〜もの
原因・理由|言い訳を表す
文体柔らかい言い方
個人的な観点で物事の理由づけを言うときに使います。自分では状況を変えられず、しかたがないという意味で正当性を主張するときに使うことが多いです。また、相手の発言を支える理由づけを示すことで共感を表すときにも使います。
使うときの注意「〜もの。」の形で文末に使うことが多いです。ふつう「〜もの。」の前の文のことについての理由づけを述べます。また、文末に使うのではなく、「〜もの、」の後に、「〜」を理由とする主張を述べることもあります。
「〜んだ」をつけて「〜んだもの」の形でもよく使います。
相手の話に共感する理由づけを示すときは「〜ものね」をよく使います。
よく一緒に使う言葉だって
同じ表現の別の形
〜もん
接続型
Ⅴ普通形+もの
「ねえ、ご飯、まだ?」「そんなに早くしろって言われても、無理。すぐにはできないもの」
「今度の日曜日に由美の家に行くでしょう?」「行かないよ。誘われてないもの」
娘「首相が好きな食べ物? そんなのなんで知ってるの?」母「だって、テレビで言っていたもの」
姉「ゆきちゃん、明日の運動会に出たいって言ってるけど、無理だよね」母「インフルエンザだったら、出たくても出られないものね」
美紀「あいつ、学歴、ごまかしていたんだよ。もう信じられない」由里「うん、美紀の気持ちわかる。私だって自分の彼に何回も嘘つかれて信じられなくなったもの」
接続型
i-A普通形+もの
「週末、みんなで海へ行かない? 美香も誘って」「いいね! みんなで行けば楽しいものね」
親「お昼は駅前のラーメン屋に食べに行こうよ」子「えー。別の店がいいな。あそこのラーメンあんまりおいしくないもの」
夫「早く寝たら」妻「そうだね。遅くまで起きてたら、体に悪いものね」
「このアニメ、見てないの?」「見てないよ。だってそのアニメ、面白くないもの」
「去年の今頃は、この公園の池、ガチガチに凍ってたよね」「そうだった。去年はほんとに寒かったものね」
夫「今年の夏は、また北海道へ行こうね。ただ、ホテルは別のところにしよう」妻「そうね。去年泊まったホテル、よくなかったものね」
接続型
na-A普通形+もの
「キャッシュレスで払ってる?」「うん、だいたいキャッシュレスで払ってるよ。便利だもの」
「駅前の喫茶店、いつも満席で入れないね」「ああ、あそこはケーキがおいしいって有名だもの」
「松田先輩、昨日のパーティー、来たと思ったらすぐ帰っちゃったね」「だって、昨日のパーティー退屈だったもの。時間の無駄って思ったんじゃない?」
「あの人気タレント、離婚したんだってね」「ネット情報だけど、夫の方が誠実じゃなかったみたいだものね」
接続型
N普通形+もの
母「お隣のおばさんにこの前もらったケーキのお礼、ちゃんと言っておいてよ」娘「社会人だもの、それぐらいわかってます」
夫「明日の夕方、ご近所に引っ越しの挨拶に行ける?」妻「明日は行けない。仕事、休みじゃないもの」
孫「僕、昨日、キャンプなかったんだ」祖母「昨日は朝から大雨だったものね。しょうがないね」
「昨日塾に行かなかったの?」「行かなかったよ。昨日は塾に行く日じゃなかったもの」
接続型
その他
「こんなにいっぱい注文して食べられるの?」「だって、おなかすいてるんだもの」
「何か私に怒ってる?」「貸した本を何回言っても返してくれないんだもの、ふつう怒るでしょ」
親「何回言ったらわかるの。早く掃除しなさい」子「だって、今試験中で忙しいんだもの」
「魚食べないの?」「だって、嫌いなんだもの」
「どうしたの? 今日は学校へ行かないの?」「だって、いじめっ子がいて行きたくないんだもの」
姉「さっき、何笑ってたの?」妹「お姉ちゃんの格好、すごく変だったんだもの」