〜たっていい
1
許可|許可を表す
★★
文体くだけた言い方
〜することを許可するときや、支障がないことを表すとき、あるいは選択可能な方法であることを表すときに使います。
使うときの注意聞き手の行為について聞き手に直接言うときは許可をすることが指示をするような意味になってしまうので、立場が上の人の行為については直接言わないのがふつうです。
接続型
Vたっていい/Vない+なくたっていい
部下「来月の忘年会、お店どこにしますか」上司「去年と同じ店にしたっていいよ。あの店よかったし」
今日は何も予定がないから、一日中ゴロゴロしたっていい。
「おなかがいっぱいなら、無理して全部食べなくたっていいですよ」
講師「アンケートの締め切りは来週です。今提出しなくたっていいですよ」
親「もうちょっと公園で遊んでいたっていいけど、5時には家に帰って来なさいね」
2
許可|許容を表す
★★
文体くだけた言い方
最も望ましい状況ではないが、許容できるということを表すときに使います。話し手自身の行為について言うときは、申し出の意味になります。
「〜」が動詞とイ形容詞、ナ形容詞の否定と名詞の否定の場合の形です。
文中に「何・いつ・どんな」などの疑問詞を使うこともでき、その場合はすべての状況が許容できることを表します。
話し手の意志・希望を表す文や相手への働きかけの文で、許容できる条件を示す「〜たっていいから」の形もよく使います。
接続型
Vたっていい/Vない+なくたっていい
眠れないときは、睡眠薬を飲んだっていい。
失敗したっていいんです。人は失敗から学ぶものです。
ゴミを捨てたらすぐ戻るから、玄関の鍵を掛けなくたっていいだろう。
妻「私が働いて稼いだお金なんだから、何に使ったかあなたに報告しなくたっていいでしょう」
孫「おじいちゃん、もう年なんだし無理して働かなくたっていいんじゃない? 少しのんびりしたら?」
誰に何を言われたっていい。自分が本当に好きなことをやるんだ。
接続型
iAい+くたっていい/iAい+くなくたっていい(ただし、「いい」→「よくたっていい/よくなくたっていい」))
本当にいいものなら、多少高くたっていい。
次に借りる部屋は、家賃が安ければ、駅から遠くたっていい。狭くたっていい。
「今買っておく水は冷たくなくたっていいよ。備蓄用だから」
「私は少食だから、量は多くなくたっていいんです。おいしければそれで十分満足なんです」
自分で作って食べる野菜は、形がよくなくたっていい。
うちの子はスポーツができれば、学校の成績がよくなくたっていい。
接続型
na-Aでなくたっていい
簡単なものが作れれば、料理の腕は天才的でなくたっていい。
「次はどんな部屋に住みたい?」「そうだなあ。できるだけ駅から近いところがいいかな。静かじゃなくたっていいから」
私のこと、好きじゃなくたっていいから、嫌いにはならないで……。
店長「真面目に働いてくれるなら、特別優秀じゃなくたっていいから、誰かいないかな」
接続型
Nでなくたっていい
簡単な通訳のアルバイトだから、通訳のプロでなくたっていい。
安定した仕事に就きたいとは思っているけれど、公務員じゃなくたっていいと思っている。
「プールだけ利用するなら、ジムの会員でなくたっていいんですって」
「この仕事が終わったら私に連絡してください。連絡は電話でなくたっていいんですけど、必ず知らせてくださいね」
「あれ? 部長が出張のときは、いつもビジネスクラスを予約しているんじゃない?」「今度の出張は急だから、ビジネスクラスじゃなくたっていいって言ってました」