〜のではなかったか
1
根拠に基づく判断|推量を表す
★
文体書き言葉的な言い方
過去の事柄や状況について推量する言い方です。話し手の確信度は低いです。「〜と思う」などの引用文の中でも使います。
似ている表現
〜のではないか,
〜のではないだろうか
接続型
Vたのではなかったか
原田さんは事故を起こして、免許停止になったのではなかったか。
あの政治家は失言をして失脚したのではなかったか。
昔の人は、ロボットと人間が会話できるようになるとは、考えもしなかったのではなかったか。
隣人は先週引っ越したのではなかったかと思う。
接続型
i-Aい+かったのではなかったか
木村さんは一人で3人の子どもを育てた。育児と仕事でかなり忙しかったのではなかったかと思う。
父は高校を卒業してすぐに故郷を離れて東京で就職しました。知らない町での生活は心細かったのではなかったかと思います。
辛い料理に慣れている人に、この料理の辛さは物足りなかったのではなかったかと心配しています。
今は環境問題への関心が高まっているが、昔は人々の意識も低かったのではなかったかと思う。
接続型
na-Aだったのではなかったか
携帯電話のない生活のほうが、今よりもっと自由だったのではなかったか。
リンさんは、実はギーさんのことが好きだったのではなかったか。
今は海外旅行をする人が増えているが、1970年代の一般人にとっては夢のような贅沢だったのではなかったか。
両親が初めて日本に来た。たくさん買い物をして、満足だったのではなかったかと思う。
親切にしたつもりだったが、相手にとっては迷惑だったのではなかったかと後悔している。
接続型
Nだったのではなかったか
はっきり覚えていないが、あの二人の離婚の原因は金銭問題だったのではなかったか。
上司「リーさんは今日休み?」部下「今日は確か出張だったのではなかったかと」
家族で初めて外国を訪れたのは、娘が中学生の頃だったのではなかったかと思います。
あの時はあなたに出会ったことが運命だと思ったけれど、そうではなくて、ただの偶然だったのではなかったかと今は思います。
2
根拠に基づく判断|非難を表す
★
文体書き言葉的な言い方
現在の状況が期待と違って良くない状況になっているとき、その状況に対する話し手の不満や残念な気持ちを表したり、聞き手がいれば聞き手に対する非難を表したりする言い方です。
接続型
V普通形+のではなかったか
今日は晴れるのではなかったか。天気予報は大外れだ。
目標を達成するまであきらめないのではなかったか。今やめて本当にいいのか。
上司「今月3回目の遅刻だぞ。もう遅刻しないのではなかったか。たるんでるぞ」
選挙では、税金を安くするという公約を掲げたのではなかったか。今の政府には失望するばかりだ。
接続型
i-A普通形+のではなかったか
ベテランの林さんは仕事が速いのではなかったか。先日頼んだ仕事がまだできていないようだが……。
日本食は健康的で太りにくいのではなかったか。日本に来てから10キロも増えてしまったが。
この部屋は駅から近くてもうるさくないのではなかったか。不動産屋が言うことは全く当てにならない。
インターネットから注文したほうが、安かったのではなかったか。送料がかかって店で買うより高くなってしまった。
接続型
na-A普通形+のではなかったか(ただし、「na-Aだ」→「na-Aな+のではなかったか」)
困ったときに誰も助けてくれなかった。日本人は親切なのではなかったか。
上司に服装について注意された。職場での服装は自由なのではなかったか。
両国の関係は、良好な関係で複雑ではないのではなかったか。最近はどうも状況が変わってきているようだ。
結婚記念日は夫婦にとって特別だったのではなかったか。夫はすっかり忘れているようだ。
接続型
N普通形+のではなかったか(ただし、「Nだ」→「Nな+のではなかったか」)
日本は安全な国なのではなかったか。凄惨な事件が後をたたない。
この仕事、緊急ではないのではなかったか。今急に言われてもすぐには対応できない。
日曜日なのに夫が家で仕事をしている。今日は休みだったのではなかったか。