、帯)がだらけ切る(=完全に意欲や緊張がなくなる、あるいは、完全に締まりがなくなる) 
【副⁺】(すっかり、ひどく、全く、どうしようもなく、完全に)だらけ切る

【例文】 入試が終わると気持ちがだらけ切って、何もする気がしなくなった/暑さのせいか、最近、教室の雰囲気がだらけ切っている/監督不在のだらけ切った空気を、クラブの先輩たちが一喝した/長期休暇でだらけ切った生活態度を改めないと、仕事が再開できない/だらけ切った試合に怒った観客が、グラウンドに物を投げ始めた/古いパジャマのズボンは、ゴムがだらけ切って、脱げそうだ

**たらしこむ【垂らし込む】** [垂らす＋込む] ⓐ (醤[しょう]油[ゆ]、果汁、生地、オイル、潤滑油、溶液、接着剤、絵の具、目薬)を垂らし込む(=液体を上方から少しずつ中に入れる) ⓑ (隙間、継ぎ目、間[あいだ]、鍋、フライパン、容器、目)に垂らし込む
【副⁺】(少しずつ、ゆっくり、徐々に)垂らし込む

【例文】 具材を炒め合わせたら、最後に鍋肌から醤油を垂らし込んで、照りをつける/チーズケーキは、生地の最後にレモン汁を垂らし込むと、風味よく仕上がる/パンケーキの生地を少しずつフライパンに垂らし込んで焼く/車輪と車軸の間に潤滑油を垂らし込み、滑りをよくする/木材の継ぎ目に接着剤を垂らし込んで、1枚の合板にする/暴れる子猫を押さえつけ、何とか目薬を垂らし込んだ

【名詞形】 垂らし込み

【例文】 俵[たわら]屋[や]宗[そう]達[たつ]が銀泥と墨による垂らし込み技法で描いたとされる「風[ふう]神[じん]雷[らい]神[じん]図[ず]屏[びょう]風[ぶ]」は傑作だ

**たらしこむ【誑し込む】** [誑[たら]す＋込む]([人]、女、男、少年、若者、秘書、将校、大使館員)をたらし込む(=うまく騙[だま]して、自分の思うようにする) 
【副⁺】(うまく、まんまと、言葉巧みに、甘言を用いて、色仕掛けで)たらし込む

【例文】 家出少女は、悪い仲間にたらし込まれ、麻薬取引に関わるようになった/甘言を用いて女性を誘い、たらし込むのが悪賢い男のやり方だ/女は手[て]練[だれ]手[て]管[くだ]で男をたらし込んで、金[かね]を搾り取った/辣腕記者は、贈賄疑惑のある社長の秘書をたらし込み、情報を得て

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特ダネ記事を書いた/情報部の将校は、素性を隠した女スパイにたらし込まれて、言いなりになっていた

**たれかかる【垂れ掛かる】** [垂れる＋掛かる] ❶ (髪、枝、花房、稲穂、電線、ロープ、カーテン、簾[すだれ]、帯、汗、鼻水、よだれ、雨水、ペンキ、雲)が垂れかかる(=垂れて、他の物に触れる) ❷(→❶に同じ。まぶた、口元の肉、尻)が垂れかかる(=まさに垂れそうになる) 
【副⁺】❶(はらりと、だらりと、ポタポタと、ゆったりと、低く)垂れかかる

【例文】 ❶娘は、額に垂れかかった髪をうるさそうにかき上げた/少女の長い髪が肩に垂れかかり、体を動かす度に揺れている/芽吹き始めた柳の枝が水面に垂れかかり、春の気配を漂わせている/台風の後、屋根に垂れかかった電線は、危険なため急ぎ撤去された/樋[とい]から漏れた雨水が、植木鉢にポタポタと垂れかかっている/鉛のような雲が山頂に低く垂れかかってきた ❷ 話している最中に鼻水が垂れかかり、慌ててハンカチを探した/好物を目の前にして、飼い犬の口からよだれが垂れかかっている

**たれかさなる【垂れ重なる】** [垂れる＋重なる] (花房、ブドウ、鍾[しょう]乳[にゅう]石[せき]、氷柱[つらら]、皮膚、短冊、幕)が垂れ重なる(=垂れて重なっている) 
【副⁺】(たわわに、幾[いく]重[え]にも)垂れ重なる

【例文】 藤棚は、幾百もの藤の花房が垂れ重なり、まるで紫色の薄衣のようだ/畑では、たわわに実ったブドウが垂れ重なっている/鐘乳石が垂れ重なる洞窟の中は、幻想的だ/軒先に垂れ重なった氷柱は、雪国の風物詩と言える/急激なダイエットをしたら、皮膚がたるみ、醜く垂れ重なってしまった/大きな七夕飾りは、色とりどりの短冊が幾重にも垂れ重なっていて、賑[にぎ]やかだ

**たれこむ【垂れ込む】** [垂れる＋込む] ❶(雲、暗雲)が垂れ込む(=低く下がって広がる) ❷(情報、スキャンダル、麻薬取引、収賄、男女関係、使い込み)を(公機関、警察、マスコミ、メディア、上層部)に垂れ込む(=密告する) 
【副⁺】❷(こっそり、ひそかに)垂れ込む

【例文】 ❶里山に白雲が垂れ込む風景は趣がある/街の上空一面に黒雲が垂れ込んだと思ったら、雨が降り出した ❷共犯者の居場所を警察に垂れ込めば、罪が軽くなるだろう/セレブのスキャンダルを週刊誌に垂れ込もうと、パパラッチが暗躍している/官僚の収賄事件を新聞社に垂れ込んで、金をもらった/職場の不適切な男女関係を上層部に垂れ込まれた同僚が解雇された/使い込みを警察に垂れ込まれた会計係が逮捕された

【名詞形】 垂れ込み 垂れ込みをする

【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う

【例文】 麻薬の取引が行われていると匿名で警察に垂れ込みがあった/共犯者が垂れ込みをして、主犯が逮捕された

**たれこめる【垂れ込める】** [垂れる＋込める] (雨雲、黒[こく]雲[うん]、スモッグ、霧、沈黙、春の気配、憂鬱な気分、暗鬱な空気、夕闇、暗雲、戦雲)が垂れ込める(=低く下がって、一面を覆う) 
【副⁺】(どんより、重く、重苦しく、濃く、厚く、深く、低く)垂れ込める

【例文】 雨雲が急に頭上に垂れ込めてきて、雷が鳴り出した/黒雲がどんより垂れ込めてきて、もうすぐ雨になりそうだ/梅[つ]雨[ゆ]時[どき]の垂れ込めた雲を「梅雨雲」という/高原の朝、湖面に霧が垂れ込めており、幻想世界の中にいるようだった/四月になると、野山に花が咲き乱れ、一面に春の気配が垂れ込める/隔離病棟には、憂鬱な気分が重く垂れ込めてい

<697>
る/ふと気がつくと、いつの間[ま]にか辺りは夕闇が垂れ込めていた/株価暴落で、経済の先行きに暗雲が垂れ込めている/20世紀前半、欧州大陸には、戦雲が暗く垂れ込めていた

**たれさがる【垂れ下がる】** [垂れる＋下がる](枝、葉、花房、稲穂、雲、氷柱[つらら]、電線、ロープ、幕、旗、帯、袖、ペンダント、まぶた、頰、目尻、眉、髪、筋肉、尻、手、犬の[耳・舌・尻尾])が垂れ下がる(=垂れて下がる) 
【副⁺】(ずっしり、だらりと、だらしなく、低く)垂れ下がる

【例文】 両岸の柳の枝が川[かわ]面[も]に垂れ下がっている/今年も豊作で、田の稲穂は、ずっしり垂れ下がっている/雲が低く垂れ下がってきて、雨が降り出しそうだ/強風で切れた電線が垂れ下がっていて危ない/地元校の全国大会出場を祝う幕が庁舎の屋上から垂れ下がっている/大使館に弔意を表す半旗が悲しげに垂れ下がっていた/だらりと垂れ下がった帯は舞[まい]妓[こ]のシンボルだ/暖炉のぬくもりに包まれ、自然にまぶたが垂れ下がってきた/売店のおばあさんは、目尻が垂れ下がった、人の良さそうな顔つきだ/娘は、腰まで垂れ下がった黒髪をなびかせて闊[かっ]歩[ぽ]している/麻痺した右手は、だらんと垂れ下がり、動かない/柴[しば]犬[いぬ]は耳が立っているが、ダックスフントは垂れ下がっている

【名詞形】 垂れ下がり

【例文】 生け花は、枝の垂れ下がりを少し切り取ったら、バランスがよくなった/美容外科に行けば、まぶたの垂れ下がりが治るかもしれない

**たわみきる【たわみ切る】** [たわむ＋切る](板、枝、竹、竿[さお]、ポール、マスト)がたわみ切る(=力を加えられて曲がり、折れる寸前のぎりぎりの状態になる) 
【副⁺】(ぎりぎりと、しなやかに、弓なりに)たわみ切る

【例文】 古い小屋の床板は、荷物の重さでたわみ切り、足を踏み出すのも危険だ/雪の重みで枝がたわみ切って、今にも折れそうだ/台風が近づき、裏山の竹が強風にたわみ切っている/弓なりにたわみ切った釣り竿を見れば、かかった魚が大物だと分かる/棒高跳びの選手は、ポールがぎりぎりまでたわみ切り、反りが戻った瞬間に手を離して跳ぶ

**だんじこむ【談じ込む】** [談じる＋込む] ⓐ(苦情、要求、賃上げ、抗議、補償)を談じ込む(=強い調子で*申し入れる) ⓑ(役所、当局、機関、組織、経営側、隣家)に談じ込む

【例文】 市当局には、路上の放置ゴミに関する苦情がよく談じ込まれる/組合側が「ストも辞さず」と、賃上げ要求を経営側に談じ込んできた/「原発反対」を掲げた市民団体が再稼働計画に抗議して関係諸機関に談じ込んでいる/漁師組合が廃水被害の補償金額をめぐって工場に談じ込んだ/子供のピアノの音がうるさいと、隣家に談じ込まれた

<698>
**ちかいあう【誓い合う】** [誓う＋合う] ❶ ⓐ(相手)と(友情、再会、協力、団結、健闘、多勝、平和、実現、活躍)を誓い合う(=互いに固く誓う) ⓑ (「果たそう」、「忘れまい」)と(双方、仲間、家族、選手同士、全員)が/で誓い合う ❷ (恋人、好きな人)と(永遠の愛、将来、生涯)を誓い合う(=結婚の約束をする)
【副⁺】(互いに、ともに、しっかり、強く固く、熱く、改めて)誓い合う

【例文】 ❶ 若い頃、友情を誓い合った友とは、老年の今でも行き来している/大学卒業後、帰国する留学生の友と再会を誓い合った/各国の代表は、国際会議でテロ対策への協力を改めて誓い合った/チームメイトと全国大会での優勝を誓い合った/終戦条約が締結され、関係各国は平和を誓い合った/野党側は、政権交代の実現を誓い合ったが、結局、選挙で敗退した/志望校に合格しようと、入試直前にクラス全員で誓い合った ❷将来を固く誓い合う仲だったが、不治の病が二人を永遠に引き裂いてしまった/生涯を誓い合った夫婦でも、思わぬことから離婚に至ることがある

**ちかづけあう【近付け合う】** [近付ける＋合う] (顔、頰、鼻先、手のひら、心、価値観、机、船、車、自転車)を近づけ合う(=複数のものを互いに近づける)
【副⁺】(ぐっと、互いに、更に、もっと)近づけ合う

【例文】 幼い姉妹が顔を近づけ合って内緒話をしている/挨拶の仕方は多様で、頬を近づけ合って挨拶する国もある/2匹の犬が鼻先を近づけ合って互いの匂いをかいでいる/手のひらを近づけ合うと、触れなくても温かさを感じる/異文化交流では、互いの心を近づけ合うことが大切だ/仲間と更に価値観を近づけ合うことができれば、団結が強まるはずだ/クラスでは、皆で机を近づけ合って楽しそうに勉強をしている/漁場では、漁師たちが船を近づけ合って言葉を交わしている

**ちぎりあう【契り合う】** [契る＋合う] ❶(愛、将来)を契り合う(=結婚の約束をする) ❷(相手)と(兄弟分、盟友)として契り合う(=しっかりした関係を結ぶ) ❸(男、女)と契り合う(=肉体的な関係を結ぶ。古めかしい表現) 
【副⁺】(ひそかに、互いに、固く)契り合う

【例文】 ❶愛を契り合った恋人たちが結ばれず悲劇に終わるというのは、文学の格好のテーマだ/幼なじみと若くして将来を契り合ったが、戦乱で生き別れとなり、再び会うことはなかった ❷ 戦場で盟友として契り合った仲間とは、終戦後も交流が続いた歌舞伎には、道ならぬ恋に落ち、契り合った男女の道行きを演じる場面がある

**ちぎりとる【千切り取る】** [千切る＋取る](花びら、葉、根、芽、実、小魚の頭、はらわた、パンの耳、ボタン、耳、半券、ページ、切手、脱脂綿)をちぎり取る(=指先で細かく

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切って取る) 
【副⁺】)(ばらばらに、小さく、細かく、丁寧に、丹念に、無[む]造[ぞう]作[さ]に)ちぎり取る

【補足】 「ちぎる」は、かな書きを多く使う

【例文】 ポプリを作ろうと、バラの花びらを数枚ちぎり取った/茶葉を1枚ずつちぎり取り収穫した/葉物野菜は、黄色くなった部分をちぎり取ってから使う/煮干しは、頭とはらわたをちぎり取って使えば、臭みが減る/パンの耳をちぎり取って犬にやった/風が冷たくて、まるで耳をちぎり取られるように痛い/入場券を渡すと、係員は、半券をちぎり取って返してくれた/重要な記録の載ったページが何者かによってちぎり取られている/10枚の切手シートから1枚ちぎり取った

**ちぎれとぶ【千切れ飛ぶ】** [千切れる＋飛ぶ](指、手足、四肢、頭、人体、肉片、旗、ボタン、旗、分子、星雲、雲、煙)がちぎれ飛ぶ(=細かく切れて飛ぶ) 
【副⁺】(こなごなに、ばらばらに)ちぎれ飛ぶ

【補足】 「ちぎれる」は、かな書きを多く使う

【例文】 機械操作を誤ると、指がちぎれ飛んでしまうこともある/地雷が爆発すると、人体がこなごなにちぎれ飛ぶ危険がある/自爆テロ現場では、無残にもちぎれ飛んだ肉片があちこちにあった/あまりの強風に、旗がちぎれ飛びそうなほど、はためいている/水を電気分解すると、分子がばらばらにちぎれ飛び、水素と酸素が発生する/太陽系の惑星は、ちぎれ飛んだ星雲がもとになって誕生したという/空のちぎれ飛ぶ雲を見ると、台風の接近が感じられる/汽船が進むにつれて、煙突の煙が風にちぎれ飛んで行く

**ちちくりあう【乳繰り合う】** [乳繰る＋合う] ⓐ(男と女、恋人同士)が乳繰り合う(=男女が性的に戯れる。性的な関係を持ってふざける)ⓑ(男、女)と乳繰り合う
【副⁺】(ひそかに、内緒で、平気で)乳繰り合う

【補足】 語感が古臭く卑[ひ]猥[わい]なため、名詞形も含め、使用はごく限られている

【例文】 「物陰で中年男と若い娘が乳繰り合ってたんだけど、不倫かもしれないね」/「公園のベンチで平気で乳繰り合うなんて、目のやり場に困るよ」

【名詞形】 乳繰り合い 乳繰り合いをする

【例文】 「人目もはばからず乳繰り合いをするなんて、今の若い奴[やつ]は恥を知らないね」

**ちぢみあがる【縮み上がる】** [縮む＋上がる] ❶(葉、セーター、毛穴)が縮み上がる(=すっかり縮んで、小さくなる) ❷(心臓、胃、筋肉、体、全身)が縮み上がる(=驚きや寒さ、緊張などで、身が小さくなったようにすくむ)
【副⁺】(きゅっと、ぎゅっと、すっかり)縮み上がる

【例文】 ❶強烈な寒気が入り込み、色鮮やかなポインセチアの葉がたちまち縮み上がってしまった/うっかり乾燥機で乾かしたため、ウールのセーターが縮み上がり、着られなくなった/暖かい室内から極寒の戸外に出ると、毛穴が一気に縮み上がった ❷運転中、突然、目の前に子供が飛び出し、驚いて心臓がぎゅっと縮み上がった/最終審査に残り面接を待つ間[あいだ]、緊張で胃が縮み上がる思いだった/昨晩の地震は、揺れが大きく、恐怖で体が縮み上がって全く動けなかった/生徒指導の教師は鬼の形相で一喝し、生徒たちを縮み上がらせた

**ちぢれあがる【縮れ上がる】** [縮れる＋上がる] ❶(紙、布、葉、花びら、海苔[のり])が縮れ上がる(=すっかり皺[しわ]が寄って、小さくなる) ❷(髪、毛糸、リボン、麵)が縮れ上がる(=

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毛髪など細い物が、すっかり細かくうねったり巻いたりした状態になる) 
【副⁺】(しっかり、すっかり、くるりと、きつく、ちりちりに)縮れ上がる

【例文】 ❶虫眼鏡で紙の上に日光を集めると、紙が次第に縮れ上がり、火がついた/縦糸を一気に引くと、布の端が縮れ上がった/今朝の霜で、外にあった観葉植物の葉の縁[ふち]が茶色に縮れ上がった/品種改良で縮れ上がった花びらを作るのに成功した/海苔を火であると、くるりと縮れ上がった ❷ パーマをきつくかけ過ぎて、髪の毛がちりちりに縮れ上がってしまった/ほどいた毛糸が縮れ上がっていても、湯気で伸ばすことができる/リボンをほどくと、結び目の部分が縮れ上がっていた/しっかり縮れ上がった麵には、スープがよく絡んでおいしい

**ちりかかる【散り掛かる】** [散る＋掛かる] ❶ⓐ (花びら、葉、枯葉、水しぶき、波、火の粉、粉雪)が散り掛かる(=細かい物が散って、何かの上に落ちる) ⓑ(頭上、肩、体、袖、道路、岩、屋根)に散り掛かる ❷ (花、葉、紅葉[もみじ]、イチョウ)が散りかかる(=まさに散りそうになる) 
【副⁺】❶ (はらはらと、ぱらぱらと、ひらひらと、かさかさと、音もなく)散り掛かる

【例文】 ❶校庭に並ぶ新入生たちに、桜の花びらがはらはらと散り掛かっている/晩秋の風に乗って、枯葉がかさかさと肩に散り掛かってきた/雨の中、猛スピードの車が水しぶきをはね、それが体中に散り掛かった/台風で海が荒れ、波しぶきが上の道路にまで散り掛かっている/花火をしていたら、火の粉がぱらぱらと袖に散り掛かってきた/頭上に散り掛かる粉雪は、本格的な冬の訪れを感じさせる ❷ もらった鉢植えの花が危うく散りかかったが、水をやったら何とか持ち直した/満開を過ぎた桜が、少しずつ散りかかっている/梅が散りかかり、いよいよ桜咲く季節になった/まだ初秋なのに、イチョウの葉の大半が既に散りかかっている

**ちりこむ【散り込む】** [散る＋込む] ⓐ (花びら、葉、落ち葉、枯葉、紅葉[もみじ]、松葉、火の粉、粉雪)が散り込む(=散って何かの中に入る) ⓑ(池、湖面、波、家、部屋、敷地内)に散り込む
【副⁺】(→「ちりかかる」 
【副⁺】(土に同じ)散り込む

【例文】 心地よい春風とともに、桜の花びらがひらひらと部屋に散り込んで来た/街路樹の落ち葉が毎日敷地内に散り込んで来るので、掃除に忙しい/突風が吹き荒れて、枯葉がおびただしく公園の池に散り込んでいる/秋の深まりとともに、紅葉が湖面に散り込み、まるで敷物を敷いたようだ/青々とした松葉がさざ波に、はらはらと散り込んでいく/隣家の火事で、火の粉が我が家にも散り込んで来て危ない/廃校となった木造の校舎に粉雪が散り込んで、一層寒々としている

**ちりしく【散り敷く】** [散る＋敷く] ⓐ (花、花びら、葉、落ち葉、紅葉[もみじ]、雪)が散り敷く(=花や葉などが散って一面に敷いたようになる)ⓑ(地面、大地、庭、道路、参道、斜面、坂道、水面)に散り敷く
【副⁺】(いっぱい、うっすらと、びっしり、厚く、薄く、一面に、隙間なく)散り敷く

【例文】 庭一面に散り敷いたツバキを見ると、昨日の雨の激しさを感じる/桜の花びらがピンクの絨[じゅう]毯[たん]のように地面に隙間なく散り敷いている/イチョウが散り敷いた道路は、黄色に輝いている/山寺の参道に、枯葉が散り敷いていて、秋深しの感がする/落ち葉が厚く散り敷いた道を歩くと、カサコソと音がして楽しい/冬になり、北国では、大地に雪

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が散り敷く季節となった/うっすらと粉雪が散り敷いた地面を歩くと、足跡が黒く残る

**ちりつくす【散り尽くす】** [散る＋尽くす](花、花びら、花弁、葉、落ち葉、枯葉、紅葉[もみじ])が散り尽くす(=花や葉が残らずすっかり散ってしまう) 
【副⁺】(すっかり、完全に、残らず)散り尽くす

【例文】 梅がすっかり散り尽くし、桜の季節がやってきた/桜は、短時間で散り尽くすのは花弁だけで、芯と付け根はそのまま残る/バラの花びらが散り尽くす前に花殻をつんでやる/イチョウが散り尽くす頃、銀杏[ぎんなん]を拾う人の姿を見かける/葉が散り尽くした街路樹が、寒々と木枯らしに揺れている/突然の暴風で、ついに枯葉が残らず散り尽くしてしまった

**ちりのこる【散り残る】** [散る＋残る] (→「ちりつくす」に同じ)が散り残る(=花などが全部散らずに、少し残っている)
【副⁺】(少し、多少、まだ、僅かに)散り残る

【例文】 先週は満開だった桜の花も、僅かに散り残るのみとなった/散り残ったバラの花びらが惜しいので、押し花にした/初冬の朝、僅かに散り残った木の葉を小鳥がついばんでいる/まだ少し散り残っていた枯葉も、昨夜の雨ですっかり散ってしまった/全山を赤く染めていた紅葉[もみじ]も、晩秋になると僅かに散り残るだけとなった

**ちりばめる【鏤める】** [散る＋嵌[は]める] ❶ⓐ(宝石、金銀、ダイヤモンド、螺[ら]鈿[でん]、ラメ、ビーズ、模様、花、星、星座、光、粒子)をちりばめる(=一面に散らすように飾る) ⓑ(玉座、王冠、箱、道具、家具、ドレス、表面、辺り一面、天空)にちりばめる ❷ⓐ(美辞麗句、真理、ヒント、ユーモア、教養、言葉、絵、情報)をちりばめる(=文章の所々に交ぜる) ⓑ(随所、文章、詩、せりふ、ちらし、講義)にちりばめる
【副⁺】(万遍なく、きらびやかに、華やかに、豪華に、ふんだんに、丁寧に、隅々まで)ちりばめる

【補足】 意味的には通じるが、「散り嵌める・散りばめる」とは表記しない

【例文】 ❶美しい王女が、宝石をちりばめたドレスを身にまとい現れた/宝石箱には金銀が華やかにちりばめてある/ダイヤモンドをちりばめた王冠が燦[さん]然[ぜん]と輝いている/美術館で見た姫宮の輿[こし]入[い]れ品には、螺鈿をちりばめた漆塗りのお道具があった/星がちりばめられた夜空を見上げる/天空にちりばめられた数々の星座が、物語を紡ぎ出すように輝いている/会場に入ると、辺り一面にちりばめられた LED の光が暗闇の中で輝いていた/新素材パネルは、表面に細かい粒子をちりばめ、乱反射を起こして輝く ❷商品がたくさん売れるように、ちらしに美辞麗句をちりばめる/ソクラテスの言葉には、多くの真理がちりばめられている/ミステリー大賞の受賞作には、随所に謎解きのヒントがちりばめてある/人気講師の講義には、いつもユーモアと教養がちりばめられており、聞く者を飽きさせない/インターネット上には、あらゆる種類の情報がちりばめられている

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**つうじあう【通じ合う】** [通じる＋合う] ⓐ(心、意志、気持ち、気心、感情、情、思い話、言葉、冗談、洒[しゃ]落[れ])が通じ合う(=互いに相手に伝わる。共感する) ⓑ(態度、表情、目と目)で通じ合う
【副⁺】(何となく、互いに、自然に、楽に、スムーズに)通じ合う

【例文】 教師にとって大切なことは生徒と心が通じ合えるかどうかだ/同じ民族の間では、態度や表情で意志が自然に通じ合ってしまうことが多い/愛し合う二人は、何も言わなくても目と目で気持ちを通じ合わせている/長年ペアを組んだパートナーとは阿吽の呼吸で気持ちが通じ合う/国籍が違っても人の情が通じ合えば、お互いのことを思いやれる/厳格な父とは最後まで思いが通じ合わないままだった/討論会の参加者は皆自分の意見を主張するばかりで、全然話が通じ合わなかった/来日したばかりの留学生同士は、互いに言葉が通じ合わなくて苦労する/冗談や洒落が通じ合う仲間といる時が一番楽しい

**つかいきる【使い切る】** [使う＋切る] ❶(食材、調味料、化粧品、洗剤、インク、材料、水、資源、エネルギー、燃料、電池、メモリー、通信容量、金[かね]、ボーナス、予算、税収、蓄え、ポイント、時間、有給休暇、力、体力、運、広さ、面積、弾丸)を使い切る(=残すことなく全て使う) ❷(道具、ソフト、携帯電話、パソコン、新機種、機能、才能、能力、部下、選手、時間)を使い切る(=存在する機能や特徴などの全てを有効に利用する)
【副⁺】(すっかり、とことん、全部、完全に、残らず、徹底的に、有効に、効率よく、最後まで、ぎりぎりまで)使い切る

【例文】 ❶料理の名人は、ごみが出ないくらい、とことん食材を使い切るそうだ/せっかくの高価な調味料を最後まで使い切らずに捨てるなんてもったいない/開封した化粧品は、長時間たつと変質するので、残さず使い切る/電池を使い切ったかどうか、機器で調べる/ボーナスをあっという間[ま]に使い切ってしまった/公的予算は、年度内に使い切らないと、次年度には持ち越せない/税収を使い切ろうとすると無駄遣いに繋[つな]がる/仕事が年中忙しいので、これまで有給休暇を使い切ったことがない/マラソン選手は残った力を全て使い切り、ゴールした瞬間倒れ込んだ ❷ 最新機種を購入したが、まだ完全に使い切るまでには至っていない/新監督は、多彩な選手を有効に使い切る戦略をまだ立てられていない

【名詞形】 使い切り

【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う

【例文】 予算の使い切りを前提にすると、不要な支出を生み出す恐れもある/使い切り型のプリペイドカードをプレゼントする

**つかいきれる【使い切れる】** [使う＋切れる] ❶(→「つかいきる」 ❶に同じ)が使い切れ

<703>
る(=最後まで残すことなく全て使える) ❷(→「つかいきる」❷に同じ)が使い切れる(=存在する機能や特徴などの全てを有効に利用できる) 
【副⁺】(→「つかいきる」【副⁺】に同じ)使い切れる

【補足】 否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 ❶材料は十分用意したので、今日の料理教室で使い切れなかった分は各自お持ち帰りください/法事の度に砂糖をもらうので、使い切れないほどある/宝くじに当たったが、こんな大金は一生かかっても使い切れない/カードのポイントは有効期限内に使い切れなければ、無効になる/立派な市民センターができたが、それだけの面積を十分に使い切れていない ❷ 最新のスマートフォンを買ったのに、うまく使い切れない/高いパソコンを使い切れなくて、弟にやる羽目になった/新しい社員を雇ったが、まだその能力を完全に使い切れているとは言い難い/時間をうまく使い切れれば、短時間で目標を達成できる

**つかいこなす【使い熟す】** [使う＋熟[こな]す] ❶(道具、ハサミ、パソコン、スマホ、機材、電磁調理器、辞典、アプリ)を使いこなす(=道具をうまく十分に活用する) ❷(言葉、敬語、外国語、専門用語、多彩な色、インターネット、SNS、メール(機能)、ツール、ソフト、データベース、サービス、システム、テクノロジー、部下)を使いこなす(=思いどおりに自由に使う) 
【副⁺】(楽々と、うまく、正しく、器用に、巧みに、自由自在に、的確に、上手に)使いこなす

【例文】 ❶棟[とう]梁[りょう]は、自分で作った道具を巧みに使いこなして、見事な家具を作る/切り絵師は、ハサミを見事に使いこなして竜の図柄を完成させた/新機種のパソコンを早く使いこなせるようになりたい/優秀な若手研究者は、どんな機材でも楽々と使いこなせる ❷ 言葉を正しく使いこなすため、辞書はいつも手元から離さない/アナウンサーは、敬語を使いこなせなければならない/3か国語ぐらいは使いこなせないと、外交官は務まらない/ライトアーティストは、多彩な色を使いこなして、幻想的な作品を作り出す/インターネットを使いこなして情報収集をする/SNSは、ツールとしての特性を理解した上で使いこなさなければならない/新たなネットサービスを使いこなせれば、これまでの複雑な手順が簡略化される/先月導入されたシステムを使いこなそうと、社員たちが毎日奮闘している/着任したばかりで、古参の部下をまだ使いこなせないでいる/「アプリはこうして使いこなせ！」という動画を見てみた

【名詞形】 使いこなし

【例文】 機器類のマニュアルには、使いこなしのポイントが書いてある/最新式電磁調理器を買ったが、十分に使いこなしができていない

**つかいこむ【使い込む・遣い込む】** [つかう＋込む] ❶(金[かね]、公金、税金、政治資金、寄付金、[店・会社]の金、売上金、社員の給料、共益費、ギャラ)を使い込む(=預かった公金を私用に使う) ❷(予算、給料、預金、交際費)を使い込む(=予定の枠を越えて使う。本来の目的以外の用途に使う) ❸(道具、家具、台所用品、茶器、鞄[かばん]、ペン、筆、カメラ、辞書)を使い込む(=*繰り返し使って、使うことに十分に慣れる) 
【副⁺】(じっくり、とことん、よく、徹底的に、十分に)使い込む

【例文】 ❶公金を不正に使い込めば逮捕される/政治資金を選挙活動の贈賄に使い込ん

<704>
だ政治家が問題になっている/部長は会社の金を使い込み、首になった/マンションの管理組合の理事が、共益費を使い込むとは情けない ❷ 来月分の予算を使い込んでしまったので、これから節約しなければならない/父が給料を母に黙って使い込み、今月の我が家の家計は大赤字だ/近所でも評判の放[ほう]蕩[とう]息子が、親の預金を使い込んで遊び歩いている/今月は接待が多過ぎて、来月分の交際費まで使い込むことになった ❸宮大工たちはよく使い込んだ道具を使って、丁寧にお社[やしろ]を組み立てていった/旧家の使い込まれた民芸家具は黒光りしていて、歴史を感じさせる/高いオーブンだから、使い込まなければ元が取れない/良い茶器は、使い込むほどに味わいが出てくる/安い鞄でもよく使い込めば手になじんで手放せなくなるものだ/長年使い込んだペンが折れてしまい、泣く泣く処分した/筆は長年使い込んで毛先が細ってしまったが、手放せない/傷だらけのカメラはよく使い込んだ証拠だ

【名詞形】 使い込み 使い込みをする

【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う

【例文】 会社役員の巨額の使い込みで経営が破綻した/役人が公金の使い込みをして逮捕された/法人の理事は、寄付金の使い込みがばれて罷免された/使い込みをした本人は、悪いと知りながら、ずるずると続けてしまったと供述した

**つかいすてる【使い捨てる】** [使う＋捨てる] ❶(物、紙皿、紙コップ、スプーン、ストッキング、カイロ、ライター、割り箸、歯ブラシ、マスク、注射針、ゴム手袋、資源)を使い捨てる(=一度使ったら、そのまま捨てる) ❷([人]、人材、芸人、[技術・労働]者、人命)を使い捨てる(=簡単に解雇する) 
【副⁺】❶(次々、次から次へと、無[む]造[ぞう]作[さ]に、いとも簡単に、とっかえひっかえ、一回限りで)使い捨てる

【例文】 ❶生活が豊かになり、いろいろな物を使い捨てることに抵抗がなくなりつつある/災害で水不足の際には、紙皿などを使い捨てたほうが節水できる/最近は安価な物が市[し]場[じょう]にあふれ、ライターなども使い捨てるようになった/一回限りで使い捨てる割り箸は、資源の無駄遣いだという批判もある ❷ 安い労働力を酷使し、人を使い捨てようとする利益第一主義の企業も多い/多くの優秀な人材を、社の方針に合わないと使い捨てたせいで、経営が傾いた/お笑いブームで若手芸人が次々に現れるが、多くは使い捨てられ、短期間で姿を消す

【名詞形】 使い捨て 使い捨てにする

【例文】 使い捨ての物が増えるにつれ、ごみの量も増えてきた/キャンプでは、使い捨ての紙皿を使うと便利だ/資源の使い捨てが現在のエネルギー危機の原因の一つだ/技術者を使い捨てにするような企業に未来はない/危険な環境下での作業を強要すると、人命が使い捨てにされる心配がある/冬の旅行では使い捨てカイロが役立つ

**つかいつくす【使い尽くす】** [使う＋尽くす](食材、化粧品、材料、備蓄品、酸素、水、資源、エネルギー、電力、ガス、化石燃料、金[かね]、貯金、財産、遺産、体力、精力、運、技、力)を使い尽くす(=全て使って残らない。いろいろな種類のものを全て使う)
【副⁺】(すっかり、とことん、全て、全部、完全に、残らず、知らない間[あいだ]に)使い尽くす

【例文】 大家族なので、1週間もたつと、冷蔵庫の食材を全部使い尽くしてしまう/美肌を追求し、ありとあらゆる化粧品を使い尽くしたが、満足できる効果は得られなかった/

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密閉容器内で蠟[ろう]燭[そく]を燃やし続けると、酸素が使い尽くされて火はひとりでに消える/このままでは、あと数十年で資源を使い尽くしてしまうだろう/地球上の化石燃料を使い尽くす前に、再生可能エネルギーの活用を進める必要がある/せっかく貯めた金を賭け事で使い尽くしてしまった/使い尽くせないほど、遺産のある人が羨ましい/大事な試合の前に体力を使い尽くさぬよう、練習内容にも目配りをする/プロジェクトを任されたが、後方支援がなく、精力を使い尽くしてもう無理だ/あらゆる技を使い尽くしても、チャンピオンには勝てなかった/強敵に勝ちたいなら、持てる力を使い尽くせ

**つかいつける【使いつける】** [使う＋つける] (ペン、スマホ、パソコン、ソフト、カメラ、家具、道具、工具、包丁、オーブン)を使いつけている(=*繰り返し使って慣れている)
【副⁺】(いつも、普段から、年中、しょっちゅう) 使いつけている

【補足】 「使いつけている」、あるいは「使いつけた/使いつけない＋名詞」の形で多く使う

【例文】 使いつけると、安いペンでも書きやすい/スマホは、使いつけたら便利で、もう手離せない/最初は慣れなかったソフトも、使いつければ作業効率が上がる/父の代から使いつけた家具はあちこち傷んでいるが、捨てる気にならない/使いつけた道具が、手になじんで使いやすい/使いつけない包丁で指を切ってしまった/お菓子作りが得意な母は、オーブンを使いつけている

**つかいなれる【使い慣れる】** [使う＋慣れる](ペン、パソコン、スマホ、家具、鞄[かばん]、道具、包丁、圧力釜、オーブン、食器、食材、調味料、化粧品、辞書、店、料理屋、乗り物、言葉、敬語)を使い慣れている(=使うことに慣れている)

【補足】 「使い慣れている」、あるいは「使い慣れた/使い慣れない＋名詞」の形で多く使う

【例文】 新しいペンをもらったが、使い慣れたペンのほうが書きやすい/パソコンを購入し、やっと使い慣れたと思った頃には新型が出てくる/圧力釜は使い慣れれば、最強の調理道具だ/このオーブンは使い慣れているから、パンは間違いなくうまく焼き上がる/使い慣れた食材ばかり使うと、料理のレパートリーが少なくなる/使い慣れない調味料で新しい料理に挑戦したら、変な味になった/使い慣れない化粧品は、肌荒れの心配がある/使い慣れた店なのに、商品の配置換えをしたらしく、欲しい物が見つからない/使い慣れた料理屋だから、多少の無理も聞いてくれる/外国人タレントが、いかにも使い慣れたように日本語で冗談を言っている/この地に越して5年たつが、土地の言葉はいまだに使い慣れない/使い慣れない敬語で話そうとすると、うまく言葉が出ない

**つかいのこす【使い残す】** [使う＋残す](食材、野菜、調味料、スパイス、石けん、シャンプー、材料、資材、木材、布、紙、年賀状、フィルム、革、ペンキ、インク、種、燃料、ガス、灯油、金[かね]、外貨、予算、プリペイドカード、電子マネー、有給休暇)を使い残す(=最後まで使わずに残す) 
【副⁺】(少し、僅かに、半分、大量に)使い残す

【例文】 買った野菜を半分使い残して翌日の料理に利用する/スティックシュガーを少しくらい使い残したところで、ダイエットにはならない/工事の中断で、準備した資材を半分以上使い残すことになった/大工が使い残した木材は捨てずに棚作りに回した/使い残した種は上手に保存して翌年利用する/カセットコンロのガスは使い残さず空にしてくだ

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さい/修学旅行の小遣いに渡された金を使い残して貯金した/政党助成金は、使い残したら国庫に返すことになっている/海外旅行で使い残した外貨は、次の旅行のため、残しておく/国の予算は使い残さず年度末までに使い切ることになっている/廃止されたハイウェイカードが1万円分使い残されたままになっている/労働組合は「有給休暇を使い残すな」と言うが、忙しくてなかなか休めない

【名詞形】 使い残し

【例文】 使い残しのシャンプーは、中を空[から]にしてから容器を捨てる/建築現場の使い残しの資材を利用して、倉庫を修理する/使い残しのインクが瓶の底で固まっている/使い残しの年賀状を普通葉書と交換する

**つかいのこる【使い残る】** [使う＋残る] (→「つかいのこす」に同じ)が使い残る(=最後まで使わずに残る) 
【副⁺】(→「つかいのこす」【副⁺】に同じ)使い残る

【例文】 料理教室で使い残った食材を持って帰る/使い残って古くなった調味料は処分したほうがいい/エスニック料理に挑戦し、いろいろなスパイスを買ったが、結局使い残ってしまった/小さく使い残った石けんを、いくつかまとめて再利用する/裁縫が得意な母は、服を仕立てた後に使い残った布で小物を作っていた/塀を塗った後に使い残ったペンキで犬小屋も塗ることにした/去年は暖冬だったので、ストーブの灯油が使い残っている

【名詞形】 使い残り

【例文】 食材はなるべく使い残りを出さないように使い切る/使い残りの和紙でカードを作る/革の服を作った後、使い残りの革で財布を作った/使い残りの電子マネーを現金化した

**つかいはたす【使い果たす】** [使う＋果たす] (→ 「つかいつくす」に同じ。フィルム、インク、電池、メモリー、リソース、弾丸、予算、ボーナス、小遣い、旅費、退職金、ポイント、与えられた時間、有給休暇)を使い果たす(=全部使ってすっかりなくなる) (→「つかいつくす」【副⁺】に同じ。一度に、またたく間[ま]に、あっという間[ま]に)使い果たす

【例文】 買い置きの食材を使い果たしてしまった。すぐ補充しよう/緊急時の備蓄品が知らない間[あいだ]に使い果たされていた/世界中の天然資源が使い果たされないよう、国際社会全体での取り組みが必要だ/悪徳商法に騙[だま]され、貯金を使い果たしてしまった/創業者の三代目は、全財産をすっかり使い果たし、無一文になった/優勝した選手は体力を使い果たしたらしく、倒れたまま起き上がれない/宝くじ当選で一生分の運を使い果たしたようで、それ以後幸運には恵まれない/弾丸を使い果たした部隊は、前線から撤退するほかなかった/業績の大幅な悪化で、前半期に、後半期の予算まで使い果たす事態となった/ボーナスを海外旅行で全部使い果たした/せっかくの権利だから、有給休暇はしっかり使い果たそうと考えている

**つかいふるす【使い古す】** [使う＋古す] ❶(タオル、スーツ、シャツ、道具、鍋、鉄瓶、靴、鞄[かばん]、辞書、パソコン、車、家具、紙幣)を使い古す(=長く使って古くなる) ❷(言葉、表現、言い回し、例え、脅し文句、冗談、親[おや]父[じ]ギャグ)を使い古す(=長く使われて新鮮味や面白さが感じられなくなる) 
【副⁺】❶(よれよれに、ぼろぼろに)使い古す

【補足】 ❷は「使い古された＋名詞」の形で使うことが多い

【例文】 ❶ 使い古したタオルを切って窓拭きにする/祖父は、使い古した英国製の高級

<707>
スーツを今でも愛用している/お気に入りのTシャツは、ぼろぼろに使い古しても、なかなか捨てられない/プラスチック製の道具は、使い古せばもろくなる/使い古した鍋を不燃ごみに出した/囲[い]炉[ろ]裏[り]で燻[いぶ]され、使い古された鉄瓶が黒光りしている/一目ぼれで買った鞄[かばん]だったが、使い古す前に飽きてしまった/昔から我が家にある使い古したソファが家族団[だん]欒[らん]の特等席だ ❷ 詩歌の作成は、使い古された言葉にいかに新鮮味を与えられるかが、決め手となる/使い古された表現が並んだラブレターをもらっても、味気ない/使い古されて新鮮味のない冗談を言っても、座が白けるだけだ

【名詞形】 使い古し

【例文】 使い古しのタオルを雑巾にする/使い古しだが、この道具には愛着があって捨てられない/使い古しのパソコンでも、文書の作成だけなら十分使える/結婚式の御祝儀に使い古しの紙幣は使わない/使い古しのギャグでも、彼が言うと新鮮に聞こえる

**つかいまわす【使い回す】** [使う＋回す] ❶(道具、封筒、印鑑、服、衣装、タオル、靴、バッグ、贈り物、注射器、ソース、食材、残り湯、履歴書、書式、パスワード、アドレス、データ、ネタ)を使い回す(=同じ物を別の機会や用途で再度使う) ❷(人材、技術者、アルバルバイト)を使い回す(=いろいろな場所で働かせる) 
【副⁺】❶(うまく、そのまま、上手に、巧みに、あちこちで)使い回す

【例文】 ❶物のない時代は、限られた道具を使い回す知恵が必要だった/経費節減のため、社内連絡用の封筒は使い回すことになった/複数の銀行で印鑑を使い回す/飾りを変えたりして、ずっと同じ服を使い回している/履きやすいので、同じ靴を通勤にもレジャーにも使い回している/オーソドックスなバッグを二つ持って、場に応じて上手に使い回そう/もらった贈り物を、友達へのプレゼントに使い回した/作り置きのソースを使い回していろいろな料理をアレンジする/残った食材をうまく使い回せば、違う料理ができる/不採用になって返却された履歴書は別の会社に使い回さないほうがいい/同じパスワードが使い回されると、問題が起こることがある/家庭内では一つのIPアドレスを使い回して、複数のパソコンを使用している❷ 零細企業では、ITに強い人材を各課で使い回すことがある/リストラをしたために、少人数の技術者を複数のプロジェクトで使い回さなければならなくなった/不況で正社員が雇えなくなったら、数人のアルバイトをあちこちで使い回すしかない

【名詞形】 使い回し使い回しをする

【例文】 今年の発表会のダンス衣装は去年の使い回しだ/家族でもタオルの使い回しはしない/注射器の使い回しは菌感染の原因になる/パスワードの使い回しで個人情報が流出した/サイズが同じなので、姉妹で服の使い回しをしている

**つかいわける【使い分ける】** [使う＋分ける] ❶(道具、電化製品、筆、包丁、箸、食器、印鑑、携帯電話、寝具、部屋、銀行口座、香水、スパイス、小麦粉、砂糖、肥料、色、言葉、敬語、表記、名前、ID、身分証明書、暗証番号、パスワード、アドレス、着信音、声色、時間)を使い分ける(=目的や場面に応じて、その役割に適したものを選んで使う) ❷(電気とガス、飴[あめ]と鞭[むち]、本音と建前、公人と私人、かなと漢字、二つの顔)を使い分ける(=目的や場面に応じて二つのものを分けて使う) 
【副⁺】(ちゃんと、きちんと、正しく、うまく、厳密に、上手に、適切に)使い分ける

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【例文】 ❶ 彫刻家は、細かいニュアンスを表現するため、いくつもの道具を使い分ける/安全のため、印鑑は使い分けたほうがいい/仕事用と私用とで複数の携帯電話を使い分けている/季節によって寝具を使い分け、快適に過ごす/事務所の3つの部屋を、それぞれ目的によって使い分けている/生活費用と貯蓄用に二つの銀行口座を使い分けようと思う/その日の気分によって香水を使い分けることにしている/お菓子作りでは砂糖の種類をきちんと使い分けるのが基本だ/多民族国家では、国民の多くが複数の言語を使い分けている/日本語は、場面や相手によって敬語を使い分けなければならない/複数の名前を使い分けていろいろな分野で活躍している人がいる/IDを使い分けることによって、複数の人間に成り済ます者もいる/私用と公用とにメールアドレスを使い分けておくのが安全だ/携帯電話は相手によって着信音を使い分けることができる/働く母親は仕事と育児の時間を使い分けながら生活している ❷ 人を使う者は飴と鞭をうまく使い分けなければならない/政治家は本音と建前を使い分けるのがうまい/日本語では漢字とひらがな、カタカナの3種の文字が使い分けられており、世界一複雑な文字体系と言われる

【名詞形】 使い分け 使い分けをする

【例文】 幾通りにも使い分けができる電気調理器が発売された/日本語には同音異義語が多く、表記の適切な使い分けが難しい/スパイスの使い分けで微妙な味の違いを出す/トリアージは、タグの色の使い分けによって治療の緊急性を表す/1日の時間の使い分けを工夫する/料理によって食器の使い分けをする

**つかみあう【掴み合う】** [掴[つか]む＋合う](互い、相手)の(髪の毛、肩、胸倉、腕、手、手首、襟、端)をつかみ合う(=互いに同じ物、あるいは相手の体や着衣の一部をつかむ。または、そのようにして喧[けん]嘩[か]する) 
【副⁺】(がっちり、しっかり、ぐいと、ぎゅっと、互いに)つかみ合う

【例文】 レスリングでは、相手の髪の毛をつかみ合うのは反則になる/道の真ん中で二人の男が胸倉をつかみ合い、にらみ合っている/お互いの腕をつかみ合ってスクラムを組む/兄弟が手をつかみ合って腕相撲を始めた/柔道では、相手の柔道着の襟をつかみ合って技をかける/敷布団にシーツを掛ける時は、二人で端をつかみ合って伸ばすと掛けやすい

【名詞形】 つかみ合い(=喧嘩) つかみ合いをする/になる

【例文】 口論していた同僚が突然つかみ合いを始めて、周囲が止めにかかった/酔っ払いが路上でつかみ合いの喧嘩をしている/サッカーの試合中に相手チームの選手とつかみ合いになって、退場させられた

**つかみあげる【掴み上げる】** [掴[つか]む＋上げる] (髪の毛、襟首、胸倉、手首、ひよこ、子犬、魚、物、塩、菓子袋、上着、瓦[が]礫[れき]、海藻、鉄アレイ、ロープ)をつかみ上げる(=つかんで上方に上げる) 
【副⁺】(がっちり、しっかり、ぐいと、ぎゅっと、さっと、ひょいと、軽[かる]々[がる]と、乱暴に)つかみ上げる

【例文】 店主が、酔って暴れる客の襟首をぐいとつかみ上げ、外に引きずり出した/不公平な判定に興奮した選手が、審判の胸倉をつかみ上げんばかりに詰め寄った/鑑別士はひよこを次々につかみ上げ、雌雄を判別していく/ケージから逃げ出した子犬をつかみ上げ、中に戻した/釣り大会では、あちこちで釣った魚をつかみ上げて自慢する姿が見られた/対象を識別し、自在に物をつかみ上げられる新型ロボットが開発された/力士は取り組み

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の前に塩をつかみ上げ、ばっと土俵にまく/少年は、得意のクレーンゲームで景品の菓子袋をひょいとつかみ上げた/家屋の解体現場で、重機が瓦礫を次々につかみ上げてトラックに載せていた/波間に漂う海藻をつかみ上げ、砂浜に広げて干す/小さな男の子が、床に置かれた鉄アレイをつかみ上げようと奮闘している/救助隊員はロープをさっとつかみ上げると、溺れている人に放り投げた

**つかみかえす【摑み返す】** [掴[つか]む＋返す] (髪の毛、胸倉、腕、手首、相手)をつかみ返す(=つかまれた後、同じように相手をつかむ) 
【副⁺】(がっちり、しっかり、ぐいと、ぎゅっと、素早く、とっさに、負けずに)つかみ返す

【例文】 幼い兄弟は、相手に髪の毛をつかまれる度に、つかみ返して喧[けん]嘩[か]が始まる/談判中に突然、相手に胸倉をつかまれたので、とっさにつかみ返した/護身術教室で、腕をつかまれた時につかみ返す技を習っている/痴漢に遭ったら、相手の手首をぐっとつかみ返して大声を出せと教えられた

**つかみかかる【掴み掛かる】** [掴[つか]む＋掛かる] (打者が投手、ボクサーが審判、俳優がパパラッチ、[人]、相手、上級生、女性、肩、胸倉、足、襟首)につかみかかる(=激しく相手をつかもうとする) 
【副⁺】(がっちり、しっかり、いきなり、突然、思わず、ぐいと、ぎゅっと、不意に)つかみかかる

【例文】 死球を受けた打者が、怒って投手につかみかかっていった/不当な判定に我を忘れたボクサーは、審判につかみかかった/しつこい取材攻勢に腹を立てた俳優がパパラッチにつかみかかり、大騒ぎになった/護身術を身につければ、不意に誰かにつかみかかられても簡単にかわせるだろう/幼い弟は、腹を立てると誰彼無しにつかみかかっていく/上級生に説教された生徒は、今にもつかみかからんばかりの目つきでにらみ返した/帰宅途中の女性に背後からつかみかかろうとした男が、パトロール中の警官に逮捕された

**つかみかける【掴み掛ける】** [掴[つか]む＋掛ける] ❶(食べ物、ロープ、ナイフ、胸倉、腕)をつかみかける(=まさにつかもうとする) ❷ (勝利、幸運、天下、大金、チャンス、解決の糸口、コツ、ヒント、核心、真意、証拠、情報、全容、距離感、勘、信頼、正体、固定客)をつかみかける(=もう少しで手に入れられそうになる)

【例文】 ❶ビュッフェでおいしそうな肉まんをつかみかけたが、ダイエット中だったのを思い出して諦めた/怒りのあまりナイフをつかみかけて、はっと我に返った/別れを告げる彼女を止めようと腕をつかみかけたが、「触らないで」と拒絶された ❷1点リードのまま後半戦を戦い、勝利をつかみかけたが、ロスタイムで逆転され負けてしまった/天下をつかみかけた武将は、家臣に討たれ、あえなく世を去った/レースで賭けた馬が先頭に出て大金をつかみかけたが、ゴール直前で抜かれてしまった/留学試験に合格し、チャンスをつかみかけたが、交通事故に遭って諦めるしかなかった/最初は嫌々始めたスケートだが、コツをつかみかけたら面白くてやめられなくなった/やっと問題解決のヒントをつかみかけたものの、なかなか先に進めない/大物政治家の不正の証拠をつかみかけた捜査官が、何者かに襲われた/目撃情報を得て事件の全容をつかみかけるも、いまだ犯人は見つからない/客の信頼をつかみかけたら、後は誠意を尽くすのみだ/開業したばかりのマッサージ師は、治療に失敗し、せっかくつかみかけた固定客を失ってしまった

**つかみだす【摑み出す】** [掴[つか]む＋出す] ❶(現金、札束、証拠の品、ぬいぐるみ、獲物、猫、

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豆、ごみ、心臓)をつかみ出す(=中のものをつかんで外に出す) ❷(要点、核心、全容、特徴、真実、本質、思想)をつかみ出す(=見えていなかったものを*見つけて捉える) ❸ (コツ、リズム)をつかみ出す(=分かり始める) 
【副⁺】❶ (がっちり、しっかり、さっと、ぐいと、うまく) ❷ (しっかり、はっきり、しかと、きちんと、うまく、正確に)つかみ出す

【例文】 ❶男はポケットから現金をつかみ出し、無[む]造[ぞう]作[さ]に支払いを済ませた/強盗団のボスが袋から盗んだ札束をつかみ出し、仲間に分け与えた/敏腕刑事は、数ある押収物から証拠の品をさっとつかみ出して、鑑識に回した/彼は、クレーンゲームで目当てのぬいぐるみをつかみ出そうと奮闘している/しかけた罠[わな]から獲物をつかみ出し、檻[おり]に入れた/レスキュー隊が来て、管[くだ]にはまって動けなくなった子猫をやっとつかみ出せた/節分で、升の中から豆をつかみ出し、「福は内、鬼は外」と叫んでばらまいた/詰まった溝からごみを全部つかみ出し、水が流れるようにした/ホラー映画で、悪魔が人の心臓をつかみ出すシーンを見て気分が悪くなった ❷ 難解な論文の要点を何とかつかみ出そうと集中して読んだ/似顔絵の上[じょう]手[ず]下[へ]手[た]は、相手の特徴を正確につかみ出せるかどうかにかかっている/目に見える事象から物事の本質をつかみ出すのは難しい/多くの事例を比較して、通底する思想をつかみ出すには相当の力が必要だ ❸ 何度も練習しているうちに、ジャンプのコツをつかみ出した/社交ダンスの習い始めはぎこちなかったが、練習を重ねるうちにリズムをつかみ出した

**つかみとる【掴み取る】** [掴[つか]む＋取る] ❶(現金、宝石、おにぎり、菓子、上着、塩、ボール、魚)をつかみ取る(=つかんで取る) ❷(天下、チャンス、ポスト、栄光、勝利、成功、幸福、夢、未来、権利、自由、富、関心、心、目標、結果、合格)をつかみ取る(=強い意志を持って自分のものにする) ❸(要点、ポイント、問題点、核心、意味、真実、真意、本質、ヒント、解決の糸口、内容、流れ、雰囲気、心、思い、サイン、重要性)をつかみ取る(=見えていなかったものを*見つけて把握する) 
【副⁺】❶(ぐいと、がっちり、しっかり、うまく、正確に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、手当たり次第に) ❷ ❸ (がっちり、しっかり、うまく、正確に、確実に、最終的に)つかみ取る

【例文】 ❶ 強盗は、レジの現金をつかみ取ろうと手を伸ばしたところを捕らえられた/海賊たちは奪った宝石をつかみ取り、自分の懐に押し込んだ/子供たちは、母親が握ったおにぎりを我先につかみ取って頬張った/事件発生の知らせに、刑事たちは上着をぱっとつかみ取るや否や、部屋を飛び出した/土俵に上がった力士が塩をつかみ取り、勢いよくまいた/ボールをつかみ取ったら、すぐに味方にパスしろ❷ 下[げ]剋[こく]上[じょう]の戦国時代に、その才智で百姓の出ながら天下をつかみ取った武将がいる/長年の業界低迷の中、どうすればチャンスがつかみ取れるのだろうか/生き馬の目を抜く業界で社長のポストをつかみ取るのは、至難の業[わざ]だ/自分の腕で勝利をつかみ取れ/幼い頃から苦労続きだった少年は、人知れぬ努力で成功をつかみ取った/読者の心をつかみ取るため、さまざまな趣向を凝らした特集を組む ❸ 自分の目と耳で本質をつかみ取れば、あふれる情報に惑わされることはない/苦労の末、名をなした人々の話からは、成功のヒントをつかみ取ることができる/自殺予告には、本当は生きていたいという思いがあることをつかみ取る必要がある

【名詞形】 つかみ取り つかみ取りをする

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【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う

【例文】 河原で鮎[あゆ]のつかみ取りを体験した/子供たちは、キャンデーのつかみ取りをして楽しんだ

**つかれきる【疲れ切る】** [疲れる＋切る] ⓐ(表情、様子、顔つき、姿、声、体、神経、[人]、選手、兵士、隊員、作業員、工員、通勤客)が疲れ切る(=限界ぎりぎりまで、とことん疲れる) ⓑ(仕事、客の対応、介護、勉強、人間関係、日々の暮らし、忙しい毎日、子育て、人生、長い旅、逃亡生活、闘い、食べていくこと)に疲れ切る 
【副⁺】(心底、すっかり、ぐったり、ひどく、くたくたに、へとへとに、ふらふらに、肉体的に、精神的に)疲れ切る

【例文】 難民たちは心身ともに疲れ切った様子で、地面にぐったり横たわっていた/囚人たちには、重労働で疲れ切った体を休める所もない/激しい攻防戦で疲れ切った選手は、試合後、コートに倒れ込んだ/兵士たちは強行軍続きで疲れ切り、今にも倒れそうだ/休憩無しの単純作業ばかりで、作業員は皆疲れ切っている/職場の複雑な人間関係に疲れ切って、辞めることにした/販売ノルマに追われる忙しい毎日に、身も心も疲れ切ってしまった/毎日へとへとに疲れ切るまで働いても、生活が楽にならない/マラソンの終盤は、ふらふらに疲れ切っていたが、何とか気力でゴールインした

**つかれはてる【疲れ果てる】** [疲れる＋果てる] ⓐ (→ 「つかれきる」ⓐに同じ)が疲れ果てる(=限界までとことん疲れて、それ以上何もできない) ⓑ(→「つかれきる」ⓑに同じ。うるさい姑[しゅうとめ]、嫉妬深いパートナー)に疲れ果てる
【副⁺】(→「つかれきる」【副⁺】に同じ)疲れ果てる

【例文】 息子は深夜にアルバイトから帰ると、疲れ果てた顔つきで玄関に座り込んだ/慣れない外国暮らしで苦労している娘が、疲れ果てた声で電話して来た/終電車では、残業で疲れ果てた通勤客が眠りこけている/夜通しの肉体労働でくたくたに疲れ果て、帰宅するなり布団に倒れ込んだ/立ちっぱなしの作業で疲れ果て、足が棒のようになってしまった/夜勤から帰って来た夫は、疲れ果てて服も着替えず死んだように眠ってしまった/学生が受験勉強に疲れ果て、自殺するケースもあるそうだ/長年の逃亡生活に疲れ果てた指名手配犯が、ついに自首して来た/うるさい姑にほとほと疲れ果てて、もっぱらだんまりを決め込んでいる/夫の嫉妬に疲れ果てた妻は、離婚を決意した/夫の葬儀が終わった後は、身も心も疲れ果て、いっそ死んでしまいたいと思った/遭難した登山者は、救出された時、口もきけないほど疲れ果てていた/試合が延長戦になり、最後は疲れ果てて立ち上がれなかった

**つきあう【付き合う】** [付く＋合う] ❶([人]、女性、男性、異性、恋人、彼、彼女、友達、仲間、同級生、先輩、同僚、医者、外国人、親戚、奴[やつ]、相手の家、隣近所、町内、得意先、他社)と付き合う(=相手と親しく交際する) ❷(メディア、パソコン、車)と付き合う(=物や物事と関わる) ❸(病気、ストレス)と付き合う(=難しい対象と何とか*折り合いをつける) ❹ⓐ ([人]、先輩、友達、親、妻、夫、子供、部長、得意先、食事、お茶、酒、ゴルフ、おしゃべり、買い物、練習、麻[マー]雀[ジャン]、我が儘[まま]、気まぐれ、愚痴)に付き合う(=義理や必要上から同行したり、その相手をしたりする。行動をともにする) ⓑ(食事、夕食、酒、お茶、映画)を付き合う
【副⁺】長く、親しく、気持ちよく、分け隔てなく、気軽

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に、気楽に、気長に、真剣に、真面目に、正式に、対等に、本気で)付き合う

【例文】 ❶彼とは高校以来親しく付き合っている/彼女は誰とでも分け隔てなく付き合うので、人気がある/外国人と付き合うと文化の多様性に気づく/自分勝手な奴とは付き合い切れないよ/アパートの住人は、隣近所とはほとんど付き合っていない/「君たちお似合いだから、いっそ付き合うことにしたら」 ❷政治家はメディアとの付き合い方を学ぶ必要がある/今の時代は、パソコンと付き合うのを苦手としてはいられない/この車と付き合ってもう20年になる ❸ 生活習慣病と言われるこの病気とは気長に付き合うしかない/営業担当者は相当なストレスと付き合わざるを得ない ❹夕べは遅くまで部長に付き合って飲んでいた/得意先に付き合わされて、一緒にゴルフに行った/彼女のおしゃべりに付き合っていたら、こんな時間になった/外国から来た友達の買い物に付き合ってあげた/妻の気まぐれに付き合ってなんかいられない/「夕食を付き合ってくれませんか」/寂しい時、酒を付き合ってくれる友人がほしい/「なあ、今夜一杯付き合えよ」「ああ、ひきしぶりに付き合おうか」

【名詞形】 付き合い付き合いをする/になる
【例文】 古い仲間との付き合いを大事にしている/かかりつけの歯医者さんとはもう長い付き合いになる/我が社は他社とのお付き合いも多い/誘っても断るなんて、付き合いが悪い奴だ/彼女とは結婚を前提にしたお付き合いをしている/都会では町内付き合いが少なくなった/結婚後は相手の家と親戚付き合いをすることになる/彼は人付き合いがとてもいい

**つきあげる【突き上げる】** [突く＋上げる] ❶ⓐ(天井板、天、地表)を突き上げる(=上のものを下から勢いよく突く) ⓑ(棒、剣、槍[やり])で突き上げる ❷ (体、腹、腰、顎[あご]、腕、手、拳、指、刀)を突き上げる(=体の一部や持ち物を力いっぱい突いて上に上げる) ❸ⓐ (気持ち、怒り、喜び、悲しみ、[うれし・おかし]さ、欲望、衝動、痛み、嗚[お]咽[えつ]、吐き気、胃液)が突き上げる(=感情や感覚などが抑えられず激しく沸いてくる) ⓑ (胸、喉、食道)を/に突き上げる ❹ (幹部、責任者、上司、[上層・執行]部、警察)を突き上げる(=組織の下の者が上の者に意見や要求を出し、実現を求めて圧力をかける) 
【副⁺】❶❷(ぐっと、思い切り、力いっぱい) ❸(突然、憤然と、体の奥から)突き上げる

【例文】 ❶忍者が潜んでいそうな場所の天井板を槍で突き上げた/夜中のガス爆発で天を突き上げるような爆音が轟[とどろ]いた/昨夜の地震は、地表を突き上げるような振動を感じた ❷ 地震で、体がぐっと突き上げられるような揺れを感じた/鹿が角[つの]で相手の脇腹を突き上げ、はじき倒した/チャンピオンの強烈なアッパーが挑戦者の顎を突き上げ、リングに倒した/重量挙げの選手は、バーベルを握った両腕を思い切り突き上げ、ふんばった/優勝した走者は、右手を突き上げガッツポーズをした/出撃を前に兵士たちは掛け声と共に拳を一斉に突き上げ、奮闘を誓った ❸ 決勝戦を前に、勝ちたいという気持ちが体の奥から突き上げてきた/騙[だま]されたことへの怒りが胸に突き上げてきて息が止まりそうだ/憧れの男性から愛の告白を受け、突き上げるような喜びが全身を貫いた/友の死を知り、胸を突き上げる悲しみを抑えられない/下腹部に突き上げるような痛みを感じて病院に行った ❹ 不正疑惑の幹部を突き上げようと、組合員が続々と集まった/部下に突き上げられ、上層部の権威は弱まる一方だ

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【名詞形】 突き上げ

【補足】 名詞形は、❸❹の意味でのみ使う

【例文】 子供が餅を喉に詰まらせたので、腹部突き上げ法で応急処置をした/不祥事のせいで執行部は、組合員から突き上げを食らった/部下の激しい突き上げがもとで部長は辞職した

**つきあげる【搗き上げる】** [搗[つ]く＋上げる](米、餅、餅米)をつき上げる(=つき終えて完成する) 
【副⁺】(ふっくら、うまく、おいしく、完全に、思いどおりに)つき上げる

【例文】 餅米を蒸かした芋と一緒につき上げれば、おいしい芋餅ができる/正月前には、餅を家族皆でつき上げることにしている/朝5時までに餅一升をつき上げなければ、朝市に間[ま]に合わない

**つきあたる【突き当たる】** [突く＋当たる] ❶([人]、車、看板、岩)が([人]、ガラス戸、壁、塀、電柱、ガードレール)に突き当たる(=勢いよくぶつかる) ❷(建物、広場、公園、袋[ふくろ]小[こう]路[じ]、T字路、通り、国道、街道、線路、堤防、氷山、丘、岩盤、鉱脈、奥)に突き当たる(=それ以上、直進できない所につく) ❸ (壁、問題、課題、困難、障害、限界、事実、疑問、矛盾、ジレンマ)に突き当たる(=予期せぬ問題や事実に直面し、先に進めない) 
【副⁺】❶(どんと、わざと) ❷ (突然、すぐに、まもなく、やがて、必ず) ❸ (やがて、はたと、遠からず)突き当たる

【例文】 ❶すりはわざと人に突き当たって、ポケットから財布を抜き取る/よそに気を取られて歩いていたら、ガラス戸に突き当たってしまった/飛び出してきた猫を避けようとして、車が電柱に突き当たりそうになった/大風で飛ばされた看板が家の壁に突き当たった/斜面から転がり落ちた岩は、ガードレールに突き当たって止まった ❷真っすぐ行って突き当たったら、右に曲がってください/道に迷って、袋小路に突き当たってしまった/この道を行くとやがて国道に突き当たる/客船は北大西洋で大きな氷山に突き当たってしまった/平原を進んで行くと小さな丘に突き当たった/山を掘り進んでいくと、銅の鉱脈に突き当たった ❸ 通商交渉は壁に突き当たっていて、年内にはまとまらない/企業の合併は問題に突き当たり、やむなく白紙撤回となった/歴史をいろいろ調べていたら、はたと疑問に突き当たった/若い頃は世の中の矛盾に突き当たる度に真剣に悩んだものだ

【名詞形】 突き当たり 突き当たりになる

【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う

【例文】 突き当たりの部屋は大広間だ/通りの突き当たりには劇場がある/「突き当たりを右折してください」/この小路は突き当たりになっていて先には進めない

**つきあてる【突き当てる】** [突く＋当てる] ❶ⓐ(車、頭、手のひら、角[つの]、槍[やり]、刃物、錐[きり])を突き当てる(=強い勢いでぶつけたり、突いたりする)ⓑ(塀、ガードレール、電柱、肩、首筋、的[まと]、木札)に突き当てる ❷ (居場所、隠れ家[が]、潜伏先、アジト、敵の本拠地、賊の巣窟)を突き当てる(=捜索の結果、目標の場所を*見つける) 
【副⁺】❶(どしんと、どんと、強く、見事に)突き当てる

【例文】 ❶買ったばかりの新車を電柱に突き当てて壊してしまった/闘牛士は牛に頭をどんと突き当てられて失神した/力士が手のひらを相手の肩に突き当てて突っ張り、見事倒した/戦士は、構えた槍を見事に的に突き当てた/賊が刃物を人質の首筋に突き当て、

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警官を牽制した/江戸時代の富くじは、箱の中の木札に錐を突き当て、当たり番号を皆に示した ❷ベテラン刑事が緻密な捜査で見事に犯人の居場所を突き当てた/主犯格の隠れ家を突き当てれば、一気に捜査が進展するはずだ/犯人の潜伏先を突き当てなければ、安心できない/賊の巣窟を突き当てたら、すぐ踏み込む予定だ

**つきあわす。つきあわせる【突き合わす・突き合わせる】** [突く＋合わす・合わせる] ❶(相手)と(頭、角[つの]、額[ひたい]、顔、鼻、膝、パターン、柄[がら])を突き合わせる(=二つのものをくっつけるように近づけて*向かい合わせる) ❷(データ、数字、古文書、指紋、記録、情報、答え、要求、在庫と帳簿、引用と原典、予想と結果、原稿とゲラ、業者の話と行政資料)を突き合わせる(=複数のものを比べて、照合する) 
【副⁺】(いちいち、がっちり、ぴったりうまく、正確に)突き合わせる

【補足】 ❶は、角、顔、鼻といった体の一部を用いて近すぎる関係性を表し、それに伴う窮屈さや相手との衝突を表す場合にも使う

【例文】 ❶ 2人で頭を突き合わせて、難問に取り組んでいる/闘牛場では、2頭の牛が角をがっちり突き合わせて踏ん張っている/友達なら、いつまでも角を突き合わせていないで、そろそろ仲直りをしたらどうか/二人のボクサーは、リング上で額を突き合わせてにらみ合った/大家族が狭い部屋で鼻を突き合わせるようにして暮らしている/膝を突き合わせて、相手と談判する/パッチワークは、同じパターンばかりを突き合わせず、変化をつけたら面白い/反物を裁つ前に、柄を突き合わせ、着物の裁ち方を考える ❷ 二つのデータを突き合わせて、違いをみる/複数の古文書を突き合わせると、歴史的事実が検証できる/被疑者の指紋と現場で採取した指紋とを突き合わせれば、犯人かどうか分かる/自由回答式アンケートでは、皆の答えを突き合わせて総合的な傾向を探る/社内各部署の要求を突き合わせて、予算を決定する/原稿とゲラを突き合わせて、誤植がないか確認する/業者の話と行政資料を突き合わせて、不正がないか調べる

【名詞形】 突き合わせ 突き合わせをする

【例文】 点呼をして、名簿との突き合わせが終わったら、出発する/届いた品物と納品書の突き合わせをする/在庫と帳簿の突き合わせをして棚卸しをする

**つぎあわす・つぎあわせる【継ぎ合わす・接ぎ—/継ぎ合わせる・接ぎ—】** [つぐ＋合わす・合わせる] ⓐ(布、端[は]切[ぎ]れ、ホース、木材、板、ブロック、金属、破片、紙片、血管、部品、割れ目、画面)をつぎ合わせる(=複数の物を繋[つな]いで一つにする) ⓑ(本体に蓋[ふた]、木に竹)をつぎ合わせる 
【副⁺】(ぴったり、きっちり、ぴたりと、正確に、確実に)つぎ合わせる

【例文】 布を継ぎ合わせて袋を作った/端切れを継ぎ合わせれば、きれいなパッチワークができる/建築資材として、木材を接ぎ合わせた合板が普及している/割れた破片を接着剤で接ぎ合わせようとしたが、駄目だった/破り捨てられた紙片を拾い、接ぎ合わせて内容を読もうと試みる/金属部品をぴたりと接ぎ合わせるには、特殊な接着剤を使う/多くの部品が正確に継ぎ合わされていた/塀の割れ目をセメントで接ぎ合わせる/本体に蓋をねじでぴったり接ぎ合わせた

【名詞形】 つぎ合わせ つぎ合わせをする

【例文】 ブロックの接ぎ合わせにはコツが要る/さまざまな色の布で継ぎ合わせをして、

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ベッドカバーを作った/寄木細工の模様は、接着剤で色の異なる木材の接ぎ合わせをすることで作られている

**つきいれる【突き入れる】** [突く＋入れる] ⓐ(頭、腕、手、拳、指、くちばし、槍[やり]、剣、棹[さお]、棒、串)を突き入れる(=勢いよく突いて入れる)ⓑ(体、胸、脇腹、懐、敵の軍勢、檻[おり]、水中、炎)に突き入れる 
【副⁺】(ぐいっと、ずいと、力任せに、やみくもに)突き入れる

【例文】 相撲で相手のまわしを取るには、より早く相手の懐に両手を突き入れなければならない/殴りかかってきた相手の脇腹に拳を突き入れた/水鳥が水中にくちばしを突き入れては、小魚を獲ろうとしている/群がる敵の軍勢に向かってやみくもに槍を突き入れた/水の中にずいと棹を突き入れて船をこぎ始めた/動物の檻[おり]に棒などを突き入れないでください/キャンプでは、焚き火の中に肉を刺した串を突き入れて、豪快に調理した

**つきうごかす【突き動かす】** [突く＋動かす] ❶(石、岩、小舟)を突き動かす(=突いて動かす) ❷ⓐ(情熱、衝動、衝撃、[使命・正義]感、愛、要望、独裁主義、カリスマ性、危機感、不安、不満、怒り、世論)が突き動かす(=強い刺激を与えて、相手の行動を誘発する)ⓑ([人]、体、心、魂、気持ち、社員、国民、政府、組織、社会、政局、歴史、時代)を突き動かす 
【副⁺】(強く、深く、激しく)突き動かす

【例文】 ❶ 機械で岩石を突き動かし、塞がった道を空けた ❷不思議な衝動に突き動かされ、絵筆を取って宗教画を描き始めた/医師としての使命感に突き動かされ、被災地で医療活動を行っている/弾圧に負けず官憲の不正を告発したのは、正義感に突き動かされたためだ/親の深い愛が息子の心を突き動かし、立ち直らせた/社員たちの強い要望が社長を突き動かして、待遇改善が承認された/独裁主義が国民を戦争へと突き動かすこととなった/リーダーには、人を突き動かすカリスマ性が必要だ/リストラへの危機感が社員を突き動かして、やる気を出させた/災害が相次ぎ、不安に突き動かされた人々が占いに頼っている/民衆の不満が、混沌とした政局を突き動かし、改革を呼び起こした/いつの時代も世論には歴史を突き動かす力がある

**つきおとす【突き落とす】** [突く＋落とす] ❶ⓐ ([人]、我が子、仲間、親の敵[かたき]、車、大岩)を突き落とす(=突いて下に落とす) ⓑ (落とし穴、崖下、海、川、井戸、底、線路、千尋の谷)に突き落とす ❷ ([人])を(絶望の淵[ふち]、奈落の底、[恐怖・失望]のどん底、悲しみ、地獄)に突き落とす(=非常に悪い状態に*落とし入れる) 
【副⁺】(一気に、真っ逆さまに)突き落とす

【例文】 ❶彼は何者かに線路に突き落とされたが、すぐに助けられ事なきを得た/絶壁から突き落とされたら、命はないと思うが、なぜかドラマのヒーローは生還する/獅子は、我が子を千尋の谷に突き落として鍛えるという/子供がいたずらで落とし穴を掘り、仲間を突き落とそうと計画した/犯人は、車を海に突き落として証拠隠滅を図った/道を塞ぐ大岩を崖下に突き落とせば、通行できるようになる ❷夫の乗った飛行機が墜落したと聞いて、絶望の淵に突き落とされた/株の暴落で大損をし、奈落の底に突き落とされた思いだ/薬物疑惑で優勝を取り消された選手は、天国から地獄へ突き落とされたような感じだろう

**つきかえす【突き返す】** [突く＋返す] ❶ⓐ (剣、槍[やり])を(相手)に突き返す(=突いてきた相手に対し、こちらからも突いて返す) ⓑ (相手、体)を(剣、肩、腕)で突き返す ❷
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(盃[さかずき]、料理、金[かね]、賄賂、贈り物、指輪、見舞いの品、商品、手紙、書類、[報告・企画]書、論文)を突き返す(=出された物を*受け取らず、不快感を示してきっぱりと返す)

【副⁺】❶(思い切り、即座に、反射的に、一突きで) ❷(あっさり、きっぱり、そのまま、ぐいと、憤然と、乱暴に、つっけんどんに、素っ気なく)突き返す

【補足】 2は口語表現として「突っ返す」とも言う

【例文】 ❶突いてきた剣を素早く払って突き返す得意技で相手を倒した/敵が槍を突いて来たら、即座に突き返せ/土俵際まで押し込まれた横綱は、強烈な一突きで相手を突き返した/満員電車の中、倒れかかって来た人の体を肩で突き返してしまった ❷「こんな酒が飲めるか」と、盃を突き返された/一旦受け取った賄賂を今更突き返しても、受領の事実に変わりはない/せっかく用意した贈り物だが、突き返されたらどうしよう/彼の浮気が発覚し、婚約指輪を憤然と突き返してさっぱりした/送りつけ商法と勘違いした母が、宅配された商品を玄関で突き返そうとした/補助金の申請に行ったが、つっけんどんに書類を突き返されてしまった/苦労して書き上げた論文を、指導教授にあっさり突き返された

**つきかかる【突き掛かる】** [突く＋掛かる] ❶ⓐ([人]、相手、敵、背中、魚、獣、マント)に/を目がけて突きかかる(=突きながら向かって行く) ⓑ(ナイフ、銛[もり]、槍[やり]、角[つの]、くちばし)で突きかかる ❷ (鐘、判、弱点)を突きかかる(=まさに突こうとする) 
【副⁺】(突然、いきなり、しゃにむに、猛然と、ぐいと、ぐさりと、どんと、激しく、猛烈に)突きかかる

【例文】 ❶大きな魚を見つけ、銛で突きかかったが、逃げられた/槍[そう]術[じゅつ]の名手の祖父は、熊に槍で突きかかって見事仕留めた/サイが角で密猟者に突きかかり、追い払った/牛が闘牛士の赤いマントを目がけて突きかかろうとした/強盗にナイフで突きかかられたが、空手でたたき落とした ❷子供が寺の大きな鐘を突きかかったが、うまく突けなかった/保証人の判を突きかかったが、考え直してやめた/友と口論になり、相手の根本的な弱点を突きかかったが、逃げ道を残すことにした

**つきくずす【突き崩す】** [突く＋崩す] ❶(城塞、壁、ビル、土手、砂山、地盤、岩盤、堤防)を突き崩す(=築いた物を突いて崩す) ❷(敵陣、陣営、体制、牙城、結束、守備、支配、勢力、運動、常識、信念、アリバイ、状況、建前、信頼関係、イメージ)を突き崩す(=相手の弱点を突いて、築いたものを崩したり、混乱させる)
【副⁺】(ガラガラと、ばらばらに、足元から、根底から)突き崩す

【例文】 ❶難攻不落の城塞がもろくも突き崩され、敵に侵入された/大型の解体機械でビルを突き崩していく/せっかく作った海辺の砂山をいたずらっ子に突き崩された/堅い地盤を突き崩し、トンネルを掘る/海底の岩盤を突き崩し、ポンプを通して天然ガスを取り出す/鉄砲水が堤防を突き崩して農地に流れ込んだ ❷ 独裁政治の体制を突き崩すのは容易ではない/野党は保守党の牙城をどうしても突き崩せなかった/組合の結束を突き崩せば、後の交渉は簡単だ/固い守りを突き崩して先取点を挙げた/軍事支配を突き崩すきっかけは、民衆の草の根運動だった/反対勢力は内部から突き崩さなければならない/未知の遺跡が発見され、歴史の常識が突き崩された/犯人のアリバイを突き崩す証拠が見つかった/教育現場の建前を突き崩さなければ、自由な発想は出てこない/友の裏切りで、長年

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の信頼関係が根底から突き崩された

【名詞形】 突き崩し

【補足】 名詞形は②の意味でのみ使う

【例文】 陽動作戦で敵陣営に突き崩しをかける/相手チームのミスに乗じ、一挙に守備体制の突き崩しにかかった/当局は周到に反政府派運動の突き崩しを始めた

**つきくだく【突き砕く・搗き砕く】** [つく＋砕く] ❶(瓦、壁、岩石、地面、岩盤、コンクリート、土[つち]塊[くれ]、穀物、香辛料、ニンニク、豆)をつき砕く(=ついて細かくする) ❷ (勢い、心、気持ち、自信)を突き砕く(=弱点を突いて、*立ち直れなくする) 
【副⁺】(細かく、粗く、軽く、粉々に、木[こっ]端[ぱ]微[み]塵[じん]に)突き砕く

【例文】 ❶空手家なら10枚重ねた瓦でも簡単に突き砕くことができる/新型機械の導入で頑丈な壁が突き砕けるようになった/ハンマーで岩石を突き砕き、破片を採集する/固い地面を突き砕き、温泉を掘る/土塊を細かく突き砕いて耕地にする/数種類の香辛料をつき砕いて料理に使う/ニンニクを軽くつき砕き、炒める ❷ 先制攻撃で敵陣の勢いを突き砕き、必勝を期す/世間の非難に心を突き砕かれ、自信を失ってしまった/監督に一喝され、勝利に浮かれた気持ちが一瞬にして突き砕かれた

**つぎこむ【注ぎ込む】** [注[つ]ぐ＋込む] ⓐ (金[かね]、有り金、大金、巨費、資金、税金、予算、給料、財産、私財、技術、ノウハウ、エネルギー、労力、精魂、全精力、人生、時間、投手、兵力)をつぎ込む(=目的のために多くの資金や力などを投入する) ⓑ (ギャンブル、パチンコ、賭け事、遊び、ゲーム、買い物、投資、事業、開発、建設、研究、教育、作品、問題解決、地域紛争、軍事力の増大)につぎ込む
【副⁺】(そっくり、全部、全て、洗いざらい、惜しみなく、何もかも)つぎ込む

【例文】 莫大な金をつぎ込んだが、ロケット打ち上げは失敗に終わった/なけなしの金をオンラインゲームにつぎ込んでは、親に叱られている/賭け事に有り金をつぎ込んで妻に愛想をつかされた/ギャンブルに大金をつぎ込んで破産してしまった/核開発には常に巨費がつぎ込まれる/株式投資には、過大な資金をつぎ込まないほうがいい/税金を軍事力増大につぎ込むのはやめてほしい/半年分の給料をつぎ込んで婚約指輪を買った/私財を惜しみなく慈善事業につぎ込み、人々から感謝された/作品に精魂をつぎ込めば満足いくものができる/学者人生の大半をつぎ込んだ辞書がようやく完成した/パチンコに時間と金をつぎ込む毎日で生活が破綻してしまった/昨日の試合は、次々と投手をつぎ込む作戦で勝った

**つきころす【突き殺す】** [突く＋殺す] ⓐ (動物、魚、獲物、敵、相手、[人])を突き殺す(=突いて殺す) ⓑ(棒、槍[やり]、刀、ナイフ、銛[もり]、鉈[なた]、くちばし、角[つの])で突き殺す 
【副⁺】(ぐさっと、ずぶりと、一気に、一突きで、一瞬にして)突き殺す

【例文】 猟師は鉈を片手に熊に飛びかかり、やっと突き殺した/水辺にはくちばしで魚を突き殺して捕食する鳥がいる/犯人は、喧[けん]嘩[か]相手をナイフで突き殺して、逃走中だ/サイが突進して来たので、角で突き殺されないように逃げた

**つきころばす・つっころばす【突き転ばす・突っ転ばす】** [突く＋転ばす] (子供、老人、通行人、相手、捕虜、力士、達[だ]磨[るま])を突き転ばす(=突いて倒す) 
【副⁺】(ごろんと、ころりと、後ろから)突き転ばす

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【補足】 「つっころばす」は「つきころばす」の転。俗語表現

【例文】 散歩中の老人が、後ろから走って来た若者に突き転ばされて倒れてしまった/刑事に追われた男は、通行人を突き転ばして路地に逃げ込んだ/喧[けん]嘩[か]相手に後ろからいきなり突っ転ばされた。卑[ひ]怯[きょう]な奴[やつ]だ/捕虜を突き転ばすようにして収容所に追い立てた/小柄な力士は立ち上がった瞬間、組む間もなく横綱に突き転ばされた/達磨人形は何度突き転ばそうとしても起き上がる

**つきささる【突き刺さる】** [突く＋刺さる] ❶([とげ・針]が[手・指]、魚の骨が喉、注射針が[腕・血管]、画[が]鋲[びょう]が足の裏、ナイフが[体・胸・腹・背中]、杭[くい]が土中、矢が[相手・的・地面]、[ガラス・金属・爆弾]の破片が[体・壁]、シュートがゴールネット)に突き刺さる(=先の尖[とが]った物が他の物に深く刺さる) ❷ⓐ(言葉、一[ひと]言[こと]、問い、叱責、悲痛な声、音、冷たい風、強い日差し、視線)が突き刺さる(=心や耳などに強い刺激を受け、痛みを感じる) ⓑ(心、魂、胸、肌、耳の奥、目)に突き刺さる 
【副⁺】❶❷(すっと、グサッと、ぶすっと、深く、鋭く、真っ直ぐに) ❷(きりきりと、冷たく)突き刺さる

【例文】 ❶バラのとげが指に突き刺さって痛い/魚の骨が喉に突き刺さって、なかなか取れない/血管が細いため、注射針がうまく血管に突き刺さらない/落ちていた画鋲が足の裏に突き刺さって、痛い思いをした/被害者の背中には深々とナイフが突き刺さっていた/先陣を切った武将は、敵の放った矢が胸に突き刺さり、地面に倒れ込んだ/ガス爆発で割れたガラスの破片が壁一面に突き刺さっている/針が突き刺さるような胸痛を感じて救急車を呼んだ ❷ 師の厳しい叱責が心に深く突き刺さった/愛児を失った母親の悲痛な声が耳の奥に突き刺さって、忘れられない/極寒の戸外に出ると、冷たい風が肌に突き刺さってきた/ライバルの突き刺さるような厳しい視線に、身がすくむ思いがした

**つきさす【突き刺す】** [突く＋刺す] ❶ⓐ(地面に棒、[体・胸・心臓・腹]に[剣・刀・槍[やり]・錐[きり]・ナイフ・包丁]、[腕・患部]に[針・注射針]、[肉・魚・いも・団子]に[串・箸・フォーク]、壁に[画[が]鋲[びょう]・釘[くぎ]]、昆虫にピン、火鉢の灰に火箸、雪にストック、砂浜にスコップ)を突き刺す(=先の尖[とが]った物を対象物に突くようにして刺す) ⓑ ([串・箸・フォーク]に[肉・魚・いも・団子]、木の枝に獲物)を突き刺す ⓒ(棒で地面、[剣・刀・短刀・槍・ナイフ・包丁]で[体・胸・心臓・腹・喉・足]、[串・箸・フォーク]で[肉・魚]、ピンで[中心・昆虫])を突き刺す (尖[せん]塔[とう]が天空)を突き刺す ❷ⓐ (→「つきささる」❷ⓐに同じ)が突き刺す(=心や耳に強い刺激を与え、痛みを感じさせる) ⓑ (心、胸、肌、耳の奥)を突き刺す 
【副⁺】(→「つきささる」【副⁺】に同じ。しっかり、一気に)突き刺す

【例文】 ❶敵の脇腹に槍を突き刺して倒した/被害者はナイフで心臓を突き刺されて死んだ/針術では患部に細い針を突き刺して治療する/あとは肉に金串を突き刺せば、バーベキューの準備完了だ/捕った昆虫にピンを突き刺し、標本箱に留める/炭を整えた後、火箸を火鉢の隅の灰に突き刺した/スキー中は、雪にストックを突き刺して、小休憩を取る/フォンデュでは長いフォークに肉塊を突き刺し、卓上で揚げて食べる/昔、武家の女性は自決する時、喉を短刀で突き刺した/突然、きりきりと胃を突き刺すような痛みに襲われた ❷彼の一[ひと]言[こと]がグサッと私の心を突き刺し、衝撃で立ち上がれなかった/亡き母のことを思うと、胸を突き刺すような悲しみが込み上げる

<719>
**つきしたがう【付き従う・付き随う】** [付く＋したがう] ❶ⓐ(王、王妃、天皇、皇后、大統領、首相、将軍、藩主、殿様、社長、教授、先生、リーダー、ボス、横綱、医科長、恒星)に付き従う(=偉い人や上に立つ者の後に付いて行く)ⓑ(従者、侍従、女官、警護の者、秘書、お供[とも]、部下、学生、弟子、小姓、太刀持ち、医局員、看護師、惑星)が付き従う ❷ (大国、権力者、勝者側、リーダー)に付き従う(=強力なものに服従して配下に入る) 
【副⁺】❶(ぞろぞろと、粛々と、後ろに、背後に、左右に、そばに) ❷ (唯々諾々と、言われるままに)付き従う

【例文】 ❶国王の巡行には大勢の従者が付き従い、王室の威厳を示す/王妃の外出には必ず女官が付き従っていた/大統領が祝賀パレードの先頭を歩き、周囲には警護の者が付き従った/将軍は、付き従う者、僅か数人で視察に出かけた/江戸時代の参勤交代には大勢のお供が藩主に付き従っていた/学生たちは教授に付き従って、現地調査に出かける/横綱の土俵入りには太刀持ちが付き従う/医科長が回診する時は、医局員がぞろぞろと付き従う/新しく発見された恒星には付き従う小惑星がある ❷ 小国は大国に付き従い、何らかの庇[ひ]護[ご]を得ようとする/権力者に唯々諾々と付き従って、気に入られようとする輩[やから]がいる/戦の後[のち]、勝者側に付き従う武将が続出した/権力争いに敗れたリーダーは、付き従う部下もなく、政界から退いた

**つきすすむ【突き進む】** [突く＋進む] ❶(道、荒野、草原、ジャングル、氷の海、大海原、波間、[嵐・大雪・酷寒・酷暑・暗闇]の中、出世街道、大衆路線、王道)を突き進む(=勢いよく前に進む) ❷(ゴール、目標、夢、未来、破滅、戦争、敵陣、漁場、港、明かり)に向かって/へと突き進む(=目指すところへと前進する) 
【副⁺】(ぐんぐん、どんどん、ひたすら、一直線に、まっしぐらに、一挙に、がむしゃらに、脇目も振らず、無我夢中で)突き進む

【例文】 ❶ヌーの群れがアフリカの草原をまっしぐらに突き進む様子は壮観だ/南極観測船は基地を目指し、氷の海を突き進んで行った/軍艦が敵鑑を目がけて波間を突き進んで行く/暗闇の中を馬で突き進んだ父親の腕の中で、子供は魔王に命を取られるという歌曲がある/要領のいい課長は出世街道をまっしぐらに突き進んでいる ❷ ラグビーの選手はボールを抱え、ゴールに向かって突き進んだ/何があろうとも目標に向かって突き進もう/夢に向かってひたすら突き進める人が羨ましい/失敗を恐れず未来に向かって突き進め/帝国は内部崩壊を起こし、破滅へと突き進んでいった/このまま両国の外交関係が拗れたら、戦争に突き進むことになる/遮る敵を蹴散らしながら、敵陣に向かって突き進んで行った/サンマ漁が解禁となり、船団は一直線に漁場へと突き進んだ/ヨットは、嵐の中を港に向かって突き進んだ

**つきすすめる【突き進める】** [突く＋進める] ❶(漁場へ船、基地へ観測船、前線に援軍、被災地に支援トラック)を突き進める(=目標に向かって勢いよくどんどん進める) ❷ⓐ(考え、思考、考察、物事、見方、計画、改革、リストラ、合理化)を突き進める(=考えを深め、先に進める。また、それに従って実行していく)ⓑ(先、前方、目標)に/へと突き進める 
【副⁺】(→「つきすすむ」【副⁺】に同じ。強引に)突き進める

【例文】 ❶低気圧による荒波をものともせず、船を漁場へと突き進めた/前線に援軍を突き進め、劣勢だった味方の軍を立て直した ❷ 新しい考えをどんどん突き進めなけれ

<720>
ば、時代に遅れる/物事を前へと突き進める力が、リーダーには必要だ/若手研究者は斬新な見方を突き進めて、新しい理論を展開した/今のまま計画を突き進めれば。来年に目標に到達できる/政治改革を先に突き進めなければ、国は発展しない/企業側は強引にリストラを突き進めようとしている/会社再建のため、徹底的に合理化を突き進める必要がある

**つきそう【付き添う】** [付く＋添う] ⓐ (子供、親、祖父母、お年寄り、生徒、患者、病人医者、受験生、花嫁、タレント、犯人、遺体、棺[ひつぎ])に付き添う(=世話をするために、そばに付く) ⓑ(入院、通院、トイレ、レッスン、稽古、トレーニング、遠足、旅行、結婚式、試験、入社式、事情聴取)に付き添う
【副⁺】(ずっと、ぴったり、常に、四六時中、献身的に、夜通し)付き添う

【例文】 熱を出した赤ん坊に母親が夜通し付き添って看病した/病気の母親に付き添って病院に泊まり込む/車椅子のお年寄りが外出する時は、誰かが付き添わなければならない！完全看護の大きな病院では患者に付き添うヘルパーを断ることもある/入院中の人でも看護師が付き添えば外出できる/花嫁がお色直しをして、仲人の夫人に付き添われて式場に入って来た/人気タレントのそばには、いつもマネージャーが付き添っている/犯人は弁護士に付き添われて自首して来た/葬儀場で棺に付き添う遺族の姿が痛々しい/踊りの稽古にはいつも母が付き添って行ってくれた/トレーニング中はインストラクターが付き添い助言してくれる/幼稚園の遠足には親が付き添うことになっている/息子の入社式にまで付き添おうとする過保護の母親がいるそうだ

【名詞形】 付き添い 付き添いをする

【補足】 公用文では「付添い」と送り仮名が省略される

【例文】 介護ヘルパーに老母の付き添いを頼む/入院患者の付き添いは気配りが大切だ外国旅行には付き添いのガイドがいれば安心だ/夫と交代で入院中の子供の付き添いをする/過疎地では、医師が看護師の付き添い無しで往診に行くことが多い

**つきたおす【突き倒す】** [突く＋倒す](電柱、塀、柵、看板、トラック、[人]、相手、敵、力士、通行人、警官、子供、女性、酔っ払い)を突き倒す(=突いて倒す) 
【副⁺】(次々、どんと、乱暴に、力いっぱい、思わず)突き倒す

【例文】 クレーン車が電柱を突き倒した形で止まっている/暴走車が塀を突き倒して、敷地内に飛び込んで来た/馬上の武士が振るう槍先は、たちまち4、5人を突き倒した/関取は渾[こん]身[しん]の力で相手力士を突き倒して白星をあげた/追い詰められた犯人は、警官を突き倒して逃げ去った/角を曲がって来たトラックが、自転車に乗った子供を突き倒した/突然抱きついて来た酔っ払いを、力いっぱい突き倒してやった/先を争って客が入場しようとしたため、危うく突き倒されそうになった/人々が出口でドミノ倒しになり、突き倒された人の中には死者も出た

**つきだす【付き出す】** [付く＋出す](脂肪、筋肉、知恵、自信、気、けち、色、見通し、目星、買い手)がつき出す(=つき始める) 
【副⁺】(どんどん、やっと、次々と、続々と、徐々に)つき出す

【例文】 中年になってから、おなかの周りに脂肪がつき出した/トレーニングのおかげで、筋肉がつき出し、がっちりした体になってきた/娘は、7歳の誕生日頃からどんどん
<721>
知恵がつき出したようだ/新人研修を通して徐々に自信がつき出した/木々の葉に色がつき出したら、実りの秋の始まりだ/人間の成長において、青年期から物事に対する見通しがつき出す/売れ残った分譲マンションに、続々と買い手がつき出した
**つきだす【突き出す・描き—・搗き—】[つく＋出す]** ❶([人]、相手)を(外[そと]、前)に/へ突き出す(=体を突いたり押したりして、外や前に出す) ❷(上半身、頭、顔、唇、舌、顎[あご]、胸、腕、肘、手、拳[げん]骨[こつ]、指、腹、腰、尻、足、膝、触角)を突き出す(=体の一部を前の方に突くように出す) ❸(杯[さかずき]、皿、金[かね]、証文、ナイフ、刀、槍[やり]、切っ先、ピストル)を突き出す(=要求したり、提示したり、脅したりする目的でそれを目の前に出す) ❹(犯人、泥棒、すり、痴漢)を(交番、警察、お上[かみ])に突き出す(=悪い者を警察や管理者に連れて行って渡す) ❺(半島、岬、岩、岩礁、展望台、桟橋、建物、涼み台、庇[ひさし]、煙突、大砲、杭[くい]、枝、窓、釘[くぎ]、管、軟骨、先)が突き出す(=土地や物体の一部が他の部分よりも外側や前の方にぐっと出る) ❻(杖[つえ]、鐘、まり、餅、羽根)をつき出す(=つき始める) ❼(嘘[うそ]、悪態)をつき出す(=言い始める) 
【副⁺】❶〜❸(思い切り、ぐいと、さっと、ぬうっと、大きく、ぶっきらぼうに)突き出す
【補足】 ❺は自動詞、それ以外は他動詞としての用法である
【例文】 ❶力士は、対戦相手を土俵の外に突き出した ❷赤ん坊が、ドアの隙間から何とか頭を突き出そうとしている/車の窓から顔を突き出して、通行人に道を尋ねた/小さい女の子がふくれて、唇を突き出した/舌を思い切り前に突き出して、「あかんべえ」をする/空手の挑戦者は、顎を突き出し、チャンピオンを挑発した/太った人が腹を突き出して歩いている ❸息子は「お代わり」と言って、母親の前にカレー皿を突き出した/金貸しは証文を突き出し、返済を迫った/強盗はピストルを前に突き出し、店員を脅した ❹窃盗犯が警察に突き出された/電車の中で痴漢を見つけて、駅員に突き出した/万引きの常習犯は、問答無用で警察に突き出せ ❺インドのムンバイは、アラビア海に突き出した小さな半島にある/海に突き出した岬から見る夕日は美しい/海面から大きな岩がにょっきり突き出している/道路に突き出すようにして建てられた建物は違法だ ❻年老いて足が弱った祖父は、とうとう杖を突き出した/近所の寺で除夜の鐘を撞き出したら、いよいよ年明けだ/休み時間のチャイムと同時に、女の子たちが校庭に出て、まりを突き出した/蒸した餅米を臼[うす]に入れると、男たちがすぐ餅を搗き出した ❼幼稚園に入った息子が最近、嘘をつき出したので、叱ってやめさせた/黙秘していた被疑者が長時間の取調べに耐えかね、悪態をつき出した
【名詞形】 突き出し
【補足】 相撲の決まり手の一つでもある。「お通し」の意味でも使う
【例文】 横綱は、大関に突き出しであっさり敗れた/突き出しは、料理屋で酒の肴[さかな]として最初に出す軽い料理のことで、お通しとも言う/まずは、突き出しを肴に皆で乾杯しよう/突き出し窓を開けて風を入れる
**つきだす【点き出す】 [点く＋出す]** (火、明かり、街灯、ネオン、電気、ストーブ)がつき出す(=つき始める)
【例文】 しばらく薪[まき]がうまく燃えなかったが、風が吹いて来たら火がつき出した/夕暮れ時、家々の明かりがつき出すと、遊んでいた子供たちは帰って行った/冬になると、夕方

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の5時にはあちこちのネオンがつき出す/懐中電灯の電池を入れ替えたら、また電気がつき出した/寒い朝、ストーブがつき出すと、子供たちが起きてくる
**つきだす【着き出す】[着く＋出す]** (食卓、席、港、会場)に着き出す(=所定の場所に座り始める。到着し始める) 【副⁺】 (続々と、次々と、順番に、一斉に)着き出す
【例文】 おなかを空かせた子供たちが次々と食卓に着き出し、食堂が賑[にぎ]やかになった/試験の開始時間が近づくと、受験生たちが一斉に席に着き出した/早朝には、漁を終えた漁船が次々と港に着き出した/招待客を乗せた車が順番に晩[ばん]餐[さん]会[かい]の会場に着き出し、その度にフラッシュがたかれた
**つぎたす【注ぎ足す】[注[そそ]ぐ＋足す]** ⓐ(酒、ウイスキー、茶、コーヒー、ビール、水、油、ガソリン、ソース、たれ、つゆ、スープ、湯)をつぎ足す(=元あったものに更に加える) ⓑ(グラス、椀[わん]、鍋、水槽、風呂、浴槽、試験管)につぎ足す ⓒ(煮汁に水、味噌汁に湯、溶液に石灰水)をつぎ足す 【副⁺】(なみなみと、いっぱいに、あふれんばかりに、次から次へと)つぎ足す
【例文】 パーティーでは給仕が客のグラスに酒をつぎ足して回った/氷が解けて薄くなった水割りに、ウイスキーをつぎ足す/喫茶店でお代わり自由のコーヒーを何度もつぎ足してもらった/加湿器の水は切らさないよう絶えずつぎ足している/ランプの火が消えそうだ。すぐ油をつぎ足そう/老舗の焼き鳥屋は、長年、つぎ足されてきた秘伝のたれが自慢だ/鍋料理ではつゆをつぎ足しながら食べる/操作パネルの「たし湯」ボタンを押すと、風呂に湯がつぎ足される/豆は、煮汁が減ったら水をつぎ足してゆっくり煮詰める/インスタントの味噌汁に湯をつぎ足したら、ちょうどいい薄味になった
【名詞形】 つぎ足し つぎ足しをする
【例文】 ビールのつぎ足しはしないほうがいい/創業以来、うなぎのたれは、つぎ足しをしながら使い続けている
**つぎたす【継ぎ足す・接ぎ足す】 [つぐ＋足す]** ❶(建物、骨組み、梯[はし]子[ご]、パイプ、コード、ケーブル、布、蠟[ろう]燭[そく]、炭、薪[まき]、わら、言葉)を継ぎ足す(=元あったものに更に足して、長くしたり大きくしたりする) ❷(平屋に2階、居間にサンルーム、添え木の棒に竹、ひもに別のひも、説明に実例、冊子に年表)を継ぎ足す(=他のものを足して補う)
【例文】 ❶小屋の骨組みを接ぎ足して頑丈にする/もっと梯子を接ぎ足さなければ上まで行けない/延長コードを継ぎ足して、マイクが演壇まで届くようにした/コネクタでケーブルが継ぎ足されていた/カーテンが短いので、下に布を継ぎ足した/蠟燭が消えそうなので、新しいのを継ぎ足した/薪を継ぎ足して火が消えないようにする/わらを継ぎ足せば、大きい注[し]連[め]縄[なわ]が作れる/聴衆の反応を見て言葉を継ぎ足しながら話した ❷2階を継ぎ足せば、二世帯住宅になる/居間にサンルームを継ぎ足して広げた/添え木の棒に細い竹を接ぎ足して、茎を支える/荷造り用のひもに、別のひもを継ぎ足した/説明が足りない部分は、実例を継ぎ足して補った/第2版からは、著者の略年表を継ぎ足したい
【名詞形】 継ぎ足し 継ぎ足しをする
【例文】 建築当初とは異なり、建物の継ぎ足しで今のような形になった/火鉢の炭がすっかり白くなっていたので、継ぎ足しをした/二次電池とは、継ぎ足し充電で繰り返し使用できる電池のことである

<723>
**つきたつ【突き立つ】[突く＋立つ]** ⓐ(矢、剣、ナイフ、槍[やり]、高層ビル、煙突、木、十字架、岩[いわ]峰[みね]、霊峰)が突き立つ(=細く鋭い物が刺さっているように真っすぐ立つ) ⓑ (背中、胸、屋根、地面、空、天空、海面、中心)に突き立つ 【副⁺】(真っすぐ、深く、鋭く、垂直に)突き立つ
【補足】 口語表現として「突っ立つ」とも言う
【例文】 倒れた兵の背中には、敵の放った矢が突き立っていた/投げたナイフが真っすぐ侵入者の胸に突き立ち、息の根を止めた/都心には、天に向かって突き立つような高層ビルが立ち並んでいる/下から見上げると、工場の煙突は、空に突き立っているように高い/大聖堂の屋根には、十字架が突き立っており、遠くからでも見える/剣[つるぎ]岳[だけ]の名前は、剣のように突き立つ岩峰から名付けられたそうだ/秘境の霊峰は、突き立つように天空にそびえている
**つきたてる【突き立てる】 [突く＋立てる]** ❶ⓐ(刀、短剣、短刀、刃物、ナイフ、包丁、先端、針、斧[おの]、槍[やり]、棒、スコップ、杖[つえ]、旗、杭[くい]、枝、銃口、オール、箸、フォーク、角、牙、指、爪、つま先)を突き立てる(=突いて刺し、立てる。または、突くような形にして立てる) ⓑ(背中、胸、腹部、喉元、体、食べ物、地面、床[ゆか]、畳、襖[ふすま])に突き立てる ❷ (敵勢、獲物)を(刀、槍[やり])で突き立てる(=激しく何度も突いて攻撃する) 
【副⁺】(深々と、ぐいと、ぐさりと、ぶすりと、荒々しく、激しく、思い切り、力任せに、一気に、容赦なく)突き立てる
【補足】 ❶は口語表現として「突っ立てる」とも言う
【例文】 ❶ 敵が潜む気配を察知し、襖に向かって刀を突き立てた/強盗が刃物を畳に突き立てて、家人を脅している/特殊金属でできたケースは、ナイフを突き立てようとしてもびくともしない/巣を荒らされたスズメ蜂は、敵に対して容赦なく針を突き立てた/木を倒す作業を終え、斧を切り株に突き立てて、休んだ/伝説では、仙人が杖を地面に突き立てると、清水が湧いて来たそうだ/街道のポプラは葉が落ちた後、細い枝を天に向けて突き立てている/ご飯に箸を突き立てるのは、死者へのお供えの印だから、してはいけない/虎が牛の喉元に牙を突き立てて倒した/優勝した選手が親指を突き立ててガッツポーズをした/猫をからかっていたら、いきなり爪を突き立てられて怪[け]我[が]をした ❷ 力の限りに槍で激しく敵勢を突き立て、撃退した
**つきつける【突き付ける】 [突く＋付ける]** ❶(刃物、短剣、ナイフ、包丁、刃[やいば]、銃、銃口、マイク、指)を突きつける(=相手の体を突くように、荒々しく*差し出す) ❷([逮捕・挑戦・離縁]状、三[さん]行[くだり]半[はん]、不信任、抗議文、最[さい]後[ご]通[つう]牒[ちょう]、レッドカード、請求書、辞表、証拠、現物)を突きつける(=相手に強い態度で*差し出す) ❸(現実、要求、問題、難問、戦争の悲惨さ、ノー)を突きつける(=知らせて有無を言わせず認識させる) 
【副⁺】❶❷(いきなり、ぴたりと、びしっと、容赦なく、じかに、鼻先に、目の前に、問答無用で、真っ向から) ❸ (いきなり、容赦なく、目の前に、真っ向から)突きつける
【例文】 ❶銀行強盗が人質の首に刃物を突きつけて金[かね]を要求した/夜道で男に包丁を突きつけられ「金を出せ」と脅された/銃を突きつけて人を脅す/マスコミは取材陣が遺族に容赦なくマイクを突きつけたことで非難を浴びている ❷挑戦状を突きつければ、プライドの高いチャンピオンも、きっと受けて立つだろう/試合中に危険行為をした選手に対

<724>
し審判がレッドカードを突きつけた/ずっと家賃を滞納していたら、大[おお]家[や]に直接、請求書を突きつけられた/黙秘を続ける容疑者も、決定的証拠を突きつけられて、ついに口を割った ❸ 代表選手に選ばれたが、メダルに届かず、厳しい現実を突きつけられた/住民が規制撤回の要求を市長に突きつけたが、拒否された/環境汚染は、人類の生存に深刻な問題を突きつけている/この反戦映画は、戦争を真っ向から描いて、その悲惨さを社会に突きつけている/地方自治体による行政制度改革案に対して、市民はノーを突きつけた
**つきつめる【突き詰める】[突く＋詰める]** ❶(感情、自己、物事、本質、原点、真実、正体、理想、意味、論点、分野、道、性能、問題、疑問、原因、対策)を突き詰める(=徹底的に根[こん]本[ぽん]まで考える) ❷(一つのこと)を突き詰める(=ひたすらそれだけを思って、そこから離れられない) 
【副⁺】(とことん、どこまでも、ぎりぎりまで、深く、ひたむきに、論理的に、本気で)突き詰める
【例文】 ❶放浪の旅は、自己を突き詰めるいい機会となった/物事の本質を突き詰めなければ、真実は見えてこない/住居の原点を突き詰めれば、動物が外敵から身を守る巣にたどり着く/被告の支援団体は、冤[えん]罪[ざい]事件の真実を突き詰めようと戦っている/幽霊の正体を突き詰めて考えると、心の奥にある恐怖心だと分かった/理想を突き詰めたら、実現不可能な夢にすぎないと悟った/さまざまな議論を重ね、論点を突き詰めていき、納得できる結論が得られた/一つのことを始めたら、その道を突き詰めないと気が済まない性分だ/既存システムの性能をとことん突き詰め、画期的なシステムを開発した/外交問題を突き詰めていくと、最後は国内問題にたどり着く/事故の原因を突き詰めて考えるためには、まず現状把握が必要だ/二酸化炭素排出削減を目指す対策を突き詰めた結果、新エネルギー源の開発に成功した ❷ 「お前は神経質に考え過ぎる。あまり突き詰めて考えるなよ」/彼は突き詰めた表情で、「相談がある」と言ってきた
**つきでる【突き出る】[突く＋出る]** ❶(針、釘[くぎ]、指、マンホール)が突き出る(=表面を破って外や裏側に出る) ❷(→「突き出す」❺に同じ。目、唇、歯、顎[あご]、肩、胸、腹、腰、尻、膝)が突き出る(=土地や物や体の一部が他の部分よりも外側や前の方にぐっと出る) 【副⁺】(にょっきり、ぽっこり、ぬうっと、ぐっと、長く)突き出る
【例文】 ❶板に釘を打ち込んだら、裏側まで突き出てしまった/廃材をつかんだら、釘が突き出ていて怪[け]我[が]をした/小さい手袋に無理に手を入れたら、指が先から突き出てしまった/地震による地表の液状化で、マンホールが地面から突き出たままになっている ❷ その集落は、湾に突き出た半島の先端にある/岩が無数に突き出た崖の上に、難攻不落の要塞がある/岩礁が沖までずっと突き出ていて、格好の釣り場になっている/湖に突き出た桟橋からボートに乗る/この料亭では、夏は渓流の上に突き出た涼み台で食事ができる/戦艦の横腹から大砲が突き出ている/水面に杭[くい]が突き出ていて、そこに網がかけてある/植木の枝が塀を越えて隣家に突き出ていると文句を言われた/突き出た頰骨は、先住民族の身体的特徴だ/椎間板の一部が椎骨から突き出た状態を「椎間板ヘルニア」という/突き出ていた前歯を矯正したら、口元がすっきりした/スクワットをする時は、膝が前に突き出ないように注意する
**つきとおす【突き通す】[突く＋通す]** ❶ⓐ(岩、壁、板、畳、的、盾、鎧[よろい]、空[そら]、体、頭、肌、肉、ジャガイモ、表面、束)を突き通す(=突いて裏まで通す) ⓑ (ナイフ、槍[やり]、矛、

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矢、竹串、箸、針、針金、ピン)を/で突き通す ❷(嘘[うそ]、悪態)をつき通す(=最後まで変わらず言い続ける) 
【副⁺】❶(真っすぐ、ぶすりと、ずぶりと、深々と、鋭く)突き通す
【例文】 ❶起業するには、岩をも突き通す強い信念が必要だ/どんな壁でも突き通して透視できるレーダーが開発された/ヤマアラシの針は、ベニヤ板を突き通すほど強い/畳に太い針を突き通し、へりを縫い付けていく/射手の放った矢は、見事に的を突き通した/「矛盾」という言葉は、どんな盾も突き通す矛と、どんな矛も突き通せない盾を同時に売る中国の故事から来ている/鋭い岩山が空を突き通すように切り立っている/エビは真っすぐ竹串を突き通して焼くと、形良く仕上がる/わら束に針金を突き通してまとめる ❷我が子を守るためなら、どんな嘘もつき通す覚悟だ/補導された少年は、思いつく限りの悪態をつき通して補導員を困らせた
**つきとおる【突き通る】 [突く＋通る]** ⓐ(→「つきとおす」 ❶ⓐに同じ。地球)を突き通る(=突いて反対側まで通って抜ける) ⓑ(→「つきとおす」 ❶ⓑに同じ。軸、恐怖、音、紫外線)が突き通る 
【副⁺】(→「つきとおす」 【副⁺】に同じ)突き通る
【例文】 名手が放った矢は見事に的の中心を突き通った/ナイフを持った男ににらまれた時、恐怖が体を突き通るような感覚を覚えた/マイクをオンにした途端、頭の中を突き通るようなハウリングの音がした/紫外線が肌を突き通ると、メラニン色素が発生する/この焼き鳥用の肉は、分厚くて、竹串がうまく突き通らない/サラダ用のジャガイモは、箸が突き通るぐらいまで煮るとよい/地球は、北極と南極を突き通る地軸を中心に回っている
**つきとばす【突き飛ばす】[突く＋飛ばす]**([人]、相手、仲間、子供、お年寄り、警官、看守、通行人、犯人、敵、体、肩、背中)を突き飛ばす(=激しく突いたり、ぶつかったりして飛ばす) 
【副⁺】(突然、いきなり、思い切り、ドンと、強く、ひどく、邪険に、乱暴に、力任せに、とっさに、力いっぱい)突き飛ばす
【例文】 急に抱きついてきた男を力いっぱい突き飛ばした/腹を立てた夫が妻を突き飛ばし、怪[け]我[が]をさせた/電車が先行車両に衝突し、気がついたら2,3メートル突き飛ばされていた/酔った男が、仲間を突き飛ばして喧[けん]嘩[か]になった/小さい子供を突き飛ばすなんて許せない/お年寄りがバイクに突き飛ばされて、足の骨を折った/職務質問された男が警官を突き飛ばして逃走した/信号無視の車が通行人を突き飛ばしながら、走り去った/やくざ者が、擦れ違いざま相手の肩を突き飛ばして、難癖をつけていた/後ろから来た強盗に背中を突き飛ばされ、バッグを奪われた
**つきとめる【突き止める】[突く＋止める]** (原因、理由、証拠、動機、陰謀、事実、真相、真実、犯人、黒幕、相手、身元、正体、場所、居[い]所[どころ]、アジト、位置、在りか、行方、経路、出[で]所[どころ]、発生源、パスワード、法則、メカニズム)を突き止める(=不明な点を徹底的に調べて明らかにする) 
【副⁺】(やっと、ようやく、とことん、何とか、どうにか、ついに)突き止める
【例文】 探偵社に頼んで夫の浮気の証拠を突き止めた/事件の真相を突き止めるため、大勢の捜査員が投入された/進展のない捜査に「早く犯人を突き止めろ」と世論の非難が向けられた/汚職事件の黒幕を突き止めようと検察は必死だ/ゴシップ雑誌の記者が売れっ子俳優の交際相手を突き止め、特ダネ記事を書いた/結婚詐欺師の正体を突き止めたら、

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妻子持ちだった/さまざまな証拠を検証して、ついに犯人の居所を突き止めた/強盗団のアジトを突き止めなければ、一連の事件は終わらない/盗まれた財宝の在りかをせっかく突き止めたのに、盗賊団の守りが固くて取り戻せない/家出した息子の行方をやっと突き止め、家に連れ戻した/感染症が急激に拡大し、もはや感染経路を突き止められなくなっている/浪費癖の妻の金[かね]の出所を突き止めたら、高利の消費者金融だった/遺伝子の変異のメカニズムを突き止められれば、不治の病も治せるかもしれない
**つきぬく【突き抜く】[突く＋抜く]** ⓐ(山、岩、岩盤、地面、屋根、壁、鉄板、盾、的、胸、陣地)を突き抜く(=突いて反対側に抜ける。貫く) ⓑ(矢、砲弾、槍[やり]、先端、柱、木、根、足、高峰、電磁波、光、声、痛み)が突き抜く ⓒ ([人])が(矢、砲弾、槍、刃先、先端、竹、電磁波、電動ドリル)で突き抜く 
【副⁺】(一気に、まっしぐらに、真っすぐに、一直線に)突き抜く
【補足】 「突き抜く」は「突き抜ける」の文語表現
【例文】 岩盤を突き抜いてシェールガスを採取する/偏差値60の壁を突き抜くことができないと、難関大学は受験できない/電動ドリルを使ったら、厚い鉄板を簡単に突き抜いた/敵の陣地を突き抜くことができたら、一気に形勢が逆転する/放たれた矢は、見事に的を突き抜いた/砲弾に突き抜かれた無数の壁穴が、戦争の悲惨さを物語る/軒下の竹が屋根を突き抜かんばかりの勢いで伸びている/突然、胸を突き抜くような痛みを感じて倒れた
**つきぬける【突き抜ける】 [突く＋抜ける]** ❶ⓐ (→ 「つきぬく」ⓐに同じ。ベランダ、ホール、茂み、バリケード、内部、物質、心、脳天、全身、空気、雲、霧、雲海、雪、海底、層、成層圏、次元、最安値)を突き抜ける(=妨げるものを突いて破り、通って反対側に抜ける) ⓑ (→ 「つきぬく」ⓑに同じ。デモ隊、敵兵、飛行機、探査機、芽、トンネル、断層のずれ、川、衝撃、快感、字、株価)が突き抜ける ❷ⓐ([人]、通行人、狩猟犬、川)が突き抜ける(=向こう側へ通って抜ける) ⓑ(廊下、町、往来、路地、商店街、草原、林)を突き抜ける 【副⁺】(→ 「つきぬく」【副⁺】に同じ)突き抜ける
【例文】 ❶砲弾が壁を突き抜け、中の兵を倒した/内視鏡の先端は、血管の壁を突き抜けないよう工夫されている/「通し柱」とは、1階と2階を突き抜ける柱だ/木がベランダを突き抜けて2階まで達している/木の根っこは、土の層を突き抜け伸びて行く/高峰が白雲を突き抜けてそびえ立っている/岩を突き抜ける電磁波を使って石棺内部を透視する/灯台の光は、霧を突き抜け、航海中の船まで届く/ソプラノ歌手の声がホールを突き抜けるように響き渡った/転んだ時、全身を突き抜けるような痛みが走った/子供が古いソファの上で跳びはねているうちに、足が下まで突き抜けてしまった/デモ隊がバリケードを一気に突き抜けて乱入して来た/飛行機は、雲海を突き抜けて着陸態勢に入った/探査機が成層圏を突き抜けて、宇宙の彼[か]方[なた]へ飛び去った/芽が雪を突き抜けて顔を出している/新幹線を通すために、山を突き抜けるトンネルを掘る/大震災を起こした断層のずれは、海溝の底まで突き抜けていた/大手企業の倒産で株価が最安値を突き抜けて暴落した ❷商店街を向こう側まで突き抜けると、住宅街が広がっている/狩猟犬は林を突き抜けて、獲物を追いかけて行った/川が大草原を突き抜けて流れている
**つきのける【突き退ける・突き除ける】 [突く＋のける]**([人]、相手、店員、通行人、群

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衆、体、顔、手、胸元)を突きのける(=勢いよく突いたり、押したりして、のける)
【副⁺】(手荒く、邪険に、乱暴に)突きのける
【例文】 避難の際は、人を突きのけたりしないで落ち着いて行動してください/叱られて腹を立てた息子は、母親を突きのけるようにして部屋を飛び出した/バーゲンセールが始まると、客たちが店員を突きのけてワゴンに殺到した/新幹線の発車に間に合うように、通行人を突きのけるようにしてホームに走った/相撲の立ち合いと同時に、相手力士に顔を突きのけられてあっさり倒れてしまった/体に触ろうとした痴漢の手を突きのけた/「金[かね]を出せ」と迫る男の胸元を突きのけて逃げた
**つきはてる【尽き果てる】[尽きる＋果てる]** ⓐ(金[かね]、財源、予算、弾、食料、水、在庫、体力、気力、エネルギー、精[せい]根[こん]、寿命、命、愛[あい]想[そう]、命運、種[たね]、ネタ、話題、万策)が尽き果てる(=すっかりなくなる) ⓑ(精[せい]も根[こん]も、愛想もこそも)尽き果てる 
【副⁺】(いよいよ、とうとう、ついに、さすが、文字どおり)尽き果てる
【例文】 とうとう今日で手持ちの金が尽き果ててしまう。どうしたものか/財源が尽き果て再建計画が実行できない/もう弾も尽き果て闘う術[すべ]がない/ついに水も食料も尽き果て死を待つしかない/健康番組で取り上げられた途端、一日で納豆の在庫が尽き果てたそうだ/もう体力が尽き果て一歩も歩けない/度重なる不幸に気力が尽き果てた/寿命が尽き果てる前に、生き別れの娘に一目会いたい/たとえこの命尽き果てようとも絶対に諦めない/酒を飲んでは乱暴を繰り返す夫にほとほと愛想が尽き果てた/反乱軍はついに命運尽き果て全滅してしまった/年頃の女の子はいくら話しても話の種が尽き果てることがない/昔[むかし]気[か]質[たぎ]の無口な祖父と二人でいると、すぐ話題が尽き果ててしまう/一向に景気回復の兆しが見えず、日本経済は万策尽き果てた感がある/炎天下のフルマラソンを完走して、精も根も尽き果てた/裏切りを繰り返す彼女には愛想もこそも尽き果ててしまった
**つきはなす・つっぱなす【突き放す・突っ放す】[突く＋放す]** ❶(舟、ボート、[人]、相手)を突き放す(=突いたり、押したりして離れさせる) ❷([人]、家族、恋人、友人、生徒、相手)を突き放す(=頼ってくる相手を冷たく扱う) ❸ ([人]、相手、自分、事柄、係争)を突き放す(=特別な感情を入れず、距離を置いて見る) ❹(敵、相手)を突き放す(=差をつけて優位に立つ) 
【副⁺】❶ (荒々しく、手ひどく、力の限り、渾[こん]身[しん]の力で) ❷ (きっぱり、冷たく、邪険に、冷酷に、あえて) ❸ (厳しく、冷静に) ❹ (一気に)突き放す
【補足】 「突っ放す」は「突き放す」の転。強調した口語表現
【例文】 ❶船頭は竿[さお]を使って、舟をぐいっと川岸から突き放した/女は、抱きつこうとする酔っ払いを力の限り突き放した/カップルが暴漢に襲われ、卑[ひ]怯[きょう]にも、男はすがりつく妻を突き放して逃げた ❷ 地元議員の所に排水工事の陳情に行ったら、無理だと冷たく突き放されてしまった/生活費にも事欠き、途方に暮れて実家を頼ったが、親にも突き放された/「そうやっていつも突き放すような態度だから奥さんに出て行かれたのだ」/「今の党首では選挙に勝てない」と党員は突き放すように言った/駄目な男なのは分かっているが、なぜか突き放せない ❸たまには我が子を冷静に突き放して見ることも必要だ/自分を突き放して客観的に見つめたら、自分の愚かさが分かるはずだ ❹ 9回表の満塁ホームランで相手チームを突き放し、勝利を確実にした/あと一歩と追いすがる後続選手を突

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き放し、ゴールインした
【名詞形】 突き放し
【補足】 名詞形は、❷❹の意味で使う
【例文】 抱きしめてはくれなかったが突き放しもしなかった/本命馬は直線で対抗馬を突き放しにかかり、振り切って優勝した/首位のゴルファーはパットを決め、後続を突き放しにかかった
**つきまくる【付き捲る】[付く＋捲[まく]る]** ❶(運)がつきまくる(=偶然などが作用して、事がうまく運び続ける) ❷(飯[めし]粒、汚れ、ごみ、尾ひれ、筋肉)が付きまくる(=次々とたくさん付いたり、加わったりする)
【例文】 ❶「宝くじは当たるし、馬券も当たる。どうしてか、つきにつきまくってるなあ」/賞を総なめの上に主演女優と結婚なんて、あの映画監督、今年はつきまくっている/占いでは、今日は勝負事でつきまくる日と出た ❷「ご飯のつかないしゃもじ」と言うが使っているうちにご飯粒が付きまくってくる/子供の手の汚れが付きまくった簞[たん]笥[す]を、元のようにきれいにしたい/二人の仲をほのめかした話に尾ひれがつきまくり、来月結婚するという話にまでなっていた
**つきまくる【突き捲る・撞き—・吐き—】 [つく＋捲[まく]る]** ❶ⓐ ([人]、相手、敵、魚、獲物、氷、半鐘、弱点、痛いところ、木)をつきまくる(=勢いに任せて、盛んにつき続ける) ⓑ(棒、槍[やり]、ナイフ、銛[もり]、ピック、くちばし)で突きまくる ⓒ(相手、敵、獲物)に(槍、刀)を突きまくる ❷ (ため息、嘘[うそ]、悪態)を吐きまくる(=異常なほど盛んにつき続ける) 
【副⁺】(ただ、やたらに、やみくもに)つきまくる
【例文】 ❶妻を殺され、憎しみに燃えた夫は犯人の男をナイフで突きまくった/「戦場では、ひるまず敵を突いて突いて突きまくれ」/初陣の若武者はいざ敵を前にして、やみくもに槍を突きまくるしかなかった/この頑丈な銛で大物のカジキを突きまくって仕留めた/短時間で氷塊をアイスピックで突きまくり、細かい氷にして、冷たい料理の下に敷く/あの大火の時は、半鐘を撞きまくって、村人に知らせた/相手の弱点を突きまくって、勝負に勝った/女房に痛いところを突きまくられて、何も言い返せない/キツツキは気に入った場所を見つけると、目にも止まらぬ速さで木を突きまくる ❷異動を命じられた上司が、一日中ため息を吐きまくっていた/嘘を吐きまくる生徒をどう扱っていいのか分からない/怒った客はあらん限りの悪態を吐きまくった挙句、店を出て行った
**つきまぜる【搗き混ぜる・搗き交ぜる】 [搗く＋まぜる]** ❶ (米と麹[こうじ]、芋と砂糖、ホタテと豆腐、穀物、乳、材料)をつき混ぜる(=ついて*混ぜ合わせる) ❷(棒、すりこ木)でつき混ぜる ❸(尊敬と軽蔑、事実と虚構、嘘[うそ]と真[まこと]、あることないこと、現在と過去、異質のもの、秋の味覚、学説)をつき交ぜる(=異なるものを交ぜて合わせる)
【補足】 「混ぜる」は混合を表し、「交ぜる」は違ったものを入れる意
【例文】 ❶甘酒を作るには、まず炊いた餅米と米麹をつき混ぜる/芋に白砂糖を加えてすりこ木でつき混ぜ、菓子を作る/その肉は、ホタテと豆腐をつき混ぜたような味がした/モンゴルでは馬の乳を革袋に入れ、棒でつき混ぜて馬乳酒を作る ❷ 老いて頑固な監督に、尊敬と軽蔑をつき交ぜたような感情を抱く/事実と虚構をつき交ぜたストーリーは迫力満点だ/体験談をあることないことつき交ぜて面白おかしく話した/栗[くり]やきのこ、ぎん

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なんなど秋の味覚をつき交ぜた料理が出された
**つきまとう【付き纏う】 [付く＋纏[まと]う]** ❶([人]、ストーカー、スパイ、刑事、カメラマン、ファン)がつきまとう(=煩わしいほどそばについて回る) ❷(苦労、困難、問題、危険、不安、恐怖、懸念、焦り、[よそよそし・不自然]さ、嫌な後味、罪の意識、イメージ、疑問、違和感、噂[うわさ]、犯罪の匂い、影、霊)がつきまとう(=ついて離れない) 
【副⁺】(一生涯、絶えず、いつまでも、常に、しつこく、しぶとく、執念深く、執[しつ]拗[よう]に、身辺に、そばに)つきまとう
【例文】 ❶変な男につきまとわれて困っている/別れた恋人にしつこくつきまとっていたストーカーが訴えられた/執[しつ]拗[よう]に刑事につきまとわれて、被疑者はついに尻尾を出した/有名人は絶えずカメラマンにつきまとわれて気の毒だ/「いい年をしてアイドルにつきまとうのはやめなさい」 ❷増税案には国民の反対など大きな困難がつきまとう/最先端医療には、少なからず危険がつきまとうものだ/原発の稼働には常に不安がつきまとう/試験に失敗するのではないかという焦りにつきまとわれて眠れない/彼の態度にはいつも不自然さがつきまとう。スパイではないか/いつまでも悪徳政治家のイメージがつきまとい、とうとう大臣になれなかった/汚職に対する首相の答弁には疑問がつきまとい、払拭されていない/常に黒い噂がつきまとっていた大物政治家がついに逮捕された/自殺した俳優には、いつも不幸の影がつきまとっていた
【名詞形】 つきまとい
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 有名人はつきまといのカメラマンからいかに身を隠すかに腐心している/相手の行動を監視したり、待ち伏せしたりするつきまといなどの行為者をストーカーという
**つきもどす【突き戻す】[突く＋戻す]** ❶([人]、相手、扉、材木、小舟、球)を突き戻す(=突いて元の方向に戻す) ❷ (→ 「つきかえす」❷ に同じ)を突き戻す(=出された物を*受け取らず、突くように相手の方へ戻す) 
【副⁺】(一気に、乱暴に)突き戻す
【例文】 ❶やっと工場が再建できた矢先の事故で、また出発点に突き戻されてしまった/土俵際で粘った横綱は、相手を土俵中央に突き戻し、形勢を逆転した/強風で閉まりかけた重い扉を両手で突き戻した/倒れかかって来た材木を突き戻そうとしたが無理だった ❷気に食わぬ部下が宴席で差し出した盃を突き戻してやった/患者は、薬の入ったコップを嫌がって看護師に突き戻した/あの清廉潔白な政治家には、付け届けをしても突き戻されるだけだ/店員の態度に腹を立てた客は、乱暴に商品を突き戻した/ビザの申請に行ったが、書類に記入漏れがあって、窓口の担当者に突き戻されてしまった
**つきやぶる【突き破る】[突く＋破る]** ❶(襖[ふすま]、壁、天井、屋根、ガラス、窓、ドア、網戸、金網、フェンス、ガードレール、アスファルト、皮膚、鼓膜、脳天、心臓、雨雲、静寂)を突き破る(=強い力で突いて破る) ❷(敵、包囲網、殻、目に見えぬ壁、ガラスの天井、常識、概念、限界、タブー)を突き破る(=敵や障害物を強い力で破る) 
【副⁺】(突然、しゃにむに、軽く、簡単に、滅茶苦茶に、一気に、一瞬で)突き破る
【例文】 ❶取っ組み合いをしていた兄弟が襖にぶつかり突き破ってしまった/強風で倒れた大木が屋根を一瞬で突き破った/運転を誤った車がショーウィンドーを突き破って飛び込んだ/人質救出隊は窓ガラスを一気に突き破って室内に突入した/ペットの大型犬に

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網戸を突き破られてしまった/クレーン車のアームが事故防止用のフェンスを突き破る瞬間を目撃した/トラックが高速道路のガードレールを突き破り斜面に転落した/厚い雨雲を突き破るように稲妻が閃[ひらめ]いた/寝ていたら、静寂を突き破る女性の悲鳴が聞こえた ❷ 昔は歩兵が突進して敵を突き破るしか方法がなかった/知力を尽くして敵の包囲網を突き破ろう/今こそ古い殻を突き破り、新しい世界に挑戦する時だ/国内トップのゴルファーもメジャー大会制覇という厚い壁を突き破れないでいる/幼児を抱え寡婦となった祖母は女性の自立を認めない当時の常識を突き破り、40歳で医者になった
**つぎわける【注ぎ分ける】 [注[つ]ぐ＋分ける]** ⓐ(飲み物、酒、ビール、ワイン、シャンパンお茶、ジュース、コーヒー、味噌汁、豚汁、スープ、シチュー、ご飯、おかず)をつぎ分ける(=ついで分ける) ⓑ(グラス、コップ、容器、お椀[わん])につぎ分ける ⓒ(家族、子供、客、仲間、皆、全員)につぎ分ける 
【副⁺】(ぴったり、均等に、公平に、平等に、人数分に)つぎ分ける
【例文】 大瓶のビールを仲間のコップにつぎ分けた/テイスティングの後、ソムリエが客にワインをつぎ分けていった/シャンパンが各自のグラスにつぎ分けられたら、乾杯だ/急須のお茶を均等につぎ分けて、客に出した/1本しかないジュースを3人の子供につぎ分けてやった/均等につぎ分けられた豚汁が、避難所にいる全員に振る舞われた/中華料理店では、給仕が円卓の客にスープをつぎ分けてくれる/「鍋のシチューをテーブルの皆につぎ分けてください」/給食当番が、ご飯と味[み]噌[そ]汁[しる]を上手につぎ分けていった
**つくしきる【尽くし切る】[尽くす＋切る]** ❶(全て、力、全力、死力、手、手立て、本分、最善、ベスト、誠意、忠誠、論議)を尽くし切る(=最後まで完全に尽くす) ❷(愛する人、家族、人々、客、家、会社、社会、地域、国、祖国、主君)に尽くし切る(=相手のために最後まで徹底的に尽力する) ❸(国の復興、[医学・故郷]の発展、子女教育、地域医療、戦災孤児救済、平和の実現)に尽くし切る(=そのことに身を捧[ささ]げ、全力で最後まで働く) 
【副⁺】(とことん、全身全霊で、骨身惜しまず、最後まで)尽くし切る
【例文】 ❶何があろうが、諦めずに全てを尽くし切ろう/こんな結果で君は力を尽くし切ったと言えるか/決勝戦は両者が最後まで死力を尽くし切る壮絶な戦いとなった/家族のことは、あらゆる手を尽くし切ってでも守る覚悟だ/大切なのは、いかに自己の本分を尽くし切るかということだ/部下のため最善を尽くし切らなければ、指導者とは言えない/医療現場では、なす術[すべ]がなく、ただ誠意を尽くし切るしかないこともある/侍たるもの、主君に忠誠を尽くし切らねばならぬ/懸案事項については論議を尽くし切ったので、後は結果に従う ❷愛する人にとことん尽くし切ったから、先に逝かれても悔いはない/弊社のモットーは人、お客様に心から尽くし切ることです/祖国に尽くし切り、命を捧げた愛国の士を慰霊する ❸ 過疎地の医師は自らの病も顧みず、地域医療に尽くし切った/マザー・テレサは貧しい人々の救済に尽くし切り、生涯を終えた/女史は、私財を投げうち、その半生を戦災孤児の救済に尽くし切った
**つくしきれる【尽くし切れる】[尽くす＋切れる]** ❶(→「つくしきる」❶に同じ)を尽くし切れる(=最後まで完全に尽くすことができる) ❷(→「つくしきる」❷に同じ)に尽くし切れる(=相手のために最後まで徹底的に尽力することができる) ❸(→「つくしきる」❸に同じ)に尽くし切れる(=そのことに身を捧げ、全力で最後まで働くことができる)

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❹(筆舌、言葉)に尽くし切れない(=文字や言葉でとうてい表現できない) 
【副⁺】(→「つくしきる」【副⁺】に同じ)尽くし切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶メダルは取れなかったが、全力を尽くし切れたので満足だ/対策の手を尽くし切れず、会社を倒産させてしまった/どうすれば自己の本分を尽くし切れるのだろうか/試合本番でベストを尽くし切れなかったことが悔やまれる ❷ 世話になった養父母にはどんなに尽くしても尽くし切れない ❸ 故郷の発展に尽くし切れないまま、市長の任期を終えるのは不本意だ ❹ 被災地の惨状は筆舌に尽くし切れない/言葉に尽くし切れないほど、妻には感謝している
**つくしぬく【尽くし抜く】[尽くす＋抜く]** ❶(→「つくしきる」❶に同じ)を尽くし抜く(=困難を*乗り越えて、最後まで尽くす) ❷(→「つくしきる」❷に同じ)に尽くし抜く(=相手のために困難を*乗り越えて最後まで尽力する) ❸(→「つくしきる」❸に同じ)に尽くし抜く(=目的のために、困難を*乗り越え全力で最後まで働く) 
【副⁺】(とことん、ひたすら、長い間[あいだ]、一生懸命、精いっぱい、一貫して、骨身を惜しまず、変わらず、最後まで、身を挺[てい]して)尽くし抜く
【例文】 ❶どんな困難があろうとも、目的を達成するまで全力を尽くし抜きたい/君は最後まで死力を尽くし抜く覚悟があるか/卒業生には、逆境の時にも最善を尽くし抜く、そんな生き方を期待する/難儀に耐え、主君に忠義を尽くし抜くという「忠臣蔵」は日本人の好む歌舞伎の演目だ ❷ 封[ほう]建[けん]社会では、女性は婚家に尽くし抜くことを強いられた/長い間、国に尽くし抜いた立派な人物が、政変で命を奪われた/出世のためひたすら会社に尽くし抜けなどという考えは時代遅れだ ❸ 指導者には、疲弊した国の復興に尽くし抜く姿勢を示してほしい/社会の底辺にいる人々の救済に尽くし抜いた一人の僧がいた
**つぐないきる【償い切る】[償う＋切る]** (罪、過ち、過失、悪業、過去、損害、傷、苦痛)を償い切る(=最後まで完全に償う) 
【副⁺】(真剣に、誠実に、最後まで、一生かけて)償い切る
【例文】 凶悪犯は極刑に処されれば、罪を償い切ったと言えるのだろうか/自分が犯した過ちを償い切るまで、幸せになるわけにはいかない/殺人犯がどう悔い改めようと、過去を償い切ることは不可能に近い/事故を起こした航空会社は遺族に寄り添い、最後まで償い切る覚悟でいるようだ
**つぐないきれる【償い切れる】[償う＋切れる]** (→「つぐないきる」に同じ)を償い切れる(=最後まで完全に償うことができる) 
【副⁺】(→「つぐないきる」【副⁺】に同じ)償い切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 我が子を置き去りにした罪は、どんなに償っても、償い切れない/殺人という大罪は、永遠に償い切れないものだ/私の何気ない一[ひと]言[こと]が、友の心に、一生かけても償い切れないほどの傷を残した/被害者が受けた苦痛は、どんなに金[かね]を積まれても償い切れるものではない
**つくりあがる【作り上がる・造り—・創り—】[つくる＋上がる]** ❶(作品、オブジェ、彫像、製品、城郭、地図、人格、身体、組織、スタイル、番組、関係、システム、構造)がつくり上がる(=完成する) ❷(話、虚像、イメージ、人物像)が作り上がる(=実際にはな

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い物事が実在するようにされる) 
【副⁺】(しっかり、やっと、きちんと、新しく、うまく、簡単に、完全に、完璧に、見事に、立派に)つくり上がる
【補足】 他動詞の「作り上げる」に対応する自動詞として「作り上がる」から作られたと推定されるが、さして一般的ではない。❷は「作り上げられる」で言い換えが可能
【例文】 ❶CMが完全に作り上がる前に、スポンサーの意見を聞く/新社屋のロビーに置かれる彫像が造り上がるのが楽しみだ ❷ 本人の知らないところで、実際とは異なる成功話が作り上がっていた/歴史上の人物は、一部の評価のみから、ステレオタイプの人物像が作り上がってしまうものだ
**つくりあげる【作り上げる・造り—・創り—】 [つくる＋上げる]** ❶ (→ 「つくりあがる」❶ に同じ。体制、仕組み、状況、環境)をつくり上げる(=完成させる) ❷(→「つくりあがる」❶に同じ。アリバイ)を作り上げる(=実際にはない物事を実在するかのように作る) 
【副⁺】(→「つくりあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、こつこつ、着実に、やっとの思いで、苦労の末に、精魂込めて、心血を注いで)つくり上げる
【例文】 ❶締切までに作品を作り上げるのは無理だ/精魂込めて作り上げたオブジェが受賞した/開発チームが総力を結集して作り上げた新製品が好評だ/この城郭を造り上げるのにどれくらいの年月を費やしたのだろう/一流のスポーツ選手は、どんな訓練にも耐えられる体を作り上げている/知事選に勝つには、強固な選挙組織を作り上げる必要がある/変化の激しい社会に対応できるよう、画期的なニュース番組を作り上げたい/教師と生徒の間に信頼関係を作り上げることが重要だ/組織の活性化のために、優秀な人材が正当に評価されるシステムを作り上げよう/自己循環型の経済構造を作り上げれば、資源不足問題は解決する ❷綿密に作り上げられた偽のアリバイを見抜くのは難しい/大衆は、作り上げられたアイドルの虚像を愛しているのだ/一度作り上げられたイメージを崩すのは容易ではない
**つくりかえる【作り替える・造り—/作り変える・造り—】[つくる＋かえる]** (眼鏡、指輪、ネックレス、服、スーツ、ジーンズ、料理、内装、家具、社殿、家、橋、社会、町、国、世界、歴史、システム、制度、マニュアル、小説、プラン、旅程、作品、細部)を([新しい・別の]もの)につくり替える(=今ある物の代わりに新しい物を作る。今ある物を使って別の物を作る) 【副⁺】(すっかり、新しく、新たに、自由に、完全に、勝手に、簡単に、自在に、見事に)つくり替える
【例文】 老眼が進んだので眼鏡を作り替えたい/翡[ひ]翠[すい]の指輪をペンダントに作り替える/夫の服を子供用に作り替えた/太ったので、スーツを作り替えなければならない/注文した料理と違っていたので、作り替えてもらった/内装を和風から洋風に作り替える/伊勢神宮では、20年ごとに社殿を造り替える/家を二世帯住宅に造り替えた/建設後50年以上たった橋を造り替えたいが、予算がなくて造り替えられない/たった一人の力で社会を作り替えようとしても無理だ/オリンピック開催で、その町は見事な近代都市に造り替えられた/独裁国家を民主国家に作り替えることが、新政府の使命だ/インターネットの登場が世界を作り替えた/所詮、歴史は勝者に都合の良いように作り替えられてきたものだ/古いマニュアルを新しく作り替える/自作の小説でも映画用の脚本に作り替えるのは容易ではない/事業プランの大筋は変えずに、細部を作り替えれば、実行可能になる

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【名詞形】 つくり替え つくり替えをする
【例文】 家具の作り替えは当店にお任せください/新築の家に合わせて、庭師に造り替えをしてもらった
**つくりだす【作り出す・造り—・創り—】[つくる＋出す]** ❶ (新しいもの、作品、製品、自動車、金[かね]、香り、音楽、映画、状態、イメージ、文化、習慣、世界、環境、景観、空間、雰囲気、社会、システム、流れ)をつくり出す(=新しく作る) ❷(→❶に同じ。資料、食事、野菜)を作り出す(=作り始める) 
【副⁺】❶(ついに、新たに、簡単に、大量に、見事に、人工的に) ❷ (まず、いきなり、急いで、慌てて、態勢を整えて)つくり出す
【例文】 ❶社員には、自ら新しいものを創り出す能力が求められる/「君にしか作れない独自の作品を作り出せ」/新しい機械の導入で効率よく製品を作り出せるようになった/新工場は、1日数千台の自動車を造り出す能力がある/昔から錬金術師が金を造り出そうと試みてきた/模型で地震と同じ状態を作り出して実験する/製品にぴったりのイメージが作り出せるかは、CM作家の腕次第だ/元[げん]禄[ろく]時代は、町人たちが独自の文化を創り出した/天才的な芸術家は、皆、独自の世界を作り出す/カッパドキアでは、凝灰岩の台地が風雨に浸食され、奇怪な景観を作り出している/展示室ごとに異なる美的空間を作り出すよう工夫を凝らす/事故によって原子力発電に反対する流れが作り出された ❷古典的作風の彫刻家が前衛的な作品を作り出したのは50歳の時だ/国内生産中心だったメーカーが、海外で製品を作り出した/日本で液晶テレビが作られ出したのは、1980年代のことだ/社会派で知られる映画監督が今年になって急に娯楽映画を作り出した/やっとデータが揃[そろ]ったので、今日から発表資料を作り出した/母は帰るなり、慌てて食事を作り出した
**つくりたてる【作り立てる】 [作る＋立てる]** ❶(女性、娘、子供)を作り立てる(=人目につくように派手に装う。また装わせる) ❷(住まい、行列)を作り立てる(=こしらえて、完成する) 
【副⁺】❶(派手に、華々しく、頭のてっぺんから足の先まで、目立つように)作り立てる
【例文】 ❶自慢の娘を王女様のように作り立ててパーティーに同伴した/花嫁衣装で作り立てれば、お転婆娘も少しはしおらしく見える/生まれながらの貴婦人は、ことさら作り立てずとも気品がある/頭のてっぺんから足の先まで作り立てても、話をさせれば田舎娘であることがばれる ❷ 祭りの日は、平安時代さながらに作り立てられた行列が、街中を練り歩く
【名詞形】 作り立て(=できてすぐ、間もない様子)
【補足】 名詞形は「作る」に「〜して間がない」の意の接尾辞「〜たて」が接続したと考えることもできる
【例文】 料理は作り立てが一番おいしい/作り立てのホヤホヤを召し上がれ
**つくりつける 【作り付ける・造り付ける】[つくる＋付ける]** ❶ⓐ(棚、戸棚、机、引き出し、ベッド、家具、手すり)を作り付ける(=建物の一部として*取り付ける) ⓑ (壁、部屋、クローゼット、入口、廊下)に作り付ける ❷ (料理、弁当、洋服)を作りつけている(=作ることに慣れている)
【補足】 ❷は、「作りつけている」の形で使う
【例文】 ❶戸棚は皆作りつけてあるので、地震があっても倒れない/増築する書斎には、

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壁一面に本棚を作りつけようと思う/図書室には、横長の机が作りつけてある/クローゼットに引き出しを作りつければ、箪[たん]笥[す]は不要だ/玄関に手すりを作りつけてもらった ❷ 単身赴任だが、料理は作りつけている/息子の高校では給食がない。これまで弁当を作りつけていないので大変だ/母は若い頃に洋裁を学び、以来、洋服を作りつけている
【名詞形】 作り付け 作り付けにする/なる
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 仕事部屋には作り付けの書棚があり、専門書が並んでいる/ゲストハウスの部屋は、二段ベッドを作り付けにする予定だ/この貸別荘は、収納家具が作り付けになっている
**つくりなおす【作り直す・造り直す】 [つくる＋直す]** ❶(→「つくりかえる」に同じ)を([新しい・別の]もの)につくり直す(=今あるものの代わりに新たな別のものを作る) ❷(スーツ、家具、花壇、家、規則、地図、マニュアル、文章、計画、ポスター、書類、資料、料理、ソース)を作り直す(=不具合を修正してより良いものにする) 
【副⁺】❶(→「つくりかえる」【副⁺】に同じ。再度、改めて、一から、最初から) ❷ (じっくり、何とか、すぐに、慌てて、急いで)つくり直す
【例文】 ❶母の真珠の首飾りをほどき、玉を追加して、娘二人のネックレスに作り直す/着古したジーンズを子供用のバッグに作り直したら、好評だった/地震で倒壊した社殿を造り直そうという動きが広がっている/最後に塩を入れ過ぎ、最初から料理を作り直す羽目になった/列車事故の影響で、旅程を一から作り直さなければならなくなった/納得がいかない作品は、もう一度作り直せばいい ❷ スーツの襟を今風の細身に作り直せば、まだまだ着られる/ルールは、社会情勢に併せて作り直されるべきだ/最新技術の導入で、より正確な地図に作り直すことができた/パソコンで資料を作ってあれば、文章を作り直すのも簡単だ/窓口で不備を指摘され、補助金の申請書類を作り直した/発表資料のデータに誤りがあったので、作り直さざるを得なかった
【名詞形】 作り直し作り直しをする/になる
【例文】 苦労して作ったプレゼン資料の作り直しを命じられた/主演俳優の降板でポスターが作り直しになった/料理長のOKが出るまで、何度もソースの作り直しをさせられた
**つけあがらす・つけあがらせる【付け上がらす・付け上がらせる】[付ける＋上がらす・上がらせる]** (相手、[人]、子供、生徒、部下、客、クレーマー、敵、相手国、犯罪者)を付け上がらせる(=寛大な態度を取ったために、相手を増長させる) 
【副⁺】(どんどん、ますます、更に、一層、どこまでも、余計に、逆に、平気で)付け上がらせる
【例文】 これ以上譲歩すれば、相手を付け上がらせることになる/「今でも頭が上がらないのに、これ以上妻を付け上がらせないでくれ」/甘い顔をして子供を付け上がらせてはいけない/「『お客様は神様だ』なんて言葉が、非常識な客を付け上がらせるんだよ」/現政権の弱腰外交では相手国を付け上がらせるばかりだ
**つけあがる【付け上がる】[付ける＋上がる]** (→「つけあがらす・つけあがらせる」に同じ)が付け上がる(=相手が寛大な態度を取るので、それに乗じて増長する) 
【副⁺】(→「つけあがらす・つけあがらせる」に同じ。すぐ)付け上がる

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【例文】 「成績がいいからって、付け上がるなよ」/「優しくしてやりゃ、付け上がりやがって」/女房が甘い顔をすれば、だらしない亭主はますます付け上がる/「課長の君が下[した]手[て]に出ると、ますます部下が付け上がるぞ」/クレーマーは丁寧に応対していると、どんどん付け上がる
**つけあがる【漬け上がる】[漬ける＋上がる]** ❶(野菜、キュウリ、ナス、大根、白菜、カブ、ラッキョウ、梅)が漬け上がる(=漬物にする野菜がちょうどよく漬かる) ❷(漬物、浅漬け、糠[ぬか]漬け、味[み]噌[そ]漬け、沢[たく]庵[わん]、梅干し、ピクルス、キムチ、肉、魚、なれ寿[ず]司[し])が漬け上がる(=漬物やなれ寿司がおいしくできる) 
【副⁺】(あっさり、おいしく、色よく、うまく、程よく、簡単に、上手に、一晩で)漬け上がる
【例文】 ❶浅漬けのキュウリがおいしく漬け上がった/夏場、糠味噌はよく発酵するから、早く漬け上がる/梅は重しをかけ過ぎると柔らかく漬け上がらない ❷浅漬けなら一晩で漬け上がる/京都で冬の訪れを感じるのは、千枚漬けが漬け上がる頃だという/糠漬けがおいしく漬け上がるかどうかは糠床次第だ/沢庵が漬け上がったら、早速娘に送ってあげよう/今年もうまく梅干しが漬け上がった
【名詞形】 漬け上がり
【例文】 キムチは辛めの漬け上がりにしたい/今年の沢庵は、丁度良い漬け上がりになった/梅干しの漬け上がりが待ち遠しい
**つけあぐねる 【付け倦ねる】[付ける＋倦[あぐ]ねる]** (名前、タイトル、点数、順位、予想、見通し、段取り、決心、判断)を付けあぐねる(=なかなか付けられないで困る)
【補足】 「付けあぐむ」は、うまくできなくてただ困り果てた状態。「付けあぐねる」は同様の状態にあっても次の局面への展開を見据えている
【例文】 我が子の名前を付けあぐねた結果、占い師に頼ることにした/いろいろな思わくが交錯して新作のタイトルを付けあぐねている/最終選考に残った者はいずれも優秀で、審査員も順位を付けあぐねたようだ/株価の予想を付けあぐねているが、締め切りが迫っている/販路が先細りする中、見通しを付けあぐねた営業担当者は、社長に相談した
**つけあぐねる【点け倦ねる】[点[つ]ける＋倦[あぐ]ねる]** (火、線香、蠟[ろう]燭[そく]、ライター、マッチ、炭火、キャンプファイアー、ガスコンロ、ランプ、[薪[まき]・石炭]ストーブ、テレビ)をつけあぐねる(=うまくつけられないで困る)
【補足】 「点けあぐむ」は、うまくできなくてただ困り果てた状態。「点けあぐねる」は同様の状態にあっても次の局面への展開を見据えている
【例文】 握力の落ちた高齢者には、ライターを押す部分が固過ぎて、火をつけあぐねることがある/コンロの自動点火が当たり前の今[こん]日[にち]、マッチの火をつけあぐねる子が多いらしい/ガスコンロの火をつけあぐねた母に呼ばれて調べると、電池が切れていた/キャンプファイアーの火をつけあぐね、湿った薪を乾いた薪と交換してやっと火がついた/墓参の時、風が強くて、蠟燭や線香をつけあぐねた経験から、風除けになるものを用意した/多機能リモコンはボタンが多すぎて、テレビをつけあぐねる老人もいる
**つけあぐねる【着け倦ねる】[着ける＋倦[あぐ]ねる]** ⓐ(車、タクシー、トラック、船、ヘリコプター)を着けあぐねる(=うまくその場所に止められないで困る) ⓑ(場所、入口、車寄せ、裏口、搬出口、料金所、桟橋、ヘリポート、現場、定位置)に着けあぐねる

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【補足】 「着けあぐむ」は、その場所に着けられずに困り果てた状態。「着けあぐねる」は同様の状態にあっても次の局面への展開を見据えている
【例文】 免許取り立てで、道路のパーキングスペースにさえ車を着けあぐねることがある/マンションの入口にタクシーを着けあぐねたので、近くの車道で友人を降ろした/荒波の中、桟橋に着けあぐねた漁船は、波が収まるまで近くで待機した/強風でヘリコプターを遭難現場に着けあぐねた。それでも、風が弱まった時を狙って再度試みることにした
**つけあぐむ【付け倦む】** ☞つけあぐねる【付け倦ねる】
**つけあぐむ【点け倦む】** ☞つけあぐねる【点け倦ねる】
**つけあぐむ【着け倦む】** ☞つけあぐねる【着け倦ねる】
**あわす・つけあわせる【付け合わす・付け合わせる】[付ける＋合わす・合わせる]** ❶(パイプ、部品、板、ボード、折れた骨、注文)を付け合わせる(=別々のものを付けて合わせる) ❷(料理)に(野菜、サラダ、トマト、大葉、刺身のつま、ワサビ、ショウガ、薬味)を付け合わせる(=主となるものに添えて合わせる)
【例文】 ❶細かい部品を定位置に付け合わせる作業が難しい/2枚の板を接着剤でぴったり付け合わせる/コンクリートの下地の上に石[せっ]膏[こう]ボードを付け合わせて外壁にする/ばらばらに折れた骨をプレートとボルトで付け合わせる手術を受けた/売注文と買注文を組み合わせ、取引所を通さずに売買することを「注文を付け合わせる」という ❷ ステーキには人参やポテトなどを付け合わせる/ワサビやショウガを付け合わせれば刺身の盛り合わせの出来上がりだ
【名詞形】 付け合わせ 付け合わせにする/なる
【例文】 壁紙の付け合わせ部分が剥がれてきてしまった/カレーライスの付け合わせは福神漬けが定番だ/丼物には漬物と味噌汁が付け合わせで出てくる/刻んだキャベツをとんかつの付け合わせにする/旬のさまざまな野菜がメイン料理の付け合わせになって出される
**つけいる【付け入る】[付ける＋入[い]る]** (混乱、不在、油断、弱み、ミス、隙、余地、親切心、善意の気持ち)につけ入る(=相手の弱みなどをつかんでうまく利用する) 
【副⁺】(やすやすと、巧みに、徹底的に)つけ入る
【例文】 新興国の政治的混乱につけ入って、植民地化を図る動きがあった/当主の不在につけ入り、家屋敷を乗っ取ろうとする/暴力団につけ入られ、財産をむしり取られた/詐欺師は巧みに人の弱みにつけ入って金儲けする/勝負に勝つには、つけ入る隙を与えないことだ/二人の間には他人のつけ入る隙間がない/交渉相手につけ入る余地を与えないよう用心している/彼は人の善意の気持ちにつけ入り、被災地への寄付を着服した
**つけおとす【付け落とす】 [付ける＋落とす]** (数字、売り上げ、収入、支出、出費、印[しるり]、丸、マーク、記録、番号)を付け落とす(=付けるのを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、ぼんやりして、不注意で)付け落とす
【例文】 うっかり昨日の売り上げを帳簿に付け落として大変なことになった/臨時収入を付け落としていたので、家計簿の収支が合わなかった/既に会費を受け取ったのに、名簿に支払済みの印を付け落としていた/解答マークシートにある受験番号のマークを付け落とさないように注意しなさい/忙しくて、血圧の記録を3日間も付け落とした

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【名詞形】 付け落とし付け落としをする
【例文】 大臣の政治資金収支報告書に寄付金の付け落としがあった/帳簿に数字の付け落としがないか確認する/息子の夏休みのお天気調べは、付け落としが目立つ/不注意で出費の付け落としをして叱られた
**つけかえる 【付け替える】[付ける＋替える]** ❶(ボタン、キーホルダー、照明、刃[は]、パーツ、ホース、ドアノブ、鍵、表札、値札、看板、エアコン、チューナー、ドライブレコーダー、レンズ、紋、名前、タイヤ)を([新しい・別の]もの)に付け替える(=今のものをやめて、別のものを付ける) ❷(→❶に同じ。道、損失)を(別の場所)に付け替える(=場所を替えて付ける) 
【副⁺】(そっくり、丸ごと、全部、一部)付け替える
【例文】 ❶取れかかったシャツのボタンを早く付け替えよう/娘はその日の気分によって鞄[かばん]のキーホルダーを付け替えている/節電のため、家中の電球をLED 電球に付け替えた/用途に合わせて鋸[のこぎり]の刃を付け替える/この電動ドライバーは、パーツを付け替えるだけでいろいろな形状のねじに対応できる/劣化したガス用ホースはすぐ付け替えないと危険だ/ドアの鍵を落としたので、ドアノブごと付け替えなければならない/ドライプレコーダーが古くなったので、全方位を録画できるものに付け替えたい/標準レンズを望遠レンズに付け替えて撮影する/「雪になりそうだから、ちゃんとスノータイヤに付け替えろよ」 ❷ 店の看板をもっと目立つ所に付け替えることにした/子供部屋のエアコンはいずれ書斎に付け替えるつもりだ/この川の流路は江戸時代に治水のため付け替えられたものだ/損失がそっくり別会社に付け替えられている
【名詞形】 付け替え 付け替えをする
【例文】 最新式のミシンならボタンの付け替えも簡単だ/この掃除機は、ヘッドのノズルの付け替えをすることができる/エアコンの付け替え工事を依頼した/ダム建設で水没した道路に替わる付け替え道路が敷かれた
**つけかえる【点け替える】 [点[つ]ける＋替える]** (蠟[ろう]燭[そく]、線香、コンロ、電気)を([新しい・別の]もの)につけ替える(=今のものをやめて、別のものに点灯・点火する)
【例文】 蚊取り線香が長くもつように、新しいのにつけ替えて寝た/ガステーブルの右コンロは調子が悪いので、左コンロにつけ替えた/部屋の電気を消して、読書灯につけ替えた
**つけかえる【着け替える】[着ける＋替える]** ❶(下着、マスク、腕時計、バッジ、アクセサリー、腕章、名札、ネクタイ、装身具、エプロン、かつら、コンタクトレンズ、装備)を([新しい・別の]もの)に着け替える(=今身に着けているものをやめて、別のものを着ける) ❷(バッジ、ブローチ、腕章、名札)を(別の[場所・位置]、[上・下]の方、反対側)に着け替える(=場所や位置を替えて着ける) 
【副⁺】❶(そっくり、全部、あれこれ)着け替える
【例文】 ❶マスクは衛生上、毎回着け替えたほうがいい/腕時計をいくつか持っていれば、行く場所に応じて着け替えられる/ドレスに合わせアクセサリーも着け替えて、お洒落を楽しんでいる/葬式に行く時は黒い装身具に着け替えたほうがいい/医療用エプロンは毎回着け替えなければならない/かつらとカラーコンタクトを着け替えれば、複数の人物に変装できる ❷ 帽子に着けていた会員バッジを襟に着け替えた/ブローチを少し上に

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着け替えるだけで印象ががらりと変わる/名札が下の方にあるとよく見えないので、胸に着け替えてもらった
【名詞形】 着け替え 着け替えをする
【例文】 クリップ付きの名札は着け替えが簡単だ/役者がかつらや衣装の着け替えをするのを裏方が支えている
**つけかえる【漬け替える・浸け替える】 [つける＋替える]** ❶(→「漬け上がる」❶に同じ。魚、肉、食材)を漬け替える(=同じ漬け床に入れる材料を替えて漬ける) ❷(→「漬け上がる」❶に同じ。食材)を(糠[ぬか]味[み]噌[そ]、酒[さけ]粕[かす]、塩[しお]麹[こうじ]、オリーブ油、塩、酢、たれ、ド・ッシング)に/で漬け替える(=新たな味のものに再度漬ける) ❸(→「漬け上がる」❶に同じ。食材)を(樽[たる]、瓶[びん]、つぼ、甕[かめ]、容器)に漬け替える(=容器を替えて、更に漬ける) ❹(手、足、洗濯物、シャツ、セーター、食器、医療器具)を(湯、水、[洗剤・柔軟剤・漂白剤]を入れた液、消毒液)に浸け替える(=液体を替えて、更につける) 
【副⁺】(そっくり、丸ごと、全部)つけ替える
【例文】 ❶ 酒粕や味噌は、繰り返し魚を漬け替えて利用する ❷奈良漬けは、白[しろ]瓜[うり]を塩漬けにした後、酒粕で何度も漬け替えて作る/ラッキョウは、塩漬けした後、甘酢に漬け替える/肉を出[だ]汁[し]に一晩漬けた後、秘伝のたれに漬け替える ❸あの店では、べったら大根を樽に4回漬け替えて作るそうだ/塩で下漬けした白菜は一度取り出し、別の樽に昆布や柚子を加えて漬け替える ❹ 霜焼けの足は湯と水に交互に浸け替えると症状が和らぐそうだ/洗剤液に浸けてもシャツの染みが取れないので、漂白剤液に浸け替えた/ピンセットを新しい消毒液に浸け替えておく
【名詞形】 漬け替え漬け替えをする
【例文】 漬け替え(=順を踏んで漬けることを*繰り返す)が面倒だなどと言っていては、おいしい漬物は作れない/糠味噌は、何度も野菜の漬け替えをするうちに、糠床が慣れておいしくなる
**つけくわえる【付け加える】[付ける＋加える]** (言葉、一[ひと]言[こと]、文言、感想、コメント、説明、注釈、感謝の辞、項目、結論、条件、氏名、
【補足】事項、但し書き、事例、アドリブ、皮肉、機能、装置)を付け加える(=既にあるものに文言などを後から別に加える) 【副⁺】(わざわざ、さらりと、更に、勝手に、最後に、ついでに、慌てて、蛇足で、後から、念のため、参考として)付け加える
【例文】電話で話した後、「これはどうか内密に」と付け加えた/「これはあくまでも私個人の意見です」と付け加えた/医師は病名を伝えた後、「余命は長くない」と付け加えた/私からも一言付け加えさせてほしい/契約書に新たな文言を付け加えた/提出されたレポートに点数を付け、コメントを付け加えて返却した/改訂版には初版本になかった注釈が付け加えられている/論文の後に感謝の辞を付け加えた/再調査後、新たに判明した1項目を報告書に付け加えておく/本文を書き終え、後は脚注を付け加えるだけだ/最終案に付け加えたい条件が一つある/招待者名簿に後から追加された氏名を付け加えた/検討の末、
【補足】事項が付け加えられた/参考として他社の事例を付け加えた/あの役者は勝手にアドリブを付け加えて演技している
**つけくわわる【付け加わる】[付ける＋加わる]** (消費税、送料、手数料、言葉、一[ひと]言[こと]、条

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項、条件、情報、説明、意味、ニュアンス、ありがたみ、価値、効果、貫[かん]禄[ろく]、精神力、機能、要素)が付け加わる(=既にあるものに後から別のものが加わる) 
【副⁺】(更に、新たに、最後に、途中で、後から)付け加わる
【例文】 表示価格には更に消費税が付け加わることを忘れてはいけない/代金には送料と手数料が付け加わる/辞書が改訂される度に付け加わる言葉もあれば、なくなる言葉もある/最後に余計な一言が付け加わったために、スピーチの印象が悪くなってしまった/知らないうちに会員規則に新たな条項が付け加わっていた/「非」という漢字を語頭に置くと、否定の意味が付け加わる/翻訳文には、原文にないニュアンスが付け加わっていることがある/新たな価値が付け加わらなければ、新製品とは言えない/もともと才能のある選手だったが、最近では王者の貫録も付け加わってきた/日本代表チームの持てる技術に精神力が付け加われば、世界一も夢ではない
**つけこむ【付け込む】[付ける＋込む]** ❶(数字、売り上げ)を(帳簿)に付け込む(=記入する) ❷(足元、無知、愚かさ、欲、弱み、弱点、隙、思い込み、心理、不安、悩み、混乱、[罪悪、安心]感、善意、好意、信頼、人柄、他人の不幸、品不足)につけ込む(=相手の弱みなどをうまく利用して、自分が有利になるようにする) 
【副⁺】❶ (細かく、こまめに) ❷ (やすやすと、巧みに、徹底的に)つけ込む
【例文】 ❶売り上げは、こまめに帳簿に付け込んだほうがいい/どんな細かい数字も漏らさず、帳簿に付け込んでおく ❷ 至急資金が必要という足元につけ込まれて、低価格で土地を手放した/悪徳業者は、客の無知につけ込んで高額商品を売りつける/欲の深い人ほど詐欺師につけ込まれやすい/しっかり者の女性がふとした心の隙につけ込まれ、男に騙された/振り込め詐欺は、高齢者の思い込みにつけ込む巧妙な犯罪の典型だ/ファン心理につけ込んだダフ屋行為が横行している/若者の不安につけ込んだカルト集団の勧誘に気をつけろ/人の好意につけ込んで、厚かましくも借金を頼んでくる奴[やつ]がいる/勧誘員は客の信頼につけ込む形で、自分に都合よく契約をさせた/社長の穏やかな人柄につけ込んで、役員は言いたい放題だ/他人の不幸につけ込むような商売はしたくない/品不足につけ込んで金が法外な値段で取引されている/「悪い仲間につけ込まれないように気をつけなさい」
【名詞形】 つけ込み つけ込みをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 詳細なつけ込みが後で役に立った/毎日欠かさず、帳簿へのつけ込みをする
**つけこむ【漬け込む】[漬ける＋込む]** ⓐ (→「漬け上がる」 ❶❷に同じ。ニンニク、唐辛子、果物、レモン)を漬け込む(=一定の時間、食材や漬物をしっかりと漬けておく) ⓑ(たれ、出[だ]汁[し]、味[み]噌[そ]、醤油、酢、オリーブ油、酒[さけ]粕[かす]、塩[しお]麹[こぷじ]、酒、ワイン、ブランデー、ホワイトリカー、焼酎、シロップ、蜂蜜)に漬け込む ⓒ (樽[たる]、桶[おけ]、瓶[びん]、つぼ、甕[かめ]、容器)に漬け込む 【副⁺】(しっかり、じっくり、たっぷり、十分、長いこと)漬け込む
【例文】麹を入れて野菜と魚を漬け込んだらおいしく出来上がる/北国ではどの家も冬に備え、白菜を漬け込むのに忙しい/スーパーの漬物は漬け込み方が足りない/よく漬け込んだ沢庵はおいしい/一口大に切ったサバをたれに満遍なく漬け込む/野菜を酢に漬けこむだけでピクルスができる/ニンニクと唐辛子をじっくり漬け込んだオリーブ油を料理に

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使う/肉はワインに漬け込んでから焼くとおいしい/果物が漬け込まれたブランデーを炭酸で割る/青梅は氷砂糖を入れたホワイトリカーによく漬け込まないと固くてまずい/蜂蜜に漬け込んだレモンは疲労回復にいい
【名詞形】 漬け込み 漬け込みをする
【例文】 冬を前にキムチの漬け込みが本格化する/毎晩、朝食用に浅漬けの漬け込みをする/秋は、漬物の漬け込み作業で忙しい/6月後半から7月中旬頃が梅干しの漬け込み時期となる
**つけそこなう・つけそこねる【付け損なう・付け損ねる】[付ける＋損なう・損ねる]** ❶(墨、口紅、香水、色、名前、タグ、ふりがな、持ち手、ストラップ、マル、印[しるし]、日記、記録、帳簿、家計簿、段取り、決心、判断、けり、決着、折り合い、勝負、箸、口、気、目、手、文句、後[あと])をつけ損なう(=つけることに失敗する) ❷(→❶に同じ)をつけ損なう(=つける機会を逃す) 【副⁺】(うっかり、つい、運悪く、不運にも、残念なことに、不注意で)つけ損なう
【例文】 ❶十分な墨を付け損なって、思うような字が書けなかった/後部座席でメイク中、車が急停止し、口紅を付け損なってはみ出してしまった/色を付け損なった陶器が安売りされている/ファイルにタグを付け損なうと、検索が大変だ/手作りバッグの持ち手を付け損なってしまい、見栄えが悪い/チェックをしたら、答案にマルをつけ損なっていた ❷文章を急いで入力しているうちに、漢字にふりがなをつけ損なってしまった/ライバル対決ではけりをつけ損ない、次回へと持ち越された/優柔不断な人は、ここぞという時に決着をつけ損なって後悔する/試合直前にライバルが棄権し、勝負をつけ損なった/話に夢中になって、料理に箸をつけ損なって残念だ
**つけそこなう・つけそこねる【点け損なう・点け損ねる】[点[つ]ける＋損なう・損ねる]** ❶(火、明かり、線香、蠟[ろう]燭[そく]、ライター、マッチ、炭火、ガスコンロ、ランプ、ストーブ)をつけ損なう(=つけることに失敗する) ❷(→❶に同じ。テレビ、エアコン、床暖房)をつけ損なう(=つける機会を逃す) 
【副⁺】(うっかり、つい、残念なことに、不注意で)つけ損なう
【例文】 ❶竈[かまど]の火をつけ損ない、付け木が完全に消えてしまった/最近の子はマッチを使うことがなく、何度も火をつけ損なっていた/ガスコンロの電池切れに気づかないまま、何度もつけ損なったと思っていた ❷見たい番組があったのに、友との長電話でテレビをつけ損なった/足元がなぜか冷えると思っていたら、スイッチを入れたはずの床暖房をつけ損なっていた
**つけそこなう・つけそこねる【着け損なう・着け損ねる】[着ける＋損なう・** ❶(腕時計、バッジ、アクセサリー、コサージュ、ネクタイ、ベルト、かつら、コンタクトレンズ、マスク、エプロン、名札、装身具、装備)を着け損なう(=身に着けることに失敗する) ❷(→❶に同じ)を着け損なう(=身に着ける機会を逃す) ❸(車、タクシー、トラック、船、ヘリコプター)を(定位置、正面、車寄せ、裏口、搬出口、桟橋、ヘリポート、屋上)に着け損なう(=うまくその場所に止められない) 
【副⁺】(うっかり、つい、運悪く、不運にも、残念なことに、不注意で)着け損なう
【例文】 ❶寒い朝、手がかじかんで何度も腕時計を着け損なった/小さなイヤリングを

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着け損なって、洗面台の排水口に落としてしまった/慣れないうちはコンタクトレンズを着け損なうことがある ❷ あと一歩当選に及ばず、議員バッジを着け損なった/パーティーにコサージュを持参したが、時間がなくて着け損なってしまった ❸腕の良い運転手なら、トラックを搬出口に着け損なったりしない/新米の船頭は何度も船を桟橋に着け損ない、挙句には転覆させてしまった/ヘリポートにヘリコプターを着け損なったら、大事故になる
**つけそこなう・つけそこねる【漬け損なう・漬け損ねる】[漬ける＋損なう・損ねる]** ❶(→「漬け上がる」❶❷に同じ)を漬け損なう(=漬けることに失敗する) ❷(→「漬け上がる」❶❷に同じ)を漬け損なう(=漬ける機会を逃す) 
【副⁺】(うっかり、つい、残念なことに、不注意で)漬け損なう
【例文】 ❶青梅漬けは、時期を間違えると、漬け損なってうまくいかない/キュウリを漬け損なわないように塩加減に気をつける ❷今年は忙しさにかまけて、梅干しを漬け損なった/毎年恒例の大[おお]樽[だる]の白菜漬けを今年は漬け損なってしまった
【名詞形】 漬け損ない漬け損ないをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 漬け損ないの沢庵は食べられたものじゃない/大量に漬けるので、漬け損ないをしないよう手を抜かずにやる
**つけたす【付け足す】[付ける＋足す]** (口紅、言葉、一[ひと]言[こと]、文章、説明、データ、文字、機能、ボタン、ポケット、飾り、おかず、一[いっ]品[ぴん]、味、色、アクセント、ページ)をつけ足す(=既にあるものに、足りないと思うものを加える) 
【副⁺】(新しく、更に、勝手に、最後に、改めて、後から)つけ足す
【例文】 口紅が薄かったら、筆で輪郭をしっかり付け足すといい/首相は、会見の最後に感謝の言葉をつけ足した/最後にもう一言つけ足させてください/後から余計な文章がつけ足されたため、名文が台無しになった/誤解を招きそうだったので、慌てて説明をつけ足した/パスワードが短いので、数字以外に文字をつけ足すようにと言われた/パソコンの新モデルには、従来型にはない機能がつけ足されている/仕立屋に袖の飾りボタンを1個付け足してもらった/ホームページ画面に「お問い合わせ」ボタンをつけ足した/エプロンにポケットを付け足せば、今より便利になりそうだ/見た目が寂しいので、クリスマスツリーに飾りをつけ足そう/お弁当におかずをもう一品つけ足せば、栄養のバランスがよくなる/このジュースは、何もつけ足していない自然そのままの味だ/この手帳には、補充用のページをつけ足せる
【名詞形】つけ足し つけ足しをする
【例文】 いかにもつけ足しのような謝罪の言葉は要らない/後から絵に色のつけ足しをしたら、全体が引き締まった/この文章は、つけ足し部分が余計だったと思う
**つけたす【点け足す】[点[つ]ける＋足す]** (照明、ライト、電飾、線香、蠟[ろう]燭[そく]、ストーブ)をつけ足す(=別の物を足してつける)
【例文】 カメラマンが助手に、照明をもう一つつけ足すよう指示した/部屋の照明が読書には暗過ぎるので、手元のライトをつけ足している/クリスマスツリーに電飾をつけ足したら、一気に華やかになった/キャンプ場は蚊が多い。蚊取り線香をつけ足そう/エアコ

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ンだけで寒かったら、電気ストーブをつけ足せばいい
**つけたす【着け足す】[着ける＋足す]** (アクセサリー、コサージュ、ブレスレット、宝石、飾り)を着け足す(=別の物も足して身に着ける)
【例文】 パーティーに行くのだから、もっと華やかにアクセサリーを着け足そう/ドレスが地味なので、ネックレスのほかに胸にコサージュを着け足した/祝賀会だから、指輪にブレスレットを着け足してもいいだろう/これ以上、飾りを着け足したら、かえって下品になりそうだ
**つけたす【漬け足す】[漬ける＋足す]** (→「漬け上がる」❶に同じ)を漬け足す(=材料を足して漬ける)
【例文】 おいしい糠[ぬか]漬けを作るには、日々糠床をかき回し、夏野菜を漬け足していく/残った浅漬けに、塩とキュウリを漬け足した/昨年、漬物が一樽では足りなかったので、今年はもう一樽漬け足そうと思う
**つけだす【付け出す】[付ける＋出す]** (→「付け損なう・付け損ねる」に同じ。実、花)をつけ出す(=つけ始める)
【例文】 県内の高校生が何歳から口紅を付け出したか調査した/お転婆娘が急に香水を付け出すなんて、彼氏でもできたのか/還暦を機に、10年日記をつけ出した/体重記録をつけ出したら、順調に体重が減り始めた/結婚してから家計簿をつけ出す人が多い/一度痛い目に合うと、誰でも気をつけ出すものだ/海底油田の情報が流れてから、近隣諸国がこの海域に目をつけ出した/株取引に失敗し、とうとう会社の金[かね]にまで手をつけ出した/嫁に文句をつけ出したら切りがないので、言わないことにしている/刑事は、被疑者が家を出たところから後をつけ出した/庭の柿の木が、8年たってやっと実をつけ出した
**つけだす【点け出す】[点[つ]ける＋出す]** (→「点け損なう・点け損ねる」❷に同じ)をつけ出す(=つけ始める)
【例文】 夕暮れが迫ると、家々はぽつぽつと明かりをつけ出した/注目のドラマが始まると、近所の家々が一斉にテレビをつけ出した/今年は冬の訪れが早く、早めにエアコンをつけ出す家庭が多かった
**つけだす 【着け出す】[着ける＋出す]** ❶(→「着け損なう・着け損ねる」 ❶に同じ)を着け出す(=身に着け始める) ❷ (→ 「着け損なう・着け損ねる」❸に同じ)を(→「着け損なう・着け損ねる」❸に同じ)に着け出す(=輸送手段を停止場所に着け始める)
【例文】 ❶薄毛が目立ってくると、かつらを着け出す人が多いようだ/中学生ぐらいからコンタクトレンズを着け出した/感染症の拡大に伴い、マスクを嫌っていた人も皆着け出している/先生に注意されて、生徒たちが慌てて名札を着け出した ❷ 運転手が次々と車を車寄せに着け出したから、晩餐会も終わりに近いようだ/強風がようやく収まり、救援隊が6機で編成された物資運搬のヘリコプターを空地に着け出した
**つけだす【漬け出す・浸け出す】[つける＋出す]** ❶(→「漬け上がる」❶に同じ)を漬け出す(=漬け始める) ❷ (→ 「漬け替える・浸け替える」❹に同じ)を(→「漬け替える・浸け替える」❹に同じ)に浸け出す(=浸け始める)
【例文】 ❶漬物を一度自分で漬け出すと、市販の物はまずくて食べられなくなる/結婚してから姑[しゅうとめ]に教わり、糠漬けを漬け出した/梅干しの時季になったのに、忙しくて漬
<743>
け出せずにいる/秋が深まると、韓国では一斉にキムチを漬け出すそうだ ❷ 暑い遠足の日、川に着いたら、子供たちが一斉に靴を脱いで足を水に浸け出した
**つけなおす【付け直す】 [付ける＋直す]** (墨、インク、口紅、色、味、ボタン、ポケット、ストラップ、襟、ワッペン、テープ、蝶[ちょう]番[つがい]、靴の踵[かかと]、エアコン、名前、番号、目印、点数、記録、帳簿、値段、見当、段取り、条件)をつけ直す(=不具合を修正して、改めてつける。新しいものをつける) 
【副⁺】(改めて、もう一度、再度、—から、初めから、何度も)つけ直す
【例文】昔のペンは、何度もインクをつけ直さなければならなかった/食後にそっと口紅を付け直す/ポスターの仕上がりが気に入らず、何度も色を付け直した/夫の好みに合うように、煮物の味をつけ直した/太ったので、ウエストのボタンを付け直そう/何度付け直しても、襟付けがうまくいかない/一度はがれたワッペンを付け直す方法がある/面ファスナーは、何度も付け直せるので便利だ/蝶番をつけ直したら、ドアの開閉が楽になった/靴の踵がすり減ったので、つけ直してもらおう/占い師に名前をつけ直したほうがいいと言われ、通用名を変更した/別件でメールを送る場合は、改めてタイトルをつけ直すのがマナーだ/膨大な資料の番号を、初めからつけ直すのは大変だ/期末テストに出題ミスがあったので、点数をつけ直さなければならなかった/漏れがあったため、改めて記録がつけ直された/競合他社の動向を見ながら、新製品の値段をつけ直す必要がある/猟師は構えていた銃を下ろし、もう一度見当をつけ直してから獲物を狙った
【名詞形】つけ直し つけ直しをする
【例文】 リフォームの際に、エアコンのつけ直しを業者に依頼した/土砂崩れで登山ルートが変更されたため、進路の目印のつけ直しを行った
**つけなおす【点け直す】[点ける＋直す]** (火、明かり、線香、蠟[ろう]燭[そく]、ライター、マッチ、炭火、ガス、ストーブ、テレビ)をつけ直す(=うまくつかなかったため、もう一度つける) 
【副⁺】(改めて、もう一度、再度、何度も)つけ直す
【例文】 蠟燭の火が風で消えたのでつけ直した/墓前に供える線香の束にうまく火がつかない。もう一度つけ直そう/テレビの画面がおかしい。一度消してつけ直してみよう
**つけなおす【着け直す】[着ける＋直す]** ❶ (→「着け損なう・着け損ねる」❶に同じ)を(正しい[物・場所・向き・状態]に着け直す(=改めてきちんと身に着ける) ❷(→「着け損なう・着け損ねる」 ❸に同じ)を(→「着け損なう・着け損ねる」❸に同じ)に着け直す(=改めて正しい場所、別の場所に止める) 
【副⁺】(きちんと、正しく、改めて、もう一度、再度、何度も)着け直す
【例文】 ❶会則に従い、胸元の会員バッジを襟に着け直した/イヤリングの片方が落ちた。急いで拾って着け直した/仕事先から通夜に向かう途中で、ネクタイを黒に着け直そう/係の腕章を右腕に着けている人は、左腕の所定の位置に着け直してください/「名札が曲がっているから、着け直しなさい」/かつらがずれたので、出番の前に着け直したい/コンタクトレンズの左右を間違えたら、洗浄して着け直さなければならない/実験室に入る前に、マスクをきちんと着け直すように指示された ❷ 客の要望で、正面玄関から裏口にタクシーを着け直した/波のうねりで船が流されるため、何度も波止場に船を着け直した
【名詞形】 着け直し着け直しをする

<744>
【例文】 一旦、実験室内に入ったら、マスクの着け直しはできない/絡まった装備の着け直しに手間取った
**つけなおす【漬け直す・浸け直す】 [つける＋直す]** ❶(食材)を(→「漬け替える・浸け替える」❶に同じ)に/で漬け直す(=一度漬けたものを更に別の方法で漬ける。失敗した場合に再度漬ける) ❷ (食材)を(→「漬け替える・浸け替える」❸に同じ)に漬け直す(=漬物の次の手順として、別の容器に入れて、もう一度漬ける) ❸(→「漬け替える・浸け替える」❹に同じ)を(→「漬け替える・浸け替える」❸に同じ)に浸[つ]け直す(=水や溶液を替えて、もう一度つける) 【副⁺】(そっくり、丸ごと、全部、改めて、もう一度、再度、何度も、一から、最初から)つけ直す
【例文】 ❶ 糠床が痛んできたので、一から糠漬けを漬け直さなければならない/肉の味が薄かったら、もう一度たれに漬け直してから焼くといい/塩辛い白菜漬けは、塩抜きをして、好みの調味料で漬け直すとおいしく食べられる ❷大きなつぼに漬けていた梅干しを小型の保存容器に漬け直した/漬物の量が減ってきたので、樽[たる]から甕[かめ]に漬け直そう ❸洗濯物を洗剤液に浸けていたが、色移りが心配になり、色物を分けて浸け直すことにした/何度か漂白剤液に浸け直したが、シャツの染みが取れなかった
【名詞形】つけ直し つけ直しをする
【例文】 ラッキョウの漬け直しには、新しい漬け液を使う/白菜の下漬けから漬け直しに移る際には、昆布や柚[ゆ]子[ず]を加えると味がよくなる/強力な台所用洗剤なら、浸け直しの必要はない
**つけねらう 【付け狙う】[付ける＋狙う]** ([人]、相手、要人、大将、敵[かたき]、獲物、命)をつけ狙う(=目的を遂げる機会をうかがって、後をつける) 
【副⁺】(とことん、どこまでも、ひそかに、執[しつ]拗[よう]に)つけ狙う
【例文】 機密情報を扱っていた時は、誰かに常につけ狙われているような気がしていた/人気のホラー映画は、得体の知れぬ集団につけ狙われる男の物語だ/政府要人をつけ狙っていた男が逮捕された/猟師は、狙った獲物をとことんつけ狙う/敵国のスパイが首相の命をつけ狙っている
**つけまわす【付け回す】[付ける＋回す]** ❶([人]、相手、アイドル、容疑者、敵[かたき]、猫、[人]の後)をつけ回す(=どこまでもしつこく後をつけて回る) ❷(負担、負債、費用、借金、借財)をつけ回す(=負担を他に回す) 
【副⁺】❶(散々、しつこく、執[しつ]拗[よう]に、徹底的に)つけ回す
【例文】 ❶変な男につけ回されて困ったので、警察に相談した/アイドルを執拗[につけ回していた男が逮捕された/男は、女性にすげなくされて腹を立てつけ回したと供述した/刑事は、徹底的に容疑者をつけ回して、ついに決定的証拠をつかんだ/若侍は、父を闇討ちした浪人を敵とつけ回し、復[ふく]讐[しゅう]の機会をうかがった/子供たちが大騒ぎして、子猫をつけ回している/最近、不審な男が帰宅途中の小学生の後をつけ回すという事件が多発している ❷温室効果ガスの排出量を規制しなければ、子や孫世代に負担をつけ回すことになる/原発事故の復旧費用は、電気利用者につけ回されている/次世代に借金をつけ回さないために財政再建が強く求められる
【名詞形】 つけ回しつけ回しをする

<745>
【例文】 ストーカーのつけ回しに日常生活が脅かされ、ついに警察に訴えた/財政を健全化させ、将来世代への借金のつけ回しに歯止めをかけなければならない
**つけわすれる【付け忘れる】[付ける＋忘れる]** (薬、口紅、敬称、件名、添付ファイル、タグ、拡張子、番号、数字、文字、記号、ふりがな、チェック、印[しるし]、○[まる]、×[ばつ]、オプション、点数、日記、帳簿、値札、名札、取手、ポケット、箸、料理の一[いっ]品[ぴん])をつけ忘れる(=つけるのを忘れる) 【副⁺】(うっかり、つい)つけ忘れる
【例文】 薬を付け忘れると、湿[しっ]疹[しん]が悪化する/うっかり口紅を付け忘れたまま出社した/宛先に敬称をつけ忘れていないか、確認する/メールの件名をつけ忘れないようにしよう/添付ファイルをつけ忘れたまま、メールを送信してしまった/ファイル名を変更する時、拡張子を間違えたりつけ忘れたりすると、開[ひら]かなくなることがある/書類に整理番号をつけ忘れると、後から整理が大変だ/日本の英語学習初心者は、三人称単数の動詞に“s”をつけ忘れがちだ/画面の必須項目にチェックをつけ忘れたら、先の画面へ進めない/新車購入時に、希望のオプションをつけ忘れないようにしよう/忙しくて、つい日記をつけ忘れた/この品物は値札をつけ忘れたらしく、いくらか分からない/子供のズボンをやっと縫い上げたが、ポケットをつけ忘れてしまった
【名詞形】 つけ忘れ つけ忘れをする
【例文】 添付ファイルのつけ忘れが多い/ふりがなのつけ忘れをしないように気をつける
**つけわすれる【点け忘れる】 [点[つ]ける＋忘れる]** (火、照明、ライト、門灯、電気、線香、ガス、ストーブ、暖房、エアコン)をつけ忘れる(=つけるのを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい)つけ忘れる
【例文】 うっかり炭に火をつけ忘れて、バーベキューが予定どおり始められなかった/ライトをつけ忘れたまま、トンネル内を走行すると危険だ/向かいの家は、門灯をつけ忘れている/夏は野外で作業をする時に、腰に下げた蚊取り線香をつけ忘れないようにしている/仕事に熱中して、暖房をつけ忘れていた
【名詞形】 つけ忘れ
【例文】 門灯を自動点灯にすれば、つけ忘れの心配がない/高齢者は、エアコンのつけ忘れに気づかないでいる場合もある
**つけわすれる【着け忘れる】 [着ける＋忘れる]** (→「着け替える」 ❶に同じ。手袋、ヘルメット)を着け忘れる(=身に着けるのを忘れる) 【副⁺】(うっかり、つい)着け忘れる
【例文】 感染症が市中に広がり、マスクを着け忘れようものなら、白い目で見られる/今や腕時計を着け忘れても困らない時代だ/せっかく用意したアクセサリーを着け忘れて、パーティーに来てしまった/新入生は名札を着け忘れがちだ/うっかりエプロンを着け忘れて料理をしたら、服が汚れた/見えにくいと思ったら、コンタクトレンズを着け忘れていた/冬の朝、慌てて家を飛び出したら、手袋を着け忘れた手がかじかんだ/「バイクに乗る時は、ヘルメットを着け忘れないようにすること！」
**つけわすれる【漬け忘れる・浸け忘れる】【つける＋忘れる]** ❶ (食材)を(→ 「漬け替える・浸け替える」❷に同じ)に/で漬け忘れる(=漬物を漬けるのを忘れる) ❷(→「漬け替える・浸け替える」❹に同じ)を(→「漬け替える・浸け替える」❹に同じ)に浸け忘れる(=物を液につけるのを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい)つけ忘れる

<746>
【例文】 ❶ 漬け忘れたキュウリが1本、籠に残っている/大好物の漬物を漬け忘れるなんて、母は一体どうしたのだろう ❷ 白いブラウスを漂白剤の液に浸け忘れた。染みが残っている/「食器を水に浸け忘れないでね。汚れがこびりついてしまうから」
**つたいおちる【伝い落ちる】 [伝う＋落ちる]** ⓐ ([汗・血]が[額・頰・顔・首筋・背中・胸元・体・肌]、涙が頬、[雨・雨粒・水・水滴・雫[しずく]]が[窓ガラス・壁・柱・木の幹・岩肌・鍾乳石])を伝い落ちる(=液体が何かに沿って落ちる) ⓑ (額から頬、こめかみからうなじ、肩から腕、首筋から背中)に伝い落ちる 
【副⁺】(ゆっくり、すっと、幾筋も、少しずつ、滑るように)伝い落ちる
【例文】 救援隊は、汗が額を伝い落ちるのも構わず、救出作業に取り組んだ/真夏は日陰にいても、汗が胸元を伝い落ちていくほど暑い/花嫁が指輪を受け取った時、一粒の涙が頬を伝い落ちた/雨の日、窓ガラスを伝い落ちる水滴を見ていると、時のたつのも忘れる/壊れかけた雨[あま]樋[どい]から水があふれて、壁を伝い落ちてきた/山奥の岩肌を伝い落ちる清水で喉を潤した/事故の直後、首筋から背中にかけて生暖かい血が伝い落ちていくのを感じた/洞窟の天井から垂れ下がる鍾乳石を伝い落ちた地下水が、石[せき]筍[じゅん]を形成する/室内が暖かいので、氷の彫刻から幾筋もの水滴が伝い落ちている
**つたえきく【伝え聞く】[伝える＋聞く]** ⓐ(→「ききつたえる」に同じ。発言、失言、説明)を伝え聞く(=人づてに聞いて知る) ⓑ(噂[うわさ]、昔からの話)に/で伝え聞く 【副⁺】(いろいろ、それとなく、どこからか、人づてに、人を介して)伝え聞く
【例文】 名医という評判を伝え聞き、下町の医院に大勢の患者が押し寄せた/人気の芸能人同士が結婚するという噂を伝え聞いた/新規ビジネスの成功を伝え聞いて、同業他社が一気に参入した/代々、過去の大津波の被害を伝え聞いていた人々は、海辺に住もうとはしなかった/伝え聞く事故現場の状況は悲惨なものだった/不利な情勢を伝え聞いた立候補予定者は、あっさりと出馬を断念した/どこから伝え聞いたのか、昇進が決まってすぐ知人から祝いのメールが届いた/大臣の失言を伝え聞いた野党党首が、声高に批判を始めた/事件について話に伝え聞く以外のことは、何も知らない/祖父母からは、地震が起きたら高い所に逃げろと伝え聞いていた/伝え聞くところによると、国軍の司令官は、反乱軍から逃れ、無事国外へ脱出したそうだ
【名詞形】 伝え聞[き]き
【例文】 戦争について祖父からの伝え聞きだけでは満足できず、詳しく調べ始めた/地方銀行の合併話は、単なる伝え聞きなので、真偽を確かめよう
**つたわりおちる【伝わり落ちる】 [伝わる＋落ちる]** ⓐ (→「つたいおちる」ⓐに同じ)を伝わり落ちる(=液体が何かに沿って落ちる) ⓑ (→「つたいおちる」ⓑに同じ)に伝わり落ちる 
【副⁺】(→「つたいおちる」【副⁺】に同じ)伝わり落ちる
【例文】 子供の飛び出しに気づいて急停止した途端、背中を冷たい汗が伝わり落ちるのを感じた/サウナに座っていると、次から次へと汗が胸元を伝わり落ちていく/父親の葬式では、子供たちの頬を涙が伝わり落ちた/走行する電車の窓を打つ雨が斜めに伝わり落ちていく/こぼれた水がテーブルの脚を伝わり落ちて、床[ゆか]を濡らした/爆破事件の被害者は、肩から腕に真っ赤な血が伝わり落ちていた
**つっかえす【突っ返す】[突く＋返す]** (→「つきかえす」❷に同じ)を突っ返す(=出され

<747>
た物を*受け取らず、不快感を示してきっぱりと返す) 【副⁺】(→「つきかえす」 【副⁺】❷に同じ)突っ返す
【補足】 「突っ返す」は「突き返す」の転。「突き返す」❷の口語表現
【例文】 横暴な亭主に「こんなもん、食えるか」と料理を突っ返された/「僅かばかりの手切れ金なんか、とっとと突っ返してやれ」/「加害者からの見舞いなんか受け取る気にならない。突っ返せ」/また上司に企画書を突っ返されたらどうしようと思っている
**つっかかる【突っ掛かる】[突く＋掛かる]** ❶([人]、相手、親、上司、先輩、駅員、役人、互い、周囲)に突っかかる(=言いがかりをつけて、激しく相手に迫る) ❷(段差、敷居、絨[じゅう]毯[たん]、布団、切り株、木の根、石)に(足、体)が突っかかる(=足が当たってバランスを崩す) ❸(言葉、単語、せりふ、言い回し)が/に突っかかる(=滑らかに出て来ない) 
【副⁺】❶(突然、いきなり、何だかんだと、激しく、妙に、喧[けん]嘩[か]腰[ごし]で)突っかかる
【補足】 「突っかかる」は「突きかかる」の転。意味用法は異なる
【例文】 ❶妻はストレスがたまると、夫の私に突っかかって来るので困る/我が儘[まま]な妹に注意したら、喧嘩腰で突っかかられた/老夫婦は、つまらないことで互いに突っかかりやすく喧嘩が絶えない/反抗期の息子は何かと親に突っかかって困らせる/機嫌を損ねたらしく、跡取りの若い社長が周囲に突っかかっている/いらいらして誰彼構わず、突っかかりたい気分だ ❷ 年を取ると足がふらつき、少しの段差にも突っかかる心配がある/祖母は分厚い絨緞に突っかかって転び、骨折してしまった ❸緊張すると、言葉が突っかかってうまく喋[しゃべ]れない/初舞台で難しいせりふに突っかかり、立ち往生してしまった
**つっかける【突っ掛ける】[突く＋掛ける]** ❶(サンダル、下[げ]駄[た]、スリッパ、靴)を突っかける(=足の先に*ひっかけて無[む]造[ぞう]作[さ]に履く) ❷ (段差、敷居、絨[じゅう]毯[たん]、布団、椅子、木の根、石、柵)に(足、体)を突っかける(=強い勢いでぶつかり、バランスを崩す) ❸(力士、相手)を突っかける(=相撲で相手より先に突いて出る)
【補足】 「突っかける」は「突きかける」の転
【例文】 ❶夏は素足にサンダルを突っかけて外出する/花火の日は、浴衣に下駄を突っかけて出かける/突然の地震に、スリッパを突っかけたまま外へ飛び出した ❷立ち上がった拍子に、椅子に足を突っかけて転んでしまった/慌てていたので、柵に体を突っかけてしまい、よろめいた ❸立ち上がり、激しく突っかけた大関が横綱を倒した/相手に突っかけられて待ったを繰り返した
【名詞形】 突っかけ (=踵[かかと]を覆う部分がなく、つま先を入れて履く手軽な履物)
【例文】 突っかけを履いて、庭先で洗濯物を干す/近所へは、突っかけサンダルを履いて気軽に出かける/スニーカーの踵を踏んで、突っかけ履[は]きにしている
**つつきあう【突き合う】[突く＋合う]** ❶(相手)と(体の部分)をつつき合う(=指や肘などで互いにつつく) ❷(相手)と(互い)の(欠点、弱み、ミス、落ち度、矛盾、問題点、傷口、重箱の隅)をつつき合う(=問題となる点を互いにせめる) ❸(相手)と(料理、すきやき、鍋)をつつき合う(=箸などの尖[とが]った物でつつくようにして一緒に食べる) ❹ (穴の中、枝先の実、虫)をつつき合う(=尖った物で互いにつつく) 
【副⁺】❶(ちょんちょん、つんつん) ❷ (ちくちく、意地悪く、執[しつ]拗[よう]に) ❸ (和気あいあいと、楽しく) ❹ (寄ってたかって)つつき合う

<748>
【例文】❶母と幼子は、互いの頬を指先でちょんちょんとつつき合って遊んでいる/枚長室へ直訴に行った生徒たちは、互いに肘をつつき合うばかりで何も言い出せなかった/噂[うわさ]の社員が姿を現すと、同僚たちは互いに腕をつつき合ったり、目配せしたりした/興奮した雄[おん]鶏[どり]が2羽、くちばしで激しくつつき合っている ❷社員同士がミスをつつき合っているような会社に未来はない/テレビ討論会では、評論家がお互いの論点の矛盾をつつき合っていた/重箱の隅をつつき合うような不毛な議論はやめよう ❸寒い夜は、鍋をつつき合うのが一番だ子供たちが代わる代わる穴の中をつつき合って、虫を追い出そうとしている
【名詞形】つつき合いつつき合いをする/になる
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 熱帯魚が縄張りを争って、つつき合いをしている/互いの落ち度のつつき合いをしても何ら得るものがない/2羽のカラスが餌を取り合い、激しいつつき合いになった

**つつきだす・つっつきだす【突き出す・突っ突き出す】** [突[つつ]く・突っ突く＋出す] ❶(目玉、蛇、ミミズ、虫、身、中身)をつつき出す(=つついて内部から外に出す) ❷(欠点、弱み、ミス、落ち度、矛盾、問題点、真実、秘密)をつつき出す(=隠れていたものを明るみに出してせめる) ❸ (→❶に同じ。餌、枝先の実、体の部分)をつつき出す(=つつき始める) ❹ (→❷に同じ。重箱の隅)をつつき出す(=せめ始める) ❺(料理、すきやき、鍋)をつつき出す(=箸などでつつくようにして食べ始める) 
【副⁺】❷❹(ちくちく、意地悪く、執[しつ]拗[よう]に) ❸ (ちょんちょん、つんつん)つつき出す
【補足】「突っ突く」は「突き突く」の転。「つっつき出す」は「つつき出す」の口語表現
【例文】 ❶ハゲタカが群れて獲物の目玉をつつき出している/子供たちが、棒を手に藪[やぶ]から蛇をつつき出そうとした/野鳥が枯葉の下のミミズをつっつき出して、雛[ひな]鳥[どり]に運んでいる/小枝を使って虫をつつき出す賢いカラスがいる/楊[よう]枝[じ]でサザエの身をつつき出して食べる/集積所のごみ袋はカラスに破られ、中身がつつき出されていた ❷妻の欠点をつつき出したら切りがないので、我慢している/政治家のミスをつつき出してばかりいる評論はいただけない/取材で事件の秘密をつつき出せれば、一躍スクープになる ❸小屋から出された鶏が一斉に餌をつつき出した/毎年秋になると、庭に野鳥がやって来て木の実をつつき出す/我が家の愛犬は、退屈すると、鼻先で主人の膝をつつき出す❹内部告発のせいで、マスコミに工事のミスをつつかれ出して困っている❺「いただきます」の声とともに子供たちがすき焼きをつつき出した/乾杯の後、皆が一斉に寄せ鍋をつつき出した
ようじ

**つつきまわす・つっつきまわす【突き回す・突っ突き回す】** [突[つつ]く・突っ突く＋回す] ❶(体、虫、鍋、料理、食べ物、実、餌、穴の中、サンプル)をつつき回す(=あちこちいろいろとつつく) ❷(アイデア、テーマ、事件、欠点、問題、細部、重箱の隅)をつつき回す(=何か出て来ないか探してあちこちつつく) 
【副⁺】(あちこち、あれこれ、寄ってたかって)つつき回す
【補足】「突っ突く」は「突き突く」の転。「つっつき回す」は「つつき回す」の口語表現
【例文】 ❶雄[おん]鶏[どり]に足をつつき回されて痛かった/病人は、箸で料理をつつき回すばかりで、一向に食べようとしない/小鳥が枝先の実をつつき回して食べようとしている/穴

<749>
の中を棒でつっつき回して虫がいないか探した/化学実験用のサンプルをつつき回しているうちに、新物質ができた ❷ふと浮かんだアイデアをあれこれつつき回しているうちに、構想が固まってきた/一つのテーマを皆でつつき回さずに、分野ごとに分かれて効率よく研究を進めたい/捜査中の事件を素人につつき回されては困る/他人の欠点をつつき回す暇があるなら、まず自分自身の反省をしなさい/役所の調査は、細部をつつき回すだけの形式的なものだった
**つっきる【突っ切る】 [突く＋切る]** (ロビー、校庭、公園、芝生、畑、田んぼ、町、通り、道路、交差点、車道、バイパス、踏切、検問、赤信号、人の群れ、急斜面、平野、森、森林地帯、島、入り江、荒波、嵐、真ん中、中央、前、部屋)を突っ切る(=勢いよく通って抜けたり、横切ったりする) 
【副⁺】(真っすぐ、無理矢理、一気に、強引に、横に、小走りに)突っ切る
【補足】 「突っ切る」は「突き切る」の転
【例文】 遅刻しそうなので校庭を突っ切って教室に駆け込んだ/急ぐ時には公園を突っ切れば駅まで近道だ/芝生を突っ切ろうとして係員に注意された/畑を突っ切って行った先に駅がある/冠水した道路を突っ切ろうとした車が途中で立ち往生した/車道を突っ切って渡ろうとした通行人が車にはねられた/踏切を強引に突っ切るなんて危ないことこの上ない/警備が厳重だから、国境の検問を突っ切ることはできない/酔った客が、赤信号なんか突っ切れと無茶ばかり言うので降りてもらった/森を真っすぐ突っ切った所に管理事務所がある/森林地帯を突っ切る国道で、鹿の群れを見た/入り江をモーターボートで突っ切れば、湾沿いに行くより早い/巡視船は荒波を突っ切るようにして遭難者救助に向かった/飛び交う銃弾の中を一気に突っ切って敵陣に乗り込んだ/歩行者に車の前を無理に突っ切られて危うくはねるところだった
**つっきれる【突っ切れる】[突く＋切れる]** (→「つっきる」に同じ)を突っ切れる(=勢いよく通って抜けたり、横切ったりすることができる) 
【副⁺】(→「つっきる」に同じ)突っ切れる
【補足】 「突っ切れる」は「突き切れる」の転。否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 もし、この田んぼを突っ切れたら、駅まで回り道をせずに済むんだが/バイパスを突っ切れれば早く行けたのに、通行止めで通れなかった/遮断機の下り始めた踏切をトラックが突っ切れずに重大事故を起こした/急いでいたのに、検問があってゲートを突っ切れなかった/私のバイクではモトクロスコースの急斜面を一気に突っ切れず完走できなかった/いくら慣れた航路でも、ヨットでは冬の荒波を突っ切れない/パーティーをこっそり抜け出すなら部屋の中央は突っ切れない
**つっこむ【突っ込む】[突く＋込む]** ❶ⓐ (飛行機、車、トラック、バイク、自転車、電車、兵士、選手、国)が突っ込む(=激しい勢いで突入する) ⓑ(山林、海、砂地、建物、交差点、人込み、敵陣、ゴール、前、戦争)に突っ込む ❷ⓐ (鍵、札束、本、衣類、傘、棒、綿棒、スプーン、プラグ、食材)を突っ込む(=物を無[む]造[ぞう]作[さ]に内部に入れる) ⓑ(中、穴、懐、ポケット、鞄[かばん]、引き出し、簞[たん]笥[す]、傘立て、瓶、コンセント、鍋)に突っ込む ❸ (喉の奥に指、隙間に手、ポケットに両手、棺桶に足)を突っ込む(=手足や指を中に入れる) ❹ (話、[あらゆる・面倒な・他人の]事、事件、政治、紛争)に(首、くちばし、足)

<750>
を突っ込む(=興味を持って物事の内部に深く入っていく) ❺ⓐ (話、内容、論点)に/を突っ込む(=深く追及し、核心まで迫る) ⓑ(問題点、内容、事案、企画、論評)を突っ込んで(考える、話し合う、検討する) ⓒ 突っ込んだ(内容、批評、質問、考え、話し合い、検討)だ ⓓ (弱点、[曖昧な・矛盾]点)を突っ込まれる 
【副⁺】❶❷(そのまま、いきなり、勢いよく、激しく、無造作に、乱暴に、果敢に、一気に、しゃにむに、まっしぐらに、がむしゃらに、頭から) ❸ (ぐいっと) ❺ (いちいち、思い切り、深く、真剣に、強引に、徹底的に)突っ込む
【補足】 「突っ込む」は「突き込む」の転
【例文】 ❶飛行機が山林に突っ込んで炎上した/車が人込みに突っ込んで死者を出した/トラックで市役所に突っ込もうとした男が逮捕された/兵士は上官の「突っ込め！」という号令一下、敵陣に突っ込んで行った/選手が倒れ込むようにゴールに突っ込んだ/話し合いが決裂すると両国は戦争に突っ込む危険がある ❷景気がいい時代は、札束をポケットに突っ込んで豪遊したものだ/文庫本を鞄に突っ込んで旅行に出かけた/息子は衣類を丸めて簞笥に無造作に突っ込むので、着た時皺[しわ]だらけだ/瓶の底にスプーンを突っ込んで、残り少ないハチミツを掬[すく]った ❸ 子供の喉の奥に指を突っ込んで、詰まったものを吐き出させた/隙間に手を突っ込んで落ちた鉛筆を拾った/寒いと見え、彼はポケットに両手を突っ込んだまま話している/棺桶に片足を突っ込んでいる(=寿命があまり長くない) ❹何も分からないのに横からくちばしを突っ込むな/この件にはもうかなり足を突っ込んでいるから、今更抜けられない/事件に首を突っ込んだ以上、解決するまで警察に協力するつもりだ ❺ 聞き上手は相手の話にいちいち突っ込まない/首相はのらりくらりと話をかわし、野党側はなかなか突っ込めなかった/この記事は突っ込み方が足りない/この問題は軽[けい]々[けい]には決められない。更に突っ込んで考えてみよう/この企画はアイデアはいいが細部の詰めが甘い。もっと突っ込んで検討する必要がある/記者会見では突っ込んだ質問が出され、謝罪の経営陣はしどろもどろとなった/首脳同士で突っ込んだ話し合いが行われた/プレゼンに向けて、曖昧な点を突っ込まれないよう綿密な準備を進めた
【名詞形】 突っ込み(=追及すること)
【例文】 記者からの突っ込みが鋭いので、政治家もたじたじだ/この調査書はまだ突っ込みが足りない/質問されて、相手の突っ込みをかわすので精いっぱいだった/うちの計画に外部から勝手な突っ込みを入れられては困る/お笑い芸人はボケの相方に突っ込みを入れては客を笑わせる
**つっころばす【突っ転ばす】** ☞つきころばす・つっころばす【突き転ばす・突っ転ばす】
**つったつ【突っ立つ】[突く＋立つ]** ❶ⓐ(矢、剣、高層ビル、タワー、煙突、木、十字架、岩[いわ]峰[みね])が突っ立つ(=細く鋭い物が刺さっているように真っすぐ立つ) ⓑ (背中、胸、屋根、丘、頂上、空、海面、中心)に突っ立つ ❷ ([人]、従業員)が突っ立つ(=何もしないで、その場に立ったままでいる) 
【副⁺】❶(真っすぐ、深く、鋭く) ❷ (ただ、のっそり、平然と、呆[ぼう]然[ぜん]と、ぼうっと、無愛想に、無表情に、仁王立ちで、身じろぎもせず)突っ立つ
【補足】 「突っ立つ」は「突き立つ」の転。口語表現。 ❶は「突き立つ」とも言う
【例文】 ❶町の中心に突き立つタワーがこの地区のランドマークだ ❷ 親に叱られた息
<751>
子は、突っ立ったまま、無言の抵抗を示していた/突然、解雇を告げられた従業員は、ただ呆然と突っ立っていた/遺族を前に慰めの言葉も見つからず、ただ突っ立っているばかりだった/ぼうっと突っ立ってないで、手伝いなさいよ/ただ突っ立っていたってしょうがないでしょ。考えて動きなさい/そんなとこに突っ立ってないで、中に入れよ
**つったてる【突っ立てる】** [突く＋立てる] ⓐ(指、箒[ほうき]、棒、スコップ、フォーク、箸、ナイフ、刀、錫[しゃく]杖[じょう])を突っ立てる(=突いて、立てた状態にする) ⓑ(地面、床[ゆか]、畳、障子)に突っ立てる 
【副⁺】(ぐいと、ぐさりと、ぶすりと、深く、思い切り)突っ立てる
【補足】「突っ立てる」は「突き立てる」の転。口語表現。「突き立てる」❷の意味はない
【例文】 演技を終えた時に親指を突っ立てたら、満足ってことだ/子供が向こうを見ようとして、障子に指を突っ立てて穴を開けた/箒を逆さに突っ立てるのは、嫌な客に早く帰ってもらうおまじないだ/こんなところに棒を突っ立てたりするから、つまずいちゃうじゃないか 「ここにその棒を突っ立てろ」とガキ大将が子分に命令した/野菜嫌いの息子は、サラダにフォークを突っ立てたまま、食べようとしない/信仰の山である証[あかし]だろうか、山頂には錫杖が突っ立てられていた
**つっつきだす【突っ突き出す】** ☞つつきだす・つっつきだす【突き出す・突っ突き出す】
**つっつきまわす【突っ突き回す】** ☞つつきまわす・つっつきまわす【突き回す・突っ突き回す】
**つっぱしる【突っ走る】** [突く＋走る] ❶(道路、大通り、街、線路、コース、海、浜、崖っぷち、荒れ地、暗闇、先頭)を突っ走る(=勢いよく走る) ❷(最先端、出世街道、[改革・強硬・独自]路線、グローバル化、悪の道)を突っ走る(=目的に向かって勢いよく進む) 
【副⁺】❶(あてもなく、猛スピードで、衝動のまま、目的地目がけて) ❶❷(ひたすら、とことん、猛然と、しゃにむに、まっしぐらに、夢中で、すごい勢いで、一気に、わき目も振らず、後先も考えずに)突っ走る
【補足】「突っ走る」は「突き走る」の転
【例文】 ❶パトカーが違反車を追いかけ、高速道路を猛スピードで突っ走って行った/歩道を自転車で突っ走られては安心して歩けない/大通りを猛スピードで突っ走った車が衝突事故を起こした/天気がいい日は、モーターボートで海を突っ走りたい/サンドバギーで浜辺を突っ走るのは爽快だ/崖っぷちを突っ走ろうとしたモトクロスレーサーが転落して大[おお]怪[け]我[が]をした/母危篤の知らせに夜通しバイクで突っ走って帰省した ❷ 時代の最先端を突っ走れば業界1位も遠くない/現社長は、出世街道をまっしぐらに突っ走って今の地位を築いた/政府は批判をものともせず、強硬路線を突っ走っている/息子は悪い仲間に誘われて悪の道を突っ走り、引き返せなくなった/君は若いのだから夢に向かって突っ走れ
**つっぱなす【突っ放す】** ☞つきはなす・つっぱなす【突き放す・突っ放す】
**つっぱねる【突っ撥ねる】** [突く＋撥[は]ねる] ❶([人]、相手、体、体の部分、敵)を突っぱねる(=激しく突いて離れさせる) ❷(意見、提案、要求、命令、頼み、依頼、訴え、相手)を突っぱねる(=厳しく拒絶する) 
【副⁺】(バンと、すげなく、強く、厳しく、簡単に、頑強に、無遠慮に)突っぱねる

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【補足】「突っぱねる」は「突きはねる」の転
【例文】 ❶酔っ払いが抱きついてきたので、渾身の力を込めて突っぱねた ❷ワンマ社長はいつも社員の意見を突っぱね、自分の考えを通す/生徒の提案は教師の「駄目だ」の一[ひと]言[こと]で突っぱねられた/組合の要求は経営陣からいとも簡単に突っぱねられた/どんな無理な命令でも平社員の身では突っぱねるわけにいかない/そんな勝手な頼みなど突っぱねろ/票に結び付かぬ依頼は、突っぱねておけとは大物議員の言い分だ/市民運動家は何度突っぱねられてもめげずに訴え続けた/相手に突っぱねられたら、逆に追いかけたくな るのが心情だ
**つっぱる【突っ張る】** [突く＋張る] ❶(筋肉、腹、足、ふくらはぎ、腕、顔、首筋、皮膚肌、体、半身、表面)が突っ張る(=筋肉や皮膚などが強く張って固くなる) ❷(腕、肘、両手、両足、四肢、体)を/で突っ張る(=力を入れて精いっぱい伸ばす) ❸(つっかい棒、角材)で突っ張る(=塀が倒れたり戸が開いたりしないように棒などでしっかり支える) ❹(意地、度胸、我が儘[まま]、信条、信念)で突っ張る(=強く主張したり、虚勢を張ったりして、あくまでも抵抗したり、主張を通そうとする) 
【副⁺】❶❷(ぱんぱんに、ぴんと、ぐんと、硬く) ❹ (どうしても、何だか、すごく、激しく、妙に)突っ張る
【補足】「突っ張る」は「突き張る」の転
【例文】 ❶運動後、筋肉が突っ張らないようにマッサージを受けた/長く歩くと妙にふくらはぎが突っ張る/石けんで顔を洗った後、化粧水をつけないと肌が突っ張る/脳出血の影響で半身が突っ張って自由に動かない ❷生まれたばかりの子馬が四肢を突っ張って懸命に立とうとしている/両力士が土俵上で激しく突っ張り合っている(=腕を伸ばし、平手で相手の胸を強く突く) ❸昔は引き戸の戸口を棒で突っ張って戸締りをした/傾いた塀を角材で突っ張って支えている ❹負けず嫌いな男は意地と度胸で突っ張ってみせた/協同で事を進めているので、一人だけ突っ張られても困る/人前で突っ張っているだけで、本心は寂しい非行少年もいる/歌手になりたくて上京し、夢の実現まで突っ張り続ける/皆が同調する中でも、正しいと思うことは最後まで突っ張らざるを得ない/欲の皮が突っ張っている(=欲が深い)
【名詞形】突っ張り 突っ張りをする
【補足】相撲の技の一つでもある
【例文】 新大関は突っ張りを得意技としている/小屋の戸は鍵がついていないので、棒で突っ張りをした/地震対策として、家具と天井の間に突っ張り棒を置いて固定する/一昔前は不良のことを「ツッパリ」と呼んでいた
**つっぷす【突っ伏す】** [突く＋伏す] ([人]の胸、机、食卓、デスク、カウンター、畳、床[ゆか]、地面、ベッド、ハンドル、道の真ん中、[本・棺[ひつぎ]・布団]の上)に突っ伏す(=急にうつぶせになる) 
【副⁺】(いきなり、そのまま、いつの間[ま]にか、いつまでも)突っ伏す
【補足】「突っ伏す」は「突き伏す」の転
【例文】 女生徒は、机に突っ伏して泣き出した/娘は「疲れた」と一[ひと]言[こと]発し、食卓に突っ伏したまま動かなくなった/一晩中事故の対応に追われた社員はデスクに突っ伏して寝始めた/宴会が始まって1時間もすると、酔っぱらって畳に突っ伏す者が出始めた/ナイフで腹を刺された男はそのまま床に突っ伏した/長距離トラックの運転手は休憩時間にハン

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ドルに突っ伏して寝ていた/娘は勉強しているのかと思ったら、教科書の上に突っ伏して寝ていた/幼い我が子を亡くした母親はいつまでも棺の上に突っ伏して泣いていた
**つつみかくす【包み隠す】** [包む＋隠す] ❶(体、体の部分、全身、体型、姿、肌、傷、建物)を包み隠す(=覆ったりして外から分からないようにする) ❷(真実、事実、情報、秘密、経緯、本音、本性、気持ち、恋心、[悲し・苦し]み、悔しさ、不安、表情、欠点、矛盾、過去、過ち、全部)を包み隠す(=秘密にして人に知られないようにする) 
【副⁺】❶(すっぽり、全て、丸ごと)包み隠す
【例文】 ❶国によっては、女性たちは顔を包み隠すようにスカーフを巻いている/崩れた体型を何とか包み隠してくれるような服を選ぶ/紫外線対策としては、肌をすっぽり包み隠すのが効果的だ/火傷[やけど]の跡を包み隠すため、長袖を着ている/一面に立ち込めた霧が山荘を包み隠してしまった/小さなレストランを包み隠すように、大木が枝を広げている
❷真実は、いつまでも包み隠せるものではない/政府は、包み隠さずに事実を国民に公表すべきだ/刑事は犯人に、包み隠さず犯行の経緯を話すよう促した/恋心は、包み隠そうとしても、つい顔に出てしまうものだ/試合に負けた悔しさを笑顔で包み隠して相手を祝福した/君には包み隠すことなど一つもない/結婚する時、互いに包み隠さず、何でも正直に話そうと決めた
【名詞形】包み隠し 包み隠しをする
【例文】 包み隠しのないところを話すと、知事が裏金を受け取ったのは事実らしい/包み隠しなどせずに、全てを話しなさい
**つつみきる【包み切る】** [包む＋切る] ⓐ(本、菓子、果物、魚、肉、具材、薬、花、プレゼント、商品、品物、贈答品、一升瓶、着物、荷物、作品)を包み切る(=全体を完全に包む) ⓑ(風呂敷、紙、奉書紙[がみ]、布、ラップ、ホイル、ビニール、オブラート、ハンカチ、葉っぱ)に/で包み切る 
【副⁺】(すっぽり、しっかり、全て、見事に、丸ごと、全部)包み切る
【例文】 残った菓子を小さなハンカチに全部包み切るのは大変だ/奉書焼きにする時は、魚を丸ごとしっかり包み切ったほうがいい/蒸し料理の具材をホイル1枚に包み切ろうとしたが、はみ出した/熟練した店員は、僅かな時間で100個の贈答品を残さず包み切った/器用な友人は、2本の一升瓶を1枚の風呂敷に見事に包み切った/身の回りの物を風呂敷1枚に包み切ると、妻はさっさと家を出て行った
**つつみきれる【包み切れる】** [包む＋切れる] ⓐ (→ 「つつみきる」 ⓐに同じ)を/が包み切れる(=全体を完全に包むことができる) ⓑ (→ 「つつみきる」ⓑに同じ)に/で包み切れる 
【副⁺】(→「つつみきる」 【副⁺】に同じ)包み切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 見学先の漁港では、用意した新聞紙に包み切れないほどの魚をくれた/この肉は、大き過ぎてレタス1枚では包み切れない/この50本のバラを1枚の紙に包み切れなかったら、二つの花束に分けてください/包装紙を用意したが、準備したプレゼントが多いので、全部は包み切れない/スタッフを総動員しても、発送時刻までに商品を包み切れなかった/母の遺品整理をしたら、着物が大判風呂敷でも包み切れないほどあった
**つつみこむ【包み込む】** [包む＋込む] ⓐ (中身、餡[あん]、体の部分、肌、全身、[人]、建物、

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会場、庭、辺り、空間、心、悲しみ、不安、世界、全て)を包み込む(=全体を丸ごと包んで中に入れる) ⓑ(皮、毛布、タオル、布、シート、帽子、両腕、手のひら、愛情、クリーム)に/で包み込む © (香り、音楽、雪、炎、静寂、暗闇)が包み込む 
【副⁺】(しっかり、すっぽり、ふんわり、そっと、優しく、柔らかく、温かく、静かに、完全に、内側に)包み込む
【例文】 餃子は、中身を包み込むようにして皮を閉じると、うまくできる/ニットの帽子は、頭をすっぽり包み込むので暖かい/愛用のフェルト靴は、足を柔らかく包み込んでくれる/就寝前にクリームを塗ると、一晩中肌を包み込み、保湿してくれる/寝室に入ると、心地よいアロマの香りが全身を包み込んだ/母親は、眠りに落ちる幼子を両腕に優しく包み込んだ/音もなく降り出した雪が恋人たちを静かに包み込んでいった/あふれんばかりの愛情で我が子を包み込もうとする/気がついた時は、炎が小屋をすっかり包み込んで、手がつけられなかった/人[ひと]気[け]のない寺の庭は、永遠の静寂に包み込まれたかのようだ/外に出ると、辺りはすっかり暗闇に包み込まれていた/美しい音楽が傷ついた心を優しく包み込んでくれる/ベテランの看護師は、患者の不安を包み込むように、優しく接してくれる/私の短所も含めた全てを包み込んでくれる包容力のある人が、理想の伴侶だ
**つつみなおす【包み直す】** [包む＋直す] ❶ⓐ (→ 「つつみきる」ⓐに同じ。おにぎり、弁当箱、薬、弔辞)を包み直す(=包み方が悪かったり、一度開いたものを、もう一度きれいに包む) ⓑ (→ 「つつみきる」ⓑに同じ)に/で包み直す ⓒ(風呂敷、包装紙、布、ラップ、オブラート)を包み直す ❷ (→ 「つつみきる」ⓐに同じ)を他の(→「つつみきる」ⓑに同じ)に/で包み直す(=包む用紙などを替えて包む) 
【副⁺】(しっかり、もう一度、再度、何度も、ちゃんと、きちんと、きっちりと、きれいに、丁寧に、改めて)包み直す
【例文】 ❶風呂敷の中の果物が落ちそうだから、きっちりと包み直したほうがいい/包装がうまくいかず、何度も商品を包み直さなければならなかった/一旦、梱[こん]包[ぽう]を解いた品物を丁寧に包み直して返品する/梱包材は、搬出時に再度、作品を包み直すために取っておく/飲食禁止の表示に気づき、開[ひら]きかけた弁当箱を慌てて包み直した/友人の葬儀で、奉書紙から弔辞を出して読み上げた後、丁寧に包み直してご霊前に供えた/部下のやった包装が雑なので、命じてもう一度包み直させた ❷通販で買った本を美しい包装紙に包み直して、プレゼントした/パック入りの肉は、1回の使用量に小分けし、ラップに包み直してから冷凍する/いただき物をよそに回そうと、新しい紙で包み直した/品物は普段使いではなく、進物用だと言うので、のしを掛けて包み直した/風呂敷に包んであった着物をきれいに畳んで、たとう紙[かみ]に包み直した/粉薬をオブラートで包み直して服用する
【名詞形】包み直し 包み直しをする
【例文】 風呂敷は、何度でも包み直しができるので便利だ/持ち歩くのに大きい包みは嫌だから、小さい箱に詰め替えて包み直しをした
**つづりあわす・つづりあわせる【綴り合わす・綴り合わせる】** [綴[つづ]る＋合わす・合わせる] ❶(布、革、枯葉、樹皮、紙、プリント、契約書、書類)をつづり合わせる(=複数の物を繋[つな]いで一つにする) ❷(文字、言葉、文)をつづり合わせる(=文字や書いたものを繋いで一つに完成する) 
【副⁺】❶(しっかり、きちんと、丁寧に) ❷(順に、丁寧に、一つひとつ)つづり合わせる

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【例文】 ❶さまざまな模様の布をつづり合わせて、壁掛けを作った/ミノムシは、口から吐いた糸で枯葉や樹皮をつづり合わせて、筒状の巣を作る/昔は和紙をつづり合わせて台帳を作った/裏紙をつづり合わせれば、メモ帳が出来る/毎回配られるプリントをつづり合わせると、立派な教科書になった/数ページにわたる契約書はつづり合わせて、割り印を押す ❷指定されたページの最初の文字をつづり合わせると、宝物の隠し場所になった/メンバー5人の名前の頭文字をつづり合わせて、グループ名にした/美しい言葉をつづり合わせても美しい文章になるとは限らない/日常目にする小さな出来事を文章に起こしつづり合わせたエッセイが賞を取った
**つどいあう【集い合う】** [集う＋合う] ⓐ(人々、皆、老[ろう]若[にゃく]男[なん]女[にょ]、親族、地域住民、仲間、旧友、同志、[友達・飼い主]同士、当事者、学生、卒業生、選手、首脳)が集い合う(=互いに集まり交流する) ⓑ(仲間、旧友、メンバー)と集い合う
【例文】 同じ考えを持つ人々が集い合い、コミュニティーを作る/市の中心地に老若男女が集い合い、交流できる場があればいい/毎月、公民館に地域住民が集い合って、意見交換をしている/音楽好きの仲間が集い合えば、たちまちミニライブが始まる/同窓会に参加して、改めて旧友と集い合う喜びを感じた/ボランティアの同志が集い合って、被災者支援の相談をした/飼い犬の躾について団地の飼い主同士が集い合い、ルールを決めた/騒音公害の当事者たちが集い合って、解決の道を模索した/新学期に向けて多くの学生が集い合う企画を考えた/創立百周年の記念行事には、多くの卒業生が集い合うことになるだろう/スポーツイベントでさまざまなスポーツの選手が集い合った
**つとめあげる【勤め上げる・務め上げる】** [つとめる＋上げる] ⓐ(首相、支店長、営業職、校長、教師、委員長、仕事、主役、舞台、大役、役所、会社)を(定年、退職、最後)までつとめ上げる(=仕事や役職を最後まで無事にやって終わる) ⓑ(任期、刑期、年季、残りの1年、40年)をつとめ上げる 
【副⁺】(つつがなく、無事に、無難に、実直に、真面目に、立派に、見事に、一筋に、大過なく、首尾よく)つとめ上げる
【例文】 日本では、戦後、首相を5年以上務め上げた人物は少ない/銀行の海外支店長を無事に勤め上げ、本社取締役となった/メーカーで営業職を10年間勤め上げ、その後自分の会社を興した/定年まで残りの1年を校長として勤め上げた/定年まで教師を勤め上げて、後は悠々自適の生活を送りたい/無事、委員長の大役を務め上げられて安[あん]堵[ど]した/教育委員長まで勤め上げた人物が詐欺容疑で逮捕された/仕事を定年まで勤め上げた途端に、病に倒れた/大抜擢の若手俳優が大河ドラマの主役を見事に務め上げた/40年間、遠距離通勤の会社を無事に勤め上げられたのは、妻の協力のおかげだ/5年の刑期を真面目に務め上げ、出所した/定年までは勤め上げず、早期退職に応じた
**つとめきる【勤め切る・務め切る】** [つとめる＋切る] ⓐ(会長、チーフ、キャプテン、幹事、交渉係、4番打者、主役、ヒロイン、代役、大役、研究員、相手、任務、仕事)をつとめ切る(=仕事や役割を最後までやめずに完全に果たす) ⓑ(任期、契約期間)をつとめ切る 
【副⁺】(→「つとめあげる」 【副⁺】に同じ)つとめ切る
【例文】 激務の合間に、ボランティア団体のチーフを務め切った彼は大した男だ/急[きゅう]遽[きょ]一軍入りした新人選手がシーズンを通して4番打者を務め切った/長丁場の連続ドラマでヒロインを務め切るには体力が要る/重い病を押して名役者は舞台の大役を務め切り、終

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演後静かに息を引き取った/どんな仕事でも3年間一つの職場で勤め切れば見えてくるものがある/10年の契約期間を研究員として勤め切り、その後独立した
**つとめきれる【勤め切れる・務め切れる】** [つとめる＋切れる] (→「つとめきる」に同じ)を/がつとめ切れる(=仕事や役割を最後までやめずに完全に果たすことができる)
【副⁺】(→「つとめあげる」【副⁺】に同じ)つとめ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 怪[け]我[が]のため、最後までキャプテンを務め切れなかったことが悔やまれる/あんないい加減な人に重要な幹事役が務め切れるか心配だ/演技経験のない新人が主役を務め切れるはずがない/いかに大女優でも、短期間の稽古では代役を務め切れないだろう/職場を転々として同じ所で1年も勤め切れないような者は、採用できない
**つながりあう【繋がり合う】** [繋[つな]がる＋合う] ⓐ(細胞、命、システム、[人間・患者・参加者]同士、空間、学校と保護者、地域の住民、世界中の人々、皆、国々、心、全て)がつながり合う(=複数のものがつながって一つになる) ⓑ(相手、[人]、人々、仲間)とつながり合う 
【副⁺】(直接、互いに、ともに、深く、密接に、[有機・部分]的に、[鎖・網の目]のように)つながり合う
【例文】 脳は、神経細胞がつながり合った構造をしている/全ての命がつながり合って、この美しい地球がある/思いやる心があってこそ、人間同士がつながり合える/患者会の結成で、同じ悩みを持つ患者同士がつながり合えるようになった/町内会の行事は、参加者同士がつながり合う場になることを目指している/新しい住宅は、仕切られていても空間がつながり合うような設計で広く感じる/学校と保護者、地域の住民が密接につながり合えば、子供たちを守れる/体育祭をきっかけに、クラスの皆が思いやりの心でつながり合った/世界中の国々は、鎖のようにつながり合っていて、もはや切り離せない/社員採用にあたり重視するのは、資格よりも他の人とつながり合う力だ/インターネットを使えば、世界中の人々とつながり合える時代になった
【名詞形】つながり合い
【例文】 地域同士の新しいつながり合いの形を求めて、協力体制を模索している/どんな仕事でも、人とのつながり合いが大切だ
**つなぎあう【繋ぎ合う】** [繋[つな]ぐ＋合う](指、手、足、体、絆[きずな])を([人]、相手)とつなぎ合う(=互いにつなぐ) 
【副⁺】(しっかり、強く、互いに)つなぎ合う
【例文】 友達と「指切りげんまん」と言いながら、つなぎ合った小指を強く振った/妹と手をしっかりつなぎ合って夜道を歩いて行った/皆で手をつなぎ合って大きな輪を作り、フォークダンスを楽しんだ/足を鉢巻でつなぎ合う二人三脚で走り、一等になった/雪山では、ザイルで互いに体をつなぎ合って下山した/町内会では、違う世代の住民が絆をつなぎ合えるような催しをしたい
**つなぎあわす・つなぎあわせる【繋ぎ合わす・繋ぎ合わせる】** [繋[つな]ぐ＋合わす・合わせる] ⓐ(神経、腱[けん]、骨、糸、ひも、シーツ、布、端切れ、断片、ガラス、パーツ、テーブル、写真、画像、きれぎれの話、情報、手がかり、言葉、単語、ばらばらの記憶、場面、部分、曲と曲、人と人)をつなぎ合わせる(=複数のものをつないで一つにする) ⓑ (糸をひも、シーツをロープ)と/につなぎ合わせる 
【副⁺】ぴったり、ぴたりと、うまく、きれ

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いに、正確に、確実に、滑らかに、巧みに、スムーズに)つなぎ合わせる
【例文】切れたアキレス腱をつなぎ合わせる手術が成功した/関節は、骨と骨がつなぎ合わされた部分だ/結び日を作らずに糸をつなぎ合わせる技術がテキスタイルを一変させた/細いひもをつなぎ合わせる時は、「漁師結び」を使うとよい/シーツを裂いてつなぎ合わせ、ローブの代わりにして3階から脱出した/端切れをつなぎ合わせたベッドカバーは。なかなかいい出来だ/着色ガラスをつなぎ合わせて、ステンドグラスを作る/大勢で囲めるように、二つのテーブルをつなぎ合わせよう/1コマずつ撮った写真をつなぎ合わせて動画を作った/二つの画像をつなぎ合わせる時は、専用のアプリを使う/目撃者のきれぎれの話をつなぎ合わせたら、事件の概要が見えてくる/事故の全容を知るには、断片的な情報をつなぎ合わせざるを得ない/被災時のばらばらの記憶をつなぎ合わせ、気持ちを整理する バラエティ番組では、視聴者受けしそうな部分だけを編集でつなぎ合わせるらしい 気に入りの曲をつなぎ合わせてBGMを作った/万一長さが足りない場合は、シーツをロープにつなぎ合わせればいい
**つなぎとめる【繋ぎ止める】** [繋[つな]ぐ＋止める] ❶(柵に犬、木に馬、桟橋に船、台に機体、ひもに風船、骨と骨、材木同士、建物と地盤、表紙と本体)をつなぎ止める(=つないで離れないようにする) ❷(命、心、気持ち、意識、記憶、信頼、愛情、関心、支持、関係、[人]、一族、顧客、読者、人材、社員)をつなぎ止める(=つながりが切れないようにする) 
【副⁺】(しっかり、がっちり、何とか、巧みに、必死に、辛うじて)つなぎ止める
【例文】 ❶船をつなぎ止めていた綱が切られると、新造船がゆっくり海面に滑り出した/台風に備え、小型機の機体をつなぎ止めるロープを補強した/風船を、しっかりひもでつなぎ止めておく/折れた骨を金具でつなぎ止める手術を受けた/2本の材木は、鎹[かすがい]でしっかりつなぎ止めてある/建物と地盤をしっかりつなぎ止める新工法なら、地震が来ても安心だ/見返しは、本の表紙と本体をつなぎ止める役割をしている ❷医師団の懸命の努力が、重病患者の命を辛うじてつなぎ止めていた/金[かね]の力だけで人の心をつなぎ止めるのは無理だ/恋人の気持ちをつなぎ止めたい一心で、メールを送り続けた/凍える寒さの中、遠のく意識を必死でつなぎ止めて、やっと生還できた/次の総選挙の結果は、政治に対する信頼をつなぎ止められるかどうかにかかっている/どの政党も、有権者の支持をつなぎ止めようと策を練っている/顧客をつなぎ止めるために、サービスを向上させる/芸能ネタだけでは読者をつなぎ止められない/労働条件を改善しなければ、優秀な人材をつなぎ止められないだろう
**つなげあう【繋げ合う】** [繋[つな]げる＋合う] ([会員・住民]同士、人と[人・職場]、心と心、音、花や貝殻、中と外)をつなげ合う(=複数のものを互いにつなぐ) 
【副⁺】(→「つなぎあう」【副⁺】に同じ)つなげ合う
【例文】 会員同士をつなげ合うような組織運営が求められる/人材派遣業は、いわば、人と職場をつなげ合う仕事だ/ステージのミュージシャンは、次々に音をつなげ合って多彩な演奏を繰り広げた/ハワイのレイは、花や貝殻、羽毛などをつなげ合って作る装飾品だ/伝統的な民家の土間は、家の中と外をつなげ合う空間だ
**つねりあげる【抓り上げる】** [抓[つね]る＋上げる] (子供、頰、耳、手の甲、腕、足、尻)をつねり上げる(=非常に強くつねる) 
【副⁺】ぎゅっと、したたかに、思い切り、いやと言うほ

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ど、跡が残るほど)つねり上げる
【例文】 子供の頃、喧[けん]嘩[か]をしては、姉にほっぺたをつねり上げられたものだ/いたずらをして、母に腕をつねり上げられたことがある/会食で余計なことを言い出しそうな夫の足を、テーブルの下でぎゅっとつねり上げてやった
**つまみあげる【摘み上げる】** [摘[つま]む＋上げる](徳利、角砂糖、豆、ガラスの破片、ごみ、吸い殻、虫、猫、髪の毛、耳、皮膚、脂肪、裾、シャツの端、タオル、落とし物、卵の黄身)をつまみ上げる(=つまんで*持ち上げる) 
【副⁺】(ひょいと、そっと、上手に、器用に)つまみ上げる
【例文】 女将[おかみ]は、熱[あつ]燗[かん]の徳利を白い指先で優雅につまみ上げ、杯[さかずき]に酒を注いだ/角砂糖を一つつまみ上げて、コーヒーに入れた/娘は、皿の豆を箸でつまみ上げられない/傷口の中の光る物をピンセットでつまみ上げたら、ガラスの破片だった/清掃活動では、火ばさみで吸い殻をつまみ上げては、ごみ袋に入れる/少年は、肩に止まったテントウ虫をそっとつまみ上げると、逃がしてやった/猫の首根っこをつかんでつまみ上げたりしてはいけない/医者は、腕の皮膚をつまみ上げて注射の針を刺した/少女は、スカートの裾をちょっとつまみ上げ、お辞儀をした/汗まみれのシャツの端を指先でつまみ上げて、洗濯機に放り込んだ/落とし物をつまみ上げ、「誰のですか」と大声で尋ねた
**つまみだす【摘み出す】** [摘[つま]む＋出す] ❶(小銭、百円玉、虫、ハエ、ごみ、小石、オリーブ、ハンカチ、中身、耳栓)をつまみ出す(=つまんで外に出す) ❷(酔っ払い、[乱暴・不届き]者[もの]、[不審・浮浪]者)をつまみ出す(=力ずくで外へ追って出す) ❸(鼻、頰)をつまみ出す(=つまみ始める) ❹(菓子、料理、前菜、おかず、寿司)をつまみ出す(=軽い物を食べ始める) 
【副⁺】❶(ひょいと、上手に、器用に) ❷(さっさと、急いで、力ずくで)つまみ出す
【例文】 ❶手がかじかんで、財布の中の小銭をつまみ出せなかった/小銭入れから百円玉をつまみ出して自動販売機に入れた/サッシのレールに入り込んだ虫がなかなかつまみ出せない/驚いたことに、男は、ビールの中のハエを指先でつまみ出し、平気でそのまま飲み続けた/盃に浮く小さなごみを箸の先でつまみ出そうとした/米粒に交じる小石を丹念につまみ出し、洗ってから炊いた/娘は、サラダの中に好物のオリーブを見つけ、箸でつまみ出して食べている/手品師は、ポケットからハンカチをつまみ出すと、ぱっと広げ、中から鳩を出した/水泳の後、耳栓を耳穴からつまみ出し、耳の中を拭く ❷酔っ払いをさっさと店の外へつまみ出せ/法廷で暴言を吐いたら、廷吏につまみ出される ❸あまりの悪臭に皆が一斉に鼻をつまみ出した/保育士の話が終わると、子供たちはふざけて互いの頬をつまみ出した ❹ポテトチップスは、つまみ出したらやめられない/乾杯が終わると、各自好きな料理をつまみ出した/よほど空腹だと見えて、食卓に座るや否や、寿司をつまみ出した
**つみあがる【積み上がる】** [積む＋上がる] ❶([物]、在庫、食材、皿、書類、本、参考書、段ボール箱、米俵、落ち葉、材木、薪[まき]、椅子、煉[れん]瓦[が]、瓦[が]礫[れき]、ごみ)が積み上がる(=物の上に更に物が積まれて高くなる) ❷(資産、利益、赤字、負債、借金、残高、リスク)が積み上がる(=増える) ❸(石垣、煉瓦、ブロック、荷物、コンテナ)が積み上がる(=積み終わる) 
【副⁺】❶(どっさり、どんどん、少しずつ、雑然と、整然と、うず高く、着実に、

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乱雑に、山のように) ❷ (少しずつ、着実に)積み上がる
**つみあげる**
【例文】❶ 倉庫には、在庫が山のように積み上がっている/市[いち]場[ば]には、食材がうず高く積み上がっている/食べ盛[ざか]りの息子と回転寿[ず]司[し]に行くと、空の皿がどんどん積み上がっていく/後から後から書類が積み上がり、処理し切れない/子供の勉強机の上は、参考書が積み上がった状態で、一度も開いた様子がない/壁際に積み上がった段ボール箱の中から、必要な物を探し出す/震災後は、町の至る所に瓦礫が積み上がったままだ/清掃局のストが続き、集積所にはごみが積み上がったまま、放置されている ❷ 企業の金融資産が100億まで積み上がり、かなり膨らんだ状態だ/知らぬ間[ま]に赤字が少しずつ積み上がり、経営の足を引っ張っている/これ以上負債が積み上がったら、財政再建は難しい/政府の借金は、毎年、数兆円ずつ積み上がっている/債券は安定した人気で、着実に残高が積み上がってきた/政治の腐敗、財政危機といったリスクが積み上がるのを何としても防ぎたい ❸ 修復中の城の石垣がやっと最上段まで積み上がった/新居の外壁の煉瓦が全部積み上がる日が楽しみだ/埠頭のコンテナが貨物船に積み上がったら、いよいよ出航だ
**つみあげる【積み上げる】** [積む＋上げる] ❶(→「つみあがる」❶に同じ。食器、札束、石、砂利、自転車、廃材)を積み上げる(=物の上に更に物を積んで高くする) ❷(利益、内部留保、実績、経験、キャリア、成果、信頼、友好、勝ち、議論、学問、知識、コスト、単位、数字、額[がく])を積み上げる(=少しずつ増やして高い水準に上げる) 
【副⁺】❶(→「つみあがる」【副⁺】❶に同じ。一つずつ、せっせと、無[む]造[ぞう]作[さ]に、手当たり次第に) ❷(→「つみあがる」【副⁺】❷に同じ。こつこつ、着々と、地道に)積み上げる
【例文】 ❶「危険だから、非常口の前に物を積み上げないでください」/書類は机の上に積み上げられたままで、読んだふしがない/机の上に参考書を積み上げただけで勉強した気になった/子供たちが段ボール箱を積み上げて、秘密基地を作った/米俵をピラミッド型に積み上げ、保管する/囲いの中に落ち葉を積み上げて、腐葉土を作る/製材所には、材木がうず高く積み上げられている/家の軒下に薪が整然と積み上げてある/空き部屋に不要になった椅子が雑然と積み上げられている/きちんと積み上げられた東京駅の赤煉瓦は、関東大震災の時も被害が少なかった/パーティーでグラスを積み上げて、一番上からシャンパンを注ぐ/一万円札を1億円分積み上げると、約1メートルの高さになる/石を積み上げて作られた古代人の墓が見つかった/海底の砂利を海岸に積み上げることで、護岸強化を図る ❷入社以来、着々と実績を積み上げ、ついに社長になった/テレビタレントとして積み上げた経験が舞台では通用しない/キャリアを積み上げていくべく将来設計をする/新著には、長年にわたって積み上げてきた研究の成果を収めた/地道に積み上げてきた信頼が、この一件で損なわれた/初戦から勝ちを1つずつ積み上げ、決勝戦まで行った/基礎教養科目は、学問を積み上げるための土台となる/市の公共料金は、関連するコストを積み上げて設定したものだ/担当部署が出す数字を積み上げたら、予算額が膨らんだ/復興事業の額を積み上げようと余分なものまで詰め込んだ
【名詞形】積み上げ
【例文】 今度の仕事では、経験の積み上げがものを言った/文法の積み上げを疎[おろそ]かにしないことが大切だ/単位積み上げ型で学位を取得した/何でも積み上げ式で基礎を固めないと、うまくはなれない/在庫品の積み上げ作業を行う

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**つみあつめる【摘み集める】** [摘む＋集める] (花、花びら、新芽、山菜、実、葉、ブドウ、綿花、ホップ)を摘み集める(=摘んで集める)
【例文】 愛犬の棺[ひつぎ]に、庭で摘み集めた花を敷き詰めた/バラの花びらを摘み集め、バラ水を作る/お茶の新芽を摘み集めたら、窯炒り風の新茶を手作りしよう/春に山で山菜を摘み集めるのが楽しみだ/ブルーベリーの実をたくさん摘み集めてジャムにした/村では、実ったブドウを手で摘み集めて、ワインを作る/昔は、綿花を摘み集める作業に多くの人手を必要とした
**つみかえる【積み替える】** [積む＋替える] ❶ⓐ(荷物、貨物、物資、製品、資材、鞄[かばん]、スーツケース、荷箱、コンテナ)を積み替える(=積んである物を別の場所に移して積む) ⓑ(元の場所)から(船、トラック、車、貨車、航空機、コンテナ、車のトランク)に積み替える ❷ (荷物、エンジン)を(別の物)と/に積み替える(=今ある物を降ろし、同じ場所に別の物を積む) ❸ (石、石垣、煉[れん]瓦[が]、土[ど]嚢[のう])を(別の物)と/に積み替える(=今までとは別の物を積んで、改めて何かを作る) 
【副⁺】(次々と、新しく、[順序・手際]よく、順番に、丁寧に、慎重に)積み替える
【例文】 ❶大型長距離トラックから配送用の小型トラックに荷物を積み替えて宅配する/貨物は拠点港で別の船に積み替えられ、最終目的地まで運ばれる/後部座席の鞄をトランクに積み替えた/重い荷箱を積み替える作業は大変だ/収集した不燃ごみを圧縮し、中継施設で大型コンテナに積み替えて運ぶ ❷運搬中の魚は中継地点で降ろし、野菜に積み替える予定だ/車のエンジンを新品に積み替えたら、調子が良くなった ❸石垣の崩落部分は、積み替えて補修しなければならない/窯[かま]の耐火煉瓦が古くなったので、そろそろ積み替えよう/洪水に備え、土嚢を新しく積み替えた
【名詞形】積み替え 積み替えをする
【補足】公用文では「積替え」と送り仮名が省略される
【例文】 船からトラックへコンテナの積み替えが行われる/宅配業者が路上で荷物の積み替えをしている/城では、石垣の積み替え工事が始まった/積替え保管とは、業者が廃棄物を運搬中に、車から降ろして別の車への積み替えと一時保管を行うことを指す
**つみかさなる【積み重なる】** [積む＋重なる] ❶(石、岩、煉[れん]瓦[が]、ブロック、層、箱、樽[たる]、俵、本、雑誌、スーツケース、食器)が積み重なる(=物が上の方へ重なっていく) ❷(経験、体験、努力、実績、業績、改善、工[く]夫[ふう]、実験、研究、仕事、訓練、学習、行動、成功、失敗、捜査、証言、証拠、議論、論理、知見、データ、歴史、嘘[うそ]、疲労、ストレス、不満、問題、誤解、借金、要因、得点)が積み重なる(=だんだん重なって増えていく) 
【副⁺】❶(一つずつ、一枚一枚、雑然と、累々と、うず高く、順に、山のように、幾[いく]重[え]にも) ❷ (次々、少しずつ、一歩一歩、一つひとつ、着々と、確実に、着実に)積み重なる
【例文】 ❶山頂付近は、ごつごつした岩が積み重なっている/切り通しの崖では、地層が幾重にも積み重なった様子が見られる/作家の机の上には本や原稿が積み重なっていた/探し物のメモは、積み重なった雑誌の間にあった/台所の流しには、洗い物の食器が積み重なっている ❷さまざまな経験が積み重なって人格が形成される/日々の学習が確実に積み重なるように指導したい/小さな成功が積み重なれば、大きな自信になる/失敗が積み重なると、やる気が失せる/目撃者の証言が積み重なるにつれ、事件の特異性が浮き彫

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りになった/小さな嘘[うそ]でも積み重なると、ごまかしきれなくなる/疲労が積み重なってついに病に倒れてしまった/職場での不満が積み重なり、ついに上司の前で爆発した/ちょっとした誤解が積み重なって、友と絶縁状態になった/小さな事故で済むところがさまざまな要因が積み重なって大惨事になった
**つみかさねる【積み重ねる】** [積む＋重ねる] ❶(→「つみかさなる」❶に同じ)を積み重ねる(=物を上の方へ積んでいく) ❷(経験、体験、努力、実績、業績、学習、行動、成功、失敗、改善、工[く]夫[ふう]、実験、研究、仕事、訓練、証言、証拠、捜査、議論、論理、知見、データ、歴史、嘘、借金、得点)を積み重ねる(=だんだん重ねて増やしていく) 
【副⁺】❶(一つずつ、うず高く、順に、山のように、幾[いく]重[え]にも) ❷(→「つみかさなる」【副⁺】❷に同じ)積み重ねる
【例文】 ❶山頂のケルンに祈りを込め、石を積み重ねた/平らな岩を積み重ねてモニュメントを作る/ソース、生地、チーズの層を幾重にも積み重ねてラザニアを作る/ビール箱を積み重ねれば、立派なテーブルになる/ウイスキーの樽[たる]は、熟成庫に積み重ねられて保管される/米俵を米屋の店頭に積み重ねておくと、客の目を引く/スーツケースは、積み重ねられると傷がつくので、やめてほしい/店員は、食べ終わった食器を上手に積み重ねて下げて行った ❷指導者としての経験を積み重ね、ついに国の代表監督になった/新米の営業社員が着実に業績を積み重ねている/小さな改善を積み重ねれば、職場も大きく変わる/こつこつと研究を積み重ね、新物質を発見した/状況証拠を積み重ねた末、容疑を確定した/いくら議論を積み重ねても、納得のいく結論が出せない/西陣織は、何百年もの歴史を積み重ねて来た伝統工芸だ/嘘の上にも嘘を積み重ねたような弁解にうんざりした/借金を積み重ねた結果、経営破綻した/高難度の技で高得点を積み重ねなければ、世界最高点は出せない
【名詞形】積み重ね
【例文】 年代ごとに石垣の造りを見比べれば、技術の積み重ねが見て取れる/毎日の努力の積み重ねが実を結び、試験に合格した/地道な捜査の積み重ねで犯人逮捕に至った
**つみこむ【積み込む】** [積む＋込む] ⓐ(→「つみかえる」❶ⓐに同じ。家財、機器、商品、車、自転車、食料、爆弾、弾薬)を積み込む(=運搬用の車や貨車に物を入れる) ⓑ(船、トラック、貨車、航空機、車のトランク、コンテナ、荷台)に積み込む 
【副⁺】(いっぱい、ぎっしり、次々と、隙間なく)積み込む
【例文】 ワンボックスカーのスライドドアは、荷物を積み込みやすくて便利だ/クレーンで船に貨物を積み込む/支援物資が次々とトラックに積み込まれた/車のトランクにゴルフバッグを積み込んで出かける/救急車には、さまざまな救急用の医療機器が積み込んである/我が家の軽自動車は、小さ過ぎて自転車が積み込めない/食料を車に積み込んだら、別荘に出発だ/大戦中の急降下爆撃機には、重い爆弾を積み込めなかった/弾薬を積み込んだ軍用トラックが大事故を起こした
【名詞形】積み込み 積み込みをする
【補足】公用文では「積込み」と送り仮名が省略される
【例文】 車両への貨物の積み込みに時間がかかり、出発が遅れた/ボランティアが支援物資の積み込みをしている

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つみだす
**つみだす【積み出す】** [積む＋出す] ❶(貨物、荷物、原油、石炭、木材、薪[まき]、銅鉱、機械、製品、家財、リンゴ箱、農作物、ワイン、牛馬)を積み出す(=場所から場所へ乗り物に積んで送る) ❷(→❶に同じ。煉[れん]瓦[が]、石、土[ど]嚢[のう])を(船、軒下、倉庫)に積み出す(=積み始める)
【例文】❶ターミナルから次々と荷物が積み出されていく/原油は、タンカーで中近東から日本に積み出される/木を伐採して麓から車で製材所に積み出す/製品を9時までに船に積み込めば、午前中に次の港に向けて積み出せる/8時までに全てのリンゴ箱を積み出せば、明日中に配達できる/今日中に早場米を東京に積み出そう/ポルトガルのポルト港から積み出されるワインをポートワインという/牛は農場から積み出され、トラックで精肉工場へと運ばれた ❷ 7時から荷物を船に積み出せば、9時には積み終わるだろう！父親が薪を割るそばから子供たちが軒下に積み出した/倉庫にリンゴ箱を積み出した途端、地震が起きて作業を中断した/塀を作るため煉[れん]瓦[が]を積み出したが、途中で雨が降ってきた！大雨になったので、慌てて土嚢を積み出したが、間に合わず川が氾濫した
名詞形積み出し積み出しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文では「積出し」と送り仮名が省略される
【例文】 今年の新酒の積み出しが始まった/紛争地への武器の積み出しは禁じられている/朝早くから引っ越し荷物の積み出しをする/この港は、銅山から掘り出された銅の積み出し港として発達した

**つみたてる【積み立てる】** [積む＋立てる](金[かね]、資金、学資、費用、基金、準備金、保険料、定額、年金、給料、小遣い)を積み立てる(=何回かに分けてお金を銀行などに預け、蓄える) 
【副⁺】(こつこつ、少しずつ、徐々に、地道に、気長に)積み立てる
【例文】 地道に積み立てないと、まとまった額[がく]の金はできない/毎月1万円ずつ積み立て、一定の額になったら株を買っている/結婚資金をこつこつ積み立てて、やっと式が挙げられるほど貯まった/老後の旅行資金を気長に積み立ててきた/今から少しずつリフォームの費用を積み立てようと思う/集まった募金は基金として積み立てられた/保険会社は将来の保険金支払いに備え、責任準備金を積み立てている/積み立てた保険料を将来、保険金として受け取る際には15% 位増えているはずだ/僅かな年金だが、積み立てて、孫の学資に充てるつもりだ/子供の学資のため、給料の一部を少しずつ積み立てている
【名詞形】積み立て積み立てをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「積立て」「積立」と送り仮名が省略される
【例文】入社後、家の購入資金の積み立てを始めた/老後の資金の積み立てをしている/積立金を下ろして車を買った

**つみとる【摘み取る】** [摘む＋取る] ❶(草花、花、花びら、花殻、脇芽、新芽、蕾[つぼみ]、葉、茶葉、小枝、実、綿花、種[たね]、穂先、パセリ、ホップ、山菜、ヨモギ、野菜)を摘み取る(=草花や実を指先で取る) ❷(萌[ほう]芽[が]、[悪・災い]の芽、能力、将来、可能性、恋、喜び、命、リスク)を摘み取る(=大きくならないうちに*取り除く) 
【副⁺】(根こそぎ、こまめに、早めに、片[かた]っ端[ぱし]から、蕾のうちに)摘み取る
【例文】❶苗が弱っている場合、一番花は摘み取り、生育の促進を図る/食用菊は花び

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らを摘み取って使う/鉢植えの花は、花殻をこまめに摘み取ると次々に咲く/ミニトマトは、脇芽を早めに摘み取らないといけない/キイチゴの実を摘み取り、ジャムにした/この実は傷つきやすいので機械では摘み取れない/庭で摘み取ったパセリを夕食の皿に添えた ❷発話が難しい難聴児には、言葉の萌芽を摘み取らぬ教育が大切だ/悪の芽を根こそぎ摘み取るには強権発動が必要だ/社会にはびこる災いの芽は早めに摘み取らねばならない/型にはめた教育は子供の能力を摘み取る恐れがある/あまりにも若い二人の恋は、封建的な大人たちに摘み取られてしまった/都会での生活は、額[ひたい]に汗して働く喜びを摘み取っているように思われる/突然の交通事故で幼子の命が摘み取られてしまった/リスクは早いうちに摘み取れ、というのが我が社のモットーだ
【名詞形】摘み取り 摘み取りをする
【例文】 ハーブ農園ではラベンダーの摘み取りが体験できる/今年初めて一番茶の摘み取りをした/夏の間にブルーベリーの摘み取りをする/初夏にホップの摘み取り作業をする
**つみなおす【積み直す】** [積む＋直す] ❶(貨物、荷物、荷、箱、材木、丸太、薪[まき]、機械、製品、農作物、生産物、書類、煉[れん]瓦[が]、石、石垣、瓦、俵、土[ど]嚢[のう]、積み木)を積み直す(=積み方を直すため、一度崩して再度積む。崩れた物をきちんと積んでいく) ❷(知識、基本、キャリア、訓練、修行)を積み直す(=初めから*やり直す) 
【副⁺】❶(きちんと、きれいに) ❷(改めて、初めから)積み直す
【例文】 ❶配達順に取り出せるように、車内の荷物を積み直した/部屋に無[む]造[ぞう]作[さ]に積まれた段ボール箱をきれいに積み直した/壊れた古い竈[かまど]の煉瓦を積み直してもらった/石垣補修工事では1万個近い石が積み直された/蔵の脇に置かれていた屋根瓦を積み直して、シートで覆った/子供が積み木を積んでは壊し、また積み直しては遊んでいる ❷体操競技を再開するなら、基本を積み直さないといけない/若い禅僧は、師匠に一から修行を積み直せと叱責された
【名詞形】積み直し 積み直しをする
【例文】 トラックの積み荷が荷崩れを起こしそうな場合は、積み直しが必要だ/城では5年かけて石垣の積み直しが行われた/材木の積み直しをしないと、崩れたら大惨事となる/転職とは、キャリアの積み直しをすることだと言える
**つみのこす【摘み残す】** [摘む＋残す] ❶(花、花殻、脇芽、新芽、枝葉、新茶、実、綿花、ブドウ、パセリ、山菜)を摘み残す(=指先で*取り残す) ❷(萌[ほう]芽[が]、[悪・災い]の芽)を摘み残す(=全部を取らずに少し残す)
【例文】 ❶バラが咲いても全部は切り取らないで、摘み残して花壇でも楽しむ/子供にトマトの脇芽取りをさせたら、あちこちに脇芽が摘み残されていた/この農家では人手が足りず、新茶を少し摘み残してしまった/真冬に摘み残したブドウを食べてみたら、糖度が高くなっていた/山菜は取り尽くさずに、必ずいくらか摘み残しておく ❷社会の悪の芽を摘み残さないように厳しく目を光らせる/部族間の格差という災いの芽を摘み残してきたことが、内乱を引き起こしている
【名詞形】摘み残し 摘み残しをする
【例文】 慣れない人がバラを剪[せん]定[てい]したので、少し摘み残しがあった/刈り込み作業を急いだため、枝葉に摘み残しが出てしまった/新茶の摘み残しがないように丁寧に作業しよう

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**つみのこす【積み残す】** [積む＋残す] ❶(→「つみだす」❶に同じ。乗客、ごみ)を積み残す(=乗り物に乗せきれずに一部を残す) ❷(問題、課題、事業、仕事、懸案事項、不満、案件、法案、負債額)を積み残す(=全部処理できずに残す)
【例文】 ❶重量オーバーの貨物を積み残すことになった/荷物を一つも積み残さないように気をつける/引っ越し用トラックに乗り切らない家財は積み残して、次に回した/満員電車に乗り切れない乗客がホームに積み残された ❷このままでは、次の世代に問題を積み残すことになる/政策上の大きな課題が積み残されたまま、年を越した/この地方は公共事業の進捗率が低く、5割の事業が積み残されて期限を迎える/来週こそは、積み残している仕事を片づけたい/労働者側の不満を積み残したまま交渉が打ち切られた
【名詞形】積み残し 積み残しをする/になる
【例文】 この事務所は積み残しの案件が山積みだ/年始には収集車が回収し切れず、ごみの積み残しが出てしまった/前年は負債額の積み残しが過去最高だった/不注意で貨物の積み残しをしてしまった/国会で積み残しになった課題は解消されていない
**つめあわす・つめあわせる【詰め合わす・詰め合わせる】** [詰める＋合わす・合わせる] ([箱・籠・ケース]に[果物・野菜・米・調味料・菓子・名産品・化粧品・洗剤・プレゼント・小物]、鞄[かばん]に[商品見本・土産物]、[パック・弁当箱・重箱]に[総菜・おかず・料理])を詰め合わせる(=入れ物に2種類以上の物をすき間なく入れる) 
【副⁺】(いろいろ、ぎっしり、少しずつ、きちんと、ぎゅっと、[バランス・彩り・見栄え]よく、隙間なく、ぎゅうぎゅうに、きれいに、適当に、贅[ぜい]沢[たく]に)詰め合わせる
【例文】 籠に詰め合わせた果物を見舞いに持って行く/土地特産の果物や菓子を贅沢に詰め合わせた商品が飛ぶように売れた/米や野菜を段ボール箱にぎっしり詰め合わせて、都会暮らしの息子に送る/名物のまんじゅうと餅菓子を詰め合わせたものを手土産に選んだ/セールスマンは、何種類もの商品見本を鞄に詰め合わせて、担当地区を回る/コンビニでは総菜を詰め合わせた安い弁当が買える/重箱におかずを彩りよく詰め合わせ、花見に持って行く/きれいに詰め合わされた(=詰め合わせられた)おせちを家族で囲んで、正月を祝う
【名詞形】詰め合わせ
【例文】 お中元に天ぷら油と調味料の詰め合わせを贈った/名産品の詰め合わせは人気がある/クッキーの詰め合わせをお土産にいただいた
**つめかえる【詰め替える】** [詰める＋替える] ❶(中身、インク、シャンプー、洗剤、弾丸、フィルム、置き薬、ガス、油、調味料)を詰め替える(=入れ物の中身を使い終わったので、同じ中身を補充する) ❷([ケース・瓶・鞄[かばん]・リュック・袋・容器]の[中身・中の物])を詰め替える(=入れ物に異なる中身を詰める) ❸ⓐ(商品、荷物、衣類、薬、チョコレート、果物、残り)を詰め替える(=中身を別の入れ物に移して詰める) ⓑ(別の[容器・箱・ケース・鞄・ボトル・瓶・袋])に詰め替える 
【副⁺】(いちいち、そっくり、全部、少しだけ、丁寧に)詰め替える
【例文】 ❶この万年筆は、インクを詰め替えて使うようになっている/シャンプーが残り少なくなったので、詰め替えた/この洗剤はカートリッジ式なので簡単に詰め替えられる/猟師は、弾を詰め替えずに何発も撃てる銃を所持している ❷海外へ旅行する時は、

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あれこれ考えて、何度もスーツケースの中身を詰め替える/このリュックは中の物を詰め替えて、通勤やハイキングにも使っている 段ボール箱に入れてあった衣類を衣装ケースに詰め替える/市販のチョコレートも可愛い箱に詰め替えたら、気の利いた贈り物になる/カレーの残りは、密封保存の小袋に詰め替えて、冷凍する
【名詞形】詰め替え 詰め替えをする
【例文】 地方の薬売りが回って来て、定期的に置き薬の詰め替えをしていく/詰め替え用の袋入り調味料を常備しておく
**つめかける【詰め掛ける】** [詰める＋掛ける] ❶ⓐ([人]、市民、応援団、聴衆、観客、ファン、サポーター、野[や]次[じ]馬[うま]、見物人、ギャラリー、[参拝・関係]者、報道陣、記者、メディア、マスコミ)が詰めかける(=大勢の人が一か所に一斉にやって来る) ⓑ(会場、コンサート、競技場、空港、玄関、広場、事故現場、集会、官邸)に詰めかける ❷ⓐ ([鞄[かばん]・箱]に品物)を詰めかける(=何かを詰めようとする。詰め始める) ⓑ(計画、議論、話)を詰めかける ⓒ(服の丈、差、距離)を詰めかける 
【副⁺】❶(ぎっしり、続々と、どっと、次々と、我も我もと、ひっきりなしに、後から後から、先を争って)詰めかける
【例文】 ❶優勝チームの凱[がい]旋[せん]パレードに大勢の人が詰めかけた/祭りの日は、法[はっ]被[ぴ]姿の男たちが神社の境内に詰めかけて、熱気に包まれる/あいにくの雨だったが、遠くからも熱心な聴衆がコンサートに詰めかけた/ファンが会場に続々と詰めかけて大変な騒ぎになった/野次馬が火事の現場に詰めかけた/ご利[り]益[やく]のあるお札[ふだ]が撒[ま]かれるので、参拝者が先を争って詰めかけた/内閣改造のニュースが流れたら、記者がどっと官邸に詰めかけるだろう/どんなにたくさんのメディアが詰めかけても、この広い会場なら大丈夫だ ❷旅行鞄に荷物を詰めかけたところに、客が来た/土産用の箱に和菓子を詰めかけたが、小さいので大きい箱に取り替えた/うまい具合に話を詰めかけていたのに、最後に邪魔が入ってしまった/前の車との車間距離を詰めかけたが、相手の車が急に速度を落としたので慌てた
【名詞形】詰めかけ
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 菓子折りが詰めかけなのは、店主が足りないお菓子を取りに行っているからだ/弁当箱が詰めかけのままだ。母さんはどこにいるんだろう/ズボンの丈はまだ詰めかけで、出来上がっていない
**つめきる【詰め切る】** [詰める＋切る] ❶([トラック・コンテナ・鞄[かばん]]に荷物、袋に中身、弁当箱に食材、1行に文字)を詰め切る(=最後まで残らず全部入れる) ❷(会社、工場、仕事場、ホテル、記者クラブ、官邸、病院、警察署)に詰め切る(=その場所でずっと仕事をしたり、待機したりする) ❸(議論、細部、差)を詰め切る(=十分に検討したり、差をしっかり縮める) 
【副⁺】❶ (ぎっしり、すっかり、ぎゅうぎゅうに、何とか、全て、十分に、残らず、余すところなく)詰め切る
【例文】 ❶大量の荷物だったが、何とかコンテナに詰め切って出荷できた/やっとの事で必要な物を全て鞄に詰め切って、出発できた/20種類の部品セットを500袋の小袋に全部詰め切って、作業がやっと終了した ❷幹部は、数日間、会社に詰め切って、事故への対応に当たった/請け負った仕事のため、工場に一晩中詰め切る羽目になった/大事件発生とあって、大勢の記者が何日も警察庁に詰め切っている ❸議論を詰め切って、本日

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中には結論を出したい/ブランの骨格はできたが、細部を詰め切るには時間が足りない/奮闘したが、相手チームとの点差を詰め切ることができなかった
【名詞形】詰め切り 詰め切りになる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 大震災の際は、多くの医師が病院に詰め切りで負傷者の手当てをした/新内閣発足を前に、官邸に一日中詰め切りになった/連載小説の締め切りに追われ、ホテルに詰め切りになって執筆した
**つめきれる【詰め切れる】** [詰める＋切れる] ❶(→「つめきる」❶に同じ)が/を詰め切れる(=最後まで残らず全部入れることができる) ❷(→「つめきる」❷に同じ)に詰め切れる(=その場所でずっと仕事をしたり、待機したりすることができる) ❸(→「つめきる」❸に同じ。根[こん])が/を詰め切れない(=十分に検討したり、差を縮めたり、一心に続けたりすることがどうしてもできない) 
【副⁺】❶(→「つめきる」【副⁺❶に同じ)詰め切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶荷物がトラックに詰め切れず、半分ほど積み残された/弁当箱に詰め切れないほど、おかずを作ってしまった/小さい文字で、1行に詰め切れるだけ詰めて手紙を書いた ❷外回りの営業があるため、丸一日通しては仕事場に詰め切れない/妻の看病をしたいが、仕事があるので、ずっとは病院に詰め切れない ❸3時間の会議で議論したがまだ十分に細部を詰め切れず、翌日審議に持ち越した/実力あるマラソン選手だったが、トップとの差を詰め切れずに優勝できなかった/1週間、睡眠も削って頑張ったが、さすがに根も詰め切れなくなってきた
**つめこむ【詰め込む】** [詰める＋込む] ⓐ(鞄[かばん]に[本・学用品]、[箱・スーツケース・車]に荷物、[簞[たん]笥[す]・衣装ケース]に衣類、袋に[野菜・土砂・札束]、リュックに救援物資、靴下にクリスマスプレゼント、チキンの腹に野菜の具、ポケットに菓子、鼻の穴に脱脂綿、物置にがらくた、乗り物に乗客、船倉に大勢の人)を詰め込む(=入れ物にできる限り多く入れる) ⓑ([口・胃・腹]に食べ物)を詰め込む ⓒ (頭に知識、企画にアイデア、スケジュールに予定、製品に機能)を詰め込む 
【副⁺】(たくさん、いっぱい、ぎっしり、みっちり、たらふく、とにかく、いろいろ、ぎゅうぎゅうに、無理に、やたらに、端から、できるだけ)詰め込む
【例文】 新入生が学用品を鞄にいっぱい詰め込んで登校する/大きな箱に荷物をたくさん詰め込むと、持ち上げられなくなる/衣類を簞笥に詰め込み過ぎて、閉まらない/詰め放題の野菜を欲張って詰め込もうとしたら袋が破れた/袋に土砂を詰め込んで土嚢を作る/銀行強盗は札束を袋に詰め込んだ後、車で逃走した/リュックに救援物資を詰め込んで、被災地に出かけた/物置にはがらくたがぎっしり詰め込まれている/通勤ラッシュ時、乗客は電車にぎゅうぎゅう詰め込まれる/客を詰め込んだ定員オーバーの船が沈没した/口いっぱいにご飯を詰め込んで食べるのは行儀が悪い/食べ放題のビュッフェで満腹になるまで料理を詰め込んで気分が悪くなった/受験前に大急ぎで歴史の年代を頭に詰め込んだ/斬新なアイデアを詰め込んだ新製品の企画を出す/仕事や遊びの予定をスケジュールに詰め込み過ぎて、余裕がない/いろいろな機能を詰め込めるだけ詰め込んだ結果、かえって使いにくくなった

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【名詞形】詰め込み 詰め込みをする
【例文】旅行前日にようやく所持品の詰め込みを始めた/知識の詰め込みは、思考力の育成には繋[つな]がらない/詰め込み教育は生徒の自主性を損ないやすい/詰め込み式で覚えた英単語は、すぐ忘れてしまう
**つめなおす【詰め直す】** [詰める＋直す] ❶ⓐ(中身、手荷物、文房具、おせち料理)を詰め直す(=不具合を直すため、入れ物の中身や詰め方を替える) ⓑ(→「つめかえる」❷に同じ。歯の詰め物)を詰め直す ❷ⓐ(→「つめかえる」❸ⓐに同じ)を詰め直す(=中身を別の入れ物に移して詰める) ⓑ(→「つめかえる」❸ⓑに同じ)に詰め直す ❸(企画、原案、話)を詰め直す(=もう一度、詳しく検討する) ❹ (袖丈、裾丈、ズボンの丈)を詰め直す(=違うサイズに丈を詰める) 
【副⁺】❶〜❸(いちいち、そっくり、もう一度、きちんと、上手に、改めて)詰め直す
【例文】 ❶旅行鞄[かばん]の中身がごちゃごちゃになったので、詰め直した/被害者の鞄には、中身が急いで詰め直されたような形跡があった/先輩が、登山の前にリュックを上手に詰め直してくれた/乱雑になった引き出しの文房具をきちんと詰め直した ❷荷物が増えたので、もっと大きな鞄に詰め直した/薬局からもらった薬を1回分ごとに分けて、ケースに詰め直した/果物を入れた紙袋が破れたので、新しい袋に詰め直した ❸新製品の企画を新しい視点から詰め直して、再提出した/状況が変化したので、全てを一から詰め直す必要がある/部長のOKが出れば今度はうまく話を詰め直せるだろう ❹兄が着た制服の袖丈を母に詰め直してもらった
【名詞形】詰め直し 詰め直しをする
【例文】 来客に備え、おせち料理の詰め直しをした/娘にはかせようと、スカートの裾丈の詰め直しをした
**つめよる【詰め寄る】** [詰める＋寄る] ❶(味方が敵の陣営、機動隊がデモ隊、野党議員が壇上の議長、1点差、相手)に詰め寄る(=激しい態度で近くまで迫る) ❷(市民団体が自治体の長、住民が役所の職員、被災者が官庁の担当者、株主が経営陣、債権者が倒産会社、乗客が係員、学生が教員、ファンが主催者、選手が審判、患者が医者、遺族が犯人、妻が夫)に詰め寄る(=厳しい態度で誠意ある返答を求める) 
【副⁺】❶(じりじり、一気に、居丈高に、喧[けん]嘩[か]腰[ごし]で) ❷(語気鋭く、気色[けしき]ばんで、声を荒げて)詰め寄る
【例文】 ❶味方の大軍が敵の陣営に詰め寄り、気勢を上げている/デモ隊に詰め寄った機動隊が催涙ガスを撒き始めた/壇上の議長に野党議員が詰め寄って、採決を阻止しようとした/決勝戦では強豪チームに1点差に詰め寄ったが、悔しくも敗れた/かっとなって相手に詰め寄ろうとしたが警備員に止められた ❷補償問題について市民団体が市長に詰め寄ったが、結局明確な答えはなかった/被災者たちが役人に「復興工事が遅い」と語気鋭く詰め寄った/患者の家族は、医療ミスではないかと医者に詰め寄った/外泊の理由について妻に詰め寄られたが、うまくごまかした
**つもりかさなる【積もり重なる】** [積もる＋重なる] (雪、埃[ぼこり]、落ち葉、些[さ]細[さい]な事、無理、疲労、心労、怒り、恨み、反感)が積もり重なる(=少しずつ積もって重なる) 
【副⁺】(どんどん、ずんずん、徐々に、次第に、うず高く、知らぬ間[ま]に、いつの間[ま]にか、山のように)積もり重なる

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【例文】 長い間[あいだ]に積もり重なった埃は、こびりついてなかなか拭き取れない/廃屋には落ち葉が山のように積もり重なっている/些細な事でも、積もり重なるとストレスになってしまう/無理が積もり重なって、とうとう病の床に就いた/社長のねぎらいの一[ひと]言[こと]で、積もり重なった疲労が一遍に吹き飛んだ/心労が積もり重なって、父の死を早めたのかもしれない/圧政に対する積もり重なった怒りが一気に爆発し、暴動へと発展した/恨みが積もり重なれば、犯行に及ぶこともあり得る/移民への積もり重なった反感が噴出して排斥運動が起こった
**つもりつもる【積もり積もる】** [積もる＋積もる] (借金、貯蓄、利息、恨み、不平、不満、怒り、鬱屈、鬱憤、反感、悩み、思い、些[さ]細[さい]な事、仕事)が積もり積もる(=重なって大きくなる) 
【副⁺】(→「つもりかさなる」【副⁺】に同じ)積もり積もる
【例文】 会社の借金が積もり積もって、大変な額[がく]に達している/給料からの毎月の天引き貯蓄がいつの間[ま]にか積もり積もって、かなりの金額になった/僅かな利息も積もり積もれば、まとまった金額になる/政治に対する積もり積もった国民の不満があちこちで衝突を引き起こした/労働者の積もり積もった怒りが爆発し、各地でストライキが始まった/仕事で積もり積もった鬱憤を一気に晴らそうと、町に繰り出し大騒ぎした/独裁者に対する積もり積もった反感が噴出し、クーデターが起こった/人間関係に関する悩みや思いが、いつの間にか心の奥底に積もり積もっている/二人の間には、知らないうちに些細な行き違いが積もり積もっていた/積もり積もった仕事を片づけなければ、何も出来ない
**つらなりあう【連なり合う】** [連なる＋合う] (稜[りょう]線[せん]、峰々、山々、島々、断崖、稲田、車、店、軒、工場、屋根、行列、街灯)が連なり合う(=一部重なりながら、互いに繋[つな]がっていく) 
【副⁺】(ずっと、びっしり、どこまでも、延々と、点々と、長く、限りなく、見渡す限り、一列に、一筋に、東西に、幾[いく]重[え]にも)連なり合う
【例文】 稜線がどこまでも連なり合う様子は雄大な眺めだ/一筋に連なり合う小高い峰々は初雪で真っ白だ/別荘からは連なり合う緑深い山々がよく見える/内海には島々が幾重にも連なり合って続いていた/弓なりに連なり合う断崖の下は狭い海岸線が続いている/黄色い絨[じゅう]毯[たん]のような稲田が連なり合って、豊作を示している/帰省ラッシュの高速道路では、車がびっしり連なり合い、大渋滞だ/昔、菓子屋横丁と呼ばれた一帯は、菓子屋ばかりが何十軒も延々と連なり合っていた/湾岸には工場が連なり合い、貨物船が行き来している/闇の中に浮かび上がった街灯の光は、長く連なり合って見えた
**つらぬきとおす【貫き通す】** [貫く＋通す] ❶(ドリルが鉄板、矢が板塀、弾丸が壁、槍[やり]が体、針が分厚い布、矛が盾)を貫き通す(=何かを貫いて反対側まで完全に通す) ❷(信条、信念、初心、意志、姿勢、立場、スタイル、道、愛、正義、一つの事、信頼、自己)を貫き通す(=信念などを曲げず、最後まで堅持する) 
【副⁺】❷(真っすぐ、ひたすら、ひるまず、どこまでも、頑固に、徹底的に、あくまで)貫き通す
【例文】 ❶新型ドリルは、厚い鉄板でもやすやす貫き通す/敵の弾丸が頑丈な壁を貫き通して、中にいた兵を倒した/細い針では、分厚い布を貫き通せずに折れてしまう/中国の故事に、どんな盾も貫き通す矛と、どんな矛でも貫き通せない盾を同時に売る商人の話がある ❷職場で自らの信条を貫き通すには、相当の覚悟が要る/圧力に負けず信念を貫き通せば、道は開ける/インドのガンジーは、非暴力による抵抗の姿勢を生涯貫き通した/

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大学は、自主独立の立場を貫き通そうとして、公権力と対峙した/不[ふ]撓[とう]不屈とは、どんな困難にもひるまず自分の道を貫き通すことだ/彼女は、亡き婚約者への愛を貫き通し、一生独身で過ごした/チームは、監督への信頼を最後まで貫き通して見事に優勝した
**つりあう【釣り合う】** [釣る＋合う] ⓐ(重さ、大きさ、量、力、重力、引力、圧力、形、色、中身、価値、値段、身分、家柄、学歴、年齢、人数、仕事量、負担、人[にん]気[き]、リスク、リターン)が(ⓐと同じ)に/と釣り合う(=二つのものが安定した状態で均衡が取れている。バランスがいい) ⓑ(需要と供給、収入と支出、品質と価格、分量と値段、人気と実力、着物と帯、和と洋、重力と遠心力、コストとリターン)が釣り合う 
【副⁺】(ちょうど、ほぼ、十分、よく、うまく、ほどよく)釣り合う
【例文】 彼の家は小さくて、立派な家柄には釣り合わない/門の両側に大きさが釣り合った二体の石像が置いてある/双方が持ち寄った物の価値が釣り合ったと思えば、物々交換が成立する/この織物は金貨百枚の金額に釣り合うだけの値打ちがある/昔は身分が釣り合わないと結婚を反対された/家庭では子供の年齢に釣り合った役割を与えて手伝わせる/結婚式で両家の招待客の人数が釣り合わない/僅かな報酬では仕事量と釣り合わない/投資をする時、リスクがリターンと釣り合うかよく考える/釣り合わぬは不縁のもと(=身分の不一致は結婚が不首尾に終わる原因となる)/需要と供給が釣り合うように生産調整を行う/品質と価格が釣り合っているのは、良心的な店だ/人気と実力が釣り合わないタレントは、そのうちに飽きられる/着物と帯が釣り合うように母に選んでもらった/人工衛星は重力と遠心力が釣り合うところで回っている
【名詞形】釣り合い
【補足】公用文では「釣合い」と送り仮名が省略される。「不釣り合いの/な〜」(=ふさわしくない〜)という形でも使う
【例文】 絵画と額縁との釣り合いが悪い/この料理と値段では釣り合いが取れない/東西陣営は力の釣り合いを保っている/両家の釣り合いも考えて、結婚相手を紹介する/テーブルクロスを掛ける時は、前後左右の釣り合いを取る/古都には不釣り合いの建物が、景観を壊している/私には不釣り合いな大役で、うまく務まるか不安だ/自分だけが不釣り合いな場所にいると感じて、落ち着かない
**つりあがる【吊り上がる】** [吊[つ]る＋上がる] ❶(目、まなじり、目尻、眉、唇の端、口角、口元)がつり上がる(=目や唇の端が*引きつったように上に上がる) ❷(値段、金額、価格、卸値、株価、地価、相場、レート)がつり上がる(=値段が急に上がる) 
【副⁺】❶(きゅっと、きりきりと、きつく、険しく) ❷(どんどん、大きく)つり上がる
【例文】 ❶高僧の像は、つり上がった細い目や真一文字の口などすごみのある鋭い顔立ちだ/目がきゅっとつり上がったモデルは、東洋的な風貌だと人気になった/女優は、役のきつい性格に合わせ、眉をつり上がった形に描いた/顔面に麻痺が起こると、不自然に片方の口角がつり上がることがある ❷ オークションでは、終了間際に値段がつり上がる傾向がある/株価がこれ以上つり上がってしまうと、もう手が出せない
**つりあがる【釣り上がる】** [釣る＋上がる] (大物、魚)が釣り上がる(=魚が釣られて、水中から揚げられる)
【例文】 いつもの釣り場から思いもよらない大物が釣り上がった/どんどん魚が釣り上が

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ると、釣りが楽しくてたまらなくなる/釣り上がった魚は船内の生けすに入れて、鮮度を保つ/熟練の漁師の手によって見事なマグロが釣り上がった/目の前の海で釣り上がった天然の真鯛を食するのは最高だ/釣り上がったばかりの新鮮な魚を船上で料理して食べるのは最高の贅沢だ
**つりあげる【吊り上げる】** [吊[つ]る＋上げる] ❶(→「吊り上がる」❶に同じ)をつり上げる(=目や唇の端を*引きつらせて上に上げる) ❷(値段、金額、物価、価格、卸値、株価地価、[立ち退き・入場]料、相場、レート、条件、年俸、身代金)をつり上げる(=不当に値段を高く上げる) ❸(照明器具、貨物、荷、船荷、コンテナ、建築資材、枝、車、船体、ボート、ピアノ、[人]、体、[救助・遭難]者、力士)をつり上げる(=ロープなどでつって、上に高く*持ち上げる) 
【副⁺】❶❷(→「吊り上がる」【副⁺】に同じ) ❸ (少しずつ、高く、慎重に)つり上げる
【例文】 ❶子供の頃、口答えすると、母はいつも目をつり上げて怒ったものだ/私が大声で反論すると、夫は驚いたように僅かに眉をつり上げた ❷江戸時代には米屋が結託して不当に米の値段をつり上げたことがあった/オークションの司会者は、徐々に価格をつり上げていった/相場師は、特定の銘柄に資金を投入して、株価をつり上げる/土地の買収計画が持ち上がると、売り惜しみをして地価をつり上げようとする人が出てきた/急に人気が出た観光施設は、ここぞとばかり入場料をつり上げた ❸大きなシャンデリアをつり上げ、劇場のロビーに設置した/クレーンで建築資材をつり上げ、ビルの上に運ぶ/北国の有名庭園では、縄で枝をつり上げる「雪つり」が冬の風物詩だ/マンションの部屋には、クレーンでつり上げてピアノを運び入れた/ヘリコプターを使い、山腹から遭難者をつり上げて救助した/小柄な力士は、大きな横綱にひょいとつり上げられて負けてしまった
【名詞形】つり上げ
【例文】 年俸のつり上げを目的に、有力選手が移籍をほのめかした/歌舞伎役者の「宙乗り」は、つり上げの仕掛けを使う/消費者団体は、価格のつり上げ行為を監視している/関係者がクレーンによる事故車のつり上げ作業を見守った
**つりあげる【釣り上げる】** [釣る＋上げる] ❶(→「釣り上がる」に同じ)を釣り上げる(=魚を釣って、水中から揚げる) ❷(カモ)を釣り上げる(=騙[だま]しやすい相手を捕まえる)

【副⁺】❶(どんどん、次々、次から次へ、面白いほど)釣り上げる
【例文】 ❶魚は、釣り上げられる時に暴れてストレスがかかるそうだ/釣り竿[さお]にかかった魚が重過ぎて、釣り上げられない/釣りが趣味の友人は、釣り上げた渓流魚の魚拓をいつも自慢する/漁師たちは、魚を釣り上げては、次々と甲板の生けすに移していった/海で釣り上げた大きなマグロをクレーンで船から運び出した/昔は子供たちが手製の竿でフナを釣り上げて楽しんだものだ ❷詐欺師は、甘い言葉を弄してカモを釣り上げ、大金をせしめた/外国人観光客は、現地のタクシー運転手にカモにされ、釣り上げられてしまう
**つりおろす【吊り下ろす・吊り降ろす】** [吊る＋おろす] (照明器具、貨物、船荷、コンテナ、資材、部材、木材、枝、ボート、作業艇、家具、ピアノ、[人]、[救助・遭難]者、力士、象、棺[ひつぎ])をつり下ろす(=ロープなどでつって下ろす) 
【副⁺】(ゆっくり、静かに、慎重に)つり下ろす

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【例文】) 資材運搬の際には、必ず安全を確認してからつり下ろす/ビルの解体では、部材ごとに切り取り、クレーンでつり下ろしていく/大型船から小型の作業艇をつり下ろして作業を行う/役者は舞台でつり上げられ、空中を舞う演技をした後、舞台袖でつり下ろされた 土葬では、掘っておいた穴に棺をつり下ろして埋葬する
**つりこむ【釣り込む】** [釣る＋込む] (宣伝、甘言、言葉、話、講義、内容、話しぶり、面白さ、笑顔、雰囲気、ムード)に釣り込まれる(=何かのきっかけで引きつけられる)

【副⁺】(つい、思わず、自然に、いつの間[ま]にか、知らないうちに)釣り込まれる
【補足】受身形「釣り込まれる」の形で使う
【例文】 巧みな宣伝に釣り込まれて、つい商品を買ってしまった/相手の甘言に釣り込まれないように、警戒しながら交渉する/講義の内容に釣り込まれ、時間がたつのも忘れてしまった/怪談話の真に迫った話しぶりに、思わず釣り込まれそうになった/自分のそそっかしさに思わず笑ってしまったら、周りも釣り込まれて笑い出した/幼子のあどけない笑顔に釣り込まれて、こちらも笑顔になった/飲み会の砕けた雰囲気に釣り込まれ、日頃は無口な友も、大声で喋[しゃべ]り出した
**つりさがる【吊り下がる】** [吊[つ]る＋下がる] (電灯、提[てい]灯[とう]、シャンデリア、農具、商品、鍋、フライパン、風鈴、杉玉、絵馬、短冊、オブジェ、鍵束、洗濯物、カーテン、梵[ぼん]鐘[しょう]、ゴンドラ、[人]、曲芸師)がつり下がる(=上からつった状態で置かれている) 
【副⁺】(ゆらゆら、ぶらんと、だらんと、上から)つり下がる
【例文】 古いアパートの一室には、薄暗い電灯がつり下がっていた/中国地方には、金魚提灯がつり下がっている街並みがある/民具館には、古い農具が展示用にずらりとつり下がっていた/調理器具店では、鍋やフライパンが天井から所狭しとつり下がって並んでいた/巨大なオブジェが美術館の天井からつり下がり、人目を引いていた/大みそかには、鐘突き堂につり下がっている梵鐘を百八つ突くのが決まりだ/ロープウエーの事故現場では、ゴンドラが傾きながら、辛うじてワイヤにつり下がっていた/バンジージャンプは、命綱を付けて高い橋の上から飛び降りると川[かわ]面[も]近くでつり下がる格好になる/サーカスの曲芸師がロープにつり下がり、見事な演技を披露した
**つりさげる【吊り下げる】** [吊[つ]る＋下げる] (電灯、照明器具、提[てい]灯[とう]、ぼんぼり、シャンデリア、商品、グラス、荷物、鉄板、風鈴、すだれ、干し柿、杉玉、絵馬、短冊、飾り、オーナメント、ドライフラワー、オブジェ、鍵束、おもり、洗濯物、スクリーン、梵[ぼん]鐘[しょう]、ゴンドラ、[人]、曲芸師)をつり下げる(=上からつって下げておく) 
【副⁺】(ぶらんと、だらんと、上から)つり下げる
【例文】 昔の住宅では、天井の真中に電灯を一つつり下げていた/ある地方では、初盆に軒下の竿[さお]に提灯をつり下げて、故人を弔う風習がある/城の桜祭りでは、たくさんのぼんぼりが道の両側につり下げられる/ホールの高い天井から豪華なシャンデリアがつり下げてある/売り場が狭いので、壁に商品をつり下げて展示する/バーのカウンターの上には、グラスがつり下げられて並んでいた/ヘリコプターで荷物をつり下げて山小屋に荷下ろしをする/鉄板は、ワイヤでつり下げて、船から港に下ろす/風鈴を軒下につり下げて、夏を演出する/秋になると渋柿をむき、軒下にすだれのようにつり下げて、干し柿を作る/老舗酒造の軒下には、今でも杉玉がつり下げられている/七夕には、願い事を書いた短冊

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や色[しき]紙[がみ]の飾りを笹[ささ]につり下げる/管理人は、鍵束をベルトにつり下げて、見回りをしている/洗ったズボンは、ハンガーにつり下げて干すと乾きやすい
【名詞形】つり下げ つり下げをする
【例文】 このランタンは、卓上に置くだけでなく、つり下げもできる/つり下げ秤で釣果を計る/職場では、首からのつり下げ名札を使用している/つり下げ花瓶に季節の草花を挿し、壁に掛けて楽しむ
**つりだす【吊り出す】** [吊[つ]る＋出す] ❶(力士、短艇、貨物、船荷、建築資材、ピアノ)をつり出す(=何かをつり上げて外へ出す) ❷(蚊帳、ハンモック、棚、干し柿、風鈴、短冊)をつり出す(=つり始める)
【例文】 ❶力士は、まわしをつかみ、相手を土俵の外につり出した/ロケット弾が、後部左舷側につり出された短艇を貫通した/貨物船から船荷をつり出してトラックで運ぶ/引っ越しの時、ピアノを2階のベランダからクレーンでつり出した ❷アウトドア派の友人は、キャンプ場に着くと、すぐハンモックをつり出した/この村で干し柿がつられ出すのは、11月に入ってからだ/七夕の願い事を書き終えた子供たちから順に笹[ささ]竹[だけ]に短冊をつり出した
【名詞形】つり出し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。相撲の決まり手の一つでもある
【例文】 大相撲の優勝決定戦の勝負は、つり出しで終わった/電車内で週刊誌のつり出し広告を見ると、何が話題になっているか分かる
**つりだす【釣り出す】** [釣る＋出す] ❶ⓐ (ディフェンス、テロリスト、敵、相手、客、子供、若者、犬、獲物)を釣り出す(=騙[だま]して*誘い出す) ⓑ(甘い言葉、誇大広告、おまけ、好きな物、金、餌、手紙)で釣り出す ❷ (魚)を釣り出す(=釣り始める) 
【副⁺】(うまく、何とか)釣り出す
【例文】 ❶サッカーの試合で、相手ディフェンスをうまく釣り出し、ゴールを決めた/何とかテロリストの主要メンバーを釣り出さないと、企てが阻止できない/陽動作戦で敵はまんまと釣り出された/いい囮[おとり]があれば、相手をうまく釣り出せるだろう/誇大広告やおまけで客を釣り出し、多額の商品を買わせる/SNSで知り合った若い女性を甘い言葉で釣り出し、乱暴して殺害する事件が起こった/小屋から出て来ない犬を餌で釣り出した
❷漁師は、いつも早朝からイカを釣り出す/釣りに慣れた友人は、素早く仕掛けをセットして釣り出した/鮎釣りで有名な川には、毎年、解禁と同時に太公望たちが押し寄せ、一斉に釣り出す/息子に釣りを教え、自由に魚を釣らせ出したのは、10歳頃だった
【名詞形】釣り出し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 新興宗教の一派が、若い子の釣り出しにかかっている/詐欺グループによる釣り出し作戦に引っ掛かり、金を騙[だま]し取られた
**つるしあげる【吊し上げる】** [吊[つる]す＋上げる] ❶(罪人、泥棒、狐)をつるし上げる(=縛って高くつるす) ❷(代議士、[責任・担当・加害]者、社長、組合員、校長、生徒、有名人)をつるし上げる(=大勢で特定の人の非などを激しく責める)
【例文】 ❶昔は、見せしめのため、罪人を木につるし上げたそうだ/猟師の家の軒には、

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畑を荒らした狐がつるし上げられていた ❷待遇改善を求め、工員たちは現場責任者をつるし上げた/「とにかく加害者をつるし上げろ」という態度ではいじめの解決にはならない/スト破りの組合員は、仲間に囲まれつるし上げられた/教師に告げ口をした生徒は、クラス中からつるし上げられた/マスコミは話題作りのため、プライベートなことにまで踏み込み、有名人をつるし上げようとする
【名詞形】つるし上げ つるし上げをする
【例文】 会社側の担当者は、組合員たちからつるし上げを食うことさえある/不用意に発した一[ひと]言[こと]が皆の怒りを買い、つるし上げを食らった/ノルマが達成できないと、反省会議で陰湿なつるし上げを受ける/仲間を裏切った奴[やつ]は、皆でつるし上げをして懲らしめる
**つれあるく【連れ歩く】** [連れる＋歩く] ([人]、恋人、秘書、通訳、ボディガード、取り巻き、付き人、料理人、ガイド、子供、赤ん坊、孫、後輩、犬)を連れ歩く(=あちこち連れて歩く) 
【副⁺】(いつも、始終、年がら年中、あちこち、常に、どこへでも)連れ歩く
【例文】 彼は、自慢げに美人の恋人を連れ歩いている/社長は、海外出張の際には通訳をいつも連れ歩いている/大物俳優は、常に取り巻きを大勢連れ歩いている/中国の皇帝は、どこへ行くにも料理人を連れ歩いていたという/現地の事情に詳しいガイドを連れ歩かないと、登山隊だけでは動きが取れない/人込みに赤ん坊を連れ歩かないほうがいい/祖母は、どこへでも可愛い孫を連れ歩く/先輩はよく後輩を連れ歩いて、食べたり飲んだりさせている/小柄な人が連れ歩くには、小型犬がいい/愛犬にかわいい服を着せて連れ歩く飼い主がいる
**つれかえる【連れ帰る】** [連れる＋帰る] ❶ⓐ被害者、捕虜、遺体、花嫁、息子、娘、赤ん坊、父、母、祖父母、家族、犬、羊、子熊、ペット)を連れ帰る(=一緒に連れて帰る) ⓑ(自宅、家、実家、国、故郷)に連れ帰る 
【副⁺】(ようやく、ともに、一緒に、早[そう]々[そう]に、一刻も早く、何とかして、なだめすかして、見つかり次第)連れ帰る
【例文】 国は、何とかして拉致被害者を家族の元へ連れ帰ってほしい/海外で死亡した方の遺族は、一刻も早く遺体を連れ帰りたいと願っている/息子は、留学先から外国人の花嫁を連れ帰って、家族を驚かせた/遊びに夢中になっている息子を連れ帰ろうとしたが、帰りたがらない/イギリスでは、母親は出産後すぐに病院から赤ん坊を家に連れ帰るそうだ/入院中の母が家に帰りたいと言うので、自宅に連れ帰った/海外勤務から帰国する際、愛犬も同じ飛行機で連れ帰った/羊飼いは、夕暮れになると放牧していた羊を連れ帰り、囲いの中に入れる/動物園で生まれた北極熊の子供を、飼育員が家に連れ帰って育てた
**つれこむ【連れ込む】** [連れる＋込む] ⓐ([人]、男、女、学生、児童、少女、客、住人、被害者、盲導犬、ペット)を連れ込む(=主に異性などを連れて、旅館などに入る) ⓑ(家、部屋、寝室、ベッド、アパート、ホテル、旅館、喫茶店、車、船、物陰、空き地、路地裏、山中)に連れ込む 
【副⁺】(いきなり、こっそり、突然、無理矢理、強引に、いつの間[ま]にか)連れ込む
【例文】 宿泊人は、こっそり部屋に女を連れ込んでいたらしい/帰宅途中の少女をいきなり車に連れ込んで誘拐する事件が多発している/強盗が住人を2階の寝室に連れ込んで、立てこもった/被害者は、無理矢理山の中に連れ込まれ、殺害されたようだ/彼女は海岸を散歩中、突然拉致され、近くの船に連れ込まれた/食事に付き合ったら、帰りにホテル

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に連れ込まれそうになり、振り切って逃げた/男に路地裏へ突然連れ込まれて、金を脅し取られた/盲導犬は訓練されているので、店に連れ込んでも大人しくしている/ペット不可のアパートにいつの間にか子犬を連れ込んで飼っていた人がいる
【名詞形】連れ込み
【例文】 駅近くの目立たない界隈にある連れ込み宿に男女が入って行った/連れ込み旅館は、今ではラブホテルと言われている
**つれさる【連れ去る】** [連れる＋去る] ⓐ(新生児、赤ん坊、子供、息子、娘、少年、少女、女性、妻、生徒、社長、活動家、被害者)を連れ去る(=有無を言わせず、どこかへ連れて行く) ⓑ(国外、沖、山中、地獄)に連れ去る 
【副⁺】(無理矢理、強引に、不法に、秘密裏に、有無を言わせず)連れ去る
【例文】 産院から新生児が連れ去られた/両親がパチンコ中に子供が車の中から連れ去られる事件が起こった/外国から自分の子を不法に連れ去った元妻が告訴された/別れた夫が強引に息子を連れ去ってしまった/サーフィン中の少年が、返す波で一気に沖に連れ去られ、行方不明になった/若い女性が男に連れ去られ、5年間も監禁されていた/地獄に連れ去られた妻を夫が捜しに行くという神話がある/民主化を訴える活動家が、当局によって次々と連れ去られている/男は被害者を無理に連れ去ろうとしたがその場で逮捕された
【名詞形】連れ去り
【例文】 病院では新生児の連れ去りを防ぐための対策を講じている/子供の連れ去り事件が多発している/女児の連れ去り現場は、人通りの少ない路地だった
**つれそう【連れ添う】** [連れる＋添う] ❶ⓐ(夫婦、二人)が連れ添う(=夫婦として一緒に暮らす) ⓑ(夫が妻、妻が夫、伴侶、鳥が同じ相手)と連れ添う ❷(夫が妻、妻が夫、子供が老親、看護師が病人、保護者が子供、教師が児童、友人、知人)に連れ添う(=一緒について行く) 
【副⁺】❶(ずっと、長年、一生、終生、末長く、仲良く)連れ添う
【例文】 ❶結婚したら末永く連れ添ってほしいというのが、親の願いだ/何十年も連れ添ってきた夫婦なら、無言でも分かり合えるものだ/長年連れ添った二人だったが、どういう訳か熟年離婚してしまった/血の気の多い彼と一生連れ添うには、相当の覚悟が必要だ/長年連れ添っていても、入籍していなければ、相続権はない/今どんなに愛し合っていても、いつまで連れ添えるかは分からない ❷老夫婦が手を取り合い、連れ添って歩いている/リハビリに通う母親には、いつも娘が連れ添っていた/看護師が患者に連れ添って、散歩していた/体調を崩した児童に教師が連れ添って病院へ行った/不安げな友人に連れ添って一緒に弁護士事務所を訪ねた
**つれだす【連れ出す】** [連れる＋出す] ⓐ(赤ん坊、幼児、子供、息子、家族、お年寄り、若者、生徒、児童、患者、犬)を連れ出す(=外へ連れて行く) ⓑ(外[そと]、人込み、盛[さか]り場[ば]、公園、[見知らぬ・寂しい]場所)に/へ連れ出す ⓒ(デイケア、買い物、散歩、山登り、デート、遊興、旅)に連れ出す 
【副⁺】(無理矢理、うまく、勝手に、無断で、なだめすかして、有無を言わせず)連れ出す
【例文】 誘拐犯は、母親の気づかない間に寝ている赤ん坊を連れ出した/幼児は、なるべく人込みに連れ出さないほうがいい/引きこもりがちの息子を何とか外へ連れ出そうと努力している/家族は、嫌がる年寄りをなだめすかして、デイケアに連れ出した/何とかし

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てあの子をデートに連れ出せないかな/成人式で騒ぎ出した若者たちは、係目に会場の外へ連れ出された/叔父さんは、寄宿舎生活の僕らを、時々ハイキングに連れ出してくれる/学校は、教室での勉強だけでなく、課外授業などで生徒を外へ連れ出す/医師の許可なく患者を病院の外に連れ出すのは禁止だ/大型犬は、毎日散歩に連れ出し、運動させる必要がある
【名詞形】連れ出し
【例文】 支援団体員が、引きこもりの高校生の連れ出しを試みた/外国人と離婚した場合、子供の国外への連れ出し禁止を定めている国もある
**つれだつ【連れ立つ】** [連れる＋立つ] ⓐ([人]、人々、中高年グループ、高齢者、男女、学生たち、旅行客)が連れ立つ(=一緒に行く) ⓑ(仲間、同僚、友達、恋人、家族、母、行方不明者、皆)と連れ立つ 
【副⁺】(三々五々、ぞろぞろ、仲良く)連れ立つ
【補足】「連れ立って」の形で、
副詞的に使う
【例文】 同僚と連れ立って仕事関係のパーティーに出席した/授業が終わると、友達と連れ立ってよく海辺へ遊びに行ったものだ/恋人と連れ立ってコンサートに行くのが何より楽しい/家族で連れ立って訪れた住宅展示場は、結構、人が来ていた/秋晴れの休みの日、家族と連れ立ってハイキングに出かけた/休日に久々に母と連れ立って買い物に出かけた/行方不明者と連れ立って買い物をしていた女の写真が公開された/社員旅行で温泉に入った後、三々五々連れ立って辺りを散策した/平日休日を問わず、仲間と連れ立って外出する中高年グループを見かける/浴衣姿の男女が連れ立って花火見物にやって来る/大学野球の試合に学生たちが連れ立って、応援に出かけた/店内は満席だったが、旅行客の一[いっ]行[こう]が連れ立って店を出たので、うまいこと座れた
**つれまわす【連れ回す】** [連れる＋回す] (幼子、子供、家族、母、弟、女、観光客、被害者)を連れ回す(=無理矢理あちこち連れて回る) 
【副⁺】(あちこち、無理矢理、強引に)連れ回す
【例文】 幼子を人込みの中で連れ回すのはよくない/下の子は、どうしても上の子の行事に合わせて連れ回されることが多い/ママ友だからといってよその子供を勝手に連れ回せるわけがないだろう/警官を装い、女の子を車に乗せて連れ回した疑いで男が捕まった/買い物で母を一日中あちこちに連れ回し、疲れさせてしまった/今日は、弟を荷物持ちとして連れ回そうと思ったが、逃げられた/観光客に土産物を買わせようとするガイドに、あちこち連れ回されてしまった
**つれもどす【連れ戻す】** [連れる＋戻す] ⓐ([人]、家族、子供、亭主、妻、娘、嫁、祖母、家出人、かぐや姫、捕虜、患者、犬)を連れ戻す(=他の場所に行った人や動物を連れて帰り、元の場所に戻す) ⓑ(家、自宅、病院、部屋、母国、故郷、普通の生活、この世、現実)に連れ戻す 
【副⁺】(再び、何とか、無理矢理、一刻も早く、強引に、無事に、腕ずくで、なだめすかして、何としても)連れ戻す
【例文】 親が、児童養護施設に預けた子を連れ戻しに来た/家に帰ろうとしない亭主を連れ戻してくれるように、親方の所に女房が頭を下げて頼みに行った/ギリシャ神話のオルフェウスは死んだ妻を甦らせようと冥界に下ったが、結局この世に連れ戻せずに終わった/家族は、反乱軍に連れ去られた娘を連れ戻そうと必死に探している/婚家にいるのがつら

<776>
くて実家に逃げ帰った嫁は、無理に連れ戻された/徘徊癖のある認知症の祖母を探し回り自宅に何とか連れ戻した/警察は、家出人を見つけて家に連れ戻した/「竹取物語」のかぐや姫は、天上から迎えが来て地上から連れ戻された/医師の許可なく帰宅した患者は、すぐ病院に連れ戻された/薬のせいで夢うつつだったが、冷水を浴びせられ、一気に現実に連れ戻された
**つれもどる【連れ戻る】** [連れる＋戻る] ⓐ ([人]、家族、子供、息子、娘、父、母、同僚生徒、家出人、患者、犬、羊、馬)を連れ戻る(=他の場所に行った人や動物を元の場所に連れて帰る) ⓑ(家、自宅、病院、部屋、母国、故郷)に連れ戻る 
【副⁺】(再び、何とか、無事に、なだめすかして)連れ戻る
【例文】 寮生活を嫌がる息子を家に連れ戻り、近くの学校に転校させた/入院中の母は家に帰りたいと言うが、連れ戻って看病するのは難しい/タクシーを拾って、酔った同僚を家まで連れ戻った/鎖を切って逃げた犬を追いかけ、捕まえて連れ戻った/羊飼いは、夕方になると、羊の群れを集め、家に連れ戻る/請負で放牧していた馬は、全頭連れ戻らないと収入に響く
**つんざく【劈く・擘く】** [突く＋裂く] (耳、雲、空[そら]、空気、夜気、闇)をつんざく(=突然、耳を突く大きな音や声がする)
【補足】「つんざく」は「つみ裂く」の転
【例文】 ライブハウスに入った途端、耳をつんざくようなロックの大音響がした/耳をつんざく爆音に、子供たちは怯えて、親にしがみついた/突然稲妻が走り、雲をつんざいて雷鳴が轟[とどろ]いた/戦時中は、空をつんざく戦闘機の轟[ごう]音[おん]が毎日のように市民を脅かしていた/暴徒たちが商店の窓ガラスをたたき割る音が、夜の空気をつんざいて響き渡った/女性の悲鳴が夜気をつんざいて聞こえた/近所で何かあったのか、闇をつんざく救急車のサイレンで目が覚めた
**つんのめる【つんのめる】** [突く＋のめる] 
【副⁺】(前屈[かが]みに、頭から、勢い余って)つんのめる(=体が前方に倒れる。または倒れそうになる)
【補足】「つん」は接頭辞で、「のめる」を強調している
【例文】 バスの急ブレーキがかかり、立っていた客が皆、つんのめって倒れてしまった/相撲の立ち合いで呼吸が合わず、一方の力士が土俵につんのめった/道路の段差に気がつかず、頭からつんのめって転んだ/徒競争のスタートで、勢い余ってつんのめり、ビリになった/酔っ払いがつんのめるような格好でふらふら歩いている

<777>
**であう【出会う・—合う・—遭う】** [出る＋あう] ❶ⓐ([人]、友人、恋人、異性、夫、妻、バートナー、他者、師、医師、旅行者、結婚相手、仲間、子供、メンバー、神、動物)と/に出会う(=予期せずに人や動物に会う) ⓑ(道、廊下、途中、街角、広場、駅、空港、旅先、海外、学校、職場、店、[電車・山・本・番組]の中、イベント、パーティー、見合い、合コン、ネット、仕事、取材)で出会う ❷ (事故、事件、状況、場面、光景、花、本、言葉、名文、作品、歌、絵画、建築物、記事、商品、災害、反撃)と/に出あう(=偶然にそれを*見つけたり経験したりする) ❸ (支流が本流、バイパスが幹線道路)と出合う(=川や道が合流する) ❹ (者ども、皆の者)出合え(=出てきて、相手をしろ) 
【副⁺】❶(ばったり、ぱったり、偶然、突然、たまたま、ひょっこり、時折、思いがけず、図らずも、不意に、最初に、久しぶりに、運命的に、奇跡的に、初めて、幸運にも) ❷(偶然、突然、たまたま、時折、思いがけず、不意に、最初に)出あう
【補足】良くない物事には「出遭う」を使う。 ❹は古風な言い方
【例文】 ❶旅先で偶然出会った人の家に泊めてもらった/空港で友人とばったり出会った/まだ尊敬する師に出会えないでいる/広場で何人もの外国人旅行者と出会った/適当な結婚相手と出会うチャンスがない/戦場での取材で出会った傷ついた子供たちの姿が忘れられない/山の中を歩いていて、たまたま猿と出会った ❷何度か酔っ払いが駅で寝ている光景に出合った/苦悩の中で心の支えとなる1冊の本に出会った/近ごろは名文に出会うことが少ない/青春時代に出会った歌は忘れられない/海外で記憶に残る多くの建築物に出合った/大水害に出遭った人々は、茫[ぼう]然[ぜん]自失の状態だ ❸二つの川が出合う地点では水の色が二色に分かれていた/ここからはバイパスが幹線道路と出合って、一本の道となる ❹「曲[くせ]者[もの]じゃ。者ども、出合え、出合え！」
【名詞形】出会い 出会いをする
【例文】 社長は、ちょっとした出会いを大切にして人脈を築いていった/私の結婚は不幸な出会いだったと諦めるしかない/このところ、良い出会いがない/奇妙な偶然の出会いからこのストーリーは始まる/オリンピックは、憧れの選手との出会いの場になった/夫とは運命的な出会いをした/出会い系サイトで知り合った彼女と結婚した/出会い頭[かしら](=出会った途端)に人とぶつかってしまった
**であるく【出歩く】** [出る＋歩く] ⓐ(外[そと]、町、通り、近所)を出歩く(=あちこちへ*出かけて行く) ⓑ(買い物、飲み、取材、旅行、夜遊び)に出歩く 
【副⁺】(年中、ちょくちょく、あちこち、自由に、まめに、勝手気ままに、気の向くまま)出歩く
【例文】 花粉が多い季節は、なるべく外を出歩かないようにしている/仕事で町[まち]中[なか]を出歩

<778>
くことが多いので、休日は家でじっとしていたい/流行病のせいで外出が制限され、人が出歩かなくなると、世の中の経済も回らない/台風が近づいているせいか、通りを出歩く人もまばらだ/新聞記者に取材は欠かせない。出歩くのが商売だとも言える/両親は高齢になり、出歩くことが不自由になったと嘆いている/海外旅行の時は、現地ツアーに加わらず、一人で自由に出歩くことにした/履き慣れない靴で出歩くと草臥[くたび]れる/夜は女の子が一人で出歩かないほうがいい/「年中出歩いてばかりいて、家の仕事をしない」と母に叱られた/出歩かれる際には熱中症にご注意ください/子供が生まれてからは、前ほど飲みに出歩けない
**でおくれる【出遅れる】** [出る＋遅れる] ⓐ(スタート、出発、発表、事業、開発、研究、措置)が/で出遅れる(=動きが他より遅れて始まる) ⓑ(選挙運動、レース、競争、就職戦線)に/で出遅れる 
【副⁺】(かなり、すっかり、やや、完全に)出遅れる
【例文】〕 短距離競走の有力選手はスタートが出遅れ、6位に終わった/新製品の発表が出遅れ、他社に大きく引き離された/老舗の服飾会社だが、事業の方は時代の波に乗れず、すっかり出遅れている/我が国は、ワクチン開発で出遅れているのではないか/研究の出発点で出遅れたら、いくら頑張っても追いつけない/選挙運動で出遅れれば、形勢はかなり悪くなる/就職戦線に出遅れて、まだどこからも内定をもらっていない/「県として、感染症への予防措置が出遅れている感がありますが、必ず改善します」
【名詞形】出遅れ 出遅れをする
【例文】 受験勉強の出遅れを挽回しようと必死に頑張った/今回の選挙は、出遅れが響いて惨敗だった/短距離走の選手はフライングや出遅れをしないように神経を集中させる
**でかかる【出掛かる】** [出る＋掛かる] ⓐ(言葉、声、憎まれ口、名前、せりふ、あくび、症状、太陽、月、手、涙、花芽)が出かかる(=今にも出ようとする。少し出ている) ⓑ(門、家、教室、会社)を出かかる
【例文】 口論の後、謝罪の言葉が喉まで出かかったが、言えなかった/やりたくない役員候補に名前が出かかったので、冷や冷やした/早とちりをして出かかったせりふを何とか飲み込んだ/会議中に出かかったあくびを押し殺した/卵を食べたことに気づいた時には、アレルギー症状が出かかっていた/初日の出を拝もうと海岸に着いた時、ちょうど太陽が出かかったところだった/上司の厳しい叱責に涙が出かかったが、ぐっとこらえた/暖冬のせいか、桜の花芽がもう出かかっている/家を出かかったが、忘れ物に気づいて引き返した/教室を出かかった友人は、教師に呼び戻された/会社を出かかった時に突然雨が降り出した
**でかける【出掛ける】** [出る＋掛ける] ❶ⓐ(外[そと]、近所、町、繁華街、山、海、遠く、地方、海外、病院、デパート、スーパー、公園、友人の所)へ/に出かける(=家を出て他の場所へ行く) ⓑ(買い物、散歩、取材、調査、旅行、遊び、デート、花見、登山、ドライブ、ゴルフ、コンサート、ショッピング、初詣、見[けん]物[ぶつ]、探検、職探し、食事)に出かける ⓒ(徒歩、電車、車、所用、取材、付き合い、日帰り、泊まりがけ)で出かける ❷ (家、事務所、店)を出かける(=その場所から出ようとする) 
【副⁺】❶(時々、しょっちゅう、こっそり、わざわざ、のこのこ、しぶしぶ、いそいそと、ぶらりと、あたふたと、そそくさと、あてもなく、久しぶりに、頻繁に、早めに、一足先に、連れ立って、大急ぎで、無断で、

<779>
一人で、大勢で、家族で)出かける
【例文】 ❶どこか遠くへ出かけたいが、金[かね]も暇もない/お隣は病院へ出かけていて不在だ/家族連れでデパートへ出かけたら、疲れてしまった/病人がいるのでどこへも出かけられない/友人と連れ立って買い物に出かけた/「お花見にでも出かけませんか」/娘が登山に出かけたきり、帰ってこない/大勢で花火見物に出かけた/毎日職探しに出かけている/車で出かけたが、渋滞に巻き込まれた/今、所用で出かけるところだ/番組の取材で海外にまで出かけることもある/泊まりがけで出かける時は荷物が多くなる/父親はしょっちゅう出かけてばかりで、ほとんど家にいない/「母は今出かけていて、何時に戻るか分かりません」/息子は夜遅くこっそり出かけて、朝方に戻って来た/遅刻するといけないから早めに出かけよう/出かける前に先方に電話をしておく/今日は雨が降っているので出かけたくない/出かけようとしたら電話が鳴った ❷ちょうど家を出かけたところに運悪く雨が降り出した/お金を払って店を出かけたら、「品物をお忘れですよ」と声を掛けられた
【名詞形】出かけ 【動】お出かけ(を)する
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 こちらへお出かけの節はお立ち寄りください/「どちらへお出かけですか」と聞かれた/おしゃれをしてお出かけするのは、何となくうきうきする/子供たちが「休みだからどこかへお出かけしたい」と口々に言う
**できあがる【出来上がる】** [出来る＋上がる] ❶(料理、支度、本、脚本、原稿、論文、レポート、作文、表[ひょう]、地図、図、図式、写真、作品、曲、歌、絵、像、製品、服、身支度、着付け、体、建築物、家、壁、橋、構造、土台、骨組み、設計図、枠組み、構図、体制、制度、システム、組織、仕組み、輪郭、パターン、形、計画、プラン、構想、ネットワーク、関係、環境、基盤、基礎、足固め、スタイル、サイクル、プログラム、ルール、腹案、イメージ、固定観念、集団)が出来上がる(=完成する) ❷(格好よく、単純に、素直に、ちゃらんぽらんに)出来上がっている(=生まれた時から、その性質を持っている) ❸出来上がる(=酒を飲んですっかり*酔っ払う) 
【副⁺】❶❸(あらかた、いつの間[ま]にか、すっかり、どうにか、ほぼ、やっと、ようやく、完全に) ❷(生まれつき)出来上がる
【補足】❷は「出来上がった＋名詞」の形も使う。 ❸は俗語表現
【例文】 ❶餅を入れると、雑煮はすぐ出来上がった/夕飯の支度が出来上がり、家族皆が食卓を囲んだ/脚本が予定どおり出来上がらず、舞台関係者はやきもきしている/締め切りに追われたが、やっと原稿が出来上がった/有名な作曲家でも曲が出来上がらず、悩むことがあるそうだ/出来上がった彫像が校庭に飾られた/式に間[ま]に合うように、出来上がった服を届けてもらった/成人式の和服の着付けが出来上がると、娘がすっかり大人びて見える/ジムに通ってトレーニングしたお陰で、体が出来上がってきた/新築の家がすっかり出来上がり、いつでも入居できる/遮水壁が出来上がるにつれ、ダム湖の水位が上がっていく/試行錯誤の末、徐々に防災ネットワークが出来上がっていった/年配の社員は、固定観念が出来上がってしまい、斬新な考えが浮かばないようだ ❷彼は生まれつき単純に出来上がっている/生まれついて素直に出来上がった少女は、皆に可愛がられている
❸ビール1本で出来上がって、いい気分になった/父はどこかで飲んで来たらしく、式場に現れた時はもう出来上がっていた

<780>
【名詞形】出来上がり
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 図表も専門家が仕上げると、出来上がりがまるで違う/論文の出来上がりがどうも不十分だ/結婚式の写真の出来上がりを皆で楽しみに待っている/正月料理の出来上がり具合を祖母が気にしている
**できそこなう・できそこねる【出来損なう・出来損ねる】** [出来る＋損なう・損ねる] (食事、料理、うどん、パン、米、野菜、果物、菓子、彫像、形、作品)が出来損なう(=出来た物が不完全だ) 
【副⁺】(まずく、ひどく、かたち悪く、下手に、見る影もなく)出来損なう
【例文】 家族は、出来損なった食事でも文句を言わずに食べてくれる/慌てたので手順が狂い、料理が出来損なってしまった/生地のこね具合が足りず、うどんが出来損なってしまった/形が出来損なったおはぎでも、味に変わりはない/粘土作品は出来損なったら、形を崩してやり直せばいい
【名詞形】出来損ない
【補足】人物の性質や能力が劣っている場合にも使う
【例文】 出来損ないの味噌は、売ることもできず捨てるしかない/初めて作った陶芸作品は、出来損ないばかりだった/出来損ないのケーキを仕方なく一人で食べた/親類から出来損ないと言われていた男が立派な政治家になった
**できる【出切る】** [出る＋切る] ❶(エキス、出[だ]汁[し]、うまみ、色、花粉、息、汗、毒、老廃物、膿[うみ]、尿、便、在庫、料理、スピード、意見、人[にん]気[き])が出切る(=これ以上出ないほど、全部出てしまう) ❷(踏切、トンネル、入り江、潮の流れ)を/から出切る(=その場所から完全に)出てしまう) 
【副⁺】❶(十分、全て、全部、100%、ことごとく、洗いざらい、一つ残らず) ❶❷ (すっかり、完全に)出切る
【例文】 ❶煎茶は、二煎までにはエキスが出切ってしまう/草木染めの色は、まだ完全に出切っていない/ツワブキは、花粉が出切ると、花柱が出て来て受粉が行われる/深い呼吸への第一歩は、まず息が出切るまで吐き続けることだ/断食して体内の毒が完全に出切ると、調子がよくなるそうだ/化[か]膿[のう]がひどくて、なかなか膿が出切らない/特売商品が飛ぶように売れて、在庫が全部出切ってしまった/コースの料理が全て出切ったところで、宴会もお開きとなった/車のスピードが出切ったところでハンドル操作を誤り、事故が起きた/議題に対する意見が全部出切ったところで採決をする/ほとんどのタレントは、人気が出切ったら、その後は落ちていくだけだ ❷急に車の調子が悪くなったが、何とか踏切を出切った所で停止してほっとした/バスがトンネルを出切ると、一面の菜の花畑が広がっていた/船は入り江を出切ったところで、左にゆっくりと舵[かじ]を切った
**できれる【出切れる】** [出る＋切れる] (→「できる」❷に同じ)を/から出切れない(=その場所から完全に出てしまうことができない)
【補足】否定的表現とともに使う
【例文】 車が踏切を出切れず、停止したままのところに電車が来て大事故になった/潮の流れから出切れないと、船は渦に巻き込まれてしまう
**でくわす・でっくわす【出会す・—交す・—喰わす/出っ会す・—交す・—喰わす】** [出
<781>
る＋くわす] ❶(知人、昔の恋人、嫌な奴[やつ]、妙な人物、敵、賊、校長、有名人、熊)に/と出くわす(=偶然、意外な人や動物に会う) ❷(事件、事故、事態、現場、困難、挫折、問題、障害、人の死、嵐、珍しい[光景・場面]、不思議な出来事)に出くわす(=意外な出来事に遭遇する) 
【副⁺】(偶然、たまたま、ばったり、ぱったり、ひょっこり、思いがけず、出し抜けに)出くわす
【補足】 「でっくわす」は「でくわす」の転。口語表現
【例文】 ❶海外の空港でばったり昔の恋人と出くわして、驚いた/偵察中に森の中で敵に出くわせば、撃ち合いになるだろう/帰宅した時、室内を物色中の賊に出くわして、腰が抜けそうになった/セレブが住んでいる辺りを誰か有名人に出くわさないかと、見回しながら歩いてみた/山菜採りに行って熊に出くわし、襲われる事件が増えている ❷運悪く交通事故の現場に出くわし、車が渋滞して仕事に遅れてしまった/さまざまな困難に出くわしながらも、不屈の精神で乗り切ってきた/人生で挫折や障害に出くわさなかった人はいない/輸送船は、はるか南方の海上で嵐に出くわし、遭難した/雨上がりの空に2本の虹がかかるという珍しい光景に出くわした/世にも不思議な出来事に出くわしたという物語が世界中に存在する
**でさかる【出盛る】** [出る＋盛[さか]る] ❶(人、見物人、行楽客、コウモリ)が出盛る(=見物人などがたくさん出てくる) ❷(季節の農産物、旬の物、山菜)が(店先、店頭、市[し]場[じょう]、町[まち]中[なか])に出盛る(=季節の農産物が市場などに盛んに出てくる) 
【副⁺】(いろいろ、最も)出盛る
【例文】 ❶師走は人が出盛るシーズンで、店にとっては書き入れ時だ/人が出盛る夕方の6時頃に堂々と町中で強盗が行われた/花火大会の見物人が出盛る頃には、屋台の活気もピークになる/コウモリが出盛るのは宵の口だ ❷秋は、柿やブドウが市場に出盛る時期だ/山桃は、出盛る時期が短い/八百屋の店頭に山菜がいろいろ出盛ると、春の到来を実感する
【名詞形】 出盛り
【例文】 桜の名所では、春が人の出盛りの時季だ/「旬」とは、食材が出盛りで味が一番おいしい時期のことだ/筍[たけのこ]の出盛り期には、毎日、筍料理が食卓に並ぶ
**でしゃばる【出しゃばる】** [出る＋しゃばる] (他人、親、素人、お年寄り、新人、後輩、司会者)が出しゃばる(=必要以上に余計な口出しや手出しをする)
【補足】 「しゃばる」は単独では使われず、動詞の構成要素としての働きをなす
【例文】 夫[ふう]婦[ふ]喧[げん]嘩[か]の仲裁をしようとしたら、「関係のない他人が出しゃばるな」と一喝された/子の入社式にまで親が出しゃばって付いて行く/工事現場では、なまじ素人が出しゃばると怪[け]我[が]をすることになる/職場で意見を言ったら、「新人のくせに出しゃばったことを言うな」と叱られた/後輩の、横柄で出しゃばった態度には腹が立つ/司会者は、あまり出しゃばらないほうが感じがいい/僕の理想の女性は、控えめで出しゃばらない人だ/自分の仕事で手いっぱいで、人の仕事にまで出しゃばって手を出す余裕はない
【名詞形】 出しゃばり(=出しゃばったことをする人)
【例文】 何事にも首を突っ込み、口を出す出しゃばりは嫌われる/母は、出しゃばりと言われても、見て見ぬふりができない性分だ
**でそびれる【出そびれる】** [出る＋そびれる] (祝賀会、会合、買い物、稽古事、散歩、旅
<782>
行)に出そびれる(=外に出る機会を失う) 
【副⁺】(何となく、ぐずぐずして)出そびれる
【補足】 「そびれる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「機会を失ってできない」という意味を表す
【例文】 急な用事が出来て、祝賀会に出そびれてしまった/出がけに来た電話が長引いて、買い物に出そびれてしまった/お客様の相手をしていて、稽古事に出そびれた/面白い番組から目が離せず、散歩に出そびれることがある/海外旅行に行きたいが、一人では何となく出そびれて行けないでいる
**でそろう【出揃う】** [出る＋揃[そろ]う] (データ、情報、資料、意見、回答、結果、決算、見積もり、原稿、商品、料理、芽、葉、穂、山車[だし]、役者、候補者、登場人物、ベスト4)が出そろう(=出るはずの物や人が全部出て、そろう) 
【副⁺】(皆、全て、全部、ようやく、いよいよ、やっと、何とか)出そろう
【例文】 機材選定のための資料が出そろったところで、検討を始めよう/議題に関し、全員の意見が出そろったので、ここで決をとりたい/検査結果が出そろっていないので、まだ診断は下せない/業者の見積もりが全部出そろえば、すぐにでも委託先が決められる/原稿が今月末までに出そろわないと、予定どおり出版できない/コースメニューにある料理が出そろい、宴もたけなわとなった/葉物野菜は、葉が出そろった時が収穫期だ/祭りの豪華な山車が出そろい、賑[にぎ]わいは最高潮に達した/届出締切日に立候補予定者が全員出そろった/推理小説の半ばでようやく登場人物が出そろった
**でつくす【出尽くす】** [出る＋尽くす] (意見、論点、議論、主張、要因、質問、話題、根拠、注文、パターン、対策、アイデア、テーマ、ネタ、材料、知恵、資料、文献、情報、成分、膿[うみ])が出尽くす(=出るべきものが残らず出てしまう) 
【副⁺】(十分、全て、すっかり、ほぼ、100%、ことごとく、洗いざらい、完全に、一つ残らず)出尽くす
【例文】 意見がほぼ出尽くしたので、結論をまとめよう/ゼミでは、学生の議論が出尽くしたところで、教授がおもむろに論評を始めた/経済危機を悪化させる要因が出尽くしてしまえば、後は回復に向かうだけだ/「質問も出尽くしたようなので、これで説明会を終わりにします」/久し振りの同窓会では、話題が出尽くすことなく、いつまでも盛り上がっていた/近頃のSFは、ネタが出尽くしてしまった感があり、どの新作も新鮮味に欠ける/古代遺跡の文献は、既に出尽くしたとされていたが、最近新たな資料が見つかった/煎茶の2煎目は、成分が出尽くしてしまうという/「傷口の膿が出尽くしたら、腫れが引く」と医者に言われた
【名詞形】 出尽くし
【補足】 証券用語として使うことが多い
【例文】 米国の利上げや日銀短観の発表も済み、材料出尽くしで市[し]場[じょう]は様子見となっている/鉄道株は当面の悪材料出尽くしとの判断から買いが戻ってきている
**でっくわす【出っ会す】** ☞でくわす・でっくわす【出会す・—交す・—喰わす/出っ会す・—交す・—喰わす】
**でっぱる【出っ張る】** [出る＋張る] (頭、おでこ、頬、前歯、おなか、腹、骨、枝、石、角[かど]、上部、庇[ひさし]、窓)が出っ張る(=形が外に向かって出ている)
【補足】 「でっぱる」は「ではる」の転
<783>
【例文】 おでこが出っ張っている人は、普通サイズの帽子では小さ過ぎる/頬が出っ張った四角い顔の男は、何となくいかつい感じがする/子供の頃、前歯が出っ張っていたので矯正した/中年になって、腹が出っ張り始めた/外[がい]反[はん]母[ぼ]趾[し]で出っ張ってきた骨が靴に当たって痛い/道路に出っ張っていた木の枝を伐採した/山道で出っ張っていた石につまずいて、転んでしまった/上部が左右に出っ張った逆三角形の形は、とても不安定だ/庭を通る時、家の窓が出っ張っている所があるので、頭をぶつけないようにしている
【名詞形】 出っ張り
【例文】 敷石の出っ張りを直さないと、人が通る時に危ない/寺や神社は、雨が降り込まぬよう、庇の出っ張りを大きくしてある/中年太りの父は、腹の出っ張り具合を気にしている
**でなおす【出直す】** [出る＋直す] ❶([人])が出直す(=元に戻って、改めて*出かける) ❷([人]、社長、組織、チーム、団体、党)が出直す(=前にやってきたことを正して、最初から*やり直す) 
【副⁺】❶❷(もう一度、再度、後日改めて) ❷(心機一転、新たに、裸一貫で、一から)出直す
【例文】 ❶役所に行く時は、出直さずに済むように前もって必要なものを調べよう/集金先が留守のようだから、明日、また出直そう/「悪いけど、今、忙しいから夕方にでも出直してくれ」/頼みに行った相手に「その態度は何だ。顔を洗って出直して来い」と怒鳴られた ❷失敗してもへこたれず、また一から出直せばいい/大学院で勉強して出直そうと決意して、仕事を辞めた/会社の破産後、社長は裸一貫で出直し、再び事業を軌道に乗せた/問題を起こした組織は、執行部をそっくり入れ替えて、出直すほかない/今季、チームは惨敗に終わったが、来季は出直す覚悟で頑張りたい/国民からの信頼を失った党が出直す道は残されていない
【名詞形】 出直し 出直しをする/に(と)なる
【例文】 外資との経営統合により出直しを図っている/起訴された団体は、解体して出直しをすべきだ/集金に行く度に留守で、何度も出直しをさせられる/買収疑惑で辞職した議員は、出直し選挙で信頼の回復を図っている/シード権を逃したチームは、予選会からの出直しになる
**ではらう【出払う】** [出る＋払う] (車、代車、救急車、タクシー、車両、担当者、係、スタッフ、家族)が出払う(=車や人が全部出てしまい、代わりがない) 
【副⁺】(あいにく、ほとんど、すっかり、ちょうど、全部)出払う
【例文】 車を修理に出したが、代車が出払っていたので、今は車無しの生活だ/災害時には救急車が全て出払って、搬送に対応できない恐れがある/祭りの日は、タクシーが全部出払ってしまう/担当者が全員出払う時間帯に、運悪く客が訪れた/ちょうど係が出払っており、問い合わせに対応できない/午前中、介護スタッフは外に出払っていて、事務所には事務員しかいない
**でまわる【出回る】** [出る＋回る] ⓐ(果物、食品、商品、産物、ドラッグ、製品、本、偽物、模造品、海賊版、怪文書、情報)が出回る(=そのものが*行き渡り、あちこちで見られるようになる) ⓑ(市[し]場[じょう]、スーパー、店頭、市中、広範囲、世の中、世間、巷[ちまた]、国内、全国、オークション、ネット上)に出回る 
【副⁺】(いろいろ、どっと、大量に)出回る
<784>
【例文】 秋は、おいしい果物が店頭に出回る季節だ/リンゴは、品種によって出回る時期が異なる/健康食品が多く巷[ちまた]に出回っているが、中には怪しい物もある/地元の名産品は量が少なく、市場に出回らないため、入手しにくい/この人気店は、市場に出回らない珍しいワインも数多く揃[そろ]えている/危険ドラッグが市中に出回っており、対策が急がれる/最近は、手軽なハウツーものの本が多数出回っている/偽物が多く出回れば、オリジナルの著作権が侵害される/人気商品は、すぐ模造品が出回る/人気の漫画本は、海外でたちまち海賊版が出回るらしい/怪文書が出回っているため、情報の発信元を探っている
【名詞形】 出回り
【例文】 サンマが不漁のため、市場への出回りが減っている/今年はイチゴの出回りが例年より早い/出回り時期の食材を「旬」という
**でむかえる【出迎える】** [出る＋迎える] ⓐ(花嫁、外国の首脳、[旅行・訪問]者、[人]、生徒、留学生、[団体・観光・弔問]客、一[いっ]行[こう]、選手団、到着)を出迎える(=出て行って迎える) ⓑ(家、玄関、門、入口、空港、駅、会場)に/で出迎える 
【副⁺】(わざわざ、いそいそと、温かく、優しく、にこやかに)出迎える
【例文】 土地によって、婚礼の日に花婿が花嫁を家まで出迎えに行く所もある/首相は、外国の首脳を空港に出迎えてから、式典場へ向かった/明朝7時に、ツアー客を空港で出迎えなくてはならない/入国して最初に出迎えるのは、パスポートをチェックする入国審査官だ/この小学校では、毎朝、校長が生徒たちを校門で出迎え、挨拶をする/明日の外国人との交流会では、留学生を拍手で出迎えよう/和風旅館では、従業員が玄関に整列して、団体客を笑顔で出迎える/6月には林道添いに咲く1万株もの紫陽花[あじさい]の花が、観光客を出迎えてくれる/帰宅すると、飼い猫が足音を聞きつけ、玄関まで出迎えに来る
【名詞形】 出迎え 出迎えをする
【例文】 友好訪問団は、各地で盛大な出迎えを受けた/空港で長い間待たされた挙げ句、やっと出迎えの車が来た/オリンピックから帰国した選手団の出迎えをしようと関係者が群がっている/葬儀では、遺族が弔問客の出迎えや見送りをしないのが一般的だ/「ホテルのスタッフが空港でお客様の(お)出迎えをいたします」
**でむく【出向く】** [出る＋向く] ⓐ(現地、各地、各所、現場、先方、法務局、警察、病院、高校、企業、店、得意先、窓口、説明会、投票所、海外、前線)に/へ出向く(=目的の場所へ自分から*出かけて行く) ⓑ(挨拶、説明、引き取り、聞き込み、取材、旅行、布教)に出向く 
【副⁺】(直接、わざわざ、こぞって、こちらから)出向く
【例文】 保険会社の担当者は、客から連絡を受けたら、現地へ出向いて、現場の検証を行う/宣教師は世界各地へ出向き、布教に努める/事件後すぐに、担当刑事は関係各所の聞き込みに出向こうとした/娘の結婚相手が決まり、両親は先方へ挨拶に出向いた/在留特別許可を得るには、申請者本人が法務局へ出向く必要がある/連絡を受け、警察へ盗難自転車を引き取りに出向いた/大学の教員が高校へ出向いて出前授業を行う/高校の教師が企業へ出向いて、求人の情報収集をする/通販を利用すれば、わざわざ店まで出向かなくても、ほとんどの物が入手できる/選挙日には、各自投票所に出向いて一票を投じる/生活が豊かになり、人々がこぞって海外へ旅行に出向くようになった/大統領が前線に出向けば、兵士たちの士気が上がるだろう
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**でもどる【出戻る】** [出る＋戻る] ❶(妻、嫁、娘)が(実家)に出戻る(=離婚して、実家に帰る) ❷([人])が(前の会社、初任地、元の[場所・所属]、任務)に出戻る(=一度離れていた所に再び帰る)
【例文】 ❶離婚した娘が子連れで出戻って来た/相思相愛で結ばれた彼女が、実家に出戻るなんて誰も予想しなかった ❷今年度の人事異動で初任地に出戻り、懐かしい顔に再会した/一度退職したが、人手不足を補うため、乞われて元の職場に出戻った
【名詞形】 出戻り
【例文】 昔は、離婚して実家に帰った女性は「出戻り」と言われ、肩身の狭い思いをした/師匠は、一度やめていった弟子の出戻りを許した
**てらしあわす・てらしあわせる【照らし合わす・照らし合わせる】** [照らす＋合わす・合わせる] ⓐ(諸般の事情、数字、番号、内容、情報、各種保険、最新データと過去の分、原文と翻訳文、支出と収入、在庫数と帳簿、客の氏名と名簿)を照らし合わせる(=違いがあるかどうかを比べて確かめる) ⓑ(支給額を契約内容、営業業績を目標、試験結果を過去の成績、指紋を犯罪者データ、居場所を地図、判断基準を法律、判決を過去の判例、食事をカロリー表、治療法を症状、行動を常識、状況、記憶、自分の経験)と/に照らし合わせる 
【副⁺】(きちんと、ちゃんと、正確に、詳細に、丹念に、地道に)照らし合わせる
【例文】 諸般の事情を照らし合わせれば、他に方法がないことが分かる/帳簿に記載された数字をきちんと照らし合わせ、異同を調べる/盗難自転車の防犯登録番号を照らし合わせ、所有者を割り出す/最適な自動車保険を選ぶために、各種保険を照らし合わせよう/最新データを過去の分と照らし合わせないと、整合性が確認できない/毎日、帳簿と在庫数を照らし合わせ、間違いがないか調べる/保険金の支払いは、契約内容と照らし合わせて、支給額を決定する/毎日の営業業績を目標と照らし合わせながら努力する/試験結果を過去の成績と照らし合わせれば、弱点が分析できる/現場で採取した指紋を過去の犯罪者データと照らし合わせる/脳死は、判断基準を法律に照らし合わせて、「人の死」と判定する/裁判官は、法に照らし合わせて、被告人を裁く/カロリー表と照らし合わせて、理想的な食事を作る/患者の症状と照らし合わせながら治療を行う/彼の行動は、常識に照らし合わせれば、明らかにおかしい
【名詞形】 照らし合わせ 照らし合わせをする
【例文】 支出と収入の照らし合わせを怠ると、経営破綻に繋[つな]がる/講演会の受付では、申込者と来場者の照らし合わせを行う/原文と翻訳文の照らし合わせをしながら読む
**てらしだす【照らし出す】** [照らす＋出す] ❶ⓐ(明かり、光、稲妻、炎、ライト、蛍光灯、キャンドル、懐中電灯、照明)が照らし出す(=光で形をはっきりと示す) ⓑ(姿、体、顔、足元、影、主役、辺り、闇、地平線、海面、王宮、道路)を照らし出す ❷ⓐ(文書、報告書、小説)が照らし出す(=今まで分かっていなかったことを明らかにする) ⓑ(特殊な世界、精神の内部、深層、暗部、心理、真実、真相、実態、問題点、主題、人の心の弱さ、世の中の矛盾、明るい未来)を照らし出す ❸ (太陽、光、明かり)が照らし出す(=光が照らし始める) 
【副⁺】❶(はっきり、くっきり、くまなく、赤々と、皓々と、ぱっと、余すところなく) ❷(はっきり、明確に、見事に、余すところなく)照らし出す
【例文】 ❶月明かりが水辺に佇[たたず]む人影を照らし出している/窓から差し込む光が少女の
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姿をくっきり照らし出した/波立つ海面が稲妻に一瞬照らし出された/松明[たいまつ]の炎が武者姿の行列を赤々と照らし出していた/暗転の後、スポットライトが舞台の主役をぱっと照らし出した/宮殿が華やかなライトに照らし出されると、広場から歓声が上がった/手術台の上では、患者が無影灯の冷たい光に照らし出されていた/広場でキャンドルに照らし出されて回る回転木馬は、夢の世界のようだ/暗闇の中では、足元を照らし出す懐中電灯が必要だ ❷汚職の告発文書が政界の暗部を照らし出して見せた/事件の報告書は、人の心の弱さを余すところなく照らし出している/受賞作は、人の心理を照らし出した傑作と評価された/『沈黙の春』は化学物質汚染の実態を照らし出した先駆的著書だ ❸山頂でご来光を待つ人々を、昇りゆく朝日がゆっくり照らし出した/日食で太陽光が消えてから、再び空を照らし出すまで5分ほどかかった/夕闇が迫る頃、灯台の明かりが海上を照らし出した
**てらしつける【照らし付ける】** [照らす＋付ける] ⓐ(太陽、直射日光、日差し、西日、ライト)が照らしつける(=光が強く当たる) ⓑ(地上、アスファルト、砂浜、車、部屋の中、作業員、人の顔、通行人)を照らしつける 
【副⁺】(かっと、かんかん、じりじり、ぎらぎら、まぶしく、容赦なく)照らしつける
【例文】 真夏の太陽が海水浴客をじりじりと照らしつけている/長時間、灼[しゃく]熱[ねつ]の太陽に照らしつけられ、作業員たちが次々と倒れていった/夏の強い直射日光が照らしつける車は、ドアを開けると熱気があふれ出す/アスファルトが強い日差しに照らしつけられ、今にも溶け出しそうだ/運転中、顔を照らしつける日差しがまぶしい/夕方になると、強い西日が部屋の中を容赦なく照らしつけて、蒸し暑い/車のライトが通行人を一瞬かっと照らしつけ、通り過ぎた
**てりかえす【照り返す】** [照る＋返す] ⓐ(太陽、日光、陽光、日差し、月光、光、朝日、夕日、炎、明かり、光線、紫外線、熱)が(対象物)を/に照り返す(=光や熱が反射する) ⓑ(地面、アスファルト、雪原、紅葉[もみじ]、木の葉、湖の表面、海原、白い砂浜、屋根、白壁、黒いヘルメット、日傘、顔)が(光)を照り返す 
【副⁺】(きらきら、ぎらぎら、てらてらと、赤々と)照り返す
【例文】 梅雨[つゆ]明けの太陽がぎらぎら地面に照り返している/月光が波間に照り返して、きらきらと輝いている/山頂の雲海は赤々と朝日に照り返されて壮大だ/凪[な]いだ海原に夕日が照り返して、オレンジ色に染まっている/かがり火の炎が舞い踊る人々の姿を赤々と照り返して、幻想的だ/街灯の明かりがバスを待つ人々の顔に照り返している/夏の日差しを照り返すアスファルトからの熱気は、大人より幼児にきついという/雪原が日光をまぶしく照り返して、目を開けていられない/暗い庭で明るく光って見えたのは、お月様に照り返されたツバキの葉だった/凍った湖の表面が月光を銀色に照り返している/白い砂浜が光線を照り返して、まぶしく輝いて見える/夏の陽光を黒いヘルメットがてらてらと照り返している
【名詞形】 照り返し
【例文】 トタン屋根の照り返しがまぶしくて、目に痛い/アスファルトの照り返しが強くて、汗だくになる/夏の屋外作業は、上からの日差しと下からの照り返しにさらされる/雪面の照り返し予防のため、サングラスをかける
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**てりかがやく【照り輝く】** [照る＋輝く] (日輪、太陽、日光、日差し、月、光、雪、雪渓、波、山の頂、筋肉)が照り輝く(=美しく光る) 
【副⁺】(きらきら、赤々と、皓[こう]々[こう]と、燦[さん]々[さん]と、美しく、まぶしく、まばゆく、明るく)照り輝く
【例文】 太古から照り輝く日輪の恵みを受けて、地上の生き物は生存してきた/梅雨[つゆ]明けの週末は、真夏の太陽が照り輝き、快晴となった/皓[こう]々[こう]と照り輝く中秋の名月に、ススキと団子を供えて祈る/新雪が冬の日差しに燦々と照り輝いている/雪渓が白く照り輝いて、目にまぶしい/うねる波が太陽の光を浴びて、きらきら照り輝いている/朝日に照り輝くヒマラヤの白き頂は、神々しいばかりだ
**てりこむ【照り込む】** [照る＋込む] ⓐ(太陽、日光、日差し、朝日、西日、夕日)が照り込む(=日光が中に入って来る) ⓑ(部屋、屋内、車内、[林・茂み]の中)に照り込む
【例文】 外から日光が照り込むので、畳が色あせた/車内に照り込む強い日差しを避けるため、日よけを下ろした/深い茂みの中は、日差しが照り込まないので、薄暗い/朝日が部屋に照り込み、明るくなって目が覚めた/西日が照り込む部屋は、夏は暑くていられない/短い昼寝のつもりが、夕日が照り込むまで眠り込んでしまった
【名詞形】 照り込み
【例文】 野外では、太陽の照り込みも計算に入れて、シャッターチャンスを狙う/夏場の照り込みによる葉焼けを避けるため、鉢植えを遮光ネットで覆う
**てりつける【照り付ける】** [照る＋付ける] (日、太陽、陽光、日差し、直射日光、西日)が照りつける(=日光が強く照って当たる) 
【副⁺】(かんかん、じりじり、ぎらぎら、燦[さん]々[さん]と、まぶしく、容赦なく)照りつける
【例文】 日が照りつけるベランダで日光浴をする/太陽がかんかん照りつけるので、旅人はたまらず上着を脱いだ/灼[しゃく]熱[ねつ]の太陽が照りつける砂漠でも、生き物が生息している/ぎらぎら照りつける陽光を浴びて、ヒマワリがたくましく育つ/屋上には、夏の日差しが容赦なく照りつけて、遮る物もない/日差しが照りつける海辺は、波がきらきら光ってまぶしい/直射日光が照りつける昼間、路面工事をするのは、暑くて耐えがたい/じりじり西日が照りつける安アパートで、貧しい青春時代を過ごした
**てりはえる【照り映える】** [照る＋映える] ⓐ(太陽、陽光、朝日、夕日、月、光、炎、花火、シャンデリア)が(景色など)に照り映える(=光が反射して美しく輝く) ⓑ(高峰、ゲレンデ、紅葉[もみじ]、波間、川[かわ]面[も]、町並み、娘たち)が(光など)に照り映える 
【副⁺】(一際、きらきら、赤々と、皓[こう]々[こう]と、燦[さん]々[さん]と、美しく、華麗に)照り映える
【例文】 朝日が波間にきらきら照り映えて、美しい眺望だ/夕日が紅葉に照り映えて、辺りが一層輝いて見える/照明の光がゲレンデに照り映えている/打ち上げられた花火が一瞬川面に照り映え、華麗に散っていった/宮殿の大広間では、豪華なシャンデリアが皓々と照り映えている/ヒマラヤの高峰が朝日に照り映える朝焼けの一瞬を、カメラに納めた/古都の町並みが夕日に照り映えて、一幅の絵のようだ/輪になって踊る民族衣装の娘たちが松明[たいまつ]の炎に照り映えて、幻想的な美しさだ
**てりわたる【照り渡る】** [照る＋渡る] (日、太陽、日光、夕日、月、月光)が照り渡る(=隅々まで明るく照らす) 
【副⁺】(うらうらと、皓[こう]々[こう]と、美しく、まぶしく、のどかに、一面に)照り渡る
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【例文】 うらうらと春の日が照り渡り、草木も小鳥も生命に満ちあふれている/台風が去った後は、一転して太陽の照り渡る青天となった/夕日が赤く照り渡る空を鳥の群れが渡って行く/照り渡る秋の月を眺めながら、川辺を散歩した/月の光が辺り一面に照り渡って、遠くまで見通せる
**でんぐりがえす【転繰り返す】** [転[てん]繰[ぐ]る＋返す] ❶(体)をでんぐり返す(=体を前や後ろに一回転させる) ❷(天地、形勢、情勢、世界、壁)をでんぐり返す(=物事や状況を*ひっくり返す) 
【副⁺】❶(仰[あお]向[む]けに) ❷(くるりと、くるっと、一気に、逆さまに、あっという間に)でんぐり返す
【補足】 「でんぐる」は転倒の意
【例文】 ❶柔道の足技で相手の体をでんぐり返して、一本を取った/体をでんぐり返す練習も役者の修行の一つだ ❷官邸爆破という、天地をでんぐり返すような大事件が起こった/選挙戦では無党派層を味方につけ、一気に形勢をでんぐり返したい/舞台上で壁をでんぐり返すように後ろに倒して反転させる仕掛けを「どんでん返し」または「がんどう返し」と言う
【名詞形】 でんぐり返し でんぐり返しをする/になる
【例文】 2歳の息子はでんぐり返しができるようになった/老女優が、舞台で見事なでんぐり返しを披露した/パンダがでんぐり返しをする姿はかわいい/でんぐり返しをしたら目が回った/雪でスリップし、車がでんぐり返しになってしまった
**でんぐりがえる【転繰り返る】** [転[てん]繰[ぐ]る＋返る] ❶(体、[人])がでんぐり返る(=手をついて体を丸め、前や後ろに一回転する) ❷(→「でんぐりがえす」❷に同じ。心臓、胃、目の玉、車)がでんぐり返る(=物事が逆さまになる。状況が予想に反した結果になる)
【副⁺】 ❶(→「でんぐりがえす」【副⁺】❶に同じ。空中で)でんぐり返る
【例文】 ❶2歳の息子は、くるりとでんぐり返って得意そうな顔を見せた/忍者は空中ででんぐり返り、素早く塀を越えて消え去った/チアリーディングのダンスで素早くでんぐり返る練習を行った/憧れの彼女から電話をもらって、でんぐり返りたくなるほどうれしかった ❷超高層ビルに航空機が突っ込み、天地がでんぐり返るような騒ぎになった/選挙戦の終盤で形勢がでんぐり返り、最有力と見られた候補が落選した/暗闇で突然、「声を出すな」と口をふさがれ、心臓がでんぐり返るほど驚いた/オークションの品[しな]に目の玉がでんぐり返るような高値がついた/カーレースで車が接触し、2、3回でんぐり返るという事故が起きた
【名詞形】 でんぐり返り でんぐり返りをする
【例文】 体操の床運動で行うタンブリングには、でんぐり返りも入っている/「放浪記」の舞台と言えば主役の女優がでんぐり返りを打つ場面が有名だ/うちの子は1歳半でもうでんぐり返りができる/プレゼントをもらった小学生は、でんぐり返りをして喜びを表した
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**といあわす・といあわせる【問い合わす・問い合わせる】** [問う＋合わす・合わせる] ⓐ(日程、天候、予約、所在、病状、搬送先、様子、内容、業務、都合、安否、成績、結果、条件、状況、手続き、詳細、有無、料金)を/について(電話、書面、メール、FAX)で問い合わせる(=不明な点を関係機関や関係者に聞いて、確かめる) ⓑ(新聞社、テレビ局、出版社、公共機関、自治体、役所、大使館、警察、駅、空港、病院、保健所、気象台、銀行、大学、会社、メーカー、部署、担当者、事務所、店、窓口、ホテル、施設、消費生活センター、プロバイダー、業者、専門家)に問い合わせる 
【副⁺】(急[きゅう]遽[きょ]、直接、事前に、前もって、念のため)問い合わせる
【例文】 粗大ごみの収集日を清掃事務所に電話で問い合わせた/観光案内所に現地の天候を電話で問い合わせた/紅葉[もみじ]狩りの季節だ。人気スポットのホテルに予約が可能か問い合わせよう/退院後、足がむくんできたので、大丈夫か、医師に電話で問い合わせた/病人の搬送先は、救急隊員が病院に受け入れの是非を問い合わせて決まる/海外支社は、常に本社に問い合わせながら、業務を進めている/訪問する場合は、先方の都合をまず問い合わせることが大切だ/採用条件を電話で問い合わせたら、HPで確認するようにと言われた/忘年会シーズンは、会場の予約状況を事前に問い合わせた方がいい/人気の新刊書について入荷状況を書店に問い合わせた/認知症の家族を抱えている人は、地域の在宅介護支援センターに問い合わせるとよい/ビザの発行手続きについては、大使館に問い合わせてください/受験方法の詳細は、事前に大学に問い合わせることができる/主演俳優が入院とニュースで知り、公演の有無を劇場に問い合わせた/ご不明な点がありましたら、ご遠慮なくお問い合わせください
【名詞形】 問い合わせ 問い合わせをする
【補足】 公用文では「問合せ」と送り仮名が省略される
【例文】 航空会社では、墜落事故に関する問い合わせの電話が鳴りやまない/住民の問い合わせに、担当者から答える/お問い合わせはこちらのアドレスにどうぞ/消息不明者について警察から問い合わせがあった/会社のホームページを見て、商品の問い合わせをする
**といかえす【問い返す】** [問う＋返す] ❶(→「ききかえす」❷に同じ。意義、関係性、あり方、根源的な問題)を問い返す(=確認のためや深く考察するため、もう一度聞く) ❷(相手)に(質問の[意図・意味・訳[わけ]・内容・言葉]、尋ねられた[意見・考え])を問い返す(=相手からの質問や指示に答えず、逆にこちらから質問する) 
【副⁺】❶(いちいち、何度も、再度、改めて) ❷(思わず、逆に、真剣に、反射的に、怪[け]訝[げん]そうに、真顔で、半信半疑
<790>
で、正面から)問い返す
【例文】 ❶確認のため、電話の相手に名前を問い返した/早口の友の話で聞き取れない言葉があったので、問い返した/日本人にとって、毎年8月15日は戦争の意味を問い返す日だ/震災は地域と住民の関係性を改めて問い返すきっかけとなった/体罰問題を通して、教育のあり方を問い返す試みが始まった ❷質問の意味が分からず、「どういう意味っ」と問い返した/子供に「ゲームをやめろ」と言うと「なんで?」と真顔で問い返してきた/「アットマークって何?」と聞いたら、「そんなことも知らないの」と呆れた口ぶりで問い返された/先生に意見を求めると、逆に「君はどう思うかね」と問い返された/同僚が「社員旅行に行くの?」と尋ねてきたので、「あなたは行かないの?」と問い返した
【名詞形】 問い返し 問い返しをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 「生意気に問い返しなんぞするんじゃない」と師匠に叱られた/「そちらがそう言うなら、こちらからもお聞きしますがね」と問い返しをした
**といかける【問い掛ける】** [問う＋掛ける] ❶ⓐ(親、子供、学生、先生、友人、部下、国民、政治家、組織の責任者、自分自身、我が心、社会、世間、人々、天)に問いかける(=質問する。または、答えを求めて問題提起する) ⓑ(価値、意味、あり方、可能性、責任、是非、賛否、問題点、取り組み)を問いかける ❷ ([人])に問いかける(=まさに質問しようとする) 
【副⁺】(突然、直接、思わず、いきなり、恐る恐る、おずおずと、さりげなく、それとなく、鋭く、だしぬけに、真摯に、真剣に、無邪気に、不意に、必死に、思わせぶりに、矢継ぎ早に、口々に、声高に、真顔で、正面切って、改めて)問いかける
【例文】 ❶公園で泣いている子に「どうしたの」と問いかけた/教師が絶えず学生に問いかければ、講義は活気づくはずだ/「君はどう思うか」と先生に突然問いかけられて慌てた/友人の早過ぎる死に「なぜ?」と問いかけずにはいられない/「結婚しようって本気なの?」と彼の目を見て問いかけた/上司は無言で、問いかけるような目つきで俺を見た/憲法改正の是非は、投票で国民に問いかけることになっている/被災者たちは視察議員に復興の方針を矢継ぎ早に問いかけた/亡き友から「そんな生き方でいいのか」と問いかけられているような気がした/地方の医師不足は医療制度のあり方を根本から問いかけている/専門家の視点から再生エネルギーの可能性を問いかけるべきだ/SDGs(持続可能な開発目標)に向けて、どのように取り組むか世界の人々が問いかけられている ❷離婚の理由を問いかけたが、相手が泣きそうなのでやめた/落胆している友にその訳を問いかけて、一瞬口ごもってしまった
【名詞形】 問いかけ 問いかけをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 緊張のあまり面接官の問いかけにうまく答えられなかった/首相は報道陣の問いかけに応じることなく足早に官邸に入った/この哲学書は「人間とは何か」という切実な問いかけから始まる/自らに問いかけをすることで「自覚」が得られる
**といただす【問い質す・問い糾す・問い糺す】** [問う＋ただす] ⓐ(理由、原因、意味、詳細、経緯、見解、答え、真意、事実関係、真相、真偽、事情、見通し、[可能・安全]性、責任、方針、姿勢、是非、有無、功罪、動機、行動、浮気、行き先、行方、[問題・疑問・
<791>
不明な・不審な]点、矛盾、疑惑、不備、不正、アリバイ、過去、国政)を問いただす(=真実を明らかにすべく、きつく質問する) ⓑ([人]、子供、学生、部下、政府、被告、経営陣、[容疑・責任・担当・当事・関係]者、本人)を/に問いただす 
【副⁺】(一つひとつ、あれこれ、直接、断固、しっかり、きっちり、きちんと、詳しく、厳しく、粘り強く、徹底的に、執[しつ]拗[よう]に、改めて、膝詰めで、根掘り葉掘り)問いただす
【例文】 学生に無断欠席の理由を問いただした/調査委員会に原発事故の原因を徹底的に問いただされた会社役員は、疲れ切った表情だ/官僚に公僕の意味を今一度問いただしたい/政府に行政改革への見解を問いたださずにはいられない/部下の真意を問いたださないままでは、処分は下せない/環境汚染が問題視されている工場側に、事実関係を問いただした/株主総会で経営陣は、業績不振の責任を問いただされた/体罰の有無を関係者に問いただした上で、対応を考える/警察では、容疑者に犯行の動機を問いただしている最中だ/日頃の行動について、夫に問いただしたいことが山ほどある/野党議員は、総理の答弁の矛盾点を一つひとつ問いただしていった/国会審議で議員の脱税疑惑が問いただされた/会計係は監査員に帳簿の不備を問いただされ、説明に窮した/国政を地方自治の側面から改めて問いただすべきだ
**といつめる【問い詰める】** [問う＋詰める] ⓐ([人]、被告、被疑者、上司、部下、[責任・担当]者、生徒、本人)を問い詰める(=真実を言うまで何度もきつく質問する) ⓑ(→ⓐに同じ)に(理由、経緯、事実関係、見解、事実、真相、真偽、[可能・安全]性、責任、姿勢、是非、浮気、[問題・疑問・不明な・不審な]点、疑惑、矛盾、不正、過去)を問い詰める 
【副⁺】(とことん、しつこく、激しく、厳しく、語気鋭く、粘り強く、執[しつ]拗[よう]に、膝詰めで)問い詰める
【例文】 店内で不審な動きをする女を問い詰めたところ、万引きの事実を認めた/怪[け]我[が]に気づいた親が子供を問い詰め、いじめの事実が発覚した/母親は警官に問い詰められ、しぶしぶ虐待の事実を認めた/大人が子供を問い詰めたら、怯[おび]えて何も話せないに決まっている/浮気されているのを知りながら、妻は夫を問い詰めようとはしなかった/検事は証拠を突きつけながら、被告を問い詰めていった/取調室で刑事に厳しく問い詰められた被疑者は、ついに犯行を認めた/証拠はあるが、上司の不正を問い詰める勇気がない/市民団体が当局の不正疑惑を問い詰めたが、一向に埒[らち]が明かない/問い詰めれば問い詰めるほど生徒は頑[かたく]なに口を閉ざすものだ
**といなおす【問い直す】** [問う＋直す] ⓐ(あり方、意味、意義、是非、役割、責任、真価、力、姿勢、戦略、政策、[方向・可能・安全]性、原因、理念、関係、アイデンティティ、モラル、神の存在、豊かさ、コンセプト、問題点、民意)を問い直す(=不明な点について、または、深く考察するために、改めて質問する) ⓑ(自分自身、国民、有権者、[人]、人々、行政、社会、世)に問い直す 
【副⁺】(もう一度、真摯に、真剣に、改めて、根底から、正面切って)問い直す
【例文】 自らに教育者としてのあり方を問い直しているが、確たる答えがない/先進国は豊かさの真の意味を問い直すべきだ/子供の学力低下に伴い、ゆとり教育の是非が問い直されている/今こそ地方自治の力が問い直される時代だ/製品開発の戦略を女性の視点から問い直してみる/教育の方向性を根本から問い直そうという動きがある/原発の安全性
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を問い直さねばならない/創業の理念を問い直し、経営再建に当たる/亡き師に問い直してみたいことが多々あるが、それはもう叶わない
【名詞形】 問い直し 問い直しをする
【例文】 介護福祉の充実には政策面からの問い直しが必要だ/少年犯罪の増加に伴い、法の問い直しが求められている/もっと早く解散し、民意の問い直しをすべきだった
**とおりあわす・とおりあわせる【通り合わす・通り合わせる】** [通る＋合わす・合わせる] ([事故・事件・犯行]の現場、その場面)に通り合わせる(=偶然に事故や事件などの起こっている現場を通る) 
【副⁺】(たまたま、偶然、ちょうど、運[よく・悪く])通り合わせる
【例文】 たまたま交通事故の現場に通り合わせた医師が、負傷者の応急処置をした/川で溺れかけた子は、運よく通り合わせた男性に助けられた/火事の出火場所に通り合わせた人が119番通報し、幸い、ぼやで消し止められた/偶然、テロ事件が起こったところに通り合わせ、悲惨な光景を目にした/暴漢がナイフを抜いて、通り合わせた人たちに襲いかかった/ひったくりの男は、通り合わせたパトロール中の警官に現行犯逮捕された/深夜の歓楽街では、酔客同士が喧[けん]嘩[か]している場面に通り合わせることがある
**とおりかかる【通り掛かる】** [通る＋掛かる] (前、後ろ、横、そば、脇、近く、廊下、表、辺り、路地、門前、駅前、広場、交差点、橋の上、崖下、現場、道、町、沖合、[一休みして・困って]いるところ)を/に通りかかる(=ちょうどその場所を通る) 
【副⁺】(たまたま、偶然、ちょうど、折しも、運[よく・悪く]、折[よく・あしく])通りかかる
【例文】 店の前を通りかかったら、店員に特売のちらしを渡された/工場のそばを通りかからなければ、爆発事故に巻き込まれることはなかっただろう/「たまたまお宅の近くを通りかかりましたので、ちょっと寄りました」/教師が廊下を通りかかった時、生徒が喧[けん]嘩[か]しているのを目撃した/偶然門の前を通りかかった寺の境内を見ると、満開の桜が咲いていた/広場を通りかかったら、特設ステージのショーを見ようと人だかりが出来ていた/交通指導員は、交差点を通りかかる小学生に「お早う」と声をかけている/橋の上を通りかかると、美しい夕焼けを背景に富士山が見えた/大規模な雪崩が発生し、崖下を通りかかった車が埋まってしまった/交通事故の現場をたまたま通りかかり、怪[け]我[が]人[にん]の救助を手伝った/無人島にいた漂流者は、沖合を通りかかった貨物船に助けられた/一休みしているところに、折あしく上司が通りかかり、不機嫌な顔をされた/変な男に絡まれているところを、運よく巡回中の警官が通りかかり、助けてくれた
【名詞形】 通りがかり
【例文】 道に迷っていると、通りがかりの人が親切に案内してくれた/駅前で通りがかりの人々に募金を呼びかけている/通りがかりの車に目的地まで乗せてもらった/「通りがかりの節は、ぜひお立ち寄りください」/通りがかりにふらりと古本屋をのぞいてみた
**とおりこす【通り越す】** [通る＋越す] ❶(交差点、信号、[公園・店]の前、建物、車止め、的、ゴール、頭上、出口、フェンス、峠、国境線、停車駅、目的地)を通り越す(=ある場所を通って先へ行く) ❷(怒り、悲しみ、悔しさ、驚き、呆[あき]れ、恐怖、冗談、笑い、同情、詭[き]弁[べん]、寒さ、秋、[空腹・眠気]のピーク、[腹立たしい・うれしい]の)を通り越す(=ある程度を越える) ❸(危機、危篤状態、困難)を通り越す(=危機や困難を越える)
<793>
【副⁺】❶❷(そのまま、すっかり、とっくに、もはや、既に、気づかぬうちに、知らぬ間に) ❸ (何とか、やっと)通り越す
【例文】 ❶「役所へは、次の信号を通り越して真っすぐ行ってください」/公園の前を通り越すと大通りに出る/「その建物は目立たないので通り越さないようにしてください」/花屋の前を通り越して右に曲がると駅がある/勢い余った車は車止めを通り越してやっと止まった/蹴った球は、無情にもゴールを通り越して向こう側に落ちた/打球は、外野手の頭上を通り越してスタンドに入った/気づかぬうちに高速道路のバイパス出口を通り越していた/峠を通り越すと、眼下に平原が広がった/知らぬ間に国境線を通り越して隣国に入っていた/目覚めると、電車は既に目的の停車駅を通り越していた ❷友の裏切りには、怒りを通り越して言葉も出ない/親友の訃報を聞き、悲しみを通り越して気が抜けたようになった/試合に負けた時は、悔しさを通り越してただ情けなかった/国会の質疑応答で、詭弁を通り越した虚偽答弁が行われた/気温がマイナス20度以下になると、もはや寒さを通り越して痛みさえ感じる/急に気温が下がり、秋を通り越していきなり冬が来たみたいだ/空腹のピークを通り越したのか、もう何も感じなくなった/眠気のピークを通り越すと、かえって寝られなくなる/夫の浪費癖には、腹立たしいのを通り越してあきれるばかりだ ❸創業300年の老舗は、篤志家の寄付を得て、ようやく破産の危機を通り越せた/母の病状は、何とか危篤状態を通り越し、快方に向かっている
**とおりすぎる【通り過ぎる】** [通る＋過ぎる] ❶ⓐ([人]、新幹線、特急、車、救急車、バス、船、ヘリコプター、飛行機、パレード、風、夕立、台風、嵐、竜巻、酒杯、足音、影、痛み、危機、災難、時期)が通り過ぎる(=ある場所を通って先へ行く) ⓑ(前、後ろ、横、そば、頭上、眼下、窓の外、近く、表[おもて]、道、停留所、駅、目的地、店、トンネル、橋の下、町、沖、廊下、税関、[頭・心]の中、喉、時期)を通り過ぎる ❷ ([人]、車、電車、火)が通り過ぎる(=過度に通る) 
【副⁺】❶(そのまま、すぐ、どんどん、さっさと、一気に、足早に、急いで、一瞬で、目もくれず、あっという間[ま]に、いつの間[ま]にか)通り過ぎる
【例文】 ❶彼は私に目もくれず、そばを通り過ぎて行った/美術館の名画は、うっかりその前を通り過ぎてしまうほどの小さな作品だった/男が税関を通り過ぎようとした時、麻薬犬が薬物に気づいて職員に知らせた/駅のホームに立っていたら、通り過ぎる特急の風圧で帽子が飛びそうになった/後ろから救急車のサイレンが聞こえたので、車を左に寄せて、通り過ぎるのを待った/満員のバスが停留所を通り過ぎたため、乗れずに遅刻した/轟[ごう]音[おん]を立ててヘリコプターが頭上を通り過ぎて行った/優勝チームの凱[がい]旋[せん]パレードは、人垣でよく見えないうちに、前を通り過ぎてしまった/春風が優しく頬をなでるように通り過ぎて行く/台風が通り過ぎた後は、空が晴れて過ごしやすい天気になった/平安時代の曲[きょく]水[すい]の宴[うたげ]では、川の上流から流される酒杯が自分の前を通り過ぎないうちに歌を詠んだ/急に胃が差し込み、ベッドで横になって痛みが通り過ぎるのをじっと待った/手術後は、苦しい時期を通り過ぎると、だんだん楽になった ❷あまりに大勢の人が通り過ぎると、この吊[つ]り橋の強度を超える/豆腐に火が通り過ぎると、すが立って滑らかさがなくなる
【名詞形】 通り過ぎ
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 この通学路は、予想以上に車が通り過ぎなので、規制が必要だ/火の通り過ぎは
<794>
肉の旨[うま]みを損なう/この踏切は、ラッシュ時には電車の通り過ぎで30分以上遮断機が下りたままになる
**とおりぬける【通り抜ける】** [通る＋抜ける] (商店街、人込み、町の中心、桜並木、松林、峡谷、空き地、公園、広場、境内、道、通路、路地、トンネル、ガード下、改札口、門[もん]、料金所、部屋、扉、入口、窓、壁、ガラス、紙、金網、膜、穴、中、間[あいだ]、隙間、そば、傍ら、横、脇、背後、真ん中、足元、体の中)を通り抜ける(=一方から入り、他方へ通って出る) 
【副⁺】(やっと、すっと、するりと、そのまま、やすやす、楽々、うまく、素早く、注意深く、無理に、簡単に、巧みに、真っすぐ、一直線に)通り抜ける
【例文】 祭りの人込みを通り抜けるのに苦労した/松林を通り抜けると白砂の浜辺に出た/公園を通り抜けると駅への近道だ/ホテルの入口はこの広場を通り抜けたところだ/狭い道を無理に通り抜けようとして車に傷がついてしまった/京都の町屋には裏庭へ通り抜けることができる通路がある/貨物列車がゆっくりとトンネルを通り抜けて行く/駅の東口からガード下を通り抜ければ、西口に出られる/通勤客が足早に駅の改札口を通り抜けていく/ETCカードがあれば、有料道路の料金所を簡単に通り抜けられる/窓を開けると、一陣の風がさっと部屋を通り抜けた/紛争地の建物には、弾丸が壁を通り抜けた痕が残っている/光線はガラスや紙を通り抜けて向こうへ届く/汚水は、水分子だけが微細な穴を通り抜ける仕組みで浄化される/打球は二塁と三塁の間を通り抜け、外野へ転がって行った/私と話したくないらしく、彼は素早く傍らを通り抜けて行った/守衛所の横を通り抜けないと建物の外へ出られない/猫が足元をするりと通り抜けて逃げてしまった/合格の報を受け、解放感がすっと体の中を通り抜けた気がした/この先は行き止まりなので通り抜けることはできない
【名詞形】 通り抜け 通り抜けをする
【例文】 脇道はとても狭く、軽自動車でやっと通り抜けできるくらいだ/今年も桜並木の通り抜けに大勢の花見客が集まった/改札口はICカードのタッチで通り抜けをする/「私道につき通り抜け禁止」
**とかしこむ【溶かし込む】** [溶かす＋込む] ❶(牛乳にココア、スープに辛[から]子[し]味[み]噌[そ]、ソースにバター、スープにチーズ、酒に毒、水に片栗粉、ジュースに砂糖、ケーキの生地にチョコレート、染料に藍、花瓶の水に切り花延命剤、水に絵の具、水中に[酸素・炭酸ガス]、鋳型に鉄、粘土型に鉛、隙間にハンダ)を溶かし込む(=液体や容器の中に物質を溶かして*混ぜ込む) ❷(闇の中に身、古典音楽に現代の感性、作品に魂、土着の文化に多様な文化)を溶かし込む(=異なるものを入れて一体にする) 
【副⁺】❶(しっかり、均一に、完全に)溶かし込む
【例文】 ❶ココアを熱い牛乳に溶かし込んで飲む/ラーメンのスープに辛子味噌を溶かし込むと風味が出る/仕上げにバターを溶かし込めば、ソースの出来上がりだ/犯人は酒に毒を溶かし込み、被害者に飲ませた/ケーキの生地にチョコレートを溶かし込んでオーブンで焼く/藍を溶かし込んだ染料で白生地を染める/花瓶の水に切り花延命剤を適量溶かし込むと花持ちが良くなる/青い絵の具を溶かし込んだような海の色に魅了される/鉄を鋳型に溶かし込み、部品を作る/昔の子供の遊びのべいごまは、粘土型に鉛を溶かし込んで作られた/部品の隙間にハンダを溶かし込んで接合する ❷忍者は、闇の中にその身
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を溶かし込んだかのように音もなく去った/古典音楽に現代的な感性を溶かし込んだ曲が若者にも人気だ/展示会では、陶芸家が魂を溶かし込むようにして作り上げた作品に心を奪われた/土着の文化に移民がもたらした多様な文化が溶かし込まれ、独特の文化が花開いた
**とかしつける【梳かし付ける】** [梳かす＋付ける] ❶ⓐ(髪、頭、ウィッグ、ヘアピース、かつら、髷[まげ]、犬の毛)をとかしつける(=とかして美しくきちんと整える) ⓑ(櫛[くし]、ブラシ、手)でとかしつける ❷ (→❶ⓐに同じ)をとかしつけている(=とかすのに慣れている) 
【副⁺】(しっかり、軽く、丁寧に、きれいに、念入りに)とかしつける
【補足】 ❷は、「とかしつけている」の形で使う
【例文】 ❶母親は、いとおしそうに娘の髪を櫛でとかしつけた/洗った髪を乾かし、整髪料をつけてとかしつける/急な来客に、慌てて洗い髪をとかしつけ、玄関に出た/寝過ごして、髪をとかしつける暇もなく出勤した/美容院できれいにとかしつけられた髪が風で乱れてしまった/もつれた髪の毛をとかしつけるのは大変だ/毎朝、きちんと頭をとかしつけてから学校へ行く/このヘアピースは、装着した後、軽くとかしつけるだけで地毛になじむ/外したかつらを念入りにとかしつけておく/昔は、髷をとかしつけるのに椿油を使っていた/飼い犬の毛を毛並みに沿って上から下へブラシでとかしつけた ❷長年とかしつけているツゲの櫛でないと髪の艶が出ない/床山は、力士の髷をとかしつけているので、大[おお]銀[い]杏[ちょう]を見事に結い上げる
**とがめだてる【咎め立てる】** [咎[とが]める＋立てる] ([人]、部下、社員、職員、生徒、[不審・違反]者、不正、罪、違反、過ち、失敗、失言、嘘[うそ]、欠点、非、非礼、不注意、怠慢、我が儘な態度、無謀な行動、喫煙、遅刻、欠席、浪費、いたずら、私語、無断外泊、服装の乱れ)をとがめ立てる(=強くとがめる) 
【副⁺】(いちいち、殊更に、厳しく、きつく、激しく、執[しつ]拗[よう]に、声高に、必要以上に、これ見よがしに、ここぞとばかりに)とがめ立てる
【例文】 店長は、万引きした女をとがめ立て、警察に突き出した/店の従業員に無断駐車をとがめ立てられ、すぐに移動した/部下の失敗に腹が立ち、ついとがめ立てるようなきつい口調で注意した/その社員は、いちいち過ちをとがめ立てられ、萎縮してしまったようだ/検察官は被告の罪を厳しくとがめ立て、重い刑罰を求刑した/過去の過ちを今さらとがめ立てても仕方がない/新聞社には、政治家の失言をとがめ立てる投書が殺到している/自分のことは棚に上げ、人の欠点ばかりとがめ立てる嫌な奴[やつ]がいる/相手の非をとがめ立てる前に、まず自分の態度を反省するべきだ/喫煙者は、周りからとがめ立てるような目で見られる/授業中に私語をとがめ立てられても、やめない学生が増えた/無断外泊をとがめ立てられた娘は、父親との仲が険悪になった
【名詞形】 とがめ立[だ]て 【動】とがめ立て(を)する
【例文】 生徒は、服装が校則違反だという教師のとがめ立てに反発した/無断欠勤の職員は上司から厳しいとがめ立てを受けた/こんな些[さ]細[さい]なミスでいちいちとがめ立てをされてはかなわない/夫は、妻の浪費を厳しくとがめ立てした
**ときあかす【解き明かす】** [解く＋明かす] (謎、ミステリー、不思議、神秘、秘密、疑問、正体、本質、魅力、理由、実態、真実、真相、全容、事件、トリック、密輸ルート、関係、構造、仕組み、メカニズム、プロセス、過程、古代史、問題、命題、現象、原理、暗号、
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手品)を解き明かす(=疑問や問題を解いて、その訳などを明らかにする) 
【副⁺】(次々、すらすら、すっきり、徐々に、一挙に、分かりやすく、完璧に、詳細に、見事に、鮮やかに最後に)解き明かす
【例文】 探査機などで徐々に宇宙の謎を解き明かすことが可能になった/長期取材によって汚職の実態が解き明かされた/事件の真相は解き明かされないまま時効となった/裁判の中で事件の全容が解き明かされていった/名探偵は密室殺人のトリックを解き明かしてみせた/密輸ルートを解き明かすために潜入捜査が行われた/複雑な人間関係がドラマの進展につれ解き明かされていく/出土品が古代史を解き明かす鍵となる/小学生が難解な問題をすらすらと解き明かし、周囲を驚かせた/生涯をかけても解き明かせない数学的命題がある/敵国は、諜[ちょう]報[ほう]員[いん]が残した暗号を解き明かそうと躍起になっている
【名詞形】 解き明かし 解き明かしをする
【例文】 考古学者により、ピラミッドの謎の解き明かしが進められている/手品の解き明かしをしてみせる
**ときあかす【説き明かす】** [説く＋明かす] ([神・仏[ほとけ]]の教え、聖書の言葉、物事の[重要・必要]性、状況、背景、問題、真理、理論、原理、方法、意義、意味、主題、仕組み、メカニズム、不合理さ、要因、所以[ゆえん]、秘密、心のあや、訳[わけ])を説き明かす(=物事の意味や内容を説明して明らかにする) 
【副⁺】(詳しく、易しく、分かりやすく、[歴史・論理・客観・多角]的に、筋道を立てて、一つひとつ)説き明かす
【例文】 伝道師は、子供にも分かるように神の教えを説き明かした/歴史の事実が自由と平等の重要性を説き明かしている/会議でデータを駆使し、設備投資の必要性を説き明かした/テレビでは、専門家が最新の金融状況を詳しく説き明かそうとしている/原発事故について根源的な問題は何も説き明かされず、疑問だけが残った/複雑な税法の仕組みを易しく説き明かしてくれる本が欲しい/遺伝子の仕組みを説き明かす新しい研究結果が出た/科学だけでは迷信の不合理さを全て説き明かせるとは思えない/発達に影響を及ぼす要因を、環境と遺伝の面から説き明かす/心理学者の著書では、平易な言葉で人の心のあやが説き明かされている
**とぎあがる【研ぎ上がる・磨ぎ上がる】** [とぐ＋上がる] ❶(刀、包丁、ナイフ、小[こ]刀[がたな]、短刀、剃[かみ]刀[そり]、刃物、ハサミ、鑿[のみ]、鉈[なた]、鎌、鋸[のこぎり]、鉋[かんな]、斧[おの]、刃先、槍[やり]先[さき]、金属、レンズ)が研ぎ上がる(=刃物などが、研いで鋭くなったり、磨いてきれいになったりして*仕上がる) ❷(米、雑穀)がとぎ上がる(=米などが、水で擦[こす]ってきれいに洗い終わる) 
【副⁺】❶(うまく、鋭く、ぴかぴかに、きれいに、正確に、滑らかに、鏡のように)研ぎ上がる
【例文】 ❶刀が注文どおり滑らかに研ぎ上がった/包丁に角度を付けながら動かすと、うまく研ぎ上がる/研ぎ上がった包丁の切れ味はすばらしい/小刀を丹念に砥石で研いだら、鋭く研ぎ上がった/どんな刃物でも電動研ぎ機なら瞬時に研ぎ上がる/刃が研ぎ上がったばかりの鉋だと、角材が透けるほど薄く削れる ❷米をすすいだ水がきれいにならないと、とぎ上がったことにならない/とぎ上がった米を1時間ほど置くと、ふっくら炊き上がる
【名詞形】 とぎ上がり
【例文】 研ぎ上がりの包丁を使うと、切れ味がまるで違う/鍛冶屋は、刀の研ぎ上がりに
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満足して仕事を終えた/砥石に当てる力の入れ方で、包丁の研ぎ上がりが異なる/空中にかざして刃物の研ぎ上がり具合を見る/お米のとぎ上がりをすぐに炊くことはしない
**とぎあげる【研ぎ上げる・磨ぎ上げる】** [とぐ＋上げる] ❶(→「とぎあがる」❶に同じ)を研ぎ上げる(=刃物などを研いで鋭くしたり、磨いてきれいにしたりして*仕上げる) ❷(→「とぎあがる」❷に同じ)をとぎ上げる(=米などを、水で擦[こす]ってきれいに洗い終える) 
【副⁺】(→「とぎあがる」❶に同じ。丹念に、念入りに、思いどおりに)研ぎ上げる
【例文】 ❶厨[ちゅう]房[ぼう]には、新品同様に研ぎ上げられた包丁が並んでいる/職人は研ぎ上げられた小[こ]刀[がたな]で器用に人形を彫る/念入りに研ぎ上げた短刀を懐に敵を待ち伏せする/床屋は慣れた手つきで剃刀を研ぎ上げてから、客の髭[ひげ]を剃[そ]り始めた/刃先を鏡のように滑らかに研ぎ上げられたら、切れ味がよくなる/天文台の大きな望遠レンズを研ぎ上げるのは、大仕事だ ❷手早く米をとぎ上げてから、調理に取りかかる/社員食堂の調理師は、毎日、大釜の米をとぎ上げなければならない
**ときいれる【溶き入れる】** [溶く＋入れる] ❶(出し汁に味[み]噌[そ]、スープに片栗粉、牛乳にココア、スープにカレー粉、ワインにチーズ、水に染料)を溶き入れる(=液体に何かを溶いて入れる) ❷(フライパンに卵、鍋に味噌、パレットに絵の具、湯船に入浴剤)を溶き入れる(=容器に何かを溶いて入れる) 
【副⁺】(ゆっくり、手早く、少しずつ)溶き入れる
【例文】 ❶味噌を出し汁に溶き入れたら、すぐ火を止める/水溶き片栗粉を少量ずつ溶き入れて、スープにとろみをつける/温めた牛乳にココアを溶き入れて飲む/具材が煮えたら一旦火を止めて、カレー粉を溶き入れる/チーズフォンデュは、白ワインにチーズを溶き入れて、パンなどを浸して食べる ❷フライパンに卵を溶き入れて薄く延ばし、薄焼き卵を作る/絵の具をパレットに溶き入れてから、描き始める/入浴剤を溶き入れた湯船に浸かり、温泉気分を味わった
**ときおこす【説き起こす】** [説く＋起こす] ⓐ(由来、問題、内容、経緯、経過、沿革、変遷、本質、関係、要因、意味、事の次第)を説き起こす(=最初から順序に沿って説明する) ⓑ(体験、歴史、趣旨、理念、基本、基礎、起源、語源、成り立ち、初歩、発端、そもそもの始まり、原因、人間の尊厳)から/より説き起こす ⓒ(録音、資料、データ、報告)から/で説き起こす 
【副⁺】(→「説き明かす」【副⁺】に同じ)説き起こす
【例文】 地名の由来を説き起こし、地域の成り立ちを探る/開戦に至る議事内容が、残された書類や録音などから説き起こされた/担当刑事は10年前の事件から説き起こして、今回の事件に至る経緯を語った/学長は建学の趣旨から説き起こし、大学の沿革を語った/古代ギリシャから説き起こした西洋思想の変遷を概観する/歴史とデータからエネルギー問題の本質を多角的に説き起こす/膨大な資料と録音で戦後の外交関係を説き起こす/この歴史書では、アメリカ独立の要因をフランス革命から説き起こしている/シソーラスには、英単語の意味が語源から説き起こされているので、暗記の助けになる/作家の幼少期の読書体験から説き起こし、文学賞受賞までの足跡を追う/人間の尊厳より説き起こし、自由と平等の重要性を論じる
**とききかす・とききかせる【説き聞かす・説き聞かせる】** [説く＋聞かす・聞かせる] ([人])に(道理、人の道、理非、[神・仏[ほとけ]]の教え、教義、心得、物事の[本質・善悪]、趣旨、いわれ、訳[わけ]、命の尊さ、原爆の悲惨さ、平和の大切さ、人の本分、倹約の精神、魅力、
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[重要・必要]性、[無謀・不合理・すばらし]さ)を説き聞かせる(=説明してよく理解させる) 
【副⁺】(繰り返し、何度も、諄[じゅん]々[じゅん]と、易しく、分かりやすく、丁寧に)説き聞かせる
【例文】 私の部下は多少頑固だが、道理を説き聞かせれば、自分の非に納得する男だ/人の道を踏み外した者にも諄々と説き聞かせれば、改心するだろう/住職は、参観者に仏の教えを分かりやすく説き聞かせた/営業マンの心得を新入社員に説き聞かせるように、上司から命令された/子供に伝統行事のいわれを説き聞かせ、地域文化への関心を持たせる/原爆の悲惨さを説き聞かせることができる戦争体験者が、少なくなってしまった/倹約の精神は、小さい時から繰り返し説き聞かせないと身につかない/親から「食べ物を粗末にしてはいけない」とことあるごとに説き聞かされてきた
**ときこむ【溶き込む】** [溶く＋込む] (粥[かゆ]に卵、たれに辛子、牛乳にきな粉、ココアに蜂蜜、カレーに粉末コーヒー、絵の具に油)を溶き込む(=液体の中に入れたものを溶いて一体にする)
【例文】 卵を溶き込んで粥を煮た/冷麵のたれに辛子を溶き込めば、より風味が増す/健康のため、毎朝牛乳にきな粉を溶き込んで飲んでいる/ココアと牛乳をよく混ぜ、滑らかになったら、蜂蜜を溶き込む/カレーに粉末コーヒーを溶き込むと、旨[うま]みが出る/特殊な油を溶き込んだ絵の具で磁器に絵付けをする
**とぎすます【研ぎ澄ます】** [研ぐ＋澄ます] ❶(刀、ナイフ、剃[かみ]刀[そり]、刃物、ハサミ、牙、爪)を研ぎ澄ます(=研いで曇りのない鋭利なものにする) ❷(感覚、五感、味覚、直感、勘、精神、神経、心、感性、意識、器官、脳、頭、耳、注意力、知性、センス、テクニック、文章、表現)を研ぎ澄ます(=感覚などを鋭い状態にする) 
【副⁺】(鋭く、念入りに、極限まで)研ぎ澄ます
【例文】 ❶傷や曇りが消えるまで刀を研ぎ澄ます/ナイフを剃刀のように鋭く研ぎ澄ます/伝説のボクサーが再びリングに上がり、研ぎ澄まされた牙を剥いた ❷狩猟民は、研ぎ澄まされた感覚で獲物を的確に捕える/野生動物は五感を研ぎ澄まし、敵から身を守っている/瞑[めい]想[そう]していると、だんだん心が研ぎ澄まされてくる/芸術家の研ぎ澄まされた感性が、作品に深い味わいを生み出している/眠気も峠を越えると、かえって意識が研ぎ澄まされ、眠れなくなる/耳を研ぎ澄ませば、花びらの散る音が聞こえそうな春の宵だ/警備員は常に注意力を研ぎ澄まして見回りをする/受賞作家の研ぎ澄まされた文章は、他の候補者を圧倒している/優れた詩は、鋭く研ぎ澄まされた表現に満ちている
**ときつける【説き付ける】** [説く＋付ける] ([人]、親、家族、夫、妻、親戚、後輩、仲間、大[おお]家[や]、銀行、上司、群衆、若者、会計士)を説きつける(=考えをよく説明して、相手に分からせる) 
【副⁺】(無理矢理、何とか、うまく、しつこく、忍耐強く、粘り強く、口上手に、あの手この手で)説きつける
【例文】 親を説きつければ、独立資金を出してもらえるだろう/お人好しの弟は、口上手に説きつけられると、簡単に騙[だま]される/妻は夫の体を心配し、酒をやめるように説きつけた/先輩にあの手この手で説きつけられ、地味な天文部に入る羽目になった/仲間を説きつけて、ロックバンドを結成した/大家をうまく説きつけられたら、家賃の支払いを待ってもらえるかもしれない/資金を借りるには、銀行を説きつけるだけの企業実績が必要だ/上司を上手に説きつけなければ、平社員の企画案は通らない/若者を説きつけて入信させ
<799>
るカルト集団が増えているらしい/企業が会計士を説きつけて決算を粉飾していたことが発覚した
**ときはなす【解き放す・解き離す】** [解く＋はなす] ❶(糸、ひも、鎖、もやい綱、舟)を解き離す(=糸などを解いて離れ離れにする) ❷ⓐ(鳥、鹿、牛の群れ、稚魚、[人]、人々、民衆、捕虜、人質、奴隷、囚人、受験生、自ら、心身、心、感情)を解き放す(=束縛しているものから解いて自由にする) ⓑ(柵、檻[おり]、牢[ろう]、足[あし]枷[かせ]、拘束、抑圧、束縛、呪縛、呪い、悪夢、緊張、煩わしさ、ストレス、プレッシャー、苦悩、因習、しきたり、タブー)から解き放す 
【副⁺】❶(別々に、ばらばらに) ❷(自由に、完全に、一挙に、一気に)解き放す
【例文】 ❶もつれた糸を解き離そうとしたが、なかなかほぐれない/庭木に結んでいたひもを解き離し、犬の散歩に出かけた/もやい綱を解き離すと、舟はゆっくり岸を離れて行った/一緒に繋[つな]いでいた舟を解き離し、火災の延焼を防いだ ❷主人公の少年は、飼えなくなった鳩を大空へ解き放した/傷の癒えた鹿を森へ解き放してやった/春になると、牛の群れを草原に解き放し、青々とした草を食べさせる/封建社会という足枷から解き放された民衆は、新国家建設へ力を奮った/武装集団が人質を解き放すように交渉を続ける/毎日のジョギングが仕事のストレスから心身を解き放してくれる/旅に出ると、日常の煩わしさから心が解き放される/精神衛生上、泣いたり笑ったりして感情を解き放すことは大切だ/保釈が認められた逮捕者は、長い拘束から解き放された/ストーカー逮捕の知らせに、やっと悪夢から解き放され、安[あん]堵[ど]した/試験期間が終わり、学生たちは緊張から解き放され、自由を楽しんでいる/「結婚して一人前」という因習から解き放され、自由な生き方を選ぶ若者が増えている
**ときはなつ【解き放つ】** [解く＋放つ] ⓐ(→「ときはなす」❷ⓐに同じ。力、エネルギー、情熱、窒息しそうな気分、欲望、潜在能力)を解き放つ(=束縛しているものから解いて、自由にする) ⓑ(→「ときはなす」❷ⓑに同じ。秩序、枠組み、支配、仕事、日常の雑事、しがらみ、くびき、伝統、運命、時代、輪[りん]廻[ね]、重力)から解き放つ 
【副⁺】(→「ときはなす」❷【副⁺】に同じ)解き放つ
【補足】 「解き放つ」は、「解き放す」より古くから使用されている表現
【例文】 開会式の最後に千羽の鳩が大空に解き放たれた/養殖した稚魚を海に解き放ち、数年後の豊漁を願う/物語の主人公は、恋人を呪いから解き放つ指輪を探し求め、旅に出る/バブル崩壊は、土地神話の呪縛から人々を解き放つ契機となった/革命を成し遂げた民衆は、独裁者の支配から解き放たれた歓喜に浸った/火事が発生したので、やむなく囚人を牢から解き放ち、避難させた/試験終了のベルが鳴ると、受験生は一斉に緊張から解き放たれた/マラソン走者は、温存していた力を解き放って、一挙に先頭集団から抜け出た/カーニバルの人々は、情熱を解き放つかのように激しく踊っている/海沿いにバイクを飛ばし、窒息しそうな気分を解き放った/仕事に疲れた日は、組織のしがらみから解き放たれたいとつくづく思う
**ときふせる【説き伏せる】** [説く＋伏せる] ([人]、家族、親、夫、妻、息子、娘、野党、候補者、反対派、組合、住民)を説き伏せる(=考えをよく説明して、相手を自分の意見に従わせる) 
【副⁺】(無理矢理、何とか、強引に、力ずくで、あの手この手で、なだめすかし
<800>
て、何としても)説き伏せる
【例文】 一方的な議論で相手を説き伏せても、真の理解は生まれない/口の立つ妹には、いつも簡単に説き伏せられてしまう/反対する両親を説き伏せて、やっと留学にこぎ着けた/娘に説き伏せられ、渋々一人暮らしに同意した/嫌がる息子を説き伏せ、何とか見合いをさせた/反対する野党を説き伏せないと、法案は通らない/与党は、出馬に慎重な候補者を何としても説き伏せる計画だ/社長は反対派を説き伏せて、新しい企画を推し進めた/会社は、賃上げ要求を取り下げるように組合を説き伏せようとした
【名詞形】 説き伏せ
【例文】 犬を飼おうと、姉妹で渋る父の説き伏せにかかった/反対派への説き伏せがうまくいき、ごみ処理場の建設が決まった
**ときほぐす【解き解す・溶き解す】** [とく＋解[ほぐ]す] ❶(髪、糸、釣り糸、縄、セーター、もつれ、結び目)を解きほぐす(=もつれたり絡まったりしたものを解いてばらばらにする) ❷(緊張、ストレス、肩の凝り、しこり、疲れ、筋肉、身体、気持ち、感情のもつれ、わだかまり、不信、不安、誤解、ぎこちなさ、頑[かたく]なな心、態度、雰囲気、理由、謎、疑問、問題、課題、難解な理論、凝り固まった思考、固定観念、対立、複雑な仕組み)を解きほぐす(=*凝り固まったものや複雑になったものを、徐々に解いて和らげる) ❸(卵、卵黄、卵白)を溶きほぐす(=割った卵を*かき混ぜる) 
【副⁺】❶(ゆっくり、やっと、一つずつ、優しく、徐々に、丁寧に) ❷(→❶に同じ。手順を追って、時間をかけて)解きほぐす ❸(ざっと、しっかり、軽く、丁寧に)溶きほぐす
【例文】 ❶風でもつれた髪を手で解きほぐす/釣り人が絡まった釣り糸を解きほぐした/人質は手足を縛っていた縄を解きほぐして脱出した/母のセーターを解きほぐして、自分用に編み直す/複雑に絡んだ結び目を解きほぐそうと目を凝らした ❷役者たちは、出番前の緊張を解きほぐすため、楽屋で冗談を言い合った/何と言ってもストレスを解きほぐすにはカラオケが一番だ/マッサージで肩の凝りを解きほぐしてもらった/長年の感情のしこりを解きほぐすには時間がかかる/子供の寝顔が仕事の疲れを解きほぐしてくれる/選手たちは、柔軟体操で身体を解きほぐしてから練習を始めた/転勤を渋る部下の気持ちを、時間をかけて解きほぐし、納得させた/長年のわだかまりはそう簡単には解きほぐせない/国民の政治に対する不信を解きほぐさないと、安定政権は望めない/酒が初対面の二人のぎこちなさを解きほぐしてくれた/支援者の愛情に恵まれ、非行少年の頑なな心が徐々に解きほぐされていった/講演者は、会場の雰囲気を解きほぐそうとジョークで聴衆を笑わせた/2国間の関係を改善するには、山積する問題を一つずつ解きほぐすしかない ❸ボウルに割り入れた卵を箸で溶きほぐし、卵焼きを作る/フレンチトーストを作る時は、卵黄と卵白を丁寧に溶きほぐすのがコツだ
**とけあう【溶け合う・融けー・解けー】** [とける＋合う] ❶ⓐ(炭酸ガスと水、水と油、茜[あかね]色[いろ]と薄紫色、野菜と魚介の旨[うま]み、自然と人々の営み、空と海、和と洋、熱狂と郷愁、伝統と革新、数色の絵の具、数種類の[薬剤・液体]、さまざまなスパイス、いろいろな[味・香り]、東西の文化、合唱団の歌声、異なる音[ね]色[いろ]、それぞれの[個性・持ち味]、新旧の選手の力)が溶け合う(=*混ざり合い、溶けて一つになる) ⓑ(人間が自然、町並みが風景、木々が夕闇、外来宗教が土着の信仰)に/と溶け合う ❷ (心、気持ち、感情)が解け合う
<801>
(=互いに打ち解けて、気持ちを一つにする) 
【副⁺】(互いに、ぴったり、しっくり、うまく、優しく、絶妙に、見事に、自然に、色鮮やかに、完全に、一つに、混然一体として)とけ合う
【例文】 ❶水温が高いほど、炭酸ガスと水がよく溶け合う/水と油が互いに溶け合わないように、姑[しゅうとめ]とはなじめない/夕暮れの空は、茜色と薄紫色が溶け合って、実に美しい/野菜と魚貝の旨みが溶け合った海鮮スープは絶品だ/日本には、自然と人々の営みが溶け合った美しい風景がたくさんある/空と海が溶け合う水平線に夕日が沈んで行く/和と洋がうまく溶け合った庭園には独特の魅力がある/聴衆は、熱狂と郷愁が溶け合う情熱的な民族音楽に酔いしれた/伝統と革新が溶け合った江戸時代の装飾画は、今も人々を引きつけてやまない/さまざまなスパイスが溶け合って、カレーに豊かな風味が生まれる/東西の文化が溶け合って、ヘレニズム文化が生まれた/オーケストラの魅力は、異なる音色が溶け合い、一つになるところだ/それぞれの俳優の持ち味が溶け合って、見応えのある映画に仕上がった/ベテランと新人、新旧の選手の力がうまく溶け合って、勝利をものにした/自然と溶け合う暮らしを求めて農村に移住する/昔ながらの町並みは、風景にしっくり溶け合っている/木々が夕闇と溶け合って、神秘的な雰囲気が漂っている ❷ いつしか選手二人の心が解け合い、互いに切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]する間柄になった/社員一同の気持ちが解け合えば、会社の危機は乗り切れる
**とけいる【溶け入る】** [溶ける＋入る] (夕日が海面、有害物質が河川や土壌、花[か]影[えい]が夕闇、川の水音が夜のしじま、人影が光の中、寺院が夕日、山々が霞[かすみ]、琴の調べが静寂、歌声が心、化粧水が肌、甘みが舌)に溶け入る(=溶けて、他のものの中に混ざって入る)
【副⁺】 (すっかり、じわじわ、じんわり、とろりと、しっとり、徐々に、次第に、完全に)溶け入る
【例文】 真っ赤な夕日が海面に溶け入るように沈んで行く/空中の有害物質が雨とともに河川や土壌に溶け入り、公害を引き起こす/白い木[もく]蓮[れん]の花影が夕闇に溶け入ってやがて見えなくなった/夜のしじまに溶け入るように川の水音がかすかに聞こえてくる/夢の中で亡き父の後姿が次第に小さくなり、光の中に溶け入って消えた/赤い夕日に溶け入る寺院の光景が観光客を魅了した/山々が春の霞に溶け入っておぼろに見える/野外演奏会で琴の調べが静寂の中に溶け入っていった/心に溶け入りそうな彼女の甘い歌声に思わず聞きほれた/とろりと肌に溶け入るような化粧水の感触が心地よい/和三盆の干菓子を一口食べると、上品な甘みが舌に溶け入った
**とけこむ【溶け込む・融け込む】** [とける＋込む] ❶(工業廃水が地下水、化学物質が雨や雪、洗剤が水、セシウムが海水、旨[うま]みがスープ)に溶け込む(=ある物質が他の中に溶けて入り、一つになる) ❷(灯[あか]りが水面、尖[せん]塔[とう]の姿が夕闇、逃亡犯が地域社会、動物が周囲の環境、建物が[風景・町並み]、新人が[職場・チーム・周り]、転校生が[クラス・仲間]、移民が[地域・コミュニティー]、招待客が会場の雰囲気、進出企業が現地の[社会・風習]、外国の食べ物が日常生活、家具が部屋)に溶け込む(=外部から入って来たものが元からあるものと一体になる) 
【副⁺】❸(すっかり、すんなり、しっくり、徐々に、次第に、うまく、混然と、完全に、自然に、抵抗なく、違和感なく)溶け込む
【例文】 ❶工業廃水が地下水に溶け込み、汚染を引き起こした/大気中の化学物質が雨
<802>
や雪などに溶け込んで環境汚染の原因となる/豚骨の旨みが溶け込んだコクのあるスープが評判だ ❷精[しょう]霊[りょう]流しの灯[あか]りが水面に溶け込むように流れて行く/尖塔の姿が夕闇に溶け込んで、見えなくなった/指名手配の犯人は、地域社会に溶け込み、姿を隠して逃亡生活を続けた/体の色を変え、周囲の環境に身を溶け込ませて、天敵の目を逃れる動物がいる/新しい商業ビルは、古都の町並みに溶け込むような落ち着いた外観だ/あの新入社員は職場に溶け込めず、数か月で会社を辞めた/新しい職場は温かい雰囲気で、予想以上にすんなり溶け込めた/優秀な社員だが、周りに溶け込もうとせず、雑談にも加わらない/転校生は、すぐ新しいクラスに溶け込めたらしく、楽しそうだ/海外に進出する企業は、現地の風習に溶け込まないと、なかなか成功しない/カレーやピザなどの外国の食べ物は、すっかり日本の食生活に溶け込んでいる/新しく購入した家具は、うまく部屋に溶け込んでいい雰囲気だ
**とけさる【溶け去る】** [溶ける＋去る] (雪、雪像、氷、被膜、アイスクリーム、苦み、真相、恐怖心、不安、興奮)が溶け去る(=溶けて姿が見えなくなる) 
【副⁺】(すっかり、さっと、ふわりと、徐々に、一気に、完全に、あっという間[ま]に、いつの間[ま]にか)溶け去る
【例文】 春の陽気で日陰の雪だまりもすっかり溶け去った/気温の上昇で雪像の一部が溶け去り、雪祭りの関係者を慌てさせた/かき氷を一[ひと]匙[さじ]、口に入れると、ふわりと溶け去って、まろやかな口当たりだ/溶液や酸にさらされても溶け去らない被膜は、金属を腐食から保護する/さっき飲んだ薬の苦みが溶け去らず、まだ舌の上に残っている/再審が棄却され、事件の真相が闇の中に溶け去ってしまった/祝祭が終わると、人々の興奮が一気に溶け去った
**とけだす【溶け出す】** [溶ける＋出す] ❶(化学物質が排水、有害物質が[水中・土壌]、赤[あか]錆[さび]が水道水、ミネラルが地下水、ビタミンCが湯、旨[うま]み成分が汁、カルシウムが血液中、皮下脂肪が血管、エナメル質が炭酸飲料、栄養分がとぎ汁、肥料の成分が土壌、鉄分が煮汁、チーズがスープ、[バター・脂]がフライパン、肉汁が鍋、甘みが口の中、中身が袋の外)に溶け出す(=中にある物が溶けて外に出たり、液体に混ざったりする) ❷ⓐ(→❶に同じ)に溶け出す(=溶け始める) ⓑ(雪、凍土、氷山、氷柱[つらら]、核燃料棒、アスファルト、金属、接着剤、脳みそ、アイスクリーム、冷凍食品)が溶け出す 
【副⁺】(ゆっくり、じわじわ、とろとろ、どろりと、少しずつ、徐々に、急に、大量に)溶け出す
【例文】 ❶農業用水に溶け出した有害物質が公害を引き起こした/水道管の赤錆が水道水に溶け出し、問題となっている/野菜は長くゆでると、ビタミンCが湯に溶け出す/カルシウムは不足すると、骨から血液中に溶け出すそうだ/歯を炭酸飲料の中に長時間浸けておくと、表面のエナメル質が溶け出す/鉄鍋から溶け出す鉄分は体にいいそうだ/鶏のピカタにナイフを入れると、とろりとチーズが溶け出した ❷バターが溶け出さないうちに手早く小麦粉と混ぜ合わせる/北国では4月になってやっと雪が溶け出す/地球の温暖化が進めば、地表面にある永久凍土の7割が溶け出す恐れがあるという/太陽が出ると、軒先の氷柱が水滴を垂らして溶け出した/事故により原子炉内の核燃料棒が溶け出し、放射能汚染の危険が高まった/照りつける太陽の熱に道路のアスファルトまで溶け出した/鉛は330度を超えると、急に溶け出すそうだ/車の内装には、高温でも溶け出さない接着剤が使われている/今日も脳みそが溶け出しそうな暑さだ/停電で冷凍庫に入れておいた
<803>
食品が溶け出して、使えなくなった
**とけでる【溶け出る】** [溶ける＋出る] (→「とけだす」❶に同じ)に溶け出る(=中にある物が溶けて外に出たり、液体に混ざったりする) 
【副⁺】(→「とけだす」【副⁺】に同じ)溶け出る
【例文】 廃材から溶け出た有害物質が土壌を汚染する恐れがある/岩間から溶け出たミネラルで山の水がおいしくなる/水に漬けた昆布から旨[うま]みが徐々に溶け出てくる/皮下脂肪が血管に溶け出て、動脈硬化の原因となる/米をとぎ過ぎると、栄養分がとぎ汁に溶け出てしまう/肥料の成分は徐々に土壌に溶け出るよう加工されている/ベーコンの脂が溶け出たところに野菜を入れて炒める/溶け出た肉汁にバターを加え、ソースを作る/口の中に溶け出たチョコレートの甘みが疲れを癒やしてくれる
**とけのこる【溶け残る】** [溶ける＋残る] (雪、蠟[ろう]、蠟[ろう]燭[そく]、手術用の糸、粉末洗剤、粉石けん、物質、ホウ酸、米麹の粒、食塩、粉薬、[抹茶・スープ]の粉)が溶け残る(=あるものが全部溶けず、その一部が残っている) 
【副⁺】(うっすら、少し、僅かに、だまになって)溶け残る
【例文】 日陰には雪がうっすら溶け残っている/太い蠟燭の内側だけが溶けて、外側が溶け残った/手術用の糸は体内に吸収され、溶け残る心配はない/お湯を使うと、粉末洗剤が溶け残らず、汚れもよく落ちる/水に溶ける物質量は、温度によって決まり、飽和状態になると溶け残る/酒[さけ]粕[かす]の中に米麹の粒が溶け残っている/食塩水をかき混ぜてみて、食塩が溶け残れば、飽和状態に達したことが分かる/舌の上に溶け残った粉薬の苦みに思わず顔をしかめてしまった/抹茶の粉が茶[ちゃ]碗[わん]の底に溶け残らないように、茶[ちゃ]筅[せん]でしっかりと茶を点てる/味が薄いと思ったら、カップ麵の底にスープの粉が溶け残っていた
【名詞形】 溶け残り
【例文】 粉末洗剤の溶け残りが洗濯物にくっついている/キャンドルの蠟の溶け残りを掃除して片づける/試験管内のホウ酸の溶け残りは、温めると溶けて透明になる
**とじあわす・とじあわせる【綴じ合わす・綴じ合わせる】** [綴[と]じる＋合わす・合わせる] ⓐ(紙、書類、古書、雑誌、冊子、ページ、布、綻[ほころ]び、両脇、前身頃と後ろ身頃、表地と裏地)をとじ合わせる(=紙や布を重ねて一つにとじる) ⓑ(表紙を本体、添付書類を申請書、写真を調書、袖を身頃)と/にとじ合わせる 
【副⁺】(しっかり、軽く、細かく、一緒に、丁寧に、きれいに)とじ合わせる
【例文】 不要になった紙をとじ合わせてメモ用紙を作る/五十音順に並べて書類をとじ合わせる/糸でとじ合わされた古書の表紙が破れないように、注意して開く/製本雑誌とは、数冊の雑誌をまとめてとじ合わせたものだ/袖の綻[ほころ]びを同色の糸でとじ合わせ、目立たないように繕う/ミシンで縫う前に、表地と裏地をしつけ糸で軽くとじ合わせておく/表紙を本体ととじ合わせれば、卒業論文の出来上がりだ/申請書と添付書類はホッチキスでとじ合わせず、別々のまま提出する/現場の写真を事故の調書にとじ合わせておく
【名詞形】 とじ合わせ とじ合わせをする
【例文】 古文書は、とじ合わせが和綴じになっている/手先が器用な父は、自分で冊子のとじ合わせをする/背表紙のとじ合わせ部分が外れてページがばらばらになった/機械化によって、製本のとじ合わせ作業が簡単になった
<804>
**とじこむ【綴じ込む】** [綴[と]じる＋込む] ⓐ(図表、[価格・正誤]表、プリント、報告書、検査結果、論文要旨、用紙、台紙、[注文・請求・受領]書、払込票、新聞、葉書、付録、マップ、スケジュール)をとじ込む(=一つに重ねてとじる。とじた物の中に後から何かを入れて一緒にとじる) ⓑ(書類、配布資料、カタログ、バインダー、ファイル、カルテ、本、雑誌、手帳、アルバム)にとじ込む 
【副⁺】(しっかり、そのまま、残らず、もれなく、一緒に、順番に、揃[そろ]えて)とじ込む
【例文】 プレゼン用の配布資料に図表を全部とじ込んだ/価格表は、商品カタログにとじ込まず、別にする/プリントをバインダーに順番にとじ込んで、整理する/調査報告書はファイルにとじ込み、金庫に保管する/カルテに検査結果をもれなくとじ込んでおく/論文要旨は、論文にとじ込まないで、別途提出する/アルバムに追加の台紙をとじ込んで、写真を貼る/失くさぬように書類の中に受領書をとじ込んでおく/雑誌の間にアンケートの葉書がとじ込まれていた/システム手帳には、3年分のスケジュールがとじ込んである
【名詞形】 とじ込み
【例文】 宿舎のロビーに備えられた新聞のとじ込みを広げて読む/とじ込み付録付きの雑誌がよく売れている/このガイドブックのとじ込みマップは、取り外して使える/雑誌のとじ込み葉書を使って懸賞に応募する
**とじこめる【閉じ込める】** [閉じる＋込める] ([動物・鳥]を[檻[おり]・籠・穴蔵]、[微生物・船]を氷、人を[家・部屋・押入れ・地下室・エレベーター・瓦[が]礫[れき]の下・雪の中・坑内]、子供を殻、乗客を[車内・機内]、人質を店内、捕虜を[収容所・牢[ろう]]、[肉汁・旨[うま]み・水分・成分]を内部、潤いを肌、香りを瓶、湿気を浴室、[ガス・石油]を地下、[放射能・熱]を中、悲しみを心、恋心を胸の奥、[記憶・欲求]を心の底、衝動を意識下)に閉じ込める(=出入り口を閉じ、外に出られないようにする) 
【副⁺】(ずっと、ぎゅっと、無理矢理、一日中、しっかり、長く、厳重に、ひそかに、力ずくで)閉じ込める
【例文】 暴れる猿を捕まえて檻の中に閉じ込めた/小鳥を籠の中に閉じ込めないで放し飼いにする/南極の氷に閉じ込められていた古代の微生物が発見された/南極観測船が流氷に閉じ込められて、立ち往生している/今日は雨で、一日中家に閉じ込められた/このいたずら坊主は罰として押し入れに閉じ込めろ/停電でエレベーターの中に長い間閉じ込められ、ひどい目に遭った/地震で瓦礫の下に閉じ込められていた人々が、次々救出された/村人は大雪の中に閉じ込められ、孤立している/子供は、狭い殻に閉じ込めず、新しいことに挑戦させるほうがいい/乗客は、台風の影響で列車内に閉じ込められたまま、一昼夜を過ごした/コンビニ強盗は、人質を店内に閉じ込め、ナイフで脅した/捕虜は、全員牢に閉じ込め、逃げないように監視する/肉を強火で焼くのは、肉汁を中に閉じ込めるためだ/乳液は肌の中に潤いを閉じ込めてくれる/バラの香りが香水瓶に閉じ込められている/かびの原因となる湿気を浴室に閉じ込めないよう換気する/シェールガスは地下の固い泥岩の隙間に閉じ込められている/弔問客が帰ると、心に閉じ込めていた悲しみが急にあふれ出した/恋心を胸の奥に閉じ込めたまま、別れを告げた/時折、心の底に閉じ込めていた震災のつらい記憶がよみがえる
【名詞形】 閉じ込め
【例文】 震災時は、エレベーターの停止や閉じ込め事故が多発した/閉じ込め症候群の患
<805>
者は、意識はあるが、眼球以外は動かせないそうだ
**とじこもる【閉じ籠もる】** [閉じる＋籠もる] (家、自宅、部屋、自室、書斎、寝室、[研究・実験]室、アトリエ、ホテル、山荘、山、[自分・趣味]の世界、専門領域、殻、内、孤独、妄想の中)に閉じこもる(=外部との関係を断って、何かの中にこもる) 
【副⁺】(ずっと、一日中、日がな一日、ひっそりと、貝のように)閉じこもる
【例文】 年を取ると家に閉じこもりがちで、運動不足になる/インフルエンザで1週間、家に閉じこもりきりの生活を過ごした/花粉の季節になると、家の中に閉じこもって、外へ出ない/汚職疑惑の議員は、自宅に閉じこもったまま姿を現さない/息子は部屋に閉じこもり、一心に勉強をしている/娘は、親に叱られ、自室に閉じこもったきり出て来ない/夫は、休みの日も一日中書斎に閉じこもり仕事をしている/画家は、何日もアトリエに閉じこもって、大作に取り組んでいる/遅筆で有名な作家は、ホテルに閉じこもらないと筆が進まないそうだ/引退した老優は、山荘に閉じこもって、孤独な余生を送った/修[しゅ]験[げん]者[じゃ]は山に閉じこもり、修業を積む/趣味の世界に閉じこもり、社会に関心を持たない若者が増えている/狭い専門領域に閉じこもらず、学際的な研究を目指したい/人間関係に悩んで、自分の殻に閉じこもり、心を閉ざしてしまうこともある/心に傷を負った少女は、貝のように内に閉じこもって、誰とも口を聞かない
【名詞形】 閉じこもり
【例文】 高齢者の閉じこもりを防ぐには、地域と行政との連携が必要だ/閉じこもりによる身体機能の低下が問題だ
**とじつける【綴じ付ける】** [綴[と]じる＋付ける] (綻[ほころ]び、焼け穴に布、身頃に袖、人形の胴に頭、手提げに持ち手、[本・書類]に表紙)をとじつける(=本体に糸などで何かをとじて離れないようにする) 
【副⁺】(しっかり、ざっと、細かく、荒く、丁寧に、一針一針)とじつける
【例文】 セーターの首回りがほつれたので、似た色の毛糸でしっかりとじつけた/ズボンの焼け穴は、共切れを当ててとじつけると、目立たなくなる/編み上がった袖を身頃にとじつけたら、いよいよセーターの完成だ/編みぐるみの人形は、まず、頭のパーツを胴の部分にとじつける/手提げの本体に持ち手をしつけ糸でとじつけてから、ミシンで縫った/糸でとじつけてあった古書の表紙が外れた/出来上がった報告書に表紙をとじつけて、封筒に入れた
【名詞形】 とじつけ
【例文】 書類の部数が多いので、表紙のとじつけに時間がかかる/とじつけ部分が目立たないようにほころびを繕う
**とっかかる【取っ掛かる】** ☞とりかかる・とっかかる【取り掛かる・取っ掛かる】
**どつきまわす【ど突き回す】** [ど突く＋回す] (子、後輩、相[あい]方[かた]、通行人、駅員)をどつき回す(=体のあちこちをこづいたり殴ったりして、*思い知らす) 
【副⁺】(散々、思い切り、ぼこぼこに、寄ってたかって)どつき回す
【補足】 「ど突く」は、関西地方の方言で、「こづく、殴る」の意。「ど」は接頭辞
【例文】 皆で一人の子を囲んでどつき回すなんて卑怯だ/運動部の後輩がたるんでいたので、どつき回したら、倒れて怪[け]我[が]をした/相方をどつき回すことで笑いを取る漫才コン
<806>
ビがいる/「態度が悪い」と駅員を散々どつき回した酔っ払いが、警察に連行された/町の不良にどつき回された挙げ句、金[かね]まで巻き上げられた/うっかり男の足を踏んでしまったら、「こら、どつき回したろか(=どつき回してやろうか)」と絡まれた
**とっくみあう【取っ組み合う】** [取る＋組む＋合う] ⓐ([人]、兄と弟、選手同士、二人のレスラー、動物)が取っ組み合う(=互いに体をつかんで争う) ⓑ(犯人、暴漢、敵、警官、酔っ払い、友人、相手)と取っ組み合う ⓒ(兄弟、夫婦、親子、男女、友達同士)で取っ組み合う 
【副⁺】(がっちり、互いに、激しく、真剣に、果敢に、懸命に、必死に、本気で、真正面から)取っ組み合う
【補足】 「取っ組み合う」は「取り組み合う」の転
【例文】 兄と弟が取っ組み合って、喧[けん]嘩[か]をしている/野球の試合中、判定に不満な選手同士が激しく取っ組み合う騒ぎになった/二人のレスラーが取っ組み合ったまま、リング下に転がり落ちた/新人女優は、暴漢と取っ組み合う勝気な刑事役を熱演した/親子で取っ組み合うなんて、これまでにないことだ/二匹の猫が、叫び声をあげながら取っ組み合って大喧嘩している
【名詞形】 取っ組み合い 取っ組み合いをする/になる
【例文】 ささいな口論から友人と取っ組み合いの喧嘩になった/興奮した二人の男が路上で取っ組み合いをしている/初めはふざけていた兄弟だったが、本気の取っ組み合いになった
**とっくむ【取っ組む】** ☞とりくむ・とっくむ【取り組む・取っ組む】
**とっちらかす【取っ散らかす】** ☞とりちらかす・とっちらかす【取り散らかす・取っ散らかす】
**とっちらかる【取っ散らかる】** ☞とりちらかる・とっちらかる【取り散らかる・取っ散らかる】
**とっつかまえる【取っ捕まえる】** [取る＋捕まえる] (悪ガキ、怪しい奴[やつ]、泥棒、すり、犯人、ネズミ、野良猫、密猟船、首根っこ)をとっ捕まえる(=捕まえる) 
【副⁺】(まんまと、何とか、うまく、早く、難なく)とっ捕まえる
【補足】 「とっ」は「とり」が音変化した接頭辞。「とっ捕まえる」は「捕まえる」を強調した俗語表現
【例文】 今回は奴を取り逃がしたが、今度、とっ捕まえたら、ひどい目に遭わせてやる/娘をつけ回していた怪しい奴をとっ捕まえたら、近所の男だった/電車内のすりをとっ捕まえたのは、女子高校生たちだった/「そいつは痴漢だ。とっ捕まえろ！」/「警察に殺人犯を一刻も早くとっ捕まえてもらいたいよ」/畑を荒らす野ネズミを1匹残らずとっ捕まえてやろう/野良猫をとっ捕まえようと近づいたら、さっと逃げられた/沿岸警備隊が領海付近でとっ捕まえた密漁船からは、違法薬物が見つかった/悪さばかりする子供らの首根っこをとっ捕まえて、親の前に突き出してやった
**とっつかまる【取っ捕まる】** [取る＋捕まる] (警察、お巡り、役人、親、担任、客、仲間、知り合い、話し好きの人、家人、渋滞)にとっ捕まる(=捕まる) 
【副⁺】(あっさり、あっけなく、運悪く)とっ捕まる
【補足】 「とっ」は「とり」が音変化した接頭辞。「とっ捕まる」は「捕まる」を強調した
<807>
俗語表現
【例文】 遊び仲間が飲酒運転で警察にとっ捕まったらしい/家を飛び出したが、駅で親にとっ捕まり、連れ戻された/学校から帰って遊びに行こうとしたら、母にとっ捕まって、手伝いをさせられた/ずる休みをして行ったゲームセンターで運悪く担任にとっ捕まり、説教を食らった/勤務交代の時間が来たのに、うるさい客にとっ捕まり、帰れなくなった/下校途中で悪い仲間にとっ捕まり、遊び場へと連れ出された/パーティーで聞きたがりの知り合いにとっ捕まり、婚約相手についてしつこく聞かれた/いたずらで玄関の呼び鈴を押した子は、家人にとっ捕まることなく、逃げたらしい/会社からの帰りに車が渋滞にとっ捕まり、家まで普段の倍以上時間がかかってしまった
**とっつく【取っ付く】** ☞とりつく・とっつく【取り付く・取り憑く・取っ付く】
**とっぱらう【取っ払う】** ☞とりはらう・とっぱらう【取り払う・取っ払う】
**とどけでる【届け出る】** [届ける＋出る] ⓐ(被害、落とし物、遺失物、盗難、紛失、捜索願、住所変更、居場所、計画、事故、設置、集会、出生、名前、改姓、立候補、退会、休学、休暇、休職、欠勤、書類、理由、訂正、苦情、危険性、リコール、持ち出し、件数、感染症、化学物質の排出量、〜する旨)を届け出る(=役所や組織に正式に届ける) ⓑ(警察、交番、政府、都道府県、役所、官庁、当局、関係機関、税関、税務署、保健所、公安委員会、消費者センター、学校、大学、会社、大臣、知事、上司)に届け出る 
【副⁺】(あらかじめ、必ず、まずは、直ちに、速やかに、迅速に、正直に、正式に、慌てて、期限内に、原則として)届け出る
【例文】 盗難被害を警察に届け出た/落とし物を交番に届け出た/日本では、紛失を警察に届け出れば、見つかる可能性が高い/公共の場所で集会を行う時は、公安委員会に届け出なければならない/子供が生まれたら出生を届け出ることで、戸籍に記載される/病気のため、やむを得ず大学に休学を届け出た/介護のため休職する旨を上司に届け出た/欠勤の際は必ず届け出ろと会社から言われている/感染症の疑いがある場合は、速やかに保健所に届け出る必要がある/スマホによる発火の危険性を消費者センターに届け出た/行政は、事業者が届け出た化学物質の排出量を集計し、公表している
【名詞形】 届け出 届け出をする
【補足】 公用文では「届出」と送り仮名が省略される
【例文】 警察に届け出のあったストーカー被害の件数は、年々増加傾向にある/引っ越しの際は、役所に住所変更の届け出をする/有給休暇の届け出には、理由を書く必要はない/高価な外国製品の持ち出しには、税関への届け出が必要だ/立候補の届け出順に候補者がテレビで政見放送を行う/銀行で定期預金の解約時には、届出印を押す
**とどろきわたる【轟き渡る】** [轟[とどろ]く＋渡る] ❶ⓐ(雷鳴、悲鳴、砲声、号砲、爆発音、蹄[ひづめ]の音、サイレン、響き、拍手、大声、喚[かん]声[せい]、絶叫)がとどろき渡る(=広い範囲にまで音声がとどろいて聞こえる) ⓑ(天地、空[そら]、虚空、山中、町[まち]中[じゅう]、通り、辺り、競技場)にとどろき渡る ❷ⓐ(人[にん]気[き]、評判、名声、名前、悪名)がとどろき渡る(=世間に広く知られる) ⓑ(天下、全国、学界、海外)にとどろき渡る 
【副⁺】❶(たちまち、一斉に、激しく、朗々と、瞬時に) ❷(たちまち、広く、瞬く間[ま]に、あっという間[ま]に)とどろき渡る
【例文】 ❶稲光が明滅する度に、すさまじい雷鳴がとどろき渡った/銃声とともに人々
<808>
の悲鳴が通りにとどろき渡った/飛行機墜落の瞬間、爆発音がとどろき渡り、黒煙が噴き上がった/レースも終盤に入り、蹄の音と喚声が競馬場にとどろき渡った/消防車のサイレンが真夜中の町にとどろき渡り、住民を不安に陥れた ❷文学賞受賞後、作家の名声は全国にとどろき渡り、講演の依頼が殺到した/勇猛な戦いぶりに武将の名前は天下にとどろき渡った
**となりあう【隣り合う】** [隣る＋合う] ⓐ(男女、乗客同士、同業者、屋敷、家と家、住居と店舗、異民族、地区、県、国、辺、角[かく]、セル、席、敷地、位置)が隣り合う(=両者が隣に位置する) ⓑ(我が家が兄一家、部下が上司、住宅街が文教地区、町工場が商店、カフェがロビー、工房が展示場、公園が団地、希望が絶望、自由が責任、「危険・生]が死、不安が恐怖)と/に隣り合う 
【副⁺】(互いに、左右に)隣り合う
【例文】 小学校の席替えで、男女が隣り合うように座らせる/列車で隣り合った乗客同士が楽しく話をしている/問屋街では、同業者が隣り合ってしのぎを削っている/武家屋敷が隣り合って建つ、昔ながらの町並みが観光客に人気だ/隣り合う家と家の間は、大人一人がやっと通れるほどの狭さだ/少子化に伴い、隣り合う地区の小学校が統合された/東京都は、隣り合う神奈川県と交通規制問題をめぐって協議をしている/宗教も民族も異なる国が隣り合っている地帯で、紛争が起きた/平行四辺形の隣り合う角の和は、180度である/宴会では、苦手な上司と隣り合わないように末席のほうに座った/飛行機の座席は、友人と通路を挟んで隣り合う形になった/同じ敷地に兄一家と隣り合って住んでいる/有名校がある文教地区に隣り合う住宅地は、地価が高い/道路沿いに町工場や商店が隣り合って並んでいる/ロビーに隣り合うカフェは、いつも宿泊客で込み合っている/団地に隣り合う公園では、子供たちが遊ぶ姿をよく見かける
**どなりあう【怒鳴り合う】** [怒鳴る＋合う] ⓐ(夫婦、両親、兄弟、人々、作業員、双方、与野党の議員、監督とコーチ、酔っ払い同士)が怒鳴り合う(=互いに相手に対し怒鳴る) ⓑ(相手)と怒鳴り合う 
【副⁺】(がみがみ、ひどく、派手に、大声で、すごい剣幕で、目をむいて)怒鳴り合う
【例文】 隣家から夫婦の怒鳴り合う声がよく聞こえる/遺産相続で兄弟が怒鳴り合う姿は見苦しい/転勤先の方言は、人々が怒鳴り合っているようにしか私には聞こえない/工事の音がうるさい現場では、作業員はどうしても怒鳴り合うような話し方になる/増税問題をめぐり、国会で与野党の議員が怒鳴り合う一幕があった/選手起用で意見が分かれ、監督とコーチが怒鳴り合っている/酔っ払い同士が大声で怒鳴り合っている/恋人と派手に怒鳴り合って、喧[けん]嘩[か]別れした/同僚とはことごとく意見が対立し、怒鳴り合わない日はない/怒鳴り合っているばかりでは、問題は一向に解決しない/怒鳴り合わず、冷静に話せば誤解が解けるはずだ/歩み寄る気持ちがないなら、好きなだけ二人で怒鳴り合えばいい
【名詞形】 怒鳴り合い 怒鳴り合いをする/になる
【例文】 審判の判定をめぐって、監督同士が怒鳴り合いの喧嘩になった/耳の遠い老夫婦の会話は、まるで怒鳴り合いのようだ/両親が子供の前で怒鳴り合いをするのは、教育上良くない/双方が我を通そうとして、怒鳴り合いになった
**どなりあげる【怒鳴り上げる】** [怒鳴る＋上げる] (親方が弟子、親が子、上司が部下、社長が社員、客が店員、取調官が容疑者、上官が兵士、主将が選手)を怒鳴り上げる(=徹底
<809>
的に怒鳴って叱る) 
【副⁺】(ただ、散々、きつく、一方的に、頭ごなしに、派手に、大声で、人目も構わず)怒鳴り上げる
【例文】 親方は、弟子を怒鳴り上げることで鬱憤を晴らしているのではないか/父親は、万引きで捕まった息子を人目も構わず怒鳴り上げた/小さなミスにも頭ごなしに怒鳴り上げる上司のせいで、部下は皆、委縮している/社長は業績不振に苛[いら]立[だ]ち、社員を怒鳴り上げるが、事態は好転しない/取調官がいくら大声で怒鳴り上げても、容疑者は黙秘を続けている/怒鳴り上げてばかりいる上官に兵士たちが反抗した/主将は、選手をただ怒鳴り上げるのは無意味だと考え、態度を改めた
**となりあわす・となりあわせる【隣り合わす・隣り合わせる】** [隣る＋合わす・合わせる] ⓐ(→「となりあう」ⓐに同じ)が隣り合わせる(=隣に位置する) ⓑ(→「となりあう」ⓑに同じ)と/に隣り合わせる 
【副⁺】(→「となりあう」【副⁺】に同じ。偶然、たまたま)隣り合わせる
【例文】 列車で隣り合わせた乗客同士で会話が弾んだ/隣り合わせて暮らしている住民たちが集団移転に反対している/異民族同士が隣り合わせて、平和に暮らしている国もある/展示場には、隣り合わせるように陶芸体験ができる工房がある/電車で憧れの先輩と偶然、席が隣り合わせ、胸が高鳴った/親友とは、入学式でたまたま隣り合わせて座ったのをきっかけに仲良くなった/神棚を仏壇と隣り合わせて祀[まつ]ってある家も多い/戦場では、生は死と常に隣り合わせて存在する/原子力発電所に隣り合わせて広がる地区では、住民の不安が拭えない
【名詞形】 隣り合わせ 隣り合わせになる/する
【例文】 被災地では、今も不安と隣り合わせの生活が続いている/住居と店舗が隣り合わせに建っている/成功と失敗は、常に隣り合わせにある/戦場カメラマンは、死と隣り合わせの仕事をしている/地雷処理は、危険と隣り合わせの作業だ/レーサーの栄光は、死の危険と隣り合わせで得られる/知人と偶然、飛行機の座席が隣り合わせになった/元気な男の子二人を隣り合わせにするとうるさいので、席を離した
**どなりかえす【怒鳴り返す】** [怒鳴る＋返す] (相手)に怒鳴り返す(=怒鳴った相手にこちらからも怒鳴る。相手の*問いかけなどに怒鳴りながら答える) 
【副⁺】(ひどく、派手に、大声で、すごい剣幕で)怒鳴り返す
【例文】 心配して夫に体調を尋ねたら、「うるさい」と怒鳴り返され、腹が立った/野次を飛ばす敵側のサポーターに、思わず「黙れ」と怒鳴り返した/交通違反者に「危ないよ」と注意したら、「余計なお世話だ」と怒鳴り返された/突然怒鳴られたが、地区の世話人なので、怒鳴り返せない/上司の理不尽な叱責に怒鳴り返したい気持ちをぐっとこらえた/無理難題を言われても、客に怒鳴り返すわけにはいかない
**どなりこむ【怒鳴り込む】** [怒鳴る＋込む] ⓐ([人]、住人、隣人、住民、親、妻、客、債権者、取り立て屋、作業員)が怒鳴り込む(=腹が立った相手の所に行って怒鳴る) ⓑ(家、隣家、学校、職員室、会社、職場、役所、事務所、出版社、店、[監督官・相手]の所)に怒鳴り込む 
【副⁺】(ひどく、派手に、大声で、すごい剣幕で、大挙して、徒党を組んで)怒鳴り込む
【例文】 アパートの階下の住人に「足音がうるさい」と深夜に怒鳴り込まれた/立ち退き
<810>
命令に怒った住民が役所に怒鳴り込んで行った/いじめを受けた生徒の親が、すごい剣幕で学校に怒鳴り込んで来た/たかが子供の喧[けん]嘩[か]で、親が相手の家に怒鳴り込むというのも大人気ない/夫の浮気を知った妻は、血相を変え、相手の所に怒鳴り込んだ/怒鳴り込めば、何でも思いどおりになると考える悪質な客もいる/債権者たちは、破産宣告を受けた会社に怒鳴り込む気だ/サラ金の取り立て屋が、職場にまで怒鳴り込んで来る始末だ/連日の残業に賃金カットで、堪忍袋の緒が切れた作業員たちは、監督官の所に怒鳴り込もうとした/いきなり怒鳴り込まず、まずは確たる悪事の証拠をつかんだほうがいい
【名詞形】 怒鳴り込み
【例文】 大勢の客が、「不良品を買わされた」と言って販売店に怒鳴り込みをかけに来た/「金[かね]を返せ」と金貸しが怒鳴り込みに来た/詐欺グループの事務所に怒鳴り込みに行ったが、既にもぬけの殻だった
**どなりだす【怒鳴り出す】** [怒鳴る＋出す] ([人]、親、父、夫、社長、上司、親方、客、乗客、酔っ払い)が怒鳴り出す(=怒鳴り始める) 
【副⁺】(突然、すぐ、いきなり、ついに、ひどく、急に、大声で、すごい剣幕で、目をむいて)怒鳴り出す
【例文】 相手の態度が頭にきて、怒鳴り出したかったが、何とかこらえた/短気な父は、急に怒鳴り出しては家族を困らせる/夫は、妻の小言にたまりかねて怒鳴り出した/業績悪化の報告書を見るなり、社長は机を叩[たた]いて怒鳴り出した/親方は気に入らぬことがあると、すぐ怒鳴り出す/飲み屋で客同士が口論を始め、「表に出ろ」と怒鳴り出す騒ぎになった/乗客は列車の遅れに苛[いら]立[だ]ち、中には怒鳴り出す者までいた/電車の中で酔っ払いが怒鳴り出して、他の乗客を驚かせた
**どなりたてる【怒鳴り立てる】** [怒鳴る＋立てる] ⓐ(親、教師、師匠、上司、議員、刑事、債権者、借金取り、遺族、客、デモ隊、警備員、相手)が怒鳴り立てる(=大声でひどく怒鳴る) ⓑ(妻子、生徒、弟子、部下、取材陣、[容疑・債務・責任]者、苦情係、警官、ファン)を/に怒鳴り立てる 
【副⁺】(→「どなりあげる」【副⁺】に同じ)怒鳴り立てる
【例文】 師匠は、仕事がのろい弟子を怒鳴り立てるが、一向に効き目がない/ミスを指摘された課長は、唇を震わせて部下を怒鳴り立てた/汚職疑惑の議員は、群がる取材陣を怒鳴り立て、車で立ち去った/刑事が怒鳴り立てれば立てるほど、容疑者は頑[かたく]なに口を閉ざした/毎日、債権者に怒鳴り立てられ、社長は姿をくらましてしまった/借金取りが玄関先で「金[かね]を返せ」と怒鳴り立てている/遺族は、バス会社の責任者を激しく怒鳴り立て、事故原因を追及した/苦情係は、電話口で一方的に怒鳴り立てる客にも冷静に対応している/殺気立ったデモ隊が国会前で怒鳴り立て、法案反対を訴えている/押しかけるファンに警備員が押すなと怒鳴り立てた/一方的に怒鳴り立てる相手が鎮まるのを待った/そんなに怒鳴り立てなくてもいいだろう
**どなりちらす【怒鳴り散らす】** [怒鳴る＋散らす] ⓐ(親、父、夫、上司、師匠、[工場・編集]長、監督、客、酔っ払い、被害者)が怒鳴り散らす(=周囲の人を誰彼なく怒鳴る) ⓑ([人]、家族、子供、妻子、生徒、後輩、部員、部下、社員、弟子、工員、店員、選手、責任者、報道陣、通行人、周囲)に/を怒鳴り散らす 
【副⁺】(→「どなりあう」【副⁺】に同じ。すぐ、いきなり、やたらに、ヒステリックに、[辺り・相手]構わず)怒鳴り散らす
【例文】 癇[かん]癪[しゃく]持ちの父は、勢いに任せて怒鳴り散らすので、家族は大迷惑だ/仕事のス
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トレスで妻子に怒鳴り散らすのはやめてほしいと、夫に訴えた/鬱憤晴らしに、部下を怒鳴り散らす上司は嫌われる/短気な師匠は、気に入らぬことがあると、弟子を怒鳴り散らす/工場長は、作業の遅れに苛立ち、工員たちを怒鳴り散らした/編集長は、特ダネを他社に取られ、腹立ちまぎれに周囲に怒鳴り散らした/監督は、試合に負けて選手を怒鳴り散らしたものの、直後に言い過ぎたと謝った/店員が我がままな客に怒鳴り散らされて迷惑している/深夜の路上で酔っ払いが通行人に向かって怒鳴り散らしている/詐欺に引っ掛かり、悔しくて相手構わず怒鳴り散らさずにはいられない
**どなりつける【怒鳴り付ける】** [怒鳴る＋付ける] ⓐ(親、父、夫、社長、上司、師匠、店長、[工場・編集]長、監督、コーチ、議員、酔っ払い、警備員)が怒鳴りつける(=特定の人に対してひどく怒鳴る) ⓑ(→「どなりちらす」ⓑに同じ。相手)を怒鳴りつける
【副⁺】(→「どなりちらす」【副⁺】に同じ。むやみに、頭ごなしに、頭から)怒鳴りつける
【例文】 子供をむやみに怒鳴りつけるだけでは、躾をしたとは言えない/厳格な父は、夜遅く帰宅した娘を頭ごなしに怒鳴りつけた/「いきなり怒鳴りつけずに訳を聞いたら」と母がとりなした/大口受注の失敗を知ると、社長は責任者を怒鳴りつけ、次なる対応を命じた/店長は、無駄話に興じる店員たちを怒鳴りつけた/監督は、練習をさぼった部員を怒鳴りつけ、グラウンドを10周させた/コーチは、大声で遅刻した選手を怒鳴りつけた/収賄疑惑の議員は、取り囲む報道陣を怒鳴りつけ、その場を足早に立ち去った/駐車禁止の場所に車を止めて、警備員に怒鳴りつけられた/電話での執[しつ]拗[よう]な勧誘に思わず相手を怒鳴りつけてしまった
**どなりまくる【怒鳴り捲る】** [怒鳴る＋捲[まく]る] ⓐ(→「どなりちらす」ⓐに同じ。コーチ)が怒鳴りまくる(=勢いに任せて、頻繁に怒鳴る) ⓑ(→「どなりちらす」ⓑに同じ)を/に怒鳴りまくる 
【副⁺】(→「どなりちらす」【副⁺】に同じ。四六時中、一方的に、のべつ幕なしに)怒鳴りまくる
【例文】 「静かにしろ」と、騒ぐ子供たちを怒鳴りまくって疲れた/結婚30年、夫が怒鳴りまくっても、聞き流せるようになった/部下を怒鳴りまくれば業績が上がるとでも思ったら大間違いだ/路上で管[くだ]を巻き、怒鳴りまくっている男が交番に連行された/ミスをする度にコーチに大声で怒鳴りまくられ、選手は自信をなくしている/怒った客は一方的に怒鳴りまくったあげく、ガチャンと電話を切った/相手が言い返せない状況で、一方的に怒鳴りまくるのは卑[ひ]怯[きょう]だ/「そんなに怒鳴りまくらなくてもいいだろう。もう十分反省しているよ」
**とびあがる【飛び上がる・跳び上がる】** [とぶ＋上がる] ❶ⓐ(鳥、雛[ひな]、イルカ、猫、ロケット、ボール、[人]、子供、選手、外野手、観客、忍者)がとび上がる(=とんで、空中や高所に上がる) ⓑ(川岸、舞台、フェンス、リング、屋根、塀、縁側、車の荷台、枝の上、高い所)にとび上がる ⓒ(階段、石段)をとび上がる ❷([人]、観客、皆)がとびあがる(=驚きや喜びで、思わず飛んだり跳ねたりする) ❸(3階級、2学年)飛び上がる(=順番よりもっと上に進む)  
【副⁺】❶(ばたばた、ぱっと、ぴょんと、ひょいと、ひらりと、ふわりと、高々と、高く、空高く、急に、身軽に、軽やかに、垂直に、真上に、弾[はじ]かれたように) ❷ (思わず)とび上がる
【例文】 ❶ワシは空中に飛び上がると、弧を描いて飛び去った/雛が巣から飛び上がろ

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うと、羽をバタバタさせている/イルカが海面から飛び上がる度に船内から歓声が沸いた/手招きすると、猫はひょいと縁側に跳び上がって来た/上空に飛び上がったロケットは、瞬く間[ま]に消え去った/パレードを見ようと何度も跳び上がったが、見物人の頭しか見えなかった/垂直跳びとは、立ったまま真上に跳び上がる動作をいう/子供が、枝に引っかかった風船を取ろうとして跳び上がっている/フィギュアスケートの選手は、氷を蹴って跳び上がり、華麗なジャンプを成功させた/外野手は、フェンスに跳び上がって打球を捕った/忍者は、ひらりと屋根に飛び上がって逃げ去った/階段を一段おきに跳び上がるようにして、若者が追い越して行った/子供たちは、いとも身軽に石段を跳び上がって行く ❷病院で傷口に薬を塗られたが、飛び上がるほど痛かった/観客は、母国チームの優勝に跳び上がって手をたたいた/受賞の報に全員で飛び上がらんばかりに喜んだ ❸勲功を立てたことで、3階級飛び上がって昇進した/名誉の戦死となり、2階級飛び上がって、軍人恩給が支給されている/彼はまれに見る秀才で、2学年飛び上がって大学入学を許された
**とびあるく【飛び歩く】** [飛ぶ＋歩く] ❶(飛行機)で飛び歩く(=飛行機に乗って、あちこち行く) ❷(外国、海外、世界中、日本全国、町[まち]中[じゅう]、農村部、戸外、周辺、取引先、水辺、岩場、担当区域)を飛び歩く(=用事があって、あちこち忙しく歩く) 
【副⁺】(あちこち、ほうぼう、忙しく、夢中で)飛び歩く
【例文】 ❶人が飛行機で飛び歩くようになってからは、世界がぐっと狭くなったと感じる/パイロットや客室乗務員は、飛行機で飛び歩くのが仕事だ ❷語学が堪能な点を買われ、出張で海外を飛び歩いている/世界中を飛び歩いて集めた選[え]りすぐりの商品を店に並べた/販路を広げるため、日本全国を飛び歩いている/全国の農村部を飛び歩いて、過疎の実態を調べる/行動的な人は、事務職より外を飛び歩くセールスマンに向いている/刑事が事件現場周辺を飛び歩き、目撃情報を集めた/営業で取引先を飛び歩き、注文を取っている/シギが水辺を飛び歩いて、餌をついばんでいる/夏休みには、岩場を飛び歩いて、小魚やカニなどを探し回った/毎日、金策に飛び歩いているが、思うようにいかない
**とびうつる【飛び移る・跳び移る】** [とぶ＋移る] (船頭が舟、人が向こう岸、遭難者が救命ボート、子供が岩、俳優が列車、スタントマンが隣のビルの屋上、忍者が屋根、曲芸師がブランコ、リスが枝、密蜂が花、猿が木、炎が隣家、火の粉が周囲)にとび移る(=とんで移る) 
【副⁺】(ひらりと、ひょいと、ぽんと、難なく、素早く、器用に、身軽に、瞬く間に)とび移る
【例文】 船頭は身軽に舟から川岸に跳び移り、舟を杭[くい]に繋[つな]いだ/遭難者は、命からがら沈没船から救命ボートに跳び移った/子供は難なく岩から岩に跳び移り、向こう岸までたどり着いた/主演男優は、ヘリから走行中の列車に飛び移るシーンをやってのけた/スタントマンは、命綱なしに隣のビルの屋上にひょいと跳び移った/忍者が音もなく屋根から屋根へと跳び移って行った/曲芸師が空中サーカスでブランコに飛び移る時はスリル満点だ/リスは、ひらりと地面から木の枝に跳び移った/猿は木から木に飛び移り、森の奥へ消えた/密蜂は蜜を求めて花から花へと飛び移る/炎は、瞬く間に隣家に飛び移り、一気に広がった/火の粉が飛び移ると危ないので、注意深く見守る
**とびおきる【飛び起きる】** [飛ぶ＋起きる] (ベッド、寝台、寝床、布団、地面)から飛び起きる(=勢いよく身を起こす) 
【副⁺】(突然、ぱっと、はっと、がばっと、勢いよく、すぐ

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に、反射的に、一斉に、驚いて、慌てて、思わず)飛び起きる
【例文】 目覚まし時計の音で慌ててベッドから飛び起きた/突然、警報が鳴り響き、びっくりして寝床から飛び起きた/大震災の後は、僅かな揺れでも飛び起きてしまうようになった/けたたましいサイレンに驚いて飛び起きたら、窓の外が真っ赤だった/起床ラッパが鳴ると、兵士たちは一斉に飛び起き、素早く身支度をして点呼に駆けつける/深夜の電話の音に、はっと飛び起き、何事かと受話器を取った/明け方、急に足に激痛が走り、思わず飛び起きた/転んだ子供はすぐに地面から飛び起きて、母の後を追いかけた
**とびおりる【飛び下りる・跳び下りる/飛び降りる・跳び降りる】** [とぶ＋おりる] ⓐ(階段、斜面、土手)を跳びおりる(=とぶようにして下りる) ⓑ(→ⓐに同じ。ベッド、ソファ、窓、屋根、ビルの屋上、塀、梯[はし]子[ご]、鉄棒、ベランダ、自転車、車、列車、船、飛行機、馬、荷台、舞台、ホーム、[木・山]の上、橋、崖、絶壁)から飛びおりる ⓒ(地面、地上、線路、ホーム、谷底)に飛びおりる 
【副⁺】(ぱっと、ぴょんと、ひらりと)飛びおりる
【例文】 母親が帰宅すると、幼い子供が階段を跳び下りて来た/地震の激しい揺れに慌ててベッドから飛び下り、机の下に隠れた/火事で逃げ遅れた住民は、3階の窓から飛び下りれば命だけは助かったかもしれない/「1階はもう火の海だ。2階の窓から飛び下りろ」/脱走を図った囚人は、高い塀から飛び下りて逃げた/何かにぶつかった音に驚いて車から飛び降りたが、見ると車体がへこんでいた/空軍では、飛行機からパラシュートで地上に飛び降りる訓練をする/清[きよ]水[みず]の舞台から飛び下りるつもりで、一戸建ての家を購入した/駅員がホームから落ちた子供を助けようと線路に飛び下りた/リスが木の上から地面に飛び下りて来た/ハングライダーで山の上から飛び下りる時の気分は爽快だ/時々、崖から飛び下りる怖い夢を見て、うなされる/駅に着くと真っ先にホームに飛び降りて、乗り換えのホームへ走った
【名詞形】 飛びおり
【例文】 屋上からの飛び下りを防止する柵が設けられている/彼は人生に悲観し、飛び下り自殺を図った/開発途上国では、列車への飛び乗りや飛び降りがいまだに見られる
**とびかう【飛び交う】** [飛ぶ＋交う] ❶(蛍、鳥、水鳥の群れ、コウモリ、ツバメ、蜂、花粉、銃弾、矢、電波、航空機、ヘリコプター)が飛び交う(=四方八方に乱れて飛ぶ) ❷(噂[うわさ]、デマ、憶測、野[や]次[じ]、怒号、誹[ひ]謗[ぼう]、中傷、批判、話、意見、質問、情報、言葉、専門用語、外国語、声、泣き声、笑い、悲鳴、現[げん]生[なま]、大金)が飛び交う(=情報などがあちこち飛ぶように行き来する) 
【副⁺】(やたら、目まぐるしく、うるさく、あちこちで、四方八方から)飛び交う
【例文】 ❶山村の川辺では、夏になると蛍が飛び交い、とても幻想的だ/空を埋め尽くして飛び交うムクドリの大群が見える/夕焼けの空をトンビの群れが飛び交っている/湖面を水鳥が飛び交って餌を探している/やけに蜂が飛び交っているなと思ったら、軒下に巣を作っていた/花粉が飛び交う季節になると、マスクがよく売れる/兵士たちは、銃弾が飛び交う戦場で勇敢に戦った/海上でタンカーの衝突事故が起き、取材のヘリコプターが上空を飛び交っている ❷最近、金融不安をあおる妙な噂が飛び交っている/人気俳優の突然の引退に、さまざまな憶測が飛び交った/議場には野次が飛び交い、騒然として議論が進まない/保護者会では、生徒に体罰を加えた監督の退任を求め、怒号が飛び交った/

<814>
不倫報道があった俳優に対する誹謗中傷がネット上を飛び交っている/有名教授による特別講義は、学生の質問が飛び交う活気ある授業になった/両親が国際結婚なので、二か国語が飛び交う環境で育った/市街地に爆弾が投下され、住民たちの悲鳴や泣き声が飛び交った
**とびかかる【飛び掛かる・跳び掛かる】** [とぶ＋掛かる] ❶ⓐ([人]、相手、犯人、敵、獲物)に飛びかかる(=相手を攻撃しようとぶつかって行く) ⓑ([人]、動物)が(上、足元、後ろ、横、正面、背後、物陰)から飛びかかる ❷ⓐ(ハードル、高跳びのバー)を飛びかかる(=飛ぼうとし始める) ⓑ(塀の上、地上、山の斜面)から飛びかかる 
【副⁺】❶(突然、いきなり、ぱっと、やにわに、猛然と、だしぬけに、不意に、一斉に、血相を変えて)飛びかかる
【例文】 ❶喧[けん]嘩[か]相手に飛びかかって胸倉をつかんだ/数人が同時に飛びかかって犯人を組み伏せた/警察犬が、逃げる犯人にほえながら飛びかかって行った/敵に背後から飛びかかられ、地面に突き倒された/虎が獲物に飛びかかろうと茂みの陰で身構えている/剣士は、互いに対[たい]峙[じ]したまま飛びかかる機会をうかがい、じりじりと動いた/不意に物陰から男が飛びかかって来て、押し倒された/奴[やつ]は腕っ節が強いから、全員で一斉に飛びかかれ ❷ハードルを飛びかかった選手は、足を引っかけ、前に倒れた/高跳び選手はバーに向かって飛びかかったが、最後に歩幅が合わず、やり直した/賊は、逃げようと塀の上から飛びかかったところを弓矢で射掛けられた/航空機は地上から飛びかかったものの、エンジンの不調で、結局飛び立てなかった
**とびこえる【飛び越える・跳び越える】** [とぶ＋越える] ❶(頭上、塀、垣根、柵、壁、溝、水たまり、ハードル、バー、階段、中央分離帯、ガードレール、小川、障害物、駒)をとび越える(=物の上を飛んで向こう側に達する) ❷(枠、仕組み、限界、境界線、障壁、違い、時空、歳月、世代、地域、領域)を飛び越える(=境目や障害を越えて先へ進む) ❸(上司、順序、段階、学年、階級、序列、季節)を飛び越える(=順番を飛ばして先へ進む) 
【副⁺】❶(あっさり、軽[かる]々[がる]と、やすやすと、ひょいと、ぴょんと、ひらりと、ぽんと、一気に) ❷❸ (あっさり、大幅に、自由自在に)とび越える
【例文】 ❶泥棒は、塀を飛び越えたところで捕まった/打球は、垣根を飛び越えて外の道まで飛んで行った/イノシシが田畑の柵を跳び越えて作物を荒らしに来る/水たまりを跳び越えるのに失敗して、泥だらけになってしまった/期待の選手は次々とハードルを跳び越え、1着でゴールインした/居眠り運転の車は、ガードレールを飛び越え、谷底へ落ちて行った/茂みを突き抜け、小川を跳び越えて、必死に獲物を追い続けた ❷少年の描く絵は、素人の枠を飛び越え、プロの域に達している/技術革新には、既存の仕組みを飛び越える自由な発想が必要だ/強い意志がなければ、限界を飛び越えられない/オリンピックは、思想や宗教の違いを飛び越えて一つになる機会を与える/発掘により千年前の遺構が時空を飛び越えて、再び姿を現した/質の高い文化は、世代や地域を飛び越えて伝[でん]播[ぱ]する力を持つ ❸直属の上司を飛び越え、直接社長に指示を仰いだ/優秀な学生は、学年を飛び越えて進級できる/能力次第で、序列を飛び越えて昇進できる企業が増えた
**とびこす【飛び越す・跳び越す】** [とぶ＋越す] ❶(→「とびこえる」❶に同じ)をとび越す(=飛んで物の上を越す) ❷(→「とびこえる」❷に同じ)を飛び越す(=境目や障害を

<815>
越して先へ進む) ❸(→「とびこえる」❸に同じ)を飛び越す(=順番を飛ばして先へ進む) 
【副⁺】(→「とびこえる」【副⁺】❶～❸に同じ)とび越す
【例文】 ❶高く上がったファウルボールは、選手の頭上を飛び越し、観客席に入った/魚をくわえた猫は、垣根を跳び越して逃げた/子供でも跳び越せるぐらいの低い柵だ/こんなフェンスでは簡単に飛び越されてしまう/スピード違反の車が中央分離帯を飛び越して、反対車線の車に衝突した/小川を跳び越そうとしたが、失敗して落ちてしまった/ゲームのルールでは、敵は王様の駒を飛び越すことはできない ❷予算の枠を大幅に飛び越しても、この製品を開発する価値がある/小学校の同窓会では、長い歳月を飛び越して子供の頃に返ったようだった/従来のジャンルを飛び越さないと新しい物はできない ❸上司を飛び越して、直接、社長に訴えるのはまずい/営業成績がいいので、係長を飛び越して課長に昇進した/飛び級制度があれば、成績抜群の生徒は学年を飛び越して進級できる/秋を飛び越して、一気に冬がやってきたような寒さだ
【名詞形】 飛び越し
【例文】 「世代飛び越し相続」とは、祖父母が自分の子を飛び越して孫に遺産を相続させることだ/体操の授業で、生徒たちが跳び箱の開脚跳び越しを練習していた
**とびこむ【飛び込む】** [飛ぶ＋込む] ❶(海、川、プール、湯船、火の中、防[ぼう]空[くう]壕[ごう]、木陰、家、部屋、ベッド、店、交番、トイレ、救急外来、ゴール、群れの中、胸元、腕、懐、自殺者が電車)に飛び込む(=勢いよく中に入る) ❷(実社会、[実業・芸能]界、業界、報道の現場、芸術の世界、未開拓の分野、作家の道、新しい[仕事・環境]、[学生・市民]運動、現場、敵陣、事件の渦中)に飛び込む(=進んで関わる) ❸(姿、影、光景、看板、見出し、文字、絵)が(目、視界)に飛び込む(=急に視界に入ってくる) ❹(会話、言葉、笑い声、悲鳴、銃声)が(耳)に飛び込む(=急に聞こえてくる) ❺(メール、ニュース、一報、情報、連絡、仕事)が飛び込む(=突然、入って来る) 
【副⁺】❶～❺ (いきなり、突然、突如、不意に) ❶ (ざぶんと、どぼんと、ぱっと、さっと、頭から) ❷ (一気に、まっしぐらに、果敢に、真っ先に)飛び込む
【例文】 ❶水難救助のため、ダイバーが次々と船から海に飛び込んだ/川に飛び込もうとしたら、ここは遊泳禁止だと言われた/子供たちは、笛を合図に一斉にプールに飛び込んだ/腹を打たないように頭から飛び込め/温泉の湯船に飛び込んだら、湯があふれ出た/照り返しの暑さに耐えかね、道端の木陰に飛び込んだ/雑踏の中で子供を見失い、慌てて交番に飛び込んだ/久しぶりの再会がうれしくて、思わず恋人の胸に飛び込んだ/アイデアを売り込みたければ、思い切って相手の懐に飛び込まないとだめだ/道路工事などの作業中に一般車両が突っ込む事故を「飛び込まれ事故」と言う ❷実社会に飛び込んで経験を積めば、成長できる/ジャーナリストに憧れ、報道の現場に飛び込んだ/勤めの傍ら、小説を書いていたが、意を決して作家の道に飛び込むことにした/自信がないので、新しい仕事には、なかなか飛び込めない/腐敗した政治に怒りを感じ、革新を目指す市民運動に飛び込んだ/新しい環境に飛び込むのは勇気が要る ❸飛行機の窓から富士山の姿が目に飛び込んできて、美しさに息をのんだ/夜間走行中に突然、動物の影が視界に飛び込んできたので、思わずブレーキを踏んだ ❹カフェで隣の席の会話が耳に飛び込んできた/外国暮らしで思わぬ時に母国の言葉が耳に飛び込んでくると、懐かしさが込み上げる ❺

<816>
空港でテロ発生という一報が新聞社に飛び込んできた/うちの観光バスが衝突したという連絡が飛び込み、社内は騒然となった
【名詞形】 飛び込み
【例文】 水泳の高飛び込みで華麗な技を見せた選手が優勝した/テレビで飛び込みの選挙速報が流れた/飛び込みのセールスで業績を上げるのは難しい/飛び込みで事件現場の周辺を取材する/早く帰宅したかったが、飛び込みの仕事でまた遅くなった/電車が遅延している。飛び込み自殺があったらしい/老舗の料亭は、一[いち]見[げん]の飛び込み客は受け付けない/高い飛び込み台に立つと足がすくむ/当院では紹介状なしの飛び込み受診はできません
**とびさがる【飛び下がる】** [飛ぶ＋下がる] ([人]、動物)が(後ろ、後方)に/へ飛び下がる(=瞬時に後方へ下がる) 
【副⁺】(思わず、ぱっと、ぴょんと、さっと、とっさに、慌てて)飛び下がる
【例文】 反撃された強盗は、後方へ飛び下がると、身をひるがえして逃げ去った/藪[やぶ]の中から出て来た蛇にびっくりして、後ろに飛び下がった/飛んで来たボールを避けようとして、とっさに飛び下がった/横道から急に現れた人影に思わず後ろに飛び下がった/ボクサーは、相手のパンチを斜め後ろに飛び下がって避けた/乗り込もうとしたエレベーターの扉が閉じかけたので、慌てて飛び下がった/目の前の人物が王様と知り、皆、飛び下がってお辞儀をした
**とびさる【飛び去る】** [飛ぶ＋去る] ❶ⓐ(鳥、雛[ひな]、群れ、雲、飛行機、ヘリコプター、打球、風船)が飛び去る(=飛んでどこかへ行ってしまう) ⓑ(北、南方、水平線の方、空の彼[か]方[なた]、はるか遠く)へ飛び去る ⓒ(頭上、真上、木々の間[あいだ]、上空、宇宙空間)を飛び去る ❷ (歳月、時間、風景)が飛び去る(=瞬く間に過ぎる) ❸(思い、幸せ、チャンス)が飛び去る(=なくなってしまう)
【副⁺】❶(次々、ぱっと、さっと、見る見るうちに)飛び去る
【例文】 ❶白鳥が北の空へ飛び去ると、春の到来を感じる/ツバメは、冬が来る前に南方へ飛び去った/公園の鳩は、人が近づいても飛び去らず、じっとしている/トキの雛が、次々と巣から飛び去って行った/渡り鳥の群れが南へと飛び去って行った/上空は風が強いのか、雲がどんどん飛び去って行く/飛行機が轟[ごう]音[おん]を響かせて頭上を飛び去って行った/救助に向かうヘリコプターが次々と基地から飛び去って行った/宇宙船が太陽系外へ飛び去ろうとしている/レーシングカーは、猛スピードで飛び去るように目の前を通り抜けた/打球が弧を描いて場外へ飛び去って行く/皆が一斉に放った風船が、空の彼方へゆっくり飛び去って行った ❷年を取ると、時間が飛び去るように過ぎて行く/新幹線から見る車窓の風景は、すごい勢いで飛び去って行く ❸我が子と遊んでいると、仕事上の嫌な思いもどこかへ飛び去ってしまう/幸せの青い鳥は、つかんだと思った瞬間、私の手から飛び去ってしまった
**とびだす【飛び出す・跳び出す】** [とぶ＋出す] ❶ⓐ(家、玄関、部屋、ベッド、風呂、学校、教室、寮、宿舎、会社、組織、故郷、コミュニティー、集団、太陽系、車、機体、檻[おり]、草むら、巣、口、手元、懐、スクリーン、絵本)を/から飛び出す(=勢いよく中から外に出る。居場所から出てどこかへ行ってしまう) ⓑ(外[そと]、雨の中、街頭、海外、大舞台)

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に/へ飛び出す ⓒ([人]、子供、選手、猫、カエル、鳩、自転車、車、ボール、弾丸、質問、発言、意見、本音、言葉、話、批判、ジョーク、訛[なま]り、外国語、専門用語、名前、絵、画面)が飛び出す ❷ (中身、詰め物、綿[わた]、水、汁、針の先、釘[くぎ]、金具、ディスク、眼球、骨、心臓、内臓、電子)が飛び出す(=本来、中にあるものが外に出る) ❸ (ヘリコプター、飛行機、蝶)が飛び出す(=飛び始める) 
【副⁺】❶ (ポンポン、いきなり、ぴょんと、勢いよく、急に、一斉に、続け様に)飛び出す
【例文】 ❶娘を強く叱ったら、家を飛び出したきり、帰って来ない/地震で激しく揺れたので、慌てて玄関から飛び出して、外の様子を見た/終了ベルが鳴ると、生徒たちが教室から飛び出し、校庭へ駆けて行った/規則の厳しい寮を飛び出して、アパート暮らしを始めた/サラリーマン生活に嫌気がさし、会社を飛び出して、農業をやろうと決めた/古いしがらみを捨てて、故郷を飛び出せたらいいのだが、そうもいかない/マラソン後半で、期待の新人が先頭集団から一気に飛び出し、優勝した/太陽系を飛び出し、宇宙空間を航行している人工衛星がある/草むらから飛び出してきたカエルを危うく踏みそうになった/手品師の手元から次々に鳩が飛び出して、拍手喝采となった/本を開くと、中から人や建物が飛び出す絵本が評判だ/この通りは路地から子供が飛び出して来るので、運転に注意している/道路に飛び出そうとする息子を慌てて止めた/車がスリップしたが、どうにか道路を飛び出さずにすんだ/雨宿りをしていたが、やみそうもないので、雨の中に飛び出して家まで走った/選挙戦が始まると、立候補者が一斉に街頭に飛び出して行った/研究者として今の待遇に不満な人は、海外に飛び出して行ってしまう/新記録続出の新人選手は、世界の大舞台に飛び出し、活躍するだろう/3Dの映画では、車がこちらに飛び出して来るように見える/案の検討を始めると、さまざまな意見が飛び出してきて、収拾がつかなくなった/妻と喧[けん]嘩[か]をすると、きつい言葉が口から飛び出し、事態が一層険悪になる/固いテーマの講演だったが、時々ジョークが飛び出し、楽しいものになった/科学者の話は、専門用語が次々と飛び出すので、分かりにくい ❷熊のぬいぐるみは古くなり、中の綿が飛び出している/ホースを繋[つな]ぎ、消火栓を開けると勢いよく水が飛び出し、消火活動が始まった/小[しょう]籠[ろん]包[ぼう]を口に入れたら、熱い汁が飛び出した/目が飛び出した金魚は「出[で]目[め]金[きん]」という/トラックが急に眼前に現れ、心臓が飛び出しそうになった/X線を金属に当てると、金属から電子が飛び出す ❸指令が出ると、待機していたヘリコプターが1機ずつ飛び出した/そよ風が吹き、蝶が花々の周りを飛び出す季節となった
【名詞形】 飛び出し 飛び出しをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 児童の飛び出しに注意すること/危険だから、通りへの飛び出しをしてはいけない/飛び出し防止の対策を練る/裏通りは飛び出し事故が多い/飛び出し注意の看板を立てる/飛び出しナイフを護身用にと持ち歩く
**とびたつ【飛び立つ】** [飛ぶ＋立つ] ⓐ (鳥、野鳥、白鳥、渡り鳥、鶴、アホウドリ、蜂、飛行機、旅客機、戦闘機、最終便、宇宙飛行士、子、思い)が飛び立つ(=飛んで目的地へ向かう) ⓑ(巣、湖、親の元、繁殖地、地上、空港、基地、滑走路、空母)を/から飛び立つ ⓒ(大空、北方、遠く、海外、世界、宇宙、社会、任地、新天地)に/へ飛び立つ 
【副⁺】(すぐ、次々、ぱっと、バタバタと、ふわっと、悠々と、高く、力強く、勢いよく、慌

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ただしく、一気に、一斉に、無事に)飛び立つ
【例文】 銃声が響き、鳥の群れが一斉に湖から飛び立った/若鳥は巣立ちの時期を迎え、力強く大空に飛び立って行った/傷ついた野鳥は順調に回復し、飛び立つ日も近い/白鳥がまさに飛び立つ瞬間をカメラに収めた/次々と飛び立った鶴の群れは、気流に乗って高く舞い上がった/アホウドリは、長い助走をしないとすぐには飛び立てない/蜂の群れが古巣を離れ、新天地を目指して飛び立って行った/留学する娘の乗った飛行機が飛び立つのを涙ながらに見送った/見送りに駆けつけたが、既にハッチが閉まり、旅客機は飛び立つところだった/基地を飛び立った戦闘機が、エンジントラブルで戻って来た/宇宙飛行士たちは訓練を終え、ついに宇宙へ飛び立った/自立した子が親の元から飛び立って行くのはうれしいが、寂しさもある/今年も卒業生たちが新たな世界へ飛び立とうとしている/待っていた手紙がやっと届き、飛び立つような思いで封を切った/初孫が生まれたと聞き、飛び立つ思いで病院へ駆けつけた/荷作りも済んだし、後は任地に向けて飛び立つだけだ
**とびちがう【飛び違う】** [飛ぶ＋違う] ❶(鳥、ツバメ、トキ、蛍、水の玉、[掛け・叫び・笑い]声)が飛び違う(=交差したりしながら飛ぶ) ❷(剣客、相手)と飛び違う(=ぶつかりそうな勢いで互いが身をかわす) ❸(意見、要求、身の上、価格)が飛び違う(=かけ離れる。大きく隔たる) 
【副⁺】❶ (すいすい、バタバタ、騒がしく、四方に) ❷ (ぱっと、激しく) ❸ (かなり、ひどく、大きく、著しく、あまりにも)飛び違う
【例文】 ❶5月になると、ツバメが軒下を忙しく飛び違い始める/白いトキが青空を飛び違う様子は実に美しい/蛍が飛び違う里山の風景が失われてきている/真夏の日差しを浴びて、噴水の水が玉のように飛び違っている/市[し]場[じょう]の中は、大勢のかけ声が飛び違っている ❷剣の達人は、飛び違いざま相手を斬り倒した/氏[うじ]子[こ]たちが、かけ声とともに飛び違いながら神に奉納する剣舞を舞った ❸労使交渉で双方の要求が飛び違っているので、妥結にはほど遠い/こんなに身の上が飛び違っていては、昔なら結婚など考えられない
**とびちる【飛び散る】** [飛ぶ＋散る] ⓐ(液体、水、しぶき、汁、油、汗、血、唾、飛[ひ]沫[まつ]、粉、粉[ふん]塵[じん]、粒子、火花、毛、破片、ガラス、細菌、ウイルス、中身)が飛び散る(=あちこちに飛んで広がる) ⓑ(一面、広範囲、四方八方、周囲、あちこち、路上、宇宙)に飛び散る 
【副⁺】 (ぱっと、勢いよく、広く、盛大に、粉々に、ばらばらに、大量に、放射状に、所構わず)飛び散る
【例文】 宇宙船の中では、液体はこぼれても飛び散らない/天ぷらを揚げていたら、油が飛び散って手に火傷[やけど]をしてしまった/リング上で、選手がぶつかり合う度に汗が飛び散った/映画の撃ち合いのシーンでは、血が派手に飛び散る/勢いよく缶ビールの蓋を開けたら、泡が四方に飛び散ってしまった/解体作業では、粉[ふん]塵[じん]が飛び散るので、ゴーグルとマスクを着用する/皿にアルミホイルをかけて電子レンジで温めると、火花が飛び散る/工場の爆発で、遠くまで破片が飛び散っていた/割れても飛び散らない強化ガラスは、防災対策に有効だ/交通事故があったらしく、路上には血やガラス片が飛び散っていた/患者が去った後も、空中に飛び散った結核菌がとどまって、感染源になるという/くしゃみで飛び散ったウイルスを吸い込むと、インフルエンザにかかる/固い瓶の蓋を力任せに開けたら、中身が飛び散ってしまった/重力は物が宇宙に飛び散るのを防いでいる
**とびつく【飛び付く・跳び付く】** [とぶ＋付く] ❶(飼い主、子供、母、背中、枝、塀、雨[あま]

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樋[どい]、ボール、ひも、餌、救援物資、電話)にとびつく(=ぱっととんで対象をつかむ) ❷(流行、新[製品・商品]、噂[うわさ]、話、儲[もう]け話、話題、情報、結論、ゴシップ、好条件の勧誘、目先の[金[かね]・利益]、安さ、技術、健康法、チャンス、ネタ、宣伝文句)に飛びつく(=興味から、すぐに手を出す) 
【副⁺】❶(ぴょんと、ぱっと、ひょいと、勢いよく、喜んで、興奮して、じゃれて) ❷(すぐ、軽率に、安易に、むやみに、見境なく、一も二もなく、懲りずに、疑いもせず、これ幸いと)とびつく
【例文】 ❶犬に跳びつかれた子供は、バランスを崩して尻もちをついた/交番で保護されていた迷子は、母親が迎えに来ると、泣きながら飛びついた/火事の炎が背後に迫ったので、2階の窓から隣家の雨樋に飛びついて逃れた/ショーのイルカは、うまくボールに跳びついて観客を喜ばせる/息子は、子猫が跳びつくのが面白いと言って、一生懸命ひもでじゃらしている/難民たちは、救援物資が届くと飛びつかんばかりの勢いで取り囲んだ/内定の連絡を待っていた息子は、着信音が鳴ると電話に飛びついた ❷新し物好きの娘は、流行の品[しな]と見れば飛びついて買う/国産の高性能マスクには、発売と同時に消費者が飛びつき、すぐに完売となった/娯楽センターが出来るという噂に飛びつき、周辺の土地を買った人は大損をした/あいつは嘘[うそ]つきだから、誰も彼の話には飛びつかない/彼は、芸能記者が飛びつきそうなゴシップをいくつも知っている/高い利率の投資に誘われ、深く考えないで飛びついた/儲かりそうな話でも、目先の利益には飛びつかないほうがいい/「飲むだけで楽に痩せる」という薬の宣伝文句に飛びつく人が多い
**とびでる【飛び出る・跳び出る】** [とぶ＋出る] ❶ⓐ(家、玄関、部屋、ベッド、布団、風呂、教室、宿舎、アパート、病室、会社、組織、店、故郷、母国、車、機体、草むら、巣、穴、物陰、口、手元、画面、絵本、枠、弁当箱)を/から飛び出る(=勢いよく中から外に出る。居場所から出てどこかへ行ってしまう) ⓑ(外[そと]、雨の中、街頭、海外)に/へ飛び出る ⓒ([人]、子供、犬、猫、カエル、自転車、車、弾丸、質問、意見、案、本音、言葉、母語、方言、話、疑惑、批判、不満、外国語、絵)が飛び出る ❷(中身、詰め物、綿[わた]、水、汁、針の先、釘[くぎ]、線、金具、ディスク、眼球、目の玉、頬骨、骨、心臓、内臓、文字、おかず)が飛び出る(=本来、中にあるものが外に出る。*突き出る) 
【副⁺】❶(→「とびだす」【副⁺】❶に同じ)飛び出る
【例文】 ❶親と喧[けん]嘩[か]をして家を飛び出たものの、行くあてはなかった/認知症の祖父が時折、寝巻きのまま外に飛び出ようとする/同僚が会社を飛び出たきり、アパートにも実家にも戻っていないという/穴から飛び出るモグラの頭を叩[たた]くゲームは、単純だが面白い/冬眠していたカエルが物陰からぴょんと飛び出てきた/この鳥は、まるで画面から飛び出るような勢いで描かれている/警官が拳銃を点検中に、はずみで弾が飛び出る事故があった/仕事帰りに一杯やっているうちに、つい本音が飛び出てしまった ❷中身が飛び出ないように注意してパックを開ける/釘が飛び出ていたのに気づかず、踏み抜いてしまった/鞄[かばん]の金具が飛び出ていて、セーターが引っ掛かった/ボタンを押すと、パソコンの脇からディスクトレイが飛び出る仕組みになっている/新車の展示会に行ったら、目の玉が飛び出る(=びっくりする)ような高価な車ばかりだった/犯人は、頬骨が飛び出て目つきの鋭い男だった/交通事故に遭い、腕の骨が飛び出る大[おお]怪[け]我[が]をした/森の中の道路では、時折、車にひかれて内臓が飛び出た野生動物を見かける/印刷すると、なぜか罫[けい]線[せん]の枠から

<820>
文字が飛び出てしまう/弁当箱から飛び出るほどのおかずを詰めて、息子に持たせる
**とびぬける【飛び抜ける】** [飛ぶ＋抜ける] ❶(輪、軒下、[林・花畑]の中、雲間、頭の上)を飛び抜ける(=何かの中を飛んで抜ける) ❷ⓐ(学生、成績、業績、技術、才能、人[にん]気[き]、レベル、数量、記録、[美し・優秀・うま]さ)が飛び抜けている(=他よりずっと優れている) ⓑ飛び抜けて(うまい、大きい、美しい、優秀だ、優れている) 
【副⁺】❶(すうっと、ひょいと、難なく、一気に、見事に、弾丸のように) ❷(とりわけ、ぐっと、特に、はるかに、誰よりも)飛び抜ける
【補足】] ❷ⓐは、文末では「飛び抜けている」、あるいは「飛び抜けた＋名詞」の形で使う。❷ⓑは
副詞的用法
【例文】 ❶サーカスでは、犬が火のついた輪を飛び抜けるショーが人気だ/イルカが見事に空中の高い輪を飛び抜けると、観衆から歓声が上がった/ツバメが軒下を飛び抜けて行く爽やかな季節となった/蝶が花畑の中をひらひらと飛び抜けて行く/轟[ごう]音[おん]を響かせ、ジェット機が雲間を飛び抜けて行った ❷ノーベル賞の受賞者数は、アメリカが各分野で飛び抜けている/明治維新の頃は各界に飛び抜けた逸材がそろっていて、日本の発展に寄与した/彼の業績は、優秀な研究者の中でも飛び抜けていた/小さな町工場だが、精密加工にかけては世界でも飛び抜けた技術を持っている/新発売の車はデザインが斬新で、飛び抜けて若者に人気がある/飛び抜けて歌のうまい歌手が、オペラの主役に抜[ばっ]擢[てき]された/入学時は皆背丈が同じだったのに、卒業時には彼だけ飛び抜けて高くなっていた/あの社員は飛び抜けて優秀とは言えないが、真面目さには定評がある/飛び抜けて優れた成績の学生が、真っ先に採用された/新人選手は初めての出場にもかかわらず、飛び抜けた記録を出して優勝した
**とびのく【飛び退く・跳び退く】** [とぶ＋退[の]く] (後ろ、背後、左、右、横、脇、物陰)に/へ飛びのく(=素早くその位置から離れる) 
【副⁺】(思い切り、すかさず、すぐさま、さっと、ぱっと、ひらりと、ひょいと、思わず、勢いよく、素早く、反射的に、とっさに、即座に、慌てて)飛びのく
【例文】 車が歩道に突っ込んで来たが、反射的に飛びのかなければひかれていた/上から鉄骨が落ちて来そうになったので、とっさに脇へ飛びのこうとした/敵の銃撃を避けて物陰に飛びのいたが、気づくと腕を負傷していた/台所の魚を取った猫を捕まえようとしたら、ぱっと飛びのいて逃げて行った/喧[けん]嘩[か]相手は、こちらの攻撃をかわすためひらりと飛びのいた/草刈りをしていたら、蛇が出て来たので、思わず飛びのいた/刃物を持った男に襲いかかられたが、素早く飛びのいて逃れた/勢いよく走って来る子を避けようと、慌てて飛びのいたら、足をくじいてしまった/車道を走る車の水しぶきは、飛びのく間[ま]を与えない
**とびのる【飛び乗る・跳び乗る】** [とぶ＋乗る] (電車、列車、エレベーター、車、バス、タクシー、トラック、荷台、バイク、自転車、馬、船、ボート、飛行機、舞台、ベッド、ソファ、手すり、背中、肩、膝)に飛び乗る(=勢いよく乗り物などに乗る) 
【副⁺】(何とか、さっと、ぱっと、ひらりと、すぐに、勢いよく、素早く、身軽に、発車間際に)飛び乗る
【例文】 扉が閉まりかけた電車に飛び乗ったら、鞄[かばん]が扉にはさまってしまった/アクション映画では、走っている列車に飛び乗るシーンがよくある/駅までタクシーを飛ばし、何

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とか新幹線に飛び乗れた/「母、危篤」の知らせを受け、タクシーに飛び乗り、駅に向かった/ヒッチハイクの若者は、止まってくれたトラックの荷台に喜んで飛び乗った/犯人は警察に追われ、路上のバイクに飛び乗って逃げた/逃げる泥棒を捕まえようと、自転車に飛び乗り、追いかけた/ヒーローは馬にひらりと飛び乗り、走り去った/傾いた客船から乗客が次々と救命ボートに飛び乗った/ライブの後、若いファンが舞台に飛び乗り、歌手に握手を求めた/チワワがベッドに飛び乗ろうとして失敗した/兄弟でソファに飛び乗って遊ぶので、やめさせた/怪[け]我[が]をした男の子は、ベランダの手すりに飛び乗って遊んでいて、転落したらしい/子猿は親の背に飛び乗り、しがみついたまま親猿と一緒に移動する/インコは、皆の肩に次々飛び乗って愛嬌を振りまいた/食事中は、いつも猫が膝に飛び乗って来て、餌をねだる
【名詞形】 飛び乗り 【動】飛び乗り(を)する
【例文】 路面電車に飛び乗りする光景を昔はよく見かけたものだ/「危ないので、バスの飛び乗りはしないでください」
**とびはなれる【飛び離れる】** [飛ぶ＋離れる] ❶(→「とびのく」に同じ)に飛び離れる(=素早くその場所から離れる) ❷(土地、地域、島)が(居住地、地方、本土)から飛び離れている(=他から遠く離れている) ❸(成績、実力、技量、発想、数値、量)が飛び離れている(=他と大きな差がある) 
【副⁺】❶ (→「とびのく」【副⁺】に同じ) ❷❸ (大きく、遠く、著しく、極端に、はるかに) ❸ (ずば抜けて)飛び離れる
【補足】 ❷❸は、「飛び離れている」、あるいは「飛び離れた＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶地震の揺れで家具が倒れかけたので、避[よ]けようとして後ろに飛び離れた/人が近づくと、野良猫はさっと飛び離れて、走り去った/突然、地下の水道管から水が噴き出て来たので、慌てて飛び離れた ❷居住地から飛び離れた所に土地を所有していると、管理に苦労する/東北地方からは飛び離れているが、中国地方には東北弁によく似た方言があるという/本土から飛び離れた孤島に珍しい植物が群生している ❸彼は、皆より成績が飛び離れて良い/チームの中で飛び離れた実力のある選手だが、運悪く怪[け]我[が]で大会に出られない/天才の発想は、凡人とは飛び離れている/データの中に飛び離れた数値があると、平均値に影響する/例年に比べて、今年の花粉飛散量は、飛び離れて多い
**とびはねる【飛び跳ねる・跳び跳ねる】** [とぶ＋跳ねる] ❶(子供、イルカ、魚、子馬、ウサギ、バッタ、球、髪の毛、心臓)が飛び跳ねる(=飛んだり跳ねたりする。または、そのような様子になる) ❷(油、たれ、水しぶき)が飛び跳ねる(=液体が跳ねて遠くまで飛ぶ) 
【副⁺】❶ (思い切り、ぴちぴち、ぴょんぴょん、ぱっと、勢いよく、高く、大きく、元気に、軽やかに、活発に、四方八方に、嬉[き]々[き]として) きき ❷ (ピチャッと、バシャッと)飛び跳ねる
【例文】 ❶アパートの上の階の家には子供がいて、走ったり飛び跳ねたりするので、音が響く/幼稚園の遠足当日は、娘が喜んで家中を飛び跳ねていた/息子は、トランポリンで飛び跳ねるのが気に入って、なかなかやめようとしない/イルカの大群が海面を一斉に飛び跳ねる光景は壮観だ/水面から飛び跳ねた魚の鱗[うろこ]が光を受けてきらりと光った/子馬が飛び跳ねながら、母馬の後を追いかけている/飛び跳ねて逃げるウサギを追いかけたが、速くて捕まえられない/バッタは人の気配を感じると、ぴょんぴょん飛び跳ね、茂み

<822>
に隠れた/卓球の試合で、カーブのかかった球を受けたら、変な方向へ飛び跳ねて行ってしまった/体操の試合で満点が出ると、選手は満面の笑みで飛び跳ね、喜びを表した/大勢の前で話す時は、まるで心臓が飛び跳ねるように、どきどきする ❷天ぷらを揚げる時、油が飛び跳ねて、手に火傷[やけど]をした/卓上で焼肉をしたら、たれが飛び跳ねて、テーブルが汚れてしまった/プールに飛び込んだ拍子に、水しぶきが飛び跳ねて、プール脇の人にかかった
**とびまわる【飛び回る・跳び回る】** [とぶ＋回る] ❶ⓐ(蛍、蜂、ハエ、蛾[が]、カラス、ヘリコプター、電子、素粒子)が飛び回る(=空中をあちこち飛んで回る) ⓑ(空間、上空、頭上、川[かわ]面[も]、暗闇、花畑、[誘蛾灯・原子]の周り、部屋の中、生ごみの上)を飛び回る ❷ⓐ (子供、生徒、アイドル、犬、ウサギ)が跳び回る(=あちこち跳んで回る) ⓑ(食堂の中、教室、ステージ、水辺、野原)を跳び回る ❸ⓐ(知事、社長、経営者、営業マン、スター、大統領)が飛び回る(=休む暇もなくあちこちへ行く) ⓑ(全国、各地、世界中)を飛び回る 
【副⁺】❶ (ブンブン、あちこち、忙しく、活発に、自由に、自在に、盛んに、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に) ❷ (ぴょんぴょん、元気よく、活発に、盛んに、喜んで、大喜びで) ❸ (忙しく、休む間もなく、席の暖まる暇[いとま]もなく)飛び回る
【例文】 ❶蛍が川面を優雅に飛び回る爽やかな季節となった/蜂が蜜を集めながら、花畑の上を飛び回っている/いくら追い払っても、ハエが頭上をブンブン飛び回って、うるさい/日が暮れて、蛾が誘蛾灯の周りを次々と飛び回り始めた/カラスが生ごみの上を飛び回って、餌がないか、狙っている/何か事件があったらしく、朝からヘリコプターが上空を飛び回っている/電子が原子の周りを飛び回っている/宇宙が誕生した直後は、全ての素粒子は、光速で自由に飛び回っていたらしい ❷はしゃいで水辺を跳び回っている息子をビデオカメラに収めた/教師の制止も聞かず、教室の中を跳び回る生徒がいて、授業ができない/人気アイドルグループは、ステージを所狭しと跳び回って、ライブを盛り上げた/野原で犬を放したら、興奮して跳び回っていた ❸知事自ら全国を精力的に飛び回り、特産品を売り込んでいる/社長は、席が暖まる暇もなく、各地を飛び回って営業中だ/多くの経営者が長引く不況で資金繰りに行き詰まり、金策に飛び回っている/ハリウッドスターは、世界中を飛び回って撮影をこなす/元大統領は、引退後も特使として世界中を飛び回り、紛争解決に努めた
**とまりあるく【泊まり歩く】** [泊まる＋歩く] ([親類・友達]の家、知人宅、友人の下宿、ホテル、旅館、温泉宿、モーテル、ユースホステル、インターネットカフェ、宿坊、各地、全国)を泊まり歩く(=次々違う所に泊まって日を過ごす) 
【副⁺】(次々、転々と、あちこち、次から次へと)泊まり歩く
【例文】 友人は、事情があって親類の家を泊まり歩いているらしい/家出した娘は、友達の家を転々と泊まり歩いて、帰って来なかった/留学中に知り合った人の家を泊まり歩けば、現地の滞在費が節約できる/大学時代、親と衝突し、友人の下宿を泊まり歩いたことがあった/出張が多く、1年のほとんどは、ホテルを泊まり歩いて過ごしている/私の夢は、退職後に日本全国の温泉宿を泊まり歩くことだ/犯人は、インターネットカフェを泊まり歩いて逃走中だ/流浪の俳人は各地を泊まり歩き、時には野宿もしたという
**とまりあわす・とまりあわせる【泊まり合わす・泊まり合わせる】** [泊まる＋合わす・合

<823>
わせる] (ユースホステル、ホテル、旅館、温泉宿、[宿泊・旅行・出張]先)で([人]、有名人、同級生、知り合い、昔の恋人)と泊まり合わせる(=偶然同じ場所に泊まる) 
【副⁺】(偶然、たまたま、思いがけず)泊まり合わせる
【例文】 ユースホステルで偶然泊まり合わせた人たちと仲良くなり、そのまま一緒に旅行を続けた/有名人と同じホテルに泊まり合わせたらしく、報道陣が詰めかけていた/泊まり合わせた旅館が火事になったことがきっかけで、今の夫と知り合った/まさか、有名歌手と同じ温泉宿に泊まり合わせるとは思いもしなかった/新婚旅行先で、思いがけず昔の恋人と泊まり合わせてしまい、いささか慌てた/出張先でたまたま中学校の同級生と泊まり合わせたが、お互いすぐには分からなかった
**とまりこむ【泊まり込む】** [泊まる＋込む] (職場、会社、事務所、工場、研究室、学校、病院、避難所、ホテル、旅館、寮、友人の部屋、山小屋、農家、店内、活動拠点、現場、現地、家の近く、地元、実家)に泊まり込む(=何かの事情で自宅に帰らず、よそに泊まる) 
【副⁺】(しばらく、ずっと、ずるずる、長期間、連日、毎日、毎晩、一晩、何日も、交替で)泊まり込む
【例文】 書類の提出期限が迫り、仕方なく職場に泊まり込み、徹夜で作成した/震災で家に帰れなかった社員は、会社に泊まり込んだ/ストライキのため、労働者たちが工場にピケを張り、泊まり込んだこともあった/実験中はずっと研究室に泊まり込み、自宅には帰らない/母の容態が悪くなり、姉と交替で病院に泊まり込むことになった/老舗旅館には、有名な小説家が泊まり込んで執筆したという/カメラマンは、日の出の写真を撮るため、山頂近くの山小屋に泊まり込んでいる/農家に泊まり込んで農作業の実習をした/開店前日は、関係者全員が店内に泊まり込んで準備をした/強硬な反対派は、活動拠点に泊まり込んで抗議を続ける模様だ/救助隊は、現地に泊まり込んで救出活動を続けた/編集担当者は、作家の家の近くに泊まり込み、原稿の催促に通った/記者は、渦中の政治家の地元に泊まり込み、特ダネ情報を集めた
【名詞形】 泊まり込み 泊まり込みをする
【例文】 病院に泊まり込みで母の看病をしている/台風上陸に備え、県庁職員が泊まり込みで待機している/災害地では、復興支援の団体が泊まり込みで活動している/スクープ記事のためなら、泊まり込みの取材もいとわない/連続放火を防ぐため、地元の消防団が泊まり込みをして警戒中だ
**とめおく【留め置く・止め置く】** [とめる＋置く] ❶(警察署に酔っ払い、留置場に容疑者、学校に児童、現場に身柄、アジトに人質、空港に旅行者、病院に患者、自宅に人員)を留め置く(=人を帰さないでその場に残す) ❷(郵便局に郵便物、地域内に危険物、倉庫に製品、保管場所に[自転車・忘れ物]、駅に手荷物、原級に学年)を留め置く(=その場所から動かさないでおく) ❸(工事、申請、辞表)を留め置く(=進めないままにしておく) ❹([ブログ・日記]に思い、記憶の片隅に事実、心に考え)を留め置く(=忘れないように記録しておく) 
【副⁺】❶～❸(しばらく、そのまま、一旦、一晩、一定期間)留め置く
【例文】 ❶泥酔して道で寝てしまい、一晩警察署に留め置かれた/証拠不十分で、容疑者を留置場に留め置くことができなかった/誘拐事件発生の報を受け、保護者が迎えに来るまで児童を学校に留め置くことになった/過激派組織が旅行者を人質としてアジトに留

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め置き、身代金を要求した/海外旅行の際、なぜか空港の税関で引っかかり、1日留め置かれた/原因不明の高熱を出した患者をしばらく病院に留め置き、精密検査を行う ❷海外出張中は、郵便局に郵便物を留め置いてもらうようにしている/不発弾など危険物が地域内に留め置かれることに対して、地元住民が抗議している/土砂崩れで道路が不通となり、製品が出荷できぬまま、倉庫に留め置かれている/駅前から撤去され、保管場所に留め置かれた自転車を受け取りに行った/駅に遺失物として留め置かれていた傘の中に、自分のは見つからなかった/取得単位が不足している場合、学年は原級に留め置かれることになる ❸事故の原因が明らかになるまで、工事が留め置かれている/書類に不備があるとのことで、特許の申請は留め置かれたままだ/編集長の一存で、部下の辞表は留め置かれたという ❹さまざまな思いをブログに留め置きたい/日記は、記憶を留め置く手段の一つだ
【名詞形】 留め置き 【動】留め置き(に)する/になる
【例文】 夜間、警官に職務質問され、うまく拒否できずに警察で留め置きを食らった/新型コロナウイルスに感染している疑いがあるため、クルーズ船の乗客は船内に留め置きされている/長期の旅行中は、全ての郵便物を局に留め置きにするつもりだ/この学生は、成績不良で進級不可能のため、原級留め置きになる/不在時に配達商品を自宅前に置いておく留め置きサービスが広がってきている
**どやしつける【どやし付ける】** [どやす＋付ける] ❶(体、背中、頭、尻、見習い、弟子、選手、後輩、弟、子供)をどやしつける(=脅かすつもりで強く押したりぶったりする) ❷(部下、社員、見習い、弟子、選手、後輩、弟、子供)をどやしつける(=脅かすように怒鳴る) 
【副⁺】❶ (思い切り、ひどく) ❷ (散々、激しく、頭ごなしに、かんかんになって、ものすごい剣幕で、頭から、いやというほど)どやしつける
【例文】 ❶昔の修業は厳しく、弟子が失敗すると師匠に体をどやしつけられたそうだ/婚約したばかりの彼は、のろけ話をして仲間から背中をどやしつけられたが、幸せそうだった/いじめを受けていた少年は、仲間に足で頭をどやしつけられていたという/怒った父親は、いたずらをした息子の尻をどやしつけた ❷課長は部下が弱音を吐くと、どやしつけるような声で激励した/最近入った見習いは、どやしつけてでも、仕事をさせないと、すぐ怠けようとする/負けた試合の後、監督が選手たちをどやしつける声が控室に響き渡った/後輩をどやしつければ、いい結果が得られるというものではない/深夜にこっそり寮に帰ったが、寮長に知られてしまい、どやしつけられた/父親に頭ごなしにどやしつけられると、素直に話を聞く気にはなれない
**どよめきわたる【どよめき渡る】** [どよめく＋渡る] ⓐ(声、歓声、雷鳴、砲声、音)がどよめき渡る(=騒がしい声や音が辺りに広がる) ⓑ(広場、市街地、社内、場内、スタジアム、虚空、辺り、一帯、遠く)にどよめき渡る 
【副⁺】(ひとしきり、[怒[ど]濤[とう]・海鳴り]のように)どよめき渡る
【例文】 記者会見の場で、突然、社長から辞意が表明され、驚きの声がどよめき渡った/人々が集まった広場に、戦勝を祝う万歳の声がどよめき渡った/予想外の人事発表に、社内では、ひとしきり驚きの声がどよめき渡っていた/劇的な逆転勝ちで、スタジアムには観客の歓声がいつまでもどよめき渡っていた/今日は朝から雷鳴がどよめき渡り、雨もひ

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どくて、宿に足止めされてしまった/市街地にまでどよめき渡る砲声に、子供たちは震え上がった/テロ集団が劇場に押し入って、爆弾を仕掛けたと告げると、場内はどよめき渡り、客はパニックに陥った
**とらえそこなう・とらえそこねる【捉え損なう・捉え損ねる】** [捉える＋損なう・損ねる] (真意、意図、本質、核心、問題点、ポイント、趣旨、兆候、真実、実態、現実、歴史、概念、ニュアンス、変化、機会、時機)を捉え損なう(=きちんと物事を捉えられない) 
【副⁺】(うっかり、残念ながら、[すんで・もう少し]のところで)捉え損なう
【例文】 商談相手の真意を捉え損なって、契約交渉がまとまらなかった/適当に相手の話を聞き流していたので、意図を捉え損なってしまった/事件を多面的に見ないと、問題の核心を捉え損なうことになる/新しい法律の趣旨を捉え損なうことがないように、国民に周知することが大切だ/癌[がん]の最初の兆候を捉え損なうと、場合によってはそのまま放置されかねない/辞書の説明に頼り過ぎると、言葉のニュアンスを捉え損なう恐れがある/薬を投与する適切な時機を捉え損なうと、効果が期待できないこともある
**とらえそこなう・とらえそこねる【捕らえ損なう・捕らえ損ねる】** [捕らえる＋損なう・損ねる] ([万引き・逃走]犯、犯人、痴漢、敵、魚、虫、蝶、獲物、ボール、球、[密輸・密漁]船)を捕らえ損なう(=捕獲することに失敗する) 
【副⁺】(→「捉え損なう」【副⁺】に同じ)捕らえ損なう
【例文】 万引き犯を追いかけたが、もう少しのところで捕らえ損なった/逃げる男の腕をつかもうと手を伸ばしたが、捕らえ損なった/犯人がすぐ近くにいたというのに捕らえ損なうとは、警察も頼りにならない/先日、捕らえ損ねた痴漢を駅で見つけ、駅員に突き出した/川の岩陰で見つけた大きな魚を捕らえ損ねて、悔しくてたまらない/幼鳥はまだ慣れないらしく、虫を何度も捕らえ損なっていた/庭にやって来る珍しい蝶を捕まえたいが、いつも捕らえ損なっている/転がるボールを捕らえ損ねて、敵に点を与えてしまった/飛んで来た球を捕らえ損ねて、グローブから弾[はじ]いてしまった
**とらえなおす【捉え直す】** [捉える＋直す] (関係、問題、物事、事実、現状、現代、人生、一生、教育、社会、自然環境、伝統文化、歴史、政治、経済、民主主義、世界、自分、社会通念、構造、意味、対象)を捉え直す(=今までの見方とは違う見方で捉える) (再び、改めて、大きく、幅広く、柔軟に、新たに、[客観・意識]的に、もう一度、[正面・根[こん]本[ぽん]・別の角度]から)捉え直す
【例文】 学習を通して、社会と自分の関係を捉え直すことができる/社会の諸問題を自分の問題として捉え直せば、その本質が分かるはずだ/より良き未来のために、現代を新たな視点で捉え直したい/苦悩の日々を送っていたが、恩師との出会いで人生を肯定的に捉え直すことができた/歴史に翻弄された悲劇の王女の一生を女性学の視点で捉え直してみた/今こそ、教育のあるべき姿を原点に戻って捉え直す時期なのではないか/地域の自然環境や伝統文化を教育資源と捉え直せば、地域の活性化に繋[つな]げられる/学校で習う世界史とは違う角度から歴史を捉え直した本が評判だ/研究が行き詰まった時には、固定観念を捨て、柔軟に考察対象を捉え直してみるとよい
**とりあう【取り合う・撮り合う】** [とる＋合う] ❶(客、人材、恋人、点、ボール、陣地、場所、座、仕事、玩[おも]具[ちゃ]、駒、食べ物、餌、資源、予算、財産、メダル)を取り合う(=同じ

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ものを互いに自分の物にしようと争う) ❷(連絡、確認、連携、コミュニケーション、バランス、リスク、手)を取り合う(=相手と互いに同じ動作をする) ❸(クレーム、電話、苦情、話、主張、提案)に取り合う(=*働きかけを受けて相手にする) ❹(写真、ビデオ)を撮り合う(=互いを撮る、または互いに同じものを撮る) 
【副⁺】❶(しっかり、互いに、我先に、真剣に) ❷(しっかり、あらかじめ、絶えず、相互に、頻繁に、何かと) ❸(きちんと、いちいち、まともに、真面目に、気軽に) ❹(互いに、一緒に)とり合う
【補足】 ❸は否定的表現で使うことが多い
【例文】 ❶二人が同時に同じ人を好きになり、取り合うことを三角関係と言う/社長の座を同期のライバルと取り合うことになった/子供の頃は、兄弟でよくおやつを取り合ったものだ/人口の増加に伴い、今後ますます限られた地球の資源を取り合うことになるだろう/離婚して、財産や子供の親権を元夫と取り合っている/決勝では、同国人同士が金メダルを取り合うことになった/顧客の絶対数が減っている現状では、小さなパイを取り合わざるを得ない ❷団地では、一人暮らしの高齢者と緊密に連絡を取り合い、孤独死を回避している/海外の取引先とは商品の価格や送料など、十分確認を取り合った上で発注する/互いの関係を良好に保つためには、絶えずコミュニケーションを取り合うことが必要だ/人間は、無意識に相手との距離のバランスを取り合っている/企業と従業員が互いにリスクを取り合えれば、信頼関係が保てる/弟から第一志望の大学合格の知らせを受け、母と手を取り合って喜んだ ❸クレームの電話にいちいち取り合っていたら、いくら時間があっても足りない/あいつが犯人だと必死に訴えたが、誰もまともに取り合おうとしなかった/私が誘ったのだから私がおごると言っても、彼は笑って取り合わなかった ❹世界遺産のお寺の前で友人と写真を撮り合った
【名詞形】 取り合い 取り合いをする/になる
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 電車内で、席の取り合いから喧[けん]嘩[か]にまで発展した/国の財政危機だというのに、予算の取り合いをしているとは情けない/歌手が客席に向かって投げたタオルは、ファンの間で取り合いになった
**とりあがる【撮り上がる】** [撮る＋上がる] (映画、動画、写真)が撮り上がる(=撮影が完全に終わる) 
【副⁺】(やっと、ようやく、とうとう、予定どおり、期限までに、期限ぎりぎりに)撮り上がる
【例文】 やっと映画が撮り上がり、関係者は労をねぎらい合った/映画が予定どおりの日数で撮り上がらず、経費がかさむ/結婚式の披露宴の動画は撮り上がったらすぐ編集され、宴の会場で放映される/あの監督は細部にこだわるので、予定どおり撮り上がったことがない/撮り上がった写真の中からコンテストに出す作品を選んだ/皆で企画した卒業アルバム用の写真が、とうとう撮り上がった/ようやくウェディングアルバムの写真が撮り上がった
**とりあげる【取り上げる・採り上げる】** [とる＋上げる] ❶(受話器、ペン、グラス、杯[さかずき])を取り上げる(=手に取って上に上げる) ❷(相手)から(本、玩[おも]具[ちゃ]、ゲーム機、刃物、武器、凶器、所持品、携帯電話、家屋敷、土地、財産、資格、権限、仕事)を取り上げる(=力ずくで無理に奪う。または没収する) ❸(意見、要望、提言、アイデア、訴え、悩み)

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をとり上げる(=他からの意見や要望などを聞き入れ、採用する) ❹ⓐ(問題、事象、事例、事件、事柄、テーマ、スキャンダル、民間伝承、作品、方法、言葉、歴史上の人物)をとり上げる(=問題として、また対象として扱う) ⓑ(議題、検討課題、テーマ、話題、題材、ニュース、番組、放送、新聞、マスコミ、特集、作品、講義、研究、授業、会議、ブログ)に/でとり上げる ❺ (赤ん坊、子供)を取り上げる(=産婦を助けて赤ん坊を産ませる) 
【副⁺】❹ (殊更、きちんと、特に、主に、大きく、幅広く、詳しく、まともに、大々的に、盛んに、詳細に、興味本位に、真正面から)取り上げる
【例文】 ❶この電話機は、受話器を取り上げなくても、スピーカーで話せる/金[かね]を受け取ると、卓上のペンを取り上げ、受領書に署名をした/皆でグラスを取り上げ、「乾杯」と唱和した ❷兄は妹から玩[おも]具[ちゃ]を取り上げては泣かせている/子供からゲーム機を取り上げ、「勉強しろ」と叱った/警官は犯人を取り押さえ、凶器を取り上げた/捕虜の所持品は全て取り上げろ/戦闘地域に入ったら、カメラを取り上げられ、取材にならなかった/借金が返済できず、抵当に入っていた家屋敷を取り上げられた/不祥事を起こした弁護士が資格を取り上げられた ❸良い上司は、部下の意見を積極的に取り上げようと配慮する/市民から提出された要望が採り上げられ、次期市議会で検討される/役所は、住民の提言を取り上げ、行政に生かしてほしい ❹環境問題を議題に採り上げ、2週にわたって分科会で検討する/原発の問題が報道で取り上げられることが多くなった/少子化社会のさまざまな事象を取り上げ、対策を講じる必要がある/具体的事例を多彩に取り上げた講義は分かりやすい/概して大衆紙は事件の取り上げ方が大げさ過ぎる/弊社商品は各種メディアでもお取り上げいただきました/相手の発言から枝葉末節の事柄を採り上げ、非難するのはよくない/民間伝承を題材に取り上げてドラマを作成中だ/夏目漱石全集では、全作品を取り上げ、解説している/ごみの再利用法を今後の検討課題として採り上げる予定だ ❺彼女は、長年助産師として、大勢の赤ん坊を無事に取り上げてきた
【名詞形】 取り上げ
【補足】 名詞形は、❷❸❹❺の意味で使う。公用文では「取上げ」と送り仮名が省略される
【例文】 法的措置を取ったのち、所有者から土地の取上げを行う/消費者から出されたアイデアの取り上げも検討する必要がある/助産師のことを昔は「取り上げ婆[ばば]」と呼んだ
**とりあげる【撮り上げる】** [撮る＋上げる] (映画、動画、写真、写真集、映像作品)を撮り上げる(=撮影を完全に終わらせる) 
【副⁺】(→「とりあがる」【副⁺】に同じ。どうしても、何とか)撮り上げる
【例文】 やっと映画を撮り上げたと思ったら、主演俳優が傷害事件を起こし、お蔵入りになった/あの監督は映画を1本撮り上げると、もう次のアイデアが浮かんでくるらしい/写真集の出版予定は動かせないので、期日までにどうしても撮り上げなければならない/亡き妻にささげるため、この映像作品は何とか撮り上げたい
**とりあつかう【取り扱う】** [取る＋扱う] ❶(現金、貴重品、素材、文化財、品物、荷物、郵便物、器具、コンピュータ、危険物、燃料、火気、覚醒剤、放射線、微生物)を取り扱う(=道具や物を使ったり動かしたりする) ❷(預金、株式、資産、不動産、ローン、保険、チケット、商品、販売、食品、農産物、電気製品、衣料、ブランド、[医薬・中古]品、点

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検保守、予算、会計事務、苦情、訴訟、情報、データ、電気通信)を取り扱う(=業務として扱う) ❸(客を大切に、男女を平等に、高齢者を優先的に、児童を分け隔てなく、誰でも仲間として)取り扱う(=待遇する) ❹(恋愛、スキャンダル、ニュース、話題、事件、歴史上の人物、政治、[社会・環境]問題、風俗、思想、理論)を取り扱う(=テーマとして扱う) 
【副⁺】❶❷ (安全に、疎[おろそ]かに、乱暴に、心して) ❶❷❹ (主に、正しく、幅広く、適切に、慎重に、丁寧に) ❹ ([総合・全面・網羅・多角・弾力・具体・肯定・否定]的に)取り扱う
【例文】 ❶貴重品は、丁寧に取り扱ってください/文化財の書画骨[こっ]董[とう]を取り扱う際は、手袋をはめて慎重に行う/紛失や汚損に注意して極秘資料を取り扱う/「天地無用」とは、荷物の上下を逆に取り扱わないようにという指示だ/高圧ガスなど危険物は、慎重に取り扱わねばならない/放射線を取り扱うには、放射線取扱主任者という資格が必要だ ❷最近、証券会社は貯蓄性預金を取り扱わなくなった/損害保険会社で地震保険を取り扱っている/JRの指定券は、「みどりの窓口」で取り扱っている/生活協同組合は、大量の農産物を取り扱って流通させている/医薬品を取り扱うには、薬剤師の資格が要る/地方自治体でも、苦情処理を取り扱う窓口を置くようになった/未成年者の犯罪は、成人の犯罪とは別の手続きに従って取り扱う/電気通信を取り扱う企業では、顧客獲得のサービス競争が続いている ❸どんな客でも大切に取り扱えというのが創業者の教えだ/男女を平等に取り扱うという理念の実現は、まだ程遠い/児童を分け隔てなく取り扱うことは、学校現場では当然だ ❹多くの文学作品では、恋愛が永遠のテーマとして取り扱われている/有名人のスキャンダルを取り扱えば、大衆週刊誌はよく売れる/少年犯罪事件は、加害少年の将来に配慮して実名報道を避けるなど、慎重に取り扱われる/地球環境問題を考えるに際しては、経済問題を含めて取り扱わなければならない
【名詞形】 取り扱い 取り扱いをする
【補足】 公用文、及び固定した慣用表現では「取扱い」「取扱」と送り仮名が省略される
【例文】 現金の取り扱いには神経を使う/クリーニング店では、高級品の取り扱いに細心の注意を払う/思春期の子の取り扱いは難しい/電子機器は、不適切な取り扱いをすると壊れる/データには、取り扱い基準がある/贈答用の取り扱い商品カタログを配布する/郵便局の取扱い業務は決められている/器具の取扱説明書を読む/荷物に取扱注意のシールを貼る/商品発送の際は、取扱手数料を取る/個人情報のお取り扱いについては以下をご覧ください/当店では、この商品はお取り扱いがございません
**とりあつめる【取り集める】** [取る＋集める] (資料、材料、人数、[寄付・支援]金、郵便物、岩石、部品、情報、データ、票、証言、意見、報告)を取り集める(=必要なものをあちこちから集める) 
【副⁺】(こつこつ、幅広く、漏れなく、万遍なく、取りこぼしなく、あちこちから)取り集める
【例文】 幅広く取り集めた資料から、有益な情報が得られた/各課からある程度の人数を取り集めたら、プロジェクトを立ち上げる/地区ごとに被災地支援金を取り集めることになった/投[とう]函[かん]された郵便物は、1日に3回取り集めることになっている/資料館には、各地から取り集められた珍しい岩石が展示されている/下請け工場から必要な部品を取り集めないことには、機械の修理ができない/実態調査のため各地のデータを取り集めようと

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したが、難航している/苦労して各派から賛成票を取り集め、提案を通した/こつこつと取り集めた証言をまとめ、報告書を書いた/各部署から報告を取り集め、期限内に本社に提出した
【名詞形】 取り集め 取り集めをする
【例文】 今回の選挙の焦点は、無党派層の票の取り集めだ/この課は、郵便物の取り集めと配達が主な業務だ。業者に数を知らせるため、注文の取り集めをした/ポストの横に郵便物の取り集め時刻が表示してある
**とりあわす・とりあわせる【取り合わす・取り合わせる】** [取る＋合わす・合わせる] ⓐ(肉に温野菜、お吸い物に柚[ゆ]子[ず]、メインディッシュに赤ワイン、地味な着物に派手な帯、無地のワイシャツに柄物のネクタイ、定番の服に流行の小物、バラにカスミ草)を取り合わせる(=いくつかをうまく組んで調和させる) ⓑ(甘い物と辛い物、新人とベテランの作品、さまざまな花材、各種の[素材・模様]、[原色・大胆な柄[がら]]同士、大小、好みの品[しな])を取り合わせる 
【副⁺】 (適宜、適当に、大胆に、バランスよく、彩りよく、色彩豊かに、何種類も)取り合わせる
【例文】 栄養を考えて、肉料理には必ず温野菜を取り合わせるようにしている/お吸い物に柚子など旬の吸い口を取り合わせると、季節感が出る/地味な着物には、派手な色の帯を取り合わせないと老けて見える/無地のワイシャツだから、少し明るい柄物のネクタイを取り合わせよう/定番の服に流行のスカーフを取り合わせたら、お洒落になった/新人とベテランの作品を取り合わせた展示会は、見応えがあった/生け花展では、さまざまな花材を取り合わせた作品が展示されている/日本の伝統的な模様を彩りよく取り合わせた風呂敷や扇は、観光客に人気がある/南国の青空の下では、原色を取り合わせたファッションが映える/このラーメン屋は、何種類ものトッピングを自由に取り合わせて注文できる
【名詞形】 取り合わせ 取り合わせにする/なる
【例文】 和楽器と洋楽器の意外な取り合わせによる演奏は、すばらしかった/「梅に鶯[うぐいす]」は昔からよくある好一対の取り合わせだ/バラとカスミ草の取り合わせで、優しい雰囲気の花束を作る/どんな食材をステーキの取り合わせにするか考えた/野菜炒めに塩辛を入れたら、絶妙な味の取り合わせになった
**とりいそぐ【取り急ぐ】** [取る＋急ぐ] (業務、商品の納入、発送、書類の提出、確認、対応、連絡、報告、参列)を取り急ぐ(=急いで優先してする)
【補足】 「取り急ぎ」の形で
副詞的に使うことが多い。また、文書やメールの最後に入れて、急ぎの通知であることを明示する
【例文】 取り急ぐべき業務を優先して行う/商品の納入を取り急いで行ったが、期日には間[ま]に合わなかった/取り急ぎ発送すると言っていたのに、いまだに届いていない/執筆依頼されていた小説の粗筋を出版社に取り急ぎ送った/書類の提出を取り急がないと、受け付けてもらえなくなる/事実関係の確認を取り急ぐよう、上司から命じられた/ガス漏れ事故への対応を取り急ぐ必要がある/客からの苦情に店長が取り急ぎ対応しているところだ/大きな地震があった時、取り急ぎ家族の無事を実家に知らせた/訃報を聞いて、取り急ぎ通夜に駆けつけた/取り急ぎ書中にてお礼まで/取り急ぎご連絡のみにて失礼いたします/取り急ぎ結果をお知らせいたします/取り急ぎ要件のみ報告いたします

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【名詞形】 取り急ぎ
【例文】 取り急ぎの業務を優先していたら、通常の業務が滞ってしまった/取り急ぎの連絡が来たきり、その後は何の音沙汰もない
**とりいる【取り入る】** [取る＋入る] (上司、[有力・権力]者、[資産・政治]家、監督、警官、官僚、官庁、目上の人)に取り入る(=相手に気に入られるように機嫌をとる) 
【副⁺】(何とか、まんまと、うまく、巧妙に、必死に)取り入る
【例文】 組織の中には、必ず上司に取り入ろうとする者がいる/有能な人物だが、上役に取り入るのが苦手だ/口八丁手八丁で、有力者に取り入るような奴[やつ]が優遇されるとは不公平だ/くだらない奴だが、権力者に取り入るのだけはうまい/詐欺師は高齢の資産家に取り入って、預金を引き出させた/諜[ちょう]報[ほう]員[いん]は、巧妙に政治家に取り入って、機密情報を入手した/いくら監督に取り入ったところで、実力がなければ、代表選手には選ばれない/警官に取り入れば、罰金を免除してもらえると思ったら大間違いだ/官庁に取り入り、利権を得たとされるゼネコンに捜査が入った
**とりいれる【取り入れる・穫り—・採り—】** [とる＋入れる] ❶ⓐ(日光、外気、風、洗濯物)を取り入れる(=外のものを取って中に入れる) ⓑ(家の中、屋内、室内)に取り入れる ❷ⓐ(水分、栄養素、ビタミン、養分、酸素)を取り入れる(=体内に吸収する) ⓑ(体内、体)に取り入れる ❸ (農作物、野菜、果物)を穫り入れる(=収穫する) ❹ (意見、提言、希望、要素、外国の[制度・様式]、異文化、知識、別の方法、方式、新[機軸・趣向・感覚・システム]、情報、異なる視点、技術、ノウハウ、アイデア、成果、革新的理論、若者の感性、季節感、民族音楽、良い点、デザイン、ニーズ、流行、遊び、外来語、[経営・訓練]法、サービス、授業にボランティア活動)をとり入れる(=自分に役立つものとして、他の良いものを採用し、吸収する) 
【副⁺】❷❹ (しっかり、十分、適宜、うまく、ふんだんに、積極的に、巧みに) ❹ (大幅に、大胆に、柔軟に、可能な限り)とり入れる
【例文】 ❶南向きの部屋は、日光が十分取り入れられるので、明るい/高温多湿の地帯では、住まいに風をうまく取り入れ、涼をとっている/雨が降ってきたので、外に干した洗濯物を急いで取り入れた ❷暑い時は、水分を十分に取り入れる必要がある/植物は、根から養分を取り入れている ❸実った稲を穫り入れる時期は、どの農家も忙しい/桃は傷つきやすいので、一つずつ丁寧に穫り入れよう ❹消費者の意見を採り入れ、商品を改善する/運動会の種目決定には、生徒の希望も採り入れよう/長期有給休暇制度を採り入れている企業は、日本ではまだ少ない/日本は、西欧の生活様式を大幅に採り入れたが、和室は消えずに残った/古代日本は、中国から法治国家制度や仏教文化を採り入れた/懐石料理の趣向を採り入れたフランス料理は、若い女性に人気がある/スポーツ感覚を採り入れた機能的なファッションが若者に人気だ/異なる点を採り入れれば、発想の転換ができるかもしれない/新しいアプリケーションが次々とスマホに採り入れられて、より機能的になる/和食は、器に季節感を取り入れている/ショパンは、ポーランドの民族音楽を採り入れて作曲したと言われる/市民講座では、受講者のニーズを的確に採り入れることが重要だ/近年、運動競技では、メンタルトレーニングを取り入れた練習が主流だ
【名詞形】 とり入れ とり入れをする
【例文】 彼女は、パリから発信される最新ファッションの取り入れが早い/日本では、秋

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に穫り入れを祝う祭りが多い/工場では新技術の取り入れを図り、付加価値を高めた製品を製造している/洗濯物の取り入れをしないで外出し、にわか雨で全部濡れてしまった/台風が来るというので、大急ぎで桃の穫り入れをする/農業用の水の取り入れ口を川の上流に設けた/スイカの穫り入れ時期は夏だ
**とりおく【取り置く】** [取る＋置く] ❶(商品、注文の品[しな]、資料)を取り置く(=注文主の手に届くまで預かって置いておく) ❷(食料品を避難用袋、ゆで汁を容器、料理を鍋、[肉・果物]を皿、部品を棚)に取り置く(=ある目的のため、分けて取っておく) 
【副⁺】(しばらく、別に、当分の間[あいだ]、1週間、期日まで)取り置く
【例文】 ❶買うつもりで古本屋に取り置いてもらっている本が10冊もある/注文品をいつまで取り置いてもらえるか聞いた。前払い金を払えば、1週間は取り置けるそうだ/取り寄せた資料は、1週間取り置かれるが、それを過ぎると、貸し出し先に返却される ❷地震に備えて、食料品を避難用袋に取り置いている/ゆで汁は、容器に別に取り置いて、後でスープに使う/肉がこんがり焼けたら皿に取り置き、野菜を炒める/大きなイチゴはケーキの飾り用に取り置いて、残りは潰してジュースにする/予備として取り置かれた部品は、奥の棚にしまってある
【名詞形】 取り置き 【動】取り置き(を)する
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 商品が入荷しましたら、お取り置きしておきます/すぐ持ち帰れないので、鞄[かばん]の取り置きを頼んだ/食品のお取り置きは、いたしかねます/現金の持ち合わせがなかったので、服の取り置きをしてもらった/お取り置き品のキャンセルは、ご遠慮願います/ご注文の本は、取り置き期限までに代金をお支払いください
**とりおくれる【取り遅れる・採り—・穫り—】** [とる＋遅れる] ❶(果実、野菜、下草、雑草、電話)をとり遅れる(=とるのが遅くなる) ❷(収穫、計画の実施、開発、海外展開、合理化)が取り遅れる(=実行が遅れる) 
【副⁺】❶ (うっかり、大きく、大幅に) ❷ (すっかり、大きく、大幅に)取り遅れる
【補足】 ❷は改まった場面で使う
【例文】 ❶穫り遅れた柿が熟して木から落ちてしまった/サツマイモは霜を受けると枯れてしまうので、穫り遅れないようにする/少しでも雑草を取り遅れると、手に負えないほど伸びてしまう/電話を取り遅れたので、相手は諦めて切ってしまったようだ/採り遅れたツクシは、たちまちスギナに育ってしまった ❷冷夏の影響で米の収穫が取り遅れている/第1次計画の実施が取り遅れ、次の計画に影響を与えている/北限地区の開発は大幅に取り遅れている/海外展開で同業他社より取り遅れることは許されない/他社に比べて合理化が取り遅れ、経営が破綻した
**とりおこなう【執り行う】** [執る＋行う] (儀式、[卒業・結婚・授賞]式、披露宴、式典、[壮行・送別・歓迎]会、法要、葬儀、ミサ、[慰霊・地鎮]祭、祭り、祭典、神事、遷[せん]宮[ぐう]、政務、業務)を執り行う(=改まった式などを行う) 
【副⁺】(つつがなく、古式ゆかしく、厳粛に、厳かに、盛大に、大々的に、華やかに、しめやかに、順調に、質素に、問題なく、滞りなく、礼を尽くして、国を挙げて)執り行う
【補足】 「行う」の改まった言い方である

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【例文】 廃校となる小学校で執り行われた最後の卒業式には、過去の卒業生も多数出席した/話題のカップルの結婚披露宴は、都心のホテルで華やかに執り行うそうだ/創立記念式典は、全社を挙げて盛大に執り行われようとしている/会場では、オリンピックに参加する選手の壮行会が執り行われた/本堂で、法要を厳かに執り行った/近親者のみによる元首相の葬儀がしめやかに執り行われた/国王陛下ご臨席のもと、ミサが厳粛に執り行われた/工事の安全と無事完成を祈り、地鎮祭は執り行わなければならない/地震被害のため、恒例の祭典は予定どおり執り行えぬ事態となった/伊勢神宮の遷宮は20年ごとに執り行われる/宮殿では、歴代の王によって政務が執り行われていた
**とりおさえる【取り押さえる・取り抑える】** [取る＋おさえる] ❶(犬、馬、牛、獲物)を取り押さえる(=押さえて、動けなくする) ❷(犯人、容疑者、ひったくり、「万引き・凶悪]犯、痴漢、暴漢、強盗、不審者、通り魔、身柄、現場)を取り押さえる(=捕まえて逃げないようにする) 
【副⁺】❶❷ (しっかり、がっちり、素早く、速やかに、その場で、素手で、3人がかりで、間髪入れず、寄ってたかって) ❷ (現行犯で)取り押さえる
【例文】 ❶興奮した犬を取り押さえようとしたら、かみつかれた/馬が暴れ出したら、慣れた人でも取り押さえるのは難しい/鷹[たか]は鋭い爪で獲物を取り押さえる ❷犯人は、海外へ逃げようとしたところを取り押さえられた/容疑者は、現場で身柄を取り押さえられ、警察署に連行された/中学生がひったくりを取り押さえたとしてニュースになった/警察官には、どんな凶悪犯でも取り押さえなければならない使命がある/現行犯で取り押さえないと、痴漢の逮捕は難しい/暴漢は、通報で駆けつけた警察官に取り押さえられた/ナイフを振り回して暴れる男を3人がかりで取り押さえた/成人式で酔って騒いだ新成人が取り押さえられるという出来事があった/警備員が挙動不審な男を取り押さえようとした/館内に不審者が侵入した。ただちに取り押さえろ/万引きの現場を取り押さえようとしたが、まんまと逃げられた/麻薬密売の現場を取り押さえるため、専属の捜査官が配置されている
【名詞形】 取り押さえ
【例文】 警察では、犯人の取り押さえ術の訓練も行っている
**とりおとす【取り落とす】** [取る＋落とす] ❶(グラス、瓶、皿、ナイフ、箸、剣、銃、バッグ、ペン、本、ボール、バトン、カメラ、携帯電話、受話器、書類、花束)を取り落とす(=持っている物や取ろうとした物をうっかり落とす) ❷(名前、重要事項)を取り落とす(=扱うことをうっかり忘れる) ❸(一命、正気)を取り落とす(=予期せぬことで失う) 
【副⁺】❶(ぽとりと) ❶❷(思わず、うっかり、不注意で、慌てて、驚いて、焦って、誤って、不覚にも、緊張のあまり)取り落とす
【例文】 ❶パーティーで憧れの人に声をかけられ、もう少しでグラスを取り落とすところだった/テストのことを考えながら、食器を洗っていたら、うっかり皿を取り落としてしまった/手がしびれて、食事中に時々箸を取り落とすことがある/強く打ち込まれて、不覚にも剣を取り落としてしまった/獲物を狙ったが、焦って銃を取り落としてしまった/夜道で警官に声をかけられ、驚いてバッグを取り落としそうになった/相手選手がボールを取り落とした隙に一塁に駆け込み、セーフとなった/リレー競走ではバトンを取り落とし、他チームに負けてしまった/通報を受けた係官は、受話器を取り落とさんばかりに驚

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いた/舞台上で花束を受け取る際に、緊張のあまり取り落としてしまった❷調べたら、招待客リストから何人かの名前を取り落としていた/資料から重要事項を取り落とさぬよう注意しよう ❸前途有為の青年だったのに、交通事故で一命を取り落としたことは返す返すも残念だ
【名詞形】 取り落とし 取り落としをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 名前の取り落としがないよう、確認してください/参考文献のリストに取り落としがあった/これは、引用の記載の取り落としなのか、剽窃なのか不明だ/データの取り落としにより結果が変わることがある/再度見直したら、参加者の取り落としをしていた
**とりかえす【取り返す】** [取る＋返す] ❶(金[かね]、税金、費用、財産、子供、領土、領地、城、ゲーム機、点、ボール、セット、主導権、レギュラーの座)を取り返す(=人の手に渡ったものや、失ったものをもう一度自分の元に戻す) ❷(人[にん]気[き]、遅れ、失敗、ミス、差、負け、損失、時間、平和、感覚、豊かさ、面目)を取り返す(=失ったり、損なった状態を再び元の良い状態に復活させる) 
【副⁺】(必ず、絶対、何とか、やっと、一気に、必死に、最終的に、何が何でも)取り返す
【例文】 ❶パチンコでいくら勝っても、注ぎ込んだ金を全て取り返すのは容易ではない/離婚後、親権を夫に取られ、子供を取り返す術[すべ]がない/友達がゲーム機をなかなか返してくれず、散々催促してやっと取り返せた/一方が点を取られたら取り返すという試合展開で、観戦していて実に面白かった/2セット連取され、後がない状態で3セット取り返し、辛くも勝利した/応援してくれる家族のためにもレギュラーの座を取り返さなければならない ❷引退していた歌手が再デビューしたが、元の人気を取り返せるだろうか/病気で入院していた間の遅れを取り返そうと必死で練習した/仕事上のミスを取り返そうと頑張ったが、結局リストラされてしまった/ギャンブルにはまるのは、負けを取り返したいという気持ちからだろう/人生もあと僅かとなり、失った時間を取り返そうにも取り返せない/怪[け]我[が]からの復帰後、以前の感覚がなかなか取り返せなかった
【名詞形】 取り返し
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 命をなくす以外、取り返しがつかないことなどないと思いたい/職場で取り返しのつかないミスをしてしまった/取り返しの利かない失態に現場は大混乱に陥った
**とりかえる【取り替える・取り換える】** [取る＋かえる] ❶(電球、電池、車、タイヤ、部品、ハードディスク、携帯、フィルム、水、茶葉、衣類、帯、眼鏡、おむつ、注射針、ガーゼ、ゴム、タオル、シーツ、カーテン、畳、絨[じゅう]毯[たん]、瓦、屋根、フィルター、カートリッジ、錠前、装置、通貨)を([新しい・いい・別の・違う]もの)に/と取り替える(=今まで使っていた物を別の物と交換する) ❷(相手)と(物)を取り換える(=互いに交換する) 
【副⁺】(そっくり、全部、順次、次々と、新しく、手際よく、頻繁に、こまめに、[定期・部分]的に)取り替える
【例文】 ❶節電のため、白熱灯をLEDに取り替えた/新型腕時計は、太陽電池使用なので、電池を取り替えなくていい/心臓ペースメーカーは、電池が切れる前に新しく取り替

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えねばならない/カーマニアは、次々と車を取り替えて新車を楽しむ/雪の日はスリップしないよう、車のタイヤをスノータイヤに取り替える/パソコンが起動しないので、ハードディスクを取り替えよう/携帯は他社の機種に取り替えても、番号は変えないで済む/デジタルカメラは、フィルムを取り替える必要がない/お茶を何杯も飲んだら、茶葉を取り替えたほうがいい/同じ着物でも、帯を取り替えるだけで印象が変わる/読書時には、眼鏡を読書用に取り替えている/赤ん坊のおむつは、こまめに取り替えるほうがいい/注射針は使い回さず、一人ずつ取り替えるのが鉄則だ/水道の水漏れは、ゴムのパッキングを取り替えれば直る/ホテルでは、毎日、浴室のタオルを取り替えている/カーテンを取り替えたら、部屋が明るくなった/取り替えた新しい畳は、若草のいい匂いがする/店の入口にある絨毯は、業者が定期的に取り替えに来る/耐震性を高めるため、重い瓦屋根を軽いスレート屋根に取り替えた/茅[かや]葺[ぶ]き屋根は、20年ぐらいで定期的に取り替える必要がある/鍵を落としたので、防犯のため、家の錠前を別の物に取り替えた/水道管を取り替える工事で、道路が至る所通行止めになっている/空港で出発前に円を現地通貨に取り替えておく ❷妹とはよく服を取り換えて着ている/友人とは違う漫画雑誌を買い、取り換えて読んでいる/仲間同士で新着の映画DVDを別々に買って、互いに取り換え楽しんでいる/目が悪いので一番前の人と席を取り換えてもらった
【名詞形】 取り替え 取り替えをする
【補足】 公用文では「取替え」と送り仮名が省略される
【例文】 機械の修理は、部品の取り替えだけで簡単に済んだ/左用と右用が決まっている足袋は、左右の取り替えができない/購入済みの商品は、取り替えが利かない/傷口の清潔を保つため、ガーゼは頻繁に取り替えをする/非常時に備え、取り替え用の電池が常に用意してある
**とりかかる・とっかかる【取り掛かる・取っ掛かる】** [取る＋掛かる] (仕事、作業、業務、事業、プロジェクト、準備、勉強、宿題、作成、仕上げ、工事、建設、製作、制作、新作、修理、研究、実験、調査、捜査、開発、料理、治療、対策、活動、撮影)に取りかかる(=着手する) 
【副⁺】(すぐさま、ようやく、そろそろ、順次、さっさと、間もなく、いち早く、直ちに、一気に、早急に、スムーズに、本格的に、命がけで、本気で、やっとの思いで)取りかかる
【補足】] 「取っかかる」は「取りかかる」の転。口語表現
【例文】 全員が揃[そろ]ったら、すぐ作業に取りかかろう/秋の文化祭の準備は、夏休み前から取りかからないと間[ま]に合わない/試験まであと半年というのに、まだ受験勉強に取りかかっていない/つい漫画に夢中になってしまって、なかなか宿題に取りかかれない/テストではまず簡単な問題から取りかかれ/画伯は作品の仕上げに取りかかり、寝食を忘れて完成させた/今取りかかっている工事が終わらないと、次の依頼は受けられない/人気作家が2年ぶりの新作に取りかかると聞いて、楽しみにしている/実験に取りかかったら、停電が起きて中止せざるをえなくなった/捜査に本格的に取りかかろうとした矢先に、被疑者が死亡してしまった/難病治療の新薬開発には、早急に取りかかってほしいものだ/雨がやんだので、クルーは大急ぎで撮影に取りかかった
【名詞形】 取りかかり・取っかかり

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【補足】「取っかかり」には、「手掛かり」という意味もある
【例文】 建設の取りかかりが遅かったので、完成時期もずれ込みそうだ/難工事だが、取りかかりが順調に行けば、後は問題なく進めるだろう/就職活動への取りかかりは、早いほど有利なようだ/監視カメラの映像が取っかかりとなって、犯人の特定に至った/話の取っかかりさえつかめれば、交渉はうまく行く/実験上の些[さ]細[さい]な疑問が取っかかりとなって、大きな研究テーマに発展した
**とりかこむ【取り囲む】** [取る＋囲む] (周辺、四方、前後左右、池、城、庭、湖、広場、島、町、官邸、ホテル、舞台、会場、刑務所、料理、[人]、新郎新婦、観光客、俳優、住民、選手)を取り囲む(=周りをぐるりと囲む) 
【副⁺】(びっしり、ぎっしり、ぐるりと、わっと、丸く、物々しく、厳重に、放射状に、遠巻きに、幾[いく]重[え]にも、四方から)取り囲む
【例文】 洋上の孤島は、四方を岩壁に取り囲まれているため、上陸するのが難しい/中庭は、美しいバラの生け垣に取り囲まれている/デモ隊は官邸を取り囲むと一斉に投石を始めた/国賓の泊まったホテルは警官に取り囲まれ、物々しい雰囲気に包まれていた/刑務所は、高い塀に取り囲まれており、外部とは完全に遮断されている/祖父は、親族一同に取り囲まれて記念写真を撮った/結婚式の後、参列者は新郎新婦を取り囲んで、花びらを降らせた/空港から外に出た途端、客引きに取り囲まれ、立ち往生した/到着ロビーでファンに取り囲まれた人気俳優は、身動きもできなかった/有名選手はいつも報道陣に取り囲まれて、プレッシャーを受けている/奴[やつ]を逃がさないように厳重に取り囲め/機動隊は、犯人が立てこもる現場を取り囲み、突入の指示を待った
**とりかたづける【取り片付ける】** [取る＋片付ける] (家の中、家屋、庭、会場、車内、避難所、事故現場、瓦[が]礫[れき]、[落下・漂流]物、倒木、屋台、資料)を取り片付ける(=不要な物を除き、きちんと整理する) 
【副⁺】(全て、すっかり、さっぱり、きちんと、ことごとく、きれいに、完全に、何一つ残さず)取り片付ける
【例文】 倒壊した家屋が取り片付けられ、跡地に新しいビルが建てられた/屋敷の荒れた庭は、取り片付けてバラ園にしたい/イベント後の会場に行ったら、既にきれいに取り片付けられていた/新幹線の始発駅では、清掃員が僅かな時間で車内を見事に取り片付けると評判だ/避難所は全て取り片づけられ、もとの更地になった/事故現場は、警察による実況見分後、何一つ残さず取り片付けられた/瓦礫が取り片付けられた結果、遠くまで見通せるようになった/高速道路の落下物を取り片付けるのは、危険な作業だ/大雨の後、河川に浮く倒木を早く取り片付けなければ、被害が増大する/警官が現れると、無届けの大道商人たちが屋台を手早く取り片付け、姿を消した/社屋の改築を機に、過去の資料は全て取り片付けることになった
**とりかわす【取り交わす】** [取る＋交わす] (契約、[契約・誓約・協定・合意]書、覚え書き、協定、密約、念書、証書、証文、書類、書面、文書、約束、金品、歳暮、結[ゆい]納[のう]、意見、言葉、杯[さかずき])を取り交わす(=改まったやりとりをする) 
【副⁺】(きちんと、しっかり、直接、互いに、相互に、改めて、正式に、新たに、事前に、必要に応じて)取り交わす
【例文】 最近では初めから離婚する可能性を考えて、婚前契約書を取り交わす人も多いようだ/誓約書を取り交わしたのだから、約束が守られない場合は、強制執行や差し押さえができるはずだ/何度も協議して、ようやく協定書を取り交わすところまでこぎつけた/

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防災体制構築のため、県と市がそれぞれの役割を記した覚え書きを取り交わした/2国間で首脳同士が密約を取り交わしていた/正式に公正証書を取り交わすべきところ、省略したために慰謝料を取り立てることができなかった/口約束を信じて、きちんと書面を取り交わさなかったために、問題が生じた/示談が成立したら、直ちに文書を取り交わしたほうがいい/挨拶代わりにお中元やお歳暮を取り交わしている/以前は、結婚式の前に両家が結納を取り交わすことになっていた/会合では、それまで言葉を取り交わしたことのなかった人とも挨拶をして、話し合いができた/杯を取り交わすことは、その社会に受け入れられた証[しる]しとなる
**とりきめる【取り決める】** [取る＋決める] (日時、期間、場所、価格、費用、額[がく]、罰金、数量、分担、暗号、ルール、規格、詳細、方法、手順、方針、改定、条約、条項、事項、条件、基準、撤廃)を取り決める(=相談して決定する。約束する) 
【副⁺】(まず、別途、適宜、前もって、はっきり、きちんと、詳しく、細かく、自由に、新たに、明確に、勝手に、早急に、詳細に、[合理・具体・包括・民主]的に、最初に、事前に、個別に)取り決める
【例文】 1年も前から会談の日時や場所を取り決めていたにもかかわらず、直前になって先方からキャンセルされた/離婚の際に子供の養育の費用を取り決めていたが、不測の事態が生じたため、増額請求することにした/取り決められたとおりの罰金を支払わない場合は、しかるべき措置が取られる/2年間会費を滞納したら自動的に退会とすることに取り決めよう/災害時に備え、社内の連絡方法を取り決めておこう/法律の改定は、国会で過半数の賛成がないと取り決められない/事前に取り決めた条件を守らないのなら、こちらにも考えがある/個人情報を収集する場合は、その取り扱いの基準をあらかじめ取り決めておく必要がある/両国間で関税の撤廃が取り決められた
【名詞形】 取り決め
【補足】公用文では「取決め」と送り仮名が省略される
【例文】 門限は9時だが、この取り決めに従う寮生はほとんどいない/我が社には、役職者でも「さん」付けで呼ぶという取り決めがある/この内紛では、休戦の取り決めが守られず、多くの犠牲者が出た/昨今の国際情勢を見ていると、国家間の取り決めはそんなに軽いものかと考えさせられる
**とりきる【取り切る・採り—・捕り—・執り—・撮り切る】** [とる＋切る] (魚、小骨、昆虫、ネズミ、雑草、作物、実[み]、栄養素、腫瘍、疲れ、ごみ、汚れ、埃[ぼこり]、臭[にお]い、灰汁[あく]、毛、皮、脂、メモ、点、単位、責任、指揮、事務、写真、映画)をとり切る(=後には何も残らないほど、完全にとってしまう) 
【副⁺】(しっかり、きっちり、全て、根こそぎ、ことごとく、完全に、見事に、徹底的に、残らず)とり切る
【例文】 魚の小骨を全部取り切ったつもりだったが、少し残っていた/子供は、野原で何種類もの昆虫を捕り切ろうとして走り回った/たった1日で広い畑の雑草を残らず取り切るのは無理だ/台風が来そうだから、熟したリンゴの実は採り切っておこう/サプリメントだけで、必要な栄養素を取り切ろうとするのは安直だ/腫瘍を完全に取り切れば、これまでどおりの生活が送れる/全員で力を合わせ、夕方までに公園のごみを取り切った/換気扇の油汚れを完全に取り切るのは難しい/鶏肉の皮や脂は、全部取り切らずに少し残しておくと、調理後もパサつかない/難問山積の事業だが、最後まで責任を取り切る覚悟で

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取り組む/写真をメモリーいっぱいまで撮り切ったので、もうこれ以上は撮れない
**とりきれる【取り切れる・採り—・捕り—・執り—・撮り—】** [とる＋切れる] (→「とりきる」に同じ)を/がとり切れる(=後には何も残らないほど、完全にとってしまうことができる) 
【副⁺】(→「とりきる」【副⁺】に同じ)とり切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 昔は毎年、捕り切れないほどのニシンが沿岸に押し寄せていたという/市[いち]場[ば]の閉鎖後、巣くっていたネズミを捕り切れるのだろうか/一日では採り切れないほど、トマトが出来た/キノコ狩りに行ったら、あちこちにあってとても採り切れなかった/食事だけで十分な栄養素を取り切れるよう、献立を工夫する/腫瘍が取り切れない場合は、改めて治療方針を立てる/少々の休暇では、日頃の疲れは取り切れない/掃除機だけでは、室内の埃[ぼこり]を完全に取り切れないようだ/専用のスプレーで、煙草の臭[にお]いも完全に取り切れた/ペットの毛が毎日の掃除で取り切れない場合、アレルギーを引き起こす心配がある/客から課長あての電話があったが、早口なので、伝言メモを取り切れなかった/アルバイトに追われ、卒業単位が取り切れず、留年になった/会の代表を頼まれたが、重責なので、何かあったら責任を取り切れるか心配だ/これほどの事務を一人では到底執り切れないので、職員を増やしてほしい/エキストラを大勢使うシーンなので、1日ではとても撮り切れなかった
**とりくずす【取り崩す】** [取る＋崩す] ❶(石壁、煉[れん]瓦[が]、廃屋、書類の山)を取り崩す(=力を加えて全体を壊す) ❷(貯金、預金、貯蓄、蓄え、基金、備蓄、資金、資産、財産、元本、在庫、残高、[積立・退職・準備・引当]金、予備費、内部留保)を取り崩す(=まとまっていたものを少しずつ取って使う) ❸(組織、反対派、対抗勢力、既得権益、基本構造)を取り崩す(=壊す) 
【副⁺】(少しずつ、順次、早[そう]々[そう]に、徐々に、計画的に、一気に)取り崩す
【例文】 ❶取り崩した煉瓦はすぐ運び出し、作業の邪魔にならないようにする/廃屋を取り崩して、更地にした/書類の山を取り崩し、やっと契約書を見つけた ❷失業中の今は、会社員時代の貯金を取り崩しながら生活している/ローンの返済に困り、老後のための貯蓄を取り崩すことになった/理事長の独断で基金を取り崩すことは許されない/この投資信託は、元本を取り崩しているのだから、資産は増えず、むしろ損をしている/資金繰りに困った会社は、社員の積立金を取り崩してしのいでいるらしい/いい大人が親の退職金を取り崩して暮らそうなんて虫が良すぎる ❸反対派が組織を取り崩そうとオルグをひそかに送り込んだ/対抗勢力を取り崩すには、周到な計画が必要だ/新規参入者が大手企業の既得権益を取り崩し、新たな産業構造を作り出している
【名詞形】 取り崩し 取り崩しをする
【補足】 公用文では「取崩し」と送り仮名が省略される
【例文】 今は預金の取り崩しで何とか生活しているが、今後が不安だ/各メンバーに接触し、反対派の取り崩しを図っている/在庫の取り崩しをして、需給調整をしてきた
**とりくむ・とっくむ【取り組む・取っ組む】** [取る＋組む] ❶(試合相手、横綱)と取り組む(=相手と相撲を取る) ❷(勉強、課題、問題、練習、研究、仕事、作業、職務、リサイクル活動、プロジェクト、立て直し、改善、解決、発展、推進、防災、節電、整備、治

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療、商品開発、事業運営、企業誘致、サービス向上、犯罪防止、体制強化、人材育成、廃棄物削減、コンテンツ作成、森林保全、卒業制作、復興支援、スポーツ普及、業績アップ、指針策定、大学改革、資格取得、ボランティア、新分野開拓、ごみ問題、[もの・町]作り、町並み保存、観光振興、緑化運動、景気対策、地域活性化)に取り組む(=解決や完遂を目指して熱心に行う) 
【副⁺】❶ (四[よ]つに) ❷(しっかり、じっくり、きちんと、精いっぱい、粘り強く、[積極・重点・本格]的に、真剣に、真摯に、慎重に、着実に、熱心に、丁寧に、懸命に、果敢に、必死に、新たに、地道に、前向きに、本気で、全力で、正面から、腰を据えて、一丸となって、国を挙げて)取り組む
【補足】 「取っ組む」は「取り組む」の転。口語表現
【例文】 ❶横綱と取り組むことは、相撲取りにとって名誉なことだ/大関と取り組んだが全く歯が立たなかった ❷勉強でもスポーツでも何か一つ真剣に取り組むことができれば、自信につながる/介護の現場では、すぐに取り組まなければならない課題が山積みになっている/彼は倒産寸前の企業の立て直しに取り組み、見事に成功させた/震災後は、積極的に防災に取り組もうとする市民が増えた/あの候補者は、司法制度の整備に取り組むことを公約に掲げて選挙を戦った/新商品の開発に精力的に取り組んだ結果、ヒット商品が生まれた/業界トップを目指して、更なるサービスの向上に取り組みたい/飲食業界が食品廃棄物の削減に取り組めば、食品ロスを大幅に減らせる/国を挙げて森林保全に取り組まないと、熱帯林は消滅してしまう/早く卒業制作に取り組まなければならないのに、なかなかよい構想が浮かばない/彼は献身的に被災地の復興支援に取り組んでいた/ごみ問題への取り組み方に関して、この町がモデル地域として選ばれた/ふるさとを守りたいと思う若者たちが集まり、古い町並みの保存に取り組んでいる/インフレが急激に進んでいるが、政府はなかなか景気対策に取り組もうとしない/官民協働で観光振興に取り組まなければ、地域の活性化には結び付かない
【名詞形】 取り組み 取り組みをする
【補足】 相撲用語では「取組」と送り仮名が省略される
【例文】 相撲の取組表を見て今日の勝敗を予想した/好取組が続き、客席は沸いていた/今日の横綱と大関の取組は見逃せない/政府の地球温暖化に対する取り組みは、一定の評価を得ている/今回の事件を受け、いじめをなくす取り組みが進められている/被災地復興への取り組みが急務となっている/労働環境を改善する取り組みを早急に進めたい/少子高齢化への取り組みをする動きが加速している
**とりけす【取り消す】** [取る＋消す] (前言、発言、声明、自説、約束、婚約、予約、契約、命令、指定、認定、許可、承認、決定、判定、判決、処分、申し込み、売買、記事、発表、免許、登録、入[にゅう]札[さつ]、注文、当選、合格、内定、入賞、遺言、資格)を取り消す(=一度、確定的になったことを後で撤回し、なかったことにする) 
【副⁺】(すぐ、直ちに、急[きゅう]遽[きょ]、全面的に)取り消す
【例文】 仮にも公職にある人間は、そう簡単に前言を取り消せないはずだ/政府としては、公的に出した声明を取り消すことなどできない/頑固な彼は、皆に批判されても自説を取り消そうとしない/急用ができたので、レストランの予約を取り消した/クーリングオフは、一定期間内で契約を取り消すことができる制度だ/悪質な介護施設が指定を取り

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消された/法律変更で難民としての認定が取り消されるケースが出ている/違法派遣を繰り返した会社は、派遣業の許可が取り消された/電子機器の導入で、審判による判定が取り消されることもある/控訴審では、一審判決が取り消され、原告側の請求も棄却された/懲戒免職となった男性が不服を申し立て、判決で処分が取り消された/本商品のご注文申し込みは、取り消すことができませんので、ご注意ください/他紙から無断引用された記事が取り消され、担当記者が処分を受けた/飲酒運転で人身事故を起こすと、車の免許が取り消される/ネットオークションで服に入札したが、気が変わって取り消した/不正行為の発覚した受験生は、合格が取り消された/経営悪化のため、新卒学生の内定を取り消す企業が出てきた/ドーピング疑惑でオリンピック選手の入賞が取り消されることもある/遺言は新しく書き換えると、前のものは取り消されたことになる
【名詞形】 取り消し 取り消しをする/になる
【補足】 公用文では「取消し」と送り仮名が省略される
【例文】 相手に発言の取り消しを迫る/解雇処分の取り消しを要請する/設置申請された施設には瑕疵があり、認可の取消しが行われた/当日の予約取り消しは、手数料を取られる/遺言の取り消しをするには手続きがいる/注文取り消しの連絡をした/製品不正で、規格認証の取り消し処分を受けた
**とりこぼす【取り零す】** [取る＋零[こぼ]す] ❶(優勝、第一戦、初戦、試合、楽な勝負、勝ち相撲、勝ち点)を取りこぼす(=勝てるはずの相手に負ける) ❷(顧客、ビジネスチャンス、需要、票、議席、人材、情報、データ、信号、分析の視点、簡単な問題、大事な点)を取りこぼす(=取得できるはずのものを逃す、見ているのに気がつかず逃す) 
【副⁺】(うっかり、ことごとく、不[ふ]甲[が]斐[い]なくも)取りこぼす
【例文】 ❶史上最強のチームなのだから、優勝を取りこぼすはずがない/世界ランク1位の王者が、格下を相手に第一戦を取りこぼしたら大ニュースだ/初戦を取りこぼしたチームは、以後、連敗を喫した/楽勝と思われた試合を、不甲斐なくも取りこぼし、次から立ち直れなかった/今場所は、横綱が勝ち相撲を取りこぼすことが多い/次の試合は、優勝するためには絶対に取りこぼせない一戦だ ❷電話の対応が悪ければ、顧客を取りこぼすこともある/必要な情報を取りこぼさぬよう注意を払う/分析の視点を一つでも取りこぼせば、完璧な結果が得られない/試験では簡単な問題をうっかり取りこぼし、満点が取れなかった/専門家は「学校教育で何か大事な点を取りこぼしているのでは」と懸念を示した
【名詞形】 取りこぼし 取りこぼしをする
【例文】 横綱に勝ち相撲の取りこぼしは許されない/前年度のチャンピオンは取りこぼしを恐れて、極端に守りの姿勢に入っている/完全優勝を目指すなら、まず取りこぼしをなくすことだ/今回の選挙では、激戦区での票の取りこぼしが明暗を分けた/重要な調査だから、一つでもデータの取りこぼしがあってはならない/連続優勝している選手でも、調子が悪ければ取りこぼしをすることはある/貧困世帯に対する、取りこぼしのない支援が求められる
**とりこむ【取り込む】** [取る＋込む] ❶(屋内に[洗濯物・布団]、家に[自然光・新鮮な空気]、店内に[明かり・暖[の]簾[れん]]、肺に酸素、体内に[栄養・水分・ウイルス]、細胞に有害物

<840>
質、USBにデータ、パソコンに[動画・ファイル・原稿]、携帯電話に曲)を取り込む(=外にあるものを取って内部に入れる) ❷(雰囲気、様式、文化、アイデア、意見、ニーズ、パワー、技術、手法、機能、大企業に中小企業、行政に民間の力)を取り込む(=外部のものを受け入れ、自分のものとする) ❸(政敵、抵抗勢力、[視聴・有力・消費・高齢]者、[富裕・無党派・貧困]層、浮動票、顧客、若者、地域住民)を取り込む(=理屈や条件を付けて、自分の側[がわ]につける) ❹(葬式、急用、年末、[決算・開演]前)で取り込んでいる(=多用で、ごたごたしている) 
【副⁺】❶❷ (そのまま、そっくり、丸ごと、残らず、たっぷり) ❷ (一[いっ]切[さい]合[がっ]財[さい]、自然と、安全に) ❸ (まんまと、やすやすと、うまく、貪欲に、残らず)取り込む
【補足】 ❶の「家に[自然光・新鮮な空気]を取り込む」の場合は「採り込む」とも表記する。❹は「取り込んでいる」の形で使う。❶～❸は他動詞、❹は自動詞としての用法である
【例文】 ❶雨が降りそうなので、洗濯物を部屋に取り込んだ/自然の光を取り込んだ家が理想的だ/開店時に暖[の]簾[れん]を出し、閉店時に取り込む/体内にウイルスが取り込まれると、インフルエンザに感染する/海水魚は、取り込んだセシウムをエラから体外に排出する/大容量のデータは、このUSBには取り込めない/取り込みたいファイルを選び、ダウンロードする/手書き原稿をスキャナーで取り込み、メールで編集者に送った/気に入った曲だけ携帯に取り込んで楽しんでいる ❷古民家が、現代的な雰囲気を取り込んだ喫茶店に改装された/歌舞伎の舞台様式を取り込んだ劇場のこけら落としが行われた/この通商要路地域では、人々の生活に東西の文化が取り込まれ、独特の民族文化が形成された/会社運営に若手のパワーを取り込もうと意見交換会が開かれた/最先端の技術を取り込んだ研究施設が開設された/経営悪化のため、大手企業に子会社として取り込まれる企業が増えている/この事業の成否は、行政がどれだけ民間の力を取り込めるかで決まる ❸政敵を味方に取り込むため、妥協案を出した/口達者な外交員は、高齢者をまんまと取り込んで、保険に加入させた/旅行社は富裕層を取り込もうと、豪華なツアーを企画している/各党は、選挙を前に無党派層の票を取り込むべく必死だ/革新派は、貧困層を味方に取り込んで勢力を伸ばした/新人候補が浮動票をうまく取り込み、当選した ❹祖母が亡くなり、取り込んでいる最中に来客があり、一層慌ただしかった/経理担当者には、決算前で取り込んでいて、会えなかった/セールスの電話に「今、取り込んでいますから」と言って断った
【名詞形】 取り込み 取り込みをする
【例文】 自然光や風の取り込みを重視した家は、開放的で心地よい/政府は、少数民族政策を「抑え込み」から「取り込み」に変える融和政策を打ち出した/ライバル店の顧客の取り込みに成功した/USBにデータの取り込みをした/動画の取り込み方法を教わる/空気の取り込み口を塞がないようにする/お取り込み中、申し訳ありませんが、少しお時間いただけませんか
**とりこめる【取り込める・取り籠める】** [取る＋こめる] ❶(人質を地下室、子供を納屋、敵を城内)に取り込める(=何かの場所に無理に入れて、出られないようにする) ❷(→「とりこむ」❶～❸に同じ)を/が取り込める(=*取り込むことができる) 
【副⁺】❷(→「と
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りこむ」【副⁺】(❸〜に同じ)
【例文】 ❶人質を地下室に取り込めて、逃げられないようにした/さらわれた子供は、救出されるまで納屋に取り込められていた/自軍は城内に取り込められて、籠城の長期戦をとるほかなかった ❷雨が降ってきたが、洗濯物が多くて、すぐには全部家に取り込めない/部下の直言を素直に取り込めないような上司では、事業の展開は望めない/どの政党も工夫はしたが、浮動票を取り込めた党はなかった

**とりころす【取り殺す】** [取る＋殺す] ⓐ (生き霊、死霊、怨霊、亡霊、幽霊、霊魂、妖怪、物の怪[け])が([人])を取り殺す(=霊などが移って人を殺す) ⓑ (呪い)で([人])を取り殺す
【例文】 妻は、夫を奪った女を恨み、生き霊となって取り殺そうとした/『源氏物語』では六条の御[み]息[やす]所[どころ]が生き霊となって、光源氏の妻葵[あおい]の上を取り殺さんばかりに取りついた/死霊に取りつかれた男は、無惨な姿で取り殺された/一族が敵の怨霊に取り殺されぬよう、神社を建立した/歌舞伎には、亡霊が元愛人やその浮気の相手を取り殺すというテーマがある/昔の人々は、人が幽霊や亡霊に取り殺されると信じていた/古い時代、物の怪が人を取り殺すと信じた民は、お祓[はら]いをしていた

**とりこわす【取り壊す・取り毀す】** [取る＋こわす] (塀、橋、壁、家屋、空き家、住宅、アパート、ビル、駅舎、校舎、公民館、店、病棟、劇場、工場、建造物、施設、建物、市街地)を取り壊す(=建造物などを壊す) 
【副⁺】(すっかり、次々、ばらばらに、全面的に、一気に、跡形もなく)取り壊す
【例文】 木造家屋を取り壊して、ビルに建て替える/空き家を取り壊し、更地にする/隣家を取り壊す騒音で電話の声も聞き取れない/昔、住んでいた愛着のあるアパートが取り壊されると聞き、カメラに収めた/自分の育った家なので、そう簡単には取り壊せない/前のビルが取り壊されたら、見晴らしがよくなった/老朽化を理由に校舎が取り壊されたそうだ/この公民館は地域のシンボルだから、取り壊さないで保存すべきだ/大きな工場がいつの間[ま]にか跡形もなく取り壊され、駐車場になっていた/古都では、歴史的価値のある建造物は取り壊してはならないことになっている/高層ビルのような建造物は、ダイナマイトで一気に取り壊される/巨額の税を投入して建てられた施設が、僅か10年で取り壊されることになった/大きな建物が取り壊されると、町の景観が一変する/市街地の一部を取り壊して、道路を通すことになった
【名詞形】取り壊し 取り壊しをする/になる
【補足】公用文では「取壊し」と送り仮名が省略される
【例文】 劇場建て替えのため、取り壊しが始まった/学生たちは、学校側による部室の取り壊しに反対運動を起こした/ビルの取り壊しには莫大な費用がかかる/廃校になった学校の取り壊しをする/城壁の取り壊し作業に大勢の民が動員された/橋の取り壊し中に転落事故が起こった/耐震性に問題のある病棟は取り壊しになった

**とりさげる【取り下げる】** [取る＋下げる] ❶ (訴え、告訴、控訴、訴訟、裁判、告発状、申し立て、申請、離婚調停、請求、要求、依頼、出願、申し込み、申し出、提案、主張、スローガン、議案、募集、認定、出品、入[にゅう]札[さつ]、掲載、立候補、辞表、[休暇・被害]届、論文、記事、作品、動画)を取り下げる(=一旦出した訴えや申請、書類などを元に戻し、撤回する) ❷ (食膳、供物、鏡餅、米)を取り下げる(=出した物を下げて元に戻す) 
【副⁺】❶

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(しぶしぶ、直ちに、一時的に、個々に、一括して) ❶❷ (即刻、一旦、手際よく)取り下げる
【例文】 ❶強硬だった相手が「和解金を払えば、訴えを取り下げてもいい」と突然言い出した/先方は「示談にしたいから訴えを取り下げろ」と勝手なことを言っている/話し合いの結果、離婚訴訟を取り下げることになった/告発状は、内容に虚偽があると指摘され、取り下げられた/転居することになり、要介護認定の申請を取り下げた/融資した会社から担保要求を取り下げなければ、取引しないと通告された/与党は、所得税引き上げの提案を取り下げることにした/競売に複数の作品を出品していた場合、一括して取り下げることができる/ネットオークションの入札は、取り下げるのに難しい手続きは要らない/HPの広告掲載を取り下げる場合は、書面で申し出る必要がある/再選を目指していた知事は、体調不良のため、立候補を取り下げた/原則として、一旦、提出した辞表を取り下げることはできない/事実証明が難しく、被害届を取り下げざるを得ない/大学側は教授に、改ざん疑惑の論文を取り下げるよう要請した/雑誌に掲載予定の記事が当局の圧力で取り下げられた/動画をアップロードしたが、不評なので取り下げることにした ❷宴会が終わったらすぐ食膳を取り下げる/正月に飾った鏡餅は11日に取り下げ、割って食べる/神棚に供えていた米を取り下げ、ご飯を炊いた
【名詞形】取り下げ 取り下げをする/になる
【補足】名詞形は❶の意味でのみ使う。公用文では「取下げ」と送り仮名が省略される
【例文】 関係者から、訴えの取り下げを勧められた/示談金を示し、被害者側に告発状の取り下げを求めた/被告人が控訴の取り下げをした/課長は、考えるところがあるのか、辞表の取り下げをするらしい/当事者間で示談が成立し、申し立てが取り下げになった/出品をやめる場合は、取り下げボタンをクリックする

**とりさばく【取り捌く】** [取る＋捌く] (もめ事、喧[けん]嘩[か]、争い、いざこざ、訴訟、問題、政務、債権者、[団体・殺到した・うるさい]客、乗客、マスコミ、観衆、デモ隊、需要、大量の荷物)を取りさばく(=厄介な事柄をうまく処理する) 
【副⁺】(何とか、うまく、さりげなく、的確に、見事に、穏当に、一人で)取りさばく
【例文】 町内のもめ事は、いつも町内会長がうまく取りさばいてくれる/遺産をめぐる争いを取りさばくのは厄介だ/あの裁判官は、注目の医療過誤訴訟を的確に取りさばいたことで有名になった/複雑な政務を取りさばくには、それなりの腕が必要だ/押しかけた債権者を見事に取りさばく支店長の腕はさすがだ/セールに殺到した客は、居合わせた店員で何とか取りさばいた/面倒な客が窓口に来ると、ベテランの係員がいつもうまく取りさばいている/列車の運休で切符の払い戻しを求める客を取りさばけず、駅員が立ち往生している/興奮して暴れ出したデモ隊を取りさばこうと、機動隊が出動した/猛暑が続き、電力会社は需要をどう取りさばくか、頭を抱えている/大量の荷物を取りさばける物流の拠点整備が必要だ
【名詞形】取りさばき
【例文】 役所に赴任してすぐ、ごみ処理問題の取りさばきを命じられた/担任の先生は、生徒たちの喧嘩の取りさばきに慣れた様子だ/封建時代の庶民は、お上[かみ]のお取りさばきには逆らえなかった

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**とりさる【取り去る】** [取る＋去る] (襖[ふすま]、瓦[が]礫[れき]、壁、塀、泥、枝葉、魚の骨、ヤニ、汚れ、油分、水分、皮脂、不純物、有害物質、熱、腫瘍、臭[にお]い、ノイズ、痛み、眠気、疲れ、不安、症状、原因、緊張、恐怖心、ストレス、考え、虚飾、しがらみ、先入観、印象、偏見、仮面)を取り去る(=完全に取って残さない) 
【副⁺】(すっかり、全て、ことごとく、きれいに、完全に、徹底的に、一時的に、跡形もなく)取り去る
【例文】 仕切りの襖を取り去って、一続きの部屋にした/瓦礫の山がブルドーザーで跡形もなく取り去られた/両国は和睦し、国境線の壁を取り去ることになった/周囲の高い塀を取り去れば、見晴らしがよくなる/出土した仏像の泥を取り去ると、見事な造形が浮き上がった/手入れ不足だった庭木の根元から枝葉を取り去ると、すっきりした/お年寄りには、魚の骨を取り去った料理を出すようにしている/歯についたヤニは、歯ブラシで磨いても取り去ることはできない/ダイエットのため、油分を取り去った物しか食べない/フィルターを通せば、水中から不純物を取り去ることができる/空気中の有害物質を取り去る技術は、まだ開発されていない/腫瘍を完全に取り去るのは不可能だと言われ、手術を断念した/靴の嫌な臭いを瞬時に取り去ってくれる消臭剤を買った/録音した音声のノイズを取り去るには手間がかかる/腰のつらい痛みを取り去ってくれる薬が欲しい/眠気を取り去りたくて、コーヒーを飲んだが効果がない/毎日の疲れが取り去れないまま、積み重なっていくので、つらい/試合前の不安を取り去るため、ひたすら練習に励んだ/一度、犬にかまれて以来、犬に対する恐怖心を取り去れないでいる/心身のストレスを取り去ろうと思ってヨガを始めた/自己中心的な考えを取り去らなければ、周囲の人に認められないだろう/虚飾を取り去ると真実が見えてくる/異文化理解は、相手に対する先入観を取り去ることから始まる/初対面で感じた印象は、なかなか取り去れないものだ

**とりしきる【取り仕切る】** [取る＋仕切る] (イベント、プロジェクト、行事、大会、会議、儀式、葬儀、結婚式、宴会、披露宴、法事、二次会、祭、地域、縄張り、組、現場、学校、家の中、家事、台所、厨[ちゅう]房[ぼう]、店、旅館、経営、経理、商売、事業、会社、実務、業界、政務、派閥、選挙、運営、進行、一切、全体)を取り仕切る(=責任を持って全て処理する) 
【副⁺】(てきぱき、全て、うまく、見事に、立派に、完璧に、堅実に、一人で、何もかも、最後まで)取り仕切る
【例文】 経験豊かな幹事が取り仕切ったイベントは、見事に成功を収めた/有能な若者が、重要なプロジェクトを取り仕切るリーダーに抜[ばっ]擢[てき]された/若い社員に宴会を取り仕切らせたのは失敗だった/同僚に結婚式の二次会を取り仕切ってもらった/町内会では、毎年誰が祭を取り仕切るかでもめる/祖母は、今年80歳だというのに、元気で家の中を取り仕切っている/退職を機に、夫が妻に代わって家事一切を取り仕切ることになった/息子夫婦と同居した姑[しゅうとめ]は、台所だけは嫁に任せず、取り仕切ろうとしている/父親が引退すれば、息子が店を取り仕切ることになる/旅館の良し悪しは、取り仕切る女将[おかみ]によって変わってくる/あのレストランでは、料理は夫が作り、経営は妻が取り仕切っている/経理を担当者一人で取り仕切り、他の人に手を出させないのは問題だ/ワンマン社長は意のままに会社を取り仕切ろうとする/部長から、実務は君が取り仕切れと言われ、張り切っている/業界を裏で取り仕切っていた男が逮捕された/特定の政党に献金した団体によって、国政選挙が取り仕切られていたことが明るみに出た

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【名詞形】取り仕切り
【例文】 夏の例大祭は、神主の取り仕切りのもとで滞りなく行われた/5年アルバイトを続けたら、店の取り仕切り役を任された

**とりしきれる【取り仕切れる】** [取る＋する＋切れる] (→「とりしきる」に同じ)を取り仕切れる(=責任を持って全て処理できる) 
【副⁺】(→「とりしきる」【副⁺】に同じ)取り仕切れる
【例文】 生徒会長を務めていた彼女なら、2年後の創立50周年記念行事を取り仕切れるに違いない/夫の急逝にショックを受けた妻は、喪主として葬儀を取り仕切れる状態ではなかった/撮影現場を取り仕切れる人がおらず、新人ながらも気の利く彼が選ばれた/学校全体を取り仕切れないような人に校長は任せられない/私が会社を取り仕切れるまでになったのは、先代社長のお陰だ

**とりしずめる【取り鎮める・取り静める】** [取る＋しずめる] ⓐ (警察官、機動隊、警備員、国王、政権、軍隊、[人])が取り鎮める(=騒動などを抑えて静かにさせる) ⓑ (暴漢、暴徒、侵入者、騒ぎ、暴動、騒乱、反乱、民衆の蜂起、暴れ馬、高ぶった気持ち、興奮状態)を取り鎮める 
【副⁺】(やっと、ようやく、何とか、素早く、見事に)取り鎮める
【例文】 銃を振り回して暴れる男を、警官が素手で取り鎮めた/警察官一人では、武装した侵入者を取り鎮めることができなかった/人質を盾に騒ぎ立てる暴漢を取り鎮めようと、警官隊が周りを取り囲んだ/暴動は、機動隊によって取り鎮められ、市街地は元の静けさを取り戻した/大声を上げて暴れ出した男を、警備員が素早く取り鎮めた/国王は、民衆の蜂起を取り鎮めることができず、ついに革命となった/大臣の失言で生じた騒ぎがなかなか取り鎮められず、現政権への信頼は落ちる一方だ/デモ隊の騒乱を取り鎮めるため、ついに軍隊が出動した/暴れ馬を一人で取り鎮めた男は、町の英雄となった/母国チームの勝利に酔って、町に繰り出した観衆の興奮を取り鎮めるのは難しい

**とりしまる【取り締まる】** [取る＋締まる] (犯罪、[飲酒・無免許]運転、[交通・駐車・選挙]違反、[違法・暴力]行為、犯罪[組織・者]、テロリスト、不法[移民・投棄]、違法[建築・コピー]、違反者、麻薬、薬物、銃器、風紀、不正、汚職、脱税、虐待、放置自転車、誇大広告、悪徳業者、マルチ商法、無許可営業、密輸、密漁、ネット犯罪、サイバー攻撃、反政府運動、自由な[言論活動・思想]、破壊活動)を取り締まる(=違反行為が起こらないように管理、監督する。また、違反行為を正し、検挙する) 
【副⁺】(しっかり、びしびし、きちんと、厳しく、容赦なく、厳重に、[徹底・全面]的に)取り締まる
【例文】 従来の法律では取り締まれない新手の犯罪が増加し、政府は新しい法律を作って取り締まろうとしている/警察では、飲酒運転を厳しく取り締まっている/繁華街では駐車違反が多く、取り締まっても、違反者が減らない/選挙終了後、期間中の違反を厳重に取り締まる/ごみの不法投棄を取り締まるため、パトロール隊を結成した/違法建築は、厳しく取り締まらないと、地震の際、倒壊の原因になる/違法コピーを全面的に取り締まるのは困難だ/銃器を取り締まる法の制定が叫ばれても、実現しない国が多い/日本では、国税局が脱税を取り締まる任に当たる/マルチ商法を取り締まる適切な法律がまだない/外国船の密漁行為を取り締まるには、24時間体制の監視が必要だ/警察のサイバー犯罪捜査官は、増加中のネット犯罪やサイバー攻撃を取り締まっている/独裁国では、政権に反対する言論や活動は、厳しく取り締まられる/戦前の日本では、自由思想は危険思想とし

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取り締まられた
【名詞形】取り締まり 取り締まりをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「取締まり」「取締」と送り仮名が省略される
【例文】 取り締まりの網をかいくぐり、覚醒剤の売買が行われる/市内各所で、放置自転車を撤去するなどの取り締まりを実施している/当局は、犯罪組織取締まりに本格的に乗り出した/ネット犯罪の取り締まりをするには、十分な法整備がまだ追いついていない/取締役(=会社の重役)会で経営方針に関する重要案件を検討する/麻薬取締官として日々の激務をこなす/日本では、銃器取締法が制定されている

**とりしらべる【取り調べる】** [取る＋調べる] (原因、書類、調書、[所持・現場の遺留]品、証拠、証人、犯罪、余罪、事件、[違反・容疑・被疑・不審・密漁・違法就労]者、[被告・参考]人、犯人、泥棒、怪しい者、スパイ、暴力団員、捕虜、反体制派、問題地域)を取り調べる(=事柄、特に犯罪関係の事柄について詳しく調べる) 
【副⁺】(十分、逐一、厳しく、厳正に、慎重に、[徹底・本格]的に)取り調べる
【例文】 ホテル火災の原因を取り調べた結果、漏電によるものと判明した/公判は、提出された証拠書類を取り調べることから始まる/第一審で取り調べられなかった証拠が控訴審で扱われ、無罪となった/本件の取り調べ中に、被疑者の余罪も取り調べる/状況証拠から犯人と思われる者を任意同行し、本署で取り調べよう/挙動不審者を取り調べた結果、所持品から爆発物が発見された/拿[だ]捕[ほ]された外国漁船の船長が取り調べられている/空港で旅行者の所持品から覚醒剤が発見され、別室で取り調べられた/贈賄容疑の代議士の秘書を取り調べても、決定的な証拠は出なかった/衝突事故を起こした電車の運転士を取り調べれば、事故当時の状況が分かるはずだ/殺人事件では、被害者の関係者は、逐一、参考人として取り調べられる/土壌汚染の疑いがある地域は、住宅建設前に徹底的に取り調べる必要がある
【名詞形】取り調べ 取り調べをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「取調べ」「取調」と送り仮名が省略される
【例文】 検察による取り調べの可視化が望まれる/工事関係者が収賄容疑で取調べを受けた/戦場では、捕虜の取り調べに拷問が行われるという/少年犯罪の取調べには慎重に臨むべきだ/容疑者の黙秘が続き、取り調べが捗[はかど]らない/官憲は反体制派の活動家を逮捕し、取り調べをした/被疑者が取調室で任意の事情聴取に応じた

**とりすがる【取り縋る】** [取る＋縋[すが]る] (遺体、体の一部、袖、裾、棺、柱、屋根、社長、医者、警察官、[人])に取りすがる(=離れまいとして強くつかまる) 
【副⁺】(ひしと、おろおろと、しゃにむに、必死に、思わず、我を忘れて、泣きながら、わらにもすがる思いで、[なりふり・誰彼]構わず)取りすがる
【例文】 突然の母の死に呆[ぼう]然[ぜん]とし、遺体に取りすがってただ泣くしかなかった/注射器を見て、子供は泣きながら親の胸に取りすがろうとした/葬儀参列者は皆、棺に取りすがり号泣する少女の姿に、涙した/娘が小学1年の頃は「学校に行かない」と柱に取りすがって泣きわめいた/洪水に襲われ、必死で屋根に取りすがっていたところを救助された/「解雇しないでくれ」と社長に取りすがったが、聞き入れてくれなかった/「誘拐された子を

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救ってほしい」と警察官に取りすがる母親の姿が痛々しい/友人に「融資を頼む」と取りすがられたが、貸す金[かね]がなかった/「行かないで」と取りすがって頼んだが、すげなく突き放された/資金繰りに困り、誰彼構わず取りすがって借金を頼んだ

**とりすてる【取り捨てる】** [取る＋捨てる] (埃[ぼこり]、灰汁[あく]、ごみ、不用品、害虫、内臓、小さな実)を取り捨てる(=取って捨てる) 
【副⁺】(すっかり、万遍なく、きれいに、残らず)取り捨てる
【例文】 床[ゆか]の埃を見つけては取り捨てているが、一向にきれいにならない/煮立った鍋の灰汁を取り捨てて、澄んだスープを作る/部屋の片づけで出たごみは、後でまとめて取り捨てよう/不用品を全部取り捨てたら、部屋がすっきりした/葉についた虫を手で取り捨てていくのは大変だ/魚の腹に包丁を入れ、内臓を取り捨てて水でよく洗ってください/小さな実は取り捨て、大きな実だけ残しておく

**とりすます【取り澄ます】** [取る＋澄ます] ([人]、セレブ、淑女、社長夫人、顔、表情、ほほえみ、声、姿、態度、様子、雰囲気、印象)が取り澄ます(=気取って周囲とは違うという態度をとる) 
【副⁺】(つんと、冷たく、よそよそしく、お高く、乙に、上品に、きざに、気取って)取り澄ます
【補足】「取り澄ましている」、あるいは「取り澄ました＋名詞」の形で多く使う
【例文】 表彰されて壇上に向かう級友は、取り澄ましていて、別人のようだった/招待客に挨拶する妻は、さっきの喧[けん]嘩[か]で怒っていたのが嘘[うそ]のように取り澄ましていた/きざに取り澄ましているイケメン風の青年が結構、若い娘にもてるらしい/いつもはお茶目な末娘が、学芸会では取り澄ました顔で王女役を演じている/休憩時間は笑い転げていた女性が受付の席に座ると、取り澄ました表情に豹[ひょう]変[へん]した/映画の授賞式では、女優たちが取り澄ました微笑みで並んでいた/家ではだらしない夫だが、式場では取り澄ました声で挨拶していた/七五三では、子供たちが皆、取り澄ました晴れ着姿で記念写真に収まった/エリートだったという容疑者は、警察に連行される際も取り澄ました態度だった/高級レストランの取り澄ました雰囲気では、料理が喉を通らない/この三つ星ホテルでは、掃除の係さえも取り澄ました印象だ

**とりそこなう・とりそこねる【取り損なう・取り損ねる/捕り—/採り—/獲り—/撮り—/録り—】** [とる＋損なう・損ねる] ❶ (球、送球、パス、魚、獲物、人材、写真、動画、番組、録画、電話、税金、金メダル、チケット、メモ、単位、点、票、昼食、連絡、予約、契約、資格、免許、休み、休憩、天下、機嫌)をとり損なう(=とろうとしたが、とることに失敗する、または、とる機会を失う) ❷ (意味、意図、真意)をとり損なう(=誤解する。間違って*受け取る) 
【副⁺】(うっかり、危うく、運悪く、不運にも、残念なことに)とり損なう
【例文】 ❶あんな緩い球を捕り損なうなんて、プロの選手とは思えない/三塁手からの送球を捕手が捕り損なって、失点した/捕り損なった魚ほど大きいと感じるものだ/いい人材を採り損なわないよう、早めに募集をかけよう/録画の仕方を間違えて、危うく番組を録り損なうところだった/着信音が聞こえず、電話を取り損なった/あと一歩のところで、金メダルを取り損ねてしまった/予約日を間違えて、コンサートのチケットを取り損なった/必須科目の単位を取り損なって、留年することになった/期末テストは、準備不

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足で、合格点を取り損なった/選挙の敗因は、取れるはずの支持層の票を取り損ねたことだ/仕事が忙しくて昼食を取り損なった/一時帰国中の友人に会いたかったが、連絡を取り損なって会えなかった/飛行機の予約を取り損ない、今、キャンセル待ちだ/休憩を取り損なった日は、食事もろくにとれない/歴史上、家臣に裏切られ、天下を取り損ねた将軍がいる/親の機嫌を取り損なって小遣いがもらえなかった ❷相手の言葉の意味を取り損ねると、誤解が生じる/贈り物の意図を取り損ない、適切な対応ができなかった/夫の真意を取り損ねて、喧[けん]嘩[か]になってしまった
【名詞形】とり損ない
【例文】 魚の小骨は、細心の注意を払っても取り損ないが出てしまう/うっかりしたメモの取り損ないを上司に厳しく叱責された/昼食の取り損ないで、もうフラフラだ

**とりそろえる【取り揃える】** [取る＋揃[そろ]える] (名産品、食材、メニュー、地酒、品[しな]数[かず]、商品、包丁、道具一式、着物、小物、スーツ、[化粧・特売]品、書類、新作、ツアー、デザイン、ラインナップ、サイズ、サービス、パンフレット)を取りそろえる(=いろいろ集めて、漏れなくそろえる) 
【副⁺】(いろいろ、たっぷり、ずらりと、全て、幅広く、華々しく、数多く、本格的に、豊富に、各種、一式、一堂に)取りそろえる
【例文】 全国各地の名産品を取りそろえたコーナーが人気だ/この店は、無農薬野菜や無添加食材を取りそろえている/この居酒屋は、各地の地酒を豊富に取りそろえ、客が絶えない/ソファを探しているが、品数を取りそろえている店が少ない/息子は、食材に合わせて包丁を取りそろえるほど、料理にこだわっている/弟は、釣り道具一式を取りそろえたいと貯金している/結婚式に着物が着たいと言うと、母が小物まで全て取りそろえてくれた/このフロアでは、スーツを1500種類以上取りそろえている/この店は特売品を取りそろえていて、夕方には完売する/奨学金の申請に必要な書類を一式取りそろえないといけない/有名デザイナーの新作が華々しく取りそろえられ、会場は熱気に包まれた/あの旅行会社は、格安ツアーを取りそろえているのが売りだ/デパートの靴コーナーは、さまざまなデザインのものが数多く取りそろえられている
【名詞形】取りそろえ
【例文】 あの店は子供服の取りそろえが豊富で、人気がある/スーパーの電気製品コーナーは、品数に取りそろえがなく物足りない

**とりだす【取り出す・撮り出す】** [とる＋出す] ❶ (箪[たん]笥[す]から衣類、押し入れから寝具、ポケットから[財布・名刺・携帯]、懐からハンカチ、財布から[金[かね]・カード]、鞄[かばん]から[書類・本・ICレコーダー]、封筒から資料、ケースから[CD・ギター]、引き出しから文房具、箱から商品、郵便受けから新聞、棚から[本・食器]、冷蔵庫から飲食物、鍋から料理、果物から種[たね]、樽[たる]から漬物、オーブンからパイ、窯[かま]から陶器、灰の中から炭火、電子機器からレアメタル、原子炉から使用済み核燃料)を取り出す(=中から物を取って外に出す) ❷ (ファイルからデータ、ウェブから画像、フォルダから情報、脳から記憶、資料から事例、母集団から標本、問題の中から最重要課題)を取り出す(=数多くの情報集積から必要なものを選出する) ❸ (水から酸素と水素、太陽光からエネルギー、鉄鉱石から鉄)を取り出す(=自然物の中から抽出する) ❹ (人体から臓器、魚の腹から臓物、患部から腫瘍、細胞からDNA)を取り出す(=生物体から一部を摘出する) ❺ (メモ、ノート、記録、コ

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ピー)を取り出す(=取り始める) ❻ (写真、ビデオ、映画)を撮り出す(=撮り始める)

【副⁺】 (さっさと、直接、おもむろに、簡単に、慎重に、部分的に、手当たり次第に)取り出す
【例文】 ❶ 初冬に簞笥からセーターを取り出して、夏物をしまう/商社マンは名刺を取り出し、客に差し出した/携帯が鳴ったので、ポケットから取り出しながら部屋を出た/マジシャンが懐から布を取り出し、さっと振ると鳩が飛び出した/インタビューの前に鞄[かばん]からICレコーダーを取り出して、録音した/音楽家はケースからギターを取り出すと、客の前で演奏を始めた/引き出しにはさまった書類を無理に取り出そうとしたら、破れてしまった/郵便受けから新聞を取り出し、父の所へ持って行った/真夏に冷蔵庫から冷えたビールを取り出すのが至福の時だ/湯が煮立つ前に鍋から昆布を取り出せば、いい出[だ]汁[し]が取れる/樽に漬けた白菜を取り出し、食卓に出す/オーブンからケーキを取り出すと、甘い香りが辺りに漂った/原子炉から取り出した使用済み核燃料の処理が問題だ ❷圧縮フォルダから必要なファイルだけを取り出す/年を取ると、脳に蓄積した記憶が瞬時には取り出せなくなる/国勢調査では母集団の1%の標本を取り出して全体の動向を探る/ニュースは、事象全体から記者の視点で取り出された一部が報道されるに過ぎない ❸水を電気分解すると、水素と酸素が取り出せる/太陽光から電気を作るためのエネルギーを取り出す ❹移植手術のため、脳死患者から臓器を取り出す/古代エジプトでは、死者の内臓を取り出した後、ミイラを作成した/iPS細胞とは、人の体細胞を初期化して取り出した細胞のことだ/医師団が悪性腫瘍部分を全て取り出し、手術は成功した/病虫害に強い遺伝子を取り出し、稲の品種改良をする ❺会見が始まると、記者団は一斉にメモを取り出した/内容を公表するため、半年前から会議録を取り出すようになった ❻名カメラマンが、それまでの仕事を辞め写真を撮り出したのは、30歳を過ぎてからだった/運動会で徒競走が始まると、親たちが一斉にビデオを撮り出した
【名詞形】取り出し 取り出しをする
【補足】名詞形は、❶〜❹の意味で使う
【例文】 自動販売機の取り出し口が低いと腰痛の身にはつらい/暗号は、キーの取り出しに失敗し、解読できない/ウェブから必要な情報の取り出しをするのに時間がかかった/国語の時間に、日本語を母語としない外国人児童の取り出し授業(=原学級に戻れるように日本語を教える授業)を行う

**とりたてる【取り立てる】** [取る＋立てる] ❶ (相手)から(税金、年貢、借金、負債、利子、家賃、費用、代金、債務、債権、保険料、追徴金、罰金、会費、不足分)を取り立てる(=強制的に取る) ❷ⓐ (才能、人材、人物)を取り立てる(=特に目をかけて抜[ばっ]擢[てき]する) ⓑ (重役、店長、管理職、主将、側近、幹部、主役、家臣)に取り立てる ❸ 取り立てて(言わない、目立たない、[意見・差]がない)(=特に他と区別して、特に問題として)

【副⁺】❶(厳しく、強引に、容赦なく)取り立てる
【補足】❸は否定的表現を伴うことが多い
【例文】 ❶封建時代は、領主が農民から年貢を容赦なく取り立てた/高金利で貸し付け、強引に借金を取り立てる業者がいる/家賃を滞納したので、仲介の不動産屋が取り立てようとやって来た/裁判には勝訴したが、多額の弁護士費用を取り立てられた/未払いの工

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事代金は、早く取り立てなければならない/脱税が発覚した会社は、追徴金が厳しく取り立てられた/前もって集めた忘年会費では足りず、不足分を皆から再び取り立てた ❷卓越した才能が取り立てられ、王室付きの医師となった/有用な人材を見出し、取り立てていけば、その組織は発展する/彼は優れた実行力が見込まれ、若いながらも部長に取り立てられた/企業では、積極的に女性を幹部に取り立てようとしている/地道な努力を続けた結果、ついに次期公演の主役に取り立てられた/身分の低い者が武士に取り立てられることもあった ❸女性のタクシー運転手は、もう取り立てて言うほど珍しくはない/彼女は、取り立てて目立つわけではないが、皆に好かれている/取り立てて失敗するわけでもないのに、上司に叱られることが多い/悪童だと聞いていたが、取り立てて悪いところもなく、普通の子だ
【名詞形】[1]取りたて(=取り終わって間もないこと) [2]取り立て 取り立てをする
【補足】[1]の形は「取る」に「〜して間がない」の意の接尾辞「〜たて」が接続したと考えられる [2]の形は、❶❷の意味で使う。公用文では「取立て」と送り仮名が省略される
【例文】 田舎の母が朝取りたての野菜を送ってくれた/免許取りたてで高速道路を走るとは無謀だ/毎月、負債の厳しい取り立てに追われている/悪徳業者の過酷な債務取り立てに遭って苦しむ/消費者センターに不当な高利の借金取り立てを訴えた/何度でも出向いて取り立てをしろと上司に命じられた/常務の取り立てに預かって管理職となった/社長の取り立てで役員になれた

**とりちがえる【取り違える】** [取る＋違える] ❶ⓐ ([人]、赤ん坊、客、犯人、相手、患者、傘、スーツケース、靴、薬、日にち、順序、注文、左右、前後、上下、方向、名前、音)を取り違える(=間違えて他のものを取る) ⓑ (他人の物と自分の物、昼と夜、理想と現実、同情と愛情、犯人と無実の人、偽物と本物、目的と手段)を取り違える ❷ ([言葉・質問]の意味、意図、ユーモア、内容、本質、問題、原因、結果、順序、左右、上下)を取り違える(=間違えて理解する) 
【副⁺】(うっかり、気づかず、早合点して、慌てて)取り違える
【例文】 ❶同姓同名の人を取り違えることのないよう、必ず本人確認をする/病院で赤ん坊が取り違えられるなどということは、あってはならない/営業担当者が客を取り違えていては、信用されなくなる/医者が患者を取り違えて手術した/傘を他の人のと取り違えたまま持って帰ってしまった/空港で取り違えられたりしないよう、スーツケースには目印をつけておく/通夜の会場で靴を取り違えられ、履いて帰る靴がなかった/何事も順序を取り違えると、うまくいかなくなる/愛想は悪いし、注文は取り違えるし、ここはひどい店だ/慌てて家を出たせいか、左右取り違えてサンダルを履いていた/名簿の名前を取り違えて呼んでしまい、嫌な顔をされた/彼は引きこもりになり、昼と夜とを取り違えたような生活を送っている/理想と現実を取り違えていては、いい結婚相手は見つからない/犯人と取り違えられて逮捕された人が気の毒だ ❷言葉の意味を取り違えて、覚えていた/問題の意図を取り違え、間違った答えを書いてしまった/文化が違うと、相手のユーモアを取り違え、真顔で反論するようなことも起こる/検査結果の解釈を取り違えたため、報告書に誤りが出てしまった

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【名詞形】取り違え 取り違えをする
【例文】 薬剤の取り違えによる死亡事故が発生した/営業マンにとって、顧客の取り違えは致命的だ/株で注文数の取り違えをして、大きな損失を出した/絶対音感のある人なら、音の取り違えをしたりはしない/言葉の意味の取り違えによる失敗は、大体は笑い話で済む話だ

**とりちらかす・とっちらかす【取り散らかす・取っ散らかす】** [取る＋散らかす] (部屋、机、デスク、家、事務所、オフィス、荷物、ごみ)を取り散らかす(=物を片づけず、整理されていない状態にする) 
【副⁺】(あちこち、乱雑に、むやみに、雑然と、一面に、足の踏み場がないほど)取り散らかす
【補足】「取っ散らかす」は「取り散らかす」の転。俗語表現
【例文】 夫は、原稿の締め切り間近になると、部屋を取り散らかし始める/取り散らかした部屋を見られるのが恥ずかしくて、他人を部屋に招けない/刑事が捜索した部屋は、足の踏み場がないほど取り散らかされていた/デスクを雑然と取り散らかしている人は、生活も乱れているに違いない/取り散らかしたオフィスでは、落ち着いて仕事ができない/旅行から帰った娘は、荷物を取り散らかしたまま片づけようとしない/ごみ集積場で、カラスが生ごみを取っ散らかしている

**とりちらかる・とっちらかる【取り散らかる・取っ散らかる】** [取る＋散らかる] ❶ (→「とりちらかす」に同じ)が取り散らかる(=物を片づけず、整理されていない状態になる) ❷ (話、頭)が取っ散らかる(=話や頭がまとまらない) 
【副⁺】❶(→「とりちらかす」【副⁺】に同じ)取り散らかる ❷(あちこち、むやみに、雑然と)取っ散らかる
【補足】「取っ散らかる」は「取り散らかる」の転。俗語表現
【例文】 ❶取り散らかった息子の部屋を見て、泥棒にでも入られたのかと思った/取り散らかった机を片づけないと、効率的に仕事ができない/今度の新入社員のデスクは、書類やお菓子の食べかすなどで取り散らかったままだ/驚くほど取り散らかった家を恥ずかしがる様子もなく、友人は私を招き入れた/引っ越したばかりで、事務所は雑然と取り散らかっていた ❷事故の目撃者は興奮しているのか、取っ散らかった話し方で、何が起きたかよく分からない/一度にいろいろ言われると、頭が取っ散らかってうまく整理できない

**とりちらす【取り散らす】**
☞とりちらかす【取り散らかす】

**とりつく・とっつく【取り付く・取り憑く・取っ付く】** [取る＋つく] ❶ⓐ (岩、尾根、登山道、壁、命綱)に取り付く(=離れないようにつかまる) ⓑ 取り付く島もない(=つかまって頼ることができず、*突き放され、どうしようもない) ❷ (作業、工事、仕事)に取りつく(=やり始める。着手する) ❸ (考え、疑念、強迫観念、魅力、絶望、妄想)が取りつく(=そこから離れられない状態になる) ❹ (死霊、生き霊、怨霊、臆病神、魔物、病魔、キツネ、何か)が取りつく(=人に付いて離れない) 
【副⁺】❶ (しっかり、がっちり、ようやく、辛うじて、何とか、慌てて、必死に) ❷ (ようやく、やっと、初めて) ❸ (すっかり、ますます、次第に、何となく、いつの間[ま]にか) ❹ (すっかり、突然、次第に)取りつく
【補足】「取っつく」は「取りつく」の転。口語表現。特に、❷の「着手・開始」の意味

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で「取っつきにくい・取っつきやすい」はこの形を使う
【例文】 ❶険しい山を、岩に取り付きながら何とか頂上までたどり着いた/切り立った岸壁に必死に取り付き、津波から逃れた/座礁した船から投げ出され、必死で命綱に取り付いて、助けを求めた/留学を許してほしいと両親に懇願したが、結婚が先と言って取り付く島もなかった ❷一服したら、玄関の松の剪[せん]定[てい]作業に取りつくことにしよう/長雨が上がって、ようやく道路工事に取りつける/やっと書類作成の仕事に取りついたと思ったら、また電話がかかってきて中断した/彼は初めは取っつきにくい印象だったが、話してみたら気が合った/取っつきやすいかどうかで研究の方向性を決めるのはどうかと思う ❸恋敵に恨みを抱き、取りついた恐ろしい考えが頭から離れなかった/彼女が犯人ではないかという疑念に取りつかれて、正しい判断ができない/痩せなくてはならないという強迫観念に取りつかれている/歌舞伎の魅力に取りつかれ、毎月のように観劇に通っている ❹彼女は、母親が死んだのは死霊に取りつかれたからだと信じている/詩人は病魔に取りつかれ、若くして亡くなった/彼はキツネにでも取りつかれたのか、突然別人のように振る舞い出した/彼女は何かに取りつかれたように研究に没頭している
【名詞形】取っつき(=物事の最初。あるいは、第一印象)
【例文】 源氏物語を読む取っつきとしては、まず、漫画で内容を理解する方法もある/取っつきがいいからと言って、本当にいい性格とは限らない/見合い相手は取っつきの悪い人だと思ったが、何度か会うと打ち解けた

**とりつぐ【取り次ぐ】** [取る＋次ぐ] ❶ (相手、社長、監督、領事、取引先、担当者)に(申し入れ、依頼、提案、希望、総意、連絡、意向、言い分、情報)を取り次ぐ(=二者の間に立って、一方からの意向などを他方に伝える) ❷ ([書・代理・販売]店、管理局、市[し]場[じょう]、業者、会社、銀行、[取引・事業]所)に(商品、荷物、新刊書、株式、売買、申し込み、申請、注文、取引、手続き)を取り次ぐ(=売り手と買い手の中継ぎをする) ❸ (社長、担当者、上司、主人)に(来客、名刺、電話、伝言、用件)を取り次ぐ(=外部からの客や伝言などが来ていることを伝える) 
【副⁺】(しっかり、何とか、順次、そのまま、いちいち、きちんと、速やかに、丁寧に、確実に)取り次ぐ
【例文】 ❶選手の総意を監督に取り次ぐのは、マネージャーの務めだ/海外旅行者からの連絡を領事に取り次ぐ/両親が喧[けん]嘩[か]し、口を利かなくなったので、私が両者の言い分を取り次ぐ羽目になった ❷出版社と書店の間を取り次ぐ仕事はやり甲斐がある/留学生の在留に関わる申請書類を大学が取り次いで、入国管理局に提出する/コンビニに持ち込んだ荷物は、宅配業者に取り次がれて配達される/投資家は、証券会社に取引を取り次いでもらって株式を売買している ❸社長に来客を取り次いだ/受付で名刺を渡し、担当者に取り次いでくれるよう頼んだ/昼から重要な会議があるので、秘書には電話を取り次がないよう頼んだ/社長への電話は直接には取り次げませんのでご用件をどうぞ
【名詞形】取り次ぎ 取り次ぎをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「取次ぎ」「取次」と送り仮名が省略される
【例文】 車の売買市場への取り次ぎを許可された/忙しいため、取引先からの電話の取り次ぎも断っている/秘書に名刺の取り次ぎを頼んだ/あいにくですが、セールス電話のお取り次ぎはできかねます/保険会社と客の取り次ぎをする代理店で働いている/出版社は、

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取次会社を経由して本を小売店に発送する

**とりつくす【取り尽くす・採り—・捕り—・撮り—】** [とる＋尽くす] (魚、動物、植物、雑草、腫瘍、病巣、ごみ、汚れ、染み、資源、写真、金目の物)をとり尽くす(=全てとって何も残らなくする) 
【副⁺】(全て、しっかり、きっちり、ことごとく、根こそぎ、残らず、完全に、見事に、徹底的に、あるだけ)とり尽くす
【例文】 漁場の魚を捕り尽くした結果、生態系が乱れてしまった/この地域では、密猟者によって虎が捕り尽くされ、絶滅してしまった/この山の珍しい高山植物は、心ない人に根こそぎ採り尽くされたらしい/畑の雑草を全部取り尽くそうとしたが、無理だった/腫瘍は取り尽くしたので、再発の恐れはない/海辺のごみを取り尽くすには何日もかかる/手洗いだけでは、服の染みが取り尽くせない/この地域の石油資源は、外国資本の採掘業者によって全て取り尽くされた/この観光地では名所の写真を撮り尽くしたので、もう心残りはない/留守中に泥棒に入られ、金目の物は見事に取り尽くされていた

**とりつくろう【取り繕う】** [取る＋繕う] ❶ (障子、襖[ふすま]、屋根)を取り繕う(=間に合わせに直す) ❷ (世間体、体裁、人前、笑顔、うわべ、表面、外面、自分)を取り繕う(=外見を整えて、よく見えるようにする) ❸ (不手際、ミス、失敗、その場、急場、座、表情、嘘[うそ]、気まずい雰囲気)を取り繕う(=気まずい雰囲気や失態を、その場の機転でごまかす)

【副⁺】❶(器用に、きれいに、慣れない手つきで) ❷❸(精いっぱい、無理矢理、何とか、やむなく、そつなく、うまく、さりげなく、わざとらしく、必死に、穏便に、懸命に、真剣に、一時的に、とっさに、慌てて、その場しのぎで、何食わぬ顔で)取り繕う
【例文】 ❶障子が破れているのに、取り繕う時間がない/台風で穴の開いた屋根を取り繕ってもらった ❷夫のリストラ後も、世間体を取り繕って裕福な生活をしているように見せている/仮面夫婦とは、愛情がないのに、仲がいいように体裁を取り繕っている夫婦のことだ/あまりにも疲れていて、笑顔を取り繕うこともできない ❸その司会者は進行を間違えたが、そつなく取り繕い、観客は気がつかなかった/嘘がばれ、必死でその場を取り繕ったが、相手は許してくれなかった/喧[けん]嘩[か]の最中に宅配便が来たので、さりげなく取り繕った/気まずい雰囲気を取り繕おうと、冗談を言ってみた/番組のゲストがあまりにひどい暴言を吐いたので、ベテランアナウンサーも取り繕えなかった
【名詞形】取り繕い
【例文】 小さな障子破れの取り繕いには、紙を紅葉[もみじ]型に切って貼り付ける/部長は嘘や取り繕いがないので、皆に好かれる/首相の国会答弁は、その場しのぎの取り繕いに終始した

**とりつける【取り付ける】** [取る＋付ける] ❶ (部屋にクーラー、入り口に[鍵・防犯カメラ]、棚にねじ、部屋の隅にコンセント、窓に鉄格子、階段に手すり、屋上に[アンテナ・看板]、スピーカーにオーディオケーブル、座席にチャイルドシート、車にドライブレコーダー、台所にガス漏れ警報器、水道に浄水器、船体にエンジン、池に濾[こ]過[か]機[き])を取り付ける(=機器などを決まった場所に設置する) ❷ (支持、賛成、同意、合意、了承、承認、了解、協力、約束、契約、融資)を(相手)から取り付ける(=相手を説得して、約束を成立させたり、了承などを獲得したりする) ❸ (材料、出前、注文)を(店、顧客)から取りつけている(=いつもそこから購入しているので、取ることに慣れている) 
【副⁺】❶❷(早速、

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しっかり、何とか、きちんと、すぐに、丁寧に)取り付ける
【補足】❸は「取りつけている」の形で使う
【例文】 ❶安全のため、防犯カメラを入口に取り付けた/最近物騒だからドアに鍵をもう一つ取り付けろ/棚にねじを取り付けるため、穴を開ける/収容者の逃亡を防ぐため、窓には鉄格子が取り付けられている/屋根にアンテナを取り付け、電波をキャッチする/屋上に大きな宣伝用看板を取り付ける/新車の座席にチャイルドシートを取り付けなければならない/車にドライブレコーダーを取り付ければ、あおり運転被害の証拠が取れる/台所には、リース契約のガス漏れ警報器を取り付けている/浄水器を取り付けたら、水道水のカルキ臭が消えた/池に濾過機を取り付け、水を循環させる ❷会議前に委員の同意を取り付けておくと、会議が捗[はかど]る/国際会議で関係国の合意を完全に取り付けるのは難しい/取引先の了承を取り付けられたら、商談が成立する見込みだ/工場誘致には、地元住民から了解を取り付けることが重要だ/やっと難しい契約を得意先から取り付けられた/起業するため、何とか銀行から融資を取り付けようと奮闘している ❸普段、材料を取りつけている店だとやりとりしやすい/近所のそば屋は、いつも出前を取りつけているから、一人前でも持って来てくれる/顧客からの商品の注文はメールで取りつけているので、電話だとやりにくい
【名詞形】取り付け 取り付けをする
【補足】公用文では「取付け」と送り仮名が省略される
【例文】 オーディオは、取り付けの善し悪しが音質を左右する/高齢者の家の階段に手すりの取り付けをする/エアコン取り付け後のトラブルは、メーカーの窓口で対応する/「取り付け騒ぎ」とは、銀行から預金を払い戻そうと人々が押し寄せ、騒ぐことを言う

**とりつぶす【取り潰す】** [取る＋潰す] (大名、御[お]家[いえ]、藩、旗本、組織、報道機関、店、運動部、法案)を取り潰す(=存在していた組織や家系、機能を権力によって失くす) 
【副⁺】(すぐに、みすみす、次々、無下に、完全に、実質的に、事実上、片[かた]っ端[ぱし]から)取り潰す
【例文】 将軍は、信頼できない大名を次々に取り潰していった/謀反を企てたとして、東北の有力な藩が取り潰された/由緒ある家柄の旗本は、大名も取り潰せなかったらしい/マスコミは連日、問題を起こして事実上取り潰された組織について報じている/独裁国家では、反政府の疑いをかけられたら最後、報道機関はすぐに取り潰されてしまう/老舗の呉服店だったが、大名と癒着した競合店の謀略によって取り潰された/野球部に新入部員がたくさん入ったので、取り潰されずにすんだ
【名詞形】取り潰し (お)取り潰しにする/なる
【補足】特に江戸時代、幕府が大名家の家督継承を禁止して財産を没収したことを指す場合が多い
【例文】 忠臣蔵は赤穂藩のお取り潰しが話の発端となっている/その議員は業界から賄賂を受け取り、法案取り潰しのために動いた/お取り潰しになっては御家の一大事と、不祥事はひた隠しにされた

**とりとめる【取り留める・取り止める】** [取る＋とめる] ❶ (命、生命、一命)を取り留める(=*死にかけたが、幸い命が助かる) ❷ (時間、歳月、思い出、大切なこと)を取り留める(=去ってしまおうとするものを、おさえて留める) 
【副⁺】❶ (何とか、辛うじて、危

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うく、幸いに、奇跡的に)取り留める
【例文】 ❶崖から転落し大[おお]怪[け]我[が]を負ったが、幸い命は取り留めた/交通事故に遭った歩行者は、生命を取り留めたものの、後遺症が残った/心臓発作を起こしたが、救急車内の応急処置で一命を取り留めた ❷刻々と流れゆく歳月を取り留めようもなく、年老いていく/大切な思い出を心に取り留めながら、一人静かに暮らす
【名詞形】取り留め(=はっきりとしたまとまり。際限)
【補足】「取り留めが/の/もない」の形で、「まとまりがなく、要領を得ない」という意味で使う
【例文】 暇な時には、ぼんやりと取り留めもなく、さまざまな空想にふける/病院の待ち時間は、周りの人と取り留めもない話をして過ごす/この小品は、エッセイと言うより取り留めのない文章の羅列に過ぎない

**とりなおす【取り直す・撮り—・録り—・採り—】** [とる＋直す] ❶ (刀、槍[やり]、扇)を取り直す(=持ち方を変える) ❷ (相撲、写真、映画、録音、指紋、コピー、バックアップ、アカウント、ID、ビザ、アドレス、データ、寸法、情報、調書、証明書、決、契約、許可、認定、見積もり、免許、パスポート、車検、単位、資格、連絡、注文、予約、食事、バランス、距離、ポジション、タイミング)をとり直す(=もう一度とる) ❸ (気、気分)を取り直す(=挫[くじ]けた気持ちを忘れ、再び元気を出す) 
【副⁺】(再び、改めて、何とか、しっかり、新たに、まめに、もう一度)とり直す
【例文】 ❶槍投げの選手は、左手に持った槍を右手に取り直し、助走路へと向かった/日舞の稽古で、落とした扇をそっと取り直し、踊りを続けた ❷行事の判定に物言いがついて、相撲を取り直すことになった/重要な役の俳優が病で降板したため、再度映画を撮り直さざるを得ない/文字がつぶれた部分は、もう一度コピーを取り直した/実験装置が故障したので、改めてデータを採り直そう/最近太ってきたので、洋品店で背広の寸法を採り直された/賛否が半々となったので、再度、決を採り直した/こんないい加減な見積もりではだめだ。もう一度取り直せ/有効期間が6か月しか残っていないので、パスポートを取り直さなければならない/急な仕事のため、家族旅行の日程を変更し、予約を取り直した/体操の試合で姿勢が崩れかけたが、すぐバランスを取り直し演技を続けた ❸不合格で落ち込んだが、気持ちを取り直して次の試験を目指すことにした/事故でパソコンのデータが消えてしまい、気を取り直そうにも、ショックから立ち直れない
【名詞形】とり直し とり直しをする/になる
【例文】 結びの一番は、長い相撲の末、取り直しの大一番となった/データの採り直しは時間がかかる/運転免許の更新期限が過ぎていたので、取り直しをした/出演した俳優の不祥事で、映画は撮り直しとなった

**とりなす【取り成す・執り成す】** [とる＋成す] ❶ (喧[けん]嘩[か]、仲、間[あいだ]、主張)を取り成す(=対立したものの間に立って、関係をよくする) ❷ (その場、座、気まずい雰囲気)を取り成す(=場の雰囲気をよい方向にうまくまとめる) 
【副⁺】(何とか、うまく、適当に、必死に、穏便に、間に立って)取り成す
【例文】 ❶昔は、近所のご隠居さんが、喧嘩をした夫婦の仲を取り成していた/二人の間を取り成す人がいれば、あの夫婦は離婚しなかっただろう/労働委員会は、労使の主張

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を取り成し、紛争の解決を図っている/何とか首にならないように社長に取り成してほしいと、部長に懇願した/背いた家臣への主君の怒りは強く、お気に入りの側近でも取り成せなかった ❷朝帰りで母に怒られそうになったが、祖母がその場をうまく取り成してくれた/自分は酔客の接待が苦手なので、座を取り成すのがうまい人がうらやましい/チームの大敗後、気まずい雰囲気を取り成しようもなく、困り果てた
【名詞形】取り成し 取り成しをする
【例文】 母の取り成しで、父もしぶしぶ結婚を認めてくれた/喧嘩した彼女がなかなか会ってくれないので、友達に取り成しをしてもらった/希望する仕事に就けたのは、先生のお取り成しのおかげです

**とりにがす【取り逃がす】** [取る＋逃がす] (犯人、すり、[容疑・不審]者、敵、外国船、獲物、鳥、虫、チャンス、機会、幸運、優勝、大物、客、需要)を取り逃がす(=捕まえる寸前だったもの、あるいは一度捕まえたものに逃げられる) 
【副⁺】(うっかり、みすみす、運悪く、惜しくも、不注意で、残念ながら、すんでのところで)取り逃がす
【例文】 警察の不手際で、護送中の犯人を取り逃がすという失態が生じた/刑事の必死の捜査もかなわず、殺人犯をみすみす取り逃がしたままだ/現行犯で逮捕したすりを取り逃がさぬよう、厳重に見張って署に連行した/容疑者を捕まえる絶好の機会だったのに、目を離した隙に取り逃がしてしまった/巡視艇が不審な外国船を追跡したが、停船させられず、取り逃がす結果となった/足音に気づかれ、捕獲寸前の鹿を取り逃がした/籠の鍵を閉め忘れ、苦労して捕まえた鳥を取り逃がしてしまった/歌手になるチャンスを取り逃がさぬよう、オーディションを受け続けている/開発を急がないと、他社にさきがけて新商品を発表する機会を取り逃がすことになる/買った宝くじは運悪く1番違いで、大金を取り逃がした/この大会で優勝を取り逃がせば、もう代表に選ばれるチャンスはない/大物の魚が釣り竿[さお]にかかったが、釣り糸が切れて惜しくも取り逃がしてしまった

**とりのける【取り除ける】** [取る＋のける] ❶ (小石、ごみ、瓦[が]礫[れき]、倒木、魚の骨、邪魔な物、壁、支え、不良品)を取りのける(=何かをするために、障害になる物や不要な物をそこから取ってなくす) ❷ (予約の品[しな]、友達の分)を取りのける(=取って、別にしておく)

【副⁺】❶ (すっかり、何とか、全て、きちんと、根こそぎ、ことごとく、徐々に、一気に、注意深く、完全に、きれいに、徹底的に、跡形もなく) ❷ (別に、あらかじめ、ひとまず)取りのける
【例文】 ❶津波で町に押し寄せた瓦礫を少しでも取りのけられればと思って、ボランティアに参加した/洪水で流れ着いた倒木は、重機でなければ取りのけられない/部屋の間の壁を取りのけたら、広いリビングが出来た/出来上がった製品の中から不良品を取りのけるのが、私の仕事だ ❷予約の品は、棚に取りのけてある/パーティーに遅れてくる友人のために、料理をあらかじめ取りのけておいた

**とりのこす【取り残す】** [取る＋残す] ❶ (癌[がん]細胞、腫瘍、病巣、虫歯、歯[し]垢[こう]、野菜、果物、木の実、有休、単位)を取り残す(=全部取らずに一部を残す) ❷ (世間、仲間、同僚、家族、世界、文明、時代、移り変わり、社会の動き、時の流れ、開発、変化、競争)に/から取り残される(=置いて行かれる) 
【副⁺】❶ (うっかり、わざと、仕方なく、意図的に、やむをえず、熟慮の上)取り残す ❷ (しょんぼり、ぽつんと、そのまま、いつの間

<856>
にか、寂しく、孤独のうちに)取り残される
【例文】 ❶神経温存手術では、癌細胞を取り残す可能性があり得る/悪性腫瘍を取り残さず全部取ったつもりだったが、再発してしまった/雨がやんだので、畑に取り残したままの野菜を収穫しよう/1本の木に一つずつ柿の実を取り残して、木守りとする/まだ青いミカンは取り残しておいて、熟したら収穫する/最近は、社員が有休を取り残さないよう企業側も奨励している/1、2年生で取り残していた教養科目の単位を卒業前に慌てて取った ❷就職に失敗して、自分だけが世間から取り残されたような気持ちになった/出世した同僚とは差が開[ひら]く一方で、取り残されたような焦燥感に駆られる/初めて留守番をした時、家の中に一人ぽつんと取り残された気分だった/その独裁政権国家は、世界から取り残され、人民は、閉鎖的社会で生活している/過疎の村が時代に取り残されないよう、抜本的な対策を講じるべきだ/技術の進歩が速いので、うかうかしていると時代の流れに取り残されてしまう/開発から取り残された奥地でも、最近はスマートフォンを使う人が増えている/豪雨で川の中州に人が取り残されている
【名詞形】取り残し 取り残しをする
【例文】 病巣の取り残しをなくすため、マイクロスコープを使って手術する/虫歯は全部治療したはずなのに、取り残しがあったらしく、まだ痛む箇所がある/単位の取り残しをしないように注意する

**とりのぞく【取り除く】** [取る＋除く] (→「とりのける」❶に同じ。内臓、皮脂、汚れ、とげ、雑草、害虫、炎症、臭[にお]い、疲れ、痛み、不安、眠気、緊張、原因、偏見、恐怖心、ストレス、放射性物質、ノイズ、[障害・不純]物)を取り除く(=不要なものを取ってなくす) 
【副⁺】(→「とりのける」❶に同じ)取り除く
【例文】 崖崩れの現場は急斜面のため、なかなか土砂が取り除けなかった/魚の処理は、鱗[うろこ]や内臓を取り除いて、三枚におろすまでが手間だ/鶏肉は、脂の部分をきれいに取り除いてから調理する/泥まみれのシャツは、洗っても汚れを完全に取り除くことはできなかった/害虫を取り除くために農薬が散布された/靴の嫌な臭いを取り除くのに消臭剤は便利だ/医者に勧められて、痛みを取り除く手術を受けた/眠気を取り除いてから、運転するようにしないと事故になる/緊張を取り除くために大きく深呼吸して、舞台に上がった/ストレスの原因を取り除かなければ、仕事に集中できない/社会から偏見を取り除こうとしても簡単ではない/原発事故による放射性物質が取り除かれない限り、故郷に戻れない/録音した音声からノイズを取り除く方法が分からない

**とりはからう【取り計らう】** [取る＋計らう] (式典、式次第、葬儀、結婚式、株主総会、案件、事案、便宜)を取り計らう(=物事がうまく進むように手配し、処理する) 
【副⁺】(いろいろ、しかるべく、うまく、抜かりなく、有利に、早[そう]々[そう]に、穏便に、適当に、念入りに、事もなげに、いかようにも、臨機応変に)取り計らう
【例文】 関係者がしかるべく取り計らったおかげで、式典が整然と進行した/大勢の弔問客が見込まれるので、大規模な葬儀を取り計らえる葬儀社に頼んだ/結婚式が滞りなく進むよう、式場の担当者がいろいろ取り計らってくれた/上層部からは、株主総会を抜かりなく取り計らうようにと指示された/喫煙で停学になりそうな息子のことを、穏便に取り計らってほしいと学校に泣きついた/急な会場変更にもかかわらず、幹事が臨機応変に取

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り計らってくれて、万事うまくいった/賄賂を受け取った政治家は、特定企業に便宜を取り計らったという噂[うわさ]だ
【名詞形】取り計らい 取り計らいをする
【例文】 体調不良のため特別の取り計らいを受け、残業の少ない部署に異動できた/得意先に頼まれ、早く手続きが進むように取り計らいをした/議員は、有利な取り計らいをしてほしいとの趣旨を知りながら、謝礼を受け取った

**とりはずす【取り外す】** [取る＋外す] ❶ (カバー、部品、バッテリー、フィルター、カートリッジ、デバイス、USB、パネル、ホース、パイプ、ファー、ベルト、マフラー、エアコン、装置、足場、棚、座席、看板、ねじ、襖[ふすま]、ドア、義足、暖[の]簾[れん])を取り外す(=つけてあった物を本体から分離させる) ❷ (刀、ボール)を取り外す(=うっかりして取るのを失敗する) 
【副⁺】❶ (一旦、そっくり、こっそり、ごっそり、いちいち、無理矢理、あらかじめ、きちんと、難なく) ❷ (うっかり)取り外す
【例文】 ❶取り外したエアコンの部品を、机の上に置く/プリンターのインクカートリッジを取り外す方法が分からず、説明書を見た/パソコンからUSBを取り外すときは、必ず「安全に外せます」というメッセージが出てから行う/このコートは襟のファーが取り外せるので、2通りの着方ができる/研究室の壁に設置された実験装置は、許可なく取り外してはいけない/電車の座席の一部が取り外されたことで収容人数が増えた/法事の時は、客が入りきれないから客間の襖を取り外そう/新しい冷蔵庫は大きすぎて、台所のドアを一旦取り外さないと、搬入できない/店主は閉店時間になると暖簾を取り外し、店の中の掃除を始めた ❷賊の侵入に慌てた警護の侍は、手に取ろうとした刀を取り外した
【名詞形】取り外し 取り外しをする
【例文】 ショルダーベルトの取り外しが利く鞄[かばん]は便利だ/この本棚は高さが調節できるよう、棚板の取り外しが可能だ/彼は自分で義足の取り外しをすることができる/ビルの足場の取り外し作業は、来週いっぱい続く予定だ

**とりはらう・とっぱらう【取り払う・取っ払う】** [取る＋払う] (壁、垣根、仕切り、襖[ふすま]、枠、境界、歯止め、障害、違い、余計な物、原因、疑念、イメージ、わだかまり、よそよそしさ、コンプレックス、苦しみ、邪気、先入観、既成概念、規制、条件)を取り払う(=何かをするのに障害になるものをなくしてしまう) 
【副⁺】(すっかり、あっさり、ごっそり、ことごとく、どんどん、ぱっと、徐々に、どうにか、一挙に、うまく、丁寧に、思い切って、跡形もなく、惜しげもなく、根底から)取り払う
【補足】「取っ払う」は「取り払う」の転。口語表現
【例文】 部屋の間の壁を取り払ったら、広々としたスペースになった/心の垣根を取り払わなければ、お互いのことを理解することはできない/この襖を取り払えば、広間になり、50人が一度に食事できる/若者たちが人種や宗教の違いを取り払って、世界の平和について話し合える場を作りたい/被災した人々の苦しみを取り払おうと、チャリティーコンサートが行われた/邪気を取り払うために、入り口に盛り塩を置く/相手を理解するには、まず先入観を取り払うことが大切だ/本気で結婚したいなら、容姿や財産などの条件を取っ払って、自分に見合った人を選ぶべきだ

**とりまぎれる【取り紛れる】** [取る＋紛れる] ❶ (手紙、書類、メモ、犯人)が取り紛れる

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(=紛れて見つけにくくなる) ❷ (日常の生活、忙しさ、小さい子の世話、他の用事、雑事、何やかや)に取り紛れる(=目先のことに注意が奪われて、本来のやるべきことに気が回らない) 
【副⁺】❶❷(うっかり、いつの間[ま]にか)❷ (何かと、すっかり、知らず知らずのうちに)取り紛れる
【例文】 ❶机の上に手紙を置いておいたのに、資料の山に取り紛れ、見当たらない/必要書類が取り紛れないように引き出しにしまっておいた/犯人はいつの間にか雑踏に取り紛れ、刑事の追跡から巧みに逃れた ❷日常に取り紛れ、自分の将来をきちんと考える時間がない/忙しさに取り紛れ、妻の誕生日を忘れて機嫌を損ねた/他の用事に取り紛れて、免許更新の手続きをうっかり忘れてしまった/多忙で返信が遅れたメールに「雑事に取り紛れておりまして」と書いて謝った/礼状を出さねばと思っていたが、何やかやに取り紛れて、出さずじまいになってしまった

**とりまく【取り巻く】** [取る＋巻く] ❶ ([人]、動物、衛星都市、建物、自然物)が(首脳、スター、観光客、現場、車、都市、城、議事堂、家、集落、山、島、池)を取り巻く(=周りをぐるりと囲む) ❷ ([自然・経営・社会]環境、国際情勢、エネルギー事情、暗闇)が(地球、国、業界、企業、市[し]場[じょう]、人々、子供、身辺)を取り巻く(=覆うようにして周囲に存在する) ❸ ([人])が(首相、大臣、権力者、社長、資産家)を取り巻く(=権力や勢力のある人に近づき機嫌を取る) 
【副⁺】(びっしり、ぐるりと、幾[いく]重[え]にも、十[と]重[え]二[は]十[た]重[え]に、遠巻きに)取り巻く
【例文】 ❶会談を終えた首脳は、たちまち大勢の報道陣に取り巻かれた/熱烈なファンたちがスターを取り巻いて離れない/デモ隊が議事堂を十重二十重に取り巻き、法案反対を訴えた/警官隊が犯人の隠れ家をびっしり取り巻いている/大勢の野[や]次[じ]馬[うま]が事故現場をぐるりと取り巻いて見ている/逮捕された犯人を乗せた車は報道陣に取り巻かれ、動けなくなった/奈良公園では、餌を持った観光客があっという間に鹿に取り巻かれてしまう/中心都市を取り巻いて衛星都市が点在している/城下町では、城を取り巻くように家臣の屋敷が並んでいる/故郷には、集落を取り巻く豊かな水辺や松林が残っている/富士山を取り巻く山々は、地層の隆起や変形によって形成された/細い道が崖に沿って島をぐるりと取り巻いている/池を取り巻いて、木々が鬱[うっ]蒼[そう]と茂っている ❷国内企業を取り巻く経営環境は厳しく、景気回復の足取りは重い/我が国を取り巻く国際情勢は、難しい局面を迎えつつある/部屋の明かりが消えると、暗闇が我々を取り巻いた ❸権力者はいつも機嫌取りの連中に取り巻かれている/資産家の周りを、欲深い人々が取り巻いている
【名詞形】取り巻き
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 首相の取り巻きは、何事にも反論しないイエスマンばかりだ/大物女優は、いつも取り巻きにちやほやされている/大臣の周囲には、権益を求める取り巻き連中が群がっている

**とりまぜる【取り混ぜる】** [取る＋混ぜる] ⓐ (大小、新旧、真[しん]贋[がん]、硬軟、賛否、高[たか]安[やす]、好悪、虚実、あることないこと、老若男女、和洋中)(を)取り混ぜる(=いろいろなものを一緒にする) ⓑ (漢字と平仮名、フルーツ、色彩、香辛料)を取り混ぜる 
【副⁺】(いろいろ、あれこれ、交互に、ふんだんに)取り混ぜる

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【例文】 このミカンは大小取り混ぜて、20個千円で売ろう/本の販売会では、新旧取り混ぜ、1万冊が並べられた/町の骨[こっ]董[とう]屋[や]では、真贋を取り混ぜたさまざまな物が売られている/多くの人に見てもらうには、硬軟を取り混ぜたコンテンツが必要だ/人気俳優の最新舞台について、好悪を取り混ぜた批評が出た/ネットにあふれる情報は、虚実取り混ぜたものだ/彼女に振られた腹いせに、男はあることないことを取り混ぜ、ブログに書いた/うちでは普段、和食、洋食、中華を取り混ぜた食卓を囲んでいる/漢字と平仮名を取り混ぜて書かないと、平仮名だけでは読みにくい/いろいろなフルーツを取り混ぜて盛ると、一皿でも豪華に見える
【名詞形】取り混ぜ 取り混ぜにする
【例文】 祝賀パーティーでは、和洋中取り混ぜの豪華な料理が並んでいた/このリンゴは、大小取り混ぜにして売ろう

**とりまとめる【取り纏める】** [取る＋纏[まと]める] ❶ (荷物、家財道具、グループ、意見、見解、要望、骨子、方針、情報、注文、結果、報告書、予算案、対策、票、研究)を取りまとめる(=整理して一つにする) ❷ (関係国、交渉、協議、商談、縁談、紛争、論争)を取りまとめる(=*食い違いがある状態をうまく調整して解決する) 
【副⁺】(順次、適宜、しっかり、鋭意、きちんと、うまく、簡単に、きれいに、整然と)取りまとめる
【例文】 ❶夫[ふう]婦[ふ]喧[げん]嘩[か]の末、妻は荷物を取りまとめて家を出てしまった/自己主張の強い人が多いグループを取りまとめるのは難しい/社員の意見を取りまとめて、今後の戦略を立てた/会議に出す提案の骨子を今週中に取りまとめようと考えている/緊急の防災対策について、各部署で取りまとめられた基本方針を最終的に詰める/事件の調査報告書を取りまとめているところだ/これまでの研究を取りまとめて、1冊の本にした ❷議長が会議の関係各国を取りまとめ、合意へと導いた/双方が自己主張し合っていたら、合併交渉は取りまとめられない/実力者の彼が取りまとめてくれたので、今回の商談が成立した
【名詞形】取りまとめ 取りまとめをする
【例文】 提出期限に遅れぬよう、部下に調査結果の取りまとめを急がせている/選挙を前に、各候補者の陣営が票の取りまとめに奔走している/合併協議の取りまとめに失敗し、話は物別れに終わった/人徳のある彼が交渉の取りまとめをすれば、うまくいくはずだ

**とりみだす【取り乱す】** [取る＋乱す] ❶ (服装、姿、卓上、室内)を取り乱す(=だらしなく、乱雑にする) ❷ (恐怖、嫉妬、悲しみ、死、訃報、余命宣告、突然のこと)で/に 取り乱す(=平静を失い、見苦しい様子になる) 
【副⁺】❶❷(すっかり、だらしなく、見苦しく、ひどく) ❷(突然、おろおろ、激しく、思わず)取り乱す
【例文】 ❶寝坊でもしたのか、普段はきちんとしている友人が取り乱した服装でやって来た/被害者は激しく抵抗したらしく、取り乱した姿で倒れていた/来客前に、取り乱した卓上を急いで片づける/刑事は空き巣が取り乱した室内に入り、現場検証を始めた ❷試合中に母親の訃報を聞いた選手は、試合が終わるまでは取り乱すまいと気丈に振る舞っていた/夫は余命宣告に取り乱すことなく、静かに医師の話を聞いていた/自宅が燃えているのを見て、取り乱した住人は何かを叫びながら家の中に入ろうとした/子供が誘拐されたと聞き、取り乱さない母親などいないだろう/恋人に騙[だま]されていたと知って取り乱した彼を落ち着かせようと、酒をついだ/スキャンダルを起こした議員が取り乱した口調で

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インタビューに答えている

**とりむすぶ【取り結ぶ】** [取る＋結ぶ] ❶ (社会的関係、契約、条約、協定、国交、同盟、和議、ネットワーク、約束、合意)を取り結ぶ(=社会的関係や契約を成立させる) ❷ (仲、縁[えん]、間[あいだ]、男女、関係、友情、両者、両社)を取り結ぶ(=双方の仲立ちをする) ❸ ([社長・親・議員]の機嫌)を取り結ぶ(=機嫌を損ねないようにうまく計らう) 
【副⁺】(何とか、うまく、速やかに、穏便に、見事に、円滑に、継続的に、落ち度なく)取り結ぶ
【例文】 ❶封建制度の下では、土地を仲立ちとした主従関係が取り結ばれていた/人が取り結ぶ契約や合意は全て経済学の対象となる/国民の多くは、政府がその国と条約を取り結ぶことに反対している/地域活性化の事業開始に当たって、市町村間で協定を取り結ぶ必要がある/A市は、B市と姉妹都市協定を取り結んだ/鎖国状態だった国は、政権が変わると、積極的に近隣国と国交を取り結ぼうと努めた/A国はB国と同盟を速やかに取り結び、C国に戦争を仕掛けた/粘り強い交渉の末、ようやく和議が取り結べた/両社で合意を取り結んでいなかったために、業務上のトラブルが生じた ❷二人の仲を取り結んでくれた課長は、結婚式でスピーチを行った/両家の縁を取り結ぶ結納を伝統的なやり方で行う人は、もはや少ない/各種のイベントは、婚活をする男女を取り結ぶ貴重な機会になっている/市[し]井[せい]の人々の間で取り結ばれる友情が世界平和に貢献する/業種が異なる両社を取り結ぶ役割を果たしたのが、新商品展示会だった ❸取引先の社長の機嫌を取り結ぶのに、いつも苦労する/お父上のご機嫌を取り結びたいなら、家業を継がれることですね/賄賂を渡して議員の機嫌を取り結ぼうとした

**とりもつ【取り持つ・執り持つ】** [とる＋持つ] ❶ (→「とりむすぶ」❷に同じ。出会い、愛、場、会談、連携、連絡、約束、契約、交流)を取り持つ(=うまくまとまるように仲立ちをする) ❷ (客、宴席、座)を取り持つ(=気をそらさないように、うまく接待する)

【副⁺】 (→「とりむすぶ」【副⁺】に同じ。丁寧に、上手に)取り持つ
【例文】 ❶新郎新婦の共通の友人が、二人の仲を取り持ったそうだ/彼らは、雨が取り持つ縁で付き合うようになったらしい/県は、国と市町村の間を取り持つ調整役としても機能している/あそこの社長とは長い付き合いだから自分が間を取り持とう、と部長が言ってくれた/銀行が両社を取り持ち、新しい取引が始まった/一人で交渉の場を取り持つのは荷が重いので、第三者に入ってもらいたい/社長は、二つの組織の連携を長年取り持ってきた/家庭菜園が流行し、野菜が取り持つ交流の輪が広がっている ❷あの芸者は上手に客を取り持つので、売れっ子だ/検番はお茶屋などからの注文に応じて、宴席を取り持つ役割を果たしていた/座を取り持つために、一人ひとり丁寧にお酌をして回った
【名詞形】取り持ち 取り持ちをする
【例文】 叔父の取り持ちで、見合いをすることになった/係長は客の取り持ちがうまいので、接待には欠かせない/企業と企業の取り持ちをして、新しい商品を生み出す/難しい会談の取り持ち役を、課長が見事に務めた

**とりもどす【取り戻す】** [取る＋戻す] ❶ (家、土地、領土、失点、政権の座、離れた顧客、人質、過払い金)を取り戻す(=一旦人に与えたり、失ったりしたものを再び自分のものにする) ❷ (意識、感覚、記憶、自分自身、正気、健康、皮膚の張り、活気、元気、生気、調子、勢い、自信、明るさ、笑顔、冷静さ、落ち着き、誇り、平穏な生活、リズム、頑強

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な肉体、勝負の勘、本来の機能、イメージ、輝き、相手の心、愛情、信用、信頼、連帯、平和、遅れ)を取り戻す(=一旦損なった状態を正常な元に戻す) 
【副⁺】(再び、ようやく、何とか、辛うじて、次第に、徐々に、全力で)取り戻す
【例文】 ❶借金を完済し、人の手に渡った家屋敷をやっと取り戻した/過激派組織に奪われた領土を取り戻すため、大規模な攻撃を仕掛けた/クーデターを起こせば、再び政権の座を取り戻せるにちがいない/新たなサービスを考えて、離れた顧客を取り戻そう/誘拐犯との粘り強い交渉の末、人質を無事取り戻した/債務者は、弁護士の協力を得て、払い過ぎた利息を取り戻すことに成功した ❷入院患者は長い昏[こん]睡[すい]状態から目覚め、意識を取り戻した/一時は怒りに我を忘れたが、何とか気を静め、自分を取り戻せた/病床の母には一日も早く健康を取り戻してもらいたい/震災に見舞われた町が次第に活気を取り戻しつつある/萎[しお]れかけた花に水をやったら、みるみる生気を取り戻した/投手は、ようやくスランプを脱し、本来の調子を取り戻したようだ/最下位になった選手にはまず、自信を取り戻させることが大切だ/孤児たちは、里親の庇[ひ]護[ご]の下[もと]で次第に明るさを取り戻していった/長い内戦が終わり、人々はようやく平穏な生活を取り戻し始めた/怪[け]我[が]から復帰した選手は、試合の勘を取り戻そうと練習に励んでいる/一度失墜したブランドイメージは、容易には取り戻せない/中世の名画は、修復作業の結果、当時の輝きを取り戻した/食品会社は、産地偽装問題で失った信頼を取り戻さなくてはならない/安全な町作りには、希薄になった地域の連帯を取り戻すことが不可欠だ/戦争の終結により平和は取り戻せたが、復興への道[みち]程[のり]は険しい/授業の遅れを取り戻すため、必死で勉強した
【名詞形】取り戻し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文では「取戻し」と送り仮名が省略される
【例文】 借入金の返済過払い金は取戻しができる

**とりやめる【取り止める】** [取る＋止[や]める] (旅行、結婚式、出席、参加、参拝、行事、活動、公演、コンサート、開催、出演、出場、出品、予定、計画、実施、発表、放送、発売、発行、入[にゅう]札[さつ]、募集、採用、建設、事業、輸出入、運行、運転、支給、配布、提供、利用、使用、派遣)を取りやめる(=予定していたことや継続していたことを中止する) 
【副⁺】(急[きゅう]遽[きょ]、直ちに、やむなく、やむを得ず、土壇場で)取りやめる
【例文】 テロが発生したので、急遽、旅行は取りやめることになった/今さら娘の結婚式を取りやめさせるわけにはいかない/台風接近のため、やむなく公演を取りやめることにした/住民はごみ処理施設の建設計画を取りやめるよう、市に申し入れた/問題が見つかったので、今回の研究発表は取りやめたい/経営不振のため、新入社員の募集は取りやめざるを得ない/後期高齢者になったら、車の運転は取りやめようと考えている/広報誌に重大な事実誤認の記載があり、配布が取りやめられた
【名詞形】取りやめ 取りやめにする/なる
【例文】 大統領の外遊取りやめは、反政府運動が影響している/資金不足で、今回の計画は一旦取りやめにするしかない/悪天候で、野外コンサートは取りやめになった

**とりよせる【取り寄せる】** [取る＋寄せる] ❶ (小皿、硯[すずり])を取り寄せる(=手に取って、近くに寄せる) ❷ (食事、仕出し、弁当、野菜、果物、特産品、本、文献、資料、書類、

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願書、証明書、住民票、戸籍謄本、カタログ、パンフレット、サンプル、部品、商品)を取り寄せる(=注文して、届けさせる) 
【副⁺】❷(さっそく、わざわざ、急[きゅう]遽[きょ]、直接、あらかじめ、とりあえず、直ちに、直[じか]に、定期的に、急いで、遠方から)取り寄せる
【例文】 ❶子供が食べやすいように、食卓の小皿を近くに取り寄せてやった/書道家は硯を手元に取り寄せ、墨をすり始めた ❷ホテルでルームサービスを頼んで、朝食を部屋に取り寄せた/会議の昼食は、料理屋から仕出し弁当を取り寄せた/食の安全を考えて、無農薬の野菜を生産者から取り寄せている/産地から直接取り寄せた果物は新鮮でおいしい/図書館の複写サービスを利用すると、文献のコピーを取り寄せられる/保険会社のサイトから資料を取り寄せて検討する/相続の手続きには、相続人全員分の関係書類を取り寄せなければならない/入試に備えて、そろそろ志望校の入学願書を取り寄せよう/母校から卒業証明書を取り寄せ、願書に添えて提出した/入社時に市役所から取り寄せた住民票を職場に提出した/パスポート更新のため、本籍地から戸籍謄本を取り寄せた/法務局から登記簿謄本を取り寄せたら、その土地が昔、畑だったことが判明した/カーテンを新調するため、カタログを取り寄せた/パソコンの修理に必要な部品は、在庫が切れて、取り寄せられない/欲しい物は海外からでも24時間インターネットで取り寄せられる/通信販売のカタログを見て、気に入った商品を取り寄せた
【名詞形】取り寄せ 取り寄せをする/になる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 その商品は、今、在庫切れだが、取り寄せは可能だ/商品のお取り寄せには、1週間ほどかかります/この商品はメーカーからの取り寄せになります/通販サイトでは、グルメブームに乗って、食品の取り寄せが人気だ/海外から洋書の取り寄せをする

**とりわける【取り分ける】** [取る＋分ける] ❶ⓐ (料理、肉、寿[す]司[し]、野菜、サラダ、ケーキ、一人分、少量)を(子供たち、客、銘々、人数分)に取り分ける(=いくらかを取ってそれぞれに分ける) ⓑ (大皿、鍋)から(小皿、小鉢、器、ボウル)に取り分ける ❷ (料理、卵白、ゆで汁、不良品、規格外の果物、種[たね])を取り分ける(=別に分ける) ❸ とりわけ(注目する、目立つ、多い、興味深い、重要だ、顕著だ、問題だ)(=特に) 
【副⁺】❶ (せっせと、順に、等しく、公平に、まめに) ❷ (あらかじめ、別に、器用に)取り分ける
【補足】❸は平仮名表記が多く
副詞的に使う。「とりわけて」とも言う
【例文】 ❶大皿の料理を、子供たちに取り分けた/女将[おかみ]は、客のために、鍋から肉や野菜を取り分けてくれた/パーティーであらかじめサラダが取り分けてあると、皆が取りやすい/ケーキが銘々に取り分けられると、お茶の時間が始まった/大皿から小皿に取り分ける中華料理は、大勢が集まる場に向いている ❷遅れてくる出席者が後で食べられるよう、料理を少しずつ取り分けておいた/卵を割って卵白を取り分けたら、塩を加えて泡立てる/肉にかけるソースは、あらかじめ取り分けておいた肉のゆで汁を加えて煮詰める/できあがった部品の中から不良品を取り分けるアルバイトをした/規格外の果物は取り分けられ、別のルートで売られる/トマトの実から種を取り分け、乾燥させて保存する ❸私の父は親族の中でも、とりわけて強い発言力を持っていた/高齢化社会において、とりわけ重要なのは、高齢者を支える家族と地域社会の連携だ
【名詞形】取り分け 取り分けをする

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【補足】名詞形は❶❷の意味で使う
【例文】離乳食は、大人用の料理の取り分けから作れる/ショートケーキの飾り用に、きれいなイチゴの取り分けをしておく/今日のパーティーは、大皿からの取り分け式にしよう

**とりわすれる【取り忘れる・採り―・撮り―・録り—】** [とる＋忘れる] ❶(カード、名札、金[かね]、お釣り、整理券、資料、原稿、メモ、チケット、バックアップ、ビザ、柿、写真、録音、話、単位、許可)をとり忘れる(=とるのを忘れる) ❷ (締め切り、期日、式の手順)を取り忘れる(=つい忘れる) 
【副⁺】(すっかり、うっかり、ついつい)とり忘れる
【例文】 ❶会議が終わって、胸の名札を取り忘れたまま外に出てしまい、た/ATMで引き出したお金を取り忘れると、アラームが鳴る/自動販売機に、取り忘れられたお釣りが残っていた/バスで整理券をうっかり取り忘れてしまい、慌てて運転手に申し出た/コピー機に、前の人が取り忘れた原稿が残っていた/データのバックアップを取り忘れていて、パソコンが壊れたときに困った/楽しみにしていたのに、ビザを取り忘れて、旅行に行けなかった/採り忘れていた柿が熟して地面に落ちていた/ブログに載せる料理の写真を撮り忘れてしまった/インタビューの録音を録り忘れてしまって、後から聞き直せない/単位を1科目取り忘れて卒業できず、留年することになった/上司の許可を取り忘れて出張した社員が、厳重注意されていた ❷ 母が急死し、葬儀などに忙殺されて、図書館の本の返却期日をすっかり取り忘れていた
【名詞形】取り忘れ
【例文】人数分用意した資料が余っているから、取り忘れがあるようだ/自動改札口では、「切符の取り忘れのないようご注意ください」とアナウンスが流れる/カードのお取り忘れにご注意ください

<864>
な
**ないまぜる【綯い交ぜる】** [綯[な]う＋交ぜる] ❶([紅白・濃淡・色とりどり]の糸)をない交ぜる(=色や質の異なる材料を*より合わせて、糸やひもを作る) ❷ ([現実・実話】と虚構、優美と退廃、期待と不安、嘘[うそ]と真実、惑いと驚[きょう]愕[がく]、史実と空想、土着の宗教と外来の宗教、愛憎、虚実)をない交ぜる(=性質の異なるものを交ぜて合わせる) 
【副⁺】(複雑に多彩に、多種多様に、色とりどりに)ない交ぜる
【例文】 ❶祝いの贈り物には、紅白の糸をない交ぜて作ったひもをかける/濃淡の糸をない交ぜて織った敷物は、見る者を魅了した/光沢のある絹糸を何色かない交ぜて、帯ひもを編んだ ❷実話と虚構をない交ぜて作られた演劇が今、評判を呼んでいる/世紀末のウィーンでは、優美と退廃をない交ぜた空気が芸術全体を覆っていた/芸能界のいわゆる暴露記事は、虚実をない交ぜた興味本位のものが多い
【名詞形】ない交ぜ ない交ぜにする/なる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 虚実ない交ぜの政界暴露本が話題になっている/時代小説は、史実と空想をない交ぜにして展開される/長い年月の間に史実と物語がない交ぜにされ、魔女伝説が生まれたという/土着の宗教と外来の宗教がない交ぜになって、固有の宗教観が出来上がった/コンテストの参加者は、期待と不安がない交ぜになった表情で、結果の発表を待った/愛憎がない交ぜになった複雑な恋愛感情を抱く

**なおりきる【治り切る】** [治る＋切る](怪[け]我[が]、病気、感染症、風邪、骨折、肉離れ、傷口、咳[せき])が治り切る(=怪我や病気が完全に治る) 
【副⁺】(すっかり、完全に)治り切る
【例文】 足の怪我が完全に治り切ってから、トレーニングを再開しよう/治り切るまで外出が禁止される感染症もある/風邪が治り切ったと思ったが、またぶり返した/背骨の圧迫骨折が治り切らないうちに、転んで手首を骨折してしまった/肉離れが治り切らないまま、無理をして試合に出た選手は、再起不能になってしまった/手術の傷口は治り切ったとはいえ、時々うずくことがある/咳がまだ治り切っておらず、大事を取って今日も会社を休んだ

**ながしこむ【流し込む】** [流す＋込む] (石[せっ]膏[こう]を型、コンクリートを枠、溶鉄を鋳型、樹脂を型、水を溝、洗浄剤を排水管、ビールを喉、ジュースを口、スープを器、お茶漬けを口、生地を型、薬を胃、データを表計算ソフト、情報をネット、ボールを敵陣ゴール、資金を市[し]場[じょう])に流し込む(=流すようにして中に入れる) 
【副⁺】(たっぷり、無理矢理、どくどく、ジャブジャブ、ザーッと、どっと、一気に、徐々に、一度に)流し込む
【例文】石膏を型に流し込み、オブジェを作った/鉄製品を造るため、溶けた鉄を一気に

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鋳型に流し込んだ/詰まった溝に水を一気に流し込み、ごみを取り除いた/洗浄剤を排水管に流し込み、ぬめりを溶かして取る/運動した後、渇き切った喉にビールを流し込んだ/時間がなかったので、お茶漬けを口に流し込んだ/ケーキの生地を型に流し込み、オーブンで焼き上げた/食べ物や薬を直接、胃袋に流し込む胃[い]瘻[ろう]は、胃に穴を開ける必要がある/データを表計算ソフトに流し込む作業をした/現代は、大量の情報がネット上に流し込まれている/サッカーの試合では、敵陣ゴールにボールを流し込んで、見事、得点を上げた

**ながしさる【流し去る】** [流す＋去る] (土砂、木、石、岩、砂山、町並み、家財道具、涙、罪、穢[けが]れ、疲れ、つらさ)を流し去る(=流すようにして物や事柄を遠くに去らせてしまう) 
【副⁺】(ことごとく、根こそぎ、ザーッと、一気に、一瞬にして)流し去る
【例文】 上流で大雨が降り、水[みず]嵩[かさ]が増した川は、土砂や木を一気に流し去った/濁流が石や岩を下流に流し去った/寄せる波が浜辺の砂山を一瞬にして流し去った/津波が根こそぎ町並みを流し去ってしまった/シャワーで涙を流し去り、家族に泣いたと気づかれないようにした/流し雛[ひな]は、身の穢れを人形に移し、川に流し去るという民俗行事である/酒を浴びるように飲んだが、友を裏切ったつらさを流し去れるものではない

**ながしだす【流し出す】** [流す＋出す] ❶ (水、汚水、廃水、異物、溶岩、泥、砂、ごみ、鉄分)を流し出す(=流して外に出す) ❷ (涙、音楽、噂)を流し出す(=流し始める)

【副⁺】❶ (どくどく、ジャブジャブ、ちょろちょろ、ザーッと、一気に、どっと、ゆっくり)
❷ (じわじわ、突然、少しずつ、一斉に)流し出す
【例文】 ❶高度成長期には、工場が流し出す廃水で川が汚染された/涙は目に入った異物を流し出す働きをする/最近、大爆発した火山は、今も日々ゆっくり溶岩を流し出している/浸水被害に遭ったが、家の中の泥を流し出そうにも、断水で水が出ない/工場の床に水を撒[ま]いて、細かいごみを外に流し出した ❷映画の終盤、悲劇のクライマックスシーンになると、多くの観客が涙を流し出す/夜中になると、若者たちが部屋で大音量で音楽を流し出すので、近所が迷惑している

**ながめいる【眺め入る】** [眺める＋入[い]る] (絵、秘宝、[工芸・宝飾]品、写真、風景、風光、景色、光景、オーロラ、寝顔、花、フィギュア、舞台、水面)に/を眺め入る(=熱心に眺める) 
【副⁺】(ただ、じっと、うっとり、しみじみ、しげしげ、熱心に、無心に、飽かず、いつまでも、夢心地で、夢中で、恍惚として、ためつすがめつ)眺め入る
【例文】 だまし絵の構図が不思議でたまらず、時のたつのも忘れ、眺め入ってしまった/ルーブル美術館を訪れた者は、皆、モナリザの絵の前で立ち止まり、眺め入るのが常だという/紅[こう]葉[よう]と川の織り成す見事な風景に、飽かず眺め入っていた/観光客は夜空を彩るオーロラに声もなく、うっとり眺め入っていた/安心し切って眠る我が子の寝顔に眺め入り、幸せをかみ締めた/ライトアップされた桜の幻想的な美しさは、眺め入らずにはいられない/精巧なフィギュアの造りに魅せられ、目を凝らして眺め入るばかりだった

**ながめまわす【眺め回す】** [眺める＋回す] (景色、辺り、四方、会場、室内、家屋、書棚、新聞、人、全身、顔、内部の仕組み)を眺め回す(=対象のものや辺りをぐるりと、ひととおり眺める) 
【副⁺】(あちこち、きょろきょろ、じっくり、じろじろ、しみじみ、ぐるりと、くまなく、注意深く、執[しつ]拗[よう]に、物珍しそうに、ためつすがめつ、隅から隅まで)眺め回す
【例文】 景色を360度眺め回すことのできるカメラで撮影した写真は、臨場感がある/

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落とした財布を探して公園の辺りを眺め回していたら、不審者に間違われた/スピーチコンテストの会場を眺め回すと、友人が大勢応援に来てくれていた/引っ越しの荷物を入れた後、室内を眺め回したが、特に傷をつけた所はなかった/観光客は、日本の古民家を珍しそうに眺め回していた/大地震の後、建物に亀裂がないか、四方から眺め回して調べた/参考にする本を求めて図書館に来たが、書棚を眺め回しても、よさそうな本がない/訪れた村では外国人が珍しいらしく、村人たちにじろじろ眺め回された/街にたむろする男たちは、若い娘が通りかかると執拗に眺め回した/人の全身を執拗に眺め回す行為はセクシャル・ハラスメントになり得る/講演の後、講師は「質問はありませんか」と皆の顔を眺め回した/からくり人形の仕組みを探ろうと、あちこち眺め回してみた

**ながれあるく【流れ歩く】** [流れる＋歩く] (各地、工事現場、諸国、あちこち、幾多の町、盛り場、酒場)を流れ歩く(=生活の場所を定めず、放浪する) 
【副⁺】(次々、ほうぼう、あちこち、転々と、あてもなく)流れ歩く
【例文】 犯人は、逃亡中、日本各地を転々と流れ歩いていたらしい/失踪後、彼は次々と工事現場を流れ歩く生活を送っていた/昔は、諸国を流れ歩く旅芸人がたくさんいた/放浪の詩人は、あちこちを流れ歩いた末、辺境の地に住みついた/幾多の町を流れ歩きながら、犯人は窃盗を繰り返していた/近頃、酒場を流れ歩く「流しの歌手」は、あまり見かけない

**ながれいる【流れ入る】** [流れる＋入[い]る] (水が溝、液体が管[くだ]、川が海、汚水が川、雨がダム、廃水が池、血栓が脳、空気が体中、寒[かん]気[き]が上空、匂いが家、光が部屋、危険思想が国内、外国の文化が国内、投資マネーが市[し]場[じょう])に/へ流れ入る(=流れて中に入る) 
【副⁺】(どんどん、とめどなく、どっと、すうっと、さっと、絶えず、一気に、一挙に、一斉に)流れ入る
【例文】 山の養分をたっぷり含んだ川が海に流れ入り、この辺りは豊かな漁場になっている/山に降った雨は、やがてこのダムに流れ入る/血栓が脳に流れ入ると、脳梗塞が起こるようだ/高原の朝、深呼吸をすると、新鮮な空気が体中に流れ入った気がする/危険思想が知らぬ間に国内に流れ入り、反政府勢力となっていった/戦後、どっと流れ入った欧米文化によって日本人の生活スタイルが大きく変わった/外国からの投資マネーが市場に流れ入り、株価が高騰している

**ながれおちる【流れ落ちる】** [流れる＋落ちる] ⓐ (水、水滴、温泉の湯、雨、滝、土砂、溶岩、涙、汗、血、鼻水、よだれ、クリーム、汚れ、化粧、髪)が流れ落ちる(=流れて落ちる) ⓑ (斜面、壁、岩間、窓、額[ひたい]、頰、背中)を流れ落ちる ⓒ (山、崖、絶壁、岩壁、滝、湖、屋根、天井、雨どい、顔、額、目、瞳、口、上)から流れ落ちる 
【副⁺】(一筋、ザーザー、とろとろ、さらさら、だらだら、すうっと、たらりと、激しく、とめどなく、一気に、一挙に、滔[とう]々[とう]と、轟[ごう]々[ごう]と、自然に、真っすぐに、一直線に、後から後から、次から次へと)流れ落ちる
【例文】 岩間を流れ落ちる水の音が心地よい/温泉の打たせ湯では、流れ落ちる湯に身を任せると気持ちがいい/轟々と流れ落ちる水音が間近に聞こえると、滝が見えてきた/土砂が流れ落ちないように斜面がコンクリートで固めてある/娘の無事を聞いた母の目からは、涙がとめどなく流れ落ちた/叱られた娘の目から一筋の涙がすうっと頬を伝って流れ

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落ちた/真夏の屋外作業は、汗がだらだら流れ落ちて、仕事にならない/流れ落ちる額の汗を拭おうともせず、働き続けた/被害者の額から、幾筋も血が流れ落ちていた/花粉症のため、突然、鼻水が流れ落ちてくることがあって困る/餌を前に、飢えた犬の口元からよだれがたらりと流れ落ちた/ケーキの縁に塗る生クリームは、流れ落ちない程度まで泡立てる/頑固な汚れも、特殊な洗剤できれいに流れ落ちた/汗で化粧がすっかり流れ落ちてしまった/洗いたての長い髪は、さらさらと流れ落ちるようで美しい

**ながれくだる【流れ下る】** [流れる＋下る] ⓐ (水、雨水、濁流、泥流、土砂、鉄砲水、滝、雪、氷河、ダムの放水、[土石・火砕]流、雪塊、倒木、いかだ、舟、ボート、渓流、川)が流れ下る(=下方に向かって流れる) ⓑ (谷、川、岩間、渓谷、崖、壁面、斜面、林間、山腹、坂道、平野)を流れ下る ⓒ (山から谷、上流から下流、山頂から渓谷、上流から下の船着き場)へ流れ下る 
【副⁺】(さらさら、真っすぐ、滔[とう]々[とう]と、悠々と、延々と、勢いよく、一気に)流れ下る
【例文】 雨どいからあふれ出した雨水が、滝のように壁面を流れ下っている/大雨で地盤が緩み、土砂が一直線に山腹を流れ下った/深山の滝は、細い筋のように分かれて崖を流れ下っている/雪山が噴火すると、雪が溶けて一気に流れ下り、泥流が発生する/山の上から谷へと氷河が流れ下っている地点に辿[たど]り着いた/土石流は川底の土砂を巻き込み、時速20から40キロで流れ下る/噴火による火砕流が斜面を一気に流れ下り、大きな被害が出た/上流に降った大雨のため、倒木が大量に川を流れ下って行った/渓谷を舟で流れ下る「川下り」は、観光客に人気のアクティビティだ/緑の林間を悠々と流れ下る渓流は、まさに絶景そのものだ/千[ち]曲[くま]川[がわ]は長野県を流れ下り、新潟県に入ると信[し]濃[なの]川[がわ]と呼ばれる

**ながれこむ【流れ込む】** [流れる＋込む] (汚水が海、[土砂・生活排水]が川、雨水が家屋、空気が部屋、寒気が上空、川が[海・湾]、匂いが室内、光が教会堂、血栓が脳、危険思想が国内、外国の文化が辺境地、難民が隣国、投資マネーが[市[し]場[じょう]・新興国]、資金が企業)に/へ流れ込む(=流れて中心部にまでしっかり入る) 
【副⁺】(→「ながれいる」【副⁺】に同じ)流れ込む
【例文】 工場では、海に汚水が流れ込まないように、排水に細心の注意を払っている/崩れ落ちた土砂や流木が川に流れ込み、橋を押し流した/生活排水が絶えず川に流れ込んでいて、環境を悪くしている/土砂崩れで半壊した家屋に、雨水がどんどん流れ込んでいる/大陸から上空に流れ込んで来た寒気で、明日から寒くなるようだ/利根川は太平洋に流れ込んでいる大きな川だ/窓を開けると、どこからともなくキンモクセイの香りがすうっと流れ込んで来た/ステンドガラスを通して教会堂に流れ込んで来る光がまばゆい/戦火の拡大により、大量の難民が隣国へ流れ込むことが予想される/インフラ整備のため、新興国に投資マネーが流れ込んでいる/株式市[し]場[じょう]に投資資金が一挙に流れ込んだ/公営ギャンブルの資金が天下り企業に流れ込んでいるらしい
【名詞形】流れ込み
【例文】 台風による湿った空気の流れ込みで、局地的に激しい雨が降った/慌てて水を飲むと、気管への流れ込みで咳き込んでしまう/用水路から田に引く水は、流れ込み量を調節している

**ながれさる【流れ去る】** [流れる＋去る] ❶ⓐ (水、雲、霧、煙、倒木、家屋、橋、並木、

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材木、土砂、ごみ、溺死体、車窓の風景)が流れ去る(=流れて行って、見えなくなる) ⓑ (足元、宙、窓の外)を流れ去る ⓒ (彼[か]方[なた]、後方、下流、川下、海、沖合い)に/へ(と)流れ去る ❷ (時間、年月、歳月、季節、日々)が流れ去る(=時が過ぎていく) 
【副⁺】❶ (ゆらゆら、次々と、緩やかに、音もなく、根こそぎ) ❷ (いたずらに、いつの間[ま]にか、瞬く間[ま]に)流れ去る
【例文】 ❶秋風が吹き渡り、雲が北の方へ流れ去って行った/思い出の手紙を燃やした煙は、ゆらゆらと宙を流れ去った/川岸に流れ着いていた倒木は、昨晩の豪雨でさらに下流へと流れ去った/洪水の濁流に飲み込まれた家屋が、次々と川下に流れ去ってしまった/津波に襲われた浜辺の松並木は、根こそぎ海へと流れ去ってしまった/列車の旅では、窓の外を流れ去る美しい田園風景が、都会生活で疲れた心を慰める ❷いまだ先方からの連絡はなく、いたずらに時間だけが流れ去っている/長い年月が流れ去った今、ようやく災害の痛手から立ち直ることができた/歳月が瞬く間に流れ去り、気がつくと人生の秋を迎えていた

**ながれだす【流れ出す】** [流れる＋出す] ❶ (水、血、リンパ液、土砂、溶岩、小舟、涙、汗、汁、膿[うみ]、油、光、ガス、空気、煙、有害物質、資金、情報)が流れ出す(=流れて外に出て来る) ❷ (→❶に同じ。曲、声、チャイム、車)が流れ出す(=流れ始める) 
【副⁺】❶ (ザアーッと、ザーザー、ちょろちょろ、だらだら、どっと、勢いよく) ❶❷ (突然、一気に、徐々に、スムーズに)流れ出す
【例文】 ❶山から流れ出した水は、谷を下り、海に向かって流れて行く/地震による津波で原子炉の冷却水が海に流れ出すという事故が起こった/刺された腹部から血がどっと流れ出し、辺りは血の海となった/噴火で流れ出した溶岩が町に迫っている/舫[もやい]綱[づな]のほどけた小舟が沖に流れ出し、漂流し始めた/ゴムの木から流れ出した汁が幹を伝ってしたたり落ちている/座礁したタンカーから油が一気に流れ出し、海面を黒く染めた/だぶついた資金が金利の高い市[し]場[じょう]に大量に流れ出している/個人情報がネット上に流れ出し、瞬く間に拡散した ❷マッサージをすると、リンパ液や血液が流れ出し、むくみがとれるそうだ/猛暑日は外に出た途端、汗がだらだら流れ出す/夕方の5時になると、終業を告げるチャイムが工場の敷地内に流れ出す/渋滞が解消し、やっと車が順調に流れ出した

**ながれつく【流れ着く】** [流れる＋着く] ❶ (物・小船・雨水)が(海岸、沿岸、岸、川下、無人島、海、浜辺、遠くの国)に流れ着く(=流れて、ある場所に着く) ❷ ([人])が(町、都会、遠方の地)に流れ着く(=当てもなくさまよいながら居場所を変えて、ある場所に着く) 
【副⁺】(たまたま、偶然、どこからともなく)流れ着く
【例文】 ❶日本海沿岸では、外国から流れ着いたプラスチック容器のごみが大量に見つかっている/手紙を入れた瓶が、はるか遠くの国に流れ着いて、拾った人から思いがけず、返事が来た/津波で流された小船が、一年後に南の島の海岸に流れ着いた/ノアの箱舟は、アララト山に流れ着いたと言われている/山に降った雨水もやがては大海へと流れ着く ❷犯人は偶然流れ着いた北の果ての町に住みついたらしい/仕事を転々としながら、大都会に流れ着いたが、いまだに故郷が恋しい/亡命した政治家は、いつしか辺境の地に流れ着き、そこで生涯を終えた

**ながれでる【流れ出る】** [流れる＋出る] (→「ながれだす」❶に同じ。鼻水、ビタミン、

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音、曲、声)が流れ出る(=流れて外に出る) 
【副⁺】(→「ながれだす」【副⁺】❶に同じ)流れ出る
【例文】 深山の岩間から一筋の清水が流れ出ている/傷口から血が大量に流れ出ているので、すぐ輸血する必要がある/土砂崩れで流れ出た土砂が、下流の村落に多大な被害をもたらした/上司に書類のミスを指摘され、冷や汗が流れ出た/メロンにナイフを入れると、果汁がたっぷり流れ出た/工場のタンクから流れ出た亜硫酸ガスが周辺に漂っており、危険な状況だ/ごみの山から周囲の環境に有害な物質が流れ出ている/一度個人情報がネットに流れ出てしまうと、止めることは不可能に近い/花粉症のため、絶えず鼻水が流れ出て来て困っている/野菜はゆでるとビタミンが流れ出るので、蒸すほうがいい/ウイスキーを傾けながら、スピーカーから流れ出るジャズの調べに酔いしれた/ラジオから流れ出る歌声が、戦後の荒廃した人心を慰め、元気づけた

**ながれよる【流れ寄る】** [流れる＋寄る] ⓐ (流氷、流木、ヤシの実、紅葉[もみじ]、笹[ささ]舟[ぶね]、小舟、水死体)が流れ寄る(=流れて近寄って来る) ⓑ (海岸、沿岸、砂浜、川辺、足元、島)に流れ寄る 
【副⁺】(すうっと、ゆらゆら、ひたひた)流れ寄る
【例文】 今年も流氷がオホーツク沿岸に流れ寄る厳冬の季節になった/浜に流れ寄ったヤシの実を見て、はるか遠くの南の島を想った/散った紅葉が川辺に流れ寄り、水面を鮮やかに彩っている/小川の上流で流したらしい笹舟が足元にゆらゆらと流れ寄って来た/島に流れ寄った無人の小舟がひっそりと波間に漂っている/海流の影響らしく、この浜には毎年いくつかの水死体が流れ寄って来る

**なきあかす【泣き明かす】** [泣く＋明かす] ([人])が(夜、一夜)を泣き明かす(=夜が明けるまで、泣き続ける) 
【副⁺】(ただ、ずっと、一晩、三日三晩、夜通し、思い切り、朝まで)泣き明かす
【例文】 愛犬を亡くした悲しみで、一夜を泣き明かした/突然、恋人から別れを告げられて、朝まで泣き明かした/愛児を事故で失った両親は、毎夜泣き明かし、憔[しょう]悴[すい]し切っている/被災して家族を失った友人が泣き明かしている姿を見るのはつらい

**なきおとす【泣き落とす】** [泣く＋落とす] ([人])が(親、先生、恋人、客、取引先、友人、先輩)を泣き落とす(=自分の要望を泣いたり、泣くようにして*頼み込み、無理に相手に承諾させる) 
【副⁺】(何とか、うまく、懸命に、必死に)泣き落とす
【例文】 借金が返せなくなり、親を泣き落として払ってもらった/テスト結果は悪かったが、何とか担当の先生を泣き落として、進級できた/「このままでは倒産してしまう」と取引先を泣き落とし、支払いを延期してもらった/「親の入院費用がない」と泣き落とされ、友人に金を貸したが、いまだに返してもらえない/兄は人がよく、後輩に泣き落とされて、保証人を断り切れなかったようだ
【名詞形】泣き落とし
【例文】 娘の泣き落としにかかり、仕方なく一人暮らしを認めた/親が乗り気でないため、泣き落としで彼女との結婚を認めてもらうしかないと思った/営業マンの泣き落とし戦術で、要らない物まで買わされてしまった/課長は情に厚く、部下の泣き落としに弱い

**なきかわす【鳴き交わす】** [鳴く＋交わす] (小鳥、野鳥、メジロ、鶴、鶏、カラス、鳥の群れ、虫、鈴虫、コオロギ、カエル、猿、猫、犬、オオカミ、野生動物)が鳴き交わす(=

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互いに相手に向かって鳴く) 
【副⁺】(ひとしきり、代わる代わる、遠く近く、けたたましく甲高く、互いに、声高に)鳴き交わす
【例文】 姿は見えないが、森の奥から野鳥の鳴き交わす声が響いてくる/繁殖期になると、遠く近く鳴き交わすメジロのさえずりが響き渡る/鳥の群れは互いに鳴き交わしながら、北へと飛び立って行った/秋の夜に鳴き交わす鈴虫の声は風情がある/コオロギが草むらで鳴き交わす季節になった/春先には、雄猫と雌猫が鳴き交わす甲高い声が聞こえてくる/野生動物は、互いに鳴き交わすことによって情報を伝え合うらしい

**なきくずれる【泣き崩れる】** [泣く＋崩れる] ([人]、人々)が(相手の胸元、腕の中、足元、遺体のそば、墓前、遺影の前、その場)で/に泣き崩れる(=姿勢を乱して激しく泣く) 
【副⁺】(突然、おいおい、さめざめ、どっと、わっと、よよと、思わず、恥も外聞もなく、人目もはばからず、こらえ切れず)泣き崩れる
【例文】 夫の死に目に会えなかった妻は、遺体を見るなり、わっと泣き崩れた/棺[ひつぎ]に収まった母親にすがりついて泣き崩れる少女の姿に、こちらも涙を抑えられなかった/登山隊全員遭難の悲報に、待機中の家族たちは、その場に泣き崩れた/壮絶な試合の後、勝者も敗者もともにリングで泣き崩れ、しばらく動けなかった/恋人からの突然の別れ話に、涙をこらえようとしたが、こらえ切れず泣き崩れてしまった

**なきくらす【泣き暮らす】** [泣く＋暮らす] ⓐ ([人]、人々)が(一日、朝晩、日々、毎日、一年、一生、生涯)(を)泣き暮らす(=つらくて、泣いて日々を過ごす) ⓑ (子供時代)を泣き暮らす 
【副⁺】(めそめそ、ずっと、昼も夜も、昼夜を問わず、来る日も来る日も)泣き暮らす
【例文】 両親を失った子供は、親戚に引き取られてもしばらくは、日々泣き暮らしていた/こんなひどい男といて、一生泣き暮らすくらいなら、離婚したほうがいいと覚悟を決めた/愛妻家だった彼は、妻に先立たれ、残りの生涯を泣き暮らした/母親の病が治らないと知り、子供たちは泣き暮らしている/息子が逮捕され、どうしていいか分からず、来る日も来る日も泣き暮らしている/亡き夫が私の泣き暮らす姿を見たら、喜ばないだろうと思い、明るく振る舞うようにしている/大地震で全てを失って泣き暮らす人々を思うと、胸が痛む/紛争のため、難民として異国で泣き暮らす人々が依然として絶えない

**なきこむ【泣き込む】** [泣く＋込む] ⓐ ([人])が(金融機関、銀行、消費者金融、役所、警察、宗教団体、労働組合、会社、実家)に泣き込む(=窮地にある状況を救ってほしいと、泣いて、または泣くようにして強く頼む) ⓑ (助けて[くれ・ほしい・もらいたい])と泣き込む 
【副⁺】(やむなく、打つ手なく、切羽詰まって、必死に、なりふり構わず)泣き込む
【例文】 資金が底をつき、銀行に泣き込んで緊急に融資してもらった/返済のめどが立たず、やむなく「期限を延ばしてほしい」と消費者金融に泣き込んだ/「保育園に子供を入所させたい」と役所に泣き込んだが、空きがないと断られた/「隣家の騒音がひどくて、寝られない」と警察に泣き込み、注意してもらったが、一向に改善しない/困り果てた友人が泣き込んだ所は、怪しげな宗教団体だったらしい/あまりにひどい待遇なので、改善を求めようと労働組合に泣き込んだ/家計が苦しいと、娘はすぐに泣き込んでくるが、そうそう泣き込まれても援助資金が続かない

**なきさけぶ【泣き叫ぶ】** [泣く＋叫ぶ] ([人]、人々)が泣き叫ぶ(=大声で激しく泣く。ま
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た泣きながら大声で叫ぶ) 
【副⁺】(わあわあ、ひたすら、激しく、発作的に、辺り構わず、こらえ切れず、声を限りに)泣き叫ぶ
【例文】 怖い夢でも見たのか、寝ていた息子が突然激しく泣き叫んだ/遊具から落下した子供は、突然の痛みに、火がついたように泣き叫び出した/親とはぐれて迷子になったのか、小さい子がおびえて泣き叫んでいる/三歳の息子は、思いどおりにならないことがあると、手足をばたばたさせて泣き叫び、手が付けられなくなる/濁流に飲み込まれた我が子を助けてくれと、母親が川岸で泣き叫んでいる/地震で家が倒壊した人々は、泣き叫ぶ力もなく、ただ呆然と立ち尽くしていた/燃え盛る建物に取り残された人々は、駆けつけた消防隊員に泣き叫びながら助けを求めた/乱射事件の現場では、逃げ惑う人々が恐怖に震えて泣き叫んでいた

**なきしきる【鳴き頻る】** [鳴く＋頻[しき]る](鳥、ホトトギス、鶴、カラス、メジロ、ハゲタカ、虫、鈴虫、コオロギ、セミ、カエル)が鳴きしきる(=絶え間なくしきりに鳴く) 
【副⁺】(ピーピー、ジージー、リーンリーン、けたたましく、盛んに、賑[にぎ]やかに)鳴きしきる
【例文】 春先には、ホトトギスの鳴きしきる声が山にこだまする/鶴は冷気を引き裂くように鳴きしきると、霧の中に飛び去って行った/カラスの群れが、不気味に鳴きしきっている/鳴きしきるメジロのさえずりに春の訪れを感じる/ハゲタカの群れが鳴きしきりながら、子鹿の死骸の上を舞っている/夕暮れ時、草むらで鳴きしきる虫の音[ね]は秋の風物詩だ/鳴きしきっていた鈴虫の声がやむと、辺りは静けさに包まれた/蟬[せみ]時[し]雨[ぐれ]とは、まるで時雨の音のように、多くのセミが鳴きしきる様子を表している/夏の間、田んぼで鳴きしきっていたカエルの合唱も途絶え、秋の気配が強くなってきた

**なきしずむ【泣き沈む】** [泣く＋沈む] ([人]、人々)が(悲しみ、失意、不幸な境遇、不運、訃報、[愛児・伴[はん]侶[りょ]]の死、難病の宣告、あまりの仕打ち)に泣き沈む(=悲しみに激しく泣いて、気持ちが沈む) 
【副⁺】(さめざめ、ただ、ひたすら、途方に暮れて、悲しみのあまり)泣き沈む
【例文】 会社の倒産で仕事を失った従業員たちは、失意に泣き沈んでいる/息子の訃報に両親は泣き沈んで、生ける屍[しかばね]のようだ/友人は息子を亡くし、悲しみのあまり何も手につかず、泣き沈んでいる/愛児の死から一年、泣き沈んでばかりはいられないと気持ちを切り替えようとした/夫に死なれ、泣き沈んでいる友にはかける言葉もない/医師から難病と告げられ、毎日泣き沈んで、生きる気力も失った

**なきじゃくる【泣き噦る】** [泣く＋噦[しゃく]る]([人]、子供、娘、少年、大の男)が泣きじゃくる(=時々、息を吸い込むようにしながら、激しく泣く) 
【副⁺】(わあわあ、ただただ、ひたすら、激しく、大声で、取りすがって、肩を震わせて、身をもんで)泣きじゃくる
【例文】 わあわあと泣きじゃくっていた子も、お菓子をもらうと機嫌を直して泣きやんだ/急死した父親の葬式で、子供たちはただただ泣きじゃくっていた/妻は事故死した夫の遺体に取りすがり、肩を震わせて泣きじゃくった/長い監禁生活から解放された娘は、親の顔を見ると子供のように泣きじゃくっていた/母親は、「喧[けん]嘩[か]に負けた」と泣きじゃくる子供の頭をなでて優しくなだめた/親とはぐれて泣きじゃくる子供の姿を見て、かわいそうになった/子供がどんなに泣きじゃくっても、母親は頑としておもちゃを買おうとしなかった/いたずらを叱ると、息子は「もう二度としない」と泣きじゃくりながら謝っ

<872>
た

**なきすがる【泣き縋る】** [泣く＋縋[すが]る] ([人]、子供)が(遺体、亡[なき]骸[がら]、棺[ひつぎ]、親、子供、恋人、医者、胸、袖、膝、足元)に泣きすがる(=泣きながら、離れないようにつかまる) 
【副⁺】(わっと、おいおいと、必死に)泣きすがる
【例文】戦後、国外からの引き揚げの途中、泣きすがる幼子を現地の人に預けるしかなかった母親の心境は如[い]何[か]ばかりだったか/泣きすがって嫌がる子供を保育所に預け、仕事に行くのは身を切られるようにつらい/迷子になった女の子はやっと母親を見つけると母の膝に泣きすがった/子供たちは、父の遺体に泣きすがる母親をただ呆[ぼう]然[ぜん]と見ていた/母親は、「娘を助けてください」と泣きすがらんばかりに医者に訴えた/妻は、出征する夫の胸に泣きすがり、ただ無事を祈るしかなかった/反抗的な息子を殴ろうとする夫の足元に泣きすがり、母親は必死に止めようとした

**なぎたおす【薙ぎ倒す】** [薙[な]ぐ＋倒す]
❶ⓐ (台風、竜巻、突風、強風、津波、鉄砲水、土石流、土砂、重機、暴走車、銃弾、怪獣、[人])がなぎ倒す(=勢いよく横に払って、対象を倒す) ⓑ(稲、作物、草、木々、街路樹、防風林、堤防、鉄塔、家、村落、ビル、通行人、標識)をなぎ倒す ❷ⓐ (強豪、優勝候補、ヒーロー、大企業)がなぎ倒す(=相手を次々に倒して負かす) ⓑ(悪者、敵、対戦相手、ライバル、競争相手、中小企業)をなぎ倒す

【副⁺】❶ (根こそぎ、当たるを幸い)❶❷ (ばたばた、次々、ことごとく、あっけなく、容赦なく、一気に、一撃で、残らず、軒並み、一瞬にして、片[かた]っ端[ぱし]から)なぎ倒す
【例文】 ❶ 台風が過ぎ去った後、防風林が海から陸地に向かってなぎ倒されていた/強風で収穫間近の稲がことごとくなぎ倒された/市街地は見渡す限り、津波でなぎ倒された家や瓦[が]礫[れき]で埋め尽くされていた/鉄砲水が一瞬にして村落をなぎ倒し、一帯は壊滅的な被害を受けた/宅地造成のため、重機で木々がなぎ倒されている/コントロールを失った車が、通行人や交通標識をなぎ倒しながら暴走した/映画のシーンでは、怪獣ゴジラになぎ倒されたビルが無残な姿をさらしていた/作業員が鎌で丈高い雑草を手際よくなぎ倒している ❷ 優勝候補の選手は、強敵を次々となぎ倒して勝ち進んでいった/劇画のヒーローは、並みいる敵をばたばたとなぎ倒し、人質の救出に向かった/大企業は、街の中小企業を容赦なくなぎ倒し、シェアをさらに広げていった

**なきだす【泣き出す】** [泣く＋出す]([人]、子供)が泣き出す(=泣き始める) 
【副⁺】(わっと、しくしく、おいおい、一斉に、こらえ切れず)泣き出す
【例文】 駅で迷子になった子供は、迎えに来た母親を見るなり、わっと泣き出した/予防接種の注射器を見た途端、子供は火がついたように泣き出した/友達におもちゃを取られた子は、今にも泣き出さんばかりの顔をしている/一人の園児が泣き出すと、他の子もつられて一斉に泣き出してしまった/赤ちゃんを笑わせようと面白い顔をしたら、逆に泣き出され、慌てた/いじめを受けた生徒は、担任の先生と話して気持ちが和らいだのか、堰[せき]を切ったように泣き出した/受験した大学が全部不合格となり、泣き出したい気分だ/選手たちは、オリンピックへの出場決定を知らされると、感極まって泣き出した/今にも泣き出し(=雨が*降り出し)そうな空模様だ。早く洗濯物を取り込もう

**なきだす【鳴き出す】** [鳴く＋出す](虫、鈴虫、鳥、小鳥、野鳥、ウグイス、カラス、動物、猫、犬、猿、鹿、羊、カエル)が鳴き出す(=鳴き始める) 
【副⁺】 (カーカー、ニャー

<873>
ニャー、キャンキャン、突然、次々、一斉に、急に、やかましく)鳴き出す
【例文】 春まだ浅い時期にウグイスが鳴き出すと、心が和む/親ガラスがカーカー鳴くと、子のカラスたちも一斉に鳴き出した/猫は飼い主がそばに行くと、甘えてニャーニャーと鳴き出した/探険隊がジャングルの中を進むにつれて、警戒した猿の群れが次々に鳴き出した/囲いの中の羊の群れは何かにおびえているらしく、急に鳴き出した/庭の池でガマガエルが鳴き出すと、春の訪れを感じる

**なきたてる【鳴き立てる】** [鳴く＋立てる](鳥、カラス、アヒル、鶏、鶴、動物、猿、羊、牛、犬、カエル、虫、セミ)が鳴き立てる(=盛んに鳴く) 
【副⁺】(カーカー、キャンキャン、ひどく、鋭く、甲高く、うるさく、やかましく、けたたましく、騒々しく、しきりに、盛んに、声高に)鳴き立てる
【例文】 カラスが餌を求めて、木の上でカーカーと鳴き立てている/猫が近づくと、アヒルの群れは警戒してやかましく鳴き立てた/朝早く、鳴き立てる鶏の声で目が覚めた/捕らわれた鶴がもの狂おしく鳴き立てて、人々の哀れを誘った/猿の群れは甲高く鳴き立てて、敵の襲来を仲間に知らせた/柵の中に追い込まれた羊の群れが、外に出してくれと鳴き立てている/夜中に番犬がひどく鳴き立てるので出てみたら、侵入者が隠れていた/ハイキングの林道では、春ゼミが鳴き立てていた

**なきつかれる【泣き疲れる】** [泣く＋疲れる] ([人]、赤ん坊、幼児、子供)が泣き疲れる(=さんざん泣いて、泣くことに疲れる) 
【副⁺】(やがて、ぐったりと)泣き疲れる
【例文】 ずっとむずかっていた赤ん坊は、泣き疲れたのか、やっと寝息を立て始めた/叱られて泣き騒いでいた子供も、やがてぐったりと泣き疲れておとなしくなった/駄々をこねて泣いているだけだから、泣き疲れるまで放っておこう

**なきつく【泣き付く】** [泣く＋付く] ❶ (幼子、子供)が(親、大人、胸、袖、裾)に泣き付く(=泣きながら、つかまる)
❷ⓐ ([人])が(親、家族、親戚、実家、友人、仲間、同僚、担当者、警察官、銀行)に泣きつく(=*困り果てて、泣くようにして強く頼む) ⓑ(→「なきこむ」ⓑに同じ)と泣きつく

【副⁺】❷ (→「なきこむ」 【副⁺】に同じ)泣きつく
【補足】❷は「泣き込む」と同様の意味を持つが、「泣き込む」は公的機関なども対象になる一方、「泣きつく」はやや親しい周囲が対象となる傾向がある
【例文】 ❶ 予防注射を打たれた子は、母親の胸に泣き付いて離れようとしなかった/親の姿を一瞬見失った子供は、親を見つけるとその袖に泣き付いた ❷ 道楽息子は、面倒を起こしても、親に泣きつけば何とかなると思っているらしい/どんなに困っても、入院中の兄に泣きつくことなどできない/妻は、家計に困ると実家に泣きつき、助けてもらっているようだ/人手不足のため、元同僚に「手伝ってくれ」と泣きついたら、快く引き受けてくれた/「締め切りを延ばしてくれ」と作家に泣きつかれた担当者は、渋々承諾した/「違反を見逃してほしい」と泣きつかれても、公務員の立場上、許すことはできない/会社の資金繰りに困り、銀行に泣きついたが、冷たくあしらわれた/「会社の運転資金を貸してほしい」と友人が泣きついてきたが、余裕がないと断った/「この日はどうしても休日出勤ができない」と同僚に泣きつかれ、代わりに出勤する羽目になった

**なきとおす【泣き通す】** [泣く＋通す] ([人])が(→「なきあかす」に同じ。三日三晩、一か月)(を)泣き通す(=ある期間を通して、ずっと泣き続ける) 
【副⁺】しくしく、ずっと、

<874>
一日中、一晩中、朝まで)泣き通す
【例文】 愛犬を失くしたつらさに、三日三晩、泣き通した/母親の葬儀中は、悲しくてずっと泣き通していた/失恋したが、布団の中で一晩中泣き通したら、少しすっきりした
【名詞形】泣き通[どお]し
【例文】 夫が亡くなってからは、泣き通しの毎日だ/結婚後は、同居していた姑にいびられ、泣き通しであった

**なきとおす【鳴き通す】** [鳴く＋通す] ⓐ(鳥、鈴虫、コオロギ、セミ、カエル、子犬、子猫、子猿)が鳴き通す(=ある期間を通して、ずっと鳴き続ける) ⓑ(昼下がり、夏の夜、秋の夜長)を鳴き通す 
【副⁺】(ピーピー、リーンリーンと、キャンキャン、ずっと、一日中、一晩中、絶えることなく)鳴き通す
【例文】 秋の夜長を鳴き通す鈴虫の声は風流だ/真夏の日中を鳴き通すセミの声は、樹上での短い生命を謳[おう]歌[か]しているようだ/かわいそうに、旅行中の隣家の子犬は空腹らしく、一日中鳴き通していた/母猿と離され、捕まった子猿は一晩中鳴き通し、人々の哀れを誘った
【名詞形】鳴き通[どお]し
【例文】 夜の間、近所の野良猫が鳴き通しだったので、うるさくて寝られなかった/夏の間、鳴き通しだったセミの声が、今はもう静かになった

**なきぬれる【泣き濡れる】** [泣く＋濡[ぬ]れる] ⓐ ([人])が泣きぬれる(=激しく泣いて、あふれた涙で頬などがぬれる) ⓑ (瞳、顔、頰、袖、枕、布団)が泣きぬれる 
【副⁺】(ただ、しくしく、[悲しみ・つらさ・寂しさ」に、不覚にも)泣きぬれる
【例文】 試合に負けた悔しさで一晩中泣きぬれ、眠れなかった/愛児に先立たれ、泣きぬれる友を慰めた/愛犬を失い、ただただ泣きぬれる日々を過ごしている/愛する人と別れたつらさに泣きぬれながら、一人海辺をさまよった/金メダリストの妻は、表彰台に上がった夫を泣きぬれた瞳で見つめていた/遊覧船の転覆で乗客を死亡させた社長は、泣きぬれた家族に深々と頭を下げた/妻は、病床の夫に泣きぬれた顔を見せてはならないと、あわてて涙を拭った/幼子は泣きぬれた枕を抱え、いつの間にか寝入ってしまった

**なぎはらう【薙ぎ払う】** [薙[な]ぐ＋払う](草、茂み、枝、木、森林、クモの巣、雲、障害物、敵、兵、軍団、人々、足、胴、手、首)をなぎ払う(=刃物を使うなどして、勢いよく横に払う) 
【副⁺】(さっと、ばたばた、次々、ことごとく、根こそぎ、一気に、一斉に、横に、水平に、左から右に)なぎ払う
【例文】 生い茂る草やクモの巣をなぎ払いながら、道なき道を進んだ/台風の後は、まるで長い刀でなぎ払われたように、茂みが同じ方向に倒れていた/ブルドーザーで潅[かん]木[ぼく]をなぎ払い、農地を開拓していった/森林をなぎ払い、山を切り崩すような開発は、自然を破壊することになる/月にかかっていた雲が風になぎ払われ、美しい月夜となった/侍大将は、雑兵たちを一気になぎ払わんと、太[た]刀[ち]を振り回して突進した/暴走車が歩道に突っ込み、通学途中の児童たちがなぎ払われるように飛ばされた/馬の足をなぎ払い、馬上の侍が転がり落ちたところを刀で斬りつけた

**なきはらす【泣き腫らす】** [泣く＋腫らす] ([人]、子供)が(目、まぶた、顔)を泣き腫らす(=激しく、あるいは長い時間泣いて、目などを腫らす) 
【副⁺】(すっかり、ひどく、赤く、

<875>
真っ赤に)泣き腫らす
【例文】 目を泣き腫らした参列者が葬儀場から次々に出て来た/叱られた子は目を赤く泣き腫らし、「ごめんなさい」と母親に謝った/娘は何も言わないが、泣き腫らした目を見れば、一晩中泣いていたことはすぐ分かる/「試合に負けて悔しい」と、息子が目を真っ赤に泣き腫らして帰って来た/アイシャドーにかぶれて、まるで泣き腫らしたようなまぶたになってしまった/妻の泣き腫らした顔が、酒に溺れる夫への恨みを訴えていた/いじめを担任教師に訴える生徒の顔は、泣き腫らして赤くなっていた

**なきふす【泣き伏す】** [泣く＋伏す] ([人]、人々)が(相手の胸元、腕の中、遺体、足元、膝、背中、床[ゆか]、机、ベッド、形見の品[しな]、墓前、その場)に泣き伏す(=悲しみのあまり、体を伏せて激しく泣く) 
【副⁺】(→「なきくずれる」 【副⁺】に同じ)泣き伏す
【例文】 子供たちが父親の遺体に取りすがり泣き伏す姿は、皆の涙を誘った/父親に叱られ、母親の膝に泣き伏していた子は、泣き疲れて寝てしまった/恋人に別れを告げられた夜、一人寂しくベッドに泣き伏して過ごした/山で遭難死した息子を思い、形見のセーターに顔を埋めて泣き伏した/娘の事故死の知らせを聞いて、母親はその場に崩れ落ちるように泣き伏した/愛する人の訃報を聞いて泣き伏した女性は、立ち上がる気力もないようだ

**なぎふせる【薙ぎ伏せる】** [薙[な]ぐ＋伏せる](強風、[人]、人々、王)が(草、茂み、木、敵、兵、軍団、悪者、周辺諸国)をなぎ伏せる(=勢いよく横に払うようにして、対象を*押し倒す。あるいは、力で屈伏させる) 
【副⁺】(→「なぎたおす」 【副⁺】に同じ)なぎ伏せる
【例文】 台風が草原の茂みを残らずなぎ伏せて、通り過ぎて行った/草木をなぎ伏せるように、群がる敵を倒していった/生い茂った草木をブルドーザーでなぎ伏せながら、前方へと進んで行った/大王は、戦いによって周辺諸国を次々になぎ伏せ、勢力を拡大していった

**なきやむ【泣き止む】** [泣く＋止[と]む]([人]、赤ん坊、幼児、子供)が泣きやむ(=泣くのをやめる) 
【副⁺】(ようやく、やっと、突然、ぴたりと、一瞬にして、いつの間にか)泣きやむ
【例文】 赤ん坊がぐずって、あやしてもなかなか泣きやまず、途方に暮れてしまった/赤ん坊を泣きやませようと、抱いて母乳を飲ませたらやっと泣きやんだ/泣き叫んでいた子供たちが、アニメの音楽を流すと、一瞬にして泣きやんだ/「泣きやまないなら、遊園地に連れて行かないよ」と父親に言われ、子供はぴたりと泣きやんだ/急に泣き出した娘が泣きやむのを待って、母親は優しく訳を尋ねた/母は父の遺影の前で泣き続け、声をかけても泣きやまなかった

**なきやむ【鳴き止む】** [鳴く＋止[と]む](鳥、小鳥、野鳥、カラス、セミ、虫、鈴虫、カエル、動物、犬、猫)が鳴きやむ(=鳴くのをやめる) 
【副⁺】(→「泣き止む」に同じ)鳴きやむ
【例文】 うるさく鳴いていたカラスが、物音に驚いたのか、突然鳴きやんだ/朝から晩まで鳴きやまないセミの声に、夏の盛りを感じる/電気をつけたら、庭で鳴いていた鈴虫がぴたりと鳴きやんだ/雨が降り出すと、田んぼのカエルが一斉に鳴きやんで、静かになった/鳴きやんだらすぐ褒めるようにすると、犬はだんだん鳴かなくなるそうだ/昨夜は、近所の野良猫がいつまでも鳴きやまず、眠れなかった

**なきわかれる【泣き別れる】** [泣く＋別れる] ([人]、人々)が(家族、親、子供、兄弟、肉親、恋人、友、仲間、同志)と泣き別れる(=別れがつらくて、泣きながら別れる)

<876>

【副⁺】(嫌々、仕方なく、心ならずも、[断腸の・悲痛な・つらい]思いで)泣き別れる
【例文】 離婚調停の結果、心ならずも子供と泣き別れることになった/紛争地域では、肉親と泣き別れるような悲劇があちこちで起こった/母と娘が泣き別れる悲しい場面では、観客は皆涙をこぼした/孤児になった兄弟は、引き裂かれるようにして別々の家に引き取られ、泣き別れた/封建社会では、身分の違いで愛する人と泣き別れることもあった
【名詞形】泣き別れ 泣き別れをする
【例文】 親との泣き別れから3年、若者は移民先でついに成功への糸口をつかんだ/戦乱で故国を遠く離れ家族との泣き別れを経験した/家族と泣き別れをしてまで故郷を離れ、新天地を目指したかった

**なきわめく【泣き喚く】** [泣く＋喚[わめ]く]([人]、子供、赤ん坊、患者、囚人、容疑者、罪人)が泣きわめく(=大声で泣いてわめく) 
【副⁺】(→「なきさけぶ」 【副⁺】に同じ)泣きわめく
【例文】 ライバルに負けて、泣きわめきたい気持ちだったが、ぐっと我慢した/辺り構わず泣きわめいて、不満をぶちまけたら、気持ちがすっとするだろうと思った/思いどおりにならないと、地団駄踏んで泣きわめく息子に手を焼いている/ゲーム機が欲しいと子に泣きわめかれても、絶対に買わないつもりだ/迷子になった子は、泣きわめいて親の姿を探していた/戦時下の子供たちは精神的に参ってしまい、もはや泣きわめく気力もないようだった/精神的に不安定になった患者は、狂ったように泣きわめくことがある/死刑を宣告された囚人は、泣きわめく力もなく、ただ空を見つめているだけだ/収監された容疑者は、泣きわめいて無実を訴え続けた
【名詞形】泣きわめき
【例文】 武家の奥方は、泣きわめきなど見苦しいと心得てふるまうのを常とした/お菓子を出した途端、幼子は先ほどまでの泣きわめきが収まり、にこにこしだした

**なきわめく【鳴き喚く】** [鳴く＋喚[わめ]く](鳥、カラス、鶏、動物、犬、猫)が鳴きわめく(=騒がしく鳴く) 
【副⁺】(ワンワン、キャンキャン、カーカー、思い切り、うるさく、激しく、一斉に)鳴きわめく
【例文】 群れをなしてカーカー鳴きわめくカラスの群れは不気味だ/人が鶏舎に入って来たのに驚いて、鶏が一斉に鳴きわめいた/春先には、野良猫が夜中に庭で鳴きわめくので、眠れず、迷惑している

**なぐさめあう【慰め合う】** [慰める＋合う]
❶ⓐ ([遺族・親・難民・留学生・社員・患者・高齢者・不幸な者]同士、家族、仲間、皆)が/で慰め合う(=互いに慰める) ⓑ (疲れた心、悲惨な境遇、不幸、不運、悲運、失敗、孤独、無[ぶ]聊[りょう]、[寂し・つら]さ、悲しみ、老い、不遇な人生)を慰め合う ⓒ (相手)と慰め合う
❷ ([人])とともに(死者の霊、失意の友)を慰め合う(=同じ対象を他者と一緒に慰める)

【副⁺】(しみじみ、代わる代わる、互いに、共に、交互に)慰め合う
【例文】 ❶ 被害者の遺族が集まり、互いに慰め合って、心の傷を癒やしている/事故で子を失った親同士、悲しみを慰め合っても、心の傷は容易に癒えない/難民たちは、悲惨な境遇を慰め合いながら共に生活している/患者同士が闘病体験を話して慰め合うことは、心の支えになる/一人暮らしの高齢者同士が、思い出話をして互いの寂しさを慰め合っている/失恋した者同士で慰め合えば、少しは悲しみが紛れるだろう/居酒屋に、リストラ

<877>
された事を慰め合う二人の客がいた ❷ 被災者たちは、慰霊祭を催し、震災で亡くなった人の霊を慰め合った/怪[け]我[が]で競技生活を断念した失意の友を、選手仲間とともに慰め合った

**なぐりあう【殴り合う】** [殴る＋合う]
❶ⓐ ([人]、両者、双方、兄と弟、[少年・大人]たち、[仲間・兵士・選手・客]同士)が/で(体、頭、顔、腹)を殴り合う(=互いに相手を殴る) ⓑ(相手)と殴り合う ❷ ([人])とともに(野良犬、下級生、囚人、捕虜)を殴り合う(=同じ対象を他者とともに殴る)

【副⁺】(ぽかぽか、代わる代わる、思い切り、激しく、勢いよく、派手に、互角に、本気で、全力で)殴り合う
【例文】
❶ 兄と弟は、最後に1発ずつ拳骨で殴り合い、仲直りをした/極寒の山中では、兵士たちが互いの体を殴り合って凍死を防いだそうだ/暴走族間の抗争で、少年たちが棒で殴り合っていた/酔った上とは言え、いい年をした大人が本気で殴り合うとは情けないことだ/気の荒い漁師仲間で、口論から殴り合わんばかりの大[おお]喧[げん]嘩[か]になることがある/居酒屋で客同士が殴り合うのを、従業員が止めに入った ❷ 少年たちが、野良犬を棒で代わる代わる殴り合っているのを見て、やめさせた/兵士たちが木刀を手に次々と捕虜を殴り合っている
【名詞形】殴り合い 殴り合いをする/になる
【例文】 友人と殴り合いの大喧嘩をしたが、後でかえって絆[きずな]が強まった/敵対するグループが広場で殴り合いをしている/口論がエスカレートして危うく殴り合いになるところだった

**なぐりかえす【殴り返す】** [殴る＋返す](相手、対戦者、体、頭、顔、腹)を殴り返す(=相手に殴られたのを受けて、反撃して相手を殴る) 
【副⁺】(思い切り、力いっぱい、すかさず、ひるまず、即座に、反射的に、果敢に、本気で、全力で、負けじと)殴り返す
【例文】 いじめっ子は、気弱な相手が殴り返せないのに付け込んで、暴力をふるっている/相手を殴ろうとして、逆に殴り返された/弟に殴られても、殴り返さずに我慢する/コーチは、「殴られたら殴り返せ」と新人ボクサーに発破をかけた/挑戦者は、試合中盤まで果敢に殴り返していたが、やがて力尽きてリングに倒れた/顔面にパンチを食らい、反射的に相手を殴り返した

**なぐりかかる【殴り掛かる】** [殴る＋掛かる] ❶ (相手、敵、男が通行人、デモ隊が機動隊、犯人が警官、父親が息子、子が親、被害者が責任者、客が店員、同僚が上司)に殴りかかる(=相手を殴って攻撃する) ❷ (→❶に同じ)に/を殴りかかる(=もう少しで殴りそうな状態になる)

【副⁺】
❶ (いきなり、突然、やにわに、急に、不意に、必死に、乱暴に、がむしゃらに、誰彼構わず、有無を言わさず、問答無用で、全力で)殴りかかる
【例文】 ❶ 酔った男が通行人に殴りかかり、怪[け]我[が]をさせた/夜道で見知らぬ男に突然バットで殴りかかられ、大声で助けを求めた/デモ隊がバリケードを越えて機動隊に殴りかかり、逮捕される者が出た/アジトを突き止められた犯人は、鉄パイプで警官に殴りかかった/ホテル火災の遺族は、今にも殴りかからんばかりの勢いで社長に抗議した/酔っ払いは、周りの制止を振り払い、店員に殴りかかった ❷ 相手にからかわれ、腹立たしさに殴りかかったが、馬鹿馬鹿しさに気づいてやめた/同僚が酔った勢いで上司を殴りかかったため、慌てて皆が押さえつけた

<878>
**なぐりこむ【殴り込む】** [殴る＋込む] ❶ (部隊が[敵地・敵陣]、暴力団が敵対する組、過激派が穏健派の集会、暴走族が他のグループ)に殴り込む(=敵対する相手の所へ暴力的に乱入する) ❷ (ベンチャー企業が業界、企業が[海外市[し]場[じょう]・異業種]、候補者が他の選挙区、選手が上の階級)に殴り込む(=勝負を挑むため、競争相手の本拠地に進出する)

【副⁺】(いきなり、一気に、決死の覚悟で、意を決して、大勢で)殴り込む
【例文】
❶司令官は、味方の精鋭部隊を敵陣に殴り込ませた/暴力団の組員が敵対する組の事務所に殴り込み、大乱闘になった/暴走族のグループが徒党を組んで他のグループに殴り込んだ
❷ 旧態依然とした業界に殴り込んで来たベンチャー企業は、今や市場を席巻する勢いだ/市場が成熟した結果、異業種に殴り込む企業が増えている/革新派の選挙区には、与党が擁立した候補者が殴り込んで来るという噂だ/ボクシングの世界王者は、2階級制覇を狙い、一つ上の階級に殴り込むと意気込んだ
【名詞形】殴り込み 殴り込みをする
【例文】 暴力団組員の殴り込みに市民が巻き込まれた/ベンチャー企業が新製品を開発し、海外市場に殴り込みをするという勢いだ/多国籍企業が国内の業界に殴り込みをかけてきた/そのテレビ局は、夜8時からの新番組をスタートさせて、他局に殴り込みをかける予定だ

**なぐりころす【殴り殺す】** [殴る＋殺す] (相手、敵、警官、隣人、家族、ホームレス、熊、犬)を殴り殺す(=殴って死なせる) 
【副⁺】(衝動的に、力任せに、一撃で、勢い余って)殴り殺す
【例文】 男は喧[けん]嘩[か]相手の言葉にかっとなり、衝動的に殴り殺したらしい/不法侵入を見つかった窃盗犯は、警官を殴り殺そうとバットを振り上げた/少年たちが寄ってたかってホームレスを殴り殺すという、むごたらしい事件があった/その男性は、襲ってきた熊を鋤[すき]で殴り殺したそうだ/不良仲間に息子を殴り殺された父親は、犯人に対する激しい怒りを語った/鈍器で殴り殺されたと見られる死体が発見された

**なぐりたおす【殴り倒す】** [殴る＋倒す]([人]、相手、敵、挑戦者、悪役、暴漢、不良、警官、息子、後輩、通行人、熊)を殴り倒す(=殴って倒す) 
【副⁺】(思い切り、勢いよく、力任せに、ひと思いに、問答無用で、一撃で、一発で)殴り倒す
【例文】 期待の新人ボクサーは、一発で対戦相手を殴り倒し、初勝利を収めた/相手に向かって行ったら、簡単に殴り倒されてしまった/挑戦者は、チャンピオンに何度も殴り倒されながらも粘り強く戦い続けた/ヒーローが悪役を次々と殴り倒すシーンに、息子は夢中になっている/暴漢を殴り倒して逮捕に協力した市民が表彰された/言いがかりをつけてきた不良グループの一人を殴り倒し、素早く逃げた/酔っ払いは、警官を殴り倒そうとして、交番に連行された/勘当した放蕩息子がのこのこ帰って来て、父親は殴り倒さんばかりの勢いで追い返した/力自慢の男は、襲って来た熊を素手で殴り倒したという/今まで馬鹿にした奴[やつ]らを、ひと思いに殴り倒してやりたい

**なぐりつける【殴り付ける】** [殴る＋付ける] ❶ ([人]、相手、敵、息子、警官、犯人、兵士、悪漢、酔っ払い、通行人、体、腹、背中、頭、顔、頰、横っ面、顎[あご]、後頭部、犬、壁、柱)を殴りつける(=相手を強い力で殴って攻撃する) ❷ (雨、風、雪)が(地面、大地、道路、家屋、壁、車、人)を殴りつける(=まるで殴るように対象に強く当たる)

【副⁺】
❶ (思

<879>
い切り、力いっぱい、いきなり、さんざん、容赦なく、勢いよく、力任せに、ぼこぼこに、続けざまに、問答無用で、手当たり次第)
❷ (激しく、容赦なく、横殴りに)殴りつける
【例文】
❶ 喧[けん]嘩[か]の仲裁に入ったら、相手にいきなり殴りつけられて、よける暇もなかった/注意されたのを恨んで、警官を殴りつけた男が逮捕された/昔の軍隊では、上官が新兵を殴りつけたり、張り倒したりしたそうだ/男が通行人を殴りつけ、財布を奪って逃げた/新人ボクサーは、対戦相手の顔を続けざまに殴りつけて、ダウンさせた/馬鹿にされて腹が立ち、相手の横っ面を力いっぱい殴りつけてしまった/棒で喧嘩相手の後頭部を思い切り殴りつけ、気絶させた/暴れる野良犬を木刀で殴りつけようとしたら、逆にかみつかれた/試合に負けた悔しさに、壁を何度も殴りつけた/車が急停車した途端、後ろから殴りつけられるような衝撃を感じた ❷ 横から殴りつけるような雨の中を歩いたら、ずぶぬれになった/北風が、容赦なく殴りつけるように吹いてくる/部隊は殴りつけるように吹きつける風雪を冒して、敵陣に向かった

**なぐりとばす【殴り飛ばす】** [殴る＋飛ばす](相手、敵、息子、警官、悪漢、兵士、部員)を殴り飛ばす(=相手が飛んでしまうほど強く殴る)
【副⁺】(思い切り、力いっぱい、容赦なく、勢いよく、力任せに、問答無用で)殴り飛ばす
【例文】 喧[けん]嘩[か]相手にかかって行ったら、逆に殴り飛ばされ、気絶してしまった/怒った父親は、口答えした息子を殴り飛ばした/容疑者は、取り調べようとする警官を殴り飛ばし、逃げ去った/劇中の主人公が、悪漢どもを次々殴り飛ばし、やっつけてしまうのは痛快極まりない

**なげあう【投げ合う】** [投げる＋合う] ❶ (ボール、雪球、石、手[しゅ]榴[りゅう]弾[だん]、枕、円盤、豆、野菜、キス)を投げ合う(=相手に対して互いに何かを投げる) ❷ (言葉、せりふ、答弁、意見、疑問)を投げ合う(=相手に対して互いに何かを言う) ❸ (→豆、石、ボール、ダーツ)を投げ合う(=ある対象に向けて代わる代わる何かを投げる。また両者が競って投げる)

【副⁺】
❶❷ (互いに、相互に、交代で、代わる代わる) ❸ (互角に、交代で、代わる代わる)投げ合う
【例文】 ❶ 子供同士でボールを投げ合って遊んでいる/修学旅行の夜、宿で級友たちと枕を投げ合って遊んだ/外国には、収穫した野菜を投げ合って豊作を祝う祭りがある/駅のホームで見送りに来た青年が車中の女性とキスを投げ合っていた ❷ インターネットの書き込みには、ただ感情的な言葉を投げ合うだけのものも見られる/国会でその場限りの質問と答弁を投げ合っているだけでは、議論の進展はない/会議では日頃の疑問を投げ合い、相互理解を深めよう ❸ 節分の日は、鬼役の父に向かって、家族みんなが豆を投げ合った/仲間で代わる代わるダーツを投げ合い、点を競った/相手チームのエースと互角に投げ合って、引き分けに終わった
【名詞形】投げ合い 投げ合いをする/になる
【例文】 議論の中で激しい意見の投げ合いが続いた/隣家では夫婦喧[けん]嘩[か]の最中らしく、相手を罵る言葉の投げ合いが聞こえてきた/対戦チームの両投手がともにいい投げ合いをして、白熱した試合展開になった/試合は両エースの投げ合いになった

**なげあげる【投げ上げる】** [投げる＋上げる](ボール、球、玉、バトン、帽子、コイン、豆粒、シャトル、花束、選手)を投げ上げる(=上に向かって投げる)
【副⁺】思い切り、真っ

<880>
すぐ、ひょいと、高々と、軽[かる]々[がる]と、高く、正確に、垂直に、斜めに)投げ上げる
【例文】 バレーボールの選手は、ボールを片手で投げ上げ、サーブを打った/監督はボールを投げ上げては左右に打ち分け、選手に捕球の練習をさせた/高く投げ上げられた球を取ろうと構えたが、取り損ねた/卓球では、サーブの際、高く投げ上げた球をひねって打ち込む技がある/新体操の選手は、頭上にバトンを投げ上げ、宙返りをしてから落下するバトンをつかんだ/士官学校の卒業式では、学生が一斉に制帽を空中に投げ上げ、歓声を上げた/投げ上げたコインをつかみ、表か裏か当てて賭けをする/男の子たちが、投げ上げた豆粒を口で受けて遊んでいる/バドミントンの選手がシャトルを投げ上げ、相手コートに打ち込んだ/チアリーディングの試合中、仲間を投げ上げる場面では、会場から拍手が沸いた

**なげあたえる【投げ与える】** [投げる＋与える] (野良猫に魚の骨、猿に餌、鯉にパン屑[くず]、イルカに魚、参詣者に餅、民衆に硬貨、人に[衣服・食べ残し])を投げ与える(=投げて、相手にやる) 
【副⁺】(ぽんと、惜しみなく、気前よく)投げ与える
【例文】 野良猫に魚の骨を投げ与えても、見向きもしない/観光客が投げ与える餌を目当てに、猿が集まって来る/鯉にパン屑を投げ与えると、大きな口を開けて飲み込んだ/この神社の祭りでは、参詣者に餅を投げ与える行事がある/王が民衆に硬貨を投げ与えると、皆、先を争って拾い集めた/助けを求めて手を差し伸べる老人に自分の衣服を投げ与えて足早にその場を去った/いくら貧しくても、人から食べ残しを投げ与えられるほど落ちぶれてはいない

**なげいれる【投げ入れる】** [投げる＋入れる] (グラウンドに紙テープ、たき火に枯れ葉、花瓶に桜の枝、籠にタオル、ごみ箱に空き缶、庭にごみ、賽[さい]銭[せん]箱[ばこ]に硬貨、郵便受けに新聞、火[か]室[しつ]に石炭、側溝に雪、海に花束、水中に網、川に釣り針、水槽に餌、口に飴[あめ]、土俵に座布団、大使館に火炎瓶、プールに浮き輪、袋に札束、観客席にサインボール)を投げ入れる(=投げて、中に入れる) 
【副⁺】(ぽんぽん、次々、ぽんと、どさっと、乱暴に、無[む]造[ぞう]作[さ]に、片[かた]っ端[ぱし]から、手当たり次第)投げ入れる
【例文】 優勝が決まった瞬間、一斉に紙テープがグラウンドに投げ入れられた/集めた枯れ葉をたき火の中に次々と投げ入れ、燃やしていく/花瓶に無造作に桜の枝を投げ入れただけの作品だが、結構洒[しゃ]落[れ]ている/タオルで体を拭いて、洗濯籠に投げ入れた/ごみ箱は、投げ入れられた空き缶であふれている/参詣人は、神社の賽銭箱に硬貨を投げ入れると、鈴を鳴らして手を合わせた/新聞配達員はバイクにまたがったまま、郵便受けに新聞を投げ入れて行った/石炭をスコップで火室に投げ入れ、機関車を動かす/雪を側溝に投げ入れて、歩道が通れるようにする/海難事故の犠牲者を追悼するため、甲板から海に花束を投げ入れた/船上から水中に網を投げ入れ、魚を捕る/釣り針を川に投げ入れた途端、魚が食い付いてきた/水槽に投げ入れた餌に、熱帯魚が集まっている/喉飴を一つ口に投げ入れて、咳[せき]をこらえた/横綱が負けると、客席から土俵に向けて座布団が投げ入れられた/抗議のデモ隊が大使館に火炎瓶を投げ入れ、炎上させた/子供が溺れそうになっていたので、慌ててプールに浮き輪を投げ入れた/犯人は金庫の札束を片っ端から袋の中に投げ入れ、持ち去った/観客席に選手のサインボールが投げ入れられると、歓声が沸き起こった
【名詞形】投げ入れ

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【補足】生け花用語として使うことが多い
【例文】 床の間には、季節の花の投げ入れが飾ってある/洋室には、投げ入れより盛り花のほうが合うようだ

**なげうつ【擲つ・抛つ・投げ打つ】** [投げる＋打つ] (家業、職、公職、仕事、地位、財産、私財、大金、収益、安定した生活、寝食、身、命、身[しん]命[みょう]、一命、一身、政治生命、我が身、自ら、人生、全て)をなげうつ(=他者やある目的のために大切なものを*差し出したり、捨てて*顧みない) 
【副⁺】(さらりと、ことごとく、潔く、何もかも、惜しげもなく)なげうつ
【補足】表記は本来「擲つ・抛つ」だが、現在は「投げ打つ」を使うことが多い
【例文】 祖父の代から続く家業をなげうち、夢だった役者になった/政治の腐敗を打破するため、社長の職をなげうって市長に立候補し、当選した/捨て身の覚悟で、財産をなげうって起業したからこそ、今の成功がある/篤志家の伯父は私財をなげうって、途上国に病院を作った/当面の収益をなげうってでも、何とか新しい企画を実現させたい/安定した生活をなげうってまで海外支援の医師団に加わろうとは思わない/医療従事者は、寝食をなげうって患者の命を救っている/若い頃は、家庭も顧みず、事業のために身をなげうってきた/愛国の志士は、自らの命をなげうち、祖国の独立を勝ち取った/首相は、自らの政治生命をなげうって、改革を推進する覚悟だ/今時、人のために我が身をなげうとうとする人は、めったにいない/被災者を支援するため、残りの人生をなげうつ決意をした/彼は、全てをなげうって革命運動に身を投じた/何もかもなげうつ覚悟で臨めば、道が開けるはずだ

**なげかえす【投げ返す】** [投げる＋返す] ❶ (息子にボール、コートに球、海に海藻、機動隊に催涙弾、敵に手[しゅ]榴[りゅう]弾[だん]、客に釣り銭、部下に書類)を投げ返す(=相手から来た物を投げて返す) ❷ (学生に質問、[教師・質問]に答え、問いかけに返事、市民に調査結果、親に反抗的な視線、親切心に悪意ある言葉、喧[けん]嘩[か]相手に悪口)を投げ返す(=相手からの働きかけに対して、言葉や視線などを返す)

【副⁺】(そのまま、しっかり、ぽんと、すぐに、素早く、ただちに、即座に、乱暴に)投げ返す
【例文】 ❶ 息子は、父親から投げ返されたボールを上手に受けた/見学者がコートの外に転がった球を拾って、投げ返してくれた/浜辺に打ち上げられた海藻を拾って、海に投げ返した/デモ隊は、機動隊の打った催涙弾を投げ返して抵抗した/昔の手榴弾は、起爆時間が長かったため、敵から投げ返されることがあったそうだ/店員は、客の横柄な態度に腹を立てて、釣り銭を投げ返した/書類の出来が悪く、課長にぽんと投げ返されてしまった ❷ 学生からの質問をそのまま投げ返して、自分で考えさせることもある/あまりにも馬鹿げた質問には、答えを投げ返そうという気にもなれない/アンケートの調査結果は、報告書にまとめて市民に投げ返す必要がある/娘を注意したら、言うことを聞くどころか、反抗的な視線を投げ返してきた/親切心で言ったことに対し、相手から悪意のある言葉を投げ返されて、驚いた

**なげかける【投げ掛ける】** [投げる＋掛ける] ❶ (椅子にコート、ソファに上着、ベッドに部屋着、肩にショール、首にタオル)を投げかける(=投げるようにして掛ける) ❷ ([胸・腕]に身、椅子に体)を投げかける(=体を預けるようにしてもたれる) ❸ (泳者に浮き輪、

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枝にロープ、木々に日差し、路面に影、スターに歓声、相手に視線、[人]に言葉)を投げかける(=周辺からそこに届くようにする)
❹ (国内に不安、両国間に暗い影、国民に波紋、治療に光明)を投げかける(=よそからの作用が及ぶようにする)
❺ (相手に[質問・問い]、安全性に疑問、信頼性に疑念、社会に[課題・問題]、企業に要望、制度の見直しに新しい視点)を投げかける(=疑問や問題などを提起する)
❻ (球、ボール、石、網、爆弾、身、匙[さじ])を投げかける(=まさに投げようとする)

【副⁺】
❶❷ (ぱっと、さっと、だらしなく)
❸ (次々、いいタイミングで)
❹❺ (次々、改めて)投げかける
【例文】
❶ 夫は帰宅するなり椅子にコートを投げかけ、愛犬を抱いた/フラメンコの踊り手は肩にショールを投げかけ、ステージへと出て行った ❷ 恋人の胸に身を投げかけて、思い切り甘えたい/疲れていたので椅子に体を投げかけたまま、少しの間じっとしていた ❸ 溺れかけた時、救助隊が浮き輪を投げかけてくれて助かった/春の日が庭の木々に優しい日差しを投げかけている/街路樹が路面に投げかける影が、ちょうどいい日よけになる/スタンドのファンがスター選手に歓声を投げかけた/素敵な男性から意味ありげな視線を投げかけられ、胸がときめいた/失敗した時、周囲から心ない言葉を投げかけられて、ひどく傷ついた ❹ 経済の低迷が国内に大きな不安を投げかけている/首相の失言が、両国の関係に暗い影を投げかけた/政府の打ち出した新税制は、国民に波紋を投げかけている/新薬開発が難病治療に一筋の光明を投げかけた ❺ 輸入食品の安全性に疑問が投げかけられ、管理体制が強化された/研究の信頼性に疑念が投げかけられ、再度、実験が行われることになった/諮問機関の提言は、医療制度の見直しに新しい視点を投げかけている ❻ 投手が球を投げかけた時、三塁走者が本塁に向かって走り出した/橋の上から身を投げかけたところを、通行人に止められた/特効薬もなく、医者は匙を投げかけた(=患者を見放すところだった)が、奇跡的に助かった
【名詞形】投げかけ 投げかけをする
【補足】名詞形は、❺の意味でのみ使う
【例文】 政治の在り方に絶えず疑問の投げかけをしていくことが大切だ/専門家の意見を鵜[う]呑[の]みにせず、批判の投げかけを続けていきたい

**なげきあう【嘆き合う】** [嘆く＋合う] ⓐ ([被災者・被害者・難民・住民・高齢者・患者・友人・親・遺族・経験者・メンバー・ファン]同士、仲間、家族、皆)が/で嘆き合う(=互いに共通の事柄について嘆く) ⓑ(不幸、不運、不遇、不況、災難、被害、境遇、将来、運命、因果、悲運、理不尽、不条理、現状、風潮、世相、人の死、別れ、老い、病、不調、衰え、モラル低下、資金不足、治安悪化、政治腐敗、地球温暖化、リーダー不在、わびしい生活、つらい日々)を嘆き合う
【副⁺】(心底、しみじみ、共に、互いに)嘆き合う
【例文】 被災者たちは、光の見えない将来を案じて嘆き合った/豪雨の被害に遭った農家の人々が、収穫は望めないと嘆き合っている/国を追われた難民同士で身の不幸を嘆き合った/地域住民は、凶悪事件の頻発に治安悪化を嘆き合っている/高齢者が寄り集まると、若者のモラル低下を嘆き合うのが常だ/病室では「同病相哀れむ」で、何かにつけて患者同士が体の不調を嘆き合っている/難病に苦しむ愛児を思い、両親はただ嘆き合うほかなかった/命日に集まった遺族たちは、故人の面影をしのんで嘆き合った/リーダー不在を嘆き合う前に、メンバーが自ら率先して行動する意識を持つべきだ/告別式には大勢のファ

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ンが集まり、人気俳優の早過ぎる死を嘆き合っていた

**なげきあかす【嘆き明かす】** [嘆く＋明かす] ([人])が(夜、一夜)(を)嘆き明かす(=嘆きながら夜を明かす) 
【副⁺】(ずっと、むなしく、一晩、毎晩、何日も、夜通し、朝まで)嘆き明かす
【例文】 主治医から夫の不治の病を告げられ、その夜は、人知れず嘆き明かしてしまった、夫に先立たれ、早一年たったが、今でも眠れぬまま嘆き明かす夜がある/病に倒れ、何日も嘆き明かした妻だったが、家族に励まされてようやく顔に笑みが浮かんだ/親友の死を悼み、夜通し嘆き明かした/難病の子を案じて、毎晩嘆き明かしている友人が気の毒でならない/婚約者の浮気を知り、朝まで悶[もん]々[もん]として嘆き明かした

**なげきかなしむ【嘆き悲しむ】** [嘆く＋悲しむ](死、運命、不運、悲運、境遇、災難、惨禍、没落、不幸な出来事、落ちぶれた姿)を嘆き悲しむ(=心が痛むほど、ひどく悲しむ) 
【副⁺】(ひどく、激しく、むなしく、いたずらに、心の底から、身も世もなく)嘆き悲しむ
【例文】 母親は、息子の不慮の死を嘆き悲しみ、食事も喉を通らない様子だ/涅[ね]槃[はん]図には、弟子や動物たちが集まって釈[しゃ]迦[か]の臨終を嘆き悲しむ場面が描かれている/何度も災害に打ちのめされたが、自らの不運をいたずらに嘆き悲しんでばかりはいられない/爆撃で破壊された町の様子が報道され、戦争の惨禍を嘆き悲しむ声が巷[ちまた]にあふれた/こんな落ちぶれた姿で故郷に戻ったら、両親を嘆き悲しませることになる/いくら嘆き悲しんでも、死んだ者は生き返らない

**なげきくらす【嘆き暮らす】** [嘆く＋暮らす] ⓐ(不幸、不運、不遇、病、人の死、余生、人生)を嘆き暮らす(=嘆きながら日々を過ごす) ⓑ(日々、一日、毎日、一生)(を)嘆き暮らす
【副⁺】(昼も夜も、昼夜を問わず、来る日も来る日も、年がら年中、身も世もなく)嘆き暮らす
【例文】 我が身の不幸を嘆き暮らしていては、せっかく訪れた幸運も逃してしまう/不幸な境遇を嘆き暮らすうちに、とうとう病床に伏してしまった/病で視力を失って、嘆き暮らしていた/ため息ばかりついて嘆き暮らすのは、精神衛生上好ましくない/戦乱で家族を失い、嘆き暮らしている人々のことを思うと、心が痛む/最愛の妻に先立たれ、余生を嘆き暮らすことになるとは、思いも及ばなかった/夫を亡くした妻は、毎日嘆き暮らし、見る影もなくやつれてしまった

**なげきる【投げ切る】** [投げる＋切る](一試合、9回、230球、初戦、[決勝・延長]戦、全試合、全部の球、組んだ相手)を投げ切る(=全部を最後まで投げる) 
【副⁺】(完璧に、見事に、無事に、一人で、無失点で、連続で、同じペースで、最終回まで、最後まで)投げ切る
【例文】 新人投手が一試合を投げ切り、勝利投手になった/1点は許したものの、先発投手が9回を投げ切り優勝した/延長14回で230球を投げ切った投手がいる/調子はよくなかったが、決勝戦を無失点で投げ切ることができた/全試合を一人で投げ切ったピッチャーは、周囲から賞賛された/野球では、先発投手が5回まで投げ切らなければ、勝利投手としての権利は与えられない/先発投手は、最後まで投げ切ろうと決意して、マウンドに上がっていった/背負い投げを試みたが、大きな相手を投げ切ることはできなかった

**なげきれる【投げ切れる】** [投げる＋切れる] (→「なげきる」に同じ)を投げ切れる(=全部を最後まで投げることができる) 
【副⁺】(→「なげきる」 【副⁺】に同じ)投げ切れる

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【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 肩の調子が悪くて、試合で最後まで投げ切れそうにない/新人ピッチャーは、9回まで投げ切れたことで自信をつけた/始球式を務めた芸能人は力が弱く、捕手の手元まで球を投げ切れなかった/野手は、捕った球を本塁まで投げ切れず、得点を許してしまった/砲丸が重くて、10メートルの線まで投げ切れなかった/雪合戦では用意した雪球を全部投げ切れないうちに負けてしまった/柔道の試合で相手を投げようとしたが、力不足で投げ切れず、1本取られてしまった

**なげこむ【投げ込む】** [投げる＋込む]
❶ (リンクに花束、グラウンドに紙コップ、焼却炉に証拠品、袋に貴重品、暖炉に薪[まき]、ごみ箱に吸い殻、ポストにちらし、泉にコイン、海中にいかり、海に死体、井戸に[つるべ・毒]、池に釣り糸、おりに餌、敵陣営に爆発物、[異文化の世界・監獄]に人、ミットに球、ストライクゾーンに直球)を投げ込む(=外から中に投げるように入れる)
❷ (カーブ、変化球、速球、さまざまな球種)を投げ込む(=上達するように*繰り返し投球練習をする)

【副⁺】(→「なげいれる」 【副⁺】に同じ)投げ込む
【例文】 ❶ フィギュアスケートの演技が終わると、花束がリンクに次々と投げ込まれた/観客は紙コップをグラウンドに投げ込んで、審判に抗議した/犯人は、証拠品を焼却炉に投げ込んでから逃げ去った/隣家の火事に驚き、慌てて貴重品を袋に投げ込み、抱えて逃げた/暖炉に薪を投げ込んで部屋を暖める/火事の原因は、ごみ箱に投げ込まれた吸い殻だった/ポストは投げ込まれたちらしでいっぱいになっていた/観光地では、泉に投げ込まれたコインを勝手に拾うと犯罪になるという/沖に着くといかりを投げ込み、潜水準備をして海に飛び込んだ/死体を海に投げ込んで逃げた犯人が逮捕された/井戸に毒が投げ込まれ、多数の死者が出た事件があった/釣り糸に餌をつけて池に投げ込むと、次々に魚が釣れた/「おりの中に餌を投げ込まないでください」と掲示が出ていた/敵兵がこちらに爆発物を投げ込もうとしているのが見えた/親の海外転勤で、いきなり異文化の世界に投げ込まれ、環境の変化にとまどった/練習のおかげで、ストライクゾーンに球を投げ込めるようになった ❷ 何か月も変化球を投げ込んできたから、制球には自信がある/毎日100球以上は投げ込んでおり、調整はうまくいっている
【名詞形】投げ込み 投げ込みをする
【補足】名詞形単独では、❷の意味になる。❶の場合は、「投げ込み[広告・ちらし]」の形で使う
【例文】 1か月にわたり球の投げ込みをして、力がついた/家に配達される新聞は、投げ込み広告が入っていて分厚くなっている/投げ込みちらしを配るアルバイトがある

**なげすてる【投げ捨てる・投げ棄てる】** [投げる＋すてる] ❶ ([山・川・海・河原・観光地・道・道端]にごみ、路上に吸い殻、ごみ箱に[紙くず・ちらし・空き缶・書類]、遠くに凶器、床[ゆか]に銃、玄関にランドセル、庭に食べ残し、海に腐った魚、穴に死体、空き地に産業廃棄物)を投げ捨てる(=投げて捨てる) ❷ (勤め、仕事、勉強、学業、家業、地位、立場、職務、栄光、信念、誇り、命、プライド、志、名誉、王位、責任、伝統、全て)を投げ捨てる(=大事な物事を途中で放棄する)

【副⁺】
❶ (どんと、ぽいと、ばさっと、ひょいと、平然と、やたらに、無[む]造[ぞう]作[さ]に、乱暴に) ❷ (何もかも、あっさり、平然と、惜しげもなく)投げ捨てる

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【例文】
❶ ごみを投げ捨てる観光客が増えて、海や川が汚れる一方だ/粗大ごみを河原に投げ捨てているところを人に見られた/道端にごみを投げ捨てると、罰を科される国がある/煙草の吸い殻などを路上に投げ捨てることを「ポイ捨て」と言う/ちらしはいつも読まずにごみ箱に投げ捨てている/ジュースの空き缶をごみ箱にぽんと投げ捨てた/大事な書類がごみ箱に投げ捨てられていた/警官に追われた犯人は、持っていた凶器を投げ捨てようとした/「手を挙げろ」と言われ、仕方なく銃を床に投げ捨てた/息子は下校後、ランドセルを玄関に投げ捨てると、すぐ外へ遊びに行く ❷ 学業を投げ捨てて遊びほうけていたら、落第するに決まっている/苦労の末に得た地位を投げ捨て、出家する/引退した選手は、過去の栄光を投げ捨てて、再出発を図る/変革の時代にあっても信念を投げ捨ててはいけない/英国のエドワード8世は、愛する女性のために王位を投げ捨てた/技術革新を遂げても、古い伝統を投げ捨てるようでは文化国家とは言えない/人間関係の複雑な職場にいると、何もかも投げ捨てて遠くへ行きたくなる
【名詞形】投げ捨て 投げ捨てをする
【補足】名詞形は、❶の意味で使う
【例文】 山火事の原因は、煙草の投げ捨てによるものが多い/路上での吸い殻の投げ捨ては禁止されている/車の中から路上にごみの投げ捨てをする不届きな者がいる

**なげたおす【投げ倒す】** [投げる＋倒す] ⓐ(相手、選手、力士、泥棒、敵、護衛の者、[人])を投げ倒す(=投げて倒す) ⓑ(地面、床[ゆか]、土俵)に投げ倒す 
【副⁺】(ばったばったと、手当たり次第、一気に、見事に、当たるを幸い)投げ倒す
【例文】 早く柔道の技を身につけて、相手を投げ倒せるようになりたい/合気道の練習で相手を投げ倒そうとして失敗し、腕を痛めてしまった/格闘技には、相手の体勢を崩して投げ倒す投げ技がいろいろある/力自慢の男は、町内の相撲大会で、相手を次々と投げ倒していった/相手力士を外掛けで投げ倒し、初勝利を上げた/警官は逃げようとする泥棒の腕をつかみ、投げ倒した/剛の者は、立ち塞がる護衛の者を投げ倒し、敵の大将目がけて突き進んだ/強盗に組みついたら投げ倒され、そのすきに金の入った鞄[かばん]を持って行かれた

**なげだす【投げ出す】** [投げる＋出す]
❶ⓐ(手足、四肢、身、体、鞄[かばん]、靴、荷物、封筒、書類、本、雑誌)を投げ出す(=投げるように無[む]造[ぞう]作[さ]に物を出したり置いたりする。あるいは、四肢をその場にばたんと伸ばす) ⓑ(机の上、枕元、足元、床[ゆか]、畳の上、ベッド、ソファー、玄関、地面、草の上、海、水中、外、表[おもて]、前、知らない世界、世の中)に投げ出す
ⓒ ([人])が(海、車外、世の中)に投げ出される
❷ (命、生命、身、一身、私財、全財産、権利、地位、全て)を投げ出す(=他者やある目的のため、大切なものを惜しげもなく*差し出したり、捨てて*顧みない)
❸ (仕事、学業、勉強、宿題、読みかけの本、練習、試合、家庭、家事、育児、商売、店、経営、政権、役割、任務、義務、責任、会議、やるべきこと)を投げ出す(=途中で諦めて、やめる。放棄する)
❹ (ボール、球、雪の玉、小石、網)を投げ出す(=投げ始める)

【副⁺】
❶ (ぽんと、どさっと、乱雑に、無造作に) ❷ (潔く、惜しげもなく) ❸ (無責任に、途中で)投げ出す
【例文】 ❶ 電車の中で足を投げ出して座るのは、他の乗客に迷惑だ/酷暑の中、ぐったりした犬は四肢を投げ出して眠っている/チベット仏教の聖地では、地面に身を投げ出す

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ようにして礼拝を行う/帰宅後、疲れた体をベッドの上に投げ出し、そのまま眠ってしまった/息子は学校から帰ると、鞄を玄関に投げ出して、外へ遊びに行った/課長は書類の入った封筒をぼんと机の上に投げ出した/整理下手の彼の部屋は、古雑誌が雑然と床に投げ出してある/船が大破し、乗組員は全員、海に投げ出された/シートベルトを着用しないと、衝突時に車の外に投げ出されて危険だ/両親の死で身寄りを失った少年は、たった一人で世の中に投げ出された ❷ 熱血漢の医師は、一身を投げ出して過疎の村の医療に力を尽くした/篤志家は、難民支援のため、私財を投げ出そうとした/彼は会社での地位を投げ出して、開発途上国での技術支援に注力した/愛する人を守るためなら、全てを投げ出せる ❸ 引き受けた仕事を途中で投げ出すのは、無責任だ/中学生の頃は勉強を投げ出して、遊んでばかりいた/試合で相手に大量の得点を奪われ、途中で投げ出したくなった/核家族化が進み、孤立した若い親が育児を投げ出すケースが増えた/内閣支持率の急落により首相が突然の辞意を表明し、政権を投げ出した/やるべきことは途中で投げ出さず、最後までやり抜きたい ❹ 投手交替に備え、控えの投手がブルペンでボールを投げ出した/雪合戦開始の合図とともに子供たちが一斉に雪の玉を投げ出した

**なげつける【投げ付ける】** [投げる＋付ける]
❶ⓐ(石、棒、やり、火炎瓶、金[かね]、書類、スリッパ、枕、靴、鞄[かばん]、茶[ちゃ]碗[わん]、瓶、グラス、ナイフ、箱、空き缶、ボール、おもちゃ、卵、豆、煙草、雑巾、雪玉、物)を投げつける(=対象を目がけて強く投げる) ⓑ(相手、敵、警官、足元、顔、背中、犬、壁、床[ゆか]、地面、車)に投げつける ❷ (言葉、皮肉、罵声、悪口、批判、難題、怒り、不満、疑問、容赦のない質問、辛辣なコメント、野[や]次[じ]、捨てぜりふ、[鋭い・侮辱の]眼差し、非難の視線)を投げつける(=相手に向かって攻撃的な言葉などをぶつける) ❸ (変化球、カーブ、硬球、軟球、ゴムのボール、ダーツ)を投げつけている(=投げるのに慣れている)

【副⁺】
❶ (ぱっと、はっしと、いきなり、突然、力いっぱい、思い切り、思わず、勢いよく、手当たり次第に、力任せに、続けざまに、片[かた]っ端[ぱし]から) ❷ (いきなり、突然、思わず、立て続けに)投げつける
【補足】❸は、「投げつけている」の形で使う
【例文】 ❶ 昔は、罪人目がけて石を投げつける刑罰があったそうだ/デモ隊は、機動隊を狙って火炎瓶を投げつけ、抵抗した/タクシー運転手の失敬な態度に、投げつけるようにして金を払った/浮気がばれて、妻にスリッパを投げつけられた/かっとして、思わず机の上の茶碗をつかみ、相手に投げつけた/怒った観衆が、選手に向かって空き瓶を投げつけ、怪[け]我[が]をさせた/遊説中の首相が、生卵を投げつけられるという事件があった/雪合戦で、大きな雪玉を敵の大将目がけて投げつけた/あの子は、気に入らないと手当たり次第に物を投げつける悪い癖がある ❷ 監督は不振の選手に厳しい言葉を投げつけた/「駄目だ」と投げつけるような鋭い口調で叱られた/事故発生を謝罪する担当者に、報道関係者から容赦のない質問が投げつけられた/提出したレポートに対して担当教授から辛辣なコメントが投げつけられた/株主総会は、野次ったり不満の声を投げつけたりする者が続出した/「こんな会社、こっちから辞めてやる」と捨てぜりふを投げつけて、社を飛び出した ❸ 変化球を投げつけているので、直球を投げるほうが難しい/日頃投げつけているカーブだったが、試合ではうまく投げられなかった

**なげとばす【投げ飛ばす】** [投げる＋飛ばす] ⓐ(相手、敵、連中、警官、強盗、熊、椅子、

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机、棒、物)を投げ飛ばす(勢いよく遠くへ投げる)ⓑ(前、外、遠く、空中、海、路上、四方)に/へ投げ飛ばす 
【副⁺】(次々、軽[かる]々[がる]と、ひょいと、悠々と、小気味よく、造作なく、勢いよく、豪快に、乱暴に、簡単に、手当たり次第、片[かた]っ端[ぱし]から)投げ飛ばす
【例文】 横綱は一回り大きい相手を豪快に土俵の外へ投げ飛ばした/柔道の試合では、相手を次々に背負い投げで投げ飛ばして優勝した/技を身につければ、自分より大きい人でも投げ飛ばせるようになる/この映画の見どころは、主人公が立ち向かって来る敵を次々に投げ飛ばすシーンだ/小柄な連中相手の喧[けん]嘩[か]だから、造作なく投げ飛ばせた/ナイフを持った強盗を投げ飛ばすとは、勇気がある若者だ/自転車で走行中、猛スピードで逆走してきた自転車と衝突し、路上に投げ飛ばされた/腕利きの猟師は、襲いかかる熊を軽々と投げ飛ばした/怒りに任せて、その辺の物を手当たり次第に投げ飛ばしたが、まだ気が収まらない

**なげぬく【投げ抜く】** [投げる＋抜く](9回、決勝戦、全試合、延長戦、連戦、フルシーズン)を投げ抜く(=設定された期間や分量を最後まで投げる) 
【副⁺】(→「なげきる」 【副⁺】に同じ。粘り強く、力の限り)投げ抜く
【例文】 エース投手は肩に違和感を覚えながらも、9回最後まで投げ抜いた/何とか5回を投げ抜けば、勝利投手の権利が得られる/ピッチャーは、粘り強く延長戦を投げ抜き、完投勝利を収めた/投手として、シーズンを通して投げ抜く体力がない/その高校のエースは、初戦から最後の試合まで一人で投げ抜いた/4試合連続で投げ抜いたため、肘を痛めてしまった/炎天下の試合で力の限りを尽くし、最後まで投げ抜けてほっとした/プレッシャーはあるが、力の限り投げ抜こうと思っている

**なしうる・なしえる【成し得る・為し得る】** [なす＋得る] (貢献、発明、大[おお]仕事、大成功、偉業、大事、事業、立て直し、改革、権力行使、法改正、判断、支援、請求、批評、役割、決定、犯行、害、開発)を成し得る(=物事をやることができる。あるいは、その可能性がある) 
【副⁺】(ついに、ようやく、どうにか、立派に、見事に)成し得る
【補足】辞書形の場合のみ、「なしうる」とも言う
【例文】 国連が世の平和にどんな貢献を成し得るのか注目したい/誰も成し得なかった偉大な発明に対し、ノーベル賞が授与された/大人物だけが偉業を成し得るものだ/壮大な事を成し得る人物は、自身の力を信じる度合いが凡人とは違う/強い意志を持って臨まねば、何事も成し得ない/倒産した会社の立て直しは、社員一同の結束がなくては成し得なかった/人望のある彼だからこそ、難しい組織改革を成し得たのだろう/現政権は、前政権が成し得なかった法改正を成功させ、高い支持を得た/被災地には、今後も成し得る限りの支援をしていくべきだ/交通事故の加害者に対して損害賠償請求を成し得るのか、弁護士に確認した/前代未聞の犯行を成し得たのは、彼以外に考えられない/外来種の生物は、在来種に対し何らかの害を成し得るので、注意が必要だ/下町の小さな工場が、最小限の資金で精密機械の開発を成し得たのは奇跡だ/これはまさしく神業だ。人力の為し得るところではない

**なしとげる【成し遂げる・為し遂げる】** [なす＋遂げる] (偉業、覇業、快挙、大[おお]業[ぎょう]、大[おお]仕事、難事業、任務、使命、役目、奇跡、荒行、離れ業[わざ]、発展、進出、目的、計画、プロジェクト、研究、改革、革命、変革、進化、解放、刷新、再建、再生、復旧、復興、独立、

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立て直し、成功、制覇、連覇、優勝、記録達成、自己形成、飛翔、復[ふく]讐[しゅう]、亡命、国交正常化、近代化、維新、文明開化、統一、初飛行、合併、経済成長)を成し遂げる(=目指すことを実現させる) 
【副⁺】(やっと、とうとう、どうにか、必ず、ついに、着々と、ことごとく、いち早く、一挙に、完璧に、見事に、命がけで、独力で、自力で)成し遂げる
【例文】 iPS細胞の作製という偉業を成し遂げた人は、ノーベル賞に値する/新人選手が競泳で新記録樹立という快挙を成し遂げた/登山家の彼女は全大陸の最高峰単独登頂という大業を成し遂げた/社長は企業合併という大仕事を成し遂げて、退任した/高い使命感なくしては、組織改革という難事業を成し遂げることはできない/海外赴任の駐在員は、市[し]場[じょう]開拓の任務を成し遂げている/新首相は、経済改革を成し遂げると期待され、選出された/我が国は、燃料危機を救うエネルギー革命を成し遂げることができるだろう/戦後復興は、国民の団結によって成し遂げられた/母国の独立を成し遂げたいという強い志を持って革命に参加した/財政立て直しが成し遂げられたとはいえ、庶民の生活はよくならない/選手たちはリーグ連覇を成し遂げようと誓い合った/初優勝を成し遂げたチームのパレードが行われた/産業革命に成功した国は、いち早く近代化を成し遂げた/豊臣秀吉が天下統一を成し遂げたのは、1590年だ/人類初飛行が成し遂げられてから百年以上たつ/市町合併は財政上の格差が問題で、結局は成し遂げられずに終わった/資源の豊かな国々は、着実に経済成長を成し遂げている/集団による競技や演奏は、全員で一つのことを成し遂げる快感が味わえる

**なすりあう【擦り合う】** [擦[なす]る＋合う](罪、責任、失敗、失態、非)をなすり合う(=互いに責任や失態などを相手のせいにする) 
【副⁺】(互いに、相互に)なすり合う
【例文】 被疑者同士が互いに罪をなすり合う/不正入試をめぐっては、校長と理事長が責任をなすり合うばかりだ/情報漏[ろう]洩[えい]問題では、関係者同士で互いに非をなすり合い、責任の所在が明確ではない
【名詞形】なすり合い なすり合いをする/になる
【例文】 マスコミに党運営の失態を指摘されると、幹部同士が責任のなすり合いを始めた/失敗のなすり合いをしていては、状況は一向に改善しない/このままでは、責任のなすり合いになることが明白だ

**なすりつける【擦り付ける】** [擦[なす]る＋付ける]
❶ⓐ(頭、額[ひたい]、鼻、体、血、検体、汚物、泥、かまどのすす、石けん、絵の具、クリーム、煙草の火、薬、筆、塩、洗濯物)をなすりつける(=こするようにして付着させる) ⓑ(床[ゆか]、地面、敷石、畳、壁、板、紙、ポスター、ガラス、布、布団、頭、足、体、傷口、服、靴、洗濯板)になすりつける ❷ (他者、部下、秘書)に(罪、責任、仕事、失策、失態、失敗、犯行、容疑)をなすりつける(=自分の問題を他人のせいにする)

【副⁺】
❶ (べったり、しっかり、よく) ❷ (ちゃっかり、巧妙に、恥知らずにも、恥ずかしげもなく)なすりつける
【例文】 ❶ 相手が激怒したため、額を床になすりつけるようにして謝った/猫が私の足に体をなすりつけて、餌をねだっている/染色した検体をガラスになすりつけ、顕微鏡で観察する/靴の泥を玄関の敷石になすりつけて落とす/体に石けんをなすりつけて、しっかり洗いなさいと母に言われた/煙草の火を地面になすりつけて消すと、吸い殻が散らばってしまう/ナスは塩をなすりつけてから、ぬか床に漬け込む/洗濯機がない時代は、洗い

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物を洗濯板になすりつけて汚れを落としていた ❷ 上層部は責任をなすりつけ合い、逃げることばかり考えている/ライバルに贈賄の罪をなすりつけられ、逮捕された/部下に責任をなすりつけて、保身を図る上司もいる/議員は、秘書に自分の失態をなすりつけ、辞職させて素知らぬ顔だ

**なだめすかす【宥め賺す】** [宥[なだ]める＋賺[すか]す] ([人]、医者嫌いの父、嫌がる祖母、子供、腰の重い息子、怖がる娘、「いきり立つ・泥酔した]客、犬、馬)をなだめすかす(=なだめたりおだてたりして、気持ちを和らげる) 
【副⁺】(何とか、どうにか、必死に、やっとのことで、どうにかこうにか)なだめすかす
【例文】 医者嫌いの老いた父をなだめすかして、やっと病院へ連れて行った/嫌がる祖母をなだめすかし、リハビリを受けさせた/親とはぐれた子供は、いくらなだめすかしても泣き止まない/むずかる子をなだめすかそうとするが、うまくいかない/腰の重い息子をなだめすかして、家の修繕を手伝わせた/居酒屋の主人は、泥酔した客を何とかなだめすかしてタクシーに乗せ、帰宅させた/一度は辞表を出したが、上司になだめすかされ、取り下げることにした

**なだれおちる【雪崩れ落ちる】** [雪[な]崩[だ]れる＋落ちる] ⓐ(雪、水、氷床、土砂、石、土壁、瓦、山、崖、斜面、表層、人、洋服、商品、雑誌、書籍、書類)がなだれ落ちる(=雪崩のように次々と崩れて落ちる) ⓑ(斜面)をなだれ落ちる
【副⁺】(どっと、どどっと、一気に、次から次へと)なだれ落ちる
【例文】 積もった雪が屋根から音を立ててなだれ落ちた/滝の上からものすごい勢いでなだれ落ちる水の迫力に圧倒された/南極の氷床が海になだれ落ちる様子を映像に収めた/大雨で土砂が谷になだれ落ちて土石流となり、人家を押し流した/噴火で山の斜面がなだれ落ち、景観が変わってしまった/一部の山では、表層がなだれ落ちないようにネットを張るなどの対策が取られている/押入れを開けたら、詰め込んであった洋服がなだれ落ちて来た/地震の揺れで、スーパーでは棚の商品がどっとなだれ落ちてしまった/書類の山が、触った拍子に床になだれ落ち、散らばった

**なだれこむ【雪崩れ込む】** [雪崩れる＋込む]
❶ⓐ(敵軍、暴徒、群衆、警官隊、旅行者、難民、一団、客、ファン、選手、企業、冷気、泥水)がなだれ込む(=多くの人やものが一度に勢いよく入ってくる) ⓑ(町、室内、家、店内、会場、キャンプ、競技場、ゴール、観光地、広場、隣国、市[し]場[じょう]、[二次・飲み]会)になだれ込む ❷ (選挙、解散、改正、開戦)になだれ込む(=情勢が一気にその方向に進む)

【副⁺】
1. (どっと、どやどや、次々、一気に、一度に、一斉に、我先に、勢いよく、怒[ど]濤[とう]の勢いで、大挙して) ❷ (一気に)なだれ込む
【例文】 ❶ 敵軍が大挙して町になだれ込んで来ると聞いて、住民は慌てて逃げ出した/暴徒の群れがなだれ込んで来て、店の物はことごとく略奪された/警官隊が室内に一気になだれ込み、立てこもり犯を取り押さえた/連休中は、旅行者が観光地にどっとなだれ込むので、混雑する/紛争を逃れた難民たちが、隣国の救援キャンプになだれ込んだ/一次会が終わって店を出た一団は、そのまま二次会の店になだれ込んで行った/セール初日は、待ちかねた客が開店と同時にどっとなだれ込んで来た/興奮したファンが競技場になだれ込まないように、警備員を増員した/シュートしようと、選手たちが敵陣のゴール前にな

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だれ込んで行った/新しいIT企業が市場になだれ込むように参入している/換気のため窓を開けると、冷気が部屋になだれ込んできた/川が氾濫して、泥水がどっと家の中になだれ込み、床上まで浸水した ❷ ここに至って、議会は一気に解散になだれ込もうとしている/主流派の勢いが強いため、反対派の抵抗むなしく法律改正になだれ込むことになりそうだ

**なであげる【撫で上げる】** [撫[な]でる＋上げる](口[くち]髭[ひげ]、額[ひたい]、頭、顔、頰、脚、肌、髪、前髪、後ろ髪、[ほつれ・後れ]毛、背[せ]筋[すじ]、腹、脇腹、ふくらはぎ、足、体)をなで上げる(=上の方向になでる)
【副⁺】(そっと、すうっと、ゆっくり、優しく)なで上げる
【例文】 父はひげそりをしている頬をなで上げながら、そり残しがないかチェックしている/春風が、少女たちの顔を優しくなで上げている/毎日、手のひらで首筋をなで上げるマッサージをしている/娘は襟元が気になるらしく、後ろ髪をなで上げるしぐさを何度もしている/ほつれ毛をなで上げ、髪を整える/風呂の中でふくらはぎをゆっくりなで上げ。血行をよくする

**なでおろす【撫で下ろす】** [撫[な]でる＋下ろす]
❶ (髪、頭、首、背中、腹、足、生地)をなで下ろす(=上から下の方向になでる) ❷ (胸、安[あん]堵[ど]の胸)をなで下ろす(=安心する)

【副⁺】
1. (そっと、優しく) ❷ (ほっと、ひとまず、思わず、やれやれと)なで下ろす
【例文】 ❶ 風で乱れた髪をなで下ろして整えた/騎手は馬の首を優しくなで下ろしてから手綱を引いた/背骨に沿って、背中をなで下ろすようにマッサージする/うちの猫は仰[あお]向[む]けにして腹をなで下ろしてやると、喜んで喉を鳴らす/新素材のコートは、皺[しわ]になっても手でなで下ろすと元どおりになる ❷ 子供がはぐれて心配したが、無事見つかってほっと胸をなで下ろした/難しい手術が無事終わり、家族一同ひとまず胸をなで下ろした/苦労して開発した商品がヒットし、関係者は皆、安堵の胸をなで下ろした

**なでさする【撫で摩る】** [撫[な]でる＋摩[す]る](顔、顎、頭、腕、肩、胸、背中、腰、腹、おなか、尻、手、足、肌、体、全身、傷跡、打ち身の箇所、猫、犬、馬、写真、本の表紙、表面、木、幹、柱、仏像)をなでさする(=なでたり、さすったりする) 
【副⁺】(そっと、優しく、いとおしげに)なでさする
【例文】 髭[ひげ]そりの後、そり残しがないか、指で顔をなでさすって確かめた/彼は顎をなでさすりながら話をする癖がある/この寺の仏像の頭をなでさすると、病が治ると信じられている/せきこむ病人の背中を優しくなでさすった/病気で痩せ細った母の足をなでさすっているうちに涙が出てきた/妻がリウマチの痛みで苦しんでいても、体をなでさするぐらいしかできない/老母は亡き父との思い出の写真をなでさすりながら、何か語りかけていた/太く生長した木の幹をなでさすり、今年もいい実がなるように祈った/旧家で生まれ育った祖母は、大黒柱をなでさすりながらこの家の由来を話してくれた

**なでつける【撫で付ける】** [撫[な]でる＋付ける] ❶ (髪の毛、前髪、後れ毛、髭、羽、スカート、上着、シャツ、皺[しわ]、芝)をなでつける(=なでて、形を整える) ❷ (肌、顔、紙、表面、患部)に(ワックス、クリーム、薬、油、泡、粉末)をなでつける(=なでるようにして付ける)

【副⁺】
❶ (きっちり、きちんと、軽く、きれいに、丹念に) ❷ (優しく、丁寧に、念入りに)なでつける
【例文】 ❶ 髪の毛が強風で乱れたので、丹念になでつけた/寝癖で跳ねた髪に水を付け、

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手でなでつけても簡単には直らない/長い前髪を後ろになでつけて、薄くなった頭頂部を隠した/遅刻ギリギリで、乱れた髪をなでつける余裕もなく慌てて家を出た/夫は、あご髭を手でなでつけながら考え事をする癖がある/白鳥がくちばしで羽をなでつけて身繕いをしている/着物の皺[しわ]を丹念に手でなでつけ、伸ばしてから畳んだ ❷後れ毛にヘアワックスを軽くなでつけると、髪がまとまった/荒れた肌にはクリームを念入りになでつけるとしっといする/洗顔する時は、石けんの泡を優しくなでつけるようにする/この絵は、紙にバステルの粉末をなでつける手法で描かれたものだ

**なでまわす【撫で回す】** [撫[な]でる＋回す](顔、頭、胸、おなか、尻、体、全身、傷跡、猫、犬、カメラ、茶[ちゃ]碗[わん])をなで回す(=手のひらで全体を何度もなでる) 
【副⁺】(そっと、あちこち、優しく)なで回す
【例文】 祖父は、久しぶりに会った孫の頭を愛おしそうになで回した/うちの猫はおなかをなで回してやると喜ぶ/男たちが、女性の体をなで回すようにじろじろ眺めている/赤ん坊の全身をなで回して、湿[しっ]疹[しん]の状態を調べた/トイプードルを見ると、かわいくてなで回したくなる/落としたカメラを慌てて拾い上げ、なで回して傷がないか確かめた/祖父は、骨[こっ]董[とう]品[ひん]の茶碗を時々棚から出してきては、大切そうになで回している

**なのりあう【名乗り合う】** [名乗る＋合う] ⓐ(名前、本名、身分、所属先、肩書き、素性)を名乗り合う(=互いに自分は何者かを伝える) ⓑ(本名、旧姓、肩書き、ニックネーム、愛称)で名乗り合う
【副⁺】(それぞれ、堂々と、互いに、初めて)名乗り合う
【補足】ⓐの「(〜)を」の部分は省略して使うことが多い
【例文】 昔の戦[いくさ]では一騎打ちをする際、互いに名乗り合うという習慣があった/初対面の時は、名乗り合って挨拶をしてから本題に入るのが礼儀だ/彼とは顔見知り程度だったが、名乗り合ってみると、母校が同じと分かって意気投合した/二人は名乗り合って1時間もたたないうちに、すっかり打ち解けた/パーティーでは、特に名乗り合うこともしないまま、談笑していた/素性を名乗り合わなくても、互いに親しみを感じる場合もある
【名詞形】名乗り合い 名乗り合いをする
【例文】 正々堂々たる一騎打ちでは、最初の名乗り合いが重要だった/大勢が参加する会だったので、名乗り合いができたのはほんの一部の人とだけだった/初の会合では、名乗り合いをしてから話し合いを始める

**なのりでる【名乗り出る】** [名乗る＋出る] ❶ ([人])が(世間、警察、学校、校長、会社、マスコミ、上司、指導者、公)に(実の[親・子]、兄弟、家族、親族、相続人、犯人、実行犯、[持ち・落とし]主、[目撃・後継・感染・加害・被害・当事]者)だと名乗り出る(=自分が当人だと明かす)
❷ⓐ (援助、支援、救援、企業買収、海外勤務、弁護、証言、協力)を/に名乗り出る(=自分からその役割を担うと言う) ⓑ ([責任・司会]者、代表、リーダー、生徒会長、議長、[世話・調停]役、候補、幹事、ボランティア)に名乗り出る

【副⁺】(自ら、堂々と、公然と、積極的に、自発的に、正直に、素直に、我先に、真っ先に、率先して、進んで、自分から)名乗り出る
【例文】 ❶ 子を手放す時、「二度と会わない」と約束したので、実の母だと名乗り出られない/「息子だ」と名乗り出ようにも、証拠の品が必要だ/中国残留孤児となったが、一時帰国中に兄だと名乗り出てくれる人がいて、ようやく再会できた/事故で記憶喪失になっ

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た男性は、家族が名乗り出てやっと引き取られた/身元不明の遺体が出てきたが、名乗り出る親族がおらず、安置所に置かれたままだ/富豪の死後、「自分が相続人だ」と名乗り出る人が相次いだ/指名手配中の男が、「犯人は自分だ」と警察に名乗り出た/「自分が同級生をいじめた」と校長に名乗り出る生徒はまずいない/「正直に申し出れば処罰しない」と言ったが、誰も「自分がやった」と名乗り出なかった/関わり合いになるのを恐れて、誰も目撃者だと名乗り出ようとしない/落とし主が名乗り出てこないので、百万円は拾い主の物になった ❷ 被災地の支援を名乗り出た人の多くは、震災経験者だった/社長は、外国企業の買収に名乗り出ようとした/当事者間で交渉が進まないので、調停役に名乗り出て結論を出した/「我こそはと思う人は代表に名乗り出てください」/忘年会を発案したら、すぐ若手社員が幹事に名乗り出てくれた
【名詞形】名乗り出
【例文】 警察は、事件の目撃者の名乗り出を要請した/関係者の名乗り出に関する不安を軽減できるようにしたい/大金の落とし物が届けられたが、持ち主の名乗り出はまだない

**なぶりころす【嬲り殺す】** [嬲[なぶ]る＋殺す](弱者、犯人、敵、捕虜、ホームレス、ネズミ、蛇、雀[すずめ]、虫)をなぶり殺す(=苦しみを与えながらもてあそび、徐々に殺す) 
【副⁺】(ねちねち、じわじわ、じっくり、むごたらしく、残虐に、寄ってたかって)なぶり殺す
【例文】 戦時下では、軍が捕虜をなぶり殺すようなことが度々起こる/犯人は、猫がネズミをなぶり殺すかのように被害者を殺害したらしい/昔は、蛇をなぶり殺して遊ぶようなガキ大将がいた
【名詞形】なぶり殺[ころ]し なぶり殺しにする
【例文】 敵に見つかったら、なぶり殺しに遭う危険がある/若者が無抵抗のホームレスを寄ってたかってなぶり殺しにする事件が起こった/なぶり殺しにされるより、ひと思いに殺されるほうがいい/酋[しゅう]長[ちょう]を殺害した男は、部族の人々になぶり殺しにされたという

**なみいる【並(み)居る】** [並[な]む＋居る] なみいる(人々、ライバル、選手、スター、美女、敵、強豪、武将、側近、重臣、政治家、議員、審査員、社員、出席者、紳士淑女、お歴々、面々) (=その場にずらりと並んでいる)
【補足】「なみいる＋名詞」の形で使われる。「なみ」は文語「並[な]む」の連用形
【例文】 テニスの県大会でなみいるライバルを次々に打ち破り、優勝した/なみいるメジャーリーガーの中で、初めて日本人選手がMVPに選ばれた/彼は国際映画祭でなみいる海外の大スターを抑え、最優秀演技賞を獲得した/初参加の高校が、なみいる強豪校を破って優勝した/なみいる戦国時代の武将の中で加[か]藤[とう]清[きよ]正[まさ]は武勇に優れていたという/彼は、なみいる重臣の中から総大将に選ばれた/コンクールでは、無名の少女が見事なピアノ演奏をし、なみいる審査員を驚かせた

**なみはずれる【並外れる】** [並[な]む＋外れる] ❶ (才能、能力、才覚、天分、素質、頭脳、[記憶・歌唱・演技]力、体力、スタミナ、手腕、知性、教養、体格、腕力、美貌、センス、プレー、武勇、成績、努力、働き、活躍、計略、権威、作品数、存在感、印象、[感受・耐久]性、自尊心、運)が並外れている(=普通以上である。ずば抜けている) ❷ 並外れて(大きい、多い、強い、速い、高い、美しい、体格がいい、丈夫だ、立派だ、優れている) (=他と違って非常に〜)

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【補足】「並外れた＋名詞」の形のほか、文末では「並外れている」の形で使うことが多い。②は
副詞的用法。「並[なみ]む」は文語。「人[ひと]並[なみ]外れた＋名詞/人並外れて〜」の言い方もする
【例文】
❶ モーツァルトは、幼い頃から並外れた音楽的才能を持っていたという/さすが首席だけあって、優秀な学生の中でも彼の能力は並外れている/彼は、人並外れた記憶力の持ち主で、一度会った人の顔は決して忘れない/並外れた歌唱力がないと、有名劇場のプリマドンナにはなれない/新社長の並外れた手腕で社内改革が一気に進み、経営が建て直された並外れた美貌に生まれついた彼女は、瞬く間[ま]にトップスターに上り詰めた/並外れたプレーを次々に見せてくれた選手が、MVPを受賞した/宝くじで1等が当たる人は、並外れた運の持ち主に違いない ❷ この美術館は作品数が並外れて多く、とても短時間では回り切れない/彼は、小さい頃から人並外れて足が速く、オリンピック走者に選ばれた/子供の頃から並外れて体格のよかった彼は、今や相撲の力士として大活躍している
【名詞形】並外れ
【例文】 今回のコンクール優勝者の才能は並外れだと審査員の間で評判だ/人気のドラマは深夜の放送にもかかわらず、並外れの高視聴率だ/新人選手は並外れの活躍を見せた

**なめきる【舐め切る・嘗め切る】** [なめる＋切る] ❶ (飴[あめ]、生クリーム、ミルク、ジャム、蜂蜜、皿のソース)をなめ切る(=なくなるまで全部なめる) ❷ (辛酸、苦汁、苦杯)をなめ切る(=徹底的につらい経験をする) ❸ (親、教師、先輩、大人、試合相手、敵、[有権・視聴]者、警察、世の中、世間、仕事)をなめ切る(=徹底的に馬鹿にする)

【副⁺】
❶ (全部、すっかり、完全に) ❷ (とことん) ❸ (すっかり、まるっきり、とことん、完全に)なめ切る
【例文】 ❶ のど飴は、なめ切らないうちに噛[か]んでしまうと、効果が期待できない/孫はケーキを食べ終わると、フォークに付いた生クリームまできれいになめ切っていた/猫は皿のミルクをなめ切って満足したのか、ごろんと横になった ❷ 世の辛酸をなめ切った老女の顔には、深いしわが刻まれていた/難民キャンプの老人たちは人生の苦汁をなめ切ったという表情をしていた ❸ 反抗期の子は、親をなめ切った態度をとりがちだ/有権者をなめ切った政治家の発言が、物議を醸している/誘拐犯の警察をなめ切った犯行声明に、捜査本部は激怒した/たかがアルバイトと仕事をなめ切って臨むと、思わぬミスをすることになる/5キロくらいは楽に走れるとなめ切っていたら、少し走っただけで足がつった

**なめきれる【舐め切れる】** [舐[な]める＋切れる] (→「なめきる」❶に同じ)をなめ切れる(=なくなるまで全部なめることができる) 
【副⁺】(全部、完全に)なめ切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 一人ではとてもなめ切れないほどたくさんの飴をもらった/飴を最後までなめ切れず、途中でつい噛[か]んでしまう

**なめずりまわす【舐めずり回す】** [舐[な]めずる＋回す](口、唇、顔、体、全身、子犬、子供)をなめずり回す(=舌で何度もあちこちなめる) 
【副⁺】(ぺろぺろ、何度も、執[しつ]拗[よう]に)なめずり回す
【補足】子を愛し育てることの形容としても使う

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【例文】 大酒飲みの男は、なみなみと注がれた酒を前にして、口をなめずり回している/ライオンの群れは獲物にありつき、腹いっぱいになったらしく、口をなめずり回していた/犬に餌を見せると、口をなめずり回しながら、尻尾を振った/母犬は、生まれたばかりの子犬をなめずり回している/夫は長女が生まれて大変喜び、なめずり回すかのようにかわいがった

**なめつくす【舐め尽くす・嘗め尽くす】** [なめる＋尽くす] ❶ (クリーム、ジャム、蜂蜜、皿の[ソース・クリーム])をなめ尽くす(=完全になめて、全く残りがない) ❷ (辛酸、苦汁、苦杯、辛苦、困難)をなめ尽くす(=これ以上ないほど、徹底的につらい経験をしてしまう) ❸ (火事、猛火、戦火、火の手、炎)が(町並み、家々、村落、荒野、大地、山林、城郭)をなめ尽くす(=全て焼いてしまって、何も残らない)

【副⁺】
❶ (すっかり、ことごとく、とことん、完全に、きれいに、残らず) ❷ (とことん) ❸ (徹底的に、無残にも)なめ尽くす
【例文】 ❶ 娘は一瓶を丸ごとなめ尽くすほどイチゴジャムが好きだ/猫は、餌の皿を舌できれいになめ尽くした/記者はまるでなめ尽くすかのように、被災地の状況を詳細にカメラに収めた ❷ 誤認逮捕され、仕事も家庭も失って人生の辛酸をなめ尽くした/小説では、この世の辛苦をなめ尽くした男が、社会への復[ふく]讐[しゅう]のため犯罪を企てる ❸ 江戸時代には町並みをなめ尽くす大火事が頻繁に起きた/町をなめ尽くした戦火で、自宅も家族も失った/山火事が燃え広がり、麓の家々や田畑まで全てなめ尽くした

**なめまわす【舐め回す】** [舐[な]める＋回す](顔、唇、体、全身、子犬、子猫、皿、鉛筆)をなめ回す(=あちこち隅々までなめる) 
【副⁺】(ぺろぺろ、何度も、ぐるっと、じっくり、しきりに、無遠慮に、隅々まで、端から端まで)なめ回す
【補足】「〜ような視線/〜ように見る」のように、比喩的にも多く使う
【例文】 長旅から帰ると、愛犬に飛びつかれて顔中をぺろぺろなめ回された/新人俳優は本番を前に緊張しているのか、しきりに唇をなめ回していた/母猫は生まれたばかりの子猫をなめ回して、汚れを取っている/子犬はミルクの入った皿を隅々までなめ回していた/商品をなめ回すようにじっくり見ていたら、店員に声をかけられた/動物園の飼育係は、動物をなめ回すようにじっくりと観察するそうだ/コレクターはなめ回すような視線で展示会の陶磁器を品定めしている

**なやみぬく【悩み抜く】** [悩む＋抜く] ([人])が悩み抜く(=結論が出るまで、苦しい状況の中で散々悩む) 
【副⁺】(散々、あれこれ、とことん、真剣に、[死ぬ・何も手につかない・眠れない]ほど)悩み抜く
【例文】 学生時代、恩師に「悩むなら、とことん悩み抜け。必ず先が開ける」と言われた/真剣に悩み抜けば、進むべき道が見えてくるものだ/死ぬほど悩み抜いたあげく、恩師の見解に批判的な論文を発表した/卒業後どうするか散々悩み抜いたが、結局、平凡な事務職の仕事に落ち着いた/夫が不治の病と分かった。悩み抜いた末、本人には告知しないことにした/これまで難病の娘のことでどれだけ悩み抜いてきたか、一[ひと]言[こと]では言い表せない/悩んで悩んで悩み抜いて辿[たど]り着いた結論だから、もう後悔はしない/多額のローンを組んでまで家を買うか悩み抜いた後[のち]、借家暮らしを続けることにした/経済不況の母国に留まるか外国に移住するか悩み抜いた結果、移住することに決めた

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**ならいおぼえる【習い覚える】** [習う＋覚える] (伝統芸能、舞、謡、武道、サルサ、ポーカー、囲碁、将棋、手品、刺[し]繍[しゅう]、編み物、外国語、実務、仕事、儀式、所作、身の処し方、技術、技法、やり方、ノウハウ)を習い覚える(=習って覚える) 
【副⁺】(一つひとつ、一生懸命、自然に、見よう見まねで)習い覚える
【例文】 家元や先輩方が習い覚えたものを次世代に伝えていくのが、伝統芸能だ/「鶴亀」は、謡を志す人たちが最初に習い覚える曲だ/ひとたび踊りのサルサを習い覚えると、その面白さにはまってしまうらしい/学生時代に習い覚えた手品を宴会で披露した/生活の中で自然に習い覚えた外国語は、しっかり身につくものだ/引き継ぎの時間が短いので、実務を早く習い覚えなくてはならない/さまざまな茶道の所作を、毎日、懸命に習い覚えている/さる大臣の秘書からスタートし、政治家として身の処し方を習い覚えた/師匠から習い覚えた技法で新作品の制作に取り組んでいる/投資のやり方を習い覚えて、最近は少しずつ利益を得るようになった

**ならびしょうする【並び称する】** [並ぶ＋称する] ⓐ(名峰を富士山、広重を北斎、楊貴妃をクレオパトラ)と並び称する(=同じような価値があるものとして高く評価する) ⓑ(両者、法隆寺と東大寺、清少納言と紫式部、三者、バッハとモーツァルトとベートーヴェンを並び称する
【補足】受身形「並び称される」の形で使うことが多い
【例文】 富士山は「西の富士」、筑波山は「東の富士」として並び称されることがある/広重は北斎と並び称される浮世絵師だ/中国の楊貴妃は歴史上、絶世の美女として、クレオパトラと並び称されている/日本の文化遺産の中で、法隆寺と東大寺は常に並び称されていて、海外でも有名だ/清少納言と紫式部は平安時代の才女として、並び称されている/バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンは、互いに並び称されるクラシック音楽の巨匠だ/世界の三大料理として並び称されるのは、中国料理とフランス料理、そしてトルコ料理だ/天才画家、科学者としてダヴィンチと並び称されるほどの人物は、歴史上いないだろう/この古代建築は、世界に並び称されるものがないほど貴重なものだ

**ならびたつ【並び立つ】** [並ぶ＋立つ] ❶ (塔、建築物、寺院、美術館、山々、木立、高層ビル、店舗、柱、名峰、選手、受賞者)が並び立つ(=並んで立つ) ❷ (権力者、王、天皇、国家、皇帝、四強、両者、勢力、両雄、諸説)が並び立つ(=複数の人や物が同等の地位や状態にある)

【副⁺】
❶ (ずらりと、見事に、ともに) ❷ (ともに)並び立つ
【例文】 ❶ 中央広場には壮大な寺院や美術館が並び立っている/古い街道には見事な杉木立が並び立ち、歴史の重みを感じさせる/ニューヨークは高層ビルが並び立つ大都市だ/チームの全選手が表彰台に並び立ち、誇らしげに金メダルを受け取った/王室コンクールの受賞者たちは、緊張の面持ちで国王の傍らに並び立った ❷ 中世ヨーロッパでは、王が二人並び立つという事態が生じ、激しい争いとなった/両雄並び立たずと言われるように、12世紀後半、平氏は源氏との戦いに敗れ、滅亡した/この研究に関しては諸説並び立っており、いまだ見解の一致が見られない

**ならべあう【並べ合う】** [並べる＋合う] ❶ (肩、軒、机、料理、作品、品物)を並べ合う(=互いに隣に並べている様子を表す) ❷ (不平、不満、文句、ごたく、理屈)を並べ合う(=次々と互いが好き勝手なことを言う)

【副⁺】 ❶ (仲良く、一緒に、互いに、競って)並べ

<896>
合う
【例文】 ❶ 街で肩を並べ合って歩くおしどり夫婦の姿を見かける/ぎっしりと軒を並べ合う商店街で火災が起こった/机を並べ合って学んだ級友とは、卒業後も付き合いが続いている/シェフたちが腕自慢の料理を並べ合って競う番組が人気だ/アマチュア写真家が作品を並べ合って、プロの写真家から講評をもらっていた/青空市場では、市民たちが持ち寄った品物を並べ合って販売している ❷ 同僚同士で職場の不平不満を並べ合ってみても、問題解決にはならない/男たちが酒の席で、夫婦円満のコツについてごたくを並べ合っていた/人生の疑問について理屈を並べ合ってみたものの、どれもしっくりとこない

**ならべたてる【並べ立てる】** [並べる＋立てる] ❶ (店頭に本、売り場に商品、会場に花輪、卓上に料理、事務所に祝い品、棚に[民芸品・プラモデル]、店内に特売品、入口に幟、道沿いに看板)を並べ立てる(=目立つようにずらりと並べる) ❷ (数字、データ、記録、専門用語、罪名、証言、条件、欠点、不平、不満、文句、苦情、愚痴、悪口、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、[脅し・口[く]説[ど]き]文句、批判、小言、デマ、嘘[うそ]、嘘八百、虚偽、たわ言、好き勝手、弁明、理由、理屈、屁[へ]理[り]屈[くつ]、言い訳、[詫[わ]び・泣き]言[ごと]、美辞麗句、綺[き]麗[れい]事[ごと]、自慢話、敬語、お世辞、おべんちゃら、手柄、ごたく、セールストーク、空論、理想論)を並べ立てる(=強調しようと、いろいろ並べて示す)

【副⁺】
❶ (あれこれ、ごたごた、ありったけ、ずらりと、所狭しと) ❷ (あれこれ、くどくど、延々と、とめどなく、際限なく、脈絡なく、もっともらしく、大げさに)並べ立てる
【例文】 ❶ 古本屋の店頭に並べ立てられた本の中から掘り出し物を見つけた/得意の料理をテーブルに並べ立て、腕前を自慢した/もてなしとは豪華な料理を並べ立てるのではなく、心遣いを見せることだ/当選議員の事務所には、ずらりと祝いの品が並べ立ててある/店内は特売品が並べ立てられ、買い物客で賑[にぎ]わっている/陳列場の入口に幟を並べ立て、派手に新車の宣伝をしている ❷ 経営状況について数字を並べ立てて説明されても、すぐには理解できない/講演では専門用語を並べ立てられて、さっぱり分からなかった/妻は機嫌が悪く、延々と愚痴を並べ立て、やめようとしない/彼女は夫の悪口を並べ立てながらも、別れようとはしない/態度の悪い相手に脅し文句を並べ立てたら、怖れをなして帰って行った/彼は嘘[うそ]八百を並べ立てるばかりで本当のことを言わない/一緒に仕事をしているのだから、自分の好き勝手ばかり並べ立てないでほしい/過失を指摘しても、相手はあれこれ理屈を並べ立てて認めない/自慢話を並べ立てる上司の話にはいつも辟[へき]易[えき]する

**ならべなおす【並べ直す】** [並べる＋直す](机、本、スリッパ、靴、商品、名札、ファイル、カード、棋譜、コレクション、作品、写真、名簿、メール、集計表、項目、データ、結果)を並べ直す(=何かの目的のため、一度並べたものを再度並べる) 
【副⁺】(再び、再度、もう一度、きちんと、ちゃんと、整然と、正しく、きれいに、元どおりに、順番に、一列に、縦に)並べ直す
【例文】 セミナーが終わったら、会議室の机を元の位置に並べ直そう/地震で倒れた本棚を起こし、本を元どおりに並べ直した/脱ぎ散らかした靴を子供たちに並べ直させた/客が手に取ってばらばらに戻した商品を、店員が並べ直している/道場に掲げられている名札は、毎年、上級者から下級者へと順に並べ直される/タロットカードを何度並べ直して

<897>
みても、よい結果は出なかった/プロの対局棋譜を並べ直して考えると、将棋がうまくなる/展示作品を時代別に並べ直してみると、その時代の特徴が見えてくる/受信メールは、送信者名順や日付順に簡単に並べ直せる/データベースの項目を番号順に並べ直すのは、造作ないことだ
【名詞形】並べ直し 並べ直しをする
【例文】 順序が入れ替わった画面は、並べ直しのボタンを押せば元に戻る/書棚がいっぱいになったので、古い本は捨てて、並べ直しをした

**なりあがる【成り上がる】** [成る＋上がる] ⓐ (貧乏人、無[む]一[いち]文[もん]、平民、田舎者、一兵卒、家来、浪人、無名の新人、青二才、若輩者、場末の芸人、旅役者、三流記者、凡人、一般人、ただの人、一介のサラリーマン、しがない商人[あきんど]、落ちこぼれ、小国)が/から成り上がる(=低い身分の者や貧乏人が要領よく動き、なれるはずのない高い身分や地位を得る。軽蔑の意を含む) ⓑ(金持ち、資産家、億万長者、実力者、石油王、ボス、トップ、社長、幹部、重役、役員、特権階級、大名、将軍、国王、皇帝、大臣、首相、大統領、大物政治家、世界王者、名士、有名人、スター、アイドル、大帝国、大国、列強)に成り上がる
【副⁺】(まんまと、力ずくで、底辺から、どん底から)成り上がる
【例文】 無一文だった彼は、成り上がるためなりふりかまわず何でもやってきた/戦国時代は下克上の時代で、平民から成り上がった大名が数多くいた/一兵卒の身から、最後には将軍にまで成り上がった/無名の新人が、いつの間にかボクシングの世界王者に成り上がった/旅役者だった一女優がチャンスをものにし、今や大スターに成り上がっている/得体の知れない三流記者が、いつの間にか大物政治家にまで成り上がり、偉ぶっている/落ちこぼれだった学生が時代の流れに乗り、株取引で資産家に成り上がっていった/一代で財を築き、成り上がった億万長者が、贅[ぜい]の限りを尽くしている/社長は、手[て]練[だれ]手[て]管[くだ]で会長の娘と結婚して成り上がった汚い奴[やつ]だ/格差が拡大した社会では、成り上がろうにも単なる努力だけでは成り上がれないことが多い
【名詞形】成り上がり
【例文】 戦国時代は、成り上がりの侍が数多く世に出てきた/創業百年の老舗は、そこら辺の成り上がりの店とは格が違う/戦国武将は成り上がり特有の品[ひん]のなさで、公[く]家[げ]たちの顰[ひん]蹙[しゅく]を買った/名士気取りの地方議員は、成り上がり者と陰口をたたかれている

**なりかわる【成り代わる・成り変わる】** [成る＋かわる] ❶ (親、子供、遺族、一同、本人、当人、[当事・被害]者、社長、秘書、主役、著者、貴族、人間)に成り代わる(=本人の代わりに役目などを果たす) ❷ (別人、神、王、主[あるじ]、良妻)に成り変わる(=そのままで他の人物として振る舞う)

【副⁺】(すっかり、まんまと、見事に、一時的に、完全に)成りかわる
【例文】 ❶ 亡父が長年夢見ていた小料理屋の開店を、父に成り代わり、実現させた/普段から家事をしていないので、病に倒れた母に成り代わろうにも急には代われない/「この度は息子がご迷惑をおかけしました。本人に成り代わり、お詫[わ]び申し上げます」/主役の代役を務めたが、力不足で到底、当人には成り代われなかった/被害者に成り代わって、支援団体が損害賠償請求をしている/急用ができた社長に成り代わって、部長が来場者に挨拶をした/辞めた秘書に成り代わり、娘が臨時に書類整理などの手伝いをしている/剽[ひょう]

<898>
窃[せつ]と訴えられた作品に関し、出版社が著者に成り代わり、会見で弁明した/日本では12世紀に、中央の貴族に成り代わり、政治を動かそうとする武士階級が出てきた/人間に成り代われるような、優れた電子頭脳のロボットが現れた ❷ 行方不明になり、死亡届も出されていたのに、別人に成り変わって生きていた男がいる/新興宗教の教祖は、自分が神に成り変わり、世界を救うと言っている/戦国時代は領主の死を隠すため、主に成り変われる影武者が常に控えていたそうだ/妻は家では無愛想なくせに、人前に出ると途端に愛想のいい良妻に成り変わるから驚く

**なりきる【成り切る】** [成る＋切る] ❶ (役柄、主役、主人公、登場人物、キャラクターヒロイン、大人、子供、親、男性、女性、別人、他人、社会人、友達、忍者、土地の人、馬鹿、人の手足、相手の立場、同じ気持ち、本気、一つ、卑屈、素直)になり切る(=意識的に完全にそのものになる) ❷ (寒く、熱く、暗く、春に)なり切る(=自然に変化が起こって、完全にその状態になる)

【副⁺】
❶ (すっと、とことん、ひたすら、完璧に、見事に、本当に、堂々と、抵抗なく、骨の髄まで)
❶❷ (すっかり、完全に)なり切る
【例文】
❶ 名優はどんな役柄にもなり切って演じられる/役者が登場人物になり切らなければ、観客は感情移入できない/精神的に大人になり切っていないと、自己中心的になりやすい/女装をして、女性になり切るのを楽しむ男性がいる/戸籍を偽装し、他人になり切って逃亡していた指名手配犯が捕まった/子供たちは、すっかり忍者になり切って遊んでいる/スパイは、潜入した土地の人になり切って生活をしながら、情報収集するそうだ/人間関係を円滑にするには、時には馬鹿になり切ることも必要だ/出世のため上司のご機嫌を取るほど、卑屈にはなり切ることができない
❷ 寒くなり切らないうちに冬野菜の種を撒いておこう/館内が暗くなり切ってから、映画を上映する/体感ではまだ春になり切らないのに、もう桜のつぼみがついている

**なりきれる【成り切れる】** [成る＋切れる] (→「なりきる」❶に同じ。抑止力、主婦)になり切れる(=そのものに完全になることができる。あるいは、そういう状態として機能する) 
【副⁺】(→「なりきる」 
【副⁺】(❶に同じ)なり切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 役者は個性を抑え、脚本家の創ったキャラクターになり切れないと務まらない/成人式を迎えても、まだ大人になり切れない若者が大勢いる/再婚した夫の連れ子が心を開いてくれず、母親になり切れずにいる/今年の新入社員は社会人になり切れておらず、学生気分が抜けないままだ/チーム全体がばらばらで、一緒にやろうという気持ちになり切れなかった/結婚の約束はしたものの、どこかまだ本気になり切れない/企業合併しても、それぞれの独自性があって、なかなか一つにはなり切れないようだ/古い自分を捨てて素直になり切れれば、新しい境地も開けてくるだろう/いくら罰則を強化しても、飲酒運転の完璧な抑止力にはなり切れないだろう/ちやほやされてきた元女優の彼女は、今さら平凡な主婦にはなり切れないだろう

**なりさがる【成り下がる】** [成る＋下がる] ⓐ(大企業、社長、トップ、首相、皇帝、宗主国、大国、エリート社員、有名スター、富裕層、資産家、与党、立派な人、報道番組、熱血教師)が/から成り下がる(=高い地位を失って、みじめな状態に落ちぶれる) ⓑ(子会社、無職者、平社員、官僚の代弁者、ただの人、平民、属国、小国、野党、[卑[ひ]怯[きょう]・放[ほう]

<899>
蕩[とう]・臆病]者[もの]、[無職・犯罪・生活破綻]者[しゃ]、貧乏人、負け犬、雑[ざ]魚[こ]、手先、畜生、クズ、下らぬ人間、つまらぬ存在、単なる娯楽)に成り下がる
【副⁺】(まさか、いよいよ、やがて、結局、完全に、最終的に、一気に)成り下がる
【例文】 激動の時代にあっては、大企業といえども海外企業の子会社に成り下がる危険がある/就任当初、改革を期待された首相も、今では単なる官僚の代弁者に成り下がってしまった/栄華を極めていた皇帝も、革命後、一介の平民に成り下がった/戦争に負けた国々は、帝国の属国に成り下がろうとしていた/一流企業のエリートが、会社の金の使い込みで解雇され、無職者に成り下がった/有名スターが落ちぶれて、薬物に手を出すまでに成り下がった/若い頃は純粋だった熱血教師も、いつの間にか保身の強い下らぬ人間に成り下がってしまった/報道番組はもはや、単なる娯楽に成り下がっている

**なりすます【成り済ます】** [成る＋済ます](他人、第三者、受験生、架空の人物、親族、息子、娘、孫、病人、敵国の人間、医者、患者、被害者、ファン、客、警官、役人、弁護士、銀行員、係員)に成り済ます(=実際は違うが、その人物のようなふりをする) 
【副⁺】(すっかり、まんまと、そっくりに、勝手に、簡単に、巧みに)成り済ます
【例文】 他人に成り済まして不正入国しようとした男が捕まった/ネット上では簡単に第三者に成り済ますことができる/受験生に成り済ました人物が大学入試を受けるという事件があった/息子に成り済まし、親から金を騙[だま]し取る詐欺が増えている/男は、病人に成り済まして保険金を騙し取った/敵国の人間に成り済まし、情報を得ようとするスパイが暗躍している/彼は医師免許がないのに医者に成り済まし、医療行為を行った/警官が被害者に成り済ませば、現金手渡し現場で詐欺の犯人を逮捕できるかもしれない/刑事は、薬物の密売現場を押さえるため、客に成り済まして現場に行った/口座の暗証番号を聞き出そうと、犯人は銀行員に成り済まし、老人に近づいた/テロリストは、会場整理の係員に成り済まして会場に潜入した
【名詞形】成り済まし
【例文】 個人情報を不正に取得されたケースでは、第三者の成り済ましによるものが多い/認証コードを使って本人確認を行い、成り済ましを防ぐ/カード会社を名乗る成り済ましメールだと気づかず、暗証番号を入力してしまった

**なりそこなう・なりそこねる【成り損なう・成り損ねる】** [成る＋損なう・損ねる](議員、大統領、大臣、社長、会長、王、教祖、金持ち、学者、教授、医者、弁護士、プロの選手、勝利投手、スタメン、横綱、俳優、アイドル、歌手、主役、代表、いい親、1番、トップ、ヒット商品)になり損なう(=なれそうだったが、なれない) 
【副⁺】(惜しくも、運悪く、あと一歩のところで、僅差で)なり損なう
【例文】 僅か100票差で選挙に敗れ、議員になり損なった/学会の会長にはなり損なったが、何とか
【副⁺】会長にはなれた/歴史上には、王位継承権がありながら、王になり損なった悲運の王子が少なからずいる/宝くじの当選番号が1番違いではずれ、惜しくも金持ちになり損なった/肘の故障でプロの野球選手になり損なったが、草野球は続けている/逆転後、登板したものの打たれてしまい、勝利投手になり損ねた/アイドルにはなり損なっても、お笑い芸人になって成功した/娘は、猛勉強したのに今回の試験も1番になり損なって、がっかりしている

<900>

【名詞形】なり損ない
【例文】 司法試験に挫折したため、弁護士のなり損ないとして、人からは見られている/プロを目指したものの、結局は野球選手のなり損ないといった人たちが大勢いる

**なりだす【鳴り出す】** [鳴る＋出す] (電話、目覚まし時計、火災報知器、警報、鐘、ベル、サイレン、チャイム、着信音、チューニングの音、曲、楽器、雷、おなか)が鳴り出す(=鳴り始める) 
【副⁺】(突然、突如、いきなり、グーグー、ガンガン、ジリジリ、ゴロゴロ、ジャンジャン、けたたましく、甲高く、不意に、賑[にぎ]やかに、ひとりでに)鳴り出す
【例文】 家に着いた途端、電話が鳴り出した/息子は目覚まし時計が鳴り出しても、全く起きる気配がない/突然、火災報知器が鳴り出して驚いたが、後で誤作動だったと分かった/正午になると教会の鐘が一斉に鳴り出し、町中に鳴り響く/大[おお]晦[みそ]日[か]の夜は、除夜の鐘が鳴り出したら、初詣に出かける/携帯電話の着信音が鳴り出すと、居合わせた人が一斉に自分のかと気にしている/女性に襲いかかった男は、けたたましく鳴り出した防犯ベルにひるんで逃げて行った/発車のベルが鳴り出したので、慌てて電車に飛び乗った/オーケストラのチューニングの音が鳴り出すと、演奏への期待がいや増してくる/下山の途中で雨が降り出し、その上、雷まで鳴り出したので、急いで駆け下りた/授業中におなかがグーグー鳴り出して、周囲の友人から笑われた

**なりたつ【成り立つ】** [成る＋立つ]
❶ⓐ(組織、国連、国家、国会、会社、大学、学校、著作物、小説、論文、憲法、法律、楽団、産業)が成り立つ(=いくつかの構成要素によって作られる) ⓑ(国々、諸機関、多民族、移民、メンバー数名、衆議院と参議院、三権、三部門、理事と委員、教員と学生、複数の学部、数章、前文と条文、島々、団員、児童労働)で/から成り立つ ❷ (関係、契約、交渉、商談、解釈、理屈、理論、法則、方程式、前提、推測、推理、考え方、相似、学習、授業、筋道、仮説、訴訟、要求、和解、協力、弁解、議論、会話、社会)が成り立つ(=必要な条件が満たされて、物事がまとまる。また、論理的に認められる) ❸ (経済、財政、経営、商売、生活、生計、暮らし)が成り立つ(=採算が取れて、継続できる状態になる)

【副⁺】
❷ (理論的に、厳密に)
❷❸ (当然、常に、必ず、うまく、自然に)成り立つ
【例文】 ❶ 国連は、さまざまな加盟国から成り立っている/アメリカ合衆国は、移民で成り立つ多民族国家だ/フィリピンは、大小合わせて7千以上の島々から成り立っている/国家統治権は、司法権、立法権、行政権の三権から成り立つと学習した/日本の国会は、衆議院と参議院から成り立つ/この大学は六つの学部から成り立っている/本書は6章から成り立っている/日本国憲法は、前文と条文から成り立っている/この楽団は、50人の団員で成り立っている/開発途上国では、産業の一部が児童労働によって成り立っている ❷ よく話し合った末、商談相手との間に信頼関係が成り立った/前提条件があれば、この解釈も成り立つ/証拠がないと、推測が成り立たない/二つの三角形で三辺の比が全て等しければ、相似が成り立つ/いい授業をするには、生徒の主体的学習を成り立たせることが大切だ/異業種間の企業協力が成り立ち、事業は急拡大した/初対面の相手とは、会話がうまく成り立たないことがある/情報化社会は、通信ネットワークなしでは成り立たない ❸ 納税なしでは国の財政が成り立っていかない/新規事業への参入で経営が成り立つか、考慮中だ/商店街は客足が遠のき、商売が成り立たなくなった/社会の安定
<901>
によってこそ穏やかな生活が成り立つ/一家の生計を成り立たせるため、懸命に働く/物価高で、少ない収入では暮らしが成り立たない
【名詞形】成り立ち
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】漢字の成り立ち(=構成)は、字によって異なる/神話が国の成り立ち(=できるまでの過程)を物語っている/他の惑星探査で地球の成り立ちが分かるかもしれない
**なりはてる【成り果てる】** [成る＋果てる] (廃[はい]墟[きょ]、植民地、属国、小国、赤字国、鬼畜、[犯罪・生活破綻]者、敵の手先、囚われの身、無[む]一[いち]文[もん]、俗物、クズ、畜生、粗大ごみ、哀れな姿、無残な状態、[見る影もない・見向きもされぬ]存在、悪徳の温床、異国の土、焦土、白骨)と、に成り果てる(=最後に最も好ましくない状態になる) 
【副⁺】 (すっかり、もはや、ついに、やがて、結局、完全に、最終的に、一気に、最後に)成り果てる
【例文】 かつては栄華を誇った宮殿が敵に攻撃され、廃墟と成り果ててしまった/経済大国と言われた国でも、赤字国に成り果てる可能性がある/戦場で敵を斬りまくる兵は、まるで鬼畜に成り果てたかのようだった/エリート社員だったが、横領に手を染め、犯罪者に成り果てた/賭博に手を出して、無一文に成り果ててしまった/昔は精[せい]悍[かん]だった俳優が、闘病の末、別人のように成り果てたのを見て、人生の悲哀を感じた/緑豊かな山だったが、土砂災害のため無残な姿に成り果てた/一世を風[ふう]靡[び]した財閥も今は落ちぶれ、見向きもされぬ存在に成り果てている/極北の地に流された革命家は、最後は異国の土と成り果てた/風光明[めい]媚[び]だった小国は、長年の内戦で焦土と成り果てた
**なりひびく【鳴り響く】** [鳴る＋響く] ❶ⓐ(演奏、オルガン、太鼓、笛、音、うなり、歌声、曲、大音響、旋律、サウンド、ファンファーレ、ゴング、チャイム、ベル、サイレン、声援、コール、クラクション、[呼び出し・シャッター]音、警報、警笛、汽笛、鐘、号砲、銃声、雷、爆音、爆竹、火災報知器、目覚まし時計、電話、拍手、歓声)が鳴り響く(=音が高らかに、広く響く) ⓑ(四方、空、辺り、一面、周囲、町、部屋中)に鳴り響く ❷ⓐ (名、名声、勇名、武勇、手腕、美貌)が鳴り響く(=評判が広く世間に知られる) ⓑ(全土、天下、世の中、世間、国中、世界中、近在)に鳴り響く 
【副⁺】 ❶(ガンガン、ドーンと、高々と、朗々と、蕭[しょう]々と、やかましく、けたたましく、大きく、美しく、甲高く、威勢よく、力強く、壮大に、厳かに、高らかに、賑[にぎ]やかに、果てしなく、ひっきりなしに) ❻(広く)鳴り響く
【例文】 ❶ロックの演奏は場外まで鳴り響くので、建物の外でも十分楽しめる/祭りの笛や太鼓が威勢よく鳴り響き、神輿[みこし]が繰り出した/開会式のファンファーレが鳴り響いたら、いよいよ選手の入場行進だ/無情にも試合の終わりを告げるゴングが鳴り響いた/鳴り響く発車のベルを聞きながら、恋人に別れを告げた/救急車のサイレンが、宵闇をつんざくように鳴り響いている/暴走族のクラクションが夜中に鳴り響くので、迷惑している/除夜の鐘が夜空に鳴り響く中、新しい年を迎えた/銃声が市[いち]場[ば]に鳴り響き、人々の悲鳴が上がった/雷が鳴り響く中、雨が降り出さないうちにと家路を急いだ/火災報知器がけたたましく鳴り響き、宿泊客が一斉に室外に飛び出した/会議中に携帯電話が鳴り響き、皆の険しい視線を浴びた/演奏の終了と同時に満場の拍手が鳴り響いた ❷数々のコンクールに優勝した若手演奏家の名は、ヨーロッパ中に鳴り響いている/ベンチャー起業家とし

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て名声が鳴り響くにつれ、事業が拡大していった/中国の「三国志」には、豪勇をもって鳴り響く武将があまた描かれている/知事の政治手腕は中央政界にまで鳴り響いている/姫君の美貌は天下に鳴り響き、求婚する王子は数知れぬという
**なりやむ【鳴り止む】** [鳴る＋止[と]む] (→「なりひびく」❶ⓐに同じ。耳鳴り)が鳴りやむ(=鳴っていたのが鳴らなくなる) 
【副⁺】 (ようやく、突然、ぴたりと、はたと、急に、自然に、不意に)鳴りやむ
【例文】 講師は開始のベルが鳴りやむのを待って話し始めた/混雑を避けるため、試合終了のサイレンが鳴りやまぬうちに球場の外に出た/交差点で鳴っていたクラクションが、やっと鳴りやんだ/会場に人気俳優が突然登場し、しばらくシャッター音が鳴りやまなかった/火災報知器が鳴り続けていたが、ボタンを押すとはたと鳴りやんだ/疲れがひどくて目覚まし時計が鳴りやんでも、まだ寝ていた/役所に対する苦情の電話が鳴りやまない/ようやく拍手が鳴りやみ、観客は、席を立って会場を後にした/演奏が終わっても、感動した聴衆の歓声がいつまでも鳴りやまなかった/数か月前から耳鳴りが続き、一向に鳴りやむ気配がない
**なりわたる【鳴り渡る】** [鳴る＋渡る] ❶ⓐ(演奏、オルガン、太鼓、笛、音、海鳴り、歌声、曲、大音響、サウンド、ファンファーレ、ゴング、チャイム、ベル、サイレン、クラクション、警報、警笛、汽笛、鐘、号砲、銃声、雷、航空機の爆音、爆発音、地響き)が鳴り渡る(=音が四方に伝わって広がる) ⓑ(四方、空、辺り、一面、周囲、町)に鳴り渡る ❷ⓐ(→「なりひびく」❷ⓐに同じ)が鳴り渡る(=評判が広い範囲に伝わる) ⓑ(→「なりひびく」❷ⓑに同じ)に鳴り渡る 
【副⁺】 ❶(広く、大きく、美しく、心地よく、けたたましく、果てしなく、静かに、荘厳に、朗々と) ❷(一躍、広く)鳴り渡る
【例文】 ❶古城に鳴り渡るクラシックの演奏を聴いて、心の底から感動した/式典が始まると、大聖堂の隅々までパイプオルガンが荘厳に鳴り渡った/火災感知器が作動し、館内にけたたましく非常ベルが鳴り渡った/いつもは静かな村に、山火事を知らせるサイレンが鳴り渡った/山腹の教会から鳴り渡る鐘が、心地よく谷間にまで響いていた/雪の降りしきる中、除夜の鐘が静かに鳴り渡っている ❷ノーベル賞を受賞した科学者は、「現代のアインシュタイン」として以前からその名が鳴り渡っていた/鳴り渡る名声のとおり、歌姫の絶唱は実に感動的だ/戦いに勝利したことで、将軍の勇名は一躍全土に鳴り渡った
**なれあう【馴れ合う】** [馴[な]れる＋合う] ❶(相手、同級生、友達、客、常連、対戦相手、仲間、ファン)となれ合う(=互いに親しむ) ❷(企業と政治家、司法と立法と行政、経営者と労働組合、刑務官と受刑者、警察と暴力団、検事と裁判官、組織、業界団体、官民)がなれ合う(=共謀してものごとを行う) 
【副⁺】 ❶❷(べったり、過剰に) ❷(ひそかに、なあなあで、なし崩しに、癒着して)なれ合う
【例文】 ❶親しくなっても相手と過剰にはなれ合わず、適当に距離を置くことにしている/在学中になれ合った同級生とも、卒業後は離れ離れになってしまった ❷政治家が特定の企業となれ合っている/司法と立法と行政の三者は、それぞれ独立すべきでなれ合ってはならない/経営者と労働組合がなれ合っていては、労働者の待遇改善は図れない/警察当局が、暴力団となれ合っているという噂[うわさ]だ
【名詞形】なれ合い なれ合いになる

<903>
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 長い間同じ部署に留[とど]まると、周囲とのなれ合いが生じやすい/業界団体のなれ合いで、談合が横行している/検事と裁判官のなれ合いから冤[えん]罪[ざい]が生じる可能性は否定できない/国会運営がなれ合いにならぬよう、常に緊張感のある質疑応答をすべきだ
**なれきる【慣れ切る】** [慣れる＋切る] (贅[ぜい]沢[たく]、時差、新システム、代車、便利さ、[怠惰な・分刻みの・規則に縛られた]生活、やり方、気候、状況、[見られる・呼ばれる]の)に慣れ切る(=完全に慣れる。*繰り返しで習慣化し、当たり前になる) 
【副⁺】 (すっかり、完全に、いつの間[ま]にか)慣れ切る
【例文】 贅沢に慣れ切ってしまうと、ほどほどの物では満足できなくなるようだ/2週間の海外旅行では、時差に慣れ切った頃帰国だった/新システムに慣れ切らないうちに、また方式が変わり、混乱するばかりだ/修理の時に借りた代車に慣れ切ってしまい、自分の車に乗ると違和感がある/リストラで退職してから怠惰な生活に慣れ切ってしまい、就職活動をする気が起きない/都会の分刻みの生活に慣れ切っていると、電車の僅かな遅れも気になる/甘やかされて育った子は、自分勝手なやり方に慣れ切っていて困る/熟練の漁師は、慣れ切った手つきで魚を次々とさばいていく/海外の快適な気候に慣れ切った身には、日本の蒸し暑い夏は耐えられない/人気スターは、人に見られるのに慣れ切っている/先生と呼ばれるのに慣れ切ると、自分は偉いと思い込んでしまいがちだ
**なれしたしむ【慣れ親しむ・馴れ親しむ】** [なれる＋親しむ] (スポーツ、読書、演奏、外国語、表現、言葉、歌、生活、文化、習慣、食事、味、水、新聞、地域社会、環境、風景、異動先の職場、名城、地元、故郷、やり方、パソコン)に慣れ親しむ(=いつも接することで、なじんで身近に感じる) 
【副⁺】 (長年、ずっと、長く、自然に、今まで、子供の頃から、幼少期から)慣れ親しむ
【例文】 この幼稚園では、子供たちをスポーツに慣れ親しませ、体力向上を図っている/子供の頃から読み聞かせをすれば、読書に慣れ親しむようになる/楽しみながら外国語に慣れ親しめるようなメソッドが人気だ/ホームステイでは、現地の生活習慣に慣れ親しみながら語学力も身につく/実家の料理は、どれも慣れ親しんだ味でおいしい/海外転勤とともに、これまで慣れ親しんできた環境が激変した/異動先の職場に早く慣れ親しめるよう、積極的に周りの人と交流する/今も残る各地の名城は、地元の人々に慣れ親しまれている/生まれてからずっと慣れ親しんできた故郷を離れるのはつらい/普段、慣れ親しんでいるやり方を変えるのは、大きな努力を要する/最近の若者は、子供の頃からパソコンに慣れ親しんでいて楽に使いこなせる

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に
**にあう【似合う】** [似る＋合う] ❶ⓐ(服装、服、靴、帽子、バッグ、眼鏡、髪型、色、スタイル、ファッション、言葉、事柄)が([人])に似合う(=ふさわしい感じで調和している) ⓑ(髪型が服装、ネクタイが背広、桜が入学式、軍事基地が美しい海、白のズボンが紺の上着、カーテンが居間、原色の服が小麦色の肌、サンダルがフォーマルな席)に似合う ❷ⓐ(体格、体、顔、外見、見た目、歳、年齢、日頃の様子)に似合わず(動く、うまい、慎重だ、大胆だ) (=外見などから推測できることと実際の様子が一致しない) ⓑ(→❷ⓐに同じ)に似合わぬ(体、性格、態度、行動、服装) 
【副⁺】 ❶(ぴったり、ばっちり、何でも、よく、うまく、すごく、本当に、最高に、確かに、意外に、基本的に、驚くほど)似合う
【補足】❷は否定的な表現で、「〜に似合わず＋用言」「〜に似合わぬ＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶活動的な娘にはジーンズがよく似合う/流行の服でも、自分に似合わない物は着たくない/安っぽい服は、上品な彼女に似合いそうもない/顔に似合えば眼鏡を買うのだが、似合わないので、コンタクトを使うことにした/自分に似合う色を知っていると、服選びで失敗しない/彼女には、最先端のファッションがよく似合う/大物政治家は、「政界の黒幕」という言葉が似合う人物だ/こんなうかつなミスは、注意深い君には似合わない/四月の入学式には桜の花が似合う/美しい珊瑚礁の海に軍事基地は似合わない/紺の上着に白のズボンはよく似合うコーディネートだ/居間に似合うカーテンを探している/小麦色に日焼けした肌には、原色の派手な服が似合いそうだ/フォーマルな席にサンダルは似合わない ❷彼は立派な体格に似合わず、気が小さい/彼女は小柄でほっそりした体に似合わず、大声で話す/少女は、歳に似合わずしっかりしている/人気女優はかわいい顔に似合わぬ横柄な態度で、ファンを落胆させた/祖父は歳に似合わぬ強健な体をしている/少年棋士は、年齢に似合わぬ落ち着いた対戦ぶりで名人を破った/興奮して暴言を吐くとは、日頃、冷静な彼に似合わぬ行動だ
【名詞形】似合い
【例文】 二人は似合いの恋人同士だ/映画の主人公は、主役俳優に似合いのはまり役だった/新郎新婦を見て、招待客はお似合いだとささやき合っている
**にあがる【煮上がる】** [煮る＋上がる] ❶(魚、肉、野菜、芋、大根、豆、豆腐、昆布、具、食材)が煮上がる(=食材が十分に煮えて、すっかり完成する) ❷(カレー、シチュー、粥[かゆ]、雑炊、煮物、鍋料理)が煮上がる(=煮物料理が完成する) 
【副⁺】 ❶(ふっくら、ほっこり、しっとり、ジューシーに) ❶❷(おいしく、うまく、柔らかく、香ばしく、程よく、風

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味よく、きれいに、均一に、いい具合に)煮上がる
【例文】 ❶魚が煮上がったら、身が崩れないように取り出して盛りつける/ショウガを入れると酵素の働きで肉が柔らかく煮上がるそうだ/肉が煮上がる直前に、ゆでておいた野菜を鍋に加えて混ぜる/大根は面取りをすれば煮崩れせず、きれいに煮上がる/豆を強火で煮ると、芯が残り、おいしく煮上がらない/レシピどおりに作ったら、昆布がおいしそうに煮上がった ❷カレーが煮上がってから、温めた皿によそった/熱効率のいい鍋を使ったら、短時間でシチューが煮上がった/煮物は、煮上がる直前にインゲンを入れると、彩りよく仕上がる
【名詞形】煮上がり 煮上がりになる
【例文】 煮上がりをきれいにするためには、火加減が大切だ/新しい豆は水分が多いので、煮上がりが早い/肉を油で炒めてから煮ると、コクのある煮上がりになる
**にあげる【煮上げる】** [煮る＋上げる] ❶(→「にあがる」❶に同じ)を煮上げる(=食材を十分煮てすっかり完成させる) ❷(カレー、シチュー、粥[かゆ]、雑炊、煮物)を煮上げる(=煮物料理を完成させる) 
【副⁺】 ❶❷(→「にあがる」【副⁺】に同じ。しっかり、じっくり、さっと、丁寧に、一気に)煮上げる
【例文】 ❶醤[しょう]油[ゆ]と日本酒に山椒を加えてじっくり煮上げた穴子は乙な味だ/魚は、ぱさぱさにならないよう短時間で煮上げる必要がある/大豆は味付けしたら、汁気がなくなるまで焦がさないように煮上げる/黒豆を形よくふっくらと煮上げられれば、お節料理作りも一人前だ/しっとりと風味良く煮上げられた昆布は、食欲をそそる/食材は味が染みるまでしっかり煮上げると、日持ちがする/調理学校では、素材に調味料の色が付かないように白く煮上げる手法を学んだ ❷子供が帰って来るまでにカレーを煮上げておこう/野菜が煮くずれしないようにシチューを煮上げるのは難しい
**にえあがる【煮え上がる】** [煮える＋上がる] ❶(→「にあがる」❶に同じ)が煮え上がる(=食材が十分に煮えて、すっかり完成する) ❷(→「にあがる」❷に同じ)が煮え上がる(=煮物料理が完成する) ❸(湯、スープ)が煮え上がる(=沸騰する) 
【副⁺】 ❶❷(→「にあがる」【副⁺】に同じ)煮え上がる
【例文】 ❶芋が煮え上がっても、冷めるまでは煮汁から出さない/圧力鍋なら乾燥豆も柔らかく煮え上がる/豆腐は煮過ぎると固くなるので、煮え上がらないうちに火を止める/短時間で煮え上がる昆布は手間要らずで便利だ ❷シチューが煮え上がる時間に合わせて皿を温めておこう/煮え上がったお粥[かゆ]に卵を入れてかき混ぜ、卵おじやを作る/煮え上がった物から順に皿に盛りつける ❸青菜は十分煮え上がった湯でさっと色よく湯がく/しゃぶしゃぶは、煮え上がったスープに薄切りの牛肉をくぐらせ、たれに付けて食べる
【名詞形】煮え上がり
【例文】 蓋[ふた]をしたら、煮え上がりの時間は早くなる/弱火でじっくり煮ると、煮え上がりがうまくいく
**にえかえる【煮え返る】** [煮える＋返る] ❶(湯、汁、スープ、鍋、釜、やかん、鉄瓶)が煮え返る(=勢いよく沸騰する) ❷ⓐ(血、腸[はらわた]、五[ご]臓[ぞう]六[ろっ]腑[ぷ]、腹の中、体中、心、胸)が煮え返る(=怒りや悔しさなどの感情が激しく高ぶる) ⓑ(怒り、憤り、[悔し・いまいまし・無念]さ、憎しみ、屈辱、恨み、憎悪、嫉妬、苛立ち、気持ち、思い)が/に/で煮え

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返る 
【副⁺】 ❶(ぐらぐら、ぐつぐつ、ぶくぶく) ❷(激しく、熱く、心の底から)煮え返る
【補足】❷の用法は、「煮え繰り返る」のほうが一般的である
【例文】 ❶やかんの湯が煮え返る音に気づき、慌てて火を止めた/茶釜の湯が煮え返ったら柄[がら][ひ]杓[しゃく]半分の水を注いで適温にする/味[み]噌[そ]汁が煮え返って、味噌の風味が飛んでしまった/ぐつぐつ煮え返った状態で鍋料理が運ばれて来た ❷ 騙[だま]されたと知り、怒りと悔しさで体中の血が煮え返った/偽物の絵を高値で買わされ、憤りで腸が煮え返った/受賞を逃した無念さに、内心煮え返っている/大勢の前で恥をかかされ、屈辱に心[しん]中[ちゅう]煮え返る思いだった/優勝したライバルに対する嫉妬で胸が煮え返りそうだ/友達に馬鹿にされて煮え返る悔しさを抑えられず、つい殴ってしまった/恋人に裏切られた恨みが胸に煮え返り、仕事に身が入らない
**にえきる【煮え切る】** [煮える＋切る] ❶(→「にあがる」❶に同じ)が煮え切る(=食材が最後まで完全に煮える) ❷([人]、表情、態度、様子、調子、状態、関係、口調、返事、返答、答弁、話、結末、言い方、やり方、考え)が煮え切らない(=態度がはっきりしない) 
【副⁺】 ❶(すっかり、しっかり)煮え切る ❷(ぐずぐず、はなはだ、どうも、何となく、何だか、今ひとつ、いつまでも、一向に)煮え切らない
【補足】❷は、否定形で使う
【例文】 ❶煮物は肉と野菜が煮え切ったところで火を止め、そのまましばらく置く/煮え切った芋は、水分が飛んでほくほくしていた/煮え切っていない豆を食べると、胃腸に悪い ❷新規融資を打診してみたが、銀行の態度はどうも煮え切らない/先方が今ひとつ煮え切らない様子で、商談は見送りになった/二人はいまだに結婚に踏み切れず、煮え切らない関係が続いている/就職先を紹介されたが、気が進まず、煮え切らない返事をしてしまった/欠席の理由を聞いても口ごもるばかりで、返答が一向に煮え切らない/大臣のはなはだ煮え切らぬ答弁に、野党の議員が野[や]次[じ]を飛ばし始めた/ドラマの最終回は、何だか煮え切らない結末で、もやもやしてしまった
**にえくりかえる【煮え繰り返る】** [煮える＋繰[く]る＋返る] ❶(→「にえかえる」❶に同じ)が煮え繰り返る(=激しく沸騰する) ❷ⓐ(→「にえかえる」❷ⓐに同じ)が煮え繰り返る(=怒りや悔しさなどの感情が*こらえきれないほど激しく高ぶる) ⓑ(→「にえかえる」❷ⓑに同じ)に/で煮え繰り返る 
【副⁺】❶❷(→「にえかえる」【副⁺】に同じ)煮え繰り返る
【補足】「煮え繰り返る」は、「煮え返る」を強調した言い方
【例文】 ❶大鍋に沸かした湯がぐらぐら煮え繰り返っている ❷信じていた友に裏切られ、腸[はらわた]が煮え繰り返るような思いだ/試合で負けた悔しさに、体中が煮え繰り返っている/秘書に不正を働かれ、怒りに胸が煮え繰り返った/愛児を殺され、憎しみで煮え繰り返る私の気持ちは誰にも分かるまい/頼みの綱の難民申請は理不尽な理由で却下された。煮え繰り返る思いを何とか抑え、再度申請手続きをした
**にえこぼれる【煮え零れる・煮え溢れる】** [煮える＋こぼれる] (鍋、牛乳、スープ、煮汁)が煮えこぼれる(=食材が煮えて、汁が鍋の外にあふれて出る) 
【副⁺】 (大量に、僅かに)煮えこぼれる
【例文】 鍋が煮えこぼれそうになったら、火を弱める/牛乳は煮えこぼれやすいので、気をつけること/スープが煮えこぼれて半分の量になってしまった/火力が強い時は、煮え

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こぼれないように鍋から目を離さないようにする/煮えこぼれると、ガスレンジが汚れて掃除が大変になる
【名詞形】煮えこぼれ
【例文】 オーブンで調理すると、煮えこぼれの心配がない/大量の煮えこぼれでガスコンロの火が消えた/煮えこぼれを放っておくと、汚れがこびりついてしまう
**にえたぎる【煮え滾る】** [煮える＋滾[たぎ]る] ❶(→「にえかえる」❶に同じ。溶岩)が煮えたぎる(=あふれそうなほど激しく沸騰する) ❷ⓐ(→「にえかえる」❷ⓐに同じ)が煮えたぎる(=限度を越えそうなほど激しく感情が高まる) ⓑ(→「にえかえる」❷ⓑに同じ。闘志、意欲、欲望)が/に/で煮えたぎる 
【副⁺】 ❶❷(→「にえかえる」【副⁺】に同じ)煮えたぎる
【例文】 ❶熱湯が煮えたぎり、鉄瓶からあふれ出ていた/ぐつぐつ煮えたぎる鍋から何とも言えない匂いが漂う/上空から火口をのぞき込むと、地獄のように煮えたぎる溶岩が見えた ❷強敵と対戦する前は、いつも興奮して血が煮えたぎる/金で人を動かそうとする卑劣なやり方に、腹の中が煮えたぎった/工場建設反対の住民は、煮えたぎるような憤りを抑え切れぬ様子だ/派遣労働者ゆえに軽視される悔しさに、心の中は煮えたぎっている/訴訟を起こした薬害の被害者たちの胸には、恨みの思いが煮えたぎっていた/上司に皆の前で罵倒され、憎悪の念が激しく煮えたぎった/試合を前に、「勝ってやるぞ」という闘志が煮えたぎってきた/若い頃は、新企画への意欲で熱く煮えたぎっていたが、今は何事にも熱中できなくなってしまった
**にえたつ【煮え立つ】** [煮える＋立つ] ❶(→「にえかえる」❶に同じ。煮物、粥[かゆ]、雑炊、油)が煮え立つ(=沸騰して気泡が*湧き立つ) ❷ⓐ(→「にえかえる」❷ⓐに同じ)が煮え立つ(=感情がひどく高まる) ⓑ(→「にえかえる」❷ⓑに同じ。闘志、意欲、勇気)が/に/で煮え立つ 
【副⁺】 ❶(→「にえかえる」【副⁺】❶に同じ。いい具合に) ❷(→「にえかえる」【副⁺】❷に同じ)煮え立つ
【例文】 ❶お湯が煮え立ったら、麵を入れてください/煎茶をいれるには、煮え立った湯をそのまま急須に注ぐのではなく、少し冷ました湯を使う/汁が煮え立ってふきこぼれそうだ/スープがいい具合に煮え立ってきたら、青菜を入れる/鍋が煮え立たないように弱火でことこと煮ると、澄んだスープになる/鍋が煮え立ちそうなところで火を止める/天ぷら油が煮え立ち過ぎると、発火することがある/煮え立つ源泉から立ち上る湯気は硫黄の匂いがする ❷白々しく嘘[うそ]をつき通す友の態度に、腹が煮え立つ思いだった/被害者の遺族は、殺人犯に煮え立つような怒りのまなざしを向けた/不当解雇に対して訴訟を起こそうと決めたら、勇気が胸に煮え立ってきた
**においこぼれる【匂い零れる】** [匂う＋零[こぼ]れる] ([花の・甘い]香り、灯影、笑顔、笑み、美しさ、魅力、気品、色気、若さ、[優し・純粋]さ)が匂いこぼれる(=良い匂いや美しさ、魅力があふれるように出る) 
【副⁺】 (そこここに、馥[ふく]郁[いく]と、辺り一面に)匂いこぼれる
【例文】 キンモクセイの花の香りが辺りに匂いこぼれると、初秋を感じる/庭に咲いた水仙の香りが通りにまで匂いこぼれ、道行く人を楽しませている/ケーキを焼く甘い香りが、門口まで匂いこぼれている/夕暮れ時に家々から家族団欒の灯影が匂いこぼれると、心が暖まる/最優秀賞に輝いた主演女優は、匂いこぼれるような笑顔で壇上から手を振った/

<908>
優しさと気品が匂いこぼれる先生は、いつも子供たちから慕われていた
**にかえす【煮返す】** [煮る＋返す] (汁、煮汁、カレー、スープ、粥[かゆ]、雑炊、醤[しょう]油[ゆ]、たれ、煮物、煮魚、芋、おでん)を煮返す(=一度煮たものをもう一度煮る) 
【副⁺】 (じっくり、再度、何度も)煮返す
【例文】 煮返した味[み]噌[そ]汁はおいしくない/一人暮らしの頃は、スープを何度も煮返して食べていた/ご飯にお湯を足し、煮返しているうちにお粥になってしまった/この店では、焼き鳥のたれは毎日新しく足して煮返すそうだ/煮物は傷みやすいので、残ったら煮返しておく/煮魚は冷めたものを後で煮返すと、味が染みておいしくなる/イカは硬くなるので、何度も煮返さないほうがいい/里芋の煮物を食事の度に煮返していたら、崩れてしまった/昨夜のおでんを煮返して昼に食べたら、おいしかった/オデンの材料は、煮返すほどに味が濃くなる
【名詞形】煮返し 煮返しをする
【例文】 何度か煮返しをするうちに、硬かった豆が柔らかくなってきた/煮返しをした大根は、よく味がなじんでいる
**にかよう【似通う】** [似る＋通う] (人相、体型、体質、性格、気性、感性、気持ち、考え方、悩み、思想、趣味、好み、生い立ち、境遇、雰囲気、名前、表現、言語、発音、サイズ、パターン、デザイン、色、キャラクター、背景、文化、習慣、現象、状態、問題、症状、関係、政策、手口、店、地形、点)が([対象])と/に似通っている(=互いに共通点がある) 
【副⁺】 (互いに、何となく、どことなく、一見して、驚くほど)似通っている
【補足】文末では「似通っている」、あるいは「似通っている/似通った＋名詞」の形で使うことが多い。互いに対等性がない場合は使えない
【例文】 どの容疑者の写真も人相が似通っているため、犯人を特定できない/思春期の子を持つ親は、皆、似通った悩みを抱えている/どの城下町にも、似通った特有の雰囲気がある/この村は似通った名前の人が多く、覚えられない/日本語と発音が似通っている言語は、結構あるそうだ/新開発の商品は、他社のと似通ったデザインになってしまった/居間の椅子が一つ壊れたので、似通った色の椅子を買った/いずれのアニメもキャラクターは似通っているが、ストーリーはずいぶん違う/遠く離れた国の間に似通った習慣があるのは不思議だ/罪を犯す時は、誰でも似通った心理状態になるらしい/二大政党とは言っても政策はかなり似通っている/近頃は、似通った手口の詐欺事件が頻発している/飲食店街には、似通った店が立ち並ぶ/兄弟なのに、二人は似通ったところがない/各国の大都市が抱える環境問題は、互いに似通っている点がある
**にがりきる【苦り切る】** [苦る＋切る] ⓐ(経営不振、未解決の問題、悪い結果、失態、失敗、失策、敗退、抗議、反対、対応の遅れ、連続放火事件、原因不明の事故、情報漏[ろう]洩[えい]、相手の態度)に苦り切る(=これ以上ないほど、完全に不愉快な気持ちになる) ⓑ苦り切った(顔、表情、口調、様子、態度) 
【副⁺】 (終始、すっかり、とことん、ほとほと、ひどく、これまでになく)苦り切る
【補足】「苦り切っている」、あるいは「苦り切った＋名詞」の形で多く使う
【例文】 経営不振が続き、社長は苦り切っている/学生の大半が志望校不合格という結果に、教師陣は苦り切った表情を浮かべた/予想と反する実験の結果を見た科学者は、苦り

<909>
切った顔のまま考え込んでいる/政府は、高まる野党の抗議行動に苦り切っている/ロケット打ち上げ失敗の原因が究明されず、関係者は苦り切っている/校長は、いじめ事件について問い詰めるマスコミに苦り切った様子で応じた/評論家は、苦り切った態度で震災発生後の政府による対応の遅れを指摘した
**にぎりあう【握り合う】** [握る＋合う] ❶([人])と(手)を握り合う(=互いに相手の手を握る) ❷([人])と(ロープ、権力、主導権、軍事力、ハンドル、操[そう]縦[じゅう]桿[かん])を握り合う(=同じものを他者と一緒に、あるいは交代で握る) ❸(おにぎり、おむすび、寿[す]司[し])を握り合う(=各自が同じ食べ物を握って作る) 
【副⁺】 ❶(しっかり、がっちり、ぎゅっと、固く、互いに) ❷(しっかり、がっちり、代わる代わる、交代で)握り合う
【例文】 ❶久しぶりに会った旧友と手を握り合って再会を喜んだ/日本には、もともと手を握り合って挨拶する習慣はなかった/試合終了後、両チームの選手は手を握り合って互いの健闘をたたえた/人込みではぐれるといけないので、親子は手を握り合って離さない/新婚旅行中の二人は、バスの中でもずっと手を握り合っていた❷対岸に向けて張られた1本のロープを仲間とともに握り合って、急流を渡った/友と交代でハンドルを握り合い、長距離ドライブをした/長いフライトでは、機長と副操縦士が代わる代わる操縦桿を握り合うことがある❸炊き出しでは、数人でおにぎりを握り合わないと配給に間に合わない/寿司職人の大会では、出場者が寿司を握り合い、腕前を競う
**にぎりあわす・にぎりあわせる【握り合わす・握り合わせる】** [握る＋合わす・合わせる] (両手、手、指)を握り合わせる(=両方の手を合わせて握る) 
【副⁺】 (しっかり、ぎゅっと、そっと、軽く、強く、固く)握り合わせる
【例文】 優勝が決まった瞬間、選手たちは、両手を握り合わせて天を仰いだ/母親は、心配そうに両手を握り合わせ、息子の手術が終わるのを待った/両手を握り合わせたりこすったりしながら、冷たい指先を温めた/事件を起こした生徒は、教師が何を聞いても膝の上で握り合わせた手を見つめているだけだった
**にぎりかえす【握り返す】** [握る＋返す] (手、指)を握り返す(=一方が手を握ったのに反応してもう一方も握る) 
【副⁺】 (しっかり、がっしり、ぎゅっと、そっと、おずおずと、力強く、とっさに)握り返す
【例文】 別れの日、友人が差し出した手をしっかり握り返した/繋[つな]いだ手を少し引き寄せると、彼女はそっと握り返してくれた/和解したいと相手に握手を求められ、私も迷わずその手を握り返した/握られた手を握り返さなければ、好意がないと思われる/寝たきりになった母の手を優しく握ると、かすかに握り返してきた/赤ん坊の手をそっと握ると、ぎゅっと握り返された
**にぎりしめる【握り締める】** [握る＋締める] (手、拳、携帯電話、スマホ、受話器、ハンドル、マイク、バット、棒、杖[つえ]、銃身、鉛筆、ナイフ、ハンカチ、吊り革、帽子、おもちゃ、切符、チケット、金[かね]、小銭、小遣い、衣服の端)を握り締める(=手に力を入れて強く握る。強く握って離さない) 
【副⁺】 (しっかり、ぎゅっと、ぐいと、しっかと、力いっぱい、力強く、きつく、固く)握り締める
【例文】 母親は、手術を前に不安がる子の手を力強く握り締め、励ました/帰国する留学生の手を握り締め、空港で再会を誓った/「試合で必ず勝つ」と拳を握り締めて誓った/

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「父が死んだ」という知らせに、受話器を握り締めたまま呆[ぼう]然[ぜん]と立ち尽くした/街頭演説で候補者はマイクを握り締め、熱弁を振るっていた/野球のバットを最初から固く握り締めていては、ヒットは打てない/手に棒を握り締めて暴漢に立ち向かった/遺族はハンカチを握り締め、むせび泣いていた/電車が揺れた時は、吊り革を握り締め、足を踏ん張らないと倒れてしまう/赤ん坊はおもちゃが気に入ったのか、握り締めて放そうとしない/長い間並んでやっと手に入れたチケットを握り締め、コンサート会場に向かった/男の子はもらった小遣いを手に握り締め、店に走って行った/幼子は、母親の衣服の端を握り締めて不安げに立っていた
**にぎりつぶす【握り潰す】** [握る＋潰す] ❶(紙、紙コップ、答案、写真、袋、メモ、豆腐、果物、実[み]、卵、虫、空き缶)を握り潰す(=物を強く握って潰す) ❷(情報、特ダネ、スクープ、書類、手紙、原稿、記事、事実、不正、問題、要求、陳情、命令、提案、法案、議案、進言、[意見・報告]書、摘発文書、告発、証拠)を握り潰す(=情報をきちんと処理せず、うやむやにする) 
【副⁺】 ❶(ぎゅっと、ぐしゃっと、ぐっと、一気に、くしゃくしゃに) ❷(ことごとく、勝手に、ひそかに、秘密裏に、内緒で)握り潰す
【例文】 ❶飲み終わった紙コップは握り潰さないで、そのまま重ねて捨てる/返された零点の答案をぐしゃっと握り潰して放り投げた/魚のすり身に豆腐を握り潰して加え、丸めて油で揚げる/柚[ゆ]子[ず]をぎゅっと握り潰すと、果汁がしたたり落ちる/卵を片手で割ろうとして、力余って握り潰してしまった/若者は飲み干したビールの空き缶を握り潰し、ごみ箱に投げ入れた ❷政府は、国民に知られたくない都合の悪い情報を握り潰している/汚職に関する特ダネだったのに、上からの圧力がかかって握り潰されてしまった/社長は、不正が社外に漏れることを恐れ、事実を握り潰そうとした/会社側は、商品の欠陥を公表することなく握り潰せないかと画策した/秘書は社長宛の意見書を握り潰して、取り次がなかった/上層部に握り潰されないよう、ネットを通じて内部告発が行われた
**にくずれる【煮崩れる】** [煮る＋崩れる] (野菜、芋、玉ネギ、カボチャ、豆、栗[くり]、魚、肉、餅、具材)が煮崩れる(=煮過ぎて形が崩れる) 
【副⁺】 (とろっと、ぐずぐずに、くたくたに、とろとろに)煮崩れる
【例文】 大根が煮崩れないように、面取りしておく/芋の煮物は少し煮崩れたくらいがおいしい/ジャガイモは、スープが煮立ってから入れると煮崩れない/肉ジャガは、玉ネギがとろっと煮崩れて、芋と一体になるくらいがいい/中の豆が煮崩れると、スープが濁ってまずそうになる/魚が煮崩れてしまったら、客に出すことはできない
【名詞形】煮崩れ 【動】 煮崩れする
【例文】 豆の煮崩れを防ぐ方法を教わった/煮崩れが起きないよう弱火で煮る/白身魚は煮崩れしやすい/煮豚は、煮崩れしないように肉の塊を糸で巻いておく
**にくみあう【憎み合う】** [憎む＋合う] ⓐ(親子、兄弟、姉妹、夫婦、[遺族・同僚・仲間・友達・派閥・民族・国・隣家]同士)が/で憎み合う(=互いに相手を憎む) ⓑ(相手、友人、敵、兄弟、夫、妻、同僚、ライバル、隣国)と憎み合う 
【副⁺】 (心底、とことん、互いに、徹底的に、腹の底から、目の敵[かたき]にして)憎み合う
【例文】 憎み合っていても、親子である限り、血縁関係は死ぬまで続く/遺産相続をめぐり、兄弟で憎み合うほどこじれてしまった/相思相愛で結婚した二人が、憎み合って別れ

<911>
ることになろうとは思いもしなかった/彼らは会議では激しく言い合うが、憎み合ってのことではない/党内で派閥同士の仲が悪く、そこまで憎み合わなくてもいいのにと思うほどだ/宗教の違う民族同士が互いに憎み合っている限り、解決の道は遠い/誰もが平和を望んでいるのに、互いに憎み合い、殺し合う紛争があるのは悲しいことだ/憎み合う両国の関係は、一向に改善の兆しが見えない/家の中で夫が妻と憎み合うようになると、子供たちは不幸だ/些[さ]細[さい]なすれ違いから親友と憎み合うようになってしまった
【名詞形】憎み合い 憎み合いをする
【例文】 この戦争は隣り合う国同士による長年の憎み合いの結果、生じたものだ/隣家同士の憎み合いが、ついに殺人事件に発展した/同じ民族同士で憎み合いをするのは不幸なことだ
**にくみきる【憎み切る】** [憎む＋切る] (敵、犯人、親、兄、弟、姉、妹、恋人、夫、妻、友、ライバル、反対勢力、世の中、社会、独裁政治、制度、古い体質、悪、不正、戦争)を憎み切る(=これ以上ないほど、最後まで憎む) 
【副⁺】 (一生、とことん、心底、徹底的に、腹の底から)憎み切る
【例文】 自分を捨てた母親をずっと恨み、憎み切って生きてきた/私を裏切った恋人を心底憎み切ろうと一度は決心したが、未練が残ってできない/嫉妬から私を陥れたライバルの心情を思うと、腹の底から憎み切ることはできない/無差別殺人の犯人は、世の中全てを憎み切っていた
**にくみきれる【憎み切れる】** [憎む＋切れる] (→「にくみきる」に同じ)を/が憎み切れる(=これ以上ないほど、最後まで憎むことができる) 
【副⁺】 (→「にくみきる」【副⁺】に同じ)憎み切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 罪もない息子を殺した犯人は、いくら憎んでも憎み切れない/何といっても親子だから、結局は相手のことを憎み切れるものではない/喧[けん]嘩[か]別れしたまま疎遠になった妹のことが憎み切れず、複雑な気持ちだ/私を捨てた恋人をいまだに忘れられず、どうしても憎み切れない/浮気性の夫を憎いと思いつつも、憎み切れずにいる/しょっちゅう人に憎まれることをするのだが、幼友達ということもあり、どうも憎み切れない
**にくみとおす【憎み通す】** [憎む＋通す] (犯人、親、夫、友、奴[やつ]、世の中、世間、悪、不正、差別、制度、政府、時代、運命、戦争、テロ)を憎み通す(=ある期間を通して、最後まで一貫して憎み続ける) 
【副⁺】 (一生、生涯、ずっと、ひたすら、とことん、徹底的に、執[しつ]拗[よう]に、長年にわたって、いつまでも、死ぬまで)憎み通す
【例文】 幼子を殺された母親は、犯人を生涯憎み通したという/私を捨てた母親は憎いが、親子である以上、一生憎み通すことはできない/裏切った夫を憎み通そうとしても、そう気持ちは続かず、許す気になっている/恋人を奪った奴は死ぬまで許さない。一生憎み通してやると心に誓った/彼は周囲の冷たい仕打ちを恨み、世間を憎み通して死んでいった
**にげうせる【逃げ失せる】** [逃げる＋失[う]せる] ⓐ(海外、暗闇、[人込み・山]の中、隠れ家[が])へ/に逃げ失せる(=逃げてどこへ行ったか分からなくなる) ⓑ(警察、追っ手、現場)から逃げ失せる 
【副⁺】 (まんまと、さっさと、とっとと、影も形もなく、疾[はや]風[て]の如[ごと]く、あっと

<912>
いう間に、雲を霞[かすみ]と)逃げ失せる
【例文】 犯人が海外へ逃げ失せる前に、何とか逮捕したい/財布をすった犯人は、人込みの中へ逃げ失せてしまった/人家に忍び込んだ猿は、家人に見つかると、疾風の如く山の中に逃げ失せた/白昼の犯行にもかかわらず、犯人はどこへ逃げ失せたのか、影も形もない/警察の包囲網を抜け、まんまと逃げ失せたとは、犯人は事前に脱出ルートを確保していたに違いない/跡形もなく逃げ失せた犯人を、警察は総力を挙げて捜している/逃走車にはGPS発信器を取り付けたので、逃げ失せることはできない
**にげおおせる【逃げ果せる】** [逃げる＋果[おお]せる] (津波、猛火、炎、土石流、現場、暴力、追っ手、ストーカー、パパラッチ、マスコミ、殺し屋、借金取り、敵、賊、不良、警察、パトカー、白バイ、追及、追跡、拘束、勧誘、誘惑、攻撃、包囲網)から逃げおおせる(=危険が及ばない状態になるまで逃げることに成功する) 
【副⁺】 (まんまと、辛くも、何とか、うまく、完全に、無事に、見事に、巧みに)逃げおおせる
【補足】「おおせる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「なしとげる」「何とか最後まですることができる」の意を表す
【例文】 しつこい借金取りから逃げおおせるのは並大抵のことではない/不良たちに絡まれたが、通りがかりの人に助けられ、何とか逃げおおせた/悪いことをしたら、警察からは逃げおおせても、良心からは逃げられない/罪を犯した以上、検察の追及から逃げおおせるなどと甘く考えてはいけない/仲間の協力で収容所から脱走し、まんまと逃げおおせた
**にげおくれる【逃げ遅れる】** [逃げる＋遅れる] (火災、火事、煙、落雷、地震、津波、洪水、土石流、鉄砲水、川の決壊、雪崩、[土砂・山]崩れ、崩壊、追っ手、追跡、現場、船、攻撃、襲撃)から逃げ遅れる(=逃げるのが遅れる。逃げることに失敗する) 
【副⁺】 (運悪く、残念ながら)逃げ遅れる
【例文】 深夜のホテル火災で上層階の宿泊客が逃げ遅れ、焼死した/火事の場合、逃げ遅れると死亡する確率が高いという/地震発生後、逃げ遅れた高齢者たちは施設に取り残された/海岸付近で逃げ遅れた人々が、津波の犠牲になった/土石流のスピードは速く、逃げ遅れればひとたまりもない/冬山登山では、雪崩の発生を予想し、逃げ遅れないよう心がけることが大切だ/ビルの崩壊時に逃げ遅れ、生き埋めになった/船長の判断ミスで、大勢の乗客が沈没船から逃げ遅れるという事故が起きた/警察は、犯行グループのうち、逃げ遅れた男数人を逮捕した/敵の追撃を受け、逃げ遅れた兵士たちが捕虜になった
【名詞形】逃げ遅れ
【例文】 火災による死者の半数以上が、逃げ遅れによるという/災害弱者の逃げ遅れをなくす体制作りが求められる/弱肉強食の野生動物の世界では、弱い動物は逃げ遅れが命取りになる
**にげかえる【逃げ帰る】** [逃げる＋帰る] ⓐ(海外、都会、学校、寄宿舎、会社、宴会、軍隊、[訓練・収容]所、戦場、出先)から逃げ帰る(=逃げて戻って来る) ⓑ(故郷、母国、家、親元、部屋、教室、山、穴の中、元の場所)へ/に逃げ帰る 
【副⁺】 (こそこそ、さっさと、早[そう]々[そう]に、必死に、一目散に、無我夢中で、辛うじて、慌てて、命からがら、尻尾を巻いて、ほうほうの体[てい]で)逃げ帰る

<913>

【例文】 海外生活になじめず、故郷に逃げ帰った私を周囲は優しく迎えてくれた/海外遺跡の調査団が何者かに襲われ、命からがら本国に逃げ帰った/全寮制の学校に入ったものの、寂しくて家に逃げ帰ることばかり考えている/酒が飲めず、宴席が苦手なので、いつも途中で逃げ帰っている/選手養成所には、訓練生が逃げ帰らないように監視カメラがついている/厳しい軍隊生活に耐えられず、逃げ帰ろうとする新兵が毎年いる/不審者に後をつけられ、やっとの思いで家に逃げ帰った/登校途中の娘が「変な人がいる」と、おびえながら逃げ帰って来た/騒音の苦情を言いに隣家に乗り込んだが、逆に脅されてほうほうの体で逃げ帰って来た/散歩中に出会った大きな猟犬に一声吠えられただけで、うちの犬は尻尾を巻いて逃げ帰ろうとした
**にげかくれる【逃げ隠れる】** [逃げる＋隠れる] ⓐ(軒下、家の中、家具の陰、部屋の隅、物陰、岩陰、洞窟、床下、[天井・路地]裏、暗闇、山中、避難所、シェルター、海外)に逃げ隠れる(=逃げて相手の追及が及ばない所に隠れる) ⓑ(警察、襲撃、敵兵、追っ手、借金取り、捜査の手、ストーカー、天敵)から逃げ隠れる 
【副⁺】 (こそこそ、必死に)逃げ隠れる
【例文】 雷が鳴ると、愛犬はソファーの陰に逃げ隠れて、出てこない/敵兵が引き揚げると、物陰に逃げ隠れていた村人が次々に姿を現した/敵に追われたが、洞窟に逃げ隠れて追討を免れた/猫に追われたネズミは、うまく天井裏に逃げ隠れた/山中に逃げ隠れていた賊が捜査隊に捕まった/テロリストに突然襲われた市民たちは、逃げ隠れる場所もなく、大勢が亡くなった
【名詞形】逃げ隠れ 動 逃げ隠れ(を)する
【補足】名詞形で使うことが多い
【例文】 事故の責任者として逃げ隠れは致しません/借金返済のあてもなく、ひたすら取り立て人から逃げ隠れするしかなかった/逃げ隠れしても、どうせいつかは捕まる/逃げ隠れをせず、どんな敵とも堂々と対決するつもりだ/犯人は逃げ隠れできないと覚悟し、自首した
**にげきる【逃げ切る】** [逃げる＋切る] ❶(→「にげおおせる」に同じ)から逃げ切る(=危険が及ばない状態になるまで完全に逃げる) ❷(試合、競技、競争、勝負、選挙、競馬)で逃げ切る(=競争などで先行したまま何とか勝つ) 
【副⁺】 ❶(→「にげおおせる」【副⁺】に同じ) ❷(そのまま、僅差で、ぎりぎりで、1点差で)逃げ切る
【例文】 ❶大津波が来ても、この高台まで逃げ切れば安全だ/うまく借金取りから逃げ切ったと思いきや、また取り立てがやって来た/犯人は警察から確実に逃げ切るため、周到な準備をしていた/パトカーの追跡から逃げ切る者もいるらしい/犯人は、時効成立まで逃げ切ろうとして身を隠していた ❷前半に得点後、守りに徹し、逃げ切ればよかったと後悔している/先制点を許し、結局0対1で逃げ切られてしまった/1点差で勝ち越し、そのまま逃げ切ろうとしたが、逆転された/体操個人総合では、最後の種目で0.1ポイント差まで詰め寄られたが、何とか逃げ切って、優勝を果たした/今回の選挙では新人候補が善戦したが、現職候補が僅か200票差で逃げ切った
【名詞形】逃げ切り
【例文】 与党は国会を閉会し、野党の追及からの逃げ切りを図った/競馬では、先頭馬が

<914>
頭一つの差で逃げ切りを果たした/ランナーは、終盤かなり追い詰められたが、逃げ切りで勝ちをものにした/囲碁大会の対戦相手は、先に陣地を取る先行逃げ切り型だ
**にげきれる【逃げ切れる】** [逃げる＋切れる] ❶(→「にげおおせる」に同じ)から逃げ切れる(=危険が及ばない状態になるまで逃げてしまうことができる) ❷(→「にげきる」❷に同じ)で逃げ切れる(=競争などで先行したまま何とか勝つことができる) 
【副⁺】❶(→「にげおおせる」【副⁺】に同じ) ❷(→「にげきる」【副⁺】❷に同じ)逃げ切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶突然、襲って来た津波から逃げ切れなかった人が大勢いた/追っ手から逃げ切れたと思いきや、彼らは先回りして待っていた/大女優ともなると、スキャンダルが出た時、マスコミから簡単に逃げ切れない/犯人は、顔写真が広く報道された結果、もう逃げ切れないと観念し、自首した/サバンナでは、群れが野獣に襲われると、インパラの子どもたちは逃げ切れず、餌食になってしまう/紛争地域から脱出した難民たちが救援キャンプまで逃げ切れるよう、NPOが支援している/たとえ脱獄しても、警察の厳重な包囲網からはとても逃げ切れないだろう ❷駅伝では、第三走者が不調で心配したが、1分差で何とか逃げ切れた/革新派が優勢を保持したまま選挙で逃げ切れるか、注目が集まっている
**にげこむ【逃げ込む】** [逃げる＋込む] (家の中、部屋の隅、机の下、物陰、岩陰、洞窟、床下、軒下、[天井・路地]裏、暗闇、山中、人込み、避難所、救援キャンプ、シェルター、安全地帯、祖母の元、自分の殻[から]、趣味の世界)に/へ逃げ込む(=安全が確保できるようにある場所の中に入る) 
【副⁺】 (やっと、辛くも、緊急に、最後に、我先に、周[しゅう]章[しょう]狼[ろう]狽[ばい]して、切羽詰まって、ほうほうの体[てい]で)逃げ込む
【例文】 地震発生直後、大きな机の下に逃げ込み、揺れが収まるのを待った/ゴキブリが逃げ込みそうな物陰に駆除用の餌を置いた/小魚の群れは、大きな魚が現れると岩陰に逃げ込んで身を隠した/洞窟に逃げ込んだ敗残兵は、敵に見つかり外に引っ張り出された/犯人は、山中に逃げ込もうとしたところを逮捕された/ひったくりを捕まえようとしたが、人込みの中に逃げ込まれ、見失ってしまった/大勢の難民が戦火を逃れ、救援キャンプに逃げ込んで来ている/シェルターに逃げ込めば、夫の暴力から逃れられる/父に厳しく叱られたので、優しい祖母の元に逃げ込んだ/気の弱い人は、何かつらいことがあるとすぐ自分の殻に逃げ込んでしまう/つらい受験勉強も、時に趣味の音楽の世界に逃げ込めたので、何とか乗り切れた
**にげさる【逃げ去る】** [逃げる＋去る] ⓐ(現場、その場、店、家、裏口、庭、町、畑、国内、島、監視、刑務所、現実)から逃げ去る(=逃げて離れた所へ行く) ⓑ(遠く、いずこか、四方、彼[か]方[なた]、森の奥、本土、海外)へ逃げ去る 
【副⁺】 (あたふたと、命からがら、素早く、散り散りに、まっしぐらに、一目散に、足早に、慌てふためいて、尻尾を巻いて、瞬く間[ま]に、脱[だっ]兎[と]の如[ごと]く)逃げ去る
【例文】 犯人が現場から足早に逃げ去るのを見た/猛スピードで走って来た車は、歩行者をはねて、そのまま逃げ去った/男の子は店先のバナナをつかむと、脱兎の如く逃げ去った/どんなに脅しても、ふてぶてしい老猫だけは、我が家の庭から逃げ去ろうとしない/仕事や人間関係、全てを捨ててどこか遠くへ逃げ去りたい/猟銃の音に驚いた鹿の群れは、

<915>
森の奥へ一目散に逃げ去った/刑務所で起きた火事に乗じて、囚人たちが散り散りに逃げ去ってしまった
**にげそこなう・にげそこねる【逃げ損なう・逃げ損ねる】** [逃げる＋損なう・損ねる] (→「にげおくれる」に同じ。猛火、収容所、追撃、警官、敵、悪党、鬼、借金取り、ストーカー)から逃げ損なう(=逃げることに失敗する) 
【副⁺】 (→「にげおくれる」【副⁺】に同じ)逃げ損なう
【例文】 猛火から逃げ損ないそうになったが、危ういところで消防隊員に助けられた/火事場では火の回りが早くて、危うく逃げ損なうところだった/引き潮の異変に気づかなかったら、もう少しで津波から逃げ損なったかもしれない/家を出るのが5分遅かったら、鉄砲水から逃げ損なっただろう/深夜の地震だったので、土砂崩れから逃げ損ねた人が大勢いた/パトカーの追跡から逃げ損なった犯人グループの一人が捕まった/脱走兵は、逃げ損ねて連れ戻されたら死刑になる/敵の素早い追撃に遭い、逃げ損ねた部隊は全滅した/ライオンの襲撃から逃げ損なったガゼルが、餌食となってしまった
**にげだす【逃げ出す】** [逃げる＋出す] ❶ⓐ(檻[おり]、囲い、刑務所、収容所、建物、会社、学校、家、庭、祖国、国内、戦場、敵地、軍隊、現場、その場、業界、職場)を/から逃げ出す(=逃げてその場所から去る) ⓑ(罠[わな]、穴、孤独、迫害、窮地、肝試し、つらい[職務・立場]、ひどい[状況・社会・世の中]、絶体絶命、ピンチ、しがらみ)から逃げ出す ❷(窓、門、戸口、裏口、柵、隙間、割れ目)から逃げ出す(=どの出口から逃げて出たかを示す) ❸(→❶に同じ)を/から逃げ出す(=逃げ始める) 
【副⁺】 (こっそり、やむなく、あたふたと、そそくさと、我先に、一斉に、早々に、一目散に、間一髪で、ほうほうの体で、脱兎の如く、尻尾を巻いて、命からがら)逃げ出す
【例文】 ❶動物園の檻から逃げ出した虎は、無事捕獲された/監視の目を盗み、囚人たちが刑務所から逃げ出した/燃えさかる建物から間一髪で逃げ出し、何とか助かった/多くの難民が内戦の続く祖国から命からがら逃げ出して来た/長引く不況で、国内から外資系企業が続々と逃げ出している/敵兵は形勢が不利になると、戦場から逃げ出した/軍隊から逃げ出した兵は捕らえられ、厳罰に処せられた/不良少年は、腕力では勝てない相手だと悟ったか、尻尾を巻いてその場を逃げ出した/困っている友を見捨てて逃げ出すとは卑怯者だ/残業の多い職場から逃げ出すには、病気にかこつけてやめるしかない/一度罠にかかった熊は、暴れても逃げ出せない/信者たちは宗教的迫害を逃れ、新天地へと逃げ出した/真の勇者は、窮地に陥っても逃げ出さず、敢然と立ち向かう/深夜の墓場の肝試しでは、恐ろしさのあまり、逃げ出す者が続出した/このつらい職務から逃げ出せるものなら、一刻も早く逃げ出したい/絶体絶命のピンチに立たされ、耐え切れず逃げ出してしまった/人は生きている限り、浮世のしがらみから逃げ出せないようだ ❷警官は、空き巣が窓から逃げ出そうとするところを取り押さえた/天井裏のネズミは、駆除作業の物音に反応し、床下の換気口の隙間から逃げ出してしまったらしく、姿を消した ❸津波警報が出ると、グラウンドにいた子供たちは、高台に向かって一斉に逃げ出した
**にげちる【逃げ散る】** [逃げる＋散る] ⓐ([犯人・子供]たち、動物、鳥、魚、虫、兵)が逃げ散る(=皆がばらばらになって別の方向へ逃げる) ⓑ(方[ほう]々[ぼう]、四方八方、あちらこちら)へ/に逃げ散る 
【副⁺】 (ぱっと、一斉に、ばらばらに、散り散りに、一目散に、大慌て

<916>
で、ほうほうの体[てい]で、疾[はや]風[て]の如[ごと]く、雲を霞[かすみ]と)逃げ散る
【例文】 パトカーのサイレンが近づくと、盗みを働いていた犯人の一味は、四方八方に逃げ散った/塀にいたずら書きをしていた子供たちは、家人が出て来ると蜘蛛[くも]の子を散らすように逃げ散って行った/銃声が響くと、畑の鳥はぱっとどこかへ逃げ散った/サメが現れると、小魚の群れは一斉に逃げ散り、岩陰に隠れた/雑[ぞう]兵[ひょう]たちは、武将が討たれると士気を失い、散り散りに逃げ散ってしまった
**にげでる【逃げ出る】** [逃げる＋出る] ⓐ(→「にげだす」❶ⓐに同じ)を/から逃げ出る(=逃げてその場所から出る) ⓑ(つらい立場、ひどい状況)を/から逃げ出る 
【副⁺】 (→「にげだす」【副⁺】に同じ)逃げ出る
【補足】「逃げ出る」は「逃げ出す」と言い換えられ、「逃げ出す」のほうが一般的である
【例文】 燃え上がる炎と煙の中をやっとの思いで逃げ出ることができた/被災した故郷から逃げ出ることは、本意ではなかった/嫁ぎ先を逃げ出たところで、どこも行く当てなどない
**にげとおす【逃げ通す】** [逃げる＋通す] (警察、追っ手、暗殺者、刺客、夫、追跡、尋問、責任、税金、世間の目、噂[うわさ])から逃げ通す(=ある期間、最後まで完全に逃げ続ける) 
【副⁺】 (ずっと、一生、そのまま、あくまで、運よく、無事に、完全に、最後まで、どこまでも、地の果てまでも)逃げ通す
【例文】 犯人は警察から逃げ通せると思っていたらしいが、時効間際に捕まった/妻は、暴力を振るう夫から逃げ通すために行方をくらませた/不正を働いた役人は、証拠がないのをいいことに「知らぬ存ぜぬ」と尋問から逃げ通した/責任を取ろうともせず、あくまで逃げ通そうとする無神経さにはあきれるほかない/世の中には、税金を払わず逃げ通そうとする強者がいる/指名手配された以上、容疑者はどう変装しても逃げ通すことはできまい
**にげのびる【逃げ延びる】** [逃げる＋延びる] ⓐ(支配者、敵、追っ手、警察、捜索、捜査の手、攻撃、襲撃、追跡、追及、包囲網、戦場、戦火、火の海、津波、鉄砲水、雪崩)から逃げ延びる(=安全な遠い所まで逃げて、命をつなぐ) ⓑ(国外、国境、自国の領内、中立国、高台、対岸、山奥の集落、避難所、難民キャンプ、シェルター、安全圏)へ/に/まで逃げ延びる ⓒ([戦火・砲弾の嵐・大噴火]の中)を逃げ延びる 
【副⁺】 (やっと、ついに、何とか、辛うじて、どうにか、うまく、首尾よく、必死に、命からがら、着のみ着のまま)逃げ延びる
【例文】 犯人グループは警察の捜査からうまく逃げ延びたらしい/警察の包囲網をかいくぐり、必ず逃げ延びようと心に誓った/火の海となった町から逃げ延びるため、必死で走り続けた/津波から逃げ延びることができたのは、「すぐ高台に逃げろ」という先人の教えがあったからだ/脱走した捕虜の兵士は、村人たちに助けられ、自国領内へ逃げ延びることができた/中立国まで逃げ延びれば、命が助かる見込みがある/敵に追われた男は、闇に紛れ、川を泳いで対岸へ逃げ延びた/どこに逃げ延びても、テロに巻き込まれる危険性はある/合戦で敗れた平家一門が逃げ延びたという山奥の集落に、今は観光客の姿がある/首尾よく戦火の中を逃げ延びた反政府派は、たどり着いた町で体勢を立て直した/島で突然の大噴火が起こった。命からがら逃げ延びることができた人は、ほんの少数だった

<917>
**にげまどう【逃げ惑う】** [逃げる＋惑う] ([混乱・暗闇・炎・嵐・戦火]の中、地下街、路上、船上、ジャングル、草原、荒野、海[かい]中[ちゅう])を逃げ惑う(=危機にさらされ、どこに行けばいいか分からず、逃げて回る) 
【副⁺】 (あちこち、ひたすら、やみくもに、必死に、我先に、右に左に、右往左往しながら、なす術[すべ]もなく、当てもなく)逃げ惑う
【例文】 子供を抱え、戦火の中を逃げ惑った悲惨な経験は決して忘れない/突然の大地震に、人々は外に飛び出し、路上を逃げ惑った/乗客は、沈没していく大型客船の上で悲鳴を上げて逃げ惑うばかりだった/ライオンに狙われた動物の群れは、大草原を逃げ惑っていたが、次々と餌食になった/大きな魚が、海中を逃げ惑う小魚を瞬く間に飲み込んだ/村中を暴れ回る熊に追われ、村人は右に左に逃げ惑った/反乱軍は、逃げ惑う無抵抗な群衆に向けて発砲した/ホテルの火災現場では、屋上で助けを求めながら逃げ惑う人々の姿があった
**にげまわる【逃げ回る】** [逃げる＋回る] ⓐ(爆撃、敵、警察、借金取り、[債権・編集]者、マスコミ、親、勧誘、役務、説明責任)から逃げ回る(=追う者や災難から逃げるため、あちこち場所を移る) ⓑ([混乱・戦火・山・部屋]の中、路地、草原)を逃げ回る 
【副⁺】 (ぐるぐる、あちこち、必死に、自由自在に、機敏に)逃げ回る
【例文】 敵兵から逃げ回っているうちに、深い森に迷い込んでしまった/犯人は警察から逃げ回ったが、変装を見破られ、ついに捕まった/彼は借金を返すつもりもなく、一生、借金取りから逃げ回る覚悟らしい/スキャンダルが発覚したタレントは、必死でマスコミから逃げ回っている/役員を決める時期になると、うまく逃げ回って役を逃れる無責任な会員がいる/部屋の中を逃げ回る子猫を捕まえようとしたが、なかなか捕まらない/風呂上がりの子供に服を着せようとしても、逃げ回ってばかりでなかなか着せられない/ひったくりの少年は、路地から路地を素早く逃げ回り、姿を消した/祭りで使う獅子の衣装をかぶると、子供たちは怖がって泣きながら逃げ回った/飲み屋の付けをためたまま、逃げ回っている強[つわ]者[もの]がいる
**にげもどる【逃げ戻る】** [逃げる＋戻る] ⓐ(→「にげかえる」ⓐに同じ)から逃げ戻る(=離れた所から元いた場所に逃げて戻る) ⓑ(→「にげかえる」ⓑに同じ。岩山、浜辺、ホテル、古巣)へ/に逃げ戻る 
【副⁺】 (→「にげかえる」【副⁺】に同じ)逃げ戻る
【例文】 都会の生活から故郷に逃げ戻ったところで、安心して暮らせる居場所はない/教師は、体操を嫌がって教室に逃げ戻ろうとする生徒の手をつかんで、校庭に連れ出した/熊は、銃を撃っても山に逃げ戻りもせず、付近をうろついていた/動物園の岩山から出て来た子猿は、見物客の歓声に驚いて、逃げ戻ってしまった/サーファーたちは、沖合にサメが出たと言って浜辺に逃げ戻って来た/繁華街で起きた爆発に驚いた宿泊客たちは、青くなってホテルに逃げ戻って来た
**にこぼれる【煮零れる・煮溢れる】** [煮る＋こぼれる] (→「にえこぼれる」に同じ)が煮こぼれる(=食材が煮えて、汁が鍋の外にあふれて出る) 
【副⁺】 (→「にえこぼれる」【副⁺】に同じ)煮こぼれる
【例文】 鍋が沸騰してきたら、煮こぼれないように火を弱くする/牛乳が煮こぼれそうになり、慌てて火を止めた/ぴったり蓋[ふた]をすると、煮汁が煮こぼれてしまう/煮こぼれた汁は、ぬれた布ですぐ拭きとったほうがいい/麵をゆでる時は、すぐ煮こぼれてしまうので、

<918>
深めの鍋を使う/沸騰した鍋に麵を入れ、煮こぼれる直前に水をさす
【名詞形】煮こぼれ 【動】 煮こぼれ(を)する
【例文】麵は油を少し入れてゆでると、煮こぼれが防げる/このガスコンロには、煮こぼれ用の受け皿がついている/古いガスレンジには、煮こぼれの跡がたくさんついている/豆は煮こぼれをしやすい
**にこむ【煮込む】** [煮る＋込む] (野菜、魚、肉、すね肉、牛筋、牛テール、鶏がら、モツ、カレー、シチュー、ポトフ、スープ、豚汁、うどん、おでん、豆、豆腐、鍋)を煮込む(=長時間よく煮る。多くは、複数の具材を一緒に煮ることを指す) 
【副⁺】 (ことこと、じっくり、ゆっくり、しっかり、とろとろ、とろりと、柔らかく、程よく、十分に)煮込む
【例文】 夏野菜や肉をトマトソースとワインで煮込んだ/ブロック肉は、煮立ってきたら弱火にして十分に煮込む/牛のすね肉は硬いが、シチューなど煮込む料理には最適だ/硬い筋[すじ]肉[にく]でも、じっくり煮込めば柔らかくなる/豆腐と牛テールを一緒に煮込んだ韓国の料理は絶品だ/鶏がらや野菜をじっくり煮込んで、ラーメンのスープを作る/カレーは長く煮込んでいると、野菜がとろとろに溶けてくる/豚汁は、煮込めば煮込むほど旨[うま]みが出る/手打ちうどんは、煮込んでもしっかりとコシがある/いい出し汁でしっかり煮込んだおでんは、実においしい/豆は時間をかけて弱火でことこと煮込むと、柔らかくなる/長時間煮込まなくても、圧力鍋ならすぐできあがる/火の通りがいい物と悪い物を一緒に煮込まないほうがいい
【名詞形】煮込み
【例文】 このおでんは煮込みが足りない/この店は牛筋の煮込みがおいしいので、有名だ/手羽元の煮込みを多めに作っておくと重宝する/名古屋の名物は味[み]噌[そ]煮込みうどんだ
**にごりきる【濁り切る】** [濁る＋切る] (水、水槽、池、川、空気、目、心)が濁り切る(=これ以上ないほど完全に濁る) 
【副⁺】 (どんより、すっかり)濁り切る
【例文】 魚が濁り切った水の中で生息することは難しい/水槽が濁り切らないうちに水を換えたほうがいい/子供の頃は澄んでいた池も、泥水の流入で濁り切り、生き物の姿も消えてしまった/普段は清流と呼ばれる川だが、大雨の後は濁り切って、様子が全く違う/これが30年前の大気汚染で空気が濁り切っていたときの写真だ/ノイローゼになった患者は、どんより濁り切った目で虚空を見つめている/生きるために犯罪を重ねた男の心は、もはや濁り切って闇に閉ざされていた
**にじみだす【滲み出す】** [滲[にじ]む＋出す] ❶ⓐ(汗、脂汗、冷や汗、血、涙、樹液、汁、インク、墨、油、匂い、色、地下水)がにじみ出す(=液体、色、匂いなどが少しずつ表面に出てくる) ⓑ(全身、体、額[ひたい]、目、顔、鞄[かばん]、包帯、和紙、木、地表)に/からにじみ出す ❷ⓐ(気持ち、気迫、熱意、[決意・覚悟]のほど、人柄、個性、人間味、品性、気品、教養、[生まれ・育ち]の良さ、哀愁、不安、失望の色、苦悩の跡、疲れ、[不信・威圧]感、[寂し・無念・優し]さ、愛情、家族愛、喜び、[幸福・生活・安[あん]堵[ど]]感、若さ、色気、狂気)がにじみ出す(=気持ちなどが自然に表れる) ⓑ(行動、態度、姿、表情、声、立ち居振る舞い、作品、日記、言葉、行間、文章、表現、遺稿集、随所、端々)に/からにじみ出す❸(→❶❷に同じ)がにじみ出す(=にじみ始める) 
【副⁺】 ❶(じわじわ、じっとり、じくじく、うっすら、じわっと) ❷(色濃く、そこはかとなく、自然に、自ずから)にじ

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み出す
【補足】❶❷の用法は、「にじみ出る」のほうが一般的である
【例文】 ❶猛暑の中、畑仕事をしていたら、じわじわと額から汗がにじみ出し、滴り落ちた/採血後、注射針のあとをしばらく押さえていないと、血がにじみ出すことがある/漆の木は、幹に傷をつけると、ミルク色の樹液がにじみ出してくる/ここは地下水がにじみ出しているので、地面がいつも濡れている/ドアクローザーから油がにじみ出して、玄関のたたきに油染みが出来ている ❷ 王のお姿からにじみ出す気品が、人々に敬愛の念を抱かせる/笑いさざめく乙女らの表情には、若さがにじみ出している/戦争遺稿集を読み、行間ににじみ出す無念さが胸に迫った ❸ 故郷の山河を見た途端、目に涙がにじみ出して、すぐにあふれてこぼれた/「墨流し」とは、水の中に墨を1滴落とし、にじみ出して広がったところを和紙に写し取ったものをいう/空に夕日の色がにじみ出すと、鳥の群れはねぐらへと向かった
**にじみでる【滲み出る】** [滲む＋出る] ❶ⓐ(→「にじみだす」❶ⓐに同じ)がにじみ出る(=液体、色、匂いなどが少しずつ表面に出てくる) ⓑ(→「にじみだす」❶ⓑに同じ)に/からにじみ出る ❷ⓐ(→「にじみだす」❷ⓐに同じ)がにじみ出る(=気持ちなどが自然に表れる) ⓑ(→「にじみだす」❷ⓑに同じ)に/からにじみ出る 
【副⁺】 ❶❷(→「にじみだす」【副⁺】に同じ)にじみ出る
【例文】 ❶湿度の高い日は、歩くとすぐ全身から汗がにじみ出てくる/バラのとげにちょっと触れただけなのに、指先に血がにじみ出てきた/亡き母の写真を見ていると、いつも涙がにじみ出てきて止まらない/メープルの木から樹液がにじみ出て、したたり落ちている/鞄[かばん]に入れた弁当箱から汁がにじみ出て、鞄の中が汚れてしまった ❷恩師ご夫妻をお訪ねすると、互いをいたわり合う気持ちがお二人のご様子ににじみ出ていた/彼のプレゼンテーションは、口調の端々に熱意がにじみ出ていて説得力がある/人柄は、日々の何気ない行動ににじみ出るものだ/令嬢の立ち居振る舞いには、育ちの良さがにじみ出ていた/残業の続く同僚の顔には、疲れがにじみ出ていた/反体制派の記者の手になる新聞記事には、随所に政権への強い不信感がにじみ出ている/役所の担当者の言動に威圧感がにじみ出ていて、不愉快な思いをした
**にしめる【煮染める】** [煮る＋染[そ]める] (野菜、人参、蓮[れん]根[こん]、椎[しい]茸[たけ]、こんにゃく、芋、大豆、肉、昆布、油揚げ、材料)を煮しめる(=煮汁が材料によく染み、煮汁がなくなるまで煮る) 
【副⁺】 (しっかり、じっくり)煮しめる
【例文】 蓮根は味を薄めに、椎茸は濃い目に煮しめるとおいしい/昆布やこんにゃくは、じっくり煮しめないとおいしくならない/いなり寿[ず]司[し]の油揚げは、ご飯を包む前によく煮しめておく/薄口醤[しょう]油[ゆ]で煮しめると、素材が色良く仕上がる/材料に味がよく染み込むまで煮しめる/少年は、まるで醤油で煮しめたような茶色の汚れたシャツを着ていた
【名詞形】煮しめ(=根菜を中心によく煮しめた煮物)
【例文】 煮しめは普通の煮物と違って、しっかり煮るので日持ちがする/おせち料理には、野菜のお煮しめや紅白のかまぼこ、数の子などを使う
**にじりこむ【躙り込む】** [躙[にじ]る＋込む] (茶室、部屋、入り口、押し入れ、穴、洞穴、洞窟、段ボールの箱、屋台の下)ににじり込む(=座ったまま手と膝をついて、狭い所を少しずつ

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移動して中に入る) 
【副⁺】 (じわじわ、少しずつ、徐々に、手と膝をついて、かがんで)にじり込む
【例文】 入り口が小さい茶室には、手と膝をついてにじり込まなければ入れない/山小屋の入り口は朽ちて壊れてしまい、にじり込むことすらできなかった/押し入れの奥にある箱を、にじり込むようにして体を入れ、何とか取り出した/山奥の洞穴ににじり込んでみると、外からは想像できないほど中は広かった/子供たちは、段ボールで作った小さな基地ににじり込んで遊んでいる/市[いち]場[ば]で落とした小銭を店員が屋台の下に体をにじり込ませてやっと取ってくれた
**にじりでる【躙り出る】** [躙[にじ]る＋出る] ⓐ(前、[前・相手]の方、外[そと]、表[おもて])に/へにじり出る(=座ったまま膝を少しずつ動かして前や外へ出る) ⓑ(家、部屋、穴、洞穴、[倒壊した家屋・倒れた家具]の下、物陰)からにじり出る 
【副⁺】 (→「にじりこむ」【副⁺】に同じ)にじり出る
【例文】 僧侶の読経が終わると、遺族は線香をあげるため仏壇の前へにじり出た/茶室で出されたお茶は、立ち上がらずににじり出て取るのが作法だ/挨拶を終えた女将[おかみ]は、襖[ふすま]を開けて部屋からにじり出ると、静かに立ち去った/地震が収まり、倒れた家具の下から何とかにじり出たものの、足が震えて歩けなかった
**にじりよる【躙り寄る】** [躙[にじ]る＋寄る] ❶(そば、傍ら、前、横、隣、[人]、相手の方、足元、膝、入り口、襖[ふすま]、壁、座卓、テレビ、火鉢、マスト)に/へにじり寄る(=座ったまま膝を少しずつ動かして近づく) ❷([人]、相手、敵、陣営、獲物、観光客、現職、職員、首位、ゴール、周辺の国々)ににじり寄る(=相手を*追い詰めるように少しずつ近づく) 
【副⁺】 (じわじわ、じりじり、だんだん、徐々に、次第に、少しずつ)にじり寄る
【例文】 ❶床[とこ]に伏す母の言葉が聞き取れず、布団の傍らににじり寄って耳を近づけた/秘書は座敷の障子を開け、会食中の社長ににじり寄ると何か耳打ちした/4歳の息子は、面白い番組になるとテレビににじり寄って見ている/嵐の中で、乗組員は傾く甲板の上で必死にマストににじり寄り、ロープを括りつけようとした ❷敵がじりじりと包囲網を縮め、味方の陣営ににじり寄って来る/ライオンは獲物にじわじわとにじり寄り、最後は一気に追い詰めて仕留める/市長選は、現職が新人候補にたった数百票差にまでにじり寄られるという接戦だった/ゴルファーは、後半戦で次第に追い上げ、首位に1打差までにじり寄った/選手たちが細かくパスを繋[つな]いで相手のゴールににじり寄り、ついにシュートを決めた/テロリストが勢力を拡大し、その脅威が周辺の国々にもにじり寄ろうとしている
**にだす【煮出す】** [煮る＋出す] ❶(昆布、かつお節、煮干し、鶏がら、豚骨、薬草、[木・果物]の皮、根、実[み]、コーヒー、紅茶、麦茶、番茶、煎じ薬)を煮出す(=材料を煮て、その旨[うま]みやエキスを出す) ❷(食材、料理)を煮出す(=煮始める) 
【副⁺】 ❸(じっくり、ことこと)煮出す
【例文】 ❶和食では、昆布やかつお節を煮出して取る出し汁が一番重要だ/鶏がらを煮出したスープは滋養がある/豚骨を煮出したラーメンのスープは、こくがある/病気を治すため、薬草を煮出して飲む/リンゴの皮を煮出して、ジャムに色をつける/植物の根や実を煮出して絹糸を染め、紬を織る/煮出さずに、水に入れるだけで飲める麦茶は重宝だ ❷豆を煮出してからもう半時間たつが、まだ皮が硬い/スープに肉の塊を入れて煮出

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してから、まだ15分ほどだ/おでんは、仕込みに時間がかかるため、朝早くから煮出さないといけない
【名詞形】煮出し 煮出しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 煎じ薬は煮出しをすることによって、成分を効果的に引き出すことができる/和食では、昆布とかつお節でとった煮出し汁が味の基本だ
**にたたせる【煮立たせる】** [煮る＋立たせる] (湯、汁、スープ、粥[かゆ]、雑炊、具、油、鍋、釜、やかん、鉄瓶)を煮立たせる(=沸騰させる) 
【副⁺】 (ぐらぐら、ぐつぐつ、ふつふつ、軽く)煮立たせる
【例文】 新茶を入れるには、お湯を一度煮立たせ、それを少し冷ましてから注ぐといい/味[み]噌[そ]汁は味噌を入れてから煮立たせると、風味が損なわれる/片[かた]栗[くり]粉[こ]を溶いて、汁にとろみをつける時は、しっかり煮立たせることが必要だ/ポタージュは、煮立たせないように火加減を弱火にする
**にたつ【煮立つ】** [煮る＋立つ] (→「にたたせる」に同じ)が煮立つ(=沸騰する) 
【副⁺】 (→「にたたせる」【副⁺】に同じ)煮立つ
【例文】 やかんの湯がぐらぐら煮立っている/野菜をゆでる時は、お湯が煮立つまで待つ/煮立った味[み]噌[そ]汁は、熱過ぎて飲めなかった/スープが煮立ったら、弱火にする/「鍋のスープが煮立ってきたら、しゃぶしゃぶ肉を2、3度くぐらせてください」/煮立った鍋に好みの海鮮や野菜を入れるのが、寄せ鍋だ
【名詞形】煮立ち 【動】 ひと煮立ちする
【補足】名詞形は、「ひと煮立ち」という言い方で使う
【例文】 最後に牛乳を入れ、ひと煮立ちしたら、ポタージュのでき上がりだ/湯豆腐は鍋に昆布を敷き、豆腐を入れてひと煮立ちさせてから火を止める
**にたてる【煮立てる】** [煮る＋立てる] (水、湯、牛乳、汁、出し汁、スープ、粥、雑炊、ソース、醤[しょう]油[ゆ]、みりん、酒、調味料、甘[あま]酢[ず]餡[あん]、材料)を煮立てる(=沸騰するまで煮る) 
【副⁺】 (ぐらぐら、ぐつぐつ、ことこと、十分に、一気に)煮立てる
【例文】 鍋いっぱいの水を煮立て、麵を入れてゆでる/牛乳は煮立てないように熱し、コーヒーと砂糖を入れたカップに注ぐ/水炊きは、まず鍋の出し汁を煮立て、火の通りの悪い材料から順に入れていく/味[み]噌[そ]汁は煮立て過ぎると風味が損なわれる/雑炊を煮立ててから、仕上げに三つ葉を散らし入れる/煮魚は、酒や醤油などの調味料を煮立ててから魚を入れる/酒やみりんは、煮立てることでアルコール分が飛んで旨[うま]みが出る/甘酢餡を煮立てたところで火を止め、揚げた肉を入れる
**につける【煮付ける】** [煮る＋付ける] ❶(魚、肉、大根、芋、カボチャ、ニンジン、こんにゃく、根菜、豆)を煮つける(=醤[しょう]油[ゆ]など調味料の味がよく染みるように煮る) ❷(食材)を煮つけている(=煮るのに慣れている) 
【副⁺】 ❶(こってり、あっさり、さっと、濃く、甘辛く、薄味に)煮つける
【補足】❷は、「煮つけている」、あるいは「煮つけた＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶酒、醤油、みりんにショウガを加えて魚を煮つける/里芋を甘辛く煮つけた煮っ転がしを作る/大根を豚の角切りと一緒に甘辛く煮つけた料理が好物だ/カボチャは

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レンジにかけてから煮つけると、時間がかからない/ヤツガシラやニンジン、こんにゃくなどを煮つけた「煮しめ」は、正月料理に欠かせない ❷母は漁村育ちで、魚を煮つけている/豆類はうまく煮るのが難しく、煮つけた人でないと上手にできない
【名詞形】煮つけ 煮つけにする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 寒くなると芋の煮つけが食べたくなる/鯛[たい]の頭[かしら]やあらの煮つけは、一品料理として親しまれている/新鮮な魚を煮つけにすると身が反り返る/サバは、焼いても煮つけにしてもどちらもおいしい
**につまる【煮詰まる】** [煮る＋詰まる] ❶(出し汁、煮汁、たれ、水分、スープ、ソース、餡、ジャム、昆布、エッセンス、具材)が煮詰まる(=煮えて水分がなくなる) ❷(構想、計画、政策、考え、アイデア、話、話し合い、協議、議論、交渉、内容、細部)が煮詰まる(=議論や検討が十分に行われ、結論が出る段階になる) 
【副⁺】 ❶(ことこと、ぐつぐつ、じっくり、十分、徐々に、次第に、よく、濃く) ❷ (だんだん、結構、相当、十分、大分、かなり、徐々に、次第に、一気に、具体的に、確実に)煮詰まる
【例文】 ❶ヒジキは、煮汁が煮詰まる少し前に火を止めてしばらくおくと、味がよく染みる/シロップの水分が煮詰まらないように弱火にする/鍋を火にかけているのを忘れていたら、スープが煮詰まって半分になっていた/ジャムが十分に煮詰まったら、火を止める/醤[しょう]油[ゆ]が煮詰まる香ばしい匂いに食欲がそそられた/煮詰まりすぎると、焦げてくる ❷住民の間で話し合いを重ね、新しい町作りの構想が次第に煮詰まってきた/皆で話し合ううちにアイデアが一気に煮詰まることがある/話し合いが大分煮詰まってきたので、そろそろまとめに入ろう/協議はかなり煮詰まってきたのに、まだまとめきれないでいる/議論が十分煮詰まらないうちに、国会で強行採決がなされた/新事業計画の大筋は決まったが、細部はまだ煮詰まっていない
**につめる【煮詰める】** [煮る＋詰める] ❶(→「につまる」❶に同じ)を煮詰める(=水分がなくなるまで煮る) ❷(→「につまる」❷に同じ)を煮詰める(=結論が出るような段階に至らせる) 
【副⁺】❶❷(→「につまる」【副⁺】に同じ)煮詰める
【例文】 ❶フライパンに残った肉汁にバルサミコ酢を入れて煮詰めたソースをかける/砂糖水を煮詰めて、カラメルソースを作る/毎年、熟したリンゴを煮詰めてジャムにしている/昆布を醤[しょう]油[ゆ]を入れた汁で煮詰めると、つくだ煮になる/肉類など煮詰めると硬くなってしまう具材もある/一番弱い火なら、焦がす心配もなくゆっくり煮詰められる ❷業務拡大については、社内で構想を十分煮詰めた上で、発表する予定だ/校舎の耐震構造化は火急の案件なので、早急に計画を煮詰めよう/増税の是非について議論が煮詰められないまま、現在に至っている/工場移転案の内容を煮詰め、来年中には実行に移したい/両社の合併については、まだ細部が煮詰められていない
**になおす【煮直す】** [煮る＋直す] (煮物、煮魚、煮豆、煮豚、煮つけ、おでん、汁、スープ、カレー、シチュー、たれ)を煮直す(=もう一度煮る) 
【副⁺】 (再度、再び、もう一度、何度も)煮直す
【例文】 野菜の煮物を何度も煮直したら、味が濃くなってしまった/夏場の煮物は傷みやすいので、前に作った物は煮直したほうがいい/煮魚の味が薄いので、もう一度味付けを

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して煮直した/煮豚は食べる前に煮直せば、ふっくらして味もよくなる/カレーは次の日に煮直すと、更においしくなる/焼き鳥用のたれが薄味なので、醤[しょう]油[ゆ]を足して煮直した
【名詞形】煮直し 煮直しをする
【例文】 煮物は煮直しをすると、日持ちがよくなる/何回も煮直しをしたので、具材の形が崩れてしまった
**にふくめる【煮含める】** [煮る＋含める] ⓐ(豆、昆布、干し椎[しい]茸[たけ]、芋、大根、筍[たけのこ]、蕗[ふき]、高野豆腐、油揚げ、がんもどき、魚、肉、おでん)を(煮汁、出[だ]汁[し]、調味料)で煮含める(=味がよく染みるように、たっぷりの汁で時間をかけて煮る) ⓑ(薄味、[濃い・こっくりした]味)に煮含める 
【副⁺】 (じっくり、しっかり、艶よく、おいしく、十分に、程よく)煮含める
【例文】 黒豆を色艶よく、ふっくらと煮含めるのは難しい/干し椎茸をこっくりした味に煮含めたものは、ちらし寿[ず]司[し]に欠かせない/里芋を弱火で煮含めてから食べる/薄めの出汁でじっくり煮含められた高野豆腐は、上品な味だ/前日から煮含めておいた油揚げでいなり寿司を作る/ふっくら煮含めたがんもどきはおいしい/醤[しょう]油[ゆ]や酒にショウガを加えた汁で魚を煮含めたら、いい味になる/筍は薄味に煮含めて、かつお節をまぶして食べる
**にらみあう【睨み合う】** [睨む＋合う] ❶ⓐ(双方、両者、両チーム、敵味方、力士同士、デモ隊と警察、ボス猿と若い猿)が/でにらみ合う(=顔と顔を*向け合ってにらむ) ⓑ(相手、敵、賊)とにらみ合う ❷ⓐ(両国、両軍、与野党、二つの派閥、対立組織、保守派と革新派、群衆と治安部隊、労働組合と会社側)が/でにらみ合う(=敵対関係にある者が、互いに攻撃しようとして、また敵意を持って相手と*向き合う) ⓑ(相手、敵、敵国、反対勢力、別の派閥)とにらみ合う 
【副⁺】 (じっと、互いに、激しく、鋭く、無言で、一触即発の状態で)にらみ合う
【例文】 ❶交渉中は意見が対立して、双方の担当者がにらみ合う場面もあった/格闘技では、両者でにらみ合ったまま、試合が動かないことがある/行司のかけ声とともに、力士同士がにらみ合いながら呼吸を合わせ、立ち上がった/国会前では、柵を挟んでデモ隊と警察がにらみ合っている ❷国境地帯では、領土の帰属をめぐって、両国の軍隊が長年にらみ合っている/与野党で意見がまとまらず、にらみ合う状況が続いた/選挙戦では、対立候補の支持者同士がにらみ合い、一触即発の状態になった/労使交渉は、条件が折り合わず、互いににらみ合ったまま持ち越しとなった
【名詞形】にらみ合い にらみ合いをする/になる
【例文】 第三者の仲介で、両者のにらみ合いがようやく決着した/輸出規制をめぐる両国のにらみ合いは、他の国々にも影響を及ぼしかねない/庭で野良猫同士が鳴き声を上げながら、にらみ合いをしている/立ち合いは、両力士の激しいにらみ合いになった/領土問題に端を発し、両国がにらみ合いになった
**にらみあわす・にらみあわせる【睨み合わす・睨み合わせる】** [睨[にら]む＋合わす・合わせる] ⓐ(双方の言い分、両方の条件、両者の動向、複数の報告書、種々の検査結果、勤務条件と報酬、営業成績と周囲の評価、効能と
【副⁺】(作用、費用と効果、収入と返済額、景気と物価動向、性格と専門性、能力と協調性)をにらみ合わせる(=複数の要素をしっかり*見比べて考える) ⓑ(計画を予算、価格を品質、売値を市[し]場[じょう]の相場、[商品の仕入れ数・行

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事の日程]を天気、薬の量を病状)とにらみ合わせる 
【副⁺】 (しっかり、じっくり、慎重に)にらみ合わせる
【例文】 仲介者は、双方の言い分をにらみ合わせて落とし所を探った/複数の報告書をにらみ合わせたら、虚偽の記載が見つかった/種々の検査結果をにらみ合わせて、患者に投与する薬を決める/勤務条件と報酬をにらみ合わせた上で、仕事を引き受けた/営業成績と上役による評価をにらみ合わせて、人事査定をする/服薬に当たっては、薬の効能と
【副⁺】作用を慎重ににらみ合わせる必要がある/住宅の購入には、収入とローンの返済額をにらみ合わせなければならない/新工場の建設計画は予算とにらみ合わせた結果、投資規模が縮小された/商店では、その日の天気とにらみ合わせて仕入れ数を決めている
【名詞形】にらみ合わせ にらみ合わせをする
【例文】 今後の経済を予測するには、景気と物価動向のにらみ合わせが欠かせない/本人の性格と業務内容のにらみ合わせをして、新入社員の配属先を決める
**にらみかえす【睨み返す】** [睨[にら]む＋返す] ([人]、敵、喧[けん]嘩[か]相手、男たち、ライバル、目、顔)をにらみ返す(=相手からにらまれたのに対して、こちらからもにらむ) 
【副⁺】 (思い切り、じっと、きっと、じろりと、真っすぐ、きつく、鋭く、[憎々し・いまいまし]げに、冷ややかに、負けじと、無言で、射るように、真正面から)にらみ返す
【例文】 チャンピオンに真正面からにらまれた時、相手をにらみ返す勇気が失せ、うつむいてしまった/こちらをじろじろ見る男の顔を、思い切りにらみ返してやった/練習中の仲間に「練習なんかしたって無駄だ」と言ったら、無言でにらみ返された/チャンピオンは、挑戦者の目を真っすぐにらみ返した/態度の悪い弟子を怒鳴りつけると、敵意に満ちた視線でにらみ返してきた/「にらまれたら、にらみ返せ。ひるむな」というのが父に教わった喧嘩の方法だ
**にらみつける【睨み付ける】** [睨む＋付ける] ([人]、子供、男、敵、喧[けん]嘩[か]相手、警官、賊、前方、地面、床[ゆか]、壁、ドア、宙、背中)をにらみつける(=怒りや不満を込めて強くにらむ) 
【副⁺】 (→「にらみかえす」【副⁺】に同じ)にらみつける
【例文】 父は口答えをする私をにらみつけ、「黙れ」と言った/医者に酒を禁じられている夫が酒瓶に手を伸ばしたので、きっとにらみつけてやった/喧嘩で負けた弟は、涙をためた目で兄をにらみつけていた/騒いでいた子は、母親ににらみつけられると静かになった/畑から作物を盗もうとした子をにらみつけて、追い払った/ナイフを手に迫って来る男をにらみつけながら、逃げる方法を必死で考えた/試合に負けた選手は、無言で地面をにらみつけたまま動かなかった/上司に叱責された部下は、悔しさのあまり彼が去ったドアをじっとにらみつけていた/裁判の間中、被害者の家族は被告の背中をにらみつけていた
**にらみまわす【睨み回す】** [睨[にら]む＋回す] ([人々]、観客、聴衆、部下、仲間、群衆、敵兵、捕虜、一同、辺り、四方、周囲、室内、体つき)をにらみ回す(=周囲を端から端までにらむ) 
【副⁺】 (じろじろ、じろりと、居丈高に、鋭い目つきで、いまいましげに、隅から隅まで)にらみ回す
【例文】 会議で、社長が役員たちをじろりとにらみ回すと、誰も反対できなくなった/ボス猿が仲間をにらみ回す姿には、迫力がある/隊長は、捕らえた敵兵たちを、恐ろしい形

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相でにらみ回した/物音がしたので、銃を構えて辺りをにらみ回したが、誰もいなかった/前線の見張りの兵は、油断なく常に四方をにらみ回している/刑事は鋭い目つきで容疑者の居室をにらみ回してから、捜索を開始した/監督官は、不正は許さないという威厳をもって受験生たちをにらみ回した

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**ぬいあがる【縫い上がる】** [縫う＋上がる] (服、晴れ着、着物、浴衣、スーツ、ドレス、コート、シャツ、ズボン、スカート、衣装、法[はっ]被[ぴ]、カーテン、袋、刺[し]繍[しゅう]、反物、仕立て物)が縫い上がる(=縫った物が完成する) 
【副⁺】 (すっかり、完全に、きれいに、見事に)縫い上がる
【例文】 仕立屋から、服が縫い上がったという知らせがあった/縫製工場では、さまざまなデザインの服が次々に縫い上がっていく/縫い上がった浴衣を娘に着せて丈を見てみた/縫い上がったばかりのスーツを早速、試着した/ウエディングドレスが縫い上がるのが楽しみだ/衣装が縫い上がらなければ、舞台は幕を開けられない/町内会全員の法被が縫い上がると、祭りのムードが一気に盛り上がった/カーテンは、発注してから僅か二日で縫い上がった/この刺繍は、縫い上がるまで1年を要した
【名詞形】縫い上がり
【例文】 このシャツの縫い上がりは10日後だ/ドレスの見事な縫い上がりに、客は満足げだった/性能のいいミシンだと、縫い上がりがきれいだ
**ぬいあげる【縫い上げる】** [縫う＋上げる] ❶ⓐ(→「ぬいあがる」に同じ)を縫い上げる(=縫って完成させる) ⓑ(生地、余り布)を(シャツ、ブラウス、ズボン、スカート、エプロン、袋、クッションカバー)に縫い上げる ❷(裾、袖口、袖、着物の[丈・裄[ゆき]])を縫い上げる(=裾や袖口を*折り上げて、丈を短くして縫う。着る人のサイズに合わせて着物の身丈や裄[ゆき]の上げを取る) 
【副⁺】 ❶(→「ぬいあがる」【副⁺】に同じ。丁寧に、丹念に) ❷(少し、たくさん、短く)縫い上げる
【例文】 ❶服をきれいに縫い上げるため、丁寧にしつけをした/麻など天然素材で縫い上げた和服は、夏でも涼しい/夏までに子供たちの浴衣を縫い上げよう/熟練の技を持つ職人は、見事にスーツを縫い上げた/明日の会で着るドレスを徹夜で縫い上げた/紳士服やコートなど、かっちりした服を縫い上げるのは難しい/バザー用の巾着袋100枚を、来週までに縫い上げなければならない/バーゲンで安く買った生地を流行のスカートに縫い上げた/余り布だけでは、エプロンぐらいしか縫い上げられない ❷ズボンの裾を2cm縫い上げたら、ちょうどいい長さになった/娘は、制服のスカートの裾を校則違反ぎりぎりの長さに縫い上げて着ている/体が小さいので、既製服は裾や袖を縫い上げないと着られない/子供の背が伸びたので、縫い上げてあった浴衣の上げを半分下ろした
【名詞形】縫い上げ 縫い上げをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。子供用の着物にある「上げ」の意味にも当たる

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【例文】 フレアスカートの裾の縫い上げは、時間がかかる/袖の簡単な縫い上げなら自分でできる/子供が大きくなったので浴衣の縫い上げを下ろした/孫娘の晴れ着は、縫い上げをすれば仕上がる
**ぬいあわす・ぬいあわせる【縫い合わす・縫い合わせる】** [縫う＋合わす・合わせる] ⓐ(布、端[は]切[ぎ]れ、革、毛皮、かぎ裂き、表と裏、服の身頃、パーツ、隅、皮膚、傷口、靭[じん]帯[たい])を縫い合わせる(=縫って繋[つな]げる) ⓑ(身頃を袖、表地を裏地)と縫い合わせる 
【副⁺】 (ぴったり、きっちり、うまく、きれいに)縫い合わせる
【例文】 色とりどりの小さい布を縫い合わせて、パッチワークを作る/片方の布にたるみがある場合は、縫い合わせる時、長い方にギャザーを寄せて縫う/毛皮を縫い合わせた敷物は、暖かくて冬にもってこいだ/スカートのかぎ裂きをうまく縫い合わせたら、目立たなくなった/ブラウスの前身頃を後ろ身頃と中表に縫い合わせた/靴は、甲、側面、底の三つのパーツを縫い合わせて作る/手術で皮膚を縫い合わせた跡は、今ではもうほとんど目立たない/優秀な外科医なら、どんな傷口でもきれいに縫い合わせることができる/医学では、傷口を縫い合わせることを縫[ほう]合[ごう]という
【名詞形】縫い合わせ 縫い合わせをする
【例文】 左右の袖付けの縫い合わせを間違えないように縫製する/表地と裏地は、布の質が違うので縫い合わせをするのが難しい/けがで20針も縫い合わせをした跡が、今も残っている/パッチワークの縫い合わせパターンは、200種類以上あるそうだ
**ぬいかえす【縫い返す】** [縫う＋返す] ❶ⓐ(着物、和服、浴衣、襦[じゅ]袢[ばん]、服、スーツ、スカート)を縫い返す(=縫ってある物をほどいて、もう一度縫う) ⓑ([衣服])を(別の衣類)に縫い返す ❷(縫い目の最後、破れやすい部分、袖付け、脇、裾、股下)を縫い返す(=丈夫にするため、縫った針目を一針ごとに後ろへ返して縫う) 
【副⁺】❶(再び、もう一度、何度も、改めて) ❷(しっかり、丹念に、一針ずつ)縫い返す
【例文】 ❶昔は、普段着の着物を何度も縫い返して着たものだ/以前は、着物を染め返したり縫い返したりしたが、今は少なくなった/和服を洋服に縫い返して着ようとする人もいる/昔の人は、縫い返すほどでもない古い浴衣はおむつや雑巾にした ❷縫い物をする時、縫い目の最後は縫い返してほつれないようにする/袖付けの部分は破れやすいので、縫い返しておく/縫った針目に合わせて縫い返せば、目がきれいに揃[そろ]う
【名詞形】縫い返し 縫い返しをする
【補足】❷の意味で使う時は「返し縫い」とも言う
【例文】 電動ミシンには、縫い返しのボタンが付いている/その着物は状態がよく、縫い返しにはとても見えない/和服が普段着だった頃は、何度も縫い返しをして擦り切れるまで着ていた
**ぬいこむ【縫い込む】** [縫う＋込む] ❶ⓐ(糸、ゴム、機密書類、麻薬、メモ、地図、宝石、現金、札[さつ]、御[お]札[ふだ]、お守[まも]り、鍵、磁石、吸水素材、銅線、コルク)を縫い込む(=中の方に入れ、隠すようにして縫う) ⓑ(服、着物、胴着、襟、袖口、裾、おむつ、鞄[かばん]、クッション、芯、縁[ふち]、底、中)に縫い込む ❷(脇、裾、袖口、ウエスト、端、縁[ふち]、縫い代[しろ])を縫い込む(=布の端を内側に折り、縫って見えなくする。あるいは、縫い代をより多く取って縫う) ❸ⓐ(布巾、雑巾、刺し子、千人針、継ぎ布)を縫い込む(=密に縫いを入れて

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丈夫にしたり、刺[し]繍[しゅう]で何かを示したりする) ⓑ(名前、国旗、図柄、絵柄)を(布、衣服、衣装、胸の部分、打ち掛け)に縫い込む 
【副⁺】❶(しっかり、こっそり、ひそかに、丁寧に) ❷(大きく、細く、きれいに、内側に) ❸(しっかり、十分に、丁寧に、念入りに)縫い込む
【例文】 ❶ズボンの裾に機密書類を縫い込んで、敵国から持ち帰る/シャツの襟や袖口に麻薬を縫い込み、国外から持ち込む者がいる/昔は、着物の襟などに札[さつ]を縫い込んで旅をした/外国旅行をする息子の無事を祈って、上着の裾にお守りを縫い込んだ/金庫の鍵は、見つからないようにクッションに縫い込まれていた/吸水素材が縫い込んであるおむつは、履き心地がいいらしい/床暖房用として、芯に銅線が縫い込まれた畳が開発された/この運動靴は、緩衝材として底にコルクが縫い込んである ❷子供服は、脇や裾、袖口の部分を縫い込んでおいて、サイズを調整できるようにする/太った時のために、ズボンのウエストやヒップの部分を多めに縫い込んだ/ハンカチやスカーフの縁[ふち]は、実に細くきれいに縫い込んである ❸しっかり縫い込まれた雑巾は持ちがいい/破けた箇所を修繕する時は、継ぎ布を当てて念入りに縫い込む/店では、作業着に社名を縫い込む仕事を請け負っている/国際試合で、選手たちは胸に国旗が縫い込まれた柔道着を着ていた/打ち掛けに縫い込まれた図柄は、吉祥模様だ
【名詞形】縫い込み 縫い込みをする
【補足】名詞形は、❷❸の意味で使うことが多い
【例文】 着物の袖付けの部分を裏返してみると、縫い込みがあるのが分かる/裾に2センチの縫い込みしかないので、これ以上は丈が伸ばせない/子供服は成長を見込んで、縫い込みを多くしておいた/シャツに付けられたロゴの縫い込みからブランド名が分かる
**ぬいちぢめる【縫い縮める】** [縫う＋縮める] (縫い代[しろ]、ウエスト、袖付けの周囲、[襟・たもと]の丸み部分、袖山、裾回り、服の切り替え部分、筋肉、皮膚)を縫い縮める(=縫った糸を*引っ張り、その部分の幅を縮める) 
【副⁺】 (ぐっと、少し、短く、大きく)縫い縮める
【例文】 袖付けや襟ぐりの丸い部分は、縫い代を縫い縮めるときれいに出来上がる/スカートのウエスト部分を縫い縮め、ギャザースカートを作った/娘用の着物は、たもとの丸みを大きくして縫い縮める/パフスリーブは、袖山を縫い縮めて作る/まぶたが下垂する病気は、まぶたの上の筋肉を縫い縮めて治すそうだ/顔の皺[しわ]を取るため、皮膚を縫い縮める手術がある
**ぬいつける【縫い付ける】** [縫う＋付ける] ❶ⓐ(布、ビーズ、飾り、ボタン、ゼッケン、番号、リボン、テープ、アップリケ、タオル、レース、ファスナー、ひも、ポケット、持ち手、名札、イニシャル、校章、お守り、見返し、縁[ふち]、靴底)を縫いつける(=縫って一体化するようにする) ⓑ(服、ドレス、着物、水着、胸、背中、襟、布、クッション、鞄[かばん]、手提げ、袋、帽子、足[た]袋[び])に縫いつける ❷(衣服、洋服、着物、浴衣、紳士服、ドレス、足袋、小物)を縫いつけている(=縫うのに慣れている) 
【副⁺】 ❹(しっかり、きれいに、丁寧に、念入りに)縫いつける ❺(いつも、しょっちゅう)縫いつけている
【補足】❷は、「縫いつけている」の形で使う
【例文】 ❶無地のセーターにビーズを縫いつけたら、華やかになった/ドレスに真珠の

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飾りを縫いつけ、豪華に仕立てた/厚手のコートにボタンを縫いつけるのは、手間がかかる/マラソン選手のウェアは、ゼッケンが縫いつけてある/最近は、縫いつけずにアイロンで貼るアップリケが主流だ/娘用に淡い色柄の布にレースが縫いつけられた手提げを選んだ/ファスナーをきれいに縫いつけるのは、結構難しい/エプロンに大きなポケットを縫いつけておくと便利だ/最後に持ち手を縫いつけると、バッグが出来上がる/園児の持ち物には名札が縫いつけてある/布製バッグにイニシャルを縫いつけようと思いつく/地下足袋に天然ゴムの靴底を縫いつけて作ったランニング足袋が評判だ ❷洋裁学校出身の彼女は服を縫いつけていて、何でも手早く作ってくれる/今の人は、浴衣など縫いつけていない
**ぬいとる【縫い取る】** [縫う＋取る] ⓐ(名前、イニシャル、花、花鳥、龍、模様、輪郭、紋[もん]、柄[がら]、色糸、金糸銀糸、文字)を縫い取る(=布に糸で模様を描く。刺[し]繍[しゅう]をする) ⓑ(着物、打ち掛け、帯、上着、ドレス、ジャンパー、ジーンズ、スカート、カーテン、クッションカバー、タグ、バッグ、袋、手[て]鞠[まり])に縫い取る 
【副⁺】 (細かく、美しく、色鮮やかに、きれいに、豪華に)縫い取る
【例文】 高価な服には、有名ブランド名を縫い取ったタグが付いている/全面に金糸銀糸で花鳥が縫い取られた豪華な打ち掛けが、展示されている/暴走族の男の上着は、背中に龍が縫い取られていた/日本古来の複雑な刺し子模様を縫い取った手提げバッグには、手仕事の技が光っている/ドレスの花模様は、オートクチュール専門の縫い子が手で縫い取った見事なものだ/色無地の着物に家紋を縫い取ってもらった/職人として訓練を重ね、着物地に細かい柄を縫い取れるようになった/漢字を縫い取ったジャンパーは、欧米人に人気がある/コンピュータミシンなら、画像データどおりに柄[がら]を生地に縫い取ることができる
【名詞形】縫い取り 縫い取りをする
【例文】 秋草模様の縫い取りをあしらった訪問着を買った/ワンポイントの縫い取りがある靴下が人気だ/帽子に色糸でイニシャルの縫い取りをした/手で縫い取りをしたものとミシン刺繍とでは、見てすぐに分かる
**ぬいなおす【縫い直す】** [縫う＋直す] ❶(→「ぬいかえす」❶に同じ。丈、幅、コート、ズボン)を縫い直す(=縫ってある物をほどいて、対象に合わせてもう一度縫う) ❷(大人用を子供用、古いスーツを今風、[着物・帯]をクッションカバー、テーブルクロスをランチョンマット、浴衣を台布巾、タオルを雑巾)に縫い直す(=縫ってある物をほどいて、別の物に*仕立てる) 
【副⁺】 ❶(→「ぬいかえす」【副⁺】❶に同じ) ❷(上手に、器用に、工夫して)縫い直す
【例文】 ❶デザインが古くさくなったので、昔の服を縫い直したい/やせてしまった母のスカートを縫い直し、またはけるようにした/リフォーム店で古いコートを縫い直してもらった/母は、ものがいいからと、亡くなった父のズボンを縫い直してはいている/表と裏を間違えて縫ってしまったので、縫い直さなければならない/不器用な娘は、何度縫い直しても真っすぐ縫うことができない ❷夫の浴衣を息子用に縫い直した/母の形見のスーツは、今風に縫い直せば着られる/古い帯をクッションカバーに縫い直そうと考えた/テーブルクロスの染みの部分を切り捨てて、ランチョンマットに縫い直した

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【名詞形】縫い直し 縫い直しをする
【例文】 女の子の着ている服は、母親のブラウスの縫い直しだ/縫い直しをすると、元の折り目が残ってしまうことがある/レザーは、ミシン目が残るので縫い直しができない/初めて裁縫を習った時は、真っすぐ縫えるまで何度も縫い直しをさせられた
**ぬきあわす・ぬきあわせる【抜き合わす・抜き合わせる】** [抜く＋合わす・合わせる] (刀、竹刀、真剣、刃[やいば])を抜き合わせる(=相手が刀を抜くのに合わせて、こちらも抜く) 
【副⁺】 (さっと、堂々と、おもむろに、瞬時に、同時に、ともに、互いに、一分の隙もなく)抜き合わせる
【例文】 二人は同時に刀を抜き合わせ、正面から対[たい]峙[じ]した/武士の中でも、刀を抜き合わせず、事に当たろうとする穏健派もいた/たとえ練習でも、竹刀を抜き合わせる時は力が入る/侍は、相手に刀を抜かれたら抜き合わせるしかない/数人で刃を交えているところへ駆けつけ、ともに抜き合わせてやり合った
**ぬきさる【抜き去る】** [抜く＋去る] ❶(財布から金[かね]、鞄[かばん]から財布、書類の束[たば]から機密文書、魚の身から小骨、地中から根っこ、レバーから生臭さ、番組から社会性、庶民から苦労、体から魂)を抜き去る(=抜いて別の所へ移す) ❷(相手、[人]、他社、選手、前の走者、ライバル、トップ、3人、守備、国、背丈、契約数、車、馬、トラックの列)を抜き去る(=先行するものを抜いて先に進む) 
【副⁺】 ❶(すっかり、そっくり、するりと、さっと、根こそぎ、素早く) ❷ (軽[かる]々[がる]と、一気に、大きく、楽に、簡単に、完全に、あっという間に)抜き去る
【例文】 ❶知らないうちに、財布から金やカードが抜き去られていた/魚の小骨を全て抜き去れば、滑らかなすり身に仕上がる/畑の雑草は、根っこごと抜き去らないと、またすぐ生えてくる/レバーは血抜きして生臭さを抜き去る/ドキュメンタリー番組から社会性を抜き去ったら、意味がなくなる/緊急手術が必要と言われた患者は、まるで魂を抜き去られたかのような表情をした ❷業界2位の会社が、売り上げ高でライバル社を大きく抜き去り、1位になった/新人ランナーが強豪たちを一気に抜き去って、先頭に躍り出た/息子たちは、親の背丈をとっくに抜き去り、今では見上げるほどだ/後方から猛スピードで来た車が、3台ものトラックをあっという間に抜き去って行った
**ぬぎすてる【脱ぎ捨てる】** [脱ぐ＋捨てる] ❶(服、上着、シャツ、着物、浴衣、マント、ガウン、寝巻き、制服、雨合羽、靴、下[げ]駄[た]、サンダル、手袋、帽子、衣、鎧[よろい]、マスク、ユニホーム、殻[から])を脱ぎ捨てる(=その辺にぱっと脱いだままにする) ❷(古い[慣習・体制・考え]、因習、固定観念、前時代的思想、心の鎧、仮面、肩書、重荷、通俗的な殻、俗世間の衣、一切)を脱ぎ捨てる(=身についたものを捨てて、その影響下から出る) 
【副⁺】 ❶(すぐさま、さっと、さっさと、ぱっと、手早く、無[む]造[ぞう]作[さ]に、乱暴に、ためらわず、思い切って) ❷(さっぱりと、さらっと、さっさと、潔く、やむなく、一気に)脱ぎ捨てる
【例文】 ❶疲れ果てて部屋に戻ると、すぐさま服を脱ぎ捨ててベッドに倒れ込んだ/ロック歌手がステージでさっと上着を脱ぎ捨てる/ぬれたシャツは、脱ぎ捨てようとしても体に張りついてなかなか脱げない/着物は脱ぎ捨てたままにせず、たたんでおく/猛暑に耐え切れず、身にまとう物を脱ぎ捨てたくなった/剣士はマントをぱっと脱ぎ捨て、剣を構えた/我先にと入場したため、集会所の入り口は、脱ぎ捨てられた靴で埋まっていた/マ
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ラソンの走者は、穴のあいたシューズを途中で脱ぎ捨てて、裸足[はだし]で走り出した/壊れ1サンダルはごみ箱に脱ぎ捨て、新しいのと履き替えた/セミは、殻を脱ぎ捨てて羽化する
❷ 男女平等と言いつつも、男尊女卑の考えを一気に脱ぎ捨てるのは難しい/固定観念を脱ぎ捨ててしまえば、新しい世界が見えてくるだろう/人付き合いが苦手で、自分を守る鎧を脱ぎ捨てられないでいる/通俗的な殻を脱ぎ捨てれば、洗練された感性が身につけられるはずだ/現世に失望し、俗世間の衣を脱ぎ捨てて仏門に入った
**ぬきだす【抜き出す】[抜く＋出す]** ❶ (棚から本、ポケットからスマホ、簞[たん]笥[す]から引き出し、カードの中から一枚、紙束から新聞、紙入れから札[さつ]、受精卵から核、数の子から塩分、牛乳から脂肪分、ケースからカード、箱から煙草、ファイルから書類、書類から配付資料、封筒から手紙、パソコンから個人情報、システムからパスワード、データから画像、動画ファイルから音声、懐から拳銃、体内から[血・内臓])を抜き出す(=目当てのものを中から抜いて外に出す) ❷(応募者から候補、大勢の中から該当者、名簿から物故者、リストから顧客、テキストから[キーワード・項目・単語]、文章からポイント、小説から会話文、文章から問題の答え、本文から主張、文献から必要なデータ、発言から一部、情報、団体、画像)を抜き出す(=多くの中から選んで出す) ❸(雑草、毛、中身、水、手)を抜き出す(=抜き始める。あるいは手を省き始める) 
【副⁺】❶❷(すっと、そっくり、すっかり、即座に) ❸(早速)抜き出す
【例文】 ❶ 本屋の書棚から目についた本を抜き出し、ぱらぱらと目次を見た/簞笥から引き出しを全部抜き出して、中の物を整理した/クリームは、牛乳から脂肪分を抜き出して作られる/動画ファイルから音声を抜き出す方法を習った/調理師は、鶏の内臓をそっくり抜き出し、丸焼きを作った ❷応募者の中から条件に合う候補を抜き出し、面接をした/リストから資産家の顧客を抜き出し、特別セールの案内状を送った/文章の理解ができないと、重要なポイントが抜き出せない/入学試験では、本文から筆者の主張を抜き出させる問題が多い/検索機能を使えば、膨大な文献の中から必要なデータだけをうまく抜き出せる/NPOの中から優れた活動をしている団体を抜き出して、表彰した/ファイルから役立ちそうな画像だけ抜き出して、後は削除した ❸ 畑の雑草を抜き出してから3時間もたつ/地下室に溜まった水をポンプで抜き出したが、一晩はかかるだろう/忙しくなり、家事の手を抜き出したら、生活が乱れてしまった
【名詞形】抜き出し抜き出しをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 データの抜き出しに時間がかかった/同窓会名簿から物故者の抜き出しをしたら、残る人数は半分になった
**ぬきとる【抜き取る】[抜く＋取る]** ❶ (ケースから煙草、魚の身から骨、鳥の体から矢、足から銃弾、指からとげ、頭から白[しら]髪[が]、頭髪から櫛[くし]、書棚から本、地面から雑草、車からガソリン、袋から空気、鍵穴から鍵、指から指輪、製品からサンプル、体から魂、[膝・腹部]から水、染み、札[さつ]、新聞、一部)を抜き取る(=引くように抜いて取る) ❷(財布から中身、[鞄[かばん]・ポケット]から[財布・貴重品]、ファイルから機密文書、パソコンから[データ・個人情報])を抜き取る(=中から抜いて盗む) 
【副⁺】(すっかり、すっぽり、そっくり、さっと、すっと、するりと、根こそぎ、完全に、一気に)抜き取る

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【例文】 ❶男はケースから外国煙草を1本抜き取ると、口にくわえた/年老いた母のために、魚の骨は抜き取って食卓に出す/大[だい]腿[たい]部[ぶ]から銃弾を抜き取る手術を受けた/指に刺さったとげがなかなか抜き取れず困った/白髪が目立つので、時々抜き取っている/雑草は、こまめに抜き取らないとすぐ増える/廃車からガソリンを抜き取った後、業者に渡した/袋から空気を抜き取って真空状態にすると、食品の鮮度が保たれる/鍵穴に差し込んだ鍵が抜き取れなくなった/薬指から婚約指輪を抜き取り、相手に突き返した/輸入品からサンプルを抜き取り、検査を行った/入試に失敗し、体から魂を抜き取られたようにやる気がなくなった/腹部にたまった水を抜き取るため、管をつけた/頑固な染みを抜き取るには重曹がよい/給料袋から昼食代として一万円札を2枚抜き取り、残りを妻に渡した/配達の少年は、新聞を厚い束から抜き取っては、各家のポストに入れて行く ❷落とした財布は出てきたが、中身はそっくり抜き取られていた/すりが人のバッグから貴重品を抜き取るところを、現行犯逮捕した/気づかないうちに、パソコンから ID とパスワードを抜き取られてしまった/端末から情報を抜き取ろうとするウイルスがばらまかれている
【名詞形】抜き取り抜き取りをする
【補足】公用文では「抜取り」と送り仮名が省略される
【例文】 電車内では、すりによる財布の抜き取りが横行している/税関では、荷物の抜取り検査を行う/タンク内の汚染水の抜き取り作業を慎重に行った/金品の抜き取り被害が増えている
**ぬきはなつ【抜き放つ】[抜く＋放つ]** ⓐ(刀、剣、脇差、ナイフ、拳銃、ピストル)を抜き放つ(=刀や拳銃を一気に抜く) ⓑ (鞘[さや]、ケース、腰、懐)から抜き放つ
【副⁺】(突然、いきなり、素早く、さっと、ぱっと、すらりと、一気に、勢いよく、一斉に、とっさに、即座に、やにわに)抜き放つ
【例文】兵士たちは一斉に刀を抜き放ち、敵陣目がけて突進した/若侍は、鞘から一気に剣を抜き放ち、敵に斬りかかった/武士はもはやこれまでと、抜き放った脇差を腹に突き立てて自刃した/刺客は、鞘から抜き放たれた短刀を手にしていた/ストーカーの男は、懐からやにわにナイフを抜き放ち、女性に近づいた/ナイフを抜き放って向かって来た犯人に、警官側も拳銃を抜き放って防戦した/刑事は、すぐに銃を抜き放てるよう構えながら進んだ/保安官は、腰からピストルを抜き放つが早いか、悪党目がけて撃ち込んだ
**ぬきんでる【抜きん出る】[抜く＋出る]** ⓐ (身長、体格、才能、能力、働き、力、弁舌、商才、人柄、成績、記録、人[にん]気[き]、権威、存在、[出生・離婚]率、人口、降水量)が抜きん出る(=他より突出している。優れている) ⓑ(人、他、他者、他社)に/より/から抜きん出るⓒ(数学、語学、プログラミング)に抜きん出る 
【副⁺】(一際、とりわけ、最も、頭一つ、一歩、ぐんと、一段と、特に、はるかに)抜きん出る
【補足】「抜きん出る」は「抜き出る」の転。文末では「抜きん出ている」、あるいは「抜きん出た＋名詞」の形で多く使う
【例文】 その力士は、小学生の時から体格が一段と抜きん出ていた/モーツァルトは、幼少の頃より抜きん出た音楽の才能を示していた/神童と言われるほど抜きん出た秀才だったが、成人したらただの凡人になってしまった/投手力が抜きん出た野球チームだったが、

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優勝を逃してしまった/彼は学内で成績が抜きん出ていたが、今や大企業のトップとして活躍している/多才な人が集まる芸能界で、抜きん出た存在になるのは難しい/保育所が充実した地域は、出生率が抜きん出て高くなっている/国内的には、僻地における高齢者人口が抜きん出て多い/山間部は抜きん出て降水量が多いため、水害も起きやすい/他の人より一歩でも抜きん出たいと思ったら、不断の努力が必要だ/彼は特に抜きん出たところもないのに、なぜか女性にもてる/プログラミングに抜きん出た能力を持つ人は、どの企業からも引っ張りだこだ/語学に抜きん出た才能を持つ人物が、古代文字の解明に一役買った
**ぬぐいきる【拭い切る】[拭う＋切る]** ❶(汗、涙、血、唾液、鼻水、水分、水[みず]気[け]、曇り、油、汚れ、埃[ぼこり]、泥、クリーム、口紅、指紋)を拭い切る(=それが全くないように完全に拭う) ❷(悪感情、暗い気分、痛み、心の傷、恨み、[憎し・悲し]み、寂しさ、恐怖心、心配、不安、屈辱、恥、懸念、疑念、疑問、疑惑、雑念、[不信・罪悪・劣等]感、先入観、イメージ、ダメージ、ショック、トラウマ、嫌な思い、悪い考え、思い出、幻想、悪夢、記憶、影、影響、失敗、過ち、誤解、弱点、汚点、汚名、印象、可能性、リスク)を拭い切る(=マイナス要素を全部、完全になくす) 
【副⁺】(一切、全て、しっかり、すっかり、さっぱり、ことごとく、さっと、とことん、完全に、きれいに)拭い切る
【例文】 ❶傷口の血をしっかり拭い切ってから薬を塗って包帯を巻く/眼鏡についた汚れをどうしても拭い切ることができない/画面の埃をすっかり拭い切ってから、保護シートを貼りつける/犯人は金庫についた指紋を拭い切ってから、立ち去った ❷罪を犯し、母に苦労させたという心の傷を拭い切ることは、一生できないだろう/今、向けられた疑惑を拭い切らない限り、今後は誰も信用してくれない/子供の頃に両親を亡くしたつらい思い出を拭い切ることができず、一人で涙することがある
**ぬぐいきれる【拭い切れる】[拭う＋切れる]** ❶ (→「ぬぐいきる」❶に同じ)が/を拭い切れる(=それが全くないように完全に拭うことができる) ❷(→「ぬぐいきる」❷に同じ)が/を拭い切れる(=マイナス要素を全部、完全になくすことができる) 
【副⁺】(→「ぬぐいきる」【副⁺】に同じ)拭い切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶彼女は、とめどなく流れる涙を拭い切れず、両手で顔を覆った/しつこい汚れは、少々こすった程度では拭い切れない/手が届かない高い棚の上の埃[ほこり]は、なかなか拭い切れない ❷ 手術は成功したが、病が再発するかもしれないという不安は拭い切れない/あの議員は、不正疑惑が拭い切れないまま、選挙に出馬した/外泊した夫の弁明を聞いて、不信感が拭い切れたかというとそうではない/私の心には拭い切れない劣等感があって、いまだに克服できない/人種差別的な先入観は、少々のことで拭い切れるものではない/どんなに説明しても、相手の誤解を拭い切れず、理解してもらえなかった
**ぬぐいさる【拭い去る】[拭う＋去る]** ❶(→「ぬぐいきる」❶に同じ。雲)を拭い去る(=すっかり拭[ふ]いてその痕跡をなくす) ❷ (→「ぬぐいきる」❶に同じ)を拭い去る(=マイナス要素を完全に消してしまう) 
【副⁺】(→「ぬぐいきる」【副⁺】に同じ)拭い去る
【例文】❶犯人は、犯行に使った凶器から指紋を全部拭い去っていた/強風で雲がすっかり拭い去られてすばらしい青空になった ❷ 新薬で患部の痛みがすっかり拭い去られ

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た/震災で受けた心の傷が拭い去れないまま、トラウマになってしまった/愛犬が死んで5年たつが、ずっとその悲しみを拭い去れないでいる/水に対する子供たちの恐怖心を拭い去ろうと思い、まず水遊びをしてみた/「異常なし」という検査結果に、不安がすっかり拭い去られた/彼が真犯人ではないかという疑念を拭い去れずにいる/雑念を拭い去れば、集中して物事に取り組める/前に私を裏切った彼に対しては、容易に拭い去り難い不信感がある/保守派というイメージを拭い去らなければ、選挙には勝てない/多くの犠牲者を出した悲惨な事件の記憶を拭い去ることはできない/過去の過ちを一切拭い去って、もう一度人生をやり直せたらどんなにいいだろう/市長は、「公害都市」という汚名を拭い去ろうと、環境改善に努めた
**ぬぐいとる【拭い取る】[拭う＋取る]** (→「ぬぐいきる」❶に同じ)を拭い取る(=付着した物を拭[ふ]いて、除く) 
【副⁺】(→「ぬぐいきる」【副⁺】に同じ。そっと、軽く、丹念に)拭い取る
【例文】激しい運動をしていると、いくら拭い取っても、汗が流れ落ちて来る/泣き寝入りした子の頬に残る涙をそっと拭い取ってやった/剣客は、刀についた血[ち]糊[のり]をゆっくり拭い取ってから、鞘[さや]に収めた/子供たちは、寒さの中、垂れてくる鼻水を袖で拭い取っては元気に遊び回っている/料理で飛び散った油は、すぐ拭い取っておかないと落ちなくなる/湯で拭い取れない汚れは、洗剤を使って落とす/食後は、唇の汚れをナプキンで軽く拭い取る/人形の顔についていた埃[ぼこり]を柔らかい布でそっと拭い取った/靴の泥をきれいに拭い取って中に入る/グラスについた口紅をテイッシュできれいに拭い取った/指紋も丹念に拭い取られていて、事件現場には、犯人の痕跡が残っていなかった
**ぬけあがる【抜け上がる】[抜ける＋上がる]** (髪、額[ひたい]、生え際)が抜け上がる(=額の上のほうまではげる)
【副⁺】(すっかり、だんだん、徐々に)抜け上がる
【例文】 年を取るとともに髪が抜け上がり、額が広くなってきた/薬の
【副⁺】作用で髪が抜け上がってしまった/額が抜け上がると、老けて見える/久々のクラス会は、額の抜け上がった面々が顔を揃えた/だんだん額の生え際が抜け上がってきて、年齢を感じる
**ぬけおちる【抜け落ちる・脱け落ちる】[ぬける＋落ちる]** ❶(歯、髪、羽、毛、爪、まつげ、角、繊維、部品、ビス、ボルト、釘[くぎ]、ピン、本体)が抜け落ちる(=生えたり、留められていたものが取れて落ちる) ❷(床[ゆか]、底、天井、屋根、引き出し)が抜け落ちる(=面の一部あるいは全部が外れて落ちる) ❸(ページ、文、資料、記述、写真、カード、名前、力、能力、記憶、情報、大事なこと、本質的な問題、核心、結論、視点、考え、理解、要素、配慮、対応、議論、中身)が抜け落ちる(=順番に続くものや備えているべきものの一部が欠ける) 
【副⁺】❶(すっかり、ごっそり、全部、一部、丸ごと、するりと、ぽろりと、完全に、きれいに、自然に、一気に、徐々に) ❷(すっかり、丸ごと、完全に、徐々に) ❸ (すっかり、すっぽり、ふっと、一部、丸々、まるで、完全に、きれいに)抜け落ちる
【例文】❶歯[し]槽[そう]膿[のう]漏[ろう]が悪化すると、歯が抜け落ちてしまう/人間の髪は、1日に100本ほど抜け落ちると言われている/犬が脱毛するのは、気温の上昇に反応して冬毛が抜け落ちるためだ/質の悪いマットは、洗濯すると、繊維が抜け落ちることがある/トンネル最上部からボルトが抜け落ち、天井落下の原因となった/地震の揺れが大きくて、エアコンの本体までが壁から抜け落ちていた ❷ 教授の家は、本の重みで床が抜け落ちないか心配

<935>
だ/重すぎたからか紙袋の底が抜け落ちて、リンゴが転がり出てしまった/雪の重みで屋根が突然抜け落ち、住人が大[おお]怪[け]我[が]をした ❸ パソコン操作を誤って、挨拶文が抜け落ちたメールを送ってしまった/配布資料の一部が抜け落ちていないか、確認してほしい/トランプのカードが一枚抜け落ちていて、ゲームができない/何人かの客の名前が招待者リストから抜け落ちていた/入試に失敗したと分かった途端、全身から力が抜け落ちるのを感じた/忙し過ぎて、大事なことが記憶からすっぽり抜け落ちていた/被災者の気持ちに対する配慮が抜け落ちているとの指摘があった
【名詞形】抜け落ち
【例文】ページの抜け落ちがないかしっかり確認する/文書作成後、確認をしたら、パソコンの誤操作による文章の抜け落ちに気がついた/故障の原因は部品の抜け落ちだ/引き出しの抜け落ちを防ぐグッズを取り付ける
**ぬけかわる【抜け替わる・抜け代わる】[抜ける＋かわる]** (歯、髪、羽、毛、角、まつげ)が抜け替わる(=生えていた古い物が抜けて、新しい物に替わる) 
【副⁺】(すっかり、ちゃんと、徐々に、一度に、自然に、見事に)抜け替わる
【例文】 子供の前歯がぐらぐらして抜け替わろうとしている/乳歯は、6歳から11歳の間に徐々に永久歯に抜け替わっていく/歯を矯正するなら、乳歯が全部抜け替わってからのほうがいい/年を取ると、髪の毛の抜け替わる周期が短くなり、細い毛が多くなってくる/インコは数か月に1度、羽が抜け替わるらしい/アヒルだと思っていた雛[ひな]鳥[どり]は、冬の間に羽が抜け替わって、美しい白鳥になっていた/犬は、冬毛から夏毛に抜け替わる/カモシカの角は、鹿と違って抜け替わらず、年々太くなっていく
【名詞形】抜け替わり
【例文】 毛の抜け替わりの時期は動物によって違う/子供の時に歯の抜け替わりが起こる
**ぬけきる【抜け切る】[抜ける＋切る]** ❶(乳歯、毛、とげ、炭酸、水分、アルコール、脂、毒、麻酔、ガス)が抜け切る(=中に入ったものが残らず完全になくなる) ❷ⓐ(眠気、時差ぼけ、酔い、疲れ、癖、習性、方言)が抜け切る(=体の良くない状態や身に付いたものが、完全に取れて、なくなる) ⓑ(先入観、固定観念、考え方、後遺症、虚脱感、呪縛、枠組み、影響、ショック、未熟さ、職人気質[かたぎ]、あどけなさ、[学生・正月・夏休み】気分)が/から抜け切る ❸(渋滞、通り、街並み、トンネル)を抜け切る(=そこを通って完全に過ぎる) 
【副⁺】(すっかり、完全に)抜け切る
【例文】 ❶息子の乳歯は、まだ何本か残っていて、抜け切っていない/炭酸が抜け切ったラムネ水はおいしくない/高野豆腐は、干して水分が抜け切った形で売られている/酒を飲んだら、体内のアルコールが抜け切らないうちに運転してはいけない/脂の抜け切ったサンマは、ぱさぱさして味気ない/麻酔が抜け切るまで、安静にしていた ❷夜勤明けの勤めは眠気が抜け切らず、つらい/疲れが抜け切る前に働きに出るので、一向に体が休まらない/一度固定観念にとらわれると、その呪縛から抜け切るのは難しい/あどけなさが抜け切らぬ少年兵が、銃を手に戦っている/新入社員の中には、まだ学生気分が抜け切らず、浮ついている者がいる/1月4日の仕事始めは、正月気分が抜け切っていないので、仕事モードに入れない ❸ 賑[にぎ]やかな通りを抜け切ると、静かな住宅地が広がっていた/古い街並みを抜け切った所に有名な寺院があった/トンネルを抜け切ったら、広い海岸の前

<936>
に出た
**ぬけきれる【抜け切れる】[抜ける＋切れる]** ❶(→「ぬけきる」❶に同じ)が抜け切れる(=予想や願望どおりに中に入ったものが残らず完全になくなる) ❷ⓐ (→「ぬけきる」❷ⓐに同じ)が抜け切れる(=予想や願望通りに体の良くない状態や身に付いたものが、完全に取れて、なくなる) ⓑ(→「ぬけきる」 ❷ⓐに同じ)が/から抜け切れる❸(→「ぬけきる」❸に同じ)を抜け切れる(=完全に通って過ぎることができる) 
【副⁺】(→「ぬけきる」【副⁺】に同じ)抜け切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多く、予想や願望通りにならない様を表す
【例文】 ❶指に刺さったとげが抜け切れず、少し残っていて、ちくちくと痛い外国出張の帰国後は、昼間の眠気が抜け切れないので、つらい/翌日になっても、昨夜の酔いが抜け切れず、体がだるい/いくら寝ても疲労感が抜け切れないで残っている/上司は、人を見下す癖が抜け切れず、部下から嫌われている/アナウンサーになった頃、初めは方言が抜け切れず、苦労した/子供の頃、犬にかまれたので、犬は怖いという先入観から抜け切れずにいる/子供たちは、事故で両親を失ったショックからまだ抜け切れていない/9月の新学期は、生徒たちの夏休み気分が抜け切れていない ❷1時間たってもこの長い渋滞を抜け切れず、結局、会合に遅れてしまった/待ち合わせ場所はこの通りの先なのだが、歳末の繁華街はひどい混雑で、なかなか抜け切れない
**ぬけだす【抜け出す・脱け出す】[ぬける＋出す]** ❶(穴、家、部屋、布団、ベッド、会社、仕事、職場、学校、教室、寮、授業、訓練、列、病院、会議、会場、宴会、パーティーグループ、組合、組織、人込み、雑踏、絵画、殻[から]、監禁場所、檻[おり])を/から抜け出す(=それまで居た場所や組織から離れて外に出る) ❷ (危険な状態、危機、苦境、逆風、不況、スランプ、停滞、混迷、貧困、赤字、政情不安、地獄、どん底、閉塞状況、悪習、弊害、因習、呪縛、子役時代のイメージ、迷路、袋小路、カルト集団、包囲網、吹雪、雪崩、泥沼、ぬかるみ、やぶ、嵐、渋滞)を/から抜け出す(=非常に悪い状態から逃れて出る) ❸(集団、混戦、乱戦、横並びの状態、他)から抜け出す(=競っている集団から抜けて前に出る)❹(毛、髪、歯、タイヤの空気)が抜け出す(=抜け始める) 
【副⁺】❶(そっと、こっそり、何とか、いつの間にか、うまく、勝手に、内緒で) ❷(辛うじて、何とか、やっと)抜け出す
【例文】 ❶朝早く寝床を抜け出して、散歩をするのが日課だ/教室からこっそり抜け出して遊びに行った/隊員は厳しい訓練から抜け出さず、頑張っている/退屈な宴会を途中で抜け出し、家に帰った/業務で手いっぱいなので、面倒な組合活動から抜け出したい/都会の雑踏を抜け出し、新緑の山へ森林浴に出かけた/彼女は、名画から抜け出したような美少女だ/セミの幼虫が殻から抜け出し、成虫に変身した/子供がいつの間にか監禁場所を抜け出し、逃げていた ❷未曾有の不況から抜け出せるかは、今後の政策次第だ/長きにわたる戦争状態を抜け出すため、停戦協定が結ばれた/投手はようやくスランプを抜け出し、調子を取り戻した/国内の経済はまだ停滞から抜け出せずにいる/低所得の人々が貧困から抜け出せるよう、支援を行ってきた/骨身を惜しまず働いて、借金地獄からやっと抜け出せた/役者が子役時代のイメージから抜け出すのは難しい/袋小路に迷い込み、抜け出すのに苦労した/一度カルト集団に入ると、抜け出そうにもなかなか抜け出せない

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らしい/一刻も早く吹雪から抜け出さないと、危険な状況だ/登山家は雪崩の下から自力で抜け出し、九死に一生を得た/車は雪道でぬかるみにタイヤを取られ、抜け出せなくなった/高速道路で渋滞を抜け出すのに時間がかかった❸走者3人が先頭集団から抜け出し、トップに立った/競泳の勝者は、2着の選手から体一つ抜け出してゴールした ❹柴犬は、春になると冬毛が抜け出し、夏毛が生え始める/抗[こう]癌[がん]剤[ざい]の副作用で頭髪が抜け出した/幼児期になると、乳歯が抜け出して、永久歯に生え替わる
**ぬけでる【抜け出る・脱け出る】[ぬける＋出る]** ❶ (→ 「ぬけだす」 ❶に同じ。トンネルを/から抜け出る(=それまで居た場所や組織から離れて外に出る) ❷(→「ぬけだす」❷に同じ)を/から抜け出る(=非常に悪い状態から逃れて出る) ❸ (→ 「ぬけだす」❸に同じ)から抜け出る(=競っている集団から抜けて前に出る) ❹(周囲の建物、山々、他の人たち、町並み)から抜け出る(=他よりかなり高く出ている) ❺(身長、体格、才能、能力、働き、力、弁舌、商才、人柄、成績、人気、権威、オーラ、魅力)が抜け出る(=他より突出している。優れている) 
【副⁺】❶❷(→「ぬけだす」 【副⁺】❶❷に同じ) ❹❺(とりわけ、一際、ぐんと、はるかに、一段と)抜け出る
【補足】❺は「抜きん出る」とも言う
【例文】❶病院からこっそり抜け出ようとしたら、看護師に見つかり、病室に連れ戻された/まるで絵から抜け出たような美しい女性に出会った/トンネルを抜け出ると、大草原が目の前に広がっていた ❷ 経済的な逆風から抜け出ようと思ったら、普通の方法ではどうにもならない/長らく続く景気の混迷から抜け出る手だてがほしい/政情不安の状態から一歩も抜け出ることができぬ現状では、景気回復は望めない/敵の厳しい包囲網から抜け出るのは難しい ❸ マラソンの先頭集団から昨年の優勝者がただ一人、前に抜け出た/チームは、やっと混戦状態から抜け出て、優勝に一歩近づいた ❹ 駅前にある外資系ホテルは、周囲の建物から一際抜け出ているので、目立つ/周りの山々から抜け出てそびえているのが、アルプスの最高峰だ ❺ 彼は、誰よりも抜け出た才能がある/仲間の中で彼が抜け出た能力を持つことは、誰もが認めるところだ
**ぬすみきく【盗み聞く・盗み聴く】[盗む＋きく]** (話、会話、噂[うわさ]話[ばなし]、内緒話、痴[ち]話[わ]喧[げん]嘩[か]、やり取り、通話、無線電信、密談、機密、情報、報告)を盗み聞く(=人の話をこっそり聞く) 
【副⁺】(こっそり、そっと、ひそかに、耳をそばだてて)盗み聞く
【補足】動詞より名詞形で使うことが多い
【例文】姉たちの内緒話を盗み聞こうと、寝たふりをして聞き耳を立てていた/盗み聞く気はなかったが、薄い壁越しに隣の夫婦の痴話喧嘩が耳に入ってしまった/医者と妻のやり取りを盗み聞いて、私の病が不治のものだと知り、ショックを受けた/夫の浮気を疑い、電話のたびに通話を盗み聞いていた/捜査官は、麻薬の売人らしき男たちの密談を盗聴器で盗み聞いていた/ドアの外でこちらの話を盗み聞かれていたとは、うかつだった
【名詞形】盗み聞き 【動】盗み聞き(を)する
【例文】 盗聴技術の発達で、どこでも盗み聞きされる危険がある/独裁国家では、個人の通話は盗み聞きされていることが多い/盗み聞きをするつもりはなかったが、級友の内緒話が聞こえてしまった/婚約者から盗み聞きした情報を利用して、インサイダー取引を行った男が処罰を受けた

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**ぬすみだす【盗み出す】[盗む＋出す]** ❶ⓐ(絵、宝石、貴金属、[美術・埋蔵]品、銃、作物、持ち物、財布、現金、商品、車、鍵、印鑑、通帳、書類、記録、文書、カード、パスポート、ノウハウ、データ、機密、個人情報、パスワード、ID)を盗み出す(=盗んで外に持って行く) ⓑ(美術館、会社、家、小屋、部屋、棚、金庫、鞄、財布、遺跡、コンピュータ)から盗み出す ❷(→ ❶ⓐに同じ)を盗み出す(=盗み始める) 
【副⁺】❶(こっそり、まんまと、うまく、難なく、堂々と、ひそかに、見事に、不正に、隠れて)盗み出す
【例文】 ❶犯人は、美術館から高価な絵を盗み出しては金に換えていた/窃盗団は、白昼堂々、宝石店から宝石を盗み出し、逃げ去った/古代の遺跡からは、貴重な埋蔵品がほとんど盗み出されているらしい/男は猟師の家から猟銃を盗み出し、殺人事件を起こした/銀行からの通報で警官が駆けつけた時は、既に金庫の現金が全部盗み出されていた/盗み出された車は解体され、海外で売られている/産業スパイが、会社から商品開発のノウハウを盗み出そうとして捕まった/不正アクセスでコンピュータから個人情報を盗み出す事件が、相次いでいる ❷少女が級友の持ち物を盗み出した最初のきっかけは、受験のストレスだったそうだ
**ぬすみとる【盗み取る】[盗む＋取る]** ⓐ (→「ぬすみだす」 ❶ⓐに同じ。餌、芸、技、技術、心)を盗み取る(=盗んで自分の物にする) ⓑ (→ 「ぬすみだす」 ❶ⓑに同じ。師匠、達人、同僚、仲間、友人、死体)から盗み取る 
【副⁺】(→「ぬすみだす」【副⁺】❶に同じ。ちゃっかり)盗み取る
【例文】 店員の隙を見て宝石を盗み取った男が、現行犯で逮捕された/道楽息子は、親の財布から金を盗み取っては、仲間と遊び回っていたそうだ/万引きの常習犯は、防犯カメラに写らぬよう、うまく商品を盗み取るらしい/犯人は、被害者の財布からカードを盗み取り、ATM で全額を引き出した/インターネットには、常に第三者に情報を盗み取られるリスクが存在する/愛犬のための餌を、カラスがちゃっかり盗み取って行った/金のためでなく、ただ盗み取る時のスリルを味わうため、万引きする者がいる/芸や技は、達人から習うのではなく、盗み取るものだ/どのメーカーも技術を盗み取られないように、機密管理体制を強化している/彼の手紙は文章が巧みで甘く、女性の心を盗み取るものだった
【名詞形】盗み取り 盗み取りをする
【例文】 データの盗み取りを防止するため、セキュリティソフトを導入した/情報の盗み取りは犯罪行為になる/金融機関からのメールを装い、個人情報の盗み取りをするフィッシング詐欺が横行している
**ぬすみみる【盗み見る】[盗む＋見る]** (顔、表情、姿、相手、[人]の方[ほう]、客、データ、情報、パスワード、暗証番号、メール、メッセージ、手帳、書類、記録、手紙、答案、日記、通帳、時計、動き、手つき、様子、[部屋・家]の中、周囲)を盗み見る(=人に気づかれないように、こっそり見る) 
【副⁺】(こっそり、ちらちら、ちらりと、恐る恐る、こわごわ、一瞬、そっと、ひそかに、肩越しに、隙間から、横目で)盗み見る
【例文】 大勢の前で叱責された同僚が気の毒で、そっと顔を盗み見たら、泣き出しそうだった/不機嫌そうな客を前にして、恐る恐る表情を盗み見ながら、料理の注文を聞いた/携帯でSNSのメッセージを読んでいたら、級友に肩越しに盗み見られ、彼女との交際がば

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れてしまった/デスク上の人事の書類をこっそり盗み見ようとしたら、席に戻った部長が慌てて持ち去った/試験中に隣の生徒の答案を盗み見ていたのが見つかり、注意された/客の長話につき合わされ、次の予定に間に合うか心配で、時計をちらちら盗み見た/新入社員の頃は、周りの人の動きを盗み見てまねをしていた/重役室のドアの隙間から中を盗み見たら、専務が居眠りをしていた
名詞形盗み見動盗み見する
【例文】 データの盗み見やウイルス感染には、注意が必要だ/年頃の娘が心配だからといって、日記を盗み見するのはよくない/塀越しに家の中を盗み見している不審者を見つけ、警察に通報した/ATM を使う時は、暗証番号を他人に盗み見されないよう気をつけている
**ぬりあがる【塗り上がる】[塗る＋上がる]** ⓐ(漆器、椀[わん]、皿、器、家具、壁、外壁、扉、塀、看板、キャンバス、車体、船体、模様、イラスト、スケッチ、絵)が塗り上がる(=漆塗りや塗装や色付けの作業が完全に終わる) ⓑ(物)に(塗料、ペンキ、ニス、ワックス、絵の具、色、漆、漆[しっ]喰[くい])が塗り上がる
【副⁺】(すっかり、きちんと、美しく、むらなく、完全に、きれいに、見事に、鮮やかに)塗り上がる
【例文】 塗り上がった漆器に筆で模様を描く/漆塗りの品は、塗り上がってから半年ほどそのまま置いておく/看板は違う色の絵の具を重ねると、立体的な感じに塗り上がる/車体が美しく塗り上がるまでにはいくつか工程がある/塀のペンキが塗り上がらないうちに雨が降り出した/家具のワックスが全部塗り上がったら、布でこすって艶を出す/風景のスケッチ画に色が塗り上がれば、もっとリアルな印象になるだろう
【名詞形】塗り上がり
【例文】 職人の腕によって塗り上がりが違ってくる/下地を塗っておくと、塗り上がりが滑らかになる/漆の塗り上がり具合がちょうどいい
**ぬりあげる【塗り上げる】[塗る＋上げる]** ⓐ(→「ぬりあがる」ⓐに同じ)を塗り上げる(=漆塗りや塗装や色付けの作業を完全に終える) ⓑ(→「ぬりあがる」ⓑに同じ)を/で塗り上げる
【副⁺】(→「ぬりあがる」【副⁺】に同じ)塗り上げる
【例文】 結婚祝いに朱の漆で塗り上げた椀[わん]を贈った/家具は一度ニスを塗り上げてから、時間を置いて再度塗る/壁に漆喰をむらなく、均一に塗り上げるのは技術が要る/家の外壁を今日中に塗り上げないと、間に合わない/ヨットの船体に塗料を塗り上げ、ワックスをかける/多様な色を駆使してイラストの模様を塗り上げた/青色の濃淡で塗り上げられた湖の絵は、実に神秘的だ/油絵は下地の色を残しつつ、陰影をつけて塗り上げたら、うまく いっ た
**ぬりかえる【塗り替える】[塗る＋替える]** ❶ⓐ(壁、塀、屋根、柱、窓枠、扉、棚、床[ゆか]、看板、標識、車、自転車、船体、表面、内側)を塗り替える(=前に塗ったものを剥がして*塗り直す。古くなった塗料の上に再度塗る) ⓑ (物)の(ペンキ、ニス、ワックス、エナメル、漆、塗料、防腐剤、色)を塗り替える ⓒ(色)を(別の色)に塗り替える ❷(記録、タイム、履歴、常識、歴史、勢力図、生活スタイル、イメージ、概念、[人生・価値・家族]観)を塗り替える(=従来のものを一新する。更新する)
【副⁺】❶❷(すっかり、次々、がらっと、大きく、大胆に、こまめに、一気に)塗り替える

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【例文】 ❶市庁舎内の壁が20年ぶりに塗り替えられ、雰囲気が変わった/山小屋の屋根と外壁は、ボランティアが定期的に塗り替えている/床のワックスは、大掃除の時に塗り替えることにした/古い本棚の色を塗り替えたら、見違えるほどきれいになった/黄色の自転車を鮮やかな青色に塗り替えた ❷ 選手たちは世界記録を塗り替えようと、日々の練習に励んでいる/先日の豪雨により、降水量の記録が各地で塗り替えられた/マラソン競技の優勝タイムは、年々塗り替えられている/IT革命によって、これまでの常識が塗り替えられた/傑出した英雄の出現で中世ヨーロッパの勢力図が塗り替えられた/時代とともに価値観が変化し、人々の生活スタイルも塗り替えられていく/一度植えつけられた敵国のイメージは、容易には塗り替えられない/デザイナーは、婦人服の概念を塗り替えて、ブランド化にも成功した/少子高齢化とともに従来の家族観は大きく塗り替えられるだろう
【名詞形】塗り替え 塗り替えをする
【例文】 この屋根は、もう塗り替えの時期が来ている/壁は、色の塗り替えで感じが大きく変わる/板塀はペンキが剥げてきたので、塗り替えをする予定だ/住民は自発的に壁の塗り替えを行い、自慢の白い街並みを維持している
**ぬりかためる【塗り固める】[塗る＋固める]** ([斜面・法[のり]面[めん]・川底]をコンクリート、[壁・石]を泥、[塀・壁]を漆[しっ]喰[くい]、竹を漆、顔を化粧、隙間をパテ、人生を嘘[うそ]、生活を虚飾)で塗り固める(=隙間なく塗って固める) 
【副⁺】(しっかり、固く、厚く、隙間なく、頑丈に、何層にも)塗り固める
【例文】 この川は、護岸工事で法面から川底までコンクリートで塗り固められている/泥を塗り固めて作られた土壁の家は、夏でも実に涼しい/石を積み上げ、泥土で塗り固めただけの家は地震に弱い/土蔵の壁は、漆喰で厚く塗り固められているので頑丈だ/編んだ竹を漆で塗り固めた弁当箱は、いかにも和風で人気がある/顔を化粧で塗り固めても、年齢はごまかせない/窓枠の隙間はパテで塗り固めると、隙間風が入るのを防げる/嘘で塗り固めた人生はもういやだ/大物スターの生活は、実は虚飾で塗り固められたものだった
**ぬりこむ【塗り込む】[塗る＋込む]** ([傷口・ひび]に[薬・軟[なん]膏[こう]]、肌にクリーム、ケーキにシロップ、肉に塩、車軸にオイル、レザーの表面にワックス、漆喰に顔料、壁に泥、隙間にパテ)を塗り込む(=中に浸透するように、しっかり塗る) 
【副⁺】(しっかり、たっぷり、万遍なく、十分に、丹念に)塗り込む
【例文】 傷口に軟膏をしっかり塗り込む/入浴後は、肌にクリームをたっぷり塗り込んでおくと、乾燥防止になる/ケーキが焼き上がったら、刷[は]毛[け]でシロップを塗り込む/肉に満遍なく塩を塗り込み、しばらく冷蔵庫で寝かせる/車軸にオイルを塗り込んだら、回転がよくなった/レザーの表面にワックスを薄く塗り込むと艶が出る/フレスコ画は、生乾きの漆喰に顔料を塗り込んで描く/地震で壁にひび割れが出来たので、その隙間にパテを塗り込んで補修する
【名詞形】塗り込み 塗り込みをする
【例文】金具は、油の塗り込みが十分でないと、錆[さ]びやすい/ 「ワックスの塗り込みをしたら、10分ほど乾かしてください」
**ぬりこめる【塗り込める】[塗る＋込める]** ❶ⓐ(金品、宝飾品、秘密文書、舎利容器、経

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文、呪いの文、死体、柱、入口の扉)を塗り込める(=外から分からないように、上から隙間なく塗って固める) ⓑ(壁、泥塀、台座、仏像の胎内、闇の中)に塗り込める ❷(心が「思い・寂しさ・切なさ・恨み・怨念]、[思い・切なさ・恨み・怨念]が[手紙・「物]刀])に塗り込められる(=つらい思いが心を占める。あるいは、その者の一念が物に込められる) (傷口に薬、肌にクリーム、肉に塩)を塗り込める(=中に浸透するように、しっかり塗る) 
【副⁺】❶(しっかり、びっしり、厚く、隙間なく、丹念に) ❸(しっかり、たっぷり、丹念に)塗り込める
【補足】❷は、受身形を多く使う。また、❸の用法は「塗り込む」のほうが一般的である
【例文】❶盗賊は盗んだ金品を壁に塗り込めて隠した/仏塔の台座には、舎利容器が塗り込めてあった/X線で見ると、仏像の胎内に経文が塗り込められていることが分かった/犯人は死体を土蔵の壁に塗り込めていた/木の柱は露出させず、壁に塗り込めておくと長持ちする/僧たちは大切な経文を窟[くつ]の中に詰め込み、入口の扉を完全に塗り込めた/皆既日食に達すると、辺りはすっかり暗くなり、夜の闇に塗り込められたようだった ❷ 夫に先立たれ、心は寂しさに塗り込められて、何も手につかない/この血が付いた短刀には、あえなく切腹させられた主君の怨念が塗り込められている ❸ 息子の怪[け]我[が]が早く良くなるようにと、傷口に薬を塗り込める/毎日、丹念にクリームを塗り込めているが、顔のしわは消えない
**ぬりたくる【塗りたくる】[塗る＋たくる]** ⓐ(壁、塀、門、看板、キャンバス、顔、体、髪)を/に塗りたくる(=むやみに塗る) ⓑ(色、絵の具、クレヨン、化粧品、ペンキ、ワックス、口紅、クリーム、ポマード、石けん、薬、軟[なん]膏[こう]、油、ジャム、泥、タール)を/で塗りたくる 
【副⁺】(べたべた、ごてごて、さんざん、むやみに、やたらに、派手に、一面に、これでもかと)塗りたくる
【例文】悪童どもが塀を赤ペンキで塗りたくって、逃げ去った/赤や黄色の原色で塗りたくられたキャンバスは、強烈な印象を与える/ひと昔前は、髪をポマードで塗りたくって固める髪型がはやった/子供たちが画用紙にクレヨンを塗りたくって喜んでいる/いくら化粧品を塗りたくっても、元が元だけに大して見栄えはしない/海水浴で日焼け止めクリームを顔に塗りたくったが、あまり役に立たなかった/泥を落とそうと、体中に石けんを塗りたくり、こすった/この軟膏は薄くつけるだけでよく、やたらに塗りたくる必要はない/甘い物好きの子は、いつもパンにジャムを塗りたくって食べる/全身に泥をかぶった神様役の人物が、人々に泥を塗りたくろうとして歩き回る行事がある
**ぬりたてる【塗り立てる】[塗る＋立てる]** ❶ⓐ(壁、塀、門、馬車、神社、キャンバス、看板、窓枠、田楽の[豆腐・こんにゃく])を/に塗り立てる(=目立つように派手に塗って*仕立てる。「きれいに」「やたらに」といった意味が含まれる) ⓑ(原色、絵の具、クレヨン、金[きん]、漆、ペンキ、味[み]噌[そ])を/で塗り立てる❷ⓐ(顔、首、首筋、唇)を塗り立てる(=厚化粧をする) ⓑ(白粉[おしろい]、化粧品、口紅)を/で塗り立てる
【副⁺】❶(ごてごて、べたべた、けばけばしく、華やかに、派手に、むやみに、やたらに、一面に、これでもかと) ❷(白く、赤く、美しく、きれいに、真っ[白・赤]に)塗り立てる
【補足】❷の用法は、「塗りたくる」とも共通するところがある

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【例文】❶倉庫の壁一面を原色で塗り立てた作品が、一際目を引く/誰が塗り立てたのか、塀には派手な落書きアートが残されていた/国王の即位パレードには、金で塗り立てた金ぴかの馬車が登場した/朱色の漆で塗り立てられた華やかな神社建築は、外国人観光客に人気がある/看板屋の店先では、映画館に掲げる看板を塗り立てている/店の窓枠は、青や金色で塗り立て、目立つようにした/むやみに絵の具を塗り立てたりしたら、せっかくの繊細なデッサンが台無しになる/ペンキは、塗り立ててすぐの時は触ってはいけない/豆腐に木の芽味[み]噌[そ]を塗り立てたら、田楽豆腐の完成だ ❷ 人形の顔は、白粉で白く塗り立てられていた
名詞形塗り立て(=塗ったばかりの状態にあること)
【補足】名詞形は、接尾辞「〜たて」(=〜して間がない)が接続したと考えることもできる
【例文】 新しい建物に入ると、塗り立てのペンキの匂いがした/床[ゆか]はワックスが塗り立てなので、乾くまで上を歩けない
**ぬりつける【塗り付ける】[塗る＋付ける]** ❶ (肉に[味[み]噌[そ]・たれ・油]、器に [バター・ニンニク]、パンに[バター・蜜]、ケーキにクリーム、頭皮にローション、髪に油、襟に石けん、汚れに洗剤、[傷・傷口]に軟[なん]膏[こう]、顔に[墨・煤[すす]]、[顔・首]に白粉[おしろい]、唇に口紅、[肌・体]にクリーム、体中に泥、矢じりに毒、壁に漆[しっ]喰[くい]、[紙面・キャンバス]に絵の具)を塗りつける(=その部分に塗って付ける) ❷([人]、他者、部下、秘書)に(罪、責任)を塗りつける(=自分の罪などを他人に負わせる) ❸ (壁にペンキ、[顔・首]に白粉、髪に[ローション・ポマード]、口紅)を塗りつけている(=塗ることに慣れている) 
【副⁺】❶(べたべた、たっぷり、万遍なく、むらなく、厚く、一面に) ❷(ちゃっかり、厚かましくも、恥知らずにも)塗りつける ❸ (普段、いつも、年中、しょっちゅう)塗りつけている
【補足】❷は、「なすりつける」のほうが一般的である ❸は、「塗りつけている」の形で使う
【例文】❶味噌を塗りつけた豚肉を炭火で焼いた/焼き鳥は、串に刺した鶏肉にたれを塗りつけて焼いたものだ/髪用ローションを頭皮に塗りつけると、さっぱりする/日本髪を結うため、髪に艶を出そうと椿[つばき]油を塗りつけた/襟の汚れは、洗剤を塗りつけてこすると落ちる/手足のひび割れに、軟膏を塗りつけておく/湯上がりの体にボディークリームを塗りつけておく/川底にある泥を全身に塗りつけると、美容効果があると評判だ/毒を矢じりに塗りつけておき、狩りに用いる ❷彼は、自分の罪を人に塗りつけようと画策している/自分の責任を部下に塗りつける上司を見て、愕[がく]然[ぜん]とした❸ペンキ屋は、家の外壁にペンキを塗りつけているので、仕事が早い/歌舞伎役者は顔や首に白粉を塗りつけているが、肌荒れしないそうだ
**ぬりつぶす【塗り潰す】[塗る＋潰す]** ❶ⓐ(文字、文言、名前、住所、数字、番号、値札の金額、書き間違い、ひび割れ、車の傷、マークシート、部分、カレンダーの日付、非公開事項、個人情報、教科書、紙面、葉書、写真、絵、地図、背景、バック、下絵、領域、範囲、空間、地、下地、背景、テキストボックス、計算表のセル)を塗り潰す(=全面的に、あるいは一部分を上から塗って見えなくする) ⓑ(墨、絵の具、色、ペンキ、ニス、塗料、鉛筆、筆、パテ、修正テープ)で塗り潰す ❷(不祥事、真相、疑念、思い出)を塗り

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潰す(=物事を覆い隠す) ❸ (紙面、会場、広場、街)が([事件・祝賀ムード・戦時色・クリスマス]一色)に/で塗り潰される(=同じ報道や雰囲気で全体が占められる) 
【副⁺】 ❶(しっかり、びっしり、すっかり、いきなり、全部、所々、うまく、黒く、真っ黒に、部分的に、大雑把に) ❷❸ (すっかり、全く、一切)塗り潰す・塗り潰される
【補足】3 は通常、受身形を使う
【例文】❶校正時のメモ書きは不要な文言なので、修正テープで塗り潰して出版社に送り返す/車についた傷は、修理に出してうまく塗り潰してもらった/マークシート方式による答案は、答えとする部分を鉛筆で黒く塗り潰す/結婚式までの日にちをカレンダーで一日ずつ塗り潰し、準備を進めた/公文書の非公開事項は全部塗り潰してある/資料は個人情報の箇所を塗り潰してから配付する/敗戦後、子供たちは教科書を所々黒く塗り潰すよう指導された/戦地からの葉書は検閲され、都合が悪い箇所は部分的に塗り潰されていた/今回のX線による調査で、元の絵は塗り潰され、その上に別の絵が描かれていることが判明した/白い文字が目立つように、背景を暗い色で塗り潰そう/パソコンで計算表のセルを黒く塗り潰す ❷ 自分の都合で不祥事を塗り潰そうったって、そうはさせない/子供時代の嫌な思い出を一切塗り潰すことは不可能だ ❸ 紙面は、全土を恐怖に陥れたテロ事件一色で塗り潰されている/受賞パーティーの会場は、祝賀ムード一色に塗り潰されていた/街はクリスマス一色に塗り潰され、温かい雰囲気だ
【名詞形】塗り潰し 塗り潰しをする
【例文】 画像の加工でよく使われる塗り潰しの方法を知りたい/テキストボックスは、塗り潰しなしの設定にした/壁のひび割れは、パテで塗り潰しをすると目立たない
**ぬりなおす【塗り直す】[塗る＋直す]** ⓐ (ペンキ、ニス、ワックス、漆、塗料、塗装、絵の具、漆[しっ]喰[くい]、防腐剤、クリーム、色、口紅)を塗り直す(=古くなったりだめになったものに、塗料などを改めて塗る) ⓑ (壁、塀、屋根、柱、窓枠、扉、棚、床[ゆか]、看板、標示、椀、皿、器、家具、玩[おも]具[ちゃ]、屏[びょう]風[ぶ]、模様、イラスト、絵、キャンバス、車体、船体、表面、内側)を塗り直す ⓒ(白、青、[明るい・落ち着いた・他の]色、洋風のイメージ)に塗り直す
【副⁺】(もう一度、再度、すっかり、がらっと、大胆に、こまめに、一気に、定期的に、全面的に、改めて)塗り直す
【例文】 古い玩具でも、ペンキを塗り直せば新品同様になる/ワックスの効果を長持ちさせるには、半年に1回塗り直すとよい/製品の防腐剤を何度も塗り直して、完全な物にした/日焼け止めクリームは、汗をかくと流れてしまうので、塗り直す必要がある/壁の汚れがひどいが、費用がないので塗り直せない/道路にかかれた路面標示は定期的に塗り直される/漆器の漆が薄くなっている部分を塗り直した/船体の塗装は、傷みやすいので、まめに塗り直さないといけない/部屋の壁を暗い色から白に塗り直したら、明るい感じになった/壁の色が気に入らないので、他の色に塗り直すつもりだ
【名詞形】塗り直し 塗り直しをする
【例文】 特殊塗料を使っているので、塗り直しの必要はない/最初に濃い色を塗ってしまうと、塗り直しができなくなる/色あせが気になるが、塗り直しをすると費用がかかるので諦めた
**ぬりのこす【塗り残す】[塗る＋残す]** (部分、サイド、背景、日焼け止めクリーム、塗料、

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ペンキ、ニス、絵の具)を塗り残す(=塗らない部分を残す) 
【副⁺】(うっかり、つい、わざと、うまく)塗り残す
【例文】絵を描く時、光が当たっている部分を塗り残すと立体感が出る/この絵は未完で、背景が塗り残されたままになっている/日焼け止めクリームを塗り残した部分だけが日焼けした/家具は、塗料を塗り残すことのないように、組み立て前に塗ってしまう/日本画では、絵の具を部分的に塗り残し、余白によって画面に余韻を残すことがある
【名詞形】塗り残し
【例文】 家具が完成したら、ニスの塗り残しがないか、確認する/ペンキの塗り残しのないようにチェックを欠かさない
**ぬれそぼつ【濡れそぼつ】[濡[ぬ]れる＋そぼつ]** (雨、にわか雨、小雨、春雨、秋雨、夜霧、露)にぬれそぼつ(=ぬれて、びしょびしょになる) 
【副⁺】(すっかり、しっとりと、びっしょりと)ぬれそぼつ
【補足】「そぼつ」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。文語で、「濡れる」という意味を表す
【例文】 雨にぬれそぼったまま佇[たたず]む女の目は、憂いに満ちていた/朝からそぼ降る雨に、古都の街はぬれそぼっていた/梅雨時の雨にぬれそぼつ柳の枝をぼんやりと眺めて、日を過ごす/小雨降る中を走って来た少女のぬれそぼった黒髪からは、水滴がしたたり落ちていた/春雨にぬれそぼつ長崎の石畳は、靄に包まれ、そのまま一幅の絵になりそうだ/夜霧にぬれそぼちながら、港で恋人の乗った船を待った

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**ねいる【寝入る】[寝る＋入[い]る]** ❶([人]、子供、動物)が寝入る(=眠りに入る) ❷→❶に同じ)が寝入る(=少々の刺激では目を覚まさないくらい深く眠る) 
【副⁺】❶(すっと、すんなり、うっかり、うとうと、いつしか、知らないうちに、いつの間にか) ❷ (ぐっすり、すっかり、すやすや、死んだように、白河夜船で)寝入る
【例文】 ❶催眠剤を飲めば、寝つきの悪い人でも、寝入ることができる/電車の中でうっかり寝入ってしまい、降りる駅を乗り過ごした/ソファに横になっていたら、いつの間にか寝入っていた/幼子は泣きながら寝入ったのか、頬に涙の跡がある/子供が寝入るのを待ってから、ゆっくり深夜のテレビを楽しんだ/赤ん坊は、寝入ってから30分もたたないうちに、目を覚まして泣き出した/「お孫さんはもう寝た?」「ええ、ちょうど寝入ったところよ」 ❷ 息子はよほど疲れたのか、死んだように寝入っている/ぐっすり寝入っている乗客に車掌が「終点ですよ」と声をかけた
【名詞形】寝入り 【動】〜寝入り(を)する
【補足】単独でより、他の言葉との複合形で使うことが多い
【例文】寝入りが浅いので、ちょっとした物音ですぐ目が覚める/被害に遭ったら、泣き寝入り(=不本意だが、どうするすべもなく諦めること)をせずに訴えるべきだ/夫は、たぬき寝入り(=寝たふり)して、妻の電話の内容を聞いていた/疲れたので、ひと寝入り(=ひと眠り)してから、また仕事をしよう/寝入り端[はな](=寝入ったばかりの時)に非常ベルが鳴り、驚いて飛び起きた
**ねがいあげる【願い上げる】[願う＋上げる]** ⓐ (ご寛[かん]恕[じょ]、ご容赦、ご配慮、ご留意、ご協力、ご了承、ご承諾、ご寄付、ご購入、ご継続、お目通り)を願い上げる(=丁重にお願いする) ⓑ(お付き合い、お引き立て、ご継続、ごひいき)のほど、願い上げる
【副⁺】(切に、何とぞ、衷心より)願い上げる
【補足】手紙文で敬語表現として使う
【例文】 不行き届きの点につきましては、何とぞ御容赦願い上げます/どうか今後とも格別の御配慮を賜りますよう願い上げます/ご健康に一層御留意くださるよう願い上げます/皆様の御協力を切に願い上げる次第です/雑誌購読をご継続のほど、よろしく願い上げます/これからもよろしくお付き合いのほど、願い上げます/よろしくお引き立てのほど、心より願い上げます
**ねがいさげる【願い下げる】[願う＋下げる]** ❶(訴え、告訴、起訴、訴訟、願書、応募、申し出、依頼、頼み事、注文、役目、役職)を願い下げる(=都合により願い事を*取り下げる) ❷(申し出、縁談、取引、注文、出世、役目)を願い下げる(=頼まれても、自分の
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意にそわないため、断る) 
【副⁺】❷(金輪際、きっぱり、思い切って、こちらから)願い下げる
【補足】❷は、名詞形で多く使う
【例文】 ❶相手との示談がまとまったので、訴えは願い下げた/システムの不具合で株式市場が丸1日停止したことから、社長自らが役職を願い下げる形となった ❷ 出資の申し出があったが、経営方針に口出しされるのだったら、願い下げたい/向こうが高飛車に出るなら、こちらから取引を願い下げようと思う
【名詞形】願い下げ 願い下げにする
【例文】告訴の願い下げは、裁判所によって受理された/すぐ泣き言を言う奴[やつ]は、願い下げだ/「明日までに徹夜で仕上げろ」なんて無理な注文は、願い下げだ/うちの娘に難癖をつけてくるなど、縁談はむしろこちらから願い下げだ/「丁寧な仕事をする必要はない」と言うが、そんな粗製乱造なんか願い下げだ/強引に値引きを要求する客は、願い下げにしたい
**ねがいでる【願い出る】[願う＋出る]** ⓐ(休暇、休職、休学、辞職、辞任、海外勤務、出張、異動、復職、交代、同行、帰省、帰国、許可、特別措置、延期、指導、追試験、入院、退所、変更、免除、保護、支給、払い下げ、借用、拝謁、取り調べ、再検討、再審、中止、閲覧、解放、放免、救助、治療、弟子入り)を願い出る(=上の立場の人に公的な依頼をする)ⓑ(上司、監督、先生、指導教員、先輩、師匠、大学、役所、所轄官庁、大使館)に願い出る
【副⁺】(恐る恐る、自発的に、思い切って)願い出る
【例文】 繁忙期だったが、親の看病のため上司に1週間の休暇を願い出た/不祥事の責任をとって辞職を願い出たが、慰留された/彼は国際的に活躍したいと、自ら海外勤務を願い出たそうだ/ボランティア活動による欠席は、特別措置を願い出れば欠席扱いとならない/期限を過ぎてから、科目登録の変更を願い出ても受け付けてもらえない/家計が苦しいので、授業料免除を願い出ようと考えている/奨学金の支給を願い出る学生が多いので、選考を行うことになった/県は財政基盤を固めるため、国有林払い下げを国に願い出て、県有林とした/学校施設の借用を願い出る場合は手続きが必要だ/高名な陶芸家に恐る恐る弟子入りを願い出たら、思いがけず認められた
【名詞形】願い出 願い出をする
【例文】 上司に異動の願い出を出そうとしたら、同僚に止められた/窓口で願い出をする場合は、本人確認ができる物を持参すること
**ねがえる【寝返る】[寝る＋返る]** ❶ ([向こう・反対]側、逆方向)に寝返る(=寝た状態で体の向きを変える) ❷ ( [敵・相手]方、敵の陣営、反対派、相手側、向こう、他党、ライバル社)に寝返る(=味方を裏切り、相手方につく) 
【副⁺】❶(くるりと、ごろりと、大きく、反転して) ❷(あっさり、ころりと、やむなく、思いがけず、ひそかに、卑[ひ]怯[きょう]にも)寝返る
【例文】❶朝寝坊の子を揺すると、薄目を開けたが、くるりと向こう側に寝返ってしまった/寝違えたらしく、寝返ると首筋が痛い/胃の検査で「今度は反対側に寝返ってください」と指示された/半身が麻痺しているので、うまく逆方向に寝返ることができない ❷東軍は、西軍の武将たちを寝返らせる策が功を奏し、大勝した/こちらの陣営が有利と見

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て、敵方が次々に寝返ってきた/幹部は、反対派に寝返りそうな者を説得して回った/複数の党員が他党に寝返れば、党の存続すら危うい/まさか信用していた社員がライバル社に寝返るとは、思いも寄らなかった
【名詞形】寝返り 寝返りをする
【補足】「寝返りをする」は、❶の意味で使う
【例文】腰が痛くて、寝返りを打つのも大変だ/赤ん坊は、4か月頃から寝返りをするようになった/司令官の寝返りで、我が軍は大きな痛手を受けた/敵陣への寝返りが続出し、味方の士気が一気に下がった/大将は、子飼いの武士に寝返りを打たれるとは、夢にも思わなかっただろう

**ねかしつける・ねかせつける【寝かし付ける・寝かせ付ける】** [寝かす・寝かせる＋付ける](赤ん坊、子供、孫、酔っ払い)を寝かしつける(=寝たがらないのを何とかして眠らせる) 
【副⁺】(ようやく、やっと、無理矢理、何とか、無理に、なだめて、あやして)寝かしつける
【例文】 ぐずる赤ん坊を早く寝かしつけるコツがあれば、知りたいものだ/赤ん坊に添い寝して寝かしつけていると、親の方が先に寝てしまうことがある/子供を何とか寝かしつけた後、家事を片づけた/子供は疲れたらしく、無理に寝かしつけなくてもすぐ寝てくれた/むずかる孫をあやして寝かしつけるのは、ひと苦労だ/酔った仲間をベッドに寝かしつけようとしたら、急に暴れ出した
【名詞形】寝かしつけ 寝かしつけをする
【例文】赤ん坊は夜泣きをするので、寝かしつけに苦労する/昼間よく動き回っている孫は、寝かしつけをしなくてもすぐに寝てくれる

**ねぎらいあう【労い合う・犒い合う】** [ねぎらう＋合う] ⓐ ([仲間・選手]同士、皆、先輩と後輩)が/でねぎらい合う(=互いに苦労や骨折りを慰めたり、感謝したりする) ⓑ(仲間、同僚、友人、同志)と(労、苦心、苦労、労苦)をねぎらい合う
【副⁺】(互いに、相互に、笑顔で)ねぎらい合う
【例文】仲間同士で日頃の労をねぎらい合い、次なる挑戦に向けて気持ちを固め合った/辛勝した試合の後、選手同士で「よく頑張ったね」とねぎらい合った/この秋祭りの行事は、豊作に感謝し、皆でこれまでの苦労をねぎらい合うための風習だ/「お疲れ様」とは、職場などで互いをねぎらい合う時に使う表現だ

**ねぎりたおす【値切り倒す】** [値切る＋倒す](商品、車、[土産・骨[こっ]董[とう]・型落ち]品、傷物、代金、工賃)を値切り倒す(=徹底的に値引きをさせる) 
【副⁺】(とことん、さんざん、思い切り、徹底的に、シビアに、ぎりぎりまで) 値切り倒す
【例文】値切り倒して車を買った/家電製品の型落ち品は、交渉次第で値切り倒せるらしい/傷物だから値切り倒そうと思ったが、相手もなかなかしたたかだった/葬儀代金を値切り倒すような人は少ない/品物は値切り倒せても、工賃の方は値切り倒すわけにはいかない/海外で買い物をする時は値段交渉が楽しくて、うまく値切り倒すコツを覚えてしまった/店側としては、客に値切り倒されないよう対策を考えている

**ねこむ【寝込む】** [寝る＋込む] ❶([人]、酔客)が寝込む(=深く眠る) ❷([人]、老人、年寄り)が寝込む(=病気などで床[とこ]にふせって、起きられなくなる) 
【副⁺】❶(すっかり、

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ぐっすり、正体なく) ❷ (すっかり、ずっと、長く)寝込む
【例文】❶昨夜はすっかり寝込んでいて、泥棒が入った物音に気づかなかった/隣席の人は映画がつまらないのか、途中からぐっすり寝込んでしまった/巡回中の警官が、ベンチで正体なく寝込んでいる酔っ払いを起こした/夜、受験勉強中に寝込んでしまい、目が覚めたら朝になっていた/もし、皆が寝込んでいる時間帯に大地震が起こったら、被害は甚大になるだろう ❷ 風邪をこじらせて寝込み、1週間も欠勤してしまった/もし妻に寝込まれたら、家事やら子供の世話やらで大変だ/友人は彼女に振られたショックで、3日寝込んでしまった/若い時からずっと健康で、一度も寝込んだことはない/年のせいか、最近少しの疲れでも寝込むようになった
【名詞形】寝込み(=ぐっすり寝ている最中)
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 強盗に寝込みを襲われ、抵抗できなかった/飲酒の機会が多い年末年始は、路上での寝込みによる交通事故が増えるそうだ
**ねころがる【寝転がる】[寝る＋転がる]** (ソファ、ベンチ、ベッド、マット、絨[じゅう]毯[たん]、床[ゆか]、畳、路上、道端、草[くさ]原[はら]、芝生、グラウンド、日陰、浜辺)に/で寝転がる(=横になった楽な姿勢で、ごろごろする) 
【副⁺】(ごろんと、ごろりと、ごろごろと、のんびり、だらしなく、仰[あお]向[む]けに、大の字に)寝転がる
【例文】 何もやる気が起きない時は、ソファに寝転がって、ぼんやり天井を眺めている/勉強に飽きると、畳に寝転がり、好きな音楽を聞いて気分転換をする/酔っ払いが路上に寝転がったまま、眠っている/子供は、道端に寝転がってだだをこねた/公園の芝生で寝転がって日なたぼっこをする/浜辺は、のんびり寝転がっている人でいっぱいだ/夕食後は、いつも寝転がってテレビを見ている/子猫たちが寝転がってじゃれ合う姿がかわいい
**ねころぶ【寝転ぶ】[寝る＋転ぶ]** (→「ねころがる」に同じ)に/で寝転ぶ(=力を抜いて横になる) 
【副⁺】(→「ねころがる」 【副⁺】に同じ) 寝転ぶ
【例文】 風呂から出て、ソファにごろりと寝転ぶと、そのまま眠ってしまった/ベッドに寝転んでお菓子を食べていたら、母親に叱られた/毎日、マットの上で仰[あお]向[む]けに寝転び、ストレッチをしている/土手の草[くさ]原[はら]に寝転んで、空行く雲を眺めた/長距離走の練習で疲れ果てた選手たちは、グラウンドに寝転んでしまった/暑い日は、猫も日陰で涼しげに寝転んでいる/寝転んでいたら、子供たちがふざけて背中に乗ってきた/寝転んだまま本を読むと、近視になりやすい/腰が痛いので、寝転ぶのも起き上がるのも大変だ
**ねじあける【捩じ開ける・捻じ開ける】[ねづ＋開ける]** (瓶、口、チューブ、蓋[ふた]、栓、コック、鍵穴、扉)をねじ開ける(=ねじって開ける。または、無理に開ける)
【副⁺】(無理矢理、ぎゅっと、ぐいと、力任せに)ねじ開ける
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】潰れてしまったチューブの口を、力任せにねじ開けた/瓶の蓋を無理矢理ねじ開けようとしたら、瓶が割れてしまった/樽[たる]の栓をねじ開けたら、中の液体がこぼれ出た/古びたコックを力任せにねじ開けて、中の腐った液体を外に流して捨てた/犯人は金庫の鍵穴をねじ開け、中の金を盗んだらしい/長い間閉ざされていた部屋の扉を、何とかねじ

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開けて中に入った
**ねじあげる【捩じ上げる・捻じ上げる】[ねづ＋上げる]** (腕、手、チューブ、針金、髪の毛)をねじ上げる(=強くねじって上方に上げる)
【副⁺】(ぎゅっと、ぐいと、ギリギリと、無理矢理、強く、思い切り、力いっぱい、力任せに、渾[こん]身[しん]の力で)ねじ上げる
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている。「ねじり上げる」とも言う
【例文】 警官は、逃げようとする犯人に飛びかかって腕をねじ上げた/刺客は、敵兵に手をねじ上げられ、ナイフを取り落とした/数本束ねた針金をねじ上げ、端を結んで頑丈な鉄線を作った/部族の娘は、昔の風習で頭髪をてっぺんまでねじ上げて、油で固めている
**ねじきる【捩じ切る・捻じ切る】[ねづ＋切る]** (針金、鉄線、コード、ボルト、錠前、チューブ、枝、ナス、実[み]、餅)をねじ切る(=ねじって切る)
【副⁺】(無理矢理、ぎゅっと、ぐいと、力任せに)ねじ切る
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている。「ねじり切る」とも言う
【例文】 針金をねじ切る時は、切り口で怪[け]我[が]をしないよう注意する/難民たちは、国境に張られた有刺鉄線をねじ切って、隣国に押し寄せた/強盗団は、電話線をねじ切ってから、家に侵入した/強く締め過ぎて、ボルトをねじ切ってしまった/犯人は、錠前をペンチで力任せにねじ切って開けたらしい/ナスは、枝を傷つけないように、うまくねじ切って収穫する/さすが農家の人は実をさっとねじ切るのがうまい/搗いたばかりの餅を小さくねじ切り、あんこにつけて食べた
**ねじきれる【捩じ切れる・捻じ切れる】[ねづ＋切れる]** ❶(ボルト、枝)がねじ切れる(=強い力が加わり、ねじれた状態で切れる) ❷(→「ねじきる」に同じ)を/がねじ切れる(=ねじって、切ることができる) 
【副⁺】❷ (ぎゅっと、ぐいと、うまく、思いどおり)ねじ切れる
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている。他動詞の「ねじきる」に対し「ねじきれる」は自動詞である。かつ「ねじきる」の可能形でもあり、否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶車のホイールのボルトを力を込めて強く締めたら、ねじ切れてしまった/ボルトが腐食しているとねじ切れることがある/台風の強い風で街路樹の枝がねじ切れて飛んで行った ❷針金が太過ぎて、小さいペンチではねじ切れない/捕虜収容所を囲む頑丈な有刺鉄線は、簡単にはねじ切れない/細い枝だが、しなってしまって、なかなか手ではねじ切れない/柔らかい餅がうまくねじ切れず、手にくっついて困った
**ねじこむ【捩じ込む・捻じ込む】[ねづ＋込む]** ❶(ボルトを穴、札束を封筒、新聞を懐、財布をポケット、パンフレットをバッグ、帽子をポケット、吸い殻を灰皿、管を喉の奥、イヤホンを耳、体を[隙間・ドア]、指を口の中、予定をスケジュール、シュートをゴール、パットをホール)にねじ込む(=ねじって入れる。無理に狭い所に押して入れる) ❷ (役

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所、学校、会社、店、相手)にねじ込む(=相手の失言や失敗などをなじって抗議する) 
【副⁺】❶(ぎゅっと、ぐいと、一気に、深く、無理に、力任せに) ❷(強引に、強硬に)ねじ込む
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】 ❶ボルトをスムーズに穴にねじ込む/尻ポケットに財布をねじ込んで、家を出た/隠れて煙草を吸っているのがばれそうになり、急いで吸い殻を灰皿にねじ込んで消した/胃の検査では、カメラのついた管が口の中にねじ込まれる/耳にねじ込むタイプのイヤホンを買った/追っ手から逃れるため、建物の隙間に体をねじ込むようにして隠れた/閉まりかけたドアに体をねじ込み、無理に電車に乗ろうとする/面白そうなイベントがあったので、詰まっているスケジュールにねじ込んで参加することにした❷役所には、変な言いがかりをつけてねじ込んでくる人がいて、対応に苦労している/教育方針がおかしいと言って、親が学校にねじ込んできた/週刊誌に事実無根のゴシップを書かれたので、出版社にねじ込んだが、無視された
**ねしずまる【寝静まる】[寝る＋静まる]** (人々、皆、家[か]人[じん]、家族、子供、[家・寮]の中、家々、街、周り、辺り、世間)が寝静まる(=皆が眠って辺りが静かになる) 
【副⁺】(すっかり、しんと、ひっそりと)寝静まる
【例文】 人々が寝静まってから起こった地震だったため、逃げ遅れて多くの人が亡くなった/殺人事件は、夜が更けて家人が寝静まった深夜に起こった/読書に一番集中できるのは、家族が寝静まってからの時間だ/子供が寝静まったのを見届けてから、クリスマスプレゼントを枕元に置いた/寮の中が寝静まるのを待ってこっそり抜け出し、夜の街へ遊びに行った/ひっそりと寝静まった街に救急車のサイレンが鳴り響いた/周りが寝静ってしまい、自分だけ眠れないと焦ってますます寝られなくなる/辺りは夜の帳[とばり]が下りて寝静まっていた/豆腐屋は世間が寝静まった頃に起き出して、仕事を始める
**ねじたおす【捩じ倒す・捻じ倒す】[ねづ＋倒す]** (相手、木、灌木、柱、壁)をねじ倒す(=ねじって倒す) 
【副⁺】(ぎゅっと、ぐいと、無理矢理)ねじ倒す
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている。「ねじり倒す」とも言う
【例文】 柔道の試合では足をすくわれ、ねじ倒されてしまった/警官は暴れる酔っ払いの男をねじ倒して、パトカーに押し込んだ/路上の喧[けん]嘩[か]で相手にねじ倒された時、腰を打って怪[け]我[が]をした/戦車は木々をねじ倒しながら、森の中を進軍した/象の群れは草原の灌木をねじ倒しながら、移動して行った/ショベルカーは古い柱や壁をねじ倒し、建物を解体する
**ねじふせる【捩じ伏せる・捻じ伏せる】[ねづ＋伏せる]** ❶ (相手、敵、犯人、牛)をねじ伏せる(=相手の体をねじって押さえ、動けなくする) ❷ (論敵、ライバル、反対派、敵対者、過激派、異議、異論、野党、反対意見、国民の声、不満、自然、動き)をねじ伏せる(=強引に相手を屈服させる) 
【副⁺】(あっさり、無理矢理、何とか、苦もなく、強引に、豪快に、死に物狂いで、力ずくで)ねじ伏せる

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【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】❶レスリングの試合では、相手をねじ伏せて何秒か押さえていれば、ポイントになる/憎いあいつを、いつかねじ伏せて殴ってやりたい/警官隊は窃盗団の隠れ家に突入し、全員をねじ伏せて逮捕した/暴れ回る牛は牧童にねじ伏せられ、縄をかけられた❷ 話し合いの場では反対派の理屈にねじ伏せられ、意見が言えずに終わった/幹部は持論を押し通し、異論をねじ伏せようとする/与党は強行採決で野党をねじ伏せ、法案を通した/保守政権が権力で国民の声をねじ伏せても、民主化への勢いは止まらない/独裁政権下では、国民が反抗しても武力でねじ伏せられてしまう/政府は国民の不満を言論弾圧でねじ伏せている/大自然の動きを人の力でねじ伏せようとしても、できるものではない
**ねじまがる【捩じ曲がる・捻じ曲がる】[ねづ＋曲がる]** ❶(針金、棒、柱、鉄骨、錠前、風船、チューブ、スプーン、木、枝、幹、体、上半身、背骨、手、足、首、鼻、唇、オブジェ、時空、空間)がねじ曲がる(=ねじれて曲がる) ❷(心、精神、性格、根性、性根、本性、人間、人生、論理、情報、真実)がねじ曲がる(=真っすぐではなく素直でない。正しくない) 
【副⁺】❶(ぎゅっと、ぐにゃりと、無残に、異様に、奇妙に、右に、左に、反対方向に) ❷ (すっかり)ねじ曲がる
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】❶火事で金属製の柱は焼けただれ、ねじ曲がっていた/建物の太い鉄骨もねじ曲がるほどの大きな地震があった/松がねじ曲がっているのは、海からの強風にさらされ続けたためだ/蔓[つる]に巻き付かれて、木の枝がねじ曲がってしまった/展示品の前衛的なオブジェは、私にはねじ曲がった不格好な作品にしか見えなかった/時空がねじ曲がり、パラレルワールドが出現するという小説は面白い ❷ 偏狭な親のためにねじ曲がっていた子供の心は、教師の温かい対応で徐々に素直になっていった/不遇だったせいか、すっかり性格がねじ曲がってしまったようだ/これまでの議論を踏まえず、ねじ曲がった論理で与党を批判するだけでは、賛同を得られない/ねじ曲がった情報が、いつの間にか真実として流布する
**ねじまげる【捩じ曲げる・捻じ曲げる】[ねづ＋曲げる]** ❶(→「ねじまがる」❶に同じ)をねじ曲げる(=ねじって曲げる) ❷(事実、真実、歴史、関係、意志、解釈、理論、法、原則、正義、結果、データ、目的)をねじ曲げる(=わざと正しくないものに変える) 
【副⁺】 (→「ねじまがる」【副⁺】❶に同じ) ❷(無理矢理、故意に、好き勝手に、[変な・間違った]方向に、都合の良いように)ねじ曲げる
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる→ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】❶針金細工は、針金をねじ曲げて人形や飾りを作る伝統的な技だ/大道芸人が細長い風船をねじ曲げ、動物の形を作る/盆栽に針金をかけて枝や幹をねじ曲げることもある/娘は自分の意見が通らず、唇をねじ曲げて不満げな表情を浮かべた ❷ いくら事実をねじ曲げた報道をしても、真実はねじ曲げられない/彼は自分の正当性を主張するため、真実をねじ曲げようとしている/時代の勝者によって、歴史はねじ曲げられてきた/法解

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釈をねじ曲げてまで、特定の企業を擁護するのは問題だ/法に携わる者が原則をねじ曲げることがあってはならない/教授は実験データをねじ曲げて論文を書いたことが発覚し、大学から処分された
**ねじむける【捩じ向ける・捻じ向ける】[ねづ＋向ける]** (体、上半身、首、頭、顔、鼻先、考え方)をねじ向ける(=ねじってその方向に向ける) 
【副⁺】(ぎゅっと、ぐいっと、無理に)ねじ向ける
【補足】文語の「捩[ね]づ」(上二段動詞)の連用形は「ねぢ」である。近世以降は「ねぢる。ねじる」(四段)と活用するようになり、複合動詞の前項動詞にその痕跡が残っている
【例文】名を呼ばれたので、パソコンに向かっていた体を相手の方にねじ向けた/手を振り、上半身を左右にねじ向ける柔軟体操を毎日行う/父親は、ぷいと横を向いた子供の首を自分の方にねじ向けて、説教をした/後方で大きな音がしたので、聴衆は、一斉に頭を後ろにねじ向けて、見ようとした/音がする方に顔をねじ向けると、不審者の影が見えた/手術の後しばらくは、顔を横にねじ向けるのさえ、つらかった/逃亡犯の遺留物に犬の鼻先をねじ向けて臭いを嗅がせ、追跡した/上層部は多様な意見を認めず、一定方向に皆の考え方をねじ向けようとする
**ねじりあげる【捩り上げる・捻り上げる】** ☞ねじあげる【捩じ上げる・捻じ上げる】
**ねじりあわす・ねじりあわせる【捩り合わす・—合わせる/捻り合わす・—合わせる】** [ねじる＋合わす・合わせる](糸、縄、綱、ひも、紙、髪、稲[いな]束[づか]、生地、針金、鉄線、コード、金属片、端)をねじり合わせる(=複数の細長い物をねじりながら、合わせる)
【副⁺】(しっかり、きっちり、固く)ねじり合わせる
【例文】糸は、ねじり合わせると、強度を増す/細い縄をねじり合わせて、太い一本にする/船を桟橋に繋[つな]ぎ止める舫[もやい]綱[づな]は、太いロープを固くねじり合わせ、頑丈に作ってある/横綱は、化粧まわしの上に白麻をねじり合わせた綱をつけて神殿前の儀式に臨んだ/細長い和紙をねじり合わせて、こよりを作る/ある地域では、女性が髪を細くねじり合わせて垂らす習慣がある/ねじり合わせたパン生地を並べて、オーブンで焼く/頑丈な針金をねじり合わせると、有刺鉄線が作れる
**ねじりきる【捩り切る・捻り切る】** ☞ねじきる【捩じ切る・捻じ切る】
**ねじりたおす【捩り倒す・捻り倒す】** ☞ねじたおす【捩じ倒す・捻じ倒す】
**ねじりとる【捩り取る・捻り取る】[ねじる＋取る]** (蓋[ふた]、種[たね]、芽、雑草、房、実[み]、花[か]梗[こう]、椎[しい]茸[たけ]の石突き、貝柱、芯、ボタン、針金)をねじり取る(=ねじって取る) 
【副⁺】(ぎゅっと、無理矢理)ねじり取る
【例文】 古いジュースの瓶の蓋をねじり取り、飲んでみたら腐っていた/アボガドの種は包丁でねじり取り、果肉はスプーンですくう/水鳥は、水中の草をくちばしでねじり取って食べた/雑草を力任せにねじり取ったら、根が地中に残ってしまった/ハサミを使わず、ぶどうの房を手でねじり取った/ねじり取った椎茸の石突きは、捨てずに出[だ]汁[し]を取るのに使う/大きな貝の貝柱は、ナイフでねじり取って食べる/レタスの芯は、手でねじり取るとよい/小さい子を抱いていたら、いつの間にか服のボタンがねじり取られていた/突き出た針金をペンチでねじり取り、面を平らにした
**ねじれあがる【捩れ上がる・捻れ上がる】[ねじれる＋上がる]** (枝、柱、幹、トタン屋根、

<953>
ネクタイ、ひも、糸、コード、線、腕、口元、体)がねじれ上がる(=ねじれて上の方に向く。ねじれてしまう) 
【副⁺】(ぎゅっと、醜く、変に)ねじれ上がる
【例文】 強風にあおられて、細い枝がねじれ上がって大きく揺れた/この西洋風の柱は、床からねじれ上がって見えるようなデザインだ/密林の木々は、どれも幹がねじれ上がったように見える/竜巻にあおられ、トタン屋根がねじれ上がってしまった/酔っ払いは、ネクタイがねじれ上がり、髪はくしゃくしゃというひどい恰好だった/絡まり、ねじれ上がったコードをほどくのに一苦労した
**ねすごす【寝過ごす】[寝る＋過ごす]** ([人])が寝過ごす(=予定の時間以上に長く寝てしまう) 
【副⁺】(うっかり、すっかり、つい、危うく、油断して)寝過ごす
【例文】 目覚まし時計が鳴らなかったせいで、寝過ごしてしまった/受験の日に寝過ごさないか心配だ/母に起こされなかったら、危うく寝過ごすところだった/夜遅くまでネットサーフィンをしていると、次の日は寝過ごしてしまう/時々、寝過ごして焦っている嫌な夢を見る/厳しい軍隊生活では、たった1分寝過ごしただけでも叱責される/「明日の出勤は遅出だからゆっくり寝られる」と油断していたら、寝過ごしそうになった
**ねそびれる【寝そびれる】[寝る＋そびれる]** ([火事騒ぎ・地震・電話]があって、[読書・ゲーム・ネットサーフィン]をしていて、テレビを見ていて、急患のせいで)寝そびれる(=寝る時機を失って、寝られなくなる) 
【副⁺】(すっかり、うっかり、何となく)寝そびれる
【補足】「そびれる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「機会を失ってできない」という意味を表す
【例文】 深夜に火事騒ぎがあり、寝そびれたため、今朝は眠くてたまらない/布団に入ってしばらくしたら、強い揺れがあり、余震が気になって寝そびれてしまった/推理小説に夢中になって寝そびれてしまった/ゲームに夢中になり、寝そびれて、朝まで起きていた/深夜にネットサーフィンをしたりして寝そびれると、生活のリズムが崩れる/夕食後に飲んだコーヒーのせいか、寝つけず、寝そびれてしまった/うまく寝つけずに寝そびれても、ラジオを聞いたりして眠くなるのを待つ
**ねそべる【寝そべる】[寝る＋そべる]** (ソファー、ベンチ、ベッド、座席、カーペット、ござ、畳、床[ゆか]、縁側、足元、土間、地べた、地面、道端、ガレージの前、芝生、砂浜、岩場、日だまり)に/で寝そべる(=横になって、体を思うままに伸ばす) 
【副⁺】(のんびり、ぬくぬく、ゆったり、どっかり、ごろりと、長々と、だらしなく、腹ばいに、うつ伏せに、仰向けに、大の字に)寝そべる
【補足】「そべる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。「だらしなく横になる」の意を表す
【例文】 ソファーに寝そべって音楽を聞く/休みが取れたので、日がな一日ベッドに寝そべり、のんびり過ごした/終点に着いても、車内の座席に寝そべった酔っ払いを駅員が連れ出した/満開の桜の下で、ござに寝そべって花見をする/ホームレスが地べたに寝そべる姿を地下道のあちこちで見かける/ガレージの前にどっかり寝そべっている犬を追い払い、車を出した/公園の芝生に仰向けに寝そべっていたら、日に焼けてしまった/海岸沿いの岩場にアザラシがずらりと寝そべっている/冬の昼下がり、日だまりに猫が気持ちよさそうに寝そべっている

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**ねたりる【寝足りる】[寝る＋足りる]** ([人])が寝足りる(=しっかり寝ている) 
【副⁺】(十分)寝足りる
【補足】否定形で使うことが多い
【例文】 幼い子は、寝足りていないと、食事中でもこっくりし始める/十代の頃は、いくら寝ても寝足りた感じがしなかった/忙しくて寝足りないという働き盛りの人が多い/勤め人の中には、寝足りなくて朝起きるのがつらいという人がいる/ぐっすり寝たので、今朝は寝足りて爽やかな気分だ/睡眠が浅いのか、何時間寝ても寝足りない感じで、頭がすっきりしない
**ねちがえる【寝違える】[寝る＋違える]** (腰、肩、背中、首、首筋、腕、筋)を寝違える(=変な姿勢で寝てしまい、上半身の筋肉に痛みを起こす) 
【副⁺】(ひどく、なぜか、知らぬ間に、何かの拍子に、ふとしたことで)寝違える
【例文】腰の筋を寝違えて、しばらく歩けなくなり、仕事を休んだ/筋肉が硬くなっていると、首や肩を寝違えるそうだ/背中を寝違えると、筋が張って寝返りも打てなくなる/枕が替わったせいか寝違えてしまい、首が回らない/寝相が悪いので、時々、首筋を寝違えることがある/寝違えたようで、上半身に痛みを感じる
【名詞形】寝違え
【例文】寝違えを起こしたらしく、朝起きる時、首が回らなかった/寝違えに効くマッサージのやり方を知りたい
**ねつく【寝付く】[寝る＋付く]** ❶([人]、子供、赤ん坊)が寝つく(=眠りに入る) ❷([人]、老人、年寄り、病人)が寝つく(=病気などで長い間起きられなくなる) (すっと、すんなり、やっと) 
【副⁺】❶ (ずっと、長く)寝つく
【例文】 ❶夜中に目を覚ましたら、すぐ寝つくことができない/夜寝つけない時、酒を飲む習慣がついてしまった/昨夜は蒸し暑くて、なかなか寝つけず、寝返りばかり打っていた/やっと寝ついたと思ったら、非常ベルの音に起こされた/あれこれ将来のことが不安で、目がさえて、夜遅くまで寝つけなかった/あまり体が疲れ過ぎると、かえって寝つけないものだ/母は、私の痛む背中を寝つくまでさすってくれた/子供が寝ついたばかりだから、音を立てないでください/いくらあやしても赤ん坊が寝つかず、一晩中手を焼いた❷年寄りは、1か月も寝ついたら、足腰がすっかり弱ってしまう/長い間、重い病気で寝ついている人を抱える家族は大変だ/母は最後の2年間寝ついてしまい、自宅での介護が必要になった
【名詞形】寝つき
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 健康な子は寝つきがいい/昼間、運動して体を動かすと寝つきがよくなる/寝つきが悪くて、いつも寝不足だ
**ねとぼける【寝惚ける】[寝る＋惚[とぼ]ける]** ❶([人]、犬、顔、頭、目、声、表情)が寝とぼける(=完全に目が覚めておらず、ぼんやりしている) ❷(回答、話、言動、会話)が寝とぼける(=やりとりの的がずれている) 
【副⁺】(すっかり、半分、どことなく)寝とぼける
【例文】 ❶子供が寝とぼけておかしなことを言うので、皆で大笑いした/夫は、寝とぼけてセーターを裏返しに着ている/寝不足らしく、息子は寝とぼけた顔で起きてきた/老

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犬が寝とぼけて辺り構わずぶつかるので、心配だ/寝とぼけた頭で考えても名案なんか浮かぶはずがない ❷ 住民からの質問に寝とぼけたような回答しかできない役人が多くてうんざりする/当局は、エネルギー問題に対する認識が甘く、「まだ先の話だ」と寝とぼけたことを言っている/「今さら寝とぼけたことを言うな」と、はなから相手にされなかった
**ねとる【寝取る】[寝る＋取る]** (妻、女房、夫、亭主、恋人)を寝取る(=他人の配偶者や恋人と情を通じ、自分のものにする) 
【副⁺】(こっそり、ひそかに、知らぬ間に)寝取る
【例文】妻を寝取られた男は、みじめな思いをするに違いない/フランス語の「コキュ」は、妻を寝取られた男をいう/女房を若い男に寝取られたからといって、騒ぐのは恥だ/人の女房を寝取るなど、道義にもとる行為だ/「色目を使って人の亭主を寝取っておきながら、よくもいけしゃあしゃあと顔を出せたものだ」/「寝取られるのが嫌なら、しっかり見張っていろ」と逆にすごまれた
**ねなおす【寝直す】[寝る＋直す]** ([人])が寝直す(=十分寝られないまま目覚めた時、もう一度寝る) 
【副⁺】(しっかり、ゆっくり、もう一度、再び、軽く、本格的に)寝直す
【例文】 夜行バスの車中ではほとんど眠れず、家に帰ってからもう一度寝直した/寝足りない感じがするので、軽く寝直したいところだが、もう7時なので、起きなくてはいけない/朝早く目が覚めたので寝直したら、今度は寝坊してしまった/明け方トイレに起きた後、寝直そうと思ったが、明るくなりかけていたので起きてしまった/短時間でも深い眠りが確保できれば、寝直さなくても大丈夫だ/寝入りばなに電話がかかってきたため、目がさえて寝直すことができなかった/あまりの暑さに目が覚めたが、エアコンをつけて寝直した
【名詞形】寝直し 【動】寝直し(を)する
【例文】一度目が覚めたら、何だか目がさえてしまって、寝直しができなかった/無意識に目覚まし時計を止めて、寝直ししていた/休日だから、寝足りなくても寝直しできる
**ねばりつく【粘り付く・粘り着く】[粘る＋つく]** ❶ ([ガム・泥]が靴、シャツが肌、泡が壁、接着剤が手、納豆が口)に粘りつく(=粘る物が何かに付着して、取れない) ❷(視線、声、口調、言葉)が粘りつく(=相手に執[しつ]拗[よう]に絡む感じを与える) 
【副⁺】❶(ねっとり、べたべた、べとべと、ねばねば、しつこく) ❷(ねっちり、しつこく、執拗に、絡むように)粘りつく
【例文】 ❶靴の裏に粘りついたガムが取れなくて、困っている/ぬかるみは、泥が靴に粘りついて歩きにくい/蒸し暑い夏は、シャツが肌に粘りつくようで気持ちが悪い/接着剤が手に粘りつき、洗剤で洗っても取れない/納豆を食べた後は、いつまでも口の中が粘りつく感じがする ❷電車の中で、変な男の粘りつくような視線を感じ、気味が悪かった/夜の繁華街を歩いていたら、粘りつくような口調で女が言い寄って来た
**ねばりぬく【粘り抜く】[粘る＋抜く]** ([人])が粘り抜く(=苦しい状況を乗り越え、最後まで諦めず、頑張ってやる) 
【副⁺】(とことん、どこまでも、徹底的に、「最後・ぎりぎり]まで、何が何でも、負けずに、諦めずに、力を振り絞って)粘り抜く
【例文】 受験戦争は、諦めずに最後まで粘り抜くことが大切だ/チームは、接戦を粘り抜いて、ついに優勝を勝ち取った/難しい予算要求だったが、粘り抜き、最後は要求どおり認められた/一度でも苦境を粘り抜いた経験があれば、どんな困難でも乗り越えられる/

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困難に屈せず、粘り抜けば、いつか光が見えてくる/炎天下のマラソンだったが、ペースを守り、粘り抜いて3位でゴールした/目標に向かって粘り抜けるように子供たちを鍛えたい/営業マンには、どんな我が儘[まま]な顧客に対しても、負けずに粘り抜く気力が必要だ
**ねぼける【寝惚ける】[寝る＋惚[ぼ]ける]** ❶([人]、犬)が寝ぼけている(=眠りから完全に覚めておらず、見当違いなことをする) ❷(頭、顔、目つき、声、耳、話し方、足取り、歩き方)が寝ぼけている(=起きてはいるが、ぼやっとしている状態) ❸(要求、発言、意見、話、言いぐさ、考え、態度、反応、対応)が寝ぼけている(=物事が分かっておらず、見当違いをしている) ❹(味、色、印象)が寝ぼけている(=しっかりできている感じがしない) 
【副⁺】(すっかり、全く、半分、どことなく、完全に)寝ぼけている
【補足】「寝ぼけている」、あるいは「寝ぼけた＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶夜中に目を覚ました子は、寝ぼけたのか、制服に着替え始めた/昼寝をした後、寝ぼけていて、もう朝かと思ってしまった/眠っている犬を起こしたら、寝ぼけたらしく、餌の皿に足を突っ込んだ ❷ 睡眠不足の寝ぼけた頭で考えても、いいアイデアは浮かばない/昨晩夜更かししたという級友は、目つきが半分寝ぼけているみたいだった/友達は、昼過ぎなのに、起きがけの寝ぼけた声で電話に出た/病み上がりのお年寄りが、寝ぼけたような危なっかしい歩き方をしている/今朝はひどく寝ぼけていて、前夜用意した弁当を家に忘れて来た ❸働きもないのに、給料を上げろとは寝ぼけた話だ/赤字続きなのに「何とかなるさ」とは、社長は何を寝ぼけたことを言っているのか/緊急事態なのに、上は「様子をみてから」などと寝ぼけた態度だ ❹塩を入れ忘れて、スープが寝ぼけた味になった/織物の試作品は、配色が寝ぼけていると言われ、商品化されなかった
【名詞形】寝ぼけ
【補足】他の言葉との複合形で使う
【例文】 仮眠中に携帯電話が鳴り、寝ぼけ眼[まなこ]で探した/ベルを鳴らすと寝ぼけ顔の男がドアを開けた/夜型の姉は、午前中に電話をするといつも寝ぼけ声で応じる
**ねむりこける【眠りこける】[眠る＋こける]** ([人]、乗客、兵士、家[か]人[じん]、犬、ペット)が眠りこける(=起こされても気づかぬほど、深い眠りに落ちる)
【副⁺】(ぐうぐう、ぐっすり、不用心に、無邪気に、何も知らずに、正体なく、泥のように)眠りこける
【補足】「こける」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。動作や状態が激しく続く意を表す
【例文】 終電車では、疲れ果てて眠りこけている勤め人が多い/バスに乗っていて眠りこけ、席からずり落ちそうになった/デートで行った音楽会で不覚にも眠りこけてしまい、彼女に肘で起こされた/車内で不用心に眠りこけている乗客は、すりに狙われやすい/休戦が決まり、安[あん]堵[ど]した兵士たちは泥のように眠りこけている/家人は、留守番中に眠りこけており、泥棒に入られてしまった/老犬は、いつも暖炉の前で眠りこけている
**ねむりこむ【眠り込む】[眠る＋込む]** ([人]、子供、乗客、酔っ払い、患者、隊員、住人、被災者、兵士、猫、ペット、動物)が眠り込む(=完全に眠りに入ってしまう) 
【副⁺】(たちまち、ぐっすり、すっかり、昏[こん]々[こん]と、すぐに、正体なく、泥のように)眠り込む
【例文】 三日も徹夜が続いた後、仕事が終わった途端にその場で崩れるように眠り込んでしまった/飲酒後、すぐに風呂に入ると、知らぬうちに眠り込み、溺れてしまうこともあ

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る/渋滞に巻き込まれた車の後部座席では、子供たちがすっかり眠り込んでいた/泥酔して路上で眠り込んでいた男が、翌朝、凍死体で発見された/連日の捜索活動で疲れ果てた救助隊員は、宿舎に戻ると泥のように眠り込んだ/ぐっすりと眠り込んでいたアパートの住人たちだったが、深夜の激震に皆飛び起きた/建物の崩壊現場から3日後に救出された被災者は、病院で昏々と眠り込んでいる/油断していた兵士たちは、夜間、眠り込んだところを奇襲された/老いた猫が暖炉の前で体を丸めて眠り込んでいる
**ねむりたりる【眠り足りる】[眠る＋足りる]** ([人]、ペット、動物)が眠り足りる(=十分に睡眠が取れる)
【副⁺】(十分に、完全に)眠り足りる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 忙しくて睡眠時間が十分取れていないから、いつも眠り足りない感じがつきまとう/徹夜の残業から帰って来た夫は、昼過ぎになっても、まだ眠り足りないと言って起きて来ない/8時間眠れば、普通は眠り足りているはずだ/眠り足りない日が続くと、肌が荒れてしまう/眠り足りたかどうかは、睡眠時間の長さではなく、深さによるそうだ
**ねらいうつ【狙い撃つ・狙い打つ】[狙う＋うつ]** ❶ⓐ(カーブ、直球、初球、甘い球)を狙い打つ(=目標とするボールを打つ) ⓑ(ゴール、右翼、左翼、中央)に狙い打つ ❷(要人、犯人、敵、頭部、心臓、背中、魚、鳥、獣、的、標的、目標、獲物)を狙い撃つ(=標的を定めて銃などを撃つ) ❸ (高齢者、暴力団、テロ組織、サイト、特定企業、マスコミ、ウィルス、癌[がん]細胞、病巣、相手のハート)を狙い撃つ(=特定の標的を攻める) 
【副⁺】(容赦なく、確実に、的確に、正確に、集中的に、無情に)狙いうつ
【例文】 ❶リーグ初戦、ルーキーは初球を的確に狙い打ち、喝采を浴びた/打者は、甘い球を正確に狙い打ち、得点に繋[つな]げた ❷ 暗殺者は、ビルの屋上から大統領を狙い撃った/人気の釣りサイトには、巨大ブラックバスを狙い撃つテクニックが満載だ/動く標的を正確に狙い撃つのは、射撃上必要な訓練だ/標的を狙い撃つゲームで全部当て、賞品をもらった警察は暴力団を集中的に狙い撃ち、撲滅する作戦を展開中だ/ネット上では、特定の人を容赦なく狙い撃つ悪質な書き込みが見られる/新しい治療法は、癌細胞だけを狙い撃つことができる
【名詞形】狙いうち 【動】狙いうち(に)する
【例文】 高齢者を狙い撃ちにした詐欺犯罪が後を絶たない/打者は、投手のストレートを狙い打ちした/広大な領地で鳥や獣を狙い撃ちする狩りは、貴族の遊興であった/ハッカーが官庁や大手企業のサイトを狙い撃ちし、データの破壊を行った/大衆紙は、時として有名人を狙い撃ちし、ゴシップ種にする/「君のハートを狙い撃ちしたい」という歌が流行した/ヘッジファンドが特定の通貨を狙い撃ちした投機を行い、為替が乱高下した
**ねりあがる【練り上がる・煉り上がる】[ねる＋上がる]** ❶ (餡[あん]、団子、羊[よう]羹[かん]、味[み]噌[そ]、粉、生地、クリーム、土、粘土、顔料、糊[のり]、膏[こう]薬[やく]、コンクリート、納豆、辛子、絹糸)が練り上がる(=材料がよく練られ、最適の状態に*仕上がる) ❷ (案、企画、計画、方策、政策、対策、プラン、方針、作戦、戦略、戦術、法案、構想、シナリオ、脚本、台本、戯曲、文章、原稿、内容、システム、仕組み、手法、理論)が練り上がる(=何度も検討した結果、最適のものに*仕上がる) 
【副⁺】❶(ふっくら、程よく、柔らかく、滑らかに、固めに) ❶❷(十分に、完全に)練り上がる

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【例文】 ❶このまんじゅうには、程よい固さに練り上がった餡が入っている/味噌に砂糖とみりんを加え、火にかけて練り上がったら、豆腐に塗る/カスタードクリームが十分練り上がるまで、焦げないように木べらで練り続ける/陶芸教室で手取り足取りコツを教わって、ようやく粘土が練り上がった/納豆は、箸で十分混ぜ、固く練り上がったのが好みだ ❷ 新企画は、1年の検討期間を経て、十分に練り上がった状態にある/次に書く小説は、構想がほぼ練り上がっている
【名詞形】練り上がり
【例文】 コンクリートを作る時、天候や気温によって練り上がりの固さが変化する/絹糸は、練り上がり後、水洗いして天日に干す
**ねりあげる【練り上げる・煉り上げる】[ねる＋上げる]** ❶(→「ねりあがる」❶に同じ。ひき肉)を練り上げる(=材料をよく練って、最適の状態に*仕上げる) ❷ (→「ねりあがる」❷に同じ。生活設計、トリック、ストーリー)を練り上げる(=何度も検討して、最適のものに*仕上げる) 
【副⁺】❶❷(→「ねりあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、丁寧に、丹念に、慎重に、綿密に、完璧に、苦労して、時間をかけて)練り上げる
【例文】 ❶餡[あん]を丹念に練り上げて、まんじゅうを作る/栗[くり]羊[よう]羹[かん]は、餡に栗を混ぜてじっくり練り上げて作る/求[ぎゅう]肥[ひ]は、白玉粉に砂糖と水[みず]飴[あめ]を加え、火にかけて練り上げる/小麦粉から練り上げた薄い餃[ぎょう]子[ざ]の皮は、焼くとぱりぱりになる/中東のケバブは、羊のひき肉に玉ネギなどを加えて練り上げ、炭火で焼いたものだ/高層ビル建設では、大量のコンクリートを手早く練り上げる必要がある ❷委員会で検討を重ね、予算案を練り上げた/新事業の立ち上げに備え、慎重に資金計画を練り上げる/ダム建設は計画がまだ十分に練り上げられていないため、着工は未定だ/次期大統領は、党内の各派と共同して政策を練り上げている/定年後の生活設計は、早めに練り上げておくのに越したことはない/推理作家は、トリックを練り上げるのに苦心するという/受賞した小説は、よく練り上げられたストーリーが審査員から評価された
【名詞形】練り上げ
【例文】 セメントと砂利の練り上げにかかる時間を見計らって、工事を始める/建築家は設計プランの練り上げに余念がない/カスタードクリームの出来具合は、練り上げ時間に左右される
**ねりあるく【練り歩く・邌り歩く】[ねる＋歩く]** ⓐ(人々、行列、一団、一[いっ]行[こう]、一座、デモ隊、神輿[みこし]、山車[だし]、屋台、山[やま]鉾[ぼこ]、触[ふ]れ太鼓、獅[し]子[し]舞[まい]、役者、男衆、花魁[おいらん]、楽隊、優勝[力士・チーム])が練り歩く(=人々が列を作り、ゆっくり歩く) ⓑ(町[まち]中[じゅう]、市内、道、通り、街路、都[みやこ]大[おお]路[じ]、境内、参道、商店街、盛り場、都心、集落、舞台、会場、砂浜)を練り歩く
【副⁺】(のんびり、ゆっくり、しゃなりしゃなり、賑[にぎ]々[にぎ]しく、元気に、厳かに、陽気に、勇壮に、優美に、華やかに、賑やかに、晴れやかに、誇らしげに、威勢よく)練り歩く
【例文】祭りでは、神輿を担いだ若者が、かけ声とともに市内を威勢よく練り歩く/労働者たちは、賃上げと待遇改善を求めて、大通りを練り歩いた/バブル期には、酔っ払ったサラリーマンが盛り場を練り歩く光景が見られた/ハロウィーンの日には、子供たちの仮装行列が商店街を元気いっぱいに練り歩いた/劇場の落成を祝い、歌舞伎役者の一行が目抜き通りを華やかに練り歩いた/サーカスの一座が、音楽に合わせて賑やかに市内を練り

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歩き、興行の宣伝をした/昔は、年が明けると、獅子舞が一戸一戸を訪ねて練り歩いたものだ/高校野球の優勝チームが地元の町を誇らしげに練り歩き、市民の祝福を受けた
【名詞形】練り歩き
【例文】暴れ獅子の迫力のある練り歩きを見物した/祭りの行列が練り歩きを行う時間帯には、大通りは車両通行止めとなる
**ねりあわす・ねりあわせる【練り合わす・練り合わせる/煉り—】** [ねる＋合わす・合わせる] ⓐ(香料、膏[こう]薬[やく]、土、セメントと砂、小麦粉と漆、花粉と蜜、ひき肉と片[かた]栗[くり]粉[こ]、粉と油)を練り合わせる(=二種類以上の物を混ぜて練り、一つにまとめる) ⓑ(栗の粒を餡[あん]、バターと砂糖をパンの生地、胡[ご]麻[ま]を味[み]噌[そ]、水を白玉粉、砂糖をクリーム、膠[にかわ]を絵の具、糊[のり]を新聞紙)と/に練り合わせる
【副⁺】(十分、しっかり、ふっくらと、程よく、軽く、固めに、柔らかめに、丁寧に、丹念に、均一に)練り合わせる
【例文】 線香は、白[びゃく]檀[だん]や丁[ちょう]子[じ]などの香料を練り合わせて固め、棒状にしたものだ/陶芸家は、色の異なる土を重ねたり練り合わせたりして、独創的な作品を生み出した/セメントと砂を混ぜ、水で練り合わせたモルタルは、外壁の材料に使われる/水で練った小麦粉と漆を練り合わせ、割れた茶[ちゃ]碗[わん]の破片を接着した/蜜蜂は、体に付いた花粉と蜜を練り合わせ、団子状に丸めて巣箱に持ち帰る/豚ひき肉と片栗粉を十分に練り合わせたら、小さく丸めてスープに入れる/パン生地にバターと砂糖をしっかり練り合わせ、発酵させる/白玉粉に水を加え、固めに練り合わせて団子を作る/日本画の絵の具は、使う前に膠液と練り合わせなければならない
【名詞形】練り合わせ 練り合わせをする
【例文】 さまざまな香料の練り合わせをして独自の香りを楽しむ/チューブ入りの絵の具が登場する前は、顔料と練り合わせ材を使って、色を作っていたそうだ
**ねりかためる【練り固める・煉り固める】[ねる＋固める]** ❶(粘土、珪[けい]藻[そう]土[つち]、壁土、石[いし]粉[こ]、[木・炭]の粉、パテ、コンクリート、モルタル、顔料、餡、餅、小麦粉、葛粉、脂肪、油脂、髪の毛、髷[まげ])を練り固める(=練って固める) ❷(文章、構想、策)を練り固める(=よく考えて、よりしっかりしたものにする) 
【副⁺】❶(しっかり、じっくり、きっちり、程よく、丁寧に、丹念に、慎重に、十分に、固めに、堅牢に、均一に)練り固める
【例文】 ❶ 煉[れん]瓦[が]は、粘土と砂を練り固めて作る/炭火焼で使う七輪は、珪藻土と粘土を練り固めて焼き上げた物だ/粘土と石粉を程よく練り固め、焼成した物を陶磁器という/雛[ひな]人形の顔の下地は、桐の木の粉を糊で練り固めた物だ/家具の傷には、木の粉と接着剤を練り固めた補修材を用いる/木炭と石炭の粉をしっかり練り固めて、練炭を作る/羊[よう]羹[かん]は、餡を程よく練り固めた和菓子の総称である/牛乳から分離した脂肪分を練り固めると、バターが出来上がる/日本髪を結う時は、椿油を使って後れ毛をきっちり練り固める ❷演説に先立ち、原稿の文章を十分に練り固めておく
**ねりこむ【練り込む】[練る＋込む]** ❶ (パン生地にドライフルーツ、パイ生地にバター、蕎麦[そば]に抹茶、ひき肉に香辛料、粘土に石灰、土にわら、繊維に植物油、石けんに竹炭)を練り込む(=ある程度練ったペースト状の物に異なる素材を練りながら入れる) ❷ⓐ(行列、踊り手集団、神輿[みこし]、山車[だし]、山[やま]鉾[ぼこ]、獅子舞)が練り込む(=列を作って、ゆっくり見物人の前に入って来る) ⓑ(会場内、境内、城内、参道、大通り、商店街)に練り込む ❸(案、

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策、計画、プラン、作戦、構想、ストーリー、プログラム、システム)を練り込む(=時間をかけてよく検討する) 
【副⁺】❶(しっかり、よく、丹念に、丁寧に) ❷ (賑[にぎ]やかに、豪快に、勇壮に、華やかに、威勢よく) ❸ (じっくり、十分に)練り込む
【例文】 ❶パン生地にドライフルーツを練り込んで焼く/抹茶を練り込んだ蕎麦は緑色だ/蔵は、土にわらを練り込んだ土壁で出来ている/繊維に植物油を練り込むと、肌触りのよい肌着が出来る ❷ 郷土舞踊の一団が華やかに城内に練り込むと、祭りの興奮は最高潮に達した/豪華な山車が境内に練り込み、神前にお囃[はや]子[し]を奉納した ❸ この案は、まだよく練り込まれていない/この構想については、十分に練り込んできたと執行部は自信を持っている/じっくり練り込まれたストーリーが、ゲームを一層面白くしている
【名詞形】練り込み 練り込みをする
【例文】陶芸では、素材となる土の練り込みをしっかり行うことが大切だ/この祭りの見どころは稚児行列の練り込みだ/店の売り上げを増やすため、集客計画の練り込みをする
**ねりなおす【練り直す】[練る＋直す]** ❶(餡[あん]、生地、麵、魚のすり身、粘土、顔料、紅、膏[こう]薬[やく]、香[こう]、セメント、モルタル、壁土、接着剤)を練り直す(=もう一度練る) ❷(案、企画、計画、スケジュール、方法、対策、政策、作戦、戦法、戦略、法案、構成、構想、設計図、原稿、文章、脚本、台本、テーマ、ストーリー)を練り直す(=より良くするため、更に吟味する) 
【副⁺】(もう一度、再度、再び、何度も、しっかり、じっくり、丹念に、丁寧に、慎重に、十分に、改めて、腰を据えて、時間をかけて、一から、初めから)練り直す
【例文】 ❶ゆるい餡は、直火で固めに練り直してから団子に詰めた/パン生地の発酵に失敗し、新しい生地を一から練り直した/粘土の固さに満足できず、何度も練り直した上で、磁器に仕上げた/分離した軟[なん]膏[こう]は、再度練り直して使用できる/最初は砂が少なかったので、二度目は砂を増量してセメントを練り直した/接着剤を練り直そうとしたが、既に固まり始めていて、できなかった ❷ 原案をもう一度練り直し、訂正した/計画を綿密に練り直した結果、万事うまく遂行できた/新しい作戦は、現状を踏まえて十分に練り直されたものだ/主役の降板で、台本の構成を一から練り直す必要が生じた/建築士は顧客の要望に添うよう、設計図をじっくり練り直した/繰り返し原稿を練り直せば、更に良くなるはずだ/文章を練り直そうとしたが、どうもいい考えが浮かばない/監督は、脚本家に台本の結末部分を何度も練り直させた
【名詞形】練り直し 【動】練り直し(を)する
【例文】壁土は、もっと固めに練り直しが必要だ/議会は、経費削減のため、予算案の全面的練り直しを迫られている/イーストを入れ忘れたので、パン生地の練り直しをした/最終案を慎重に練り直しした
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**のけぞらせる【仰け反らせる】** [仰[の]く＋反[そ]らせる] (身、上半身、体、上体、背筋、頭部、頭、顔、首、顎[あご]、喉)をのけぞらせる(=仰向けに背中を曲げて、上体を後ろに反らせる) 
【副⁺】(ぐいと、ぐっと、大きく、しなやかに、弓なりに、後ろに、力任せに、仰向けに)のけぞらせる
【補足】「のく」は、下二段活用の他動詞で、「仰向けにする」の意を表す
【例文】 彼の冗談があまりにおかしくて、皆、身をのけぞらせて笑いこけた/フィギュアスケートの選手は、上半身をしなやかにのけぞらせたまま氷上を滑り、喝采を浴びた/抱きすくめられた子は、逃れようとして上体を大きくのけぞらせ、泣きわめいた/病人は激痛に背筋をのけぞらせ、呻[うめ]き声[ごえ]を上げた/求愛の時に頭を後ろにのけぞらせて、くちばしをカタカタ鳴らす鳥がいるそうだ

**のけぞる【仰け反る】** [仰[の]く＋反[そ]る] (→「のけぞらせる」に同じ。[人]、赤ん坊、子、打者、ダンサー、ピエロ、刑事、記者)がのけぞる(=仰[あお]向[む]けに背中が曲がり、上体が後ろにそる) 
【副⁺】(→「のけぞらせる」【副⁺】に同じ)のけぞる
【補足】「のく」は、下二段活用の他動詞で、「仰向けにする」の意を表す
【例文】 力士は、対戦相手の強い押しに体がのけぞり、土俵際に追い詰められた/その車は、アクセルを不意に踏み込んでも滑らかに加速し、上体がのけぞるようなことがない/抱かれた子は嫌がってのけぞり、親の腕を振りほどこうとした/打者は、胸元すれすれに飛んで来た球を大きくのけぞってよけた/ピエロは、つんのめったりのけぞったりするパントマイムで客を笑わせた/容疑者の荒唐無稽な言い逃れに、刑事も呆れてのけぞらんばっかりだった/国境の検問所で突然逮捕された記者は、身に覚えもなく、のけぞるほど驚いたという

**のさばりでる【のさばり出る】** [のさばる＋出る] (悪党、悪、マフィア、暴力団、不良グループ、悪徳業者、保守派、雑草、蔓[つる]、カラス、害虫、ゴキブリ)がのさばり出る(=好ましくないものが規制や管理がない所に強引に出てくる) 
【副⁺】(図々しく、厚かましく、横柄に、我が物顔に、目障りなほど、大手を振って、他を押しのけて)のさばり出る
【例文】 当局の監視が緩むと、以前のようにマフィアがのさばり出て来た/反社会的行為を取り締まる法律が施行され、暴力団がのさばり出る余地は少なくなった/法規制を厳しくしないと、悪徳業者が市[し]場[じょう]にのさばり出て来る恐れがある/頭の固い保守派の面々が前面にのさばり出て、改革を妨げている/いつの間にか、雑草が畑にのさばり出てしまった/カラスが我が物顔に路上にのさばり出て、ごみを食い散らす/薬品で害虫駆除をしたのに、翌週にはゴキブリがのさばり出て来た

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**のしあがる【伸し上がる】** [伸[の]す＋上がる] (権力者、大統領、首相、党首、資本家、社長、会長、主将、財閥、大富豪、リーダー、エース、スター、ナンバーワン、トップ、頂点、一流、第一人者、大[おお]手[て]、大名、強豪、強国、大国、世界一)にのし上がる(=下位の者が他を*押しのけて高い地位に上る) 
【副⁺】(たちまち、一躍、一気に、一挙に、急激に、急速に、強引に、ゼロから、無[む]一[いち]文[もん]から、裸一貫から、瞬く間[ま]に)のし上がる
【例文】 政界のドンと称される人物は、あらゆる手段で政敵を倒し、権力者にのし上がった/現社長は、創業者一族からではなく、一般社員からのし上がった優秀な人物だ/無一文からのし上がり、大富豪になった社長の一生がドラマ化された/無名の歌手がスターにのし上がれたのは、大物プロデューサーの力によるとの噂だ/その家電メーカーは、次々と新技術を開発し、業界大手にのし上がった/戦国時代には、下剋上によって一介の家臣から大名にのし上がる者も現れた/チームは、新監督の指導の下、僅か数年で強豪にのし上がった/IT技術の開発は、大学生が一躍世界一の実業家にのし上がる足がかりとなった

**のしかかる【伸し掛かる】** [伸[の]す＋掛かる] ❶ⓐ ([人]、警官、暴漢、酔っ払い、野獣、家具、荷物の重み、岩、瓦[が]礫[れき]、土砂)がのしかかる(=相手に全体重で*覆いかぶさる) ⓑ (相手、犯人、女性、獲物、体、全身、背中、肩、車、屋根)にのしかかる ❷ⓐ(赤字国債、債務、円高、増税、ローン、問題、課題、重圧、圧力、プレッシャー、心労、ストレス、疲労、悩み、苦悩、苦しみ、暗い記憶、つらい思い出、悔恨、不安、心配、不信感、恐怖、責任、負担、周囲の期待、受験、沈黙、つけ、現実)がのしかかる(=精神的な負担が重く乗ってくる) ⓑ(人々、国民、国、生活、家計、企業、意識、頭、肩、胸、心)にのしかかる 
【副⁺】(ずっしり、じわじわ、ぐっと、ずしりと、大きく、重く、重苦しく、容赦なく)のしかかる
【例文】 ❶ 喧[けん]嘩[か]相手を押し倒し、のしかかって、押さえ込んだ/急停止した電車内で前の乗客にのしかかられ、バランスを崩して後方に倒れた/警官は、犯人に上からのしかかって取り押さえた/暴漢にのしかかられた女性は、大声を張り上げて難を逃れた/地震の揺れで家具が体にのしかかって来て、動けなくなった/大雨で崩れた裏山の土砂が屋根にのしかかり、潰してしまった ❷ 赤字国債の乱発が借金として国民に重くのしかかっている/我が国にのしかかる膨大な債務は、解決の目途が立たない/急激な円高が輸出関連企業にのしかかり、業績を悪化させた/金利の上昇で住宅ローンが重く家計にのしかかろうとしている/働き盛りの世代には、親の介護問題がずしりとのしかかっている/チームは連敗を喫し、勝利への重圧がのしかかり始めた/選手は、のしかかるプレッシャーを跳ね返し、果敢にゴールを決めた/親への不信感が心にのしかかったままで、反抗心が抑えられない/就職すると、社会人としての責任が否[いや]応[おう]なくのしかかってくる/増税に続く物価上昇と、国民生活にさまざまな負担がのしかかる/周囲の期待が選手に重くのしかかり、かえって萎縮させる結果になった/子供たちの生活に受験が重苦しくのしかかっている

**のぞきこむ【覗き込む】** [覗[のぞ]く＋込む] ❶ (鍵穴、外[そと]、表[おもて]、戸口、窓、隙間、垣根)から(室内、家の中、押入れ、門の中、庭、店内、ショーケース、車内、運転席、事件現場、洞窟の奥、水中、鏡、目、瞳、顔、表情、画面、財布、書類、通信簿、通帳、ノート、地図、本、箱、籠、鍋、水槽、手元)をのぞき込む(=見たい物に顔を近づけてよく見る) ❷ (上、山頂、展望台、屋上)から(下、下界、谷底、井戸、マンホール、階下、床下)をのぞき込む

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(=上の位置から重心を前に移して下を見る) ❸ (ファインダー、ルーペ、望遠鏡、顕微鏡)をのぞき込む(=レンズなどを通して、対象物をよく見る) ❹ (心、プライバシー、私生活、秘密、魂の深[しん]淵[えん]、精神世界)をのぞき込む(=中に深く入って知ろうとする)

【副⁺】(そっと、じっと、しげしげ、おずおず、恐る恐る、厚かましく、図々しく、用心深く、ひそかに、熱心に、無遠慮に、興味津々に、[興味深・物珍し・いぶかし]げに、[不思議・怪[け]訝[げん]・心配]そうに、肩越しに)のぞき込む
【例文】 ❶ イタリアには、鍵穴からのぞき込むと、3キロ先の大聖堂が見える館がある/不審な男が垣根から家の中をのぞき込んでいる/泥棒は用心深く車内をのぞき込むと、車のドアに手をかけた/野[や]次[じ]馬[うま]が事件現場を興味津々にのぞき込もうとして、警官に阻止された/川遊びをしていた子供たちは、魚の黒い影を見つけ、水中をのぞき込んだ/彼女の目を真っすぐのぞき込み、どきどきしながら思いを告白した/電車の中で、携帯の画面を肩越しにのぞき込まれた/勉強をサボっていたので、渡された通信簿を恐る恐るのぞき込んだ/教師は、児童一人一人の手元をのぞき込み、漢字の筆順を正した ❷ 崖の下をのぞき込むと、岩場に当たって砕ける白波が見えた/山頂から谷底をのぞき込んだ途端、目がくらっとした/役所の職員がマンホールをのぞき込み、異臭の原因を調べた ❸ カメラのファインダーをのぞき込み、被写体の構図を決めた/子供たちは、顕微鏡を熱心にのぞき込んで、細胞を観察した ❹ 初対面の人から次々と無礼な質問をされ、心の中をのぞき込まれているようで嫌だった/有名人の私生活をのぞき込んでは、面白半分の記事を書く輩がいる/個展に出品された代表作を見て、画家の魂の深淵をのぞき込んだような気がした/人類学者は先住民族の精神世界をのぞき込もうと、未開の地へ足を踏み入れた

**のぞきさる【除き去る】** [除く＋去る] ❶ (瓦[が]礫[れき]、ごみ、土砂、[不純・沈殿]物、悪臭、中身、腸[はらわた]、汚れ、錆[さび]、腫瘍、病巣、雑菌、ぬめり、ウイルス、害虫、根、雑草、邪魔なもの)を除き去る(=すっかり取ってなくす) ❷ (悪、悪[あ]しきもの、災い、厄、問題、障害、制約、私心、邪念、煩悩、悩み、穢[けが]れ、腐敗、呪縛、不安、苦しみ、苦痛、痛み、症状、原因)を除き去る(=悪い要素を除き、いい状態にする) 
【副⁺】(すっかり、全て、根こそぎ、完全に、徹底的に、きれいに、丁寧に、残らず)除き去る
【例文】 ❶ 瓦礫を路上から完全に除き去るのに時間がかかった/ダムの底に年々堆積する土砂を、全て除き去るのは困難だ/河川の悪臭を除き去るため、大がかりな清掃作業を行った/魚を下ろす前に、腸を破らないよう丁寧に除き去っておく/手術が成功し、悪性腫瘍を残らず除き去ることができた/排水溝のぬめりを薬剤で除き去った/駆除業者に頼み、家の土台に巣食ったシロアリを根こそぎ除き去った ❷ 煩悩や邪念を完全に除き去れれば、無我の境地に入れる/被ばくに対する住民の不安を除き去るには、徹底した除染と情報開示が必要だ/終末医療の目的の一つは、患者の痛みを除き去ることだ/対症療法とは、病原ではなく、症状のみを軽減したり、除き去ったりする治療法を指す

**のぞきみる【覗き見る】** [覗[のぞ]く＋見る] ❶ (→「のぞきこむ」❶に同じ。物陰、カーテンの間、室内、車内、下)から(→「のぞきこむ」❶に同じ。外、風景、敵の動き、容疑者の行動、人の[答案・日記・メール]、個人情報、機密書類、禁断の書)をのぞき見る(=見えにくい物や見てはいけない物を人に気づかれないように見る) ❷ (→「のぞきこむ」❹に同じ。生活、生態、習慣、素顔、事情、業界の裏、異文化社会、[神秘・未知]の世界)をのぞ

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き見る(=表に見えない部分まで知る) 
【副⁺】(→「のぞきこむ」【副⁺】に同じ。こっそり、ちらっと、興味本位に、好奇心から、息を殺して)のぞき見る
【補足】動詞より名詞形で使う場合が多い
【例文】 ❶ 兵たちは、村の廃屋の中を1軒ずつのぞき見て、敵兵がいないか確認した/最近元気のない友が気がかりで、横顔をちらっとのぞき見た/荒れ狂う台風の様子が心配で、窓から外をのぞき見た/車外の風景をのぞき見ようと、カーテンを少し開けた/斥候は、物陰からのぞき見た敵の動きを本隊に報告した/張り込み中の刑事は、確たる証拠をつかもうと、容疑者の行動をひそかにのぞき見ている/試験中に人の答案をのぞき見ていた学生が厳しい処分を受けた/夫の日記をのぞき見たら、家族には語ったことのない仕事の悩みがつづられていた/インターネットでは、個人情報を誰かにのぞき見られる恐れがある ❷ 他人の秘密をのぞき見るような卑劣なことは、すべきではない/芸能人の薬物事件が報道される度に、華やかな業界の裏側をのぞき見る感じがする/科学の進歩で、人は未知の世界を少しずつのぞき見られるようになった
【名詞形】のぞき見 【動】のぞき見(を)する
【例文】 メールののぞき見は、情報漏[ろう]洩[えい]の半分以上を占めているそうだ/犯人は、壁の隙間から隣人の生活をのぞき見していたという/暗号化されていない電子メールは、他人にのぞき見をされる危険がある/のぞき見防止に外から室内が見えにくい生地のカーテンを付けた/人の私生活や秘密をやたらに知りたがるのは、品のないのぞき見趣味だ

**のたうちまわる【のた打ち回る】** [のた打つ＋回る] ⓐ([人]、患者、病人、怪[け]我[が]人[にん]、兵士、捕虜、犯人、罪人、悪人、動物、竜、蛇、鯨、魚)がのたうち回る(=肉体的または精神的苦痛で、体を地面に*打ちつけるようして、あたりを転がる) ⓑ (痛み、激痛、苦痛、苦しさ、苦悩、嫉妬、葛藤、憎しみ、憎悪)にのたうち回る 
【副⁺】(激しく、顔を歪[ゆが]めて、歯ぎしりして、悲鳴をあげて)のたうち回る
【例文】 麻薬中毒患者は、禁断症状が起きると、のたうち回って苦しむという/麻酔の切れた病人は、激痛に顔を歪め、のたうち回った/銃弾を浴びた兵士が痛みにのたうち回り、呻[うめ]き声を上げている/地獄絵には、罪科に苦しみ、のた打ち回る悪人が描かれている/イノシシは、泥の中をのた打ち回って、体についた寄生虫を落とす/罠[わな]にかかったキツネは、逃れようと激しくのたうち回っている/金魚掬[すく]いで得た金魚を持ち帰る途中、袋が破れ、落ちた金魚がのたうち回った/失恋して初めて、嫉妬に狂い、のたうち回るような苦しみを味わった/この小説には、内なる苦悩にのたうち回る主人公の内面が見事に描かれている

**のっとる【乗っ取る】** [乗る＋取る] ❶ (会社、企業、銀行、資産、財産、口座、大金、家、店、看板、身分、ID、アカウント、サーバー、システム、城、敵の陣地、国、政権、地位)を乗っ取る(=相手の物を強引に奪い、自分の物にする) ❷ (旅客機、航空機、船、列車、バス、タクシー)を乗っ取る(=運行中の乗り物の中で乗員や乗客を脅し、命令下に置く)

【副⁺】(やすやすと、無理矢理、強引に)乗っ取る
【補足】「乗っ取る」は、「乗り取る」の転
【例文】 ❶ 会社を乗っ取るため、株の過半数を買い占めた/経営難にあえぐ国内企業が、海外資本に乗っ取られた/富豪の令嬢と結婚した彼は、莫大な資産を乗っ取ろうと画策し

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ていた/インターネット口座が乗っ取られないように、随時、パスワードを変更している/由緒ある家は、跡継ぎがいないため、他人に乗っ取られてしまった/老舗の看板は、ベンチャー企業にやすやすと乗っ取られた/スパイの中には自分の正体を隠すため、他人の身分を乗っ取る者もいる/メールのアカウントが乗っ取られ、大量の迷惑メールが送信された/サイバー攻撃で企業のサーバーが乗っ取られ、業務が停止した/敵の城を乗っ取ろうと、城内の者を味方に引き込んだ/反政府軍は、クーデターによって政権を乗っ取った
❷ ハイジャック犯に乗っ取られた旅客機は、亡命先の国に向かった/テロリストが航空機を乗っ取り、超高層ビルに突っ込んだ事件は、世界を震[しん]撼[かん]させた/国際線を乗っ取った犯人グループが逮捕された/過激派が客船を乗っ取り、仲間の釈放を要求した/海賊は貨物船を乗っ取って、船長を人質にした/高速バスは、もし、犯罪者に乗っ取られたら、対策の取りようがない/強盗犯はタクシーを乗っ取り、逃走を続けた
【名詞形】乗っ取り 乗っ取りをする
【例文】 軍部は国の乗っ取りを謀り、国王暗殺を計画した/海賊による商船の乗っ取りが頻発している/同業他社が我が社の乗っ取りをしようと企てているらしい/乗っ取り犯は機長を脅し、目的地の変更を要求した/乗っ取り機の人質は全員無事に救出された/乗っ取り防止のため、空港の保安検査が強化された

**ののしりあう【罵り合う】** [罵る＋合う] ⓐ (乗客同士、与野党の議員、労使双方、両党の代表、夫婦、兄弟姉妹、親子、家族、親族、選手たち、持ち主と運転手、賛成派と反対派、両者)が/で罵り合う(=互いに相手を大声で非難する) ⓑ(相手)と罵り合う 
【副⁺】(互いに、さんざん、延々と、激しく、口汚く、露骨に、声高に、悪[あ]しざまに、口々に、大声で、本気で、怖ろしい剣幕で、かっとなって、青筋立てて、眉を逆立てて、怒りを露[あら]わにして、口角泡を飛ばして)罵り合う
【例文】 ラッシュアワーの電車内で乗客同士が口論を始め、最後は激しく罵り合った/与野党の議員が口角泡を飛ばして罵り合い、審議が中断した/犬猿の仲の両党代表が討論会で感情的になり、罵り合ったあげく、暴力沙汰にまでなった/ある国では、喧[けん]嘩[か]した夫婦が路上で罵り合う光景は珍しくないという/遺産相続でもめた親族が互いに口汚く罵り合っている/審判の判定に対する抗議から、試合中に両チームの選手たちが大声で罵り合う騒ぎとなった/接触事故を起こした乗用車の持ち主とタクシーの運転手が「お前が悪い」と互いに罵り合っている/住民の立ち退き問題で、反対派が賛成派と罵り合う状況が続き、収拾がつかない
【名詞形】罵り合い 罵り合いをする
【例文】 酔っぱらった客同士の罵り合いに店主が割って入ったが、収まらない/労使双方の意見が対立し、ついに激しい罵り合いになった/人前もわきまえず、夫婦で罵り合いをするなんて、みっともない

**のびあがる【伸び上がる】** [伸びる＋上がる] ❶ ([人]、馬、犬、猫、体、背、上半身、腰、膝、翼)が伸び上がる(=爪先で立って背伸びする。体が伸びて高い位置になる) ❷ (竹、幹、芽、茎、枝、蔓[つる]、積乱雲、入道雲、打球、舳[へ]先[さき])が伸び上がる(=上に伸びる) 
【副⁺】❶ (ぐっと、真っすぐ、一気に、大きく、高く、軽やかに、思い切り) ❷ (にょきにょき、ぐんぐん、真上に)伸び上がる

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【例文】 ❶ 棚の上の物を取ろうとして伸び上がったが、届かない/彼は出迎えの恋人の姿を見つけると、車の窓から伸び上がって手を振った/スキージャンプでは真上に伸び上がるのではなく、前に体を倒すようにする/爪先で伸び上がったりしゃがんだりして、屈伸運動をする/大勢のファンが人気歌手を取り囲んだので、人垣の後ろから伸び上がって写真を撮った/伸び上がるようにして囲いの中をのぞいたら、大きな穴が掘ってあった/鎖に繋[つな]がれた犬は、大きく伸び上がり、来客にほえ続けた/足首を痛めたせいで膝が伸び上がらず、サーブの球にスピードが出ない/鷹は美しく伸び上がった翼に風を受け、悠々と彼[か]方[なた]に飛び去った ❷ 竹は、知らぬ間ににょきにょき伸び上がる/大木の太い幹が、真っすぐ空に向かって伸び上がっている/一夏の間に蔦[つた]の蔓が外壁を伸び上がり、2階の窓をほぼ覆ってしまった/空高く伸び上がった入道雲が夏の到来を告げている/打者が打った球は、ぐんぐん伸び上がり、逆転ホームランとなった/海賊船の高く伸び上がった舳先には、髑[どく]髏[ろ]の旗が付いている
【名詞形】伸び上がり
【例文】 ゴルフのスイングは、上体の伸び上がりをなくすことが大切だ

**のびきる【伸び切る】** [伸びる＋切る] ❶ (バネ、ゴム、ラーメン、麺類、髪の毛、髭[ひげ]、糸、ひも、リード、身長、体、体の一部、爪、木、枝、草、蔓[つる]、声、高音)が伸び切る(=それ以上はないほど限界まで伸びる) ❷ (能力、才能、収益)が伸び切る(=限界に達し、後の進展の*見込みがない) 
【副⁺】❶(だらんと、すっかり、だらしなく、完全に、見事に、しなやかに、ぎりぎりまで)伸び切る
【例文】 ❶ バネを両側から引っ張り続けると、伸び切って元に戻らなくなる/長年の激務で消耗し、今は伸び切ったゴムのような精神状態だ/ラーメンの茹で時間を誤り、麵が鍋の中で完全に伸び切っていた/青白い顔とだらしなく伸び切った髪が、彼の荒れた生活を物語っている/脱毛症になると、髪の毛の成長期が短くなり、伸び切らない産毛のまま抜ける/散歩中の飼い主は、大型犬にリードが伸び切るほどの速さで走られて、転倒した/バットを持つ腕が初めから伸び切っていると、球を強く打ち返せない/廃村で捨て置かれた田畑は、今や伸び切った雑草に覆われ、見る影もない/新型スピーカーは高音が美しく伸び切ることで人気が出た ❷ 監督は古参選手の才能がもう伸び切ったと考え、引退を勧めた/当社は収益が伸び切ってしまったので、打開策として異業種への進出を決めた

**のびなやむ【伸び悩む】** [伸びる＋悩む] (経済、業績、売り上げ、利益、需要、輸出、貿易収支、金融資産、産業、技術、市[し]場[じょう]、相場、株価、基軸通貨、集客、利用者数、税収、所得、賃金、給与、消費、購買力、記録、成績、学力、才能、スコア、[進学・就職・出生・支持・視聴]率、得票)が伸び悩む(=思うように伸びない) 
【副⁺】(幾分、長期間、完全に、極端に)伸び悩む
【例文】 我が国の経済は、長期にわたり伸び悩んでいる/近年、伸び悩んでいた主要デパートの売り上げが、僅かながら増加している/牛乳の需要が伸び悩み、牧畜業者を苦しめている/我が国の輸出は全般的に伸び悩み、今年も赤字企業が多い/税収の伸び悩む地方自治体は、どこも予算削減に取り組んでいる/所得が伸び悩めば、消費も伸び悩む/伸び悩んでいた購買力に上向きの兆しがある/昨年度の優勝者は記録が伸び悩み、ライバルに次ぐ2位と後退した/天才ゴルファーとされる彼だが、最近スコアが伸び悩んでいる/

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日本の出生率は長期間伸び悩んでおり、人口がついに減少に転じた/テレビ局は、視聴率が伸び悩む番組を打ち切った/誰でも伸び悩む時期はあるが、それをどう乗り越えるかが問題だ
【名詞形】伸び悩み
【例文】 基軸通貨としてのドルの伸び悩みは、一時的なものだろう/このところ、与党の支持率に伸び悩みが見られる

**のべあう【述べ合う】** [述べる＋合う] ⓐ(両者、双方、論客、議員、委員、与野党、仲間同士、住民たち、検事と弁護人、皆、全員)が/で述べ合う(=互いに述べる) ⓑ(相手)と(意見、意向、見解、所感、主張、持論、立場、考え、信条、感想、感慨、印象、心境、心情、本心、思い、反省、理由、弁明、言い訳、疑問、抱負、希望、志、覚悟、期待、展望、構想、正論、是非、推測、問題、経緯、あらまし、概略、事情、恨み言)を述べ合う

【副⁺】(思う存分、根気よく、[遠慮・忌[き]憚[たん]]なく、虚[きょ]心[しん]坦[たん]懐[かい]に、率直に、熱心に、真摯に、謙虚に、冷静に、穏やかに、簡潔に、具体的に、臆せず、心ゆくまで)述べ合う
【例文】 両者は、調停の場で互いの立場を述べ合ったが、妥協点は見出だせなかった/労使双方で忌憚なく意見を述べ合った/二人の論客は、互いの見解を冷静に述べ合った/与野党は法改正の是非を述べ合ったが、見解が一致しなかった/俳句の会では、各自の句について遠慮なく意見や感想を述べ合っている/被災者は、集会でそれぞれの抱える問題を述べ合った/再会を果たした親友と感慨を述べ合い、絆[きずな]を強めることができた/真摯に心情を述べ合うのは、良い人間関係を築く前提だ/虚心坦懐に本心を述べ合った結果、二人の間の誤解が氷解した/成人式に出た若者たちが将来の抱負を述べ合っていた/若い頃は、夜を徹して友と熱い志を述べ合ったものだ/別居中の夫婦は、会えば恨み言を述べ合い、溝が深まるばかりだ

**のべたてる【述べ立てる】** [述べる＋立てる] ⓐ(意見、見解、主張、持論、立場、考え、信条、心情、本心、理由、弁明、言い訳、疑問、抱負、志、覚悟、構想、正論、問題、恨み言、私見、自説、不満、苦情、愚痴、私情、理屈、疑問、不信感、嘘[うそ]、欠点、誤り、効能、由来、能書き、口上、講釈、手柄、正当性、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、中傷、相手の非、どうでもよいこと)を述べ立てる(=強調して述べる) ⓑ(ある、正しい、確かだ)と述べ立てる

【副⁺】(滔[とう]々[とう]と、平然と、とくとくと、延々と、長々と、一気に、淀みなく、論理的に、雄弁に、得意気に、まことしやかに、臆せず、したり顔で、毅[き]然[ぜん]として)述べ立てる
【例文】 選挙演説会で候補者たちは、次々と持論を述べ立てた/弁護人は、被告人の同情すべき立場を熱心に述べ立てた/周りに構わず、自分の考えを述べ立てる人ばかりでは、集団はまとまらない/訴訟の原告側は毅然として、判決に納得できない理由を述べ立てた/言い訳を長々と述べ立てる人は尊敬されない/新社長は、就任挨拶で決然と抱負を述べ立てて、社員を奮い立たせた/滔々と正論ばかり述べ立て、妥協しようとしない相手は厄[やっ]介[かい]だ/離婚調停の場で妻の側は、積もり積もった不満を一気に述べ立てた/一方的に理屈を述べ立てる人とは、話し合う余地がない/被疑者は、刑事の質問に平然と嘘を述べ立てた/交通事故で逮捕された男は、非は相手にあると述べ立てるばかりだった/販売員が客の気持ちも考えず、商品の効能を長々と述べ立てるのは、逆効果だ/被告人は、自分の行為は正しいと沈着冷静に述べ立てた

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**のぼせあがる【逆上せ上がる】** [逆[の]上[ぼ]せる＋上がる] ❶ (風呂、温泉、湯、湯当たり、熱気、人込み、暑さ、猛暑、酒)で/にのぼせ上がる(=頭に血がのぼったようになり、ぼうっとなる) ❷ ([人]、アイドル、タレント、芸能人、スポーツ選手、バンド、色香、色気、魅力、美貌、美しさ、[男・女]っぷり、道楽、賭け事)にのぼせ上がる(=度を越して夢中になる) ❸ (出世、成功、幸運、賞賛、賛美、人[にん]気[き]、褒め言葉、おだて、世辞、追[つい]従[しょう])にのぼせ上がる(=有頂天になって、冷静さを失う) 
【副⁺】(ぼうっと、かっと、すっかり、ひどく、完全に)のぼせ上がる
【例文】 ❶ 熱い湯につかり過ぎ、のぼせ上がって、めまいを起こした/ライブ会場の熱気にのぼせ上がり、気分が悪くなってしまった/マラソン大会当日は、猛暑でのぼせ上がり、倒れる選手も出た/初めて酒を飲んだ時は、のぼせ上がって、顔が真っ赤になった
❷ 彼は合コンで出会った女性にのぼせ上がっていて、相手の欠点が見えていない/少女たちはアイドルにのぼせ上がり、追っかけをしている/生真面目な人は、賭け事にのぼせ上がるようなことはしない
❸ 出世した彼はのぼせ上がったのか、人を見下した態度に出る/新人歌手は、ちょっとした人気にのぼせ上がって、大物気取りでいる/財閥の御曹司たちは、周りにちやほやされてのぼせ上がっている/見えすいたお追従にのぼせ上がるとは、軽薄な人だ/本当に偉い人は、のぼせ上がった態度などとらないものだ

**のぼりきる【登り切る・上り—・昇り—】** [のぼる＋切る] ❶ⓐ(山、最高峰、山道、尾根、崖、絶壁、岩場、難所、坂、斜面、傾斜、急勾配、丘、砂丘、峠、堤、土手、林道、石段、階段、梯[はし]子[ご]、塔、高楼、城壁、壁、塀、石垣、木、幹、川、沢)をのぼり切る(=目標とする最後の所までのぼる) ⓑ ([人])が(人生の坂、出世の階段)を上り切る ❷ (日、太陽)が昇り切る(=太陽が完全に昇った状態となる) 
【副⁺】 1. (やっと、ようやく、どうにか、何とか、すいすいと、軽[かる]々[がる]と、颯[さっ]爽[そう]と、一気に、わけなく、難なく、懸命に、がむしゃらに、しゃにむに、必死に、平気で、青息吐息で、喘[あえ]ぎ喘ぎ)のぼり切る
【例文】 ❶ 山道を懸命に登り切って目にした展望は、まさに登山の醍[だい]醐[ご]味[み]と言える/登山隊はザイルを伝い、必死で崖を登り切った/岩場を上り切ったと思うと、すぐまた次の斜面が目の前に広がっていた/この坂を上り切ると、右手に神社がある/四輪駆動車は難なく砂丘を上り切った/機関車は、峠を上り切るまでスイッチバックしながら進んで行った/お年寄りは、本堂へ続く七百段もの石段をどうにか上り切った/最近、運動不足で、駅の階段を上り切らないうちに息が切れる/梯子を一気に上り切って下を見ると、急に足が震えた/リスは、すいすいと木を登り切り、視界から消えた/遊覧船は1時間かけて川を上り切り、船着場に着いた/昔は、齢[よわい]五十を過ぎれば、人生の坂を上り切ったという感慨があっただろう/懸命に出世の階段を上り切ったが、得たものは虚しさだけだった
❷ 山頂でご来光を拝み、日が昇り切ったところで、山を下りた/太陽が昇り切った海岸付近では、ウミイグアナが日光を浴びて暖を取っていた

**のぼりきれる【登り切れる・上り切れる】** [のぼる＋切れる] (→「のぼりきる」❶に同じ)を/がのぼり切れる(=目標とする最後の所までのぼることができる) 
【副⁺】(→「のぼりきる」【副⁺】❶に同じ)のぼり切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶彼ほどの登山家なら、どんな険しい山も登り切れるはずだ/この岩場を登り

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切れたら、頂上はもうすぐだ/この程度の緩い坂なら、自転車で一気に上り切れる/子供の足では、この急勾配を上り切れるはずがない/この酷暑の中では、照り返しがひどく砂丘を上り切れないだろう/山頂に続く長い石段を上り切れず、途中で諦めた/私はもう80歳を越えているが、3階までの階段なら、難なく上り切れる/人生には、とても上り切れないと思うような坂がいくつもある/競争社会の中で、意志の弱い者は出世への階段上り切れないだろう

**のぼりつめる【登り詰める・上り詰める】** [のぼる＋詰める] ❶ⓐ (→ 「のぼりきる」❶ⓐに同じ)をのぼり詰める(=最後の頂点までのぼる) ⓑ(山頂、頂上、てっぺん、最上階、一番上、水源)に/までのぼり詰める ❷ⓐ (→「のぼりきる」❶ⓑに同じ)を上り詰める(=困難を*乗り越えて、最高位に達する) ⓑ(最高位、最高権力者、トップ、社長の座、大統領、首相、将軍)に上り詰める 
【副⁺】(やっと、ようやく、どうにか、何とか、懸命に、がむしゃらに、しゃにむに、必死に、青息吐息で、喘ぎ喘ぎ、苦労を重ね)のぼり詰める
【例文】 ❶ 苦労して山頂に登り詰めた時の爽快感は、体験しなければ分からない/数々の名山に登り詰めた経験を体験記の形で出版した/この沢を登り詰めると、川の源流に辿[たど]り着く ❷ 最高位に上り詰めることができるか否かは、運にも左右される/彼は、極貧の身から不屈の精神で大企業の社長にまで上り詰めた/彼女は女性として初の首相に上り詰め、女性の権利向上に貢献した/江戸時代には、町人の娘が将軍の妻に上り詰めた例がある/秀吉は、草履取りから関白まで上り詰めた出世物語の主人公だ

**のみあう【飲み合う】** [飲む＋合う] ❶ⓐ ([酒]、日本酒、ビール、ワイン、洋酒)を飲み合う(=酒を一緒に飲む) ⓑ (客、上司、先輩、後輩、仲間、友人、両親、息子、娘、兄弟)と飲み合う ❷ (盃のお神[しん]酒[しゅ]、[コップ・ペットボトル]の水、一[いち]碗[わん]の茶、水筒の麦茶)を飲み合う(=一つの容器から順に飲む) 
【副⁺】(じっくり、しんみり、わいわい、思い切り、一緒に、互いに、差しで、心置きなく、心ゆくまで)飲み合う
【例文】 ❶ 昔は、家に来た年始回りの客と日本酒を飲み合うのが、元日の光景だった/最近は、仕事が終わってから職場仲間と飲み合うことが減った/同窓会で友人と10年ぶりに再会し、胸襟を開いて語り合い、かつ飲み合った/息子が成人し、一緒に酒を飲み合える日が来るのが楽しみだ ❷ 同じ杯の酒を飲み合って、兄弟分の固めの杯とした/感染症にかかる心配があるので、他の人と同じコップで飲み合うことはしない/茶席では、一服の濃[こい]茶[ちゃ]を同席の数人で飲み合うのが決まりだ/家族で登山に出かけ、水筒の麦茶を皆で飲み合って、一休みした

**のみあかす【飲み明かす】** [飲む＋明かす] ([酒])を飲み明かす(=夜が明けるまで酒類を飲み続ける) 
【副⁺】(じっくり、しんみり、とことん、わいわい、思い切り、一晩、夜通し、豪快に、徹夜で、無礼講で、差しで、いい気分で、心置きなく、やけっぱちで、憂さ晴らしに、朝まで、心ゆくまで、羽目を外して)飲み明かす
【例文】 先日、旧友と久しぶりに思い出話をしながら、一晩飲み明かした/我々は学生時代に何度も夜通し飲み明かした仲だ/仲間との忘年会は、無礼講で朝まで飲み明かすのが恒例だ/友人と一晩飲み明かすつもりだったが、二人とも早[そう]々[そう]に酔い潰れてしまった/ひいきのチームが優勝し、熱狂したファンは飲み明かして騒いだ/年を取ってきたら、若い

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頃のようには飲み明かせなくなった/久しぶりに会ったのだから、今夜は飲み明かそう

**のみあきる【飲み飽きる】** [飲む＋飽きる] ([酒]、ビール、洋酒、茶、コーヒー、紅茶、ジュース、味[み]噌[そ]汁、スープ、煎じ薬)を飲み飽きる(=飲むことに飽きる) 
【副⁺】(すぐ、とうとう、何となく)飲み飽きる
【例文】 彼は一時期、浴びるほど酒を飲んだが、最近は飲み飽きたらしく遠ざかっている/医者に酒を止められたので、仲間には「酒は飲み飽きた」と言っている/茶葉の香りが好きなので、お茶は、飲み飽きるということがない/一時、紅茶に凝っていたが、最近は飲み飽きて、興味がなくなった/飲料メーカーは、客が製品を飲み飽きないように新味を出す工夫を重ねている/母が作る味噌汁は、毎日でも飲み飽きることがない/体にいいのは分かっているが、苦い煎じ薬はいささか飲み飽きた
【名詞形】飲み飽き 【動】飲み飽きする
【例文】 料理にも合い、飲み飽きしない酒を求めている

**のみあるく【飲み歩く】** [飲む＋歩く] ⓐ ([酒]、日本酒、ビール、洋酒)を飲み歩く(=飲む場所を次々に変え、酒を飲み続ける) ⓑ(盛り場、[歓楽・飲食]街、花街、町[まち]中[じゅう]、巷[ちまた]、居酒屋、酒[さっか]処[どころ]、クラブ、バー)を飲み歩く ⓒ ([人]、友人、同僚、先輩、後輩)と飲み歩く 
【副⁺】(度々、あちこち、年中、しょっちゅう、毎晩、散々、夜な夜な、公然と、楽しく、豪快に、派手に、大っぴらに、陽気に)飲み歩く
【例文】 彼女は、会ったばかりの人とも意気投合すると酒を飲み歩く/一晩に数軒の店を飲み歩くことを梯[はし]子[ご]酒[ざけ]という/盛り場を飲み歩けば、財布をすられることもある/週末になると、彼はしょっちゅう親しい友人と歓楽街を飲み歩いた/昔の文士は、花街を派手に飲み歩いたのだと言う/新宿で散々飲み歩き、気付くと終電の時刻は過ぎていた/彼はヨーロッパに行くと、あちこちのワインを飲み歩いて楽しんでいる/忘年会シーズンになると、巷を飲み歩く人で歓楽街は不夜城となる/酒処を飲み歩くツアーに参加した/「久し振りだ。今日は思いっ切り飲み歩こう」
【名詞形】飲み歩き 【動】飲み歩き(を)する
【例文】 旅行会社は、地ビールの飲み歩きを企画し、参加者を募った/フランスでワインの飲み歩きをするのが楽しみだ/子育て中だと、頻繁に飲み歩きするのは難しい/インターネット上で飲み歩きブログを見つけた

**のみきる【飲み切る】** [飲む＋切る] (→ 「のみあきる」に同じ。水、牛乳、薬、錠剤)を飲み切る(=最後まで残らず全部飲む) 
【副⁺】(全部、やっと、一気に、軽く、たやすく、完全に、簡単に、一息で)飲み切る
【例文】 酒は苦手だが、上司が注いでくれた酒をどうにか飲み切った/注がれた酒を飲み切るのが、日本式の酒の礼儀だ/酒豪の彼は、一升瓶を飲み切ってもまだ足りない様子だ/酒好きの人は、杯やグラスの酒を飲み切らないうちは席を立たない/ワインは、開けた日に飲み切ったほうが味や香りが保てるそうだ/飲み切っていない缶やペットボトルは、そのまま捨てないでください/牛乳が嫌いな娘は、給食の牛乳を飲み切るのに時間がかかるそうだ/抗生物質は、医者の処方どおりに飲み切るのがいい/女の子は苦手な錠剤をやっと飲み切り、ほっとした様子だ
【名詞形】飲み切り

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【補足】他の言葉との複合形で使う
【例文】 最近は飲み切りサイズのワインが発売されている/病院で1回飲み切り型の薬を処方された

**のみきれる【飲み切れる】** [飲む＋切れる] (→「のみあきる」に同じ。水、牛乳、母乳、薬、錠剤)を/が飲み切れる(=最後まで残さず全部飲むことができる) 
【副⁺】(全部、どうにか、どうやら、辛うじて、ようやく、一気に、軽く、たやすく、完全に、簡単に、容易に)飲み切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 彼ほど酒が強ければ、大杯の酒など一気に飲み切れるだろう/飲み切れると思い、ビールジョッキのお代わりを頼んだが、残してしまった/若い時は、ウイスキーのボトル1本くらいは軽く飲み切れたが、最近は飲めなくなった/誕生日に一人では飲み切れないほどのワインをもらった/飲み切れなかったワインは、栓をして日を置かずに飲むといい/母親は、赤ん坊に飲ませ切れなかった母乳を搾乳器で搾った/私は粉薬が苦手で、いつも飲み切れず、むせてしまう/子犬に薬を全部飲ませ切れず、獣医に頼んで飲ませてもらった/幼児は錠剤を全部飲み切れず、途中で吐き出してしまった

**のみくだす【飲み下す】** [飲む＋下す] ❶ (→「のみあきる」に同じ。水、牛乳、薬、錠剤、ドリンク剤、食べ物、パン、ご飯、肉の塊、唾液、げっぷ、胃カメラ)を飲み下す(=飲んで喉の奥や胃に送る) ❷ (意見、言い訳、批判、反論、小言、[怒り・罵り・不満]の言葉、悲しみ、感情)を飲み下す(=言葉に出そうとして抑える) 
【副⁺】❶(ゴクリと、ガブガブと、ゴクンと、ぺろりと、無理矢理、何とか、辛うじて、やっと、少しずつ、一気に、難なく、仕方なく、一息で、一飲みに、一口で)飲み下す
【例文】 ❶ 煎じ薬を初めて飲んだ時は、苦くて、すぐには飲み下せなかった/朝食を取る時間がなく、ドリンク剤を一気に飲み下して家を出た/年を取ると、食べ物を飲み下す力が弱くなる/子供の頃、嫌いな物が食卓に出ると、仕方なく水で飲み下していた/愛犬は、好物のハムを見つけると、一口でぺろりと飲み下した/胃カメラを飲み下す時は、喉の力を抜くと楽になる ❷ 言い訳をしかけた私は、母の剣幕に思わず言葉を飲み下した/反論はひとまず飲み下し、相手の意見を聞くことにした/喉まで出かけた怒りの言葉をすぐ飲み下すことは難しい/避難した被災者は、不満の言葉を飲み下し、まずは支援団体に礼を述べた
【名詞形】飲み下し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 飲み下しに障害があることを嚥下障害という/固形物の飲み下しが困難な患者は、食事を流動食に切り替える

**のみこむ【飲み込む・呑み込む】** [のむ＋込む] ❶ (唾、食べ物、薬剤、豆粒、飴、肉の塊、魚、強い酒、異物、水)を飲み込む(=よく噛[か]まずに一気にのんでしまう) ❷ (こつ、手順、要領、成り行き、状況、事情、話、事態、性格、気性、癖、気持ち、特徴、意味、意図、趣旨、全て)をのみ込む(=難しい事柄を十分に理解する) ❸ (怒り、言葉、愚痴、あくび)をのみ込む(=外に出さぬよう我慢して、抑える) ❹ (会場が人々、球場が客、クレバスが探検隊、雪崩が登山者、大波が船、濁流が人家、津波が町)をのみ込む(=自然現象

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や巨大な施設が人や物を中に吸収する)
【副⁺】 ❶(丸ごと、ゴクリと、一気に、一息で)飲み込む
【例文】 ❶ 飛行機の中で耳が痛くなったが、唾を飲み込んだら治った/空腹の時、料理番組を見て、思わず生唾を飲み込んだ/ベルが鳴ったので、食べかけのパンを飲み込み、慌てて玄関に行った/苦い薬は多めの水で一気に飲み込めば、苦さを感じないで済む/飴をなめていたら、誤って飲み込んでしまった/肉の塊を噛[か]まずに飲み込もうとしたら、喉に詰まった/1歳頃の幼児は、異物を飲み込まぬように注意が必要だ/加齢で飲み込む力が衰えたらしく、よくむせてしまう ❷ 仕事のこつをのみ込んだ人は作業が早く、ミスも少ない/何事も手順をしっかりのみ込んでから始めると、うまく進む/弁護士は、依頼人の事情をよくのみ込んだ上で、示談交渉に当たった/部長は気難しいが、その性格さえのみ込めば、うまくやって行ける/話をよく聞いたら、やっと相手の意図がのみ込めた ❸ 上司に嫌みを言われた時、喉まで出かかった反発の言葉をぐっとのみ込んだ/出そうになるあくびをのみ込んで、講義を聞いていた ❹ 大観衆をのみ込んだ球場は、決勝戦の歓声で沸き返っている/探検家が氷河でクレバスにのみ込まれ、消息を絶った/登山隊は、テントごとすっぽり雪崩にのみ込まれて流された/濁流が一瞬で人家をのみ込み、押し流した
【名詞形】のみ込み
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 父は高齢になって、食事の飲み込みに支障が出てきた/若い社員は、機器操作ののみ込みが早いので助かる/あの新人は仕事ののみ込みが良いので、ついいろいろと任せてしまう/のみ込みの遅い生徒には、理解できるまでじっくり教える/試験の時、慌てて問題の意図を早のみ込みして、間違えてしまった

**のみたおす【飲み倒す】** [飲む＋倒す] ❶ (酒代、飲み代)を飲み倒す(=飲んだ後、酒の代金を故意に払わない) ❷ (身代、財産、家屋敷、遺産、蓄え)を飲み倒す(=酒代で金を*使い果たす) 
【副⁺】❶(厚かましく、図々しく、平気で、不埒にも) ❷ (愚かにも、情けないことに)飲み倒す
【例文】 ❶ 酔っ払ったふりをして隙を見て逃げ出し、酒代を飲み倒すとはひどい奴[やつ]だ/常連に度々飲み倒されて、店が立ち行かなくなった ❷「身代を飲み倒されてはかなわない」と、父親は息子に禁酒を命じた/酒浸りになった息子は、とうとう親の遺産を飲み倒してしまった
【名詞形】飲み倒し
【例文】 飲み倒しの客が続いたら、店は潰れる/店では、飲み倒しの常習犯が来たら、目を離さないようにしている

**のみたりる【飲み足りる】** [飲む＋足りる] ([酒]、日本酒、ビール、洋酒、茶、コーヒー、紅茶、ジュース、水、味[み]噌[そ]汁、スープ、母乳、ミルク)が/を飲み足りる(=飲みたいという欲求を満足させるくらい充分飲む) 
【副⁺】(十分、すっかり、まあまあ、何とか)飲み足りる
【例文】 酒好きの人は、飲み足りるということを知らないようだ/宴会で酒を飲んだが、何となく飲み足りず、家に帰ってからまた飲んだ/同窓会では飲み足りなかったので、二

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次会に行こうということになった/コーヒー1杯では飲み足りなくて、お代わりをした/被災地の人々が飲み足りるだけの飲料水は、まだ支給されていない/夏の屋外作業では喉が渇き、いくら水を飲んでも飲み足りない気がする/赤ん坊は母乳を十分飲み足りたのか、すやすや眠い始めた/子犬は乳が飲み足りないのか、母犬の乳房から離れない

**のみつくす【飲み尽くす】** [飲む＋尽くす] ❶ ([酒]、日本酒、ビール、洋酒、茶、コーヒー、紅茶、ジュース、水、薬)を飲み尽くす(=全てを飲んで、何も残らない) ❷ⓐ (地震、津波、雪崩、土砂崩れ、洪水、竜巻、山林火災、大火、地盤沈下、闇)が飲み尽くす(=破壊し、全てを葬ってしまう) ⓑ(田畑、家屋、人家、建物、集落、市街、人命、生命、樹木、一帯、辺り、全て)を飲み尽くす 
【副⁺】❶(すっかり、全部、一気に、残さず、1滴も余さず) ❷ (あらかた、根こそぎ、無残に、跡形もなく、一瞬にして)飲み尽くす
【例文】 ❶ 彼は、世界各地の高級ワインをあらかた飲み尽くしたと豪語している/遭難した登山隊は備蓄の水を飲み尽くして、ただ救助を待つのみだった/置き去りにされた家畜は水を飲み尽くし、雨水で渇きを凌[しの]いでいた/置き薬を全部飲み尽くしたので、補充しなければならない ❷ 津波は、田畑や家屋ばかりか、多くの人命を瞬時に飲み尽くした/大河の氾濫は、川沿いの集落を無残に飲み尽くし、一帯は泥の海となった/竜巻は、一瞬にして人家を飲み尽くす恐ろしい天災だ/山火事の炎は、森林を飲み尽くし、緑の山は禿山と化した/仏教絵画には、業[ごう]火[か]に飲み尽くされる人々を描いた地獄図がある/深夜の山道は漆黒の闇に飲み尽くされ、前照灯の先は何も見えない

**のみつぶす【飲み潰す】** [飲む＋潰す] (身代、財産、家屋敷、田畑、遺産)を飲み潰す(=酒代で金を使ってしまって、財産をなくす) 
【副⁺】(とうとう、ついに、不[ふ]埒[らち]にも、愚かにも、情けないことに)飲み潰す
【例文】 無頼派の作家の中には、身代を飲み潰すに至った者もある/アルコール中毒になった息子は、とうとう全財産を飲み潰してしまった/道楽息子は、代々受け継いだ田畑まで飲み潰し、ついに一文無しになった

**のみつぶれる【飲み潰れる】** [飲む＋潰れる] (深酒、痛飲、やけ酒)に/で飲み潰れる(=ひどく酒に酔い、正体を失う) 
【副⁺】(すっかり、早[そう]々[そう]に、ぐでんぐでんに、べろべろに、だらしなく、完全に)飲み潰れる
【例文】 酒豪の彼も昨夜はとうとう飲み潰れ、友人宅に泊まったようだ/忘年会で飲み潰れた先輩を介抱し、家までタクシーで送って行った/少し飲むつもりが、結局は勧められるままに杯を重ね、飲み潰れてしまった/酒に強い友は、どんなに飲んでも飲み潰れることがない

**のみなおす【飲み直す】** [飲む＋直す] ❶ ([酒]、日本酒、ビール、洋酒)を飲み直す(=場所を変え、更に酒を飲む) ❷ (コーヒー、茶、ビール、ジュース、母乳、薬)を飲み直す(=不十分だったり、きちんと飲めないなどの理由で、もう一度同じ物や類似の物を飲む)

【副⁺】(再度、また、後で、改めて)飲み直す
【例文】 ❶ 最初は居酒屋で飲んでいたが、騒がしいのでバーに行って飲み直した/ここはサービスが悪いから、他の店で飲み直そう/忘年会の幹事だったので落ち着いて飲めず、家で飲み直した/まだ飲み足りなかったので、仲間の家へ飲み直しに行った/父は飲んで帰っても、居間でまたビールを飲み直してからでないと寝ない/上司との飲み会では飲ん

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だ気がせず、なじみのバーで飲み直し、やっと気分が落ち着いた ❷ 出先で出た緑茶がまずかったので、帰宅してから飲み直した/アルコールフリーのビールを飲んだ後で本物を飲み直し、改めてその旨[うま]みを確認した/赤ん坊がげっぷと一緒に母乳を吐いたので、間を置いて飲ませ直した/薬を飲んだが、むせて出してしまったので、飲み直した/犬が薬を吐き出したので、もう一度飲み直させた
【名詞形】飲み直し 飲み直しをする
【例文】 忘年会終了後、飲み直しの誘いがあったが、断って帰宅した/同窓会では飲み足りず、後日飲み直しをすることになった/うちの犬は、錠剤が苦手なので、飲み直し用に薬を余分にもらった

**のみなれる【飲み慣れる】** [飲む＋慣れる] ([酒]、日本酒、ビール、洋酒、茶、コーヒー紅茶、ジュース、ミルク、牛乳、豆乳、出し汁、味[み]噌[そ]汁、スープ、煎じ薬、薬、胃カメラ、バリウム)を飲み慣れている(=飲むことに慣れている) 
【副⁺】(どうにか、何とか、やっと、ようやく、すっかり)飲み慣れる
【補足】「飲み慣れている」、あるいは「飲み慣れた/飲み慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 酒を飲み慣れていない若者は、一気飲みの危険性を知らないようだ/旅先では、飲み慣れぬ地元の強い酒は飲まないほうが無難だ/飲み慣れない高級な洋酒を飲んだら、悪酔いしてしまった/マテ茶は最初は苦かったが、飲み慣れたらおいしさが分かってきた/保育士は、飲ませ慣れた手つきで乳児の唇に哺乳瓶をあてがった/娘はどうやら豆乳を飲み慣れたらしく、嫌だと言わなくなった/関西育ちの私は、関東風の濃い色の出し汁は、いつまでたっても飲み慣れない/外国生活が続き、飲み慣れた母の味噌汁の味が恋しくなった/濃い煎じ薬は、飲み慣れるまで時間がかかった/獣医は、動物に薬を飲ませ慣れていて、手際がよい/胃カメラも飲み慣れれば、それほど苦痛ではない/バリウムを飲み慣れていないので、胃の検査の時は大変だった

**のみのこす【飲み残す】** [飲む＋残す] ([酒]、日本酒、ビール、洋酒、茶、コーヒー、紅茶、ジュース、水、ミルク、母乳、牛乳、豆乳、味[み]噌[そ]汁、スープ、煎じ薬、薬、バリウム)を飲み残す(=全部飲まずに残す) 
【副⁺】(たくさん、かなり、ほとんど、あらかた、少量、少し、ちょっと、多量に、僅かに、半分以上)飲み残す
【例文】 本当の酒好きは、僅かでも酒を飲み残すようなことはしない/昨夜は体調が悪く、ビールを半分以上飲み残してしまった/飲み残したビールは、漬物に活用できる/店員は、飲み残されたビールを一つのグラスにまとめて入れ、食卓から下げた/急いでいたので、ランチのコーヒーを飲み残して席を立った/昨日、飲み残したペットボトルの水を沸かして、スープに使った/息子は赤ん坊の頃、よくミルクを飲み残し、私を困らせたものだ/生徒の中には、給食の牛乳を飲み残す者がいる/母によれば、父が味噌汁を飲み残す時は体調が悪いそうだ/以前は、食べ残したり飲み残したりするのは行儀が悪いとされていた
【名詞形】飲み残し
【例文】 セルフサービスのカフェには、飲み残しを捨てるボックスがある/かなり親しい間柄でなければ、人の飲み残しは飲めない

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**のみほす【飲み干す・飲み乾す】** [飲む＋ほす] ⓐ([酒]、日本酒、ビール、洋酒、茶、コーヒー、紅茶、ジュース、水、ミルク、牛乳、豆乳、味[み]噌[そ]汁、青汁、汁、スープ、生卵、煎じ薬、薬、バリウム)を飲み干す(=中の液体を残さず全部飲む) ⓑ(杯、グラス、ジョッキ、ボトル、徳利、升、コップ、茶[ちゃ]碗[わん]、水筒、一升瓶)を飲み干す 
【副⁺】(すっかり、ぐいっと、ゴクリと、ゴクゴクと、ガブガブと、一気に、一息で)飲み干す
【例文】 遊びに来た後輩たちは、我が家にあった酒をすっかり飲み干して帰って行った/結婚式の三三九度の酒は、飲み干さなくてもよい/彼はグラスのビールを一気に飲み干し、その後、手酌でビールを注いだ/女の子はあっという間[ま]にジュースを飲み干し、「もっと」と言った/テレビの宣伝では、皆おいしそうに青汁を飲み干すが、本当においしいのだろうか/ラーメンや蕎麦[そば]の汁を全部飲み干すのは、体によくない/優勝した力士は、酒がなみなみと入った大杯をぐっと飲み干した/宴会の後には、飲み干された徳利が何本も転がっていた/友と酒を飲み明かし、気がつくと、一升瓶を飲み干していた

**のみまわす【飲み回す】** [飲む＋回す] ⓐ(濃茶、マテ茶、[酒]、清涼飲料、水)を飲み回す(=複数の者が一つの容器を回して中の飲料を順に飲む) ⓑ(同じ、一つの)(杯、椀[わん]、茶器、茶[ちゃ]碗[わん]、瓶、ボトル、水筒、竹筒、升)で/を飲み回す ⓒ(皆、全員、大勢、数人、一座、仲間、家族、出席者全員)と/で飲み回す 
【副⁺】(順番に、順に、次々)飲み回す
【例文】 濃茶は、一つの茶碗に点[た]てた茶を主客から順番に飲み回す/マテ茶は一つのカップで順番に飲み回すのが、現地の習慣だそうだ/元旦の朝は屠[と]蘇[そ]器を出し、家族揃[そろ]って屠蘇の薬酒を飲み回して、新年を祝う/武士たちは、大盃の酒を次々に飲み回し、絆[きずな]を確かめ合った/初めて仲間と酒を飲み回した時は、少し抵抗感があった/同じ瓶で飲み回すことができるかどうかは、相手との関係による/遭難者たちは、手持ちの水を皆で少しずつ飲み回して、救助を待った
【名詞形】飲み回し 飲み回しをする
【補足】「飲み回し」は、「回し飲み」ともいう
【例文】 感染症の予防のためには、飲み回しを避けたほうがいい/神経質な人は、どんな親しい人とでも飲み回しをしない

**のみわすれる【飲み忘れる】** [飲む＋忘れる] (薬、コーヒー、茶、いつも飲む飲料)を飲み忘れる(=飲むのを忘れる) 
【副⁺】(すっかり、うっかり、つい、時々、しばしば、たまに、完全に)飲み忘れる
【例文】 うっかり胃薬を飲み忘れ、胃痛がぶり返した/今朝は寝坊して、サプリメントを飲み忘れてしまった/乗り物酔いの薬を飲み忘れたせいで、長距離バスに酔ってしまった/薬を飲み忘れないように、いつも食卓の上に出してある/1回ぐらい薬を飲み忘れても症状が悪くなることはないだろう/飲み忘れた薬がいつの間にか、いっぱいたまってしまった/子供に風邪薬を飲ませ忘れてしまった/何か物足りないと思ったら、今朝はうっかりコーヒーを飲み忘れていた/姉は、レンジで温めたココアを飲み忘れて出かけた
【名詞形】飲み忘れ 飲み忘れをする
【例文】 年老いた母のために、薬の飲み忘れを防ぐ薬入れを用意した/高齢者の薬の飲み忘れには、家族の協力が必要だ/年を取ると、薬の飲み忘れをすることが多くなる

**のめりこむ【のめり込む】** [のめる＋込む] ❶ (ぬかるみ、沼、田んぼ、泥沼、砂浜、水た
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まり、雪)にのめり込む(=前へ倒れ、中に深く入って、すぐには動けない) ❷ (趣味、習い事、道楽、娯楽、アニメ、漫画、ゲーム、読書、道ならぬ恋、快楽、悪の道、賭け事、耽美の世界、裏社会、スポーツ、アイドル、インターネット、
【副⁺】(業、金儲[もう]け、不動産投資研究、学問、芸術、演劇、抵抗運動、宗教、占い、覚醒剤、酒、好きな物)にのめり込む(=度を越えて夢中になる) 
【副⁺】(すっかり、どっぷりと、完全に、頭から)のめり込む
【例文】 ❶ 車を避けようとして、脇のぬかるみにのめり込んだ/砂に足を取られ、砂浜にのめり込んでしまった/雪道で滑り、全身が雪の中にのめり込んだ ❷ 子供はゲームにのめり込みやすく、手を焼く親が多い/少年は不良仲間に誘われ、悪の道にのめり込んでいった/賭け事にのめり込み、身の破滅に追い込まれる/インターネットにのめり込むと、昼夜を分かたずパソコンから離れられなくなる/バブル景気時に、不動産投資にのめり込んだ銀行は、破綻したところもある/ニュートンは錬金術の研究にのめり込み、そこから重要な着想を得たという/一度覚醒剤にのめり込むと、なかなか抜けられない

**のりあげる【乗り上げる】** [乗る＋上げる] ❶ⓐ(電車、汽車、車、バス、バイク、自転車、船、警備艇、ヨット、飛行機、車体、車両、前輪、後輪、船首、船体、船底、機体、機首、鯨、サメ、イルカ)が乗り上げる(=乗り物やその一部、体の大きな海洋生物などが何かの上に乗ってしまい、動けなくなる) ⓑ (歩道、縁石、段差、線路、安全地帯、路肩、中央分離帯、陸、草地、土手、土砂、プラットフォーム、暗礁、岩礁、筏[いかだ]、岸壁、海岸、浜辺、浅瀬)に乗り上げる ⓒ ([乗り物]、[体の大きな海洋生物])が(車体、車両、前輪、後輪、船首、船体、船底、機体、機首、機尾、全身、上半身)を乗り上げる ❷ (交渉、協議、契約、問題、改革、改善、開発、復興、対策、政策、作戦、計画、企画、進出、検討、捜査、調査、研究)が(暗礁)に乗り上げる(=*行き詰まり、先に進めない)
【例文】 ❶ 暴走した車が歩道に乗り上げ、通行人をなぎ倒し負傷させた/豪華客船が暗礁に乗り上げ、沈没しかけている/電車の先頭車両が脱線し、土手に乗り上げた/着陸した飛行機がスリップし、機体が草地に乗り上げた/浅瀬に乗り上げた子鯨を保護し、沖合に帰した/居眠り運転により、夜行バスが中央分離帯に車体の半分を乗り上げてしまった/バイクが前輪を段差に乗り上げ、横転した/車で角を曲がる時は、後輪を縁石に乗り上げないよう注意する/芸を披露したイルカはプールの縁に上半身を乗り上げて、ご褒美をもらった ❷ テロ組織の妨害で和平交渉は暗礁に乗り上げている/関税交渉は、農産物の税率をめぐり、早くも暗礁に乗り上げた/増税問題は、与野党の対立で暗礁に乗り上げたままだ/駅周辺の再開発は、住民の反対で暗礁に乗り上げている/容疑者が自白を翻し、捜査は再び暗礁に乗り上げた/援助資金が打ち切られたら、研究は暗礁に乗り上げるだろう
【名詞形】乗り上げ
【例文】 段差への乗り上げを検知する車用のセンサーが開発された

**のりあわす・のりあわせる【乗り合わす・乗り合わせる】** [乗る＋合わす・合わせる] ⓐ(友人、知人、子供連れ、人気俳優、団体客)と(電車、汽車、地下鉄、車両、エレベーター、バス、船、クルーズ、飛行機)に/で乗り合わせる(=偶然、同じ乗り物に一緒に乗る) ⓑ([人]、人々、乗客、観光客)が([同じ・事件の発生した]乗り物)に乗り合わせる 
【副⁺】(たまたま、偶然)乗り合わせる
【例文】 新婚旅行で昔の恋人と同じ飛行機に乗り合わせてしまい、挨拶に困った/ホテル

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で偶然、人気俳優と同じエレベーターに乗り合わせた/汽車の中で団体客と乗り合わせた時、うるさくて落ち着かなかった/世界一周旅行のクルーズ船に乗り合わせたことから二人の交際が始まった/都会では、同じバスに毎日乗り合わせても、挨拶しないことが多い/殺人事件の起きた急行列車に乗り合わせた探偵が、捜査に乗り出した/ハイジャックされたバスに乗り合わせた人々は、一様に恐怖におののいていた/電車が横転事故を起こしたが、乗り合わせた乗客同士が協力して、車両から脱出した/船頭が歌い出すと、乗り合わせた観光客たちも一緒に歌い始めた

**のりいれる【乗り入れる】** [乗る＋入れる] ❶ⓐ(車、タクシー、[救急・消防]車、一般車両、バス、クレーン車、バイク、自転車、馬)を乗り入れる(=乗り物に乗ったまま、中に入る) ⓑ(構内、校内、公園、境内、邸内、敷地、団地、駐車場、パーキングエリア、ガソリンスタンド、市街地、裏通り、林道、私道、空き地、砂浜、河川敷、川)に乗り入れる ❷ⓐ(JR、私鉄、地下鉄、路線、モノレール、路線バス、国際線、航空会社)が乗り入れる(=運行経路に入っていなかった地点や、他社の路線まで延長して運行する) ⓑ(駅、空港、ホーム、首都圏、郊外、ある地域、区間、他社路線)に乗り入れる
【例文】 ❶ このホテルは、玄関に車を乗り入れると、ドアマンが駐車を引き受けてくれる/裏通りに車を乗り入れてから車両通行禁止の時間帯であることに気づいた/この河川敷に車を乗り入れる場合は、許可が必要だ/救急車は、侵入禁止の構内でも乗り入れることができる/路地が狭いと消防車が乗り入れられず、消火作業がはかどらない/林道に乗り入れる一般車両が増えている/渋滞緩和のため、市街地に一般車両を乗り入れさせない案が役所で出ている/高齢者のため、団地内にバスを乗り入れるサービスが始まった/庭内は地盤が柔らかいので、クレーン車を乗り入れるのは難しい/学生は校内にバイクを乗り入れ、事故を起こした/武者は、向こう岸の敵に向かって川に馬を乗り入れようとした
❷ 東京駅には、新幹線と在来線、地下鉄が乗り入れている/都心環状線の主要駅には、私鉄各社が乗り入れている/東北新幹線が東京駅に乗り入れ、東北と関西の往来が楽になった/地方の空港に国際線が乗り入れるようになり、グローバル化が一段と進んだ/ハブ空港には、国際線と国内線双方が乗り入れられる滑走路が必要だ/この国際空港には、70以上の航空会社が乗り入れている
【名詞形】乗り入れ
【例文】 本学では、学生によるバイクの校内乗り入れを禁止している/主要空港は、格安航空会社の乗り入れを検討し始めた/日本のバスには、ベビーカーの乗り入れスペースが確保されていないものが多い/新幹線の乗り入れ誘致は、地域の活性化に繋[つな]がる

**のりうつる【乗り移る】** [乗る＋移る] ❶ (別の乗り物)から(車、トラック、バス、貨車、自転車、スケートボード、船、救命ボート、ヘリコプター、空中ブランコ、梯[はし]子[ご]、馬、車椅子)に乗り移る(=一つの乗り物から別の乗り物に移る) ❷ (魂、霊、神霊、仏、精霊、妖精、怨霊、悪霊、生き霊、悪魔、物の怪[け]、鬼、狐、心情、憎しみ、不安)が([人])に乗り移る(=人の心身に移り、離れなくなる) 
【副⁺】 ❶(ひょいと、軽[かる]々[がる]と、簡単に、軽快に、身軽に、俊敏に、敏捷に) ❷ (ひそかに)乗り移る
【例文】 ❶ 新開発の福祉車両は、座席が外へスライドするので、車椅子の人が乗り移りやすい/少年は、スケートボードから別のスケートボードへジャンプして乗り移った/島

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の港は、フェリーから連絡船に乗り移る人々でごった返している/水先案内人は本船に乗り移り、湾内へ誘導した/沈没しかけた漁船の船長は乗組員に「救命ボートに乗り移れ」と叫んだ/サーカスでは、高所で身軽に乗り移る空中ブランコが人気だ/祭では、馬から馬へ軽々と乗り移る曲芸が披露される ❷ 人形には作者の魂が乗り移るという/巫女には死者の霊が乗り移り、冥界の言葉を語ると信じられていた/神がかりとは、神霊が人に乗り移ることをいう/尼僧の死に顔はまるで仏が乗り移ったように穏やかだった/踊り手は妖精の霊が乗り移ったように軽やかに舞った/古代では、難病は怨霊に乗り移られたことが原因と考えられていた/西部劇映画の主人公の心情が乗り移り、映画館を出る時は英雄気分だった
【名詞形】乗り移り
【例文】 空中ブランコの乗り移りに失敗した曲芸師がネットに落下した

**のりおくれる【乗り遅れる】** [乗る＋遅れる] ❶(電車、終電、新幹線、汽車、地下鉄、バス、船、飛行機)に乗り遅れる(=乗り物の出発時刻に遅れ、乗れなくなる) ❷(時代の波、時勢、時流、流行、風潮、ブーム、出世コース、先端技術、進歩、話題、変化、流れ)に乗り遅れる(=時の経過に伴う変化についていけず、遅れる) 
【副⁺】(うっかり、ぼんやりして、ぼうっとして、うかうかして)乗り遅れる
【例文】 ❶ いつもの電車に乗り遅れたので、タクシーで駆けつけた/予定より電車一本乗り遅れたため、授業に間に合わなかった/終電に乗り遅れそうになり、長いホームを必死で走った/もし、始発の新幹線に乗り遅れたら、出張先で午前中の用を済ませることができない/うっかり最終バスに乗り遅れ、暗い夜道を歩いて帰る羽目になった/車が道路の渋滞に巻き込まれ、予定の飛行機に乗り遅れてしまった ❷ 保守的な政治家たちは、時勢に乗り遅れ、結局議席を失うことになった/時流に乗り遅れたように見える基礎研究が画期的な技術開発に繋[つな]がることもある/流行に乗り遅れないよう、情報収集に努力している/昇進試験に落ちて、出世コースに乗り遅れたことを痛感した/技術者が先端技術に乗り遅れれば、リストラの対象となる恐れがある/最近のIT化の流れに乗り遅れまいと、悪[わる]足[あ]掻[が]きする
【名詞形】乗り遅れ
【例文】 この路線は、電車の本数が少ないので、乗り遅れに注意が必要だ/デザイナーたちは、時代の波への乗り遅れに神経を尖[とが]らせる/搭乗客の乗り遅れを防止する電子タグが開発された

**のりかえる【乗り換える・乗り替える】** [乗る＋かえる] ❶ⓐ(電車、地下鉄、列車、車、バス、船、飛行機、馬)を乗り換える(=乗っていた乗り物を降りて、別の乗り物に乗る) ⓑ(私鉄からJR、電車からバス、新幹線から在来線、各駅停車から急行、普通車からグリーン車、国内線から国際線、本船からタグボート)に乗り換える ❷ ([人]、相手、会社、取引先、製品、立場、主義、政党、考え方、システム)を(別の相手、[新しい・別の]もの)に乗り換える(=今までの考えや対象にしていたものを、別のものにかえる) ❸ (株式、債券、預金)を乗り換える(=手持ちの株式や債券などを売り、別の銘柄を買う)

【副⁺】❷❸(新しく、思い切って)乗り換える
【例文】 ❶ 自宅から会社までは、電車を2回乗り換えなければならない/駅によっては、

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地下鉄の路線を乗り換えるのに時間が多少かかる/犯人は次々と盗難車を乗り換えて、国境まで逃げた/昔は、使者が宿場ごとに馬を乗り換え、急ぎの知らせを届けた/終点で私鉄からJRに乗り換える/電車を降りて、駅直結のターミナルで高速バスに乗り換えた/新幹線から在来線に乗り換えて、故郷へ帰った/次の駅で各駅停車から急行に乗り換えれば、目的地に早く着く/混雑した普通車からグリーン車に乗り換えたら、快適だった/この空港では、国内線から国際線に乗り換えられる/連絡船には乗り換えないで、新しい橋を渡って島へ行った ❷ 取引先を条件のいい他社に乗り換えた/新型スマホに乗り換えたら、通信料金が高くなった/与党に失望した有権者の多くが、投票先を野党に乗り換えた/所属政党を乗り換えてばかりいる政治家は、国民の信頼を得られない/作業効率を上げるため、既存の社内システムを新しいものに乗り換えた ❸ 株価の変動を注視し、株を頻繁に乗り換えて、利ざやを稼ぐ/ヘッジファンドは運用成績向上のため、随時、投資先を乗り換えている/円預金を金利の高い外貨預金に乗り換えた
【名詞形】乗り換え 乗り換えをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「乗換え」「乗換」と送り仮名が省略される
【例文】 目的地までは、交通機関の乗り換えが楽なルートを選ぶ/家から会社まで乗り換えなしで行ける/電話代節約のため、通信会社の乗り換えをした/証券会社から債券の乗り換えをするように勧められた/ラッシュ時の駅は、乗り換え客で混雑している/乗換駅では電車の待ち時間が10分くらいある/乗換便は1時間後に離陸の予定だ

**のりかかる【乗り掛かる】** [乗る＋掛かる] ❶ (体、肩、背中、膝、家具、台)に乗りかかる(=上に乗って、体重をかける) ❷ (汽車、電車、地下鉄、車、バス、自転車、バイク、スケートボード、馬、馬車、ジェットコースター、船、ボート、ヨット、宇宙船、飛行機)に乗りかかる(=乗り始める。まさに乗ろうとする) ❸ (軌道、波、調子)に乗りかかる(=うまく行き始める。うまく行きそうになる) ❹ (話、計略、計画、戦略、作戦、陰謀、謀略、詐欺)に乗りかかる(=*ひっかかりそうになる) ❺ 乗りかかった(船) (=一度関わった以上、途中で身を引くことができない) 
【副⁺】❹(うっかり、うまうまと、危うく、迂[う]闊[かつ]にも、不本意にも、不用意にも、もう少しで)乗りかかる
【例文】❶警官が犯人を押し倒し、上から乗りかかって手錠を掛けた/柔道には、相手の体に乗りかかって決める技がある/サッカーの試合で、対戦相手の背中に乗りかかった選手に対して、イエローカードが出た/バスが揺れて、前に立っていた人が座席の私に乗りかかって来た ❷車に乗りかかった時、携帯電話が鳴った/スケートボードに乗りかかった少年は、体のバランスを崩し、倒れてしまった/馬は、人が乗りかかった瞬間、前足を跳ね上げて立ち上がり、乗り手を振り落とした/桟橋から船に乗りかかった時、転んで荷物を海に落としてしまった ❸事業が軌道に乗りかかった大事な時期に社長が急死した/好景気の波に乗りかかったと思ったら、大量のリコールが出て失速してしまった ❹悪質な儲[もう]け話にうっかり乗りかかったが、友人に諭され、思いとどまった/危うく敵の謀略に乗りかかるところだった/振り込め詐欺に乗りかかったお年寄りの被害を、銀行員の忠告が未然に防いだ 5. 資金援助をした友人の起業業績が芳しくないが、乗りかかった船だから、最後まで彼を支援する

**のりきる【乗り切る】** [乗る＋切る]
❶ (荒波、大波、渦潮、濁流、急流、逆流、嵐、暴風
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雨)を乗り切る(=行く手を阻むものを越え、船などで最後まで進む)
❷ (危機、難局、逆境、逆風、苦難、艱[かん]難[なん]辛[しん]苦[く]、修羅場、難題、苦境、有[う]為[い]転[てん]変[ぺん]、非常時、急場、災害、飢餓、[倦怠・停滞]期、長丁場、序盤、後半、不況、不幸、不運、差別、障害、試練、修行、攻防、受験、体調不良、苦しみ、つらさ、ピンチ、局面、時代、夏、猛暑、厳冬、梅雨[つゆ])を乗り切る(=困難な状況を自力で何とか越える) ❸ (電車、汽車、バス、船)に乗り切る(=全員が残らず乗り終わる) ❹ (レーシングカー、高馬力の車、大型バイク、戦闘機、荒馬)に/を乗り切る(=難しい乗り物に、途中で降りることなく最後まで乗る) ❺ (魚、技能、演技、仕事ぶり、時期、活躍)に関して(脂)が乗り切っている(=最盛期の状態である) 
【副⁺】❶❷❹ (どうにか、やっと、ようやく、辛うじて、悠々と、軽[かる]々[がる]と、軽く、うまく、手堅く、無事に、無難に、順調に、見事に、必死に、苦もなく)乗り切る
【補足】❺は「脂の乗り切った＋名詞」と使うことも多い
【例文】 ❶ 新型の水中翼船は、軽々と荒波を乗り切って進んで行く/急流を乗り切った舟は、無事に下流の岸に着いた ❷ 金融危機を乗り切った財務相は、一躍名を挙げた/社員の団結力で会社の苦境を何とか乗り切ろう/組織の危機管理が甘いと、非常時を乗り切るのは難しい/水泳の試合で、スタミナの切れる後半をうまく乗り切って優勝した/不況を乗り切るには、官民挙げての意識改革が必要だ/この厳しい局面を乗り切れば、事業は軌道に乗るだろう/猛暑を乗り切るため、教室に冷房を設置する学校が増えた ❸ 殺到した客が全部乗り切らないうちに汽車が発車し、怪[け]我[が]人[にん]が出た/運転手は、乗客が乗り切ったのを確かめてからバスを発車させた ❹ 運転初心者がレーシングカーを乗り切るのは、どう考えても無理だ ❺ 脂の乗り切ったマグロは、高値で取り引きされる/名優は、今回も主演映画で脂の乗り切った演技を見せた/巨匠は、この代表作を描いた頃が、もっとも脂が乗り切っていた

**のりきれる【乗り切れる】** [乗る＋切れる] ❶ (→「のりきる」❶に同じ)を/が乗り切れる(=行く手を阻むものを越え、船などで最後まで進むことができる) ❷ (→「のりきる」❷に同じ)を/が乗り切れる(=困難な状況を自力で越えることができる) ❸ (→「のりきる」❸に同じ)に乗り切れる(=全員が残らず乗り終わることができる) ❹ (→「のりきる」❹に同じ)に/が乗り切れる(=難しい乗り物に、途中で降りることなく最後まで乗ることができる) ❺ (パーティ、宴会、雰囲気、コンサート、ライブ、世相、話)に乗り切れない(=なじめない) 
【副⁺】❶❷❹ (→「のりきる」【副⁺】に同じ)乗り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ 小型の舟では荒波を乗り切れず、沈んでしまった/最新の大型船なら、どんな嵐でも乗り切れるはずだ ❷ 首相は政治の難局を乗り切れず、国民の信頼を失った/資金の融資がなければ、今の苦境はとても乗り切れない/我が社のような中小企業が、果たして今の不況を乗り切れるのか自信がない/食生活がいい加減では、猛暑は乗り切れない ❸ 全員が何とか小型バスに乗り切れ、やっと目的地に向かって出発できた/遅れて来たバスに乗り切れなかった乗客は、次のバスを待った ❹ この暴れ馬に振り落とされず、ゴールまで乗り切れる者はいないだろう ❺ 今夜のライブには何だか乗り切れず、白けて帰って来た/最近の世相にはどうも乗り切れないものを感じる/彼は信用できないので、どんなにうまい儲[もう]け話を持って来ても乗り切れない

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**のりくむ【乗り組む】** [乗る＋組む] (潜水艦、軍艦、船、タンカー、漁船、豪華客船、宇宙船、飛行機、戦闘機、戦車、装甲車)に乗り組む(=船舶や航空機、特殊車両などに業務上の一員として乗る)
【例文】 彼は、軍医として軍艦に乗り組んだことがある/南極観測船に乗り組んだ隊員は、さまざまな観測作業を担当する/船員養成学校の学生が実習船に乗り組み、船内での職務を研修した/『蟹[かに]工船』は、北洋漁業の小型漁船に乗り組んだ人々を描く小説だ/経験豊富な元ホテルマンを、スタッフとして豪華客船に乗り組ませた/宇宙船に乗り組む人を宇宙飛行士と呼ぶ/戦闘機の飛行士は、常に決死の覚悟で乗り組んでいる/戦車に乗り組んだ兵士は、命がけで戦場に向かった
【名詞形】乗り組み
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「乗組み」「乗組」と送り仮名が省略される
【例文】 女性兵士の潜水艦乗り組みが認められたのは、最近のことだ/軍艦への乗り組みを命じられると、長期の洋上勤務となる/漁船が転覆したが、乗組員は全員無事だった/5人乗り組みの漁船が転覆したが、全員救助された

**のりこえる【乗り越える】** [乗る＋越える] ❶ (塀、柵、フェンス、垣根、生垣、ガードレール、門、壁、倒壊家屋、ソファ、仕切り、堤防、土手、倒木、岩、船[ふな]端[ばた]、甲板、残骸、死体)を乗り越える(=何かを越えて向こう側へ行く) ❷ (→「のりきる」❷に同じ。壁、ストレス、病気、失恋、誘惑、自己、過去、荒波)を乗り越える(=困難な状況を自力で何とか越える) ❸ (師、先人、先達、古人)を乗り越える(=より優る存在になる) 
【副⁺】 ❶ (ぴょんと、ひょいと、軽[かる]々[がる]と、身軽に) ❷ (→「のりきる」【副⁺】に同じ)乗り越える
【例文】 ❶ 寮の門限に遅れた時は、塀を乗り越えてこっそり帰った/少年はひょいと垣根を乗り越え、ボールを取りに行った/暴走車はガードレールを乗り越え、歩道に突っ込んだ/子猫はソファを乗り越えようとしたが、ジャンプ力がなくて乗り越えられなかった/荒波が堤防を乗り越え、流入して来たため、地域住民に避難勧告が出た/戦場では、戦友の死体を乗り越え、突撃するしかなかった ❷ 経済危機を乗り越えるためには、金融機関の再編が必要だ/逆境を乗り越えれば、成功への糸口がつかめる/厳しい修行を乗り越えて、ようやく得度することができた/救助艇は荒れ狂う波を乗り越えなければ、難破船の救助に向かえない ❸ 天才画家の作品は、二十代にしてはるかに師を乗り越えている/この特別賞は、先人の業績を乗り越えた人々に与えられる/その道の先達を乗り越えるには、実力と精進が必要だ

**のりこす【乗り越す】** [乗る＋越す] ❶ (駅、停留所)を乗り越す(=降りる予定の駅よりうっかりして、先まで行く。または予定を変更して先まで行く) ❷ (→「のりこえる」❶に同じ)を乗り越す(=何かを越えて向こう側へ行く) 
【副⁺】❶(うっかり、つい、不注意にも、迂[う]闊[かつ]にも、ぼんやりして、うかうかして)乗り越す
【例文】 ❶ 小説に読みふけり、うっかり降りる予定の駅を乗り越してしまった/電車で眠り込んでしまい、駅を三つも乗り越してから目が覚めた/乗り越しそうになり、慌てて飛び降りたが網棚の荷物を忘れてしまった/車掌が車内を回って来たので、乗り越した料金を精算した/私は考えごとをしていて、降りる駅を乗り越す癖がある/電車でぼんやりして、ひと駅乗り越してしまった/終電でいつも降りる駅を乗り越し、タクシーで戻る羽

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目になった ❷ スイカ畑は、誰でも乗り越せるような低い柵で囲われているだけだった/船端を乗り越した大波が船室まで打ち寄せて来た
【名詞形】乗り越し 乗り越しをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 乗り越しをした場合は、駅の窓口で乗り越し分を支払う/乗り越し精算機で乗車券の追加分を払った

**のりこなす【乗り熟す】** [乗る＋熟[こな]す] ❶ (高性能の車、レーシングカー、大型バイク、ロードバイク、一輪車、荒馬、競走馬、丸太、角材、高波、難路)を乗りこなす(=思いどおりに、うまく乗る) ❷ (交通機関、汽車、電車、地下鉄、路線バス、タクシー、ローカル線、連絡船、水上バス)を乗りこなす(=効率よく利用する) 
【副⁺】❶(楽々と、颯[さっ]爽[そう]と、軽く、たやすく、恰好よく、軽やかに、簡単に、自由自在に、見事に、器用に) ❷ (賢くスマートに、効率的に、要領よく)乗りこなす
【例文】 ❶ 彼は、高性能の車を颯爽と乗りこなしている/カーレーサーは、レーシングカーを自分の手足のように乗りこなせる/彼女は、大型バイクを軽く乗りこなす/息子は、3歳で一輪車を器用に乗りこなせるようになった/騎馬民族はどんな暴れ馬も乗りこなし、自在に草原を駆け巡る/昔、木場では職人が水上の角材を乗りこなす「角[かく]乗[じょう]」の技を競った/サーファーは、うねる高波を見事に乗りこなし、喝采を浴びた ❷ 外国で交通機関を要領よく乗りこなすには、それなりの情報が必要だ/都会生活に慣れ、複雑な地下鉄の路線も自由に乗りこなせるようになった/短い滞在では、現地の電車やバスをうまく乗りこなせず、ひたすら歩くことが多かった/交通手段をうまく乗りこなせば、移動時間が短縮できる
【名詞形】乗りこなし
【例文】 地下鉄の乗りこなしに役立つアプリをダウンロードした/競走馬の乗りこなしに定評があるベテラン騎手が、一番人気だ

**のりこむ【乗り込む】** [乗る＋込む] ❶ (車、タクシー、バス、電車、列車、満員電車、[運転・助手]席、飛行機、ヘリコプター、戦闘機、豪華客船、貨物船、エレベーター、福祉車両)に乗り込む(=乗り物の中にしっかり入る) ❷ (敵陣、[敵・本拠・開催]地、現地、支社、本社、本部、敵[かたき]の家、現場、大名屋敷、ライバル店)に乗り込む(=目的達成のため、覚悟を決めて、ある場所や領域に入る) ❸ (玄関の前、敷地の中)に乗り込む(=乗り物に乗ったまま、その場所に入る) 
【副⁺】❶(どやどや、ぞろぞろ、やっとの思いで) ❷ (勇躍、単身、勢いよく、身一つで、勇んで、決意して)乗り込む
【例文】 ❶ 強盗は、タクシーに乗り込むと、運転手にナイフを突きつけ、「車を出せ」と命じた/県庁差し回しのバスに役人が大勢乗り込み、視察に出発した/多くの乗客が乗り込んだ終電は、身動き出来ないほど、混雑していた/我先に列車に乗り込もうとする難民が、デッキに殺到した/満員の通勤電車にやっとの思いで乗り込めた/ヒッチハイクの学生は、止まってくれた車のドアを開け、助手席に乗り込んだ/空港では、飛行機に乗り込む前に、厳重なセキュリティチェックを受ける/出動要請を受けた医師はヘリコプターに乗り込み、患者の元へ急行した/兵士たちは出撃命令を受け、次々と戦闘機に乗り込んで敵地に向かった/盛大な見送りを受けて、乗客が次々と豪華客船に乗り込んで行った/海

<983>
賊の一団は、疾[はや]風[て]の如[ごと]く貨物船に乗り込み、船長を人質に取った/エレベーターの扉が開くと、買い物客がどやどやと乗り込んで来た/福祉車両には、車椅子に乗ったまま後ろのドアから乗り込める ❷ 勇者は覚悟を決め、単身、敵地に乗り込んだ/オリンピックの開催地に各国の選手団が次々と乗り込んで来た/言語学者は、現地の言葉を研究しようと、未知の土地に身一つで乗り込んだ/新規事業のため、社長自ら現地法人に乗り込み、陣頭指揮を執っている/海外駐在の辞令を受け、勇んで現地の支社に乗り込んだ/子会社買収のため、海外企業のトップが乗り込んで来た/非合法組織のアジトに潜伏していた犯人は、警察に乗り込まれ、逮捕された ❸ ホテルの正面玄関には、タクシーで乗り込める車寄せがある/豪邸の門を入り、広い敷地の中に車ごと乗り込んだ

**のりすごす【乗り過ごす】** [乗る＋過ごす] (→「のりこす」❶に同じ)を乗り過ごす(=うっかりして、降りる予定の駅より先まで行く) 
【副⁺】(→「のりこす」【副⁺】❶に同じ)乗り過ごす
【例文】 夢中になって推理小説を読んでいるうちに、降りる駅を乗り過ごして、終点まで行ってしまった/酒が入っているので、乗り過ごさないようにと思ううちに寝入ってしまった/いつもの停留所を乗り過ごしたことに気づかず、一つ先まで行ってしまった

**のりすてる【乗り捨てる】** [乗る＋捨てる] (車、タクシー、自転車、バイク、橇[そり]、馬、ボート、舟、筏[いかだ])を乗り捨てる(=乗っていた物から降りて、そのまま放置する) 
【副⁺】(無[む]造[ぞう]作[さ]に、手軽に、無責任に、勝手に、自由に)乗り捨てる
【例文】 銀行強盗は、使った盗難車を乗り捨てて、逃走した/災害時に車を乗り捨てる時は、キーをつけておくほうがいい/大雪で乗り捨てられた車が、除雪車の行く手を阻んでいる/空港でタクシーを乗り捨てて、チェックインカウンターへ急いだ/少年は、盗んだ自転車を無造作に駅前に乗り捨てた/手軽に乗り捨てられる貸し自転車は便利だ/廃車費用を惜しみ、空き地に壊れたバイクを乗り捨てた男が書類送検された/使者は宿場で馬を乗り捨て、早駕籠に乗り換えて国元を目指した/密入国者が乗り捨てたらしい舟が浜辺に流れ着いた
【名詞形】乗り捨て 乗り捨てをする
【例文】 自転車を盗み、勝手に乗り捨てをする軽犯罪が後を絶たない/多くの場合、レンタカーには乗り捨て料金が設定されている

**のりそこなう・のりそこねる【乗り損なう・乗り損ねる】** [乗る＋損なう・損ねる] ❶ (自転車、一輪車、ボート、エスカレーター、リフト、馬、ブランコ)に乗り損なう(=乗り物に乗ることに失敗する) ❷ (汽車、電車、終電、地下鉄、バス、船、ケーブルカー、観覧車、飛行機)に乗り損なう(=乗り物に乗る機会を逃す) ❸ (足場、屋根、梯[はし]子[ご]、[平均・表彰]台、波)に乗り損なう(=何かの上に乗ることに失敗する) ❹ (気運、機運、時勢、時流、勝運、出世コース、景気の波、儲[もう]け話、リズム、誘い、軌道)に乗り損なう(=機会をつかむ時期を逃す) 
【副⁺】(うっかり、つい、不注意にも、迂闊にも、不運にも、残念ながら、油断して)乗り損なう
【例文】 ❶ スカートがサドルに引っかかり、自転車に乗り損なった/ボートに乗り損ない、池に落ちてしまった/お年寄りがエスカレーターに乗り損なって転んだので、非常停止ボタンを押した/リフトに乗る時は、乗り損なわないようにと、少しドキドキする/馬
<984>
に乗り損ねた初心者が、落ちて骨折した/小さい子がブランコに乗り損ねて、転げ落ちてしまった ❷ 寝坊をして、いつもの電車に乗り損なった/友人と話し込み、もう少しで終電に乗り損なうところだった/港までの道が渋滞で、とうとう予定の連絡船に乗り損なってしまった/遊園地では、観覧車に乗り損ねないよう、回る順番を考えながら遊ぶ ❸ 足が滑って足場に乗り損なえば、命の危険もある/体操の練習で平均台に乗り損なった生徒が、床に滑り落ちてしまった/波に乗り損なったサーファーが沖に流された ❹ 一度気運に乗り損なうと、挽回するのに時間がかかる/不運にも右肩上がりの機運に乗り損ない。株で大損をした/景気動向を読み違えた起業家は、景気の波に乗り損ね、事業に失敗した/仲間の儲け話に乗り損ねて、一人だけ儲けられず、後悔している

**のりだす【乗り出す】** [乗る＋出す] ❶ (身、体、上半身、上体、膝)を(窓、プラットホーム、ベランダ、屋上、屋根、枝、デッキ、椅子、ベッド、布団)から乗り出す(=体や体の一部を前方へ出す) ❷ (船、軍艦、ヨット)が(大海、大海原、荒海、外海、沖、航海)に乗り出す(=出航する) ❸ (対策、開発、経営、事業、買収、生産、養殖、救援、支援、救済、救出、調停、調整、斡[あっ]旋[せん]、事態収拾、失地回復、荒療治、鎮圧、改善、改革、捜査、調査、究明、実現)に乗り出す(=進んで行動に移す) ❹ (政界、実業界、業界、文壇、画壇、デザイン界、新分野、起業)に乗り出す(=ある分野に積極的に出て行く) ❺ (車、自転車、三輪車、一輪車、バイク、馬、船)に乗り出す(=乗り物に乗り始める) ❻ (軌道、勢い、リズム、調子、興、採算ライン)に乗り出す(=うまく行き始める) 
【副⁺】 ❶ (ぐっと、大きく)乗り出す
【例文】 ❶ 船上の人々は、デッキから身を乗り出し、岸壁の人々に手を振った/熱狂した観客が、座席から身を乗り出して舞台を見ている/大統領は、専用車の窓から身を乗り出し、国民のエールに応えた/商談が佳境に入ると、相手はぐっと膝を乗り出して来た
❷ 豪華客船は乗客を乗せ、地中海に乗り出した/観測船は嵐をついて荒海に乗り出した/整備を終えた原子力潜水艦は、明日から試験航海に乗り出す予定だ ❸ 今、CO₂削減のエネルギー対策に乗り出さなければ、世界の動向に後れを取る/自動車各社は、競って電気自動車の開発に乗り出している/さまざまな企業が介護事業に乗り出しつつある/当局が民衆の反乱に対して武力鎮圧に乗り出した ❹ 彼が政界に乗り出せば、一挙に熱烈な支持を集めるだろう/天才作家は、十代の若さで文壇に乗り出そうとしている/電子産業の起業に乗り出す優秀な若者が増えた ❺ 郊外に転居してから、車が必要になり、免許を取って60歳過ぎから車に乗り出した/最近、電動自転車に乗り出したら、意外に便利で愛用している/夫は、車は渋滞するからいやだと言って、バイクに乗り出した/客が船に乗り出してから、全員が乗り終えるまで1時間かかった ❻ 被災地への支援態勢がやっと軌道に乗り出した/興[きょう]に乗り出した客たちが踊り始めた
【名詞形】乗り出し
【例文】 プラットホームからの身の乗り出しを防止するバーが設置された/車の「乗り出し価格」には、自動車税や保険などが含まれる

**のりつぐ【乗り継ぐ】** [乗る＋継ぐ] ⓐ(電車、汽車、地下鉄、車、タクシー、バス、エレベーター、船、飛行機、急行と各駅停車、国際線と国内線、馬、馬車、駕籠、ラクダ)を乗り継ぐ(=乗っていた物から次の乗り物に乗り換えて、目的地に向かう) ⓑ (乗り物)か
<985>
ら(別の乗り物)に乗り継ぐ
【例文】 電車を3回乗り継ぎ、やっと目的地に着いた/毎日、電車とバスを乗り継いで通学している/地下鉄からバスに乗り継いで会場に着いた/特急で最寄駅に行き、そこで各駅停車に乗り継げば早く帰れる/この地方には鉄道がなく、皆、バスを乗り継いで目的地へ行く/高層ビルの最上階へ行くには、二つのエレベーターを乗り継がなければならない/離島へ行くのに、飛行機と船を乗り継ぐか、直行便で行くか、迷っている/日本から南米へ行くには、飛行機を最低2回は乗り継がなければならない/国際線から国内線に乗り継ぐ間に、スーツケースが一つなくなっていた/昔の、馬車を乗り継ぐ大陸の旅は、さぞ面倒だったことだろう/昔の人は、歩いたり馬と駕籠を乗り継いだりして、旅をした/昔は、砂漠を旅する人々はラクダを乗り継いで行ったという
【名詞形】乗り継ぎ 乗り継ぎをする
【例文】 この駅には各線が乗り入れているが、乗り継ぎは便利ではない / 現地への直行便はないので、何度か乗り継ぎをしなければならない

**のりつける【乗り付ける】** [乗る＋付ける] ❶ⓐ(車、[高級・公用]車、スポーツカー、タクシー、バス、自家用機)を/で乗りつける(=目的地にじかに乗り物で行く) ⓑ(建物の前、入口、正面玄関、ガソリンスタンド、議場、宮殿、会場、試験場、大型店、現地)に乗りつける ❷ (電車、地下鉄、車、バス、タクシー、自転車、バイク、馬、エスカレーター、リフト、飛行機、船)に乗りつけている(=乗り物に乗ることに慣れている) 
【副⁺】❶(直接、堂々と、厚かましく、臆面もなく、これ見よがしに)乗りつける ❷ (いつも、普段から)乗りつけている
【補足】❷は、「乗りつけている」、あるいは「乗りつけない＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶ 普通、車を直接、寺の本堂の前まで乗りつけることはしない/車両進入禁止の標識を無視し、厚かましく入口まで車を乗りつける不心得者がいる/ガソリンスタンドに車を乗りつけると、窓を拭くサービスをしてくれた/各国の要人が、次々と黒塗りの高級車で宮殿に乗りつけている/人気タレントが、颯[さっ]爽[そう]と高級スポーツカーで会場に乗りつけた/遅刻ぎりぎりの受験生が、大学構内の試験場にタクシーで乗りつけた/外国人観光客が都心の大型店にバスで乗りつけ、電気製品を大量に買っている/外国では、大企業の経営者が自家用ジェットで現地に乗りつけるそうだ ❷ 車に普段から乗りつけているとしても、運転には細心の注意が必要だ/乗りつけない長距離バスに乗る前に、車酔いの薬を飲む/日頃、自転車に乗りつけていないので、車が込んだ道を走る時は緊張する/馬に乗りつけているはずの騎手が、落馬してしまった/エスカレーターに乗りつけない幼児と一緒の時は、注意が必要だ/リフトには乗りつけないので、乗るタイミングをつかむのが難しい/飛行機に乗りつけない祖母は、「海外旅行には行かない」と言う

**のりつぶす【乗り潰す】** [乗る＋潰す] (車、自転車、三輪車、バイク、車椅子、馬)を乗り潰す(=長期間、あるいは乱暴に乗って、車や馬などを駄目にする) 
【副⁺】(とことん、徹底的に、乱暴に、粗末にして、粗雑にして、動かなくなるまで)乗り潰す
【例文】 今の車を徹底的に最後まで乗り潰すつもりだったが、もっと燃費のいい車が欲しくなった/車の下取り価格があまりに安いので、とことん乗り潰すことにした/乗り潰された自転車が何台も空き地に放置されている/小さい兄弟が争って三輪車を乗り回し、と

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うとう乗り潰してしまった/今のバイクをこのまま乗り潰すか、早めに買い換えるか迷っている/昔の早馬は、使者があまりにも急がせるので、途中で乗り潰してしまうことがあったという/第一次世界大戦で乗り潰された戦馬は、数百万頭に及ぶと言われる/地方競馬で粗雑に扱われ、乗り潰された競走馬は寿命が短いそうだ

**のりなれる【乗り慣れる】** [乗る＋慣れる] ❶ (→「のりつける」❷ に同じ)に乗り慣れている(=乗り物に乗ることに慣れている) ❷ (相談)に乗り慣れている(=相談を受けることに慣れている) 
【副⁺】(いつも、普段から)乗り慣れる
【補足】「乗り慣れている」、あるいは「乗り慣れた/乗り慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶ ラッシュアワーの電車に乗り慣れない人は、乗り込むだけで一苦労だろう/都心の地下鉄網は複雑なので、乗り慣れるまで時間がかかった/馬は、乗り慣れない人が乗ると言うことを聞かないそうだ/飛行機に乗り慣れないと、体調が悪くなることがある/大[おお]時[し]化[け]の時は、いつも船に乗り慣れた船員でも酔うそうだ ❷ 大学のカウンセラーは、日頃から留学生の相談に乗り慣れているので、安心して何でも話せる/セラピストは、悩み事の相談に乗り慣れた様子で相手の話を優しく聞いていた

**のりまわす【乗り回す】** [乗る＋回す] ❶ⓐ(高級車、新車、外車、スポーツカー、公用車、タクシー、レンタカー、自転車、バイク、ロードバイク、馬、ヨット)を乗り回す(=乗り物に乗って、自在にあちこち回る) ⓑ(都心、繁華街、市内、町[まち]中[じゅう]、郊外、観光地、田舎道、山道、草原、湾内)を(乗り物)で乗り回す ❷ (皆、全員、大勢、不特定多数の人、数人、何人か)が/で乗り回す(=複数名が交代で一つの乗り物に乗る) 
【副⁺】 ❶(格好よく、見せつけがましく、自在に、自慢げに、これ見よがしに) ❷ (代わる代わる、交代に、交互に、順番に)乗り回す
【例文】 ❶ 高級車を乗り回し、派手に遊び歩く芸能人がいる/目立つ外車を乗り回すと、注目を浴びて気分がいい/公務以外で公用車を乗り回せば、市民から批判が出るのは必定だ/金に糸目をつけず、観光地でタクシーを乗り回して見物した/無免許で勝手に父親のバイクを乗り回していた少年が、事故を起こした/ロードバイクで山道を乗り回すと気分爽快だ/部族の少年たちは、裸馬を平気で乗り回し、野山を駆け巡っている ❷ 家計が苦しいから、この1台の自転車を家族全員で乗り回そう/保育園の庭では、幼児たちが順番に1台の三輪車を乗り回している/この貸し自転車は、大勢が乗り回している割にはきれいに手入れしてある/カーシェアは、不特定多数の人が1台の車を乗り回すシステムだ
【名詞形】乗り回し
【例文】 生活にも行楽にも使える多用途の車は、乗り回しが利く

**のろいころす【呪い殺す】** [呪う＋殺す] (相手、[人]、恋[こい]敵[がたき]、敵、ライバル、権力者)を呪い殺す(=呪って殺す) 
【副⁺】(憎しみのあまり、嫉妬で、恨みを抱いて、憎悪が高じて)呪い殺す
【例文】 昔は、恨んでいる人を呪い殺すため、相手に見立てたわら人形に五[ご]寸[すん]釘[くぎ]を打つことがあった/陰[いん]陽[よう]師[し]の中には、人形を使って人を呪い殺せる者がいたという/嫉妬のあまり生[いき]霊[りょう]となって、恋敵を呪い殺す/この童話では、王女が魔女に呪い殺されそうになり、読者をはらはらさせる

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**はいあがる【這い上がる】** [這[は]う＋上がる] ❶ⓐ ([人]、動物、アリ、クモ、トカゲ、カニ、ヤモリ、蛇、蔦[つた]、蔓[つる]草[くさ])がはい上がる(=はって上がる) ⓑ(山肌、岩肌、崖、絶壁、城壁、岸壁、堤、土手、坂、斜面、窪地、階段、梯[はし]子[ご]、柱、壁、窓ガラス、窓、枝、幹)をはい上がる ⓒ(屋根、2階、ボート、船、甲板、荷台、プラットホーム、岸、浅瀬、陸)にはい上がる ❷ (冷気、霧、煙、湯気、炎)がはい上がる(=はうように上がる) ❸ ([人])が(どん底、逆境、苦境、極貧、下積み、最下位、不況、地獄、泥沼)からはい上がる(=困難な状況から苦労して*抜け出し、ある地位に達する) 
【副⁺】(じわじわ、やっと、何とか、どうにか、辛うじて、懸命に、必死に、死に物狂いで、歯を食いしばって、自力で)はい上がる
【例文】 ❶ 滑落した登山者は、木の根につかまり、険しい山肌を必死にはい上がった/密航者は舟を乗り捨て、岸壁をはい上がって港内に侵入した/河原で賊に襲われ、必死で土手をはい上がって逃げた/ヤモリが壁をはい上がり、庇[ひさし]の裏に姿を消した/蔦が外壁をはい上がり、屋根まで伸びている/酔い潰れ、よろめきながら2階にはい上がり、そのまま寝入ってしまった/2階まで水が来ている。屋根にはい上がれ/遭難船の乗組員たちは、次々に救命ボートにはい上がった/脱走犯は輸送車の荷台にはい上がり、荷物の影に隠れた/線路に落ちた男性は、電車が来る前に間一髪でプラットホームにはい上がった/海で誕生した生命が陸にはい上がるまで20億年以上かかっている/クモは葉の間をくぐり、枝の先へはい上がって行った ❷ 冬の夜は、冷気が足元からはい上がって来る/霧がじわじわ窪地をはい上がり、視界がぼやけてきた/夜道を歩いていると、マンホールから湯気がはい上がっていた ❸ 歯を食いしばり、逆境からはい上がろうともがいてきた/極貧の生活からはい上がり、今のトップの地位を得た/下積みからはい上がった社長は、思いやりのある人だ/就職活動で失敗すると、なかなかはい上がれない/彼には泥沼からはい上がるしぶとさがある

**はいこむ【這い込む】** [這[は]う＋込む] ❶ ([人]、動物)が(家、ベッド、寝床、部屋、物陰、天井裏、床下、椅子の下、容器の中)にはい込む(=はって中に入る) ❷ (寒[かん]気[き]、冷気、煙)がはい込む(=低い位置からはうように入る) 
【副⁺】(やっと、どうにか、辛うじて、何とか、ひそかに、こっそり)はい込む
【例文】 ❶ 家に着いた途端、めまいがして倒れたが、何とかベッドにはい込んだ/窃盗犯はひそかにベランダから部屋にはい込み、中を物色した/見知らぬ男に突然襲われたが、必死で物陰にはい込んで難を逃れた/ゴキブリを追いかけたが、棚の後ろにはい込んで捕まえられなかった/植木鉢を持ち上げると、下にはい込んでいたトカゲがぱっと逃げ出した

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/いつの間[ま]にか、蜂蜜の瓶の中にアリがはい込んでいた　❷ 建て付けの悪い扉から寒気がじわじわはい込んで来た/晩秋の山の中は、日が落ちると足元から冷気がはい込んで来て寒い/真冬の夜は、寝床の中にいても寒さがじわりと体にはい込んで来る/ドアの隙間から煙がはい込んで来たので、隣室の火事に気がついた

**はいずりまわる【這いずり回る】** [這[は]いずる＋回る] ❶ⓐ ([人]、赤ん坊)が(地面、地べた、床[ゆか]、部屋中、山中、方[ほう]々[ぼう]、あちこち)をはいずり回る(=地面や床の上に手足をつけ、体をこするようにあちこち動く) ⓑ(虫、蛇、ワニ、ヒル、カタツムリ、ゴキブリ、アリ、蛆[うじ]、蔓[つる]、ケーブル、ホース、指先)が(地面、地べた、窪[くぼ]地[ち]、川岸、床[ゆか]、部屋中、天井、壁、プールの底、全身、背中、肌、死骸の上)をはいずり回る ❷ (泥沼、どん底、社会の底辺、闇社会、地獄)をはいずり回る(=劣悪な環境でもがくようにして生きる) 
【副⁺】❶(ゆっくり、にょろにょろ、くねくね) ❷ (懸命に、必死に、死に物狂いで、歯をくいしばって)はいずり回る
【補足】「はいずりまわる」は、「*はいまわる」を強めていう語
【例文】 ❶ 刑事は、地面をはいずり回るようにしらみ潰しの捜査を重ね、凶悪犯人を捕らえた/兵たちは、集中砲火の中、地べたをはいずり回りながら、必死に逃げ続けた/殺害現場には、被害者が床をはいずり回った跡が血[ち]糊[のり]となって残っていた/窪[くぼ]地[ち]には何十という蛇がはいずり回り、とぐろを巻いていた/ジャングルをさ迷っていた事故の生存者は、ヒルが体をはいずり回るのに気づいた/殺虫剤を浴びたゴキブリは、しばらく床をはいずり回ると息絶えた/大地震の後は、切れた電線ケーブルが地面をはいずり回ったように散乱していた ❷ 天才作曲家は、貧窮のどん底をはいずり回りながらも、数々の傑作を生み出した/薬物に手を染めて更生できず、社会の底辺をはいずり回って暮らす者がいる

**はいだす【這い出す】** [這[は]う＋出す] ❶ⓐ(虫、ミミズ、蛇、熊、[人]、[整備・運転]士)がはい出す(=はって出る) ⓑ (地中、穴、茂み、窓、隙間、寝床、布団、寝袋、[家具・車体・瓦[が]礫[れき]]の下、[車・箱]の中)から(外、表、上)へはい出す ❷ (赤ん坊、子犬、蔦[つた])がはい出す(=はい始める) 
【副⁺】(やっと、どうにか、何とか、ぬっと、のそのそ、ごそごそ)はい出す
【例文】 ❶ 冬ごもりの虫が地中からはい出す時期を暦の上で「啓[けい]蟄[ちつ]」という/土を掘り起こしたら、ミミズがにょろにょろはい出して来て驚いた/飼育されていた蛇が檻[おり]の外へはい出し、動物園内は大騒ぎになった/頭痛がひどかったが、何とか寝床からはい出して、出勤の支度をした/地震で倒れた棚の下からやっとはい出したが、足が痛くて動けない/点検が終わり、整備士が車体の下からはい出して来た/横転した車の中から、運転手がはい出そうとしていた ❷ 長女は生後5か月頃からはい出したが、はい出す時期は、赤ん坊の発育状況によって違うそうだ/子犬は生まれてすぐ、母犬の乳房を求めてはい出す/庭の蔦がいつの間[ま]にか上に向かって側壁をはい出していた

**はいつくばう・はいつくばる【這い蹲う・這い蹲る】** [這[は]う＋蹲[つくば]う・蹲[つくば]る] ❶ⓐ ([人]、子供、兵士、捕虜、力士、破産者)がはいつくばう(=四つんばいになって伏す) ⓑ(地面、地べた、道端、床[ゆか]、畳、机の下、土俵、足元、その場)にはいつくばう ❷ ([人])が(権力者、[金[かね]のある・強い]者、組織)にはいつくばう(=平伏する) 
【副⁺】(べったり、ひたすら、無[ぶ]様[ざま]に、卑下して、卑屈になって、恥も外聞もなく、両手をついて)はいつくばう

<989>

【例文】 ❶ 縫い針を落とし、机の下にはいつくばって探した/偉業を成し遂げた選手は、困難に直面しても諦めず、地べたにはいつくばうようにして頑張ってきた/節分の日は、子供たちが競い合い、床にはいつくばって豆を拾い集めた/兵士は敵の動きを見定めると、銃を構えて地面にはいつくばった/捕虜は、司令官の足元にはいつくばり、泣きながら命乞いをした/力士は、身をかわした相手にはたき込まれ、土俵の上にはいつくばった ❷ 自分より強い者にはいつくばい、弱い者に威張り散らす/彼は、内心は憎いと思う相手でも、金のある者にはいつくばり、機嫌を取っている/恩師は、生涯、権力や組織にはいつくばうことなく、孤高を貫いた

**はいでる【這い出る】** [這[は]う＋出る] ⓐ(→「はいだす」❶ⓐに同じ)がはい出る(=はって出る) ⓑ(→「はいだす」❶ⓑに同じ。葉の裏)から(外、表、上)へはい出る 
【副⁺】(→「はいだす」【副⁺】に同じ)はい出る
【例文】 葉の裏からはい出たクモが、枝に糸をかけ始めた/菓子箱を開けると中からゴキブリがはい出て来たので、驚いて放り出した/国賓の来日に備え、アリのはい出る隙もないほどの厳重な警備が敷かれた/茂みから音もなくはい出た蛇が、カエルを狙って近づいていく/天気のいい日は、子熊たちが巣穴からはい出て、外で戯[たわむ]れている/2階の小窓からはい出たコソ泥は、屋根伝いに逃げたようだ/土砂崩れの下敷きになったが、隙間からはい出ることができて助かった/寒い中、テントの寝袋からやっとはい出て、出発の準備にかかった

**はいのぼる【這い上る・這い登る】** [這[は]う＋のぼる] ❶ⓐ (→「はいあがる」❶ⓐに同じ)がはいのぼる(=はってのぼる) ⓑ(→「はいあがる」❶ⓑに同じ)をはいのぼる ⓒ(→「はいあがる」❶ⓒに同じ)にはいのぼる ❷(→「はいあがる」❷ に同じ。背[せ]筋[すじ]を恐怖)がはいのぼる(=はうようにのぼる) ❸ (→「はいあがる」❸に同じ)からはいのぼる(=困難な状況から苦労して*抜け出し、ある地位に達する) 
【副⁺】(→「はいあがる」【副⁺】に同じ)はいのぼる
【例文】 ❶ 忍者が城壁をはい登って、城内に忍び込んだ/救助隊が雪の斜面をはい登って、遭難者を捜索している/アリが長い列になって幹をはい登っている/大木の根元からはいのぼった蔓[つる]草[くさ]が、枝の先まで絡んでいる ❷ 夜霧が川面からはいのぼり、辺りを包んでいる/赤い炎がアパートの壁をはいのぼっていき、屋上までなめ尽くした ❸ 怪[け]我[が]で一度は地獄を見た男が、どん底からはいのぼり、ついにチャンピオンの座をつかんだ

**はいまわる【這い回る】** [這[は]う＋回る] ❶ⓐ(→「はいずりまわる」❶ⓐに同じ)をはい回る(=地面や床[ゆか]の上に手足をつけてあちこち動く) ⓑ (→「はいずりまわる」❶ⓑに同じ。皮膚の下)をはい回る ❷ (→「はいずりまわる」) ❷ に同じ)をはい回る(=劣悪な環境でもがくようにして生きる) 
【副⁺】(→「はいずりまわる」【副⁺】に同じ)はい回る
【例文】 ❶ 友人がコンタクトレンズを床に落とし、二人ではい回って探した/きれい好きの母は、家のあちこちをはい回って拭き掃除をする/赤ん坊がすごい勢いで部屋中をはい回り、母親は追いかけるのに必死だ/薬物の禁断症状が出ると、皮膚の下を虫がはい回るような幻覚に襲われるという/蛇がにょろにょろと地べたをはい回る/川岸をワニがのそのそはい回っている/カタツムリがはい回ったらしく、紫陽花の葉の上に白く光った跡

<990>
がある/ゴキブリが台所の床をはい回るのを見つけ、思わず叫んだ/野原で寝転がっていたら、アリに背中をはい回られた/空き家は、壁に草の蔓[つる]が一面はい回り、庭も草ぼうぼうだ/水圧が強まると、長いホースはプールの底をはい回るように動いた ❷ 不幸な境遇に生まれた彼女は、幼少期から泥沼をはい回るような生活を強いられたという/その絵は、画家が苦悩のどん底をはい回っていた時代に描かれたそうだ

**はいよる【這い寄る】** [這[は]う＋寄る] ❶ (赤ん坊、忍者、兵士、人質、蛇、猫、虎)がはい寄る(=はって近づく) ❷ (炎、霧、波の音、夜の闇)がはい寄る(=静かに近づく)

【副⁺】(ひたひたと、じわじわと、そろそろと、するすると、静かに、音もなく、なめるように)はい寄る
【例文】 ❶ 母親が離れた所から名を呼ぶと、赤ん坊は畳の上を懸命にはい寄って行った/忍者が城主の寝所にはい寄り、中の気配を窺[うかが]っている/兵士は、敵の砲撃が止んだ隙に、最前列の味方にすばやくはい寄り、銃弾を補充した/犯人に気づかれぬよう、行員は机の下の警報器にそろそろとはい寄った/虎は、背を低くして獲物のそばにはい寄ると、一気に飛びかかった ❷ 山火事の炎が、なめるように麓[ふもと]の村にはい寄って来た/霧がひたひたとはい寄り、街灯の光を徐々に奪っていった/海辺の宿では、波の音がはるか遠くから枕元まではい寄って来る

**はいりきる【入り切る】** [入[はい]る＋切る] ([人・物]が場所、洋服がクローゼット、おかずが弁当箱、荷物がトランク、記事が紙面、写真が1ページ、覚えるべきことが頭)に入りきる(=人や物が残らず最後まで完全に入る) 
【副⁺】(全部、みんな、すっかり、完全に)入りきる
【例文】 招待客が多いので、狭い会場に入りきるか、心配だ/洋服を買いすぎて、もうクローゼットに入りきらない/弁当箱にちょうど入りきる量のおかずを作ることに慣れてきた/荷物が全部トランクに入りきるように、ぎゅうぎゅうに詰め込む/記事が長すぎて紙面に入りきらず、3回に分けて掲載することになった/一夜漬けで試験勉強をしようとしたが、覚えるべきことが多くて頭に入りきらなかった

**はいりきれる【入り切れる】** [入[はい]る＋切れる] (人、人々、大勢、全員、みんな)が(場所)に入りきれる(=人が残らず最後まで完全に入ることができる) 
【副⁺】(全部、みんな、すっかり、一度に、完全に)入りきれる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 誰でも参加できる会だと聞いたが、こんなに多くの人が本当に会場に入りきれるだろうか/大雪による混雑のため、駅に入りきれない乗客たちが寒そうに外で待っている/珍しい神事を見ようと、人々が神社に詰めかけたが、境内に全員は入りきれなかった

**はいりこむ【入り込む】** [入[はい]る＋込む] ⓐ(水、雨、海、空気、[人]、読者、ファン、敵、密偵、ネズミ、猫、虫、異物、菌、ウイルス、宗教、思想)が入り込む(=中の方や内側に入る) ⓑ([部屋・テント・袖・心]の中、内側、内部、体内、領内、人の心、奥、間[あいだ]、隙間、割れ目、床下、敵国、陸地、穴、下水道、家、倉庫、楽屋、物語の世界、生活、血液、役)に入り込む ⓒ(外、入口、裏口、戸口、窓、隙間、割れ目、破れ目、口、鼻、傷口、袖口)から入り込む 
【副⁺】(こっそり、ずかずか、どんどん、無理矢理、すっと、そっと、どっと、するりと、深く、次々に、一気に、静かに、勝手に、いつの間[ま]にか)入り込む
<991>

【例文】 氾濫した川の水が家の床下に入り込んだ/傘をさしている袖口から雨が入り込むほどの豪雨に遭った/長い間に、岩の割れ目に入り込んだ雨水に岩が侵食された/湾とは、海が陸地に入り込んだ部分のことだ/冷気がテントの中に入り込まないように、入口のチャックをしっかり閉める人の心に土足で入り込む人に嫌悪を感じる/主人公のせりふが陳腐で、読者は物語の世界に入り込めない/ファンが、役者の楽屋にこっそり入り込もうとした/敵の密偵が、領内にひそかに入り込んで活動していた/食糧倉庫に入り込んだネズミが、中の物を食い荒らした/猫が下水道に入り込み、出られなくなった/窓から入り込んだ虫が部屋の中を飛び回っている/コンピュータウイルスに入り込まれた時の対策を考える/インフルエンザウイルスは、口や鼻から体内に入り込むことが多い/仏教思想は、我々の日常生活に深く入り込んでいる
**はいりそこなう・はいりそこねる【入り損なう・入り損ねる】** [入[はい]る＋損なう・損ねる] (風呂、食堂、会社、サークル、車線、保険、話の輪)に入り損なう(=入ろうとしたが、その機会を失う) 
【副⁺】(うっかり、すっかり、完全に)入り損なう
【例文】 旅館の朝風呂に入り損なわないよう、アラームをセットして寝る/仕事が長引き、ランチタイムの食堂に入り損なってしまった/新入生がサークルに入り損なうと、翌年まで入れない/右折車線に入り損なって、仕方なく直進した/海外旅行の保険に事前に入り損ねたので、空港で急いで加入した/何となく話の輪に入り損ない、黙って皆の話を聞いていた
**はえあがる【生え上がる】** [生える＋上がる] (雑草、茎、牙)が生え上がる(=上に向かって生える) 
【副⁺】(むっくりと、自然に、一斉に、見事に、真っすぐに)生え上がる
【例文】 雑草がコンクリートを押しのけて、生え上がってきた/バラの根元から新しいシュートが真っすぐに生え上がっている/下[した]顎[あご]から牙の生え上がった鬼の絵が、絵本に描かれている
**はえかわる【生え変わる・生え替わる】** [生える＋かわる] (歯、髪、毛、爪、角[つの]、羽、とげ)が生え変わる(=生えていた物が抜け、それに代わって新しい物が生える) 
【副⁺】(全部、すっかり、全て、新しく、自然に、完全に)生え変わる
【例文】 だいたい6歳頃、乳歯が永久歯に生え変わる/サメの歯は、何度でも生え変わるそうだ/癌[がん]治療で一度髪の毛が抜けてしまったが、今ではすっかり生え変わっている/犬は春と秋に毛が生え変わる/手の爪が完全に生え変わるには、半年ぐらいかかる/牛の角は生え替わらないが、鹿の角は年に1度生え替わる
**はえしげる【生え茂る】** [生える＋茂る] (草、薬草、山菜、植物、木)が生え茂る(=生えて茂る) 
【副⁺】(鬱[うっ]蒼[そう]と、ふさふさと、美しく、一面に)生え茂る
【例文】 庭の手入れを怠ると、あっという間に雑草が生え茂る/林道の脇はシダが一面に生え茂っている/裏の山で山菜が生え茂っている所がある/このジャングルには、熱帯性の植物が生え茂っている/青々とした竹が美しく生え茂る庭園をそぞろ歩く
**はえそろう【生え揃う】** [生える＋揃[そろ]う] (歯、髪、毛、羽、草、木、芝生、稲)が生えそろう(=生えてそろう) 
【副⁺】(全て、全部、すっかり、完全に、きれいに、立派に)生えそろう
【例文】 乳歯は通常2歳前後で生えそろう/うちの娘はまだ髪が生えそろわないので、男
<992>
の子に間違えられる/文鳥の雛[ひな]の柔らかい羽毛が抜け、成鳥の羽が生えそろった/初夏の田んぼは、稲がすっかり生えそろい、緑一色だ
**はかりかねる【計り兼ねる・測り―・量り—】** [はかる＋兼ねる] ❶(気持ち、真意、心[しん]中[ちゅう]、意図、狙い、考え、出方、原因、効果のほど)をはかりかねる(=推測することが難しい) ❷(タイミング、頃合い、間合い)をはかりかねる(=時機をうかがうことが難しい) ❸(時間、タイム、距離、間隔、高さ、サイズ、水深、貯水量、速度、熱、耐久度、視力、体重、身長、理解度、能力)をはかりかねる(=問題があって、計測できない)

【副⁺】(どうにも、どうしても、さすがに、正確には)はかりかねる
【補足】「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す
【例文】 ❶上司がいつもと真逆の意見を言ったので、真意を量りかねている/メールだけでは相手の意図を量りかね、直接会うことにした/野党は政府の出方を量りかね、対抗策の提出を保留にしたままだ/実験がなぜ失敗したのか、原因を量りかねている/運動すれば痩せると言われたが、効果のほどは測りかねている ❷春とはいえ、寒い日もあるので、冬物をしまうタイミングを計りかねている/友人に借金返済を催促する頃合いを計りかね、既に1年がたっている ❸車での移動時間は、道の混雑状況によるので、正確には計りかねる/古くからある溜[た]め池の貯水量は、どうしても測りかねる/選択式の試験では受験者の文章表現能力は測りかねるので、小論文を課す大学もある
**はかりしる【計り知る・測り知る】** [はかる＋知る] (気持ち、心、心[しん]中[ちゅう]、喜び、悲しみ、苦痛、苦労、心の闇、関心の高さ、台風の進路、神の摂理、影響、影響力、力、能力、[効果・実力]のほど、才能、価値、恩恵、メリット、利益、損失、ダメージ、打撃、素性、理由、事情、大きさ、程度)をはかり知る(=推測して分かる) 
【副⁺】(おおよそ、大体、大[おお]方[かた]、あらかじめ)はかり知る (全く、到底、とても)はかり知れない
【補足】「はかり知ることができない」、「はかり知れない」、「はかり知れぬ〜」(=見当がつかない。想像もできない)など否定的表現の形で多く使う
【例文】 被害者の苦痛は計り知れず、慰めの言葉が見つからない/戦争未亡人が残された3人の子を育てるには、計り知れぬ苦労があったことだろう/他人には計り知ることのできない深い心の闇を抱えて、長いこと苦しんできた/皇太子のご成婚に対する報道の過熱ぶりからも世間の関心の高さを計り知ることができよう/気象衛星の打ち上げにより、台風の進路をおおよそ計り知ることが可能になった/神の摂理は、人智をもってして到底計り知ることはできないと悟った/西洋建築が日本の近代建築に与えた影響は、計り知れない/彗[すい]星[せい]の如[ごと]く現れた若き音楽家の才能には、計り知れぬものがある/王墓から発掘された宝物群には、計り知れぬ価値があると即座に分かった/我々は計り知れないほどの恩恵を自然から享受している/世界的な不況は、日本経済に測り知れない打撃を与えるだろう
**はかりなおす【計り直す・測り―・量り—】** [はかる＋直す] (→「はかりかねる」❸に同じ)をはかり直す(=改めてもう一度計測する) 
【副⁺】(しっかり、再び、再度、もう一度、改めて、何度も、丁寧に、正確に、繰り返し、一から)はかり直す
【例文】 計測ミスのためにもう一度タイムを計り直すことになった/世界一の高峰の高さを最新の方法で測り直した結果が公表された/背が伸びたので、サイズを測り直して、制
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服の丈を直してもらった/朝、熱があったが、薬を飲んでから測り直したら下がっていた/正確な結果を出すために、何度も耐久度を測り直さなければならない/新しい眼鏡を作るために視力を測り直した/シャツを脱いで体重を量り直せば、少し軽くなるかもしれない
**はきあつめる【掃き集める】** [掃く＋集める] (ごみ、埃[ぼこり]、落ち葉、枯れ葉、枯れ草、破片、こぼした物、切れ端)を掃き集める(=掃いて集める) 
【副⁺】(さっと、ざっと、せっせと、きれいに、丁寧に)掃き集める
【例文】 箒[ほうき]でごみをきれいに掃き集め、ちりとりに入れる/公園で掃き集められた落ち葉は、トラック5台分にもなった/庭の枯れ葉を掃き集めて、焚き火をした/部屋中に飛び散ったガラスの破片を一か所に掃き集める/金[きん]箔[ぱく]の切れ端は全部掃き集めて、再利用する
**はぎあわす・はぎあわせる【接ぎ合わす・接ぎ合わせる】** [接ぐ＋合わす・合わせる] (布、小布、小切れ、端[は]切[ぎ]れ、生地、板、革)をはぎ合わせる(=小さい布や板を繋[つな]げて、一つにする) 
【副⁺】(ぴったり、しっかり、長く、上手に、丁寧に、左右対称に)はぎ合わせる
【例文】 さまざまな小布をはぎ合わせたパッチワークが、やっと完成した/二色の細長い生地を縦にはぎ合わせて、縞[しま]模様のスカートを縫った/長方形の板を接着剤ではぎ合わせ、正方形のテーブルを作る/この鞄[かばん]は、数種類の革をはぎ合わせて作られている
【名詞形】はぎ合わせ はぎ合わせをする
【例文】 小さい生地を大切に取っておき、はぎ合わせの小袋を作る/かぎ裂きも上手にはぎ合わせをすれば、継ぎ目が全く目立たない
**はきいれる【掃き入れる】** [掃く＋入れる] ⓐ(→「はきあつめる」に同じ)を掃き入れる(=掃いて入れる) ⓑ(ちりとり、容器、側溝、穴)に掃き入れる 
【副⁺】(→「はきあつめる」【副⁺】に同じ)掃き入れる
【例文】 ごみをちりとりに丁寧に掃き入れる/側溝に落ち葉を掃き入れようとしたら、隣人に注意された/腐葉土を作るため、庭に穴を掘り、枯れた葉や草を掃き入れた/割れた瓶のかけらを集めて、ちりとりに掃き入れた後、安全に廃棄する
**はきおとす【掃き落とす】** [掃く＋落とす] (→「はきあつめる」に同じ。砂[すな]埃[ぼこり]、雪)を掃き落とす(=掃いて、下に落とす) 
【副⁺】(さっと、ざっと、そっと、せっせと、静かに)掃き落とす
【例文】 庭に掘った穴に落ち葉を掃き落とした/屋根に上って、たまったごみや枯れ葉をざっと掃き落とす/縁先から塵[ちり]や埃を箒[ほうき]で掃き落とした/車の上の砂埃をブラシで掃き落としてから洗車する/スキー場の係員がリフトに降り積もった雪を箒で掃き落とし、運転の準備をしている
**はきかえる【履き替える・穿き替える】** [はく＋替える] ❶ⓐ(靴、革靴、長靴、スリッパ、上[うわ]履[ば]き、[運動・登山]靴、スニーカー、ハイヒール、サンダル、ブーツ、シューズ、スキー、スパイク、下[げ]駄[た]、草[ぞう]履[り]、地[じ]下[か]足[た]袋[び])を履き替える(=それまでの履き物を別の物に替える) ⓑ(→❶ⓐに同じ)から([新しい・別の]物)に履き替える ❷ⓐ(ズボン、ジーンズ、スカート、袴[はかま]、パンツ、ショーツ、タイツ、靴下、ソックス、足袋)をはき替える(=それまで身につけていた下半身用の衣類を別の物に替える) ⓑ(→❷ⓐに同じ)から([外[ほか]の・別の・新しい]物)にはき替える ❸ⓐ(タイヤ、ホイール、車輪)を履き替
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える(=タイヤや車輪を交換する) ⓑ(→❸❶に同じ)から([外[ほか]の・別の・新しい]物)に履き替える 
【副⁺】(ぱっと、きちんと、素早く、慌てて、急いで)はき替える
【補足】通常、「履く」は❶と❸ に、「穿[は]く」は❷に使う
【例文】 ❶体育の時間には、生徒たちは上履きを運動靴に履き替えて校庭に出る/玄関で靴からスリッパに履き替える/一[いっ]行[こう]は五合目でバスを降りると、登山靴に履き替えて富士山を登り始めた/海水浴の帰り際、足の砂を払い、ビーチサンダルから靴に履き替えた ❷彼女は、卒業式では袴[はかま]姿だったが、謝恩会ではロングスカートにはき替えていた/幼児がおしっこを漏らしてしまったため、急いでパンツとズボンをはき替えさせた/日舞の稽[けい]古[こ]では足袋にはき替え、和服を着る ❸雪国では11月になると、早[そう]々[そう]に冬用タイヤに履き替えて、雪に備える/思いがけない降雪のため、スタッドレスタイヤに履き替えていなかった車がスリップ事故を起こした
【名詞形】はき替え
【例文】 保育園から子どものパンツのはき替えを持ってくるよう言われた/タイヤの履き替えは20分で終わった/ハイヒールを履く時は、履き替え用にスニーカーも持参する
**はきかける【吐き掛ける】** [吐く＋掛ける] ❶(息、唾、痰[たん]、胃液、食べた物、反[へ]吐[ど]、水、ミルク、煙草の煙、イカが墨、毒蛇が毒)を吐きかける(=口から出して相手に掛ける) ❷(暴言、[きつい・乱暴な・非難の・呪いの]言葉、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん])を吐きかける(=相手に向かって、強く非難するような言葉を言う) ❸(→❶❷に同じ)を吐きかける(=吐きそうになる) 
【副⁺】❶(ペッと、フーッと、ゲーッと、突然、いきなり、思わず、勢いよく) ❷(つい、思わず、思い切り、かっとして、大声で、腹立ちまぎれに)吐きかける
【例文】 ❶唾を吐きかける行為は、相手に屈辱感を与える/母親は赤ん坊を抱きあげた途端、与えたばかりのミルクを勢いよく吐きかけられた/女は見下したように、男の顔にフーッと煙草の煙を吐きかけた/イカは身の危険を感知すると墨をピュッと吐きかける/ドクハキコブラは獲物の目を狙って正確に毒を吐きかけ、目を見えなくする ❷議員は強行採決を行った議長に暴言を吐きかけた/人々は罪もない子どもの命を奪った犯人に激しい非難の言葉を吐きかけた/怒り狂った女性が、路上で男性に罵詈雑言を吐きかけていた ❸車に酔って食べた物を吐きかけたので、慌ててビニール袋を取り出した/上司の心ない言葉に思わずきつい言葉を吐きかけたが、何とかこらえた
**はききよめる【掃き清める】** [掃く＋清める] ❶ⓐ(境[けい]内[だい]、参道、社[やしろ]、門前、玄関、座敷、部屋、茶室、庭、道、墓)を掃き清める(=掃いてきれいにする) ⓑ(埃[ぼこり]、塵[ちり]、塵[じん]埃[あい]、落ち葉、枯れ葉、ごみ、紙くず)を掃き清める ❷(煩悩、邪心、雑念、心の塵)を掃き清める(=心を惑わすものを*取り除いて、きれいにする) 
【副⁺】❶(くまなく、きれいに、丁寧に、隅々まで) ❷(すっかり、さっぱりと、ことごとく、完全に、徹底的に)掃き清める
【例文】 ❶若い僧侶が参道から境内まで丁寧に掃き清めている/大[おお]晦[みそ]日[か]には門の前と玄関を掃き清め、新年を迎える/客人を迎えるため、座敷は隅々まで掃き清められた/墓をきれいに掃き清め、花を供える/大掃除では、家中の埃や塵をくまなく掃き清める/寺の庭の落ち葉や枯れ葉が掃き清められ、庭で燃やされている ❷座禅を組むと煩悩が掃き清められ、すがすがしい気持ちになる/武道においては、雑念を掃き清めて、無心で相手と
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対することが大切だ
**はきこむ【掃き込む】** [掃く＋込む] ❶ⓐ(→「はききよめる」❶ⓑに同じ。雪)を掃き込む(=掃いて中に入れる) ⓑ(溝、側溝、穴、ベッドの下、隅)に掃き込む ❷(福、金銀、財)を掃き込む(=福や金運を招く) ❸(境[けい]内[だい]、参道、本堂、門前、玄関、石庭)を掃き込む(=*繰り返し何度も掃いてきれいにする) 
【副⁺】❶(全て、ざっと、ささっと、一気に、簡単に、残らず) ❷(どっさり、山ほど、大いに) ❸(くまなく、きれいに、十分、徹底的に、念入りに、隅々まで)掃き込む
【補足】❷は「縁起物の熊手が福や金運を招く」という意味で使う
【例文】 ❶参道全体に散らかったごみや落ち葉を大きなシートに掃き込んでいった/ちりとりにごみを掃き込もうとしたがうまく掃き込めなかった/弟はベッドの下にごみをざっと掃き込み、そうじが終わったと言って、母に叱られた/玄関先に積もった雪を、凍る前にささっと通りの側溝に掃き込んだ ❷酉[とり]の市[いち]は、福を掃き込む縁起物の熊手を求める人で賑[にぎ]わう ❸本堂の畳は隅々まで掃き込まれ、塵[ちり]一つ落ちていない/念入りに掃き込まれた石庭には、禅の精神が生きている
**はきこむ【履き込む・穿き込む】** [はく＋込む] ❶(→「はきかえる」❶ⓐに同じ)を履き込む(=長期間にわたって、同じ履き物を履く) ❷(→「はきかえる」❷ⓐに同じ)をはき込む(=長期間にわたって、同じ下半身用の衣類をはく) 
【副⁺】(十分、だいぶ、相当、かなり、散々、長く、長年、長い間)はき込む
【例文】 ❶足が痛くならないよう、十分履き込んだ靴で登山する/この革靴は履き込むにつれて足になじんできた/犯人の遺留品のスニーカーは、ずいぶんと履き込まれていた/長年、履き込んだゴルフシューズはそろそろ替え時だ ❷デニムのズボンははき込むほどいい味が出てくる/ジーンズは長くはき込むとかなり色落ちする/娘時代からはき込んだスカートは、さすがにもう着られない/穴が開くまで履き込んだ靴下をとうとう捨てた
【名詞形】はき込み(=おなか部分を覆う丈の長さ)
【例文】 姉ははき込みの浅いジーンズをよくはいている/そのパンツは、はき込みが深めのものと浅めのものの二種類ある
**はぎさる【剥ぎ去る】** [剥ぐ＋去る] ❶([人]、動物)が(皮膚、皮、表皮、樹皮)を剥ぎ去る(=動物などが表皮の一部を剥いでしまう) ❷(台風、竜巻、風雨)が(屋根、ビニール、シート、ペンキ)を剥ぎ去る(=自然の力が外側の覆いなどを剥いでしまう) 
【副⁺】❶(すっかり、力任せに) ❷(たちまち、跡形もなく)剥ぎ去る
【例文】 ❶古から人は動物の肉ばかりか、皮を剥ぎ去って衣服や敷物に利用してきた/木々が表皮を剥ぎ去られた状態で見つかったが、鹿が餌不足から樹皮を食べてしまったのだろう ❷台風でビニールハウスのビニールが剥ぎ去られて、骨組みがむき出しになっていた/あれよあれよといううちに、竜巻が屋根を剥ぎ去って行ってしまった/長年の風雨が工場の壁のペンキを剥ぎ去り、建設当初の面影は微塵もない
**はきすてる【吐き捨てる】** [吐く＋捨てる] ❶(唾、痰[たん]、食べた物、血、種[たね]、ガム、煙草)を吐き捨てる(=口の中にある物を捨てようと勢いよく外に出す) ❷(暴言、[ひどい・激しい]言葉)を吐き捨てる(=思わず、激しい言葉を相手に向かって言う) 
【副⁺】❶(ペッと、突然、すぐに、一気に、急に) ❷(思わず、短く、語気荒く、かっとなって)吐き捨てる
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【補足】❷は、「吐き捨てるように言う」の形で使うことが多い
【例文】 ❶駅のホームで線路に唾を吐き捨てる人がいる/ザクロは、赤い実を外して口に入れ、果肉を味わったら、種を吐き捨てる/男は噛[か]んでいたガムをペッと路上に吐き捨てると、バイクに跨[またが]った ❷自転車で走っていたら、トラックの運転手に後ろから暴言を吐き捨てられた/妻が何度も同じ話を繰り返すと、夫はうんざりして「いい加減にしろ」と短く吐き捨てた/遊び過ぎて留年した弟に、父は「自業自得だ」と一言吐き捨てるように言った/彼は恋人に「もうたくさんだ」と吐き捨てるように言って出て行った/飲み会で上司が自慢話を始めると、同僚が嫌悪も露わに「どうでもいいよ」と吐き捨てるように呟いた
**はきだす【吐き出す】** [吐く＋出す] ❶(息、唾、痰[たん]、泡、げろ、食べた物、血、薬、種[たね]、ガム、水、ミルク、小骨、かす、煙草の煙)を吐き出す(=口や胃の中にある物を口の外へ出す) ❷(通勤客、炭酸ガス、空気、噴煙、蒸気、炎、有害物質、土砂、データ)を吐き出す(=ひとまとまりの人やものを中から外へ出す) ❸(不満、鬱憤、ストレス、悩み、愚痴、疑問、思いの丈、本音、気持ち、感情、エネルギー、性欲)を吐き出す(=身心に溜[た]まった感情、欲求などを言動にして外に出す) ❹(貯金、蓄財、へそくり、儲[もう]け、内部留保)を吐き出す(=それまで蓄えてきた金品を出す) ❺(→❶〜❸に同じ)を吐きだす(=吐き始める) 
【副⁺】❶(ペッと、フーッと、オエッと、ゲッと、ゴボッと、わっと、突然、どうにか、一気に、急に、一度に、勢いよく) ❷(次々、どっと、一気に、絶え間[ま]なく、大量に) ❸(わっと、全て、思い切り、思わず、洗いざらい、一気に、一度に、完全に) ❹(全て、致し方なく、完全に、思い切って)吐き出す
【例文】 ❶犬が、食べた物を突然吐き出した/投薬後に患者が薬を吐き出さないよう注意する/猿が柿を食べながら種をペッと吐き出した/赤ん坊が飲んだばかりのミルクをゴボッと吐き出し、母親を慌てさせた/飲み込みそうになった小骨をどうにか吐き出した/男は煙草の煙をフーッと吐き出すと、ゆっくり立ち上がった ❷電車が到着すると、大勢の通勤客がホームにどっと吐き出される/火口に近づくと、絶え間なく吐き出される噴煙が視界を遮った ❸社員らは飲み会で上司に対する不満を思い切り吐き出した/妻に日頃の鬱憤を一度に吐き出され、夫はげんなりした/彼には、仕事のストレスを吐き出す場が必要だ/感情を吐き出せないタイプの人は体調を崩してしまうこともある/画家はあふれる創作エネルギーを一気にキャンバスに吐き出し、絵を描き上げた/犯人は性欲を吐き出そうと、無差別に女性を狙った ❹父が残した多額の借金のため、娘は致し方なく蓄財を吐き出した/妻は長年のへそくりを全て吐き出して、夫の事業の危機を救った/その企業は儲[もう]けを吐き出し、設備投資をした ❺入院患者は、昨夜から痰[たん]を苦しそうに吐きだした/スイッチを入れると、機械は勢いよく蒸気を吐きだした/犯人は刑事の前でようやく本音を静かに吐きだした
**はきだす【掃き出す】** [掃く＋出す] ❶ⓐ(→「はききよめる」❶ⓑに同じ。砂、小石、毛髪、泥水)を掃き出す(=掃いて外へ出す) ⓑ(玄関から庭、部屋から廊下、室内から外)へ/に掃き出す ❷(→❶ⓐに同じ)を掃き出す(=掃き始める) 
【副⁺】❶(全て、ざっと、一気に、手早く、手際よく、きれいに、丁寧に、簡単に、完全に) ❷(すぐに、せっせと、丁寧に、静かに)掃き出す
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【例文】 ❶修行中の僧たちは、毎朝、寺院のごみや埃[ぼこり]を丁寧に掃き出し、拭き掃除をする/玄関先に吹き寄せられた落ち葉を庭へと掃き出した/母親は、子ども部屋の紙くずを一気に廊下へ掃き出した/床上浸水でたまった泥水をモップで外に掃き出そうとしたがなかなかうまく掃き出せなかった ❷公園の清掃に集まった有志は、思い思いに落ち葉や枯れ葉を掃きだした/美容師は、カットが終わるとすぐに床に散らばった毛髪を掃きだした
【名詞形】掃き出し
【補足】名詞形は、❶の意味で使う。また、「掃き出し窓」の意
【例文】 部屋の片づけを先にして、ごみの掃き出しはその後にする/塵[ちり]や埃は、部屋の掃き出しを開けて、外へ掃き出してしまう/「掃き出し窓」とは、室内の塵[じん]埃[あい]を箒[ほうき]で外に出すため、床に接して造られた小窓のことだ
**はきちがえる【履き違える・穿き違える】** [はく＋違える] ❶ⓐ(→「はきかえる」❶ⓐに同じ。靴の左右)を履き違える(=うっかりして履き物を間違えて履く) ⓑ(自分の履き物)を(他人の履き物)と履き違える ❷ⓐ(→「はきかえる」❷ⓐに同じ。パンツの前後、靴下の表[おもて]裏[うら])をはき違える(=はこうとした衣類とは違う物をはいてしまう。はこうとした衣類の前後や左右、表裏を間違えてはく) ⓑ(ズボンをスカート、男物を女物、白[しろ]足[た]袋[び]を色足袋)とはき違える ❸ⓐ(自由、権利、意味、民主主義、愛国心、目的と手段、問題、軍人の本分、言葉、優しさ)を履き違える(=本来の意味を間違えて理解する) ⓑ(自由を放縦、従順を盲従、しつけを体罰)と履き違える 
【副⁺】❶❷(うっかり、つい、慌てて、急いで、焦って) ❸(すっかり、全く、完全に)はき違える
【例文】 ❶昨夜、集会所から帰る時に靴を履き違えたらしく、玄関に見慣れない靴がある/スリッパを左右逆に履き違えていた/同じ色の運動靴だったので、うっかり友達のと履き違えてしまった ❷弟は自分のジーンズと兄のジーンズをはき違えて出かけた/3歳の息子は、たまにパンツを後ろ前にはき違える/靴を脱いだら、靴下の表裏を履き違えていることに気づいた ❸人のプライバシーを侵害する記事を書くことは、表現の自由を履き違えた行為だ/顧客の言葉の意味をすっかり履き違え、怒らせてしまった/「自由」を「放縦」と履き違えないように注意する必要がある/「しつけ」を「体罰」と履き違え、子供を死に至らしめる事件が起きている
【名詞形】履き違え 履き違えをする
【例文】 「玄関では履き物の履き違えに御注意ください」/権利の履き違えをする人がいる/愛国心の履き違えも甚だしい連中が騒ぎを起こしている
**はきちらす【吐き散らす】** [吐く＋散らす] ❶(唾、痰[たん]、食べた物、反吐、げろ、臭[くさ]い息、種[たね]、血、ミルク)を吐き散らす(=口や胃の中にある物をあたりかまわず吐く) ❷(暴言、毒舌、悪口雑言、[ひどい・汚い]言葉、怒声、妄言)を吐き散らす(=感情的になって、激しい言葉を言いたい放題に言う) 
【副⁺】❶(ペッペと、あちこち、至る所に) ❷(思い切り、かっとなって、やけっぱちで)吐き散らす
【例文】 ❶少年グループは路上で煙草をふかし、あちこちに唾を吐き散らすなど目に余る/早朝の路上には酔っ払いが吐き散らした反吐が残っていて不快になる/朝の満員電車で隣の人が酒臭い息を吐き散らし、気分が悪くなった/縁先で子どもたちにスイカを食べさせたら、外には種がたくさん吐き散らされていた/ミルクを飲んだ赤ん坊を寝かせ、数
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分後に戻ると、広範囲にミルクを吐き散らしていた ❷暴言を吐き散らす人でも、選挙で当選すれば政治家を続けられる/男は親友が自分を裏切ったと知るや、悪口雑言を吐き散らした/認知症になった父は、怒声を吐き散らすことがある
**はきつける【履きつける・穿きつける】** [はく＋つける] ❶(→「はきかえる」❶ⓐに同じ)を履きつけている(=同じ履き物を普段からよく履いている) ❷(→「はきかえる」❷ⓐに同じ)をはきつけている(=下半身用の同じ衣類を普段からよくはいている) 
【副⁺】(いつも、日頃、かなり、散々、長年)はきつけている
【補足】「はきつけている」、あるいは「はきつけた/はきつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶旅行に持って行く靴は、いつも履きつけているものに限る/ハイヒールを履きつけている人は、颯[さっ]爽[そう]として見える/学生時代から履きつけたスキーを今も愛用している/下[げ]駄[た]は履きつけないもので、足が痛くなってしまった ❷長年はきつけたジーンズは、体になじんでいる/普段スカートをはきつけないから、はくと足元が寒く感じる/日本舞踊を習っているので、足[た]袋[び]ははきつけている
**はぎとる【剥ぎ取る】** [剥ぐ＋取る] ❶(皮膚、木の皮、表皮、爪、かさぶた、鱗[うろこ]、甲羅、殻)を剥ぎ取る(=生物の体の表面部分を剥いで取る) ❷(シール、ラベル、包装紙、ポスター、メモ帳、ページ、セロテープ、絆[ばん]創[そう]膏[こう]、塗料、フジツボ、人工芝、表土、シート、覆い)を剥ぎ取る(=表面を覆っている物を剥いで取る) ❸(衣服、覆面、かつら、付[つ]け髭[ひげ]、布団、金品)を剥ぎ取る(=人が身に付けている物を強引に剥いでしまう) ❹(資格、免許、称号、肩書き、財産)を剥ぎ取る(=人が有している資格などを剥いで失わせる) ❺(仮面、マスク、ベール、化けの皮、虚飾)を剥ぎ取る(=隠れていた正体を露[あら]わにする)

【副⁺】❶〜❸(すっかり、ゆっくり、ばっと、少しずつ、一気に、薄く、乱暴に、完全に、力任せに) ❹❺(すっかり、とうとう、容赦なく、完全に、永久に)剥ぎ取る
【例文】 ❶昔、罪人の全身の皮膚を刃物で剥ぎ取るという処刑法があった/桜の木の皮を剥ぎ取り、工芸品に作ったものを樺細工という/三枚に下ろしたアジの皮は、手で少しずつ剥ぎ取ればよい/爪を一枚ずつ剥ぎ取る拷問を受けた/ウミガメが甲羅を乱暴に剥ぎ取られた状態で見つかった ❷瓶に貼られたシールが、なかなか剥ぎ取れない/駅に貼ってあったアイドルのポスターがいつの間[ま]にか剥ぎ取られていた/屋根の塗料が風雨によって少しずつ剥ぎ取られていく/漁師は船底にへばりついたフジツボを剥ぎ取るのに苦労した/刑事が駐車場に放置された車のシートを剥ぎ取ると、そこに盗難車があった ❸変装して逃げようとした容疑者は、刑事につかまり、かつらと付け髭を剥ぎ取られた/朝寝坊の息子は父親に布団をばっと剥ぎ取られ、しぶしぶ起きてきた ❹試合中に不正行為を行った選手は、出場資格を剥ぎ取られた/彼は論文のデータを捏[ねつ]造[ぞう]していたため、博士の称号を剥ぎ取られてしまった/高齢者の財産を容赦なく剥ぎ取る詐欺が横行している ❺善人の仮面を剥ぎ取られた宗教家は、今や司法の裁きを待つ身だ/夫を死に至らしめた女は、とうとう化けの皮を剥ぎ取られた
**はきなれる【履き慣れる・穿き慣れる】** [はく＋慣れる] ❶(→「はきかえる」❶ⓐに同じ)を履き慣れている(=同じ履き物を何度も履いて慣れている) ❷(→「はきかえる」❷ⓐに同じ)をはき慣れている(=下半身用の同じ衣類を何度もはいて慣れている) 
【副⁺】(い
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つも、日頃、だいぶ、かなり、長年、常に、普段から)はき慣れている
【補足】「はきなれている」、あるいは「はきなれた/はきなれない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ❶山は履き慣れた靴で登りたい/今日は履き慣れない革靴を履いて出かけたので足が痛くなった/ウォーキングに欠かせないのは履き慣れたスニーカーだ/姉は普段からハイヒールを履き慣れている ❷今の人たちは、ジーンズははき慣れているが、袴[はかま]ははき慣れていない/春になり、冬の間にはき慣れた厚手のタイツを薄手のストッキングにはき替えた
**はきふるす【履き古す・穿き古す】** [はく＋古す] ❶(→「はきかえる」❶ⓐに同じ)を履き古す(=同じ履き物を古くなるまで長期間履き続ける) ❷(→「はきかえる」❷ⓐに同じ)をはき古す(=下半身用の同じ衣類を古くなるまで長期間はき続ける) 
【副⁺】(だいぶ、かなり、散々、長く、長年、長い間)はき古す
【例文】 ❶兄はかなり履き古した登山靴をくれたが、靴ひもが切れそうだ/履き古された靴を見れば、履いていた人の歩き方の癖が分かる ❷母ははき古したズボンを大掃除用に取っておく/はき古したような加工をしたジーンズが、若い世代に好まれている/兄は履き古して穴が開いた靴下を平気で履いている
【名詞形】はき古し
【例文】 履き古しの靴を思い切って処分した/その古着屋は、はき古しのスカートでもブランド品なら引き取ってくれる
**はげあがる【禿げ上がる】** [禿[は]げる＋上がる] ❶(頭、額[ひたい]、生え際、頭の[てっぺん・一部])がはげ上がる(=髪の毛がかなり薄くなって生え際が後退する。頭がすっかりはげてしまう) ❷(山、山肌)がはげ上がる(=山の木が少なくなって山肌が露出する。完全に木がなくなる) 
【副⁺】(すっかり、つるつるに、てかてかに、広く、完全に、見事に)はげ上がる
【例文】 ❶20年ぶりに会った同級生は見事にはげ上がり、最初は誰か分からなかった/彼は、つるつるにはげ上がった頭部を触る癖がある/二十代の兄は、額の生え際がはげ上がってきて悩んでいる ❷大規模な山火事で山々がはげ上がってしまった/樹木の過度な伐採により、山肌がすっかりはげ上がっている
**はげおちる【剥げ落ちる】** [剥げる＋落ちる] (塗装、塗料、ペンキ、コーティング、漆、金[きん]箔[ぱく]、化粧、メイク、マニキュア、染め、色、メッキ、樹皮)が剥げ落ちる(=塗っていたものが剥げて落ちる。色があせる。その結果、元の地[じ]の部分が外に現れる) 
【副⁺】(すっかり、一部、ところどころ、いずれ、すぐ、ぼろぼろ、完全に、全体的に、無残に)剥げ落ちる
【補足】「メッキ」の場合は、慣用表現「メッキが剥げる」と同様に「隠していた部分が露[あら]わになる」という意味にもなる
【例文】 車体の塗装が剥げ落ちて、ところどころ白っぽくなっている/壁のペンキの色が全体的にあせて、剥げ落ちてきた/仏像の頭部の金箔が一部剥げ落ちている/真夏に外回りに行くと、汗で化粧が剥げ落ちてしまう/アクセサリーの金メッキが剥げ落ちて、輝きが薄れている/あんなひどい奴[やつ]とは皆知らなかった。ここへ来てとうとうメッキが剥げ落ちたようだ
<1000>

【名詞形】剥げ落ち
【例文】 新築家屋は、外壁の剥げ落ちが目立つ前に一度塗り替え工事をするといい/仏像の金箔や漆の剥げ落ちは、経年劣化によるものと見られる/屋根の塗装の剥げ落ち部分にペンキを塗っておいた
**はげましあう【励まし合う】** [励ます＋合う] ⓐ([人]、人々、家族、夫婦、親子、師弟、[選手・患者・被災者]同士、仲間、皆)が/で励まし合う(=互いに相手を力づける言葉をかける) ⓑ(親、子ども、家族、夫、妻、友人、同僚、仲間、メンバー)と励まし合う

【副⁺】(互いに、ともに、優しく、明るく、大声で、笑顔で)励まし合う
【例文】 長年、家族を介護している人たちが集い、悩みを吐き出して、励まし合っている/テロリストの人質となった人々は互いに励まし合い、救助を待った/吹雪で下山できなくなった親子は、岩陰のテントで励まし合いながら一夜を過ごした/師弟がともに励まし合って、これまでにない分野の研究に取り組んでいる/試合中、困難な局面でも選手同士が元気に励まし合う様子が見られた/癌患者の会では、患者同士で自由に病状を語り、励まし合える/被災者同士が日々励まし合って、瓦[が]礫[れき]の片づけを進めている/困難な時こそ、皆で励まし合おう/下積み時代からの友人と励まし合って、ここまで店を大きくすることができた
**はこびあげる【運び上げる】** [運ぶ＋上げる] ❶ⓐ(荷物、物、箱、家財道具、ピアノ、物資、水、資材、機材、機器、重機、ソーラーパネル、病人)を運び上げる(=運んで上方に移動させる) ⓑ(上、上の階、屋根、山頂、山小屋、トラックの荷台、ベッドの上)に運び上げる ❷ⓐ(→❶ⓐに同じ)を運び上げる(=運ぶ作業を完了させる) ⓑ(→❶ⓑに同じ)に運び上げる 
【副⁺】❶(何とか、楽々と、次々、難なく、慎重に) ❷(全部、すっかり、完全に)運び上げる
【例文】 ❶エレベーターが壊れ、10階まで階段で荷物を運び上げなければならなかった/兄は、本の詰まった重い段ボール箱を2階に楽々と運び上げてくれた/この箱は皆で手分けして運び上げよう/引っ越し業者はクレーンを使ってマンションの5階にピアノを運び上げた/ケーブルカーが出来てから、山小屋に物資を運び上げるのが楽になった/大型トラックの荷台に運び上げられた重機は、しっかりと固定されている/隣家では、ソーラーパネルが慎重に屋根に運び上げられ、設置されていた/3人がかりで病人をベッドの上に運び上げた ❷引っ越し業者は、1時間ほどで指定の場所に荷物をすっかり運び上げてくれた/大勢の協力で、限られた時間内に大量の観測機器を現場まで運び上げた
**はこびいれる【運び入れる】** [運ぶ＋入れる] ⓐ(荷物、物、箱、家財道具、植木鉢、ピアノ、作品、物資、資材、機器、重機、食料品、土、土砂、違法ドラッグ、密輸品、怪[け]我[が]人[にん]、栄養分、血液、ごみ、廃棄物)を運び入れる(=運んで中に入れる) ⓑ(家の中、部屋、車、会場、倉庫、アジト、農地、口、細胞内、器官、ダム、湾内)に運び入れる 
【副⁺】(こっそり、ゆっくり、順次、次々、楽々と、一気に、慎重に、ひそかに)運び入れる
【例文】 引っ越し業者が、荷物を次々に家の中に運び入れていく/大雪の予報を見て、玄関の外にあった観葉植物を室内に運び入れた/引っ越し先のマンションは廊下が狭く、ピアノをベランダから運び入れた/絵画や陶器などの作品を展覧会の会場に慎重に運び入れる/大型トラックに満載された資材は、重機を使って一気に倉庫に運び入れられた/土壌
<1001>
改良のため、新しい土を農地に運び入れなければならない/上流からの水がダムに土砂を運び入れるので、年々、貯水量が減少している/密輸グループはひそかに大量の違法ドラッグをアジトに運び入れようとした/密輸品をコンテナに隠して運び入れろとボスが命じた/歩けない怪我人を担架に乗せて、救急車に運び入れた/リンパ液は電位差を利用して肝細胞内に栄養分を運び入れる
**はこびおろす【運び下ろす】** [運ぶ＋下ろす] ⓐ(荷物、家財道具、商品、スーツケース、テレビ、ピアノ、物資、資材、機器、瓦、アンテナ、ソーラーパネル、密輸品、病人、遭難者)を運び下ろす(=運んで下方に移動させる) ⓑ(上、上の階、屋上、山頂、車、救急車、トランク、トラックの荷台、ヘリコプター、船)から運び下ろす ⓒ(階下、下、下の階、地上、山の麓[ふもと])に/まで運び下ろす 
【副⁺】(何とか、楽々と、次々、難なく、慎重に)運び下ろす
【例文】 引っ越し荷物をトラックの荷台から運び下ろした/タクシーの運転手は、トランクからスーツケースを運び下ろしてくれた/二人がかりなら、2階の大型テレビを1階に運び下ろせるだろう/ピアノはクレーンで5階から1階まで慎重に運び下ろされた/孤立した被災地では、ヘリコプターから救援物資が運び下ろされるのを皆が見守っていた/トラックが到着すると、工事関係者は次々に資材を運び下ろした/刑事は、容疑者の一人が船から密輸品を運び下ろそうとしているところを取り押さえた/救助隊は雪山の遭難者をそりで麓まで運び下ろした
**はこびこむ【運び込む】** [運ぶ＋込む] ❶ⓐ(荷物、物、交易品、箱、家財道具、ピアノ、絵画、作品、物資、資材、機材、機器、水、食料、弁当、土、土砂、ごみ、武器、盗品、病人、怪[け]我[が]人[にん]、負傷者、栄養物)を運び込む(=運んで中にしっかり入れる) ⓑ(家の中、部屋、車、室内、会場、倉庫、ごみ処理場、海、病院、隠[かく]れ家[が]、アジト、臓器)に運び込む ❷(部屋に潮の香り、屋内に[陽光・温もり・冷気]、日本列島に寒さ、[口・体内・家の中]にウイルス)を運び込む(=物ではない、体で感じる何かをその場所に運んで来る) 
【副⁺】❶ (何とか、こっそり、楽々と、次々、一気に、慎重に、ひそかに、次から次へ) ❷(次々、ひそかに、効率よく)運び込む
【例文】 ❶引っ越し業者が新築の家に荷物を次々に運び込んでいる/昔、その港には絹や香料などの交易品が周辺地域から運び込まれた/家財道具を新居に運び込み、夜までに全て整理した/個展の会場には絵画や彫刻作品が運び込まれ、設置が始まった/資材が多すぎて一度には運び込めない/母を在宅介護するため、必要な医療機器を母の自室に運び込んだ/河川が海に運び込む大量の土砂は、大陸棚などに堆積していく/ごみ処理場に運び込まれるごみの量には圧倒される/テロリストたちは、警察の目を盗んで武器をアジトに運び込んだ/窃盗犯は、盗品をこっそり隠れ家に運び込もうとした/事故に遭った友人が病院に運び込まれた/戦況が激しさを増し、野戦病院に運び込まれる負傷者の数は増え続けた/腸から吸収された栄養物は、静脈系の血管を通じて肝臓に運び込まれる ❷窓を開けると、海風が運び込んだ潮の香りで部屋の中が満たされた/天窓が春の温かな陽光を屋内に運び込む役割を果たしている/シベリア上空の寒気団が、日本列島に氷点下の寒さを運び込んだ
**はこびさる【運び去る】** [運ぶ＋去る] ❶([人])が(荷物、家財道具、仏像、絵画、美術品、
<1002>
作品、宝石、マンホールの蓋、物資、機材、機器、重機、機械、標識、看板、遺体)を運び去る(=物を運んで、どこかに持って行ってしまう) ❷ⓐ(津波、竜巻、濁流、台風、大波、海流、雷雨、風、血液、時、病、死)が運び去る(=自然界の不可抗力な現象がどこかへ運んで行ってしまう) ⓑ([人]、町、家、屋根、木々、灯台、海水浴客、暑さ、万物、老廃物、記憶、全て)を運び去る 
【副⁺】❶(たちまち、どこかへ、無断で、あっという間[ま]に、隙を見て) ❷(根こそぎ、一気に、永遠に、完全に、見る間[ま]に、跡かたもなく)運び去る
【例文】 ❶家財道具が全て運び去られた家は、とても広く感じた/寺の本堂から何者かによって、国宝の仏像が運び去られていた/監視カメラには白昼堂々、美術館から絵画を運び去る人物が映っていた/町ではマンホールの蓋が運び去られる事件が相次いでいる/輸送途中の支援物資を、反政府組織のメンバーがトラックごと運び去った/事務所の機器を無断で運び去ったのは、元従業員だった/道案内用の登山道の標識がいくつも運び去られ、関係者は怒りを隠せない ❷津波が人も町も運び去ってしまった/竜巻は家々の屋根や木々を根こそぎ運び去る/濁流が町を飲み込み、家も車も跡かたなく運び去った/台風の大波で、灯台までが海中に運び去られた/海水浴客が沿岸流に運び去られ、自力で岸に戻れなくなった/突然の雷雨が暑さを運び去り、急に涼しくなった/血液は全身に必要な物質を運ぶと同時に、老廃物を運び去る/冷却剤の循環が止まると熱を運び去れなくなる/時は万物を運び去る/病が父から家族との記憶を永遠に運び去った
**はこびだす【運び出す】** [運ぶ＋出す] ❶ⓐ(荷物、品物、箱、家財道具、ピアノ、机や椅子、美術品、作品、物資、木材、機材、重機、お膳、土、土砂、ごみ、盗品、密輸品、怪[け]我[が]人[にん]、死体、廃材、[廃棄・老廃]物)を運び出す(=対象物を運んで外に出す) ⓑ(家の中、部屋、車、室内、国内、体内)から([家・部屋・車]の外、室外、庭、国外、体外)に/へ運び出す ❷(→❶ⓐに同じ。スプーン、足)を運び出す(=運び始める) 
【副⁺】❶(楽々と、何とか、こっそり、次々、一気に、慎重に、ひそかに、次から次へ)運び出す
【例文】 ❶引っ越しの荷物を家の外に運び出す/火の回りが早く、必要最小限の家財道具しか運び出せなかった/ピアノは専門の業者に頼んでクレーンで運び出させた/大掃除のために教室から机や椅子を廊下に運び出した/展覧会が終わり、美術品がトラックで慎重に運び出されていた/昔は、山の斜面で切った木材を馬に引かせて運び出していた/機材を入れ替えるため、古い機材を運び出さなければならない/アリは巣を地中に作る時、余分な土を巣穴の外に運び出す/被災地では住民が住宅に流れ込んだ土砂を運び出していた/ごみ屋敷は、ごみが全て運び出された後でも臭気がなかなか消えない/窃盗団は盗品を国外へ運び出そうとしていた/男は部屋から死体を運び出すところをアパートの住人に見られた/体内の老廃物が尿によって体外に運び出される ❷彼女は、何度も促されてやっとスプーンを口に運び出した/被災地のボランティアに足を運び出して10年になる/夕食の時間になると、旅館の従業員が各部屋にお膳を運び出す
**はさみいれる【挟み入れる】** [挟む＋入れる] ⓐ(紙、紙片、メモ、手紙、書類、栞[しおり]、札[さつ]、新聞、切り抜き、ちらし、扇子、帯板、体温計、花、木の葉、チーズ、ハム、ウインナー、肉、レタス)を挟み入れる(=二つの物の間に挟んで入れる) ⓑ(手帳、本、ページ、ファイル、新聞、帯、腋の下、パン、豆腐、ドアの下、戸口)に挟み入れる 
【副⁺】(しっかり、ぎゅっと、きちんと、丁寧に)挟み入れる
<1003>

【例文】 アパートの部屋のドアの下に大家さんからの伝言の紙が挟み入れてあった/相手先の電話番号を書いた紙片を手帳に挟み入れたはずだが、見つからない/食事の時間なので、読みかけの本に栞を挟み入れ、食堂に行った/へそくりのお札を本の間に挟み入れて、本棚に隠している/新聞にちらしを挟み入れる/帯を締める時は、重なる帯の間に帯板を挟み入れて、皺[しわ]が寄るのを防ぐ/妹は、紅葉した木の葉を百科事典に挟み入れた/パンにチーズとハムを挟み入れて、サンドイッチを作った
**はさみこむ【挟み込む】** [挟む＋込む] ❶ⓐ(→「はさみいれる」ⓐに同じ。部品、指、手、体の一部、傘、鞄[かばん]、荷物、拳銃、クリーム)を挟み込む(=物と物の間に入れてしっかり挟む) ⓑ(→「はさみいれる」ⓑに同じ。戸袋、襟元、腰)に挟み込む ❷ⓐ(小劇、狂言、エピソード、逸話、小話、冗談、異論、疑義、疑問、言葉、映像)を挟み込む(=物事の時間的流れの途中で言葉や話などを入れる) ⓑ(劇、出し物、台本、脚本、スピーチ、演説、話、会話)に挟み込む 
【副⁺】❶(しっかり、うっかり、つい、そっと、きちんと、さりげなく、丁寧に)挟み込む
【例文】 ❶会議の要点をメモした紙を書類に挟み込んでおいたのだが、見当たらない/本の間に挟み込んであった栞[しおり]がどこかに行ってしまった/古本を買ったら、大正時代の新聞の切り抜きが挟み込まれていた/日曜の朝刊にはちらしが大量に挟み込まれている/妹は本のページの間に桜の花を挟み込み、押し花を作った/水切りをして厚めに切った豆腐の間に豚肉を挟み込んで油で揚げる/この部品は少し削らないとうまく本体に挟み込めない/電車のドア付近では、注意しないと戸袋に鞄や傘を挟み込まれる危険がある ❷劇の中に別の劇を挟み込む演劇の技法は、劇中劇と呼ばれる/能は出し物の中に狂言が挟み込まれる形で古くから演じられてきた/政治家は、固い政策の話の間に逸話や冗談をうまく挟み込みながら、有権者の心を捉える/他の人のスピーチの途中で異論を挟み込むのは、マナー違反だ
【名詞形】挟み込み
【例文】 ちらしの挟み込みのアルバイトを見つけた/電車の乗降扉には、挟み込みを防ぐ対策が施されている/入口部分にエレベータのような挟み込み防止のための安全装置がほしい
**はじいる【恥じ入る】** [恥じる＋入る] (失敗、行ったこと、[力・認識]不足、浅学、不勉強、無知、不明、弱さ、[未熟・浅はか・愚か・身勝手・不[ふ]甲[が]斐[い]な]さ、不徳、嘘[うそ]、自分)を/に恥じ入る(=非常に恥ずかしく思う) 
【副⁺】(ただただ、深く、ひどく、大いに、心から)恥じ入る
【例文】 課長は自ら主導して進めた企画の失敗を大いに恥じ入っている/彼は人前でつい声を荒げたことに恥じ入り、赤面した/自らの浅学に恥じ入った僧は、経典の研究にまい進した/お世話になった上司に勉強不足を指摘され、恥じ入って身が縮む思いだった/金に目がくらみ、友人を裏切った己の弱さに恥じ入るほかない/新人弁護士は、顧客の真意をくめなかった自分の未熟さに恥じ入り、一層研鑽に努めた/相手に我が身の身勝手さを見透かされ、恥じ入るばかりだった/彼女は嘘をついた自分に恥じ入ったのか、同僚と目も合わせられない/自分の信念に従ってしたことなので何ら恥じ入るところはない
**はじきかえす【弾き返す】** [弾[はじ]く＋返す] ❶(球、ボール、サーブ、矢、刀、剣、銃弾、攻
<1004>
撃、汚れ、湯、水、[人]、風、視線、まなざし、光、日差し)をはじき返す(=来た方向に勢いよく返す。光を反射させる) ❷(異論、反対意見、非難、差別)をはじき返す(=大したことではないと考え、*受け付けない。さらには、反発する) 
【副⁺】❶(きっちり、何とか、思い切り、軽[かる]々[がる]と、次々、勢いよく、難なく、瞬時に) ❷(明るく、笑って)はじき返す
【例文】 ❶打者は、初球をセンター前にはじき返した/相手選手の強烈なサーブを何とかはじき返そうとした/武士は刀を巧みに使い、飛んで来る矢を次々にはじき返した/鋼鉄製の戦車が銃弾をはじき返しながら進む/腕を湯船から出すと、肌が温泉の湯を勢いよくはじき返した/防水加工の布なので水ははじき返される/相手力士を土俵から押し出そうとしたが、瞬時にはじき返された/満員電車に乗り込もうとしたが、人の波にたちまちはじき返され、乗れなかった/西からの強風は、険しい山々にぶつかってはじき返される/睨み付けてきた相手の視線を何とかはじき返そうと睨み返した/ゴーグルが、雪に反射する太陽の光をはじき返す ❷多くの反対意見をはじき返せるだけの、説得力のある説明が必要だ/的外れな非難ははじき返し、建設的な意見だけを取り入れる
**はじきだす【弾き出す】** [弾[はじ]く＋出す] ❶(パチンコ玉、ボール、刃[やいば]、弾丸、電子、音色)をはじき出す(=はじいて外に出す) ❷ⓐ([人]、弱者、異分子、中小企業)をはじき出す(=仲間外れにする) ⓑ(元の場所)からはじき出す ❸(数字、点数、[推計・偏差]値、答え、結果、費用、利益、確率、試算)をはじき出す(=計算して数値を出す) ❹(旅費、[教育・修復]費、介護費用)をはじき出す(=費用を捻出する) ❺(→❶に同じ)をはじき出す(=はじき始める) 
【副⁺】❶(思い切り、勢いよく、遠くまで) ❷(たちまち、あっけなく、瞬時に) ❸❹(何とか、きちんと、苦心して、辛うじて) ❺(ゆっくり、おもむろに)はじき出す
【例文】 ❶パチンコ玉が勢いよくはじき出される音がジャラジャラと響いている/キーパーは拳でボールをはじき出そうとした/飛び出し式のナイフは、柄[え]のボタンを押すと刃が勢いよくはじき出される/物体に光を当てると、粒子である光が電子をはじき出す/そのギタリストのはじき出す音色は、多くの聴衆の心を揺さぶる ❷内部告発をした社員が、たちまちグループ企業の別会社にはじき出された/プロ野球選手は、一軍からはじき出されたのを機に引退を決めた/人間社会は弱者や異分子を共同体からはじき出してきた歴史を持つ/その新製品開発に大手が参入すれば、中小企業は市[し]場[じょう]からはじき出される可能性が高い ❸来年度の予算については、数字をはじき出した上で検討を行う/極めて複雑な計算なので、すぐには結果をはじき出せない/旅行代理店の社員は、客の要望に応じて目的地別の費用を次々にはじき出した/円高が予想外の利益をはじき出した ❹今の家計では、3人の子の教育費をはじき出すのは苦しい/兄弟で協力して、父の介護費用を何とかはじき出している ❺調弦を終えた彼は、おもむろに三味線の弦をはじき出した
**はじきとばす【弾き飛ばす】** [弾く＋飛ばす] ❶(おはじき、球、ボール、小石、水、矢、電子、汚れ)をはじき飛ばす(=はじいて飛ばす) ❷ⓐ([人]、人々、子供、力士、異分子、敵)をはじき飛ばす(=強い力で当たって軽く他の場所に飛ばす) ⓑ(元の場所)からはじき飛ばす ❸(差別、偏見、中傷、不安、ストレス、困難)をはじき飛ばす(=歯牙にもかけないという強い意志でどこかに飛ばしてしまう) 
【副⁺】❶(思い切り、勢いよく、遠
<1005>
くまで) ❷(たちまち、瞬時に、あっけなく) ❸(軽く、明るく、笑って)はじき飛ばす
【例文】 ❶おはじきを指先ではじき飛ばして遊ぶ/前の車のタイヤにはじき飛ばされた小石が、フロントガラスに当たった/犬は、湖から岸に上がるなり体を震わせ、全身の水をはじき飛ばした/雨の中、バイクが水たまりの泥水を思い切りはじき飛ばしながら走って行く/この高性能ホースならしつこい汚れもはじき飛ばせる ❷テロリストはトラックで人込みに突っ込み、人々をはじき飛ばした/爆弾ではじき飛ばされた多くの子供が、病院に担ぎ込まれた/入幕したばかりの力士は、大関にあっけなくはじき飛ばされた/会社の方針と異なる意見を主張した人間が、いきなり管理職ポストからはじき飛ばされるのは納得できない ❸差別や偏見を軽くはじき飛ばして、自分の信じる道を歩む/根も葉もない中傷は笑ってはじき飛ばそう/彼女は、男社会に生きるストレスを明るくはじき飛ばし、日々の仕事に全力を注ぐ/どんな困難もはじき飛ばして、前を向いて生きよう
**はじけとぶ【弾け飛ぶ】** [弾[はじ]ける＋飛ぶ] ❶(種[たね]、胞子、胡[ご]麻[ま]、栗[くり]、泡、風船、シャボン玉、爆竹、真珠、数珠、ボタン)がはじけ飛ぶ(=ある枠内に収まっていた物が、勢いよく外にはじけて飛ぶ) ❷(雨粒、汗、水、油、しぶき)がはじけ飛ぶ(=液体が勢いよくはじけて飛ぶ) ❸(悩み、ストレス、不安、緊張、理性)がはじけ飛ぶ(=精神的な負担が飛んで行ってなくなる) 
【副⁺】❶(パチンと、パチパチと、次々、一斉に、勢いよく、四方八方に) ❷(たちまち、一気に、勢いよく、四方八方に、あっという間[ま]に) ❸(たちまち、一気に、あっという間に)はじけ飛ぶ
【例文】 ❶ホウセンカは、実から種がはじけ飛ぶのが特徴だ/胡麻をフライパンで炒るとパチパチとはじけ飛ぶ/注がれたばかりのシャンパンの泡が、グラスの中ではじけ飛んでいる/空気を入れすぎて、風船がはじけ飛んだ/大きなシャボン玉は、宙をしばらく舞うとはじけ飛んだ/零時を回ると、新年を祝う爆竹が路上で一斉にはじけ飛んだ/ネックレスの糸が切れ、真珠が勢いよくはじけ飛んだ ❷雨粒が走行中の車のフロントガラスに激しく打ちつけては、はじけ飛んでいた/炎天下を疾走するマラソン選手の体から、汗がはじけ飛ぶのが見えた/大波が船の舳[へ]先[さき]に当たると、しぶきが勢いよく甲板にはじけ飛んだ ❸ジムで1時間ほど汗を流すと、職場のストレスがたちまちはじけ飛ぶ/病院の検査結果に問題はなく、不安が一気にはじけ飛んだ/面接官が発した冗談で、試験場の緊張がはじけ飛んだ
**はしゃぎまわる【はしゃぎ回る】** [はしゃぐ＋回る] ([人]、子供、生徒、若者、ファン、犬)がはしゃぎ回る(=はしゃいで、あちこち活発に動く) 
【副⁺】(ワイワイ、キャッキャと、思い切り、元気に、にぎやかに、無邪気に)はしゃぎ回る
【例文】 子供は大勢の来客に興奮してはしゃぎ回り、母親に叱られた/幼い妹は誕生日にぬいぐるみをもらって、はしゃぎ回っていた/好きな人との初めてのデートで、姉は子どものようにはしゃぎ回っている/川辺にキャンプに来ている若者たちが、水を掛け合ってはしゃぎ回る/チームの優勝が決まり、大勢のファンが歓声を上げてはしゃぎ回っていた/犬が雪の中をはしゃぎ回っている
**はしりきる【走り切る】** [走る＋切る] ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り切る(=完全に最後まで走る) ⓑ(42.195キロ、フルマラソン、最長距離、区間、コース、レース)を走り切る ⓒ(2時間1分台、12時間、半日)で走り切る 
【副⁺】何とか、しっかり、楽々と、一
<1006>
気に、無事に、必死に、全力で、最後まで)走り切る
【例文】 マラソン大会に出るなら、42.195キロを走り切るためのスタミナをつける必要がある/2時間1分台で走り切ったマラソン選手は、世界記録保持者となった/駅伝の選手は、とにかく今は区間を走り切ってほっとしていると語った/若いレーサーはコーナーでトップに出ると、そのまま最後まで走り切り、今シーズン5勝目を飾った/初めてのマラソンだから、タイムはどうあれ最後まで走り切ろうと思う/このペースで走り切れば、優勝も夢ではない/出走馬は、馬主の期待に応え、全力でコースを走り切って勝利した/我がチームのF1マシンは、テストで最長距離を走り切った
**はしりきれる【走り切れる】** [走る＋切れる] ⓐ(→「はしりきる」ⓐに同じ)が走り切れる(=完全に最後まで走ることができる) ⓑ(→「はしりきる」ⓑに同じ)を走り切れる

【副⁺】(→「はしりきる」【副⁺】に同じ)走り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 念願のフルマラソンだったが、スタミナ不足で42.195キロを走り切れなかった/出発前は、バイクで一日1千キロはとても走り切れないと思っていた/自転車で8時間以内に240キロを完走する競技に出て、実際に走り切れた時は感動した/ル・マン24時間レースで、応援するチームが最後まで走り切れず、がっかりした
**はしりこむ【走り込む】** [走る＋込む] ❶([人]、人々、動物、車)が([場所]、地点、ゴール、建物、店、交番、家の中、部屋、校庭、教室、会場、路地、草原、ベース)に走り込む(=走って中に入る) ❷([人])が走り込む(=訓練のために*繰り返し何度も走る) 
【副⁺】❶(突然、いきなり、あたふたと、急に、慌てて、全力で、一目散に、息せき切って) ❷(毎日、たっぷり、しっかり、十分に)走り込む
【例文】 ❶投手は、打者が打ち上げた球の落下地点に走り込んで、うまくキャッチした/彼はゴール前が空[あ]いたのを見るや走り込み、パスを受けて見事なシュートを決めた/若い女性が大声で「助けて」と言って、店に走り込んで来た/雷鳴がとどろくと、子供らは慌てて家の中に走り込んだ/犯人が路地に走り込むのを見た/盗塁を試みた選手が二塁ベースに全力で走り込んだが、タッチの差でアウトになった/体育の授業中、校庭にイノシシが走り込んで来て、大騒ぎになった/野外コンサート会場に高級車が走り込んで来たと思ったら、中から人気歌手が現れた ❷合宿では、30日間で1200キロ走り込んだので、自信がついた/しっかり走り込んで脚作りをしてきたので、本番で力が出せた/練習時には好きなコースを十分に走り込む
【名詞形】走り込み 走り込みをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 持久力を強化するために走り込みは重要だ/陸上の代表選手たちは、大会前に平地で十分に走り込みをした後、高地トレーニングを行った
**はしりさる【走り去る】** [走る＋去る] ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り去る(=走ってどこかへ行ってしまう) ⓑ(どこか、遠く、森の中)に/へ走り去る 
【副⁺】(たちまち、一斉に、瞬く間[ま]に、慌てて、音もなく、猛スピードで、次から次へと、脱[だっ]兎[と]のごとく)走り去る
【例文】 少年は好きな少女に本を手渡すと、真っ赤になって走り去った/路上にいた鹿は、私と目が合うとたちまち森の中へ走り去った/脱兎のごとく草原を走り去ったヌーの
<1007>
後ろには、雌ライオンの姿があった/人をはねた車はそのまま走り去り、姿を消した/銀行強盗は、止めてあった車に飛び乗ると猛スピードで走り去った/タクシーが走り去った後で、車内にスマホを忘れたことに気づいた/タワーの上からは、大通りを次から次へと走り去る車のライトが、光の川のように見える
**はしりすぎる【走り過ぎる】** [走る＋過ぎる] ❶([人]、動物、乗り物)が走り過ぎる(=走って通過する) ❷([人]、動物)が走り過ぎる(=過剰に走る) ❸(筆、タッチ)が走り過ぎる(=過剰に書く) ❹([人])が(技巧、趣味、感情、マニアックな方向、金[かね]儲[もう]け、保護主義)に走り過ぎる(=ある傾向を過剰に求める) 
【副⁺】❶(次々、瞬く間に、全速力で、疾[はや]風[て]のごとく)走り過ぎる
【例文】 ❶スケートボードに乗った少年たちが私の脇を次々に走り過ぎて行った/カメラマンは、雪原を走り過ぎるトナカイの群れに向かって、何度もシャッターを切った/河原にいる少年たちは、新幹線が鉄橋を瞬く間に走り過ぎるのを見て、歓声を上げていた/一台の車が疾風のごとく走り過ぎた ❷マラソンの練習で走り過ぎて膝を痛めた/ジョギングは、走り過ぎないよう計画を立てて実施している/一昼夜走らされた馬は、走り過ぎたせいか死んでしまった ❸ネット上の匿名投稿は、筆が走り過ぎて無責任に思える文章が多い/連載中の作家は、描写タッチが走り過ぎ、時に読者がついていけない ❹初めての応募作は、技巧に走り過ぎていると酷評された/優れた主張も感情に走り過ぎれば説得力がなくなる/社長が金儲[もう]けに走り過ぎた結果、心ある人材が次々に会社を離れていった/保護主義に走り過ぎると経済に悪影響をもたらす
【名詞形】走り過ぎ
【補足】名詞形は、❷❸❹の意味で使う
【例文】 医者に脚の故障は走り過ぎが原因だと言われた/老成した作家は「初期の頃の表現は少々筆の走り過ぎで未熟だった」と語った/この作品はあまりに自分の趣味に走り過ぎだと思う
**はしりだす【走り出す】** [走る＋出す] ❶([人]、動物、乗り物)が走り出す(=走り始める) ❷(企画、プロジェクト、計画、行政、物事)が走り出す(=動き始める) 
【副⁺】❶(ゆっくり、いきなり、突然、一斉に、一気に、急に、猛然と、勢いよく、全速力で、一目散に) ❷(やっと、ようやく、いよいよ、順調に)走り出す
【例文】 ❶ホームランを確信したバッターは、ゆっくり一塁に向かって走り出した/駅伝選手たちは、ピストルの音とともに一斉に走り出した/猫を見つけた子供は、猫の方へ走り出そうとした/大きな音に驚いた馬は、乗っている人間を振り落として一目散に走り出した/アクセルを踏み込むと新型スポーツカーは一気に走り出し、助手席の友人は思わずのけぞった/列車は見送り客をホームに残し、ゆっくりと走り出した/玩[おも]具[ちゃ]の車は、車体の脇のねじを回すと走り出す仕組みだ ❷長年準備してきた企画がやっと走り出し、ほっとしている/駅前の再開発プロジェクトがいよいよ走り出すことになった/物事は、走り出す時には勢いに乗れるが、止める時には多くの困難を伴う
**はしりでる【走り出る】** [走る＋出る] ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り出る(=ある範囲から走って外に出る) ⓑ(家、建物、玄関、部屋、門[もん]、裏口、店、横道、林、物陰)から/を走り出る ⓒ(車道、表、外、玄関、廊下、ロビー、庭)に/へ走り出る 
【副⁺】突然、い
<1008>
そいそと、ばらばらと、一斉に、不意に、急に、慌てて、勢いよく)走り出る
【例文】 炎が上がる家から人が走り出て来て、助けを求めた/突然、子供が車道に走り出て来た/地震で揺れている時に慌てて建物から走り出れば、落下物で怪[け]我[が]をする危険がある/インターホンが鳴ると、姉はいそいそと玄関に走り出て夫を迎えた/帰宅した時、裏口から外へ走り出る怪しい人影が見えた/火災警報器がホテルに鳴り響くと、パジャマ姿の宿泊客がばらばらとロビーに走り出て来た/園児たちは、雪で真っ白になった庭に走り出ようと大はしゃぎだ/道路沿いの林から、急にキツネが走り出て来たので驚いた/住宅街では、不意に自転車が横道から走り出て来ることがある
**はしりとおす【走り通す】** [走る＋通す] ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り通す(=ある期間・範囲を通じて一貫して最後まで走る) ⓑ(42.195キロ、フルマラソン、長距離、コース、レース、15分、炎天下)を走り通す 
【副⁺】(何とか、ひたすら、楽々と、全力で、最後まで)走り通す
【例文】 無名の新人選手が、42.195キロをペースを崩さず走り通し、新記録を出した/マラソン大会は好天に恵まれ、参加者の多くが最後まで走り通した/江戸の飛脚は、かなりの速度で長距離を走り通し、書状や荷物を運んだ/熱中症の危険があるから、炎天下を走り通せない/かつての名馬は、最後のレースを全力で走り通すと、ファンに見送られて競馬場を去った/F1世界選手権では、レーサーは20戦を超える複数のレースを走り通さなければならない/一日500キロ程度のツーリングなら、楽々と走り通せる
【名詞形】走り通[どお]し
【例文】 駅まで15分走り通しで来たので、汗びっしょりだ
**はしりなれる【走り慣れる】** [走る＋慣れる] ([人])が(道、路線、草原、コース、馬場、サーキット、オフロード)を走り慣れている(=走ることに慣れている) 
【副⁺】(普段、長年、日頃、いつも、しょっちゅう)走り慣れている
【補足】「走り慣れている」、あるいは「走り慣れた/走り慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 夜のジョギングは、普段走り慣れた道が安全だ/事故が起きたのは、運転士が長年走り慣れた路線だった/騎馬民族は子供の頃から馬に乗って、草原を走り慣れている/レーサーは、走り慣れていない新型マシンの感覚をつかむため、コースを何度も周回した/オフロードを走り慣れないうちは、モトクロスの競技には出られない
**はしりぬく【走り抜く】** [走る＋抜く] ❶([人]、動物、乗り物)が([人]、動物、乗り物)を走り抜く(=走って追い越す) ❷ⓐ([人]、動物)が走り抜く(=困難に耐えて、最後まで走る) ⓑ(42.195キロ、フルマラソン、長距離、コース、レース、長い道[みち]程[のり])を走り抜く ⓒ(2時間1分台、一日、新記録、好タイム)で走り抜く 
【副⁺】(何とか、ひたすら、しっかり、しぶとく、懸命に、最後まで)走り抜く
【例文】 ❶ジョギングを始めたが、次々走り抜かれて、情けなくなった ❷念願のマラソン大会に参加するからには、どんなに苦しくても棄権せず最後まで走り抜きたい/スタミナがないとフルマラソンは走り抜けない/兄は転倒して足を痛めたが、何とか最後まで走り抜くことができた/メロスは友との約束を守るために、走って、走って、走り抜かねばならなかった/開幕戦は波乱の展開だったが、ベテランレーサーがしぶとく走り抜き、
<1009>
優勝を飾った/転んでもビリでも全力で走り抜け/馬は初めてのコースを、スピードを落とすことなく、しっかり走り抜いた
**はしりぬける【走り抜ける】** [走る＋抜ける] ❶ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り抜ける(=走って抜ける) ⓑ(街中、大通り、裏道、門[もん]、ゴール、一塁、コース、草原、砂漠、森、トンネル、改札、人込み、眼前、脇、間)を走り抜ける ❷ⓐ(稲妻、風、閃[せん]光[こう])が走り抜ける(=勢いよく通って抜ける) ⓑ(雲の間、通り、空、空間)を走り抜ける ❸ⓐ(激痛、悪寒、快感、歓喜、戦慄、震え、緊張、苦痛、電流)が走り抜ける(=ある感覚が走るように抜ける) ⓑ(頭の中、胸、体、全身、背中)を走り抜ける ❹(青春、一生、時代)を走り抜ける(=人が走るようにその時間を過ごす) 
【副⁺】❶(ドドッと、次々、一気に、猛然と、軽快に、急いで、全力で、猛スピードで、矢のように、疾[はや]風[て]のごとく) ❷(突然、一瞬、不意に)走り抜ける
【例文】 ❶犯人は街中を猛然と走り抜け、追っ手から逃れた/警察に追われ、横道を走り抜けようとした/一人の武士が、早馬で藩邸の門を走り抜けて行った/ヒットを打った選手は、一塁を走り抜けようとしたが、思い留まった/バッファローの群れが、砂[すな]埃[ぼこり]を上げながら草原を走り抜けて行った/かつてサハラ砂漠を走り抜けるレースは、世界一過酷なモータースポーツと言われた/消防車がサイレンを鳴らしながら、大通りを走り抜けて行く/大陸横断列車は、いくつもの町や村、森や平原を次々と走り抜けて行く/ここは本当は通ってはいけない道なので、こっそり走り抜けないと怒られる ❷突然、稲妻が黒い雲の間を走り抜けるのが見えた/不意に一陣の風が並木通りを走り抜け、木の葉が一斉に舞い上がった/暗い空に一瞬、閃光が走り抜けた ❸立ち上がった瞬間、足に激痛が走り抜け、その場に座り込んだ/悪寒が背[せ]筋[すじ]を走り抜ける感じがして、熱を測ったら39度もあった/優勝が決まった瞬間、歓喜が全身を走り抜けた/駅で爆発が起きたとの知らせに、戦慄が体を走り抜けた ❹いつの時代も、若者自身は青春を走り抜けているとは感じないものだ/老作家は、波乱万丈の人生を全速力で走り抜けたと回顧した
**はしりまわる【走り回る】** [走る＋回る] ❶ⓐ([人]、動物、乗り物)が走り回る(=あちこち走って回る) ⓑ(→「かけまわる」❶ⓑに同じ)を/で走り回る ❷ⓐ(→「かけずりまわる」ⓐに同じ)に走り回る(=目的達成のためにあちこち奔走する) ⓑ(→「かけずりまわる ⓑ」に同じ)を走り回る 
【副⁺】❶(→「かけまわる」【副⁺】❶に同じ) ❷(→「かけずりまわる」【副⁺】に同じ)走り回る
【例文】 ❶子供たちが家の中をドタバタ走り回るので、階下の住人から苦情が来た/夜中に近所で暴走族に走り回られて迷惑だ/拾った時には衰弱していた子猫も、今では元気に走り回れるほど回復した/うちの犬は家中を走り回り、来客を歓迎する/友人を訪ねる途中、道が分からなくなり、知らない町を散々走り回った ❷資金繰りが悪化し、経営者は金策に走り回った/災害でライフラインが絶たれ、食糧確保と情報収集に走り回った/救急外来では医師も看護師も、忙しく走り回っている/運動資金が足りず、寄付金集めに走り回らないと立ち行[ゆ]かない/与党の大物議員が、県知事選挙の応援に走り回っている/刑事は、一日中聞き込みに走り回ったが成果はなかった
**はしりよる【走り寄る】** [走る＋寄る] ⓐ([人]、動物)が走り寄る(=走って近くに来る) ⓑ([人]、動物、窓、車、場所)に走り寄る 
【副⁺】すすっと、わっと、ばたばたと、思わ
<1010>
ず、一斉に、急いで、慌てて、一目散に、小走りに)走り寄る
【例文】 記者会見直前、秘書がすすっと議員に走り寄り、何やら耳打ちした/前を歩いていた老人が突然、路上に座り込んだので、思わず走り寄って声をかけた/人気俳優が姿を現すとファンが一斉に走り寄り、サインを求めた/勝利のゴールを決めた選手の元にチーム全員が走り寄り、優勝を喜び合った/子供たちは子猫を見ると、わっと走り寄った/外で爆発音が聞こえたので、思わず窓に走り寄って外を見た/刑事は駐車場に放置されていた車に走り寄ると、シートを外して中を確認した/幼児は母親の所に走り寄ろうとしたが転んで泣き出した/帰宅すると、愛犬はいつも尻尾を振りながら走り寄ってくる/公園の猿は、観光客に走り寄れば、餌をもらえることを熟知している
**はせさんじる【馳せ参じる】** [馳[は]せる＋参じる] ⓐ([人])が([主君・将軍・殿様・首長・社長・党首・恩人・国旗]の下[もと]、戦場、選挙戦、陣営、祝賀会、世話になった人の所)にはせ参じる(=大事がある時に、主君などの下へ急いで走って行く) ⓑ(救援、応援、支援、手伝い、祝い)にはせ参じる 
【副⁺】(はるばる、続々、一番に、真っ先に、我先に、直ちに、喜び勇んで、急を聞いて、万難を排して、取るものもとりあえず)はせ参じる
【補足】文章語。「馳せ参ずる」とも言う
【例文】 武士たちは主君が窮地に陥ったと知るや、我先にとはせ参じた/社長には、一[いっ]朝[ちょう]事ある時にははせ参じようという部下が何人もいる/党首選の応援に党員が全国各地からはせ参じている/恩人の訃報を聞いて、取るものもとりあえずはせ参じた/名誉教授の叙勲祝賀会には、かつての教え子が大勢はせ参じた/世話になった先輩に何かあれば、万難を排してはせ参じるつもりだ
**はせつける【馳せ着ける・馳せ付ける】** [馳[は]せる＋つける] ([人]、武士、兵士、[救援・消防]隊、弟子)が([主君・君主・殿様・首長・社長・党首・恩人]の下[もと]、選挙戦、陣営、クーデター、祝賀会、音楽会)にはせ着ける(=その場所へ大急ぎで行く) 
【副⁺】(→「はせさんじる」【副⁺】に同じ)はせ着ける
【補足】文章語
【例文】 戦を仕掛けられた主君の下には、お抱えの武士が続々とはせ着けて来た/クーデターが起こったが、戦車部隊の兵士がはせ着け、ほどなく鎮圧された/会議が長引き、音楽会にはせ着けた時には、すでに開演していて客席に入れなかった
**はせのぼる【馳せ上る】** [馳[は]せる＋上る] ([人])が(都[みやこ]、京、江戸、上[かみ]方[がた])にはせ上る(=大急ぎで地方から都へ行く) 
【副⁺】(はるばる、続々、真っ先に、我先に、直ちに、急を聞いて)はせ上る
【補足】文章語
【例文】 武士は、藩主の使者として京にはせ上った/武将は、主君の突然の命を受け、江戸にはせ上った/朝廷が置かれた都に我先にはせ上ろうと、しのぎを削っていた
**はたきあう【叩き合う】** [叩[はた]く＋合う] ❶ⓐ(家族、選手同士)が/ではたき合う(=両者が互いの体や衣服にくっついている物を手や道具で払って除く) ⓑ(相手)と(雪、泥、粉、塵[ちり]、埃[ぼこり])をはたき合う ❷(相手)と(頰、横っ面)をはたき合う(=両者が互いを平手でたたく) ❸([人])と(→❶ⓑに同じ。クモの巣、布団)をはたき合う(=他の人と一緒に、手や道具でたたいたり、くっついている物を払って除いたりする) ❹([人])と(有り金[かね]、
<1011>
なけなしの金[かね]、貯金、ボーナス、大枚)をはたき合う(=各自が持っているお金を全て出す) 
【副⁺】❶(パタパタと、互いに、軽く、丁寧に) ❷(ピシャッと、力いっぱい、思い切り、全力で) ❹(そっくり、全て、一[いっ]切[さい]合[がっ]切[さい])はたき合う
【例文】 ❶親子は、互いのコートの雪をパタパタとはたき合い、バスに乗り込んだ/ケーキ作りを手伝って粉だらけになった幼い兄弟が、互いの服に付いた粉をはたき合っている/試合後、選手同士がユニフォームの泥をはたき合う姿が見られた ❷雪山で遭難した二人は、眠らぬよう互いの頬をはたき合って救助を待った ❸寺の大掃除で、信徒らは一斉に本堂の埃をはたき合った/子供たちは、母親のまねをして一緒に干した布団をはたき合って遊んでいる ❹3人の息子は父親の借金返済のため、有り金をそっくりはたき合った/仲間同士で貯金をはたき合い、友人の会社を助けた
**はたきおとす【叩き落とす】** [叩[はた]く＋落とす] ❶(塵[ちり]、埃[ぼこり]、雪、泥、砂、灰、粉、パンくず、汚れ、アリ、クモの巣)をはたき落とす(=くっついている物を手や道具で払って落とす) ❷(刀、銃、ナイフ、ボール)をはたき落とす(=相手が手にしている物を強い力でたたいて落とす) 
【副⁺】❶(しっかり、パタパタと、軽く、丁寧に) ❷(力いっぱい、思い切り、全力で)はたき落とす
【例文】 ❶壁や天井に付いた埃を、布のはたきで丁寧にはたき落としてから床を掃いた/登山者たちは、山小屋の前で衣服に付いた雪を手でパタパタとはたき落とし、中に入った/男はズボンの膝に落ちた煙草の灰を慌ててはたき落とした/片[かた]栗[くり]粉[こ]をまぶした肉は、余分な粉をしっかりはたき落としてから油に入れる/姉は、コートの裾についた汚れをはたき落とそうと何度も叩[たた]いた/野原で寝ていたらアリが腕に上ってきたので、手で軽くはたき落とした ❷敵の刀をはたき落とさんと、僧兵は長刀[なぎなた]を振り回した/人質の男性は、犯人が隙を見せた瞬間、力いっぱい銃をはたき落とした/味方にパスを出そうとしたが、脇からボールをはたき落とされ、勢いを削がれた
**はたきこむ【叩き込む】** [叩[はた]く＋込む] (相手)をはたき込む(=相撲で相手の肩や背中を内側にはたき、土俵に手を突かせる) 
【副⁺】(瞬時に、隙を突いて)はたき込む
【例文】 平幕力士が立ち合い直後に横綱の隙をついてはたき込み、金[きん]星[ぼし]をあげた/関脇は、横綱にはたき込まれて5連敗となった
【名詞形】はたき込み(=相撲の決まり手の一つ)
【例文】 横綱が大関にはたき込みで敗れた/力士がはたき込みを多用すると批判されることがある
**はたらきかける【働き掛ける】** [働く＋掛ける] ❶([人]、団体、組織)が(相手)に働きかける(=相手に行動を起こさせるように積極的に活動する) ❷([物])が(肌、メラニン、体、潜在意識、細胞、患部)に働きかける(=身心に効力を及ぼす) ❸([人])が働きかける(=仕事を始めようとする、または、始めて途中でやめる) 
【副⁺】❶(直接、粘り強く、積極的に、懸命に、協力して) ❷(ゆっくり、直接、やさしく、効果的に)働きかける
【例文】 ❶航空機の飛行経路下の住民は、国に経路の変更を働きかけている/世界各国で環境保護を積極的に働きかける活動が行われている/病院側は、患者にリハビリを粘り強く働きかけ、成果を上げた/核保有国に対して一層の核軍縮を働きかけられないか、検討したい/海水浴場の管理者に働きかければ、常時監視体制が整う可能性がある ❷この
<1012>
クリームは、肌にやさしく働きかけ、一日中潤いが持続する/美白美容液がメラニンに直接働きかけてシミを防ぐ/消費者の潜在意識に働きかけるというサブリミナル広告は禁止されている ❸父は病気退職し、回復後に請われて働きかけたが、やはり体力的には無理だった
【名詞形】働きかけ 働きかけをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 国連による再三の働きかけにもかかわらず、停戦合意には至らなかった/国は災害廃棄物を広域で処理できるよう地方自治体に働きかけを行った/薬の癌[がん]細胞への働きかけは穏やかで、体への負担は少ない/データの改ざんについては、複数の従業員が会社の上層部から直接働きかけがあったと認めている/公園の遊具の設置費用を寄付で賄えるよう、市は住民らと地域の企業に働きかけをしている
**はたらきつめる【働き詰める】** [働く＋詰める] ([人])が働き詰める(=ずっと休みなく働き続ける) 
【副⁺】(ずっと、一日中、長年、がむしゃらに、朝から晩まで、身を粉[こ]にして)働き詰める
【補足】名詞形「働き詰[づ]め」で使うことが多い
【例文】 高度成長期には、朝から晩まで働き詰め、帰宅は深夜というサラリーマンが多かった/彼女は家族を支えるため、仕事を掛け持ちして働き詰めた結果、とうとう病に倒れた/休日返上で休みも取らずに働き詰めれば、いつか過労死してしまう
【名詞形】働き詰[づ]め
【例文】 今日は朝から働き詰めで、昼ご飯を食べる時間もなかった/30年間働き詰めに働いてきたので、定年後はゆっくり旅行がしたい/母は長年、働き詰めに働いて、女手一つで二人の子供を大学まで行かせてくれた/彼は起業後、土日も会社に出るという働き詰めの状態だ
**はたらきとおす【働き通す】** [働く＋通す] ([人])が働き通す(=ある期間・範囲を通して、一貫して最後まで働く) 
【副⁺】(ひたすら、とことん、一生、生涯、終生、長年、一日中、朝から晩まで、最後まで)働き通す
【例文】 父は同じ会社で、定年までの40年間、働き通した/初めて就職した会社で、一生働き通そうと考える若者は少なくなっている/彼は体が弱いので、5年間の有期契約でも働き通すのは難しいかもしれない
【名詞形】働き通[どお]し 働き通しになる
【例文】 休日は店が混むので、朝から晩まで働き通しで、夜には足が棒になる/一日中働き通しでは、どうしても集中力が落ちる/高度経済成長期には、休日出勤も厭[いと]わない働き通しの生活を送った/今の仕事は、繁忙期には注文が殺到し、働き通しとなる
**はたらきぬく【働き抜く】** [働く＋抜く] ([人])が働き抜く(=強い意志で、困難を*乗り越えて最後まで働く) 
【副⁺】(ひたすら、とことん、一生、生涯、終生、長年、あくまで、どうにか、粘り強く、懸命に、最後まで)働き抜く
【例文】 会社の方針に感銘し、一生ここで働き抜こうと入社した/マザー・テレサは、貧しい人々のために生涯働き抜いた人である/祖父は戦後、無一文から店を開き、懸命に働き抜いて店を大きくした/命の危険が伴う職場で、どうにか最後まで働き抜くことができ
<1013>
た/友人は障害を抱えながらも、定年まで働き抜けたことを誇りに思っている
**はなしあう【話し合う】** [話す＋合う] ❶(相手)と(近況、出来事、将来の夢)を話し合う(=ある話題についてともに話す) ❷(相手)と(問題点、対策、[解決・善後]策、法案、[具体・修正]案、計画、経費削減、養育費、必要性、進路、今後、生活設計、教育、事故処理、賃上げ、遺産分割、紛争解決、停戦、離婚)を/について話し合う(=問題解決のため、互いに意見を出して相談する) 
【副⁺】❶(ざっくばらんに) ❷(再三再四、とことん、しっかり、じっくり、きちんと、冷静に、率直に、虚[きょ]心[しん]坦[たん]懐[かい]に、徹底的に、腰を据えて、腹を割って、胸襟を開いて、正面切って、納得するまで)話し合う
【例文】 ❶家族で食卓を囲み、その日にあった事を話し合う/カップルが親しげに小声で何やら話し合っている/親友とあれこれ夢中で話し合っていたら、夜になっていた ❷サミットでは、各国首脳が地球温暖化対策を話し合う予定だ/皆で胸襟を開いて話し合えば、解決策が見つかるはずだ/法案について与野党の代表が何度も話し合い、修正案を提出した/社内の経費削減について、各担当で話し合って案を出す/離婚調停では、子供の養育費についても話し合われた/卒業後の進路をめぐり、両親と腰を据えて話し合った/今後の生活設計について、夫婦でじっくり話し合った上で決める/毎晩帰宅が遅い夫とは子供の教育についてゆっくり話し合う暇もない/遺産分割は、相続人全員が集まって話し合わなければならない/会議は激しい言葉の応酬に終始し、冷静に話し合える雰囲気ではなかった/人の意見を聞こうとしない君とはこれ以上話し合っても無駄だ/まあ落ち着いて話し合おうじゃないか
【名詞形】話し合い 話し合いをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文では「話合い」と送り仮名が省略される
【例文】 賃上げをめぐる労使間の話し合いは、物別れに終わった/相手国は、停戦に向けた話し合いに応じる構えだ/交渉は難航しているが、まだ話し合いの余地は残っている/夫婦間の話し合いがつき、協議離婚が成立した/取締役会では、今後の事業計画に関し、具体的な話し合いをする予定だ
**はなしかける【話し掛ける】** [話す＋掛ける] ❶ⓐ(相手)に話しかける(=言葉をかける) ⓑ(外国語、関西弁、若者言葉、ため口)で話しかける ❷(アイデア、秘密、隠し事、本当のこと、企業秘密、内緒の計画)を話しかける(=話しそうになる) 
【副⁺】❶(突然、いきなり、そっと、愛[あい]想[そう]よく、急に、静かに、気軽に、大声で) ❷(思わず、うっかり、つい、思い切って、うかつにも)話しかける
【例文】 ❶中学生の妹は、好きな人に話しかけたいと思っているのだが、なかなか話しかけられないようだ/新任の課長は、いつも黙々と働いているので、部下としては話しかけにくい/突然、外国人の観光客に英語で話しかけられて驚いた/衣料品店で服を見ていると、店員が愛想よく話しかけてきた/会社員の姉は、高校生にため口で話しかけられたと言って憤慨していた/通りを歩いていたら、街頭インタビューの記者が話しかけてきた ❷取り調べで、つい口が滑って本当のことを話しかけてしまい、慌てた/酔った勢いで、思わず企業秘密を友人に話しかけて、急いで言葉を濁した/内緒にしていた娘の誕生日の計画をうかつにも娘に話しかけ、妻に睨まれた
<1014>
**はなしこむ【話し込む】** [話す＋込む] (相手)と話し込む(=じっくりと長時間、話す)

【副⁺】(つい、うっかり、すっかり、じっくり、あれこれ、しばらく、ずっと、長々と、夢中で)話し込む
【例文】 昨夜は駅で久しぶりに旧友に出会い、すっかり話し込んでしまった/仕事の引き継ぎを15分で終わらせる予定だったが、あれこれ話し込んでいるうちに1時間もかかってしまった/ごみ置き場では、近所の主婦たちが長々と話し込んでいる/何か問題が起きたらしく、主任が課長と真剣な面持ちでずっと話し込んでいた
**はなしそびれる【話しそびれる】** [話す＋そびれる] ([人]、相手)に(大切なこと、理由)を話しそびれる(=話そうと思っているが、きっかけをつかめず、まだ話せない) 
【副⁺】(つい、うっかり、何となく)話しそびれる
【補足】「そびれる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「機会を失ってできない」という意味を表す
【例文】 友人に転職のことを話すつもりが、ほかの話で盛り上がり、つい話しそびれた/転勤が決まったと早く恋人に言わなければならないのに、何となく話しそびれている/本題に入る前に上司が酔いつぶれ、結婚することを話しそびれてしまった/親に引っ越すとは伝えたが、肝心な引っ越し理由については話しそびれたままだ/親が来ることを妻に話しそびれ、前日になってやっと伝えた
**はなしだす【話し出す】** [話す＋出す] ⓐ([人]、相手)に(考え、概要、知っていること、生い立ち、計画、動機、真実、自慢話)を話し出す(=話を始める) ⓑ(外国語、関西弁、若者言葉、べらんめえ調)で話し出す 
【副⁺】(ぺらぺら、べらべら、突然、やっと、ぽつぽつと、訥[とつ]々[とつ]と、急に、おもむろに、ためらいがちに、堰[せき]を切ったように)話し出す
【例文】 生徒は教師に何度も促され、やっと自分の考えを話し出した/黙秘していた犯人は、刑事に事件の概要をぽつぽつと話し出した/彼は音楽のことを話し出すと止まらなくなる/自らの生い立ちを少しずつ話し出した少女を施設の職員は温かく見守った/いつも口の重い父がおもむろに定年後の計画を話し出し、家族は一様に驚いた/その人は聞かれもしないのに、身内の自慢話をべらべら話し出した/突然何を話し出すか分からない大統領に、側近は冷や冷やしている/彼は酔いが回ると急に英語でぺらぺら話し出した/議論が白熱し、パネリストらが同時に話し出したので司会者は苦労した/警備員に注意された上品そうな女性が、べらんめえ調で話し出し、周囲を啞[あ]然[ぜん]とさせた
**はなしたりる【話し足りる】** [話す＋足りる] ([人])が話し足りる(=十分に話して満足する)
【補足】否定形や否定の表現とともに使うことが多い
【例文】 おしゃべりな妹はずっとしゃべりまくり、父も「それだけ話せばもう話し足りただろう」と呆れていた/娘は学校で友達と話し足りないのか、帰宅後もずっとSNSでチャットをしている/延々と身の上話をした彼女は、それでもまだ話し足りない様子だった/恋人同士の二人はいくら話しても話し足りず、時間を忘れて話し続けた
**はなしつかれる【話し疲れる】** [話す＋疲れる] ([人])が話し疲れる(=話し過ぎて疲れる) 
【副⁺】(すっかり、いささか、何だか、ひどく、さすがに)話し疲れる
【例文】 同窓会で友人らとわいわい話し続けたら、すっかり話し疲れた/話下手な彼は、
<1015>
大勢の人を相手にするとすぐ話し疲れるようだ/久しぶりに家族と会った祖母はしゃべり続け、いささか話し疲れた様子だ/2時間も話していた彼女は、さすがに話し疲れて電話を切った/話し好きな先生は、生徒を前に話し疲れるということがなさそう
**はなれさる【離れ去る】** [離れる＋去る] ❶(場所、町、群れ、都会、喧[けん]噪[そう]、故郷、親元、国、岸、仕事、組織、チーム)を/から離れ去る(=自分が居た場所からはるか遠くに離れる) ❷([気持ち・心・思い]が相手、[意識・考え]が頭、思い出が脳裏、関心が出来事、人心が政治家、人[にん]気[き]が[選手・タレント])から離れ去る(=その事から離れて、執着しなくなる) 
【副⁺】(すっかり、遠く、永久に、完全に、はるか彼[か]方[なた]に、みるみるうちに)離れ去る
【例文】 ❶両親の介護のため、30年暮らした町を離れ去り、故郷に帰った/日本猿の雄は、4、5歳頃には生まれた群れを永久に離れ去る/都会の喧騒から離れ去り、田舎暮らしを始めた/船はみるみるうちに岸を離れ去った ❷妻の気持ちは、浮気を繰り返す夫からとっくに離れ去っている/脳裏からすっかり離れ去ったはずの苦い思い出が、何かの拍子に頭を掠[かす]める/時の流れとともに、人々の関心はその出来事から離れ去る/汚職事件によって、人心はその政治家から完全に離れ去り、次の選挙は絶望的だ
**はねあがる【跳ね上がる】** [跳ねる＋上がる] ❶(馬、魚、体、足、尻尾、毛先、髪の毛、口[くち]髭[ひげ]、心臓)が跳ね上がる(=人や動物、あるいは体の一部が上に跳ねる) ❷(泥水、水しぶき、しずく、油、打球、銃身、蓋、計器の針、裾、暖[の]簾[れん]、帽子、橋桁、地球のプレート)が跳ね上がる(=物が作用を受けて勢いよくはねる) ❸(数値、価格、コスト、費用、値段、株価、相場、金利、額[がく]、代金、料金、税金、[視聴・失業]率、部数、[アクセス・心拍]数、リスク)が跳ね上がる(=数値が急激に上がる) ❹跳ね上がった(行動)(=先走って、度を超えた状態) 
【副⁺】❶❷(ぴょんと、ぐんと、ぴんと、ぽんと、高く、[勢い・元気]よく) ❸(ぽんと、一気に、一挙に、大きく、急に)跳ね上がる
【補足】❹は、「跳ね上がった＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶馬が大きな音に驚いて跳ね上がり、柵の外へ逃げ出した/釣り上げたばかりの魚が、甲板の上で跳ね上がっている/健康な人は、膝頭の真下を叩[たた]くと脛[すね]が跳ね上がる/毛先が跳ね上がらないようになでつける/カイゼル髭は両端が跳ね上がった口髭で、ドイツ皇帝が好んだという ❷車が通り過ぎた時、泥水が服に跳ね上がった/オールから跳ね上がったしずくが夕日にきらめいている/地面がでこぼこだと、打球が不規則に跳ね上がる/ペダルを踏むと蓋が跳ね上がるごみ箱は便利だ/重い物を計ると、計器の針が跳ね上がる/跳ね橋は、大きな船が通れるように橋桁が跳ね上がる仕組みになっている/陸側のプレートの端が跳ね上がった時、大地震が発生する ❸今年は不作のため、穀物の価格が跳ね上がった/住宅ローンの金利が跳ね上がり、家計が逼[ひっ]迫[ぱく]している/夏は冷房を使用するので、電気代が跳ね上がる/緊縮財政政策をとると、失業率が更に跳ね上がるだろう/開戦で国中が沸き、好戦派の雑誌は一気に売上部数が跳ね上がった/驚くと心拍数が一気に跳ね上がる ❹若い党員の跳ね上がった行動は、党のイメージを傷つける
【名詞形】跳ね上がり
【例文】 プレートの跳ね上がりで地震が発生した/株価の跳ね上がりで大[おお]儲[もう]けをした/跳ね上がり分子が、静かなデモを騒乱に導いたと考えられる/跳ね上がり者[もの]がいると、部の統率が取れない
<1016>
**はねあげる【撥ね上げる】** [撥[は]ねる＋上げる] ❶(体、足、尻尾、眉)をはね上げる(=体やその一部を勢いよく上にはねる) ❷(→「はねあがる」❷に同じ。筆先、布団、座席シート、眼鏡のレンズ、相手の顎[あご])をはね上げる(=勢いよく物を上にはねる) ❸(数値、価格、値段、物価、地価、株価、相場、金利、料金)をはね上げる(=数値を急激に上げる)

【副⁺】(→「はねあがる」【副⁺】❶〜❸に同じ)はね上げる
【例文】 ❶ラインダンスは一列になり、足を高くはね上げて踊る/猫が尻尾をぴんとはね上げて、餌の周りに集まって来た ❷車が泥水をはね上げて走り過ぎて行った/水たまりを歩く時、かかとで水をはね上げる癖がある/銃を構え、銃身をはね上げて弾を撃つ/客が暖[の]簾[れん]をはね上げて、勢いよく店に入って来た/このバスは、座席の一部をはね上げると車椅子のスペースが確保できる/子供は暑かったらしく、布団をはね上げて寝ていた/相手の強力なアッパーで顎をはね上げられてダウンした ❸好景気が株価を大きくはね上げた/穀物メジャーが買い占めて、穀物相場を一気にはね上げた/財政赤字が長期金利をはね上げ、経済の破局的悪化をもたらした
【名詞形】はね上げ
【例文】 老眼鏡は、はね上げ式のものを使っている/この運河にははね上げ橋が架かっていて、船が通る時に跳ね上がる
**はねおきる【跳ね起きる】** [跳ねる＋起きる] (寝床、ベッド、床[ゆか]、布団、椅子)から跳ね起きる(=跳ねるように勢いよく起きる) 
【副⁺】(いきなり、思わず、ぱっと、がばっと、勢いよく、反射的に、とっさに)跳ね起きる
【例文】 地震の大きな揺れを感じて、寝床から跳ね起きた/寒い朝は、ベッドから跳ね起きたりすると、血圧が急上昇することがある/目覚まし時計の音に跳ね起き、素早く着替えた/寝そべっていた犬は、名を呼ばれるとぱっと跳ね起き、駆け寄って来た/うたたねをしていた兵士は、銃声を聞いた途端、椅子から跳ね起きた
**はねかえす【跳ね返す・撥ね返す】** [はねる＋返す] ❶(ボール、打球、小石、弾丸、雨、水、光、日差し、紫外線、音波、電波、意欲、希望)をはね返す(=勢いよく元の方向に返す) ❷(重圧、圧力、プレッシャー、劣勢、ハンディ、逆境、危機、ピンチ、軽蔑、同情、哀れみ、前評判、低い評価、攻撃、ダメージ)を撥[は]ね返す(=かけられた圧力を負けずに勢いよく向こうへ返す) ❸(要求、批判、スキャンダル、誘惑)を撥ね返す(=向けられた事柄をものともせず、強く拒む) 
【副⁺】❶〜❸(強く) ❶(瞬時に) ❷(巧みに、正面から) ❷❸(頑強に、正面から、頑として)はね返す
【補足】「跳」は「〜がはねる」、「撥」は「〜をはねる」として使う
【例文】 ❶打球がフェンスにはね返され、地面に転がった/防弾チョッキは弾丸をはね返し、着用した人を守る/撥[はっ]水[すい]加工した車のフロントガラスは、強い雨でもはね返す/穏やかな海面が夏の日差しをはね返し、きらめいている/皮膚にはバリア機能があり、紫外線をはね返す/建物にぶつかるとはね返される性質の電波がある/代表選手の座を目指したが、実力差の壁に意欲をはね返され挫折した ❷選手は金メダルへの期待という重圧をはね返し、見事な技を披露した/チーム一丸となってプレッシャーをはね返そう/劣勢をはね返し、延長戦で逆転勝利をした/努力の末、逆境をはね返し、優勝という栄光をつかんだ/ピンチこそチャンスだという覚悟でいれば、今の危機をはね返せる/チームは、シー
<1017>
ズン開幕前の前評判をはね返し、連勝を伸ばしている/何とか実力をつけて、周囲からの低い評価をはね返したい ❸強国の不当な要求を毅[き]然[ぜん]とはね返し、自主独立を守った/政治家は、批判をはね返す強さが時には必要だ/彼はどんな甘い誘惑も頑としてはね返せるほど潔癖な人物だ
**はねかえる【跳ね返る】** [跳ねる＋返る] ❶(ボール、打球、小石、弾丸、光、音波、枝、ばね、声、言葉)が跳ね返る(=はねたものがぶつかって、勢いよく元の方向に返る) ❷(魚、ドジョウ、泥水、しぶき、汁)が跳ね返る(=勢いよく*飛び跳ねる) ❸(製品コスト、価格、料金、物価、景気、家計、利益、消費者、我が身、自分)に跳ね返る(=他に影響が及ぶ) 
【副⁺】(強く、大きく、勢いよく、思いもよらず)跳ね返る
【例文】 ❶シュートしたボールが、ゴールの枠に当たって強く跳ね返り、得点できなかった/けとばした小石が、壁に当たって勢いよく跳ね返った/光が物にぶつかると、ある角度で跳ね返る/音響測深機は、発信音波が跳ね返って来る時間から、海底までの距離を割り出す ❷漁師が網を引いた船内には、たくさんの魚が跳ね返っていた/雨の日に歩くと、泥水がズボンの裾に跳ね返って困る/うどんをすすったら、汁が眼鏡に跳ね返り、汚れてしまった ❸消費税率を上げると、製品コストに跳ね返り、価格が上がる/燃料価格の高騰は、電気料金に跳ね返ってくるだろう/公共料金の値上げは物価に跳ね返る/円安による輸入品の価格上昇は、日本人の家計に大きく跳ね返りやすい/経営努力を続ければ、きっと利益に跳ね返ってくるはずだ/人に悪いことをすれば、必ず我が身に跳ね返ってくる
【名詞形】跳ね返り
【補足】「跳ねっ返り」は、「おてんば娘」の意で強調形
【例文】 音波の跳ね返りで、ガス田のありそうな海底地層が立体的に把握できる/消費税率が上がると、景気への跳ね返りが心配だ/普段は跳ねっ返りの彼女も、さすがに社長の前では緊張している
**はねかかる【跳ね掛かる・撥ね掛かる】** [はねる＋掛かる] ([人]、[物])に(泥、水、水しぶき、お湯、油、液、汁、血)がはねかかる(=液体がはねて、何かにかかる) 
【副⁺】(ばしゃっと、勢いよく)はねかかる
【例文】 擦れ違った車から泥水がはねかかって、フロントガラスが汚れた/洗面台の鏡は、水がはねかかるので、汚れやすい/滝の近くに行くと、水しぶきがはねかかってきて、涼しく感じる/子供が湯船に飛び込んだ拍子に、お湯が他の客の顔にはねかかり、叱られた/天ぷらを揚げた時、油が手にはねかかって、火傷[やけど]をした/硫酸を入れた瓶が割れ、中の液が周囲の人にはねかかって、大騒動となった
**はねかける【撥ね掛ける】** [撥[は]ねる＋掛ける] ([人]、[物])に(→「はねかかる」に同じ)をはねかける(=はじくようにして、液体をかける) 
【副⁺】(→「はねかかる」【副⁺】に同じ)はねかける
【例文】 車が私に泥をはねかけたまま、謝りもせず行ってしまった/勢いよく通り過ぎた車に泥水をはねかけられた/ホースで外に水まきをする時は、歩行者に水をはねかけないように気をつける/入口で傘のしずくを切ったら、そばの人に水滴をはねかけてしまった/ラーメンを食べていたら、白いシャツに汁をはねかけ、汚してしまった
<1018>
**はねつける【撥ね付ける】** [撥[は]ねる＋付ける] (要求、要請、提案、忠告、主張、抗議、批判、苦情、申し立て、申し入れ、援助、誘い、誘惑、勧め、挑発、干渉、賄賂、圧力)をはねつける(=はっきり拒絶する) 
【副⁺】(きっぱり、はっきり、断固、ことごとく、一方的に、にべもなく、一[ひと]言[こと]のもとに、毅然として、頑として）はねつける
【例文】 経営陣は、組合側の要求をことごとくはねつけた/相手から示された買収協議の提案をはねつけて帰ってきた/審判員は、選手の抗議をきっぱりとはねつけた/裁判所に不服の申し立てを行ったが、はねつけられてしまった/「肘鉄砲を食わせる」とは、相手の申し入れや誘いをはねつけることを言う/中毒患者は、麻薬への誘惑を自身の精神力ではねつけなければならない/外国からの干渉をはねつけ、小国の自主独立を死守する/権力側の圧力をはねつければ、報復されるかもしれない
**はねとばす【撥ね飛ばす】** [撥[は]ねる＋飛ばす] ❶([人]、相手、選手、歩行者、自転車、帽子、下[げ]駄[た]、刀、桟橋、小石、泥、雪、水、水滴、敵の首)をはね飛ばす(=強い力ではねて飛ばす) ❷ (重圧、プレッシャー、緊張、ジンクス、意気消沈)をはね飛ばす(=障害になることに潰されないように、強い力でぱっとはじいてしまう) 
【副⁺】❶(たちまち、どさっと、どんと、ぱっと)はね飛ばす
【例文】 ❶ラグビーでは、ボールを持ったら、対戦相手をはね飛ばしてゴールに突進する/柔道の技をかけてきた選手を、返し技ではね飛ばした/暴走車が歩道に突っ込み、歩行者を次々とはね飛ばした/猛スピードで走って来た車に、自転車がはね飛ばされた/突風に帽子をはね飛ばされ、慌てて追いかけた/剣豪に刀をはね飛ばされ、組み伏せられた/豪雨による濁流が、川岸の桟橋をはね飛ばし、流し去った/車にはね飛ばされた泥で街路樹が汚れている/除雪車が、雪をはね飛ばしながら走っている/雨の時は、車が水をはね飛ばして行くので、注意が必要だ/濡れた手拭いを振り回すと、遠心力で水滴がはね飛ばされる ❷ オリンピックで重圧をはね飛ばし、金メダルに輝いた/試験前の緊張をはね飛ばしたいが、うまくいかない/「この大会は連覇できない」というジンクスをはね飛ばし、見事優勝した
**はねのける【撥ね除ける・撥ね退ける】** [撥[は]ねる＋のける] ❶(掛け布団、筵[むしろ]、覆い、シート、フード、暖[の]簾[れん]、暴漢、相手の[手・体]、テーブル、椅子、雨)をはねのける(=はねるようにして、どける) ❷(傷物、不良品、異分子)をはねのける(=不要なものを選んで除く) ❸(不安、重圧、プレッシャー、圧力、外圧、干渉、押しつけ、要求、逆境、誘惑、批判、嫉妬、悪意、睡魔、苦難、災い)をはねのける(=障害になることを勢いよく除く)

【副⁺】❶(思い切り、ぱっと、ぴしゃりと、邪険に、全力で) ❷ (厳重に)はねのける
【例文】 ❶ 警報の音に目を覚まし、掛け布団をはねのけて、飛び起きた/捜査官は、密輸団が隠した積み荷の覆いをはねのけ、中身を調べた/男のかぶったフードをはねのけ、指名手配中の犯人かどうか確かめた/暖簾を手ではねのけて、客が勢いよく店に入って来た/のしかかってきた暴漢をはねのけ、隙を見て逃げ出した/ホステスは、絡んで来る酔客の手をはねのけて、席を立った ❷出荷用の果物は傷物をはねのけ、いい物だけを箱に詰める/検品の過程で不良品は厳重にはねのけられている ❸押し潰されそうな不安をはねのけようと、酒や薬に頼る/周囲の圧力をはねのけ、信念を貫き通した/いくら得意先でも、そんな理不尽な要求ははねのけろ/甘い物の誘惑をはねのけて、減量に成功した/
<1019>
革命家は数々の苦難をはねのけ、志を果たした/母にもらったお守りには、災いをはねのける力があると信じたい
**はねまわる【跳ね回る】** [跳ねる＋回る] (子供、犬、猫、ウサギ、バッタ、魚)が跳ね回る(=あちこち辺りを跳ねる) 
【副⁺】(ぴょんぴょん、ぴちぴち、どたばた、ぐるぐる、勢いよく、無邪気に、やたらに、はしゃいで、元気いっぱい)跳ね回る
【例文】 子供がはしゃいで庭[にわ]中[じゅう]を跳ね回っている/プレゼントをもらった息子は、うれしくて跳ね回った/「病気で寝ている人のそばで跳ね回らないの！」と子供を叱った/子犬たちが互いにじゃれて跳ね回っている/子猫が部屋の中を勢いよく跳ね回る姿は、まるでゴムまりのようだ/子ウサギがぴょんぴょん草の上を跳ね回っている/地引網に掛かった魚が砂浜を跳ね回り、なかなか捕まえられない
**はまりこむ【塡まり込む・嵌まり込む】** [はまる＋込む] ❶(穴、泥沼、ぬかるみ、深み、溝、隙間、割れ目、迷路、渋滞、罠[わな]、相手のペース、術中、悪循環、水掛け論、深[しん]淵[えん]、時空の歪[ゆが]み、底なしの景気低迷)にはまり込む(=何かの中にはまって、動けない) ❷(趣味、ギャンブル、賭け事、ゲーム、部活動、麻薬)にはまり込む(=興味のある事柄に夢中になる) 
【副⁺】❶(ぴったり、すっぽり、どっぷり、ずるずる、すぽんと、まんまと、深く) ❷(一[いち]途[ず]に)はまり込む
【例文】 ❶ねじが穴にぴったりはまり込んだのを確認してから回す/車のタイヤがぬかるみにはまり込んで、前に進めない/自転車の前輪が溝にはまり込み、倒れてしまった/靴のヒールが道の割れ目にはまり込んで、捻挫してしまった/車が大渋滞にはまり込み、到着が大幅に遅れた/相手チームの術中にはまり込み、完敗した/主人公は、時空の歪みにはまり込んでタイムスリップする/底なしの景気低迷にはまり込んだら最後、抜け出すのは容易ではない ❷骨[こっ]董[とう]品[ひん]蒐[しゅう]集[しゅう]の趣味にはまり込み、財産の大半をつぎ込んだ/ギャンブルにはまり込み、借金を重ねて身を滅ぼした/ゲームの世界にはまり込み、現実の生活に興味をなくす/学生時代は、部活動にはまり込んで、あまり勉強しなかった/彼は麻薬にはまり込み、抜き差しならぬ悪の道に転落した
**はみだす【食み出す】** [食[は]む＋出す] ❶ⓐ(部屋から荷物、教室から学生、会場からファン、倉庫から商品、[引き出し・収納箱]から[衣服・書類]、ロッカーからコートの端、布団から足、クッションから綿[わた]、ズボンから[シャツの裾・腹の肉]、サンドイッチから中身、皿からピザ、丼から[エビ天・チャーシュー]、輪郭から色、車線から自動車、[升目・欄]から[文字・数字]、画面から画像、境界から木の枝)がはみ出す(=スペースや枠などの中に収まらず、一部が外に出る) ⓑ(外、廊下、対向車線)に/へはみ出す ❷(枠、常識、伝統、範[はん]疇[ちゅう]、組織)からはみ出す(=ある規範内に収まらず、それを破って外に出る)
【例文】 ❶山積みの荷物が部屋からはみ出して、廊下にまで置いてある/教授の最終講義の教室は、入り切れない学生が廊下にはみ出している/人気歌手のコンサートには、会場からはみ出すほどのファンが駆けつけた/売れ残りの商品が、倉庫からはみ出している/衣服が入り切らず、引き出しからはみ出している/コートの端がロッカーからはみ出している/背が高いので、寝る時に布団から足がはみ出してしまう/クッションを投げて遊んでいたら、綿がはみ出してしまった/シャツの裾がズボンからはみ出していると、だらしなく見える/焼き上がったピザは大き過ぎて、皿からはみ出してしまった/子供は、輪郭
<1020>
からはみ出さないように慎重に色を塗った/車を運転する時は、車線からはみ出さないようにする/コメント欄に書き切れず、欄外にはみ出して細かく書いた ❷既成の枠からはみ出した新人作家の作風が周囲を驚かせた/彼の考え方は、常識からはみ出してはいるが、個性的とも言える/周囲の意見を聞かず、ずけずけ発言する者は、組織からはみ出しやすい
【名詞形】はみ出し
【例文】 道路中央ラインからのはみ出しによる追い越しは禁止されている/社会のはみ出し者は、無法者になる恐れがある
**はみでる【食み出る】** [食[は]む＋出る] ❶ⓐ(→「はみだす」❶ⓐに同じ)がはみ出る(=スペースや枠などの中に収まらず、一部が外に出た状態になる) ⓑ(→「はみだす」❶ⓑに同じ)に/へはみ出る ❷(→「はみだす」❷に同じ)からはみ出る(=ある規範内に収まらず、それを破って外に出た状態になる)
【例文】 ❶絨[じゅう]毯[たん]が大き過ぎて、部屋の外にはみ出ている/衣装が収納箱に収まり切らず、はみ出たままになっている/布団が破れて、中の綿[わた]がはみ出てしまった/ラーメンの丼からはみ出るくらいチャーシューが大きい/対向車と衝突する危険があるから、対向車線にはみ出ないように気をつける/小学生に原稿用紙の升目からはみ出ないように字を書く練習をさせる ❷その版画家は伝統の枠に縛られず、そこからはみ出た革新的な作品をものにした/組織からはみ出る異分子は、どこにもいるものだ
**はめこむ【塡め込む・嵌め込む】** [はめる＋込む] ❶ⓐ(宝石、螺[ら]鈿[でん]、ガラス、タイル、パーツ、木片、表札、棚、器具、マイク、碑文、ガラス戸、網戸、障子、鉄柵、画像、写真、子供)をはめ込む(=何かを枠の中にはまるよう入れる) ⓑ(型、枠、フレーム、孔[あな]、窓、壁、天井、欄間、漆器、門柱、石碑、画面)にはめ込む ❷(罠[わな]、策略、術中)にはめ込む(=計略にかけて騙[だま]す) 
【副⁺】❶(すっぽり、きっちり、うまく、ぴったりに)はめ込む
【例文】 ❶ダイヤをはめ込んだ指輪は値段が高い/この仏像は目の部分に水晶をはめ込んである/螺鈿とは、貝殻の光る薄片を漆器などにはめ込んだ装飾をいう/このパーツは、力を入れないと孔にしっかりはめ込めない/門柱にはめ込んだ表札は長持ちする/本棚を壁にはめ込めば、地震でも倒れる心配がない/証拠をつかむため、天井に隠しマイクをはめ込んでおく/石碑に碑文がはめ込まれている/本堂に続く回廊にガラス戸がはめ込んであり、天候に左右されず庭が見られる/網戸のはめ込み方が分からない/窓枠に鉄柵がはめ込んであり、囚人は逃げ出せない/画面に写真をはめ込んで、好みの画像を合成する/子供を型にはめ込もうとする教育方法は好ましくない ❷敵を罠にうまくはめ込み、捕まえた/相手チームの策略にはめ込まれないよう、冷静に試合をしよう/詐欺師にまんまとはめ込まれ、気づいたら、多額の負債を背負っていた
【名詞形】はめ込み はめ込みにする/なる
【例文】 小窓の網戸は、はめ込みになっている/このパソコンは、モニター画面がはめ込み合成になっている
**はやしたてる【囃し立てる】** [囃[はや]す＋立てる] (失敗、ミス、スキャンダル、[人])をはやし立てる(=大勢で声を上げて、冷やかしたり、褒めたりする) 
【副⁺】(やんやと、わいわいと、口々に、ひとしきり、無責任に、盛んに、手を打って、鉦[かね]や太鼓で)はやし立てる
<1021>

【例文】 小学生の時、授業中に失敗をはやし立てられてから、怖くて人前では何もできなくなった/野球の試合で暴投した投手は、敵側ベンチからはやし立てられ、怒ってにらみ返した/マスコミは、さまざまなスキャンダルを無責任にはやし立てるものだ/二人の男が殴り合いの喧[けん]嘩[か]をしているのに、周りははやし立てるだけで、止めようとしない

**はやりたつ【逸り立つ】** [逸[はや]る＋立つ] ⓐ(心、気持ち、[人])がはやり立つ(=*勢い込んで、ただ心がせく) ⓑ(血気、若気、功名心)にはやり立つ 
【副⁺】(しきりに)はやり立つ
【例文】 明日の試合のことを考えると、心がはやり立って眠れない/決勝戦出場を目前に控えて、気持ちがはやり立っている/試合の前は、はやり立つ気持ちを抑えて、精神統一を図る/司令官は、勝ちを急いではやり立つ軍勢を必死に押しとどめようとした/学生部長は、反政府運動に参加しようとはやり立つ学生たちを説得して、落ち着かせた/武士たちは功名心にはやり立ち、一心に馬を駆った

**はらいおとす【払い落とす】** [払う＋落とす] ❶(水滴、刀の血、雪、粉、花粉、虫、クモの巣、枝、粉[ふん]塵[じん]、砂、土、灰、埃[ぼこり]、[パン・糸]くず、汚れ、他者の手、ナイフ)を払い落とす(=払って、下に落とす) ❷(執着、わだかまり、煩悩)を払い落とす(=*取り除いて、気持ちが安らかになる) 
【副⁺】❶(さっと、ぱっと、とっさに) ❷(すっかり、きれいさっぱり)払い落とす
【例文】 ❶傘の水滴を払い落としてから、家の中に入った/刺客は、刀の血を払い落とし、紙で拭ってから、鞘[さや]に収めた/肉片に粉をまぶし、余分な粉を手で払い落として、油で揚げる/花粉症なので、家に入る前に服についた花粉を払い落とすようにしている/天井のクモの巣を払い落とすのは大変だ/密生した木々は、下枝を払い落とせば、風通しがよくなる/棚の上の埃は、はたきで払い落としても、すぐ舞い上がってしまう/この掃除機は、フィルターに付着した汚れを自動的に払い落とせる/靴の泥をブラシで払い落としてから、クリームをつけて磨く/「大丈夫か」と声を掛け、少年の肩に手をのせたが、邪険に払い落とされてしまった/暴漢の手に光るナイフをとっさに払い落とし、助けを呼んだ
❷どの宗教も、執着心を払い落とすことが大切だと説いている/憎み合う二人が心のわだかまりを払い落とし、和解した/自らの境地を無にし、煩悩を払い落とそうと、座禅を組んで修業する

**はらいきよめる【祓い清める】** [祓[はら]う＋清める](罪、災厄、穢[けが]れ、心身、病)をはらい清める(=おはらいをして、罪や災厄を*取り除く)
【例文】「大[おお]祓[はらえ]」は、国中の罪をはらい清める神事で、6月と12月の末に行われる/日本各地では、災厄をはらい清めるための祭りや民俗行事が行われてきた/神社の神主が玉串をささげてはらい清め、祭りの安全を祈願した/滝に打たれて、心身がはらい清められた気がする

**はらいこむ【払い込む】** [払う＋込む] 　ⓐ(金[かね]、料金、代金、送料、[授業・保険・受信]料、印税、[保釈・退職・入学]金、掛け金[きん]、税金、年金、敷金、会費、家賃)を払い込む(=金銭を金融機関の窓口や相手の口座などに払って、納める) ⓑ(金融機関、銀行、郵便局、窓口、口座、会社、学校、裁判所、著者)に払い込む 
【副⁺】月々、全額、一括して、分割して、年払いで)払い込む
【例文】 電話で騙[だま]して大金を払い込ませる詐欺が跡を絶たない/ATMで金を払い込もう

<1022>
としたら、システム障害で手続きできなかった/公共料金は、コンビニでも払い込める/旅行代金は、頭金を現金で支払い、残額を銀行口座に払い込む/商品の代金とともに送料も払い込まなければならない/年度初めに、1年分の授業料を一括して大学に払い込む/子供の将来に備え、毎月、学資保険の保険料を郵便局に払い込んでいる/通常は、1割の印税を著者に払い込む決まりだ/勾留中の被告人は、裁判所に保釈金を払い込み、釈放された/退職金が所定の銀行口座に全額払い込まれた/一旦払い込まれた入学金は、返還されない/保険の掛け金は、月払いより年払いで払い込んだほうが得だ/納入期限までに税金を払い込むよう、役所から通知が来た/住民税を払い込まなかったので、市役所から督促状が来た/今月は厚生年金が払い込まれる月なので、通帳で確認する/借家を出て引っ越した時、入居時に払い込んだ敷金が返って来た/期日を過ぎたのに、まだ学会の会費を払い込んでいない
【名詞形】払い込み 払い込みをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「払込み」「払込」と送り仮名が省略される
【例文】 税金の払い込みが遅れ、延滞金を支払う羽目になった/ネットバンキングを利用すると、払い込みが24時間可能だ/郵便局の窓口で住民税の払い込みをした/同窓会の会報には、母校への寄付金の払込用紙が同封されていた/払込先を間違えないように、相手の口座番号を再度確認した

**はらいさげる【払い下げる】** [払う＋下げる] ⓐ(土地、[所有・国有]地、官営工場、不動産、公共財産、不要な物)を(民間)に払い下げる(=官公庁が不要になった物を民間に売って渡す) ⓑ(有償、無償、安値)で払い下げる
【例文】 県の所有地を民間の福祉施設に払い下げることになった/国有地が次々と民間に払い下げられ、マンションが建設されている/明治政府は、1880年に官営工場を民間に払い下げるための法令を制定した/官公庁は、必要な物を民間から買い上げ、不要な物を払い下げる/市当局は、貴重な公共財産を二束三文で民間企業に払い下げようとして、厳しい批判を浴びた
【名詞形】払い下げ 払い下げをする/になる
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「払下げ」「払下」と送り仮名が省略される
【例文】 国有地の払い下げが盛んに行われている/国が払い下げをする国有地をどう活用するか、民間が知恵を絞っている/ネットショップには、米軍からの払下げ品を扱っている店もある/財閥は、政府から一等地の払い下げを受けた

**はらいだす【払い出す】** [払う＋出す] ❶(埃[ぼこり]、灰、砂、パンくず、邪気)を(外)へ払い出す(=払って、外へ出す) ❷(貯金、預金、経費、交通費、現金)を払い出す(=口座からお金を下ろす) 
【副⁺】❶(ぱっと、さっと) ❷(一度に、まとめて)払い出す
【例文】 ❶洗濯の前に、ポケットの中から埃を払い出しておく/掃除の業者に「窓際にたまった砂ぼこりを払い出しておいて」と頼んだ ❷まとまった金が必要になり、口座から貯金の一部を払い出した/外貨預金は、為替相場が円高の時に預け、円安の時に払い出すと得をする/自分で立て替えていた交通費は、会社での清算後に払い出せる
【名詞形】払い出し 払い出しをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「払出し」「払出」と送り仮名が省略される

<1023>

【例文】 他行の口座を利用する時は、払い出し金額に加えて払い出し手数料が差し引かれる/詐欺被害を予防するために、ATMでの払い出しには限度額が設定されている/地方銀行が破綻したため、水道事業資金の払出しをすることができず、工事が停滞した

**はらいのける【払い除ける】** [払う＋除[の]ける] ❶(手、野[や]次[じ]馬[うま]、アブ、クモの巣、布団、枝、粉雪、火の粉、前髪)を払いのける(=身にかかるものを払って、除く) ❷([恐怖・執着]
心、不安、予感、邪念、邪気、災い、誘惑)を払いのける(=*襲いかかるものを自分の意思でのける) 
【副⁺】(思わず、きっぱり、思い切り、ぱっと、即座に)払いのける
【例文】 ❶私にぶつかってきた相手が手を差し出したが、その手を払いのけて、自力で立ち上がった/事件現場に集まった野次馬を払いのけて、刑事がやって来た/群がるアブを手で払いのけながら、竹[たけ]藪[やぶ]の中を歩いた/クモの巣を払いのけ、廃屋の奥へと進んで行った/警報の音に驚き、掛け布団を払いのけて、飛び起きた/降り注ぐ火の粉を払いのけながら、風上の方へと逃げて行った/頭を振って、顔にかかる前髪を払いのけた ❷恐怖心は、努力しても払いのけられるものではない/嫌な予感を払いのけようとしたが、奇しくも的中してしまった/邪念を払いのけ、集中力を高めて的を狙う/お守りには、災いや邪気を払いのける力がある/甘い物の誘惑を払いのけ、何とかダイエットに成功した

**はらいもどす【払い戻す】** [払う＋戻す] ❶(税金、[出資・余剰]金、切符、[乗車・特急]
券、運賃、チケット、料金、代金、差額)を払い戻す(=一度領収した金銭を清算し、余分を返す) ❷(預金、貯金)を払い戻す(=金融機関が契約者の要求に応じて金銭を支払う)
❸(馬券、車券)を払い戻す(=競馬や競輪で、的中投票券と引き換えに配当金を支払う)

【副⁺】(きっちり、即座に)払い戻す
【例文】 ❶払い過ぎた税金は、年末調整で払い戻される/乗車券は、使用前で有効期間内なら、払い戻してもらえる/大雪で特急が遅延したため、特急券は払い戻してくれた/取り過ぎた運賃を精算して客に払い戻した/出演者の急病でライブが中止になり、チケットが払い戻された ❷銀行が危ないという噂が流れ、預金を払い戻そうとする客が殺到した/満期前だが定期預金を払い戻せば、入院費用が支払える ❸馬券が的中した時、払い戻される金銭を「配当金」という/競輪の当たり車券を払い戻し、その金で仲間と遊んだ
【名詞形】払い戻し 払い戻しをする/になる
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「払戻し」「払戻」と送り仮名が省略される
【例文】 中止になったツアー代金の払い戻しを受けた/現金自動預け払い機では、定期預金の払い戻しもできる/使用前の乗車券は、払戻し条件に沿って払い戻しをしてもらえる/税金の払戻金は貯金口座に振り込まれる/昨年度の払戻額は少なかった/興行中止で、全てのチケットが払い戻しになった

**はりあう【張り合う】** [張る＋合う] ❶(根、枝)を張り合う(=近くの植物が互いに根や枝を張って絡む) ❷(意地、強情、虚勢、見[み]栄[え]、我[が]、気持ち)を張り合う(=複数の者が互いに強がって、譲らない) ❸ⓐ(権力の座、社長の椅子、主役、優勝)を張り合う(=相手に負けまいと争う) ⓑ(兄弟、[チームメイト・派閥]同士、各グループ、双方)が/で張り合うⓒ(同僚、優勝候補、ライバル、父親)と張り合う 
【副⁺】❷❸(互いに、互角に、対等に、負けじと、一歩も譲らず)張り合う
【例文】 ❶畑の作物が地下で根を張り合い、絡み合っている/並んだ街路樹が枝を張り

<1024>
合って、大きな影を落としている ❷兄弟で互いに意地を張り合っていて、遺産相続問題が解決しない/メンバーが皆、我を張り合っている/幼い子供は、つまらないことですぐに張り合う気持ちを抱くものだ ❸保守派の派閥間では、権力の座を張り合っている/同期に入社した者同士で社長の椅子を張り合っている/この劇団には、主役を張り合えるような役者が数人いる/毎年、優勝を張り合うチームは変わらない/チームメイト同士があまり張り合えば、チームワークが乱れてしまう/予算審議をめぐって与野党双方が一歩も譲らず張り合っており、なかなか結論が出ない/我がチームは、優勝候補と互角に張り合えるだけの力をつけた/ライバルと張り合っていく中で成長し、互いに高めあえる/息子は何事につけ、父親と張り合いたがる
【名詞形】張り合い 張り合いになる
【補足】名詞形は、❷❸の意味で使う他に、「甲[か]斐[い]があること、やりがい」の意味もある
【例文】 つまらない意地の張り合いで、友人と喧嘩をしてしまった/主演女優同士の見栄の張り合いは、見苦しいものだ/両選手の張り合いが続き、レースはデッドヒートとなった/子供の成長を見ていると、張り合いが出る/こんな安月給では、働く張り合いがない

**はりあげる【張り上げる】** [張る＋上げる](声、地声、大声)を張り上げる(=声を高く大きく出す) 
【副⁺】(力いっぱい、一際、高く、大きく、朗々と)張り上げる
【例文】 試合では、皆、声を張り上げて応援した/声を張り上げて迷子になった子の名を呼び、必死で探した/司会者は、演壇で一段と声を張り上げ、受賞者の名前を読み上げた/会議で賛成派が声を張り上げれば、反対派も黙っていない/注射器を見た途端、小さい子は声を張り上げて泣き出した/オペラのクライマックスでは、主役が一際声を張り上げたアリアが劇場中に響き渡った/地声を張り上げて高音を出す

**はりあわす・はりあわせる【貼り合わす・貼り合わせる/張り—】** [はる＋合わす・合わせる] ⓐ(紙、写真、画像、地図、フィルム、ガラス、シート、板、布地、革、破れ目)
を貼り合わせる(=複数のものを貼って合わせる) ⓑ(鉄板をアルミ板、押し花を台紙)
と/に貼り合わせる 
【副⁺】(しっかり、ぴったり、きっちり、二重に)貼り合わせる
【例文】 小さい紙切れをきれいに貼り合わせて、コラージュを作る/和紙を貼り合わせる時は、皺[しわ]にならないよう注意する/複数の写真を貼り合わせた画像を作る/各市町村の地図を全部貼り合わせて、県の地図を作った/高分子フィルムを常温で貼り合わせる技術が開発された/何枚も色の異なる板を貼り合わせて、美しい寄木細工が生まれる/なめした革に裏地を貼り合わせて、バッグを作る/鉄板をアルミ板に貼り合わせて、合板を作る/押し花を台紙に貼り合わせて、保存する

**はりかえる【張り替える・貼り替える】** [はる＋替える] ⓐ(障子、襖[ふすま]、壁、床[ゆか]、天井、屋根、網戸、畳、注[し]連[め]縄[なわ]、傘、車のシート、カバー、革、弦[げん])を張り替える(=ある物にはられていた素材を新しいものに替える) ⓑ(紙、壁紙、クロス、タイル、板、ガーゼ、ラベル、シール)を貼り替える ⓒ(古い紙を新しい紙、ビニールを牛革)に/とはり替える

【副⁺】(そっくり、残らず、一部、新しく、全面的に)はり替える
【例文】 昔は年末に、障子を新しく張り替えたものだ/畳を張り替えたばかりなので、イグサのいい香りがする/神社では、新年を迎えるために張り替えられた注連縄が清[すか]々[ずか]し

<1025>
い/壊れた傘を張り替えるより、新しいのを買ったほうが安く済む/この椅子は、カバーを張り替えればまだ使える/古いソファの革を張り替えたら、新品同様になった/楽器によっては、練習量が多いと弦を頻繁に張り替える必要がある/居間の壁紙を明るい色に貼り替えよう/毎日、傷口のガーゼを新しく貼り替えている/瓶の中身を入れ替えたので、ラベルを貼り替えなければならない
【名詞形】はり替え はり替えをする
【例文】 屋根の張り替えは、素人では無理だ/障子の張り替えは自分でするが、襖[ふすま]の張り替えは職人に頼む/数年ごとに畳の張り替えをする/壁紙の貼り替えをするため、サンプルを取り寄せた

**はりきる【張り切る】** [張る＋切る] ❶(糸、釣り糸、ワイヤ、筋肉)が張り切る(=緩みなく、極限までぴんと張る) ❷ⓐ(気持ち、気分、心)が張り切る(=意欲や気力がみなぎる) ⓑ(仕事、研究、勉強、部活、スポーツ、試合、[就職・ボランティア・支援]活動)
に張り切る ⓒ張り切って(働く、練習する、取り組む、手伝う、作る、出かける、通う)

【副⁺】❶(ぴんと、ぎりぎりと、ぱんぱんに) ❷(やたら、俄[が]然[ぜん]、大いに)張り切る
【例文】 ❶張り切った糸は、少し引っ張ると切れてしまう/大きな魚がかかったのか、釣り糸がぴんと張り切って、今にも切れそうだ/ワイヤがぎりぎりまで張り切っているので、これ以上の荷は吊[つる]せない/急に激しい運動をしたせいか、筋肉がぱんぱんに張り切って痛い ❷我が社は、業績次第で昇進するので、張り切らずにはいられない/面接試験が終わり、安心した途端に張り切っていた気持ちが緩んだ/最近は、勉強に張り切れば張り切っただけの成果がついて来るようになってきた/部活動に張り切り過ぎて、勉強が疎[おろそ]かになった/この不景気では、就職活動に張り切る気分などにはなれない/優勝を目標にチーム全員が張り切って練習している/張り切って料理を作っても、夫は反応を示さないので、腹が立つ/入社してから、ずっと張り切って通勤していたが、連休でやっと一息入れた

**はりきれる【張り切れる】** [張る＋切れる] ❶(ワイヤ、弦[げん])が張り切れる(=緩みなく、極限までぴんと張ることができる) ❷(→「はりきる」❷❸に同じ)が(→「はりきる」❷
❸に同じ)に張り切れる(=意欲や気力をみなぎらせることができる) 
【副⁺】❶(ぴんと、ぎりぎりと)張り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶荷台のワイヤをぴんと張り切れていないと、荷崩れを起こす/まだ習いたてで、恐くてバイオリンの弦をしっかりと張り切れない ❷志望校に入れなかったので、勉強にも部活動にも張り切れないでいる/家族の応援があると、試合で一層張り切れる/学生のままでいたいが、スーツに身を包めば、少しは就職活動に張り切れるかもしれない

**はりこむ【張り込む・貼り込む】** [はる＋込む] ❶ⓐ(警察、刑事、警官、探偵、記者)が
(身辺、周辺)を張り込む(=長時間、相手の様子を観察したり、目標の人物が現れるのを待ったりする) ⓑ(自宅、駅、繁華街付近、密会現場、物陰、麻薬販売ルート)に張り込む ❷ (祝儀、祝い金、プレゼント、結婚指輪)を張り込む(=ある目的のため、奮発して大金を出す) ❸ⓐ(写真、画像、ファイル、イラスト、絵文字)を貼り込む(=写真などを中にしっかり貼る) ⓑ(台紙、アルバム、ホームページ、ブログ、エクセル、メール)
に貼り込む

<1026>

【例文】 ❶1週間も容疑者の身辺を張り込んでいるが、動きがない/容疑者が帰宅したところを、自宅に張り込んでいた刑事が逮捕した/容疑者が利用しそうな駅に捜査員を張り込ませている/噂の芸能人が、密会のスクープ目的で記者に張り込まれている ❷後輩の結婚式のため、無理をして祝儀を張り込んだ/彼女のために、貯金をはたいてダイヤモンドの婚約指輪を張り込もう ❸ホームページに写真をいろいろ貼り込んで目立つようにした/エクセルへの画像の貼り込み方をネットで調べた/メールの文中に画像を貼り込み、友人に送った
【名詞形】はり込み はり込みをする
【補足】名詞形は、❶と❸の意味でのみ使う
【例文】 昨晩は徹夜で張り込みをして疲れた/事件発生後、直ちに容疑者宅周辺で張り込みを開始した/ブログに写真の貼り込みをした/誘拐犯が身代金を取りに来たところを、張り込み中の刑事が逮捕した

**はりさける【張り裂ける】** [張る＋裂ける] ❶(袋、皮袋、服、縫い目、テント、旗)が張り裂ける(=中がいっぱいになって外側や継ぎ目が裂ける) ❷(心、胸、心臓、喉)が張り裂ける(=激しく生じる悲しみや怒り、苦痛のため、胸などが耐えられないほどになる)

【副⁺】❶(パンと、ぎざぎざに、まっぷたつに)張り裂ける
【例文】 ❶袋が張り裂けそうなほど、ジャガイモを詰め込んで運んだ/最近太ってしまって、激しい動きをすると服が張り裂けそうになる/ダンスのレッスン中、ドレスの脇の縫い目が張り裂け、とても困った/突風でテントが張り裂けてしまった/山頂には、風雨にさらされ、張り裂けた登頂記念の旗が立っていた ❷家族を失った悲しみに心が張り裂けそうだ/愛[まな]娘[むすめ]の遺体を抱いて、胸が張り裂けんばかりに慟[どう]哭[こく]した/大勢の前で受けた侮辱のことを思うと、怒りで胸が張り裂けそうになる/喉が張り裂けんばかりに大声を出して助けを呼んだ/苦しさのあまり泣きわめいたので、喉が張り裂けそうになった

**はりたおす【張り倒す】** [張る＋倒す](相手、横っ面、向こうっ面、頰、顔)を張り倒す
(=平手で強く叩[たた]いて、倒す) 
【副⁺】(パンと、強く、乱暴に)張り倒す
【例文】 子供の頃は、よく父親に叱られて、横っ面を張り倒されたものだ/昔の軍隊では、罰として上官に靴底で顔を張り倒されたそうだ/かっとなって弟を張り倒したら、後ろに吹っ飛んでしまった/酒乱の彼は手が早く、キレるとすぐ相手を張り倒してしまう/喧[けん]嘩[か]などで耳の辺りを張り倒されると、鼓膜が破れる恐れがある

**はりだす【張り出す・貼り出す】** [はる＋出す] ❶(高気圧、雪、軒、庇[ひさし]、枝、生け垣)が張り出す(=枝などが伸びて、外側に広がって出る) ❷(軒、庇)を張り出す(=ある目的のために、外側に出るようにする) ❸(作品、絵、書、写真、求人広告)をはり出す(=人の目につくように外に貼って出す)
【例文】 ❶大陸の高気圧が日本列島の上空にまで張り出している/雪をかぶった山の稜[りょう]線[せん]や尾根などでは、雪が風下側に張り出していく/急に雨が降ってきたので、大きく張り出した軒の下で雨宿りをした/敷地内の木の枝や生け垣が道路に張り出さないように整えた ❷雪国では、各商店が軒を大きく張り出して、歩道に屋根が掛かるようになっている所もある ❸小学校では、児童の図画や書などの作品を壁に貼り出すことが多い/修学旅行の写真が廊下に貼り出してある/店頭に貼り出されていた求人広告を見て、アルバイト

<1027>
に応募した
【名詞形】はり出し
【補足】相撲用語では「張出」と送り仮名が省略される
【例文】 張り出し窓(=出窓)に、人形や置物などを飾っている/先場所に続き、今場所も負け越して、張出大関に下がってしまった

**はりつく【張り付く・貼り付く】** [はる＋付く] ❶(シャツ、髪、ラベル、シール、テープ、植物、落ち葉、視線、表情、イメージ)がはり付く(=ぴったりとくっつく) ❷ⓐ(記者、マスコミ、ボディーガード、SP、刑事、係員、担当)が張り付く(=仕事上、あるいは*見張りなどのため、ずっとそこを動かない) ⓑ(人物、場所、事務所、デスク、パソコン、地元)に張り付く 
【副⁺】(ぴったり、べったり、しっかり、ぴたりと、ずっと、常に、強く)
はり付く
【補足】「張る」は、表面にぴたりとつける意。「貼る」はのりなどで剥がれないように表面につける意
【例文】 ❶濡れたシャツが肌にぴったり張り付いて気持ちが悪い/ひとしきりジョギングすると、汗で前髪が額[ひたい]に張り付いた/ラベルが強く貼り付いていて剥がせない/日の当たらない岩陰にも植物が張り付いている/雨が降った後は、路面に落ち葉が張り付き、箒[ほうき]で掃き集められない/駅を出ると、誰かの視線が背中に張り付いているような気がした/人付き合いが苦手な彼は、貼り付いたような笑顔で接客している ❷有名な政治家や芸能人は、記者に張り付かれていることが多い/殺人予告が来たので、彼にはボディーガードが24時間張り付いている/大会期間中、要人にはSPを張り付かせてある/昨日から、刑事にぴたりと張り付かれているようだ/仕事が山場に入っているので、ずっとデスクに張り付いている

**はりつける【貼り付ける・張り付ける】** [はる＋付ける] ❶(紙、布地、絆[ばん]創[そう]膏[こう]、湿布、ガーゼ、ポスター、付箋、切手、メニュー、シール、シート、フィルム、ステッカー、テープ、写真、金[きん]箔[ぱく]、札[ふだ]、板、タイル)をはり付ける(=はって付ける) ❷(コピー、画像、写真、動画、データ、ロゴ、表、文字、URL、メールアドレス、タグ)を貼り付ける(=コンピューター上で、コピーしたデータを別の場所に出力する) ❸(SP、刑事、記者、係員、担当)を張り付ける(=仕事上、あるいは*見張りなどのため、そこを動かないようにさせる) 
【副⁺】(ぴったり、しっかり、ぴたりと、ずっと)はり付ける
【例文】 ❶傷口に絆創膏を貼り付けておいた/足を捻挫したので、湿布を貼り付けて様子をみた/冬の朝、結露した窓に新聞紙を張り付けて水滴を取る/本を読む時、大切な箇所には付箋を貼り付けている/この居酒屋は壁にメニューが貼り付けてある/長期間、貼り付けられたテープをきれいにはがすのは難しい ❷文書に画像を貼り付けると見栄えが良くなった/論文にデータ計算の表を貼り付け、レイアウトを整えた/メールに、参考になるURLを貼り付けて送った ❸要人にはSPを常に張り付けておかなければならない/容疑者は逃走する恐れがあるので、刑事を張り付けておいたほうがいい/官邸に張り付けられた各社の政治記者が、独自の取材合戦を繰り広げる/国家の統制が厳しい国では、外国人訪問者の行動を監視するため、係員を張り付けることがある
【名詞形】はり付け はり付けをする/になる

<1028>

【補足】公用文では「貼付け」「張付け」と送り仮名が省略される
【例文】 この書類には、収入印紙の貼付けが必要だ/学生のレポートでネット上の文章の貼り付けをした部分は、明らかに文体が異なっている/夫は大事件の現場に張り付け状態になっていて、数日家に帰っていない

**はりつめる【張り詰める】** [張る＋詰める] ❶(芝生、タイル、シート、[断熱・防音]材、合板)を張り詰める(=一面、隙間がないように張る) ❷ⓐ(氷、場、空気、雰囲気、殺気、緊張[感・の糸]、気、気持ち、神経、精神)が張り詰める(=全体に緩みがなく強く張っている) ⓑ(気、心、神経)を張り詰める 
【副⁺】(ずっと、ピンと、固く、ぱんぱんに)
❷(凛[りん]と、常に)張り詰める
【例文】 ❶校庭の土埃[ぼこり]が舞い上がらないように、校庭の全面に人工芝が張り詰めてある/我が家の浴室は床にタイルを張り詰めた古いタイプで、高齢者には危険だ/部屋に断熱シートを張り詰めれば、保温効果も高まるだろう ❷ その朝は池に氷が張り詰めていたので、犯人は池の上を歩いて犯行現場に向かったと考えられる/彼の心ない一言に、その場が一瞬にして張り詰めてしまった/神殿には、凛とした空気が張り詰めていた/子供の笑顔が、その場の張り詰めた雰囲気をなごませた/緊急地震速報が流れた瞬間、教室に緊張感が張り詰めた/優勝のかかったロングパットが見事に決まると、ピンと張り詰めていた緊張の糸がぷつりと切れ、選手は涙を見せた/このところずっと気が張り詰めていて、少しも休まる時がない/休日は心を張り詰めないように、音楽を聴いてリラックスしている/神経が張り詰めている時は、食事を抜いても空腹を感じない/毎日神経を張り詰めて仕事をしているので、肩がひどく凝っている

**はりとばす【張り飛ばす】** [張る＋飛ばす](頰、横っ面、顔、頭、[人]、相手、息子、娘)を張り飛ばす(=平手で、相手が飛ぶくらいに強く殴る) 
【副⁺】(思いっ切り、容赦なく)張り飛ばす
【例文】 口論がエスカレートして、相手に横っ面を張り飛ばされた/痴漢を電車から引きずり下ろし、思いっきり張り飛ばしてやった/彼女を怒らせてしまい、張り飛ばされた/バブル期には、札束で人の頬を張り飛ばすような成金もいた

**はりなおす【貼り直す・張り直す】** [はる＋直す] ❶(→「はりつける」❶に同じ。床[ゆか]、天井、壁紙、外壁、障子紙)をはり直す(=あるものに一度はったものを、もう一度はる。新しいものに替えてはる) ❷(弦[げん]、糸、ロープ、ケーブル、ワイヤ、シート、網、テント、皮、(風呂の)水)を張り直す(=一度張ったものを、もう一度ピンとしっかり張る。新しいものに替えて張る) ❸(リンク)を張り直す(=ウェブページ間の接続をもう一度正しく設定する) 
【副⁺】(しっかり、ピンと、きちんと、新しく、新たに、きれいに)はり直す
【例文】 ❶傷口に貼った絆[ばん]創[そう]膏[こう]が水に濡れたので、新しく貼り直した/湿布は入浴前に剥がして、入浴後に新しいものを貼り直す/窓ガラスに貼った飛散防止フィルムが汚れてきたので、貼り直すつもりだ/床板が傷んで来たので業者に頼んで張り直させた/風呂場のタイルを違う色に貼り直したら気分が変わった/部屋の壁紙が一部剥がれてきたので、張り直したらすっきりした/せっかく張り替えた障子に子供が穴を開けてしまい、仕方なくまた張り直した ❷バイオリンの弦は、定期的に楽器店で張り直してもらっている/ケーブルが緩んでいるのを見て、監督はすぐ張り直せと作業員に命じた/建築現場のシー

<1029>
トが強風にあおられて外れているが、一人では張り直せない/初めてテントを張ったら失敗したので、友人に助けてもらって張り直そう ❸リンクの切れたURLの整理をして、リンクを張り直した
【名詞形】はり直し はり直しをする
【例文】 このステッカーは粘着力が強いので、貼り直しができない/通信ケーブルの張り直し工事が行われた

**はりめぐらす・はりめぐらせる【張り巡らす・張り巡らせる】** [張る＋巡らす・巡らせる](垣根、柵、巣、根、糸、網、縄、テープ、ロープ、規制線、シート、断熱材、壁、パネル、ワイヤ、送電線、ケーブル、[警戒・捜査・情報]網、鉄道、道路、ネットワーク、アンテナ、リンク、バリアー、神経、伏線、思考、策略、陰謀、罠[わな])を張り巡らす(=周りを囲むように、または全体に隙間がないように張る) 
【副⁺】くまなく、全面的に、縦[じゅう]横[おう]無[む]尽[じん]に)張り巡らす
【例文】 最近は垣根を張り巡らした家をあまり見なくなった/クモは巣を張り巡らし、獲物が掛かるのを待ち構えている/犯行現場には規制線が張り巡らされていて、誰も近づくことができない/国際会議場周辺に警戒網を張り巡らして、テロなどの非常事態に備える/一刻も早い犯人逮捕に向けて、全国に捜査網を張り巡らした/都心には、鉄道路線が網の目のように張り巡らされている/社会的に孤立した人を救うために、サポートのネットワークを張り巡らせないものだろうか/社会人は、常に仕事の関連分野にアンテナを張り巡らさなければならない/「World-Wide Web」は「世界中にクモの巣のように情報のリンクが張り巡らされる」ところから名付けられた/このサスペンス小説は、複雑な伏線が張り巡らされていて、何回読み直しても発見がある/封建時代には、名将の陰に必ず知略や策謀を張り巡らす武将が仕えていた

**はれあがる【晴れ上がる】** [晴れる＋上がる] ❶(空、霧)が晴れ上がる(=すっかりきれいに晴れる) ❷(心、胸の内)が晴れ上がる(=心が明るくなる) 
【副⁺】❶(からりと、青く、気持ちよく、真っ青に、きれいに、爽やかに、見事に) ❶❷(すっかり、すっきり、さっぱりと)晴れ上がる
【例文】 ❶台風一過、空がすっかり晴れ上がった/晴れ上がった秋の日の夜は、冷え込む/からりと晴れ上がった秋日和の一日、青空の下でスポーツを楽しむ/雨がやみ、雲が消えて晴れ上がると、空に虹がかかった/霧がすっかり晴れ上がり、遠くの山並みが姿を現した ❷宗教音楽を聴くと癒やされて、沈んだ心も晴れ上がる/カウンセリングを受けても、胸の中がすっきり晴れ上がらない

**はれあがる【腫れ上がる】** [腫れる＋上がる](顔、まぶた、頰、唇、指、足、足首、関節、[リンパ・扁[へん]桃[とう]]腺[せん]、傷、患部、皮膚)が腫れ上がる(=ひどく腫れる) 
【副⁺】ひどく、赤く、青黒く、ぱんぱんに、紫色に)腫れ上がる
【例文】 喧[けん]嘩[か]で殴られ、顔が腫れ上がってしまった/試合後のボクサーは、まぶたや頬がひどく腫れ上がって、痛々しい/虫歯の悪化で頬が腫れ上がり、ひどい顔になった/捻挫した足首が紫色に腫れ上がり、一歩も歩けない/免疫力が低下すると、リンパ腺が腫れ上がることがある/傷口が化[か]膿[のう]したらしく、皮膚が熱を持って赤く腫れ上がった

**はれわたる【晴れ渡る】** [晴れる＋渡る] ❶(空、霧)が晴れ渡る(=空が一面に晴れる)

<1030>
❷(心、胸の内)が晴れ渡る(=心が曇りなく隅々まで明るくなる) 
【副⁺】❶(→「晴れ上がる」に同じ) ❷(→「晴れ上がる」【副⁺】❷に同じ)晴れ渡る
【例文】 ❶今日の空は、雲一つなく晴れ渡っている/晴れ渡った夜空に月が皓[こう]々[こう]と照っている/晴れ渡った日には、遠くアルプスの山々が見える/霧が晴れ渡ると、目の前には絶景が広がっていた/この地方は湿原が多く、霧が立ち込めるので、すっきり晴れ渡る日は少ない ❷気苦労が多い職場にいると、心が晴れ渡るようなことは、ほとんどない/悩み事が解決して、胸の中がすっかり晴れ渡ったような爽快さを味わった

<1031>
**ひあがる【干上がる・乾上がる】** [ひる＋上がる] ❶(水、池、沼、湖、河川、河床、沢、海水、ダム、田んぼ、井戸、喉)が干上がる(=普段、水のある場所から水がなくなり、完全に乾いてしまう) ❷(暮らし、口、顎[あご]、貿易、基地、国、企業、[人])が干上がる(=金がなくなり、暮らしが維持できなくなる) 
【副⁺】❶(ほとんど、しばしば、からからに、あっという間[ま]に) ❶❷(たちまち、すっかり、完全に)干上がる
【例文】❶いつの間[ま]にか、この公園の池はすっかり干上がった/日照りで貯水池が干上がれば、米の収穫に影響が出る/今年は雨がほとんど降らず、ダムが干上がる恐れがある/雨不足で溜[た]め池からの水が途絶え、田んぼが干上がってしまった/炎天下を長時間歩いたため、喉が干上がり脱水症状を起こした ❷定職に就かず、気ままに過ごしていたが、貯金も底をついて暮らしが干上がってしまった/来年には子供が生まれるので、せっせと働かないと口が干上がる/会社が倒産したので、早く次の職を見つけないと顎が干上がってしまう

**ひえきる【冷え切る】** [冷える＋切る] ❶(体、体中、手足、指先、足先、ビール、部屋)が冷え切る(=完全に冷たくなっている) ❷ (関係、仲、愛情、気持ち、夫婦生活、心、信仰)が冷え切る(=相互の関わりを維持する気持ちが完全になくなってしまう)
【副⁺】(すっかり、十分に、完全に、あっという間[ま]に)冷え切る
【例文】❶雪でバスが遅れ、待っている間に体がすっかり冷え切ってしまった/体中が冷え切っている時は、湯船にゆっくりつかり、体の芯まで温める/足先が冷え切っているとなかなか眠れない/このビールは冷蔵庫に入れたばかりで、まだ十分に冷え切っていない ❷夫婦関係はもう何年も冷え切ったままだ/あの二人の仲はもう完全に冷え切っているらしい/愛情はすっかり冷え切っているのに、世間体を気にしておしどり夫婦を演じる/彼は敬[けい]虔[けん]な信者だったが、教団の不祥事を知り、信仰が冷え切ってしまった

**ひえこむ【冷え込む】** [冷える＋込む] ❶(空気、気温、地面)が冷え込む(=温度が大きく下がって、ひどく冷えた状態になる) ❷(経済、市[し]場[じょう]、景気、消費、心理、需要、投資、業界、関係)が冷え込む(=さまざまな活動が低迷して、勢いがすっかりなくなる)

【副⁺】(ぐっと、めっきり、すっかり、いきなり、かなり、だんだん、ますます、一気に、ひどく、急に、急速に、急激に)冷え込む
【例文】 ❶今朝は空気がめっきり冷え込んで、霜柱が立っていた/よく晴れた冬の日の夜は、地面が放射冷却によって冷え込む ❷経済がこれ以上冷え込めば、失業者が増加する/金利が上昇すると市[し]場[じょう]は冷え込む/景気が冷え込まないように、手を打つ必要がある/消費増税の影響で、消費は冷え込まざるを得なかった/値上げは消費者心理を冷え込

<1032>
ませる要因だ/海外からの日本に対する投資が冷え込み始めている/領土問題が解決せず両国の関係は冷え込んだままだ
【名詞形】冷え込み 冷え込みとなる
【例文】 明日の朝の冷え込みはかなり厳しいでしょう/昨夜はこの冬一番の冷え込みとなった/消費増税による消費の冷え込みを懸念する声が上がっている

**ひからびる【干涸びる・乾涸びる】** [ひる＋涸[から]びる] ❶(野菜、パン、花、死骸、田んぼ、池、大地)が干からびる(=すっかり乾いて、水分が完全になくなる) ❷(才能、思想、感情、気持ち、生活)が干からびる(=それまでの伸びやかさや潤いがなくなる) 
【副⁺】すっかり、からからに、かちかちに)干からびる
【例文】 ❶冷蔵庫に入れたまま忘れていた野菜が、すっかり干からびてしまった/戸棚の隅に、干からびて固くなったパンの残りを見つけた/道路に干からびたカエルの死体が張り付いている/去年の夏は日照りが続き、田んぼがからからに干からびてしまった/湧き水が出なくなり、今ではこの池は干からびてしまっている ❷神童と騒がれた彼の才能も、酒浸りの生活ですっかり干からびてしまったようだ/マルクス主義は干からびた思想だと言われる一方、部分的評価もなされている/仕事に追われる生活に疲れ切って、感情がすっかり干からびてしまいそうだ

**ひかりかがやく【光り輝く】** [光る＋輝く] ❶(太陽、星、明かり、イルミネーション・シャンデリア、目、瞳、顔、王冠、ティアラ、宝石、海、木々、緑)が光り輝く(=星や電灯が光を発して輝く。光に照らされてきらめきを発する) ❷(個性、人生、功績、戦績)
が光り輝く(=他を圧して存在が際立つ) 
【副⁺】❶(一際、一瞬、ぱっと、きらきら、燦[さん]然[ぜん]と、美しく、明るく、まばゆく、金色に、七色に) ❷(一際、ぱっと)光り輝く
【例文】 ❶夜空には、宝石を散りばめたように星がきらきらと光り輝いている/大都市では、夜遅くまでネオンの明かりが光り輝いている/歌劇場の天井には、光り輝くシャンデリアが、吊[つ]り下げられていた/子供たちの目は、希望で光り輝いていた/新入生たちは、瞳をきらきらと光り輝かせ、先生の話に聞き入っていた/儀式の時には、ダイヤモンドで光り輝くティアラを着用する/「新緑の候、木々の緑が光り輝く季節になりました」 ❷誰もが個性を生かし、光り輝けるような社会を目指したい/類いまれな才能に恵まれ、彼女の人生は光り輝いていた/彼の現役時代の光り輝く功績は、誰にも破られていない

**ひきあう【引き合う】** [引く＋合う] ❶(綱、縄、ロープ、俵、両端、袖、くじ、手、お互い)を引き合う(=双方から力を入れてものを引く。互いにくじを引く) ❷(電極、分子、原子、磁石、イオン、物体、マイナスとプラス、男女、互い)が引き合う(=自然の摂理によって相互に引かれて近づく) ❸(商売、事業、収支、コスト、話、努力、支援、正直、犯罪)が引き合う(=取引をして、益が出る。労力や努力の甲斐がある) 
【副⁺】❶❷(互いに、一斉に、強く、激しく) ❸(ちょうど、きちんと、問題なく)引き合う
【補足】❸は否定形で使うことが多い
【例文】 ❶綱引きは、大勢が二手に分かれ、一本の綱を両側から引き合って、強く引き込んだほうを勝ちとする競技だ/くじを引き合って、対戦相手を決める ❷水は、強力な水素結合で水分子同士が引き合っている/磁石は、S極とN極では引き合い、同じ極では反発しあう/ナトリウムの陽イオンと塩素の陰イオンが引き合い、塩化ナトリウムの結晶

<1033>
ができる/二つの物体が互いに引き合う力を引力という/彼らは、一目見るなりお互いに強く引かれ合った ❸この商売は原価が高く、利益がほとんど出ないので、とても引き合わない/印刷業務は、外部に発注したほうがコスト的に引き合う/新しく買い替えるほうが安上がりなので、修理なんか引き合わない/砂漠地帯に井戸を掘る支援活動は、採算的には引き合わない/新渡戸稲造は『武士道』の中で「正直は引き合う」と述べている/犯罪は、失敗した場合のリスクが高いから引き合わない
【名詞形】引き合い
【補足】名詞形は、❶❸の意味で使う
【例文】正月の伝統行事「大俵引き」では、紅[あか]対白の勝敗でその年を占うので、綱の引き合いにも力が入る/新製品への引き合い(=売買の照会)が殺到して、生産が追いつかないほどだ/部長は、何をするのでも前例を引き合いに(=話の中に例や証拠として)出す

**ひきあげる【引き上げる】** [引く＋上げる] ❶(沈没船、車、鉄骨、荷、漬け込んだ果実、錨、釣り糸、網、レバー、ファスナー、靴下、布団、上体、機首)を引き上げる(=引いて、上に上げる) ❷ⓐ(価格、運賃、料金、限度額、上限、年齢、負担、比率、割合、税率、金利、利率、水準、基準、レベル、学力、評価、意識、賃金、給与、報酬、年俸)を引き上げる(=高くする) ⓑ(上方、高み、世界レベル)に/へ引き上げる ❸ (預金、資金)
を引き上げる(=預けていたものを元に戻す) ❹ (社員、部下)を(管理職、高い地位、上の役)に引き上げる(=登用する) 
【副⁺】❶❷(さっと、一挙に、徐々に、高く、大幅に、僅かに) ❷(限度いっぱい、段階的に、ぎりぎりまで) ❸ (一挙に、一斉に、徐々に)引き上げる
【例文】 ❶沈没船を海底から引き上げるのは難しい/鉄骨をクレーンで屋上まで引き上げた/船荷を船に引き上げる作業は、大きな危険を伴う/ホワイトリカーに漬け込んだ梅を引き上げ、出来立ての梅酒を味わう/獲物がかかった釣り糸を落ち着いて引き上げる/仕掛けた網を引き上げて、魚を捕る/ファスナーが引っかかり、なかなか引き上げられない/寒いので、布団を顔の所まで引き上げて、縮こまった/屈伸運動で、下方から上体を徐々に引き上げ、大きく後ろに反る ❷税率アップに伴い、商品価格も引き上げられるようだ/バスの運賃がまた引き上げられた/被災地域では、中小企業に対する貸付限度額が引き上げられた/政府は、年金の支給年齢を更に引き上げようとしている/消費税率を引き上げれば、景気が落ち込む/インフレ抑制のため、中央銀行は基準貸付利率を2%に引き上げることを決めた/生徒たち全員の学力を志望校合格のレベルまで引き上げたい/前年の活躍に応じ、野球選手の年俸を引き上げる ❸危ない銀行から預金を全部引き上げた/会社が経営不振の時も、出資金を引き上げず支援を続けた ❹生え抜きの社員をナンバー2の地位にまで引き上げた/力のある部下はどんどん上に引き上げ、人[じん]事[じ]の活性化を図る
【名詞形】引き上げ 引き上げをする
【補足】公用文では「引上げ」と送り仮名が省略される
【例文】 定年年齢の引き上げをめぐり、経営陣で意見が割れた/内閣は消費税率の引上げを決断した/物価上昇に伴う給与の引き上げは必要だ/航空各社は、燃料の高騰を理由に航空運賃の引き上げをすると発表した

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**ひきあげる【引き揚げる】** [引く＋揚げる] ❶(→「引き上げる」❷に同じ。軍需物資、軍隊、兵、大使館員)を引き揚げる(=*差し向けていた金や物や人を元の場所に戻す) ❷ⓐ([人]、軍、デモ隊、派遣職員)が(その場、現場、会場、競技場、戦場、[占領・赴任]地、外地、町、都会、[派遣・滞在]先、ステージ、花道)を/から引き揚げる(=別の所から元居た場所に戻る。撤退する) ⓑ(母国、故郷、本拠地、自室、楽屋、部屋、宿舎、ベースキャンプ)に/へ引き揚げる 
【副⁺】突然、一旦、ひとまず、あっさり、ぞろぞろ、そのまま、悠々と、さっさと、直ちに、一斉に、早[そう]々[そう]に、完全に、速やかに、強引に、命からがら)引き揚げる
【例文】 ❶提携先との協議は難航し、向こうが出資金を引き揚げるという話も出ている/ファンドが資金を市[し]場[じょう]から一斉に引き揚げるとなると、株価への影響は大である/海外派遣の自衛隊を現地から引き揚げることが決まった/相手国との緊張関係が高まり、本国は大使館員を全員引き揚げた ❷もう夜も遅いから、ここは一旦引き揚げよう/企業の担当者は、謝罪会見を終えると早々にその場から引き揚げて行った/警察が現場から引き揚げた後も、報道陣は記事のネタ探しを続けた/軍隊が占領地から引き揚げると、たちまち反政府勢力が台頭してきた/終戦後、多くの人が外地から船で引き揚げて来た/被災から3年を経て、提携の自治体職員が派遣先の市役所から引き揚げた/長年暮らした町を引き揚げ、都会で娘夫婦と同居する/一旗揚げる夢も破れ、都会から故郷へ引き揚げることになった/楽団員たちは、楽器を手にステージから楽屋へと引き揚げた/歌舞伎役者は、喝采を浴びながら花道を引き揚げて来た/宴会が終わっても、自室へ引き揚げずに同僚と飲み続けた
【名詞形】引き揚げ 引き揚げをする
【補足】公用文では「引揚げ」と送り仮名が省略される
【例文】 和平協定が成立し、占領軍が引き揚げを開始した/在留米軍のグアム島への一部引き揚げが完了した/引き揚げ(=敗戦後の占領地から故国への帰還)で全財産を失い、裸一貫で出直した/姉は、子供を連れて外地から引き揚げをする途中で亡くなった/引き揚げ者たちは、引揚げ船に乗れるまで何か月も待たされた

**ひきあてる【引き当てる】** [引く＋当てる] ❶(賞品、賞金、特賞、一等賞、[当たり・貧乏]くじ、ハズレ、大吉、凶、幸運、交渉権、傍聴券、金脈)を引き当てる(=くじや抽選を引いて、当てる) ❷(役目、仕事、厄介事)を引き当てる(=好ましくない役割をさせられる) ❸([借金・債務]返済、注文)に引き当てる(=準備した資金などをそれに当てる)
❹(我が身、自分)に引き当てる(=自分に適用した場合、どうかと考える) 
【副⁺】❶(たまさか、いきなり、偶然、運よく、見事に)引き当てる
【例文】 ❶お年玉付き年賀はがきで引き当てた賞品は、切手シート1枚だった/宝くじで、一等賞金2億円を引き当ててしまった/商店街のくじ引きで、まさか特賞のハワイ旅行を引き当てるとは思わなかった/おみくじで大吉を引き当てる確率は17%だ/注目の裁判だけに入廷希望者が多く、傍聴券を引き当てられなかった ❷パーティーでの司会という面倒な役目を引き当ててしまった/仕事の配分では、いつも厄介事を引き当てることが多く憂鬱だ ❸子供がもらった奨学金だが、親の借金返済に引き当てないと暮らしていけない/儲[もう]けを債務返済に引き当てるつもりで賭け事をするのは危険だ/受発注システム

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で、自動的に注文に在庫が引き当てられる ❹何事も我が身に引き当てて考える習慣は大切だ/他人の問題でも、自分に引き当てて考えると問題の本質が見えてくる
【名詞形】引き当て 引き当てにする/なる
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う。また、固定した慣用表現には送り仮名を付けない
【例文】) 土地を引き当て(=担保)にして、お金を借りた/将来の特定の支出や損失に備えて引当金を計上しておく

**ひきあわす・ひきあわせる【引き合わす・引き合わせる】** [引く＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(恋人を家族、買い主を売り主、取引先を業者、支援者を被害者、保護猫を希望者、部下を担当者)に引き合わせる(=互いに知らない両者を紹介して、対面で会わせる) ⓑ(恋人と家族、買い主と売り主、臓器提供を受けた患者と提供者の遺族、親同士、二人、男女、友人)を引き合わせる ❷ (伝票と商品、校正刷りと原稿、翻訳と原文、図鑑と動植物)を引き合わせる(=比べて照合する) ❸ (襟、襟元、胸元)を引き合わせる(=開いている襟元を引いてきちんと合わせる) 
【副⁺】❶(さっそく、直接、初めて、強引に) ❸ (きちんと、きれいに)引き合わせる
【例文】 ❶恋人を早く両親に引き合わせたい/彼女の家族に引き合わせてもらえないのは、結婚を考えていないからだろうか/保護した猫を希望者に引き合わせて、引き取ってもらう/ちょうどこういう物件を探している知り合いがいるから、今度引き合わせよう/上司と一緒に取引先に出向き、担当部長に引き合わされた/アメリカでは、臓器提供を受けた患者と提供者の遺族とを引き合わせる方向にあるという/こんなところで偶然会うなんて、運命が二人を引き合わせたとしか思えない ❷納品伝票と商品を引き合わせながら検品をする/校正刷りと原稿を引き合わせてチェックする/翻訳と原文を引き合わせ、訳文が適切か検討する/採取した植物を図鑑と引き合わせれば、種類が分かる ❸和服を着る時は、襟元をきちんと引き合わせないとだらしなく見える/浴衣で寛[くつろ]いでいたところへ客が来たので、慌てて胸元を引き合わせて玄関に出た
【名詞形】引き合わせ 引き合わせをする
【例文】 到着したら、すぐにホストファミリーとの引き合わせが行われた/「今日お会いできたのも、運命の引き合わせでしょう」/「あのカップルは、私がお引き合わせをしたんですよ」/初校では原稿との引き合わせを丁寧に行う

**ひきいれる【引き入れる】** [引く＋入れる] ❶(水、用水、海水、湯、配線、ケーブル、[人]、敵)を引き入れる(=引いて中に入れる。手引きする) ❷([生徒・若者]を[仲間・グループ・宗教団体・プロの世界]、[観客・世論]を味方、部外者をメンバー、[敵・相手]を陣営、既存のものを新しい枠組み、有望株を[組織・業界]、他国を議論の場)に引き入れる(=誘って、仲間にする) 
【副⁺】❶(直接、直[じか]に) ❷(無理に、強引に、強制的に)引き入れる
【例文】 ❶田植えの前には、田んぼに水を引き入れて、代[しろ]掻[か]きを行う/川の水を屋敷内に引き入れ、流水式の庭園を造った/この旅館は、源泉100%の湯を浴場に引き入れている/訪ねてきた恋人を、寮の部屋にこっそり引き入れた ❷今度来た転校生を遊び仲間に引き入れよう/夜の繁華街で遊んでいるうちに、いつの間[ま]にか不良グループに引き入れら

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れていた/英会話の勉強会に参加したが、実は宗教団体に引き入れようとする活動だった/競技会では、観客を味方に引き入れたほうが良いパフォーマンスができる/野党側は、世論を味方に引き入れて、選挙で見事に第一党を奪い取った/関ヶ原の戦いで、徳川方は敵軍の武将を味方に引き入れることで勝利を収めた

**ひきうける【引き受ける】** [引く＋受ける] ❶(仕事、講演、司会、連載、出演、弁護、仲介、経営、交渉、出版、調査、設計、工事、供給、ごみ処理、家事、雑用、留守、世話、役割、大役、解説、監督、役員、[保証・後見]人、仲人、幹事、ボランティア、責任、損失、リスク、殺し、頼み、依頼、注文、無理難題、万事)を引き受ける(=頼みや責任を
*受け入れる) ❷(身元、身柄、患者)を引き受ける(=その人の事に責任を持つ。*引き取る) ❸(新株、社債、手形)を引き受ける(=銀行や証券会社が有価証券を買う) 
【副⁺】❶❷(渋々、いやいや、あっさり、うっかり、ほいほい、すぐに、快く、簡単に、気軽に、安易に、何もかも、一[いっ]手[て]に、喜んで、思い切って、黙って、二つ返事で、已[や]むに已[や]まれず)引き受ける
【例文】 ❶気乗りしない仕事だったが、渋々引き受けた/話がうまいからとおだてられ、司会を引き受けさせられた/依頼を受け、新聞小説の連載を引き受けた/腕利きの弁護士が面倒な交渉を引き受けてくれて、ほっとした/著書の出版を引き受けてくれる会社を探している/母校の校舎設計を頼まれ、喜んで引き受けた/ガスの供給を一手に引き受ける会社の社会的責任は大きい/新進女優としてこの大役を引き受け、更に高みを目指したい/保護者会では、大変だからと言って誰も役員を引き受けたがらない/安易な気持ちで連帯保証人を引き受けてはいけない/何度も身元保証人にと頼まれたが、そう簡単には引き受けられない/人のいい同僚は、忘年会の幹事をまた引き受けさせられた/交渉に関する一切の責任は、私が引き受ける覚悟だ/恩人からの依頼は断り切れず、引き受けてしまった/顧客開拓のため、予約注文は、全て引き受けようと頑張っている/後[あと]の事は心配しないで。万事引き受けたから ❷街頭で迷っている高齢者を保護したが、身元を引き受ける人が現れない/警察に拘留されている学生の身柄を引き受けて連れ帰った ❸日銀は、大規模金融緩和を維持するため、大量の国債を引き受けた
【名詞形】引き受け
【補足】主に金融関連の専門用語として使われる。公用文、及び固定した慣用表現では
「引受け」「引受」と送り仮名が省略される
【例文】 取引銀行に融資の引き受けを頼み込んだ/銀行に手形の引き受けを拒絶された/コンビニエンスストアで宅配便の引き受け業務が開始された/新設校の認可申請のため校長の引受承諾書を提出した/叔父が身元引受人になって、警察から連れ戻してくれた

**ひきうつす【引き写す】** [引く＋写す] ❶(文書、手紙、詩、原本、古文書、ノート、項目、記載事項、一節、文字、筆跡、一字一句)を引き写す(=文書をそのままに書いて写す) ❷(書画、絵、文字、筆跡、物の形)を引き写す(=そのものの上に薄紙を置いて、上からなぞって写す) 
【副⁺】(そっくり、そのまま、全て、間違いなく)引き写す
【例文】 ❶『源氏物語』の原本は失われ、多くの人の手で引き写されたものが継承されている/学生時代は、授業中に板書された項目を全てノートに引き写すことに必死だった/好きな詩の一節を引き写して、繰り返し暗唱した/能書家の筆跡をそのままに引き写す、

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臨書という書道の学び方がある ❷博物館では、古い貴重な書画は保管し、引き写したものを展示している/探検家は、発見した古代の遺跡の文字や絵を引き写して記録した
【名詞形】引き写し 引き写しをする
【例文】 現代では、コピペというPCの画面上での引き写しでレポートを仕上げるような学生もいる/昔は印刷技術がなかったので、文書は全て手書きで引き写しをするほかなかった

**ひきおこす【引き起こす】** [引く＋起こす] ❶(倒れたバイク、なぎ倒された樹木、機体)
を引き起こす(=倒れたものを引いて立たせる) ❷(事件、問題、トラブル、砂漠化、事故、故障、惨事、戦争、異常事態、騒ぎ、犯罪、摩擦、混乱、動揺、対立、分裂、ずれ、反応、機能[障害・低下]、誤作動、ブーム、悪循環、渋滞、現象、変化、異常気象、災害、地震、火事、病気、痛み、心疾患、感染、肺炎、症状、花粉症、アレルギー、パニック、幻覚、薬害)を引き起こす(=あることが元となって、事件や病気、変化を生じさせる)

【副⁺】❶(やっと、すぐに、真っすぐに) ❷(しばしば、いろいろ、更に、容易に、確実に、同時に)引き起こす
【補足】❷の意味の場合は、「惹[ひ]き起こす」とも書く
【例文】 ❶横転したバイクをやっと引き起こした/倒れた樹木を無理に引き起こすと、根を傷める/急降下の姿勢から機体を引き起こし、墜落を免れた ❷工業化が深刻な環境問題を引き起こしている/あいつは、トラブルを引き起こす厄介者だ/無理な農業開発が、砂漠化を引き起こす原因だ/事故を引き起こした原因を解明すべきだ/誤った使用方法は機械の故障を引き起こす/学生が騒ぎを引き起こさないように指導監督を徹底している/文句を言っても、無用の摩擦を引き起こすだけだ/テロ事件は、人々の心に動揺を引き起こした/脳に受けたダメージが心身の機能障害を引き起こした/電波障害が機器の誤作動を引き起こした/彼はSNSでブームを引き起こそうなどと考えているが、そう簡単に引き起こせれば苦労はない/寒波の襲来で思わぬ大雪となったため、大渋滞が引き起こされた/老化現象を引き起こす物質を解明する研究が進んでいる/断層のずれが地震を引き起こす/化学物質によって引き起こされる現代病が多い/動脈硬化は心疾患を引き起こしやすい/炎天下で水分補給を怠ると、脱水症状を引き起こす危険がある/花粉症は、偏った植林によって引き起こされるようになったと言われる/アレルギーを引き起こしやすい食品添加物は避けている/センセーショナルな報道が人々のパニックを引き起こした/毒キノコは幻覚を引き起こす恐ろしい物だ/政府の対応の遅れが悲惨な薬害を引き起こした

**ひきおとす【引き落とす】** [引く＋落とす] ❶(箱、すだれ、蓋、[人]、敵、相手、関取)
を引き落とす(=強く引いて落としたり、倒したりする) ❷(金[かね]、公共料金、税金、会費、月謝、代金、諸経費、運賃、料金、[手数・保険]料、[積立・寄付・贈与]金)を引き落とす
(=金融機関で、支払人の預金口座から、受取人の口座に必要金額を入れる) 
【副⁺】❷毎月、年一回、[自動・定期]的に)引き落とす
【例文】 ❶棚の上の空箱に手が届かないので、定規を使って引き落とした/すだれを巻き上げたひもをほどいて引き落とし、西日を遮った/合戦で、若武者は敵兵に馬から引き落とされ、命を落とした/競争相手の躍進を妬んだ彼女は、何とか彼を引き落とせないものかと悪意を抱いた/一敗の関脇は、横綱を引き落として見事に優勝した ❷税金は、郵

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便貯金から引き落とすように指定した/ツアーの旅行代金は、クレジットカード払いで、後日引き落とされる/給与から毎月、積立金を自動的に引き落とす保険に加入した
【名詞形】引き落とし 【動】引き落とし(を)する/になる
【補足】相撲用語としても使う
【例文】 横綱は、引き落としを得意技としている/預金残高が少なく、引き落としができないという通知が来た/公共料金は、毎月銀行口座からの引き落としになっている/高齢者の中には、銀行の自動引き落としを止め、その都度振り込みにする人もいる/日常の買い物もカード払いで口座引き落としにしている

**ひきおろす【引き下ろす】** [引く＋下ろす] ❶(ズボン、スカート、パンツ、ファスナーチャック、手、腕、バー、窓、シャッター、幕、旗)を引き下ろす(=強く引いて、下ろす) ❷([人])を([政権・権力・総理・首相・会長・主役]の座、社長の椅子、権力者の地位、王座)から引き下ろす(=強い力で、その地位にいられないようにする) ❸(現金、預金、貯金)を引き下ろす(=預貯金から金[かね]を下ろす) 
【副⁺】❶(ぐっと、ゆっくり、力いっぱい、軽く、強く、無理に、乱暴に、一気に) ❷(強引に、強制的に、無理に、乱暴に、力ずくで) ❸(全部、勝手に、少しずつ)引き下ろす
【例文】 ❶孫は、自分でズボンを引き下ろしてトイレができるようになった/ファスナーを乱暴に引き下ろしたら、布を噛[か]んでしまって、下ろせなくなった/スポーツジムでマシンのバーを引き下ろす運動をして、広[こう]背[はい]筋[きん]を鍛える/ゴルフのダウンスイングで腕がうまく引き下ろせない/舞台の幕を引き下ろして、一瞬で場面を変える ❷総選挙で野党が大勝利し、与党を政権の座から引き下ろした/首相を権力の座から引き下ろそうとする動きがある/「ようやくつかみ取った主役の座から引き下ろされてたまるもんですか」/「たとえ肉親であれ、私を王座から引き下ろそうとする者には容赦しない」 ❸最近は、カード払いが多く、あまり現金を引き下ろさなくなった/娘の留学資金のため、定期預金を解約して引き下ろすことにした
【名詞形】引き下ろし
【例文】 現会長は横暴だとして、一部の会員たちが会長の座からの引き下ろしを図っている/銀行のATMで金[かね]の引き下ろしができる

**ひきかえす・ひっかえす【引き返す・引っ返す】** [引く＋返す] ⓐ(家、自室、駅、車、学校、事務所、病院、ホテル、会場、会社、山小屋、港、空港、国元、元の所、持ち場、さっきの場所)へ/に/まで引き返す(=進んできた道を元の所へ戻る) ⓑ(通路、高速、階段、橋、峠、トンネル、ルート、今来た道、同じ経路、人込み)を引き返す 
【副⁺】すぐ、一旦、急[きゅう]遽[きょ]、そのまま、あたふたと、早[そう]々[そう]に、直ちに、やむなく、仕方なく、足早に、一目散に、途中で、慌てて、思い切って、尻尾を巻いて)引き返す
【補足】「引っ返す」は「引き返す」の転。口語表現
【例文】 忘れ物に気づいて、すぐ家まで引き返した/家へ帰る途中で宿題プリントを忘れたことに気がついて、学校へ引き返した/「先生は、急用ができたとかで途中で引き返されました」/見舞いから帰る途中、父の容態が急変したという電話が入り、慌てて病院へ引き返した/台風のため、船はやむなく港へ引き返した/飛行機は離陸後にエンジントラブルが発生し、空港へ引き返した/売買契約書は交わしていないので、今ならまだ引き返せる/

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この先の橋は流されていて川を渡れないというので、途中から引き返して来た/ここから先は立ち入り禁止なので、すぐ引き返せ/通行止めのため、今来た道をUターンして引き返す/「雲行きが怪しいから、一旦ベースキャンプまで引っ返そう」/登山でも人生でも、時に「引き返す勇気」が求められる/親に啖呵を切って家を出てきたので、いまさら引っ返せない

**ひきかえる【引き換える・引き替える】** [引く＋かえる] ❶(小切手を現金、銀行券を本位貨幣、当たりくじを賞金、当たり馬券を払戻金、当選葉書を景品、整理券を入場券、[ポイント・クーポン]を[景品・商品・商品券・サービス]、ビール券を[ビール・飲み物]、質草を質札、自分の命を子供の命)と引き換える(=同等の価値のものと交換する) ❷([人]、
[物]、[国]、[時]、境遇、それ)にひきかえ、(〜) (=それとは全く異なって、〜。それとは反対に〜) 
【副⁺】❶(あっさりと、すぐに、簡単に)引き換える
【補足】❷は、「〜にひきかえ、〜」の形で物事を比較対照する表現。平仮名表記が一般的
【例文】 ❶小切手を現金に引き換えるには、手数料がかかることがある/銀行券を本位貨幣である金[きん]といつでも引き換えられるのが、金本位制の主旨である/当たりくじを賞金に引き換える/当選したお年玉付き年賀葉書を景品に引き換えようと、郵便局へ向かった/「当日の朝7時に整理券を配り、開場1時間前から整理券の番号順に入場券と引き換えます」/こつこつ貯[た]めたポイントを景品の財布と引き換えてもらった/母親は、自分の命と引き換えても子供を守る覚悟だ ❷勉強熱心な姉にひきかえ、妹はスポーツばかりしている/同年代の若者にひきかえ、彼女はとても純粋だ/昨年の猛暑にひきかえ、今年は冷夏で楽に過ごせる/我が身の境遇にひきかえ、彼女は何もかも恵まれ過ぎている/隣の夫婦は育児を分担している。それにひきかえ、うちの夫は何もしない
【名詞形】引き換え 引き換えにする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「引換え」「引換」と送り仮名が省略される
【例文】 私は母の命と引き換えに生まれてきたので、母親の顔を知らない/誘拐犯は、「子供の命と引き換えに3千万円用意しろ」と連絡してきた/通販で購入した商品は、代金引換にして支払った/この引換券を持っていけば、景品を渡してもらえる

**ひきくらべる【引き比べる・引き較べる】** [引く＋くらべる] ❶ⓐ([人]の[幸せ・不幸・境遇・状況])を(我が身、自分、自分自身)と引き比べる(=両方を比べて考える) ⓑ(自分、自ら)の(運命、境涯、境遇、環境、状況、立場)に引き比べ、(〜) ❷ (→❶ⓐに同じ)に引き比べる(=自分に*置き換えて考える) ❸ (辞書、辞典、単語、言葉)を引き比べる(=複数の辞書を引いて、言葉や単語の意味・用法を比べる) 
【副⁺】しっかり、よくよく)引き比べる
【例文】 ❶他人の幸せを自分と引き比べて妬んではいけない/人の不幸を我が身と引き比べて、安[あん]堵[ど]のため息を漏らす/自分の境涯に引き比べ、彼女は幼い時から苦労の連続であった/自らの状況に引き比べ、母の時代は何と女性の活躍の場が少なかったことか ❷
被災地の人々の境遇を我が身に引き比べて考えると、何かをせずにはいられない/仏典では「我が身に引き比べて考え、生き物を殺してはならぬ」と教える/自分の身に引き比べ、人を思いやる心を持つべきだ ❸複数の辞書で言葉の用法を引き比べると、かなり異なっ

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ている場合がある/いくつかの辞書を引き比べれば、それぞれの特徴が見えてくる

**ひきくらべる【弾き比べる・弾き較べる】** [弾く＋くらべる](楽曲、[鍵盤・弦[げん]]楽器、ピアノ、バイオリン、チェロ、琴、二つ、2台)を弾き比べる(=同種の曲や楽器を弾いて、比べてみる)
【例文】 違う作曲家による「アベマリア」の曲を弾き比べてみた/ピアノとチェンバロを弾き比べると、その音色の違いがよく分かる/ピアノコンテストの出場者は、数社のピアノを弾き比べて、自分のイメージにあった楽器を選び出す/中国や韓国の琴と日本の琴を弾き比べる機会があったが、ずいぶん違うという印象だ
【名詞形】弾き比べ 弾き比べをする
【例文】 弾き比べをすると、名器と言われるバイオリンのすごさがよく分かる/音楽学校の生徒たちは、ピアノの弾き比べによって互いにその腕を競っている

**ひきこなす【弾き熟す】** [弾く＋熟[こな]す](曲、難曲、楽曲、名曲、全曲、作品、ジャズ、クラシック、メロディー、レパートリー、フレーズ、楽器、ピアノ、バイオリン、ギター三味線、弦[げん]楽器)を弾きこなす(=難曲や難しい楽器を思いどおりに弾く力量がある)

【副⁺】しっかり、さらりと、難なく、幅広く、上手に、楽に、完璧に、見事に、自由自在に、巧みに、軽やかに、余すところなく)弾きこなす
【例文】 彼は、どのようなスタイルの曲も自由自在に弾きこなす/リストは、どんな曲でも初見で完璧に弾きこなしたと言われる/モーツァルト作品の魅力を余すところなく弾きこなせるバイオリニストは、彼しかいない/彼女はジャズピアニストながら、クラシックも巧みに弾きこなす/あの指揮者は、ピアノもバイオリンもソロで弾きこなす実力がある/一般人で和楽器の三味線を弾きこなせる人は、少なくなっている/彼はどんな国の弦楽器でも、巧みに弾きこなすことができる

**ひきこむ【引き込む】** [引く＋込む] ❶(水、温泉、海水、水道管、電気、配線、電話線、ケーブル、コード、手)を引き込む(=引いて来て中に入れる) ❷([人])を(仲間、グループ、自派、味方、犯罪、悪の道、[カルト・政治]集団、組織)に引き込む(=強く誘って仲間に入れる) ❸([人]、心)が(絵、物語の世界、演奏、演技、舞台、話、魅力、[面白・美し]さ)に引き込まれる(=見聞きしたものの魅力に心を奪われる) ❹(風邪)を引き込む
(=風邪を引いてひどい状態になる) 
【副⁺】❶❷(何とか) ❷(ぐっと、ぐいぐい、無理矢理、ずるずる、一気に、強引に、少しずつ)引き込む ❸(ぐっと、ぐいぐい、だんだん、どんどん、ついつい、すっかり、いきなり、思わず、一気に、次第に、一瞬で、知らず知らずのうちに)引き込まれる
【補足】❸は、受身形を使うことが多い
【例文】 ❶山間部では、沢の水を田畑に引き込んでいる/この辺の別荘は、温泉を引き込んでいる/電柱がない地域では、地中の配管から各戸に電気や電話線を引き込んでいる/子供が電車のドアの戸袋に手を引き込まれて泣き出した ❷親も知らないうちに、息子が不良仲間に引き込まれていた/相対する双方が、彼を味方に引き込もうと画策していた/ネット社会の犯罪に引き込まれないように気をつけよう/孤独な学生たちが、カルト集団に引き込まれている ❸この絵を初めて見た時、なぜか引き込まれて目が離せなかった/視聴者は、一度聴いただけで彼女の演奏にすっかり引き込まれてしまう/彼の舞台は、一

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瞬で観客をその世界に引き込んでしまう/首相の演説は説得力があり、ぐいぐいと聴衆を引き込んでいく/渋々農家を継いだが、だんだんと農業の魅力に引き込まれていった/この景色の美しさに引き込まれない人はいない ❹風邪を引き込んで、もう3週間も咳[せき]が止まらず具合が悪い
【名詞形】引き込み
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文、及び固定した慣用表現では「引込み」
「引込」と送り仮名が省略される
【例文】 光回線の引き込み工事は2時間程度で終了した/本線からの引込線に保線車両を止める/川の水の引き込み口は、昔からの工法で造られている

**ひきこもる【引き籠もる】** [引く＋籠もる] ❶(家、部屋、自宅、自室、実家、別荘、ホテル、自分だけの世界、殻[から])に引き籠もる(=人との接触を避け、ある場所にじっとしている) ❷(故郷、田舎)に引き籠もる(=退職後などに静かな生活ができる場所で暮らす)

【副⁺】(ずっと、しばらく、そのまま、完全に)引き籠もる
【例文】 ❶風邪を引いて、1週間家に引き籠もっていた/父は定年後、体を壊し、家に引き籠もりがちだ/いじめに遭った娘は、中学校の時から部屋に引き籠もり、家族とも話をしない/彼は、リストラにあって以来、自宅に引き籠もったままで、就職活動に踏み出せないでいる/連休は別荘に引き籠もって、もっぱら小説を書いていた ❷退職した後、故郷に引き籠もって、晴耕雨読の生活をしている/早めに引退し、田舎に引き籠もって生活したい
【名詞形】ひきこもり ひきこもりになる
【補足】表記は、かな書きを使う
【例文】 彼は中学校の時から10年間、ひきこもりの生活を続けている/ひきこもりは若年層のみならず、中年層にも見られ、社会問題化している/ちょっとしたきっかけからひきこもりになってしまう人もいる

**ひきころす【轢き殺す】** [轢[ひ]く＋殺す]([人]、子供、市民、酔っ払い、敵、猫、犬、カエル、動物)をひき殺す(=車でひいて死なせる)
【例文】 飲酒運転で事故を起こし、人をひき殺した場合は、危険運転致死傷罪で厳罰に処せられる/ギリギリのところで、飛び出して来た子供をひき殺さずに済んだ/道をふらつきながら歩いている酔っ払いを見ると、ひき殺されないか心配になる/車にひき殺されたのか、潰れたカエルが道に張り付いていた/スマホを見ながらうっかり車道に出てしまい、
「ひき殺されたいのか！」と怒鳴られた/車で歩行者天国に突っ込み、人をひき殺そうとした男が逮捕された

**ひきさがる【引き下がる】** [引く＋下がる] ❶ⓐ(部屋、次の間[ま]、後ろ、後方)へ/に引き下がる(=退いて、その場から離れる) ⓑ(社長室、フィールド)から引き下がる ❷ (第一線、活動、プロジェクト)から引き下がる(=仕事から退く) ❸ (途中で、議論の末)引き下がる(=主張していたことを*取り止める) 
【副⁺】❶(しずしず、おずおず、ゆっくり)
❷❸(一旦、すごすご、あっさり、すんなり、しぶしぶ、やすやすと、おめおめと、おとなしく、早[そう]々[そう]に、簡単に、素直に、黙って、泣く泣く)引き下がる
【例文】 ❶9時になると、子供たちは自分たちの部屋へ引き下がり、居間は大人だけに

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なった/花嫁は、仲人に手を引かれ、お色直しのためにしずしずと別室へ引き下がっていった/寒色系の青色は、暖色系の赤と比べると、少し引き下がったように見える/「失礼致します」と一礼して、社長室から引き下がった/試合開始15分後、ゴールを決めた際に怪[け]我[が]をして、早々にフィールドから引き下がらなければならなかった ❷彼が政界の第一線から引き下がって、既に5年になる/自分の責任を果たしたので、この活動から引き下がることにした ❸「覚えてろ。これで引き下がると思うなよ」/議論は白熱し、双方とも引き下がろうとしなかった/一度断られたからといって、そうやすやすと引き下がるわけにはいかない/叱られてすごすごと引き下がるなんて情けない/自分の主張の正しさを相手に理解してもらうまでは、このままおめおめと引き下がれない/相手の剣幕にのまれて、その場はやむなく引き下がらざるを得なかった/納得したわけではないが、しぶしぶ引き下がるしかなかった

**ひきさく【引き裂く】** [引く＋裂く] ❶(手紙、写真、紙、布、服、シャツ、絹、木、空気、肉、身、闇夜、夜の帳[とばり]、心、胸)を引き裂く(=引いて裂いたり破ったりする) ❷(仲、間[あいだ]、絆[きずな]、愛、恋、友情、二人、親子、家族、恋人同士、関係、社会)を引き裂く(=親しい間柄を無理に離す) 
【副⁺】❶(細かく、ずたずたに、ビリビリに、ばらばらに、真っ二つに)引き裂く
【例文】 ❶細かく引き裂かれた手紙が、ごみ箱に捨てられていた/喧[けん]嘩[か]をしているうちに感情が高ぶって、相手の服を引き裂いてしまった/絹を引き裂くような女性の悲鳴が聞こえた/雷が落ち、木を引き裂くバリバリという音とともに炎が立ち上がった/作家の新作は、闇夜を引き裂く稲妻のように強烈な印象だった/心が引き裂かれるような後悔の念にさいなまれている ❷誰も愛し合う二人の仲を引き裂くことはできない/娘を溺愛するあまり父親は恋人との間を引き裂こうとした/離婚は親子の絆を引き裂くことになりかねない/同じ女性を好きになったが故に、僕らの友情は引き裂かれてしまった/運命が二人を引き裂く瞬間が、刻一刻と近づいていた/経済格差が社会を引き裂き、分断を深めた

**ひきさげる【引き下げる】** [引く＋下げる] ❶(レバー、クレーン、ブラインド、ロープ、帽子、パンツ、裾、ファスナー)を引き下げる(=引いて下げる。上方から下方に引いて下ろす) ❷(公共料金、[保険・手数]料、人件費、[評価・限度]額、運賃、賃金、給与、金利、利率、[税・失業]率、割合、関税、株価、物価、単価、価格、コスト、格付け、基準、水準、目標、上限、年齢、レベル)を引き下げる(=値段や基準、率を下げる) ❸ⓐ(役職、地位)を引き下げる(=地位を低くする) ⓑ(課長から主任)に引き下げる ❹(提案、企画)を引き下げる(=出した案などを出すのを止めて戻す) 
【副⁺】❶(ぐっと、ぐいっと、一気に) ❷(更に、一気に、大きく、一律に、大幅に、極端に、段階的に、ぎりぎりまで) ❸(わざと、あえて、故意に)引き下げる
【例文】 ❶大きなクレーンを引き上げたり引き下げたりする操作は、技師が行う/夜間はブラインドを引き下げて、外から見えないように閉める/風で吹き飛ばされないように、帽子のつばを引き下げた/トイレで子供のパンツを引き下げておしっこをさせる ❷インフレを抑えるために、公共料金が引き下げられた/派遣社員の雇用を増加させ、人件費を引き下げようと考えている/不況で平均賃金を引き下げる企業が多い/財政難を理由に、公務員の給与をもっと引き下げろというのは暴論だ/日銀が金利を引き下げれば、市中銀

<1043>
行の預金金利も下がる/両国は全ての貿易品目を対象として、段階的に関税を引き下げる/円高が日本の株価を引き下げる要因になっている/コストを削減し、販売価格を引き下げようと努力する/日本国債の格付けが二段階引き下げられた/不況とはいえ、社会福祉の水準を引き下げることは国民が承知しない/少年法の適用年齢を引き下げる改正案が閣議決定された ❸病気で休職が続いたため、役職を引き下げられてしまった/懲戒処分を受けた部下は、課長から主任に引き下げざるを得ない ❹反対されても提案を簡単に引き下げるつもりはない/見通しが甘いとの理由から、企画が引き下げられた
【名詞形】引き下げ 引き下げをする/になる
【補足】公用文では「引下げ」と送り仮名が省略される
【例文】 各社で携帯電話料金の引き下げが検討されている/日本銀行は政策金利の引下げをすると発表した/住宅ローンの金利引下げ幅が拡大された/今年度から成年年齢が18
歳に引き下げになった

**ひきさる【引き去る】** [引く＋去る] ❶(税、保険料、料金、運賃、[過払い・不足]分、一定額、残額、利子)を引き去る(=ある数や金額から一定のものを引いて減らす) ❷(犯人、獲物)を引き去る(=捕まえて連れていく) ❸(波、潮、津波、出水)が引き去る(=寄せて来た水が元の方に引いて行く) 
【副⁺】❶(あらかじめ、一度に、自動的に)引き去る
【例文】 ❶給与所得者の住民税は、給与から引き去ることになっている/ICカード乗車券を利用すると、降車駅の自動改札を通る際に運賃が引き去られる/家計から必要経費を引き去ると、自由に使える交際費はほとんど残らない ❷逮捕された犯人は手錠を掛けられ、警察へ引き去られて行った/ライオンが獲物を口にくわえて引き去るのを映像に収めた ❸潮が引き去った後には、広大な干潟が現れる/津波が引き去るまで、住民たちは高台に避難していた

**ひきしぼる【引き絞る】** [引く＋絞る] ❶(弓、弦[つる]、矢、引き金)を引き絞る(=弓に矢をつがえて十分に引く。引き金を十分に引く) ❷(声、喉)を引き絞る(=声を力いっぱい出そうとする) ❸(ひも、手綱、ロープ、鎖、ベルト、手拭い、釣り竿[さお]、腕)を引き絞る(=強く絞ったり、締めたりする) 
【副⁺】しっかり、ゆっくり、力いっぱい、目いっぱい、きりりと、ぐっと、一気に、きつく、強く、十分に)引き絞る
【例文】 ❶的を狙って弓を強く引き絞った/兵士は弦を引き絞って敵兵が近づくのを待った ❷夜道で男の人に後を付けられたので、怖くて、声を引き絞って助けを呼んだ/喉を引き絞って無理に歌うのではなく、裏声を使うといい ❸巾着は、口ひもを引き絞って、ぶら下げて持ち歩く/おなかが出てきたので、ベルトを引き絞らなければ、穴に留めることができない/手拭いをきりりと引き絞って頭に巻き付け、御[み]輿[こし]を担ぐ

**ひきしまる【引き締まる】** [引く＋締まる] ❶(体、胴回り、ウエスト、おなか、脚、顔立ち、筋肉、肌、毛穴、フェイスライン、口元、魚の身、味)が引き締まる(=体に緩みがなく、固く締まっている。味がすっきりする) ❷(身、心、心身、気、気持ち、顔、表情、印象、雰囲気)が引き締まる(=気持ちに緩みがなく、緊張してしっかりしている。印象がシャープになる) ❸(相場)が引き締まる(=値段が上がってくる) 
【副⁺】❶❷(すっきり、びしっと、ぴりっと、ぐっと、きりっと、きゅっと、固く)引き締まる
【例文】 ❶毎日ジョギングを続けていたら、体が引き締まってきた/引き締まった体つ

<1044>
きの人は、若々しく見える/腹筋運動をすれば、すぐに胴回りが引き締まる/化粧をして引き締まった顔立ちにする/水泳をすると、筋肉が引き締まるそうだ/洗顔の最後に水で洗うと、毛穴が引き締まる/フェイスラインが引き締まっていると、すっきりした印象になる/この魚は身が引き締まっていておいしい/香辛料を使うと料理の味が引き締まる
❷プロジェクトのチーフに任命され、責任の大きさに身の引き締まる思いだ/宗教の聖地に立つと、荘厳な雰囲気に信者でなくても心が引き締まる/朝、ネクタイを締めると仕事に向かう態勢に切り替わり、気持ちも引き締まる/選手たちは引き締まった表情で試合会場に入ってきた ❸低迷していた株式市場の相場がようやく引き締まってきた/これまで消極的だった投資家が買いに動き、下がり気味だった相場がまた引き締まった

**ひきしめる【引き締める】** [引く＋締める] ❶(→「ひきしまる」❶に同じ。骨盤)を引き締める(=体に緩みがないように、固く締める。味が*引き立つようにする) ❷(→「ひきしまる」❷に同じ。ムード)を引き締める(=気持ちに緩みがないようにしっかりさせる) ❸ (家計、財政、金融政策、市[し]場[じょう])を引き締める(=無駄をなくし、出費や経費を抑える) ❹ (帯締め、ひも、手綱)を引き締める(=強く引いて、緩みをなくす) 
【副⁺】(しっかり、きゅっと、強く、固く)引き締める
【例文】 ❶体を引き締めるためにジムでトレーニングをしている/腹筋運動をしてウエストを引き締めた/この化粧水は毛穴を引き締める効果があるという/骨盤が開いたり歪[ゆが]んだりすると、内臓の機能に影響が出るので、骨盤を引き締める体操をするといい/料理の味を引き締めるために、さまざまな香辛料を使う ❷身を引き締めて面接試験に臨んだ/やる気が出ない時は、初心に返って、心を引き締めている/党の命運をかけ、心身を引き締めて選挙運動に取り組む/失敗は許されないので、気持ちを引き締めて仕事に取り組んだ/学期の半ばには、学生の気持ちを引き締めるためもあって、中間試験が設定されている/一勝しても油断せず、一層気を引き締めよう/黒のアイテムで引き締めれば、装いに落ち着いた雰囲気が出せる/時折、展覧会に向けた作品作りを課して、教室のムードを引き締めている ❸給料が下がったので、家計を引き締めなければならない/財政を引き締めると失業者が増える/現在の政治情勢に関わらず、金融政策は引き締められるべきだ ❹着物の着付けは、最後に帯締めをきゅっと引き締めて結べば出来上がりだ/馬が勝手に走らぬよう、手綱を引き締めてコントロールする
【名詞形】引き締め
【補足】公用文では「引締め」と送り仮名が省略される
【例文】 財政引き締め政策で失業率が高まる/政府は、政策金利引上げなどの金融引締めを実施した

**ひきすえる【引き据える】** [引く＋据える] ⓐ(容疑者、犯人、罪人、敵将、道楽者)を引き据える(=荒々しく連れて来て、その場に座らせる) ⓑ(人の前、足元、床[ゆか]、地、白[しら]洲[す]、[裁きの・その]場)に引き据える 
【副⁺】(手荒く、強引に、有無を言わせず)引き据える
【例文】 警察の特殊部隊によって、犯人たちはその場に引き据えられていた/後ろ手に縛られた罪人が連れて来られ、お白洲の中央に引き据えられた/生け捕りにされた武将は、地に引き据えられて、敵の辱めを受けることとなった/激怒した父親が、道楽息子を足元に引き据えて、折[せっ]檻[かん]している

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**ひきずりあげる【引き摺り上げる】** [引く＋摺[す]る＋上げる] ⓐ([人]、子供、動物、梵[ぼん]鐘[しょう]、獲物、巨大魚、丸太、遺物)を引きずり上げる(=強い力で引いて上へ上げる) ⓑ(海、川、井戸、発掘現場)から引きずり上げる ⓒ(山頂、陸、川原、浅瀬、岸)に/まで引きずり上げる 
【副⁺】ゆっくり、無理矢理、何とか、ずるずる、難なく、一気に、慎重に、力任せに)引きずり上げる
【例文】 滑落した仲間は、何とか斜面を引きずり上げ、助け出した/井戸に落ちて泣き叫ぶ子供を慎重に引きずり上げた/流されている犬を見つけて川に飛び込み、川原まで引きずり上げた/延暦寺の僧だった弁慶は、三井寺に攻め入り、梵鐘を奪って延暦寺まで引きずり上げたというヒョウが獲物を樹の上に引きずり上げようとしている/釣り竿[さお]のリールを必死に回して、巨大魚を引きずり上げることができた/丸太を川上から流し、川下で引きずり上げる/発掘現場から青銅の遺物を数人がかりで引きずり上げた

**ひきずりいれる【引き摺り入れる】** [引く＋摺る＋入れる] ❶ⓐ([人]、獲物、動物、荷物、箱、鉢植え)を引きずり入れる(=こするように引いて来て、中に入れる) ⓑ(中、車、屋内、倉庫、檻[おり]、巣、穴、沼)に引きずり入れる ❷ ([人])を(味方、仲間、メンバー、グループ、宗教団体、悪の道、紛争)に引きずり入れる(=悪い影響を与える集団の中に無理に入れる) 
【副⁺】❶(ずるずる、何とか) ❷(→「ひきこむ」【副⁺】(❷に同じ。言葉巧みに)引きずり入れる
【例文】 ❶暴れる酔っ払いを3人がかりでパトカーに引きずり入れた/ワニは、水を飲みに来た鹿をあっという間[ま]に沼に引きずり入れた/飼い主は、檻に入ろうとしない大型犬を引きずり入れようとしていた/一人で重い荷物を倉庫にずるずる引きずり入れた ❷彼は、不良グループに無理矢理引きずり入れられた/宗教団体は、言葉巧みに若者をメンバーに引きずり入れる

**ひきずりおとす【引き摺り落とす】** [引く＋摺[す]る＋落とす] ❶(壇上、舞台、ステージ、階段、[木・棚]の上)から引きずり落とす(=強く引いて、下に落とす) ❷([人])を([政権・大統領・会長・トップ・チャンピオン・主役]の座、社長の椅子、独裁者の地位)から引きずり落とす(=高い地位にある人を無理矢理に失脚させる) 
【副⁺】無理矢理、強引に、力ずくで)引きずり落とす
【例文】 ❶突如、演壇の首相に襲いかかった暴漢を、壇上から引きずり落とそうと護衛の者たちが駆け寄った/ロック歌手は、興奮して押し寄せたファンにつかまれ、舞台から引きずり落とされそうになった/「殺してやる」と叫ぶ見知らぬ男に駅の階段から引きずり落とされ、大[おお]怪[け]我[が]をした/物置の棚の上から、古新聞の束を引きずり落とした ❷大統領をその座から引きずり落とそうと反対派が画策している/野党は、与党を政権の座から引きずり落とせる機会を常に狙っている/側近の裏切りによって会長の座から引きずり落とされて、今は蟄[ちっ]居[きょ]している/彼をチャンピオンの座から引きずり落としたのは、無名の新人だった

**ひきずりおろす【引き摺り下ろす・引き摺り降ろす】** [引く＋摺る＋おろす] ❶(→「ひきずりおとす」❶に同じ。馬、乗り物、リング、ポール)から引きずりおろす(=強い力で引いて下に降ろす) ❷ (→「ひきずりおとす」❷に同じ)から引きずり降ろす(=高い地位にある人を無理矢理にその地位から下ろしてやめさせる) 
【副⁺】(→「ひきずりおとす」【副⁺】に

<1046>
同じ)引きずりおろす
【例文】 ❶発言者を壇上から引きずり下ろそうと、男たちが駆け寄った/木登りをして、下りて来ようとしない息子を木の上から引きずり下ろした/合戦で大将らしき武将に目をつけ、首を取って名を上げようと馬から引きずり降ろした/乗客は痴漢の現場を押さえ、その者の手をつかんで電車から引きずり降ろした/試合中に勝手にリングに上がる奴[やつ]がいたらすぐ引きずり下ろせ/反政府軍組織のメンバーが、庁舎に乱入し、国旗をポールから引きずり下ろした ❷彼は、まだ大統領の座から引きずり降ろされるわけにはいかないと、いろいろな方策を繰り出している/敵は、私を社長の椅子から引きずり降ろそうとして、さまざまな手を使ってくる/名だたる大スターでも、スキャンダル攻勢に遭って、主役の座から引きずり下ろされてしまうこともある

**ひきずりこむ【引き摺り込む】** [引く＋摺[す]る＋込む] ❶ⓐ([人]、獲物、虫、荷物、箱、鉢植え、あらゆる物、小船)を引きずり込む(=強く引いて中に入れる) ⓑ(中、車、倉庫、巣、穴、水中、海中、地中、川、沼、泥沼、底、異次元世界、パラレルワールド)に/へ引きずり込む ❷ ([人])を(仲間、不良グループ、自分たちの[領域・土俵]、悪の道、[悪・闇]の世界、新興宗教、戦争)に引きずり込む(=本人が望まない集団や領域に無理に入れる) 
【副⁺】❶(ずるずる、何とか、強引に、あっという間[ま]に) ❷(→「ひきこむ」
【副⁺】❷に同じ。言葉巧みに)引きずり込む
【例文】 ❶彼女は道を歩いていて、後ろから来た車に引きずり込まれたらしい/河[か]童[っぱ]は、人を川の中に引きずり込むそうだ/主人公が異次元の世界に引きずり込まれるファンタジーは、どこの国でも人気がある/アリが一匹、アリ地獄の穴に引きずり込まれそうになってもがいている/津波は、あらゆる物を海中へと引きずり込んでしまう/小船は、渦潮の中へ引きずり込まれることがある ❷繁華街で頻繁に夜遊びをしていると、悪い仲間に引きずり込まれる恐れがある/一度、不良グループに引きずり込まれたら、抜け出すのは難しい/手[て]強[ごわ]い相手でも、うまくこちらの土俵に引きずり込めば勝てる/子供や若者を悪の道に引きずり込もうと待ち構えている人たちがいる/夫を失った悲しみを癒やすために集会に参加したら、新興宗教に引きずり込まれてしまった

**ひきずりだす【引き摺り出す】** [引く＋摺る＋出す] ❶(子供、犯人、泥棒、動物、臓物、内臓、腸、本、雑誌、荷物、材木、丸太)を引きずり出す(=中から外へ無理矢理に引いて出す) ❷(足)を引きずり出す(=急に足を引いて歩き始める) 
【副⁺】❶(無理矢理、ようやく、どうにか、手荒く、乱暴に、手当たり次第に) ❷(急に、突然)引きずり出す
【例文】 ❶昼まで寝ていたら、母親に無理矢理寝床から引きずり出された/この事件の真犯人を皆の前に引きずり出すまで、諦めない/小屋に潜んでいた泥棒を引きずり出し、警察に突き出した/椅子の下に隠れてぐったりしていた犬を引きずり出し、獣医に連れて行った/遊牧民が獲物の臓物を引きずり出し、洗ってから料理している/山積みになった本の下からやっと目当ての雑誌を引きずり出すことができた/車輪の間から事故の被害者の荷物を引きずり出したが、中はつぶれていた/木こりは、馬に引かせたそりで山林から丸太を引きずり出した/何とかして相手を交渉の場に引きずり出せ/相手国を対話に引きずり出そうとして挑発する ❷マラソン中の選手が、急に足を引きずり出した

**ひきずりまわす【引き摺り回す】** [引く＋摺[す]る＋回す] ⓐ([人]、動物、獲物、人形、玩[おも]具[ちゃ])

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を引きずり回す(=無理に連れて回る。強く引いてあちこち動かす) ⓑ(町、市中、デパート、公園、部屋中、畳の上、地べた)を引きずり回す 
【副⁺】あちこち、ぐるぐる、無理矢理、散々、強引に、一方的に、思うままに)引きずり回す
【例文】) 買い物に付いて行ったら、デパート中を引きずり回され、疲れ果てた/あいつは、人の鼻面をつかんで引きずり回すような身勝手な女だ/彼は、先輩風を吹かせて、いい気分で後輩を引きずり回している/昔の罪人は、馬に繋[つな]がれ、市中を引きずり回されたという/誘拐犯は、何日も被害者を車で引きずり回したあげく、山中に放置した/我[わ]が儘[まま]な犬が散歩中に飼い主を思うままに引きずり回している/妻は、暴力的な夫に髪の毛をつかまれ、引きずり回されると訴えた/子供が人形の腕を持ち、畳の上をずるずる引きずり回すので、腕が抜けてしまった/男の子が玩[おも]具[ちゃ]の車にひもをつけ、公園中を引きずり回して遊んでいる/ハイエナの群れは、死肉に群がり、引きずり回して食い尽くした

**ひきずる【引き摺る】** [引く＋摺る] ❶ⓐ(足、体、[ズボン・着物・袴[はかま]]の裾、コート、毛布、靴、靴ひも、鎖、子供、こそ泥、牛、死体、荷物、家具、鉛の玉、影)を引きずる(=地面をするようにして引いて動かす) ⓑ(床[ゆか]、地面、草むら、[畳・砂]の上)を/に引きずる ⓒ(靴ひも、裾)が(床、地面)を/に引きずる ❷(失敗、問題、交渉、事件、悪縁、過去、疲れ、ショック、暗い気分)を引きずる(=事をそのまま*持ち越し、その影響から*抜け出せない) ❸ (悪友、環境、周囲、雰囲気、ムード)に引きずられる(=影響される) 
【副⁺】❶(無理矢理、ずるずる、だらしなく、懸命に) ❷(そのまま、いつまでも、ずっと、長く)引きずる
【補足】❸は、受身形を使う
【例文】 ❶疲れた体を引きずって何とか家へ帰った/子供が着物の裾をずるずる引きずって歩いている/浮浪者が長いコートを引きずりながら、猫背で歩いて行く/靴を引きずって歩く癖がある/嫌がる子供を無理矢理引きずるようにして病院に連れて行った/暴れる牛を小屋まで何とか引きずって行った/こそ泥を捕まえ、警察に引きずって行く/死体を引きずった血の跡が現場に残されていた/重い荷物を倉庫から乱暴に引きずって出した/家具を引きずって動かすと、床に傷がつく/まるで鉛の玉を引きずるかのように足が重い/男は、自分の影を引きずるように重い足どりで去って行った/ほどけた靴ひもが地面を引きずっていた ❷いつまでも過去の失敗を引きずっていないで、心機一転したい/党内の問題を長く引きずれば、選挙戦に影響が出る/合併交渉を引きずったまま年を越した/過去の悪縁は、ずるずると引きずらずに断ち切るべきだ ❸息子が悪友に引きずられないよう、注意している/娘は、周囲に引きずられやすい弱い性格だ/雰囲気に引きずられ、不本意な契約をしてしまった/世間の自粛ムードに引きずられ、投資が冷え込んでいる

**ひきたおす【引き倒す】** [引く＋倒す](木、棒、塀、柱、防災林、小屋、銅像、車の座席、相手の体、敵、暴漢、牛)を引き倒す(=引いて倒す) 
【副⁺】ぐっと、バタッと、バタンと、力任せに)引き倒す
【例文】 村人たちは古木を引き倒そうと、綱をかけた/運動会の棒倒し競技は、相手チームの棒に飛びつき、引き倒したほうが勝つ/解体作業員は、ブルドーザーで手際よく塀を引き倒していった/海岸防災林は、大津波によって一気に引き倒され、壊滅状態となった/決起した民衆によって独裁者の銅像がついに引き倒された/後部座席にチャイルドシート

<1048>
を装着する時は、まず助手席のシートを手前に引き倒す/横綱は相手力士の腕をつかみ、手前にぐっと引き倒した/警官は暴漢の襟首をつかんで路上に引き倒し、抑え込んだ/暴れる牛の角[つの]にロープを引っかけ、地面にバタッと引き倒した
【名詞形】引き倒し
【例文】 古家の引き倒しが行われているので、埃[ぼこり]がすごい/上司が気に入った部下にたけ目をかければ、「ひいきの引き倒し」(=ひいきしすぎて、かえって良くない結果を招くこと)になりかねない

**ひきだす【引き出す】** [引く＋出す] ❶(死体、馬、椅子、糸、山車[だし]、自転車、名刺、ファイル、着物)を(中、奥)から引き出す(=引いて、出す) ❷([人])を(外、人[ひと]前[まえ]、[公・交渉・裁き]の場、公聴会、法廷、刑場)に引き出す(=引いて連れてくる) ❸(答え、話、証言、供述、情報、本音、ニーズ、教訓、譲歩、投資、融資、力、能力、才能、やる気、意欲、個性、魅力、良さ、持ち味、旨[うま]み、真価、効果、可能性、活力、反応)を引き出す(=隠れているものを表に出す) ❹(口座、銀行、郵便局)から(金[かね]、現金、預金、貯金)を引き出す(=預けているお金を出す) ❺(山車、荷車、線)を引き出す(=引き始める)

【副⁺】❸(うまく、さりげなく、巧みに、上手に、最大限に、十分に) ❹(まんまと、ひそかに、不正に、全額)引き出す
【例文】 ❶事故現場で車の中から死体が引き出されるのを見た/手綱を握り、小屋から馬を引き出した/編み針で、糸をこちら側に引き出しながら編んでいく/祭りでは、華やかに飾られた山車が引き出される/名刺入れから名刺を1枚引き出して、自己紹介しながら相手に渡す/最近では、簞[たん]笥[す]の中から着物を引き出して着ることなど、めったにない
❷突然、人前に引き出されて、挨拶しろと言われて戸惑った/責任者を交渉の場に引き出すのに苦労した/罪人が刑場に引き出されるのを大勢が見ている ❸検事は、証人から思ったような証言を引き出すことができた/腕利きの捜査官は、容疑者から確かな供述を引き出した/短い面接では本音までは引き出せない/聞き役に徹して、顧客のニーズをうまく引き出すようにしている/粘り強い交渉で、相手から大幅な譲歩を引き出した/政府は、企業の設備投資を引き出して景気回復に繋[つな]げようとしている/部長は部下の隠れた才能を引き出し、生かすのがうまい/生徒のやる気を上手に引き出せるよう、教え方を工夫している/被写体の魅力が最大限に引き出されたポスターは、実に評判がいい/民間の活力を引き出すような政策が必要だ ❹口座から不正に金が引き出された形跡がある/詐欺グループは、手下に金を引き出させると行方をくらました/父の死後、銀行から預金を引き出そうとしたが、相続の手続きが終わるまで引き出せなかった ❺笛の音を合図に法[はっ]被[ぴ]姿の男たちが祭りの山車を引き出した/止めるのもかまわず、少年は一人で重い荷車を引き出した/サインペンで線を引き出したと思ったら、あっという間に一筆書きが完成した
【名詞形】引き出し 引き出しをする
【補足】名詞形は、❶〜❹の意味でのみ使う
【例文】 会社の預金の引き出しは経理担当に任せてある/ATMで預金の引き出しをするにはカードが要る/書きかけの手紙を机の引き出し(=物入れ)にしまい込んだ

**ひきたつ【引き立つ】** [引く＋立つ] ❶([人]、役回り、顔色、個性、魅力、存在、[すばらし・繊細]さ、若さ、服、価値、作品、デザイン、写真、絵、色、味、香り、良さ)が引

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き立つ(=周りと比べて、特別に良く見える。目立つ) ❷(気持ち、気分)が引き立つ(=
明るくなる) ❸(株式市場、商況)が引き立つ(=*取引が盛んになる) 
【副⁺】(一際、かえって、むしろ、ひとしお、一層、ぱっと、ぐんと、ぐっと、一段と)引き立つ
【例文】 ❶歌舞伎は、役回りが引き立つような化粧や衣装、せりふ回しで観客を魅了する/明るい色の服を着ると、顔色が引き立って見える/監督は、役者の個性が引き立つような演出をする/赤いボタンをつけると、黒い服はぐんと引き立つ/地味な額縁に入れると、かえって作品が引き立って見える/展覧会場では、構図が独特な作家の絵が一際引き立って見えた/シンプルな調理法で素材の良さを引き立たせる ❷ 最近は気持ちがぱっと引き立つようなことがなかなか起きない/受験に失敗した友人の気分を引き立たせようと明るい話題を探した ❸ 貿易収支改善のニュースを受け、株式市場が引き立っている/意外にも、世の中の状況とは逆に商況が引き立っている

**ひきたてる・ひったてる【引き立てる・引っ立てる】** [引く＋立てる] ❶(容疑者、犯人、父親)を引き立てる(=無理に引いて連れて行く) ❷(戸、襖[ふすま])を引き立てる(=引いて閉じる) ❸(人柄、印象、肌、たたずまい、魅力、美しさ、良さ、デザイン、色、素材、主役、個性、持ち味、雰囲気、料理、味、草花、作品、詩、特徴)を引き立てる(=良い点が特に目立つようにする) ❹(後輩、部下、家臣、親族、役者、相手)を引き立てる(=ひいきにして、重用する) ❺(気持ち、気分)を引き立てる(=元気を出させる) 
【副⁺】❶❷(無理矢理、強く) ❸ (一際、一層、更に、ことさら、余計、一段と、ぐっと、ぱっと) ❺ (ぐっと、ぱっと、無理に)引き立てる
【補足】「引っ立てる」は「引き立てる」の転。❶の意味のみ強調して使う口語表現
【例文】 ❶野[や]次[じ]馬[うま]が見守る中、警察官が容疑者を引き立てて行った/息子は無言のまま、酔った父親を引き立てるようにして居酒屋を出た/「下[げ]手[しゅ]人[にん]を引っ立てい！」と奉行が命じた ❷建て付けの悪い戸を、ガタピシ言わせて無理矢理引き立てた/台風が過ぎ去るまで雨戸を引き立てて、家にこもっていた ❸控え目な態度が、彼の人柄を一層引き立てている/古都のたたずまいを引き立てているのは、神社仏閣とその庭園だ/アップにした髪型が、彼女の美しさをより引き立てている/女優は、自分の個性を引き立ててくれる衣装デザイナーを求めていた/お汁粉は、塩を一つまみ入れると甘味が引き立てられる/モノクロにしたことが、かえって作品を引き立て、印象を強めている/シンプルなデザインが商品の特徴を引き立てている ❹上司に引き立てられ、彼は異例の出世をした/忠実な家臣を一軍の将に引き立てることで、勲功の賞とした/役者は、自分を引き立ててくれるひいき筋を大事にする ❺皆の気を引き立てようとして言った冗談が、逆に険悪なムードを招いてしまった/無理に気持ちを引き立てて、苦手な仕事に向かった
【名詞形】引き立て
【補足】名詞形は、❸❹の意味でのみ使う。挨拶の言葉の中で使うことがある
【例文】 彼は先輩の引き立てで昇進した/「お客様には毎度お引き立ていただきまして、ありがとうございます」/「これからもお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます」/脇役は、まさに主役の引き立て役だから、欠かせない存在だ

**ひきちぎる【引き千切る】** [引く＋千切る](鎖、ひも、縄、紙、袋、ページ、テープ、値札、ケーブル、電話線、人形の手足、シーツ、カーテン、袖、ボタン、帆、肉、体)を引き

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ちぎる(=乱暴に引いて、*切り取る) 
【副⁺】思い切り、無理矢理、ぐっと、勢いよく、一気に、乱暴に、豪快に、強引に、無残に、力任せに)引きちぎる
【補足】「ちぎる」は、かな書きを多く使う
【例文】 犬が鎖を引きちぎって逃げてしまった/正義のヒーローが、捕らわれ人の縄を一気に引きちぎり、助け出した/ごみ袋がカラスに引きちぎられて、そこら中にごみが散乱していた/失恋後、思いの丈を書き綴[つづ]った日記のページを引きちぎり、丸めて捨てた/彼は、新しく買ったシャツの値札を引きちぎると、すぐにそれに着換えた/罪人は、シーツを引きちぎって結び合わせ、牢[ろう]屋[や]の窓から脱出した/大風でヨットの帆が引きちぎられて、航行不能に陥った/若者たちは、骨付き肉を歯で引きちぎるようにして、豪快に食べた/ライオンによって引きちぎられた肉が散らばっていたのを、後からハイエナが来て始末した/我が子との別れは、自分の体を引きちぎられるようにつらかった

**ひきちぎれる【引き千切れる】** [引く＋千切れる](→「ひきちぎる」に同じ。旗、持ち手)
が引きちぎれる(=強く引かれて、切れる) 
【副⁺】突然、いきなり、勢いよく、一気に、無残に、簡単に)引きちぎれる
【補足】「ちぎれる」は、かな書きを多く使う
【例文】 港に停泊していた船の鎖が大風で突然引きちぎれた/古い靴のひもをぐっと引き締めたら、引きちぎれてしまった/大道芸人が力を込めると、体を縛っていた縄が勢いよく引きちぎれた/大風や雪の重みのせいで、電話線が引きちぎれることもある/強く腕を引っ張られたら、上着の袖が引きちぎれてしまった/戦争で出征した息子の形見として、引きちぎれた日章旗だけが戻って来た/バッグをひったくられまいと力を入れたら、持ち手だけが引きちぎれて手元に残った

**ひきつぐ【引き継ぐ】** [引く＋継ぐ] ⓐ(業務、事業、会社、家業、店、仕事、経営、政権、運営、作業、データ、技術、バトン、見張り、担当、話、路線、財産、資産、借金、土地、地盤、研究、伝統、歴史、文化、名[みょう]跡[せき]、家訓、精神、基本、味、遺伝子、血、環境、後)を引き継ぐ(=前任者から渡されて、あるいは、後任者に渡すことで後を継いでいく) ⓑ(前任者)から(後任者)に/へ引き継ぐ 
【副⁺】そのまま、すっかり、しっかり、丸ごと、全て、きちんと、完全に、正式に、全面的に、ひそかに)引き継ぐ
【例文】 ガードマンは夜勤の同僚に業務を引き継いで帰宅した/債務の残った状態で、息子に会社を引き継がせるわけにいかない/兄は父から家業とともに土地も引き継いだ/新社長が経営を全面的に引き継げば、路線は大幅に変更されるだろう/選挙後、政権を引き継いだ新首相は、国会で所信表明演説を行った/三交代制の工場では、3人の社員によって作業が引き継がれている/この陶芸窯[かま]の技術は、一[いっ]子[し]相[そう]伝[でん]で引き継がれてきたという/リレーのバトンを引き継ぐ時、次の走者が落としてしまった/校長の話を引き継ぐ形で教頭が話し始めた/親の遺産として借金まで引き継ぐとは思わなかった/ローマ文化はヘレニズム文化を経て、ギリシャ文化を引き継ぐことで花開いたと言われる/伝統とは基本を引き継ぎながら、新たな面を付加することで持続される/歌舞伎十八番を担う由緒ある名跡が引き継がれ、襲名披露公演が行われた/祖父は父に、家訓を引き継ごうとした/地球の美しい環境を破壊することなく、子供たちの世代に引き継ぎたいものだ
【名詞形】引き継ぎ 引き継ぎをする
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【補足】公用文では「引継ぎ」と送り仮名が省略される
【例文】 破綻した会社から新会社への引き継ぎに時間がかかる/政権の引き継ぎを終えた前首相は官邸を後にした/後任の職員に業務の引継ぎをした
**ひきつける【引き付ける・惹き付ける】**【ひく＋付ける] ❶(電子、鉄、ボール、獲物、虫、手、足、敵)を引きつける(=自分の方に強く引いて寄せる) ❷(心、気持ち、人、人目、視線、注意、関心、興味、異性、消費者、顧客、聴衆、読者、観客、若年層、子供、高齢者、人材、投資、資金、企業)をひきつける(=魅力があって、人に気持ちや関心を向けさせる) ❸(問題、心情)を引きつける(=自分や卑近な例と関連づける) ❹(子供、運動選手)が引きつける(=痙[けい]攣[れん]を起こす) 
【副⁺】❶❷ (ぐっと、ぴったり、たちまち、突然、強く、強烈に、いつの間[ま]にか) ❷ (どことなく、十分に) ❹ (いきなり、突然、激しく)ひきつける
【例文】❶ 酸素は水素よりも電子を引きつける力が強い/打者はボールをバットぎりぎりまで引きつけてから打った/餌で魚を近くまで引きつければ、網で捕れる/花の甘い香りは、花粉を運ぶ虫を引きつけるためだ/彼は相手選手の左手をぐっと引きつけ、一気に決め技で倒した/球を投げた後はすぐ右足を左足に引きつけろ/おとり作戦で敵を引きつけよう ❷ 初めて彼の作品と出会った時、身も心も惹[ひ]きつけられ、目まいすら感じた/あの女優の表情はどことなく人を惹きつけるところがある/私はすっかり都会の魅力に惹きつけられてしまった/首相は聴衆の視線を引きつけておいてから演説を始めた/その業界では消費者を引きつけるための商品開発競争が激化している/外国からの投資を引きつけるには、法整備や魅力ある都市づくりが求められる ❸ その評論家は難しい問題を身近な話題に引きつけて解説してくれる/著者の心情を自分に引きつけて考えると、理解しやすい ❹ 運動部の選手が熱中症で突然引きつけて倒れた
【名詞形】引きつけ
【補足】名詞形は、❹の意味でのみ使う
【例文】 小さい子どもは突然引きつけを起こすことがある/引きつけが起きた時は、患者が舌を噛[か]まないように気をつける
**ひきつづく【引き続く】**[引く＋続く] ❶(雨、干ばつ、異常気象、余震、経済成長、不況、インフレ、人口減少、経済制裁、任期、混乱、欠勤、感染の拡大、渡航制限)が引き続く(=現象や物事がずっと長く続く) ❷ⓐ (スピーチ、乾杯、式典、総会、先の[催し・調査・大会・種目・話し合い]、昨日、先週、先月、昨年、前回、従来)に引き続き/引き続いて、(〜する)(=物事が終わった後、すぐに他の事が続く) ⓑ(昨日、前日、昨夜、去年、前年、前回)から引き続く ⓒ引き続き、(働く、求める、ひいきにする、働きかける、会を開く) 
【副⁺】(ずっと、そのまま、すぐ、更に、途切れることなく)引き続く
【補足】❷ⓒは、副詞としての用法
【例文】❶今年は、長雨が引き続いたせいで、作物の出来があまり良くない/昨年から引き続く異常気象は、経済活動にも影響を与え始めた/昨夜から余震が引き続いており、一睡もできない/引き続く不況のため、倒産が相次いでいる/外国による経済制裁が引き続くと、国民生活は大いに圧迫される ❷「社長のスピーチに引き続きまして、乾杯を行いたいと思います」/「授賞式に引き続き、懇親会を開きますのでご参加ください」/水泳に
<1052>
引き続き、明日以降の種目でもメダル獲得が期待されている/昨日に引き続き、本日も検討課題について話し合いを続ける予定だ/引き続き、定年後も非常勤で働くことにしている/引き続き、政府には拉致被害者の救出を強く求めたい/「日頃、お引き立てを賜り、御礼申し上げます。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます」/「引き続き懇親会を開きますので、会場への移動をお願いいたします」/「引き続きまして、御来賓の皆様からご祝辞を賜りたいと存じます」
【名詞形】引き続き
【例文】 引き続きの災害に住民は疲労の色を隠せないでいる/引き続きの文学賞受賞で、彼は作家としての実力を認められた
**ひきつめる・ひっつめる【引き詰める・引っ詰める】**[引く＋詰める](髪、白[しら]髪[が]、着物の[襟・前])を引き詰める(=強く引いて束ねる。襟元が開かないように詰める) 
【副⁺】しっかり、きつく、きゅっと、ぎゅっと、無[む]造[ぞう]作[さ]に)引き詰める
【補足】「引っ詰める」は「引き詰める」の転。口語表現
【例文】 店の奥から無造作に髪を引っ詰めた女性店員が出て来た/祖母は白髪をきゅっと引き詰める髪型をしていた/寒風に震える女は、着物の前をしっかりと引き詰めて家路を急いだ
【名詞形】引っ詰め
【例文】) 引っ詰めの髪型が彼女の顔をきつく見せている/母は化粧っけもなく引っ詰め髪で、自分の身なりに構わず働いていた
**ひきつる【引き攣る】**[引く＋攣る] ❶(皮膚、傷痕、傷口)が引きつる(=火傷[やけど]や怪[け]我[が]などの後、皮膚が縮れる) ❷(筋肉、足、ふくらはぎ、舌、下腹部、こめかみ、体)が引きつる(=筋肉が縮んで痙[けい]攣[れん]する) ❸(顔、笑顔、頰、表情、声、口、口元)が引きつる(=硬くこわばる) 
【副⁺】❶(ぴりぴり、ぴくぴく、突然、急に) ❷(一瞬、思わず、急に、微妙に、僅かに)引きつる
【例文】 ❶火傷の痕は引きつることがある/手術の傷口が、引きつったままおなかに残っている ❷選手は競技中に筋肉が引きつったらしく、足を止めてさすっている/夜中に突然ふくらはぎが引きつって、痛くて起きてしまった/この魚の内臓を食べると舌がぴりぴり引きつるらしい/被害者は怒りでこめかみを引きつらせ、強く抗議した ❸ 事故を目の当たりにして、恐怖に顔が引きつり、声も出せなかった/この写真の父は緊張しているのか、笑顔が引きつって見える/オーディションに臨んだ新人は、表情が硬くなり、声も引きつってしまった
【名詞形】引きつり
【補足】名詞形は、❶❷の意味で使う
【例文】 犯人は腕に傷痕の引きつりがあるらしい/筋肉の引きつりを取るには冷やすのがいい
**ひきつれる【引き連れる】**[引く＋連れる](家族、子供、雛[ひな]、仲間、部下、若い者、後輩、弟子、お供、子分、取り巻き、ファン、ギャラリー、団体客、集団)を引き連れる(=大勢を連れて行く) 
【副⁺】(ぞろぞろ、がやがやと、大勢、強引に)引き連れる
【例文】 父は、夏になると家族を引き連れてこの海岸に海水浴に来ていた/このお堀は、
<1053>
カモが雛の群れを引き連れて周囲を散歩することで有名だ/高名な華道家が弟子を引き連れ、生け花の展覧会に来場した/有名人が取り巻きを引き連れて店内に入って来た/土産物屋に添乗員が団体客を引き連れて入って来た
**ひきつれる【引き攣れる】**[引く＋攣れる] ❶(皮膚、火傷[やけど]の痕、傷口)が引きつれる(=火傷や手術などの後、傷口が縮れた状態のままになる) ❷ (足、筋、腱[けん]、筋肉、口元、背中、傷痕)が引きつれる(=筋肉が縮んで痙攣した状態になる) ❸ (布目、服の裾)が引きつれる(=*引っ張られた状態になる)
【副⁺】❶(少し、醜く、妙に) ❷ (ぴんと、ぴくぴくと、いきなり、突然、急に) ❸ (何だか、少し、すぐ、妙に)引きつれる
【例文】 ❶大火傷で顔の皮膚が引きつれ、人相が変わってしまった/引きつれた火傷の痕を治そうと整形手術が施された/母のおなかには、帝王切開の大きな傷が引きつれたまま残っていた ❷急に走ったので足が突然引きつれた/寝違えたらしく、首の筋が引きつれたように痛い/疲れやストレスがたまると、口元がぴくぴくと引きつれることがある
❸柔らかい布はすぐ引きつれるので、ミシンで上手に縫うのは難しい/服の裾から出た糸を引っ張ったら、裾が引きつれてしまった
【名詞形】引きつれ
【補足】名詞形は、❶❸の意味でのみ使う
【例文】 傷口の引きつれが、手術後10年くらいで目立たなくなった/彼女は布の引きつれを直しながら、ドレスを縫い続けた
**ひきとめる【引き止める・引き留める】**[引く＋とめる] ❶ ([人]、相手、家族、友達、恋人、社員、部下、職人、客、顧客、ユーザー、選手、人材、内定者、読者、家出人)を引きとめる(=その場を去ろうとする者を止める) ❷ (行動、辞職、家出、出家、出発、旅立ち、旅行、退出、参加、出資、行き過ぎ、暴走、減少)を引き止める(=ある行為を止めたり、悪い状況が止まるようにする) ❸ (心、気持ち、意志、決意)を引きとめる(=相手の心をこちらに向けさせておく) 
【副】❶ (無理矢理、どうにか、長々と、強引に、必死に、手元に) ② (何とか、どうにか、必死に、無理に) ❸(しっかり、きちんと)引きとめる
【例文】 ❶家を出ようとしたら、突然母に引き止められた/姉は、都会に出て行こうとする弟を引き止めようと説得にかかった/恋人の言葉に激高した彼女は、引き止めるのも聞かず、立ち去った/帰ろうとする客を引き留めようと、ホステスがその手を引っ張っている/バブル期には就職内定者を引き留めるため、人気グループのライブに招待する企業もあったらしい/今彼女に辞められては困るから、何とか引き留めろ ❷ 上司は部下の辞職を引き止めるため、いろいろ話し合っている/母親は息子の出家を引き止めようと必死だ/誰も理事長の行き過ぎを引き止められないでいる/馬の暴走を引き止めようと、必死に手綱を引っ張った/客の減少を引き止めないと、観光業界は先細りだ ❸ 彼女の心を引き留めておけなかった/紛争地域の惨状を報道したいという彼の強い決意を誰も引き留められなかった
【名詞形】引き止め お引き止めをする
【補足】「お引き止めをする」は、謙譲語としての使い方
【例文】 社員が辞職をほのめかすと、社長は急に引き止めを始めた/「無理にお引き止めをしてもいけないでしょうから、今日のところはこれで」/退職者が続出したため、引き止

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め策として会社側は特別手当を支給することにした
**ひきとる【引き取る】**[引く＋取る] ❶(幼児、子供、孤児、若者、病人、親、猫、犬、遺体、身柄、荷物、自転車、商品、品物、忘れ物、売れ残り分、古着、この場)を引き取る(=よそにあった人や物などを自分の元に置く) ❷ (言葉、発言、話の続き、後)を引き取る(=話のあとを継ぐ) ❸ⓐ (その場、ここ)を/から引き取る(=帰る。*引き上げる) ⓑ(自室、自宅、会社、事務所)に引き取る ❹(息)を引き取る(=亡くなる) 
【副⁺】❷❸(ひとまず、一旦、即刻、すぐに、直ちに) ❹(静かに、安らかに)引き取る
【例文】 ❶親が、遅くなっても幼児を託児所に引き取りに来ない/両親を失った子供は、親戚の家に引き取られて行った/彼女は他国の孤児を引き取り、養育している/その若者をジムに引き取って一人前のボクサーに育てよう/警察に補導されたが、叔父が身柄を引き取りに来てくれた/老いた姑[しゅうとめ]を引き取って家で面倒を見ている/「うちはもう犬が3匹もいるので、これ以上は引き取れません」「じゃあうちで引き取ろうか」/友人に預けていた荷物を引き取るため、車で向かった/撤去された自転車を保管場所へ引き取りに行く/古い洗濯機をリサイクル業者に引き取ってもらう/傘などの忘れ物を引き取りに来る人は少ない/販売所の売れ残り分は、生産者が引き取らなければならない/古着は業者が引き取ってくれる/「この場は一旦、私の方に引き取らせてください」 ❷「その日は…」と私が言葉を濁すと、友はそれを引き取って「やはり、だめか」と言った/シンポジウムでは、一人の発言が終わると、司会者が引き取って、次の人に渡す/一人が途中で言いよどんでも、ほかの仲間が後を引き取るので、間が持つ/ニュースキャスターは、ゲストが口ごもるとすぐに後を引き取って、うまくまとめた ❸「代理人を通じて連絡するので、ここはひとまずお引き取りください」/社員旅行で、旅館での食事の後は、それぞれ早めに自室に引き取った ❹ 患者は昨夜静かに息を引き取った/家族に見守られて安らかに息を引き取るのが理想だ
【名詞形】引き取り 引き取りをする
【補足】 公用文、及び固定した慣用表現では「引取り」「引取」と送り仮名が省略される
【例文】 空港で預けた荷物の引き取りを忘れた/注文品の完成後、1週間以内に引き取りをするように言われた/市では事情によって飼育できなくなった犬猫の引き取りを行っている/引取り手のいない動物は、殺処分されることがある/引取人のいない遺体は、無縁仏として埋葬される/自宅に押しかけて来た記者たちには、早[そう]々[そう]にお引き取りを願った
**ひきなおす【引き直す】**[引く＋直す] ❶(線、国境、線路、設計図、ケーブル、辞書、口紅、風邪、くじ)を引き直す(=再び引く) ❷(小判、賃上げ要求分、株価)を(金額、年率、ドル建て)に引き直す(=あてはめて計算を*し直す) 
【副⁺】❶(すっかり、再び、再度、もう一度、何度も、きれいに、新たに、改めて)引き直す
【例文】❶校庭に引いた白線が大雨で消えたので、引き直そう/終戦後、関係諸国間で国境線が引き直された/戦後復興に向けて、荒廃した線路が引き直された/彼は、納得がゆくまで何度も設計図を引き直していた／校舎の大規模改修に伴い、通信回線の光ケーブルが引き直された/学生時代は、嫌になるくらい英語の辞書を引き直して勉強した/食事の後、化粧室で口紅を引き直した/風邪は治ったと思ったのに、また引き直してしまった
❷江戸時代の小判を現代の金額に引き直したら、1枚当たりどれくらいになるのだろう
<1055>
か/各国の株価指数をドル建てに引き直して算出する
【名詞形】引き直し 引き直しをする
【例文】隣家との協議の結果、境界線の引き直しをすることになった/道路の白線の引き直し作業が終わった/利息制限法に基づく引き直し計算を行うと、過払い金が戻る可能性がある
**ひきぬく【引き抜く】**[引く＋抜く] ❶(野菜、芽、根、雑草、針、釘[くぎ]、ピン、棒、刀、剣、糸、栓、プラグ、ケーブル、衣装、足、指、手、腕、髪、毛、舌、カード、立て看板、支柱、札[さつ])を引き抜く(=引いて抜く) ❷([人]、技術者、選手、社員、役者、職人、人材)を引き抜く(=良い条件を示して、他の組織から自分の方に所属を変えさせる) 
【副⁺】❶(ゆっくり、すぽんと、勢いよく、力いっぱい、根こそぎ、一気に、こまめに、強引に、無理に、あっという間[ま]に、渾[こん]身[しん]の力で) ❷ (こっそり、秘密裏に)引き抜く
【例文】❶大根を引き抜く時は、力いっぱい引っ張る/種まき後にたくさん出た芽は、2、
3を残し、他は引き抜いたほうが大きく育つ/この雑草は根が深いので、なかなか引き抜けない/台所の床に出ている釘が危ないので、早く引き抜こう/山里では大雪のため、積雪から足を引き抜くようにしないと歩けない/昔はよく「嘘[うそ]をつくと、地獄の閻[えん]魔[ま]様[さま]に舌を引き抜かれるぞ」と言われた ❷優れた技術者を他社から引き抜き、技術開発を推進した/スター選手を引き抜かれた球団は、今期は苦戦している/人事部長が古巣の会社から元部下の社員を引き抜けば、優秀な人材がそろう/そのパン屋は、腕のいい職人が引き抜かれたため、味が落ちたらしい
【名詞形】引き抜き 引き抜きをする
【例文】 歌舞伎役者は、衣装の引き抜き(=上の衣装を糸で引いて脱ぎ、下の衣装を出す)
で、舞台上で瞬時に悪役に変身した/新しい上司は、引き抜きをされて入社した有能な人物だ/彼女は、ライバル会社からの引き抜き話に興味を持った
**ひきぬく【弾き抜く】**[弾く＋抜く] (弦楽器、バイオリン、ギター、ピアノ、琴、難曲、全曲)を弾き抜く(=困難を乗り越えて、最後まで弾く) 
【副⁺】一気に、力強く、全力で、最後まで)弾き抜く
【例文】 彼女は、バイオリンの弦が切れるトラブルをものともせず、最後まで弾き抜いた/バッハの組曲全曲を弾き抜く覚悟でレッスンを受け始めた/そのピアニストは高齢にもかかわらず、難曲を渾[こん]身[しん]の力で弾き抜いて、聴衆の喝采を浴びた
**ひきのばす【引き延ばす・引き伸ばす】**[引く＋のばす] ❶(ゴム、金、皮、線、文章、語尾、能力、スープ)を引き伸ばす(=長く引いてのばす。力を高める。あるいは、液状のものに水分を加えてゆるくする) ❷(時間、時期、期日、期間、期限、日程、挨拶、話、スピーチ、質問、インタビュー、会議、死期、寿命、別れ、卒業、出発、立ち退き、解決、決定、結論、回答、裁判、審議、解散、交渉)を引き延ばす(=予定された時間を延ばしたり、期限を遅らせたりする) ❸(写真、画像)を引き伸ばす(=拡大して複写する)
【副⁺】❶(思い切り、薄く、長く、大きく、細く、いっぱいいっぱいに、できるだけ) ❷ (思い切り、精いっぱい、だらだら、ずるずる、あえて、長々と、わざと、いたずらに、故意に、無駄に、いつまでも、ぎりぎりまで、できるだけ)引きのばす
【補足】「伸ばす」は伸長、拡大の意。「延ばす」は延長、延期の意
<1056>
【例文】❶古いゴムひもは、あまり引き伸ばすと切れる恐れがある/金を極限まで薄く引き伸ばして、金[きん]箔[ぱく]を作る/職人は皮を引き伸ばし、軽い鞄[かばん]を作ってくれた/規定の字数に足りないため、文章を引き伸ばさなければならない/ポタージュスープが濃すぎるので、水を加えて引き伸ばした ❷ 借入金の返済期日を引き延ばしてもらうために、社長は取引銀行と交渉した/日頃、話が長い部長には、披露宴でのスピーチを引き延ばさないように強く頼んだ/インタビュー時間を長々と引き延ばされた俳優が怒り出した/論議が紛糾したため、会議の時間を引き延ばした/彼女は一人の孤独に耐えられず、ずるずると別れを引き延ばそうとした/彼はもう一年、運動選手として活動するため、あえて卒業を引き延ばした/これ以上解決を引き延ばせば、問題が大きくなる/彼らは交渉の煩雑さを嫌って、結論を先に引き延ばそうとした/請負業者は、経費の上乗せを狙って故意に完成を引き延ばしていた ❸ 大きく引き伸ばされた写真が紙面を飾った/昔の画像は、大きく引き伸ばすと、きめの粗さが目立っていた/この画像は、少し引き伸ばせば見やすくなる
【名詞形】引きのばし
【例文】 アルバムの集合写真の引き伸ばしを見せて、人物の特定をしてもらった/彼の長時間の演説は、故意に審議の引き延ばしを図る戦術だ
**ひきはがす・ひっぱがす【引き剥がす・引っぱがす】**[引く＋剥がす](ポスター、シール、テープ、値札、写真、かさぶた、絆[ばん]創[そう]膏[こう]、膜、床板、トタン板、布団、仮面、[人]、子供、手、身、肉、皮、爪)を引き剥がす(=ぴったり付いているものを強く引いて剥がす)
【副⁺】ぐっと、ゆっくり、いきなり、無理矢理、ベリベリと、勢いよく、一気に、強引に、乱暴に、無理に、力任せに)引き剥がす
【補足】「引っぱがす」は「引きはがす」の転。強調した俗語表現
【例文】 候補者のポスターを引き剥がす行為は法に触れる/商品の値札シールを引き剥がすと、下から古い値札が出てきた/セロテープの端がくっついて、なかなか引き剥がせない/絆創膏を無理に引き剥がすと、傷口が開くことがある/竜巻で、屋根のトタン板が引き剥がされて飛んでいった/母親は、寝ている息子の布団を勢いよく引き剥がして起こした/善良な市民ぶっている奴[やつ]の仮面を引っぱがしたら、胸がすっとするだろう/スクラムを組んで道路に座り込んでいるデモ隊を、警官が一人ずつ引き剥がしていった/父親は、祖母にすがりつく子供を無理矢理引き剥がして、学校に連れて行った/いきなり腕をつかまれたので、手を引き剥がそうともがいた/魚を三枚におろし、皮を身から引き剥がして刺身を作る
**ひきはなす【引き離す】**[引く＋離す] ❶([人]、相手、恋人、子供、母子、一族、敵、[当事・支持]者、犬、船、身)を引き離す(=強い力で引いて離す) ❷(後続の走者、2位以下、競争相手、他社、ライバル、敵国、後ろの車)を引き離す(=後続と差をつける)

【副⁺】(いきなり、ぐいと、無理矢理、一気に、強制的に、強引に、力ずくで) ❷ (ぐんと、ぐんぐん、いきなり、一気に、徐々に、大きく、軽く、はるかに)引き離す
【例文】❶親同士が敵対していたため、恋人たちは強引に引き離されてしまった/親から小さい子供を無理矢理引き離すのはかわいそうだ/対立候補の有力な支持者を引き離して、自分の陣営に取り込もう/犬同士を引き離そうとして、買い主は綱を強く引っ張った/船長は、船が別の船と接近し過ぎたので、引き離そうとした ❷ 期待の選手は後続の走者
<1057>
を一気に引き離して、1着でゴールした/初出場の選手だが、2位以下を大きく引き離し、見事金メダルに輝いた/チャンスだ。ここで一気に引き離せ/我が社の技術力は、ライバル会社をはるかに引き離している/軍拡競争で敵国を一気に引き離したいが、国の財政は破綻寸前だ
【名詞形】引き離し
【例文】)折り返し地点から後続走者の引き離しにかかった/電車に衝突した車の引き離しには、クレーン車が必要だ
**ひきはなつ【引き放つ】**[引く＋放つ](矢、弓矢)を引き放つ(=引いて放つ) 
【副⁺】思い切り、一気に、勢いよく)引き放つ
【例文】 弓で矢を引き放つと、弧を描いて飛んで行った/石弓から引き放たれた石は、敵の砦[とりで]の柵を越えて中に落下した
**ひきはらう【引き払う】**[引く＋払う](家、住まい、自宅、下宿、寮、部屋、アパート、ホテル、ビル、店、事務所、隠[かく]れ家[が]、城、陣、居住地、拠点、墓)を引き払う(=現在の居場所をすっかり片づけて、他の場所に移る) 
【副⁺】すっかり、いよいよ、とりあえず、一旦、さっさと、思い切って、即座に、完全に)引き払う
【例文】 故郷の家を引き払い、老母は都会の長男の家に移り住んだ/彼は大学に退学届を出して下宿を引き払ったが、その後の消息は誰も知らない/寮の部屋を引き払う時、学生時代の思い出が走馬灯のように浮かんだ/田舎暮らしを考えて、思い切ってこの繁華街のアパートを引き払おうと思っている/知り合いを滞在先のホテルに訪ねたら、相手は今朝早く引き払ったという/全てのテナントが引き払った後、このビルは取り壊される予定だ/警察に居所を突き止められ、盗賊団は隠れ家を引き払わざるを得なくなった/彼の故郷を訪ねたが、実家も墓も既に引き払われていた
【名詞形】引き払い
【例文】 引き払いの期日が近づき、ビルの中は人[ひと]気[け]がなくなってきた/和睦が成立したので、互いに陣の引き払いにかかった
**ひきまくる【引き捲る】**[引く＋捲[まく]る] (辞書、カード、おみくじ、外れくじ、風邪)を引きまくる(=何回も続けて引く)
【例文】 編集部員は、辞書を引きまくって原稿の校正に当たっている/その花言葉の意味は、辞書を隅から隅まで引きまくっても分からなかった/一人トランプ占いで、幸運が出るまでカードを引きまくった/この厳冬で、体力が弱っていた私は風邪を引きまくってしまった
**ひきまくる【弾き捲る】**[弾く＋捲[まく]る] ([鍵盤・弦[げん]]楽器、ギター、ピアノ)を弾きまくる
(=休みなく続けて弾く) 
【副⁺】(思い切り、一心に、盛んに、心ゆくまで)弾きまくる
【例文】 休暇が取れたので、趣味のギターを心ゆくまで弾きまくった/演奏会までに曲を暗譜して仕上げようと、連日ピアノを弾きまくっている/ピアノを弾きまくった結果、腱[けん]鞘[しょう]炎[えん]になってしまった
**ひきまわす【引き回す】**[引く＋回す] ❶(ケーブル、配線、コード、配管、ロープ、ホース、幕、縄)を引き回す(=引いて周囲に回す) ❷([人]、家族、友人、婚約者、猿、馬、鼻[はな]面[づら])を引き回す(=ほうぼう連れて歩く。人の思わくを無視して、意のままに動かす)
<1058>
❸ⓐ(山車[だし]、屋台、罪人)を引き回す(=人目に触れるよう、あちこち引いて回る) ⓑ(街中、市中、城中)を引き回す ❹ (後輩、部下、弟分)を引き回す(=指導や世話をする)
【副⁺】❶(ぐるっと、長く、四方に) ❷❸ (ほうぼう、くるくる、あちこち、やたらに)
❹ (あれこれ、特別に、親切に、何かにつけ)引き回す
【例文】 ❶入口のルーターからLANケーブルが各室に引き回された/配線が複雑で、うまく引き回せない/警察は現場検証のため、周囲にロープを引き回した/園遊会のために庭にぐるっと紅白の幕が引き回されている ❷久し振りに上京したら、友に東京中を引き回され、くたくたになった/彼女は結婚式場の下見で、毎週末婚約者をあちこち引き回している/彼女は、男の鼻面を引き回して(=手玉に取って)楽しんでいるような女だ ❸ 祭りでは、何台もの勇壮な山車が市中を引き回される/ラーメンの屋台を毎晩、引き回して生計を立てている ❹ 先輩社員には、親切にあれこれ引き回していただいた
【名詞形】引き回し
【補足】名詞形は、❸❹の意味のみで使う
【例文】 江戸時代、重罪人は見せしめのために市中引き回しの上、極刑に処せられた/
「何卒お引き回しのほど、よろしく願い上げます」(=やや古い挨拶)
**ひきむすぶ【引き結ぶ】**[引く＋結ぶ] ❶(松が枝[え]、草、水引、ひも、風呂敷)を引き結ぶ
(=引いて結ぶ) ❷(唇、口、口元)を引き結ぶ(=唇を引くようにしてしっかり閉じる)

【副⁺】❷(きっと、ぎゅっと、きりりと、固く、きつく、一文字に)引き結ぶ
【例文】 ❶万[まん]葉[よう]集[しゅう]には「松ヶ枝を引き結んで、幸運を祈る」という歌がある/昔、ぺんぺん草を引き結んで、友達と引っ張りっこしたものだ ❷ 父親にひどく怒鳴られた娘は、唇をぎゅっと引き結び父をにらみつけた/初めてのスピーチで、緊張した彼の口は真一文字に引き結ばれていた/別れ話を持ちかけられた彼女は、口元を固く引き結んだまま、一言も発しなかった
**ひきもどす【引き戻す】**[引く＋戻す] ⓐ([人]、息子、娘、子供、船、足、手、流れ、意識、心、価格、生活)を引き戻す(=元の所や状態に戻す)ⓑ(現実、故郷、親元、元、港、その場)に引き戻す
【副⁺】再び、ぐいっと、無理矢理、そのまま、一気に、徐々に、力ずくで、慌てて)引き戻す
【例文】 家業を嫌って上京した息子は、無理矢理故郷に引き戻された/父親は、車道に飛び出しそうになった子供の腕を慌ててつかんで、引き戻した/嵐が近づいているので、船を港に引き戻したほうがいい/阿波踊りの男踊りは、前に出した足を体に引き戻す動作に特徴がある/彼は朦[もう]朧[ろう]とした彼女の意識を引き戻そうと話しかけた/彼の一言で夢から現実に引き戻された/彼の心を引き戻せるなら、どんなことでもする/津波に奪われた生活は、もはや元には引き戻せない
**ひきよせる【引き寄せる】**[引く＋寄せる] ❶(皿、灰皿、杖[つえ]、刀、椅子、[人]、体、腰、運、幸せ、ツキ、流れ、成功、縁[えん]、チャンス、出会い、未来、夢、仕事、合格、富、金[かね])
を引き寄せる(=自分のところに引いて近づける) ❷(敵、獲物、虫)を引き寄せる(=相手がこちらに近寄るようにする) ❸([人]、相手、パートナー、客、異性、聴衆、関心、心)を引き寄せる(=人を魅了する。心をつかむ) 
【副⁺】ぐっと、ぐいぐい、しっかり、一気に、強引に、十分に)引き寄せる
<1059>
【例文】❶箸で皿を自分の方に引き寄せるのは行儀が悪い/男は話を続けながらブルの上の灰皿をぐいっと引き寄せた/老人は畳の上の杖をやおら引き寄せると、支えにして立ち上がった/怪しい人影に、侍たちは傍らの刀を手元に引き寄せ、身構えた/彼女は友人の話に興味が湧き、椅子を相手方にぐっと引き寄せた/母親は、地震の揺れに驚く子供の体を庇[かば]うように引き寄せた/「そんなネガティブ思考では、幸運を引き寄せられないよ」/我がチームは立て続けにシュートを決め、試合の流れを一気に引き寄せて勝利した❷敵が射程距離に入るまで十分に引き寄せておいてから撃つ/餌をまいて獲物を引き寄せよう/その植物は花の香りで虫を引き寄せ、捕えるらしい ❸彼女の憂いを含んだ瞳でじっと見つめられると、思わず引き寄せられてしまう/あの店は新装開店を前に、客を引き寄せるため割引券を配っている/聴衆は講師の熱弁にぐいぐい引き寄せられていった/近年、人々の関心を引き寄せているのは、次世代エネルギーだ
**ひきわける【引き分ける】**[引く＋分ける] ❶([人]、兄弟、犬、喧[けん]嘩[か])を引き分ける(=争う者同士を離す) ❷(試合、勝負、対局、2対2)で引き分ける(=決着がつかないまま終わる) 
【副⁺】❶❷ (何とか、辛うじて) ❷ (結局、惜しくも)引き分ける
【例文】❶つかみ合う兄弟の間に父親が入って、二人を引き分けた/喧嘩している犬を引き分けることなんかできない ❷両校の試合は延長戦になり、結局2対2で引き分けた/アジア杯で、日本は韓国と引き分けた
【名詞形】引き分け 引き分けにする/なる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 試合で勝利を得るのは難しくても、何とか引き分けに持ち込みたい/対戦は、勝ち負けなしの引き分けに終わった/試合は、延長12回で引き分けになった
**ひきわける【弾き分ける】**[弾く＋分ける] ([合唱・演奏]のパート、声部、音色、[鍵盤・弦]楽器、旋律、メロディー、曲想、強弱)を弾き分ける(=違いを明確に分けて弾く)

【副⁺】(きちんと、見事に、明確に、巧みに、自在に)弾き分ける
【例文】 合唱の各パートを伴奏のピアニストに弾き分けてもらって、正しい音程で歌う/バッハのシンフォニアは、三声部を右手と左手で巧みに弾き分けなければならない/ピアノとチェンバロは、タッチや鍵盤の幅、奏法も異なるので、弾き分けるのが難しい/先生からのアドバイスで、曲想の違いをきちんと弾き分けられるようになった
**ひきわたす【引き渡す】**[引く＋渡す] ❶(幕、鎖、ロープ)を引き渡す(=幕やロープなどを一方から他方へ張る) ❷ⓐ ([人]、[容疑・犯罪]者、犯人、身柄、捕虜、遺体、貨物、商品、製品、武器、住宅、建物、物件、財産、権利、情報)を引き渡す(=人や物を管理者に渡す)ⓑ(国、政府、当局、機関、警察、業者、会社、メーカー、店、相手方、顧客、施主、保護者、遺族)に引き渡す 
【副⁺】❶(すっかり、ぐるりと、完全に) ❷(すっかり、そのまま、直ちに、正式に、完全に、確実に、速やかに)引き渡す
【例文】❶卒業式が行われる講堂は、ぐるりと紅白の幕が引き渡されている/人の立ち入り防止のために、通路に鎖が引き渡してある/柱と柱の間にロープを引き渡せば、洗濯物が干せる ❷ 容疑者の身柄は、検察に引き渡された/武装勢力は、人質と交換に捕らえられた仲間を引き渡せと要求した/警察で検証の結果、事件性がない遺体は遺族に引き渡される/船から降ろされた貨物は、荷受人に引き渡される/敵に降伏した兵士たちは、武
<1060>
器を引き渡して、捕虜となった/施工業者が施主に住宅を引き渡す時には、家の鍵も引き渡される/売却物件は、期日どおりに購入者に引き渡すことになっている/会社が外資系企業に身売りをしたため、知的財産も同時に引き渡された
【名詞形】引き渡し 引き渡しをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う。公用文では「引渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 新政府は、幕府に艦船の引き渡しを求めた/荷物の引き渡しをする際には、関係者が立ち会う/お取り潰しとなった藩は、幕府に城の引き渡しをして立ち退[の]いた/「犯罪人引渡し条約」が締結されている国家間では、犯罪者を相手国に引き渡す義務がある
**ひしめきあう【犇めき合う】**[犇[ひし]めく＋合う] ⓐ ([人々]、群衆、見物人、買い物客、家、建物、ビル、店舗、商店、土産物屋、ショップ、メーカー、企業、ライバル、強豪、漁船)がひしめき合う(=多数の人や物が一か所に集まり、混んでいる) ⓑ(入口、路地、通り、周囲、市[いち]場[ば]、会場、プール、狭い土地、区画、空間)にひしめき合うⓒ ([人々]、客、[子供・家族]連れ)でひしめき合う
【副⁺】びっしり、隙間なく、所狭しと、身動きできないほど)ひしめき合う
【例文】 バーゲン会場では大勢の買い物客がひしめき合いながら、目的のものを物色している/谷間の狭い平地にひしめき合うように家が立ち並んでいる/通りに土産物屋がひしめき合う温泉地の風景は、どこも同じだ/ターミナルビルには、ショップやカフェがひしめき合って並び、客を呼び込んでいる/夏本番を迎え、近郊のプールは子供連れでひしめき合っている
**ひたしこむ【浸し込む】**[浸す＋込む](材料、野菜、果物、肉、魚、布)を浸し込む(=液体の中にしっかり入れておく) 
【副⁺】(しっかり、じっくり、どっぷり、十分に)浸し込む
【例文】 この焼き菓子にはラム酒に浸し込んだレーズンがたっぷり使われている/肉をマリネ液にしっかり浸し込み、一晩おく/小[こ]鯵[あじ]を揚げ、薄切りの玉ネギと輪切りの鷹[たか]の爪とともに酢に浸し込んで、南蛮漬けを作る/染料にどっぷり浸し込まれた布は、だんだんと色を変えていった
**ひたりこむ【浸り込む】**[浸る＋込む] ([趣味・自分]の世界、映画、音楽、物語、幻想、雰囲気、満足感、余韻、過去の夢)に浸り込む(=ある状態に深く入ってしまう)
【副⁺】しみじみ、どっぷり、じっくり、すっかり、ひたすら、心から、心ゆくまで)浸り込む
【例文】 父は、休日に自分の趣味の世界に浸り込むのを楽しみにしていた/彼は自分の世界に浸り込んで満足し、人との付き合いを避けるようになった/西部劇映画に浸り込んだ観客は、映画館を出る時に肩をいからせて歩くそうだ/彼は、音楽が醸し出すすばらしい雰囲気に心から浸り込んでいた/昔の夢物語に浸り込んでばかりもいられない/ある作家は、急激な社会の変化を嫌い、過去の夢にひたすら浸り込もうとした
**ひっかえす【引っ返す】** ☞ひきかえす・ひっかえす【引き返す・引っ返す】
**ひっかかえる【引っ抱える】**[引く＋抱える] (荷物、鞄[かばん]、バッグ、リュック、風呂敷包み、赤子、体)を引っ抱える(=抱くようにして、しっかり抱える)
【補足】「引っ」は「引き」が音変化した接頭辞で、「引っ抱える」は「抱える」の口語表現
<1061>
【例文】 大きな揺れに驚いて、鞄を引っ抱えて外へ飛び出した/ラッシュ時には、邪魔にならないようにリュックを胸の前に引っ抱える
**ひっかかる【引っ掛かる】**[引く＋掛かる] ❶ ([袖口・ひも]が[釘[くぎ]・手すり・自転車のペダル]、ごみが満、スキー板が雪の凹[おう]凸[とつ]、魚の骨が喉、[凧[たこ]・ビニール袋]が「電線・木の枝]、洗濯物が垣根、虫がクモの巣、足が[敷居・絨[じゅう]毯[たん]]、爪が[靴下・服]、ブラシが髪、ペン先が紙、ファスナーが布地、[針・糸]が隙間、食べ物が歯、ヒールが敷石の間、ボールがネット)に引っかかる(=障害物に掛かって、動きが止められる) ❷ⓐ(言葉、物言い、言い方、表情、態度、やり方、未解決の事件)が(胸、心、頭の中)に引っかかる(=気になり、納得できない気持ちが生まれる) ⓑ (人の[言葉・表情・態度])に引っかかる
❸(検査、入国審査、税関、検閲、検問、検索、情報網、アンテナ、自動改札、赤信号、渋滞、法律、条約、条件、制限、規制、年齢、健康診断、探知機、レーダー)に/で引っかかる(=止められる。または、*見つかる) ❹ (詐欺、作戦、策略、問題、手口、トリック、悪徳商法、うまい話、誘導尋問、悪い人)に引っかかる(=騙[だま]される) 
【副⁺】❷(どうも、ちょっと、何だか、何となく、妙に) ❹ (まんまと、ころっと、見事に、知らないうちに)引っかかる
【補足】「引っかかる」は「引きかかる」の転
【例文】❶ 階段の手すりの端に、袖口が引っかかって危ないことがある/靴ひもが自転車のベダルに引っかかった/スキー板が雪の僅かな凹凸に引っかかって滑りにくい/喉に魚の骨が引っかかったので、ご飯の塊を飲み込んだ/凧が電線に引っかかって、ぶら下がっている/洗濯物が飛ばされて、隣家の垣根に引っかかっていた/爪が靴下に引っかかって生地がつれてしまった/ブラシが髪に引っかかってうまく梳[と]かせない/ワンピースのファスナーが途中で布地に引っかかってしまい、動かない/岩場での釣りは、針が岩の隙間に引っかからないように注意する ❷難しい言葉一つに引っかかると、もう全体の意味がつかめない/彼の物言いが妙に心に引っかかって気になる/役者の使う方言が下手だと、土地の人にはそれが引っかかるらしい/初対面の相手の親しげな表情に何か引っかかるものを覚えた/彼との気まずい別れが胸に引っかかって、時折うずく/未解決の事件がずっと心の中に引っかかったままだ ❸ 空港での手荷物検査に引っかかり、鞄[かばん]を開けられた/偽物のブランド品が税関で引っかかり、没収された/無免許運転者は検問で必ず引っかかる/複数の条件でうまく引っかかるように検索のキーワードを設定する/大ヒットはしなくても、誰かのアンテナに引っかかればそれでいい/無茶なシフトの組み方は、労働基準法に引っかかる/ワシントン条約に引っかかるワニの輸入はできない/応募したものの、年齢で引っかからなければいいがと心配だ/血圧が高く、健康診断で毎年引っかかる ❹
詐欺に引っかからないよう注意を呼びかけている/これは受験生がよく引っかかって間違える問題だ/オレオレ詐欺の手口にまんまと引っかかってしまった/誘導尋問に引っかかって、思わず本音を漏らした/今日も駅前の飲み屋で引っかかっているからか、夫の帰りが遅い
【名詞形】引っかかり
【例文】 真相を確かめ、胸の中の引っかかりがすっきり解消した/友人の妙にぎこちない態度に引っかかりを覚えた/あの人とは何の引っかかり(=好ましくない関係)もない
<1062>
**ひっかきまわす【引っ掻き回す】**[引く＋掻[か]く＋回す] ❶(机の上、[事務所・家・部屋・箪[たん]笥[す]・押し入れ・引き出し・冷蔵庫・鞄[かばん]・バッグ・財布]の中、道具箱、書類)を引っかき回す(=手当たり次第、乱暴に動かして乱す) ❷(チーム、試合、委員会、総会、場、周囲、家庭、生活、秩序、授業、事態、状況、議論、話、物語、関係、世界、プライバシー)を引っかき回す(=勝手な行動で秩序や調和を乱し、混乱させる) 
【副⁺】❶❷(ぐちゃぐちゃに、あれこれ) ❷ (いたずらに、面白半分に、無責任に)引っかき回す
【補足】「引っ」は「引き」の音変化した接頭辞で、「引っかき回す」は「かき回す」を強調した表現
【例文】❶整理が悪いので、いつも机の上を引っかき回して目的の物を探している/留守の間に空き巣が入ったようで、家の中が引っかき回されていた/給料日前なので、冷蔵庫の中を引っかき回し、ある物で料理を作った/あの学生は授業が始まると、毎回、鞄の中を引っかき回して使用教材を捜している/入れたはずの財布を捜してバッグの中を引っかき回してみたが、見つからない/ドライバーなら道具箱を引っかき回せばあるはずだ
❷毎回、あの選手に引っかき回されて、思うように試合展開できない/いつも文句を言う人物が委員会を引っかき回し、結論がまとまらない/今年も総会屋が株主総会を引っかき回そうとしている/彼女は親切心で口出しして来るが、そのために事態は引っかき回され、一層悪化する/一[ひと]言[こと]居[こ]士[じ]の彼は何かと難癖をつけて、いつも議論を引っかき回している/無責任な噂[うわさ]話のせいで、プライバシーを引っかき回されてはたまらない
**ひっかく【引っ掻く】**[引く＋掻[か]く] ❶([人]、[動物])が(顔、体中、背中、手足、虫刺され、にきび、水ぼうそう、柱、畳、金網、ドア、タイツ、地面)を引っかく(=手や爪で、強くかく) ❷ⓐ ([人])が(ガラス、アクリル板、銅板、黒板、壁、粘土、地面、車)を引っかく(=先の尖った物で、強くかく) ⓑ(爪、釘[くぎ]、枝、棒、茨、刃物、尖[とが]った物)で引っかく(砂、岩礁)が(船底)を引っかく(=ざらざらした物で擦れる) 
【副⁺】ガリガリ、一気に)引っかく
【補足】「引っかく」は「引きかく」の転。「掻く」を強調した表現
【例文】 ❶かゆくてたまらず背中に手を回して引っかいた/虫刺されを引っかく/にきびを爪で引っかいて、つぶしてしまう/水ぼうそうは痕が残るから引っかいてはだめだ/妻といさかいをして、長い爪で引っかかれた/猿に爪で手を引っかかれた/猫が柱を引っかくので、傷だらけだ/うちの犬はいつも庭の金網を前足で引っかいている/猫に引っかかれて、タイツが破けた/犬はよく地面を引っかいて穴を掘りたがる/からかわれた猫は怒って引っかこうとした❷ガラスを釘で引っかくと嫌な音がする/アクリル板を専用のカッターで一気に引っかいて、折り曲げるとカットできる/銅版画には、鉄筆で引っかいて線を刻む技法もある/囚人が爪で壁を引っかいた跡がある/ろくろで成型した大皿に細い棒で引っかいて図柄を描く/駐車場に戻ると、車に何かで引っかかれた傷が付いていた
❸ 岸に近づくと、やがて浅瀬の砂が船底を引っかく音がする
【名詞形】引っかき
【例文】 自我が芽生え始めた一歳代の幼児は、うまく自己主張ができない時に「かみつき」や「引っかき」などの行動に出ることがある/小学生の息子は、外遊びから帰ってくると足が引っかき傷だらけだ/猫引っかき病は、病原菌を持った猫に引っかかれ、化[か]膿[のう]し
<1063>
たり、発熱したりする病気だ
**ひっかける【引っ掛ける】**[引く＋掛ける] ❶ ⓐ ([ひも・ロープ・ゴム・先端・コート・タオル]を[釘[くぎ]・フック・ドアノブ・鴨[かも]居[い]・杭[くい]]、ハンガーをロープ、照明器具を金具、ルダーバッグを肩、補聴器を耳、指をプルタブ、足を相手の足、かぎ針を編み糸)に引ける(=出ている所に軽く掛けて下げたり引いたりする。掛けて止める) ⓑ(編み糸をぎ針、魚を釣り針、荷を鉤[かぎ])に/で引っかける ❷ⓐ (足、つま先)を(コード、ロープの根、絨[じゅう]毯[たん]の端、自転車、敷石、段差)に引っかける(=障害物に掛かり、移動が妨げられる) ⓑ(ロープを[足・つま先]、ボールをネット)に引っかける ❸ⓐ (服、袖、裾)を(釘[くぎ]、有刺鉄線、木の枝、植物のとげ)に引っかける(=意図せず"突き出た物に衣服が掛かり、動きが止まったり、その箇所が破れたりする)ⓑ(爪、針金)を(セーター、ストッキング)に引っかける ❹ (上着、カーディガン、ガウン、コート、浴衣、靴、サンダル)を引っかける(=衣服や履き物を無[む]造[ぞう]作[さ]に身につける) ❺ ([人・動物・顔・頭]に[水・唾]、電柱におしっこ)を引っかける(=液体を浴びせる) ❻ ([名前・言葉]を[他の名前・出来事・エピソード]、事柄を[出張・会談])に引っかける(=本来、関係のないことを無理に関係づける) ❼ (女の子、客)を引っかける(=調子よく遊びに誘う。または、騙[だま]す) ❽ (ビール、酒)を引っかける(=酒類をぐっと飲む) ❾ (ボール、カーブ)を引っかける(=バットやクラブの端のほうに当てる) ❿ (人、自転車)を引っかける(=車が走行中、人や自転車をはねる) ⓫(鼻)も引っかけない(=軽蔑して相手にしない。見向きもしない)

【副⁺】(ひょいと、無造作に) ❽(一杯、ちょいと、軽く、気晴らしに)引っかける
【補足】「引っかける」は「引きかける」の転
【例文】❶ひもを鴨居に引っかけ、首[くび]吊[つ]り自殺を図った/ロープを岸の杭に引っかけて、ボートを繋[つな]ぎ止めた/壁のフックにコートを引っかけた/「部品の先端をそこに引っかけろ」/天井の金具に軽く引っかければ、照明器具の取り付けは完了だ/ショルダーバッグを肩に引っかけ、取材に飛び回る/耳に引っかけるタイプの補聴器を使う/プルタブ式の缶詰は、指に引っかけて引くだけで蓋が簡単に取れる/柔道で足を引っかけて相手を倒し、寝技に持ち込んだ/かぎ針にレース糸を引っかけては編んでいく ❷ 絨[じゅう]毯[たん]の端に足を引っかけて転ぶ/止めてある自転車に足を引っかけ倒してしまった/年を取ると、ちょっとした段差にも足を引っかけそうになる/サーブしたボールをネットに引っかけてしまった
❸ 釘にスカートを引っかけて鉤[かぎ]裂[ざ]きを作った/爪をストッキングに引っかけ伝線させた
❹ 寒い中、母はコートを引っかけて門の所で子供の帰りを待っていた/風呂から出て、バスローブを引っかけて慌てて電話に出た/サンダルを引っかけて近所へ煙草を買いに行く
❺ 散水していて、通行人に水を引っかけてしまった/歩道を歩いていたら、車に泥水を引っかけられた/腹が立って、相手の顔に唾を引っかけてやりたいくらいだ/犬が電柱におしっこを引っかけて行った ❻日本語の「2」を英語の“knee”に引っかけて覚える/往年のスターの名前に引っかけて、コミックバンドを命名した/今回の会談に引っかけて、別の案件も協議したい ❼プレイボーイは言葉巧みに女の子を引っかける/ライバルの企[たくら]みにまんまと引っかけられた ❽居酒屋ヘビールを一杯引っかけに行く/祭りの景気づけに一杯引っかけてから街に繰り出す/軽く一杯引っかけようや❾ゴルフクラブの振り方がまずくて、ボールを大きく左に引っかけてしまう/カーブを軽く引っかけて外野へ
<1064>
ボールを飛ばす ❿ 対向車に衝突したはずみに自転車を引っかけてしまった/左折しようとした車に引っかけられて怪[け]我[が]をした ⓫ こんな腐った魚じゃ猫だって鼻も引っかけない/どこへ行っても貧乏人は鼻も引っかけられないよ
【名詞形】引っかけ
【例文】 ゴルフスクールに通って引っかけの癖を矯正する/引っかけ問題(=よく考えないと間違えやすい問題)に見事に引っかかり、間違えてしまった
**ひっかつぐ【引っ担ぐ】**[引く＋担ぐ](御[み]輿[こし]、荷物、袋、道具、カメラ、米俵、子供)を引っ担ぐ(=威勢よく担ぐ)
【補足】「引っ」は「引き」が音変化した接頭辞で、「引っ担ぐ」は「担ぐ」の俗語表現
【例文】 夏祭りでは、町内会の若者たちが御輿を引っ担いで、街を練り歩く/大きな揺れを感じ、慌てて緊急用避難袋を引っ担いで、外に飛び出した/彼は、カメラを引っ担いで、世界中を飛び回っている/少年は米俵を引っ担ごうとしたが、残念ながらまだ無理だった/もっと遊びたいと駄々をこねる息子を引っ担いで、遊園地を後にした
**ひっかぶる【引っ被る】**[引く＋被[かぶ]る] ❶(水、布団、毛布、マント、上着)を引っかぶる
(=勢いよく上からかぶる) ❷(罪、責任、泥)を引っかぶる(=他の人の罪や責任を背負う) 
【副⁺】❶(すっぽり) ❷ (全て、仕方なく、完全に)引っかぶる
【補足】「引っかぶる」は「引きかぶる」の転。「かぶる」の口語表現
【例文】 ❶水道の蛇口が壊れて、頭から水を引っかぶってしまった/嫌なことがあった時は、布団を引っかぶって寝てしまうのが一番だ/犯人はマントを頭からすっぽり引っかぶり、顔が見えないようにしていた ❷ 議員の贈収賄事件では、秘書が全ての罪を引っかぶって辞職することがよくある/失敗に終わった企画はチームで進めたのに、私一人が責任を引っかぶらされ、地方に飛ばされた/組織には、泥を引っかぶる人間も時には必要だ/
「いざとなったら俺が全て引っかぶりゃいい。それで済むなら喜んで引っかぶろうじゃないか」と覚悟を決めた
**ひっくくる【引っ括る】**[引く＋括[くく]る] ❶(髪、古新聞、薪[まき]、泥棒、犯人)を引っくくる(=
強くしばる) ❷(女性、男性、若者、学生、高齢者、昭和生まれ、戦後世代、関西人)と引っくくる(=ひとまとめにして、扱う) 
【副⁺】❶(きちんと、しっかり) ❶❷(まとめて、ひとまとめに)引っくくる
【補足】「引っくくる」は「引きくくる」の転。「くくる」を強調した俗語表現
【例文】 ❶料理の前に髪をきちんと引っくくってから取りかかる/古新聞を引っくくり、リサイクルごみの日に出す/時代劇の捕り物帳では、泥棒が縄で引っくくられている/泥棒を引っくくろうとしたが逃げられた ❷ 「女というものは」と引っくくって論じる人は信用できない/京都の人は、「関西人」とひとまとめに引っくくられるのを嫌がる
**ひっくりかえす【引っ繰り返す】**[引く＋繰[く]る＋返す] ❶(コップ、湯飲み、花瓶、バケツ、椅子、ちゃぶ台、テーブル、トラック)をひっくり返す(=立っているものを勢いよく倒す) ❷ (ホワイトボード、舟、箱、皿、札[ふだ]、名刺、カード、碁盤、オセロの石、雑誌、書類、座布団、畳、靴、ポケット、布地、せんべい、お好み焼き、肉、魚、亀、体、手、まぶた、表裏、上下、語順、砂時計、図形、分数)をひっくり返す(=上下・表裏を逆にする) ❸(通説、常識、価値観、計画、前言、決定、商談、政権、体制、世の中、試合、形
<1065>
勢、10点差)をひっくり返す(=くつがえす) ❹ (事件)をひっくり返す(=*調べ直す)
❺ (部屋中、家[いえ]中[じゅう]、[引き出し・鞄[かばん]]の中、書物、ノート、地図)をひっくり返す(=中をくまなく探す。あちこちページを繰って探す) 
【副⁺】❶❷(くるりと、次々、逆さまに、仰[あお]向[む]けに) ❸(180度、いきなり、一気に、たちどころに、見事に、土壇場で)ひっくり返す
【補足】「ひっくり返す」と一語化している
【例文】❶湯飲みをひっくり返してお茶をこぼしてしまった/まるでバケツをひっくり返したような大雨が降った/竜巻でトラックがひっくり返されていた ❷ ホワイトボードをひっくり返し、裏にも続けて書く/大波が来て僕らのボートはひっくり返されてしまった/まるで玩[おも]具[ちゃ]箱をひっくり返したような、ごちゃごちゃと賑[にぎ]やかな町だ/バックして来た車がごみ箱を引っかけて、ひっくり返してしまった/名刺をひっくり返すと裏にメッセージがあった/トランプのカードをひっくり返して札を確かめる/口答えすると、父が怒って碁盤をひっくり返した/オセロの石を次々とひっくり返して勝ちに持ち込んだ/読んでいる雑誌をひっくり返して、表紙の号数を確かめた/運動靴をひっくり返して中に入った砂を出す/中表に合わせた布地をミシンで縫ってひっくり返すと袋が出来る/職人は、炭火の上のせんべいを手際よくひっくり返しては焼いていく/網の上で肉をひっくり返しながら焼く/魚をひっくり返さなくても焼けるガスレンジを購入した/子供たちが浜辺で亀をひっくり返して遊んでいる/天地無用とは上下をひっくり返すなという意味だ/語順をひっくり返せば、疑問文が作れる言語もある/3分たったら砂時計をひっくり返そう/画面上で図形を上下左右にひっくり返してみる/分数の割り算は除数をひっくり返して、掛け合わせる ❸学会の通説をひっくり返すような発表だ/反対派が開発計画をひっくり返そうと画策している/前言を簡単にひっくり返す人は指導者としてふさわしくない/政府の決定をひっくり返せるほどの力は我々にはない/民衆の力で政権がひっくり返された/明治維新は、旧体制を根本からひっくり返した/試合をひっくり返す見事なシュートだった/猛反撃に出て、不利な形勢を一気にひっくり返した ❹今更、あの事件をひっくり返したって、何も出て来やしないよ ❺ 部屋中をひっくり返してようやく探し物を見つけた/捜査員たちに家中をひっくり返されて、泣きたい気持ちだ/空き巣に狙われて、簞[たん]笥[す]
の引き出しの中までひっくり返された/ノートを全部ひっくり返してみたが、記録はなかった/古地図をひっくり返して、昔の地形を調べる
**ひっくりかえる【引っ繰り返る】**[引く＋繰[く]る＋返る] ❶(舟、カヌー、亀、犬、[人]、車、自転車、車椅子、テレビ、本棚、掃除機、テーブル、ごみ箱、バケツ、オセロの石、風[かざ]見[み]鶏[どり]、天地)がひっくり返る(=上下・表裏が逆になる。仰[あお]向[む]けに倒れる) ❷(世の中、幕府、政権、世界、全て、結果、立場、形勢、試合、判決、判定、考え方、常識、価値観、人生)がひっくり返る(=それまでの状態がくつがえる) ❸(肝[きも]っ玉、声、胃)がひっくり返る(=動転する。驚いて変になる) 
【副⁺】❶(ごろりと、あっけなく、簡単に、仰向けに、後ろに、逆さまに、大の字に、ぶざまに)ひっくり返る
【補足】「ひっくり返る」と一語化している
【例文】❶急な流れで小舟がひっくり返った/ひっくり返りそうになったカヌーは、すぐ元の態勢に戻った/亀は一度ひっくり返るとなかなか元に戻れない/犬が仰向けにひっ
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くり返り、甘えるように鳴く/父親が脳[のう]溢[いっ]血[けつ]でひっくり返り、帰らぬ人となった/酔っ払いが畳の上に大の字にひっくり返って寝ている/あまりのおかしさにひっくり返って大笑いする/強烈なパンチを食らった選手は、リング上にひっくり返った/帰宅するなり、上着も脱がずにソファにごろりとひっくり返った/足が滑ったが、どうにかひっくり返らずに済んだ/車高が高い車はカーブでひっくり返る恐れがある/滑って自転車がひっくり返り、怪[け]我[が]をした/段差を越える時、車椅子が後方にひっくり返らないよう注意する/テレビも本棚もひっくり返ってしまうほどの地震に見舞われた/この掃除機はすぐ本体がひっくり返って使いにくい/酒場で喧[けん]嘩[か]が始まり、花瓶は倒れるわ、テーブルはひっくり返るわでひどい有様だ/ごみ箱が蹴飛ばされてひっくり返り、周囲にごみが散乱した/白いオセロの石が一瞬で黒にひっくり返るのが面白い/風見鶏は、風向き次第ですぐにひっくり返る/火山の大噴火は、まるで天地がひっくり返るようだった ❷幕府がひっくり返るなんて、江戸の庶民は考えもしなかっただろう/革命によって王と民衆の立場はひっくり返ってしまった/ここで形勢がひっくり返れば試合は面白くなりそうだ/一度下された判決でも、上訴審でひっくり返ることがある/コペルニクス的転回とは、従来の考え方が180度ひっくり返ってしまうことを指す/新説が発表され、今までの常識はひっくり返された/今回の事件で、彼の人生はひっくり返ってしまった ❸死んだと思っていた人間が現れて、肝っ玉がひっくり返るほど驚いた/スピーチの間中、緊張で声がひっくり返っていた/ジェットコースターに乗ったら、胃がひっくり返りそうになった
**ひっくるめる【引っ括める】**[引く＋括[くる]める] (全体、一切、全て、全部)をひっくるめる
(=全部を一つにまとめる)
【補足】「ひっくるめる」は「ひきくるめる」の転。「くるめる」を強調した表現
【例文】 村全体をひっくるめての貧困扶助計画は、顕著な成果を収めた/「この価格は、付属品の他に設置料、配送料など諸費用の一切をひっくるめた金額です」/喉の痛み、咳[せき]、鼻水、発熱などさまざまな症状をひっくるめて、一般的に風邪と呼んでいる/長所も短所も全てひっくるめて、彼女を愛している/このホテル代は、税・サービス料をひっくるめた料金が提示されている/亡き母の着物100枚を買い取りに出したが、上等な物もひっくるめて、雀[すずめ]の涙ほどの値段だった
**ひっこす【引っ越す】**[引く＋越す] ❶ⓐ ([人]、夫婦、一家、家族)が引っ越す(=*移り住む) ⓑ(ここ、今の[家・所]、隣)から(他の[家・所]、新居、新築マンション、一戸建て、アパート、新しい部屋、公邸、社宅、老人ホーム、実家、よそ、遠く、近く、都心、郊外、田舎、市外)に/へ引っ越す ❷ⓐ (事務所、オフィス、会社、店、研究室、ウェブサイト)が引っ越す(=他の場所に移転する) ⓑ (→❷ⓐに同じ)を引っ越す
【副⁺】突然、さっさと、近々、そろそろ、ようやく、わざわざ、結局、とりあえず、新しく、急に、勝手に、知らない間に)引っ越す
【補足】「引っ越す」は「引き越す」の転。一語化している
【例文】❶昨日引っ越して来たばかりで、まだ家の中が片づいていない/向かいに新婚夫婦が引っ越して来た/隣の幼なじみの一家が引っ越して行くことになり、寂しい/もっと広い家に引っ越したい/周波数の違う所へ引っ越せば、使えない電気器具も出てくる/念願かなって、ようやく新居に引っ越せた/新築マンションが建築基準法に違反していて、
<1067>
ここを引っ越そうにも引っ越せないでいる/頭金を援助して、娘夫婦を郊外の一戸建てに引っ越させた/手狭になったので近々アパートを引っ越そうと思う/首相は議員宿舎から公邸へ引っ越した/先祖代々の土地を売って、よそへ引っ越せたらいいのだが/市外へ引っ越す時には転出届けが必要だ/転勤で東京から大阪へ引っ越すことになった/住み慣れた町から引っ越すのは寂しい/日本全国どこに引っ越しても地震からは逃れられない ❷ 事務所が同じビルの3階から4階へ引っ越した/近いうちにウェブサイトが引っ越す予定。新しいURLは以下のとおり/いい所が見つかり次第、オフィスを引っ越すつもりだ
【名詞形】引っ越し 【動】引っ越し(を)する
【例文】1日かかって引っ越しを無事済ませた/3月は引っ越しが多いので、引っ越し業者は大忙しだ/引っ越しの挨拶状が届いた/引っ越しをすると不要な物が処分できる/昔は、引っ越しの挨拶代わりに隣近所に引っ越しそばを届けさせた(=「おそばに参りました」の意)/友人の引っ越し先が分からない/昨年はベルリンオペラの引っ越し公演(=歌手、オーケストラ、舞台セットまで劇場ごと運んで来る公演)を楽しんだ
**ひっこぬく【引っこ抜く】**[引く＋抜く] ❶(→「ひきぬく」❶に同じ)を引っこ抜く(=力を入れて引いて外に出す) ❷(→「ひきぬく」❷に同じ)を引っこ抜く(=良い条件を示して、他の組織から強引に自分の方に所属を変えさせる) 
【副⁺】❶(すっと、ぐいっと、力いっぱい、根こそぎ、無理矢理、勢いよく、難なく、一気に、力任せに、強引に) ❷(こっそり、根こそぎ、秘密裏に)引っこ抜く
【補足】「引っこ抜く」は「引き抜く」を強調した俗語表現
【例文】❶畑からニンジンを勢いよく引っこ抜いた/父は生え際の白[しら]髪[が]を一本引っこ抜き、じっと眺めた/「プラグを抜く時は、コードをつまんで引っこ抜かないでよ」 ❷新しい上司は他社から引っこ抜かれたすごい人物らしい/起業に当たり、彼は以前の事務所のスタッフ全員を根こそぎ引っこ抜いて連れて行った
【名詞形】引っこ抜き
【例文】「さあ、今日は雑草引っこ抜き競争だ。がんばれ」/戦力強化のためなら、他チームからの選手の引っこ抜きも辞さない
**ひっこむ【引っ込む】**[引く＋込む] ❶(腹、おなか、目、こぶ、角[つの]、ペン先、ヘルニア、道理)が引っ込む(=出ていたものが元に戻ったり、内側に深く入ったりする) ❷(道路、通り)から引っ込む(=奥に位置する) ❸(田舎、故郷、家、部屋、奥、中、舞台袖、ベンチ)に引っ込む(=活躍していた場所から引いて、目立たないところに移る) 
【副⁺】さっさと、すぐに、早いとこ、いち早く)引っ込む
【補足】「引っ込む」は「引き込む」の転。意味用法は異なる
【例文】❶腹筋運動をすると、すぐにおなかが引っ込む/徹夜を2日続けたら、目が引っ込んでしまった/おでこにできたこぶがなかなか引っ込まない/かたつむりの角は、何かに少しでも触れると、すぐに引っ込んでしまう/ボールペンの頭の部分をノックすると、ペン先が引っ込む/無理が通れば道理が引っ込む(=道理に反することが行われると、道理にかなったことが逆に行われなくなる) ❷このマンションは幹線道路から一本引っ込んだ道にある/この家は通りから引っ込んでいるので静かだ ❸ 近いうち田舎に引っ込もうかと考えている/退職後、両親の介護のために故郷に引っ込んだ/娘は、食事が済むとす
<1068>
ぐに自分の部屋に引っ込んでしまう/人見知りなので、家族に来客があるといつも奥に引っ込んでいる/投手の送球が頭に当たり、その選手はベンチに引っ込まざるを得なかった/野球で凡ミスをしたら、外野から「引っ込め！」と野[や]次[じ]が飛んだ
【名詞形】引っ込み
【例文】 自分から言い出した手前、引っ込みがつかない(=途中で止めることができない)/うちの子は引っ込み思[じ]案[あん]な性格で、友達がなかなか出来ない
**ひっこめる【引っ込める】**[引く＋込める] ❶(手、腕、足、首、顔、おなか、尻、頭、顎[あご]、歯、舌、爪、笑顔、エース)を引っ込める(=出したものや出ているものを、引いて元に戻す)❷(提案、要求、請願、意見、主張、訴え、持論、自説、前言)を引っ込める(=提案などを一度出したものの、提出するのを止める)
【副⁺】すぐに、早[そう]々[そう]に、思わず、仕方なく、急いで、慌てて)引っ込める
【補足】「引っ込める」は「引き込める」の転
【例文】
❶握手をしようと手を差し出したが、自分の手が汚れていることに気がつき、慌てて引っ込めた/ラットなどの小動物は、不意に足を触られると、反射的に足を引っ込めようとする/亀は驚くと首を引っ込める/危ないから頭を引っ込めろ/矯正で前歯を少し引っ込めれば歯並びがよくなる/猫は爪を引っ込められるが、犬は引っ込められない/あの場面では、怪[け]我[が]をしたエースを引っ込めざるを得なかった ❷ 話し合いを重ね、要求を引っ込めさせることに成功した/待機児童数が減っても、認可保育所の設立請願を引っ込めようとは思わない/どんなに反対されようが、自分の意見を引っ込めるつもりはない/事故の加害者の謝罪を受け入れ、訴えを引っ込めることにした
**ひっさげる【引っ提げる・引っ下げる】**[引く＋さげる] ❶(白刃、太刀、斧[おの]、バット、獲物、荷物、袋)を引っ提げる(=大きな物を手に提げて持つ。携える) ❷(手勢、隊、取り巻き連中)を引っ提げる(=従える。「率いる」の俗語表現) ❸(新作、作品、[自信・話題]作、肩書き、実績、改革案、公約、マニフェスト、正論)を引っ提げる(=表立って大きく掲げる) ❹(老体、老[ろう]軀[く]、病軀)を引っ提げる(=よくない状態にある身を無理に動かす)
【補足】「引っさげる」は「引き下げる」の転。意味用法は異なる
【例文】❶両手に大荷物を引っ提げて、父が出稼ぎから帰って来た/通常より長めのバットを引っ提げたその選手は、戦後第一号のホームランを放った ❷ 目前の総攻撃に備え、一個中隊を引っ提げて加勢に駆けつけた/有名俳優は、いつも取り巻き連中を引っ提げ遊び回っている ❸ 先月リリースされたニューアルバムを引っ提げて、海外初のリサイタルを実施する/五輪金メダリストの肩書きを引っ提げ、プロのスケーターに転向した/抜本的な年金改革案を引っ提げて、選挙に出馬した ❹ 敵方との決着をつけるためには、この老体を引っ提げても前線に赴かねばならぬ/出馬要請があったが、老軀を引っ提げて総選挙に出るなどご免被りたい/病軀を引っ提げながら、今日まで任務を果たそうと努力してきた
**ひっさらう【引っ攫う・—浚う・—掠う】**[引く＋さらう](現金、子供、魚、手柄)を引っさらう(=乱暴に奪って去る)
【補足】「引っ」は「引き」の音変化した接頭辞で、「引っさらう」は「さらう」を強調し
<1069>
た俗語表現
【例文】 強盗が現金を引っさらって、逃げ回っている/子供を引っさらった誘拐犯が逮捕された/ちょっと目を離した隙に、猫におかずの魚を引っさらわれてしまった/所轄警察署の立てた手柄を本庁に引っさらわれるのは、刑事ドラマではよくあることだ

**ひったくる【引ったくる】** [引く＋たくる](鞄[かばん]、スマホ、竿[さお]、荷物、手紙、カメラ、ナイフ、写真、号外、服、現金、財布、猫、食べ物、受話器、全て)を引ったくる(=他人が持っている物を手元に引いて無理に奪って取る) 
【副⁺】(いきなり、無理矢理、突然、ぐいっと、さっと、勢いよく、一気に、素早く、乱暴に、あっという間[ま]に、擦れ違いざまに、力ずくで)引ったくる
【補足】「引ったくる」は、「引きたくる」の転
【例文】「あの女の鞄を引ったくれ」とボスが子分に命じた/お年寄りが鞄を引ったくられる事件が多発している/釣り始めた途端に、竿[さお]を引ったくろうとするような強い当たりがあった/彼女は郵便配達員から引ったくるように手紙を受け取り、家に駆け込んだ/書斎に落ちていた写真を眺めていたら、兄に突然引ったくられてしまった/男は号外を引ったくるや否や、むさぼるように読み出した/刑事は伝言を聞くと、壁から上着を引ったくるようにつかみ、飛び出して行った/彼は目の前の現金をさっと引ったくり、走り去った/兄弟で猫を引ったくるように取り合っては、なでて可愛がっている/非道な、全てを引ったくるような徴税役人の要求に村民の怒りが爆発した
【名詞形】引ったくり 引ったくりをする
【例文】 暗い道では引ったくりに注意してください/バイクに乗った男が引ったくりをするのを目撃した/逃げた引ったくりを追いかけ、鞄を取り戻した

**ひったてる【引っ立てる】** ☞ひきたてる・ひったてる【引き立てる・引っ立てる】

**ひっつかまえる【引っ捕まえる】** [引く＋捕まえる](犯人、盗[ぬす]人[っと]、息子、子供、小動物、前髪、襟首)を引っ捕まえる(=乱暴に捕まえる) 
【副⁺】(ついに、とうとう、やっと)引っ捕まえる
【補足】「引っ」は「引き」の音変化した接頭辞で、「引っ捕まえる」は「捕まえる」を強調した俗語表現
【例文】庭を荒らす犯人を引っ捕まえるために、見張りをすることにした/「こら、腕白坊主ども。今度同じことをしたら、引っ捕まえてやるぞ」/幸運の女神に出会ったら前髪を引っ捕まえろ。通り過ぎたら捕まえる後ろ髪はないぞ

**ひっつかむ【引っ掴む】** [引く＋掴[つか]む](腕、胸ぐら、髪、スーツケース、上着、帽子、果物、食べ物、バット、刀、銃、札束)を引っつかむ(=乱暴に手でつかむ) 
【副⁺】(ぐいっと、ばっと、むんずと、荒々しく、乱暴に、慌てて、わしづかみに)引っつかむ
【補足】「引っつかむ」は「引きつかむ」の転。「つかむ」を強調した俗語表現
【例文】 逃げようとした犯人は店員に腕を引っつかまれ、捕まった/男は腹を立てて、相手の胸ぐらを引っつかもうとした/強盗は銀行員が金[かね]を詰め込んだスーツケースを引っつかむと、カウンターを飛び越えて逃げた/風で飛びそうになった帽子を慌てて引っつかんだ/男は、店先の果物をわしづかみに引っつかんで走り去った/旧友に起きた変事を知るや、若侍は刀を引っつかみ、飛び出して行った/男は賭けで勝った札束を引っつかみ、悠々

<1070>
と賭場を後にした
**ひっつく【引っ付く】**[引く＋付く] ❶ⓐ(顔、毛、皮、氷、餅、卵、草の実、吸盤、紙、シール、シャツ、ガム、子供)が([対象])に/と引っ付く(=ぴったりと付く) ⓑ(背中と腹)が引っ付く ❷ (男女、二人)が引っ付く(=二人が親しくなり、夫婦同然になる)

【副⁺】(ぴったり、しっかり、べたべた)引っ付く
【補足】「引っ」は「引き」の音変化した接頭辞で、「引っ付く」は「付く」を強調した表現。❷は俗語表現
【例文】 ❶犯人は人質に顔が引っ付くほど体を寄せて、「静かにしろ」とささやいた/氷が手にぴったり引っ付いて離れない/餅が喉に引っ付き、呼吸困難になることがある/鉄製のフライパンは、よく焼いて油を引かないと、卵が引っ付いてしまう/川原を歩いた後、草の実がセーターに引っ付いているのに気づいた/小さな子は、何かにつけ親に引っ付こうとするものだ/実家に帰ったら、甘えん坊の姪っ子に一日中引っ付かれた/朝食を抜いたので、背中と腹が引っ付きそうなほど腹ぺこだ ❷ あの二人は引っ付いたり離れたりしたが、結局結婚することになった/お似合いだから、いっそ引っ付きゃいいのに
**ひっつける【引っ付ける】**[引く＋付ける] ❶(シール、切手、付箋、メモ、隙間、机)を引っ付ける(=紙片などを別のものに無[む]造[ぞう]作[さ]に付ける。二つのものを隙間なく密着させる)
❷(男女、二人)を引っ付ける(=二人を親しくさせる) 
【副⁺】(ぴったり、わざわざ、ことさら、乱暴に)引っ付ける
【補足】「引っ付ける」は「引き付ける」の転。意味用法が異なる俗語表現
【例文】 ❶送られてきた封筒には、切手が無造作に引っ付けてあって、何だか印象が悪い/ポストイットは書類に簡単に引っ付けられる/箱の上にメモを引っ付けておく/大勢で食事ができるように、二つのテーブルを引っ付けた/こっちの机と引っ付けよう ❷「頼まれもしないのに、世話好きのあいつが彼らを引っ付けて結婚させちゃったよ」
**ひっつめる【引っ詰める】** ☞ひきつめる・ひっつめる【引き詰める・引っ詰める】
**ひっとらえる【引っ捕らえる】**[引く＋捕らえる](強盗、万引き、すり、泥棒、盗[ぬす]人[っと]、一味、脱獄者、痴漢、動物)を引っ捕らえる(=しっかり捕まえる) 
【副⁺】いきなり、ぱっと、やっと、ついに、即座に)引っ捕らえる
【補足】「引っ」は「引き」の音変化した接頭辞で、「引っ捕らえる」は「捕らえる」を強調した俗語表現
【例文】 強盗は、通報に駆けつけた警察官に即座に引っ捕らえられた/万引きの常習犯を、現行犯でぱっと引っ捕らえるのはなかなか難しい/「盗人の一味は残らず引っ捕らえよ」とお触れが出た/脱獄者を引っ捕らえて通報した/動物園から脱走した猿を引っ捕らえようと、市役所職員や警察が総出で追いかけ回した
**ひっぱがす【引っぱがす】** ☞ひきはがす・ひっぱがす【引き剥がす・引っぱがす】、ひっぺがす【引っ剥がす】
**ひっぱたく【引っ叩く】**[引く＋叩く] ❶(顔、頭、尻、背中、頰、手、子供、ボール)を引っぱたく(=強くたたく) ❷ (尻)を引っぱたく(=無理にやらせる) 
【副⁺】❶ (バシバシ、いきなり、勢いよく、思わず、思い切り、力いっぱい、軽く)引っぱたく
【補足】「引っぱたく」は「引きはたく」の転
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【例文】 ❶気絶した選手の顔を思い切り引っぱたいたら、意識を取り戻した/漫才コンビが突っ込みの言葉とともに相手の頭を引っぱたいて、客の笑いを取る/父は子供の頃、いたずらをして祖母にお尻を引っぱたかれたそうだ/あのガキが今度悪さをしたら遠慮なく引っぱたけ/海賊は捕虜の背中をロープで引っぱたきながら、船底に押し込めた/浮気したと打ち明けられ、思わず彼の頬を引っぱたいてしまった/札束で頬を引っぱたくような、露骨な買収工作が進んでいる/彼女はラケットでボールを引っぱたくように打つ ❷母親は嫌がる息子の尻を引っぱたき、塾に行かせた/尻を引っぱたかれるように強制されると、一層やる気を失う
**ひっぱりあう【引っ張り合う】**[引く＋張る＋合う] ⓐ (綱、ロープ、玩[おも]具[ちゃ]、お土産、腕、手、端)を引っ張り合う(=互いに強く引く) ⓑ (ロープ、お互い)が引っ張り合う

【副⁺】(ぴんと、ぐいぐい、力いっぱい、無理に、渾[こん]身[しん]の力で)引っ張り合う
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】 運動会で、紅白両チームは力いっぱい綱を引っ張り合った/兄弟で玩具を引っ張り合って、壊してしまった/全方向にそれぞれのロープが引っ張り合うようにテントの支柱を立てる/向こうとこちらとでシートの端を引っ張り合わないと、きれいに張れない
【名詞形】引っ張り合い 引っ張り合いをする/になる
【例文】 立ち去ろうとする彼女を行かせまいとして腕をつかんだので、二人で引っ張り合いになった/父のお土産は、兄妹で引っ張り合いになり、ついに取り上げられてしまった/優れたメンバーのプロジェクトなのに、互いに足の引っ張り合いをして(=互いに相手が成功しないように邪魔をする)、うまく進まない
**ひっぱりあげる【引っ張り上げる】**[引く＋張る＋上げる] ❶(沈没船、底引き網、車、魚、体、子供、[人]、腕、手、足、髪、耳、たるみ、靴下、布団、財宝)を引っ張り上げる(=
強く引いて高い所に上げる) ❷(賃金、賃上げ率、景気、水準、レベル)を引っ張り上げる(=上方に変更する) ❸([人]、部下、選手、若手)を引っ張り上げる(=登用する)

【副⁺】❶❷(さっと、次々、早[そう]々[そう]に、全て、無理矢理、ゆっくり、大幅に、強引に、必死に、一気に、思い切り) ❸(次々、思い切って、大胆に)引っ張り上げる
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】 ❶水中から沈没船を引っ張り上げる作業が続いている/リールを必死に回して、巨大魚を船上に引っ張り上げた/きつい斜面では木につかまって体を引っ張り上げればいい/池に落ちた子供を引っ張り上げようとしたが、手が届かず慌てて飛び込んだ/人が落ちたぞ。早く引っ張り上げろ/顔の皮膚のたるみを引っ張り上げる施術を行う ❷組合は、賃上げ率を更に引っ張り上げるように会社側に迫った/先行きの不安感から個人消費が伸び悩み、景気を引っ張り上げられない/その学校は、教育方針を抜本的に改革し、偏差値レベルを引っ張り上げた ❸ 新社長は、前会長によって現在の地位に引っ張り上げられた人物だ/あの新監督は、無名の選手を思い切って引っ張り上げて起用するのが上手だ
**ひっぱりいれる【引っ張り入れる】**[引く＋張る＋入れる] ❶(獲物、配線、ケーブル)を引っ張り入れる(=強く引いて、中に入れる) ❷ ([人])を(仲間、メンバー、グループ、組織)に引っ張り入れる(=強く誘って自分のグループに入れる) 
【副⁺】❶(何とか、ぐっと、さっと、一気に) ❷(何とか、無理矢理、強引に)引っ張り入れる
<1072>
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】 ❶キツネは、大きな獲物を巣穴に引っ張り入れた/古民家では、電灯の線が各所に長く引っ張り入れられていた/LANケーブルを各室に引っ張り入れる作業を進めている❷彼は、新ビジネスに知人を引っ張り入れようと、片[かた]っ端[ぱし]から声をかけた/男子部員が一人しかいないので、彼は同級生を何とか引っ張り入れたいと考えている/コーラスのメンバーが足りないので、旧友を口[く]説[ど]いて引っ張り入れた
**ひっぱりおこす【引っ張り起こす】**[引く＋張る＋起こす](レバー、ハンドブレーキ、プルトップ、金具、倒木、苗、[人]、子供、選手)を引っ張り起こす(=強く引いて立った状態にする) 
【副⁺】(ぐっと、思い切り、一気に)引っ張り起こす
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】「緊急時は、このレバーを強く引っ張り起こすと警報が鳴ります」/缶のプルトップを引っ張り起こした時、爪を傷めてしまった/この倒木は一人では引っ張り起こせない/熟睡している息子を引っ張り起こそうとしたが、びくとも動かない/母親は転んだ子どもを引っ張り起こして、服の泥をはたき落とした/フィールドで倒れた選手は、チームメイトに引っ張り起こされた
**ひっぱりおろす【引っ張り下ろす】**[引く＋張る＋下ろす] ❶(レバー、ブラインド、幕、裾、ズボン、荷物)を引っ張り下ろす(=強く引いて低い所に下ろす) ❷([人]、ライバル、主役)を引っ張り下ろす(=成功を邪魔して、降板させる) 
【副⁺】❶(ぐいぐい、ぐっと、次々、思い切り、一気に、乱暴に、力任せに、手前に、下方に)引っ張り下ろす
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】❶「非常時にこのレバーを一気に引っ張り下ろすと、列車は緊急停止します」/日差しが強いので、ブラインドをぐっと引っ張り下ろした/力任せに引っ張り下ろしたため、巻き上げ式のカーテンが跳ね上がってしまった/母親は、幼児のズボンを急いで引っ張り下ろして、トイレに行かせた/孫は、トイレの時に一人でパンツを引っ張り下ろせるようになった ❷ ライバルを故意に引っ張り下ろすのではなく、実力で勝負する/彼女を主役の座から引っ張り下ろそうとするさまざまな画策があったようだ/大物政治家は、失言のせいで委員長を引っ張り下ろされてしまった
**ひっぱりこむ【引っ張り込む】**[引く＋張る＋込む] ❶ⓐ ([人]、獲物、荷物、鉢植え、配線、ケーブル)を引っ張り込む(=強く引いて、中に入れる) ⓑ(中、車、巣、屋内、家、人[ひと]気[け]のない所)に引っ張り込む ❷ ([人])を(仲間、メンバー、グループ、組織、政治[活動・集団]、映画界、異次元の世界、パラレルワールド、宿、店)に引っ張り込む(=強く誘って、仲間や関係者にしたり、異なる領域の中に招いたりする) 
【副⁺】❶❷ (→「ひっぱりいれる」 【副⁺】に同じ)引っ張り込む
【補足】「引っ張る」は「引き張る」の転
【例文】❶突然現れた男が、子供を車の中に引っ張り込んで、連れ去った/高山に住むユキヒョウは、獲物をねぐらに引っ張り込み、隠しておく/チーズの塊が大きすぎて、ネズミは穴に引っ張り込めなかった/寒さに弱い鉢植えを屋内に引っ張り込もうとして、腰を痛めた/ケーブルテレビの配線を家に引っ張り込むための工事を行う ❷ バンドから脱退者が出たが、新たなメンバーを引っ張り込むことに成功した/彼は、犯罪組織に無理矢
<1073>
理引っ張り込まれ、悪事に手を染めた/小説の終盤、読者はパラレルワールドに引っ張り込まれていたと気づく/客を店に無理矢理引っ張り込む行為は、条例で禁止されている
**ひっぱりだす【引っ張り出す】**[引く＋張る＋出す] ❶ⓐ (アルバム、教科書、毛布、服、金、情報、データ、知識、記憶、マニュアル)を引っ張り出す(=物を中から外に強く引いて出す) ❷([人])を(市長、会長、代表、幹事、選挙、舞台上、応援演説、交渉の場、外)
に引っ張り出す(=特にその意思のない者を表舞台に立たせる。外へと強引に連れて行く)
❸([古い・過去の]話)を引っ張り出す(=過去の話をまた改めて話す) ❹(柱、足)を引っ張り出す(=引っ張り始める) 
【副⁺】❶(やおら、いきなり、そろそろと、突然) ❷❸ (わざと、わざわざ、いきなり、無理矢理、急に) ❹ (突然、一斉に、急に)引っ張り出す
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】 ❶古いアルバムを引っ張り出して、記憶を呼び覚まそうとした/高校時代の教科書を引っ張り出し、改めて勉強し直す/押入れの下の方にある毛布を引っ張り出した/息子の結婚式に備え、仕舞い込んでいた礼服を簞[たん]笥[す]から引っ張り出さなくてはならない/パソコンのどこに保存したか忘れてしまい、データを引っ張り出せないでいる ❷現役市長の3選を阻むため、弁護士の友人を対立候補に引っ張り出した/会社再建のために、引退した前社長を会長職に引っ張り出そうと計画している/宴会の席で急に舞台上に引っ張り出されて、挨拶をさせられた/有名人はよく選挙の応援演説に引っ張り出されるものだ/長年引き籠もっている娘を何とか外へ引っ張り出そうと努力した ❸子供の頃の古い話を引っ張り出して説教する父には閉口する/もう解決済みの過去の話をやおら引っ張り出されても、当惑するばかりだ❹ 神社建立に使用する御柱を、皆でかけ声をかけながら一斉に引っ張り出した/今まで親しげに振舞っていた同僚たちだが、彼の出世を妬み、突然足を引っ張り出した
**ひっぱりまわす【引っ張り回す】**[引く＋張る＋回す] ❶(友人、家族、恋人、部下、主人公、飼い主)を引っ張り回す(=人を連れて無理にあちこち歩かせる) ❷(ケーブル、線、コード、掃除機、髪の毛)を引っ張り回す(=強く引いてあちこちに回す) ❸(思考、気持ち、話題)を引っ張り回す(=人の思考を自分の思うように操作する) 
【副⁺】(あちこち、すっかり、やたら、無理矢理、強引に)引っ張り回す
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】❶観光好きな友人と旅行に行ったら、あちこち引っ張り回された/部長は、繁華街を飲み歩こうと、無理矢理部下を引っ張り回した/主人公を引っ張り回す妖精の存在が、このファンタジーを魅力的にしている/散歩で飼い主を引っ張り回している犬は、自分が主人だと考えている ❷2階にも仕事場を作ったので、1階からLANケーブルを引っ張り回さなければならない/最近、重い掃除機を引っ張り回すのがきつくなってきた/電車内で女性の髪の毛をつかんで引っ張り回そうとした男が逮捕された ❸ 彼は話題があちこちに飛ぶので、聞いていると思考が引っ張り回されてしまう/彼女は喜怒哀楽が激しく、聞き手の気持ちを引っ張り回しておいて、最後はけろりとしている
**ひっぱる【引っ張る】**[引く＋張る] ❶(テープ、ゴム、[敷布・カバー]の端、生地)を引っ張る(=たるまず、ぴんとのびた状態になるよう強く引く) ❷ (髪の毛、お下げ、尻尾、ひも、ロープ、綱、リード、糸、[人]、身体の部分、眼球、裾、ブーツ、大根)を引っ張る
<1074>
(=強く引く。または、自分の方にしっかり引く) ❸ (足)を引っ張る(=進もうとするのを邪魔する) ❹(馬、自転車、客車、貨車、リヤカー)を引っ張る(=車両などを引いて進ませる) ❺(ガス、水、電気、路線)を引っ張る(=管や線を必要とする所まで延ばす)
❻(線、白線)を引っ張る(=線を引く) ❼(言葉、データ、記事)を引っ張る(=参照・引用する)❽(声、音、語尾、シーン)を引っ張る(=長くのばす) ❾(納期、支払い、話、回答、結論、採決、結末)を引っ張る(=期限や決定を遅らせる。延ばす) ❿(読者、観客、視聴者)を引っ張る(=終わりまで興味や関心が途切れないようにさせる) ⓫(世界、経済、[競技・映画]界、時代、集団、チーム、バンド、組織、皆、[人])を引っ張る(=先に立って導く) ⓬(新入生、後輩、若者、人材、[人])を(会社、仲間、サークル、チーム)に引っ張る(=仲間に誘って入れる。連れて来る) ⓭(容疑者)を(警察、交番)に引っ張る(=強引に連れて行く) ⓮(球、ボール)を(レフト、ライト)に引っ張る(=野球でその方向に飛ばして打つ) 
【副⁺】❶❷❹(ぐいぐい、そっと、思いっ切り、力いっぱい、軽く、無理に、強引に、懸命に、力任せに) ⓫(ぐいぐい、力強く、懸命に)引っ張る
【補足】「引っ張[ぱ]る」は「引き張る」の転
【例文】 ❶シーツの端を引っ張って真っすぐに整える/アイロンはシャツの生地を引っ張りながらかける ❷妹のお下げの髪を引っ張って泣かせてしまった/横のひもを引っ張るとカーテンが開く/綱引きでは、左右に分かれたチームが力いっぱい綱を引っ張る/犬がリードをぐいぐい引っ張るので、飼い主が引っ張られている感じだ/嫌がる子の手を引っ張って、医者へ連れて行く/眼球内の水晶体を外側に引っ張る筋肉がある/地球上にある物は、地球の引力で引っ張られている/着物の裾をちょっと引っ張って足首を隠す/ブーツをぐいと引っ張らないと脚がむくんでいて脱げない/力いっぱい引っ張って、畑の大根を抜く ❸増税が景気回復の足を引っ張る/野球チームの足を引っ張りたくないので、今は怪[け]我[が]の回復に専念する ❹ 自転車を引っ張って坂道を上る/機関車は客車や貨車を力強く引っ張る ❺谷川の水を樋[とい]を使って山小屋まで引っ張る/電気を開拓地まで引っ張るのに苦労した ❻ 大事な箇所に線を引っ張りながら本を読む/白線が引っ張ってある位置がスタートラインだ❼この言葉は古い文献から引っ張ってきたものだ/別の表からデータを引っ張ってきて、計算式に入力する ❽ 最後の音をもう少し引っ張ると余韻が残る/このシーンは感動を呼ぶところなので、もうちょっと引っ張れないか ❾ 先方への回答をそう長くは引っ張れない/採決を会期末まで引っ張るのが議会の常[じょう]套[とう]手段だ/いいところで必ず「次回をお楽しみに」と結末を引っ張られる ❿映画は観客を最後まで息もつかせぬまま引っ張っていく/脚本家は視聴者を引っ張れるだけ引っ張ろうとするが、逆効果だ
⓫ 世界経済を引っ張るのはどこの国か/長い間競技界を引っ張ってきたベテラン選手が引退した/新進気鋭の監督は映画界をぐいぐい引っ張れる実力派だ/時代を引っ張るのはIT業界だ/リーダーには力強く組織を引っ張っていってほしい/マラソンの先頭集団が後続ランナーを引っ張っていく ⓭ 先輩に引っ張ってもらって、この会社に入った/優秀な人材を他社から我が社に引っ張って来た/悪い仲間に引っ張られ、道を踏み外す ⑬ 警察に引っ張られるような悪いことはしていない/容疑者が署に引っ張られた ⓮ 打者はボールをレフト方向へと無理に引っ張った
【名詞形】引っ張[ぱ]り
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【例文】あのタレントはあちこちから引っ張り凧[だこ]だ(=人[にん]気[き]があり、方[ほう]々[ぼう]から求められること)/コンクリートは圧縮には強いが引っ張りには弱い
**ひっぺがす【引っ剥がす】**[引く＋剥がす](ポスター、貼り紙、ラベル、シール、布団、服、マスク、覆面、仮面)を引っぺがす(=ぴったり付いているものを強く引いて剥がす)
(いきなり、ベリッと、一気に、無理に、いまいましそうに)引っぺがす
【補足】「引っぺがす」は「引っぱがす」とも言い、「引き剥がす」の転。「剥がす」を強調した俗語表現
【例文】 彼は落書きされたポスターをいまいましそうに引っぺがした/兄は苦笑いしながら、以前部屋に貼った「禁酒」の貼り紙を引っぺがした/くじの裏のシールを引っぺがすと、「はずれ」の文字が現れた/悪役がいい人ぶった仮面を引っぺがされるシーンは、胸がすっとした
**ひねくりまわす【捻くり回す】**[捻[ひね]くる＋回す] ❶(玩[おも]具[ちゃ]、時計、ピストル、知恵の輪、からくり箱、粘土)をひねくり回す(=指先でしきりにいじる) ❷(理屈、理論、アイデア、言葉、文章、文句、短歌、俳句、哲学、数式、問題、頭)をひねくり回す(=あれこれ工夫してやってみる) 
【副⁺】(散々、ひとしきり、あれこれ、いろいろ)ひねくり回す
【補足】「ひねり回す」の意味を強めた口語的表現
【例文】❶子供が、ぜんまい仕掛けの玩具の人形をひねくり回して、壊してしまった/時計の仕組みが知りたくて、ひねくり回して、分解した/からくり箱を何とかして開けようと、ひねくり回している ❷彼は理屈をひねくり回すばかりで、実際の行動が伴わない/皆でしばらくアイデアをひねくり回せば何か商品開発に生かせるかもしれない/俳句を詠もうと、あれこれ言葉をひねくり回してみたが、何とも平凡だ/独自性を出そうと手紙の書き出しの文章をひねくり回してみた/博士は数式をひねくり回していさえすれば、機嫌がいい/あまり大勢にひねくり回されると企画は凡庸に陥りがちだ/どんなに頭をひねくり回そうが、言葉のセンスがなければ良い文章は書けない
**ひねりあげる【捻り上げる】**[捻[ひね]る＋上げる](腕、手、髪、口[くち]髭[ひげ])をひねり上げる(=ひねって上に上げる) 
【副⁺】(ぐっと、ぐいっと、一気に)ひねり上げる寸
【例文】 プロレスごっこで、兄は弟に腕をひねり上げられ、降参した/刑事は、財布を掏ろうとした男の手をつかんでひねり上げた/姉は、入浴時には長い髪を束ね、ひねり上げてピンでとめている/祖父は、自慢の口髭をひねり上げながら昔話をしてくれた
**ひねりころす【捻り殺す】**[捻[ひね]る＋殺す]([人]、政敵、仇[きゅう]敵[てき]、虫、首)をひねり殺す(=
指でひねるように無[む]造[ぞう]作[さ]に殺す) 
【副⁺】一気に、簡単に、無造作に、瞬時に、即座に、一撃で、素手で、あっという間[ま]に)ひねり殺す
【例文】 武術で鍛えた俺の手にかかれば、奴[やつ]なんか簡単にひねり殺せる/大物政治家ににらまれたら、新人議員なんかあっさりひねり殺されるように地位を奪われるぞ/今度、仇敵に出会ったら、一撃でひねり殺してやると男は豪語した/男の子は腕に止まった虫を即座にひねり殺した/雛[ひな]から育てた鶏の首は、なかなかひねり殺せなかった
**ひねりだす【捻り出す】**[捻[ひね]る＋出す] ❶(案、妙案、知恵、アイデア、答え、[解決・打開]策、解釈、ストーリー、言い訳、理由、理屈、言葉、文章、ネタ)をひねり出す(=あれこれ考えて、頭に浮かんだものを出す) ❷(金、利益、費用、生活費、小遣い、飲み代、
<1076>
裏金、財源、予算、資金、時間)をひねり出す(=費用や時間を苦心して作る) ❸ ([粘土・飴[あめ]]で細工物、粉をこねて団子)をひねり出す(=指先でひねって、*作り出す) ❹ (口[くち]髭[ひげ]、首)をひねり出す(=ひねり始める) 
【副⁺】❶❷ (やっと、ようやく、何とか、どうにか、ついに、懸命に、やっとのことで)ひねり出す
【例文】❶市民が知恵を絞ってひねり出した打開策を行政に伝えているが、反応が乏しい/時代に合わなくなった法律だが、新たな解釈をひねり出すことで柔軟に対応している/家に着く前に、遅くなった言い訳をひねり出さないと、母に怒られる/漫才コンビはいつもネタをひねり出すことに苦労している ❷稼ぎが少ないので、最低限の生活費をひねり出すのがやっとだ/子供の教育費が増えて小遣いが減らされ、飲み代をどうひねり出そうかと悩んでいる/これ以上の仕事を引き受ける時間は、とてもひねり出せそうにない ❸彼は手先が器用で、粘土から動物などの小さな細工物をひねり出すのが得意だ/母は粉をこね上げて、指先から次々と団子をひねり出す ❹ 紳士は椅子に腰掛けると、もったいぶった様子で口髭をひねり出した/同一の発掘者による度重なる新発見には、専門家もちょっと変だと首をひねり出した(=疑問に思い始める)
**ひねりまわす【捻り回す】**[捻[ひね]る＋回す] ❶(→「ひねくりまわす」❶に同じ。ひも、髪の毛先、骨[こっ]董[とう]品[ひん]、髭[ひげ]、ハンカチ)をひねり回す(=指先でしきりにいじる) ❷(→「ひねくりまわす」❷ に同じ。解決法)をひねり回す(=あれこれ工夫してやってみる) 
【副⁺】(→「ひねくりまわす」【副⁺】に同じ。くるくる)ひねり回す
【例文】❶鞄[かばん]の飾りひもをくるくるとひねり回していたら、取れてしまった/彼女は髪の毛先をひねり回しながら、もじもじしている/母は医者の告知を聞きながら、震える手の中でハンカチをひねり回していた ❷ あれこれ文章をひねり回し、最後には納得のいく内容のものが書けた/短歌は、ひねり回すとかえっていい歌ができないと言われる/問題の解決法を頭の中でひねり回してみるが、今一ついい考えが浮かばない
**ひびきあう【響き合う】**[響く＋合う] ❶(音、声、笑い声、歌声、音楽、音色)が響き合う(=心地よく調和して響く) ❷(魂、心、思想、想[おも]い、感性、個性、人と自然、文化、伝統とモダン、言葉)が響き合う(=互いに同調し、共鳴する)
【副⁺】しみじみと、うまく、深く、美しく、心地よく、豊かに、見事に)響き合う
【例文】❶通学路には、少女たちのいかにも楽しげな声が響き合っていた/コーラスは、各パートがうまく響き合うまで練習を繰り返す/バイオリンの音色がオーケストラと美しく響き合って、聴衆を酔わせた ❷著名な二人の思想家による対話は、魂が響き合うような深いものだった/ロシア生まれの作曲家たちの作品には、時代を超えて響き合う祖国への想いが感じられる/夏休みには、森の中で自然と響き合う生活を送って、気力と活力を養った/新進気鋭の建築家が設計した建物は、伝統とモダンが響き合うデザインだともっぱらの評判だ
【名詞形】響き合い
【例文】 この公演は、アフリカの打楽器と和楽器との響き合いがまさに聴きどころだ/この交響曲は、オーケストラと合唱による響き合いを抜きにしては語れない/親子関係が破綻し、心の響き合いを感じることがなくなった
**ひびきわたる【響き渡る】**[響く＋渡る] ❶([鐘・雪崩]の音、エンジン音、汽笛、音色、
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サウンド、ベル、演奏、拍手、声、歌声、歌唱、応援歌、歓声、[笑い・叫び]声、銃声、怒声、悲鳴、絶叫、大[合唱・音響]、警報、サイレン)が響き渡る(=遠くまで広範囲に音が響く) ❷(名声、評判)が響き渡る(=評判が広く伝わる) 
【副⁺】)(突然、あまねく、朗々と、美しく、心地よく、不気味に、高らかに、辺り一帯に、遠くまで)響き渡る
【例文】 ❶ 除夜の鐘の音が響き渡ると、人々はこぞって初詣へと向かう/雪崩の音が不気味に響き渡ると、近くを登[とう]攀[はん]中の隊員は身を固くした/カーレース場には、小気味よいエンジン音が響き渡っている/ピアニストは美しい音色を会場の隅々に響き渡らせた/三大テノール歌手によるアリアが、オペラ座に響き渡った/スタジアムに響き渡る応援歌は、いつ聞いても心が沸き立つ/地震の直後に津波警報が響き渡り、人々は急いで避難を開始した/深夜の闇を切り裂くように救急車のサイレンが響き渡った ❷ 凱[がい]旋[せん]将軍の名声は、全国にくまなく響き渡っている/名声が響き渡れば、一方で批判の声も出てくるのが世の常だ/彼の医者としての評判は町中に響き渡っていた
**ひらききる【開き切る】**[開[ひら]く＋切る] ❶(封筒、袋、おでき、患部)を開き切る(=全部が開くように切る) ❷(花、両開き窓、門扉)が開き切る(=最後まで完全に開く)
(すっかり、一気に、完全に)開き切る
【例文】 ❶早く中身を確認したくて、袋を一気に開き切って中の書類を取り出した/おできを全部開き切って、膿[うみ]を出す ❷この暖かさで桜もすっかり開き切って、花吹雪が舞っている/チューリップが開き切ると、花弁が広がって別の花のようだ/門扉が完全に開き切らないと、車を駐車スペースに入れられない
**ひらききれる【開き切れる】**[開[ひら]く＋切れる] ❶(→「ひらききる」❶に同じ)が開き切れる(=全部が開くように切ることができる) ❷(両開き窓、門扉)が開き切れる(=最後まで完全に開くことができる) 
【副⁺】(→「ひらききる」【副⁺】に同じ)開き切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】❶封筒が大きいので一気には封を開き切れない/おできが全部開き切れたため、次第に腫れが治まってきた ❷ 風雨にさらされた両開きの窓は、さび付いて完全には開き切れない/重い鉄製の門扉は、年老いた母の力では開き切れなくなった
**ひらきなおる【開き直る】**[開[ひら]く＋直る] ⓐ([人]、相手、学生、選手、子供、部下、泥棒)が開き直る(=間違っていたり、遠慮がちな態度を取っていたりした時、急に強い態度に転じて自己を主張する) ⓑ(「何が悪い」、「どうでもいい」、「仕方がない」、「当然だ」、
「関係ない」、「どうにでもなれ」)と開き直る
【副⁺】いきなり、がらりと、ついに、ふてぶてしく、急に、堂々と、打って変わって、一転して、正面切って、土壇場で)開き直る
【例文】 彼は土壇場で自分には非がないと開き直った/問題点をそれとなく彼女に注意したところ、何が悪いと開き直られ、啞[あ]然[ぜん]としてしまった/格上の対戦相手には、勝敗を気にせず、堂々と開き直って向かっていこう/課題をしてこない学生が、ふてぶてしく開き直った態度を取ったので、教師は怒り出した/詐欺の疑いで警察に捕まった学生は、どうにでもなれと開き直り、聴取に応じた/家[か]人[じん]に見つかった泥棒は、いきなり開き直って、懐から刃物を取り出した/ここまでやってもだめなら、後はもう開き直るしかない/当たって砕けろと開き直れば道も開ける
【名詞形】開き直り
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【例文】 タレントが引き起こした問題よりもその開き直りの姿勢が、皆の反発を招いている/彼女の場合、開き直りがむしろ好結果を生んだケースだろう
**ひろいあげる【拾い上げる】**[拾う＋上げる] ❶(ペン、携帯、鍵、ボール、球、石、毛布、飴[あめ]玉[だま]、小銭、貝殻、ごみ、子猫)を拾い上げる(=落ちていた物を手で拾う) ❷([人]、部下、人材)を拾い上げる(=採用する。不遇な人を妥当な地位につける) ❸(声、ニーズ、意見、言葉、情報、キーワード、不平、不満、問題点、病変、音)を拾い上げる(=多くの中から気になることを*取り上げる) 
【副⁺】一つひとつ、わざわざ、ひょいと、そっと、とりあえず、丹念に、確実に、的確に、丁寧に)拾い上げる
【例文】 ❶床[ゆか]に落ちたペンをひょいと拾い上げた拍子に、腰をひねってしまった/ベッドから落ちた毛布を拾い上げて、かけ直した/袋を開けたら飴玉が散らばってしまったので、一つひとつ拾い上げた/海岸に打ち寄せられたプラスチックごみを丹念に拾い上げる/排水溝に落ちた子猫が通行人に拾い上げられた ❷ あの時、社長が拾い上げてくれなかったら今の私はない/各部署に埋もれている人材を拾い上げて登用するシステムが欲しい
❸ 商品開発では、消費者から寄せられた声を拾い上げ、参考にする/企業は、市場調査で消費者のニーズを拾い上げようとしている/論文中のキーワードを五つ拾い上げ、冒頭に掲げるように指示された/記者は、町の声や不平、不満を丹念に拾い上げて記事にする/アンケートで職場の問題点を拾い上げろと上から指示が出た/誘拐犯の電話から背後の音を拾い上げて場所を割り出した
**ひろいあつめる【拾い集める】**[拾う＋集める] ❶(豆まきの豆、脱ぎ捨てた衣服、玩[おも]具[ちゃ]、飴[あめ]玉[だま]、木の実、果実、小石、落ち葉、枝、枯れ木、柴[しば]、流木、貝殻、ボール、空き缶、吸い殻、紙くず、ごみ、破片、断片、小銭、アイテム)を拾い集める(=散らばっている物を拾って集める) ❷(声、音、情報、言葉、表現、データ)を拾い集める(=たくさんの中から使えそうなものを集める) 
【副⁺】一つひとつ、黙々と、一心に、丹念に、熱心に、必死に、丁寧に)拾い集める
【例文】❶豆まきで殻付きの落花生がまかれた。年の数だけ拾い集めようと子供たちは一生懸命だ/夫の脱いだ服をいちいち拾い集めないといけないのが面倒くさい/河原で、面白い形の小石を拾い集めている住民に出会った/昔は、裏山で柴を拾い集めて、燃料として使っていた/これらの彫刻は、海岸で拾い集められた流木を素材にしている/少女は桜色の貝殻を拾い集め、コレクションにしている/登山家の彼は、富士山の景観を守るため、空き缶やごみを拾い集める運動を行っている/敷地内の吸い殻を全部拾い集めろと言われたが、一人では無理だ/財布から落ちて、床[ゆか]に散らばった小銭を一つひとつ拾い集めた/ゲームではアイテムを拾い集めるごとに主人公が強くなる設定だ ❷お店の新情報や町の声を拾い集めて、タウン誌を発行している/ある芸人は、電車内の会話から面白い言葉や表現を拾い集めて、ネタを作成している
**ひろいだす【拾い出す】**[拾う＋出す] ❶(データ、情報、材料、問題点、キーワード、言葉、文字、数量、数字、信号、証拠、項目、真実、記事)を拾い出す(=多くの中から、必要なものを*見つける) ❷ (貝殻、ごみ)を拾い出す(=拾い始める) 
【副⁺】❶(一つひとつ、こつこつ、漏れなく、一心に、丹念に、確実に、自動的に) ❷ (やおら、再び、ゆっくり、すぐに)拾い出す
<1079>
【例文】
❶報告書から問題点を拾い出し、次年度以降の計画に活かしていく必要がある/電子化されたコーパスならキーワードがすぐ拾い出せる/統計データから必要な数字を丹念に拾い出す作業が続いている/調査チームは、伝票の中から不正の証拠を拾い出そうとしている/データベースの検索機能を使って、欲しい項目を簡単に拾い出すことができる/膨大な資料から驚くべき真実が拾い出された ❷ 海岸できれいな貝殻に目を止めた子供は、すぐさま夢中になって拾い出した/清掃ボランティアの学生たちは、駅前広場に着くとすぐにごみを拾い出した
**ひわれる【干割れる】**[干る＋割れる](地面、田畑、木材、柱、唇)が干割れる(=乾燥して表面に割れ目が出来る) 
【副⁺】(からからに、パリパリ)干割れる
【例文】 旱[かん]魃[ばつ]に見舞われた村は、田畑がからからに干割れていた/木材は直射日光に当て過ぎると表面がパリパリと干割れてしまう/木材を十分に乾燥させないと、製品にしてから干割れることがある/干割れた唇は、血がにじんで痛い
【名詞形】干割れ 【動】干割れする
【例文】 日照り続きで、田んぼに干割れが生じてしまった/木造家屋では、空気の乾燥による柱の干割れでビシッと音がすることがある/干割れした木材でも、強度には影響がない
**ひんまがる【ひん曲がる】**[引く＋曲がる] ❶(アンテナ、釘[くぎ]、野菜、柱、レール)がひん曲がる(=強い力によって異様に曲がる) ❷(顔、鼻、口、性格)がひん曲がる(=刺激によってひどく歪[ゆが]む) 
【副⁺】(ぐっと、一気に)ひん曲がる
【補足】「ひん」は「引き」の音変化した接頭辞で、「ひんまがる」は「曲がる」を強調した俗語表現
【例文】❶強風で屋根の上のアンテナが一気にひん曲がってしまった/ひん曲がった釘は、抜こうにも抜けない/「この野菜は、形はひん曲がってるけれど味はいいよ」/雪の重みで、小屋の柱がひん曲がってしまった❷鼻がひん曲がるほどの異臭がした/どうやったらこんなに口がひん曲がるほどまずい料理になるのだろうか/あの男は子供の頃から虐げられて育ったため、あんなひん曲がった性格になってしまった
**ひんまげる【ひん曲げる】**[引く＋曲げる] ❶(顔、口、唇、枝、釘[くぎ]、アンテナ、鉄の棒)
をひん曲げる(=強い力で無理に曲げる) ❷ (事実、話、情報)をひん曲げる(=故意に事実を歪[ゆが]める) 
【副⁺】❶(かなり、やすやすと、大きく、器用に、無理に、大げさに、力ずくで)❷(かなり、簡単に、無理に、故意に、大げさに)ひん曲げる
【補足】「ひん」は「引き」の音変化した接頭辞で、「ひんまげる」は「曲げる」を強調した俗語表現
【例文】❶ 弟は不満そうに口をひん曲げて不平を訴えた/松の盆栽は、針金を使って枝をひん曲げて作られている/「抜く時にそんなにひん曲げると、かえって釘は抜けないぞ」/こんな鉄の棒ぐらい簡単にひん曲げられると力自慢の男は言った ❷ 「そんなに事実を大げさにひん曲げて恥ずかしくないのか」/その話はかなりひん曲げられて伝えられていて、信用ならない
<1080>
**ふうじこむ【封じ込む】**[封じる＋込む] ❶ (持ち物、写真、思い)を封じ込む(=しっかりしまって、見られないようにする) ❷ (病気、ウイルス、感染、発生、疾患の拡大、口[こう]蹄[てい]疫[えき]、汚染水)を封じ込む(=ある範囲の中に抑えて、そこから出ないようにする) ❸ (動き、活動、攻撃、反撃、打線、次の手、反対、発言、言論、議論、意見、批判、力)を封じ込む(=相手の力を抑えて、活動できないようにする) 
【副⁺】❶〜❸ (すっかり、しっかり) ❸ (何とか、一気に、徹底的に、瞬時に)封じ込む
【例文】 ❶土地の権利書をしっかり封じ込んで、貸金庫に入れた/彼女は写真とともに彼への思いも袋に封じ込み、押し入れの奥にしまった ❷ 患者を隔離病棟に移し、徹底的な管理を行って、ウイルス感染を封じ込もうとしている/口蹄疫の拡大を封じ込むために、その地域の家畜の殺処分を行った/原発の汚染水を封じ込んだタンクは増えるばかりだ
❸ 相手の打線を封じ込めば、いい試合の流れを作れるだろう/価格競争でライバル店が打ってくる次の手を何とか封じ込みたい/反政府勢力の言論は、政府によって徹底的に封じ込まれた
**ふうじこめる【封じ込める】**[封じる＋込める] ❶(毒ガス、気体、汚染水、有害物質、ウイルス、記憶、悪霊、災禍、呪文)を封じ込める(=中に入れて、外に出ないようにする)
❷(→「ふうじこむ」❸に同じ)を封じ込める(=相手の力を抑えて、活動できないようにする) 
【副⁺】❶(全て、しっかり、すっかり、完全に) ❷ (しっかり、すっかり、何とか、一気に、完全に、徹底的に、瞬時に)封じ込める
【補足】「封じ込める」❷は、「封じ込む」❸と同じ
【例文】 ❶彼は毒ガスを封じ込めた瓶を所有していた/有害物質は流出を防ぐために、瞬時に処理容器に封じ込めなければならない/脱炭素社会に向けて、二酸化炭素を地中深く封じ込める技術の開発が進められている/各国はウイルスを封じ込めようとしたが、結局、方針転換を迫られた/長年封じ込めてきた記憶が脳裏に甦[よみがえ]り、彼は目まいをおこした/パンドラが蓋を開けると、封じ込められていたあらゆる悪や災禍が飛び出してきた ❷動きを察知した敵によって、こちら側の反撃はすっかり封じ込められてしまった/社長派は反対派の発言を完全に封じ込めることに成功した/野党の追及に対し、政府は有無を言わせず議論を封じ込めてしまった/政府はマスコミを抱き込んで批判を封じ込めようとした
【名詞形】封じ込め 封じ込めをする
【例文】 政府は反体勢力に対し軍事力による封じ込めを行い、諸外国から批判を浴びた/当局による言論の封じ込めが厳しくなり、彼の作品は全て発禁処分になった/土壌が汚染されている場合、遮水壁などで封じ込めをしなければならない
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**ふきあがる【吹き上がる・噴き上がる】**「ふく＋上がる】 ❶(砂[すな]埃[ぼこり]、砂[さ]塵[じん]、土煙、雪煙、落ち葉、花びら、紙くず)が吹き上がる(一風で物が上方へ動く) ❷(風、爆風、水、噴水、蒸気、泡、湯、間欠泉、炎、火柱、マグマ、噴煙、ガス、灰煙)がふき上がる(=強い勢いで上に向かう) 
【副⁺】❶❷ (突然、いきなり、どっと、一気に、一斉に、勢いよく、高く、激しく、急に、突発的に、あっという間に)吹き上がる(もうもうと、もくもくと、力強く、盛大に、豪快に)ふき上がる
【例文】❶運動場では、突風で砂埃が吹き上がり、目を開けていられないほどだ/一陣の風で桜の花びらが一気に吹き上がった/谷底をのぞき込んだ観光客は、吹き上がる風の強さに驚いて後ろに飛びのいた/紛争地で爆弾が炸[さく]裂[れつ]し、爆風が激しく吹き上がった/豪雨で大量の雨水が地下に流れ、マンホールから水が勢いよく噴き上がっている/正午になると、公園の全ての噴水が一斉に噴き上がる/この温泉では、一定時間ごとに蒸気が激しく噴き上がるのが見られる/火山が噴火し、雷のような轟[ごう]音[おん]とともに真っ赤なマグマが噴き上がった/機関車の煙突からもうもうと黒い煙が噴き上がっている

**ふきあげる【吹き上げる・噴き上げる】** [ふく＋上げる] ❶(→「ふきあがる」❶に同じ。 しぶき、波の花)を吹き上げる(=強い風が勢いよく物を上方に動かす) ❷(水、水柱、噴水、蒸気、水蒸気、泡、湯、温泉、潮、炎、火柱、マグマ、溶岩、噴煙、ガス、灰、煙、冷気、熱気)をふき上げる(=水や煙などを勢いよく上方に出させる) ❸ ([マンホール・鍋・やかん]の蓋)を噴き上げる(=水や蒸気が勢いよく物を上方に動かす)❹(風、突風、熱風、爆風、水、間欠泉、ガス)がふき上げる(=強い勢いで上方に動く) ❺(怒り、恨み、歓喜、意志)が噴き上げる(=感情が高ぶってくる) ❻(管楽器)を吹き上げる(=思う存分吹く) 
【副⁺】❶〜❺(いきなり、どっと、一気に、勢いよく、高く、あっという間に ❻ (思い切り、十分に)ふき上げる
【補足】❶❷❸❻は他動詞、❹❺は自動詞としての用法である
【例文】 ❶風に吹き上げられた落ち葉が宙を舞っている/砂漠の風が勢いよく砂塵を吹き上げたため、数メートル先も見えなくなった/冬の海では、強風に吹き上げられた波の花が岩に砕け散っている ❷ 噴水が噴き上げた水がきれいなアーチを描いている/火山の爆発で噴き上げられた灰が遠く離れた地域にまで降った/岬から沖合に出ると、鯨が潮を吹き上げるのが見られる/山火事は、全てを焼き尽くすかのように炎を噴き上げ、燃え続けた ❸ 豪雨で地下から雨水があふれ出て、マンホールの蓋を噴き上げた/やかんの湯が沸騰し、カタカタと蓋を噴き上げている ❹ 海から吹き上げてくる潮風で防風林が揺れている/湖から吹き上げる風にススキの穂がなびき、きらきら輝いている ❺ 押し込めていた怒りが胸の中にどっと噴き上げてきた/ベートーベン交響曲第九番を聴くと、苦悩の末に歓喜が噴き上げてくるのが感じ取れる ❻ 河原で思い切りトランペットを吹き上げたら、気分がすっとした

【名詞形】吹き上げ・噴き上げ
【補足】名詞形は、❶〜❹の意味でのみ使う
【例文】 オフィス街では、ビル風による吹き上げで落ち葉が舞い上がっている/火山の噴煙の噴き上げが次第に激しさを増してきた/間欠泉の噴き上げを見ようと、大勢の人がカメラを手に待ち構えている

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**ふきあれる【吹き荒れる】**[吹く＋荒れる] ❶(嵐、強風、つむじ風、暴風雨、吹雪、砂嵐、春一番、木枯らし、北風、空[から]っ風、季節風)が吹き荒れる(=風が激しく吹く) ❷(旋風、逆風、ブーム、デモ、暴動、[インフレ・リストラ・改革・抗議・粛清・パンデミック]の嵐)が吹き荒れる(=ある運動や考え方などが、社会全体を揺るがすように席[せっ]巻[けん]する)

【副⁺】❶(ヒューヒュー、ゴーゴー、絶えず、すさまじく、一面に、一日中) ❶❷(激しく、猛烈に)吹き荒れる
【例文】❶昨夜吹き荒れた春の嵐で、満開の桜が散ってしまった/台風の接近で強風が吹き荒れ、各地に甚大な被害をもたらした/雪国では、猛吹雪が吹き荒れ、周囲の状況が確認できないほど視界が悪化した/明日は、発達した低気圧の影響で、全国的に北風が吹き荒れるとの予報だ ❷ 人種差別に抗議するデモが、多くの都市で吹き荒れている/粛清の嵐が吹き荒れ、前政権の幹部が次々と職を追われた/パンデミックの嵐が吹き荒れ、終息への道[みち]程[のり]は険しい

**ふきおろす【吹き下ろす・吹き降ろす】** [吹く＋おろす](風、山風、北風、寒風、強風、空[から]っ風)が吹き下ろす(=風が下に向かって勢いよく吹く)
【副⁺】(ピューピュー、ビュービュー、ゴーゴー、強く、激しく)吹き下ろす
【例文】「下ろし」とは、冬季に山や丘から吹き下ろして来る風のことだ/この場所は、山から風が激しく吹き下ろす/この村落では、冬に吹き下ろす乾いた風を利用して、野菜を乾燥させた保存食を作ってきた/吹き下ろして来る北風は、肌を刺すように冷たい/川の上流から吹き下ろす寒風で乾燥させると、青海苔[のり]の味が深まる/丘の上からはゴーゴーと強風が吹き下ろして来る

**ふきかえす【吹き返す】** [吹く＋返す] ❶(風、嵐、吹雪)が吹き返す(=風が以前と逆方向に吹く) ❷(風)が(袖、裾、紙、落ち葉、塵[ちり]、矢)を吹き返す(=風が吹いて物を裏返したり、元の場所に戻したりする) ❸(息、命、元気)を吹き返す(=止まった呼吸や活動を回復する) ❹(貨幣、金属)を吹き返す(=金属を溶かして再び鋳造する) 
【副⁺】❶❷(一気に、次々、激しく) ❸ (再び、ふっと、ようやく、何とか、辛うじて、奇跡的に)吹き返す
【補足】❶は自動詞、❷〜❹は他動詞としての用法である
【例文】❶台風一過、晴天になったが、北寄りの風が吹き返している/北国では、雪を伴った強風が吹き返したため、穏やかな天気が一変して猛吹雪が続いた ❷ 風で着物の裾が吹き返されるので、手で押さえながら歩いた/窓を開けた途端、風が机の上のちらしを吹き返した/強い風が吹き返すので、落ち葉がなかなか掃き集められない/敵に放った矢が向かい風で次々と吹き返され、味方は後方に退いた ❸ 適切な応急処置のおかげで、溺れた子が息を吹き返した/潰れかけた工場が大量注文を受けて、ようやく息を吹き返した/中央銀行は、金利政策によって経済の息を吹き返させる計画だ/心を閉ざしていた少女は、里親の優しい気遣いで次第に元気を吹き返した ❹ 使用不能な古い貨幣は、造幣局で吹き返されて新しい貨幣に生まれ変わる

【名詞形】 吹き返し
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 台風の目が通過した後は、強い風の吹き返しに注意が必要だ/和服の袖口や裾の

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裏地を表に折り返した部分を「吹き返し」という
**ふきかえる【吹き替える】**[吹く＋替える](映画、ドラマ、アニメ、テレビ番組、外国語版、音声、声、せりふ、歌、俳優、役、アクションシーン、危険な場面)を吹き替える(=音声や役を他の言語や演者に変える)
【副⁺】(全て、新しく)吹き替える
【補足】動詞より名詞形で使うことが多い
【例文】 子供向けの映画なので、字幕よりも音声を日本語に吹き替えたほうが分かりやすい/名作ドラマは、主人公の刑事のせりふを日本の個性派俳優が吹き替えた/ミュージカル映画は、歌の部分だけ本物の歌手によって吹き替えられる場合がある/映画の撮影で、走行中の車に乗り移る危険な場面は、スタントマンによって吹き替えられた

【名詞形】 吹き替え 吹き替えをする
【例文】 人気アニメの日本語版吹き替えに若手俳優が起用された/主演俳優は、映画のアクションシーンを全て吹き替えなしで演じた/その映画は、字幕版より吹き替え版のほうが観客動員数が多い/世界中で愛されたファミリードラマは、吹き替え放送でも大ヒットした/外国映画は、俳優によって決まった日本の声優が吹き替えをする場合が多い

**ふきかえる【葺き替える】**[葺く＋替える] ⓐ(瓦、スレート、鋼板、銅板、トタン、檜[ひ]皮[わだ]、茅、わら、正[まさ]目[め])をふき替える(=古い屋根の材料を新しい物に替える) ⓑ (屋根)を(→ⓐに同じ)で/にふき替える 
【副⁺】(新しく、定期的に)ふき替える
【例文】 雨漏りがするので、そろそろ屋根をふき替えなければならない/屋根をふき替えるにはどの位の費用がかかるか、見積もりを取った/瓦屋根を丈夫な鋼板にふき替えた/ 銅板にふき替えられたお寺の屋根は、年数を経て緑青で覆われ、風格が出てきた/茅[かや]葺[ぶ]きの屋根は、数十年に一度ふき替える必要がある

【名詞形】ふき替え ふき替えをする
【例文】一軒家は、屋根のふき替えや外壁の塗装などの維持費がかかる/地震で屋根瓦が落ちたので、スレートにふき替えをする/合掌造りの茅葺き屋根のふき替えは、村人総出で行うのが恒例だ

**ふきかける・ふっかける【吹き掛ける・吹っ掛ける】** [吹く＋掛ける] ❶(息、煙草の煙、霧吹き、スプレー、水、香水、洗剤、殺虫剤、消毒液、塗料)を吹きかける(=息や霧状のものなどを対象に向けて吹く) ❷(難題、議論、喧[けん]嘩[か])を吹きかける(=争いを一方的に始める) ❸(高値、高額な料金、法外な値段)を吹きかける(=特別に高い値段を言う) ❹ (→❶に同じ。管楽器、口笛)を吹きかける(=吹き始める) 
【副⁺】❶(たっぷり、思い切り、いきなり、突然、シュッと、さっと、ふっと、一気に、勢いよく、強く) ❷❸ (わざと、大げさに、居丈高に)吹きかける
【補足】「吹っかける」は「吹きかける」の転で、俗語表現。❹ の用法はない
【例文】❶寒さで手がかじかんだので、息を吹きかけて温めた/祖母は、息をふっと吹きかけて銀食器を磨いていた/彼は、いきなり煙草の煙を相手の顔に吹っかけた/髪の生え際にスプレーを吹きかけ、気になる白[しら]髪[が]を目立たなくした/害虫に殺虫剤をシュッと吹きかけて退治する ❷上司は、こちらが忙しい時に限って無理難題を吹っかけてくる/疲れて帰宅しても、妻が議論を吹きかけてくるので、少しも休まらない/相手が突然喧嘩を吹っかけてきたので、驚いた ❸ 引っ越し業者に急ぎの見積もりを頼んだら、足元を見ら

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れ、高額な料金を吹きかけられた/骨[こっ]董[とう]には素人と見られたのか、古道具屋に法外な値段を吹っかけられた/悪質な業者は、相場より高い料金を吹っかけようとする ❹人が近づいて来たので、作業員は外壁に塗料を吹きかけた手を一旦止めた/発表会の練習のため、フルートを吹きかけた時、電話がかかってきた

**ふきけす【吹き消す】** [吹く＋消す] ❶(息、風)が(火、蠟[ろう]燭[そく]、マッチ、炎、明かり、灯[ともし]火[び]、ランプ)を吹き消す(=息を吹いて、または風が吹いて火を消す) ❷(大音響、爆音) が(他の音、声)を吹き消す(=大きな音が他の音や声を聞こえないようにする) ❸ (不安、煩悩、雑念、悪感情)を吹き消す(=すっかりなくならせる) 
【副⁺】❶(ふっと、一息で) ❶〜❸(すっかり、たちまち、一気に、勢いよく、ことごとく、簡単に)吹き消す
【例文】❶仏教では、線香や蠟燭の火を息で吹き消すのは縁起が悪く、マナー違反になる/誕生日ケーキのキャンドルを一気に吹き消そうと、子供が大きく頬を膨らませた/マッチに火がついたかと思うと、すぐ風に吹き消されてしまった/アルコールランプは息で吹き消さず、蓋をかぶせて消すようにする ❷通り過ぎる車から流れてくる音楽は、話し声を吹き消すほどの大音響だった/ヘリコプターが校舎に近づき、爆音が教室で授業する先生の声を吹き消した ❸ 座禅を組み、瞑想していると、雑念が吹き消されていった/恩師の温かい励ましが、抱えていた不安を一気に吹き消してくれた

**ふきこぼれる【吹き零れる・吹き溢れる】** [吹く＋こぼれる](湯、汁、煮汁、味[み]噌[そ]汁[しる]、スープ、煮物、粥[かゆ]、牛乳、泡、中身、鍋)が吹きこぼれる(=加熱中の液体が沸騰し、容器の外にあふれて出る) 
【副⁺】(すぐ、いきなり、一気に、急に、大量に、あっという間[ま]に)吹きこぼれる
【例文】 お節料理の黒豆は、煮汁が吹きこぼれないように注意して、弱火で8時間煮た/ちょっと目を離した隙に、味噌汁が吹きこぼれてしまった/粥は吹きこぼれやすいので、弱火で煮る/牛乳が吹きこぼれそうになり、慌てて火を止めた/大豆をゆでる時は、差し水をすると、吹きこぼれるのを防げる

【名詞形】 吹きこぼれ
【例文】 コンロの周りに煮物の吹きこぼれの跡が残ってしまった/パスタをゆでる時は、湯の吹きこぼれに気をつける

**ふきこむ【吹き込む】**[吹く＋込む] ❶(風、雨、雪、花びら、冷気)が吹き込む(=風が吹いて中に入る。風によって雨や雪などが中に入る) ❷(息、空気、ガス、新風、生命、命、魂、息吹、活気、魅力、新しい感覚)を吹き込む(=吹いて中に入れる。新しいものが中に入るようにする) ❸(悪知恵、噂[うわさ]、嘘[うそ]、悪[わる]口[ぐち]、間違った知識、偏った考え、危険な思想、あることないこと)を吹き込む(=好ましくないことを言って、そのように*思い込ませる) ❹(声、会話、メッセージ、ナレーション、朗読、演説、曲、演奏)を吹き込む(=録音する) 
【副⁺】❶(ヒューと、ピューピュー、さっと、一気に、強く、容赦なく) ❷ (再び、新たに) (こっそり、ひそかに、好き勝手に)吹き込む
【補足】❶は自動詞、❷〜❹は他動詞としての用法である
【例文】❶古家には、隙間風がピューピュー吹き込んでくる/窓を開けると、春風とともに桜の花びらが吹き込んできた ❷ 風船に勢いよく息を吹き込んで膨らませた/焚[た]き火で火を起こす時は、火吹き棒で空気を吹き込む/受賞作家は、文壇に新風を吹き込んだ期

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待の星だ/翻訳家は、原作に新しい命を吹き込むすばらしい訳業を成し遂げた/竜の絵は、最後に目が入ると、魂が吹き込まれたかのように生き生きとした/ルネサンス時代には、学問や芸術などの文化に新しい息吹が吹き込まれた ❸純真な子供に悪知恵を吹き込んではいけない/誰に妙な噂を吹き込まれたか知らないが、私はその事件には無関係だ/学生の中には、危険な思想を吹き込まれ、洗脳されてしまう者もいた ❹ ネイティブの会話を吹き込んだ教材で、外国語の発音を練習する/留守番電話にメッセージが何件も吹き込まれていた/この録音は、現代詩の朗読を吹き込んだものだ/新人歌手は、オーケストラをバックにデビュー曲を吹き込めることに感激していた

【名詞形】 吹き込み 吹き込みをする
【例文】 低気圧の中心付近では、周囲からの風の吹き込みにより、上昇気流が起こる/ジャズ奏者は、海外のスタジオでCDの吹き込みをした/演奏者の息が合わず、何度もやり直したので、吹き込みに時間がかかった

**ふきこむ【拭き込む】**[拭く＋込む] (柱、羽目板、床[ゆか]、廊下、家具、棚板、盆、塗り物、ガラス、鏡)を拭き込む(=艶が出るまで毎日のようによく拭く) 
【副⁺】(繰り返し、何度も、しっかり、ぴかぴかに、つやつやに、念入りに、丹念に、丁寧に、長年の間)拭き込む
【例文】寺の廊下はよく拭き込まれ、鏡のようにぴかぴかしている/古道具屋で買った古い家具を毎日拭き込んでいたら、だんだん艶が出てきた/この盆は使い込んで、よく拭き込まれている/母は毎年、正月に使った重箱や屠[と]蘇[そ]器[き]などを念入りに拭き込んで、しまっていた

**ふきさらす【吹き曝す・吹き晒す】**[吹く＋さらす]ⓐ(顔、壁、ベンチ、家、駅のホーム、灯台、樹木)を吹きさらす(=風が直接当たるのを放置する)ⓑ(風、強風、寒風、北風、木枯らし、海風、潮風)に吹きさらす
【副⁺】(年中、ずっと、長らく)吹きさらす
【例文】 北風に顔を吹きさらしていたので、唇がひび割れてしまった/海風に吹きさらされた外壁は、すっかりペンキがはげている/海際の崖に生えた松の木は、年中、強風に吹きさらされて、曲がりくねっている

【名詞形】 吹きさらし 吹きさらしになる
【補足】「吹きっさらし」は「吹きさらし」の転
【例文】 その家は、中まで吹きさらしになって、見るも無残な廃屋となっている/吹きさらしの駅のベンチに座って、震えながら次の列車を待った/岬の吹きさらしの灯台には、風雨に耐えた威厳が漂う/吹きっさらしの屋外喫煙所で煙草を吸う

**ふきすさぶ【吹き荒ぶ】** [吹く＋荒[すさ]ぶ] ❶(風、寒風、北風、強風、嵐、野分き、木枯らし、空っ風、季節風、暴風雨、吹雪)が吹きすさぶ(=風が荒々しく吹く) ❷(笛、尺八)を吹きすさぶ(=慰めに笛などを吹く) 
【副⁺】❶(ビュービュー、ゴーゴー、激しく、荒々しく、容赦なく)吹きすさぶ
【補足】❷は「吹き遊[すさ]ぶ」とも書く
【例文】❶山頂では風がビュービュー吹きすさび、近くの人の声も聞き取れないほどだった/寒風が吹きすさぶ街頭で、歳末助け合いの寄付を募る声が響く/冬の海は、吹きすさぶ強風で大きく波立っていた/野分きとは、野を分けて吹きすさぶ秋の強風のことをいう ❷ 山奥で育った少年は、笛を吹きすさぶのが唯一の楽しみだった/亡くなった祖父は、時

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折尺八を吹きすさんでいたそうだ
**ふきたおす【吹き倒す】** [吹く＋倒す] ❶ⓐ(木、花、稲、[人]、家、テント、柱、旗竿[さお]、アンテナ)を吹き倒す(=風が勢いよく倒す) ⓑ (風、強風、突風、つむじ風、野分き、海風、嵐)が吹き倒す ❷ ([人]、相手、敵)を吹き倒す(=大きなことを言って相手を圧倒する) 
【副⁺】❶ (根こそぎ、一気に、勢いよく、一吹きで、あっという間に)吹き倒す
【補足】❷は俗語表現
【例文】❶突風で神社の老木が根こそぎ吹き倒された/野分きが稲を吹き倒し、通り過ぎて行った/ビルの谷間で強風に吹き倒されそうになりながら、身をかがめて歩いた/おとぎ話の「三匹の子豚」では、狼[おおかみ]が子豚のわらの家を一吹きで吹き倒してしまう/キャンプのテントが風で吹き倒されないように、杭[くい]でしっかりと固定した ❷ワンマン社長は、大言壮語して相手を吹き倒す癖がある

**ふきだす【噴き出す・吹き出す】**[ふく＋出す] ❶(水、汗、泡、温泉、血、ガス、煙、熱風、蒸気、火、炎、マグマ、火山灰、潮)がふき出す(=中にあるものが吹くように勢いよく外に出る) ❷(→❶に同じ。飲み物、言葉)をふき出す(=中にあるものを吹くように勢いよく外に出す) ❸(不満、異論、批判、矛盾)が吹き出す(=こもっていたものが一気に表に表れる) ❹(芽、新芽、若芽)が吹き出す(=木や草の芽が勢いよく出る) ❺ (木、草)が(→❹に同じ)を吹き出す(=芽を勢いよく出す) ❻ ([人]、相手、観客)が吹き出す (=我慢できず笑い始める) ❼ (風、強風、春風)が吹き出す(=吹き始める) ❽ (管楽器、笛、ラッパ、口笛)を吹き出す(=音を出し始める) 
【副⁺】❶〜❸(突然、いきなり、どっと、一気に、勢いよく、激しく) ❹❺ (ちらほら、一斉に、一度に、そろって) ❻ (思わず、プッと、急に、こらえ切れずに) ❼ (そよそよ、ゴーゴーと、ヒューヒューと)ふき出す
【補足】❶❸❹❻❼は自動詞、❷❺❽ は他動詞としての用法である
【例文】❶炎天下の力仕事で、体中から汗が噴き出すほどだ/暴漢に刀で切りつけられ、体からどっと血が噴き出した/海底から炭酸ガスが噴き出すと、海水は酸性化する/火災現場では、ビルの窓から煙がもうもうと吹き出している/エンジンから突然火が吹き出し、飛行機が不時着した/噴火とは、地下のマグマが激しく地表に噴き出すことだ/火山の爆発で大量の灰が噴き出した ❷公園の噴水が、音楽に合わせて水を噴き出している/海面に浮き上がった鯨が潮を吹き出し始めた/友人の滑稽な話に飲みかけのコーヒーを吹き出してしまった ❸ 増税を決めた政府に対し、国民の不満が一気に吹き出した/株主総会では、経営陣に対する批判が吹き出した/疲弊した制度の中で社会の矛盾が次々と吹き出している❹山では、雪解けとともにフクジュソウが地表に芽を吹き出す ❺庭の梅がちらほら新芽を吹き出し始めた/春が来て、若芽が一斉に吹き出した ❻友達は猿のものまねがうまいので、思わず吹き出してしまった/にらめっこをしていた妹は、兄の変な顔にプッと吹き出した ❼夕方から吹き出した強風は、夜中に暴風になった/春風がそよそよと吹き出し、猫も外で日向ぼっこを始めた ❽ 男が笛を吹き出すと、子供たちが周りに集まって来た/日本では、明治の初め頃に洋式の軍事訓練の際にラッパが吹かれ出した

【名詞形】 吹き出し
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 漫画のせりふは、一般に吹き出し(=登場人物の言葉を示す囲み)に書かれる/換

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気口の吹き出し口の周辺が、油と汚れで黒くなっている
**ふきちらす【吹き散らす】** [吹く＋散らす] ❶ⓐ(風、強風、突風、嵐)が吹き散らす(= 風が吹いて、物を散らす) ⓑ(粉、埃[ぼこり]、かび菌、火の粉、煙、雪、綿毛、落ち葉、花、花びら、紙切れ、書類、雲、霧)を吹き散らす ❷ ([人])が(大ぼら、でたらめ、嘘[うそ]、根も葉もないこと)を吹き散らす(=あちこちで盛んに言って広める)
【副⁺】❶(全て、すっかり、一気に、一挙に、きれいに) ❷ (散々、勝手に、無責任に、やたらに、平気で、至る所で、誰彼構わず)吹き散らす
【例文】 ❶エアコンのフィルター掃除を怠ると、送風時に埃とかび菌を吹き散らす/本棚の埃をふうっと息で吹き散らした/料理中にくしゃみが出て、小麦粉が調理台一面に吹き散らされた/時折吹く突風が、ゲレンデの新雪を吹き散らしている/土手の春風が、たんぽぽの綿毛を次々に吹き散らしていく/風が強い日は、落ち葉を掃き集めても、すぐに吹き散らされてしまう/花嵐が満開の桜の花をすっかり吹き散らしてしまった/窓から風が入り、机に置いてあった書類を吹き散らした ❷至る所で大ぼらを吹き散らす彼女には、皆が愛[あい]想[そ]を尽かしている/でたらめを平気で吹き散らしていると、誰からも信用されなくなる/SNS上で吹き散らされる嘘の情報を多くの人が真実だと思い込んだ

**ふきつける【吹き付ける】**[吹く＋付ける] ❶ⓐ(風、強風、北風、寒風、潮風、木枯らし、雨、雪、砂[すな]埃[ぼこり])が吹き付ける(=風が強く吹いて当たる。風に吹かれて雨や雪などが強く当たる) ⓑ(窓、ガラス、雨戸、家、顔、辺り一面)に吹き付ける ❷ (雨、雪、しぶき、砂)を吹き付ける(=風が吹いて強く当てる) ❸ (息、空気)を吹き付ける(=息などを勢いよく吹いて当てる) ❹ (塗料、スプレー、モルタル、インク、香水)を吹き付ける(=液体などを吹き、霧状にして物に付着させる) ❺ (管楽器)を吹きつけている(=いつも吹いていて、扱いに慣れている) 
【副⁺】❶❷(ビュービュー、強く、激しく、荒々しく、絶え間なく、容赦なく、まともに、横殴りに)吹き付ける
【補足】❺は、「吹きつけている」の形で使う
【例文】❶台風が接近し、風が雨戸にビュービュー吹き付けている/どんなに風が吹き付けようが、この家はびくともしない/富士山の斜面に強風が吹き付け、雪煙が舞っている/建築現場では、北風が吹き付ける中、作業員が黙々と働いている/戸外は寒風が吹き付けて、肌を突き刺すようだ/海辺の家は、潮風が絶え間なく吹き付けるので、鉄の門扉が錆[さ]びてしまった/横殴りの雨に吹き付けられ、傘をさしていてもびしょ濡れになった/車のフロントガラスに雨が激しく吹き付け、前方がよく見えない ❷猛吹雪で窓一面に雪が吹き付けられた/遊覧船に乗って滝[たき]壺[つぼ]に近づくと、強風が滝のしぶきを容赦なく吹き付けてきた/砂漠地方に発生する砂嵐は、辺り一面に大量の砂を吹き付ける ❸焚き火の火が弱まったので、火吹き竹で息を吹き付けて燃え上がらせた ❹街の壁には、スプレーを吹き付けて描かれた落書きがあった/外出前、手首にシュッと香水を吹き付けた発表会では、日頃吹きつけているフルートを使ったので、落ち着いて演奏できた

【名詞形】 吹き付け吹き付けをする
【補足】名詞形は、❹の意味でのみ使う
【例文】 モルタルの吹き付けをする前に、塗装面の汚れを洗い落とす/外壁の汚れが目立つので、業者に吹き付け塗装を頼んだ/吹き付け工法は、塗料が空気中に飛び散りやすい

<1088>
難点がある
**ふきでる【噴き出る・吹き出る】**[ふく＋出る](水、噴水、泡、温泉、間欠泉、ガス、原油、石油、煙、熱風、熱水、蒸気、湯気、火、炎、溶岩、マグマ、汗、血、にきび、芽)がふき出る(=中にあるものが勢いよく外に出る) 
【副⁺】(突然、いきなり、シューシュー、どっと、勢いよく、強く、激しく、一気に、一挙に、急に)ふき出る
【例文】 この噴水は、水が100メートルの高さまで噴き出る設計だ/超音波式の加湿器は、水が微細な霧になって吹き出てくる/炭酸飲料の缶を振ったので、缶を開けた途端、泡が吹き出てしまった/油井から噴き出た原油は、精製され、さまざまな石油製品に加工される/その間欠泉では、約1時間ごとに熱水と蒸気が噴き出るそうだ/やかんの口からシューシューと蒸気が噴き出ている/消防隊は、激しく火が噴き出ている家の中から住人を救助した/炎天下で庭仕事をしていたら、額[ひたい]に汗が噴き出てきた/傷口から血が噴き出ないように包帯をきつく巻いて止血した/脂肪分の多い食品を摂り過ぎたせいか、頬ににきびが吹き出てしまった

【名詞形】 吹き出
【補足】名詞形は、「吹き出物」(=皮膚に出来る小さな出来物)の形で使う
【例文】 思春期の息子の顔には、たくさんの吹き出物が出来ている/この薬用化粧水は、肌荒れや吹き出物を防ぐ効果があるそうだ

**ふきとばす・ふっとばす【吹き飛ばす・吹っ飛ばす】**[吹く＋飛ばす] ❶ⓐ(風、偏西風、強風、突風、暴風雨、暴風、台風、竜巻、嵐、木枯らし、気流、ミサイル)が吹き飛ばす(=風などが強く吹いて、物を飛ばす) ⓑ(傘、帽子、屋根、瓦、看板、ガラス、埃[ぼこり]、灰、岩、岩盤、落ち葉、人の体、住宅、車、雪、雨雲、霧)を吹き飛ばすⓒ(息、ブロアー、ダイナマイト、爆弾、ミサイル)で吹き飛ばす ❷ (憂[う]さ、[悲し・苦し]み、悩み、迷い、苦労、不安、寒さ、暑さ、猛暑、夏ばて、疲れ、眠気、酔い、ストレス、疑問、悪い予感、イメージ、不景気、悪天候)を吹き飛ばす(=嫌な感情や気分などを一度に取ってなくす) 
【副⁺】(あらかた、すっかり、一気に、一挙に、一遍に、見事に、あっという間[ま]に、跡形もなく)吹き飛ばす
【補足】「吹っ飛ばす」は、「吹き飛ばす」の転。口語表現
【例文】 ❶船のデッキに出た途端、風に帽子を吹き飛ばされた/火山灰が偏西風に吹き飛ばされたため、視界不良でフライトがキャンセルになった/強風が山に立ち込めた霧を吹き飛ばすと、雄大な山容が現れた/暴風雨の中、家路を急ぐ人々は、今にも傘ごと吹き飛ばされそうだ/台風に伴う暴風が、あちこちで瓦や看板を吹き飛ばした/巨大な竜巻によって、住宅や車がひとたまりもなく吹き飛ばされた/山道は、木枯らしが吹き飛ばした落ち葉で覆われていた/ミサイルがあれば一撃で敵を吹っ飛ばせる/強い気流が上空の雨雲を吹き飛ばしたので、天気が西から回復した/トンネルの掘削工事は、ダイナマイトで岩盤を吹き飛ばしながら進められた/カメラのレンズに付いた埃を専用のブロアーで吹き飛ばす ❷好きなミュージシャンの音楽を聴くと、心の憂さが吹き飛ばされる/親友の温かい励ましが不安な思いを吹き飛ばしてくれた/猛暑を吹き飛ばすには、冷えたビールを飲むのが一番だ/その店のスタミナ料理は、夏ばてを吹き飛ばしてくれると評判だ/仕事の疲れを吹き飛ばそうと、休暇を取って旅に出た/ストレスを吹き飛ばしたい時は、ジム

<1089>
で思い切り運動する/チームは、練習試合での悪い予感を吹き飛ばし、好プレーを連発して公式戦で勝った/長引く不景気を吹き飛ばすため、抜本的な経済対策が急がれる/観客はあいにくの天気を吹き飛ばすような大歓声を上げた
**ふきとぶ・ふっとぶ【吹き飛ぶ・吹っ飛ぶ】** [吹く＋飛ぶ] ❶ⓐ (→「ふきとばす」❶ⓑに同じ。鉢植え、建物)が吹き飛ぶ(=風などの強い力で飛んでいく) ⓑ (→「ふきとばす」 ❶ⓐⓒに同じ)で吹き飛ぶ ❷ (→「ふきとばす」❷に同じ。悲観的なムード)が吹き飛ぶ(=嫌な感情や気分などが一気になくなる) ❸(大金、貯金、ボーナス、利益、データ首)が吹き飛ぶ(=通常は簡単になくならないものが、あっという間になくなる) ❹吹っ飛んで(行く、帰る) (=勢いよく飛ぶように行く、帰る) 
【副⁺】❶〜❸(→「ふきとばす」【副⁺】に同じ)吹き飛ぶ
【補足】「吹っ飛ぶ」は「吹き飛ぶ」の転。口語表現
【例文】❶突風でカーポートの屋根が吹き飛びそうになった/爆風は、頑丈な鉄のドアも吹き飛ぶほどの威力だった/対向車と正面衝突し、フロントガラスが割れて吹き飛んだ/台風に備え、庭の鉢植えが吹き飛ばないように室内に入れた/紛争地域では、空爆で市街地の建物が跡形もなく吹き飛んだ❷上司から、今までの苦労が吹き飛ぶような労[ねぎら]いの言葉をかけてもらった/「人員整理はしない」という社長の一言で、社員の不安が一気に吹き飛んだ/夏の夜に怪談を聞いたら、背[せ]筋[すじ]が寒くなって、暑さが一気に吹き飛んだ/幼い娘の安らかな寝顔を見ると、仕事の疲れなど吹き飛んでしまう/温泉にでも浸かったら、溜[た]まった疲れが吹っ飛ぶかもしれない/授業中、突然先生に指名されて、それまでの眠気が一瞬で吹き飛んだ/飲み会の帰りに財布をなくしたことに気づき、酔いが一遍に吹き飛んだ/市[し]場[じょう]に漂う悲観的なムードが吹き飛べば、株価は再び上昇するだろう ❸ ギャンブルにのめり込んで、虎の子の100万円が吹っ飛んだ/株式投資に失敗し、老後のために蓄えていた退職金が吹き飛んだ/住宅ローンの返済でボーナスが吹き飛んでしまう/たとえ稼いだ利益が全部吹っ飛ぼうが、脱税などするものか/独裁政権下では、大統領の意に添わない側近の首が次々と吹き飛んだ ❹ 事故の知らせを受けて、記者は現場へ吹っ飛んで行った/深夜まで残業していたが、終電に間に合うように吹っ飛んで帰った/父が危篤との報に、吹っ飛んで帰郷した

**ふきとる【拭き取る】**[拭く＋取る] ⓐ(水、水滴、水[みず]気[け]、水分、汗、涙、汚れ、染み、油、口紅、指紋、血、埃[ぼこり]、泥)を拭き取る(=布や紙などで拭いて、水分や汚れを取る) ⓑ (タオル、ハンカチ、ガーゼ、布巾、布切れ、雑巾、紙、ティッシュ、コットン、スポンジ、化粧水、クリーナー、ベンジン、ワイパー)で拭き取る 
【副⁺】(しっかり、きちんと、きれいに、こまめに、丁寧に、丹念に、念入りに、十分に、完全に)拭き取る
【例文】テーブルにこぼれた水を台布巾で拭き取った/皿の水気を布巾で拭き取り、食器棚にしまった/ハンカチで額[ひたい]の汗を拭き取った/汚れが付きやすい眼鏡のレンズは、時々、クリーナーで拭き取っている/床の雑巾がけをしたら、汚れがきれいに拭き取れて、気持ちもすっきりした/台所の油汚れは、こまめに拭き取るようにする/シャツの染みが完全に拭き取れなかったので、クリーニングに出した/食事前に口紅を軽くティッシュで拭き取った/液晶画面に付いた指紋や皮脂の汚れは、超極細繊維の布で簡単に拭き取れる/犯行現場では、証拠隠滅のため、指紋が拭き取られた可能性がある/ガラスに付いた埃を洗

<1090>
剤で拭き取ろうとしたが、うまくいかなかった/しばらく履かない靴は、底の泥を拭き取ってからしまい込んだ
【名詞形】 拭き取り拭き取りをする
【例文】 洗車後に水滴の拭き取りが不十分だと、水あかの原因になる/このワックスを使えば、乾燥後に拭き取りをする必要がない/拭き取り用の化粧水を染み込ませたコットンで肌の汚れを取り除く

**ふきならず【吹き鳴らす】**[吹く＋鳴らす](管楽器、ラッパ、トランペット、笛、口笛、指笛、角笛、法[ほ]螺[ら]貝[がい]、尺八、ホイッスル、ファンファーレ)を吹き鳴らす(=吹いて鳴らす) 
【副⁺】(力強く、華やかに、高らかに、力いっぱい)吹き鳴らす
【例文】パレードでは、マーチングバンドがさまざまな管楽器を吹き鳴らしながら行進した/ラッパを高く吹き鳴らそうとしたが、初心者なので無理だった/その曲は、トランペット奏者が力強く吹き鳴らす旋律が圧巻だ/コンサートの終わりには、拍手喝采が沸き起こり、指笛を吹き鳴らす観客もいた/昔の合戦では、法螺貝を吹き鳴らして軍勢に進退の合図をした/「首振り三年」とは、尺八を吹き鳴らせるまでに長い練習時間が必要なことをいう/ホイッスルが吹き鳴らされると、生徒たちが一斉に集合した/大会の開幕を告げるファンファーレが高らかに吹き鳴らされた

**ふきぬける【吹き抜ける】** [吹く＋抜ける] ⓐ(風、嵐、砂嵐、涼風、熱風、微風、突風、春一番、木枯らし、北風、寒風、隙間風、夜風、冷気)が吹き抜ける(=風が吹いて、ある場所を通[とお]っていく) ⓑ(部屋、家の中、駅のホーム、トンネル、道、路地、並木、町、谷間、林、丘、平原)を吹き抜ける
【副⁺】(すうすう、さっと、ヒューと、荒々しく、心地よく、軽やかに、さわやかに)吹き抜ける
【例文】 部屋の窓を開けると、爽やかな風がさっと吹き抜けた/この家は、風が吹き抜けるように各部屋に窓が二か所設けてある/ケヤキ並木を風が吹き抜ける道は、「風の散歩道」と呼ばれている/砂漠地帯では、春と夏に熱風を伴う砂嵐が吹き抜ける/発達した低気圧が日本海を通過し、南から春一番が吹き抜けた/木立の間を北風が吹き抜け、木の葉をかさかさ鳴らしている/電車を待つ間、ホームを吹き抜けて来た寒風に思わず身震いした/築40年の古家は、戸や障子の隙間から冷気がすうすう吹き抜ける

【名詞形】 吹き抜け(=特に建物の内部で数階にわたって天井や床[ゆか]を設けず、一続きの空間を作る構造をいう。「吹き抜き」とも)
【例文】吹き抜けの玄関は、開放感がある/コンサートホールでは、音響効果を考慮して、上部を吹き抜けにしている所が多い/火事の煙は、階段や吹き抜けを伝って、上の階に広がった

**ふきはらう【吹き払う】**[吹く＋払う] ❶(雲、雨雲、霧、靄[もや]、雪、埃[ぼこり]、煙、おがくず、ごみ)を吹き払う(=風などが吹いて、または、息で吹いて邪魔な物をその場からなくす) ❷(憂鬱な気分、不安、悩み、重苦しい空気、ムード、闇、暗雲、悪疫、邪気)を吹き払う (=嫌な感情やあってほしくないものを一気に取ってなくす) 
【副⁺】(すっかり、残らず、きれいに、完全に)吹き払う
【例文】 ❶夜来の風が雨雲をきれいに吹き払い、今朝は快晴になった/強風で濃霧が吹き払われ、道路の見通しがよくなった/山頂にかかっていた靄がようやく嵐で吹き払われ

<1091>
た/パソコンのキーボードの埃やごみを吹き払った/材木の上に溜[た]まるおがくずを吹き払いながら、鋸[のこぎり]を引く ❷庭の紫陽花[あじさい]が美しく咲いて、梅雨[つゆ]の憂鬱な気分を吹き払ってくれる/政府は新たな対策で国民の不安を吹き払おうとしている/監督が選手を励ましても沈滞したムードは吹き払えそうにない/国際情勢に漂う暗雲は、いつ吹き払われるか予測がつかない/節分の豆まきは、中国から伝わった悪疫や邪気を吹き払う儀式に由来するそうだ

**ふきまくる【吹き捲る】** [吹く＋捲[まく]る] ❶(風、強風、暴風、嵐、砂嵐、熱風、寒風、木枯らし、不景気風、ビートルズ旋風、[革命・不況]の嵐)が吹きまくる(=風が激しく続けて吹く。ある現象が長い間、広範囲に多大な影響を及ぼす) ❷(ほら、駄ぼら、自慢話)を吹きまくる(=大げさなことを次々と盛んにしゃべる) ❸(管楽器、トランペット、ラッパ、笛)を吹きまくる(=勢いよく続けて吹く) 
【副⁺】❶(ビュービュー、激しく、荒々しく、猛烈に)❷(盛んに、一方的に) (ひたすら、精力的に、豪快に、休みなく)吹きまくる
【例文】❶台風が接近した地方では、風速30メートルの強風が吹きまくっている/砂嵐に吹きまくられた街は、大量の塵[ちり]と砂が舞っていた/1960年代は、ビートルズ旋風が吹きまくり、世界中が熱狂した/民主化運動による革命の嵐が吹きまくり、独裁政権が次々と倒された/米国の株価暴落を契機に、世界経済全体に不況の嵐が吹きまくった ❷虚栄心の強い彼は、ほらを吹きまくって、やたらに自分をよく見せようとする/あの男は、酒を飲むとくだくだと駄ぼらを吹きまくる/いくら友達でも、一方的に大げさな自慢話を吹きまくられると嫌気が差す ❸「今日は久しぶりの演奏会だ。管楽器担当の僕らは、力いっぱい吹いて吹いて吹きまくろう」/スタンドでは、吹奏楽部の生徒たちがラッパを吹きまくって、母校を応援した/自室でトランペットを吹きまくっていたら、周りからうるさがられた

**ふきよせる【吹き寄せる】**[吹く＋寄せる] ❶(風、海風、そよ風、季節風、春風、潮風、木枯らし、嵐、強風、雨、雪、煙、異臭、湿った空気)が吹き寄せる(=風が吹いてくる。雨や空気などが風の力で移動してくる) ❷ⓐ (風)が(花びら、砂、雪、落ち葉、海水、船、ボート)を吹き寄せる(=風が吹いて、物を一方へ移動させる)ⓑ(木の根元、道の脇、壁、岸)に吹き寄せる 
【副⁺】❶(ゴーと、荒々しく、激しく、強く、快く、心地よく) 吹き寄せる
【補足】❶は自動詞、❷は他動詞としての用法である
【例文】❶冬型の気圧配置が緩み、東から穏やかな春風が吹き寄せた/海岸の松林は、海から吹き寄せる潮風を防ぐ/日本の夏は、南から吹き寄せる季節風の影響で、高温多湿だ/ 悪天候のゲレンデは、吹き寄せる雪で目も開けていられない/火災現場から立ち上る煙と異臭が、風下の住宅街に吹き寄せた/冬の日本海沿岸には、湿った空気が次々と吹き寄せ、雪雲を発生させる❷池の面[おも]には、散った桜の花びらが風に吹き寄せられている/砂丘では、風が乾いた砂を次々と吹き寄せて、風紋を形作る/高速道路は、防音壁に吹き寄せられた雪で、1車線が通行止めになった/木枯らしが落ち葉を木の根元に吹き寄せた/台風に伴う強風で海水が海岸に吹き寄せられ、高潮が発生した/船は、猛烈な海風によって海岸に吹き寄せられ、座礁した

<1092>
【名詞形】 吹き寄せ吹き寄せをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味の他にも「いくつかの物や種々の物を集めること、また集めた物」の意味で使う
【例文】 台風が襲来し、海水の吹き寄せによって海面が上昇した/笛を吹いて小鳥の吹き寄せ(=*呼び寄せ)をする/煮物や揚げ物を彩りよく盛り合わせて、吹き寄せを作った/さまざまな音[おん]曲[ぎょく]からの抜粋を1曲に集めた「音曲吹き寄せ」は、寄席で演奏される/吹き寄せ菓子の小箱には、木の葉や実をかたどった美しい干菓子が入っていた

**ふきわける【吹き分ける】** [吹く＋分ける] ❶ (風)が(野、草木、麦畑、稲田)を吹き分ける(=風が両側に物を分けるようにして吹く) ❷ (鉱石から[金・銀]、粗銅から[銀・銅] を吹き分ける(=強い風を送って火力を上げ、鉱石を溶かして含有物を分離する) (穀物)から(もみ殻)を吹き分ける(=農具を使って風を起こし、穀類ともみ殻を選別する) (音、音色、フルートとピッコロ)を吹き分ける(=複数の音を区別して吹く。複数の管楽器を使ってそれぞれに吹く) 
【副⁺】❶(うまく、巧みに、器用に)吹き分ける
【例文】 ❶野分きとは、野の草を吹き分ける暴風で、秋の台風のことだ/薄茶色に色づいた麦畑を初夏の風が吹き分けていった ❷ 金の含有量の高い鉛合金を吹き分けて、純度の高い金を抽出する/銀を含んだ粗銅からは、銀と銅が吹き分けられ、それぞれ精錬される❸昔は、風力を起こす農具を使って、脱穀した玄米ともみ殻を吹き分けていた/選別した大豆から莢[さや]やごみを除くため、唐[とう]箕[み]という農具で吹き分ける ❹トランペットは、息を出す時の唇の振動の違いで異なる音を吹き分けられる/サックス奏者は、曲調に合わせた音色を巧みに吹き分けて、聴衆を魅了した/コンサートでは、一人の演奏者がフルートとピッコロを担当して吹き分けた

**ふきわたる【吹き渡る】**[吹く＋渡る] ⓐ(風、春風、そよ風、薫風、涼風、秋風、潮風、夜風、川風、強風)が吹き渡る(=風が吹いて通る。また、その場所一面に吹く) ⓑ(川面、湖面、水面[みなも]、海峡、橋の上、稲田、花畑、草原、高原、空)を吹き渡る
【副⁺】(そよそよ、ヒューと、ビューと、優しく)吹き渡る
【例文】 遊覧船の上では、湖面を吹き渡る風が心地よく感じられた/田植えを終えたばかりの水田に爽やかな薫風が吹き渡っている/秋風が草原を吹き渡り、ススキの穂をなびかせている/橋の上で遠くの山々を眺めていると、涼しい川風が吹き渡ってきた/強風が吹き渡った後の空は、雲一つなく晴れた/夏の京都には、川面を吹き渡る風で夕涼みをしながら食事が楽しめる川床という座敷がある/海峡を吹き渡る強い風で白波が立っている

**ふくれあがる【膨れ上がる・脹れ上がる】** [ふくれる＋上がる] ❶([体の部分]、足首、頰、血管、餅、袋、ポケット)が膨れ上がる(=大きく膨れる。膨れて表面が上に上がる) ❷ (数、量、流水量、人口、人数、[参加・応募]者、観客、動員数、予算、借金、債務、負担、赤字、コスト、費用、経費、人件費、[賠償・被害]額、総額、経済規模)が膨れ上がる(=数量や金額、規模などが基準や予想を超えて大幅に増大する) ❸(怒り、憎しみ、恐怖、疑惑、不安、不満、期待、夢、欲望、野望、好奇心、罪の意識、[違和・幸福]感)が膨れ上がる(=ある気持ちが心の中でいっぱいに大きくなる) 
【副⁺】❶ (ぷうっと、ぱんぱんに、異様に、瞬く間[ま]に) ❷ (どんどん、一気に、大幅に、急激に、爆発的に、みるみるうちに) ❸ (むくむく、大きく、限りなく、いっぱいに)膨れ上がる

<1093>

【例文】❶捻挫した足首が膨れ上がって、靴が履けない/虫歯が悪化し、頰まで膨れ上がってしまった/長時間の立ち仕事で足の静脈が膨れ上がり、瘤[こぶ]のようになっている/蜂に刺されたところが大きく膨れ上がってきた/餅を焼いたら、ぷうっと真ん中から膨れ上がった/男の膨れ上がったポケットには、札束が詰め込まれていた ❷ 豪雨で川の流水量が膨れ上がり、堤防を越えて農地にあふれ出た/減少する日本の人口に対し、世界の人口は爆発的に膨れ上がっている/デモの参加者は、SNSの呼びかけでみるみるうちに膨れ上がり、10万人に達した/人気投手の活躍で、チームの観客動員数が昨年の3倍に膨れ上がった/国家予算の額は、年々膨れ上がる一方だ/IMFは、世界各国で膨れ上がっている公的債務を減らすよう警告を発した/赤字国債が累積し、次世代の負担を膨れ上がらせている/膨れ上がった経費を徹底的に削減した結果、利益が黒字に転じた/人件費がこれ以上膨れ上がれば、店が潰れてしまう/サイバー攻撃による被害総額は、近年、急激に膨れ上がっている ❸ 景気回復が進むにつれ、市[し]場[じょう]では株価上昇への期待が膨れ上がっている/彼の野望は限りなく膨れ上がり、ついに望みどおりの億万長者になった

**ふくれかえる【膨れ返る・脹れ返る】** [ふくれる＋返る] ❶ (腹、おなか、餅、鞄[かばん]、袋、財布、ポケット)が膨れ返る(=表面がはち切れそうになるほどひどく膨れる) ❷ ([人])が膨れ返る(=不平や不満、怒りでひどく不機嫌な顔つきや態度になる) 
【副⁺】❶ (ぱんぱんに、はち切れんばかりに) ❷(すっかり、ぷんぷん、ぶすっと、むっと)膨れ返る
【例文】❶好きなビールは、つい腹が膨れ返るほど飲んでしまう/昼食を食べ過ぎて、おなかが膨れ返ってしまった/娘の通学鞄は、本やノートでぱんぱんに膨れ返っている/財布が小銭やレシートで膨れ返り、かさばってしょうがない ❷彼女はミスを指摘されて、ぶすっと膨れ返ってしまった/夫と喧[けん]嘩[か]して、膨れ返って物も言わないでいると、向こうから謝ってきた/取るに足りないことで膨れ返るとは、まるで子供のようだ/部長は、一度膨れ返ると、なかなか機嫌が直らない

**ふけこむ【老け込む】** [老ける＋込む]([人]、俳優、有名人、体、容姿、外見、気持ち)が老け込む(=年を取ってすっかり衰えた状態になる。また、すっかり年寄りじみる)

【副⁺】(すっかり、めっきり、どっと、がくっと、ひどく、やけに、一気に、急に)老け込む
【例文】 彼は妻に先立たれてから、めっきり老け込んだ/父は、喜寿を迎えても、「まだ老け込む歳ではない」と意[い]気[き]軒[けん]昂[こう]だ/定年退職を機に、がくっと老け込む人もいる/同級生は、久しく見ない間にひどく老け込み、まるで別人のようだった/大病を患った友は、実際の年齢よりもはるかに老け込んで見える/暴飲暴食や睡眠不足などの不摂生は、体を老け込ませる大きな要因だ/老け込んだ容姿を見せたくないと、早くに引退する俳優もいる/気持ちが老け込まないように若者に交じって合唱を始めた

【名詞形】 老け込み
【例文】 多少の老け込みは感じられるものの、その俳優は依然として精力的に活動している/彼らは老け込みを気にせず、積極的に新しいことにも挑戦している

**ふけわたる【更け渡る】【更ける＋渡る]** (夜)が更け渡る(=夜がすっかり更けて、深夜になる) 
【副⁺】(しいんと、深[しん]々[じん]と、静かに、深沈と)更け渡る
【例文】夜が静かに更け渡り、辺りは漆黒の闇に包まれている/夜が更け渡って、草木さえも眠ったように静まり返っている/夜が深々と更け渡る頃、神社の森からフクロウの鳴

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き声が聞こえてきた/残業を終えて外に出ると、既に夜が更け渡っていた
**ふさぎこむ【塞ぎ込む】**[塞ぐ＋込む] ([人]、気分、気持ち)が塞ぎ込む(=悲しい出来事などがあって、ひどく沈んだ気持ちになる) 
【副⁺】(一日中、長い間、すっかり、ひどく鬱々と、心配のあまり)塞ぎ込む
【例文】 入試に失敗した息子は、一日中塞ぎ込み、部屋から出て来ない/父は、会社でリストラされてから、口も利かずに塞ぎ込んでいる/彼女は失恋の痛手で塞ぎ込んだままで人と会おうともしない/上京した学生の中には、ホームシックにかかって塞ぎ込んでしまう者もいる/同僚は、仕事の失敗を気に病んで、塞ぎ込んだ顔をしている/両親を失くしたショックで塞ぎ込んでしまい、なかなか立ち直れない/癌[がん]患者が一人で塞ぎ込まないように、家族はサポートに努めた/僅かな体調や環境の変化でも気分が塞ぎ込む場合がある/ 気持ちが塞ぎ込みがちで、受診したらうつ病だと言われた

**ふざけあう【ふざけ合う】**[ふざける＋合う] ⓐ(子供たち、生徒、兄弟、仲間、カップル) がふざけ合う(=複数の者が一緒になって互いにふざける) ⓑ (→ ⓐに同じ。皆)でふざけ合うⓒ(子供、友達、仲間、恋人)とふざけ合う
【副⁺】(いちゃいちゃ、互いに、キャッキャと、仲良く、たわいなく、無邪気に)ふざけ合う
【例文】公園では、子供たちがキャッキャとふざけ合って遊んでいる/男子中学生がふざけ合いながら電車に乗り込んで来た/人前でいちゃいちゃとふざけ合うカップルに周囲は眉をひそめている/修学旅行で同室の生徒同士で夜中までふざけ合っていたら、先生に叱られた/兄弟でふざけ合って暴れていたが、最後には泣きが入った/仕事から帰った夫が子供とふざけ合う声が聞こえる/休み時間に友達とふざけ合って、教室の窓ガラスを割ってしまった/幼なじみの友とは、今でも無邪気にふざけ合える仲だ/学生時代の仲間と会うと、いつも皆で冗談を言ってふざけ合う

【名詞形】 ふざけ合い ふざけ合いをする
【例文】 学校でのいじめは、遊びやふざけ合いを装って行われる場合がある/小学生の息子は、友達同士のふざけ合いから怪[け]我[が]をしてしまった/兄弟でふざけ合いをしていると思ったら、いつの間にか本物の喧[けん]嘩[か]になってしまった

**ふざけかかる【ふざけ掛かる】**[ふざける＋掛かる] ❶(子供、生徒、[人])が(相手)にふざけかかる(=相手の関心を得ようと、すぐそばからふざけたことをする) ❷(→❶に同じ)がふざけかかる(=ふざけ始める) 
【副⁺】❶(うるさく、しつこく、しきりに、誰彼なしに)ふざけかかる
【例文】 ❶3歳の息子は、甘えたい時、わざと大人の背中をくすぐって、ふざけかかってくる/隣の席の生徒が何度もふざけかかってくるので、授業に集中できない/彼は酔っ払うと、誰彼なしにふざけかかり、くだを巻く❷授業中、男子生徒がお笑い芸人のまねをしてふざけかかったが、先生に注意されてやめた

**ふざけまわる【ふざけ回る】**[ふざける＋回る] ⓐ([人]、子供、兄弟、若者)がふざけ回る(=その場所の辺りをあちこちふざけながら動く) ⓑ(公園、広場、浜辺、[電車・家]の中)を/でふざけ回る 
【副⁺】(無邪気に、楽しそうに、辺り構わず)ふざけ回る
【例文】 公園で子供たちが鬼ごっこをしてふざけ回っている/電車の中でふざけ回る兄弟をそっと注意した/息子が家の中をドタドタ走りながらふざけ回ったので、階下の住人か

<1095>
ら苦情が来た/浜辺で波と戯[たわむ]れて、きゃあきゃあ言いながらふざけ回り、笑い転げた/駅前の広場では、酒に酔った若者たちにふざけ回られて、通行人が迷惑している

**ふしおがむ【伏し拝む】**[伏す＋拝む] ❶(仏、仏像、神、偶像、護符、主君)を伏し拝む(=両手をつき、頭を地につけて拝む) ❷(神社、神宮、本[ほん]宮[ぐう]、神殿、宮城、都[みやこ]、山、日輪)を伏し拝む(=遠く隔たった所から拝む) 
【副⁺】❶❷(恭しく、丁重に、畏[かしこ]まって)❷ (はるかに)伏し拝む
【例文】 ❶ 本殿の畳の上で信徒たちが本尊の仏像を伏し拝んでいる/眼前に神の姿が現れ、お告げを述べたので、畏まって伏し拝んだ/領民は、藩主の駕[か]籠[ご]が通り過ぎるまで地べたで伏し拝み続けた❷ 戦国武将は、神剣を祀[まつ]る神社を伏し拝み、戦勝を祈願した/壇ノ浦に逃れた平氏一門は、東方の伊勢神宮を伏し拝んで、幼帝とともに海に身を投じたという/この神社の遥[よう]拝[はい]所[じょ]からは、遠く離れた本宮を伏し拝める/昔は、日輪を神と崇[あが]め、朝夕に伏し拝む者がいた

**ふせぎきる【防ぎ切る】** [防ぐ＋切る](敵、攻撃、侵略、侵入、介入、テロ、犯罪、詐欺、寒さ、風、湿気、日焼け、害虫、騒音、危険、公害、水害、川の氾濫、崖崩れ、地震の揺れ、火災、延焼、感染、感染症、肥満、ミス、誤作動、漏えい、誤解、トラブル、いじめ、自殺、過労死、衰え、型崩れ、腐敗、地球温暖化、害虫被害、通貨の下落、事故の[発生・再発])を防ぎ切る(=好ましくないものの発生や外からの侵入を最後まで完全に防ぐ) 
【副⁺】(とうとう、何とか、ついに、辛うじて、完全に)防ぎ切る
【例文】味方は、敵の侵略を何とか防ぎ切り、領土を守った/城には、外堀から天守まで敵の侵入を防ぎ切るためのさまざまな仕掛けがある/高齢者を狙った特殊詐欺は、年々手口が巧妙化して、防ぎ切るのが困難だ/堤防は、豪雨による河川の氾濫を防ぎ切って、町を水害から守った/PCのウイルス感染を防ぎ切ろうと、セキュリティー対策ソフトを更新した/熱帯地方での感染症の拡大を防ぎ切るため、各国から医療チームが派遣された/ 電子機器の誤作動を完全に防ぎ切ることは不可能だ/顧客データの漏えいは何としても防ぎ切らねばならない/地球温暖化を防ぎ切ってこそ、持続的な経済発展が可能になる

**ふせぎきれる 【防ぎ切れる】** [防ぐ＋切れる] (→「ふせぎきる」に同じ)を防ぎ切れる(= 好ましくないものの発生や外からの侵入を最後まで完全に防ぐことができる) 
【副⁺】(→「ふせぎきる」 【副⁺】に同じ)防ぎ切れる
【補足】否定的表現で使うことが多い
【例文】 相手チームの猛攻を防ぎ切れれば、味方に勝機が訪れるはずだ/テロ事件を依然として防ぎ切れず、各国は対策に頭を痛めている/防音室でも、楽器の騒音を完全に防ぎ切れるわけではない/迅速な消防活動により、隣家への延焼が防ぎ切れた/バッタなどの害虫被害は、一国で防ぎ切れないほど拡大している/通貨の下落が防ぎ切れなければ、インフレが加速し、経済が低迷するだろう/現行の法律のままでは、悪質運転事故の再発を防ぎ切れないだろう

**ぶちあげる【打ち上げる】** [打[ぶ]つ＋上げる] (→「うちあげる」❺に同じ。増税)をぶち上げる(=大きなことを自信ありげに堂々と発表する) 
【副⁺】(突然、いきなり、堂々と、華々しく、[景気・威勢]よく、声高に、派手に、大仰に、勝手に、唐突に、大々的に)ぶち上げる

<1096>

【補足】「ぶち」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶちあげる」は「うちあげる」を強調した俗語表現
【例文】 そのCEO は、世間の度胆を抜くような構想をぶち上げることで有名だ/「まず世間の目を引くために大々的に企画をぶち上げようじゃないか」/選挙戦では、ポピュリズム政党が人気取り政策をぶち上げて、支持を伸ばした/大手企業が派手にぶち上げたビジネス戦略は、結局、看板倒れに終わった/テレビ討論で政治家が自信たっぷりに持論をぶち上げている/営業課長は、売り上げ目標の数字をぶち上げて、部下を鼓舞した/政府は、社会保障費の財源確保を名目に、増税をぶち上げた

**ぶちかます【打ち噛ます】** [打[ぶ]つ＋噛[か]ます] ❶ (対戦相手の力士)にぶちかます(=相撲の *立ち合いで頭を深く下げ、相手の胸を目がけて突進してぶつかる) ❷ (相手)に(大言壮語、正論、演説、はったり、張り手、拳[げん]骨[こつ]、パンチ、ホームラン、銃)をぶちかます(=相手の気勢をそぐために強い言葉や衝撃を与える) 
【副⁺】(バーンと、一発、勢いよく、威勢よく)ぶちかます
【補足】「ぶち」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞。「かます」は「言う・行う・衝撃を与える」の俗語。❷ の用法は俗語表現
【例文】❶大関は、立ち合いでぶちかまし、その勢いに乗って相手を押し出した/両力士が互いに勢いよくぶちかましたので、頭と頭がぶつかって鈍い音がした/思い切り相手にぶちかまそうとしたが、かわされてしまった ❷大言壮語をぶちかますことで、自分が偉いとアピールする人がいる/頭ごなしに正論をぶちかまされても、なかなか納得できないものだ/商談相手が、はったりをぶちかましてきた/チャンピオンに強烈なパンチをぶちかまされ、挑戦者がダウンした/チームの主砲は、「一発ぶちかましてやる」と意気込んで打席に向かった/「そこだ、どんどんぶちかませ！」とセコンドが声を上げた/銀行強盗は、銃を一発空中にぶちかまし、行員を人質に取った

【名詞形】 ぶちかまし
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 小結の力士は、ぶちかましから一気に攻める押し相撲が得意技だ/対戦力士からぶちかましを受け、黒星を喫した/今場所絶好調の横綱には、立ち合いのぶちかましが通用せず、うまくいなされてしまった

**ぶちこむ・ぶっこむ【打ち込む・撃ちー・ぶっー】**[ぶつ＋込む] ❶ⓐ (くさび、杭[くい]、コンクリートのパイル、銛[せん]、ハーケン、フック、パンチ、カウンター、ホームラン、ボール、スマッシュ、弾、銃弾、魚雷、ミサイル)をぶち込む(=ある範囲の中にうってしっかり入れる) ⓑ(→「打ち込む」❶ⓑ、「撃ち込む・射ちこむ」ⓑに同じ)にぶちこむ ❷(酒に水、うどんにネギ、衣類を鞄[かばん]、がらくたを段ボール、不用品を物置、大金を賭け事)にぶち込む(=無[む]造[ぞう]作[さ]に、または、乱暴に中に入れる) ❸ⓐ (容疑者、犯人、違反者、曲[くせ]者[もの]、悪者)をぶち込む(=無理矢理、自由の利かない場所に入れる) ⓑ(留置場、豚箱、刑務所、監獄、牢[ろう]屋[や]、檻[おり])にぶち込む ❹([刀・脇差]を腰、拳銃をホルスター)にぶち込む(=刀や銃を腰に差す) 
【副⁺】❶(ガンガン、派手に) ❷(どんどん、とりあえず、手荒く、乱暴に、大量に)ぶち込む
【補足】「ぶち・ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶちこむ・ぶっこむ」は俗語

<1097>
表現
【例文】 ❶ビルの工事現場では、杭[くい]をガンガンぶち込む音がやかましい/チャンピオンは、挑戦者に強烈な左フックをぶち込んで、ダウンを奪った/パンチを相手にぶち込もうとしたがかわされた/代打がレフトスタンドに見事、ホームランをぶち込んだ/「ひどい目に遭[あ]わせやがったな。今度、お返しに腹に弾をぶっ込んでやる」/暴力団の抗争事件で組長の自宅に銃弾がぶち込まれた/敵艦は、水中から魚雷をぶち込まれて大破した/過激派組織の拠点にミサイルがぶち込まれた ❷ 安いウイスキーに炭酸水をぶっ込んで、がぶ飲みした/うどんの丼に薬味のネギをたっぷりぶっ込んだ/急な海外出張で、慌てて着替えを鞄にぶち込んで出発した/不用品は、とりあえず物置にぶち込んで、後で処分する/競馬に大金をぶち込んで、一文なしになった ❸ 警察は、飲酒運転の男を留置場にぶち込んだ/麻薬の密売人を刑務所にぶち込まない限り、麻薬取引はなくならない/「この曲者は牢屋にぶち込め」と城主は命じた ❹ 俠客は、長脇差を腰にぶっ込んで殴り込みをかけた/ 警官は、拳銃をホルスターにぶち込み、事件の現場に急行した

**ぶちころす・ぶっころす【打ち殺す・打っ殺す】** [打[ぶ]つ＋殺す] ❶ⓐ ([人]、相手、敵、組員)をぶち殺す(=殴って殺す) ⓑ(棒、バット、金属パイプ、丸太、鈍器)でぶち殺す ❷ (→ ❶に同じ)をぶち殺す(=「殺す」を強めていう)
【補足】「ぶち・ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶちころす・ぶっころす」は俗語表現
【例文】 ❶被害者は、金属パイプを持った不良集団にぶち殺された/強盗が住宅に侵入し、寝ていた男性を鈍器でぶち殺そうとした ❷ 喧[けん]嘩[か]に負けた男は、「今度会ったら、ぶっ殺してやる」と捨てぜりふを残して去った/口論の果てに、相手は「てめえ、ぶっ殺されたいのか」と言いながら、胸ぐらをつかんできた/「片[かた]っ端[ぱし]から敵をぶっ殺せ」と突撃の命令が下った

**ぶちこわす・ぶっこわす【打ち壊す・打っ壊す】** [打つ＋壊す] ❶(→「うちこわす」 ❶ に同じ)をぶち壊す(=乱暴なやり方で徹底的に壊す) ❷ (固定概念、既成観念、[価値・倫理・先入]観、幻想、計画、目算、交渉、商談、縁談、イメージ、雰囲気、ムード、静寂、平穏、感動、友情、一家団[だん]欒[らん]、夢、景観、環境、秩序、チャンス、関係、現状、人生、未来、見えない壁、常識)をぶち壊す(=物事が成立しないように壊して、駄目にする) 
【副⁺】(→「うちこわす」 【副⁺】に同じ)ぶち壊す
【補足】「ぶち・ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶちこわす・ぶっこわす」は俗語表現
【例文】 ❶敵の砲撃を受けた要塞は、原型をとどめないほど、ぶち壊された/過激派組織の暴挙で古代遺跡がことごとくぶち壊されてしまった/東西ベルリンを隔てていた壁が重機でぶち壊されると、無数の市民が狂喜乱舞した/警官隊はドアをぶち壊して、犯人グループのアジトに突入した ❷ 保育所の建設計画が、近隣住民の反対でぶち壊されそうだ/相手方の理不尽な要求で商談がぶち壊された/親戚が横やりを入れて、まとまりかけた縁談をぶち壊した/粉飾決算の発覚で企業のイメージが一挙にぶち壊されてしまった/ 古都の景観をぶち壊す屋上の看板は、条例で禁止されている/指導者の中には、国際秩序を片[かた]っ端[ぱし]からぶち壊そうとする者もいる/野党の共闘失敗は、与党の一党独裁を覆すチャ

<1098>
ンスをぶち壊した/子供たちの未来をぶち壊さないために、豊かな地球環境を守りたい/ 社会を分断する見えない壁はいつかぶち壊せると信じている/「常識なんかぶっ壊せ」というのが彼の口癖だ
【名詞形】 ぶち壊し ぶち壊しにする/なる
【例文】)台風で飛行機が終日欠航になったので、旅行の計画がぶち壊しだ/娘も乗り気になった縁談が、父親の猛反対でぶち壊しになった/招待客同士が激しい口論を始め、パーティーの雰囲気をぶち壊しにした

**ぶちぬく【撃ち抜く・打ち抜く】** [ぶつ＋抜く] ❶ⓐ (→「うちぬく」❶ⓐ、❸に同じ。トンネル)をぶち抜く(=銃弾などで撃ったり、強い力を加えたりして、穴をあける) ⓑ(銃弾、弓矢)がぶち抜く ⓒ (銃弾、砲弾、ダイナマイト、ハンマー、弓、矢、釘[くぎ])でぶち抜く ❷ (→「うちぬく」❹に同じ。新聞紙面の段)をぶち抜く(=間の*仕切りを除き、一続きにする) ❸(→「うちぬく」❺と同じ)をぶち抜く(=中断せず、予定どおり最後まで続ける)
【補足】「ぶち」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞。 ❶❸ の用法は俗語表現
【例文】 ❶ 中世の城壁には、所々に砲弾でぶち抜かれた跡が残っていた/狙撃犯が放った銃弾は、大統領の頭部をぶち抜いた/紛争地を取材していた記者は、流れ弾に右脚をぶち抜かれた/昔の弓矢は、兵士の鎧[よろい]をぶち抜くほどの威力があったという/日曜大工で釘を打つのに失敗して、板をぶち抜いてしまった/山に長いトンネルがぶち抜かれ、新しい鉄道が敷設された ❷ この二部屋の間仕切りをぶち抜けば、大きな会議室になる/和室とリビングルームの壁をぶち抜き、広いLDKにリフォームした ❸賃上げ交渉が決裂したため、組合は、予定どおり24時間ストをぶち抜いた/政権に抗議するデモが全国に拡大し、12週連続でぶち抜かれている

【名詞形】 ぶち抜き ぶち抜きになる/する
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 忘年会の会場は、三部屋ぶち抜きの広間だった/新聞社は、スクープ記事を六段ぶち抜きで一面トップに掲載した/1階の部屋は、仕切りを取り払いぶち抜きにして使うことができる

**ぶちのめす【打ちのめす】** [打[う]つ＋のめす] ❶(→「うちのめす」❶に同じ)をぶちのめす (=二度と*立ち上がれないほど、徹底的に殴って倒す) ❷ⓐ (→「うちのめす」❷ⓐに同じ)をぶちのめす(=再起できないほど、徹底的に打撃を与える) ⓑ(失敗、絶望、恐怖、不幸、ショック、災害、過酷な運命)に/でぶちのめされる 
【副⁺】(すっかり、とことん、散々、ひどく、容赦なく、こてんぱんに、したたかに、完全に、[決定・徹底]的に、寄ってたかって)ぶちのめす
【補足】「ぶち」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶちのめす」は「うちのめす」の俗語表現
【例文】 ❶相手の理不尽な言いがかりに、ぶちのめしてやりたいくらい腹が立った/次の対戦者は強敵で、容易にぶちのめせる相手ではない/チャンピオンは、挑戦者を完全にぶちのめし、タイトルを防衛した/不良集団は、バーの客を寄ってたかってぶちのめそうとしていたところを逮捕された ❷ バレー部は次の試合で宿敵をこてんぱんにぶちのめそ

<1099>
周到な作戦を練った/選挙戦では、対立候補をぶちのめすため、スキャンダルを暴露して攻撃する者もいた/相次ぐ不幸にぶちのめされて、絶望のどん底にいる/肉親を急に失ったショックでぶちのめされて、なかなか立ち直れない

**ぶちまける【打ちまける】** [打[ぶ]つ＋まける] ❶(中身、バケツの水、引き出しの中の物、衣類、ペンキ、スープ、ケチャップ、薬品、箱の玩[おも]具[ちゃ]、ごみ)をぶちまける(=容器などを逆さまにし、中の物を全て出して乱雑に広げる) ❷ (相手)に(怒り、鬱憤、不満、疑問、恨みつらみ、真相、秘密、本音、胸の内、心のたけ、思い、言いたいこと、悩み、気持ち)をぶちまける(=心の中に積もった感情や秘密を*包み隠さず、全て出してしまう) 
【副⁺】(洗いざらい、ありったけ、一[いっ]切[さい]合[がっ]財[さい]、何もかも、そのまま、ことごとく、思い切り、勢いよく、一気に、派手に)ぶちまける
【補足】「ぶち」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞。「まける」は「容器の中の物を空ける」の意。「ぶちまける」は俗語表現
【例文】❶鍵が見つからないので、鞄[かばん]の中身を机の上にぶちまけて探した/着なくなった服を処分しようと、簞[たん]笥[す]の中身を床[ゆか]にぶちまけて整理した/夕空は赤いペンキをぶちまけたように深紅に染まっていた/配膳の途中で手が滑り、皿のスープを食卓にぶちまけてしまった/娘は駄々をこね、箱の玩具を床にぶちまけると、大声で泣き出した❷頭に血が上[のぼ]って、激しい怒りを相手にそのままぶちまけてしまった/日頃の鬱憤を洗いざらいぶちまけたら、気分がすっきりした/いきなり家庭の不満をぶちまけられても、聞かされる方は迷惑だ/心の奥底に溜[た]まった恨みつらみを思い切り誰かにぶちまけたい/弱みを握られた相手に「秘密をぶちまけてやる」と脅された/相手の理解を得るには、思い切って本音をぶちまけたほうがいい/無二の親友とは、互いに胸の内をぶちまけられる間柄だ/同僚に嫌がらせをされ、上司に悩みをぶちまけようかと考えている
**ふっかける【吹っ掛ける】** ☞ふきかける・ふっかける【吹き掛ける・吹っ掛ける】
**ぶっかける 【打っ掛ける】** [打つ＋掛ける] ❶ ([顔・体]に[水・湯]、頭に/から[ビール・シャンパン]、[うどん・ソバ]に[つゆ・汁]、飯に[味[み]噌[そ]汁[しる]・卵・氷]、麦飯にとろろ、料理に[醤[しょう]油[ゆ]・ソース]、焚き火に砂)をぶっかける(=液状や粉状のものを勢いよく、または、無[む]造[ぞう]作[さ]にかける) ❷ ([熱意・意欲・やる気・行動・世論・雰囲気]に[水・冷水])をぶっかける(=傍らから邪魔して、意気をそぐ) 
【副⁺】❶ (じゃぶじゃぶ、ばしゃっと、思い切り、手荒く、乱暴に、豪快に、勢いよく)ぶっかける
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっかける」は、「かける」を強調した俗語表現
【例文】❶暴徒化したデモ隊を鎮圧するため、放水銃で水をぶっかけた/怒った女は、男の顔にコップの水をぶっかけて席を立った/ある温泉地の祭りでは、神輿[みこし]や担ぎ手が温泉をぶっかけられるのが習わしだ/選手たちは、監督に頭からビールをぶっかけて優勝を祝った/今日は無礼講の祝賀会だから誰でも遠慮なくシャンパンをぶっかけろ/漁師たちは、タレに漬けた鯛[たい]の切り身を飯に乗せ、水と氷を豪快にぶっかけて食べた/熱[あつ]々[あつ]のご飯に卵をぶっかけりゃ、いくらでも食べられる/とろろをぶっかけた麦飯は、食物繊維がたっぷりで健康にいい ❷人がせっかくやる気になってるのに冷や水をぶっかけようってのか？/両国の和平合意に水をぶっかけるような事実が明るみに出た/彼の一言は、パー

<1100>
ティーの和やかな雰囲気に冷水をぶっかけた
【名詞形】 ぶっかけ(=特にそばやうどん、飯に汁をかけただけの簡単な食べ物)
【例文】朝食は、冷や飯と味噌汁でぶっかけ飯を作って、簡単に済ませた/その店は、ぶっかけうどんが人気で、昼時になると行列ができる/アサリとネギの入った深川飯には、ぶっかけと炊き込みの二種類の調理法がある

**ぶつかりあう【打つかり合う】** [打つかる＋合う] ❶ⓐ([人]、[横綱・強豪]同士、選手、力、技、体の部分、肩、流水、車、プレート、潮流)がぶつかり合う(=互いに勢いよく当たる。試合や勝負で対戦する) ⓑ(相手、敵)とぶつかり合う ❷ⓐ (異なる [意見・主張・利害・思わく・価値観・個性]、国と国、軍隊、本音、欲、国益、意地、プライド、エゴ、家族)がぶつかり合う(=互いの意見や立場などが対立して争う) ⓑ(相手、強敵、チームメイト、親)とぶつかり合う
【副⁺】(激しく、真剣に、互いに、本気で、全力で正面から、真っ向から)ぶつかり合う
【例文】 ❶千秋楽の結びの一番では、優勝を賭けて横綱同士がぶつかり合った/ラグビーは、屈強な選手が全力でぶつかり合う迫力にあふれている/初詣の神社は、肩と肩がぶつかり合うほど混雑していた/人込みでは他の人とぶつかり合わないように注意する/オホーツク海では、流氷がぶつかり合って、独特の音を立てる/今回の地震は、二つの海洋プレートがぶつかり合ったことが原因だ❷異なる意見が真っ向からぶつかり合い、議論が紛糾した/国際会議では、各国の利害が激しくぶつかり合う場面があった/駅前の再開発計画は、関係者の思わくがぶつかり合って、なかなか進展しない/将棋のタイトル戦は、九段同士のプライドがぶつかり合う名対局だった/勝負事では常に本気でぶつかり合え/時にチームメイトとぶつかり合おうとも、優勝を目指す気持ちは全員同じだ/思春期の子供は、親とぶつかり合いながら自我を形成する

【名詞形】 ぶつかり合い ぶつかり合いになる
【例文】戦争とは、国と国の力のぶつかり合いだ/テニスの試合は、元世界女王同士の意地のぶつかり合いで、大接戦になった/会談は、領土問題をめぐり、激しいぶつかり合いになった

**ふっきる【吹っ切る】**[吹く＋切る](思い、気持ち、迷い、未練、悩み、わだかまり、疑念、過去、トラウマ、コンプレックス、苦い思い出、悪いイメージ、嫌な予感)を吹っ切る (=迷い、わだかまりなど否定的なことをきっぱりと捨てて完全になくす) 
【副⁺】(すっぱり、きっぱり、とうとう、ようやく、決然と、ついに、完全に、完璧に、一気に、断固として)吹っ切る
【補足】「吹っ切る」は「吹き切る」の転
【例文】 別れた彼女への思いを吹っ切ろうと、旅行に出かけた/山寺に老師の話を聞きに行き、人生の迷いを吹っ切った/今は新たな一歩を踏み出す時だ。もう未練は吹っ切れた/両国は、過去のわだかまりを一気に吹っ切って、新しい関係を樹立しようと会談を行った/ 幼少期のトラウマを吹っ切るのは難しい/その政治家は、悪いイメージを完璧に吹っ切るために専属コンサルタントを雇った

【名詞形】 吹っ切り
【例文】 いつまでも過去を引きずってはいられない。時には吹っ切りが大切だ/彼女は

<1101>
吹っ切りがいいので、何日もくよくよしたりはしない/思い出に浸っていたが、そろそろ吹っ切り時[どき]かもしれない

**ふっきれる【吹っ切れる】** [吹く＋切れる] ❶(雲)が吹っ切れる(=雲が飛ばされて、青空がのぞく) ❷ (腫れもの、おでき)が吹っ切れる(=腫れものから膿[うみ]が出る) (→ きる」に同じ)が吹っ切れる(=迷い、わだかまりなど否定的なことが完全になくなるくすことができる) 
【副⁺】(すっかり、やっと、ようやく、うまく、完全に、完璧に、一気に)吹っ切れる
【補足】「吹っ切れる」は「吹き切れる」の転。他動詞の「吹っ切る」に対し、「吹っ切れる」は自動詞で、かつ「吹っ切る」の可能形でもある
【例文】❶空を覆っていた雲が風で吹っ切れ、いつの間[ま]にか青空が広がった ❷腫れものの口が吹っ切れるには、もう少しかかりそうだ/おできが吹っ切れて、楽になった ❸ 彼は長年の迷いが吹っ切れたと見えて、すっきりとした顔をしていた/彼はマスコミからのバッシングがなくなっても、世間への疑念が一向に吹っ切れていないようだ/研究発表で高い評価を得たことで、コンプレックスが吹っ切れた/負け試合の悪いイメージがなかなか吹っ切れず、その選手は不振に悩んでいる

**ぶつけあう 【打つけ合う】** [打つける＋合う] ❶(雪玉、ボール、石、体、肩、角[つの]、山車[だし]、軍勢、選手)をぶつけ合う(=互いに物や体を相手に勢いよく当てる。両者を対戦させる) ❷(気持ち、思い、感情、憎しみ、本音、不満、批判、意見、自説、アイデア、価値観、力)をぶつけ合う(=お互い、内に持っているものを直[じか]にぶつける) ❸(全員、みんな)でぶつけ合う(=同様の気持ちの者が一緒になり、相手に直にぶつける) 
【副⁺】❶〜❸(激しく、容赦なく、全力で、真っ向から) ❷❸ (徹底的に、素直に、率直に、忌[き]憚[たん]なく、包み隠さず、遠慮せずに)ぶつけ合う
【例文】❶校庭で子供たちが雪玉をぶつけ合って遊んでいる/野生のヤギは、オス同士が角をぶつけ合って闘う/祭りでは、2台の山車を激しくぶつけ合い、五[ご]穀[こく]豊[ほう]穣[じょう]を祈願する/開幕戦では、両チームが主戦投手をぶつけ合う予定だ❷恋人とは、気持ちを包み隠さずぶつけ合うことが大切だ/本音をぶつけ合えるのでなければ、親友とは言い難い/お互い率直に意見をぶつけ合おうじゃないか/賛成派と反対派が自説をぶつけ合って、収拾がつかない/価値観をぶつけ合わないようにする若者が増えてきた/チーム全員が一丸となり、持てる力を敵にぶつけ合って戦った ❸ みんなで上司に対して日頃の不満をぶつけ合った

【名詞形】 ぶつけ合い ぶつけ合いをする/になる
【例文】 二国間協議は相手国への批判のぶつけ合いに終始し、実りはなかった/子供たちは2チームに分かれてボールのぶつけ合いをしている/離婚調停の話し合いは感情のぶつけ合いになり、まとまらなかった
**ぶっこむ【ぶっ込む】** ☞ぶちこむ・ぶっこむ【打ち込む・撃ちー・ぶっー】
**ぶっころす【打っ殺す】** ☞ぶちころす・ぶっころす【打ち殺す・打っ殺す】
**ぶっこわす【打っ壊す】** ☞ぶちこわす・ぶっこわす【打ち壊す・打っ壊す】
**ぶったおれる【打っ倒れる】** [打[ぶ]つ＋倒れる] ⓐ(ビル、大木、塀、椅子、[人]、病人、酔っ払い、ボクサー)がぶっ倒れる(=強い力によって激しい勢いで倒れる)ⓑ(地震、暴

<1102>
風、過労、心労、貧血、発作、睡眠不足、暑さ、熱中症、強烈なパンチ)でぶっ倒れる

【副⁺】(ばったり、どさっと、突然、急に、その場に、仰[あお]向[む]けに、うつぶせに、つんのめって、力尽きて)ぶっ倒れる
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっ倒れる」は「倒れる」を強調した俗語表現。
【例文】 大地震でビルがいくつもぶっ倒れ、国道が通れなくなった/暴風は、10メートルの大木がぶっ倒れるほどの威力だった/休日出勤から帰宅すると、父に「そんなに働いてばかりではぶっ倒れるぞ」と注意された/たとえぶっ倒れようと、必ずやり遂げてやる/朝礼の最[さい]中[ちゅう]に、女子生徒が貧血でその場にぶっ倒れた/徹夜の仕事が続き、とうとう睡眠不足でぶっ倒れてしまった/炎天下での作業は、熱中症でぶっ倒れないように注意が必要だ/男性が畑で仰向けにぶっ倒れているところを救助された/挑戦者は、強烈なパンチを受けてリングの上にぶっ倒れた

**ぶっつぶす【打っ潰す】** [打[ぶ]つ＋潰す] ❶(建物、家、車、空き缶、箱、ニンニク片)をぶっ潰す(=強い力で物を潰す) ❷ (農地、庭、鶏)をぶっ潰す(=他のことに使うため、元の形を崩す。料理用に鶏を絞めて殺す) ❸(計画、企画、陰謀、会社、身代、組織、敵、相手チーム、反対運動、チャンス、[人]、才能、夢、声、喉)をぶっ潰す(=打撃を与えて、計画や組織・身体の機能などを果たせなくする) 
【副⁺】 ❶ (ぺちゃんこに、めちゃくちゃに、ぐしゃぐしゃに) ❷(ことごとく、全部、すっかり) ❸ (ことごとく、根こそぎ、完全に、徹底的に、力ずくで)ぶっ潰す
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっ潰す」は「潰す」を強調した俗語表現
【例文】 ❶豪雨による崖崩れで民家がぶっ潰された/不動産会社は、古い空き家をぶっ潰し、更地にして売り出した/大統領は見せしめとして、密輸された高級外車を重機でぶっ潰させた/空き缶を足で踏んでぺちゃんこにぶっ潰した/ニンニク一片を包丁の腹で押さえてぶっ潰し、香りを出す ❷庭をぶっ潰して二世帯住宅を建てる計画だ/鶏を一羽ぶっ潰し、丸ごとローストチキンにした ❸ 新しい企画は、部長の根回しでぶっ潰されたらしい/老舗の身代は、跡取り息子の道楽でいとも簡単にぶっ潰された/「敵対組織をぶっ潰せ」とボスに命じられた/キャプテンは、試合に臨む際に「相手チームをぶっ潰そう」と気合を入れた/得点のチャンスは、敵の堅い守備にことごとくぶっ潰された/才能のある人は、周囲に妬まれ、ぶっ潰されることがよくある/過度の飲酒と喫煙がたたり、とうとう喉をぶっ潰してしまった

**ぶっとおす【打っ通す】** [打[ぶ]つ＋通す] ❶ⓐ (千枚通し、串、槍[やり])をぶっ通す(=一方から他方へ勢いよく貫く) ⓑ(厚紙、壁、魚、敵兵)にぶっ通す ❷ (昼夜、一晩中、何時間も、3日間、東京から神戸まで)ぶっ通して(行う、働く、仕事する) (=ある期間を通して中断せずに仕事などを続ける) ❸(二間、一つの階)をぶっ通す(=間の*仕切りを除き、一続きにする)
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっ通す」は「通す」を強調した俗語表現
【例文】 ❶厚紙に千枚通しをぶっ通して、穴を空けた/川で釣ったヤマメは、口から尾

<1103>
に向かってぶっ通すように串を打ち、塩焼きにした ❷ 高速道路のリニューアル工事は、通行規制の下、昼夜ぶっ通して行われている/過労死した社員は、亡くなる直前、36時間ぶっ通して働いていたという ❸ 忘年会は、間の襖[ふすま]を外し、座敷二間をぶっ通した形で行われた
【名詞形】 ぶっ通し
【補足】名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 研究チームは、昼夜ぶっ通しで再生医療実用化に向けた実験に取り組んでいる/溜[た]まった疲れを取ろうと、休日に15時間ぶっ通しで寝た/試験には、一晩ぶっ通しで勉強して臨んだ/国会は与野党の攻防が続き、早朝まで22時間ぶっ通しの論議になった/新しい事務所は、オフィスビルのワンフロアぶっ通しだ
**ふっとばす【吹っ飛ばす】** ☞ふきとばす・ふっとばす【吹き飛ばす・吹っ飛ばす】

**ぶっとばす【打っ飛ばす】** [打[ぶ]つ＋飛ばす] ❶ ([人]、相手、敵)をぶっ飛ばす(=激しい勢いで殴って遠くへ倒す) ❷ ([打者・バッター]がホームラン、[爆風・強風・竜巻]が[建物・家・屋根・瓦・看板・車])をぶっ飛ばす(=強い力で勢いよく遠くまで飛ばす) ❸ⓐ (車、バイク、スポーツカー、道路、コース)をぶっ飛ばす(=車などを速いスピードで勢いよく走らせる。速いスピードで進む)ⓑ(車、バイク、時速100キロ)でぶっ飛ばす

【副⁺】(思い切り、やたらに、むやみに、ものすごい勢いで、目にも止まらぬ速さで)ぶっ飛ばす
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっ飛ばす」は「飛ばす」を強調した俗語表現
【例文】 ❶チャンピオンは、得意の左ストレートで挑戦者をぶっ飛ばした/不良グループに「ぶっ飛ばされたくなかったら、金を出せ」と脅された/「いちゃもんをつけてくる奴[やつ] 、遠慮なくぶっ飛ばせ」/親に口答えをしたら、「憎まれ口をたたく奴[やつ]はぶっ飛ばすぞ」と叱られた ❷四番打者は、満塁ホームランをぶっ飛ばして、試合を逆転した/台風がもろに来て、屋根瓦がぶっ飛ばされた/竜巻が秒速100メートルの速さで家屋や車をぶっ飛ばしながら通過した ❸速度無制限のアウトバーンをぶっ飛ばしたら、胸がスカッとした/F1レースでは、時速350キロ以上でコースをぶっ飛ばす/時速100キロでぶっ飛ばそうと、事故は起こさないのがプロのドライバーだ
**ふっとぶ【吹っ飛ぶ】**☞ふきとぶ・ふっとぶ【吹き飛ぶ・吹っ飛ぶ】

**ぶっとぶ【打っ飛ぶ】** [打[ぶ]つ＋飛ぶ] ❶ⓐ(建物、屋根、窓、窓ガラス、看板、車、体)がぶっ飛ぶ(=激しい勢いで飛ぶ) ⓑ(爆発、強風、台風、竜巻、投げ技)でぶっ飛ぶ ❷(意見、発想、考え方、行動、デザイン、作風、生き様[ざま]、話)がぶっ飛んでいる(=常識で考えられないほど、変わっている) ❸(突然の[通知・出来事])にぶっ飛ぶ(=ひどく驚く) 
【副⁺】❶(一挙に、一遍に、見事に、あっという間[ま]に、ひとたまりもなく) ❸(一瞬) ぶっ飛ぶ
【補足】「ぶっ」は「打[う]ち」の音変化した接頭辞で、「ぶっ飛ぶ」は「飛ぶ」を強調した俗語表現。❷は「ぶっ飛んでいる」、あるいは「ぶっ飛んだ＋名詞」の形で使うことが多い
【例文】 ❶ 花火工場で爆発が起こり、建物一棟がぶっ飛んだ/台風は、暴風の風圧で窓ガラスがぶっ飛ぶほどすさまじかった/力士は、上[うわ]手[て]から投げを打たれ、土俵の外にぶっ

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飛んだ ❷ 新製品の企画会議は、ぶっ飛んだ意見が次々出て有意義だった/今回のそーターショーでは、ぶっ飛んだデザインの試作車が目についた/「あの変わった絵を描く画家は、生き様もぶっ飛んでるね」 ❸ 「一生結婚しないと言っていたあいつから結婚通知が来たから、ぶっ飛んだよ」

**ぶっぱなす【打っ放す】** [打[ぶ]つ＋放す] (銃、拳銃、猟銃、ピストル、大砲、ロケット砲ミサイル)をぶっ放す(=勢いよく発射する) 
【副⁺】(パンパン、ズドンと、一発、一斉に、容赦なく)ぶっ放す
【補足】「ぶっ放す」は「ぶち放す」の転で、「発射する」の意を強調した俗語表現
【例文】 保安官はホルスターから銃を抜き、悪党目がけてズドンと一発ぶっ放した/警官は、空に向かって拳銃をぶっ放し、男を威嚇した/ハンターは、近づいてくる熊に猟銃をぶっ放して見事仕留めた/獲物を十分引きつけてからぶっ放せ/銀行強盗は、ピストルを手に「動いたらぶっ放すぞ」と人質を脅した/ヘリコプターは、地上からロケット砲をぶっ放されて、墜落した

**ふてくされる【不貞腐れる】** [不[ふ]貞[て]る＋腐れる] ⓐ ([人]、子供、娘、息子、妻、店員、社員、部下)がふて腐れる(=不平や不満の気持ちから、投げやりで反抗的な態度を取る) ⓑ (目上の者の[言葉・注意・叱責・説教・小言・扱い]、自分の[失敗・負け])にふて腐れる
【副⁺】(すぐ、プッと、大人気なく、急に)ふて腐れる
【補足】「不貞」は借字で、「ふて腐れる」は「ふてる」を強調した表現
【例文】 ゲームに負けた子は、ふて腐れて返事もしない/思春期の娘は、何か注意されるとすぐにふて腐れる/息子は父親に説教された後、ふて腐れながら宿題をした/妻は、母に何か嫌なことを言われたらしく、ずっとふて腐れている/客商売なのに、店員のふて腐れた態度に驚いた/社員は、上司の不公平な扱いにふて腐れた表情だ/そんなふて腐れた顔は見たくもない

【名詞形】 ふて腐れ(=不平や不満などの言い分)
【例文】 相手に素直に気持ちを伝えられず、ふて腐れを言ってしまった/「ふて腐ればかり言っていると、今に人から相手にされなくなるぞ」

**ふみあらす【踏み荒らす】** [踏む＋荒らす] ⓐ(花壇、芝生、庭、草花、高山植物、田、畑、湿原、生息地、家の中、部屋、領土、心、プライバシー)を踏み荒らす(=一定の範囲の場所を足で踏んで荒らす) ⓑ ([人]、子供、観光客、敵、軍団、空き巣、害獣)が踏み荒らす
【副⁺】(散々、わざと、乱暴に、故意に、めちゃくちゃに、無残にも、土足で)踏み荒らす
【例文】 観光地では、花畑に入って写真を撮影し、花を踏み荒らす者もいる/登山道近くの高山植物が、無残にも踏み荒らされていた/害獣に畑を踏み荒らされないように、周囲に柵を巡らした/敵は田畑を踏み荒らし、集落を焼き尽くした/希少植物が生育する湿原は、人々が踏み荒らさぬよう、木道が整備されている/空き巣に狙われた部屋は、土足で踏み荒らされ、めちゃくちゃになっていた/過去には、アジアの騎馬軍団がヨーロッパに至る各地の領土を踏み荒らしたこともある/人の心を土足で踏み荒らすような発言は許されない/常識があれば、他人のプライバシーは踏み荒らしてはならないと思うはずだ/荒くれ者たちも、さすがに尊い寺の中までは踏み荒らそうとしなかった

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**ふみいれる【踏み入れる】** [踏む＋入れる] ❶ (ぬかるみ、悪路、湿地、泥沼、沼地、苗代) に(足)を踏み入れる(=足を取られるような歩きにくい所に入る) ❷ ([憧れ・未開・秘境・辺境]の地、ジャングル、砂漠、樹海、藪[やぶ]の中、島、町村、小道、敷地、境内、霊場、建物、店内、家の中、特定の場所、現場、戦場、危険地帯、領域、分野、業界、[学問・未知]の世界、悪の道、迷宮、故郷、被災地)に(足)を踏み入れる(=初めての場所に入る。あえてその場所に入る) 
【副⁺】❶(うっかり、知らずに) ❷ (初めて、やっと、あえて、恐る恐る、ふらふら、わざわざ、ついに)踏み入れる
【例文】 ❶うっかりぬかるみに足を踏み入れてしまい、靴が泥だらけになった/いつの間にか、湿地に足を踏み入れたらしく、どうにも動きが取れない/チームは、開幕5連敗を喫し、泥沼に足を踏み入れたかのようだ ❷ 言語学者は、未開の地に足を踏み入れて、土着の言葉を研究した/探検隊は、ついに前人未踏のジャングルに足を踏み入れた/その島は島自体が御神体で、足を踏み入れるには厳しい制限がある/脇の小道に足を踏み入れると、花々が咲き乱れる美しい光景が広がっていた/神社の境内に一歩足を踏み入れた途端、荘厳な雰囲気に包まれた/日本各地の霊場はかつては女人禁制で、女性は足を踏み入れられなかった/このトイレは幽霊が出るという噂で、臆病な生徒は決して足を踏み入れようとしない/記者は、危険を承知で戦場に足を踏み入れ、取材を続けた/人類は、遺伝子操作によって生命を自在に操る「神の領域」に足を踏み入れたと言えよう/司法修習を終えたら、弁護士として法曹界に足を踏み入れる予定だ/読書の楽しみは、未知の世界に足を踏み入れられることだ/迷宮都市に恐る恐る足を踏み入れたら、迷子になるほど複雑な町並みだった/青年は、「二度と故郷に足を踏み入れまい」と覚悟を決め、家を捨て都会に出た/被災地には、まだ足を踏み入れることもできない場所が数多くある

**ふみかためる【踏み固める】**[踏む＋固める] (土、地面、グラウンド、雪、新雪、道、あぜ、土塀、足元)を踏み固める(=何度も踏んで固くする) 
【副⁺】(しっかり、ぎゅっと、強く、平らに)踏み固める
【例文】草取りをした後の庭は、土を踏み固めておくと、雑草が生えにくい/スパイクで凸[でこ]凹[ぼこ]に踏み固められたグラウンドの整備を行った/夜の間に積もった雪は、朝になると人々が通行する部分だけが踏み固められていた/山の中を通る旧道は、古くから人馬によって踏み固められてきたものだ/森林や草原には、野生の動物が踏み固めた獣道がある/村を取り囲む土塀は、先祖たちが土を踏み固めて作ったもので、厚く頑丈にできている

**ふみきる【踏み切る】** [踏む＋切る] ❶(下[げ]駄[た]の鼻緒)を踏み切る(=強く踏んだはずみで切る) ❷ⓐ(土俵、徳俵)を踏み切る(=相撲で足を土俵の外に出す) ⓑ (土俵、徳俵)から(足)を踏み切る ❸ⓐ (地面、跳躍板)を踏み切る(=跳ぶ前に地面などを強く踏み、反動をつける) ⓑ(地面、跳躍板)から(足)を踏み切る ❹(開戦、強硬手段、介入、制裁、攻撃、断交、同盟、軍縮、調印、解散、総選挙、改革、処分、値上げ、利上げ、増税、緩和、購入、[有料・自由・民営]化、合併、実施、建設、導入、生産、リコール、削減、廃止、スト、リストラ、脱サラ、結婚、離婚、手術、捜査、逮捕、起訴、訴訟、公表、公開、開催、発売、掲載)に/へ踏み切る(=物事を行おうと決断する。強い決意で物事を実行に移す) 
【副⁺】❶❷(思わず、勢い余って) ❸❹ (えいと、力強く、勢いよく、思い切って) 踏み切る

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【例文】❶石につまずいて、下駄の鼻緒を踏み切ってしまった ❷何とか土俵を踏み切るまいと、強い押しにも必死で耐えた/力士は、横綱の強い押しに力尽きて、徳俵から足を踏み切った ❸ 走り高跳びは片足で地面を踏み切り、バーを飛び越える/体操選手は力強く跳躍板を踏み切ると、高難度の技で跳馬を跳び越えた ❹ 大統領は、情勢次第では開戦に踏み切ろうと覚悟を決めている/両大国が軍事介入に踏み切れば、内戦は長期化するだろう/首相は、選挙での勝利を確信し、衆議院の解散に踏み切った/人材不足の今こそ大胆な組織改革に踏み切るチャンスだ/電力大手は、今春から電気料金の値上げに踏み切る予定だ/大幅なコスト削減に踏み切らなければ、赤字の解消は見込めない/組合がストに踏み切らないよう、徹夜の労使交渉が続いた/長引く景気低迷は、企業各社をやむなくリストラに踏み切らせた/周囲の猛反対を押し切って結婚に踏み切った/相手との和解が成立しなければ、訴訟に踏み切らざるを得ない/両国は、ついに首脳会談の開催へ踏み切った
【名詞形】 踏み切り
【補足】名詞形は、❷〜❹の意味で使う。 ❹ の意味では、名詞形が「踏ん切[ぎ]り」になる場合が多い(☞「ふんぎる」名詞形)。公用文では「踏切」と送り仮名が省略される
【例文】車は、安全確認のため、踏切(=鉄道線路と道路が平面交差する場所)の手前で一時停止する必要がある/走り幅跳びの選手は、踏み切りに成功して記録を伸ばした/離婚を考えているものの、なかなか踏ん切りがつかない/首相は、解散への踏み切りを決断したと見られる/スキーのジャンプ台を滑り降りた選手は、踏み切り台から空中に飛び出した

**ふみきれる【踏み切れる】** [踏む＋切れる] ❶ (→ 「ふみきる」❸に同じ)を/から踏み切れる(=跳ぶ前に地面などを強く踏み、反動をつけることができる) ❷(→「ふみきる」❹に同じ)に/へ踏み切れる(=物事を行おうと決断することができる。強い決意で物事を実行に移すことができる) 
【副⁺】(→「ふみきる」❸❹に同じ)踏み切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶走り幅跳びの選手は、助走のスピードに乗ってうまく踏み切れず、跳躍に失敗した❷米国が追加の利上げに踏み切れるかどうかは、まだ不透明だ/政府は景気の後退を懸念して、なかなか増税に踏み切れない/検察は、嫌疑が不十分なため、容疑者の起訴に踏み切れなかった

**ふみくだく【踏み砕く】** [踏む＋砕く] (レンズ、眼鏡、コップ、土くれ、氷、霜柱、枯れ葉)を踏み砕く(=踏んで細かく砕く) 
【副⁺】(ガシャガシャ、バリッと、サクサクと、粉々 に)踏み砕く
【例文】 床[ゆか]に落ちていた眼鏡に気づかず、誤ってレンズを粉々に踏み砕いてしまった/畑を鍬[くわ]で掘り起こし、足で土くれを踏み砕きながら畝を作る/子供たちは、凍った水溜まりをわざと踏み砕きながら通って行く/寒い冬の朝、庭に出るとサクサクと霜柱が踏み砕かれる音がした/秋には、通行人が枯れ葉を踏み砕くカサコソという音がする

**ふみこえる【踏み越える】** [踏む＋越える] ❶(倒木、瓦[が]礫[れき]、死骸、障害物、敷居、山[やま]道[みち]、峠、難所)を踏み越える(=行く手にある障害を踏んで越えて行く) ❷ (境界線、国境、領域、限界、一線、死線、踏み切り線、ライン、枠、法、常識)を踏み越える(=境界を越え

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る。決められた範囲の外に出る) ❸(苦難、逆境、危機、対立、苦しみ、悲しみ)を踏み越える(=困難などを克服し、より良い状態へ向かう) 
【副⁺】❷(大きく、僅かに) ❸(力強く、見事に)踏み越える
【例文】❶台風の後は、山道のあちこちで倒木を踏み越えなければならなかった/大地震の後、救助隊は瓦礫の山を踏み越えて現場に向かった/トンネルの脇の道は、昔の人々 が踏み越えた峠の難所に続いていた ❷両国の首脳は、軍事境界線をともに踏み越え、会談に臨んだ/橋の中央にある国境を踏み越えれば、そこは隣国だ/遺伝子操作は、人間の領域を踏み越える危険をはらんでいる/交渉が決裂したのは、双方の譲れない一線を踏み越えられなかったからだ/三段跳びの選手は、踏み切り線を僅かに踏み越えて、ファウルとなった/全ての法律は、憲法の枠を踏み越えることはできない/芸術家はしばしば社会の常識を踏み越えようとする ❸創業者は、裸一貫から数々の苦難を踏み越えて、今日の会社を築いた/苦労人の彼には、どんな逆境も踏み越えられる根性がある/悲しみを踏み越えた先には、必ずや幸せが待っている

**ふみこたえる【踏み堪える】** [踏む＋堪[こた]える] ❶(その場、土俵際、リング上)で(足)を踏みこたえる(=足に力を入れて、倒れないように耐える) ❷(苦境、危機、不況、猛攻、生活難)を踏みこたえる(=困難な状況を頑張って最後まで耐える)
【副⁺】(ぐっと、何とか、何度も、辛うじて、懸命に、必死に、断固として、やっとのことで、どうにかこうにか)踏みこたえる
【例文】 ❶ 力士は、相手の押しに土俵際で踏みこたえ、隙を見て反撃に出た/立ち上がった途端、めまいでふらついたが、何とか踏みこたえた/挑戦者は強烈なパンチを受けながらも、必死にリング上で踏みこたえている ❷状況が好転するまで、何とか今の苦境を踏みこたえたい/会社は何度も経営危機に陥ったが、その都度踏みこたえ、持ち直した/長引く不況を踏みこたえられず、倒産する零細企業が後を絶たない/味方は、敵の猛攻を踏みこたえられず、前線から撤退した/失業中は、貯金を取り崩してどうにか踏みこたえた

**ふみこむ【踏み込む】** [踏む＋込む] ❶ (→ 「ふみいれる」 ❶に同じ)に(足)を踏み込む(= 足を取られるような歩きにくい場所にどっぷり入る) ❷(原生林、洞窟、奥の方、迷路、悪の道、敵地、聖域、信仰、プライバシー、心の中、相手の[領域・土俵]、前)に(足、片足)を踏み込む(=敢[あ]えて、普通では入らない場所や状況の中に入る。さっと前に足を踏み出す) ❸ ([人]、警察、刑事、捜査員、査察官、司直)が(現場、賭場、アジト、容疑者宅)に踏み込む(=人の家や特定の場所に予告せず、強引に入る) ❹ⓐ(核心、本質、タブー、真相、責任、問題点、内容)に踏み込む(=物事の深くまで考えを及ぼして、核心に迫る) ⓑ 踏み込んだ(調査、分析、発言、質問、議論、協議、判断、対応) ❺(アクセル、ブレーキ、ペダル)を踏み込む(=力を入れて強く踏む) 
【副⁺】❷(恐る恐る、ずかずか、手探りで、勝手に、次第に) ❸(ずかずか、どやどや、土足で) ❹(もう一歩、どんどん、一段と、積極的に、思い切って) ❺(思い切り、強く、勢いよく)踏み込む
【補足】❹では、❻「踏み込んだ＋名詞」の形も多く使う
【例文】 ❶雪解け道のぬかるみに踏み込んで、車が抜け出せなくなっている/初めて田植えをする娘は、恐る恐る苗代に足を踏み込ませた ❷道なき道を進み、鬱[うっ]蒼[そう]とした原生林に踏み込んだ/鍾乳洞の奥に踏み込むと、地底湖があった/青少年を悪の道に踏み込ま

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せないよう、大人の見守りが必要だ/異教徒が踏み込むことが禁じられている聖域がある/ たとえ親友でも、心の中にずかずか踏み込まれるのは御免だ/剣道の選手は、相手の隙を突いて一歩踏み込み、面を打った ❸ 警察が賭場に踏み込み、店の責任者と客を現行犯で逮捕した/脱税の疑いで、経営者の自宅が国税査察官に踏み込まれた ❹懸案を処理するには、もう一歩核心に踏み込んだ議論が必要だ/この分析は問題の本質に踏み込めていない/作家は新作で、敢[あ]えてタブーに踏み込もうとした/事件の真相に踏み込まなければ、解決はあり得ない/不正事件について経営陣の責任に踏み込むかどうかは、まだ不透明だ/ 第三者委員会の報告は、具体的な内容に踏み込んでいない/講演者の発表後、踏み込んだ質問が会場から寄せられた/両国間で貿易に関して踏み込んだ協議が行われた ❺ ブレーキと間違えてアクセルを踏み込んだという事故は、高齢者に多い/突然子供が飛び出して来たので、慌ててブレーキを踏み込んだ

【名詞形】 踏み込み
【補足】名詞形は、❷〜❺の意味で使う
【例文】 高速道路に入る時は、強いアクセルの踏み込みが必要だ/力士は、立ち上がりの鋭い踏み込みで一気に攻め込んだ/レポートは、問題点への踏み込みが足りないと評価された/容疑者宅には警察の踏み込み捜査が入った

**ふみころす【踏み殺す】**[踏む＋殺す] (人が[虫・害虫・クモ・アリ・カエル]、[象・馬] が人)を踏み殺す(=足で踏んで殺す)
【例文】 敬[けい]虔[けん]な仏教徒は殺生を嫌い、小さな虫も踏み殺さない/ゴキブリを見つけたので、急いで踏み殺した/我々は、知らないうちに小さな生き物をたくさん踏み殺している/ 飼育員が象に踏み殺される痛ましい事件が起きた/突撃してきた騎馬軍団によって、大勢の歩兵が交戦する間もなく踏み殺された

**ふみしだく 【踏み拉く】** [踏む＋拉[しだ]く] (落ち葉、枝、草、雑草、苔[こけ]、ススキ、雪、貝殻、砂利、地面)を踏みしだく(=足で強く踏む。また、強く踏んで荒らしたり、粉々にしたりする) 
【副⁺】(散々に、乱暴に、無残に、めちゃくちゃに)踏みしだく
【補足】「しだく」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】山頂へは、枯れ枝を踏みしだきながら急な坂を登った/野原の草を踏みしだいて、前へ進んで行くと、バッタなどの昆虫が飛び出した/道端の雑草がここだけ踏みしだかれている。誰かが争った跡に違いない/お寺では、参観者に美しい苔を踏みしだかれないようにロープを張っている/神社の参道に敷かれた玉砂利を踏みしだいて、本殿までの道を進む

**ふみしめる【踏み締める】** [踏む＋締める] ❶(大地、地面、床[ゆか]、土、砂利、道、雪、雪原、落ち葉、足元、足場、階段、石段、石畳、足、ペダル)を踏み締める(=力を入れて、しっかりと踏む) ❷(土、雪、あぜ道)を踏み締める(=踏んで固くする。*踏み固める)

【副⁺】(一歩一歩、一歩ずつ、しっかり、ぐっと)踏み締める
【例文】 ❶農夫は、大地をぐっと踏み締めて、鍬[くわ]を振り下ろした/帰還兵は、苦難の末にようやく祖国の土を踏み締めた/雪道では、足の裏全体で雪を踏み締めるように歩くといい/登山隊は、凍った雪原をアイゼンで一歩一歩踏み締めながら進んだ/雨上がりの山道は滑りやすいので、足元を注意深く踏み締めて登った/高所作業では、しっかりと踏み

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締められる安全な足場が不可欠だ/高台にある神社への長い石段を一段ずつ踏み締めて上った/通路の石畳は、長い間、村人に踏み締められて、すり減っている ❷雪道の轍[わだち]は、雪が固く踏み締められていた/田のあぜを補修するため、土を盛っては踏み締める作業を繰り返した

**ふみたおす 【踏み倒す】** [踏む＋倒す] ❶ (柵、稲、作物、障子)を踏み倒す(=足で踏んで倒す) ❷ (金[かね]、借金、代金、料金、勘定、支払い、ツケ、治療費、[タクシー・食事]代、家賃、債務、前借り金)を踏み倒す(=借金や代金を支払わずに終わらせる) 
【副⁺】(そっくり、そのまま、わざと、故意に)踏み倒す
【例文】❶暴れ馬が柵を踏み倒し、厩[きゅう]舎[しゃ]から逃げ出した/農家は、収穫期の作物をイノシシに踏み倒されて、困り果てている/乱暴者が、部屋の障子を踏み倒して押し入って来た ❷友人に貸した金はそっくり踏み倒されて、返って来なかった/男は多額の借金を踏み倒し、姿をくらました/有料駐車場の料金を踏み倒す悪質な事件が多発している/店の勘定を踏み倒そうとした客が警察に捕まった/「飲み屋のツケなんか踏み倒せばいい」とは、あきれた奴[やつ]だ/一家は半年分の家賃を踏み倒して、夜逃げをしてしまった

【名詞形】 踏み倒し 踏み倒しをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 家賃の踏み倒しを何度か経験したので、アパート経営は懲りている/債務の踏み倒しをすると、社会的な信用を失う/この客は、初めからタクシー代の踏み倒しをしようと考えていたようだ

**ふみだす【踏み出す】** [踏む＋出す] ❶(足、歩[ほ])を踏み出す(=足を前に出して地面や床[ゆか]を踏む) ❷(土俵、敷居、枠)を/から踏み出す(=足をある範囲の外へ出す) ❸ⓐ(改革、改善、再生、復興、合併、事業、実現、解決、冒険、政界、社会、世界、民主化、新しい[研究・分野・時代・人生]、未来、第二の人生)に/へと踏み出す(=新しい仕事や活動などを開始する) ⓑ(第二の人生、一歩)を踏み出す ❹ (四[し]股[こ]、ステップ)を踏み出す(=踏み始める) 
【副⁺】❶❸ (そろそろ、恐る恐る、大きく、力強く、素早く、思い切って) ❷ (大きく) ❸ (新しく、確実に、慎重に、果敢に、前向きに、[積極・意欲・本格]的に) 踏み出す
【例文】 ❶フェンシングの選手は、右足を大きく踏み出して、相手の胴を突いた/入場行進では、曲の始まりに合わせて、全員が左足から踏み出す/「そのタイミングで歩を踏み出せ」とコーチは選手を指導した❷横綱は、勢い余って自ら土俵を踏み出し、黒星を喫した/列車の進入時には、ホームの黄色い線から踏み出してはいけない ❸政府は大胆な教育改革に踏み出した/両国は、いまだ関係改善に踏み出そうとしていない/経営危機に陥った企業は子会社を売却し、再生へと踏み出した/被災地の鉄道が全線復旧し、復興へと確かな一歩を踏み出した/被害者の身元が判明し、事件は解決に向けて大きく踏み出した/留学で世界に踏み出したら、日本に対する見方が変わった/恩師の励ましは、教え子を新しい研究に踏み出させた/両社は合併に向けて重要な一歩を踏み出した/県会議員に初当選し、政界への第一歩を踏み出した/革命が起こり、民主化への大きな一歩が踏み出された/定年後は、起業して第二の人生を踏み出したい ❹ 力士は稽古場に姿を現すと、まず四股を踏み出した/フロアにワルツの曲が流れると、皆が3拍子のステップを踏み出

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した
【名詞形】 踏み出し
【補足】名詞形は、❶〜❸の意味で使う。相撲用語としても使われる
【例文】 力士は体勢が崩れて、土俵から足が出る踏み出しとなり、負けた/新しい仕事は、踏み出し(=スタートの段階)が良かったので、順調に進んでいる/走者は、最初の踏み出しのところでつまずいて転んでしまった

**ふみつける【踏み付ける】** [踏む＋付ける] ❶(体、足、靴、頭、顔、腹、尾、動物、蛇、地面、石、麦、草、高山植物、針、ガラス、眼鏡、ガム、影、裾、床、ペダル)を踏みつける(=足で強く踏んで押さえる) ❷([人]、同僚、従業員、貧乏人、気持ち、感情、自尊心、命、権利)を踏みつける(=相手の面[めん]目[ぼく]や気持ちを傷つける。また、相手を侮って勝手に行動する) ❸(ミシン、ステップ)を踏みつけている(=踏むのに慣れている) 
【副⁺】 ❶(ドンドン、しっかり、思い切り、強く、激しく、荒々しく、乱暴に、無残に、めちゃくちゃに) ❷ (散々、容赦なく)踏み付ける
【補足】❸は、「踏みつけている」の形で使う
【例文】 ❶男は逆上して相手を殴り倒した上に体を踏みつけようとした/混雑した電車の中で他人の足を踏みつけても、謝らない者がいる/プロレスには、相手の腹部に飛び降りて、両足で踏みつける技がある/山歩きの途中で、危うく蛇を踏みつけそうになった/ 雑草は、人に踏みつけられてもたくましく育つ/高山植物が踏みつけられないよう、生育地がロープで囲われた/上の階の子供が床をドンドン踏みつける音がうるさくて、苦情を言った ❷ 傲慢な政治家は、人を踏みつけても全く意に介さない/同期入社の彼は、同僚を踏みつけてでも出世しようと躍起だ/平気で人の気持ちを踏みつけるとは、自分勝手極まりない/兄は自尊心を踏みつけられると黙っていない/新たに政権を握った者たちは、女性の権利を踏みつけて、当然だという顔をしている ❸ ずっと足踏み式のミシンを踏みつけている祖母は、子供服なら半日で縫い上げる

【名詞形】 踏みつけ踏みつけにする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 国民の感情を踏みつけにする増税に不満を抱く/競争社会では、弱い者は強い者に踏みつけにされている/相次ぐリストラは、従業員を踏みつけにするような仕打ちだ/議会で十分な審議なく強行採決を行うのは、民主主義を踏みつけにした暴挙だ/人のことを散々踏みつけにしておいて、これ以上は許せない

**ふみつぶす【踏み潰す】**[踏む＋潰す] ❶(果実、花、虫、空き缶、ペットボトル、靴のかかと)を踏み潰す(=踏んで潰す) ❷(敵、群衆、バリケード)を踏み潰す(=敵を攻撃して滅ぼす) ❸(心、気持ち、好意、望み、面[めん]目[ぼく]、名誉、民意)を踏み潰す(=相手の対面や気持ちを無視したり、ひどく傷つけたりする。*踏みにじる) 
【副⁺】❶(うっかり、思い切り、ぐしゃりと、平たく、ぺちゃんこに) ❷(一気に、一挙に、散々に)踏み潰す
【例文】 ❶ブドウを足で踏み潰して果汁を絞り、ワインを造る/毒グモは、皮膚に触れないように靴で踏み潰すのがいい/「毛虫なんか怖がってないで踏み潰せばいいんだよ」/ペットボトルを踏み潰して、資源ごみに出した/彼女は、よく靴のかかとを踏み潰して履いていて、だらしがない ❷味方の大軍は奇襲をかけて、敵を一挙に踏み潰す作戦に出
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た/政府軍は、逃げ惑う群衆を散々に踏み潰した/軍はデモ隊のバリケードを戦車で踏み潰そうとした❸ 恋人は、こちらの気持ちを踏み潰すように、一方的に別れ話を進めた/学資援助の申し出を断る時、先方の好意を踏み潰さないように十分に敬意を払った/戦時中、多くの学生が戦地へ送られ、学問研究への望みを踏み潰された/学生が不祥事を起こし、大学の名誉は踏み潰されてしまった
**ふみとどまる【踏み止まる】**[踏む＋止[とど]まる] ❶ⓐ (転びそうになったの)を踏みとどまる(=足に力を入れて、その場所にとどまる) ⓑ (崖っぷち、土俵際、土壇場、坂の途中、流れの中)で踏みとどまる ❷ (その場所、土地、現場、戦場、紛争地、南極、故郷、地元、幕尻、圏内、タイトル争い、株価が2万円台)に踏みとどまる(=同じ所に残って頑張る) ❸ (辞職、離職、退学、自殺、離婚、実行、衝突、誘惑に駆られるの)を踏みとどまる(=そうなる寸前で何とか我慢して、それを避ける)
【副⁺】❶❷ (何とか、どうにか、やっと、辛うじて、必死に) ❷(終始、徹頭徹尾、辛くも、最後まで) ❸(何とか、どうにか、ぎりぎりで、寸前で、一歩手前で、すんでの所で)踏みとどまる
【例文】 ❶坂道で転びそうになったのを何とか踏みとどまった/崖っぷちで踏みとどまらなければ、谷底に落ちてしまう/力士は土俵際で必死に踏みとどまり、何とか体勢を立て直した/渓流を渡っていた時、流されそうになったが、ロープにつかまり踏みとどまることができた ❷記者は危険を顧みず、災害現場に踏みとどまろうとした/敵の猛攻を受けても退却せず、戦場に踏みとどまって勇敢に戦った/特派員は、紛争地に単独で踏みとどまり、取材を続けた/越冬隊は観測のため、約14か月間南極に踏みとどまる予定だ/兄二人が都会に出たので、三男が故郷に踏みとどまって農家を継いだ/チームが優勝圏内に踏みとどまるためには、次の試合は負けられない/今年も将棋のタイトル争いに踏みとどまっていられるように頑張りたい/日経平均株価が2万円台に踏みとどまれるかどうかは、今後の景気次第だ ❸家族を思い、土壇場で辞職を踏みとどまった/何とかして新入社員の早期離職を踏みとどまらせたい/担任教師は説得に説得を重ねて、生徒に退学を踏みとどまらせた/親の事を考え、何とか自殺を踏みとどまった/離婚したいが、世間体を考えると踏みとどまらざるをえない/敵対する二大国は、危ういところで武力衝突を踏みとどまった/誘惑に駆られた時は、強い意志で踏みとどまることが大切だ
**ふみならす【踏み均す】**[踏む＋均[なら]す] (土、雪、土地、土間、グラウンド、石畳、通路、道)を踏みならす(=土を踏んで平らにする) 
【副⁺】 (しっかり、よく、固く)踏みならす
【例文】 農家の土間は、長年の間に踏みならされて固くなっている/グラウンドの凸[でこ]凹[ぼこ]を部員たちが踏みならしている/出勤前に、新雪が降った玄関先の通路を踏みならしておく/中世から踏みならされた石畳の上を、大勢の観光客が行き交う
**ふみならす【踏み鳴らす】**[踏む＋鳴らす] (足、靴、ハイヒール、床[ゆか]、舞台、廊下、階段、大地、地面、石畳、砂利)を踏み鳴らす(=足で強く踏んで音を立てる) 
【副⁺】(トントン、コツコツ、ドンドンと、カッカッと、激しく、盛んに、乱暴に)踏み鳴らす
【例文】 フラメンコは、手を打ち、足を踏み鳴らして踊る情熱的なダンスだ/能楽では、足で舞台を踏み鳴らして拍子を取る/集会の参加者の中には、靴を踏み鳴らして抗議する者もいた/楽団員はソリストの演奏を賞賛し、一斉に床を踏み鳴らした/階段をトントン踏み鳴らして、2階へ上がる/敵の大軍が近づき、地を踏み鳴らす足音が聞こえる/馬が
<1112>
石畳を踏み鳴らすカッカッという音が聞こえてきた
**ふみにじる【踏み躙る】**[踏む＋躙[にじ]る] ❶(花、花壇、苗、作物、吸い殻)を踏みにじる(=足で強く踏み、こするように動かして潰す。また、散々な状態にする) ❷(心、気持ち、思い、好意、善意、厚意、親切、愛情、友情、命、期待、信頼、誇り、尊厳、プライド、面[めん]目[ぼく]、願い、夢、希望、理想、人権、法、秩序、モラル、原則、約束、努力、生活、幸福、自由、民意、弱者、国土、平和)を踏みにじる(=相手の気持ちや立場を無視したり、傷つけたりする。他人の権利や社会秩序を侵害する) 
【副⁺】❶(ひどく、荒々しく、散々に、乱暴に、無残に、滅[め]茶[ちゃ]苦[く]茶[ちゃ]に) ❷(ひどく、簡単に、残酷に、無情に、ずたずたに、悪しざまに、無茶苦茶に、土足で)踏みにじる
【例文】 ❶花壇の花が踏みにじられ、花びらが散乱している/畑に野生動物が侵入し、野菜の苗を踏みにじってめちゃくちゃにした/男は路上に吸い殻を投げ捨てると、踏みにじって火を消した ❷母を献身的に介護している娘は、兄弟に遺産目当てと言われ、心を踏みにじられた思いでいる/結婚詐欺師は、女性の純粋な気持ちを無残に踏みにじった/被災地への義援金を騙[だま]し取るのは、人の善意を踏みにじる悪辣な行為だ/戦争によって人々の命は、いとも簡単に踏みにじられてしまう/学業不振で大学を中退し、親の期待を踏みにじってしまった/人間の尊厳を踏みにじる悪質ないじめが後を絶たない/相手企業への出資は、先方のプライドを踏みにじらぬよう配慮が必要だ/化学兵器の使用は、国際法を踏みにじる重大な犯罪だ/憲法で謳[うた]われている平和主義の原則を踏みにじってはならない/彼は、平気で大事な約束を踏みにじろうとした/受験生の努力を踏みにじる不正入試が、次々に明らかになった/主要各紙は、報道の自由が踏みにじられている事態を憂慮し、一斉に論説を掲載した/戦争で国土を軍靴に踏みにじられた国では、終戦を解放の日と捉えている
**ふみぬく【踏み抜く】**[踏む＋抜く] ❶(床[ゆか]、床板、天井、屋根、地面、雪、雪[せっ]庇[ぴ])を踏み抜く(=床などを踏んで、穴をあける。土や雪を踏んで、足が深く入る) ❷(釘[くぎ]、とげ、ガラス片、破片)を踏み抜く(=釘などを踏んで、足の裏に刺してしまう) 
【副⁺】 (うっかり、誤って)踏み抜く
【例文】 ❶空き家を掃除していたら、腐った床をズボッと踏み抜き、足が抜けなくなった/廊下の床板が傷み、凹[へこ]んできたので、踏み抜かないように板を張って直した/屋根裏に雨漏りを見つけたが、天井を踏み抜くと危ないので、プロに修理を頼んだ/雪原では、脛[すね]の辺りまで踏み抜いて、歩くのに難渋した/冬山では、尾根に張り出した雪庇を踏み抜かないよう注意が必要だ ❷地震で倒壊した家の片づけをしていて、釘を踏み抜き、怪[け]我[が]をした/剪[せん]定[てい]した柚[ゆ]子[ず]の枝を片づける時、誤ってとげを踏み抜いてしまった/地震の時は、室内でもガラス片などを踏み抜かないように、靴を履く
【名詞形】 踏み抜き
【例文】 雪山では、登山靴にかんじきを装着すると、踏み抜きが少なくて歩きやすい/作業員の安全靴は、破片などの踏み抜きを防止するため、靴底が硬い
**ふみはずす【踏み外す】**[踏む＋外す] ❶ⓐ(足、階段、梯[はし]子[ご]、踏み板、足場)を踏み外す(=踏む場所を間違える。踏むのに失敗する) ⓑ(階段、梯子、崖、枝)から(足)を踏み外す ❷ (道、正道、常識、社会[道徳・軌範]、ルール、原則、基本)を踏み外す(=道義や
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社会通念から外れた行いをする) ❸(出世コース、約束された将来、組織の枠、人生)を踏み外す(=進むべき道や範[はん]疇[ちゅう]から外れる) 
【副⁺】 (一歩、うっかり、大きく)踏み外す
【例文】 ❶山頂まで続く岩場は、一歩足を踏み外したら谷に滑落する難所だ/足を踏み外さないように、一段一段注意して梯子を下りた/階段から足を踏み外しそうになり、慌てて手すりにつかまった/断崖から足を踏み外せば、海に落ちかねない/暗がりで階段を踏み外し、階下に転落してしまった/高所作業では、万一足場を踏み外した場合に備えて、安全ベルトを装着する ❷生徒に道を踏み外させないため、家庭と学校が連携を強めた/少年は、悪い仲間にそそのかされて喫煙など社会軌範を踏み外した/両国で定めた基本原則を踏み外すことのないように協議を行う ❸ミスをして地方に転勤となり、出世コースを踏み外してしまった/警察官は、組織の枠を踏み外さないように行動している
**ふみまよう【踏み迷う】**[踏む＋迷う] ❶(道、山道、林、森、雪、迷宮)に/を踏み迷う(=方角が分からなくなって、道に迷う) ❷(悪の道、道ならぬ恋、無[む]明[みょう]の闇)に/を踏み迷う(=善悪の判断を誤って、正しい道から外れる) 
【副⁺】 (うっかり、誤って)踏み迷う
【例文】 ❶ハイキングの途中で濃い霧に巻かれ、道に踏み迷ってしまった/暗い中での登山は、道を踏み迷わないためにヘッドランプが必需品だ/山道に踏み迷ったら、むやみに動き回らず、来た道を引き返すのがいい/道[みち]標[しるべ]をたどれば、踏み迷うことはない/救助犬は、雪に踏み迷った登山客を探し出した ❷若者の中には、誘惑に負けて悪の道に踏み迷う者もいる/分[ふん]別[べつ]盛[ざか]りなのに、道ならぬ恋に踏み迷ってしまった/仏の教えは、無明の闇に踏み迷う人々を救う
**ふみやぶる【踏み破る】**[踏む＋破る] ❶(戸、ドア、襖[ふすま]、床[ゆか]、垣根、氷)を踏み破る(=踏んで破ったり、壊したりする) ❷(街道、山、シルクロード)を踏み破る(=困難な道や長い行程を最後まで歩く) ❸(常識、掟[おきて]、法、商法、手法、枠、奥ゆかしさ)を踏み破る(=既成の慣習や法などを破る) 
【副⁺】❶(バリバリ、乱暴に) ❸ (簡単に、真っ向から)踏み破る
【例文】 ❶盗賊は、入口の戸を踏み破って、商家に押し入った/警官隊は、玄関のドアを踏み破り、犯人の隠[かく]れ家[が]に突入した/屋敷に押し入った一団は、襖を踏み破り、目指す敵[かたき]を探し回った/野生動物の群れに垣根が踏み破られ、畑が荒らされた/歩道の水たまりに張った薄氷をバリバリと踏み破った ❷江戸時代の五街道を5年かけて踏み破ろうと計画中だ/山伏は、各地の霊山を次々と踏み破り、厳しい修行を行う/何年もかけてシルクロードを踏み破った貴重な記録フィルムが放映された ❸雪[せっ]舟[しゅう]の山水画は、当時の常識を踏み破るような技法で描かれている/近代以降、女人禁制とされた山に掟を踏み破って登る女性が出てきた
**ふみわける【踏み分ける】**[踏む＋分ける] ❶ⓐ(山道、野山、雪、下草、草むら、草木、藪[やぶ]、道なき道)を踏み分ける(=一歩ずつ踏んで道をつけながら進む。落ち葉や草木などを分けながら進む) ⓑ踏み分けて(行く、進む) ❷ (アクセルとブレーキ、ペダル)を踏み分ける(=二種類以上のものを目的に合わせ、分けて踏む)
【例文】 ❶植物学者は、野山を踏み分けて、植物採集をし、新種を発見した/旅人は、深い雪を踏み分けながら山里を目指した/キノコ狩りに出かけ、下草や小藪を踏み分けて森の中を歩いた/熊が通った所は、ササが踏み分けられて道が出来ていた/調査隊は道なき
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道を踏み分けてジャングルの奥地へと進んだ ❷車のアクセルとブレーキを踏み分けられず、事故に繋[つな]がるケースが見られる/ピアノは、三つのペダルを踏み分けることでさまざまな表現が可能だ
**ふやけきる【ふやけ切る】**[ふやける＋切る] ❶(足、手、指先、皮膚、豆、麵、茶葉、マカロニ)がふやけ切る(=水や湯に浸り、すっかりふやけてしまう) ❷(精神、気持ち、魂、脳みそ、態度、了見)がふやけ切る(=気持ちが完全に緩み、すっかりだらけてしまう) 
【副⁺】❶(ぶよぶよ、ふにゃふにゃ) ❶❷(すっかり、完全に)ふやけ切る
【例文】 ❶長湯をしたせいで、手足がふやけ切ってしまった/長時間、水仕事を続けたら、指先がふやけ切り、白くぶよぶよになった/隠元豆は、煮る前の浸水時間が長すぎると、ふやけ切って皮が裂ける/茶を湯[ゆ]呑[の]みに注ぐのを忘れ、急須の中の茶葉がふやけ切った/スープの中のマカロニは、一晩置いたらふやけ切っていた ❷ふやけ切った精神をたたき直そうと、宿坊で修行を体験した/夏休みの後は、ふやけ切った気持ちを入れ替えて勉強に励むつもりだ/「ろくでもないテレビ番組ばかり見ていると、脳みそがふやけ切ってしまうぞ」
**ふりあおぐ【振り仰ぐ】**[振る＋仰ぐ] (天、空、上空、山、頂上、月、頭上、上、上方、飛行機、塔、時計台、顔、姿)を振り仰ぐ(=首を振るように顔を上や後ろに向けて、高い所を見る) 
【副⁺】 (ふと、やおら、ゆっくり、はっと、思わず、反射的に)振り仰ぐ
【例文】 ふと上空を振り仰げば、ジェット機の白い航跡が見える/人々は富士山を「神々が宿る山」として振り仰ぎ、信仰の対象としてきた/夜間、登山の途中で頭上を振り仰いだら、満天の星が輝いていた/鳥の声に上方を振り仰ぐと、椿の枝にメジロが止まっていた/ベビーカーに乗った子は、名を呼ばれると後方の父の顔を振り仰いだ
**ふりあげる【振り上げる】**[振る＋上げる] (手、拳、腕、足、棒、斧[おの]、鍬[くわ]、鞭[むち]、杵[きね]、槌[つち]、刀、竹刀、剣、ナイフ、凶器、バット、ラケット、ハンマー、杖[つえ]、撥[ばち]、タクト)を振り上げる(=手や手に持っている物を勢いよく上げる) 
【副⁺】 (やにわに、高々と、高く、素早く、大きく、豪快に、急に、不意に、一気に、真っすぐ、思い切り、すかさず、力いっぱい)振り上げる
【例文】 ロックコンサートでは、観客がリズムに合わせて手を振り上げ、盛り上がった/息子たちの喧[けん]嘩[か]は、一方が手を振り上げれば、たちまち取っ組み合いになる/両大国の間で緊張が高まり、拳を振り上げた状態が続いている/このままでは振り上げられた双方の拳の下ろしようがない/デモの参加者は、一斉に握り拳を振り上げてスローガンを唱和した/ラジオ体操には、両腕を斜めに振り上げ、胸を反らせる運動がある/コーチは「もっと竹刀を上に振り上げろ」と指導した/暴漢がナイフを振り上げて襲いかかってきた/農夫が鍬を高く振り上げて、畑を耕している/競馬の騎手はゴール直前で鞭を振り上げ、馬を全速力で走らせた/テニス選手はミスを悔しがり、ラケットを振り上げてコートに叩[たた]き付けた/両手の撥を高々と振り上げて、和太鼓を打ち鳴らす
**ふりあてる【振り当てる】**[振る＋当てる] ❶([人])に(役割、主役、役、係、仕事、課題、問題、作業)を振り当てる(=役割や分担などを決めて担当させる) ❷([人]、[物])に(宿舎、部屋、席、場所、スペース、識別番号、IPアドレス)を振り当てる(=部屋や席などを決めて与える) ❸(時間、予算、金[かね]、資金、収入、財源)を振り当てる(=時間や予算など
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を目的ごとに分けて与える) 
【副⁺】 (それぞれ、順次、順に、交互に、平等に、[優先・重点・強制・自動・機械・弾力]的に)振り当てる
【例文】 ❶新作映画は、主役を人気の実力派俳優に振り当てれば、ヒット間違いなしだ/学芸会の劇では生徒全員に平等に役を振り当てなければならない/PTAの広報係を振り当てられた/難しい仕事を振り当てられて、四苦八苦している/数学の教師は、生徒に一問ずつ問題を振り当てて、解答を黒板に書かせた ❷留学生には、優先的にキャンパス内学生宿舎が振り当てられる/ライブ会場では、先着順に座席が振り当てられた/ネットワークに接続するPCには、識別のためのIPアドレスが振り当てられている/国は、国民全員に番号を振り当てて、所得や社会保障の情報を一元的に管理しようとしている ❸学会の口頭発表は、30分の持ち時間が振り当てられる/政府は増税分を緊急財政出動に振り当てようという構えだ/投資で得た収入は、老後の生活資金に振り当てる計画だ
【名詞形】 振り当て 振り当てをする
【例文】 地域の夏祭りでは、子供たちにも役割の振り当てがある/工場では、従業員の熟練の度合いに応じて作業の振り当てを行う
**ふりおとす【振り落とす】**[振る＋落とす] ([人]、乗り手、騎手、雪、雨、滴、土、花粉、埃[ぼこり]、実、虫、ごみ、荷物)を振り落とす(=強く振って動かし、そこにあるものを落とす) 
【副⁺】 (強く、手荒く、一気に、勢いよく)振り落とす
【例文】 遊園地のジェットコースターは、振り落とされそうなスリル感が人気だ/諏[す]訪[わ]神社の神事では、太い柱に乗った氏[うじ]子[こ]たちが振り落とされぬように坂を下るのが見ものだ/カウボーイは、鞍を置かない荒馬でも振り落とされずに乗りこなす/競馬の騎手は、レース中に暴れた馬から振り落とされてしまった/庭園では、松の枝に積もった雪を竹の棒で振り落とす作業が行われた/玄関先で濡れた傘から雨粒を振り落とした/ひざについた土を振り落とそうと手で払った/外に干した洗濯物は、花粉を振り落としてから取り込む/強風で栗[くり]の実がいがごと振り落とされていた/軍馬が、背中に積まれた荷物を振り落としながら疾走した
**ふりおろす【振り下ろす】**[振る＋下ろす] (→「ふりあげる」に同じ)を振り下ろす(=上げた手や手に持っている物を勢いよく下ろす) 
【副⁺】 (素早く、真っすぐ、思い切り、すかさず、豪快に、急に、不意に、一気に、力任せに、無[む]造[ぞう]作[さ]に)振り下ろす
【例文】 男はかっとなって拳を上げたが、子供相手では振り下ろそうにも振り下ろせなかった/目隠しをした園児は、スイカを目がけて棒を振り下ろした/薪[まき]ストーブに使うため、斧[おの]を振り下ろして、丸太を割った/力いっぱい杵[きね]を振り下ろして、餅をついた/熱した鋼に槌[つち]を振り下ろすと、真っ赤な火花が散った/剣道の素[す]振[ぶ]りで、上段に構えた竹刀を大きく振り下ろす/剣豪は、刺客によって振り下ろされた剣を鎬[しのぎ]で受け流した/バドミントンの選手は、ラケットを力強く振り下ろして、鋭いスマッシュを決めた/作業員は、古びた板壁にハンマーを振り下ろし、小屋を取り壊した/指揮者がタクトを振り下ろすと、交響曲の第一楽章が始まった
**ぶりかえす【振り返す】**[振る＋返す] ❶(病気、症状、風邪、痛み、頭痛、かゆみ、熱、咳[せき]、発作、湿[しっ]疹[しん]、炎症)がぶり返す(=一度快方に向かっていた病状が再び悪くなる) ❷(寒さ、暑さ、寒[かん]気[き]、猛暑、危機、不安、遊び癖[くせ])がぶり返す(=一度良くなる方向に向かっ
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ていた事態や事柄が再び元の悪い状態になる) 
【副⁺】 (また、再び、時々、すぐ、たまに、急に、[一時・定期]的に)ぶり返す
【補足】 「ぶり」は「振[ふ]り」の音変化した接頭辞
【例文】 ❶治りかけた風邪がぶり返さないように、体調が万全になるまで休養した/鎮痛剤が切れ、歯の痛みがぶり返してきた/頭痛は治まったが、ストレスがたまるとぶり返すかもしれない/インフルエンザの熱は、一旦下がってもしばしばぶり返すことがある ❷強い寒気団が南下したため、全国的に寒さがぶり返した/台風一過、晴天となり、気温が急上昇して暑さがぶり返した/向こう一か月は一時的に暑さが和らぐが、その後、猛暑がぶり返すそうだ/世界経済は、現在好況にあるものの、金融危機がぶり返す不安を拭い去れない/放[ほう]蕩[とう]息子が真面目に働き始めたが、周囲は遊び癖がぶり返すことを心配している
【名詞形】 ぶり返し
【例文】 退院後は、症状のぶり返しに注意して過ごす/「寒の戻り」とは、立春以降の寒さのぶり返しのことをいう/今週は、寒気のぶり返しによって電力需要が急増している/台風の後は、フェーン現象による猛暑のぶり返しが予想される
**ふりかえる【振り返る】**[振る＋返る] ❶(後ろ、背後、こちら、来た道、声や音のした方)を振り返る(=顔や上体を後ろに向けて見る) ❷(過去、歴史、来[こ]し方[かた]、半[はん]生[せい]、過ぎた日々、当時、[少年・学生]時代、1年、出来事、日々の行い、日常生活、経過、経緯、記録、我が身、データ)を振り返る(=前にあったことや過ぎた事を心に浮かべて、考える) 
【副⁺】❶(ふと、ちらりと、くるりと、ゆっくり、恐る恐る、思わず) ❷(もう一度、改めて、冷静に、[客観・定期]的に)振り返る
【例文】 ❶帰り道でふと後ろを振り返ると、夕日が美しく空を染めていた/恋人たちは、何度も後ろを振り返りながら、互いに別れを惜しんだ/マラソンで首位の選手が振り返ると、すぐ背後まで2位の選手が迫っていた/彼は、こちらを振り返ろうともせずに行ってしまった/彼女は、町行く人が皆振り返るほどの美人だ/登山の途中で、時々振り返り、仲間がついてきているか確かめた/町で聞き覚えのある声に気づき、振り返ったら、幼なじみだった/津波が来た時は「逃げろ、後ろを振り返るな」と言われている/剣豪は侍と擦れ違った時、振り返りざま斬りつけた ❷過去を振り返らず、勇気を出して前に進もう/歴史を振り返ると、領土をめぐる両国間の交渉は何度も決裂している/自らの半生を振り返れば、山あり谷ありの苦難に満ちた年月だった/被爆地の語り部は当時を振り返り、悲惨な体験を伝えている/旧友と学生時代を振り返ったら、懐かしい思いで胸が熱くなった/この1年を振り返ってみると、実にいろいろな出来事があった/年末は、各局でその年を振り返った特別番組が放送される/毎晩、寝る前に1日の行いを振り返るのが日課だ/医師は患者の経過を振り返った上で、今後の治療方針を決定した/警察は事件の経緯を振り返り、今後の捜査方針を決定した/巨大地震発生時の記録を振り返り、今後の防災対策に役立てる/試合に備え、過去の対戦データを振り返り、作戦を立てた
【名詞形】 振り返り 振り返りをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 研修生は、介護実習の後、グループで振り返りを行った/定期的な業務の振り返
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りは、仕事の効率化に有効だ/寝る前に日記をつけ、その日一日の振り返りをしている
**ふりかえる【振り替える】**[振る＋替える] ❶([休日・授業・レッスン]を[別の日・翌日]、月曜日を休日、欠勤日を有休休暇、イベントの開催日を後日、電車の不通区間をバス輸送、トラック輸送を海上輸送、他大学での取得単位を卒業単位、フライトを他社の便[びん])に/へ振り替える(=臨時にほかのものを代わりに使う) ❷(借入金を資本金、取材費を交通費、代金を自己の別の口座、日本円を米ドル、普通預金を[定期・貯蓄・外貨]預金)に/へ振り替える(=簿記で、ある勘定科目の金額を他の勘定科目に移す)
【例文】 ❶祝日に運動会が開催されたため、休日が翌日に振り替えられた/無断欠勤を有給休暇に振り替えようとしても、普通は認められない/イベントの準備不足が判明し、部下に開催日を3か月後に振り替えさせた/保線工事の間は、乗客の輸送がバス輸送に振り替えられる予定だ/トラック輸送を海上輸送へ振り替えると、大幅にコストを削減できる/この大学では、留学先で取得した単位を卒業単位に振り替えられる/明日のフライトを他社の便に振り替えたいが、あいにく空席がない ❷役員からの借入金を資本金に振り替えれば、債務超過が一気に解消する/我が社では、取材旅行にかかった費用を交通費に振り替えるのが慣例だ/普通預金の一部を利息のいい外貨預金に振り替えた
【名詞形】 振り替え 振り替えをする/になる
【補足】 公用文、及び固定した慣用表現では、「振替」「振替休日」「口座振替」など送り仮名が省略される
【例文】 先週は、日曜出勤の振り替えで水曜日に休んだ/教授が学会で出張するため、別の曜日へ授業の振り替えが行われた/住宅ローンの返済は、月々、給与口座から振り替えをしている/ピアノ教室では、やむを得ない事情に限り、振り替えレッスンを行っている/祝日と日曜日が重なったので、翌日の月曜日が振替休日になった/公共料金の支払いは口座振替が便利だ/事故で列車が運転見合わせになり、他の路線に振替輸送が行われた/通販の代金は、郵便局から電信振替で相手の口座に送金した
**ふりかかる【降り掛かる】**[降る＋掛かる] ❶(雨、雪、しぶき、火の粉、灰、埃[ぼこり]、ガラスの破片、花びら、髪の毛)が降りかかる(=雨や粉などが上から降って、体や物にかかる) ❷ⓐ(災難、災い、災害、災厄、危険、苦難、不幸、トラブル、責任、難題、呪い、疑惑、困難な事態、嫌な事)が降りかかる(=よくない事がその人の身に起こる) ⓑ([人]、身、我が身、自分、家族)に降りかかる 
【副⁺】❶(はらはら、ばらばら、ぽたぽた) ❶❷(次々、容赦なく)降りかかる
【例文】 ❶カメラのレンズに降りかかった雨をハンカチで拭った/風に舞う粉雪がスキーヤーに降りかかっている/北国の海岸では、樹木に降りかかった波しぶきが寒[かん]気[き]で凍りつく/隣家が火事になり、火の粉が自宅の屋根に降りかかったが、類焼は免れた/陶芸窯[がま]の中で燃えた薪[まき]の灰が作品に降りかかり、溶けて自然の釉[ゆう]薬[やく]になる/地震で建物の窓ガラスが割れ、破片が体に降りかかる危険がある/桜の花びらがはらはらと肩に降りかかった/彼女は、額[ひたい]に降りかかった黒髪を無[む]造[ぞう]作[さ]にかき上げた ❷災難が家族に降りかからぬよう、神社で祈願した/誰でも、身に降りかかる火の粉(=災厄)は払わねばならない/自然災害は、いつ誰の身に降りかかるか分からない/母は次々と身に降りかかる苦難を乗り越えて、気丈に生きてきた/天才画家は、相次いで降りかかる不幸を物ともせず、創作に励
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んだ/両親の亡き後は、長女に一家の生活を支える責任が降りかかった/今以上の難題が降りかかれば、私一人では到底解決できない/たとえ呪いが降りかかろうと怖くはない/彼は、困難な事態が降りかかってきても、動ぜずに立ち向かう強さを持っている
**ふりかける【振り掛ける】**[振る＋掛ける] (肉に[塩・胡[こ]椒[しょう]]、野菜に塩、ご飯に[振りかけ・胡[ご]麻[ま]]、パスタに粉チーズ、ドーナツに粉砂糖、ざるそばに海苔[のり]、鰻[うなぎ]に粉[こな]山[ざん]椒[しょう]、お好み焼きに[青海[の]苔[り]・かつお節]、リンゴにシナモン、蒸し米に麹[きく]菌[きん]、体にオーデコロン、傷口に消毒薬、スプレー)を振りかける(=粉状や液状のものを上から振るようにして掛ける) 
【副⁺】 (ぱらぱら、少し、少々、たっぷり、さっと、パッと、シュッと、満遍なく、軽く)振りかける
【例文】 ステーキは、肉を焼く直前に塩と胡椒を振りかけるといい/このドーナツには、粉砂糖がたっぷり振りかけられている/鰻[うな]重[じゅう]に香りのいい粉山椒を振りかけたら、味わいが増した/お好み焼きは、青海苔とかつお節を振りかければ、更においしくなる/焼きリンゴの仕上げにシナモンを振りかけ、オーブンに入れた/日本酒の製造では、蒸した米に麹菌を振りかけて、麹を作る工程がある/シャワーの後、体にオーデコロンを振りかけた/傷口に消毒液を振りかけて、絆[ばん]創[そう]膏[こう]を貼った
【名詞形】 振りかけ(=ご飯の上に振りかけて食べるかつお節や海苔、胡[ご]麻[ま]、塩などを混ぜた粉末状の食品)
【例文】 かつお節に胡麻や松の実が入った振りかけが好物だ/今日の弁当には、小さな袋入りの振りかけが添えられていた
**ふりかざす【振り翳す】**[振る＋翳[かざ]す] ❶(刀、剣、ナイフ、斧[おの]、ハンマー、棒、警棒、武器、松明[たいまつ]、旗、手、拳)を振りかざす(=刀などを勢いよく振って頭の上に上げる) ❷(権力、強権、権利、権威、正義、大義名分、原則、建て前、法律、ルール、常識、主義、正論、精神論、価値観、理屈、理論、持論、学歴、知識、軍事力、錦の御[み]旗[はた])を振りかざす(=主義・主張や権威ある肩書きなどを前面に出して掲げる) 
【副⁺】❸(いきなり、高々と、頭上に、大上段に) ❹(やたら、殊更に、公然と、一方的に、偉そうに、平気で、大上段に)振りかざす
【例文】 ❶兵たちは、刀を振りかざし、敵陣目がけて決死の覚悟で突き進んだ/この武家屋敷には賊が刀を振りかざせないよう、天井を低くした部屋がある/逃げ場を失った逃走犯は、警官に向かってナイフを振りかざした/警官隊は、警棒を振りかざしてデモ隊を威嚇した/東大寺二月堂のお水取りでは、松明を振りかざした僧たちが回廊を巡る ❷強権を振りかざした独裁者は、民衆の支持を失って、失脚した/偉そうに権威を振りかざす人には、好感が持てない/政府は、テロ防止という大義名分を振りかざし、国民を監視下に置こうとしている/外交交渉では原理原則を振りかざさず、現実的な妥協点を探るべきだ/いくら建て前を振りかざそうと、行動が伴わねば誰も信用しない/上司は正論を振りかざすばかりで、部下の意見に耳を傾けない/相手から一方的に持論を振りかざされ、話し合いがまとまらない/彼は学歴を振りかざして有名企業に就職したものの、目立った活躍はしていない/大国は軍事力を振りかざして、小国に無理な要求を突きつけた
**ふりかぶる【振り被る・振り冠る】**[振る＋かぶる] ⓐ(刀、竹刀、剣、槍[やり]、長刀[なぎなた]、釣[つり]竿[ざお]、腕)を振りかぶる(=刀などを勢いよく頭の上に上げて、下ろす構えをする。野球などで投
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球前に両腕を頭上に上げる) ⓑ振りかぶって(球を投げる、モーションを起こす)

【副⁺】 (大きく、高々と、頭上に、大上段に)振りかぶる
【例文】剣道の試合で竹刀を大上段に振りかぶり、相手の面に一撃を加えた/観客は、2メートルを超える長刀を振りかぶる迫力ある演技に圧倒された/先発ピッチャーは、大きく振りかぶって、豪速球を投げた/打者は、長身の投手に大きく振りかぶられ、威圧感を覚えた/「ピッチャー、振りかぶって第一球を投げました」
**ふりきる【振り切る】**[振る＋切る] ❶(警官、子供、手、腕、ロケットが地球の重力)を振り切る(=*しがみつくものを強く振って離れさせる) ❷(攻撃、反撃、ディフェンス、追跡、追撃、追い上げ、追っ手、後続、尾行、敵、競争相手、ライバル)を振り切る(=挑んでくるものをかわしたり、*引き離したりする) ❸(思い、気持ち、迷い、悲しみ、未練、懸念、邪念、煩悩、誘惑、感傷、恐怖、過去、眠気)を振り切る(=離れない思い、感覚などを断つ) ❹(相手の言葉、説得、制止、反対、要請、勧告、頼み、勧め、命令)を振り切る(=頼みや制止などを拒絶する) ❺(バット、ゴルフクラブ、ラケット、タクト、腕)を振り切る(=最後まで完全に振る) 
【副⁺】❶〜❹(きっぱり、あっさり、何とか、ぱっと、強く、冷たく、邪険に、一気に、やっとのことで、ものの見事に) ❺ (しっかり、十分に、完全に、力いっぱい、最後まで)振り切る
【例文】 ❶犯人は、組みついた警官を振り切って逃走した/保育所で追いすがる子供を振り切って、職場へ向かう/子供は、母親の手を振り切ると、大きな犬に駆け寄って行った/万引犯は、店員につかまれた腕を振り切り、外へ逃げ出した ❷我がチームは、主力選手の活躍で相手の反撃を振り切った/試合では、主将が相手ディフェンスを振り切り、ゴールを決めた/パトカーは、犯人の車に振り切られ、追跡を断念した/敵の追撃を振り切ろうと、必死で馬を走らせた/ランナーは後続選手の追い上げを何とか振り切り、1位でゴールした ❸失恋のつらい思いを振り切らないと、次には進めない/修[しゅ]験[げん]者[もの]は邪念を振り切ろうと、荒行に臨んだ/受験前は、ひたすら眠気を振り切って勉強に励んだ ❹膝を痛めた選手は、無理するなというコーチの言葉を振り切り、走り続けた/暴走車は警察官の制止を振り切り、検問を突破した/政府の中止勧告を振り切り、改革派は、大規模な集会とデモを敢行した ❺バットを力いっぱい振り切ったら、ホームランになった/ゴルファーがクラブを大きく振り切ると、球は青空に吸い込まれた/指揮者は、今年80歳の高齢だが、オペラ全幕のタクトを振り切った/円盤を投げる時は、腕を最後まで振り切らなければならない
【名詞形】 振り切り 振り切りをする
【例文】 円盤投げ選手は、右足から左足に体重を移動させ、円盤の振り切りをする/汚染地域の放射線量調査では、計測器の針の振り切りが生じた
**ふりきれる【振り切れる】**[振る＋切れる] ❶([計器・メーター]の針)が振り切れる(=計器の針が目盛りの外まで大きく振れる) ❷(→「ふりきる」❶に同じ)が振り切れる(=*しがみつくものを強く振って離れさせることができる) ❸(→「ふりきる」❷に同じ)が振り切れる(=挑んでくるものをかわしたり、*引き離すことができる) ❹(→「ふりきる」❸に同じ)が振り切れる(=離れない思い、感覚などを断つことができる) ❺(→「ふりきる」❹に同じ)が振り切れる(=頼みや制止などを拒絶することができる) ❻(→「ふりき
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る」❺に同じ)が振り切れる(=最後まで完全に振ることができる) 
【副⁺】❶(大きく、激しく、完全に) ❷〜❺(→「ふりきる」【副⁺】(❶〜❹に同じ) ❻ (→「ふりきる」【副⁺】(❺に同じ)振り切れる
【補足】 他動詞の「振り切る」に対し、「振り切れる」は自動詞で、かつ「振り切る」の可能形でもある。❷〜❺は否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶マイクの音量メーターが振り切れるほど大声で歌った/原発の事故後、放射能の汚染地域では、ガイガーカウンターの針が振り切れた ❷泥棒は警官を振り切れず、捕まってしまった ❸海戦では、多くの艦隊が敵の攻撃を振り切れず、撃沈された/新商品がヒットすれば、ライバル会社を振り切れるはずだ ❹ケーキの誘惑をきっぱり振り切れず、また食べてしまった ❺金を貸してほしいという友人の頼みを邪険に振り切れなかった ❻バットを十分に振り切れていないから、打球が飛ばないのだ/肩の調子が悪く、試合の最後までテニスラケットを振り切れるか自信がない
**ふりこむ【振り込む】**[振る＋込む] ❶(塩、小麦粉)を振り込む(=振って中に入れる) ❷(刀、太[た]刀[ち]、バット、釣[つり]竿[ざお]、竿[さお])を振り込む(=振って下ろす) ❸(口座、銀行、郵便局)に(金[かね]、代金、料金、給与、給料、年金、[授業・出演・保険]料、学費、会費、[生活・養育・光熱]費、印税、家賃、チケット代、大金)を振り込む(=口座にお金を入れる) ❹(牌[ぱい]、満貫)を振り込む(=麻雀で他の人が上がるのに必要な牌を捨てること) 
【副⁺】❷(しっかり、力いっぱい、思い切り、大きく、うまく、勢いよく、一気に) ❸ (間違いなく、確かに) ❹ (うっかり)振り込む
【例文】 ❶白菜を漬ける前に、葉の間に塩をよく振り込む/鍋のバターが溶けたら、小麦粉を振り込んで混ぜる ❷武士は、刀を高く振りかざすと、敵に向かって大きく振り込んだ/正面から力いっぱい太刀を振り込もうとしたが、相手にかわされた/バットを勢いよく振り込み過ぎて、空振りとなった/釣竿がねじれて、魚のポイントにうまく振り込めなかった ❸商品の代金が口座に振り込まれたのを確認してから、商品を発送する/給与は、従業員の口座に全額振り込まれる/入学時に1年分の学費を振り込む/親に毎月生活費を振り込んでもらっている/期日までに家賃を振り込まないと、延滞料金が課される/サイトを通じて申し込み、チケット代を振り込んで予約する/ATMで大金を振り込ませようとする「振り込め詐欺」にご注意ください ❹うっかり満貫を振り込んで、負けてしまった
【名詞形】 振り込み 振り込みをする
【補足】 固定した慣用表現では、「振込金」「振込先」「振込手数料」「銀行振込」など送り仮名が省略される。「振込」は別の名義の口座への入金となる
【例文】 釣りでは、ポイントでの竿の振り込みが重要だ/振込先が代金の振り込みを確認したら、商品が送られて来る/校友会の銀行口座に会費の振り込みをした/給料は、銀行振込になっている/昨夜の麻雀では、満貫の振り込みが続いて、最下位になった
**ふりこむ【降り込む】**[降る＋込む] (雨、雨水、夕立、雪、吹雪、火山灰、日光)が降り込む(=雨や雪、光などが外から中に入る) 
【副⁺】 (ザーザー、燦[さん]々[さん]と、ちらちらと、ひどく、激しく、間断なく、容赦なく、猛烈に)降り込む
【例文】 学校の廊下に雨が激しく降り込んでいる/建築業界では「雨が降り込めば福も降
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り込む」と言って上棟式の雨をめでたがるそうだ/強風で窓ガラスが割れ、室内に雨水が容赦なく降り込んだ/突然の夕立に降り込まれ、店先の商品が台なしになった/粉雪が露天風呂の中にも静かに降り込んでいる/吹雪で岩陰に避難したものの、登山者は間断なく降り込む雪になす術[すべ]がなかった/火山灰が街中にまで降り込んで来て、道も車も真っ白になった/窓から日光が燦々と降り込む居間は、冬でも暖かい
【名詞形】 降り込み
【例文】 雨の降り込みや跳ね返りにより、木造家屋の土台部分は傷んでいく/窓の庇[ひさし]が、雨の降り込みを大分防いでくれる
**ふりこめる【降り籠める】**[降る＋こめる] (雨、大雨、にわか雨、豪雨、雪、豪雪、吹雪)が降りこめる(=外出が難しいほど、雨や雪がひどく降る) 
【副⁺】 (一日中、終日、ひねもす、長い間、何日も、延々と)降りこめられる
【補足】 受身形「降り込められる」の形で多く使う
【例文】 大雨に降りこめられ、一日中、宿で足止めをされた/列車の乗客は豪雨に降りこめられたまま、車内で一泊した/山奥の村は、一年の3分の1は雪に降りこめられ、陸の孤島になる/この温泉宿は、冬場、雪に降りこめられるので、客足が途絶える/登頂成功を目前にして吹雪に降りこめられ、登山パーティーは苛[いら]立[だ]っている
**ふりしきる【降り頻る】**[降る＋頻[しき]る] (雨、雪、みぞれ、火山灰、花びら、砲弾)が降りしきる(=やむことなく、盛んに降ってくる) 
【副⁺】 (ザーザー、さらさら、はらはら、激しく、[休み・絶え間]なく、静かに)降りしきる
【例文】 雨が激しく降りしきる中、マラソン選手たちは黙々と走り続けた/うちの犬は大雨が降りしきろうと、平気で外を駆け回っている/しんしんと雪が降りしきれば、大都会もまるで雪国のような光景になる/朝から雪が休みなく降りしきって、庭一面が真っ白になった/噴火で火山灰が降りしきり、視界がどんどん悪くなってきた/春の宵、桜の花びらがはらはらと降りしきる道をそぞろ歩いた/兵士たちは、絶え間なく降りしきる砲弾をかいくぐって前進した
**ふりしく【降り敷く】**[降る＋敷く] ⓐ(落ち葉、枯れ葉、紅葉[もみじ]、花びら、桜、雪)が降り敷く(=降って、辺り一面を覆う) ⓑ(地面、湖面、町、野原、道、庭)に降り敷く

【副⁺】 (静かに、一面に)降り敷く
【例文】 落ち葉が降り敷く道を歩くと、カサコソと音がする/降り敷いた枯れ葉を踏み分け、初冬の山道を進む/庭一面に降り敷いた紅葉が雨に濡れて、より色鮮やかに見えた/桜の花びらが湖面に降り敷き、まるでピンクの絨[じゅう]毯[たん]のようだ/雪が町や野原に降り敷くと、風景は一変し、銀世界となる
**ふりしぼる【振り絞る】**[振る＋絞る] (力、気力、気持ち、勇気、声、喉、知恵、頭、命)を振り絞る(=あるだけのもの全てを必死で出す) 
【副⁺】 (精いっぱい、懸命に、必死に、死に物狂いで)振り絞る
【例文】 ボクサーが渾[こん]身[しん]の力を振り絞り、相手にパンチを打ち込んだ/被害者は最後の気力を振り絞って、ドアの所まで這って行ったようだ/彼は、精いっぱいの勇気を振り絞って、官僚の不正を暴こうとした/被告は、裁判官に対し、声を振り絞るようにして「私は無罪です」と訴えた/あらん限りの声を振り絞り、助けを求めた/皆で必死に知恵を振り
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絞れば、解決策が見つかるはずだ/ない頭をどれだけ振り絞ろうと、良い考えは浮かばない/この事業を成功させるには老い先短い命を振り絞らねばならないと覚悟している
**ふりすてる【振り捨てる】**[振る＋捨てる] ❶(荷物、所持品、刀)を振り捨てる(=振って勢いよく捨てる) ❷(仕事、地位、家庭、妻の座、恋人、暮らし、日常、[人]、考え、気持ち、思い、迷い、未練、しがらみ、過去、全て、一切)を振り捨てる(=決心の上、捨てて*顧みない) 
【副⁺】 (きっぱり、あっさり、何もかも、さらりと、潔く、思い切って)振り捨てる
【例文】 ❶犯人は警官を見ると、盗んだバッグを振り捨てて逃げた/兵士は折れた刀を振り捨てると、素手で敵に向かって行った ❷安定した妻の座をあっさり振り捨て、新しい恋人の元へ走る/愛する男に残酷に振り捨てられた時の気持ちは忘れられない/もう古い考えは思い切って振り捨てよう/成功したければ、安易な気持ちは振り捨てろ/職場への未練をきっぱり振り捨て、心機一転転職する/一切を振り捨ててでも守りたいものがある人は幸せだ
**ふりそそぐ【降り注ぐ】**[降る＋注ぐ] ❶ⓐ(雨、雪、太陽、光、日差し、日光、陽光、火山灰、火の粉、隕[いん]石[せき]、エネルギー、[紫外・放射・宇宙]線、銃弾、矢)が降り注ぐ(=雨や光などが一面に間断なく降ってくる) ⓑ(地球、大地、地上、地表、海、島、野原、田畑、町、道、テラス、頭上、身)に降り注ぐ ❷ (音、声、愛情、視線、拍手)が降り注ぐ(=周囲から降る如く注がれる) 
【副⁺】❶(しとしと、燦[さん]々[さん]と、あまねく、絶えず、柔らかく、音もなく、[容赦・間断]なく、激しく、静かに、一斉に) ❷(あまねく、一斉に)降り注ぐ
【例文】 ❶春の雨が大地に降り注ぎ、種まきの季節となった/日差しが燦々と降り注ぐテラスで日光浴をする/この部屋は陽光が降り注げば、冬でも暖房がいらない/火山の噴火で島に灰が降り注ぎ、島民は避難を余儀なくされた/お水取りの松明[たいまつ]が回廊で勢いよく振り回されると、観衆の頭上に火の粉が降り注いだ/夏は、冬より多くの紫外線が地上に降り注ぐ/この施設では、地球に降り注ぐ宇宙線の研究を行う/敵の矢が頭上に降り注ぐのを、必死にかいくぐった ❷ハイカーたちに降り注ぐサヤサヤという風の音が、木々を渡って行く/セミの声が降り注ぐ夏の山寺を訪れた/スタンドからの惜しみない激励の声が、チームに降り注いだ/神父は、神の愛はあまねく人々に降り注いでいると説教した/舞台上のアイドル歌手には、ファンたちの熱い視線が降り注がれている
**ふりだす【振り出す】**[振る＋出す] ❶(塩、胡[こ]椒[しょう]、七味唐辛子、おみくじ、サイコロ、楊[よう]枝[じ])を振り出す(=容器を振って中から外に出す) ❷(漢方薬の成分)を振り出す(=熱湯の中で振って、薬の成分を出す) ❸(足、下肢、腕、手、バット、ラケット、釣[つり]竿[ざお])を振り出す(=大きく振るようにして出す) ❹(手形、小切手、為替)を振り出す(=発行する) ❺(手、首、尻尾、バット、ラケット、旗、ハンカチ)を振り出す(=振り始める) 
【副⁺】❸(大きく、水平に、交互に、しなやかに) ❺ (いきなり、ゆっくり、突然、軽く、おもむろに)振り出す
【例文】 ❶食卓塩が湿気で固まってしまって、振り出せない/筒を何回も振っておみくじを振り出したら、大吉と出た ❷一部の漢方薬は、煎じて、成分を振り出す手間がかかる ❸散歩は、足を大きく前に振り出すようにして歩くといい/投球で腕を体の前方に振
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り出す際には、大胸筋が収縮して力が生まれる/バットを良いタイミングで振り出そうと練習を重ねた ❹調達した資材の代金支払いのために、約束手形を振り出した ❺打順が近づいたので、彼は慣らしのためにバットをゆっくり振り出した/シャトルが近くに来てからラケットを振り出すと、振り遅れてしまう
【名詞形】 振り出し
【補足】 ❹の意味の場合、公用文、及び固定した慣用表現では、「振出し」「振出」「振出人」など送り仮名が省略される
【例文】 「人生双[すご]六[ろく]を始めよう。皆自分の駒を振り出し(=双六の出発点)に置いて」/議論を積み重ねてきたものの、結局振り出し(=出発点)に戻ってしまった/銀行振出小切手は、小切手金額の資金を預かってから発行されるので、不渡りになることはない/振り出し竿は入れ子式になっていて、伸縮自在だ
**ふりだす【降り出す】**[降る＋出す] (雨、雪、みぞれ、黄砂)が降り出す(=降り始める)

【副⁺】 (ザーッと、ぱらぱら、ぽつぽつ、突然、今にも、とうとう、いよいよ、ついに、激しく、強く、音もなく、急に、にわかに、本格的に)降り出す
【例文】 雨がぽつぽつ降り出したので、慌てて洗濯物を取り込んだ/雲が垂れ込め、今にも雨が降り出しそうな空模様だ/雨が降り出せば足元が滑るから、降り出さないうちに下山しよう/11月に入ると、いよいよ雪が降り出し、北国に冬がやって来た/雪が降り出す前に漬け物や雪囲いの作業を終わらせる/いやに冷え込むと思ったら、午後からみぞれが降り出した/春先には、日本でも大陸からの黄砂が降り出す
【名詞形】 降り出し
【例文】 雨の降り出しの時間は、予想より早かった/今年の雪の降り出しは順調で、スキー場関係者はほっとしている
**ふりたてる【振り立てる】**[振る＋立てる] ❶(頭、髪、毛、首、拳、角[つの]、尻尾、鶏冠[とさか]、槍[やり]、旗、神輿[みこし])を振り立てる(=立つように盛んに振る) ❷(声、大声、金切り声)を振り立てる(=声を強く、大きく出す) ❸(鈴)を振り立てる(=振って強く音を出す) 
【副⁺】 (高々と、猛然と、激しく、勢いよく、威勢よく、豪快に、盛んに、前後左右に)振り立てる
【例文】 ❶老将は白髪頭を振り立てて部下を鼓舞した/歌舞伎の獅子が長い毛を振り立てて舞う様子は豪快だ/猛然と鶏冠を振り立てた雄[おん]鳥[どり]が犬に向かって突進した/敵を倒した兵士たちは槍を高々と振り立てながら歓声を上げた ❷立候補者が耳障りな高い声を振り立てて選挙演説をしている/警官が野次馬に事故現場に近付かないよう大声を振り立てている ❸行者が鈴を振り立てながら念仏を唱えて歩いて行く/神社では、頭上の大きな鈴を振り立ててから、参拝する
**ふりつける【振り付ける】**[振る＋付ける] ❶ⓐ(踊り、ダンス、バレエ、動き、殺[た]陣[て]、立ち回り)を振り付ける(=舞踊、演劇などで音楽や役に合わせた動作を考え、演者に指導する) ⓑ(音楽、曲、ダンサー、スケーター、役者、バレエ団)に振り付ける ❷ (番号、ナンバー、数字、仮名)を振り付ける(=必要な所に番号や仮名などを振って付ける) ❸ (手旗信号、竹刀)を振りつけている(=日頃から*繰り返して振っていることが多く、振ることに慣れている)
【補足】 ❸は「振りつけている」の形で使う
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【例文】 ❶新進気鋭の芸術監督がバレエ団に踊りを振り付けた/著名な振付師が即興で振り付けたダンスが有名になった/時代劇の立ち回りは、殺陣師によって振り付けられる ❷大阪城の石垣は、その壁面の石に全て番号が振り付けられている/漢字の下に仮名を振り付け、学習者がそれを隠して勉強できる教科書もある ❸手旗信号を振りつけている人は、1分間に約35字の速度で発信できるという
【名詞形】 振り付け 振り付けをする
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う。固定した慣用表現では、「振付」と送り仮名が省略される
【例文】 子供たちにラップの振り付けをして踊らせた/時代劇の斬り合いをする場面では、殺陣の振り付けが必須だ/海外の有名な振付師にバレエの振り付けを依頼した
**ふりつづく【降り続く】**[降る＋続く] (雨、大雨、小雨、雪、雹[ひょう]、黄砂、火山灰)が降り続く(=降ることが続く) 
【副⁺】 (連日、終日、一日中、長時間、夜通し、いつまでも、しばらく、しんしんと、長く、音もなく、[間断・小やみ]なく、静かに、断続的に、幾日も)降り続く
【例文】 雲の様子を見ると、雨は長くは降り続かないだろう/大雨が幾日も降り続き、あちこちで河川が氾濫している/これ以上雨が降り続けば、洪水被害が出かねない/しんしんと降り続く雪の中で除夜の鐘が鳴っている/連日、各地で雹が降り続き、農作物にも被害が出ている/春先はしばらく黄砂が降り続くそうだ/火山灰が降り続いて、町中うっすらと積もっている
**ふりつもる【降り積もる】**[降る＋積もる] ⓐ(雪、砂、火山灰、塵[ちり]、埃[ぼこり]、放射性物質、マリンスノー、花びら、落ち葉、紙吹雪)が降り積もる(=降って積もる) ⓑ(道路、庭、屋根、地面、海底、湖底、傘、そこら中)に降り積もる 
【副⁺】 (いつの間[ま]にか、しんしんと、うず高く、音もなく、静かに、真っ白に、一面に)降り積もる
【例文】 除雪車が道路に降り積もった雪を押し分けて進んで行く/子供は、雪合戦ができるくらい雪が降り積もればいいなあと思った/傘に降り積もった粉雪を払い落とす/古代遺跡には砂が降り積もり、半ば地中に埋もれていた/海底に降り積もったマリンスノーは他の生物の餌となる/地面に降り積もった桜の花びらが一陣の風で舞い上がった/広葉樹林の地面には、何層にも落ち葉が降り積もっている/パレードが通り過ぎた後は、道路一面に降り積もった紙吹雪の清掃が始まる
**ふりならす【振り鳴らす】**[振る＋鳴らす] (鈴、ベル、鐘、タンバリン、鳴子、でんでん太鼓、錫[しゃく]杖[じょう])を振り鳴らす(=振って鳴らす) 
【副⁺】 (シャンシャンと、ジャラジャラと、チリンチリンと、大きく、強く、激しく、高らかに、軽やかに、左右に、上下に、リズミカルに)振り鳴らす
【例文】 巫女[みこ]が雅楽に合わせて鈴を軽やかに振り鳴らしながら舞っている/牛の群れが首のカウベルをカランカランと振り鳴らし、牧場に戻って来る/クリスマスには、あちこちの教会でハンドベルを振り鳴らして讃美歌を奏でる/昔は用務員さんが鐘を振り鳴らして、授業の始まりや終わりを生徒たちに知らせていた/「よさこい祭り」では、踊り手が両手で板切れの鳴子を振り鳴らしながら踊る/鳴子はあまり強く握るとうまく振り鳴らせない/托鉢僧が錫杖をシャンシャンと振り鳴らすと、お布施を持った人々が集まって来た
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**ふりはなす【振り放す・振り離す】**[振る＋はなす] ❶(手、腕、体、相手、動物、バット)を振り放す(=体や手を強く振って、くっついてくるものや手に持っている物を離れさせる) ❷(二番手、ライバル、後続、追っ手)を振り放す(=追って来る者を離して先に行く) 
【副⁺】❶(ぱっと、さっと、きっぱり、とっさに、思い切り、思わず、何とか、強く、激しく、勢いよく、荒々しく、冷たく、乱暴に、必死に、強引に、邪険に、力任せに) ❷(あっさり、やっと、大きく、必死に、一気に)振り放す
【例文】 ❶見知らぬ酔っ払いに腕をつかまれ、とっさにその手を振り放した/幼児は、母親が握った手を振り放そうと、体をくねらせた/フットボールの試合で敵にタックルしたが、体を振り放され、得点を奪われた/柔道の試合で、奥襟(=背中側の襟)を取られそうになったので、ぱっと相手を振り放して構え直した/母親は、すがりつく子供をどうしても振り放せなかった/飼育員は、檻[おり]で子ライオンにじゃれ付かれ、必死にその体を振り放して外に出た/バッターが振り放したバットがベンチ近くまで飛んで行った ❷営業成績2位のライバルを振り放すため、大口契約の獲得を目指す/選手は、ゴール前で先頭の走者に一気に振り放された
**ふりはらう【振り払う】**[振る＋払う] ❶(相手、手、腕、火の粉、蜂、埃[ぼこり]、雪、砂、水滴、花粉、涙、災い、視線、重苦しい空気)を振り払う(=体や物などを振って、*取りつくものを離れさせる) ❷(考え、気持ち、思い、迷い、不信感、不安、恐怖、誘惑、眠気、記憶、面影、煩悩、雑念、邪念)を振り払う(=ある考えや気持ちにとらわれないように、振るようにしてのける) 
【副⁺】(しっかり、ぱっと、きれいさっぱり、思い切り、強く、軽く、勢いよく、必死に、邪険に、乱暴に、完全に、反射的に、とっさに、全力で) ❷ (きっぱり)振り払う
【例文】 ❶犯人は、取り押さえようとする警官を振り払って、その場から逃走した/転んだ女性を助け起こそうと手を差し伸べたが、邪険に振り払われた/うるさく付きまとう物売りの手を、「何も要らない」と言って振り払った/消防士は、降りかかる火の粉を振り払いながら救出活動に当たった/顔の周りをしつこく飛び回る蜂を手で振り払った/海水浴の後は、水着についた砂をよく振り払ってシャワーを浴びる/川から上がった犬は、ぶるっと体を震わせ、水滴を振り払った/洗濯物に付いた花粉をしっかり振り払ってから取り込む/決勝戦に負けて悔しかったが、涙を振り払い、2位の表彰台に上がった/ある国では、馬の尻尾の毛は災いを振り払い、幸運を呼ぶとされている ❷自分を裏切った夫への不信感は強く、振り払おうとしても振り払えない/リスクへの不安を振り払わなければ、起業はできない/授業中にどうしても眠気を振り払うことができず、居眠りをしてしまった/事件の悲惨な記憶は、振り払ってもすぐに蘇[よみがえ]ってくる/きっぱり恋人と別れたつもりだが、心の底では面影を完全に振り払えないでいる/どんな人でも煩悩を振り払い切ることはできない/座禅を組んで雑念を振り払おうとしたが、簡単にできることではない
**ふりほどく【振り解く】**[振る＋解[ほど]く] (縄、鎖、糸、釣り糸、海藻、手、腕、身、髪、触手、拘束、呪縛、誘惑、雑念)を振りほどく(=絡まっているものや*つかみかかる手を、振ってほどく。とらわれる観念から自由にする) 
【副⁺】 (何とか、ぱっと、強く、荒々しく、うまく、乱暴に、強引に、無理に、必死に、懸命に、全力で)振りほどく
【例文】 白鳥は、脚に絡まった釣り糸を何とか振りほどこうともがいていた/海中で体に
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海藻が巻きついてしまい、うまく振りほどけず、溺れそうになった/男の子は、親と繋[つな]いだ手を振りほどき、行列を見に駆け出して行った/酔っ払いに後ろから肩をつかまれた女性は、全力でその腕を振りほどき、逃げ出した/子供は見知らぬ男につかまれた腕を必死に振りほどいて逃げた/警官は犯人を取り押さえようとしたが、振りほどかれた/少女が、結い上げた髪を振りほどくと、腰の辺りまでの長さがあった/レスラーは、相手の拘束を振りほどこうとしてもがいた/ご馳[ち]走[そう]という誘惑を振りほどくのは、誰しも難しい
**ふりまく【振り撒く】**[振る＋撒[ま]く] ❶(水、ビール、花びら、殺虫剤、農薬)を振りまく(=辺り一面に液体や粒状の物を撒いて散らす) ❷(愛[あい]嬌[きょう]、愛[あい]想[そ]、笑顔、笑い、オーラ、魅力、色気、フェロモン、元気、夢、イメージ、香り、匂い、お世辞、話題、噂、害、災厄)を振りまく(=多くの人に示したり、与えたりする) 
【副⁺】 (あちこち、しきりに、やたらに、万遍なく、勢いよく、豪快に、盛大に、一面に、全体に)振りまく
【例文】 ❶スプリンクラーが庭園に万遍なく水を振りまいている/プロ野球の祝勝会では、選手たちがビールを勢いよく振りまいて喜び合った/地元の人が一列に並び、桜の花びらを振りまきながら、観光客を歓迎する/蚊を殺すため、部屋中にスプレー式殺虫剤を振りまいた/ある地域では、毒性のある危険な農薬が振りまかれた野菜が売られているらしい ❷やたらに愛嬌を振りまいて媚[こび]を売る政治家は信用できない/旅館の名物女将[おかみ]は、華やかな笑顔を振りまいて接客をする/長年、人々に笑いを振りまき続けた噺[はなし]家[か]が、惜しまれつつ世を去った/カーニバルの踊り子たちが南米のオーラを振りまきながら、賑[にぎ]やかに通り過ぎる/モデルが、カメラの前で惜しげもなく魅力を振りまいている/香水のきつい匂いを振りまく人がそばにいると閉口する/落ち目の芸能人は、私生活の話題でも振りまかなければ、人気回復できないこともある/人の悪い噂をわざと振りまけば、結局その報いが自分に跳ね返ってくる
**ふりまわす【振り回す】**[振る＋回す] ❶(手足、腕、刀、刃物、ステッキ、棒、ヌンチャク、ロープ、玩[おも]具[ちゃ])を振り回す(=勢いよく振りながら回す) ❷(権力)を振り回す(=むやみに使う。乱用する) ❸(肩書き、知識、理論)を振り回す(=ひけらかす。*見せびらかす) ❹ⓐ([人]、家族、周り、周囲、相手)を振り回す(=周辺の人たちを思うままに動かして右往左往させる。翻弄する) ⓑ(ⓐに同じ。政策、情報、デマ、誤報、流行)に振り回される 
【副⁺】❶(ぐるぐる、ぶんぶん、思い切り、大きく、激しく、やたらに、むやみに) ❷❸(やたらに、むやみに、高飛車に) ❹ (散々、ひどく、一方的に、思うままに、不必要に)振り回す
【補足】 ❹は、ⓑの受身形を多く使う
【例文】 ❶準備運動で大きく振り回した腕が偶然、仲間に当たってしまった/男は、大声を出しながら刃物を振り回していた/有名な俳優がステッキをぐるぐる振り回しながら歩く姿は印象的だった/ヌンチャクを振り回して遊ぶのは危ない/カウボーイはロープを振り回し、野牛の角[つの]に引っかけて倒した/子供たちが玩具を振り回して遊ぶので、すぐに壊れてしまう ❷自信のない人ほど、むやみに権力を振り回すものだ ❸党幹部は、二言目には肩書きを振り回す/相手が専門家とは知らずに生半可な知識を振り回して、恥をかいた/どれだけ立派な理論を振り回そうと、実行できなければ無意味だ ❹父は新しい仕事に手を出しては失敗し、家族を散々振り回し続けた/優柔不断な上司は、すぐ方針を
<1127>
変えては周囲を振り回している/人のいい彼は、気まぐれな彼女に振り回されている/思いつきで出されたような政策に人々が振り回されている/ネット社会では、人々が誤った情報に振り回されて、動揺しがちだ/流行に振り回されず、長く着られそうな服を選ぶ
**ふりみだす【振り乱す】**[振る＋乱す] (髪、長髪、白髪、毛、たてがみ)を振り乱す(=激しく動いて髪が乱れる) 
【副⁺】 (大きく、おどろに、ざんばらに)振り乱す
【例文】 3人の子育てと仕事を抱え、文字どおり毎日髪を振り乱して過ごしている/大売り出しの日は忙しいので、髪を振り乱して働いている/武将は城を守るため、多勢を相手にざんばら髪を振り乱して戦った/髪の毛を大きく振り乱して家に入って来た「なまはげ」を見て、子供が泣き出した/ロック歌手が長髪を振り乱して、ギターを演奏している/キツネの扮[ふん]装[そう]をした演者が白い毛を振り乱し、舞い踊った/興奮した馬は、たてがみを振り乱して柵の中を駆け回った
**ふりむく【振り向く】**[振る＋向く] ❶(後ろ、後方、こちら、[連れ・私・自分]のほう、横、声や音のしたほう)を/に振り向く(=後ろや気になるほうに向けて、顔や上体を動かす) ❷([人]、自分、署名活動、演説、好物、流行、時流、高級品)に振り向く(=注意を向けたり、関心を示したりする) 
【副⁺】❶(ふと、ちらりと、くるりと、思わず、ゆっくり)振り向く
【補足】 ❷は、否定的表現で使うことが多い
【例文】 ❶徒競走では、後ろを振り向かず、ゴールを目指して真っすぐ走った/誰もいないはずなのに、後ろで物音がして恐る恐る振り向けば、棚から物が落ちていた/後方から消防車のサイレンが聞こえたので、人々が一斉に振り向いた/別れ話の後、恋人は振り向きもせず去って行った/人のいる気配を感じて振り向いたが、誰もいなかった/門を出た客は、くるりとこちらを振り向くと手を振った/課長は回転椅子をぐるりと回し、こちらに振り向いて話し始めた/男が私を追い越して行ったと思ったら、振り向きざま(=振り向いたその途端)声をかけてきた/山登りの途中で後方を振り向くと、仲間の姿がなかった/列車に乗り込む前に見送りに来た母のほうを振り向き、別れを告げた/叫び声にぎょっとして振り向いた途端、刺された人が倒れ込むのが見えた/肉親の訃報に接した友に声をかけたが、振り向いた顔は青ざめていた ❷片思いの相手が、何とか自分に振り向いてくれないかとプレゼント攻勢を仕掛ける/幼子でも、周りが自分に振り向いてほしい時には、わざと大泣きをする/今日こそは彼を振り向かせたいと、特別に着飾って出かけた/駅前で署名を呼びかけたが、誰も振り向かず、通り過ぎて行った/雨の日は、街頭演説の候補者に振り向く人もいない/ダイエットに懸命な娘は、好物のケーキにさえ振り向かなくなった/彼は時流には振り向こうともせず、独自の道を行く作家だ/高級志向の彼女は、安物のバッグには振り向きもしない
**ふりむける【振り向ける】**[振る＋向ける] ❶ⓐ(頭、顔、上体)を振り向ける(=体を動かして、後ろや注意を引いたほうに向ける) ⓑ(→「ふりむく」❶に同じ)へ/に振り向ける ❷ (力、余力、能力、労力、金[かね]、資金、貯蓄、予算、財源、資源、エネルギー、時間、注意、人材、人員、一部)を振り向ける(=別の目的や用途に回して当てる) 
【副⁺】❷(バランスよく、[優先・集中・戦略・効果]的に、適切に)振り向ける
【例文】 ❶このロボットは、人の声がした方向に頭を振り向ける/ヨガには、座ったま
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ま上体を斜め後ろに振り向けるポーズがある ❷社長が資金の大半を投機に振り向けたため、会社が経営危機に陥った/証券マンは、個人の貯蓄を投資に振り向けさせようと、あの手この手で勧誘する/国家予算は、もっと多く国民の厚生福祉に振り向けるべきだ/復興財源は、まずインフラの整備に振り向けたい/無意味な会議の時間を、より生産的な活動に振り向けられるといいのだが/しばしば人は最も重要な問題に注意を振り向けようとしない/被災地の復旧には、もっと多くの人員を振り向ける緊急処置が必要だ/リストラ回避策として、工場の余剰人員が優先的に新規事業に振り向けられた/最近は、企業が収益の一部を社会貢献活動に振り向け、社会に還元する動きも出てきている
**ふりやむ【降り止む】**[降る＋止[や]む] (雨、雪、火山灰)が降りやむ(=降っていた雨や雪などがやむ) 
【副⁺】 (やっと、ようやく、もうすぐ、そろそろ、完全に)降りやむ
【例文】 雨が降り始めてから降りやむまでの時間を記録する/先週から降り続いている雨は、一向に降りやむ気配を見せない/この長雨がいつ降りやむのか分からず、憂鬱だ/雨はようやく降りやもうとしていた/雨が降りやむのを待って、買物に出かけた/にわか雨だから、少ししたら降りやむだろう/台風による雨が降りやんだ後も、強風はしばらく続いた/雪は一向に降りやまず、あたり一面、白銀の世界になった/噴火活動が激しいので火山灰は当分の間、降りやみそうもない
**ふりわける【振り分ける】**[振る＋分ける] ❶ⓐ(持ち物、荷物、売り物、干し柿、髪)を振り分ける(=二つに分ける) ⓑ(半分ずつ、前後、上下、左右)に振り分ける ❷ⓐ(荷物、貨物、商品、品物、郵便物、メール、カード、仕事、資金、利潤、[人]、作業員、社員、学生、案件)を振り分ける(=全体を複数に配分する) ⓑ(複数、2組、2段階、二人ずつ、大中小、各部署、別々のフォルダー、[学力・目的・用途・行き先]別、[年齢・宛て先・番号・品詞]ごと、陸路と海路、赤組と白組、AからZまで)に振り分ける ⓒ([能力・持ち株数]に応じて、成績によって、結果次第で)振り分ける 
【副⁺】 (全て、適宜、うまく、手際よく、平等に、均等に、適切に、正確に、確実に、[効率・自動]的に、順に)振り分ける
【例文】 ❶昔の旅人は、荷物を二つにまとめてひもで繋[つな]ぎ、肩から前後に振り分けて歩いた/昔、魚売りは天秤棒で前後に振り分けた桶[おけ]に魚を入れ、売り歩いた/柿を二つずつ麻ひもで繋ぎ、竿[さお]に振り分けてつるして干し柿を作った/髪を左右に振り分けて垂らしたり、結んだりする ❷引っ越し荷物が多いので、3台のトラックに振り分けて運んだ/貨物は、陸路と海路に振り分けられる/通販会社では、注文商品を行き先ごとに振り分け、出荷する/収穫したリンゴを大中小の基準で三つの箱に振り分ける/宅配便は、大きな集配センターに集め、そこで宛て先ごとに振り分け、目的地に運ぶ/郵便物は、郵便番号によって振り分けられ、配達される/受信メールは、必要なメールと迷惑メールで別々のフォルダーに自動的に振り分けられる/英単語を覚えるため、単語カードを品詞ごとに振り分けようとしたが、分けられなかった/仕事を平等に振り分けないと、社員から不満が出る/資金を目的別に振り分ければ、効率的に運用できる/利潤は、持ち株数に応じて振り分けられる/清掃会社は、作業員を1階から3階まで均等に振り分け、一斉清掃を短時間で行う/新入社員を各部署に振り分け、研修を行う/学生は、能力に応じて学力別のクラスに適切に振り分けられる/会議の議題は、緊急の案件とそうでない案件に振り分けて、順に
<1129>
審議していく
【名詞形】 振り分け 振り分けをする
【例文】 荷物を振り分けにして肩に担ぐ/メールの自動振り分けを設定する/作業量の振り分けを等分にする/女の子の振り分け髪が愛らしい
**ふるいおこす【奮い起こす】**[奮う＋起こす] (心、精神、気持ち、気力、意欲、士気、やる気、元気、勇気、力、闘志、[勇猛・闘争]心、自ら、自分)を奮い起こす(=自分を励まし、気力を出す) 
【副⁺】 (自ら、何とか、大いに、自発的に、無理に、必死に、懸命に)奮い起こす
【例文】 弊社では社員の心を奮い起こそうと新たな報酬体系を導入した/名経営者の自伝が、私のチャレンジ精神を奮い起こしてくれた/劣勢の試合だったが、会場の熱い声援でチームは戦う気力を奮い起こした/病気を治す意欲を、自ら奮い起こす/周囲が励ましても、本人がやる気を奮い起こさなければうまくいかない/祖国を守るため、勇気を奮い起こして敵に立ち向かう/軍勢は出陣の太鼓の音に闘志を奮い起こし、一斉にときの声をあげた/昔の武将は名刀の鋭い光を見ると、勇猛心を奮い起こされたという/「苦しい時こそ自分を奮い起こせ」とコーチは選手を励ました
**ふるいおとす【振るい落とす】**[振るう＋落とす] (雪、滴、土、砂、粉、埃[ぼこり]、ごみ、実、虫、記憶)を振るい落とす(=ついているものをよく振って落とす) 
【副⁺】 (ぶるぶると、ばさばさと、ぱらぱらと、さっと、勢いよく、軽く、完全に)振るい落とす
【例文】 植木の枝に積もった雪は、手で振るい落とされた/入口で傘に付いた滴を振るい落としてから、屋内に入る/苗の根元の土を軽く振るい落としてから、大きな鉢に移し変えた/海水浴の後、体についた砂をぱらぱらと振るい落とし、シャワーを浴びた/肉に小麦粉をまぶし、余計な粉を振るい落としてから、フライパンで焼く/店先の足拭きマットを外に持ち出し、埃をばさばさと振るい落とした/機械でオリーブの木を揺さぶり、実を振るい落として収穫する/牛は、ぶるぶるっと体を震わせ、群がるハエを振るい落とそうとした/子供の頃の悲惨な戦争の記憶は、頭にこびりつき、振るい落とそうにも振るい落とせない
**ふるいおとす【篩い落とす】**[篩[ふる]う＋落とす] ❶(土、異物、そば粉、小麦粉、茶葉)をふるい落とす(=篩[ふるい]にかけて不要な物を落とす。または、粒の細かい物を落とす) ❷([人]、学生、選手、[受験・応募・不適格]者、迷惑メール、作品)をふるい落とす(=多くの中から基準に適さないものを除く) 
【副⁺】 (一度に、徐々に、確実に、効率的に、一気に、容赦なく)ふるい落とす
【例文】 ❶篩に土を入れ、ゴミや小石をとり除いて腐葉土だけをふるい落とす/製品に混入した異物を選別機で確実にふるい落とす/ケーキに使う小麦粉を一度ふるい落としてきめ細かくする ❷入社試験では、書類選考であっさりふるい落とされ、面接の機会もなかった/試験の成績が悪くて、選抜クラスからふるい落とされ、普通クラスに移された/応募者が多数のため、筆記試験で一気にふるい落とした/弱肉強食の社会は、力のない者を容赦なくふるい落とそうとする/迷惑メールを専用フォルダーにふるい落とせるように設定した/予選審査会でふるい落とされなければ、勝ち上がれるチャンスはある
【名詞形】 ふるい落とし ふるい落としをする
<1130>
【例文】 オーディションで出演者のふるい落としを行う/厳しい研修によるふるい落としに遭い、昇進の道を絶たれた/石臼で挽いたそばの実を目が細かいざるに入れ、そば粉のふるい落としをする
**ふるいたたせる【奮い立たせる・奮い起たせる】**[奮う＋たたせる] ⓐ(叱[しっ]咤[た]激[げき]励[れい]、朗報、演説、[指導者・詩]の言葉、自尊心)が(自分、人々、選手、チーム、国民、社員、全軍)を奮い立たせる(=気力がみなぎるようにさせる) ⓑ(心、気持ち、気力、意気、士気、やる気、元気、勇気、闘志、闘争心、体)を奮い立たせる ⓒ(先人の姿、指導者のメッセージ、受賞の知らせ、朗報、大歓声、励まし、評価、使命感、重大な任務)に(心、自ら)を奮い立たせる 
【副⁺】 (じわじわ、どうにか、大いに、激しく、熱く、無理に、必死に、懸命に)奮い立たせる
【例文】 コーチの叱咤激励がチームを奮い立たせている/うまく皆を奮い立たせれば必ず勝てる/首相の名演説は、敗戦で希望を失った人々を熱く奮い立たせた/どん底の生活の中で出会った詩の言葉が、私の心を奮い立たせてくれた/くじけそうな自分を奮い立たせる力は、自身の中にあるはずだ/夫の死後、残された子供たちを立派に育てようと自分の心を奮い立たせてきた/優勝戦を前に選手たちは、一様に闘志を奮い立たせた/仕事を続けるため、疲れた体を無理に奮い立たせても、効率が悪いだけだ/いつも先を行くライバルに追いつこうと、自らを奮い立たせてきた/レスキュー隊員は、使命感に自らを奮い立たせ、困難な救助に立ち向かった
**ふるいたつ【奮い立つ・奮い起つ】**[奮う＋たつ] ⓐ(自分、人々、選手、国民、社員、部員、全軍)が奮い立つ(=気力がみなぎる) ⓑ(→「ふるいたたせる」ⓑに同じ)が奮い立つ ⓒ(→「ふるいたたせる」ⓒに同じ)に奮い立つ 
【副⁺】 (じわじわ、激しく、熱く、大いに、一気に)奮い立つ
【例文】 選手たちは大声で勝利を誓うと、奮い立ってグラウンドに出て行った/企業合併を前に、各部署の社員たちは気力が奮い立っているようだ/新監督の指導の下、やる気のなかった野球部員が徐々に奮い立ち始めた/部下のやる気が奮い立つように、上司はその業績を正当に評価する必要がある/試合前に闘志が奮い立つような音楽を聞く/社員は、自ら改革の陣頭に立つ社長の姿に奮い立った/選手は、観衆の大歓声に奮い立ち、次々と得点を重ねていった/援軍到来の朗報に全軍が大いに奮い立った
**ふるいつく【震い付く】**[震う＋付く] (美男、美女、肉体、美脚、筋肉、美声、宝石)に震いつく(=*惹き付けられて、思わず抱こうとする) 
【副⁺】 (思わず、我知らず)震いつく
【補足】 主に「震いつきたいような」「震いつきたいほど」といった比喩的な使い方をする
【例文】 男なら、誰もがその魅力的な美女に震いつきたくなるだろう/コンテストで優勝したボディービルダーは、女性ファンが震いつきたくなるような逞しい筋肉の持ち主だ/彼女の歌声は、思わず震いつきたくなるような魅力にあふれている/展示中の高価なダイヤは、皆が震いつきたくなるほどの輝きを放っている
**ふるえあがる【震え上がる】**[震える＋上がる] ⓐ([人]、国中、相手、親、子供、村人、関係者、官僚、新人、動物、世界、体、心)が震え上がる(=寒さや恐怖などで体がひどく震える) ⓑ(寒さ、寒波、恐怖、恐ろしさ、叱責、恫[どう]喝[かつ]、締めつけ、攻撃、パンチ、伝染
<1131>
病、狂気、悪い知らせ、噂、名前、通り魔、怪談、怪物、雷鳴、咆[ほう]哮[こう])に震え上がる

【副⁺】 (すっかり、ぞっと、ぶるぶる、心底、内心、心の底から)震え上がる
【例文】 ❶今日は体が震え上がるような寒さだ/猛威を振るう伝染病に、国中が震え上がっている/町内で子供を狙った通り魔が続発し、親たちは震え上がった/子供たちは、耳をつんざくような雷鳴に震え上がり、親にしがみついた/村人は、夜ごと現れる怪物に震え上がりながら、息をひそめて暮らしていた/談合発覚の知らせは関係者全員を震え上がらせた/新政権による厳しい締めつけに、官僚たちは震え上がった/新人ボクサーは、相手の強烈なパンチに震え上がり、手も足も出ない/森の動物たちは、突然押し寄せた寒波に震え上がっているだろう/人相の悪い男の恫喝に内心震え上がったが、平静さを装って言い返した/私のためなら罪さえ犯しかねない恋人の狂気に心底震え上がった/その保安官の名前に震え上がらないならず者はいない/間近で聞こえるライオンの咆哮に誰もが震え上がった
**ふるえだす【震え出す】**[震える＋出す] ⓐ([人]、動物、全身、体、足、膝、手、指先、まぶた、唇、声、言葉、空気、窓ガラス、建物、車体、竿[さお]の先)が震え出す(=震え始める) ⓑ(寒さ、悪寒、緊張、恐怖、苦痛、悔しさ、怒り、感激、喜び)に震え出す 
【副⁺】 (がくがく、カタカタ、がたがた、ぴくぴく、ぶるぶる、わなわな、突然、次第に、徐々に、小刻みに、激しく、急に、自然に)震え出す
【例文】 外へ出た途端、寒さのあまり体がぶるぶる震え出した/急な山道を下っていると、次第に足が疲れ、膝ががくがく震え出してきた/あまりの悔しさに、握りしめた手が震え出すのを止められない/目を使いすぎると、まぶたがぴくぴく震え出す/悩みを打ち明ける友人の声が次第に震え出し、やがてすすり泣きに変わった/窓ガラスがカタカタ震え出したかと思うと、突如大きな揺れに襲われた/バイクのキーを回すと、エンジン音が響き、車体が小刻みに震え出す/釣り糸を垂れて待っていると、急に竿の先が震え出し、手応えを感じた/風邪をひいたのか、顔が火[ほ]照[て]り、全身が悪寒に震え出した/激しい怒りにわなわな震え出しそうになった
**ふれあう【触れ合う】**[触れる＋合う] ❶ⓐ(体、手、肩、肌、唇、頰、物体、ペンと紙、フォークと皿、食器、グラス、金属、硬貨、車体)が触れ合う(=体や物が互いに接近して触れる) ⓑ(相手、外気、水)と触れ合う ❷ⓐ(心と心、魂と魂、住民同士、親子、選手とファン、高齢者と若者、店主と客、駐在員と現地人)が触れ合う(=心を通わせて交流する) ⓑ([人])が(自然、動物)と触れ合う 
【副⁺】❶(直接、軽く、互いに、かすかに) ❷ (直接、互いに、親しく、優しく、和やかに、気軽に)触れ合う
【例文】 ❶列車の乗車率200%とは、乗客同士の体が触れ合って圧迫感を感じる状態を指す/手と手が触れ合った瞬間、二人は恋に落ちた/圧力は、二つの物体が触れ合う面積によって変わる/手紙を書く時のペンと紙がかすかに触れ合う音が好きだ/会話のない食卓は、フォークと皿が触れ合う音だけが聞こえた/食器が触れ合って傷がつかないように、丁寧に梱包した/ポケットの硬貨が触れ合い、ジャラジャラと音がする/カーレースで、車体が触れ合いそうになるほど接近した/ワインは外気と触れ合うことによって味や香りが豊かになる ❷危機的な状況の中で、人々は魂と魂が触れ合うような連帯感を感じた/公民館は、地域の住民同士が互いに触れ合う場として機能している/ファンは、野球選手
<1132>
と直に触れ合えるサイン会を心待ちにしている/駐在員は、何とかして現地人と親しく触れ合おうとした/都会っ子は自然と触れ合う機会が少ない/ペットの動物と触れ合うことで、心の癒やしとしている人も多い
【名詞形】 触れ合い 触れ合いをする
【補足】 名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 一人旅の途中で多くの人々との触れ合いができた/親子の触れ合いは、子供の成長にとって大切だ/動物との触れ合いをすることが患者の安らぎになることがある
**ふれあるく【触れ歩く】**[触れる＋歩く] ⓐ(話、自慢話、噂、情報、朗報、事件、危険、大売り出し、開催、演目、悪口、悪評、失敗、自分の愚かさ、[いい加減な・あることない]こと)を触れ歩く(=さまざまな情報をあちこち告げて歩く) ⓑ(人々、仲間、大勢、近所、世間、世の中、そこら中)に触れ歩く 
【副⁺】 (あちこち、わざわざ、にぎやかに、大々的に、声[こわ]高[だか]に、大げさに、平気で、大声で、ほうぼうで)触れ歩く
【例文】 根も葉もない噂をそこら中に触れ歩くとは、無責任極まる/中世には、伝令が王子の誕生を喜び勇んで触れ歩いた/消防団は「堤防が切れるぞ」と大声で危険を触れ歩き、住民に避難を促した/チンドン屋が商店街を回って、大売り出しを触れ歩いている/世話役は、先頭に立って祭りの開催を人々に触れ歩く/人の悪口を触れ歩くような奴[やつ]とは絶交だ/彼は友人の失敗をわざわざ仲間に触れ歩いている/世の中には、いい加減なことを平気で触れ歩く輩[やから]がいる
**ふれこむ【触れ込む】**[触れる＋込む] ⓐ(高[学歴・性能・品質・配当・収入]、低[価格・燃費]、新技術、希少価値、効能、使い心地、自治体の協力)を触れ込む(=前もって誇大に宣伝する) ⓑ(人々、消費者、客、国民、企業、周囲、世間、マスコミ、あちこち)に触れ込む ⓒ([安心・安全・敏腕・資産家・元華族・独身・スポーツ万能・有機栽培・話題作・成功間違いなし]だ)と触れ込む 
【副⁺】 (大げさに、大々的に、派手に)触れ込む
【例文】 男は、高配当を触れ込んで、多額の資金を騙[だま]し取った/新製品の低価格を触れ込もうとしたが、競合相手に先を越された/この掃除機は新技術を派手に触れ込んでおきながら、従来のものと大差ない/県の協力を大々的に触れ込んだ開発事業が頓挫した/男は独身だと触れ込み、多くの未婚女性に貢がせる結婚詐欺師だった/成功は間違いなしだとマスコミに触れ込んでいた実験が、失敗に終わってしまった
【名詞形】 触れ込み 触れ込みをする
【例文】 敏腕との触れ込みで紹介された弁護士は、得意分野が違って頼りにならない/衝撃の話題作という触れ込みの小説を読んでみた/新規参入店は、よほどの触れ込みをしないと客集めが難しい
**ふれまわる【触れ回る】**[触れる＋回る] ⓐ(→「ふれあるく」ⓐに同じ。禁止事項、お告げ、デマ、嘘[うそ])を触れ回る(=さまざまな情報をあちこち告げて回る) ⓑ(→「ふれあるく」ⓑに同じ。支持者、親戚中、周囲、全国)に触れ回る 
【副⁺】 (→「ふれあるく」【副⁺】に同じ)触れ回る
【例文】 彼はちょっとした話を大げさに周囲に触れ回っては、皆の反応を楽しんでいる/母親は息子が大手企業に就職したという自慢話を近所に触れ回り、顰[ひん]蹙[しゅく]を買った/反対派が議員の不名誉な噂を触れ回り、妨害工作を行った/ある候補者は、運動員に対立候補
<1133>
を貶めるような情報を触れ回らせていたらしい/昨夜の事件を瓦版屋が大々的に市中に触れ回った/彼は、この間の腹いせに私の悪口を触れ回っているようだ/あまりに接客態度が悪い店なので、悪評を触れ回られても致し方ない/人を口汚く批判するのは、自分の愚かさをわざわざ触れ回るようなものだ/今日では、大勢に触れ回ることなく、SNSを使って拡散させるだけでよい
**ふんぎる【踏ん切る】**[踏む＋切る] (脱サラ、退職、結婚、出産、離婚、留学、手術、起訴、公表、開催、発売、掲載)に/へ踏ん切る(=物事を行おうと決断する。強い決意で物事を実行に移す) 
【副⁺】 (→「ふみきる」【副⁺】❸❹に同じ)踏ん切る
【補足】 「踏ん切[ぎ]る」は「踏み切[き]る」 ❹ の転で、名詞形で使う場合が多い
【例文】 自分で起業したいという夢をかなえるため、脱サラへと踏ん切った/海外に留学したいが、経済的な理由でまだ踏ん切れない/医者から手術を勧められたが、成功例が少ないので、踏ん切れずにいる
【名詞形】 踏ん切り
【補足】 「踏ん切りがつく」「踏ん切りをつける」「踏ん切りが悪い」の形で使うことが多い
【例文】 会社を辞めようと思っているが、なかなか踏ん切りがつかない/彼女との結婚に踏ん切りがつかず、先延ばしにしている/横綱は、ようやく気持ちに踏ん切りがついて、引退を発表した/都会の生活に踏ん切りをつけ、思い切って田舎に移住した/踏ん切りの悪い彼は、何事に対しても決断できず、ぐずぐずしている
**ふんぞりかえる【踏ん反り返る】**[踏む＋反る＋返る] ❶(椅子、席、背もたれ、シート、玉座)に踏ん反り返る(=椅子に座り足を前に出し、威張って上体を反らすような姿勢をとる) ❷(権力の座、職位、実績)に踏ん反り返る(=威張って、尊大な態度をとる)

【副⁺】 (傲然と、殿様然と、ふてぶてしく、横柄に、傲慢に、不遜に、偉そうに)踏ん反り返る
【補足】 「ふん」は「踏み」の音変化した接頭辞。「ふんぞり返る」は「ふんぞる」(=足を前に出し、上体を後ろに反らす)を強調している
【例文】 ❶男は警察の取り調べの間、ふてぶてしく椅子に踏ん反り返って黙秘を続けた/新人のくせに、上司の訓示を偉そうに席に踏ん反り返って聞くとは何事か/車のシートに殿様然と踏ん反り返り、運転手に行き先を指図する ❷彼は、選挙前には低姿勢だったのに、議員に当選した途端、踏ん反り返るようになって浅ましい/管理職は、自分の職位に踏ん反り返らず、現場の声に謙虚に耳を傾けるべきだ/過去の実績に踏ん反り返るばかりでは、会社に未来はない
**ふんづかまえる【踏ん捕まえる】**[踏む＋捕まえる] (犯人、泥棒、すり、腕白坊主、猿)をふん捕まえる(=荒々しく捕まえる)
【補足】 「ふん」は「踏み」の音変化した接頭辞で、「ふんづかまえる」は「つかまえる」を強調した俗語表現
【例文】 連続放火事件の犯人をふん捕まえれば、皆安心して暮らせるだろう/「泥棒だ！ふん捕まえろ！」/麻薬の密売人は片[かた]っ端[ぱし]からふん捕まえられ、刑務所にぶちこまれた/あの腕白坊主は悪さばかりするので、一度ふん捕まえて、説教してやる/「町に野生の猿が出
<1134>
て来たんで、ふん捕まえるのに大騒動だったよ」
**ふんづける【踏ん付ける】**[踏む＋付ける] (→「ふみつける」❶に同じ)を踏んづける(=足で強く踏んで押さえる)
【補足】 「踏んづける」は「踏みつける」の転で、俗語表現
【例文】 満員電車で隣の乗客に足を踏んづけられた/慣れないダンスを踊ったら、相手の靴を踏んづけてしまった/猫の尻尾をうっかり踏んづけたら、飛び上がって逃げて行った/道に捨てられたガムを踏んづけてしまい、靴底から取れなくて困った/子供たちが、相手の影を踏んづけ合って遊んでいる/丈の長いドレスを着たら、階段で裾を踏んづけて、転びそうになった
**ぶんなぐる【打ん殴る】**[打[ぶ]つ＋殴る] ⓐ(男、女、相手、部下、選手、審判、犯人、兵隊、子供、妻、悪者、弱い者)をぶん殴る(=強い力で、乱暴に殴る) ⓑ(上官、刑事、監督、先生、先輩、父親、ボクサー、暴力団員、犯人、男)がぶん殴る 
【副⁺】 (ガンと、バシッと、ぼこぼこに、思い切り、力いっぱい、勢いよく)ぶん殴る
【補足】 「ぶん」は、「打[う]ち」が「ぶち」に、更に「ぶん」に音変化した接頭辞で、「ぶん殴る」は「殴る」を強調した俗語表現
【例文】 戦争中の軍隊では、上官が部下をぶん殴るのは当たり前だった/判定に不満だった選手が審判をぶん殴り、球場は乱闘騒ぎとなった/凶悪犯の身勝手な言い分に、刑事はぶん殴りたい気持ちを抑えて、取り調べを続けた/息子は父親に、反抗的だと言われぶん殴られた/そんなひどいことを言われたのか。俺が代わりに奴[やつ]をぼこぼこにぶん殴ってやる/小さな子供に暴力を振るうような奴はぶん殴ればいいんだ/激高した男は、思わず弟をぶん殴ろうとした
**ぶんなげる【打ん投げる】**[打[ぶ]つ＋投げる] ([相撲・柔道・喧[けん]嘩[か]]の相手、石、火炎ビン、空き缶、ペットボトル、ゴミ、食器、荷物、スーツケース)をぶん投げる(=強い力で、乱暴に投げる) 
【副⁺】 (思い切り、力いっぱい、勢いよく)ぶん投げる
【補足】 「ぶん」は、「打[う]ち」が「ぶち」に、更に「ぶん」に音変化した接頭辞で、「ぶん投げる」は「投げる」を強調した俗語表現
【例文】 小柄な柔道選手が大柄な相手を背負い、力いっぱいぶん投げた/力士は、横綱に勢いよくぶん投げられて、土俵の下に転げ落ちた/暴徒化したデモ隊が、治安部隊に火炎ビンをぶん投げて抵抗した/車の窓から外にペットボトルやゴミをぶん投げて行く輩がいる/空港で係員に手荒くスーツケースをぶん投げられ、鍵が壊れてしまった
**ふんばる【踏ん張る】**[踏む＋張る] ❶ⓐ(足、両足、四肢、後ろ足、軸足、鐙[あぶみ]、地面)を踏ん張る(=足を開いて力を入れ、体が倒れないように支える) ⓑ(その場、土俵際、両足、軸足)で踏ん張る ❷ (土壇場、重大な局面、ここ一番、要所)で踏ん張る(=困難な事態に直面した時、気力を出し、つらさに耐えて頑張る) 
【副⁺】 (じっと、ぐっと、しっかり、力いっぱい、何とか、辛うじて、強く、粘り強く、懸命に、必死に、無理に、最後まで)踏ん張る
【補足】 「ふんばる」は「ふみはる」の転
【例文】 ❶力士は土俵際で必死に足を踏ん張ったが、結局押し出された/電車が大きく揺れ、踏ん張ろうとしたが、よろけてしまった/老犬は、筋力が衰えて後ろ足を踏ん張れ
<1135>
ず、立てなくなった/馬上の武士は、鐙を踏ん張って立ち上がり、名乗りを上げた/弁慶は降りしきる矢を受け仁王立ちに踏ん張ったまま死んだ/重量挙げでは、バーベルを引き上げ、両足で踏ん張って支える ❷投手は、最後まで踏ん張って2失点に抑え、勝利した/傾きかけた会社を新社長と共に、社員が一丸となって踏ん張り、見事に再建した/リーダーには、重大な局面で踏ん張れる人が望ましい/囲碁の対戦は、挑戦者が踏ん張って終局まで持ち込んだ/今の仕事はつらいが、ともに踏ん張る仲間がいるので、続けられる/苦しくても、もう少し踏ん張れば、事業が軌道に乗るだろう/次の論戦では、論敵からの攻撃に譲歩せず、踏ん張り通す覚悟だ
【名詞形】 踏ん張り ひと踏ん張りする
【例文】 足首の捻挫が治っていないので、踏ん張りが利かない/明日の試合では、投手陣の踏ん張りが期待される/もうひと踏ん張りして、仕事を片づけてしまおう/入試まであと1か月。今が踏ん張り時だ
<1136>
**へしおる【圧し折る】**[圧す＋折る] ❶(棒、木、枝、幹、鉛筆、箸、傘、剣、バット、ラケット、柱、マスト、鼻、首、腕、指、足、骨)をへし折る(=力を強く入れて折る。たわめて折る) ❷(鼻、鼻っ柱、プライド)をへし折る(=高慢な相手の気をくじく) 
【副⁺】❸(バキバキ、ぽっきり、バキッと、思い切り、たやすく、強く、激しく、簡単に、見事に、一気に) ❹(思い切り)へし折る
【例文】 ❶木の幹が雪の重みでへし折られることもある/使い終わった割り箸は、二つにへし折って捨てた/強風で雨傘がへし折られ、役に立たなくなった/強烈なサーブが対戦相手のテニスラケットをぽっきりへし折った/ヨットのマストは、暴風雨の中でへし折られてしまった/怪力のレスラーなら、私の腕などたやすくへし折れるだろう ❷自信満々の人気作家が新作を発表したが、酷評され、天狗の鼻をへし折られた/高慢ちきなあいつの鼻っ柱を思い切りへし折ってやりたい
**へたりこむ【へたり込む】**[へたる＋込む] (その場、地面、地べた、路上、道、コート、グラウンド、椅子、ソファ、床[ゆか]、廊下、階段)にへたり込む(=力が抜けたり疲れたりしてその場に崩れるように座ったまま立てなくなる) 
【副⁺】 (ぐったりと、へなへなと、よろよろと、そのまま、急に、茫[ぼう]然[ぜん]と、力なく)へたり込む
【例文】 ゴールにたどり着いたマラソン走者は、よろよろとその場にへたり込んだ/トラック同士の衝突事故を目撃し、恐怖のあまり地面にへたり込んでしまった/酔っ払った男は、道端で地べたにへたり込もうとしていた/まさかの逆転負けをした選手たちは、コートにへたり込み、頭を抱えた/強行軍の出張から帰宅した父は、着替えもせずにソファにへたり込んでいる/行方不明の娘が死体で見つかったという連絡を受け、母親はへなへなと床にへたり込んだ
**へばりつく【へばり付く】**[へばる＋付く] ❶ⓐ(ガム、汚れ、垢[あか]、泥、菓子の生地、シャツ、ヤモリ、フジツボ)がへばり付く(=ぴったりとくっ付いて、離れない) ⓑ(崖、斜面、岩、地面、絶壁、壁、床[ゆか]、窓、浴槽、船底、体、手、喉、肌、背中、表面、内側、上、靴底)にへばり付く ❷ ([人]が[人・パソコン・机・ストーブ・ショーウィンドー]、ペットが[人])にへばり付く(=ずっと側[そば]にいて、離れない) 
【副⁺】❶(ねっとり、びっしり、べったり、ぴったり) ❷ (べったり、ぴったり、じっと、ずっと、一日中、四[し]六[ろく]時[じ]中[ちゅう]、年がら年中、執[しつ]拗[よう]に、朝から晩まで)へばり付く
【例文】 ❶靴底にへばり付いたガムをはがす/排水管の内側にねっとりへばり付いている汚れをブラシで洗い落とす/ドーナツの生地が手にへばり付き、上手に形が作れない/ヤモリが壁にへばり付いたまま全く動かない/船底にびっしりへばり付いたフジツボをへ
<1137>
らで削る/急な山の斜面にへばり付くように家々が建っている ❷男の子は幼稚園へ行きたがらず、四六時中母親にへばり付いている/一日中、記者にへばり付かれて、有名人も楽ではない/終日パソコンにへばり付いて仕事をしている/子供がショーウィンドーにへばり付いて、玩[おも]具[ちゃ]に見入っている/私がソファに横になると、飼い猫がぴったり横にへばり付いてくる
**へめぐる【経巡る】**[経る＋巡る] ⓐ([人]、船、川)が経巡る(=あちこちを回る) ⓑ(町々、ほうぼう、諸国、世界、各地、国中、景勝地、名所旧跡、山野、歴史)を経巡る 
【副⁺】 (ぐるぐる、あちこち、あてどなく)経巡る
【例文】 俳人は東北各地を経巡り、数々の名句を詠んだ/伊[い]能[のう]忠敬[ただたか]は、幕末に日本中を経巡って観測し、詳細な日本地図を完成させた/交易船は諸国を経巡って、珍しいさまざまな物品を積んで帰港した/川は蛇行しながら、町々を経巡って、海に流れ込む/古典を読むことは歴史を経巡る旅に出ることだ
**へりくだる【謙る・遜る】**[謙[へ]る＋下る] ([人])が(他者、相手、目上の人、上司、主人、先輩、客、[権力・有権]者、スポンサー、大国)にへりくだる(=相手に敬意を払い、控えめな態度をとる。謙遜する) 
【副⁺】 (やたらに、むやみに、大げさに)へりくだる
【補足】 「へり」は、「謙[へ]る」(=自分を卑下する)の連用形。現代では「へりくだる」をー語として認識することが多い
【例文】 年をとっても相手を敬い、へりくだる気持ちを忘れてはならない/日本人は、褒められても「まだまだです」とへりくだる人が多い/非常識な客にはへりくだることなく、毅[き]然[ぜん]とした態度をとるべきだ/権力者に過剰にへりくだったり、胡[ご]麻[ま]をすったりするのは見苦しい/必要以上にへりくだり、自分を卑下することはない/「拝見する」は「見る」のへりくだった言い方だ
【名詞形】 へりくだり
【例文】 日本語では、へりくだりの態度や行為を表す言語表現を謙譲語という/外国からの賓客は、へりくだりの精神をもって迎え、もてなす/へりくだり表現が適切に使える人には、品格が感じられる
**べんじたてる【弁じ立てる】**[弁じる＋立てる] (考え、主張、意見、自説、自論、空論、正当性、根拠、理由、言い訳)を弁じ立てる(=一方的に、盛んに話す) 
【副⁺】 (くどくど、ひたすら、滔[とう]々[とう]と、得々と、激しく、勢いよく、熱心に、声[こわ]高[だか]に、饒[じょう]舌[ぜつ]に、盛んに、賢[さか]しらに、得意げに、一方的に、早口で)弁じ立てる
【例文】 一方的に自分の意見を弁じ立てず、相手の話にも耳を傾けるべきだ/部外者が賢しらに自説を弁じ立てても、現場の人に煙たがられるだけだ/社会運動家はひたすら自論を弁じ立てるだけで、記者の質問にはろくに答えない/検察官は次々と証拠を挙げ、求刑の正当性を声高に弁じ立てた/委員は議案に反対する根拠を滔々と弁じ立て、誰にも口を挟ませなかった/夫は妻から帰宅が遅いとなじられると、あれこれ理由を弁じ立て始めた
<1138>
**ほうむりさる【葬り去る】**[葬る＋去る] ❶ⓐ(存在、真実、真相、事件、計画、文化、過去、経験、法案、業績)を葬り去る(=存在を完全に消して、元に戻せない状態にする) ⓑ(社会、この世、世界、地上、歴史、記憶)から葬り去る ❷ⓐ(敵、商売敵[がたき]、邪魔者、反対勢力、人気俳優、芸能人、気鋭の[評論家・学者・議員]、悪)を葬り去る(=社会的立場を失墜させ、元に戻れない状態にする) ⓑ(社会、世間、政界、業界、[芸能・社交]界、学会)から葬り去る 
【副⁺】 (全て、あっけなく、永遠に、確実に、完全に、ひそかに、社会的に、秘密裏に、一気に、一挙に、一瞬にして、跡形もなく、根底から、あっという間[ま]に)葬り去る
【例文】 ❶苦しみから逃れるために、自分自身の存在をこの世から葬り去ってしまいたい/事件の真相は秘密裏に葬り去られ、歴史の闇に消えた/練りに練った事業計画が、予算の問題であっけなく葬り去られた/宗主国の言語を強制するのは、植民地の精神文化を葬り去ることに等しい/つらい経験を完全に記憶から葬り去ることは不可能だ/野党本部には、「新法案を葬り去れ」というスローガンが掲げられている/新社長は、大改革によって前社長の業績を跡形もなく葬り去った ❷社長は、商売敵を業界から葬り去るのに手段を選ばない/新大統領は、反対勢力を一気に葬り去ろうとした/逮捕された人気俳優は、芸能界から永遠に葬り去られた/気鋭の評論家は経歴詐称で人々の信頼を失い、世間から葬り去られた
**ほうりあげる【放り上げる】**[放る＋上げる] (ボール、帽子、煉[れん]瓦[が]、ピザ生地、雪、ロープ、干し草)を放り上げる(=上の方へ高く放る) 
【副⁺】 (真っすぐ、高く、無[む]造[ぞう]作[さ]に)放り上げる
【例文】 新体操の選手は、宙に高く放り上げたボールを回転しながらキャッチした/卒業生が制帽を一斉に放り上げて、学業の修了を祝う/地上から次々と放り上げられる煉瓦を屋根の上の職人が器用に受け取る/「俺が受け取るから、そこにあるバッグを放り上げろ」/シェフはピザ生地を回しながら何度も放り上げ、薄く伸ばしていく/農具ですくった干し草をトラックの荷台に放り上げる
**ほうりこむ【放り込む】**[放る＋込む] ❶(口に[豆・錠剤]、鍋に野菜や肉、洗濯機に靴下、鞄[かばん]に衣類、[段ボール箱・押し入れ]に物、車の後部座席に荷物、ごみ箱に空き缶、収集車にごみ袋、物置に不要な物、引き出しに書類、郵便受けに新聞、泉にコイン、海に人、池に釣り針、舟にとも綱、フィールドにボール、パソコンのフォルダにファイル)を放り込む(=放るように無[む]造[ぞう]作[さ]に入れる) ❷(刑務所に犯人、留置場に容疑者、現場に新入社員、[全寮制の学校・物置]に子供)を放り込む(=仕置きや鍛えるため、人をある場所に強制的
<1139>
に入れる) 
【副⁺】 (手当たり次第、ぽいと、ぽんと、無造作に、乱暴に、片[かた]っ端[ぱし]から)放り込む
【例文】 ❶口に炒った豆を放り込んで、ポリポリ食べた/錠剤を口に放り込み、水で一気に飲み下した。ちゃんこ鍋は、力士たちが大鍋に肉や野菜を豪快に放り込んで作る/汚れた靴下をぽいと洗濯機に放り込んだ/急な出張で、鞄に衣類やら書類やらを放り込み、慌てて出発した/引っ越し準備で、段ボール箱に本や衣類を片っ端から放り込んでいった/急な来客があったので、散らかっていた物を慌てて押し入れに放り込んだ/営業担当者は、車の後部座席に上着と紙袋を放り込み、セールスに回った/積んであったごみ袋は、次々と収集車に放り込まれていった/使わない物は、とりあえず物置にでも放り込もう/書類を引き出しに放り込んだまま、しばらく忘れていた/バイクに乗った配達員が、郵便受けに新聞を放り込んでいく/観光客は、泉に背を向けて、肩越しにコインを放り込んだ/精鋭部隊の隊員は、手足を縛られた状態で海に放り込まれても、生還できるという/釣り針を池に放り込み、魚がかかるのを待った ❷刑事は、「犯人を必ず刑務所に放り込んでやる」と息巻いた/国によっては、壁に落書きをしただけでも刑務所に放り込まれるそうだ/容疑者は留置場に放り込まれ、取り調べを受けた/新入社員は研修を終えると、すぐ営業の現場に放り込まれた/僕は、自立心を養うためとして全寮制の中学校に放り込まれた/子供の頃、いたずらが過ぎて、物置に放り込まれたことがある
**ほうりだす【放り出す】**[放る＋出す] ❶(荷物、靴、不用品、ごみ、[人]、相手、息子、亭主、居候、不法滞在者、酔っ払い、厄介者、野良猫)を放り出す(=勢いよく投げるように外に出す) ❷ⓐ(→「なげだす」❶ⓐに同じ。道具、服、ごみ、自転車)を放り出す(=勢いよく投げるように無[む]造[ぞう]作[さ]に置く。片付けずに出したままになっている) ⓑ(→「なげだす」❶ⓑに同じ)に放り出す ❸ (→「なげだす」❸ に同じ)を放り出す(=途中で諦めて、やめる。放棄する) ❹ⓐ ([人]、子供、弟妹、仲間、病人、患者、ペット)を放り出す(=世話をしないで放[ほう]っ[っっ]ておく) ⓑ(知らない世界、世の中、冷たい世間)に放り出す ❺ (社員、店員、使用人、亭主、役立たず、選手)を放り出す(=居場所から*追い出す。人を無理に辞めさせる) ❻(球、小石、ごみ)を放り出す(=放り始める) 
【副⁺】❶❷(ぽんと、どさっと、乱雑に、乱暴に、無造作に) ❸ (無責任に、勝手に、途中で) ❹❺ (冷たく、容赦なく、無責任に、途中で)放り出す
【例文】 ❶恋人は私の靴をドアの外に放り出し、「帰って」と怒鳴った/男は、転覆したボートから海に放り出された/火事が延焼し、周辺住民は着の身着のまま放り出された/プロレスラーは、対戦相手をリングの外に放り出した/「言うことを聞かないと、表[おもて]へ放り出すぞ」と親に叱られた/「また野良猫が入って来た。とっ捕まえて放り出せ」 ❷強盗に襲われ、持っていた鞄[かばん]をその場に放り出し、必死で逃げた/娘はランドセルを床に放り出し、学校へ行きたくないと泣き叫ぶ/ずっと机の上に放り出してあった書類をようやく整理した/商談の相手は、札束を机の上に放り出すと、強引に値引きを迫った/脱ぎっぱなしの服がベッドの上に放り出されたままだ/空き地に大量の粗大ごみが放り出されている ❸上司と喧[けん]嘩[か]した同僚が仕事を放り出し、辞めてしまった/母親が外出すると、子供は宿題を放り出し、ゲームを始めた/内容が難しいので、読みかけた本を途中で放り出してしまった/自信を失った選手は、練習を放り出して、姿を消してしまった ❹初めて
<1140>
上京した時は、知らない世界に一人放り出されたような孤独を感じた/戦争後には親を失い、世の中に放り出された子供たちが大勢いた/幼い子を寒風の中、何時間もベランダに放り出していた親が、児童虐待で事情聴取された/男の子は小さい妹を放り出し、野球に夢中になっている/経営悪化のせいで入院患者をろくに治療もせず、放り出しておくとはひどい病院だ ❺大幅な人員削減計画が発表された。社員はいつ会社を放り出されるか不安になっている/あんなダメ亭主は、もういっそ放り出そうかと考えている/「役立たずと言って店を放り出されたって本当か。これで二度目だろう」/成績不振のプロ野球選手は、容赦なくチームから放り出される ❻運動会の紅白両チームは、笛の合図で一斉に籠に向かって玉を放り出した/一人の子が川に小石を放り出すと、ほかの子たちも面白がってまねをした
**ほうりなげる【放り投げる】**[放る＋投げる] ❶ⓐ(ボール、空き缶、ごみ、荷物、ランドセル、鍵、プレゼント、服、ロープ、バット、ラケット、玩[おも]具[ちゃ]、札束、花、[人]、相手)を放り投げる(=乱暴に投げる) ⓑ(ごみ箱、机の上、[窓・土俵]の外、床[ゆか]、足元、道、池、遠く)に放り投げる ❷ (仕事、学業、育児、商売、事業、プロジェクト)を放り投げる(=すべきことを途中でやめて放置する) 
【副⁺】❶(力いっぱい、思い切り、どさっと、ぽいと、ぽんと、軽[かる]々[がる]と、激しく、高く、乱暴に、無[む]造[ぞう]作[さ]に) ❷(あっさり、中途半端に、無責任に)放り投げる
【例文】 ❶私が遠くに放り投げたボールを犬がくわえて戻って来た/若者は空き缶を公園のごみ箱にぽんと放り投げた/疲れて帰宅した夫は、車の鍵を机の上に放り投げると、ベッドに倒れ込んだ/友達にあげたプレゼントを「いらない」と放り投げられた子供は、わっと泣き出した/妹は姉のお下がりの服を床に放り投げ、「新しいのが欲しい」とぐずった/ホームランを打った選手はバットを放り投げ、ガッツポーズで走り出した/力士は相手を軽々と土俵の外に放り投げた ❷若い母親は、育児を放り投げて遊びに行ってしまった/政府は困難な災害対策事業を放り投げ、自治体に責任をなすりつけた/部長は難航するプロジェクトをあっさり放り投げ、新しい企画を考え始めた
**ほえかかる【吠え掛かる】**[吠[ほ]える＋掛かる] ❶(犬、子犬、番犬、猟犬、飼い犬)が([人]、他の[犬・動物]、物)にほえかかる(=相手に*飛びかかりそうにして激しくほえる) ❷(→❶に同じ)にほえかかる(=ほえようとする。吠え始めて、途中で止める) 
【副⁺】 (ワンワン、キャンキャン、突然、いきなり、うるさく、やかましく、ひどく、激しく、獰[どう]猛[もう]に)ほえかかる
【例文】 ❶道で突然背後から犬にほえかかられ、びくっとした/うちの犬は臆病で、動く物なら何にでもほえかかる/子犬は遠くから大型犬にほえかかった/猟犬は、突如現れたヒグマに勇敢にほえかかり、飛びついて撃退した ❷子犬が姿勢を低くして通行人にほえかかったので、慌てて抱き上げた
**ほえたてる【吠え立てる】**[吠[ほ]える＋立てる] (犬、子犬、番犬、猟犬、飼い犬)がほえ立てる(=激しくほえる) 
【副⁺】 (ワンワン、キャンキャン、やたらと、しきりに、やかましく、ひどく、甲高く、けたたましく、激しく、盛んに、神経質に、一斉に)ほえ立てる
【例文】 隣家の犬が朝からやかましくほえ立て、寝ていられなかった/子犬は外へ出たがり、ドアの前でキャンキャンほえ立てている/番犬は激しくほえ立て、主人に異変を知ら
<1141>
せた/猟犬たちは一斉にほえ立てながら、獲物を追いつめた/庭に入り込んだ猪は飼い犬にほえ立てられると、驚いて逃げ出した

**ほえつく【吠え付く】** [吠[ほ]える＋付く] (→「ほえかかる」 ❶に同じ)にほえつく(=相手に*飛びつきそうにしてほえる) 
【副⁺】(ワンワン、キャンキャン、突然、いきなり、やたらと、うるさく、やかましく、ひどく、獰[どう]猛[もう]に)ほえつく
【例文】 騒いでいた犬は、大型犬に一声ほえつかれると、尻尾を丸めて黙った/子犬が私の足元へ来て、うるさくほえついてくる/うちの番犬はカラスにほえつき、菜園から追い払ってくれる/野良犬たちは、走る車に獰猛にほえついた

**ほしあがる【干し上がる・乾し上がる】** [ほす＋上がる](魚、イカ、ナマコ、昆布、海苔、桜エビ、豆、稲、[梅・柿]の実、芋、しいたけ、大根、熊の胆[い]、洗濯物、池の水、湖、浅瀬)が干し上がる(=物に含まれる水分が日光や風で完全になくなる) 
【副⁺】(しっかり、すっかり、ぱりっと、しっとりと、ふっくらと、うまく、からからに、かちかちに、きれいに、完全に、十分に)干し上がる
【例文】 きれいに干し上がったイカを軽くあぶって食べる/日差しが強いので、浜に並べた昆布が一日でしっかり干し上がりそうだ/かちかちに干し上がった熊の胆は、貴重な漢方の胃薬だ/真夏は、半日もあれば、洗濯物がすっかり干し上がる/水を抜いて干し上がった溜め池に入り、ヘドロを除去する

**ほしあげる【干し上げる・乾し上げる】** [ほす＋上げる] ❶(→「ほしあがる」に同じ)を干し上げる(=物に含まれる水分を日光や風で、または栓を抜くなど何らかの方法で完全になくす) ❷([人]、敵)を干し上げる(=人に食事や生活費を与えないで苦しめる) 
【副⁺】❶(→「ほしあがる」に同じ。手早く、じっくりと、丁寧に、カンカンに) ❷(完全に、徹底的に)干し上げる
【例文】 ❶寒風でじっくり干し上げた魚は、うまみが凝縮されている/梅の実を日差しの強いうちに干し上げたい/天日で丁寧に干し上げられたさつま芋には、天然の甘みがある/海の浅瀬を堤防で仕切って干し上げた干拓地に農地を造った ❷ 籠城した敵の糧道を断って、徹底的に干し上げる/奴の資金源を押さえて干し上げれば、そのうち音[ね]を上げるだろう
【名詞形】 干し上げ 干し上げをする
【例文】 外来生物の駆除のため、毎年冬に池の干し上げが行われる/人造湖の水質改善のため、年に一度、水を抜いて干し上げをする

**ほしかためる【干し固める・乾し固める】** [ほす＋固める](魚、茶葉、泥、田、糞[ふん]、こより)を干し固める(=干して固くする) 
【副⁺】(固く、薄く、かちかちに、平らに)干し固める
【例文】 鰯[いわし]の稚魚を天日で薄く平らに干し固めたものを畳[たたみ]鰯[いわし]という/ 鰹[かつお]の身を釜で煮て燻[いぶ]し、固く干し固めると、かつお節が出来る/煉[れん]瓦[が]茶とは、持ち運びに便利なように煉瓦状に干し固められた茶葉のことだ/雨の少ない地域では、泥を干し固めた煉瓦が建材として用いられる/稲刈り前に田を干し固め、稲刈り機を入れやすくする/慶弔時に用いられる水引は、こよりを糊[のり]で干し固めて作る

**ほじくりかえす【穿り返す】** [穿[ほじく]る＋返す] ❶(土、砂、庭、畑、地面、道路、そこら中、球根、種、芋、容器に詰まったもの)をほじくり返す(=ほじくって下の物を上に返したり、

<1142>
外に出したりする) ❷ (道路)をほじくり返す(=埋めた所をもう一度ほじくる) ❸(過去、他人の[失敗・欠点]、古い[話・事件・問題]、[昔の・過ぎた]こと、古傷)をほじくり返す(=済んだことを無理にもう一度あからさまにする) 
【副⁺】❶(ガリガリ、あちこち、散々、無理に、徹底的に、無残に) ❷❸ (また、またもや、再び、再度、もう一度、繰り返し) ❸ (今更、いちいち、あれこれ、わざわざ、ねちねち、しつこく、むやみに、無理に)ほじくり返す
【例文】 ❶園児たちは、土をほじくり返しては、大きい芋を掘り出し大喜びしている/いくら地面をほじくり返したって、埋蔵金なんか出てきやしない/配管工事のため、道路はそこら中ほじくり返されたままになっている/畑にまいた種をカラスがくちばしでほじくり返そうとしたので、追い払った/びんに詰まって固まっている香辛料をほじくり返した ❷ せっかく整備した道路を再度ほじくり返しているのは、何のためか ❸ 同僚に過去の失敗をねちねちほじくり返され、我慢がならない/反省会を開こうとしたら、「過ぎたことをほじくり返すな」と上司に叱られた/記者は、何の目的で解決済みの事件をしつこくほじくり返そうとしているのだろう/人の古傷をどこまでほじくり返せば気が済むのか

**ほじくりだす【穿り出す】** [穿[ほじく]る＋出す] ❶ⓐ(球根、種[たね]、[タニシ・カニ]の身、幼虫、耳[みみ]垢[あか]、ごみ、小石、中身)をほじくり出す(=ほじくって、中の物を外へ出す) ⓑ(土の中、畑、巣、殻[から]、実、タイヤ、隙間、穴)からほじくり出す ⓒ(楊[よう]枝[じ]、竹串、スプーン、ドライバー、ピンセット、針、指)でほじくり出す ❷ (過去、昔のこと、問題、隠れた事実、欠点、失敗、秘密、私生活)をほじくり出す(=隠された物事をあばく) ❸(地面、耳、カニの身、事件)をほじくり出す(=ほじくり始める) 
【副⁺】❶(そっと、少しずつ、無理に、徹底的に、きれいに、丁寧に) ❷(あれこれ、わざわざ、いちいち、あえて、しつこく、無理に、興味本位に、無断で) ❸(突然、いきなり、おもむろに、急に)ほじくり出す
【例文】 ❶リスが畑から球根をほじくり出してしまった/小鳥がくちばしで木の実から種をほじくり出して、食べている/タニシの身を竹串でほじくり出し、佃[つくだ]煮[に]にする/指で身が取れなければ、箸でほじくり出せばいい/耳鼻科で大量の耳垢をほじくり出され、びっくりした/車のタイヤに挟まった小石をドライバーでほじくり出し、手入れをする ❷ 他人の過去を興味本位にほじくり出そうとするのは、悪趣味だ/選挙候補者は、重箱の隅をつつくように対立候補の欠点をほじくり出した/野党議員の関心は、首相の過去の失敗をほじくり出すことに集まった/芸能人が家族の秘密をほじくり出され、出版社を訴えた ❸犬は何かの匂いを嗅ぎつけたらしく、地面をほじくり出した/食卓を囲む人たちが、カニの身を一斉にほじくり出すと、急に静かになった

**ほっつきあるく【ほっつき歩く】** [ほっつく＋歩く](街、盛[さか]り場、路地裏、外、夜道、山の中、その辺)をほっつき歩く(=あてもなくあちこち歩く) 
【副⁺】(ふらふら、うろうろ、あちこち、一日中、夜ごと、夜な夜な、何となく、あてもなく、用もなく、遅くまで)ほっつき歩く
【補足】 「ほっつき歩く」は「ほつき歩く」の転。「ほつく」は「歩き回る」の意
【例文】 用もないのに夜の街をぶらぶらほっつき歩いた/息子は、夜な夜な仲間と盛り場をほっつき歩いているらしい/認知症の親が夜中に外をほっつき歩いていて、警察官に保護された/近頃は外出制限のせいで、前のように夜道をほっつき歩けない/春が来ると、

<1143>
何となくその辺をほっつき歩きたくなる

**ほっぽりだす【ほっぽり出す】** ☞ほうりだす【放り出す】
【補足】「ほっぽる」は「放る」の俗語で、「ほっぽり出す」は「放り出す」の俗語表現

**ほとばしりでる【迸り出る】** [迸[ほとばし]る＋出る] ⓐ(水、湯、汗、鮮血、言葉、声、光、情熱、エネルギー、感情、思い、若さ)がほとばしり出る(=勢いよく飛ぶように流れて出る) ⓑ(中、内側、底、口、喉、体、全身、心、傷口、源泉、岩の間、底)からほとばしり出る 
【副⁺】(どっと、いきなり、激しく、力強く、勢いよく、自然に、不意に)ほとばしり出る
【例文】 源泉から勢いよくほとばしり出た湯が、露天風呂をなみなみと満たしている/力士の肌は、全身からどっとほとばしり出た汗で輝いている/切られた侍の体から鮮血がほとばしり出るシーンが衝撃的だ/宣教師の口からは、神をたたえる言葉が泉のようにほとばしり出てくる/この絵は、今にもほとばしり出ようとするエネルギーが感じられる/病床の母を見て、熱い思いがほとばしり出て、涙を抑えられなかった/入賞した作文は、若さがほとばしり出るかのようなみずみずしい文章だ

**ほほえみあう【微笑み合う】** [微[ほほ]笑[え]む＋合う] ❶ⓐ(夫婦、家族、恋人同士、親と子、二人、皆)が/でほほえみ合う(=互いにほほえむ) ⓑ([人]、夫、妻、恋人、家族、友達、皆)とほほえみ合う ❷(相手、友人、仲間)と/とともにほほえみ合う(=ともに他者に対してほほえむ) 
【副⁺】❶(にっこり、互いに、優しく、温かく、愛[あい]想[そ]よく、いたずらっぽく、にこやかに、静かに、穏やかに、[うれし・幸せ]そうに、[悲し・満足・意味あり]げに、力なく、黙って) ❷(それぞれ、代わる代わる)ほほえみ合う
【例文】 ❶家族が大みそかの食卓を囲んでほほえみ合っている/恋人同士が幸せそうにほほえみ合った/二人は意味ありげにほほえみ合い、目くばせをした/妻といがみ合わず、いつもほほえみ合えればいい/険しい顔ばかりしていないで、たまには皆とほほえみ合おう ❷接客の研修で、それぞれがほほえみ合い、印象の良さを競う/会議中でも親しい人とは、目と目が合えばほほえみ合う

**ほほえみかける【微笑み掛ける】** [微[ほほ]笑[え]む＋掛ける] ❶(相手、[人]、子供、赤ちゃん、生徒、観光客、患者、客席)にほほえみかける(=相手に向かってほほえむ) ❷(→❶に同じ)にほほえみかける(=ほほえみそうになる。ほほえみ始めて、途中でやめる) 
【副⁺】❶(にこにこ、にっこり、そっと、温かく、優しく、明るく、妖しく、いたずらっぽく、人懐っこく、艶然と、愛[あい]想[そ]よく、にこやかに、無邪気に、静かに、穏やかに、[うれし・恥ずかし]そうに) ❷(一瞬、ちらと、思わず)ほほえみかける
【例文】 ❶母親が赤ちゃんにほほえみかけながら、子守唄を歌っている/地元の人々は観光客に人懐っこくほほえみかけ、手を振った/患者は看護師に温かくほほえみかけられると、不安が和らぐものだ/女形が客席に艶然とほほえみかけると、あちこちからため息がもれた ❷宮殿の衛兵は、子供に一瞬ほほえみかけたが、すぐに表情を引き締めた/店主は来客だと思いほほえみかけたが、借金取りだとわかると渋面になった

**ほほえみかわす【微笑み交わす】** [微[ほほ]笑[え]む＋交わす] ⓐ(→「ほほえみあう」❶ⓐに同じ)が/でほほえみ交わす(=互いにほほえみを交わす) ⓑ(→「ほほえみあう」❶ⓑに同じ)とほほえみ交わす 
【副⁺】(→「ほほえみあう」【副⁺】❶に同じ)ほほえみ交わす

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【例文】 年老いた夫婦は寄り添い、相手を見つめてはほほえみ交わしている/恋人同士の)些[さ]細[さい]な喧[けん]嘩[か]は、お互いにほほえみ交わせば、すぐ解消する/会議を成功させた首脳たちは、満足げにほほえみ交わし、握手をした

**ほめあう【褒め合う・誉め合う】** [ほめる＋合う] ❶ⓐ(双方、仲間同士、夫婦、皆)が/で褒め合う(=互いに褒める) ⓑ(相手)と(長所、努力、成果、能力、勇気、仕事ぶり、アイデア、プレー、作品、歌、料理、ファッション、子供、互い)を褒め合う ❷(我が子、同じワイン、一つの作品)を褒め合う(=人や物事について各自が別々に褒める) 
【副⁺】❶(わざとらしく、むやみに、素直に、互いに、無条件に) ❷(それぞれ、代わる代わる、一人ずつ、互いに)褒め合う
【例文】 ❶教員同士で表面的に褒め合うだけの授業研究会は、無意味だ/夫婦は、恥ずかしがらずに褒め合うことが大切だ/たまには批判することなく、皆で無条件に努力を褒め合おう/仲間とは、短所を温かく補い合い、長所を素直に褒め合えるといい/努力を褒め合わず、失敗を指摘し合うだけでは、チームと言えない/発明クラブの会員はアイデアを褒め合って、研究の士気を高める/チームメイトとプレーを褒め合いながら、切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]する/各国の留学生が、持ち寄ったお国自慢の料理を褒め合っている/相手のファッションを褒め合うことで、仲良くなれた/同僚と互いを褒め合ったことはない/心理学の実験で、隣の人と褒め合えと言われたが、戸惑ってしまった ❷見合いの席で親同士が我が子を褒め合うのに夢中になり、仲人を苦笑させた/皆で順番に試飲したワインを褒め合い、表現方法の違いを楽しむ/受賞作を審査員が褒め合っていたが、人によって着眼点は異なる
【名詞形】 褒め合い
【例文】 保護者会での母親同士の褒め合いがどうも苦手だ/第一回詩作研究会では、皆遠慮して上[うわ]辺[べ]だけの褒め合いに終始した/新監督率いるチーム合宿では、褒め合いや励まし合いで力を伸ばしている/お世辞による褒め合いは、どうにもしらじらしい

**ほめそやす【褒めそやす・誉めそやす】** [ほめる＋そやす] ⓐ([聡明・美し]さ、長所、才能、腕前、容姿、仕事ぶり、出[で]来[き]、成果、料理、演技、演奏、絵、作品)を褒めそやす(=盛んに褒める) ⓑ([人]、相手、子供、学生、客、選手、画家、ピアニスト、弟子)を褒めそやす 
【副⁺】(やたら、しきりに、大いに、仰々しく、わざとらしく、過剰に、大げさに、大仰に、盛んに、一斉に、口々に、手放しで)褒めそやす
【補足】 「そやす」は、「おだてる」の意の古風な言い方
【例文】 学者たちは、王子の聡明さを口々に褒めそやした/父は友人たちに料理の腕前を褒めそやされ、満更でもなさそうだ/同僚が私の仕事ぶりを大仰に褒めそやすのは、何か下心があるのだろう/映画評論家たちは新人監督の作品を史上稀[まれ]に見る傑作だと褒めそやした/彼は神童と褒めそやされて育った/教育はただ子供を褒めそやせば良いというものではない/厳しい教授陣が手放しで褒めそやすとは、よほど優秀な学生なのだろう/世間はスター選手を褒めそやしたが、勝利に真に貢献したのは彼ではない

**ほめたたえる【褒め称える・誉め—/褒め讃える・誉め—】** [ほめる＋たたえる] ⓐ(行い、戦功、努力、功徳、功績、偉業、栄光、勇気、[偉大・美し]さ、技術、才能、恩)を褒めたたえる(=栄誉を言葉に出してたたえる) ⓑ([人]、勝者、選手、先生、英雄、将軍、

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王、神、国、互い、相手)を褒めたたえる
【副⁺】(ひたすら、口々に、大いに、手放しで、心から)褒めたたえる
【例文】 騎士の戦功を褒めたたえる歌が、吟遊詩人によって歌い継がれた/首相は選手に電話をかけ、五輪連覇の偉業を褒めたたえた/明治期に英国の化学者が藍染の美しさを褒めたたえ、ジャパンブルーと呼んだ/マラソンの勝者は観衆に褒めたたえられながら、グラウンドを一周した/「ハレルヤ」とは、「神を誉めたたえよ」という意味だ

**ほめちぎる【褒めちぎる・誉めちぎる】** [ほめる＋ちぎる] ⓐ(→「ほめそやす」ⓐⓐに同じ)を褒めちぎる(=これ以上ないほど最大限に褒める) ⓑ(→「ほめそやす」ⓑに同じ)を褒めちぎる 
【副⁺】(→「ほめそやす」【副⁺】に同じ。ひたすら、徹底的に、口を極めて)褒めちぎる
【補足】 「ちぎる」は、複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「盛んに〜する」の意を表す
【例文】 美容院で容姿を大仰に褒めちぎられ、居心地が悪かった/評論家はシェフの前では料理を褒めちぎったのに、記事には平凡な味と書いた/記者はその画家の抽象画を褒めちぎっていた/批評家がどんなに褒めちぎろうと、この作品が傑作だとは思えない/皆が褒めちぎれば、誰だって少し天[てん]狗[ぐ]になってしまう/親子面談で先生が息子をやたら褒めちぎるので、かえって不安になった/セールスマンは客を褒めちぎり、まんまと契約を結んだ/師匠は、両親の前では弟子を褒めちぎるが、本人に対しては手厳しい

**ほりあがる【彫り上がる】** [彫る＋上がる]ⓐ(木、石、金属、ガラス、象牙、氷)が彫り上がる(=彫り終わって、完成する) ⓑ(作品、文字、図柄、文様、モチーフ、名前、銘、戒名、経文、レリーフ、彫刻、彫像、仏像、人形、こけし、印鑑、能面、入れ墨、石碑、版木、壁、家具)が彫り上がる 
【副⁺】(全部、全て、ようやく、美しく、きれいに、巧みに、見事に)彫り上がる
【例文】 ようやく彫り上がった石は、見事な竜に姿を変えていた/明日までに作品が全て彫り上がらないと、展示会に間に合わない/石碑の文字が彫り上がったら、次は文字の周りに装飾を彫る/墓石に亡き祖父の戒名が彫り上がったので、家族で墓参りをした/教会の壁にキリストの像が彫り上がると、多くの人が一目見ようと押しかけた/彫り上がった木の人形に目と口を描き、着物を着せる/注文した印鑑は、僅か一時間で彫り上がった/見事に彫り上がった家具にニスを塗って補強する

**ほりあがる【掘り上がる】** [掘る＋上がる] ❶(植物の株、芋、石炭、遺構)が掘り上がる(=地中にあるものを掘って*取り出すことが終わる) ❷(穴、井戸、水路、堀、トンネル、塹[ざん]壕[ごう])が掘り上がる(=土を掘って、穴などが完成する) 
【副⁺】(やっと、ようやく、まもなく、すぐ、全部、一気に、完全に)掘り上がる
【例文】 ❶出荷のためのさつま芋が掘り上がったので、トラックに積む/一年かかってようやく掘り上がった遺構が公開された ❷穴が掘り上がったら支柱を差し込んで、コンクリートで固定する/念願の井戸が、村人総出で掘り上がると、歓声が上がった/川から水を引く水路が掘り上がったので、灌[かん]漑[がい]に利用できる

**ほりあげる【彫り上げる】** [彫る＋上げる] ❶(文字、図柄、模様、モチーフ)を彫り上げる(=文字や図柄が高く浮いて見えるように彫る) ❷ⓐ(→「彫り上がる」ⓐに同じ)を

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彫り上げる(=彫り終えて、完成させる) ⓑ(→「彫り上がる」ⓑに同じ)を彫り上げる 
【副⁺】❶(くっきり、高く、立体的に) ❷(→「彫り上がる」【副⁺】に同じ。慎重に、丹念に、一気に、一心不乱に、丁寧に、精魂込めて)彫り上げる
【例文】 ❶印鑑の技法には、文字を彫り上げる陽刻と文字を彫り込む陰刻がある/聖母のモチーフを立体的に彫り上げた美しいカメオを身に付ける ❷職人がガラスを見事に彫り上げた皿は、大変高価だ/気温が上昇し、氷の像を彫り上げないうちに溶け始めてしまった/拙くとも丁寧に彫り上げれば、味のある作品が出来る/表札のデザインを決め、名前を彫り上げるまでに数週間かかる/誤りがないよう、慎重に碑銘を彫り上げなければならない/エベレスト街道には、チベット仏教の経文を彫り上げた巨大な石が点在する/仏師が一気に彫り上げた観音像は、素朴な美しさが感じられる/武将は供養のため、百体の仏像を彫り上げよと命じた/丹念に彫り上げられた能面には、魂が宿っているようだ/版木を彫り上げ、染料を付けて紙に摺る/大聖堂の壁は、長い年月をかけて彫り上げられた
【名詞形】 彫り上げ
【例文】 この彫刻には文字が高く浮かんで見える彫り上げの技法が使われている/木彫り人形は、師匠が彫り上げの状態を確認して、ようやく完成となった

**ほりあげる【掘り上げる】** [掘る＋上げる] ❶(→「掘り上がる」❶に同じ。球根、根、土、土砂)を掘り上げる(=中にあるものを掘って、上や表面に上げる) ❷(→「掘り上がる」❷に同じ)を掘り上げる(=穴などを最後まで掘り終える) 
【副⁺】❶(そっと、全部、ぐいぐい、次々、完全に、上手に、一気に、丁寧に、根こそぎ) ❷(やっと、ようやく、全部、すぐに、一気に、完全に)掘り上げる
【例文】 ❶花の株をそっと掘り上げ、小株に分けて植木鉢に植える/地下から掘り上げられた石炭は、質によって選別される/そろそろ花壇の球根を掘り上げよう/植え替える場合は、このようにして丁寧に根を掘り上げればよい ❷作業員が機械で一気に穴を掘り上げ、杭[くい]を打ち込んだ/僧侶は村人のために一夜で井戸を掘り上げたと言い伝えられる/築城は、外堀を掘り上げてようやく完成だ/隊長は兵士たちに大急ぎで塹[ざん]壕[ごう]を掘り上げさせ、戦闘に備えた

**ほりあてる【掘り当てる】** [掘る＋当てる] ❶(油田、源泉、水脈、鉱脈、金鉱、埋蔵金、財宝、地下資源、化石)を掘り当てる(=地面を掘っていき、埋まっている物を*見つける) ❷(人材、才能、有望株、ニーズ、真実、宝の山、作品、記述)を掘り当てる(=探して、隠れていた価値あるものや優れた人材を*見つける) 
【副⁺】(やっと、ようやく、ついに、偶然、運よく、思いがけず)掘り当てる
【例文】 ❶運よく油田を掘り当てれば、一獲千金も夢ではない/道路の工事中に偶然、源泉が掘り当てられ、温泉施設が出来た/良いアイデアがふと浮かび、砂漠で水脈を掘り当てたような気分だ/埋蔵金の伝説は各地にあるが、実際に掘り当てられたものは少ない/綿密な地質調査を行い、地下資源を掘り当てた ❷数百人の中から一人でも才能ある人材が掘り当てられれば、幸運だ/編集者がようやく掘り当てた若手作家の才能をあっけなく他社に奪われた/スカウトマンは、有望株を掘り当てようと全国を飛び回る/店頭での接客を通して、潜在的なニーズを掘り当てられる場合もある/彼はニッチな分野に目をつけ、見事に宝の山を掘り当てて大[おお]儲[もう]けした/思いがけず、無名の演奏家の優れたCD作品を掘

<1147>
り当て、心が躍った/歴史書を読みあさり、ついに自説を裏付ける記述を掘り当てた

**ほりおこす【掘り起こす】** [掘る＋起こす] ❶(土、地面、田、荒地、凍土、道路、花壇、グラウンド、墓)を掘り起こす(=掘って、中の土を外へ出す) ❷(木の根、切り株、石、球根、大根、原石、埋蔵金、地下資源、化石、石炭、タイムカプセル、排水管、棺[ひつぎ]、埴[はに]輪[わ]、遺体)を掘り起こす(=掘って、埋まっている物を外へ出す) ❸(→「ほりあてる」❷に同じ。潜在的な[顧客・需要]、新たな市場、可能性、票、情報、問題点、事件、記録、過去の資料、歴史、史実、記憶)を掘り起こす(=隠れていた物事や人材を*見つけて、表へ出す) 
【副⁺】❶❷(全て、あちこち、丁寧に、大量に) ❸(偶然、執念深く、根気よく丁寧に、丹念に)掘り起こす
【例文】 ❶畑の土を掘り起こし、よく耕してから苗を植える/ビルの基礎工事のため、空き地の地面が掘り起こされた/開拓作業は、まず荒地を掘り起こすことから始まった//ラウンドをトラクターで軽く掘り起こし、ローラーで固めて整備する ❷開拓民は、凍土で固まった木の根を手作業で掘り起こさざるを得なかった/秋にとれた大根に土をかぶせて保存し、真冬に雪の下から掘り起こす/地中から掘り起こされた化石は、恐竜の骨格が全てそろっていた/30年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうとしたが、見つからない/古くなった排水管を掘り起こし、新品と交換する/警察は遺体を掘り起こして、事件解明のため DNA 鑑定を行った ❸画商は無名画家の埋もれた才能を掘り起こし、世に広めた/商品開発に若者の視点を採り入れ、新たなニーズを掘り起こしたい/潜在的な顧客を掘り起こすため、効果的な広告戦略を練る/新たな市[し]場[じょう]を掘り起こせるような発想が必要だ/警察は未解決の事件を根気よく掘り起こし、ついに犯人を特定した/裁判記録を丹念に掘り起こした結果、ようやく反証が見つかった/歴史学者は忘れ去られた暗い歴史を掘り起こし、後世に伝えた/受賞したドキュメンタリー番組は、長年の取材で埋もれた史実を掘り起こした力作だ
【名詞形】掘り起こし 掘り起こしをする
【例文】 無所属の新人候補者は、無党派層の票の掘り起こしに成功し、当選した/田植えの前に乾いた田の掘り起こしをして、水を入れる

**ほりかえす【掘り返す】** [掘る＋返す] ❶(土、砂、庭、畑、道路、焼け跡)を掘り返す(=掘って、下の方の土を上に返す) ❷(穴、墓、井戸、遺跡)を掘り返す(=掘って埋めた所をもう一度掘る) ❸(球根、植木、タイムカプセル、棺[ひつぎ]、遺体)を掘り返す(=掘って埋めた物をもう一度掘って、外へ出す) ❹(事件、問題、過去、過ぎたこと、歴史、話、過ち)を掘り返す(=済んだことをもう一度問題にする) 
【副⁺】❶(あちこち、全部、少し、深く、無残に) ❷〜❹(また、再度、もう一度、新たに) ❹ (今更、あれこれ、わざわざ、しつこく、無理に、丁寧に)掘り返す
【例文】 ❶固くなった畑の土を深く掘り返して、柔らかくする/熊手で浜の砂を掘り返すと、ヤドカリが出てきた/このあたりは道路を少し掘り返せば、何かしら遺跡が見つかる/空襲の後、焼け跡を掘り返したが、思い出の品は全て灰になっていた ❷ 盗賊が王の墓を掘り返し、
【副⁺】葬品を持ち去った/砂嵐で埋もれた井戸を掘り返し、使えるようにする/再調査のため、以前に掘った遺跡を再度掘り返した ❸昨日植えた球根を掘り返して、別の場所に移す/子供の頃に埋めたタイムカプセルを掘り返そう/掘り返された棺の中には

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何も入っていなかった ❹ 警察が解決済みの事件をひそかに掘り返しているのは、何か理由があるのだろう/災害の歴史を丁寧に掘り返す/妻に過去の過ちをしつこく掘り返され、困惑した

**ほりさげる【掘り下げる】** [掘る＋下げる] ❶(地面、地盤、川底、穴、坑道、雪)を掘り下げる(=下の方へ掘っていく) ❷(内容、本質、関係、話題、話、ニュース、情報、事象、実態、課題、問題点、テーマ、文化、歴史、議論、論考、原因、背景、內面、心理、魅力、人物)を掘り下げる(=深いところまで考え、究明する) 
【副⁺】❶(真っすぐ、少しず、更に、深く、垂直に、一直線に) ❷(じっくり、とことん、少しずつ、更に、深く、詳しく、[徹底・多面・重点]的に)掘り下げる
【例文】 ❶縄文時代の遺跡には、地面を掘り下げて造った竪穴式住居の跡が見られる/河川の浸食作用には川底を掘り下げる作用と川幅を広げる作用がある/垂直に掘り下げられた坑道を作業員が昇降機で移動する/高く積もった雪をブルドーザーで少しずつ掘り下げ、車道を確保する ❷著者は問題の本質を深く掘り下げようとしている/ニュースを深く掘り下げつつ、平易に解説する/制度の問題点を更に掘り下げて整理し、対応策を検討する/表面的なやりとりではなく、とことん掘り下げた議論がしたい/登場人物の心理を多面的に掘り下げないと、脚本に厚みが出ない/作家は釣りの魅力を掘り下げ、哲学的な論考にまで発展させた
【名詞形】掘り下げ 掘り下げをする
【例文】 地下鉄工事による地盤の掘り下げで、地表が陥没する事例も発生している/新しいドラマは人物の掘り下げが足りず、視聴率が低迷している/感染症拡大の原因究明には、更に掘り下げをする必要がある

**ほりすすむ【掘り進む】** [掘る＋進む](地中、地底、地下、海底、湖底、地表近く、トンネル、土)を掘り進む(=掘りながら進む) 
【副⁺】(ぐんぐん、どんどん、ゆっくり、ひたすら、更に、深く、垂直に、水平に、慎重に、一気に、少しずつ)掘り進む
【例文】 巨大な掘削機が地中をゆっくり掘り進んでいる/調査船が海底をドリルで掘り進み、地球内部の構造を調査する/地面に、モグラが地表近くを掘り進んだ跡がある/シールドマシンは1日に数十メートルほどの掘削速度でトンネルを掘り進める

**ほりだす【掘り出す】** [掘る＋出す] ❶ⓐ(→「ほりおこす」❷に同じ。原油、宝)を掘り出す(=掘って、中に埋まっている物を外へ出す) ⓑ(土の中、地中、地下、海底、畑、鉱山、墓、古墳、焼け跡)から掘り出す ❷(真実、真相、情報、過去の痛み)を掘り出す(=隠されていた物事を表に出す) ❸(骨[こっ]董[とう]品[ひん]、作品、珍本、原稿)を掘り出す(=貴重な物や安くて価値のある物を偶然見つけて、手に入れる) ❹(→「ほりおこす」❷に同じ。原油、穴、墓、トンネル)を掘り出す(=掘り始める) 
【副⁺】❶(全部、勢いよく、根気よく、丁寧に、大量に)❷(丹念に、地道に) ❷❸ (偶然、思いがけず、運よく) ❹(突然、いきなり、急に)掘り出す
【例文】 ❶地中から球根を掘り出し、春まで貯蔵する/地中から掘り出されたダイヤモンドの原石が装飾品に加工される/古墳から多くの埴[はに]輪[わ]が掘り出され、考古学者は興奮した/海底から原油を掘り出して、タンカーで運ぶ ❷ 記者が地道な取材で真実を掘り出し、記事にした/退職後の計画として、闇に埋もれた事件の真相を掘り出そうと考えてい

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る/価値ある情報を掘り出し、社内で共有する/忘れたと思っていても、何かをきっかけに過去の痛みが掘り出されてしまう ❸ まさか骨董屋で有名陶芸家の作品を掘り出そうとは思わなかった/珍本でも掘り出せないかと古書店街を歩き回った/古本屋で思いがけず作家の生原稿を掘り出し、仲間に自慢した ❹ この鉱山で石炭が掘られ出したのは、およそ80年前だ/飼い犬が突然、穴を掘り出したので期待したが、出てきたのは空き缶だった/考古学者たちが墓を掘り出した1か月後、地中から王の棺[ひつぎ]が現れた
【名詞形】 掘り出し
【補足】 「掘り出し物」(=偶然手に入った珍しい物や安くて価値ある物)の形で使うことが多い
【例文】 ほぼ完全な形での恐竜の化石の掘り出しに成功した/夏休みに古代遺跡での掘り出し作業に加わった/陶器市で運よく掘り出し物を見つけた

**ほりつくす【掘り尽くす】** [掘る＋尽くす](金[きん]、銀、石炭、原油、地下資源、鉱山、球根、筍)を掘り尽くす(=余すところなく全部掘ってしまう) 
【副⁺】(全部、全て、完全に、徹底的に)掘り尽くす
【例文】 銀を掘り尽くした鉱山が、現在は産業遺産として公開されている/原油はいつか掘り尽くされるだろう/地下資源を掘り尽くさずに済むように、我々の消費生活を見直すべきだ/後から来る人のために、筍を掘り尽くさないで残しておく

**ほれあう【惚れ合う】** [惚[ほ]れる＋合う]ⓐ(二人、男女、夫婦、[恋人・似た者]同士)が/でほれ合う(=互いにほれる) ⓑ(相手、[人])とほれ合う ⓒ(互いの才能、相手の[価値観・経営哲学])にほれ合う 
【副⁺】(心底、互いに、心から)ほれ合う
【例文】 二人は心底ほれ合っているのに、どちらも胸の内を明かさない/ほれ合って結婚した夫婦でも、後に憎み合うこともある/似た者同士でほれ合うと、長続きするらしい/商家の娘が番頭とほれ合い、駆け落ちをした/互いの才能にほれ合った二人の芸術家は、生涯の友となった/社長同士が相手の経営哲学にほれ合い、契約成立となった

**ほれこむ【惚れ込む】** [惚[ほ]れる＋込む] ⓐ([人]、相手、恋人、男性、女性、役者、劇団、選手、チーム、芸術家、歴史上の人物)にほれ込む(=これ以上はないというほど、すっかりほれる) ⓑ(人柄、人間性、人情、熱意、度胸、心意気、生き様、姿、演奏、芸、仕事、技、技術、才能、腕、腕前、センス、魅力、味、美しさ、デザイン、製品、作品)にほれ込む
【副⁺】(とことん、ぞっこん、すっかり、心底、一方的に、完全に、本気で、一目で、心から)ほれ込む
【例文】 パトロンにほれ込まれた画家は経済的支援を受け、創作に没頭した/実業家は青年の人柄と熱意にほれ込み、起業の支援を申し出た/若手チェロ奏者の演奏にほれ込んだ祖母は、足繁く演奏会に通っている/監督は高校球児の才能にほれ込み、熱心にプロ入りを勧めた/日本刀の美しさにほれ込んで、刀鍛冶に弟子入りした外国人がいる/一目で新車のデザインにほれ込み、購入を即決した/自社製品に本気でほれ込まなければ、積極的に売り込むことはできない

**ほれなおす【惚れ直す】** [惚[ほ]れる＋直す] ⓐ(→「ほれこむ」ⓐに同じ。妻、夫)にほれ直す(=もともとほれていたが、何かを契機にもう一度ほれる) ⓑ(→「ほれこむ」ⓑに同じ)にほれ直す 
【副⁺】(また、ますます、更に、改めて、もう一度、思わず)ほれ直す

<1150>
【例文】ある書道家の生き様に共鳴していたが、伝記を読んでほれ直した/久しぶりに歌舞伎を見て、その魅力に改めてほれ直した/しまってあった骨[こっ]董[とう]品[ひん]を出して眺め、その美しさにほれ直した/無神経な夫に幻滅していたが、病気になった私を支えてくれてほれ直した

**ほれぬく【惚れ抜く】** [惚[ほ]れる＋抜く] ⓐ(→「ほれこむ」ⓐに同じ)にほれ抜く(=ほれた気持ちが揺るがず、最後まで持続する) ⓑ(→「ほれこむ」ⓑに同じ)にほれ抜く
【副⁺】(とことん、心[しん]底[そこ]、ひたすら、深く、徹底的に、一[いち]途[ず]に、本気で、命がけで、死ぬまで)ほれ抜く
【例文】 彼は、好きになったら一途にほれ抜くタイプだ/彼は地位も名誉も捨て、ほれ抜いた相手と添い遂げた/ほれ抜いた役者の出る芝居は、どこであろうと必ず見に行く/宮大工の棟[とう]梁[りょう]の技にほれ抜き、ついに安定した職を捨てて弟子入りした/作家は馴[な]染[じ]みの板前の腕にほれ抜いて、死ぬまでその店に通い詰めたという/原作にほれ抜いた監督は、さまざまな難題を乗り越え、ついに映画化に漕ぎ着けた

**ほろびさる【滅び去る】** [滅ぶ＋去る](地球、世界、国、王朝、都市、城、文明、政権、伝統芸能、古典芸術、人類、民族、一族、家、敵、反逆者、敗者、弱い種[しゅ]、恐竜、肉体、魂、精神、悪、全て)が滅び去る(=滅んでなくなってしまう) 
【副⁺】(たちまち、ことごとく、ついに、瞬時に、虚[むな]しく、あえなく、必然的に、跡形もなく、なす術[すべ]もなく、一夜にして)滅び去る
【例文】 ある預言者は、世紀末に災厄が起こり世界が滅び去ると言ったが、何も起こらなかった/長い歴史の中で多くの国や王朝、都市が滅び去っていった/考古学者たちが、滅び去った古代文明の謎を解明している/独裁政権はいつか滅び去る運命にある/伝統芸能が滅び去ることのないように継承に力を入れる/人類もやがて恐竜のように滅び去る日が来るかもしれない/栄華を極めた一族が失脚し、虚しく滅び去った/恋人の肉体が滅び去ろうとも、魂は私の中に永遠に生き続ける/この世から悪が滅び去ればいいのに/核戦争が起これば、地上の全てのものが跡形もなく滅び去ってしまうだろう

**ほろぼしつくす【滅ぼし尽くす】** [滅ぼす＋尽くす](国、都市、敵の拠点、異民族、人類、住民、一族、恐竜、存在、全て、一切、信仰、思想、悪、心身)を滅ぼし尽くす(=全てを完全に滅ぼす) 
【副⁺】(ことごとく、根こそぎ、徹底的に、跡形もなく、誰彼なく、情け容赦なく、最後まで、完膚なきまでに)滅ぼし尽くす
【例文】 火山の大噴火がポンペイという古代都市を滅ぼし尽くした/敵の拠点を徹底的に滅ぼし尽くそうと、ミサイル攻撃を行った/核兵器が使用されれば、人も自然も関係なく一切が滅ぼし尽くされるに違いない/麻薬の害は人の心身を滅ぼし尽くす/ギャンブルや酒で身も心も滅ぼし尽くしてしまった

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**まいあがる【舞い上がる】** [舞う＋上がる] ❶ⓐ(蝶、鳥、凧[たこ]、風船、打球、桜吹雪、雪、紙飛行機、波しぶき、煙、炎、火の粉、火山灰、砂、粉[ふん]塵[じん]、埃[ぼこり]、塵[ちり]、土[つち]埃[ぼこり]、胞子、花粉、放射性物質、シーツ、長い髪、スカートの裾)が舞い上がる(=舞うように上に上がる) ⓑ(風、強風、突風)に/で舞い上がる ⓒ(空、上空、天、空中、宙)に舞い上がる ❷ⓐ([人]、気持ち)が舞い上がる(=有頂天になって*落ち着きをなくす) ⓑ(うれしい知らせ、大成功、喜び、賞賛の声、おだて)に舞い上がる 
【副⁺】❶(ひらひら、ふわふわ、ふんわり、ゆらゆら、もうもうと、高々と、一斉に、空高く、勢いよく、軽やかに、一面に)舞い上がる
【例文】 ❶蝶がひらひらと空へ舞い上がり、飛んで行った/鳥の群れは一斉に大空に舞い上がると、大きく旋回し飛び去った/凧は強い風に乗って空高く舞い上がって行った/打球は青空に吸い込まれるように高々と舞い上がった/春風に舞い上がる桜吹雪の中を新入生が歩いて行く/山火事で煙がもうもうと上空に舞い上がって行く/焚き火の火の粉が、パチパチと音を立てて舞い上がった/車が通る度に、昨日の噴火で積もった火山灰が一面に舞い上がる/砂漠の嵐で砂が舞い上がれば何も見えなくなってしまう/工事中に粉塵が舞い上がらないように水をまく/強風にあおられて、杉の木から花粉が大量に舞い上がった/ベランダに干したシーツが風を含んで一瞬ふわっと舞い上がった/突風で彼女のロングヘアーが舞い上がり、顔にもろに掛かった/歌舞伎役者が宙乗りで天井高く舞い上がると、観客は歓声を上げた ❷ 憧れの人に話しかけられ、僕はすっかり舞い上がってしまった/研究成果が世界的評価を受けて、関係者全員が舞い上がるような気持ちになった/念願のバイクを手に入れて気持ちが舞い上がり、スピード違反をしてしまった
【名詞形】 舞い上がり
【例文】 シートをかぶせて粉塵の舞い上がりを防ぐ/新型掃除機は埃の舞い上がりを抑えられる

**まいあげる【舞い上げる】** [舞う＋上げる] ⓐ(風、木枯らし、竜巻、除雪車、ダンプカー)が(花びら、凧[たこ]、落ち葉、雪、波しぶき、泡、雪煙、火の粉、砂[さ]塵[じん]、埃[ほこり]、土[つち]埃[ぼこり]、塵[ちり]、排気ガス、ヘドロ、胞子、花粉、放射性物質、スカーフ、長い髪、屋根、塀)を舞い上げる(=辺りに高く舞うように上方に上げる) ⓑ(空、上空、天、空中、宙)に舞い上げる

【副⁺】(→「まいあがる」【副⁺】❶に同じ。さっと、辺り一帯に)舞い上げる
【例文】 春風が桜の花びらを空高く舞い上げている/大凧は、強風に舞い上げられ、冬空に高々と上がった/木枯らしが落ち葉や塵をさっと舞い上げ、吹き散らした/荒天の冬の海では、岩にぶつかった波が泡になり、宙に舞い上げられる/春の山は、強風に舞い上げ

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られた杉の花粉で一面黄色くなる/竜巻が一瞬にして屋根や塀を空高く舞い上げた/除雪車が雪煙をもうもうと舞い上げながら走って行く/宅地造成地に出入りするダンプカーが舞い上げる埃で、周辺の植物は真っ白だ/海底では、ヘドロを舞い上げないように静かにごみを収集する/掃除の際にかびを舞い上げればアレルギーの原因になり得る
【名詞形】 舞い上げ
【例文】 ハウスダストの舞い上げを極力抑えた新型掃除機が発売された

**まいおさめる【舞い納める】** [舞う＋納める](神楽、獅[し]子[し]舞[まい]、剣舞、[扇・翁[おきな]・最後]の舞)を舞い納める(=一つの舞いを最後まで舞う。最後の舞いを舞う) 
【副⁺】(堂々と、粛々と、つつがなく、めでたく、華やかに、賑[にぎ]やかに、優雅に、無事に、勇壮に)舞い納める
【例文】 祭礼当日は氏[うじ]子[こ]の行列が村を練り歩き、最後に神楽殿で舞い納める/最後に獅子舞が登場し、賑やかに舞い納めると、秋の大祭も終わりになる/例祭では、青年たちが勇壮に剣舞を舞い納める/神社で、扇の舞がつつがなく舞い納められた/日本舞踊の公演は、鶴と亀の舞から始まり、翁の舞でめでたく舞い納めた/千秋楽では、長老の歌舞伎役者が堂々と最後の舞を舞い納めた
【名詞形】 舞い納め 舞い納めをする/になる
【例文】12月は神楽などの郷土芸能でも一年の舞い納めを行う/年末の、昼夜二日にわたる神楽は、扇の舞で舞い納めとなる/今年は1月初旬に神楽の舞い初めをし、年末下旬に舞い納めをする予定だ

**まいおちる【舞い落ちる】** [舞う＋落ちる](雪、粉雪、花びら、枯れ葉、びら、羽、灰、砂[すな]埃[ぼこり]、紙吹雪)が舞い落ちる(=舞うように落ちる) 
【副⁺】(ひらひら、ひらりと、はらはら、はらりと、ふわふわ、ふわっと、ふんわり、軽やかに、静かに、音もなく)舞い落ちる
【例文】 曇った空から粉雪が舞い落ちて来た/川に舞い落ちた桜の花びらが花[はな]筏[いかだ]になって流れて行く/枝に残っていた最後のひと葉もはらりと舞い落ちた/火山の噴火でひっきりなしに火山灰が舞い落ち、うっすらと道に積もっている/家屋の解体作業では、絶え間なく天井から砂埃が舞い落ちて来る/白い紙吹雪が舞い落ちる舞台で歌舞伎の演目が演じられた

**まいおりる【舞い降りる・舞い下りる】** [舞う＋おりる] ❶ⓐ(鳥、鶴、蝶、雪、花びら、天使、天女、忍者、ヘリコプター、パラグライダー)が舞い降りる(=舞うように降りる) ⓑ(地上、地面、水面、水辺、岸辺、木の枝、町、草原、広場、屋根)に舞い降りる ❷(沈黙、静けさ、夜)が(人々の間[あいだ]、村)に舞い降りる(=静かに訪れる) ❸(神、女神、幸せ、幸運、インスピレーション、霊感)が([人]、その場)に舞い降りる(=天から与えられたかのように望ましい状況が突然現れる) 
【副⁺】❶(ひらひら、ひらりと、ふわふわ、ふわっと、ふんわり、ゆったり、次々、軽やかに、音もなく)舞い降りる
【例文】 ❶鶴が大空からゆっくりと川辺に舞い降りた/大きな蝶がひらひらと水たまりに舞い降りて来た/小雪が音もなく舞い降り、辺り一面を白く覆っていく/地上に舞い降りた天使のように優美な人だ/舞い降りて来た天女は、身にまとっていた羽[は]衣[ごろも]を木にかけて休んだ/忍者は敵をかわすと、ひらりと地面に舞い降りた ❷別れを決めた二人の間に深い沈黙が舞い降りた/昼間の祭りの賑[にぎ]わいが嘘[うそ]のように、夜の村には静けさが舞い降りている ❸芸術家にはミューズの神が舞い降りたと感じる瞬間があるという/シュート

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が決まった瞬間、勝利の女神が舞い降りたと感じた/自分にこんな幸運が舞い降りようとは夢にも思わなかった

**まいくるう【舞い狂う】** [舞う＋狂う] ⓐ(獅子、役者、村人、祈[き]禱[とう]師[し]、蝶、吹雪、猛火、砂嵐、桜の花)が舞い狂う(=狂ったように激しく舞う) ⓑ(獅[し]子[し]舞[まい]、奉納舞、剣舞、神楽)を舞い狂う
【副⁺】(勇壮に、一心不乱に、我を忘れて)舞い狂う
【例文】 舞台の上で親子の獅子が長い毛を振り立てて激しく舞い狂う姿は見事だ/村の卒納舞では、大人も子供も我を忘れて舞い狂う/剣舞の早いリズムで勇壮に舞い狂う/祈禱師は呪文を唱えながら、何かに憑[つ]かれたように舞い狂った/春には孤島に蝶の大群が現れ、舞い狂うように飛び回る/地吹雪では、高い雪山にぶつかった雪が不規則に舞い狂い、一寸先も見えない/消防隊員が子供を救うため、舞い狂う猛火の中に飛び込んだ/春の嵐に桜が花吹雪となって舞い狂っている

**まいこむ【舞い込む】** [舞う＋込む] ❶(蝶、花びら、木の葉、雨、雪、砂[さ]塵[じん]、香り)が舞い込む(=舞うようにして外から中に入って来る) ❷(メール、投書、請求書、脅迫状、訴状、ちらし、ダイレクトメール、大金、遺産)が舞い込む(=予想外の物が突然やって来る) ❸(ニュース、知らせ、情報、吉報、訃報、仕事、企画、注文、依頼、うまい話、幸運、福、チャンス)が舞い込む(=思いがけない事柄や情報等が入ってくる) 
【副⁺】❶(ひらひら、ちらちら、はらはら、いきなり、ひっきりなしに、どこからともなく) ❷❸(ひょっこり、いきなり、どこからともなく、ひょんなことから)舞い込む
【例文】 ❶窓を開けると、桜の花びらが部屋に舞い込んで来た/街路樹の枯れ葉がはらはら庭に舞い込んで来る/壊れた屋根の隙間から雨がパラパラ舞い込み始めた/窓を閉めても、砂塵がどこからともなく室内に舞い込み、うっすらと積もっている/海に面した窓から磯の香りが舞い込んで来る ❷無料ソフトをインストールしたら、大量の迷惑メールが舞い込んで来た/突然、顧客から訴状が舞い込み、慌てて弁護士を立てた/定年を迎えた父に、旅行会社から頻繁にダイレクトメールが舞い込むようになった/思いがけず多額の遺産が舞い込んだせいで、かえって人生を誤った者もいる ❸面接の翌日、合格の吉報が舞い込んだ/起業した時はこんなに仕事が舞い込もうとは予想だにしていなかった/ひょんなことから大型ツアーの企画が舞い込み、私に担当が回って来た/新商品をブログで宣伝したら、海外からも続々と注文が舞い込んで来た/本の出版をきっかけに、大学から講演の依頼が舞い込むようになった/こんないいオファーが舞い込めば誰だって飛びつく/幸せそうにしていると、幸運が更に舞い込んで来るという

**まいとぶ【舞い飛ぶ】** [舞う＋飛ぶ] ❶ⓐ(蝶、蛍、鷹[たか]、天女、種子、花粉、雪、花びら、火の粉、波しぶき、埃[ぼこり]、黄砂、紙吹雪、馬券、放射性物質、血しぶき)が舞い飛ぶ(=舞うように飛ぶ) ⓑ (上空、空中、天、宙、目の前、畑、水辺)を舞い飛ぶ ⓒ (春風、北風)に舞い飛ぶ ❷ (札束、金[かね])が舞い飛ぶ(=金が飛ぶように使われる) 
【副⁺】❶(ひらひら、ふわふわ、ふわりと、一斉に、空高く、優雅に、華麗に、華やかに、軽やかに、悠々と、辺り一面に)舞い飛ぶ
【例文】 ❶白や黄色の蝶が花畑の上をひらひら舞い飛んでいる/初夏には水辺を蛍が舞い飛ぶのが見られる/上空を舞い飛ぶ鷹の姿は優雅そのものだ/石窟寺院の壁画には、天女が舞い飛ぶ姿が描かれている/春風に乗り、タンポポの種子がふわふわ舞い飛んでいる/

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春先は、杉の花粉が舞い飛び、花粉症の人を悩ませる季節だ/北風に雪が舞い飛ぶ厳しい冬がやって来た/風にあおられ、焚き火の火の粉が激しく舞い飛び始めた/冬の海では、波しぶきが白い泡となって空中を舞い飛ぶ/黄砂の舞い飛ぶ時期は目を開けて歩けない/歌謡祭のフィナーレは、紙吹雪が舞台に舞い飛び、華やかに終わった/競馬場では、大穴の馬が一着でゴールした途端、大量の馬券が一斉に舞い飛んだ/原子力発電所の事故で周辺地域に放射性セシウムが舞い飛んだ ❷バブル時代には、夜の繁華街で一晩に数千万の札束が舞い飛んだという/カジノでは、毎晩億単位の金が舞い飛ぶらしい

**まいのぼる【舞い上る・舞い昇る】** [舞う＋のぼる](龍、天女、天使、煙、蒸気)が舞いのぼる(=舞うようにして上昇する) 
【副⁺】(もうもうと、天高く、雄々しく、軽やかに、優雅に)舞いのぼる
【例文】 龍が天に向かって雄々しく舞い昇る姿を描く/天井には、天女が羽[は]衣[ごろも]をまとい、天界に舞い昇っていく様子が描かれている/事故現場では、爆発音とともに黒い煙がもうもうと舞い上った/火口付近から白い蒸気が上空に舞い上るのが見える

**まいもどる【舞い戻る】** [舞う＋戻る] ❶(鳥、鳥の群れ)が(古巣、ねぐら)に舞い戻る(=元の場所に飛んで戻る) ❷ⓐ([人]、犬)が(自宅、職場、学校、元の場所、実家、故郷、祖国、犯行現場、刑務所、病院)に舞い戻る(=転々として、あるいは危険な場所から元の場所にまた戻る) ⓑ(戦場、死の淵[ふち]、地獄)から舞い戻る ❸ (手紙)が(差出人の所)に舞い戻る(=一度出した郵便物が元の場所に戻る) ❹(昔、新婚時代、現実世界、日常生活、出発点)に舞い戻る(=一度離れた時点にまた戻る) ❺(記憶、主導権)が舞い戻る(=一度離れたものが元に戻る) 
【副⁺】(結局、再び、また、ひょっこり、ふらっと)舞い戻る
【例文】 ❶親鳥はあちこちで餌を探し、雛[ひな]の待つ巣に舞い戻った/渡り鳥は、春になると南の越冬地から古巣に舞い戻る/夕暮れ時、鳥の群れは一斉にねぐらに舞い戻る ❷母親は、家出した息子が舞い戻って来るものと信じている/いなくなった子犬が、ひと月ぶりに舞い戻って来た/都会での夢に破れ、あてもなく故郷に舞い戻って来た/亡命した革命家は、新政府樹立後再び祖国に舞い戻った/殺人犯は、再び犯行現場に舞い戻るという/戦場から何とか舞い戻れたのは運が強かったからだ/術後、死の淵から奇跡的に舞い戻ったのを機に、生き方が変わった ❸手紙が宛先不明で舞い戻って来た ❹古都の古い街並みを歩くと、昔に舞い戻ったような気がする/子供たちが独立し、夫婦は新婚時代に舞い戻ったような気分になった/政治の世界には二度と舞い戻ろうとは思わない/前提が崩れ去り、議論は出発点に舞い戻った ❺認知症の母の記憶が少しでも舞い戻らないものかと、好きだった歌を一緒に歌う/議会の主導権は、市長の突然の死により前市長だった議員の手に舞い戻った

**まかせきる【任せ切る】** [任せる＋切る] ⓐ(仕事、会社、経営、業務、運営、経理、家庭のこと、教育、介護、治療、身)を任せ切る(=全てを完全に任せる) ⓑ(家族、教師、医者、官僚、業者、部下、秘書、後任、ヘルパー、会社、現場、病院、介護施設、学校、自主性、個々の判断、波、成り行き、天)に任せ切る 
【副⁺】(全て、すっかり、何もかも、ずっと、完全に、全面的に、安心して、何から何まで)任せ切る
【例文】 経理を部下に任せ切っていたので、横領事件に気づかなかった/夫は、仕事にかまけ、子の教育は妻に任せ切って何もしない/怪しげな医師に治療を任せ切って、言われ

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るまま大量の薬を飲んでいた/仰[あお]向[む]けになり、波に身を任せ切って海面に浮いていたら、リラックスできた/その政治家は、秘書に全て任せ切っていたので知らなかったと弁明した/独立心を養うと言っても、何もかも子供の自主性に任せ切ることには反対だ/あの二人が離婚するかどうかは成り行きに任せ切るしかない
【名詞形】 任せ切り 任せ切りにする/になる
【例文】 仕事が忙しくて、家庭のことは妻に任せ切りだ/店は、調理師免許のないバイトの学生に任せ切りになっていた/心の病は、病院に任せ切りにせず、家族もサポートする必要がある/ヨットの帆をしばらく東風に任せ切りにして、洋上をゆっくり航行した

**まかせきれる【任せ切れる】** [任せる＋切れる] ⓐ(→「まかせきる」ⓐに同じ)を/が任せ切れる(=全てを完全に任せることができる) ⓑ(→「まかせきる」ⓑに同じ)に任せ切れる 
【副⁺】(→「まかせきる」【副⁺】に同じ。問題なく)任せ切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 彼は信用できる男だから、問題なく会社を任せ切れる/社長は、後継ぎの息子に会社経営が任せ切れるかどうか、悩んでいる/力のない部下には大事な業務はとても任せ切れない/老妻の介護をヘルパーに任せ切れたら楽なのだが、そうもいかない/子供の自主性に任せきれず、つい口を出してしまう

**まかないきる【賄い切る】** [賄う＋切る] ⓐ(支出、資金、賠償金、費用、食費、学費、[生活・医療]費、[修理・食事・プレゼント]代、住宅ローン、家賃、家計、家事、食事、食糧、運営、需要、電力、飲料水、社会保障、公共サービス、仕事)を賄い切る(=必要なものを全て完全に賄う) ⓑ(収入、給料、小遣い、会費、寄付、税収、年金、[保険・奨学]金、料金、仕送り、貯蓄、自己資本、私費、自然エネルギー、風力、自給自足、自国、自社、従業員、非正規労働者、国内、家庭)で賄い切る 
【副⁺】(何とか、やっと、ようやく、辛うじて)賄い切る
【例文】 少子高齢化の昨今、社会保障支出を税収のみで賄い切ることは難しい/社会人になったら、給料で食費や家賃などの生活費を賄い切らなければならない/交通事故を起こしたが、相手側の治療費と車の修理代は保険金で辛うじて賄い切ることができた/1500円の会費で、送別会の食事代とプレゼント代を全て賄い切るのは無理だ/30人もいる寮の食事を調理師一人で賄い切ろうとするのは、無茶な話だ/自然エネルギーだけで国内の電力需要を賄い切る/人口増加が続く町では、一つのダムで住民の飲料水を賄い切ることが難しくなった

**まかないきれる【賄い切れる】** [賄う＋切れる] ⓐ(→「まかないきる」ⓐに同じ)を賄い切れる(=必要なものを全て完全に賄うことができる) ⓑ(→「まかないきる」ⓑに同じ)で賄い切れる 
【副⁺】(→「まかないきる」【副⁺】に同じ)賄い切れる
【補足】 否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 奨学金だけで留学費用を賄い切れるか疑問だ/親からの仕送りだけでは、学費や生活費を賄い切れない/安月給では家計を到底賄い切れない/この支援物資だけでは、避難所にいる被災者全員分の食糧はとても賄い切れない/現在の風力発電の規模では、一つの村の電力需要さえ賄い切れそうにない/正規労働者で賄い切れない仕事の部分は、非正規労働者を当てている

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**まかりいでる【罷り出でる】** [罷[まか]る＋出[い]でる] ([王・君主・殿様・天皇・姫君・将軍]の御[ご]前[ぜん]、皇居、朝廷、城、王宮)にまかりいでる(=高位の者の元に参上する) 
【副⁺】(恐る恐る、恭しく、畏れ多くも、畏[かしこ]まって、失礼を[承知で・顧みず])まかりいでる
【補足】 「罷る」は「支配者の許しを得て行動する」の意
【例文】 子会社の課長は、「本日は会長に一言ご挨拶申し上げたく、失礼を承知でまかりいでました」と口上を述べた/王の命により御前にまかりいでた婢女[はしため]は、美しい歌声を披露した/若君の乳母は、大殿様の前に恭しくまかりいでて、どうぞ若君をお世継ぎにと嘆願した

**まがりくねる【曲がりくねる】** [曲がる＋くねる](道、坂道、迷路、路地、小道、トンネル、川、入り江、水路、回廊、階段、レール、コース、地層、コード、スプーン、枝、行列、性格、性根)が曲がりくねる(=幾[いく]重[え]にも曲がる) 
【副⁺】(くねくねと、緩やかに、幾重にも、蛇のように)曲がりくねる
【例文】 道は、尾根づたいにくねくねと曲がりくねって続いている/山間の幾重にも曲がりくねった狭い坂道を慎重に運転して行く/トンネルは曲がりくねっていて、中からは出口が見えない/川は、渓谷に沿って曲がりくねりながら流れている/曲がりくねった入り江には、船が簡単に着岸できない/この古い地層には、緩やかに曲がりくねった多くの曲線が見られる/倉庫の隅には、曲がりくねったコード類が積み上げられている/樹齢300年の巨木は、曲がりくねった太い枝を広げ、他の樹木を圧倒している/空港では、入国審査を待つ人々の曲がりくねった長い列ができた/あいつの曲がりくねった性格を叩き直してやりたい

**まがりこむ【曲がり込む】** [曲がる＋込む] ❶ⓐ([人]、乗り物)が(脇道、裏道、路地、右、左)に曲がり込む(=内側に深く曲がって移動する) ⓑ(角[かど]、コーナー、カーブ)を曲がり込む ❷(道、カーブ、コーナー、川、ライン)が曲がり込む(=内側に向かって深く曲がった形をしている) ❸(変化球、スライダー、釣[つ]り竿[さお]、足指)が曲がり込む(=軌道や形が内側に向かって曲がる) 
【副⁺】❶〜❸(大きく) ❷❸(ぐるりと、ぎゅっと、深く、緩やかに、極限まで)曲がり込む
【例文】 ❶警官は、検問所手前で急に脇道に曲がり込もうとした車を制止した/逃げる男は、通りを左に折れ裏道に曲がり込んだ ❷道は、入り江に沿って大きく右に曲がり込んでいる/そのサーキットには、ぐるっと曲がり込んだヘアピンカーブが多い ❸変化球が内角に大きく曲がり込んだため、打者は手が出せなかった/外側から中に曲がり込むスライダーを使える投手は有利だ/竹を用いた和竿は、極限まで曲がり込み、釣り人の負担を軽くする/脳出血後、歩行時に足指がぎゅっと曲がり込むという後遺症に苦しんだ
【名詞形】 曲がり込み
【例文】 自然素材の釣り竿は、大物の魚の引きを十分な曲がり込みで吸収する/腱[けん]の手術で、指先の曲がり込みが改善した/荷重移動の速さは、コーナーの曲がり込み度と関係がある

**まかりでる【罷り出る】** [罷[まか]る＋出る] ❶(→「まかりいでる」に同じ)を/からまかり出る(=高位の者の前から退出する) ❷(→「まかりいでる」に同じ。社長の前)にまかり出る(=高位の者の元に参上する)
【副⁺】(恐る恐る、恭しく、畏まって)まかり出る

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【補足】「罷る」は「支配者の許しを得て行動する」の意
【例文】 ❶将軍は天皇の御[ご]前[ぜん]をまかり出ると、すぐ居城に向かった ❷親授式では、礼服姿の受章者が天皇の御前にまかり出て、勲章を授与される/名もなき兵士が戦場の功績により、王宮にまかり出ることを許された/祝賀の席に招かれ、平社員が社長宅にまかり出た

**まかりとおる【罷り通る】** [罷[まか]る＋通る] ❶(不正、不公平、不条理、理不尽な言い訳、非道、悪事、違法行為、犯罪、暴力、悪徳商法、八百長、でたらめ、嘘[うそ]、フェイクニュース、屁[へ]理[り]屈[くつ]、差別、偏見、非常識な言動、古い考え方、因習、エゴ、自分勝手な行動)がまかり通る(=よくないことが堂々と世間に通用する) ❷(暴走族、悪党、嫌われ者)がまかり通る(=よくない者が堂々と通る) 
【副⁺】(堂々と、公然と、大っぴらに、我が物顔で、大手を振って、はた目を気にせず、平気で)まかり通る
【補足】 「まかり通る」は「通る」を強調した表現
【例文】 ❶不正がまかり通ることがない社会を実現したい/しつけのために子供に暴力を振るったという理不尽な言い訳がまかり通るはずがない/データ改ざん問題は、業界内で違法行為が堂々とまかり通っていたことを示している/その地区では、殺人、麻薬売買などの犯罪がまかり通り、警察も近づかない/フェイクニュースが事実としてまかり通ってしまうことがある/女性差別につながる意見が公然とまかり通るような会社は、辞めたほうがいい/今もなお、古い考え方や因習がまかり通っている ❷暴走族が道路を我が物顔でまかり通る/白昼から悪党が大手を振ってまかり通るような西部の町に、正義感あふれる保安官がやって来た

**まかりまちがう【罷り間違う】** [罷[まか]る＋間違う] ❶まかり間違えば/まかり間違うと/まかり間違ったら(命を落とす、生死に関わる、大事故になる、取り返しがつかない、紛争に発展する、人生を棒に振る、死期を早める、倒産する、解雇される、訴訟問題になる、味方を敵に回す) (=万一、間違うと(重大な事態になる)) ❷まかり間違っても(犯罪に手を染めるな、他人のせいにしてはいけない、戦争にはなるまい、彼女が犯人であるはずがない) (=どんなことがあっても)
【補足】 「まかり間違う」は「間違う」を強調した表現。多くは条件の形で使う
【例文】 ❶登山をする時は十分な装備をする必要がある。まかり間違うと、命を落とすこともあるからだ/小さい子供を車の助手席に乗せてはいけない。まかり間違えば、生死に関わる/風邪薬を飲んだ後は車の運転を控えるべきだ。まかり間違えば、大事故になる/領土問題は、まかり間違えば、国際紛争に発展しかねない/病人は無理に入浴しないほうがいい。まかり間違ったら、死期を早めることになる/歴史小説や歴史ドラマには脚色も必要だが、まかり間違うと人々に誤った歴史観を与えてしまう ❷他の人に暴力を振るうなんて、まかり間違ってもしてはいけない/科学に携わる人間として、まかり間違ってもデータの改ざんなどするべきではない/「彼を傷つけたくないので、まかり間違っても本当のことは言わないでほしい」/「まかり間違っても、人の心を土足で踏みにじるような真似はするな」/まかり間違っても、自分の過ちを他人のせいにしてはいけない/彼女は誠実な人なので、まかり間違っても人を騙[だま]すなんてことはあり得ない

**まきあがる【巻き上がる】** [巻く＋上がる] ❶(砂、砂[すな]埃[ぼこり]、土[つち]埃[ぼこり]、粉[ふん]塵[じん]、土煙、灰、火

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炎、葉、雪、風、海水)が巻き上がる(=自然に渦を巻くように上に上がる) ❷(蔓[つる]、尻尾、帽子の縁、トタン屋根、裾、ブルーシート)が巻き上がる(=自然に巻いた状態で上に上がる) ❸(釣り糸、すだれ、御[み]簾[す]、ロールスクリーン、帆)が巻き上がる(=人の手や電動により巻かれて上に上がる) ❹(こより、糸、釣り糸、毛糸の玉、包帯、海[の]苔[り]巻[ま]き、縄、綱、ロープ、髪、ぜんまい、時計のねじ、すだれ、御簾、ロールスクリーン、錨[いかり]、帆、網)が巻き上がる(=巻き終わった状態になる) 
【副⁺】❶(くるくる、ぐるぐる、もうもうと、高々と、空高く) ❷❸(くるくる、ぐるぐる、するする、くるりと、くるんと) ❹(<るくる、くるりと)巻き上がる
【例文】 ❶つむじ風でグラウンドの砂が高々と巻き上がった/大きなトラックが通り過ぎ、土煙がもうもうと巻き上がった/山火事の現場では、赤い火災が空高く巻き上がっていた/スキーヤーが急斜面を滑降すると、雪が周囲に巻き上がる/竜巻で海水が巻き上がって、漁船を飲み込みそうになった ❷朝顔の蔓は支柱を伝ってくるくると巻き上がる/ねぎを長方形に切って水にさらすとくるりと巻き上がる/その帽子は縁がくるんと巻き上がっている/竜巻で剥がれかけたトタン屋根が巻き上がっている/地面に敷いたブルーシートが風で巻き上がらないように石で押さえた ❸釣り糸が巻き上がるに従い、魚影が見え隠れしてきた/帆船の帆が巻き上がってゆく様子を岸辺から眺めていた ❹器用にこよりが巻き上がるのを子供が珍しげに見ている/巻き上がった釣り糸の先に魚の姿はなかった/御簾がするすると巻き上がると、そこには姫君のお姿があった/大型ロールスクリーンをしまう時は、最後まで巻き上がったのを確認してから電源を切る

**まきあげる【巻き上げる・巻き揚げる】** [巻く＋あげる] ❶ⓐ(木枯らし、風、つむじ風、竜巻、台風、除雪車、ヘリコプター、水流)が巻き上げる(=風などがものを巻くようにして上に上げる) ⓑ(砂[すな]埃[ぼこり]、土[つち]埃[ぼこり]、粉[ふん]塵[じん]、落ち葉、雪、海水、トタン屋根、裾、ブルーシート)を巻き上げる ❷ (幕、すだれ、御[み]簾[す]、ロールスクリーン、釣り糸、リール、網、錨[いかり]、帆、髪、袖)を巻き上げる(=人の手や電動で巻いて上に上げる) ❸(→「まきあがる」❹に同じ。掛け軸)を巻き上げる(=最後まで完全に巻く) ❹(金[かね]、金品、土地、財産、小遣い、虎の子)を巻き上げる(=脅したり騙[だま]したりして、金品を奪う) 
【副⁺】❶(くるくる、ぐるぐる、もうもうと) ❷❸(→「まきあがる」【副⁺】❷❸に同じ) ❹(まんまと、言葉巧みに)巻き上げる
【例文】 ❶つむじ風が砂埃を巻き上げた/竜巻が家のトタン屋根を空高く巻き上げて、遠くまで飛ばしてしまった/台風の風は海水を巻き上げるため塩分を含んでいる/除雪車が雪を巻き上げつつ進んでいく/ヘリコプターが土埃をもうもうと巻き上げながら着陸した ❷使い終わった後は、ロールスクリーンを巻き上げておく/「大物がかかったら、糸が切れないようにゆっくりリールを巻き上げろ」/網を巻き上げていくと、大小の魚が中で飛び跳ねていた/船員たちは船の帆を巻き上げ始めた/旅館の女将[おかみ]は、長い髪をきれいに巻き上げ、アップにしている/彼はシャツの袖を肘の辺りまでくるくると巻き上げ、作業に取り掛かった ❸係員は、宮殿にある全部の時計のねじを毎日巻き上げて回るという/ぜんまい仕掛けの玩[おも]具[ちゃ]は、ねじでぜんまいを十分に巻き上げないとすぐに止まってしまう ❹宗教団体が、信者から莫大な金を巻き上げていたことが明らかになった/地上げ屋に脅されて、土地を巻き上げられてしまった/詐欺グループは、高齢者から言葉巧みに財産を巻

<1159>
き上げた/不良グループは、下級生から小遣いを巻き上げて、飲食代に使っていた/「大事な虎の子を強引に巻き上げようったってそうはいくもんか」
【名詞形】 巻き上げ
【補足】 名詞形は、❶❷❸の意味でのみ使う
【例文】 この掃除機は、排気による粉塵の巻き上げが抑えられている/舞台の幕は自動巻き上げレバーを使って開閉させる/漁の終了時には巻き上げ機で網を引き上げる

**まきおこす【巻き起こす】** [巻く＋起こす] ❶ⓐ(強風、山火事、ドリル、車、ヘリコプター)が巻き起こす(=砂埃[ぼこり]などを発生させる) ⓑ(砂埃[ぼこり]、土煙、粉[ふん]塵[じん]、嵐、砂嵐、強風、旋風)を巻き起こす ❷(反響、興味、関心、熱狂、旋風、新風、ブーム、センセーション、笑いの渦、一陣の風、波[は]瀾[らん]、混乱、騒動、トラブル、大事件、変動、衝撃、論争、議論、賛否両論、世論、批判、不買運動、リストラの嵐、社会現象)を巻き起こす(=あることが契機になって、多くの人に影響を及ぼす事態を生じさせる) 
【副⁺】❶(突然、もうもうと、不意に、突如として) ❷(広く、次々、一斉に、全国的に)巻き起こす
【例文】 ❶砂漠地帯では、乾期になると強い風が激しい砂嵐を巻き起こす/広範囲にわたる山火事が突如として火災旋風を巻き起こした/石炭の掘削時には、ドリルが粉塵を巻き起こす/ヘリコプターは強風を巻き起こし、離陸した ❷ 今はまったく無名の人でもネットで大反響を巻き起こせる時代だ/一大旋風を巻き起こした韓国ドラマが、韓流ブームのきっかけとなった/このゲームソフトは、一大ブームを巻き起こした/老化を肯定的に捉えた「老人力」という言葉は、日本中でセンセーションを巻き起こした/世界中に笑いの渦を巻き起こした喜劇役者の映画作品は、今もなお愛されている/彼女はどこへ行っても騒動を巻き起こすので、皆から敬遠されている/いわゆる「地動説」は、当時大きな論争を巻き起こした/未成年者である犯人の実名報道は、社会的な議論を巻き起こした/オリンピック誘致はどこの国でも賛否両論を巻き起こす

**まきおこる【巻き起こる】** [巻く＋起こる] ❶(風、強風、突風、つむじ風、砂嵐、旋風、土煙、砂煙)が巻き起こる(=風などが発生する) ❷(反響、熱狂、旋風、ブーム、センセーション、笑いの渦、拍手、大歓声、波[は]瀾[らん]、事件、混乱、騒動、トラブル、変動、論争、議論、賛否両論、世論、抗議、ブーイング、批判、[反対・不買]運動、リストラの嵐、社会現象)が巻き起こる(=あることを契機に、多くの人に影響を及ぼす事態が生じる) 
【副⁺】❶(→「まきおこす」【副⁺】❶に同じ) ❷(→「まきおこす」【副⁺】❷に同じ)巻き起こる
【例文】 ❶女子チームの初優勝は、さわやかな一陣の風が巻き起こったように感じられた/不意に巻き起こったつむじ風に帽子を飛ばされた/大規模な火災現場で、突如として火炎旋風が巻き起こった/大平原を駆けて行く馬の群れの足元からは、砂煙が巻き起こっている ❷どんなにブームが巻き起ころうがしょせん一時の流行に過ぎない/演奏後、会場からは割れんばかりの拍手と大歓声が巻き起こった/奇想天外な事件が次々と巻き起こるストーリー展開は、観客を飽きさせない/村では不法投棄をめぐる騒動が巻き起こっている/突然工場を閉鎖すれば、従業員から抗議が巻き起こらないはずがない/薬物疑惑の選手に対するブーイングが一斉に巻き起こり、しばらく止まなかった/選挙結果を受け入れない前大統領に対し、与党からも批判の声が巻き起こった/両国政府間の対立から相手国の製品に対する不買運動が巻き起こった

<1160>
**まきかえす【巻き返す】** [巻く＋返す] ❶(巻物、文[ふみ]、カレンダー、巻き尺、袖)を巻き返す(=巻いてある物を一旦広げた後、巻いて元に戻す。巻いてある物を反対の方向に*巻き直す) ❷(勢い、勢力、業績、出遅れ、失敗、劣勢、不利な[形勢・情勢])を巻き返す(=劣勢の状態から勢いを回復して反撃する) 
【副⁺】❶(とっさに) ❷(すぐさま、何とか、じりじりと、徐々に、一気に、一挙に、必死に、確実に、猛烈に、後半で、終盤で、土壇場で)巻き返す
【例文】 ❶奥方は、夫からの文を読み終えると丁寧に巻き返し、文箱に収めた/巻いてあったカレンダーを裏側に巻き返して、平らに直した/能楽師は、時折、袖を上に巻き返す所作をする ❷昨年度はライバル社にシェアを奪われたが、今年度は一気に巻き返したい/与党は地方選での大敗を受け、巻き返すべく策を練っている/F1では前半出遅れていた車がじりじりと巻き返し、最終日には首位に躍り出た/首位のチームとの差は5ゲーム以上あるが、まだ巻き返すチャンスはある/監督は劣勢を巻き返そうとして思い切った作戦に出た/後半戦で巻き返せないと予選リーグ敗退が決まる/昨日の試合では終盤で立て続けにゴールが決まり、何とか巻き返せた
【名詞形】 巻き返し
【例文】 台風の通過後に起きる吹き返しの強風は、「巻き返しの風」とも呼ばれる/今回の選挙では野党が一挙に議席数を伸ばし、巻き返しに転じた/チーム一丸となり、リーグ最下位からの巻き返しを狙う/有名百貨店は業績悪化を受け、巻き返しを図るためネット販売を強化した/社会主義勢力が力を増したため、与党は巻き返し政策を検討した

**まきこむ【巻き込む】** [巻く＋込む] ❶ⓐ(機械、タイヤ、ペダル、エンジン吸気口、プロペラ、スクリュー、扇風機の羽根、エスカレーター、風、波、炎)が巻き込む(=巻いて中に入れる) ⓑ(人、指、尻尾、髪の毛、服、裾、鳥、ロープ、ひも、家)を巻き込む ❷(海苔[のり]で寿[す]司[し]飯[めし]、皮で具材)を巻き込む(=具などを中に入れて巻く) ❸ⓐ([人]、国民、住民、友達、専門家、政府高官、若い命、[歩行・目撃]者、観客、家族、周囲、地域、他国、世界中)を巻き込む(=本人の意向に関係なく、ある事態に関わりを持たせる。また、仲間に入れる) ⓑ(犯罪、事件、事故、危険、混乱、争い、戦争、戦乱、論争、いざこざ、[もめ・厄介]事、トラブル、スキャンダル、騒動、喧[けん]嘩[か]、陰謀、テロ、恐慌、[恐怖・熱狂]の渦、パニック、悲劇、雪崩、嵐、うねり、渋滞、ペース、思わぬ出来事)に巻き込む
【副⁺】❶(あっという間[ま]に、瞬く間[ま]に) ❷(くるくる、さっと) ❸(一様に、否[いや]応[おう]なしに、有無を言わせず)巻き込む
【補足】 ❶と❸は、受身形「巻き込まれる」の形で多く使う
【例文】 ❶作業中に指を機械に巻き込んでしまい、障害が残った/自転車のペダルにズボンの裾が巻き込まれた/旅客機のエンジン吸気口に鳥が巻き込まれ、エンジンが破損した/スクリューがボートを係留するロープを巻き込み、舟が止まった/エスカレーターに靴ひもを巻き込まれた/北半球では、台風の風は反時計回りに中心に向かって巻き込むように吹く/木造の家はあっという間に炎に巻き込まれた ❷焼き海苔の上に寿司飯と干[かん]瓢[ぴょう]をのせて巻き込めば、海苔巻きの完成だ/春巻きは、皮に細切りの肉やシイタケ、タケノコなどを巻き込んで、油で揚げる ❸株価操作事件は、政府高官を巻き込む贈収賄疑惑へと発展した/花火の事故に巻き込まれ、大やけどを負った/彼女は遺産をめぐる骨肉

<1161>
の争いに巻き込まれた/凶悪殺人犯の脱走は、近隣住民を恐怖の渦に巻き込んだ/雪崩に巻き込まれて若い命が失われた/犯罪の目撃者はトラブルに巻き込まれたくない一心で通報を怠った/夫婦喧嘩に子供を巻き込もうとするとは最低だ/米国に端を発した金融恐慌は、多くの国を巻き込んで世界恐慌と化した/大型客船は海上で嵐に巻き込まれ、多くの怪[け]我[が]人[にん]を出した/早朝に出発したので、運よく交通渋滞に巻き込まれずに済んだ/試合では相手のペースに巻き込まれぬことが重要だ
【名詞形】 巻き込み
【補足】 名詞形は、❶の意味のみで使う
【例文】 保育園の扇風機には巻き込み防止ネットが貼られている/巻き込み事故とは、車が交差点で曲がる際に、直進する二輪車と接触する事故を指す

**まきちらす【撒き散らす】** [撒[ま]く＋散らす](種[たね]、胞子、花粉、粉[ふん]塵[じん]、火山灰、火の粉、ごみ、鋲[びょう]、ばい菌、病原菌、ウイルス、花びら、水、糞[ふん]尿[にょう]、公害、排気ガス、放射性物質、臭[にお]い、騒音、金[かね]、札[さつ]、噂[うわさ]、流言飛語、デマ、話題、災いの種[たね]、紛争の火種)をまき散らす(=辺り一面に広がるようにまく。あちこちに広める) 
【副⁺】(広く、むやみに、一面に、[辺り・所]構わず) まき散らす
【補足】 否定的な意味合いで使われる場合が多い
【例文】 森の中できのこが胞子をまき散らす様子を撮影した/春先には杉の木が大量の花粉をまき散らし、花粉症の人を辟[へき]易[えき]させる/活火山はたびたび噴火を起こし、周辺地域に広く火山灰をまき散らす/松明[たいまつ]は、風が吹くたびに火の粉をまき散らし、暗闇を美しく彩った/カラスがごみ袋を突いて、中のごみを辺り構わずまき散らした/戦場では、生物兵器によって病原菌がまき散らされ、死者が出た/感染しても無症状で自覚がないと、ウイルスをまき散らしてしまうことがある/子供たちが辺り一面に水をまき散らして、大はしゃぎをしている/糞尿をまき散らすという嫌がらせをする者がいる/大型ダンプがもうもうと排気ガスをまき散らしながら走っていく/原子力発電所の事故によって放射性物質がまき散らされた/成金らしき男は、カジノで金をまき散らすような遊び方をしている/従業員たちが、社長について根も葉もない噂をまき散らしている/災害が起こると、必ずネットでデマをまき散らす輩[やから]が現れる

**まきつく【巻き付く】** [巻く＋付く] ⓐ(蔓[つる]、朝顔、蛇、ロープ、網、コード、鎖、旗、釣り糸、ひも、スカート、髪の毛、へその緒、尻尾)が巻きつく(=物の周りを巻いて、離れない状態になる) ⓑ(支柱、電線、棒、ポール、スクリュー、蓋、木、枝、体、胴体、首、手、指、腰、足、足首)に巻きつく
【副⁺】(くるくる、ぐるぐる、ぴったり、しっかり、きつく、二重三重に、幾[いく]重[え]にも)巻きつく
【例文】 朝顔の蔓は支柱に巻きつきながら上に伸びていく/大蛇に巻きつかれたら窒息死してしまう/暴動によって倒された指導者の銅像には、ロープが巻きついていた/破れた漁網が船のスクリューに巻きついて取れない/強風で国旗がポールに幾重にも巻きついている/水鳥が体に巻きついた釣り糸を必死に取ろうともがいている/発見された死体の首にはひも状のものが巻きついていた/静電気でスカートが足に巻きついて歩きにくい/排水口の蓋に髪の毛が巻きつき、水の流れを悪くしている/胎児が体を回すとへその緒が首に巻きつくことがある

<1162>
【名詞形】 巻き付き
【例文】 草刈り機に巻き付き防止器具を取り付ける

**まきつける【巻き付ける】** [巻く＋付ける] ❶ⓐ(蔓[つる]、わら、命綱、ロープ、ワイヤ、銅線、糸、ひも、テープ、リボン、布切れ、帯、スカーフ、タオル、手拭い、ターパン、包帯、ゲートル、両腕、髪の毛、尻尾)を巻きつける(=物の周りに巻いて、離れない状態にする) ⓑ(支柱、棒、木、幹、体、頭、首、手、指、腰、足、足首、型枠、ポピン、カーラー)に巻きつける ❷(こより、ターバン、包帯、テープ、ゲートル、チェーン)を巻きつけている(=巻くことに慣れている) 
【副⁺】(→「まきつく」【副⁺】に同じ)巻きつける
【補足】 ❷は、「巻きつけている」の形で使う
【例文】 ❶朝顔の蔓を支柱に巻きつけた/寒さに弱い常緑樹は、幹回りにわらが巻きつけられ、霜や雪から守られている/腰に命綱を巻きつけ、高所で作業を行う/救助隊はロープを体に巻きつけて、安全確保を図りながら雪渓を進んだ/銅線を型枠にくるくる巻きつけてコイルを作った/下糸を巻きつけたボビンをミシンにセットして、縫い始める/頭にターバンをしっかり巻きつければ、緩まない/看護師が傷口に滅菌ガーゼを当てて、包帯を巻きつけてくれた/髪の毛をカーラーに巻きつけ、ドライヤーを当てる ❷包帯やゲートルは、普段巻きつけていないと、きっちり巻くことができずにすぐほどけてしまう/雪に備えて、チェーンを取り出したが、タイヤにチェーンを巻きつけていないので、手間取ってしまった
【名詞形】 巻き付け
【補足】 名詞形は❶の意味でのみ使う。公用文では「巻付け」と送り仮名が省略される
【例文】 上腕式血圧計というのは、腕帯巻き付けタイプの血圧計のことだ

**まきつける【蒔き付ける・播きー・撒きー】** [まく＋付ける] ❶(種[たね]、種子、種[たね]籾[もみ])をまき付ける(=作物の種をまいて植える) ❷(金粉、苔[こけ])をまき付ける(=散らすようにまく) 
【副⁺】❶(浅く、等間隔に) ❷(ぱらぱら、ばらばら)まき付ける
【例文】 ❶朝顔の種をまき付けたら、1週間で双葉が出た/発芽した種籾を苗箱にまき付けた ❷蒔絵は、漆の文様に金や銀の粉をまき付けて付着させて作る伝統工芸である/盆栽に、乾燥させたギンゴケを上からばらばらとまき付けた
【名詞形】 まき付け まき付けをする
【例文】 帰郷したのは、麦のまき付けをし終わった頃だった/春野菜のまき付け用の種子が準備されている/まき付け時の深さは2cm程度である/籾のまき付け作業が行われた

**まきとる【巻き取る】** [巻く＋取る] ⓐ(糸、釣り糸、ひも、テープ、フィルム、ホース、ベルト、縄、ロープ、コード、ワイヤ、ケーブル、包帯、生地、綿菓子、パスタ、巻き尺、印刷用紙、トイレットペーパー)を巻き取る(=他のものに巻いて移す) ⓑ(巻き芯、棒、芯棒、管[かん]、軸、ボビン、リール、割り箸、フォーク、手)に巻き取る
【副⁺】(くるくる、ぐるぐる、ゆっくり、うまく、すばやく、自動的に)巻き取る
【例文】 動力機の電源を入れると、芯棒が高速で糸を巻き取っていく/釣[つ]り竿[さお]を立てた時にたるんだ分の糸をリールですばやく巻き取る/フィルムを巻き取らずにカメラの裏蓋を開けると、写真が台無しになる/掃除機のコードリールの調子が悪く、コードがうまく巻き取れない/包帯の交換の際、看護師は患者の包帯を外し、自分の手に巻き取っていく/

<1163>
美しく染まった生地がゆっくりと巻き芯に巻き取られていった/綿菓子は割り箸に巻き取られ、見る見る大きくなっていく/子供が、フォークでパスタを器用に巻き取って、口に運んでいる/トイレットペーパーをぐるぐると大量に巻き取って使う人がいる
【名詞形】 巻き取り巻き取りをする
【補足】 公用文では「巻取り」と送り仮名が省略される
【例文】 マニュアル一眼レフカメラでは、クランクを使ってフィルムの巻き取りをする/車のシートベルトは、巻き取り式になっている/製造された紙は、巻き取り機で巻き取っていく

**まきなおす【蒔き直す】** [蒔[ま]く＋直す] ❶(→「まきつける」❶に同じ)をまき直す(=一度まいた種を改めてまく) ❷(人生、事業、仕事、生活)をまき直す(=不調だった事柄について、改めて初めから行う) 
【副⁺】❶(新しく、新たに) ❷(心機一転、再度、新規に)まき直す
【補足】 ❷は、名詞形「まき直し」を使って表す場合が多い
【例文】 ❶種をまいても発芽しなかったので、もう一度まき直した/養蜂家は通常、数年ごとにレンゲをまき直すという ❷薬物依存症から立ち直ったといっても、人生を新たにまき直せるかどうかは本人次第だ/低調だった事業をまき直すには、外資を導入するほかない
【名詞形】 まき直し まき直しをする
【例文】 芽が出た苗が枯れてしまったので、種のまき直しが必要だ/我が社は業績不振が長く続いたが、経済が好転した今はまさにまき直しの時だ/つらい過去は忘れ、心機一転、人生のまき直しを図りたい/種まき後に発芽しなかった場所にまき直しをすることを「追いまき」という/「君は定年を機に起業して、新規まき直しという訳だね」

**まきもどす【巻き戻す】** [巻く＋戻す] ([カセット・ビデオ]テープ、フィルム、映像、反物、コード、ねじ、時間、時計の針、記憶、話)を巻き戻す(=元の状態に巻いて戻す) 
【副⁺】(何度も、完全に、最初まで、頭まで)巻き戻す
【例文】 昔は好きな曲のカセットを何度も巻き戻しては聞いていた/ビデオが完全に巻き戻されると赤いランプがつく/防犯カメラの映像を犯行時刻まで巻き戻した/呉服商は、広げた反物を1本ずつ巻き戻しては棚に収めた/家族の皆が若くて元気だった頃に時間を巻き戻したい/どんなに後悔しても、時計の針は巻き戻せない/背景を説明する必要があるので、事件の1年前まで話を巻き戻そう
【名詞形】 巻き戻し巻き戻しをする
【例文】 フィルムの巻き戻しに時間がかかった/ビデオデッキでテープの早送りと巻き戻しができなくなり、修理を依頼した/機械のデジタル化によってフィルムやテープの巻き戻しが不要になった/カセットテープレコーダーには、テープの巻き戻しをするためのボタンがついている

**まきもどる【巻き戻る】** [巻く＋戻る] ([カセット・ビデオ]テープ、フィルム、映像、録画、コード、巻き尺、ねじ、ぜんまい、時間)が巻き戻る(=元の状態に巻いて戻る) 
【副⁺】(完全に、自動的に、最初まで、頭まで)巻き戻る
【例文】 使っている巻き尺は、計測後には自動的に巻き戻る/プルコード式のロールスク

<1164>
リーンは、コードを少し引いて手を離すと自動的に上に巻き戻る/かつての記憶が蘇り時間が巻き戻ったように感じられた

**まぎれこむ【紛れ込む】** [紛れる＋込む] ❶(他人の持ち物が自分の鞄[かばん]、よその郵便物が家のポスト、異物が食べ物、不純物が飲料、害虫が貨物船、偽物が本物、コンピューターウイルスがパソコン、関係のない映像が番組、人が[有料道路・別世界])に紛れ込む(=あるべきではない別の物がある物の中に混ざっている。本来、ないはずのものが他のものの中に入る) ❷ⓐ([人]、刑事、犯人、泥棒、テロリスト、スパイ、忍者、敵、手紙、書類、資料、領収書、メモ、眼鏡、衣服)が紛れ込む(=どこかに紛れて入ってしまい、所在が分からない) ⓑ(雑踏、人込み、群衆、観光客、野[や]次[じ]馬[うま]、味方、会場、客席、機内、町の中、暗闇、[書類・雑誌・新聞]の中、どこか)に紛れ込む 
【副⁺】❶❷(なぜか、知らぬ間に、いつの間にか) ❷(こっそり、そっと、まんまと、うまく、さりげなく、ひそかに、何食わぬ顔で)紛れ込む
【例文】 ❶彼に罪を着せるため、彼の鞄に人の財布を紛れ込ませた/家のポストに隣家宛の手紙が紛れ込んでいた/給食に小さい鉄くずが紛れ込んでいたため、大騒ぎになった/ジュースの製造過程で不純物が紛れ込んだことを受け、メーカーは該当商品を回収した/海外からのコンテナの荷物の中には、熱帯の猛毒を持つ生物が紛れ込んでいる危険がある/大量のデータを収集する際には、どうしても役に立たないデータも紛れ込んでしまう/ウイルスがパソコンに紛れ込めばデータを盗まれる恐れがある/運転中にいつの間にか有料道路に紛れ込み、料金を支払う羽目になった/3Dメガネをかけて映像を見ると、別世界に紛れ込んだような感覚になる/記者は一般的な質問の中に核心を突く質問をうまく紛れ込ませ、政治家の本音を引き出そうとする ❷刑事は、容疑者たちから姿が見えないように暗闇に紛れ込んでじっと待った/犯人はまんまと人込みに紛れ込み、警察の追っ手から逃れた/窃盗グループが店に客を装って紛れ込み、騒ぎを起こして店内の商品を盗んだ/テロリストが群衆に紛れ込んでいる可能性が高い/書類を整理していたら、探していた領収書が紛れ込んでいた/大事なメモがどこかに紛れ込んでしまい、どうしても見つからない

**まくしあげる【捲し上げる】** [捲[まく]す＋上げる](袖、袖口、裾、シャツ、上着、ズボン、スカート、着物、袴[はかま]、腕)をまくし上げる(=邪魔な衣服の端を巻いて上に上げる) 
【副⁺】(くるくる、がばっと、ぱっと、勢いよく)まくし上げる
【補足】 「まくす」は古語で、「立て続けにする」という意味を表す
【例文】 父は「さあ、餅つきだ」と言うと、シャツの袖口を二の腕まで勢いよくまくし上げた/川は意外に深く、ズボンの裾を膝までまくし上げないと渡れない/遅刻しそうな女子学生が、袴の裾をぱっとまくし上げて、卒業式の会場に走って行った

**まくしたてる【捲し立てる】** [捲[まく]す＋立てる] (話、不平、不満、文句、言い訳、言い分、意見、反論、持論、自説、説明、事の経過、悪[わる]口[ぐち]、勝手なこと)をまくし立てる(=一方的に勢いよく続けて言う) 
【副⁺】(べらべら、延々と、とうとうと、一気に、威勢よく、一方的に、一息に、立て続けに、早口で、すごい剣幕で、躍起になって、堰[せき]を切ったように)まくし立てる
【補足】 「まくす」は古語で、「立て続けにする」という意味を表す

<1165>
【例文】 従業員は職場環境が一向に改善されないことに腹を立て、社長に不平不満をまくし立てた/妻がため込んだ不満をまくし立てると、夫は反論できず黙り込んだ/客は店員への文句をすごい剣幕でまくし立て、店長を困らせた/彼は同僚に過ちを指摘されると、躍起になって言い訳をまくし立てた/親友の悪口を言われ、彼女は憤然として反論をまくし立てた/彼はいつも一方的に自説をまくし立てるだけで、他の人の話は一切聞こうとしない/セールスマンに電話口で商品説明をべらべらとまくし立てられ、どうにも閉口した/事件の現場に居合わせたという彼は、事の経過を早口でまくし立てた/あんなやつがどんなにまくし立てようが一切聞く耳持たない

**まくりあげる【捲り上げる】** [捲[まく]る＋上げる] ❶(→「まくしあげる」に同じ)をまくり上げる(=邪魔な衣服の端を巻いて上に上げる) ❷(カーテン、暖[の]簾[れん]、すだれ、垂れ幕、布団、蚊帳)をまくり上げる(=端を巻くようにして上に上げる) 
【副⁺】(→「まくしあげる」【副⁺】に同じ)まくり上げる
【例文】 ❶注射をするため、服の袖をまくり上げた/真夏の工事現場では、作業員が袖を肩まで大きくまくり上げて、鉄骨を運んでいた/子供たちは魚の姿を見つけると、ズボンの裾を膝までまくり上げ、川に入った/女将[おかみ]は着物の裾をぱっとまくり上げると、自転車に乗って走り去った/注射が終わると看護師は子供のまくり上げられた腕を下ろしてやった ❷庭から声をかけると、祖母が日除けのすだれをくるくるとまくり上げ、顔を出した/息子が起き出さないので、布団の端をまくり上げてやった/蚊が入らぬように蚊帳の裾を少しまくり上げて寝床に入った

**まくりこむ【捲り込む】** [捲[まく]る＋込む] ⓐ(袖、袖口、裾、襟、シャツ、ズボン、スカート、布)をまくり込む(=端を巻くようにして内側に入れる) ⓑ(中、内側、裏側、下)にまくり込む
【副⁺】(くるくる、くるっと、ぎゅっと)まくり込む
【例文】 外出先でズボンの裾がほつれたので、裾をくるっと裏側にまくり込んで、その場をしのいだ/着物が着崩れて前裾が出てきたので、腰の部分で摘[つま]み上[うえ]げ、帯の内側にまくり込んだ

**まくれあがる【捲れ上がる】** [捲[まく]れる＋上がる] ⓐ(裾、袖口、スカート、シャツ、ドレス、屋根板、トタン板、シート、葉の縁、壁紙、唇)がまくれ上がる(=端が巻かれたように上に上がる) ⓑ(風、強風)に/でまくれ上がる
【副⁺】(くるくる、くるっと、完全に)まくれ上がる
【例文】 強風で着物の裾がまくれ上がった/突風でスカートがまくれ上がりそうになり、必死に抑えた/台風で屋根のトタン板が完全にまくれ上がってしまった/人のいない廃屋は、床[ゆか]近くの壁紙が黄ばんでまくれ上がっていた/転んだ拍子に唇を切り、上唇が腫れてまくれ上がった状態だ

**まくれかえる【捲れ返る】** [捲[まく]れる＋返る](紙、ポスター、葉、花びら、布団、金属板)がまくれ返る(=端が巻かれたようにすっかり上の方に反る) 
【副⁺】(くるくる、ぐるっと、完全に)まくれ返る
【例文】 雨ざらしのポスターは、端の部分が破れてまくれ返っている/この新品種の花は、花びらの縁がまくれ返ったようになるのが特徴だ/寝相が悪い弟のまくれ返った布団を直した/その古い機械は腐食が進んで金属板がまくれ返り、使い物にならない/大型ハ

<1166>
リケーンが通り過ぎた町では、家々の屋根が完全にまくれ返っていた

**まくれこむ【捲れ込む】** [捲[まく]れる＋込む] ⓐ(→「まくりこむ」ⓐに同じ。指、爪、カレンダー)がまくれ込む(=端が巻かれたようになって内側に入る) ⓑ(→「まくりこむ」ⓑに同じ)にまくれ込む
【副⁺】(→「まくりこむ」【副⁺】と同じ)まくれ込む
【例文】 巻き爪は、爪が指の皮膚にまくれ込んで圧迫するため、強い痛みが出ることがある/巻いてあった新年のカレンダーを壁に吊[つる]したら、端がまくれ込んでしまうので、反対側に巻き返した

**まけこす【負け越す】** [負ける＋越す] ❶ⓐ(選手、チーム、投手、大関、関取、棋士)が負け越す(=ある期間の試合や勝負で、負けた数が勝った数より多くなる) ⓑ(試合、対戦、対局、連戦、公式戦、ペナントレース、レギュラーシーズン、シリーズ、本場所、外貨トレード)で/を負け越す ❷(相手、敵、ライバル)に負け越す(=相手より多く負ける)
【副⁺】(大きく、圧倒的に、通算で、トータルで、連続で、7勝8敗で、惜しくも、残念ながら)負け越す
【例文】 ❶次の場所も負け越すと、大関からの転落が決まってしまう/関取は、今場所7勝8敗で惜しくも負け越した/3場所連続で負け越せば横綱引退も考えられる/FXの外貨トレードで利益が出たこともあるが、トータルでは負け越している ❷プロの棋士はコンピューターと対戦して負け越した/今日の対戦は、彼が後輩に敗れると負け越すことになるので、落とせない一戦となる/彼は活躍しているが、通算成績ではライバルに負け越している
【名詞形】 負け越し 負け越しになる
【例文】 大相撲では、本場所15日間で7勝以下の場合は負け越しという/コンピューターとプロ棋士との勝負では人間の負け越しだった/地元球団は逆転負けを喫し、10試合を残して本拠地での負け越しが決まった/チームは昨年に続く負け越しになり、リーグでも最下位だった

**まざりあう【混ざり合う・交ざり合う】** [まざる＋合う] ⓐ(異なる [色・光・音・声・味・香り・物質・成分・素材・要素・人種・様式]、甘みと酸味、汗と皮脂、水と油、卵と砂糖、木綿と化繊、銅と亜鉛、酸性とアルカリ性、本物と偽物、暖流と寒流、胆汁と膵[すい]液[えき]、伝統と現代文化、標準語と方言、夢と現実、自信と不安、大人と子供、男女、多様な[文化・言語]、さまざまな[国の人・感情])がまざり合う(=種類や性質の異なるものが混ざって存在する。一体化する) ⓑ(涙が汗、真水が海水)とまざり合う
【副⁺】(混然と、互いに、むらなく、満遍なく、バランスよく、程よく、完全に、均一に、絶妙に)まざり合う
【例文】 生徒が描いた絵は、水平線の近くで空と海の色が混ざり合い、混然一体となっている/近所のラーメン屋は、魚介の旨[うま]味[み]がバランスよく混ざり合ったスープで人気がある/塩素系漂白剤と酸性洗剤が混ざり合うと、猛毒の塩素ガスが発生する/甘みと酸味が程よく混ざり合ったソースができた/水と油は混ざり合わない/小麦粉、卵、砂糖がむらなく混ざり合うようによく混ぜる/ネット上のブランド品売買では、本物と偽物が交ざり合って売られているから要注意だ/暖流と寒流が混ざり合う場所は良い漁場になる/十二指腸では、胆汁と膵液が食物と混ざり合って消化が進む/さまざまな国の人が集まるシェアハウスは、多様な文化が混ざり合った場所になる

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**まじりあう【混じり合う・交じり合う】** [まじる＋合う] ⓐ(異なる[色・光・音・声・味・臭[にお]い・香り・物質・成分・素材・要素・人種・文化・言語・様式・感情]、赤身と脂身、在来種と外来種、漢字と仮名、英語と日本語、和風と洋風、現実と虚構、愛情と憎悪、古いものと新しいもの、過去と現在、老[ろう]若[にゃく]男[なん]女[にょ]、各界の人々、さまざまな記憶、多様な種[しゅ]、大人びた雰囲気と幼さ)がまじり合う(=種類や性質の異なるものが、少量混じってまとまって存在する) ⓑ(留学生が日本人学生、海水が淡水、川の支流が本流)とまじり合う
【副⁺】(→「まざりあう」
【副⁺】(」に同じ。あれこれ、雑然と、複雑に、雑多に)まじり合う
【例文】 居酒屋の中は、酒と煙草と食べ物の臭いが混じり合い、独特の臭いがした/この肉は赤身と脂身が程よく混じり合っている/話題作は、愛情と憎悪が複雑に混じり合った男女の情感を見事に描き出している/この物語は、主人公が時間旅行をするうちに過去と現在が交じり合って展開するという設定になっている/いろいろな人々が交じり合える場が社会には必要だ/多種多様な種が交じり合って森は作られている/表紙のモデルは、大人びた雰囲気と幼さが混じり合う不思議な魅力を持っている/故郷の町は、川の支流が本流に交じり合う場所にある

**まぜあわす・まぜあわせる【混ぜ合わす・混ぜ合わせる】** [混ぜる＋合わす・合わせる] ⓐ(異なる[材料・香料・スパイス・食材・具・味[み]噌[そ]・薬草・絵の具・色]、粉と水、酢と油、牛乳と卵、強力粉と薄力粉、麹[きく]と食塩水、パスタとソース、ジンとトニック、醤油と砂糖と酢、ドレッシング、全体)を混ぜ合わせる(=二種類以上のものを混ぜて合わせる) ⓑ(米に雑穀、納豆にネギ、卵白に砂糖と小麦粉、すし飯に具、ガソリンに空気、土に肥料)を混ぜ合わせる 
【副⁺】(しっかり、さっと、さっくり、ざっくり、むらなく、満遍なく、手早く、素早く、丁寧に、均一に、十分に)混ぜ合わせる
【例文】カレー粉は、いろいろなスパイスを混ぜ合わせたものだ/味噌汁には、赤味噌と麹味噌を混ぜ合わせたものを使う/漢方薬は、症状に合わせて、さまざまな薬草を混ぜ合わせて処方される/青と黄の絵の具を混ぜ合わせると緑になる/茹[ゆ]でたてのパスタとソースをさっと混ぜ合わせて皿に盛る/醤油と砂糖と酢を混ぜ合わせて三杯酢を作る/これらの材料を容器に入れ、全体をよく混ぜ合わす必要がある/米に雑穀を混ぜ合わせて炊く/泡立てた卵白に砂糖と小麦粉をさっくり混ぜ合わせる/すし飯に具を手早く混ぜ合わせる/植えつけ前に土に肥料を混ぜ合わせて、よく耕しておく

**まぜかえす・まぜっかえす【混ぜ返す・雑ぜ返す・—っ返す】** [まぜる＋返す] ❶(土、砂、ご飯、具、[鍋・フライパン]の材料、ぬか床[どこ]、麹[きく]、全体)をまぜ返す(=下から上に返すようにして、十分に混ぜる) ❷(話、人の言うこと、相手の発言、議論)をまぜ返す(=他の人の話に横から口を挟んで、話を混乱させる) 
【副⁺】❶(何度も、底の方から) ❷(いちいち、すかさず、ちゃかして)まぜ返す
【補足】 「まぜっ返す」は「まぜ返す」の口語表現
【例文】 ❶ご飯が炊けたらしばらく蒸し、しゃもじで底の方から混ぜ返して余分な水分を飛ばす/フライパンに入れた材料を何度も混ぜ返しながら、むらなく火を通す/ぬか床は一日一回、混ぜ返すのがいい/麹菌が繁殖して熱を発するようになったら、全体を混ぜ返す ❷私が真面目に話をしているのに、妹はすぐにちゃかして混ぜ返す/いい話を持ってきてくれたのに、軽口をたたいて混ぜ返し、相手を怒らせてしまった/お笑い番組では、

<1168>
的外れなことを言ったり、駄[だ]洒[じゃ]落[れ]で混ぜ返したりするコントが人気だ/企画のプレゼンテーションでは、部長にいちいち混ぜ返され、結局没になった/「屁[へ]理[り]屈[くつ]を言って議論を混ぜっ返さないでくれよ」
【名詞形】 まぜ返し・まぜっ返し まぜ返し・まぜっ返しをする
【例文】 砂利とセメントに水を加え、混ぜ返しをしっかり行う/おいしいぬか味[み]噌[そ]を作るため、ぬか床の混ぜ返しを毎日欠かさず行う/その場は沈鬱で、いつもの混ぜ返しや冗談一つ言える雰囲気ではなかった/彼は、ひょうきんでいつも混ぜっ返しをして皆を和ませる

**まぜこむ【混ぜ込む】** [混ぜる＋込む](ご飯に具、生地に[干しブドウ・チーズ]、餅に[豆・ヨモギ]、玄米に雑穀、味[み]噌[そ]に唐[とう]辛[がら]子[し]、土に[肥料・腐葉土]、[さまざまな・有り合わせの]材料)を混ぜ込む(=あるものの中に異なる種類のものを混ぜて入れる) 
【副⁺】(程よく、満遍なく、均一に)混ぜ込む
【例文】 炊き立てのご飯に煮たひじきを混ぜ込み、おにぎりにした/緑のヨモギを混ぜ込んで餅を搗[つ]き、草餅を作った/痩せた土に腐葉土を程よく混ぜ込むことで土壌が改良される/チャーハンには、肉や野菜、卵などが混ぜ込んである/ニンジン、セロリ、トマト、キャベツなどを混ぜ込んで野菜ジュースを作る/冷蔵庫にあった有り合わせの材料を混ぜ込んで鍋にした/娘は、料理に嫌いなものが混ぜ込まれていると、いちいち皿の縁によけている/余計なものを混ぜ込まないほうが、汁の味がすっきりと仕上がる/しっかり材料を混ぜ込めば味がよくなる

**まぜっかえす【混ぜっ返す・雑ぜっ返す】** ☞まぜかえす 【混ぜ返す・雑ぜ返す・—っ返す】

**またたきあう【瞬き合う】** [瞬く＋合う](星、光、灯[ともし]火[び]、灯[ほ]影[かげ]、漁[いさ]り火、ネオンサイン、イルミネーション)が瞬き合う(=多くの光が明滅しながら輝く) 
【副⁺】(ちらちら、ちかちか、きらきら、ぴかぴか)瞬き合う
【例文】 見上げた夜空には無数の星がきらきら瞬き合っていた/闇夜にちらちら瞬き合うイカ釣り漁船の漁り火は、夏の風物詩だ/年の瀬の押し迫った商店街には、イルミネーションがちかちか瞬き合っている

**まちあかす【待ち明かす】** [待つ＋明かす] (帰り、訪れ、知らせ、日の出、恋人、来ぬ人、[人]が来るの)を待ち明かす(=夜が明けるまで寝ないで待つ) 
【副⁺】(一晩中、夜通し、むなしく)待ち明かす
【例文】 母は、帰宅の遅い父の帰りを一晩中待ち明かした/来るともしれぬ人を思って夜通し待ち明かす心を歌に詠んだ/急に倒れた父親の意識がいつ戻るのか、病院でまんじりともせず覚醒の知らせを待ち明かした/毎年、元旦には多くの人が山頂で初日の出を待ち明かす/来ると言った恋人を一睡もせずに待ち明かした

**まちあぐねる【待ち倦ねる】** [待つ＋倦[あぐ]ねる]([人]、家族、恋人、帰り、帰宅、帰郷、帰国、訪れ、来日、到着、通知、便り、返事、求婚、救助、救出、結果、続編、開始、開場、解除、復旧、再建、返還、順番)を待ちあぐねる(=長い間ただ待つことに疲れ、どうしようかと考えている) 
【副⁺】(いらいらして、じりじりして)待ちあぐねる
【補足】 「まちあぐむ」は、長い間待つだけで他に術[すべ]がない状態。「まちあぐねる」も同様の状態ではあるが、次の局面への展開を見据えている

<1169>
【例文】 毎日、何時に帰るかわからぬ夫を待ちあぐねて、妻は離婚も考え始めた/母親は帰宅の遅い娘を待ちあぐね、しびれを切らして駅まで迎えに行った/拉致被害者の家族はその帰国を待ちあぐねて、政府に陳情を繰り返した/大幅に遅延した列車の到着を待ちあぐねた人々が、駅員に詰め寄って説明を求めた/家族らは、遭難者の救出をまだかまだかと待ちあぐねている/面接の結果をじりじりして待ちあぐねていたが、ようやく採用通知が届いた/開場時間になっても入場できず、待ちあぐねた観客が係員に不満をぶつけ始めた/原発事故による自宅への立ち入り禁止が解除されず、待ちあぐねた住民の多くは県外に居を定めた

**まちあぐむ【待ち倦む】** [待つ＋倦[あぐ]む] (→「まちあぐねる」に同じ)を待ちあぐむ(=長い間待つしかない状態) 
【副⁺】(ひたすら、ただ、いらいらして、じりじりして)待ちあぐむ
【補足】 「待ちあぐんでいる」、あるいは「待ちあぐむ＋名詞」の形で使う
【例文】 拉致された娘の帰りを、両親は何十年もひたすら待ちあぐんでいる/故郷の老母は、出稼ぎに出た息子の帰郷を待ちあぐみ、涙もろくなった/外地で捕虜となった夫の無事な帰国を妻は待ちあぐむばかりだ/30社も会社訪問して、採用通知を待ちあぐむ娘を見ると胸が痛む/長年交際が続く彼氏だが、こちらは求婚を待ちあぐんでいる/家族は山中ではぐれた子供の救出を待ちあぐんでいたが、1週間ぶりに無事が確認された/占領地の返還を待ちあぐむ人々は、首脳同士の会談に望みを託している

**まちあわす・まちあわせる【待ち合わす・待ち合わせる】** [待つ＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(相手、恋人、友達、仲間、家族、先方、出迎えの人、みんな)と待ち合わせる(=前もって時間と場所を約束しておいて、そこで一緒になる) ⓑ(1時、帰り、お昼)に待ち合わせる ⓒ(駅、改札口、公園、図書館、喫茶店、ホテル、ロビー、空港、正門、入口)で待ち合わせる ❷(次の列車、普通列車が急行列車、上り列車が下り列車)を待ち合わせる(=他の列車が到着したり、通過したりするのを待つ) 
【副⁺】❶(よく、いつも、しょっちゅう、一緒に、皆で) ❷(少々、しばらく、暫時)待ち合わせる
【例文】 ❶仕事の帰りに恋人と駅で待ち合わせ、映画を見に行った/友達と3時に駅の改札口で待ち合わせた/久しぶりに昔の仲間と、馴[な]染[じ]みの喫茶店で待ち合わせて、飲みに行った/出迎えの人とは、空港ロビーで待ち合わせる予定だ/ホテルで友人を見かけたが、誰かと待ち合わせているようだった ❷普通列車は次の駅で急行列車を待ち合わせてから出発する/単線のため、上り電車は途中の駅で下り電車を待ち合わせる
【名詞形】 待ち合わせ 【動】待ち合わせ(を)する
【例文】 日曜日に待ち合わせの約束がある/待ち合わせはお互いがよく知っている場所にした/この電車は次の駅で特急電車の待ち合わせをする/お昼に友達と待ち合わせしてご飯を食べに行った/待ち合わせに遅れると嫌だから、待ち合わせ場所には早めに着くようにしている/座席が少ないため、店内でのお待ち合わせはご遠慮いただいております

**まちうける【待ち受ける】** [待つ＋受ける] ❶ⓐ([人]、仲間、ファン、記者、警察官、運転手、皆)が待ち受ける(=来るものを予期して待つ) ⓑ([人]、客、選手、人気俳優、アイドル、政治家、敵、車両、獲物、帰宅、到着、知らせ、返事、開始、チャンス、挑戦、来るの)を待ち受ける ❷(未来、幸せ、喜び、自由、過酷な運命、困難、惨事、飢え、病気、死、試練、難関、危険、罠[わな]、誘惑、悲惨な結果、予想外の結末、衝撃の展開、厳しい

<1170>
現実、難題、波乱、転機)が([人]、我々)を待ち受ける(=予想しない出来事が待っている) 
【副⁺】❶(今か今かと、今や遅しと)待ち受ける
【補足】 「待ち受けている」の形で多く使う
【例文】 ❶深夜に帰宅すると、かんかんに怒った母が玄関で待ち受けていた/マラソンの監督は、1位で戻ってきた選手をゴールで待ち受け、抱き止めた/強盗は、銀行前で仲間が待ち受ける車に飛び乗って走り去った/教会の外では、新郎新婦が出て来るのを友人らが待ち受けている/人気俳優が駅に降り立つと、待ち受けていた大勢のファンにもみくちゃにされた/記者団が、疑惑の渦中にある大物政治家を至るところで待ち受けている/検問所では警察官が通行車両を待ち受け、運転手の呼気検査を行っている/撒[ま]き餌をして魚が集まるのを待ち受け、釣り糸を垂らす ❷我々を待ち受ける未来がどのようなものであれ、果敢に立ち向かうしかない/この小説では、過酷な運命が主人公を待ち受けている/内定通知をもらって大喜びした頃は、就職後に待ち受ける困難に思い至らなかった/豪華客船の出航時には、惨事が待ち受けていると誰が想像出来ただろうか/紛争地域から逃げた難民を待ち受けていたのは、飢えと病気であった/鮭は死が待ち受けていても、命がけで生まれ故郷の川を遡上して産卵する/悲惨な結果を予想しても、逆に幸福な結果が待ち受けていることもある
【名詞形】 待ち受け(=特に携帯電話で、操作を始める前の待機中、ディスプレーに表示される画面についていう)
【例文】 孫の写真をスマートフォンの待ち受けにしている/待ち受け画面にメールの通知が表示された

**まちかねる【待ち兼ねる】** [待つ＋兼ねる] ([人]、家族、恋人、来客、帰り、帰還、来訪、到着、知らせ、吉報、連絡、便り、小包、返事、救出、発表、発売、入荷、登場、続編、開始、開場、開通、開花、完成、許し、復旧、順番、その時、休暇、夜明け、降雪)を待ちかねる(=早く実現しないかと期待して待つ。これ以上待つことができない気持ちでいる) 
【副⁺】(今か今かと、今や遅しと、首を長くして)待ちかねる
【補足】 「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す
【例文】 玄関に入ると、いつも待ちかねたように犬が飛びついてくる/今や遅しと待ちかねた歌手が空港ロビーに姿を見せると、ファンの嬌声が飛び交った/遠来の客に「朝から待ちかねていました」と声をかけた/被災地では、住民の避難所からの帰還を待ちかねたように被害状況の確認が始まった/報道陣が、ノーベル賞受賞の報を受けた教授の到着を待ちかねている/妹は恋人からの小包が届くと、待ちかねたように封を開けた/先方からの返事を待ちかねた課長が、「その後、どうなりましたか」と電話をしている/品切れだった人気商品の再入荷を待ちかねて購入した/結婚披露宴の会場では、皆が新郎新婦の登場を今か今かと待ちかねていた/展覧会の初日には、待ちかねた人々が美術館に押し寄せた/編集者は作家の原稿を待ちかね、隣の部屋で書き上がったそばから校正を入れた/12月に入ると待ちかねたように歳末商戦が始まった/客が帰ると、子供たちは待ちかねたようにお土産のお菓子をほおばった/鶏が夜明けを待ちかねて、暗いうちから鳴き始めた/降雪のニュースに待ちかねたスキー客が、スキー場に押し寄せている
<1171>
【名詞形】待ちかね
【補足】名詞形には接頭辞「お」が付いて、相手を敬う意味が加わっている
【例文】 「取引先の方が、先ほどからずっと部長をお待ちかねです」/食事の最後はお待ちかねのデザートだ/お待ちかねの人物が登場すると、観客は拍手喝采で迎えた
**まちかまえる【待ち構える】**[待つ＋構える] ❶ⓐ (→「まちうける」ⓐに同じ。兵士、刑事、捕食者、報道陣、カメラマン、選手)が待ち構える(=次の行動に移れるよう来るものに対して構えて待つ) ⓑ ([人]、相手、敵、メダリスト、人気スター、タレント、大物歌手、犯人、獲物、帰り、到着、登場、開始、ゴング、開店、結果、チャンス、決定的瞬間)を待ち構える ❷(厳しい現実、過酷な運命、困難、悲劇、死、試練、リストラ、難関、高いハードル、危険、罠[わな]、落とし穴、誘惑、報復、攻撃、波乱、人生の荒波)が([人]、我々)を待ち構える(=行く手に予期せぬ出来事が待っている) 
【副⁺】❶(今か今かと、まだかまだかと、今や遅しと、手ぐすねを引いて、固唾[かたず]を飲んで)待ち構える
【補足】「待ち構えている」の形で多く使う
【例文】 ❶妻は今晩こそはきちんと話をしようと、夫の帰りを待ち構えていた/会場では待ち構えた約1万人のファンが大物歌手の登場を大歓声で迎えた/包囲された町から逃げ出そうとした住民は、待ち構えていた兵士に銃口を向けられた/擬態をして獲物を待ち構え、捕食する生物がいる/空港では報道陣が、帰国するメダリストを待ち構えている/リング上の選手たちは、試合開始のゴングを今や遅しと待ち構えている/陸上の決勝でほぼ同着となった二人の選手は、写真判定結果を固唾をのんで待ち構えた/バッターは、次は変化球が来るとにらんで待ち構えていた ❷過酷な運命が主人公を待ち構え、次々と苦難が降りかかる/計画実施までに多くの困難が待ち構えていた/きらびやかな舞台からは、直後に悲劇が待ち構えているなど予想だにできなかった/老人は、老いの先に待ち構える死を冷静に受け止めていた/業績不振にあえぐ企業では、大量のリストラが従業員を待ち構えている/成功した彼を待ち構えていたのは、競争相手の卑劣な罠[わな]であった
**まちきれない【待ち切れない】**[待つ＋切れる] ❶([人]、帰り、帰国、到着、手紙、プロポーズ、求婚、知らせ、返事、開店、開幕、公開、発表、発売、誕生、完成、順番、バス、正月、桜の開花、夏休み、届くの)を/が待ち切れない(=すぐにも物事が実現してほしいと待っている気持ちだ) ❷(→❶に同じ)を/が待ち切れない(=これ以上待つことができないので、次の行動に移る) 
【副⁺】❷(とても、やっぱり、どうしても、これ以上)待ち切れない
【補足】常に否定形で使う
【例文】 ❶主人の帰りが待ち切れないのか、犬は玄関を離れようとしない/半年ぶりの恋人の帰国が待ち切れない/試験がよくできた友人は合格発表が待ち切れないようだ/病院に駆けつけた両親は、孫の誕生が待ち切れない様子だ/昔の子供たちは、お正月が待ち切れず、早く来い来いと首を長くしていた ❷恋人の求婚をずっと待っていた友人は、とうとう待ち切れなくなって自らプロポーズした/好きな監督の新作の公開が待ち切れず、試写会に申し込んだ/新型スマホの発売が待ち切れず、前日から店の前に並んだ/人気アトラクションは、順番まで待ち時間が3時間と知り、とても待ち切れないと思って諦めた/兄はバスを待っていたが、これ以上待ち切れないと言ってタクシーを拾って会社に向
<1172>
かった
**まちくたびれる【待ち草臥れる】**[待つ＋草臥[くたび]れる] ([人]、家族、友人、バス、帰り、到着、知らせ、返事、順番)を待ちくたびれる(=長い間待つことに疲れてしまい、いやになる) 
【副⁺】(いささか、とうとう、すっかり、いい加減)待ちくたびれる
【例文】 娘はパパが帰ったら一緒に誕生日ケーキを食べると言い張ったが、結局、待ちくたびれて寝てしまった/撮影時間を1時間過ぎても主演女優が現れず、待ちくたびれた監督は怒って帰ってしまった/友達を2時間待たせたら、「待ちくたびれて、帰ろうと思っていたよ」と言われた/大学病院では診察の順番待ちが長いので、待ちくたびれてうんざりすることがある
**まちくらす【待ち暮らす】**[待つ＋暮らす] ([人]、恋人、帰り、帰郷、帰国、通知、吉報、手紙、意識回復、恩赦、再会の日、春の訪れ、「雨が降る・人が来る]の)を待ち暮らす(=一日中待つ。望む事が実現するのを待ちながら、日々を過ごす) 
【副⁺】(ただただ、ひたすら、一日中、終日、連日、長年、今か今かと、今や遅しと、あてもなく)待ち暮らす
【例文】 母親は、息子の帰りを長年待ち暮らした/毎年一回の孫の帰郷を祖父母は待ち暮らしている/収容施設には難民申請の認定通知を今か今かと待ち暮らす人々がいる/家族は、昏睡状態の子の意識回復をただただ待ち暮らした/政治犯の男は恩赦を期待し、塀の中で待ち暮らした/北国では暗くて長い冬の間、ひたすら春の訪れを待ち暮らす
**まちこがれる【待ち焦がれる】**[待つ＋焦がれる] ([人]、帰り、帰国、訪問、来日、到着、知らせ、故郷の便り、プロポーズ、出会い、再会、シーズン到来、春の訪れ、桜の開花、夏休み、クリスマス、入学式、新薬の承認、その日が来るの)を待ち焦がれる(=早く来てほしいと切実な思いで待つ。憧れの気持ちで待つ) 
【副⁺】(ずっと、ひたすら、しきりに、切に、切実に、一心に、まだかまだかと、今か今かと、今や遅しと)待ち焦がれる
【補足】「待ち焦がれている」の形で多く使う
【例文】 彼女に出会った時、ずっと待ち焦がれていた運命の女性だと思った/待ち焦がれた世界的ロック歌手の来日に、大勢のファンが空港に詰めかけた/戦争で離散した家族との再会をどんなに待ち焦がれたことか/桜の開花を今か今かと待ち焦がれ、毎日桜の木を見上げている/プレゼントがもらえるクリスマスを子供たちは待ち焦がれている/長年待ち焦がれていた新薬の承認は、難病の患者たちに希望を与えた/友人は、長いこと夢だったスポーツカー納入の日をずっと待ち焦がれていた
**まちのぞむ【待ち望む】**[待つ＋望む] (平和、和平、幸せ、チャンス、通知、便り、雪解け、春の訪れ、桜の開花、雨、誕生、救世主、ドナーの出現、合格、昇進、優勝、発表、発売、当選、医師の着任、完成、復帰、復活、続編、帰り、帰国、再会、その日)を待ち望む(=願いの実現を期待して待つ) 
【副⁺】(ずっと、長らく、かねて、かねがね、ひたすら、切に、心から、今か今かと、今や遅しと)待ち望む
【補足】「待ち望んでいる」の形で多く使う
【例文】 世界中が待ち望んでいる平和な世界が早く訪れてほしい/人々は和平を待ち望んでいるが、停戦交渉は決裂したままだ/チームは、待ち望んでいた絶好の攻撃チャンスを生かし、見事、得点を決めた/志望する会社から、待ち望んだ採用通知が届いた/留学した息子からの便りを待ち望んでいるが、忙しいのか一向に寄越さない/豪雪地帯では、人々
<1173>
が雪解けを今や遅しと待ち望んでいる/寒さの厳しかった今年は、春の訪れを待ち望む気持ちがひとしおだ/春になると、桜の開花を待ち望んで、わくわくした気持ちになる/日照りが続く村では、雨を待ち望む村人が雨乞いの祭りを行った/王室では、かねて待ち望んだ王子が誕生した/移植手術が必要な患者は、ドナーが現れるのを切に待ち望んでいる/受験生たちは合格発表を待ち望み、掲示板の前に集まって来た/長年、無医村だった村に待ち望んでいた医師がようやく着任した/住民が長年待ち望んだ橋が完成し、今秋には開通する/監督は、怪[け]我[が]で休場した主力選手の復帰を待ち望んでいる/活動を休止していたバンドが、新作アルバムで待ち望まれた復活を果たした/拉致被害者の家族は、肉親の帰国を一日千秋の思いで待ち望んでいる/長年待ち望んでいた旧友たちとの再会が同窓会でようやく果たせた/祖国を追われた難民は、故郷に帰れる日をひたすら待ち望んでいる
**まちぶせる【待ち伏せる】**[待つ＋伏せる] (敵の戦闘機、伏兵が敵、ゲリラが政府軍、[猟師・動物]が獲物、警官が[犯人・違反者]、記者が政治家、パパラッチが有名人、強盗が[通行人・現金輸送車]、ストーカーが相手、好きな子、帰り)を待ち伏せる(=不意を襲わうと、相手が来るのを隠れて待つ) 
【副⁺】(じっと、こっそり、ひっそり、息を[潜めて・殺して]) 待ち伏せる
【例文】 伏兵は、敵が近づいて来るのを物陰で息を殺して待ち伏せた/猟師は獲物をじっと待ち伏せた/ワニは水中で水辺に近づく動物を待ち伏せて襲う/記者は噂[うわさ]の政治家を待ち伏せ、取材に成功した/強盗の一味は現金輸送車を待ち伏せて、大金を奪い去った
【名詞形】待ち伏せ 【動】 待ち伏せ(を)する
【例文】 ゲリラの待ち伏せに遭うかもしれないので、警戒しながら進んだ/一時停止の所をつい徐行で通り過ぎたら、待ち伏せをしていた警察に違反切符を切られた/その女優は、パパラッチに待ち伏せされた/ストーカーに何度も待ち伏せされ、怖くて家から出られなくなった/帰り道で好きな男の子を待ち伏せして、チョコレートを渡した
**まちもうける【待ち設ける】**[待つ＋設ける] ❶([人]、遠来の客、恋人、巡幸、到着、機会、チャンス)を待ち設ける(=いつ来てもいいように準備を整えて待つ) ❷(うれしい結果、満足のいく答え、採用通知、昇進、誕生、本土への返還、再会、桜の開花)を待ち設ける(=望むところを期待して待つ) ❸(災い、災難、苦難、苦悩、落とし穴)が待ち設ける(=これから行く先に待っている) 
【副⁺】❶(じっと、ずっと、ひたすら、今か今かと、今や遅しと)待ち設ける
【補足】古めかしい表現。「待ち設けている」の形で多く使う
【例文】 ❶侍女は控えの間で皇女を待ち設けて、手にされていた花束を受け取った/選手村のスタッフは、準備万端整えて各国の選手たちを待ち設けていた/天皇の巡幸は行く先々で待ち設けていた幾多の国民を励ました/首長は、「一同、殿下のご到着を待ち設けておりました」と挨拶した/いよいよ待ち設けていた機会が到来した ❷ずっと待ち設けた昇進がようやく実現した/占領地となっていた島々の住民は本土への返還をひたすら待ち設けていた ❸我々人間には、待ち設けている自然の災いを振り払う術[すべ]はない/どれほどの苦難が待ち設けようと、初志貫徹の覚悟でいる/これからの人生には、思わぬ落とし穴が待ち設けているかもしれない
**まちわびる【待ち侘びる】**[待つ＋侘[わ]びる] ([人]、恋人、帰り、帰還、再会、解放、来訪、
<1174>
到着、通知、仕送り、返事、プロポーズ、花嫁姿、発表、発売、バーゲン、完成、誕生、登場、続編、退院、景気の回復、季節、春の訪れ、桜の開花、解禁日、山開き、夜明け、メダルの獲得、人が来るの)を待ちわびる(=期待している物事の実現を心待ちにする)

【副⁺】(ひたすら、まだかまだかと、今か今かと、今や遅しと、首を長くして)待ちわびる
【例文】 入院していた母親の帰りを子供たちがどんなに待ちわびていたことか/紛争中に離ればなれとなった家族との再会をひたすら待ちわびる人々がいる/妻は、人質として長年拘束されている夫の解放を一日千秋の思いで待ちわびた/学生時代は、生活費が乏しくなる度、親からの仕送りを待ちわびていた/祖母は孫娘の花嫁姿を待ちわびているが、本人にその気はない/新型スマホの発売を待ちわびた若者たちが、早朝から店の前に行列を作った/年に一度の人気ブランドのバーゲンを待ちわびている女性は多い/雪国の人は、遠い春の訪れを待ちわびながら、毎日の雪かきに追われている/日本中の人々が、桜の開花をまだかまだかと待ちわびている/釣り人たちは、今や遅しと鮎の解禁日を待ちわび、釣り具の手入れに余念がない/待ちわびた山開きに、大勢の登山客が集まった/オリンピック出場三回目にして待ちわびた金メダルを獲得した
**まつりあげる【祭り上げる】**[祭る＋上げる] ❶([人])を(神、聖人、本尊、救世主、教祖、建国の父、英雄、ヒーロー、シンボル、象徴、偶像、功労者)に/として祭り上げる(=高い地位に置いて尊敬する) ❷([人])を(王、社長、会長、議長、責任者、トップ、リーダー、世話役、名誉職、軍神、広告塔、神棚)に祭り上げる(=周囲の者がおだてるようにして、否[いや]応[おう]なしに高い地位に就かせる) ❸([人])を(先生、天才、時代の寵[ちょう]児[じ])と祭り上げる(=十分におだてて、偉いと思わせる) 
【副⁺】(勝手に、体よく)祭り上げる
【例文】 ❶昔は、たたりを恐れて死者を神として祭り上げることがあった。菅原道真はその例である/人々の病を治した僧は、村人に聖人として祭り上げられた/メディアは、試合で優勝した選手をヒーローに祭り上げる/若者たちの間で偶像に祭り上げられたロック歌手がいる/どんなに優れた人物でも崇拝の対象に祭り上げようとするのは危険だ ❷二代目を飾り物として社長に祭り上げておき、会長が実権を握る/人を勝手に責任者に祭り上げておいて、あとは素知らぬ顔とはあんまりだ/父は、町内会の世話役に体よく祭り上げられた/戦時中には、勇猛な死を遂げた軍人が軍神に祭り上げられ、唱歌で歌われたりした/彼は実務はさっぱりだが、外見がよく人づきあいも上手だから、広告塔に祭り上げておけばよい ❸政治家として経験もない二世議員が、親の七光りで「先生、先生」と祭り上げられている/子供の頃に天才と祭り上げられ、いい気になって道を誤った/マスコミは、ベンチャー企業の若い社長を時代の寵児と祭り上げるだけ祭り上げ、落ち目になれば見向きもしない
**まつりつける【纏り付ける】**[纏[まつ]る＋付ける] ❶(裾、袖口、襟ぐり、見返し、布の端、表地に裏地)をまつり付ける(=布をまつって、離れない状態にする) ❷(→❶に同じ)をまつりつけている(=布をまつることに慣れている) 
【副⁺】(手際よく、きれいに、丁寧に、丹念に)まつり付ける
【補足】❷は、「まつりつけている」の形で使う
【例文】 ❶コートの裾をきれいにまつり付けた/普段よくはくズボンやスカートの裾は、まつり付けてある部分がほつれやすい/表地に裏地を丁寧にまつり付けてあるところから
<1175>
も、仕立ての良さが分かる ❷裾上げが得意な母は、長年まつりつけているので、すぐに仕上げてしまった
【名詞形】まつり付け まつり付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 裾上げのまつり付けはミシン縫いで行うと簡単だ/まつり付けをする時は、表に響かないように縫い目を小さくする
**まつわりつく・まとわりつく【纏わり付く】**[纏[まつ]わる・纏[まと]わる＋付く] ❶([裾・スカート]が足、[シャツ・ドレス・浴衣]が体、[汗・泥]が体、スカーフが首、髪の毛が顔、[匂い・香り・視線]が[体・服]、[蔓[つる]草[くさ]・蔦[つた]]が足、苔[こけ]が倒木、クモの巣が[顔・体]、湯が肌、[蒸し暑さ・湿気・熱気・夜気・霧]が全身、濃厚な味が舌、[声・音・メロディー]が耳、[評判・イメージ]がその人、光景が脳裏、[考え・疑問]が頭)にまつわりつく(=からまるように付いて離れない) ❷([子供・園児]が[親・姉・保育士・先生]、[子犬・猫]が[飼い主・足元]、[ハエ・蜂・虫]が体、物売りが観光客、記者が政治家、ファンが人気者)にまつわりつく(=ずっとそばから離れないでいる) 
【副⁺】(ぴったり、べったり、べっとり、ずっと、絶えず、しきりに、うるさく、しつこく、執[しつ]拗[よう]に)まつわりつく
【例文】 ❶静電気が起きて、化繊のスカートが足にぴったりとまつわりついている/強風でほつれた髪が顔にまつわりつくのを彼女は何度もかき上げた/シャツには、昨夜の煙草の匂いが朝になってもまとわりついていた/彼女は、先ほどから背後にべったりまつわりつくような視線を感じていた/遭難者の発見場所は、蔓草や茨が足にまつわりつくような深い森の中だった/古くからある温泉につかると、湯が肌にまとわりつくようだ/事故が起きた時の衝撃音が耳にずっとまとわりついて離れない/一度悪い評判が立つと、それが絶えずまとわりつき、人から信用されなくなる ❷列車が止まるたび、物売りにしつこくまつわりつかれて、いやになった/子犬が足元にまつわりついてきて、危うく転びそうになった/牧場の牛は、体にまとわりつくハエを尾を振って追い払っている/記者が、政治家から目新しい情報を得ようとうるさくまとわりついている
**まといつく【纏い付く】**[纏[まと]う＋付く] ❶(→「まつわりつく・まとわりつく」❶に同じ。雰囲気が街、寂[せき]寥[りょう]感[かん]が身、不安が心、ニュアンスが言葉)にまといつく(=覆うように包んで、離れない) ❷(→「まつわりつく・まとわりつく」❷に同じ)にまといつく(=ずっとそばから離れないでいる) 
【副⁺】(→「まつわりつく・まとわりつく」【副⁺】に同じ)まといつく
【例文】 ❶体にまといつくような薄地のドレスは、体の線が出るのでとても着られない/寺院の中庭を歩くと線香の香りがまといつくように感じられた/外壁には蔦[つた]がびっしりとまといつき、窓まで覆う勢いであった/南国の太陽がじりじりと照りつける大通りに出ると、熱気にまといつかれる気がした/パリの街並には、芸術的な雰囲気がまといついている/言葉には、それぞれのニュアンスがまといついているので、説明し切れない部分がある ❷子供が玩[おも]具[ちゃ]をねだって、親にうるさくまといつく/猫が餌をねだって足にまといついてきた
**まとめあげる【纏め上げる】**[纏[まと]める＋上げる] ⓐ(話、民話、伝承、考え、意見、案、要望、議論、結論、成果、法案、要綱、政策、答申、交渉、商談、計画、構想、内容、報告、
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情報、書類、資料、研究、原稿、史実、思想、データ、髪、チーム、メンバー、社内、組織、国、皆の心、全体)をまとめ上げる(=ばらばらのものをまとめて、統一したものとする) ⓑ (形式、体系、記事、紙面、論文、レポート、郷土史、著書、画集、一つ)にまとめる 
【副⁺】(こつこつ、すっかり、残らず、うまく、手早く、要領よく、きれいに、簡潔に、総合的に)まとめ上げる
【例文】 遠野の民話や伝承をまとめ上げた著述が、民俗学誕生のきっかけとなった/マンション住民の意見を一つにまとめ上げて、規則を作成した/審議会の委員長は、交わされた議論をうまくまとめ上げる必要がある/教授の長年の研究成果をまとめ上げた著作が、昨年発表された/2国間の貿易交渉を短期間でまとめ上げた大臣の手腕が評価されている/未来都市をイメージして総合的にまとめ上げられた都市計画は、注目の的だ/何人もの執筆者による原稿を一冊の本にまとめ上げるのは、編集者の仕事だ/学生が大量の実験データを整理し、論文にまとめ上げようとしている/看護師は出勤するとすぐに長い髪を手早くまとめ上げ、白衣に着替えた/これまで社内の大小の組織をまとめ上げてきた彼の功績は大きい/「小さな疑問点から、よくこれだけのレポートにまとめ上げられたね」/町長は長年かけて町の歴史を掘り起こし、郷土史にまとめ上げた/描きためた作品を一冊の画集にまとめ上げたい
**まとわりつく【纏わり付く】** ☞まつわりつく・まとわりつく【纏わり付く】
**まなびとる【学び取る】**[学ぶ＋取る] ⓐ(知恵、知識、真理、規範、しきたり、技術、テクニック、方法、やり方、秘[ひ]訣[けつ]、本質、精神、教え、教訓、生きる姿勢)を学び取る(=学んで、自分の身につける) ⓑ (経験、失敗、過ち、日々の暮らし、自然、古典、歴史、過去の教訓、先人、師匠)から学び取る 
【副⁺】(自ら、進んで、積極的に、貪欲に、謙虚に)学び取る
【例文】 歴史から先人の知恵を学び取る/学生には知識を貪欲に学び取ろうとする意欲が求められる/人は日々の暮らしから社会の規範やしきたりを学び取る/先輩から学び取った技術を生かした仕事に就きたい/遣[けん]唐[とう]使[し]として中国に渡った僧侶は、仏教の教えを学び取り、日本へと持ち帰った/同じ経験をしても何も学び取れない人もいる/過去の失敗から教訓を学び取らなければ、同じ過ちを繰り返すことになる/過ちを犯してもそこから謙虚に学び取る態度が必要だ
**まなびなおす【学び直す】**[学ぶ＋直す] (苦手な科目、外国語、専門知識、技術、基本、分からない部分)を学び直す(=改めてもう一度学ぶ) 
【副⁺】(再び、もう一度、繰り返し、じっくり、しっかり、丁寧に、体系的に、改めて、[基礎・初歩・一]から)学び直す
【例文】 夏休みに苦手な科目をじっくり学び直す/母は、時間ができたら外国語をもう一度学び直したいと言っている/姉は大学院に社会人入学をして、心理学の専門知識を学び直している/ダンサーの友人は、ステップの技術を一から学び直そうと留学を決めた/プロになるにはやはり基礎から学び直さねばならない/人はいつからでも学び直すことができる/学校に行けなかった人でも学び直せる機会はいろいろある
【名詞形】学び直し 学び直しをする
【例文】 自分が必要だと考えた時に学び直しができる世の中であってほしい/一度習得した技術でも、学び直しをして新しい知識を獲得したい
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**まねきいれる【招き入れる】**[招く＋入れる] ❶ⓐ(→「しょうじいれる」ⓐに同じ。ファン、報道陣、部隊、動物)を招き入れる(=招いて中に入れる。あるいは、手招きして入れる) ⓑ (幸運、幸福、光、風)を招き入れる ⓒ(→「しょうじいれる」ⓑ に同じ。控室、オフィス、店、ラウンジ、会場、車内)に招き入れる ❷ⓐ(人材、専門家、研究者、企業)を招き入れる(=積極的に招いて組織などに入れる) ⓑ (チーム、陣営、研究機関、会社、経営陣、地域)に招き入れる 
【副⁺】(温かく、親しく、快く、恭しく、気持ちよく、気軽に、笑顔で)招き入れる
【例文】 客間とは、来客を招き入れる部屋のことだ/招き入れられた茶室には、禅語の掛け軸が掛かっていた/旅館の女将[おかみ]は、団体客を手際よく玄関ロビーへと招き入れた/路地裏では、客引きが強引に観光客を店に招き入れようとしていた/上司は会議室の扉を開け、廊下にいた部下を室内に招き入れた/試合後、選手はファンの子供たちを控室に招き入れ、写真撮影を行った/反乱軍の先兵らは王宮の通用門を破壊し、執務室前の庭に部隊を招き入れた/道化師は手招きで子馬を会場に招き入れるや、その背にひょいと飛び乗った/縁起物の熊手は福を家に招き入れるという意味で、玄関に飾る ❶彼は研究所が自己資金で招き入れた初めての外国人研究者だ/新興国では、新しく作った工業団地に海外から大手メーカーを招き入れようと必死だ
**まねきよせる【招き寄せる】**[招く＋寄せる] ❶([人]、相手、子供たち、接客係、客、臣下、重役、投手、神霊、魂)を招き寄せる(=手招きなどの合図をして、近くに来させる) ❷ⓐ(災い、不幸、疫病神、死、危険、混乱、トラブル、結果、破綻、困った状況、事故、惨劇、不況、失敗、福、幸運)を招き寄せる(=何らかの行為や状態によって、自分の近くに結果を生じさせる) ⓑ (匂いが子供たち、臭[にお]いがハエ、ごみが野生動物)を招き寄せる 
【副⁺】(わざわざ、次々、自ら、必然的に、確実に)招き寄せる
【例文】 ❶偉ぶった客が、接客係を招き寄せて文句を言い始めた/会長は全国の得意先の重役を定期的に招き寄せ、意見を聞く/捕手は、マウンドにいる投手を招き寄せると細かく指示を与えた/「いたこ」とは、死者の霊を招き寄せ、自らの口を通じて霊の言葉を伝える東北地方の巫女[みこ]だ ❷災いを招き寄せないようお守りを身に付けている/経営破綻は、ワンマン経営を続けた社長が自ら招き寄せた結果だ/対立の激化という困った状況を招き寄せているのは、両者の好戦的な性格だ/店の入り口に置かれた招き猫は、福を招き寄せるという/チームの逆転優勝という幸運を招き寄せた選手には、スポンサーから賞が贈られた/子供たちは、おいしそうなカレーの匂いに招き寄せられるように台所にやって来た/生ごみの悪臭が大量のハエを招き寄せた/キャンプ場に放置された残飯に招き寄せられたのは、カラスではなく熊だった
**まぶしつける【まぶし付ける】**[まぶす＋付ける] ⓐ(塩、砂糖、[片[かた]栗[くり]・小麦・パン・きな]粉、胡[ご]麻[ま]、青[あお]海[の]苔[り]、ふりかけ、ナッツ、ココア)をまぶし付ける(=その物の表面に粉などを満遍なく付着させる) ⓑ (肉、切り身、具材、餅、おにぎり、ドーナツ、チョコレート)にまぶし付ける 
【副⁺】(たっぷり、満遍なく、薄く、軽く、むらなく、丁寧に、均等に、全体に)まぶし付ける
【例文】 ドーナツを揚げて、熱いうちに砂糖をまぶし付ける/鮭の切り身に薄く小麦粉をまぶし付け、フライパンで焼く/白玉に黒蜜をかけ、きな粉をまぶし付けて食べた/胡麻
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をまぶし付けて揚げた胡麻団子が好きだ/小芋を煮て青海苔を軽くまぶし付ければ、酒のつまみになる/刻んだナッツがまぶし付けてあるチョコレートをもらった
**まもりきる【守り切る】**[守る＋切る] ❶ⓐ(国、国境、城、陣地、土地、王位、宝物、政権、独立、自然、命、味方、組織、家、家族、家名、子供、留守、健康、安全、名誉、地位、権益、権利、自由、平和、民主主義、首位、リード、点差、ゴール、体制、個人情報)を守り切る(=他から侵されないように最後まで完全に守る) ⓑ (敵、攻撃、犯罪、災害、公害、事故、破壊、乱開発、マスコミ、ウイルス、悪影響、いじめ)から守り切る ⓒ(約束、公約、時間、期限、法律、規則、原則、制限速度、ルール、掟[おきて]、しきたり、教え、遺志、方針、水準、沈黙、秘密、立場、中立、独身、純潔、伝統、祭礼、禁煙、信念、信仰、忠義、流儀、味、酒量)を守り切る(=決められたことや規則を破らず、最後まで完全に守る) 
【副⁺】(何とか、しっかり、徹底的に、完璧に、絶対に、無事に、必死に、全力で、命がけで)守り切る
【例文】 ❶祖国を命がけで守り切った軍隊が凱[がい]旋[せん]した/少数の兵だけで城を守り切ることはできない/敵の攻撃から領土を守り切らねばならない/観光客の急増による海の乱開発からサンゴ礁を守り切るのは、至難の業[わざ]だ/何があっても家族のことは守り切ると父は言った/親や先生は子供を犯罪からどんなことがあっても守り切ろうと努力している/武将は切腹によって自らの名誉を守り切った/チャンピオンは居並ぶ強敵をなぎ倒し、王座を守り切った/チームは2点のリードを守り切り、連勝を果たした/「あと5分、この点差を絶対に守り切れ」/全試合で得点を許さず、ゴールを守り切ったキーパーに最優秀賞が贈られた/急増するサイバー攻撃から機密情報を守り切ることは難しい ❷親友との約束は、絶対に守り切るつもりだ/その政治家には、公約を守り切るほどの熱意はない/死刑囚は事件の真相を語ることなく、最後の日まで沈黙を守り切った
**まもりきれる【守り切れる】**[守る＋切れる] ❶ⓐ(→「まもりきる」❶ⓐに同じ)を守り切れる(=他から侵されないように最後まで完全に守ることができる) ⓑ (→「まもりきる」❶ⓑ に同じ)から守り切れる ❷(→「まもりきる」❷に同じ)を守り切れる(=決められたことや規則を破らず、最後まで完全に守ることができる) 
【副⁺】(→「まもりきる」【副⁺】に同じ)守り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶国王は必死に王位を守ろうとしたが、守り切れなかった/早急に手を打たなければ、今ある豊かな自然を守り切れない/湖水面積の縮小が進むアフリカの大湖群を、地球温暖化や環境破壊から守り切れるのか/幼い子を事故から守り切れず、親は自らを責めた/チームは1点のリードを守り切れず、優勝を逃した/PKでゴールを守り切れなかったキーパーを選手は慰めた ❷守り切れない約束はすべきではない/借金の返済期限を守り切れず、結局、家を差し押さえられた/医師に決められた酒量を守り切れなくて、彼は再び入院した
**まもりとおす【守り通す】**[守る＋通す] ❶ⓐ(→「まもりきる」❶ⓐに同じ。自分の歯)を守り通す(=他から侵されないように、想定される期間・範囲を通じて守り続ける) ⓑ (→「まもりきる」❶ⓑ に同じ)から守り通す ❷(→「まもりきる」❷に同じ)を守り通す(=決められたことや規則を破らず、想定される期間・範囲を通じて守り続ける)
<1179>

【副⁺】(→「まもりきる」【副⁺】に同じ。とことん、ひたすら、あくまで、一生、終生、忠実に、頑固に、一貫して、何が何でも)守り通す
【例文】 ❶敵の大軍団から国境を守り通すのは、不可能だった/何とか守り通してきた先祖代々の土地も、相続税のため手放さざるを得ない/群雄割拠の時代に王位を守り通せたのは、優れた情報収集力のおかげだ/親は子供をいじめから守り通した/民主主義を守り通すには、国民の正しい認識と自覚が必要だ/そのチームはシーズン中、一貫して首位を守り通した/80歳の今も、自分の歯を25本守り通している ❷約束を守り通せず、悲劇的な結末となる物語は世界中にある/原則をとことん守り通せば、現実と乖[かい]離[り]することは必至だ/組織の掟[おきて]に背き、沈黙を最後まで守り通せなかったことが死を招いた/この秘密は何が何でも守り通さねばならない/独裁体制下では、政府と異なる立場を守り通すことは困難だ/彼女は戦死した恋人が忘れられず、生涯独身を守り通した/手術後は、医者の忠告通り禁煙を守り通している/信者たちは過酷な迫害にも耐え、終生、信仰を守り通した/母は古いと言われても、昔からの流儀を最後まで守り通した/長年変わらぬ老舗の味は、子孫が忠実に守り通してきたものだ
**まもりぬく【守り抜く】**[守る＋抜く] ❶ⓐ (→「まもりきる」❶ⓐに同じ)を守り抜く(=他から侵されないように、強い意志で困難にめげず最後まで守る) ⓑ (→「まもりきる」❶ⓑ に同じ)から守り抜く ❷(→「まもりきる」❷に同じ)を守り抜く(=決められたことや規則を破らないように、強い意志で困難にめげず最後まで守る) 
【副⁺】(→「まもりきる」【副⁺】に同じ。あくまで、粘り強く、一筋に、断固として)守り抜く
【例文】 ❶武士たちは城を全力で守り抜こうとした/敵の攻撃から前線を守り抜くことができず、部隊は全滅した/ボディガードは雇い主の命を身を挺して守り抜いた/多くの人命が、勇気ある消防士たちの行動によって守り抜かれた/平和を守り抜くには、国民一人ひとりの強い意志と行動が求められる/前回の優勝者が、今年も首位の座を守り抜いた/横綱は1敗を守り抜き、今場所も優勝を飾った/与党は現体制を守り抜くために法改正を始めた ❷兄は亡き母との約束を守り抜き、立派な医者になった/どんな困難があっても親友との誓いは守り抜く/父は祖父の教えを断固として守り抜き、事業では顧客優先を貫いた/家族は親族の反対を押し切り、故人の遺志を守り抜いて、全ての財産を寄付した/母親は娘の出生の秘密を守り抜くため、嘘[うそ]を重ねた/新しい家元は、伝統を一筋に守り抜く所存だと決意を語った/古[いにしえ]から伝わる神社の祭礼をこれからもしっかり守り抜きたい/周囲の強硬な反対で、自分の信念を守り抜けなかったことが悔しい
**まよいこむ【迷い込む】**[迷う＋込む] ❶([人]、子供、旅人、探検隊、犬、鯨、イルカ、車)が(山中、森の奥、ジャングル、砂漠、樹海、深山幽谷、迷路、袋[ふくろ]小路[こうじ]、路地、裏道、危険地帯、サイト、見知らぬ町、よその家、湾、敵の陣中)に迷い込む(=迷って知らない所に入る) ❷([夢・妄想]の中、空想世界、仮想空間、異次元、時代、境界領域、心の迷路、不況)に迷い込む(=意図しない所に入り、出られなくなる) 
【副⁺】(ふらりと、ふと、うっかり、たまたま、偶然、うかつに、知らずに、いつの間にか、間違って)迷い込む
【例文】 ❶山菜採りの人が山中に迷い込み、行方不明になった/富士山麓の樹海に迷い込んだら、二度と出られない/深山幽谷に迷い込んだ旅人は、洞窟の奥に桃源郷を見つけた/治安の悪い地区に迷い込み、強盗の被害に遭ってしまった/クレタ島の迷宮には怪物
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ミノタウロスが潜み、ひとたび迷い込めば生きては出られぬという/ネットサーフィン中に自殺サイトに迷い込んだが、過激な内容に驚いた/見知らぬ犬が庭に迷い込んで来たので、保護した/鯨が湾内に迷い込んだまま、動けなくなった/車が一方通行の路地に迷い込み、立ち往[おう]生[じょう]している ❷SF小説は、読者を空想の世界に迷い込ませる魅力がある/アニメの観客は、ファンタジー空間に迷い込み、主人公と一体化する/今や世界は先の見えない時代に迷い込もうとしている/患者の中には、現実と妄想の境界領域に迷い込み、抜け出せない者もいる/長期デフレで、企業は出口の見えぬ不況に迷い込んでいる
**まよいでる【迷い出る】**[迷う＋出る] ❶ⓐ([人]、家畜、ペット)が(部屋、家、店、牧場、籠)から迷い出る(=人や動物が本来いるべき場所を離れ、さ迷う) ⓑ (外、街道、道路、原野)へ/に迷い出る ❷ⓐ(魂、幽霊、亡霊、生き霊)が([死者・黄泉[よみ]]の国、暗黒の世界、心の奥、墓、体)から迷い出る(=霊魂があるべきところから迷って出て来る) ⓑ (この世、現世)に迷い出る 
【副⁺】(ふらりと、ふらふらと、ふっと、いつしか、あてもなく、知らぬ間[ま]に、知らず知らず)迷い出る
【例文】 ❶目を離した隙に子供が部屋から迷い出て、ホテルの中で迷子になった/家から迷い出たらしい幼児が、往来で泣いている/客は旅館の庭を散歩しているうちに、いつしか街道へ迷い出てしまった/酔った男はふらふらと店から迷い出て、通りで車にはねられた/家畜が迷い出ないように、小屋の戸をしっかり閉めておく/たとえ一匹でも羊が牧場から迷い出れば、羊飼いは探しに行くだろう/閉め忘れた門からふらりと迷い出た子犬は、通行人の後をついて行った ❷暗い荒地を歩いていると、死者の国から迷い出た魂が語りかけてくるような気味悪さを感じる/全てを失って絶望した男の姿は、まるで黄泉の国から迷い出た幽霊のようだった/暗黒の世界から迷い出て来た亡霊は、現世を空[むな]しくさ迷うしかない/心の奥の情念は生き霊となって迷い出て、憎しみの対象に取り憑[つ]いた
**まるめこむ【丸め込む】**[丸める＋込む] ❶ⓐ(ハンカチ、ネクタイ、靴下、洋服、洗濯物、新聞、証書、札[さつ]、ガム、両端、身体、指)を丸め込む(=丸めて中に入れる) ⓑ (ポケット、靴、隙間、クローゼット、押し入れ、筒)に丸め込む ❷ (餃[ぎょう]子[ざ]の具、餡[あん])を(皮、パン生地)に丸め込む(=何かを作るために丸めて中に入れる) ❸ (相手、[人]、子供、先生、友人、警官、裁判官、政治家、上司、患者、客、質問者、批評家、国民、世論、[消費・高齢]者、周囲、反対派)を丸め込む(=うまく言って自分の思うように相手を操る)

【副⁺】 ❶(くしゃくしゃに) ❶❷(ぎゅっと、くるくると、無理やり) ❸(すかさず、何とか、うまく、政治的に、舌先三寸で、言葉巧みに、なし崩しに、話術で、理屈で)丸め込む
【例文】 ❶使ったハンカチをそのままポケットに丸め込んだので、くしゃくしゃになった/邪魔になるネクタイの端をワイシャツのポケットに丸め込んで作業をした/川に入る前に靴下を脱いで靴の中に丸め込んだ/洋服をハンガーにもかけず、クローゼットに丸め込めば、しわになるのは当然だ/急に客が来て、床[ゆか]に散らかった洗濯物を押入れに丸め込んだ/箱の隙間に新聞紙を丸め込んで、中の物が動かないようにした/卒業証書を筒の中にくるくると丸め込んで、しまっておく/ガムを紙に丸め込んで捨てる/胎児は足を曲げ、体を丸め込んだ姿勢で羊水の中に浮いている ❷練った野菜とひき肉を皮に丸め込んで、餃子の形を整える/パン生地に餡を丸め込み、餡パンにする ❸相手を多少強引に丸め込んででも、自国に有利に交渉を進める/勉強に必要だと子どもにうまく丸め込まれて、最
<1181>
新型のパソコンを買わされた/口うるさい夫を丸め込まなければ、気晴らしの旅行も出来ない/いやがる友人を丸め込んで、かわりに宿題をやってもらった/駐車違反を見逃してもらうため、警官を丸め込もうとしたが、失敗した/高齢者を言葉巧みに丸め込んで、高額商品を買わせる商法がある
**まわりきる【回り切る】**[回る＋切る] ❶(体、独楽[こま]、風[ふう]車[しゃ])が回り切る(=最後まで完全に回転する) ❷(回覧、順番、稟[りん]議[ぎ]書[しょ]、署名用紙、ジョーカー)が回り切る(=次から次へ移っていき、最後まで行く) ❸(カーブ、軌道、周囲、ロータリー、トラック、コース)を回り切る(=円を描くように回って、最後の地点まで移動する) ❹(世界中、全国、一帯、工場内、会社、店、家々、名所、お寺、選挙区、得意先)を回り切る(=残すところなく、全ての場所へ次から次へ移動する) 
【副⁺】(ぐるりと、一通り、ひとしきり、全部、順に、満遍なく、しらみつぶしに、片[かた]っ端[ぱし]から)回り切る
【例文】 ❶フィギュアスケートの試合で、3回転ジャンプのつもりが、回り切らないうちに着地してしまった/独楽回しは苦手で、何度やっても独楽が回り切る前に倒れてしまう/風が弱く、風車が動き始めても一周回り切らずに止まってしまう ❷「この回覧資料はうちの課は全部回り切ったから、隣の課へ持って行ってくれ」/会議の出席者全員に発言を求め、一通り順番が回り切ったところで、結論をまとめた ❸山道のカーブを回り切ると、眼下には海が広がっていた/月が軌道を回り切るのに 29.5日かかる/バスがロータリーをぐるりと回り切って外へ出た ❹営業の仕事で北海道から九州まで全国を回り切った/刑事は、事件現場一帯をしらみつぶしに回り切って、重要な手がかりを得た/内定を勝ち取るまで片っ端から会社を回り切るつもりだ/配布物を持って家々を回り切る頃には、すっかり日が暮れていた/東京の名所といっても数あるから、回り切るには2、3日はかかるだろう/候補者は街頭演説をしながら、選挙区を隅から隅まで回り切ろうと意気込んでいる/新製品の売り込みに得意先を回り切ったら、次は新しい取引先を開拓しよう
**まわりきれる【回り切れる】**[回る＋切れる] ❶(→「まわりきる」❶に同じ)が回り切れる(=最後まで完全に回転することができる) ❷(→「まわりきる」❸に同じ)を回り切れる(=円を描くように回って、最後の地点まで移動することができる) ❸(→「まわりきる」❹に同じ)を回り切れる(=残すところなく、全ての場所へ次から次へ移動することができる) 
【副⁺】(→「まわりきる」【副⁺】に同じ)回り切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶フィギュアスケートの選手は、ジャンプが低かったので、3回転は回り切れず、2回転半で着地してしまった/風[ふう]車[しゃ]が一周回り切れるだけの風が吹かない ❷猛スピードの車は急カーブを回り切れず、ガードレールに激突した/1位でスタートしたものの、抜かれずにトラックを回り切れる実力はなかった ❸1年あれば五大陸を船で回り切れるだろうか/設備点検に社員を総動員すれば、1日で工場内を回り切れる/今日は早めに配達を始めたから、昼過ぎには全部の店を回り切れそうだ/名所旧跡が多い京都は、3日や4日ではとても回り切れない
**まわりくねる【回りくねる】**[回る＋くねる] ❶(道、坂、階段、廊下、川、枝)が回りくねる(=何度も曲がっている) ❷(話、言い方、文章、説明)が回りくねる(=展開が複雑で、わかりにくい) 
【副⁺】❶(ぐるぐる、くねくね、複雑に、蛇のように) ❷(うだうだ、
<1182>
くどくど、複雑に)回りくねる
【例文】 ❶道は複雑に回りくねっていて、どちらの方角へ進んでいるのか見当がつかない/蛇のように回りくねった坂が、山の上まで続いている/この建物は、回りくねった階段があちこちに通じている/旅館の玄関から部屋まで回りくねった廊下を案内され、一人で戻れるか心配になった/川は市中を回りくねって流れている/藤の細い枝は、回りくねりながら伸び、頭上の棚に広がっている ❷彼の話はうだうだと回りくねっていて、なかなか核心にたどり着かない/「回りくねった言い方をしないで、率直に言ってほしい」/くどくど回りくねった説明を聞いたら、かえって分からなくなった
**まわりこむ【回り込む】**[回る＋込む] ⓐ(前方、正面、後方、背後、左、右、横、側面、サイド、風下、反対側、裏、ホームベース、死角)に回り込む(=周囲を回って、その地点に進む) ⓑ (山、尾根、岬、岩、池、ビル、机、塀、縁[ふち]、周囲)を回り込む 
【副⁺】(ぐるりと、ぐるっと、一気に、大きく、巧みに、大股に、小走りに、時計回りに)回り込む
【例文】 犯人は走って逃げたが、刑事は急いで前方に回り込み、行く手を阻んだ/ゴールに近づいたが、対戦相手に正面に回り込まれ、ボールを奪われてしまった/部下の後ろに回り込んで、仕事の進み具合を確認した/男はドア近くに立つ乗客の背後に回り込むと、バッグから財布を抜き取った/飲みすぎて歩けない友人の横に回り込み、抱きかかえて車に乗せた/ランナーは、キャッチャーを避[よ]けてホームベースに回り込もうとしたが、失敗した/岬をぐるっと回り込んで、半島の向こう側へ出ると、富士山がよく見える/このビルを回り込んで進むと、右に駅がある/表門が閉まっている時は、塀をぐるりと回り込めば裏門から入れる
【名詞形】回り込み 回り込みをする
【例文】 入場は正面からに限り、横や後方のドアへの回り込みは禁止する/二人で犯人を追いかけ、一人は回り込みをして挟み撃ちにした
**まわりまわる【回り回る】**[回る＋回る] ❶(道、店、場所)を回り回る(=あちこち次々に回って移動する) ❷(噂[うわさ]、親切、評判、手紙、有害物質、金、責任、結果、負担、つけ、影響)が回り回って(=あちこち次々に回って伝わり、その結果)
【補足】①の用法も「回り回って」の形で使うことが多い
【例文】 ❶通勤路が通行止めで、めったに通らない道を回り回って家に帰った/気に入ったものがなく、いくつもの店を回り回って、結局最初の店で買った/歌番組で老歌手が「巡業で日本全国を回り回りましたよ」と語った ❷彼が独立するらしいという噂は、回り回って社長の耳に届いた/困っている人を助ければ、回り回って自分も助けられるものだ/市民の苦情の手紙は、回り回って市長のもとへ届いた/海に捨てられた有害物質は、食物連鎖を通じて回り回って人体に取り込まれる/賃金を引き上げれば家庭の支出が増えるので、回り回って会社の売り上げも伸びるはずだ/国債に頼る財政は、そのつけが回り回って次世代の者を苦しめることになる
<1183>
**みあう【見合う】**[見る＋合う] ❶ⓐ([物価・労働時間]と賃金、性能と価格、働きと収入、コストと利益、費用と効果)が見合う(=両方の力や量、価値が同じぐらいで合っている) ⓑ ([生活・物価]が収入、値段が品質、装備が価格、実績が予算、効果が費用、リクーンがリスク、製品がニーズ、政策が要望、[対策・対応]が状況、援助が実情、仕事が能力、報酬が働き、供給が需要、利益が投資、スポーツが年齢、結婚式が気持ち、遊びが子供の年齢、コースが初心者)に/と見合う ❷ (両者、双方、力士)が(顔、目、様子、姿、互い、面倒)を見合う(=互いに相手を見る。相手の世話をする) 
【副⁺】❶(ほぼ、大体、十分、相応に、それなりに) ❷(しっかり、じっと、まじまじと)見合う
【例文】 ❶物価と賃金が見合っていれば、人々は安心して暮らせる/こんな給料でこき使われては到底見合わないので、転職を考えている/製造業者は、コストと利益が見合うように価格の設定をする/少ない収入でもそれに見合った生活をすれば、貯蓄も可能だ/値段が品質に見合えば、高価でも消費者は納得する/車には、価格に見合った装備が搭載されている/今年度予算に見合った活動実績がなければ、来年度の予算は削られるだろう/リスクを取るのは、それに見合ったリターンを期待するからだ/高品質でも、市場のニーズに見合っていない製品はなかなか売れない/被害状況を正確に把握すれば、それに見合った適切な対策が立てられる/緊急時は、状況に見合った臨機応変な対応が求められる/部下の能力に見合った仕事を与えるのが、管理職の役目だ/働きに十分見合う報酬を得ている/ウォーキングやヨガなど年齢に見合ったスポーツを楽しむ高齢者が多い/新郎新婦は、慣例にとらわれず、二人の気持ちに見合った挙式をした/このスキー場は初心者に見合ったコースもある ❷「にらめっこ」は、ふくらませた互いの顔を見合って、思わず先に笑ったほうが負けだ/数十年ぶりに会った二人は、姿を見合って互いが元気なことを確認した/土俵上の両力士に行事の掛け声:「さあ見合って見合って、はっけよい、残った」/親たちが協力して子供たちの面倒を見合おうと活動スペースが開設された
【名詞形】見合い 【動】見合い(を)する
【例文】 生産と出荷の見合いをうまくとることで在庫を減らす/近頃は見合い結婚は少なくなり、恋愛結婚のほうが多い/お見合い(=結婚の意思のある男女が他人の仲介で会うこと)の席では互いの趣味などを聞き、相手の興味や関心を知ろうとする/親類に紹介された人とお見合いをした/野手同士が譲り合ってフライを落としてしまうエラーを「お見合い」と呼ぶ
**みあきる【見飽きる】**[見る＋飽きる] (顔、表情、振る舞い、景色、風景、柄[がら]、絵、作品、番組、テレビ、映画、芝居、手仕事、広告)を見飽きる(=何度も*繰り返し見て、飽きて
<1184>
しまう) 
【副⁺】(すぐ、もう、さすがに、いい加減)見飽きる
【例文】 結婚後、二十年もたつと、さすがに夫の顔を見飽きた気がする/幼い娘は、泣いたり笑ったり、表情が豊かでいつまでも見飽きることがない/通勤電車から見る景色は、季節や天候によって変化があり、案外見飽きないものだ/20歳まで暮らした故郷の風景は、見飽きていたはずだが、帰省する度に懐かしい/居間の壁紙は、シンプルで見飽きない柄を選んだ/巨匠の絵は、何度見ても新しい発見があって、見飽きない/気に入った番組でも、頻繁に再放送されると見飽きてくる/怪[け]我[が]で外出できず、テレビばかり見ていたら見飽きてしまった/アクション映画を見飽きたので、最近はコメディーを見ている/名人と言われる人の手仕事は、繊細かつ芸術的で、全く見飽きることがない/広告は見飽きられる前に新しいものに替えないと、効果が薄れる
【名詞形】見飽き 【動】見飽き(が)する
【例文】 洗練されたデザインの椅子は、長年使っていても一向に見飽きがしない/孫は、同じ絵本を見飽きもせず、ずっと見ている
**みあげる【見上げる】**[見る＋上げる] ❶(空、天、月、星、上、頭上、山の頂、大木、梢[こずえ]、花火、飛行機、高層ビル、タワー、五重の塔、尖[せん]塔[とう]、屋根、天井、円[まる]天[てん]井[じょう]、看板、大男、顔、被写体)を見上げる(=下から上の方を見る) ❷見上げた(行い、精神、態度、根性、度胸、覚悟、心がけ、努力、人物)だ(=尊敬に値するほど立派な〜) 
【副⁺】❶(ふと、真っすぐ、下から、仰[あお]向[む]けになって)見上げる
【補足】❷は、「見上げた＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶ふと足を止めて夕空を見上げると、一番星が瞬いていた/夜中に一人、星空を見上げて流星群を観察した/山の中腹から見上げると、雪に覆われた頂がまぶしかった/小鳥の声に誘われて、梢を見上げたら鳥の巣があった/大勢の見物客が夜空の花火を見上げて、歓声を上げていた/大通りから見上げる超高層ビル群は迫力満点だ/東京スカイツリーを真下から見上げると、のけ反ってしまう/五重の塔を見上げると、てっぺんの相輪が夕日に輝いていた/観光客は教会の尖塔を見上げ、その威容に感嘆していた/彼は、じっと天井を見上げたまま考え込んでいる/プラネタリウムの円天井を見上げたら、満天の星がきらめいていた/バスケットチームは、見上げるばかりの大男ぞろいだ/赤ん坊は、母乳を飲みながら、じっと母親の顔を見上げている/老犬は散歩中に時々私の顔を見上げては、少し休もうと催促する/カメラマンは、低い位置から見上げるような角度で棒高跳びの選手を撮影した ❷この不景気に新規事業を始めるとは、見上げた度胸の持ち主だ/若いのに、親に仕送りしているとは見上げた心がけだ/自分で学費を稼ぐとは、見上げた心構えだ/独学で司法試験に合格した彼の努力は見上げたものだ
**みあたる【見当たる】**[見る＋当たる] (顔、姿、人、人物、人材、財布、鞄[かばん]、眼鏡、捜し物、欲しい物、車、建物、店、[契約・領収]書、記事、批判、文献、言葉、理由、原因、根拠、証拠、解決策、事実、形跡、異常、欠点、隙)が見当たる(=さがしているものが*見つかる) 
【副⁺】(結構、ちらほら、多く)見当たる (まだ、なかなか、ほとんど、全く、何一つ、皆目、一向に、どこにも)見当たらない
【補足】多く否定形で使う
【例文】 監視カメラの録画を丁寧に見れば、きっと不審な人物が見当たるはずだ/パー
<1185>
ティーで知っている顔を探したが、一人も見当たらなかった/書斎に置いた鞄がなぜか見当たらない/眼鏡が見当たらなくて、家中捜し回った/迎えに来るはずの車が見当たらなかったので、仕方なくタクシーに乗った/地図でこの辺りにある建物が見当たらず、交番で尋ねた/食事に適当な店が見当たらなかったので、駅[えき]中[なか]のそば屋に入った/契約書が見当たらなくてあちこち捜したら、書類の下になっていた/過去の新聞を調べても、この事件の記事は見当たらなかった/家族を亡くした友人には、気の毒でかける言葉が見当たらなかった/娘の結婚は反対する理由が見当たりそうになく、結局、承諾した/徹底的に調査したが、事故の原因はまだ見当たらない/調査の上、脱税の証拠が見当たらないとなれば、税務署は問題にしないだろう/自分で考えて解決策が見当たらないのなら、上司に相談するといい/精密検査の結果、異常は見当たらず、胸をなで下した/敵の堅い守備につけ入る隙が見当たらず、ついに攻撃を断念した
**みあやまる【見誤る】**[見る＋誤る] ❶ⓐ([人]、姿、顔、文字、漢字、数字、番号、記号、伝票、値段、時刻、信号、標識、部屋)を見誤る(=見たものを誤って別のものと認識する) ⓑ (本人を別人、別人を友人、兄を弟、女性を男性、物を別物、模造品を本物、数字の3を8)と見誤る ❷ (本質、真実、事実、現実、実態、情勢、状況、症状、大局、将来、方向性、動向、時代の流れ、変化、影響、効果、需要、原因、目標、戦略、真意、距離、規模、数、範囲、時期、タイミング、実力、資質、性格、価値、世論)を見誤る(=見方を間違えたり、誤った判断をする) 
【副⁺】(つい、うっかり、大きく、完全に、慌てて、不注意で)見誤る
【例文】 ❶手書きの文字は、乱暴に書くと、見誤られやすい/帳簿の数字を見誤ってしまい、計算が合わなくなった/交差点では信号を見誤らないよう、注意して運転する/ドライブの途中で標識を見誤り、狭い山道に迷い込んでしまった/後ろ姿が似ていたので、別人を友人と見誤り、呼びかけてしまった/同じ服装をした双子の兄弟は、親でも見誤る場合がある/大柄な彼女は、暗がりで男性と見誤られたことがある ❷焦って結論を急ぐと、事実を見誤りかねない/経済の実態を見誤っていると、効果的な景気対策が立てられない/緊迫した中でも国際情勢を見誤ることなく、外交交渉を進めることが肝要だ/市場の動向を見誤ると、事業の存続が危うくなる/車間距離を見誤り、前の車に接近しすぎて追突した/試合で完敗したのは、相手チームの実力を大きく見誤ったためだ/子どもの性格を見誤れば、せっかくの長所を伸ばせなくなる
【名詞形】見誤り 見誤りをする
【例文】 与党は、世論の見誤りから選挙で大敗し、政権を失った/何度も確認したのだから、見誤りはない/伝票の見誤りをすると計算が狂ってしまう
**みあわす・みあわせる【見合わす・見合わせる】**[見る＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(二人、夫婦、家族、仲間同士、関係者、皆、人々、一同)が/で(顔、目)を見合わせる(=相手を互いに見て、気持ちを通わせる) ⓑ (相手)と(顔、目)を見合わせる ❷ (二つの案、いろいろな辞典、帳簿と決算書)を見合わせる(=比べて見て判断する) ❸ (出発、渡航、旅行、帰省、運行、運転、出航、出撃、開始、実施、導入、進学、採用、購入、営業、販売、出荷、刊行、掲載、上映、発表、参加、出席、手術、講演会、開催、ワクチン接種)を見合わせる(=事情を考慮して、やめておく) 
【副⁺】❶(互いに、思わず、同時に、心配そうに)
<1186>
❷(じっくり、丹念に、慎重に) ❸(ひとまず、しばらく、一[いち]時[じ]、当分、仕方なく、とりあえず、やむを得ず)見合わせる
【例文】 ❶婚約会見では、幸せそうな二人が何度も目を見合わせてほほえんだ/孫が生まれると知らされて、夫婦は思わず顔を見合わせた/父が無事だという知らせにほっとして、母と顔を見合わせた/息子が作ってくれた料理が意外においしくて、家族は思わず顔を見合わせた/株価大暴落に金融市場の関係者は、呆[ぼう]然[ぜん]として顔を見合わせるばかりだった/議員の暴言に、居合わせた人々は呆[あき]れて顔を見合わせた/会議では、万策尽きて一同が顔を見合わせたまま、無言になった ❷会議では、二つの案を見合わせた上で経費の安いほうが採択された/いくつもの辞書を見合わせて、言葉の意味を確かめる/会計監査では、帳簿と決算書を見合わせて検証する ❸登山隊は悪天候のため出発を見合わせ、麓[ふもと]で待機した/外務省は治安の悪い地域への渡航を見合わせるよう、勧告している/医師の忠告に従って、今回の旅行は見合わせよう/地震の影響で運転が見合わされていた新幹線は、2時間遅れで発車した/台風の接近により客船の出航を見合わせている/諸般の事情で社内の人事発表は、しばし見合わせることになった/結婚式に招待されたが、喪中なので出席を見合わせることにした/疫病が蔓[まん]延[えん]する中、国際大会の開催を見合わせろという世論が強まっている/
【副⁺】反応が心配で、子供のワクチン接種を見合わせた
【名詞形】見合わせ 見合わせになる
【補足】名詞形は❸の意味でのみ使う。公用文では「見合せ」と送り仮名が省略される
【例文】 信号機の故障で列車の運行が見合わせになった/台風のため、通勤時の電車が運転見合わせになり、大混乱となった/政府は、特定国へのビザ発給の見合せ措置を行った
**みいだす【見出す】**[見る＋出す] ❶(価値、意味、意義、真実、[解決・打開]策、方法、目標、糸口、活路、勝機、[可能・規則]性、[妥協・類似]点、課題、因果関係、傾向、相違、根拠、原因、希望、光明、豊かさ、面白さ、美、安住の地、才能、特徴、話題、面影、隙、暇、はけ口)を見いだす(=そこに隠れているものを*見つける) ❷(喜び、楽しみ、安らぎ、慰め、幸せ、生きがい、役割、能力)を見いだす(=気づかずにいたことを自身の中で改めて価値あるものと認め、それを伸ばそうとする) 
【副⁺】(何とか、やっと、ようやく、ついに)見いだす
【補足】「見つける」のやや改まった言い方
【例文】 ❶人生の意味を何に見いだすかは、人によってさまざまだ/結婚に意義を見いだせず、生涯独身を通す人もいる/解決策を見いだそうとしなければ、事態は進展しない/店頭販売が頭打ちになったメーカーは、通信販売に活路を見いだした/話し合いでは、双方が妥協点を見いだして、納得できる結論を得た/二つの事象の間に因果関係を見いだせれば、新たな解釈が可能になるだろう/侘[わ]び寂[さ]びの中に美を見いだそうとするのが、茶道の本来のあり方だ/内戦で祖国を追われた人々は、遠い異国にようやく安住の地を見いだした/サッカー少年の非凡な才能は、コーチによって見いだされた/彼女は、初対面の相手でも適当な話題を見いだして、楽しく会話ができる/仕事が忙しい年度末は、食事をする暇すら見いだせない日もある ❷日常のありふれた出来事に喜びを見いだせれば、人生は豊かになる/老後の一人暮らしで、花を育てることにささやかな慰めを見いだした/仕事に生きがいを見いだせる人は幸せだ
<1187>
**みいる【見入る】**[見る＋入[い]る] ❶(顔、姿、相手、動き、景色、作品、写真、アルバム、号外、地図、掲示、メニュー、スマホ、画面、モニター、テレビ、舞台、試合、鏡、オーロラ)に/を見入る(=じっと見る) ❷(悪魔、魔物、死霊、美しさ)に見入られる(=抵抗しがたい力に捕らわれる。魂を奪われる) 
【副⁺】❶(じっくり、じっと、ずっと、つい、思わず、うっとり、ほれぼれと、しみじみと、まじまじと、一心に、熱心に、無心に、真剣に、我を忘れて、穴のあくほど、食い入るように)見入る
【補足】❷は、「魅入られる」と書くことが多い
【例文】 ❶帰宅した夫は、幼い娘の安らかな寝顔に見入っている/懐かしい故郷の景色に見入っていたら、さまざまな思い出が蘇[よみがえ]ってきた/美術館では、大勢の人々が傑作に見入ったままその場を動こうとしない/憧れのパリの写真を見入っては、訪れる日を心待ちにしている/同窓会では、皆で古いアルバムに見入り、昔話に花が咲いた/街頭では、号外に見入っている人々が大勢いた/少年時代は、探検家になるのが夢で、世界地図に見入ったものだ/注文する料理が決まらず、しばらくメニューに見入っていた/スマホに見入っていたら、電車を乗り過ごしてしまった/避難所の人々は、地震情報を伝えるテレビ画面に食い入るように見入った/観客は、歌舞伎の豪快な演技に圧倒され、熱心に舞台に見入っていた ❷猟奇的な殺人事件は、悪魔に魅入られたとしか思えない/病人は、まるで死霊に魅入られたように、みるみる衰えていった/彼は、彼女の妖艶な美しさにすっかり魅入られてしまった
**みうける【見受ける】**[見る＋受ける] ❶ⓐ([ひとかどの人物・丁寧な人・外国の方・夫婦・四十代・商売人・高級品]だ、[改良の余地・剣道の心得]がある)と見受ける(=対象を見て感じたり、判断をしたりする) ⓑ ([うれし・強・眠]そう、[元気・健康・不満・不安]そう、[退屈し・茫[ぼう]然[ぜん]とし・呆[あき]れ]ているよう)に見受ける ❷ (人、人物、姿、知った顔、現象、光景、場面、事例、ケース、風潮、傾向、兆候、変化、成果、
【副⁺】(作用の報告、表現、意見、批判、看板)を見受ける(=通常とは異なる様子を目にする。見ることがある) 
【副⁺】❶(しばしば、ちらほら、少なからず、時折、時々、多々、多く、頻繁に、あちこちで、至る所で、随所に、往々にして)見受ける
【補足】「見受けられる」の形で使うことが多い
【例文】 ❶初対面でひとかどの人物と見受けた男性は、大企業の創業者だった/手紙の主は、文面から非常に丁寧な人と見受けた/母は四十歳くらいと見受けられることがあるが、実は五十代だ/洗練されたデザインのバッグは、一目で高級ブランドの製品と見受けられた/ようやく新製品の発売に漕ぎ着けたが、まだ改良の余地があると見受けられる/彼女は血色もよく、とても元気そうに見受けられた/家族は、思いがけない出来事に茫然としているように見受けられた/「お見受けしたところ、あの二人はご夫婦のようですね」/「何かお困りのようにお見受けしましたが、お手伝いしましょうか」 ❷まだ四月というのに、半袖の人を多く見受けた/高価なブランド物を身に着けた学生を見受けると、違和感を覚える/サミット開催中は、警備に当たる警官の姿が随所で見受けられた/夏祭りの会場では、何人かの知った顔を見受けた/彼の地では、自爆テロといった事例はまず見受けられない/若者の間で選挙離れの傾向が見受けられるのは、憂慮すべき事態だ/わずかでも子どもの非行の兆候を見受けたら、気をつけたほうがいい/経済対策の成果は、残念な
<1188>
がらまだ見受けられないようだ/
【副⁺】作用の報告が見受けられたので、ワクチンの接種を見合わせた/首都圏では、たまに雪が積もると車が立ち往[おう]生[じょう]してしまうのをよく見受ける
**こうしなう【見失う】**[見る＋失う] (道、方向、目印、現在地、出口、[人]、敵、容疑者、姿、足跡、車、ボール、流れ、被写体、鍵、自分[らしさ・自身]、己、目標、目的、可能性、大切なもの、[やりたい・大事な]こと、夢、希望、理想、役割、意味、本質、理念、真実、現実、原点、大局、全体、タイミング、話の筋道)を見失う(=今まで見えていたものが見えなくなる。また、目指していた方向や対象が分からなくなる) 
【副⁺】(ふっと、瞬、いつの間にか、完全に、途中で)見失う
【例文】 山で濃い霧に巻かれ、道を見失ってしまった/目の前のことだけを考えていると、進むべき方向を見失う/岩場で目印を見失い、急な崖に出てしまった/刑事は容疑者を見失わないように、注意深く尾行した/雑踏の中で、前を歩いていた友の姿をふっと見失ってしまった/警察は犯人の乗った車を追跡したが、途中で見失った/鍵を見失って捜していたら、玄関脇の植え込みの中にあった/他人の言動を気にするあまり、自分らしさを見失う者がいる/彼は親友に裏切られて自分自身を見失い、怒りを爆発させた/目標を見失いかけたら初心に返り、気持ちを新たにするのがいい/大学に入った目的をいつの間にか見失い、学業を放り出してしまった/現実は厳しいが、将来への希望は、決して見失いたくない/多すぎる情報に振り回されていると、物事の本質を見失いがちだ/目先の利益を追求して大局を見失えば、経営が危うくなる/会議ではさまざまな発言が飛び交い、話の筋道を見失いそうになった
**みえすく【見え透く】**[見える＋透く] ❶(中、底、向こう側)が/まで見え透く(=中や底まで見える。向こう側が透けて見える) ❷ⓐ(心の[底・内・中]、根性、思わく、作為、意図、手の内、魂胆、腸[はらわた]、楽屋裏、罠[わな])が見え透く(=言動の裏に隠れた意図や本心などが分かる) ⓑ 見え透いた(嘘[うそ]、作り話、口実、言い訳、お[世辞・追[つい]従[じゅう]]、気休め、手口、トリック、愛[あい]想[そ]笑い) 
【副⁺】(はっきり、おぼろげに、かすかに、明らかに)見え透く
【補足】❷ⓑは、「見え透いた＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶深山の渓流は川の中が見え透き、魚の群れがはっきり見えた/波のない湖面からは、湖底が見え透いて吸い込まれそうだった/バレリーナのチュチュは、向こう側が見え透くほど薄い布を何枚も重ねて作られている ❷心の中が見え透くような口先だけの言葉は、聞くと不愉快になる/新規事業は、福祉目的との触れ込みだが、金もうけの意図が見え透いている/弱みに付け込もうとする魂胆が見え透いているので、その話にはとても乗れない/うまい話の裏には巧妙な罠が見え透いていた/容疑者は見え透いた嘘をついて罪を逃れようとした/見え透いた言い訳をするよりも、正直に事情を話して謝ったほうがいい/見え透いたお世辞を言われると、かえって腹が立つ/病気はかなり深刻なのに、見え透いた気休めを言われても困る/向こうもプロだから、見え透いた手口は使えない
**みおくる【見送る】**[見る＋送る] ❶([人]、客、家族、恋人、同僚、後ろ姿、出発、帰り、発車、出航、行列、先祖の霊、葬列)を見送る(=出発の場所まで行って送る。人や車などが去って行くのを眺める) ❷(親、家族、恩師、亡き人、最期)を見送る(=世話をして、その死を*見届ける) ❸(計画、着工、建設、増税、実施、導入、採用、参加、立候補、擁立、法案成立、[利・賃]上げ)を見送る(=計画の実行を延ばし、次の機会を待つ。ある
<1189>
いは、やめる) ❹(機会、理事のポスト、電車、ストライク)を見送る(=見ているだけで、特に行動に移さない) 
【副⁺】❶❷(じっと、静かに) ❸(→「みあわせる」【副⁺】❸に同じ)見送る
【例文】 ❶遊びに来ていた友人が帰るので、門の所まで見送った/村では、客人を峠まで見送る習慣があった/旅館を出る時、スタッフ一同が出口で丁重に見送ってくれた/空港で、留学する娘を涙ながらに見送った/デートの後、姿が見えなくなるまで恋人を見送った/駅のホームで同僚に見送られて、任地に赴いた/息子の背中を母親は呆[ぼう]然[ぜん]と見送るしかなかった/駅のホームは、豪華寝台列車の発車を見送る鉄道ファンでいっぱいだ/故郷のお盆は、先祖の霊を8月13日に迎え、16日に見送る習わしだ/大勢の人々が沿道に並び、亡き国王の葬列を見送った ❷母は長く看病していた父を見送った後、急に気落ちしてしまった/母親と息子を相次いで見送るという慟[どう]哭[こく]の日々を過ごした/学生時代の恩師を見送る大学主催の葬儀に参列した/事故の被害者の亡[なき]骸[がら]は、近親者によってひっそりと見送られた ❸資金不足で設備投資の計画をやむなく見送った/販売が伸び悩んだメーカーは、新工場の着工を見送る決断を下した/政府は選挙戦への影響を懸念して、増税の実施を見送った/不況の波が押し寄せ、多くの企業で新卒社員の採用が見送られた/党は、次回の選挙で候補者の擁立を見送ることを発表した/審議不十分のため、今国会での法案成立は見送られる見通しだ/景気が緩やかに回復し、長年見送られてきた利上げが実施された ❹込んだ電車を1本見送り、次の電車に乗った/バッターは、ストライクの球を見送って三振になった
【名詞形】見送り 見送りをする/になる
【例文】 豪華客船は、盛大な見送りを受けて出航した/お客様のお見送りは、玄関を出て行う/労使交渉の結果、今年の賃上げが見送りになった/打者は、見送りの三振でアウトになった/海外赴任をする夫の見送りをするため、空港に行った
**みおとす【見落とす】**[見る＋落とす] (間違い、誤り、ミス、誤植、誤字脱字、名前、印[しるし]、標識、看板、対向車線のバイク、信号、サイン、手がかり、メール、危険、兆候、病変、異常、瑕疵、欠陥、ほころび、物事の本質、問題点、注意書き、段差、障害物)を見落とす(=全体を見ていながら、気づかないままでいる) 
【副⁺】(うっかり、つい)見落とす
【例文】 帳簿を点検した時、うっかり間違いを見落としていた/集中力が途切れると、大きな誤りでもつい見落とすことがある/彼は、人のミスは決して見落とさないが、自分のミスには甘い/校正の際は誤植を見落とさないよう、入念に読み直した/オリエンテーリングでは、指定地点の目印を見落とさずに歩き、速さを競う/高速道路で案内標識を見落としたらしく、行き過ぎてしまった/その店は通りに大きな看板が出ているので、見落とす心配がない/車の右折時は、対向車線のバイクを見落としやすい/考え事をしていて危うく赤信号を見落としそうになった/打者がスクイズのサインを見落とし、三塁走者が本塁でアウトになった/警察は、手がかりを見落とさないように事件現場を徹底的に捜査した/1日に何十通も来るので、大切なメールを見落とすことがある/病の兆候を見落として、残念ながら手遅れになってしまった/最新の画像診断では、微細な病変も見落とすことなく発見できる/住宅購入の際、重大な瑕疵を見落とさないよう、建築士に調査を依頼した/表面的な現象に気を取られていると、物事の本質を見落としてしまう/緑内障で視
<1190>
野が欠けると、段差や障害物を見落としがちになる/この欠陥は意外に見落とされがちだが、実は重大な危険を秘めている
【名詞形】見落とし 見落としをする
【例文】 原稿に誤字脱字の見落としがないか、確認をする/大急ぎで資料を作ったので多少の見落としがあっても仕方がない/校正でうっかり誤植の見落としをしてしまった
**みおろす【見下ろす】**[見る＋下ろす] ❶ⓐ(下、下界、眼下、地上、街並み、田園、夜景、海、湾、島々、山々、谷底、川、湖、眺望、盆地、広場、庭、床[ゆか]、足元、相手、[人]被告)を見下ろす(=高い位置から下の方を見る) ⓑ (真上、上空1万メートル、頂上、[山・崖]の上、峠、壇上、2階、高い所、窓、最上階、高層ビル、展望台、飛行機、熱気球、ロープウエー、高台、頭上)から見下ろす ❷ ([人]、相手)を見下ろす(=相手を侮って、自分より低く見る) 
【副⁺】❶(恐る恐る、はるかに、眼下に、一望のもとに) ❷(一段下に、上から目線で)見下ろす
【例文】 ❶高層ビルの最上階から恐る恐る下を見下ろしたら、足がすくんだ/頂上から下界を見下ろすと、遠くに街並みが見えた/熱気球から地上を見下ろすと、人家がマッチ箱のようだ/タワーの展望台からは、街がパノラマのように360度見下ろせる/中世の城は、田園を見下ろす小高い丘の上に建っていた/市街の夜景を見下ろせる山に登った/その高級ホテルは、海を見下ろす高台に建っている/崖の上から湾を見下ろすと、夕日に照らされた水面が輝いていた/飛行機の窓から島々をはるかに見下ろした/頂上からは、雲海の中に浮かぶ山々を見下ろすことができる/富裕層の間では、都心の眺望を見下ろせる超高層マンションが人気だ/2階の窓から庭を見下ろして、遊んでいる子に声をかけた/身長の高い人が立って話す時は、相手を見下ろすような格好になる/車椅子の人には、見下ろす姿勢にならないよう、腰をかがめて話しかける/裁判官は、壇上から被告を見下ろして、判決を言い渡した ❷人を見下ろすような役人の態度にはいつも腹が立つ/上司は、常々人を見下ろすような横柄な態度で、部下に命令する/いくら弱小チームだからって試合前から相手に見下ろされるのは嫌だ
**みかえす【見返す】**[見る＋返す] ❶(後ろ)を見返す(=顔や上体を後ろに向けて見る) ❷(相手、顔、目、視線)を見返す(=相手から見られたのに対し、こちらからも相手を見る) ❸(原稿、手紙、答案、ノート、写真、地図、データ、資料、書類、手帳、メモ、日記、動画、映画、座右の書)を見返す(=以前に見たものをもう一度見る) ❹(相手、上司、いじめっ子、馬鹿にした連中、裏切り者、金持ち、世間)を見返す(=かつて侮られた相手に立派になった姿を見せる) 
【副⁺】❶(一瞬、ちらっと、ぱっと、思わず) ❷(そっと、じっと、きっと、思い切り、ちらりと、じろりと、いぶかしげに、上目遣いに、無言で) ❸(しっかり、何度も、たまに、改めて) ❹(思い切り、ざまあみろと)見返す
【例文】 ❶誰かに尾行されているような気配がして、思わず後ろを見返した ❷恥ずかしがりやの子供は、もじもじするばかりで相手をきちんと見返せない/こちらをじろじろ見ている人の顔をきっと見返してやった/交渉相手は、こちらの顔色を窺[うかが]おうと、上目遣いに見返してきた/子供が何か言いたげにこちらを見ていたので、その目を見返して、声をかけた/チャンピオンは、挑戦者から闘志満々の視線を受け、負けじと見返した ❸原稿を書き上げると、誤字や脱字がないか念入りに見返した/旧友からの手紙は、何度見
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返しても懐かしい気持ちになる/試験は、解答に時間がかかり、答案を見返す時間がなかった/以前見た映画を久しぶりに見返したら、新たな面白さを発見した/座右の書は、見返すたびに著者の言葉が胸に響いてくる ❹自分をさんざん冷遇した上司を、出世して見返したい/いつか大金持ちになって、馬鹿にした連中を見返してやる/裏切った共同経営者を見返そうと、死に物狂いで会社を再建した/この一代記は、貧乏人だった男が、立派に名を成す会社の創業者となり、世間を見返す話だ
【名詞形】見返し(=本の表紙を裏返した部分。また、洋裁で前開き・袖ぐり・襟ぐりなどの端の始末のために裏側に付ける布)
【例文】 本の見返しに著者のサインをもらった/今、縫っているブラウスは前開きなので、見返しが付く/洋服は、襟ぐりの見返しにメーカーのタグが縫い付けてある
**みがきあがる【磨き上がる】**[磨く＋上がる] ❶(表面、床[ゆか]、廊下、台所、手すり、便器、ガラス、鏡、レンズ、銀食器、家具、金具、仏具、燭[しょく]台[だい]、原石、装飾品、歯、革靴、車、塗装面)が磨き上がる(=十分に磨かれて、完全にきれいになる) ❷(芸、腕、技、技術、スキル、テクニック、センス、感性、性能、表現力、文章、せりふ、国際感覚)が磨き上がる(=多くの実践や経験、教育などを通して熟練し、完成された状態になる) 
【副⁺】❶(ぴかぴかに、きれいに、艶やかに、なめらかに、均一に) ❷(すっかり)磨き上がる
【例文】 ❶きれいに磨き上がった床は、土足で歩くのが憚[はばか]られるほどだ/ビルの壁面のガラスがぴかぴかに磨き上がっていたので、通り抜けようとしてぶつかった/くすんだ金具も磨き上がれば、本物の金のように光る/電動歯ブラシを使うと、磨き上がった歯はつるつるだ/ぴかぴかに磨き上がった靴は、紳士の身だしなみだ/洗車場では、瞬く間に車が磨き上がった ❷長年修行して磨き上がった腕を買われて、文化財修復を任された/世界大会という晴れの舞台で、磨き上がった技を披露する/国際感覚が十分磨き上がるまでには、何十年という外交官キャリアが必要だ
【名詞形】磨き上がり
【例文】 電動歯ブラシを試した後、舌で触って磨き上がりを確認する/プロに靴を磨いてもらうと、磨き上がりの艶がまるで違う
**みがきあげる【磨き上げる】**[磨く＋上げる] ❶(→「みがきあがる」❶に同じ。全身、肌)を磨き上げる(=十分に磨いて、完全にきれいにする) ❷(→「みがきあがる」❶に同じ。外見、自分、魅力)を磨き上げる(=実践や訓練、教育などによって習熟し、完成された状態にする) 
【副⁺】❶(→「みがきあがる」【副⁺】❶に同じ。美しく、丹念に) ❷ (長年、とことん、更に、徹底的に)磨き上げる
【例文】 ❶ぴかぴかに磨き上げてある廊下で子供たちが滑っている/週に一度は台所を隅から隅まできれいに磨き上げておく/一流ホテルの洗面所の鏡は、いつでも一点の曇りもなく磨き上げられている/来客用の銀食器は、クリーナーで丁寧に磨き上げてから仕舞う/古い家具は、ワックスを塗ってきれいに磨き上げると、独特の光沢が出てくる/父は、靴にクリームをつけてしっかり磨き上げ、手入れを欠かさない/古い車でも、きれいに磨き上げれば、新車のようにぴかぴかになる ❷彼は精進を怠らず、磨き上げた芸で名人と呼ばれるまでになった/職人が金箔を薄く延ばし始めると、見ていた人たちは磨き上げられた技に歓声を上げた/我が社の技術力で車の性能を徹底的に磨き上げれば、レースで必
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ず優勝できるはずだ/大家と呼ばれる小説家の文章は、徹底的に磨き上げられている/外見ばかり磨き上げても、内容のない人には魅力を感じない/この脚本のせりふは磨き上げられていて、一語一句に感動させられる/優れた人は常に自分を更に磨き上げようと努力している
【名詞形】磨き上げ 磨き上げをする
【例文】 漆塗りの作業は終わったが、磨き上げがまだ残っている/コンテスト出場が目前なので、最後の磨き上げをしよう
**みがきこむ【磨き込む】**[磨く＋込む] ❶(→「みがきあがる」❶に同じ。肌、ワックスボディ)を磨き込む(=きれいに光るようにするために*繰り返し磨く) ❷(技術、内面、自分らしさ)を磨き込む(=さらに深めて、充実させる) 
【副⁺】❶(ぴかぴかに、更に、きれいに、艶やかに、丁寧に、丹念に、入念に) ❶❷(しっかり、とことん、じっくり、ひたすら、徹底的に、ぎりぎりまで、極限まで)磨き込む
【例文】 ❶長年、磨き込まれた木の床や手すりは、その宿の歴史を感じさせる/料理研究家のキッチンはきれいに磨き込まれ、使いやすく整えられている/どんなにガラスを磨き込んでも、ダイヤモンドのようには輝かない/磨き込まれた革靴は、紳士の身だしなみだ/クラシックカーをぴかぴかに磨き込んで、何台も並べた様は実に壮観だ/大女優が長年、磨き込んできた美しい肌は、彼女の勲章とも言える ❷F1で優勝するためには、技術をぎりぎりまで磨き込むしかない/棋士にとって、静養の期間は思いがけず内面を磨き込む貴重な時間となった
【名詞形】磨き込み
【例文】 レンズの表面にところどころ曇りがあるから、まだ磨き込みが足りない/丁寧に磨き込みをかけると、バイクは新品同様になった
**みがきたてる【磨き立てる】**[磨く＋立てる] ❶(表面、道具、金具、家[いえ]中[じゅう]、床板、食器、車)を磨き立てる(=盛んに磨いてきれいに見えるようにする) ❷(顔、肌、体、ボディ、全身)を磨き立てる(=しっかり手入れをして、美しく見えるようにする) 
【副⁺】❶(しっかり、ぴかぴかに、きれいに) ❷ (精いっぱい、きれいに、手間暇かけて)磨き立てる
【例文】 ❶墓石の表面は磨き立てられて、顔が映ると思われるほど光っていた/もともと名品とはいえない道具をいくらきれいに磨き立てても、価値は変わらない/ドアや窓の金具という金具を磨きたてたら、見違えるほどになった/祝い事があるので、掃除のプロに頼んで家中を磨き立てた/最近の食洗機は性能がよくて、食器が磨き立てたような仕上がりになる/少々古くなった愛車だが、少しでも見栄えがするように、いつも磨き立てている ❷彼女は顔も体も精いっぱい磨き立てて、皆の前に姿を見せた/たとえ肌を磨き立てたところで、がさつな物言いでは客商売はできない/数年ぶりに舞台復帰する女優は、時間や費用を惜しまずに全身を磨き立てた
**みかぎる【見限る】**[見る＋限る] ([人]、友人、夫、弟子、患者、政府、政権、政党、店、会社、業界、取引先、生活、研究、才能、世の中、国、将来)を見限る(=将来性がないと判断して、相手にしたり、努力したりするのをやめる) 
【副⁺】(きっぱり、すっぱり、あっさり、とうとう、ついに、さっさと、早く、完全に、簡単に)見限る
【例文】 あちこちで金の無心をしていた彼は、ついに親友にも見限られてしまった/妻
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は、毎日働かずに飲んだくれている夫を見限って、とうとう家を出た/師匠は、目にあまる行状を一向に改めようとしない弟子を見限って破門にした/「神の手」を持つと言われる外科医は、他の医師に見限られた患者の命を数多く救っている/選挙で革新政党が躍進したのは、多数の有権者が政権政党を見限ったためだ/商店街の小さな店は、得意客に見限られたら、たちまち潰れてしまう/「給料の上がらない会社なら、きっぱり見限って転職したほうがいいよ」/月々の支払いが滞るような取引先は、さっさと見限ったほうが安全だ/将来に希望の持てないサラリーマン生活を見限り、移住して農業を始めた/いつまでも成果が上がりそうにない研究は、どこかで見限る必要がある/昔、つらい世の中を見限って、出家した歌人がいた/有望な研究者の中には、自国を見限り、海外に活躍の場を求める者もいる/君はまだ若いのだから、夢を諦めて将来を見限るのは早い
【名詞形】見限り(=客の足が店から遠のいていることについて言う)
【補足】接頭辞「お」を付けて、相手に敬意を表した「お見限り」の形で使う
【例文】 不景気のせいか、店は常連客がすっかりお見限りで、閑[かん]古[こ]鳥[どり]が鳴く有様だ/久しぶりに会った料理屋の女将[おかみ]に「最近はずいぶんお見限りね」と言われた
**みかける【見掛ける】**[見る＋掛ける] (姿、顔、人物、[人]、観光客、人気女優、名前、キャッチコピー、看板、店、建物、公衆電話、本、記事、食料品、歩いているの)を見かける(=偶然見る。たまたま目に入る) 
【副⁺】(よく、たまに、たまたま、しばしば、ちらほら、ちょくちょく、時折、偶然、ちらっと)見かける
【例文】 しばらく彼の姿を見かけないと思ったら、入院していたそうだ/最近引っ越して来た人だろうか、この辺りでは見かけない顔だ/「不審な人物を見かけたら、すぐ警察に通報してください」/駅でちらっと見かけただけだが、昔の恋人は元気そうだった/「先生を見かけたら、すぐ教員室に戻るように伝えてください」/二人が話しているのを一度見かけたが、かなり親しい様子だった/最近は、街のあちこちで外国人観光客を見かけるようになった/人気女優は、パリコレなどで見かける最新ファッションに身を包んでいた/新進気鋭の評論家は、最近、新聞でその名前を見かけるようになった/雑誌に載っていた店を見かけたので、ちょっと寄ってみた/ローマの街を歩くと、至る所で歴史的建造物を見かける/スマホの普及により、近頃は街角で公衆電話を見かけなくなった/「お隣のご主人なら、ランニングしているのをよく見かけますよ」
【名詞形】見かけ(=外から見た時の様子)
【例文】 母の手料理は見かけは悪いが、味はいい/このバッグは見かけはいいが、使いにくい/見かけだけで人を判断してはいけない/人は見かけによらぬもので、プロレスラーでも小さな虫を怖がる/彼は体格は立派だが、実は見かけ倒しで非力である
**みかねる【見兼ねる】**[見る＋兼ねる] ⓐ(ひどい状況、かわいそうな様子、窮状、苦境、貧乏、[困窮・浪費]ぶり、いじめ、[横暴・乱雑]さ、手際の悪さ)を見かねる(=そのまま黙って見ていられない) ⓑ 見かねて(助ける、助け舟を出す、手を貸す、援助を申し出る、忠告する、注意する、たしなめる、仲裁する、口を挟む) 
【副⁺】(さすがに、そのうち、とうとう)見かねる
【補足】「かねる」は接尾辞化していて、「〜することができない・難しい」という意味を表す。「見るに見かねて〜する」の形で多く使う
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【例文】 電車内で乗客の一人が通話を始めたので、見かねた乗客が注意した/ごみだらけになった河川敷を見かねて、市民たちが清掃活動を始めた/被災地の窮状を見かねて、ボランティアが続々と救援に駆けつけた/担任は、経済的な理由で進学を諦めた生徒を見かねて、奨学金を受けるよう勧めた/一家の困窮ぶりを見かねて、親類が金銭的に援助している/母親は、娘の浪費ぶりを見かねて、倹約するようにたしなめた/仕事の手際が悪かったので、見かねた先輩社員が手伝ってくれた/失業した友人の苦境を見るに見かねて、援助を申し出た/息子は、痩せ衰えた野良猫を見るに見かねて拾ってきたという
**みかわす【見交わす】**[見る＋交わす] (顔、顔と顔、目、互い)を見交わす(=互いにある感情を込めて相手を見る) 
【副⁺】(じっと、ちらりと、思わず、素早く、一瞬)見交わす
【例文】 結婚式当日、花嫁と父親は万感の思いを込めて顔を見交わした/犬猿の仲の二人は、隣の席に座っても顔を見交わそうとしない/息子が突然学校を辞めたいと言い出したので、両親はぎょっとして顔を見交わした/久しぶりに会った親友と互いの目を見交わしてほほえんだ/乾杯は、グラスを目の高さに掲げ、目を見交わしながら軽く会釈するのがマナーだ/大勢の前で言葉は交わせなかったが、目と目を見交わすことで恋人に別れを告げた/仲のいい姉妹は、ちらりと見交わすだけで互いの気持ちが分かる/その男女が互いを見交わすまなざしから、親密な仲であることが分かった
**みきる【見切る】**[見る＋切る] ❶(相手、[人]、会社、大学、交渉、才能、能力、将来、株価、原発)を見切る(=いい結果が期待できないと予想して、以後関わるのをやめる) ❷(商品、売れ残り)を見切る(=定価では売れないと判断し、値段を安くして売る) ❸(本質、間合い、タイミング、攻撃、動き、太[た]刀[ち]筋[すじ]、相手の技)を見切る(=状況をよく見て判断する。剣道や柔道などの格技で相手の動きをよく見て、技などを判断する) ❹(書類、作品、映画、動画、人生、名所、面倒)を見切る(=残すところなく最後まで全て見る)

【副⁺】 ❶❷(ついに、とうとう、あっさり、きっぱり、さっさと、早[そう]々[そう]に、潔く、思い切って) ❸ (冷静に、的確に、即座に、完全に、一瞬で) ❹ (すっかり、全て、残らず)見切る
【補足】❶❷は名詞形「見切り(をつける)」で使われることが多い
【例文】 ❶任期終了間近の首相は、先がないと見切られ、急速に求心力を失った/画家志望だったが、自分の才能を見切り、別の道に進んだ/旧態依然の会社の将来を見切った人材が次々と起業している/株価が下がり続けているので、損が少ないうちに見切って売ろう ❷デパートで商品を見切るバーゲンセールを開催している/生鮮食料品は、早めに見切らなければ消費期限内に全部を売りさばけない ❸仕事をこなすには完璧を期すのではなく、要点を押さえて8割ぐらいできれば良しと見切ることだ/剣道の試合で相手の息遣いから間合いを見切り、一気に打ち込んだ/ルアーは使い方を間違えると魚に見切られて食いついて来ない ❹何とか今日中に見切ってしまおうと、早朝から書類の山に取りかかった/ルーブル美術館は、全ての展示作品を見切るのに一週間かかるそうだ/その老人は、人生をすべて見切ったという諦めの表情をしていた
【名詞形】見切り
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 会社勤めに見切りをつけて留学し、新しいキャリアに挑戦したい/暗礁に乗り上
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げた交渉は、どこで見切りをつけるかが難しい/創業者は、息子の経営能力に見切りをつけ、娘婿を後継者に選んだ/経営者にとって、不採算事業から撤退する見切りの早さは重要だ/会議は、十分な審議がないまま、見切り発車で採決が強行された/売れ残っていたブランド物のバッグは、見切り値で安く買えた/スーパーの惣菜売り場には、半額になった見切り品が並んでいた
**みきれる【見切れる】**[見る＋切れる] ❶(→「みきる」❶に同じ)を見切れる(=いい結果が期待できないと予想して、以後関わるのをやめることができる) ❷(→「みきる」❷に同じ)を見切れる(=定価では売れないと判断し、値段を安くして売ることができる) ❸(→「みきる」❸に同じ)を見切れる(=状況をよく見て判断することができる。剣道や柔道などの格技で相手の動きをよく見て、技などを判断することができる) ❹(→「みきる」❹に同じ)を見切れる(=残すところなく最後まで全て見ることができる) ❺(顔、姿、人物、影、建物)が見切れる(=写真・映像・舞台などで、一部が途中で切れて見えない。または、見えてはいけない物や人が映ったりして見える) 
【副⁺】(→「みきる」【副⁺】に同じ) ❺ (少し、一瞬、一部)見切れる
【補足】❶〜❹は否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶浪費癖のある夫を見切りたいが、長年連れ添った相手なので、なかなか見切れない ❷ 売れ残った商品を見切れなかった店は、大量の在庫を抱えてしまった ❸ 深い洞察力があれば、問題の本質を見切れるはずだ/挑戦者は、チャンピオンの動きを見切れず、ノックアウトされた ❹ ここは小さい町だから、名所や旧跡を回っても半日で見切れるだろう/介護施設では、家族で面倒を見切れなくなった高齢者を受け入れている ❺ 元空き巣犯のインタビューは、顔が画面に映らないよう見切れる演出にする/端の座席から、舞台袖に待機していた黒子が見切れることがある
【名詞形】見切れ
【補足】❺の意味でのみ使う
【例文】 人気コンサートで、通常より安く販売していた見切れ席(=舞台の一部が見えない席)を入手した
**みきわめる【見極める】**[見る＋極める] ❶(結果、成り行き、動向、変化、趨勢、傾向、方向、行く末、[太刀・球]筋、コース)を見極める(=物事の成り行きを最後までしっかり見て確認し、判断する) ❷(真偽、真[しん]贋[がん]、良否、善悪、本質、正体、真相、真実、相手、能力、実力、力量、人柄、性格、将来性、適性、関係、問題、原因、全体像、違い、価値、[重要・有効・可能]性、リスク、ニーズ、品質、底値、状況、症状、真意、奥義)を見極める(=表面に現れない物事の深い所まで見て、正しく理解する) 
【副⁺】(じっくり、しっかり、はっきり、きちんと、正しく、厳しく、鋭く、注意深く、的確に、厳密に、十分に、冷静に、間違いなく)見極める
【例文】 ❶為替市場には、貿易交渉の結果を見極めたいとの雰囲気が漂っている/経済の動向を正しく見極められなければ、有効な政策を示せない/勢力が均衡する中で、武将は戦いの趨勢を見極めてから動いても遅くはないと判断した/キーパーは、ボールが飛んで来る方向を素早く見極めて、ゴールを守った ❷ 古美術品は、素人には真贋を見極めることが、はなはだ難しい/仕入れ担当者には、商品の良否を見極める能力が必要だ/監督
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は、対戦相手の実力を見極め、周到な作戦を練った/結婚相手は外見にとらわれず、人柄を見極めることが大切だ/長い付き合いでも、人の性格はなかなか見極められない/面接官は、応募者の適性を鋭く見極めて採用を決めた/歴史上の事件は、前後の出来事との関係を見極めなければ、正しく解釈できない/事故の原因を見極めれば、再発を防止できるはずだ/市は、台風の被害状況を見極めて、早急に対策を講じた/医者は患者の症状を見極めて、的確な診断を下した
【名詞形】見極め 見極めをする
【例文】 今はまだ彼の将来性に見極めがつかない/その強打者は、球筋の見極めがうまい/株に投資する時は、リスクの見極めが肝心だ/素人にはこの彫刻が本物かどうか、見極めが難しい/会社が行き詰まっているのなら、どこかで見極めをすることが必要だ/難航している交渉をこれからも続けるかどうか、今が見極め時だ
**みくだす【見下す】**[見る＋下す] ⓐ([人]、相手、他人、周囲、目下の者、貧乏人、弱者、非正規雇用者、客、芸人、患者、部下、同級生、新人、世の中)を見下す(=相手を自分より劣っているものとして、軽く見る) ⓑ ([女・子供・年寄り・学生・若造・零細企業]だ)と見下す ⓒ見下した(態度、表情、[話し・笑い]方) 
【副⁺】(散々、ひどく、あからさまに、露骨に、偉そうに、一段下に、頭から、上から目線で)見下す
【補足】ⓒは、「見下した＋名詞」の形で使う
【例文】彼は、人を見下すような態度を取るので、皆に嫌われている/彼は他人を見下すことで、自分は偉くなったと勘違いしている/生活の貧しさそのものよりも、貧乏人だと人に見下されるほうがつらい/金持ちの中には、あからさまに庶民を見下す者もいる/非正規雇用の従業員は、理解のない正社員から見下される場合がある/従業員の言葉遣いは馬鹿丁寧で、かえって客を見下しているようだ/口調によっては、見下されていると感じることもある/成績が悪く運動も不得意だった自分は、同級生から見下されていた/世の中を見下していると、今にひどい目に遭うだろう/「人を女子供だと見下して威張っているが、一人になったら何もできないくせに」/金持ちだか何だか知らないが、あからさまに人を見下した態度に腹が立った
**みくびる【見縊る】**[見る＋縊[くび]る] ⓐ([人]、相手、他人、敵、[有権・視聴]者、客、子供、高齢者、実力、腕、運動効果、仕事、自然、強さ、深刻さ、重要性、警察)を見くびる(=相手の力や価値を低く見て、大したことはないと判断する) ⓑ (→「見下す」ⓑ に同じ)と見くびる 
【副⁺】(ひどく、甘く、安易に、頭から)見くびる
【例文】 「俺を見くびるな。お前の力なんか借りなくても立派にやってみせる」/「敵を見くびるんじゃない。相手は必死だ」と監督に言われた/80歳でトライアスロンを完走した人がいると知り、高齢者でも見くびれないと思った/対戦相手が無名なので、実力を見くびっていたら、試合で完敗してしまった/清掃の仕事を見くびっていたが、実際には知識と経験が要ることが分かった/大雨による洪水に遭い、自然を見くびることの恐ろしさを思い知らされた/「証拠はもう挙がってるんだ。あんまり警察を見くびってもらっちゃ困るね」/相手は小学生だが、大人顔負けの将棋を指すので、甘く見くびってはいられない/若輩ながら起業して年商5億円を稼いでいるので、学生だと見くびる者はいない/取引先との商談で、零細企業だと見くびられ、足元を見られた/先発に補欠投手を出してくるとは、
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うちもずいぶん見くびられたものだ
**みくらべる【見比べる・見較べる】**[見る＋くらべる] ❶(二つ、二人、両者、両方、左右、兄弟、本物と偽物、写真と実物、顔と写真、表情、作品、絵、地図、画像、サイト、筆跡、指紋、データ、成績、記録、記事、商品、値段、数、大きさ、仕様、制度、特徴、結果、違い)を見比べる(=交互に比べて見て、違いを見つけようとする) ❷(企画、案、政策、公約、内容、応募[者・書類])を見比べる(=複数のものの内容を確認し、比較検討する)

【副⁺】 ❶(さっと、ゆっくり、しっかり、交互に、子細に、丹念に、細部まで) ❷(じっくり、慎重に)見比べる
【例文】 ❶二つのメロンを見比べて、傷がなく、形のいいほうを買った/双子の兄弟は、よく見比べなければ区別がつかない/ブランド物だというこのバッグは、本物と見比べれば、偽物だとすぐ分かる/入国審査官は、旅行者の顔と旅券の写真を見比べて、確認している/教師は、双子の姉妹の顔をしげしげと見比べながら、名簿で確認した/この二幅の絵を見比べると、流派による画風の違いが理解できる/古地図と現在の地図を見比べながら街を歩く/通信販売は便利だが、商品の実物を見比べられないのが難点だ/洗濯機を買う前に、カタログで製品の仕様を子細に見比べた ❷企画会議で2案を見比べて、一方の採用を決めた/各立候補者の公約を十分に見比べた上で投票したい/入社試験の集団面接では、他の応募者と厳しく見比べられる
**みこす【見越す】**[見る＋越す] ❶(先、先々、将来、未来、状況、展開、発展、変化、影響、[将来・可能]性、値上がり、円高、増税、インフレ、利益、需要、増加、不足、成長、成功、失敗、当選、長期戦、勝利、敗北、回復、完成、渋滞、遅れ、雨、キャンセル、誤差、大規模集会)を見越す(=これから先の成り行きを予測する) ❷(塀、屋根、木)を見越す(=隔てているものを越して、向こうを見る) 
【副⁺】❶(あらかじめ、事前に)見越す
【例文】 ❶変化の激しい社会にあって、会社の10年先を見越すのは、容易ではない/人工知能の急速な発達を、科学者が誰でも見越せていたわけではない/値上がりを見越して、米や調味料の買いだめをした/ビール会社は、夏場の需要を見越し、早くも増産体制に入った/訪日客の増加を見越して、ホテルが建設ラッシュだ/日本は、将来の世界的な食糧不足を見越し、海外で米の生産を支援している/今は小さくても、先々の成長が見越せる企業に投資するのがいい/大型連休中は、高速道路の渋滞を見越して、朝早く出発する/建築工事は、若干の遅れを見越した計画が立てられた/買い物には、雨が降ることを見越して車で行った/この旅館はキャンセルを見越して、多めに予約を受け付けている/国会議事堂周辺には、大規模な集会を見越して、警備体制が敷かれた ❷隣家との塀を見越して、望楼亭が見えて借景となっている/そのゴルフ場は、グリーンを見越して海を望むことができる
【名詞形】見越し(=間を隔てているものより高く見えること)
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 料亭の庭に植えられている松を近所の人々は「見越しの松」として楽しんでいる
**みこむ【見込む】**[見る＋込む] ❶(売上高、収益、増収、増益、利益、損失、黒字、赤字、値上がり、値下がり、収入、昇給、増加、減少、削減、不足、費用、雇用、退職、豊作、成功、普及、回復、改善、発展、変化、影響、効果、将来性、[国際・実用]化、時間、観
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客数、量、金額、成長率、需要、集客、人出、台風の接近、誤差)を見込む(=予想して計算に入れる) ❷ⓐ([人])を(これ、親友、信頼に値する人物、有為の逸材)と見込む(=その人を優秀だ、頼りになると判断して、期待する) ⓑ (人柄、人物、才能、手腕、真面目さ、仕事ぶり、将来)を見込む ❸ (蛇、悪魔)に見込まれる(=*取りつかれる) 
【副⁺】(あらかじめ、多めに、少なめに、高めに、ある程度)見込む
【補足】❸は、受身形を使う
【例文】 ❶メーカーは、今年度2割の増収を見込んでいる/新規事業は、3年以内に黒字が見込めない場合は、撤退する予定だ/不景気で会社の業績が振るわず、今後の昇給は見込めそうにない/政府は労働力不足を見込んで、外国人労働者の受け入れ拡大を決めた/年金だけでは足りない老後の費用を見込んで、月々の貯蓄を始めた/今年は気象条件が良かったので、米の豊作が見込まれる/オリンピック期間中の観客数は、約1千万人と見込まれていた/台風の接近が見込まれる地域では、厳重な警戒が必要だ ❷支店長はさすが社長がこれと見込んだだけあって、極めて優秀だ/「君を親友と見込んで頼みがある」/彼は人物を見込まれて、創業者の婿養子になった/そのバイオリニストは才能を見込まれ、名器を貸与されている/彼は残業もいとわない仕事ぶりが見込まれて、順調に昇進した/将来を見込まれた社員には、海外留学の機会が与えられる ❸チャンピオンと対戦した新人ボクサーは、蛇に見込まれたカエルのように、身がすくんでしまった/少年は悪魔に見込まれたかのごとく、残虐な殺人を冷徹に実行した
【名詞形】見込み
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 このビルは、来月完成の見込みだ/見込みが外れて、夏のボーナスは、支給されなかった/鉄道復旧の見込みはまだ立っていない/彼は、残念ながら回復の見込みがないそうだ/監督は、見込みのありそうな選手をスカウトした/後継者に選んだ人材は、残念ながら見込み違いだった
**みさげる【見下げる】**[見る＋下げる] ([人]、相手、女性、他人、他者、友人、仲間、素人、町人、農民、貧乏人、弱者、卑[ひ]怯[きょう]者[もの]、異なる人種)を見下げる(=劣ったものとして軽蔑する) 
【副⁺】(平気で、上から)見下げる
【例文】 私は生活に困ってたびたび金を借りに行くので、親にも見下げられている/昔は、地方の人を田舎者と見下げる風潮があったが、今は田舎暮らしは人気がある/「女の出る幕じゃない」という言い方は、女性を見下げた物言いだ/困っている友人を見下げるのではなく、助けて励ますのが本当の友だちだ/江戸時代には、武士階級が町人や農民を見下げていた/強盗に襲われて、友人をおいて逃げるなんて、見下げた奴[やつ]だ/お前は全く見下げ果てた卑怯者だ/自分と異なる人種を見下げて、差別するようなことはあってはならない
**みさだめる【見定める】**[見る＋定める] (原因、結果、動向、方向、方向性、道、行方、目標、進路、位置、将来、運命、時期、タイミング、特徴、反応、本質、真偽、良否、よしあし、善悪、真相、状況、正体、全体像、違い、能力、価値、症状、病状、人柄、人物、[重要・可能]性、効果、影響、問題点、人影、相手)を見定める(=しっかり見て、間違いがないと判断する) 
【副⁺】しっかり、じっくり、はっきり、きちんと、正しく、的確に、
<1199>
冷静に、存分に、慎重に、最後まで)見定める
【例文】 この試合の結果を見定めなければ、次の試合の作戦は立てられない/経済の動向をしっかり見定めなかったために有効な政策を実施できなかった/山の中で迷ったが、太陽の位置や川の音などを目安に方向を見定めながら進んだ/値動きの大きい株式資産の場合、換金時期を見定めるのが重要だ/新しい創作料理の評判はどうか、お客の反応を見定めたい/ネットで流布される情報は、真偽をしっかりと見定める必要がある/彼は教員として、子供の行動の良否を正しく見定めようと努めている/短い面接では、応募者の能力を正しく見定めるのは難しい/救急車の中で症状が的確に見定められれば、助かる可能性が高くなる/叔父が見定めた人物だからと、結婚相手を紹介された/人影もはっきり見定められないくらい、濃い霧の中を手探りで歩いた
【名詞形】見定め 見定めをする
【例文】 「この子はまだ十分に善悪の見定めがつかない年頃だから、許してやってほしい」/津波の被害が大きすぎて、全体像の見定めがつけられない/一人では自信がないので、数人で人物の見定めをすることにした
**みしる【見知る】**[見る＋知る] ([人]、男、女、顔、姿、隣人、場所、土地、風景)を見知る(=以前に見たことがあり、知っている)
【例文】 出来たばかりのスーパーに早速行ってみると、近所の見知った人を何人か見かけた/バスを待っていると、通りかかった見知らぬお年寄りが話しかけてきた/あの老人は、以前同じ会社にいた人で、互いによく見知った仲だ/今通った女性を見知ってはいるが、名前やどういう人かまでは知らない/毎日同じ時間の電車を利用していれば、お互いよく見知った顔になる/少しは見知っている場所なのだが、夜中に通るとまるで初めて来た所のように感じる/中年を過ぎてから見知らぬ土地へ転居するのは、なかなか苦労が多い/テレビを見ていたら、たまたま故郷の見知った風景が映し出されて懐かしかった/「田中と申します。以後お見知りおきください」
【名詞形】見知り
【例文】 祭りの会場では、見知りの誰彼がめざとく顔役を見つけて挨拶をした/ざっと見渡したところ、車中には顔見知りは誰もいなかった
**みすえる【見据える】**[見る＋据える] ❶(目、顔、相手、前、前方、正面、遠く、宙、一点、カメラ、姿、絵)を見据える(=集中してじっと見る) ❷(将来、未来、明日、現実、今後、先、次、目標、トップの座、本質、状況、流れ、問題、方向性、死、社会、世界、時代、生活、足元、自分)を見据える(=的確な判断を下すために、対象をしっかりと見る) 
【副⁺】❶(きっと、じっと、はったと、しっかり、まじまじと、真っすぐに、冷ややかに、一直線に、正面から) ❷(しっかり、じっくり、きちんと、鋭く、厳しく、冷静に、総合的に)見据える
【例文】 ❶論争をする時には、しっかりと相手の目を見据えて発言する/彼女に冷ややかに見据えられ、何も言えなくなった/被告は正面をきっと見据えて、判決を聞いていた/歌舞伎の立役者が一点を見据えて大[おお]見[み]得[え]を切った/記者会見に臨んだ女優は、カメラを見据えながら動じることなく答えていた/老人は、戦争画を見据えたまま、長いこと立ち尽くしていた ❷今、政治家に問われているのは、将来を見据えた長期的展望だ/公的年金
<1200>
だけでは老後の生活は成り立たないという現実を見据え、対策する必要がある/一度の成功で慢心せず、さらに次を見据えようではないか/選手たちは、大会出場という目標を見据えて、練習に励んでいる/最近の若者には、トップの座を見据えて頑張り抜くという気概はないらしい/地球温暖化対策を進めるためには、問題の本質を見据えた議論が必要だ/末[まっ]期[き]癌[がん]を宣告された父は、死を見据えて身辺整理を始めた/ただの理想論ではなく、現実の社会を見据えた議論が必要である
**みすかす【見透かす】**[見る＋透かす] ❶(闇、霧、奥、奥底、向こう、川の底)を見透かす(=見えにくいところを目を凝らして見る) ❷(考え、思い、本心、気持ち、胸中、魂胆、心の中、欲望、内面、下心、企[たくら]み、嘘[うそ]、不安、動揺、虚勢、弱み、疑問、足元、内幕、全て)を見透かす(=表に現れていない本当のことを見て取る) 
【副⁺】❶(じっと、目を凝らして)❷(すっかり、とうに、初めから)見透かす
【例文】 ❶微かな物音しか聞こえない漆黒の闇をじっと見透かそうとした/下山中、霧が出てきた中を懸命に見透かして、何とか麓[ふもと]にたどり着こうとした/目を凝らして川の底を見透かしてみると、小さい魚がたくさん泳いでいた ❷自分の考えはとうに先輩に見透かされていて、「焦るな」と諭された/先生は、本心を見透かそうとでもするように、鋭い目つきでじっと私を見た/うまい話を持ち掛けられたら、相手の魂胆をよく見透かさないといけない/同じ境遇の人には、これまで隠してきた心の中を見透かされていた/彼は下心を見透かされないように、親切心を装って彼女に取り入った/詐欺師は老人を騙[だま]そうとしたが、用心深い老人に企みを見透かされてしまった/若造が虚勢を張っていることは、年上の女性にはすっかり見透かされていた/買い手は、こちらの足元を見透かして、大幅に値切ってきた
**みすごす【見過ごす】**[見る＋過ごす] ❶(標識、信号、看板、誤植、兆候、欠陥、事実、変化)を見過ごす(=見ていながら、気づかずに過ぎてしまう) ❷(不正、悪事、違反、犯罪行為、暴力、失敗、浮気、問題、害)を見過ごす(=見て気がついていながら、対応しようとしない) 
【副⁺】❶ (うっかり、うかうかと、何気なく、うかつに) ❷ (黙って、仕方なく)見過ごす
【例文】 ❶道路標識をうっかり見過ごしたために、2キロほど先まで行ってしまった/友人と話しながら運転していたら、信号を見過ごして、右折車とあわや衝突するところだった/あの店の看板は目立つから、初めての人でも見過ごすことはない/自殺を防止するには、自殺の兆候を周囲の人が見過ごさないことだ/整備時に航空機事故の原因となる欠陥が見過ごされていたことが明らかになった/このような重大な事実を見過ごすとは、あまりに不注意だ/これは絶対に見過ごせない大チャンスだ ❷たとえ友人であっても、不正をしたら黙って見過ごすわけにはいかない/長い間見過ごされてきたセクハラ行為が、社会的に問題視されるようになった/店主は、今回だけは万引きを見過ごそうと言ってくれた/身近な暴力をそのまま見過ごすことが、社会の安全を脅かす/妻は、夫の浮気を黙って見過ごしてきた/これまで受動喫煙による害は見過ごされてきたが、近年ようやく注目され始めた
【名詞形】見過ごし 見過ごしにする
【例文】 校正の仕事は、集中してやらないと見過ごしが出てしまう/全員で確認し、見過
<1201>
ごしを防ぐ/ルール違反は絶対見過ごしにできない/「もし私の失敗に気づいたら、見過ごしにしないで注意してほしい」
**みすてる【見捨てる・見棄てる】**[見る＋すてる] ❶(病人、怪[け]我[が]人、孤児、弱者、子供老人、[人])を見捨てる(=困っていることを知りながら放[ほう]っておく) ❷(相手、夫、妻、親、子、家族、家業、会社、国、仲間、部下、患者、弟子、国民、命)を見捨てる(=今・の期待が持てなくて、それまでの関係を絶つ) 
【副⁺】❶ (そのまま、平然と、平気で、見て見ぬふりをして) ❷ (あっさりと、平然と、簡単に、平気で)見捨てる
【例文】❶ 通勤の途中、道に倒れ込んだ人を見捨てることもできず、病院まで付き添った/列車事故の後、運転士が怪[け]我[が]人を見捨てて逃げたことが報道され、非難が殺到した/見捨てられた戦災孤児の救済のため、宗教団体が乗り出した/競争原理に重きを置く社会では、競争に負けた者は弱者として見捨てられてしまう/介護施設に入る老人は別に家族に見捨てられたわけではない ❷酒に溺れて働きもしない夫を見捨てて、妻は家を出た/子供の意見を聞かず、自分の都合ばかり押し付ける親はいずれ見捨てられるだろう/先の見えない家業を見捨てて故郷を飛び出した/うちのような子会社は、親会社に見捨てられたらつぶれてしまう/外国への出稼ぎは、貧しい故国を見捨てるのではなく、仕送りをして一家を助けるためだ/言ったことも守らず、不摂生を続ける患者でも、医者は見捨てられない/独裁者は政権末期になると国民を見捨てて、自分だけが助かる道を選ぼうとする/どんなに困難な状況でも、助けられる命を見捨てようとは思わない
【名詞形】見捨て
【補足】接頭辞「お」をつけて、相手に敬意を表した「お見捨てなく/なさよう、〜」の形で使う
【例文】 「どうぞこれからも当店をお見捨てなく、お引き立てください」/「今回の失礼はお詫[わ]び致しますので、お見捨てだけはなきよう、お願い申します」
**みすます【見澄ます・見済ます】**[見る＋すます] (頃合、隙、目の色、行方、油断、不在、留守、暗闇、チャンス、時間)を見澄ます(=注意してよく見る) 
【副⁺】(じっと)見澄ます
【例文】 課長と顔を合わせたくなかったので、課長が食事に出る頃合を見澄まして、職場に戻った/容疑者は護送の途中、警官がふっと注意をそらした隙を見澄まして逃走した/喫茶店でパソコンを広げた客の油断を見澄ませば、横に置いた荷物を盗むのは簡単だ/家族が外出して、誰もいなくなったのを見澄ましたように泥棒が入った/曲[くせ]者[もの]は暗闇を見澄まして、ひそかに屋敷内に忍び入った/一人になるチャンスを見澄まし、そっと本の間にへそくりを隠した/皆が寝静まった時間を見澄ましてから静かにドアを開け、外へ抜け出た
**みせあう【見せ合う】**[見せる＋合う](写真、成績表、成果、検査結果、作品、預金通帳、メモ、ノート、本心、手の内、手札、心配り、誠意)を見せ合う(=互いに自分のものを見せる) 
【副⁺】(互いに、あからさまに)見せ合う
【例文】 友人と写真を見せ合いながら、それぞれの旅行の話をして楽しんだ/釣り仲間と釣果を見せ合って、あれこれ情報を仕入れるのも楽しみだ/同僚と健康診断の検査結果を見せ合ったら、揃って要注意の項目がいくつかあった/絵が趣味の友人に互いの作品を見せ合おうと言われたが、気が進まない/結婚の前に預金通帳を見せ合って、お互いの財

<1202>
政状況を確かめておく/昔は試験前になると、友達とノートをお互いに見せ合いながら勉強したものだ/外交交渉の場では、お互いに少しずつ手の内を見せ合いつつ、巧妙な駆け引きをする/夫婦はお互いにさりげなく心配りを見せ合えば、関係がうまくいく
【名詞形】見せ合い 見せ合いをする
【例文】 教室の仲間と作品の見せ合いをして、出来栄えを評価し合う/プレゼント交換の後、皆で見せ合いをするのも楽しい
**みせかける【見せ掛ける】**[見せる＋掛ける] (本物、実物、高級品、新品、低価格、自殺、他殺、心[しん]中[じゅう]、病死、事故、重病、偶然、親切、金持ち、独身、実力以上)に/と見せかける(=実際とは違う物や様子に見えるようにする) 
【副⁺】(大きく、新しく、安く、忙しく立派に、真実らしく、病人の如く)見せかける
【例文】 いかにも本物のように見せかけてあるが、これはよくできた模造品だ/きれいな箱に入れて高級品に見せかければ、元の倍の値段でも売れる/この特売品は低価格に見せかけているが、内容量を減らしただけで安くはない/入念な捜査によって、これは自殺と見せかけた殺人であることが分かった/心中に見せかけてあったが、実は、男女が別々に殺されていたことが判明した/保険金を騙[だま]し取るために自分から車に当たって、事故に見せかけようとした男が捕まった/ある種の動物は敵に遭うと仮死状態になり、死んだと見せかけて逃れる/重病に見せかけているが、彼の病気は軽い胃炎だ/職場の女性と親しくなるために、偶然に見せかけてたびたび同じ電車に乗り合わせた/独身と見せかけて女性に近づいたものの、すぐに妻帯者だとばれてしまった/この記事は真実らしく見せかけて書いてあるが、でたらめだ/病人の如く見せかければ、無理に仕事を頼まれないだろう
【名詞形】見せかけ
【例文】 あの人の親切は見せかけではなく、心からのものだ/この会社が順調そうなのは見せかけで、実は資金も底をついて倒産寸前だ/見せかけの愛情は相手にはすぐ分かってしまう
**みせつける【見せ付ける】**[見せる＋付ける] (パワー、欲望、幸福、悲劇、すさまじさ、若さ、強さ、怖さ、羽振りの良さ、魅力、威力、権力、権威、威厳、貫録、存在感、底力、勢い、実力、能力、差、違い、実態、証拠、姿、自慢の肉体、仲のいいところ)を見せつける(=わざと見せて、相手を圧する) 
【副⁺】(わざわざ、のべつ、まざまざと、はっきりと、わざと、堂々と、あらわに、あからさまに、これみよがしに、存分に、目の前で、いやでも)見せつける
【例文】 金融犯罪の話を聞くと、人間の醜い欲望をあからさまに見せつけられるようで不愉快だ/自分の幸福を他人に見せつけたくて、豪華な結婚式をする人もいる/女性や子供が殺されるという戦争の悲劇を目の前で見せつけられ、神を呪いたくなった/町を襲った津波の映像は、自然のすさまじさを人々にまざまざと見せつけた/若さを見せつけるように動き回る若者を老人はうらやましげに眺めていた/そのチームは圧倒的な強さを見せつけ、連勝した/一瞬にして町を破壊しつくす新型爆弾の威力を見せつけられた国は、ついに降伏を決めた/自分の権威を見せつけるために、戦国武将はこれまでにない城を築いたのだろう/税金の無駄遣いの実態を見せつけられた国民は、怒りを露[あら]わに増税反対を叫んでいる/犯行を否認している犯人に決定的な証拠を見せつけてやりたい/彼のタンクトッ

<1203>
プは鍛えた体を見せつけようという魂胆だろう/女優は、取材陣の前で新しい恋人と仲のいいところをこれみよがしに見せつけた
**みせびらかす【見せびらかす】**[見せる＋ひらかす](指輪、新車、自転車、外車、ブランド品、持ち物、骨[こっ]董[とう]品[ひん]、写真、玩[おも]具[ちゃ]、札束、トロフィー、表彰状、恋人、婚約者、容姿、仲の良さ、親密さ、出来栄え)を見せびらかす(=自慢するように人に見せる。誇示する。ひけらかす) 
【副⁺】(わざと、鼻高々と、やたらに、殊更に、自慢そうに、得意げに、これ見よがしに)見せびらかす
【補足】「ひらかす」は単独ではなく、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】彼女は、同窓会でダイヤの指輪を皆に見せびらかして、上機嫌だった/息子は、新しい自転車を得意げに友達に見せびらかした/海外旅行から帰った彼女がブランドのバッグを見せびらかすと、友人が皆、うらやましがった/自分の持ち物をやたらに見せびらかすなんて、全く鼻持ちならない/祖父は、自慢の骨董の壺[つぼ]を近所の人に見せびらかして、得意になっている/写真が趣味だが、人に見せびらかそうという気は全然ない/隣の子が高価な玩具を持って、うちの子に見せびらかしに来た/彼はいかにも成り上がり者らしく、やたらに札束を見せびらかすので、周囲の顰[ひん]蹙[しゅく]を買っている/親が私の優勝トロフィーや表彰状を親戚中に見せびらかすので、ちょっと恥ずかしい/議員は、婚約者を見せびらかすように、報道陣の前に現れた
【名詞形】見せびらかし 見せびらかしをする
【例文】 有名人の婚約記者会見というのは、一見見せびらかしの場のように見える/「お前、拳銃を持っているのか」「これは相手を脅かすための見せびらかしで、玩具だよ」/護身術は、見せびらかしをして人に自慢するようなものじゃない
**みそこなう【見損なう】**[見る＋損なう] ❶(信号、標識、注意書き、問題、数字、文字、顔、タイミング)を見損なう(=間違えて見てしまったり、注意して見なかったりする) ❷([人]、あいつ、お前、奴[やつ]、友人、先輩、上司)を見損なう(=評価を間違える) ❸(試合、映画、演劇、番組、展覧会、桜)を見損なう(=見たいと思ったものを見る機会を逸したり、忘れたりする) 
【副⁺】 ❶❸(うっかり、あいにく) ❷(すっかり、まるっきり、心底)見損なう
【例文】 ❶スマホを見ていて、赤信号をうっかり見損ない、車にひかれるところだった/標識を不注意で見損なったために、気がついたら危険区域の中にいた/問題文の一部を見損なっていて、正答にたどり着けなかった/数字の「3」を「8」と見損なったので、計算が合わなくて何度もやり直した ❷「真面目な人間だと思って信用していたのに、使い込みをするとはすっかりお前を見損なったよ」/「このぐらいの仕事、1時間あればできますよ。私を見損なわないでください」/公平な人だと思っていたが、陰で他人の悪口を言うとは、先輩を心底見損なった ❸ 昨日の試合を楽しみにしていたのだが、仕事が遅くなって見損なってしまった/上演は来週いっぱいだから見損なわないようにしたい/好きな番組をうっかり見損なった時のために、録画予約をしてある/入院が長引いたため、今年の桜は見損なってしまった
【名詞形】見損ない 見損ないをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う

<1204>

【例文】 手書きの数字の見損ないには十分注意しよう/カルテの名前の見損ないをして、患者を取り違えることがあってはならない
**みそめる【見初める】**[見る＋初める]([人]、女の子、女性、娘、男性、異性、相手)を見初める(=一目見ただけで好きになる) 
【副⁺】(一方的に、初対面で)見初める
【例文】若社長は、受付係の女性を見初めて、さっそく交際を申し込んだそうだ/デパートの女店員は、買い物に来た大富豪に見初められて妻になった/彼女のような美人を一方的に見初めたところで、向こうはどうも思わないだろう/昔は親の方が、子供の見合い相手を見初めてしまい、強引に結婚を進めることもあった/社長のお嬢様は、旅行先で今のご主人を見初め、この人こそ運命の人だと確信なさったそうだ/監督が、新人女優の私を見初めて、この映画の主演に抜[ばっ]擢[てき]してくださった/いい人に見初められればうれしいが、碌[ろく]でもない人だったら迷惑だ/見初め、見初められた二人でも、付き合ううちにお互いに不満を持つようになるものだ
**みたしきる【満たし切る】**[満たす＋切る](杯[さかずき]、コップ、容器、湯船、会場、倉庫、場所、心、空腹、食欲、需要、ニーズ)を満たし切る(=これ以上入らないほど、いっぱいに入れる) 
【副⁺】(満々と、あふれそうに、あふれんばかりに)満たし切る
【例文】杯を満たし切った酒を飲み干すと、また次の酒が注がれ、際限なく飲んでしまった/人数分のコップを満たし切ると、ボトルに冷水は残っていなかった/この容器を満たし切れば、ちょうど800CCだ/勢いよく出てくる源泉は、湯船を満たし切ってあふれ、洗い場を流れていく/広い会場を満たし切った聴衆からの拍手が鳴りやまず、アンコールが繰り返された/政府に買い上げられた古米が、大きな倉庫を満たし切っている/自然の安らぎに心が満たされ切って、疲れが癒やされた
**みたしきれる【満たし切れる】**[満たす＋切れる] (→「みたしきる」に同じ)を/が満たし切れる(=これ以上入らないほど、いっぱいまで入れることができる) 
【副⁺】(→「みたしきる」【副⁺】に同じ)満たし切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 デカンタの量のワインでは、皆のグラスを満たし切れない/温泉量が少なく、源泉だけでは湯船を満たし切れないので、足し湯をしている/人気に陰りが見えるスターが一人で、この大劇場を観客で満たし切れるか不安だ/貧しい家庭に育った少年は、空腹を満たし切れたらどんなにいいだろうと思っていた/過食症は、食欲を満たし切れず、異常に食べ過ぎては嘔[おう]吐[と]を繰り返す摂食障害の病[やまい]だ/現在の生産量ではまだ需要を満たし切れていない
**みだす【見出す】**[見る＋出す](テレビ、ドラマ、番組、相撲、映画、ニュース、メニュー、アルバム)を見出す(=見始める)
【副⁺】(何となく、突然)見出す
【例文】 評判のテレビドラマを見出した途端、すっかり虜[とりこ]になってしまった/息子は最近、料理に興味を持ち、いろいろな料理番組を見出している/日本へ来て相撲を見出した外国人が、その面白さにはまってしまったという/学生の時は全く見なくても、社会人になればニュースを見出すようになる/店に入って何を注文しようかとメニューを見出した途端、電話で会社に呼び戻された/昔のアルバムは、一旦見出すと、いろいろと思い出されて最後まで見てしまう/近頃は、化粧する男性も見られ出した

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【名詞形】見出し(=新聞や雑誌などで記事の頭に内容を簡単に示した言葉。辞書などの項目の語)
【例文】毎日、新聞を読むが、時間がないときは見出しだけでも目を通しておく/日本語の辞書の見出しになる動詞の形を「辞書形」とも言う/新聞各社の大見出しや小見出しを見比べてみると面白い
**みたてる【見立てる】**[見る＋立てる] ❶(洋服、ネクタイ、着物、柄[がら]、プレゼント、ワイン)を見立てる(=適当な物を見て選ぶ) ❷ⓐ(医者、医師、ドクター)が(病気、症状)を見立てる(=診断をする) ⓑ (胃[い]癌[がん]、脳梗塞)と見立てる ❸ (雲を動物、木の葉を船、卵白を雪、立ち木を標的、白い砂を水、扇子を[煙管[きせる]・箸])に見立てる(=あるものを他のものになぞらえる) 
【副⁺】❶❸ (適当に、上手に)見立てる
【例文】❶彼のネクタイは奥さんが見立てたものだそうだ/母に似合いそうな反物の柄を見立てて、古希のお祝いに贈った/女性向けのプレゼントを妹に見立ててもらった/レストランのソムリエに好みを伝えて、ワインを見立ててもらった ❷病気は一人だけでなく何人かの医者に見立ててもらったほうがいい/この症状は珍しいから、正確に見立てることができる医師は少ないだろう/手足の痺れや物忘れなどの症状から、ドクターは軽い脳梗塞と見立てた ❸子供と散歩する時は、さまざまな形の雲を動物に見立てながら歩く/笹[ささ]の葉で舟の形を作り、小舟に見立てて、せせらぎに流して遊んだ/淡[あわ]雪[ゆき]羹[かん]は卵白のメレンゲを雪に見立てた和菓子だ/枯山水では白い砂や小石を水面に見立てて、山水の風景を表現する/落語では、扇子を煙管や箸に見立てて、喫煙や食事の場面を演じる
【名詞形】見立て 見立てをする
【例文】 今日しているネクタイは娘の見立て(=選択)だ/医者の見立て(=診断)が確かなら、余命は半年ということだ/短歌や俳句では、見立て(=なぞらえること)の非凡さが問われる/下半期は景気が上向くという見立て(=判断・予測)は当たっていた/専門家は当初、選挙は与党有利との見立てをしていた
**みだれきる【乱れ切る】**[乱れる＋切る](髪、身なり、言葉遣い、生活、暮らし、文字、心、呼吸、足並み、ペース、行[ぎょう]状[じょう]、風紀、秩序、結束、政治、世の中、モラル、列車ダイヤ、画像)が乱れ切る(=これ以上乱れようがないほど、完全に乱れる) (ばさばさに、ざんばらに、散々、雑多に、千々に、乱れに、乱れ放題に)乱れ切る
【例文】強風で、朝整えた髪がばさばさに乱れ切ってしまった/大地震の時、着る物は汚れ、乱れ切った身なりながら無事に逃げ出せた/電車の中で、乱れ切った言葉で話す高校生を見ると、思わず注意したくなる/学生時代の乱れ切った生活は、就職と同時に切り替えるつもりだ/彼は放[ほう]蕩[とう]三[ざん]昧[まい]の乱れ切った暮らしをしている/女性歌人は、乱れる黒髪に託して、千々に乱れ切る心を詠んだ/階段を駆け上がったため呼吸が乱れ切って、すぐには満足に話せなかった/あの国の政治は、贈収賄や不正が横行し、乱れ放題に乱れ切っている/世の中が乱れに乱れ切れば、反動から少しでも良くしようという動きも出てくるものだ/大雪と事故のために運休や遅れが出て、今日の列車ダイヤは乱れ切ってしまった
**みだれとぶ【乱れ飛ぶ】**[乱れる＋飛ぶ] ❶(虫、蛍、落ち葉、風船、光、火の粉、銃弾、座布団)が乱れ飛ぶ(=数多くのものが乱れたように飛ぶ) ❷ (香葉、方言、怒号、喚[わめ]き声、声援、質問、金[かね]、札束、流言飛語、噂[うわさ]、憶測、思[おも]わく、情報、デマ、怪文書、考え、

<1206>
意見)が乱れ飛ぶ(=多数のものがあちこちに流れたり伝わったりする) 
【副⁺】(あたりに、あちこちに、千々に、四方八方へ)乱れ飛ぶ
【例文】 ❶夕方の川原では小さな虫があちこちに乱れ飛び、羽音がうるさい/真っ暗な森の池のほとりでは、一面を蛍が乱れ飛んでとても美しかった/外を見ると落ち葉が四方へ乱れ飛んでいて、かなり風が強そうだ/スポーツ大会会場の上空には、さまざまな色の風船が乱れ飛び、子供たちは歓声を上げた/相撲千秋楽の大一番で、平幕が横綱を倒し、優勝を決めた途端、座布団が乱れ飛んだ ❷郷里の駅に着くと懐かしい方言が四方で乱れ飛んでいて、故郷に帰ったことを実感する/救助を指示する怒号や泣き喚く声が乱れ飛ぶ事故現場は、さながら戦場のようだった/それぞれのチームへの声援が球場を乱れ飛んで、遠くまで聞こえた/記者会見は、乱れ飛ぶ質問で収拾がつかなくなり、途中で中止となった/今度の選挙は激戦になりそうで、札束が乱れ飛ばないか心配だ/選挙のたびに流言飛語が乱れ飛べば、皆の判断が狂わされることになる/この事件についてはさまざまな噂が乱れ飛んだが、どれも真偽は不明だ/一人で考えていると、いろいろな考えが頭の中を乱れ飛び、一向に結論が出せない
**みちあふれる【満ち溢れる】**[満ちる＋溢[あふ]れる] ⓐ(水、光、力、音、香り、笑顔、[人]、情報、活力、若さ、健康、喜び、幸せ、愛、希望、エネルギー)が満ちあふれる(=いっぱいに満ちてあふれるほどである)ⓑ (愛情、希望、夢、可能性、喜び、歓喜、[好奇・向上]心、活気、活力、生命力、エネルギー、熱気、情熱、感動、自信、確信、[達成・正義]感、バイタリティ、やる気、輝き、若さ、優しさ)に満ちあふれる 
【副⁺】(ますます、常に、自然に、はじけそうに)満ちあふれる
【例文】 大雨で田から満ちあふれた水で、横の通路が冠水した/早朝の光が満ちあふれる木立の中を散歩するのは、気持ちがいい/工場の中はさまざまな機械の音が満ちあふれ、活気があった/バザールは周辺の町から集まった人たちで満ちあふれており、身動きも取れないほどだった/インターネット上にはあらゆる情報が満ちあふれている/自分の好きなことをしていると、体中から活力が満ちあふれてくるように感じる/彼は優しく愛情に満ちあふれた母親に育てられた/多くの若者が希望と夢に満ちあふれて社会へ出て行く/ベートーベンの交響曲第九番の歓喜に満ちあふれた合唱を聞くと、頑張ろうという気持ちになる/幼児は好奇心に満ちあふれており、大人の想定外の行動をとることもある/金メダルを獲得した選手の演技は、自信と輝きに満ちあふれるものだった/首相は選挙に勝って確信に満ちあふれた様子で話し始めた/やる気に満ちあふれていたのに、水を差すようなことを言われ気勢が削[そ]がれてしまった
**みちがえる【見違える】**[見る＋違える] ⓐ (→「みあやまる」❶ⓐに同じ。故郷)を見違える(=見てすぐに分からず、別のものと間違える) ⓑ  (→「みあやまる」 ❶ⓑ に同じ)と見違える
【副⁺】(うっかり、すっかり、ずいぶん、ぐんと、大きく、慌てて、不注意で)見違える
【補足】「以前とは見違えるように変わった」や「前とは見違えるほどよくなった」という形で、大きく変化したという意味を表す
【例文】彼は以前、かなり弱って見えたが、今日は見違えるように元気な姿が見られた/「君は若い頃と違い、恰[かっ]幅[ぷく]がよくなって、すっかり見違えたよ」/颯[さっ]爽[そう]としていた上司が、

<1207>
ずいぶん年老いて、見違えそうだった/彼はジムに通ってトレーニングしたおかげで見違えるほどたくましくなった/数十年ぶりの故郷は開発が進み、見違えるようににぎやかな町並みに変わっていた/名前の漢字を見違えられることがよくある/この二つの記号はよく似ているから、見違えないように注意してほしい/交通標識を見違えると、時によっては危険だ/カーテンを新しくしたら、部屋が見違えるほど明るくなった/女性は和服を着ると、別人かと見違えるほど淑[しと]やかな印象に変わる/暗かったので、背格好の似た妹を姉と見違えてしまった/この人工真珠は色艶が非常に美しく、本物と見違えそうだ
【名詞形】見違え・見違い 見違え・見違いをする
【例文】 数字の見違えをしたらしく、計算が合わない/時計の見違いをして、早く家を出過ぎた
**みちたりる【満ち足りる】**[満ちる＋足りる] (気持ち、気分、思い、心、睡眠、生活、暮らし、衣食、人生、余生、毎日、時間)が満ち足りる(=十分満たされて満足する) 
【副⁺】(十分に、[経済・物質・精神]的に、満足感で)満ち足りる
【例文】 散歩や庭仕事など、好きなことをしていると気持ちが満ち足りてくる/思ったように仕事ができた時には、満ち足りた気分で家に帰れる/日々の生活に不満はないが、心のどこかに満ち足りない思いがある/睡眠が満ち足りていると、頭もすっきりし集中的に物事に取り組める/経済的に日々の暮らしが満ち足りればそれでよいというものでもない/衣食が満ち足りると、次は旅行やスポーツをしたいと思うようになる/友人もいて、仕事もし、衣食にも恵まれた私の人生は満ち足りていると、感謝している/引退後は趣味に打ち込み、精神的に満ち足りた余生を送っている/家族や友人と過ごすのが一番満ち足りた時間だ
**みちびきいれる【導き入れる】**[導く＋入れる] ❶(光、水、風、空気、ガス)を導き入れる(=引いてきて、中に入るようにする) ❷ⓐ ([人]、人々、衆生、民、若者、弟子、読者、客、信者、仲間、軍)を導き入れる(=入るように指導したり促したりして、中に入れる) ⓑ (宗教団体、信仰の道、[学問・研究・実業・ファンタジー]の世界、未知の領域、陣地、内部)に/へ導き入れる 
【副⁺】❶(ふんだんに、自然に、スムーズに) ❷(強引に、無理に、積極的に)導き入れる
【例文】 ❶その美術館は、自然光を展示室にふんだんに導き入れ、自然の森の空間を再現している/用水路から導き入れられた水が、田の水車を回している/窓から導き入れた風が部屋の中を吹き抜けるので涼しい ❷大学時代の恩師が私をこの道に導き入れて、研究の楽しさを教えてくれた/導き入れてくれる先達がいれば、未知の領域に進むのも怖くはない/人々を禅の世界へ導き入れようと、座禅が体験できる道場が作られた/農業は厳しい仕事だが、後継者育成のために若者を積極的に導き入れたい/この小説は読者を、今まで想像したこともないファンタジーの世界へ導き入れる/店の主人は、奥にある製造工場へと客を導き入れた/信者は周囲の者を強引にその宗教団体に導き入れて、信者数を増やしていった/敵の城中に忍び込んだ間者は軍門を開き、味方を導き入れることに成功した
**みちびきこむ【導き込む】**[導く＋込む] ⓐ (→ 「みちびきいれる」❷ⓐに同じ)を導き込む(=入るように指導したり促したりして、しっかりと奥に入れる) ⓑ (→「みちびきい

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れる」❷ⓑ に同じ。秘密基地)に/へ導き込む
【副⁺】(→「みちびきいれる」 【副⁺】に同じ)導き込む
【例文】 座禅会で禅の世界に導き込まれて、今では毎週のように通っている/この小説は、読者を不思議な冒険の世界に導き込み、夢中にさせる/兄は弟の手を引いて、林の奥に作った秘密基地へ導き込んだ/怪しげな新興宗教に一旦導き込まれてしまうと、周囲の反対にも耳を貸さなくなる/死も考えた青年期に聖書の言葉に出会い、教会へ導き込まれて心の支えができた
**みちびきだす【導き出す】**[導く＋出す](正解、解答、答え、[解決・対応]策、結論、成果、推論、仮説、方法、事実、判断、解釈、公式、[法則・方向]性)を導き出す(=一定の論理的な過程を経て、結果として出す) 
【副⁺】(ようやく、自然に、的確に、確実に、「自動・必然・論理・戦略・客観]的に)導き出す
【例文】 大学入試で問題文に誤りがあり、誰も正解を導き出すことができなかった/問題が大きい場合、互いに食い違う多様な答えが導き出されても不思議ではない/時間が経てば、両家のいざこざに係る解決策も自然と導き出されるだろう/科学研究では、他の人が同じ実験を行って、同様の結論が導き出せなければ正しいとはいえない/信じがたいとしても、確かな事実から必然的に導き出される推論はこれだけだ/人間は窮地に立たされると、過去の体験から最も効果的な方法を導き出そうとする/事件現場での再調査で新たな事実が導き出され、一気に解決に向かった/会議では、最終的には戦略的に判断が導き出されることも多い/数年にわたる研究から彼はようやくこの公式を導き出した/多発する事故をよく検証して、法則性を客観的に導き出せば、予防方法が見つかるだろう
**みちわたる【満ち渡る】**[満ちる＋渡る] (香り、光、空気、声、活気、精気、喜び、酒、冷水)が満ち渡る(=満ちて一面に広がる) 
【副⁺】(ひたひたと、あたりに、一面に、全身に、すみずみまで)満ち渡る
【例文】 温室の中には数百本のバラが栽培されていて、甘い香りがあたりに満ち渡っていた/朝の光と冷たい空気が満ち渡った林を散策すると、心が洗われるようだ/オペラ歌手の朗々とした歌声が会場のすみずみまで満ち渡り、観客を魅了した/売り手と買い手が賑[にぎ]やかにやり取りする朝市には、活気が満ち渡っていた/アルプスの山頂で胸いっぱい吸い込む清涼な空気は、体中に精気を満ち渡らせてくれる/合格の知らせを受けて、喜びがひたひたと全身に満ち渡っていくのが分かった
**みつかる【見付かる】**[見る＋付かる] ❶ⓐ (いたずら、カンニング、違法行為、不正、良くない事、余罪、飲酒運転、違反、不法入国、盗み、万引き、脱税、犯人、一[いち]味[み]、泥棒、隠れ場所、潜伏先)が/を見つかる(=秘密や悪事などがばれる)ⓑ (親、先生、住人、会社、警察、税務署、追っ手、敵[かたき]、鬼)に見つかる ❷ (好みの品、[捜し・掘り出し・忘れ・落とし]物、盗品、写真、迷子、尋ね人、[買い・売り・借り]手、相手、[人]、敵、売れ口、後釜、仕事、職、就職先、アパート、店、席、出口、遺跡、化石、星、獲物、遺体、死体、名前、間違い、誤り、不具合、ミス、誤字脱字、話題、言葉、口実、法則、共通点、方法、代案、[解決・打開]策、糸口、手がかり、証拠、情報、腫瘍、ウイルス)が見つかる(=探していたものが発見される) 
【副⁺】(すぐ、たちまち、あっさり、すんなり、たまたま、偶然、ひょっこり、ようやく、やっと、運よく、簡単に、容易に)見つかる

<1209>

【補足】「つかる」は単独ではなく、複合動詞の後項動詞として使う
【例文】 ❶子供の頃は、親にいたずらが見つかってよく叱られたものだ/逮捕した犯人を追及すると、数々の余罪が見つかった/サービス残業の取り締まりが強化され、多くの企業で違反が見つかった/不法入国が見つかった労働者は、本国に強制送還された/会社では、税務署に脱税が見つからずに済むよう、帳簿操作を行ったという/泥棒は、住人に見つからないよう、裏口から逃げ出した/隠れん坊が苦手で、すぐ鬼に隠れ場所を見つかってしまう ❷電車に置き忘れた鞄[かばん]は、結局、見つからなかった/親切な人に拾われ、落とし物が運よく見つかった/美術館から盗まれた名画が外国で見つかった/震災後、瓦[が]礫[れき]の中から家族の写真が見つかった/迷子が駅で無事に見つかり、警察に保護された/この不況で仕事が見つからず、困っている/いいアパートが見つかったので、即座に引っ越しを決めた/中生代の地層からは、アンモナイトの化石が見つかっている/捜索の結果、雪崩跡から犠牲者の遺体が見つかった/書類に間違いがいくつか見つかったので、すぐに訂正した/相手を説得しようとして、うまい言葉が見つからず、苦労した/悲惨な状況に遺族を慰める言葉も見つからない/誘われた宴席に出たくないが、断る口実がどうも見つからない/さんざん考えた末に、やっといい方法が見つかった/この難問に対する解決策は、残念ながら見つかりそうもない/何かよい情報が見つかればお知らせします/健康診断で悪性腫瘍が見つかり、手術を受けた
**みつくろう【見繕う】**[見る＋繕う] (贈り物、プレゼント、祝いの品、土産、花、洋服、反物、総菜、お膳、飲み物、料理、酒の肴[さかな]、材料)を見繕う(=適当なものを選んで用意する) 
【副⁺】(適当に)見繕う
【例文】夫の代わりにお世話になった方への贈り物を見繕い、送っておいた/デパートの外商係に「適当なお祝いの品を見繕ってほしいんだが、…」と頼んだ/先生の一周忌なので、花屋に白と紫を基調にした花を見繕ってもらい、お届けした/呉服屋の店員が店先で客の好みを聞きながら、反物を見繕っている/帰りにスーパーで出来合いの総菜を適当に見繕えば、帰宅後すぐに食事ができる/宴会の飲み物は、店のほうで予算に応じて適当に見繕ってくれるだろう/この店は初めてだから、お勧めの料理を見繕ってもらおう/急な来客で、酒の肴は仕方ないので有り合わせのものを見繕って出した
【名詞形】見繕い(=店のほうで適当に選ぶ) 見繕いをする
【例文】 小料理屋で季節の料理を見繕いで注文した/呉服屋に見繕いをしてもらって、娘の成人式の振袖を誂[あつら]えた
**みつけそこなう・みつけそこねる【見付け損なう・見付け損ねる】**[見付ける＋損なう・損ねる](友人、結婚相手、客、良縁、出入口、スーツケース、席、看板、口実、就職口、機会、隙、逃げ道、タクシー、生きがい)を見つけ損なう(=*見つけることに失敗する)
【副⁺】(うっかり、つい、ことごとく)見つけ損なう
(
【例文】 待ち合わせ場所は広く、人が多かったので友人を見つけ損なった/彼は若い時に結婚相手を見つけ損ねて、ずっと独身で過ごしてきた/空港の手荷物受取所で自分のスーツケースを見つけ損ねないように、名札を付け、目立つベルトもしている/この新幹線は名古屋まで止まらないから、新横浜で空いている席を見つけ損なえば、1時間立つことになる/目当ての看板を見つけ損ねて、同じ界隈をぐるぐる回ってしまった/卒業時にいい

<1210>
就職口を見つけ損ねると、一生仕事で苦労することもある/時間帯によってはタクシーを見つけ損なって、乗れないこともある/地位にしがみつき、本当の生きがいを見つけ損なっている人もいるだろう
**みつけだす【見付け出す】**[見る＋付ける＋出す] ([人]、犯人、相手、迷子、行方不明者、獲物、居場所、在[あ]り処[か]、隠[かく]れ家[が]、証拠、痕跡、[捜し・落とし]物、財宝、書類、記録、問題点、欠点、不備、間違い、誤り、原因、方法、[打開・解決]策、糸口、法則、[関連・可能]性、答え、出口、突破口、口実、才能、特徴、共通点、違い、病気、遺跡、新種)を見つけ出す(=所在が分からないものや求めているものを探して*見つける)
【副⁺】(必ず、すぐに、直ちに、何とか、偶然、素早く、目ざとく、首尾よく、根気よく、無事に、簡単に)見つけ出す
【例文】 逃走中の犯人をようやく見つけ出した/山で迷子になった子は、多くの人の協力で無事に見つけ出された/行方不明者を何とかして見つけ出そうと、捜索活動が続いている/犯人の隠れ家を直ちに見つけ出すために警察犬も出動する/無実の証拠を何とか見つけ出さないと、彼は極刑に処されるだろう/落とした財布は結局、見つけ出せなかった/失くしたと思った書類を同僚が見つけ出してくれて、ほっとした/彼女は人の欠点を見つけ出しては騒ぎ立てる/是が非でもこの病気の原因を見つけ出し、苦しんでいる人を助けたい/夢を実現する糸口を見つけ出すには、まずは行動を起こすことだ/科学者は、さまざまな自然の法則を見つけ出して、人類の生活向上に寄与してきた/生徒が自分で答えを見つけ出せるよう、質問を投げかけるのが教師の役目だ/何とか口実を見つけ出さないと、また休日出勤をさせられる/似顔絵のコツは、顔の特徴を見つけ出して、そこを強調して書くことだ
**みつける【見付ける】**[見る＋付ける] ❶ⓐ (→「みつかる」❶ⓐに同じ。入院中の飲酒、居場所)を見つける(=秘密や悪事などを発見する) ⓑ  (→「みつかる」 ❶ⓑ に同じ)が見つける ❷ (→「みつかる」 ❷ に同じ)を見つける(=探していたものを発見する) 
【副⁺】(→「みつかる」 【副⁺】に同じ。何とかして)見つける
【例文】 ❶ 教師は授業中に生徒が漫画を読んでいるのを見つけて、注意した/店主は、万引きを見つけようと監視カメラを設置した/警察の威信にかけても、真犯人を見つけなければならない/テロリストの一味は、アジトに潜伏しているところを見つけられ、逮捕された/入院中に隠れて酒を飲んでいるところを運悪く医師に見つけられた/「あっ、ユミちゃん見っけ！」 ❷ あちこち店を探し回って、ようやく好みの品を見つけた/骨[こっ]董[とう]市[いち]では、掘り出し物を見つけるのが楽しみだ/若者の人口が減っている地域では、結婚相手を見つけるのが難しいらしい/駅に迎えに来た父は、遠くから私を見つけて手を挙げた/自分の適性に合った仕事を見つけたい/次の就職先を見つけたら、会社を辞めるつもりだ/いい働き口が見つけられたら、彼女と結婚するつもりだ/散歩の途中、偶然洒落[しゃれ]たカフェを見つけた/電車でやっと空いた席を見つけて座った/孤独を抱えSNSに居場所を見つけようとした/広い展覧会の会場で、やっと出口を見つけて、外に出た/調査団は、ヒマラヤの地層から海の生物の化石を見つけた/一番星は他の星より明るいので、見つけるのが簡単だ/猛[もう]禽[きん]類は上空を飛びながら、遠くの小さな獲物でもすぐ見つけられる/合格者の中に自分の名前を見つけた受験生は、感極まって泣き出した/誤りを見つけたら、すぐ直

<1211>
しなさい/営業担当者は、適当な話題を見つけて話しかけるのが得意だ/初対面の相手でも、互いの共通点が見つけられたら、親しくなれる/解決の糸口が一向に見つけられず、困っている/カメレオンの体の色が変化するのは、外敵に見つけられないようにするためだ/癌[がん]は、早く見つければ治る確率が高い
【名詞形】見付・見附(=番人の*見張る城門)
【例文】 かつて江戸城の見張り台だった場所に「見付」という地名が残っている
**みつめあう【見詰め合う】**[見る＋詰める＋合う] ⓐ(互い、互いの[顔・目・瞳])を見つめ合う(=それぞれが思いを込めて、相手をじっと見る) ⓑ (相手、[人]、恋人、家族、子供、犬)と見つめ合う
【副⁺】(じっと、一瞬、しばらく、やさしく、互いに、まともに、真剣に、黙って、無言で)見つめ合う
【例文】 数十年ぶりに再会した父と子は互いを見つめ合ったまま、しばし言葉もなかった/彼とは長い付き合いだから、じっと目を見つめ合えばお互いの考えがわかる/恋人たちは、互いに見つめ合うだけで心が通い合う/電話やメールではなく、実際に相手と見つめ合って話さなければ気持ちは通じない/静かな夜、老いた愛犬と見つめ合っていると、語りかけてくるように感じる
【名詞形】見つめ合い
【例文】 乳児の発達には、親との皮膚接触や見つめ合いなどの愛情行動が必要だ
**みつめる【見詰める】**[見る＋詰める] ❶(相手、恋人、我が子、顔、寝顔、姿、後ろ姿、目、手元、足元、動き、表情、画面、家計簿、宙、虚空、一点、前方、遠く、あらぬ方[ほう]、火、天井)を見つめる(=対象から視線を外さず、じっと見る) ❷(現実、現状、人生、自分、心、問題点、未来、死、社会)を見つめる(=その事柄を直視する) 
【副⁺】❶(じっと、ずっと、まじまじ、しげしげ、うっとり、一心に、真剣に) ❷(しっかり、きちんと、注意深く、真剣に、改めて、真正面から)見つめる
【例文】❶対戦相手に鋭い目つきで見つめられ、一瞬たじろいだ/心のうちを探ろうと、穴のあくほど相手の顔を見つめた/彼女に大きな黒い瞳で見つめられると、心臓が止まりそうになる/我が子を見つめる親の眼差しは、慈愛に満ちている/長期出張から帰った夫は、子供の寝顔をいとおしそうに見つめていた/恋人と別れた後、後ろ姿が見えなくなるまで、ずっと見つめていた/彼女は、相手の目をじっと見つめて話す癖がある/観客は、カードをさばく手品師の手元を感心して見つめていた/上司に叱られた新人は、うなだれて足元を見つめたまま、無言で立っていた/舞台監督は、リハーサルの間、客席から舞台の動きを見つめていて、時折指示を出す/人類初の月面着陸の映像を人々は食い入るように見つめた/妻は、先ほどから家計簿を見つめて考え込んでいる。今月も赤字らしい/親の訃報に接した彼女は、ぼんやり宙を見つめたまま佇んでいる/スピーチをする時は、一点を見つめず、聴衆の目を満遍なく見ながら話すといい/彼は心を決めて、前方をきっと見つめた/ベッドに寝転がり、しばらく天井を見つめながら考え事をした ❷厳しい現実をしっかり見つめて、ここから逃げないことだ/現状をきちんと見つめ、すぐ出来ることから始めよう/忙しい日常から逃れ、自分を見つめる旅に出た/やがて訪れる死を見つめ、残された日々の過ごし方を考える/作者は独自の視点から社会を見つめようとしている
**みつもる【見積もる】**[見る＋積もる] ❶(重さ、量、容量、大きさ、広さ、間口、奥行き、

<1212>
規模、サイズ、数、人数、値段)を見積もる(=目で見て、大体の分量をはかる) ❷(経費、費用、額、コスト、価格、予算、利益、損失、売り上げ、増加率、人員、工期、時間、誤差、被害、リスク、可能性、効果、影響、価値、能力、エネルギー、速度)を見積もる(=前もって必要な費用や人員、日数などを概算する) 
【副⁺】❶(ぱっと、ざっと、粗く低く、安く、高く、多く) ❷(多く、高く、低く、少なく、大きく、安く、内輪に、過少に、過大に、多めに、少なめに、大[おお]雑[ざっ]把[ぱ]に、適切に、長めに)見積もる
【例文】 ❶引っ越し業者は、顧客の家で荷物の量を見積もって、必要な車両の手配をする/ざっと見積もって、家の間口は3間[かん]、奥行き5間といったところだ/抗議行動のために公園に結集した人数は、千人以上だと見積もられた/このコートは素材も仕立てもいいので、安く見積もっても20万円くらいするだろう ❷ 社員旅行の経費を見積もって会議に出したが、多すぎると却下された/子供一人を育てるのにかかる費用は、少なめに見積もっても年収の4、5年分だ/まず返済可能額を見積もらなければ、総借入額と返済期間は決められない/予算を少なく見積もるのではなく、項目そのものを削り、全体を縮小したい/災害による損失も見積もっておかなければ、後で困ることになる/経済状況が好転しているので、売り上げは昨年の2割増と見積もっている/天候の影響を考慮し、工期は少し長めに見積もろう/リスクを適切に見積もれば、予期せぬ事態にも対応できる/土地の担保価値は本来の不動産評価額より2、3割安く見積もられるという
【名詞形】見積もり 見積もりをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「見積り」「見積」と送り仮名が省略される
【例文】 経済が急に悪化したので、今年度の利益は当初の見積もりには到底届かない/おおよその見積もりでは、工期は2週間くらいだ/数社に自宅のリフォーム費用の見積もりをしてもらって、安いところに発注する/工務店から届いた見積書を見ると、思ったより見積額が高い
**みとおす【見通す】**[見る＋通す] ❶ⓐ (向かいの家、向こう、山、隣町、海、底深く、遠く)まで見通す(=さえぎられずに遠くまで見る) ⓑ (水中、滑走路、闇)を見通す ❷ (気持ち、心、腹の内、物事、真実、事実の裏、内情、本質、秘密、全て)を見通す(=心の中や実情など直接見ることができないものを洞察する) ❸(先、先行き、将来、未来、今後の展開、変化、動向、政局、次の時代、世界、万物)を見通す(=これからの様子を予測する) ❹(映画、DVD、動画、書類、アルバム)を見通す(=始めから最後まで全部、続けて見る) 
【副⁺】❶(すっかり、はっきり、くっきり、はるかに、一目で) ❷ (何でも、何もかも、すっと、鋭く、完全に) ❸ (正しく、正確に、的確に) ❹ (一気に、最初から最後まで)見通す
【例文】 ❶私の部屋からは、道を隔てた向かいの家の居間まで一目で見通せる/高台にある我が家からは、山裾の町並みやその先の山々をくっきりと見通すことができる/海まではるかに見通せる展望台への道をドライブした/この湖は透明度が高く、水深30メートルまで見通せる/この空港の滑走路を見通した先には、海が見える ❷疲れた私の気持ちを見通したように、友人がそろそろ帰ろうと言い出した/相手の様子をよく観察して、腹の内を見通せれば交渉はうまくいく/いくら隠しても、こちらの内情はすっかり見通されていた/どんな問題でも、本質を見通せば難なく答えが出せるものだ ❸ 時代の先を見

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通せば、今後どんな事業が成功しやすいか分かってくる/事業の先行きが見通しにくいとして、賃上げは見送られた/就職先は、現在ではなく自分と社会の将来を見通して選ぶといい/SF は荒唐無稽とも思えるが、未来を見通しているところがあって、興味深い/家族の将来にわたっての変化も見通した上で保険や貯蓄を考えよう/市[し]場[じょう]の動向を見通せなかったために、我が社は事業に失敗した/優れた政治家は次の時代を見通そうとするものだ❹4時間もの長編映画だったが、面白いので一気に見通してしまった/問題の所在を探すには、この書類を最後まで見通さなければ分からない
【名詞形】見通し
【補足】❹の名詞形は「見どおし」となる
【例文】 山頂からは見通しがよく、数十キロ先の海もよく見えた/霧のために見通しが利かないから、車の運転には十分注意する/景気の見通しは徐々によくなってきた/いまだに事態収束の見通しが立たない/資金不足で開発計画が頓挫し、県の見通しの甘さが指摘された/企[たくら]みは秘密にしていたが、相手にはお見通しだった/兄はこの映画がいたく気に入り、ずっと見どおしだ
**みとがめる【見咎める】**[見る＋咎[とが]める] ⓐ ([人]、不審者、容疑者、子供、生徒、住人、挙動不審、万引き、不法[侵入・出国]、路上駐車、スピード違反、不正行為、不審物、入館、いたずら、間違い、落ち度、遅刻、不注意、欠点、授業態度、金遣い、服装、行儀、喫煙、ごみ出し、サボり)を見とがめる(=怪しい点やよくない行動に気づき、*呼び止めて注意する)ⓑ (警官、警備員、守衛、寮監、門番、係官、駅員、管理人、住人、教師、親、上司、監督、店主、マネージャー)が見とがめる
【副⁺】(厳しく、いちいち、うるさく)見とがめる
【例文】垣根越しに隣家をのぞいていた不審者を見とがめると、一目散に逃げて行った/容疑者は空港で見とがめられることなく、トランクに身を隠して不法に出国した/さないたずらまでうるさく見とがめていたら、子供が委縮してしまう/路上駐車をして戻ったら、警官に見とがめられ違反切符を切られた/身分証明書を見せずに入館しようとしたら、守衛に見とがめられてしまった/門限に遅れて寮に戻ると、必ず寮監に見とがめられ、始末書を書かされる/授業中に内職をしていたら、先生に見とがめられた/生徒は、校舎の裏で煙草を吸っているのを教師に見とがめられ、親が呼び出された/マンションの住人はごみを仕分けしないで出したため、管理人に見とがめられた/会場の後方にいたので、式典中でも誰にも見とがめられずに抜け出せた
**みとどける【見届ける】**[見る＋届ける](最期、死、臨終、状況、実態、様子、成り行き、瞬間、推移、変化、結果、結末、一部始終、終わり、最後、試合、勝負、優勝、完成、成功、成長、結婚、活躍、行方、行く末、安全、鎮火、帰り、成人するの)を見届ける(=物事の状況や結果を最後まで見て確認する) 
【副⁺】(しっかり、きっちり、はっきり、とくと、しかと、ちゃんと、つぶさに、確かに、十分に、最後まで、この目で)見届ける
【例文】 銃弾に倒れた兵士に、お前の最期は俺がしっかりと見届けて家族に伝えると約束した/特派員は、大統領選の成り行きをきっちり見届けてから帰国した/試合の結果を最後まで見届けないと、とても寝られない/記録達成の瞬間を見届けようとファンが詰めかけた/今回の騒動の一部始終を見届けて、上司に報告した/設計士は、家の完成まで責任

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を持って見届ける/高齢の祖父は、孫の成長を成人するまでは自分の目でしっかり見届けたいと言っている/教え子の活躍をこの目で見届けられて幸せだ/ホームで電車の緊急停止ボタンが押された。駅員は安全を見届けた後、発車の指示を出した/父親は娘を寮まで送り、中に入るのを見届けてから車を走らせた/母親は子供が成人するのを見届けるまでは、何があっても頑張るつもりだと言った
【名詞形】見届け 見届けをする
【例文】 子供の連れ去り事件の発生を受け、保護者が集団登校の見届けをしている/公儀より謀反人の切腹の見届け役(=立会人)を仰せつかった
**みとめあう【認め合う】**[認める＋合う] ❶ⓐ(両者、両国、双方、夫婦、ライバル同士)が/で認め合う(=互いに相手の人格や能力、主張などを認める)ⓑ (互い、互いの[立場の違い・相違・人格・個性・能力・実力・手腕・努力・業績・欠点・非・価値観・気持ち・生き方・考え方・意見・主張・プライド・思想・信条・自由・権利・文化・領土])を認め合う ❷ (複数)が/で(他者、他国、他の[考え・意見・人格・能力・個性・主張・権利・手腕・領土])を認め合う(=ともに他の主張や権利などを認める) 
【副⁺】(互いに、相互に、大いに、心から)認め合う
【例文】 ❶国と国の信頼関係は、互いの立場の違いを認め合うことから始まる/ライバル同士は互いに能力を認め合い、競い合うことで成長できる/険悪な関係に陥った二人は、周囲の助けにより互いの非を認め合って関係を修復させることができた/互いの価値観を認め合えないと真に心の交流はできない/交渉は、当事者同士がまず双方の主張を認め合わなければ始まらない/気に入らない所もあるだろうが、同僚なのだから認めるべき点は認め合おうじゃないか ❷ 祖父母との同居は、家族全員が認め合っていることだ/共生社会とは、個々人の人格を尊重し、多様な在り方を皆が認め合える全員参加型の社会のことである
**みとる【見取る】**[見る＋取る] ⓐ(状況、様子、変化、子供の成長、性根、違い、隙、兆候、意図、実力、聡明さ、芸風、習熟度、真偽、動き)を見取る(=その場で見て理解する)ⓑ (怪しい、おかしい、[偽物・詐欺・張本人・真犯人]だ)と見取る 
【副⁺】(たちまち、すぐに、敏感に、瞬時に、一目で、一瞬で)見取る
【例文】 優れた作家は、時代の変化を敏感に見取って、作品に活[い]かす/親方には、初めから「こいつは物にならない」と性根を見取られていたのだろう/剣術の達人は、相手の隙を一瞬で見取り、刀を打ち込んだ/師は、僅かなやりとりだけでその子の聡明さを見取り、弟子に加えた/すりは、周囲に怪しい動きを見取られないようにして、擦[す]れ違いざまに財布を盗んだ/刑事は、彼女が事件の真犯人だと見取って、足取りを追っている
【名詞形】見取り
【補足】名詞形は、「見取図」を使うことが多い。公用文では送り仮名が省略される
【例文】子供たちの学習状況の見取りと支援を行う/武道で上級者の練習を見て学ぶことを見取り稽[げい]古[こ]という/家の見取図(=地形・建物・器物などの形や配置をわかりやすく描いた略図)を描いて、間取りを説明する/犯行現場の見取図を見ながら推理する/そろばんで、伝票の数字を見て計算する見取算[ざん]の練習をした
**みとる【看取る・見取る】**[みる＋取る] ([人]、親、父、母、夫、妻、近親者、最期、死、

<1215>
臨終、終わり、ペット)を看[み]取る(=最期まで世話や看病をする) 
【副⁺】(手厚く、献身的に、臨終まで)みとる
【例文】 人の死を看取ると、死が身近に感じられる/親の死は子供が看取るというのが、順番だろう/古い家制度では、老親を看取ることは、家を継いだ長男の役割だった/最期は、家族に看取られたいという人は多い/母の臨終を献身的に看取ってくれた妻には感謝している/その画家は、誰にも看取られずにひっそりと亡くなったという/誰かに看取られて逝く人もいれば、一人であの世に旅立つ人もいる
【名詞形】みとり みとりをする
【例文】 家でのみとりには、医療と介護の専門家が身近にいると安心だ/延命治療をやめ、ホスピスでのみとりを望む人も増えている/親のみとりをしたことで、死生観が変わった
**みとれる【見蕩れる・見惚れる】**[見る＋とれる](景色、絶景、夜景、光景、威容、眺め、夕日、月、紅[こう]葉[よう]、花、[美し・華やか・艶[つや]やか・見事・達筆]さ、美女、美男、姿、[男・女・仕事]ぶり、美貌、顔立ち、笑顔、表情、舞台、役者、スター、演技、舞姿、芸、一挙一動、映像、細工)に見とれる(=心を奪われて、うっとりと見る) 
【副⁺】(思わず、つい、しばし、ただ、じっと、つくづく、すっかり、うっとり、ぽかんと、ほれぼれと、陶然と、我を忘れて、息を呑[の]んで)見とれる
【補足】「とれる」は単独では使われず、複合動詞の後項動詞として使う。専らその一点に心を奪われ、熱中している意を表す
【例文】 絵に描いたような美しい景色に思わず見とれて立ち止まった/全山紅葉という絶景にしばし見とれた/世界有数の火山の威容には、多くの観光客が息を呑んで見とれていた/夕日の美しさに見とれ、時間が経つのも忘れた/書道の入選作品を前に、皆、その達筆さに見とれていた/兄は道行く美女に見とれて、あろうことか電信柱にぶつかった/初めての歌舞伎見物で役者の艶やかな姿にすっかり見とれ、以来、大ファンになった/昔の匠の細工の見事さに思わず見とれてしまった
**みなおす【見直す】**[見る＋直す] ❶(答案、問題、書類、原稿、資料、帳簿、ノート、学習内容、相手の顔)を見直す(=もう一度見る) ❷(計画、政策、対策、戦略、制度、態勢、移転、ルール、基準、方針、予算、家計、役割、生活、活動、方法、考え方、自分)を見直す(=問題の事柄に関し、もう一度よく検討する) ❸(価値、良さ、人柄、我が子、力、才能、[人]、作品)を見直す(=それまで気づかなかった価値を認める) ❹(相場、株価、病気、病人)が見直す(=景気などが回復し、よい方向に向かう) 
【副⁺】❶(もう一度、何度も、改めて、再度、じっくり、ひととおり、注意深く) ❷(もう一度、改めて、きちんと、[全面・根本・抜本]的に、大幅に、一から、ゼロから、白紙に戻して) ❸ (すっかり、改めて、大いに) ❹ (やっと、次第に、徐々に)見直す
【例文】❶答案の提出前に誤りがないか、もう一度見直す/重要な書類なので提出の前に必ず見直せと上司に言われた/原稿を見直す度に誤りが見つかり、嫌になる/会議を円滑に進めるため、前もって資料を見直しておく/収支が合わないので、帳簿を見直さなければならない/生徒たちは、試験の直前まで何度もノートを見直している/授業で習ったことは、その日のうちに見直すようにしている/真意を図りかね、相手の顔を改めて見直した ❷失敗の原因を探るため、実験計画が一から見直された/少子高齢化が急速に進

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み、福祉政策を見直す必要がある/原発事故を受け、国は従来のエネルギー戦略を見直すよう迫られている/自動車販売台数の増加により、従来の生産態勢が見直される予定だ/担当大臣は官公庁の地方移転については、見直す考えを表明した/市は厳しい財政状況を踏まえ、今年度の予算を大幅に見直した/貯蓄を増やすため、家計を見直して節約に努める/この失敗を機に自分自身を見直そうと思う ❸ 江戸中期の絵師の作品は、近年その価値が見直されて、評価が高まってきた/日本各地で伝統文化の良さが改めて見直されている/冷たい人かと思っていたが、温かい思いやりの心に触れて、人柄を見直した/溺れていた人を救助したなんて、我が子を大いに見直した/「今回の仕事の成功で、上司は君の力をすっかり見直したようだよ」 ❹ 専門家によると、今後、相場は見直すらしい/会社の業績向上とともに、株価も見直し始めた/父の病気が見直してきたと聞いて、本当にうれしい
【名詞形】見直し 見直しをする
【補足】名詞形は、❶❷の意味でのみ使う
【例文】 事業計画の見直しは、棚上げのままだ/少子化対策の見直しは喫緊の課題だ/当企業では、半期に一度、予算の見直しを行っている/誤字脱字がないよう、原稿の見直しをする
**みなす【見做す・看做す】**[みる＋做[な]す] ❶([人]、[物]、[こと])を(所有者、事業主、一員、一派、反対者、敵、犯人、[先駆・協力]者、幹部候補、[容疑・首謀・反逆]者、[不満・危険]分子、[預言・後継]者、ビール、本物、贅[ぜい][たく]沢品[ひん]、資産、資料、所得、出席、欠席、出勤、賛成、反対、承認、棄権、迷惑行動、違法行為、犯罪、事故、罪、死、公務、業務、同等、有効、対象、無能、権利、必要、経費、要因、問題、法人、区域、攻撃、戦争、テロ支援国家、[集団・軍国]主義、象徴、信仰の対象、聖域、脅威、悪)と見なす(=その場の状況や必要性からそうだと判断して決める) ❷(社長を親、留学生を家族、動物を仲間、花を雪、舞台を死に場所、地球を船、星空を河、人生を旅)と見なす(=そのように仮定する) 
【副⁺】❶(直ちに、すぐに、疑いもなく、往々にして)見なす
【例文】 ❶会議の議決において、欠席者は反対者と見なされることもある/権力者は、往々にして周囲の者を全て敵と見なしてしまいかねない/係長は、将来の幹部候補と見なされていたが、ミスを犯し失脚した/たとえ、人にどのように見なされようと、私は自分の信じる道を進む覚悟だ/その写真は、当時の庶民の生活を知る貴重な歴史資料と見なされている/異議を唱えない限り、承認したものと見なされる/試合に20分以上遅刻した場合は棄権と見なされ、対戦者の勝利となる/悪気がなくても、周囲に嫌な思いをさせたのであれば、迷惑行動と見なされても仕方がない/脳死と判定されても、家族としては直ちに「死」とは見なせなかった/日本とは違い、自己主張しないと能力がないと見なされる国もある/地域住民が再開発事業を必要と見なすのであれば、行政は進めるべきだ/領空侵犯は国に対する攻撃と見なさざるを得ない/軍隊の派遣が全て戦争と見なされるわけではない/あの国はテロ支援国家と見なされ、国際社会から非難されている/この山は信仰の対象と見なされて、かつては女性の入山が禁止されていた/人は往々にして自分の考えと違うものを悪と見なそうとする ❷ホストファミリーは、留学生を家族同然と見なし、世話をしている/花吹雪とは、桜の散る様を雪と見なした表現である/この地球を一

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艘の船と見なせば、我々は皆、同じ船に乗り合わせた命運をともにする乗員である/この歌人はあちこち流浪し、人生を旅と見なして優れた歌を詠んだ
【名詞形】見なし(=同等であると考えること)
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】見なし残業とは、一定の残業を行ったと考え、残業代を基本給に含める制度をいう/旧制度で認可を受けた事業は、新制度施行後も見なし認定される/事業所外で労働し、労働時間の算定が困難な営業マンは、見なし労働時間制の対象者となる
**みならう【見習う・見倣う】**[見る＋ならう] ⓐ(親、祖父母、兄弟、友人、先生、先輩、同僚、先[せん]達[だつ]、他国、欧米、先進国)を/に見習う(=他の良いところをまねして学ぶ) ⓑ (態度、姿勢、行動、仕事ぶり、習慣、戦法、兵法、行儀、作法、流儀、家事、技術、テクニック、[生き・やり]方、良いところ、制度、政策、向上心、柔軟性、文化)を見習う
【副⁺】(ちゃんと、注意深く、常に、徐々に、大いに、自然に、積極的に)見習う
【例文】 年老いてもなお元気で常に前向きな母を見習いたい/ 「あんたも少しお姉ちゃんを見習ったらどうなの」/忙しくても笑顔を絶やさない先生を見習わなければならない/他の先進国を見習って、国外への企業流出を避けるために法人税を下げるべきだという考えもある/先輩の勉強態度を見習い、後輩たちも自然に勉強するようになった/上司の仕事ぶりを見習ったことが、今[こん]日[にち]の昇進につながった/中国の孫氏の兵法を見習って布陣し、見事に勝利した/昔は、商家の娘が武家に奉公して、行儀を見習うことが良い縁談につながると見なされていた/収益を上げるため、ある外国企業のやり方を見習おうとしている/英国の郵便制度を見習って、我が国でも郵便事業が始まった/他国の文化には見習うべき点もあるが、同時に我が国の文化も大切にしたいと思う
【名詞形】見習い(=仕事を見て習っている段階。またはその人)
【補足】公用文では「見習」と送り仮名が省略される
【例文】 私はまだ見習いの身分で、とても人に教えられるような者ではない/5年の見習い期間を終え、ようやく職人として人並みの給料がもらえるようになった/昔は、結婚前の女性を一定期間「家事見習い」として良家で仕込んでもらう慣習があった
**みなれる【見慣れる】**[見る＋慣れる] ⓐ ([人]、顔、姿、靴、筆跡、文字、ロゴ、車、船、場所、街並み、風景、態度、様子、喧[けん]嘩[か]、演劇、日常、雪)を見慣れている(=何度も見て馴染んでいる) ⓑ (テレビ、ニュース、映画、コマーシャル)で見慣れている
【副⁺】(日頃、いつも、しょっちゅう、始終、平生、[普段・昔・子供の頃]から)見慣れている
【補足】「見慣れている」、あるいは「見慣れた/見慣れない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 海外を旅行していたら、外国人を見慣れていないらしく子供たちが集まって来た/うちの犬は見慣れぬ人が通りかかると、すぐに吠える/校門の陰に見慣れない男が立っていたので、遠回りをして帰った/テレビで見慣れた顔の人を偶然、街で見かけた/久しぶりに母校の研究会に出ると、新入生なのか、見慣れない新顔がちらほら見えた/父親の見慣れた後ろ姿が、年とともにいつしか小さく感じられる/帰宅すると、客が来ているらしく、玄関に見慣れない靴が並んでいた/この忘れ物のノートは、見慣れた文字から、友人のものだとすぐに分かった/岸壁に見慣れぬ大きな黒船が接岸し、島中が大騒ぎになった/普段見慣れたはずの場所も、最近は外国人旅行者が増え、異国にいるように感じられ

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ることがある/子供の頃から見慣れた街並みと別れ、都会の大学に進学する/久しぶりに故郷に戻ると、子供の頃に見慣れた風景が広がっていた/この美しい風景も、地元の人には見慣れすぎて目新しさがない/同僚が上司とぶつかっている様子は、いつも見慣れていて誰も驚かない/あの二人の喧嘩は最初は驚くけど、そのうち見慣れるよ/北陸出身で雪を見慣れた私でも、今年の記録的な大雪には驚いている/都会に引っ越して人の多さに驚いたが、すぐ見慣れてしまった
**みぬく【見抜く】**[見る＋抜く](本質、本性、正体、真相、真実、[人]、人物、性格、長所、弱点、癖、気持ち、本音、本心、真意、手の内、意図、才能、能力、素質、資質、天分、真価、違い、嘘[うそ]、偽装、本物、偽物、欠陥、不正、野心、下心、魂胆、陰謀、戦略、策略、仮病、浮気、変装、トリック、裏)を見抜く(=表面に現れていない真実や本質などを奥深く洞察し捉える) 
【副⁺】(すっかり、いち早く、素早く、鋭く、正確に、的確に、巧みに、見事に、直感的に、一瞬で、一目で、何もかも)見抜く
【例文】彼には物事の本質を見抜く才がある/騙[だま]されたのは、相手の本性をいち早く見抜けなかったからだ/猫をかぶった彼女の正体をいち早く見抜いたのは、同僚だった/コーチは新人投手の投球フォームから一目で癖を見抜き、トレーニング法を変えた/彼は彼女の気持ちが一時的な気の迷いにすぎないことを鋭く見抜いた/採用試験の面接官は、受験者の本音を見抜く必要がある/相手の言葉の真意を正確に見抜けないと、対応を誤ることになる/こちらの手の内を見抜かれたら、戦いは不利になる/監督はその全くの新人の才能を見抜いて、大役に抜[ばっ]擢[てき]した/古物商は器を見るなり一瞬でその真価を見抜いた/プロの鑑定家は即座に本物を見抜く目を持っている/妻は直感的に夫の嘘を見抜いた/監査役は会計上の不正を見抜こうと帳簿を精査した/男は女に下心を見抜かれると、何も言えなかった/会長側は社長側の策略を的確に見抜き、決してその手には乗らなかった/同僚たちは彼女の仮病をすぐに見抜いた
**みのがす【見逃す】**[見る＋逃す] ❶(ストライク、好球、好機、チャンス、話題作、番組、紅[こう]葉[よう])を見逃す(=良い機会を逃してしまう) ❷(犯人、ミス、誤字、脱字、ポイント、ヒント、一字一句、サイン、答え、細部、変化、動き、一挙手一投足、リスク、証拠、事実、最新情報、表情、瞬間、一瞬、兆候、症状、病気、本質、不審者)を見逃す(=見ていながら気がつかずにいる) ❸(罪、過ち、失敗、違反、万引き、犯人、浮気、不正、汚染)を見逃す(=良くない事と知りながら、あえてそのままにする) 
【副⁺】❶(うっかり、うかうか、みすみす、残念ながら、得てして) ❷(何となく、うっかり、度々、完全に、簡単に、知らずに) ❸(あえて、故意に、一度だけ、目をつぶって)見逃す
【例文】 ❶ホームランバッターが千載一遇の好球を見逃してしまい、チームは敗北した/イギリス王室の実話をもとにした話題作は、絶対に見逃せない/去年の秋は仕事が忙しく、残念ながら京都の紅葉を見逃してしまった ❷ 警察官はせっかく追っていた犯人を渋滞の中で見逃してしまった/編集作業の大事なポイントをうっかり見逃して失敗してしまった/ヒントに答えが隠されていたのに、それを見逃すなんて悔しい/校正者は誤字や脱字を一字一句見逃すまいとして、注意深く作業を進める/敏腕刑事は、相手の表情の微妙な変化も見逃さず、犯人特定につなげた/高齢化が進むと、犯罪者も高齢化するという事実を見逃してはならない/新たな検査で、従来見逃されていた病気の兆候が発見されるようになっ

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た/王室の周辺では、昼夜どんな不審者も見逃すまいと厳しい警備体制が敷かれている
❸ たとえ家族であっても、犯した罪を見逃すことはできない/寛大な師は私の愚かな過ちを見逃してくれた/部長は、私の失敗を「今度だけだぞ」と見逃してくれた/彼は厳格でどんな小さな違反も絶対に見逃そうとしない/子供の万引きを店主が見逃したことが、その子の将来に悪い影響をもたらした/有害な工場廃水による川の汚染を行政が長年にわたり見逃していたことで、公害病被害が拡大した
【名詞形】見逃し
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 5人連続で見逃しの三振を取り、ピッチャーは誇らし気だ/番組は、テレビ局がオンデマンドで提供しているので、見逃しがあっても安心だ
**みのこす【見残す】**[見る＋残す](書類、資料、展示物、絵画、写真、作品、中身、名所旧跡、最後の部分)を見残す(=全体の一部分を見ないままで終わる) 
【副⁺】(残念ながら、時間切れで)見残す
【例文】 時間がなくて見残した書類は、家で見ようと持ち帰る/図書館には見残した資料があるので、もう一度調べに行きたい/展覧会は予想外の混雑で、いくつかの名画を見残したまま外に出た/京都には二泊しかしなかったため、名所旧跡で見残した所がまだたくさんある
【名詞形】見残し 見残しをする
【例文】積んである段ボール箱は、見残しがないように全部空けて中身を調べた/事件の関連資料は、まだ数冊見残しがあるので、そこで何か見つかるかもしれない/封筒に同封されていた写真は見残しをしていたらしく、今初めて目にした
**みはからう【見計らう】**[見る＋計らう](時、時間、頃合い、食べ頃、タイミング、時期、時機、梅雨[つゆ]明け、折、隙、絶え間、暇、潮時、留守、分量、加減、距離、風向き、状況、機嫌、様子、体調、具合、話が終わったところ、[静まり返る・席に着いた]の、準備が出来た頃)を見計らう(=おおよその時間や量などの見当をつける) 
【副⁺】(よく、しっかり、十分に、慎重に)見計らう
【例文】 隣に住む男は、ちょくちょくうちの夕食時を見計らって顔を出す/講演は、興味のない内容だったので、頃合いを見計らって会場を抜け出た/馴[な]染[じ]みの飲み屋では、食材の食べ頃を見計らってうまい料理を出してくれる/仕事のタイミングを見計らって、友人の携帯に電話した/大統領の交代時期を見計らって、敵国が攻撃を仕掛けてきた/梅雨明けを見計らったかのようにセミが鳴き始める/台風による強風の絶え間を見計らって、救助に向かった/家族の留守を見計らって、空き巣が忍び込んだらしく、家中を荒らされた/常に上司の機嫌を見計らいつつ、現場からの要望を切り出している/ひとしきり話が終わったところを見計らって、来客に酒を出すように妻に頼んだ/ひきこもりの息子は、夜中に町が静まり返るのを見計らって外に出る/観客が全員席に着いたのを見計らったかのように舞台が始まった
【名詞形】見計らい
【例文】 上得意先への納品の見計らいは、手慣れた社員が受け持っている/祭壇に飾るお花の注文を受けたが、種類や花色は見計らいでよいそうだ

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**みはなす【見放す・見離す】**[見る＋はなす] ⓐ(医者、現代医学、親、夫、妻、家族、師匠、教師、友人、仲間、顧客、スポンサー、投資家、市[し]場[じょう]、消費者、会社、国民、世間、国際社会、神、天、運、つき、勝ち)が見放す(=もうだめだと諦めて、従来のように関わることをやめる)ⓑ  ([人]、我、自分、相手、患者、我が子、弟子、生徒、企業、商店、従業員、チーム、政権、政党、野党、国)を見放す 
【副⁺】(きっぱり、すっぱり、とうとう、いずれ、容赦なく、ついに、完全に)見放す
【例文】 父は治療法のない難病で、医者も見放す有様だった/「全く稼ぎのない奴[やつ]だから、奥さんに見放されても仕方ないよ」/家族は、薬物依存症の息子を一度は見放そうとしたが見放せなかった/師匠は、芸道ほったらかしで、忠告にも耳を傾けない弟子をすっぱりと見放した/非行を続けた生徒は教師にも見放され、とうとう退学せざるを得なくなった/脱税、談合などコンプライアンス意識の低い企業は、顧客から見放されてしまった/安価な粗悪品を売りさばく商店は、いずれ消費者に見放されるだろう/分裂と合体を繰り返し、共闘できない野党を国民は完全に見放した感がある/世間から見放されたと考えた男が、やけになって事件を起こした/「ああ、天も我を見放したか」/人生では時に運に見放されたと思える時がある/以前はよく当たった宝くじも、近年はつきに見放されたようで全く当たらない/チームは、勝ちに見放されたように連敗を喫した
**みはらす【見晴らす】**[見る＋晴らす] ⓐ(景色、風景、海、港、太平洋、大海原、湾、山々、タワー、平野、盆地、街全体、市街地、四方、周囲)を見晴らす(=景色や景観などを広く遠くまで眺める) ⓑ (山頂、丘の上、高台、展望台、最上階、窓)から見晴らす
【副⁺】(すっきり、曇りなく、彼[か]方[なた]まで)見晴らす
【例文】 山頂から見晴らす景色はまさにパノラマだ/丘の上から見晴らした大海原には、台風の白波が立っていた/窓から富士山や東京タワーを見晴らす高層マンションで暮らす/街全体を見晴らせる展望レストランで食事をした/広い平原には、四方を見晴らしても高い木は一本もなかった/兵士は周囲を見晴らし、敵が潜める場所がないか確認した
【名詞形】見晴らし
【例文】 山頂からの見晴らしは抜群だ/あの高台まで上ると見晴らしが利く/見晴らしの良い部屋を予約した/峠にある見晴らし台から海が見えた
**みはる【見張る】**[見る＋張る] ❶ ([大き・美し・すばらし・雄大]さ、スピード、[成長・仕事・回復]ぶり、上達、活躍、出来栄え、演技、進歩)に(目)を見張る(=驚きや感動のあまり、目を大きく開いて見る) ❷ⓐ([人]、囚人、泥棒、万引き、[容疑・侵入・受刑・密猟]者、捕虜、敵の動静、人の出入り、野性動物、密輸船、現金輸送車、金庫、隠れ家、アジト、果樹園、畑、出入口、荷物、詐欺行為)を見張る(=注意深く監視する) ⓑ (逃げない、盗まれない)ように見張る
【副⁺】❶(思わず、呆[ぼう]然[ぜん]と、我を忘れて) ❷(しっかり、[注意・用心]深く、辛[しん]抱[ぼう]強く、[油断・ぬかり]なく、厳重に)見張る
【補足】1は、「瞠[みは]る」とも書く
【例文】 ❶水平線に沈む夕日の美しさに思わず目を見張った/観衆は、体操選手の演技のすばらしさに目を見張り、大歓声を送った/時速300キロという新幹線のスピードに、当時の人々は目を見張った/富士山を間近に見ると、その雄大さに目を見張る/怪[け]我[が]を克服した生徒の活躍に周囲は目を見張るばかりだった/経済成長が著しい町は、住民も目を

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見張るような勢いで発展している/情報工学の進歩には目を見張るものがある誰かに見張られているような気がして、気持ち悪い/果樹園に入る泥棒を四六時中見張っているのは無理なので、対策が難しい/刑事は、容疑者を24時間見張って、その動向を注視した/受刑者は、看守に見張られながら生活する/捕虜が逃げないように見張れと隊長は命じた/兵士は敵の動静をしっかり見張ろうと、敵陣近くに潜んだ/野生動物の生態を写真に収めるため、テントの中で辛抱強く見張っている/巡視船は、沖合に停泊中の密輸船をひそかに見張った/「ここに荷物を置いて行っていいよ。私が見張っているから」
【名詞形】見張り 見張りをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 基地では兵士が昼夜交代で見張りにつく/偵察の兵士は敵の見張りに見つかり逃げ帰った/犯人の病室前には見張りの警官がいる/水兵はマストに上って見張りをする/山火事の見張り番は森林警備隊だ/銀行襲撃時に見張り役だった男が犯行を自供した
**みひらく【見開く】**[見る＋開[ひら]く] ⓐ(瞳、まぶた、目、双眼、酔眼、双[そう]眸[ぼう])を見開く(=目を大きく開く) ⓑ (成長ぶり、科学の進歩、[珍し・凄[すご]まじ・豪華・豊か・広大]さ、驚きの[話・内容]、意外な言葉、新しい解釈)に(目)を見開く ⓒ(怒り、恐怖、驚き)に(目)を見開く
【副⁺】(かっと、ぱっと、ぎょっと、ぱっちり、しっかり、大きく、いっぱいに、真ん丸に)見開く
【例文】昆虫展では、見たこともない虫の珍しさに子供が目を見開いて見入っていた/勝手に結婚したという娘の話に父親は目を見開き、言葉が出なかった/被害者は、恐怖に両目を大きく見開いたままの状態だった/仁王像は双眼をかっと見開き、怒りの表情を見せている/信者は聖典の新しい解釈に目を見開かされる思いがした/「これは、二度とお目にかかれない貴重なものだから、目を見開いてしっかり見ろ」
【名詞形】見開き(=書物や雑誌、新聞を開いた時に向かい合う左右の2ページを指す)
【例文】 著作の見開きに作家のサインをもらった/大手新聞の見開き2ページ分の大型宣伝を行う企業は珍しくない
**みほれる【見惚れる】**[見る＋惚[ほ]れる] (→ 「みとれる」に同じ)に見ほれる(=心を奪われて、うっとりと見る) 
【副⁺】(→「みとれる」【副⁺】に同じ)見ほれる
【補足】「見とれる」の古風な言い方である
【例文】 日毎に移り変わる富士山の眺めに見ほれて、写真を撮り続けている/大工の仕事ぶりに見ほれた政界の大物は、山荘の建築を任せた/町娘が役者に見ほれ、芝居に通い詰めている/人気を博した歌舞伎の女形[おやま]は、誰もが見ほれる芸を持っていた/初期の映画スターは、我を忘れて見ほれるようないい男が揃っていた
**みまがう【見紛う】**[見る＋紛[まが]う](大河を海、濃い藍色を黒、偽筆を真筆、造花を生花、贋[がん]作[さく]を本物、桜の花を雲)と見まがう(=そっくりで、見ていずれか分からない)
【補足】「〜と見まがうほど/ばかり/よう」など、連想するものを挙げて比喩的に多く使う。発話時には音便形の「見まごう」になることが多い
【例文】 海と見まがうばかりの大河をモーターボートで渡った/一見、生花と見まがうほど見事に出来ている造花にすっかり感心した/これはベテラン鑑定士も本物と見まがうばかり、精巧に作られた贋作だ/妻は鬼と見まがうばかりの恐ろしい形相でまくしたてた/

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彼女はモデルと見まがうほど均整のとれた体形をしている/巨大隕[いん]石[せき]の落下により、周辺地域は昼と見まがう明るさに包まれた
**みまちがう・みまちがえる【見間違う・見間違える】**[見る＋間違う・間違える] ⓐ(→「みあやまる」❶ⓐに同じ)を見間違う(=見たものを間違って別のものと認識する) ⓑ (→「みあやまる ❶ⓑ に同じ)と見間違う
【副⁺】(→「みあやまる」【副⁺】に同じ)見間違う
【例文】あの人気俳優と見間違うほどそっくりな人がいて驚いた/母は老眼が進んだせいか、小さい字をよく見間違える/うっかり値段を一桁見間違って、恥をかいた/時刻を見間違い、約束の時間より1時間も早く着いてしまった/信号を見間違えて、危うく事故を起こすところだった/双子の弟のほうを、友人である兄のほうだとつい見間違った/彼は童顔なので学生に見間違われることがある/宝くじの当選番号の3を慌てて8と見間違え、当たったかと思い、ぬか喜びした
【名詞形】見間違い・見間違え 見間違い・見間違えをする
【例文】 電話番号の見間違いをしないよう、注意して書き写した/標識の見間違えをして、山道に迷い込んだ
**みまもる【見守る】**[見る＋守る] ❶ⓐ([人]、子供、赤ん坊、生徒、青少年、部下、弟子、高齢者)を見守る(=保護すべき対象を注意して見る)ⓑ ([人]、親、保護者、家族、教師、上司、師匠、住民、神)が見守る ❷ⓐ (経過、成り行き、事態、推移、今後、行く末、進展、成長、変化、動向、情勢、状況、戦況、開票状況、効果、今後、行方、出方、事件、裁判、審議、交渉、試合、勝負、活躍、一部始終)を見守る(=物事が推移する過程を注意して見る) ⓑ  (→ ❶ⓑ に同じ。皆、一同、仲間、群衆、観客、ギャラリー、警官、医師、監督、国民、報道陣、[支持・関係]者)が見守る ❸ (寝顔、姿、生活の安全、具合、様子、舞台、演技、実験、手元、仕事ぶり、一挙手一投足、その瞬間)を見守る(=その場で目を離さずじっと見る) 
【副⁺】❶(そっと、温かく、優しく、慈悲深く、静かに、草葉の陰から) ❷(しっかり、[注意・興味]深く、辛[しん]抱[ぼう]強く、長い目で、固唾を飲んで)❸(じっと、しげしげ、つくづく、熱心に)見守る
【例文】 ❶今も亡き母に見守られている気がする/子供は親に見守られていると思うと、安心して伸び伸び行動できる/避難時には、教師が生徒の安全を見守ることになっている/生徒数が多すぎると一人一人までは見守れない/新入社員は失敗もするが、独り立ちできるまで見守ろう/村の住民が一人暮らしの高齢者を見守っていて、声掛けを忘れない/神様はいかなる時も我々を見守ってくださる ❷手術後は、家族が交代で父の病状の経過を見守った/「我が社の今後をどうか長い目で見守っていただきたい」/投資家は乱高下を繰り返す株価の動向を見守っている/支持者たちは開票状況を固唾を飲んで見守った/交渉の行方をしっかり見守りたい/被害者遺族は、犯人に判決が下されるのを傍聴席からじっと見守った/ギャラリーが見守る中、新人ゴルファーは見事にホールインワンを決めた❸ 赤ん坊の寝顔をじっと見守る母の顔は慈愛にあふれている/母親は優勝パレードの息子の晴れ姿を沿道から見守った/弟子は、陶芸の師匠が土を練る手元を熱心に見守っていた
【名詞形】見守り 見守りをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 高齢者には身近な人の見守りが大切だ/誘拐事件を機に地域全体で子どもの見守

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りをしている
**みまわす【見回す】**[見る＋回す](辺り、周辺、周囲、周り、近く、身边、左右、四方、[家・部屋]の中、机の上、教室、館内、車内、通り、会場、客席、顔ぶれ、一同、聴衆、一座の者)を見回す(=自分の周りをぐるっと見る) 
【副⁺】(ふと、ゆっくり、よく、しっかり、きょろきょろ、じろじろ、あちこち、ぐるりと、ぐるっと、ざっと、それとなく、さりげなく、注意深く、改めて、頭から足の先まで)見回す
【例文】 改札を出て辺りを見回したが、迎えの人の姿はなかった/大きな物音に驚いて。思わず周囲を見回した/自分の周りをよく見回せば、学べることはいくらでもある/敵兵にうつ伏せで抑え込まれ、身辺を見回そうにも見回せなかった/昔住んでいた家を訪ねたが、四方を見回しても見覚えのある建物はなかった/被災者は浸水後の家の中を見回し、呆[ぼう]然[ぜん]と立ち尽くした/机の上をいくら見回しても、置いたはずの書類が見当たらない/テルをチェックアウトする前に忘れ物がないか、部屋の中をしっかり見回した/映画館の中を見回して、空いた席を探した/年末年始の車内を見回せば、大きな荷物を持った客が目に付く/社長は集まった従業員一同を見回すと、真剣な面持ちで会社の今後について話し始めた/頭から足の先までじろじろと見回すなんて、失礼な人だ
**みまわる【見回る】**[見る＋回る]ⓐ(家[いえ]中[じゅう]、ビルの中、歓楽街、名所、旧跡、駐車場、社内、校内、館内、店内、施設、病棟、工場、現場、普請場、物件、山林、農地、田畑、管轄地域)を見回る(=警戒や監督、観光などのために定まった範囲を見て回る) ⓑ  警官、警備員、宿直、担当医、看護師、重役、工場長、職員、住民)が見回る
【副⁺】(じっくり、あちこち、時々、毎日、注意深く、間断なく、念入りに、こまめに、頻繁に、精力的に、定期的に、交替で、3時間ごとに)見回る
【例文】 火の元と戸締りを確かめるため、寝る前には家中を見回る/夏休みには、非行防止のため少年補導員が歓楽街を見回っている/昼は名所旧跡をあちこち見回り、夜は温泉に泊まった/警備員は校内を定期的に見回る/夜間には、当直の看護師が病棟を見回っている/一人では複数の現場をこまめに見回れないので分担して見回ろう/不動産屋が客を案内して、物件を見回っている/農作物の盗難が増えているので、収穫期には頻繁に見回らざるを得ない/パトカーは不審者情報を受け、管轄地域を見回っている
【名詞形】見回り 見回りをする
【例文】 警備員の見回りは1時間おきだ/警察官は地域の見回りが欠かせない/看護師が夜間に病棟の見回りをした時には、異常はなかったという/不審火によるぼや騒ぎが起こっているため、見回り番をさせられている
**みやぶる【見破る】**[見る＋破る]ⓐ(正体、真相、真実、嘘[うそ]、ごまかし、剽[ひょう]窃[せつ]、盗用、トリック、タネ、仕掛け、暗号、サイン、詐欺、ぺてん、脱税、偽物、偽造、偽装、変装、擬態、秘密、浮気、計略、たくらみ、からくり、手口、策略、陰謀、欺[ぎ]瞞[まん]、目[もく]論[ろ]見[み]、心[しん]中[ちゅう]、本音、手の内)を見破る(=物事を見て、隠された秘密や企てなどを悟る) ⓑ ([偽物・偽造・嘘・ごまかし・トリック・ペてん・詐欺・陰謀・擬態]だ)と見破る
【副⁺】(すぐ、たちまち、あっさり、すっかり、ついに、たちどころに、ことごとく、素早く、たやすく、見事に、簡単に、一目で)見破る
【例文】刑事は、変装した犯人の正体を鋭い勘ですぐ見破った/事件の真相は、長年にわ

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たって誰も見破れなかった/子どもは母親にあっさり嘘を見破られた/刑事は犯人の密室トリックを見事に見破った/プロのマジックは真ん前でタネを見破ろうとしても無理だ/イノシシは仕掛けを見破ったのか、決して近づこうとしない/暗号のパターンを見破られた結果、機密情報が敵側に筒抜けになった/税務調査で脱税を見破られ、多額の追徴課税を納めることになった/妻は夫の態度の変化から、浮気をいとも簡単に見破った/麻薬取締官は密輸の手口を見破り、大量の覚醒剤を押収した/専門家は、画家の署名から一見してその絵が偽物だと見破った/孫だと名乗る電話をオレオレ詐欺だと見破って警察に通報し、逮捕に協力できた
**みやる【見遣る】**[見る＋遣[や]る] ❶(山頂、眼下、空、沖、景色、街の灯、遠く、彼[か]方[なた])を見やる(=遠くを眺める) ❷ ([人]、顔、時計、窓の外、玄関、互い、後ろ、向こう、前方、[声のする・指差す]方[かた]、あらぬ方、洗濯物の山)を見やる(=視線を向ける) 
【副⁺】(ぼんやり、改めて、ちらっと、ちらりと、じろりと、ふと、呆然と、何気なく、訝しげに、不審げに、満足げに、頼もしげに、肩越しに、交互に、無言で、横目で、思わず)見やる
【例文】 ❶ 隊員たちは、はるかな眼下を見やり、登頂を喜び合った/亡き人を想[おも]いながら遠い空を見やった/港では、漁船団を見送りに来た家族がいつまでも沖を見やっていた/丘の上から一人、街の灯を見やり、人々の暮らしに思いを馳せた/海の彼方を見やりながら、留学生だった頃を懐かしんだ❷娘は、口論する両親を交互に見やって、悲しそうな顔をした/家の者は、突然の訪問者を訝しげに見やって、「どなた」と尋ねた/職員は、時計をちらっと見やり、帰り支度を始めた/ふと窓の外を見やると、いつのまにか雪が降り出していた/名前を呼ばれた気がして肩越しに後ろを見やったが、誰もいなかった/彼は授業中もぼんやりあらぬ方を見やっていることが多い/母は、洗濯物の山を見やるとため息をついた
**みわける【見分ける】**[見る＋分ける]([人]、顔、双子、仲間、犯人、馬、名画、[一級・骨[こっ]董[とう]・不良]品、作品、種類、素材、色、筆跡、変動パターン、特徴、タイプ、違い、境目、鮮度、雌雄、本物、偽物、真[しん]贋[がん]、良し悪し、敵味方、敵か否か)を見分ける(=よく見て性質や違いを判断する) 
【副⁺】(はっきり、すぐ、きちんと、すばやく、正しく、うまく、的確に、容易に、簡単に、瞬時に、直感的に、一見して、一目で、外見で)見分ける
【例文】 信頼できる人とできない人をどうやって見分ければいいのか分からない/祖母は家族の顔も見分けられないほど、ぼけてしまった/この双子は、目のところにあるほくろで見分けられる/熱帯の鳥は、仲間同士、暗い密林の中で見分けられるように派手な色をしている/目撃者は写真の中から犯人を見分け、すぐ指を指した/調教師は、優秀な子馬を見分け、名馬に育て上げる/名画を見分けるどころか、油絵と水彩の区別もつかない/一流の芸術に触れることで、優れた作品を見分ける目が養われる/色がきちんと見分けられるか、色覚検査を行った/警察には筆跡を見分ける専門家がいる/株価変動のパターンを見分け、投資に役立てる/ひよこの雌雄は素人には見分けにくい/親の買い物に付いて行き、生鮮食品の良し悪しの見分け方を教わった
名詞形見分け
【例文】 両チームとも似たユニホームで敵か味方か見分けがつきにくい/他と見分けがつくように自分の物に印を付けておく/暗くて誰だか見分けがつかない/本物と見分けのつ

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かない偽ブランド品が多く出回っている
**みわすれる【見忘れる】**[見る＋忘れる] ❶(顔、場所、景色)を見忘れる(=見たことを忘れる) ❷ (ニュース、天気予報、ドラマ、番組、最終回、テレビ、記事、時計、予定表、メール、連絡事項、[掲示・回覧]板、時刻表、乗換案内、場所)を見忘れる(=見ることを忘れる) 
【副⁺】(うっかり、つい)見忘れる
【例文】❶あんなに仲良しだったのに、友達の顔を見忘れるなんてひどい/「恩ある俺様の顔をまさか見忘れたわけじゃあるまいな」/幼子は長期出張していた父の顔を見忘れたらしく、抱かれると泣き出した/「生まれた家が建っていた場所を見忘れたの?」/1枚の写真が、見忘れていたはずの故郷の景色を呼び覚ました ❷ 天気予報を見忘れたため、傘を持たずに家を出て失敗した/このドラマは話が複雑で1話でも見忘れれば、もうついていけない/ゲームに夢中で、見ようと思っていた番組を見忘れた/毎週読んでいる記事なのに、うっかり見忘れてしまった/メールを見忘れていたら、確認の電話がかかってきた/「連絡事項は掲示板にあるから見忘れないように」/回覧板を見忘れ、ごみ回収日の変更に気づかなかった/家を出る前に窓の鍵を確かめたが、子供部屋は見忘れていた
【名詞形】見忘れ
【補足】接頭辞「お」を付けて相手に敬意を表した「お見忘れ」は、「顔を忘れている。覚えていない」という意
【例文】 書類の記入事項に見忘れがあると戻される/スマホを持ち歩くようになって、メールの見忘れが減った/近頃、学生に掲示板の見忘れが多い/「私のことなど、もうお見忘れかもしれませんが、ずっとお会いしたいと思っていました」
**みわたす【見渡す】**[見る＋渡す] ⓐ(周囲、周り、辺り、四方、前後、左右、教室、会場、舞台、客席、部屋中、店内、社内、町、街並み、通り、ゴルフコース、田畑、野原、山、谷、大海原、湖、湾内、対岸、景色、満天の星、全体、全般、人々、一座、世の中、日本中、世界、天地、展示品、紙面)を見渡す(=広く全体を視野に入れる) ⓑ (上、窓、テラス、高台、天守閣、丘、頂上、上空)から見渡す 
【副⁺】(ゆっくり、ぐるりと、ざっと、あちこち、はるかに、一渡り、満遍なく、不[ぶ]躾[しつけ]に、入念に、一望の下に、[隅々・彼[か]方[なた]・頭から足の先・端から端]まで)見渡す
【例文】 ライオンはぐるりと周囲を見渡した/トンネルを抜けると、辺り一面見渡す限りの雪景色で白一色だった/モンゴルでは四方を見渡しても、一面の草原で一軒の家も見えなかった/夏休みのコンサート会場を見渡すと、親子連れが多かった/2階正面の席は、舞台と客席を見渡すことができる特等席だ/あの丘に登ると、港町を一望の下に見渡すことができる/城の天守閣から、放射状に広がる街並みを見渡した/平野の一本道を車で走ると、左右に広がる緑の稲田が見渡せた/外洋を航海中は、見渡す限り遮るものもない大海原が続く/今日は天気が良くて、半島の岬からは対岸の北海道まで見渡せる/明確なビジョンを持って組織全般を見渡し、社員を引っ張っていけるリーダーが求められている/日本中を見渡しても、彼のような卓越した人物はいない/毎朝、紙面をざっと見渡して、気になる記事をスクラップしている

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**むかいあう【向かい合う】**【向かう＋合う] ❶ⓐ([人]、親子、夫婦、男女、力士、棋士、[友達・敵]同士、両チーム、2匹の動物、竜虎、彫像、顔、椅子、机、席、部屋、建物、店、2辺、角[かど]、面)が向かい合う(=互いに正面を向いて対する。両者の位置関係を表す)ⓑ ([人]、相手、他者、女性、子供、カメラ、画家がモデル、学生が面接官、警官が犯人、教師が生徒、上司が部下、医者が患者、土地が対岸)と向かい合う ❷ ([人])が(相手、容疑者、犯人、生徒、子供、患者、部下、国民、敵、作品、仏、問題、仕事、批判、社会、現実、不正、自分、人生、自然、時代、過去、危険、困難、敵意、病気、老い、死、寂しさ、不安、心、ニーズ、課題)と/に向かい合う(=正面からきちんと物事に*取り組もうとする。直面する) 
【副⁺】(直接、じかに、しっかり、きちんと、ちゃんと、じっくり、改めて、堂々と、真剣に、真摯に、誠実に、真面目に、真っすぐに、謙虚に、対等に、[正面・真っ向]から)向かい合う
【例文】 ❶親子は、同じ敷地内に向かい合って家を建てた/夫婦二人、向かい合って食卓についている/お見合いでは、男女は向かい合った席に腰掛けるよう促される/土俵上では行司が、「向かい合って！」と両力士に声をかけた/コーチは「二人一組になって向かい合え」と号令した/友達同士、毎日図書館で向かい合って勉強している/試合終了後は、両チームが向かい合って並び、礼をして解散する/2匹の猫が道端で向かい合ったまま、にらみ合っている/寺の山門には、大きな仁王像が向かい合って立っている/先輩とは、職場の机が向かい合っているので、よく目が合う/2軒の旅館は川を挟んでちょうど向かい合う位置にある/大通りを隔てて、二つのコンビニが向かい合っている/平行四辺形の向かい合う2辺は平行である/モデルと向かい合うだけで、画家の創作意欲はかき立てられた/面接官と向かい合った途端、頭の中が真っ白になってしまった/この地は、海峡を隔てて対岸と向かい合っている ❷今の政治家は、国民ときちんと向かい合っているとは言えない/いざ敵と向かい合う段になると、味方は逃げ出してしまった/人生の悩みを抱えて仏門に入り、仏と向かい合う毎日を過ごしている/これまで真面目に現実と向かい合ってこなかったことを反省している/ビル建設業者は、説明会で周辺住民の敵意と直接向かい合うことになった/老いの寂しさに向かい合って初めて、両親の孤独に思いを致すことができた/真剣に顧客のニーズに向かい合おうとしない会社は、信頼されない
名詞形向かい合い向かい合いになる
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】彼とは、車内で向かい合いに座ったのが縁で、後半の旅をともにした/小学生と向かい合いになって将棋を指しているのは、人気の棋士だ

<1227>
**むかいあわす・むかいあわせる【向かい合わす・向かい合わせる】**[向かう＋合わす・合わせる] ❶(→「むかいあう」 ❶ⓐに同じ。テレビとソファ、鏡、手のひら)を向かい合わせる(=互いに正面を向かせる) ❷ ([人])を(仕事、批判、現実、事実、老い、死)と/に向かい合わせる(=正面からきちんと物事に取り組ませる。直面させる)
【副⁺】(→「むかいあう」 【副⁺】に同じ)向かい合わせる
【例文】❶教師は、喧[けん]嘩[か]した二人を向かい合わせて、握手をして仲直りするように言った/椅子を向かい合わせて、お見合いの席の準備をした/テレビとソファを向かい合わせたら、見やすくなった/二つの鏡を向かい合わせて、頭の後ろを映す ❷ 同僚を正面から仕事に向かい合わせようとしたが、本人には全くその気がなかった/社会の批判にきちんと向かい合わせないと、政治家としての彼の将来はない/無理に現実に向かい合わせようとしても心の傷は深くなるばかりだ/戦場で毎日死と向かい合わされると、死に対して鈍感になる
【名詞形】向かい合わせ 向かい合わせになる/する
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 ホテルに電話し、向かい合わせの二部屋を予約した/道を挟んで市役所と消防署が向かい合わせに建っている/祝言能である「高砂」の老夫婦を模した人形が、向かい合わせに置かれている/寺の天井には、2匹の竜が向かい合わせに描かれている/新幹線の座席を向かい合わせにして、家族みんなでお弁当を広げた/神社にある2体の狛[こま]犬[いぬ]は、参道を挟んで向かい合わせになっている
**むかえいれる【迎え入れる】**[迎える＋入れる] ❶([人]、相手、[新入・留学]生、新入社員、外部の人、外国人、移民、死者、国賓、客、大統領、選手、一[いっ]行[こう]、専門家、企業、[使節・選手]団、ペット、家に赤ちゃん)を迎え入れる(=迎えて中に入れる) ❷ (妻、嫁、養子、家族、正式メンバー、組織の一員、仲間、ゲスト、講演者、教授、専門家、社長、経営者、顧問、院長、監督)に/として迎え入れる(=特別の役割を認めて内部に迎える)
【副⁺】(いそいそと、温かく、恭しく、快く、丁重に、積極的に、新たに、心から、笑顔で、喜んで、両手を広げて)迎え入れる
【例文】 都会生活で疲れ果てた私を、故郷の人々は優しく迎え入れてくれた/この学生寮は毎年百名の新入生を迎え入れている/社長の息子を要職で迎え入れろという指示が出た/村民は閉鎖的で外部の人を積極的に迎え入れようとしない/この宗教画は、死者が天国に迎え入れられる様子を描いている/京都迎賓館に迎え入れる国賓の方々には、日本風のもてなしで寛[くつろ]いでいただく/茶席では、入り口に打ち水をして客を迎え入れる/優秀な選手を迎え入れられるかどうかがチームの命運を分ける/会社を立て直すには経営の専門家を迎え入れるべきだ/地元の働き口を確保するため、新企業を積極的に迎え入れている❶父は、母の死後、若い女性を妻として迎え入れた/この地方では、外国人を嫁に迎え入れる農家が多い/戦争で親を亡くした子を養子に迎え入れた/退職した官僚を社の顧問に迎え入れることになった/有名な外科医を院長として迎え入れたら、患者が増えた/戦力強化のためには、優勝経験のある人を監督に迎え入れるしかない
【名詞形】迎え入れ 迎え入れをする
【例文】 新メンバーの迎え入れには、全員の同意が必要だ/この港では、大型クルーズ船

<1228>
迎え入れの態勢が整った/オリンピックの選手村では、選手団の迎え入れをしようと準備に大わらわだ
**むかえうつ【迎え撃つ】**[迎える＋撃つ](敵、大軍、軍勢、敵艦隊、襲撃者、追っ手、相、挑戦者、ライバル社の新製品、安い輸入品、野党、新人候補者、来たるべき災害)を迎え撃つ(=攻めてくる敵を迎えて戦う) 
【副⁺】(敢然と、勇敢に、果敢に、正面から、準備万端で、万全の態勢で、逃げずに)迎え撃つ
【例文】攻めて来る敵を果敢に迎え撃ち、撃退した/僅か百人の軍勢では敵の大軍を迎え撃てそうにない/奇襲をかけたつもりが、待ち構えた軍勢にいとも簡単に迎え撃たれてしまった/相手の戦略を予測し、万全の態勢で迎え撃とう/チャンピオンは挑戦者を敢然と迎え撃ち、タイトルを守った/ライバル社の新製品を迎え撃つための戦略を練った/安い輸入品を迎え撃つにはコストを抑えるしかない/失策を追求する野党に対し、与党がどう迎え撃つかが国会の争点だ/今回の知事選は、若年層が支持基盤の新人候補者とそれを迎え撃つ現職との戦いだ
【名詞形】迎え撃ち
【例文】 敵の迎え撃ちを恐れ、ひそかに進軍する/小人数での襲撃は、迎え撃ちに遭い、あえなく敗退した
**むきあう【向き合う】**[向く＋合う] ❶(→「むかいあう」 ❶ⓐに同じ。二人、船首、国)が向き合う(=互いの方[ほう]を向く) ❷ (→「むかいあう」❷に同じ。他者、対象、データ、土、偉業、経営改革)と/に向き合う(=相手と対する。直面する) ❸(そっぽ、反対、違う方[ほう]、[別の・勝手な]方向)を向き合う(=互いに異なる方向を向く) 
【副⁺】❶❷ (→「むかいあう」【副⁺】に同じ。本気で) ❸ (ばらばらに、てんでに、別々に)向き合う
【例文】 ❶恋人たちは向き合い、互いに見つめ合った/「では、二人ずつ向き合って、会話の練習を始めてください」/図を見て話す時は、向き合うのではなく、横に並んだほうがいい/船長は、船首が向き合うのを避けて上手に船を操縦する/犬が2匹向き合い、今にも互いに飛びかかりそうだ/相談室には椅子とソファが向き合って置いてある/二つの国は海峡を挟んで互いに向き合っている ❷柔道場で互いに相手と向き合って、つかみかかる間合いを計るための稽古を行う/刑事は机を挟んで容疑者と向き合い、何とか口を割らせようとした/夫は反抗期の息子に真剣に向き合ってくれない/自ら病を得たことで、医師として真摯に患者に向き合うようになった/子供の抱える問題を理解するには、正面から向き合うしかない/弱い自分と向き合わず、現実から目を背けてきた/父が死を恐れず、病と向き合う姿には尊敬の念を覚える/相手の心と誠実に向き合えば、話し合いができるかもしれない/政治家は社会の課題に本気で向き合おうとすべきだ/価値観の異なる者に偏見を持たずに向き合えるか否かが、国際化の鍵だ/画家は描くことを通して対象と向き合う/研究者はデータに誠実に向き合わねばならない/陶芸家は土とじっくり向き合い、その特性を知り尽くさねばならぬ/評論家は、文豪の死後、その偉業に改めて向き合い、評伝を著した/こうも赤字が続くと経営改革に向き合わざるを得ない ❸ 喧[けん]嘩[か]した二人は帰りの車の中でもそっぽを向き合っていた/倦怠期の夫婦はそれぞれ違う方を向き合って、互いを見ようともしない
**むきあわす・むきあわせる【向き合わす・向き合わせる】**[向く＋合わす・合わせる]

<1229>
❶(→「むかいあう」❶ⓐに同じ。両極)を向き合わせる(=互いに正面を向かせる) ❷ ([人])を(→「むかいあう」❷に同じ。罪、厳しさ)と/に向き合わせる(=相対させる。直面させる) 
【副⁺】(→「むかいあう」【副⁺】(に同じ。無理に)向き合わせる
【例文】 ❶ 仲の悪い猫2匹を向き合わせると、喧[けん]嘩[か]になる/恥ずかしがって離れた所にいる二人を無理に向き合わせて、自己紹介をさせた/嫌な奴[やつ]と一日中顔を向き合わせていなければならないのはつらい/磁石はN極とS極を向き合わせると引き合う ❷年を取ると、いやでも老いと向き合わされることになる/被告は裁判で自身の犯した罪と向き合わされた/世間知らずの息子を社会の厳しさに向き合わせたい
【名詞形】向き合わせ 向き合わせにする/なる
【例文】 ピアノと椅子を向き合わせに置く/兄弟は、机を向き合わせにして勉強している/鏡を見ると、自分とは向き合わせになって映る
**むきだす【剥き出す】**[剥く＋出す] ❶ⓐ(歯、牙、腕、肩、背中、脚、太[ふと]股[もも]、怒り、[嫌悪・不信]感、[闘争・敵対・対抗・嫉妬・好奇]心、ライバル意識、欲望、本音、エゴ、感情)をむき出す(=内にあったものを表に現す) ⓑ (鉄骨、骨、岩肌、電線、中身)がむき出す ❷ (リンゴ、皮)をむき出す(=むき始める) 
【副⁺】❶ⓐ (露[あら]わに、露骨に)むき出す
【例文】 ❶怒った猿は、歯をむき出して威嚇してきた/虎は鋭い牙をむき出し、恐ろしいうなり声を上げた/批判された途端、彼は怒りをむき出して、声[こわ]高[だか]に反論してきた/本音をむき出して言い合うと、後の関係がうまくいかない/相続で親族が互いにエゴをむき出して、裁判沙汰となった/岩山で転落し、すねの骨がむき出すほどの大[おお]怪[け]我[が]をした/川岸で岩肌がむき出している所の地質を調査する ❷ 幼稚園児がナイフを手にしてリンゴをむき出したので、危なくて仕方がない/柿を皮むき器にかけると、むき出してから終了まではあっという間だった/厚いザボンの皮をむき出したが、力がなくて、うまくむけない
【名詞形】むき出し むき出しにする/なる
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】むき出しの鉄階段をカンカンと音を立てて駆け下りた/質素なアパートの廊下にむき出しの電球が寂しく揺れている/友人と感情むき出しの喧嘩をしてしまい、深く後悔した/「このお金、むき出しで失礼ですが、受け取ってください」/相手チームは闘争心むき出しで激しく挑んできた/ビーチは、太股をむき出しにした娘たちでいっぱいだ/差別意識の強い地域で、よそ者として嫌悪感をむき出しにされた/地震で倒れたビルは、鉄骨がむき出しになり、悲惨な状態だ/建物のコンクリートがむき出しになっていることを「打ちっぱなし」と言う/背中がむき出しになった大胆なドレスでパーティーに出た
**むきとる【剥き取る】**[剥[む]く＋取る] (皮、薄皮、渋皮、樹皮、殻[から]、銀紙、包み紙)をむき取る(=むいて取る)
【副⁺】(そっくり、丸ごと、きちんと、つるりと、くるりと、一度に、一気に、厚く、薄く、手荒く、簡単に、きれいに、丁寧に)むき取る
【例文】玉ネギの皮は薄いので、うまくむき取れないことがある/皮をむき取ったバナナをミキサーでジュースにした/リンゴの皮を花の形にむき取り、皿に添えた/トマトを丸ごと熱湯につけると、皮がつるりとむき取れる/むき取ったオレンジの皮を刻み、甘く煮てマーマレードを作る/イカの薄皮をむき取って細切りにし、お刺身にする/栗は、渋皮まできちんとむき取るのが一苦労だ/樺[かば]細[ざい]工[く]には、きれいにむき取った桜の樹皮が使われ

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る/エビの殻をむき取ろうと引っ張ったら、身がちぎれてしまった/銀紙をくるりとむき取って板チョコをかじった/子供たちは包み紙を手荒くむき取って、プレゼントを取り出した
**むきなおる【向き直る】**[向く＋直る](相手、患者、面接官、楽団、パソコン、机、正面、前、内側、こちら、仕事、[反対・後ろ]の方[ほう])に向き直る(=体を動かして向きを変え、その方[ほう]を向く) 
【副⁺】(突然、やおら、いきなり、ゆっくり、真っすぐ、再び、さっと、くるりと、改めて、おもむろに、不意に、急に、慌てて)向き直る
【例文】 カルテを書き終えた医師はおもむろに患者に向き直り、説明を始めた/退室する前に、もう一度面接官に向き直り一礼した/アンコールに応え、指揮者は再び楽団に向き直って、指揮棒を振った/妹は辞書を閉じると、さっとパソコンに向き直り、レポートの続きを打ち込み始めた/授業中、後ろの人との私語を注意され、慌てて机に向き直ろうとして足をぶつけた/叱られてそっぽを向いた子は、父親に肩をつかまれ、前に向き直らされた/外を眺めていた部長がくるりとこちらに向き直ったので、慌てて仕事をしているふりをした/板書をしていた教師は、後ろの方に向き直ると、ノートに写すよう生徒に指示した
**むくれあがる【剥れ上がる】**[剥[むる]れる＋上がる] ❶(顔、まぶた、唇、足、股[もも]、体、木)がむくれ上がる(=ひどく腫れる) ❷ ([人])がむくれ上がる(=不機嫌になり、膨れっ面をする) 
【副⁺】❶(すぐ、すっかり、大きく、赤く、ひどく、真っ赤に、ぱんぱんに、ぼこぼこに) ❷ (すっかり、ぷうっと、むすっと、ひどく)むくれ上がる
【例文】 ❶蜂に刺されて、顔がぼこぼこにむくれ上がってしまった/アレルギーで唇がみるみる腫れていき、最後にはタラコのようにむくれ上がった/突き指をした中指が赤くむくれ上がって曲げられないほどだ/海水浴でクラゲに刺されて股がひどくむくれ上がり、痛くてたまらない/日焼けで体中が真っ赤にむくれ上がり、皮がむけてしまった/木材は湿気で多少ふくらむが、こんなにむくれ上がってしまっては使えない ❷ 弟は菓子を買ってもらえず、ぷうっとむくれ上がっている/男が怒りで真っ赤にむくれ上がった顔は、恐ろしい/妻は難しい性格で、一旦むくれ上がると、何日も口を利かない/「何をそんなにむくれ上がっているんだ」/「すぐにむくれ上がる性格は直しなさい」
**むけあう【向け合う】**[向ける＋合う] (相手)と(顔、視線、背、船首、カメラ、マイク、ライト、銃口、矛先、[疑い・批判・非難]の目、使いの者)を向け合う(=互いに相手に何かを向ける) 
【副⁺】(真っすぐ、しっかり、直接、きちんと、ちゃんと、じかに、互いに、まともに)向け合う
【例文】 互いの手を取り、顔を向け合ってダンスの曲が始まるのを待つ/労働者と雇用主が背を向け合っていては、現場の改善は望めない/衝突を避けるため、船同士が互いに船首を向け合わないように注意している/恋人とマイクを向け合い、仲良くカラオケで歌う/暗闇の中、仲間とライトを向け合い、互いを確認した/ともに戦った仲間が内紛で銃口を向け合うことになってしまった/相手に矛先を向け合っていては、いつまでたっても友好関係は築けない/独裁政治のもとで、国民は疑いの目を向け合う相互監視下に置かれている/同時に使いの者を向け合ったので、行き違いになってしまった
**むけかえる【向け変える・向け替える】**[向ける＋かえる] ⓐ(顔、視線、目、位置、向き、
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船首、カメラ、マイク、アンテナ、ライト、扇風機、テレビ、ソファ、ブラインド、銃、矛先、関心、意識)を向けかえる(=そのものの向きを変える) ⓑ  (前、右側、正面、こちら、[逆・監視]方向、反対、窓の外、風下、日の当たる方[ほう])に向けかえる 
【副⁺】(改めて、きちんと、ちゃんと、正しく)向けかえる
【例文】 嵐の中、船首を風下に向け変えて、何とか強風をかわした/監視方向に防犯カメラを向け変える/近くに高層ビルが建ったので、アンテナを向け変えないとテレビが映らない/赤ん坊に直接風が当たらないよう扇風機を向け変えた/テレビが見やすいようにソファの位置を向け変えた/ブラインドの羽を反対方向に向け変えて、光の入り方を調節した/被害者は、ストーカー被害にきちんと対処しない警察に怒りの矛先を向け変えた/「ゲームに熱中するんじゃなく、意識をもっと勉強の方に向け変えてくれたらいいんですが、…」

**むけなおす 【向け直す】** [向ける＋直す] ⓐ (→「むけかえる」ⓐに同じ)を向け直す(=向きを再び元の方[ほう]に向ける。正しい方に向ける) ⓑ (正面、元の方向)に向け直す 
【副⁺】(→「むけかえる」【副⁺】に同じ。再び、再度、もう一度、元通りに)向け直す
【例文】 手のかかる生徒に改めて目を向け直してみると、人にはない良さが見えてきた/船首を元の方向に向け直さないと航路を外れてしまう/中座していた大臣が戻って来たので、記者たちは慌ててマイクを向け直した/台風で傾いたアンテナを電気屋に正しく向け直してもらった/向きがずれたライトを舞台中央に当たるように向け直した/この扇風機は壊れていて、何度こちらに向け直しても、また別の方に戻ってしまう/犯人は、反撃され一瞬ひるんだが、すぐ人質に銃を向け直した/いつまでも過去にとらわれず、未来へ意識を向け直すことが大切だ

**むさぼりくう【貪り食う】** [貪る＋食う] (飯、パン、食事、残り物、餌、獲物、利権)を貪り食う(=欲望のまま、周りを気にせず食う) 
【副⁺】(がつがつ、むしゃむしゃ、いきなり、ひたすら、手当たり次第に、頭から、片[かた]っ端[ぱし]から、夢中で、人目も構わず)貪り食う
【例文】 腹を空[す]かせた浮浪者が、残り物を貪り食っていた/ストレスがたまると、ついスナック菓子を買い込み、貪り食っては後悔する/大型犬は、餌をすごい勢いで貪り食うので、毎月の餌代が大変だ/ライオンに襲われたシマウマは貪り食われ、やがて骨だけが残った/虎は獲物の腹を引き裂き、頭を突っ込んで内臓を貪り食った/ハイエナやハゲタカが争って死骸の肉を貪り食おうとしている/政界と結託して利権を貪り食う闇商人が暗躍している

**むさぼりよむ【貪り読む】** [貪る＋読む] (本、蔵書、新聞、[哲学・指南・歴史・報告]書、資料、小説、新刊、漫画)を貪り読む(=夢中になって、ひたすら読む) 
【副⁺】(ひたすら、一気に、手当たり次第に、夢中で、飽くことなく、片[かた]っ端[ぱし]から)貪り読む
【例文】 社会に出て自分に教養がないことを痛感し、さまざまな本を貪り読んだ/孤独な少年時代に父の蔵書を手当たり次第に貪り読んだことが、作家を志す契機になった/大学生の頃は、生きる意味を探して哲学書を必死で貪り読んだ/古代文明に魅せられ、歴史書を貪り読んでは、遠い昔に思いを馳[は]せている/探していた幻の資料にようやく出会い、その場で貪り読んだ/小学生の頃、推理小説に夢中になり、寝る間も惜しんで貪り読んでいた/文学青年だった私は、好きな作家の新刊が出る度に夢中で貪り読んだものだ/やっと

<1232>
試験が終わり、買いためていた漫画本を一気に貪り読んだ

**むしあがる【蒸し上がる】** [蒸す＋上がる] (米、赤飯、焼[しゅう]売[まい]、肉まん、まんじゅう、鶏肉、タイ、カニ、魚介、芋、野菜、プリン、茶[ちゃ]碗[わん]蒸し、茶葉、タオル)が蒸し上がる(=十分に蒸した状態になる) 
【副⁺】(ふっくら、ふんわり、しっかり、程よく、柔らかく、おいしく、うまく、きれいに、いい具合に)蒸し上がる
【例文】 お祝いの赤飯が蒸し上がったので、重箱に入れて近所にも配った/人気店の肉まんは、蒸し上がった物から次々と売れていく/下味を付けた鶏肉を蒸し器に入れたら、後は蒸し上がるのを待つだけだ/大きな魚が蒸し上がるまで火を弱めないでおく/カニが蒸し上がると、家中がいい匂いでいっぱいになった/材料を小さく切れば早く蒸し上がるが、味は落ちる/プリンは、火が強過ぎるときれいに蒸し上がらない/客が来る頃、ちょうど蒸し上がるように、茶碗蒸しを蒸し始める/長く蒸すと茶葉が芯まで蒸し上がり、栄養分が多い茶が出来る/理髪店では、蒸し上がったタオルを顔に載せ、毛穴の汚れもしっかり取ってくれる
【名詞形】蒸し上がり
【例文】 まんじゅうの蒸し上がりの目安は、生地の膨らみ加減だ/火力が弱くて、蒸し上がりに時間がかかった/竹串を刺して、サツマイモの蒸し上がり具合を確かめる

**むしあげる【蒸し上げる】** [蒸す＋上げる] (→「むしあがる」に同じ)を蒸し上げる(=最後まで十分に蒸す) 
【副⁺】(→「むしあがる」【副⁺】に同じ。じっくり、一気に、素早く、丁寧に、強火で)蒸し上げる
【例文】 酒造りでは、蒸し上げた米に麹[こうじ]を加えて発酵させる/誕生日には、いつも母が赤飯を蒸し上げて、お祝いしてくれた/熱々に蒸し上げられたまんじゅうがテーブルに運ばれて来た/海辺の旅館では、新鮮な魚介を客の目の前で蒸し上げて、供してくれる/野菜は弱火でじっくり蒸し上げると、栄養が損なわれず旨[うま]みも増すという/短時間でプリンを蒸し上げようと、強火にして失敗した/客が来るまでに茶[ちゃ]碗[わん]蒸しを蒸し上げたいが、間に合いそうにない/茶葉を蒸し上げたら、次に揉[も]みの工程に入る
【名詞形】蒸し上げ 蒸し上げをする
【例文】 布は、蒸し上げの工程で染料が定着する/高温の蒸気で茶葉の蒸し上げを行う

**むしかえす【蒸し返す】** [蒸す＋返す] ❶(焼売[しゅーまい]、肉まん、まんじゅう、ご飯)を蒸し返す(=もう一度蒸す) ❷ (議論、問題、計画、ミス、過ち、事件、揉[も]め事、話、過去、[昔の・済んだ]事、解決済みの件、終わった話題)を蒸し返す(=一度解決したことを再び問題にする) 
【副⁺】❶(もう一度、何度も、後で) ❷(また、再び、今更、いちいち、たびたび、ねちねち、毎回、しつこく、執念深く、切りなく、際限なく、何度も)蒸し返す
【例文】 ❶買って来た焼売を家で蒸し返して食べた/このまんじゅうは強火で10分蒸し返せば、蒸し立てのように柔らかくなる/固くなった和菓子は、蒸し返すと食べられることが多い/ご飯は蒸し器で蒸し返さなくても、電子レンジで簡単に温められる ❷済んだ議論を蒸し返したせいで、会議がかなり長引いてしまった/一旦中止になったダム建設計画を賛成派が蒸し返し、議会が紛糾した/部下の小さなミスを何度も蒸し返すとは器の小さい男だ/有名になると、過去の過ちが事あるごとに蒸し返されてしまう/父はいまだに若い頃の浮気を蒸し返されては、責められている/毎回、同じ話を蒸し返さないでと頼ん

<1233>
だ/蒸し返すようで悪いが、この企画が通らなかった理由をもう一度教えてほしい/いつまでもこの事を蒸し返そうという気はない
【名詞形】蒸し返し 蒸し返しをする
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 会議といっても同じ議論の蒸し返しでは、何も進展がない/「すでに片が付いた揉め事の蒸し返しはするな」

**むしゃぶりつく【むしゃぶり付く】** [むしゃぶる＋付く] ❶(親、恋人、敵、相手、乳、乳房、腰、体)にむしゃぶりつく(=離すまいとして、強い勢いで*しがみつく) ❷(獲物、肉、チキン、カニ、丸焼き、果物、スイカ)にむしゃぶりつく(=すごい勢いでかじりつく) 
【副⁺】❶ (突然、思わず、ぎゅっと、強く) ❶❷(いきなり、すぐさま、勢いよく必死に、夢中で、人目もはばからず)むしゃぶりつく
【補足】「むしゃぶる」は「むさぶる=貪[むさぼ]る」の転。「武者振り付く」と書くのは、当て字
【例文】 ❶小さな弟は雷を怖がり、母にむしゃぶりついて離れようとしない/人質から解放された娘は、両親の姿を見るとむしゃぶりついた/どんなに泣いてむしゃぶりつこうが、父親は、勘当だと言ってすげなく振り払う/殴られながらも、敵にむしゃぶりついていくとはすごい根性だ/子犬は母犬の乳を探し当て、夢中でむしゃぶりついている/喧[けん]嘩[か]相手に腰にむしゃぶりつかれ、振りほどこうとしてもがいた ❷飢えたライオンの群れは、倒した獲物にむしゃぶりついている/空腹の若者たちは、鶏の丸焼きにむしゃぶりつき、あっという間に平らげた/喉が渇いていたので、甘い果汁のしたたる桃に勢いよくむしゃぶりついた

**むしりすてる【毟り捨てる・挘り捨てる】** [むしる＋捨てる] (ポスター、写真、ページ、絆[ばん]創[そう]膏[こう]、羽、雑草、葉、下葉、花、芽、皮、はらわた、殻[から]、エビの尾)をむしり捨てる(=むしって捨てる) 
【副⁺】(ばっさり、強引に、無造作に、片[かた]っ端[ぱし]から)むしり捨てる
【例文】 選挙ポスターがくしゃくしゃになってむしり捨てられていた/別れた恋人の写真をアルバムからむしり捨てようとしたが、できなかった/その俳優は、自分のスキャンダル記事が載った週刊誌のページを腹立たしげにむしり捨てた/息子は、「もう治った」と膝の絆創膏をむしり捨てて、駆け出して行った/庭の雑草は、いくらむしり捨てても、またすぐ生えてくる/白菜やレタスなどの一番外の葉は、収穫の際にむしり捨てる/花屋は、菊やバラの下葉をばっさりむしり捨てて、花束にする/花壇が荒らされ、たくさんの花がむしり捨てられていた/トウモロコシの皮をむしり捨てると、実がぎっしり詰まっていた

**むしりとる【毟り取る・挘り取る】** [むしる＋取る] (→「むしりすてる」に同じ。テープ、消炎テープ剤、シール、仮面、覆面、ネクタイ、腕章、骨についた肉、岩[いわ]海[の]苔[り]、貝の身、毛、イボ、金[かね]、税金、財産、蓄え)をむしり取る(=力ずくで強引に取る) 
【副⁺】(→「むしりすてる」【副⁺】に同じ。一気に)むしり取る
【例文】 政敵のポスターを壁からむしり取り、くしゃくしゃに丸めてごみ箱に捨てた/私を裏切った恋人の写真をアルバムからむしり取り、破って捨てた/羽をむしり取られた鶏が、ずらりと店頭に吊[つる]されている/雑草を全部むしり取ったら、庭がすっきりした/殻を剥[む]き、尾をむしり取ったエビを炒める/テープがうまく剥がれず、爪を立てて一気にむしり取った/重要書類には、封印シールがむしり取られた跡があった/怪人が仮面をむしり

<1234>
取られ、正体を現す場面が劇の見せ場だ/食べ残したローストチキンの肉を、むしり取ってサンドイッチにした/海岸で女性たちが岩礁に張り付いた岩海苔をむしり取っている/政治家は、隙あらば税金をむしり取ろうとする/高齢者をだまして蓄えをむしり取る悪徳業者が増えている/名うての詐欺師は、相手からむしり取れるだけむしり取ったら、すぐ行方をくらます

**むすびあう【結び合う】** [結ぶ＋合う] ❶(胴体、手首、足首)を(ひも、ロープ)で結び合う(=二つのものを結ぶ) ❷(相手)と(手、縁[えん]、信頼関係、友情、契約、国交、同盟)を結び合う(=互いに協力していくことにする) ❸(帯、リボン、髪の毛)を結び合う(=互いに相手のものを結ぶ) 
【副⁺】❶❷(しっかり、互いに、きつく、固く、強く) ❸(互いに、交互に、代わる代わる)結び合う
【例文】 ❶避難の途中、はぐれないよう互いの手首をロープで結び合った/二人三脚の競走は、二人の足首をひもで結び合って走る ❷普段は対立している人とも、利害が一致する時は手を結び合うものだ/子供同士の結婚で隣家と縁を結び合うことになった/互いが信頼関係を結び合うには、長い時間が必要だ/取引相手との商談が成立し、5年間の契約を結び合った/大国に対抗しようと近隣の3国で軍事同盟を結び合った ❸宵祭りに行こうと、姉妹二人が相手の浴衣帯を結び合っている/小学生の頃は、姉と毎朝、互いの髪をリボンで結び合ったものだ
【名詞形】結び合い
【補足】名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 姉妹で互いに帯の結び合いがうまくできた

**むすびあがる【結び上がる】** [結ぶ＋上がる] (ひも、縄、水引、帯、ネクタイ、リボン、鉢巻き、風呂敷、袋の口、髪)が結び上がる(=帯などを結んだ形が完成する) 
【副⁺】(しっかり、きっちり、きちんと、美しく、正しく、うまく、上手に、きれいに)結び上がる
【例文】 美しく結び上がった正月用のしめ飾りを玄関に飾る/祝儀袋には、きれいに結び上がった水引が掛けてある/女の子用の晴れ着の帯は、可愛く結び上がった形で販売されている/ネクタイは、結び上がった時の長さを調節しながら結ぶ/説明書通りにすれば、リボンが花の形に結び上がるはずだ
【名詞形】結び上がり
【例文】 着付けの出来は帯の結び上がり次第だ/帯の結び上がりが美しく保てない

**むすびあげる【結び上げる】** [結ぶ＋上げる] (→「むすびあがる」に同じ)を結び上げる(=帯などを結んで形を完成させる) 
【副⁺】(→「むすびあがる」【副⁺】に同じ)結び上げる
【例文】 素敵なブーツだが、ひもを結び上げるのに5分もかかる/観光名所の「夫婦[めおと]岩[いわ]」は、二つの岩がしめ縄で結び上げられている/茶道では、新茶を入れた茶壷[つぼ]に美しく結び上げた飾りひもを掛けて、床[とこ]に飾る/結[ゆい]納[のう]の品には、鶴や亀の形に美しく結び上げた水引が飾られる/帯はきつめに結び上げないと緩みやすい/酒瓶を風呂敷で包み、きれいに結び上げた

**むすびあわす・むすびあわせる【結び合わす・結び合わせる】** [結ぶ＋合わす・合わせる] ❶(ひも、ロープ、リボン、両端、体、丸太)を結び合わせる(=互いを結んで一体とする) ❷(人、家族、二人、男女、仲間、グループ、住民たち、記憶、心、西洋と東洋、

<1235>
生者と死者)を結び合わせる(=互いに結ばれた関係にする) 
【副⁺】(きちんと、ちゃんと、ぎゅっと、一つに) ❶❷(しっかり、きつく、固く、強く)結び合わせる
【例文】 ❶丸太をロープで結び合わせた筏[いかだ]を湖に浮かべた/色とりどりのリボンを何本も結び合わせて長い飾りを作った/ひもの両端を結び合わせて輪を作る/子供が風呂敷の両端を首元で結び合わせ、マント替わりにして遊んでいる/シャツの裾を前できゅっと結び合わせ、ラフに着こなす ❷私たち二人を結び合わせてくれた友人に感謝している/グループ同士を結び合わせて、ネットワークを作る/断片的な記憶が結び合わされて、思い出がよみがえった/彼の作る曲は西洋と東洋の音楽を結び合わせた独特なものだ/墓は生者と死者を結び合わせる場であると言える/彼らの結婚式では、牧師が「神が結び合わせたものを人は離してはならない」と言った
【名詞形】結び合わせ
【例文】 このご縁は神の結び合わせだ/ひもとひもの結び合わせの箇所を結び目と言う

**むすびかえる【結び変える・結び替える】** [結ぶ＋かえる] ❶(→「むすびあがる」に同じ。しごき、腰ひも、スカーフ)を結び変える(=別のやり方や形に変えて結ぶ) ❷(ストラップ、リボン、靴ひも、帯、ネクタイ)を([別の・新しい]もの、他の場所)に結び替える(=違う物や場所に変えて結ぶ) 
【副⁺】(しっかり、さっと、手早く、きれいに)結びかえる
【例文】 ❶後ろで結んだ髪を横に結び変え、雰囲気を変えた/首のスカーフを花の形に結び変えたら、豪華になった ❷バッグを取り替えたので、チャーム付きのストラップも結び替えた/リボンが短過ぎて結べず、長いものに結び替えた/マラソン競技の前夜、運動靴のひもを新しいものに結び替えた/パーティーに出るには地味過ぎるからと、別の派手な帯に結び替えさせられた/仕事の後、黒いネクタイに結び替えて通夜に参列した

**むすびつく【結び付く】** [結ぶ＋付く] ❶(二人、家族、人々の心、両国)が結びつく(=結ばれて一つになる) ❷ⓐ (顔と名前、金と権力、今と昔、原因と結果、学問と実践、才能と努力、詩と人生、いじめと自殺、黒船と開国、自然と宗教、呪術と芸術、水素と酸素)が結びつく(=深く関連してつながる) ⓑ (人が社会、努力の積み重ねが[成功・合格]、[発明・デザイン]が実用、ヒントが答え、ストレスが薬物依存、安打が先制点、ミスが失点、手がかりが犯人、市民の協力が犯人逮捕、設備投資が収益、リストラが業績の改善、屋上緑化が省エネ、電気自動車がCO₂削減、故郷の風景が思い出、お座敷遊びが芸)に/と結びつく 
【副⁺】(しっかり、直接、互いに、相互に、直ちに、固く、深く、分かちがたく、緊密に、密接に、自然に、不可分に、永遠に、永久に)結びつく
【例文】 ❶二人は幼なじみで、固い友情の絆[きずな]で結びついている/あの家族は、父親を中心にしっかりと結びついている/両国は利害関係の一致から互いに固く結びついている ❷一度会ったぐらいでは、顔と名前が直ちに結びつかない/結果としての事故は、どんな時にも原因と密接に結びついている/インターンシップを体験して、学問が実践と結びついていると実感した/古代社会は呪術と芸術とが分かち難く結びついていた/水素と酸素が結びついて、水が出来る/洗剤は、成分が水や油に結びつこうとする力を利用して汚れを落とす/仕事を通して人は社会と結びついていることを忘れてはならない/毎日の努力の積み重ねが、大学合格に結びついた/努力がそのまま成功に結びつけば苦労はない/発明はすぐに実用に結びつくとは限らない/先輩からクイズのヒントをもらったが、答えに

<1236>
結びつかなかった/ストレスが薬物依存に結びつくことが多いと言われる/期待の新人選手はチャンスに安打を放ち、先制点に結びつく活躍をした/野球は、守備のわずかなミスが失点に結びつきやすい/聞き取りを続けたが、犯人に結びつく手がかりは得られない/電気自動車の普及は、地球温暖化の原因とされるCO₂削減に結びついている/故郷の山や川は、子供の頃の思い出と深く結びついている/昔から役者にとってのお座敷遊びは芸に結びつくという考え方がある
【名詞形】結びつき
【例文】 人と人との結びつきを保つには、互いを思いやることが欠かせない/地域との結びつきが強い企業は、根強い経営基盤を持っている/複数の国々と経済的な結びつきを強めることが重要である

**むすびつける【結び付ける】** [結ぶ＋付ける] ❶ⓐ(二つの点、二人、双方、両方、両者、両人、互いの心、夫婦、男女、家族、メンバー、皆、組織、地域、世界の人々)を結びつける(=人や物をつなげて、一つになるようにする) ⓑ(ロープを体、体を柱、綱を杭[くい]、ひもを柵、名札を鞄[かばん]、旗を[ポール・竿[さお]]、[おみくじ・目印の布]を枝、値札を反物、短冊を笹[ささ]竹[だけ]、[縄・スカーフ]を首)に結びつける ❷ⓐ (和と洋、言葉と物、二つの論理、東洋の思想と西洋の思想、練習量と成果、伝統文化と先端技術、事件と容疑者)を結びつける(=事柄を深く関連づける) ⓑ (相手のミスを得点、失敗の反省を良い結果、問題意識を行動、研究を実践、新技術を実用化、省エネを経費削減、海外投資を収益、開発を自然破壊、病を神の祟[たた]り、AIを病気診断)に/と結びつける ❸ (帯、ネクタイ)を結びつけている(=結ぶのに慣れている) 
【副⁺】❶(きっちり、しっかり、互いに、相互に、深く、うまく、強く、固く、密接に、永遠に、無理に) ❷(すぐ、安易に、容易に、単純に)結びつける
【補足】❸は、「結びつけている」の形で使う
【例文】 ❶研修での出会いが二人を強く結びつけ、愛を芽生えさせた/両人を結びつけたのは、縁があったからとしか言いようがない/互いをいたわる心が家族を固く結び付ける絆[きずな]となる/オリンピックは、スポーツを通して世界の人々を結び付ける役割を果たしている/ロープを体にしっかりと結びつけ、崖下へと救助に向かった/小舟が流されないよう綱を杭に結びつけて、下船した/間違えられないように、名札を鞄に結びつけておく/ポールに結びつけた旗を初登頂の山頂に掲げた/彼はスカーフを首に結び付けて、颯[さっ]爽[そう]とバイクにまたがり去って行った ❷明治政府は、和と洋を結びつける「和魂洋才」というスローガンを掲げた/伝統文化と先端技術を結びつけようという新たな試みが行われた/事件と容疑者を結びつける決定的な証拠が見つかった/相手のミスをうまく得点に結びつけることに成功した/今回の失敗の反省を次の試合で良い結果に結びつけたい/教育研究を現場での実践に結びつけることができればいい/開発された技術は、生産の実用化に結びつけられて初めて意味を持つ/省エネを経費削減に結びつけられれば、一石二鳥である/大昔は、病の発症が神の祟りと結びつけられていた ❸普段、着物で過ごしている母は、帯を結びつけているので、鏡を見なくても結べる/いつも作業着姿のため、ネクタイを結びつけない夫の身支度を手伝った

**むすびなおす【結び直す】** [結ぶ＋直す] (→「むすびあがる」に同じ。縁[えん]、関係、契約、

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国交、同盟)を結び直す(=もう一度結ぶ) 
【副⁺】(→「むすびあがる」【副⁺】に同じ。何度も、さっと、ぎゅっと、きつく、手早く、急いで)結び直す
(
【例文】 この靴ひもは、何度結び直してもすぐ緩む/ちゃんと結べているから、エプロンのひもは結び直さなくていい/緩んだ縄を結び直そうとしたが、うまく結び直せなかった/上司に、歪[ゆが]んだネクタイを結び直すように注意された/鉢巻きをぎゅっと結び直して、徒競走のスタートラインについた/匂いが漏れないよう、ごみ袋の口をきつく結び直した/定年を迎え、非常勤職員として雇用契約を結び直すことになった/両国は、途絶えていた国交を結び直し、関係の改善を図った/加盟国を増やし、軍事同盟を結び直すことになった
【名詞形】結び直し 結び直しをする
【例文】 契約の結び直しのために、取引先に出向いた/ネクタイの結び直しをしようと鏡に向かった

**むせかえる【噎せ返る】** [噎[む]せる＋返る] ❶(臭[にお]い、匂い、香り、体臭、辛[から]さ、強い酒、熱気、人いきれ、暑さ、煙、湯気、飲み物)に/でむせ返る(=*咳[せき]き込むほど胸や喉が詰まる) ❷(涙、感涙)にむせ返る(=息が詰まるほどひどく泣く) 
【副⁺】(激しく、ひどく)むせ返る
【例文】 ❶むせ返るようなごみの臭いに吐き気を催した/温室はむせ返るほどの熱帯の花の香りで満ちていた/場末の酒場は、荒くれ男の体臭でむせ返るようだった/カレーが辛くてむせ返りそうになり、慌てて水を飲んだ/先輩に強い酒を勧められ、むせ返りながら飲んだ/狭いライブ会場では、蒸し風呂のような熱気でむせ返り、倒れる人が続出した/満員電車の人いきれでむせ返って、気分が悪くなった/外はむせ返るほど暑く、熱中症になりそうだ/初めて煙草を吸った時、煙にむせ返って、息ができなかった/高齢なので、むせ返らないように飲み物は慎重に飲んでいる ❷感動的な映画だったので、見終わった後も、しばらく感涙にむせ返っていた/妹は、かわいがっていた猫の亡骸を抱き、いつまでも涙にむせ返っている/優勝を逃し、悔し涙にむせ返る仲間の背中をたださすっていた
【名詞形】むせ返り
【例文】 高齢者の激しいむせ返りには注意が必要だ/飲み物が気管に入ってしまい、むせ返りが止まらない

**むせびあう【咽び合う・噎び合う】** [むせぶ＋合う] (感涙、感泣、涙、悲しみ、喜び、懐かしさ、つらさ、郷愁、感激、感動)にむせび合う(=感情が高まり、互いに息を詰まらせるようにして泣く) 
【副⁺】(互いに、激しく、ひそかに、感極まって)むせび合う
【例文】 試合後、優勝した選手たちは、互いの健闘を称[たた]え、感涙にむせび合った/戦乱の中で生き別れになった親子は再会がかない、うれし涙にむせび合った/意識不明の娘が目を覚まし、両親は肩を震わせて喜びにむせび合った/50年ぶりに会えた旧友二人は、懐かしさにむせび合い、一晩語り明かした
【名詞形】むせび合い
【例文】 再会を果たした親子のむせび合いは、いつまでも続いた/オリンピックでは、感動のむせび合いのシーンがいくつも見られた

**むせびあげる【咽び上げる・噎び上げる】** [むせぶ＋上げる] (→「むせびあう」に同じ)に

<1238>
むせび上げる(=感情が高まり、*しゃくり上げるようにして激しく泣く) 
【副⁺】(激しく、ひそかに、感極まって)むせび上げる
【例文】 悲しみにむせび上げる遺族の声は次第に大きくなり、慟[どう]哭[こく]となった/夫を亡くし、肩を震わせてむせび上げる娘の背中をさすった/亡き父が遺[のこ]した日記を読んで深い親心を知り、むせび上げてしまった/失恋してむせび上げている友を放っておけず、慰めた/相手がむせび上げながら謝る姿に胸が痛み、許すことにした/一旦むせび上げたら、激情が一気に押し寄せ、止められなくなる/恋人と別れる波止場の汽笛は、むせび上げるように悲しげに響いた

**むせびなく【咽び泣く・噎び泣く】** [むせぶ＋泣く] (→「むせびあう」に同じ。申し訳なさ)にむせび泣く(=息を詰まらせるようにして激しく泣く) 
【副⁺】(→「むせびあげる」【副⁺】に同じ)むせび泣く
【例文】 念願の優勝に感極まった選手たちは、肩を抱き合ってむせび泣いた/父の臨終を告げられ、家族皆が悲しみにむせび泣いた/亡き夫の遺影を前に楽しかった日々を思い出しては、むせび泣く日々だ/落ち込んだ時、優しい言葉をかけられ、思わず友の胸に顔を埋めてむせび泣いた/外国暮らしのつらさに、ベッドの中で声をひそめてむせび泣く夜が続いた/故国の写真を目にした途端、胸がいっぱいになり、ひとしきり郷愁にむせび泣いた/この有名作家の自筆サイン本は、ファンが手にしたなら感激にむせび泣くだろう/家出をして心配をかけた申し訳なさにむせび泣きながら、親に何度も謝った/むせび泣くような胡弓の音がどこかから聞こえて来る/むせび泣くようなオオカミの遠吠えが山々にこだました
【名詞形】むせび泣き 【動】むせび泣き(を)する
【例文】 遺族の悲しげなむせび泣きは、いつ果てるともなく続いた/戦地へ向かう息子を乗せた列車の汽笛が、むせび泣きのように響き渡った/親から離された子供たちが、寂しくてむせび泣きするのをただ見守るしかない

**むつみあう【睦み合う】** [睦む＋合う] ⓐ(夫婦、恋人同士、家族、兄弟姉妹、仲間、人々、つがいの鳥)がむつみ合う(=互いにむつまじくする) ⓑ(恋人、妻、夫、姑[しゅうとめ]、友)とむつみ合う 
【副⁺】(ともに、互いに、仲良く、優しく、ひそかに、親しげに、おおっぴらに、人目も構わず)むつみ合う
【例文】 若い夫婦が楽しそうにむつみ合う様子は、ほほえましいものだ/仲良くむつみ合って暮らしてきた老夫婦は、今年めでたく金婚式を迎えた/恋人同士がむつみ合うのは結構だが、人前でいちゃつくのはやめてほしい/子供たちがともにむつみ合い、手を取り合って生きていくことが母の願いだ/一月は睦月とも言い、人々が集まりむつみ合う月という意味だ/二人はあんなにむつみ合った仲なのに、今では絶交状態だ/つがいの鳥が寄り添い、優しくむつみ合っている/姑と実の親子のようにむつみ合えたら一番いい
【名詞形】むつみ合い
【例文】 春先、むつみ合いの季節が来て、鳥たちは巣作りを始めた

**むれあう【群れ合う】** [群れる＋合う] ⓐ(鳥、魚、動物、若者、女の子、人々)が(仲間、同類)と群れ合う(=群れをなして集まる) ⓑ(仲間、集団、大勢、学生同士、女ばかり)で群れ合う 
【副⁺】(わいわい、何となく、一塊になって)群れ合う

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【例文】 夕暮れの空をたくさんのカラスが群れ合い、飛んでいる/潮流に恵まれた海域は、多様な海洋生物が群れ合う豊潤な漁場だ/小猿たちは仲間と群れ合いながら、集団で生きる術[すべ]を学ぶ/若い女の子たちはいつも群れ合い、おしゃべりをしては笑い転げている/人々が群れ合うことで共同体が生まれ、社会が形成される/群れ合うのは苦手な性分で。大抵一人で行動している/芸術家は、人と群れ合おうとしない一匹狼[おおかみ]が多い/仲間だけで群れ合わず、さまざまな分野の人と交わろう

**むれとぶ【群れ飛ぶ】** [群れる＋飛ぶ] ⓐ (渡り鳥、海鳥、カラス、カモメ、雁[がん]、ムクドリ、コウモリ、蝶、トンボ、蛍)が群れ飛ぶ(=集まって群れとなって飛ぶ) ⓑ (大空、夕焼け空、水辺、波の上、船の周り、夕日の中)を群れ飛ぶ 
【副⁺】(整然と、空一面に)群れ飛ぶ
【例文】渡り鳥が美しいVの字を描きながら、大空を群れ飛んで行く/海鳥が群れ飛ぶ場所は格好の釣り場だ/カモメが魚を狙って、漁船の周りを群れ飛んでいる/ムクドリは激しく鳴きながら群れ飛び、空を覆うほどの大群となった/夕方になると、コウモリが餌を求めて空一面に群れ飛ぶ姿を目撃した/夕焼け空を群れ飛ぶ赤トンボは、秋の風物詩だ/無数の蛍が光を放[はな]って水辺を群れ飛ぶ光景は、幻想的だ

<1240>

**めいりこむ【滅入り込む]** [滅[め]入[い]る＋込む] (気分、気持ち、気、心、[人])がめいり込む(=これ以上ないほど、ひどく憂鬱で沈んでしまう) 
【副⁺】(かなり、相当、ひどく、深く深刻に、どうしようもなく)めいり込む
【例文】 気分がめいり込むと、出口の見えないトンネルに入り込んだように息苦しい/恋人に裏切られ、気持ちがめいり込んで、死にたいとさえ思う毎日だ/最愛の妻に先立たれ、寂しさに心がめいり込み、鬱々としている/彼は、仕事上の失敗で相当めいり込んでいる/最近はやることなすことが裏目に出て、つらくてめいり込みそうだ/娘は、就職活動がうまくいかず、めいり込んで食欲もない/嫌なことがあっても、めいり込まないように、趣味に打ちこんでいる/つらい時、「頑張れ」と励まされるとかえってめいり込んでしまう

**めかしこむ【粧し込む】** [粧[めか]す＋込む](ドレス、スーツ、ブランド品、流行のファッション、[振袖・晴れ着]姿)でめかし込む(=ひどく飾って念入りにおしゃれをする) 
【副⁺】(すっかり、大層、とびきり、びしっと、精いっぱい、美しく、格好よく、きれいに、派手に、念入りに)めかし込む
【例文】 成人式会場はめかし込んだ若者であふれていた/いつもはジーパンの息子がスーツでめかし込んで、知人の結婚式に出かけて行った/たとえブランド品でめかし込もうと、お姫様にはなれない/晴れ着姿でめかし込み、正月の街に繰り出した/「今日は念入りにめかし込んだね。さてはデートだな」/めったにない一流ホテルのパーティーに、皆ここぞとばかりめかし込んでやって来た/派手にめかし込んで見舞いに来るなんて非常識だ/抗議集会に一人だけめかし込んで来た場違いな奴[やつ]がいた/金婚式の祝いに祖父母はめかし込んでレストランに出かけた/どんなにめかし込んでも、場にそぐわない格好では台無しだ

**めぐりあう【巡り合う・廻り—・回り—/—会う/—逢う】** [めぐる＋あう] (運命の人、最高の相手、いい伴侶、パートナー、好敵手、良き友、仲間、良い [指導者・上司・医師]、逸材、名作、美酒、うまい物、治療法、天職、格好のテーマ、好機、チャンス、ロマンス、幸せ)に/と巡りあう(=長い間求めていたものに思いがけずあう)
【副⁺】(やっと、ついに、ようやく、偶然、たまたま、ひょっこり、奇[く]しくも、端なくも、運よく、首尾よく、幸いに、幸運にも、不思議な縁で)巡りあう
【例文】 彼こそは、巡り会うべくして巡り会った運命の人だ/さまざまな出会いや別れを重ね、ついに最高の相手と巡り会えた/「いい伴侶に巡り会えますように」と神に祈る/まさかこんな所で理想の恋人に巡り会おうとは思わなかった/適当な人に巡り会わなければ、生涯結婚しないつもりだ/良き指導者に巡り会い、音楽家としての彼の才能は大きく花開いた/監督として百年に一人の逸材とも言うべき選手に巡り会えたことは幸せだ/子供の

<1241>
頃。この名作に巡り合っていなかったら、作家になっていなかっただろう/旅の楽しみは、その土地のうまい物や地酒に巡り合えることだ/時間はかかったが、天職と呼べる工芸の仕事に巡り合えて幸せだ/「世の中は金と女が仇[かたき]なり。どうか仇に巡り会いたい」(太[おお]田[た]南[なん]畝[ぽ])
【名詞形】巡り会い
【例文】 思いがけない人との出会いに、巡り会いの不思議さを感じた/師との巡り会いで、私の人生は大きく舵[かじ]を切ることになった

**めぐりあわせる【巡り合わせる】** [巡る＋合わせる] (時代、変革期、時節、運命、好運、好機、チャンス)に巡り合わせる(=思いがけない状態に合ったり、なったりする) 
【副⁺】(偶然、たまたま、奇[く]しくも、はからずも、幸いに、不運にも)巡り合わせる
【例文】 彼は戦時に夢を諦めざるを得ず、不幸な時代に巡り合わせたことを嘆いた/変革期に巡り合わせた彼女は、その強固な意志で時代の波を乗り越えていった/ある日突然、戦禍に追い立てられた人々は、何と悲惨な運命に巡り合わせたことか
【名詞形】 巡り合わせ
【補足】狭義には「運命」の意味にもなる
【例文】 戦時下に学徒出陣で行進した競技場で、20年後には平和の祭典、オリンピックの入場行進を取材し、不思議な巡り合わせを感じた/思いもかけない巡り合わせで、初恋の人に偶然出会った/家族の介護をするヤングケアラーは、自身の境遇を不幸な巡り合わせと諦めがちだ

**めくりあげる【捲り上げる】** [捲[まく]る＋上げる] (シーツ、布団、座布団、絨[じゅう]毯[たん]、カバー、シート、網、スカート、シャツ、裾、袖、唇、舌、まぶた、皮、皮膚、かさぶた、湿布薬、カーテン、幕、テント、畳、壁紙、床板、屋根、芝、苔[こけ]、敷石、カレンダー、シール、縁[ふち]、端、角[かど]、先)をめくり上げる(=めくって端を上に上げる) 
【副⁺】(くるくる、くるりと、ぱっと、大きく)めくり上げる
【例文】 布団をめくり上げて、寝ている息子を叩[たた]き起こす/何か小さい黒い影が見えたので、座布団をぱっとめくり上げるとクモがいた/引っ越しで絨毯をめくり上げると、畳にかびが生えていた/突風にスカートをめくり上げられ、太[ふと]股[もも]が丸見えになった/Tシャツをめくり上げて、鍛えた体を自慢げに見せる/チンパンジーが興奮して唇をめくり上げ、歯をむき出している/眼科医は、患者のまぶたをめくり上げて、炎症を確認した/テントの裾をめくり上げて、中にもぐり込んだ/「床下を調べるから畳をめくり上げろ」/台風の突風は、トタン屋根をめくり上げて過ぎ去った/めくり上げた苔の下にはミミズがいた

**めくりこむ【捲り込む】** [捲[まく]る＋込む] (シーツ、カバー、シート、スカート、襟、袖、裾、ページ、縁[ふち]、端、角[かど]、先)をめくり込む(=めくって端を内側に入れる)
【副⁺】(くるりと、深く、大きく)めくり込む
【例文】 寝る時は、マットの下にベッドシーツをしっかりめくり込んでおく/スカートが心持ち長いので、ウエスト部分をめくり込んで、調節した/大事なページは、端をめくり込んでおき、読み返す時の印とする

**めくれあがる【捲れ上がる】** [捲[まく]れる＋上がる] (→「めくりあげる」に同じ。鉄板、舗装)がめくれ上がる(=端がめくれて、上方に上がる) 
【副⁺】くるくる、ふわっと、くるりと、

<1242>
大きく)めくれ上がる
【例文】 布団がめくれ上がったまま寝ていて、風邪を引いてしまった/台風で屋根が損傷し、補修用のブルーシートも強風でめくれ上がってしまった/アレルギーで唇がめくれ上がるほど腫れてしまった/トマトの表面を熱すると、皮が自然にめくれ上がってくる/壁紙がめくれ上がらないようテープで留めた/床板の端がめくれ上がっているから、つまずいて転びそうだ/竜巻で窓ガラスが割れ、屋根もめくれ上がった/芝がめくれ上がり、土がむき出しになっている/めくれ上がった鉄板が爆発のすごさを物語っている/地震で道路が割れて舗装がめくれ上がった

**めくれかえる【捲れ返る】** [捲[まく]れる＋返る] (→「めくりあげる」に同じ。靴底)がめくれ返る(=めくれて、全体が反対側に返る) 
【副⁺】(くるくる、くるりと、大きく)めくれ返る
【例文】 ベランダに干したシーツが強風でめくれ返ってしまった/カーペットの端がめくれ返ったので、逆の方向に丸めて直した/唇が上下とも腫れてめくれ返り、すごい形相になった/怪[け]我[が]がひどく、皮膚がめくれ返ってしまい、20針も縫った/時間がたつと、打ち身に貼った湿布薬の端がめくれ返ってきた/壁紙がめくれ返った部分に絵を飾ってごまかした/突風にあおられ、トタン屋根がめくれ返って、飛んで行きそうだ/ゴルフ場の芝がひどくめくれ返ってしまい、使えなくなった/靴底の先が大きくめくれ返ってしまい、もう使えない

**めくれこむ【捲れ込む】** [捲[まく]れる＋込む] (→「めくりこむ」に同じ。絨[じゅう]緞[たん]、スルメ)がめくれ込む(=めくれて端が内側に入る) 
【副⁺】(→「めくりこむ」【副⁺】に同じ)めくれ込む
【例文】 慌ててジャケットを着たら、襟が中にめくれ込んでしまった/上衣の裾がウエストにめくれ込んでいるのに気づかず、恥ずかしかった/まぶたの縁が内側にめくれ込み、まつ毛が眼球を傷つけて痛い/使い古しの辞書は、ページの端が中にめくれ込んでいて、めくりにくい/絨[じゅう]毯[たん]の角が下にめくれ込んで、盛り上がっている/スルメは火で焼くと、内側にめくれ込んで丸まってしまう

**めしあがる【召し上がる】** [召す＋上がる] (料理、食事、朝食、昼食、夕食、肉、魚、ご飯、パン、菓子、デザート、甘い物、食品、飲み物、酒、煙草)を召し上がる(=「飲食する、喫煙する」の尊敬語) 
【副⁺】(一口、ゆっくり、少しずつ、上品に)召し上がる
【例文】 「お食事を召し上がりながら、ご歓談ください」/「検査の前日は、夕食を召し上がらないでください」/「当店では、産地直送の新鮮な魚をお召し上がりいただけます」/「焼きたてのパンをお好きなだけ召し上がれ」/「ご主人様は、デザートを一口お召し上がりになりました」/「開封後は早めにお召し上がりください」/「心ばかりのものですが、皆様でどうぞお召し上がりくださいませ」/「そのままでも召し上がれますが、温めますとよりおいしく召し上がっていただけます」/「お客様、食後にコーヒーを召し上がりますか」/「店内でお召し上がりになりますか」
【名詞形】召し上がり
【例文】 「ソースはお召し上がりの直前におかけください」/「コース料理をお召し上がりの方[かた]には、ワインをサービスいたします」/「お召し上がりの際は、電子レンジで5分温めてください」

**めしあげる【召し上げる】** [召す＋上げる] ⓐ(国、政府、王、お上[かみ]、幕府、将軍、藩、軍

<1243>
司令部、神)が召し上げる(=下位の者から所有物を*取り上げる) ⓑ(財産、資産、金[かね]、税金、所得、家[か]禄[ろく]、年貢、金品、食糧、物資、領地、土地、農地、所領、田畑、城、娘、職、命)を召し上げる 
【副⁺】(全て、全部、強制的に、強引に、有無を言わさず)召し上げる
【例文】 農地改革で国は地主から農地を召し上げ、農家に分配した/独裁政権では、政府を批判した者は、財産を召し上げられ、投獄される/王は家臣の美しい娘を宮中に召し上げよと命じた/武士たちは、幕府に領地を召し上げられた恨みから謀反を起こした/暴君の将軍は、気に入ったものは何でも召し上げ、自分のものにした/軍がむやみに金品を召し上げれば、住民の恨みを買うだろう/両親は、神が幼子の命を天に召し上げ給[たも]うたと思い、悲しみに耐えた
【名詞形】召し上げ
【例文】 家老は、負け戦の責めを負わされ、家禄の召し上げを言い渡された/主君の機嫌を損ねて、領地召し上げの憂き目にあった

**めしいれる【召し入れる】** [召す＋入れる] ❶ⓐ(王、皇帝、帝[みかど]、将軍、藩主、領主、殿様)が(宰相、家老、家臣、家来、侍従)を召し入れる(=身分の高い者が下位の者を呼んで中に入れる) ⓑ(宮廷、宮中、城、屋敷、おそば近く)に召し入れる ❷ⓐ(→❶ⓐに同じ)が(女性)を(后[きさき]、妃[きさき]、正妻、正室、側室)に/として召し入れる(=身分の高い者が女性を妻として迎える) ⓑ(→❶ⓑに同じ。後宮、几帳の内)に召し入れる 
【副⁺】(即座に、直ちに)召し入れる
【例文】 ❶王は、次期宰相を宮廷に召し入れ、国政について指示を下した/帝は、気に入りの者をおそば近くに召し入れて親しくお言葉を交わされた/武芸者として名高い男は、藩主の命により城に召し入れられた(=*召し抱えられた) ❷王は宰相の娘を召し入れ、妃とした/美しい村娘を見初めた王子は、宮廷に召し入れた/皇帝に召し入れられた女性たちは、後宮で暮らしていた

**めしかかえる【召し抱える】** [召す＋抱える] ⓐ(王、皇帝、帝[みかど]、将軍、藩主、領主、殿様、藩、大名、お上[かみ])が召し抱える(=身分の高い者が、技能や才能のある者を家来として仕えさせる) ⓑ(家臣、武士、武芸者、軍師、指南役、小姓、浪人、名人、学者、占い師、医者、画家、料理人)を召し抱える 
【副⁺】(さっそく、即座に、新たに、高[こう]禄[ろく]で)召し抱える
【例文】 王は、弓の名人を召し抱え、狩りの度に供をさせた/古代の皇帝は、占い師を召し抱え、その占いによって政[まつりごと]をしたという/美食家の皇帝は各地から名のある料理人を呼び寄せ、召し抱えた/戦国時代には、戦いに敗れた後、敵方の大名に召し抱えられた者もいたという/優れた軍師を召し抱えれば戦いに勝てるとは限らない/彼は、藩の指南役として召し抱えられるほどの剣術使いだった/侍医として召し抱えようという大名の申し出を断り、彼は一介の町医者として生きた
【名詞形】召し抱え 召し抱えと(に)なる
【例文】 狩[か]野[の]家[け]は、幕府召し抱えの御用絵師として多くの名作を残した/江戸時代末期、新撰組は幕府の召し抱えとなり、倒幕派の弾圧に活躍した/将軍お召し抱えの医師が常におそばに控えていた

**めしだす【召し出す】** [召す＋出す] ❶ⓐ(→「めしかかえる」ⓐに同じ)が召し出す(=

<1244>
身分の高い者が下位の者を呼んで、指定の場に来させる) ⓑ(→「めしかかえる」ⓑに同じ。兵士、女、罪人、奴隷)を召し出す ❷(→「めしかかえる」ⓐに同じ)が(→「めしかかえる」ⓑに同じ。娘、女)を召し出す(=身分の高い者が下位の者を呼んで、雇う)
【副⁺】(すぐさま、さっそく、即座に、直ちに)召し出す
【例文】 ❶帝[みかど]は、才色兼備の女性を召し出し、宮中で暮らすように命じた/戦で手柄を立てた兵士は将軍に召し出され、褒美を賜った/殿様は、評判の絵師をすぐさま召し出せと命じた/お上[かみ]の前に召し出された罪人は、恐ろしさのあまり震えていた ❷王は、家臣の娘を側室として後宮に召し出した/赤子を産んだばかりの女が、王子の乳母として召し出された/市中で評判の名医が城に召し出され、殿様の侍医となった

**めしつかう【召し使う】** [召す＋使う] ⓐ(→「めしかかえる」ⓐに同じ)が召し使う(=身分の低い者を雇って身辺の仕事をさせる) ⓑ([使用・奉公・料理]人、小姓、下男、下女、従者)を召し使う 
【副⁺】(安く、意のままに)召し使う
【例文】 宮廷では、大勢の使用人を召し使い、あらゆる雑用をさせていた/幼い頃、帝に召し使われる身となった/昔は、将軍や藩主に召し使われ、身近で仕えた少年を「小姓」と言った/人使いの荒い領主に召し使われると、休む暇なく働かされる
【名詞形】召し使い(=家の雑用をする使用人)
【補足】現代日本では、あまり使わない
【例文】 昔は、権力者や金持ちは、屋敷に召し使いを置いた/親子三代、召し使いとして館の主人に仕えてきた/「召し使いの分際で大きな口を叩[たた]くな」

**めしとる【召し捕る】** [召す＋捕る] (役人、奉行、同心、岡っ引き)が(盗賊、賊、盗[ぬす]人[っと]、曲[くせ]者[もの]、[狼[ろう]藉[ぜき]・お尋ね]者[もの]、謀反人、泥棒、[極悪・下[げ]手[しゅ]]人、一[いち]味[み])を召し捕る(=官命によって罪人を捕らえる) 
【副⁺】(即刻、直ちに、即座に、残らず、容赦なく、ぬかりなく、一網打尽に)召し捕る
【例文】 幕府は、奉行に命じて賊を召し捕らせた/役人は盗人を取り押さえ「召し捕ったり！」と叫んだ/「お尋ね者を召し捕った者には、お上[かみ]より褒美を授けよう」/江戸市中を恐怖に陥れた極悪人を即刻召し捕れと厳命が下った/岡っ引きが召し捕った下[げ]手[しゅ]人[にん]を奉行が白[しら]洲[す]で裁く/盗賊の一味は残らず召し捕られ、奉行所に引っ立てられた
【名詞形】召し捕り
【例文】 将軍は、直ちに謀反人の召し捕りを命じた/江戸時代、召し捕りには、十[じっ]手[て]や捕[と]縄[りなわ]などが用いられた

**めりこむ【減り込む】** [減[め]る＋込む] ❶(弾丸が柱、斧[おの]が木、車が防音壁、荷車が泥、車輪がぬかるみ、ベッドの脚が畳、パンチが腹、拳が顔面、足が雪、ヘッドライトが車体、家の基礎が地中)にめり込む(=押されて、またはその重さで中に*はまり込む) ❷(地面、床[ゆか]、ボンネット、網戸)がめり込む(=押されてへこむ) 
【副⁺】(ずぶずぶ、深[ふか]々[ぶか]と、深く)めり込む
【補足】「減[め]る(=へる、少なくなる、下がる)」は古語で、現代語では使わない
【例文】 ❶斧が木にめり込み、抜けなくなった/車はガードレールに衝突した後、防音壁にめり込んだ/バイクの車輪がぬかるみにめり込まないよう、板を渡した/長年の使用で、畳にベッドの脚がめり込んでしまった/ボクサーは腹にめり込むほどのパンチを受け、

<1245>
倒れた/運転を誤り、電柱にぶつかって、ヘッドライトが車体にめり込んだ/地盤が弱いと、家の基礎部分が地中にめり込むので、補強工事が必要だ ❷車を塀にぶつけ、ボンネットが深くめり込んだ/よろけて網戸に倒れ込んだら、網がめり込んで枠から外れてしまった

<1246>
**もうしあげる【申し上げる】** [申す＋上げる] ❶(連絡先、式辞、ご挨拶、御[おん]礼[れい]、感謝、お詫[わ]び、お祝い、お見舞い、お悔やみ、お答え、意見、結論、ご報告、要望、本音、状況)を申し上げる(=相手に敬意を込めて言う。謙譲語) ❷ (お願い、お祈り、お喜び、お待ち、お詫[わ]び、お祝い、お見舞い、お届け、お答え、ご挨拶、ご報告、ご案内、ご説明、ご忠告、ご連絡、ご紹介、ご期待、ご無礼)申し上げる(=「お/ご〜申し上げる」の形で「お/ご〜する」より更に敬意を込めた改まった表現) 
【副⁺】(重ねて、改めて、あえて、謹んで、率直に、簡潔に、丁重に、心より)申し上げる
【例文】❶「連絡先を申し上げますので、お書き留めいただけますでしょうか」/「校長より式辞を申し上げます」/「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」/「応援下さった皆様に心より御礼を申し上げます」/「率直に申し上げて、実現の可能性は低いと存じます」/「この件は、私の一存では何とも申し上げられません」/「結論については、まだ申し上げられる段階ではございません」/「正直に本音を申し上げればやりたくありません」/「大変申し上げにくいのですが、お客様のカードは失効しております」 ❷「今後ともよろしくお願い申し上げます」/「心よりご冥福をお祈り申し上げます」/「貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」/「またのご来店を一同お待ち申し上げております」/「何度かご連絡申し上げたのですが、ご不在のようでした」/「ご無礼申し上げるようで恐縮ですが、このカードはご本人様のものでしょうか」

**もうしあわす・もうしあわせる【申し合わす・申し合わせる】** [申す＋合わす・合わせる](内容、日程、時間、場所、価格、方針、基準、対策、自粛、強化、〜する旨)を申し合わせる(=前もって相談して決める)
【副⁺】(予[あらかじ]め、前もって、ひそかに、事前に)申し合わせる
あらかじ
【例文】 事前に方針を申し合わせておくと、会議がうまく進む/遺族の心情に配慮し、報道の自粛を申し合わせた/大会の開催に向け、協力し合う旨申し合わせた/事務効率化のため、会議は1時間以内にするように申し合わせた/予め仲間と申し合わせたとおり、反対票を投じた/別に申し合わせたわけでもないのに、祝賀会の出席者は皆、平服だった/お年寄りたちは、朝の散歩が終わると、申し合わせたように近所の喫茶店に集まる
【名詞形】申し合わせ 申し合わせをする
【補足】公用文では「申合せ」と送り仮名が省略される
【例文】床屋は、理容組合の申し合わせで月曜が休業日になっている/乱獲を防ぐため、申合せにより漁獲量を自主規制した/申し合わせどおり、試合前に相手校とエールを交わした/質問事項の申し合わせをしたためか、記者からは突っ込んだ質問は出なかった/会

<1247>
を運営する上で、いくつかの申合せ事項がある

**もうしいれる【申し入れる】** [申す＋入れる] ⓐ(面会、会談、交渉、協議、和解、降伏、団体交渉、取材、調査、試合、援助、派遣、協力、提携、継続、正規雇用、確保、中止、解約、撤回、撤廃、買い取り、要求、訂正、反対の旨、苦情、借金、見直し、改善、対策、辞職、交換、抗議、調整、結婚、破談)を申し入れる(=改まって、自分の意志や希望を強く伝える) ⓑ(当局、関係者、学長、長官、会社、学校、役所、警察、省庁、軍、政府、先方、幕府)に申し入れる 
【副⁺】(強く、早急に、あからさまに、正式に、丁重に、内密に、強硬に、厳重に、積極的に、秘密裏に)申し入れる
【例文】 新年早々、取引先の社長が緊急の面会を申し入れてきた/組合は会社に対して団体交渉を正式に申し入れた/事件の被害者に電話で雑誌の取材を申し入れたが、断られた/力試しのために強豪チームに試合を申し入れてみた/地震で被害を受けた国に対して世界各国から災害援助派遣が申し入れられた/「長年の勤務実績がある場合は、勤務先に正規雇用を申し入れればよいでしょう」/夜間の軍事演習は周辺住民の迷惑になることから、県は演習の中止を申し入れた/組合は、複数の職員に対する不当解雇の撤回を会社側に申し入れた/大国は我が国との貿易赤字解消のために、断固たる態度で関税撤廃を申し入れてきた/隣家の夜間の騒音に対して、地域の代表を介して苦情を申し入れようと考えている/学生時代の友人に借金を申し入れたが断られた/来月いっぱいで会社を辞めることを申し入れ、受理された/協議に入る前に意見の調整を関係者に申し入れた
【名詞形】申し入れ 申し入れをする
【補足】公用文では「申入れ」と送り仮名が省略される
【例文】 労働組合から会社に対して業務改善要求の申入れが行われた/国会での強行採決について、野党側は政府に書面で抗議の申入れを行った/3か月前までに解約の申し入れをすれば、本契約は解除できる/パワハラ改善について社員一同は上層部に申入れ書を提出した

**もうしうける【申し受ける】** [申す＋受ける] ❶(実費、修理代、工賃、送料、[手数・キャンセル]料、料金、全額、差額、罰金、寄付)を申し受ける(=決まりとして*受け取る)❷(妻、子供)に/として申し受ける(=*引き受ける。もらう) ❸(注文、お仕立て、一命)を申し受ける(=承る) 
【副⁺】(別途、再度、新たに)申し受ける
【補足】「申し受ける」は「受ける」「受け取る」「引き受ける」の謙譲語
【例文】 ❶「お客様の過失による故障の場合は、修理代を申し受けます」/「追加工事が必要になった場合は、別途工賃を申し受けます」/「前日のキャンセルは、代金の50%を申し受けることになっています」/「時間延長の際は、超過料金を申し受けますので、ご了承ください」 ❷若侍は、同輩の妹を妻に申し受けたい(=妻として*引き受けたい)と頼み込んだ ❸「追加の御注文は、随時申し受けておりますので、何なりとご用命ください」/「着物のお仕立ては、実費にて申し受けます」/「殿の一命(=命令)を申し受けたからには、家臣として必ず全うする覚悟でございます」

**もうしおくる【申し送る】** [申す＋送る] ❶(業務内容、指示、[注意・問題]点、患者の状態、情報、方針、意見、事項、懸案)を(後任、次の人)に申し送る(=前任者が後任者に業務上の必要事項を伝える) ❷(状況、戦況、命令)を申し送る(=先方へ伝える) 
【副⁺】逐

<1248>
一、次に、順繰りに、細かく、間違いなく、詳細に、口頭で、文書で、手紙で)申し送る
【例文】 ❶引き継ぎでは後任者に業務内容を細かく申し送っておいた/引き継ぎの時間までに申し送る情報を整理しておく/ちゃんと注意事項を申し送ったつもりでも、伝え漏れがあるものだ ❷司令部に前線の苦境を申し送ったが、支援部隊や物資は一切届かなかった/援軍が到着するまで城を固く守るよう申し送った
【名詞形】申し送り 【動】申し送り(を)する
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 後任者への申し送りが済み、無事業務を引き継いだ/口頭のみの申し送りでは、薬剤量などの伝え間違いが起きる恐れがある/患者の病状について当直の看護師に申し送りをする/交代の時間になり、申し送り事項を確認する/申し送り時の確認ミスが医療事故につながる

**もうしおくれる【申し遅れる】** [申す＋遅れる] (→「いいおくれる」に同じ)を申し遅れる(=言うべき時機を逃して、後から遅れて言う) 
【副⁺】(→「いいおくれる」【副⁺】に同じ)申し遅れる
【補足】「申し遅れる」は「言い遅れる」の丁重語で、相手に対して改まった気持ちで使う
【例文】 「申し遅れましたが、担当の田中と申します」/「何も知らずにいて、ご挨拶、申し遅れましたが、誠にご愁傷さまでございます」/「申し遅れましたが、このプロジェクトは当社役員の発案で、社をあげて取り組んでおります」/「予定延期の件、すぐにお伝えすべきところ、申し遅れまして失礼いたしました」/「申し遅れましたが、部長がくれぐれもよろしくとのことです」

**もうしこむ【申し込む】** [申す＋込む] ❶ⓐ(参加、出場、観覧、受講、購読、購入、加入、入居、使用、複写、予約、宿泊、寄付、奨学金、入党)を申し込む(=募集などに応じて、こちらの意向でその手続きをとる) ⓑ(会社、金融機関、銀行、公団、メーカー、店、事務所、施設、業者、担当者、窓口、教室)に/まで申し込む ⓒ (用紙、葉書、オンライン、通販、振替、電話、メール、ファックス、インターネット、口頭、グループ、家族、団体、セット)で申し込む ❷ (会見、面会、和議、インタビュー、取材、交際、結婚、勝負、試合、借金、融資、ローン、果たし合い、決闘、謝罪、撤回)を申し込む(=相手に依頼や要求などの意思を伝え、承諾を得ようとする) 
【副⁺】(直接、すぐ、早めに、早[そう]々[そう]に、正式に、気軽に、大胆に、最後に、事前に、新規に、速攻で、内緒で、思い付きで)申し込む
【例文】 ❶新婚旅行のため、旅行会社にツアーの参加を申し込んだ/テレビ局に葉書で公開番組の観覧を申し込んだ/人気の講座は早く申し込まないと、すぐに満員になってしまう/雑誌の定期購読は、葉書でなくインターネットで申し込めば、割引がある/パソコンの画面で商品のリストを見て、購入を申し込める/昨年は地震の被害が相次いだので、保険会社に地震保険への加入を申し込んだ/市営住宅への入居を申し込んだが、2年待ちだと言われた/会議室の使用は前日までに事務局を通じて申し込むように言われた/たった2枚の資料の複写なのに、図書館では何枚も書類に記入して申し込まなければならない/山小屋は定員数が限られているので、事前に電話で宿泊を申し込む必要がある ❷会

<1249>
社の人事担当者に面会を申し込むとすぐに返事が返ってきた/入団が決まった選手に、記者たちは我先にとインタビューを申し込んだ/噂[うわさ]の真相を知ろうとタレントに取材を申し込んだら、謝礼を要求された/サークルの後輩に交際を申し込んだが、断られてしまった/彼女に結婚を申し込んだものの、曖昧な返事しか返ってこない/結成されたばかりのチームだが、力試しに他校に練習試合を申し込もうと思う/武芸者は、強敵から決闘を申し込まれた
【名詞形】申し込み 申し込みをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「申込み」「申込」と送り仮名が省略される
【例文】 スキー教室への参加を問い合わせたら、申し込みが殺到して順番待ちだと言われた/「葉書で申し込みをすると時間がかかりますので、インターネットでのお申し込みをお勧めします」「お申し込み商品の出荷状況についてはこちらのサイトをご覧ください」/高齢者には、ブッシュボタンによる申込み手続きは複雑過ぎて難しい/東京消防庁の試験案内と受験申込書を都庁でもらって来た

**もうしそえる【申し添える】** [申す＋添える] (→「いいそえる」ⓐに同じ。〜する旨)を申し添える(=話の終わりに*付け加えて言う) 
【副⁺】(一応、あえて、はっきり、再度、ついでに、最後に、参考までに、念のため)申し添える
【補足】「申し添える」は「言い添える」の丁重語で、相手に対して改まった気持ちで使う
【例文】 「一言申し添えたいのは、この企画は立案から全て学生たちが自主的に行ったということです」/「最後に皆様への感謝を申し添えまして、閉会のご挨拶とさせていただきます」/「審査委員としては、入選作以外も秀作ぞろいだったことを申し添えておきます」/「念のため申し添えておきますが、書類の提出は時間厳守でお願いします」/「観光中の事故につきましては、当社として責任を負いかねることを申し添えます」/「なお、当病院では、紹介状のある方を優先とさせていただいている旨を申し添えます」

**もうしたてる【申し立てる】** [申す＋立てる] ⓐ(調停、裁判、離婚、破産、放棄、解任、執行、請求、処分、救済、審査、手続き、差し押さえ、差し止め、引き渡し、不服、異議、苦情、無罪、正当防衛、無効、アリバイ)を申し立てる(=公の機関や上位者に対して強く主張する) ⓑ(裁判所、検察、国、役所、委員会、会社、機関)に申し立てる 
【副⁺】(公然と、強く、正式に、口々に、口を揃[そろ]えて)申し立てる
【例文】 資産家の遺族が遺産相続でもめ、家庭裁判所に調停を申し立てた/民事裁判を申し立てた側を原告、申し立てられた側を被告という/借金返済に行き詰まり、裁判所に自己破産を申し立てた/親が多額の借金を残して亡くなった場合、相続放棄を申し立てることができる/活動家たちがヘイトスピーチに対する人権救済を弁護士会に申し立てた/裁定に不服がある場合は審査委員会に審査を申し立てればよい/役所の立ち退き要求に不服を申し立てた/メダルを剥奪された選手が組織委員会に異議を申し立てた/弁護士は、被告人の行為が正当防衛であると申し立てた/認知症の親が結んだ投資契約の無効を申し立てようと考えている/事件の容疑者は、犯行時のアリバイを検察に申し立てた
【名詞形】申し立て 申し立てをする
【補足】公用文、及び固定した慣用表現では「申立て」「申立」と送り仮名が省略される

<1250>

【例文】 市税に不服がある場合、異議申し立てができる/研究所に対し、論文データ不正処理の疑いありと外部から申し立てがあった/妻から離婚と財産分与を求める申し立てを起こされた/住民らは開発工事差し止めの申し立てをしたが、裁判所に却下された/担保の不動産を売却するために裁判所に提出する申立書を作成した

**もうしつける【申し付ける】** [申す＋付ける] ([人]、目下の者)に(切腹、刑、免職、謹慎、警護、出向、修理、資料作成、用事、手配、供、役職)を申しつける(=上位者が下位者に命じる) 
【副⁺】(しかと、きつく、厳しく、固く、遠慮なく)申しつける
【例文】 封建時代、武士は主君から罰として切腹を申しつけられることがあった/平[たいらの]清[きよ]盛[もり]は源[みなもとの]頼[より]朝[とも]に死罪を申しつけようとしたが、母の嘆願で流罪に減刑した/SPは、要人の警護を申しつけられた/将軍は、度々、諸藩の大名に河川の修理を申しつけた/「部長に申しつけられたとおり、資料を作成いたしました」/「何かご用がございましたら、お気軽にフロントまでお申しつけください」/将軍は家臣に供を申しつけ、しばしば鷹[たか]狩りを楽しんだ
【名詞形】申しつけ
【例文】 主君の申しつけに従順に従う/「お申しつけとあらば、何でもいたす所存でございます」

**もうしつたえる【申し伝える】** [申す＋伝える] (話、意見、用件、指示、注意、要望、願い、決定、計画、中止、日程変更、〜する旨)を申し伝える(=他の人に伝言する) 
【副⁺】(必ず、しかと、ちゃんと、正しく、間違いなく、確かに)申し伝える
【補足】「申し伝える」は「言い伝える」の丁重語で、相手に対して改まった気持ちで使う
【例文】 「お客様のご意見を店長にしかと申し伝えます」/「ご要望は担当者によく申し伝えておきます」/「参加者の皆様には、ツアーの中止を申し伝えました」/「社長に日程変更をお伝えください」「はい、必ず申し伝えます」
【名詞形】申し伝え 【動】申し伝え(を)する
【例文】 我が社には、創業者よりの遺訓を守り、商人としての心得を忘れないようにという申し伝えがある/自席に戻ると、取引先に折り返し電話するようにという申し伝えのメモが置かれていた/技芸の奥義を一人の子だけに申し伝えすることを一[いっ]子[し]相[そう]伝[でん]という

**もうしでる【申し出る】** [申す＋出る] ⓐ(協力、援助、支援、寄付、募金、寄贈、提供、案内、エスコート、交替、同行、参加、降伏、中止、返上、辞退、返品、工場誘致、仕官、結婚、離婚、離脱、退職、辞任、休養、キャンセル、解除、選手交代、苦情、その旨)を申し出る(=公的機関や上の者に自分の意見や希望などを改まって伝える) ⓑ(関係機関、政府、裁判所、警察、会社、窓口、病院、校長、市長、上司、職員、担当者、業者、幕府)に申し出る 
【副⁺】(恐る恐る、遠慮なく、礼儀正しく、丁寧に、早急に、速やかに、真っ先に、我先に、口頭で、書面で)申し出る
【例文】 地震被害が拡大している国に緊急支援を申し出た/叔父は亡くなる前に、福祉団体に全財産の寄付を申し出ていた/方[ほう]々[ぼう]の団体や法人に声をかけたが、募金を申し出てくれる所はなかった/亡き父が所蔵していた絵画について、美術館に寄贈を申し出た/救援物資を提供しようと申し出たら、現地までの運搬も頼まれた/仕官を望む者は申し出よと

<1251>
お触れが出た/高齢者の離婚は、妻の方[ほう]から申し出て成立するケースが多い/政治理念が変わり、党からの離脱を申し出たが、なかなか受理されなかった/理由を明確にしたくない場合は、「一身上の都合」として退職を申し出る/会社に多大な損失を与えた会長は、自ら辞任を申し出た/別の球団にスカウトされた選手は、現球団に契約の解除を申し出た/「何かお気づきの点がございましたら、遠慮なくお申し出くださいませ」/不都合がある場合は、その旨を申し出れば対処してくれるはずだ
【名詞形】申し出
【補足】公用文では「申出」と送り仮名が省略される
【例文】 ライバル会社からの合弁の申し出を受け入れた/育児休暇を取りたいという申し出が男性社員からあった/慈善団体には、市民から大震災で両親を失った子供を養子にしたいという申し出が届いた/辞意を表明した市長は、市議会議長に退職申出書を提出した

**もうしのべる【申し述べる】** [申す＋述べる] (意見、印象、感想、考え、見解、所信、その旨、理由、礼、祝い、感謝の意、お悔やみ、別れの言葉、開会の辞、決意、希望、展望、心境、疑問、不満、事情)を申し述べる(=公式の場などで述べる) 
【副⁺】(はっきり、きちんと、あえて、改めて、詳しく、簡単に、率直に、堂々と、謹んで、心から、念のため)申し述べる
【補足】「申し述べる」は「述べる」の丁重語
【例文】 おのおの意見を申し述べよと大名は家臣たちに発言を求めた/「この件に関する当方の見解を申し述べさせていただきます」/相続放棄をするには、その旨を家庭裁判所に申し述べねばならない/「先ほど申し述べました理由により、新型機種の導入は見送ることとなりました」/「我が社の今後の展望について申し述べます」/裁判では、被害者の会代表として心境を申し述べた/苦情があるなら遠慮なく申し述べればいい

**もうしひらく【申し開く】** [申す＋開[ひら]く] (事情、理由、罪、過ち、身の潔白)を申し開く(=事情や理由などをはっきり説明して、弁明する)
【補足】「申し開く」は「言い開く」の丁重語。名詞形の「申し開きをする」の形で使うことが多い
【例文】 謝るのがやっとで、事情を申し開くことはできなかった/万が一預かっている園児に怪[け]我[が]でもさせたら、園長として親に申し開きようがない/悪事が露見したのに、この期に及んで申し開こうとするとは、往[おう]生[じょう]際[ぎわ]が悪い/身の潔白を申し開いても、誰も信じてはくれまい
【名詞形】申し開き 【動】申し開き(を)する
【例文】) ここで家業をやめてしまっては、亡くなった父に申し開きが立たない/事故の原因は私にある。申し開きの余地は全くない/自分が悪いのだから、申し開きはせず、素直に謝るべきだ/被告は何の申し開きもせず、判決を静かに受け入れた/容疑者は、証拠を突きつけられ、申し開きできないと観念して犯行を自供した

**もうしわたす【申し渡す】** [申す＋渡す] (判決、刑罰、死刑、無罪、処分、謹慎、罷免、退去。強制送還、解雇、減給、罰金、没収、剥奪、営業停止、退場、退学、次の目標、V字回復、全国制覇、任務、出向、解散、禁止、勘当、絶縁、追放)を申し渡す(=上位者が下位者に決定事項などを重々しく告げる) 
【副⁺】直接、はっきり、しっかり、きっぱり、

<1252>
強く、厳しく、厳重に)申し渡す
【例文】 裁判官は、被告に有罪判決を申し渡した/「その方[ほう]には切腹を申し渡す」/覚悟はしていたが、上司から解雇を申し渡された時は、やはりショックだった/市当局は、食中毒が発生した食堂に1週間の営業停止を申し渡した/2期連続の業績不振で、社長からはV字回復を申し渡された/父は、医者から禁酒を申し渡され、がっくり肩を落とした
【名詞形】申し渡し 申し渡しをする
【例文】 連続殺人犯は、死刑の申し渡しを受けた/不当な解雇の申し渡しには納得できない/傍聴席で騒いだ者は、退廷の申し渡しをされた

**もえあがる【燃え上がる】** [燃える＋上がる] ❶(火、炎、焚[た]き火)が燃え上がる(=炎が高く上がる) ❷(ガス、薪[まき]、わら、松明[たいまつ]、熾[おき]火[び]、建物)が燃え上がる(=激しく燃える) ❸ⓐ(論争、感情、心、思い、気持ち、恋、情熱、意欲、欲望、闘志、野心、[向学・敵[てき]愾[がい]・愛国]心、文学熱、職人魂、[抗議・独立]運動)が燃え上がる(=激しく大きくなる) ⓑ(怒り、憎悪、憤[ふん]怒[ど]、嫉妬、喜び、悔しさ、理想、使命感、復[ふく]讐[しゅう]の念)が/に/で燃え上がる 
【副⁺】❶❷(めらめら、ぱっと、赤々と、赤く、高く、明るく、勢いよく、真っ赤に、烈々と、炎々と、轟[ごう]々[ごう]と) ❸ (一気に、一挙に、熱く、激しく、大きく、熱烈に、盛んに、一瞬で)燃え上がる
【例文】 ❶火は瞬く間[ま]に燃え上がり、建物全体が炎に包まれた/最初は小さかった火が、風にあおられ燃え上がろうとしていた/燃料工場で火災が発生し、燃え上がる炎の勢いに消火は困難を極めた ❷管[かん]からガスが漏れ出し、火を近づけると、ぱっと燃え上がった/灯油をまいた薪に火を近づけると、炎を上げて一気に燃え上がった/松明が勢いよく燃え上がり、火祭りは佳境に入った/消えかかった熾火を燃え上がらせようと、何度も息を吹きかけた ❸周囲に反対され、若い二人の恋はかえって燃え上がった/応援団は、「闘志よ、燃え上がれ！」と書かれた横断幕を掲げた/当局の弾圧に抵抗し、各地で民族独立運動が一斉に燃え上がっている/店員の非礼な対応は客の怒りを激しく燃え上がらせた/憤怒で燃え上がった気持ちを鎮め、憎い相手と話し合った/理想に燃え上がった若き政治家が熱く未来を語り、聴衆を熱狂させた

**もえうつる【燃え移る】** [燃える＋移る] ❶ⓐ(火、炎、火花、火の粉、蠟[ろう]燭[そく]、火事)が燃え移る(=燃えている火が他の物に移る) ⓑ(天井、カーテン、衣服、着衣、紙、枯れ草、薪[まき]、油、火薬、屋根、家屋、隣家、山林、油田、タンク、商店街、周り、風下)に/へ燃え移る ❷ (情熱、熱意)が燃え移る(=熱い気持ちが他の者に伝わる) 
【副⁺】(次々、たちまち、すぐに、一気に、あっという間[ま]に)燃え移る
【例文】 ❶料理中、火が油に燃え移りそうになり、危ないところだった/火が燃料タンクに燃え移ろうとするところを消し止めた/幸い、火が隣家に燃え移る前に消防車が到着した/商店街に燃え移った炎はますます勢いを増した/万一、油田に燃え移れば、大惨事になる/山林に炎が燃え移らないように消火活動に最善を尽くす/仏壇の蠟燭の炎が着衣に燃え移り、大[おお]火[や]傷[けど]を負った/山火事は麓の家々にまで燃え移ってきそうな勢いだった ❷師の情熱は弟子たちに燃え移ったようで、皆意気盛んだ/投球を指導する父の情熱の炎が、私に燃え移ってくるような気がした/兄の熱意が弟に燃え移って、柔道の練習は白熱した

<1253>

【名詞形】燃え移り
【例文】 電磁調理器は、油への燃え移りがないので安全だ/防火壁には、火の燃え移りに対して耐性のある建材を選ぶ

**もえさかる【燃え盛る】** [燃える＋盛[さか]る] ❶(火、火の手、炎、焚[た]き火、かがり火、野火、薪[まき]、松明[たいまつ]、炉、家屋、市街地)が燃え盛る(=盛んに燃える) ❷(欲望、野心、恋慕の情、思い、[情熱・嫉妬・胸]の炎、憎悪の念、怒り、対抗心、血潮、使命感、民主化運動、革命の烈火)が燃え盛る(=感情の高まりが燃えるように盛んになる) (
【副⁺】❶(赤々と) ❶❷(ますます、轟[ごう]々[ごう]と、めらめらと、激しく、勢いよく)燃え盛る
【例文】 ❶今にも燃え盛ろうとする火の中から、無事に戸外へ脱出できた/父は子を助けるため、燃え盛る炎の中に飛び込んだ/釣ったばかりの魚を燃え盛る焚き火であぶって食べるのは最高だ/燃え盛る松明に導かれ、深夜の神事が厳かに執り行われた/木造家屋が燃え盛る現場に、消防車が急行した/爆撃による火災で、市街地は激しく燃え盛った ❷一旦若い二人の恋慕の情が燃え盛れば、親が反対しようが、二人は意に介さない/恋人役の女優の瞳には情熱の炎が燃え盛っていた/妻の嫉妬の炎は激しく燃え盛り、止[とど]まる所を知らない/恋人を想う胸の炎は抑えようもなく、燃え盛る一方だ/彼の理性は、燃え盛る対抗心を抑え込めるだろうか/独裁政権下にあった人々が声を上げ、立ち上がった諸国では、民主化運動が燃え盛っている/全土に革命の烈火が燃え盛り、人々の運命を変えていった

**もえたぎる【燃え滾る】** [燃える＋滾[たぎ]る] ❶(火、業[ごう]火[か]、溶鉱炉の鉄、溶岩)が燃えたぎる(=湯がたぎるように、激しく燃える) ❷(→「もえさかる」❷に同じ。血、闘志、征服欲、気持ち、心)が燃えたぎる(=炎が燃えるように、湯がたぎるように、感情が激しく高まる) 
【副⁺】❶(赤々と、轟[ごう]々[ごう]と、激しく、勢いよく) ❷(一層、ますます、いよいよ、激しく)燃えたぎる
【例文】 ❶地獄絵には、燃えたぎる業火に責め立てられる罪人たちが描かれている/溶鉱炉の鉄が燃えたぎっていて、離れていても熱さが伝わってくる/燃えたぎった溶岩が火口から流れだし、民家に迫っている ❷敵は目に憎悪の念を燃えたぎらせ、襲いかかってきた/自分を裏切った妻への憤りが燃えたぎっていたが、表面は冷静を装った/師の心は教育に対する情熱で燃えたぎり、弟子への愛にあふれている/開戦の知らせに、老将は体中の血が燃えたぎってくるのを感じた/対戦相手の挑発的な一言は、新人ボクサーの闘志を燃えたぎらせた/試合への熱い気持ちを燃えたぎらせ、応援歌を熱唱した/燃えたぎる革命の志は、決して潰[つい]えることはないだろう

**もえだす【燃え出す】** [燃える＋出す] ❶(火、炎、物、薪[まき]、家、油、体脂肪)が燃え出す(=燃え始める) ❷(情熱、意欲、闘志、野心、[胸・嫉妬・怒り]の炎、憎悪の念、使命感)が燃え出す(=何かをきっかけとして特別の感情が起こり始める) 
【副⁺】❶(赤々と) ❶❷(再び、また、ぱっと、めらめらと、一挙に)燃え出す
【例文】 ❶燃え出した火はあっという間に燃え広がった/消えかけた焚[た]き火が一陣の風によって再び燃え出した/発火点とは、物が燃え出す温度のことを言う/この薪は火の点きは悪いが、一旦燃え出したら火持ちがいい/焼[しょう]夷[い]弾[だん]の爆撃で次々と家が燃え出して、地獄絵となった/油はある温度以上になると、自然に燃え出すことがある/体脂肪が燃え出

<1254>
すのは運動を始めて約20分後からだ ❷ 燻[くすぶ]っていた音楽への情熱が、再び燃え出した/大学に落ちたことで、負けてたまるかという闘志が燃え出した/起業を志す男の瞳に野心が燃え出すのを見た思いがした/家族を踏みつけにして平気な父に対し、憎悪が燃え出すのを覚えた/自分の中に困っている人々を助けたいという使命感が燃え出した

**もえたつ【萌え立つ】** [萌[も]える＋立つ] (新緑、緑、草木、若葉、若草、青草、生命[いのち]、万物)がもえ立つ(=生き生きと芽吹く)
【例文】 5月の連休も終わり、新緑のもえ立つ季節になった/初夏の息吹が草木をもえ立たせ、里は緑であふれている/「若葉もえ立つ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」/北国に春が訪れ、若草が今まさにもえ立とうとしている/日差しが夏めき、河原には青々とした草がもえ立っている/5月は新緑の候で、生命が皆もえ立つ季節だ/万物がもえ立つ美しい季節の到来で、体中に活力がみなぎってくる

**もえたつ【燃え立つ】** [燃える＋立つ] ❶(火、炎)が燃え立つ(=火がついて勢いよく燃える) ❷(紅[こう]葉[よう]、サルビア、夕日、陽炎[かげろう]、山)が燃え立つ(=赤々と鮮やかである) ❸ⓐ(嫉妬の炎、意欲、恋、心、情熱、闘志、魂、血、気持ち)が燃え立つ(=感情が激しく高揚する) ⓑ(復[ふく]讐[しゅう]、怒り、憎しみ、決意、野心、愛国心)に/で(心、全身)が燃え立つ
【副⁺】❶❷(赤々と、真っ赤に、黄金色に) ❶〜❸(むらむらと、めらめらと、ぱっと、激しく)燃え立つ
【例文】 ❶炭を足し、息を吹きかけて火を燃え立たせた/暖炉の炎が燃え立つのを眺めていると心が落ち着く ❷秋になると、林道は燃え立つ紅葉に染まる/真夏の日差しを浴びて、サルビアは炎のように赤く燃え立っている ❸見知らぬ男と歩く妻を見て、夫の胸には嫉妬の炎が燃え立った/嫉妬心をあおって恋心を燃え立たせるという方法もある/仕事への情熱を引き出し、燃え立たせるのが上司の務めだ/魂が燃え立つようなロックに全身が痺[しび]れた/全身の血を燃え立たせるほどの刺激的な光景はめったにない/男の気持ちを燃え立たせる悪女としてサロメが戯曲に描かれている/親を殺された子は復讐に燃え立ち、敵[かたき]を探し歩いた/騙[だま]されていたと分かって、怒りに全身が燃え立った/女は憎しみに燃え立つ目で男を睨[にら]みつけた/明治維新期の青年たちは、燃え立つような決意を胸に留学に旅立った/野心に燃え立つ青年時代が過ぎ、今や平凡な中年男となってしまった

**もえつかせる【燃え付かせる】** [燃える＋付かせる] ❶(火、炎、火種、薪[たきぎ]、炭、石炭、固形燃料、ストーブ、怒りの火、堆肥、ごみ)を燃えつかせる(=火をつけて、燃えるようにする) ❷(火)を(火床、薪[まき]、石炭、固形燃料、トーチ、松明[たいまつ]、蠟[ろう]燭[そく]、線香、枯れ[草・枝])に燃えつかせる(=火を他に移し、燃えるようにする) 
【副⁺】(ぱっと、ぽっと、めらめらと)燃えつかせる
【例文】 ❶オリンピックの聖火は、鏡で集めた太陽光を燃えつかせて採火する/昔は、石炭ストーブの火を燃えつかせるのに手間がかかった ❷古代人は、山火事の燃え残りから燃えつかせた火種を絶やさないようにしていた/キャンプファイヤーでは、井桁に組んだ薪にトーチの火を燃えつかせる/慰霊祭では、人々が蠟燭から蠟燭へと順番に火を燃えつかせていった/丸めた新聞紙に火をつけ、積んだ枯れ枝に燃えつかせて暖を取った

**もえつきる【燃え尽きる】** [燃える＋尽きる] ❶(火、炎、蠟[ろう]燭[そく]、芯、線香、花火、燃料、炭、森林、都市、導火線、恒星、ロケット、水素)が燃え尽きる(=すっかり燃えてなくな

<1255>
る) ❷(情熱、意欲、気力、気持ち、心、魂、力、闘志、使命感、エネルギー、命)が燃え尽きる(=精力をすっかり使ってしまって、もう気力がない。生命が尽きる) 
【副⁺】(全て、すっかり、ことごとく、完全に、見事に、跡形もなく)燃え尽きる
【例文】 ❶キャンプファイヤーの火が燃え尽きた後、砂をかけて後始末をした/落語の「死神」に出てくる蠟燭は人の寿命を表し、燃え尽きればその人は死んでしまう/線香花火は、燃え尽きる寸前、一瞬ぱっと輝く/山火事で地区の森林が僅か1週間で全て燃え尽きた/敵の攻撃を受けた首都は、破壊され、完全に燃え尽きようとしている/惑星探査機は、試料カプセルを切り離した後、大気圏で燃え尽きた ❷超難関大学に合格したが、勉学への意欲が燃え尽きてしまい、休学している/仕事で気力が燃え尽きないように、適宜休暇を取ってリフレッシュする/長年、実験を続けてきたが、成果が出ず、気持ちが燃え尽きた感がある/難民救済のために、彼女は最後まで燃え尽きることのない使命感で奮闘した/優秀なビジネスマンが過労で燃え尽きてしまうケースが増えた/高齢者をケアする家族には、介護で燃え尽きないための援助が不可欠だ/「勝敗にかかわらず全力を尽くして燃え尽きろ」とトレーナーは選手を激励した
【名詞形】燃え尽き
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 燃え尽きの予防には、自分を肯定的に評価することが大切だ/仕事や勉学に没頭していた人が、心身の極度の疲労で意欲を失う状態を「燃え尽き症候群」という

**もえつく【燃え付く】** [燃える＋付く] ❶(→「もえつかせる」❶に同じ)が燃えつく(=火がついて燃える) ❷(火)が(→「もえつかせる」❷に同じ。隣家、布団、衣類、カーテン)に燃えつく(=火が他の物に移って燃える) 
【副⁺】(→「もえつかせる」【副⁺】に同じ)燃えつく
【例文】 ❶落雷で燃えついた火が原因で、広大な森林が焼失した/コンセントに埃[ぼこり]がたまると、燃えついて火事になることがある/湿った薪[たきぎ]は燃えつきにくい/堆肥やごみは、腐敗や発酵による発熱で自然に燃えつくことがある/独裁政権に対する怒りの火が燃えついて、某国では民衆による激しい反政府運動が起こった ❷山火事の多くは、焚き火が枯れ草に燃えついて起こると言われる/1軒の失火が隣家にも燃えつき、次々に広がって大火事となった/出火の原因は、寝煙草の火が布団に燃えついたことだ/調理中は、ガスコンロの火が着衣に燃えつかないように注意する/衣類やカーテンは燃えつきやすいので、近くにストーブを置くのは危険だ
【名詞形】燃えつき
【例文】 石炭は燃えつきが悪いので、着火に紙を使う/ライターを使うと、固形燃料の燃えつきが早い/松や杉などの柔らかい木は、燃えつきはいいが、火持ちは悪い

**もえつくす【燃え尽くす】** [燃える＋尽くす] ❶ⓐ(森林、山、城、屋敷、市街、街[まち]中[じゅう]、薪[たきぎ]、石油、機体、全て)が燃え尽くす(=全ての物が燃えてなくなる) ⓑ(火、炎、火災)が(→❶ⓐに同じ)を燃え尽くす ❷(熱情、あふれる詩情、怒りの炎、恋慕の情)が(自ら、魂、歳月)を燃え尽くす(=強い思いが全てを燃焼してしまう)
【例文】 ❶キャンプファイヤーの火の不始末で、地区全体の森林が燃え尽くした/落城前に城から脱出した者たちは、遠方から城が燃え尽くすのを茫[ぼう]然[ぜん]と眺めた/京都からはお

<1256>
盆に五山の送り火が燃え尽くす壮観な光景が見られる/油[ゆ]井[せい]火災が発生し、膨大な量の石油が黒煙を上げて燃え尽くした/完全燃焼とは、十分な酸素の下[もと]で全て燃え尽くした状態をいう/強風にあおられ、市街を燃え尽くさんばかりの大火となった/空襲による焼[しょう]夷[い]弾[だん]が街中を燃え尽くす中、自分一人が生き延びた ❷画家は、自らを燃え尽くすような熱情に駆られて、絵画に一生を捧[ささ]げた/彼女が魂を燃え尽くして書き溜めた詩の数々が、没後に注目を集めた

**もえでる【萌え出る】** [萌[も]える＋出る] ❶ⓐ(新緑、若草、青草、下草、若葉、若芽、新芽、ワラビ、命、万物)がもえ出る(=草木の新芽や若葉が生き生きと出てくる) ⓑ(大地、地面、枝先、あちこち、辺り一面)にもえ出る ❷ (意欲、思い、意識、気迫)がもえ出る(=心にじわりと思いが芽生える) 
【副⁺】(次々、一斉に、勢いよく、美しく、盛んに)もえ出る
【例文】 ❶雪解けを待っていたかのように、野原一面に若草が勢いよくもえ出てきた/鹿がもえ出たばかりの下草を食べ尽くすという被害が出ている/落葉樹とは、秋に葉が落ち、翌春に新葉がもえ出る樹木をいう/春の訪れとともに、若葉が次々にもえ出て、森が緑に色づいていく/茶畑では、3月に枝を刈り込んで、新芽が順調にもえ出るようにする/春は、万物の命がもえ出るエネルギーに満ちあふれた季節だ ❷内面からもえ出る意欲が物事を成功に導く/恩師の熱心な勧めで、学究への思いがもえ出てきたのを感じる/黙々と練習する主将の姿に触発され、チーム全体に気迫がもえ出てきた

**もえのこる【燃え残る】** [燃える＋残る] (金属、一部、破片、燃料、薪[まき]、灰、かす、ごみ、線香、蠟[ろう]燭[そく]、柱、土台、骨、紙幣、文書)が燃え残る(=燃えた後に一部が残る)
【例文】 国宝の仏像が火事に遭い、燃え残ったのは金属部分だけだった/焼死体は、体の一部でも燃え残れば、個人の特定が可能だ/ロケットが空中爆発し、燃え残った破片が海上に落下した/この発動機は燃焼効率がよく、燃料が燃え残ることはない/燃え残った灰はしっかり処理しないと火災の原因になる/盛んに炎を上げて燃えてしまうごみもあれば、燃え残って燻[くすぶ]っているのもある/この線香は最後まで燃え尽きず、いつも1センチほど燃え残る/火勢は上方に移るので、家屋の火災では土台付近が燃え残る場合が多い/火事に見舞われたが、金庫の紙幣は燃え残っていた/大使は、機密文書が燃え残らないよう注意深く焼き捨てた
【名詞形】燃え残り
【例文】 警察は燃え残りの紙片から犯人を割り出した/戦災後、燃え残りの木材を集め、掘っ立て小屋を建てて暮らした/火事の燃え残りがまだ燻っている/蠟燭の燃え残りを集め、溶かして新しいキャンドルを作った

**もえひろがる【燃え広がる】** [燃える＋広がる] ❶ⓐ(火事、火災、火、火の手、炎)が(タンク、全体、天井、隣家、山中、川向こう、広範囲)に/へ燃え広がる(=火が広範囲に燃えて広がる) ⓑ(怒りの炎、共感の気持ち)が燃え広がる ❷ (運動、闘争、紛争、反乱、暴動、革命)が燃え広がる(=物事が拡大する) 
【副⁺】(たちまち、みるみる、どんどん、一気に、一挙に、大きく、急速に、瞬時に、瞬く間[ま]に、あっという間に、四方に)燃え広がる
【例文】 ❶火事は重油タンクにまで燃え広がり、大変な事態となった/火災が船全体に燃え広がれば、船を放棄せざるを得ない/火災がこんな広範囲に燃え広がろうとは想定外

<1257>
だった/ストーブから出た火はあっという間に天井にまで燃え広がった/防災カーテンは火が燃え広がらないようにできている/車の内装には燃え広がりにくい難燃性の材質が採用されている/圧政に耐え切れず立ち上がった民衆の心には、怒りの炎が燃え広がっていた/大勢の人々の間に共感の気持ちが燃え広がったことが、この活動を成功に導いた ❷反戦運動が瞬く間に国の隅々まで燃え広がった/学園紛争はあっという間に全国の大学へと燃え広がった/一地区の暴動が瞬時に全国へ燃え広がっていった
【名詞形】燃え広がり
【例文】 山林火災の燃え広がりを食い止めるため、ヘリコプターで消火活動に当たる/防火扉は火の燃え広がりを抑制するために設けられる/街路樹は火災の燃え広がりを阻止する効果がある/火災現場に赴き、火の燃え広がり具合を検証する

**もがきくるしむ【踠き苦しむ】** [踠[もが]く＋苦しむ] ❶(痛み、苦痛、激痛、陣痛、後遺症)に/でもがき苦しむ(=身体的な苦しみから逃れたいと、もがいて苦しむ) ❷(厳しい現実、ギャップ、危機、不況、連敗、創作、執筆、対応)に/でもがき苦しむ(=困難な状況から*抜け出そうと、もがいて苦しむ) 
【副⁺】(ただただ、バタバタと、必死に、息も絶え絶えに)もがき苦しむ
【例文】 ❶患者は激痛でもがき苦しんでいるが、鎮痛剤が効かない/戦時下では多くの捕虜がガス室でもがき苦しみながら死んでいった/毒入りだったのか、王は酒を一口飲んだ途端、もがき苦しみ始めた/事故の後遺症でもがき苦しんでいる被害者がいまだに多くいる/泥沼にはまってもがき苦しんでいた野鳥を助けてやった ❷社会に出れば、誠実な人ほど理想と現実のギャップにもがき苦しむことになる/長く続く不況にもがき苦しんできたが、経済はようやく上向いてきた/チームは、今シーズン連敗続きでもがき苦しんでいる/創作の過程でもがき苦しむほど深みのある作品に仕上がるという/受賞第一作に続く傑作が書けず、もがき苦しむ作家が多いらしい/庶民が生活苦にもがき苦しもうと、為政者は知らぬ顔だ/困難な任務だが、必死になってもがき苦しめば、突破口が見つかるはずだ

**もぎとる【捥ぎ取る】** [捥ぐ＋取る] ❶(果実、実[み]、蕾[つぼみ]、羽、頭、首、手足、ボタン)をもぎ取る(=ねじるようにして取る) ❷(勝利、優勝、栄冠、合格、点、金[かね]、小銭、慰謝料、ピストル、バッグ、帽子、権利、政権、契約、時間、チャンス、タイトル、意欲、誇り、成果)をもぎ取る(=力を込めて奪って取る) 
【副⁺】(そっくり、すっかり、無理矢理、根こそぎ、一気に、強引に、勝手に、確実に、見事に、力ずくで、何が何でも)もぎ取る
【例文】 ❶果樹園で完熟のブドウを枝からもぎ取って食べた/幼子を抱き上げ、真っ赤なグミの実をもぎ取らせた/民主活動家は監禁されて、羽をもぎ取られた鳥のように行動を制限された/ともに仕事を立ち上げた親友を失くし、手足がもぎ取られたようにつらく寂しい ❷大接戦の末、ついに宿敵から勝利をもぎ取った/今日の試合は、何としても勝ちをもぎ取ろう/相手チームに先取点をもぎ取られ、初戦で敗退した/路上生活の少年が、観光客の手から小銭をもぎ取って逃走した/強盗は、警官にピストルをもぎ取られ、身柄を確保された/夜道で引ったくりに遭い、バッグをもぎ取られた/改革推進派が念願の政権をもぎ取れたのは、選挙で圧倒的支持を得たからだ/長時間労働が続き、休息の時間がそっくりもぎ取られている/起死回生のチャンスをもぎ取って、辛くも逆転優勝を果たし

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た/新人ゴルファーがベテラン選手からタイトルをもぎ取った/自信作を容赦なく批判され、創作意欲をもぎ取られてしまったような気持ちだ
【名詞形】もぎ取り もぎ取りをする
【例文】 台風の被害を少なくしようと、梨のもぎ取りを急いだ/毎年、桃の収穫期には一家総出でもぎ取りをする/スイカはもぎ取り作業が重労働なので、メロンに転作した

**もぐりこむ【潜り込む】** [潜る＋込む] ❶(水中、海中、海底、地中、穴、茂み、プレート内部、中、下、懐、奥、隙間、裏側、ベッド、寝床、布団、寝袋、テント、こたつ、床下、電車、雪、細胞)に潜り込む(=潜って中や下に入る) ❷(隠[かく]れ家[が]、地下、敵国、派閥、業界、会社、組織、船、飛行機、授業、店、ツアー、集会、プログラム、潜在意識)に潜り込む(=他に知られないように、ひそかに中に入る) 
【副⁺】(こっそり、すっぽり、そっと、さっと、うまく、深く、ひそかに、頭から)潜り込む
【例文】 ❶ダイバーが水中に潜り込んで、遭難者を捜索している/庭にいた蛇を追いかけたが、茂みの中に潜り込まれて見失った/地殻プレートがほかのプレートの下に潜り込もうとする箇所でしばしば地震が起きる/蜜蜂は、蜜を吸おうとして花弁の奥に潜り込み、受粉を媒介する/疲れて帰った夜は、服のまま寝床に潜り込んでしまうことが多い/テントの中の寝袋にすっぽりと潜り込めば、翌朝まで熟睡できる/通勤時の満員電車は、人一人潜り込む余地もないほど、混んでいる/大雪で、長靴が積雪にすっぽり潜り込んでしまうほどだ ❷犯人が隠れ家に潜り込むところを、張り込み中の警官が逮捕した/反体制派は、弾圧を逃れ、地下に潜り込んで活動を続けた/敵国にスパイを潜り込ませて、機密情報を収集させた/就職難の折、親の縁故で何とか今の会社に潜り込めた/厳重な警戒をくぐり抜け、潜り込んだ犯人が飛行機を乗っ取った/人気の教授の授業に潜り込んで聴講した/客を装ってライバル店に潜り込み、商品の売れ行きを探った/旅行会社の友人のつてで、人気ツアーに安価で潜り込ませてもらった/政治集会に不審者が潜り込まないように、手荷物検査をした/コンピュータウイルスは、プログラムに潜り込み、データの改[かい]竄[ざん]を行う/潜在意識に潜り込むサブリミナル効果を狙ったテレビ広告は禁止されている
【名詞形】潜り込み
【例文】 セキュリティーゲートは、乗り越えや潜り込みによる不正な侵入を防止する/トラックには、後方から車が衝突した場合に備え、潜り込み防止装置がある

**もたせあう【凭せ合う】** [凭[ひょう]せる＋合う] (身、体、上半身、背中、頭、肩、稲の束[たば]、板と板)をもたせ合う(=互いに相手を支えとして立てる) 
【副⁺】(互いに、バランスよく)もたせ合う
【例文】 カップルは、身をもたせ合いながら、沈む夕日を眺めていた/砲火の音がやみ、兵士たちは塹[ざん]壕[ごう]の中で背中をもたせ合って、束[つか]の間の眠りに落ちた/子供たちは、車の渋滞に疲れ、後ろの席で頭をもたせ合って眠り込んでいる/刈り取った稲の束を互いにもたせ合わせて、立てておき、乾燥させる

**もたせかける【凭せ掛ける】** [凭[ひょう]せる＋掛ける] ❶ⓐ(身、体、上半身、上体、背中、頭、首、肩、肘、赤ん坊、梯[はし]子[ご]、網戸、自転車、絵画、額[がく]、パネル)をもたせかける(=ある物を支えとして寄せて立てる) ⓑ(相手の体、壁、扉、柱、窓、手すり、植木、塀、垣根、椅子の背、座席、肘掛け、背もたれ、ソファ、クッション、ベッド、テーブル)にもたせか

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ける ❷(→❶ⓐに同じ)をもたせかける(=何かを支えに寄せて立てようとする)
【副⁺】(そっと、ゆったり、どさりと、静かに、斜めに)もたせかける
【例文】 ❶患者は、半分起こしたベッドに身をもたせかけ、食事をしている/ベランダの手すりに体をもたせかけて、下をのぞき込んだ/赤ん坊の上半身を左腕にもたせかけ離乳食を口に入れる/車内で隣席の客が居眠りをして上体をもたせかけてくるので困た/椅子に背中をもたせかけず、背筋を伸ばしてきちんと座る/湯船の縁に首をもたせかけ、足を伸ばして湯に浸[つ]かると気分がいい/肘掛けに肘をもたせかけ、ゆったり寛[くつろ]いだ/庭師が植木に梯子をもたせかけたまま、忘れて帰ってしまった/洗った網戸を塀にもたせかけて乾かす/重いパネルは吊[つる]せないので、壁際にもたせかけて陳列した ❷赤ん坊を抱き上げてソファにもたせかけたが、横にころんと倒れてしまった

**もたれあう【凭れ合う】** [凭[もた]れる＋合う] ❶ⓐ(カップル、夫婦、恋人同士、兄弟、姉妹、兵士たち、家々)がもたれ合う(=互いに体を相手に預けて、もたれる) ⓑ(親が子、姉が妹)ともたれ合う ❷ⓐ (親子、一族、関係者、与野党、政治家と官僚、官と民、政府と経済界、経営側と監査側)がもたれ合う(=有利に事が運ぶように、互いに相手を頼る) ⓑ(マスコミが政権、製薬会社が医局、役所が業者)ともたれ合う 
【副⁺】❶❷(互いに、相互に) ❷(べったり、どっぷり、こっそり、ひそかに、秘密裏に)もたれ合う
【例文】 ❶酒場では、カップルがもたれ合って、ブルースを踊っている/遊び疲れた兄弟が、ソファの上でもたれ合ったまま眠っている/激しい戦闘の後、負傷した兵士たちは互いにもたれ合うようにして前進した/下町では、小さな家々がもたれ合うように並んでいる/年頃の姉が妹ともたれ合って、ファッション誌を夢中で読んでいる ❷親子が互いに甘え、もたれ合っていると、親離れも子離れもできなくなる/公共事業の入札をめぐって官と民がもたれ合い、官製談合が行われた/経営側と監査側がもたれ合っていては、責任の所在が明確にならない/政権ともたれ合うことなく、真実に迫るのがマスコミの使命だ/不正事件の後、製薬会社が大学の医局ともたれ合うことがないように対策が講じられた
【名詞形】もたれ合い
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】 同族会社では、しばしば創業家一族のもたれ合いが放漫経営の原因となる/退職者の天下り人事から、役所と民間業者のもたれ合いが発覚した/多くの国で政治家と官僚のもたれ合いの構図が見られる/当事者同士のもたれ合いを排除するため、第三者の監査が必要とされる

**もたれかかる【凭れ掛かる】** [凭[もた]れる＋掛かる] ❶([人]、体、肩、胸、腕、壁、扉、階段、窓、手すり、柵、欄干、椅子、座席、背もたれ、脇[きょう]息[そく]、ソファ、クッション、本棚、ベッド、枕、カウンター、電柱、杖[つえ]、船[ふな]縁[べり]、岩)にもたれかかる(=支えるものに体の重みを預ける) ❷(リーダーの力、他者の好意、親、権威、過去の実績、支援)にもたれかかる(=自立せず、他のものに頼る) ❸(→❶❷に同じ)にもたれかかる(=もたれようとする) 
【副⁺】(ぐっと、どんと、ぐったり、べったり、ゆったり、思い切り、さりげなく)もたれかかる
【例文】 ❶めまいを起こした人が、崩れるように隣の人にもたれかかった/初デートで

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彼女にさりげなくもたれかかられて、胸がどきどきした/酒に酔って、友人の肩にもたれかかりながら、千鳥足で歩いた/女の子は、迎えに来た母親の胸にもたれかかるように抱きついた/夜勤で疲れ果て、電車の扉にもたれかかるようにして立っていた/展望台の手すりにもたれかかり、谷底の急流をのぞき込んだ/子供をベランダの柵にもたれかからせて、一緒に星空を眺めた/リクライニングチェアにゆったりもたれかかって読書を楽しむ/崖を上る途中にちょうどもたれかかれる岩があったので、座って休んだ ❷リーダーの指導力にもたれかかり過ぎて、どのメンバーも力を発揮していない/いつまでも親にもたれかかっていては、自立できない/学者たるものは、権威にもたれかかろうとしない姿勢が必要だ/我が社は過去の実績にもたれかかってばかりで、新しい成果を生み出せていない/彼は支援にもたれかかりたくないと意地を張っている ❸壁にもたれかかった時、「ペンキ塗り立て」の貼り紙に気づき、慌てて身を引いた/よろけて柵にもたれかかったが、柵が倒れそうになったので急いで体勢を立て直した

**もちあう【持ち合う】** [持つ＋合う] ❶ⓐ(各社、グループ、家族、夫婦、双方、両者、参加者、医師同士、全員、兄と弟)が/で持ち合う(=互いに協力し、分担して持つ) ⓑ(相手)と(資本、株式、債務、費用、責任、役割、技術、データ、コピー、情報、契約書、鍵、荷物)を持ち合う ❷ (ボール、責任、同じ気持ち、思いやり、興味、関心、敬意、好意、反感、信頼感、競争心、共通認識、検討課題、良好な関係、同じ意見、対等の権利、データ、秘密)を持ち合う(=互いに共通して持つ) ❸ (勢力、試合、勝負、需要と供給)が持ち合う(=両者の力が均衡を保ち、優劣がつかない) ❹ (相場、株価、為替、価格)が持ち合う(=取引市[し]場[じょう]で相場に大きな変動がない) 
【副⁺】❻(それぞれ、代わる代わる、互いに、ともに、共同で、相互に、交代で)持ち合う
【例文】 ❶同グループ内の各社が資本を持ち合い、経営の安定を図る/毎年の大掃除は、家族が銘々の役割を持ち合って行う/共働きの夫婦は、各々の収入から生活費を持ち合って暮らしている/懇親会の費用は、参加者全員で持ち合った/契約書は2通作成し、互いに1通ずつ持ち合うのが通例だ/恋人と互いの部屋の鍵を持ち合おうと決めた/家族で荷物を交代して持ち合い、ホームまで運んだ ❷バスケットボールの試合で、両チームの選手がボールを持ち合ったまま譲らず、一時中断した/互いに敬意を持ち合わないと人間関係はうまくいかない/会った時から好意を持ち合った二人は、親密に交際をし始めた/互いに向上するには、競争心を持ち合い、切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]することが大切だ/国際会議後、各国代表は次回までの検討課題を持ち合って帰国した/災害時のリスク回避のため、会社の重要なデータを離れた拠点で持ち合うことにした ❸紛争地の二大勢力が持ち合えば、政情不安が続くことになる/両チームの力の拮[きっ]抗[こう]で試合が持ち合い、延長戦にもつれ込んだ/需要と供給が持ち合えば、価格が安定する ❹株価が持ち合い、横ばいが続く/長らく持ち合っていた為替価格が急上昇した
【名詞形】持ち合い
【例文】 上場企業の株の持ち合いは日本独特のものだ/この数か月、相場は高値の持ち合いが続いている/夫婦がともに働き、生計を立てる持ち合い所[じょ]帯[たい]が増えた/決勝は両者互角の戦いで、勝負が持ち合い状態になった/持ち合い相場とは、株価や為替にあまり変動がない状態をいう
<1261>
**もちあがる【持ち上がる】**[持つ＋上がる] ❶(地盤、草むら、海面、海底、家、屋根腕、旅[りょ]行[こう]鞄[かばん]、金庫、椅子、木材)が持ち上がる(=他からの力により上へ上がる) ❷ (話、別れ話、問題、計画、企画、構想、疑惑、騒動、もめ事、スキャンダル、事件、議論、縁談、噂[うわさ])が持ち上がる(=急に予想していない事が起こる) ❸(クラス、担任)が持ち上がる(=学年が上がっても同じ教師がそのクラスを担当する) 
【副⁺】❶(ぐっと、突然、そのまま、ゆっくり、ふわりと、徐々に、高く、軽く、僅かに) ❷ (突然、いきなり、急に) 持ち上がる
【例文】❶草むらの一部が持ち上がったと思ったら、モグラが顔を出した/温暖化で南極の氷が溶けると、海面が数メートル持ち上がるそうだ/竜巻が通過した時、家が持ち上がるような感じで浮いた/五十肩らしく、痛くて腕が持ち上がらない/この机は床[ゆか]に固定されているため、持ち上げようにも持ち上がらない/パイプ椅子は軽いので、片手でも簡単に持ち上がる ❷夫婦の間では、大分前から別れ話が持ち上がっていたらしい/彼の不在の間に、新たな問題が持ち上がろうとしていた/近隣でごみ処理場の建設計画が持ち上がれば、必ず反対運動が起こる/与党内に贈収賄疑惑が持ち上がれば、選挙への影響は計り知れない/時折、通りにイノシシが出没するという騒動が持ち上がっていた/思わぬスキャンダルが持ち上がり、エリート官僚の出世の道が閉ざされた/50歳を過ぎた息子に縁談が持ち上がった ❸クラス担任は今年も同じ先生が持ち上がった
【名詞形】 持ち上がり
【補足】]名詞形は、❶ ❸ の意味でのみ使う
【例文】 地震による地盤の持ち上がりが、震災後あちこちで見られた/本校では3年間持ち上がりで、クラス替えはない/この学校は、担任持ち上がり制のため、担任が6年間替わらない/「学年が変わっても、持ち上がり式なので、私が担当します」
**もちあげる【持ち上げる】**[持つ＋上げる] ❶ⓐ (コップ、杯[さかずき]、箸、皿、蓋、眼鏡、受話器、荷物、スーツケース、[人]、子供、裾、掛布団、畳、屋根、石、バーベル、金庫、資材、車輪、機首)を持ち上げる(=手に取って上げたり、操作によって物の位置を高くする) ⓑ(手、素手、箸、ジャッキ、クレーン)で持ち上げる ❷ (頭、顔、首、顎、足、膝、腕、肩、腰、尻、体、上体、髪の毛、瞼[まぶた])を持ち上げる(=体の一部を上に上げる) ❸ (景気)を持ち上げる(=良くする) ❹ⓐ ([人]、相手、先輩、上司、父、母、夫、妻) を持ち上げる(=おだてたり過度に褒めて、相手の機嫌を良くする) ⓑ([人]、相手、大人、周囲、取り巻き、後輩、ファン、マスコミ)が持ち上げる 
【副⁺】❶(ぐいと、軽[かる]々[がる]と、高々と、高く、用心深く、上手に、慎重に、乱暴に、とっさに、頭上に、自力で) ❷ (ちょっと、ひょいと、少し、幾分、僅かに、静かに) ❸(何とか、どうにかして) ❹ (やたらに、わざとらしく、調子良く、オーバーに、大げさに、盛んに)持ち上げる
【例文】❶コップを目の高さまで持ち上げて底を見ると、だいぶ汚れがこびり付いていた/結婚式の披露宴では、皆で杯を持ち上げ、乾杯した/床[ゆか]の蓋を持ち上げれば、収納庫になっている/無理をして重いスーツケースを持ち上げたら、腰を痛めてしまった/レスラーは相手の体を持ち上げようとしたが、逆に押さえ込まれた/ロングスカートの裾を軽く持ち上げ、階段を上る/庭の石を持ち上げたら、大きな穴からアリがたくさん出てきた/ この金庫は重いから、3人がかりでも持ち上げられないだろう/資材をクレーンで持ち上

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げる操作は簡単に見えて、実は操縦が難しい/離陸時の飛行機はスピードをつけ機首を持ち上げると、ぐんぐんと上昇していった ❷机に向かっていた息子は、母親に呼ばれて不機嫌そうに頭を持ち上げ、振り向いた/怪[け]我[が]をした体操選手は、ギプスをした腕を重そうに持ち上げて見せた/仰[あお]向[む]けの姿勢から上体を徐々に持ち上げて起きると腹筋が鍛えられる ❸デジタル家電の消費が拡大してはいるが、景気全体を持ち上げる効果は限定的だ/ 景気を持ち上げるためには、家計にお金を回すことが重要だ ❹成績のいい営業マンは、さすがに人を褒めて持ち上げるのがうまい/父は退職後も名コンサルタントと周囲から持ち上げられて、講演を引き受けている
**もちあるく【持ち歩く】**[持つ＋歩く] (現金、カード、写真、名刺、筆記具、手帳、懐中時計、免許証、身分証明書、カメラ、携帯電話、スマホ、タブレット端末、ノートパソコン、電子辞書、眼鏡、折り畳み傘、杖[つえ]、本、ナイフ、化粧道具、ポーチ、ハンカチ、ティッシュ、目薬、土産品、荷物、エコバッグ、水筒)を持ち歩く(=外出時に携えて歩く)

【副⁺】(いつも、わざわざ、必ず、ずっと、年中、常に、気軽に、一緒に、肌身離さず)持ち歩く
【例文】 カード払いにし、現金は持ち歩かないことにしている/夫は生まれたばかりの娘の写真を肌身離さず持ち歩いている/今時、懐中時計を持ち歩く人も珍しい/車を運転するので、免許証は年中持ち歩いている/持ち歩きやすいコンパクトサイズの一眼レフカメラは便利だ/GPS機能付き携帯電話を持ち歩けば、道に迷うことはない/持ち歩くのに便利なタブレット端末を買った/電子辞書は軽くて、どこへでも気軽に持ち歩ける/彼女は化粧道具を入れたポーチをいつも持ち歩いている/ドライアイなので、いつも目薬を持ち歩かなければならない/宅配便のおかげで、旅行帰りに土産品を持ち歩かなくてもよくなった/環境保護のため、エコバッグを持ち歩こう
【名詞形】 持ち歩き 【動】持ち歩き(を)する
【例文】 スマートフォンは持ち歩きがしやすく、今や必需品だ/年を取ると、重い荷物の持ち歩きはしたくない/夏場は特にペットボトルの持ち歩きをする人が多い/持ち歩き用の眼鏡を一つ、鞄[かばん]に入れておく/「お客様、ケーキのお持ち歩き時間はどれくらいですか」
**もちあわす・もちあわせる【持ち合わす・持ち合わせる】**[持つ＋合わす・合わせる] ❶ (現金、硬貨、小銭、カメラ、傘、資料、確定数字、知識、ノウハウ、高性能、最新技術、センス、鋭い感性、神経、強み、優しさ、雰囲気、魅力、強い精神、プライド、特殊な資格、思いやり、心の余裕、常識、言葉、答え)を持ち合わせる(=必要を満たすように、ちょうど持っている) ❷(画家と科学者の才能、美しい容姿と能力、利便性と美、高品質と低価格、いくつもの顔)を持ち合わせる(=さまざまな特質をともに備えている。*併せ持つ)

【副⁺】❶(たまたま、偶然)持ち合わせる
【補足】❷は、正しくは「併せ持つ」だが、この表現も使われる傾向にある
【例文】 ❶海外でチップを払う時は、小銭を持ち合わせていないと困る/偶然持ち合わせていたカメラで事故直後の現場を撮影した/急な雨に降られたが、折り畳み傘を持ち合わせていたので、助かった/あいにく確定数字を持ち合わせないので、正確なことは答えられない/見る前に予備知識を持ち合わせていたら、もっと歌舞伎の舞台を楽しめたのにと残念だ/新社長は、経営のノウハウを十分持ち合わせた人物との評判だ/昨今は、高齢

<1263>
者への思いやりなど持ち合わせない若者も多い ❷画家ダ・ヴィンチは、科学者の才能も持ち合わせた多才な人だった/高品質と低価格という二つの強みを持ち合わせた新製品が発売された
【名詞形】 持ち合わせ(ちょうどその時に持っている金銭)
【補足】名詞形は、❶の意味でのみで使う
【例文】募金箱の中に、持ち合わせの硬貨を全部入れた/現金の持ち合わせがない時は、カードで支払う小銭の持ち合わせがないと、チップに困る/寄付を頼まれたが、あいにく金の持ち合わせがないと断った
**もちかえる【持ち帰る】**[持つ＋帰る] ❶ⓐ(金[かね]、土産、品物、リーフレット、経典、情報、優勝旗、サンプル、作品、料理、残り物、ごみ、鉱物、植物、花、獲物、魚、遺骨、思い出)を持ち帰る(=物品などを持って帰る) ⓑ(家、自宅、会社、仕事場、学校、郷里、自国、地球、巣)に/から持ち帰る ❷ (仕事、資料、データ、宿題の採点、課題)を持ち帰る(=一連のことを継続するために、自宅や会社に持って帰る) 
【副⁺】(どっさり、そっくり、全部、一部だけ、必ず、大事に、大切に、好きに、勝手に、自由に)持ち帰る
【例文】 ❶「リーフレットは、ご自由にお持ち帰りください」/三蔵法師は、インドから中国に大量の経典を持ち帰った/海外から持ち帰った商品サンプルは会議で不評だった/ 教室で作った作品は各自持ち帰らねばならない/余った料理を持ち帰ろうと思ったが、適当な入れ物がなかった/「山では、自分の出したごみは必ず持ち帰ってください」/探査衛星が火星の鉱物を持ち帰れば、研究が進展する/父は釣った魚を持ち帰り、魚拓を取るのが趣味だ/オリンピックに参加した各国選手たちは、たくさんの思い出を持ち帰った ❷ 毎日、会社の仕事を家に持ち帰っているが、それでも片づかない/弁護を有利に進めるため、大量の資料を持ち帰って読み込んだ/紛失や漏[ろう]洩[えい]が心配なので、データは持ち帰らず、必ず社内で処理している/生徒指導で遅くなったので、宿題の採点は持ち帰ってすることにした/検討課題は、各自が持ち帰って、その結果を次の会議で発表することになった
【名詞形】 持ち帰り 【動】持ち帰り(を)する
【例文】 「パンフレットのお持ち帰りはご自由です」/持ち帰りができる調理済みのおかずは便利だ/家族との時間を大切にしたいので、仕事の持ち帰りはなるべくしない/感染症の流行を機に、店内飲食よりも持ち帰りをする人が増えた/「当店では、お持ち帰りメニューも多数取り揃えております」/持ち帰り専門の弁当チェーン店は昼飯を買う客で賑[にぎ] わっている
**もちかえる【持ち替える】**[持つ＋替える] ❶ⓐ(荷物、バッグ、鞄[かばん]、道具、受話器、ペン、傘、箸、ナイフ、フォーク、ラケット、バット、ボール、バトン、楽器、ハンドル、スマホ、手綱、武器、櫂[かい])を持ち替える(=手に持った物を他方の手に移したり、持ち方を替えたりする) ⓑ(右手、左手、反対の手、順手、逆[さか]手[て]、横向き)に持ち替える ❷ (スプーンを箸、ペンを銃、棒を刀、ドライバーからアイアン、他の楽器、別の工具、安全な資産)に持ち替える(=持つ物を替える) 
【副⁺】❶(いちいち、逆に、反対に、左右に、交互に、自由自在に)持ち替える
【例文】 ❶荷物が重いので、手を左右に持ち替えて運んだ/歩道を歩く時は、バッグを車道の反対側に持ち替えるようにしている/通話中、書き取る必要が生じ、受話器を左手

<1264>
に持ち替えメモを取った/昔は、左利きは箸やペンを右手に持ち替えるよう矯正されたものだ/ステーキを一口大に切り、フォークを右手に持ち替えて食べた/野球でバントをする時は、バットを短めに持ち替える/内野の守備練習でボールを素早く持ち替えろとコーチに指導された/リレー競走で、右手で受け取ったバトンを左手に持ち替えようとして落としてしまった/動画を見るためにスマホを横向きに持ち替えた ❷紛争地では、ペンを銃に持ち替えざるを得ない若者が大勢いる/ゴルフクラブをアイアンに持ち替えなかったので、ボールがコースから外れた/演奏者は、曲の途中でフルートからピッコロに素早く持ち替えて、演奏を続けた/リスク回避のため、安全な資産に持ち替えるように勧められた
【名詞形】 持ち替え
【例文】 バトンガールは、両手でバトンの持ち替えがうまくできるよう練習する/運転初心者には、角を曲がるハンドル操作で、左右の手の持ち替えが難しい
**もちかける【持ち掛ける】**[持つ＋掛ける] ❶(話、話題、儲[もう]け話[ばなし]、商談、相談、提携、取引、契約、購入、提案、勝負、交渉、示談、協議、企画、開発、寄付、融資、投資、値引き、合併、買収、譲渡、売却、共闘、連立、交換、別れ話、移籍、犯行)を(相手)に持ちかける(=話を出して、相手に行動を起こすように促す) ❷([物]、薪[まき]の束[たば]、[優越・不信]感、自信、確信、希望、関心、疑い)を持ちかける(=持ち始める。持ちそうになる)

【副⁺】❶(真面目に、真剣に、熱心に、強引に、言葉巧みに)持ちかける
【例文】 ❶うまい儲け話を持ちかけられたら、用心するほうがいい/一人で仕事を抱え込まないで、同僚に相談を持ちかければよかった/業務提携を持ちかけて、人件費削減を図ろうと考えている/偽ブランド品の購入を持ちかけ、金を騙[だま]し取った/ボスは男を罠[わな]にはめるため、いかさまの勝負を持ちかけろとギャンブラーに命じた/当該国の首脳に交渉を持ちかけて、懸案事項の解決を図る/資産家は、証券会社から次々と投資を持ちかけられて閉口している/合併を持ちかけようとしたが、相手側の財務状況に問題があるので、中止した/不動産会社から土地の売却を持ちかけられたが、断った/与党は野党に連立を持ちかけ、過半数の議席を確保した/海外の研究機関が、有望な人材に移籍を持ちかけるケースが増えている ❷薪の束を持ちかけたら、結んだ縄が外れて散乱してしまった/失敗が重なって、せっかく持ちかけた自信を失くしてしまった/ようやく資格試験に通ったので、将来への希望を持ちかけているところだ/警察は、男の不審な行動から犯行の疑いを持ちかけている
**もちきる【持ち切る】**[持つ＋切る] ❶(身、体力、勢力、座、天気)が持ち切る(=同じ状態が最後まで持続する) ❷(話、話題、噂[うわさ]、ニュース、記事)で持ち切る(=皆の関心事である同じ話題がずっと続く) ❸(荷物、プレゼント、包み、土産、品物、費用、土地、屋敷、店、債券、確信、自信、夢、責任、[影響・指導]力)を持ち切る(=最後まで完全に持ち続ける) 
【副⁺】❶❸ (どうにか、何とか、辛くも、残らず、十分に、見事に、確実に)
❷(もっぱら、寄るとさわると)持ち切る
【例文】❶決勝戦まで体力が持ち切るように、持久力を養う練習をする/司会者の巧みな進行で座が見事に持ち切った/運動会の途中で雨が降りそうになったが、何とか終わるまで天気が持ち切った ❷自動車雑誌は、自動運転機能付きの新型車の話題で持ち切って

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いる/新聞は、ノーベル賞受賞者のニュースで持ち切っている ❸こんな重い荷物を頂上まで持ち切るのは無理だ/格付けの高い債券を満期まで持ち切れば、おおむね元本は保証される/チームのために、最後まで責任を持ち切るのがキャプテンの役割だ/宗主国は国力が衰退し、最後まで影響力を持ち切ることができなかった
【名詞形】持ち切り 持ち切りになる
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う
【例文】オリンピック開催中は、寄ると触ると有名選手や新記録の話で持ち切りだ/週刊誌は、人気スター同士の結婚話で持ち切りだ/受験生を抱えた親の間では、入学試験の話題で持ち切りになっている
**もちきれる【持ち切れる】**[持つ＋切れる] ❶(→「もちきる」❶に同じ)を/が持ち切れる(=同じ状態を保つことができる) ❷ (→「もちきる」❸に同じ)を/が持ち切れる(= 最後まで完全に持ち続けることができる) 
【副⁺】(→「もちきる」 【副⁺】❶❸に同じ)持ち切れる
【補足】否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶リストラは免れたが、残業が多くて、身が持ち切れない/体力が山頂まで持ち切れるように、消耗の少ない登頂プランを立てた/敵の猛攻を受け、援軍の到着まで勢力を持ち切れそうもない/一度白けた宴席の座が、話上手な同僚の取り成しで何とか持ち切れた ❷ 旅行の荷物に大量の土産が加わり、持ち切れなくなってしまった/フィギュアスケートの選手は、両手で持ち切れないほどの贈り物をファンからもらった/ハロウィン用に、子供が持ち切れる程度のお菓子の小さな包みを用意した/展示用の品物が多くて持ち切れないので、仲間と分担して持って来た/相続税がかさみ、親から譲り受けた土地を持ち切れそうもないので、物納した/70歳を越え、大きな屋敷を持ち切れず、マンションに引っ越した/不景気で、長年営業していた店を持ち切れなくなり、人に譲渡した/私の作品が受賞したと聞いたが、本当なのか、まだ確信を持ち切れないでいる/選手全員が自信を持ち切れたら、全国大会での勝利は間違いなしだ
**もちくずす【持ち崩す】**[持つ＋崩す]ⓐ(身、身代、自分)を持ち崩す(=日頃の行いが悪くて生活を維持できなくなる) ⓑ(女、酒、色)に(身)を持ち崩す ⓒ(酒、女、色恋沙汰、放[ほう]蕩[とう]、道楽、遊[ゆう]蕩[とう]三[ざん]昧[まい]、パチンコ、博[ばく]打[ち]、ギャンブル、麻薬、水商売)で(身)を持ち崩す 
【副⁺】(すっかり、やがて、大きく、急に)持ち崩す
【例文】 酒や女に身を持ち崩す自己破滅型の私小説は、今時流[は]行[や]らない/女にうつつを抜かし、先祖が築き上げた身代を持ち崩してしまった/酒で身を持ち崩し、肝臓まで病んでしまった/お坊ちゃん育ちが遊蕩三昧で日を送り、すっかり身を持ち崩した/親は、ギャンブルで身を持ち崩しそうな息子を助けようと必死だ/有望な作家だったのに、麻薬で身を持ち崩して文壇から消え去った/堅実な彼女なら、水商売をやっても身を持ち崩すことはないだろう/どんな誘惑があろうと、道を踏み外して身を持ち崩すようなことはしない/ 若い頃はだいぶ無茶もしたが、幸い身を持ち崩さずに済んだ
**もちこす【持ち越す】**[持つ＋越す] (疲れ、結論、法案、議論、審議、判断、交渉、課題、仕事、業務、着工、提出、勝負、争い、損失、負債、残額、売買、在庫、生鮮食品、データ、ポジション、ポイント、酔い、ダメージ、[未消化・余剰]分、有給休暇、時間)を(次、

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後、別の機会)に持ち越す(=解決がつかず、残して次へ送る) 
【副⁺】(そのまま、そっくり、ずっと、結局、ひとまず、とりあえず、更に、自動的に)持ち越す
【例文】仕事の疲れを翌週に持ち越さないように、週末は十分な休養を取っている/今期の提出法案が次期国会に持ち越され、継続審議となった/領土問題の交渉が相手国の反対で次回まで持ち越された/先週から持ち越した仕事を片付けるため、今週は残業続きだ/ 会計担当は、業務が就業時間内に終わらず、夜まで持ち越すことが多くて大変らしい/今日中に資料を仕上げたいが、訂正が多く、提出は明日に持ち越しそうだ/テニスの試合は、途中で日没になり、勝負は翌日に持ち越された/新入幕力士の快進撃で優勝争いは千秋楽に持ち越した/次世代に多額の負債を持ち越さぬように、国債の発行は削減すべきだ/値上がりを見込んで、株の売却を翌日に持ち越すことにした/生鮮食品は、翌日に持ち越せないので、値を下げて売り切る/昨夜の酒の酔いが持ち越され、今朝は頭が痛い/昨年度から持ち越した有給休暇を消化しようと、旅行に出かけた
【名詞形】持ち越し 持ち越しになる/する
【例文】 市議会で前年度から持ち越しの議題について討議が始まった/今年使わなかったクレジットカードのポイントは、来年まで持ち越しができる/米の消費量が年々減少するのに伴い、余剰分の持ち越しが増加している/駅前の再開発事業は、予算不足でまたもや着工が持ち越しになった/時間がなくなったので、最後の議題は次回への持ち越しにした
**もちこたえる【持ち堪える】**[持つ＋堪[こた]える] ⓐ(病人、患者、被災者、選手、軍隊、堤防、橋、門[もん]、城、小国、自治体、会社、金融機関、政権、体制、体勢、組織、食料、天気) が持ちこたえる(=人や物、事柄が最悪の状態にならぬように頑張って維持する) ⓑ(命、体力、勢力、秩序、自主独立、体面、財政、戦線、重篤な状況、孤独、耐久レース、厳冬) を持ちこたえる ⓒ(攻撃、猛攻、圧力、重み、痛み、拷問、弾圧、逆境、損害、不景気、危機、災害、増水、荒波、風雪)を/に持ちこたえる 
【副⁺】(何とか、ようやく、辛うじて、ぎりぎり、しっかり、長く、十分に、安定的に、やっとのことで)持ちこたえる
【例文】 重病人は、来年まで持ちこたえられるかどうか分からない/熱中症の患者は、水分の摂取さえ難しく、何とか点滴で持ちこたえている/建物の下敷きになった被災者は、飲み水だけで1週間持ちこたえたという/経営改善に向けて抜本的な対策を講じなければ、会社は持ちこたえられないだろう/経営危機に陥った銀行を持ちこたえさせるため、政府は公的援助を断行した/フィギュア選手は、回転後、体勢を崩したが、何とか転倒せず持ちこたえた/台風の進み方がひどく遅いので、週末の天気は持ちこたえそうだ/小国は、隣国の度重なる侵略にも屈せず、自主独立を持ちこたえてきた/産業の衰退に人口減少も加わり、市の財政を持ちこたえるのは厳しい状況だ/ベテラン選手は耐久レースを持ちこたえ、見事優勝を遂げた/敵の猛攻を持ちこたえる作戦を立てて応戦した/老朽化した橋は、雪の重みに持ちこたえられず、崩落した/豪雨による川の増水に持ちこたえられるように、堤防の補強工事を行う
**もちこむ【持ち込む】**[持つ＋込む] ❶(荷物、盗難品、偽物、凶器、危険物、覚醒剤、ノート、辞書、原稿、道具、飲食物、ドレス、ごみ、ペット、動植物、カメラ、パソコン、スマホ、自転車、車)を持ち込む(=外から物を持って中に入る) ❷(話、苦情、縁談、相談、悩み事、面倒、問題、難題、企画、技術、ウイルス、病原菌、観念、手法、解釈、ア

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イデア、視点、デザイン、世俗の雰囲気、政治、異文化、習慣)を持ち込む(=解決が必要な物事や影響を与える事柄を持って来る) ❸([延長・長期・PK]戦、接戦、寝技、ビデオ判定、同点、引き分け、投票、訴訟、裁判、ストライキ、休戦、和解)に持ち込む(=決着をつけるため、次の段階に移す) 
【副⁺】❶(こっそり、どんと、いきなり、直接、とりあえず、堂々と、一気に、ひそかに、勝手に、許可なく、違法に、内緒で)持ち込む
【例文】 ❶ 機内に持ち込める荷物の総重量と個数には制限がある/国内に持ち込まれる偽ブランド品の取り締まりを強化する/出版社に原稿を持ち込み、採用を検討してもらった/引っ越しで出た粗大ごみを市の処理施設に持ち込んだ/海外から動植物を持ち込む場合は、検疫を受ける必要がある/不正行為の恐れがあるから、試験場にスマホを持ち込ませない/費用節約のため、車を自分で検査事務所に持ち込み、車検を受けた ❷消費者から持ち込まれる苦情に対処するため、担当窓口が設けられた/片思いの相手に縁談が持ち込まれたと聞いて、気が気ではない/家庭で悩み事があっても、職場には持ち込まないようにしている/取引先が無理難題を持ち込むので、担当者は苦労の連続だ/スポーツに政治を持ち込もうとするのはやめてほしい ❸勝敗の決着がつかず、試合は延長戦に持ち込まれた/審判の判定に疑義が生じ、ビデオ判定に持ち込まれた/事故の示談交渉がまとまらず、訴訟に持ち込んだ
【名詞形】 持ち込み 持ち込みをする
【補足】 公用文では「持込み」と送り仮名が省略される
【例文】 機内への危険物持ち込みは禁止されている/この試験では辞書の持ち込みが許可されている/「ご精算前の商品のトイレへのお持ち込みはご遠慮ください」/店によっては飲み物の持ち込みをしてもいい所がある/ペットの機内持込みサービスがある/結婚式場で持参のウエディングドレスを着ると、持ち込み料がかかる/無名の著者の持ち込み企画が大ヒットした
**もちさる【持ち去る】**[持つ＋去る] (金[かね]、鍵、荷物、鞄[かばん]、バッグ、[所持・貴重]品、備品、家財道具、書類、パソコン、郵便物、自転車、食糧、資源ごみ、落とし物、
【副⁺】(葬品、遺物、香典、証拠物件)を持ち去る(=許可なしに他の場所へ持って行く。盗んで行く)

【副⁺】(こっそり、丸ごと、根こそぎ、残らず、強引に、勝手に、ひそかに、違法に、大量に、無断で)持ち去る
【例文】 空港ロビーで誰かに鞄を持ち去られてしまった/殺された被害者の所持品は、犯人が持ち去ったらしい/窓口の備品は鎖でつないであって勝手に持ち去れない/何者かがオフィスからパソコンを持ち去り、機密情報が漏[ろう]洩[えい]してしまった/郵便物を持ち去られると、個人情報が漏れるので、用心が必要だ/自転車は持ち去られないように、二重に施錠するといい/ゲリラは村を襲い、食糧を根こそぎ持ち去った/資源ごみを無断で持ち去るのは、条例で禁止されている/他人の落とし物を勝手に持ち去ると、遺失物横領罪に問われる/王の墓の
【副⁺】葬品は、持ち去られておらず、ほぼ完全な形で出土した/古代遺跡から多くの貴重な遺物が違法に持ち去られている/他人の葬儀に紛れ込み、香典を持ち去るという事件が時々起こる/被疑者がまさに証拠物件を持ち去ろうとしたその時、警官が踏み込んだ
【名詞形】 持ち去り持ち去りをする

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【例文】 ごみ集積所で古紙や空き缶の不法な持ち去りが頻発している/自転車の持ち去りを防止するため、パトロールが実施されている/資源ごみの持ち去りをしないよう注意書きを貼った
**もちだす【持ち出す】**[持つ＋出す] ❶(大金、外貨、売り上げ、外国製品、家財、貴重品、保険証、資料、設計図、機密書類、名簿、カメラ、望遠鏡、銃、食料)を持ち出す(=持って外に出す) ❷ (昔話、エピソード、[別れ・結婚]話、話題、大げさな言葉、難題、事例、考え、解釈、説、論点、視点、論議、主義主張、要求、条件、用件、データ、情報、証拠)を持ち出す(=話題や論点として提示する) ❸(費用、経費、資金)を持ち出す(=費用が不足した分を自分の負担で出す) ❹(興味、自信、希望、疑い、温[ぬく]もり)を持ち出す (=持ち始める) 
【副⁺】❶(こっそり、堂々と、一切合財、許可なく、ひそかに、不正に、勝手に、何から何まで) ❷ (いきなり、あえて、わざと、それとなく) ❹ (いつしか、徐々に、次第に)持ち出す
【例文】❶店長が店の売り上げを持ち出して、姿をくらました/海外旅行で高価な外国製品を国外に持ち出す場合は、届出が必要だ/万一の時にすぐ持ち出せるように、貴重品をまとめておく/避難の際は、忘れずに預金通帳や健康保険証を持ち出さなければならない/機密保持のため、設計図は社外に持ち出してはならない/庭に望遠鏡を持ち出して、流星群を観察する ❷終わった話をまた持ち出そうとするのは時間の無駄だ/同窓会では、それぞれが昔のエピソードを持ち出して、座が盛り上がった/長年連れ添った妻から突然別れ話を持ち出され、仰天している/再生可能という視点を持ち出して、エネルギー政策の見直しを図る/このまま好景気が続けば、政府は増税の論議を持ち出すだろう/相手を困らせようと、わざと難しい条件を持ち出してみた ❸息子の結婚費用が予算内で収まり、老後資金から持ち出さずに済んだ/新しい仕事が軌道に乗るまで、自己資金を持ち出すつもりだ ❹テレビ番組がきっかけで、戦国時代の歴史に興味を持ち出した/息子は学校で一番になってから、自信を持ち出した/新薬開発の報道に多くの難病患者が希望を持ち出している/立春以降、日差しが徐々に温もりを持ち出した
【名詞形】 持ち出し 持ち出しになる
【補足】名詞形は、❶❸の意味でのみ使う
【例文】 禁帯出の資料は、図書館外への持ち出しができない/宿泊費が高くついたので、出張費用が持ち出しになった/災害に備え、非常持ち出し袋に必要な物を入れておく
**もちつける【持ちつける】**[持つ＋つける] (大金、宝石、ブランド物、筆、包丁、クラブ、スマホ、鞄[かばん]、マイバッグ、道具)を持ちつけている(=持つことに慣れている) 
【副⁺】(いつも、普段、常日頃、平[へい]生[ぜい])持ちつけている
【補足】「持ちつけている」、あるいは「持ちつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 ギャンブルで勝ち、持ちつけない大金を手にした途端、真面目に働く気が失[う]せてしまった/長年、書道をやっていて、筆を持ちつけているので、芳名録にも気軽に署名する/出刃包丁を持ちつけないので、魚の下ごしらえにはいつも手間取る/今では、いつも持ちつけているスマホがないと、不便だと感じる/夫は持ちつけないマイバッグを渡され、どこにしまおうかと思案しているふうだ
**もちなおす【持ち直す】**[持つ＋直す] ❶(天気、病人、病状、体調、会社、業績、経営、

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経済、景気、生産、消費、客の入り、売り上げ、視聴率、人[にん]気[き]、成績、市況、市[し]場[じょう]、相場、株価、通貨、出荷、輸出)が持ち直す(=回復する) ❷(気、気持ち、気分、体勢、心、自信)を持ち直す(=改めてしっかり確かなものとする) ❸(→「持ち替える」❶に同じ) を持ち直す(=持ち方や持つ手を変えて、もう一度持つ) 
【副⁺】❶(何とか、少し、いずれ、一気に、徐々に、次第に、再び、やや、ようやく、一時的に、急速に、着実に、緩やかに) ❷(やや、少しずつ、すぐに、徐々に、次第に、一気に)持ち直す
【例文】 ❶予報によると、来週は天気が持ち直して晴天に恵まれるそうだ/集中治療室の重症患者は、病状が持ち直しつつある/傾いた会社が持ち直すように、大胆なリストラが行われた/個人消費が拡大しなければ、景気は持ち直さないだろう/増税の影響で、持ち直しかけていた消費が再び冷え込んだ/奮起して勉強に励んだら、落ちた成績が何とか持ち直した/景気回復への期待感から株価が持ち直し、堅調となった ❷路傍の小さな花でも懸命に生きていると気づき、気持ちを持ち直すきっかけとなった/柔道選手は、技をかけられ、不利な体勢を持ち直せないまま倒された/絵画展は落選続きだったが、ようやく受賞できて自信を持ち直した ❸左手が疲れたので、持っていた鞄[かばん]を右手に持ち直した/受話器を持ち直そうとしたが、誤って落としてしまった/雨風が強くなってきたので、両手でしっかり傘を持ち直した/箸の持ち方を指摘され、正しく持ち直した/コーチは、肘の負担を考えて選手にラケットを持ち直させた
【名詞形】 持ち直し
【例文】 不景気が長く続いたので、景気の持ち直しが望まれる/好天が続き、青果の出荷額に持ち直しの兆しがある/先月の貿易統計によると、輸出が持ち直し傾向にあるようだ
**もちはこぶ【持ち運ぶ】**[持つ＋運ぶ] (現金、貴重品、荷物、バッグ、ペット、道具、用具、水、飲み物、ペットボトル、弁当箱、辞書、図鑑、家具、電化製品、自転車、パソコン、USB、オーディオ、カメラ、機器、データ、動画、音楽、スマホ、情報、写真)を持ち運ぶ(=持って他の場所へ運ぶ) 
【副⁺】(軽[かる]々[がる]と、気軽に、手軽に、安全に、簡単に、頻繁に、スマートに、コンパクトに)持ち運ぶ
【例文】 多額の現金を持ち運ぶのは、強奪される危険がある/愛犬をペット用のバッグに入れて持ち運ぶ/スキーの用具は、宅配便で送っておくと自分で持ち運ぶ手間が省ける/ 新型の弁当箱はスリムなので、通勤バッグに入れて持ち運ぶようになった/紙の辞書は重くて持ち運ぶのに不便なので、専ら電子辞書を使う/昆虫採集には、コンパクトで持ち運ぶのに便利な図鑑を携えて出かける/この丸椅子は軽いので、子供でも簡単に持ち運べる/ 母は、年寄りでも手軽に持ち運べるかどうかで電化製品を選ぶ/最近は在宅勤務が増えて、パソコンを持ち運ばずに済む/小型のオーディオを居間や寝室に持ち運んで、音楽を聴いている/会議で使うデータをUSBに入れて持ち運ぶ/気に入った動画や音楽は、スマホに入れて持ち運んでいる
【名詞形】 持ち運び 【動】持ち運び(を)する
【例文】 ペットボトルは、瓶より持ち運びがしやすい/災害時に、ボランティアが水を入れたポリ容器の持ち運びを手伝ってくれた/折り畳み自転車は、片手で簡単に持ち運びできる/宅配便は、重い荷物の持ち運びをしてくれるので助かる
**もちよる【持ち寄る】**[持つ＋寄る] (情報、意見、アイデア、プラン、企画、採点結果、成

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果、案、技術、ノウハウ、経験、本、原稿、資料、データ、作品、品物、プレゼント、不用品、端[は]切[ぎ]れ、材料、食材、料理、農産物、酒、肴、菓子、小遣い、出資金、花束)を持ち寄る(=ある目的のために各人が所定のものを持って集まる) 
【副⁺】(それぞれ、おのおの、一人ひとり、互いに、みんなで)持ち寄る
【例文】住環境整備のため、市民が公聴会に意見を持ち寄った/特集記事について編集部員がアイデアを持ち寄って検討した/各科の教師が採点結果を持ち寄り、生徒の総合成績を出した/社内改革に当たり、各部署から改善案を持ち寄ることになった/皆がノウハウを持ち寄れば、問題を直ちに解決できるだろう/学級文庫を作るため、みんなで本を持ち寄ろうと決めた/学校行事の資金集めのため、不用品を持ち寄ってバザーを開催した/皆で色とりどりの端切れを持ち寄り、大きなキルトを作った/友人宅に手作りの料理を持ち寄って、パーティーを開いた/朝市では、近隣の農家が新鮮な農産物を持ち寄って、販売している/全校生徒が小遣いを持ち寄り、被災地に義援金を送った
【名詞形】持ち寄り持ち寄りをする
【例文】一品持ち寄りの気軽な食事会が人気だ/飲み物は各人持ち寄りでパーティーを開いた/冷たくてもおいしく食べられる料理は、持ち寄りに向いている/使える衣類の持ち寄りをして、被災地に届けた
**もつれあう【縺れ合う】**[縺れる＋合う] ❶(選手同士、避難民、子猫たち、髪、毛糸、ひも、鎖、コード、川の流れ、草木、蔓[つる]、蝶)がもつれ合う(=互いに絡まってもつれる)
❷(感情、事情、関係、国益、利害、東西の文化、悲しみと後悔の念)がもつれ合う(=感情や事情などが複雑に絡む) 
【副⁺】(ひどく、すごく、複雑に、微妙に、さまざまに)もつれ合う
【例文】 ❶アイスホッケーの試合で選手同士が激突し、もつれ合ったまま氷上に転倒した/大勢の避難民がもつれ合うようにして客車に乗り込んだ/子猫の兄弟が床[ゆか]の上でじゃれ合い、もつれ合って遊んでいる/髪が、櫛[くし]の歯も通らないほどもつれ合っていた/もつれ合ったひもをほぐすのに苦労した/ネックレスの鎖と他のアクセサリーがもつれ合わないように注意してケースにしまう/ジャングルの中は、草木と蔓がもつれ合って容易には進めない/菜の花畑で2羽のモンシロチョウがもつれ合うように舞っていた ❷複雑にもつれ合った外交関係は、簡単には修復できない/両国の国益がもつれ合い、交渉は妥結に至らなかった/シルクロードでは、東西の文化がもつれ合い、融合して発展してきた/治療の遅れで母を亡くし、悲しみと後悔の念が心の中でもつれ合っている
【名詞形】 もつれ合い
【例文】 長年にわたる夫婦間の感情のもつれ合いが、離婚に至る原因となった/職場で生じた人間関係のもつれ合いからストレスがたまるようになった
**もつれこむ【縺れ込む】**[縺[もつ]れる＋込む] ⓐ(試合、勝負、対戦、対立、戦い、交渉、問題、議論、会議、協議、審議、解決、成立、離婚話)がもつれ込む(=決着がつかないまま、次の段階に入る) ⓑ([持久・延長・長期・後半]戦、最終セット、終盤、PK戦、接戦、同点、判定、調停、訴訟、決選投票、政治折衝、ストライキ、内戦、深夜、年明け)にもつれ込む 
【副⁺】(そのまま、結局、ついに、とうとう、最終的に、最終盤まで、深夜まで、未解決のまま)もつれ込む

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【例文】 サッカーの試合は勝負がつかず、PK戦にもつれ込んだ/勝負が延長戦にもつれ込む場合に備え、控えの選手が準備運動を始めた/戦いが長期戦にもつれ込み、国力が著しく疲弊した/決勝戦で最終セットまでもつれ込みながら、惜敗してしまった/優勝争いがこれほどもつれ込もうとは夢にも思わなかった/持久戦にもつれ込めば、勝ち目はある/離婚協議がまとまらず、家庭裁判所の調停にもつれ込んだ/特許権の帰属をめぐって訴訟にもつれ込むケースが増えている/最初の投票で会長が決まらず、決選投票にもつれ込んだ/ストライキにもつれ込まないように労使間で粘り強く交渉を続ける/宗派の対立が引き金となり、泥沼の内戦にもつれ込んでいった/議論が紛糾し、会議は深夜までもつれ込んだ/来年度予算の審議が長引いて、成立は年明けにもつれ込みそうだ
**もとめあう【求め合う】**[求める＋合う] ⓐ (双方、両者、全員、メンバー、関係者、[住民・参加者・恋人・友人・仲間]同士、夫婦、雌雄、親と子)が/で求め合う(=互いに何かを求める) ⓑ(相手)と/に(理解、許し、協力、譲歩、自覚、反省、発言、意見、コメント、成果、刺激、握手、助け、愛情、優しさ、触れ合い、温[ぬく]もり、互い)を求め合う

【副⁺】(互いに、相互に、しきりに、強く、深く、激しく、ひたむきに、真剣に、切実に、心から)求め合う
【例文】 試合で大敗を喫し、チームのメンバーが互いに反省を求め合った/公聴会では、関係者が相互に発言を求め合い、活発に討議を展開した/両国の代表は、条約調印の後、笑顔で握手を求め合った/大学時代からの友人とは、遠慮なく意見を求め合える間柄だ/共同研究者同士で互いに成果を求め合い、切[せっ]磋[さ]琢[たく]磨[ま]してきた/困った時に助けを求め合い、支え合うのは仲間として当然だ/夫婦は、互いに優しさを求め合うだけでなく、苦しみを分かち合うことも大切だ/結婚してから、双方で求め合うものが違っていたことに気づいた/孤独を感じていた二人は、自然と触れ合いを求め合おうとした/生物は、子孫を残すために雌雄が互いを求め合うようになっている
**もみあう【揉み合う】**[揉[も]む＋合う] ❶ⓐ(大勢、群集、両陣営、記者たち、乗客、観客、ファン同士、両者、[市民・学生]と[軍隊・警察]、犯人と[警官・被害者])がもみ合う(= 互いにぶつかったり、押したりして争う) ⓑ (デモ隊が機動隊、取材班が警備員)ともみ合う ❷ (株価、相場、為替、通貨)がもみ合う(=取引で、相場が小幅な値動きを*繰り返す) ❸ (相手)と(肩、手足、凝った所)をもみ合う(=互いに相手の体の一部をもむ) ❹ (相手)とともに(茶葉、薬草)をもみ合う(=ともに物をもんで柔らかくする) 
【副⁺】❶(互いに、相互に、激しく、荒々しく) ❷ (小刻みに、安定して) ❸❹ (互いに、相互に、優しく、軽く、丁寧に、代わる代わる、交替して)もみ合う
【例文】❶官邸で大勢の記者が取材しようと首相を囲んでもみ合っている/満員電車の中で乗客がもみ合い、怪[け]我[が]人が出た/大安売りで客がもみ合わないように、入場が規制された/神輿[みこし]同士が激しくもみ合えば、祭りは最高潮に達する/軍事施設の移転をめぐり、反対派市民と警官がもみ合う事態となった/民主化を求めるデモ隊は機動隊ともみ合わざるを得ず、町中が騒然としてきた/現場検証によると、犯人と被害者がもみ合った形跡はないという/留学生は、異文化社会でもまれ合い、異なる価値観を受容できるようになる
❷株価が1万円前後でもみ合う展開が続いている/この半年、為替は小幅な値動きでもみ合っている/先進国による経済会議の後、通貨が安定圏内でもみ合うようになった ❸休

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憩時間に職場の同僚と肩をもみ合って、疲れをほぐした/練習後は、二人一組で足や肩をもみ合い、疲労を取る ❹出荷時期は、作業員が交代で茶葉をもみ合うことで、作業を中断しないようにする
【名詞形】 もみ合い もみ合いになる
【例文】盗難に気づいた男性が犯人を追いかけ、もみ合いになった/楽屋口で人気歌手を待つファン同士がもみ合いとなり、警備員が制止した/売りと買いがほぼ同じ勢力で対抗し、株価はもみ合い状態だ
**もみあげる【揉み上げる】**[揉[も]む＋上げる] (胸、首、背中、腕、足、ふくらはぎ、膨らみ、・ルライト、皮下脂肪、筋肉)をもみ上げる(=下から上へ手でつかむようにしてほぐす)

【副⁺】(ゆっくり、しっかり、そっと、軽く、柔らかく、優しく、強く、丁寧に、徹底的に) もみ上げる
【例文】 整体師が背中を下から上にもみ上げ、凝りをほぐしてくれた/パソコン操作の合間に、首を回したり腕をもみ上げたりして、疲れを和らげる/理学療法では、患者のこわばった足をもみ上げ、歩行機能の回復を促す/足首からふくらはぎへもみ上げたら、むくみが取れて楽になった/皮下脂肪をもみ上げた後に有酸素運動をすると、減量に効果的だ/ 筋肉を重力に逆らってもみ上げると、血行を促進し疲労回復を早める
【名詞形】 もみ上げ
【例文】もみ上げ(=髪の毛が両耳に沿って細長く生えた部分)を短く整えたら、すっきりした印象になった/濃いもみ上げと顎ひげは、彼のトレードマークだ/日本茶の製造では、茶葉を蒸した後、手でもむ工程をもみ上げという
**もみあわす・もみあわせる【揉み合わす・揉み合わせる】**[揉[も]む＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(両手、手と手)をもみ合わせる(=互いに合わせて、強くもむ) ⓑ (右手を左手)ともみ合わせる ❷ⓐ (葉、わら、羊毛、そうめん、生地、錐[きり]、木の棒)をもみ合わせる(=両手で挟み、もんだりこすったりする) ⓑ (小麦粉をバター、肉を卵)ともみ合わせる

【副⁺】(しっかり、軽く、強く、丁寧に)もみ合わせる
【例文】 ❶外気の冷たさに、思わず両手をもみ合わせて息を吹きかけた/水仕事で荒れた両手にハンドクリームをつけてもみ合わせた/「駐車違反を見逃してください」と手をもみ合わせて警官に頼んだが、駄目だった/上司に気に入られようと、手をもみ合わせながらお世辞を言った ❷「手もみ茶」は、蒸した茶葉を両手ではさみ、前後にもみ合わせて作る/両手でわらをもみ合わせ、継ぎ足しながら長くしていくことを「縄をなう」と言う/ 羊毛のセーターをもみ合わせるようにして洗ったら、縮んでしまった/古代人は、板の上で木の棒をもみ合わせて摩擦し、火を起こした/小麦粉をバターともみ合わせて、スコーンの生地を作る
**もみおろす【揉み下ろす】**[揉[も]む＋下ろす] ❶(→「もみあげる」に同じ。耳の下)をもみ下ろす(=上から下へ手でつかむようにして、ほぐす) ❷(錐[きり]、木の棒)をもみ下ろす(= 両手で挟み、上から下へこすって力を加える) 
【副⁺】(→「もみあげる」 【副⁺】に同じ)もみ下ろす
【例文】 ❶マッサージ機で肩から背中、腰の順にもみ下ろして凝りをほぐす/編み物で疲れたので、娘に肩から腕にかけてもみ下ろしてもらった/耳の下辺りをなでるように軽

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くもみ下ろすと、リンパの流れがよくなるそうだ ❷失速した飛行機は、まるで錐をもみ下ろすように、回転しながら急降下して行った/キャンプで、木の棒を板に当てて上から下へもみ下ろす錐もみ発火に挑戦したが、なかなか難しい
**もみけす【揉み消す】**[揉[も]む＋消す] ❶(火、煙草、吸い殻、葉巻)をもみ消す(=火のついた物をもんで消す) ❷(事実、真相、情報、事件、事故、悪事、不祥事、スキャンダル、醜聞、噂[うわさ]、疑惑、告訴、クレーム、リコール、トラブル、問題、ミス、犯罪、脱税、不正、違反、証拠、計画)をもみ消す(=都合の悪い事柄が明るみに出る前に、手を尽くして隠滅しようとする) 
【副⁺】❷(何とか、やっと、うまく、上手に、ひそかに、内密に、必死に、徹底的に、慌てて)もみ消す
【例文】 ❶煙草の火を灰皿に押しつけるようにしてもみ消した/休憩時間が終わったので、吸いさしの煙草をもみ消して職場に戻った/バスを待っている男が、吸い殻を歩道に捨て足でもみ消した/葉巻は、もみ消さなくても、吸うのを止めると自然に消える ❷議員の収賄事件がもみ消され、公にならなかった/社員の横領事件が発覚したが、会社側は解雇処分にして、もみ消した/有名人カップルの離婚話は、もみ消そうとすればするほど関心を呼び、かえって広まってしまった/詐欺に遭い、警察に告訴状を出したが、もみ消されて捜査されなかった/メーカーは、不良品に対する苦情を躍起になってもみ消した/息子の校則違反をもみ消そうと、保護者が学校に多額の寄付をしたという噂だ/交通違反をもみ消すために警官を買収すると、贈賄罪に問われる/この件はうまくもみ消せと政治家は秘書に指示した
【名詞形】もみ消しもみ消しをする
【例文】 選挙戦を控え、大統領候補は身内の不祥事のもみ消しを図った/交通警官はスピード違反のもみ消しを懇願されたが、突っぱねた/犯人が証拠のもみ消しをしようとした痕跡が見られる/脱税のもみ消し工作が発覚し、国税局の強制調査を受けた
**もみこむ【揉み込む】**[揉[も]む＋込む] ❶([肉・魚介・野菜・食材]に[塩・酒・油・たれ・調味料・香辛料・ハーブ・下味・片[かた]栗[くり]粉[こ]]、[髪・頭皮・手・足・肌]に[ワックス・ムース・オイル・クリーム]、生地に染料)をもみ込む(=もんで中に入っていくようにする)
❷(錐[きり]、ねじ、ビス)をもみ込む(=尖[とが]った物をもむように動かして穴を開けたり、回して穴の中に入れたりする) ❸(革、葉、茶葉、布)をもみ込む(=手でしっかりと十分にもむ) 
【副⁺】(しっかり、じっくり、ぎゅっと、強く、丁寧に、丹念に)もみ込む
【例文】 ❶鶏肉に下味の調味料をもみ込んだ後、ソテーする/肉に塩と酒を振ってよくもみ込むと、柔らかく仕上がる/魚介のぬめりや臭みを取るには、酒と塩を加えてもみ込むとよい/刻んだ野菜をひき肉にもみ込んで、餃[ぎょう]子[ざ]の中身を作る/キュウリは、塩を加えてもみ込まないと、余分な水分が絞れない/唐揚げの食材は、調味料とともにポリ袋に入れ、軽くもみ込めばよい/濡らした髪にワックスをもみ込んで、髪型を整える/手足の肌荒れがひどい時は、クリームをたっぷりつけてもみ込む ❷堅い板に錐をもみ込んで下穴を開け、ハンマーで釘[くぎ]を打ち込む/機体が、まるで錐をもみ込むかのように急降下し、墜落した/ドライバーでねじをしっかりもみ込んで、書棚を組み立てた ❸このバッグは、革をもみ込んで、表面に皺[しわ]の加工が施してある/紅茶は、傷がつくまで茶葉を強くもみ込み、発酵させて製造する

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**もみつぶす【揉み潰す】**[揉[も]む＋潰す] ❶(実[み]、果肉、梅干し、茶葉、薬草、渋紙、土の塊、セルライト)をもみ潰す(=圧力を加え、もんで潰す) ❷(敵、軍勢)をもみ潰す(=力ずくで負かす) ❸(→「もみけす」❷ に同じ)をもみ潰す(=強引なやり方で、なかったことにする)

【副⁺】❶(しっかり、くしゃくしゃに、ぐちゃぐちゃに、丁寧に、確実に) ❷(無理矢理、一気に、強引に、徹底的に、全力で)もみ潰す
【例文】❶完熟オリーブの実をもみ潰して、油を搾る/梅干しの果肉は、簡単にもみ潰せるので、種を取り出しやすい/この薬草は、葉をもみ潰して患部に塗ると、虫刺されに効く/老いた農婦は、渋紙をもみ潰したような皺[しわ]だらけの手をしていた/花壇の土の塊をもみ潰し、肥料を混ぜて花の苗を植えた/花火大会は大変な混雑で、人波にもみ潰されそうだった ❷味方の作戦が成功し、一気に敵の軍勢をもみ潰した/即刻、城を明け渡さなければ、敵の大軍にもみ潰されてしまうだろう ❸噂[うわさ]が一部で流れてはいたが、結局、大物政治家の醜聞がもみ潰された/製品のリコールをもみ潰したことが発覚し、問題となった/会社役員が株の不正取引をもみ潰そうとしたが、露見して逮捕された/野生動物の保護計画が反対派の圧力によってもみ潰されてしまった
**もみほぐす【揉み解す】**[揉[も]む＋解[ほぐ]す] ❶(体、全身、筋肉、皮下脂肪、セルライト、頭、頭皮、眉[み]間[けん]、こめかみ、首、肩、背中、腰、手足、指、ふくらはぎ、疲れ、凝り、凝った所、ツボ、しこり、むくみ、患部、実[み]、土)をもみほぐす(=もんで柔らかくする) ❷(緊張、気持ち、心、神経)をもみほぐす(=和らぐようにする) 
【副⁺】(しっかり、じっくり、ゆっくり、うまく、軽く、力強く、優しく、柔らかく、静かに、丁寧に、念入りに、丹念に)もみほぐす
【例文】❶整体術を受けたら、体がもみほぐされ、筋肉痛が軽くなった/筋肉をうまくもみほぐせば、血行がよくなり、凝りが消える/洗髪の時は、頭皮ももみほぐすように洗うとよい/眉間を指の腹でもみほぐすと、目の疲れが取れる/入浴後に、家族に肩や首の凝りをもみほぐしてもらう/足がつるのでもみほぐそうとしたが、うまくいかない/ふくらはぎを丹念にもみほぐしたら、むくみが取れて楽になった/マッサージ機を使っても、凝った所をそう簡単にはもみほぐせない/渋柿は、天日で干し、時折、実をもみほぐすと、甘い干し柿になる/花の種をまいた上に両手でもみほぐすようにして、砕いた土をかぶせる ❷好みの音楽を聴いて、1日の緊張をもみほぐしてから眠りにつく/アロマオイルを使うと、香りで気持ちがもみほぐされて落ち着く/のんびりと旅にでも出て、疲れた心をもみほぐしたい
**もやしつくす【燃やし尽くす】**[燃やす＋尽くす] ❶(火、蠟[ろう]燭[そく]、アルミ箔[はく]、ごみ、書類、手紙、日記、薪[まき]、住宅、燃料、水素、ガス、エネルギー、体脂肪)を燃やし尽くす(=残らず全てを燃やしてしまう) ❷ (命、気力、意欲、闘志、ファイト、情熱、執念、[競争・対抗]心、[恋・嫉妬]の炎、憎悪の念)を燃やし尽くす(=気力や感情を極限まで高める)

【副⁺】❶(すっかり、ことごとく、全部、残らず、一挙に、完全に、見事に、きれいに、跡形もなく) ❷(めらめらと、激しく、すさまじく、猛烈に)燃やし尽くす
【例文】 ❶停電が長引き、備蓄の蠟燭を全部燃やし尽くしてしまった/ビーカーの中の酸素は、アルミ箔を一瞬で燃やし尽くしてしまう/容疑者は証拠書類を燃やし尽くそうとして、焼却炉に押し込んだ/身辺整理のため、日記や手紙を全部燃やし尽くした/森林火

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災が起こり、付近の住宅を燃やし尽くして、ようやく鎮火した/古い街並みは戦乱によって燃やし尽くされてしまった/体脂肪を燃やし尽くすには、有酸素運動が効果的だ ❷ 若き画家が命を燃やし尽くして描いた遺作が、死後に高い評価を受けている/決勝戦では、互いに闘志を燃やし尽くして戦った/強敵に勝ちたければ、最後までファイトを燃やし尽くせ/町のシンボルとなった教会の建設に情熱を燃やし尽くして、建築家はこの世を去った/青春時代は、恋の炎を燃やし尽くすような大恋愛に憧れるものだ
**もやしつける【燃やし付ける】**[燃やす＋付ける] (火、ごみ、枯れ葉、紙[かみ]屑[くず]、郵便物、稲わら、木切れ、薪[まき]、松明[たいまつ])を燃やしつける(=火をつけて、よく燃えるようにする)

【副⁺】(どんどん、うまく、手早く)燃やしつける
【例文】昔は、父がごみをよく庭で燃やしつけていた/集めた枯れ葉を燃やしつけた中サツマイモを入れて、焼き芋を作った/ストーブの中に用済みの郵便物を入れて、燃やしつけた/薪を燃やしつける時には、紙屑や木切れが要る
**もらいうける【貰い受ける】**[貰[もら]う＋受ける] (子供、犬、猫、身柄、臓器、領地、財産、形見、秘蔵の品、蔵書、骨[こっ]董[とう]、金[かね]、費用、キャンセル料、差額、領収書、道具、パソコン、技術、種[たね]、名[みょう]跡[せき]、命)をもらい受ける(=他の人からもらって自分のものにする。いただく) 
【副⁺】](そのまま、代[だい]々[だい]、ありがたく、[個人・優先]的に、代わりに、約束どおり)もらい受ける
【例文】 震災で両親を失くした子をもらい受けて、養子にした/引退した盲導犬をもらい受け、大切に飼っている/友人の猫が子猫を産んだので、その中の1匹をもらい受けた/ デモに参加して拘留された教え子の身柄をもらい受けるため、警察に出向いた/多くの難病患者がドナーから臓器をもらい受けるのを待ち望んでいる/戦国時代には、主君から領地をもらい受けようと、臣下は競って武功を挙げた/親からは何の財産ももらい受けなかったが、独力で事業を興し、財を築いた/祖母からもらい受けた形見の指輪を大切にはめている/旅行会社には、ツアーのキャンセル料を客からもらい受ける規定がある/農家から自家採種した野菜の種をもらい受けて、栽培している/歌舞伎界には、子が親から名跡をもらい受ける伝統がある/「貴様の命をもらい受ける」と、刺客は武士に斬りかかった
**もらいそこなう・もらいそこねる【貰い損なう・貰い損ねる】**[貰[もら]う＋損なう・損ねる] (プレゼント、記念品、ご褒美、土産、お年玉、サイン、薬、連絡、賞、満点、休暇、返事、遺産、お釣り、年金、奨学金、ギャラ、分け前、小遣い、証明書、委任状)をもらい損なう(=もらおうと思っていたが、その機会を失う)
【副⁺】(つい、うっかり、慌てて、惜しくも、残念にも)もらい損なう
【例文】 式典を欠席したので、記念品をもらい損なった/正月に実家に帰省しなかったので、子供たちはお年玉をもらい損なってがっかりしている/人気歌手の周囲は大変な人だかりで、結局サインをもらい損なった/持病の薬をもらい損ねては困るので、早めに医師に処方を頼んだ/メールアドレスを変更したので、連絡をもらい損なわないように関係者に連絡した/試験で1問だけ間違い、満点をもらい損なった/仕事の忙しい年度末は、早目に代休を申請しないともらい損ねそうだ/手続き上のミスで年金をもらい損なえば、老後の生活設計が狂ってしまう/奨学金をもらい損なったので、アルバイトで学費を稼ぐ破目になった/代理人の委任状をもらい損ねたので、役所で申請ができなかった

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【名詞形】もらい損ね・もらい損ない
【例文】 年金の受給年齢になったら、もらい損ねのないように手続する必要がある/特別給付金は、もらい損ないを防ぐために通知書を送付する
**もりあがる【盛り上がる】**[盛る＋上がる] ❶(土、地面、アスファルト、路面、丘、山、水、泡、波、海底、海面、流氷、雲、一部、肩、筋肉、血管)が盛り上がる(=膨らんで高くなる) ❷ⓐ(話、会話、気運、気分、雰囲気、試合、座、酒の席、会場、宴会、客席、チーム、コンパ、パーティー、大会、コンサート、パレード、ドラマ、掲示板、ソーシャルメディア、人[にん]気[き]、笑い、消費、投資、討論、議論、運動、選挙、関心、世論)が盛り上かる(=気分や勢いが盛んになる) ⓑ(話題、トーク、ネタ、ゲーム、パーペキュー、カラオケ、観戦、悪[わる]口[ぐち])で盛り上がる 
【副⁺】❶(こんもり、ふっくら、むくむく、むっちり、高く、丸く、うず高く、固く、厚く、隆々と、見る間に) ❷ (わいわい、どんどん、ますます、かなり、ぐっと、結構、大いに、楽しく、自然に、妙に、大勢で)盛り上がる
【例文】❶春になり、土が小さく盛り上がったかと思うとモグラが出てきた/桜の木の根が強く張り、歩道のアスファルトの一部が盛り上がっている/なみなみと注がれたコップの水は、表面張力によって縁よりも高く盛り上がる/台風で波が大きく盛り上がり、砕け散っている/地震による巨大な津波は、海面が数メートルも盛り上がって、海岸の集落を襲った/ボディビルで鍛えた選手の腕は、筋肉が石のように硬く盛り上がっている❷ 互いの出身地が同じだと分かり、話は大いに盛り上がった/バンドの演奏が始まり、会場の雰囲気がだんだん盛り上がってきた/相手側の投手の出来が良すぎて、チームは次々に三振を取られ、試合は盛り上がらないまま終わった/新入生歓迎コンパは、若い熱気で終始盛り上がっていた/週末はホームパーティで盛り上がろう/コンサートは、会場が熱狂に包まれ盛り上がった/討論が大いに盛り上がれば、タウンミーティングは成功だ/核実験再開の一報が入り、反核運動が一気に盛り上がってきた/今回の選挙は、都民の関心が薄くてまったく盛り上がらない/飲み会では、食べるだけの男子部員に比べ、女子部員はトークで盛り上がった/二次会は、カラオケで結構盛り上がった/人の悪口で酒の席が盛り上がっても、後味は悪いものだ
【名詞形】 盛り上がり
【例文】 感染の再拡大が消費の盛り上がりに影を落とした/あの映画はストーリーも単調だし映像も迫力がなく、盛り上がりに欠ける/久しぶりの同窓会は、思い出話に花が咲き、大いに盛り上がりを見せた
**もりあげる【盛り上げる】**[盛る＋上げる] ❶(土、砂、絵の具、料理、飯、塩、味[み]噌[そ]、穀物、果物、菓子、香辛料、花)を盛り上げる(=盛って山形に高くする) ❷(話、会話、気分、雰囲気、ムード、異国情緒、士気、気運、試合、座、場、酒の席、会場、宴会、忘年会、チーム、コンパ、パーティー、大会、コンサート、祭り、イベント、番組、笑い、消費、運動、選挙戦、世論、地域)を盛り上げる(=勢いや雰囲気を高める) 
【副⁺】❶(こんもり、ふっくら、高く、うず高く) ❷(かなり、ぐっと、大いに、楽しく、大勢で)盛り上げる
【例文】 ❶敷地は土を数十センチ盛り上げて整地した/幼子が海辺で砂を盛り上げ、砂山を作って遊んでいる/パレットに盛り上げた絵の具の色を少しずつ混ぜて、水彩画を描

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く/客が大勢来るので、大皿に料理を盛り上げて用意しておいた/市場では、店の前に穀物や香辛料を盛り上げて並べ、客を待っている/みんなで収穫したブドウを籠一杯に盛り上げてワインの醸造所に運び込む/三[さん]方[ぼう]に菓子を盛り上げて、神前や仏前にお供えする
❷口下手で会話を盛り上げられない私は、話上手な人が羨ましい/港町では、丘の上の洋館や行き交う外国船が異国情緒を盛り上げている/指揮官は、兵士たちに軍歌を歌わせ、士気を盛り上げるようにした/反体制運動の指導者は、国民の間に革命の気運を盛り上げて蜂起に導いた/ゲストスピーカーの話は興味深く、会場を大いに盛り上げた/余興で隠し芸を披露して、忘年会を盛り上げた/落ち込んだ個人消費を盛り上げるため、数々の経済政策が行われた/有名人の応援演説は、選挙戦を盛り上げるのに効果的だ/核開発反対の世論を盛り上げようと、街頭で署名運動を行った
【名詞形】 盛り上げ
【例文】 親睦会の幹事を任されたが、会の盛り上げに苦労した/陽気な性格なのでパーティーでは専ら盛り上げ役を引き受けている
**もりあわす・もりあわせる【盛り合わす・盛り合わせる】**[盛る＋合わす・合わせる] ⓐ(料理、和食、洋食、前菜、肴[さかな]、八寸、総菜、おかず、刺身、寿司、天ぷら、フライ、焼き物、煮物、肉、野菜、サラダ、魚介類、珍味、チーズ、生ハム、果物、パン、菓子、デザート、食材、好きな物、数種類)を盛り合わせる(=違う種類の食べ物を一緒に盛る) ⓑ (器、皿、食器、プレート、鉢、籠、重箱、丼)に盛り合わせる 
【副⁺】(いろいろ、一緒に、少しずつ、美しく、うまく、[彩り・見[み]栄[ば]え]よく、きれいに、適当に)盛り合わせる
【例文】正月は、重箱に盛り合わせたおせち料理を食べるのが習わしだ/立食パーティーでは、各種の前菜が大きなプレートに盛り合わせてあった/店で数種類の刺身を注文して、大皿に盛り合わせてもらった/エビと旬の野菜の天ぷらを盛り合わせて出したら、みんな大喜びだった/駅弁は、たいてい煮物や焼き物が見栄えよく盛り合わせてある/肉料理の皿には、野菜を盛り合わせるようにしている/鍋料理の具として魚介類や野菜などが大きな皿に盛り合わされている/果物を盛り合わせた籠をお見舞いに持って行った/パン屋では、さまざまなパンを盛り合わせた袋詰めを売っている/茶席の準備として、干菓子を漆の器に盛り合わせた/お子様ランチは、子供の好きな物が一皿に盛り合わせてある
【名詞形】 盛り合わせ
【例文】 会席料理では、献立の初めに前菜の盛り合わせが出される/急な来客があったので、出前で寿司の盛り合わせを頼んだ/ワインに添えてチーズと生ハムの盛り合わせを出した
**もりかえす【盛り返す】**[盛る＋返す] ❶(勢い、勢力、国力、力、創作力、意欲、元気、士気、戦局、劣勢、景気、消費、需要、業績、身代、家運、試合、成績、人[にん]気[き]、[支持・視聴]率、売れ行き、売り上げ、観客数、店)を盛り返す(=一旦衰えた勢力を元の状態に戻す) ❷(→❶に同じ。野党、高気圧、残暑、暑さ)が盛り返す(=一旦衰えた勢力が元に戻る) 
【副⁺】(少しずつ、やや、再び、辛うじて、何とか、たちまち、幾分か、じわじわ、徐々に、次第に、一気に、大きく、一時的に、急速に、確実に)盛り返す
【例文】❶反政府側は衰えるどころか、各地で勢力を盛り返している/新人候補は選挙戦前半の劣勢を盛り返し、見事に初当選を果たした/落ち込んだ業績を盛り返そうと新製

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品開発に励んでいる/跡継ぎの長男が傾いた身代を再び盛り返した/落ちた成績を盛り返そうと懸命に勉強している/下がった視聴率を盛り返せるように番組の新企画を考えている/減少気味の観客数を盛り返すため、新作映画の大規模な宣伝をした ❷国内総生産が高い成長率を示し、円を買う勢いが盛り返し始めた/景気が回復し、住宅や車の購入意欲が盛り返す傾向にある/このまま景気が盛り返さなければ、ますます失業者が増加するだろう/内閣支持率が一旦下降し始めると、盛り返すのはなかなか難しい/太平洋高気圧が盛り返すと、真夏のような暑さが戻ってくる/8月の末頃から残暑が盛り返し、各地で熱中症患者が出た
【名詞形】 盛り返し
【例文】 ビールに押されていた日本酒だが、近年は海外販路の拡大や商品の高級化で盛り返しを見せている/敵方は一時退却したが、態勢を立て直して盛り返しを図ってきた
**もりこむ【盛り込む】**[盛る＋込む] ❶ⓐ(食材、ご馳[ち]走[そう]、おかず、[海・山]の幸、菓子、花)を盛り込む(=いろいろなものを盛って入れる) ⓑ(器、弁当箱、鉢、花器)に盛り込む ❷ⓐ(主張、意見、理念、コンセプト、視点、戦略、アイデア、要求、条項、項目、内容、規制、罰則、措置、対策、方策、方針、減税、目標、[必要・方向]性、機能、要素、データ、支援、連携、精神、情感、季節感、新味、情報、ノウハウ、メッセージ、事例、逸話、ユーモア)を盛り込む(=全体の中に一部として加える) ⓑ (声明、宣言、提言、案、憲法、公約、計画、政策、制度、予算、交渉、新製品、エアコン、俳句、紙面、偉人伝)に盛り込む 
【副⁺】❶(たっぷり、あれこれ、ふんだんに、彩りよく) ❷(しっかり、あれこれ、十分、きちんと、ふんだんに、具体的に、忠実に、実際に)盛り込む
【例文】❶弁当箱におかずを彩りよく盛り込んで、子供に持たせる/人気の郷土料理は、器に山の幸がふんだんに盛り込んである/菓子鉢に和菓子を盛り込んで、来客に勧めた/花器に季節の花を美しく盛り込んだ生け花が飾ってある ❷国際会議の最終日に、参加国の主張を盛り込んだ声明が発表された/消費者の視点を盛り込んだ新製品は、売れ行きが好調だ/経営側との交渉に要求を盛り込みすぎると、妥結に至らないことがある/世界の憲法の多くは、平和主義の条項を盛り込んでいる/多くの内容を盛り込めるように、紙面のレイアウトを工夫する/先進国は、温暖化対策を政策に盛り込む必要がある/来年度の予算には、減税を盛り込むことが期待されている/消費者のニーズに応え、省エネ機能を盛り込んだエアコンが発売された/予算案には多額の復興支援費が盛り込まれた/俳句は、僅か17文字の中に季節感や情感を盛り込んで表現する/さまざまな逸話を盛り込んで、偉人伝を書いた/あれこれ盛り込もうとせず、内容を絞ると簡潔な文章が書ける
**もりたてる【守り立てる・盛り立てる】**[もる＋立てる] ❶(子供、幼君、遺児、基礎研究) をもり立てる(=守って育てる) ❷(二代目、後継者、主君、主役、主力投手、候補者、チーム、意欲)を盛り立てる(=助けて力を発揮させる) ❸(家業、会社、組織、地場産業、業界、コミュニティー、景気、雰囲気)を盛り立てる(=再び、盛んにする) 
【副⁺】❶ (きちんと、しっかり、大切に、大事に、懸命に) ❷❸ (しっかり、一段と、大いに、懸命に)もり立てる
【例文】 ❶母親は、手塩にかけて子供たちをもり立ててきた/幼君は臣下にもり立てられ、主君としての修養を積んだ/我が国は、もっと予算を付けて基礎研究をもり立てるべ

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きだ ❷ 急逝した社長の後を継いだ二代目を盛り立てようと従業員が結束している/舞台公演では、ベテランの脇役が主役の若手俳優を盛り立てている/主力投手を盛り立てることでチームに勢いが出てきた/候補者を盛り立てようと、党の大物議員が応援演説に駆けつけた/後進の指導には、彼らの意欲を盛り立てることが大切だ ❸ 息子たちが協力して、父親の死後傾いた家業を盛り立てた/社員が一丸となって会社を盛り立て、業績が大いに伸びた/地域活性化のため、地場産業を盛り立てたい/冷え込んだ国内の景気を盛り立てるには、内需の拡大が不可欠だ
**もりつける【盛り付ける】**[盛る＋付ける] ❶ⓐ (→ 「もりあわす・もりあわせる」ⓐ に同じ)を盛り付ける(=器に料理を美しく盛る) ⓑ (→「もりあわす・もりあわせる」ⓑに同じ)に盛り付ける ❷ (→「もりあわす・もりあわせる」ⓐに同じ)を盛りつけている(= 料理を器に盛ることに慣れている) 
【副⁺】❶(たっぷり、少しずつ、一緒に、美しく、[彩り・手際・見[み]栄[ば]え]よく、上品に、華やかに、きれいに)盛り付ける
【補足】]は、「盛りつけている」の形で使う
【例文】❶料理は、盛り付けられる器でさまざまに表情が変わる/重箱に縁起のいい正月料理を美しく盛り付け、家族で新年を迎える/フランス料理を盛り付ける時は、ソースのかけ方にも工夫する/酒の肴[さかな]として、小鉢にこんもりと盛り付けた一品料理を出す/懐石料理の八寸は、海の幸と山の幸が彩りよく盛り付けられている/子供用のプレートにご飯やおかずを食べやすく盛り付ける/サラダは、ガラスの器に彩りよく盛り付ける/サンマは長皿に盛り付けて、大根おろしを添える ❷熟練のシェフは、料理を盛りつけているので、さすがに手際がいい/我が家は大家族なので、母は大人数の料理を盛りつけている
【名詞形】 盛り付け 盛り付けをする
【例文】 日本料理の特徴は、美しい盛り付けにある/盛り付けを工夫すると料理がおいしそうに見える/大皿にお刺身の盛り付けをする
**もりわける【盛り分ける】**[盛る＋分ける] ⓐ(料理、前菜、天ぷら、チキンの丸焼き、焼きそば、サラダ、ご飯、おかず)を盛り分ける(=料理をいくつかの器に分けて盛る) ⓑ (器、皿、小皿、取り皿、弁当箱、パック)に盛り分ける 
【副⁺】(きちんと、うまく、丁寧に、きれいに、均等に、平等に、余さず)盛り分ける
【例文】 大人数で中国料理を囲んだら、給仕が取り皿に盛り分けて配ってくれた/厨[ちゅう]房[ぼう]では、コックが皿を並べて人数分の料理を盛り分けている/正月のお節[せち]料理を重箱から家族の皿にそれぞれ盛り分ける/チキンの丸焼きは父親が切って、家族に盛り分けるのが習慣だ/縁日の屋台では、焼きそばをパックに盛り分けて販売する/サラダを銘々の小皿に盛り分けた/毎朝、炊いたご飯を家族3人の弁当箱に盛り分けて詰める/学生食堂では、小皿に盛り分けられたおかずが選べる仕組みだ
**もれきく【漏れ聞く】**[漏れる＋聞く] (話、内容、様子、消息、事情、情報、感想、声、名声、評判、悪評、噂[うわさ]、情報、状況)を漏れ聞く(=偶然耳にしたり、人づてに聞いたりする)
【副⁺】(偶然、たまたま、思いがけず、ひょんなことから)漏れ聞く
【補足】「漏れ聞くところによると/よれば」などの形で、「話の真偽について確信はないが」という気持ちを込めて使うことがある

<1280>
【例文】 昔の級友が借金で困っているという話を漏れ聞いて、心配している/利用者から漏れ聞くところでは、新しい公民館は設備があまりよくないらしい/取引先の新社長は、敏腕家だという声が漏れ聞かれる/近所の開業医については、腕がよくないという悪評を漏れ聞いている/人気スターの二人がいよいよ結婚するという噂を漏れ聞いた/漏れ聞くところによると、近々、社内で人事異動があるようだ/漏れ聞くところでは、遠からず株価が大暴落するそうだ
**もれだす【漏れ出す】**[漏れる＋出す] ❶(水、汚染水、廃液、[有害・放射性]物質、ウイルス、リンパ液、尿、空気、ガス、燃料、ガソリン、オイル、蒸気、臭気、煙、中身、イク、電波、光、日光、明かり、音、声、ため息、話、本音)が漏れ出す(=外に漏れて出る) ❷(情報、名前、計画、内容、事実、秘密、機密、文書)が漏れ出す(=秘密にすべき事柄が外部に知られる) ❸(→ ❶❷に同じ)が漏れ出す(=漏れ始める) 
【副⁺】❶❸ (ポタポタ、ちらちら、少しずつ、徐々に、僅かに、かすかに、大量に、どこからか) ❷ (少しずつ、徐々に、大量に、どこからか)漏れ出す
【例文】 ❶バケツに空いた穴から中の水が漏れ出して、床[ゆか]がびしょぬれだ/工場から有害な廃液が漏れ出して、深刻な被害をもたらした/万一、研究所から危険なウイルスが漏れ出そうものなら、大変な事になる/ガス管の継ぎ目からガスが漏れ出し、異臭を放[はな]っている/車の燃料タンクから燃料が漏れ出していないか、点検する/故障した車から漏れ出したガソリンに引火して、火災となった/雨上がりの並木道は、木々の間から漏れ出した日の光がきらめいて美しい/ピアノの音が外に漏れ出したら近所迷惑なので、防音装置を取り付けた ❷新製品の極秘情報が外部に漏れ出さないように、細心の注意が払われた/ 顧客の個人情報が漏れ出す事件が発生した/この計画が、もし外に漏れ出せば責任問題だ/ 政府の機密が大量に外部に漏れ出すという前代未聞の不祥事が起きた ❸蛇口からポタポタと水が漏れ出した/二人で話をしているうちに打ち解けて、次第に互いの本音が漏れ出した/秘密がひとたび漏れ出すと、あっという間に世間に知れ渡ってしまう
**もれでる【漏れ出る】**[漏れる＋出る] ❶(→「もれだす」❶に同じ)が漏れ出る(=外に漏れて出る) ❷(→「もれだす」 ❷に同じ)が漏れ出る(=秘密にすべき事柄が外部に知られる) 
【副⁺】(→「もれだす」 【副⁺】❶❷に同じ)漏れ出る
【例文】❶汚染水が化学工場から大量に漏れ出て、環境に甚大な影響を与えた/原発事故のため、施設の地下から放射能汚染水が海に漏れ出たらしい/放射性物質が漏れ出ないように、原発の安全性を高める必要がある/自転車のチューブから空気が漏れ出て、ぺしゃんこになってしまった/管の継ぎ目からガスが漏れ出たら、引火して爆発する恐れがある/ 貯蔵タンクの老朽化が進んだため、燃料が漏れ出る危険性がある/隣の工場から耐え難い悪臭が漏れ出てくるので、迷惑だ/誰もいないはずの部屋の扉から明かりが漏れ出ている/隣席の若者のヘッドホンからシャカシャカとうるさい音が漏れ出ている/シュートが惜しくも外れ、観客から大きなため息が漏れ出た/記者会見での人種差別的発言は、首相の本音が思わず漏れ出たというところだろう ❷ウイルスに感染したパソコンから個人情報が漏れ出ている可能性が高い/内部文書の流出により、世界の富裕層の多くが租税を回避しているという事実が漏れ出た/まさかこの機密事項が外部に漏れ出ようとは、誰一人予想していなかった

<1281>
**やきあがる【焼き上がる】**[焼く＋上がる] ❶(ケーキ、クッキー、パイ、パン、ピザ、肉、魚、野菜、ローストチキン、焼き鳥、餃[ぎょう]子[ざ]、皮、生地、表面)が焼き上がる(=調理品が焼けてうまく出来る) ❷(作品、器、陶磁器、花瓶、皿、写真)が焼き上がる(=成果物が焼成し完成する) 
【副⁺】❶ (ふんわり、ふっくら、さっくり、こんがり、パリッと、風味よく程よく、香ばしく、おいしそうに、きつね色に) ❷(うまく、きれいに)焼き上がる
【例文】 ❶ケーキが焼き上がるのをわくわくして待っている/スポンジケーキが焼き上がったら、型から外して冷ます/レシピどおりなのに、今ひとつパイがうまく焼き上がらない/パンがふっくらとおいしそうに焼き上がった/専用の窯[かま]でピザが焼き上がるまで5分とかからない/ガスオーブンは火力が強く、すぐに肉が焼き上がる/表面はこんがりと、中はしっとりとしたローストチキンが焼き上がった/表面がカリッと焼き上がれば餃子の完成だ ❷器がどんな具合に焼き上がるかは、窯を開けてみるまで分からない/焼き上がった陶磁器のうち、満足のいくものはごく少数だ/七五三の祝いの写真が焼き上がったと写真館から連絡があった
【名詞形】焼き上がり
【例文】 クッキーの焼き上がりの目安は表面がこんがりきつね色になった頃だ/ちょっとした温度の差で器の焼き上がりに違いが出てしまう/パンの焼き上がり時間を見計らって、店に買いに行く/途中で一度オーブンを開けて、焼き上がり加減を見る
**やきあげる【焼き上げる】**[焼く＋上げる] ❶(→「やきあがる」 ❶に同じ。素材)を(窯[かま]、炭火、オーブン、天火、トースター、鉄板、フライパン、高温、熱、強火)で焼き上げる (=その物を焼いて完成させる) ❷(作品、器、陶磁器、花瓶、皿)を焼き上げる(=成果物などを焼成し、完成させる) 
【副⁺】❶(→「やきあがる」【副⁺】❶に同じ。じっくり、すばやく、さっと、一気に、丁寧に) ❷ (しっかり、ちょうどよく、きれいに、均一に、丹念に)焼き上げる
【例文】 ❶ 開店までにケーキを100個焼き上げないといけない/パンをふっくら焼き上げるコツを職人さんから教わった/肉の表面をカリッと焼き上げようと火加減を強くしたら、焦げてしまった/専用の窯で北京ダックを15分で焼き上げる/高温で餃子の皮をパリッと焼き上げる/上手に焼き上げられたパイ皮が何ともおいしそうだ/焚き火に入れた焼き芋は、うまく焼き上げるのが難しい/素材をしっかり芯まで焼き上げるには時間がかかる ❷芸術家は、火力の強い赤松を薪[たきぎ]にして作品を焼き上げている/一つずつ手作りで焼き上げられた陶器に同じ色のものはない/この花瓶は丹念に焼き上げられた逸品だ
【名詞形】焼き上げ

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【例文】 発酵や焼き上げを自動で行うパン焼き器を買った/プロは室温も考慮してパンの焼き上げ時間や温度を調節する
**やききる【焼き切る】**[焼く＋切る] ❶(金属、鉄板、扉、鉄線、コイル、鉄条網、患部) を焼き切る(=焼いて*切り離す) ❷ (パン、陶磁器、皿、遺体)を焼き切る(=最後まで完全に焼く作業を終える) 
【副⁺】❶(すっぱり、ばらばらに、見事に) ❷(じっくり、しっかり、完全に、最後まで、残らず)焼き切る
【例文】❶この特殊合金は高熱で焼き切ろうとしてもびくともしない/賊はバーナーで鉄扉を焼き切って、倉庫に侵入した/金庫の頑丈な扉は見事に焼き切られ、中の現金が全部消えていた/絡まったコイルは、ばらばらに焼き切って処分しよう/患部をレーザーメスで手際よく焼き切るには、熟練の技術が要る ❷午前中販売する分のパンを8時までに焼き切らなければならない/注文された枚数の皿を徹夜で焼き切り、予定どおり出荷した
**やききれる【焼き切れる】**[焼く＋切れる] ❶(電線、ロープ、エンジン、ニクロム線、ヒューズ、フィラメント、電源装置、集積回路)が焼き切れる(=熱せられて焼けて切れる) ❷(→「やききる」❶に同じ)が焼き切れる(=焼いて*切り離すことができる) ❸ (→「やききる」❷に同じ)が焼き切れる(=最後まで完全に全部焼くことができる)

【副⁺】❶(あっさり、あっけなく、簡単に) ❷ (→「やききる」【副⁺】❶に同じ) ❸ (→「やききる」【副⁺】❷に同じ)焼き切れる
【補足】他動詞の「やききる」に対し、「やききれる」は自動詞で、かつ「やききる」の可能形でもある。❷❸は否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶ 落雷のため、高圧電線が一瞬にして焼き切れてしまった/安物の電熱器は、すぐニクロム線が焼き切れてしまう/電気製品の使い過ぎでヒューズが焼き切れた ❷この金属は最新の機械をもってしても焼き切れそうにない/丈夫な鉄線なので、高熱を当てなければすっぱり焼き切れない/レーザーメスのおかげで患部が簡単に焼き切れるようになった ❸大量注文を受けた陶器は、明日までに全部焼き切れなければ、納入期日に間に合わない/ごみの量が多くて、家の焼却炉ではなかなか完全に焼き切れない
**やきころす【焼き殺す】**[焼く＋殺す] ([人]、敵、ゲリラ、罪人、村人、害虫、ノミ、シラミ、細胞)を焼き殺す(=火で焼いて殺す。高熱で処置する)
【副⁺】(もろとも、情け容赦なく、完全に、一気に、一瞬で)焼き殺す
【例文】 ガソリンを撒[ま]いて火をつけた犯人は、大勢の人々を焼き殺しただけでなく、自身も大[おお]火[や]傷[けど]を負った/軍による掃討作戦で、敵は焼き殺されてしまった/政府軍は村もろともゲリラの一味を焼き殺し、全滅させた/昔は罪人を柱に括[くく]り付け、焼き殺すという残酷な刑罰があった/戯曲の中で、イングランドの武将はジャンヌ・ダルクを捕らえ、焼き殺せと命令する/草[くさ]原[はら]に火をつける春の野焼きは、害虫を焼き殺す目的がある/子供の頃、虫眼鏡で蟻を焼き殺そうとして叱られた/レーザー光で癌細胞を一気に焼き殺す治療法がある
**やきすてる【焼き捨てる】**[焼く＋捨てる] (カード、写真、手紙、日記、書類、裏帳簿、書物、絵、作文、衣類、[遺留・証拠]品、国旗、ごみ)を焼き捨てる(=焼いて捨てる)

【副⁺】(全部、一切、何もかも)焼き捨てる
【例文】 恋人に捨てられ、思い出すのもつらいので、写真を全部焼き捨てた/スパイが受

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け取った手紙には「読んだら必ず焼き捨てろ」と書いてあった/機密書類をことごとく焼き捨て、証拠を隠滅した/「監査が入る前に、裏帳簿は全て焼き捨てておけ」/昔、秦の始皇帝は儒教の書物を焼き捨て、儒者を弾圧した/ドラマで主人公が子供の頃の絵や作文を焼き捨てるシーンが忘れられない/伝染病患者の衣類や身の回り品は全て焼き捨てられた/暴徒化した群衆が敵国の国旗を焼き捨てると、歓声が沸き上がった
**やきつく【焼き付く】**[焼く＋付く] ❶(エンジン、モーター、ベアリング、ピストン、機械、部品、ボルト、ナット、ねじ、スライド、画面、ディスプレイ)が焼きつく(=その物が過熱し、何かにくっついたりして、機能が損なわれる) ❷(文字、画像)が(画面、ディスプレイ、液晶)に焼きつく(=ディスプレイの長時間使用等で、画像表示機能が損なわれる) ❸(光景、風景、景色、印象、面影、姿、表情、映像、事件、状況、シーン、イメージ、声)が(目、網膜、まぶたの裏、眼底、心、胸、脳裏、頭、記憶、耳)に焼きつく(=その物事が強く印象に残る) 
【副⁺】❶(じりじり、ちりちり) ❸ (しっかり、くっきり、深く、強く、生々しく、まざまざと、はっきりと、鮮明に、鮮烈に、強烈に、いまだに、永遠に)焼きつく
【例文】❶運転中にエンジンが焼きついて動かなくなると困る/モーターが焼きつかないよう、まめに手入れをする/ボルトを締め付ける際に生じた摩擦熱でねじが過熱し、焼きついてしまった ❷文字や画像がディスプレイに焼きつくのを防止するソフトもある
❸爆破事件の際の悲惨な光景が目に焼きついて離れない/山頂からの絶景が下山後もくっきりまぶたの裏に焼きついている/初恋の人の面影が心に深く焼きついて忘れられない/ 父亡きあと、母が懸命に働いていた姿が胸に焼きついて、心の支えになっている/映画の感動的なラストシーンは、脳裏に焼きついて今も消えない/親から引き剥がされた子供たちの泣き叫ぶ声が耳に焼きついて眠れない
【名詞形】 焼きつき
【補足】名詞形は❶❷の意味でのみ使う
【例文】 ピストンの焼きつきなどのエンジントラブルが事故の原因ではないか/摩擦による部品の焼きつきを防ぐ方法を研究している/長年愛用してきたパソコンのディスプレイが、焼きつきを起こして使えなくなった
**やきつくす【焼き尽くす】**[焼く＋尽くす] (火事、火、火炎、猛火、溶岩流、侵略者、戦火、核兵器、業[ごう]火[か])が(町、都市、家並み、辺り一面、草地、土地、全て)を焼き尽くす(= 一面をすっかり焼いてしまう) 
【副⁺】(全部、全て、ことごとく、すっかり、何もかも、何一つ残さず)焼き尽くす
【例文】 食堂から出た火事は、強風にあおられ、町内を全て焼き尽くした/空襲で燃え広がった火が都市をすっかり焼き尽くしてしまった/恒例の山焼きの火が草地を焼き尽くすと、まもなく春が訪れる/山火事の火炎は、樹木だけでなく、近隣の住宅までも焼き尽くしていった/まるでこの世を焼き尽くそうとするかのように凄まじい大噴火だった/戦火で焼き尽くされた土地には、何一つ残ってはいなかった/愛する人に裏切られ、地獄の業火に焼き尽くされるような苦しみを味わった
**やきつける【焼き付ける】**[焼く＋付ける] ❶(額[ひたい]に印、牛馬に刻印、[木札・樽[たる]]にマーク、陶器に柄[がら]、ガラスに色、タイルに模様、金物に[金[きん]・銀]、肉に焦げ目、印画紙に原板、

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CDにデータ、動画に字幕、シリコン基板にIC回路、鉛管、ネガ、写真、フィルムに映像、画像、音楽)を焼き付ける(=焼くことでくっつける。または移す) ❷(→「やきつく」❷に同じ)を(目、〜)に焼き付ける(=意識的に記憶する) 
【副⁺】❷(しっかり、はっきり、深く、強く、永遠に)焼き付ける
【例文】❶昔は罪人の額に印を焼き付けるという残酷な刑があった/酒樽の木札には製造年月日が焼き付けてある/完成した陶器にはさまざまな柄がくっきりと焼き付けられている/ガラスに色を焼き付ける技術は熟練を要する/金物に金を載せ、高温で焼き付けて装飾品を作る/シェフは、塊の肉にバーナーで焦げ目を焼き付けた/行楽地で撮った写真は、早速暗室で印画紙に焼き付けた/簡単に字幕を動画に焼き付けられるソフトがある/2本の鉛管を焼き付けて1本にする ❷ダムに沈む故郷の村の風景を深く心に焼き付けて、その地を去った/二度と見られない眺めを目に焼き付けようと、いつまでも立ち尽くしていた/初恋の人との出会いのシーンは、記憶にはっきりと焼き付けられている
【名詞形】焼き付け焼き付けをする
【補足】名詞形は、❶の意味でのみ使う。公用文では、「焼付け」と送り仮名が省略される
【例文】 写真部の部員は、自分たちで写真の焼き付けをしていた/先日焼いた皿に、今日は上[うわ]絵[え]の焼き付けをする
**やきなおす【焼き直す】**[焼く＋直す] ❶(肉、魚、ケーキ、陶器、ガラス製品)を焼き直す(=よくするため、もう一度焼く。または、新たに焼く) ❷ ([カセットテープ・音楽データ・デジカメの写真]をCD、VTRをDVD)に焼き直す(=情報を別の電子媒体に記録する) ❸(小説、映画、ドラマ、名作、表現、モチーフ)を焼き直す(=既成の物に手を加え、別の作品とする) 
【副⁺】❶(じっくり、再度、繰り返し、何度も、丹念に、慎重に、念を入れて) ❸ (安易に、手軽に、適当に、二番煎じで)焼き直す
【例文】 ❶肉は焼き直すと固くなる場合がある/「この魚は生焼けみたいだから、焼き直してください」/パティシエは、満足がいくまで何度もケーキを焼き直した/陶芸家は、思ったような焼き色が出るまで繰り返し焼き直すそうだ/ガラス製品は、火に入れて焼き直すことができる ❷カセットテープの音声をCDに焼き直しておけばよかった/古い VTRをDVDに焼き直すサービスがある ❸あのドラマは昔の映画を焼き直して作ったらしい/「オリジナルは名作なのに、ずいぶん安っぽく焼き直したもんだね」/神話の親殺しのモチーフは何度も焼き直され、小説や映画などに使われている
【名詞形】焼き直し 焼き直しをする
【例文】 肉の焼き直しはしないほうがいい/ドラマの安易な焼き直しは、いくら名優を主演に据えても失敗する/日本風に焼き直しをした外国のストーリーは、何となくしっくりこない
**やきはらう【焼き払う】**[焼く＋払う] (雑草、薮[やぶ]、草原、森林、ジャングル、辺り一面、一带、民家、小屋、集落、村落、町、工場、廃船、書類、武器、食料、煩悩)を焼き払う (=何も残らぬように全体を焼く)
【副⁺】(全て、すっかり、ことごとく、丸ごと、跡形もなく)焼き払う
【例文】裏地の雑草を全部焼き払ってすっきりした/焼畑農業では、森林を焼き払った灰

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を肥料として耕地に作物を植える/ジャングルをすっかり焼き払って農地に変えると、生態系に大きな影響を与える/敵の兵士が、民家をことごとく焼き払った/織[お]田[だ]信[のぶ]長[なが]は延[えん]暦[りゃく]寺[じ]を焼き払えと命じた/古い小屋を焼き払い、更地にした/空襲で集落がすっかり焼き払われてしまった/戦時下では爆弾を落とし、町を住民もろとも焼き払う計画が立てられていた/敵兵に放火され、工場が跡形もなく焼き払われてしまった/敵は逃げる前に機密書類を焼き払った/敵に奪われるくらいなら、武器も食料も焼き払ってしまおう/密教では護摩を焚[た]いて煩悩を焼き払おうとする
**やけうせる【焼け失せる】**[焼ける＋失[う]せる] (家、アパート、建物、工場、辺り一帯、中心部、町並み、歴史的遺物、重要文化財、家具、写真、思い出の品)が焼けうせる(=完全に焼けてなくなる) 
【副⁺】(全て、すっかり、何もかも、ことごとく、跡形もなく、惜しくも)焼けうせる
【例文】 火事で家が跡形もなく焼けうせてしまった/放火で工場が焼けうせ、焼けただれた鉄骨だけが無残な姿をさらしている/大火でこの辺り一帯が焼けうせたが、町外れの家だけは焼け残った/震災で焼けうせた町並みが住民の協力で見事復興した/昔から戦乱の度に、貴重な歴史的遺物が惜しくも焼けうせている/落雷で重要文化財の寺が、仏像もろとも焼けうせてしまった/火事で焼けうせた思い出の品々は二度と返って来ない
**やけおちる【焼け落ちる】**[焼ける＋落ちる] ⓐ(家、家屋、建物、店、アパート、ビル、蔵、城、天守閣、寺、橋、屋根、町並み、一帯)が焼け落ちる(=建造物が焼けてしまい、姿をとどめない) ⓑ(火事、大火、戦火、空襲、原爆投下、不審火、延焼、放火)で焼け落ちる 
【副⁺】(すっかり、ほどなく、ことごとく、跡形もなく、無残に、完全に、あっという間[ま]に、見る見るうちに)焼け落ちる
【例文】 苦労して建てた家が焼け落ちるのをただ呆[ぼう]然[ぜん]と見つめていた/原爆投下で焼け落ちた家屋の残骸を踏み越えて、家族を探し回った/隣の建物が見る見るうちに焼け落ちた。我が家も危ない/焼け落ちたアパートの住人たちは、寒空に焼け出されてかわいそうだ/天守閣は炎に包まれ、今にも焼け落ちようとしていた/寺が焼け落ちれば貴重な仏像も失われてしまう/大火で橋まで焼け落ちてしまい、逃げ場を失った人が大勢出た/戦乱で美しい町並みが焼け落ち、今は見る影もない/空襲で焼夷弾が投下され、あちこちで火の手が上がり、この一帯も焼け落ちた
**やけこげる【焼け焦げる】**[焼ける＋焦げる] ⓐ(服、シャツ、テーブル掛け、布団、畳、カーペット、床[ゆか]、壁、魚、肉、車、機械、スマホ、座席、皮膚、死体、胸)が焼け焦げる(=焼けて黒くなる) ⓑ(アイロン、煙草の火、寝煙草、火事、火災、発火、爆発、熱、熱線)で焼け焦げる 
【副⁺】(黒く、真っ黒に、無残に、ちりちりに)焼け焦げる
【例文】 うっかりアイロンを置いたままにして、服の一部が焼け焦げてしまった/煙草の火が落ちたらしく、テーブル掛けが焼け焦げて、穴が開いている/防火カーペットのおかげで、カーペットの一部が焼け焦げただけで、火事にならずに済んだ/黒く焼け焦げた車から運転手が奇跡的に救出された/車内でスマホから発火し、座席が焼け焦げ、大騒ぎになった/火災で真っ黒に焼け焦げた死体は、男女の区別も分からないほどだ
【名詞形】 焼け焦げ
【例文】畳に煙草の焼け焦げを作ってしまった/シャツの裾に煙草の焼け焦げを見つけ

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た/長く焼き過ぎて、魚に焼け焦げが出来てしまった
**やけしぬ【焼け死ぬ】**[焼ける＋死ぬ] ⓐ([人]、動物)が焼け死ぬ(=火に焼かれて死ぬ)
ⓑ(→「やけおちる」(ⓑに同じ)で焼け死ぬ
【例文】 ビル火災が起こり、逃げ遅れた多くの人々が焼け死んだ/江戸時代には、大火で 10万人もの人が焼け死んだということだ/ホテルで火事に遭い、危うく焼け死ぬところだった/あの大火事で焼け死なずに済んだのは運が良かった/燃える家に取り残され、なす術[すべ]もなく焼け死のうとしていた子供が勇敢な消防士に救助された/衝突事故で車が炎上し、運転手が焼け死んだ/空襲で焼け死んだ人々の遺体が折り重なり、地獄のような惨状だった/放火犯は、こんなに大勢が焼け死ぬとは思わなかったと語った/山林火災で、多くの動物も逃げ場を失って焼け死んでいる/大規模な森林火災が増え、大量の生き物が焼け死ねば生態系に影響が出るかもしれない/牛舎の火災で牛が何頭も焼け死んだ
**やけだされる【焼け出される】**[焼ける＋出される] ⓐ([人]、家族、住民、隣人、友人) が(家、アパート、団地、マンション、住みか、寮)を焼け出される(=家が火事で焼けて、住む所がなくなる) ⓑ(→「やけおちる」ⓑに同じ)で焼け出される 
【副⁺】(着の身着のまま、丸裸で)焼け出される
【例文】 火事で焼け出されても、どこも行く当てがない/団地の火災で焼け出された被災者の多くは、お年寄りだ/大火で焼け出された人々が、続々と避難所の公民館に集まって来た/戦災で焼け出されて無一文になった住民が多い/着の身着のままでマンションを焼け出され、友達の家に転がり込んだ/家を焼け出された家族は、ばらばらに暮らすことになった/ご近所が皆焼け出されたのに、我が家だけ運よく焼け残った/隣家まで火が迫ったが、消火作業のおかげで焼け出されずに済んだ
**やけただれる【焼け爛れる】**[焼ける＋爛[ただ]れる] (顔、手足、肌、皮膚、体、胃、喉、食道、車、船舶、飛行機、ビル、鉄骨、鉄扉)が焼けただれる(=見るも無残に焼けて表面がひどい状態になる) 
【副⁺】(赤く、ひどく、醜く、滅茶滅茶に)焼けただれる
【例文】 火傷を負った子供が赤く焼けただれた顔で運び出されて来た/硫酸を浴びせられた被害者は、顔や手足が焼けただれ、緊急搬送された/ひどく焼けただれた腕の痕が気になって、半袖の服が着られない/焼死体は、性別も判別できないほど、焼けただれていた/胃液が逆流すると、食道が焼けただれてしまうということだ/焼けただれた船舶の残骸が火災事故の悲惨さを物語っている/猛火の爪痕を示すように、ビルの鉄骨が焼けただれたまま残っていた
【名詞形】焼けただれ
【例文】熱湯を浴びて指がくっついたままの焼けただれを手術した/原爆で負傷した焼けただれの痕を見るたび、心の中も同じように疼[うず]く
**やけつく【焼け付く】**[焼ける＋付く] ❶(肉、魚、食べ物)が(鉄板、フライパン、網)に焼けつく(=焼けて何かにくっつく) ❷(エンジン、モーター、機械、ニクロム線)が焼けつく(=過熱で焼けて機能しなくなる) ❸(道路、路面、アスファルト、砂浜)が焼けつく (=太陽熱で焼けるようだ) ❹(喉、胃、胸)が焼けつく(=焼けるような感じがする)

【副⁺】❶❷(ひどく、黒く) ❸ (じりじり、ひりひり、ひどく)焼けつく
【例文】 ❶ 肉が鉄板に焼けついて、焦げてしまった/魚を焼く時は、網に油を塗ってお

<1287>
くと魚の皮が焼けつかない ❷無理して走ったら、エンジンが焼けついて車が動かなくなった/焼けつくほど機械を酷使して駄目にしてしまった ❸パレードの一行は、夏の焼けつく道路を汗をぬぐいながら行進している/炎暑の中、焼けつく路面を掘り返して工事が行われている/アスファルトが焼けついて、くっつきそうなほど柔らかくなっている/ 焼けつくような夏の太陽の下では日焼け止め対策が欠かせない/じりじり焼けつくような日差しを受けて、砂浜が白く光っている ❹カンカン照りの中を歩いていたら、喉がからからに乾いて焼けつきそうだった/逆流性食道炎の場合、胸のあたりに焼けつくような不快感がある
**やけのこる【焼け残る】**[焼ける＋残る] (建物、家、土蔵、寺、ビル、柱、塀、壁、家財道具、思い出の品、仏像、紙幣、陶器類、家並み、古都)が焼け残る(=焼けないで残る)

【副⁺】(何とか、辛うじて、僅かに、幸いに)焼け残る
【例文】 空襲で辺り一帯焼けたが、我が家1軒だけが辛うじて焼け残った/土蔵だけが焼け残り、家宝の刀は守り切った/歴史ある寺は、何度も戦火に見舞われたが、幸い焼け残ってきた/この建物は、火事で焼け残った柱を再利用して再建された/焼け残った家財道具の中から結婚式の写真が出てきた/火事に遭ったが、思い出の品物だけでも焼け残ってよかった/歴史的な古都は空爆を受けなかったため、焼け残ることができた
【名詞形】 焼け残り
【例文】 寺は大火に見舞われたが、焼け残りの仏像が変わらぬ信仰を集めている/火災に遭[あ]ったが、金庫内の焼け残りの紙幣を銀行で交換してもらうことができた
**やじりたおす【野次り倒す・弥次り倒す】**[やじる＋倒す] (相手、敵、力士、選手、対戦チーム、ライバル、登壇者、首相、候補者)をやじり倒す(=大声で相手をののしって、倒しにかかる) 
【副⁺】(懸命に、大声で)やじり倒す
【例文】必死の大応援団には、相手をやじり倒す勢いがあった/観客からやじり倒されそうになりながらも、力士は一歩も引かなかった/敵チームの野[や]次[じ]に負けまいと、こちらも躍起になってやじり倒した/向こうが野次で攻撃してくるならこっちもやじり倒せばいい/国会で議員が首相をやじり倒さんとする光景は、見ていて情けない/演説会場に候補者をやじり倒そうとする対立陣営の支援者が来ていた
**やせおとろえる【痩せ衰える】**[痩せる＋衰える] ([人]、体、腕、足、肩、筋肉、姿、動物)が痩せ衰える(=痩せて衰弱する) 
【副⁺】(すっかり、げっそり、ひどく、見る影もなく、惨めに、骨と皮ばかりに)痩せ衰える
【例文】死期が迫っている友人は、痩せ衰えて骨と皮ばかりになっている/心労でげっそり痩せ衰えた父を、助けてやれないのが歯がゆい/服を脱ぐとあばら骨が浮き出ていて、誰の目にも痩せ衰えているのが分かる/食糧難から弱って痩せ衰えた人々の写真を目にすると胸が痛む/人間は体が痩せ衰えると、心まで弱ってしまうものらしい/長患いのせいで足が痩せ衰えてしまった/寝たきりで筋肉が痩せ衰えれば社会復帰が難しくなる/病で惨めに痩せ衰えた姿を皆の前にさらしたくない/たとえ貧困で痩せ衰えようと、彼は創作意欲をいささかも失わなかった/戦場をさまよう野良犬は枯れ木のように痩せ衰えている
**やせこける【痩せこける】**[痩せる＋痩ける] ❶([人]、子供、老人、病人、体、腕、足、顔、頰、動物)が痩せこける(=ひどく痩せて肉が落ちる) ❷(土地、田畑、[山間・丘陵]

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地)が痩せこける(=土地に栄養分がなく、作物が育たなくなる) 
【副⁺】❶(→「やせおとろえる」【副⁺】に同じ。いやに)痩せこける
【例文】❶民キャンプの子供たちは、顔は痩せこけていたが、笑顔を見せていた/夫は長患いですっかり痩せこけてしまった/以前はふっくらとしていた娘の頬はひどく痩せこけて、心に負った傷の深さが分かる/あの子の痩せこけた体は拒食症によるものらしい/老猫は、さすがに痩せこけて毛の色艶も悪い ❷痩せこけて田畑に適さない土地に肥料を施して、土地改良を行った/人々は、痩せこけた山間地にそばを植えて生計を立てている
**やせさらばえる【痩せさらばえる】**[痩せる＋さらばえる] ([人]、住民、老人、病人、体、動物)が痩せさらばえる(=痩せて骨と皮ばかりのようになる) 
【副⁺】(→「やせおとろえる」【副⁺】に同じ)痩せさらばえる
【補足】 「さらばえる」は、文語の「さらぼふ」(四段動詞)から転じた語
【例文】 行き倒れになった老人は、すっかり痩せさらばえていた/あんなに美しかった彼女も病気のために痩せさらばえて、今は見る影もない/病床の妻は、枯れ木のように痩せさらばえた体を医者に見せるのを嫌がった/どんなに痩せさらばえようと、私の最愛の人であることに変わりはない/骨と皮ばかりに痩せさらばえたのに、娘はダイエットをやめようとしない/人[ひと]気[け]のなくなった被災地で痩せさらばえた犬を見かけた/飢饉で馬も牛も哀れに痩せさらばえてしまった
**やせほそる【痩せ細る】**[痩せる＋細る] ❶([人]、国民、住民、子供、老人、病人、体、筋肉、腕、足、骨、髪、顔、頰、動物)が痩せ細る(=痩せて細くなる) ❷(土地、大地、田畑、海の幸、川、水流、流通、資金、経済、税収、基礎研究、製造業)が痩せ細る(=栄養分が少なく痩せる。流れが細く少なくなる。減退する) 
【副⁺】(→「やせおとろえる」【副⁺】に同じ。一気に、日に日に、いやに、見る見るうちに)痩せ細る
【例文】 ❶胃癌[がん]になり、見る見るうちに痩せ細ってしまった/戦時中、子供たちは栄養失調で日に日に痩せ細っていった/痩せ細るほどの恋の悩みで苦しんでいる若者がいる/ 心痛のあまり痩せ細ってしまった父の姿に涙が出る/老人は痩せ細って、肋[ろっ]骨[こつ]が浮き出ている/子供の病気が心配で、痩せ細る思いだ/戦争孤児たちは、痩せ細った腕を差し出して物乞いをした/無理なダイエットをすると、髪まで痩せ細ってしまう ❷土地が痩せ細らないよう定期的に休ませる/長引く内戦は、土地も国民も痩せ細らせただけだった/このまま乱獲が続くと、海の幸は痩せ細る一方だ/日照り続きで河川の水流が痩せ細っている/日本経済は円高が続くと、痩せ細ってしまう恐れがある/政府の予算削減が続けば、基礎研究が痩せ細りかねないし、基礎研究が痩せ細れば革新的な技術が生まれるはずもない
**やっつける【遣っ付ける】**[遣[や]る＋付ける] ❶(仕事、用事、ノルマ、作業、宿題、残り) をやっつける(=適当に片づける) ❷(敵、悪い奴[やつ]、いじめっ子、兄、弟、相手チーム、スズメ蜂、ゴキブリ、細菌、ウイルス、癌細胞、かび、反動的な考え方)をやっつける(=相手を打ち負かす。完全に負かす) 
【副⁺】❶(何とか、早いこと、さっさと、適当に) ❷ (何とか、びしびし、ぴしゃりと、ひどく、容赦なく、手厳しく、こてんぱんに、一気に、散々に、徹底的に、痛烈に、何としても)やっつける
【補足】 「やっつける」は「やりつける」の転。❶は「する」を強調した口語表現

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【例文】 ❶「こっちの仕事は俺がやっつけるから、お前はそっちを早いことやっつけろ」/「今日のノルマをやっつけないと帰れないよ」/「残りの作業をさっさとやっつけて早く帰ろう」/「この宿題をやっつけたら遊びに行くぞ」 ❷ゲームで敵をこてんぱんにやっつけたら、スッとした/節分の日には子供たちが豆をぶつけて鬼をやっつけようとする/俺をいじめた奴らをいつか必ずやっつけてやる/いつもやっつけられている弟が、今日は反対に兄貴をやっつけて得意顔だ/このワクチンを打てば、ウイルスをやっつけることができる/放射線治療で癌細胞をやっつけた/風呂場のタイルは、目地の黒かびをやっつけるのがなかなか大変だ
【名詞形】 やっつけ やっつけになる
【例文】明らかにやっつけで書いたと分かる記事を目にした/忙しすぎると仕事がやっつけになるから、この依頼は断らざるを得ない/こんなやっつけ仕事(=いい加減な仕事)をされて、まともに金が払えるか
**やつれはてる【窶れ果てる】**[窶[やつ]れる＋果てる] ([人]、病人、人質、父、母、体、姿、顔、動物)がやつれ果てる(=やせて衰える。みすぼらしくなる) 
【副⁺】(すっかり、げっそり、めっきり、ひどく、見る影もなく、惨めに)やつれ果てる
【例文】難民たちは、厳しいキャンプ村の生活でやつれ果てていた/粗末なベッドに横たわる病人は、やつれ果てていた/やつれ果ててはいたが、救出された人質はしっかりした足取りで歩いて来た/獄中でやつれ果てようとも、彼は信念を捨てなかった/母のやつれ果てた姿を見ると、父亡き後の苦労が偲[しの]ばれる/元気だった父は病に倒れ、昔の面影もないほどやつれ果ててしまった/鏡に映るやつれ果てた自分の顔を見て、愕[がく]然[ぜん]とする/年を取って弱った犬や猫は、人間同様にやつれ果てて見える
**やといいれる【雇い入れる】**[雇う＋入れる] ⓐ([人]、[労働・新卒・定年退職・高齢・被災・身障]者、人材、男性、女性、学生、高卒、研修生、外国人、移民、元警官、若干名)を雇い入れる(=従業員として、それなりの待遇や職種で雇う) ⓑ(専任、非常勤、[正・契約・派遣]社員、アルバイト、パート、助手、職員、スタッフ、見習い、看護師、秘書、店員、技術者、技師、家政婦、家庭教師、ボディーガード、警備員、運転手)を/で/に/として雇い入れる 
【副⁺】(急[きゅう]遽[きょ]、直接、取りあえず、定期的に、臨時に、新たに) 雇い入れる
【例文】 人を雇い入れたい場合は、ハローワークに求人を申し込んでおく/あの国は優秀なIT人材が多いので、現地企業はどんどん雇い入れればよい/年末は忙しくなるので、例年臨時に学生を雇い入れる/我が社もいよいよ外国人を雇い入れることにした/我が社は来年度新卒者を正社員として50名雇い入れる予定だ/非常勤職員で雇い入れると、長くは働いてもらえない仕組みだ/正社員ではないが、契約社員として雇い入れてもらえた/ パートで雇い入れた者でも、仕事はしっかり教えないといけない/若干名の大学生を研究室のアルバイトに雇い入れた/ベテランが辞めてしまい、新たに秘書を雇い入れなければならなくなった/「店を広げたら、あと5人ほど店員を雇い入れよう」/今後は専門技術者を積極的に雇い入れろと上層部から指示された/うちは家政婦を雇い入れるほど金持ちではない/治安の悪い地域の金持ちは警備員を雇い入れ、身の安全を図る
【名詞形】 雇い入れ 雇い入れをする

<1290>
【補足】公用文では「雇入れ」と送り仮名が省略される
【例文】 今年は不景気で正社員の雇い入れを中止した/職員の雇い入れをしたいが、人件費が限られている
**やぶりすてる【破り捨てる】**[破る＋捨てる] (紙、反[ほ]故[ご]、手紙、ちらし、ダイレクトメール、原稿、書類、通知、証拠、メモ、ノート、プリント、包装紙、写真、宝くじ、外れ馬券、誓い)を破り捨てる(=破って捨てる)
【副⁺】(ビリビリ、ひと思いに、簡単に、一気に、目の前で)破り捨てる
【例文】 恋人から来た別れの手紙を泣きながら破り捨てた/妻に離婚届を突きつけられた夫は怒ってその場で破り捨てようとした/不祥事の責任を取ろうと辞表を上司に提出したら「君が辞める必要はない」と言われて、破り捨てられた/ダイレクトメールのほとんどは読まずに破り捨てている/一味は、証拠となりそうな書類は全部破り捨ててごみに出してしまったらしい/裏紙が使えると思うと、不用になったコピー用紙も破り捨てられない性分だ/口[くち]喧[げん]嘩[か]で負けた弟は、悔し紛れに私のノートをビリビリ破り捨てた/母が再利用しようと残しておいた包装紙を、誤って破り捨ててしまった/今年も期待外れに終わった宝くじを一気に破り捨てた/外れ馬券を破り捨てる人が多く、競馬場は花吹雪が舞っているようだ/中には、信仰の誓いを破り捨て、異教徒と結ばれる者もいる
**やぶれさる【破れ去る】**[破れる＋去る] (計画、夢、希望、願い、期待、初恋)が破れ去る (=夢などがかなわず、消えてしまう) 
【副⁺】(あっさり、虚[むな]しく、儚[はかな]く、あえなく、あっけなく)破れ去る
【例文】 市の条例に触れるからという理由で、生徒たちの計画はあっけなく破れ去ってしまった/大体、夢というものは虚しく破れ去るものだ/彼女が転校して、私の初恋は儚く破れ去った
**やぶれさる【敗れ去る】**[敗れる＋去る] ⓐ(対戦相手、新人、初出場校、強豪、敵軍、連合国軍、圧倒的な力の前)に敗れ去る(=負けてしまう) ⓑ(争い、勝負、試合、戦争、戦い、選挙、訴訟)で敗れ去る 
【副⁺】(あっさり、虚[むな]しく、善戦空[むな]しく、儚[はかな]く、あえなく、あっけなく、惜しくも、もろくも、惨めに、大差で、僅差で、ストレートで、思いがけず) 敗れ去る
【例文】 全国卓球大会で、前回の優勝選手は僅差で対戦相手に敗れ去った/今回の選挙で、現職が新人に敗れ去るとは、誰も予測していなかった/高校野球大会では、逸材の投手を擁しながら、初出場校に敗れ去ってしまった/我が軍は、連合国軍の作戦に各地で苦戦を強いられ、あえなく敗れ去ることとなった/今度のタイトル戦で敗れ去るようなことがあれば、潔く引退するつもりだ/国を相手の訴訟で、原告団は力尽きて敗れ去った
**やりあう【遣り合う】**[遣[や]る＋合う] ❶(家事、仕事、行為、応援)をやり合う(=互いに交替でする) ❷(対立者、ライバル、組合、相手、上司、同僚、会社、検察、店員、夫、妻) とやり合う(=互いに争う) ❸ (花、ペット、金魚)に(水、餌)をやり合う(=交替で対象に与える) 
【副⁺】❶(常時、互いに、協力して) ❷(直接、しょっちゅう、とことん、年中、何度も、激しく、対等に、互角に、まともに、徹底的に、派手に、本気で、正面から、真っ向から、がんがん)やり合う
【例文】❶家事をやり合うという条件で結婚した/部署によって繁忙期が異なるため、互
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いに他部署の仕事をやり合って乗り切っている/美容師の見習いは、カットやパーマなど互いにやり合って技術を身につける ❷ 国会で野党の党首が、与党側ととことんやり合う
のはいいことだ/最初は口だけでやり合っていたが、思わず手が出て、相手とつかみ合いの喧[けん]嘩[か]になった/自分のアイデアを使ってほしくて、課長と何度もやり合った/新商品開発について頭の固い上司とまともにはとてもやり合えない/賃上げを求めて会社側と何度もやり合ったものだ/法廷で検察と弁護人が激しくやり合っている/応対の仕方に腹が立って、店員とやり合った/隣の夫婦は、飽きもせず朝からやり合っている ❸ 兄と交替で花に水をやり合おうと決めた/姉妹で金魚に餌をやり合い、かわいがっている
【名詞形】 やり合い やり合いをする/になる
【例文】 与野党が互いに譲らず、激しいやり合いとなった/同僚とやり合いをする中で建設的なアイデアが浮かんできた
**やりかえす【遣り返す】** [遣[や]る＋返す] ❶ (計算、作業、人生)をやり返す(=もう一度やる) ❷ (言い分、主張、悪[わる]口[ぐち]、暴力、権力、一撃、先制点、制裁、仕打ち、攻撃)にやり返す(=相手の攻撃に対し、反撃する) 
【副⁺】❶ (きっちり、念のため) ❷ (すかさず、平然と、理路整然と、徹底的に、思い切り、負けずに、怯[ひる]まずに、間髪入れずに、余裕で)やり返す
【例文】 ❶念のため計算をやり返してみたら、ミスを見つけた/作業をいい加減にしておいたため、また一からやり返すはめになった/人生をもう一度やり返せるものなら、やり返したい ❷相手の言い分に対し理路整然とやり返して、自分の意見を通した/相手の主張にやり返せるだけの準備をして、会議に臨んだ/悪口を言われたら、すぐにやり返す/やり込められた友達に代わって、すかさずやり返してやった/巨大銀行組織を相手に「やられたらやり返す」と叫ぶ銀行員のドラマが人気だ/チャンピオンは挑戦者の一撃にも怯まず、余裕でやり返した/先に点を取られても、負けずにすぐやり返せばいい/他国からの制裁措置に、ミサイル発射実験という形でやり返す国もある/理不尽な仕打ちには必ずやり返そうと心に決めている
**やりかねる【遣り兼ねる】** [遣[や]る＋兼ねる] ❶ (仕事、手伝い、即決即断、重大事、悪事、気の重いこと)はやりかねる(=事情があって、やるとは言えない。やることはできない)
❷ (へま、ミス、喧[けん]嘩[か]、強盗、恐喝、使い込み、いじめ、いたずら、妨害、選挙違反、暴走運転、虐待、自殺、人殺し、[危険な・汚い・とんでもない]こと)をやりかねない(=ひどいことをやる心配がある。するかもしれない) 
【副⁺】❶ (とうてい、絶対に、どうあっても、何としても、如[い]何[かん]せん)やりかねる ❷ (うっかり、実際に、本当に、平気で、ややもすると)やりかねない
【補足】 「かねる」は接尾辞化していて、❷は必ず否定形を使う。悪い事柄を予測する時だけ用いる
【例文】 ❶そんな大仕事は、自分一人ではやりかねる/即断をと言われても、社長の留守中に自分の判断だけではやりかねる/悪事に手を染めるようなことは、どうあってもやりかねる/誰だってそんな気の重いことはやりかねると思うのではないか ❷準備せずにプレゼンテーションをしたら、へまをやりかねない/うっかり者の彼は計算ミスをやりかねないから、任せられない/あの二人は喧嘩をやりかねないから、一緒の班にするのはや

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めよう/あいつは金に困ったら、強盗もやりかねないと見ている/使い込みをやりかねないようないい加減な男は、雇うものではない/彼女は相当思い詰めているから、自殺だってやりかねない/彼の日頃の言動から、人殺しさえやりかねない男だと思った/あの欲張り社長なら、利益のためにはどんな汚いこともやりかねない
**やりきる【遣り切る】** [遣[や]る＋切る] ❶ (勉強、宿題、練習、問題集、仕事、司会、幹事役、掃除、工事、調査、ノルマ、訓練、トレーニング、代役、育児、家事、ゲーム)をやり切る(=ある期間、最後まで完全にする) ❷ (水、餌、肥料、小遣い)をやり切る(=全て与え終わる) 
【副⁺】❶ (何とか、全て、全力で、とことん、うまく、難なく、完全に、見事に、立派に、最後まで)やり切る
【例文】 ❶夏休みの宿題はもう全部やり切ってしまったから、後は遊べる/試合を前に全力で練習をやり切ったので悔いはない/「あの難しい仕事をやり切ったなんてすごいですね」/任された事を最後までやり切らずに途中で投げ出すのは無責任だ/難工事だったが、できることは全てやり切ったので心残りはない/今日のノルマをやり切るまでは帰れない/このトレーニングをやり切れば相当力がつくはずだから、苦しくてもやり切ろうと思う/何事も諦めず最後までやり切ることが大切だ ❷「植木に全部水をやり切ってから、庭を掃いてください」/子供は、最初は怖がっていたが、なんとかヤギに餌をやり切った
**やりきれる【遣り切れる】** [遣る＋切れる] ❶ (→「やりきる」❶❷に同じ)を/がやり切れる(=ある期間、最後まで完全にすることができる。また、全て与え終わることができる) ❷ (内輪もめ、いざこざ、内戦、複雑な気持ち、孤独な思い、[虚無・無力]感、[重苦し・寂し]さ、絶望、不安、不運続き、残業の多さ、暑さ)が/に/でやり切れない(=これ以上は耐えられないという気持ちだ) 
【副⁺】❶ (→「やりきる」【副⁺】に同じ)やり切れる ❷ (何とも、どうにも、全く、腹立たしいほど)やり切れない
【補足】 ❶も否定的表現とともに使うことが多い
【例文】 ❶今日の宿題は多過ぎて一晩ではとてもやり切れない/問題集を終わりまでやり切れず、机に置いたままだ/この仕事を一人でやり切れれば、一人前と言ってよい/簡単な工事なら月末までにやり切れる/目の前のことを全力でやり切れることは一つの特技だ/この広い畑の作物に、一人ではとても肥料をやり切れない ❷政権内での旧態依然とした内輪もめがどうにもやり切れない/遺産をめぐる骨肉の争いに全くやり切れない思いだ/虚無感にやり切れなくなり自殺を図る人もいる/沈黙の重苦しさにやり切れなくなってその場を逃げ出した/被災者の手記を読んで、何ともやり切れない思いがした/母を失って、やり切れないほど寂しい/内戦の悲惨な映像を見て、やり切れない気持ちになった/事故で家も家族も失い、やり切れぬ絶望の淵に沈んだ/先の見えぬ将来のことを考えると、不安でやり切れない/このところ不運続きでやり切れない/毎日熱帯夜で、どうにもやり切れない
**やりこなす【遣り熟す】** [遣[や]る＋熟[こな]す] (勉強、スポーツ、練習メニュー、難しい技、家事、ゲーム、仕事、研究、手術、調査、ノルマ、課題、大役)をやりこなす(=難しいことを、見事にやり終える)
【副⁺】 (何とか、しっかり、きちんと、ちゃんと、さっと、やすやすと、軽く、見事に、完璧に、難なく)やりこなす
【例文】 新聞配達をしながら、受験勉強をやりこなした/あまりたくさんの問題集を一度

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にやりこなそうとしても身にならない/この程度の練習は軽くやりこなせないと、全国優勝なんて到底無理だ/友人は、仕事をしながら、家事も育児もしっかりやりこなしている/あの難しいゲームをやりこなすなんて、さすがゲーム王と呼ばれるだけのことはある/大仕事を難なくやりこなすとは、とても新入社員とは思えない/小さい会社では一人で営業も経理も何でもやりこなさなければならない/若手研究員が、根気のいる基礎研究を何とかやりこなした/この大手術をやりこなせるのは、あの医師以外にいないだろう/ノルマをやりこなして、定時に帰れた/あのベテラン俳優はどんな役でもやりこなせると評判だ
**やりこめる【遣り込める】** [遣[や]る＋込める] (相手、親、先生、師匠、先輩、専門家、担当者、上司、[人])をやり込める(=言葉で相手を負かして黙らせる) 
【副⁺】 (ずけずけと、とことん、口汚く、徹底的に、理路整然と、頭ごなしに、遠慮会釈なく、ぐうの音[ね]も出ないほど)やり込める
【例文】 研究会では、遠慮会釈なく相手をやり込めるまで議論を戦わせる/気の強い友は相手を徹底的にやり込めないと気が済まない/正論でやり込めようとしても、そう簡単に納得する相手ではない/親をやり込めるなんて、生意気な子供だ/口の立つ生徒にやり込められるとは教師として情けない/下級生にやり込められたことは一生忘れない/公聴会で専門家をやり込めてみせよう/彼には上司を理屈でやり込める図太さがある/口達者な妹にやり込められた兄は、悔しくて手を出してしまった/討論会でぐうの音も出ないほどやり込められてしまった/あれだけやり込めれば、奴[やつ]もしばらくは黙っているだろう
**やりすごす【遣り過ごす】** [遣[や]る＋過ごす] ❶([乗り物]、[人]、人の列)をやり過ごす(=後から来たものを前に行かせる) ❷ (その場、一件、怒り、小言、批判、嫌なこと、恐怖、ピンチ、痛み、台風、嵐、大波、夕立、渋滞、暑さ、厳冬、時間、日々、人生)をやり過ごす(=積極的に関わらず、適当に済ませて、その状況が過ぎるのを待つ) ❸ (酒、煙草)をやり過ごす(=限度を超えてたしなむ) 
【副⁺】❷ (ただただ、何とか、辛うじて、うまく、上手に、無事に、黙って、見て見ぬふりをして、目をそむけて、頭を低くして)やり過ごす
【例文】 ❶後ろから来たトラックを脇に寄ってやり過ごした/2、3本やり過ごして、すいた電車に乗った/子供たちの集団登校の列をやり過ごしてから向こう側に渡った ❷担任としては、このいじめの一件を黙ってやり過ごすことはできない/ただ頭を下げて部長の小言をやり過ごす毎日だ/鎮痛剤を飲んで痛みをやり過ごそうとしたが無理だった/近くの港に緊急避難して何とか台風をやり過ごした/渋滞をやり過ごすため、パーキングエリアで時間をつぶした/クーラーなしではとても夏の暑さをやり過ごせない/感染症予防のため、出かけることもなく日々をやり過ごしている ❸酒をやり過ごして、肝臓を悪くした/煙草をやり過ごした結果、老年になって肺を患った
**やりそこなう・やりそこねる【遣り損なう・遣り損ねる】** [遣[や]る＋損なう・損ねる] ❶ (仕事、計算、操作、実験、作成、改革、交渉、調整、演奏、コピー、録画、ダウンロード、配線)をやり損なう(=することに失敗する) ❷ (→❶に同じ。宿題、会議)をやり損なう(=機会を逃し、できなくなる) ❸ (草花に水、ペットに餌、孫に小遣い)をやり損なう(=機会を逃し、与えずに終わる) 
【副⁺】 (うっかり、つい、油断して)やり損なう
【例文】 ❶配達の仕事をやり損なって、違う所に届けてしまった/ベテランの彼がまさ

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か作業をやり損ねようとは思わなかった/万一これをやり損なえば取り返しがつかない/収支が合わないので確認したら、計算をやり損なっていた/機械の操作をやり損ない、怪[け]我[が]をした/科学者は、何度やり損なっても実験を諦めなかった/財政改革をやり損ねることのないように万全の態勢で臨みたい/今回の交渉をやり損なったら、社としては致命的だ/緊張のあまり、演奏の出だしをやり損ねて、恥ずかしい思いをした/コピーをやり損なって、上下が逆さになってしまった/配線をやり損なったらしく、電気がつかない ❷絶好の機会だったが、野党の反対で政治改革をやり損ねた/体調を崩して出演できず、大ホールでの演奏をやり損なった/見たい番組の録画をうっかりやり損なって、見逃してしまった/テレビに夢中になって宿題をやり損なった ❸急いで出社したので、花に水をやり損なった/猫に餌をやり損ねないように、冷蔵庫にメモを貼っている
【名詞形】 やり損ない
【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】 暗算の名手に計算のやり損ないは、まずない/ダウンロードのやり損ないは時間のロスだ/サイズを間違えたやり損ないのコピーは捨てる
**やりだす【遣り出す】** [遣[や]る＋出す] ❶ (勉強、宿題、片づけ、手伝い、家事、スポーツ、散歩、ジョギング、登山、ゲーム、麻雀、仕事、研究、実験、工事、調査、事業、プロジェクト、安売り合戦)をやり出す(=し始める) ❷ (水、肥料、餌、小遣い)をやり出す(=与え始める) ❸ (麻薬、覚醒剤)をやり出す(=服用し始める) 
【副⁺】 ❶❷ (突然、やっと、ようやく、すぐに、仕方なく、急に、思い立って、必要に迫られて、促されて)やり出す
【例文】 ❶年末になってやっと受験勉強をやり出した/宿題をやり出したと思ったら、もう居眠りしている/子供は「すぐやる」と言いながら、なかなか片づけをやり出さない/妹は、オリンピック競技を見てから、水泳を真剣にやり出した/山の遭難者には、中高年になって登山をやり出した人が多いという/70歳を過ぎてパソコンゲームをやり出した父は、すっかりはまってしまった/夜遅くから麻雀をやり出して、結局徹夜してしまった/彼はこの仕事をやり出したばかりだが、すっかり職場になじんでいる/年度末になると、予算消化のためか、決まって道路工事をやり出す/計画から10年近くたって、ようやく地質調査をやり出した/級友は在学中に、今流行りのベンチャー事業をやり出した/プロジェクトの成否は、いかに早くやり出せるかにかかっている/近所のスーパー同士で安売り合戦をやり出した/あの男は怒ったら、何をやり出すか分からないので心配だ/こんなに簡単な事なら、もっと早くやり出せばよかった ❷今まで何もしなかった夫が、定年後、植木に水をやり出した/兄は社会人になると弟に小遣いをやり出して、悦に入っている ❸捕まった男は、10代から麻薬をやり出したと自供した/覚醒剤をやり出すと、中毒になってやめられなくなる
**やりつくす【遣り尽くす】** [遣[や]る＋尽くす] (仕事、実験、研究、開発、治療、趣味、スポーツ、旅行、遊び、ゲーム、道楽、できること)をやり尽くす(=残すことなく全て実施する) 【副⁺】 (全て、とことん、徹底的に、心ゆくまで、最後まで)やり尽くす
【例文】 やるべきことはやり尽くしたので、職を辞しても悔いはない/実験はやり尽くして、いよいよ実用化の段階に入った/電子部品の開発は既にやり尽くされていて、新規参入の望みはない/ありとあらゆる治療をやり尽くしたが、効き目はなかった/ゲームとい

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うゲームを全部やり尽くそうと考えたが、とてもやり尽くせるものではない/あらゆる道楽をやり尽くした遊び人だけあって世渡りがうまい/現時点で自分のできることをやり尽くした上で、仲間に助けを求めるのが筋だ
**やりつける【遣りつける】** [遣る＋つける] (仕事、作業、計算、操作、修理、実験、手術、演説、司会、家事、裁縫、介護、世話、ゲーム、スポーツ)をやりつけている(=やることに慣れている) 
【副⁺】 (ずっと、[普段・日頃・昔・小さい頃]から)やりつけている
【補足】 「やりつけている」、「やりつけた/やりつけない＋名詞」の形で多く使う
【例文】 やりつけない仕事は時間がかかるが、やりつければそんなに難しくない/昔からやりつけた作業は、体が覚えていて自然に手が動く/修理をやりつけている技師でも、この時代物の機械は手に負えないようだ/普段やりつけていない手術が必要な患者には、グの専門病院を紹介している/彼は司会をやりつけているから、どんな会でもうまく仕切る。小さい頃から家事をやりつけているので、一人暮らしをすることになっても困らない/普段から裁縫をやりつけていれば、ボタン付けなんて簡単だ/母の介護は、高齢者の世話をやりつけているヘルパーさんに頼んだ/普段、やりつけていないエアロビクスに挑戦したら、筋肉痛になってしまった
**やりとおす【遣り通す】** [遣[や]る＋通す] (仕事、工事、課題、演説、演技、主役、研究、勉強、学問、実験、計画、改革、スポーツ、練習、部活動、ダイエット、禁煙、物事、決めた事)をやり通す(=ある期間を通して、最後まで一貫して続ける)
【副⁺】 (何とか、きちんと、粘り強く、辛[しん]抱[ぼう]強く、諦めずに、休まずに、命がけで、最後まで)やり通す
【例文】 この仕事は納得のいくまでやり通そうと心に決めている/聴衆から野[や]次[じ]が飛んだが、ひるまず最後まで演説をやり通した/歌舞伎役者は子供でも千秋楽まで演技をやり通さなければならない/諦めずに実験をやり通した結果、新しい発見ができた/この経済改革を長期間にわたってやり通すには相当な覚悟が必要だ/親の反対を押し切ってボクサーになったからには、最後までやり通したい/出社前のジョギングを1年間やり通して、5キロ減量できた/高校の3年間、時間をやりくりしてアルバイトと野球部の活動をやり通すことができた/計画どおり最後までダイエットをやり通すのは難しい/一度決めた事は必ずやり通す強い人間になりたい/息子には何事も粘り強く最後までやり通す子になってほしい/「始めたからには、何が何でもやり通せ」
【名詞形】 やり通[どお]し
【例文】 若い頃は無茶のやり通しで、ずいぶん親を泣かせた/舞台稽古は夜遅くまでやり通しで、毎回大変だった
**やりとげる【遣り遂げる】** [遣[や]る＋遂げる] (仕事、工事、作業、難事業、研究、勉強、実験、調査、学問、革命、改革、大志、大任、計画、目標、復[ふく]讐[しゅう]、決めたこと)をやり遂げる(=最後まで完全にやって目的を果たす) 
【副⁺】 (何とか、とことん、きちんと、粘り強く、完璧に、立派に、諦めずに、死に物狂いで、命がけで、最後まで)やり遂げる
【例文】 与えられた仕事をやり遂げるため、全力を尽くす/ダムの難工事をやり遂げられたのは、現場の団結力があってこそだ/遺跡の修復作業をやり遂げるには、周到な準備が必要だ/困難な干拓事業をやり遂げるまでに10年の歳月を要した/艱[かん]難[なん]辛[しん]苦[く]の末、未開拓の分野の研究をやり遂げ、学界最高の賞を授与された/受験勉強はしっかり計画を立て、

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それをやり遂げれば、合格が見えてくる/明治時代の若者には、石にかじりついても学問をやり遂げるという気概があった/王政を倒し、革命をやり遂げたのは、民衆のエネルギーだ/周囲の協力を得て、大会委員長という大任を何とかやり遂げることができた/最終ゴール到達のために、段階的な小目標を立て、それを一つずつやり遂げようと計画している/王子ハムレットの前に暗殺された父の亡霊が現れ、必ず復讐をやり遂げろと命じた
**やりなおす【遣り直す】** [遣[や]る＋直す] (仕事、工事、作業、配線、設計、設定、計画、計算、実験、研究、検索、選定、掃除、話し合い、裁判、捜査、手術、[結婚・学生]生活、人生)をやり直す(=不備があり、もう一度初めからやる)
【副⁺】 (しっかり、何度も、もう一度、きちんと、ちゃんと、改めて、一から、最初から、ゼロから)やり直す
【例文】 詰めが甘かったので、企画書の段階からやり直すことになった/夫が勝手にやった配線を業者にやり直してもらった/この結果はおかしいから、もう一度計算をやり直してください/何度も実験をやり直し、やっと満足できる方法を得た/言葉を換えて、初めから検索をやり直してみたら、ヒットした/我が家の庭は落ち葉が多く、掃除を何度もやり直さなければならない/結論が出ず、日を改めて話し合いをやり直すことになった/容疑者にはアリバイがあったので、一から捜査をやり直さないといけない/もう一度結婚生活をやり直そうと言われたが、もう夫とやり直す気はない/単位を落として、また大学4年生をやり直すことになってしまった/人生をやり直せるものなら、受験勉強の時からやり直したい
【名詞形】 やり直し やり直しをする
【例文】 済んでしまったことはやり直しがきかない/パソコンなら何回も彩色のやり直しができる/部下に捜査のやり直しを指示した/手術のやり直しなんて、病院は無責任過ぎる/途中で変更が出たので、明日から工事のやり直しをする
**やりぬく【遣り抜く】** [遣[や]る＋抜く] (仕事、作業、工事、練習、課題、研究、学問、勉強、反戦運動、計画、改革、検討、部活動、物事、決めたこと)をやり抜く(=困難に耐えて最後まで完全に行う) 
【副⁺】 (とことん、徹頭徹尾、辛[しん]抱[ぼう]強く、徹底的に、諦めずに、つらくとも、命がけで、どこまでも、最後まで、信念を持って、逆境にもめげず、圧力に屈せず)やり抜く
【例文】 雨の日も風の日も、休まず新聞配達をやり抜いた/病と闘いながら、翻訳の仕事をやり抜いた/苦しい受験勉強をやり抜き、合格を勝ち取った/政府の弾圧を受けながらも信念を曲げず、反戦運動をやり抜いた/首相は会見で、「断固、政治改革をやり抜く所存です」と語った/周りに反対されても、正しいと思ったことをやり抜く勇気が必要だ/困難でもやり抜こうという気持ちがあれば、やり抜けるはずだ/必ずやり抜くと誓った以上、やり抜かねばならない
**やりのこす【遣り残す】** [遣[や]る＋残す] (仕事、工事、作業、計画、研究、実験、調査、課題、勉強、宿題、改革、目標、準備、家事)をやり残す(=予定したことが全部できず、残してしまう) 【副⁺】 (そのまま、そっくり、心ならずも、仕方なく、中途半端に)やり残す
【例文】 残業しても終わらず、仕事を中途半端にやり残してしまった/家屋の解体作業は一日で終わらず、やり残されて無残な姿をさらしている/夏休みの宿題をやり残したまま、2学期を迎えてしまった/当内閣としては、前政権がやり残した行政改革に正面から取り

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組む所存だ/準備は十分したが、プレゼンテーションの直前になると、何かやり残してはいないかと不安になる/「もうやり残したことはない」と言って人生を終えたいものだ
【名詞形】 やり残し
【例文】 やり残しの仕事を片づけるため、休日出勤した/急な人事異動で、前任者からやり残しの課題を引き継いだ/本番に向け、やり残しがないよう準備する
**やりまくる【遣り捲る】** [遣[や]る＋捲[まく]る] ❶ (過去問、アルバイト、スポーツ、ゲーム、クイズ、パチンコ、ネットサーフィン、喧[けん]嘩[か])をやりまくる(=次から次へとやたらにやり続ける) ❷ (水、餌)をやりまくる(=むやみに与える) 【副⁺】 (四六時中、やたらに、むやみに、思う存分、手当たり次第に、次から次へと、心ゆくまで、後先考えず)やりまくる
【例文】 ❶受験間際に過去に出た問題をやりまくったら、本番で似た問題が出て合格できた/とにかく練習をやりまくれば強くなるというのは間違いだ/一人暮らしを始めたら、やりたい事をやりまくろう/バイクを買う金が欲しくて、アルバイトをやりまくった/金を貯めるには、アルバイトをやりまくらないと無理だ/学生時代は、授業にはあまり出ず、テニスをやりまくる日々だった/徹夜でゲームをやりまくったので、眠くて仕方ない/失業した時は、日雇いの仕事をやりまくり、なんとか生活をしていた/ネットサーフィンをやりまくっていたら、朝になっていた/強豪チームに歯が立たず、ボコボコにやられまくった ❷苗を枯らすまいとして、毎日水をやりまくった結果、逆に枯らしてしまった/無責任に野良猫に餌をやりまくる人がいて、住環境が悪化した

<1298>
**ゆいあがる【結い上がる】** [結う＋上がる] (髪、日本髪、髷[まげ]、かつら、帯、垣根、竹垣、柵)が結い上がる(=結った形が完成する) 
【副⁺】 (しっかり、きちんと、美しく、うまく、きれいに、見事に、思いどおりに)結い上がる
【例文】 髪結いさんの手で舞妓さんの髪が結い上がるのを見学した/正月用の日本髪が結い上がると、次には着物の着付けをしてもらう/花嫁の文[ぶん]金[きん]高[たか]島[しま]田[だ]が、きれいに結い上がった/着付け師の手にかかると、あっという間に帯が結い上がる/作り帯は、既に結い上がっているのを付けるだけだから簡単だ/職人の手で垣根が見事に結い上がっていく
【名詞形】 結い上がり
【例文】 日本髪の結い上がりには時間がかかる/力士は、髪の毛の量によって髷の結い上がりが少しずつ違う
**ゆいあげる【結い上げる】** [結う＋上げる] ❶ (髪、日本髪、髷[まげ]、かつら)を結い上げる(=髪の毛をまとめて上方へ高く結う) ❷ (→「ゆいあがる」に同じ)を結い上げる(=結った形を完成させる) 
【副⁺】 (→「ゆいあがる」【副⁺】(に同じ)結い上げる
【例文】 ❶歌舞伎や相撲の世界では、髪やかつらを結い上げる人を床[とこ]山[やま]と呼ぶ/フランスの宮廷では、頭のてっぺんに高く結い上げる髪型が流行した/髪の毛を結い上げると、襟足がすっきりして着物姿によく合う ❷婚礼の日、高[たか]島[しま]田[だ]に結い上げた娘の花嫁姿に、両親は涙した/相撲の床山が結い上げた髷が、激しい取り組みですっかり崩れてしまった/短時間で流行の髪型に結い上げるとは、さすがベテラン美容師だ/近頃は、日本髪を結い上げられる美容師が少なくなった/植木職人がきれいに竹垣を結い上げてくれた
【名詞形】 結い上げ 結い上げをする
【例文】 舞妓さんは、地毛で日本髪に結い上げをしている/昔は、着付け師の間で帯の結い上げの時間を競ったものだ
**ゆきあう【行き合う・—会う・—逢う】** [行[ゆ]く＋あう] ❶ (幼なじみ、隣人、昔の恋人、逃走犯、敵、馬車、パレード、観光客の一[いっ]行[こう])に/と行[ゆ]き合う(=途中で*出会う) ❷ (人、電車、車、船、自転車)が行き合う(=*擦れ違う) ❸ ([人]、友達、恋人、親戚、隣人)と(家、屋敷、アパート、部屋)を行き合う(=互いに行ったり来たりする) 
【副⁺】 ❶(偶然、たまたま、ひょっこり、ばったり、思いがけなく) ❷ (すいすい、頻繁に、ひっきりなしに) ❸ (互いに、何となく、普通に、普段から)行き合う
【補足】 「いきあう」は口語的表現
【例文】 ❶駅で幼なじみとばったり行き合って驚いた/喧[けん]嘩[か]して以来、隣人とは道で行き合っても挨拶をしない/あの夜、逃走犯に行き合わなければ、人質にされるようなこと

<1299>
はなかった/偵察中にばったり敵と行き合い、撃ち合いとなった/下校途中に鼓笛隊のパレードに行き合ったので、しばらく見物していた ❷単線なので、上下線の電車はいつもこの駅で行き合う/はるか遠くに見える海峡を船が頻繁に行き合っている/雑踏の中をバイクや自転車がすいすい行き合っている ❸彼とは幼い頃から互いに家を行き合う仲で、自分の家も同然に過ごしていた/隣家とは普段からよく行き合っているので、気心が知れている
**ゆきあたる【行き当たる】** [行[ゆ]く＋当たる] ❶ (山、川、湖、通り、三[さん]叉[さ]路[ろ]、分かれ道、曲がり角、線路、建物、塀、人物、鉱脈、事実、存在、情報、文献)に行[ゆ]き当たる(=進んで行って、何かにぶつかる。*突き当たる) ❷ (困難、難問、疑問、問題、難局、壁)に行き当たる(=障害に直面する。*行き詰まる) 【副⁺】 (突然、急に、思いがけず)行き当たる
【補足】 「いきあたる」は口語的表現
【例文】 ❶この道を真っすぐ行くと、湖に行き当たる/地図で見ると、駅の近くで三叉路に行き当たるようだ/足の赴くままに歩いていたら、古い寺に行き当たった/「真っすぐ行くと学校に行き当たりますから、そこを左に曲がってください」/汚職事件の捜査を進めるうちに、重要人物に行き当たり、当局は騒然とした/ボーリング調査で思わぬ鉱脈に行き当たった/調べても、有用な情報にはなかなか行き当たらない ❷プロジェクトは開始早々、想定外の困難に行き当たってしまった/論文を読んでいたら、いくつか疑問に行き当たったので、著者に問い合わせた/行政に災害対策の提言をしても、結局は財源の問題に行き当たる/現政権は、財政赤字という難局に行き当たっている
【名詞形】 行き当たり
【例文】 山道の行き当たりに温泉宿があった/この先の行き当たりで車を止めよう/地図がないため、行き当たりばったり(=その場しのぎの処置)で目的地にたどり着いた/政府の施策は、行き当たりばったりだと野党から非難されている
**ゆきあわせる【行き合わせる】** [行[ゆ]く＋合わせる] ⓐ (事故、現場、その場、撮影現場、花の満開、パレード、祭りの行列、食事時、〜しているところ)に行[ゆ]き合わせる(=ちょうどその時にその場所に行って、目にする) ⓑ (友人、知人、隣人、同級生、有名人、写真の人、犯人、刑事)と行き合わせる 【副⁺】 (ちょうど、たまたま、偶然、ばったり、思いがけず)行き合わせる
【補足】 「いきあわせる」は口語的表現
【例文】 高速道路を走行中、事故に行き合わせて、到着が大幅に遅れた/5月の連休に北海道を旅行したが、ちょうど桜の満開に行き合わせた/たまたま夫婦喧[けん]嘩[か]をしているところに行き合わせて、仲裁をするはめになった/外国の旅行先で知人とばったり行き合わせて、互いに驚いた/飛行機の機内で有名人と行き合わせて、ラッキーだと思った
**ゆきかう【行き交う】** [行[ゆ]く＋交う] ❶ⓐ (人、[歩行・旅行]者、旅人、見物人、観光客、車、電車、船、隊商、情報、噂、思い出)が行[ゆ]き交う(=互いに行き来することで交わる)
ⓑ (道、通り、街、商店街、界[かい]隈[わい]、キャンバス、海、運河、海峡、巷[ちまた]、業界、世間)を行き交う ❷ (家、アパート、部屋)を行き交う(=互いに行き来する) 
【副⁺】 (忙しく、慌ただしく、絶え間なく、盛んに、頻繁に、絶えず)行き交う
【補足】 「いきかう」は口語的表現

<1300>
【例文】 ❶赤く色づいた街路樹が、行き交う人々の目を楽しませている/多くの人が商店街を行き交い、買い物を楽しんでいる/大勢の歩行者が行き交う交差点に暴走車が突っ込み、死傷者が出た/空港は、世界中の旅人が頻繁に行き交う場所だ/大通りを行き交う車の流れはなかなか途切れない/都会の電車は頻繁に行き交うので、「開かずの踏切」がたくさん出来ている/大小さまざまな船が関門海峡を行き交っている/古来、シルクロードは、東西の隊商が行き交う重要なルートだった/大手企業倒産の噂は、瞬く間[ま]に業界を行き交った/学生時代の思い出が行き交うキャンパスは、私にとって懐かしい場所だ ❷私たち仲良しグループは、互いの家を行き交って、共に楽しい時を過ごしたものだ/彼とは互いのアパートを行き交う仲だ
**ゆきくれる【行き暮れる】** [行[ゆ]く＋暮れる] (人、旅人)が行[ゆ]き暮れる(=歩いて行く途中で日が暮れてしまう) 
【副⁺】 (いつの間にか、いたずらに、あっという間[ま]に、途中で)行き暮れる
【補足】 「いきくれる」は口語的表現
【例文】 山中で行き暮れてしまい、困り果てた/宿も決まらぬうちに見知らぬ土地で行き暮れて、心細くなった/行き暮れた旅の僧がようやく一軒の民家にたどり着き、一夜の宿を乞うた
**ゆきすぎる【行き過ぎる】** [行[ゆ]く＋過ぎる] ❶ⓐ (人、行列、車、電車、船、風景)が行[ゆ]き過ぎる(=*通り過ぎる) ⓑ (目の前、傍ら、向こう、窓の外、眼下)を行き過ぎる ❷ (目的地)を行き過ぎる(=目的地より先へ行ってしまう) ❸ (言動、メダル争い、争奪戦、指導、しつけ、干渉、規制、捜査、円高)が行き過ぎる(=度が過ぎる。度を超えてする)
【副⁺】 ❶(さっと、素早く、足早に、ひっきりなしに) ❷ (うっかり) ❸ (極端に、あまりにも)行き過ぎる
【補足】 「いきすぎる」は口語的表現
【例文】 ❶人々は、物乞いの前を気にすることなく足早に行き過ぎる/観光客は、祭りの行列が目の前を行き過ぎるのを見ていた/子供たちは、行き過ぎる風景を車窓から飽きもせず眺めていた ❷居眠りをしてしまい、降りる駅を行き過ぎてから目が覚めた/知人の家が分からず、家の前を行き過ぎてしまった/運転士は、停止位置を行き過ぎないよう、列車の速度を調整した ❸新卒者の行き過ぎた争奪戦を控えようと経済界で申し合わせをした/コーチの指導が行き過ぎると、選手が萎縮して記録が伸びない/行き過ぎた干渉は、子供のためにならない/あまり投資が行き過ぎると、経営を圧迫してしまう/行き過ぎた円高は、輸出に悪影響を及ぼす
【名詞形】 行き過ぎ
【補足】 名詞形は、❸の意味でのみ使う
【例文】 今回の事件の捜査には、一部で行き過ぎがあった/海外視察と言いながら、観光名所ばかり巡っているのは、さすがに行き過ぎだ/報道規制の行き過ぎは見直すべきだ
**ゆきそこなう・ゆきそこねる【行き損なう・行き損ねる】** [行[ゆ]く＋損なう・損ねる] (旅行、名所、コンサート、映画、観戦、講演、出迎え、買い物、デパート、店、美容院)に行[ゆ]き損なう(=何かの理由で行けなくなる) 【副⁺】 (うっかり、惜しくも、不覚にも、残念ながら)行き損なう

<1301>
【補足】 否定形の場合は「行き損ねない」を使う。「いきそこなう・いきそこねる」は口語的表現
【例文】 体調を崩し、せっかくの社員旅行に行き損なった/旅券がなくなり、危うく海外旅行に行き損なうところだったが、間際に見つかりほっとした/前回の京都旅行で行き損なった桂離宮に、今回はぜひ行きたいものだ/急な仕事が入り、楽しみにしていたコンサートに行き損なった/来客の出迎えに、社員を空港まで行かせるつもりだったが、日時を間違えて行かせ損なった/パーティーに行く前に美容院に寄ろうと思っていたが、時間が取れず、行き損なってしまった/せっかく招待券をもらったので、行き損ねないよう、手帳にしっかり予定を書き込んでおく
**ゆきだおれる【行き倒れる】** [行[ゆ]く＋倒れる] ([人])が(道端、路傍、街道、道中、町[まち]中[じゅう]、砂漠、荒野、山中、遍路道、異郷の地)に/で行[ゆ]き倒れる(=路傍などで力尽き、倒れたり死んだりする) 【副⁺】 (あえなく、ばたばたと、途中で、力尽きて)行き倒れる
【補足】 「いきだおれる」は口語的表現
【例文】 道に迷い、疲れて行き倒れていたところを村人に助けられた/老人は、路傍で行き倒れることも覚悟の上で放浪の旅に出た/昔は、旅の道中に飢えや病で行き倒れる人も多かった/砂漠で飲み水がなくなり、行き倒れたと見られる遺体が発見された/山中を行軍中の兵士たちは、猛吹雪に行く手を阻まれ、ばたばたと行き倒れた/この塚は、力尽きて行き倒れたお遍路さんを弔ったものだ
【名詞形】 行き倒れ 行き倒れになる
【例文】 戦国時代、街道には行き倒れの遺体が放置されていた/逃亡中の容疑者は、北の街で行き倒れになって見つかった
**ゆきちがう【行き違う】** [行[ゆ]く＋違う] ❶ⓐ (通行人、電車、列車、船)が行[ゆ]き違う(=*擦れ違う) ⓑ ([人]、電車、船)と行き違う ❷ⓐ (手紙、メール)が行き違う(=タイミングがずれて、うまく連絡が取れない) ⓑ ([人]、相手、先方)と行き違う ❸ (話、言葉、意見、感情、気持ち、思[おも]わく)が行き違う(=*食い違う) 【副⁺】 (偶然、多く、あいにく、運悪く、頻繁に、残念ながら)行き違う
【補足】 「いきちがう」は口語的表現
【例文】 ❶被災地では、作業服姿の人と行き違うことが多い/旧友と偶然に駅で行き違ってびっくりした/上りと下りの電車が鉄橋の上で行き違った/この海峡は、外国船も多く行き違う ❷友達に出した手紙が行き違ってしまい、結局電話で話をした/一足早く家を出たので、迎えに来た友人と行き違ってしまった ❸耳の遠くなった老夫婦は、最近、話が行き違うことが多いらしい/それぞれの思わくが行き違っているので、話し合いはまとまらない
【名詞形】 行き違い 行き違いになる
【補足】 名詞形は、❷❸の意味でのみ使う
【例文】 姉が出て行ったと思ったら、弟が行き違いに戻って来た/些[さ]細[さい]な言葉の行き違いから不信感が生じた/友人とは感情の行き違いで喧[けん]嘩[か]になった/せっかく会いに行ったのに、相手と行き違いになり会えなかった
**ゆきつく【行き着く】** [行[ゆ]く＋着く] ❶ (山頂、目的地、[安全な・約束の]場所、居場所、

<1302>
避難所、宿、最終地点)に行[ゆ]き着く(=長い道[みち]程[のり]を経て、目的地に着く) ❷ (状況、結論、考え、問題、正解、事実、真相、再審、性格の不一致、強制送還、人類の破滅)に行き着く(=長い過程を経て、最終的な局面や結論に達する) 【副⁺】 (何とか、ようやく、やっと、ついに、無事に、最後まで)行き着く
【補足】 「いきつく」は口語的表現
【例文】 ❶半日かけてようやく山頂に行き着いた/道路が渋滞して、目的地になかなか行き着かない/こんな悪天候では、目指す港に行き着くのは大変だ/亡命者が国を出て、安全な所まで行き着くには、かなりの大金が要る/長い放浪生活の末、ようやく自分の居場所に行き着いたと感じている/津波が押し寄せる中、高台の避難所まで行き着いた人は少数だった/急げば、日が暮れるまでに宿に行き着くことができる ❷店主は悩んだ末。赤字続きの店は閉店するという結論に行き着いた/ひきこもりの問題は難しくて、なかなか正解に行き着けない/時間がたてばたつほど、未解決事件の真相に行き着くことは難しい/無罪を訴え続け、やっと再審にまで行き着いた/離婚の原因を突き詰めると、性格の不一致という点に行き着く/不法滞在者が行き着く所は、強制送還だ/核戦争が起これば、行き着く先は人類の破滅だ/戦況は、ついに行き着くところまで来た
**ゆきつける【行きつける】** [行[ゆ]く＋つける] (店、美容院、[理髪・喫茶]店、カフェ、レストラン、寿司屋、バー、本屋)に行[ゆ]きつけている(=よく行って慣れている)
【副⁺】 (しょっちゅう、年中、日頃、普段、昔から、若い頃から)行きつけている
【補足】 「行きつけている」の形で使う。「いきつける」は口語的表現
【例文】 普段行きつけている美容院が急に店じまいして困っている/昔から行きつけているレストランはなじみの味で、いつも満足できる/日頃行きつけているバーは顔なじみで、心が安らぐ/学生の頃行きつけていた本屋は、今はもうない
【名詞形】 行きつけ
【例文】 行きつけのカフェでコーヒーを飲むと、寛[くつろ]げる/客が来たら、いつも行きつけの店に案内して、食事を楽しむ/行きつけの店だから、店主とも顔なじみだ
**ゆきづまる【行き詰まる】** [行[ゆ]く＋詰まる] ❶ (道)が行[ゆ]き詰まる(=先に進めなくなる) ❷ (経営、運営、仕事、運動、事業、資金繰り、交渉、計画、創作、アイデア、考え、芸、政策、財政、社会保障、経済、捜査、闘争、生活、暮らし)が/に/で行き詰まる(=物事が先に進まなくなる) 
【副⁺】 (早晩、たちまち、とうとう、はたと、ついに、遠からず、途中で、遅かれ早かれ、いずれ、完全に)行き詰まる
【補足】 「いきづまる」は口語的表現
【例文】 ❶「道はここで行き詰まっていて、先には行けないから引き返そう」 ❷経営に行き詰まり、店を手放すことにした/同僚は仕事に行き詰まり、うつ病を発症して休職中だ/社会主義運動に行き詰まった男女は、国境を越えて亡命しようとした/資金繰りが行き詰まれば、後は家を手放すしかない/創作で行き詰まり、自殺を図った作家は結構いる/新作のアイデアに行き詰まって、全てを投げ出したくなった/考えに行き詰まると、いつも海を見に行って、気分転換を図る/政策で行き詰まった内閣は、ついに解散した/財政に行き詰まらぬよう、早急に対策を立てるべきだ/被疑者のアリバイが立証されて、警察の捜査が行き詰まってしまった/このように暮らしに行き詰まっては、あとは夜逃げをす

<1303>
るほかない
【名詞形】 行き詰まり
【例文】 苦労しながら山道を進んできたのに、この先は行き詰まり(=行き止まり)だ/経営の行き詰まりは、前社長の責任だ/計画の行き詰まりに悩んでいる/今のままでは、遅かれ早かれ財政の行き詰まりに直面するだろう
**ゆきとどく【行き届く】** [行[ゆ]く＋届く] ❶ (光、風、血液、栄養、酸素)が(隅々、末端)まで行き届く(=流れて、そこまで達する) ❷ (手入れ、掃除、整理、整頓、整備、調査、教育、指導、しつけ、治療、看護、処置、手、目、配慮、注意、[心・目・気]配り、神経、世話、サービス、メンテナンス、監督、監視、管理、支援、医療、機密保持、命令、宣伝、説明)が行き届く(=配慮が細かいところまで十分届いている) 
【副⁺】❶❷ (十分、しっかり、きちんと、ちゃんと、万遍なく) ❷ (万端、万事、全て、すっかり、細かく、この上なく)行き届く
【補足】 「いきとどく」は口語的表現
【例文】 ❶吹き抜け空間は、全体に光と風が行き届いて、心地よい/血液は、末端の毛細血管まで行き届く仕組みとなっている/酸素は、体の隅々まで行き届いている ❷手入れの行き届いた庭には、一年中、花が咲き乱れている/整理整頓の行き届いた部屋は、気持ちがいいものだ/さすが、プロの調査は万事行き届いていて間違いがない/この病院の看護は行き届いていて、安心して任せられる/この間取りは、子供がどこにいても、親の目が行き届くようになっている/先方のお母様は細かい気配りができる方で、何もかも行き届いている/サービスが行き届いた宿は心から寛げる/地域団体と行政の協力により、子供への支援が行き届きやすくなった/医学的管理が行き届くようになり、新生児の死亡率が下がった/山奥にも医療が行き届けば、多くの命が救われる/避難命令が行き届かず、土砂崩れによる家屋の倒壊で死者が出てしまった/「何かと行き届かないことが多く、お許しください」
【名詞形】 行き届き
【補足】 もっぱら「不行き届き」の形で使う
【例文】 子供の不[ふ]行[ぎょう]跡[せき]は、親の監督不行き届きだと見なされる/ホテルで盗難があった。支配人は万事当方の不行き届きで申し訳ないと謝罪した
**ゆきなやむ【行き悩む】** [行[ゆ]く＋悩む] ❶ (雪道、悪路、冠水、難所、砂漠地帯、吹雪、風雪)に/で行[ゆ]き悩む(=行く道に支障があって困る) ❷ (経営、運営、仕事、事業、資金繰り、交渉、再建、活動、生活、人生、進路)が/に/で行き悩む(=物事が思うように進まなくて困る) 
【副⁺】 (どうにも、ただただ、しばし、途上で)行き悩む
【補足】 「いきなやむ」は口語的表現
【例文】 ❶大雪で都会の配送トラックが行き悩んでいる/集中豪雨で道路が冠水してしまい、避難所への途中で行き悩んだ/遭難者の救助に向かう捜索隊でさえ、この吹雪では行き悩むばかりだ ❷劇団の運営は、資金不足で行き悩んでいる/今回の事業は、行き悩みながらも最後は何とか軌道に乗った/価格設定で相手企業との交渉が行き悩んでいる/再建に行き悩んだ企業は、結局財政破綻を来してしまった/人生に行き悩む若者たちは、新興宗教に取り込まれやすい

<1304>
**ゆきなれる【行き慣れる】** [行[ゆ]く＋慣れる] ⓐ (道、雪道、山道)を行[ゆ]き慣れている(=行くことに慣れている) ⓑ (学校、図書館、本屋、喫茶店、美容院、病院)に行き慣れている
【補足】 「行き慣れている」、あるいは「行き慣れた/行き慣れない＋名詞」の形で多く使う。「いきなれる」は口語的表現
【例文】行き慣れた裏道を通って高校に通う日々も、あと僅かになった/東京の人は、雪道を行き慣れていないから、滑って転ぶことがよくある/この山道は行き慣れているから、迷うことはない/転校して最初はなじめなかった学校にも、いつの間にか行き慣れた/行き慣れた図書館なので、どこにどんな本があるかすぐ分かる/レトロな雰囲気の喫茶店は、行き慣れているので、居心地がいい/行き慣れた美容院は、いつもどおりに仕上げてくれるので安心だ/建物は古いが、行き慣れた病院なのでずっと通っている/裁判所や官庁など、ほとんど行き慣れない所は、少し緊張する
**ゆきわたる【行き渡る】** [行[ゆ]く＋渡る] ([土産・飲み物]が全員、救援物資が被災者、栄養が体、活力が全身、酸素が肺、資金が各組織、声が会場、宣伝が全国、サービスが顧客、ニュースが社会、情報が各部署、知識が人々、ワクチンが国民、恩恵が万民、[威光・勢力]が全土、命令が全軍、指導が生徒、補償が被害者)に行[ゆ]き渡る(=偏ることなく全体に届く)
【副⁺】 (あまねく、くまなく、漏れなく、広く、万遍なく、全体に、均等に、十分に、隅々まで)行き渡る
【補足】 「いきわたる」は口語的表現
【例文】 土産が全員に漏れなく行き渡るには、1箱では足りない/ビールが出席者全員に行き渡ると、会長が乾杯の音頭をとった/被災者の人数が多く、救援物資が行き渡らない/ドリンク剤を飲んだら、栄養が体の隅々まで行き渡る感じがした/簡易酸素マスクのおかげで酸素が肺に行き渡り、高山病から回復した/風が家中に行き渡れば、夏でも涼しい/発表者の声が会場に行き渡るようにマイクを調整する/宣伝が全国に行き渡ったせいか、新商品の売り上げが急上昇している/国民にワクチンが行き渡るのは、まだかなり先のことだろう/国力がつき、ようやく経済発展の恩恵が万民に行き渡るようになった/江戸幕府の威光が全土に行き渡ったのは、三代将軍の頃だ/上官の命令を全軍に直ちに行き渡らせるよう、体制を整える
**ゆずりあう【譲り合う】** [譲る＋合う] ❶ⓐ (双方、両者、仲間同士、みんな)が/で譲り合う(=互いに譲る) ⓑ (相手)と(先、道、場所、席、順番、品物、最後の1個、マイク、主張、権利、家督)を譲り合う ❷ (品物、服、食べ物)を譲り合う(=互いに自分の物を与える) 【副⁺】 (互いに、双方とも)譲り合う
【例文】 ❶信号のない交差点では、車同士が道を譲り合うしかない/空いた席を、乗客同士が譲り合っている/最後に1個残ったまんじゅうを皆が譲り合い、取ろうとしない/出席者同士が「どうぞお先に」とマイクを譲り合って、話が進まない/譲り合う精神がないと、人とぶつかりやすい/二人が感謝の気持ちで譲り合うことが、結婚生活を長続きさせる秘[ひ]訣[けつ]だ/全員が少しずつ譲り合わないといけないのに、誰も譲り合おうとしない/国同士が領海権を譲り合えば、安全に航海できる時代になる ❷子供の頃は、読み終わった漫画本を友達の間で譲り合ったものだ/親同士で年の違う子の服を譲り合ったので、経済的に助かった

<1305>
【名詞形】 譲り合い 譲り合いをする
【例文】 譲り合いの精神は昔の日本人の美徳だった/乗客同士が席の譲り合いをしているのは、微[ほほ]笑[え]ましい光景だ/貿易交渉では、両国が譲り合いをしないとまとまらない
**ゆすりあげる【揺すり上げる】** [揺する＋上げる] (体、腹、肩、腰、赤ん坊、おぶった子、背中の荷物、リュック、ランドセル、タンバリン)を揺すり上げる(=体や持ったものを揺すって上の方へ上げる) 【副⁺】 (強く、軽く、高く、大きく)揺すり上げる
【例文】 太った人が体を揺すり上げるようにして大笑いしている/力士は、腹を揺すり上げてから、土俵に向かった/肩を揺すり上げたり下げたりして、凝りをほぐした/赤ん坊をあまり強く揺すり上げると、脳に障害が出る恐れがある/ぐずる声がしたので、おぶった子を揺すり上げてあやした/ずり下がって来た背中の荷物を揺すり上げて背負い直した/新一年生が少し歩いては重そうなランドセルを揺すり上げていた/タンバリンを高く揺すり上げ、歌いながら踊った
**ゆずりうける【譲り受ける】** [譲る＋受ける] (財産、遺産、株、土地、家屋、建物、店、別荘、施設、持ち分、トップの座、選挙の地盤、家督、地位、政権、権利、債権、[営業・所有・著作・特許]権、縄張り、事業、店の暖[の]簾[れん]、気質、車、品物、苗、ペット)を譲り受ける(=人から譲ってもらって自分のものにする)
【副⁺】 (すっかり、そのまま、丸ごと、全て、ことごとく、安く、残らず、格安で、安値で、無償で)譲り受ける
【例文】 親の財産を譲り受けるのはいいが、負債までついて来るのは御免だ/行ってみたら古くて、あんな別荘は譲り受けないほうがよかった/政治家の二代目は親の地盤を譲り受けるから、選挙の時は楽だろう/店の営業権を譲り受けたが、やっていけるかどうか自信がない/作曲家から著作権を譲り受けた音楽会社は、曲がヒットして大儲[もう]けした/息子の頑固な気質は、父親から譲り受けたようだ/海外に転勤する友人から車を格安で譲り受けた/引っ越しでその机が不要になるなら、譲り受けたいのですが/農園から譲り受けた苗を育てて、見事な花を咲かせた/海外移住する知人から大型犬を譲り受け、大切に育てている
【名詞形】 譲り受け 譲り受けをする
【補足】 公用文では「譲受け」と送り仮名が省略される
【例文】 戦時下では弟が、戦死した兄の嫁の譲り受けをすることもあった/友人が営んだ事業の譲受けの認可を得た/特定資産の譲受けに関わる契約を確認する/低額譲受けであっても、贈与と見なされない場合もある/権利や財産の譲渡を受ける人を譲[ゆずり]受[うけ]人[にん]と言う
**ゆずりわたす【譲り渡す】** [譲る＋渡す] (→「ゆずりうける」に同じ)を譲り渡す(=自分のものを人に譲って与える)
【副⁺】 (→「ゆずりうける」に同じ。泣く泣く、残念ながら)譲り渡す
【例文】 財産は子供に譲り渡さず、財団に寄付する/祖父から譲り渡された会社の株を、投機で失敗して失ってしまった/先祖伝来の土地を泣く泣く開発業者に譲り渡した/今度の試験では、残念ながらトップの座を級友に譲り渡すことになった/彼は選挙の地盤を息子に譲り渡そうと考えている/債権を第三者に譲り渡す際は、債務者に通知する必要がある/商品化の権利を安値で譲り渡してしまい失敗した/店の暖簾を一番弟子に譲り渡して、隠居した/生活に困って、やむなく家宝の壺[つぼ]を骨[こっ]董[とう]屋[や]に譲り渡した/海外移住を決めたの

<1306>
で、車を友達に譲り渡した
【名詞形】 譲り渡し 譲り渡しをする
【補足】 公用文では「譲渡し」と送り仮名が省略される
【例文】 覚醒剤や拳銃の譲渡しや譲受けは法律で厳しく規制されている/地所売買や譲渡しのために、明治政府は土地所有の証明である地券を発行した/日本の警察はタイ当局に犯罪証拠品の譲り渡しを求めている/引退を考え、息子に全事業の譲り渡しをしようと思っている/権利や財産を譲渡した人を譲[ゆずり]渡[わたし]人[にん]と言う
**ゆであがる【茹で上がる】** [茹[ゆ]でる＋上がる] (麺、パスタ、スパゲッティ、そば、うどん、豆、野菜、ブロッコリー、とうもろこし、芋、卵、肉、魚、カニ、タコ)がゆで上がる(=ゆで終わる) 
【副⁺】 (ふっくら、しっかり、ちょうどよく、軟らかく、おいしく、硬めに、いい色に)ゆで上がる
【例文】 そばがゆで上がったら、流水でもみ洗いをする/あらかじめ薬味を用意しておくと、うどんがゆで上がればすぐ食べられる/ゆで上がった野菜にドレッシングをかけて食べる/付け合わせのブロッコリーは、もうすぐゆで上がりそうだ/とうもろこしがゆで上がったかどうか、1,2粒食べて確かめた/卵はゆで上がったら、水で冷やしてからむくとよい/豚肉の塊がゆで上がったら、そのままゆで汁の中につけて冷ます/カニは、おいしそうに赤くゆで上がった/ゆでダコは、火にかけ過ぎて硬くなり、結局うまくゆで上がらなかった
**ゆであげる【茹で上げる】** [茹[ゆ]でる＋上げる] (→「ゆであがる」に同じ)をゆで上げる(=ゆで終える) 【副⁺】 (→「ゆであがる」【副⁺】に同じ。一気に、さっと)ゆで上げる
【例文】 ゆで上げたパスタに粉チーズをかけて食べる/このスパゲッティのゆで上げ時間は6分だ/枝豆は、ゆで上げてざるに上げ、すぐ塩を振りかけておく/ホウレン草は、ゆで上げたらすぐ水に入れて冷やすと色がよくなる/うまく卵をゆで上げるには、きちんと時間を計るとよい/ゆで上げたシラスを乾かした物を「チリメンジャコ」と言う/店頭でゆで上げられたばかりのカニを早速購入した
**ゆでこぼす【茹で溢す】** [茹[ゆ]でる＋溢[こぼ]す] (里芋、柑[かん]橘[きつ]類の皮、栗、小豆、ささげ、野菜、山菜、こんにゃく、しらたき、肉、魚のあら)をゆでこぼす(=何かをざっとゆでた汁をこぼして捨てる。材料の下ゆでをする) 【副⁺】 (一度、さっと、ざっと、すぐに)ゆでこぼす
【例文】 里芋は、ゆでこぼさないとえぐみが出る/柚子でジャムを作るときは、皮を3回ほどゆでこぼせば苦みが取れる/小豆は前の晩から水に浸[しん]けておき、それを一度ゆでこぼして、改めて水からゆでる/昔は、土手の土筆[つくし]をゆでこぼし、味付けしてから食べたものだ/山菜をゆでこぼすのは、あくやぬめりを除くためだ/骨付き肉はまずゆでこぼして、さっと洗った上でスープを取る
【名詞形】 ゆでこぼし ゆでこぼしをする
【例文】 料理の下ごしらえとして、ゆでこぼしの方法を教わった/臭みのある素材は、一度ゆでこぼしをしてから調理する
**ゆびおりかぞえる【指折り数える】** [指折る＋数える] ❶ (夏休み、正月、遠足の日、休日、[給料・発売]日、[結婚・入学]式、コンサート)を指折り数える(=その日が来るのを指を折って数え、楽しみに待つ) ❷ (数、回数、日数、人数、心当たり、旅行先、条件)

<1307>
を指折り数える(=指を折って数える) 
【副⁺】❶ (楽しみに、わくわくしながら)指折り数える
【例文】 ❶小学生の娘は、夏休みを指折り数えながら待っている/子供の頃は、わくわくしながら正月を指折り数えて待ちわびていたものだ/週が明けたばかりなのに、もう次の休みが待ち遠しくて指折り数えている/指折り数え待った最初の給料日に、妹や弟に小遣いをやった/息子は、ゲームの発売日を指折り数えて、カレンダーを眺めている ❷発表会までの練習回数を指折り数え、その少なさに心細くなった/原稿締め切りまでの日数を指折り数えてみたら、日にちに余裕のないことが分かった/先日の会の出席者を指折り数えて思い出そうとした/卒業後、結婚した友達を指折り数えてみたが、まだ5本の指にも満たない/手伝ってもらえそうな人は僅かで、指折り数えるほどしかいない/旅行した国を問われ、指折り数えるうちに、思い出が蘇[よみがえ]った
**ゆりうごかす【揺り動かす】** [揺る＋動かす] ❶ ([人]、体、足、肩、頭、大木、木の葉、空気、カーテン、揺りかご、建物、大地)を揺り動かす(=揺すって動かす) ❷ (心、感情、良心、気持ち、決心、考え、魂、大学、学校、社会、体制、経済、地域、国、世界、土台)を揺り動かす(=大きく影響を与える) 
【副⁺】 ❶❷(大きく、小さく、強く、激しく僅かに) ❶ (ぐらぐら、ゆらゆら、そっと、静かに、前後に、左右に、上下に、小刻みに) ❷ (根底から)揺り動かす
【補足】「揺る」は、現代語では複合動詞の前項動詞として使うほか、受身形「ゆられる」の形で使う
【例文】 ❶関取が大きな体を揺り動かして、笑っている/車掌に肩を揺り動かされて、終点まで眠っていたのに気がついた/頭を揺り動かしながら、気持ちよさそうに音楽を聞いている/大木が台風の風に大きく揺り動かされている/爆発の瞬間、空気を揺り動かすようなすさまじい音がした/そよ風がレースのカーテンをそっと揺り動かしている/母親が赤ん坊の揺りかごを小さく揺り動かしていた/交通事故の衝撃はものすごく、近くの建物をも揺り動かした ❷詩人が亡き妻を恋い慕う詩の1節が、私の心を大きく揺り動かした/被害者の訴えに、聞く人々は心を揺り動かされずにはいられなかった/事故の悲惨な光景に感情を揺り動かされ、思わず泣いてしまった/どんなに説得しても彼の決心は揺り動かせなかった/魂を揺り動かすようなピアニストの演奏に、聴衆は釘付けにされた/テロの恐怖は、社会を根底から揺り動かしている/小さな町を揺り動かした町長選挙は、革新派の町長が選ばれて幕を閉じた/一国から発した経済危機が世界を揺り動かした/発端は小さな横領事件だったが、やがて会社の土台を揺り動かす騒動に発展した
**ゆりおこす【揺り起こす】** [揺る＋起こす] (眠っている人、体、恐怖心、危機感、記憶、才能)を揺り起こす(=体を揺すって、眠りから目覚めさせる。何かのきっかけで、眠っていた記憶などを目覚めさせる) 【副⁺】 (いきなり、そっと、突然、しきりに、強く、優しく、無理に)揺り起こす
【補足】 「揺る」は、現代語では複合動詞の前項動詞として使うほか、受身形「ゆられる」の形で使う
【例文】 息子に声をかけても起きないので、揺り起こした/兄は、傍らに寝ている弟を優しく揺り起こそうとした/駅員に揺り起こされて、終点まで寝込んでいたのに気がついた/

<1308>
妻に昼寝から揺り起こされ、慌てて時計を見たら、見ようとしていた番組は終わっていた/深夜の地震に突然揺り起こされて、びっくりした/閑静な住宅街で起きた凶悪事件は、住民の恐怖心を揺り起こした/軍事的脅威が国民の危機感を揺り起こし、軍備拡大へと駆り立てている/何が人の才能を揺り起こすきっかけになるか、分からないものだ
**ゆりかえす【揺り返す】** [揺る＋返す] ❶ (地震、大地)が揺り返す(=一度揺れた反動で、*繰り返して揺れる。余震が起こる) ❷ (心、気持ち)が揺り返す(=もう一度揺れる)
【副⁺】 (再び、突然、いきなり、大きく、小さく、強く、弱く、何度も)揺り返す
【補足】「揺る」は、現代語では複合動詞の前項動詞として使うほか、受身形「ゆられる」の形で使う。「揺り返す」は動詞より名詞形で使うことが多い
【例文】 ❶地震が収まったとほっとしたら、再び大きく揺り返して慌てた/地震は、この後も揺り返すことが予想されるので、注意してください ❷一度落ち着いた心が相手の無神経な一言で揺り返され、またいらだってしまった/大震災の後、度々不安な気持ちが揺り返すのを経験した
【名詞形】 揺り返し
【例文】 地震の被災者たちは、いつまた揺り返しが来るかと眠れぬ夜を過ごした/大きな地震は、揺り返しがあるから油断は禁物だ/地震の揺り返しで、半壊だった建物が完全に崩れ落ちた
**ゆりもどす【揺り戻す】** [揺る＋戻す] ❶ (地震、大地)が揺り戻す(=余震が起こる) ❷ (振り子、磁石、針)が揺り戻す(=揺れて元の位置に戻る) ❸ⓐ (社会、政治、情勢、価値観、雰囲気、景気、為替)が揺り戻す(=傾向が反対側に戻る) ⓑ (右、左、タカ派、保護主義、ナショナリズム、インフレ、円高、ドル安、以前)に揺り戻す 
【副⁺】 (→「ゆりかえす」【副⁺】に同じ)揺り戻す
【補足】 「揺る」は、現代語では複合動詞の前項動詞として使うほか、受身形「ゆられる」の形で使う
【例文】 ❶大地震の後は何度も大きく揺り戻すので、注意が必要だ/地震が揺り戻すのが怖くて、家の中では寝られず、車中で一夜を過ごした ❷小さく揺り戻す磁石を見つめて、進路を見定める/計測器の針は、何度も揺り戻しながら一点で止まった ❸世界情勢は、貿易の自由化が進む一方、保守派の間で保護主義に揺り戻す動きもある/最近の若者は、保守的な傾向があり、価値観が以前に揺り戻しているようだ/デフレが続いているが、インフレに揺り戻す兆しもある/円安が続いた為替市場は円高に揺り戻し、しばらくはこの状態が続きそうだ
【名詞形】 揺り戻し
【例文】 地震の揺れが収まったと思ったら、突然、揺り戻しが来た/世界的にグローバリズムが叫ばれてきたが、最近はナショナリズムへの揺り戻しも起きている
**ゆるしあう【許し合う】** [許す＋合う] (相手)と(互い、心、気心、全て、失敗、失礼、過ち、不始末、約束不履行、嘘[うそ]、罪)を許し合う(=互いに許す)
【副⁺】 (互いに、心から)許し合う
【例文】 夫婦は互いを許し合い、認め合って生きていくのが理想だ/心を許し合っていると信じていた仲間に裏切られた/親友とは子供の頃から気心を許し合った間柄だ/互いに

<1309>
喧[けん]嘩[か]したり許し合ったりしながら、友情が深まっていく/何でも許し合う関係は、同時に互いを甘やかしてしまう恐れもある/互いに許し合わなければ、真の信頼関係は築けない/過ちをとがめ合うよりは許し合おうではないか/夫婦も友人も、ある程度欠点を許し合える仲がいい
**ゆるみきる【緩み切る】** [緩む＋切る] (ゴムひも、ベルト、ロープ、弦[げん]、ねじ、口元、頬、顔、表情、体、筋肉、ボディーライン、力、気持ち、精神、緊張、空気、雰囲気、チーム、生活、規律、秩序)が緩み切る(=これ以上ないほど完全に緩む) 
【副⁺】 (すっかり、極度に、完全に)緩み切る
【例文】 靴下のゴムが緩み切っていて、ずり下がってしまう/ギターの弦が緩み切って変な音しか出ない/タイヤのねじが緩み切っていたため、走行中に事故が起きてしまった/酒に酔って上機嫌の夫は、緩み切った顔で帰って来た/日頃は厳しい祖父が初孫をあやしている表情は緩み切っている/ダンスの練習をしばらく休んだら、体がすっかり緩み切ってしまった/緩み切ったボディーラインが気になって、ゆったりした服ばかり着ている/試験も終わり、夏休みを前に教室の空気は緩み切っている/緩み切ったチームの雰囲気は、試合に惨敗したことで、真剣なものに変わった/規律の緩み切った党内では、贈収賄や闇取引が横行している
**ゆれうごく【揺れ動く】** [揺れる＋動く] ❶ (大地、建物、カーテン、空気、船、吊り橋、積み荷、磁石の針、枝、木の葉、笹[ささ]原[はら]、稲穂、水面、陽炎[かげろう]、炎、明かり、灯[ほ]影[かげ]、人波、体、視線、土台)が揺れ動く(=揺れて動く) ❷ⓐ (国、政情、政策、株価、方針、学内、社会、制度、秩序、体制、心、決心、感情、気持ち、心持ち、心理、考え、解釈、価値観、発言)が揺れ動く(=定まらず、不安定な状態になる) ⓑ (理想と現実、希望と絶望、肯定と否定、自信と不安、理性と感情、仕事と家庭、二人、両者)の間[あいだ]を/で揺れ動く 
【副⁺】 ❶ (ちらちら、がたがた、ゆっくり、不規則に、小刻みに、上下左右に、前後に) ❶❷ (ゆらゆら、ぐらぐら、ふらふら、大きく、激しく、かすかに、静かに)揺れ動く
【例文】 ❶大地震で大地が揺れ動き、断層が出来た/たとえ天と地が揺れ動こうと私の決心は変わらない/爆音で建物が揺れ動き、パニック状態となった/強風で船が大きく揺れ動いて、沈みそうになった/積み荷が揺れ動かないよう、ロープでしっかり固定する/枝が揺れ動いたので、小動物が木の上にいるのが分かった/風の通り道なのか、笹原一帯が揺れ動いている/夜釣りの船の灯影が遠くにちらちらと揺れ動いて見える ❷国内は内戦状態となり、政情が激しく揺れ動いている/制度が短期間で揺れ動いては、混乱を招くだけだ/女心は二人の男性の間で揺れ動き、いたずらに時が過ぎていった/引き留める同僚の言葉に、転職の決心が揺れ動く/働く女性は仕事と家庭の間で常に気持ちが揺れ動く/企業合併を受け入れるか否か、社長の考えは揺れ動いている/世の中がどう変わっても、私の価値観は揺れ動かない/発言が揺れ動く政治家は信用できない/誰でも若いうちは理想と現実の間で揺れ動くものだ/この小説は、希望と絶望の間を揺れ動いた結核患者の心を描いている/芸術家の心理としては、絶えず自信と不安の間を揺れ動くものだろう/青少年の心持ちが大人と子供の狭間で揺れ動けば、いろいろと問題行動が出てきても不思議はない
【名詞形】 揺れ動き

<1310>
【例文】 株価の揺れ動きは当面続くだろう/手紙の文字の乱れに気持ちの揺れ動きを感じる
**ゆわえつける【結わえ付ける】** [結わえる＋付ける] ⓐ (袋、箱、茎、マスコット、おみくじ、ひも、布、縄、リボン、ハンカチ、重傷者、赤ん坊、動物)を結わえつける(=しっかり結んで離れないようにする) ⓑ (担架、腰、取っ手、鞄[かばん]、棒、木、枝、柵、支柱、自転車、荷台、先、端)に結わえつける 
【副⁺】 (ぎゅっと、しっかり、きっちり、きつく、強く、固く)結わえつける
【例文】 折り畳み傘の袋をなくさないよう、傘に結わえつけておく/箱売りのミカンをロープで自転車の荷台に結わえつけて運んだ/ナスの苗木を植え、茎を支柱に結わえつけた/中学生の娘はマスコットを3個も通学鞄に結わえつけている/神社の境内の木は、結わえつけられたおみくじで白い花が咲いたようだ/犬が逃げないように首ひもを柵に結わえつけておいた/敵兵は棒に白い布を結わえつけた白旗を振って、降参の意を表した/スーツケースに赤いリボンを結わえつければ、すぐに自分のものだと分かる/重傷者を担架にしっかり結わえつけて、山から運び下ろした/母親はおんぶひもで赤ん坊を背中に結わえつけ、自転車で先を急いだ

<1311>
**よいしれる【酔い痴れる】** [酔う＋痴[し]れる] ❶ (酒、アルコール、深酒)に酔いしれる(=ひどく酒に酔って、正体がなくなる) ❷ (美酒、料理、本物の味、甘さ、魅力、夜景、花火、美技、名演奏、歌、美声、往年のナンバー、作品の世界、花の香り、友情、勝利、歓喜、踊り、成功、手柄、好景気、平和、雰囲気、[使命・充実・一体]感、恋、幸福、快感、快楽、青春の思い出、情緒)に酔いしれる(=心を奪われ、快い気分になってうっとりする) 【副⁺】 (しみじみ、すっかり、存分に、思い切り、心から)酔いしれる
【例文】 ❶毎晩のように酒に酔いしれていては、まともな仕事はできない/憂さを晴らそうと、深酒に酔いしれるうちにアルコール依存症になってしまった ❷戦勝を祝う宴会で、皆豪華な料理と美酒に心から酔いしれた/人々は夏の夜空を彩る華やかな花火にしばし酔いしれていた/一流オーケストラの名演奏に、会場はすっかり酔いしれた/店は往年のナンバーに酔いしれる年配客でいつも一杯だ/勝利に酔いしれたサポーターの興奮は頂点に達した/金メダル獲得で国民は歓喜に酔いしれている/今回の試みは何とか完了したが、問題続出で成功に酔いしれるどころではない/世の中は空前の好景気に酔いしれている/しばらくこの仕事をやり遂げた充実感に酔いしれていたい/スキーでは、自然との一体感に酔いしれることができる/恋に酔いしれている二人には、何を言っても耳に入らない/30年ぶりに集まった昔の仲間は、青春の思い出に酔いしれ、語り明かした/いつも冷静な男が、あれほど自分の手柄に酔いしれようとは思わなかった
**よいつぶれる【酔い潰れる】** [酔う＋潰れる] ([人])が酔い潰れる(=ひどく酒に酔って正体がなくなり、動けなくなる) 【副⁺】 (すっかり、ぐでんぐでんに、正体もなく)酔い潰れる
【例文】 酔い潰れた人を介抱するふりをして財布を盗む悪い奴[やつ]がいる/タクシーから降ろされた父は酔い潰れていて、玄関で寝込んでしまった/巨漢の夫が酔い潰れ、私一人ではとてもベッドまで運べないので困った/この苦しみを忘れるために、酔い潰れるまで飲まずにはいられない/飲み会で、慣れない酒を飲まされた学生が正体もなく酔い潰れていた/忘年会シーズンは酔い潰れた会社員が駅のベンチで眠り込んでいる姿をよく見かける/「飲み過ぎないでよ。酔い潰れたらここに置いて行くからね」/彼女は酒が強いので、なかなか酔い潰れない
**よごれきる【汚れ切る】** [汚れる＋切る] (自然、海、川、水、空気、大気、町、部屋、床[ゆか]、壁、[人]、体、顔、髪、犬、服、靴下、包帯、心)が汚れ切る(=全てが完全に汚れてしまっている) 
【副⁺】 (黒く、灰色に、無残に、見る影もなく、どうしようもなく)汚れ切る
【例文】 汚れ切った自然を再生させるには時間がかかる/昔は清らかだった川が、今は見る影もなく汚れ切ってしまった/空気が排気ガスで汚れ切り、そのせいでマスクまで黒く

<1312>
なる/煙突からの煙で汚れ切った大気の中に、冬の町が沈んで見える/持ち主の精神の荒廃を見るかのように、部屋が汚れ切っている/泥と汗で汚れ切った体をきれいに洗ったら、すっきりした/迷子になった犬は汚れ切った姿で見つかった/作業着は、機械油で真っ黒に汚れ切らないうちに、こまめに洗う必要がある/一日中サッカーした後の汚れ切った靴下は、なかなかきれいにならない/血に染まり汚れ切った包帯を頭にまいた兵士が、力なく道端に座り込んでいた/悪事に手を染めた男の心は、もう汚れ切っている
**よじのぼる【攀じ登る】** [攀[よ]じる＋登る] ⓐ (ロープ、鎖、梯[はし]子[ご]、鉄格子、壁、石垣、滝、斜面、急勾配、岩壁、崖、断崖絶壁)をよじ登る(=何かにすがりつきながら登る) ⓑ (屋根、ベランダ、窓、屋上、運転席、荷台、甲板、頂上、てっぺん)によじ登る ⓒ (木、塀、フェンス、煙突、マスト、塔、城壁、土手、岩山、岩場、尾根)を/によじ登る 
【副⁺】 (するすると、何とか、懸命に、必死に、簡単に、強引に、一気に、自力で)よじ登る
【例文】 消防隊員はいつもロープをよじ登る訓練をしている/ほぼ垂直で細い梯子をよじ登って煙突の上に出た/子供の頃、よく城[じょう]址[し]公園の石垣をよじ登って遊んだものだ/手と足だけを使って岩壁をよじ登るスポーツが人気だ/道らしい道がなくなったので、崖をはうようにしてよじ登って、やっと頂上に出た/上層階のベランダに小さな子供がよじ登れるような物を置くと身を乗り出し、落ちる危険がある/ボールを取るため弟を屋根によじ登らせ、親に怒られた/玄関の鍵をなくし、2階の窓によじ登ろうとして、通行人に通報された/泥棒はまず屋上によじ登り、そこから家の中に入ったらしい/トラックの高い運転席によじ登るようにして上がった/男の子は木によじ登ると、するするとてっぺんまで上がってしまった/下校時間が過ぎ、門が閉まっていたので、塀をよじ登って外に出た/登山隊は一列になって、険しい岩山を上へ上へとよじ登っている
**よじれあう【捩れ合う】** [捩[よじ]れる＋合う] (木、幹、根、糸、注[し]連[め]縄[なわ]、二[に]重[じゅう]螺[ら]旋[せん]、メロディー)がよじれ合う(=複数のものがねじれて絡まる) 【副⁺】 (互いに、相互に、複雑に)よじれ合う
【例文】 神社の大きな杉は何本もの木がよじれ合って1本になっているように見える/森の中は至る所で大木の根が地上に出てよじれ合い、行く手を阻んでいる/この毛糸は、2色の色糸がよじれ合って出来ている/注連縄は三束のわらがよじれ合うような形で作られている/DNAはよじれ合う二重螺旋であることが判明した/新曲は二つのメロディーがまるでよじれ合うように重なって響く不思議な曲だ
**よせあう【寄せ合う】** [寄せる＋合う] (顔、頬、額[ひたい]、頭、肩、膝、身、体、肌、軒、知恵、アイデア、心、信頼、好意、思い)を寄せ合う(=互いに近づき、間[あいだ]の隔たりがなくなる)
【副⁺】 (ぴったり、仲良く)寄せ合う
【例文】 いたずらの相談か、子供たちが顔を寄せ合い、ひそひそと話している/会議の休憩中も委員たちは額を寄せ合い、何やら相談している/仲良しの3人は、頭を寄せ合い一緒に図鑑を見ている/山間の温泉宿は、川岸に肩を寄せ合うようにして建っている/車内で女子高生たちは膝を寄せ合って座り、おしゃべりをしている/親のない兄弟は、街の片隅で身を寄せ合いながら必死に生きている/がっぷりと組んだ二人の力士は、相手を押し出そうと体を寄せ合っている/この辺りは道も狭く、長屋が軒を寄せ合っていて、昔ながらの風情だ/「知恵を寄せ合って、この難局を乗り越えよう」/アイデアを寄せ合えば、きっ

<1313>
といいものが出来る/心を寄せ合える仲間がいれば幸せだ
**よせあつめる【寄せ集める】** [寄せる＋集める] (人、頭脳、メンバー、全員、小枝、落ち葉、ガラス片、[魚・肉]の切れ端、残り物、がらくた、ごみ、破片、断片、記憶、話、事実、情報)を寄せ集める(=必要のために雑多なものを集める)
【例文】 実演販売は、まずは人を寄せ集めることが重要だ/せっかく皆の頭脳を寄せ集めたのに、何もアイデアが出てこない/各チームから急[きゅう]遽[きょ]、寄せ集められたメンバーでは優勝できるはずがない/全員を寄せ集めようとしても、こんなに急では連絡もままならない/昔はよく庭の小枝や落ち葉を寄せ集めて、焚[た]き火[び]をしたものだ/散らばったガラス片を道端に寄せ集めておいた/布の切れ端を寄せ集めたら、見事なパッチワークが出来た/カラスが散らかしたごみを寄せ集めて袋に入れた/発掘された陶器の破片を寄せ集め、復元作業に当たっている/記憶を寄せ集めてみても、どこで会った人か思い出せない/皆の話を寄せ集めて、初めて事件のあらましが分かった/刑事の仕事は、地道に事実を寄せ集め、証拠固めをして犯人を逮捕することだ/断片的な情報でも寄せ集めれば役に立つ
【名詞形】 寄せ集め
【例文】 寄せ集めの社員でもその気になればすごい成果が出せる/寄せ集めのチームでは、なかなか気が合わない/急場しのぎの寄せ集めの部隊だったが、目覚ましい活躍をした/大事な収集品を単なるがらくたの寄せ集めと言われて頭に来た/素人の寄せ集めでは、何人いても戦力にはならない
**よせかえす【寄せ返す】** [寄せる＋返す] (波、さざ波、大波、人波、ウェーブ、軍勢)が寄せ返す(=波のように寄せたり返したりする)
【副⁺】 (次々、大きく、小さく)寄せ返す
【例文】 海はここからは見えないが、寄せ返す波の音が聞こえてくる/さざ波が湖の岸に寄せ返し、その度にボートが揺れている/寄せ返す大波に乗ってサーフィンを楽しむ/競技場のスタンドでは、応援のウェーブが次々に寄せ返し、雰囲気を盛り上げている/うねるように寄せ返す敵の軍勢に、味方の守りも崩れ始めた
【名詞形】 寄せ返し
【例文】 波の寄せ返しの力で海岸の岩が削られ、奇岩の並ぶ景観が生まれた/子供たちが砂浜で波の寄せ返しと戯れている
**よせかける【寄せ掛ける】** [寄せる＋掛ける] ❶ⓐ (頭、肩、体、身、背、梯[はし]子[ご]、自転車、苗木、傘、バット、看板)を寄せかける(=その物を何かにもたれるような形で斜めに立てておく) ⓑ (肩、壁、柱、塀、垣根、木、電信柱、玄関)に寄せかける ❷ (眉、口、机、車)を寄せかける(=寄せそうになる。寄せようとする) 
【副⁺】❶(しっかり、そっと、軽く、斜めに)寄せかける
【例文】 ❶車内では、子供が親の肩に頭を寄せかけて眠っている/学生が一人、電車の扉に身を寄せかけて本を読んでいた/居酒屋の客たちは、壁に背を寄せかけるようにして座っている/大きな木に梯子を寄せかけて枝切りをする/穴を掘って植えつけるまでの間、苗木を垣根に寄せかけておいた/滴が落ちている傘は、玄関の外に寄せかけておくほうがいい/電信柱に住宅の売り出し看板が寄せかけてあった ❷母親は子供の泥だらけの手を見て眉を寄せかけたが、手に持った花に気づいて微[ほほ]笑[え]んだ/床[ゆか]にワックスを塗ろうと机を隅に寄せかけたが、重くて一人では動かせなかった/車を道の脇に寄せかけたところに、

<1314>
後ろから追突されてしまった
**よせつける【寄せ付ける】** [寄せる＋付ける] ([人]、他人、親戚、結婚話、医者、敵兵、他、ライバル、猫、虫、異物、病原菌、風邪、埃[ぼこり]、汚れ)を寄せつけない(=他のものを自分のそばに近づけない) 【副⁺】 (一切、全く、なるべく)寄せつけない
【補足】 主に否定的表現で使う
【例文】 父は家に人を寄せつけるのを嫌ったが、母は人付き合いがよかった/聳[そび]え立つ山岳地帯には、人を寄せつけない厳しさがある/人間国宝の老画伯には若者を寄せつけぬ雰囲気があって、話しかけにくい/娘は結婚話を一切寄せつけず、初恋の人が戦場から帰るのを待っていた/父は具合が悪くても医者を寄せつけないので、困っている/この山城は敵兵を全く寄せつけず、堅固な守りを誇ってきた/「怪しい者は決して屋敷に寄せつけるな」/世界記録を持つ選手は、圧倒的な速さでライバルを寄せつけなかった/新人選手は得意の技で並み居る実力者たちを寄せつけず、優勝を果たした/祖母は猫が嫌いで、そばに寄せつけたがらない/この防虫剤はどんな虫も寄せつけない強力なものだ/病原菌を寄せつけないように、マスクや手洗い、消毒に気を使っている/この生地は埃[ぼこり]を寄せつけるので、まめにブラシをかけないといけない/作業着は、汚れを寄せつけない素材が適している
**よっかかる【寄っ掛かる】** ☞よりかかる・よっかかる【寄り掛かる・寄っ掛かる】
**よっぱらう【酔っ払う】** [酔う＋払う] ([酒])に/で酔っ払う(=ひどく酒に酔った状態になる) 【副⁺】 (すっかり、ぐでんぐでんに、へべれけに、べろんべろんに、ひどく、心地よく)酔っ払う
【補足】 「よっ」は「よい」の音変化した形。「払う」は補助的な形で意味を強調している
【例文】 昨夜はひどく酔っ払って、どうやって帰ったか覚えていない/ぐでんぐでんに酔っ払った友達を介抱し、家まで送り届けた/温泉に入った後、地元の珍味を肴[さかな]に心地よく酔っ払った/呑[のん]兵[べ]衛[え]の兄は、いつも「酔っ払うほど飲んじゃあいない」と言っては飲み続ける/酔っ払ったふりをして、しらふでは言いにくいことを酒席で上司にぶちまけた/相手を酔っ払わせて本音を聞き出そうとしたが、こちらが先に酔っ払ってしまった/店主は、酔っ払ってくだを巻く客をうまくなだめ、帰らせた/明朝は早出の仕事なので、酔っ払わないように、ほどほどに飲んだ/記憶をなくすほど酔っ払えば、失敗も多くなる
【名詞形】 酔っ払[ばら]い(=酔っ払った人)
【例文】 忘年会シーズンは、終電車に酔っ払いが多い/夜の繁華街で酔っ払いに絡まれて困った/「酔っ払いは嫌い」と彼女に冷たく言われた
**よびあう【呼び合う】** [呼ぶ＋合う] ❶ⓐ (相手)と(名字、下の名、ファーストネーム、ニックネーム、愛称、あだ名、肩書き、旧姓、芸名、[役職・洗礼]名、四[し]股[こ]名[な]、屋号)を/で呼び合う(=互いに呼ぶ) ⓑ ([様・さん・君[くん]・ちゃん]付け、敬称抜き、呼び捨て)で呼び合う ⓒ (先生、兄弟、同志、お父さん・お母さん、パパ・ママ、ダーリン・ハニー)と呼び合う ⓓ (鳥、魂)が呼び合う ⑪ (相手)を(食事、自宅、誕生会)に呼び合う(=交互に互いを招く) 
【副⁺】 (親しく、優しく、甘く、気軽に、親しげに、互いに)呼び合う
【例文】 ❶公の場では、名字で呼び合うのが普通だ/同窓会では、会うなり懐かしい愛称で呼び合ってしまう/幼なじみとは年をとっても、あだ名で呼び合う仲だ/歌舞伎の世

<1315>
界では本名ではなく、芸名や屋号で呼び合うことが多いらしい/大学を定年退職したのだから、お互いこれからは敬称抜きで呼び合おうと話し合った/「先生」と呼び合う二人は、どうやら医者同士のようだ/荒くれ男が働く現場では親しみを込めて「兄弟」と呼び合っている/子供が生まれてから、夫婦は互いを「お母さん、お父さん」と呼び合っている/幼稚園の集まりでは、名字より「ひろ君のパパ」「ゆみちゃんのママ」などと呼び合うことが多い/キャンプ場の朝は、小鳥が梢[こずえ]で呼び合う声で目が覚める/二人は初めて会った時から、魂が呼び合うかのように惹[ひ]かれていった ❷二人は仕事上の付き合いだけでなく、家族ぐるみで自宅に呼び合うほどの親しい仲だ
**よびあつめる【呼び集める】** [呼ぶ＋集める] ⓐ ([人]、親、子供、生徒、家族、親類、社員、幹部、役員、部下、[関係・研究・参加]者、隊員、兵士、シェフ、医者、客、仲間、全員、動物、鳥)を呼び集める(=呼んで集める) ⓑ (各地、全国、世界中)から呼び集める 【副⁺】 (至急、急いで、一か所に)呼び集める
【例文】 学校側は、校内の体罰事件について説明会を開くため、親を呼び集めた/体育教師は運動場に散らばっていた生徒を呼び集め、整列させた/正月は離れて暮らす家族を呼び集め、一緒に過ごす/親類を呼び集め、祖父の米寿の祝いをした/社員たちは折につけ呼び集められ、社長の訓示を聞かされるのにうんざりしている/ボスは急いで幹部たちを呼び集めろと命令した/社長は緊急事態対応のため、秘書に役員を呼び集めさせた/事件の関係者が呼び集められ、事情を聴取された/最新の研究機関を作り、海外からも優秀な研究者を呼び集めようとしている/添乗員はツアー参加者をホテルのロビーに呼び集め、翌朝の日程を説明した/新型ウイルス対策のため、感染症の専門医が各地から呼び集められた/飼育係が笛でイルカを呼び集めると、次々とプールの端に泳いで来た/毎朝、地元の有志が冬の湖で白鳥を呼び集め、餌を撒[ま]いている
**よびいれる【呼び入れる】** [呼ぶ＋入れる] ⓐ ([人]、家族、友達、患者、一同、関係者、客、ゲスト、証人、受験生、配達員、衛兵、記者団、軍、魂、福)を呼び入れる(=呼んで中に入れる) ⓑ (中、家、部屋、病室、[診察・面接]室、会場、法廷)に呼び入れる
【副⁺】 (こっそり、そっと、次々と、順番に、大声で、手招きで)呼び入れる
【例文】 最期の時が近づき、家族が全員病室に呼び入れられた/一人暮らしの祖母は、茶飲み友達を家に呼び入れては、世間話を楽しんでいる/彼女をこっそり部屋に呼び入れようとしたが、妹に見つかってしまった/医師はマイクで順番に患者を診察室に呼び入れた/結婚披露宴の準備が整い、招待客は控室から会場に呼び入れられた/受験生たちは次々と部屋に呼び入れられ、面接を受けた/出前のそば屋を手招きして、勝手口に呼び入れた/王は怪しい者が城内に侵入したと聞き、衛兵を呼び入れて警護させた/新内閣の閣僚が確定し、記者団が呼び入れられて会見が始まった/昔は、人形に魂を呼び入れるという不思議な儀式が行われていた
**よびおこす【呼び起こす】** [呼ぶ＋起こす] ❶ ([人]、家族、宿泊客)を呼び起こす(=眠っている人を呼んで起こす) ❷ (関心、好奇心、ブーム、感動、感覚、イメージ、錯覚、自覚、意識、気持ち、共感、不安、恐怖、興味、人[にん]気[き]、需要、論議、抗争、軋轢、摩擦、興奮、警戒心、疑惑、愛国心、尊敬の念、反発、変革、革命、奇跡、記憶、思い出、才能、活力)を呼び起こす(=忘れていたものを*思い出させたり、感情や事柄を喚起する) 
【副⁺】 ❸

<1316>
(突然、慌てて、急いで、大声で) ❷ (やがて、再び、いつしか、突然、すぐに、直ちに、急に、そのうちに)呼び起こす
【例文】 ❶夜中の電話に、家族中が呼び起こされた/火事に気づいた従業員は、大声で宿泊客を呼び起こして回った ❷日本料理のヘルシーさが、海外に和食ブームを呼び起こしている/久しぶりのスキーだったが、少し滑ると昔の感覚が呼び起こされ、自由に体が動いた/会社の経営危機がかえって社員の自覚を呼び起こしたのか、業績が回復してきた/心臓病の子供を救いたい親の訴えが皆の共感を呼び起こし、多額の募金が集まった/深夜の連続放火事件は、町内に大きな不安を呼び起こしている/新刊書の変わった題名が読者の興味を呼び起こし、ベストセラーになった/製品に付加価値をつけなければ、新たな需要は呼び起こせない/未成年者の臓器移植問題が社会に大きな論議を呼び起こしている/偏狭な民族主義の台頭が周辺国との間に軋轢を呼び起こす危惧がある/政治家の不用意な一言が国家間の新たな摩擦を呼び起こしてしまった/大会委員会の理事と業者の癒[ゆ]着[ちゃく]が、国民の疑惑を呼び起こしている/オリンピックのメダル争いに、人々の愛国心が呼び起こされた/校長の高圧的な態度が高校生たちの反発を呼び起こし、収拾がつかない/国の財政危機が政治変革を呼び起こし始めている/圧政による民衆の貧困が必然的に革命を呼び起こした/年老いた母の記憶を呼び起こそうと、昔の写真を見せながら話しかけた
**よびかえす【呼び返す】** [呼ぶ＋返す] ❶ ([人]、家族、部下、魂、意識、記憶)を呼び返す(=呼んで元に戻らせる) ❷ (名前、[人]、友人、仲間)を呼び返す(=名前を呼ばれて、こちらからも名前を呼ぶ。または、招待されて、こちらからもお返しに招待する)
【副⁺】 (急[きゅう]遽[きょ]、さっそく、何とか、ゆっくり、徐々に、急いで、慌てて)呼び返す
【例文】 ❶戦争が終わり、疎開していた家族を元の町に呼び返すことができた/喧[けん]嘩[か]して出て行った妻を何とか呼び返したい/夫の父が倒れたとの知らせを受け、出勤途中の夫を急遽呼び返した/亡くなった母をあの世から呼び返せるものなら呼び返して話がしたい/夫の入院で心細くなり、地方勤務の息子を呼び返そうと思っている/友人は東京で就職したが、体を壊して親元へ呼び返された/地方支社に行った部下を本社に呼び返し、新企画に参加させた/事故前後の記憶を呼び返そうと頑張ってみたが、何一つ覚えていない ❷名前を呼ばれて振り返り、名前を呼び返そうとしたが、思い出せなかった/往年の同級生4人組で、各自の家に呼んだり呼び返したりして、旧交を温めている
**よびかける【呼び掛ける】** [呼ぶ＋掛ける] ❶ ([人]、家族、仲間、男性、女性、通行人、歩行者、乗客、店員、職員、知らない人)に呼びかける(=少し離れた所から声をかける) ❷ⓐ ([人]、観光客、従業員、住民、市民、民衆、国民、みんな、ファン層、若者、組織、企業、全体、市町村、全国、各国、世界)に(注意、参加、利用、行動、運動、投票、話し合い、対策、徹底、保護、支援、寄付、募金、組合の結成、協力、連帯、団結、禁煙、転売禁止、署名、提供、投資、法令順守、ストライキ、決起、交通安全、事故防止、自粛、献血、ワクチン接種、投降、警戒、避難、節電、軍縮、抗戦)を呼びかける(=賛同を得たり、相手の行動を促そうとして人に声を掛ける) ⓑ (マイク、SNS、メール、掲示板)で呼びかける ❸ (名前、[人]、助け)を呼びかける(=まさに呼ぼうとする) 
【副⁺】❶ (突然、気軽に、必死に、大声で、遠くから) ❷ (ひたすら、直接、熱心に、積極的に、懸命に、地道に、威勢よく、広く、口々に、正面から)呼びかける

<1317>
【例文】 ❶中世のこの歌は、男性が若い女性に呼びかけた歌である/危篤状態の母親に「お母さん」と大声で呼びかけたが、返事はなかった/道で「落ちましたよ」と呼びかけられ、振り向くと手袋を落としていた ❷道々、デモへの参加を呼びかけたり、呼びかけられたりしているうちに、大規模なものになっていった/野党議員は、大統領罷免の国民投票を呼びかける構えを見せた/NPOは今後、若者世代に支援を呼びかけようと考えている/通行人に被災者への募金を呼びかけたら、300万円も集まった/警察は渋滞緩和のため、休日の観光客にマイカー自粛を呼びかけている/ホテルの従業員たちは待遇改善を求めて、組合の結成を呼びかけた/市長は、市民に町起こしのための地元マラソン大会への協力を呼びかけた/新任の大統領は、国民に向けて民族団結を呼びかけた ❸「ねえ、ちょっと」と娘を呼びかけたが、隣に姿はなかった/胸が苦しくなり助けを呼びかけたが、息が詰まって声が出なかった
【名詞形】 呼びかけ 呼びかけをする
【例文】 母校の創立百周年記念に際し、同窓会から寄付の呼びかけが行われた/路上に倒れている人物は、全くこちらからの呼びかけに応じない/被害者家族は、犯人の情報提供の呼びかけをしているが、手掛かりは得られていない
**よびかわす【呼び交わす】** [呼ぶ＋交わす] (相手)と(小鳥、白鳥、動物、猿、カエル、虫、恋人、親子、兵、漂流者)が呼び交わす(=互いに声を出して相手を呼ぶ) 【副⁺】 (しきりに、甘く、互いに、交互に、大声で、甲高い声で)呼び交わす
【例文】 早朝から林の中で小鳥が呼び交わすようにさえずっている/子猿たちは、親とはぐれないよう呼び交わしながら森の中を移動している/舞台では、夜半、恋人同士がバルコニーの上と下でお互いに名前を呼び交わす場面が見どころだ/奇襲を受けた敵陣では、大声で何やら呼び交わして混乱している様子だ/漂流者たちは暗闇の中、互いの名を呼び交わして生存を確認し合った/向かいの山に「ヤッホー」と叫ぶと、まるで呼び交わすかのようにこだまする
**よびこむ【呼び込む】** [呼ぶ＋込む] ❶ ([人]、客、観光客、[旅行・移住・参入・研究・消費]者、患者、若者、学生、顧客、人材、企業、資金、投資、ウェブサイトにアクセス、魚、群れ、風)を呼び込む(=呼んで、中に入らせる) ❷ (幸運、福、運気、成功、つき、勝利、チャンス、奇跡、エネルギー、流れ、涼、危険、警戒)を呼び込む(=何らかのきっかけが、現象や事象を起こさせる) 
【副⁺】 (次々、どんどん、わざわざ、積極的に、威勢よく、大声で、あの手この手で)呼び込む
【例文】 ❶土産物屋の前は、観光客を呼び込む声でにぎやかだ/ブティックのお洒落な雰囲気が女性客を呼び込んでいる/観光立国としては、もっと大勢の外国人旅行者を呼び込む必要がある/雇用を生み出す企業を呼び込まなければ、地域の発展はない/外国の投資家の資金も呼び込み、市[し]場[じょう]の活性化を図りたい/海底に人工の漁礁を作り、魚の群れを呼び込もうとしている ❷考え方が悲観的だと、幸運を呼び込めない/迷い込んで来た猫が福を呼び込んだのか、それからいいことが続いた/運気を呼び込むアイテムを身の回りに置くといいらしい/一つのナイスプレーが勝利を呼び込んで、形勢が逆転した/軒先の風鈴の音が涼を呼び込んでいる/運転中は、思わぬ気の緩みが危険を呼び込むことになる

<1318>
【名詞形】 呼び込み 呼び込みをする
【例文】 市[いち]場[ば]では、客を逃すまいとする呼び込みの声が響いている/売り出し中は、あの手この手で客の呼び込みをする
**よびさます【呼び覚ます】** [呼ぶ＋覚ます] ❶ ([人]、患者)を呼び覚ます(=眠っている者に声をかけて、目を覚まさせる) ❷ (感覚、感情、愛情、情熱、思い出、日々、[尊敬・不審]の念、意識、郷愁、感動、共感、不安、関心、意欲、反抗心、疑惑、怒り、苦痛、愛国心、記憶、能力、母性、野生、本能、エネルギー、民の心、魂)を呼び覚ます(=刺激を与えて、意識下に埋もれていたものを表面に出させる) 
【副⁺】 ❷ (突如、はっきり、ありありと、生々しく、たちどころに、一瞬で)呼び覚ます
【例文】 ❶意識朦[もう]朧[ろう]としている患者を呼び覚ますため、名前を呼んだ/オーロラ姫は王子のキスで深い眠りから呼び覚まされた ❷久しぶりに手に取ったギターは昔の感覚を呼び覚ましてくれ、指が自然に動いた/バラの甘い香りが遠い初恋の思い出を呼び覚ました/戦争の映像を見ると、封印したはずのつらかった日々が呼び覚まされる/テレビに偶然映った故郷の風景に郷愁を呼び覚まされた/担任教師は劣等生の学習意欲を呼び覚まそうと教え方に工夫を重ねる/普段は意識しない愛国心が、海外では何かの拍子に呼び覚まされることがある/夜の闇は動物園の獣たちに野生を呼び覚まさせるようだ/朝の太陽を浴びると、体内のエネルギーが呼び覚まされるようだ/神の啓示を受けた預言者は、民衆の心を呼び覚まそうと説いて回った
**よびすてる【呼び捨てる】** [呼ぶ＋捨てる] (身内、子供、学生、生徒、友達、後輩、下級生、同僚、部下、名)を呼び捨てる(=人の名を「さん」などの敬称を付けずに呼ぶ。親しさ、あるいは軽視を示すことがある) 【副⁺】 (気安く、馴[な]れ馴れしく、乱暴に、大っぴらに、気軽に、偉そうに、平気で)呼び捨てる
【補足】 動詞より名詞形で使うことが多い
【例文】 よその人の前では、身内は呼び捨てるのが日本人の言葉遣いだ/登校中に中学生が下級生を呼び捨てて、何事か注意していた/いつもは名前を呼び捨てる母が「さん」付けで呼んできたら、何かあるぞと身構える
【名詞形】 呼び捨て 呼び捨てにする
【例文】 偉人や有名人を話題にする時は、呼び捨てが普通だ/最近は、小学校の教師も生徒を呼び捨てではなく「さん」付けで呼ぶことが多くなった/後輩の名は呼び捨てにするが、先輩は間違っても呼び捨てにできない/嫌な上司を陰で呼び捨てにして憂[う]さを晴らす/目上の人の名を面前で呼び捨てにすることは絶対にない/留学先では教師と学生との隔てなく、互いの名前を呼び捨てにしていて、驚いた
**よびだす【呼び出す】** [呼ぶ＋出す] ❶ⓐ (家族、生徒、仲間、下級生、当人、担当者、パイロット、医者、証人、霊魂)を呼び出す(=呼んで、その場所へ来させる) ⓑ (入口、受付、玄関先、電話口、職員室、屋上、体育館裏、空地、裁判所)に/へ呼び出す ❷ (画面、ファイル、サイト、データ、関数、機能)を呼び出す(=IT機器を操作して、情報が出てくるようにする) ❸ⓐ ([さん・ちゃん]付け、[役職・洗礼]名、現地語読み、ニックネーム、愛称)で呼び出す(=呼び始める) ⓑ (母親をママ、妻をお前)と呼び出す
【副⁺】 ❶ (度々、いきなり、そっと、わざわざ、突然、急に)呼び出す

<1319>
【例文】 ❶はぐれてしまった妹を店内放送で呼び出してもらった/会社の受付で父を呼び出してもらい、忘れ物を渡した/教師は、カンニングをした生徒を職員室に呼び出して注意した/同級の女の子を屋上に呼び出し、好きだと告白した/あの下級生は態度が悪いから注意してやる。体育館裏に呼び出そう/最近、遅刻が続くので当人を呼び出し、事情を聞いた/管制官はパイロットを無線で呼び出し、緊急着陸を命じた/当直医は、急患のため何度も呼び出され、休む時間もない/裁判所から証人として呼び出された/霊魂を呼び出す儀式は世界各地に見られる ❷メニュー画面を呼び出し、設定を変更する/ショートカットを作っておけば、簡単にファイルが呼び出せる/パソコンの不具合で、いつも使う機能が呼び出せない ❸若い社長が来てから、役職名ではなく、名字に「さん」を付けて呼ばせ出した/最近は、外国の地名や人名は、現地語読みで呼ばれ出している/入学後、仲良しグループの間では、互いにニックネームで呼び出した/娘は、中学に入った頃から、人前では「パパ」ではなく「お父さん」と呼び出した/1歳になった子は、私を「ママ」と呼び出した
【名詞形】 呼び出し 呼び出しをする
【補足】 名詞形は❶❷の意味でのみ使う。公用文では「呼出し」と送り仮名が省略される
【例文】 デパートで「お客様のお呼び出しを申し上げます」とアナウンスをしている/授業料未納のため、大学の会計から呼び出しを受けた/息子が学校で大[おお]喧[げん]嘩[か]をしたため、親が呼び出しを受けた/休日に会社から緊急の呼び出しがかかり、出勤した/パソコンが古くなったので、データの呼び出しに時間がかかる/相撲では、力士の名を呼び登場させる係を「呼び出し」という
**よびたてる【呼び立てる】** [呼ぶ＋立てる] ❶ ([人]、家族、部下、学生、生徒、友達、後輩、担当者、あだ名、名)を呼び立てる(=大きい声で呼ぶ) ❷ ([人]、家族、部下、学生、生徒、友達、[担当・関係]者)を(場所)に/へ/まで呼び立てる(=わざわざ呼んで自分の所へ来させる) 
【副⁺】 (わざわざ、いきなり、やかましく、うるさく、大声で)呼び立てる
【例文】 ❶出てすぐに戻った夫は、玄関で妻を呼び立て、忘れ物を取って来させた/寝坊の息子を階段の下から大声で呼び立てることから一日が始まる/そう気安くあだ名を呼び立てないでほしい/顔も見たくないが、名を呼び立てられては、挨拶しないわけにはいかない ❷人を呼び立てるほどの用でもないのに、祖父はすぐ家人を呼ぶ/父は母を呼び立てては、つまらぬ用を頼むので嫌がられている/「お忙しいところ、こんな所までお呼び立てして申し訳ございません」/上司に呼び立てられ、急いで行ってみたが、大した用ではなかった/家に帰った途端、会社から緊急事態発生と呼び立てられて、社に戻った/外務大臣は、某国の大使を大臣室に呼び立て、抗議を申し入れた
【名詞形】 呼び立て 呼び立てをする
【例文】 いきなりの呼び立てには、すぐに応じられないこともある/「お呼び立てをしておきながら、お待たせしてすみません」
**よびつける【呼び付ける】** [呼ぶ＋付ける] ❶ ([人]、社員、秘書、部下、弟子、生徒、後輩、下級生、家来、業者、店員、ウェイター、子供、大使、責任者、支配人、車)を呼びつ

<1320>
ける(=立場の下の者を呼んで自分の所へ来させる) ❷ (名前、あだ名、愛称、役職名)を/で呼びつけている(=そう呼んで慣れている) 
【副⁺】❶ (わざわざ、いちいち、いきなり、直接、うるさく、何かと、偉そうに、命令口調で、急いで、有無を言わさず)呼びつける
【補足】 ❷は、「呼びつけている」、あるいは「呼びつけた/呼びつけない＋名詞」の形で使う
【例文】 ❶「この忙しいのに、つまらぬ用事で人を呼びつけるな」/社長は秘書を呼びつけて、会議の日程を確認した/落ち度のあった部下を自室に呼びつけて叱責した/何かというと弟子を呼びつけて説教したがる師匠もいる/工事のミスを見つけた現場監督は業者を呼びつけ、やり直しをさせた/ウェイターは客に呼びつけられ、料理が遅過ぎると文句を言われた/父親が危篤なので、遠方の息子を急いで呼びつけた/政府は、自国民居住者の安全が保障されないとして、相手国大使を呼びつけ、抗議した/責任者を呼びつけて工事の遅れた理由を問いただした ❷いつもあだ名を呼びつけているので、本名がすぐには出てこない/「課長」と呼びつけていたので、部長になっても「課長」と呼んでしまう/息子が成人した今も、小さい時から呼びつけた「坊や」を使いそうになる/普段呼びつけない言い方で、「お父様」などと呼ぶのはしっくりこない
【名詞形】 呼びつけ 呼びつけにする(=*呼び捨てにする)
【例文】 恋人時代から呼びつけで互いを呼んでいるので、結婚後も違和感はない/親でもない人に名前を呼びつけにされると嫌な感じがする
**よびとめる【呼び止める】** [呼ぶ＋止める] ([人]、家族、客、ウェイター、店員、仲居、通行人、不審者、タクシー)を呼び止める(=声をかけて、歩く人や車を止める) 
【副⁺】 (思わず、必死に、だしぬけに、丁重に、大声で、背後から、脇から)呼び止める
【例文】 前を歩いていた人がハンカチを落としたので、呼び止めて渡した/夜道で見知らぬ人に呼び止められ緊張したが、道を聞かれただけだった/買い物中に後ろから呼び止められ、振り向くと大学時代の友人だった/出かける娘を呼び止め、ついでの買い物を頼んだ/食品売り場では前を通る客を呼び止めて、試食を勧めている/ウェイターを呼び止め、水のお代わりを頼んだ/仲居さんを呼び止めようとしたが、気づかずに行ってしまった/駅前では通行人を呼び止めて、アンケートへの記載を依頼していた/パトロール中の警官は不審者を呼び止め、職務質問をした/手を上げてタクシーを呼び止め、乗り込んだ
**よびならわす【呼び習わす・呼び慣わす】** [呼ぶ＋ならわす] (古事記と日本書紀を「記紀」、対岸の地域を「川向こう」、7種の草を「七[なな]草[くさ]」)と呼び習わす(=習慣としてそのように呼んでいる) 
【副⁺】 ([伝統・一般]的に、昔から、古来から、[誰言う・いつから]となく)呼び習わす
【例文】 昔から古事記と日本書紀をまとめて「記紀」と呼び習わしている/この辺では対岸の地域を古くから「川向こう」と呼び習わしてきた/シルクロードの中で天山山脈の北を通る道を「天山北路」と呼び習わしている/セリ、ナズナなど7種の早春の草は「春の七草」と呼び習わされている/土地の人々は、それぞれの家を名字でなく、屋号で呼び習わしてきた/「進め」の信号は緑色だが、「青信号」と呼び習わしている
**よびもどす【呼び戻す】** [呼ぶ＋戻す] ❶ⓐ ([人]、家族、特派員、社員、使者、兵、読者、ファン、客、魂、霊、死者、鮭[さけ])を呼び戻す(=呼んで元の所に帰るようにする) ⓑ
<1321>
(海外、出張先、出先、支店、婚家、戦線、あの世)から呼び戻す ❷ (記憶、意識、関心、情熱、活気、誇り、若さ、感覚、力、勢い、繁栄、試合の流れ)を呼び戻す(=失っていたものを元の状態にする) 
【副⁺】(再び、また、急[きゅう]遽[きょ]、すぐに、至急、一刻も早く、急いで)呼び戻す

【例文】❶登校しかけた子を大声で呼び戻し、忘れ物を持たせた/家業を継がせるために、修行中の息子を故郷に呼び戻そうと考えている/入院中の夫の容態が急変したので、一度帰った娘を急ぎ呼び戻した/支店の有能な人材を本社に呼び戻し、活用したい/停戦協定が成立し、前線の兵を全員呼び戻すことになった/雑誌の内容を一新すれば、離れて行った読者を呼び戻せるかもしれない/大型店に取られた客をまた商店街に呼び戻したい/魅力的な町作りで人を呼び戻さねば、人口減少に歯止めがかからない/稚魚の放流など努力の甲[か]斐[い]あって、川に鮭を呼び戻すことができた/死者の霊を呼び戻す儀式は、今日でも世界各地で僅かに見られる ❷昨夜の記憶を呼び戻そうと思ったが、二日酔いの頭には何も出てこない/かつてのバンド仲間からの誘いが、僕に音楽への情熱を呼び戻させる契機となった/新たな観光スポットがこの古い町に活気を呼び戻した/若さを呼び戻せるものなら、金がいくらかかっても構わない/その国には、かつての繁栄をもう一度呼び戻したいという願いが根強くある

**よびよせる【呼び寄せる】** [呼ぶ＋寄せる] ⓐ(家族、妻子、両親、親族、縁者、観光客、名医、専門家、職人、[技術・労働]者、家来、犬、鳥、虫、幸運、霊魂)を呼び寄せる(=呼んで自分の所へ来させる) ⓑ(郷里、田舎、外国、遠方、避難先)から呼び寄せる

【副⁺】 (さっそく、急[きゅう]遽[きょ]、いち早く、まもなく、即座に、急いで、慌てて)呼び寄せる

【例文】 暮らしの目途がついたので、家族を田舎から呼び寄せた/病気が悪化した夫は枕元に妻を呼び寄せて、死後のことを頼んだ/社の規則では海外駐在の際、赴任後3か月は妻子を呼び寄せられないことになっている/生活が安定したら、将来は郷里から両親を呼び寄せて一緒に暮らしたい/外国人労働者が国から親族を呼び寄せる場合は、厳しい審査がある/観光客を呼び寄せようと地区全体で知恵を絞っている/何としても命を助けたいと、名医を呼び寄せたが、もはや手遅れとのことだった/藩主は遠方から職人を呼び寄せ、特別に工芸品を作らせた/優秀な技術者を呼び寄せたいが、人材不足でなかなか集まらない/若い労働者を呼び寄せるためには魅力的な環境が必要だ/ドッグランで犬を思い切り走らせた後、口笛を吹いて呼び寄せた/小鳥を庭に呼び寄せようと、水場を作り餌を置いてみた/夏の夜は灯[あか]りに呼び寄せられた虫が窓辺に寄って来る/風水では幸運を呼び寄せる色があるそうだ/青森恐[おそれ]山[ざん]のイタコは、亡くなった人の霊を呼び寄せるそうだ

【名詞形】 呼び寄せ 【動】呼び寄せ(を)する

【例文】 専門職の外国人は、家族滞在ビザで家族の呼び寄せが可能だ/田舎に独り暮らしの老母を何とか呼び寄せできないか考えている

**よびわける【呼び分ける】** [呼ぶ＋分ける] ([人]、同名の同僚、友人、父と子、王、色、桜、魚、月、シルクロード)を呼び分ける(=違う呼び方をして、区別する)

【例文】 クラスでは、二人の高橋さんを「さち子さん」「あき子さん」と名前で呼び分けている/私は父を会社では「社長」、家では「パパ」と呼び分けている/『三銃士』を書いた父と『椿姫』を書いた子を「大デュマ」「小デュマ」と呼び分けている/吉野山の桜は、

<1322>
麓から「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と呼び分けられている/出世魚のブリは成長の程度によって「イナダ」「ハマチ」などと呼び分けられている/日本では月を形で「三日月」「上弦の月」などと呼び分ける/天[てん]山[ざん]付近で二手に分かれるシルクロードを「天山北路」「天山南路」と呼び分けている

【名詞形】 呼び分け 【動】呼び分け(を)する

【例文】 官位の呼び分けは、国によって異なっている/豊[ほう]予[よ]海峡で獲れた鯖は「関[かん]鯖[さば]」と呼び分けされる高級品だ

**よみあう【読み合う・詠み合う】** [よむ＋合う] ❶(相手)と(本、詩、新聞、文章、下書き原稿、作品)を読み合う(=目的をもって、同じ一つの作品を共に読む) ❷(詩、文章、作文、下書き原稿、作品)を読み合う(=目的をもって、それぞれが互いのものを読む) ❸(球、手の内、作戦、肚[はら]、気持ち、顔色、手、票、力量、空気)を読み合う(=それぞれが相手の状況を探る) ❹(歌、和歌、短歌、俳句)を詠み合う(=それぞれが共に和歌などを作る)
【副⁺】 (各自、それぞれ、互いに、相互に、一緒に、共に、皆で)よみ合う

【例文】 ❶クラスで課題の本を読み合い、皆で感想を述べ合った/詩の鑑賞会では皆が声に出して詩を読み合い、その世界を深く味わう ❷ 外国語の作文力を高めるには、学習者同士が互いの作文を読み合い、アドバイスをし合うピア・ラーニングが有効だ/下書き原稿を読み合って、互いに誤りをチェックする/原稿を読み合う過程で気づくことが多いから、互いに読み合えば、より良いものになる ❸肚を読み合いながらも、表面は楽しそうに冗談を言い合っている/二人とも相手の気持ちを知ろうと、ちらちらと顔色を読み合っている/将棋盤を前に、互いの手を読み合いながらの熟考が始まった/リングでは対戦相手の力量を読み合おうとして、にらみ合いが続いた/相手に気を使い過ぎると、空気を読み合うばかりで話が進まない ❹昔の貴族たちは、四季折々の自然を愛でて和歌を詠み合った/吟[ぎん]行[こう]では、句会の同人たちと句を詠み合いながら小旅行を楽しむ

【名詞形】 よみ合い よみ合いをする/になる

【例文】 社会科の授業で新聞の読み合いをして意見を交わした/昔、「歌合わせ」では、歌人たちが左右に分かれ、同じ題で一首ずつ和歌の詠み合いをして出来栄えを競った

**よみあきる【読み飽きる】** [読む＋飽きる] (本、小説、戯曲、コント集、ラブストーリー、悲恋物、古典文学、絵本、漫画、週刊誌、参考書、資料、報告書)を読み飽きる(=読むことに飽きる)
【副⁺】 (ついに、すぐに、いい加減)読み飽きる

【例文】 この本は何度も読んで読み飽きたので、妹にやることにした/歴史小説は、いくら読んでも読み飽きない/このコント集は、読み飽きることのない面白さに満ちた作品ばかりだ/近頃の悲恋物は、型どおりの展開が多くて読み飽きた/古典文学は、難しくて読み始めてもすぐに読み飽きてしまう/全巻そろったシリーズ漫画は、読み飽きれば古本屋が喜んで引き取ってくれる/娘が遊びに来て、テーブルの上の読み飽きた週刊誌を熱心に読んでいた/報告書は、どれも同じような内容ばかりで、仕事とはいえ読み飽きてくる

**よみあげる【読み上げる・詠み上げる】** [よむ＋上げる] ❶(本、教科書、ニュース、上[かみ]の句、かるたの札[ふだ]、一[いっ]節[せつ]、原稿、作文、文章、テキスト、メールの内容、スクリプト、せりふ、誓いの言葉、聖書、賞状、卒業証書、答辞、送辞、謝辞、口上、手紙、祝電、弔電、名前、売り上げ、起訴状、供述書、罪状、判決、声明、[決議・抗議]文、メッセージ、答

<1323>
え、文字、数字、番号、データ、リスト、メモ、歌、和歌、俳句)をよみ上げる(=大きく声を上げてよむ) ❷(本、小説、古典文学、論文、「学術・研究・歴史」書、郷土編[へん]纂[さん]史、[資料・和歌]集、教科書)を読み上げる(=最後まで全部読み終える) 
【副⁺】❶(はっきり、延々、次々、朗々と、堂々と、淡々と、丁寧に、厳かに、順番に、一気に、大声で) ❷ (ようやく、何とか、一気に)よみ上げる

【例文】 ❶生徒に教科書を大きな声で読み上げさせた/アナウンサーは緊張した面持ちで臨時ニュースを読み上げた/神父はミサでいつも聖書の一節を読み上げる/指名された小学生は、誇らしげに自分の作文を読み上げ始めた/参列者の前で卒業生代表が堂々と答辞を読み上げた/司会者は、披露宴に寄せられた祝電を次々と読み上げ、紹介した/閉店後の店内では主任が売り場ごとの売り上げを読み上げている/静まり返った法廷で判決文が読み上げられた/首相は悲惨なテロ事件に対し、官邸で声明を読み上げた/宝くじの当選番号が読み上げられると、会場はどよめいた/百人一首の競技会で上の句が読み上げられ始めた途端、勢いよく札が飛んだ ❷ あまりの面白さに、分厚い本を一晩で読み上げてしまった/何巻もある長い歴史小説をついに読み上げた/退職後は、各地の郷土史を読み上げようと考えている

【名詞形】 読み上げ 読み上げをする

【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う

【例文】 正月に皆でかるたをする時は、祖母が札の読み上げを担当した/間違わないように気をつけてデータの読み上げをする/数字の読み上げをし、生徒に算[そろ]盤[ばん]で計算させることを読み上げ算という/このスマホには、音声による画面テキストの読み上げ機能がある

**よみあさる【読み漁る】** [読む＋漁[あさ]る] (本、作品、書籍、著書、古典、[文学・歴史・専門・研究]書、論文、文献、原書、新聞、雑誌、[闘病・体験]記、漫画、記事、判例、資料、記録、経典、ブログ)を読みあさる(=必要な情報を求めて、いろいろなものを次々と読む)
【副⁺】 (あれこれ、ひたすら、あてどなく、くまなく、必死に、ランダムに、手当たり次第に、夢中で、片[かた]っ端[ぱし]から)読みあさる

【例文】 気に入った小説家の作品は、あれこれ広く読みあさることにしている/若い頃、古今東西の文学書を読みあさったのが、今の編集の仕事に生きている/卒論執筆のため、図書館にこもって文献を読みあさった/子供の頃、面白そうな漫画を手当たり次第に読みあさったものだ/事件当時の記事を片っ端から読みあさり、ついに探していた関係者の名前を見つけた/各種のブログを読みあされば、耳寄りの情報が手に入ることもある

**よみあわす・よみあわせる【読み合わす・読み合わせる】** [読む＋合わす・合わせる] ❶ⓐ(伝票、報告、書類、文書、資料、データ、数字、覚え書き、帳簿、文面)を読み合わせる(=二人で、同一内容のものを一方が声を出して読み、一方が目で確認し、誤りを見つける) ⓑ(ゲラを原稿、写本を原本)と読み合わせる ❷ (証言、新聞記事、本、レポート、報告、手紙、書類、文書、覚え書き)を読み合わせる(=似た内容のものを読んで比べる) ❸ (台本、せりふ)を読み合わせる(=演劇の稽古などで俳優が各自のせりふを互いに読む)
【副⁺】 ❶❸(慎重に、相[あい]対して、大声で)読み合わせる

【例文】 ❶重要事項を確認するため、契約書類を二人で読み合わせる/会議資料は、毎回関係者で読み合わせてチェックする/大きな声でデータの数字を読み合わせる/ゲラを

<1324>
原稿と読み合わせて間違いを探す ❷ 記録に残っている両者の証言を読み合わせると、真相が見えてくる/文章が途中で一変した学生レポートは、ネット情報と読み合わせれば、コピー・アンド・ペーストであることがすぐ分かる/二人に送られた手紙を読み合わせてみると、同じ文面だった稽古の初日、出演者たちはせりふを読み合わせて抑揚を確認する
【名詞形】 版読み合わせ 【動】読み合わせ(を)する

【例文】 舞台稽古は、まだ台本の読み合わせの段階だ/編集部では念を入れ、何度もゲラと原稿の読み合わせをする

**よみおとす【読み落とす】** [読む＋落とす] (一部、数か所、日付、名前、肩書き、一文、文言、語句、単語、文字、データ、情報、注意書き、重要事項)を読み落とす(=全体を読んだ時、そこだけうっかり抜かしてしまう)
【副⁺】 (うっかり、つい、何気なく、不注意で)読み落とす

【例文】 データの一部を読み落としてしまい、研究をやり直す羽目になった/慌ていて、肝心の原稿の締切日を危うく読み落としそうになった/理事長は会議で紹介された時、肩書きを読み落とされてむっとしていた/どうも意味が通じないと思ったら、途中で一文を読み落としていた/数値は少しでも読み落とそうものなら重大なミスにつながる/一言一句も読み落とさないように、慎重に募集要項を見る/毎朝、大事な情報を読み落とすことのないように新聞に目を通している/注意書きの部分をうっかり読み落とし、新しい器具を壊してしまった

【名詞形】 読み落とし 読み落としをする

【例文】 問題の読み落としがあって、大きく点を引かれてしまった/注意事項の読み落としを防ぐため、太文字で記載する

**よみかえす【読み返す】** [読む＋返す] (本、小説、名作、作品、記事、論文、レポート、原稿、作文、試験問題、答案、台本、全文、文面、同じページ、記述、一[いっ]節[せつ]、文章、言葉、訳文、資料、[参考・報告・説明]書、テキスト、注意書き、書類、記録、手紙、メール、手帳、日記、ノート、メモ)を読み返す(=一度読んだものをもう一度初めから読む、
【副⁺】 (再度、時折、改めて、何回も、幾度となく、後で、久々に、たまに、念のため、初めから)読み返す

【例文】 気に入った本は何回も読み返して楽しむ/昔、読んだ小説を改めて読み返してみたら、全く違う印象だった/名作は、読み返す度に新しい感動を与えてくれる/あまりの酷評にレポートを読み返す気も失[う]せてしまった/発表の前に原稿を読み返して、しっかり頭に入れておく/答案の提出前に、間違いがないか目を皿のようにして読み返した/台本を暗記できるまで読み返し練習する/資料を読み返そうとしたが、捨ててしまったらしく見つからない/この参考書を繰り返し読み返せば、誰でも必ず英語が読めるようになると言われた/説明書を何回も読み返して、ようやく理解できた/好きな人からのラブレターは、何度読み返しても胸が高鳴る/メールはミスをしがちなので、送信する前に読み返さないと心配だ/昔の日記を読み返していたら、忘れていた日々が蘇[よみがえ]ってきた/ノートを読み返しても、授業の内容がさっぱり思い出せない

**よみかえる【読み替える】** [読む＋替える] (訓読みを音読み、和語を漢語、英語をフラン

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ス語、情報を二進法、Aをアルファ、楽譜を他の調[ちょう]、法令用語を他の用語、昔の金額を今の貨幣価値)に/で読み替える(=別の言い方で表す)
**創り** (滴官、瞬時に、分かりやすく、自動的に)読み替える

【例文】 「私立」は、「市立」と区別するために「わたくしりつ」と読み替えることがある/「あたりまえ」という語は「当然」の当て字「当前」が読み替えられてできたという説がある/小説家「菊池寛」の下の名は「ひろし」だが、「かん」と音読みに読み替えて呼ばれている/英語名「ヘンリー」をフランス語で読み替えると、「アンリ」になる/コンピュータは情報を二進法に読み替えて処理している/無線通信では、間違いを避けるため、Aをアルファ、Bをブラボー、Cをチャーリーなどと、アルファベットをコードに読み替えて伝えている/楽譜を瞬時に他の調に読み替えて演奏するのは難しい/条例において「この法律又は規約により」とあるのは、「この法律により」と読み替えるものとする/江戸時代の金額を今の貨幣価値に適宜読み替えて伝える

【名詞形】 読み替え(=他のものに相当させること) 読み替えをする

【補足】 公用文では「読替え」と送り仮名が省略される

【例文】 授業科目を他の科目で読み替えをし、単位を認めることがある/旧制高等学校は、新制の大学教養課程と読み替えができる

**よみきかす・よみきかせる【読み聞かす・読み聞かせる】** [読む＋聞かす・聞かせる] (本、文章、物語、絵本、お話、紙芝居、手紙、教科書、注意書き、調書の内容)を読み聞かせる(=声に出して読んで聞かせる)
【副⁺】 (ゆっくり、何回も、少しずつ、楽しく、丁寧に)読み聞かせる

【例文】 図書館では、ボランティアが子供たちに本を読み聞かせる会を毎週開いている/夜、息子を寝かせるために物語を読み聞かせているが、いつも先に眠ってしまう/母は、夕食後私たちに絵本を読み聞かせてくれたものだ/小学生は、教科書を読み聞かせてやると、内容が理解しやすいようだ/教師は、美術館に入る前に見学時の注意書きを生徒たちに読み聞かせた

【名詞形】 読み聞かせ(=幼児や児童に本や絵本を読んで聞かせること) 読み聞かせをする

【例文】 小学生の私は、読み聞かせの時間が大好きで、いつも楽しみだった/子供に本の読み聞かせをすることは、成長に良い影響を与えるという

**よみきる【読み切る】** [読む＋切る] ❶(本、小説、著書、全集、大作、論文、原書、資料、報告書、ネットの情報、メール、全部)を読み切る(=最後まで完全に読む) ❷(相場、[経済・為替]の動向、実態、志向、動き、行動、タイミング、相手の[出方・手の内]、意図、思わく、作戦、展開、局面、指し手、芝目)を読み切る(=完璧に予測する)
【副⁺】 (何とか、しっかり、完全に) ❶(一気に、一息に、一晩で、最後まで) ❷(間違いなく、正確に)読み切る

【例文】 ❶借りた本が面白くて、一晩で一気に読み切ってしまった/時間がかかっても、英語の本を一冊読み切れば読解力がつく/1年もかかったが、この作家の著書を全て読み切ることができた/全集読破の目標を掲げ、ついに半年内で読み切った/図書館にこもり、1日で資料を全部読み切ろうとしたが、無理だった ❷勝負に出るには、相場を読み切らねばならない/経済動向を読み切ろうと、情報集めに力を注いだ/さまざまな要因が絡む

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為替の動向を読み切るのは難しい/新製品の開発は、消費者の志向を読み切ることが大切だ/対戦相手の動きを読み切ってうまく対応し、勝ちを取った/山中の熊の行動を読み切った上で、通り道に罠[わな]を仕掛ける/敵チームの作戦を読み切ったつもりだったが、裏をかかれ大敗した/碁や将棋の指し手を読み切るのは、コンピュータでも難しい

【名詞形】 読み切り (= 1話完結の読み物)

【例文】 この文芸雑誌は、連載物と読み切りの両方を載せている/読み切り漫画の評判が良ければ、連載になるという

**よみきれる【読み切れる】** [読む＋切れる] ❶(→「よみきる」❶に同じ)を/が読み切れる(=最後まで完全に読むことができる) ❷ (→「よみきる」❷に同じ)を/が読み切れる(=完璧に予測することができる)
【副⁺】 (→「よみきる」【副⁺】に同じ)読み切る

【補足】 否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 ❶こんな分厚い本は、短時間ではとても読み切れない/この歴史書の大作は、授業だけでは学生に読ませ切れないため、夏休みの課題にした/英国文学を原書で読もうと挑戦したが、とても読み切れず、机に置いたままだ/こんなに大量の資料は1か月あっても読み切れそうもない ❷限られたデータからだけでは、被災者の実態は読み切れないだろう/株を売るタイミングが読み切れず、大損をした/相手の意図を読み切れなくて、対応に悩んでいる/ゴルフ場の芝目さえ読み切れれば、すばらしいパットが決められると思う

**よみくだす【読み下す】** [読む＋下す] ❶(文、文章、古文、長文、書、条文、判決文、[草[そう]仮[が]名[な]・崩し字]の文、英文)を読み下す(=初めから終わりまで一通り読む) ❷(漢文、白文、漢詩)を読み下す(=日本語の語順に直して読む)
【副⁺】 (すらすら、さっと、一気に、簡単に、難なく、頭から)読み下す

【例文】 ❶古文は難しくて簡単には読み下せない/長文をざっと読み下し、大体の内容をつかんだ/皆が見守る中、裁判長が判決文を厳かに読み下した/掛け軸の崩し字をすらすらと読み下せるようになりたいものだ/英文和訳で、英文を頭から読み下して意味をつかむ学習法がある ❷ 戦前までは、漢文を難なく読み下すことは知識人としての教養だった/句読点や返り点などのない白文を読み下すには、勉強が必要だ

【名詞形】 読み下し 読み下しをする

【例文】 学生に漢文の読み下しをさせた/漢文は、読み下し文にすると、何とか日本語として読める/英文の読み下し訳とは、英文を頭から順に訳していく方法のことだ

**よみこなす【読み熟す・詠み熟す】** [よむ＋熟[こな]す] ❶(外国語、長文、原作、原書、古典、古文、古代文字、論文、専門書、文献、史料、資料、憲法の条文、書類、英字新聞、内容、バランスシート、マニュアル、心電図、グラフ、データ)を読みこなす(=読んで内容を十分に理解する) ❷(題、歌、和歌、俳句)を詠みこなす(=巧みに詩歌を詠む)
【副⁺】 (すらすら、しっかり、きちんと、完璧に、巧みに、自由に、楽に、苦もなく)よみこなす

【例文】 ❶語学の得意な友は、複数の外国語を読みこなすので羨ましい/二次試験では、かなり長い文章を読みこなさなければならない/原作は長く難解なため、なかなか読みこなせない/原書が読みこなせるようになるまで勉強を続けたい/源氏物語に憧れ、古文を読みこなそうと頑張っている/考古学者は、発掘資料の古代文字を読みこなす力が必要だ/

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難しい専門書は、読みこなすのに時間がかかる/当時の史料が読みこなせれば、歴史の謎が解き明かせるはずだ/課題の文献資料を読みこなせず、苦労している/国際交流の仕事には、英字新聞を読みこなす程度の英語力が望まれる/バランスシートが正確に読みこなせれば、企業の経営状態が分かる/心電図を読みこなすのは、未熟な研修医にはまだ無理だ ❷与えられた題を巧みに詠みこなした若い歌人が高い評価を得た/経験の浅い私には、恋の歌はまだ詠みこなせそうもない

**よみこむ【読み込む・詠み込む】** [よむ＋込む] ❶(本、文章、脚本、台本、史料、資料、新聞、論文、古[こ]文[もん]書[じょ]、[専門・説明]書、マニュアル)を読み込む(=何回もよく読んで、深く理解する) ❷(手、相手の出方、値上がり、値下がり、金利の引き上げ、[経済・為替の]動向、実態、決算内容、局面、暴落)を読み込む(=先を予想し、考えに入れる) ❸ (データ、ファイル、プログラム、画像)を(コンピュータ、パソコン)に読み込む(=データをコンピュータの中に入れる) ❹ (季語、名所、道中の景色、地名、花の名)を詠み込む(=詩歌の中に入れて詠む)
【副⁺】 ❶〜❸(じっくり、しっかり、慎重に、確実に、正確に、迅速に) ❶ (深く、徹底的に) ❹(うまく、巧みに)よみ込む

【例文】 ❶脚本をじっくり読み込んで、役のイメージを作る/役者は台本を読み込み、完璧な役作りをしてきた/学者として読み込んできた史料に基づき、歴史小説の傑作を書いた/新史実の発見を目指して、古文書を読み込もうと考えている/機器の使用前に説明書をよく読み込んでおく ❷ 囲碁の名人は、何手先までも読み込んだ上で次の一[いっ]手[て]を打つ/市場は金利の引き上げを読み込んでいたため、株価に大きな動きはなかった ❸機器の不具合でデータが読み込めず、作業を中断した/デジカメの画像をパソコンに読み込んでファイルにした ❹俳句は、季語を詠み込んで作る/古来、各地の名所を巧みに詠み込んだ和歌が作られてきた/白[しら]河[かわ]の関[せき]は、歌枕として多くの和歌に詠み込まれてきた

【名詞形】 読み込み 読み込みをする

【補足】 名詞形は、❶❸の意味で使うことが多い

【例文】 関係資料を読んで、戯曲の読み込みが深まった/新機種で画像の読み込みをしたら、成功した/データの容量が大きいので、読み込みに時間がかかる

**よみすすむ【読み進む】** [読む＋進む] (本、小説、物語、大作、文章、手紙、日記、説明、参考書、資料、論文、ページ、一話一話)を読み進む(=続けて読んで先の方まで進む)
【副⁺】 (どんどん、さっさと、ゆっくり、更に、一気に、早く、少しずつ、先へ、次から次へと、夢中で)読み進む

【例文】 寝床に本を持ち込んでも、いくらも読み進まないうちに眠ってしまう/物語に引き込まれ、食事も忘れて夢中で読み進んだ/面白くて次から次へと読み進み、とうとう一晩のうちに全部読んでしまった/難しいところがあっても、気にせず読み進むうちに分かってくるものだ/難解な文章だが、我慢して読み進めば、何か収穫があるかもしれない/彼女からの手紙が別れを告げる文[ふみ]だと直感したら、もう先へ読み進めなくなった/参考書を毎日決めた分だけ読み進もうとしたが、一日目から挫折した/これほど膨大な資料を一気に読み進むのは無理だ

**よみすてる【読み捨てる】** [読む＋捨てる] ❶(本、雑誌、新聞、ちらし、ダイレクトメール、手紙、メモ、資料、通知、情報)を読み捨てる(=読んでそのまま捨てる) ❷(→❶

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に同じ)を読み捨てる(=目を通すだけで、内容を心に留めないでいる)
【副⁺】❶(さっと、ぽいと、そのまま、うっかり) ❷(どんどん、何気なく、いい加減に、気にせず)読み捨てる

【例文】 ❶面白くない本は、途中で読み捨てればいい/電車の中で読み捨てられた雑誌が網棚に乗っている/苦労して作ったちらしが読み捨てられて、路上に散らばっている。残念だ/ダイレクトメールは興味のないものばかりなので、来るそばから読み捨てる/同窓会の通知をうっかり読み捨ててしまった ❷ 読み捨てていた資料を思い出し、読み返したら、新たな発見をした/ネットから欲しい情報だけを取り出し、他はどんどん読み捨てることにしている

【名詞形】 読み捨て 読み捨てにする

【例文】 新聞は読み捨てにされるものだが、包み紙や下張りにも使える/ちらしは読み捨てにすることが多い

**よみそこなう・よみそこねる【読み損なう・読み損ねる】** [読む＋損なう・損ねる] ❶(本、文、言葉、漢字、名前、地名、数字、データ、グラフ、資料、記事、腹、顔色、考え、裏、動き、動向、流れ、出方、戦略、状況、景気)を読み損なう(=読み間違える) ❷(本、新聞、雑誌、記事、メール、ちらし、通知、注意書き)を読み損なう(=読む機会を逃す)
【副⁺】 (うっかり、つい)読み損なう

【例文】 ❶スピーチで漢字を読み損なって恥をかいた/入学式で生徒の名前を読み損なわないよう、入念にチェックした/データを読み損なえば、とんでもない結果が出てしまう/相手の腹を読み損なわぬよう、顔色を見ながら慎重に言葉を選んだ/彼女の言葉の裏を読み損なって、機嫌を損ねてしまった/同業他社の動向を読み損ねないようにいつもアンテナを張っている/相手チームの戦略を読み損ない、大差で敗れてしまった/景気を読み損なったため、我が社の企画は全てが裏目に出た ❷ 連休中に、読み損なっていた本のシリーズを一気に読んだ/毎月楽しみにしていた雑誌を今月はうっかり読み損なってしまった/昨日は多忙で新聞が読めなかったため、我が社に関する記事を読み損ねた/新聞のちらしを読み損なって、店のセールを逃した/市の健康診断の通知を読み損ねて、申し込みができなかった

【名詞形】 読み損ない 読み損ないをする

【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う

【例文】 簡単な漢字の読み損ないをして、恥ずかしい思いをした/地名には独特の読み方があるので、知らないと読み損ないをする

**よみちらす【読み散らす・詠み散らす】** [よむ＋散らす] ❶(本、雑誌、書物、小説、辞書、漫画)を読み散らす(=特に目的もなく、中途半端にあれこれと無計画に読む) ❷(歌、短歌、俳句、川柳)を詠み散らす(=推[すい]敲[こう]もせず、興[きょう]に任せて気軽にあれこれと詩歌を詠む)
【副⁺】 (あれこれ、手当たり次第に、片[かた]っ端[ぱし]から)よみ散らす

【例文】 ❶若いうちは目的など定めずにいろいろ読み散らせばいいと思う/退職後は暇に任せて、本を読み散らす毎日だ/診療の待ち時間には、置いてある雑誌を読み散らして時間を潰す/推理小説には目がないが、読み散らすばかりで内容は覚えていない/外国生活では日本の活字に飢えて、小説はもちろん辞書まで読み散らした ❷雨に降り込められ

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た一日、和歌などを詠み散らして、時を過ごした/これまで詠み散らしていた俳句を自ら選りすぐり、私家集にまとめた/気の置けない仲間同士で川柳を詠み散らし、楽しんだ

**よみつぐ【読み継ぐ・読み次ぐ】** [読む＋つぐ] ❶(本、小説、詩、作品、物語、絵本、話、漫画、歴史、資料)を読み継ぐ(=世代を越えて長く読んでいく) ❷(→❶に同じ)を読み次ぐ(=次から次と続けて読む) 
【副⁺】❶ (ずっと、長い間、古くから、昔から、時代を越えて、世代から世代へと) ❷(次から次と、順番に、続けて)よみ次ぐ
【例文】❶国を越えて読み継がれる本には普遍的な魅力がある/源氏物語は千年もの間、読み継がれてきた恋愛小説だ/母が私に読んでくれたこの絵本を、私から子供へ、そして孫へと読み継いでいきたい/手[て]塚[づか]治[おさ]虫[む]の漫画は、今でも多くの人に読み継がれている/この中学校では、郷土の資料を読み継ぐ授業に取り組んでいる ❷休日に、朝から晩まで本をあれこれ読み次いで、目が疲れた/入選した詩の朗読発表会では、作者によって詩が高らかに読み次がれ、聞く者を魅了した

**よみつくす【読み尽くす・詠み尽くす】** [よむ＋尽くす] ❶(本、雑誌、絵本、漫画、書物、蔵書、論文、資料)を読み尽くす(=あるものは残らず全て読んでしまう) ❷(歌、和歌、短歌、俳句、題)を詠み尽くす(=歌や俳句に詠めるものは全て詠んでしまう) 
【副⁺】(すっかり、全て、全部、徹底的に、完全に)よみ尽くす
【例文】 ❶手元の本はもう読み尽くしてしまった/図書館のシリーズ本を読み尽くそうと借りてきたが、結局読み切れずに返却した/本が好きな息子は、児童館の絵本を読み尽くした/彼の蔵書は一生かかっても読み尽くせないほど膨大だ/活字中毒の人は、文字が書いてあれば何であれ読み尽くさずにはいられないらしい/関連論文は読み尽くしたが、新しい技術の参考にはならなかった/全部読み尽くしたつもりだったが、新資料が出てきた❷天才と言われた歌人は、詠むべきものは詠み尽くしたと歌壇を去った/詠み尽くされた題であっても、切り口を変えると新鮮に映る

**よみとおす【読み通す】** [読む＋通す] ❶(本、全集、小説、物語、古典文学、[歴史・専門]書、作品、漫画、童話、雑誌、手記、記事、資料、記録、手紙、文章)を読み通す(=始めから終わりまで読む) 2 (→❶に同じ)を読み通す(=ある期間、ずっと続けて読む)
【副⁺】(一通り、全部、ずっと、根気よく、辛[しん]抱[ぼう]強く、一気に、最後まで、徹夜で)読み通す
【例文】 ❶あまりの面白さに、本を一気に読み通してしまった/長年かかったが、12巻の全集をついに最後まで読み通した/長い歴史小説を夏休みに1週間かけて読み通した/源氏物語を原文で読み通せた人はそんなに多くない/昔、読み通せなかった長い作品にもう一度挑戦してみる/週刊誌は面白い記事を読むだけで、隅から隅まで読み通そうとは思わない/悲惨な戦争の手記は、最後まで読み通すことができなかった/膨大な資料を根気よく読み通し、やっと論文にまとめた/仕事とはいえ、興味の湧かない記録を読み通さなければならないのは、かなり苦痛だ ❷ 子供のために2時間近くずっと童話を読み通していたので、声ががらがらになった/一日中資料を読み通し、目がしょぼしょぼだ

**よみとく【読み解く】** [読む＋解く] (文、[変[へん]体[たい]仮[が]名[な]・草[そう]仮[が]名[な]・崩し字]の文、暗号、情報、メッセージ、資料、データ、文献、絵、行動、表情、心、意図、内面、行間、関係、歴史、時代、政治、経済、社会、世相、背景、問題、謎、推理小説、作品)を読み解く(=表記、文章、暗号、物事などの意味するところを解釈して明らかにする)
【副⁺】きちんと、素早

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く、丁寧に、丹念に、正確に、[論理・批判・徹底]的に)読み解く

【例文】 難解な文を読み解き、筆者の意図を理解する/先の大戦では、日本の暗号は敵国に読み解かれていたそうだ/遺伝子情報を読み解けば、難病の原因が明らかになるのではないか/視点を変え、この童話に秘められたメッセージを読み解きたい/ビッグデータは、それを読み解く頭脳がなければ宝の持ち腐れだ/動物の行動を読み解いて生態を明らかにする/人の心はそう簡単に読み解けるものではない/表情や言動から意図を読み解こうと観察した/二国関係は外交声明だけでは読み解けない/過去の歴史を読み解くことで、現代社会の課題が見えてくる/この本は明治という時代を女性の視点から読み解いている/問題の背景を読み解けば、解決の道も見えてくるだろう/古代史の謎を読み解こうと考古学を専攻した/推理小説は自分が探偵のように読み解いていくところが面白い

【名詞形】 読み解き 読み解きをする

【例文】 演習で仲間の鋭い読み解きを聞くことで、作品の理解が深まった/彼の小説は、古典や歴史の読み解きが随所に現れ、重厚な内容となっている/上級クラスの読解授業では、ジェンダーの視点から批判的な読み解きをすることを目指す

**よみとばす【読み飛ばす】** [読む＋飛ばす] ❶(文、行、ページ、章、原稿、内容、記事、挨拶、部分、不要な箇所)を読み飛ばす(=抜かして読む) ❷(本、全集、小説、専門書、論文、新聞、雑誌、記事、漫画、資料、記録)を読み飛ばす(=大体の内容をつかんで、急いで読む)
【副⁺】 ❶(うっかり、慌てて、緊張のあまり) ❷(ざっと、さっと、軽く)読み飛ばす

【例文】 ❶意味が通じないと思ったら、うっかり1ページ読み飛ばしていた/第二章は今は必要ではないので、読み飛ばして、第三章に入ってください/読み飛ばしてしまったのか、探していた内容は出てこなかった/慌てて読み飛ばさないように、注意深く読んだ/時間がないので、原稿は挨拶を読み飛ばして、本題から入る/本件に関係がない部分は、読み飛ばしてくれてかまわない ❷ この専門書は、章ごとのまとめをしっかり読めば、あとは軽く読み飛ばしても、十分理解できる/論文は、最初はざっと読み飛ばして大まかな内容をつかみ、その後、改めてじっくり読むことが多い/何年頑張っても、軽く読み飛ばされるような記事しか書けなかった/図書館で借りた本5冊を2週間で読み飛ばし、期限内に返却した/この小説は、読み飛ばせば3時間くらいで読める/時間が限られているので、資料をさっと読み飛ばした

【名詞形】 読み飛ばし 読み飛ばしをする

【補足】 名詞形は、❶の意味でのみ使う。❷の意味の時は「飛ばし読み」となる

【例文】 官僚の作文を読み上げるだけの大臣は、答弁で原稿の読み飛ばしにも気がつかなかった/試験で問題文の読み飛ばしをして、取り返しのつかないミスをしてしまった

**よみとる【読み取る】** [読む＋取る] ❶(文章、文意、粗筋、大意、趣旨、結論、メッセージ、文字、名前、測定値、表、グラフ)を読み取る(=文などを読み、内容を理解する) ❷ (表情、言動、態度、気配、会話)から(気持ち、言外の意、真意、胸の内、本心、本音、ニュアンス、合図、意図、考え、感情、殺意、不満、苦悩、自信、不安、疑念、可能性、変化、兆し、動き)を読み取る(=外面から内面を察知する) ❸ (機械、機器)が(情報、画像、地図、気温、温度、文章、文字、名前、数字、番号、ナンバー、バーコード、データ)

<1331>
を読み取る(=外にある情報を機械に入れる)
【副⁺】 ❶❷(はっきり、すぐに、正確に、敏感に、冷静に、瞬時に、一瞬で) ❸(すぐに、正確に、瞬時に、一瞬で)読み取る

【例文】 ❶本の粗筋を素早く読み取る訓練をすることで、速読が可能になる/文章の大意を読み取ってまとめる/規約の文字が小さくて読み取りにくい/誰の教科書か、名前が消えかかっていて読み取れない ❷ 能面のような表情からは彼の本心が読み取れない/形式的な謝罪をするだけの男の態度から、言葉とは裏腹の本音が読み取れた/ナイフを持った男の殺意を読み取った警官は、注意深く接近した/社員たちの会話の端々から、会社への不満が読み取れた/木々の蕾[つぼみ]の膨らみの中に春の兆しが読み取れる/何度もビデオを見て対戦相手の動きを読み取ろうとした ❸ スキャンして画像を読み取り、ファイルで送る/薬品倉庫には、外気温を読み取り、内部の温度を一定に保つ機能がある/葉書は、機械で郵便番号が読み取られ、仕分けされる/スーパーのレジでは、商品のバーコードを読み取って支払額を表示する

【名詞形】 読み取り 読み取りをする

【例文】 経済的な現象の読み取りから、人々の生活の動向を考察する/DVDの読み取りは、結構時間がかかる/自動改札機は、瞬時にICカードの情報の読み取りをする/読み取り専用のファイルは、手を加えられない/Nシステムとは、車のナンバープレートの自動読み取り装置のことだ/入試では、表やグラフの読み取り問題が出題されることが多くなった

**よみなおす【読み直す】** [読む＋直す] (本、雑誌、書物、作品、文章、憲法、記述、論文、資料、記事、原稿、脚本、作文、手紙、メール、通知、日記、答案、メモ、[説明・契約・専門]書、票)を読み直す(=再び最初から読む。票を*数え直す)
【副⁺】 (何度も、再度、繰り返し、改めて、初めから)読み直す

【例文】 子供の頃に感動した本は、今読み直しても魅力的だ/一度読んだ書物も改めて読み直すと新たな発見がある/資料をよく読み直してみたら、前に気づかなかった問題を見つけた/事故の記事に知り合いの名を見つけ、驚いて読み直した/原稿を何度も読み直し、推[すい]敲[こう]を重ねた/昔の下手な作文など今さら読み直そうとは思わない/娘は恋人からの手紙を何遍も読み直しては、微[ほほ]笑[え]んでいる/メールを読み直さずに、誤字があるまま送り、大失敗した/昔の日記を読み直したら、忘れていた日々が蘇[よみがえ]ってきた/問題を解くのに時間がかかり、最後に答案を読み直せなかった/一度では分からず、説明書を何度か読み直してやっと理解できた

【名詞形】 読み直し 読み直しをする

【例文】 投票結果は僅差であったため、票の読み直しをすることになった/読み直しをしなくても、即座に理解できるのが良い文章だと言える

**よみながす【読み流す】** [読む＋流す] ❶(文章、本、漢文、外国語の[文・詩・手紙])を読み流す(=滞ることなく、すらすらと読む) ❷(→❶に同じ。序文、メモ、注意書き、説明、資料、書類、報告書、記録、投書、手紙)を読み流す(=細かい点に注意せず、ざっと読む) 
【副⁺】❶(すらすら、軽く、淀みなく、流[りゅう]暢[ちょう]に) ❷(つい、ざっと、さらっと、軽く、軽[かる]々[がる]に、何気なく、いい加減に、大雑把に、適当に)読み流す

【例文】 ❶小さい子が漢詩を淀みなく読み流したので感心した/英文を読み流せるよう

<1332>
になるには、かなりの勉強が必要だ ❷序文は、つい読み流してしまうが、実は大切なことが書いてある/「注意書きは重要だから、読み流さないでください」/何気なく読み流してきた資料だったが、近頃、その重要性に気づいた/報告書をざっと読み流したが、大体の内容はつかめた/多くの命を奪った戦争の記録を軽々に読み流すことなどできない/批判の投書は読み流せばいいのだろうが、どうも気分が悪い/「つい愚痴ばかり書きましたが、この手紙は読み流してください」

【名詞形】 読み流し 読み流しをする

【例文】 読み流しはせず、内容を考えながら本を読む/新聞の読み流しをするコツを留学生に教えた

**よみなれる【読み慣れる】** [読む＋慣れる] (字、活字、漢字、文章、論文、英文、本、新聞、小説、詩、ミステリー、文体)を読み慣れている(=読むことに慣れている)
【副⁺】 (すっかり、一応、ある程度)読み慣れる

**足** 「読み慣れている」、あるいは「読み慣れた/読み慣れない＋名詞」の形で多く使う

【例文】 読み慣れた母の字で書かれた誕生日カードを受け取って、うれしかった/この本は、活字を読み慣れない世代向けにイラストをふんだんに使っている/思考は、論理的文章を読み慣れることで磨かれる/論文を読み慣れている研究者は、この程度の専門書に何の抵抗もない/推理小説を読み慣れた読者なら、犯人は想像がつく/この作家の文体は癖があるが、読み慣れると味が分かってくる

**よみふける【読み耽る】** [読む＋耽[ふけ]る] (本、雑誌、書物、小説、漫画、新聞、資料、手紙の束)を/に読みふける(=時間も忘れ、夢中になって読む)
【副⁺】 (こっそり、ひたすら、黙々と、熱心に、一心に、何時間も、夢中で)読みふける

【例文】 本棚の整理中、懐かしい本を見つけ、読みふけっているうちに日が暮れていた/戦争中は、禁断の書だった反戦思想の書物を自室でこっそり読みふけった/高校生の頃は勉強そっちのけで恋愛小説に読みふけったものだ/SF小説に読みふけり、電車を乗り過ごしてしまった/休みの日は、時のたつのも忘れて漫画に読みふけった/探していた資料を図書館で見つけ、何時間も読みふけった

**よりあう【寄り合う】** [寄る＋合う] ❶ⓐ (群衆、町民、親戚、老人、仲間、会員、同好の士)が(会館、公民館、集会所、センター、本家、実家)に寄り合う(=相談や親睦のために集まる) ⓑ(皆、隣近所、町内、親戚、仲間)で寄り合う ❷ (両者、皆、心)が寄り合う(=互いがすぐそばに近づく)
【副⁺】 ❷(ぴったり、互いに)寄り合う

【例文】 ❶住民が市民センターに寄り合って、町の将来を語り合う/お盆には親戚一同が寄り合い、先祖の霊を慰め、昔話に興じる/被災者の人々が気軽に寄り合える場所が必要だ/隣近所で寄り合って、夏祭りの相談をする/歌の仲間で寄り合い、サークルを作った ❷両力士は、立ち合いから相手を押さえ込もうと寄り合った/砂漠を行く探検隊は、砂嵐の中、互いを見失わないように寄り合って歩いた/つらい時こそ、家族の心がぴったり寄り合うものだ

【名詞形】 寄り合い

【例文】 父は自治会の寄り合いに出かけた/寄り合い所帯(=主義や主張の異なる人々の

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集まり)の政権では、長期継続は期待できない/結びの一番は、横綱と大関の激しい寄り合いになった

**よりあげる【縒り上げる・撚り上げる】** [よる＋上げる] ❶ⓐ(紙、茶葉)をより上げる(=平たい素材をよって、細長い形状のものに*仕上げる) ⓑ(紙でこより、茶葉で緑茶)をより上げる ❷ⓐ (わら、繊維、金属線)をより上げる(=素材をよったものを何本か合わせ、一本にまとめて完成品にする) ⓑ (わらで注[し]連[め]縄[なわ]、繊維で[糸・ひも・綱・ロープ]、金属線で[ワイヤロープ・ケーブル])をより上げる
【副⁺】 (しっかり、きっちり、きつく、固く、上手に、丁寧に、丹念に)より上げる

【例文】 ❶祖父は、細長い紙をより上げてこよりを作り、キセルに付いたやにの掃除をしていた/より上げたティッシュで耳に入った水を取る/摘んだばかりの茶葉を蒸し、広げて両手でよくもみ、より上げると緑茶が出来る ❷丁寧により上げられた絹糸はしなやかで、丈夫だ/出雲大社の大注連縄は、重さ5トン、長さ13メートルの大きな物により上げられる/マニラ麻でより上げられたロープは、古くから使われてきた/複数の鉄線をより上げて、太い1本のワイヤロープにする

**よりあつまる【寄り集まる】** [寄る＋集まる] ⓐ (人々、皆、住民、隣近所、親戚一同、世話役、同好の士、仲間、同級生、関係者、気の合った者、烏[う]合[ごう]の衆、細胞、微粒子、猿、魚、アリ、花、流木)が寄り集まる(=多くのものが一か所に集合する) ⓑ(会場、集会所、広場、神社、本家、河口、一か所、片隅)に寄り集まる
【副⁺】 (自然に、方[ほう]々[ぼう]から)寄り集まる

【例文】 民族や言語、宗教が異なる人々が寄り集まって、一つの国家を作り上げている/多くの人が寄り集まれば、それだけもめ事も増える/法事の相談をするため、親戚一同が本家に寄り集まった/同好の士が寄り集まって、俳句の会を立ち上げた/同級生の懐かしい顔ぶれが寄り集まると、昔話に花が咲いた/「類は友を呼ぶ」とは、気の合った者は自然に寄り集まることをいう/烏合の衆が寄り集まっただけの政党に政権が取れるはずもない/数十億年前に微粒子が寄り集まり、小惑星を作ったそうだ/藤は小さい花が寄り集まり、一房になって咲く/豪雨の後は、河口付近に大量の流木が寄り集まっていた

【名詞形】 寄り集まり

【例文】 昨日の公演は、素人役者の寄り集まりで期待外れだった/大学のサークルは同好の士の寄り集まりだ

**よりあわす・よりあわせる【縒り合わす・縒り合わせる/撚り—】** [よる＋合わす・合わせる] (糸、縄、綱、繊維、こより、金属線、鉄線、銅線、銀線、針金、ワイヤロープ、ケーブル)をより合わせる(=糸状の物をよって1本にする)
【副⁺】 (しっかり、きっちり、固く、丁寧に)より合わせる

【例文】 細い糸を何本もより合わせて太い糸を作る/絹糸にラメ糸をより合わせると、美しさが増す/2本の大綱を1本により合わせ、注[し]連[め]縄[なわ]を作る/こよりをより合わせると、丈夫なひもが出来る/有刺鉄線は、棘のついた鉄線をより合わせて作る/銅線、銀線などをより合わせて接続ケーブルを製造する

【名詞形】 より合わせ

【例文】 ロープのより合わせには、右よりと左よりがある/大勢の力士が参加して、新横

<1334>
綱のための綱のより合わせが行われた

**よりかかる・よっかかる【寄り掛かる・寄っ掛かる】** [寄る＋掛かる] ❶(→「もたれかかる」❶に同じ)に寄りかかる(=支えるものに体を傾けて預ける) ❷(親、友、他人、組織、関係、政策、権威、伝統、本店、業績、常識、善意、信頼関係、固定観念、被害者意識)に寄りかかる(=一方的に頼りにする) ❸(右、左、片側、端)に寄りかかる(=一方に寄り始める) 
【副⁺】❶(ぐったり、ゆったり、だらんと、だらしなく、斜めに) ❷ (すっかり、丸ごと、図々しく、精神的に、無意識に)寄りかかる

【補足】 「寄っかかる」は「寄りかかる」の転。❶❷の意味でのみ使う口語表現

【例文】 ❶隣席で居眠りをしている女性が次第に寄りかかってきて困った/祖母は一日中所在なげに窓際に寄りかかって、道行く人を眺めている/橋の欄干に寄りかかり、岸から離れていく船に大きく手を振った/父はいつもソファーに寄っかかって、新聞を読んでいる/電車通勤中でも、車両の隅で後ろに寄りかかれば立ったままでも眠れる ❷大人になっても親に寄りかかって生きる者は、パラサイト人間と呼ばれる/他人に寄りかかるのも寄りかかられるのも嫌いだ/業界は政府の公共事業政策に寄りかかってばかりで努力が足りない/官僚は権威に寄りかかることなく、国民の公僕たる意識を持つことが不可欠である/巨匠と言われる人が、伝統に寄りかかろうとせず探求を続ける姿に感服する/信頼関係に寄っかかり、甘え過ぎて大切な友を失ってしまった/固定観念に寄りかからずに研究を進めることが、独創的な発見に繋[つな]がる ❸ 対向車が来たので、左に寄りかかったら、車が溝にはまった/酔っ払いが千鳥足でホームの端に寄りかかったので、危ないと声を掛けた

**よりきる【寄り切る】** [寄る＋切る] (力士、横綱、大関、強気の側)が(力士、相手)を寄り切る(=相撲で組んだまま土俵際まで寄り、相手を*押し出す)
【副⁺】 (あっさり、勢いよく、一気に、貫録で)寄り切る

【補足】 相撲用語として使うことが多い

【例文】 横綱は、格下をあっさり寄り切って優勝を決めた/正面から押し込み、そのまま相手力士を寄り切った/もろ差しから一気に寄り切ろうとしたが、相手の力に阻まれた/結婚には反対だったが、粘る娘に寄り切られ(=*押し切られ)、渋々承諾した

【名詞形】 寄り切り(=相撲の決まり手の一つ)

【例文】 ただ今の決まり手は寄り切り。寄り切って横綱の勝ち/寄り切りを得意技とする力士も多い

**よりきれる【寄り切れる】** [寄る＋切れる] (→「よりきる」に同じ)を寄り切れる(=組んだまま土俵際まで寄り、相手を*押し出すことができる)
【副⁺】 (→「よりきる」【副⁺】に同じ)寄り切れる

【補足】 相撲用語として、また、否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 寄り切りを得意とする大関が、横綱を寄り切れるかが見どころだ/土俵際まで追いつめたが、足腰の強い横綱を寄り切れずに黒星を喫した/勢い余って勇み足となり、最後まで寄り切れず負けてしまった

**よりすがる【寄り縋る】** [寄る＋縋[すが]る] ❶([人]、恋人、親、脚、膝、肩)に寄りすがる(=*寄りかかってすがる) ❷ (金[かね]のある人、家族、縁故、情け、慈悲、善意、神仏、宗教、

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権威、財力、過去の栄光、何か)に寄りすがる(自分の無力さを感じ、他を頼りにする)
【副⁺】 (専ら、必死に、一心に、臆面もなく、人目も構わず)寄りすがる

【例文】 ❶酩[めい]酊[てい]した女が男に寄りすがって離れない/「行かないで」と寄りすがる相手を男は邪険に振り払って立ち去った/後を追う子に脚に寄りすがられ、歩こうにも歩けない/父に叱られた妹は、母の膝に寄りすがって泣いている ❷金のある男に寄りすがって暮らす女がいる/いつまでも親に寄りすがっていてはいけない/人の情けに寄りすがりながら、何とか生きている/人生の無常を感じ、神仏に一心に寄りすがって、救いを求める/過去の栄光に寄りすがる姿は見るに堪えない/追い詰められると、人は何かに寄りすがろうとするものだ

**よりすぐる【選りすぐる】** [選[よ]る＋すぐる] (多くの中、各国、世界中)から(逸品、名品、[極上・特産]品、珍味、食材、素材、名作、傑作、優秀作品、名言、記事、名曲、宝物、名店、老舗、お勧め物件、見どころ、選手、代表、人材、エリート、名医、スナイパー、精鋭、情報、ニュース、アイデア、景観)をよりすぐる(=良いものの中から、一層優れたものを選ぶ)
【副⁺】 (じっくり、しっかり、厳しく、慎重に、厳正に、公平に、念入りに)よりすぐる

【補足】 「えりすぐる」とも言う

【例文】 陶芸の品評会は、プロの目でよりすぐられただけあって、秀逸な品ぞろいだ/デパートの物産展では、全国から特産品をよりすぐって販売する/一流の料亭では、素材をよりすぐり、究極の味を提供する/美術館には、時間をかけてよりすぐられた数々の名作が収蔵されている/作曲家自身が数ある中からよりすぐった曲を集め、ベストアルバムを出した/大会で活躍した選手をよりすぐり、日本代表チームを作った/人事部は、優秀な人材から更によりすぐった精鋭を重点地域に配属した

【名詞形】 よりすぐり

【例文】 大富豪の蒐[しゅう]集[しゅう]品[ひん]は、よりすぐりの逸品ばかりだ

**よりそう【寄り添う】** [寄る＋添う] ❶ⓐ(家族、夫婦、恋人同士、カップル)が寄り添う(=体をぴったり近くに寄せる) ⓑ(家族、恋人、夫が妻、赤ん坊が母親、伴走者が走者、盲導犬が飼い主、イルカがスタッフ、宿が断崖、慰霊碑、傍ら、そば、隣、横)に寄り添う ❷ (相手、弱者、患者、[被災・高齢]者、住民、国民、心、気持ち、悲しみ、生活、地域)に寄り添う(=愛情を持って相手の気持ちに応える)
【副⁺】 (ぴったり、しっかり、そっと、常に、互いに、優しく、仲良く、仲睦まじく)寄り添う

【例文】 ❶恋人同士が腕を組み、仲良く寄り添って歩いている/年老いた母に寄り添い、公園を散歩する/赤ん坊は、母親にぴったり寄り添わなければ、安心できないようだ/伴走者が視覚障害者のランナーに寄り添って、声をかけながら走る/盲導犬は、常に飼い主の傍らに寄り添うように訓練される/水族館のショーでは、イルカがスタッフに寄り添って泳ぐ姿が人気を呼んでいる/墜落事故の遺族は、慰霊碑に寄り添うように花束を供え、黙[もく]禱[とう]した/谷底に源泉がある温泉宿は、断崖に寄り添うように建っている ❷相手に寄り添おうとする気持ちがあれば、自然と心が通じるものだ/弱者に寄り添えない人間は政治家として失格だ/未曾有の国難に直面している今こそ、国民に寄り添う政治を行ってほしい/被災者一人ひとりの生活に寄り添う継続的な支援が大切だ

<1336>
**よりたおす【寄り倒す】** [寄る＋倒す](力士、関取、相手)を寄り倒す(=四つに組んだ体勢で、相手に体を密着させて土俵際に寄り、土俵の外へ倒す)
【副⁺】 (あっさり、楽々と、勢いよく、豪快に、貫[かん]禄[ろく]で)寄り倒す
**相撲用語として使う** 

【例文】 大関は、土俵際まで相手を追い詰め、寄り倒して勝った/力士は、横綱に寄り倒され、背中から観客席に落ちた/横綱は相手のまわしを素早く取ると、一気に前に出て、豪快に寄り倒した

【名詞形】 寄り倒し(=相撲の決まり手の一つ)

【例文】 「ただ今の決まり手は寄り倒し。寄り倒して横綱の勝ち」とアナウンスがあった

**よりつく【寄り付く】** [寄る＋付く] ❶(猫が庭、カラスがごみ、ハエが食べ物、蚊が人、虫が作物、魚がサンゴ礁、小鳥が餌台)に寄りつく(=何かをしようとして頻繁にそばに寄る) ❷(人がそば、孫が祖父母の所、[子供・親類縁者]が家、嫁が夫の実家、客が店)に寄りつかない(=その場所に近づくことをしない) ❸(相場、株、債券)が寄り付く(=*取引所でその日の最初の売買が成り立つ)
【副⁺】 ❶❷(ほとんど、全く、長らく、久しく、ろくに、めったに、一向に)寄りつかない

【補足】 ❶❷は、否定形や否定の表現とともに使うことが多い

【例文】 ❶庭先に忌避剤をまき、野良猫が寄りつかないようにする/カラスが寄りつかぬよう、ごみ袋にネットをかけておく/料理にハエが寄りつかないよう、ラップを掛けておく/虫が作物に寄りつかなくなる駆除法がある/サンゴ礁があると、小魚がそこを隠れ家にして寄りつく/庭に餌台を置いて、小鳥が寄りつくようにしている ❷厳しい祖父を怖がって、孫たちはそばに寄りつかない/親[おや]子[こ]喧[げん]嘩[か]の末、息子が家に寄りつかなくなった/嫁は、用のある時以外は夫の実家に寄りつこうとしない/食中毒の噂が立ち、客がろくに店に寄りつかず、商売ができなくなった/貧乏な時は誰も寄りつかなかったのに、少し裕福になったら、親類縁者が盛んにやって来る ❸今年初日の日経平均株価は、前年比131円高の2万7575円で寄り付いた

【名詞形】 寄り付き

【補足】 名詞形は、❸の意味でのみ使う。また、玄関脇の部屋や、庭園などに設けた簡略な休憩所についても言う

【例文】 今朝の株式市場では、寄り付きから株価が高い水準で推移している/午前の寄り付き値段は 8500円だった/庭園の茶会では、案内された寄り付きで身支度を整えた

**よりぬく【選り抜く】** [選[よ]る＋抜く] (→「よりすぐる」に同じ)をより抜く(=多くの中から非常に優れたものを選び、*抜き出す)
【副⁺】 (→「よりすぐる」【副⁺】に同じ)より抜く

【補足】 「えりぬく」とも言う

【例文】 膨大な陶器のコレクションから逸品をより抜いて展示会を開く/より抜かれた米と大豆で極上の味噌を作る/往年の名作ばかりをより抜いた永久保存版が、満を持して販売される/絵画コンクールの応募作品の中から優秀作品を厳正により抜き、表彰する/特集記事から特に優れたものをより抜き、単行本化した/全国大会では、各地区からより抜かれた代表が弁論日本一を競う/大統領の治療には、全国からより抜かれた名医が結集して当たっている/テロ対策特別チームには、優秀なスナイパーをより抜き、配備する/外

<1337>
国のさまざまな情報の中から正確なニュースをより抜いて発信する

【名詞形】 より抜き

【例文】 海外の美術館からより抜きの作品が貸し出された/研究チームは、より抜きの精鋭集団で構成されている

**よりわける【選り分ける】** [選[よ]る＋分ける] ⓐ (収穫物、果物、野菜、豆、食材、物資、ごみ、鉱物、砂金、製品、ブランド品、ニュース、情報、データ、メール、手紙、本、音、子供、応募者、家畜)をより分ける(=多くの中から、一定の条件に合うものを選んで分ける) ⓑ ([等級・分野・年代]別、[価格帯・サイズ・地区・宛先]ごと、雌雄、本物と偽物、輸出用と国内用、生食用と加工用、話し声とノイズ、良品と不良品)により分ける
【副⁺】 (きちんと、正しく、厳しく、等しく、手早く、迅速に、正確に、厳密に、丁寧に、自動的に、瞬時に)より分ける

【補足】 「えりわける」とも言う

【例文】 大きくて形の良い桜桃をより分け、箱詰めの一級品として納入する/リンゴをサイズごとにより分け、等級別の箱に入れる/収穫されたミカンを生食用と加工用に素早くより分ける/救援物資を地区ごとにより分ける/川床からすくった砂をより分けて砂金を取り出す/製品は輸出用と国内用により分けられて出荷される/国内に入ってくるブランド品を本物と偽物により分け、後者を摘発する/新聞社では、続々と入電するニュースを瞬時により分ける/ニーズ調査から今後に有効な情報をより分けて、販売戦略に生かす/パソコンでは、自動的に迷惑メールがより分けられる/郵便局で宛先ごとに年賀状をより分けるアルバイトをした/図書館の本は、定められた分類法によってより分けられている/聞こえてくる音を、人の話し声とノイズにより分けられる装置を開発した

【名詞形】 より分け より分けをする

【例文】 多くの情報から必要な情報のみのより分けをする/たまった品々や洋服のより分けをして、断捨離した/果物の出荷場では、大きさ別のより分け作業をしている

**よろこびあう【喜び合う】** [喜ぶ＋合う] ⓐ (成功、合格、卒業、即位、勝利、快挙、受賞、無事、帰還、復帰、復興、再会、良き日)を喜び合う(=互いに喜ぶ) ⓑ(良い [知らせ・報告]、合格[通知・発表])に喜び合う
【副⁺】 (互いに、共に、こぞって、心から、涙ながらに)喜び合う

【例文】 母の手術の成功を父と手を取り、喜び合った/帽子を高く投げ、互いの卒業を喜び合う/監督と選手は、肩をたたきながら初勝利を喜び合った/家族の無事を涙ながらに喜び合った/戦地からの帰還を喜び合い、固く抱き合った/この奇跡の再会を互いに喜び合おうではないか/ノーベル賞受賞の知らせに皆で声を上げ、喜び合った/警官たちは、「犯人確保」の報告に手を挙げて喜び合った/「共に喜び合える仲間に出会え、幸せでした」

**よろこびいさむ【喜び勇む】** [喜ぶ＋勇む] 喜び勇んで(出かける、向かう、行く、駆けつける、はせ参じる、[出発・出陣・参加・準備・報告・購入]する、挑む、腕を振るう)(=喜んで何かをしようと気力が充実する)

【補足】 「喜び勇んで」の形で、
副詞的に使う

【例文】 母は「料理自慢の大会」と聞き、日頃の腕を披露しようと喜び勇んで出かけた/歴史好きの父は、喜び勇んで特別公開の京都御所に向かった/SLが走ると聞き、鉄道ファ

<1338>
ンが喜び勇んでカメラ片手に駆けつけた/兄は喜び勇んで、日本一を決める優勝決定戦に挑んだ

**よわりきる【弱り切る】** 「弱る＋切る] ❶(病人、患者、遭難者、体、内臓、脚、毛根、心身、心、動物、ゴム、勢い)が弱り切る(=力が完全になくなり、すっかり弱る) ❷([人])が(相手、家族、部下、被疑者、暴力、資金繰り、借金の依頼、学力低下、相次ぐ苦情、失態、スキャンダル、無策)に弱り切る(=心底困る)
【副⁺】 ❶ (すっかり、全く、完全に) ❷(ほとほと、つくづく、すっかり、心底、完全に、心から、見るからに)弱り切る

【例文】 ❶病人は、長患いですっかり弱り切り、返事もつらそうだ/10日間水だけで過ごした遭難者は、口もきけぬほど弱り切っていた/弱り切った心臓に、強い薬は致命的だった/連日の接待で弱り切った胃腸には粥[かゆ]しか受けつけない/寝たきりになって、足腰が弱り切ってしまった/毛根が弱り切っていて、残念ながら発毛の可能性はゼロだ/家族が身も心も弱り切らないように、在宅介護には公的支援が必須だ/雨に濡れ、寒さで弱り切った子犬が消え入るような声で鳴いている/古くなって弱り切ったゴムが切れ、ズボンがずり落ちてしまった ❷ 喧[けん]嘩[か]をして口もきかない新妻に、夫はほとほと弱り切っている/何を聞いても答えない被疑者に、警官は弱り切ってしまった/相次ぐ部下の失態に、さすがに部長も弱り切っていた/「後生だから」と頼み込まれてもどうにもできず、心底弱り切っている

**よわりはてる【弱り果てる】** [弱る＋果てる] ❶(病人、患者、遭難者、体、心、動物)が弱り果てる(=どうすることもできないほど、すっかり弱る) ❷(→「よわりきる」 ❶に同じ。効果のなさ)に弱り果てる(=どうしてよいか分からず、心底困る)
【副⁺】 (→「よわりきる」 
【副⁺】(12 に同じ)弱り果てる

【例文】 ❶水も喉を通らぬほど弱り果てた患者は、静かに息を引き取った/ハイエナは、鹿が立ち上がれないほど弱り果てたところを襲った/トンビは、産卵を終えた鮭が弱り果てるのを空中で待ち、襲いかかる ❷ 若い母親は、泣きやまぬ赤ん坊に弱り果てて、一緒に泣き出した/社長は、資金繰りに弱り果て、工場の閉鎖を決意した/トップ女優のスキャンダルに事務所は弱り果てている/旧友からの借金の依頼を無下に断れず、弱り果てた/抗[こう]癌[がん]剤[ざい]も効果がなく、医師団は弱り果てている

<1339>
**りきみかえる【力み返る】** [力む＋返る] ([人]、少年、選手、力士、ルーキー、新人、1年生、顔、表情、動き)が力み返る(=慣れないことでむやみに力を入れる)
【副⁺】 (すっかり、こちこちに、やけに)力み返る

【例文】 相撲大会に出た少年は、負けてたまるかと口を強く結んで力み返っていた/初入幕初日で力み返った力士は、本領を発揮できず、さっそく一敗を喫した/ルーキーに、力み返らずに平常心で臨めと言っても無理な話だ/論敵は、力み返った顔でむきになって反[はん]駁[ばく]してきた/初舞台の緊張からか、力み返って動きがぎくしゃくしている/初司会に力み返って、声が裏返ってしまった

**りっしきる【律し切る】** [律する＋切る] (自ら、自分、己、身、身内、仲間、モラル、心、動き、行動、混乱、社会、市場経済、組織、動向)を律し切る(=一定の規律に従って、最後まで完全に処する)
【副⁺】 (うまく、厳しく、完璧に、的確に、見事に)律し切る

【例文】 高僧は、余命宣告に取り乱すこともなく、最期まで自らを律し切った/裁判官たるもの、情は捨て、厳しく自分を律し切らねばならない/宗教者は、戒律によって自らの行動を律し切らんとする/市場経済を律し切るべく、日銀は新たな金融政策を打ち出した/組織を律し切るには、指導者の実力と人徳が問われる

**りっしきれる【律し切れる】** [律する＋切れる] (→「りっしきる」に同じ)を/が律し切れる(=一定の規律に従って、最後まで完全に処することができる)
【副⁺】 (→「りっしきる」に同じ)律し切れる

【補足】 否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 どんな時でも自分を律し切れる人間は、そうはいない/首相は、閣僚を律し切れず、辞任に追い込まれた/身分制度だけでは人々の動きを律し切れなくなり、封建社会は崩壊した/厳しい規則を設けたからと言って、組織が律し切れるとは限らない/現在の法律では律し切れぬ、新たなタイプの犯罪が発生している

<1340>
**ろんじあう【論じ合う】** [論じる＋合う] (是非、理非、善[よ]し悪[あ]し、可否、得失、問題、将来的目標、時局、天下国家、政策、法案、経済、社会、法律、宗教、差別、平等、人権、責任、価値、哲学、歴史、文学、芸術、将来、死後のこと、[危険・正当]性)を/について論じ合う(=互いに論じる)
【副⁺】 (互いに、大いに、滔[とう]々[とう]と、熱く、熱っぽく、熱心に、真剣に、活発に、縦[じゅう]横[おう]に、丁々発止と、侃[かん]々[かん]諤[がく]々[がく]と、腹蔵なく)論じ合う

【例文】 国会で与野党が新税導入の是非を論じ合っている/国連では、持続可能な開発目標(SDGs)について活発に論じ合われ、行動計画が採択された/学生時代は、仲間と天下国家を熱っぽく論じ合ったものだ/選挙戦では、福祉政策を第一に論じ合うべきだ/法案は、既に採決されたので、今更論じ合う余地はない/教授は、学生を賛成派と反対派に分けて論じ合わせた/死後の平穏などいくら論じ合っても机上の空論にすぎない/お互いの基本的な概念が一致していないと論じ合おうにも論じ合えない

**ろんじたてる【論じ立てる】** [論じる＋立てる] (是非、理非、善[よ]し悪[あ]し、可否、問題、正当性、無罪、不正、誤り、失政、弱腰外交、ミス、非、矛盾、欠点、短所、危険性、人の道、自説、持論)を論じ立てる(=その事を*取り立ててしきりに論じる)
【副⁺】 (ことさらに、しきりに、滔[とう]々[とう]と、やかましく、一方的に、盛んに、大げさに、事細かに、派手に、執[しつ]拗[よう]に、堂々と)論じ立てる

【例文】 増税の是非を論じ立てるのではなく、長期的な視野に立った経済の成長戦略を考えるべきだ/被告は、法廷で自らの無罪を堂々と論じ立てた/マスコミが政府の弱腰外交をやかましく論じ立てている/警察が初動捜査のミスをメディアに論じ立てられている/選挙の立候補者同士が互いの非を論じ立てて、激しい舌戦を繰り広げている/社長は自説を盛んに論じ立て、周囲の意見に耳を貸さない/ステレオタイプに基づく持論を論じ立てるだけでは、異文化交流にはつながらない

**ろんじつくす【論じ尽くす】** [論じる＋尽くす] (→「ろんじあう」に同じ)を/について論じ尽くす(=余すところなく全て論じる)
【副⁺】 (十分に、十全に、完璧に、徹底的に、客観的に、余すところなく)論じ尽くす

【例文】 死刑制度の是非は、十分納得のいくまで論じ尽くすことが難しい/安楽死の問題はデリケートで、簡単には論じ尽くせない/会議で問題点を徹底的に論じ尽くした上で結論を出したい/日本の近代化の歴史は、各方面からの文献が出そろい、既に論じ尽くされた感がある/その文芸評論は、文豪の作品をあくまで客観的に論じ尽くそうとした意欲作だ/個人情報の漏[ろう]洩[えい]など、ネット社会の危険性についてはいまだ十分に論じ尽くされないままだ

<1341>
**わかちあう【分かち合う】** [分かつ＋合う] ⓐ(物、食料、富、仕事、成果、権利、利益、勝利、情報、秘密、知恵、経験、責任、負担、苦労、人生、運命、思い出、夢、喜び、[悲し・苦し]み、苦楽、幸せ、痛み、悩み、感激、感動、思い、心、愛、信仰)を分かち合う(=一つのことを互いに分担したり共有したりする) ⓑ(友、恋人、パートナー同僚、ファン)と分かち合う ⓒ(全員、皆、仲間、家族、兄弟、二人、両者、国民)で分かち合う
【副⁺】 (共に、互いに、少しずつ、等しく、均等に、平等に、等分に、公平に)分かち合う

【例文】 互いに仕事を分かち合い、負担を減らす/情報は独り占めにせず、皆で分かち合うべきだ/社会の一員として、等しく責任を分かち合わねばならぬ/高齢者にも公平に税負担を分かち合ってもらう時代を迎えた/長年、苦労を分かち合ってきた夫婦は、もはや運命共同体だ/学生時代の夢を分かち合った仲間との絆[きずな]は強い/喜びは分かち合えば倍に、悲しみは分かち合えば半分になる/受賞の喜びをこれまで支えてくれた家族とともに分かち合いたい/国民全てが痛みを分かち合わなければ、大災害からの復興は難しい/同じ悩みを持つ者同士、共に苦しみを分かち合おう/ファンとともに勝利の感激を分かち合った

【名詞形】 分かち合い

【例文】 ワークシェアリングとは、仕事の分かち合いだ/困った時こそ、分かち合いの精神が互いの絆を強める

**わかちあたえる【分かち与える】** [分かつ＋与える] ⓐ(神仏、王、将軍、[持てる・富める]者、権力者、父)が分かち与える(=上位者が下位者に自分のものを分けて与える) ⓑ(物品、パン、金[かね]、金銀、財宝、土地、領地、富、財産、褒美、慈悲、祝福、恵み、知識、技術、喜び、幸せ、愛、感動)を分かち与える © ([人々]、他人、民、一般人、庶民、下[しも]々[じも]、貧しい者、家来、功労者、子供たち、衆[しゅ]生[じょう])に分かち与える
【副⁺】 (等しく、惜しみなく、分け隔てなく、均等に、平等に、等分に、公平に)分かち与える

【例文】 「飢えたる者に汝[なんじ]のパンを分かち与えよ」(バッハのカンタータ第39番)/仏は、衆生に慈悲を分かち与えられる/王は功労者に褒賞として領地を分かち与えた/富める者は貧しい者にその富を分かち与えるべきだ/父親は、息子たちに等分に財産を分かち与えた/神の祝福を分かち与えるべく、宣教師は異国の地へと向かった/大自然は、生きるもの全てに恵みを分かち与えている

**わかちもつ【分かち持つ】** [分かつ＋持つ] ⓐ(荷物、富、債務、負担、責任、知識、情報、秘密、信仰、価値観、見解、信条、関心、文明、感情、夢、性質)を分かち持つ(=一つの

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ものを複数の者で持つ) ⓑ (友、恋人、他者、相手)と分かち持つ ⓒ(全体、皆、仲間、家族、二人、両者、国民)で分かち持つ
【副⁺】 (→「わかちあう」【副⁺】に同じ)分かち持つ

【例文】 重い荷物は二人で分かち持つと楽だ/政府は、国民に国の債務を分かち持たせようとしている/「君の心の負担を僕にも分かち持たせてくれ」/結婚とは夫婦二人で責任を分かち持つことである/秘密を分かち持つと、互いの絆[きずな]が深まるものだ/仲間と信仰を分かち持つことが生きる支えとなる/友と同じ夢を分かち持てば、遠くにいようと心は通い合う

**わかりあう【分かり合う】** [分かる＋合う] ⓐ ([人]、親子、夫婦、男女、友人同士、仲間、全員、皆、双方)が分かり合う(=互いに理解する) ⓑ(考え、気持ち、真意、悩み、性格、長所、短所、嗜[し]好[こう])を/が分かり合う ⓒ(相手、友人)と分かり合う
【副⁺】 (互いに、心底、すっかり、ちゃんと、はっきり、何となく、正確に、即座に、一目で、直感で、目と目で、以心伝心で、心から)分かり合う

【例文】 時をかけ心を砕いて、ようやく人と人は分かり合えるものだ/長年連れ添った夫婦は互いの長所も短所も分かり合っている/結婚して一度も分かり合えることなく、離婚に至ってしまった/男と女は結局分かり合えないものだろうか/二人は目と目で分かり合うほど気持ちが通じ合っている/出会ってたった1か月で何が分かり合えたのか。結婚は早計だ/立場が違っても互いに分かり合おうと努力することが大切だ/分かり合えれば、互いに言葉も要らなくなる/互いの考えを分かり合うことができなければ、共には進めない/同じ境遇で苦労してきたからこそ、悩みが分かり合える/いろいろやり合ってきたが、最後に君と分かり合えてよかった

**わかりかねる【分かり兼ねる】** [分かる＋兼ねる] (私ども、私、当方、当社、当店、こうら、先方、彼ら)には/では(その件、原因、理由、詳細、事情、意味、意図、真意、可否、それ以上のこと)が/は分かりかねる(=分からない)
【副⁺】 (ちょっと、今ひとつ、何とも、どうにも)分かりかねる

【補足】 「かねる」は複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。「〜することができない・難しい」という意味を表す

【例文】 「申し訳ございませんが、その件につきましては、私どもでは分かりかねます」/「販売店では故障の原因は分かりかねますので、技術者を派遣いたします」/なぜ、仲の良かった友人夫婦が離婚したのか、私には今ひとつ分かりかねる/こんなずさんな報告書では、事態の詳細が分かりかねる/教師が発した質問の意味が学生には分かりかねたようで、一様に困った顔をしていた/上司がどうして自分を指名したのか、その真意が分かりかねる/「製品番号が不明では、このお電話で修理可能か否かは分かりかねますが･･･」

**わかりきる【分かり切る】** [分かる＋切る] ⓐ(内容、情報、意味、目的、理由、訳[わけ]、原因、結果、効果、様子、関係、状況、事実、実態、真相、特徴、方法、傾向、変化、行動、答え、返事、話、説明、考え、本心、気持ち、意図、手の内、嘘[うそ]、〜すること、〜になるの)が/は/を分かり切る(=すっかり完全に分かる。自明である) ⓑ(良い、悪い、損だ、金[かね]だ、反対される)と分かり切る
【副⁺】 (とっくに、はっきり、明らかに、確かに、とうの昔に、最初から、誰の目からも、聞くまでもなく)分かり切る

【補足】 「分かり切っている」、あるいは「分かり切った＋名詞」の形で多く使う

<1343>
【例文】試合をするまでもなく、結果は分かり切っていた/想定どおりの分かり切った答えなど役に立たない/首席で卒業だなんて、そんな分かり切った嘘を誰が信用するか/「俺が憎いか」「そんな分かり切ったことを今更聞くな」/少子高齢化で人手不足になるのは、とうの昔に分かり切っていた話だ/会社を辞めたら路頭に迷うことは分かり切っているが、もう我慢できない/煙草は体に悪いと分かり切っているのだが、やめられない/今、株を売れば損だと分かり切っているが、どうしても金が要る/聞くまでもなく、彼の来訪の目的は金だと分かり切っている/リストラは反対されると分かり切っているが、会社としては断行せざるを得ない

**わきあがる【沸き上がる・湧き上がる】**
「わく＋上がる] ❶(湯、風呂)が沸き上がる(=＋分に沸騰する。入浴に適した温度まで温まる) ❷(雲、靄[もや]、霧、泉、温泉、源泉、煙、湯気、溶岩、泡、涙)が湧き上がる(=下の方から湧いて出てくる) ❸(歓声、どよめき、笑い、拍手、場内、スタンド、会場)がわき上がる(=大勢の観客や聴衆が熱狂して、発した声や音が出る。そのことで会場が熱狂に包まれる) ❹(力、エネルギー、思い、欲望、希望、自信、意欲、闘志、喜び、怒り、[悲し・憎し]み、自責の念、不安、恐怖、疑念、嫉妬、好奇心、アイデア、イメージ)がわき上がる(=感情、考えなどが急に出てくる) 
【副⁺】❶ (ぐらぐら、ふつふつ) ❷(むくむく、もうもうと、もくもくと) ❸(わっと、どっと、一気に、一斉に) ❹(むらむら、ふつふつ、じわじわ)わき上がる
【例文】 ❶やかんの湯が沸き上がったら、カップ麵に注ぐ/風呂が沸き上がると、電子音が鳴る ❷山の向こうに白い入道雲がむくむくと湧き上がっている/ロケットは湧き上がる噴煙に包まれ、飛び立った/温泉の源泉からはもうもうと湯気が湧き上がっていて、眼鏡が白く曇った ❸逆転シュートが決まった瞬間、スタンドから大歓声が沸き上がった❹初恋の人の写真を見ると、熱い思いが胸に湧き上がってくる/対戦相手を前に闘志が体の中に湧き上がってきた/受賞後、心の底から湧き上がる喜びに幸せを感じた/相手の無責任な答弁に怒りがじわじわと湧き上がってきた/失態を演じ、己の不[ふ]甲[が]斐[い]なさに自責の念が湧き上がった/夫の不可解な行動に疑念が湧き上がり、不信感を抱くようになった/「見るな」と言われたが、湧き上がる好奇心を抑え切れず、つい見てしまった/曲作りは大変な作業だが、明確なイメージさえ湧き上がればたちまち一曲書けてしまうこともある

**わきおこる【湧き起こる・沸き起こる】** [わく＋起こる] ❶(雲、煙、エンジン音)が湧き起こる(=下の方から勢いよく生じる) ❷ (歓声、どよめき、笑い、拍手、喝采、合唱、議論、世論、運動、ブーム、[期待・非難]の声)がわき起こる(=大勢の間から勢いよく起こる) ❸ (力、エネルギー、思い、気持ち、愛情、[憐[れん]憫[びん]・親愛]の情、欲求、欲望、希望、自信、意欲、闘志、勇気、感動、衝動、興奮、喜び、怒り、不信の念、不安、疑問、恐怖、嫌悪感、好奇心、アイデア)がわき起こる(=強い感情、考えなどが生じる) 
【副⁺】❶〜❸(突然、激しく、急に、にわかに、不意に) ❷(どっと) ❸(ふつふつ、むらむら、ぐっと、猛然と、自然に)わき起こる
【例文】❶にわかに黒雲が湧き起こり、瞬く間[ま]に空を覆った/車両火災が発生し、爆発でもうもうと煙が湧き起こった ❷ 審判の声は、沸き起こった大歓声にかき消されてしまった/スターの登場に、会場から割れんばかりの拍手が沸き起こった/経済発展に伴い、
<1344>
かつてない建設ブームが沸き起こっている/平[へい]家[け]が栄華を誇る間[あいだ]に、坂[ばん]東[どう]各地では反乱が湧き起ころうとしていた/これ以上批判的な世論が湧き起これば、政権が危うくなる/核実験に対し、近隣諸国から非難の声が猛然と湧き起こった ❸ 結婚式では、両親への感謝の思いが湧き起こり、胸が詰まった/その映画には、心の底から湧き起こるような感動を覚えた/大勢の前で侮辱され、怒りが腹の底から湧き起こった

**わきかえる【沸き返る・湧き返る】** [わく＋返る] ❶(湯、熱湯、スープ、鍋)が沸き返る(=激しく沸騰する) ❷ⓐ (国中、町[まち]中[じゅう]、世間、全世界、[人々]、観客、聴衆、会場、場内、スタンド、大通り、港、心、胸、血)が沸き返る(=大勢が激しく熱狂して*騒ぎ立てる。激しい感情で心が動揺する) ⓑ(歓喜、興奮、熱気、勝利、優勝、受賞、当選、偉業、熱演、ブーム、ニュース、祭り、オリンピック、パレード、好景気、大漁、声援、喜び、憤り、怒り)に/で沸き返る ❸ (水、湧水、泉)が湧き返る(=盛んに*湧き出る)
【副⁺】 ❶(ぐらぐら、激しく) ❷(どっと、一挙に、大いに、勢いよく、盛んに) ❸ (ぽこぼこ、こんこんと、勢いよく)わき返る

【例文】 ❶やかんの湯が沸き返ってこぼれそうだったので、火を止めた/大鍋がぐらぐら沸き返り、湯があふれている ❷待ち望んだ王子誕生のニュースに国中が沸き返っている/地元チームの優勝で町中が沸き返る騒ぎになった/世間がオリンピックで沸き返ろうが、私には何の関係もない/月面着陸という偉業に全世界が沸き返った/大物ロックスターの熱演に会場が興奮で沸き返った/スタンドが声援で沸き返れば、選手の意気込みも違ってくる/大通りは、パレードでにぎやかに沸き返っている/大接戦に観客が沸き返る中、ついに決勝ゴールが決まった/友に裏切られた憤りで胸の中が沸き返り、抑えきれない/強豪との対戦を前に、全身の血が沸き返るようだ ❸その場所では、富士山の湧水がぼこぼこと湧き返っている/地下水がこんこんと湧き返り、小川となって流れている

**わきだす【湧き出す・沸き出す】** [わく＋出す] ❶(水、清水、泉、温泉、源泉、湯、油、石油、ガス、泡、涙、汗、雲、煙、虫)が湧き出す(=次々に湧いて表面に出てくる) ❷(力、エネルギー、意欲、闘志、やる気、勇気、思い、怒り、恐怖心、疑問、不満、興味、アイデア、知恵)が湧き出す(=感情や考えなどが次々に生まれてくる) ❸(湯、やかん)が沸き出す(=沸騰し始める) ❹(→❶❷に同じ)が湧き出す(=現れ始める)
【副⁺】❶(むくむく、じわじわ、こんこんと、じわりと、ふつふつと) ❷ (おのずと、ふつふつと、自然に、どこからともなく、心の底から) ❸ (シュンシュンと、チンチンと) ❹ (急に、突然、にわかに)わき出す

【補足】 「わきだす」(動作に重点)、「わきでる」(結果に重点)のいずれも自動詞

【例文】 ❶あちこちから地下水が湧き出し、トンネル工事が難航している/地下に染み込んだ雨が、清水となって地表に湧き出している/ここからうまく石油が湧き出せば大儲けだ/衝突事故の後、エンジンから黒い煙が湧き出してきた/放置された死体にウジが湧き出し、腐乱し始めた ❷ 息子のやる気を湧き出させるにはどうしたらいいかと相談した/皆の前で侮辱され、怒りが心の底から湧き出してきた/面接室に入る前に、恐怖心が突然湧き出して足がすくんでしまった/仲間と話していると、アイデアが次々と湧き出してくる ❸ うどんをゆでるお湯がようやく沸き出した/やかんがちんちんと沸き出したので、ふたをずらして静めた ❹ 晴れていたのに、黒雲が突然湧き出し、雨が降り始めた/

<1345>
遺跡発掘についての講演を聞き、俄[が]然[ぜん]、歴史への興味が湧き出した

**わきたつ【沸き立つ・湧き立つ】** [わく＋立つ] ❶(→「わきかえる」 ❶に同じ。溶岩)が沸き立つ(=ぐらぐらと*煮立つ) ❷ (雲、霧、泡、煙、湯気、溶岩、匂い、香り)が湧き立つ(=勢いよく生じる) ❸ⓐ (→「わきかえる」❷ⓐに同じ。関係者)が沸き立つ(=大勢が熱狂して騒ぐ。激しい感情で熱くなる) ⓑ(→「わきかえる」❷ⓑに同じ。大[活躍・成功・発見])に/で沸き立つ ❹ (闘志、勇気、欲望、感動、愛情、気持ち)が湧き立つ(=激しい感情が*突き上げるように表れる)
【副⁺】 ❶(ぐらぐら、シュンシュンと、ふつふつと) ❸ (むくむく、もくもく) ❷〜❹(どっと、わっと、ふつふつと、一挙に、大いに、激しく、勢いよく)わき立つ

【例文】 ❶湯が沸き立ったら、弱火にする/沸騰してぐらぐら沸き立っているところに麵を入れる/沸き立った鍋に生きたカニを入れてゆでる/休ませていた鍋を再度火にかけ、沸き立てば出来上がりだ/火口付近に近づいたドローンが、溶岩の沸き立つ様子を撮影した ❷ 夏山の尾根にむくむくと白雲が湧き立っている/湧き立つ溶岩が山頂の火口から山腹へと流れ下っている ❸ 大会では、自国選手の大活躍に国中が沸き立った/1980年代後半、世間はバブル景気に沸き立っていた/代打が見事なホームランを放つと、観客が沸き立ち、歓声が上がった/文学賞受賞の朗報に関係者が沸き立った/祭[まつり]囃[ばや]子[し]が聞こえると、幾つになっても心が沸き立つものだ/怒りで体中の血が沸き立つ思いがした ❹ 友の励ましが、困難な仕事に立ち向かう勇気を湧き立たせてくれた/勝ってうれしいはずなのに、なぜか気持ちが湧き立とうとしなかった

**わきでる【湧き出る・涌き出る】** [わく＋出る] ❶(→「わきだす」❶に同じ)が湧き出る(=次々にわいて表面に出てくる) ❷(→「わきだす」❷に同じ)が湧き出る(=感情や考えなどが次々に生まれてくる)
【副⁺】 ❶(→「わきだす」【副⁺】❶に同じ) ❷→「わきだす」【副⁺】❶に同じ)湧き出る

【補足】「わきでる」(結果に重点)、「わきだす」(動作に重点)のいずれも自動詞

【例文】 ❶富士山の雪解け水が麓の村に湧き出ている/地底から熱い源泉が豊富に湧き出ている/悲しいラストシーンに涙が湧き出た/梅[つ]雨[ゆ]時[どき]の湿気でじわっと汗が湧き出てくる/水平線の彼[か]方[なた]に入道雲がむくむくと湧き出てきた/水を入れたままの桶[おけ]にボウフラが湧き出てしまった/放[ほう]っておいた生ごみにコバエが湧き出て、慌てて殺虫剤で退治した ❷恋人に励まされると、力が湧き出てくる/試合で勝てそうな相手と分かったら、俄[が]然[ぜん]やる気が湧き出てきた/恋人への湧き出る思いは抑えることができない/原子力発電所の事故を受けて、その安全性に大きな疑問が湧き出てきた/簡単にいいアイデアが湧き出れば、何の苦労もない

**わけあう【分け合う】** [分ける＋合う] ⓐ(物、食料、食材、パン、おやつ、料理、残り、空間、金[かね]、取り分、富、財産、遺産、利益、仕事、負担、役割、権力、シェア、情報、秘密、首位、勝ち[星・点]、人[にん]気[き]、喜び、悲しみ、痛み)を分け合う(=互いに分ける) ⓑ(友、パートナー、ライバル)と分け合う
ⓒ(全員、全体、皆、仲間、グループ、家族、兄弟姉妹、二人、国民)で分け合う
【副⁺】 (互いに、仲良く、等しく、半分に、均等に、平等に、等分に、公平に)分け合う

【例文】 福袋を二人で買って、欲しい物を分け合おう/冬山で遭難しかけた時、乏しい食

<1346>
料を皆で分け合って空腹をしのいだ/グループで食材を共同購入して分け合えば、無駄なく経済的だ/幼い兄弟が一つのパンを分け合って食べている/「喧嘩しないで仲良く分け合って、おやつを食べなさい」/父の遺産は、母が半分受け取り、残りを兄弟姉妹で分け合う/同率で首位を分け合った両チームによって、代表決定戦が行われる/動物園では、コアラとパンダが人気を分け合っている/二人で分け合えば、喜びは二倍に、悲しみは半分になる/不況の中、国民は等しく痛みを分け合わねばならぬ

**わけいる【分け入る】** [分ける＋入[い]る] ❶(密林、ジャングル、林、森、山奥、山道、草むら、茂み、藪[やぶ]、樹海、湿原、渓谷、群衆、人込み、人垣、雑踏、人の輪、暗闇の中、間)を/に分け入る(=遮るものを*かき分けて進む) ❷(新しい領域、特異な分野、未知の世界、学問の道、心、感情、精神、仲、喧[けん]嘩[か])に分け入る(=未知の所を手探りで進む。心を分析する。仲裁をする)
【副⁺】 (どんどん、奥深く、果敢に)分け入る

【例文】 ❶ 探検隊は、前人未踏の密林を分け入って進んだ/枝を払いながら、鬱[うっ]蒼[そう]と生い茂るジャングルを分け入った/象の群れは、木を倒しながら森に分け入り、姿を消した/俳人の種[たね]田[だ]山[さん]頭[とう]火[か]は、「分け入っても分け入っても青い山」という句を残した/深い藪[やぶ]に分け入らないと、この山は越せない/切り立った渓谷を分け入ること数時間、突然秘境の滝が姿を現した/詰めかけた群衆の中を分け入り、最前列に陣取って演説を聞いた/混雑した車内を分け入って進み、ようやくドア近くまで移動できた/パレードを見たくて人垣に分け入ろうとしたが、ぎっしり並んでいて無理だった/踊りの輪に分け入り、心を一つに皆と踊った ❷ 人の進まぬ特異な分野にあえて分け入ることによって第一人者になれた/未知の世界に分け入れば新しい発見があるだろう/カウンセラーは、心の襞[ひだ]にまで分け入って、相談者を理解しようとする

**わけへだてる【分け隔てる・別け隔てる】** [わける＋隔てる] ⓐ(二つの[世界・土地]、都市の東西、外部と内部、両国、敵味方、人々、国民、民族、男女、兄弟、子供たち、社員、生徒たち、両者、自分と他人、子供と大人、障害者と健常者、自国民と移民、善と悪、生と死)を分け隔てる(=分けて別のものとする。相手によって差をつけて扱う) ⓑ(年齢、学歴、性別、宗教、宗派、党派、出身、地位、富、障害の有無、壁、柵、川)で/によって分け隔てる
【副⁺】 (はっきりと、画然と)分け隔てる

【補足】 名詞形で使うことが多い

【例文】 かつてのベルリンは、高い壁で東西に分け隔てられていた/収容所は鉄柵によって外部と分け隔てられている/両国は、大河によって分け隔てられている/全ての国民は障害の有無によって分け隔てられてはならない/宗教が民族を分け隔てることもある/子供たちを分け隔てて教育してはならない/自国民と分け隔てずに移民にも教育を施すべきだ

【名詞形】 分け隔て 【動】分け隔て(を)する

【例文】 分け隔てのない社会が望まれる/兄弟で分け隔てがあると、仲良く育っていかない/マザーテレサは、誰にも分け隔てなく優しく接した/祖母は私たち孫を分け隔てなくかわいがってくれる/性別や学歴で待遇に差をつけるのはやめて、分け隔てなく社員を採用すべきだ/難民たちは分け隔てをせず、受け入れてほしいと願っている/出身校で分け隔てしないよう、面接官には校名を伏せた名簿を渡した

<1347>
**わけもつ【分け持つ】** [分ける＋持つ] (二人、夫婦、兄弟、子供たち、生徒、教師、みんな、それぞれ、めいめい、数人、何人か)が/で(荷物、土地、クラス、店、仕事、業務、役割、責任、権利、義務、経験、喜び、苦悩、信念)を分け持つ(=分けて持つ)
【副⁺】 (互いに、公平に、半々に、等分に、二人で)分け持つ

【例文】 重い荷物を二つにして両手に分け持つ/兄弟は土地を分け持ち、共同で牧場を営んでいる/ベテランと新任教師の組み合わせでクラスを分け持たせる/「お手伝いしたいので、私にも仕事の幾[いく]分[ぶん]かを分け持たせてください」/業務を半分ずつ分け持つことで負担が減らせる/クラスでは、生徒の一人一人が役割を分け持っている/夫婦は、子供を育てる権利と義務を互いに分け持つ/悩みを聞いてはあげられるが、人生の苦悩を分け持つことはできない

**わすれさる【忘れ去る】**[忘れる＋去る] (過去、昔のこと、記憶、思い出、出来事、不義理、失言、過ち、恥、決意、約束、礼儀、現実、日常、問題、栄光、原点、意義、価値、精神、恩、情け、恨み、[苦し・悲し]み、痛手、苦労、歴史、伝統、遺跡、存在、人気者、小説、内容、知識、言葉、全て、一切)を忘れ去る(=何かを完全に忘れてしまう)
【副⁺】 (全て、すっかり、すっぱり、あっさり、きれいさっぱり、けろりと、きれいに、見事に、自然に、何もかも、跡形もなく、とうの昔に)忘れ去る

【例文】 過去はすっぱり忘れ去って、未来を見据えよう/昔の災害は、人々の記憶から忘れ去られてしまったようだ/君と初めてデートした日のことは、決して忘れ去ることのできない思い出だ/政治家の失言があっさり忘れ去られ、同じことが繰り返される/過去の過ちを忘れ去れれば、どんなに楽になるだろう/建国の精神を忘れ去ることがないように。指導者の銅像や記念碑が建てられている/失恋の痛手を忘れ去ろうと放浪の旅に出た/誰にでも一つや二つは忘れ去りたい「黒[くろ]歴[れき]史[し]」がある/時代が移り変わるにつれ、古い伝統が忘れ去られようとしている/古代遺跡は朽ち果て、密林の中で長い間忘れ去られていた/昨日もてはやされた人気アイドルも、今日は飽きられ、明日は忘れ去られる/試験が終われば、一夜漬けの知識などきれいに忘れ去られる運命にある/座禅を組み、日常の一切を忘れ去って、無の境地に至る

**わすれはてる【忘れ果てる】** [忘れる＋果てる] (→「わすれさる」に同じ。元の恋人、妻子)を忘れ果てる(=全て忘れてしまい、何一つ記憶に残っていない)
【副⁺】 (全て、すっかり、すっぱり、きれいさっぱり、何もかも、自然に、とうの昔に)忘れ果てる

【例文】 忘れようもないと思われた出来事も、時がたてば自然に忘れ果ててしまうものだ/認知症になれば、何もかも忘れ果てると考えるのは、早計だ/私のことをきれいさっぱり忘れ果てたらしく、元[もと]彼[かれ]は「初めまして」と挨拶した/父は、妻子のことは忘れ果て、賭け事にのめり込んでいる

**わたりあう【渡り合う】** [渡る＋合う] ⓐ(敵、チャンピオン、強豪、格上の相手、ライバル、上司、権力者、大物、官僚、弁護士、検察、犯人、反社会的勢力、反対派、難物、大企業、国、大国、世界)と/に渡り合う(=相手になって戦う。激しく論戦や交渉をする)ⓑ([人]、政治家、弁護士、首脳、外交官、チーム、選手、政党、与野党、国)が渡り合う
【副⁺】 (うまく、激しく、堂々と、丁々発止と、必死に、したたかに、互角に、対等に、五分に、遜色なく、負けずに)渡り合う

<1348>
【例文】 新人は、一歩も引かずにチャンピオンと渡り合ったが、最後には力尽きてしまった/強豪と互角に渡り合い、何とか引き分けに持ち込んだ/親子ほど年の差はあるが、将棋では互角に渡り合う良きライバルだ/企画を成功させるには、時には上司とも渡り合わねばならない/やり手の弁護士は、法廷で検察と激しく渡り合い、無罪を勝ち取った/長年、反社会的勢力と渡り合ってきた刑事だけに、眼光が鋭い/大企業と渡り合うには、販路の開拓が必要だ/新興国の首相は、交渉の席で大国相手に遜色なく渡り合った/世界を相手に渡り合える選手の育成に力を入れる/両チームは途中までは五分に渡り合っていたが、後半戦で勝負がついた/国会では与野党が福祉政策をめぐって激しく渡り合っている

**わたりあるく【渡り歩く】** [渡る＋歩く] ❶ⓐ(橋、川、谷、岩、枝、廊下)を渡り歩く(=ある場所を歩いて渡る) ⓑ (岩から岩、枝から枝)へ(と)渡り歩く ❷ⓐ(全国、地方、他人の家、現場、仕事、職場、店、会社、企業、支店、部署、社内、政界、派閥、チーム、[盛[さか]り・温泉]場、世間、戦場、世界、海外)を渡り歩く(=あちこちを*歩き回る。特に、所属先や居場所、仕事などを転々と変えて移る) ⓑ (町から町、店から店、旅から旅)へ(と)渡り歩く
**(あちこち、方[ほう]々[ぼう]、次々、散々、転々と、ひょいひょいと、目まぐるしく、うまく、要領よく、器用に、気ままに)渡り歩く**

【例文】 ❶揺れる吊り橋を渡り歩くのは怖い/越境しようと覚悟を決め、腰まで水に浸かりながら、川を渡り歩いた/猿の群れが枝から枝へひょいひょいと渡り歩いて行く 2昔の薬売りは、行商をしながら全国を渡り歩いた/建設現場を渡り歩く仕事のため、なかなか一[ひと]所[ところ]に落ち着けない/包丁一本で店から店へと渡り歩き、板前修業に励む/海外では、CEOとして競合企業を渡り歩く者も少なくない/地方の支店を何か所か渡り歩いた後、東京本社に戻った/古参の代議士は、派閥を要領よく渡り歩き、激動の政界を生き抜いた/いくつものサッカーチームを渡り歩いた選手だけあって、チームに溶け込むのが早い/往年の演歌歌手も今や落ちぶれ、小さなクラブを渡り歩いている/旅芸人は、各地の温泉場を渡り歩いて芝居をしている/世間を渡り歩いてきた社長は、さすがに度胸が据わっている/何年も傭[よう]兵[へい]として戦場を渡り歩けば、人の死にも慣れてしまう/もう年なので、今更あちこちを渡り歩こうとは思わない

**わたりきる【渡り切る】** [渡る＋切る] (道、横断歩道、交差点、川、海峡、橋、歩道橋、踏切、線路、綱)を渡り切る(=完全に渡り終える)
【副⁺】 (やっと、ようやく、ついに、何とか、無事に、一気に、一度に、最後まで)渡り切る

【例文】 車を止め、園児全員が道を渡り切るのを待った/豪雨で胸まで増水した川を何とか渡り切った/この急流を渡り切れば、追っ手から逃れられる/吊り橋を渡り切ったところに、鍾乳洞の入口がある/車椅子が踏切を渡り切らないうちに電車が突っ込んできた/トラックが無理に踏切を渡り切ろうとして、遮断機と接触した/猿は、電線を渡り切ると、向こうの森へ姿を消した

**わたりきれる【渡り切れる】** [渡る＋切れる] (→「わたりきる」に同じ)を渡り切れる(=完全に渡り終えることができる)
【副⁺】 (→【副⁺】「わたりきる」に同じ)渡り切れる

【補足】 否定的表現とともに使うことが多い

【例文】 信号が青の間に道を渡り切ろうとしたが、足が悪いので渡り切れなかった/道路の真ん中で信号が赤になり、交差点を渡り切れずに焦った/山岳地帯で橋のない渓流に差

<1349>
し掛かったが、岩伝いに何とか渡り切れた/その川は水量が多く、歩いては渡り切れない/この嵐の中、舟で海峡を無事渡り切れるかどうか、自信がない/サーカスて綱渡りの少年が綱を渡り切れるか、はらはらしながら見守った

**わめきたてる【喚き立てる】** [喚[わめ]く＋立てる] (主義主張、言い分、自己の正当性、相手の非、文句、不平不満、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、悪[わる]口[ぐち]、名前、訴え、要求)をわめき立てる(=人目も構わず、大げさにうるさくわめく)
【副⁺】 (ただ、年中、ひたすら、ギャーギャー、ワーワー、激しく、ひっきりなしに、むやみやたらに、一方的に、大げさに、盛んに、ヒステリックに、一斉に、口々に、大声で、恥も外聞もなく、所構わず)わめき立てる

【例文】 自己の正当性をただ一方的にわめき立てるのではなく、客観的証拠を示すべきだ/ヒステリックに文句をわめき立てる客に対し、ベテラン店員が冷静に対応している/クレーマーに電話で勝手なことをわめき立てられて迷惑している/選挙中、候補者の名前をひたすらわめき立てるだけでは意味がない/借金の取り立て屋がドアをたたき、「金返せ」と盛んにわめき立てる/極悪非道の殺人犯に対し、人々は「死刑だ」と一斉にわめき立てた/何でも反対とわめき立て、代案も出さない野党は存在意義がない/スーパーで子供がひっくり返って「お菓子がほしい」とわめき立てている/「そうやってわめき立てればこちらが言うことを聞くと思っているのか」/相手はこちらがどんなにわめき立てようと聞く耳を持たない

**わめきちらす【喚き散らす】** [喚[わめ]く＋散らす] ([訳[わけ]の分からない・意味不明の・あることない]こと、文句、不平不満、罵[ば]詈[り]雑[ぞう]言[ごん]、悪口、下品な言葉)をわめき散らす(=感情に任せ、意味もなくやたらに大声でわめく)
【副⁺】 (散々、ギャーギャー、ワーワー、キーキー、一方的に、盛んに、無遠慮に、下品に、ヒステリックに、大声で、恥も外聞もなく、人目もはばからず)わめき散らす

【例文】 路上で訳の分からぬことをわめき散らしていた男は、駆けつけた警官に連行された/店を首になった男は、腹いせに店頭であることないことをわめき散らした/暴徒化したデモの参加者が、何やらわめき散らしながら店に押し入った/髪を振り乱し、下品にわめき散らす彼女に百年の恋も冷めてしまった/深夜、酔っ払いに大声でわめき散らされ、うるさくて寝られない/刑務官の制止を振り切ってわめき散らす被告が退廷を命じられた/この子は、興奮するとわめき散らして暴れるので、手に負えない/ 「言いたいことがあるならわめき散らさずに落ち着いて言いなさい」/万引きの疑いをかけられた人が「やっていない」とわめき散らせば散らすほど周囲から怪しまれた/「どんなにわめき散らそうとあんたの言うなりにはならないぞ」

**わらいあう【笑い合う】** [笑う＋合う] ⓐ(夫婦、家族、恋人同士、親と子、兄弟、子供たち、二人、皆、仲間)が/で笑い合う(=互いに笑う) ⓑ([人]、夫、妻、恋人、家族、友達、皆、仲間)と笑い合う ⓒ ([楽しい・面白い・些[さ]細[さい]な]こと、いたずら、冗談、駄じゃれ、勘違い、失敗、ミス、体[てい]たらく、変な格好、馬鹿さ加減)を笑い合う
【副⁺】 (にっこり、にやっと、くすくす、屈託なく、思わず、互いに、大いに、無邪気に、朗らかに、大声で、心から)笑い合う

【例文】 いたずらをしかけた兄弟は、視線を交わし、にやりと笑い合った/小さい子たちがじゃれ合い、くすくす笑い合いながら遊んでいる/互いに気のある二人は、目が合うと、

<1350>
にっこり笑い合った/被災地が復興し、皆で心から笑い合える日が来ることを願う/学生時代は、仲間と心の底から笑い合ったものだ/大声で笑い合えば、わだかまりも吹き飛ぶ/冗談を言って笑い合えるほど英語が上達した/「お前もやったか」と思わず互いのミスを笑い合ってしまった

**わらいかける【笑い掛ける】** [笑う＋掛ける] ❶ ([人])が([人]、子供、皆、動物、花)に笑いかける(=対象に向かって笑う) ❷ ([人])が笑いかける(=笑おうとする。または笑い始めて、途中でやめる)
【副⁺】 ❶(にこりと、にっこり、にやにや、優しく、馴[な]れ馴れしく、人懐っこく、いたずらっぽく、陽気に、無邪気に、にこやかに、晴れやかに、親しげに、愛想よく)笑いかける

【例文】 ❶母親が赤ん坊ににっこり笑いかけ、あやしている/面接官に優しく笑いかけられ、緊張がほぐれた/街で見知らぬ人に馴れ馴れしく笑いかけられたら、要注意だ/一日中、愛想よく客に笑いかけて疲れてしまった/憧れの先輩から親しげに笑いかけられて、天にも昇る気持ちだ/新郎は照れ臭そうに新婦に笑いかけた/はにかみながら笑いかける子に微[ほほ]笑[え]み返す/ライバルに何とか笑いかけようとしたが、顔が引きつってしまった/つらい時は鏡に映った自分に笑いかけてみる/遺影の祖母はいつも優しい目で笑いかけている/赤ん坊に名前を呼んで笑いかけると、手足を動かして喜ぶ ❷笑いかけたところに「笑いごとじゃない」と言われ、慌てて真面目な顔を作った/解雇を告げると、従業員の笑いかけた顔が強[こわ]張[ば]った/ベッドの妻は私の冗談を聞いて笑いかけたが、腹部の傷が痛むらしく、顔をゆがめた

**わらいきょうじる【笑い興じる】** [笑う＋興じる] (面白い話、冗談、ジョーク、ギャグ、コント、落語、漫才、隠し芸、ゲーム、テレビ、映画、アニメ、コメディー、漫画、福笑い、石投げ、滑稽な仕草、物まね)に笑い興じる(=面白がって笑う)
【副⁺】 (思い切り、ひとしきり、大いに、楽しく、朗らかに、愉快に、おなかの底から、心ゆくまで)笑い興じる

【例文】 話術の巧みな先生の話に学生が笑い興じている/ユーモアたっぷりに話す幹事役の失敗談に皆が笑い興じ、宴会は盛り上がった/正月は、親戚の子供たちが集まって、福笑いに笑い興じる/親子が川原で石投げをして、楽しそうに笑い興じている/納涼船で酒を飲み、歌を歌って笑い興じたら、夏の暑さも吹き飛んだ

**わらいくずれる【笑い崩れる】** [笑う＋崩れる] (馬鹿話、トーク、冗談、駄じゃれ、ギャグ、コント、クイズの迷答、テレビ、喜劇、コメディ、漫画、滑稽な演技、珍妙な踊り、物まね、罰ゲーム)に笑い崩れる(=姿勢が崩れるほど大笑いする)
【副⁺】 (どっと、ひとしきり、ゲラゲラ、キャッキャッと、アハハと、ガハハと、一斉に、無邪気に、大声で)笑い崩れる

【例文】 司会者の軽妙なトークに会場は一斉に笑い崩れた/弟の駄じゃれを聞いて笑い崩れた拍子に、柱で頭を打ってしまった/お笑い芸人のギャグがあんまりおかしくて、腹を抱えて笑い崩れた/父の、音程が外れた歌いぶりに、皆が椅子からずり落ちるほど笑い崩れてしまった

**わらいこける【笑いこける】** [笑う＋こける] (→ 「わらいくずれる」に同じ)に笑いこける(=体を大きく動かしてひどく笑う。長く笑い続ける)
【副⁺】 (→「わらいくずれる」に同じ)笑いこける
<1351>
【補足】
「こける」は、複合動詞の後項動詞として接尾辞的に使う。動作や状態が激しく続く意を表す。この語は、「笑い転ける/倒ける」と表記することもある
【例文】
喜劇役者の強烈なギャグの連発に、観客は拍手喝采し、笑いこけた/弟は勉強もせず、毎日お笑い番組を見てはゲラゲラと笑いこけている/恒例の隠し芸大会では、幹事のひょっとこ踊りに皆が腹を抱えて笑いこけた/幼い孫たちが無邪気にキャッキャッと笑いこける姿を見ると、自然に顔がほころんでくる/年頃の女の子たちは、何がおかしいのかいつも楽しそうに笑いこけている
**わらいころげる【笑い転げる】**[笑う＋転げる] (→「わらいくずれる」に同じ)に笑い転げる(=姿勢を崩して転げるほど、ひどく笑う) 【副⁺】(→「わらいくずれる」【副⁺】に同じ)笑い転げる
【例文】
友達の馬鹿話にゲラゲラと大口を開けて笑い転げた/ちょっとした冗談に笑い転げて止まらない友達を見て、つられて皆も笑い出した/毎週木曜は、家族全員でコント番組を見て、テレビの前で笑い転げる/満場の客は、駄じゃれ連発の芝居に腹を抱えて笑い転げた/級友の物まねがあまりにも先生そっくりなので、膝をたたいて笑い転げてしまった/正月の羽根突き遊びで、負けた子の顔に墨を塗り合って、笑い転げている
**わらいさざめく【笑いさざめく】**[笑う＋さざめく]([人々]、[少女・娘・女・学生]たち、観客、招待客、列席者、群衆)が笑いさざめく(=集まった人々がにぎやかに声を出して笑う) 【副⁺】(ひとしきり、キャッキャッと、屈託なく、無邪気に、陽気に、朗らかに、にぎやかに)笑いさざめく
【例文】
休み時間の廊下からは、陽気に笑いさざめく女子高生の声が聞こえる/女性のグループが、笑いさざめきながらカフェに入って行く/校庭では学生たちが朗らかに笑いさざめいている/喜劇役者がとぼけた仕草をする度に、観客が笑いさざめく/終演後、観客が笑いさざめきながら、ロビーに出て来た/皆が笑いさざめく中、宴席をそっと抜け出し、留守電のメッセージを聞いた
【名詞形】
笑いさざめき
【例文】
広いパーティー会場のそこかしこで、笑いさざめきが起こる/客席からの笑いさざめきが、会場の受付まで聞こえてくる/劇場に笑いさざめきが広がると、役者も芝居に一段と熱が入る
**わらいだす【笑い出す】**[笑う＋出す]([人]、皆)が(滑稽な話、漫才、落語、コント、茶番、余興、百面相、おかしな表情、調子外れの歌、下手な [スピーチ・芝居]、馬鹿げた嘘[うそ]、変な格好、面白い仕草)に笑い出す(=笑い始める。思わず笑ってしまう) 【副⁺】(いきなり、突然、ゲラゲラ、クスクス、アハハと、フフフと、ワッと、キャッキャッと、どっと、思わず、急に、大声で)笑い出す
【例文】
いつもは仏[ぶっ]頂[ちょう]面[づら]の父も、テレビの漫才番組に、アハハと笑い出した/落語のうまいオチに客はどっと笑い出した/コントを見ていた一人が笑うと、皆もつられて笑い出した/弟の調子外れの歌に家族全員が笑い出した/課長の下手なスピーチに思わず笑い出しそうになったが、何とかこらえた/「嘘なんかついたことない」という彼の大嘘に笑い出してしまった/赤ん坊は、体をくすぐられてキャッキャッと笑い出した/年頃の娘たちは一度笑い出したら、止まらない/うまい噺[はなし]家[か]は淡々と話しているようでも、聞いている

<1352>
と笑い出さずにいられなくなる
**わらいとばす【笑い飛ばす】**[笑う＋飛ばす] (古い価値観、暗い世相、深刻な状況、心配、不安、憂鬱、悩み、愚痴、苦労、苦難、[嫌な・つらい]こと、不幸、逆境、失敗、ス、疑い、噂、スキャンダル、誹[ひ]謗[ぼう]中[ちゅう]傷[しょう]、皮肉、批判、悪意ある報道、意地悪な質問、権力者)を笑い飛ばす(=意に介さずに、笑って済ませる) 【副⁺】(カラカラ、思い切り、アハハと、ワハハと、平然と、あっけらかんと、明るく、軽く、陽気に、朗らかに、豪快に、事もなげに)笑い飛ばす
【例文】
創業者は、古い価値観を笑い飛ばし、独創的なアイデアで成功を収めた/快活な友は、私の愚痴をいつも明るく笑い飛ばしてくれる/母は逆境にめげず、数々の苦労を笑い飛ばして生きてきた/「あんな奴[やつ]なんか目じゃない」と笑い飛ばそうにも笑い飛ばせず、失恋の痛手から立ち直れていない/夫の浮気を疑うと、「女房の妬くほど亭主もてもせず(=妻が嫉妬するほど夫は女性にもてない)」と姑[しゅうとめ]に笑い飛ばされた/俳優は、スキャンダルを軽く笑い飛ばし、取材攻勢をうまくかわした/大臣は贈賄疑惑の報道を根も葉もないことと笑い飛ばしてみせた/新聞の時事漫画は、権力者を皮肉を込めて笑い飛ばすのにうってつけだ
**わらいながす【笑い流す】**[笑う＋流す](話、意見、仮説、企画、噂、スキャンダル、誹[ひ]謗[ぼう]中[ちゅう]傷[しょう]、悪口、陰口、皮肉、冗談、冷やかし、からかい、失態、不始末、[嫌な・つらい]こと)を笑い流す(=笑いに紛らしてそのまま放っておく) 
【副⁺】(カラカラ、アハハと、フフンと、さらりと、悠然と、軽く、豪快に)笑い流す
【例文】
地動説は、当初、荒唐無稽な話だと笑い流され、信じてもらえなかったそうだ/部長は新人の企画を笑い流し、一顧だにしなかった/大物女優は、週刊誌に中傷記事を書かれても、いつも悠然と笑い流している/不愉快な相手に皮肉を言ってやったが、軽く笑い流された/女将[おかみ]は、酔った客の失礼な冗談をさらりと笑い流し、酒を注いだ/「冗談でしょう」とプロポーズを笑い流されてしまった/夫は妻のきつい冗談を笑い流せず、喧[けん]嘩[か]になった/相手に冷やかされても、笑い流して取り合わないのが一番だ/上司は、僕の失態を「しょうがない奴[やつ]だ」と笑い流してくれた
**わりあてる【割り当てる】**[割る＋当てる](仕事、役割、役、係、担当、地位、大臣の椅子、ポスト、議席、当番、当直、ノルマ、工事、量、金[かね]、額[がく]、資金、予算、年貢、供出、献金、寄付金、株式、物資、食料、チケット、場所、土地、住宅、宿舎、部屋、ブース、人員、リソース、時間、番号、記号、一定数、枠、上限、周波数、電波、IPアドレス、キーの機能)を割り当てる(=全体をいくつかに分けて、分けたものをそれぞれに与える)
【副⁺】(適宜、公平に、公正に、平等に、均等に、応分に、適切に、効果的に、不当に、順番に)割り当てる
【例文】
仕事は各部署に公平に割り当てないと、不満が出る/割り当てられた役割を全員が全うした/各人に役を割り当て、全員参加の劇にした/適性をよく考えて担当を割り当てればうまく行く/農水省は、水産資源保護のため、魚種によって漁船ごとの漁獲量を割り当てている/今年度は前年を上回る社会保障費が割り当てられた/集まった救援物資を各避難所に割り当てる/「年貢は土地の広さに応じて割り当てよ」/大会チケットの販売は、参加者に20枚ずつ割り当てられる/合同説明会では、各社にブースが一つずつ割り当て

<1353>
られる/講演者には、持ち時間が30分ずつ割り当てられた/商品のバーコードには国番号やメーカー番号が割り当てられている/政府は、国民に基礎年金番号を割り当てた/経営不振の航空会社は、政府から50億ドルの融資枠を割り当てられた/各ラジオ局には周波数が割り当てられている/700メガヘルツ帯の電波が携帯電話各社に割り当てられた/パソコンのエンドユーザーには、IPアドレスが割り当てられる
【名詞形】
割り当て 割り当てをする
【補足】
公用文、及び固定した慣用表現では「割当て」「割当」と送り仮名が省略される
【例文】
出場団体ごとに控室の割り当てがなされた/全員に対し公平に仕事の割り当てをする/我が社だけ供出金の不当な割り当てをされた/今年度の漁獲割当てを行う/毎年寄付の割当額が増えて困る
**わりいれる【割り入れる】**[割る＋入れる] (卵、鶏卵、卵黄、チョコレート、クッキー、ルー)を割り入れる(=割って入れる)
【例文】
目玉焼きは、熱したフライパンに卵を割り入れて作る/ボウルに卵を割り入れ、よく泡立ててケーキを作る/生卵を熱々のご飯に割り入れたら、醤油をかけ、かき混ぜて食べる/鍋に板チョコを割り入れてよく溶かし、お手製のチョコレートを作る/「具材が煮えたら、カレーのルーを割り入れてください」
**わりきる【割り切る】**[割る＋切る] ❶ (数)を割り切る(=割算で余りを出さずに割る)
❷ⓐ(仕事は生活の手段、[世辞・ゴマすり]は出世のため、リストラは会社のため、[ゴルフ・飲み会]も仕事のうち、世の中は金[かね]次第、夫婦は他人、浮気は遊び、人は利己的な生き物、冠婚葬祭費は必要経費、郷に入っては郷に従え、嘘[うそ]も方便、しょうがない)と割り切る(=自分の気持ちに拘泥せず、ある基準に従って、迷わず単純に考える) ⓑ 割り切った(考え、人生観、付き合い方、関係、態度、言い方) ❸ (卵、薪[まき]、風船)を割り切る(=残らず全て割る) 
【副⁺】❶(ちょうど、きっちり) ❷ (あっさり、きっぱり、すっぱり、さっと、憂いなく、簡単に、単純に、大胆に、明快に、事務的に、ビジネスライクに、ドライに)割り切る
【例文】
❶2で8を割り切ることができるが、9を割り切ることはできない/素数は、1とその数自身以外に割り切る自然数を持たない ❷ 仕事を生活の手段と割り切れば、気も楽になる/出世のためと割り切らないと、心にもない世辞は言えない/会社のためと割り切り、心を鬼にしてリストラを断行した/苦手なゴルフも、仕事上の接待と割り切れば、やれないこともない/世の中は何事も金次第と割り切って考えれば、今の扱いは腹も立たない/他人と割り切ったつもりだが、元妻が再婚すると聞き、複雑な思いに捕らわれた/最初は遊びだと割り切っていたが、真剣に結婚を考え始めた/冠婚葬祭費は必要経費と割り切って、何とか捻出しよう/長い親類付き合いだが、ここはビジネスと割り切って話を進めよう/残業は一切せず、定時に退社するという若手社員の割り切った考えには驚く/誰とも貸し借りがない割り切った付き合い方ができればいい/あいつの腹のうちが読めたので、今後は割り切った関係だけにしたい ❸ この薪を全部割り切ったら、お終[しま]いにしよう/運動会の風船割り競技では、並べてある風船を早く割り切ったほうが勝ちだ
【名詞形】
割り切り
【補足】名詞形は、❷の意味でのみ使う

<1354>
【例文】
彼女は割り切りが早く、一旦決めたら悩まない/社長の割り切りの良さには定評がある/仕事にはある程度の割り切りが必要だ
**わりきれる【割り切れる】**[割る＋切れる] ❶ (数)が/を(数)で割り切れる(=割算で余りを出さずに割ることができる) ❷ⓐ(これ)は(仕事、当然の事、[習慣・考え方]の違い、技術的な問題、[子供がした・よくある・金銭上の]こと)と割り切れる(=自分の気持ちに拘泥せず、ある基準に従って、迷わず単純に考えることができる) ⓑ(理屈、頭、数値、理論、科学、白か黒か、心の中)で割り切れる ⓒ 割り切れない(思い、気持ち、心、感情、表情) ❸ⓐ(→「わりきる」❸に同じ)が/を割り切れる(=残らず全て割ることができる) ⓑ(一人、数日)で割り切れる
【副⁺】❶(→「わりきる」 【副⁺】(❷に同じ。うまく)割り切れる ❷ (なかなか、何となく、到底、なぜか、どこか、どうにも、おいそれと、簡単に) ❸(どうしても、うまく、思うように)割り切れない
【補足】
他動詞の「割り切る」に対し、「割り切れる」は自動詞で、かつ「割り切る」の可能形でもある。❷は否定的表現とともに使うことが多い
【例文】
 ❶ 6は、2でも3でも割り切れる数だ/円周率は3.14…と永遠に割り切れない/スイカを人数分でちょうど割り切れるように考えながら、切り分けた/教育は数値で割り切れるようなものではない ❷ 介護職を単純に仕事と割り切れず、どうしても感情移入してしまう/子供は夜泣くものと割り切れれば、子育ても少しは楽になる/割り切れそうで割り切れないのが嫁[よめ]姑[しゅうとめ]の関係だ/習慣や文化の違いは、理屈ではなかなか割り切れない/実際の経済状況は、理論だけでは到底割り切れない/自然界の神秘的現象には、科学では割り切れないものがある/世の中の物事は、そう簡単に白か黒かで割り切れないものだ/恋愛と結婚は別物だと頭で割り切れても、心では割り切れない/リストラの必要性は、頭では理解できても、割り切れない思いが残る/裁判で人が人を裁くのは、どうも割り切れない気持ちがする/叱られた子は、無言のまま割り切れない表情で母親を見上げた ❸ ホテルで出すオムレツの卵を一人で割り切ろうと思ったが、とても無理だ/一冬分の薪[まき]は、二日や三日ではとても割り切れない
**わりこむ【割り込む】**[割る＋込む] ❶ (中、列、行列、間、隙間、隣、先頭、前方、席、空席、椅子、シート、カウンター、エスカレーター、人込み、人垣、渋滞、混雑、話、会話、ゲーム、仲間、関係、勢力、仕事、生活、市[し]場[じょう])に割り込む(=人と人の間を*押し分けて無理に入る。順番を崩して脇から*入り込む) ❷ (3割、100円、1000ドル、5℃、実績、数値、前期、前年、前年度、水準、大台、平均、半分、過半数、50%、底値、最安値、買値、売値、原価、額面、元本、定員)を割り込む(=値段や数値がある基準や境界を外れて下回る) 
【副⁺】❶(無理やり、いきなり、突然、ずうずうしく、堂々と、強引に、出し抜けに、平気で、急に、不意に、故意に、脇から) ❷ (大幅に、一時的に、予想どおり、想定外に、現時点で、直近で)割り込む
【例文】
❶電車を待つ列に割り込んできた男性に、周囲から非難の目が向けられた/仲の良い二人の間には、誰も割り込めない/ライブ会場で前方に大男が割り込んできたため、舞台がよく見えない/車間距離を開けて走っていたら、脇から割り込まれた/渋滞している所に車が無理に割り込もうとしてきた/うちの上司は、部下たちの会話に割り込む癖がある/新規参入企業が市場に割り込み、シェアを拡大している ❷ 1ドル100円を割り込

<1355>
む急激な円高が進み、輸出関連企業を圧迫した/今朝は、気温が5℃を割り込む寒さになった/営業不振に陥り、売り上げが前年実績を大幅に割り込んだ/平均株価が2万円の大台を1年ぶりに割り込んだ/急に金が必要になり、持ち家を買値を割り込む価格で泣く泣く手放した/投資信託は、運用実績次第で投資元本を割り込むリスクがある/受験人口が減少し、志願者数が定員を割り込んだ大学もある
【名詞形】
割り込み 割り込みをする
【補足】
名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】
「割り込みはやめてください」と列に並ぶ人が注意した/その事故は、あおり運転による割り込みが原因だ/強引な割り込みをした車が接触事故を起こした/上位入賞を独占してきた外国勢に日本が割り込みをするのはかなり厳しい
**わりだす【割り出す】**[割る＋出す] ❶ (根拠となるもの)から(答え、数量、数値、大きさ、高さ、寸法、速度、時間、金額、価格、原価、単価、費用、コスト、経費、税額、収入、[返済・限度・融資]額、保険金、犯人、[容疑・所有]者、身元、住所、名前、凶器、潜伏先、発信元、位置、[現在・震源]地、ルート、距離、方位、緯度、車、番号、年代、日時、原因、病名)を割り出す(=計算して答えを出す。ある根拠から結論を出す) ❷ (実、虫、石、原石)を割り出す(=割って外に出す) ❸ (卵、クルミ、貝、氷、薪[まき]、石、岩、瓦)を割り出す(=割り始める) 
【副⁺】❶(しっかり、はっきり、ずばり、立ちどころに、正確に、迅速に、急いで、論理的に)割り出す
【例文】
❶患者の体重から投薬量を割り出す/レーダーで船舶の速度を割り出す/土地の相続税は路線価から割り出される/年商から割り出した融資額を提示する/犯行現場に残された指紋から犯人を割り出そうとした/誘拐犯は、電話の声紋から割り出された/白骨死体の身元は、歯科治療の痕跡から割り出せたそうだ/警察は、Nシステムから車の走行ルートを割り出した/刺された傷痕から凶器を割り出し、犯人逮捕に至った/北極星の高度を測り、その地点の緯度を割り出す/GPS 衛星の電波を受信すると、現在地が割り出せる/地球、太陽、月の位置が正確に分かれば、金環日食の起こる日時が割り出せる ❷ クワガタが産卵したクヌギの木から幼虫を割り出した/採掘現場から見事なルビーの原石が割り出された ❸ ケーキ職人は、厨房に入るとすぐに卵を割り出した/製菓用のクルミを割り出してからもう1時間たつが、まだ終わらない/夏も終わる頃には、冬場の薪を庭先で割り出す
【名詞形】
割り出し 割り出しをする
【補足】
名詞形は、❶の意味でのみ使う
【例文】
警察は犯人の割り出しに全力を注いだ/確定申告のため、経費の割り出しをした/犯行に使われた車から容疑者の割り出しをする
**わりつける【割り付ける】**[割る＋付ける] ❶ (原稿、文章、記事、見出し、地図、図版、イラスト、写真)を割り付ける(=紙面の構成を決める) ❷ (物資、米、年貢、患者、要員、監督教員、実験対象、役割)を割り付ける(=それぞれに配分する)
【副⁺】(うまく、バランスよく、見やすく、均等に、無作為に、順番に、無駄なく、指定どおりに)割り付ける
【例文】
❶写真のサイズに合わせて原稿を割り付ける/ニュースの重要性に応じて記事の見出しを割り付けていく/このガイドブックは、案内文をページの左に、地図を右に割

<1356>
り付けよう/イラストは編集者の手で勝手に割り付けられたため、原作のイメージとかけ離れてしまった ❷ 江戸時代は、村単位で年貢を割り付けられていた/主要国首脳会議が開催される際は、警備体制強化のため、各県に派遣要員を割り付ける/事務局では、入試のための部屋割りと監督教員を割り付ける作業に忙しい
【名詞形】
割り付け【動】割り付け(を)する
【例文】
ようやく原稿の割り付けが終わった/紙面に図版の割り付けをする/新聞記事の割り付け作業は時間との勝負だ
**わりびく【割り引く】**[割る＋引く] ❶ (品物、商品、値段、価格、代金、料金、費用、運賃、室料、入場料、手形)を(5%、1割、半分、一定額)割り引く(=決まった値段からある割合の額を引いて安くする) ❷ (話、証言、賞賛、評判、評価、成績、報告、宣伝文句、見合い写真、財産、遺産)を割り引いて(〜する) (=用心して、いくらか低く評価する)
【副⁺】
(かなり、いくらか、若干、多少、少し、大きく、大幅に、適当に、一律に)割り引く
【補足】 ❷は、副詞的用法
【例文】
❶夏物の売れ残り品を50%割り引いて売る/「今からワゴンセールで全品、200円割り引きます」/スーパーの閉店間際には、500円の弁当が300円に割り引かれる/店頭商品に傷があったので、少し割り引いてもらった/「現金でお買い上げの場合、多少割り引くことができます」/一か月前に予約すると、旅行代金から1割ほど割り引かれる/団体なら、入場料が10% 割り引かれる/満期日前に銀行に手形を買い取らせると、額面から期日までの金利や手数料を割り引かれてしまう ❷「人の大げさな手柄話は、割り引いて聞きなさい」/娘自慢の親の話は、割り引いて聞いたほうがいい/商品の宣伝文句は、割り引いて聞かないと、損をする場合がある/お見合い写真は、割り引いて見ないと、会った時にがっかりするかもしれない/彼の相続した遺産は、割り引いて見積もっても、かなりの額になるはずだ
【名詞形】
割り引[ひ]き【動】割り引き(を)する/になる
【補足】
名詞形は、❶の意味でのみ使う。「割引き」も許容され、割引率を示す時は、「〜割引」と表記。また、慣用の固定した「学生割引」「割引券」「割引価格」などは、送り仮名が省略される
【例文】
サービスタイムには全品の割り引きをする/この家具は、現金払いで大幅に割り引きしてもらった/往復だと運賃が10%割引になる/社員割引があるので、安く買える/携帯料金の割引率を比較する
**わりふる【割り振る】**[割る＋振る] (→「わりあてる」に同じ)を割り振る(=全体を応分に分けて与える) 【副⁺】(→「わりあてる」【副⁺】に同じ。手際よく)割り振る
【例文】
部長は部下の能力に応じ、手際よく仕事を割り振った/監督は、重要な役を新人俳優に割り振ろうと考えていた/大臣の椅子は、党内の実力順に割り振られていった/合併に伴い、公平にポストを割り振った/担任の教師は、掃除当番を班ごとに平等に割り振った/週に3日も当直を割り振られては身が持たない/ゼネコンは、業績に応じて下請け業者に工事を割り振った/党内では、派閥の規模に応じ、選挙資金が割り振られる/各部門の必要度に応じ、適宜、予算を割り振る/ファンクラブから割り振られたチケットが、一番後ろの席でがっかりだ/班長は、各刑事に監視場所を割り振り、張り込みをさせた/公

<1357>
営住宅は、希望者に申込み順に割り振られる/人員をうまく割り振れば、作業の効率化を図れる
【名詞形】
割り振り【動】割り振り(を)する
【例文】
合宿の部屋の割り振りが難しい/署長が署員に捜査の割り振りをする/店長が」週間ごとに勤務時間の割り振りをする
**わりほぐす【割り解す】**[割る＋解[ほぐ]す](卵、鶏卵、黄身、白身)を割りほぐす(=割って*かき混ぜる) 
【副⁺】(しっかりと、ざっくりと、ふんわりと、よく、十分に)割りほぐす
【例文】
茶[ちゃ]碗[わん]蒸しは、卵を十分に割りほぐして、出し汁を加えて作る/親子丼は、最後に卵を割りほぐし、鍋に回し入れたら出来上がりだ/煮立った澄まし汁に割りほぐした卵を流し入れたら、かき玉汁の完成だ/割りほぐした卵の黄身に塩と酢、サラダ油を加え、よく混ぜ合わせてマヨネーズを作った
**わりもどす【割り戻す】**[割る＋戻す](掛け金[きん]、[支払い・受け取り]額、受け取った料金、利用金額、売上高、剰余金、税金、手数料)の(一部、1割、10%、半額、一定額)を割り戻す(=一旦*受け取った金額の中から、ある割合の金額を返す)
【例文】
共済組合から保険の掛け金の一部が割り戻された/キャッシュレスで買い物をすると、支払い額の5%がポイントとして割り戻される/高速道路の利用金額が3万円を超えたので、30%が割り戻された/得意先が大量に商品を購入してくれたので、売上高の1割を割り戻した/出資額に応じ生協から剰余金が割り戻された/キャンペーン期間中に投資信託を購入すると、手数料が割り戻される
【名詞形】
割り戻し【動】割り戻し(を)する
【補足】
公用文では「割戻し」と送り仮名が省略される
【例文】
税金の一部割り戻しを受けた/業績好調につき、出資金の割り戻しをする/帳簿に得意先に割戻し金を支払った日を記入する

<1359>
付録
APPENDIX
・後項動詞解説
・対応する動詞形のない
「V1 ＋ V2」型複合名詞のリスト
・後項動詞索引

<1360>
後項動詞解説
(姫野昌子著『新版 複合動詞の構造と意味用法』より)
I 上昇を表す複合動詞類
1. 「〜あがる」
「あがる」の基本的意味は下方から上方への移動で、後項動詞として働く時の意味用法は、前項動詞の特徴によって5分類になる。
【1】上昇
(1-1) 全体的上昇(全体的な位置変化)
動作・作用の主体が下方から上方へ(あるいは内部から表面へ)移動し、その結果、主体の位置が全体的に変化し、表面に出た場合は、人の目に触れやすくなることを示す。
(a) 空間的上昇:前項動詞は、移動動詞や指向性の強い動詞が多い。ex.浮かびあがる
(b) 序列の上昇:何らかの序列のステップを上昇していくことを表す。ex. 繰りあがる
(c) 地位の上昇:空間的な上昇が社会的な地位の上昇へ転用されている。ex. のしあがる
(1-2) 部分的上昇(部分的位置変化による形態的変化)
主体の一部が上昇し、結果全体としてみると、形態的変化を起こしている。
(a) 形の伸長:基底部の位置は変わらないので、結果として上に伸びた形となる。ex. 起きあがる
(b) 形の縮小:主体の基底部が上方に移動したり、周辺部が中心に向かって移動したりの位置変化を起こし、結果、人の目に触れる部分が縮小する。ex. 巻きあがる・縮みあがる
(c) 量の減少による形の縮小:構成要素の数量的減少により、結果的に形が縮小していく。ex. はげあがる
【2】完了・完成
(2-1) 作業活動の完了
人が仕事や作業をすっかり終了し、その結果、目の前に期待通りのものが完成していることを示す。ex. 焼きあがる
(2-2) 自然現象の完了
前項動詞の自然現象の状態がすっかり現れる。ex. 晴れあがる

<1361>
後項動詞解説
【3】強調
人間の生理作用や心理状態に関するもので、すっかりそうなってしまうことを表す。好ましい状態ではない。ex. すくみ上がる
【4】増長
程度を越え、厚かましさを表す。好ましくない状態。ex.思いあがる
【5】尊敬語
「食べる・飲む・煙草を吸う」の尊敬語。ex. 「召しあがる」の一語のみ。
| 「〜あがる」の複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| 【1】上昇 | 場所 [から]場所<br>経過の場所<br>ふもとから頂上<br>地面から空<br>空中 | に<br>まで<br>に向かって<br>をめざして<br>をめがけて<br>[を]<br>へ<br>に向かって<br>を | 〜あがる<br>〜あがる<br>駆けあがる<br>伸びあがる<br>飛びあがる | 自＋あがる=自<br>他＋あがる=自 |
| 【2】完了完成 | 産物<br>料理 | [が]<br>が | 〜あがる<br>できあがる | 自＋あがる=自<br>他＋あがる=自 |
| 【3】強調 | 人<br>観客 | [が]<br>が | 〜あがる<br>震えあがる | 自＋あがる=自 |
| 【4】増長 | 人<br>相手 | [が]<br>が | 〜あがる<br>つけあがる | 他＋あがる=自 |
| 【5】尊敬語 | 目上の方 | [が]<br>飲食物[を]召しあがる | | 他＋あがる=他 |
2.「〜あげる」
「あげる」の基本的な意味は、対象とするものを下方から上方へ移動させることである。後項動詞として働く場合、6分類になる。

<1362>
後項動詞解説
【1】上昇
(1-1) 全体的上昇(全体的な位置変化)
対象(あるいは「なであげる」のように主体の一部)が下方から上方へ移動し、結果、位置が全体的に変化する。
(a) 空間的上昇 ex. 押しあげる
(b) 序列の上昇 ex. 繰りあげる
(1-2) 部分的上昇(部分的位置変化による形態的変化)
対象物の一部が上昇し、全体として形態的変化を起こしている。
(a) 形の伸長:物の設置方法に関係のある語に後接することが多い。ex. 積みあげる
(b) 形の縮小:対象の周辺部を中心に向かって移動したり、対象の基底部を上昇させたりして、人の目に触れる部分が縮小する。ex. まくりあげる・巻きあげる
(c) 量の減少による形の縮小:対象あるいはその構成要素の量的減少により、形が縮小する。ex. 剃りあげる
【2】上位者または下位者に対する社会的行為
「上方への移動」が対人関係(力関係)の方向性に転用されたもの。
(2-1) 下位者から上位者に対する行為
話者が自らを低め、相手に対する行為を行う。ex. さしあげる
(2-2) 上位者から下位者に対する行為
力を持つ主体者が、弱者の所属物を移動させる。ex. 召しあげる
【3】体内の上昇
体内を「鼻水・咳・感情」等が上昇する。人の生理作用や心理現象を表す。ex. すすりあげる
【4】完了・完成
(4-1) 完成品を伴う作業活動の完了
作業活動が終了し「出来上がり品」が予想される。ex. 編みあげる
(4-2) 作業活動の完了
動作の完了そのものに重点が置かれる。ex. 調べあげる
【5】強調
何らかの意図をもって前項動詞の動作を強く完全に行う。ex. ほめあげる
【6】その他
・声に出して公に人に知らせる。ex. 読みあげる
・文学的表現で「称える」のニュアンスを持つ。ex. 歌いあげる
・「本拠地への帰還」(注) ex. 引きあげる

<1363>
後項動詞解説
・活動を途中で終わりにする。ex. 切りあげる
・特殊例 ex.(女や酒に金を)入れあげる
[注] この表現は宮島達夫(1972)「国立国語研究所報告43動詞の意味・用法の記述的研究」による。
| 「〜あげる」の複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と列** | **自動詞か他動詞か** |
| 【1】上昇 | 場所 [から]場所<br>地上から月<br>1階から2階 | へ<br>に<br>まで<br>に向かって<br>をめざして<br>をめがけて<br>に向かって<br>まで | 対象を〜あげる<br>ロケットを<br>打ちあげる<br>荷物を運びあげる | 自＋あげる=他<br>他＋あげる=他 |
| [2]上位者または下位者に対する社会的行為 | 人[から]人<br>農民から<br>社長 | へ<br>に<br>に向かって<br>に対して<br>に | 対象を〜あげる<br>用件を申しあげる<br>米を買い上げる | 他＋あげる=他 |
| 【3】体内の上昇 | 人[が]<br>子供が | | 〜あげる<br>しゃくりあげる | 自＋あげる=自<br>他＋あげる=他 |
| 【4】完了完成 | 産物<br>パン | [を]<br>を | 〜あげる<br>焼きあげる | 他＋あげる=他 |
| 【5】強調 | 対象<br>賊 | [を]<br>を | 〜あげる<br>縛りあげる | 他＋あげる=他 |
| 【6】その他 | 対象<br>本<br>軍隊<br>人生 | [を]<br>を<br>を<br>を | 〜あげる<br>読みあげる<br>引きあげる<br>歌いあげる | 他＋あげる=他 |

<1364>
後項動詞解説
II 下降を表す複合動詞類
下方向への移動を表す語は多いが、後項動詞となっても、意味・用法は限定的で、ほとんどが2つの動作・作用の連なりを示し、「〜して〜する」と言い換えられる。
1.「〜おちる」 自＋おちる=自
前項動詞は落下の様相を示す。複合動詞は無意志動詞となる。ex. 滑りおちる
2.「〜おとす」 他＋おとす=他
1. 落下させる方法 ex. 切りおとす
2. 人を対象に陥落させる方法 ex. くどきおとす
3. 記憶や認識において部分的に情報獲得が欠落する無意志的行為 ex. 聞きおとす
3. 「〜おりる」 自＋おりる/他＋おりる=自
「降下」の様相を示す。複合動詞は意志動詞になる。ex. 飛びおりる
4.「〜おろす」 他＋おろす=他
1. 対象を下へ移動させる意志的行為 ex. 抱えおろす
2. 視線や手の動きの方向 ex. 見おろす
3. 特別例 ex. 書きおろす
5.「〜くだる」 自＋くだる/他＋くだる=自
「降下」の様相を示す。ex.流れくだる
6.「〜くだす」 他＋くだす=他
1. 対象物を飲んで、下へ移動させる意志的行為 ex. 飲みくだす
2. 視線や手の動きの、なめらかな下方移動 ex. 読みくだす
3. 感情的な上下関係の評価を含む。ex. 見くだす
7.「〜さがる」 自＋さがる/他＋さがる=自
1. 一方が固定され、他方が下方に垂れている状態 ex. 垂れさがる
2. 水平移動の後退の様相。順位や地位の交替にも転移 ex. 引きさがる
3. 目標に向かって深く(下がって)迫る。ex. 食いさがる
8. 「〜さげる」 他＋さげる=他
1. 対象を下方へ移動させる。ex. 掘りさげる
2. 対象を後方へ移動させる。ex. 引きさげる
3. 社会的な上下関係に関する行為 ex. 払いさげる

<1365>
後項動詞解説
4. 軽視(状態詞化して用いられる) ex. 見さげる
■内部移動を表す複合動詞
1.「〜こむ」
「こむ」が後接する複合動詞は、2つに分類される。
【1】內部移動
主体や対象が、ある枠組みの「かこむ」領域の中へと移動することを表している。「こむ」の複合動詞のうち約8割がこれに相当する。枠組みの形態の特徴で7つに分けられる。
(1-1) 閉じた空間への移動
「閉じた空間」とは、外部と一線を画す境界線によって生じる領域のこと。
(a) 主体の移動(自動詞) ex. 上がりこむ
(b) 対象の移動(他動詞) ex. 担ぎこむ
(1-2) 固体の中への移動
固体とは、人の体、地面、壁、木材など中味の詰まったもの。主体や対象がその内部に侵入したり、表面に付着したりして、個体の形態に変化を及ぼす。
(a) 主体の移動(自動詞) ex. 食いこむ
(b) 対象の移動(他動詞) ex. 埋めこむ
(1-3) 流動体の中への移動
流動体とは、水や汁などの液体、泥など液体に準じるもの、空気などの気体をいう。
(a) 主体の移動(自動詞) ex. もぐりこむ
(b) 対象の移動(他動詞) ex. 漬けこむ
(1-4) 間隙のある集合体または組織体の中への移動
布地や畳の目などすきまのあるもの、砂や米など粒状のものの集まり、部分や部品の集合体、人の群れなどの間に入り込んでいくことを表す。
(a) 主体の移動(自動詞) ex. しみこむ
(b) 対象の移動(他動詞) ex. 織りこむ
(1-5) 動く取り囲み体の中への移動
枠組みが動き、結果的に対象を内部に取り込んだ領域を形成する。ここではそれを「取り囲み体」と呼ぶ。具体的には、有情物の体の部分、平面的な布状のものや紙など自在に形態を変え、対象を押し包むことを表す。
(a) [対象]を[取り囲み体]{に/で}〜こむ ex. 包みこむ
(b) [対象]に[取り囲み体]を〜こむ ex. 着こむ
(1-6) 自己の内部への移動(自己凝縮体)
凝縮の方向とそれに伴う形態変化の様相によって5つに分けられる。
(a) 主体の一部が自己の内部に向かって陥没する。ex. ひっこむ
(b) 主体や対象の一部が基底部に向かって沈下する。ex. 落ちこむ

<1366>
後項動詞解説
(c) 主体や対象の一部同士が重なり合い形態が縮小する。ex. 折れこむ
(d) 対象の全体が中心に向かって凝縮する。ex.畳みこむ
(e) 主体や対象の一部の削除によって形態や量が縮小する ex. 刈りこむ
(1-7) その他
前項動詞は格助詞「に」をとらないので、越えて入って行くべき枠組みの領域は表面に現れないが、潜在的な枠組みが設定されていると考えられる。ex. (数量を)割りこむ
○「〜こむ」のニュアンス
「〜こむ」は単なる内部移動以上のニュアンスを伴うことがある。
(a) 全体がすっかり奥深く入るという感じがある。
(b) いったん入ったら動かないという固定感がある。
(c) 予期せぬものが入るという抵抗感がある。
(d) 人の行動を表す場合、意志性や目的意識が強いという感じがある。
【2】程度進行
動作・作用の進行により程度が高まり、ある密度の濃い状態に達することを表す。前項動詞の意味特徴で3つに分けられる。
(2-1) 固着化
人間の心理作用や生理作用、思考作用などに関するもの。ex. 眠りこむ
(2-2) 濃密化
前項動詞は状態の変化を表す動詞で、その変化の限度が進むことを表す。ex. 冷えこむ
(2-3) 累積化
前項動詞は、繰り返しのきく、人間の意志的行為を表している。ex. 歌いこむ
| 「〜こむ」の複合動詞 【1】 内部移動 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **移動先の領域** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| (1-1)閉じた空間 | **自動詞**<br>場所 [に] 〜こむ<br>人が穴に落ち込む<br>**他動詞**<br>対象[を]場所[に]<br>人を穴に落とし込む | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=自<br>〜こむ<br>他＋こむ=他 |

<1367>
後項動詞解説
| | **自動詞**<br>場所 [に] 〜こむ<br>針金が体に食いこむ | 他＋こむ=自 |
| :--- | :--- | :--- |
| (1-2)固体 | **他動詞**<br>対象[を] 場所 [に] 〜こむ<br>釘を 柱に打ちこむ | 他＋こむ=他 |
| (1-3)流動体 | **自動詞**<br>場所 [に] 〜こむ<br>薬品が 水に溶けこむ<br>**他動詞**<br>対象[を]場所[に] 〜こむ<br>薬品を水に溶かしこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=他 |
| (1-4)間隙のある集合体または組織体 | **自動詞**<br>集合体[に] 〜こむ<br>砂が 米にまじりこむ<br>**他動詞**<br>対象[を]集合体 [に] 〜こむ<br>豆を米 にまぜこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=他 |
| (1-5)動く取り囲み体 | **他動詞**<br>対象[を]取り囲み体{に/で} 〜こむ<br>金を布 にくるみこむ | 他＋こむ=他 |
| (1-6)自己の内部(自己凝縮体) | **自動詞**<br>内部[に] 〜こむ<br>胴が内側にくびれこむ<br>**他動詞**<br>対象[を]内部[に] 〜こむ<br>裾を内側に折りこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=他 |
| (1-7)その他 | **他動詞**<br>対象[を] 〜こむ<br>中をのぞきこむ | 他＋こむ=他 |

<1368>
後項動詞解説
| 「〜こむ」の複合動詞 【2】 程度進行 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| (2-1)固着化 | 人が 〜こむ<br>人が 思うこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=他 |
| (2-2)濃密化 | 人が 〜こむ<br>人が 老いこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=自 |
| (2-3)累積化 | 人が 〜こむ<br>人が 毎日1km 泳ぎこむ | 自＋こむ=自<br>他＋こむ=他 |
2. 「〜こめる」
「こめる」は、ある閉じた空間の中に何かが入り、籠るという意味を表しており、複合動詞は3つに分類される。
【1】内部移動
「〜してしまう」と言い換えられ、前項動詞は対象を「込める」方法を示している。ex. 閉じこめる
【2】充満
夕やみ、光、煙、雲、ほこり、湯気、匂い、声などが空間にこもって満ちるという状態を表す。ex. 垂れこめる
【3】追い詰める
言葉で相手を窮地に追いやり、そこに閉じ込めることを表す。ex. 言いこめる
| 「〜こめる」の複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| 【1】内部移動 | 対象[を]場所[に] 〜こめる<br>人を穴に押しこめる | 他＋こめる=他 |
| 【2】充満 | 自然現象[が]場所[に] 〜こめる<br>煙が穴にたちこめる | 自＋こめる=自 |
| 【3】追い詰める | 人[を] 〜こめる<br>人をやりこめる | 他＋こめる=他 |

<1369>
後項動詞解説
3. 「〜いる」
辞書によれば、「いる」は「はいる」の雅語的表現とあり、後項動詞としても、「こむ」と比べて、古めかしい語感を伴うことが多い。ほとんどの場合自動詞と結合し、他動詞と結合した場合も、全て複合動詞は自動詞となる。
【1】内部移動
本動詞「いる」の意味がそのまま生きている。大部分が「[〜して/〜しながら/〜するようにして]入る」と言い換えられる。前項動詞は内部移動の様相を表す。ex.溶けいる
【2】程度強調
(2-1) 集中行為 対象 [に]〜いる
見聞する行為に「すっかり入る」という状態を表す。ex. 聞きいる
(2-2) 強度
前項動詞は、無意志的現象を表す語が多く、「いる」は、すっかりその状況になるという程度の強調を示す。ex.寝いる
4. 「〜いれる」
後項動詞の「いれる」は自立語としての意味がそのまま残っている。前項動詞は、何かを入れるための目的や方法などを表している。この複合動詞は「〜に/から〜を〜いれる」の文型をとる。ex. 受けいれる
| 内部移動を表す4つの複合動詞 | | | |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **分類** | **「〜こむ」** | **「〜こめる」** | **「〜いる」** |
| 【1】内部移動(移動の領域) | (例)<br>封じこむ<br>食いこむ<br>溶けこむ<br>しみこむ<br>丸めこむ<br>ひっこむ | (例)<br>封じこめる<br>縫いこめる<br>ひっこめる | (例)<br>駆けいる<br>食いいる<br>溶けいる<br>しみいる<br>消えいる |
| 閉じた空間 | (例)<br>とりいれる<br>こすりいれる<br>溶かしいれる<br>編みいれる<br>たくしいれる |
| 固体 | | | |
| 流動体 | | | |
| 集合体・組織体 | | | |
| 動く取り囲み体 | | | |
| 自己凝縮体 | | | |
| 【2】程度進行 | | | |
| 固着化 | 黙りこむ | | |
| 濃密化 | 咳きこむ | 咳きいる | |
| 累積化 | 磨きこむ | | |

<1370>
後項動詞解説
IV 外部移動を表す複合動詞
1.「〜でる」
「出る」が複合動詞になった場合も、「物体が外に移動する」という本義が生きている。
【1】外部、前面、表面への移動
(1) 前項動詞にすでに「外部や表面への移動」という意義素が含まれるもの。「出る」はそれを強調しているにすぎない。ex. 溢れでる
(2) 前項動詞に「外部や表面への移動」の意味は含まれず、主体の移動の方法や様相を示すもの。すなわち、前項動詞が「出る」を修飾する。ex. 道いでる
【2】表だった場への登場
ある表だった場やそこにいる人物の前に姿を現すことを示す。
(1) 単に登場を示す「自動詞」＋でる ex. まかりでる
(2) 登場の目的を示す「他動詞」＋でる ex. 訴えでる(=訴えるため、公的な場に出る意)
| 「〜でる」の複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徵** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| 【1】外部、前面、表面への移動 | 場所 [から]場所<br>場所<br>洞穴から外<br>家 | へ<br>に<br>まで<br>に向かって<br>に向けて<br>[を]<br>を | 〜でる<br>〜でる<br>這いでる<br>飛びでる | 自＋でる=自<br>他＋でる=自 |
| 【2】表だった場への登場 | 相手<br>場所<br>社員が | に<br>へ<br>まで<br>に向かって<br>に対して<br>会社に | 〜でる<br>辞職を<br>願いでる | 自＋でる=自<br>他＋でる=他 |
2. 「〜だす」
「出す」の基本的意味は「外部への移動」である。主体によって対象が移動させられることである。それが転じて、出現や物事の顕在化を表すこともある。また、動作や

<1371>
後項動詞解説
作用の開始の意味も加わる。
ここからは、複合動詞の用法を語構成及び意味構成から分類したA語彙的複合動詞、B統語的複合動詞という枠組み(注)を適用していく。「〜だす」の「動作・作用の開始」の用法は統語的複合動詞としての用法である。
[注]姫野昌子(2018) 『複合動詞の構造と意味用法」』では、複合動詞について、影山太郎(1993)『文法と語構成』における「A類:語彙的複合動詞 B類:統語的複合動詞」分類に準拠している。語彙的複合動詞は「意味から見ると、意味の習慣化と語彙的な結合制限」があり、一方、統語的複合動詞は「意味的制限がない。補文関係として分析できる」ものであるとし、これら2種類の複合動詞を区別するには、次の2つの基準が有効だとする。
1. B類は、代用形「そうする・そうなる」と置換できる。ex. 私が飲み始める→彼もそうし始める
A類は、統語構造では一つの単位だから前項の動詞部分だけを「そうする」に置換できない。これに対して、B類は前項、後項の動詞が独立であるから、前項部分の置換が可能である。
2. B類では、前項動詞は文法的変化を受け、「サ変動詞」の形をとることができる。ex. A類 ×売買し歩く B類 ○進展し始める
影山(1993)では、B統語的複合動詞として以下の27語が挙げられている。
始動: 〜かける 〜だす 〜始める / 継続: 〜まくる 〜続ける /
完了: 〜終える 〜終わる 〜尽くす 〜きる〜通す〜抜く / 未遂:
〜損なう 〜損じる 〜そびれる 〜かねる 〜遅れる 〜忘れる 〜残す 〜
誤る 〜あぐねる / 過剰行為: 〜過ぎる / 再試行: 〜直す / 習慣: 〜つける 〜慣れる 〜飽きる / 相互行為: 〜合う / 可能: 〜得る
姫野(2018)はこれに3話「〜かかる(始動)、〜損ねる(未遂)、〜果てる(完了)」を加え、計30語を統語的複合動詞とすることを提案している。なお、「開始・続行・終了」というアスペクトを表す下線の語は、造語力が強く、頻度も高いので重要ではあるが、辞書には通常、複合動詞の形で見出し語として立てられていない。前項動詞に意味の変容を及ぼさない、理解しやすい語だからである。従って、本辞典でもこの4語を後項動詞とする複合動詞は見出し語として扱っていない。

<1372>
後項動詞解説
A 語彙的複合動詞
【1】移動
(1-1) 外部、前面、表面への移動
前項動詞は主体の移動を表す [自動詞]と、対象の移動を表す [他動詞]に分けられる。
[自動詞]:「だす」は他動詞としての性質を失い、複合動詞全体が自動詞となる。
(1) 前項動詞に「外部への移動」の意が含まれている。ex. 溢れだす
(2) 前項動詞に「外部への移動」の意が含まれていない。(移動の方法・様相を示すもの) ex. 飛びだす・抜けだす
[他動詞]:前項動詞の修飾関係で4つに分類される。
(1) 方法「〜することによって出す」:前項動詞は、体の部分を使う具体的動作を示す「投げる、蹴る」、道具を使う動作を示す「掃く、掘る」、言葉や身振りで相手を動かす「誘う、呼ぶ」等が多い。ex. 掃きだす
(2) 状態 「〜した状態で出す」:前項動詞は、対象を主体の身体の部分や使用する用具類に接触させる動作を示す。ex. つまみだす
(3) 目的「〜することすなわち外界に出す(開放、外部利用等)」:前項動詞は、対象の移動と共に、社会に関係のある行動をすることを示す。ex. 救いだす
(4) 分析不可能なもの。ex. 乗りだす・さしだす
(1-2) 表だった場への出現
これらの語は、当事者の意志とは無関係に、人を表だった場に出すことを表している。ex.召しだす・突きだす
【2】顕在化
対象を外部や表面に出現させ、人の目に触れさせることを表す。前項動詞の意味待徴によって、3つに分けられる。
(2-1) 顕現
対象がもともとそこにあって、人の知覚に触れないでいたものが、変化が加わり、見えたり、聞こえたりするようになり、その存在が明らかになることを示す。ex. あぶりだす
(2-2) 創出
人が何らかの手段で無の状態から対象を生じさせることを示す。創作活動、加工作業に関するものが主である。ex. 生みだす
(2-3) 発見
人が何らかの方法で求めていたものに行き当たり、その存在を明らかにすることを表している。ex. 見いだす

<1373>
後項動詞解説
B統語的複合動詞
【3】開始
動作・作用の開始のアスペクトを示す。結合する前項動詞は、「開始—継続─終了」の時間的経過を有する動詞、いわゆる継続動詞と言われるものになる。ただし、瞬間動詞であっても、主体が複数であったり、動作・作用が繰り返される場合には、結合することがある。人為的な力の作用というよりは、内部からあふれた自然なエネルギーの流出が感じられる。ex. 降りだす
| 「〜だす」の A 語彙的複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| 移動 | **[自動詞]**<br>場所 [から]場所<br>場所<br>穴の中から<br>家<br>**[他動詞]**<br>場所 [から]場所<br>山から | に<br>へ<br>まで<br>に向かって<br>に向けて<br>[を]<br>外へ<br>を<br>に<br>へ<br>まで<br>に向かって<br>に向けて<br>町へ | 〜だす<br>〜だす<br>這いだす<br>飛びだす<br>対象[を]〜だす<br>材木を運びだす | 自＋だす=自<br>他＋だす=自<br>自＋だす=他<br>他＋だす=他 |
| (1-1)外部、前面、表面への移動 | | |
| (1-2)表だった場への出現 | 場所<br>警察 | に<br>へ<br>まで<br>に | 人[を] 〜だす<br>泥棒を突きだす | 他＋だす=他 |
| 顕在化 | (2-1)顕現 | 対象<br>足もと | [を]<br>を | 〜だす<br>照らしだす | 他＋だす=他 |
| (2-2)創出 | 人[が]<br>技術者が | 創作物[を]<br>製品を | 〜だす<br>作りだす | 他＋だす=他 |
| (2-3)発見 | 人[が]<br>刑事が | 対象[を]<br>犯人を | 〜だす<br>探しだす | 他＋だす=他 |

<1374>
後項動詞解説
| 「〜だす」のB 統語的複合動詞 | |
| :--- | :--- |
| **開始** | 〜だす<br>車が動きだす<br>本を読みだす |
| **自＋だす=自**<br>**他＋だす=他** | |
| 「〜でる」と「〜だす」の意味的対応 | |
| **複合動詞の意味** | **「〜でる」(例)** | **「〜だす」(例)** |
| **[語彙的複合動詞]** | | |
| 外部・前面・表面への移動 | 飛びでる | 飛びだす |
| 表だった場への出現 | まかりでる | 召しだす |
| 顕在化(顕現) | | 照らしだす |
| (創出) | | 作りだす |
| (発見) | | 見つけだす |
| 態度表明 | 買ってでる | |
| **[統語的複合動詞]** | | |
| 開始 | | 降りだす |
V 接着・接触を表す複合動詞
1 「〜つく」
自立語の「つく(付く、着く、就く)」は何かに接触、接着する意味を含む。対象は、格助詞「に」(時として「へ」)で示されるが、この「に」をとるかどうかによって2つに分かれる。
【1】「に」をとるもの
(1-1) 場所への到着
前項動詞は「行く、帰る、のぼる」といった到着までを含むものと、「走る、泳ぐ、流れる」等、移動の様相を表すものである。「つく」は自立語の意味をそのまま保持している。ex. 行きつく
(1-2) 場所への定着
ある経過を経たのち、どこかから来て、目的地(あるいは目的物)について、そこにとどまる、あるいは慣れ親しむことを表す。ex. 居つく
(1-3) 対象への接触・密着
「粘りつく」「へばりつく」のように、前項動詞は付着の様相を示している。「つく」は自立語の本義をそのまま保持している。
(1-4) 対象への指向
「飛びつく」「追いつく」のように主体がある距離を経て、対象にしっかりと「つく」ことを表す。接着の対象は、動作主体の外部にある。ex. 噛みつく

<1375>
後項動詞解説
【2】「に」をとらぬもの
(2-1) 状態の完全化(自然現象)
前項動詞は、「病む」「燃える」「凍る」等、自然現象を表しており、「つく」は、その状態に完全に入ることを示す。
・その始まりの部分について言う場合 ex. 子供がやっと寝つく
・状態が昂じてひどい程度になっていることを言う場合。全てマイナス評価となる。ex. 祖父が寝ついてしまった
(2-2) 着想
前項動詞が「思う」「考える」となる場合は、いいアイデアにたどり着くことを表す。プラス評価を伴う。ex.考えつく
(2-3) 状態 [が]落ちつく
一語化して構成要素に分析できない。ex. 落ちつく
| 「〜つく」の複合動詞 【1】「に」をとるもの | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と列** | **自動詞か他動詞か** |
| (1-1)場所への到着 | 場所<br>頂上 | へ<br>に<br>まで<br>に | 〜つく<br>たどりつく | 自＋つく=自 |
| (1-2)場所への定着 | 場所<br>家 | へ<br>に<br>に | 〜つく<br>住みつく | 自＋つく=自 |
| (1-3)対象への接触・密着 | 対象<br>壁<br>相手 | へ<br>に<br>と<br>に<br>に/と | 〜つく<br>はりつく<br>結びつく | 自＋つく=自<br>他＋つく=自 |
| (1-4)対象への指向 | 対象<br>親<br>枝 | へ<br>に向かって」<br>に<br>に向かって | 〜つく<br>抱きつく<br>飛びつく | 自＋つく=自<br>他＋つく=自 |
| 「〜つく」の複合動詞 【2】「に」をとらぬもの | | |
| (2-1)状態の完全化(自然現象) | 〜つく<br>子供が寝つく | 自＋つく=自 |

<1376>
後項動詞解説
| | | |
| :--- | :--- | :--- |
| (2-2)着想 | いいこと<br>を<br>道具を作ろう<br>と | 思いつく<br>考えつく<br>思いつく<br>考えつく | 他＋つく=他 |
| (2-3) | 状態<br>気分<br>が | [が] 落ちつく<br>落ちつく | 自＋つく=自 |
2.「〜つける」
複合動詞の大部分は、意志的行為を表すもので、意味用法は、大きく2つに分かれる。一つは、語彙的複合動詞で、自立語「つける」の本義「接着、密着」を何らかの形で含み、さらに、「中途半端でなく、動作をしっかり完全に行う」というニュアンスを伴う。
もう一つは、統語的複合動詞で、「習慣」を表すものである。
A 語彙的複合動詞: 接着・密着を表す
格助詞「に」をとるかどうかによって2つに分かれる。
【1】「に」をとるもの
(1-1) 場所への到着
「駆けつける」「乗りつける」等、主体者の何らかの意図を含む場合が多く、緊迫感や大げさな感じを伴う。ex. はせつける
(1-2) 対象への接着・密着
「つける」の本義が最も強く生きている。
(a) 前項動詞が格助詞「に」をとるもの:「書く」「綴じる」「植える」等の前項動詞にすでに「接着・設置」の意味が含まれており、「つける」がつくことで、「しっかりと何かをその場所に固着する」という主体者の意志が強調される。ex. 縛りつける
(b) 前項動詞が格助詞「に」をとらないもの:「編む」「焼く」「吹く」等の前項動詞には「接着・設置」の意味が含まれておらず、方法や様相を示している。ex.縫いつける
(c) 前項動詞が接頭辞化しているもの。ex. ひっつける
(1-3) 対象への指向(完全な接触を目指す)
(1-3-1) 物理的接触
「打ちつける」「投げつける」等がとる格助詞「に」は、動作の向かう対象や目標を示し、「つける」は、動きの強さ、速さ、動作主の攻撃性を含む。ex. 押しつける
(1-3-2) 対人行為接触
「申しつける」「買いつける」等、社会的行為を表しており、格助詞「に」は、その行為の相手を示す。「つける」は、強調を表し、相手の意向にかまわず、一方的に行為

<1377>
後項動詞解説
がなされるというニュアンスを含む。ex.売りつける
(1-3-3) 主体者近接
「呼びつける」「寄せつける」等、主体者が指向先(=受け手)になるので、「に」が省略されることがある。
(1-4) 対象への強度の接触指向
前項動詞「照る」「照らす」「吹く」は、自然現象を表す語で、強さや勢いを示す修飾語を伴うことが多い。「つける」は、唯一無意志的であり、強調の役目を果たしている。ex. カンカン照りつける
【2】「に」をとらぬもの
(2-1) 強調
(2-1-1) 物理的接触
前項動詞が「押さえる」「締める」「煮る」等の場合、「つける」は、動作を強調し、その動作がいい加減ではなく、完全に行われることを示している。ex. 踏みつける
(2-1-2) 対人行為接触
前項動詞「おどす」「しかる」「責める」等は、相手に何かをしかける行為で、直接の接触はなくとも相手への心理的圧力は含んでおり、「つける」がその意味を付加する。ex. にらみつける
(2-2) 対象の捕捉
前項動詞「嗅ぐ」「聞く」「見る」は、感覚の働きを表している。「つける」は、その動作・作用で探していた何かを認知することを示している。ex. 聞きつける
(2-3) 状態移行
前項動詞は「燃す」「燃やす」「たく」の燃焼に関する語で、その現象への移行開始を表している。ex. たきつける
(2-4) その他
(a) 対象[を]別物[と]決めつける:「つける」は疑わしいにもかかわらず、一方的に自分で決めてしまって、動かないという行為の強調を表す。
(b) 心/気分/腰など [を]落ちつける: 自動詞「落ちつく」と同様、一語化していて、分析できない。
B 統語的複合動詞: 習慣を表す
「つける」は、何度もその行為を繰り返して慣れている、なじんでいることを表す。前項動詞は、繰り返しのきく意志的行動で、日常生活に関係のある語が多い。「〜つける」はアスペクトの様相を帯びており、述語として終止法に立つ時は、持続態「〜ている」の形になる。ex. 行きつける

<1378>
後項動詞解説
| 「〜つける」の複合動詞 A 語彙的複合動詞 【1】「に」をとるもの | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徵** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| (1-1)場所への到着 | 場所<br>現場<br>現場 | へ<br>に<br>まで<br>に<br>に | (乗り物)を 〜つける<br>駆けつける<br>車を 乗りつける | 自＋つける=自<br>他＋つける=自<br>自＋つける=他 |
| (1-2)対象への接着・密着 | 対象<br>壁<br>鎖 | へ<br>と<br>に<br>と | 物を 〜つける<br>板を打ちつける<br>紐を結びつける | 他＋つける=他 |
| (1-3)対象への指向―完全な接触を目指す― | | |
| (1-3-1)物理的接触 | 対象<br>相手 | に<br>へ<br>に向かって<br>[をめがけて]<br>に | 物を 〜つける<br>皿を投げつける | |
| (1-3-2)対人行為接触 | 人<br>子供<br>農家 | に<br>へ<br>に向かって〜を<br>に対して<br>から<br>に<br>から | 〜つける<br>用を言いつける<br>米を買いつける | 他＋つける=他 |
| (1-3-3)主体者近接 | 場所<br>自宅 | に<br>へ<br>まで<br>に | 人を〜つける<br>部下を呼びつける | |
| (1-4)対象への強度の接触指向 | 対象<br>道路 | に<br>へ<br>[に向かって]<br>に | 〜つける<br>照りつける | 自＋つける=自<br>他＋つける=他 |

<1379>
後項動詞解説
| 「〜つける」の複合動詞 A 語彙的複合動詞 【2】「に」をとらぬもの | | |
| :--- | :--- | :--- |
| (2-1)強調 | | |
| (2-1-1)物理的接触 | 対象<br>馬 | [を]<br>を | 〜つける<br>押さえつける | 他＋つける=他 |
| (2-1-2)対人行為接触 | 人<br>子供 | [を]<br>を | 〜つける<br>しかりつける | |
| (2-2)対象の捕捉 | 情報<br>秘密 | [を]<br>を | 〜つける<br>かぎつける | 他＋つける=他 |
| (2-3)状態移行 | 対象<br>木 | [を]<br>を | 〜つける<br>燃しつける | 他＋つける=他 |
| (2-4)その他 | 決めつける | | |
| 「〜つける」の複合動詞 B 統語的複合動詞 | | |
| **習慣** | [意志的動作を表す動詞] ＋ つける<br>辛い物を食べつけている | 他＋つける=他<br>自＋つける=自 |
VI 指向を表す複合動詞
「〜かかる」と「〜かける」を取り上げる。共に「指向(対象に向かって何らかの動作・作用を及ぼす)」を表す語彙的複合動詞と、「始動(動作・作用の始まり、あるいはその寸前の状態を表す動き)」を示す統語的複合動詞の両方がある。
A 語彙的複合動詞: 指向を表す
1. 「〜かかる」
主体が対象に向かって行き接触する場合と、主体が移動中に何事かに遭遇し、かかわりを生ずる場合の2つに分けられる。
【1】接触
対象への向かい方で三分類される。
(1-1) 落下接触
「散る」「落ちる」「倒れる」等、下方へ移動する前項動詞の動きがあって、それから「かかる」によって主体が下方の対象に向かってきて当たるという意味を表す。ex.降りかかる
(1-2) 依拠接触
前項動詞の「もたれる」「寄る」「しなだれる」は、主体が対象を支えとして近づいていくことを表す。「かかる」は対象への指向、接触の意味を強調する。ex.もたれ

<1380>
後項動詞解説
かかる
(1-3) 志向接触
意図をもって対象に向かうことを表す。その意図は、次の2つに分かれる。
(a) 対象に対して好意的なもの ex. 甘えかかる
(b) 対象に対して攻撃的なもの ex. つかみかかる
態度で対象への志向を示す場合もあり、必ずしも主体と対象の実際的接触を伴わない場合もある。
【2】通過遭遇
自立語の「かかる」には「ちょうどその所に来る」という意味がある。「通る、来る」などの前項動詞は意志的な行為を意味するが、「かかる」が結合すると、全て無意志的になる。通ったり、来たりしてある地点に達した時、人や乗り物が何事かに偶然出くわすということを表す。ex. 通りかかる
| 「〜かかる」の複合動詞 | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **意味特徴** | **構成と例** | **自動詞か他動詞か** |
| 【1】接触 | | |
| (1-1)落下接触 | 対象<br>頭上 | に<br>へ<br>に向かって<br>に | 〜かかる<br>散りかかる | 自＋かかる=自 |
| (1-2)依拠接触 | 壁 | に | 寄りかかる | 自＋かかる=自 |
| (1-3)志向接触 | 人 | に | 襲いかかる | 自＋かかる=自<br>他＋かかる=自 |
| 【2】通過遭遇 | 場所<br>人が店の前 | に<br>へ<br>を<br>を | 〜かかる<br>通りかかる | 自＋かかる=自 |
2. 「〜かける」
主体が何かを対象に向けて動かし、接触させることを表す。指向の様態によって、5つに分類される。
【1】依拠接触
「かける」の意味は「重さを対象にあずけて位置を固定させる」(注)であり、普通は上方の一端が支えに接する形となる。ex.立てかける
<1381>
[注] これは森田良行(1977)「基礎日本語——意味と使い方』からの引用である。
**【2】志向接触**
対象となるものに何かを「かける」(=当てる)ことを表す。前項動詞がすでにその動作・作用を及ぼす対象を持つもの[(人に)浴びせる、着せる」等の場合、「かける」は対象に向かって当てるという意味を強調する。「吐く、吹く」のように動作・作用を向ける対象を持たない動詞の場合は、「かける」はその動作・作用が行われてから対象に当てる(かける)という意味になる。ex. 浴びせかける
**【3】心理的志向**
相手に心理的に影響を及ぼし、変化を起こそうとすることを表す。前項動詞に「誘う、訴える」等、すでに働きかけの意味が含まれているものもあり、その場合、「かける」は強調を表している。ex. 話しかける
**【4】志向移動**
主体者が自ら、何らかの目的を持ってある場所に赴くことを示す。ex. 押しかける
**【5】把捉**
主体が移動するが、対象もその先を移動しており、それをとらえようとする動きである。ex.追いかける
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】**<br>依拠接触 | 対象 [ に へ ] 物を<br>かべ に 板を | 〜かける<br>立てかける | 他＋かける=他 |
| **【2】**<br>志向接触 | 対象 [ に へ ] 物を<br>人 に 向かって<br>をめがけて<br>つばを | 〜かける<br>吐きかける | 他＋かける=他 |
| **【3】**<br>心理的志向 | 人 [ に へ ]<br>人 に 向かって<br>に | 〜かける<br>笑いかける | 自＋かける=自<br>他＋かける=他 |

<1382>
後項動詞解説
| | 場所 [ に へ ]<br>会場 に 向かって<br>をめがけて | 〜かける<br>詰めかける | 他＋かける=自 |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **【4】**<br>志向移動 | | | |
| **【5】**<br>把捉 | 対象を<br>犬を | 〜かける<br>追いかける | 他＋かける=他 |
**B 統語的複合動詞: 始動を表す**
**【1】「〜かかる」と「〜かける」の意味と用法**
「かかる」と「かける」は、自他の対応をなしていて、ともに始動のアスペクトを担っている。すなわち、動作・作用が始まったことを示したり(始動態)、動作・作用が行われる寸前の状態を示したり(将現態)する。
**【2】「〜かかる」と「〜かける」の相違点**
1) アスペクトを示す「〜かかる」は全て「〜かける」と言い換えられるが、その逆は成り立たない。「〜かかる」の方がずっと用法が狭い。
2) 「かかる」と「かける」のどちらとも結合する語の場合は、「〜かける」の方が安定した感じを与える。例えば、能動態の場合は、ふつう「殺しかかる」より「殺しかける」のほうが用いられる。また、始動を表す「〜かける」は派生名詞の形があるが、「〜かかる」にはない。ex. ○作りかけ *作りかかり
3) 「かかる」は、自動詞の多い瞬間動詞と結合しやすく、他動詞の多い継続動詞とは結合しにくい。継続動詞でも受身形になると、無意志的になり、結果動詞に転ずるので、「かかる」とも結合するようになる。ex. 人に殺されかかる
4) 「〜かかる」は主体の動きを客観視してとらえるのに対して、「〜かける」は主体の側に立って継続的な動きの中でとらえる。
月が出かかっている:静的状態として描写
月が出かけている:月の動きを、継続の中の一点でとらえる(注)
[注]この4)の記述は、佐治圭三(1992)『外国人が間違えやすい日本語の表現の研究』からの引用である。姫野(2018)は「今まで見過ごされてきた点に関する鋭い指摘」と紹介している。
**【3】始動を表す「〜始める」や「〜だす」との相違点**
1) 最も大きな違いは、「〜始める」と「〜だす」は動作・作用が始まったことのみを表し、動作・作用が行われる寸前の状態を表すことはない。
2) 同じ始動でも、「〜始める」と「〜だす」は、その動作・作用が続行し、終了に到ることを予想できる。「〜かかる」と「〜かける」は、中断や中止が前提と

<1383>
楼项勤詞解脫
されることが多い。ex. 話しかけて、途中でやめてしまった
3) 「〜かかる」と「〜かける」は、無意志動詞になる。「〜始める」は人の動作を表す場合に意志動詞として用いられることもある。「〜だす」はそれに比べると意志性が弱い。
| 複合動詞の意味 | 「〜かかる」(例) | 「〜かける」(例) |
| :--- | :--- | :--- |
| **[語彙的複合動詞]** | | |
| 1 指向 | | |
| 落下接融 | 落ちかかる | |
| 依拠接触 | もたれかかる | もたせかける |
| 志向接触 | 襲いかかる | 吐きかける |
| 心理的志向 | | 笑いかける |
| 志向移動 | | 詰めかける |
| 把捉 | | 追いかける |
| 通過遭遇 | 通りかかる | |
| **[統語的複合動詞]** | | |
| 2 始動 | | |
| 始動態 | 食べかかる | 食べかける |
| 将現態 | 死にかかる | 死にかける |
**VI 対称関係を表す複合動詞**
**1. 「〜あう」**
自立語の「合う・会う」には「一致、調和、対面」などの意味がある。
複合動詞「〜あう」はそれらが転化し、「対称関係」を表す接尾辞的な働きをするようになったものである。「〜あう」という複合動詞は、複数の主体者によって、同じ動作・作用が行われることを示し、サ変動詞や外来語にもつき、造語力が豊かである。「〜あう」分類の要素は以下の2つである。
**【1】働きかけの対象**
❶ 相互動作:互いを相手として働きかけあう。「あう」を使用しないと意味をなさない。ex.二人が抱きあう
❷ 共同動作:同一の対象を相手とすることによって、おのずから共同の場が形成される。「あう」を使用しなくても意味が通じる。ex. 子どもたちが犬を抱きあう
❸ 並行動作:同一の場でそれぞれが同じ働きをする。相互的な働きかけもなく、

<1384>
後項動詞解説
連帯性も弱い。「あう」を使用しなくても意味が通じる。ex. ネズミがもがきあう
**【2】時間の問題**
「AがBと〜あう」という文型は、「Aが〜する」と「Bも〜する」の合成の形である。その同じ二つの「〜する」という働きは、同時に行われるのか、交互に行われるのか、あるいは、そのどちらでも良いのか、という問題である。
❶ 同時でなければならないもの:前項動詞は対等の関係を表す格助詞「と」をとる。ex.競いあう
❷ 交互でなければならないもの:前項動詞は人を対象として格助詞「を」をとる。ex. 追いあう
❸ どちらでも良いもの:互いに共同行為者となる場合は、同時であるか交互であるかの制限はなくなる。ex. 二人が一羽の鳥を追いあう
以下に、働きかけの対象(互いを相手とするのか、同一物を相手とするのか)、時間〈同時か交互か〉によって分類する。
**❶ 相互動作・作用を表す「〜あう」**
**【1】同時に起こること**
**(1-1) 接触**
意義特徴によって3つに分けられる。
(a) 精神的接触(人間同士の触れあいで生じる事柄)
❶ 交際・交流 ex. 知りあう
❷ 情愛 ex. 愛しあう
❸ 争い ex. 競いあう
❹ 和解 ex. 折れあう
(b) 物理的接触(物理的な触れあいに伴って生じる事柄)
人に限らず、非情物が主体になることもある。
❺接触ex. 触れあう
❻ 混交 ex. 溶けあう
❼ 重積 ex. 重なりあう
❽ 隣接 ex. 隣りあう
❾ 離反 ex. 遠ざけあう
❿ 集合 ex. 集いあう
(c) 関係(ものごとの抽象的なかかわりあい方)
⓫ 関連 ex. かかわりあう
⓬ バランス ex. つりあう
**(1-2) 遭遇**
本動詞「会う」「合う」に前項動詞が付属的に結合し、一語化しているもので、数は少ない。ex. 巡りあう

<1385>
後項動詞解説
**【2】交互に起こること**
**(2-1) 移動**
動詞の主体は有情物に限られる。
(a) 相手の領域への移動 ex. 訪ねあう
(b) 相手の領域からの移動 ex. 退けあう
(c) 捕捉ex. 追いかけあう
**(2-2) 働きかけの姿勢**
主体は有情物である。
(a) 手足等による働きかけ ex. 投げあう
(b) 手足等による付着動作 ex. 背負いあう
**(2-3) 立場の交替**
主体は有情物に限られる。
(a) 力の関係 ex. 負かしあう
(b) 受給の関係 ex. 教えあう
(c) 順序の関係 ex. 口をはさみあう
**【3】同時に、交互に起こること**
**(3-1) 働きかけ**
動作・作用の生じる時間に制約がない。
(a) 物理的な働きかけ ex. 押しあう
(b) 心理的な働きかけ ex. 信じあう
(c) 社会的な働きかけ ex. 話しあう
**❶ 共同動作を表す「〜あう」**
相手と共同で共通の対象に働きかける動作である。有情物の意識的行為に限られる。
**【1】同時に起こること**
**(1-1) 分担**
- 一つの物事を分けたり、分担したりするのは、かかわる者が複数であり、かつ同時参加でなければならない。ex. 分けあう
**【2】交互に起こること**
**(2-1) 交互的対物動作**
二者が同時に対物に行為を行うことはできない。ex. 車を運転しあう
**【3】同時に、交互に起こること**
**(3-1) 一方的対人動作**
「あやす」や「育てる」のように年長者が年少の者を対象とするもの、「飼う」のように人が動物を対象とするもの、「悼む」や「弔う」のように生者が死者に対して行う

<1386>
後項動詞解説
行為など、その立場が不可逆的なもので、永久に一方的な立場関係を表している。ex. 育てあう
**(3-2) 共同的対物動作**
人が物に働きかける場合、共同で行う。ex. 席を詰めあう
**❶ 並行動作・作用を表す「〜あう」**
動作・作用の生じる時間に制約がない。主体は有情物と非情物の場合がある。
**【1】同時に、交互に起こること**
**(1-1) 自動的動作(自動詞の類)**
感情に関する語が多い。ex. 沈黙しあう
**(1-2) 自動的動作(他動詞の類)**
ex. 顔をしかめあう
**(1-3) 物理現象**
波、光、音など粒子の集合体によって生じる物理的現象に関するもの。ex. 響きあう
**【2】その他**
一語化しており、分析しにくい。ex.かけあう、請けあう、とりあう
| 対称 | 時 | 意味特徴 | 構成と例 |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **□相互動作・作用(互いを相手とするもの)** | **1同時** | **(1-1)接触**<br>(a)精神的接触<br>(b)物理的接触<br>(c)関係<br>**(1-2)遭遇** | AがB[と/(に)] 〜あう<br>兄が弟と争いあう<br>兄が弟[と/に] 向かいあう<br>兄が事件[と/に]関わりあう<br>AがB[と/に]〜あう<br>兄が友[と/に]出あう |
| | **12交互** | **(2-1)移動**<br>(a)相手の領域への移動<br>(b)相手の領域からの移動<br>(c)捕捉<br>**(2-2) 働きかけの姿勢**<br>(a)手足等による働きかけ<br>(b)手足等による付着動作<br>**(2-3)立場の交替**<br>(a)力の関係<br>(b)受給の関係<br>(c)順序の関係 | AがBと〜あう<br>兄が友と招きあう<br>兄が友と見送りあう<br>兄が弟と追いかけあう<br>AがBと〜あう<br>兄が弟とぶん投げあう<br>兄が弟と背負いあう<br>AがBと〜あう<br>兄が弟と起こしあう<br>兄が友とおごりあう<br>兄が友と番号をかけあう |

<1387>
後項動詞解説
| | **13 同時・交互** | **(3-1) 働きかけ**<br>(a)物理的な働きかけ<br>(b)心理的な働きかけ<br>(c)社会的な働きかけ | AがBと〜あう<br>兄が弟となぐりあう<br>兄が弟と励ましあう<br>兄が弟と助けあう |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **2共同動作(同一物を相手とするもの)** | **11 同時** | **(1-1)分担** | AB が [対象]を〜あう<br>兄弟が苦しみを分かちあう |
| | **12交互** | **(2-1)交互的対物動作** | AB が [対象]を〜あう<br>兄弟が車を運転しあう |
| | **133同時・交互** | **(3-1)一方的対人動作**<br>**(3-2)共同的対物動作** | AB が [対象]を〜あう<br>兄弟が子をあやしあう<br>兄弟が木を植えあう |
| **❶並行動作・作用** | **11 同時・交互** | **(1–1)自動的動作**<br>[自動詞の類]<br>**(1–2)自動的動作**<br>[他動詞の類]<br>**(1-3)物理現象** | AB が〜あう<br>兄弟が騒ぎあう<br>AB が [対象]を〜あう<br>兄弟が首を傾げあう<br>AB が〜あう<br>車の音が軋みあう |
| | **12その他** | | 兄が役所[と/に]掛けあう<br>兄が友に請けあう |
**2.「〜あわせる」**
これまでに見てきた「〜あう」は、形式化の度合いが強く、接尾語化して数も多い。
一方、「〜あわせる」の数は少なく80語ぐらいしかない。それは、自立語「あわせる」の本義(二つ以上のものをいっしょにする。くっつける)を色濃く残していて、語彙的複合動詞として結合する動詞が限られるからである。意味特徴から2分類できる。
**【1】合致**
**(1-1) 接合**
前項動詞は、「重ねる」や「張る」などのすでに接合の意味を持っているものが多い。
(1) 手段 ex. 張りあわせる(=張ってあわせる)
(2) 順序 ex. 抜きあわせる(=(刀を)抜いてからあわせる)
**(1-2) 併合**
前項動詞は、作業に関係のある語で、接合そのものよりも、合わせた作業の結果に重点がある。ex. 炒めあわせる(=あわせて炒める)
**(1-3) 一致・照合**
前項動詞は、情報収集に関する語が多い。

<1388>
後項動詞解説
(1) 判断を下すため複数の事柄を合わせて考慮する。ex. 考えあわせる
(2) 複数の者がある目的のために行為を同じくする。ex. 示しあわせる
**【2】臨場**
偶然何かに遭遇したことを表す。事件等「事柄」であれば、格助詞「に」をとり、「人」であれば「と」をとる。全て自動詞で、無意志動詞となる。ex. 居あわせる
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】**<br>合致 | **(1-1)**<br>接合<br>**(1-2)**<br>併合<br>**(1-3)**<br>一致・照合 | AをB[と/に] 〜あわせる<br>紙を布 と 重ねあわせる<br>AをB[と/に] 〜あわせる<br>肉を野菜と つけあわせる<br>AをB[と/に] 〜あわせる<br>訳文を原文と照らしあわせる | 他＋あわせる=他<br>他＋あわせる=他<br>他＋あわせる=他 |
| **【2】臨場** | AがB[と/に] 〜あわせる<br>彼が友 と 泊まりあわせる<br>彼が現場に 行きあわせる | 自＋あわせる=自 |
**3.「〜あわさる」**
他動詞「あわせる」と対応する自動詞としては「あわさる」も存在する。これは、接合の意の「〜あわせる」と対応しており、「重ねる」「つなぐ」など共通の動詞と結合する。「〜あわさる」の複合動詞も少ない。ほとんどの場合、「〜あわせる」の受身形、例えば「結び合わされる」のような形で代用されるからである。ex. 組み合わさる
**VII 完遂を表す複合動詞類**
複合動詞を構成する後項動詞の中で、動作・作用の完遂や完了を表すものとして、「おわる」「おえる」「あがる」「きる」「ぬく」「とおす」「つくす」「はたす」等がある。このうち「きる」「ぬく」「とおす」は「切断」や「貫通」という具体的な動作を表す語の意味が転用され、完遂や完了を意味するようになった。ここではこの3語を取り上げる。
**1.「〜きる」**
本動詞の「切る」の意味で用いられる語彙的複合動詞の場合と、接辞的に統語的複合動詞として用いられる場合に大別される。後者の「完了」の意で用いられる場合がほとんどであり、特に「〜きれない」と可能の打消しの形をとることが多い。

<1389>
後項動詞解説
**A 語彙的複合動詞**
**【1】切断・終結**
人が目的を完遂するため、余分なことは切って捨て、決断したことに踏み出すという意味を持つ。
・「切る」が物理的切断を表す場合、前項動詞は、その方法や様相を示し、「〜して切る」、あるいは「〜するようにして切る」と言い換えられる。ex. かみきる
・「切る」が抽象的な事柄を対象とする場合、「続き広がっていく行為や事柄にけりをつけ、打ち切る終結行為」(森田1977)である。ex.思いきる
**B統語的複合動詞**
継続動詞と結合して「完遂」を表すものと、瞬間動詞に結合して「極度の状態」を表すものがある。
**【2】完遂**
継続動詞と結合し、大部分が人の意志的行為を表す。主体者の積極的な意図に支えられて、予定通り(質、量ともに)完全に行われることを表す。ex. 泳ぎきる・売りきる
**【3】極度**
前項動詞は瞬間動詞で、その中でも変化の程度を持ち、結果の状態が残るもの、いわゆる結果動詞の類である。「〜きる」は変化が進み、それ以上はないというほどの究極まで達することを表す。その究極の状態は、自然現象、人の生理的現象、精神や感情の働きを表すものが多い。ex. 枯れきる・疲れきる・信じきる
**【4】「〜きれない」の用法**
行為の未遂や極度に達しない状態を表す。前項動詞が無意志動詞の場合、打消しの形は「〜きらない」となり、言いきりの形で用いられることは少なく、もっぱら連体修飾や従属句の形で文中に現れる。意志動詞の場合、打消しの形は「〜きれない」と可能表現になることが多い。これは、事が達成不可能なほどの状態だ、能力を超えるほどだという程度の強調を表すからである。ex. 抱えきれない・耐えきれない・諦めきれない
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】**<br>切断<br>終結 | 対象 [を] 〜きる<br>鉄棒を焼ききる<br>難局 を 乗りきる | 他＋きる=他<br>自＋きる=他 |

<1390>
後项勤同解説
| | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **【2】**<br>完遂 | 人 [が] 〜きる<br>学生が走りきる<br>対象 [を] 〜きる<br>小説を読みきる | 自＋きる=自<br>他＋きる=他 |
| **【3】**<br>極度 | 〜きる<br>手足が冷えきる<br>対象 [を] 〜きる<br>相手を なめきる | 自＋きる=自<br>他＋きる=他 |
**2. 「〜ぬく」**
本動詞の意味で用いられる語彙的複合動詞の場合と、統語的複合動詞として「最後まで続けて」の意味を表す場合がある。
**A 語彙的複合動詞**
**【1】貫通・抜去**
本動詞「抜く」の意味に応じて複合動詞も意味が分化する。
[貫通]ex. 射ぬく [抜出]ex.くりぬく
[選抜]ex. 選びぬく [抜駆] ex. 出しぬく
**B 統語的複合動詞**
「最後まで続けて」の意味を表すこのグループの語は、人の行為や精神に関する事柄に限られる。行為の「貫徹」を表す場合と、「極度」の状態を表す場合がある。
**【2】貫徹**
このグループの「ぬく」には、意志を「つらぬく」という意味が含まれていて、逆流(抵抗、困難な条件)に対しながら、ある期間最後まで当人の強固な意志に支えられて何かが行われることを表す。前項動詞は、ある目的をもって貫徹することに意味のあるような行為に限られる。ex. 愛しぬく・泳ぎぬく
**【3】極度**
このグループは、「非常に、とことんまで」という強い程度を表す。前項動詞は、人の精神状態に関するもので、マイナス評価を表す語が多い。「〜ぬく」は状態を表すので、無意志動詞となる。ex. 苦しみぬく

<1391>
後項動詞解説
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】**<br>貫通<br>抜出<br>選抜<br>抜駆 | 対象 [を] 〜ぬく<br>板を打ちぬく<br>釘 を 引きぬく<br>選手を えりぬく<br>車を追いぬく | 他＋ぬく=他 |
| **【2】**<br>貫徹 | 人が対象 [を] 〜ぬく<br>親が子を鍛えぬく<br>人が〜ぬく<br>子供が走りぬく | 他＋ぬく=他<br>自＋ぬく=自 |
| **【3】**<br>極度 | 人が 〜ぬく<br>若者が悩みぬく | 自＋ぬく=自 |
**3.「〜とおす」**
「〜とおす」は、本動詞「貫通」の意味に前項動詞が修飾的についた語彙的複合動詞と前項動詞の行為を「最後まで一貫して続ける」の意を表す統語的複合動詞がある。
**A 語彙的複合動詞**
**【1】貫通**
このグループの語の前項動詞は、手段を表す。数は少ない。ex. 刺しとおす(=刺してとおす)
**B 統語的複合動詞**
**【2】一貫継続**
「〜とおす」は、本動詞「貫通」の意味が転じて、「継続行為もしくは反復行為として最後まで･･･し続けること」(森田 1977)を表す。意志的行為を表す語に「とおす」がつくと、本人の疲労や怠け心、あるいは周囲の事情にくじけず、一貫してその行為を続けるという強い意志性を表す。「〜とおす」の主体は主に有情物である。ex. 走りとおす・押しとおす
無意志的動作や、作用の継続を表す場合は、名詞形「〜どおし」が用いられる。
ex. ハラハラしどおしだ

<1392>
後項動詞解説
| 意味特徵 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】貫通** | 対象 [を] 〜とおす<br>針を 突きとおす | 他＋とおす=他 |
| **【2】一貫継続** | 子が歩きとおす<br>人を欺きとおす | 自＋とおす=自<br>他＋とおす=他 |
**4.「〜きる」「〜ぬく」「〜とおす」の比較**
**(1) 時間性について**
本動詞の基本的な意味から考えると、「切る」は切断、「抜く」と「通す」は貫通である。すなわち、切断の重点は、最後の部分が本体から離れる一瞬の分離変化にある。貫通の重点は、あるプロセスを経て向こう側に達することである。したがって、「〜きる」は最後の時点に重点が置かれる。
ex. 品物を売りきった→最後の時点に品物が全部売れたかどうか、品物が有から無へ分離変化したか否かに重点
一方、「〜抜く」や「〜とおす」は行為者が一定期間同じ態度を固持したことに重点が置かれる。
ex. 品物を売りぬいた・売りとおした→終始一貫品物を売り続けたことに重点
**(2) 意志性について**
「〜ぬく」と「〜とおす」が完遂の意味を持つのは、有情物の動作や行為に限られる。「〜ぬく」の方が意志性も目的意識も強い。意志的動詞に接続し、周囲の邪魔や抵抗を断固はねのけて、強固な意志を持ってその行為を貫くという意味を表す。「〜とおす」は、始めから終わりまで続けて行われることで、意志性は二義的である。「〜きる」の重点は、最後の状態変化にあるので、「〜ぬく」「〜とおす」に比べると、意志性は弱い。
**X 修正・復帰を表す複合動詞類**
**1.「〜なおる」**
「なおる」の本義は、「修整、復帰」のほかに古めかしい用法で「正しい形での着座」の意味もある。語彙的複合動詞として僅かの数しかなく、全てこの本義が残っている。
**【1】修正・復帰**
ex. 向きなおる、立ちなおる

<1393>
後項動詞解説
「向きなおる」は体の向きを変えるという具体的な動きから、仕事や人生への取り組み方まで広い範囲での修正が含まれる。「立ちなおる」は、困難な状況から抜け出し、しっかり立って、望ましい状態までなおることを意味する。
**【2】姿勢是正**
この「〜なおる」は「きちんと座る」という意味から、意志を通すため、その場(立場)から動かず、構えて頑張るという意味に転じている。ex. 開きなおる、居なわる
**2.「〜なおす」**
本動詞「直す・治す」の意味をそのまま残した統語的複合動詞である。
**【1】「〜なおす」の意味**
「〜なおす」は、統語的複合動詞としてサ変動詞とも結合し、造語力が強い。その意味機能は先行研究で「再行・修正」等と命名されている。「見なおす」「持ちなおす」に顕著にみられるように、修正、好転等プラス評価を伴う。「〜なおす」は、原則として意志的行為を表し(注)、同様の行為がすでに行われていることが前提となるが、反復後の状態が前とどの程度一致しているのかは、(1)動作主の異なり (2)対象の異なりによる。以下でその点を検討する。
[注]例外として、「相場が見なおす」「景気が持ちなおす」の2語は自動詞として働き、「自然現象としての修正作用」を示す用法である。
**【2】動作主と対象の異なりによる分類**
**(2-1) 動作主の異なり:不可**
通常は動作主が異なってもよいが、以下の4つは同一であることが条件である。
(a) 移動等、身体全体の動きに関する語:対象を持たぬ単なる動作であり、同一の人物が行為を繰り返す。ex. 出なおす
(b) 着脱等、身体の部分の動きに関する語:対象があっても、変化を及ぼさない再帰的動作である。ex. (顔を)洗いなおす
(c) 対等な対人行為に関する語:動作主と対象者の組み合わせによって成立する行為であるから、一方が異なれば、同じことの繰り返しとは言えなくなる。ex. (試合を)やりなおす
(d) 感情・思考・知識獲得に関する語:同一人物が感じたり、思ったり、学んだりしなければ、繰り返しの意味が成立しない。 ex. (気を)とりなおす
**(2-2) 対象の異なり:可と不可**
反復行為を行う際、対象が異なると成立しないが、行為の前と後で続けて同じものを対象とする場合(a)と、カテゴリーは同一でも対象そのものは別のものの場合(b)とがある。
(a) 対象が全く同一の場合

<1394>
後項動詞解説
この類は2つに分けられる。
❶ 単なる処置・加工作業に関する語:この類は、量、温度、強度など程度に関し何らかの変化を与えるが、新しいものの「創出」まではしない。ex.削りなおす
❷ 情報収集に関する語:対象から情報を収集する場合、同一のものでなければ、修正の価値がなくなる。ex. 数えなおす
(b) カテゴリーは同一だが、対象自体は行為の前後で異なっている場合
❸ 選択に関する語:対象を取り換えることによって修正が成立する。ex. 選びなおす
❹ 対象の消滅・吸収に関する語:対象となる液体、気体、粒状の集合体は、動作主の意識では同一のものと扱われているにせよ、厳密に個として見れば別のものである。ex. 飲みなおす
**【3】類似表現「〜かえす」「〜かえる」「〜あらためる」との比較**
**(3-1) 「〜かえす」との比較**
「〜かえす」も「繰り返しの行為」の意味を持つ。しかし、「〜かえす」は単なる反復行為を表すに過ぎないが、「〜なおす」は、修正のため、あるいは新発見のため、という目的意識が濃厚になる。ex. 読み返す/読みなおす 思いかえす/思いなおす
反復行為の意味の「〜かえす」は「〜なおす」に言い換えられるが、逆は必ずしも成立しない。「作る、書く、学ぶ」等、作成、情報獲得に関する事柄は単純な反復は不可能なので、「かえす」はつかない。また「入れる、掛ける、出る」等、方向性のある語は、「かえす」の本義である物理的な「逆方向への移動」と紛らわしくなるからか、反復の意味では用いられない。
**(3-2) 「〜かえる」との比較**
「〜かえる」は、繰り返す行為の後は、必ず別の状態を作り出さなければならない。ex. 乗りなおす(=同じ乗り物に乗る)、乗りかえる(=別の乗り物に乗る)
**(3-3) 「〜あらためる」との比較**
「〜あらためる」は、文章語であり、数語の動詞にしかつかない。本義「改める」の「新しく良くする」の意味がそのまま残っている。ex. 書き改める/悔い改める
**X 勢い・強意を表す複合動詞類**
**1. 「〜たつ」**
「〜たつ」は、全て語彙的複合動詞であり、「たつ」が後項動詞として働く場合も本動詞「立つ、建つ、起つ、発つ」の意味が残っている。以下に、後項動詞として持っている役割から分類する。
**【1】直立(出現)**
本動詞「たつ」の本義「立つ」の意味が生きており、前項動詞はその様相を示して

<1395>
後項動詞解説
いる。直立の状態を表すこれらの語は、述部に立つ時は、「〜ている」の形で用いられる。例外として、「降り立つ」は終止形で用いられることが多く、「生いたつ」は「生いたち」という名詞形で用いられることが多い。ex. 突きたつ
**【2】出発**
本動詞「たつ」の本義「出発」の意味が生きており、前項動詞はその様相を示している。ex.飛びたつ
**【3】感情の発露・高揚**
「たつ」は、感情や気分が高まることを強調している。前項動詞は「焦る、勇む、怒る」等、感情の激しい動きを表す語が多い。ex. いきりたつ
**【4】生起・昂進**
前項動詞は、「香る、煮える、燃える」等、自然現象を表す語であり、「たつ」は、その現象が発生し強度に達していることを示す。ex. (気持ちが)沸きたつ
**【5】 その他**
一語化していて分析しにくいが、よく使われるものとして以下の3語がある。ex. 思いたつ、引きたつ、成りたつ
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】**<br>直立<br>(出現) | **[が]**<br>山が<br>壁が | 〜たつ<br>そびえたつ<br>そそりたつ | 自＋たつ=自<br>他＋たつ=自 |
| **【2】**<br>出発 | 場所 **に**<br>場所 **に/へ向けて**<br>目的地 **に/へ向かって**<br>巣 **をめざして**<br>**[を/から]**<br>へ向けて<br>を | 〜たつ<br>〜たつ<br>飛びたつ<br>飛びたつ | 自＋たつ=自 |
| **【3】**<br>発露<br>高揚 | 感情 **[が]**<br>心が | 〜たつ<br>勇みたつ | 自＋たつ=自 |

<1396>
後項動詞解説
| | | | |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **【4】**<br>生起<br>昂進 | 湯 **[が]**<br>湯が | 〜たつ<br>煮え立つ<br>煮立つ | 自＋たつ=自<br>他＋たつ=自 |
| **【5】**<br>その他 | 〜を<br>〜が<br>〜が | 思いたつ<br>引きたつ<br>成りたつ | 他＋たつ=自<br>他＋たつ=自<br>自＋たつ=自 |
**2.「〜たてる」**
「〜たてる」は、全て語彙的複合動詞であり、「たてる」が後項動詞として働く場合も本動詞の意味が残っている。以下に、後項動詞として持っている役割から分類する。
**【1】直立(確立)**
本動詞「立てる」の本義が生きており、前項動詞はその様相を示している。「打ちたてる」等、抽象的に用いられる場合は、「しっかり立てる→確立する」の意に転じる。ex. 押したてる
**【2】顕彰・抜擢**
本動詞の「相手をたてる」に近い用法である。登用の意味で使われる場合には、そのポストが「に」で表されることが多い。ex. とりたてる
**【3】構築・達成**
ある期間をかけ、部分を組み合わせる、金を貯める、水面を埋める等、繰り返しを通して目的にあった状態を「たてる=確立する、達成する」ことを表している。対象としては、「素材(布を仕たてる)」と「達成の状態 / 物(洋服を仕たてる)」の両方がある。ex. 積みたてる・埋めたてる
**【4】強調・旺盛**
「〜たてる」は、適度な状況を越えた「旺盛さ」を示すことが多い。特に、対人行為は、相手を圧迫する類が大部分である。「ほめたてる」にしても必要以上にという作為があり、好意が感じられない。ほとんどの語は、強調の意を添える「たてる」を使用しなくても、前項動詞のままで文意が通じる。ex. 責めたてる
| 意味特徴 | 構成と例 | 自動詞か他動詞か |
| :--- | :--- | :--- |
| **【1】直立**<br>(確立) | 場所 **[に]** 対象 **[を]** 〜たてる<br>地面に棒を突きたてる | 他＋たてる=他 |

<1397>
後項動詞解説
| | | | |
| :--- | :--- | :--- | :--- |
| **【2】顕彰**<br>抜擢 | 対象 **[を]** 〜たてる<br>味を引きたてる | 他＋たてる=他 |
| **【3】構築**<br>達成 | 対象 **[を]** 〜たてる<br>自動車を組みたてる | 他＋たてる=他 |
| **【4】強調**<br>旺盛 | 物 **[を]**<br>人 **[を]**<br>人 **[が]**<br>ガラスを磨きたてる<br>部下を呼びたてる<br>人々が騒ぎたてる | 他＋たてる=他<br>自＋たてる=自 |
**3.「〜まくる」**
強調を表す後項動詞のうち、特に人の行動について「勢い、強意」を示す類に「〜たてる」と共に「〜まくる、〜ちらす」がある。
「〜まくる」は、場合によっては量の多さが強調されたり、人の行動に関しては「無統制、思うがままに、むやみに」というマイナスの評価を伴うことが多い。統語的複合動詞として造語力も強く、マスコミ関係でよく使われる表現である。「まくる」が結合する動詞は、人の行動に関する語がほとんどであり、特に多いのは、対人行動と自己発散的行動に関する語である。そのほか、精神状態を表す語、運・不運を表す語、社会的現象を表す語というように大別できる。
**【1】対人行動**
相手の思わくなど考えず一方的に自己中心的にことを進めるという感じがある。攻撃的な行動の場合は、激しさや相手への圧力感を伴う。ex.攻めまくる
**【2】自己発散的行動**
人が熱中して盛んに何かを行う類の行動には、ほとんど「まくる」がつく。「〜して〜して〜しまくる」の重複構文や「〜しては〜しまくる」の繰り返し構文等がよく用いられる。ex. 遊びまくる
**【3】精神状態**
【1】や【2】と比べ新しい用法と思われ、強調したい時、意に任せて使う傾向がある。若者やマスコミ関係者の間で流行語的に使われている。ex. 怒りまくる
**【4】運・不運の状態**
何かの首尾について、強調したい時、「まくる」が使われることがあるが、まだ数は少ない。ex.(運が)つきまくる・(ゴールを)外しまくる

<1398>
後項動詞解説
**【5】社会現象**
本来、人の意志的行動を表す語について勢いや強さを示すが、それが転じて、事柄の状況を表すこともある。例は、まだ少ないが、使用範囲が広がる傾向にある。ex. (不況の嵐が)吹きまくる
**○「〜たてる」と「〜まくる」の相違点**
(1) 目的意識
他者への訴えかけという目的意識が異なる。
ex. 書きたてる:読み手を意識し、強く訴えかけるという目的がある。
書きまくる:勢いに任せてとにかく多量に続けて書くことに重点
(2) 受動性と能動性
「読む/書く、聞く/言う、買う/売る」のようなペアの行為の場合、他者への働きかけが大きい能動的な行為のほうに「たてる」がつきやすく、受動的な行為には「たてる」はつきにくい。
ex. 読みまくる・? 読みたてる/書きまくる・書きたてる
(3) 文体
「〜まくる」は、俗語的であり、敬意もない。「〜たてる」は、文章語的な語にもつくし、敬語表現も可能である。
ex. 述べたてる:(先生が)述べたてられる。
述べまくる:?(先生が)述べまくられる

<1399>
**対応する動詞形のない「V1 ＋ V2」型複合名詞のリスト:「立ち読み」など196語**
東京外国語大学 鈴木智美
現代日本語の「動詞(V1)＋動詞(V2)」の形をとる複合名詞(例:「話し合い」「申し込み」「立ち読み」「思い出し笑い」など)には、対応する複合動詞のあるタイプと、対応する複合動詞がない(あるいはほとんど用いられない)タイプがあります。
例えば、「話し合い」「申し込み」には、対応する動詞「話し合う」「申し込む」がありますが、「立ち読み」「思い出し笑い」については、対応する「×立ち読む」「×思い出し笑う」のような複合動詞の形は、用いられません。
日本語母語話者には、対応する動詞の有無は比較的すぐわかりますが、日本語学習者にとっては、それがすぐに確認できる資料は残念ながらありません。そこで、対応する動詞形のない「V1 ＋ V2」型の複合名詞にどのようなものがあるのか、代表的な国語辞典を調べ、その主なものを選出し、リスト化しました。
リストには、以下のものも含めています。
1つは、大型の辞書などを見ると、対応する動詞形が記載されてはいるのですが、現代日本語ではその動詞形は一般的にはあまり使用されないのではないかと思われるもの(以下の表で*印を付けた22語)、また、現代日本語の活用形が古語と異なるために、対応する動詞形が正しく想起されにくいもの(同じく印の2語)です。
*印のものは、例えば「駆け落ち」や「居眠り」で、大型の辞書によれば「駆け落ちる」「居眠る」という動詞形が記載されているのですが、実際のところ、現代日本語ではその動詞形はあまり使われないのではないかと思われます。よって、これらのものは、対応する動詞形が「ない」ものと見なし、以下のリストに含めました。
◆印の2語は、「思い出」と「巻き添え」で、「思い出」に対応する動詞は、「×思い出す」ではなく「思ひづ」「思ひいづ」で、「巻き添え」に対応する動詞形は「×巻き添える」ではなく、「巻き添ふ」になります。現代日本語としては、すぐに想起できる対応する動詞形は「ない」ものと見なし、リストに含めました。
なお、複合名詞の横に「スル」と記載したものは、サ変動詞(スル動詞)を形成することが可能なものです。例えば、「居眠りスル」とあるものは、「居眠りする」という動詞が形成可能だということです。現代日本語において、「スル」が付加できるかどうかには、判断に揺れが生じるものもありますが、辞書およびコーパス等の実例を参照

<1400>
対応する勤闘形のない複合名詞のリスト
しながら記しました。
なお、以下のリストには、次の(1)〜(3)のものは含めていません。
(1) 辞書に記載はないものの、対応する動詞形が使われていると思われるもの(→対応する動詞形は「ある」と考えて、このリストには含めていません。)
例:「掛け捨て」「掛け流し」「下げ止まり」「下げ戻し」など
(「掛け捨てる」「掛け流す」「下げ止まる」「下げ戻す」という動詞形が使われていると考えられるためです。)
(2)「V1 ＋ V2」型ではあるものの、構成要素の一方が明らかに名詞の意味を持つと思われるもの
例:「受け狙い」(「受け」を狙うことを表す)
「痛み止め」(「痛み」を止めることを表す)
「酔いざまし」(「酔い」をさますことを表す)
「暮らし向き」(「暮らし」のようすを意味する)など
(3) 構成要素の一方が、ある決まった意味を添えるために(接辞的に)働いていると思われるもの
例:「―たて」→ 動作が終わって間もないことを表す「焼きたて」「作りたて」など
「-ぞめ」→動作を初めて行うことを表す 「書き初め」「食い初め」など
「-ぶり」→ 動作のようすやふるまいを表す 「話しぶり」「働きぶり」など
**表 対応する動詞形のない主な「V1 ＋ V2」型複合名詞**
| | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **逢い引き スル** | **合い挽き** | **上がり下がり スル** |
| ***上げ下ろしスル** | **上げ下げ スル** | **開け閉め スル** |
| **揚げ出し** | **開け閉て(あけたて)スル** | **当たり障り** |
| **当たり外れ** | **あつらえ向き** | **当て逃げ スル** |
| **洗い張り スル** | **言いなり** | **生き写し** |
| **生き埋め** | ***行き帰り スル** | **行き来 スル** |
| **生き腐れ** | **行きずり(いきずり/ゆきずり)** | **生き/生け作り** |
| **炒め煮** | ***居眠り スル** | ***飢え死にスル** |
| ***浮き沈み スル** | **浮き彫り** | **歌い回し** |

<1401>
対応する動詞形のない複合名詞のリスト
| | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **討ち死にスル** | **恨み死にスル** | ***売り買い スル** |
| **売り掛け** | **売り食い スル** | **追い炊き/焚き スル** |
| **起き抜け** | **置き引き スル** | ***起き伏し/臥し スル** |
| ***送り迎え スル** | **押し売り スル** | ***押し引き スル** |
| **踊り/躍り食い** | **覚え書き** | **思い出し笑い スル** |
| **◆思い出** | **降り乗り スル** | **買い食い スル** |
| **返し留め スル** | **返し縫い スル** | **係り結び** |
| **隠し立て スル** | **隠し撮り/録り スル** | **隠し縫い スル** |
| ***駆け落ち スル** | **駆け引き スル** | ***重ね着 スル** |
| **重ね切り スル** | **重ね刷り スル** | **貸し借り スル** |
| **貸し剥がし** | **勝ち負け** | **考え違い スル** |
| **聞き納め** | **聞き書き スル** | **聞き応え(ききごたえ)** |
| ***着ぐるみ** | **着倒れ** | **着映え(きばえ)スル** |
| ***着太り スル** | **着やせ スル** | **切り張り/貼り スル** |
| **切り封じ** | **切り盛り スル** | **食い倒れ** |
| **食い逃げ スル** | **崩し書き スル** | **蹴上がり** |
| **蹴伸び** | **敷き写し スル** | **忍び笑い** |
| **吸い飲み/呑み** | **透かし編み** | **好き嫌い** |
| **透き見 スル** | **すくい投げ** | **背負い投げ** |
| **競り売り(せりうり)** | **添い寝 スル** | **添え書き スル** |
| **焚き落とし** | **抱き寝 スル** | **出し抜け** |
| **立ち歩き** | **立ち売り スル** | **立ち泳ぎ スル** |
| **立ち食いスル** | **立ち飲み スル** | **立ち読み スル** |
| **建て売り** | **食べ盛り** | **試し切り/斬り スル** |
| **試し書き スル** | **試し撮り/録り スル** | **戯れ書き** |
| **使い歩き** | **使い走り スル** | **つかみ洗い スル** |
| **作り泣き** | **作り笑い スル** | **続け書き スル** |
| **つまみ洗い スル** | **つまみ食い スル** | **照り降り** |
| **照れ笑い スル** | **届け済み** | **飛ばし読み スル** |
| ***飛び入り(とびいり)スル** | **泊まり明け** | **泊まりがけ** |
| **止め立て スル** | ***取り引き スル** | **流し打ち スル** |
| **流し撮り スル** | ***泣き笑い スル** | **慰み書き** |
| **殴り書き スル** | **投げ売り スル** | **なぞり書き スル** |

<1402>
対応する動詞形のない複合名詞のリスト
| | | |
| :--- | :--- | :--- |
| **煮炊き スル** | **抜き打ち** | **抜き写し スル** |
| **抜き書き スル** | **抜き差し スル** | **抜き刷り スル** |
| **盗み食い スル** | **盗み撮り/録り スル** | **盗み読み スル** |
| **盗み笑い** | **寝押し スル** | **寝泊まり スル** |
| **寝巻き(「寝間着」とも)** | **退き引き(のきひき)** | ***伸び盛り** |
| **上り下り(のぼりおり) スル** | ***上り下り(のぼりくだり) スル** | ***飲み食い スル** |
| **飲み捨て** | **飲み逃げ スル** | **乗り降り スル** |
| **乗り詰め** | **乗り逃げ スル** | **量り/計り売り スル** |
| **量り減り スル** | ***走り書き スル** | **走り競べ** |
| **走り使い** | **走り読み スル** | **働き盛り** |
| **流行り廃り(はやりすたり)** | **控え書き** | **挽き売り スル** |
| **ひき逃げ スル** | **吹き溜まり** | **臥し起き スル** |
| **ふて寝スル** | **振り洗い スル** | **振り逃げ スル** |
| **◆巻き添え** | **紛れ当たり(まぐれあたり)** | **負け惜しみ** |
| **まつり絎け(まつりぐけ)** | **まつり縫い** | **回し蹴り スル** |
| **回し飲み スル** | **回り合わせ** | **見立て直し** |
| **満ち欠け** | **結び切り** | **持ち腐れ** |
| **持ち逃げ スル** | **もみ洗い スル** | *** もらい泣き スル** |
| **もらい笑い** | **焼き討ち/打ち スル** | **焼き増し スル** |
| **焼け太り スル** | **雇い止め** | **破れかぶれ** |
| ***病み上がり** | **病み煩い** | **やり取り スル** |
| **寄せ植え** | **寄せ書き スル** | **読み書き スル** |
| **読み応え(よみごたえ)** | **忘れ咲き** | **割り書き スル** |
| **割り増し スル** | | |

<1403>
後項動詞索引
*本書で見出し語として取り上げた複合動詞を記載
**[あ]**
**〜あう【合う・会う・逢う・遭う】**
**あいしあう(愛し合う)**
**あたえあう(与え合う)**
**あたためあう(温め合う)**
**あゆみあう(歩み合う)**
**いいあう(言い合う)**
**いがみあう (啀み合う)**
**いきあう(行き合う・一会う・一逢う)ゆきあう**
**いたわりあう(労り合う)**
**いましめあう(戒め合う)**
**うけあう(請け合う・受け合う)**
**うちあう(打ち合う・撃ち合う)**
**うなずきあう(頷き合う)**
**うなりあう(唸り合う)**
**うばいあう(奪い合う)**
**うらみあう(恨み合う)**
**うわさしあう(噂し合う)**
**おぎないあう(補い合う)**
**おくりあう (送り合う)**
**おしあう(押し合う)**
**おちあう(落ち合う)**
**おもいあう(思い合う)**
**おりあう(折り合う)**
**おれあう(折れ合う)**
**かかわりあう(関わり合う・係わり合う)**
**かけあう(掛け合う)**
**かさなりあう(重なり合う)**
**かたまりあう(固まり合う)**
**かたりあう(語り合う)**
**かちあう(搗ち合う)**
**がなりあう(がなり合う)**
**かみあう(噛み合う)**
**かよいあう(通い合う)**
**からまりあう(絡まり合う)**
**からみあう (絡み合う)**
**かわしあう(交わし合う)**
**かわりあう(代わり合う・替わり合う)**
**かんがえあう(考え合う)**
**ききあう(開き合う・聴き合う)**
**きしみあう(軋み合う)**
**きずつけあう(傷つけ合う)**
**きそいあう(競い合う)**
**きりあう(斬り合う・切り合う)**
**くいあう(食い合う)**
**くっつきあう(くっつき合う)**
**くっつけあう(くっつけ合う)**
**くみあう(組み合う)**
**けりあう(蹴り合う)**
**こみあう(混み合う・込み合う)**
**ころしあう(殺し合う)**
**さぐりあう(探り合う)**
**ささえあう(支え合う)**
**ささやきあう(囁き合う)**
**さしあう(差し合う・指し合う)**
**さそいあう(誘い合う)**
**しあう(為合う)**
**しげりあう(茂り合う・繁り合う)**
**しのびあう(忍び会う・忍び逢う)**
**しゃべりあう(喋り合う)**
**しらせあう(知らせ合う)**
**しりあう(知り合う)**
**しんじあう(信じ合う)**
**すきあう(好き合う)**
**すれあう(擦れ合う・摩れ合う)**
**せめあう(攻め合う)**
**せめあう(責め合う)**
**せめぎあう(閲ぎ合う)**
**せりあう(競り合う)**
**そむけあう(背け合う)**
**たかめあう(高め合う)**
**だきあう(抱き合う)**
**だしあう(出し合う)**
**たすけあう(助け合う)**
**たずねあう(尋ね合う)**
**たずねあう(訪ね合う)**
**たたえあう(称え合う・潜え合う)**
**たたかいあう(戦い合う・闘い合う)**
**たたかわせあう(戦わせ合う・闘わせ合う)**
**たたきあう(叩き合う)**
**たちあう(立ち会う・立ち合う)**
**たべあう(食べ合う)**
**ちかいあう (誓い合う)**
**ちかづけあう(近付げ合う)**
**ちぎりあう(契り合う)**
**ちちくりあう(乳繰り合う)**
**つうじあう(通じ合う)**
**つかみあう(掴み合う)**
**つきあう(付き合う)**
**つつきあう(突き合う)**
**つどいあう(集い合う)**
**つながりあう(繋がり合う)**
**つなぎあう(繋ぎ合う)**
**つなげあう(繋げ合う)**
**つらなりあう(連なり合う)**
**つりあう(釣り合う)**
**であう(出会う・一合う・一遭う)**
**とけあう(溶け合う・融け-・解けー)**
**とっくみあう(取っ組み合う)**
**となりあう(隣り合う)**
**どなりあう(怒鳴り合う)**
**とりあう(取り合う・撮り合う)**
**なぐさめあう(慰め合う)**
**なぐりあう(殴り合う)**
**なげあう(投げ合う)**
**なげきあう(嘆き合う)**
**なすりあう(擦り合う)**
**なのりあう(名乗り合う)**

<1404>
後項動詞索引
**ならべあう(並べ合う)**
**なれあう(馴れ合う)**
**にあう(似合う)**
**にぎりあう(握り合う)**
**にくみあう(憎み合う)**
**にらみあう(睨み合う)**
**ねぎらいあう(労い合う・犒い合う)**
**ののしりあう(罵り合う)**
**のべあう(述べ合う)**
**のみあう(飲み合う)**
**はげましあう (励まし合う)**
**はたきあう(叩き合う)**
**はなしあう(話し合う)**
**はりあう(張り合う)**
**ひきあう(引き合う)**
**ひしめきあう(犇めき合う)**
**ひっぱりあう(引っ張り合う)**
**ひびきあう(響き合う)**
**ふざけあう(ふざけ合う)**
**ぶつかりあう(打つかり合う)**
**ぶつけあう(打つけ合う)**
**ふれあう(触れ合う)**
**ほほえみあう(微笑み合う)**
**ほめあう(褒め合う・誉め合う)**
**ほれあう(惚れ合う)**
**まざりあう(混ざり合う・交ざり合う)**
**まじりあう(混じり合う・交じり合う)**
**またたきあう(瞬き合う)**
**みあう(見合う)**
**みせあう(見せ合う)**
**みつめあう(見詰め合う)**
**みとめあう(認め合う)**
**むかいあう(向かい合う)**
**むきあう(向き合う)**
**むけあう(向け合う)**
**むすびあう(結び合う)**
**むせびあう(咽び合う・噎び合う)**
**むつみあう (睦み合う)**
**むれあう(群れ合う)**
**めぐりあう(巡り合う・廻りー・回り-/-会う/一逢う)**
**もたせあう(凭せ合う)**
**もたれあう(凭れ合う)**
**もちあう(持ち合う)**
**もつれあう(縺れ合う)**
**もとめあう(求め合う)**
**もみあう(揉み合う)**
**やりあう(遣り合う)**
**ゆきあう(行き合う・一会う・一逢う)**
**ゆずりあう(譲り合う)**
**ゆるしあう(許し合う)**
**よじれあう(捩れ合う)**
**よせあう(寄せ合う)**
**よびあう(呼び合う)**
**よみあう(読み合う・詠み合う)**
**よりあう(寄り合う)**
**よろこびあう(喜び合う)**
**ろんじあう(論じ合う)**
**わかちあう(分かち合う)**
**わかりあう(分かり合う)**
**わけあう(分け合う)**
**わたりあう(渡り合う)**
**わらいあう(笑い合う)**
**〜あおぐ【仰ぐ】**
**うちあおぐ(打ち仰ぐ)**
**ふりあおぐ(振り仰ぐ)**
**〜あかす【明かす】**
**かたりあかす(語り明かす)**
**ときあかす(解き明かす)**
**ときあかす(説き明かす)**
**なきあかす(泣き明かす)**
**なげきあかす(嘆き明かす)**
**のみあかす(飲み明かす)**
**まちあかす(待ち明かす)**
**〜あがらす・あがらせる【上がらす・上がらせる】**
**つけあがらす・つけあがらせる(付け上がらす・付け上がらせる)**
**〜あがる【上がる】**
**あみあがる(編み上がる)**
**あらいあがる(洗い上がる)**
**いりあがる(煎り上がる・炒り上がる)**
**うかびあがる(浮かび上がる)**
**うきあがる(浮き上がる)**
**うちあがる(打ち上がる)**
**えがきあがる(描き上がる)**
**おきあがる(起き上がる)**
**おどりあがる(躍り上がる)**
**おびえあがる(怯え上がる・脅え上がる)**
**おもいあがる(思い上がる)**
**おりあがる(折り上がる)**
**おりあがる(織り上がる)**
**かきあがる(書き上がる・描き上がる)**
**かけあがる(翔上がる)**
**かけあがる(駆け上がる・駈け上がる)**
**かちあがる(勝ち上がる)**
**きざみあがる(刻み上がる)**
**きれあがる(切れ上がる)**
**くみあがる(組み上がる)**
**くりあがる(繰り上がる)**
**けずりあがる(削り上がる)**
**こねあがる(捏ね上がる)**
**しあがる(仕上がる)**
**したてあがる(仕立て上がる)**
**しめあがる(締め上がる)**
**すくみあがる(竦み上がる)**
**すりあがる(刷り上がる)**
**ずりあがる(ずり上がる)**
**せめあがる(攻め上がる)**
**せりあがる(迫り上がる)**
**せりあがる(競り上がる)**
**そめあがる(染め上がる)**
**たきあがる(炊き上がる)**
**たちあがる(立ち上がる・起ちー・建ちー)**
**ちぢみあがる(縮み上がる)**
**ちぢれあがる(縮れ上がる)**
**つくりあがる(作り上がる・造りー・創りー)**
**つけあがる(付け上がる)**
**つけあがる(漬け上がる)**
**つみあがる(積み上がる)**
**つりあがる(吊り上がる)**
**つりあがる(釣り上がる)**
**できあがる(出来上がる)**
**とぎあがる(研ぎ上がる・磨ぎ上がる)**
**とびあがる(飛び上がる・跳び上がる)**
**とりあがる(撮り上がる)**
**なりあがる(成り上がる)**
**にあがる(煮上がる)**
**にえあがる(煮え上がる)**
**ぬいあがる(縫い上がる)**
**ぬけあがる(抜け上がる)**
**ぬりあがる(塗り上がる)**

<1405>
後項動詞索引
**ねじれあがる(捩れ上がる・捻れ上がる)**
**ねりあがる(練り上がる・煉り上がる)**
**のしあがる(伸し上がる)**
**のびあがる(伸び上がる)**
**のぼせあがる(逆上せ上がる)**
**はいあがる(這い上がる)**
**はえあがる(生え上がる)**
**はげあがる(禿げ上がる)**
**はねあがる(跳ね上がる)**
**はれあがる(晴れ上がる)**
**はれあがる(腫れ上がる)**
**ひあがる(干上がる・乾上がる)**
**ふきあがる(吹き上がる・噴き上がる)**
**ふくれあがる(膨れ上がる・脹れ上がる)**
**ふるえあがる(震え上がる)**
**ほしあがる(干し上がる・乾し上がる)**
**ほりあがる(彫り上がる)**
**ほりあがる(掘り上がる)**
**まいあがる(舞い上がる)**
**まきあがる(巻き上がる)**
**まくれあがる(捲れ上がる)**
**みがきあがる(磨き上がる)**
**むくれあがる(剥れ上がる)**
**むしあがる(蒸し上がる)**
**むすびあがる(結び上がる)**
**めくれあがる(捲れ上がる)**
**めしあがる(召し上がる)**
**もえあがる(燃え上がる)**
**もちあがる(持ち上がる)**
**もりあがる(盛り上がる)**
**やきあがる(焼き上がる)**
**ゆいあがる(結い上がる)**
**ゆであがる(茹で上がる)**
**わきあがる(沸き上がる・湧き上がる)**
**〜あきる【飽きる】**
**あそびあきる(遊び飽きる)**
**ききあきる(聞き飽きる・聴き飽きる)**
**たべあきる(食べ飽きる)**
**のみあきる(飲み飽きる)**
**みあきる(見飽きる)**
**よみあきる(読み飽きる)**
**〜あぐねる【倦ねる】**
**おもいあぐねる(思い倦ねる)**
**かんがえあぐねる(考え倦ねる)**
**さがしあぐねる(探し傺ねる・捜し倦ねる)**
**せめあぐねる(攻め傺ねる)**
**つけあぐねる(付け倦わる)**
**つけあぐねる(点け倦ねる)**
**つけあぐねる(着け倦わる)**
**まちあぐねる(待ち倦ねる)**
**〜あぐむ【倦む】**
**おもいあぐむ(思い倦む)**
**かんがえあぐむ(考え倦む)**
**さがしあぐむ(探し倦む・捜し倦む) さがしあぐねる**
**せめあぐむ(攻め倦む)**
**つけあぐむ(付け倦む)**
**つけあぐむ(付け倦ねる)**
**つけあぐむ(点け倦む)**
**つけあぐむ(点け倦ねる)**
**つけあぐむ(着け倦む)**
**つけあぐねる(着け倦ねる)**
**まちあぐむ(待ち倦む)**
**〜あける【明ける】**
**うちあける(打ち明ける)**
**〜あける【開ける】**
**おしあける(押し開ける)**
**こじあける(抉じ開ける)**
**ねじあける(捩じ開ける・捻じ開ける)**
**〜あげる【上げる・揚げる・挙げる】**
**あみあげる(編み上げる)**
**あらいあげる(洗い上げる)**
**いりあげる(煎り上げる・炒り上げる)**
**いれあげる(入れ揚げる)**
**うたいあげる(歌い上げる・謳い上げる)**
**うちあげる(打ち上げる)**
**うりあげる(売り上げる)**
**えがきあげる(描き上げる)**
**おいあげる(追い上げる)**
**おしあげる(押し上げる)**
**おだてあげる(煽て上げる)**
**おりあげる(折り上げる)**
**おりあげる(織り上げる)**
**かいあげる(買い上げる)**
**かかえあげる(抱え上げる)**
**かきあげる(書き上げる・描き上げる)**
**かきあげる(描き上げる・掻き揚げる)**
**かさねあげる(重ね上げる)**
**かぞえあげる(数え上げる・数え挙げる)**
**かつぎあげる(担ぎ上げる)**
**かりあげる(刈り上げる)**
**かりあげる(借り上げる)**
**きざみあげる(刻み上げる)**
**きずきあげる(築き上げる)**
**きたえあげる(鍛え上げる)**
**きりあげる(切り上げる)**
**くくりあげる(括り上げる)**
**くみあげる(汲み上げる)**
**くみあげる(組み上げる)**
**くりあげる(繰り上げる)**
**けずりあげる(削り上げる)**
**けりあげる(蹴り上げる)**
**こしらえあげる(拵え上げる)**
**こすりあげる(擦り上げる)**
**こねあげる(捏ね上げる)**
**こみあげる(込み上げる)**
**さしあげる(差し上げる)**
**さすりあげる(摩り上げる・擦り上げる)**
**さらいあげる(浚い上げる・渫い上げる)**
**さらいあげる(復習い上げる)**
**しあげる(仕上げる)**
**しごきあげる(扱き上げる)**
**したてあげる(仕立て上げる)**
**しばりあげる(縛り上げる)**
**しぼりあげる(絞り上げる・搾り上げる)**
**しめあげる(締め上げる)**
**しゃくりあげる(噦り上げる)**
**しらべあげる(調べ上げる)**
**すいあげる(吸い上げる)**
**すくいあげる(掬い上げる)**
**すくいあげる(救い上げる)**
**すすりあげる(啜り上げる)**
**すりあげる(刷り上げる)**

<1406>
後項動詞索引
**ずりあげる(ずり上げる)**
**せきあげる(咳き上げる)**
**せきあげる(寤き上げる・堰[せき]き上げる)**
**せぐりあげる(せぐり上げる)**
**せりあげる(競り上げる)**
**せりあげる(迫り上げる)**
**そだてあげる(育て上げる)**
**そめあげる(染め上げる)**
**ぞんじあげる(存じ上げる)**
**たきあげる(炊き上げる)**
**たきあげる(焚き上げる)**
**だきあげる(抱き上げる)**
**たくしあげる(たくし上げる)**
**たぐりあげる(手繰り上げる)**
**たすけあげる(助け上げる)**
**たたきあげる(叩き上げる)**
**たちあげる(立ち上げる・起ちー・建ちー)**
**つかみあげる(掴み上げる)**
**つきあげる(突き上げる)**
**つきあげる(搗き上げる)**
**つくりあげる(作り上げる・造りー・創りー)**
**つとめあげる(勤め上げる・務め上げる)**
**つねりあげる(抓り上げる)**
**つまみあげる(摘み上げる)**
**つみあげる(積み上げる)**
**つりあげる(吊り上げる)**
**つりあげる(釣り上げる)**
**つるしあげる(吊し上げる)**
**とぎあげる(研ぎ上げる・磨ぎ上げる)**
**どなりあげる(怒鳴り上げる)**
**とりあげる(取り上げる・採り上げる)**
**とりあげる(撮り上げる)**
**なげあげる(投げ上げる)**
**なであげる(撫で上げる)**
**にあげる(煮上げる)**
**ぬいあげる(縫い上げる)**
**ぬりあげる(塗り上げる)**
**ねがいあげる(願い上げる)**
**ねじあげる(捩じ上げる・捻じ上げる)**
**ねじりあげる(捩り上げる)**
**ねじあげる**
**ねりあげる(練り上げる・煉り上げる)**
**のりあげる(乗り上げる)**
**はこびあげる(運び上げる)**
**はねあげる(撥ね上げる)**
**はりあげる(張り上げる)**
**ひきあげる(引き上げる)**
**ひきあげる(引き揚げる)**
**ひきずりあげる(引き摺り上げる)**
**ひっぱりあげる(引っ張り上げる)**
**ひねりあげる(捻り上げる)**
**ひろいあげる(拾い上げる)**
**ふきあげる(吹き上げる・噴き上げる)**
**ぶちあげる(打ち上げる)**
**ふりあげる(振り上げる)**
**ほうりあげる(放り上げる)**
**ほしあげる(干し上げる・乾し上げる)**
**ほりあげる(彫り上げる)**
**ほりあげる(掘り上げる)**
**まいあげる(舞い上げる)**
**まきあげる(巻き上げる・巻き揚げる)**
**まくしあげる(捲し上げる)**
**まくりあげる(捲り上げる)**
**まつりあげる(祭り上げる)**
**まとめあげる(纏め上げる)**
**みあげる(見上げる)**
**みがきあげる(磨き上げる)**
**むしあげる(蒸し上げる)**
**むすびあげる(結び上げる)**
**むせびあげる(咽び上げる・噎び上げる)**
**めくりあげる(捲り上げる)**
**めしあげる(召し上げる)**
**もうしあげる(申し上げる)**
**もちあげる(持ち上げる)**
**もみあげる(揉み上げる)**
**もりあげる(盛り上げる)**
**やきあげる(焼き上げる)**
**ゆいあげる(結い上げる)**
**ゆすりあげる(揺すり上げる)**
**ゆであげる(茹で上げる)**
**よみあげる(読み上げる・詠み上げる)**
**よりあげる(縒り上げる・撚り上げる)**
**〜あさる【漁る】**
**かいあさる(買い漁る)**
**よみあさる(読み漁る)**
**〜あたえる【与える】**
**かいあたえる(買い与える)**
**なげあたえる(投げ与える)**
**わかちあたえる(分かち与える)**
**〜あたる【当たる】**
**いきあたる(行き当たる、ゆきあたる)**
**おもいあたる(思い当たる)**
**つきあたる(突き当たる)**
**みあたる(見当たる」)**
**ゆきあたる(行き当たる)**
**〜あつかう【扱う】**
**とりあつかう(取り扱う)**
**〜あつまる【集まる】**
**よりあつまる(寄り集まる)**
**〜あつめる【集める】**
**かいあつめる(買い集める)**
**かきあつめる(掻き集める)**
**かりあつめる(駆り集める)**
**つみあつめる(摘み集める)**
**とりあつめる(取り集める)**
**はきあつめる(掃き集める)**
**ひろいあつめる(拾い集める)**
**よせあつめる(寄せ集める)**
**よびあつめる(呼び集める)**
**〜あてる【当てる】**
**いあてる(射当てる)**
**いいあてる(言い当てる)**
**おしあてる(押し当てる)**
**かぎあてる(嗅ぎ当てる)**
**さがしあてる(探し当てる・捜し当てる)**
**さぐりあてる(探り当てる)**
**たずねあてる(尋ね当てる・訪ね当てる)**
**つきあてる(突き当てる)**
**ひきあてる(引き当てる)**
**ふりあてる(振り当てる)**
**ほりあてる(掘り当てる)**
**わりあてる(割り当てる)**
**〜あふれる【溢れる】**
**みちあふれる(満ち溢れる)**
**〜あまる【余る】**
**ありあまる(有り余る)**
**おもいあまる(思い余る)**

<1407>
後項動詞索引
**〜あやまる【誤る】**
**いいあやまる(言い誤る)**
**おもいあやまる(思い誤る)**
**ききあやまる(聞き誤る)**
**みあやまる(見誤る)**
**〜あらす【荒らす】**
**くいあらす(食い荒らす)**
**すみあらす(住み荒らす)**
**ふみあらす(踏み荒らす)**
**〜あらそう【争う】**
**いいあらそう(言い争う)**
**〜あらためる【改める】**
**かきあらためる(書き改める)**
**くいあらためる(悔い改める)**
**〜あらわす【表す・著す】**
**いいあらわす(言い表す)**
**かきあらわす(書き表す・描き-・書き著す)**
**〜あるく【歩く】**
**あそびあるく(遊び歩く)**
**うりあるく(売り歩く)**
**さがしあるく (探し歩く・捜し歩く)**
**さまよいあるく(さ迷い歩く・彷徨い歩く)**
**たずねあるく(尋ね歩く・訪ね歩く)**
**つれあるく(連れ歩く)**
**であるく(出歩く)**
**とびあるく(飛び歩く)**
**とまりあるく(泊まり歩く)**
**ながれあるく(流れ歩く)**
**ねりあるく(練り歩く・邃り歩く)**
**のみあるく (飲み歩く)**
**ふれあるく(触れ歩く)**
**ほっつきあるく(ほっつき歩く)**
**もちあるく(持ち歩く)**
**わたりあるく(渡り歩く)**
**〜あれる【荒れる】**
**ふきあれる(吹き荒れる)**
**〜あわさる【合わさる】**
**かみあわさる(噛み合わさる)**
**くみあわさる(組み合わさる)**
**〜あわす・あわせる【合わす・合わせる】**
**あみあわす・あみあわせる(編み合わす・編み合わせる)**
**いあわす・いあわせる(居合わす・居合わせる)**
**いいあわす・いいあわせる(言い合わす・言い合わせる)**
**いきあわせる(行き合わせる) ゆきあわせる**
**いためあわす・いためあわせる(炒め合わす・炒め合わせる)**
**いれあわせる(入れ合わせる)**
**うちあわす・うちあわせる(打ち合わす・打ち合わせる)**
**うまれあわす・うまれあわせる(生まれ合わす・生まれ合わせる)**
**うめあわす・うめあわせる(埋め合わす・埋め合わせる)**
**おもいあわす・おもいあわせる(思い合わす・思い合わせる)**
**おりあわす・おりあわせる(織り合わす・織り合わせる)**
**かきあわす・かきあわせる(掻き合わす・掻き合わせる)**
**かけあわす・かけあわせる(掛け合わす・掛け合わせる)**
**かさねあわす・かさねあわせる(重ね合わす・重ね合わせる)**
**かみあわす・かみあわせる(噛み合わす・噛み合わせる)**
**かよいあわす・かよいあわせる(通い合わす・通い合わせる)**
**かんがえあわす・かんがえあわせる(考え合わす・考え合わせる)**
**きあわす・きあわせる(来合わす・来合わせる)**
**ききあわす・ききあわせる(開き合わす・開き合わせる)**
**くみあわす・くみあわせる(組み合わす・組み合わせる)**
**くりあわす・くりあわせる(繰り合わす・繰り合わせる)**
**こすりあわす・こすりあわせる(擦り合わす・擦り合わせる)**
**こねあわす・こねあわせる(捏ね合わす・捏ね合わせる)**
**さそいあわす・さそいあわせる(誘い合わす・誘い合わせる)**
**しばりあわす・しばりあわせる(縛り合わす・縛り合わせる)**
**しめしあわす・しめしあわせる(示し合わす・示し合わせる)**
**すりあわす・すりあわせる(擦り合わす・摺りー・擂りー/擦り合わせる・摺りー・擂りー)**
**だきあわす・だきあわせる(抱き合わす・抱き合わせる)**
**たきあわせる(炊き合わせる)**
**たずねあわす・たずねあわせる(尋ね合わす・尋ね合わせる)**
**たたみあわす・たたみあわせる(畳み合わす・畳み合わせる)**
**つきあわす・つきあわせる(突き合わす・突き合わせる)**
**つぎあわす・つぎあわせる(継ぎ合わす・接ぎー/継ぎ合わせる・接ぎー)**
**つけあわす・つけあわせる(付け合わす・付け合わせる)**
**つづりあわす・つづりあわせる(綴り合わす・綴り合わせる)**
**つなぎあわす・つなぎあわせる**

<1408>
後項動詞索引
**せる(繋ぎ合わす・繋ぎ合わせる)**
**つめあわす・つめあわせる(詰め合わす・詰め合わせる)**
**てらしあわす・てらしあわせる(照らし合わす・照らし合わせる)**
**といあわす・といあわせる(問い合わす・問い合わせる)**
**とおりあわす・とおりあわせる(通り合わす・通り合わせる)**
**とじあわす・とじあわせる(綴じ合わす・綴じ合わせる)**
**となりあわす・となりあわせる(隣り合わす・隣り合わせる)**
**とまりあわす・とまりあわせる(泊まり合わす・泊まり合わせる)**
**とりあわす・とりあわせる(取り合わす・取り合わせる)**
**にぎりあわす・にぎりあわせる(握り合わす・握り合わせる)**
**にらみあわす・にらみあわせる(睨み合わす・睨み合わせる)**
**ぬいあわす・ぬいあわせる(縫い合わす・縫い合わせる)**
**ぬきあわす・ぬきあわせる(抜き合わす・抜き合わせる)**
**ねじりあわす・ねじりあわせる(捩り合わす・一合わせる/捻り合わす・-合わせる)**
**ねりあわす・ねりあわせる(練り合わす・練り合わせる/煉り-)**
**のりあわす・のりあわせる(乗り合わす・乗り合わせる)**
**はぎあわす・はぎあわせる(接ぎ合わす・接ぎ合わせる)**
**はりあわす・はりあわせる(貼り合わす・貼り合わせる/張りー)**
**ひきあわす・ひきあわせる(引き合わす・引き合わせる)**
**まぜあわす・まぜあわせる(混ぜ合わす・混ぜ合わせる)**
**まちあわす・まちあわせる(待ち合わす・待ち合わせる)**
**みあわす・みあわせる(見合わす・見合わせる)**
**むかいあわす・むかいあわせる(向かい合わす・向かい合わせる)**
**むきあわす・むきあわせる(向き合わす・向き合わせる)**
**むすびあわす・むすびあわせる(結び合わす・結び合わせる)**
**めぐりあわせる(巡り合わせる)**
**もうしあわす・もうしあわせる(申し合わす・申し合わせる)**
**もちあわす・もちあわせる(持ち合わす・持ち合わせる)**
**もみあわす・もみあわせる(揉み合わす・揉み合わせる)**
**もりあわす・もりあわせる(盛り合わす・盛り合わせる)**
**ゆきあわせる(行き合わせる)**
**よみあわす・よみあわせる(読み合わす・読み合わせる)**
**よりあわす・よりあわせる(縒り合わす・縒り合わせる/撚り-)**
**[い]**
**〜いさむ【勇む】**
**よろこびいさむ(喜び勇む)**
**〜いそぐ【急ぐ】**
**うりいそぐ(売り急ぐ)**
**かいいそぐ(買い急ぐ)**
**しにいそぐ(死に急ぐ)**
**とりいそぐ(取り急ぐ)**
**〜いだく【抱く】**
**かきいだく(掻き抱く)**
**〜いだす【出す】**
**みいだす(見出す)**
**〜いただく【頂く・戴く】**
**おしいただく(押し頂く・押し戴く)**
**〜いたる【至る】**
**おもいいたる(思い至る)**
**たちいたる(立ち至る)**
**〜いでる【出でる】**
**まかりいでる(罷り出でる)**
**〜いる【入る】**
**あゆみいる(歩み入る)**
**いたみいる(痛み入る)**
**うちいる(討ち入る・打ち入る)**
**おしいる(押し入る)**
**おそれいる(恐れ入る・畏れ入る)**
**おちいる(陥る・落ち入る)**
**おどろきいる(驚き入る)**
**かんじいる(感じ入る)**
**きえいる(消え入る)**
**ききいる(聞き入る・聴き入る)**
**くいいる(食い入る)**
**こみいる(込み入る)**
**ころげいる(転げ入る)**
**しのびいる(忍び入る)**
**しみいる(染み入る・沁み入る)**
**せきいる(咳き入る)**
**せめいる(攻め入る)**
**たえいる(絶え入る)**
**たちいる(立ち入る)**
**つけいる(付け入る)**
**とけいる(溶け入る)**
**とりいる(取り入る)**
**ながめいる(眺め入る)**
**ながれいる(流れ入る)**
**ねいる(寝入る)**
**はじいる(恥じ入る)**
**みいる(見入る)**
**わけいる(分け入る)**
**〜いる【居る】**
**なみいる(並み居る)**
**〜いれる【入れる・容れる】**

<1409>
後項動詞索引
**あずけいれる(預け入れる)**
**あみいれる(編み入れる)**
**うけいれる(受け入れる・受け容れる)**
**うつしいれる(移し入れる)**
**おいいれる(追い入れる)**
**おとしいれる(陥れる・落とし入れる)**
**おびきいれる(誘き入れる)**
**かいいれる(買い入れる)**
**かかえいれる(抱え入れる)**
**かきいれる(書き入れる・描き入れる)**
**かこいいれる(囲い入れる)**
**かぞえいれる(数え入れる)**
**かつぎいれる(担ぎ入れる)**
**かりいれる(刈り入れる)**
**かりいれる(借り入れる)**
**ききいれる(聞き入れる)**
**きざみいれる(刻み入れる)**
**くみいれる(汲み入れる)**
**くみいれる(組み入れる)**
**くりいれる(繰り入れる)**
**くわえいれる(加え入れる)**
**くわえいれる(銜え入れる)**
**こぎいれる(漕ぎ入れる)**
**さしいれる(差し入れる)**
**さそいいれる(誘い入れる)**
**しいれる(仕入れる)**
**しぼりいれる(絞り入れる・搾り入れる)**
**しょうじいれる(招じ入れる・請じ入れる)**
**すいいれる(吸い入れる)**
**すくいいれる(掬い入れる)**
**そそぎいれる(注ぎ入れる)**
**たくしいれる(たくし入れる)**
**たぐりいれる(手繰り入れる)**
**たすけいれる(助け入れる)**
**つきいれる(突き入れる)**
**ときいれる(溶き入れる)**
**とりいれる(取り入れる・穫りー・採りー)**
**なげいれる(投げ入れる)**
**のりいれる(乗り入れる)**
**はきいれる(掃き入れる)**
**はこびいれる(運び入れる)**
**はさみいれる(挟み入れる)**
**ひきいれる(引き入れる)**
**ひきずりいれる(引き摺り入れる)**
**ひっぱりいれる(引っ張り入れる)**
**ふみいれる(踏み入れる)**
**まねきいれる(招き入れる)**
**みちびきいれる(導き入れる)**
**むかえいれる(迎え入れる)**
**めしいれる(召し入れる)**
**もうしいれる(申し入れる)**
**やといいれる(雇い入れる)**
**よびいれる(呼び入れる)**
**わりいれる(割り入れる)**
**[う]**
**〜うかぶ【浮かぶ】**
**おもいうかぶ(思い浮かぶ)**
**〜うかべる【浮かべる】**
**おもいうかべる(思い浮かべる)**
**〜うける【受ける】**
**かいうける(買い受ける)**
**かりうける(借り受ける)**
**ひきうける(引き受ける)**
**まちうける(待ち受ける)**
**みうける(見受ける)**
**もうしうける(申し受ける)**
**もらいうける(貰い受ける)**
**ゆずりうける(譲り受ける)**
**〜うごかす【動かす】**
**つきうごかす(突き動かす)**
**ゆりうごかす(揺り動かす)**
**〜うごく【動く】**
**ゆれうごく (揺れ動く)**
**〜うしなう【失う】**
**みうしなう(見失う)**
**〜うせる【失せる】**
**きえうせる(消え失せる)**
**にげうせる(逃げ失せる)**
**やけうせる(焼け失せる)**
**〜うつ【打つ・撃つ】**
**なげうつ(擲つ・抛つ・投げ打つ)**
**ねらいうつ (狙い撃つ・狙い打つ)**
**むかえうつ(迎え撃つ)**
**〜うつす【写す】**
**かきうつす(書き写す・描き写す)**
**ひきうつす(引き写す)**
**〜うつる【移る】**
**とびうつる(飛び移る・跳び移る)**
**のりうつる(乗り移る)**
**もえうつる(燃え移る)**
**〜うる【売る】**
**たたきうる(叩き売る)**
**〜うる・える【得る】**
**ありうる・ありえる(有り得る)**
**なしうる・なしえる(成し得る・為し得る)**
**[え]**
**〜えがく【描く】**
**おもいえがく(思い描く)**
**[お]**
**〜おう【負う】**
**うけおう(請け負う)**
**〜おおせる【果せる】**
**かくしおおせる(隠し果せる)**
**かくれおおせる(隠れ果せる)**
**しおおせる(為果せる)**
**だましおおせる(騙[だま]し果せる)**
**にげおおせる(逃げ果せる)**
**〜おがむ【拝む】**
**ふしおがむ(伏し拝む)**
**〜おきる【起きる】**
**とびおきる(飛び起きる)**
**はねおきる(跳ね起きる)**
**〜おく【置く】**
**いいおく(言い置く)**
**ききおく(聞き置く)**
**さしおく(差し置く)**
**すえおく(据え置く)**
**すておく(捨て置く)**
**とめおく(留め置く・止め置く)**
**とりおく(取り置く)**
**〜おくる【送る】**
**いいおくる(言い送る)**
**かきおくる(書き送る)**
**みおくる(見送る)**
**もうしおくる(申し送る)**
**〜おくれる【遅れる・後れる】**
**いいおくれる(言い遅れる)**

<1410>
後項動詞索引
**しおくれる(為遅れる)**
**しにおくれる(死に餞れる・死に遅れる)**
**だしおくれる(出し遅れる)**
**たちおくれる(立ち倏る・立ち遅れる)**
**でおくれる(出遅れる)**
**とりおくれる(取い遅れる・採いー・穫い一)**
**にげおくれる(逃げ遅れる)**
**○りおくれる(乗り遅れる)**
**もうしおくれる(申し遅れる)**
**〜おこす【起こす】**
**おもいおこす(思い起こす)**
**かきおこす(書き起こす・描き起こす)**
**かきおこす(掻き起こす)**
**すきおこす(鋤き起こす)**
**だきおこす(抱き起こす)**
**たすけおこす(助け起こす)**
**たたきおこす(叩き起こす)**
**ときおこす(説き起こす)**
**ひきおこす(引き起こす)**
**ひっぱりおこす(引っ張り起こす)**
**ふるいおこす(奮い起こす)**
**ほりおこす(掘り起こす)**
**まきおこす(巻き起こす)**
**ゆりおこす(揺り起こす)**
**よびおこす(呼び起こす)**
**〜おこなう【行う】**
**とりおこなう (執り行う)**
**〜おこる【起こる】**
**まきおこる(巻き起こる)**
**わきおこる(湧き起こる・沸き起こる)**
**〜おさえる【押さえる・抑える】**
**さしおさえる(差し押さえる)**
**とりおさえる(取り押さえる・取り抑える)**
**〜おさめる【納める】**
**まいおさめる(舞い納める)**
**〜おしむ【惜しむ】**
**うりおしむ(売り惜しむ)**
**だしおしむ(出し惜しむ)**
**〜おちる【落ちる】**
**あふれおちる(溢れ落ちる)**
**うまれおちる(生まれ落ちる)**
**石)**
**くずれおちる(崩れ落ちる)**
**こぼれおちる(零れ落ちる)**
**ころがりおちる(転がり落ちる)**
**ころげおちる(転げ落ちる)**
**ころがりおちる**
**したたりおちる(滴り落ちる)**
**すべりおちる(滑り落ちる)**
**ずりおちる(ずり落ちる)**
**つたいおちる(伝い落ちる)**
**つたわりおちる(伝わり落ちる)**
**ながれおちる(流れ落ちる)**
**なだれおちる(雪崩れ落ちる)**
**ぬけおちる(抜け落ちる・脱け落ちる)**
**はげおちる(剥げ落ちる)**
**まいおちる(舞い落ちる)**
**やけおちる(焼け落ちる)**
**〜おとす【落とす】**
**あらいおとす(洗い落とす)**
**いいおとす(言い落とす)**
**いおとす(射落とす)**
**うちおとす(打ち落とす・撃ち落とす)**
**うみおとす(産み落とす・生み落とす)**
**おいおとす(追い落とす)**
**かきおとす(書き落とす)**
**かきおとす(掻き落とす)**
**かぞえおとす(数え落とす)**
**ききおとす(聞き落とす)**
**きりおとす(斬り落とす・切り落とす)**
**くどきおとす(口説き落とす)**
**けおとす(蹴落とす)**
**けずりおとす(削り落とす)**
**こすりおとす(擦り落とす)**
**しおとす(為落とす)**
**せめおとす(攻め落とす)**
**せめおとす(責め落とす)**
**せりおとす(競り落とす)**
**そぎおとす(削ぎ落とす・殺ぎ落とす)**
**そりおとす(剃り落とす)**
**たたきおとす(叩き落とす)**
**つきおとす(突き落とす)**
**つけおとす(付け落とす)**
**とりおとす(取り落とす)**
**なきおとす(泣き落とす)**
**はきおとす(掃き落とす)**
**はたきおとす(叩き落とす)**
**はらいおとす(払い落とす)**
**ひきおとす(引き落とす)**
**ひきずりおとす(引き摺り落とす)**
**ふりおとす(振り落とす)**
**ふるいおとす(振るい落とす)**
**ふるいおとす(篩い落とす)**
**みおとす(見落とす)**
**よみおとす(読み落とす)**
**〜おとろえる【衰える】**
**くちおとろえる(朽ち衰える)**
**やせおとろえる(痩せ衰える)**
**〜おののく【戦く】**
**おそれおののく(恐れ戦く)**
**〜おぼえる【覚える】**
**ききおぼえる(聞き覚える)**
**ならいおぼえる(習い覚える)**
**〜およぶ【及ぶ】**
**おもいおよぶ(思い及ぶ)**
**ききおよぶ(聞き及ぶ)**
**〜おりる【下りる・降りる】**
**かけおりる(駆け下りる・駈けー/駆け降りる・駈けー)**
**すべりおりる(滑り下りる・滑り降りる)**
**とびおりる(飛び下りる・跳びー/飛び降りる・跳びー)**
**まいおりる(舞い降りる・舞い下りる)**
**〜おる【折る】**
**たたきおる(叩き折る)**
**へしおる(圧し折る)**
**〜おろす【下ろす・降ろす】**
**うちおろす(打ち下ろす)**
**かきおろす(書き下ろす・描き下ろす)**
**きりおろす(切り下ろす・斬り下ろす)**
**こきおろす(扱き下ろす)**
**すりおろす(摺り下ろす・**
<1411>
後項動詞索引
**磨り下ろす)**
**だきおろす(抱き下ろす)**
**たすけおろす(助け下ろす・助け降ろす)**
**つりおろす(吊り下ろす・吊り降ろす)**
**なでおろす(撫で下ろす)**
**はこびおろす(運び下ろす)**
**ひきおろす(引き下ろす)**
**ひきずりおろす(引き摺り下ろす・引き摺り降ろㅎ)**
**ひっぱりおろす(引っ張り下ろす)**
**ふきおろす(吹き下ろす・吹き降ろす)**
**ふりおろす(振り下ろす)**
**みおろす(見下ろす)**
**もみおろす(揉み下ろす)** [か]
**〜かう 交う**
**いきかう(行き交う) ゆきかう**
**とびかう(飛び交う)**
**ゆきかう(行き交う)**
**〜かえす 返す**
**いいかえす(言い返す)**
**うちかえす(打ち返す・撃ち返す)**
**うなずきかえす(頷き返す)**
**うばいかえす(奪い返す)**
**おいかえす(追い返す)**
**おくりかえす(送り返す)**
**おしかえす(押し返す)**
**おもいかえす(思い返す)**
**おりかえす(折り返す)**
**ききかえす(聞き返す・聴き返す)**
**きりかえす(斬り返す・切り返す)**
**くりかえす(繰り返す)**
**けかえす(蹴返す)**
**けりかえす(蹴り返す) けかえす**
**こねかえす(捏ね返す)**
**こねくりかえす(捏ねくり返す) こねかえす**
**ささやきかえす(囁き返す)**
**すきかえす(漉き返す)**
**すきかえす(鋤き返す)**
**そめかえす(染め返す)**
**たたきかえす(叩き返す)**
**つかみかえす(摑み返す)**
**つきかえす(突き返す)**
**つっかえす(突っ返す)**
**てりかえす(照り返す)**
**でんぐりがえす(でんぐり返す)**
**といかえす(問い返す)**
**どなりかえす(怒鳴り返す)**
**とりかえす(取り返す)**
**なぐりかえす(殴り返す)**
**なげかえす(投げ返す)**
**にかえす(煮返す)**
**にぎりかえす(握り返す)**
**にらみかえす(睨み返す)**
**ぬいかえす(縫い返す)**
**はじきかえす(弾き返す)**
**はねかえす(跳ね返す・撥ね返す)**
**ひきかえす・ひっかえす(引き返す・引っ返す)**
**ひっくりかえす(引っ繰り返す)**
**ふきかえす(吹き返す)**
**ぶりかえす(振り返す)**
**ほじくりかえす(穿り返す)**
**ほりかえす(掘り返す)**
**まきかえす(巻き返す)**
**まぜかえす・まぜっかえす(混ぜ返す・雑ぜ返す・-っ返す)**
**みかえす(見返す)**
**むしかえす(蒸し返す)**
**もりかえす(盛り返す)**
**やりかえす(遣り返す)**
**ゆりかえす(揺り返す)**
**よせかえす(寄せ返す)**
**よびかえす(呼び返す)**
**よみかえす(読み返す)**
**〜かえらす・かえらせる 返らす・返らせる**
**そりかえらす・そりかえらせる(反り返らす・反り返らせる)**
**〜かえる 返る**
**あきれかえる(呆れ返る)**
**あふれかえる(溢れ返る)**
**いきかえる(生き返る)**
**さえかえる(冴え返る)**
**しおれかえる(萎れ返る)**
**しずまりかえる(静まり返る)**
**しょげかえる(惟気返る)**
**すましかえる(澄まし返る)**
**そっくりかえる・そりくりかえる(反っくり返る・反りくり返る)**
**そりかえる(反り返る)**
**たちかえる(立ち返る・-帰る・-還る)**
**でんぐりがえる(転繰り返る)**
**にえかえる(煮え返る)**
**にえくりかえる(煮え繰り返る)**
**ねがえる(寝返る)**
**はねかえる(跳ね返る)**
**ひっくりかえる(引っ繰り返る)**
**ふくれかえる(膨れ返る・脹れ返る)**
**ふりかえる(振り返る)**
**ふんぞりかえる(踏ん反り返る)**
**まくれかえる(捲れ返る)**
**むせかえる(噎せ返る)**
**めくれかえる(捲れ返る)**
**りきみかえる(力み返る)**
**わきかえる(沸き返る・湧き返る)**
**〜かえる 帰る**
**つれかえる(連れ帰る)**
**にげかえる(逃げ帰る)**
**もちかえる(持ち帰る)**
**〜かえる 換える・替える・代える・変える**
**いいかえる(言い換える言い替える)**
**いれかえる(入れ替える。入れ換える)**
**うえかえる(植え替える)**
**うつしかえる(移し替える・移し換える)**
**おきかえる(置き換える・置き替える)**
**かいかえる(買い替える・買い換える)**
**かきかえる(書き換える・描きー/書き替える・描きー)**
**かけかえる(掛け替える・**

<1412>
後項動詞索引
**架け替える)**
**きかえる・きがえる(着替える、着換える)**
**きりかえる(切り替える・切り換える)**
**くみかえる(組み替える・組み換える)**
**さしかえる(差し替える・差し換える)**
**しかえる(仕替える)**
**すげかえる(挿げ替える・箝げ替える)**
**すみかえる(住み替える)**
**すりかえる(掏り替える)**
**そめかえる(染め替える・染め変える)**
**たてかえる(立て替える)**
**たてかえる(建て替える)**
**つくりかえる(作り替える・造りー/作り変える・造りー)**
**つけかえる(付け替える)**
**つけかえる(点け替える)**
**つけかえる(着け替える)**
**つけかえる(漬け替える・浸け替える)**
**つみかえる(積み替える)**
**つめかえる(詰め替える)**
**とりかえる(取り替える・取り換える)**
**ぬりかえる(塗り替える)**
**のりかえる(乗り換える・乗り替える)**
**はきかえる(履き替える・穿き替える)**
**はりかえる(張り替える・貼り替える)**
**ひきかえる(引き換える・引き替える)**
**ふきかえる(吹き替える)**
**ふきかえる(葺き替える)**
**ふりかえる(振り替える)**
**むけかえる(向け変える・向け替える)**
**むすびかえる(結び変える・結び替える)**
**もちかえる(持ち替える)**
**よみかえる(読み替える)**
**〜かかえる 抱える**
**だきかかえる(抱き抱える)**
**ひっかかえる(引っ抱える)**
**めしかかえる(召し抱える)**
**〜かがめる 屈める**
**わりかがめる(折り屈める)**
**〜かがやく 輝く**
**てりかがやく(照り輝く)**
**ひかりかがやく(光り輝く)**
**〜かかる 掛かる**
**あまえかかる(甘え掛かる)**
**いどみかかる(挑み掛かる)**
**うちかかる(打ち掛かる)**
**おそいかかる(襲い掛かる)**
**おちかかる(落ち掛かる)**
**おどりかかる(躍り掛かる)**
**おぶさりかかる(負ぶさり掛かる)**
**かぶさりかかる(被さり掛かる)**
**きかかる(来掛かる)**
**きりかかる(斬り掛かる・切り掛かる)**
**くずれかかる(崩れ掛かる)**
**さしかかる(差し掛かる)**
**しなだれかかる(撓垂れ掛かる)**
**しにかかる(死に掛かる)**
**じゃれかかる(戯れ掛かる)**
**せめかかる(攻め掛かる)**
**たおれかかる(倒れ掛かる)**
**たれかかる(垂れ掛かる)**
**ちりかかる(散り掛かる)**
**つかみかかる(掴み掛かる)**
**つきかかる(突き掛かる)**
**つっかかる(突っ掛かる)**
**でかかる(出掛かる)**
**とおりかかる(通り掛かる)**
**とびかかる(飛び掛かる・跳び掛かる)**
**とりかかる・とっかかる(取り掛かる・取っ掛かる)**
**なぐりかかる(殴り掛かる)**
**のしかかる(伸し掛かる)**
**のりかかる(乗り掛かる)**
**はねかかる(跳ね掛かる・撥ね掛かる)**
**ひっかかる(引っ掛かる)**
**ふざけかかる(ふざけ掛かる)**
**ふりかかる(降り掛かる)**
**ほえかかる(吠え掛かる)**
**もたれかかる(凭れ掛かる)**
**よりかかる・よっかかる(寄り掛かる・寄っ掛かる)**
**〜かぎる 限る**
**みかぎる(見限る)**
**〜かく 掻く**
**ひっかく(引っ掻く)**
**〜かくす 隠す**
**おおいかくす (覆い隠す)**
**おしかくす(押し隠す)**
**つつみかくす(包み隠す)**
**〜かくれる 隠れる**
**にげかくれる(逃げ隠れる)**
**〜かける 掛ける**
**あびせかける(浴びせ掛ける)**
**いいかける(言い掛ける)**
**いかける(射掛ける)**
**うたいかける(歌い掛ける)**
**うったえかける(訴え掛ける)**
**おいかける・おっかける(追い掛ける・追っ掛ける)**
**おしかける(押し掛ける)**
**かたりかける(語り掛ける)**
**きせかける(着せ掛ける)**
**きりかける(斬り掛ける・切り掛ける)**
**ささやきかける(囁き掛ける)**
**さしかける(差し掛ける・指し掛ける)**
**さそいかける(誘い掛ける)**
**しかける(仕掛ける)**
**しにかける(死に掛ける)**
**しゃべりかける(喋り掛ける)**
**せめかける(攻め掛ける)**
**そそぎかける(注ぎ掛ける)**
**たずねかける(尋ね掛ける)**
**たたみかける(畳み掛ける)**
**たてかける(立て掛ける)**
**つかみかける(掴み掛ける)**
**つっかける(突っ掛ける)**
**つめかける(詰め掛ける)**
**でかける(出掛ける)**
**といかける(問い掛ける)**
**なげかける(投げ掛ける)**
**はきかける(吐き掛ける)**
**はたらきかける(働き掛け**

<1413>
後項動詞索引
**る)**
**はなしかける(話し掛ける)**
**はねかける(撥ね掛ける)**
**ひっかける(引っ掛ける)**
**ふきかける・ふっかける(吹き掛ける・吹っ掛ける)**
**ぶっかける(打っ掛ける)**
**ふりかける(振り掛ける)**
**ほほえみかける(微笑み掛ける)**
**みかける(見掛ける)**
**みせかける(見せ掛ける)**
**もたせかける(凭せ掛ける)**
**もちかける(持ち掛ける)**
**よせかける(寄せ掛ける)**
**よびかける(呼び掛ける)**
**わらいかける(笑い掛ける)**
**〜かこむ 囲む**
**とりかこむ(取り囲む)**
**〜かざす 翳す**
**さしかざす(差し翳す)**
**ふりかざす(振り翳す)**
**〜かさなる 重なる**
**うちかさなる(打ち重なる)**
**おりかさなる(折り重なる)**
**おれかさなる(折れ重なる)**
**たれかさなる(垂れ重なる)**
**つみかさなる(積み重なる)**
**つもりかさなる(積もり重なる)**
**〜かさねる 重ねる**
**おりかさねる(折り重ねる)**
**つみかさねる(積み重ねる)**
**〜かざる 飾る**
**きかざる(着飾る)**
**〜かじる 齧る・噛る**
**ききかじる(聞き齧る・聞き噛る)**
**〜かぞえる 数える**
**ゆびおりかぞえる(指折り数える)**
**〜かたづける 片付ける**
**とりかたづける(取り片付ける)**
**〜かたまる 固まる**
**こりかたまる(凝り固まる)**
**〜かためる 固める**
**さしかためる(差し固める・鎖し固める)**
**ぬりかためる(塗り固める)**
**ねりかためる(練り固める・煉り固める)**
**ふみかためる(踏み固める)**
**ほしかためる(干し固める・乾し固める)**
**〜かつ 勝つ・克つ**
**うちかつ(打ち勝つ・打ち克つ)**
**せりかつ(競り勝つ)**
**〜かつぐ 担ぐ**
**ひっかつぐ(引っ担ぐ)**
**〜かなしむ 悲しむ**
**なげきかなしむ(嘆き悲しむ)**
**〜かねる 兼ねる**
**あきらめかねる(諦め兼ねる)**
**あつかいかねる(扱い兼ねる)**
**いいかねる(言い兼ねる)**
**いたしかねる(致し兼ねる)**
**きめかねる(決め兼ねる)**
**ことわりかねる(断り兼ねる)**
**こらえかねる(堪え兼ねる・怀え兼ねる)**
**しかねる(為兼ねる)**
**すえかねる(据え兼ねる)**
**たえかねる(耐え兼ねる・堪え兼ねる)**
**たまりかねる(堪り兼ねる)**
**はかりかねる(計り兼ねる・測りー・量りー)**
**まちかねる(待ち兼ねる)**
**みかねる(見兼ねる)**
**やりかねる(遣り兼ねる)**
**わかりかねる(分かり兼ねる)**
**〜かぶさる 被さる**
**おおいかぶさる(覆い被さる)**
**おしかぶさる・おっかぶさる(押し被さる・押っ被さる)**
**〜かぶす 被す**
**おしかぶす・おっかぶす(押し被す・押っ被す)**
**〜かぶせる 被せる**
**おおいかぶせる(覆い被せる)**
**おしかぶせる・おっかぶせる(押し被せる・押っ被せる)**
**〜かぶる 被る・冠る**
**かいかぶる(買い被る)**
**ひっかぶる(引っ被る)**
**ふりかぶる(振り被る・振り冠る)**
**〜かまえる 構える**
**まちかまえる(待ち構える)**
**〜かます 噛ます**
**ぶちかます(打ち噛ます)**
**〜かよう 通う**
**にかよう(似通う)**
**〜からす 枯らす**
**うちからす(打ち枯らす)**
**〜からびる 涸びる**
**ひからびる(干涸びる・乾涸びる)**
**〜かれる 枯れる**
**たちがれる(立ち枯れる)**
**〜かわす 交わす**
**いいかわす(言い交わす)**
**くみかわす(酌み交わす)**
**ささやきかわす(囁き交わす)**
**とりかわす(取り交わす)**
**なきかわす(鳴き交わす)**
**ほほえみかわす(微笑み交わす)**
**みかわす(見交わす)**
**よびかわす(呼び交わす)**
**〜かわる 換わる・替わる・代わる・変わる**
**いれかわる(入れ替わる。-換わる・一代わる)**
**うつりかわる(移り変わる・遷り変わる)**
**うまれかわる(生まれ変わる)**
**きりかわる(切り替わる。切り換わる)**
**すみかわる(住み替わる)**
**なりかわる(成り代わる成り変わる)**
**ぬけかわる(抜け替わる。抜け代わる)**
**はえかわる(生え変わる。生え替わる)** [き]
**〜きえる 消える**

<1414>
後項動詞索引
**かききえる(掻き消える)**
**〜きかす・きかせる 聞かす・聞かせる**
**いいきかす・いいきかせる(言い聞かす・言い聞かせる)**
**かたりきかす・かたりきかせる(語り聞かす・語り聞かせる)**
**とききかす・とききかせる(説き聞かす・説き聞かせる)**
**よみきかす・よみきかせる(読み聞かす・読み聞かせる)**
**〜きく 聞く・聴く**
**つたえきく(伝え聞く)**
**ぬすみきく(盗み聞く・盗み聴く)**
**もれきく(漏れ聞く)**
**〜きざむ 刻む**
**きりきざむ(切り刻む)**
**〜きそう 競う**
**さききそう (咲き競う)**
**〜きめる 決める**
**とりきめる(取り決める)**
**〜きょうじる 興じる**
**わらいきょうじる(笑い興じる)**
**〜きよめる 清める・浄める**
**あらいきよめる(洗い清める・洗い浄める)**
**はききよめる(掃き清める)**
**はらいきよめる(祓い清める)**
**〜きらう 嫌う**
**いみきらう (忌み嫌う)**
**〜きる 切る・斬る**
**あおざめきる(青ざめ切る・蒼ざめ切る)**
**あがりきる(上がり切る)**
**あきらめきる(諦め切る)**
**あけきる(明け切る)**
**あせきる(褪せ切る)**
**あたえきる(与え切る)**
**あつかいきる(扱い切る)**
**あつめきる(集め切る)**
**あまえきる(甘え切る)**
**あらわしきる(表し切る)**
**あるききる(歩き切る)**
**いいきる(言い切る)**
**いかしきる(生かし切る・活かし切る)**
**いききる(生き切る)**
**いきせききる(息急き切る)**
**うえきる(飢え切る)**
**うたいきる(歌い切る)**
**うちきる(打ち切る)**
**うりきる(売り切る)**
**えがききる(描き切る)**
**えんじきる(演じ切る)**
**おうじきる(応じ切る)**
**おききる(置き切る)**
**おさえきる(抑え切る・押さえ切る)**
**おしきる(押し切る)**
**おびえきる(怯え切る・脅え切る)**
**おぼえきる(覚え切る)**
**おもいきる(思い切る)**
**およぎきる(泳ぎ切る)**
**おりきる(下り切る・降り切る)**
**かいきる(買い切る)**
**かかりきる(掛かり切る)**
**かききる(書き切る・描き切る)**
**かききる・かっきる(掻き切る・掻っ切る)**
**かくしきる(隠し切る)**
**かしきる(貸し切る)**
**かすれきる(掠れ切る・擦れ切る)**
**かぞえきる(数え切る)**
**かみきる(噛み切る)**
**かりきる(借り切る)**
**かれきる(枯れ切る・涸れ-・嗄れ-)**
**かわききる(乾き切る・渇き切る)**
**かわりきる(変わり切る)**
**きまりきる(決まり切る)**
**くいきる(食い切る)**
**くさりきる(腐り切る)**
**くたびれきる(草臥れ切る)**
**くだりきる(下り切る)**
**こうしきる(抗し切る)**
**こごえきる(凍え切る)**
**こじれきる(拗れ切る)**
**ことわりきる(断り切る)**
**こなしきる(熟し切る)**
**ごまかしきる(誤魔化し切る)**
**こまりきる(困り切る)**
**こもりきる(籠もり切る)**
**こらえきる(堪え切る・怀え切る)**
**さけきる(避け切る)**
**ささえきる(支え切る)**
**さとりきる(悟り切る)**
**さばききる(捌き切る)**
**さめきる(冷め切る・褪め切る)**
**さめきる(覚め切る・醒め切る)**
**しおれきる(萎れ切る)**
**しきる(仕切る)**
**しなびきる(萎び切る)**
**しにきる(死に切る)**
**しのぎきる(凌ぎ切る)**
**しめきる(閉め切る)**
**しめきる(締め切る)**
**しゃがれきる(嗄れ切る)**
**じゅくしきる(熟し切る)**
**しょいきる(背負い切る)**
**しょげきる(佾気切る)**
**しらけきる(白け切る)**
**しわがれきる(嗄れ切る) しゃがれきる**
**しんじきる(信じ切る)**
**すききる(空き切る)**
**すさみきる(荒み切る)**
**すてきる(捨て切る)**
**すみきる(澄み切る)**
**すりきる(擦り切る・摺り切る)**
**せいしきる(制し切る)**
**せおいきる(背負い切る) しょいきる**
**たえきる(耐え切る・堪え切る)**
**だしきる(出し切る)**
**たたききる・たたっきる(叩き斬る・叩っー/叩き切る・叩っ一)**
**たちきる(断ち切る・裁ち切る)**
**だっしきる(脱し切る)**
**たべきる(食べ切る)**
**たよりきる(頼り切る)**
**だらけきる(だらけ切る)**
**たわみきる(たわみ切る)**

<1415>
後項動詞索引
**つかいきる(使い切る)**
**つかれきる(疲れ切る)**
**つくしきる(尽くし切る)**
**つぐないきる(償い切る)**
**つっきる(突っ切る)**
**つつみきる(包み切る)**
**つとめきる(勤め切る・務め切る)**
**つめきる(詰め切る)**
**できる(出切る)**
**とりきる(取り切る・採り-・捕り―・執り―・撮りー)**
**なおりきる(治り切る)**
**なげきる(投げ切る)**
**なめきる(舐め切る・嘗め切る)**
**なりきる(成り切る)**
**なれきる(慣れ切る)**
**にえきる(煮え切る)**
**にがりきる(苦り切る)**
**にくみきる(憎み切る)**
**にげきる(逃げ切る)**
**にごりきる(濁り切る)**
**ぬぐいきる(拭い切る)**
**ぬけきる(抜け切る)**
**ねじきる(捩じ切る・捻じ切る)**
**ねじりきる(捩り切る・捻り切る) ねじきる**
**のびきる(伸び切る)**
**のぼりきる(登り切る・上りー・昇りー)**
**のみきる(飲み切る)**
**のりきる(乗り切る)**
**はいりきる(入り切る)**
**はしりきる(走り切る)**
**はりきる(張り切る)**
**ひえきる(冷え切る)**
**ひらききる(開き切る)**
**ふせぎきる(防ぎ切る)**
**ふっきる(吹っ切る)**
**ふみきる(踏み切る)**
**ふやけきる(ふやけ切る)**
**ふりきる(振り切る)**
**ふんぎる(踏ん切る)**
**まかせきる(任せ切る)**
**まかないきる(賄い切る)**
**まもりきる(守り切る)**
**まわりきる(回り切る)**
**みきる(見切る)**
**みたしきる(満たし切る)**
**みだれきる(乱れ切る)**
**もちきる(持ち切る)**
**やききる(焼き切る)**
**やりきる(遣り切る)**
**ゆるみきる(緩み切る)**
**よごれきる(汚れ切る)**
**よみきる(読み切る)**
**よりきる(寄り切る)**
**よわりきる(弱り切る)**
**りっしきる(律し切る)**
**わかりきる(分かり切る)**
**わたりきる(渡り切る)**
**わりきる(割り切る)**
**〜きれる 切れる・斬れる**
**あがりきれる(上がり切れる)**
**あきらめきれる(諦め切れる)**
**あたえきれる(与え切れる)**
**あつかいきれる(扱い切れる)**
**あつめきれる(集め切れる)**
**あまえきれる(甘え切れる)**
**あらわしきれる(表し切れる)**
**あるききれる(歩き切れる)**
**いいきれる(言い切れる)**
**いかしきれる(生かし切れる・活かし切れる)**
**いききれる(生き切れる)**
**うたいきれる(歌い切れる)**
**うちきれる(打ち切れる)**
**うりきれる(売り切れる)**
**えがききれる(描き切れる)**
**えんじきれる(演じ切れる)**
**おうじきれる(応じ切れる)**
**おききれる(置き切れる)**
**おさえきれる(抑え切れる・押さえ切れる)**
**おしきれる(押し切れる)**
**おぼえきれる(覚え切れる)**
**おもいきれる(思い切れる)**
**およぎきれる(泳ぎ切れる)**
**おりきれる(下り切れる・降り切れる)**
**かいきれる(買い切れる)**
**かかりきれる(掛かり切れる)**
**かききれる(書き切れる・描き切れる)**
**かききれる・かっきれる(掻き切れる・掻っ切れる)**
**かくしきれる(隠し切れる)**
**かしきれる(貸し切れる)**
**かぞえきれる(数え切れる)**
**かみきれる(噛み切れる)**
**かりきれる(借り切れる)**
**かわりきれる(変わり切れる)**
**くいきれる(食い切れる)**
**くだりきれる(下り切れる)**
**こうしきれる(抗し切れる)**
**ことわりきれる(断り切れる)**
**こなしきれる(熟し切れる)**
**ごまかしきれる(誤魔化し切れる)**
**こもりきれる(籠もり切れる)**
**こらえきれる(堪え切れる・咏え切れる」**
**さけきれる(避け切れる)**
**ささえきれる(支え切れる)**
**さとりきれる(悟り切れる)**
**さばききれる(捌き切れる)**
**さめきれる(覚め切れる・醒め切れる)**
**しきれる(仕切れる)**
**しにきれる(死に切れる)**
**しのぎきれる(凌ぎ切れる)**
**しめきれる(閉め切れる)**
**しめきれる(締め切れる)**
**しょいきれる(背負い切れる)**
**しんじきれる(信じ切れる)**
**すてきれる(捨て切れる)**
**すりきれる(擦り切れる・摩り―・摺り一-)**
**せいしきれる(制し切れる)**
**せおいきれる(背負い切れる) しょいきれる**
**たえきれる(耐え切れる・堪え切れる)**
**だしきれる(出し切れる)**
**たたききれる・たたっきれる(叩き斬れる・叩っ-/叩き切れる・叩っ-)**
**たちきれる(断ち切れる・裁ち切れる)**

<1416>
後項動詞索引
**だっしきれる(脱し切れる)**
**たべきれる(食べ切れる)**
**たよりきれる(頼り切れる)**
**つかいきれる(使い切れる)**
**つくしきれる(尽くし切れる)**
**つぐないきれる(償い切れる)**
**つっきれる(突っ切れる)**
**つつみきれる(包み切れる)**
**つとめきれる(勤め切れる・務め切れる)**
**つめきれる(詰め切れる)**
**できれる(出切れる)**
**とりきれる(取り切れる・採りー・捕り―・執り-・撮り-)**
**なげきれる(投げ切れる)**
**なめきれる(舐め切れる)**
**なりきれる(成り切れる)**
**にくみきれる(憎み切れる)**
**にげきれる(逃げ切れる)**
**ぬぐいきれる(拭い切れる)**
**ぬけきれる(抜け切れる)**
**ねじきれる(捩じ切れる・捻じ切れる)**
**のぼりきれる(登り切れる・上り切れる)**
**のみきれる(飲み切れる)**
**のりきれる(乗り切れる)**
**はいりきれる(入り切れる)**
**はしりきれる(走り切れる)**
**はりきれる(張り切れる)**
**ひらききれる(開き切れる)**
**ふせぎきれる(防ぎ切れる)**
**ふっきれる(吹っ切れる)**
**ふみきれる(踏み切れる)**
**ふりきれる(振り切れる)**
**まかせきれる(任せ切れる)**
**まかないきれる(賄い切れる)**
**まもりきれる(守り切れる)**
**まわりきれる(回り切れる)**
**みきれる(見切れる)**
**みたしきれる(満たし切れる)**
**もちきれる(持ち切れる)**
**やききれる(焼き切れる)**
**やりきれる(遣り切れる)**
**よみきれる(読み切れる)**
**よりきれる(寄り切れる)**
**りっしきれる(律し切れる)**
**わたりきれる(渡り切れる)**
**わりきれる(割り切れる)**
**〜きれない 切れない**
**まちきれない(待ち切れない)**
**〜きわめる 極める**
**みきわめる(見極める)** [く]
**〜くう 食う**
**むさぼりくう(貪り食う)**
**〜くくる 括る**
**しめくくる(締め括る)**
**すべくくる(統べ括る)**
**ひっくくる(引っ括る)**
**〜くぐる 潜る**
**かいくぐる(掻い潜る)**
**〜くさる 腐る**
**いばりくさる(威張り腐る)**
**〜くされる 腐れる**
**ふてくされる(不貞腐れる)**
**〜くずす 崩す**
**うちくずす(打ち崩す)**
**きくずす(着崩す)**
**きりくずす(切り崩す)**
**つきくずす(突き崩す)**
**とりくずす(取り崩す)**
**もちくずす(持ち崩す)**
**〜くずれる 崩れる**
**きくずれる(着崩れる)**
**なきくずれる(泣き崩れる)**
**にくずれる(煮崩れる)**
**わらいくずれる(笑い崩れる)**
**〜くだく 砕く**
**うちくだく(打ち砕く)**
**かみくだく(噛み砕く)**
**つきくだく(突き砕く・搗き砕く)**
**ふみくだく(踏み砕く)**
**〜くだす 下す**
**かきくだす(書き下す)**
**のみくだす(飲み下す)**
**みくだす(見下す)**
**よみくだす(読み下す)**
**〜くたびれる 草臥れる**
**まちくたびれる(待ち草臥れる)**
**〜くだる 下る**
**かけくだる(駆け下る・駈け下る)**
**こぎくだる(漕ぎ下る)**
**ながれくだる(流れ下る)**
**へりくだる(謙る・巡る)**
**〜くっする 屈する**
**おもいくっする(思い屈する)**
**〜くどく 口説く**
**かきくどく(掻き口説く)**
**〜くねる**
**まがりくねる(曲がりくねる)**
**まわりくねる(回りくねる)**
**〜くびる 縊る**
**みくびる(見縊る)**
**〜くぼむ 窪む**
**おちくぼむ(落ち窪む)**
**〜くむ 組む**
**いりくむ(入り組む)**
**しくむ(仕組む)**
**とりくむ・とっくむ(取り組む・取っ組む)**
**のりくむ(乗り組む)**
**〜くもる 曇る**
**かきくもる(掻き曇る)**
**〜くらす 暮らす**
**あそびくらす(遊び暮らす)**
**いいくらす(言い暮らす)**
**なきくらす(泣き暮らす)**
**なげきくらす(嘆き暮らす)**
**まちくらす(待ち暮らす)**
**〜くらべる 比べる・較べる**
**ひきくらべる(引き比べる・引き較べる)**
**ひきくらべる(弾き比べる・弾き較べる)**
**みくらべる(見比べる・見較べる)**
**〜くる 来る**
**せまりくる(迫り来る)**
**〜くるう 狂う**
**あれくるう(荒れ狂う)**
**いかりくるう(怒り狂う)**
**おどりくるう(踊り狂う)**
**たけりくるう(猛り狂う)**
**まいくろう(舞い狂う)**
**〜くるしむ 苦しむ**
**もがきくるしむ(跪き苦しむ)**
**〜くるめる 括める・包め**

<1417>
後項動涧索引
**る**
**いいくるめる(言い包める)**
**ひっくるめる(引っ括める)**
**〜くれる 暮れる・暗れる**
**あけくれる(明け暮れる)**
**いきくれる(行き暮れる) ゆきくれる**
**かきくれる(掻き暮れる・掻き暗れる)**
**ゆきくれる(行き暮れる)**
**〜くわえる 加える**
**かきくわえる(書き加える・描き加える)**
**つけくわえる(付け加える)**
**〜くわす 会す・交す・喰わす**
**でくわす・でっくわす(出会す・-交す・-喰わす/出っ会す・-交す・-喰わす)**
**〜くわわる 加わる**
**つけくわわる(付け加わる)** [け]
**〜けす 消す**
**うちけす(打ち消す)**
**かきけす(掻き消す)**
**とりけす(取り消す)**
**ふきけす(吹き消す)**
**もみけす(揉み消す)**
**〜けずる 削る**
**かきけずる(掻き削る)** [こ]
**〜こえる 越える**
**とびこえる(飛び越える・跳び越える)**
**のりこえる(乗り越える)**
**ふみこえる(踏み越える)**
**〜こがれる 焦がれる**
**おもいこがれる(思い焦がれる)**
**こいこがれる(恋い焦がれる)**
**まちこがれる(待ち焦がれる)**
**〜こくる**
**だまりこくる(黙りこくる)**
**〜こける**
**ねむりこける(眠りこける)**
**わらいこける(笑いこける)**
**〜こける 痩ける**
**やせこける(痩せこける)**
**〜こげる 焦げる**
**やけこげる(焼け焦げる)**
**〜こす 越す**
**おいこす(追い越す)**
**かちこす(勝ち越す)**
**くりこす(繰り越す)**
**とおりこす(通り越す)**
**とびこす(飛び越す・跳び越す)**
**のりこす(乗り越す)**
**ひっこす(引っ越す)**
**まけこす(負け越す)**
**みこす(見越す)**
**もちこす(持ち越す)**
**〜こする 擦る**
**あてこする(当て擦る)**
**〜こたえる 答える**
**うけこたえる(受け答える)**
**〜こたえる 堪える**
**ふみこたえる(踏み堪える)**
**もちこたえる(持ち堪える)**
**〜こなす 熟す**
**うたいこなす(歌い熟す)**
**かみこなす(噛み熟す)**
**きこなす(着熟す)**
**しこなす(為熟す)**
**つかいこなす(使い熟す)**
**のりこなす(乗り熟す)**
**ひきこなす(弾き熟す)**
**やりこなす(遣り熟す)**
**よみこなす(読み熟す・詠み熟す)**
**〜このむ 好む**
**すきこのむ(好き好む)**
**〜こぼす 零す・溢す**
**とりこぼす(取り零す)**
**ゆでこぼす(茹で溢す)**
**〜こぼれる 零れる・溢れる**
**いこぼれる(居溢れる・居零れる)**
**えみこぼれる(笑み零れる)**
**おちこぼれる(落ち零れる)**
**さきこぼれる(咲き溢れる)**
**にえこぼれる(煮え零れる・煮え溢れる)**
**においこぼれる(匂い零れる)**
**にこぼれる(煮零れる・煮溢れる)**
**ふきこぼれる(吹き零れる・吹き溢れる)**
**〜こます・こませる 込ます・込ませる**
**しみこます・しみこませる(染み込ます・染み込ませる/沁み込ます・沁み込ませる)**
**すべりこます・すべりこませる(滑り込ます・滑り込ませる)**
**〜こむ 込む**
**あがりこむ(上がり込む)**
**あてこむ(当て込む)**
**あばれこむ(暴れ込む)**
**あみこむ(編み込む)**
**あらいこむ(洗い込む)**
**あるきこむ(歩き込む)**
**いきおいこむ(勢い込む)**
**いこむ(射込む)**
**いこむ(鋳込む)**
**いりこむ(入り込む)**
**いれこむ(入れ込む)**
**うえこむ(植え込む)**
**うちこむ(打ち込む)**
**うちこむ(撃ち込む・射ち込む)**
**うめこむ(埋め込む)**
**うりこむ(売り込む)**
**おいこむ(老い込む)**
**おいこむ(追い込む)**
**おがみこむ(拝み込む)**
**おくりこむ(送り込む)**
**おさえこむ(押さえ込む・抑え込む)**
**おしえこむ(教え込む)**
**おしこむ(押し込む)**
**おちこむ(落ち込む)**
**おとしこむ(落とし込む)**
**おどりこむ(躍り込む・踊り込む)**
**おぼえこむ(覚え込む)**
**おもいこむ(思い込む)**
**およぎこむ(泳ぎ込む)**
**おりこむ(折り込む)**
**おりこむ(織り込む)**
**おれこむ(折れ込む)**
**かいこむ(買い込む)**
**かいこむ(掻い込む)**
**かかえこむ(抱え込む)**

<1418>
後項動詞索引
**かがみこむ(屈み込む)**
**かきこむ(書き込む・描き込む)**
**かきこむ(掻き込む)**
**かけこむ(駆け込む・駆け込む)**
**かこいこむ(囲い込む)**
**かこみこむ(囲み込む)**
**かつぎこむ(担ぎ込む)**
**かっこむ(掻っ込む)**
**かまえこむ(構え込む)**
**からげこむ(絡げ込む)**
**かりこむ(刈り込む)**
**かんがえこむ(考え込む)**
**きおいこむ(気負い込む)**
**ききこむ(聞き込む)**
**ききこむ(聴き込む)**
**きこむ(着込む)**
**きざみこむ(刻み込む)**
**きせこむ(着せ込む)**
**きたえこむ(鍛え込む)**
**きめこむ(決め込む)**
**きりこむ(斬り込む・切り込む)**
**きれこむ(切れ込む)**
**くいこむ(食い込む)**
**くずれこむ(崩れ込む)**
**くびれこむ(括れ込む)**
**くぼみこむ(窪み込む)**
**くみこむ(汲み込む)**
**くみこむ(組み込む)**
**くらいこむ(食らい込む・喰らい込む)**
**くりこむ(繰り込む)**
**くるみこむ(包み込む)**
**くわえこむ(銜え込む)**
**けずりこむ(削り込む)**
**けりこむ(蹴り込む)**
**こすりこむ(擦り込む)**
**ころがりこむ(転がり込む)**
**ころげこむ(転げ込む) ころがりこむ、ころげいる**
**さしこむ(射し込む・差し込む)**
**さしこむ(差し込む)**
**さそいこむ(誘い込む)**
**さまよいこむ(さ迷い込む・彷徨い込む)**
**しけこむ(しけ込む)**
**しこむ(仕込む)**
**しずみこむ(沈み込む)**
**しのびこむ(忍び込む)**
**しぼりこむ(絞り込む・搾り込む)**
**しまいこむ(仕舞い込む)**
**しみこむ(染み込む・沁み込む)**
**しゃがみこむ(しゃがみ込む)**
**しゃべりこむ(喋り込む)**
**しゃれこむ(洒落込む)**
**しょいこむ(背負い込む)**
**しょげこむ(悄気込む)**
**しんじこむ(信じ込む)**
**すいこむ(吸い込む)**
**すきこむ(漉き込む)**
**すきこむ(鋤き込む)**
**すすりこむ(啜り込む)**
**すべりこむ(滑り込む)**
**すましこむ(澄まし込む)**
**すみこむ(住み込む)**
**すりこむ(刷り込む)**
**すりこむ(擦り込む・磨り込む)**
**ずれこむ(ずれ込む)**
**すわりこむ(座り込む)**
**せおいこむ(背負い込む) しょいこむ**
**せがみこむ(せがみ込む)**
**せきこむ(咳き込む)**
**せきこむ・せっこむ(急き込む・急っ込む)**
**せめこむ(攻め込む)**
**そそぎこむ(注ぎ込む)**
**そりこむ(剃り込む)**
**たおれこむ(倒れ込む)**
**たきこむ(炊き込む)**
**たきこむ(薫き込む・焚き込む)**
**だきこむ(抱き込む)**
**たくしこむ(たくし込む)**
**たぐりこむ(手繰り込む)**
**たくわえこむ(蓄え込む)**
**たたきこむ・たたっこむ(叩き込む・叩っ込む)**
**たたみこむ(畳み込む)**
**たてこむ(立て込む)**
**たてこむ(建て込む)**
**たのみこむ(頼み込む)**
**だましこむ(騙[だま]し込む)**
**だまりこむ(黙り込む)**
**ためこむ(溜め込む・貯め込む)**
**たらしこむ(垂らし込む)**
**たらしこむ(誑し込む)**
**たれこむ(垂れ込む)**
**だんじこむ(談じ込む)**
**ちりこむ(散り込む)**
**つかいこむ(使い込む・遣い込む)**
**つぎこむ(注ぎ込む)**
**つけこむ(付け込む)**
**つけこむ(漬け込む)**
**つっこむ(突っ込む)**
**つつみこむ(包み込む)**
**つみこむ(積み込む)**
**つめこむ(詰め込む)**
**つりこむ(釣り込む)**
**つれこむ(連れ込む)**
**てりこむ(照り込む)**
**とかしこむ(溶かし込む)**
**ときこむ(溶き込む)**
**とけこむ(溶け込む・融け込む)**
**とじこむ(綴じ込む)**
**どなりこむ(怒鳴り込む)**
**とびこむ(飛び込む)**
**とまりこむ(泊まり込む)**
**とりこむ(取り込む)**
**ながしこむ(流し込む)**
**ながれこむ(流れ込む)**
**なきこむ(泣き込む)**
**なぐりこむ(殴り込む)**
**なげこむ(投げ込む)**
**なだれこむ(雪崩れ込む)**
**にげこむ(逃げ込む)**
**にこむ(煮込む)**
**にじりこむ(躙り込む)**
**ぬいこむ(縫い込む)**
**ぬりこむ(塗り込む)**
**ねこむ(寝込む)**
**ねじこむ(捩じ込む・捻じ込む)**
**ねむりこむ(眠り込む)**
**ねりこむ(練り込む)**
**のぞきこむ(覗き込む)**
**のみこむ(飲み込む・呑み込む)**
**のめりこむ(のめり込む)**
**のりこむ(乗り込む)**
**はいこむ(這い込む)**
**はいりこむ(入り込む)**

<1419>
後項動詞索引
**はきこむ(掃き込む)**
**はきこむ(履き込む・穿き込む)**
**はこびこむ(運び込む)**
**はさみこむ(挟み込む)**
**はしりこむ(走り込む)**
**はたきこむ(叩き込む)**
**はなしこむ(話し込む)**
**はまりこむ(塡まり込む・嵌まり込む)**
**はめこむ(塡め込む・嵌め込む)**
**はらいこむ(払い込む)**
**はりこむ(張り込む・貼り込む)**
**ひえこむ(冷え込む)**
**ひきこむ(引き込む)**
**ひきずりこむ(引き摺り込む)**
**ひたしこむ(浸し込む)**
**ひたりこむ(浸り込む)**
**ひっこむ(引っ込む)**
**ひっぱりこむ(引っ張り込む)**
**ふうじこむ(封じ込む)**
**ふきこむ(吹き込む)**
**ふきこむ(拭き込む)**
**ふけこむ(老け込む)**
**ふさぎこむ(塞ぎ込む)**
**ぶちこむ・ぶっこむ(打ち込む・撃ちー・ぶっー)**
**ふみこむ(踏み込む)**
**ふりこむ(振り込む)**
**ふりこむ(降り込む)**
**ふれこむ(触れ込む)**
**へたりこむ(へたり込む)**
**ほうりこむ(放り込む)**
**ほれこむ(惚れ込む)**
**まいこむ(舞い込む)**
**まがりこむ(曲がり込む)**
**まきこむ(巻き込む)**
**まぎれこむ(紛れ込む)**
**まくりこむ(捲り込む)**
**まくれこむ(捲れ込む)**
**まぜこむ(混ぜ込む)**
**まよいこむ(迷い込む)**
**まるめこむ(丸め込む)**
**まわりこむ(回り込む)**
**みがきこむ(磨き込む)**
**みこむ(見込む)**
**みちびきこむ(導き込む)**
**めいりこむ(滅入り込む)**
**めかしこむ(粧し込む)**
**めくりこむ(捲り込む)**
**めくれこむ(捲れ込む)**
**めりこむ(減り込む)**
**もうしこむ(申し込む)**
**もぐりこむ(潜り込む)**
**もちこむ(持ち込む)**
**もつれこむ(縺れ込む)**
**もみこむ(揉み込む)**
**もりこむ(盛り込む)**
**よびこむ(呼び込む)**
**よみこむ(読み込む・詠み込む)**
**わりこむ(割り込む)**
**〜こめる 込める・籠める**
**いいこめる(言い込める・言い籠める)**
**おしこめる(押し込める)**
**たきこめる(薫き込める・焚き込める)**
**たちこめる(立ち込める・立ち籠める)**
**たてこめる(立て込める)**
**たれこめる(垂れ込める)**
**とじこめる(閉じ込める)**
**とりこめる(取り込める・取り籠める)**
**ぬりこめる(塗り込める)**
**ひっこめる(引っ込める)**
**ふうじこめる(封じ込める)**
**ふりこめる(降り籠める)**
**やりこめる(遣り込める)**
**〜こもる 籠もる**
**たてこもる(立て籠もる)**
**とじこもる(閉じ籠もる)**
**ひきこもる(引き籠もる)**
**〜ころがる 転がる**
**ねころがる(寝転がる)**
**〜ころげる 転げる**
**わらいころげる(笑い転げる)**
**〜ころす 殺す**
**いころす(射殺す)**
**うちころす(打ち殺す・撃ち殺す)**
**おしころす(押し殺す)**
**かみころす(噛み殺す)**
**きりころす(切り殺す・斬り殺す)**
**くいころす(食い殺す)**
**くびりころす(織り殺す)**
**さしころす(刺し殺す)**
**しめころす(絞め殺す)**
**たたきころす・たたっころす(叩き殺す・叩っ殺す)**
**つきころす(突き殺す)**
**とりころす(取り殺す)**
**なぐりころす(殴り殺す)**
**なぶりころす(嬲り殺す)**
**のろいころす(呪い殺す)**
**ひきころす(轢き殺す)**
**ひねりころす(捻り殺す)**
**ぶちころす・ぶっころす(打ち殺す・打っ殺す)**
**ふみころす(踏み殺す)**
**やきころす(焼き殺す)**
**〜ころばす 転ばす**
**つきころばす・つっころばす(突き転ばす・突っ転ばす)**
**〜ころぶ 転ぶ**
**ねころぶ(寝転ぶ)**
**〜こわす 壊す・毀す**
**うちこわす(打ち壊す)**
**たたきこわす・たたっこわす(叩き壊す・叩っ壊す)**
**とりこわす(取り壊す・取り毀す)**
**ぶちこわす・ぶっこわす(打ち壊す・打っ壊す)** [さ]
**〜さいなむ 苛む**
**きりさいなむ(切り苛む斬り苛む)**
**せめさいなむ(責め苛む)**
**〜さかる 盛る**
**でさかる(出盛る)**
**もえさかる(燃え盛る)**
**〜さがる 下がる**
**くいさがる(食い下がる)**
**くりさがる(繰り下がる)**
**ずりさがる(ずり下がる)**
**たれさがる(垂れ下がる)**
**つりさがる(吊り下がる)**
**とびさがる(飛び下がる)**
**なりさがる(成り下がる)**
**ひきさがる(引き下がる)**
**〜さく 咲く**
**かえりざく(返り咲く)**
**〜さく 裂く**

<1420>
後項動詞索引
**かみさく(噛み裂く)**
**きりさく(切り裂く)**
**つんざく(劈く・撃く)**
**ひきさく(引き裂く)**
**〜さけぶ 叫ぶ**
**なきさけぶ(泣き叫ぶ)**
**〜さける 裂ける**
**はりさける(張り裂ける)**
**〜さげる 下げる・提げる**
**おしさげる(押し下げる)**
**きりさげる(斬り下げる・切り下げる)**
**くりさげる(繰り下げる)**
**つりさげる(吊り下げる)**
**とりさげる(取り下げる)**
**ねがいさげる(願い下げる)**
**はらいさげる(払い下げる)**
**ひきさげる(引き下げる)**
**ひっさげる(引っ提げる・引っ下げる)**
**ほりさげる(掘り下げる)**
**みさげる(見下げる)**
**〜さざめく**
**わらいさざめく(笑いさざめく)**
**〜ささる 刺さる**
**つきささる(突き刺さる)**
**〜さす 止す**
**いいさす(言い止す)**
**〜さす 刺す**
**つきさす(突き刺す)**
**〜さする 摩る**
**なでさする(撫で摩る)**
**〜さだめる 定める**
**おもいさだめる(思い定める)**
**みさだめる(見定める)**
**〜さばく 捌く**
**うりさばく(売り捌く)**
**かっさばく(掻っ捌く)**
**とりさばく(取り捌く)**
**〜さます 覚ます**
**よびさます(呼び覚ます)**
**〜さらう 攫う・浚う・掠う**
**かっさらう(掻っ攫う・掻っ浚う)**
**ひっさらう(引っ攫う・-浚う・一掠う)**
**〜さらす 曝す・晒す**
**あらいざらす(洗い晒す)**
**ふきさらす(吹き曝す・吹き晒す)**
**〜さらばえる**
**おいさらばえる(老いさらばえる)**
**やせさらばえる(痩せさらばえる)**
**〜さる 去る**
**あゆみさる(歩み去る)**
**あるきさる(歩き去る)**
**うばいさる(奪い去る)**
**きえさる(消え去る)**
**くずれさる(崩れ去る)**
**けしさる(消し去る)**
**すぎさる(過ぎ去る)**
**すてさる(捨て去る・棄て去る)**
**たちさる(立ち去る)**
**つれさる(連れ去る)**
**とけさる(溶け去る)**
**とびさる(飛び去る)**
**とりさる(取り去る)**
**ながしさる(流し去る)**
**ながれさる(流れ去る)**
**にげさる(逃げ去る)**
**ぬきさる(抜き去る)**
**ぬぐいさる(拭い去る)**
**のぞきさる(除き去る)**
**はぎさる(剥ぎ去る)**
**はこびさる(運び去る)**
**はしりさる(走り去る)**
**はなれさる(離れ去る)**
**ひきさる(引き去る)**
**ほうむりさる(葬り去る)**
**ほろびさる(滅び去る)**
**もちさる(持ち去る)**
**やぶれさる(破れ去る)**
**やぶれさる(敗れ去る)**
**わすれさる(忘れ去る)**
**〜さわぐ 騒ぐ**
**たちさわぐ(立ち騒ぐ)**
**〜さわる 障る**
**さしさわる(差し障る)**
**〜さんじる 参じる**
**はせさんじる(馳せ参じる)** [し]
**〜しきる 仕切る**
**とりしきる(取り仕切る)**
**〜しきる 頻る**
**なきしきる(鳴き頻る)**
**ふりしきる(降り頻る)**
**〜しきれる 仕切れる**
**とりしきれる(取り仕切れる)**
**〜しく 敷く**
**おりしく(折り敷く)**
**くみしく(組み敷く)**
**ちりしく(散り敷く)**
**ふりしく(降り敷く)**
**〜しげる 茂る**
**おいしげる(生い茂る)**
**はえしげる(生え茂る)**
**〜しずまる 静まる**
**ねしずまる(寝静まる)**
**〜しずむ 沈む**
**なきしずむ(泣き沈む)**
**〜しずめる 鎮める・静める**
**とりしずめる(取り鎮める・取り静める)**
**〜したう 慕う**
**こいしたう(恋い慕う)**
**〜したがう 従う・随う**
**つきしたがう(付き従う・付き随う)**
**〜しだく 泣く**
**ふみしだく(踏み拉く)**
**〜したしむ 親しむ**
**なれしたしむ(慣れ親しむ・馴れ親しむ)**
**〜しぬ 死ぬ**
**おぼれしぬ(溺れ死ぬ)**
**こごえしぬ(凍え死ぬ)**
**やけしぬ(焼け死ぬ)**
**〜しのぶ 忍ぶ**
**たえしのぶ(耐え忍ぶ・堪え忍ぶ)**
**〜しばる 縛る**
**くいしばる(食い縛る)**
**〜しぶる 渋る**
**いいしぶる(言い渋る)**
**かいしぶる(買い渋る)**
**かししぶる(貸し渋る)**
**さげしぶる(下げ渋る)**
**だししぶる(出し渋る)**
**〜しぼる 絞る**
**ひきしぼる(引き絞る)**
**ふりしぼる(振り絞る)**
**〜しまる 締まる**
**とりしまる(取り締まる)**
**ひきしまる(引き締まる)**

<1421>
後項動詞索引
**〜しめす 示す**
**かきしめす(書き示す・描き示す)**
**さししめす(指し示す)**
**〜しめる 占める**
**さいしめる(買い占める)**
**〜しめる 染める**
**たきしめる(薫き染める・がき染める)**
**にしめる(煮染める)**
**〜しめる 締める**
**かみしめる(噛み締める)**
**だきしめる(抱き締める)**
**にぎりしめる(握り締める)**
**ひきしめる(引き締める)**
**ふみしめる(踏み締める)**
**〜しゃくる 嚨る**
**なきじゃくる(泣き喋る)**
**〜しゃばる**
**でしゃばる(出しゃばる)**
**〜しょうする 称する**
**ならびしょうする(並び称する)**
**〜しらす・しらせる 知らす・知らせる**
**おもいしらす・おもいしらせる(思い知らす・思い知らせる)**
**〜しらべる 調べる**
**とりしらべる(取り調べる)**
**〜しる 知る**
**あずかりしる(与り知る)**
**うかがいしる(窺い知る)**
**おもいしる(思い知る)**
**はかりしる(計り知る・測り知る)**
**みしる(見知る)**
**〜しるす 記す**
**かきしるす(書き記す・描き記す)**
**〜しれない 知れない**
**いいしれない(言い知れない)**
**〜しれる 痴れる**
**よいしれる (酔い痴れる)** [す]
**〜すえる 据える**
**うちすえる(打ち据える)**
**ひきすえる(引き据える)**
**みすえる(見据える)**
**〜すかす 透かす**
**みすかす(見透かす)**
**〜すかす 賺す**
**なだめすかす (宥め賺す)**
**〜すがる 縋る**
**おいすがる(追い縋る)**
**とりすがる(取り縋る)**
**なきすがる(泣き縋る)**
**よりすがる(寄り縋る)**
**〜すぎる 過ぎる**
**いきすぎる(行き過ぎる) ゆきすぎる**
**うつりすぎる(移り過ぎる)**
**とおりすぎる(通り過ぎる)**
**はしりすぎる(走り過ぎる)**
**ゆきすぎる(行き過ぎる)**
**〜すく 透く**
**みえすく(見え透く)**
**〜すくまる 竦まる**
**いすくまる(居竦まる)**
**〜すくむ 竦む**
**いすくむ(居竦む) いすくまる**
**たちすくむ(立ち竦む)**
**〜すくめる 竦める**
**いすくめる(射竦める)**
**だきすくめる(抱き竦める)**
**〜すぐる**
**えりすぐる(選りすぐる) よりすぐる**
**よりすぐる(選りすぐる)**
**〜すごす 過ごす**
**おもいすごす(思い過ごす)**
**ききすごす(聞き過ごす)**
**ねすごす(寝過ごす)**
**のりすごす(乗り過ごす)**
**みすごす(見過ごす)**
**やりすごす(遣り過ごす)**
**〜すさぶ 荒ぶ**
**ふきすさぶ(吹き荒ぶ)**
**〜すすむ 進む**
**かちすすむ(勝ち進む)**
**つきすすむ(突き進む)**
**ほりすすむ(掘り進む)**
**よみすすむ(読み進む)**
**〜すすめる 進める**
**おしすすめる(押し進める・推し進める)**
**つきすすめる(突き進める)**
**〜すてる 捨てる・棄てる**
**いいすてる(言い捨てる)**
**うちすてる(打ち捨てる)**
**かきすてる(書き捨てる)**
**かけすてる(掲げ捨てる)**
**かなぐりすてる(かなぐり捨てる)**
**ききすてる(聞き捨てる)**
**きりすてる(切り捨てる・斬り捨てる)**
**つかいすてる(使い捨てる)**
**とりすてる(取り捨てる)**
**なげすてる(投げ捨てる。投げ棄てる)**
**ぬぎすてる(脱ぎ捨てる)**
**のりすてる(乗り捨てる)**
**はきすてる(吐き捨てる)**
**ふりすてる(振り捨てる)**
**みすてる(見捨てる・見棄てる)**
**むしりすてる(毟り捨てる・拐り捨てる)**
**やきすてる(焼き捨てる)**
**やぶりすてる(破り捨てる)**
**よびすてる(呼び捨てる)**
**よみすてる(読み捨てる)**
**〜すます 澄ます・済ます**
**おこないすます(行い澄ます・行い済ます)**
**ききすます(聞き澄ます。聴き澄ます)**
**さとりすます(悟り澄ます・悟り済ます)**
**とぎすます(研ぎ澄ます)**
**とりすます(取り澄ます)**
**なりすます(成り済ます)**
**みすます(見澄ます・見済ます)**
**〜すむ 住む**
**うつりすむ(移り住む)**
**〜する 摺る**
**ひきずる(引き摺る)**
**〜すわる 座る・坐る・据わる**
**いすわる(居座る・一坐る・一据わる)** [せ]
**〜せまる 迫る**
**おしせまる(押し迫る)**
**さしせまる(差し迫る)**

<1422>
後項動詞索引
[そ]
**〜そう 添う**
**つきそう(付き添う)**
**つれそう(連れ添う)**
**よりそう(寄り添う)**
**〜そえる 添える**
**いいそえる(言い添える)**
**かきそえる(書き添える・描き添える)**
**もうしそえる(申し添える)**
**〜そこなう・そこねる 損なう・損ねる**
**あいそこなう・あいそこねる(会い損なう・会い損ねる)**
**いいそこなう・いいそこねる(言い損なう・言い損ねる)**
**いきそこなう・いきそこねる(行き損なう・行き損ねる) ゆきそこなう・ゆきそこねる**
**うちそこなう・うちそこねる(打ち損なう・打ち損ねる/撃ちー・討ちー)**
**うりそこなう・うりそこねる(売り損なう・売り損ねる)**
**かいそこなう・かいそこねる(買い損なう・買い損ねる)**
**かきそこなう・かきそこねる(書き損なう・書き損ねる)**
**ききそこなう・ききそこねる(聞き損なう・聞き損ねる)**
**しそこなう・しそこねる(仕損なう・仕損ねる/為損なう・為損ねる)**
**しにそこなう・しにそこねる(死に損なう・死に損ねる)**
**たべそこなう・たべそこねる(食べ損なう・食べ損ねる)**
**つけそこなう・つけそこねる(付け損なう・付け損ねる)**
**つけそこなう・つけそこねる(点け損なう・点け損ねる)**
**つけそこなう・つけそこねる(着け損なう・着け損ねる)**
**つけそこなう・つけそこねる(漬け損なう・漬け損ねる)**
**できそこなう・できそこねる(出来損なう・出来損ねる)**
**とらえそこなう・とらえそこねる(捉え損なう・捉え損ねる)**
**とらえそこなう・とらえそこねる(捕らえ損なう・捕らえ損ねる)**
**とりそこなう・とりそこねる(取り損なう・取り損ねる/捕り-/採り-/獲り-/撮り-/録り-)**
**なりそこなう・なりそこねる(成り損なう・成り損ねる)**
**にげそこなう・にげそこねる(逃げ損なう・逃げ損ねる)**
**のりそこなう・のりそこねる(乗り損なう・乗り損ねる)**
**はいりそこなう・はいりそこねる(入り損なう・入り損ねる)**
**みそこなう(見損なう)**
**みつけそこなう・みつけそこねる(見付け損なう・見付け損ねる)**
**もらいそこなう・もらいそこねる(貰い損なう・貰い損ねる)**
**やりそこなう・やりそこねる(遣り損なう・遣り損ねる)**
**ゆきそこなう・ゆきそこねる(行き損なう・行き損ねる)**
**よみそこなう・よみそこねる(読み損なう・読み損ねる)**
**〜そそぐ 注ぐ**
**ふりそそぐ(降り注ぐ)**
**〜そだつ 育つ**
**うまれそだつ(生まれ育つ)**
**〜そなえる 備える**
**かねそなえる(兼ね備える)**
**〜そびれる**
**いいそびれる(言いそびれる)**
**でそびれる(出そびれる)**
**ねそびれる(寝そびれる)**
**はなしそびれる(話しそびれる)**
**〜そべる**
**ねそべる(寝そべる)**
**〜そぼつ**
**ぬれそぼつ(濡れそぼつ)**
**〜そめる 初める**
**あけそめる(明け初める)**
**くれそめる(暮れ初める)**
**さきそめる(咲き初める)**
**みそめる(見初める)**
**〜そやす**
**ほめそやす (褒めそやす・誉めそやす)**
**〜そらせる 反らせる**
**のけぞらせる(仰け反らせる)**
**〜そる 反る**
**のけぞる(仰け反る)**
**〜そろう 揃う**
**うちそろう(打ち揃う)**
**さきそろう(咲き揃う)**
**でそろう(出揃う)**
**はえそろう(生え揃う)**
**〜そろえる 揃える**
**かいそろえる(買い揃える)**
**きりそろえる(切り揃える)**
**とりそろえる(取り揃える)**
**〜そんじる 損じる**
**かきそんじる(書き損じる)**
**しそんじる(仕損じる・為損じる)** [た]
**〜たえる 絶える**
**しにたえる(死に絶える)**
**〜たおす 倒す**
**うちたおす(打ち倒す・撃ち倒す)**
**おがみたおす(拝み倒す)**
**おしたおす(押し倒す)**
**かりたおす(刈り倒す)**

<1423>
後項動詞索引
**かりたおす(借り倒す)**
**きりたおす(斬り倒す・切り倒す)**
**くいたおす(食い倒す)**
**けたおす(蹴倒す)**
**けりたおす(蹴り倒す) けたおす**
**つきたおす(突き倒す)**
**なぎたおす(薙ぎ倒す)**
**なぐりたおす(殴り倒す)**
**なげたおす(投げ倒す)**
**ねぎりたおす(値切り倒す)**
**ねじたおす(捩じ倒す・捻じ倒す)**
**ねじりたおす(捩り倒す・捻り倒す) ねじたおす**
**のみたおす(飲み倒す)**
**はりたおす(張り倒す)**
**ひきたおす(引き倒す)**
**ふきたおす(吹き倒す)**
**ふみたおす(踏み倒す)**
**やじりたおす(野次り倒す・弥次り倒す)**
**よりたおす(寄り倒す)**
**〜たおれる 倒れる**
**いきだおれる(行き倒れる) ゆきだおれる**
**ぶったおれる(打っ倒れる)**
**ゆきだおれる(行き倒れる)**
**〜たかぶる 高ぶる**
**おごりたかぶる(驕り高ぶる)**
**〜たぎる 滾る**
**にえたぎる(煮え滾る)**
**もえたぎる(燃え滾る)**
**〜たくる**
**ぬりたくる(塗りたくる)**
**〜たくる [手繰る・奪る]**
**ひったくる(引ったくる)**
**〜だされる 出される**
**やけだされる(焼け出される)**
**〜たす 足す**
**いいたす(言い足す)**
**かいたす(買い足す)**
**かきたす(書き足す・描き足す)**
**つぎたす(注ぎ足す)**
**つぎたす(継ぎ足す・接ぎ足す)**
**つけたす(付け足す)**
**つけたす(点け足す)**
**つけたす(着け足す)**
**つけたす(漬け足す)**
**〜だす 出す**
**あばきだす(暴き出す)**
**あばれだす(暴れ出す)**
**あぶりだす(炙り出す・焙り出す)**
**あふれだす(溢れ出す)**
**あみだす(編み出す)**
**あゆみだす(歩み出す)**
**あらいだす(洗い出す)**
**あるきだす(歩き出す)**
**あわてだす(慌て出す・周章て出す)**
**いいだす(言い出す)**
**いたみだす(痛み出す)**
**いびりだす(いびり出す)**
**いぶりだす(燻り出す)**
**うかびだす(浮かび出す)**
**うかれだす(浮かれ出す)**
**うきだす(浮き出す)**
**うけだす(請け出す・受け出す)**
**うごきだす(動き出す)**
**うたいだす(歌い出す)**
**うちだす(打ち出す・撃ち出す)**
**うつしだす(映し出す・写し出す)**
**うなりだす(唸り出す)**
**うばいだす(奪い出す)**
**うみだす(産み出す・生み出す)**
**うりだす(売り出す)**
**うれだす(売れ出す)**
**えがきだす(描き出す)**
**えぐりだす(抉り出す)**
**えらびだす(選び出す)**
**おいだす(追い出す)**
**おきだす(起き出す)**
**おくりだす(送り出す)**
**おこりだす(怒り出す)**
**おしだす(押し出す)**
**おっぽりだす(押っ放り出す)**
**おどりだす(躍り出す・踊り出す)**
**おびきだす(誘き出す)**
**おもいだす(思い出す)**
**およぎだす(泳ぎ出す)**
**おりだす(織り出す)**
**かいだす(掻い出す)**
**かきだす(書き出す・描き出す)**
**かきだす(掻き出す)**
**かぎだす(嗅ぎ出す)**
**かけだす(駆け出す・駈け出す)**
**かしだす(貸し出す)**
**かせぎだす(稼ぎ出す)**
**かぞえだす(数え出す)**
**かたりだす(語り出す)**
**かつぎだす(担ぎ出す)**
**かもしだす(醸し出す)**
**かりだす(狩り出す・駆り出す)**
**かりだす(借り出す)**
**かんがえだす(考え出す)**
**ききだす(聞き出す)**
**きりだす(切り出す)**
**くみだす(汲み出す)**
**くりだす(繰り出す)**
**くるしみだす(苦しみ出す)**
**くわえだす(銜え出す)**
**けりだす(蹴り出す)**
**こぎだす(漕ぎ出す)**
**こしらえだす(拵え出す)**
**さがしだす(探し出す・捜し出す)**
**さきだす(咲き出す)**
**さぐりだす(探り出す)**
**さしだす(差し出す)**
**さそいだす(誘い出す)**
**さらけだす(曝け出す)**
**さわぎだす(騒ぎ出す)**
**しだす(仕出す・為出す)**
**しぼりだす(絞り出す・搾り出す)**
**しみだす(染み出す・滲み-・沁みー)**
**しめだす(締め出す・閉め出す)**
**しゃべりだす(喋り出す)**
**しらべだす(調べ出す)**
**すいだす(吸い出す)**
**すくいだす(掬い出す)**
**すくいだす(救い出す)**
**すべりだす(滑り出す)**
**せりだす(迫り出す)**
**せんじだす(煎じ出す)**

<1424>
後项勤同索引
**そめだす(染め出す)**
**たぐりだす(手繰り出す)**
**たすけだす(助け出す)**
**たずねだす(尋ね出す)**
**たたきだす(叩き出す)**
**つかみだす(摑み出す)**
**つきだす(付き出す)**
**つきだす(突き出す・撞き―・搗きー)**
**つきだす(点き出す)**
**つきだす(着き出す)**
**つくりだす(作り出す・造りー・創りー)**
**つけだす(付け出す)**
**つけだす(点け出す)**
**つけだす(着け出す)**
**つけだす(漬け出す・浸け出す)**
**つつきだす・つっつきだす(突き出す・突っ突き出す)**
**つまみだす(摘み出す)**
**つみだす(積み出す)**
**つりだす(吊り出す)**
**つりだす(釣り出す)**
**つれだす(連れ出す)**
**てらしだす(照らし出す)**
**とけだす(溶け出す)**
**どなりだす(怒鳴り出す)**
**とびだす(飛び出す・跳び出す)**
**とりだす(取り出す・撮り出す)**
**ながしだす(流し出す)**
**ながれだす(流れ出す)**
**なきだす(泣き出す)**
**なきだす(鳴き出す)**
**なげだす(投げ出す)**
**なりだす(鳴り出す)**
**にげだす(逃げ出す)**
**にじみだす(滲み出す)**
**にだす(煮出す)**
**ぬきだす(抜き出す)**
**ぬけだす(抜け出す・脱け出す)**
**ぬすみだす(盗み出す)**
**のりだす(乗り出す)**
**はいだす(這い出す)**
**はきだす(吐き出す)**
**はきだす(掃き出す)**
**はこびだす(運び出す)**
**はじきだす(弾き出す)**
**はしりだす(走り出す)**
**はなしだす(話し出す)**
**はみだす(食み出す)**
**はらいだす(払い出す)**
**はりだす(張り出す・貼り出す)**
**ひきずりだす(引き摺り出す)**
**ひきだす(引き出す)**
**ひっぱりだす(引っ張り出す)**
**ひねりだす(捻り出す)**
**ひろいだす(拾い出す)**
**ふきだす(噴き出す・吹き出す)**
**ふみだす(踏み出す)**
**ふりだす(振り出す)**
**ふりだす(降り出す)**
**ふるえだす(震え出す)**
**ほうりだす(放り出す)**
**ほじくりだす(穿り出す)**
**ほっぽりだす(ほっぽり出す) ほうりだす**
**ほりだす(掘り出す)**
**みだす(見出す)**
**みちびきだす(導き出す)**
**みつけだす(見付け出す)**
**むきだす(剥き出す)**
**めしだす(召し出す)**
**もえだす(燃え出す)**
**もちだす(持ち出す)**
**もれだす(漏れ出す)**
**やりだす(遣り出す)**
**よびだす(呼び出す)**
**わきだす(湧き出す・沸き出す)**
**わらいだす(笑い出す)**
**わりだす(割り出す)**
**〜たたえる 称える・讃える**
**ほめたたえる(褒め称える・誉め-/褒め讃える・誉めー)**
**〜たたく 叩く**
**うりたたく(売り叩く)**
**かいたたく(買い叩く)**
**〜ただす 質す・糾す・糺す**
**ききただす(聞き質す・聞き糾す・聞き糺す)**
**といただす(問い質す・問い糾す・問い糺す)**
**〜たたせる 立たせる・起たせる**
**ふるいたたせる(奮い立たせる・奮い起たせる)**
**にたたせる(煮立たせる)**
**〜たたむ 畳む**
**おりたたむ(折り畳む)**
**〜ただれる 爛れる**
**やけただれる(焼け爛れる)**
**〜たつ 立つ・起つ**
**いきりたつ(熱り立つ)**
**いさみたつ(勇み立つ)**
**いろめきたつ(色めき立つ)**
**うきたつ(浮き立つ)**
**おいたつ(生い立つ)**
**おもいたつ(思い立つ)**
**おりたつ(下り立つ・降り立つ)**
**きおいたつ(気負い立つ)**
**きりたつ(切り立つ)**
**ささくれだつ(ささくれ立つ)**
**ざわめきたつ(ざわめき立つ)**
**そそけだつ(そそけ立つ)**
**そそりたつ(聳り立つ)**
**そびえたつ(聳え立つ)**
**たぎりたつ(滾り立つ)**
**たけりたつ(哮り立つ)**
**たけりたつ(猛り立つ)**
**つきたつ(突き立つ)**
**つったつ(突っ立つ)**
**つれだつ(連れ立つ)**
**とびたつ(飛び立つ)**
**ならびたつ(並び立つ)**
**なりたつ(成り立つ)**
**にえたつ(煮え立つ)**
**にたつ(煮立つ)**
**はやりたつ(逸り立つ)**
**ひきたつ(引き立つ)**
**ふるいたつ(奮い立つ・奮い起つ)**
**もえたつ(萌え立つ)**
**もえたつ(燃え立つ)**
**わきたつ(沸き立つ・湧き立つ)**
**〜たてる 立てる**
**あおりたてる(煽り立てる)**
**あばきたてる(暴き立てる)**

<1425>
後項動詞索引
**あらいたてる(洗い立てる)**
**いいたてる(言い立てる)**
**うちたてる(打ち立てる)**
**うめたてる(埋め立てる)**
**おいたてる・おったてる(追い立てる、追っ立てる)**
**おしたてる・おったてる(押し立てる・推しー抑っ立てる・推〜一)**
**かきたてる(書き立てる)**
**かきたてる(掻き立てる)**
**かざりたてる(飾り立てる)**
**かぞえたてる(数え立てる)**
**がなりたてる(がなり立てる)**
**かりたてる(駆り立てる)**
**くみたてる(組み立てる)**
**けたてる(蹴立てる)**
**さけびたてる(叫び立てる)**
**さわぎたてる(騒ぎ立てる)**
**したてる(仕立てる)**
**しゃべりたてる(喋り立てる)**
**せきたてる(急き立てる)**
**せめたてる(攻め立てる)**
**せめたてる(責め立てる)**
**つきたてる(突き立てる)**
**つくりたてる(作り立てる)**
**つったてる(突っ立てる)**
**つみたてる(積み立てる)**
**とがめだてる(咎め立てる)**
**どなりたてる(怒鳴り立てる)**
**とりたてる(取り立てる)**
**なきたてる(鳴き立てる)**
**ならべたてる(並べ立てる)**
**にたてる(煮立てる)**
**ぬりたてる(塗り立てる)**
**のべたてる(述べ立てる)**
**はやしたてる(囃し立てる)**
**ひきたてる・ひったてる(引き立てる・引っ立てる)**
**ふりたてる(振り立てる)**
**べんじたてる(弁じ立てる)**
**ほえたてる(吠え立てる)**
**まくしたてる(捲し立てる)**
**みがきたてる(磨き立てる)**
**みたてる(見立てる)**
**もうしたてる(申し立てる)**
**もりたてる(守り立てる・盛り立てる)**
**よびたてる(呼び立てる)**
**ろんじたてる(論じ立てる)**
**わめきたてる(喚き立てる)**
**〜たまげる 魂消る**
**おったまげる(押っ魂消る)**
**〜だまる 黙る**
**おしだまる(押し黙る)**
**〜ためる 溜める**
**かきためる(書き溜める・描き溜める)**
**〜たりる 足りる**
**あきたりる(飽き足りる)**
**あそびたりる(遊び足りる)**
**くいたりる(食い足りる)**
**ねたりる(寝足りる)**
**ねむりたりる(眠り足りる)**
**のみたりる(飲み足りる)**
**はなしたりる(話し足りる)**
**みちたりる(満ち足りる)**
**〜たわむれる 戯れる**
**あそびたわむれる(遊び戯れる)** [ち]
**〜ちがう・ちがえる 違う・違える**
**いいちがう・いいちがえる(言い違う・言い違える)**
**いきちがう(行き違う) ゆきちがう**
**いれちがう(入れ違う)**
**おもいちがう・おもいちがえる(思い違う・思い違える)**
**かきちがう・かきちがえる(書き違う・書き違える)**
**かけちがう・かけちがえる(掛け違う・掛け違える)**
**ききちがう・ききちがえる(聞き違う・聞き違える)**
**くいちがう(食い違う)**
**さしちがえる(刺し違える)**
**さしちがえる(差し違える)**
**しちがえる(為違える)**
**すれちがう(擦れ違う)**
**とびちがう(飛び違う)**
**とりちがえる(取り違える)**
**ねちがえる(寝違える)**
**はきちがえる(履き違える・穿き違える)**
**みちがえる(見違える)**
**ゆきちがう(行き違う)**
**〜ちぎる**
**ほめちぎる(褒めちぎる・誉めちぎる)**
**〜ちぎる 千切る**
**くいちぎる(食い千切る)**
**ひきちぎる(引き千切る)**
**〜ちぎれる 千切れる**
**ひきちぎれる(引き千切れる)**
**〜ちぢめる 縮める**
**ぬいちぢめる(縫い縮める)**
**〜ちらかす 散らかす**
**けちらかす(蹴散らかす)**
**とりちらかす・とっちらかす(取り散らかす・取っ散らかす)**
**〜ちらかる 散らかる**
**とりちらかる・とっちらかる(取り散らかる・取っ散らかる)**
**〜ちらす 散らす**
**あたりちらす(当たり散らす)**
**いいちらす(言い散らす)**
**いばりちらす(威張り散らす)**
**おいちらす(追い散らす)**
**かきちらす(書き散らす・描き散らす)**
**がなりちらす(がなり散らす)**
**くいちらす(食い散らす)**
**けちらす(蹴散らす)**
**しゃべりちらす(喋り散らす)**
**どなりちらす(怒鳴り散らす)**
**とりちらす(取り散らす) とりちらかす・とっちらかす**
**はきちらす(吐き散らす)**
**ふきちらす(吹き散らす)**
**まきちらす(撒き散らす)**
**よみちらす(読み散らす・詠み散らす)**
**わめきちらす(喚き散らす)**
**〜ちる 散る**
**くだけちる(砕け散る)**

<1426>
後項動詞索引
**とびちる(飛び散る)**
**にげちる(逃げ散る)** [つ]
**〜つかう 使う**
**こきつかう (扱き使う)**
**めしつかう(召し使う)**
**〜つかえる 支える**
**さしつかえる(差し支える)**
**〜つかせる 付かせる**
**もえつかせる(燃え付かせる)**
**〜つかまえる 捕まえる**
**とっつかまえる(取っ捕まえる)**
**ひっつかまえる(引っ捕まえる)**
**ふんづかまえる(踏ん捕まえる)**
**〜つかまる 捕まる**
**とっつかまる(取っ捕まる)**
**〜つかむ 掴む**
**ひっつかむ(引っ掴む)**
**〜つかる 付かる**
**いいつかる(言い付かる)**
**おおせつかる(仰せ付かる)**
**みつかる(見付かる)**
**〜つかれる 疲れる**
**あそびつかれる(遊び疲れる)**
**あるきつかれる(歩き疲れる)**
**およぎつかれる(泳ぎ疲れる)**
**しゃべりつかれる(喋り疲れる)**
**なきつかれる(泣き疲れる)**
**はなしつかれる(話し疲れる)**
**〜つかわす 遣わす**
**さしつかわす(差し遣わす)**
**〜つきる 尽きる**
**もえつきる(燃え尽きる)**
**〜つく 付く・着く**
**ありつく(有り付く)**
**いきつく(行き着く) ゆきつく**
**いつく(居着く・居付く)**
**いてつく(凍て付く)**
**うまれつく(生まれ付く)**
**おいつく・おっつく(追い着く・追っー/追い付く・追って)**
**おちつく(落ち着く)**
**おもいつく(思い付く)**
**およぎつく(泳ぎ着く)**
**かえりつく(帰り着く)**
**かじりつく(齧り付く)**
**かぶりつく(齧り付く・噛り付く)**
**かみつく(噛み付く)**
**からまりつく(絡まり付く)**
**からみつく (絡み付く)**
**かんがえつく(考え付く)**
**くいつく(食い付く)**
**くみつく(組み付く)**
**くらいつく(食らい付く)**
**こおりつく(凍り付く)**
**こげつく(焦げ付く)**
**こごえつく(凍え付く)**
**こびりつく(こびり付く)**
**さびつく(錆び付く)**
**しがみつく(しがみ付く)**
**しみつく(染み付く・染み着く)**
**しみつく(凍み付く)**
**しゃぶりつく(しゃぶり付く)**
**じゃれつく(戯れ付く)**
**すいつく(吸い付く)**
**すがりつく(縋り付く)**
**すみつく(住み着く・住み付く)**
**だきつく(抱き付く・抱き着く)**
**たどりつく(辿り着く)**
**とびつく(飛び付く・跳び付く)**
**とりつく・とっつく(取り付く・取り憑く・取っ付く)**
**ながれつく(流れ着く)**
**なきつく(泣き付く)**
**ねつく(寝付く)**
**ねばりつく(粘り付く・粘り着く)**
**はりつく(張り付く・貼り付く)**
**ひっつく(引っ付く)**
**ふるいつく(震い付く)**
**へばりつく(へばり付く)**
**ほえつく(吠え付く)**
**まきつく(巻き付く)**
**まつわりつく・まとわりつく(纏わり付く)**
**まといつく(纏い付く)**
**むしゃぶりつく(むしゃぶり付く)**
**むすびつく(結び付く)**
**もえつく(燃え付く)**
**やきつく(焼き付く)**
**やけつく(焼け付く)**
**ゆきつく(行き着く)**
**よりつく(寄り付く)**
**〜つぐ 継ぐ・次ぐ**
**いいつぐ(言い継ぐ)**
**うけつぐ(受け継ぐ)**
**うたいつぐ(歌い継ぐ)**
**かたりつぐ(語り継ぐ)**
**とりつぐ(取り次ぐ)**
**のりつぐ(乗り継ぐ)**
**ひきつぐ(引き継ぐ)**
**よみつぐ(読み継ぐ・読み次ぐ)**
**〜つくす 尽くす**
**あじわいつくす(味わい尽くす)**
**いいつくす(言い尽くす)**
**うずめつくす(埋め尽くす)**
**うちつくす(打ち尽くす・撃ちー・討ちー)**
**うばいつくす(奪い尽くす)**
**うめつくす(埋め尽くす)**
**うりつくす(売り尽くす)**
**えがきつくす(描き尽くす)**
**おおいつくす(覆い尽くす)**
**かきつくす(書き尽くす・描き尽くす)**
**かたりつくす(語り尽くす)**
**きりつくす(斬り尽くす・切り尽くす)**
**きわめつくす(極め尽くす)**
**くいつくす(食い尽くす)**
**くみつくす(汲み尽くす)**
**ささげつくす(捧げ尽くす)**
**しつくす(為尽くす)**
**しぼりつくす(絞り尽くす・搾り尽くす)**
**しらべつくす(調べ尽くす)**
**しりつくす(知り尽くす)**
**すいつくす(吸い尽くす)**
**たきつくす(焚き尽くす)**
**だしつくす(出し尽くす)**

<1427>
後項動詞索引
**たちつくす(立ち尽くす)**
**たべつくす(食べ尽くす)**
**ちりつくす(散り尽くす)**
**つかいつくす(使い尽くす)**
**でつくす(出尽くす)**
**とりつくす(取り尽くす・採りー・捕り・撮り-)**
**なめつくす(舐め尽くす・嘗め尽くす)**
**のみつくす(飲み尽くす)**
**ほりつくす(掘り尽くす)**
**ほろぼしつくす(滅ぼし尽くす)**
**もえつくす(燃え尽くす)**
**もやしつくす(燃やし尽くす)**
**やきつくす(焼き尽くす)**
**やりつくす(遣り尽くす)**
**よみつくす(読み尽くす・詠み尽くす)**
**ろんじつくす(論じ尽くす)**
**〜つくばう・つくばる 蹲う・蹲る**
**はいつくばう・はいつくばる(這い蹲う・這い蹲る)**
**〜つくろう 繕う**
**いいつくろう(言い繕う)**
**とりつくろう(取り繕う)**
**みつくろう(見繕う)**
**〜つける**
**あつかいつける(扱いつける)**
**いきつける(行きつける) ゆきつける**
**たべつける(食べつける)**
**つかいつける(使いつける)**
**はきつける(履きつける・穿きつける)**
**もちつける(持ちつける)**
**やりつける(遣りつける)**
**ゆきつける(行きつける)**
**〜つける 付ける・着ける**
**あてつける(当て付ける)**
**あみつける(編み付ける)**
**いいつける(言い付ける)**
**いためつける(痛め付ける)**
**いりつける(射り付ける)**
**いりつける(煎り付ける・炒り付ける)**
**うえつける(植え付ける)**
**うけつける(受け付ける)**
**うちつける(打ち付ける)**
**うみつける(産み付ける・生み付ける)**
**うりつける(売り付ける)**
**おおせつける(仰せ付ける)**
**おくりつける(送り付ける)**
**おさえつける(押さえ付ける・抑え付ける)**
**おしつける(押し付ける)**
**おちつける(落ち着ける)**
**おっつける(押っ付ける)**
**おどしつける(脅し付ける)**
**おびやかしつける(脅かし付ける)**
**かいつける(買い付ける)**
**かきつける(書き付ける)**
**かぎつける(嗅ぎ付ける)**
**かけつける(駆け付ける・駈けー/駆け着ける・駆けー)**
**かざりつける(飾り付ける)**
**かしつける(貸し付ける)**
**かまいつける(構い付ける)**
**ききつける(聞き付ける)**
**きざみつける(刻み付ける)**
**きせつける(着せ付ける)**
**きつける(着付ける)**
**きめつける(決め付ける)**
**きりつける(切り付ける・斬り付ける)**
**くくりつける(括り付ける)**
**こぎつける(漕ぎ着ける)**
**こすりつける(擦り付ける)**
**しかりつける(叱り付ける)**
**しつける(仕付ける・躾ける)**
**しばりつける(縛り付ける)**
**しめつける(締め付ける)**
**すいつける(吸い付ける)**
**すえつける(据え付ける)**
**すりつける(擦り付ける・摺り―・磨りー)**
**せめつける(攻め付ける)**
**せめつける(責め付ける)**
**そなえつける(備え付ける)**
**そめつける(染め付ける)**
**たきつける(焚き付ける)**
**たたきつける(叩き付ける)**
**つきつける(突き付ける)**
**つくりつける(作り付ける・造り付ける)**
**てらしつける(照らし付ける)**
**てりつける(照り付ける)**
**とかしつける(梳かし付ける)**
**ときつける(説き付ける)**
**とじつける(綴じ付ける)**
**どなりつける(怒鳴り付ける)**
**どやしつける(どやし付ける)**
**とりつける(取り付ける)**
**なぐりつける(殴り付ける)**
**なげつける(投げ付ける)**
**なすりつける(擦り付ける)**
**なでつける(撫で付ける)**
**につける(煮付ける)**
**にらみつける(睨み付ける)**
**ぬいつける(縫い付ける)**
**ぬりつける(塗り付ける)**
**ねかしつける・ねかせつける(寝かし付ける・寝かせ付ける)**
**のりつける(乗り付ける)**
**はせつける(馳せ着ける・馳せ付ける)**
**はねつける(撥ね付ける)**
**はりつける(貼り付ける・張り付ける)**
**ひきつける(引き付ける・惹き付ける)**
**ひっつける(引っ付ける)**
**ふきつける(吹き付ける)**
**ふみつける(踏み付ける)**
**ふりつける(振り付ける)**
**ふんづける(踏ん付ける)**
**まきつける(巻き付ける)**
**まきつける(蒔き付ける・播きー・撒きー)**
**まつりつける(祭り付ける)**
**まぶしつける(まぶし付ける)**
**みせつける(見せ付ける)**
...
