〜ながら
1
時|同時を表す
★★★★★
人や物がある動作や動きを行うとき、同時に他の動作も行うことを表します。
「〜ながらのN」の形でも使います。
使うときの注意ふつう「〜ながら」の後に主要な動作を表す文がきます。「〜」には、主要な動作に付帯する動作を表す文がきます。
「〜」には、ふつう「見る・歩く・働く」などの継続的な動作を表す動詞がきます。
また、動作の時間幅はいろいろで、長い期間の同時進行の動作にも使えます。
「〜」の文と「〜ながら」の後の文の主語は同じです。
接続型
Vます+ながら
私はいつもレシピを見ながら料理を作ります。
久美は今日、泣きながら学校から帰ってきた。
山本さんは働きながら夜学に通ったそうだ。
公園で子どもを遊ばせながら、親たちはおしゃべりを楽しんでいた。
姉は子どもを育てながら司法試験の勉強をしている。
台風12号は依然として強い勢力を保ちながら、日本列島を北上している。
日本では、携帯電話で話しながらの自転車走行は禁止されている。
2
逆接|逆接を表す
★★
文体硬い言い方
〜から予想されることや期待されることに、事実が反すると言いたいときに使います。また、確かに〜という状況はあるがそれに関係ない面が同時に存在すると言いたいときにも使います。
「〜ておきながら」の形でもよく使います。「〜」の行為から期待されることに事実が反すると言いたいときに使い、話し手の非難の感情を強調します。
「及ばずながら・陰ながら」は慣用的な言い方です。
使うときの注意「〜」には、状態を表す言葉がくることが多いです。ただし、「〜ておきながら」の場合は、「〜」はふつう意志的な行為を表す動詞です。
「〜」の文と「〜ながら」の後の文の主語は同じです。
接続型
Vます+ながら/Vないながら
偽物と知りながらブランドの名のついた物を売った場合も、罪になる。
このレストランは都心の一等地にありながら、庶民的な雰囲気で値段も比較的リーズナブルだ。
大野選手は、この試合で活躍を期待されていながら、いい結果を出すことができなかった。
あの人は、近いうちに必ず連絡すると言っておきながら、一向に連絡してこない。
多くの社員が、口には出さないながら、社長のやり方に不満を持っている。
接続型
i-Aいながら/i-Aい+くないながら(ただし、「いい」→「よくないながら」」)
私の実家は、小さいながら会社を経営しています。
2月に入り、量は少ないながら花粉の飛ぶところがありますので、花粉症の方は早めに対策してください。
このラーメン屋はオープンして間もないながらかなりの人気で、行列ができている。
高尾山は大変人気のある観光地である。都心からそれほど遠くないながら手軽に山歩きが楽しめる。
接続型
na-Aながら・na-Aでありながら/na-Aでないながら
会社の事業の縮小によって、不本意ながら退職しなければならなくなった。
この学生のレポートは荒削りながら、独自の視点から論じていて、なかなか面白い。
この辺りは自然が豊かでありながら都心へのアクセスもよく、住宅地として人気がある。
結婚式のスピーチを頼まれた。人前で話すのは得意でないながら、なんとか乗り切った。
接続型
Nながら・Nでありながら/Nでないながら
あの子は絶対に他の子をいじめたりしない。子どもながら善悪の区別ができているのだと思う。
転勤先でもご活躍なさいますよう、陰ながら応援しております。
学生の身でありながら、突然の病に倒れた親の介護をしなければならなくなった。
この作家はまだ新人でありながら、その表現力が高く評価されている。
風邪をひいて2日間寝込んだ。今日はまだ本調子でないながら、少し回復してきたので、散歩に出かけることにした。
接続型
その他
この本を読んで、日本料理の奥深さにいまさらながら気付いた。
夕飯は外食にしようという母の提案に、私はいやいやながら従った。
次回のプロジェクトは、及ばずながら私もお手伝いさせていただきます。
3
状況|前置き・注釈を表す
★★
接続型
na-Aながら
残念ながら私は今度の同窓会には参加することができません。皆さんによろしくお伝えください。
誠に勝手ながら、8月11日〜15日は休業させていただきます。
当然ながら、育った土地が違えば、作物の味は違ってきます。
僭越ながら、乾杯の音頭をとらせていただきます。
接続型
Nながら
私ごとながら、先日30歳の誕生日を迎えまして、今後ますます精進してまいりたいと思っております。
「老婆心ながら忠告させてもらいますが、時間をきちんと守らないのは、社会人としてよくないですよ」
接続型
その他
遅ればせながら、新年のご挨拶を申し上げます。
恥ずかしながら、この年になるまで料理らしい料理をしたことがありませんでした。
4
様子|不変化状態を表す
★
「〜」の状態が変わらないでそのままであることを表します。状態が変わらないまま、あることをする・ある事態が生じると言いたいときに使います。
「〜ながらのN」の形でも使います。
似ている表現
〜ながらに
接続型
Vます+ながら
この本に出てくる荒木さんは、戦争中ジャングルに潜み、生きながら地獄の苦しみを味わったそうだ。
ネットショッピングは便利だ。家にいながら買い物ができる。
オンライン授業なら病院にいながら学習することもできる。
両手に荷物を持っていながらの姿勢でも、足踏み体操はできます。
今の家にこのまま住みながらのリフォーム工事が可能かどうか、リフォーム業者に聞いてみた。
接続型
Nながら
この豆腐屋は昔ながらの製法を守って豆腐を作っているそうだ。
この家は古民家ながらのたたずまいで、趣がある。
接続型
その他
いつもながらの簡単な朝食をさっさと済ませて、父は出勤していった。