〜つもりだ
1
意志|意志を表す
★★★★
話し手に〜の行為をする意志があることを表します。「〜」の行為は実現する可能性が高く、「予定している」に近い意味で使います。その場で決めたことではなく、前から決めていたことを言います。
意志があったのにその行為が実現しなかったときは、「〜つもりだった」の形になります。
使うときの注意「〜」には、「作る・辞める・留学する」など、意志的な行為を表す動詞がきます。
主語はふつう一人称です。第三者の意志を表す場合は、「〜らしい・〜そうだ・〜と言っている」などの伝聞や推測の表現を一緒に使います。
聞き手の意志を尋ねるときは「〜つもりですか」の形になりますが、聞き手の意志を非難しているように聞こえることがあるので、立場が上の人に使うときは注意が必要です。
「〜つもり」を名詞として扱い、「〜つもりではない・〜つもりだった・〜つもりで・〜つもりの」などのような形で使います。
対立する表現
〜つもりはない
接続型
Vるつもりだ/Vないつもりだ
週末はまた一人で山歩きをするつもりです。
健「パパ、今日何時ごろ帰る?」父「6時ごろかな。今日は健の誕生日だから、ケーキを買って早く帰るつもりだよ」
社員1「佐藤さんは会社を辞めるつもりだそうですね」社員2「え? 本当ですか」
先生「卒業後はどうするつもりですか」学生「国へ帰って就職したいと思っています」
どうしても欲しいものがあったので、貯金しておくつもりのお金を使ってしまった。
ジェフさんは、今度の日本語能力試験は受けないつもりらしい。
カンさんは、もう帰らないつもりで国を出たようだ。
お酒は飲まないつもりだったが、誘われてつい飲んでしまった。
接続型
その他
「野村さんは来年留学するんですか」「はい、そのつもりで今準備しています」
「そんなにたくさんチョコレートを買ってどうするの? みんなに配るの?」「そんなつもりで買ったんじゃないよ。すごく安かったから」
2
判断|自己判断を表す
★★★
他の人は事実とは違うと思うかもしれないが、本人は〜と思い込んでいると言いたいときに使います。話し手以外の人について、事実との食い違いを非難するときに使うこともあります。
使うときの注意「つもり」を名詞として扱い、「〜つもりではない・〜つもりだった・〜つもりで・〜つもりの」などのような形で使います。
接続型
V普通形+つもりだ
私は十分頑張っているつもりだ。しかし、なかなか営業成績が上がらない。
自分も同じぐらいの年齢の子の親なので、思春期のお子さんへの接し方に苦労されている親御さんの気持ちは、よく理解できるつもりです。
間違った飲み方はしていないつもりなのに、この薬を飲んでから逆に調子が悪くなった。
転職後、自分ではそれほど無理をしていないつもりだったが、ストレス性の胃炎になってしまった。
母「これで掃除したつもりなの? まだごみがあちこちに残っているじゃないの」子「わかったよ。やり直すよ」
自分ではわかったつもりになっていることでも、人に説明してみるとうまく説明できないことがある。
失礼なことは言わなかったつもりだけど、彼はなぜか怒ってしまった。
接続型
i-A普通形+つもりだ
自分だけは偉いつもりで、他人の忠告を聞かない人が多い。
武君は私のことなんか友達だって思っていなかったみたい。私は親しいつもりでいたんだけど。
「お父さん、20年ぶりにテニスやって、腰痛めて寝てるよ」「あーあ、いつまでも若いつもりでいちゃだめだね」
私は酒にはそれほど弱くないつもりだったが、昨日はすっかり酔ってしまった。今朝も頭が痛い。
父は自分では娘の私に優しかったつもりでいるようだ。でも、門限もあったし、私はかなり厳しく育てられたと思っている。
接続型
na-A普通形+つもりだ(ただし、「Na-Aだ」→「na-Aな+つもりだ」)
80代でもまだまだ元気なつもりでしたが、最近やはり体力の衰えを感じます。
「自分ではわがままじゃないつもりでも、僕から見たら、君は勝手すぎるよ」
真紀子はあのとき、自分では冷静だったつもりだろうが、客観的に見たら、かなりパニック状態だった。
会長を辞任するという私の判断は、軽率ではなかったつもりだ。しかし、今思うと、やはり無責任だっただろうか。
接続型
N普通形+つもりだ(ただし、「Nだ」→「Nの+つもりだ」)
「うちの母親は一家の主のつもりなんだよ。何でも命令するんだ」
この数字は11のつもりらしいが、私には77としか読めない。
私は自分では非常識な人間ではないつもりだが、周りの人にどう思われているかはわからない。
私の記憶には親父の酔っ払った姿しかない。あれでもいい父親だったつもりなのだろうか。
もともとは消極的なタイプではなかったつもりだが、いつの間にか私は性格が変わってしまったようだ。