〜ともなく
1
様子|非意図を表す
★
〜する意図が特にない状態を表します。はっきりした意図や目的がない状態で「見る・聞く・考える」などの動作をするという意味で使います。
使うときの注意「〜」は行為の意志・意識がはっきり表に出ない「見る・聞く・考える」など限られた動詞だけです。「〜ともなく」の後の文にも「〜」と同じか似た意味の動詞を使います。
似ている表現
〜ともなしに
接続型
Vるともなく
ラジオから流れる音楽やトークや朗読を、聞くともなく聞いている時間が好きだ。
最近、将来のことを考えるともなく考えていることが多くなった。
窓の外を見るともなく眺めていたら、どこからか珍しい鳥が庭に飛んできて木の枝にとまった。
2
様子|不特定を表す
★
はっきり〜と特定できない状態で、あることをする・あることが起きるということを表します。
使うときの注意〜には「誰」などの疑問詞か、「どこへ・いつから」など疑問詞に助詞がついた形、または疑問詞を含む文が来ます。「〜ともなく」の後には、その状態で生じる動作や出来事を表す文がきます。
似ている表現
〜ともなしに
接続型
Vるともなく
誰に聞かせるともなく、母はよく子守歌を歌っていた。
祭りに参加した人たちは、祭りが終わると誰が言い出すともなく、周りのごみを拾い集めた。
昨日は休日だったが、疲れていたので何をするともなく過ごした。
ホテルに荷物を置いた後、どこへ行くともなく街中を歩いてみた。
接続型
Nともなく
大雪が降れば、誰ともなく、近所の家の雪下ろしを手伝いはじめる。
何故ともなく、この頃子どものときのことがしきりに思い出される。
接続型
その他
庭でウグイスが鳴いていたが、どこへともなく飛んでいってしまった。
いつからともなく私は西洋美術に興味を持つようになった。
長い結婚生活の中で、次第に考え方のずれがはっきりしてきた。今年になってどちらからともなく、別れ話が出てきた。