〜かのごときN
たとえ|比喩を表す
★
文体硬い言い方
Nの形・性質・様子などがイメージしやすいように、何かにたとえて表現するときに使います。
よく一緒に使う言葉まるで、あたかも、さながら
接続型
V普通形+かのごときN
何度聞いていても、新入部員たちは、毎回初めて聞くかのごとき表情で先輩からのアドバイスを聞きます。
営業部に異動して、あたかも入社1年目に戻ったかのごとき新鮮な心で仕事に取り組んでいます。
社内では、部長がすべての決定権を持っているかのごとき空気である。誰も部長には反対意見を言えない。
応募者は、新人ばかりだったが、応募作品はどれもプロの作家が書いたかのごとき文章であった。
「ジャーナリストでありながら報道の自由を否定するかのごとき発言をするとは! 撤回してください!」
接続型
i-A普通形+かのごときN
何か問題が起きたとき、課長はさも自分だけが正しいかのごとき言い方で部下を責める。
会社では、常に忙しいかのごときふるまいをして、仕事を頼まれないようにするのだ。それが仕事を増やさないコツである。
どのようなテーマでも、さも興味深いかのごとき表情で語る評論家が、マスメディアによく出演している。
大統領は予定通りに到着したが、相手国の首相は、大統領が遅刻したかのごとき不満げな表情を浮かべていた。
プロの演奏家は、いともたやすいかのごとき所作で美しい音色を奏でる。しかし、実際に同じような音色を再現するのは極めて困難である。
接続型
na-A普通形+かのごときN(ただし、「na-Aだ」→「na-A+であるかのごときN」)
学生は教師の前では、真面目かのごときふるまいをするものだ。
市は、このイベントがあたかも盛況だったかのごとき報告を出した。これは虚偽報告である。
現代では、SNS上で、さも自分が幸せであるかのごとき投稿も簡単にできてしまう。
周りの人に自分の悩みを相談できない人が増えているようだ。そうした人たちは、心配をかけたくなくて、家族にもサポートが必要でないかのごときメッセージを送ってしまうのだとか。
避難生活を送った当時について語るとき、父は、まるで自分だけが自由でなかったかのごとき口ぶりである。
選挙の前だけ誠実であるかのごとき顔をしている政治家に国民は投票しない。国や国民のことをきちんと考えてくれる人に投票したいのだ。
接続型
N普通形+かのごときN(ただし、Nだ」→「NであるかのごときN」)
この政治家は、福祉政策に非常に詳しい。まるで学者かのごとき知識量である。
責任を追及したが、A社の責任者は、自分たちは無関係だったかのごとき態度で説明を続けた。
「今ではこのシステムはずいぶん古くなっているが、この論文ではさも最先端のシステムであるかのごとき説明がされている。どういうことだろうか」
隣町は昨日の大雨の被害を受けた。しかし、この町は、あたかも平穏であったかのごとき様子である。
その事件はフィクションなのだが、映画がヒットしたこともあって、世間ではまるで事実であったかのごとき受け止められ方をしている。