〜て差し支えない
1
許可|許可を表す
★
表記〜て差し支えない・〜てさしつかえない
〜することを許可するときや支障がないことを表すときに使います。個人的・主観的に見て支障がないことに焦点を当てており、「〜ていい・〜てかまわない」よりも、相手に対する配慮を柔らかく丁寧に示したり、遠慮しながら聞いたりする言い方としても使います。
「〜ても差し支えない」よりも積極的に許可を表す言い方です。
使うときの注意丁寧体で使うときは、「〜て差し支えないです」より「〜て差し支えありません」のほうをよく使います。
対立する表現
〜なくて差し支えない
接続型
Vて差し支えない
社員「部長、来週の月曜日、有給休暇を取って差し支えないでしょうか」
「あの、作品の写真を撮りたいんですが、いいでしょうか」「ええ、ご自由に撮影して差し支えありませんよ」
薬剤師「こちらのお薬は、1週間に1度、曜日を決めて朝起きたらすぐに飲んでください。飲み忘れたら、翌日に延ばして差し支えありません」
この同好会の会費を値上げする提案をしたが、反対意見はなかった。会員の賛成を得られたと考えて差し支えないだろう。
観光案内所に置いてあった観光ガイドブック、自由に持ち帰ってさしつかえなさそうだったから、3部もらってきた。
2
許可|許容を表す
★
表記〜て差し支えない・〜てさしつかえない
最も望ましい状況や完全に問題がない状況ではないが、許容できるということを表すときに使います。個人的・主観的に見て支障がないことに焦点を当てており、「〜ていい・〜てかまわない」よりも、「相手に対する配慮を柔らかく丁寧に示したり、遠慮しながら聞いたりする言い方としても使います。
「〜ても差し支えない」よりも積極的に許容を表す言い方です。
話し手の意志・希望を表す文や相手への働きかけの文で、譲歩できる条件を示す「〜て差し支えないから・〜て差し支えないので」の形もよく使います。
「〜」が動詞とイ形容詞の場合の形です。
使うときの注意丁寧体で使うときは、「〜て差し支えないです」より「〜て差し支えありません」のほうをよく使います。
対立する表現
〜なくて差し支えない
接続型
Vて差し支えない
足はもうこんなによくなったんだ。いつものウォーキングを再開して差し支えないと思う。
司会者「会議の後、懇親会を予定しております。ご予定がおありの方は途中で退出なさって差し支えありませんので、ぜひご参加ください」
通行人「お宅の門の前に置いてある植木鉢、ご自由にどうぞと書いてありますが、いただいてもよろしいんですか」家の人「ええ、どうぞ、少々汚れていて差し支えなければ……」
フラワーアレンジメント講習会の講師に
会の世話人「先生、来週の講習会のことですが、参加者が少し増えて差し支えないでしょうか。いったん申し込みを締め切ったんですが、断りきれなくて……」
接続型
ii-Aい+くて差し支えない
講師「話したい時間は2時間半ほどなんですが、こんなに長くて差し支えありませんか」
部長「明後日、役員会議があるんだけど、どの部屋が取れますか」社員「はい、少し狭くて差し支えなければ、第1会議室が空いていますが……」
係の人「みなさん、マイクの音量、もう少し小さくて差し支えないでしょうか。……えー、少し下げてみましたが、後ろの方、聞こえますでしょうか」
「夜遅くてさしつかえないので、今日中に修正原稿を私のほうにメール添付で送ってください」