<1> **ああ** (副詞) あのように。あんなふうに。あんなに。/相手も知っていることについて使うことば。/→こう。そう。どう。 ○あの人もああいそがしくては本を読むひまもないでしょう。 ○ああなったのもごしょうちのように家庭が悪いからですよ。 ○ああまで(=あれほど)わがままだとは思いませんでした。 ○ああして、こうしてといちいち教えなければならない。 ○ああでもない、こうでもないとうるさくてこまります。 ○ああいう人は結局何をやってもだめだろう。 **あい [愛]** (名詞、~する) (①さーない② しーます ③④する(一とき) ⑤すれー) はせ・しろ(せよ)のしーようしたう →にくしみ〔憎しみ〕。にくむ[憎む]。 1 人や動物をすきだと思い、かわいがる、またはたいせつにする気持ち。/夫婦でない男女が、相手を男または女として愛することを「恋愛(れんあい)」と言い、その気持ちを「恋(こい)」と言う。/ ○子にたいする母の愛ほど強いものはな い。 ○わたしは、あなたを愛しています。 ○彼は、友人のだれからも愛されている。 ○彼女は、夫の愛をうしなってしまった。 ○ふたりは、たがいに愛し合っている。 ○自分を愛するように他人を愛しなさい。 ○神の愛。男女の愛。親子の愛。 2 もののねうちをみとめ、たいせつにする気持ち。 ○自然を愛しましょう。 ○花を愛する人は、悪い人ではない。 ○学問へへの愛は、ますます強くなった。 ○国を愛するのは、自然の気持ちです。 ○愛児(あいじ)。愛犬(あいけん)。愛国心(あいこくしん=自分の国をたいせつにまもろうとする心。) **あいかわらず [相変わらず]** (副詞) 前と同じように。いつものとおり。 ○銀座(ぎんざ)は相変わらずにぎやかです。 ○私は相変わらず元気ですから、ご安心ください。/手紙のことば。/ ○ことしも相変わらずよろしくおねがいいたします。/新年のあいさつ。/ ○けさも電車は相変わらずこんでいた。 ○「おとうさんのご病気はいかがですか。」「ありがとうございます。相変わらずです。」 /「~の」の形で、形容詞的に使われることもある。/ ○相変わらずのひどい生活だ。 **あいさつ 〔挨拶】** (名詞、〜する) 1 人と会ったとき、れいぎとして言うことばや行なう動作。 ○村の人は毎朝、みちで会うとあいさつをする。 ○受付の人にあいさつして事務所(じむしょ)へはいった。 ○ふたりはたがいにあいさつをかわした。(=おたがいにしあう。) ○あいさつをぬきにして(=しないで。)相談を始めた。 ○「こんどおとなりへこしてまいりましたので、ごあいさつにうかがいました。」 / ていねいに言うときは「で~」と言う。/ <2> ○初対面(しょたいめん=はじめて会うこと。)のあいさつ。 2 式や会、そのほかいろいろの場合に、れいぎとして気持ちをのべること。またはそのことば。 ○開会(かいかい=会を始める。)のあいさつをする。 ○お客を代表してあいさつをのべた。 ○帰国のあいさつのため、これまでお世話になった人々に手紙を出した。 ○挨拶状(あいさつじょう)。 3 返事。 ○知らせたのになんのあいさつもしない。 ○そんなことを言われると、あいさつにこまってしまう。 4 通知。 ○来ないなら、ひとことあいさつをすべきだ。 ○なんのあいさつもせずにひっこしてしまった。 **あいじょう [愛情]** (名詞) 1 人物に対して、すきだと思い、また、たいせつにしようと思う気持ち。人や物に対するあたたかい気持ち。→あい[愛]。 ○親の子に対する愛情は古今東西を通じて変わらない。 ○どんな動物でも植物(しょくぶつ)でも、育てていると愛情がわく。 ○ふるさとに寄(よ)せる愛情は年とともにふかくなるようです。 2 男女の中で、相手がすきになり、こいしたう気持ち。→あい [愛]。こい〔恋〕。れんあい [恋愛]。 ○ふたりはつきあっているうちに、なんとなくすきだという気持ちから愛情にまではってんした。 ○きよらかな愛情を見まもってあげよう。 **あいず [合い図〕** (名詞〜する) 前から、たがいにやくそくした(あるいはわかっている。)方法で、ある事のおこったことを知らせること。 ○タクシーに手をあげて「とまれ」の合い図をした。 ○目で合い図していっしょにへやを出た。 ○合い図はこのふえだ。 **あいそう 〔愛想〕** (名詞) / 「あいそ」とも言う。/ 1 にこにこしていて人にいい感じをあたえ、人にすかれること。 ○とても愛想のいい人なので、みんなにかわいがられています。 ○店員があまり愛想が悪いので、何も買わずに店を出てしまった。 ○あの子はなかなか愛想がある。 ○無(ぶ)愛想。 2 人に対してすきだという気持ち。愛情(あいじょう)、またはその気持ちをしめすこと。 ○ずいぶんお愛想を言うのね。 ○愛想のない返事だった。 ○あまりなまけものなので、すっかり愛想がつきた。(=いやになる。) ○大酒(おおざけ)のみの夫(おっと)に愛想をつかして(=愛情をうしなって)、別れてしまった。 3 もてなしのこと。→もてなす。 ○なんのお愛想もできませんで、しつれいいたしました。 ○「なにもお愛想がなくて・・・・・・」「どういたしまして。おかまいなく。」 <3> **あいだ [間]** (名詞) 1 ものとものとにはさまれた部分。 ①/場所・空間的に。/ ○地中海(ちちゅうかい) はヨーロッパとアフリカの間にある海です。 ○はしらとはしらの間は2メートルあります。 ○島(しま)と島の間をおよいでわたった。 ○木の間から青空が見える。 ○この村と近くの町の間にはバスがかよっている。 ②/時間的に。/ ○2時と3時の間に来てください。 ○つぎの急行が出るまでしばらく間がある。 ○遠(とお)くでかみなりの音が間をおいて聞こえる。 2 あるつづいた時間。 ○日本はこの10年の間に大きく変わった。 ○病気で長い間入院(にゅういん)していました。 ○赤ちゃんがねむっている間にせんたくをしましょう。 ○しばらくの間。 ○ろすの間、かぎをあずかってくれ。 3 人と人との関係。→かんけい 〔関係]。/「あいだがら」とも言う。/ ○親子の間がうまくいかない。 ○友だちの間でそんなえんりょはいりません。 ○その夫婦の間には子どもがなかった。 あいついで→ついで (622ページ) **あいて〔相手〕** (名詞) 1 いっしょに物事をするもう一方の人。 ○あの人はまじめな人だから、仕事の相手にはてきとうだ。 ○同じ年ごろなので、あそびの相手にちょうどいい。 ○一日じゅう年よりの話の相手をした。 ○酒(さけ)はきらいですから、酒の相手なんかとてもできません。 ○なまけてばかりいると、だれも相手にしなくなるよ。 ○相手方(=相手のがわの人。)。相手役。/ 「しばいの相手役」 「ダンスの相手・役」のように使う。/ 2 物事をあらそう場合の向こうがわの人。 ○けんかの相手はだれだ。 ○子どもを相手にしてけんかするなんてばかだね。 ○ピンポンの相手をしましょうか。 ○あなたはへただから、わたしの相手にはならないよ。 ○木村さんなら相手にとって不足はない。(=相手としてたたかう力がじゅうぶんある。) ○社長を相手取って (=あらそう相手として。)さいばんを始めた。 ○あんな人とけんかをするなんて、相手が悪い(=こちらがわにとって利益・(りえき)が少ない。)よ。 3 物事をするめあて。 ○外国人を相手に商売(しょうばい)をしている。 ○このざっしは女学生相手のものだ。 ○ものをたのむときは、相手を見てしなければならない。 **あいにく** (副詞、〜な・〜の) /「あいにくに」の形はない。/なにかしようとしたとき、つごうが悪い状態であること。 ○あいにく主人がるすですから、すぐお返事ができません。 ○あいにくとひどいあらしで出発がおく <4> れました。/ 「あいにく」は「あいにくと」とも言う。/ ○運動会なのにあいにくの雨ですね。 ○あいにくなことに旅行ちゅうで会えなかった。 ○あいにくだね。今みんなはらってしまって小さいお金がないんだよ。 ○おあいにくさまですが、売り切れです。 ○わたしが食べてしまったのよ。おあいにくさま。/感動詞として使うときは「おあいにくさま」と言う。/ **アイロン** (名詞) ようふく・きれなどのしわをのばしたり、おり目をつけたり、形を正しくしたりするために使うもの。/英語のiron。/ ○せんたくものにアイロンをかけてください。 ○ナイロンにはぬるいアイロンをかけなければなりません。 ○この生地(きじ)はアイロンがきかない。 ○火事の原因はアイロンのつけっぱなしだった。 ○アイロンを消したかどうかよく見てください。 ○電気アイロン。じょうきアイロン。 ○アイロンかけ。 **あ・う〔合う]** Ⅰ(動詞) ①わーないいます ③④う(一とき)ぇー⑧⑧って うーだろう →あわす〔合わす〕。あわせる〔合わせる〕。 1 ちょうどよい。てきとうである。 ○このくつは大きすぎて、わたしの足には合わない。 ○からだに合うかどうか、いちど着てみたほうがいい。 ○わたしは洋服(ようふく)よりも着物のほうが合う。 ○このかぎはこのへやのドアには合いません。 ○このめがねはわたしの目に合わなくなった。 ○どうもこの音楽は私のしゅみに合わない。 ○このくすりはわたしの病気には合わないらしい。 2 同じである。一つである。一致する。 ○あの人と私とは意見が合う。 ○彼とは話が合う。 ○性格がかわっているから、彼と合う人はだれもいないだろう。 3 ただしい結果と同じになる。 ○答えがぴったり合った。 ○わたしのとけいは合っていない。 ○計算(けいさん)がどうしても合わない。 ○あの人の歌は調子が合っていない。 4 ひきあう。損(そん)にならない。 ○つかれるばかりで、合わない仕事だ。 ○ひとつ百円で売れば合う。損(そん)はしない。 ○こんど話のあった仕事は、合えばやるが、合わなければやらないよ。 II/複合動詞の下の部分として、いくつかのものがたがいに同じことをする、またいっしょにする意味を表わすのに使う。/ ○みんなで話し合ってきめよう。 ○なぐり合いのけんかをした。 ○おたがいにたすけ合いましょう。 ○教え合う。語り合う。打ち合う。向かい合う。信じ合う。 **あ・う〔会う〕** (動詞) (①わーない ②います ③④う(一とき) ③えーば⑥え⑦おーう ⑧⑧って ⑩うーだろう (可能)あえる →であう〔出合う〕。 1 人にあう。人とであう。 <5> ○あしたの朝友だちと駅 (えき)で会うことになっている。 ○あしたまた会いましょう。 ○だれが来てもきょうは会わない。 ○会ってみてもしかたがない。 ○きょうの夕方(ゆうがた)お会いしたいのですが、ごつごうはいかがでしょうか。 ○学生時代の友人とみちでぐうぜん会った。 ○どこで何時に会いましょうか。 2 物事にであう。ぶつかる。 ○夕立(ゆうだち)にあって、すっかりぬれてしまった。 ○交通事故(こうつうじこ)にあって、やくそくの時間におくれてしまった。 ○金をすられてひどいめにあった。 **あえて [敢えて]** (副詞) 1 しにくいこと、したくないこと、しなくてもよいことなどをむりにするようす。むりに。しいて。わざわざ。/文語的なことば。/ ○かなしいニュースですから、あなたに話したくありませんが、あえてお話しします。 ○むずかしい計画だが、あえて実行することに決めた。 2 下の動詞に打ち消しのことばがついて、「むりに・・・・・・しない」 「別に・・・・・・しない」の意味になる。 ○あなたが話したくないことを、私はあえて聞こうとは思わない。 3 下の動詞に「ことはない」「あたらない」 「およばない」をつけて、「むりにしなくてもいい」 「むりにする必要はない」「そんなに〜しなくてもいいの意 味になる。 ○話したくないことをあえて話すことはない。 ○ヘンリーの日本語がじょうずだからといってもあえて驚くにはあたらない。彼の母は日本人なのだから。 ○明日の会にはあえて出席するにはおよばない。 **あお [青]** (名詞) →あか〔赤〕。くろ[黒」。しろ[白]。 ○青と黄色(きいろ)をまぜると緑色(みどりいろ)になる。 ○交通信号(こうつうしんごう)が青のときにみちをわたりなさい。 ○青インク。青空。青草。 **あおあおと〔青々と〕** (副詞) とても青く。→あかあかと [赤々と]。 ○夏になって木の葉が青々としてきました。 ○遠くに湖(みずうみ)の青々とした水が見えます。 **あおじろ・い〔青白い〕** 〔形容調) ♪①くーない ②くーなる ③①い(一かお) ⑤けれーしば⑧くーて ⑨かった ⑩ いーだろう(かろーう)♪ 白に青が少しまざったようす。顔色が少し青いこと。 ○冬のさむい空に青白い月がかがやいている。 ○山田さんは長い間の病気で、青白い顔をして寝(ね)ていた。 **あおぞら〔青空〕** (名詞) はれた青い空。 ○青空に白い雲(くも)がうかんでいる。 ○西のほうに青空が出ているから、間もなく晴(は)れるでしょう。 ○白いボールは青空高くとんで行った。 (関連語) 2曇り空。(=一面に曇っている空) **あおみ青み〕** (名詞) 青さ。青いこと。→あかみ[がみ」/~み、味)。(接尾語)/ ○まどのガラスが青みをおびているの <6> で、へやがすずしく見えます。 ○まっ白い雪は、ときどき青みがかって見えることがある。 (関連語)②黒み。赤み。 あおあおと→あお(5ページ) **あお・い〔青い]** (形容詞) ①く一ない ② くーなる ③①い(一もの)⑧けれーば)⑧く一て ⑧かった ① いーだろう(かろ一う) (名詞)〜さ・〜み →いろ[色]。あかい [赤い]。くろい[黒い〕。しろい〔白い]。 1 あおい。/ 「緑色(みどりいろ)の」の意味を表わすこともある。/ ○青い海がとてもきれいです。 ○空が青くはれています。 ○赤いリトマス試験紙をアルカリにつけると青くなる。 ○かべもドアも青くぬってください。 ○青い野菜(やさい) を食べるのはからだによい。 ○ひさしぶりにいなかへ行って、青いものを見ると気持ちがいい。 2 顔に血(ち)の色がなくなって元気のないようす。 ○中村さんは顔色が青い。病気かもしれない。 ○山下さんが「1万円おとした。」と言って、青い顔をして帰ってきました。 (関連語)①青ざめる。(=顔の色が青くなる。) **あお・ぐ[扇ぐ・爆ぐ]** (動詞) {①が一ない ②ぎーます ③ ④ぐ(一とき) ③げーば)⑥げ⑦ぴーう ⑧⑧いーで(だ) ぐーだろう (可能) あおげる うちわ・せんすなどを動かして風をおこす。 ○あまりあついので、せんすであおぎながら話を聞きました。 ○ストーブの火が消えそうになったので、うちわであおいだら、よくもえ出した。 ○うなぎ屋さんはうちわでパタパタ火をあおぎながらうなぎをやきます。 **あお・ぐ[仰ぐ〕** (動詞) ①が一ない ②ぎます ③①ぐ(一とき) ⑤げーば)⑥げで一う ⑧⑧いーで(だ) ⑩ぐーだろう (可能) あおげる 1 顔を上げて上を見る。上を向く。 ○空を仰ぐとほしがかがやいていた。 ○天を仰いで神様にいのりました。 2 そんけいする。→そんけい〔尊敬〕。 ○この国の人々は彼を救国(きゅうこく=国をすくう。)の英雄(えいゆう)と、仰いでいる。 ○私が師(し=先生)と仰ぐクラーク先生。 3 そんけいして何かの長(ちょう=いちばん上の人。)とする。 ○皇太子(こうたいし)を会長に仰ぐことになった。 4 上の人・自分よりまさるものに対して教えや助けをもとめる。いただく。 ○みなさまのご助力を仰ぎたい。 ○そんけいする先生の教えを仰ぐため上京した。 5 毒(どく)を一息(ひといき)にのむ。 ○毒を仰いで自殺(じさつ)した。 あおじろい→あお (5ページ) あおぞら→あお(5ページ) あおみ→あお (5ページ) **あおむけ〔仰向け〕** (名詞) 上を向くこと。顔が上を向くようにすること。/ 「あおむき」とも言う。/→うつむく〔うつ向く]。 ○仰向けにねるのがいちばんすきです。 ○すべって仰向けにたおれてしまった。 ○からだを仰向けにして日の光をいっぱいにあびた。 ○仰向けになっておよぐのを背泳(せおよ)ぎと言います。 <7> (関連語)①仰向く。(=あおむけになる。)仰向ける。(=あおむけにする。) あか→あかい(7ページ) **あか〔垢]** (名詞) 1 皮膚(ひふ) から出るあせ・あぶらなどがほこりとまじってできたもの。あかじみる。(=あかでよごれてきたならしくなる。) ○あかが出る。 ○おふろにはいってあかを落とした(=きれいになった。)ので、さっぱりしました。 ○みみの中にあかがたまっているから、よくあらいなさい。 ○あかだらけのからだ。 ○あかをながす。(=ふろにはいってからだをきれいにする。) 2 水の中にまじっている物が入れ物などのそこにたまってついたもの。「水あか」「湯(ゆ)あか」ということが多い。 ○水道のホースに水あかがついてぬるぬろしている。 ○ふろおけに湯あかがたまったから、よくこすって落としてください。 **あかあかと〔赤々と〕** (副詞) ひじょうに赤いようす。まっかなようす。[赤々] ○西の空が赤々とやけてみえる。(=空が赤くなる。) ○赤々とした夕日がしずんでいく。 ○赤々ともえるストーブ。 **あかあかと〔明々と〕** (副詞) ひじょうに明るいようす。/ かなで書くことが多い。/ ○明々と電燈(でんとう)がかがやいていた。 ○ひろまのように明々とした大通りは、人でいっぱいだ。 **あか・い〔赤い〕** (形容詞) ① くーない ② くーなる ③ ①い(一かみ) ⑤けれ一)ばくして⑧かった ⑩いーだろう(かろう) ⑩ いーだろう(かろ一う) 【(名詞)~さ・〜~み 1 あかい色をしているようす。 ○赤い花がさいています。 ○夕日で西の空が赤かった。 ○このはこを赤くぬってください。 ○りんごはじゅくすと赤くなります。 ○顔を赤くしておこった。 ○はずかしくて顔が赤くなりました。 2 共産主義(きょうさんしゅぎ)の考えをもっている。 ○この新聞は少し赤い。 ○大学へはいってから、あの男は赤くなったようだ。 ○赤い国。 ・(関連語)①赤らめる。(=(顔を)赤くする。)赤らむ。(=(顔が)赤くなる。) **あか〔赤〕** (名詞) →まっか〔真赤〕。 1 色の名。赤い色。 ○わたしのすきな色は赤です。 ○きょうは赤のネクタイをしていこう。 ○信号(しんごう)の赤は「とまれ」という意味です。 ○よく目につくように赤で大きく書いてください。 ○赤のごはんをたいておいわいをした。/ めでたいときにあずきと米をまぜてごはんをたく。/ 2 茶(ちゃ)色のこと。/接頭語的に使う。! ○ここは赤土(あかつち) だから畑(はたけ)にはできない。 ○あの子のかみは赤毛 (あかげ)だ。 ○赤いぬかるみのみちであそんでいた。 3 共産主義または共産主義の人。 ○こんなことを言っても私は赤ではあり <8> ません。 ○うちの会社には赤はひとりもいない。 4 (=銅(どう))/ 「あかがね」とも言う。/ ○あかの針金(はりがね)は電気を通しやすい。 ○あかで作ったかんばんが出ていました。 5 まったくの。/接頭語的に使うことが多い。/ ○あの人は私の兄ではありません、赤の他人ですよ。 ○うっかりあけたら赤はじ (=ひどいはじ。)をかくところだった。 **あかみ [赤み〕** (名詞) 赤さ。 ○りんごはじゅくすにつれて赤みをましてくる。 ○あったかいおちゃをのませると、青かった病人のほおに少し赤みがさしてきた。 ○もうすぐ日が出るのでしょう。東の空が赤みをくわえてきました。 ○あの赤みがかった(=赤が少しはいっている。)むらさきの着物を着ているのが私の姉です。 **あかり 〔明(か)り〕** (名詞) 1 電とうやランプなど、くらいときに使う光。 ○夜になるとへやに明りをつける。 ○ここから町の明りがよく見える。 ○毎ばん十時になると、明りを消してねます。 ○急に明りが消えたと思ったら、停電(ていでん)でした。 ○となりの人はさっきまでるすでしたか、明りがついていますからもう帰ってきたのでしょう。 2 やけやほしなどの光。 ○小さくてもいいから、北がわにも明りを取るまどを作りましょう。 ○こんばんは月の明りで、庭の木がよく見える。 ○まだ夜中(よなか)なのに、ゆきの明りでガラス戸のそとが明るい。 ○月明り。ほし明り。ゆき明り。明り取り。 あがりさがり→あがる(8ページ) **あが・る〔上がる・揚がる〕** (動詞) ①らない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう 能あがれる →あげる [上げる・揚げる〕。さがる 〔下がる]。おりる[降りる〕。 1 下から上のほう、高い所へ行く。のぼる。〔上・揚] →おりる [降りる]。 ○よくいらっしゃいました。どうぞお上がりください。 ○二階(にかい)へ上がると富士山(ふじさん)がよく見えます。 ○私のへやは、階段(かいだん)を上がってつきあたりのへやです。 ○庭からざしきへ上がるときは、よく足をふいてください。 ○高いところのものを取るときは、いすに上がります。 ○来年から学校へあがります。(=学校にはいる。) ○空にアドバルーンが揚がっている。 2 ねだん。価値(かち)。資格(しかく)。程度などが、高くなる。→さがる〔下がる]。 ○ちっとも勉強しないので、成績(せいせき)が上がらない。 ○バスの料金が来月から10円上がるそうです。 ○月給(げっきゅう)が上がっても、物価(ぶっか)も上がるから、生活はあまりらくにならない。 <9> ○ゴルフのうでが上がった。 ○午後から温度(おんど)が上がるでしょう。 ○会社へはいって10年の間にだんだん地位が上がった。 3 あることがらがおわる。やむ。すむ。 ○旅行の費用(ひょう)は、一万円であがった。 ○つゆがあがると夏になります。 ○この雨は、まもなくあがるでしょう。 ○いまの仕事は、あと二、三日であがる予定(よてい)です。 4 /「敬語」として使う場合。/①/「食べる。のむ。」のそんけいの言い方。/→めしあがる 〔召し上がる〕。 ○どうぞ御飯(ごはん)をあがっていらっしゃってください。 ②/「行く・来る」のけんそんな言い方。/→うかがう[伺う〕。 ○あすお宅(たく) へあがってもいいですか。 5 経験(けいけん)がないためにだいじなときおちつきをうしなう。〔上〕 ○はじめて大ぜいの人の前で話したので、すっかりあがってしまった。 ○試験のときあがると、やさしい問題でもまちがえる。 6 利益(りえき)があること。 ○家をかしているので、そこから毎月家賃(やちん)があがる。 ○店を開いてまだ間(ま)がないので、利益はあまりあがらない。 **あがりさがり〔上がり下がり〕** (連語) ねだん・温度(おんど)などが、あがったりさがったりすること。 ○気温(きおん)の上がり下がりがはげしいから、かぜをひきやすい。 ○このグラフを見れば、食料品のねだんの上がり下がりがよくわかる。 **あかる・い[明るい]** (形容詞) (①く一ない ②く一なる(する) ③①い(一とき) ③)けれーば ⑧く一て ⑨かった 1⑩いーだろう(かろ一う (名詞)〜さ・〜み →くらい〔暗い〕。 1 光があるようす。光がよくあたっているようす。物がよく見えるようす。 ○きょうは空がよくはれているので、月が明るい。 ○わたしのへやは南を向いていて、明るくて、気持ちがよい。 ○この電球(でんきゅう)は古くなったので、あまり明るくない。 ○朝早く出かければ、明るいうちにつけるかもしれない。 ○夜(よ)があけて、空が明るくなる。 ○明るい色。 2 楽しそうなようす。正しくて、悪いことのないようす。 ○あの人は試験がよくできて、明るい顔をしている。 ○この店の人たちはいつも明るくて、しんせつだ。 ○犯罪(はんざい)をなくして、町を明ろくする。 ○いい人を社長にむかえることができて、この会社の将来(しょうらい)も明るくなった。 ○明るい感じ。明るい気持ち。明るい性質。明るい音楽。 ○明るい政治。 3 物事をよく知っているようす。/「~は明るい」の形で使う。/→くわしい。 ○あの人は東京大学の法学部を出たので、法律に明るい。 ○田中さんは中国に10年間もいたので、中国のようすに明るい。 ○山田さんはこの町に20年も住んでいるので、このへんの地理に明るい。 <10> **あかるみ〔明るみ〕** (名詞) 世の中の人々によく見えるところ。 ○明るみに出る。(=かくれていたことが、あらわれる。) ○会社のひみつが明るみに出たので、これからは、会社のひょうばんが悪くなるだろう。 ○こういう悪いことは明るみに出して、ほかの人がくり返さないようにするほうがいい。 **あかんぼう 〔赤ん坊〕** (名詞) /「あかんぼ」とも言う。/ 1 人間や動物の生まれてまもない子。 ○男の赤ん坊が生まれた。 ○赤ん坊のころのことはおぼえていない。 ○なくんじゃないよ、赤ん坊みたいに。 ○弟の所でもふたりめの赤ん坊ができたそうだ。 ○年よりを赤ん坊あつかいにする。(=赤ん坊のようにとりあつかう。) 2 子どもっぽくて世の中のことをよくしらないこと。 ○からだばかり大きくてもまだ赤ん坊なんだね。 ○あの人にくらべると私などはまるで赤ん坊です。(=赤ん坊のように何もできない。) (関連語)①赤ちゃん。(=赤ん坊。)②子。子ども。 **あき[秋]** (名詞) /一年を春夏秋冬の四つに分けて、夏の次に来るシーズン。九月,十月,十一月の三か月を言う。/→はる〔春〕。なつ〔夏]。ふゆ[冬]。きせつ[季節]。 ○春はあたたかくて、秋はすずしい。 ○秋になると木の葉が赤くなるので山はきれいだ。 ○あつい日がつづくと、秋の来るのがまちどおしい。 ○父はきょねんの秋なくなりました。 ○秋には元気になって学校に行けると思います。 ○女ごころと秋の空。(=秋の天気が変わりやすいことから、愛情(あいじょう)が変わりやすいことを言う。) /男心と秋の空。/とも言う。 ○読書の秋。スポーツの秋。秋まつり。 **あき 〔空き・明き〕** (名詞) →あく。 1 場所(ばしょ)のあいていること。あいているところ。→すきま。 ○はこのあきにやわらかいものをつめる。 ○字と字の間のあきをひろくするほうが読みやすい。 ○あき地。あき家(や)。あき間(ま)。あきばと。あきびん。 2 ふさがっていないこと。使っていないこと。 ○かさのあきがあったらかしてくれ。 ○社員がやめてあきができたから、だれかやとわなければならない。 ○がらあき(=ひどくすいている。)電車。 3 用事のないこと。ひま。→ひま〔暇]。 ○きょうはいそがしくて全然あきがない。 ○あき時間。 **あきらか〔明らか〕** 〔形容動詞) [①で一ない。②になる ③だなーとき 1⑤ならーば⑧で ⑨だった ⑩だろう 1 はっきりしていて、だれにでもそうだとすぐわかるようす。 ○彼の病気がだんだん悪くなっていくことは、だれの目にも明らかだった。 ○学問が進むにしたがって、今まで疑問(ぎもん)だったことが次第に明らか <11> になってくる。 ○この失敗(しっぱい) は明らかに彼の責任(せきにん)だ。 ○火事の原因は明らかでない。 ○こんなに明らかなことがわからないのだろうか。 ○そういう結果になることは火を見るより明らか(=ひじょうに明らか。)でしょう。 ○明らかな思いちがい。 2 明るくて、くもっていないようす。/文語的な使い方。/ ○月の明らかな夜でした。 **あきらめる 〔諦める]** (動詞) れーばめろ(めよ) ⑦めよう ⑧⑨めーて(た) 【めろーだろう もうだめだと思って、のぞみをすてる。したいと思っていたことをやめる。考えることをやめる。→おもいきる 〔思い切る]。 ○雨がふりだしたので、ハイキングに行くのをあきらめた。 ○自動車にひかれて死んだむすこのことが、あきらめられない。 ○落としたお金のことは、もうあきらめたほうがいい。 ○一度は失敗(しっぱい)したが、あきらめてはいない。 ○病気が重いので、助からないものとあきらめている。 ○もし返事がこなければ、だめだとあきらめてくれ。 ○あきらめ。/「あきらめる」の名詞の形。 ○あきらめがいい。あきらめが悪い。あきらめがつく。あきらめをつける。 **あ・きる〔飽きろ・厭きる〕** (動詞) ①き一ない ②きーます ③④さる(一とき) ⑤きれ) きょうす れ ⑩きる―だろう あることをつづけてしたために、そのことがいやになる。/「~にあきろ」の形で使う。/ ○勉強にあきたので、さんぽをしました。 ○どんなにすきなものでも、毎日食べるとあきてしまう。 ○「きみはよくあきずに毎日テレビばかり見ているね。」 ○この商品(しょうひん)は、もうあきられて売れなくなった。 ○田中さんの話は、おもしろいので、聞く人をあきさせない。 ○こんなにおいしいものを、あきるほど食べてみたい。 ○たびたび聞いてきみのいいわけはもう聞きあきた。そのほか「見あきる。」「食べあきる。」などの使い方がある。/ ○あの人は何をしてもあきっぽい(=あきやすい)から成功(せいこう)しない。 ○あきあきする。(=すっかりあきてしまう。) ○あき。/「あきる。」の名詞の形。/ ○あきがくる。 **あき・れる[呆れる〕** (動詞) ①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ)一ば ⑥れろれよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れるーだろう 物事が意外だったり、程度がひどかったりしたために、びっくりしてしまう。 ○こんなひどいものが五千円だって?あきれたね。 ○目がさめたのは夕方(ゆうがた)なんですって。あきれた人。 ○自分でもあきれるほどわすれっぽくなった。(=よくものをわすれるようになった。) ○あの人のわがままにはあきれてものも言えない。 ○みんなあきれて顔を見合わせた。 <12> **あ・く開く]** (動詞) ②きます ③①く(一とき) (⑤けーば しらけにこう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう →あける。しまる。ふさがる。 1 しまっていたものがひらく。→しまる。 ○風でげんかんの戸があいた。 ○電車のドアがあいて、おおぜいの人がおりてきた。 ○まどがあいているから、ろすではないでしょう。 ○自動車のまどは、下にあくようにできている。 ○デバートは、10時にならないと、あかない。 ○船の底(そこ)にあながあいて水がはいってきた。 ○時間になったので、しばいのまくがあく。(=しばいがはじまる。 2 物と物との間がひろくなる。・・ふさがる。 ○車と車との間は、5メートル以上あいていました。 ○字と字の間があきすぎている。 3 からになる。/〔空く〕とも書く。/→ふさがる。 ○電車はこんでいて、あいた席(せき)はなかった。 ○いなかのほうには、まだあいている土地がかなりあります。 ○アパートのへやがあいたら、知らせてください。 4 用がなくなる。使わなくなる。ひまになる。→ふさがる。 ○使う人が多いので、電話はなかなかあかない。 ○食堂(しょくどう)は満員だ。席(せき)のあくまで待とう。 ○手があいていたら(=することがなくてひまなら。)てつだってください。 ○新聞があいたら見せてください。 ○食事におまねきしたいのですが、何よう日があいていますか。 ○毎日いそがしくて、夜8時にならないとからだがあかない。 **あくしゅ[握手]** (名詞、~する) 1 あいさつのため、または親しみを表わすために手をにぎり合うこと。 ○「はじめておめにかかります。」と言って、外国人と握手した。 ○日本ではあいさつするとき、おじぎをしますが、ヨーロッパやアメリカでは握手をします。 ○たがいにかけよってかたい握手をかわした。(=握手をした。) ○外人から握手をもとめられました。 2 なかなおりをすること。協力(きょうりょく)すること。 ○すぎさったことはきれいにわすれて握手するほうがいい。 C両派(りょうは)はめでたく握手して、今後の協力(きょうりょく)をやくそくした。 **あくま〔悪魔]** (名詞) 神の教えに反対し、人を悪にみちびこうとする特別な力をもったもの。また、そのようにひじょうに悪い人。 ○悪魔につかれる。(=悪魔がからだの中にはいりこむ。) ○悪魔をおいはらうためのおどりをおどる。 ○悪いことをやめようと思ってもどうしてもやめられないのは、わたしの中に悪魔が住んでいるのだろう。 ○「人に知られさえしなければどんなことをしてもかまわないじゃないか。」という悪魔のささやき (=小さな声で話すこと。)が聞こえた。 <13> ○あの人は人間ではない。悪魔だ。 ○彼女は悪魔のような夫に一生苦しめられた。 **あくまで** (副詞) /「あくまでも」とも言う。/ これでじゅうぶんだというところまで。どこまでも。てってい的に。→てっていてき〔徹底的]。 ○正しい裁判(さいばん)が行なわれるように、あくまで戦う決心です。 ○自分の考えをあくまでも主張(しゅちょう)してゆずらなかった。 ○だれが何といっても、あくまであの人を信じています。 ○きそくはあくまでまもらなければならない。 ○私はあくまで反対します。 **あくる〔明くる〕** (連体詞) 次の。/次の朝・日・月・年などを表わすことば。→よく〔翌〕。 ○船で神戸(こうべ)について、明くる朝早く、汽車で東京へ向かいました。 ○父がなくなった明くる月上京した。 ○あらしも去って、明くる十日、いよいよ出発ということになった。 ☆「明くる月・明くる年」などが「来月・来年」などとちがうところは、来月は今月の次の月、来年はことしの次の年であるのに対して、明くる月 (明くる年)は、あることをした(またはおこった)月(年)の次の月(年)であることである。 **あくるひ〔明くる日〕** (連語) 次の日。翌日(よくじつ)。 ○その日はひどいあらしでしたが、明くる日はすばらしい天気でした。 ○頭痛(ずつう)は明くる日になってもなおらなかった。 **あくるとし〔明くる年〕** (連語) ○父がシベリアから帰ったのは戦争のおわった明くる年だった。 ○けっこんして明くる年の秋、男の子が生まれました。 **あげく [挙句、揚げ句〕** (名詞) あることがおわったあと。結果。/結果の悪い時に使うことが多い。副詞的に使われる。前に活用語の修飾語がくるときは、「〜たあげく」の形で使われる。→けっきょく〔結局]。 ○むだづかいをしないでお金をためたが、そのあげくお金をどろぼうにぬすまれてしまった。 ○長い苦労のあげくとうとう死んでしまった。 ○いろいろ考えたあげく学校をやめることにした。 ○くらしにこまったあげくとうとう人の金をぬすんだ。 /「の果て(に)」をつけて使うこともある。意味は強められる。/ ○あそんだあげくのはてにこじきになってしまった。 **あ・ける〔明ける・開ける〕** (動詞) 【①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑧けーて(た) } } 1 しまっているものをひらく。〔開ける]→しめる。あく。 ○あついからまどをあけてください。 ○かんづめをあけて、中のものをおさらに出してください。 ○どんなときでも、人の手紙をあけるのはよくない。 ○この店は、なん時まであけておきますか。 ○かぎをなくして、かばんをあけることができません。 <14> ○医者(いしゃ)は、口を大きくあけるように言いました。 ○ねずみがかべにあなをあけた。 2 あいているところ。すきまをつくる。 ○つくえとつくえの間をもっとあけると通りやすくなります。 ○バスが来るから車を左へよせて、右がわをあけて走らなければなりません。 3 はいっているものを全部出して、入れ物をからにする。〔明ける〕 ○ふくろの中のものをここにあけて、中のものを見せてください、 ○あとから来る人のために席(せき)をあけてあります。 ○いま住んでいる家は、きょうじゅうにあけなければならない。 ○ちょっと家をあけた間にどろぼうがはいった。 ○2,3日旅行に出かけて家をあけます。 4 ひまな時間をつくる。用事を予定しないでおく。〔明ける] ○来週の土曜日 (どようび)は、クラス会がありますから、午後はあけておいてください。 5 期間(=ある決められた間。)がおわって、次の状態になる。〔明ける]。→くれる[暮れる〕。 ○年が明けるとすぐ、新しい仕事をはじめる予定です。 ○明けましておめでとうございます。/新年のあいさつに使うことば。/ ○夜が明けると、きのうの雨はすっかりはれてすばらしいお天気だった。 (関連語) ①明け方。(=夜が明けるころ。)夜明け。 **あ・げる〔上げる・揚げる・挙げる」** (動詞) 1①げーない ②げーます ③①げる(一とき) ⑤げれ)一ば ⑥げろ(げよ) ⑦げーよう ⑧⑨げーで(た) ⑩げるーだろう →あがる〔上がる]。 1 下から上のほう、高い所へうつす。〔上・揚]→さげる 〔下げる]。おろす[下ろす]。あがる 〔上がる・揚がる]。 ○お客をざしきに上げなさい。 ○このにもつをたなに上げてください。 ○手を上げてあいさつした。 ○下ばかり見ていないで、顔を上げなさい。 ○町が市になったので、花火を揚げておいわいをした。 ○船は積み荷(つみに=積んでいるにもを揚げると、すぐに港(みなと)を出た。 2 ねだん・価値(かち)・資格(しかく)・程度などを高くする。〔上〕→さげる[下げる]。あがる 〔上がる、揚がる]。 ○政府(せいふ) は税金 (ぜいきん)をあげないと言っている。 ○一年に一度月給 (げっきゅう)を上げることになっている。 ○もっとへやの温度(おんど)を上げないとかぜを引いてしまう。 ○もっと調子(ちょうし)を上げて歌ってください。 3 物事をおわらせる。すませる。〔上〕 ○生活費(せいかつひ)はできるだけ安くあげたいと思います。 ○ピアノ・ソナタを一曲(いっきょく)あげた。 4 / 「敬語」として使う場合。/①/「やる・あたえる」のていねいな言い方。/→やる。あたえる〔与える〕。 ○おすきならあなたにあげましょう。 ○あとで手紙をあげます。 <15> ②/「動詞+てあげる」の形で、ひとのためにある動作(どうさ)をする意味を表わす。「てやる」のていねいな言い方。/ ○わからなければ教えてあげます。 ③/「申す・存 (ぞん) ずる+あげる」の形で使って、けんそんの気持ちを表わす。/ ○ここでお待ち申しあげます。 ○お名まえはよく存(ぞん)じあげております。 5 やさいやにくやさかななどをあついあぶらの中に入れて料理する。[揚] ○てんぷらをあげる。 ○カツレツをあげる。 6 人に知られるようにする。名をよんだりして数え立てる。〔挙] ○例をあげて説明せよ。 ○合格者(ごうかくしゃ)の名をあげてください。 ○彼はスピーチ・コンテストで1番になっ て学校の名をあげた。 ○来月結婚式(けっこんしき)をあげます。 7 全部を一度にする。使う。[挙] ○全力をあげて試験のため勉強した。 ○国をあげて記念日 (きねんび)をいわう。 8 利益(りえき)を得(え)る。 ○デパートは大きな利益をあげている。 **あご [肩・顎]** (名詞) 1 口の中の上下にあるほねで、こことばを話したり、物をかんだりするときに動くところ。 ○何時間も話しつづけたので、あごがくたびれた。 ○あまりわらったので、あごがはずれてしまった。 ○あごが落ちるほどおいしいと思いました。 ○上(うわ) あご。下あご。 2 顔のいちばん下のところ。 ○ずいぶんあごの長い人ですね。 ○やせてあごがとがってきた。 ○あの店の主人は店員をあごで使う(=えらそうに、いばった態度で人を使う。)からきらわれている。 ○人をあごであしらう(=本気で相手にしない。)のはよくない。 ○あまりはたらいたのであごを出した。(=くたびれた。) ○「そのいすにかけろ。」と言って、あごでさした。(=相手をけいべつしたしめし方。) ○あごがひあがる。(=びんぼうで食べられなくなる。) ○二重(にじゅう) あご。あごひげ。 **あこがれる [憧れる・慣れる]** (動詞) ①れーない ②れーます ③④れる (とき) ⑤れれ一ばれろ(れょ) ・(れょ) ⑦れーよう ⑧⑨れて(た) ⑩れる一だろう そうなりたい、そうしたいとねがう気持ちが強くて、心をそのほうに引かれる。理想(りそう)とするものをねっしんにもとめる。 ○いなかの人はみんな都会にあこがれている。 ○文化的な生活にあこがれていなかをとび出した。 ○小さい時から空にあこがれていたのでスチュワーデスになったのです。 ○自由にあこがれるのはわかい人ばかりではない。 ○未知(=まだ知らない。)のものにあこがれて、多くの西洋人が東洋へやってくる。 ○あこがれ(=あこがれること。また、あこがれる対象となる人や物。)の人に会えた。 <16> **あさ〔朝〕** 〔名詞) 1 夜(よ)が明けてから3,4時間の間、または正午までの間。/副詞的にも使われる。/ →ひろ [昼]。ゆう [夕〕。ゆうがた〔夕方〕。ばん〔晩〕。よろ〔夜〕。 ○夏の朝は、気持ちがよい。 ○朝のニュースを聞いてから出かける。 ○日曜(にちよう)の朝は、教会へ行く。 ○朝までぐっすりとやすみました。 ○あすの朝旅行に出かけます。/きょうの朝は「けさ」と言う。/ ○休みには、たいてい朝おそくまでねています。 ○朝早くから夜おそくまではたらく。 ○朝になるとあちこちで小鳥(ことり)が鳴(な)きはじめる。 ○朝になったのも知らずにねていました。 2 朝、仕事を始める時刻(じこく)をいう。 ○牛乳(ぎゅうにゅう)屋は、朝が早い。 ○今の仕事は、朝がおそいから楽です。 ○朝は、何時ですか。 **あさね〔朝寝〕** 〔名詞, 〜する) 朝おそく起(お)きること。→あさおき〔朝起き〕。 ○休みの日には、朝寝をする人が多い。 ○毎晩(まいばん)夜おそくまでおきていたら、朝寝のくせがついてしまった。 ○夜おそくなると、どうしても朝寝しがちになる。 ○いつも朝寝の君にしては、けさは早いね。 **あさねぼう 〔朝寝坊〕** (名詞~、する) 朝おそくおきる人。またはおそくおきること。 ○夜おそくまでおきている人はたいてい朝寝坊だ。 ○うちで一番の朝寝坊は、兄です。 ○けさは朝寝坊して、朝飯(あさはん)も食べずに出かけた。 **あさひ「朝日〕** (名詞) 朝のぼる太陽。またその光。→ゆうひ[夕日〕。 ○くもをまっかにそめながら、人きな朝日がのぼってきた。 ○目がさめると、まどから明るい朝日の光がさしこんでいた。 ○夏は、朝日がはいるので、朝寝坊ができない。 ○朝日をあびてつゆがきらきら光っていました。 **あさばん〔朝晩〕** (名詞) 朝と晩。/副詞的に使われることも多い。/ ○九月になると、朝晩はすずしくなります。 ○朝晩神さまにおいのりをする。 ○朝晩教会のかねがなる。 **あさ・い[浅い〕** (形容詞) (① くーない ② くーなる(する) ③④い(一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て ⑨かった 10 いーだろう((かろーう) →ふかい〔深い]。 1 表面から底(そこ)までの距離(きょり)がみじかいようす。ふかくない。 ○川が浅いので歩いてわたれる。 ○そこが見える浅い池(いけ)。 ○浅いさらと、ふかいさら。 ○朝はねむりが浅くなる。 ○きずは浅いから心配しなくてもいい。 2 始めてからの月日がみじかいようす。 ○春のまだ浅いある日。 ○結婚(けっこん)してまだ日が浅い夫婦。 3 色がうすいようす。 ○みどりの浅い春の野は美しい。 ○母には浅い茶(ちゃ)の服(ふく)が <17> よくにあう。 4 入り口からおくまでがとおくない。 ○わたしは学問が浅いので、よくわかりません。 ○あなたは、文学に対する理解がまだ浅いようです。 **あさって** (名詞) あしたの次の日。/副詞的にも使われる。/ ○あしたは日曜(にちよう)だから、あさって月曜に学校で会いましょう。 ○あさっての朝、友だちが日本につきま す。 ○あさってから学校が始まります。 ○あさってまでにお返事します。 ○あしたかあさって買い物に出かけます。 ○おまちしていますから、あしたでもあさってでも来てください。 (関連語)②明後日(みょうごにち=あさって)。あす。あした。きのう。おととい。 あさね→あさ (16ページ) あさねぼう→あさ(16ページ) あさばん→あさ (16ページ) あさひ→あさ(16ページ) **あし〔足〕** (名詞). 1 動物が立ったり歩いたりするときに使うからだの一部分。→て[手]。うで[腕〕。あたま〔頭]。 ○大きな音にびっくりして、足をとめた。 ○長い間すわっていたので足がしびれた。 ○草の上にすわって、足をのばして休みましょう。 ○都会の子どもは、足がよわい。(=歩くとすぐに足がつかれる。) ○バスの中で足を組んでこしかけると人のめいわくになる。 ○足が強い。(=長く歩いてもつかれない。) ○足で歩く。 ○足が棒(ぼう)になる。(=歩きつづけたり、立ちつづけたりして、足がたいへんつかれる。) ○足が立たない。 ○足の向くほうへと(=行くところを決めないで)歩いて散歩(さんぽ)した。 ○足にまかせて歩く。(=気の向くままに歩きまわる。) ○両足。片足。前足。後ろ足。 2 足首(あしくび)から下の部分。 ○足が大きくて、くつがはいらない。 ○かいだんで足をふみはずして落ちた。 ○スキーに行って足をくじいた。 ○足にまめができて、歩くといたい。 3 物の下について、上の物をささえるもの。 ○いすの足がおれた。 ○つくえは4本の足でささえられている。 ○飛行機(ひこうき)の足が出ないために、大きな事故(じこ)をおこした。 4 歩くこと。またははしること。 ○君は足がはやいね、もっとゆっくり歩いてくれないか。 ○このうまは、足がはやい。 ○東京へ行ったついでに日光まで足をのばした。 ○たびたび足を運(はこ)ばせて(=用事のために歩かせて。)すみませんが、もう一度行ってきてくれませんか。 ○新聞記者は、足で(=歩いて。)集めた材料でニュースを書く。 ○雨がふりそうなので、足を早めて(=早くして。)家へと急いだ。/→足をゆるめる。/ ○ひと足さきに出かける。 <18> ○駅(えき)からひと足のところです。 ○足ばや。足並み。急ぎ足。はや足。 5 利用できる乗 (の) り物の意味に使われる。 ○大水で電車がとまったため、多くの人の足がうばわれた。 ○電車の事故(じこ)で、通勤者(つうきんしゃ=仕事にかよう人たち。)の足がみだれた。 ○あの温泉(おんせん)は足の便(べん)(=べんりさ)が悪いのでしずかだ。 ○君は、足がある(=車を持っている。)から便利(べんり)だね。 6 おかね/必ず「おあし」の形で使う。/ ○おあしがちょっと足りなくなりましたので、この品はまたこの次にいただきます。 7 /慣用的な言い方として。/ ○次から次へと買い物をしていたら、とうとう足が出てしまった。(=計画や持っている以上のお金を使って、お金が足りなくなる。) ○足を出す。 ○おあし。/必ず「お」をつける。/ **あしあと 〔足跡〕** (名詞) 1 歩いたあとにのこる足の形。 ○雪(ゆき)の上に足跡がのこっている。 ○庭に大きなくつの足跡がついている。 ○漱石(そうせき)は日本の文学の歴史(れきし)に大きな足跡をのこした。(=あとにのこるような大きな仕事をした。) 2 にげたもののゆくえ。 ○くまの足跡をおって行った。 ○どろぼうは足跡をくらました。(わからなくした。) **あじ [味]** (名詞) 1 食べ物やのみ物などが舌(した)にさわっておこす感じ。→におい。 ○とてもいい味ですね。 ○このさかなは味がいい。 ○それはどんな味がしますか。 ○肉はあまり焼きすぎると味がなくなります。 ○このスープは味がこい。 ○肉の中では鳥肉(とりにく)がいちばん味がかろいようです。 ○食べ物は古くなると味がおちますね。 ○夏は食べ物の味が変わりやすい。 ○この料理は塩(しお) とこしょうだけで味をつけました。 ○スープの味をみてください。 ○味見。味見する。 ○塩(しお)味。味つけ。 2 物事のよさ。おもしろさ。 ①(名詞) ○あの人の話にはなんとも言えない味がある。 ○きれいだが味のない絵だ。 ○日本の音楽の味が外国人にわかるでしょうか。 ○あの役者(やくしゃ)は年をとってからだんだん味が出てきた。 ○悪い遊びの味をおぼえる。 ②味な。/形容詞的な使い方。ちょっと変わっていておもしろみのある。/ ○あの人もなかなか味なことを言う。 3 自分がやってみてわかっている感じ。 ○あの人はびんぼうの味を知らないから、お金のない人の気持ちがわからない。 ○あの男は、一度金をやったら味をしめて(=一度いいことがあっては、またそうなるだろうと思って) たびたび来る。 <19> あしあと→あし (17ページ) **あした [明日]** (名詞) きょうの次の日。あす。明日(みようにち。)/かなで書いたほうがよい。副詞的にも使う。/→きのう。あさって。 ○あしたは休みです。 ○あしたは晴(は)れるでしょう。 ○返事はあしたまで待ってください。 ○あしたの晩(ばん)はおいそがしいですか。 ○あしたのことはあした考えることにしよう。 ○つごうによって出発はあしたにのばした。 ○あした帰ります。 **あす〔明日]** (名詞) あした。明日(みょうにち)。/かなで書いたほうがよい。副詞的にも使う。/ ○あすに備(そな)える。(=将来(しょうらい)に備える。) ○人間はあすの命がわからない。(=いつ死ぬかわからない。) ○あすの日も知れない命。(=あしたは死ぬかもわからない、それほどあぶない命。) ○そうと決まったら、あすとは言わずきょうから始めよう。 ○あすおうかがいしてもよろしゅうございますか。 **あしなみ [足並み〕** (名詞) 1 ふたり以上の人がいっしょに歩いたり はしったりするときのそろい方。 ○たくさんの選手(せんしゅ)が足並みをそろえて入場してきた。 ○あのふたりが歩くとき、自然に足並みがそろうのできれいです。 ○ひとりだけはやく歩いて足並みをみださないように。 2 いく人かの人、団体(だんたい)などの考えや行動のそろい方。 ○おたがいの意見が一致(いっち)しないので、足並みがそろわなくてこまる。 ○各派(かくは)がめずらしく足並みをそろえて反対運動を始めた。 **あしぶみ [足踏み〕** (名詞、~する) 1 とまったまま、歩くときのように足を上げ下げすること。 ○足がつめたいので、足踏みをしながらバスを待った。 2 仕事などが少しも進まないこと。 ○このごろは原料(げんりょう)が不足して、生産が足踏みしている。 ○みんな熱意(ねつい)をなくして、仕事は足踏みの状態だ。 **あしもと〔足下・足元〕** (名詞) 1 立っている足の下、または、そのあたり。 ○足もとに何か落ちているのに気がついた。 ○暗いから足もとに気をつけてください。 ○足もとから鳥がたつように(=だれにも知らさないで、急に)引っ越(こ)しした。 ○はやさでは、船は飛行機の足もとにもおよばない。(=くらべることができないほどおとっている。) ○足もとを見る。/「人のよわみを見つけてそれを利用する。」意味にも使う。/ ○足もとに火がつく。(きけんが身にせまる。) ○足もとの明るいうち (=日がくれないうち)に帰ったほうがいい。/「こまる状態にならないうち。」の意 味にも使う。/ <20> 2 歩きぐあい。 ○年よりなので足もとがあぶない。 あす→あした (19ページ) **あずか・る〔預かる]** (動詞) [①らーない②ります ③①る(一とき) ⑤) れーば すうきれーば →あずける〔預ける。〕/名詞「あずかり」/ 1 人からたのまれて物や人を自分のところにおく、または世話をする。 ○お荷物(にもつ)は、わたしが預かります。 ○荷物を預かるところはどこですか。 ○銀行は預かったお金を貸(か)している。 ○ちょっと買い物に行ってくる間子どもを預かってくださいませんか。 ○こんなあぶない物はこちらに預かっておきましょう。/ たのまれない場合にも言う。/ ○近所に子どもを預かってくれる人がいますか。 ○これは人から預かった物ですから、たいせつにしてください。 ○この犬は、友人の旅行中預かっているのです。 ○寮(りょう)では、おおぜいの学生を預かっている。 ○兄が外国へ行っている間、兄の家のるすを預かることにした。 ○このにもつは重いから、一時預かりにしておきましょう。 2 物事の解決をまかされる。/ かなで書くほうがいい。/ ○この勝負(しょうぶ)は、しばらくあずかることにする。(=決めないでおく。) ○この問題はしばらくわたしがあずかっておきましょう。 3 世間(せけん)の人に言わないで、さしひかえる。/かなで書く。/ ○批評(ひひょう)はしばらくあずかる。 ○名まえは、しばらくあずかって言わないことにする。 4 いただく。好意(こうい)を受ける。[預かる・与かる] ○お招(まね) きにあずかりありがとうございます。 ○おほめにあずかり、この上もない光栄(こうえい)とぞんじます。 5 関係がある。〔与かる]。 ○工場建設の計画にあずかっている。 ○そんなことはわたしのあずかり知らぬ(=なにも関係のない。)ことだ。 **あず・ける〔預ける〕** (動詞) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ けれ(げっけつくけよ)のけーよう けーで(た)} →あずかる[預かる]。 1 人にたのんで、人や物を相手のところにおいてもらう。 ○金を銀行に預ける。 ○銀行に10万円預けてある。 ○貴重品(きちょうひん=ひじょうにたいせつな物。)は、クロークに預けたほうがいい。 ○あの人には金は預けられない。 ○荷物(にもつ)を預けたいのですが、一時預(いちじあず) かり所はどこですか。 ○子どもを近所の人に預けて夫婦ではたらきに出ている。 2 まかせろ。 ○この事件(じけん)の解決(かいけつ)は先生にあずけることにした。 ○むずかしい仕事をあずけられたものだ。 ○さいふは妻にあずけてある。(=金の出し入れのことはまかしてある。) <21> あすこ→あそこ (21ページ) **あせ[汗]** (名詞) あつい時などに皮膚 (ひふ)から出る水のようなもの。 ○暑(あつ)い夏の日にみちを歩くと、汗が出る。 ○はしって来たので、汗びっしょり(=からだじゅうに汗が出るようす。)になった。 ○あついからといって、あまり水を飲(の)むと、みんな汗になりますよ。 ○ひたいからたまのような汗をながしてはたらく。 ○運動して汗をかいた (=汗が出た。)あと、ふろにはいると気持ちがいい。 ○ふろにはいって、汗をながしていらっしゃい。 ○熱(ねつ)が高くて、寝汗(ねあせ=ねている間に出る汗。)をびっしょりかいた。 ○ハンカチで顔の汗をふく。 ○かぜをひいたときには、あついものを飲(の)んでねて、汗をとると、早くなおります。 ○いっしょうけんめいに、汗水たらしてはたらいて、お金をためた。 ○なん日もふろにはいらないので、からだが汗くさくなった。 ○さいごまでどっちがかつかわからなくて、思わず手に汗をにぎった。 ○汗ばむ。冷(ひ)や汗。 **あそこ** (代名詞) あのところ。/話し手と聞き手の両方から離(はな)れていて、また、相手も知っていろところをさすことば。「あすこ」とも言う。/→ここ。そこ。どこ 1 あの場所(ばしょ)。 ○その本はあそこにあります。 ○あそこからいつ帰って来たの。 2 あの状態。 ○病気があそこまで悪くなっては、もうどうしようもありません。 ○あそこまで考えているとは、知らなかった。 **あすこ** (代名詞) 「あそこ」のくだけた言い方。 あそび→あそぶ (21ページ) **あそ・ぶ[遊ぶ〕** (動詞) ①ばーない ② びーます ③ (―とき) ③ベーば) ◎可能ばそう⑧⑧んーで(だ)⑩ぶーだろう} 1 おもしろいことやすきなことをして楽しむ。 ○なにかして遊びましょう。 ○道路(どうろ)で遊んではいけません。 ○友だちとテニスをして遊ぶ。 ○遊びに来てください。(仕事のためではなく。) 2 なまけて、または仕事がなくて、仕事をしないでいる。 ○遊んで暮(く)らす。 ○仕事がなくて遊んでいる。 3 役立てて使われていない。/いつも「〜ている」の形で使う。/ ○この土地は遊んでいる。 ☆「カルタを遊ぶ。」などという言い方はしない。「カルタをして遊ぶ。」あるいは、単に「カルタをする。」「テニスをする。」と言う。 **あそび [遊び〕** (名詞) 1 おもしろいことやすきなことをして楽しむこと。 ○子どもらしい遊び。 ○悪い遊びをならってはいけない。 ○遊び半分。(=熱心(ねっしん)にしないで半分遊びながらすること。) <22> 2 仕事としてでなく、ただ楽しみとしてすること。 ○遊びとして絵をかく。 ○ピアノは遊びのつもりでならっています。 (関連語)カルタ遊び。遊び仲間(なかま)(=いっしょに遊ぶ友だち)。遊び場。 **あた・える〔与える〕** (動詞) ①えーない ② えーます ③④える (とき) ⑤えれ) ええよ) えーよう ⑧⑧えーて(た) '} →うける〔受ける]。 1 ほかの人にわたして、その人のものにする。/上の人が下の人にわたすときに用いる。/→やる。くれる。あげる。 ○子どもにおもちゃを与えるときは、あぶなくないものをえらばなければなりません。 ○どうかこの仕事が成功(せいこう)するように、わたしに勇気(ゆうき)を与えてください。 ○この人形(にんぎょう)は、与えられた材料(ざいりょう)だけで作ったものです。 ○運動会のときは、校長先生が賞品(しょうひん)を与えます。 ○田中さんは、絵の展覧会(てんらんかい)で優秀賞(ゆうしゅうしょう)を与えられました。 ○山中さんはこの論文(ろんぶん)で博士号(はくしごう)を与えられた。 2 その人の行なう部分と決めてその人にわたす。わりあてる。 ○あの人は、仕事さえ与えてやれば、いっしょうけんめいはたらくでしょう。 ○試験を受けるかわりに、与えられた題でレポートを書いてもよい。 ○この問題(もんだい)は、与えられた時間でやらなければいけません。 3 受けるようにする。 ○動物も人間と同じですから、苦しみを与えてはいけません。 ○学生は図書室(としょしつ)の本を自由に使う便宜(べんぎ)が与えられています。 ○こんどの攻撃(こうげき)で敵(てき)に大きな損害(そんがい)を与えました。 ○親切にしなかったので、悪い印象(いんしょう)を与えたかもしれません。 (関連語)②授(さず)ける。やる。 **あたたか・い [暖かい・温かい〕** (形容詞) ①く一ない ①くなる(する) ①①い(一とき) ⑤) はれっぽくさかった いーだろう(か)【ろ一う)。(名詞)〜さ・〜み →すずしい 〔涼しい〕。つめたい 〔冷たい]。あたためる[暖める・温める]。あつい〔暑い・熱い]。 1 暑(あつ)い、または、熱(あつ) いほどではなくて、気持ちがよいようす。 ○日本では四月になると暖かい日が多くなります。 ○へやの中が暖かくなると、すっかりいい気持ちになって、ねむってしまいました。 ○ごはんを、どうぞ暖かいうちにめしあがってください。 2 気持ち・感じがつめたくないようす。/この意味では、古くは「温」を使っていたが、今ではかながきにすることが多い。/ ○田中さんはあたたかい家庭に育ったから、すなおなおじょうさんです。 ○赤や黄色(きいろ)は、あたたかい色だと言われています。 ○あたたかい心の持ち主(ぬし)。 ☆「あたたか」(形容動詞)の形でも使う。会話では「あったかい」 「あったか」と言 <23> うこともある。 **あたたかみ [暖かみ・温かみ]** (名詞) あたたかいようすのこと。 ○このふとんには、まだ暖かみがのこっています。 ○あたたかみのある人。 ☆会話では「あったかみ」と言うこともある。 **あったか・い** (形容詞) (①くーない ②くーなる(する) ③①い (一とき) けれーば ⑧く一て ⑨かった ⑩い一だろう(か)【ろ一う) (名詞)~さ・〜み →つめたい〔冷たい〕。 あたたかい。/ 「あたたかい」より会話的な言い方。/ あたたかみ→あたたかい (22ページ) あたたまる→あたためる (23ページ) **あたためる [暖める。温める〕** (動詞) 【①めない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれ (⑩める一だろう →ひやす〔冷やす〕。あたたまる[暖まる・温まる〕。あたたかい 「暖かい・温かい]。 熱(ねつ)を加(くわ)えて温度を高くする。暖かくする。暖かにする。 ○さむいときにへやを暖めるには、石油(せきゆ)ストーブがいちばんいい。 ○このスープはさめてしまったから、もう一度暖めてください。 ☆会話では「あっためる」と言うことが多い。 **あたたま・る〔暖まる・温まる〕** (動詞) 【①らーない ②ります ③④る(一とき) ⑤れーしば⑥れ⑦ろう ⑧って(た) ⑩るだろう」 暖かくなる。暖かになる。 ○子どもが動物をかわいがった話を聞いて、心が暖まった。 ○スープが暖まったら、早くごはんを食べなさいよ。 **あった・める** (動詞) ①め一ない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれこばめろ(めよ) ⑦め一よう ⑧⑧めて(た)}⑩めるーだろう →さます〔冷ます〕。ひやす〔冷やす〕。 あたためる。/「あたためる」より会話的な言い方。/ ○ストーブをあっためてください。 ○へやをあっためるには石油(せきゆ)ストーブがいい。 **あたま〔頭]** (名詞) 1 からだのうちで首(くび)から上のところ。→かお〔顔〕。あし〔足〕。 ○電車のまどから頭や手を出してはいけません。 ○日本では、ていねいに頭を下げておじぎをします。 ○きょうは朝から頭がいたくて何もできません。 ○頭にけがをした。 2 頭の上の毛(け)のはえているところ。 ○失敗(しっぱい)して頭をかく。 ○床屋(とこや)で頭をかってもらうのに1時間もかかりました。 ○あの人はもう70ですから、頭が白くなるのもあたりまえだ。 ○年をとって、頭がだいぶうすくなりました。 ○はげ頭。しらが頭ごましお頭。ぼうず頭。 3 もののいちばん上のところ。 ○富士山(ふじさん)は頭を雲(くも)の上に出している。 ○ハンマーでくぎの頭を打つ。 4 頭のはたらきのこと。 ○大学を出た人には、からだを使う仕事より頭を使う仕事のほうがいいようです。 ○田中さんは頭がいいから、こういうむ <24> ずかしい問題でもどんどんできるでしょう。 ○物のねだんが高くなったので、毎日の買い物にも頭をいためます。 ○ここのところはたいせつですから、よく頭に入れておいてください。 ○頭のするどい人。頭のにぶい人。頭の変な人。頭の古い人。 ○頭がいる。/考えなければならないようすのときに用いることば。/ (関連語)①頭数(かず) (=人数)。頭割(わ) り (=お金や物を、そこにいる人みんなに同じように割り当てること)。頭打ち(=発達・進歩がそこで止まってしまって、それ以上に進まないこと)。頭金(きん)。 **あたらし・い 〔新しい]** (形容詞) {(①く一ない ② くーなる(する) ③①い (一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て ⑨かった いーだろう(か(ろう) (名詞)〜さ・〜み →ふるい〔古い〕。 1 今までにない、はじめての。 ○新しい型(かた)の自動車が出ると、古いのがいやになります。 ○このごろは新しい研究 (けんきゅう)が次々と発表される。 ○このたび新しく入社(=会社にはいる。)した中山君をごしょうかいします。 ○こんどは日本で新しい年をむかえました。 ○毎日新しい漢字を五つずつおぼえなければなりません。 ○彼はクラブの新しいメンバーです。 ○新しい法律。新しい思想(しそう)。 2 できたばかりのようす。(なまのものが) いきいきとしているようす。 ○入学式には新しい洋服(ようふく)を着ていくことにします。 ○近所に新しいアパートができましたので、きのうそこへ引っ越(こ)しました。 ○新しい住所は次のとおりです。 ○さかなは新しければ新しいほどおいしいですよ。 ○気分を変えるため、カーテンを新しくしてみました。 ○新しいニュース。 (関連語)①ま新しい。(=たいへん新しい。)②新(あら)た。(=新しいこと。) **あたり[]** 1 (名詞) /近いところ全体をさすときに用いることば。/→きんじょ〔近所〕。そば。まわり〔回り]。 ○日がはいると、あたりがくらくなりますから、はやく行きましょう。 ○このあたりは夜になるとさびしいから、ひとりで歩いてはいけません。 ○ピンを落としたのであたりをさがしたが、見つからなかった。 ○あたりかまわずさわぐ。 ○あたり一面にひろがる。 2 (接尾語) /とき・ところ・人・ようすなどを表わすことばのあとにつけて、だいたいを言うときに用いることば。/ ○田中さんは、この次の日曜(にちよう)あたり(=日曜とはっきり決まっているのではないが、だいたい日曜のころ。)に出発するかもしれません。 ○その本ならば、神田(かんだ)あたり(=神田か、その近く。)に売っているでしょう。 ○下宿(げしゅく)のことなら、山下さんあたりにたのんだらどうですか。 (関連語)②付近(ふきん=近くの場所)。 <25> **あたり〔当(た)り〕** (接尾語) /割合(わりあい) や平均 (へいきん)言うときに、その単位となる名詞につけることば。/→〜に対して。〜につき。 ○6日間で六千円もらったから、1日あたり千円になります。 ○4人家族(かぞく)でお米を20キロ買っておいたから、ひとりあたり5キロです。 ○グラムあたりのねだん。(=1グラムいくら。) ○鉄道(てつどう)のキロあたり運賃(うんちん)。(=1キロメートルいくら。) **あたりまえ** (形容動詞) 1⑤ならーば⑧で⑨だっただろう 1 だれが考えてもそうあるはずだと言うこと。そうあるべきこと。→とうぜん〔当然〕。 ○かりたものを返すのはあたりまえです。 ○親が子をやしなうのはあたりまえなことです。/ 「あたりまえの」とも言う。/ ○人間としてあたりまえのことをしただけで、ほめられるのははずかしい。 ○そんなひどいことをされたら、おこるのがあたりまえだ。おこらないのがどうかしている。 ○あたりまえならもう卒業するころで・・す。 2 何も変わったところがなくふつうのようす。→[普通]。 ○お客様といってもあたりまえの料理を出せばいいんです。 ○ごくあたりまえの人ですよ。 ○心配しないであたりまえにしていなさい。 **あた・る〔当たる・中たる〕** (動詞) 「①らーない ② りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑧⑧って(た) ⑩ろーだろう →あてる〔当てる・中てる〕。 1 (ものが動いてほかのものに)ぶつかる。ふれる。 ○とんできた石が頭に当たって大けがをしました。 ○風がまどに当たるので、うるさくてねられない。 2 受けるようにする。 ○長いあいだ日に当たっていたので、色が変わってしまいました。 ○さむいときはストーブに当たってばかりいるので、仕事ができません。 ○きょうはよく予習(よしゅう)をしてきたから、当たってもだいじょうぶです。 ○そうじの当番に当たる。 3 (あるものがほかのものと)向き合っている。相当(そうとう)する。 ○この日本語に当たる英語は何ですか。 ○四つで100円だから一つ25円に当たります。 ○大島(おおしま)は東京の南に当たります。(相手と)どちらが強いかあらそう。 ○敵(てき)に当たる。 ○当たるべからざる勢(いきお)い。 5 ねらったとおりになる。 ○矢(や)が的(まと)に当たる。 ○このごろは天気予報(よほう)があまり当たらないので、毎日かさを持って出ることにしています。 ○このあいだ買った「たからくじ」で3等に当たりました。 ○田中さんはその計画が当たって大成功(だいせいこう)しました。 ○あの人はとてもいい人です。その悪口 <26> は当たりません。 6 (わからないことを) たしかめる。 ○この部分は辞書 (じしょ)に当たってもう一度調べてください。 ○どんなぐあいかわからないから、とにかく電話で当たってみよう。 ○ねだんを当たる。 7 (からだに悪いものを食べたために、)病気になる。/この意味ではかながきにすることが多い。/ ○きのうは古いさかなにあたって、おなかをこわしてしまいました。 (関連語)①突き当たる。見当たる(=さがして、見つけることができる)。当たり散らす。突き当たり。やつ当たり。まぐれ当たり(=ぐうぜんにあたること)。あたりまえ。食あたり (=くさった食べ物などを食べて病気になること)。 **~にあたって** (連語) ~のときに。 ○開会(かいかい) にあたって一言(いちごん) ごあいさつを申しあげます。 ○これは新年にあたって決心したことですから、ことしこそ必ずやります。 あちこち→あちら (26ページ) **あちら** 1 (代名詞) 1 あの方向。/向こうのほう。/自分や相手から遠(とお) くはなれた所にあるものをしめす方向。「あっち」とも言う。/→こちら。こっち。そちら。そっち。どちら。どっち。 ○食堂(しょくどう)は、あちらです。 ○あちらへ行きましょう。 ○あちらを見てください。 ○かばんはあちらのへやにおきました。 2 向こうにあるもの、人。先方(せんばう)。→あれ。 ○こちらよりあちらのほうが100円安いです。 ○あちらが木村さんです。 ○あちらでは、たいへん喜(よろこ)んでいるそうです。 /会話では「あっち」という場合が多い。「あちら」はていねいな語。/ Ⅱ (名詞) 外国。 ○あちらの人。あちらの品物。あちら帰(がえ)り。 **あちこち** (代名詞) あちらのほうやこちらのほう。/副詞的にも使われる。/→ほうぼう(方々)。 ○町のあちこちに公園(こうえん)がある。 ○朝8時ごろになると、あちこちの店が戸をあけます。 ○あちこちから人が集まってきた。 ○この文章は、ここだけでなく、あちこちまちがっている。 ○へやの中を、あちこち歩いている。 (関連語)②ところどころ。 **あちらこちら** (代名詞) /あちこちと同じ。「あっちこっち」とも言う。/ **あちらがわ〔あちら側]** (名詞) 1 向こうがわ。間に何かあってその向こうのほう。 →こちらがわ〔こちら側〕。そちらがわ [そちら側]。むこうがわ〔向こう側〕。 ○みちのあちら側に店がならんでいます。 ○こちら側はさむいから、あちら側へうつりましょう。 2 相手のほう。 ○こちら側はみんなさんせいなのですが、あちら側に反対の人がいるそうです。 <27> **あっ** (感動詞) /ぴっくりしたとき、あぶないとき、ひょうに感心したときなどに出ることば。/→おお。 ○あっ、あぶない。 ○あっ、落としちゃった。 ○あっ、さいふをわすれた。 ○あっ、すてき! ○みんなあっとおどろきました。 ○あっとさけんでにげ出した。 ○聞いた人はあっと感心しました。 ○あっと言う間もなくぶつかってしまいました。 ○みんなをあっと言わせよう(=びっくりさせる。)と思って帰国する日をだれにも知らせませんでした。 **あつ・い [暑い〕** 〔形容詞) {①く一ない ②くなる(する) ①①い (とき) (ろう)、(名詞)~さ からだに感じる気温が高いようす。→さむい [寒い]。あつい [熱い]。あたたかい [暖かい〕。すずしい「涼しい〕。 ○夏は暑い。 ○暑い日がつづきますが、お変わりございませんか。 ○ひるまは暑かったが、夕方(ゆうがた)からすずしくなった。 ○風がないので暑くてねむれない。 ○このへやは日がさして、暑そうだ。 ○わたしは暑い国から来たので、暑さにはなれています。 ○暑さのおりから、お変わりございませんか。/手紙の始めのことば。/ ○わたしのうちは海のそばで、一日じゅう風がよく通って、暑さ知らずです。 (関連語)①暑がる (=ふつうの人よりも暑いと感じる)むし暑い。あつくるしい【暑苦しい)。 **あつ・い[熱い]** (形容詞) ①くーない ② くーなる(する) ③①い (一とき) はれーばくかった ⑩いーだろう(か)(ろう)、(名詞)~さ →つめたい〔冷たい]。あつい〔暑い]。あたたかい [暖かい・温かい〕。ぬるい。 1 ものの温度(おんど)がふつうよりずっと高いようす。→あつい〔暑い]。 ○さむいときは熱いお茶 (ちゃ)をのむと、からだがあたたかくなります。 ○つめたくなったスープを熱くします。 ○「おふろが熱すぎて、はいれません。」「水を入れて、ぬるくしてください。」 ○「どうぞ、熱いうちにめしあがってください。」 ○顔が熱い。熱 (ねつ)があるらしい。 ○「鉄(てつ)は熱いうちに打て。」ということわざがある。 ○モーターが熱くなっている。少し休ませて、ひやすほうがいい。 ○熱い戦争。冷たい戦争。 2 心のはげしいようす。 ○ふたりは熱い愛情 (あいじょう=愛すろ心)で結ばれた。 ○国を愛する熱い心はだれにもまけない。 ○彼は妻(つま)の死を聞いて、熱いなみだをながしてかなしんだ。 (関連語)② 熱(ねつ)。 **あつ・い〔厚い〕** (形容詞) ①く一ない ②く一なる(する) ③①い (一とさ) けれーば ⑧く一て⑨かった いーだろう(か(ろう)、(名詞)~さ・〜み 1 紙・きれ・いた・ガラスなどがあついようす。→うすい 〔薄い]。 ○この辞書(じしょ)はずいぶん厚いですね。 ○冬には厚いオーバーを着ます。 ○「ハムを厚く切ってください。」 <28> ○厚さ5ミリの板(いた)ではこを作った。 ○1通の厚い封筒(ふうとう)を受け取った。/封筒の中のものが多いようすを「封筒が厚い。」と言う。/ 2 心があたたかく親切なようす。 ○父をうしなった子に厚い同情(どうじょう)がよせられた。 ○厚くおれいを申しあげます。/手紙や正式のあいさつに使う。/ ○初めてたずねた友人のうちで、厚くもてなされた。(=ていねいなあつかいをうけた。) 関連語①厚地。厚手。厚め(=ふつうよりも厚いようす)。手厚い(=親切で、ていねいなようす)。ぶ厚い。 **あつぎ〔厚着〕** (名詞) 着物をたくさんかさねて着ること。→うすぎ〔薄着〕。 ○あかんぼうは、厚着で育ててはいけない。 ○いつも厚着でいるしゅうかんをつけると、かぜをひきやすい。 ○あの人はわかいのに、ずいぶん厚着をしていますね。 **あつみ [厚み]** (名詞) ものの厚さがあること。 ○この板(いた)は、テーブルにするには厚みが足りない。 ○古い家には、どことなく厚みが感じられる。 あつかい→あつかう (28ページ) **あつか・う〔扱う〕** (動詞) (①わーない ②います ③①う(一とき) ⑤ぇーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑧って(た) ⑩うーだろう (可能) あつかえる →とりあつかう・[取り扱う]。 1 手で物を持って用事をする。 ○ガラスを扱うときは、気をつけなさい。 ○こわれやすいものですから、注意(ちゆうい)して扱ってください。 ○人の金を扱うときは、よほど気をつけないといけません。 ○新しいカメラの扱い方にまだよくなれていないので、うまくとれない。 2 やるべき仕事としてそれをする。 ○小さい郵便局(ゆうびんきょく)では外国電報(でんぽう)は扱いません。 ○カーテンは家具(かぐ)の売り場で扱っています。 ○学生課(がくせいか)では学生の生活の問題を扱っている。 3 あることがらについて、それをどのようにするかを言う。→さばく。 ○15分以上おくれて来た場合は欠席(けっせき)として扱われる。 ○警察(けいさつ)でも、こんなむずかしい事件(じけん)を扱うのは初めてだった。 ○卒業したらもう学生として扱われな い。 4 人の世話をする。 ○お客を扱うのは車掌(しゃしょう)の仕事である。 ☆「取り扱う」とも言う。 **あつかい [扱い〕** (名詞) 1 あつかうこと。 ○品物の扱いがらんぼうだったのでこわれてしまった。 ○きかいの扱いが悪いと早く悪くなります。 ○小学校の先生は、子どもの扱いになれている。 ○あの店は客の扱いがていねいです。 2 /「名詞+扱い」の形で/その状態にあるものとして扱うこと。 ○親は子どもが大きくなっても、子ども扱いをしたがるものです。 ○先生を友だち扱いにする。 ○客扱いされるのはきらいだ。 <29> ○きちがい扱い。 あつぎ→あつい (厚い) (27ページ) **あつくるし・い〔暑苦しい〕** (形容詞) ①くーない ②く一なる(する) ③①い(一とき) ⑤けれーば ⑧く一て⑧かった⑩ いーだろう (かろう), (名詞)~さ →あつい(暑い)。 暑さのため苦しいようす。暑くて気持ちが悪いようす。 ○夏の満員(まんいん)電車は暑苦しい。 ○へやに道具(どうぐ)が多いので暑苦しく感じる。 ○このカーテンの色はちょっと暑苦しいですね。 **あっさり** (副詞) 1 性質・味・形などがしつこくないようす。かんたんでさっぱりしているようす。/ 「あっさりと」の形でもよく使われる。「~(と)した」の形で体言につづいていく。/→ しつこい。さっぱり。 ○日本料理は中国料理よりずっとあっさりしている。 ○やさいをにて、あっさり味をつけたのがすきです。 ○あまりかざりのない、あっさりしたデザインのようふくがいい。 ○お金のことにはあっさりした人だ。 ○あっさりした性質であきらめるのは早いし、いやなことはすぐわすれるし、つきあいやすい人です。 2 手数をかけずにかんたんに。/「あっさりと」とも言う。/ ○たいせつにしていた品物をあっさり人にゆずってしまいました。 ○とてもいい条件(じょうけん)なのに、あっさりことわってしまった。 あったかい→あたたかい (22ページ) あっためる→あたためる (23ページ) **あっち** (代名詞) あちら。→あちらこっち。そっち。どっち。/ 「あちら」より会話的な言い方で、あまりていねいではない。! ○あっちにポストがあるでしょう。 ○そっちよりあっちのほうが品がいいですよ。 ○あっちへ行ったり、こっちへ来たり、いそがしい。 ○あっちを向きなさい。 ○あっちへ行け。 ○あっちが兄で、こっちは弟です。 つまり→あつまる(29ページ) **あつま・る〔集まる〕** (動詞) 「①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば 1⑥れ ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう →あつめる〔集める]。ちる〔散る〕。よろ[寄る]。 1 多くの人や物などが、一つのところへよってくること。 ○切手が、1,000枚以上集まった。 ○新聞社へは、世界じゅうからニュースが集まってくる。 ○神田(かんだ)にはたくさんの古本屋が集まっている。 ○会費(かいひ=会のためにはらうお金。)が集まらないので、会の仕事ができない。 ○子どもたちは、みんなテレビの前に集まった。 ○駅の前に人がおおぜい集まっている。 ○かわいそうな子どもに同情(どうじょう)が集まった。 ○全国民の関心 (=心にかけていること。)が選挙(せんきょ)に集まっている。 2 人が時間や場所を決めて、いっしょに会うこと。/ふたりだけのときは言わない。/ <30> ○8時に東京駅南口に集まりましょう。 ○集まる時間と所を決めておきましょう。 ○この次はいつ集まりますか。 ○集まって相談(そうだん)した。 ○「写真(しゃしん)をとりますから、みんな集まってください。」 ○「集まれ。」と言ったら、すぐ集まらなければいけません。 関連語②集合。集会(=人が集まって開<会)。集中。 **あつまり〔集まり〕** (名詞) /「集まる」の名詞の形。/ ○きのう学校で留学生(りゅうがくせい)の集まりがあった。 ○この会は音楽のすきな人の集まりです。 ○きょうの会は雨のため集まりが悪い。/人がおおぜい集まらないという意味。/ ○不景気(ふけいき=しょうばいのようすがよくない。)で、お金の集まりが悪い。 ○この町も初めは小さな人家(じんか=人の住んでいる家。)の集まりだった。 (関連語)② 集会。集団(=集まって いっしょになった人々)。集合。 あつみ→あつい(厚い) (27ページ) **あつ・める〔集める]** (動詞) ①め一ない ②めーます ③④める(一とき) ⑤めれ)一ば ⑥めろ (めよ) ⑦め一よう ⑧⑨めーて(た) ⑩めろ一だろう 多くの人や物をひとところによせる。→あつまる〔集まる〕。よせる[寄せる]。ちらす〔散らす]。 ○切手を集めるのが趣味(しゅみ)です。 ○この本は子どもたちの作文を集めたものだ。 ○お金を集めて、かわいそうな子どもたちに送った。 ○ふたりは友人を集めて、婚約(こんやく=けっこんのやくそく。)を発表(はっぴょう)した。 ○この発明は世界の注目を集めた。 関連語① 人集め。金集め。 ②収集。募集(=広告を出して、希望する人物を集めること)。 **あつら・える [誂える〕** (動詞) 【①えーない ②えーます ③ ①える(一とき) ⑤えれ { 一ば ⑥えろ(えよ) えろ ①ぇーようぇーて(た)【⑩えるーだろう 自分のきぼうどおり(の形・大きさ・色など)に作るようにたのむ。→ちゅうもん〔注文]。 ○デパートにあつらえたオーバーができてきました。 ○あつらえると高くなるがレディーメードなら安いだろう。 ○そば屋に電話であつらえてとどけてもらうことにしよう。 ○ねだんを見てからあつらえよう。 (関連語) ① あつらえ。(=あつらえること、またあつらえたもの。) あて→あてる (31ページ) あてな→あてる(31ページ) あてはまる→あてはめる (30ページ) **あては・める 〔当てはめる〕** (動詞) 【①め一ない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれ一ば⑥めろ (めよ) ①めよう ⑧⑨めーて(た) ⑩めるーだろう ある物事にうまく合うようにする。ぴったり合うようにする。 ○クロスワードに字を当てはめるのはおもしろい。 ○「しぶい」ということばにいろいろの英語を当てはめてみましたが、てきとうなのがありません。 ○規則(きそく)に当てはめようとしてもできない場合がある。 <31> ○昔(むかし)の人の例を現在の人に当てはめようとしても無理だ。 **あてはま・る** 〔当てはめる〕 (動詞) [①らーない ⑧りーます ③④ ろ(一とき) ⑤れーしば れ ろーう ⑧⑨って(た) ⑩ろ一だろう」 ○きみの場合はこの規則(きそく)には当てはまらない事故 (じこ)だ。 **あ・てる** 〔当てる・充てる・宛てる」(動詞) 「①て一ない ②て一ます ③①てる (とき)⑤てれ ⑩てる一だろう 1 あるものにほかのものをふれさせる。 →当たる。 ① ものをほかのものにつけておく。 /「~をあてる」の形で使う。/ } ○大きな音がしたので耳(みみ)に手を当てた。 ○シャツのやぶれたところに、きれを当てて直しました。 ② 光や雨・風などにふれさせる。 →あたる。 ○このくすりはあまり光に当てないでください。 ○舞台(ぶたい)のはいゆうにスポットライトを当てる。 ○子どもを雨風にも当てないようにして、たいせつに育てました。 ③ ものをほかのものにじょうずに強くふれさせる。→あたる。 ○ボールにバットを当てる。 ○うまにむち(=動物を打つもの。)を当てると、はやくはしります。 2 (自分の知らないことを)正しく「~だろう。」と考える。/「~をあてる」の形で使う。/→当たる。 ○この試合はどっちが勝(か)つか当てるのはむずかしい。 ○このはこの中に何がはいっているか当ててごらんなさい。 3 名まえをよんで、仕事をさせる。 / 「にあてる」の形で使う。/当たる。 ○先生が生徒に当てて本を読ませる。 ○先生はきょうわたしに当てるだろう。 4 仕事などを分けてあたえる。 →わりあてる〔割り当てる〕。 ○子どもたちにめいめいの仕事を当てておきます。 ○3ページから6ページまで宿題(しゅくだい)として当ててあります。 5 (時間やお金などを) ある目的に使う。 ○午後11時から午前6時までをねる時間に充てよう。 ○このお金は本代(ほんだい=本を買うお金。)に充てます。 6 手紙などを人におくる。[宛] / 「にあてて〜・あてた〜」の形で使うことが多い。/ ○先生にあててはがきを書く。 ○父にあてた手紙。 (関連語)あて。 **あて** 〔当て・充て・宛] Ⅰ 名詞 1 目的。 ○当てもなく歩きつづけた。 2 できる見こみ。 ○国へ帰る当てがない。 3 そうなってほしいと思うこと。「たぶん〜だろう」と思うこと。きたい [期待〕。 ○食事が出ると思ったら、当てがはずれ た。(=たぶん出るだろうと思ったけれど、出なかった。) ○あしたの天気は当てにならない。 ○国からの送金(=お金をおくること。)を当てにする。 Ⅱ(接尾語) 1 →わりあて。 ○会費(かいひ=会のために出すお金。)はひとり当て300円です。 <32> ○試験問題はひとりに3枚当てあります。 2 / 「あてる」の「6」の接尾語の形。/ ○父あての手紙。 ○先生あてに本をおくる。 **あてな** 〔宛名・あて名〕 〔名詞) 手紙や書類(=用事を書いた紙。)などをとどけるために書く名まえ。 ○手紙の表にあて名を書く。 ○このはがきはあて名がちがっています。 ○きのう出した手紙があて名不明(=わからないこと。)でかえってきた。 ○あて名の書いてない書類。 (関連語)②あて先(さき)。(=手紙・荷物などをおくる相手。) **あと** [後] (名詞) →さき〔先〕。まえ〔前〕。 1 うしろ。/場所。位置(いち)。/ ○先生のあとに立っている。 ○私のあとから来てください。 ○あとをふりむく。(=うしろを見る。) 2 のち。/時間。/ ○あとで電話します。 ○3日あとに旅行にいきます。 ○このあとの電車でいきます。 ○食事のあとで散歩(さんぽ)をします。 ○ごはんを食べたあとで散歩をします。 /動詞につくときには、いつも「~た」の形につく。/ ○あと1時間で用事がすみます。 3 のちのこと。のこしたこと。 ○私は帰りますから、あとをおねがいします。 ○あとはあしたお話しします。 (関連語) ①あと足 (=動物のうしろのほうの足)。あとあと(=ずっとあと)。あと押(お)し (=①車などをうしろから押すこと。②力を貸して助けてやること)。あと先。あとしまつ。あとかたづけ。 **あとさき** 〔後先・あと先〕 (名詞) 1 前と後ろ。 ○文のあと先から意味を考える。 ○あと先を見回す。(=まわりを見る。) 2 初めとおわり。じゅんじょ。 ○話のあと先に注意してください。 3 あとのことが先になること。 ○話のじゅんじょがあと先になる。 4 ことのようす。 ○あと先の考えもなく家をとびだす。 (=いそいで外へ出る。) (関連語)②前後(ぜんご)。 **あと** 〔跡] (名詞) 1 あとにのこるしるし。 ○ろうかに足の跡がつく。 ○字を書いて消した跡がある。 2 前に何かあったところ。 ○ここは昔(むかし) ゆうめいなたてものがあった跡です。 ○けがをした跡がのこっている。 3 行きさき。(=行くところ、行ったところ。) ○悪いことをして跡をくらます。(=どこへ行ったかわからないようににげる。) ○あやしい人の跡をつける。(=その人の後ろから、その人の行くところへ行く。) (関連語) ①足あと。あとかた。 **あとかたづけ** [後かたづけ] (名詞,~する) (物事の)すんだあとをきれいすること。すんだあとで、前のようすにもどすこと。→あとしまつ(後始末)。 ○きたなくなったへやのあとかたづけをする。 ○友だちの帰ったあとで、食事のあとか <33> たづけをする。 ○あとかたづけがすむまで待ってください。 **あとさき** →あと(32ページ) **あとしまつ** 〔後始末・あと始末〕(名詞) 物事がすんだあとのかたづけ。整理(せいり)。→あとかたづけ[後かたづけ]。 ○仕事のあと始末をすませてから家へ帰ります。 ○急に父がなくなったのであと始末がたいへんだった。 ○食べた物のあと始末ぐらい自分でしなさい。 ○むすこの借金(しゃっきん=金をかりること。)のあと始末までしなければならない親もいる。 **あとまわし** 〔後回し・あと回し〕(名詞) 先にしなければならないことを、あとにのばすこと。 ○きらいな仕事をあと回しにする。 /「~とする」とも言う。/ ○むずかしい問題 (もんだい)はあと回しにして、かんたんなものからかたづけよう。 ○わたしの順番 (じゅんばん)のとき, そこにいなかったので、あと回しにされた。 **あな** 〔穴〕(名詞) 1 物の面からくぼんだ所。 ○シャベルで地面に穴をほる。 ○土を入れて穴をうずめる。 ○むしが穴にはいる。 ○耳(みみ)の穴。 2 こちらから向こうまでつきぬけてあいている所。 ○いたに穴をあける。 ○ねずみがあけたかべの穴をふさげ。 ○知らないうちに、くつしたに穴があいていた。 ○はりの穴にいとを通す。 ○地下に穴をほってトンネルを作る。 3 けものなどがかくれている穴。 /「ほら穴」とも言う。/ ○この穴には、くまが住んでいる。 **あなた** (代名詞) 1 /聞き手が話し手と同じくらい、またはひくい関係にある場合に多く使われる。複数は「あなたがた」。/ ○あなたもわたしもこの会の会員です。 ○あなたはまだ学生ですか。 ○あなたはバスでいらっしゃいますか。 ○あなたがたは、将来(しょうらい)どんな仕事をするつもりですか。 ☆外国人の学生が先生に「あなたは・・・・・・ですか。・・・・・・ますか。」ということがよくあろ、これは尊敬 (そんけい) を表わさない。「先生は」というほうがよい。 2 / よびかけ。妻が夫をよぶときなどに使う。「あんた」と言うこともある。/ ○あなた、ちょっと来てくださらない。 ○あなた(あんた)何してるの。 **あなたがた** (連語) 「あなた」の複数(ふくすう)。 /ふたり以上のときに使う。/ ○田中さん,山田さん、木下さん、あなたがたはもう帰ってもいいです。 ○あなたがたの中でこれを知っている人がいますか。 **あに** 〔兄] (名詞) →おとうと〔弟〕。 1 自分より年上の男のきょうだい。 / ていねいな言い方は「おにいさん」「おにいさま」。自分の兄に向かって言うときは「にいさん」「おにいさん」「おにいさま」ということが多い。/ <34> ○わたしには兄がふたりおります。 ○「おにいさんは、どこにおつとめですか。」 「上の兄は銀行に、次の兄は学校につとめております。」 ○にいさん、今度の日よう日にやきゅうをしないか。 2 姉の夫。または夫や妻の兄。ぎりの兄。 (関連語)① おにいさん。 **あね** [姉] (名詞) →いもうと〔妹〕。 1 自分より年上の女のきょうだい。 / ていねいな言い方は「おねえさん」「おねえさま」自分の姉に向かって言うときには「ねえさん」「おねえさん」「おねえさま」ということが多い。/ ○「あなたには、おねえさんがいらっしゃいますか。」 「はい、ふたりおります。上の姉はもうけっこんしております。」 ○上の姉と四つちがいです。 2 兄の妻。または、夫や妻の姉。ぎりの姉。ていねいな言い方は1とおなじ。/ (関連語) ① おねえさん。 **あの** (代名詞) →この。その。どの。 1 話し手・聞き手のどちらからも遠い場所にある物または人をさす。 ○「バスのていりゅうじょはどこですか。」「あの店の前です。」 ○これよりあのほうがずっといい。 ○あそこに立っているあの人に聞いてごらんなさい。 2 今より前のある時。 ○三年前にこの山に来たが、あの時も雨がふった。 3 おたがいに知っていること・物・人・時などをさす。 ○あの問題は、その後どうなりましたか。 ○あの人とはむかしからの知り合いです。 ○君もぼくもあのころはほんとうに元気だったなあ。/ 「その時」とのちがいに注意すること。/ ○あなたもあの人の字をみたことがあるでしょう。わたしもあのくらい(=あの程度に) じょうずに書けたらいいんですが。 **あのかた** (代名詞) →あのひと(人)。このかた。そのかた。どのかた。 1 あそこにいる人。 ○「あのかたはどなたですか。」「どのかたですか。」「ほら、青いぼうしをかぶっているかた。」「ああ、あのかたは秋山さんです。」 2 /相手も知っている人についてのべるとき、使うことば。/ ○「この前あなたの家で会ったアメリカ人ね。あのかた、どうしましたか。」 「ああ、あのかたはもうアメリカへ帰りました。」 ○あのかたがあなたによろしくとおっしゃいました。 ○「山田さんは?」 「あのかたは病気です。」 **あのね** (感動詞) /人によびかけるとき使うことば。話のとちゅうで、次のことばがすぐ出ないときにも使う。親しい人や目下(めした)に対して使うことが多い。「あの」または「あのう」とも言う。/ ○あのね、ちょっとおねがいがあるの。 ○ちょっと、あのね、水持って来てちょ <35> うだい。 ○もしもし、あのね、だれかいませんか。 ○どうしよう。あのね、こまったことができちゃったの。 **あのひと** 〔あの人〕 〔代名詞) 1 →あのかた。/ 「あのかた」は「あの人」よりていねいな言い方。/ ○あの人、ずいぶん背(せ)が高いのね。 ○いつか会ったあの人にきのうまた会ったわ。 2 恋人(こいびと)。または、自分の夫(おっと)。 ○あの人に聞いてからでないと、なんとも言えないわ。 ○わたしのあの人は今ごろ何をしているかしら。 ○あの人のことだから、心配はないと思うが………………。 **あば・く** 〔暴く・発く〕 (動詞) 【①かーない ②きます ③①く (一とき) ⑤けーば) ⑥けとーう ⑧⑧いて(た) くーだろう (可能) あばける } 他人のひみつやかくしていることをさぐり出して多くの人に知らせ、発表する。 ○人の私生活(しせいかつ)をあばくのはプライバシーをおかすことです。 ○大統領(だいとうりょう)に反対する人々は、彼のひみつをあばこうとしていっしょうけんめいだった。 ○これだけ罪(つみ)をあばかれたら、かれはもう政治家として立てないだろう。 ○王(おう)の墓(はか)をあばいて(=ほって) 金銀をぬすんだどろぼうがあった。 **あば・れる** (動詞) { ①れーない ②れーます ③④れる (一ひと) ⑤れれ) 一ば ⑥れろ (れよ)く (れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーで(た) 【⑩れる一だろう らんぼうをする。らんぼうにさわぐ。 →らんぼう。 ○さけをのんであばれて、いろいろな物をこわした。 ○うまがあばれたので、のっていた人は落ちて、ひどいけがをした。 ○毎晩(まいばん) ねずみが台所であばれてこまります。 **あ・びる** 〔浴びる〕 (動詞) { ① びーない ② びーます ① ④びる (とき) ⑤びれ) 一ばびろ (ぴょ) ⑦びーよう ⑧⑨びーで(た) ⑩びるーだろう 1 水や湯 (ゆ) などをからだにかぶる。または、その中にはいる。 ○川で水を浴びる。 ○朝,おきるとすぐシャワーを浴びます。 ○船は大波(おおなみ)を浴びた。 ○大きな松(まつ)の木が、月の光を浴びて立っています。 ○砲火(ほうか=大砲(たいほう)や鉄砲(てっぽう)をうったとき出る弾丸(だんがん))を浴びる。 2 たくさん受ける。 ○非難(ひなん=他人の言ったこと、行ないなどを悪く言うこと。)を浴びる。 ○拍手(はくしゅ=ほめるために手をたたくこと。)を浴びながら、壇(だん)に上った。 (関連語) ①あびせる。(=あびるようにする。) **あぶな・い** 〔危い〕 (形容詞) ①くーない ②くなる(する) ③①い(一とき) ⑥) けれーばくてかっ一たい一だろう(か (ろう)、(名詞)~さ <36> →きけん〔危険〕。安全。 悪いことになりそうで、心配なようす。 ○このみちは自動車が多くてあぶないです。 ○むかしは、船で旅行するのはかなりあぶなかった。 ○あぶなくて、近づくことができません。 ○そんなにむりにはたらいては、命があぶない。 ○あの病人は、もうあぶない。(=死にそうだ。) ○1週間も旅行するのに、3万円だけでは、あぶないだろう。 (関連語) ①あぶなく。あぶながる(=あぶないと思う)。あぶなげ(=あぶなそうに見えるようす)。②危うい。/ 「あぶない」の文語的な言い方。/ **あぶら** [油・脂〕(名詞) 1 植物(しょくぶつ)や鉱物(こうぶつ)から取った液体(えきたい)で、水にとけない。食用・燃料(ねんりょう)・燈用(とうよう)などにする。 ○てんぷらというのは日本料理の名まえで、さかななどを植物(しょくぶつ)の油であげたものです。 ○このとけいは、油が切れた(=なくなった。)らしいから、油をさして(=入れて)もらいましょう。 ○石油(せきゆ)は地の中からわき出る油です。 ○髪(かみ)に油をつける。 ○機械(きかい)のそうじをしたので、手が油だらけになった。 ○食用油。サラダ油。機械油。髮油。 2 人間や動物のからだにあるあぶら。脂肪(しぼう)。/漢字は使わない。/ ○この牛肉(ぎゅうにく)はあぶらが多 い。 ○この本は何回も読んだので、手のあぶらで黒くなっている。 (関連語) ①あぶらってい。(=そのものの中にあぶらがたくさんはいっているようす。)②脂肪(しぼう)。(=あぶら。) **あぶ・る** (動詞) ①らーない ②りーます ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう⑧⑨って(た) ⑩るーだろう。 (可能) あぶれる 火に当ててあつくしたり、かわかしたり、あっためたりする。→やく[焼く]。 ○焼(や)かなくても、あぶるだけでよい。 ○のりをあぶって、しょうゆをつけて食べる。 ○ほしたさかなを火であぶって食べるのは、あっさりしておいしい。 ○ぬれた紙は火にあぶればすぐかわく。 ○この紙は火にあぶるといろいろな絵が出ますよ。 **あふ・れる** (動詞) 【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ) 一ば ⑥れろ(れよ) ⑦れ一よう ⑧⑨れーて(た) ⑩れる一だろう } (水などが)いっぱいになって外へ出てしまう。 ○大雨がふって、川があふれようとしている。 ○目からなみだがあふれた。 ○コップにあふれるほどビールをつぐ。 ○子どもたちは元気にあふれている。 ○日よう日なので、町には人があふれている。 ○あの人は入学試験にパスしたので、よろこびにあふれています。 (関連語)②こぼれる。 <37> **あま・い** 〔甘い〕 (形容詞) ①く一ない ② くーなる(する) ③①い (一ひと) けれーば ⑧くーて ⑨かった いーだろう(か 【ろう)、(名詞)〜み・〜さ } →からい [辛い〕。きびしい。 1 さとうやみつなどのもっている味。 ○ずいぶん甘いおかしですね。 ○もう少しさとうを入れて甘くしてください。 ○つかれた時には、何か甘いものが食べたくなる。 2 料理でしおがたりない。 ○もし甘ければ、もう少ししおを入れてみてください。 ○私はあまりからいのよりは、少ししおが甘いほうがすきです。 3 きびしくないようす。 ○あの親は子どもには甘いんですよ。 ○山田先生は学生に甘かったのですが、川村先生はとてもからいそうです。 ○少し甘く点数をつけました。 4 物事をふかく見ないで、かんたんにとりあつかえると思うようす。 ○むずかしい仕事じゃないのですが、甘く見る(=ばかにしてかかる。)と失敗(しっぱい)しますよ。 ○日本のしょうらいを甘く考えてはいけない。 ○人を甘く見てもらってはこまる。 5 するどくない。ゆるい。 ○このナイフは、刃(は)が甘くてよく切れない。 ○びんのせんが甘いので、中のものがこぼれそうです。 (関連語)甘口(あまくち=酒などのからくないほうのもの)。甘党(あまとう=あまいもののほうがすきな人)。甘んじ(=その程度でよいとして、がまんする)。 **あまみ** 〔甘み〕 (名詞) /「み」を「味」とかくのはあて字。/ 甘さの程度。甘いあじ。 ○このコーヒーはちょっと甘みがたりないから、もう少しさとうを入れてください。 ○もう少し甘みをきかせてください。 /甘みをくわえること。/ **あま・える** 〔甘える〕 (動詞) ① えーない ② えーます ③④える (一とき) ⑤えれ) 一ば えろ (えよ) ⑦えーよう ⑧⑧えーて(た) ⑩える一だろう 相手が自分に対してやさしく、親切にしてくれるだろうと思って人なつっこくする(=人にすぐなれて親しくする)。人になれてわがままをする。/ 「に甘える」の形で使う。/「あまったれる」とも言う。/ ○ひとりっ子なので親に甘えてこまります。 ○みっともないから、甘えるのはやめなさい。 ○かわいがられて育ったので、すぐ人に甘えることばかり考える人だ。 ○人の親切に甘えないで、自分でできることは自分でやりなさい。 ○おことばに甘えてそうさせていただきます。 ○犬が主人の顔をペロペロなめて甘えている。 (関連語)①甘え(=あまえること)。甘ったれる(=あまえる)。 **あまやか・す** 〔甘やかす〕 (動詞) [①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば 1⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう」 *} 甘えるようにさせる。やさしくしすぎて、相手にかってなことをしてもいいように思わせ、わがままにさせる。 ○子どもは甘やかすとわがままになります。 ○子どもを甘やかして育てる。 ○甘やかされて育ったのでからだがよわ <38> い。 ○自分を甘やかさないで、きびしく自分をみつめなさい。 **あま・す** [余す〕 (動詞) 一 し た)(一ぢうば) ⑩さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ③せ (可能) あませる あまるようにする。みんな使わないであとにのこす。まだのこっている。 →あまる[余る]。のこす〔残す]。 ○おべんとうが食べ切れなくて余してしまった。 ○みんな使わないで千円ぐらい余したいんです。 ○余した食べ物は犬にやりなさい。 ○ことしも余すところ二日となりましたね。 ○この文章はあの人の気持ちを余すところなく(=全部)あらわしたものです。 (関連語)①もて余す。(=自分の力ではどうすることもできず、こまる。) **あまみ** →あまい(37ページ) **あまやかす** →あまえる (37ページ) **あまやどり** →あめ (39ページ) **あまり** [余り] I (副詞) 1 そんなに(~ない)。たいして(~ない)。/あとに打ち消しの言い方がくる。 /→そんなに。たいして。 ○これはあまりおいしくありませんね。 ○私は山田さんをあまりよく知りません。 ○このテープレコーダーは、あまり高くありませんよ。 2 ひじょうに。とても。/あとに肯定(こうてい)の言い方がくる。/ →ひじょうに〔非常に〕。とても。 ○あまり勉強がすぎると、からだによくありませんよ。 ○あまりうれしかったので、なみだが出てしまいました。 ○あまりいそがしかったので、本を持ってくるのをわすれました。 ■(名詞) のこったもの。→のこり。 ○食事の余りを犬にやる。 /「~の余り」の形で、「たいへん〜ので」の意味に使われる。/ ○うれしさの余り彼はないた。 Ⅲ(接尾語) /名詞のあとについて、それより以上の意味を表わす。/ ○もう、この前、国へ帰ってから十年余りになる。 **あんまり** (副詞) /「あまり」Ⅰのもっと会話的な言い方。/ **あま・る** [余る〕 (動詞) ♪①らーない ②りーます ①①る(一とき) れーばれ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう」 →のこる〔残る]。あます〔余す]。 1 たくさんあってみんな使えないでのこる。 ○お金が余ったから、もう一晩(ひとばん)ここでとまりましょう。 ○余っている(=余った) 紙があったら、一枚いただけませんか。 ○今、仕事が少ないので人が余っている。 ○あの人はあり余るほどお金を持っているということです。/ 「あり余るほど」は「ひじょうにたくさんの」の意味。/ 2 数学でわりきれないでのこりが出る。 ○5を2でわると、1が余る。 (関連語)②手に余る。(=自分の力ではそれをうまくやることができない。) **あみ** 〔網〕(名詞) 糸・なわ・はりがねをあんでつくったもの。/さかななどをとるときに使うどう <39> ぐ。/ ○網でさかなをすくう。/テニス・バレーボール・ピンポンなどで使う網は、ふつうネットと言っている。/ ○さかなをとるには、目のこまかい網とあらい網とどちらも必要です。 ○さかなが網にかかった。 ○網をはってさかながかかるのを待っている。 **あ・む** 〔編む](動詞) {{ ① まーない ② みーます ③①む (―とき) ⑤めーば) ⑥め①もーう ⑧⑧んーで(だ) ⑩なーだろう (可能) あめろ } 糸・ひも・たけ・はりがね・かみのけなどを二つ以上に分けたものをくみちがえること。 ○毛糸でセーターをあむ。 ○友だちにたけでかごをあんであげました。 ○このあみはほそい糸であんであるのであまりじょうぶではありません。 ○あのかみを長くあんだ子はかわいいですね。 (関連語)①編物。(=毛糸でセーターなどを編むこと。) **あめ** [雨] (名詞) あめ。 ○少し前に雨がふりだしましたが、もうやみました。 ○昨年は雨が少なかったのに、ことしはずいぶん多い。 ○雨にふられて、すっかりぬれてしまいました。 ○ゆうがたには、雨があがる(=やむ)でしょう。 (関連語) ①あめふり。こさめ(=たいしたことのない雨)。 **あまやどり** 〔雨宿り〕 〔名詞、~する) 外を歩いて雨がふり出したとき、ぬれないように家ののき下や木の下などで、雨がやむのをまつこと。 ○そのへんののき下で雨宿りをしていれば、じきにやむでしょう。 ○野原(のはら)で雨にあって、雨宿りする木もなく、びしょぬれになってしまった。 **あめ** [飴] (名詞) さとうをよく煮(に) てひやし、かためて作ったあまいかし。米・むぎ・いもなどから作ったものもある。 ○子どもがなき出したのでおかあさんはあめをしゃぶらせた。(=あめをあたえた。「しゃぶらせた」はしたの上にのせてなめさせた。) ○のどがいたいときにはあめをなめるのがいい。 ○りこうだからあめをなめさせよう(=相手の気に入るようなことを言って相手をよろこばせよう)としてもだめだ。 ○水あめ。黒あめ。 **あやし・い** 〔怪しい〕 (形容詞) 「①くーない ②くなる(する) ③⑥い(一ごと)】 けれーば ⑧く一て⑧かった⑩いーだろう(か (ろう)、(名詞)~き 1 ふつうとちがったようす。変なよう・す。いかがわしいようす。 ○私はべつに怪しい者ではありません。 ○怪しい男がこのへんをうろうろしているから、気をつけなければいけない。 ○あの男には怪しいことがいろいろある。 2 ふしぎなようす。気味(きみ)の悪いようす。 ○さっきげんかんのほうで、怪しい物音がしたが、何だろう。 ○あの山の上の家は、どうも怪しく思えてしかたがない。 <40> 3 うたがわしいようす。信ずることができないようす。 ○天気が怪しくなってきた。 ○彼の言うことはどうも信じられない。怪しいところがある。 ○だいじょうぶだと言っているが、怪しいものだ。 ○このニュースは怪しいと思いませんか。 4 まずい。へた。 ○怪しい英語で話した。 ○怪しい手つきで、料理を作っている。 (関連語)①怪しげ (=怪しそうなようす)。怪しむ(=怪しいと思う)。怪しがる(=怪しむ)。 ②うたがわしい。(=どうも変なところがあると思われるようす。) **あやま・る** (動詞) 1⑩ら一ない ②りーます ③④る(一とき)⑤れーば) ⑥れろうって(た) ⑪るーだろう ((可能) あやまれる ゆるしてくださいと言っておねがいする。 /「誤まる(あやまる)」とは別のことば。/ ○「わたくしが悪かったです。ごめんなさい。」と言ってあやまった。 ○「わたしの悪かった点はあやまります。」 ○かれがあやまってこなければ、わたしはゆるしてはやらない。 (関連語)②わびる。謝する(=あやまる。かんしゃする)。謝罪する(=あやまる)。 **あゆみ** [歩み](名詞) / 「あゆむ(=歩く)」の名詞の形。/ →あるく[歩く〕。 1 歩くこと。歩き方。 ○ずいぶんのろいのね。まるで牛(うし)の歩みのようよ。早く歩きましょう。 ○ふと歩みをとめてみちばたの花をつみ取った。 ○づかれた足の歩みも重く、やっとたどりついた。 2 物・事の進み方。進歩。発達(はったつ)。 ○私の10年間の歩みをふりかえってみますと……………。 ○日本経済(けいざい)の歩みはゆっくりと、しかし、しっかりとつづけられている。 (関連語) ①歩みより(=おたがいにゆずりあって意見を一致させるようにすること)。歩み合い (=あゆみより)。 **あら・い** [荒い〕 (形容詞) [①くーない ②く一なる ③①い(一ひと) ⑤けれ一) { いーだろう(かろう)} ば⑧くーで (名詞)~さ 1 らんぼうだ。→おとなしい。しずか[静か]。やさしい。おだやか〔穏やか]。 ○あの人はことばは荒いが、心はやさしい。 ○いくら良い機械 (きかい)でも、そんなに使い方が荒ければすぐこわれてしまいます。 ○わかいころはずいぶん荒いことをしても平気だったものだ。 2 しずかでない。おだやかでない。 ○きょうは波が荒い。 ○急いではしってきたので、息(いき)が荒くなった。 3 こまかくない。なめらかでない。 ○このあみは目が荒いから、小さなさかなはにげてしまいます。 **あら・う** 〔洗う〕 (動詞) (①わーない ②います ③④う (一とき) ⑤えーば) ば ⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) ⑩う一だろう (可能) あらえる 水や湯(ゆ)やくすりなどの中でよごれたものをきれいにする。 ○朝おきて顔を洗います。 <41> ○この薬で毎日目を洗えば、一週間でなおります。 ○日本人はおふろの中でからだを洗わないで、おふろのそとで洗います。 ○やさいを水で洗う。 ○ハンカチがよごれていたから、洗っておきましたよ。 ○海岸(かいがん)のいわは、なみに洗われている。 ○海があれて、なみが船の甲板(かんぱん)を洗っていた。 (関連語)①洗い(=洗うこと。また、洗ったもの)。水洗い(=水で洗うこと)。手洗い。 ②すすぐ(=水でよごれをおとしてきれいにする)。ゆすぐ(=すすぐ)。洗濯(せんたく)する。 **あらかじめ** [予め] (副詞) 事のおこる前からそのつもりで用意して。前もって。 ○急では無理ですが、あらかじめお知らせくだされば、いつでも用意しておきます。 ○あらかじめじゅんびしたへやは小さすぎて使えなかった。 ○あらかじめゆるしをもらわないと、はいれません。 ○あらかじめわかっていた事なのに、なぜじゅんびしなかったのでしょう。 (関連語)②事前に。(=何かをする前に。) **あらかた** (名詞) おおかた。だいぶん。/副詞的に使われる場合が多い。/→おおかた [大方]。だいたい〔大体〕。たいてい〔大抵〕。だいぶぶん〔大部分〕。ほとんど。 ○あらかたの人は帰ってしまって、二、三人しかのこっていません。 ○仕事のあらかたはおわりました。 ○金はあらかた使ってしまった。 ○火事で家はあらかたやけてしまいました。 **あらし** [嵐] (名詞) ひどい風とともにふる雨。 ○きのうのあらしで家がこわれました。 ○東京ははげしいあらしにおそわれ、大水(おおみず)になった所もあります。 ○雨と風はますますひどくなって、とうとうあらしになりました。 ○台風(たいふう)が近づいているか・ら、あすはあらしになるでしょう。 **あら・す** [荒す〕 (動詞) 【①さない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能) あらせる } ひどい状態にする。 ○ねずみが台所(だいどころ)の食べ物を荒してしまいました。 ○大水(おおみず)に田やはたけを荒されて、作物(さくもつ)が全部だめになりました。 ○家の庭は、きのうのあらしですっかり荒されてしまいました。 ○きのうとなりのうちのるすにどろぼうがはいって、お金をぬすんだほか、室内を荒して行ったそうです。 **あらすじ** [粗筋・荒筋〕(名詞) だいたいのすじ。物語(ものがたり)などのだいたいの内容。→すじ [筋〕。 ○事件(じけん)の荒筋をお話しいたしましょう。 ○計画の荒筋だけは立ったのですが、こまかいことはまだ決まっていません。 ○映画のプログラムには荒筋が書いてある。 <42> ○(新聞小説などで)前回までの荒筋。 **あらそ・う** [争う](動詞) ①わーない ②います ③④う (一ひと) ⑤えーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) うーだろう (可能) あらそえる 1 けんかをする。議論(ぎろん)する。 ○あのふたりはいつもつまらないことで争ってばかりいます。 ○ふたりともけんかをやめなさい。そんなことで争ってもつまらないでしょう。 2 きょうそうする。 ○金子(かねこ)さんと小林(こばやし)さんはクラスの首席(しゅせき)を争っています。 3 自分のものにしようとすること。 4 ○山本(やまもと)さんと中村(なかむら)さんは社長(しゃちょう)のいすを争っています。 ○兄弟(きょうだい)が父の遺産(いさん)を争っている。 「争えない。」という形で、「かくすことはできない。」という意味に使う。 ○わかいとき元気だった父も、年は争えないもので、このごろすっかりよわくなりました。 ○顔ばかりか声までおとうさんのわかい時そっくりです。親子は争えないもんですね。 **あらそって** [争って〕 (副詞) ほかの人よりおくれないように、無理にするようす。 ○ビルが火事になり、人々は争って逃(に)げだしました。 ○電車のドアがひらくと、待っていた人は争ってのりこんだ。 **あらたま・る** [改まる〕 (動詞) J①らーない ②りーます ③ ①る(一とき) ⑤れーば 1⑥れ ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう」 →あらためる[改める]。 今までとちがった状態になる。 1 新しくなる。古いものが新しいものと入れかわる。また新しくなってよくなる。 ○年が改まって昭和46年になった。 ○戦後、教科書の内容が改まりました。 ○それまでの不まじめな態度が改まったのは父が死んだ時からである。 ○風俗(ふうぞく)が改まる。 2 親しそうにしていたものが、急に知らない人に対するような態度に変わる。また他人どうしのような態度をすること。 ○急に改まった顔をして「実はおねがいがあるのですが・・・。」と言い出した。 ○改まってお話ししたいことがございます。 ○そう改まらなくてもいいでしょう。 ○ふだんはじょうだんばかり言っているが、改まった席(せき)へ出ると、実にりっぱですよ。 (関連語)②変わる。 **あらためて** →あらためる (42ページ) **あらた・める** 〔改める〕 (動詞) 「①めーない ②めます ③①める(一とき) ⑤めれ) 一ば⑥めろ(めよ) ⑦め一よう ⑧⑨めーてく ⑩める一だろう } →あらたまるご改まる]。かえる[変える〕。 よくなるように変える。新しくする。 ○このごろ自動車がふえたから交通の規則(きそく)を改める必要がある。 ○勉強につかれたときは、お茶(ちゃ)でものんで気分を改めるとよい。 ○君のその悪いくせは改めたほうがいいですよ。 ○電話料金が改められるらしい。 (関連語)改正。改良。 **あらためて** 〔改めて〕 (副詞) →また。もう一度。 <43> ○先生がいらっしゃらないので、改めてお電話することにしました。 ○きょうは時間がないから、あした改めて説明してさしあげましょう。 ○「主人は今ろすです。」 「それでは、のちほど改めてうかがいます。」 **あらわ・す** 〔現わす・表わす〕(動詞) 【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せ一ば) ⑧せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) ⑪すーだろう (可能) あらわせる 1 今までかくれていて見えなかったものを出して見せる。出す。 →あらわれる〔現われる〕。あらわれ〔現われ〕。かくす[隠す]。 ○海の向こうから太陽(たいよう)が顔を現わして、夜が明けた。 ○長い外国旅行から帰って、社長は元気なすがたを会社に現わした。 ○彼は、ようやく実力を世に現わしてきた。 2 心の中にあることを外に出して見せる。表現する。 ○この音楽は、ショパン (Chopin) がふかいかなしみを表わしたものである。 ○けっこんしたふたりは、「このうれしさを、ことばで表わすことはできません。」と言った。 ○「はらが立っても、それを顔色に表わすな。」とわたしたちは教えられた。 ○ふかい思想(しそう)をやさしいことばで表わす。 3 印(しるし)が本体をさす。意味する。 ○赤い色はきけんを表わす。 ○富士山(ふじさん)とさくらの花は日本の国を表わす。 ○名は体(たい)を表わす。 **あらわれ** →あらわれる (43ページ) **あらわ・れる** 〔現われる・表われる] (動詞) ①れーない ②れーます ①①れる(一とき) ⑤れれ) 一ばれろ(れよ) ⑦れ一よう ⑧⑨れ一て(た) ⑩れるーだろう } 今までかくれていて見えなかったものが自然に出てきて、見える。 →あらわす [現わす・表わす]。あらわれ[現われ・表われ]。かくれる〔隠れる〕。 ○今までだれもいないと思ったやみの中に急に人かげが現われたので、びっくりした。 ○親しくなるにつれて、だんだんわがままも現われてきます。 (関連語)②起(お)こる。出る。 **あらわれ** 〔現われ・表われ〕(名詞) 全体は目に見えないものの一部が、目に見える形になること。また、そうなったもの。→あらわす [現わす・表わす〕。あらわれる〔現われる〕。かくす[隠す]。 ○太郎君(たろうくん)が試験に100点を取ったのは、毎日6時間と言う勉強の現われです。」と先生がほめた。 ○「一週間に4度もちこくするのは、なまけ心の現われだ。」とその社員は社長にしかられた。 (関連語)②実現 (=そうなるかもしれないと思っていたことがほんとうになること)。発生(=何かが自然におこること)。 **ありがた・い** 〔有り難い〕 (形容詞) (①くーない ②く一なろ (する) ③④い(一とき,一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て ①かった ⑩い一だ しろう(かろう)。(名詞)~さ・〜み /ほしいものをあたえられたことに感謝(かんしゃ)する気持ちをもつようす。 「ありがたい」とかなで書くことが多い。/ →ありがとう[有り難う〕。 ○友だちがみんな親切なので、ほんとうにありがたいと思います。 <44> ○今、お金がなくてこまっているときなので、この5,000円はありがたくおかりします。 ○アパートのおばさんは親切で、今のぼくにはありがたい人だ。 ○お手紙どうもありがとうございました。 **ありがとう** [有り難う〕 〔感動詞) /ほしいものをあたえられたことに感謝(かんしゃ)して言うことば。「ありがとうございます。」「ありがとうございました。」」「ありがとうぞんじます。」などの下の部分が略された形。→ありがたい[有り難い]。 ○A「いそがしいのに見おくりありがとう。」 B「どういたしまして。じゃ、元気でね。」 A「うん、ありがとう。君もね。」 (関連語)②どうも。すみません。 **ありさま** (名詞) ○手術(しゅじゅつ)のありさまをカラー・テレビで見た人の中には、気持ちが悪くなった人もありました。 ○新聞記者は、見てきた戦争のありさまをくわしく話した。 ○じしんであの町はすっかりつぶれてしまった。あのありさまでは、元どおり。になるまでには1年かかるでしょう。 (関連語)状態。様子。現状(=現在のじっさいのようす)。 **ありふれた** (連体詞) どこにでもある。めずらしくない。ふつうの。 ○ありふれた品で、めずらしくない。 ○ごくありふれた形ですが、じょうぶそうなのでこれにしました。 ○ありふれた考えですが、あのかたが話すとなんとなく新しく聞こえるのです。 **ありません** →ある (44ページ) **あ・る** [有る・在る〕 (動詞) {ります そ れ ①}れ しろ一う⑧⑧って(た) ⑩る一だろう →ない〔無い]。のだ。です。 1 存在(そんざい)する。 ○つくえの上に本が一さつあります。 ○日本は中国の東にある。 ○むかしむかしおじいさんとおばあさんがありました。/ 「ある」は物語の中で「いる」の意味に使われる。 2 持っている。 ○お金はあるが、今ここには持っていない。 ○お金があればあるだけ使ってしまう。 ○私は自動車があっても、都心にはいつも電車で行きます。 ○山田さんには子どもが五人ある。 3 行なわれる。 ○きょう午後から会議がある。 ○土よう日に、グリークラブのコンサートがある。 4 起(お)こる。 ○ゆうべこの近くに火事があった。 ○二度あることは三度あると言われている。 5 長さや重さがある。 ○あの人は背(せ)の高さが175センチ, 重さは65キロある。 6 /「活用語の過去(かこ)形+ことがある。」の形で使い、「経験(けいけん)がある。」と言う意味に使われる。/ ○あの人には一度会ったことがあるが、どこでだったか思い出せない。 ○彼の作品はまだ読んだことがありません。 7 /「活用語の現在(げんざい) 形+ことがある。」の形で、「時に〜する。」の意味に使われる。/ <45> ○土よう日は学校へ行くこともあるが、たいていはうちにいる。 ○あの人とは会うことがあっても、めったに話をしない。 8 /「他動詞+てある」の形で動作(どうさ)がすんでいるようすを表わす。/ ○へやにはかぎがかけてあるから、だいじょうぶだ。 ○電話をかけて、行くと言ってあるから、まっているだろう。 ○おかしが買ってありますから、めし上がっていらっしゃい。 9 /「名詞+である」の形で、説明的に物をさす。/→だ。です。 ○これは本である。 ○犬は動物である。 **ありません** (連語) ない。→ない [無い。] / 「ありません」は「ない」よりていねいな言い方。/ 1 / 「ある」の打ち消しの形。/ ○「紙がありますか。」「いいえ、ありません。」 ○きってはありますが、はがきはありません。 ○お金がありませんでしたから買えませんでした。 2 / 「ではありません。」または「じゃありません。」の形で、「です」の打ち消しの形。/ ○あのかたはフランス人ではありません。ドイツ人です。 ○すきじゃありませんが、きらいでもありません。 **ある** 〔或る] (連体詞) はっきりわからない物事をさしたり、特定の物事と決めずにさすことば。 ○ある朝おきてみると、一面にゆきがふりつもっていたので、びっくりした。 ○ある時はさらあらいをして、ある時は家庭教師(かていきょうし)をして学費(がくひ)を得(え)た。 ○ある人がわたしに音楽会に出ないかとすすめた。 ○むかしむかしある所におじいさんとおばあさんがいました。 ○ある程度まで教えてもらえば、あとは自分でできる。 **あるいは** 1 (接続詞) /二つの語・句・文の間に用い、その二つのどちらをえらぶかをしめす。 →または。 ○AあるいはBのコースを通ってあのIにのぼったとしよう。 ○フランス語あるいはドイツ語を勉強したいと思っている。 ○かつかあるいはまけるかは、やってみなければわからない。 2 (副詞) →もしかすると。 ○あるいはご存じかと思ってお聞きしたのですが。 ○中山さんはもう二日(ふつか)も会社を休んでいますから、あるいは病気がひどいのかもしれません。 ○考えてばかりいないで、やってみればあるいはやさしい事かもしれませんよ。 ○あるいはと思って受けた試験にパスして、外国へ留学 (りゅうがく)した。 **ある・く** 〔歩く〕(動詞) * 「①か一ない ②きます ③①く(一とき)⑤けーば) ⑥けとーう ⑧⑧いて(た) ⑩くーだろう ((可能) あるける } 足を動かして進む。→あゆみ [歩み]。 ○自動車が多すぎて、東京の町の中を歩くのはおそろしいようだ。 ○うちから駅(えき) まで歩いて5分と <46> かからない。 ○運動になるから歩けるだけ歩こう。 ○歩きながら本を読む学生がいる。 ○スきーでけがをして、ぴっこを引いて歩く。 ☆目的の場所といっしょに使うときは、たとえば、「学校へ歩く。」とは言わない。「学校まで歩く。」または「学校へ歩いて行く。」と言う。 **あれ** (代名詞) /話し手からも聞き手からも、「これ」・「それ」よりもとおくにあるものをさすことば。人や時をさすこともある。/ →これ。それ。どれ。 1 あのもの。 ○「これはうめの木ですね。向こうに見えるあの木は何でしょう。」「あれですか。あれはももでしょう。」 ○これよりあれのほうが上等だ。 2 あのこと。 ○「去年の夏は水がなくてこまりましたね。あれを思い出すと水はだいじだと思いますよ。」 ○「いまでもあれをおぼえています。日本についた日にさいふを落としたことを。」 3 あの時。 ○山田さんとは先月デパートで会ったが、あれからずっと会わない。 ○あなたといっしょにあの店でてんぷらを食べたときおいしかったので、あれ以来、週に一度は食べに行きます。 4 あの人。/自分よりひくい立場にある人をさすことば。/ ○「わたしの娘(むすめ)ですか。あれは何も知りませんから、いろいろ教えてやってください。」 ○山野(やまの)という男はうそつきだ。あれの言うことを信用してはいけない。 (関連語)①あの。あれこれ。 **あれから** (連語) あの時からあと。あの事のあと。 ○私が日本へ来たのは3月ですから、あれからもう半年になります。 ○あなたが帰ったのが10時でしたね。私はあれからふろにはいりました。 **あれこれ** (名詞) あれやこれや。あのことやこのことや。いろいろの事・物・人。/副詞に使う場合が多い。「あれこれと」とも言う。→いろいろ。 ○あれこれ考えてちっともねむれなかった。 ○あれこれ集めればごちそうもできるでしょう。 ○過ぎ去ったことをあれこれ言ってもしかたがない。 **あ・れる** [荒れる〕 (動詞) ①れーない ②れます ③④れる(一とき) ⑤れれ) 一ばれろ (れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) } ⑩れる一だろう 1 今までおだやかだったのが、動きや変化がはげしい状態になる。 →しずまる〔静まる〕。 ○きょうは風がふいて、海が荒れているから、船はみなとから出ない。 ○きのうの会議は荒れたため、時間がいつもの倍(ぱい)かかった。 2 手入れをしないので、ひどい状態になる。 ○その家は1年以上も人が住まなかったので、すっかり荒れていた。 ○ひげをそったあとは顔が荒れるから、クリームをつけるほうがいい。 (関連語)①吹きあれる。(=風がひどく吹く。)②しける。(=海が荒れて、船(ふね)が出せないような状態になる。) **あわ** 〔泡] (名詞) <47> 液体(えきたい)が空気をつつんでできた小さい玉(たま)。/ 「あぶく」とも言う。/ ○いわにぶつかってあわを立ててながれる川の水。 ○このせっけんはよくあわが立つ。 ○ビールのあわがコップからあふれた。 ○わたしののぞみは水のあわのようにきえてしまった。 ○長い間の苦心も水のあわになってしまった。(=むだになる。) ○「あす試験だ。」と言われてあわを食った。(=考えてもいなかったことにおどろきあわてる。) (関連語)①あわ立つ(=あわがさかんに出る)。あわ立てる(=あわがたくさんでるようにする)。 **あわす** →あわせる(47ページ) **あわ・せる** 〔合わせる〕 (動詞) } ①せーない ②せーます ①①せろ (一とき)⑤せれ) (一とき) ⑤せれ) 「一ばせろ(せよ) ⑦せーよう ⑧⑨⑨せーて(た) 【⑩せるーだろう →あわす〔合わす〕。 1 二つ以上のものを一つにする。同じようにする。そろえる。 ○みんなで心を合わせてはたらいた。 ○手を合わせてたのんだ。 ○楽器(がっき)に合わせて歌を歌う。 ○紙を2枚合わせて、じょうぶなふうとうを作った。 ○全部合わせていくらになりますか。 ○ふたりの持っている金を合わせても、たった100円しかない。 2 二つのものをくらべてみる。 ○答えを合わせてみる。 ○まちがっているかもしれないから、原文とよく合わせてみなさい。 **あわ・す** 〔合わす〕 (動詞) 【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば ⑥せ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) すーだろう →あう〔合う]。あわせる〔合わせる]。 /「あわせる」と同じ。/ ○手を合わしておねがいをした。 ○足に合わしてくつをつくった。 ○会社をよくするためにみんなで力を合わそうではないか。 ○電気とガスの料金を合わすと、毎日いくらになりますか。 ○みんなが持っている金を合わしても足りない。 ○問題の答えと本の答えを合わせてみる。 ○訳文(やくぶん)と原文を合わすと、少しちがっているようだ。 **あわただし・い** (形容詞) ①くーない ②くーなる(する) ①①い (一とき)③) けれーばくてかった いーだろう(か 【ろ一う)、(名詞)~さ あわてていて落ちつきのないようす。急ぎのこと。重大なことがあって、人が行ったり来たり、出たりはいったりして落ちつかないようす。 ○いつもあわただしい日をおくっているのだから、たまにはのんびりするのもよい。 ○帰国のしたくであわただしい日を過ごしています。 ○ことしもあわただしくくれていった。 ○病人のようすが変わったので、いしゃやかんごふがあわただしく病室(びょうしつ)に出入りしている。 ○政局(=政治の動き。)はいっそうあわただしくなってきた。 ○都会の生活には何ともいえないあわただしさがある。 **あわ・てる** (動詞) ①て一ない!②てーます ③④てる(一とき) ⑤てれ 一ば てろ(てよ)⑦て一よう ⑧⑨てて(た) ⑩てるーだろう おどろいてまごまごする。うろたえる。むやみにいそぐ。→おちつく〔落(ち)着く〕。 <48> ○火事やじしんのときはあわててはいけない。 ○あわてないで、おちついて考えなさい。 ○試験が近づいたので、みんなあわてだした。 ○あわててうちを出てきたので、さいふをわすれてきた。 ○何かあったのかしら。人があわてて走(はし)っていく。 ○あわてもの。 **あわれ** [哀れ] I (名詞、〜な・に) 1 かわいそうなようす。見ていられないようなひどいようす。→かわいそう。 ○父母を一度になくした子どものようすは実に哀れだった。 ○戦争で家をうしなった人々の哀れなすがたを見てなみだが出た。 ○その話を聞いた人々は哀れに思って、かなりの金をあたえた。 ○あの美しかった絵も雨にぬれ、どろだらけになって見るも哀れになってしまった。 2 かなしみ。→かなしみ〔悲しみ]。 ○秋の夕方は何か哀れを感じさせる。 ○雨は旅の哀れをますものだ。 ○その歌は生きることの哀れをうたえているようだ。 3 /古い文学で/人の心を強くうつような、ふかく感じさせるような物事・状態。 ○いつか物の哀れを知る年ごろになりました。 ○日本の古い文学は哀れを中心にした文学です。 (関連語)①あわれむ (=あわれだと思って同情(どうじょう)する)。あわれみ(=あわれだと思って同情すること)。あわれっぽい(=あわれだと思われるようす)。 (感動詞) ああ、かわいそうに。 /会話的ではない。/ ○哀れ花のつぼみをちらすごとく、十七年の生をおえたのだった。 **あんがい** 〔案外〕(形容動詞) 「①で一ない ②に一なる(する) ③だ ①なーひと 前にこうだろうと思っていたこととちがって。予期(よき)したこととちがって。 /副詞的に使われることもある。/ ○案外な人が案外なことをするものだ。 ○案外にさむくないので安心しました。 ○あの人があんなことをするとは案外だった。 ○じしんは大きかったが、たおれた家は案外少なかった。 ○試験はむずかしいと聞いていたのに、案外やさしかった。 (関連語)②意外。 **あんき** 〔暗記〕 〔名詞, 〜する) 書いたものを見ないでも言えるようにすっかりおぼえてしまうこと。 ○年をとると、だんだん暗記がむずかしくなってくる。 ○暗記力がある。 ○暗記物。 ○この文をあしたまでに暗記してきなさい。 ○すきな詩(し)を何度も読んでいるうちに暗記してしまった。 ○スピーチ・コンテストに出るには、まず文章を暗記しなければならない。 ○教科書をまる暗記(=はじめからおわりまで暗記する。)してもいい点が取れるとはかぎらない。 <49> **あん・じる** 〔案じる〕 (動詞) (① じーない ②じーます ③⑥じる(一とき) (一とき)⑤じれ) ⑤じれ) 一ば⑥じろ(じょ)⑦じーよう ⑧⑧じーて(た) じろーだろう /「案ずる」とも言う。/ 1 心配する。→しんぱい〔心配〕。 ○ご病気はいかがですか。案じております。 ○試験は案じたほどでもなく、無事におわった。 ○案ずるより産(う)むがやすし。(=赤ちゃんの生まれる前、母は心配するが、生んでみれば大したことはない、と言う意味で、前にひどく心配してでいたが、やってみるとあんがいやさしかってたときに使うことば。) 2 考え出す。くふうする。/文語的な用語。/ →くふう〔工夫〕。 ○いろいろ考えた結果、一策(いっさく) (=ある一つの計画。)を案じて、トリックを使うことにした。 **あんしん** 〔安心〕 〔名詞,〜する) →ふあん〔不安〕。しんばい〔心配〕。 1 心配することがなく、落ちついていられること。あぶないことがなく、人に心配させないこと。 ○かぜをひいたが、ねつがさがったので、もう安心だ。 ○試験に合格するまでは、安心とは言えない。 ○安心感。(=安心だと思う気持ち。) 2 安心する。 ○子どもが無事に帰ったので安心した。 ○あの人なら安心して仕事をまかせられる。 ○結果を目で見るまでは安心できない。(=安心することができない。) ○やっと、問題が解決いたしました。どうぞ、ご安心ください。 / ていねいな形。/ **あんぜん** 〔安全〕 (名詞、〜な・に・さ) →きけん〔危険〕。 あぶなくないこと。そのようす。 1安全。 ○生命や財産(ざいさん)の安全をまもる。 ○その人は身の安全を考えて外国ににげた。 ○ここは高い所だから、大水(おおみず)になっても安全だ。 ○スピードより安全を第一に考えなければならない。 ○安全第一。 ○安全運転。 ○安全性。 ○安全度。安全地带。安全装置。安全策。 2 安全な・に ○こわれ物ですから安全な所においてください。 ○にもつが安全に(=ぶじに)つきました。 (関連語)不安。 **あんてい** 〔安定〕 〔名詞、〜する) 1 物事が落ちついていて、はげしい変化がなく、しずかなこと。 ○政府(せいふ)は国民生活の安定を計らなければならない。 ○経済(けいざい)の安定をたもつために努力(どりょく)したい。 ○あの子は精神(せいしん)の安定を欠(か)いているから、こうふんしやすい。 ○物価(ぶっか=いろいろの物のねだん。)が安定してきた。 ○精神(せいしん)安定剤(ざい)。 2 まっすぐ立っている物を少しぐらいかたむけても、たおれないで、もとの状態 <50> にもどろうとする性質。 /「安定がいい、悪い」の形で使う。/ ○石油(せきゆ) ストーブは安定が悪いとあぶない。 ○底(そこ)のひろいびんは安定がいい。 **あんな** (連体詞) →こんな。そんな。どんな。ああいう。あのような。あれほどの。 ○あそこに見える、あんな家がほしい。 ○あんな映画は二度と見られない。 ○あの人があんな人だとは思わなかった。ほんとうにびっくりした。 ○あんなまじめな人は、あまりいません。 ○あんなばからしい事をしなかったら、こんな結果(けっか)にはならなかっただろう。 ○口ではあんなうまいことを言ったって、心ではそうは思っていないらしい。 **あんなに** (副詞) あのように。あれほどに。 ○わたしはまじめにやったのに、あんなにおこられるとは思わなかった。 ○あんなにたくさん集まるとはゆめにも考えませんでした。 ○あんなにたのまれたんですもの。やってあげなければならないでしょう。 **あんない** 〔案内〕 〔名詞,〜する) 1自分の行くみちゃ場所がわからない人をみあぴいて、そこへつれて行くこと。 ○お客をへやへ案内する。 ○先に立って(=前を歩いて)、みちを案内する。 ○この町は初めてで、よくわかりません。その店まで案内していただきたいんですが。 2 場所や物を見せたり、しょうかいしたりして歩くこと。 ○新しくできたたてものの中を案内してまわる。 ○わたしが京都(きょうと)を案内してあげましょう。 3 まねくこと。またその通知。 →招待(しょうたい)。 ○友だちを夕食に案内する。 ○てんらん会の案内を出す。 ○銀行から支店開店(してんかいてん)の案内があった。 ○てんらん会の案内を出す。 ○ご案内をどうもありがとうございました。ていねいな形。/ ○案内人。案内所。案内状。入学案内。 **あんなに** →あんな (50ページ) **あんまり** →あまり (38ページ) <51> **い** 〔位〕 (接尾語) 1/数を表わすことばについて、物事の順序(じゅんじょ)や程度を表わすことば。/ ○東京の人口は世界第1位になり、ニューヨークは2位におちた。 ○マラソンで3位にはいりました。 2/計算(けいさん)の位(くらい) どりを表わすことば。/ ○「5678」という数において、百位の数は6であり、千位の数は5である。 ○22を7でわると、小数点以下2位までもとめた数は、3.14となる。 **い** (助詞) /男の人の話しことば。「〜かい」「~だい」の形で使うことが多い。/ 1/質問の気持ちを表わす。/ ○それは何だい。 ○きょうも出かけるのかい。 ○ぽくに手紙がきていないかい。 ○どうだい、元気かい。 2/けいべつの気持ちをもって、相手のしたことや言ったことに反対する場合に使う。/ ○何をしているんだい、早くしろよ。 ○ぽくにはできないと言うのかい。まあ、ちょっと見てろよ。 ○それぐらいの勉強で大学にはいれるかい。 3/相手の注意をひくようにことばを強めたり、ほんとうかをたしかめたりするような場合に使う。動詞⑥,禁止(きんし)を表わす助動詞「な」についた形も使う。/ ○うそだい。ぼくはそんなことはしないよ。 ○ぼくはあんな人に会うのはいやだい。 ○気をつけろい。あぶないじゃないか。 ○人の悪口なんか言うない。 **い・い** (形容詞) {⑧⑧い(~もの) いーだろう} /話しことばでは「よい」より多く使われる。/→よい〔良い]。わるい[悪い]。 1 よい。/ようす・性質・品・運などについて使う。多く「~がいい」「いい〜」の形で使う。 ○あの人は頭がいい。 ○きょうはいい天気ですね。 ○感じがいい店ですね。 ○日本には、けしきのいい所がたくさんある。 ○あの人は、なかなかいい人だ。 ○これは、ねだんも高いが、品もいい。 ○人生には、いいことも悪いこともある。 2/「~でいい」「~がいい」「~はいい」の形で多く使われる。/ ①正しい。 ○こんなやりかたでいいのですか。 ○あの人の言うことはいいが、することはどうも変です。 ②じゅうぶんなこと。そのようす。 ○用意はいいですか。さあ、始めますよ。 ○仕事はもういいから、やめてお帰りになってください。 3 ききめがある。/ 「~にいい」「~がいい」の形で使われる。/ ○このくすりはかぜにいいそうだ。 ○健康(けんこう)には歩くのがいちばんいい。 4 ねがっている。のぞんでいる。/「~といい」「~ばいい」の形で使われる。/ ○病気が早くなおるといいですね。 ○無事に帰ってくればいいんだが。 5 かまわない。さしつかえない。よろし <52> い。/ 「〜てもいい」 「~でもいい」 「~たっていい」の形で使われる。/ ○まどをあけてもいいですか。 ○あなたがいそがしければ、わたしが手つだってもいいんですよ。 ○あんなやつは、どうなったっていい。 ○どんなでもいいから、とにかく、きょうじゅうにしてください。 ○この仕事がいやなら、しなくてもいいですよ。 ○あしたは祭日 (さいじつ)ですから、学校へ来なくていいですよ。 6 てきとうな。 ○どれでもいいのをえらんでください。 ○あなたのいいように(=すきなように)なさってください。 7 つごうがいい。 ○君はちょうどいいところへ(=時に)来てくれた。手つだってもらいたいことがある。 ○いい所でお会いしました。これからあなたの家をたずねようとしていたところです。 ☆ 「いい」の活用には①②⑤⑧⑨の形はなくて、必要があれば「よくない、よければ、よくて、よかった」などのように、「よい」を活用させて表わす。 →よい。 **いいあ・う** 〔言い合う〕 (動詞) ♪①わーない ②います ③①う(一とき) ⑤えーば⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) ⑩うーだろう」 1 たがいにいろいろのことを言う。あるひとりの人が何か言うと、それに対してほかの人が別のことを言う。 ○たがいにかってなことを言い合っていますが、それでいて けんかしたことはありません。 ○ああだとか、こうだとか言い合うのでなかなか決まらない。 ○悪口を言い合わないで、ほめ合うことにしましょう。 ○おせじを言い合ってもつまらない。 2 言いあらそう。ことばでけんかをする。 ○財産(ざいさん)のことで兄弟が言い合った。 (関連語) ① 言い合い。(=言い合うこと。) **いいあらわ・す** 〔言い表わす〕(動詞) 【①さ一ない ② しーます ③①す(一こと) ③⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう 可能)そいあらわせる } →かきあらわす〔書き表わす]。 考えや意味、物事のようすをことばで表わす。 ○この文章(ぶんしょう)の内容を英語で言い表わすとどうなりますか。 ○このよろこびは、とてもことばでは言い表わせません。 ○雪(ゆき)の山のけしきはことばで言い表わせないほどすばらしい。 ○この手紙には、彼の意見がよく言い表わされている。 (関連語)② 表現する。 **いいえ** (感動詞) /質問に対して、「ちがう」「そうではない」という答えのとき、いちばん初めに使うことば。/ →はい。 ○「あなたは日本人ですか。」「いいえ。わたしは日本人ではありません。」 / 「いいえ、そうではありません。」とも言う。/ ○「きのうデパートへ行きましたか。」「いいえ、行きませんでした。」 ○「これはあなたの本ではありませんか。」「はい、それはわたしの本ではありません。」「これもあなたの本ではありませんか。」「いいえ、それはわたしの本です。」 /「はい、〜ではありません。」「いいえ、〜です。」の形に注意。/ <53> **いいえ、どういたしまして** (連語) / 「ありがとう。」とか「失礼(しつれい) いたしました。」などのように、お礼(れい)を言われたり、あやまられたときの返事に使うことば。/ ○「この間は、たいへんお世話になりました。」「いいえ、どういたしまして。」 **いいかえ・す** [言い返す〕 (動詞) ①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ⑦そーう⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)いいかえせる 人の言ったことに対して、だまっていないで、こちらからも反対するようなことを言う。 ○「ばか。」と言うから、こちらもまけずに「ばかやろう。」と言い返した。 ○悪口を言われると、すぐ言い返すからけんかになるんですよ。 ○目上の人にあまり言い返さないようにことばに気をつけなさい。 **いいかげん** I (形容動詞) 「①で一ない ②に一なる ③だなーこと⑤な しらーばでだっただろーう ⑤な} 1 てきとうな、ちょうどいい程度,大きさなど。 ○「おふろはあつすぎませんでしたか。」「いいえ、ちょうどいいかげんの温度(おんど)でした。」 ○にんじんを切ってください。大きさはいいかげんでいいです。 2 責任(せきにん)のないやり方・ようす。 ○いいかげんな返事をしないで、まじめに答えてください。 ○この地図(ちず) はずいぶんいいかげんですね。 ○医者(いしゃ)にかからないで、いいかげんにしておくと、病気がひどくなりますよ。 II (詞副) かなり。相当(そうとう)。 ○毎日さかなばかり食べさせられるの・いいかげん、いやになってしまった。 ○そんなにはたらいて、もういいかげん、つかれただろう。 Ⅲ(連語) 「いいかげんにしなさい。」 /相手の態度をおこって、「やめなさい。」という意味に使う。/ ○お前は悪い子だ。いたずらはもういいかげんにしなさい。 ○おい、いいかげんにしろ。やめないとひどいめにあうぞ。 **いいかた** →いう (54ページ) **いいきか・せる** [言い聞かせる〕(動詞) ①せーない ②せーます ③④せる(一こと) ⑤せれ 1回せるだろう 相手によくわかるように言って、気をつけさせる。 ○子どもにあぶないあそびをしないよう言い聞かせる。 ○もう、そのことはあきらめるように、私から言い聞かせてみましょう。 ○しっかりしなければいけないと、自分で自分に言い聞かせる。 / 目上の人が目下の人に、またはおたがいに親しい人の間のことに多く使われる。/ (関連語) ① 言い聞かす。(=言い聞かせる。) **いいつかる** →いいつける (53ページ) **いいつ・ける** 〔言い付ける〕(動詞) (①けーない ②けます ③④ける(一とき) ⑤けれ) ◎げるけんろくけよ) けーよう ⑧⑧けーで(た)} 1 目上の人が目下の人に命令する。 ○子どもに用を言い付ける。 ○人に言い付けるだけで、自分では何も <54> しない。 ○御用がありましたら、何なりと言いつけてください。 ○言い付けられたとおりにする。 2 相手にわからないようにして、相手のした悪いことをほかの人に言う。 ○そんなに悪いことをすると、おとうさんに言い付けますよ。 ○だれかが先生に言い付けたらしい。 (関連語)①言いつけ。(=言いつけること。) ②命令。 **いいつか・る** 〔言い付かる〕(動詞) [①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーしば⑥れ ろーう ⑧⑨って(た) ⑪るーだろう♪ 言い付けられる。目上の人から命令される。 ○社長から大事な仕事を言い付かりました。 ○たくさん仕事を言い付かっているから、とてもいそがしい。 ○言い付かった用事をわすれてしまって、しかられた。 ○買い物を言い付かったので出かけます。 **いいつたえ** て言い伝え〕(名詞) わけはわからないが、むかしから今まで、かわらずに言われていることがら。または話。 ○これはむかしからの言い伝えです。 ○言い伝えでは、この家は200年も前にたてたものだとのことです。 (関連語)①言い伝える。 ②伝説。(=その国や地方にあるむかしからの言い伝え。) **いいわけ** 〔言い訳] (名詞,〜する) しっぱいやまちがいをしたとき、自分のせいではないことを言うため、なぜそうなったかを説明すること、またそのことば。 ○相手はこっちの言い訳を聞いてくれなかった。 ○何かうまい言い訳はないだろうか。 ○そんな言い訳は聞きたくありません。 ○相手が交通規則(きそく)をまもらなかったことは、事故(じこ)をおこした言い訳にはならない。 (関連語)②口実(こうじつ) (=自分につごうの悪いことから、うまくにげるための理由)。弁解 (べんかい) (=言いわけ)。 **いいん** 〔委員](名詞) 団体(だんたい)などで、そのメンバーの中からえらばれて特別の仕事をする人。 ○クラスの委員にえらばれたのでいそがしくなった。 ○委員をえらんで、決定をまかせることにしよう。 ○委員会は委員長ひとりに委員5人で組織(そしき)される。 ○委員は3年ごとに改選(かいせん=えらびなおす。)される。 ○常任(じょうにん)委員。 ○専門(せんもん)委員。編集(へんしゆう)委員。実行委員。 **い・う** 〔言う〕 (動詞) ①わーない ②います ③ ④う(一とき)⑤えーば⑥) え⑦おーう⑧⑨って(た) ⑩ うーだろう ((可能)いえる →はなす〔話す〕。おっしゃる。もうす〔申す〕。 1 ことばで自分の考えや感じを表わす。 ○わたしの言うことをよく聞きなさい。 ○わたしの言うとおりにしなさい。 ○友だちが「銀座へ行こう。」と言いました。 ○そんなことは言わなくともわかりますよ。 <55> ○「また来ます。」と言って帰りました。 ○ラジオでは、あした雨になると言いました。 ○あの人は言うことと、することが全然ちがいます。 ○これはないしょです。だれにも言わないでください。 ○何も言わなくとも、わかっています。 ○この文は、何を言おうとしているのでしょうか。 ○ことばではうまく言えません。 ○父はわたしにろすをするようにと言って出かけました。 ○先生は学生にもっと勉強するようにと言いました。 ○母にもっと早くおきるように言われました。 /「~ように(と)言う。」と言う形で「~と命令する。」の意味を表わす。/ 2 〜とよばれる。 ○金子(かねこ)さんというかたがいらっしゃいました。 ○これはなんというものですか。 ○わたしは山田という者です。 ○日本語文法という本はとてもよいそうです。 3 / 「なんとも言えない。」という形で「わからない。」という意味を表わす。/ ○あしたの天気はなんとも言えませんね。 ○東京と京都とどっちがいいか、なんとも言えません。 ○なんとも言えない変な気持ちです。 4 〜といううわさだ。 / 「~ということだ。」という形で。/ ○小林さんはとても頭のよい人だということです。 **というと** (連語) 1 /「どうして・・・・・・かというと。」「なぜ…………………かというと。」の形で、その原因や理由をのべる場合に使う。/→といえば。 ○どうしてこんなに水ばかりのむかというと、あつくて汗(あせ)をかきすぎたからです。 ○いたずらなあの子がなぜきょうはおとなしいかというと、けさ、おとうさんにひどくしかられたからです。 2 / 「もし・・・・・・・のようなことばを使えば。」というような意味を表わす。/ →といえば。 ○デパートというと7・8階(かい)の大きなたてものを考えるでしょうが、地方に行けば、ふつうの店を少し大きくしたようなものもあるのですよ。 ○1時間というとみじかいようだが、人を待っているときの1時間は、ほんとうに長く感じられるものだ。 ○登山(とざん)というと大げさですが、山がすきで、近くの山によくのぼります。 3 / 相手の言ったことばをたしかめるような場合に使う。/ ○「田中さんがいらっしゃいましたよ。」「田中さんというと、あの日本語の先生ですか。」 ○「先生にちょっとご相談(そうだん)したいことがあるのですが。」「相談というと、大学受験(じゅけん)のことですか。」 **というのは** (連語) /接続的な使い方。前の文を受けて、「その理由は」という意味を表わす。/ ○あの人はあまり信用できる人ではありません。というのは、前に一度私はあの人にだまされたことがあるのです。 ○これは1万円でも安いと思います。というのは、これは一生使えるものだからです。 ○私は近いところはなるべくのりものに <56> はのらずに、歩くことにしております。と申しますのは、このごろ運動不足で、どうもからだの調子がよくございません。/「と申しますのは」はていねいな言い方。/ **といえば** (連語) 1 / 「どうして・・・・・・かといえば。」「なぜ・・・・・・かといえば。」の形で理由や原因を説明する場合に使う。/ →というと。 ○どうして成績(せいせき)が悪いかといえば、やはりふだんの勉強が足りないからなのです。 ○この歌がなぜすきかといえば、死んだ母がよく歌っていた歌だからです。 2 / 「・・・・・・といえば・・・・・・」の形で同じことばをくり返し、「そのように言おうとすれば言うこともできる。」という意味を表わす。/ ○このアパートはしずかだし、駅(えき)にも近くて便利 (べんり)だが、電話がないことが、不便(ふべん)といえば不便なことだ。 ○あの人はきれいだといえばきれいだが、人目をひくほどの美人ではない。 3 /前の話に出てきたことばがもとになって思い出されたことを、新しく話題にする場合に使う。/ ○「この本は田中さんから借(か)りたのです。」「ああ、田中さんといえば、あのかたのおとうさんのご病気はどうなのだろう。」 ○楽しいといえば、学生時代ほど楽しい時代はないだろう。 **いいかた** 〔言い方〕 (名詞) 言い表わし方。話し方。 ○この言い方はよくわからない。 ○そんな言い方をすると、相手に通じないでしょう。 **いえ** 〔家〕(名詞) /「うち」とも言う。/→うち〔家]。 1 人が住むためのたてもの。 ○新しい家をたてる。 ○南向きの日当たりのいい家。 ○あの家は大きくてへやの数が十もある。 ○はたけの中に家が1けんたっている。 ○かどから3げん目の家がわたしのうちです。 ○戦争で家をうしなった。 ○火事で家をやけ出される。 ○大水(おおみず)で家がながされた。 2家庭。一家(いっか)。 ○結婚して家を持つ。 ○わたしは貧乏(びんぼう)な家に生まれました。 ○わたしはわかい時から家のためにはたらいた。 ○親に反対して家をとびだす。 ○家をあけて(=ろすにして)出歩く。 ○家ではみんなが待っているだろう。 3 家のすじ。家の名。家の財産(ざいさん)。 ○長男がなくなったので次男があの家をつぐことになった。 ○家のたからとしていつまでもたいせつにしましょう。 **いか** 〔以下] (名詞) →いじょう〔以上]。いない〔以内]。 1 あらわされた数・温度(おんど)・高さ・重さ・ねだんなどより少ない、またはひくいこと。/時間・日数・きょりなどでは「以内(いない)」を使うことが多い。10円以下といえば10円もはいる。/ ○冬はさむくてれい度以下になることがある。 ○1,000メートル以下の山なら、わたしにものぼれます。 ○こんないい品物はどんなに安くても、 <57> 2,000円以下ということはないでしょう。/「以内」とも言う。/ ○この子は生まれた時は3キロ以下でした。 2 ある程度より下。 ○このへんは中流 (ちゅうりゅう)以下の家庭が多い。 3 それよりあとにつづぐこと。 ○以下、かんたんに説明いたします。 ○ここまでわたしがいたしました。以下、よろしくおねがいいたします。 ○以下はこの実験の記録(きろく)である。 ○船長以下全員が船とともに海にしずんだ。 **いがい** 〔以外〕(名詞) /名詞・代名詞や動詞・形容詞の①につづいて、「~ではないもの(こと)」「~のほか」という意味を表わす。/ ○わたしは英語以外の外国語は何も知りません。 ○ここには学生以外はだれもはいることができません。 ○わたしはなまのさかな以外なら何でも食べます。 ○日本には富士山(ふじさん)以外にも美しい山がたくさんある。 ○あなたは東京以外の所に住みたいと思いますか。 ○あの人は本を読む以外に趣味(しゅみ)がないそうだ。 ○日よう日だけど、金がないから家にいる以外にない。(=どこへも行けない。) ○田中さんは力が強い以外に取りえがない。(=よいところがない。) **いかが** (副詞,~な) →どう。 「どう」「どんなに」「どうであろうか」よりあらたまった言い方。 1 どう。どのよう。 ○ごきげんいかがですか。 ○ご気分はその後いかがですか。 ○最近の経済(けいざい)状態は、いかがですか。 ○もう一ぱいコーヒーをいかがですか。 (/人に食べ物などを、やわらかにすすめる言い方。/) 2 どのように。/副詞的に使う。/ ○お金はいかがいたしましょう。すぐおはらいしておきましょうか。 ○お食事はいかがなさいますか。 3 どうであろうか。 ○そのお考えはいかがなものでしょう。 ○おひとりでお出かけになるのは、いかがかと思います。 /相手のすることや考えについて、うたがいをもつ、または心配するときに使う。/ **いか・す** 〔生かす〕 (動詞) 「①さーない ② しーます ①①す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能) 生かせる →ころす[殺す」。 1 死なせないで生きつづけさせる。 ○とったさかなを水の中に入れて生かしておきましょう。 ○むすめがけっこんするまで母親を生かしておきたかった。 2 物事の性質やはたらきをじゅうぶんに現わすようにさせる。 ○このお金を生かして使いたい。 ○あの人は才能 (さいのう)を仕事に生かしている。 ○料理は、材料 (ざいりょう)の味を生かすことがたいせつだ。 ○この絵は、この木で生かされている。 ○失敗(しっぱい)の経験(けいけん)を生かせば、きっと成功(せいこう)する。 <58> **いかに** (副詞) / 会話ではあまり使わない。/ 1 どんなやり方で、どのように。どんなふうに。/必ず問いの文になる。/ ○われらいかにすべきか。 ○いかに生きるか。これは一生の問題である。 ○いかにして平和をもたらすことができるだろうか。 2 どんなに。どれほど。/あとに「〜ても」の形がくることが多い。/ →どんなに。どれほど。 ○いかに苦しくてもこの仕事をなしとげなければならない。 ○いかに努力(どりょく)しても彼においつくことができない。 ○いかにびんぼうでも、ぬすみだけはしたくない。 **いかにも** (副詞) 1 ほんとうにそうだというふうに、見ただけでわかるように。どう考えてもそうだというふうに。 ○子どもたちはプレゼントをもらっていかにもうれしそうだ。 ○いかにもこまっているようすなので、声をかけました。 ○いかにもあの人の言いそうなことだ。 ○そんなことを言うと、いかにもほしそうに聞こえるからいやです。 2 なるほど。たしかに。 ○いかにもそうだ。 ○いかにもおっしゃるとおりです。 **いかり** [怒りこ (名詞) おこること。/ 「いかる」(=おこる)の名詞の形。→おこる。 ○いっしょうけんめい怒りをおさえてしずかに話しつづけた。 ○心の中からわいてくる怒りをどうすることもできなかった。 ○はげしい怒りを感じています。 ○怒りにもえて、われをわすれる。 ○怒りにくるった青年たち。 ○ことばの行きちがいで父の怒りをまねいてしまったので、怒りのとける(=なくなる。)までおとなしくしているつもりだ。 ○社長の怒りをかった。(=おこらせた。) **いき** [息〕(名詞) →こきゅう [呼吸〕。 1 口から空気をすったりはいたりすること。また、その空気。 ○大きく息をする。 ○息をはいたりすったりする。 ○冬にははく息が白く見える。 ○満員(まんいん) 電車でおされて息が苦しかった。 ○この人はまだ息がある。(=生きている。) ○医者(いしゃ)が来たとき、病人はもう息がたえて(=とまって)いた。 ○はしって来たので息が切れて苦しい。 ○父は昨夜、息をひきとりました。(=死んだ。) ○水をのませたら、また息をふきかえした。(=生きかえった。) ○となりのへやで変な音がしたので息をころして(=とめて) じっとしていた。 ○いそがしくて息をつくひまもない。(=休む時間もない。) ○生活はあまりらくではないが、むすこが学校を出たのでやっと息をつきました。(=らくになった。ほっとした。) /「ひと息つく」ともいう。/ ○最後までどっちがかつかわからなくて、息のつまる(=息がとまる。)よう <59> な試合だった。 ○この文章は長いので、とちゅうで息をつがないと読めません。 ○せまいへやに長くいると、息がつまる(=息ができなくなる。)ようだ。 2 何人かで一つのことをするとき、おたがいに通じ合う気持ちとか調子。 ○このしばいに出てくる人たちはみんな息が合っている。 (関連語)① 一息に(=途中で休まずに続けて終わりまでするようす)。息苦しい(=息をするのが苦しい)。 **いき** 〔行き〕 (名詞) ゆき。→ゆき〔行き〕。/「いき」は「ゆき」より会話的。/ →かえり[帰り]。 ○行きは電車で、帰りはバスです。 ○行きのきっぷだけ買ってある。 ○外国行きの船は大きくてきれいだ。 ○東京行きの列車(れっしゃ)。 ○行き帰り。行き先。 **いきいきと** 〔生き生きと〕(副詞) いかにも生きているような元気のあるようす。/「生き生きとした」の形でも使われる。/ ○このしゃしんは目が生き生きとかがやいている。 ○いけの中にはなされたこいは生き生きとおよいだ。 ○ひさしぶりの雨で、くさや木の葉が生き生きとしてきた。 **いきおい** (勢い) I (名詞) 1 さかんなようす。元気。 ○科学は20世紀 (せいき)になってからひじょうな勢いで発達(はったつ)した。 ○きょうは大きなさかなをつってくるとたいへんな勢いで出かけていきました。 2 物が動くときの力。 ○水道の水が勢いよく出ている。 ○さか道をくだる車は勢いがついて、だんだん早くなる。 ○ロケットはすごい勢いでとんでいった。 Ⅱ(副詞) ある物事の状態にしたがって、しぜんに物事のようすが変わるさま。 →しぜん「自然〕。 ○人口がふえるのに、土地はふえない。勢い土地のねだんは高くなる。 ○向こうがそんな無理なことを言うなら、こっちも勢いむずかしいことを言いたくなる。 **いきかえり** →いく(61ページ) **いきかえ・る** 〔生き返る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう (可能)いきかえれる 一度死んだもの、または死んだようになったものが命を取りもどして、生きるようになる。いきおいのなくなったものがもう一度いきおいをとりもどす。 ○死んだものは生き返らない。 ○死人が生き返った例もある。 ○ひさしぶりの雨に木も草(くさ)も生き返りました。 ○銀行から金をかりて、やっと会社が生き返ることができました。 ○死にそうにあつかったが、いっぱいの水で生き返ったように感じた。 **いきさつ** (名詞) 物事が、今の結果になるまでの、とちゅうの事情(じじょう)。 ○結果だけではおわかりにならないでしょう。いきさつをくわしくお話ししま <60> しょう。 ○人にも言えないようないきさつがあって、家を出なければならなくなりました。 ○いろいろのいきさつから、ふたりは別れるようになってしまった。 ○どんないきさつがあるのか知れませんが、早く解決してほしいですね。 **いきちがい** →ゆきちがい (1057ページ) **いきなり** (副詞) 前に何も知らせやじゅんびをしないで、とつぜん、急に(何かをする)。 →きゅう(急)。とつぜん(突然)。 ○ノックもしないでいきなり人のへやへはいってはいけません。 ○いきなりつめたいプールにとびこむとあぶないから、たいそうをしてからはいりなさい。 ○手紙を書くとき、いきなり用事について書くのはしつれいです。 ○何も言わずにいきなりなき出したのでびっくりした。 ○いきなりそんなことを言われても、私のほうでは何も知らないんですから、こまります。 **いきのこ・る** 〔生き残る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③①る(一ひと) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろーう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう ((可能) いきのこれる } まわりの人が死んでしまったのに、死なないでのこること。 ○それはひどい大水(おおみず)で、村ではたくさんの人が死んだ。生き残ったものも、たいていけがをしていた。 ○生き残った人の話を聞いて、事故(じこ)の原因を調べている。 (関連語)① 生き残り。(=生き残った人。) **いきもの** →いきる(60ページ) **い・きる** 〔生きる〕 (動詞) ①きーない ②さーます ①①きる(一とき) ⑤きれ) こばさろ(さよ) ①きようさーて(た)} ⑩きろ一だろう →しぬ[死ぬ]。 1 死なないで、命のあること。 ○水がなくては1日も生きることはできないだろう。 ○八十まで生きる。 ○その動物はくさを食べて生きている。 ○生きている間にこの仕事を完成(かんせい)したい。 2 あることのために、またはある状態を気持ちの中心として、生活する。/「~に生きる」の形で多く使われる。/ ○母は一生を子どもへの愛(あい)に生きてきた。 ○彼は海に生き、海に死んだ。 ○きぼうに生きる。 ☆ 「人生を生きる。」「生活を生きる。」とは言わない。 3 絵や文などが、命があるように生き生き見える、または感じる。 ○この花は、後ろのかべの色で生きている。 ○この小説では会話が特に生きている。 4 ある精神(せいしん)や思想(しそう)が長い時代にわたって、意味をもち、人人の心の中にのこる。 ○いなかでは古い考えが今も生きている。 ○むかしの人の教えはこんにちもなお生きている。 5 役にたつ。 ○あなたのこれまでのくろうは、いつか必ず生きるでしょう。 ○古い法律はまだ生きている。 ○生きた金の使い方をしなさい。 **いきもの** 〔生き物〕(名詞) 1 生きている動物。 <61> **生き物** をかう。 ○どんな生き物にも命がある。むやみにころすのはよくない。 ○ことばは生き物だ。 **いきわたる** →ゆきわたる (1058ページ) **い・く** 〔行く〕(動詞) I (動詞)いく。/「ゆく」と言うことも多い。/ 1 目的の所へ向かって進む。 ○まどのところへ行く。/ 「~のほうへ行く。」とも言う。「まどへ行く。」とは言わない。/ ○大阪(おおさか)へ行く。/「~に行く」とも言う。/ ○わたしが行くまで、待っていてください。 2 ある目的のためにうちを出る。 ○映画を見に行く。 ○さんぽに行きませんか。 ○父は旅行に行って、ろすです。 ○からだがよわくて大学へ行けなかった。/学校へはいって勉強することを「行く」と言う。/ ○今度の音楽会へはぜひ行きたい。 3 歩く。とおる。とおりすぎる。 ○門の前をおおぜいの人が行く。 ○町を行く人の顔が明るい。 ○バスはいま行ったばかりです。 4 けっこんして、向こうの家族(かぞく)の中へはいる。/漢字を使わない。/ ○よめにいく。 ○むすめのいった先へたずねていく。 5 物事が、ある目的に向かって行なわれる。/この場合、漢字は使わない。/ ○仕事がうまくいくといい。 ○かんたんにできると思ったが、そうはいかなかった。 ○世の中のことはりくつどおりにはいかない。 ○なかなか思うようにいかない。(=すすまない。できない。) 6 する。はじめる。 ○日本式でいきましょう。(=日本式のやり方でしょう。) ○もういちど、はじめからいこう。(=しよう。) ○元気でいこう。 ○「さぁ、いくぞ。」/相手に対して動作をするとき、相手によびかける。相手は「さあ、こい。」と受ける。/ 7 気持ちがじゅうぶん満足(まんぞく)した状態になる。/漢字は使わない。この意味では反対の場合でも「くる」は使わない。/ ○満足のいくようにしてください。 ○君の言うことは変だ。どうもなっとくがいかない。/「合点(がてん)がいかない。」とも言う。/ II (補助動詞) /「動詞+て+いく」の形で使われる。/ →〜てくる。/ かなで書くことが多い。/ 1 動作があるほうへ向かって進む状態。 ○船が港(みなと)を出ていく。 ○かいだんをおりていく足音。 2 ある動作や状態がつづいて行なわれるようす。 ○ひとりで生きていく。 ○毎日、1時間ずつ時間を決めて本を読んでいく。 3 ある状態が、だんだん変わるようす。 ○だんだんさむくなっていく。 <62> ○この小説はこれからだんだんおもしろくなっていく。 ○船はだんだん小さくなっていった。/ある状態に対する話し手の感じ方によっては「〜てくる」を使うこともある。/ **いきかえり** 〔行き帰り〕(名詞) 行きと帰り。 ○会社への行き帰りに電車を使う。(関連語)② 往復 (おうふく)。 **いく** [畿] (接頭語) →なん〔何〕。 1 どれくらいの。どれほどの。/数や量(りょう)などがはっきりわからないとき、ぎもんの意味を表わす。/ ○学生はみんなで幾人いますか。 ○日本からあなたの国まで船が幾日かかかりますか。 2 /数や量(りょう)が多いことを表わす。「いく〜も。」の形で多く使われる。「いく〜もない。」のときは「少ししかいない。」という意味になる。/ ○これまで木を幾さつも読みました。 ○幾千,幾万という人が集まった。 ○あの人はくつを幾足も持っている。 ○ことしも、もうあと幾日もない。 **いくど** [幾度](名詞) /副詞的に使う。「なんど」と同じ。/ ○一年に幾度ぐらい旅行しますか。 ○幾度電話をしてもるすでした。 **いくにん**〔幾人〕(名詞) /副詞的に使う。「なん人」と同じ。/ ○きょうだいが幾人おりますか。 ○ことしになってから交通事故(こうつうじこ)で死んだ人が、幾人も(=たくさん) います。 ○それを知っている人は幾人も(=少ししか)いません。 **いくじがない** 〔意気地がない〕(連語) 苦しいことにまけないで、どこまでもやりぬこうとする強い気持ちがない。人ときょうそうして、まけまいとするしっかりしたところがない。 ○みんなにあまやかされたせいか、いくじがなくてこまります。 ○まるで女みたいに、いくじがない人ですね。 ○あれぐらいの困難(こんなん)にまけるなんて、ずいぶんいくじがなかったと思います。 ○年よりになって、すっかりいくじがなくなってしまった。(関連語) ① いくじなし。(=いくじがない人。) **いくつ**〔幾つ〕(名詞) /数・年齢(ねんれい) などを聞くときのぎもんのことば。副詞的に使われる。かなで書くほうがこのましい。/ ○このりんごは1,000円でいくつぐらいですか。 ○あの人はぼうしをいくつも(=たくさん)持っている。 ○むすこさんはこどしいくつになりましたか。 ○子どもはいくつになっても、親から見ると赤んぼうです。 **いくど**→いく (62ページ) **いくにん**→いく (62ページ) **いくら**〔幾ら〕(名詞) /副詞的に使われる。/ 1 どのくらい。/ねだん・重さ・りょうなどを聞くときに使う。/ かなで書くほうがこのましい。 ○この本はいくらですか。 ○この目方(めかた)はいくらぐらいありますか。 <63> ○そのさとうはいくらぐらいはいっていますか。 2 / 「いくらも・・・・・・ない。」の形で、数量(すうりょう)が少ないことを表わす。/ ○もうお金はいくらものこっていない。 3 どんなに・・・・・・(しても・でも)。/ 「いくら・・・・・・ても・でも」の形で副詞的に使われる。打ち消しのことばがあとにくる。/ ○いくら説明してもわかってくれない。。 ○きょうはいくらのんでもかまわない。/ 「いくら〜たって(だって)」の形でも使われる。/ ○いくら足が早くたって馬(うま)にはかなわないでしょう。 ○いくら本を読んだってみんなわすれてしまうからだめです。 ○いくらびんぼうだって100円ぐらい持っているだろう。 ○いくら神さまだってこれだけはできないでしょう。/ 「いくら早くても(早くたって)」「いくらきれいでも(きれいだって)」「いくらばかでも(ばかだって)」などと言うかわりに「いくらなんでも。いくらなんだって。」の形を使うことがある。/ ○いくらなんだって馬にはかなわないよ。 ○いくらなんでもこの花ほどきれいではないでしょう。 ○いくらなんでもこれは少し大きすぎます。 ○いくらなんだって、中学生ならこの本は読めるでしょう。 **いくらか**[幾らか〕(副詞) 少しばかり。少しだけ。少しは。/ かなで書くほうがこのましい。/ ○寒い日がつづいていますが、きょうはいくらかあたたかいようです。 ○日本語がいくらかわかるようになりました。 ○子どもはいくらかのお金を持ってパンを買いに行きました。 ○だいたい同じ大きさですが、これのほうがあれよりいくらか大きい。 **いけない**(連語) →わろい[悪い〕。だめ(だ)。 1 / よくない行ないをやめさせたり注意したりするとき、「〜てはいけない。」の形で、命令的に使う。/ ○あぶないから、そばへ来てはいけない。 ○そんないたずらをしてはいけません。 2 性質・状態などがよくない。悪い。 ○ほんとうにいけない子だ。 ○あの人のどこが(=どんな点が)いけないのですか。 ○きょうは、車のぐあいがいけない。 ○かぜをひくといけないから、早く帰って休みなさい。 ○君の言い方がいけなかったんで、あの人をおこらせたのだろう。 ○「もう3年も病気でねたままです。」「まあ、それはいけませんね。」 **い・ける**〔生ける・活ける〕(動詞) 花・草(くさ)・木のえだなどをかびんなどに形よくさす。 ○生け花というのは、あるきそくにしたがって花を生けることです。 ○床(とこ)の間(ま)にうめの花が生けてある。 ○赤い花は、白いかびんに生ければきれいです。 <64> **いけん**〔意見](名詞,〜する) I (名詞) 意見。ある物事についてもっている考え。 ○「何かご意見がありましたら、おっしゃってください。」「いいえ、別に意見はございません。」 ○わたしはあの人と意見が合わない。(=ちがう。) ○人によって意見のちがいがあるのはしかたがない。 ○彼の意見はわたしとまったく反対だった。 ○意見がまとまらない。 ○この点については、みんなの意見が一致(いっち)している。 ○外交に関する意見をのべる。(=言う。) ○わたしはどこまでも自分の意見を通す(=しゅちょうする。)つもりだ。 ○医者(いしゃ)の意見では、仕事をやめるほうがいいとのことだ。 II (動詞) 意見する。入のよくない行ないや考えをなおすために、教えるように言って聞かせる。 ○これからはまじめに勉強するようにと、父親はむすこに意見した。 ○さけをのみすぎないようにといくら意見しても、むだだった。(関連語)②考え。賛成(さんせい)。反対(はんたい)。 **いご**〔以後〕(名詞) /副詞的にも使う。/ 1 今からのち。→こんご〔今後]。しょうらい〔将来〕。いぜん〔以前〕。 ○今回はゆるしますが、以後2度とわるさをしてはいけませんよ。 ○病気はなおりましたが、以後はからだによく注意してください。 ○初めてお目にかかれてうれしゅうございました。以後どうぞよろしくおねがいします。 2 それからのち。ある時からのち。→いこう 〔以降]。いぜん〔以前〕。 ○3時以前は会社ですが、それ以後はるすになります。 ○4月以後は新しい家にうつります。 **いこう**〔以降](接尾語) /時間を表わすことばのあとにつづいて、「~からのち」の意味を表わす。/ →いごに以後]。いぜん「以前〕。 ○かたかなやひらがなが用いられるようになったのは、奈良(なら)時代以降である。 ○3月はいそがしいから、4月以降にお会いしたいと思います。 ○19世紀(せいき) 以降の自然科学の進歩は実にすばらしい。 ○店の前に「安売りは本日限(かぎ)り、明日以降は定価(ていか)どおり。」と書いた紙がはってあった。 **いさまし・い**〔勇ましい〕(形容詞) 何ものもおそれず、はりきって強そうなようす。 ○軍隊(ぐんたい)が勇ましく行進しています。 ○勇ましい音楽を聞いて、元気が出ました。 ○両方とも勇ましく戦いました。 ○子どものころは勇ましい物語を読むのがすきでした。 **いし**〔石〕(名詞) ○川に石をほうってあそんだ。 <65> ○犬に石をなげつけてはいけない。 ○海岸(かいがん)できれいな石をひろってきました。 ○門からげんかんまで石がしいてある。 ○あの石で造られた古いたてものは日本銀行です。 ○石のようにかたくて食べられない。 ○石ころ(=何の価値もない小さな石)。石屋。石がき。小石。 **いし**〔意志・意思〕(名詞) 1 考え。→かんがえ[考え〕。こころもち〔心持ち〕。 ○日本語ではまだじゅうぶん意志をつたえることができない。 ○手紙ではなかなか意志が通じなくてこまります。 2 どうしてもこれをしよう、またはしまいという積極的(せっきょくてき)な強い気持ち。 ○意志の強い人はたいてい成功(せいこう)する。 ○意志がよわいので、たばこをやめようと思ってもどうしてもやめられない。 ○実行する意志はあるのですが、金がないのです。 ○彼の病気がなおったのは、全く彼の意志の力だ。 ○自由意志。 ○意志薄弱(はくじゃく)。(=意志がよわいこと。) **いじ**〔意地](名詞) 1 自分の考えをどこまでもやり通そうとする気持ち。 ○このごろのわかいものには意地がない。 ○ほしくてたまらないのに、意地になって(=自分の意地をとおそうとして)ほしくないような顔をしている。 ○するなと言うとかえって意地になるから、だまっているほうがいい。 ○自分がまちがったと思ったら、意地をとおそうとしないで、早くあやまるほうがいいでしょう。 ○あんまり意地をはる(=意地をとおそうとする。)ときらわれますよ。 ○もうこうなったら意地だ。どんなことがあってもやり通してみせる。 ○どちらかが意地をすてなければ、けんかはおさまらない。 ○意地づく。意地っぱり。 2 / 「意地が悪い。」の形で/わざと人に親切でないこと。人をこまらせていい気持ちになること。 ○あの人は意地が悪くて、人をこまらせたり、いじめたりするのがすきだ。 ○あの女の人は意地の悪そうな顔をしている。 ○意地の悪い質問をするものじゃありません。かわいそうじゃありませんか。 **いじわる**〔意地悪〕(名詞,〜な) /「意地が悪い。」からできたことば。/ 意地が悪いこと。またはその人。その行ない。 ○意地悪はやめて。 ○人のいちばんきらいなことをわざとずるなんて、意地悪な人ね! ○あんな意地悪はちょっといない。 ○意地悪じいさん。 **いじ・める**(動詞) よわいものをわざと苦しめたり、こまらせたりする。意地悪をする。→かわいがる。 ○動物をいじめてはいけません。 ○意地悪な子どもにいじめられて、なきながら帰って来た。 <66> ○弟をいじめないでかわいがらなければいけませんよ。 ○先生に英語でいじめられたので、英語がきらいになってしまった。 ○よわいものいじめ。 **いしゃ**〔医者〕(名詞) 病気の人を診察(しんさつ=どこが悪いか調べること。)し、その病気をなおす人。/法律などのかたい用語では医師(いし)と言う。/ ○病気になったら、すぐ医者にかかりなさい。 ○悪い病気だといけないから、早くお医者さまにみせたほうがいいですよ。 ○いろいろなお医者さんにみてもらったが、何の病気かわからなかった。 ○急に高いねつが出たので医者をよんだが、なかなか来てくれなかった。 ○医者の診察をうける。 ○医者の手当(てあて)をうける。 ☆ 「お医者。お医者さん。お医者さま。」とも言うが、その人をよぶときには、「先生」「田中先生」のように言う。 ☆「歯(は)医者。目(め)医者。」とは言うが、「鼻(はな)医者」とは言わない。または「歯科医(しかい)。眼科医(がんかい)。内科医。外科医(げかい)。」などという言い方もある。 **いじょう**〔以上](名詞) →いか〔以下]。いない 〔以内〕。 1 あらわされた数・時間・年・長さ・ねだんなどより上、または多いこと。/多く副詞的に使う。「10円以上」と言えば10円もはいる。/時間・日数・きょりなどのとき、反対は「以内」を使う。/ ○みかんがすきだが、一度に五つ以上は食べられない。 ○毎日,8時間以上ねむる必要がある。 ○1時間に4キロメートル以上歩けますか。 ○このようちえんには、4さい以上の子どもでなければはいれない。 ○このホテルには5,000円以上2万円までのへやがある。 ○3種類以上の見本をみてから、どれにするかを決めよう。/反対は「以内」。/ 2 ある状態、または今していることより程度が高い、または内容がふかいこと。 ○これ以上うまく書くことはできない。 ○農業(のうぎょう)の進歩はわたしたちのそうぞう以上のものがあります。 ○しゅうにゅう以上の生活をしてはいけない。 ○それ以上ふかくあの人のことを聞くのは失礼(しつれい)です。 3 前に話したこと、書いたこと。 ○わたしの話は以上のとおりです。 ○以上は山田氏がお話しになったことの大要(=だいたいのすじ。)です。 ○以上申しあげましたことを、もう一度みなさんでご相談(そうだん。)していただきたいとおもいます。 4 ~ているからは。〜であるからは。~たからは。/ 「〜ている以上(は)」「である以上(は)」 「~た以上(は)」の形で二つの文のつなぎの前の部分につく。/ ○生きている以上、社会のためになる仕事をしたい。 ○やくそくした以上はまもらなければならない。 ○学生である以上、勉強をしないであそんでいるのはよくないことだ。 ○大学を卒業した以上、自分ではたらいて食べていくつもりだ。 **いじわる**→いじ (65ページ) **いす**(名詞) <67> 1 いす。→こしかけ(腰掛け)。 ○そのいすにかけているのはだれですか。 ○どれでもおいてあるいすにおかけください。 ○先生がいらっしゃったので、いすから立ってあいさつしました。 ○いすを引いて立ち上がった。 ○年上の人にいすをゆずる。 2 ある仕事をするための役。 ○みんなが会長のいすをねらっているようです。 ○社長のいすをおりた。(=社長をやめた。) ○あの人は能力もないのに、部長のいすについています。 ○ひじかけいす。長いす。 **いずれ** I (副詞) 1 どっちにしても。どういうふうにしても最後には。 ○いずれ雨もあがるだろう。 ○かくしてもいずれわかってしまいますよ。 ○きみもいずれけっこんするんだろう。 ○まあいずれ責任(せきにん)はのがれられないでしょう。 2 いつか近いうちに。 ○いずれ近いうちにうかがいます。 ○いずれくわしくお話ししますが、とりあえずお知らせしました。 Ⅱ(代名詞) どれ。どちら。→どちら。/文語的。/ ○A, Bいずれがかつか予想(よそう)できない。 ○行くか、行かないか、いずれにしてもお知らせします。 ○いずれにしても、もう一度会ってよく話してみよう。 **いせい** [威勢](名詞) 1 人をおそれさせ、したがわせるような力。 ○王(おう)の威勢をおそれて、国民はみなこれにしたがった。 ○軍隊(ぐんたい)の威勢をしめすためにパレードを行なった。 2 ひじょうに元気で、勢いのいいこと。→いきおい [勢い]。げんき 〔元気〕。 ○さむいのに、くつしたもはかないとは威勢がいいね。 ○さけでものんで威勢をつけよう。 ○彼が来てくれたので威勢がついて、かってしまった。 ○デモ隊(たい)の人々がワッショイ,ワッショイと威勢よく歩いて来る。 **いぜん** [依然](副詞) あいかわらずもとのまま。前のとおり。/「依然として」の形で使うことが多い。/ →あいかわらず。 ○いくら注意されても、彼は依然なまいきな態度をあらためません。 ○彼が依然反対しているので、計画がなかなか決まらないんです。 ○彼の名はしだいに有名になったが、依然として質素(しっそ)な生活をつづけている。 ○依然としてむかしのままの習慣(しゅうかん)をまもる。 **いぜん**〔以前〕(名詞) /副詞的にも使われる。/→いご〔以後〕。 1 今より前。過ぎ去った時。→まえ〔前〕。むかし〔昔〕。 ○以前はたばこをだいぶやりましたが、このごろはやめています。 <68> ○あなたには以前何かの会でお目にかかったことがありますか。 ○このへんも以前は静かでした。 ○そこへは以前にも何度か行ったことがあります。 2 それから前。ある時から前。/時を表わすことばにつけて使うことが多い。/ ○急行で行けば12時以前に東京に着きます。 ○10年以前はこのあたりは、はたけだった。 ○江戸(えど) 時代以前は商人(しょうにん)の力はあまりなかった。 **いそがし・い** [忙しい〕(形容詞) 仕事が多くて時間が少ないこと。またそのようす。→ひま〔暇]。 ○試験勉強で毎日忙しい。 ○彼はいつも来るとすぐ帰っていく、忙しい人だ。 ○今は忙しいから、あとで会いましょう。 ○新聞社はいつ行ってみてもみんな忙しく-はたらいている。 ○仕事をかたづけるのに忙しい毎日を過ごしています。 **いそぎあし**→いそぐ (68ページ) **いそ・ぐ**[急ぐ〕(動詞) 仕事などを早くおわらせるようにする。→きゅう[急]。はやい〔早い〕。 ○急げばまだ間に合います。 ○電車に間に合わないから、急いでください。 ○急いで駅(えき) までやってください。 ○急がなくともかまいません。急ぎの用事じゃありませんから。 ○急ぐ旅でもないので、二、三日とまることにした。 ○みちを急ぐ。帰りを急ぐ。 **いそぎあし**〔急ぎ足〕(名詞) 急ぐために足を早く動かして歩いているようす。 ○年のくれになると、みんないそがしそうに急ぎ足で歩いています。 ○とけいを見て、急に急ぎ足になった。 **いた**〔板〕(名詞) いた。→き[木]。はしらご柱]。 ○あつい板を5枚とうすい板を3枚買って来てください。 ○買ってきた板で、木のはこを作りました。 ○ゆかには板がはってあります。 ○板をけずって、平らにする。 ○板敷き。板の間。板ガラス。 **いた・い**「痛い (形容詞) →いたむ[痛む〕。 1 いたい。 ○ナイフでゆびを切って、とても痛かった。 ○頭が痛くなったので、くすりを買ってきてのみました。 ○はらはあまり痛くないのですが、食欲(しょくよく)がありません。 2 つらい。こまった。 ○入学試験に数学を失敗(しっぱい)したのは痛かった。 ○旅行を前に1万円なくしたのは痛い損害(そんがい=そん)だった。 ○山田さんと言い合って、痛いところをつかれました。 ○悪口を言われても、痛くもかゆくもない。(=こまらない。) <69> ○頭(腹・歯)痛。(=あたま(はら・は)が痛いこと。) **いた・す**[致す〕(動詞) / 「する」のけんそんした言い方。/ 「お〜いたす」の形で強いけんそんの気持ちを表わす。/ →する。 ○わたくしがいたします。 ○よろこんでいたします。 ○何をお持ちいたしましょうか。おかしがよろしゅうございますか、それともくだものにいたしましょうか。 ○「おてつだいいたしましょうか。」「ええおねがいいたします。」 ○お待たせいたしました。 **いたずら**(名詞、な、〜する) 1 人がびっくりしたり、こまったりするようすを見てたのしむために、わざとよくないことをすること。また子どもが悪いことをすること。→おとなしい。 ○よっぱらいがいたずらをして、ショーウインドーをこわしてしまった。 ○いたずらのつもりでやったのに、おこらせてしまった。 ○女の子はおとなしいが、男の子はいたずらだ。/→おとなしい。/ ○うちの子どもはいたずらでこまります。 ○いたずらずきな(=いたずらがすきな)人なので、わたしたちは時々だまされます。 ○マッチをいたずらしてはいけません。 ○子どもがいたずらざかり (=いちばんいたずらな時)なので、目がはなせない。 ○「小説を書いたんですって。」「たいしたものじゃありません。ほんのいたずらです。」(=自分のしたこと、ものをけんそんして言うことば。) ○いたずらっ子。いたずらこぞう。 2 / 「いたずらに」の形で。/むだに。いくらしても効果 (こうか)のない。→いたずら [徒ら] ○何一つまとまった仕事をしないうちに、いたずらに年を取ってしまった。 ○こんな時にはいたずらにさわがないで、しばらくだまって時期を待つほうがいい。 **いただく**〔戴く](動詞) /「もらう。食べる。のむ。買う。」などのけんそんした言い方。/→もらう。 1 もらう。買う。 ○これは先生にいただいた本です。 ○もう一杯(いっぱい) お茶 (ちゃ)をいただきたいのですが。 ○「この本をいただきます。いくらですか。」「500円いただきます。」 2 ~てもらう。 ○この文の意味を説明していただきたいのですが。 ○いいことを教えていただきました。さっそくやってみましょう。 ○駅(えき)へ行くみちを教えていただけませんか。 3 食べる、のむなど。 ○わたくしは酒(さけ)もたばこもいただきますが、あまいものはいただきません。 ○「もう一杯(いっぱい) いかがですか。」「ありがとうございます。もうじゅうぶんいただきました。」 ○おさきにごはんをいただきました。 <70> ○「いただきます。」/食事の前のあいさつのことば。/ **いたみ**→いたむ (70ページ) **いた・む**[痛む・傷む〕(動詞) →いたい 〔痛い]。いたみ[痛み]。 1 痛む。からだや心に痛み、苦しみを感じる。痛くなる。 ○きずが痛むのでねむれなかった。 ○はが痛んで何も食べられない。 ○戦争のしゃしんを見ると心が痛む。 ○自分のふところが痛む(=金を使う。)ようなことはしない。 ○ひとりっ子に死なれた母の痛みかなしむようすは見ていられなかった。 2 いたむ [傷む]。くだもの・やさい・たてもの・家具(かぐ)などにきずがついたり、くさったりして悪くなる。 ○いたんだりんごを安く買ってジャムにした。 ○あたたかいへやでは花がいたみやすい。 ○台風でいたんだへいをなおした。 ○ひっこしでたんすやいすがいたんでしまった。 **いたみ**[痛み・傷み](名詞) 1 痛み。いたいこと。痛い感じ。 ○くすりをのんだら痛みがとまってしまいました。 ○頭の痛みがあまりひどいので、医者(いしゃ)にみてもらおうと思います。 ○ちゅうしゃをしたので、痛みはとまりました。 2 (ものの)きず。悪くなったところ。→きず[傷]。 ○トラックで運んだが、品物のいたみはたいしたことはありませんでした。 ○このリンゴはいたみがあるので、早く食べたほうがいいです。 **いた・める**〔[傷める・痛める〕(動詞) →いたむ[傷むこ。 1 いたくする。 ○足をいためてしまって、よく歩けません。 ○スキーでいためた足がまだよくなっていないらしく、冬になると痛みます。 2 こころが苦しく思う。 ○母は死んだ子どものことを考えて心をいためています。 ○新聞でかわいそうな人の話を読んで、むねをいためました。 **いち**〔一・壱] I (名詞) 1 -(ひと)つ。1。この意味では/ふつうたて書きには「一」を、よこ書きには「1」を書く。/ ○1に1をたすと2になる。 ○きみのことなら一から七(じゅう)まで知っている。 ○1円。1列。1枚。1年。1時間。(=みんないちとよむ。) /お金の受取を書くときなどに「壱」を使うことがある。/ ○いっかい(1回)。いっさつ (1冊)。いっつう(1通)。いっぽん(1本)。/「カ・サ・タ・ハ行の音の前では「いっ」となる。/ 2 第一番。一番初め。 ○学生は一にも二にも勉強がたいせつだ。 ○一次試験。1号車。 3 一番いいこと。一番上等なもの。 ○この船は世界一大きなタンカーだ。 <71> ○彼はクラスで一、二をあらそう成績(せいせき)です。 4 ひとまとまり。全体。→ぜん[全]。 ○一家(いっか)。一座(いちざ)。一国(いってく)。一門(いちもん)。一般(いっぱん)。 5 わずかの。たいへん少しの。一部の。 ○このことはまだ一部の人が知っているだけです。 ○本を買うお金の一助(いちじょ=少しばかりのたすけという意味。けんそんした言い方。)にしてください。 ○きのうから一食(いっしょく)もたべていない。 ○一円も持っていない。 Ⅱ /語の前について接頭語的に使う。/ 1 はっきり決めないで言う言い方。ある~。→ある。 ○これは一社会人としての意見です。 ○一説(いっせつ)では、ことしはじしんが多いだろうと言われている。 ○外国にいる一新聞記者が次のようなことを言ってきた。 2 / 自分のことをひかえめに言う言い方。/ ○わたしは、一音楽家(おんがくか)にすぎません。 ○へいぼんな一日本人として生きる。 **いちど**〔一度〕(名詞) →ど[度]。 1 一かい。一ぺん。/副詞的に使うことが多い。/ ○1年に一度のおまつりです。 ○一度聞いただけではおぼえられない。 ○まだ一度も富士山(ふじさん)にのぼったことがない。 2 いつでも。いつか。 ○ひまなとき一度あそびにきてください。 ○一度お会いしたいと思っていました。 ○一度わたしの絵を見てください。 **いちねん**〔一年〕(名詞) 12か月、または365日。 ○日本へ来てからもう1年がすぎた。 ○この町も1年でこんなにかわりました。 ○1年をじゅんびにあてた。 ○工事に1年かかった。 ・○1年や2年ではとてもできない。 ○買ってから、1年たったばかりで、こわれてしまった。 ○向こう1年は保証つきです。 **いち**〔市〕(名詞) たくさんの人が集まって売買すること。またその場所。 ○むかし毎月十日に市が立ったので、この町を十日市(とおかいち)とよぶのです。 ○市で買ったやさいは安くて新しい。 ○青物(あおもの)市。馬(うま)市。魚(うお)市。 ○門前市をなす。(=家の前に人が多くあつまるたとえ。) **いちば**〔市場〕(名詞) 1 毎日またはある決まった日にたくさんの商人(しょうにん)が集まって品物を売買する所。/ 「しじょう」とも言う。また略して「市」とも言う。/ ○東京築地(つきじ)に大きな市場がある。 ○青物市場。魚(うお)小場。 2 小さな店が集まって食料品・日用品(=毎日使う紙・せっけんなど。)などを売るところ。マーケット。 ○毎日市場へ買い物に行きます。 ○駅(えき)前の市場は品が多くてべんりだ。 **いちおう**〔一応〕(副詞) <72> じゅうぶんではないがともかく。形式上ひととおり。→ともかく。ひととおり〔一通り]。 ○一応調べてみましたが、もう少しくわしく調べる必要があるでしょう。 ○一応たのんでみますが、しょうちするかどうかわかりませんよ。 ○もうおそいかもしれませんが、一応行ってみましょう。 ○おっしゃることは一応もっともですが、そううまくゆくかどうかわかりませんよ。 ○めいわくをかけたんですから、一応のあいさつがあってしかるべきだと思うのですが。 **いちがいに**〔一概に〕(副詞) こまかい区別(くべつ)をしないでみんなまとめて一口(ひとくち)に言うこと。/あとに打ち消しの語がくる。/ ○ねだんの高いものが一概に品がいいとは言えない。 ○米国といってもひろいですから一概にも言えませんが、だいたいいいみちですね。 ○一概に悪いとも言えないんですが、まあやめるほうがいいでしょう。 **いちじつ**〔一日〕(名詞) 1 月のはじめの日。ついたち。→ついたち。 ○十二月一日。はれ。 ○五月一日はメーデーです。 2 (日数を数えるとき。)いちにち。→いちにち〔一日]。/ 「いちにち」、より少しあらたまった言い方で、会話では使わない。/ ○十年一日のごとく(=長い間、毎日ちっともかわらずあることをしつづけるようす。)まじめにはたらきつづけた。 ○お目にかかれる日を一日千秋の思い(=一日が千年に思えるほどまちどおしく思って。)で待っています。 ○一日の長がある。(=さいのう・けいけんなどがほかの人より少しすぐれている。) 3 ある日。/副詞的に使われる。/ ○春の一日、京都にあそんだ。(=京都を見物した。) **いちど**→いち (70ページ) **いちどに**〔一度に〕(副詞) みんないっしょに。みんな同じ時に。/「一時に、いちどきに」とも言う。/ ○こんなにたくさん一度に食べられません。 ○たまっていた水が一度にどっとながれ出した。 ○一度に運ばないで、何度にも分けて運びなさい。 ○一度に二つのことをしようと思っても無理ですよ。 **いちにち**〔一日〕(名詞) /副詞的に使われることが多い。/ →いちじつ 〔一日〕。 1 午前0時から午後12時まで。 ○一日は二十四時間です。 ○一日に三度食べます。 ○雨のため運動会は一日のびました。 2 朝から夕方まで。 ○きょうは一日会社で手紙を書いていた。 ○一日じゅう立ってはたらく仕事なので、足がつかれます。 3 ある日。/副詞的に使われる。/ ○秋の一日、もみじを見に、日光へ行った。 **いちねん**→いち〔一・壱〕(70ページ) **いちば**ーいち〔市〕(71ページ) <73> **いちばん**一番〕(名詞) →ばん[番]。第一。 1 ならんだものの最初であること。 ○一番(の)電車で東京をたつ。 ○一番の問題を読んでください。 ○ではこれから始めます。一番はどなたですか。 ○一番からじゅんに見ていきましょう。 ○毎朝一番におきるのはわたしです。 2 もっとも。/副詞的に使う。この時は、ひらがなで書くことが多い。/ ○日本でいちばん高い山は富士山です。 ○あなたのいちばん好きなものはなんですか。 3 最もいい。最もよくきく。 ○かぜにはこのくすりが一番です。(関連語)② 一位。 **いちぶ**〔一部〕(名詞) 1 /物の数え方。本のようにとじたものなどに使う。/ ○プリントを1部ください。 2 全体のうちの少しの部分。/この場合は、よこ書きにしても漢字の一を使う。/ →いちぶぶん[一部分〕。ぜんぶ[全部]。だいぶぶん[大部分]。 ○一部の人は反対している。 ○東京の一部にゆきがふった。 ○古いたてものだが一部をなおせば使える。 ○工事は一部をのこしてほとんど完成(かんせい)した。 **いちぶぶん**〔一部分〕(名詞) →ぜんたい[全体]。だいぶぶん〔大部分]。全体のうちの少しの部分。 ○一部分を見ただけでは全体はわからない。 ○ほんの一部分をのこして、大部分はやけてしまった。 ○道路(どうろ)は最近ひじょうによくなったが、一部分まだ悪いところがある。 **いちめん**〔一面〕(名詞) /副詞的にも使われる。/ 1 物やことがら・性質などの一つの面。 ○彼の言うことにも一面の真理がある。 ○このはこの一面はガラスでできている。 ○あの人はこわそうにみえて、一面とてもやさしいところがある。 2 見えるところ全体。/「一面に」で副詞的に使うことが多い。/ ○のはら一面に花がさいている。 ○一面に家がたちならんでいる。 ○あたり一面、火の海になった。(関連語)①一面的。②半面(=①物のもつ二つの面の一方。②反対側の面)。 **いちよう**〔一様〕(形容動詞) /「一様に」の形で副詞的に使うことが多い。/ 全部同じで、変わったところがないようす。みんなそろって。 ○みんな一様に黒いスーツをきていた。 ○上のものから下のものまで、一様に1,000円ずつ分けました。 ○みんな一様に反対した。 ○家の作り方は一様ではない。 ○彼は、あのびんぼう会社を今日のようにさかんにしたのだから、尋常(じんじょう)一様の(=ふつうの、ありふれた。)人間ではない。 **いつ**(名詞) いつ。/過去の時あるいはこれから先の時についてたずね、またはそれが不定であることを表わす。副詞的にも使う。/ →なん(何)。いつも。いつでも。いつか。いつごろ。 <74> ○「こんど会うのはいつにしましょうか。」「火曜日(かようび)にしましょう。」 ○あなたはいつからいつまで日本にいるつもりですか)。 ○いつ日本に来ましたか。 ○山本さんはいつ行ってもいません。/「いつ〜ても」という形で「~するとかならず」の意味を表わす。次の例を見よ。/ ○中村さんはいつ会ってもにこにこしています。 ○佐藤(さとう)さんはいつも勉強しています。/ 「いつも」 「いつでも」という形で「どんな時にも」「つねに」という意味をあらわす。次の例を見よ。また「いつでも」を見よ。/ ○あなたはいつも何時におきますか。 **いつでも**(連語) /副詞的に使う。/→つねに。いつも。 ○山田さんはいつでも図書館(としょかん)で本を読んでいます。 ○○わたくしは銀座(ぎんざ)へ行くといってもこのレストランで食事をします。 ○わたくしはいつでも10時にねます。 **いつか**(連語) はっきりしないある時。/過去の時にも、これから先のある時にも使う。副詞的に使う。/ →そのうち。 ○あの人にはいつか会ったことがあります。 ○来週のいつかお会いしたいとぉいます。 ○この研究(けんきゅう)はいつか完成(かんせい)するでしょう。/→そのうち。/ **いつまでも**(連語) (しょうらい) どんな時までも。/副詞的に使う。/ →つねに。 ○あなたのことはいつまでもわすれることができないでしょう。 ○どんなにだいじな人でも、いつまでもまつわけにはいきません。 ○いつまでも学生でいたいものです。 **いつごろ** いつ。/ 「いつ」よりもっとはっきりしない言い方。/ ○いつごろお帰りですか。 ○いつごろ買ったのかおぼえていません。 ○去年のいつごろだったかしら、銀座(ぎんざ)で会ったのは。 **いつか**→いつ (73ページ) **いっか**〔一家〕(名詞) 1 一つの家。一つのかぞく。/またある団体(だんたい)を家のように考えて一家と言うときもある。/ ○一家そろってスキーに出かけました。 ○二かいに長男一家、となりに姉一家が住んでいる。 ○一家をあげて(=一家全部で) ブラジルへ移住 (いじゅう)した。 ○けっこんして一家をかまえました。(=どくりつして住む。) ○国鉄(こくてつ)一家。 ○一家心中(しんじゅう)。 2 / 「一家をなす」の形で/権威(けんい)をみとめられる。 ○小説家として一家をなしている。 **いっこう**〔一向〕(副詞) /「いっこうに」とも言う。かなで書くことが多い。/ すこしも〔少しも]。 <75> まったく。全然。ちっとも。/あとに打ち消しの形、または打ち消しの意味のことばがくる。/ ○くすりをのんでも病気がいっこうよくならない。 ○いっこうぞんじませんでしつれいしました。 ○そんなことはいっこうにかまいません。 ○いっこうにたよりがないので元気かどうかわかりません。 ○何と言われてもいっこう平気です。 **いつごろ**→いつ (73ページ) **いっさい**〔一切〕(名詞) すべて。全部。全く。→ぜんぶ[全部]。すべて。/かなで書くことが多い。副詞的に使うことが多い。/ ○火事でいっさいのざいさんをうしなってしまった。 ○やがていっさいが明らかになるでしょう。 ○きしゃちんその他いっさいで15,000円になるでしょう。 ○食事のことはいっさいむすめにまかせてあります。 ○いやなことはいっさいわすれることにしている。 ○さけはいっさいのみません。 **いっしゅ**〔一種〕(名詞) → しゅるい [種類]。 1 ある種類のものの一つ。 ○やえざくらは、さくらの一種です。 ○これはうまの一種にちがいない。 ○かぼちゃはうりの一種だそうです。 2 ある意味で。 ○彼は一種の天才(てんさい)と言えるだろう。 ○あの人は一種独得(いっしゅどくとく)の(=ほかににたものがない。)顔をしている。 ○こののみものは一種変わった(=なんとも言えない。)味がする。 **いっしょ**〔一緒・一所〕(名詞) /「いっしょに」と形容動詞的に使うことが多い。しかし「いっしょな」とは言わないで「いっしょの」と言う。かなで書くことが多い。/ 1 いっしょ。ほかの人と同じ行動をすること。 ○友だちといっしょに旅行しました。 ○あなたもいっしょに写真(しゃしん)をとりませんか。 ○こんばんうちへいらっしゃい。いっしょに食事をしましょう。 ○銀座(ぎんざ) へいらっしゃるならごいっしょさせてください。/ ていねいに言うとき「ごいっしょ」と言う。/ 2 同時に。そろって ○みんないっしょに歌いましょう。 ○いっしょに話をすると、だれが何を言っているかわからなくなってしまいます。 ○上(のぼ)りの電車と下(くだ)りの電車がいっしょに来ました。 3 二つ以上のものを一つに合わせる。 ○その国は日本の四つの鳥(しま)をいっしょにしたぐらいの大きさです。 ○本とノートをいっしょにしておいてください。 ○これはみんないっしょでいくらですか。 4 二つのものが同じであると、まちがって考える。 ○山田さんと中村さんは顔がにているから、すぐいっしょにしてしまいます。 ○「注意ぶかい。」ということと「おくびょうなこと。」をいっしょにしてはいけない。 <76> ○あんなばかな人といっしょにするのはしつれいです。 **いっしょう**〔一生〕(名詞) /副詞的にも使われる。/ 生き物が生まれてから死ぬまでの時間。 ○わたくしはこの研究(けんきゅう)を一生の仕事にすることに決めました。 ○彼は苦しい一生をおくり、あわれな死に方をしました。 ○わたくしはこの研究(けんきゅう)に一生をささげるつもりです。 ○彼女にはもう一生会えないだろう。 ○ご親切は一生わすれません。 ○彼の一生はまるで小説のようだ。 ○母は一生をずっと子どものためにはたらいてすごしました。 ○一生に一度は世界一周(いっしゅう)をしたいものだ。 **いっしょうけんめい**〔一生懸命〕(副詞、〜な) ひじょうにねっしんにするようす。/「いっしょけんめい〕 〔一所懸命〕とも言う。/ ○あの人はいっしょうけんめい勉強したので、日本語がうまくなった。 ○わかいときからいっしょうけんめいはたらいて金持ちになりました。 ○仕事をいっしょうけんめいするのもいいが、休むことも必要です。 ○なにごともいっしょうけんめいやらなければ成功(せいこう)しない。 ○中村さんはいま自分の研究(けんきゅう)にいっしょうけんめいです。 ○もっといっしょうけんめいになりなさい。 ○あんなに金をためるのにいっしょうけんめいな人を見たことがない。 **いっしん**〔一心〕(名詞) /「一心に」の形で副詞的に使われる。/ 1 ほかのことを何も考えずに一つの事に心を向けること。一つの事だけにねっしんになっている心。 ○外国へ行きたい一心で英語をねっしんに勉強した。 ○一心の力はおそろしいもので、不可能と見えたことも可能になるものだ。 ○一心に本を読んでいるときは、いくらよんでも聞こえません。 ○一心不乱(ふらん)に(=「一心に」の強め。)はたらいた。 2 /「一心同体」の形で使われて/ふたり以上の人が一つの心、同じ心になること。一致(いっち)した心。 ○夫婦は一心同体と言われる。 ○チームのものが一心同体にならなければ、スポーツはかてない。 **いっせいに**〔一斉に〕(副詞) みんながそろって同時にある事をするようす。 ○50人のせんしゅがいっせいにスタートした。 ○ベルがなると、いっせいに立って先生をむかえる。 ○みんなはいっせいに「ちがう!」とさけんだ。 ○一斉取(と)り締(しま)り。 **いっそ**(副詞) このままの悪い状態であるよりもむしろ。/思い切って何か決めようとするときに使うことば。「いっそのこと」とも言う。/ ○こんなにたびたびこしょうするなら、いっそ新しいのを買いましょうか。 ○どうせいつかわかるんだから、いっそ今のうちに話してしまったほうがい-い。 <77> ○電車はこむし、バスはのろいし、タクシーは高いし、いっそ歩いて行ったらどうでしょう。 ○そんな高いやちんをはらうより、いっそのこと家をたてませんか。 ○こんなに苦しむより、いっそ死んでしまいたい。 **いっそう**〔一層〕(副詞) →ますます。もっと。 ○今までよりいっそうよく勉強しなさい。 ○夜になってから、風はいっそうひどくなった。 ○この公園(こうえん)はゆきがふるといっそう美しいです。 ○今後もよりいっそう努力(どりょく)したいと思います。/ 「よりいっそう」と、「より」をつけて強めることもある。/ **いったい**〔一体〕(副詞) / そんなことがあってよいだろうかというように、たずねる気持ちを強くするのに使う。かなで書くほうがのぞましい。/ ○いったいどうしてそんなばかなことを考えたんですか。 ○これはいったい何だろう。 ○いったいいま何時だと思っているのだろう、こんなにおそく電話をかけたりして。 ○その話はいったいほんとうだろうか。 **いったん**〔一旦〕(副詞) 1 一度。/「一度」より意味が強い。あることをした以上は、あることがおこった場合はどこまでも、というような気持ちを表わす。ふつうかなで書く。/ ○いったん言い出したら、だれが何と言っても聞かない人だ。 ○いったんすべり出したら、どうしてもとまらなくなってしまった。 ○いったんやくそくした以上、どんなことがあってもやるべきだ。 ○いったん事あるときは、命もおしまない決心です。 2 一度。/もう一度前の状態にもどる気持ちのあるときに使う。/ ○いったん家へ帰ってから、また出かけるつもりです。 ○母が病気なのでいったん帰国しますがまたきっと来ますよ。 ○ふみきりでいったんとまって、左右(さゆう)をよく見てわたりなさい。 **いっち**〔一致](名詞,〜する) 二つ以上のものが、ちがうところがなく同じになること。または一つになること。→あう〔合う]。 ○言行(=言うことと行なうこと。)の一致はむずかしいことだ。 ○意見の一致を欠(か)く場合、解決は長びくだろう。 ○理想(りそう)と現実とはなかなか一致しない。 ○一致協力(きょうりょく)して、この困難(こんなん)をのりこえたいとねがっている。 ○満場(=集まったもの全部。)一致でさんせいした。 ○国際(こくさい) 間の利害(りがい)の不一致。 **いってい**〔一定〕(形容動詞) ある一つの事、状態に決まっていて変わらないこと。またそのようにすること、 ○一定の日にごみを集めに来ます。 ○毎月一定の収入(しゅうにゅう)がないと不安だ。 <78> ○いつも一定の温度(おんど)をたもつようになっている。 ○金(きん)のねだんは大体一定しています。 ○ガス料金は県(けん)によって一定していない。 ○まちまちだったふくそうを一定させようとしてユニホームを作った。 **いつでも**→いつ(73ページ) **いっとう**〔一等〕(副詞,名詞) I (副詞) 一番。もっとも。→いちばん〔一番〕。もっとも[最も〕。/会話的な言い方。/ ○私はすきやきが一等すきです。 ○一等おもしろかったのは先生がたのしばいでした。 ○一等さきにおふろにはいるのはおとうさんです。 Ⅱ(名詞) 等級(とうきゅう)、きょうそうなどの順位(じゅんい)の、第一番。→とう〔等]。 ○マラソンきょうそうで一等になった。 ○今度の旅行は船で行くのですが、一等だとかなり高くつきます。 **いつのまに**(連語) いつ。/ [ま]は時間の意味。何かしたことがあとでわかったとき、それをしたときがいつだったのだろうという意味のことば/ /「のだろう」「のかしら」「のか」「のでしょう」などのことばがあとにつく。/ ○いつのまに雨が降ったのか、みちがぬれていた。 ○あの人の手紙がアメリカから来ました。いつのまに帰国したのでしょう。 ○こんなところにいつのまにビルディングができたのだろう。 **いつのまにか**(連語) いつか。(知らないうちに。知らない間に。)/ 「いつのまにやら」の形でも使う。/ ○雨が降っていると思っていたら、いつのまにか晴れていた。 ○つくえの上においた本がいつのまにかなくなってしまいました。 ○あの人はあいさつもしないで、いつのまにか帰ってしまったよ。 **いっぱい**〔一杯〕(名詞) /副詞的にも使う。/ 1 ひとつのコップ・茶(ちゃ) わんなどにはいる量(りょう)。→はい〔杯]。 ○お茶(ちゃ)を一杯のみました。 ○コップ一杯か二杯分の水をこれに入れてください。 ○もう一杯いかがですか。 2 ある物の中にとてもたくさん何かがあること。/この意味のとき漢字は使わない。/→まんいん[満員〕。 ○へやは人でいっぱいでした。 ○この電車はいっぱいだから、次ので行きましょう。/→まんいん「満員」。/ ○この本には漢字がいっぱいあるから、なかなか読めません。 3 全部。ある期間のおわりまで。/この意味のとき漢字は使わない。/ ○今週いっぱいでこの仕事はすみます。 ○今月いっぱい東京にいるつもりです。 ○時間いっぱい(=試験の時間いっぱい)考えたが、この問題はできなかった。 **いっぱん**[一般](名詞) 1 ふつう、ひろい世間。/「一般に」の形で、副詞的にも使われる。/ ○山田先生は一般の人にはあまり知られていないが、学者の間ではよく知られています。 <79> ○この本は一般の本屋では売っていないそうです。 ○これは一般によく知られていることです。 ○一般にはまだあまり使われていません。 2 全体。 ○わたくしは科学一般に興味があります。 ○このごろは、一般に科学にたいする信頼感(=しんじてたよる気持ち。)がましているようだ。 ○この映画は来週一般に公開(=だれにも見せる。)されます。 ○一般的。一般化。一般向き。 **いっぽう**〔一方〕(名詞) 1 かたほう。かたがわ。→りょうほう〔両方〕。 ○みちの一方は川で、もう一方は山だった。 ○一方の側(がわ)の言うことだけを聞いたのでは、正しく判断(はんだん)することはできません。 ○一方にかたよった考え方や意見をもってはいけない。 2 ひとつの状態がますます強くなること。 ○自動車の数はふえる一方です。 ○しばらく学校へ行けなかったので漢字をわすれる一方です。 3 /二つのことが同じ時におこっているときそのひとつについて言う。ふつう「一方では〜、他方では〜」のような形で、その二つを表わす。/ ○彼は一方では日本語の勉強をしながら、他方ではねっしんに科学の研究(けんきゅう)をつづけた。 ○日本人は、一方では多くのことをヨーロッパやアメリカから学びましたが、他方では自国の文化を育てることもわすれませんでした。 ○一方的。一方通行。一方交通。 **いつまでも**→いつ (73ページ) **いつも**(副詞) つねに。→いつでも。つねに。 ○わたくしはいつも8時の電車で学校へ行きます。 ○このごろはいつもいい天気ですね。 ○うちではいつも着物を着ています。 ○いつもおじゃましてすみません。 ○いつもの本屋で本を買いました。 ○きょうもいつものように8時の電車で学校へ来ました。 **いと**〔糸〕(名詞) いと。 ○綿(わた)から糸をつむぎ、その糸で布(ぬの)をおります。 ○白い糸でぬってください。 ○ふとい糸のほうがじょうぶでいいでしょう。 ○糸がもつれないように何かにまいておいてください。 ○糸のように細い。 ○シャツにボタンをつけますから、糸とはりをかしてください。 ○毛糸。絹(きぬ)糸。もめん糸。(関連語)②きれ。ぬの(布)。ぬう。 **いとこ**(名詞) →おじ。おば。きょうだい 〔兄弟〕。自分の父または母のきょうだいの子。 ○おじさんのうちに行っていとこたちとあそんできました。 ○そのいとこのかたはおいくつですか。/ 「いとこのかた」は敬語としての言い方。/ ○父かたのいとこが3人、母かたのいとこが4人おります。 <80> **いとな・む**〔営む〕(動詞) 仕事などをする。どりょくしてあることをする。けいえいする。→けいえい〔経営]。 ○京都でむかしから旅館(りょかん)を営んでいる。 ○大きな事業を営むためには資金(しきん)がいる。 ○家業(=家のしょくぎょう。)を営む。(関連語)①営み(=営むこと)。②営業(=商売をしていること)。 **いとま**〔暇](名詞) 1 帰ること。別れること。 ○東京生活にいとまをつげて国へ帰ることになった。 ○おじゃましました。さあおいとまいたしましょう。 ○永(なが)のおいとま (= もうこれっきり会わないこと。)を申し上げにまいりました。 ○いとまごい(=さよならを言う。)に行く。 2 ひま。→ひま[暇]。/「いとま」は文語的で、会話ではふつう使わない。/ ○応接(おうせつ)にいとまがない。(=物事が次から次へとおこること。) ○枚挙(まいきょ)にいとまがない。(=あまり多くて数えきれない。) **いない**〔以内〕(接尾語) /数や量(りょう)を表わすことばにつづいて、それより少ない数や量を表わす。!→いじょう[以上]。いか〔以下]。 ○この間かした金は、きょうから十日以内に必ず返してください。 ○きけんですから、ここから5メートル以内では、たばこをすってはいけません。 ○このはかりでは、1キログラム以内のものしかはかれない。 ○五つ以内ならどれでもいいです。すきなものをえらんでください。 **いなか**[田舎」(名詞) →とかい〔都会〕。ちほう〔地方〕。まち〔町〕。 1 中央(ちゅうおう)の都会からはなれたところ。→ちほう〔地方〕。 ○私はいなかで生まれて、いなかで育ちました。 ○このごろは、いなかにもりっぱなホテルができている。 ○いなかから出てきたばかりで、まだ都会になれていません。 2 家や人口が少なく、田やはたけが多い所。 ○ここは市から30分しかはなれていないのに、全くのいなかだ。 ○さみしいいなかみちを歩く。 ○バスも行かないいなかです。 3 生まれたところ。 ○私のいなかは信州(しんしゅう)です。 ○父と母はいなかにいます。 ○いなかからくだものをおくってきました。 ○夏休みにはいなかへ帰ってきます。(関連語)②故郷(=自分が生まれ、育った所)。郷里(=自分が生まれ育ったいなか。) **いなかもの**〔田舎者〕(名詞) / いなかの人を言うことば。/ ○いなかものだと思って、ばかにしてはいけない。 ○私はいなかものだから、こんなべんりなきかいをみたことがない。これはけんそんして言ったもの。/ <81> (関連語)② 都会人。 **いぬ**[犬] (名詞) 1 動物の「いぬ」。 ○小さい犬がクンクンないている。 ○犬がほえる。かみつく犬。 ○犬は放(はな)しがいにしないで、必ずつないでおいてください。 ○やどなし(=かい主がない。)の犬がふえてこまります。 ○あの両人は犬とさる(のなか)だ。/たいへん仲(なか)が悪いたとえ。/ 2 スパイ。 ○あいつはてきの回した犬だ。 **いね**[稲〕(名詞) 米がなろしょくぶつ。四、五月ごろたねをまき、五、六月ごろ田にうえかえる。十、十一月ごろみのったのを取り入れる。→こめ[米]。 ○ことしはいねのできがいい。 ○いねがよくみのっている。 ○いねをかりとる。(関連語) ①いねかり。(=たんぼのいねをかりとること。) **いのこ・る**〔居残る〕(動詞) ほかの人よりあとまで、または決まった時間よりあとまでのこる。 ○みんな帰ったあと、ひとり居残って、仕事をかたづけた。 ○会社がいそがしいので、毎ばんおそくまで居残る日がつづいた。 ○いたずらをしたので、学校に一時間居残りをさせられてしまった。(関連語)①居残り(=居残ること)。②残業。(=決められた時間が過ぎても仕事をつづけること)。 **いのち**〔命〕(名詞) →せいめい〔生命〕。 1 生き物の生きる力。生きている長さ。 ○何より命がたいせつだ。 ○人の命を助ける。 ○交通事故で命をおとす(=うしなう。)ところだった。 ○そのくすりのおかげで命をひろいました。/ 「命びろいをする。」とも言う。/ ○人間の命はみじかい。 ○命のあるかぎりはたらく。 ○あなたは命の恩人(おんじん=恩のある人、たいそう世話になった人。)です。 ○仕事に命をかける。/死んでもかまわないつもりで仕事をする。/ 2 いちばんだいじなもの。 ○この本はあの人の命なんだ。 ○声があの人の命だから、声が出なくなったらもうおしまいだ。(関連語)① 命とり(=死ぬ。または、だめになること(物))。命からがら (=やっと)。命びろい (=運良く助かること)。 **いのちがけ**〔命がけ〕(名詞) 命をすてるかくごで物事をすること。/ 「いのちがけで」の形で副詞的に使うことが多い。/ ○命がけの仕事。 ○命がけではたらく。 ○命がけで川に落ちた人をすくう。。(関連語)②決死(=死んでもいいと言う気持ちで何かをすること)。必死(=どんなに苦しくても、必ずしようという気持ちになること)。 **いの・る**[祈る〕(動詞) <82> 1 神やほとけにねがう。 ○神の助けを祈る。 ○あなたの幸福(こうふく)を神にお祈りします。 ○お祈りをする。 2 心からふかく相手のためにねがう。のぞむ。 ○ごけんこうとごせいこうを祈ります。(関連語)②きがん(=神やほとけに自分のねがうことがうまくいくようにというのこと)。 **いば・る**〔威張る〕(動詞) 1 ほかの人に対して自分はえらいものだというふうに考えて行動する。えらそうに、また強そうに見えるようにする。 ○政治家がいばるのはこまったものだ。 ○少しえらくなるとすぐいばりたがる人間もいる。 ○あの人は金持ちなのにちっともいばらないので、ひょうばんがいい。 ○むねをはっていばって歩いています。(関連語)①からいばり (=ほんとうはそうでないのに、えらそうな、または、強そうなふりをすること)。大いばり (=たいへんいばること)。 2 / 「いばって」の形で / りっぱに。えんりょしないで。 ○85点取ればいばって及第(きゅうだい=試験にパスする。)ですよ。 ○これだけじょうずにできればいばって千円で売れますよ。えんりょはいりません。 **いま**〔今〕(名詞) →げんざい 〔現在〕。 1 いま。 ① 現在。現代。 ○旅行をするには今が一番いい時です。 ○今は春です。 ○このたてものは今から百年前にできたものです。 ○今の学生はかなり現実的です。 ② 人がある動作をしている、またはある状態がおこる、ちょうどその時。/「今」だけの形で副詞的に使われることが多い。/ ○私は今、手紙を読んでいます。 ○今、テレビを見ているところです。 ○今、こちらへ歩いてくる人はだれですか。 ○ちょうど今、雨がふりだしました。 2/話す事の内容が、話す時より少し前か、あとにおこる時。/ ① 少し前に。さきほど。 ○今、とけいが六時をうちました。 ○今、ここにいた人はどなたですか。 ② 少しあとで。のちほど。 ○今すぐしたくをして行きます。 ○今,行きます。ちょっとまってください。/「今」だけの形で副詞的に使うことが多い。/ **いまごろ**〔今ごろ〕(名詞) /副詞的に使う。/ ○あの人は今ごろ京都についているだろう。 ○毎年今ごろは雨が多い。 ○去年の今ごろは南アメリカにいた。 ○今ごろになってそんなことを言ったって、もうおそい。/時がおくれて、役に立たない、またはとても意外なときに使う。/ (関連語)② 今時分。(=今ごろ。) **いまでこそ**〔今でこそ](連語) 「今では」の強めた言い方。/ 「~が」「~たが」「~だけれども」などの文があとについて、今とはちがう時点との比較(ひかく)をのべる。 <83> ○あの人は今でこそ大金持ちだが、むかしはたいへんびんぼうだった。 ○今でこそことばに不自由はないが、日本へ来たばかりのころは、日本語がわからなくてこまりました。 **いまに**〔今に] 今からあまり遠くない時。近いうちに。そのうちに。→まもなく。すぐ。. ○今はこんな仕事をしているが、今に成功してみせる。 ○今、よく火をけしておかないと、今にもえだしますよ。 ○見ていてごらんなさい。今にきっとわたしの言うとおりになりますよ。 **いまにも**〔今にも〕(副詞) / 「今にも・・・・・・そう」の形で、ある動作や状態が、すぐにおこるようすを表わす。/ ○今にもなき出しそうな顔をしている。 ○急に空がくもってきて、今にも雨がふりだしそうだ。 ○そのとき、船は今にもしずみそうだった。 ○そのナイフを見たときは、今にもころされるかと思った。 ○大雨がふりつづいて、川は今にもあふれそうになっている。 ○黒いくもが空いっぱいにひろがって今にも雨がふりそうだ。 **いまさら**〔今さら〕(副詞) 1 今新しく。今あらためて。・ ○今さら言うまでもないことですが、留学(りゅうがく)する気なら語学をしっかりやっておきなさい。 ○あの人のいたずらは今さら始まったことではありません。 ○彼の熱心(ねっしん)さに今さらのようにおどろいた。 2 今までそうしないで、今になって。/もうおそい、という気持ちを表わす。/ ○今さら後悔(こうかい)してもおいつかない。(=おそい。) ○今さらそんなことを言ってはとまります。なぜもっと早く言わなかったんですか。 ○今さらあわててもしかたがない。なるようにしかならないんだから。 **いみ**[意味](名詞,〜する) I (名詞) 1 いみ。わけ。→わけ[訳]。 ○このことばはどういう意味ですか。 ○単語の意味を字引きで調べる。 ○ひろい(せまい・ふかい・ふつうの・ふくざつな・あいまいな) 意味をもったことば。 ○わたしの言ったことを悪い意味にとらないでください。 2 ある行ないや状態のうしろにあるわけ。何かをしようとするときの考え。 ○何か意味があって始めたことですか。 ○意味ありそうな顔をしている。 ○別に、ふかい意味があって言ったことではありません。 3 ねうち。ためになること。問題になること。 ○君がその会に出なければ、意味がない。 ○このけんきゅうは、なかなか意味がある。 ○アフリカの問題は世界において新しい意味をもつようになった。 Ⅱ(動詞) ことばや物事が、あるわけを表わす。 ○このじけんは何を意味しているのだろう。 ○だまっているのは、さんせいを意味していると考えてもいいだろう。 <84> **いもうと**〔妹](名詞) →あね[姉]。おとうと〔弟〕。 1 自分より年下の、女のきょうだい。 ○これはわたしの妹です。 ○「あなたには妹さんがありますか。」「はい、妹がひとりあります。」 ○妹さんはまだ学生ですか。 2 自分の弟の妻、夫または妻の妹。/ ていねいな言い方は「いもうとさん」「おいもうとさん」。「姉」と「妹」をあわせて(女の)「きょうだい」と言う。/ **いや**(形容動詞) I (形容動詞) すきでない。したくない。きらい。→きらい。すき〔好き]。 ○いやなものはありません。なんでも食べます。 ○冬はさむくていやです。 ○いやでも漢字はおぼえなければいけません。 ○このとけいはなんどなおしてもとまるので、いやになってしまいます。 ○いやならよしなさい。むりにとは言いません。 ○いやですねぇ、こんなにへやをちらかして。 ○あの人はいやな人ですね。はっきりしない言い方ばかりして。 II (感動詞) いいえ。/質問に対して、「ちがう」 「そうではない」という答えのとき、はじめに使うことば。ていねいなことばではない。/→いいえ。はい。 ○「これ、きみの。」「いや、ぼくのじゃない。」 ○「きみ知らないの。」「いや、知ってるよ。」 ○「どうもありがとう。」「いや、どういたしまして。」 **いやいや**(副詞) いやだけれどもしかたなく。いやだという気持ちをもちながら。 ○いやいや勉強しているのでちっともおぼえない。 ○まずそうにいやいや食べている。 ○ぜひにとたのまれたので、いやいやながらひきうけてしまった。 ○いやいや仕事をしていると、しっぱいばかりする。 **いやに**(副詞) 変に。ばかに。ひどく。ふつう以上に。 ○何だかいやにあついですね。 ○いやに話がはずんでいますね。 ○いやにきげんがいいじゃないか。何かいいことがあったんだろう。 ○いやに早くおきたのね、どうかしたんですか。 ○きょうはいやにきれいね。どこかへ行くんでしょう。 ○いやにあらたまって、気味が悪いね。 ○いやにえがおばかりつくる人ですね。あのような人は信用できませんよ。 **いよいよ**(副詞) 1 ますます。いっそう。→ますます。いっそう。 ○冬になっていよいよさむさをましてきた。 2 とうとう。ついに。→とうとう。ついに。 ○いよいよあした日本を出発します。 ○いやな仕事もいよいよおわりに近づきました。 3 ほんとうに。 ○これだけ証拠(しょうこ)が集まったのだから、いよいよ彼が犯人(はんにん)にちがいない。 <85> ○お金がすっかりなくなって、いよいよこまってしまいました。 **いらい**[以来](名詞) その時から今まで。ある時から以後ずっと。/月日などの名詞や、「動詞の活用形⑧一て」のあとにつづく。副詞的に使われることが多い。/ ○先月以来ちっとも雨がふりません。 ○明治以来,日本は近代化が進んでいる。 ○以来、今日までつづいているのです。 ○学校始まって以来の秀才(しゅうさい=よくできる人。)だ。 ○お別れして以来、二年たってしまいました。 **いらっしゃい**→いらっしゃる(85ページ) **いらっしゃ・る**(動詞) /「くろ」「いく」 「いる」「ある」の尊敬語。/→くる〔来る〕。いく〔行く〕。いる[居る〕。ある。まいる〔参る〕。 1 くる。 ○いらっしゃるまでお待ちしております。 ○田中先生はきょうこちらへいらっしゃらないそうです。 ○私のうちへおあそびにいらっしゃいませんか。 ○「よくいらっしゃいました。」/客をむかえるあいさつのことば。/ ○「いらっしゃいませ。」/上の文と同様のとき。/ ○「こちらへいらっしゃい。」 2 いく。 ○あなたも映画を見にいらっしゃいませんか。 ○旅行にいらっしゃったことがありますか。 ○お医者さんへいらっしゃるほうがいいと思います。 ○いますぐ駅(えき)へいらっしゃれば急行に間に合いますよ。 ○「早く学校へいらっしゃい、おくれますよ。」 3 いる。 ○先生は教室(きょうしつ)にいらっしゃいます。 ○ご両親はどちらにいらっしゃいますか。 ○先生はいま本を読んでいらっしゃいます。 ○ゆうがたまでここにいらっしゃい。 ○何をさがしていらっしゃるのですか。 4 ~である。 ○こちらは山川さんのおくさんでいらっしゃいます。 ○食べ物は何がおすきでいらっしゃいますか。 ○お元気でいらっしゃいますか。 **いらっしゃい**(感動詞) よくおいでなさいました。/あいさつのことば。/ ○いらっしゃい、どうぞこちらへ。/客をうちへむかえる時のことば。/ **いり**→いる (86ページ) **いりくち**→いる (86ページ) **いりぐち**→いる (86ページ) **いりよう**〔入り用〕(名詞、〜な) いること。あることをするために必要なこと。→ひつよう〔必要〕。 ○お入り用がなければすてますよ。 ○お金が入り用なら銀行へ行って来ます。 ○そうじに入り用なものは、とだなにはいっています。 <86> ○判(はん)が入り用ですから持ってきてください。 ○入り用な時いつでも使ってください。 ○今入り用なだけ買いましょう。 **い・る**[要る〕(動詞) ほしい。またはなければならない。→ひつよう〔必要〕。 ○旅行するのでお金がいります。 ○いらない本があったら、いただきます。 ○「この新聞はいりませんか。」「ええ、いりません。もう読みました。」 ○午後は雨になりそうだから、かさがあるでしょう。 **いる**〔居る(動詞) /かなで書くことが多い。/ 1 (生き物が)いる。→ある。 ○父はいま山田さんのおたくにいます。 ○いまへやにはだれもいません。 ○みちに犬がいて、こわかった。 ○「つる」というとりがいます。白くてくびと足の長いとりです。 2.住んでいる。 ○両親はずっといなかにいます。 ○3年も日本にいたら、日本語がうまくなるでしょう。 ○住む家が見つかるまでホテルにいるそうです。 3 動物が住む。 ○日本の山には、まだいろいろの動物がいます。 ○都会にはとりがいなくなった。 ○カンガルーは、オーストラリアでなければいません。 ○まえには、この川にもさかながいたそうです。 4 何かをしつづけている。/ 「〜ている」という形で使う。/ ○わたしはいま本を読んでいます。 ○わたしの父は、長い間この会社ではたらいていました。 5 / 「〜ている」の形で/ある状態を表わす。 ○このとけいはこわれていて使えません。 ○食事はもうできています。 6 ある状態のままである。 ○わたしの兄はまだ独身(どくしん)でいます。 ○かなしい知らせを聞いてなかずにはいられませんでした。 **い・る**[入る]〕(動詞) 1 はいる。→はいる[入る〕。でる〔出る〕。/ 「はいる」より文語的で,う使わない。 2 ある状態になる。 ○このとうもろこしはよく実(み)が入っている。(=じゅくしている。) ○ちゃわんにひびが入って(=ほそいわれ目ができて)しまった。 ○あのかたの英語は堂(どう)に入ってますね。(=ひじょうにじょうず。) 3 /ほかの動詞のあとについてその意味を強め、心からそうする気持ちを表わす。/ ○つくづく感じ入りました。 ○どうもおそれ入ります。 ○おほめいただいていたみ入ります。 **いり**[入り] 1 物・客などのはいる数や量(りょう)。またはいっていること。 ○今日のしばいは客の入りがいい。 ○2リットル入りのびんをください。 <87> ○きょうはみ入り(=しゅうにゅう)が少なかった。 ○コーヒー入りのぎゅうにゅう。 ○大入り満員。 2 日や月がはいること。→で〔出〕。 ○日の入りは午後5時30分ごろです。 ○月の入りが早くなった。 3 カレンダーで、ある時期のはじまる日。 ○彼岸(ひがん)の入り。 ○土用(どよう)の入り。 4 ある場所・土地にはいること。 ○大臣(だいじん) になって初めてのお国入りをした。 ○横綱(よこづな)の土俵(どひょう)入り。 ○楽屋(がくや)入り。大阪(おおさか)入り。 **いりぐち**〔入(り)口〕(名詞) / 「いりくち」とも言う。/ たてものなどへはいるための所。→でぐち〔出口〕。 ○家の入り口で友だちの来るのをまちました。 ○公園(こうえん)の入り口には、大きな石の門があります。 ○羽田空港(はねだくうこう)は、日本への入り口です。 **い・る**[炒る・煎る](動詞) 火にかけて水分がなくなるまでよくにる。またかわいているものを火の上でかきまわしながら火を通す。 ○コーヒーをいろとき、いいにおいがします。 ○たまごに味をつけていったものをいりたまごと言います。 ○ごまをいってつぶしたものを料理に使う。 ○節分(せつぶん=2月2,3日ごろ、春になる前の日。)のまめをいって、「ふくは内、おには外」と言いながらまきました。 ○いりまめ。いりごま。 **いれか・える**〔入れ替える・入れ換える〕(動詞) 1 前からはいっていたものを出して、ほかのものを入れる。 ○おふろの水を入れ替えてください。 ○このふとんのわたは古くなったから、新しいのと入れ替えなければいけない。 ○ひるまのしばいがおわると、見物人を入れ替えます。 2 入れる場所をかえる。 ○ふくろのさとうを、この入れ物に入れ替えてください。 ○そのかばんはいっぱいですね。このは「こに入れ替えたらどうでしょう。(関連語)①入れ替え。(=入れ替えること。) **いれかわ・る**〔入れ替わる〕(動詞) 前にあったもの、または、前にいたもののかわりにはいる。 ○あいずをしたら、男の人と女の人と場所を入れ替わってください。 ○このえきで、うんてんしゅがいつも入れ替わります。 ○さむい日とあったかい日が三日おきぐらいに入れ替わります ○子どもと入れ替わって主人が出て来ました。 <88> (関連語)① 入れ替わり (=入れ替わること)。 **いれちがい**〔入れ違い〕(名詞) 1 一つのものが出たあとにすぐ、ほかのものが代わってはいること。→いきちがいに行き違い〕。/「~に」の形でふつう使われる。/ ○さいそくの手紙と入れ違いにお金がとどきました。 ○主人が出たのと入れ違いにお客が来ました。 ○今出かけると入れ違いになりそうだからもう少しまってみよう。 2 まちがってほかの所に入れること。 ○入れ違いをしたらしくて、さいふは、いつも入れておく場所をすっかりさがしてもみつからなかった。 ○年をとると、ものの入れ違いが多くなって、さがしてばかりいる。(関連語)①入れ違える。入れ違う。 **いれもの**→いれる (88ページ) **い・れる**〔入れる〕(動詞) →だす〔出す〕。はいる[入る]。 1 物を何かの中へうつす。 ○ビンに水を入れる。 ○へやに風を入れましょうか。 ○ふで入れにえんぴつが3本入れてあります。 ○仕事はもっとねつを入れてやりなさい。 2 はめこむ。 ○歯医者(はいしゃ)に歯(は)を入れてもらいました。 ○本の間にしおりを入れました。 ○ゆびわにダイヤモンドが入れてあります。 3 人を通す。 ○友だちをぼくのへやに入れておいてください。 ○るすの間、うちにはだれも入れないようにしてください。 4 はいらせる。 ○子どもを大学に入れてやる。 ○病人を急いで病院(びょういん)に入れました。 ○映画館(かん)は満員だったので入れてもらえませんでした。 5 ふくめる。いっしょにけいさんする。 ○わたくしたちは先生を入れて10人で旅行しました。 ○わたくしの下宿 (げしゅく)は食費(しょくひ)を入れて月15,000円です。 ○わたくしは日本語を入れると5科目の授業に出ています。 6 お茶・コーヒーなどを作る。 ○コーヒーを入れましょうか。 **いれもの**[入れ物〕(名詞) ものを入れるためのもの。 ○このぴんはあぶらの入れ物ですからほかのものを入れないでください。 ○入れ物が小さくて、みんなはいりませんね。 ○おいしくはないのですが、人れ物がきれいなので買ってしまいました。 ○ふたのある入れ物を持ってきてください。 **いろ**〔色〕(名詞,接尾語) I (名詞) 1 いろ。 ○こい色やうすい色でぬる。 ○わたしははでな色よりも、じみな色がすきです。 ○わたしは明るい色のようふくもくらい色のようふくも持っています。 <89> ○黄色(きいろ)。茶色(ちゃいろ)。桃色(ももいろ)。 2 ひふの色。特に顔の色。 ○中村さんは色が白くてきれいな人です。 ○海へ行って、子どもたちはみんな色が黒くなって帰ってきた。 ○あの人はどうも顔の色がよくない。どこか悪いんじゃないですか。 Ⅱ(接尾語) /種類を表わす助数詞。/ ○もう少しわかい人向きの品を三色か四色ぐらい持ってきてください。 ○これは一色だけですか。ほかにありませんか。 **いろめがね**〔色眼鏡](名詞) →めがね[眼鏡]。 1 ガラスまたはレンズに色をつけてあるめがね。 ○夏になると色めがねをかける人が多い。 ○まぶしいから色めがねをかけよう。 2 一方にかたよった考え方で見る見方。あらかじめ、かってに決めたはんだんをもとに、物を見る見方。 ○色めがねで見ていては事件(じけん)のほんとうのことはなかなかわからない。 ○わたしを色めがねで見ないでください。 **いろいろ**[色々] /かなで書くことが多い。/→さまざま。 I (形容動詞) さまざま。 ○きのうはデパートでいろいろな物を買いました。 ○日本語では漢字はいろいろに読まれています。 ○この事件(じけん)についての考え方は人によっていろいろです。 Ⅱ(副詞) さまざま。 ○友だちといろいろ話をしました。 ○さくらには種類(しゅるい)がいろいろある。 **いろめがね**→いろ (89ページ) **いわ**〔岩〕(名詞) いわ。→いし〔石〕。 ○岩になみがぶつかって白く光っているのがきれいだ。 ○この海岸(かいがん)には岩が多いので、みちを作るのはたいへんだったということです。 ○岩のように動かない。 ○岩山。 **いわい**→いわう (88ページ) **いわ・う**〔祝う〕(動詞) めでたいことがあったとき、うれしい気持ちをことばなどで表わす。 ○友人のけっこんを祝って、パーティーを開きました。 ○日本には正月をさかんに祝う習慣(しゅうかん)があります。 **いわい**〔祝い](名詞) 祝うこと。または、その品物。/「祝う」の名詞の形。/ ○たんじょう日のお祝いに友だちをまねきます。 ○友人を代表してお祝いのことばをのべさせていただきます。 ○卒業祝いにとけいをもらった。 ○けっこんする友だちにお祝いをおくろうと思う。 ○祝いごと。祝い酒(ざけ)。 <90> **いわば**〔言わば〕(連語) 言ってみれば。たとえて言うなら。 ○あの人とわたしとは子どものころから同じ家の中で育てられたので、いわば兄弟のようなものです。 ○おおぜいの人々をすくった彼は、いわば日本のキリストです。 ○富士山(ふじさん)はいわば日本のシンボルだ。 **いわれ**(名詞) 物事がある、またはそれがおこったわけ。→わけ。りゆう [理由]。れきし〔歴史〕。 ○おてらがたてられたいわれが、ここに書いてあります。 ○このおまつりのいわれを調べてみました。 ○このつまらない石に、そんないわれがあるとは知りませんでした。 **いん**〔印〕(名詞) たしかなしょうことするために、書いたものにしるしとしておすもの。→はん[判]。 ○名まえの下にあなたの印をおしてください。 ○銀行や役所へ行くときには印をわすれないように持って行きなさい。 ○役所に出す書類(しょろい=書いたもの。)には印をおすことが必要です。 **いん**[員](接尾語) 1 ① /多く「会社の社員。」のような形で使われ、「そこで仕事をする人。」、また、「そこに関係のある人。」という意味を表わす。/ ○この会社の社員は何人ですか。 ○あの人は国語研究所(けんきゅうじょ)の所員です。 ○わたしの父は国鉄(こくてつ)の職員(しょくいん)をしています。 ○わたしは、最近、言語学会と国語学会の会員になった。 ○議会の議員。 ○委員会(いいんかい)の委員。 ○商店(しょうてん)の店員。 ② /仕事をする場所を表わすことばにつづいて、「そこで仕事をする人。」と言う意味を表わす。/ ○会社員。図書館(としょかん)」使館員。 2 /仕事の性質・種類などを表わすことばにつづいて、「その仕事をする人。」という意味を表わす。/ ○事務員(じむいん)。外交員。販売(はんばい)員。通信員。研究(けんきゅう)具。調査(ちょうさ)員。公務(こうむ)員。 **いんさつ**〔印刷〕(名詞、〜する) 手で書かないで、機械(きかい)で同じ字や絵を紙にのこすこと。 ○この辞書(じしょ)は印刷がきれいだから読みやすくてよい。 ○印刷がはっきりしませんから原稿(げんこう)を見せてください。 ○この論文(ろんぶん)は印刷してみんなに読んでもらうとよい。 ○わたしのこんど出る本はいま印刷中です。 ○印刷所。印刷機。印刷物。 **いんしょう**〔印象〕(名詞) 見たり聞いたりしたときに、心に強くのこった感じ。 ○山田さんはわたくしたちによい印象をのこして帰りました。 ○高木さんは人にあたえる印象がよくないから、そんをします。 <91> ○あの学生については、あまりはっきりしない印象しかのこっていません。 ○日本の印象はいかがですか。 ○山下さんはとてもまじめで、いかにも学生らしい印象をあたえる人です。 ○印象的。第一印象。 (関連語)①印象づける(=あとまで印象がのこるようにする)。印象ぶかい(=いつまでも印象にのこるようす)。 <92> **う(助動詞){③う④う―こと}** →よう。まい。 1 /話し手の意志(いし)を表わす。この意味では④は使わない。(接続)五段活用の動詞や、助動詞「ます」の①につづく。/→まい。 ○頭が痛いから学校を休もう。 ○日本語の本を買おうと思っています。 ○日本語を教えてあげましょう。 2 / 話し手が聞き手に対して、ある事をいっしょにするようにさそう意味を表わす。この意味では④は使わない。(接続) 1に同じ。/ ○山田君、いっしょに学校へ行こう。 ○みんなで歌をうたおうよ。 ○あの映画を見ましょうね。 ○みんな、なかよくあそぼうじゃないか。/「う」のあとに、「よ」「ね」「な」「ぜ」「じゃないか」「じゃありませんか」をつけて使うことがある。ただし、「ましょう」のあとには「な」「ぜ」「じゃありませんか」「じゃないか」はつづかない。/ 3 /話し手の未来の推量(すいりょう)や想像(そうぞう)を表わす。しかしこの言い方は古い言い方で、現代語では、ふつう「ます」「です」以外は、「⑩―だろう」の形で表わされる。(接続)五段活用動詞の⑦,形容詞・形容動詞の⑩,助動詞の「ない」「たい」「だ」「ようだ」「そうだ」「た」「ます」「です」の①につづく。/ ○あしたは雨が降(ふ)ろう。(=降るだろう。) ○あの人が日本の着物を着たら、きっと美しかろう。(=美しいだろう。) ○晴(は)れた日の富士山(ふじさん)はきれいだろうと思います。 ○そんなことはなかろう。(=ないだろう。) ○夕方から雨が降(ふ) ろでしょう。 ○あしたはさむくなりましょう。 4 / 「〜うに」の形で使われ、「~だろう、それなのに」の意味を表わす。現代語では「こともあろうに」 「人もあろうに」などの特別の言い方以外にはあまり使われない。/ ○雨が降(ふ)ったらこまろうに、あの子はかさを持たずに出かけたよ。 ○あの人はこともあろうに(=そのようなことはしないで、もっとほかのやり方があっただろう、それなのに。)人の家に火をつけたのですよ。 ○あの人は人もあろうに(=その人のほかにも人がいただろう、それなのに。)あんなばかな女と結婚 (けっこん)したよ。 5 / 「~うものなら」の形で、「もし〜したら」の強い意味を表わす。/ ○あの人にそんなこと言おうものなら君はあの人になぐられるよ。 ○三日ぐらいつづけて雨が降(ふ) ろうものなら歩けないほどみちが悪くなります。 6 /「〜うが〜まいが」の形で、「~してもしなくてもそれには関係なく。」の意味を表わす。「〜うと~まいと」の形でも使う。/ ○あなたが行こうが行くまいがわたしは行きます。 ○使おうと使うまいとわたしのお金ですから、あなたは何も言わないでください。 7 / 「〜うとする」の形で使われて、ある動作をこれから始める、またはある状態や動作が今から始まるすぐ前の状態になっていることを表わす。/ ○手紙を書こうとしたが、ペンがないのでやめた。 ○電車のドアがしまろうとしたとき、男の子がとびのった。 ○わたしが行ったときにはもう会がおわ <93> ろうとしていました。 ○あの人は夜になっても帰ろうとしなかった。 **うえ〔上〕** Ⅰ(名詞) 1 位置(いち)の高いこと・所。→した〔下〕。 ○山の上を飛行機(ひこうき)が飛(と)んでいる。 ○富士山(ふじさん)は雲(くも)の上にそびえている。 ○山の上に行くにしたがって、木が少なくなり、岩(いわ)が多くなる。 ○もう少し上にあがると、下の景色(けしき)がよく見える。 ○高い山の上には夏でもゆきがつもっている。 ○この本の6ページの上から三行目にミスプリントがある。 2 物の表面。→した〔下〕。 ○つくえの上に本がおいてある。 ○テーブルの上をふいてください。 ○海の上に船がうかんでいる。 3 高い位置(いち)にあること。程度・地位、年などがまさっていること。→した〔下〕。 ○初級(しょきゅう)の上は中級(ちゅうきゅう)、中級の上は上級(じょうきゅう)と、クラスは三つに分かれている。 ○日本語の能力は彼のほうが上だ。 ○彼は人の上に立てるような人ではない。 ○会社の上の人と相談(そうだん)してから決める。 ○上の人も下の人も心を合わせて仕事に当たる。 ○彼は私より年が二つ上だ。 ○上の子は大学に、下の子は中学校へ行っている。 ○上には上がある。(=まさっていると思っても、さらにそれよりまさっているものがある。) 4 ある事とほかの事とを関係させて言うことば。 ①/「それだけではなく、それに加えて」の意味を表わす。/ ○金もある上に、力もある。 ○ねだんが安い上に、品質がすぐれている。 ○その上にこんな話もある。 ○もうこの上申し上げることはございません。 ○みちに迷(まよ)った上に雨にまで降(ふ)られた。 ○あの女の人は美人の上にお金持ちです。 ②/ 「・・・に関すること」の意味を表わす。/ ○身の上を話す。 ○身の上相談(そうだん)をする。 ○仕事の上では別に問題はない。 Ⅱ (接尾語) /目上の人に対する敬意を表わす。/ ○父上。母上。兄上。 **うえした〔上下〕(名詞)** 1 上と下。 ○上下をまちがえないように。 ○洋服(ようふく)の上下をちがった生地(きじ)でつくる。 2 さかさま。 ○はこを上下にする。 ○こわれ物ですから、上下にしないでください。 **う・える「植える」(動詞)** 1 木や草花(くさばな)などを育てるためにその根(ね)を地中にうずめる。 <94> ○木を庭に植える。 ○庭にいろいろな木が植えてある。 ○トマトの苗(なえ)をはたけに植えたが、枯(か)れてしまった。 ○熱帯(ねったい)の植物を日本へもってきて植えても育たない。 ○植え木(=庭などに植えた木)。植え込(こ)み(=庭で木のたくさん植えてある所)。 2 他から移(うつ)して育つようにする。 ○種痘(しゅとう)を植える。(=する。) 3 はめこむ。 ○活字を植える。(=はめこむ。) ○活字を植える職人(しょくにん)を植字工(しょくじこう)という。 4 思想(しそう)・考え方などが育つように、人の頭の中に入れる。 ○科学教育は子どもに科学的な考え方を植えるためである。 ○ヨーロッパの近代思想は、明治の学者によって日本人の頭に植えられた。 **うお[魚](名詞)** さかな。/「さかな」よりも文語的に使う。/ ○この川は春になると魚つりの人でにぎやかになる。 ○水きよければ魚住まず。(=水があまりきれいなところにはさかなが住めないように、よくがなくてりっぱすぎる人は、人に親しまれない。) ○魚心(うおごころ) あれば水心(みずごころ)。(=相手の気持ちによって、こちらも態度を変え、相手が自分によくすれば、自分も相手によくしょう。) ○魚市場。魚河岸(うおがし=とった魚を集めて、てきとうなねだんをつけてさかな屋におろす市場。) ○川魚(かわうお=川に住んでいるさかな。) **うかが・う〔伺う〕(動詞)** / けんそんした気持ちを表わすことば。/ 1 意見などを聞く。→きく〔聞く]。たずねる〔尋ねる〕。 ○先生の所へ行っておもしろい話を伺いました。 ○このことについて、ご意見を伺いたいとぞんじます。 ○その話はもう伺っております。 ○先日伺った話のつづきを伺いにまいりました。 ○ちょっと伺いますが、駅(えき)へはどう行ったらいいでしょうか。 2 人をたずねる。→ほうもん〔訪問〕。たずねる 〔尋ねる〕。 ○お宅(たく)へ伺います。 ○あす伺ってもよろしゅうございますか。 ○何時ごろ伺ったらよろしいでしょうか。 ○「わたしのうちへいらっしゃいませんか。」「はい、喜(よろこ)んで伺います。」 **うか・ぶ[浮かぶ〕 (動詞)** 1 水などの表面に物があるようす。または、中から上に上がること。→しずむ [沈む〕。うく〔浮く〕。 ○水の中に入れても、水よりかるいものは上に浮かんでくる。 ○船が海に浮かんでいる。 ○花が水に浮かんで流(なが)れていく。 ○油(あぷら)がいっぱい海に浮かんでいる。 <95> ○空に雲(くも)が浮かんでいる。。 2 あらわれる。 ○不快(ふかい)の色が顔に浮かんだ。 ○なみだが目に浮かんできた。 ○彼女の口もとにほおえみが浮かんだ。 ○母のよろこんでいる顔が目に浮かぶようだ。 ○むかしのことが頭に浮かぶ。 3 苦しい生活からぬけだしてよくなる。 ○これが成功(せいこう)すれば、今度こそ、わたしも浮かぶことができそうだ。 ○今度失敗(しっぱい) したら彼はもう一生浮かばれないだろう。 ○浮かび上がる。 4 死んだ人がなぐさめられる。/「浮かばれる」の形で使われる。/ ○これで死んだ人も浮かばれるだろう。 ○あれでは仏(ほとけ)も浮かばれないだろう。/「ほとけ」はこの場合「なくなった人」という意味。/ **うか・べる[浮かべる〕 (動詞)** →うかぶ[浮かぶ]。うく[浮く〕。 1 水の上や空中などにあるようにする。→しずめる〔沈める]。 ○小さな船を水に浮かべてあそんでいます。 ○白いくもをひとつ浮かべて、秋の空はどこまでも青い。 2 表にあらわす。 ○よろこびを顔に浮かべて帰って行きました。 ○口ではおこっていましたが、ほおにわらいを浮かべていました。 ○目になみだを浮かべて聞いていました。 3 思い出す。 ○母の顔を心に浮かべると勇気(ゆうき)がわいてきます。 ○あなたのおことばを、たびたびむねに浮かべて勉強しています。 **うく[浮く〕 (動詞)** 1 水などの表面にあがる。→しずむ[沈む]。うかぶ[浮かぶ]。 ○大きな木のはこが浮いたり沈(しず)んだりして流(なが) れてきた。 ○からだが水に浮くようになった。 ○油(あぶら)が海いっぱいに浮いている。 ○青い海の上に小さい船が二、三ぞう浮いている。 ○空にくもが浮いている。 ○あぶらが顔に浮いている。 2 しっかりと着いているはずのものがゆるんだり、はなれたりする。 ○くぎが浮く。 ・○歯(は)が浮く。 ○政治(せいじ)が国民から浮いている。 3 /否定の「ない」、または「ぬ」といっしょに使い、気持ちが楽しくないという意味に使われる。/ ○気が浮かない。 ○浮かぬ顔をしている。 4 / 「た」をともなった形で使われ、男女関係があるという意味に使われる。/ ○浮いた話ではない。 ○浮いたうわさ。 5 使い方を少なくして、残(のこ)りが出る。 ○たばこをやめると月2千円は浮く。 ○しまつをして先月は5千円浮かせた。 <96> **うけあ・う〔請け合う・受け合う〕 (動詞)** 1 物事がだいじょうぶであると、はっきり言う。→ほしょうする 〔保証する〕。 ○このとけいは十年間はこしょうしませんよ。請け合います。 ○あなたが正直(しょうじき)な人だと請け合ったからやとったんです。 ○あの人がやくそくの時間に来るなんてとても請け合えないね。 2 せきにんをもって引き受ける。 ○一度請け合ったなら、最後までやらなければいけない。 ○この工事を請け合ったのは私じゃないんです。 ○こんなむずかしい仕事をかんたんに請け合って、しっぱいしたらどうするんです。 **うけつ・ぐ〔受け継ぐ] (動詞)** ほかの人の物や仕事などを自分が引き受けてもっている、または行なう。 ○父から受け継いだざいさんを、そのけんきゅうに全部使ってしまった。 ○父の仕事を受け継いで、私も医者(いしゃ)になりました。 ○わたしにはこの仕事を受け継ぐ力はない。 ○なくなった先生のお考えをそっくり受け継いでやっていきたいと思います。 **うけつけ→うけつける (96ページ)** **うけつ・ける 〔受け付ける〕 (動詞)** 申し込みなどを受ける。 ○申し込みは2月10日まで受け付ける。 ○今から行っても受け付けてもらえますか。 ○申し込みを受け付ける所はどこですか。 ○もう時間がすぎていると言って、受け付けてくれなかった。 ○父はおこっているので、いまわたしの言うことなど受け付けないだろう。 **うけつけ〔受付〕(名詞)** 1受け付けること。 ○受付時間は午前9時から午後5時までです。 2受け付ける場所。/「受付」と書く。/ ○受付でたずねてください。 ○ご用のかたは受付へ。 ○受付はどこですか。 ○げんかんをはいるとすぐ右が受付になっている。 ○受付へ行って面会を申し込む。 ○受付の女の人に話しました。 ○受付係。受付番号。 **うけと・める 〔受け止める〕 (動詞)** 1 自分のほうにやってくるものを取って、その進みをとめる。 ○高いところから落ちてくるボールを受け止める。 ○なぐってくるのを右手で受け止めた。 ○こちらから投(な) げるから、そちらで受け止めてください。 2 とめる。ふせぐ。 ○てきの攻撃(こうげき)を受け止める。 **うけとり→うけとる (97ページ)** <97> **うけと・る〔受け取る〕 (動詞)** 1 自分のほうにきた物を手に取る。 ○金1万円たしかに受け取りました。 ○まだ返事を受け取っていない。 ○通知を受け取ったら、すぐ来てください。 ○品物を受け取りしだい代金を送(おく)ります。 ○金を受け取りに行く。 ○理由のない金は受け取れない。 ○受取人。 2 人の話をある意味に理解する。 ○彼はわたしの言ったことをまちがって受け取ったらしい。 ○ほかの人はどういう受け取り方をしたか知らない。 ○どうしてもほんとうとは受け取れない。 ○この手紙を読んで、わたしはあなたのような受け取り方はしなかった。 **うけとり〔受取〕(名詞)** 金を受け取ったことを証明(しょうめい)するために書いたもの。/ 「受取」と書く。/ ○受取を書く。 ○金をはらって、受取をもらう。 ○受取を出す。 ○1万円以上の受取には印紙(いんし)をはる。 (関連語)② 領収書(りょうしゅうしょ=お金を受け取ったしるしに、払った人にくれる、そのことを書いた紙)。 **うけもち→うけもつ (97ページ)** **うけも・つ〔受け持つ〕 (動詞)** 自分の仕事として引き受ける。 ○君はどんな仕事を受け持っていますか。 ○今度わたしたちのクラスを受け持つ先生はどなたですか。 ○こんなむずかしい仕事はだれが受け持ってもうまくはいかないだろう。 **うけもち〔受け持ち〕 (名詞)** /「受け持つ」の名詞の形。/ ○このクラスの受け持ちは山本先生だ。 ○今度クラスの受け持ちが変わる。 ○小鳥(ことり)にえさをやるのは子どもたちの受け持ちです。 ○受け持ち教師(きょうし)。受け持ち区域(くいき)。受け持ち時間。 (関連語)② 担任(たんにん=受け持ち)。担当(たんとう=その受け持ちとして仕事をすること。また、その仕事)。 **う・ける〔受ける〕 (動詞)** 1 出されたもの、向かってくるものを取る。またそれに応(おう) ずる。→うけとめる〔受け止める〕。 ○ボールを手で受ける。 ○風をまともに受ける。 ○試験を受ける。 ○おいわいのことばを受ける。 ○山本さんからの電話をだれが受けましたか。 2 ほかからのはたらきをこうむる。 ○てきの攻撃(こうげき)を受ける。 ○まだ命令を受けていない。 ○社長の命(めい) を受けて出張(しゅっちょう)する。 ○古い教育(きょういく)を受けた人はわかい人たちと考え方がちがう。 ○あの人はみんなから尊敬(そんけい) <98> を受けている。 ○戦争で受けた傷(きず)がまだのこっている。 ○両親をうしなった子どもは国から保護(ほご)を受けることができる。 ○ひどい取り扱 (あつか)いを受けた。 ○訪問(ほうもん)を受ける。 ○人から信頼(しんらい)を受ける。 3 ささえられる。もらう、 ○人からは受けた恩(おん)をわすれてはいけない。 ○許可(きょか)を受けて外出する。 ○スポーツマンだった父親の血(ち)を受けて、彼もスポーツはなんでもやる。 4 あとを継(つ)ぐ。 ○親の性質を受ける。 ○父のあとを受けて家業にはげんでいる。 5 よい評判(ひょうばん)を得る。 ○この映画は若(わか)い人に受けるだろう。 ○あの政治家(せいじか)は大衆(たいしゅう)に受ける。 ○あの劇(げき)は思ったほど受けなかった。 6 ある方向を向いている。 ○このへやは南を受けて、あたたかい。 **うごかす→うごく (98ページ)** **うごき→うごく (98ページ)** **うご・く〔動く〕(動詞)** →うごかす〔動かす〕。 1 止(と)まっていない。はたらきをする。 ○風で木の葉が動いている。 ○あの人の目はよく動く。 ○まったくよく動く (=少しも休まず はたらいている。)男だ。 ○おなかがすいて動けない。 ○「はたらけ。」と言われてもだれも動こうとしない。 ○あの時計(とけい) は動いていない。 ○停電(ていでん)で電車が動かない。 ○この機械(きかい)が動くとすごい音がする。 2 変わる。 ・①場所が変わる。 ○ここで待っていなさい。動いてはいけないよ。 ○どうろがひろくなるので、駅(えき)の位置(いち)が少し東のほうへ動くそうだ。 ○かれは地方へ動かされることに決まった。 ○この職場(しょくば)はいそがしいのでみんな動きたがっている。 ②状態が変わる。 ○世の中はつねに動いているから、いつも同じだと思ってはいけない。 ③心が変わる。 ○金に心が動く。(=金のために考えが変わる。) ○あの話を聞いてから、決心が動いた。 3 ある目的で何かを行なう。 ○事件(じけん)で警察(けいさつ)が動いている。 ○彼は人にわからないようにこそこそ動いている。 ○金をもらわないと動けない。 ○かげでだれかが動いているらしい。 4 / 「~かない」 「~かぬ」の形で「たしかだ、変わらない」の意味に使われる。/ ○動かぬ証拠 (しょうこ)がある。 ○次の社長は彼だという話は動かないところだ。 <99> **うごか・す〔動かす〕 (動詞)** →うごく〔動く〕。 1 動くようにする。はたらきをさせる。 ○風が木の葉を動かす。 ○この機械(きかい) を動かすことのできる人は少ない。 ○彼は仕事場でおおぜいの人を動かしている。 2 場所・状態などを変える。 ○つくえの位置 (いち)を動かす。 ○大臣(だいじん)が変わっても人をあまり動かさないだろう。 ○社会を動かしているのはわかい人たちだ。 3 「~かすことができない」、あるいは可能動詞「動かせない」などの形で、たしかだ、変わらないの意味を表わす。 ○動かすことのできない事実。 ○動かすことのできない証拠(しょうこ)がある。 **うごき〔動き](名詞)** 動くこと。 1 止(と)まっていないこと。はたらくこと。運転(うんてん)。 ○雲(くも)の動きがはやい。 ○この地震(じしん)は動きが弱(よわ)い。 ○さむさで動きが鈍(にぶ)る。 ○この機械(きかい)は動きが悪い。 2 変わること。 ○このごろは食料品のねだんがよく動く。 ○世界の動きを見つめよう。 ○世の中の動きが激(はげ) しくて、ついていけない。 ○新しい内閣(ないかく)は大臣(だいじん)にだいぶ動きがあるらしい。 ○顔色を見ていると彼の心の動きがよくわかる。 3 ある目的のために動くこと。うんどう〔運動〕。 ○選挙(せんきょ)が近づいてきたので政治家(せいじか)の動きがだいぶ激(はげ)しくなってきた。 **うしな・う〔失う〕 (動詞)** 1 持っていたもの、自分のものをなくす。→なくす。 ○事業(じぎょう)に失敗(しっぱい)して財産(ざいさん)を失う。 ○目にけがをして視力(しりょく)を失う。 ○彼は職(しょく)を失ってこまっている。 ○失った物が返ってきた。 ○友だちの死を知らされたときわたしは、心の中のたいせつなものを失ったような気がした。 2 人に死なれる。→なくす。 ○戦争でむすこを失った。 ○小さい時に父を失い、ひじょうに苦労(くろう)した。 ○母親はかわいい子を失ってから、毎日泣(な)いてばかりいる。 3 とりにがす。→える〔得る〕。 ○またとない機会(きかい)を失って残念(ざんねん)だ。 **うしろ [後ろ〕(名詞)** 物の前の反対のほう。→まえ〔前〕。 ○後ろをふり向く。 ○後ろから犬がついてくる。 ○人の後ろにかくれる。 <100> ○家の後ろに木を植(う)える。 ○心配(しんぱい)するな。後ろにおれがついている。 ○てきに後ろを見せる。(=敵からにげる。) ○後ろ姿(すがた)。 **うしろむき〔後ろ向き〕 (名詞)** →まえむき〔前向き〕。 1 こちらに背(せ)を向けていること。 ○後ろ向きに歩く競争(きょうそう)。 2 発展(はってん)。進歩がない。 ○後ろ向きの意見ばかりで、前向きの意見がない。 ○後ろ向きの姿勢 (しせい)では発展(はってん)はない。 **うす・い〔薄い〕 (形容詞)** 1 厚(あつ)みが少ない。→あつい 〔厚い〕。 ○もっと薄い紙はないのか。 ○暑(あつ)くなってきたから薄いものを着る。 ○パンを薄く切ってください。 ○板(いた)を薄くけずる。 ○この辞書(じしょ)は薄い紙が使ってある。 2程度・量(りょう)などが少ない。→こい[濃い〕。 ○このインキは色が薄い。 ○料理の味が薄すぎる。 ○この酒(さけ)は水が入れてあるのか、どうも薄い。 ○こいお茶(ちゃ) をのむとねむれないから、薄いお茶 (ちゃ)をください。 ○薄い霧(きり)がかかっている。 ○年をとるにしたがって、かみの毛(け)が薄くなる。 ○人情(にんじょう)の薄い世の中だ。 ○薄げしょう。薄塩(じお)。薄暗(ぐら)い。 ○この商売(しょうばい)は利益(りえき)が薄い。 ○この会社の給料 (きゅうりょう)は上にあつく、下に薄い。 (関連語)① 薄める(=薄くする)。薄らぐ(=だんだん薄くなる)。薄れる(=薄らぐ)。 **うすぎ〔薄着〕 (名詞)** さむくても少ししか着物を着ないこと。→あつぎ〔厚着〕。 ○あかんぼうは薄着で育てるほうがい い。 ○いつも薄着なのにかぜもひかないね。 ○薄着のしゅうかんをつけるとかぜをひかなくなるのさ。 ○やせて見えるように、できるだけ薄着をしているのです。 **うすぐら・い 〔薄暗い〕 (形容詞)** 光がよわくて少しくらい。 ○薄暗いところで本を読むと目を悪くしますよ。 ○日がしずんで、あたりが薄暗くなった。 ○薄暗いあかりの下で、夜おそくまで仕事をしています。 ○へやの感じが薄暗いから、かべの色を明るい色にしたほうがいい。 ○薄暗くてよく見えなかったが、男の人のようだった。 **うずまる→うずめる (101ページ)** <101> **うず・める〔埋める〕 (動詞)** →うずまる「埋まる]。 1 地中などほかのものの中に入れて、外から見えなくする。 ○穴(あな)をほって、ごみをうずめた。 ○ハンカチに顔をうずめて泣(な)いている。 ○わたしは外国に骨(ほね)をうずめる(=外国で死ぬ。)つもりです。 2 もので場所をいっぱいにする。 ○へやを花でうずめる。 **うずま・る〔埋まる〕 (動詞)** →うずめる。 1 土の中などにはいってしまい、外から見えなくなる。 ○ゆきにうずまってどこがみちだかわからない。 ○大水で家がどろにうずまったところもある。 2 人や物で場所がいっぱいになる。 ○広場(ひろば)が人でうずまっている。 ○このへやは本でうずまっていて、歩くところもない。 **うずも・れる [埋もれる〕 (動詞)** 1 物の中、または下にはいって見えなくなる。→うずまる〔埋まる〕。うまる〔埋まる〕。 ○家が雪(ゆき)にすっかり埋もれてしまった。 ○落ち葉(=秋になってちって落ちた木の葉。)に埋もれた山みちを歩きました。 ○なくなったあの人のしゃしんは、かざられた花に埋もれて見えないくらいです。 2 価値(かち)が人に知られずにいる。 ○りっぱな学者ですが、いなかの小学校の先生などで埋もれているのです。 ○こんな小さな工場で埋もれさせるにはおしいうでだ。 ○この仏像(ぶつぞう=ほとけのすがたをほったもの。)は長い間、いなかの古いてらに埋もれていたそうです。 **うそ(名詞)** →ほんとう〔本当〕。 1 他人をだますために言う、ほんとうでないこと。 ○うそをつく。 ○うそかほんとうかわからない。 ○うそのような話だ。 ○彼はうその言えない人だ。 ○彼女の言っていることにうそはないと思う。 ○うそから出たまこと。(=ほんとうでないことや予期(よき)しなかったことが、結果として事実になること。) ○うそつき。 2 正しくないこと。まちがっていること。 ○この新聞のニュースはうそだ。 ○この答えはうそだ。 ○この雑誌(ざっし)はうそばかり書いている。 ○うそ字。 3 適当(てきとう)でないこと。 ○やはり、ぼくの言うとおりになった。そうならなくてはうそだよ。 ○今の世の中で、外国語を勉強しないというのはうそだ。 <102> **うた [歌] (名詞)** 1 うた。 ○ピアノにあわせて歌を歌う。 ○先生について歌を習(なら)う。 ○どんな歌がすきですか。 ○彼は外国の歌がじょうずだ。 ○わたしの作った歌を聞いてください。 ○この歌はいま流行(りゅうこう)している。 ○あの人の歌は調子がはずれる。 ○子もり歌を歌って子どもをねかしつける。 ○歌声(うたごえ)。歌歌い。 2 和歌(わか)。短歌(たんか)。/日本のむかしからの詩(し)の一種。/ ○歌をよむ。 ○わたしは歌を作るのがすきだ。 ○これは歌になっていない。 ○歌よみ。 **うた・う〔歌う〕 (動詞)** 1 うたう。 ○歌を歌ってください。 ○ピアノに合わせて歌う。 ○いい声で歌う。 ○声をそろえて歌う。 ○歌いながら歩く。 ○人の前で歌うのははずかしい。 ○花は咲(さ)き、鳥は歌う。(=楽しそうになく。) 2詩(し)や歌を作る。詠(よ)む。 ○むかしの人は月を見、花を見ては歌を歌った。 ○悲(かな)しみを歌った詩(し)。海(うみ)を歌った詩。人にはっきりわからせようと強くのべる。/「謳う」と書く。/ ○このことは憲法(けんぼう)にうたってある。 ○薬(くすり)の広告(こうこく)でうたっていることは、あまり信用できない。 **うたが・う〔疑う」(動詞)** 1 事実とはちがうのではないかと思う。それが正しいとは思えない。→しんじる〔信じる〕。 ○君の言うことを疑っているわけではない。 ○疑う余地のない事実だ。 ○何かのまちがいではないかと、自分の耳を疑った。(=聞いたことがほんとうだと思えない。) ○わたしはあの人の良心(りょうしん)を疑う。 ○これがあの小さかった彼なのか、と疑うほどりっぱになってしまった。 2 悪いことについて、その人がやったのではないだろうかと、あやしく思う。 ○クラスの金がぬすまれたことで、みんなはわたしを疑っているようだ。 ○理由もなく人を疑うのはよくない。 ○彼は警察(けいさつ)に犯人(はんにん)ではないかと疑われている。 3 どうなのかと不安に思う。 ○成功(せいこう)するかどうか、疑われる。 ○誠意(せいい) の有無 (うむ)を疑いたくなる。(=ほんとうにあるのだろうか、ないのではないだろうかと思う。) ○疑い。疑わしい。疑ぐる。疑いぶかい。 **うち〔家] (名詞)** <103> 1 たてもの。→いえ〔家〕。 ○うちを建(た)てる。 ○うちが狭(せま)くなった。 ○最近この近くにうちがたくさんたった。 ○来月新しいうちに移(うつ)るつもりです。 2 自分の家。家庭。→かてい〔家庭]。 ○きょうは早くうちへ帰る。 ○どうぞうちへあそびに来てください。 ○あしたは一日じゅううちにいる。 ○長い間うちをあけてしまった。 ○もう君もうちを持ってもよいころだ。(=結婚(けっこん)してもよいころだ。) ○うちのことは妻(つま)に全部任(まか)せるほうがいい。 **うち〔内〕 (名詞)** 1 物の内部、内がわ。なか。一そと[外]。 ○この窓(まど) ガラスは内から見えるが、外から見えないようになっている。 ○外からあけられないように内からかぎをかけておく。 ○明かりが消えて、内も外もまっくらだ。 ○私の心の内はだれにもわかってもらえない。 ○心の内を打ち明けることのできる友がない。 2 時間的な間。/「~に」の形で使われる。ふつう漢字は使わない。/ ○はたらけるうちにはたらいておいたほうがよい。 ○朝のうちにやってしまわなければならない。 ○わかい人ばかりだったので、たくさんあったお菓子(かし)が見る見るうちになくなった。 ○二、三日のうちにおたずねします。 ○暗(くら)くならないうちに帰りましょう。 3 以内。範囲(はんい)。 ○締(し)め切りは三日(みっか)のうちにせまっている。 ○ガソリンスタンドはここから1キロぐらいのうちに2か所ある。 ○そんなことでは英語のできるうちにははいらない。 ○3人のうちでだれがいちばん年長ですか。 ○多数のうちから選 (えら) ばれた優秀(ゆうしゅう)な学生ばかりだ。 ○毎月給料(きゅうりょう)のうちから1万円貯金(ちょきん)している。 4 自分が属(ぞく)しているものをさす。 ○うちの会社ではことしは社員を採用(さいよう)しない。 ○うちの学校は出席(しゅっせき)がきびしい。 ○うちの子どもはからだが弱(よわ)くてこまる。 ○うちの人(=他人に対して自分の夫のことをいう)。うちのやつ(=他人に対し自分の妻を軽(かろ)んじていう)。 **うちあ・ける 〔打ち明ける〕 (動詞)** 人に知らせなかったことをかくさずに全部話す。 ○わたしはあの人に自分の気持ちを打ち明けた。 ○わたしの過去を打ち明ければ、妻(つま)はおどろくでしょう。 ○ほんとうのむすめでないことを打ち明けようと思うが打ち明けられない。 <104> ○私の気持ちをいま打ち明けなければ、打ち明ける時はない。 ○打ち明けた話(=正直(しょうじき)に言うと)このしょうばいはもうだめだ。 (関連語)①打ち明け話。(=打ち明けてする話。) **うちあわ・せる 〔打ち合わせる〕(動詞)** 1 物と物とをたがいに打って当てる。 ○むかしは石と石、石と金を打ち合わせて火を作った。 ○たがいにグラスをかるく打ち合わせて「おめでとう。」を言い合った。 ○この二本のぼうを打ち合わせるといい音が出ます。 2 これからすることについて、その前に用意のために話し合う。→そうだんする〔相談する〕。 ○あしたの会議について、電話で打ち合わせよう。 ○あの時もっとよく打ち合わせれば、こんなことにはならなかった。 ○打ち合わせたとおりにやってください。 (関連語)①打ち合わせ。(=打ち合わせること。) **うちけし→うちけす(104ページ)** **うちけ・すく打ち消す〕 (動詞)** そうでないと強く言う。 ○そうではないと打ち消す。 ○彼はうわさを打ち消そうとはしなかった。 ○そんなことは絶対 (ぜったい)にないと、打ち消した。 ○政府(せいふ)は新聞のニュースを打ち消している。 **うちけし〔打ち消し〕 (名詞)** ○次の肯定文(こうていぶん)を打ち消しの文になおじなさい。 ○打ち消しの助動詞。 **うちこ・む[打ち込む〕 (動詞)** 1 打って中へいれる。 ○棒(ぼう)を土に打ち込む。 ○くぎをかべに打ち込んだのはだれだ。 2 一つの物事に心をいれて熱中(ねっちゅう)する。 ○彼は子どもの教育(きょういく)に打ち込んでいる。 ○一つの仕事に打ち込むことのできる人は幸福(こうふく)だ。 ○心を打ち込んでやるような仕事はなかなかない。 ○彼はある女にすっかり打ち込んでいる。(=すきになり、夢中 (むちゅう)になっている。) 3 相手にうってかかる。 ○てきはわれわれに向かってはげしくうち込んできた。 **うちだ・す[打ち出す〕 (動詞)** 1 たたいてもようを表に出す。 ○銅板(どうばん=銅のいた。)に型(かた)を打ち出す。 ○花のもようが打ち出してある。 ○テレタイプがニュースを打ち出していた。 2 一つの主義(しゅぎ)を強くはっきりしゅす。 ○新しい内閣(ないかく)は新しい政策 <105> (せいさく)を打ち出すだろう。 ○組合の会議で次のような方針(ほうしん)が打ち出された。 **う・つ[打つ〕(動詞)** 1 力を入れてたたく。ほかの物に強くあてる。 ○手を打って喜(よろこ)ぶ。 ○倒(たお)れて頭を打った。 ○バットでボールを打つ。 ○彼はよく打つ選手(せんしゅ)だ。 ○あのピッチャーはよく打たれる。 2 たたくような動作で、あることをする。 ○鐘(かね)を打つ。(=ならす。) ○とけいが六時を打つ。 ○刀(かたな)を打つ。(=作る。) ○電報(でんぽう)を打つ。 ○タイプライターを打つ。 ○彼とはときどき碁(ご)を打つ。 ○庭に水を打つ。(=まく。) ○あいつの打った芝居(しばい) (=人をだますためにやったこと。)だ。 3 銃 (じゅう)などのたまを発射(はっしゃ)する。/「撃つ(うつ)」とも書く。/ ○鉄砲(てっぽう)を打つ。 ○ピストルで人を打つ。 4 てきなどを傷(きず)つけてたおす。 ○首(くび)を打つ。/「討つ(うつ)」とも書く。/ ○敵(てき)を打つ。 ○不意(ふい)を打つ。 5 心に強い感動をあたえる。 ○そのことばは強くわたしの心を打った。 ○胸(むね)を打たれるような話。 6 ある方法を行なう。 ○打つ手がない。(=方法がない。) ○早く手を打っておいた(=手くばりをしておいた)ほうがいい。 **うっかり(副詞)** 不注意で気がつかないようす。 ○話してはいけないと言われていたのに、うっかりしゃべってしまった。 ○ほかのことに気をとられてうっかりしていた。 ○うっかりしているとあぶないですよ。 ○うっかり者。 (関連語)②ぼんやり。 **うつくし・い 〔美しい〕 (形容詞)** 1 目で見た感じ、耳で聞いた感じが気持ちいいようす。きれいだ。→きたない。きれい。 ○絵のように美しいけしきです。 ○あの女の人は美しい顔をしている。 ○しばらく見ないうちにほんとうに美しくなった。 ○だれでも美しくなりたいと思わないものはない。 ○美しい声で歌をうたう。 2 心や行ないが人を感心させるようにりっぱで、正しいようす。 ○友だちどうしが助け合うとはほんとうに美しい話だ。 Cあの人は心が美しい。 ○かわいそうな親子の話が新聞に出たら美しい同情(どうじょう)が集まった。 **うつ・す〔移す〕 (動詞)** <106> →うつる[移る]。 1 人や物をある位置(いち)・状態からほかに動かす。 ○つくえを窓(まど)のそばへ移す。 ○彼を支店(してん)に移した。 2 時をすです。 ○時を移さず仕事にかかる。 3 病気などを人に伝染(でんせん)させる。 ○家のものに病気を移すといけないから入院(にゅういん)した。 ○彼がみんなにかぜを移したらしい。 **うつ・す〔映す・写す〕 (動詞)** →うつる〔映る・写る〕。 1 光や物の姿(すがた)・形などを他の・表面に現わす。/「映す」と書く。/ ○鏡(かがみ)に自分の姿(すがた)を映して見る。 ○スライドを映してみんなに見せる。 ○富士山(ふじさん)が湖(みずうみ)にきれいな姿(すがた)を映している。 2 ある事物に似(に)せて作る。/「写す」と書く。/ ①写真(しゃしん)をとる。 ○写真(しゃしん)を写す人が多くなった。 ○高原の景色(けしき)を写真に写した。 ○この美しさは写真に写せない。 ②文字・絵などを見て、それに似(に)せて、またそのとおりに書きとる。 ○黒板(こくばん)の字をノートに写す。 ○友だちのノートを借(か)りて写す。 ○図書館(としょかん)へ行って、本を写してくる。 ③見たり聞いたりしたことを絵や文章(ぶんしょう)に書く。 ○発音を文字に写す。 ○富士山(ふじさん)の美しさを絵に写す。 **うつ・る〔映る・写る〕 (動詞)** 光や物の姿(すがた)や形が他の表面に現われる。→うつす(映す・写す)。 1姿(すがた)・形が見える。/「映る」と書く。/ ○月の光が水に映る。 ○このテレビは古いから、あまりよく映らない。 2写真(しゃしん)にとられて、姿(すがた)・形が現われる。/ 「写る」と書く。/ ○このカメラは小さいがよく写る。 ○この写真はよく写っている。 ○富士山がきれいに写っている。 **うった・える〔訴える〕 (動詞)** 1 事件(じけん)がよいか悪いかを決めてもらうために裁判所(さいばんしょ)などへ申し出る。 ○警察(けいさつ)に訴える。 ○交通違反(こうつういはん)で訴えられた。 ○家庭裁判所(かていさいばんしょ)に訴えてくる人が多くなった。 2 同情(どうじょう)をもとめるために、苦しみや不平などを人につげる。 ○医者(いしゃ)に苦痛(くつう)を訴える。 ○不平を訴えたくても、訴える人がいない。 3 解決(かいけつ)するために力などにたよる。 ○国民の良識(りょうしき)に訴えて、 <107> 解決を図(はか)る。 ○武力(ぶりょく = 軍隊の力)。に訴えるよりほかに方法はない。 ○正義(せいぎ) に訴えて戦(たたか)う。 4 はたらきかける。 ○目に訴える教育を視覚 (しかく)教育という。 ○この広告(こうこく)は人に訴える力が弱い。 ○この絵は何を訴えようとしているのかわからない。 (関連語) ①訴え。(=うったえること。) **うつむ・く(動詞)** →あおむけ。 頭をさげて下を向く。 ○はずかしいのか、何を聞いてもうつむいていて答えません。 ○うつむかないで、まっすぐ私の目を見て話しなさい。 ○うつむくことができないほどたくさん食べた。 (関連語)①うつむき (=うつむくこと)。うつむける(=うつむくようにする)。 **うつりかわり 〔移り変わり] (名詞)** つぎつぎに変わっていくこと。時とともに変わっていくこと。 ○流行(りゅうこう)の移り変わりがはげしい。 ○世の中の移り変わりが急で、とてもついていけない。 ○南の国には、日本のような季節(きせつ)の移り変わりがない。 **うつ・る〔移る〕 (動詞)** →うつす [移す〕。 1 人や物の位置(いち)・状態が変わる。 ○私は今いる家を移ろうと思っている。 ○いつ新しい家に移りますか。 ○100年前に都が京都から東京に移った。 ○話がそれからそれへと移ってきりがない。 ○彼女は気が移りやすい。 ○火がとなりの家に移った。 2 色や香(か)がほかのものにつく。 ○薬(くすり)のにおいが手に移る。 ○さかなのなまぐさいにおいが着物に移ってとれない。 ○色のついたシャツと白いシャツをいっしょに洗(あら)ったので、白いシャツに色が移ってしまった。 3 時間がたつ。また時代がかわる。→うつりかわり(移り変わり)。 ○それから時は移って昭和の世となった。 ○時代が移るにつれて風俗(ふうぞく)が変わる。/→うつりかわる 〔移り変わる〕。 4 病気などが他に伝染(でんせん)する。 ○この病気はすぐ人に移るから、危険(きけん)だ。 ○あまりそばによらないでくれ。君の病気が移るとこまるから。 ○親の悪いくせが子どもに移った。 **うつる→うつす (106ページ)** **うで〔腕] (名詞)** 1 手首(てくび)から上、肩(かた)につく部分までを言う。 ○彼は腕が太(ふと)い。 <108> ○腕を組(く)んで考える。 ○スキーでころんで腕を折(お)った。 ○わかい男女が腕をくんで歩いている。 ○腕が痛(いた)くて持ち上げられない。 ○腕どけい。 2 仕事をする能力。 ○彼は腕が確(たし)かだ。(=よい仕事ができる。) ○彼はよい腕を持った大工(だいく)だ。 ○このごろはあまりやっていないので、腕が鈍(にぶ)った。(=へたになった。) ○腕をふるって(=じゅうぶんに能力を出して)料理を作った。 ○腕次第(しだい) で (=能力があればあるだけ。)給料(きゅうりょう)はいくらでも出す。 ○このごろゴルフの腕が上がった。/反対は「腕がおちる」と言う。/ ○腕が鳴(な)る。(=自分の力を出したくてたまらない。) ○腕に覚(おぼ)えがある。(=できるという自信がある。) ○腕によりをかける。(=じゅうぶんに力を出そうとしていっしょうけんめいになる。) ○腕をみがく。(=努力してじょうずになる。) **うでぐみ〔腕組み] (名詞、〜する)** 両方のうでをむねの前でくむこと。 ○足をひらき、腕組みをしてまっすぐ立ってください。 ○腕組みをしてしばらく考えていました。 ○腕組みして、うつむいて歩いてきた。 **うでまえ〔腕前〕(名詞)** いろいろの仕事をじょうずにする力。→うで[腕〕。 ○私の料理の腕前を見せてあげますから一度食事に来てください。 ○腕前のいい大工(だいく=家をたてる人。)だったが、わかいうちに死んだ。 ○たいした腕前だ。おとなでもこんなにじょうずには書けないだろう。 ○腕前をためすために試合(しあい)をさせる。 **うなず・く(動詞)** 1 首を前に少しまげる。/わかった、そうだ、さんせいだ、引き受けた、などの気持ちを表わす時にする動作(どうさ)。/ ○子どもたちは先生の注意をひとつひとつうなずいて聞いていた。 ○「おかあさん、いないの。」と聞くと、その子はだまってうなずきました。 ○「おねがいします。」というと、じっと私をみつめて、それからふかくうなずいた。 ○「私もほんとうにそう思います。」と何度もうなずきながらいった。 2 さんせいする。しょうちする。 ○あなたが説明すれば、みんなおとなしくうなずいてくれるだろう。 ○今度の取り調べにはうなずけない点が多い。 **うな・る〔唸る〕 (動詞)** 1 ひくい、力のはいった声、または音を出す。 ○おなかがいたくて夜じゅううんうんうなっていた。 ○犬は私をにらんで、う、う、とうなった。 ○工場のモーターが一日じゅううなって <109> いるので、うるさくてたまらない。 ○あまりじょうずに答えたので、(感心して)「うむ。」とうなって何もいえなくなった。 ○あの人はうなるほどお金がある。(=ひじょうにたくさんお金がある。) ○うなり声。 2 感心する。/たいてい使役形で使う。! ○その作品のみごとさは、集まった人々をうならせた。 ○そのピアノ演奏 (えんそう)は、思わず先生をうならせたほどすばらしかった。 **うぬぼれる〔自惚れる〕 (動詞)** 実さい以上に自分がすぐれていると思ってとくいになる。 ○自分が一番きれいだとうぬぼれていました。 ○頭がいいとうぬぼれて勉強しないから、だんだんできなくなります。 ○そううぬぼれないで、よく自分をみつめなさい。 ○うぬぼれ。(=うぬぼれること。) **うば・う〔奪う〕 (動詞)** 1 人の持っている物を無理に取り上げる。 ○犯人(はんにん)は金を奪った。 ○彼は他人に財産 (ざいさん)を奪われた。 ○台風6号は何千という人命を奪った。 ○だれも人の自由を奪うことはできない。 2 心や注意などをひきよせる。 ○読書に心を奪われる。 ○美しい音楽にすっかり心を奪われてしまった。 ○行き会う人の目を奪うほど美しい人だった。 **うま・い(形容詞)** 1 よい。すぐれているようす。じょうずだ。→へた。まずい。 ○それはうまい考えだ。 ○彼はテニスがうまい。 ○彼は日本語をうまく話す。 ○うまくだまされた。 ○あの人はいつもうまいことばかり言っている。 2 味がよい。おいしい。→まずい。 ○このりんごはうまい。 ○こんなうまい物は今まで食べたことがない。 ○このホテルの料理は思ったほどうまくなかった。 ○あのおかしはうまそうだ。 3 苦労(くろう)をしないで、自分だけいい目にあう。自分にとって都合(つごう)のいいようす。 ○あいつだけうまいことをした。 ○何かうまい話はありませんか。 ○うまい金もうけの話がある。 ○あまり話がうますぎる。 ○うまいしるを吸(す)う。(=自分はほねをおらず、人にたよって自分だけいい目にあう。) **うまみ(名詞)** / うまいの名詞形。// ○酒(さけ)のうまみがわかってきた。 ○この料理はうまみがない。 ○あまりうまみのない商売だ。 <110> ○あの人の芸(げい)にはなかなかうまみがある。 **うま・る〔埋まる〕 (動詞)** 1 物の下や中にはいって見えなくなる。→うずまる[埋まる〕。うめる[埋める〕。うずめる [埋める〕。 ○大水のため、線路 (せんろ)がどろに埋まってしまった。 ○くずれたたてものの下に埋まった人は助からないかもしれない。 2 ある場所がいっぱいになる。→うずまる〔埋まる]。うめる〔める]。うずめる〔める〕。 ○こんなにたくさんのせきが全部埋まるほど人々が集まった。 ○夏になると、このはまは人で埋まってしまう。 3 なくなったもの、たりなくなっていたものをもとのようにする。→うめる [める]。 ○このそんは、ことしじゅうには埋まらない。 ○あの人をうしなったことは埋めようにも埋まらないそんだ。 ○田中さんがはいって、あいていた助手(じょしゅ)のポストがみんな埋まった。 **うまれ→うまれる (110ページ)** **うまれつき→うまれる(110ページ)** **うま・れる〔生まれる〕 (動詞)** 1 母体から子が出る。→しぬ[死ぬ]。うむ〔産む〕。 ○赤ちゃんが生まれる。 ○あなたの生まれた日はいつですか。 ○ここがわたしの生まれた家です。 ○生まれて初めてこんなおいしい物を食べた。 ○犬の子が2ひき生まれた。 ○もって生まれた(=生まれつきの)性分(しょうぶん)だからどうにもならない。 2 今までなかったものができあがる。 ○留学生(りゅうがくせい)のために新しい団体(だんたい)が生まれた。 ○この学説が生まれたのは今から100年前だった。 ○まだ去年(きょねん) 生まれたばかりの会です。 **うまれ〔生まれ〕 (名詞)** 1 生まれること。 ○あなたは昭和何年の生まれですか。 ○わたしは昭和10年の生まれです。 2 その人をうんだ親の身分。 ○彼は生まれがいい。 3 生まれた場所。 ○東京の生まれだ。 ○生まれは東京だが、育ったのは関西だ。 **うまれつき〔生まれつき〕 (名詞)** 1 生まれた時からもっていること。またそういう性質や能力。 ○声の悪いのは生まれつきだ。 ○生まれつきのめくらだ。 2/副詞的に用いる。/ ○生まれつき声が悪い。 ○生まれつき口が悪い。 ○生まれつきからだが弱 (よわ)い。 **うみ〔海〕(名詞)** うみ。→りく[陸]。やま〔山〕。 ○日本は海にかこまれている。 ○海に船が浮(う)かんでいる。 ○海の向こうに島(しま)が見える。 ○川が海にそそいでいる。 ○海へ泳(およ)ぎに行く。 <111> ○海が荒(あ)れていて、さかながとれない。 ○海をわたる。 ○このへんの海ではどんなさかながとれますか。 **うみべ〔海べ〕(名詞)** →かいがん [海岸〕。 ○海べをさんぽする。 ○子どものとき海べで育ったので、およぎはうまい。 **う・む〔産む・生む〕 (動詞)** →うまれる〔生まれる〕。 1 子や卵(たまご)を母体から外に出す。/この場合はふつう「産」を使う。/ ○男の子を産む。 ○彼女は5人目の子どもを産んだ。 ○子どもを産んでから、からだの調子がよくないそうだ。 ○卵(たまご)をよく産むにわとり。 2 今までなかったものを作りだす。/この場合はふつう「生」を使う。/ ○傑作(けっさく)を生む。 ○うわさがうわさを生む。 ○よい結果を生んでくれるとよいが。 ○銀行にあずけたお金が利子(りし)を生む。 **う・める[埋める〕 (動詞)** 1 物を地中に入れ、土をかぶせて、外から見えなくする。→うずめる〔埋める]。 ○ごみを地中に埋める。 ○埋めた物を掘(ほ)り返す。 ○骨(ほね)を外国に埋める。「/外国で一生はたらいて、死ぬこと。/ 2 ある場所を何かでいっぱいにする。→うずめる。 ○全市を花で埋める。 ○余白(よはく)をカットで埋める。 3 損失(そんしつ)やたりないところをおぎなう。 ○赤字を埋めるためにアルバイトをする。 ○人から金をかりてきて使いこんだ穴(あな)を埋める。 ・4湯(ゆ)に水を入れる。 ○おふろが熱 (あつ) すぎるから、水をうめてぬるくする。 **うやま・う〔敬う〕 (動詞)** →そんけいする〔尊敬する〕。 相手をえらいと考えて、れいぎ正しい態度をする。 ○神を敬い、父や母を敬うことは、いつの時代でもたいせつなことだ。 ○このごろの学生は、先生を敬っていない。 (関連語)① 敬い。(=うやまうこと。) **うら[裏] (名詞)** →おもて〔表〕。 1 物の表面と反対の側(かわ)。 ○この紙はどちらが表で、どちらが裏だかわからない。 ○裏を見てください。 ○そのレコードの裏もかけてください。 ○表には書ききれませんから、裏に書いてもいいですか。 ○手の裏。足の裏。 2 着る物の内側(うちがわ)につける布(ぬの)。 ○夏服(なつふく)だから、裏はいらない。 ○上着(うわぎ)の裏の生地(きじ)は <112> どんなものにしましょうか。 ○裏地(うらじ)。 3 家などの後ろの場所。 ○この家の裏は林(はやし)になっている。 ○表からはいれないので、裏からはい る。 ○どろぼうはどうも裏からはいったらしい。 4 反対。ぎゃくのこと。 ○相手のうらをかく。(=相手が考えていなかったことをして、相手がしようとしていた計画をくじく。) 5 表に出ない事情(じじょう)。 ○この話の裏を知っていますか。 ○君の言っていることは、裏がみえている。 ○あの人は政界の裏をよく知っている。 ○裏には裏がある。(=物事の複雑(ふくざつ)なこと。) **うらぐち〔裏口〕(名詞)** 1 /裏のほうにある出入り口。/ ○裏口に回ってください。 ○裏口からこっそり出て行く。 ○どろぼうはどうも裏口からはいったらしい。 2 正式でない。こっそりかくれてやる。 ○裏口営業(えいぎょう)をやっているところが多い。/ ないしょで商売をすること。/ **うらがえ・す [裏返す〕 (動詞)** ひっくり返して裏を上にする。 ○たたみがきたなくなったから、裏返そうと思っている。 ○このオーバーは裏返すことができますか。 ○裏返したら、新しい洋服(ようふく)と同じようになった。 ○新聞を裏返して読む。 ○裏返して言えば、彼が言っていることと同じではないか。 **うらぐち→うら(111ページ)** **うら・む〔恨む・怨む・憾む〕 (動詞)** 1 他人からされたことを、不平に思ったりひどいと思ったりして、いつまでもわすれずにその人を悪く思っている。[恨・怨] ○わたしをひとりのこして死んでしまった母を、わたしは恨みます。 ○子どもに死なれた母親は天を恨み地を恨んでなきさけんだ。 ○むすこをうばった戦争は、どんなに恨んでもたりないくらいだ。 ○むかしは恨んでいた人も、今はなつかしい。 ○あの人をさそわなければ、どんなに私を恨むだろう。 (関連語) ① 恨み。(=うらむこと。また、うらむ気持ち。) 2 ざんねんに思う。〔憾] ○時間がなくてゆっくり見物できなかったことがうらまれます。 ○あのかたのお話がおもしろくて、長くおじゃまできないことをうらみたいほどでした。 **うらめし・い〔恨めしい・怨めしい] (形容詞)** 1 うらみたい気持ちである。 ○どんなにたのんでも、手つだってくれないあの人が恨めしい。 ○親しい友だちと話しているときには、 <113> 時間が早くたつのが恨めしく思れわる。 ○私の気持ちを理解してくれないなんて恨めしい人だ。 2 ざんねんに思われる。 ○どうしてそこに気がつかなかったのかと、自分の不注意が恨めしい。 ○日本語がよく話せなくて恨めしくなるときがたびたびある。 ○今度の旅行で、近くまで行ったのにとうとうたずねられなかったことが恨めしい。 **うらやまし・い [羨ましい〕 (形容詞)** →うらやむ [羨む]。 他人の身の上や持ち物が自分のよりずっとよく見えたり、また、他人が自分よりすぐれているのを見て自分がそうであったらよいのにという気持ちを表わすことば。 ○金持ちの生活を見ているとうらやましくなる。 ○あなたは兄弟(きょうだい)が多くてうらやましいです。 ○彼は何でもよくできるので、みんなにうらやましがられている。 **うらや・む[羨む〕 (動詞)** → うらやましい〔羨ましい〕。 他人の状態がよかったり、しあわせだったりするのを、自分も同じようになりたいと思う。 ○その男の子は友だちの新しい自てん車をうらやんでいた。 ○人の持っているものがみんなよく見えて、うらやんでばかりいます。 ○ぼくがアメリカへ行くと言ったら、み んなうらやむだろう。 ○人をうらやんでもしかたがない。自分は自分のできることをしよう。 ○あの人は人のうらやむけっこんをした。 **うりかい→うる (113ページ)** **うりきれ→うる(113ページ)** **うりだす→うる (113ページ)** **うりつける→うる (113ページ)** **うりば→うる (113ページ)** **う・る〔売る](動詞)** 1 お金と交換(こうかん)して品物を人にわたす。→かう〔買う]。 ○これはどこの店で売っていますか。 ○日本ではどこにも売っていない。 ○損(そん)をして売るのはつまらない。 ○500円で売れば50円はもうかる。 ○家も土地も売ってしまって、財産くざいさん)はもう何もない。 2 世の中に広(ひろ)める。 ○男を売る。(=男として名をひろめる。) ○彼は新聞にも出るし、ラジオにも出るし、こんどのことですっかり名を売った。 3 利益(りえき)のために裏切(うらぎ)る。 ○私は友を売るようなことはしない。 ○彼は国さえ売るような男だから、ゆだんはできない。 ○けんかを売った(=しはじめた)のはどちらだ。 **うりかい [売り買い〕 〔名詞)** 売ったり買ったりすること。 ○株(かぶ)の売り買いをする。 <114> **うりだ・す〔売り出す〕 (動詞)** 1 いろいろとサービスをして品物を売る。 ○新製品(しんせいひん)を来月の初めから売り出す。 ○売り出してからまだあまり日がたたないのに、もう品物がなくなった。 ○あの店ではラジオやテレビを安く売り出している。 2 今まで知られなかったものが有名になる。 ○彼はこの小説(しょうせつ)で売り出した。 ○最近売り出した歌手だ。 **うりつ・ける [売り付ける](動詞)** 相手が買いたがらないのに無理に売ろうとする。 ○押(お)し売り (=無理に物を買わせろ人)が来て、安物を売り付けていく。 ○あの店は売り付けようとするから、いやだ。 ○あの人はときどきにせ物を売り付けるから、信用ができない。 ○高い物を売り付けられた。 **うりきれ〔売り切れ〕 (名詞)** 品物が全部売れて店になくなること。 ○きのうまであんなにたくさんあったのにきょうはもう売り切れです。 ○売り切れになるといけないから早く買いに行こう。 ○売り切れのふだが出ています。 (関連語)①売り切れる。 **うりば〔売り場〕 (名詞)** 物を売る場所。/ たいてい大きいたてものの中にあるものをさして言う。/ ○きっぷの売り場は、えきにはいって右にあります。 ○このデパートでは、おもちゃの売り場は六階(かい)です。 ○この店は売り場がときどき変わるからこまる。 ○きっぷ売り場。食料品売り場。 **うる[得る]** I (動詞) /「える〔得る]」の文語的な言い方で、活用の③, ④, ⑤, ⑩がちがう。話しことばではあまり使わない。/ ○彼は長年の努力(どりょく)が実って、世界的な名声をうるようになった。 ○あの人の話はいつ聞いてもうるところが大きい。 II (接尾語) /動詞の②につづいて、「~することができる」の意味を表わす。 ○あの人の意見は別にめずらしくない。あれぐらいだれでも考えうることだ。 ○実行しえない計画をたててもむだだ。 ○1年間日本語を勉強すれば、その本はじゅうぶん読みうるはずです。 ○この問題を解きえた学生はまだひとりもいない。 ○月まで飛(と)んで行きうるだろうなどとは思ってもみなかった。 **うるさ・い(形容詞)** 1 わずらわしい。めんどうでこまるようす。 <115> ○はえがとんでうるさくてしようがない。 : ○アパートは隣(となり) づきあいがうるさくないでしょうか。 ○うろさいことばかりで世の中がいやになった。 ○またうるさいことがおこった。 2 音や声が大きくてがまんできないようす。→やかましい。 ○話し声がうるさくて勉強ができない。 ○うるさいから、ラジオをとめてください。 ○うるさい。しずかにしろ。 ○機械(きかい)の音がうるさくて、話が聞こえない。 3 口やかましい。よく、おこるようす。 ○うちの親(おや)はおそく帰ると、うるさい。 ○母は何も言わないが、父がうるさい。 ○小言(こごと)ばかり言っていて、ほんとうにうるさい老人(ろうじん)だ。 **うれし・い(形容詞)** →かなしい(悲しい)。たのしく、よろこばしい。 ○あなたにお会いできてほんとうにうれしい。 ○みなさんの親切がうれしい。 ○うれしいこと、悲(かな)しいことがあると、すぐ顔に出る。 ○うれしそうな顔をしている。 ○大学に入学できたので、うれしくて、うれしくてたまらない。 ○涙(なみだ)が出るほどうれしい。 ○お手紙をうれしく拝見(はいけん)しました。 ○うれしいことなど何もない。 **う・れる[熟れる〕 (動詞)** →じゅくす〔熟す]。 くだものややさいの実がじゅうぶんみのる。 ○このかきはうれるととてもあまいんですよ。 ○バナナはまだうれない青いのを取って船につむのです。 ○みかんがうれたらおくってあげよう。 ○ぶどうはもう二、三日でうれるだろう。 ○うめの実のうれる時は雨がたくさんふります。 ○このトマトはうれすぎているよ。 **うわぎ〔上着〕 (名詞)** 1 上下が別になった服の上のほうのもの。 ○この上着にはどんな色のズボンが似合(にあ) うかしら。 ○あついから、どうぞ上着をおとりください。 ○上着をぬいではたらいた。 2 着物をかさねて着るとき、上に着るほうの着物。→したぎ〔下着〕。 ○下着(したぎ)の上に上着を着きる。 ○上着のあついのより下着(したぎ)をかさねて着たほうがあたたかい。 ○上着はせんたく屋に出すが、下着(したぎ)は自分で洗(あら)う。 **うわさ [噂] (名詞,〜する)** 1 人のことや、いろいろの物事について話すこと、またはその話。 ○いまあなたのうわさをしていたのですよ。 ○女の人は他人のうわさをするのがすきですね。 <116> ○うわさによるとあの人がアメリカへ行くそうです。 ○けっこんするといううわさだ。 ○うわさだけではほんとうのことはわからん。 ○うわさをすればかげ。(=うわさをすると、うわさの人がほんとうにあらわれることがよくあるものだ。) 2 世の中でひょうばんになっている話。 ○田中さんは学校をやめるといううわさです。 ○あの会社についてへんなうわさがたっている。 ○おどりがうまいといううわさが村じゅうにひろがりました。 ○人のうわさばかり気にしてくらしているなんてつまらない。 ○人のうわさも七十五日。(=うわさされてもすぐわすれられる。) ○ここに公園(こうえん)ができるとうわさされてから三年になります。 (関連語) ①うわさ話。 **うん〔運〕(名詞)** 人の力でどうすることもできないぐうぜんによるなりゆき。 ○あの人はほんとうに運のよい人だ。 ○私はどうしてこんなに運が悪いのだろう。 ○彼はほんとうに運に強い男だ。 ○運がないものとあきらめる。 ○だんだん運が向いてきたようだ。 ○これも運とあきらめる。/運命(うんめい)とも言う。/ ○人には運、不運があるものだ。 ○子ども運がいい。 ○運をためしてみる。 **うん(感動詞)** 1 /力を入れたときのかけごえ、またはうなり声。/ ○うん、といって石を持ち上げた。 ○うん、とうなってたおれてしまった。 2 / 「そうだ」「わかった」「しょうちした」などの意味の返事のことば。あまりていねいな言い方ではない。/→はい。ええ。 ○「おかし食べる?」 「うん、食べるよ。」 ○「あしたも来てくれよ。」「うん、来ろさ。」 ○うんともすんともいわない。(=どんな返事もしない、何もいわない。) 3 / ある事を思い出したときに言うことば。/ ○うん、手紙を出すのをわすれていた。 ○うん、きのうたのまれたんだった。 **うんてん〔運転〕 〔名詞、する)** 1 自動車などのような乗 (の)り物を動かすこと。 ○あなたは自動車の運転ができますか。 ○酒(さけ)を飲んで運転してはいけない。 ○あすの休日は臨時(りんじ) 電車を運転する。 ○大みそかは電車は終夜(しゅうや)運転をする。 ○東京は車が多いので、こわくて運転ができない。 2 動力で大きな機械(きかい)が動くこと。 ○機械(きかい)の運転がはじまる。 ○停電(ていでん)で機械(きかい)の運転がとまる。 3 金を動かすこと。 ○資金(しきん)をうまく運転する。 ○運転資金(しきん)が足りない。 **うんてんしゅ〔運転手〕 (名詞)** 自動車などの乗 (の) り物の運転を仕事 <117> とする人。 ○運転手をやとう。 ○タクシーの運転手。 ○運転手さん、ここで止めてください。 ☆飛行機(ひこうき)の場合は運転すると言わず、操縦(そうじゅう)すると言う。また、職業としてでなく車を運転する人は「運転手」と言わない。この場合は「運転者」と言うことがある。 **うんと(副詞)** /会話的な言い方。/ 1 ひじょうに・たいそう・たいへんなどの意。 ○うんと勉強してえらくなるんだよ。 ○おとうさんにうんとしかられた。 ○さけをうんとあつくして持ってこい。 ○うんと強くもんでください。 2 たくさんの意。 ○これからうんとごちそうするからね。 ○本がうんとあるんだそうだ。 ○金をうんと使ってたてた家だ。 **うんどう 〔運動〕 〔名詞, 〜する)** 1 からだをじょうぶにするため、またはたのしみのためにからだを動かすこと。 ○運動は何をやっていますか。/→スポーツ。/ ○私は運動がすきで、野球(やきゅう)もテニスもサッカーもやります。/→スポーツ。/ ○毎日家から駅(えき) まで歩いているが、これがよい運動になる。 ○私は毎日運動しているので、めったに病気をしない。 ○このごろ運動不足でからだの調子がよくない。 ○毎朝、公園(こうえん)をさんぽして、犬に運動させる。 ○運動会。運動ぐつ。運動選手。 2 ある考えを実現するために多くの人にはたらきかけること。 ○世界から戦争をなくそうという運動を起(お) こした。 ○あれは選挙(せんきょ)の運動をしている。 ○政治(せいじ)運動。選挙(せんきょ)運動。 ○学生運動。 3 /物理学で使うことば。/ ○ニュートンは物体の運動に関する三つの法則(ほうそく)を発見した。 **うんどうじょう 〔運動場] (名詞)** 運動をする場所。 ○運動場で体操 (たいそう)をしている。 ○子どもが運動場でボール遊(あそ) びをやっている。 ○この学校はりっぱな運動場を持っている。 **うんめい 〔運命〕(名詞)** 自分の力によらず、おこってくるよいこと、悪いこと。→うん〔運]。 ○人間の運命というものはわからないものだ。 ○これも運命とあきらめよう。 ○いよいよ運命を決める時がきた。 ○船と運命をともにする。 ○こうなれば運命に任(まか) せろよりほかにみちはない。 <118> **え[絵](名詞)** 物の形やようすをそれににせてかいたもの。→ず[図〕。 ○くだものの絵をかく。/絵の場合は、漢字の「書く」を使わずにひらがなで書く。/ ○これは絵がうまい。(=じょうずだ。) ○この絵は、何をかいたのですか。 ○きれいなけしきを絵にする。(=絵になおしてかく。絵をかく。) ○絵のように美しい。/たいへん美しいようす。/ ○絵にもかけない美しさだ。 ○油絵(あぶらえ)。 **え〔柄〕(名詞)** ナイフやかさなど道具の、手で持つための部分。 ○ナイフの柄がとれた。 ○かさの柄の長いのが流行している。/戸(と)や、ひきだしや、コーヒーちゃわんなどの持つ部分は「取っ手(とって)」と言う。/ **え(感動詞)** 1 /質問に答えて、「そうです。」「しょうちした。」という意味を表わす返事のことば。/→はい。ええ。/「はい。」のほうがていねいである。/ ○「あなたは山川さんですか?」「え,そうです。」 ○「あなたも行くんですか?」「え、行きます。」 ○「ここにかけてもいいですか?」「え、いいです。」 2 / はっきり聞かなかったときや、わからなかったときにもう一度聞くのに使うことば。「えっ」とも言う。/ ○「え、なんですって?」 ○「え、来ないんですか?」 3 / たいへんなことを聞いておどろきを表わすことば。「えっ」とも言う。/ ○「え、火事なの?」 ○「え、さいふがないって?」 **え〔重〕(接尾語)** /「ひとつ」「ふたつ」のような数を表わすことばにつづいて、いくつ重なっているかを表わす。/→じゅう[重]。 ○まぶたは、一重だったり二重だったり人によってちがう。 ○八重ざくらといっても、花びらが8枚重なっているわけではない。たくさん花びらのあるさくらという意味である。 ○敵(てき)は城(しろ)を十重(とえ)二十重(はたえ)に何重(なんじゆう)にも取りかこんでいる。 ○それは外国へ送(おく)るのだから、とちゅうでこわれないように、いく重にもつつんでください。 ○約束(やくそく)をやぶりましたこと、いく重にも(=深(ふか)く) おわび申しあげます。 - ☆話しことばでは、ひろく「じゅう 〔重]」が用いられ、このことばは決まった形でだけ用いられることが多い。 **え〔餌〕(名詞)** とり・さかな・動物にあえる食物。→えさ〔餌]。 ○カナリヤにえをやりましたか。 ○つりばり(=さかなをつるはり。)にえをつけてさかなをつる。 ○これはぶたのえにしかならない。 **えいが [映画](名詞)** えいが。/1920年ごろまでは「活動写真(かつどう <119> しゃしん=動く写真)」と言った。/ ○映画館(かん)へ映画を見に行く。 ○ぼくが外国でとった(=うつした)映画を見せよう。 ○この小説は映画になった。 ○友だちが映画に出る。 ○ニュース映画。音楽映画。 ○天然色(てんねんしょく) 映画。色彩(しきさい)映画。カラー映画。/以上三つとも同じ意味。/ ○白黒(しろくろ)映画。/色のないふつうの映画のこと。/ **えいきょう 〔影響] (名詞、〜する)** あるもののあり方や行ないがほかのもののあり方に変化をおこさせること、またその変化。 ○アメリカ大統領 (だいとうりょう)やソビエト首相(しゅしょう)の発言(はつげん=言ったこと。)は、世界に大きな影響をあたえる。(=およぼす。) ○兄は数学がよくできて、ぼくに教えてくれた。ぼくが数学がすきになったのは兄の影響が大きい。 ○よい友だちからはよい影響を受ける。 ○鉄道(てつどう)のストライキは、影響するところが大きい。 ○あの人は大臣(だいじん)ではないが、政府(せいふ)に対して影響力(えいきょうりょく)を持っている。 **えいご [英語](名詞)** えいご。イギリスやアメリカの国のことば。 ○あの人は長い間イギリスにいたから、英語がたいへんじょうずだ。 ○英語で手紙を書く。 ○英語から日本語にはいったことばはたくさんある。/このごろでは、英語に対してアメリカのことばを「米語(ぺいご)」と言うこともある。/ **えいせい[衛生〕(名詞)** いつもじょうぶでいて、病気にならないように気をつけること。 ○工場の中は空気がきたないので、衛生に悪い。 ○きだない所で料理を作ったり食べたりするのは衛生上(=衛生という立場から)よくない。 ○よごれた手でものを食べるのは衛生的ではない。 ○食堂(しょくどう)のコックが、白いぼうしをかぶっているのは衛生のためである。 ○この台所は日が当たらなくて不衛生だ。/「非衛生」ともいう。/ ○衛生に気をつけないと病気になる。 ○衛生兵(へい)。衛生室(しつ)。 **えいよう〔栄養〕(名詞)** 生き物が育ち、生きるために必要な物質。または、その物質をからだの中に取り入れること。 ○栄養をとって、からだをじょうぶにする。 ○たまごにはいろいろの栄養がふくまれて(=はいって)いる。 ○栄養をとらないと、つかれやすくなる。 ○栄養をつけようと思って朝からにくを食べている。 ○あのおくさんはいつも栄養を考えて料理をつくる。 ○栄養食ですから、少しぐらいまずくてもがまんして食べなさい。 ○栄養価(か)。栄養不良(ふりょう)。栄養士(し)。 <120> **ええ(感動詞)** 1 /質問に答えて、「そうだ。」「わかった。」「しょうちした。」などの意味を表わす返事のことば。「はい。」よりていねいではない言い方である。/→はい。え。 ○「お元気ですか?」「ええ、おかげさまで。」 ○「日本語はむずかしいですよ。」「ええ、わかっています。」 ○「あなたもてつだってくださいよ。」「ええ、そうします。」 2 / びっくりしたときやおこったときなど、強い感情を表わすことば。「えっ」ともいう。おわりを上げて発音する。/ ○「ええ、あの人が死んだ?」 ○「ええ、そんなことがあったのですか?」 3 / 次のことばがすぐ出ないで考えているときのことば。/ ○「あれは、ええ――十一日でしたよ。」 ○「ええ―――――安川さんでしたか?」 ○「じゃがいもと、ええ――たまねぎとにんじんをください。」 **えがお 〔笑顔〕(名詞)** にこにこわらっている顔。わらい顔。 ○先生のうちへ行ったら、いつもはこわい先生がえ顔でむかえてくださった。 ○あの人はいつもえ顔でいる。 ○なき顔やおこり顔より、え顔のほうがよい。 **えき[駅] (名詞)** 汽車や電車がとまったり出たりする所。→ていしゃじょう〔停車場]。 ○きしゃは小さな駅にとまった。 ○大きな駅だな。 ○次の駅でべんとうを買おう。 ○駅についたら汽車はもう出てしまっていた。 ○駅の前のビルの二かいがぼくのじむ所だ。 ○あれが東京駅です。 ○駅前。駅長。駅員。駅べん(=駅で売るべんとう)。 **えさ〔餌] (名詞)** 1 動物にあえる食物。→え[餌]。 ○えさがいいとにくもおいしい。 ○このくさは、ひつじのえさになります。 ○あぶらを取って、のこったものをさかなのえさにします。 ○このさかなは、そのえさではつれない。 ○えさをほしがってないています。 2 人をだましてさそうためのもの。またはその方法。 ○景品(けいひん=売る品物にサービスのためにつけてくれる品物。)をえさにして、子どもにこのかしを買わせている。 ○うまい話をえさにして、人々に金を出させていたのだ。 **えだ〔枝〕 (名詞)** 木のふといところからわかれて出たほそい部分。 ○冬になると木の葉が落ちて、枝だけになる。 ○春になると木の枝がのびる。 ○木の枝をおってはいけない。 ○枝を切る。 **えもの[獲物](名詞)** とったさかなや動物。戦いやしょうぶなどでとったものにも言う。 ○つりに行ったがたいした獲物はなかった。 ○山へ行って、うさぎを獲物にして帰っ <121> た。 ○冬にはとりが集まって、ハンターたちのよい獲物になる。 ○獲物をねらうライオンのような顔で、てきをまっていた。 ○戦争にかって、その国のたからを獲物にして帰って来た。 **えら・い** [偉い〕 (形容詞) 1 (人物(じんぶつ)が)りっぱで価値(かち)がある。 ○シュバイツァー博士(はかせ・はくし)は偉い人です。 ○「勉強して、偉い人になれ。」と母は私によく言った。 ○君にはあの人の偉さがわからないのだ。 2 地位が上である。 ○会社でいちばん偉いのは社長だ。 3 たいへん。ひじょうに。ひどい。 / この場合は漢字を使わない。/ ○きょうはえらいさむさだ。 ○きょうはえらくさむい。 ○あの人は数学がえらくできる。 4 感心(かんしん)してほめるときの ことば。 ○はたらきながら勉強して、1番で卒業したとはえらかったね。 ○えらい! よくやった。 (関連語)①偉がる(= (自分だけ)えらいと思う)。偉ぶる(=えらいようなふりをする)。 **えら・ぶ** [選ぶ〕(動詞) 1 たくさんの中から、よいものやほしいものなどをとる。 ○安くてよい品物を選んで買う。 ○会議の場所に東京が選ばれた。 ○第二外国語は、フランス語を選ぼうと思う。 2 おおぜいの中から、ちょうどよい人を決める。→せんきょ〔選挙。〕 ○この町の人々は山田さんを町長に選んだ。 ○全国の町から選ばれた人々が東京に集まって、大会をひらいた。 **えり** [襟・衿] (名詞) 1 着物やようふくなどの、くびのまわりに当たる部分。 ○えりの細(ほそ) いようふく。 ○このようふくには、どんなえりをつけましょうか。 ○えりのないようふくは、きやすいからすきです。 ○えりが大きいからあったかい。 ○えりを正して(=態度を正しくしてまじめになって)話を聞いた。 2 くびのうしろの部分。 ○えりのけをそってください。 ○えりくびのほそいむすめだ。 ○えりあしの長い人だ。 ○えりまき。えりもと。 **える** 〔得る](動詞) 1 自分のものにする。手に入れる。とる。→うしなう〔失う]。 ○本からいろいろな知識(ちしき)を得る。 ○ノーベルがダイナマイトを作って得たお金をもとにして、ノーベル賞(しょう)が始められた。 ○大学を卒業して、高等学校の先生の資格(しかく)を得た。 <122> ○よい友だちを得ることはむずかしい。 ○病(やまい)を得て床(とこ)についた。(=病気になってねるようになった。) 2 できる。/漢字は使わない。/ ○太陽(たいよう=日)が西からのぼることはありえない。(=決してない。) ○あまりの美しさに、ことばでは表わしえない。/「できない」の意味の場合は「えない」の形を使うが、「できる」の意味の場合は「うろ [得る]」のほうを使うのがふつうである。たとえば、「することができる」は「なしうる」、「あるだろう・あることもある」は「ありうる」、「書くことができる」は「書きうる」。/ ○同じこきょうだという縁たよって私をたずねて来た。 ○きょうは金に縁のある日だ。 ○中国と日本はむかしからふかい縁がある。 ○商人(しょうにん)ですからね。学問には縁のない人間ですよ。 2 そんな関係をもつようになる運。 ○あなたを助けることになるのも、何かの縁でしょう。 ○おかしな縁から友だちになったのです。 ○これをご縁にたびたびいらっしゃってください。 ○その本を読んだのが縁になって日本へ行こうと考えた。 3 日本のたてもので、へやの外がわにある、いたをしいた場所。 / [えんがわ〕とも言う。/ ○縁に出れば少しすずしいです。 ○縁先に本をならべてほしました。 ○ぬれ縁。 **えん** [円] (名詞) 1 まろいこと(もの)。→まる[丸〕。 ○コンパスで円をかく。 ○五角形(ごかくけい)より六角形,六角形より八角形と、角が多くなるほど円に近づく。 ○円形。円周(えんしゅう=円のまわりの線。) 2 / 日本のお金を数えるときに使う。また、日本のお金の意味にも使う。/ ○1ドルは360円です。 ○円で払(はら)ってください。 ○ドルを円にかえる。 **えん** [縁〕 (名詞) 1 人と人、または物事の関係。 ○親子の縁は切ろうとしても切れないものです。 ○めでたく夫婦 (ふうふ)の縁を結んだ。 ○あのかたとはどんなご縁がおありですか。 ○あの会社とはもう縁を切った。 **えんそう** 〔演奏] (名詞、〜する) 楽器(がっき)をならして、音楽を聞かせること。 ○ピアノの演奏を聞きに行きます。 ○あの演奏を聞いた人はみんな感心しました。 ○演奏が行なわれている間は、中にはいれませんよ。 ○バイオリンの演奏家として有名でした。 ○演奏者は田小よしこさんでした。 ○この春には演会をひらきます。 **えんぴつ** 〔鉛筆〕(名詞) えんぴつ。 ○鉛筆で字を書く。 ○鉛筆をけずる。 <123> ○鉛筆のしんがおれた。 ○絵をかくにはやわらかい鉛筆がいい。 ○赤鉛筆。青鉛筆。色鉛筆。鉛筆けずり。 **えんりょ** [遠慮〕 (名詞、〜する) 1 自分のしたいとおりにしないで、がまんすること。 ○あなたとわたしとは友だちなのだから、遠慮をしないでください。 ○わたしの物は何でも遠慮をしないで使ってください。 ○子どもはだれの前でも遠慮しない。 ○初めて来たお客さんは、遠慮して何も食べない。 ○遠慮はいりません。どんどん食べてください。 2 (けんそんした気持ちで、または他人のことを考えて)やめること。 ○たばこはご遠慮ください。 ○きょうの会は、気分が悪いので遠慮いたします。 **えんりょぶか・い** [遠慮深い] (形容詞) たいへん遠慮するようす。 ○あの人は遠慮深いから、わたしのうちへあそびにいらっしゃいと言っても、なかなか来ません。 **えんりょなく** 〔遠慮なく〕(連語) 遠慮しないで。/副詞的に使う。/ ○さあ、遠慮なく食べてください。 ○「どうぞおはいりください。」「それでは遠慮なくおじゃまいたします。」 <124> **お** 〔尾〕(名詞) 1 動物のしっぽ。 ○犬が尾をふってついてくる。 ○馬(うま)の尾は長い。 ○尾の長い動物。 2 物の後ろのほうがほそく長くのびてついているもの。 ○たこに尾をつけて上げる。 ○すい星(せい)の尾。 3 話やうわさや問題などが、すぐおわらずにあとまでのこること。 ○そのじけんは、まだ尾をひいている。 **お** 〔御〕(接頭語) 1 /名詞・形容詞・形容動詞・動詞などの上につけて、そんけい・ていねいなどの気持ちを表わす。/ ○お手紙をどうもありがとうございました。 ○お元気でけっこうですね。 ○そのかたは、とてもおやさしいかたですよ。 ○ここにおかけになってください。 /「お〜になる」の形をとって、そんけいの気持ちを表わす。/ ○ここに名まえをお書きなさい。 ○何をお持ちいたしましょうか。/自分のほうをひくくして言う時には「お~する」 「お〜いたす」などとなる。/ ○お話しもうしあげたいことがございますが、聞いていただけますか。 ○おかしをお一ついかがですか。 ○さあ、ゆっくりお食べ。(=お食べなさい。)/親しい人たちの間で、年上の人が年下の人に命令的に使う。/ ○そんなことはおよしあそばせ。(=およしなさい。) / 女の人たちの特別にていねいな話し方。/ 2 / 女の人の名まえの上につけて、特に親しみを表わす。/ ○お雪(ゆき)さん。 /名まえが「雪」・「雪子」の場合。/ ☆漢語にはふつう「御」(ご・おん)がつくが「お」という場合もある。「御」は「お・で・おん・み」という読み方ができるので、「御」と書かれているときは、あとに来ることばによって、どう読むかを判断(はんだん)しなければいけない。 (関連語)②ご。おん。み。おみ。 **おい** [甥] (名詞〕 →めい〔姪]。兄弟姉妹のむすこ。 ○わたしとあの子とは、おじとおいの関係になります。 ○おいごさんはお元気ですか。 /ていねいな言い方。/ ☆ 「お」という接頭語をつけて、「おおい」「おめい」というのは、まちがい。 **おい** (感動詞) /人によびかけるときに、最初に言うことば。男の人が、親しい関係の人か、自分より下の関係の人に使う。/→もしもし。 ○おい、そこで何してるんだ? ○おい、新聞持ってきてくれ。 ○おい、おい、そこを通ってはだめだ。 ○おい、早く来いよ。 ○おまえはだれだ? おい?/このようにことばの後ろにくる場合もある。/ **おいか・ける** 〔追い掛ける〕 (動詞) 1 先に進んでいるもののところまで行こうとしてあとから進む。つかまえようとして、あとから追う。 ○わすれものをして出かけた主人のあとをすぐ追い掛けたが、もう見えなかった。 <125> た。 ○見おくりの人々は、はしり出した汽車を追い掛けて、はしりながら手をふった。 ○前の車を追い掛けてくれ。 ○どろぼうだ。追い掛けろ。 ○その人なら少し前にここを通ったばかりですから、いそいで追い掛ければ追いつくでしょう。 ○死んだ子のあとを追い掛けるようにして、そのおかあさんはなくなった。 /じっさいに追い掛けるのでなくても、そういう気持ちで何かする場合にも言う。/ ○けっこんしたいと思ってそのむすめを三年も追い掛けた。 ○お話があって、あなたを一日じゅう電話で追い掛けていたのです。 2 一つの事につづけて、あとからすぐほかの事をする。 ○電ぼうに追い掛けて手紙も出した。 ○もう一つ追い掛けてたのみたい事がある。 ○英語の試験に追い掛けて、フランス語の試験まであったんだ。 **おっか・ける** 〔追っ掛ける〕 (動詞) →おう〔追う〕。 /「追い掛ける」のもっと口語的な言い方。/ ○犬が追っ掛けて来た。にげろ、にげろ。 **おいこ・す** 〔追い越す〕 (動詞) →おいぬく〔追い抜く〕。 1 あとのものが前を進んでいるものに追いついて、さらにそれをこえて先になる。 ○先頭の人を追い越していちばん前に出た。 ○えきにつく前に、ならんではしっていた汽車を自動車が追い越した。 ○このみちでは、あとの車は前の車を追い越してはいけないのです。 ○車がみちにいっぱいで、前の車を追い越そうとしても追い越せるものじゃない。 2 今まで数量(すうりょう)や程度がおとっていたものが、まさっていたものをこえて、それよりよくなる。 ○一年会わない間に、弟は私を追い越してせいが高くなっていた。 ○田中さんは、ずっと一番だった山川さんを追い越して、一番になった。 ○この町の人口(じんこう = 人の数。)は、もう、2,3年でA市を追い越すだろう。 ○追い越し禁止(きんし)。 **おいし・い** (形容詞) →まずい。うまい。 のみものや食べ物の味がよいこと。 /「まずい。うまい。」よりも使われるはんいがせまく、味にかぎられる。/ ○これはなかなかおいしい。 ○こんなにおいしい料理は食べたことがない。 ○病気のときは何を食べてもおいしくない。 ○ああ、おいしかった。 ○子どもはおいしがって、おかしをみんな食べてしまった。 ○そのおいしさは、ちょっとことばでは言えません。 <126> ○おいしそうなくだもの。 **おいだ・す** 〔追い出す〕 (動詞) →おう〔追う]。おいはらう〔追い払う]。 1 追って外へ出す。 ○よそのねこが家にはいってきたから追い出しなさい。 ○子どもたちがやかましいので、へやの外へ追い出した。 ○うちでかっている犬ではないが、子どもたちがかわいがっているので追い出せない。 ○来た時すぐ追い出せばよかった。今からではかわいそうで追い出せません。 ○あくまをからだから追い出そうとおい のりをしました。 2 むりによそへ行かせて関係をなくす。 ○三人も子どもがあるのにおくさんを追い出してしまった。 ○会社を追い出されて仕事もなく、こまっています。 ○このなかまからあの人を追い出さなければ、けんかがたえないよ。 ○あの人は、前の社長を追い出して、自分で社長になった。 **おいて** [於いて〕(連語) →で。に。 /「~において」の形で使われる。所・場合・時・考え方・見方などをさす言い方で、書きことばの文体に使う。/ 1 /所をさす。/ ○大会は京都において三日にわたって開かれた。 2 /場合・ことがらをさす。/ ○このたびのひこうきじこにおいて、多数の死者を出しましたことについては心からおわび申しあげるしだいであります。 3 /時・時代などをさす。/ ○古代においてはその例を見ない。 ○そのゆめは近いしょうらいにおいて実現するであろう。 4 /考え方・見方をさす。/ ○それは現代人においてはよしとされている。 **おいぬ・く** 〔追い抜く] (動詞) →おいこす〔追い越す〕。/ 「追い越す」と「追い抜く」は、ほとんど同じ意味であるが、「追い抜く」のほうが、「きょうそうしていてついに」という気持ちが強い。/ 1 あとにいたものが前のものをこえて先に出る。 ○ゴールのちょっと前で、 escalasにぴったりついてきた人に追い抜かれた。 ○たちまち前の車を追い抜いて差(さ)をひらいていった。 ○追い抜いたり追い抜かれたりして、2頭のうまはいっしょにゴールにとびこんだ。 2 数量(すうりょう)や程度などがおとっていたものが、まさっていたものをこえてよくなる。 ○いっしょうけんめい勉強して、やっとあの人を追い抜いた。 ○この方面のぎじゅつでは、もう日本はドイツを追い抜いていますよ。 ○とうとうあの工場の自動車の生産台数(だいすう)は、うちの工場を追い抜いた。 ○子どもたちは、父親を追い抜いてどんどん大きくなる。 <127> **お・う** 〔追う〕(動詞) 1 何かの近くにいないようにおどす。 →おいはらう 〔追い払う]。 ○はえを追う。 ○この犬は追っても追っても、なかなかにげません。 2 つかまえようとして、後ろからついて。→おいかける 〔追い掛ける〕。 ○ねこがねずみを追っている。 ○けいさつはもう三月(みつき)もその犯人(はんにん)を追っている。 ○どろぼうを追ったが、つかまえることができませんでした。 3 いそがされる。/ 「追われる」と受け身の形で使う。/ ○毎日仕事に追われて休むひまがない。 ○友だちはしゅくだいに追われているらしくて、ちっともあそびに来ません。 **おいつ・く** 〔追い付く〕 (動詞) 1 あとから出たものが、先に出た者のいる所につく。 ○小川さんは私より30分前に出たが、わたしは車で行って、追いついた。 ○あの人は一足(ひとあし) さきに出たが、あなたがはしればすぐに追いつきますよ。 2 進んでいるものと同じ程度になる。 ○どりょくすれば、すぐほかの人に追いつきますよ。 ○世界的な水準 (すいじゅん)に追いつくには、さらにけんきゅうをしなければならない。 **おいはら・う** 〔追い払う〕 (動詞) /くだけた言い方で、「おっぱらう」とも言う。/ 1 うるさく何度もよってくるものを、おって遠くへやる。 ○この犬は、何度追い払ってもついてくる。 ○このはえはうるさいなあ。なんとか追い払えないものかなあ。 2 じゃまなものを追い出して、来ないようにする。 ○反対の者を追い払って同じ考えの者だけになる。 ○しゃっきんとりを追い払う。 ○この家を追い払われると、わたしは行く所がないんです。 **お・う** [負う](動詞) →せおう〔背負う〕。おぶさる。 1 せなかにのせる。/会話ではふつう「せおう」または「しょう」を使う。「負う」は文語的な言い方である。/ ○子どもをせなかに負ってゆきの中を帰って行くすがたがあわれだった。 ○弟を負えば、兄が自分も負えと言う。 ○負うた子にあさせ(=川のながれのあさい所。)を教えられる。/自分よりおとっているものに、かえってよいちえをあたえられる場合に言う。/ 2 自分の身に受ける。または自分が引き受ける。1の場合より、この2の意味で使われるのがふつうである。/ ○重いきずを負ってたおれていた。 ○無実(むじつ実さいにはしていないつみ。)を負って死んだ。 <128> ○こんなに借金(しゃっきん=かりた金)を負ってはどうすることもできない。 ○国民は、ぜいきんをおさめるぎむを負わなければならない。 ○あなたにだけせきにんを負わせてはすまない。 ○ほんとに手に負えない(=どうしようもなくこまった)子だ。 3 おかげを受ける。 /「負うところ」の形で使う。/ ○このせいこうは、田口先生のけんきゅうに負うところが大きい。 ○この方面のぎじゅつのはったつは、アメリカに負うところが少なくない。 **おうえん** 〔応援〕 (名詞,〜する) 1 仕事でこまっているときや、しょうぶにまけそうなとき、助けること。またはその助け。 ○あの工場で人が足りないそうだから10人ばかり応援に行け。 ○応援のぐんたいをまちながら、わずかなへいたいで十日もたたかった。 ○A校との試合には、いっぱんの人たちも選手を応援した。 ○せんきょの応援えんぜつ (=おおぜいの人の前で自分の意見や主張(しゅちょう)をのべること。)をたのまれた。 2 仕事をしたりゲームをしたりしている人のそばから、声をかけたりしてはげまして元気を出させること。 ○一日じゅうやきゅうの応援をしたので、声が出なくなった。 ○応援がうるさくておちついて試合ができなかった。 ○女の子はみんなぼくを応援してくれたんだよ。 ○応援者。応援団(だん)。応援歌(か)。 **おう・じる** 〔応じる〕 (動詞) /「応ずる」とも言う。/ 1 ほかのものから何かされたことを受けとめ、こちらからもそれに対して何かする。相手になる。こたえる。 ○あの人はあなたとけんかするつもりですが、あなたはそれに応じてはいけませんよ。 ○挑戦(ちょうせん=たたかいをしかけること。)に応じる。 ○授業のあとで、学生の質問に応じる。 /「~に応じる」の形で使う。/ 2 したがう。そのとおりにする。 ○すべての学生の希望に応じることはむずかしい。 ○ご予算(よさん)に応じて料理を作ります。 ○相手のようきゅうに、そうかんたんには応じられません。 3 ちょうど合う。ちょうどいい。適(てき)している。 ○身分(みぶん)に応じた家に住んでいる。 ○学力に応じた勉強のしかたがいちばんいい方法だ。 ○からだに応じた服 (ふく)を着る。 **おうふく** 〔往復〕(名詞、~する) 1 行って、同じみちを帰ること。。 ○往復何時間ぐらいかかりますか。 ○往復ともひこうきだったので、たいそう早く行ってこられました。 ○きっぷは、かたみち(=行くほうだけのきっぷ。)より往復を買えば安くなる。 ○この船はここと、あのみなとの間を一日三回往復しています。 ○往復きっぷ。往復はがき。 <129> 2 行ったり来たりすること。 ○あの人に会うために、ここを何度往復したかわからない。 ○手紙の往復(=手紙をあげたり、もらったりすること。)はありますが、長い間会っていません。 **おうよう** [応用〕 〔名詞、~する) ひとつのならったことを、ほかの場合にも使うこと。きそ的なことをほかのことにもあてはめて利用すること。 ○応用のできない人は、どんなに学問をしても成功(せいこう)しない。 ○中村さんは応用する力があるので、少しならっただけで、いろいろなことができるようになる。 ○おぼえるだけでなく応用もたいせつです。 ○学校でならったことを応用して、日本人と日本語で話してみました。 ○応用力学。応用化学。応用物理学。 **お・える** 〔終える〕(動詞) →すます[済ます〕。/おわる〔終わる〕。 /はじめろ〔始める]。 1 おわりまでする。つづけていたことをおわらせる。 ○勉強を終えたら買い物に行きます。 ○一か月の旅行を終えて今夜帰ります。 ○この仕事を終えればひまになるよ。 ○大学を終えた年に戦争が始まった。 ○学校を終えて社会に出るみなさんの前にはいろいろのこんなんもありましょう。 2 /他動詞について、その動詞の表わす動作(どうさ)が終わった意味になる。/ ○本を読み終えたときには朝になっていた。 ○食べ終えたらテーブルの上をかたづけてね。 ☆ 「終わる」と同じように自動詞的に使われる場合がある。 ○会が終えたのは十二時すぎだった。 ○あのかたの話が終えたら、すぐ車をよんでください。 **おお** (感動詞) 1 /物事にふかく感じたときに出す声。「ああ。」とも言う。/ ○おお、さむい。 ○おお、いやだ。 ○おお、とんだ、とんだ。 ○おお、おとうさん、生きていたんですか。 2 / 「はい。」という意味で、男の人が使う、ていねいでない言い方。/ ○「おまえ、行くのか?」「おお、あたりまえだ。」 ○「おじさん、いるかい?」「おお、ここだ。ここだ。」 3 / よびかけることばの、ていねいでない形。「おい。」とも言う。/ ○おお、はいるのか? 出るのか? ○おお、おまえさんそこで何してんだ? 4 / 思い出したときに出ることば。「ああ。」とも言う。/ ○おお、そうだ。電話をかけなくてはいけなかった。 ○おお、思い出した。あの時のむすめさんでしたか。 **おお** [大] (接頭語) /名詞につく。/ 1 大きいこと。ひろいこと。量(りょう)の多いことを表わす語。/→こ[小]。 ○大男。 ○大通り。 ○大雨。 <130> ○大人数(にんずう)。 2 /程度のはなはだしいことを表わす語。/ ○大喜(よろこ)び。 ○大急ぎ。 ○大うそつき。 3 / 「だいたい」の意味を表わす語。/ ○大ざっぱ。 ○大づかみ。 4 /代表的、あるいは根本(こんぽん)的な意味を表わす語。/ ○大みそか。 ○大そうじ。 ○大本(もと)。 5 / 同じもののうちで上位にあるものを示(しめ)す語。/ ○大奥(おく)さん。 ○大にいさん。 ○大先生。 **おお・い** 〔多い〕 (形容詞) →すくない 〔少ない]。 物の数や量(りょう)などがたくさんある。 ○日本は山が多い。 ○きょうはお客が多い日だった。 ○去年の今ごろは雨が多かった。 ○自動車がふえればじこも多くなる。 ○きふは多ければ多いほどけっこうです。 **おおいに** 〔大いに〕 (副詞) →ひじょうに〔非常に〕。たいへん[大変]。 ひじょうに。たくさん。たいへん。 ○君の意見には大いにさんせいだ。 ○ひさしぶりだから今夜は大いにのもう。 ○君にそんなことをされては、大いにめいわくだ。 **おお・う** 〔被う・覆う〕 (動詞) 1 物の全体にわたって何かをかぶせる。→かぶせる。 ○ほこりがかからないように、使わないときにはカバーでおおっておきます。 ○両手で顔をおおってしばらくないていました。 ○あついくもが空をおおって、何日も日光を見ることができなかった。 ○夜が明けてみると、町じゅうがゆきにおおわれていました。 ○耳をおおいたくなるようなひどい話だ。 ○この戦争は目をおおうばかりの(=見えないように目をおおいたくなるような) おそろしいものでした。 ○おまつりで、町じゅう花におおわれ、活気(かっき=元気のよい気分。)におおわれている。 ○病気とききん(=作物(さくもつ)がみのらないために食べるものがなくなること。)が国じゅうをおおった。 2 かくしてあらわさない。 ○事実をおおって最後まで打ち明けなかった。 ○自分の欠点(けってん)をおおおうとして、いろいろのことを言う人だ。 ○彼のしっぱいはおおうことのできない事実だ。 ○覆い。(=おおうために上にかけるもの。) **おおがかり** 〔大掛かり] (形容動詞) /①は「の一こと」になる場合もある。/ →しかけ。 <131> 計画か大きくて、ひようやろうどう力がたくさんかかる状態。 ○5年はかかる大掛かりな工事を引き受けた。 ○大掛かりのぶたいを作って、何十人もいっしょにおどらせるそうだ。 ○この時の作戦(さくせん=戦争の計画。)は空(くう)・陸(りく)・海(かい)のぐんたいをあわせ、実に大掛かりだった。 ○けっこんしきは家ぞくと友だちだけで・やって、大掛かりにはしたくない。 ○世界によびかけて大掛かりな平和運動をおこした。 **おおかた** 〔大方〕 /漢字はあまり使わない。/ I (名詞) 1 物事の大部分。→あらかた。おおよそ。だいたい「大体〕。ほとんど〔殆ど]。 ○出席(しゅつせき)した人のおおかたは女だった。 ○おおかたの話はおとうさんからうかがいました。 2 (世の中の) いっぱんの人々。 ○おおかたの考えがそっちへ向いているのだから、しかたがない。 ○おおかたのひょうばんでよい悪いが決まってしまう。 ○おおかたのごさんせいをいただいて、きふを集めることになりました。 Ⅱ(副詞) 1 大部分がその状態であるようす。 →あらかた。おおよそ。だいたい 〔大体〕。ほとんど[殆ど]。 ○おおかたできあがっています。 ○用意した金はおおかた使ってしまった。 ○おおかたお集まりのようですから、始めましょうか。 2 そうだろうと思うこと。→たぶん。 ○はっきりとは言えないが、おおかた だめだろうとは思っていたよ。 ○おおかた帰らないと思います。 **おおき・い** 〔大きい〕 (形容詞) →おおきな〔大きな〕。ちいさい〔小さい]。 1 物の形・量(りょう)・めんせきなどが、たくさんの場所をとるようす。また、人がせいが高く、ふとっているようす。 ○大きいにもつがある。 ○電話が聞こえません。もっと大きい声でおねがいします。 ○大きい家に住んでいる。 ○むすこはわたしよりずっと大きいんです。 2 年が上である。おとなである。 ○姉はわたしより二つ大きい。 ○大きくなったら君は何になりたいの? 3 / 物事の計画や、心の持ち方などに使う。/ ○今度の工事の計画は大きいですよ。 ○彼は人物が大きいから、こんな問題ではびっくりしないだろう。 ○これはわれわれにとって大きい問題だ。 ○君の話は大きくて信用できない。 **おおきな** 〔大きな〕 (連体詞) →ちいさな〔小さな〕。 /大きいと同じ。/ ○大きな音がする。何だろう。 ○大きなかばんだなあ。 ○あの人はいつも大きなことを言う人だ。 ○大きな顔をして(=えらそうに見せて)よくそんなうそが言えたもんですかね。 <132> ○大きなおせわですよ。 /ほかの人が、自分にとってよけいな、うるさいことをしたときに、おこってことわる言い方。/ **おおぜい** 〔大勢〕(名詞) /副詞的にも使う。かなで書くことが多い。/→たくさん。すこし〔少し]。 人の数がたくさん。/ 「ねこがおおぜい。よ「車がおおぜい。」とは言わない。/ ○人がおおぜい通りを歩いています。 ○きのうおおぜいで遠足(えんそく)に行きました。 ○わたしの学校には日本人はおおぜいますが、外国人は少ししかいません。 ○デパートではおおぜいの客が買い物をしています。 **おおはば** 〔大幅〕(形容動詞) 1 数量(すうりょう)の変わり方が大きいようす。 ○大幅なねさげ (=ねだんを安くすること)を行なうそうです。 ○きしゃの時間の大幅な改正がある。 ○ぶっか(=物のねだん。)が大幅に上がって生活が苦しくなった。 ○会議の期間を大幅にのばすことを考えている。 2 はばがひろいこと。ことに生地(きじ)のはばが、もめんはば(=約36センチ)の2ぱいあること。 ○このきれは大幅だから、たけ(=長さ)はそんなにいらない。 ○この大幅のもめんは、シーツに使うのです。 **おおみず** [大水〕(名詞) 雨などのため、川の水が多くなってあふれ、土地にながれだすこと。 ○大水で家がながされる。 ○ここはむかしから土地がひくいため、何度も大水が出た所だ。 ○大水になったらどうしょう。 **おおむかし** 〔大昔〕(名詞) /副詞的にも使う。/ →むかし〔昔〕。いま〔今〕。 ずっと以前。 ○日本は大昔から島国だったのでしょうか。 ○大昔、人間はさかなをとったり木の実を食べたりして生活しました。 ○大昔、人間は石でどうぐを作りました。 **おおよそ** /「およそ」とも言う。/ I (名詞) 物事のだいたい。ひととおり。→あらかた。おおかた〔大方〕。およそ[凡〕。ほとんど[殆ど]。 ○要求(ようきゅう)のおおよそはいれてあげます。 ○旅行者のおおよそはそこから引き返すはずだ。 ○必要な金のおおよそを言ってください。 ○おおよその見当(けんとう=たぶんそうだろうと考えること。)はつく。 ○社会に出てはずかしくないだけのおおよその教育はさせた。 ○おおよその説明を聞いたら、自分で始めてみてください。 Ⅱ(副詞) だいたい。約(やく)。 ○おおよそ千円ぐらいでしょう。 ○おおよそ十年ぐらい前のことです。 ○おおよそ事情(じじょう)はわかりま <133> すが、もっと調べてみたいのです。 **おおよろこび** 〔大喜び〕 〔名詞,〜する) →よろこぶ[喜ぶ〕。よろこび[喜び〕。かなしむ [悲しむ〕。かなしみ [悲しみ]。 ひじょうなうれしさ。たいそう喜ぶこと。 ○試験がなくなって学生は大喜びです。 ○100点をとった学生は大喜びしています。/「大喜びをしています。」とも言う。/ ○子どもたちは大喜びで、映画を見に行きました。 **おかあさん** 〔お母さん〕 (名詞) →おとうさん〔お父さん]。はは〔母〕。/ /母親に対してよぶよび方。/ ○おかあさん、電話ですよ。 ○あなたのおかあさんはお元気ですか。 /自分の母親のことをほかの人に対して言うときは、「はは」と言うが、母に向かって言うときは「おかあさん」と言う。/ **おかげ** 〔お陰〕(名詞) 1 神や人などから受ける助け。 /受けたおんをていねいに言う形。/ ○あの時無事ににげられたのは神さまのおかげだと思っています。 ○私たちが、こうふくにくらせるのも、みんなあのかたのおかげです。 ○先生のおかげで大学にはいることができました。 ○おかげをもちましてめでたく式もおわりました。 2 何かを行なった結果。(=それがよい結果であったとき。) ○毎日れんしゅうしたおかげでじょうずになった。 ○日本じゅう旅行したおかげで町の名まえがおぼえられた。 ☆受けた結果、行なった結果が悪い場合にはふつう「おかげ」とは言わないが、次のような用例もある。 ○あんたのおかげでひどいめにあった。 ○朝ねぼうしたおかげでバスにのりおくれてしまった。 **おかげさまで** 〔お陰様で〕(副詞) /「おかげで」のていねいな形で、人の世話や助けにかんしゃしてあいさつするときに言う。また、特に世話や助けを受けないときでも、ただのあいさつのことばとして使う場合もある。/ ○ご親切に手当(てあ) てをしていただいて、おかげさまですっかりなおりました。 ○あなたが話してくださったので、おかげさまできふがたくさんあつまりました。 ○「みなさん、お元気ですか?」「おかげさまでみんな元気でおります。」 ○「むすこさんは大きくなりましたね。」「おかげさまで来年は大学でございます。」 ○「きみの会社、ことしはもうけたそうだね。」「おかげさまで少しはいいようだ。」 **おかし・い** (形容詞) →つまらない。おもしろい。こっけい。 1 話し方や形・物事などがふつうとちがっていて、わらいたくなる。 ○上田さん、何がそんなにおかしいんですか。」 ○「みてごらんなさい。あの映画は、始めから終わりまで、おかしくてたまらなかった。」 2 変だ。ふつうと調子がちがう。 ○夏なのにこんなにすずしいのは、おか <134> しいですね。 ○あの人は、このごろおかしい。どうしたのだろう。 3 ほかの人にうたがわれるようなようす。 ○あんなにたくさんのお金を持っているのは、おかしいと思いませんか。 ○彼の言うこともすることもおかしい。 **おが・む** [拝む〕 (動詞) →いのる。 1 とうといものをうやまって礼(れい)をする。左右の手のひらをあわせて礼をし、いのる。 ○朝おきると、まず神様を拝みます。 ○山田さんは手をあわせて拝みながら、「私が死んだらこの子をおねがいします。」と言った。 2 たいへんめずらしい物やたいせつな物を見る。はいけんする。 ○このようなたからものは、めったに拝めるものではございません。 **おがわ** [小川] (名詞) 小さい川。 ○家のそばに小川がながれてます。 ○小川で子どもがあそんでいる。 **おき** [沖〕 〔名詞) 海やみずうみのきしからはなれた、遠くのほう。 ○大きな船が沖を通っている。 ○沖のほうに船のあかりが見える。 ○わかい人がきしから沖のほうへおよいで行った。 **おき** 〔置き〕(接尾語) /同じ動作や状態がくり返される場合に、数を表わすことばにつづいて、その間を表わす。「〜置きに」の形で、副詞的に使われることが多い。ふつう、かなで書くことが多い。/ ○みちの両がわに2、3メートルおきに木がうえてある。 ○このくすりは3時間おきにのんでください。 ○「あなたは毎日ふろにはいりますか。」「いいえ、毎日ははいりません。ふつかおきです。」 ○オリンピックは3年おき、つまり4年目ごとに行なわれます。 **おぎな・う** 〔補う〕 (動詞) 足りないものを足してじゅうぶんにする。けってんや悪い状態を、ほかのものでよくする。 ○足りない原料はゆにゅうで補っている。 ○人手(ひとで=はたらく人。)の不足をきかいで補うのです。 ○もう少しことばを補わなければ、意味がよくわかりません。 ○このそんは今度の事業で必ず補うつもりだ。 ○性質がよいということが、顔がみにくいというけってんを補っています。 **お・きる** 〔起きる〕 (動詞) →おこす〔起こす〕。おこる〔起こる〕。たつ〔立つ〕。 <135> 1 ねていたものが目をさます。また、目をさましてからだが立つ。 ○おきているんですが、なかなかとこからでられない。 ○冬は朝早くおきるのはつらい。 2 ねむらないでいる。 /「~ている」の形で多く使われる。/ ○夜おそくまで起きて本をよむ。 ○1時だが、たばこ屋はまだ起きているだろう。 3 よこになっていたものが立つ。ねていた人がすわる。 ○もうねつがないし気分がいいから、自分で起きられます。 ○きのうのかぜでたおれた枝(えだ)がいつのまにか起きた。 **おきあが・る** 〔起き上がろ〕(動詞) ねていたものが、からだをおこす。 ○けがが直ってとこの上に起き上がってみんなにあいさつできるぐらいになおった。 ○起き上がろうとするが、重いものにおさえつけられて起き上がれないゆめを見た。 ○けがをした人は一度起き上がったが、またすぐにたおれてしまった。 ○日が出ると、しおれていたくさや花はいっせいに起き上がった。 **おきわす・れる** 〔置き忘れる〕(動詞) 持ってかえるのをわすれて、そのままおいてくる。 ○午後から急にいい天気になったので、学校にかさを置き忘れてきた。 ○夏になると、駅(えき)や電車の中ににもつを置き忘れることが多い。 **お・く** 〔置く〕(動詞) 1 おく。 ○本をつくえの上におく。 ○にもつをここにおいてください。 2 ある仕事をさせるために、人をやとい、ある地位につける。また、せつびなどを新しくもうける。 ○タイピストをひとりおきたいんですが、だれかいないでしょうか。 ○下宿人(げしゅくにん)を何人おいていますか。 ○来月から社内に宣伝部(せんでんぶ)をおくことになりました。 3 子どもなどをある場所にのこす。 ○子どもを家においてでかける。 ○彼は、おくさんと子どもを家においたまま、もう一か月も帰って来ない。 4 二つの物事の間に、時間・日数・きょりなどをおく。 ○となりとの間を10メートルおいて家をたてる。 ○三日おいてもう一度来てください。 5 /「動詞+て+おく」の形で使う。/ ① / ある状態をとめないで、つづけさせる。/ ○このことは、ほかの人に言わないでおいてください。 ○電とうはけさないで朝までつけておこう。 ② /何かをする前に、しらせたり、ことわったり、したくをしたりする。/ ○その人に電話をかけておいて、うかがったほうがいいでしょう。 ○あしたの会のために、のみものをどのくらい用意しておきましょうか。(関連語)①おきわすれる。 <136> **おく** [奥] (名詞) →おもて〔表〕。 1 物や家などの入り口から中にはいった深い所。表に現われない、深い所。 ○お客さまを奥へ案内する。 ○私の家はこの奥のほうにあります。 ○たんすの奥にしまっておく。 ○口の中ではなく、のどの奥がいたいんです。 ○子どもは奥であそんでいます。/家の中で、かぞくなどがいつもいる所。/ ○お店は人が来ますから、どうぞ奥へお通りください。 ○口ではあんなに言っているが、心の奥では何を考えているかわからない。 2 / 「奥さん」「奥さま」の形で他人の妻や夫人をいう。/おくさん〔奥さん]。 **おくさん** 〔奥さん〕(名詞) / ていねいに言うときは「おくさま」。/ 1 ほかの人の妻。/ていねいな言い方。/ ○おくさんにどうぞよろしくおつたえください。 2 /やとわれている人が、女主人に対していう言い方。わかくない女の人に対して言うことば。/ ○おくさん、お客さまがおみえになりました。/女主人に対して。/ ○おくさん、何をあげましょうか。(=お買いになりますか。) /店の人が客に対して。/ **おくさま** 〔奥様〕(名詞) ○おくさまのご病気はその後いかがでいらっしゃいますか。 ○おくさま、何かご用でしょうか。 ○おくさま、夕はんは何にいたしましょうか。 **おくびょう** 〔臆病〕 〔名詞, 〜な・に) いつもわずかなことをおそれ心配している性質。またはそのようなようす。 ○おくびょうなのがあの人のけってんだ。 ○力は強いのだが、おくびょうのためにまけるのだ。 ○あの子はおくびょうだから、こんな夜にひとりで出かけたりしません。 ○おくびょうな人ね。夜歩けないなんて。 ○一度しっぱいすると、どうしてもおくびょうになるものだ。 ○おくびょう神がつく。(=急におくびょうな気持ちがおこる。) ○おくびょう風にふかれる。(=急におくびょうな気持ちがおこる。) ○おくびょう者。 **おく・る** 〔送る〕(動詞) 1 ある所からある所へ物をうつして、とどくようにする。 ○にもつは車で送ります。 ○ゆうびんで送ると何日かかりますか。 2 立ち去る人をある所まで見おくる。 ○お客様を駅まで送っていく。 3 時をすです。 ○夏休みをいなかで送る。 ○彼は一生を音楽家として送った。 ○何もしないで毎日を送っています。 (関連語) ① みおくる。 **おくりとど・ける** 〔送り届ける〕 (動詞) 人や物といっしょに行って、それが向こう <137> につくようにする。 ○この人たちをりょかんに送り届けたら、もう一度えきにもどって来てください。 ○自動車で子どもを学校へ送り届けてから会社へ行きます。 ○きょうじゅうに注文の品物は全部送り届けようと思ってトラックをふやした。 **おく・る** [贈る〕 (動詞) 人に品物や金をあげる。/ 「あげる」よりていねいで、あらたまった言い方。/ ○おねえさんがわたしの入学をいわってこれを贈ってくれました。 ○たんじょう日に何か贈りたいと思いますが、何がいいでしょうか。 ○田口さんの研究(けんきゅう)をほめるために、国から賞状(しょうじょう)と記念品(きねんひん)が贈られた。 **おくりもの** [贈り物〕 (名詞) ○友だちのけっこんをおいわいして、何か贈り物をしたいと思う。 ○たんじょうびに贈り物を持っていく。 **おく・れる** 〔遅れる・後れる](動詞) →すすむ [進む〕。まにあう。 1 決まった時刻(じこく)にまにあわない。 ○早く出かけないと学校におくれますよ。 ○バスの時間におくれないように、少し早く家を出なさい。 ○この急行は10分おくれそうです。 2 進み方がふつうよりおそい。 →すすむ。 ○このとけいは一日に二分おくれる。 ●○東京にくらべるとここは流行が半年はおくれている。 3 ほかのものより程度がひくい。あるところまでいかない。進み方がおそい。 ○いなかは都会にくらべると文化がおくれている。 ○からだがよわいからだろうか、この子は学力もほかの子よりおくれている。 ○一か月学校を休んだので、勉強がおくれてしまった。 **おける** [に於ける] 1 ~の場合の。〜の中の。〜での。 /「~における」の形で使う話しことばではあまり使わない。/ ○家庭における彼は実によい父である。 ○日本における四季(しき)の変化は他の国々には見られないものである。 2 ~についての。〜に関しての。 ○日本語における彼の才能(さいのう)は実にすばらしいものだ。 (関連語) ① おいて。 **おこ・す** 〔起こす・興す・熾す〕(動詞) →おこる〔起こる]。おきる「起きろ]。たてる〔立てる〕。 1 ねむっている者の目をさまさせる。 ○あしたの朝は六時に起こしてください。 2 よこになってねている物を立たせる。 ○病人をふとんの上に起こして食べさせる。 ○大風でたおれた木を起こす。 3 今までになかったことや状態を新しく始めさせる。元気がなくおとろえていたものをさかんにする。 ○彼はどこへいっても事件(じけん)を起 <138> こすので有名(ゆうめい)だ。 /「ことをおこす」とも言う。/ ○新しく事業をおこすのですが、手つだってくれませんか。 /「興す」とも書く。/ 4 元気がなくよわいものをさかんにする。 ○彼は国を興したヒーローだ。 ○おとろえていた会社を興した彼のうではりっぱなものだ。 ○何代もつづいた家をつぶすのも興すのも彼の力によるようだ。 5 火などを強くさせる。 ○火ばちに火をおこしてください。 **おこなう** [行なう] (動詞) →する。やる。 物事をする。/書きことば的な言い方に使われる。/ ○明日午後1時から会議を行ないます。 ○卒業式は、3月22日に行なわれる予定(よてい)である。 ○古い習慣(しゅうかん)が今も行なわれている。 (関連語)②実行する。 **おこり** [起こり](名詞) →げんいん〔原因]。はじまり〔始まり]。 1 物事の始まり。 ○いま話したことがこの地方の名の起こりです。 ○日本の国の起こりを話してください。 2 物事がおこったわけ。原因。 ○このまつりの起こりは、今から 1,000年も前のことです。 ○けんかの起こりはどういうことからでしたか。 **おこ・る** 〔起こる・興る・熾る〕(動詞) →おこり [起こり〕。 おこす〔起こす・興す]。 1 起こる。今までになかったこととか、状態が新しく始まること。 ○昨夜は、火事が三つも起こった。 ○戦争が起こることはないでしょうね。 ○別の病気が起こらないように気をつけてください。 ○交通安全のための運動が起こった。 2 国や町やさんぎょうなどがさかんになる。/「興る」と書く。/ ○その国が興ったのは十八世紀(せいき)のなかばだった。 ○新しい産業が興り、町は急にけいきがよくなった。 3 電気やねつができる。 ○電気がおこる。 ○空気がよく通るようにしたら、火がおこってきた。 ○起こりがち。起こりやすい。 **おこ・る** 〔怒る〕 (動詞) →しかる。いかり[怒り]。 1 おこる。はらをたてる。 ○田中さんがあまりひどいことを言ったので、わたしはおこってしまった。 ○こんなばからしいことばかりがつづくと、だれでもおこりたくなる。 2 しかる。 ○その子はいたずらばかりしているので、おこってやったほうがいい。 ○いたずらをして父にひどくおこられた。 ○君には子どもがかわいくて、おこれないんだろう。 <139> ○おこりっぱい。 **おさ・える** [押える〕 (動詞) 1 動かないようにする。 ○こののりがかわくまで、ここの所を押えておいてください。 ○犬がにげだすとこまるから、よく押えておいてください。 ○いたを切るのに、動くとよく切れないので、弟にはしのほうを押えてもらいました。 2 ふせぐ。 ○ここで水を押えないと、町中大水(おおみず)になってしまいます。 ○あらしを押える方法はない。 **おさえつ・ける** 〔押え付ける〕 (動詞) 1 しっかりと押えて動かないようにする。 ○のりがしっかりつくまで両手で押え付けていてください。 ○とばないように重い石で押え付けておきます。 ○弟の上にまたがって、からだをゆかの上に押え付けました。 ○ちゅうしゃをしますから、ベッドに子どもを押え付けて動かないようにしてください。 2 自由にさせないように力をくわえる。 ○長い問ふまん(=まんぞくでないこと)を押え付けてきたが、もうがまんできない。 ○会議でもみんなの反対を押え付けて何も言わせません。 ○あの人はおくさんに押え付けられて、すきなさけものめないんだよ。 ○ぐんたいを出してストライキを押え付けた。 **おさま・る** 〔収まる・納まる・修まる・治まる〕 (動詞) →おさめる。 1 金品がきちんと物の中にはいる。〔収・納] ○火事にあったたてものには、このてらのたからものが全部おさまっていたのです。 ○ひとへやに五人ずつおさまった。 ○こんなにたくさんの本が、本ばこひとつにおさまると思うのか? ○この紙一枚におさまるように書きなさい。 ○これだけの計画は一週間におさまらないね。 ○あのおくさんは、主人とけんかして家を出ていったが、このごろもとのさやにおさまった(=前の平和な関係にもどった)そうだ。 ○品物がやくそくの期限(きげん)におさまってよかった。 ○会費(かいひ=会に使うひよう。)がなかなかおさまらないのでこまる。 2 まんぞくしておちつく。ある地位・役目につく。〔収納〕 ○長いこと私たちの学校にいた古い先生が新しい学校の校長におさまった。 ○あの人があとから会社にはいって上役(うわやく=上の地位)におさまるなんておもしろくない。 3 みだれた状態が、安定して平和になる。[治] ○国がおさまって、国民は平和をたのしんでいる。 ○五年目にやっと戦争がおさまった。 ○火事は朝になっておさまった。 <140> ○主人がさけばかりのんで仕事もしないので、家のなかがおさまらないのです。 ○あらしがおさまれば、すぐれんらくできるのですが………………。 ○きみが行けばけんかもおさまるだろう。 ○少しいたみもおさまったようだ。 ○あなたのがまん一つですべて無事におさまるのです。 4 行ないがよくなる。〔修] ○もう三十にもなるのに身持(みも)ち(=行ない)がおさまらないで、あそんでばかりいる。 ○このごろ少し素行(そこう=ふだんの行ない)がおさまってきたようだ。 **おさ・める** [収める・納める・修める・治める〕 (動詞) →おさまる。 1 金品などを入れるべきところにきちんと入れる。〔収・納] →しまう。 ○冬の着物はこの引き出しにおさめてください。 ○金を何度も数えてかばんにおさめた。 ○ぜいきんをやっとおさめてきた。 ○これは山田さまにおさめる品だ。 ○料金をおさめなければガスをとめられる。 ○授業料は今月の末までにおさめなさい。 2 自分のものにする。〔収・納〕 ○つまらないものですが、どうぞおおさめください。 ○この金はいただけません。どうぞそちらにおさめてください。 ○こんな事をして、君はどれだけのりえきをおさめるのだ。 ○勝利(しょうり=かつこと。)をおさめて帰ってきた。 ○すばらしいせいこうをおさめて国へもどった。 3 おわりにする。/ほかの動詞について、その動詞の動作(どうさ)をおえる意味に使われるのがふつうである。この動詞だけで使うのは、文語的な言い方。/ 〔収・納] ○美しくまい(=おんがくにあわせてからだを動かす。)おさめた。 ○うたいおさめるまで病気をかくしていたのです。 ○みなさん手をたたいてください。そうしてこのけんかをおさめましょう。 4 学問やぎじゅつをならって身につける。〔修] ○大学ではけいざい学をおさめた。 ○原子力のぎじゅつをおさめにヨーロッパへわたった。 ○日本語をひととおりおさめるには5年はかかる。 5 行ないを正しくする。〔修] ○自分の身をおさめれば、家がおさまり国がおさまる。 6 せいじを行なう。〔治] ○その王(おう)は三十年以上国をおさめた。 ○イギリスにおさめられていたれきしは長い。 ○この人でなければ、国をおさめられはしないというので、えらばれたのです。 7 平和な状態にする。〔治〕 ○けんかをまるく (=平和に)おさめてくださってありがとう。 ○十年つづいた戦争を話し合っておさめたりっぱな人だ。 ○家をおさめるのは妻の仕事ですよ。 <141> **おし・い** 〔惜しい〕 (形容詞) 1 / たいせつなもの、ねうちのあるものをうしなったとき、また利用できないときのざんねんな気持ちを表わすことば。/ ○こんなよい天気の日に病気でねているのは惜しい。 ○雨でえんそくに行けなくて惜しかった。 ○つまらない本だからなくしても惜しくありません。 2 たいせつだ。 ○だれでも命は惜しい。 ○惜しい人がなくなったものです。 ○わかいうちは時間が惜しいということがわからないものです。 3 / もったいない、むだにしたくないという気持ちを表わすことば。/ ○これはまだ使えます。捨てるには惜しいですよ。 ○日本語をおぼえるためならば、いくらお金を使っても惜しくはない。 **おじいさん** (名詞) →おばあさん。 1 /父母の父を親しんで、またはそんけいして言う言い方。/ ○あなたのおじいさんはおいくつですか。 2 / 年をとった男の人をよぶよび方。/ ○おじいさん、どこへ行くんですか。 3 年をとった男の人。 ○あのおじいさんは元気だ。 **おし・える** 〔教える〕(動詞) →ならう [習う〕。 1 知っていることを知らない人につたえる。 ○この学校では日本語を教えます。 ○わたしは外国人の学生を教えています。 2 みち・方向などを知らせる。 ○すみませんが、えきへ行くみちを教えてください。 ○教えてもらったとおりに行くと、すぐ友だちの家がわかりました。 (関連語) ① おそわる。教育する。 **おそわ・る** 〔教わる〕 (動詞) →ならう〔習う〕。 教えてもらう。教えられる。 ○だれに教わったの? ○あの先生に三年教わっている。 ○教わりたいと思うようないい先生はなかなかいないものだ。 ○あのかたに教わらなかったが、教わればよかったと思っています。 ○あの人なら安心して教われます。 **おじぎ** 〔御辞儀〕(名詞、~する) 頭をさげてれいをすること。 / 「じぎ」だけではほとんど使わない。/ →れい。あいさつ。 ○ていねいにおじぎをしながら「ありがとうございます。」と言った。 **おしこ・む** [押し込む〕 (動詞) →つめる〔詰める〕。 1 無理に入れる。 ○こんな小さなかばんに、たくさん本を押し込むからやぶれるんだ。 ○口の中に大きなにくを押し込んで、かめないでとまっています。 ○毎朝電車に押し込まれて会社へ行くの <142> です。 ○試験のすぐ前になって、本の中のことを一度に頭に押し込もうとしても無理だ。 2 無理にはいる。 ○どろぼうが押し込んで金をぬすんでいった。 **おじさん** 「叔父さん・父さん・小父さん〕(名詞) /ひらがなで書くほうがよい。/ 1 /親の兄弟、おばの夫などを親しい気持ちで言うよび方。漢字なら「叔父さん・伯父さん」。/ ○あなたのおじさんの会社はどこにありますか。 ○わたしのおじは今、外国にいます。 /他人に自分のおじについて話す場合には「さん」をつけない。/ 2 よそのおとなの男の人。 /漢字なら「小父さん」。/ (関連語)② おば。おじ。 **おしつ・ける** [押し付ける〕 (動詞) 1 押して動けないようにする。 ○こんでいる電車で押し付けられて、いたかった。 ○2枚の紙にのりをつけて上から押し付けた。 2 無理に何かをさせる。 ○山川さんはいやな仕事をひとに押し付けた。 ○こんな大きな仕事を押し付けられて、できるかどうかわかりません。 **おしゃれ** (名詞、〜な・に、〜する)。 自分の服装(ふくそう)やけしょうに特別に気をくばってかざること、またそのようす。 ○山田さんはおしゃれだ。 ○山川さんはおしゃれな人だ。 ○女の人はいっぱんにおしゃれをする。 ○中村さんは学校へいつもおしゃれをしてくる。 ○おしゃれをして、どこへ行くんですか。 **おじょうさん** 「お嬢さん] (名詞) →ぼっちゃん。 1 /相手のむすめをそんけいして言う言い方。/ ○おじょうさんはいつ学校をご卒業ですか。 2 / まだけっこんしていないわかい女の人をよぶときのよび方。/ ○おじょうさんには、このおようふくがいいと思います。 3 くろうをしらないで育った女の人。 ○あの人はおじょうさんだから、わたしたちのようなびんぼうな生活はできないだろう。 /「おじょうさま」のほうが「おじょうさん」よりていねいな言い方である。/ (関連語) おじょうさんそだち。 **おしよ・せる** [押し寄せる〕 (動詞) 1 たくさんのものがいっしょになって近づいて来る。 ○高いなみがきしに押し寄せて来た。 ○押し寄せたてきは数万あった。 ○そのはいゆうを見ようとして人々は自動車のまわりに押し寄せた。 ○デモたいはけいさつしょに押し寄せようとしている。 2 おして一方によせる。 ○読んでいた本をかたがわに押し寄せて <143> ちずをひろげた。 ○つくえをへやのすみに押し寄せてふとんをしいた。 **おす** 〔雄〕 (名詞) 動物・植物(しょくぶつ)の男。 /人間については「おす」と言わない。/ →めす[雌]。おとこ[男]。おんな[女]。 ○うちの犬がおすの子犬を3びきうみました。 ○おすいぬ。おすねこ。おすうし。/鳥(とり)は「おすどり」ではなく「おんどり」と言い、牛(うし)は「おすうし」でなく「おうし」という。/ **お・す** [押す](動詞) 1 物に力をかけて自分のからだと反対のほうへ動かす。→ひく〔引く〕。 ○この戸(と)は押しても引いてもあけることができない。 ○後ろから押されてようやく満員電車にのることができました。 ○ちょっと後ろから車を押してください。 ○ボタンを押すとベルがなります。 2 おさえつけて、決まったしろしをつける。 ○この書類にはんを押してください。 ○この紙にはたくさんスタンプが押してあります。 **おしあ・う** 〔押し合う〕 (動詞) たがいに押す。 ○みんなは押し合って電車にのろうとした。 ○出口で押し合っていてはかえって出られません。 ○そんなに押し合わないでーれつにならんでください。 ○押し合えばけがをする人が出るくらいわかっているだろう。 **おそ・い** (形容詞) →はやい〔早い・速い〕。 1 時刻(じこく)が早くない。→早い。 ○もうおそくなったから、そろそろ帰りましょう。 ○今から出かけても、もうおそいんじゃありませんか。 /「おくれる」を見よ。/ ○ねむるのがおそかったから、けさはねむい。 2 スピードが速くない。→はやい「速い]。 ○年よりは歩くのがおそい。 ○おそいのりもののほうが安全でよさそうですね。 ○この電車はずいぶんおそいですね。 **おそ・う** 〔襲う〕 (動詞) →せめる「攻める〕。急にせめる。 ○山田さんはきのうどろぼうに襲われて、お金をすっかりとられてしまいました。 ○てきがおおぜいで襲ってきた。 ○大あらしが町を襲った。 ○ねこがねずみを襲おうとして、ねらっている。 (関連語)②攻擊。 **おそらく** [恐らく〕(副詞) /下の文章が「〜でしょう」「~だろう」のように、すいりょう (=まだおこらないことや見ないことについてたぶんそうだろうと考える。)の形になるのがふつうであるが、その気持ちだけで、すいりょう形がはぶかれることもある。/ <144> ○そんな考え方では、おそらくしっぱいするだろう。 ○おそらくあしたも雨ははれまい。 ○きょうはおそらく会えるでしょう。 ○おそらくきょうは帰ると思いますが………。 ○今度の試験はおそらくだめた。 **おそ・れる** 〔恐れる〕 (動詞) こわいと思う。→おそれ〔恐れ]。おそろしい「恐ろしい]。しんぱいする 〔心配する]。 ○あなたは悪いことをしなかったのだから、何も恐れることはないだろう。 ○まちがうことを恐れすぎると、かえって日本語がうまく話せなくなります。 ○死ぬことを恐れていては大きな仕事はできない。 ○山中さんは試験に失敗(しっぱい)するのを恐れて、いっしょうけんめい勉強しています。 **おそれ** [恐れ〕 (名詞) 悪いことがおこるかもしれないということ。 →おそれる[恐れる〕。しんぱい〔心配〕。 ○重い病気だが死ぬ恐れはなさそうです。 ○この本は人に悪いえいきょうをあたえる恐れがある。 ○あなたのしたことはこのきそくに反する恐れがあります。 **おそろし・い** [恐ろしい] (形容詞) 1 こわい。きけんだ。 →おそれる恐れる〕。 ○動物の中には恐ろしいものもいる。 ○ひこうきは今では恐ろしいものではない。 2 ひじょうに。とても。すごい。 ○この本は恐ろしく高い。 ◎あのひとは恐ろしいおしゃべりだ。 ○へやは恐ろしくあつかった。 **おだ・てる** (動詞) しきりにほめてとくいにならせる。または、そうさせて何かをやらせる。 ○「じょうずだ、じょうずだ。」と子どもをおだてて手つだわせています。 ○あの人は、金持ちだといっておだてると、すぐごちそうしてくれるよ。 ○「あなたのほかにできる人はない。」などとおだてられて、こんなばかばかしい役をしているのだ。 ○そんなにおだてないでくださいよ。うぬぼれたらどうします。 **おだやか** [穏やか] (形容動詞) →しずか 〔静か〕。あらい [荒い」。 おちついてしずかなようす。あらあらしくないようす。 ○きょうは風がなく、おだやかないい天気だ。 ○あの人はおだやかな人で、めったにおこったことがない。 ○風がやんで、海がおだやかになった。 ○おだやかに話して聞かせれば、こちらの気持ちがわかるでしょう。 ○別に何も問題のないおだやかな毎日をすごしています。 <145> **おちつ・く** 〔落ち着く〕 (動詞) →あんしんする〔安心する〕。しずまる〔静まる〕。 1 気持ちがしずまる。 ○ここならしずかで、落ちついて仕事ができる。 ○あわてないで落ちついて話してください。 ○じぶんのへやに帰ると気分が落ちつく。 ○あしたは試験なので、気が落ちつかない。 2 物事の不安なところがなくなって、しずまった状態。 ○くすりをのんだら少しいたみが落ちついた。 ○台風が近づいてきたので、天気が落ちつかない。 ○戦争がおわって世の中が落ちついてきた。 3 ある場所に動かないで長い時間いる。 ○きのう東京につき、兄の家に落ちつきました。 4 色や形などがほかのものとよくつりあうこと。 ○このかべの色とこのいすの色とは落ちつかない。 ○スカートをもう少し長くすると落ちつくでしょう。 (関連語)② 安定。 **お・ちる** 〔落ちる〕 (動詞) →おとす〔落とす〕。 1 おちる。ついたものがとれる。 ○木の葉が落ちる。 ○子どもが二かいから落ちて、けがをした。 ○ろうかにごみが落ちている。 ○じしんでかべが落ちた。 ○せんたくしたらよごれが落ちる。 2 ぬける。文しょうやきそくなどで、はいっていなければならないものが、はいっていないこと。 ○めいぼに、君の名まえが落ちていた。 ○落ちていた字をあとから入れました。 3 はやさとか、物事の内容などの程度がふつうよりさがる。 ○こんなにみちが悪いと自動車のスピードが落ちますね。 ○ねだんは前と同じですが、品が落ちたようです。 4 試験にしっぱいすること。 ○勉強したが、とうとう試験に落ちてしまった。 **おっしゃ・る** (動詞) /「いう」のそんけい語。/ →もうす〔申す〕。いう〔言うこ。 言う。 ○先生がそのようにおっしゃいました。 ○しつれいですが、お名まえはなんとおっしゃいますか。 ○こちらは山川さんとおっしゃるかたです。 ☆ 活用形の②は「いーます」だが、「ながら」「そうだ(です)」や、他の動詞・形容詞(たとえば「にくい」)などにつづくときは、「りーながら」 「りーそうだ(です)」「りーにくい」などのような形になる。 **おっと** 〔夫〕(名詞) <146> →つま〔妻〕。しゅじん〔主人〕。けっこんしている男。/妻に対して言う。/ ○夫は妻をいたわり、妻は夫によくつかえる、これが夫婦 (ふうふ)というものだ。 ☆夫、妻は広く一般的(いっぱんてき)に言うことばである。人に向かって言うときは、主人・ご主人・家内・おくさんなどを使う。 (関連語)②主人。ご主人。 **おと** 〔音〕 〔名詞) →こえ[声]。おと。 ○バイオリンは高い音を出すが、コントラバスはひくい音を出す。 ○たいこはバイオリンよりも大きな音が出ます。 ○このラジオはきれいな音ですね。 ○いま勉強しているから、うるさい音を立てないでください。 ○家の前で車のとまる音がしたので出てみた。 ○汽車の音を聞くと旅行したくなる。 ○わたくしの家は海のそばで、なみの音が聞こえます。 **おとうさん** 「お父さん〕 (名詞) →ちち(父)。おかあさん 〔お母さん]。はは〔母〕。おや [親〕。りょうしん〔両親〕。男親(おとこおや)。/人に自分の男親のことを話すとき「おとうさん」とは言わない。そのときは「ちち」と言う。自分の父によびかけるときや、父にきわめて近い関係の人(たとえば、自分のおかあさん、きょうだいなど)に対して、父のことを話すときは、「おとうさん」と言う。/ ○わたくしの父は先生ですが、あなたのおとうさんはどんなお仕事をしていらっしゃいますか。 ○山田さんのおとうさんは会社員だそうです。 ○おとうさんは、きょうは何時にお帰りですか。 ○「おかあさん、おとうさんから電話ですよ。」 **おとうと** [弟〕(名詞) →あに〔兄]。いもうと〔妹]。あね[姉]。 1 きょうだいの中で、自分より年下の男の人。/自分の年下の男のきょうだいを人に言うときは「弟」と言うが、人の年下の男のきょうだいについて言うときは「おとうとさん」と言う。/ ○わたしには弟が3人おります。 ○「弟さんは、どこにおつとめですか。」「上の弟は銀行に、下の弟は学校につとめております。」 2 妻の年下の男のきょうだい。 ☆ 弟によびかけるときは「弟、弟さん」などとは言わず、名まえをよぶのがふつうである。 (関連語) きょうだい。 **おとこ** 〔男〕(名詞) →おんな[女]。おす[雄]。めす[雌]。だんし〔男子〕。じょし〔女子〕。おとこ。 /人間についてだけつかう。/ ○わたしのクラスは男の学生が25人,女の学生が15人います。 ○こんな重いものは男の人に持ってもらいましょう。 ○男は料理やせんたくはへただ。 **おとこらし・い** 〔男らしい〕 (形容詞) →おんならしい〔女らしい〕。 りっぱな男のようだ。/男としてのよい性質をもっているようす。/ ○すぐなくのは男らしくない。 <147> ○山下さんは力が強く、からだがじょうぶで、いかにも男らしい人だ。 **おと・す** 〔落とす〕 (動詞) →おちる〔落ちる]。おろす [降ろす]。 1 上から下へいきおいよく動かす。 ○ガラスのコップをゆかに落としたらこわれます。 ○ゆきのたくさんふる地方では、ときどきやねのゆきを落とさなければならない。 2 なくす。うしなう。 ○きのう、さいふを落としてしまいました。 3 忘(わす)れる。 ○みんなの名まえを書くとき、うっかりして中村さんの名まえを落としました。 ○みんなの名まえをよぶとき、わたくしの名まえを落とされてしまった。 ○あなたは答えをひとつ書き落としたでしょう。/ 動詞の②の形に「落とす」をつけて「~するのを忘れる」という意味を表わす。「見落とす。言い落とす。読み落とす。」など。/ 4 大きさ、強さなどを少なくする。 →さげる〔下げる〕。 ○自動車はブレーキをかけてスピードを落としました。 ○夜中ですから、ラジオの音量(おんりょう)を落としてください。 ○人に聞かれないように、彼は声を落として話した。 5 なくす。うしなう。 ○あの人はうそばかり言うので、信用を落としてしまった。 ○あのはいゆうはこのごろすっかり人気を落としてしまった。 **おとしあな** 〔落とし穴〕 (名詞) 1 動物をつかまえるため、またはいたずらのためにつくったあな。 ○むかしはぞうやライオンを落とし穴に落としてつかまえた。 ○子どもの作った落とし穴に落ちて、けがをした。 2 まちがいやすいところ。 ○きょうの試験には落とし穴があったのに気づかず、大しっぱいだった。 **おど・す** 〔脅す・威す・嚇す〕 (動詞) 人のこわがるようなことをしてみせて、おそれさせる。 ○ピストルでおどされて金をうばわれた。 ○そうおどさなくても、今わたそうと思っていたのだ。 ○おどそうとして、ほんとうにころしてしまった。 ○ナイフでおどせばすぐ金を出すよ。 (関連語) ① おどかす。 ② こわい。こわがる。 **おどか・す** 〔脅かす・威かす・嚇かす] (動詞) 1 人をびっくりさせる。おどろかせる。 ○火事だ、火事だとさけんで、人をおどかしてはおもしろがっている。 ○百万円ひろったなんて、あんまり人をおどかさないでくださいよ。 ○ここにかくれていて、あの人が来たら、「わっ。」と言っておどかそう。 2 おどす。 ○こわい話で子どもをおどかしてねむらせた。 <148> ○「おくすりをのまないと、ちゅうしゃをしますよ。」とおどさないとのまない。 ○音でとりをおどかしておいはらうしかけです。 **おととい** 〔一昨日〕(名詞) /副詞的にも使う。「おとといに」とは言わない。/→きのう [昨日]。きょう〔今日〕。あした〔明日〕。あさって〔明後日〕。 おととい。 ○おとといの試験はとてもむずかしかった。 ○おとといはいい天気でした。 ○おとといの朝東京につきました。 ○おととい私が会ったときは、彼はまだ元気でした。 **おととし** 〔一昨年〕(名詞) /副詞的にも使う。「おととしに」とは言わない。/→きょねん〔去年〕。ことし〔今年〕。らいねん〔来年こ。 おととし。 ○おととしの冬は大ゆきがふった。 ○おととしから東京に住んでいます。 ○わたくしはおととし日本に来ました。 **おとな** 〔大人] (名詞) →こども〔子供〕。一人まえになった人。 ○この問題はおとなにもむずかしいのだから、子どもにはできないだろう。 ○おとなでなければ、さけやたばこをのんではいけない。 ○鉄道(てつどう)の運賃(うんちん)は子どもはおとなの半分です。 (関連語)青年(せいねん)。 **おとなし・い** (形容詞) →らんぼう〔乱暴〕。 性質がしずかでおだやかだ。 ○この子はおとなしくて、けんかをしたことがない。 ○あの子はおとなしそうですが、運動はとくいです。 ○山村さんはいつもはおとなしいのですが、さけをのむとらんぼうになります。 ○赤ちゃんにミルクをやると、すぐおとなしくなりました。 ○この犬はよくなれていておとなしいですよ。 **おと・る** 〔劣る〕(動詞) →まさる〔優る〕。まける〔負ける〕。 ほかのものにくらべておよばない。まけている。 ○日本のカメラは世界のどの国にも劣らないと考えられています。 ○体力の点では、兄は弟より劣っているらしい。 ○漢字は文法に劣らずむずかしい。 /「~に劣らず」の形で使われることが多い。/ ○きょうはきのうに劣らずさむい。 **おど・る** 〔踊る・躍る〕 (動詞) 1 音楽やその他の調子に合わせてからだを動かすこと。〔踊〕 ○音楽に合わせて踊る。・ ○あなたはワルツが踊れますか。 2 とびあがる。はねあがる。むねがどきどきする。〔躍〕 ○大きな音におどろいて、馬がおどりあがった。 ○二十年ぶりで両親に会えると思うと、 <149> むねがおどる。 (関連語) 踊り子 (おどりこ)。 **おどり** 〔踊り〕(名詞) ○おぼんだからぼん踊りをしましょう。 ○日本の踊りと西洋の踊りとどうちがいますか。 ○子どもに踊りをならわせています。 **おどりあが・る** 〔躍り上がる](動詞) →とびあがる〔飛び上がる〕。 からだを上へとびはねる。 / 「とびあがる」が、びっくりした場合に使われるの対して、「おどりあがる」は、よろこんだ場合に多く使われる。/ ○子どもたちは、すばらしいおくり物をもらっておどりあがった。 ○「かった、かった。」と、せんしゅもおうえんの人々もおどりあがってよろこんだ。 ○うたれたライオンは、一度2,3メートルおどりあがって草 (くさ)の中にたおれた。 **おどろ・く** [驚く〕 (動詞) →びっくりする。 1 思いもしないことを見たり聞いたりして、ひじょうに心が動く。びっくりする。 ○死んだと思っていた兄が外国から帰ってきたので、驚きました。 ○それを聞いた時には、驚いてものが言えなかった。 ○驚いたことには、その発明をした人は、まだ学生なんです。 2 たいへん感心する。 ○君の知識(ちしき)には、全く驚いた。 ○これは別に驚くようなことではない。 **おどろか・す** [驚かす〕 (動詞) びっくりさせる。 ○急にたずねて行って母を驚かしてやろう。 ○君のおくりものには、まったく驚かされた。 **おなか** (名詞) →はら〔腹〕。 /「はら」のていねいな言い方。/ ○子どもは「おなかがいたい。」と言って、なきました。 ○おかあさんは子どもに「おなかがすいたでしょう。」と言いました。 ☆「なか」とだけ言うことはない。 **おなじ** 〔同じ] I (連体詞) おなじ。/形容動詞的にも使う。たとえば「同じになる」、「AとBは同じだ。」。しかし「同じな本」「同じの本」とは言わない。/→ちがう〔違う]。 ○毎日同じみちを通って学校へ行きます。 ○名まえは同じですが、違う人でした。 ○見本と同じに作ってください。 Ⅱ(副詞) どうせ。/「同じ〜なら〜」の形で使うことが多い。/→どうせ。 ○同じ買うなら、上等のほうを買うほうがいいでしょう。 ○同じ勉強するなら、いっしょうけんめいやりなさい。 **おのおの** (各) /副詞的にも使う。/めいめい。それぞれ。 ○おのおのがもっている力を全部出し合って仕事をしました。 <150> ○人にはおのおのよいところも悪いところもあるものです。 (関連語)② めいめい。それぞれ。 **おばあさん** (名詞) →おじさん。 /ひらがなで書くほうがいい。/ 1 /父母の母を親しんで、またはそんけいしていう言い方。/ ○あなたのおばあさんはおいくつですか。 2 / 年をとった女の人をよぶよび方。/ ○おばあさん、ここへおかけなさい。 (関連語)② 祖母(そば)。 **おばさん** [叔母さん・伯母さん・小母さん〕(名詞) →おじさん。 /ひらがなで書くほうがいい。/ 1 /父や母の姉・妹、おじの妻などを親しく言うよび方。/ ○あなたのおばさんはどこに住んでいらっしゃいますか。 ○わたしのおばより、あなたのおばさんのほうがわかいですね。/ 「おばさん」のことを他人に話す場合は、「さん」を付けないで「おば」と言う。/ 2 よそのおとなの女の人。 ○あのおばさんに聞いてごらんなさい。 (関連語) ② おば。おじ。 **おはよう** 〔お早う〕 (感動詞) →こんばんは。 /朝、人に会った時のあいさつのことば。親しい人の間か、上の人が下の人に対して使う。「おはようございます。」はていねいな言い方。/ ○「おはようございます。」「やあ、おはよう。」 **おび** [帯] (名詞) 着物の上から、胴(どう)にまいて結ぶほそ長いきれ。またはそのような形のもの。 ○たまに帯をしめるときゅうくつだ。 ○帯をといてらくにしてください。 ○帯がしめられないでこまっているの。しめてくださいな。 ○山の上から見ると、川は帯をのべたように見える。 ○みちの両がわには花の帯がつづいていた。 ○帯にみじかし、たすきに長し。(=どっちに使うのにもてきとうでなく、役にたたない。) **おぶさ・る** (動詞) →せおう〔背負う〕。 1 人のせなかにのる。せおってもらう。 ○けがをしたため、一週間も母におぶさって学校へ行った。 ○おかあさんにおぶさらないで歩くってやくそくしたでしょう。 ○つかれたか? おとうさんにおぶされ。 2 自分は何もしないで人にたよる。 ○旅行のひようは友だちにおぶさったんだ。 ○けんきゅうといっても、みんなでし(=教えた人たち。)におぶさっているだけで、自分は何もしていない。 ○労働者(ろうどうしゃ)におぶさって、この会社はりえきを自分のものにしている。 <151> **おぼ・える〔覚える〕 (動詞)** ①えーない ②えーます ③④える(一こと) ⑤えれ)一ば⑥えろ(えよ) ①えーよう ⑧⑧ぇーて(た) ⑩ えろーだろう →わすれる〔忘れる〕。きおくする〔記憶する]。 おぼえる。 1 見たり聞いたりならったりしたことを、わすれないで頭の中にとめておく。 ○あなたの子どものときの顔を、まだはっきりおぼえている。 ○君の名まえはおぼえやすい。 ○子どものときのことはもうおぼえていない。 ○ひどいやつだ。今にいたい目にあわせてやるからおぼえていろ。/うらみに思って、きっとしかえしをしてやるぞ、という意味の言い方。/ 2 けいけんを通してならい、自分のものとする。 ○仕事をおぼえる。 ○一度味をおぼえると、何度でも食べたくなる。 3 感じる。/書きことば的である。/ ○にもつを持とうとしたとき、手にいたみを覚えました。 ☆「おぼえる」と「おもいだす」とはまちがえやすい。「思い出す」は、前に一度おぼえて、わすれかけたことを、もう一度思うこと。 (関連語) ① おぼえがき。 **おぼえ〔覚え〕(名詞)** 1 おぼえること。きおく。 ○君はおぼえがいい。 ○わたしはそんなことをしたおぼえがない。 2 わすれないように紙などに書いておくもの。 ○おぼえを書いておく。 3 自信。 ○およぎなら、うでにおぼえがある。 **おぼ・れる〔溺れる〕 (動詞)** 【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ)⑩れるーだろう◎①れーよう ⑧⑧れーて(た)}◎れるくれよ) 1 水の中におちておよげないで死にそうになる。または、死ぬ。 ○おぼれている子を助けた。 ○船がひっくりかえって、乗(の)っていた人は全部おぼれ死んだ。 2 あることにむちゅうになって、物事を判断(はんだん)する力がなくなる。 ○彼はさけにおぼれて、しっぱいした。 ○愛情(あいじょう)におぼれて、物の道理(どうり)がわからなくなっている。 **おまいり〔御参り〕 〔名詞、〜する)** →まいる〔参る〕。 神仏(しんぶつ)をおがみに寺(てら)や神社へ行くこと。/ 「お参り」と書くほうがよい。/ ○おひがんにお寺にお参りする。 ○神社へお参りに行く。 **おまえ〔お前〕(代名詞)** /自分と同じ程度で親しい関係の人か、下の関係の人をさすことば。/ ○お前が悪いのだからあやまりなさい。 ○お前、きのうどこへ行ったんだ? ○お前を育てるのにくろうしたよ。 ○お前さんはだれだね? ○お前さまのことをいつも母と話しております。/手紙などに使う。/ **おまちかね→まちかねる (955ページ)** **おまちどうさま 〔お待ち遠さま](感動詞)** /人をまたせた時に、すまないという気持ちを表わすためのあいさつのことば。/ ○「どうもお待ち遠さまでした。」 「いいえ、どういたしまして。」 <152> **おめでとう→めでたい (1011ページ)** **おめにかか・る 〔お目にかかる〕(連語)** 【①らーない ②りーます ③⑥る(一とき) ③れーば)⑥れ ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう【(可能)おめにかかれる →あう〔会う〕。 人にあうこと。/話し手が相手より自分をひくくして言う言い方。「会う」のけんそんした言い方。動詞的に使う。/ ○「先生にお目にかかりたいんですが、おさしつかえのない日は、いつでしょうか。」 ○「青木先生には前に一度お目にかかりました。」 **おも〔主] (形容動詞)** 【①でーない ②にーなる(する) ①だなーひと ならばでだっただろなーひと} →しゅよう〔主要〕。 /たくさんある物事の中で、だいじなまたは中心になるようす。/ ○ことしのおもな事件(じけん)をあげてみよう。 ○この会には、この会社のおもな人々がたいてい顔を見せます。 ○おもな新聞は毎日見ています。 ○今度の旅行では、おもに寺(てら)を見て回るつもりです。 ○あしたの試験は、書き取りがおもだそうだ。 **おも・い〔重い〕 (形容詞)** ①く一ない ②く一なる(する) ③①①い(一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう(か しろ一うつ、(名詞)〜み・〜さ →かろい[軽い〕。 1 目方がたくさんかかる。/ 「おもたい」とも言う。/ ○この子はふとっていて、とても重い。 ○君のにもつはぼくのより3キロ(kg)重い。 2 かんたんに、かるく動かない、はたらかないようす。気分などがさっぱりしない。 ○きょうは頭が重くてよく考えられない。 ○あの人は子どもの時から口が重いほうだ。 ○いやな話ばかり聞いていたら、気が重くなってきた。 3 病気などの程度がひどい。重大な、せきにんのある。 ○本田さんの病気はかなり重いそうだ。 ○せきにんの重い仕事を引き受けることになった。 **おもみ〔重み](名詞)** 重いこと。重たい、おちついていろ感じ。/「重さ」より、その物のようすや性質からくる感じを表わすのに使う。/ ○あの人はいくつぐらいだろう。なかなか重みがあって、おちついている。 **おもい→おもう (154ページ)** **おもいがけな・い「思い掛けない〕(形容詞)** ①くーない ②くーなる(する) ③④い(一ひと)けれーば ⑧く一て ⑨かった⑪い一だろう(かろ一う) 考えていなかった。思ってもいない。 ○ひこうきがついらくして死んだなんて思いがけないさいなんだ。 ○用がある時はちっとも現われないで、思いがけない時にたずねてくる人だ。 ○思いがけなく彼に町で会って、いっしょに食事をしたんだ。 ○この試験は思いがけなかったから、できない人が多いだろう。 <153> **おもいき・る [思い切る〕 (動詞)** 【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう((可能)おもいきれる →あきらめる。 1 のぞんでいた物事をあきらめてのぞまないようにする。 ○家がまずしいから、大学へ行くことを思い切らなければならない。 ○東京へ出るのを思い切って、いなかではたらくことにした。 ○あなたが話せば、あの人もアメリカへ行くのを思い切るだろう。 ○あんなにすきだったのだから、思い切ろうとしてもかんたんに思い切れるものじゃない。 2 思うぞんぶん。/「思い切り」の形で、副詞的に。/ ○海へ行って思い切っておよいでみたい。 ○からだをなおして思い切って仕事がやりたい。 3 / 「思い切って」の形は、副詞的に使われる。/決心して。 ○思い切ってこのしょうぱいを始めることにした。 ○思い切ってこのひみつをうち明けよう。 **おもいこ・む [思い込む〕 (動詞)** 【① まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤め一ば)(能)おもいてあるんで(だ) むーだろう } →しんじる〔信じる]。 1 外からみてほんとうかどうかわからないことを、ほんとうにそうだと信じこむこと。 ○この絵はにせものですが、あの人は本物だと思い込んでいます。 ○今度の試合は、必ずかつと、彼は思い込んでいる。 2 ねっしんに、あることに心をうちこむ。 ○本田さんは、一度思い込んだら、どんなことがあっても、仕事をやりとげる人です。/ 「やろうと思い込んだら」の意味。/ **おもいだ・す[思いだす〕 (動詞)** ①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能) おもいだせる →おぼえる〔覚える〕。 わすれていたことを、またはむかしあったことをもう一度心に思いうかべる。 ○あなたの顔を見ていると、死んだ父を思い出します。 ○この間使ったんですが、どこにしまったか、思い出せそうで、なかなか思い出せない。 ☆ 「おぼえる」と「おもいだす」をまちがえて使わないように。「おぼえる」のところも見よ。 **おもいちがい [思い違い〕 (名詞)** →かんがえちがい [考え違い]。/「思い違え」とも言う。/ ほんとうのこととちがったことを事実だと思って信じること。 ○わたしはそんなことは言いませんでした。あなたの思い違いじゃありませんか。 ○わたしの思い違いでしたら、おゆるしください。 **おもいつき→おもいつく (153ページ)** **おもいつ・く [思い付く〕 (動詞)** ①かーない ②きーます ③④く(一とき) ⑤けーば)けっこうっいって(た) くーだろう(可能) 1 ある考えが急に心にうかぶ。 ○いい天気なので、急に山へでも行ってみようと思いついた。 <154> ○いい考えを思いついたら教えてください。 ○思いつくままにノートに書きつけておく。 2 わすれていたことを思い出す。 ○駅(えき)まで行って、君とのやくそくを思いついて、もう一度もどってきたんです。 **おもいつき 〔思い付き〕 (名詞)** 1 新しく考えついたくふう。 ○ちょっとした思い付きだがべんりなものだ。 ○あの人に相談(そうだん)してみようとは、いい思い付きだ。 ○この品は、洋間(ようま=西洋風のへや。)にも日本間 (=日本風のへや。)にも使えるという思い付きで売れたのだ。 ○おくさまの思い付きひとつで、安いざいりょうでおいしいごちそうができるものです。 2 ふかい考えも計画もなく、その時だけの気分で出てきた考え。 ○思い付きだけで学問はできはしない。 ○その時その時の思い付きで始めるのだから、完成(かんせい)したことがない。 ○思い付きはいいが、実行しないし、実行しても長くつづかないんだ。 **おもいで「思い出〕 (名詞)** すぎた昔のことを思い出してみること。またそのことがら。 ○子どものころの思い出がほんとうになつかしい。 ○そんなかなしい思い出は早くわすれてしまいなさい。 ○きょうの思い出に(=きねんに)しゃしんをとっておきましょう。 ○きょうのことはいい思い出になるでしょう。 **おもいのほか [思いの外〕 〔連語)** 予想(よそう)とはちがって。/副詞的に使う。/ →あんがいに案外]。 ○工事はかんたんだと思っていたら、思いの外こんなんだった。 ○山が近いのに、思いの外あったかい所だね。 ○思いの外元気で帰って来た。 /「~の」「~に」をつけて使われる場合もある。/ ○思いの外のできごとなのでどうしてよいかわからなかった。 ○思いの外のしあわせにゆめではないかと思った。 ○思いの外に早くとどけてくれました。 ○日本語が思いの外に話せるのでびっくりしました。 **おもいもよらない→おもう (154ページ)** **おもいやり〔思いやり] (名詞)** →どうじょう〔同情〕。 人の身になって親切に考えてやること。またはその気持ち。 ○思いやりがあったらきふしてくれるのがあたりまえだ。 ○使う人に思いやりをもたなければ、よくはたらいてくれないものだ。 ○おなかがすいている子どもの前でぺんとうをひらくなんて、思いやりのない人たちですね。 ○思いやりのあることばに思わずなみだがこぼれた。 **おも・う〔思う〕 (動詞)** 【①わーない ②います ③④う(とき) ⑤ぇーば)⑥え おーう ⑧⑨って(た) ⑩うーだろう(可能)おもえる →おもい〔思い]。かんがえる[考える〕。 1 心があることがらや物・人などにひかれ、そちらにはたらく。 <155> ○昔のことを思うとかなしくなる。 ○子どものしょうらいを思うと心配なことばかりだ。 ○自分の思うこと (=やりたいと願(ねが)うことの意。)をおわりまでやってみなさい。 ○こいびとを思う。 2 信じる。感じる。心に決める。〜だろうとそうぞうする。/ 「~とおもう」の形で使われることが多い。/ ○君の言うことのほうが正しいと思う。 ○まだ山はさむいと思いますよ。 ○あした家をうつろうと思います。 ○ゆびを切ったときはとてもいたいと思った。 /「考える」よりはひろく、かんじょうを表わすときに使われる。またあまりはっきりきめつけたくないときには「~とおもう」と言う言い方をする。/ (関連語) おもうぞんぶん。 **おもい [思い〕 (名詞)** 1 気持ち。感じ。けいけん。 ○こんなたのしい思いをしたことはない。 ○その時は、はずかしくてあながあったらはいりたい思いでした。 ○おもいあがる。思いあたる。思いあまる。思いあわせる。思いかえす。思いきる。思いすごす。思いのこす。思いやる。 2 考え。おもうこと。心配なこと。 ○そんなに思いにしずんでいないで、さんぽでもなさってはいかがですか。 ○初めは、思いどおりにいきませんでした。 ○思いのほか、うまくできましたね。 3 人をしたう気持ち。ねがい。 ○あの人は今でも彼に思いをよせている。 ○あいする人に思いをうちあける。 ○十年来(らい)の思いがかなって、新しい家に住むことになりました。 ○どうぞ思いのままになさってください。 **おもいもよらない [思いもよらない〕(連語)** 少しも考えない。思ってみたこともない。 ○あなたに日本で会うということは思いもよらないことでした。 /「思いもよらぬ」の形でも使われる。/ ○思いもよらぬ事故(じこ)のために死んでしまった。 /用言を修飾(しゅうしょく)する形は「思いもよらず」。/ ○きのう思いもよらずあの人がたずねてきました。 **おもうぞんぶん〔思う存分〕(副詞)** 自分が満足だと考えるくらいじゅうぶんに。/「~に」「~の」の使い方もある。/ ○思う存分この夏はあそんだから、秋は勉強だ。 ○思う存分戦ったのですから、勝(か)ち負(ま)け(=かったかまけたか。)はどうでもいいのです。 ○思う存分言ってやりました。 ○思う存分に金が使えたら気持ちがいいだろう。 ○思う存分のはたらきもしないで死んでしまった。 ○思う存分の一生だった。・ **おもおもし・い〔重々しい〕 (形容詞)** 【①くーない くーなる(する) ①①い(一ひと)⑤けれーば⑧くして かっーた ⑩いーだろう名 →かるがるしい〔軽々しい]。 態度がおちついていてりっぱなようす。 ○重々しい調子で話す。 <156> **おもくるし・い〔重苦しい〕 (形容詞)** (①く一ない ②く一なる(する) ①①い(一とき) ⑤)けれーば 一でかっーたいーだろう(か)【ろ一う)、(名詞) 〜さ 気分がおさえつけられるようで、さっぱりしない。 ○重苦しいいやな天気だ。 ○この家にはむかしから重苦しい気分がただよっている。 ○反対する人が多くて会議は重苦しいふんいきにつつまれた。 **おもしろ・い〔面白い] (形容詞)** { (①くーない くーなる(する) ③①い(一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て かっーた ⑩いーだろう(かくろ一う)、(名詞) 〜さ・〜み →つまらない。/ 「おもしろい」とひらがなで書くほうがいい。/ 1 おもしろい。おかしくてわらいたくなるようす。→こっけい(だ)。 ○君はおもしろいことばかり言う。 ○おもしろい顔をした人形だなあ。 2 ふつうとちがうので心をひかれる。きょうみがある。 ○あの人の考え方はおもしろい。 ○おもしろい方法をみつけたから、ためしてみよう。 ○この映画のおもしろさは、君にはわからないだろう。 3 物事が自分の思うとおりでいい状態にあること。 ○このごろ仕事がどうもおもしろくない。 **おもた・い〔重たい〕 (形容詞)** ①くーない くーなる(する) ①①い(一もの)けれーば ⑧く一て ⑨かった⑩ いーだろう(か【ろ一う), (名詞) ~さ →おもい〔重い]。かろい [軽い〕。 1 目方がある。 ○このかばんは重たいね。何がはいっているの? ○「重たければ持ってあげようか?」 「ううん、重たくなんかないよ。」 「でも、だんだん重たくなるよ。」 「重たくなったら言うよ。」 2 おさえつけられたような感じで気持ちがしずむ。 ○つゆのころはどうも頭が重たい。 ○気分が重たかったので、みんなと話し合う気もおこらなかった。 ○そんなにせきにんをもたせられると気持ちが重たくなるよ。 ○どうも胃(い)が重たい。くすりをのんでみようか。 ☆ 「重たい」と「重い」は意味は同じであるが、同じようには使われない場合がある。たとえば、「病気が重い。」「せきにんが重い。」というような場合には「重たい」は使われない。「重たい」は「重い」よりふだんの会話のことばであり、「重い」より感覚 (かんかく)的な意味で使われる。 **おもちゃ [名詞]** 1 子どもが持って遊ぶのに使うもの。 ○おもちゃで子どもをあそばせる。 ○これはおもちゃのピストルだが、ほんもののようだ。 2 まじめな気持ちがなくて、なぐさみのためだけに利用すること。また、そのもの。 ○だいじな物なんですから、おもちゃにしてはいけません。 ○子どもをおもちゃにするのはよくない。 **おもて〔表](名詞)** →うら[裏]。ひょうめん 〔表面〕。なか[中]。うち〔内〕。 1 おもて。 ○はがきの表にあてなを書く。 <157> ○紙の表とうらをよく見て使いましょう。 2 たてもののげんかんなどのある前のほう。前にあたるほう。家の外。 ○表に車がきています。 ○表で人の声がします。見てきてください。 ○表であそぶとあぶないですよ。 3 人に見えるところ。物事の内容に関係のない外部。うわべ。 ○表ばかりかざっても、じっさいにしていることがこれではだめだ。 **おもな→おも (152ページ)** **おもみ→おもい (152ページ)** **おもわく〔思わく〕 (名詞)** 「こうしよう。」または「こうなるはずだ。」と思っていること。またはその考え。/「思惑」はあて字。/ ○何か思わくがあって親切にしているのだ。 ○向こうの思わくがわからないうちに始めるのはきけんだ。 ○なんの思わくもありません。ここがすきだからいるのです。 ○人の思わくばかり気にしていないで、言うべきことは言いなさいよ。 ○すべて私の思わくどおりになって、だいぶもうけました。 ○相手がこうするだろうと考えたのは、とんだ思わくちがいだった。 **おもわず [思わず] (副詞)** →うっかり。ふと自分でそうするつもりではなく。 ○がまんしていたのですが、あまりはらが立ったので、思わず「ばか。」とさけんでしまいました。 ○びっくりして思わずコップを落としてしまいました。 ○うれしかったので、思わず電話におじぎをしました。 ☆「思わず」は、「~するつもりがない」意。 「うっかり」は、「注意がたりない。不注意で。」の意。 「ふと」は、「何も考えずに。」の意で、動作もしゅんかん的(=ひじょうにみじかい時間。)のものが多い。 **おや〔親] (名詞)** →りょうしん[両親]。ちち [父]。おとうさん「お父さん〕。ちちおや〔父親]。はは[母]。おかあさん 〔お母さん〕。ははおや[母親〕。こども〔子供〕。おやこ[親子]。おや。 ○親は子どもをかわいがる。 ○長男はけっこんしても親といっしょに住む場合が多い。 ○わたしは小さいとき両親をなくしたので、親の顔をおぼえていない。 ○親やきょうだいに話せないようなことも友だちには話せる。 ○子どもが悪いことをするのは親のせきにんです。 **おやこ [親子〕(名詞)** おやとこども。→おや [親]。こども〔子供〕。 ○親子の愛情(あいじょう)は美しい。 ○親子のようによくにている。 ○わたしといちばん上の兄は親子ほど年がちがう。 **おやおもい〔親思い〕 〔名詞, 〜な・に)** いつも親をわすれないで親切にすること。 ○田中さんは親思いの人で、旅行するたびに親にみやげを買ってきます。 ○わたしのむすこは親思いなのでわたしたち夫婦(ふうふ) はしあわせです。 **おやすみ(なさい) (感動詞)** /夜わかれるときのあいさつのことば。/ <158> ○げんかんの前で、「おやすみなさい。」と言って、友だちとわかれた。 ○「もうおそいから、これで失礼(しつれい)します。おやすみなさい。」「おやすみなさい。」 ○子どもは8時になるとおやすみを言って、自分のへやへ行きます。 ☆ 「もうおそいから、早くおやすみなさい。」のように、あいさつのことばとしてではなく、「ねる(やすむ)」の少していねいな命令の言い方の場合も、もちろんある。 **おやゆび[親指〕(名詞)** 5本のゆびのうち、ほかの4本とははなれている、ふといゆび。手の場合にも足の場合にも使う。→こゆび〔小指〕。 ○右手の親指にけがをして、字が書けません。 ○あの人の指はみんな親指のようにふとくてみじかい。 (関連語)②人さし指。中指。くすり指。/手の指の名まえは、親指の次から順に「人さし指、中指、薬(くすり)指、小指」と言う。足の指には「親指、小指」の名もあるが、また、親指から順に、「第一指(し),第二指~第五指」と言う。/ **およぎ→およぐ (158ページ)** **およ・ぐ〔泳ぐ〕(動詞)** 【①が一ないぎます ③①ぐ(一とき) ⑤げげーば①ご一う ⑧⑧いーで(だ) ⑩ぐーだろう(可能)およげる 動物のからだが水の上、水の中を進む。 ○さかなが水の中でたくさん泳いでいる。 ○水鳥(みずどり)が水の上を泳ぐのが見える。 ○この川を泳いでわたることができますか。 **およぎ〔泳ぎ〕 (名詞)** およぐこと。 ○あの人は泳ぎがじょうずだ。 ○泳ぎのすきな子で、朝からばんまで川へ行っている。 ○兄に泳ぎを教えてもらった。 ○背(せ)泳ぎ。平(ひら)泳ぎ。 **およそ** I (名詞) だいたい。→やく〔約]。 ○私の学校には学生がおよそ1,500人います。 ○くわしいことはどうでもいいから、およそのことを、教えてください。 ○このきかいはおよそ200万円するそうだ。 I (副詞) 1 いっぱんに。 ○およそ外国語の学習(がくしゅう)には努力(どりょく)ほどたいせつなものはありません。 ○およそ食べられるものはなんでも食べてみたいと思います。 2 全然。/あとに打ち消しのことばをともなう。/ ○あいつは、そういう方面にはおよそ能力のない男だ。 ○もう一度それをくり返してみようなんて、およそ無意味なことです。 **および [及び] (接続詞)** ・→ならびに。と。/物事をならべて言う場合に使うことば。/ ○国語及び数学はことに重要である。 ○商業(しょうぎょう)及び工業の中心地である。 ○山田君 中川君、及び木村君が代表として出かけます。 ○自転車(じてんしゃ)及び自動車の通行を禁止(きんし)します。 <159> **およ・ぶ[及ぶ〕 (動詞)** 「①ばーない びーます ③①ぶ(一とき) ベーしば⑥べ⑦ぼーう ⑧⑨んーで(だ) ぷーだろう♪ 1 ある場所・状態・時間などまでに、物事がつづいたりひろがったりしてとどく。 ○火事は川の向こうがわにまで及んだ。 ○さけの害(がい) は子どもにまで及んでいる。 ○会議は次の朝にまで及び、ねっしんに話し合いが行なわれた。 ○話がその問題に及ぶと、みんなだまってしまう。 ○戦争は全世界に及んだ。 ○会場には3, 4 さいから20さいまでに及ぶ作品がならべられています。. ○きょうの人出(ひとで=人がたくさん出かけること)は数万に及んだといわれる。 2 /打ち消しの形といっしょに使って/力がおいつけない、できないの意味になる。→おとる〔劣る〕。まさる〔勝る・優る]。 ○日本語ではとてもあの人に及びません。 ○せつびのりっぽさは、私の会社の及ぶところではありません。 ○この方面のぎじゅつは、日本が及びもつかぬほど進歩していたのです。 ○そうぞうも及ばぬほど美しい所だ。 ○及ばぬことと知りながらあきらめられない。 ○及ばずながらおたすけしよう。/ 「できないけれども」の意味から、けんそんして申し出るときに使うことばになった。/ 3 打ち消しのことばといっしょに使って「しなくともいい、必要がない。」の意味になる。 ○わざわざ来るには及ばない。 ○心配するには及ばん。 ○手紙を出すには及びません。電話をかけますから。 **おりまげる→おる (159ページ)** **おりもの→おる (160ページ)** **お・りる〔降りる〕 (動詞)** 「①りーない ②りーます ③①りる(一とき) ⑤りれーばりろ⑦りーよう ⑧⑨りーて(た)りる【一だろう →おろす〔降ろす〕。 1 下のほうへくだる。→のぼる〔登る・上る〕。 ○山をのぼるよりも降りるほうがはやい。。 ○客が来たので、2階(かい)から降りてげんかんへ行きました。 ○ひこうきが下へ降りるにしたがって、町がはっきり見えてきました。 2 乗(の)り物 (もの)から外へ出る。→のる[乗る]。 ○電車を降りて、バスに乗りました。 ○そこでタクシーを降りると、わたくしの家はすぐ近くです。 **お・る〔折る] (動詞)** ①らない ②りーます ③①る(一ひと) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう((可能)おれる 1 まげてこわす。あるいは、いためること。→おれる〔折れる〕。 ○スキーをしていて足の骨(ほね)を折った。 ○公園(こうえん)の木のえだや花を折ってはいけない。 ○えんぴつのしんを折ってしまったから、あなたのをかしてください。 2 まげて重ねること。→たたむ。 ○手紙を三つに折ってふうとうに入れました。 ○その紙は折らないでください。 <160> ○大きな紙を折ってぼうしを作りました。 **おりま・げる〔折り曲げる〕 (動詞)** {【①げーない ②げーます ③④げる(一とき) ③げれ一ば ⑥げろ ⑦げーよう ⑧⑧げーて(た) ⑩げる一だろう }} 折ってまげる。 ○はりがねを折り曲げて、わを作るのです。 ○木のぼうを折り曲げようとしたら、折れてしまいました。 **お・れる[折れる〕 (動詞)** (①れーない②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれー)ばれろれーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れる一(だろう →おる〔折る〕。 1 ひとりでにまがってこわれる。 ○風で木のえだが折れました。 ○えんぴつのしんが折れたから、まんねんひつで書きました。 2 ひとりでにまがって重なること。 ○本のページが折れていますよ。 ○安いえんぴつを買ったら、しんが折れてこまりました。 **お・る[織る〕 (動詞)** ①らない ②りーます ①①る(一ひと) ③れーば)⑥れ ①ろう ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう(可能)おれる いとでぬのを作ること。→いと[糸]。ぬの〔布〕。→おりもの〔織物]。 ○わたからいとを作り、いとをぬのに織る。 ○きぬおりものというのは、きぬを織って作ったぬのです。 ○むかしは自分で着物を織って着ることが多かった。 **おりもの[織物〕(名詞)** 織って作ったぬの。 ○毛(け)の織物はあたたかいです。 ○化学せんいで織った織物はじょうぶでせんたくしてもすぐかわくからべんりです。 ○この地方は織物で有名である。 ○毛織物。絹(きぬ) 織物。綿(めん)織物。織物工場。織物工業。 **おれ(代名詞)** →ぼく。わたし。わたくし。/自分をさしていうことば。ていねいな言い方ではない。たいてい男の人が同じ程度の関係の者か、下の関係の者に対して使うが、いなかでは女の人が使うこともある。/ ○おれが教えてやろう。 ○おれはこの家の主人だ。 ○おれといっしょに来い。 ○おれのものをおれがかってにするのに、何が悪い? ○このへんでこのおれを知らないとは、おまえはいったいどこのやつだ。 **おれる→おる (159ページ)** **おろか〔愚か〕 (形容動詞)** ①で一ない ②に一なる(する) ①だ④なーひと⑤ならーば ⑧で⑨だっーた ⑩だろう(名詞) ~さ 1 ちえがたりないようす。→ばか〔馬鹿]。/「ばか」よりも文語的な言い方である。/ ○このしょうばいをやめるなんて、おろかな考えだね。 ○おろかな人ではないんだが、わが子のことになるとおろかにもなるんだね。 ○口をあけて立っているようすが、いかにもおろかに見える。 ○あのときおろかにも父の言うことを聞かなかったのが、今になってみるとざんねんだ。 2 / ことばではっきり言うのもおろかであるということから、言わなくてもわかっているという意味になり、「~はもちろん」の意味で使われる。/ ○ざいさんはおろか命までなげ出した。 <161> ○東京はおろか日本じゅうさがしても、あんないい人はいない。 **おろ・す〔降ろす・下ろす〕(動詞)** (①さ〜ない ② しーます ・② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ①そーう ⑧⑧しーて(た) すーだろう(可能) おろせる*} 1 高い所にあるものをひくい所へうつす。→あげる〔上げる〕。おりる〔降りる]。あがる〔上がる〕。 ○本だなの本を降ろしてください。 ○車のにもつを降ろしておきましょう。 ○2階(かい)のつくえを下へ降ろしました。 2 乗(の)り物から出す。→のせるせろ」。おりる〔降りる]。のる[乗る]。 ○えきのちかくで車から降ろしてもらいました。 ○4階(よんかい)でエレベーターを降ろされました。 ○電車が停留所 (ていりゅうじょ)で客を降ろしています。 3 新しいものを使い始める。/ ひらがなで書く。/ ○きょう新しいくつをおろしました。 ○おろしたばかりの下着(したぎ)は気持ちがいい。 **おろ・す〔卸す〕 (動詞)** (①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能)おろせる 商品(しょうひん)を問屋(とんや=生産している所から品物をまとめて買い入れて商店(しょうてん)に分けて売ることをしょうばいにしている所。)が小売商(こうりしょう=直接に人々に品物を売る店)に売る。 ○工場から直接卸してもらうから安いのです。 ○卸すときのねだんが高いのですから、そんなにもうけてはいませんよ。 ○私の生まれた家はいとを卸すしょうばいをしていた。 ○六割(わり) (=60%)で卸そう。それ以下では卸せないよ。 **おわび→わびる (1116ページ)** **おわり→おわる (161ページ)** **おわ・る〔終わる〕 (動詞)** ♪①らーない ②りーます ⑧⑥る(一ひと) ③れーしば れ ろ一う ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう♪ →はじまる[始まる〕。はじめる[始める]。 おしまいになる。おしまいにする。 ○ようやくいやな仕事が終わりました。 ○試験が終わったら旅行するつもりです。 ○日本語の勉強が終わったら、日本文学をけんきゅうするつもりです。 ○冬ももう終わりました。 ○早く仕事を終わって帰りたいものです。 **おわり 〔終わり〕 (名詞)** →はじまり 〔始まり]。おしまい。 ○きょうの勉強はこれで終わりにします。 ○今週もきょうで終わりだ。 ○今月の終わりごろ旅行します。 **おん[恩] (名詞)** 人の一生にかかわりのあるようなひじょうに大きなめぐみ。 ○親や先生に対する恩をわすれてはいけません。 ○あの人にはどうしたら恩を返せるかわかりません。 ○私はあの先生に学生のころからずっと恩を受けています。 ○ご恩は一生(いっしょう) わすれません。/恩を受けた相手に対して言うときは「ご恩」と言う。/ ○ありがとうございます。恩にきますよ。 ○君の世話をしても、別に恩にきせるつもりはない。 <162> **おん 〔御] (接頭語)** /尊敬(そんけい)の意味を表わす語。「お」よりていねい。文語的なことばで、手紙文などに使われるが話しことばではあまり用いない。→お〔御]。ご〔御〕。 ○あつく御礼(れい) 申し上げます。 ○お元気の御事とぞんじます。 ○暑中(しょちゅう) 御見まい申し、上げます。 **おんがく〔音楽〕(名詞)** おんがく。→うた[歌]。 ○わたしは音楽を聞くのがすきです。 ○わたくしは大学で音楽をならっています。 ○頭のつかれたときにはしずかな音楽を聞くといい。 ○「音楽は何をやっていますか。」「ピアノを少しばかりやります。」 ○音楽会。音楽家。 (関連語)② 演奏。 **おんしつ〔温室〕(名詞)** 高い温度(おんど)で育つ植物(しょくぶつ)を育てるために、いつもあたたかくしておくせつびのあるへや、またはたてもの。 ○このごろ、いちごやメロンも温室で作りますから、冬でも食べることができます。 ○温室でさかせた花はどうもよわくて、すぐちりますね。 ○この土地は花作りがさかんで温室がたくさんあります。 ○庭に温室を作ってめずらしい植物(しょくぶつ)を育てています。 ○あのむすめさんは温室そだち(=家の中でだいじに育てられて、世の中のくろうを知らないこと。)で、人のくろうがわからない。 ○温室もののメロン。 **おんど〔温度〕(名詞)** 空気や物のあつい、つめたいの程度。 ○きょうはだいぶあついようだが、温度は何度だろう。 ○空気の温度を気温(きおん)と言い、からだの温度を体温(たいおん)と言います。 ○空気の温度をはかるのをかんだん計といい、からだの温度をはかるものを体温(たいおん)計と言います。 ○へやがひろいので、ストーブをたいても温度が上がらない。 ○けさは温度が下がってひどくさむかった。 ○このへやの温度を一度高くするのにどれだけひようがかかると思いますか。 ○このごろは温度の変化がはげしい。 ○からだの中でいちばん温度のひくいのは耳だそうだ。 ○へいきん温度。 **おんな [女] (名詞)** →おとこ[男]。おす〔雄〕。めす〔雌]。だんし〔男子〕。じょし[女子]。おんな。/人間についてだけ使う。/ ○わたしのクラスには女の学生も男の学生もいます。 ○女はよわいが、母になるとつよい。 **おんならし・い 〔女らしい〕 〔形容詞]** [① くーない ② くーなる ③①い(一ひと) ⑤けれー)しば⑧く一て ⑧かった ⑩いーだろう(かろう)♪ →おとこらしい〔男らしい〕。 女に特別のよい性質を持っている。 ○女はほんとに女であるように、女らしくしなさい。 ○いかにも女らしい人だ。 ○やさしく、しずかで、親切で、ほんとに女らしいかたです。 <163> **か〔下〕(接尾語)** /「その状態にある。」「その影響(えいきょう)を受けている。」と言う意味を表わす。/ ○江戸(えど) 時代の日本は徳川将軍(とくがわしょうぐん)の支配下(しはいか)にあった。 ○戦時下のことだから、ぜいたくはできない。 ○この工事は田中さんの監督下(かんとくか)に進められている。 ○時局下。占領(せんりょう)王。 **か〔化〕(接尾語,~する)** /「~にする(こと)」「~になる(こと)」「~に変える(こと)」 「〜に変わる(こと)」という意味を表わす。/ ○小説を映画化する。 ○明治維新(いしん) 以後の日本の近代化はおどろくほどはやかった。 ○道路(どうろ)が立体化してから自動車のながれがよくなった。 ○近ごろでは、地方の町もすっかり都会化して、どこも同じようになってしまった。 ○青少年の不良化(ふりょうか)をふせぐことが大きな政治問題になっている。 **か〔家〕(接尾語)** 1 /「それを仕事にする人。」「それを専門(せんもん)にする人。」の意味を表わす。/ ○一人前(いちにんまえ)の芸術(げいじゅつ) 家になるのはたいへんだ。 ○小説家。評論(ひょうろん)家。家。建築(けんちく)家。 ○政治家。教育(きょういく)家。思想(しそう)家。宗教(しゅうきょう)家。 2 / 「その特徴(とくちょう)・性質をもった人。」の意味を表わす。/ ○あの人はたいへんな勉強家だそうだ。 ○努力(どりょく)家。理論(りろん)家。空想(くうそう)家。倹約(けんやく)家。情熱(じょうねつ)家。 ○音楽の専門(せんもん)家。(= 専門の仕事にしている人。) **か〔日〕(接尾語)** /月の二番目の日から十番目の日までと、十四、二十四のように四のつく日、および二十番目の日にしかこのことばは使わない。/ 1 /数字のあとについて、一か月の何番目の日であるかを表わすことば。/ ○五月五日(いつか)は子どもの日だ。 ○三月三日(みっか)は女の子のまつりでひなまつりといわれています。 ○二日(ふつか)にきっぷを買って、四日(よっか)にきしゃにのります。 ○来月の六日(むいか)か七日(なのか)に帰るそうです。 ○「あの人が来たのは、八日(ようか)だったかな、九日(ここのか)だったかな?」「十日(とおか)でしたよ。そして、十四日(じゅうよっか)に帰ったんです。」 ○今月二十日(はつか)にアメリカへたちます。 ☆一日は、いちじつ、またはついたちとよび、十四日,二十日,二十四日をのぞ<十一日以上の日は、じゅういちにち、じゅうににちのように、「にち」をつけて言う。 2 /数字のあとについて、日の数を数えるのに使うことば。/ ○手紙は国内(=国の中)では二日(ふつか)か三日(みっか)かかります。 <164> ○十日(とおか)たっても二十日(はつか)たっても帰って来ません。 ○それを四日(よっか)前にたのんだはずですよ。 **か(助詞)** /はっきりわからない、たしかではないという気持ちを表わす。/ 1 /「何」「だれ」「なぜ」のような疑問(ぎもん)の意味を表わすことばにつく。/ ○何かほしいものがありますか。 ○となりのへやにだれかいますか。 ○きょうはなぜかさびしいんです。 ○どこからか、きれいな音楽が聞こえてきた。 ○いつからか、あの人はうちへあそびに来るようになった。 2 /疑問(ぎもん)の意味を表わすことば以外のいろいろなことばにもつぐ。/ ○あの人は田中さんとかいう人です。 ○山田さんは学校をやめるとかいう話です。 ○時間が早すぎたのか、会場にはまだだれも来ていなかった。 ○あの学生は試験ができなかったのか、元気のない顔をしている。 ○こよみの上ではきょうから春だ。気のせいか、きのうよりあたたかく感じられる。 **か(助詞)** /いくつかの物事や動作をならべ、その中から一つをえらぶ意味を表わす。ふつうは二つのもの・ことがらをならべる。/ 1 「〜か〜」「〜か〜か(〜か)」の形で使う。/ ○ふだんはいそがしいから、土よう日の午後か日よう日に来てください。 ○あのかたには、2度か3度お会いしたことがあります。 ○りんごかなしかみかんか、どれでもすきなのを一つおとりなさい。 ○右か左かどっちのみちを行ったらいいのか、わからない。 ○答えはイエスかノーか、二つに一つです。 ○お茶をのむか、映画を見るかしようか。 ○食うか食われるかの時がきた。 2 / 「~かどうか」の形で、「〜か、そうでないか」の意味を表わす。/ ○学校はあした休みかどうか、まだわかりません。 ○このかさは田中さんのかどうか、ごぞんじですか。 ○行けるかどうか、あとで電話でお知らせしましょう。 ○おいしいかどうか、ちょっと食べてみましょう。 3 / 「~か何か」「~かだれか」「~かどこか」のように、「~か」のあとに疑問(ぎもん)を表わすことばをつけて、それとはっきり言わない場合に使う。あとの「か」につく助詞の「が」、「を」は略してもよい。/ ○コーヒーか何かのみましょう。 ○それは田中さんかだれかがやってくれろそうです。 ○デパートかどこかで買いましょう。 **か(助詞)** /文のいちばんおわりにつける。/ 1 /質問の意味を表わす。/ ○あなたはどなたですか。 ○先生はあした学校へいらっしゃいますか。 ○これはあなたの本ですか。 ○どうしたらいいのでしょうか。 2 / 「~だろうか、いいえ、そうではない。」という反語の意味を表わす。「~う(よう)か」の形で使う。/ <165> ○こんなばかげたことがあるだろうか。 ○こんなうれしいことが、またとあろうか。 ○人のこまっているのを、どうしてだまって見ていられるだろうか。 ○そんなことがあるはずがあろうか。 3 ① / 相手に「そんなことはこまる。」とか「そんなことはいけない。」というような気持ちで言う場合に使う。/ ○こんなやさしいことがわからないのか。もっと勉強しなさい。 ○少しけがをしたぐらいで、なくやつがあるか。 ○こんなに朝早く電話をかけるやつがいるか。こまったやつだ。 ② / 「〜じゃないか」の形で、「こまる」「だめだ」「いけない」のような気持ちを表わす。/ ○こまるじゃないか。もっと早く来てくれなきゃ。(=くれなければ。) ○もっと勉強をしなければだめじゃないか。 ○そこにあなたが立っていては見えないじゃないか。 4 / 「~ないか」「〜う(よう)か」の・形で、「~しましょう」というさそい、「~してください」というたのみ・願(ねが)いなどを表わす。/ ○いっしょにあそびに行かないか。 ○もうおそいから、帰ろうじゃないか。 ○あついから、まどをあけてもらおうか。 ○ちょっとその本を見せてくださいませんか。・ ○もう少し考えてみようじゃないか。 ○あたたかくなったら、テニスをしようじゃないですか。 5 / ひとりごとのように言うに使う。/ ○もう12時か。そろそろねよう。 ○あれ、せっかく買いに来たのに、「本日休業」か。 ○また自動車事故(じこ)か。こまったものだ。 ○あのしぱいを見ながら、何度ないたことか。/むかしを思いだして、「~だったなあ」という詠歎 (えいたん)の気持ちを表わす。/ **か [箇・個〕(接尾語)** /古い書き方で「ケ」と書くこともある。近ごろでは「か」とかなで書くことが多い。/数字について、月・年・所などの数をしめすのに使うことば。/ ○一年には十二箇月あります。 ○十箇月は東京でくらします。 ○三箇年のやくそくでこの家をかりました。 ○五箇年計画でこの仕事を始めた。 ○自動車のしょうとつで、頭に三箇所もけがをした。、 ○ごみは一箇所に集めておいてください。 ○きそくは七箇条 (じょう)あります。 **が(助詞)** 1 /主語を表わす。「その動作(どうさ)をするものは何(だれ)か。」また、「その状態になっているものは何(だれ)か。」という意味を表わす場合に使う。/ ○あ、とりがないている。 ○いま、ちょうど日がしずむところです。・ ○お庭のさくらの花がきれいですね。 ○3月の初めに入学試験が行なわれる。 ○「そこに何がありますか。」「本があります。」 ○私が来たときには、ここには何もありませんでしたよ。 ○「だれがまどをこわしたのですか。」 <166> 「私がやったのではありません。」 ○あの人が言ったことは正しい。 ○ぞうははなが長いです。 ○この花はにおいがいい。 ○雨がふっても出かけます。 ○頭がいたいなら、このくすりをおのみなさい。 2 / 「ほしい」「すきだ」「にくい」などの気持ちや、「わかる」「できる」などの意味を表わす場合に、何に対してかを表わす。/ ○わたしは、カメラがほしいです。 ○わたしは、コーヒーがすきです。 ○あなたは、日本語ができますか。 ○こんなやさしい問題がわからないのはこまりますね。 ○あなたは、何がしたいの。 **が(助詞)** /動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の③につづく。/ →けれども。 1 /二つのことがらをならべて言うときに、文と文とを結ぶ。「が」のまえにくることがらは、あとにくることがらを言うために、かるくつけられる場合が多い。/ ○すみませんが、ちょっとお待ちください。 ○この間の話ですが、あれはその後どうなりましたか。 ○きょうは学校は休みだが、さて何をしようかな。 ○この花はきれいだが、なんという名まえだろう。 ○となりのへやにはだれもいないはずだが、あの声はだれだろう。 2 / 反対のことがらを表わしているような二つの文を結ぶ。/ ○昼間はあたたかくなったが、夜はまださむい。 ○駅(えき)の近くはにぎやかだが、このへんは人通りも少ない。 ○日本では自動車はみちの左がわをはしるが、わたしの国では右がわをはしることになっている。 3 /文と文とを結ぶ。その場合に、前の文から考えて、ふつうならそうなるとは思われないような文があとにつづく。/ ○くすりをのんだり、注射(ちゅうしゃ)をしたりしたが、かぜは少しもよくならない。 ○電車はこんでいたが、さいわいに私はこしかけることができた。 ○ハイキングに行こうと思ったが、天気が悪(わる)いのでやめた。 4 / 「〜う(よう)が〜まいが」の形で、同じ動詞をくり返し、「そうしてもそうしなくても、それには関係なく。」という意味を表わす。/ ○あの人が行こうが行くまいが私の知ったことではない。 ○人が見ていようがいまいが正しくないことをしてはならない。 **が(助詞)** →けれども。 1 / じっさいと反対のことがらを「そうなればいい。」とねがう気持ちを表わす。ほんとうはそうなる(する)ことがむずかしい場合に多く使う。「~がな」「~がなあ」の形でも使う。/ ○人間も鳥のように空をとべたらいいんだが。 ○あの人が来てくれたらよかったのだが。 ○大学へ入学できればいいがな。 ○もっと勉強しなければいけないんだがな。 ○この問題も時間さえあればできたんだがなあ。 <167> 2 / 「が」をつけて、とちゅうで文がおわったような形にして、はっきり言わず、聞き手にやわらかく言う。/ ○すみません、よく聞こえなかったんですが。 ○さあちょっとわかりませんが。 ○いかがでしょう、これがよろしいと思いますが。 ○私はそんなつもりではなかったのですが。 **かあさん 〔母さん〕(名詞)** 母親のこと。/小さい子どもなどは母についてほかの人に話すときにも使うが、ふつうは母をよぶのに使われる。「かあさま」「おかあさん」より少していねいでなくなる。/→はは〔母〕。 ○かあさん、おかしちょうだい。 ○かあさん、いつ海へいくの? ○あした買ってね、かあさん。 ○かあさんの目はやさしい。 ○かあさんが作ったんです。 **かい〔会〕(名詞)** 1 人々が集まること。集まり。 ○2時からお茶(ちゃ)の会に出席(しゅっせき)します。 ○きょうは会があっておそくなりました。 ○会は校長のあいさつで始まった。 ○ではこれで会をとじることにします。 ○会を始めたのが1時、会がおわったのが5時でした。 ○音楽会。展覧(てんらん)会。委員(いいん)会。 2 何か関係のある者だけが集まって作る団体(だんたい)。 ○切手を集める会を作った。 ○その会にはいりたい人は、だれでもはいることができます。 **かい [階]** Ⅰ (名詞) /たてものが上下につみかさなっている。そのかさなりのひとつひとつ。/ ○この階では何を売っていますか。 ○ズボンはこの階にはありません。上の階で売っております。 Ⅱ(接尾語) /数字について、たてものがつみかさなっている、そのひとつひとつを数えることば。/ ○東京では10階以上のたてものはめずらしくない。 ○2階,3階,4階と数えながら、エレベーターで上がって行きました。 ○東京タワーは何階あるのでしょうね。 ○地下3階まであるたてものです。 ○私の家は3階だてです。 ☆ 3階の場合には発音は「さんがい」となる。 **かい 〔回]** Ⅰ (名詞) /物事をくり返してやる、その一度一度の場合をさしていうことば。/ ○この会は、回をかさねるたびにさかんになる。 ○回を数えて、ことしで16回目になります。 ○最終回。今回。次回。前回。 Ⅱ(接尾語) /数字について、物事をくり返してやる、その度数(どすう)をかぞえることば。/→ど[度]。 ○1日に3回食事をします。 ○1年に2回ボーナスを出します。 ○彼は1回でせいこうしたのに、私は5回やってやっとできた。 ○何回やってもしっぱいだ。 <168> **がい〔害〕(名詞)** ほかのものを悪い状態にすること。悪い影響(えいきょう)。 ○たばこはからだに害があると言われている。 ○運動は健康(けんこう)に益(えき)があるが、やりすぎるとかえって害になる。 ○虫の害をふせぐくすりをまく。 ○工場のけむりが公園(こうえん)の木に害をあたえている。 ○日本は毎年、台風(たいふう)の害を受ける。 ○害虫(がいちゅう)。害鳥(ちょう)。水(すい)害。風水(ふうすい)害。冷(れい)害。公(こう)害。 **がい [外](接尾語)** /「その範囲(はんい) の外にある。」と言う意味を表わす。/ ○この病院(びょういん)の面会時間は1時から3時までです。時間外の面会はごえんりょください。 ○このカメラは国内だけでなく、国外でもたいへんひょうばんがいい。 ○図書室(としょしつ)の本は室外に持ち出してはいけません。 ○病気にかかって、予想外のお金がかかってしまった。 ○ひらがなもかたかなも読めないようでは、日本文学の研究(けんきゅう)をしたいといっても、それは問題外(=それについて考えることがむだなこと。)ですよ。 **かいがん 〔海岸〕(名詞)** 海と陸(りく)とのさかいの所。海のそばの土地。→うみべ〔海べ〕。きし〔岸〕。 ○友だちと話しながら海岸をさんぽした。 ○鉄道(てつどう)は海岸にそってはしっている。 ○空気はいいし、新しいさかなが食べられるので、海岸に住めばからだがじょうぶになる。 ○日本には海岸の美しいところが多い。 ○アメリカの西海岸には日本人が多い。 ○海岸地方。 **かいぎ〔会議〕(名詞、~する)** いく人かの人が集まって、ある問題についてそうだんしたり、ぎろんしたり、決めたりすること。またその集まり。 ○本日午後2時から会議をひらきます。 ○社長はただ今会議中です。 ○きょうの会議のきろくを取っておいてください。 ○この会議の出席者(しゅっせきしゃ)は150名にのぼった。 ○あすの会議には欠席(けっせき)します。 ○みんなで会議して決めたことにはしたがわなければならない。 ○代表者会議。・編集(へんしゅう)会議。 ○会議場。会議所。会議室(しつ)。 **かいきゅう [階級](名詞)** →みぶん〔身分]。くらい 〔位〕。 1 位や身分の高さのちがい。 ○むかしは階級の区別がきびしかったが、今の社会にはそのような階級はない。 ○軍隊にはいろいろの階級がある。 ○階級制度(せいど)。 2 社会で同じような身分・財産(ざいさん)・職業(しょくぎょう)の者を一つのグループと見て、それによって分けられたグループ。 ○このあたりには中流(ちゅうりゅう)階級が多く住んでいる。 <169> ○階級がちがう。 ○階級をなくす。 ○知識(ちしき) 階級。労働(ろうどう)階級。支配(しはい)階級。 **かいけつ [解決] (名詞、~する)** むずかしい問題や事件(じけん)・できごとをおさめること。またじょうずにまとめて、きれいにかたづけること。 ○ストライキが、無事に解決して、電車は動きはじめた。 ○事件は解決に近づいている。 ○なんとかしてこのあらそいを平和的に解決したい。 ○時がすべてを解決してくれるだろう。 ○これは金では解決できる問題ではない。 ○問題を解決する方法をけんきゅう中です。 ○金の問題の解決がついたと思ったら、今度は場所の問題にぶつかった。 ○未解決。解決ずみ。 **がいこう 〔外交〕(名詞)** 1 国と国との間の交際(こうさい)・つきあい。 ○日本は外交がじょうずでないと言われている。 ○軍人(ぐんじん)が政治や外交に口を出すことはよくない。 ○こんどの政府(せいふ)は外交よりも内政(ないせい)に力を入れるだろう。 ○戦争ではなく、外交によって問題を解決すべきである。 ○外交上(じょう)のひみつをまもる。 ○大学を出たら外交官 (かん)になりたい。 ○外交問題。外交政策(せいさく)。外交交渉(こうしょう)。 ○武力(ぷりょく)外交。 2 外部・他人との交渉(こうしょう)。特に、会社などの注文取(ちゅうもんと)りなど。またはそれをする人。 ○あの人は外交がうまい。 ○あの人は外交的なうでまえがある。 ○保険(ほけん) 会社の外交員(いん)をしている。 **がいこく [外国〕(名詞)** 自分の国でない、ほかの国。よその国。 ○わたしはまだ、外国へ行ったことがない。 ○日本は外国から、いろいろな物を買っている。また、外国に、いろいろな物を売っている。 ○山口さんは外国の文学について、とてもよく知っています。 ○その日本映画は、諸外国(=いろいろの外国。)でゆうめいになった。 ○外国語。外国人。外国文学。外国映画。外国船。外国タバコ。 **がいして〔概して〕(副詞)** こまかいところはちがっているが大体のことを言えば。 ○この土地の人は概して色が白い。 ○ことしの作物(さくもつ)のできは、概していいようだ。 ○この地方の農家 (のうか)は概してたばこで収入(しゅうにゅう)をあげている。 :○概して言えば、東京の道路(どうろ)はかなりよくなっている。 **かいしゃ [会社〕(名詞)** 利益(りえき)をあげる (=お金をもうける)ために、ふたり以上の人が仕事のもとになるお金を出し合って作った団体(だんたい)。 <170> ○あの会社には社員が100人以上いる。 ○父は大学を卒業するとすぐある会社にはいったが、10年後にその会社をやめて、友人とふたりで小さな自動車会社を作り、社長になった。 ○つとめていた会社がつぶれてしまった。(=だめになった。) ○株式会社(かぶしきがいしゃ)。 ○建築会社(けんちくがいしゃ)。ガス会社。 ○会社重役(じゅうやく)。会社員。 ○親会社(おやがいしゃ)。子会社。 ☆「名詞+会社」のとき、発音は「がいしゃ」になる。 **かいしゃく〔解釈〕 〔名詞、〜する)** 話や文章や物事の意味をとらえること。またはそれを説明すること。 ○このじけんについてけいさつがわの解釈は次のようである。 ○同じ映画を見ても、人によってずいぶん解釈がちがう。 ○英文の解釈はよくできた。 ○次の問題を解釈せよ。 ○あの人の話はいろいろに解釈されるね。 ○他人がどう解釈しようとかまわない。 ○自分のつごうのよいようにばかり解釈する人だ。 ○そう悪いほうにばかり解釈しないでください。 **かいせい 〔改正〕 〔名詞、〜する)** きそくを決めてある時間・ねだんなどをあらためなおすこと。 ○この関係の法律については、来年大きな改正が行なわれる。 ○あのかたは、規則(きそく)を改正するための委員(いいん)です。 ○きそくが改正になってかえってふべんになった。 ○日本は1945年に憲法(けんぼう)を改正した。 ○汽車の時間が今月から改正される。 ○改正案(あん)。改正法。改正運賃(うんちん)。 **かいだん [階段〕(名詞)** 上がったり下がっりたりするための、段(だん)になったみち。 ○この神社は石の階段が二百段以上もある。 ○階段の上のへやがとしょしつです。 ○階段をのぼろなんてばかばかしい。エレベーターで行きましょう。 ○ほそい階段をくだったところがすぐ海になっています。 ○山のちょうじょうまで、はたけが階段のように作られている土地です。 ○階段教室(きょうしつ)。階段正面。 **かいもの→かう (171ページ)** **かいわ〔会話〕(名詞、~する)** 人と話し合うこと。またはその話。 ○英語はいくらか読めるんですが会話がだめなんです。 ○今、英語の会話をならっています。 ○子どもたちの会話を聞いているとおもしろい。 ○ふたりの会話の中にはたびたびあなたのお名まえが出てきます。 ○人と会話するときは、おたがいにとってふゆかいな話はしないほうがいいのです。 ○会話体。会話読本(とくほん)。会話術(じゅつ) ○英会話。 <171> **か・う[買う](動詞)** ①わーない ⑧います ③①う(一とき) ⑤えーば)⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) うーだろう(可能)かえる →うる[売る〕。 1 金をはらって品物を自分のものにする。 ○友だちに映画のきっぷを2まい買ってもらいました。 ○やさいはたくさんありますから、きょうは買わないでください。 ○この家は10年前に100万円でたいへん安く買いました。 ○子どもにおかしを買わせます。 ○買いに行く。買いに来る。買ってくる。 2 自分に向けられたものを身に受ける。進んで引き受ける。 ○人のうらみ(=相手のしたことをひどいと思ってにくむこと。)を買うようなことは、しないほうがいい。 ○売られたけんかを買って出る。 3 ねうちをみとめる。 ○あの人のまじめさを買っている。 ○西村さんはさいのうを買われて、今度いい仕事をあたえられた。 ○買いかえる。買いもどす。買いだめ。買い出し。買い手。 **かいもの[買い物〕(名詞)** 物を買うこと。また買った物。 ○母とデパートへ買い物に行きました。 ○買い物をすませてからごはんを食べましょう。 ○買い物はみんなとどけてもらいました。 ○いま買い物に行っている。 ○安い買い物をする。 ○これはいい買い物でした。(=いいものを安く買った。) **か・う [飼う〕(動詞)** 「①わーない ⑧います ③④う(一とき) ⑤えーばうーだろう⑥えおうって(た)((可能)かえる 動物に食べ物をやって育てる。 ○うちでは犬を一びきとねこを二ひき飼っています。 ○とりを二、三ば飼いたいと思っています。 ○犬を飼おうと思います。 ○きんぎょを飼う。 ○かいごを飼う。 ○飼いぬし。ひつじ飼い。 **か・えす〔返す・帰す〕(動詞)** 【①さ一ない_⑧します ③⑥す(一とき) ⑤せーば⑧⑨しーて(た) すーだろう可能かえせる 1 物・人などをもとの所・人・状態などにもどす。→かえる〔帰る・返る〕。 ① /物の場合。/〔返〕 ○このまえかしたお金を返せば、またかしてあげます。 ○ひろった物は落とした人に返すべきだ。 ○注文した品物をとどけに来たが、見本とちがうので返しました。 ○使った物はもとの所に返さないと、ほかの人がこまります。 ② /人の場合。/〔帰・返〕 ○女の子を夜ひとりで帰してはいけません。 2 人からされたことに対して、こちらからも同じようにする。〔返〕 ○あまりひどくしかられたので返すことばもなかった。 ○あいさつされたとき、こちらもあいさつを返さないのはしつれいです。 ○このご恩(おん) はいつかお返ししたいと思います。 3 ぎゃくにする。[返〕 ○手のひらを返したように態度が変わってしまった。 <172> ○新聞のうらを返して読んだ。 ○ひっくり返す。 4 / 動詞+かえすの形で。/もう一度、またはそれ以上する。[返〕 ○手紙を書いたらもう一度読み返しなさい。 ○くり返す。(=何度もする。)返す返す(かえすがえす)。 **かえす→かえる (173ページ)** **かえって(副詞)** 「・・・・・・だろう。」と思っていたことと反対に。ぎゃくに。 ○このくすりをのんだらかえって病気が悪くなった。 ○あまりひどくしかると、かえって子どもによくない。 ○もうけようと思っていたのに、かえって損(そん)をしてしまった。 ○みちがこんでいるときは、自動車より歩くほうがかえってはやいです。 ○おれいを言いに行ったのに、かえってごちそうになってしまった。 ・かえり→かえる (172ページ) **か・える〔変える〕(動詞)** 「①えーない ②えーます ③④える(一とき) ③えれ一ば えろ(えよ) ①ぇーよう ⑧⑨えーて(た)⑩えろーだろう 前とちがった状態やありさまにする。変化させる。→かわる〔変わる]。へんか[変化〕。 ○みなとを出ると船は方向を変えて、西へ向かって進んだ。 ○つくえの位置(いち)を変えたら、もっと明るくなりますよ。 ○大部分のかたのつごうが悪いようですから、日を変えることにしましょう。 ○あまりたびたび仕事を変えると、信用がなくなるだろう。 ○たいへんおちついた人で、どんなことがあっても顔色を変えません。 **か・える〔換える・替える・代える〕(動詞)** 「①えーない ②えーます③④える(一とき) ⑤えれー)ば⑥えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑨えーで(た)【えるーだろう 1 物と物をとりかえる。あるものを取りさって、そのかわりにほかのものをそこへ持って来る。〔換・替] →とりかえる 〔取り替える〕。こうかん[交換]。 ○一万円さつを千円さつ10枚にかえてください。 ○こっちのほうがあったかいから、私とせきをかえませんか。 ○健康(けんこう)はお金にはかえられない。 ○ときどきまどをあけて空気をかえないと、からだに悪いです。 ○ちっともよくならないので、医者(いしゃ)をかえようと思っています。 ○入れかえる。おきかえる。書きかえる。乗(の)りかえる。 2 あるものにほかのものの役目 (やくめ)をさせる。代理(だいり) させる。〔代]/ 「にかえる」の形で使う。/ ○書面をもって、ごあいさつに代えます。 ○かんたんですが、これをもっておれいのことばに代えさせていただきます。 **かえ・る〔帰る・返る〕(動詞)** 【①らーない りーます ③④る(一とき) ①れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑪ろーだろう(可能)かえれる 1 物・事・人がもとの状態、もとの所などへもどる。→かえす[返す・帰す〕。もどる[戻る]。 ① 人がまたもとのところへ行く。[帰] ○夕方(ゆうがた)うちへ帰りました。 ○外国へ行ったきり、帰って来ません。 ○お帰りなさい。(=外から帰った人をむかえるときのあいさつ。) <173> ○帰らぬ人となる。帰らぬたびにのぼる。(=死ぬ) ② 来ていた人が去って行く。[帰] ○友だちが帰ってから勉強した。 ○来客がぼつぼつ帰りはじめた。 ③ もとどおりになる。もとにもどる。[返] ○かした本が返って来た。 ○学生時代に返って大さわぎをした。 ○年をとると子どもに返るものです。 ○あまりの美しさにうっとりしていたが、やがてわれに返った。(=むちゅうになっていた状態からいつもの自分にもどる。) 2 動詞+「かえる」の形で。[返〕 ① / その程度がひどいことを表わす。/ ○あきれ返った人だ。 ○しんとしずまり返っている。 ② ぎゃくになる。 ○ひっくり返る。 **かえり [帰り] (名詞)** もとへもどること。かえる時。かえりみち。 ○きょうは帰りがおそくなります。 ○学校からの帰りに買い物をした。 ○行(い)きは友だちとふたりで、帰りはひとりでした。 ○帰りがけ。帰り道。帰りじたく。帰り車(ぐるま)。 ○外国帰り(がえり)。 **かえ・る[孵る〕(動詞)** ①らーない ②りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーしば⑥れろ一う ⑧⑨って(た) ⑩ろーだろう♪ むし・さかな・とりなどがたまごから子どもになる。 ○きのうかえったカナリアのひなが一わ死にました。 ○かいこは、たまごからかえったばかりのときは3ミリぐらいで、からだじゅうに毛(け)がはえています。 ○かえるの子どもはおたまじゃくしと言われ、かえるとすぐおよぎます。 ○このたまごは、いくらあっためてもかえりません。 **かえ・す[孵す〕(動詞)** 【①さ一ない ②します ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能)かえせる} たまごから子どもにする。 ○この中でさかなのたまごをかえすのです。 ○母どりと父どりが交替(こうたい)でたまごをあたためてかえします。 ○にわとりのたまごをかえすのに3週間かかります。 **かお [顔〕(名詞)** 1 人や動物の頭の前がわにあって目やはなや口のあるところ。 ○顔のまるい人。 ○色の白い、顔のやせた女です。 ○顔をあらって、はをみがく。 ○おかあさんの顔をおぼえていますか。 ○はずかしくて顔を赤くした。 ○顔を見合わせてわらいました。 ○顔をそむけて (=わきへ向けて)なきまました。 ○事務所へは一日じゅう顔を出さなかった。(=行かなかった。) ○きょうはいやな人と顔を合わせなければならない。(=あわなければならない)。 ○顔から火が出る(=ひじょうにはずかしく思う。)ような気がした。 ○知っている顔 (=人)はひとりもいない。 ○顔がそろったら(=みんな集まったら)始めましょう。 ○わたしの顔を立てて(=その人に対するめいよをなくさないようにして)との仕事を引き受けてくれ。 <174> ○むすこが悪いことをすれば、親の顔もつぶれる(=顔が立たない。めいよがなくなる。)ことになる。 ○わたしの顔にどろをぬる(=めいよにきずをつける。)ようなしっぱいをした。 ○あなたは顔がひろい (=たくさん知り合いがある。)から、てきとうな人をしょうかいしてください。 ○その店なら顔がきく。(=顔を知っていて何かたのめばしてくれる。)お金を持っていなくても、のませろよ。 ○顔立ち(=顔の形)。顔なじみ(=たびたび会って知っている人)。顔まけ(=相手がじょうずだったりしてこちらがはずかしくなること)。顔見知り (=知り合い)。顔ぶれ(=集まる人たち)。 2 顔のようす。 ○こまった顔をする。 ○うかない顔(=心配そうで元気のない顔。)だね。 ○少しくらいできるといって大きな顔(=自分はえらいのだというようなようす。)をするな。 ○そんなことをたのんだら、あの人だっていい顔(=こちらに悪い気持ちを持たないようす。)はしないよ。 ○私がここにいるのに知らん顔(=気がつかないようす。)をして行ってしまった。 **かおいろ〔顔色〕(名詞)** 1 顔の色。 ○病気なのか顔色が悪い。 ○顔色がよくないね。気分でも悪いのか。 ○顔色を変えておこりました。 2 気持ちの現われた顔のようす。 ○気持ちを顔色に出す人。 ○顔色を見れば何を考えているかわかる。 ○いつも人の顔色をうかがって(=顔のようすに気をつけていて気持ちをさぐって)ものを言う男だ。 ○顔色を読む。(=顔色をうかがうに同じ。) ○顔色を気にする。 ○顔色を動かさない。 **かおつき〔顔付〕(名詞)** 1 顔のかたち。 ○顔つきがおとうさんそっくりだ。 ○あの人の顔つきがきらいだ。 ○かがみに向かっていろいろの顔つきをしてみた。 2 顔のようす。 ○ふゆかいそうな顔つきをした。 ○ばかばかしいというような顔つきで見た。 **かか・える[抱える〕(動詞)** ① えーない ②えーます ③④える(一とき) えれこばえろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑧えーて(た)}⑩えるーだろう 1 うでで持つ。むねにだいたり、わきの下にはさんだりして持つ。 ○両うでにかかえきれないほどたくさんのプレゼントをもらった。 ○本を二、三さつかかえて学校へ出かけて行った。 ○心配なことがあると見えて、頭をかかえて考えこんでいる。 2 自分がそのことの責任(せきにん)をもつ。病人や子どもなど、自分が世話しなければならない者をもつ。 ○主人に死なれたとき、三人の子どもをかかえて、あすからどうして生きていこうかと思った。 ○国連(=UN) のかかえている問題は実に多い。 ○たくさんの仕事をかかえているので、旅行にも行けない。 3 やとう。→やとう〔雇う]。 <175> ○あの会社ぐらいおおぜいの社員をかかえていれば、月給(げっきゅう)だけでもたいへんだ。 ○運転(うんてん)するとつかれるので、運転手をかかえました。 **かかく [価格](名詞)** 物のねうちをお金で表わしたもの。→ねだん「値段〕。 ○品物の価格ははっきり書いておいてください。 ○米の価格があがるとほかのものも高くなりますからね。 ○おろし価格を一定にすることを打ち合わせた。 ○価格数十万にのぼる品物がぬすまれた。 ○このへんの土地は3.3m²が3万円の価格で売り出されている。 ○価格表(ひょう)。生産価格。消費(しょうひ)価格。 **かがく [科学](名詞)** →がくもん[学問]。 /ひろい意味では哲学(てつがく)以外の学問をさす。人文(じんぶん)科学と自然科学とに分けることが多い。せまい意味では自然科学をさす。/ ○20世紀(せいき)における科学の発達(はったつ)にはおどろくべきものがある。 ○最近の科学の進歩はめざましい。 ○科学をけんきゅうする。 ○最近の戦争は科学戦争と言ってよいほど科学的になって来た。 ○計画は科学的でなければならない。 ○科学者。 ○科学小説。科学博物館(はくぶつかん)。 **かがみ [鏡] (名詞)** 1 人の顔やすがた、物の形などをうつして見るどうぐ。ガラスで作る。 ○毎朝鏡に向かってひげをそる。 ○出かける前にちょっと鏡をのぞいて、かみをなおします。 ○鏡にうつる自分の顔をじっと見た。 ○鏡にうつしてみるとぎゃくになる。 ○鏡がくもっているからふいてください。 ○かべに鏡をかけましょう。 ○みずうみは鏡のようにしずかです。 2 たいへんりっぱで、人のもはん・手本となる人、または行ない。/漢字なら「鑑」という字を使う。/ ○命をすてて国をすくったその行ないは国民のかがみである。 **かが・む(動詞)** 【① まーない ②みーます③①む(一とき) ⑤めーば⑥め⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) @むーだろう((可能)かがめる 1 前のほうへまがる。 ○年をとったので、こしがかがんでいる。 ○さむいので町を行く人は、かがんで歩いている。 2 足やこしをまげて、ひくくなる。しゃがむ。 ○うしろの人が見えませんから、前の人はかがんでください。 ○門がひくいので、かがまなければ通れません。 ○くさを取るときかがんだので、こしがいたくなりました。 ○気持ちが悪くなったので、その場所にかがんでしまった。 <176> **かがやく [輝く〕(動詞)** 【①かーない ②きます ③④く(一とき) ⑤⑥けーしば⑥けとーう ⑧⑧いて(た) ⑩く一だろう♪ 1 明るく光るろ。きらきら光る。光を出す。→ひかる〔光る]。てる〔照る]。てらす[照らす〕。 ○ぎらぎらと輝く太陽(たいよう)、まっさおな海、夏はすばらしい。 ○空にはたくさんのほしがきらきら輝いていました。 ○空が夕日に輝いていて、実に美しかった。 ○彼の目はよろこびに輝いた。 ○ネオンの輝く都会の空。 ・2 何か名誉(めいよ)な事があって、多くの人に知られ、ほめられ、ひょうばんになる。/ 「に輝く」の形で使うことが多い。/ ○オリンピック二回連続優勝(れんぞくゆうしょう) (=二度つづけてかつこと。)に輝く小野選手(せんしゅ)。 ○輝く勝利(しょうり)。 ○輝き。輝かす。輝かしい。 **かかり〔係(り)・掛(か)り〕 (名詞)** 1 ある仕事を受け持つ役。またその人。[係・掛] ○本をかりるとき、としょの係りの先生にカードをわたしてください。 ○係りの者が外出していますので、代わりの者がお目にかかります。 ○卒業式でお客様の接待(せったい)係になった。 ○映画館の案内(あんない)係。 ○係員。係官(かん)。 /「名詞+掛かり」の形のとき、発音は「~がかり」になる。/ 2 ひょう。→ひよう [費用] ○いなかのほうがかかりが少なくて住みやすい。 ○ひっこしのかかりがたいへんだ。 ○かかりがかさむ。(=ひようが多くかかる。) **かか・る[掛かる・懸かる〕 (動詞)** 【①らーない ②りーます ③①る(~とき) ⑤れーば)⑥れ ①ろーう ⑧⑧って(た) ⑩ろーだろう(可能)かかれる →かける[掛ける]。かかり[掛り]。 1 高い所からぶらさがる。たれる。上から下へさがる。また高い所にある。[掛・懸] ○かべに絵がかかっている。 ○赤いカーテンのかかったへやがわたしのへやです。 ○空に明るい月がかかっています。 2 上にのる。ものが一方から他方へわたされる。〔掛〕 ○ガスになべがかかっている。 ○このにもつは重すぎて、はかりにかからないでしょう。 ○川にははしがかかっています。 ○空ににじがかかってとてもきれいだ。 3 ほかのものの上にかぶさる。水や粉(こな)などのようなものがふりかかる。[掛] ○山のいただきにくもがかかっている。 ○自動車がすぐそばを通ったので、どろ水がズボンにかかってしまった。 ○ほこりがかからないように、カバーをかけましょう。 4. ひっかかる。ひっかかってそこにとまる。何かにつかまったり、くっついたりして、そのままの状態(じょうたい)になっている。[掛] ○大きなさかながはりにかかりました。 ○このへやにはかぎがかかっていてはいれない。 ○試験のことが気にかかってよくねむれませんでした。 ○スカートのホックがうまくかからない。 <177> ○どろぼうは人目にかかるのをおそれます。 5 ほかのもののはたらき・行ないがこちらに向けられてはたらきかけてくる。またそのえいきょうを受ける。〔掛] ○友だちから電話がかかってきました。 ○いま二つ三つ仕事の口がかかっている。 ○アイロンのよくかかったふくを着ています。 ○さむいので車のエンジンがなかなかかからない。 ○人にめいわくがかかれば、あやまらなければならない。 ○わたしにうたがいがかかっているとは、ちっとも知りませんでした。 ○税金(ぜいきん)がかからないといいんですが。 ○かたに重みがかかるから、リュックサックはきらいだ。 6 いろ。必要である。[掛] ○この仕事には二、三日かかりそうだ。 ○電車ちんはいくらかかりますか。 7 ~しはじめる。[掛] ○食事をおわって勉強にかかった。 ○さあ、元気を出して仕事にかかろう。 8 / その他のよく使われる形。/ ○いしゃにかかる。(=いしゃにみてもらう。) ○病気にかかる。(=病気になる。) ○お目にかかる。(=会う。) ○しぱいがかかる。(=あるところでしぱいをやっている。) 9 /「動詞+かかる」の形で/とちゅうまで、または少し〜する。 ○学校の前を通りかかりました。 ○落ちかかった橋(はし)。 ○死にかかったねこ。 **かかわらず〔拘らず〕(連語)** 1 ~に関係なく。/ 「~にかかわらず」の形で使う。/ ○晴雨にかかわらず船が出ます。 ○あなたの行く行かないにかかわらず、わたしは行きます。 2 ~であるのに。~なのに。/ 「~にもかかわらず」の形で使う。/ ○よく勉強したにもかかわらず成績が悪い。 ○あの人はたくさんたべるにもかかわらずやせています。 ☆ かたい言い方。 **かぎ [鍵] (名詞)** 1 じょう(=戸(と)やふたにつけてきちんとしまるようにするもの。)のあなにさし入れてあけたりしめたりするもの。キー。 ○朝ばん、げんかんのかぎをあけたりしめたりするのはわたしの仕事です。 ○たんすにかぎをかけたつもりでしたが、かかっていませんでした。 ○自動車のかぎ、へやのかぎ、かばんのかぎはみんなまとめてポケットに入れて持って歩いている。 ○入り口のドアにかぎをおろした。 2 問題を解決するためにたいせつなこと。それがわかれば、問題を解くことができるもの。 ○この事件(じけん)のかぎをにぎっているものが死んだので、解決がこんなんになった。 ○数学の問題を解くかぎを教えてもらった。 ○かぎあな。合いかぎ。 <178> **かきこ・む〔書き込む〕(動詞)** (①まーない ③みーます ③①む(一とき) ⑤めーば) > ⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) むーだろう((可能)かきこめる 一一は一けろよあけ 手帳(てちょう)・ノートなどに書く。また本やざっしなどの行(ぎょう)と行の間、あいているところなどに書く。/「書き入れる」とも言う。/ ○手帳に、友だちの住所・電話番号を書き込んだ。 ○やくそくしたらすぐ手帳に書き込むことにしています。 ○ノートに先生のおっしゃることを書き込んでおくと、あとで役にたつ。 ○読めない漢字のそばにローマ字を書き込みました。 ○行(ぎょう)の間に訳(やく)を書き込まないでください。 ○申し込みの紙をよく読んで、必要なことをペンで書き込んでください。 ○書き込み。 **かきそこない〔書き損い〕 (名詞)** まちがって書いてだめにすること。まちがって書いてだめにしたもの。書きそんじ。/「そこない」は「そこなう」の名詞形。「そこなう」は動詞の連用形につき、失敗(しっぱい)するという意味。/ ○書きそこないをしたので、紙をもう1まいください。 ○あわてて書いたので、3度も書きそこないをしました。 ○紙が少ししかありませんから、書きそこないをしないでください。 ○書きそこないを、やぶってすてました。 ○書きそこなう。 **かきだす→かく (181ページ)** **かきつけ→かきつける (178ページ)** **かきつ・ける 〔書き付ける〕 (動詞)** で【①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ一ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た)【⑩けろーだろう 1 書きとめる。→かきとめる〔書き留める〕。 ○電話番号を紙にちゃんと書き付けましたから、わすれてもだいじょうぶです。 ○お金ははらったんですから、帳面(ちょうめん=ノート) に書き付けておいてくださいよ。 /「書き留める」とほとんど同じ意味であるが、「書き留める」はあとのため、という意味が強い。「書き付ける」はあること、特にたいせつなことをはっきりと文字に表わして書いておく、という意味が強い。 2 たびたび書いていてなれている。 ○ふでで書くのは書き付けないから時間がかかる。 ○文章(ぶんしょう)を書き付けていないので、へたです。 /「つける」は漢字を使わない。/ **かきつけ〔書付〕(名詞)** あることを書いた紙。/特にやくそくやかじょうを書いた場合が多い。書類(しょろい)ともいう。/ ○口でやくそくしただけでは心配だから、ちゃんと書付にしておくほうがいい。 ○たいせつな書付は金庫 (きんこ)の中にしまってある。 **かきとめ [書留〕(名詞)** /「書留郵便」(ゆうびん)を略したもの。/郵便をまちがいなくとどけるために、きろくに取り特別の料金をはらっておくること。また、その郵便物。 ○書留を出すときには、郵便局へ行きます。 ○これを書留に、おねがいします。 <179> ○たいせつな手紙は、書留にするほうがいい。 ○書留にしたときには、かならず受け取りをもらいます。 ○この手紙にはかわせがはいっていますから、書留で出してください。 ○書留料。書留小包(こづつみ)。現金(げんきん) 書留。 ○書留郵便。 **かきと・める 〔書き留める〕 (動詞)** 【①めーない ②めます ⑧⑥める(一とき) ⑤めれ)一ばめろ(めよ) ⑦めーよう ⑧⑨めーて(た)●めるーだろう わすれないように何かに書いておく。あとのために書いてのこす。 →かきつける〔書き付ける〕。 ○お客さまの名まえを全部この紙に書き留めておいてください。 ○タクシーの中にわすれものをしましたが、車の番号を書き留めておいたので、まもなく手にもどりました。 ○わたしは電車の中などでいい考えがうかぶと、すぐノートを出して書き留めることにしている。 ○住所が書き留めてあった紙をなくしたので、手紙が出せないでこまっている。 (関連語) ① 書留。 **かきとり→かきとる (179ページ)** **かきと・る〔書き取る〕(動詞)** 【①らーない りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れろう ⑧⑨って(た) ⑩ろ一だろう(可能)かきとれる 人の言うことを、言ったとおりに書く。/「筆記(ひっき)」とも言う。/またほかの人の書いた文章・句などをそのとおり書く。 ○先生の講義(こうぎ)をノートに書き取る。 ○あの小説家(しょうせつか)はいそがしいので、自分が口で言うのを、書取らせて小説を書くそうです。 ○かりた本の中におもしろい文章があったので、書き取っておいた。 ○電話番号を書き取っておいてください。 **かきとり〔書(き) 取り〕 (名詞)** 人の読む文章や句を正しく書き取ること。 ○毎日書取りの試験がある。 ○書取りをするから本をとじて用意してください。 **かきなお・す〔書き直す〕 (動詞)** 【①さーない しーます ③⑥す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能)かきなおせる (まちがえて書いたり、へたに書いたりしたとき)一度書いたものをまた書く。/「書きあらためる」とも言う。/ ○たいせつな手紙なので、漢字を一字まちがえただけで、もう一度書き直さなければなりませんでした。 ○作文を書きましたが気に入らなかったので三度も書き直しました。 ○書き直し。 **かきまぜる→かきまわす (179ページ)** **かきまわ・す〔かき回す〕 (動詞)** 【①さーない ② しーます ③⑥す(一とき) ⑥せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能)かきまわせる 1 ものの中に手などを入れてよくまわしてまぜる。/そのものだけの場合にも、ほかのものを入れた場合にも言う。/ ○おゆをよくかき回してから、おふろにおはいりなさい。 ○コーヒーにさとうを入れたとき、さじでかき回せば早くとけます。 2 きちんとしてあったものを、いじってごちゃごちゃにする。 ○だいじな手紙が見つからないので引き出しの中をかき回しました。 ○かたづけたばかりですから、とだなの中をかき回さないでください。 <180> 3 自分かってなことをして、なかまの間にさわぎをおこさせる。 ○田中さんが会社の中をかき回している。 ○これ以上クラスの中をかき回されたら、たいへんです。 **かきまぜる(動詞)** ①ぜーない ⑧ぜーます ③ ④ぜる(一とき) ⑤ぜれ)【⑩ぜるーだろう ぜっせるぜよ) ①ぜーよう ⑧③ぜーて(た)} ほかのものの中に入れてまぜる。かきまわしてまぜる。 ○ぎゅうにゅうにたまごを入れたら、よくかきまぜてください。 ○ざいりょうをよくかきまぜなかったので、ケーキがよくできませんでした。 ○さじでよくかきまぜないと、さとうはとけませんよ。 **かぎり→かぎる (180ページ)** **かぎ・る〔限る〕(動詞)** 「①らーない ②りーます ③④る(一とき) ③れーば)⑥れ ろう ⑧⑧って(た、るーだろう(可能) かぎれる 1 ここまでとか、これだけでほかはいけないというように、範囲(はんい)や境(さかい)を決める。→せいげん[制限]。かぎり〔限り]。 ① 範囲(はんい)を決める。 ○希望者(きぼうしゃ)は女子に限る。 ○時間がありませんから、スピーチはひとり5分に限ります。 ○数が限られていますから、ほしいかたは早く取りに来てください。 ② / 「~にかぎって」の形で使われ、「~だけはほかとちがって」の意味を表わす。/ ○あの人に限ってそんなひどいことはしないと信じている。 ○彼はいつも家にいるのに、きょうに限ってろすでした。 ③ 「~にかぎり」の形で使い、「~だけ」の意味を表わす。 ○来週の月よう日に限り午前中休みます。 ○11時までにいらっしゃったお客さまに限り80円のコーヒーを50円でさしあげます。 ④ / 「~にかぎらず」の形で使われ、「~だけでなく、ほかの場合も」の意味を表わす。/ ○Aさんはあそんでばかりいたので失敗(しっぱい)しました。Aさんに限らず、だれでもゆだんすると失敗しますよ。 2 / 「~にかぎる」の形で、「いちばんいい」という意味を表わす。/ ○つかれたときは、ねろに限る。 ○こんなときには、だまっているに限ります。 ○夏はビールに限るという人が多い。 3 / 「限らない」という打ち消しの形で「そうとは決まっていない。」という意味を表わす。/ ○金持ちが幸福(こうふく)とは限らない。 ○やせている人が、からだがよわいとは限りません。 ○すきだからといって、じょうずとは限らないでしょう。 **かぎり 〔限り]** I (名詞) 1 これでおわりというところ。はて。さいげん。 ○人間の命は、限りがあります。 ○よくを言えば、限りがありません。 ○限りもなく広い海。 2 そのはんいのうち。 ○見わたす限り青い海でした。 ○できる限りお手つだいします。 ○わたくしの知っている限りでは、そんなことはありません。 <181> [かくて ○この病院(びょういん)の受付は午前中ですが、急病の場合はこの限りではない。 3 時間や場合などのじょうけんを、はっきりさせるのに使う。〜のうちは。〜の間は。 ○病気でない限り学校を休まない。 ○ストライキがつづく限り会社では仕事ができません。 ○向こうがあやまらない限りゆるさない。 II (接尾語) 1 /時などをさす名詞といっしょになって、それが最後であることを表わす。/ ○受付は、きょう限りです。 ○いてん(=家をうつること。)するので、新聞のはいたつは十五日限りにおねがいします。 ○やりなおしは二回限りで、あとはみとめない。 2 /その時だけという意味を表わす。/ ○この場限りの話ですから、どうぞそのおつもりで。 3 /それのあるだけという意味を表わす。/ ○力限りたたかったが、ついにまけてしまった。 ○船がいわにぶつかってしずんだので、命限りおよぎました。 ○限りない。 **か・く[書く]**(動詞) ①かーない ②きーます ③④く(一とき) ⑤けーば) ⑥け ・⑦と一う ⑧⑧いーで(た) ⑩くーだろう (可能)かける 文章・字・絵などをかく。 ○えんぴつで書かないで、ペンでお書きなさい。 ○こくばんにチョークで絵をかきました。/絵の場合、「書」の字はふつう。使わない。/ ○母に手紙を書こうと思っていますがなかなか時間がありません。 ○きのう1日かかって書いた作文を先生に出した。 ○ちずを書いてもらえば、もっとよくわかるでしょう。 ○ドイツ語で書いてあるので読めません。 ○このボールペンは書きにくいから、もっと書きやすいのをください。 ○書き物。書き方。書きことば。書きおき。 **かきだ・す[書き出す]**(動詞) ①さーない しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ⑦そーう しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)かきだせる 1 書きはじめる。 ○そろそろ卒業論文(そつぎょうろんぶん)を書き出そうと思っています。 ○この小説は短いものですが、書き出してから、かんせいするまでに5年かかったそうです。 2 多くの中から必要なところを一部分取り出して書く。ぬき出して書く。 ○試験のために、本のたいせつなところを書き出して、おぼえるようにしました。 ○このめいぼ(=名まえを書いたちょうめん)の中から、旅行に行く人の名まえを書き出してください。 3 書いてよくわかるようなところへ出す。 ○門のわきに合格者(ごうかくしゃ)の名まえを書き出しました。 ○店に安売り(=安いねだんで売ること。)の品物のねだんが書き出してあります。 ○書き出し。 <182> [かく一かく] **か・く[掻く]**(動詞) 【①か一ない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーば) ⑥け①こう ⑧⑧い〜て(た) ⑩く一だろう (可能)かける 1 ゆび先・つめ・またはそれににた形のもので強くこする。ひっかく。 ○むしにさされてかゆいところをかいた。 ○はずかしいとき、頭をかくのがあの人のくせです。 ○犬が前足で土をかいて大きなあなをほった。 2 手やどうぐでひっかくようにして、物を動かす。 ○やねの上のゆきをかき落とした。 ○庭の落ち葉をかいてやいた。 ○およぐとき、手と足で水をかきながら前へ進む。 3 /そのほか、よく使われる言い方。/ ○あせをかく。(=あせが出る。) ○いびきをかく。(=ねむっているとき,はなや口から音を出す。) ○はじをかく。(=はずかしいめにあう。) ○かき分ける。かきまぜる。かきまわす。かきむしる。かきみだす。 ○雪かき。 **かく[角]** I (名詞) 1 四角。 ○だいこんを角に切ってください。 ○コーヒーをのむときには、角ざとうを二つ入れる。 ○角ばった、げたのような顔だ。 2 角度(かくど)。 ○角の大きさを比べる。 ○角をはかる。 II (助数詞) /一つのものがもっている、角(かど)の数を数えるのに使うことば。/ ○この紙を三角におってください。 ○家族(かぞく)は四角いテーブルをかこんで、たのしそうに夕はんを食べている。 /「四角な」「四角の」とも言う。/ ○六角のきれいなはこをもらった。 ○三角形。四角(形)。六角(形)。 ○直角(ちょっかく)。鋭角(えいかく)。 **かくど[角度]**(名詞) 1 一つの点から出ている二つの直線のひらき。角の大きさ。また、あるものに対しての方向。 ○角度をはかる。 ○自動車が急角度に、まがっていきました。 ○同じ人の写真(しゃしん)を角度をかえてなんまいもうつしておく。 2 ものを見たり考えたりするときの立場。 ○いろいろの角度から考えて、この問題がてきとうだと思います。 ○角度をかえて、物を見る。 ○どういう角度からみても、それは悪(わる)いことだ。 **かく[各]**(接頭語) 多くのもののひとつひとつ。ひとつひとつ、どれもみな。/おもに漢語につく。/→おのおの。それぞれ。めいめい。 ○世界各国から来た学生。 ○各地を旅行する。 ○各駅(えき)にとまる電車。 ○各人の性質。 ○各学校で式が行なわれた。 ○各大臣(だいじん)が演説(えんぜつ)する。 ○学界の各方面の専門家(せんもんか)を集める。 ○各クラスからひとりずつ代表が出て話し合う。 <183> [かぐ一かくご] **か・ぐ[嗅ぐ]**(動詞) ①がーない ②ぎます ③④ぐ(一とき) ⑤げーば ⑥げ⑦ごーう ⑧⑨いーで(だ) ⑩ぐーだろう (可能)かげる (はなで)においを感じる。においを知る。→はな〔鼻]。におい「臭い]。 ○はなでにおいをかぎます。 ○まあいいにおい! ちょっとかいでごらんなさい。 ○犬がくんくん(=においをかぐようす。)かぎながら食べ物をさがしている。 ○においをかげば、さかなが古いかどうかすぐわかります。 ○かぎ出す。かぎつける。 **かぐ[家具]**(名詞) 家のなかで使うかなり大きなどうぐ。たんす・本ばこ・つくえなどを言う。 ○わたくしが日本へ来て買った家具は、しんだいとつくえといすです。 ○家具をそろえるのに、かなりお金がかかりました。 ○日本には少ししかいないので、家具つきのへやをさがしています。 ○家具屋。 **がく[学]**(名詞) /文語的な言い方。/ まなぶこと。学問。ちしき。 ○学にこころざす。(=学問をしようと思う。) ○学にはげむ。(=いっしょうけんめい学問をする。) ○村田さんはなかなか学がある。 ○わたくしは学がないので、そういうことはわかりません。 ○学生。学者。学習(がくしゅう)。 **がく[額]**(名詞) 1 ① 絵や字を書いて、かべなどにかけ ておくもの。 ○かべに、自分のすきな絵の額をかけました。 ○神社やおてらの門には、額がかかっているところがある。 ② 絵・字・写真(しゃしん)などを入れて、かざっておくもの。がくぶち。 ○父の写真(しゃしん)を額に入れて、つくえの上におきました。 2 お金や品物のすうりょう。たか。/接尾語として使うことが多い。/ ○今月からおこづかいの額を、ふやしてください。 ○月給(げっきゅう)の額が四月から少し上がります。 ○ことしの自動車の生産額(=できたかず)は、去年よりずっと多い。 ○金額。全額。半額。少額。産額。額よち。 **かくご[覚悟]**(名詞、~する) あぶないこと、苦しいこと、よくないことが来るだろうと知って、思いきって心を決める。決心する。 ○船はどんどんしずんでいき、みな死ぬことを覚悟しました。 ○子どもの病気が重いので、親は助からないと覚悟をしている。 ○その病気は助からないものと覚悟をきめていたが、ふしぎによくなった。 ○仕事がどんなに苦しくても、やっていく覚悟がありますか。 ○いつくびをきられても(=やめさせられても)いい、覚悟はできている。 ○さあ、覚悟はいいか。 ○しっぱいは覚悟の上で(=じゅうぶん覚悟して)事業を始めました。 ○覚悟の前(=前から覚悟しているとと。)だ。 <184> [がくしゃーがくも] **がくしゃ[学者]**(名詞) 学問をけんきゅうする人。また、学問のある人。 ○あの人はえらい学者になった。 ○ガンは多くの学者によってけんきゅうされている。 ○その問題については、学者によって考え方がかなりちがう。 ○学者は学者らしく、政治に関係しないほうがいい。 ○あの人は学者ぶっていて、感じが悪い。 ○君はいろいろのことを知っている。なかなか学者だねえ。 **がくしゅう[学習]**(名詞、~する) (学校の) 勉強をすること。→べんきょう[勉強。 ○2年間,日本語を学習した。 ○あの生徒は、学習の態度がとてもまじめだ。 ○本屋で辞書(じしょ)と学習参考書(さんこうしょ)を買った。 ○夏休みの学習帳 (ちょう)は、毎日その日におやりなさい。 ○教える者は学習者の心理をよく知らねばならぬ。 ○このごろは外国人の日本語学習がさかんになりました。 ☆「勉強」ほど日常(にちじょう)のことばになってはいない。ややかたいことば。 かくす→かくれる (185ページ) **がくせい[学生]**(名詞) 学校で勉強している人。特に、大学生。→せいと〔生徒〕。 ○あの人は工科の学生だ。 ○その大学には、1,500人の学生がいる。 ○先生のじょうだんで、学生たちはどっ とわらった。 ○文学部は、女子学生のほうが男子学生より多い。 ○学生時代にはスポーツをよくやった。 ○学生生活。学生自治会。学生アルバイト。学生服(ふく)。 ○大学院(だいがくいん)学生。にせ学生。 **かくど→かく**(182ページ) **がくぶ[学部]**(名詞) 大学で、せんもんにする学問によって、大きくわけたそれぞれの部。 ○あなたはどの学部を、きぼうしますか。 ○わたくしはけいざい学部にはいりたいと思っています。 ○この大学でいちばんむずかしいのは、工学部だそうです。 ○医(い)学部を卒業したのなら、お医者(いしゃ)さんですね。 ○山田さんのおとうさんは、東京大学の法学部の教授(きょうじゅ)です。 ○理学部の学部長は、木村先生です。 ○文学部は日本文学科,英文学科、フランス文学科、ドイツ文学科に分かれている。 ○学部たいこう (=おたがいにきょうそうすること。)の試合。 **がくもん[学問]**(名詞、~する) 1 勉強して、知識(ちしき)を自分のものにすること。また、自分のものになった知識。 ○学問のある人も、ない人も、ねっしんに話し合った。 ○あの人は耳(みみ) 学問でいろいろなことを知っている。 ○いっしょうけんめい学問して、りっぱな人になってください。 2 けんきゅうして、まとめられた知識 <185> (ちしき)。学術(がくじゅつ)。→かがく[科学]。 ○学問の自由のないところに、学問の進歩はない。 ○その病気は学問的にまだよくわかっていません。 **かく・れる[隠れる]**(動詞) {①れーない ②れます ③④れる(一とき) ⑤れればれろ(れよ) ①れーよう ⑧⑨れーて(た) れるーだろう 1 もののかげになって見えなくなる。ものかげにはいって人から自分を見えないようにする。わからないようにする。また、そのようになる。 ○月がくもに隠れてしまった。 ○かくれんぼうで、おし入れの中にかくれたけれども、すぐ見つかってしまった。 ○世の中がいやになって、いなかに隠れて住んでいる。 ○人に隠れてよい行ないをする。 2 /多く「かくれた」の形で/外にあらわれていない。人々に知られていない。 ○この仕事を始めてから、彼の隠れた才能(さいのう)が現われ出した。 ○あの人は隠れた発明家だ。・ ○隠れ場所。隠れ家(が)。隠れんぼう。 **かく・す[隠す]**(動詞) 【①さーない ② しーます ③①す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)かくせる } /「隠れる」の他動詞。/(人に知られないところにおいて) 人の目に見えないようにする。 ○つくえの中に隠しておいたお金を見つけられた。 ○隠そうとするとかえって見たくなる。 ○女の人は年を隠したがる。 ○ほんとうのことを隠して話をした。 ○隠さず何もかも話してください。 ○隠し事。隠し芸(げい)。隠しだて。 [かくれ―かげ] **かけ[掛け]**(接尾語) /動詞の②につづいて、「何かを始めて、まだおわらないこと。」「何かのとちゅうで、それをやめること。」などという意味を表わす。ふつう、ひらがなで書く。/→かける〔掛ける〕。 ○食事中電話がかかってきたので、食べかけで席(せき)を立った。 ○あなたからおかりした本は、まだ読みかけです。 ○時間がないから、手紙を書きかけにして家を出た。 ○すいかけのたばこはよく消しておいてください。けむくてこまりますから。 ○どうしたんでしょう。あの家は造りかけのまま3年もたちましたよ。 **かげ[影・陰]**(名詞) 1 光が物に当たって、その物の形が何かの上にうつし出されたもの。[影] ○並み木(なみき=みちの両がわにうえてある木。)がみちの上に影を落としている。 ○ろうかを通る人の影がしょうじにうつる。 ○影ぼうし。影絵。 2 日・月・あかりなどの光。[影]/「かげ」だけの形では、使わない。/ ○まどから月影がさしこんできた。 ○春の日影。 3 すがた。[影] →すがた〔姿]。 ○人に会うのをきらってどこかへ影をかくしてしまった。 ○影のうすい人。(=元気がなくて、めだたない人。) ○影も形もない。(=そのもののすがたがまったく見えない。) ○うわさをすれば影。(=うわさをしているとその人が現われる。) <186> [かけあーかけだ] 4 光の当たらない所。〔陰〕→ひかげ〔日陰〕。 ○ひなた(=日の当たっているところ。)はあついから、木の陰で休みましょう。 ○すぐ前に二階家(にかいや)がたったので、私の家は陰になってしまった。 ○日陰はすずしい。 ○陰ぼし。 5 物のうしろやわきなどで人に見えないところ。〔陰] ○はずかしがってドアの陰にかくれてしまった。 ○木の陰になって月が見えない。 6 人に知られないところ。〔陰] ○陰で悪口を言う人はきらいだ。 ○人の陰ぐちをきく(=言う)ことはよくない。 ○陰ながら(=その人に知られないで)御心配申し上げておりました。 ○陰ひなたなく(=人が見ているときも見ていないときも)はたらく人。 ○陰になりひなたになり、わたしのためにつくしてくれた。 ○お陰様で。お陰で。 **かけあし[駆け足]**(名詞) 1 はしること。 ○ちこくするかと思って、えきから駆け足で来ました。 ○さむいときには駆け足をすると、あたたかくなります。 ○急いで歩いているうちに、駆け足になりました。 2 物事を急いでするようす。急に近づいてくるようす。 ○駆け足でてんらん会を見て回った。 ○時間が足りなかったので、説明を駆け足ですませました。 ○冬が駆け足で、やってきます。 **かけごえ[掛(け)声]**(名詞) 1 元気をつけたり、みんなでいっしょにしたりするとき、調子をとるために出す声。 ○重いものを持ち上げるときには、「よいしょ」と掛け声をかけます。 ○生徒たちは一二三と掛け声いさましく、たいそうをしています。 ○掛け声ばかりで、じっさいは、なかなか仕事を始めません。/ 「口でいうだけで」の意味。/ 2 人によびかける声。しばいやスポーツなどを見ているときに、はげますためによびかける声。 ○試合を見ている人たちは、「しっかり」とか「がんばれ」とかいう、掛け声をさかんにかけました。 ○かぶきを見ていると見物人のせきから、役者(やくしゃ)に掛け声がかかりました。 **かけこむ→かける**(189ページ) **かけだし→かけだす**(186ページ) **かけだ・す[駆け出す]**(動詞) (①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ①そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう (可能)かけだせる 1 はしり始める。かけ始める。 ●○向こうからバスが来たので、前を歩いていた人が急に駆け出した。 ○ひとりが駆け出すと、うしろの人々もみなつづいて駆け出す。 2 かけて外へ出る。にげ出す。また、ただはしる。/「~駆け出す」の形で使うことが多い。/ ○じしんの時には、あわてて庭へ駆け出した。 ○子どもはかしを買いに、表へ駆け出して行った。 ○ゆうびん局まで駆け出して行けば五分 <187> ですよ。 **かけだし[駆け出し]**(名詞) 1 仕事をやり始めたばかりで、そのことになれていないこと。しんまい。/「~の」の形で使うことが多い。/ ○わたくしは駆け出しの新聞記者です。 ○四月に会社にはいったばかりで、まだ駆け出しですから、何もわかりません。 2 かけ出すこと。はしり始めること。 ○マラソンでは、駆け出しから、おくれてしまった。 ○駆け出し者。 **かげつ[か月・箇月]**(接尾語) /時間の長さを月の数で表わすときに使うことば。/→つき [月]。か[箇〕。 ○1年は12か月です。 ○3月から5月までの3か月を春という。 ○「あなたはいつ日本へ来ましたか。」「5か月前に来ました。」 ○この子は、きょうで、生まれてから1年と6か月たちました。 ○全治(ぜんち=完全になおること。)2か月の大けがをした。 ○1か月の定期券 (けん) よりも3か月の定期券を買うほうがとくです。 **かけつ・ける[駆け付ける]**(動詞) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ一ば( ⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) ⑩けるーだろう } (なにかがおこったので、)たいへん急いではしってくる。または行く。/「~へ(に)駆け付ける」の形で使う。/ ○学校が火事だと聞いて、駆け付けて来ました。 ○子どもがひどいけがをしたので、いしゃに駆け付けた。 ○電車がこしょうして動きません。タク [かげつーかけら] シーで駆け付ければ、間に合うかもしれません。 ○田村さんの病気が悪いと聞いて、すぐ病院(びょういん) へ駆け付けましたが、つく前になくなってしまいました。 **かけまわ・る[駆け回る]**(動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑥れーば) ⑥れ ①ろう ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう (可能)かけまわれる 1 あちらこちらはしりまわる。/ 「~を駆け回る」の形で使う。/ ○犬が庭を駆け回っている。 ○そのへんを駆け回れば、あたたかくなるでしょう。 ○社長はいそがしいので、自動車で方々駆け回っている。 2 方々へ行って、物事がうまくいくようにどりょくする。 ○方々駆け回れば、十万円ぐらい集まるでしょう。 ○せんきょ運動で、村田さんはあちらこちら駆け回っている。 ○知り合いの間を駆け回って、やっと仕事が見つかった。 **かけよる→かける**(189ページ) **かけら**(名詞) もののこわれた小さな部分。こまかくくだけたもの。 ○ガラスのコップをわったので、ゆかにかけらが落ちています。 ○あぶないですから早くちゃわんのかけらを、ひろってすててください。 ○こおりをくだいていると、あたりにかけらがとびます。 ○たてもののあとから、むかし使われたうつわ (=いれもの)のかけらが出てきた。 ○あの青年には愛国心(あいこくしん=自分の生まれた国を愛する心。)の <188> [かける] かけらさえもない。 ○ひとかけらの親切心(しんせつしん)もない。 **か・ける[掛ける・懸ける]**(動詞) (①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ) のぼっける(けよ) ①けーよう ⑧⑧けーて(た) }→かかる [掛かる〕。 1 高い所からぶらさげる。たらす。上から下にさげる。高い所にさげる。[掛・戀] ○床の間(とこのま)にかけものがかけてある。 ○テーブルにテーブル掛けをかけましょう。 ○オーバーをようふくかけにおかけなさい。 2 上にのせる。かぶせる。一方から他方へわたす。ある部分をほかのものの上においてささえる。[掛] ○ストーブにやかんをかけてください。 ○はかりにかければ目方がすぐわかりますよ。 ○この川にはしをかけるのはむずかしい。 ○ふとんを二枚かけないとさむいでしょう。 ○めがねをかけて本を読むほうがいい。 ○その小づつみにひもをかけて、よくしばってください。 ○どうぞそのいすにおかけください。 3 上からふりかける。あびせる。〔掛] ○ソースか、しょうゆをかけてめし上がってください。 ○子どもに水をかけられました。 ○水道がこおりましたから、上からあついおゆをかけてみてください。 4 ひっかける。ひっかけてとめる。またそのままの状態にする。〔掛・懸] ○やねにはしごをかけて上がりました。 ○かぎをかけましたか。 ○親のことを心にはかけているんですが、なかなか手紙を書くひまがありません。 5 こちらのはたらき・行ないがほかのものにはたらきかける。えいきょうをあたえる。〔掛] ○ようふくにブラシをかけてください。 ○ブレーキをかけたようすがありません。 ○ラジオをかけましょうか。 ○すぐ電話をかけましょう。 ○出かけるとき、声をかけてくれ。 ○心配をおかけしてすみません。 ○人にめんどうをかけないように。 ○親というものは子どもにのぞみをかけるものです。 6 (時間や金を)使う。[掛] ○このオーバーを作るのに三万円かけました。 ○ひとりむすこのけっこん式にたくさんのお金をかけました。 ○1週間もかけて、この作文を書きました。 7 同じ数をある回数だけ足す。 ○5に6をかけると30になる。 8 /その他のよく使われる形。/ ○いしゃにかける。 ○お目にかける。(=見せる。) ○ほけんをかける。(=ほけんにはいる。) 9 「~から〜にかけて」の形で。/ある所・・時から他の所・時までずっと。/漢字は使わない。/ ○秋から冬にかけて晴(は)れた日が多い。 ○奈良(なら)から京都へかけて見物して歩いた。 10 / 「~にかけては」の形で。/~のことについて言えば。〜のことでは。/ ○テニスにかけてはあの人におよぶもの <189> はいない。 ○発音にかけてはだれにもまけないつもりだ。 **か・ける[掛ける]**(接尾語) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき)⑤けれー) ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) けろーだろう /動詞の②につづいて、「始める」また「とちゅうまでして、まだおわらない。」という意味を表わす。ふつう、ひらがなで書く。/ ○本を読みかけたら、友だちがあそびに来た。 ○やくそくの時間が過ぎても来ないので帰りかけると、向こうから田中さんがやって来ました。 ○この子は何かをやりかけても、すぐあきてしまってやめてしまいます。 ○映画がおわりに近づくと、帰りを急ぐ客は席(せき)を立ちかけました。 ○あさいだろうと思ってプールにとびこんでみたが、思ったよりふかくて、おぼれかけてしまった。 ○このにくは食べないほうがいいですよ。少しくさりかけているようですから。 **か・ける[賭ける]**(動詞) 【①けーない ⑧けます ③④ける(一とき) ⑤けれ一ば けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) } ⑩けるーだろう /「~にかける」の形で使う。/ 1 かちまけを決めるきょうそうをするとき、かったらもらい、まけたらあげるやくそくで金や品物を出す。 ○マージャンに金をかける。 ○ものをかけないで、トランプをする。 ○どっちのチームがかつか、ビールをかけよう。 2 しっぱいしたらそれをうしなうかくごで、いっしょうけんめいする。 ○せんしゅはゆうしょうをかけて、たた かいました。 [かける―かける] ○会社は今度のけんきゅうに、すべてをかけている。 ○かけごと。 **か・ける[駆ける]**(動詞) (①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ) しば。◎けるけよ) けーよう ⑧⑧けーて(た)} 早くはしる。または、うまにのってはしる。 ○犬が子どもたちのあとを駆けて行く。 ○汽車におくれそうなので、いそいで駆けてきた。 ○赤ちゃんがねていますから、ろうかを駆けないでください。 ○うまにのったじゅんさが、わたくしのそばを駆けて通った。 ○駆けぬける。駆けっこ。駆けくらべ。 **かけこ・む[駆け込む]**(動詞) (①まーない みーます ③④む(一とき) ⑤めーば) め もーうんーで(だ) むーだろう 【(可能)かけこめる はしって来て、急いで中にはいる。/「~に駆け込む」の形で使う。/ ○子どもは犬においかけられて、うちのなかに駆け込みました。 ○とちゅうで雨にふられたので、店ののきしたに駆け込んだ。 ○くらやみでナイフをつきつけられたので、交番に駆け込んだ。 **かけよ・る[駆け寄る]**(動詞) 「①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ ①ろう ⑧⑨っーて(た) ⑩るーだろう ((可能)かけよれる はしって、そばへよる。はしりよる。} /「~へ(に) 駆け寄る」の形で使う。/ ○たおれた人のそばへ駆け寄って、手あてをした。 ○子どもはおかあさんのすがたを見ると駆け寄って、だきついた。 <190> [かけるーかこ] **か・ける[欠ける]**(動詞) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ) ばっけろ(けよ) ①けーよう ⑧⑧けーて(た)} 1 かたいものの―・部分がこわれて取れる。 ○ゆかに落としたので茶わんのふちが欠けました。 ○このナイフは、はが欠けているので切りにくいです。 ○せとものを遠くへおくる時には、欠けないようによくつつんでください。 2 たりない。不足する。 ○常識(じょうしき)が欠けている人はこまります。。/「~に欠ける」とも言う。/ ○山田さんに欠けているものは、ゆうきです。 ○あの人にはこんなんな仕事をやりとげようとする気力(きりょく)が欠けています。 ○二十さつでひとそろいの本ですから、一さつ欠けてもこまります。 ○必要なじょうけんが欠けている。 3 あいだがぬける。おちる。 ○一番から百番まで番号をそろえましたが、二つばかり欠けていました。 4 月の形がだんだん小さくなる。 ○きょうが満月 (=まるい形にかがやいて見える月。十五夜。)だから、これからだんだん月が欠けていきます。 **かげん[加減]** I (名詞、〜する) 1 ちょうどいいようにすること。てきとうにすること。調節(ちょうせつ)すること。/③のほかは、かなで書くことが多い。/ ○へやのおんどをかげんしながら、スト-ブをたきます。 ○料理をこしらえる時には、しおを入れて味をかげんする。 ○からだのぐあいが悪ければ、量(りょう)をかげんして仕事をなさい。 2 ぐあい。程度。 ○村田さんはからだのかげんが悪いので三日ばかり休んでいます。 ○「おかげんはいかがですか。」「きょうはだいぶいいです。」 ○「おふろのかげんを見てください。」「ちょうどいいかげんです。」 ○味(の)かげん。しお(の)かげん。ゆ(の)かげん。 3 数学で、くわえることとひくこと。 ○加減乗除(じょうじょ) II (接尾語) ぐあい。程度。または、ちょうどいい程度。/動詞の連用形・状態を表わす名詞につく。/かなで書くことが多い。 ○せきゆのへりかげんで、この地方のさむさがわかるでしょう。 ○おふろのゆかげんを見てから、はいってください。 ○さけは今がちょうど、のみかげんだ。 **かこ[過去]**(名詞) 過ぎ去った時。現在より前の時間。むかし。→むかし〔昔〕。げんざい [現在]。みらい〔未来]。しょうらい 〔将来〕。 ○過去三年間住んでいた東京をはなれなければならない。 ○過去のことはわすれて新しい生活をしましょう。 ○あの戦争も、もうとおい過去になってしまった。 ○過去・現在・未来にわたって変わらない真理をもとめるのが学問である。 ○「ます」の過去は「ました」です。 ○過去完了(かんりょう)。過去分詞。過去形。 <191> [かご一かさ] **かご[籠]**(名詞) たけ・はりがねなどをほそくしてあんで作った入れ物。 ○みかんをかごに入れてください。 ○毎日かごを下げて買い物に出かけます。 ○趣味(しゅみ)でかごをあんいます。 ○とりかごの戸(と)をしめわすれたので、とりがにげてしまった。 ○おみやげにりんごを一かご買った。 ○かごのとりのような生活。(=自由が全然ない生活。) ○くずかごがいっぱいになったから、すててください。 ○買い物かご。 ☆ よくにているものに「ざる」がある。/「ざる」は「かご」より、あんだ目がこまかく、食べ物の関係に使うものを言う。/ **かこ・う[囲う]**(動詞) ①わーない ②います ③①う(一とき) ⑤えーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑧って(た) うーだろう (可能)かこえる } →かこむ[囲む〕。 1 (なにかで) まわりを取りまく。かこむ。 ○庭を、へいで囲う。 ○人がはいれないように、なわをはって囲いました。 ○ことばの意味の説明は、かっこに入れて囲ってください。 ○式場(しきじょう=式をする所。)は赤と白のまくで、囲ってあります。 2 のうさくぶつ (=田やはたけでつくられるもの。)をのうかなどで、悪くならないようにしまっておく。 ○さむいふゆのために、のうかでは、やさいを囲っておきます。 3 おわれている人などを、人に見つから ないようにかくしてやる。かくまう。 ○あの家では亡命者(ぼうめいしゃ=外国へにげて来た人。)を囲っているそうだ。 **かこ・む[囲む]**(動詞) 【① まーない ② みーます ③①む(一とき) ③め一ば) ⑥め⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう (可能)かこめる もの・人のまわりをとりまく。とりかこむ。→とりかこむ〔取り囲む〕。かこう[囲う]。 ○おひるには、ストーブを囲んでおべんとうを食べる。 ○三方を山に囲まれたしずかな町だ。 ○家を囲むかきねには、ばらの花が美しくさいている。 ○ひさしぶりに来た友だちを囲んで、おそくまで話し合った。 ○「かっこ」で囲んである字は今は使わない字です。 ○四方をてきに囲まれて、にげ道がなくなってしまった。 ○かこみ。 **かさ[傘・笠]**(名詞) 1 雨や日光をふせぐために、手に持って頭の上のほうをおおうどうぐ、もの。[傘]。 ○きょうは雨がふりそうだからかさを持って行こう。 ○かさをさして歩いている人はおとうさんらしい。/かさを使うことを「かさをさす。」と言う。/ ○雨がやんだからかさをたたみましょう。 ○日かげのないみちだから、日がさがないと歩けない。 ○このごろはたたんで小さくなるかさがよく使われる。 2①雨・ゆき・日光などをふせぐために頭 <192> [かさかーかさね] にのせるもの。(笠)/このかさは「かぶろ」と言う。/ ○田うえの人たちはみんなかさをかぶっている。 ② かさと同じような形をしたもの。 ○電とうのかさ。 ○きのこのかさ。・ ○月がかさをかぶっている。あすは雨らしい。 ○からかさ。こうもりがさ。日がさ。 **かさかさ**(副詞,~する) かわいたものが、すれあって出す音。また、うるおい(=しめりけ)がなくなって、かわいているようす。/「~と」「~な」「~の」「~に」の形でも使う。/ ○落ち葉が、かさかさと音を立てている。 ○長い間雨がふらないので、土がかさかさにかわいています。 ○手があれてかさかさしているので、気持ちが悪いです。 ○かみがかさかさですよ。あぶらをつけたらどうですか。 **かさなる→かさねる**(192ページ) **かさねがさね→かさねる**(192ページ) **かさ・ねる[重ねる]**(動詞) ◎だぁれる(ねよ) ①ねーよう ⑧⑨ねーで(た)} ねーわちょますねわるわれり 1 物の上に物をのせる。 ○トラックににもつを重ねてつんだ。 ○よごれたさらは重ねないで、運んでください。 ○さむいのでセーターを二枚重ねて着た。 2 ある事にまたくわえる。くりかえす。 ○しっぱいにしっぱいを重ねて、ざいさんをなくした。 ○くろうを重ねて病気になってしまった。 ○苦しい旅を重ねてやっと都につきました。 ○重ねてお手紙をさしあげます。/副詞的な使い方で、「また」「もう一度」の意味になる。/ **かさねがさね[重ね重ね]**(副詞) なんどもくりかえして。たびたび。/「重ね重ね」の形で形容詞的に使われることもある。/ ○重ね重ねごめいわくをおかけしてすみません。 ○重ね重ねおれいを申しあげます。 ○長男(=一番目の男の子。)の卒業と長女(=一番目の女の子。)のけっこんと、重ね重ねのおめでたで大よろこびです。 **かさな・る[重なる]**(動詞) ①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーばれ⑦ろーう ⑧⑧ャーて(た)⑪る一だろう」 1 物の上に物がのる。 ○さらが5枚重なってテーブルの上においてある。 ○紙が2枚ぴったりと重なっていて、1枚しかないように見えた。 ○急に電車がとまって、人々は重なり合ってたおれた。 2 ある事に、またほかの事がつづいておこる。 ○いいことが重なる。 ○重なる不運に元気をなくした。 ○じしんに火事まで重なっておこった。 ○日ようと祭日(さいじつ=国全体のまつりで休みになる日。)が重なってざんねんだ。 ○重ね。重なり。 **かざむき→かぜ**(196ページ) **かざり→かざる**(193ページ) **かざりつける→かざる**(193ページ) <193> [かざろーかじ] **かざ・る[飾る]**(動詞) ①らーない ⑧りーます ⑧りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑧れ⑦ろう ⑧⑧⑨って(た) ⑩る一だろう (可能)かざれる } 1 美しく見えるようにする。りっぱにする。 ○きれいな絵でへやを飾ります。 ○子どものしゃしんをつくえの上に飾りました。 ○きれいな花がテーブルに飾ってあった。 2 見える所だけをよくする。 ○うわべ (=人に見える所。)を飾るより心のきれいなことがたいせつだ。 ○あの人はていさい(=そとから見たようす。)を飾るのがすきだから、けっこん式をりっぱにするだろう。 3 見せるためにならべる。 ○店ではショーウィンドーに品物を飾り・ます。 ○あの人は本を買っても飾っておいて読まない。 ○飾りもの。飾りまど。 **かざり[飾り]**(名詞) 1 かざるもの。美しく見せるためのもの。 ○ぼうしに飾りをつける。 ○このようふくにはちっとも飾りがない。 ○このかびんはへやの飾りなんです。 ○くび飾り。かみ飾り。 2 表だけの美しさ。 ○山田さんの文章は飾りが多い。 ○あのかたは少しも飾りがないので、話していて気持ちがいい。 **かざりつ・ける[飾り付ける]**(動詞) 【①けーない けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ) よう 【一だろう いろいろの物を飾ってりっぱにする。 ○クリスマスが来るので子どもたちはへやを飾り付けている。 ○あしたの運動会のための飾り付けがおわりました。 **かし[菓子]**(名詞) /食事のほかに食べるものとして作ったもの。あまいものが多い。! ○お客さまにお茶 (ちゃ)とお菓子を出してください。 ○おいしいお菓子ですね。どこでお買いになりましたか。 ○「さあ、お菓子を一ついかがですか。」/お菓子をすすめるときに言うことば。/ ○菓子をつくる。 ○菓子屋。菓子ばこ。菓子器(き) (=菓子をのせるのに使うさらなど)。 ○洋菓子(ようがし)。和菓子。お茶(ちゃ)菓子。生(なま) 菓子。だ菓子。水菓子(= くだもの)。 **かし→かす**(195ページ) **かじ[火事]**(名詞) たてもの・船・林(はやし)などがやけること。 ○風が強い日に火事をおこすと、大火事(おおかじ)になりやすい。 ○となりの家から出た火事で私の家が半分やけた。 ○こんなさむい時に、火事にあった人が気のどくでたまらない。 ○火事はまもなく消(き)えたが、火事の原因はまだわかっていない。 ○火事を消す。 ○火事見舞(みま)いに行く。 ○山火事。 ○火事場(ば)。火事どろぼう。 (関連語) ② 消防(しょうぼう)。 **かしかり→かす**(195ページ) <194> [かしこーかじり] **かしこ・い[賢い]**(形容詞) ①く一ない くーなる ③①い(一ひと) ⑤けれー) 【⑧くして かっーた いーだろう(かろーう) ((名詞)~さ} 頭がいい。りこうなようす。→りこう。 ○ずいぶん賢い子どもですね。 ○見ただけでも賢そうな少年だ。 ○あまり賢いやり方とは言えませんね。 ○犬は賢い動物です。 ○彼はあまり賢いので、なかまによく思われていない。 ○賢く立ちまわる。(=人の間をうまくまわって自分がとくになるようにする。) ○賢い人は自分がそんをするようなことはしない。/「賢い」は自分に都合がよく、とくになるようにするときにも使う。/ ○悪賢い。 **かしこまりました→かしこまる**(194ページ) **かしこま・る[畏まる]**(動詞) ♪①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーばし 相手をそんけいして、れいぎ正しい態度になる。小さくなって、きちんとすわることにもいう。→つつしむ [慎む〕。 ○会社にはいったばかりの人は、かしこまって社長の話を聞いている。 ○父はこわいので、今でも前に出ると自然にかしこまる。 ○そんなに、かしこまらないでください。 ○生徒は先生のうちへ行っても、ざぶとんの上にかしこまっている。 **かしこまりました**(連語) しょうちしました。/相手に対してそんけいの気持ちを表わして、命令やたのみなどを聞き入れるときにいうことば。/ ○「田村先生によろしく。」「かしこまりました。申し上げます。」 ○「この手紙を中山さんにわたしてくださいませんか。」「はい、かしこまりま した。おわたしします。」 **かしら**(助詞) /疑問(ぎもん)の気持ちを表わす。話しことばで、よく女の人が使う。男の「かなあ」にあたる。/ 1 /自分の疑問の気持ちをひとりごとを言うように表わす場合に使う。/ ○かぜをひいたのかしら。頭がいたくてたまらないわ。 ○これだれのわすれ物かしら。 ○なんて言ったらいいのかしら、うまく説明できないけど。 ○あら、雨かしら。 2 /相手に質問する意味を表わす。/ ○この本、あなたのじゃないかしら。 ○あなたご存じかしら、田中さんのご住所。 ○おわすれになりましたかしら、私、中学校のときごいっしょだった山田でございますが。 3 /特に「~ないかしら」の形で、「そうなればいい。」というねがいの気持ちを表わす場合に使う。/ ○毎日雨ばかりでいやね。早くいい天気にならないかしら。 ○だれかあの本を見せてくれないかしら。 ○早くバスが来ないかしら。学校におくれてしまうわ。 **かじりつ・く[かじり付く]**(動詞) 【①かーない ②きます ③④く(一とき) ⑤けーば) ⑥けて一う ⑧⑨いて(た) くーだろう (可能)かじりつける*} /「~にかじり付く」の形で使う。/ 1 いきおいよくかじる。くいつく。 ○おなかがすいているらしく、パンにかじり付いた。 ○そんなにかじり付いたら、ぎょうぎが悪いですよ。 2 しっかりくっついて、はなれない。 <195> ○ストーブにかじり付いていないで、外であそんでいらっしゃい。 ○つくえにばかりかじり付いていたら、からだに悪いですよ。 ○子どもはおかあさんにかじり付いて、はなれない。 ○仕事にかじり付く。地位にかじり付く。 **かじ・る**(動詞) ①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば ⑥れろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう (可能)かじれる 1 かたいものや大きいものを、歯(は)で少しずつかむ。 ○子どもはかわのまま、りんごをかじります。 ○となりのへやでせんべいをかじる音がする。 ○ねずみがかべをかじって、あなをあけました。 ○えんぴつをかじらないでください。 2 ほんの一部分だけを知る。少しだけ知る。 ○学生の時にフランス語を、少しかじりました。 ○あの人は文学を少しかじっただけに、えらそうなことをいう。 ○テレビでうたうのを聞きかじって、おぼえたのです。 **か・す[貸す]**(動詞) 【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能)かせる } →かりろ〔借りる〕。 1 品物や金などを、あとで返すやくそくで、ほかの人に使わせる。 ○あした返しますから、500円貸してくださいませんか。 ○子どもがけっこんして、うちを出たので、へやを学生に貸そうと思います。 ○試験のとき、えんぴつをわすれたの [かじろーかず] で、友だちに貸してもらいました。 ○何度もさいそくしたので、一年前に貸した本がきょう返ってきました。 2 ちえや力をあたえて助ける。手つだう。 ○このつくえを動かしたいので、ちょっと手を貸してください。 ○いい考えが思いつかないので、ちえを貸していただきたいのです。 ○あの人は、友だちがどんなにこまっていても、力を貸そうともしません。 ○耳を貸してください。(ないしょで話したいことがあります。) **かし[貸し]**(名詞) 貸すこと。または貸した金や品物。→かり〔借り]〕。 ○友だちに5,000円ばかり貸しがある。 ○田中さんはこの間の貸しをまだ返してくれない。 ○貸しがなかなか取れない。 ○貸し切り。貸しだおれ。貸家(かしや)。貸し間(ま)。貸し地。貸し本。貸し出し。 **かしかり[貸し借り]**(名詞) 貸すことと借りること。 ○お金の貸し借りは、しないほうがい い。 ○もうこれで貸し借りは、なくなった。 **かず[数]**(名詞) →すう〔数]。 1 物がいくつあるかを表わすもの。 ○学校のへやの数は30です。 ○数が多いので、調べるのに時間がかかります。 ○あなたの知っている漢字の数は、いくつぐらいですか。 ○ことしつぶれた会社がどのくらいあるか、数を知らない。(=ひじょうに多 <196> [ガスーかぜ] い。) ○数をまちがえる。数が少ない。 ○日数。 2 たくさんあること。いろいろ。 ○これは数ある中の一つの例です。 ○これは数ある小説の中でも、特におもしろいものの一つです。 3 取り上げて数えられるほどのかちのあるもの。 ○わたくしの作品なんかとても物の数にはいりません。 **ガス**(名詞) 1 気体の状態のもの。 ○炭酸(たんさん)ガス。水素(すいそ)ガス。アンモニアガス。 2 石炭(せきたん) ガスなど、燃料(ねんりょう)に使う気体。 ○「この家には、ガスがありますか。」「ガスはまだ引いてありません。」 ○せんをひねったのにガスが出ない。 ○ガスがもれているらしい。ガスくさい。 ○ガスをつけた人は、使いおわったら、必ず消(け)してください。 ○ガスストーブ。ガスぷろ。ガスレンジ。プロパンガス。 3 人に害(がい) をあたえるガス。 ○工場の出すガスでのどをやられた。 ○ガスマスク。 ○毒ガス。 ○排気(はいき)ガス。 4 海の上にできる、こい霧(きり)。 ○海上には、ひどいガスがかかった。 ☆ 当て字で「瓦斯」とも書かれる。 **かすか**(形容動詞) しらーば⑧で⑨だっただろう J (遠くて、または小さくて)はっきりしないようす。ひじょうにわずかなようす。/無形のものに使うことが多い。/ ○かすかな光をたよりに、夜のみちを歩きました。 ○あたりがしずかなので、ねている子どものかすかないきが聞こえる。 ○だめだと思いながらもまだかすかなきぼうをもっている。 ○おきのほうに、しまがかすかに見える。 ○風にふかれて、花がかすかにゆれた。 ○となりのへやから話す声がかすかに聞こえる。 ○小さいころのことを、かすかにおぼえている。 **かす・む**(動詞) 「① まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤めーばもーう むーだろの一はんーで(だ) 1 かすみ (=春の朝や夕方(ゆうがた)、とおく空や山にぼんやりとかかって白く見えるもの。)がかかっている。 ○春はかすんでいるので、とおくのけしきがよく見えません。 ○おきのほうはかすんでいて、見えません。 ○とおい山がかすんでいる。 ○月がかすむ。 2 はっきり見えなくなる。ぼんやり見える。 ○年をとったので、目がかすんでよく見えません。 ○あまり目を使ったので、きょうは目がかすんでいる。 (関連語) かすみ。 **かぜ[風]**(名詞) →あらし。 1 空気がながれ動くもの。 ○風がふいているので、木のえだが動い <197> [かぜーかぜあ] ている。 ○まどをあけるとつめたい風がはいってくる。 ○午前中はひどい風でしたが、おひる過ぎになってやみました。 ○さっきまで風がなかったのに、今は少し風が出てきました。 ○強い風。身を切るような風。向かい風。風が変わる。風がしずまる。風があたる。 ○風上(かざかみ)。風下(かざしも)。 ○子どもは風の子(=元気な子どものこと。)だ。 ○風のたより。(=どこからかよくわからないけれども、つたわってくる知らせ。) ○風を切る。(=いきおいのいいようす。) ○風のふきまわしで。(=その時のようすによってそうなる。) ○どこふく風。(=知らない顔をしているようす。) 2 わざとそのようにするようす。/接尾語的に使う。/ ○あの人はすぐに役人風をふかせる。 **かぜとおし[風通し]**(名詞) 空気が通ること/「かざとおし」とも言う。/ ○風通しがいいへやなので、ほんとうにすずしいです。 ○まどが少ないので、このたてものは風通しが悪いです。 ○もっと風通しをよくする方法はないでしょうか。 **かざむき[風向き]**(名詞) / 「かぜむき」とも言う。/ 1 風のふく方向。 ○すこし風向きが変わってきたようです ○船を出すのに風向きが悪い。 2 だいたいのけいこう。物事が変わって いくその時その時の状態。 ○ことしの秋から事業の風向きが悪くなってきた。 ○どうしたのか、きょうの試合は風向きがよくない。 3 きげん。 ○父はおこっていたのに、急に風向きが変わってきげんがよくなった。 ○きょうは社長の風向きが悪いようですね。 **かぜ[風邪]**(名詞) /頭やのどがいたくなり、はなやせきが出るからだの状態。/ ○さむいのでかぜをひきました。 ○アスピリンをのんだので、じきにかぜがなおりました。 ○友だちにかぜがうつらないよう学校を一日休みました。 ○ちょっとしたかぜなら、あたたかくしていればなおるでしょう。 ○かざけ(=少しかぜにかかっていること)。 ○かぜぎみ。 ○かぜぐすり。かざ声。かぜひき。 **かぜあたり[風当(た)り]**(名詞) /「~が強い」の形で使う。/ 1 風が吹(ふ) いて当たること。また、その強さ。 ○山の上なので風当たりが強い。 2 世間(=世の中)や人から受ける反対やひなん。(=けってんやしっぱいなどを悪く言うこと。) ○戦争でまけると、軍人(ぐんじん)に対する風当たりが強くなる。 ○かさなる電車事故(じこ)で会社への風当たりが強い。 **かぜとおし→かぜ**(196ページ) <198> [かぞえ一かた] **かぞえどし[数え年]**(名詞) 生まれた年を一つとし、年が変わるたびに一つずつくわえて数える年。→まん[満]。 ○去年の十二月に生まれましたから、ことしは数え年で二つです。 ○数え年は五つですが、満(まん)では三つと五か月です。 ○日本では前には数え年を使っていましたが、今では満で年を数えます。 **かぞ・える[数える]**(動詞) 【① えーない ⑧えーます ③④える(一とき) ⑤えれ) 一ばえよ①えーよう ⑧⑧えーて(た) ⑩える【一だろう 1 物の数を調べる。 ○本がなんさつあるか数えてください。 ○えんぴつは一本(いっぽん)二本(にほん) 三本(さんぼん)と数えます。 ○子どもたちはクリスマスまであとなん日あるか日を数えています。 ○集まった人の数を数えましょう。 ○一から十までじゅんに数えるのはやさしいですが、ぎゃくに数えるのはむずかしいです。 ○おかあさんは子どもにかみを数えさせています。 ○金を数える。年を数える。ゆびおり数える。 ○数えるほどしかない。(=ほんのしかない。) ○数えあげる。数えきれない。数えなおす。 2 一つ一つ取り上げる。 ○ことしのおもなできごとを数えてみましょう。 ○あの人は人のけってん(=悪いところ。)ばかり数える。 **さく[家族]**(名詞) 夫婦親子など同じ家に住み、いっしょにく らしている人々。 ○「ご家族は何人ですか。」「五人です。」 ○家族が多いのでうちはたいへんにぎやかです。 ○安い月給(げっきゅう)で六人の家族をやしなうのは、らくではありません。 ○夏休みに家族そろって日光(にっこう)へあそびに行きました。 ○田中さんはお手つだいの人を家族的(=家族と同じよう)にあつかうので、よろこばれています。 ○家族会議。家族制度(せいど)。家族向き。家族づれ。大家族。小家族。 **かた[方]** I (名詞) 1 人をていねいによぶときのことば。/ これだけでは使わない。/ ○あの方はどなたですか。 ○あつまりに来た方は、男の方より女の方のほうが多かったようです。 2 二つあるものの一つのほう。 ○父方(ちちかた)の先祖(せんぞ)は京都で、母方(ははかた)のは東京です。 ○貸(か)し方と借(か)り方のかんじょうが合う。 3 方向。向き。ほう。/ 「かた」は「ほう」の古い言い方。/ ○東の方にうつると、運がよくなる。 II (接尾語) 1 やりかた。方法。/動詞の②のあとにくる。/ ○この字の読み方を教えてください。 ○テープレコーダーの使い方を知りません。 2 / 人名などにつけて、その人の家に住んでいることを表わす。手紙のあて名に使うことが多い。/ ○ふうとうの表には、「○○市○○町○ <199> [かた一かた] ○番地 山本様方 田村ひろ子様」と書きました。 3 / 「がた」の形で人を表わすことばなどにつけて、その数がふたり以上であることをていねいに言う。「たち」のていねいな言い方。/ ○あなたがたはもうお帰りなさい。 ○先生がたにお目にかかりたいのです。 **かた[肩]**(名詞) 1 うでのついているところの上の部分。物をかついだり、なげたりするのに力を入れるところ。 ○さむい時にはショールを、肩にかける。 ○わたくしは重いにもつを持つと肩がこる。(=かたくなる。)/「肩がはる。」とも言う。/ ○肩がこった時には、肩をたたいてもらうとなおります。 ○肩でいきをする。(=苦しそうにいきをするようす。) ○肩で風を切る。(=いきおいがよくて、とくいのようす。) ○肩をならべる。(=歩く時などにふたりがならぶ。どちらがすぐれているか、そのちがいがない。) ○肩の荷(に)がおりる。(=せきにんがかるくなって、らくな気持ちになる。) ○肩を持つ。(=味方になる。) ○肩をいからせる。(=いばったようすをする。) 2 物をなげる力。 ○あのピッチャーは肩がいい。 3 ようふくや着物の肩にあたるところ。 ○このようふくは、肩がやぶれている。 ○肩はば。肩かけ。 **かた[片]**(接頭語) 1 二つそろっているもののひとつ。一方だけ。→りょう[両〕。 ○片手で持たないで、両手(りょうて)で持ちなさい。 ○片親(おや)しかない子どもはかわいそうだが、両親 (りょうしん)のない子どもはもっと気のどくだ。 ○片目。片足。片方。片道のきっぷ。片すみ。片がわ。片思い。 2 ちゅうしんをはずれて、一方へよっていること。かたよっていること。 ○片いなかに住む。 3 たりないところや、ちがっているところがあること。ふかんぜんなこと。 ○片こと(=子どもや外国人などが話すわかりにくい、ふかんぜんなことば。)を言う。 4 わずかなこと。 ○片時(=ちょっとの間。)もわすれることができない。 ○片手間(=いつもしている仕事のひま。)に、勉強する。 **かた[型]**(名詞) 1 もののかっこう。形。 ○ようふくをつくりたいのですが、いま流行の型はどんなのですか。 ○ことしはくつの型が、だいぶ変わりました。 ○わたくしにはどんな髪型(かみがた)が、にあうのでしょうか。 2 形を作るもとになるもの。もとになる形。また、もようをきれなどにおしつけるときのもとになる形。 ○紙でようふくの型をとる。 ○とけた鉄(てつ)を型に入れて、なべを作る。 ○きれに型をおして、一枚の着物をしあげる。 ○型紙(かたがみ)。 <200> [かたい] ○鋳型。(いがた=とかしたきんぞくをながしこむかた。) 3 スポーツやおどりなどで、もとになろやり方。フォーム。 ○じゅうどうを教えるときに、先生は、生徒の前で型をしめします。 ○おどりの型が、おぼえられない。 4 いくつかに分類(=種類によって分けること。)したとき、それぞれ持っているけいこうや形・タイプ。/接尾語的に使われるときには「がた」となる。/ ○古い型の人間。 ○出世(えらくなること。)型(がた)のやくにん。 ○1971年型(がた)の自動車。 ○新型(しんがた)のきかい。 5 世間(=世の中)でむかしからつづいて行なわれているやり方。 ○けっこん式で型にはまった(=決まっていて新しさがない。)あいさつをする。 ○式は型のとおり(=決まりどおり。)に行なわれた。 ○型をやぶって、新しいけっこん式をした。 ○あれは型やぶりの人間だ。 **かた・い[堅い・固い・硬い]**(形容詞) ① くーない ②く一なる(する) ③④い (一とき) ⑤けれーば くーでかっーたいーだろう (かろ一う)、(名詞)~さ } 1 じょうぶで、こわれにくいようす。なかなか形を変えたり、くずれたりしないようす。→やわらかい [柔らかい]。 ○このにくはかたくて、食べられません。 ○土はこおっているので、かたいです。 ○安いくつはかわがかたいので、はきにくい。 ○やさいがまだかたければ、もっとにて ください。 ○てきはまもりがかたいので、なかなかせめられない。 2 力がはいっていて、しっかりしているようす。強い。→ゆるい。 ○小包(こづつみ)のひもは、かたくしばってください。 ○あらった物はかたくしぼらないと、なかなかかわきません。 ○ふたりはかたい握手(あくしゅ)をしました。 3 心がしっかりしているようす。たしかで、すぐに変わったり動いたりしないようす。 ○田中さんの決心(=必ずしようと心に決めること。)は堅いので、とうとう考えを変えさせることはできなかった。 ○そのひみつを決して言わないと、堅くやくそくした。 ○あのかたは口が堅いから、だれにも言わないでしょう。 4 まじめなようす。安全でまちがいがない。 ○あの会社は堅いから、つぶれることはないでしょう。 ○山田さんは堅い人だから、あぶない仕事には手を出さないでしょう。 ○らくに金をもうけることばかり考えないで、堅い商売をしなさい。 5 がんこ(=ひとの考えを聞かず、自分の考えを変えないこと。)で、そのにあったやり方ができない。 ○年よりは、頭が堅くてこまります。 6 きんちょうする(=気がはって、らくになれない。)ようす。 ○そんなにかたくならないでください。 ○おおぜいの前で話をすると、かたくなって思っていることがうまく言えません。 <201> [がたい―かたち] **がた・い[難い]**(接尾語) 【①く一ない くーなろ(する) ①①い(一ひと) ⑥けれーば⑧くして⑨かった⑩い一だろう 【(かろう) } /動詞の②につづいて、「そうすることがむずかしい。」「なかなかそうすることができない。」という意味を表わす。文語的な言い方で、書きことばで多く使う。/にくい[難い]。やすい[易い]。 ○あんなに元気だった田中さんが死んだなどとは信じがたいことだ。 ○山田さんは実にりっぱで、今の世の中には得(え)がたい人間だ。 ○このごろのあの人の態度は、わたしには理解しがたくなった。 ○あのふたりはどちらもよくできて、甲乙(こうおつ)がつけがたい。(=どちらがいいとも決められない。) ○とにかくやってみますが、もしわたしひとりの力におよびがたければ、だれかに手つだってもらいます。 **かたがき[肩書(き)]**(名詞) しょくぎょうや身分(みぶん)。/名まえの右の上に書くことから言う。/ ○名刺(めいし)には、たくさん肩書きが書いてあります。 ○山中さんは、法学博士(はくし)の肩書きをもっています。 ○肩書きが多いので、いろいろの会に顔を出さなければなりません。 ○わたしは、何の肩書きもありません。 ○世の中には肩書きをありがたがる人が多い。 **かたがた** Ⅰ.(接続詞) ついでに。かねて。一方では。 ○びょういんへみまいに行き、かたがた会社のようすを話してきた。 ○ぽさん(=お金を集めること。)の結果をほうこくし、かたがたおれい申しあげます。 II (接尾語) ついでに。がてら。/名詞といっしょに使うことが多い。/ ○近いうちにおれいかたがた、おうかがいします。 ○さんぽかたがた、友だちをたずねた。 ○あそびかたがた、いなかへ帰るつもりです。 ○買い物に行きかたがた、手紙を出す。 **かたき[敵]**(名詞) 1 あらそいの相手。きょうそうや戦争などの相手。 ○この前の試合でまけたから、今度こそかたきをやぶらなければならない。 ○あの店はうちのしょうばいがたきです。 ○こいがたき。 2 前にひどいことをされて、にくんでいる相手。うらみのある相手。 ○「ちゅうしんぐら」というしばいは、四十七人のさむらいが主人のかたきを討(う)った話です。 ○親をころしたかたきを討ちました。・ ○友だちにいじめられた子どもは、かたきを取ろうとなかまをつれてきました。 ○かたき討ち。(=かたきをうつこと。自分がつかえている主人や親などをころしたものをころすこと。また、まけたものやうらみのあるものが、しかえしをすること。) **かたち[形]**(名詞) 1 見たりさわったりしてわかる物のかっこう。 ○あの山の形は、ふじさんににている。 <202> [かたちーかたは] ○同じ形に作ろうと思ったのに、変な形になってしまった。 ○ボタンはどんな形のがいいですか。三かくのも、四かくのも、まろいのもあります。 ○このようふくは形が古くなりましたから、作りかえましょう。 ○形がいい。形が悪い。形がくずれる。形を変える。形が変わる。まるい形にする。美しい形。 2 (内容に対して) 外から見たようす。形式。 ○友だちにあかんぼうが生まれたので、形ばかりのおいわいをしました。 ○試合といっても、ほんの形だけのものです。 3 顔やからだのようす。/「かたち」だけでは使わない。「貌」と書く。/ ○あのかたは、顔かたちが美しい。 ○人間はすがた、かたちだけではわからない。 **かたちづく・る[形作る]**(動詞) 【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑧れろう ⑧⑨って(た) ⑩ろーだろう (可能)かたちづくれる 物事を作りあげる。組み立てて形のあるものにする。多くのものが集まって一つの形を作る。 ○大学を中心に一つの町が形作られている。 ○個人が集まって、社会を形作る。 ○美しい山とみずうみが公園(こうえん)を形作っている。 **かたづ・ける**(動詞) 1回は一けろげよりますけれ⑩けるだろう} 【①けーない ⑧けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ 1 ちらばっているものを、もとのようにする。 ○ちらかしたものは、自分でかたづけなさい。 ○つくえの上をかたづければ、もっときれいになります。 ○わたくしはいつもへやをかたづけてから、出かけます。 2 解決しなければならないことに、決まりをつける。 ○10年もかかったさいばんを、ついにかたづけました。 ○たまっている仕事を、早くかたづけなければならない。 ○しゃっきん(=かりた金。)をかたづけて気持ちがらくになった。 ○かたづけなければならない外交問題が、たくさんある。 3 むすめを結婚(けっこん)させる。 ○長女を医者(いしゃ)のところへかたづけました。 ○むすめはもう二十五ですから、どこかへかたづけなくてはなりません。 (関連語) ① あとかたづけ **かたっぱし→かたはし**(202ページ) **かたはし[片端]**(名詞) 1 ものの一方のはし。 ○きれを二つに切るときに、片端を持っ・ていてもらうと切りやすい。 ○そうじをしますからテーブルの片端を持ち上げてください。 ○みちの片端によって、トラックをよける。 2 わずかの部分。 ○話の片端を聞きかじって、人に話す。 ○ごちそうを出されたが、おなかがいっ「ぱいだったので、片端にしか手をつけなかった。 **かたっぱし[片っ端]**(名詞) かたほうのはし。かたはし。/「かたはし」を強めたもので、ぞんざいな言い方。「かたっぱしから」という形で使う。/(たくさんあるものをどれからでも)つぎつぎ <203> [かたほーかたま] に。どんどん。 ○本ばこの本を片っ端から読んでいく。 ○出されたごちそうを、片っ端から食べていく。 ○仕事を片っ端からかたづける。 **かたほう[片方]**(名詞) 1 二つあるものの中の一つの方。一方。→りょうほう〔両方]。/「片一方」とも言う。/ ○くつ下をはこうとしたら、片方のくつ下しか見つかりません。 ○手ぶくろを片方なくしたので、新しいのを買わなければなりません。 ○片方の手。片方の目。片方の足。 2 一方のがわ。 ○みちの片方はまだゆきがとけていません。 ○このつくえは片方が重すぎますから、はこびにくいです。 **かたまり→かたまる**(203ページ) **かたま・る[固まる]**(動詞) [①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーばし ⑥れ ろーう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう } →かためる〔固める〕。 1 かたくなる。 ○さむくなると、あぶらは固まります。 ○セメントが固まるまで、この上を通らないでください。 ○ふくろのそこのほうは、さとうが固まっている。 2 しっかりしたものになる。 ○一日考えてみたが、まだ決心が固まらない。 ○会社のきそが固まった。 ○いろいろ話し合ったが意見が固まらなかった。 3 一つの所に集まる。 ○さむいので、みんなストーブの所に固まっている。 ○たいそうをしますから、固まらないではなれてください。 ○花は一つの所に固まって、さいている。 **かたまり[固まり]**(名詞) 1 かたまること。かたまったもの。 ○しおの固まりはつぶしてから使ってください。 ○スープを作っていたら、こなの固まりができてしまった。 ○こおりの固まり。ゆきの固まり。土の固まり。 2 集まり。むれ。 ○学校の門の前に、ひと固まりの学生がいる。 ○あそこの子どもたちは固まりになって、何をしているのだろう。 3 / 「~のかたまり」の形で、その性質だけをたくさんもっていることを表わす。よくない意味に使うことが多い。/ ○あの人間は、よくのかたまりだ。 ○エゴイズムのかたまり。 **かた・める[固める]**(動詞) 【①めーない ②めーます ③④める(一とき) ⑤めれこばめろ)めよめよう めーて(た) →かたまる〔固まる〕。 1 かたいものにする。 ○よくふんで土を固める。 ○これはさとうを固めて、こしらえたかしです。 2 しっかりしたものにする。 ○父が死んだので、店をたたんで、いなかへ行く決心を固めた。 ○村田さんは二十八だから、そろそろ身を固める(=けっこんして家庭を持つ。)ほうがいいです。 ○事業のきそを固める。 ○地位を固める。 3 しっかりまもる。 ○てきのこうげきにそなえて、まもりを <204> [かたむーかたわ] 固める。 ○へいたいを集めて、国のさかいを固める。 ○軍服(ぐんぷく)に身を固める。(=正式のふくをきちんと着る。) **かたむき[傾き]**(名詞) 1 かたむくこと。ななめになること。かたむいているぐあい。 ○古くなったので、この家は傾きがひどい。 ○この傾きは、15度です。 2 そうなりやすいようす。そうなりそうな傾向(けいこう)。/「~がある」のかたちで使う。/→ けいこう[傾向〕。 ○いまは多くの国々でインフレーションの傾きがある。 ○このごろはいなかの人々が、都会に出てはたらく傾きが強い。 **かたむ・く[傾く]**(動詞) 「①かーない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーば) 1⑥けとーう⑧⑧いーで(た) ⑩くーだろう →かたむける [傾ける]。 1 物がななめになる。一方へたおれかかる。 ○じしんで家が傾いた。 ○あらしで木が傾いて、今にもたおれそうだ。 ○カメラが傾かないように、まっすぐ持つことがたいせつです。 2 日や月が西にはいろうとする。 ○日が西に傾いたから、せんたく物を家の中へ入れましょう。 ○月が西に傾いて、東の空が明るくなってきた。 3 一方へうつりかける。一方による。 ○あの国は共産主義(きょうさんしゅぎ)に傾いてきた。 ○学生生活が勉強一方に傾くのは、あまりいいことではない。 4 いきおいがなくなる。おとろえる。 ○主人が事業にしっぱいしてから、あの家は傾いてきた。 ○あの店はいま傾きかけているそうだ。 ○家運が傾く。国運が傾く ☆2,3,4は書きことば的。 **かたむ・ける[傾ける]**(動詞) 【①けーない けーます ③③ける(とき) ③けれ一ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) (⑩けるーだろう } →かたむく [傾く〕。 1 ものをななめにする。 ○このたいそうは、「いち」でからだを前に傾けて、「に」でおこすのです。 ○スープをのむときには、さらを向こうがわへ傾ける。 ○くびを傾ける。(=くびをまげて考えるようす。) 2 心や力を一つのことに集める。 ○全力を傾けて、仕事をする。 ○みみを傾ける。(=注意してよく聞こうとする。) ○母親は子どもにも愛情(=かわいいと思う気持ち。)を傾ける。 ○心を傾けて勉強すれば、もっとせいせきがよくなろでしょう。 3 いきおいをよくする。 ○ぜいたくな生活は、ついに家運(=一家の運命。)を傾けた。 ○国を傾ける。 ☆2,3は書きことば的。 **かためる→かたまる**(203ページ) **かたわ**(名詞) 1 からだのどこかが悪くて、ふつうの人とちがうこと。また、その人。めくら(=目の見えない人。)やつんぼ (=みみの聞こえない人。)やびっこ(=足が悪くてるつうに歩けない人。)など。 ○あのかたは生まれつきかたわです。 ○山田さんは戦争で、かたわになったそ <205> [かちーかちか] うです。 ○かたわの子どもをもった親は、たいへんですね。 2 つりあいのとれていないこと。かんぜんでないこと。 ○数学だけできても常識(じょうしき)のない人は、かたわです。 ○ぎじゅつだけを重んじる(=たいせつにする。)教育は、かたわな人間を作る。 ○かたわもの。 ☆ このことばは、かたわの人々にいやな感じをあたえるので、「からだの不自由な人」などの言い方をすることがある。 **かち[価値]**(名詞) ある物・事がどのぐらい役にたつか、またはどのぐらいたいせつかという程度。ねうち。→ねだん〔値段]。 ○インフレになると、物の価値が上がり、かねの価値が下がる。 ○この絵は少なくとも10万円の価値があります。 ○彼の小説(しょうせつ)の文学的価値がみとめられたのは、彼の死後であった。 ○ほかの人には何の価値もないものでしょうが、私にとっては何物にもかえることのできないものなのです。 ○高い価値をみとめる。 ○価値がひくい。 **かち[勝ち]**(名詞) かつこと。→まけ「負け」 ○きょうの試合は、Aチームの勝ちです。 ○さいばんは組合がわの勝ちとなった。 ○勝ちまけをあらそう。 ○勝ちに乗(じょう)じて(=勝ったいきおいを利用して)てきをせめる。 ○勝ち目(=勝ちそうなみこみ。)のない戦争は早くやめたほうがいい。 早いもの勝ち(がち)。(=早く行ったものがとくをする。) **がち**(接尾語) [①でーない ②に一なる(する) ③だな(の)一) ひと⑤ならーぱ⑧で⑨だった ⑪だろーう♪ /動詞の②につづいて、「そのようになる(する)ことが多い。」という意味を表わす。/ ○このところくもりがちの天気がつづいています。 ○どこかからだのぐあいが悪いらしく、つかれがちです。 ○学生は、試験がないと、とかくなまけがちになるものだ。 ○わかい時は物事を美しく考えがちだ。 ○冬になると青いやさいが不足しがちです。 ○この子は赤んぼうのときから、病気がちでした。 /名詞につづくこともある。/ ☆悪い意味のときに使う。 **かちかち**(副詞) 1 かたいものがぶつかって出す音のようす。/「~と」の形でも使う。/ ○とけいがかちかちと、音を立てている。 ○ひょうしぎ(=打ち合わせて音を出す二つのほそ長い木。)をかちかちならして、しばいが始まるあいずをする。 2 ひじょうにかたくなっているようす。せいしつなどがかたいようす。 ○このパンはかちかちで、食べられない。 ○せんたくものがこおって、かちかちになりました。 ○かちかちなかし/「~の」とも言う。/ <206> [かつ一がっき] ○父はあたまがかちかちですから、わたしの言うことを理解してくれない。 ☆アクセントが、1は「かちかちと」、2は「かちかちに」と、ちがっている。 **かちまけ→かつ**(206ページ) **か・つ[勝つ]**(動詞) ① たーない ② ちーます ③①つ(一とき) ⑤て一ば) ⑥て⑦とーう ⑧⑨っーて(た) ⑩つ一だろう (可能)かてる 1 戦争・競争・しあいなどで、相手をまかす。→まける〔負ける]。/「~に勝つ」。の形で使う。/ ○試合に勝った人々は、大よろこびです。 ○相手が強いので、競争しても勝つことができないでしょう。 ○どうしても、この試合には勝たなければなりません。 ○せんきょに勝つ。 ○けんかに勝つ、さいばんに勝つ。 2 おさえにくい気持ちなどを、いっしょうけんめいにおさえる。→まける「負ける〕。 ○意志(いし)の強い人は、ゆうわく(=よくないことにさそわれること。)に勝つことができる。 ○よくぼう(=ほしいと思う心)に勝つ。 3 そのけいこうが強い。まさっている。多い。 ○この料理は、さとうよりしおが勝っている。 ○このむらさきは、赤みが勝っている。 ○勝ちほこる。勝ちぬく。勝ちこす。勝ち目。 **かちまけ[勝ち負け]**(名詞) 勝つことと負けること。勝負(しょうぶ)。 ○勝ち負けがつくまで、戦いました。 ○二つのチームは、さいごまで勝ち負けを争いました。 ○両方とも強いので、なかなか勝ち負けが決まりませんでした。 **がつ[月]**(接尾語) /月の名まえを言うのに使う。/→つき[月]。げつ[月]。 ○三月・四月・五月を春、六月・七月・八月を夏、九月・十月・十一月を秋、十二月・一月・二月を冬という。 **がっかり・する**(動詞) 【①しーない、せーず、さーれる ② しーます ③①する(一とき) (だろう ⑧⑨しーて(た) ⑩する一 1 こうなってほしいと思っていたようにならなくて、急に元気がなくなる。からだの力がぬける。 ○きょうは海に行くつもりでたのしみにしていたのに、朝から雨でがっかりした。 ○あの人は大学の試験に落ちて、とてもがっかりしている。 ○お客は「おろすですか。」と、がっかりしたような声を出した。 2 つかれて、からだの力がなくなる。 ○中田さんは、がっかりしたようすで歩いていた。 **がっき[楽器]**(名詞) 音楽を演奏(えんそう) するための、音を出すどうぐ。 ○わたしはいろいろな楽器をならってみました。 ○へたでも楽器をならすのはたのしいものだ。 ○楽器店。 **がっき[学期]**(名詞) 学年を小さく分けた一つの期間。 ○1学期の間は、発音れんしゅうをおもに行ないます。 ○日本語の学習は、2学期からかんたん <207> [かつぐ一かっこ] な文型(ぶんけい) のれんしゅうをします。 ◎単語の意味は、1学期のうちに、やさしい名詞について教えますが、3学期では、文型の中での意味の変化についてもふれていきます。 **かつ・ぐ[担ぐ]**(動詞) ①が一ない ②ぎーます ③④ぐ(一とき) ⑤げーば) ⑥げ⑦ごーう ⑧⑨いーで(だ) ⑩ぐーだろう (可能)かつげる 1 物を肩(かた)にのせて、運ぶ。 ○にもつが重いので、かたにかついで運んでいます。 ○兵隊(へいたい)がてっぽうをかついで歩いている。 2 おもしろがって、人をだます。 ○田中さんは人をかつぐことが、じょうずだ。 ○「ほんとうですか。まさかかつぐんじゃないでしょうね。」 ○またかつがれた。 3 めいしん(=りくつにあわないこと、まちがったことを信じること。)を気にすること。 ・○かつぐ人は、13日の金よう日をいやがります。 ○そんなにかついだって、運はよくならないでしょう。 4 自分たちの上の人として立てる。 ○村の人々にかつがれて、せんきょにたった。 ○だいじんを会長にかつぎました。 ○かつぎ上げる。かつぎ屋。 **かっこ[括弧]**(名詞、~する) /ふつうの文章や数学の式などで、あることばやある式のところをかこって、ほかのところとくべつするしるし。大かっこ[]中かっこ{},小かっこ()、かぎかっこ「」などがある。/ ○ことばの意味の説明は、かっこでかこんでください。 ○文章を書くとき会話のところは、かぎかっこに入れます。 ○数字にかっこをつけてください。 ○この式を、かっこをはずして、ときなさい。 ○まちがいではありませんが、この場合必要がないのでかっこしておきました。 ○式をかっこでくくる。 ○かっこを取る。 ☆ 「カッコ」と、かたかなで書くことも多い。 **かっこう[格好・恰好]**(名詞) 1 物・人のすがた・形。見たようす。→すがた〔姿]。かたち[形]。ふくそう[服装]。 ○この山のかっこうは富士山(ふじさん)ににている。 ○何だか変わったかっこうの家ですね。 ○船のかっこうをしたはいざらをもらった。 ○このケーキはずいぶんかっこうよくできている。 ○歩くかっこうがおとうさんにそっくりですよ。 ○きょうは髪(かみ)のかっこうがいつもとちがいますね。 ○手を合わせておがむかっこうをしている。 ○すてきなかっこうをして、パーティーへでも行くんですか。 ○そうじをしていたので、こんなきたないかっこうでしつれいします。 2 人に見られたときの、おかしくない、はずかしくないようなようす。ていさい。 ○床の間(とこのま)にかけものがない <208> [がって一かって] と、なんかかっこうがつかない。 ○たずねて行くのにおみやげを持たないと、かっこうが悪くてこまる。 3 だいたいそのぐらいの。 ○ろすに四十かっこうの男の人がたずねて来た。 4 /形容動詞的に「格好な・だ」の形で使う。/ちょうどいい。ちょうどてきとうな。 ○あまりひろくはないが、3人家族(かぞく)にはかっこうな家だ。 ○ねだんも大きさも私にはそれがかっこうだと思います。 **がっこう[学校]**(名詞) 教育をする所。また、そのたてもの。/じゅぎょうの意味にも使う。/ ○学校は午前9時に始まって、午後3時におわります。 ○うちの子は来年、学校へ上がります。 ○学校にはいる。/ 「入学する」とも言う。/ ○学校を出る。/ 「卒業(そつぎょう)する」とも言う。/ ○学校をやめる。/ 「退学(たいがく)する」とも言う。/ ○あの生徒は学校から帰ると、うちの仕事をしなければならない。 ○病気で学校を休む。 ○となりの町の学校へ行く。 ○子どもを学校へやる。 ○あしたは日よう日で、学校がない。 ○小学校・中学校・高等学校に大学と、学校のせいせきはいつもよかった。 ○学校新聞。学校放送(ほうそう)。学校生活。学校教育(きょういく)。 ○音楽学校。料理学校。 ○花嫁(はなよめ)学校。 **かって[勝手]**(名詞~な・に) 1 ほかの人のことはかまわないで、自分につごうのいいようにすること。/5以外の意味では、かなで書くことが多い。/ ○そんなにかってなことを、言ってはいけません。 ○あの人は自分のことしか考えない、かってな人です。 ○たいへんかってで申しわけありませんが、用事がありますから帰らせていただきます。 ○かって気まま。(=自分の思うようにすること。) ○自分かって(自分がって)。手前かって(てまえがって)。かって次第(しだい)に。 2 自由に。 ○わたくしはひとりですから、かってな・ことをしてたのしんでいます。 ○これは学校のものですから、かってに使わないでください。 ○親の言うことを聞かないものは、かってにしろ。 3 べんりがいいこと。 ○これはかっての悪い家だ。 ○ここにつくえをおくと、かってが悪い。 4 ようす。事情(じじょう)。 ○この会社へはいったばかりなので、まだかってがわかりません。 ○どろぼうは、その家のかってをよく知っているものらしい。 ○友だちの家へ手つだいに行きましたが、かってがちがうので、こまりました。 5 台所。/「お勝手」とも言う。/ ○にく屋さん、お勝手へまわってちょうだい。 ○となりの家の勝手口 (かってぐち)はどこですか。 <209> [かつどーかど] ○勝手どうぐ。(=なべ・かまなど台所 で使うどうぐ。) **かつどう[活動]** 1 (名詞、~する) いきおいよく動くこと。元気よくはたらくこと。 ○あの火山は活動を始めたので、のぼると、きけんです。 ○食べすぎると頭の活動が、によくなります。 ○バレーボールはからだじゅうを活動させるスポーツです。 ○田中さんは病気がなおったので、また元気で活動できるでしょう。 ○あのかたは政治家として、さかんに活動しています。 ○きのうは引っこしで、大いに活動(=ひじょうに活動すること。)した。 ○活動的(=かっぱつに動くようす。)な人。/「活動的の」とも言う。/ 2 /「活動しゃしん」を略したことば。「映画」の古い言い方。/ **かてい[家庭]**(名詞) 夫婦親子がいっしょにくらしている集まり。また、そのくらしているところ。ホーム。 ○けっこんして、いい家庭を作ってください。 ○早川さんは家庭のじじょうで、会社をやめなければなりません。 ○りっぱな家庭に育ったので、たいへんいいかたです。 ○あいさつのしかたは、家庭で母に教えられました。 ○田中さんはたいへん家庭的(=家庭のことをよくする。)なおくさんです。 ○たのしい家庭。家庭をほうもんする。 ○家庭をもつ。家庭に帰る。 ○家庭きょうし。家庭きょういく。家庭●さいばんしょ。 ○この旅館(りょかん)は家庭的だ。 **がてら**(接尾語) /名詞や動詞の②につづいて、一つのことをするついでにほかのことをするという意味を表わす。「がてらに」の形も使う。/ ○さんぽがてら、たばこを買ってきた。 ○図書館(としょかん)の庭のさくらがきれいなので、図書館へ本を返しに行きがてら、花見をして来た。 ○やっと家ができあがりました。新しい家を見がてら、一度あそびにおいでください。 ○この歴史(れきし)の本は外国人にもわかるようにやさしく書いてあるので、歴史の勉強がてらに日本語の勉強をすることにもなります。 **かど[角]**(名詞) →かく〔角]。すみ〔隅]。 1 物のとがって、つき出ている所。 ○はしらのかどに頭をぶつけて、けがをした。 ○テーブルのかどをけずって、少しまるくした。 ○いわかど。/にていることばに「すみ」があるが、「かど」は外がわのとがっている所であり、「すみ」はその内がわの所である。/ 2 みちのまがる所。 ○その交番のかどを右へまがってください。 ○かどの店は花屋です。 ○四つかど。まがりかど。町かど。 ○かど屋敷(やしき)。かど店。 3 人の性質が強くてまるみがなく、ほかの人としょうとつしたり、ほかの人の感 <210> [かなーかなう] 青(かんじょう)をしげきしたりしやすい点。 ○あの人もわかいときはかどがあったけれど、年をとるとだんだんかどが取れて、人間がまるくなってきた。 ○物も言いようでかどが立つ。(=言い方が悪いと人をおこらせたり、けんかになったりする。) ○かどだつ。かどだてる。かどかどしい。かどばる。 **かな[仮名]**(名詞) 漢字をもとにしてつくった、音を表わす日本文字。かたかなとひらがなの二種がある。 ○あなたのお名まえをかなで書いてください。 ○私はひらがなはみんな知っていますがかたかなは、まだよくおぼえていません。 ○この漢字にかなをふって(=かなで読み方を書いて)ください。 ○むかしはかな書きの文章が多かった。 ○かなづかい (= かなで書き表わす場合・のきそく)がまちがっていました。 ○歴史的かなづかい。現代(げんだい)かなづかい。 **かな**(助詞) /疑問(ぎもん)の意味を表わす。話しことばで使う。→かしら。 1 / 自分の疑問の気持ちをひとりごとを言うように表わす場合に使う。/ ○先生はきょう休みかな。 ○田中さんは来ないのかな。もう9時になっちゃった。(=なってしまった。) ○おや、何か音がしたけど、だれか来たのかな。 2 /相手に質問する意味を表わす。男の人のことば。/ ○山田さんの住所を君は知っているかな。 ○こんな本は君にはつまらないかな。どうだい。 3 / 特に「~ないかな(あ)」の形で、「そうなればいい」という願(ねが)いの気持ちを表わす場合に使う。/ ○早く夏休みにならないかな。 ○だれか1万円貸(か)してくれないかな。 **かな・う**(動詞) 「①わーない ②います ③①う(とき) ⑤えーば →かなえる。 1 ちからが同じくらいで、相手になる。およぶ。/いつも打ち消しを表わすことばといっしょに使う。/ ○数学では村田さんにかなわない。 ○あの店はせんでんがじょうずだから、こちらはとてもかないません。 ○どんなにいっしょうけんめいやったって、あの人にかなうものですか。 2 がまんできない。やりきれない。/ 「かなわない」の形で使う。/ ○こうあつくては、かないません。 ○仕事がいそがしくて、かなわない。 3 思ったとおりになる。のぞみどおりになる。 ○山田さんはフランスりゅうがく(=外国へ行って勉強すること。)ののぞみがかなった。 ○長い間のねがいがかない、ふたりはけってんした。 ○かなわぬ時の神だのみ。(=つらい時だけ神様をたよりにする。) 4 (決められていることや目的などに)よく合っている。/ 「~にかなう」の形で使う。/ ○けっこん式にふだんぎを着ていくのは、れいぎにかなっていない。 <211> **かな・える** (動詞) ①えーない えーます ③④える(一とき) ⑤えれ) ⑩えるーだろう ◎笑える(えよ) ①えーよう えーで(た) } →かなう。思うとおりにしてやる。のぞみ・ねがい・たのみなどがじっさいにできるようにさせる。 ○あなたののぞみをかなえてあげよう。 ○親は子どものねがいを、かなえてやりたいと思う。 **かなし・い** [悲しい〕 (形容詞) 【①くーない くーなる(する) ③①い(一とき) ⑤けれーぱくてかった いーだろう(か【ろ一う)、(名詞)~さ・〜み →うれしい[嬉しい]。なきたいような気持ちになって心がいたむこと。 ○父に死なれて悲しい。 ○病気の母のことを考えると悲しくなる。 ○わたしは自分の頭の悪いのが悲しい。 ○悲しいことには、あの人は自分の悪いことに気がついていない。 ○もうお会いできないと思うと悲しゅうございます。 ○その人は悲しそうな顔をして行ってしまった。 ○悲しい映画をみて、ないてしまった。 **かなしみ** 〔悲しみ〕 (名詞) 悲しいこと。悲しい気持ち。 ○悲しみをかくして出発した。 ○悲しみでむねがいっぱいになった。 ○このようなりっぱなかたをうしなってわれわれは悲しみにたえません。(=悲しくてたまらない。) ○悲しみのあまり(=あまり悲しいので)病気になりました。 **かなし・む** [悲しむ〕 (動詞) [① まーない みーます ⑧③①む(一とき) ⑤めーぱ{たりーぱ →よろこぶ[喜ぶ]。悲しく思う。ざんねんに思う。 ○なまけているお前を見たら、親はどんなに悲しむだろう。 ○いくら悲しんでも、なくなったものは帰って来ない。 ○どんなに悲しもうとかってだが、病気にだけはならないでくれ。 ○あの人はいつも戦争で子どもをなくしたことを悲しんでいる。 ○子どもの死を悲しむ。 ○このごろの学生の不勉強なことは、じつに悲しむべきことだ。 **かならず** [必ず〕(副詞) 1 まちがいなく。きっと。/話し手の強く決めている気持ちを表わす。/→けっして[決して〕。 ○九時に必ずまいります。 ○今月末までには必ずできます。 ○あの人は必ず帰って来ます。 ○必ずせいこうしてみせる。 2 例外なく。いつも。決まって。 ○朝必ず一時間さんぽしてください。 ○会えば必ずけんかをはじめるんだから。 ○すこし雨がふれば必ず大水になる場所です。 ○大食すれば必ず病気になります。 **かならずしも** 〔必ずしも〕 (副詞) 「必ず〜である」というわけではない。、/あとに打ち消しのことばがきて、のべていることの一部分をひていする。(=打ち消す。)文語的なことば。/ ○金持ちが必ずしもこうふくだとは言えない。 <212> ○ねだんが高いものが、必ずしも品がいいとはかぎらない。 ○せいせきのいい生徒が、必ずしも頭がいいとは言えない。 ○学校のいい悪いは、必ずしも入学試験のきょうそうりつ(=きょうそうのわりあい。)にはよらない。 ○わたくしは必ずしも、そうは思いません。 **かなり** (副詞) 1 「ひじょうに」というほどではないが、ふつう以上である。相当(そうとう)に。 ○きょうはかなりさむい。 ○この字引きはかなりべんりだ。 ○あの子は英語がかなりできる。 ○この絵はかなりよくかけている。 2 ~な・〜のの形で、形容詞的に使うときは「相当な、ひじょうな」の意味に近くなる。 ○これだけの金を集めるにはかなりの無理をしたのだ。 ○あの人はかなりな画家(=絵をかく人)だ。 **かなわない** [敵わない] (連語) →かなう。 1 勝てない。まける。/「~に(は)かなわない」の形で使う。/ ○君はまだへただからあの人にはかなわないよ。 ○テニスではだれも彼にかなわない。 ○年をとるとわかいものにはかなわない。 2 がまんできない。/ 「〜て(は)かなわない」の形で使う。/ ○きょうはあつくてかなわないな。 ○こんなにうるさくてはとてもかなわない。 ○こういそがしくてはかなわないよ。/1,2とも「かなわん」の形で使うこともある。また、ていねいな言い方では「かないません」の形で使う。/ **かね** 〔金〕 〔名詞) 1 金ぞく。特に鉄 (てつ)や銅(どう)などをさす。/語の上について複合語(ふくごうご)を作るときは「金物(かなもの)」「かなづち」のように「かな」と発音することがある。/ ○このドアは木じゃない。金でできている。 ○金のベッドが一つおいてある。 ○金のわらじでさがして歩いても(=ふつうわらをあんでこしらえるわらじよりずっとじょうぶなてつのわらじをはいてさがすように、ねっしんにさがしあるいても)なかなかあんないい人はみつからないよ。 2 金銭(きんせん)。おかね。 ○きょうは金がないからあしたはらう。 ○きゅうにお金のいることができたから貸(か)していただきたいのです。 ○あそこでお金をはらってください。 ○金で買えないものもある。 ○このたてものはなん千万という金をかけてこしらえたものだ。 ○この庭は金がかかっている。 ○いっしょうけんめいお金をためています。 ○金にこまって家を売ることにした。 ○そんなぜいたく(=必要以上にたくさんの金を使うこと。)をしてよく金がつづく(=使う金がいつまでもある。)ね。 ○金ができたら(=必要な金が用意できたら) すぐおくってください。 ○とけいを売って金にした。(=金にかえる。) ○今それを売れば大した金になる。(=金が手にはいる。) <213> ○金がうなるほど(=余るほど)あるのに使わない。 ○金がものをいう(=金でなんでも自由にできる。)世の中だ。 ○ピアノを買う金を入学のひようにまわした。(=持っている金を、ほかのすぐ必要なことに使う。) ○金にあかして(=金をかけたいだけかけて)たてた家だ。 ○金はねかしておいては (=利用しないでためておいては)だめだ。 ○金に糸目(いとめ)をつけず (=金をおしまないでどんどん使って) けっこんのしたくをさせました。 ○金に目がくらんで(=金がほしくてことのよい悪いのくべつがつかなくなって)ぬすみました。 ○金の切れ目がえんの切れ目。(=金のあるうちは関係がつづいているが、なくなると用のないもののようにあつかう。) ○金は天下(てんか)のまわりもの。(=金はひとりの人のところにばかり集まっているものではなく、じゅんじゅんにまわっていくものだ。) ○金入れ。金目。金まわり。金もうけ。 3 通貨(つうか)。 ○1ドルは日本の金にすると360円にあたります。 **かねもち** 〔金持(ち)〕 (名詞) たくさん金のある人。 ○あそこに見える家は村一番の金持ちの人の家です。 ○しょうばいがうまくいって金持ちになった。 ○あの人は、金持ちの家からおくさんをもらった。 ○山川さんは大金持ちだ。 **かね** [鐘・鉦](名詞) おもに銅(どう)でつくり、ついたり、たたいたりして音を出すもの。あいずやしらせのために使われる。つり鐘・たたきがね・ゴング・ベル・チャイムなどいろいろのかねがある。 ○教会の鐘がなっています。 ○山の学校では、先生が鐘をならさなければならない。 ○お寺(てら)では朝と夕方(ゆうがた)と毎日2度,鐘をつく。 ○時報(じほう=時間を知らせること。)の鐘を聞いてから家を出たのだ。 ○かねやたいこでさがし (=かねやたいこをたたくように大さわぎをしてさがしまわる。)ても見つからない。/この場合のかねは、手に持ってたたく小さいもので、楽器(がっき=音楽につかうもの)の一種。/ ○除夜(じょや)の鐘。(=12月31日の夜にお寺でならす鏡。) **かねもち** →かね (212ページ) **か・ねる** 〔兼ねる〕(動詞) (①ねーない ⑧ねーます ③④ねる(とき) ⑤ねればねる(ねよ) ねーよう ⑧⑧ねーて(た) 1 ひとつのものが二つ以上のはたらきをする。 ○台所は食堂(しょくどう)を兼ねている。 ○いすとしんだいを兼ねたものを買いました。 2 ひとりの人が二つ以上の役目を同時にもつ。 ○買い物を兼ねて町へさんぼに出かけました。 ○田中先生は英語の先生とおんがくの先生を兼ねています。 ○二つの会社の社長(=会社の一番上の人。)を兼ねているので、いそがしい。 <214> **か・ねる** [兼ねる〕(接尾語) {ますねるにっきねれーば⑧⑨ねーて(た) ⑩ねるーだろう /動詞の②につづいて、「そうしようと思っても、そうすることができない。」という意味を表わす。話しことばで、ていねいにやわらかくことわるようなときに多く使い、ふつう、ひらがなで書く。/ ○毎ばん寝(ね) るのがおそいので、朝6時にはちょっと起(お)きかねます。 ○今度の旅行に行こうか行くまいかと決めかねている。 ○わたしにはちょっとわかりかねますから、主人が帰りましたらご返事いたします。 ○あなたがどんなにおっしゃっても、それは、わたしには納得(なっとく)しかねる話です。 ○そんなにたくさんの仕事を1週間ではいたしかねます。 ○申しかねますが(=言いにくいことだが)、10万円ほど貸(か)していただけないでしょうか。 ○田中さんがあまりいそがしそうにはたらいているので、見るに見かねて(=何もしないでそれを見ていることができなくなって) てつだってやった。 **かのう** 〔可能] (名詞、〜な・に) することができること。 ○科学の進歩によって不可能だと考えられていたことが、可能になってきました。 ○世界平和を実現 (=じっさいにできるようにすること。)することは、可能でしょうか。 ○「読める」「書ける」「食べられる」「おぼえられる」は、可能の動詞です。 ○口語の可能の助動詞には、「れる」「られる」があります。 ○可能なはんい。/ 「可能の」とも言う。/ ○じっけんは成功(せいこう)の可能性(=できるみこみ。)がありますか。 ○今度の試験に受かる可能性は、全然ありません。 **かばん** 〔鞄〕(名詞) いろいろの品物を入れて持って歩くのに使うもの。かわなどで作る。 ○セールスマンが見本をつめたかばんを下げて歩いています。 ○このかばんはあまり重いからチッキにしましょう。 ○学校へ来るとまずかばんをあけて、本やノートを出します。 ○かばんに入れる。 ○かばんから出す。 ○旅行かばん。 ○かばん屋。 **かびん** 〔花瓶](名詞) 花を入れろびん。ガラス・せともの・銀・銅(どう)などで作る。 ○かびんに花を生けました。 ○庭のばらの花を、二、三本切って、その青いかびんにさしてください。 ○母がたいせつにしていたかびんを落としてこわしてしまった。 ○このかびんは口がせまい。 ○かびんのふちがかけました。 ☆ 生け花に多く使われるあさい入れ物は、ふつう「かびん」とは言われない。「花器(かき)」と言う。 **かぶ・せる** (動詞) 【①せーない ③せーます ③①せる(一とき) ⑤せれ)一ば せろ(せよ) ⑦せーよう ⑧⑨せーて(た) ⑩せる一だろう 1 上からおおう。 ○子どもにぼうしをかぶせる。 ○ほこりがはいりますから、はこにふたをかぶせてください。 <215> ○よごれないように、ふとんにカバーをかぶせる。 2 上からかける。 ○たねをまいてから、土をかぶせる。 ○ねこがうるさいので、頭から水をかぶせました。 3 つみやせきにんなどを人におわせる。 ○人につみをかぶせて、平気な顔をしている。 ○しっぱいのせきにんを、下のものにかぶせる。 **かぶ・る** 〔被る〕(動詞) 「①らーない ⑧りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう ((可能)かぶれる 1 / 「ようふくを着る。」「くつをはく。」に対して、頭にのせる場合に使うことば。/ ○あの女の子は赤いぼうしをかぶっています。 ○そうじをするなら、何かかぶらないとほこりになりますよ。 ○頭からふとんをかぶってねている。 2 (あたまの上から)あびる。 →あびる〔浴びる〕。 ○あついとき、頭から水をかぶるのはいい気持ちだ。 ○あらしで船がひどくゆれ、デッキまでなみをかぶった。 ○使わないきかいが工場のすみでほこりをかぶっている。 **かべ** [壁] (名詞) 1 そとと、またはへやとへやのさかいになる部分。→へい[塀]。 ○壁をうすいみどりいろにぬることにした。 ○壁にはいろいろの絵や皿(さら)やカレンダーがかけてあります。 ○じしんで壁が落ちたり、くずれたりしました。 ○壁がうすいので壁ごしに(=壁を間にはさんで)となりのへやの人と話ができる。 ○壁に耳あり。(=だれも聞いていないと思って話したことが人に知られる。) ○壁かけ。壁つち。壁紙。壁新聞。 ○白(しら)壁。 2 じゃまになって、先へ進ませないもの。 ○研究(けんきゅう)は壁にぶつかってちっとも進まなくなった。 ○100メートル10秒(びょう)の壁がやぷられるのはいつのことでしょうか。 **かま** 〔釜・・窯・〕(名詞) 1 ごはんをたいたり、おゆをわかしたりするとき使うもの。アルミニウム・鉄(てつ)などで作る。〔釜] ○ごはんをたくかまはこのごろたいてい電気がまになりましたが、てつのかまで、たいたごはんのほうがおいしいです。 ○かまのふたは木で作る。 ○かま1ぱいのおゆをわかした。 ○かまめし。かましき。かまゆで。茶がま。 2 おゆをわかし、またじょう気を出させて、きかいを動かしたり、へやをあっためたりするのに使うもの。ボイラー 〔釜罐]。 ○おふろのかまがこわれてしまった。 ○きかん車のかまをたくのはたいへんな仕事です。 3 まわりをかこんだ中で火をたいて、ものをにたり、やいたり、とかしたりするもの。[・窯] ○木をかまに入れてやいて炭(すみ)を作る。 <216> ○すみやきのかまから白いけむりが出ている。 ○せとものをやくかまを作った。[窯] ○かまもと。(=せとものをつくる工場。) ○かまたき。(=かまをたく人。) **かま・う** (動詞) [①わーない ②います ③④う(一とき) ③えーば 1 いろいろ世話をする。気を使う。 ○仕事がいそがしいので、子どもにかまっていられません。 ○あのかたは人の気持ちなんかかまわないで、どんどんしたいことをします。 ○思っていることをかまわず、言ってください。 ○ろうどうするときには、ふくそうにかまわないではたらきます。 2 もてなす。客にごちそうをする。 ○「せっかくおいでくださいましたのになんのおかまいもいたしませんで、しつれいいたしました。」 ○「すぐ帰りますから、どうぞおかまいなく。(=かまわないでください。)」 3 相手になったり、からかったりする。 ○あそぶのがへたなので、だれもかまってくれない。 ○犬をかまっては、いけません。 ☆ たいてい、あとに打ち消しの言い方がある。 **かまわない** 〔構わない〕 (連語) /動詞「かまう」の打ち消しの形。形容詞的に使う。/ 1 〜してもいい。〜してもさしつかえがない。/ 「て(で)もかまわない」の形で使う。/ ○くつのままはいってもかまわない。 ○いくら食べてもかまわないが、おなかをこわさないように。 2 気にしない。気を使わない。平気である。 ○人の言うことなどにかまわないで、すきなようにしなさい。 ○ふくそうにかまわない人だから、こまるときもあります。 ○おくれた人にはかまわないで、先に行きましょう。 **がまん** 〔我慢] (名詞,〜する) 苦しい気持ち、いやな気持ち、やりたい気持ちなどを押(おさ)えて、こらえること。→しんぼう 〔辛抱〕。たえる〔耐える〕。こらえる。 ○あそびたいのをがまんして勉強した。 ○おかしくてたまらなかったが、がまんしてわらわなかった。 ○いまコーヒーがないので、お茶でがまんしてください。 ○がまんにがまんを重ねたが、ついにがまんしきれなくなった。 ○もうこれ以上がまんできない。 ○あの人の失礼 (しつれい) なことばにはがまんがならない。 ○この子は歯(は)が痛(いた)いのにがまんして泣(な)かなかった。なかなかがまん強(づよ)い子だ。 ○山川君はとてもほしそうな顔をしていましたが、やせがまんをして、「いらない。」と言いました。 **かみ** [紙] (名詞) ものを書いたり、ものをつつんだりするのに使うもの。パルプから作る。 ○白い紙を一枚ください。 ○じょうぶな紙でつつんで、上に名まえを書きました。 ○日本にはおり紙 (がみ) といって、きれいな色の紙をおったり、たたんだり、ひろげたりして、いろいろのものの形を作ってあそぶあそび方がある。 <217> ○紙には洋紙(ようし)と和紙(わし)がある。 ○紙一重(ひとえ)の差(さ)で(=ほんのちょっとのちがいで) 勝(か)った。 ○紙切れ。紙くず。 ○紙ざいく。紙しばい。紙ぶくろ。 ○紙入れ。紙ばさみ。 **かみづつみ** [紙包み〕 (名詞) 紙で包んだもの。→つつみ〔包み]。 ○小さな紙包みが落ちている。 ○ふろしきがないから紙包みにしてください。 **かみきれ** 〔紙切れ] (名詞) 紙のきれはし。小さい紙。 ○子どもたちは動物の形を切りぬいていたので、紙切れがたくさん落ちている。 ○そんな紙切れでなく、大きな紙にお書きなさい。 ○わすれないように買う物を紙切れに書いていく。 **かみくず** 〔紙くず〕 (名詞) いらなくなった紙。おもによごれたものやまるめたものをいう。 ○汽車の中には紙くずがたくさん落ちています。 ○紙くずはひろって、すててください。 ○つぶれた会社のかぶけん (=かぶしき会社にお金を出していることをしょうめいする書き付け。)は、紙切れと同じです。 /ねうちのないものという意味。/ **かみ** 〔神〕 〔(名詞) 人間が見たりさわったりすることのできないもので、人間以上のふしぎな力を持ち、この世界や人間にこうふくやわざわいをあたえたり。運命をみちびいたりすると信じられているもの。→きょうかい〔教会]。じんじゃ〔神社〕。しんじる〔信じる〕。 ○神を信じる。 ○神にいのる。 ○いなかでは、どこのうちでも神をまつっている。 ○神社には、神がまつられている。 ○新しくとれた米(こめ)を神にささげて(=さしあげて) おまつりをする。 ○神の愛(あい) とめぐみは大きい。 ○神よ。すくいたまえ。 ○神を信じない人々もいる。 ○神のような人。(=たいへんりっぱな人。) ○苦しい時の神だのみ。(=苦しい時はふだん神を信じない人も神にいのったり、神をたのみとしたりするということ。) ○神信仰(しんこう)。神がかり。神風。神だな。神わざ。神かけて。 ☆仏教(ぷっきょう)では、「神」といわず、「仏(ほとけ)」と言う。 **かみさま** 〔神様〕(名詞) 1 「神」のていねいな言い方。/いのるとき、よびかけるとき多く使う。/ ○この神社には、学問の神さまがまつってある。 ○あの人は、まるで神さまのようないい人です。 ○神さま。私に力をおあたえください。 2 あることが非常にじょうずな人。 ○あの人はスキーの神さまといわれている。 **かみ** [上](名詞) `→うえ[上]。/古い言い方。/ 1 ながれのはじめの方。川の水のながれでくる方。 ○この川の1キロほど上に大きい橋(はし)があります。 <218> ○川の水は川上から川下(しも)へながれる。 2 中心のいち。またそれに近いところ。 ○きょうとの近くを上方(かみがた)と言います。 ○日本のざしきでは、とこのまのあるほうを上座(かみざ)といって、えらい人がすわります。 3 「お」をつけてせいふ。やくしょ。 /今では、ふつう言わない。/ ○お上の命令だから、したがわなければならない。 4 文章の前のほう。和歌(=かなで書けば三十一字でできている日本のうた。)のはじめの半分。 ○わたくしの意見は、上にのべたとおりです。 ○このうたの上の句は、すばらしい。 5 はじめのほう。まえのほう。 ○去年の上半期(=一年を二つにわけて、はじめの六か月を言う。)は、りえきが多かった。 **かみ** [髪〕 〔名詞) 1 あたまのけ。かみのけ。 ○髪がのびたので、とこ屋へ行って髪をみじかくかってもらいましょう。 /男の人の場合。/ ○髪がきたなくなったから、美容院(びよういん)へ行って髪を切ってもらいました。/女の人の場合。/ ○わたくしは髪にパーマをかけたことがありません。 ○朝おきたらくしで、髪をとかします。 ○髪をのばす。髪をわける。 ○髪をおろす。(=髪をそって、僧(そう)や、あまになる。) ○後ろ髪(うしろがみ)を引かれる(=あとのことが気にかかって、思い切ることができない。)思いで出発(しゅっぱつ)する。 2 あたまのけをゆった形。髪かたち。 ○その髪はたいへんよくにあいます。 ○山田さんは髪が変わったので、まるでちがう人のようです。 ○前髪(まえがみ)。後ろ髪(うしろがみ)。髪かざり。髪がた。 **かみきれ** →かみ (216ページ) **かみくず** →かみ (216ページ) **かみくだく** (動詞) ①かーない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーば) ⑥けとーう ⑧⑧い一て(た) ⑩く一だろう (可能) かみくだける 1 はでよくかんで、こまかくする。 ○このくすりはかたいから、かみくだいてのんでください。 ○かちかちで、かみくだけません。 2 むずかしいことを、わかりやすく説明する。 ○むずかしいりろんなのでかみくだいて説明しても、なかなかわからないようです。 ○ほうりつをかみくだいて話してもらったので、よくわかりました。 **かみさま** →かみ (217ページ) **かみそり** [剃刀〕(名詞) 髪(かみ)やひげをそるのに使うもの。刃(は)がたいへんうすい。 ○前には安全かみそりでひげをそったが、今は電気かみそりを使っている。 ○このかみそりは切れなくなったから、とがなければならない。(=切れるようにする。) ○ふろ場においたのでかみそりの刃(は)がさびてしまった。 ○まだ顔にかみそりを当てた(=使った)ことがない。 ○古いかみそりの刃(は)でぇえんぴつをけずります。 ○かみそりのように頭の切れる人。(=たいへん頭のいい人のたとえ。) <219> ○かみそりまけ。かみそりとぎ。 **かみづつみ** →かみ (216ページ) **かみなり** [雷](名詞) 雲(くも)と大地との間に電気がながれ、それによって大きな音と光が出ること。 / またやかましいもののたとえにも使われる。/ : ○庭の木に雷が落ちて木がさけてしまっ。た。 ○雷にうたれて死んだ人があった。 ○空がまっくらになり、いなずま(=雷のなるときに出る光。)が光り、とおくで雷がごろごろなり始めたから、まもなく夕立(ゆうだち=夏の夕方(ゆうがた)などにふろはげしい雨。)がくるかも知れない。 ○むかしの人はくもの上に雷の神様がいて雷をならすとかんがえたから、今でも雷さまという人がある。 ○雷のように音をたてながら、たくさんの水が落ちてくるこの滝(たき)のすばらしさは何とも言えない。 ○とうとうおやじ(=父)の雷が落ちた。(=ひじょうにおこった。) ○電おやじ。(=いつもがみがみおこる、やかましい父親。) ○電よけ。 **か・む** [噛むこ(動詞) ① まーない ② みーます ③①む(一とき) ⑤めーば)めもう んーで(だ) むーだろう ((可能)かめる } 上と下の歯(は)を合わせる。またそうして物をつよくおしてくだく。 →かみくだく〔噛み砕く]。 ○よくかんで食べるのはからだにいい。 ○チューインガムをかみながら歩いています。 ○くやしいとき、わたしたちはくちびるをかみます。 ○犬にかまれてけがをした。 ○えんぴつをかむのは悪いくせです。 ○舌(した)をかみそうなむずかしい発音(はつおん)だ。 ○かんでふくめるように教える。(=よくわかるようにやさしく、こまかく教える。) **かもしれない** (連語) /ほんとうにそうかどうかわからないが、そういうことが考えられるという場合に使かう。/ ○だれから電話がかかってきたのだろう。田中さんかもしれない。 ○今夜はひどく冷(ひ)えるな。あしたは雪(ゆき)かもしれない。 ○いそがしいので、あしたは来られないかもしれません。 **かもつ** 〔貨物](名詞) 汽車・トラック・船などにのせてはこぶにもつ。 ○貨物をはこぶ船を貨物船といいます。 ○てつどうのストライキで、えきには貨物がたくさんたまっている。 ○えきでは貨物れっしゃに、にもつをつんでいます。 ○貨物自動車のことをトラックといっています。 ○貨物うんちん(=にもつをはこぶためのひよう。)があがるそうです。。 **がやがや** (副詞・〜する) おおぜいの人がやかましく話し合う声や、そのようす。/ 「がやがやと」「がやがやする」の形でも使う。/ ・ ○生徒が運動場で、がやがやさわいでいる。 ○子どもたちが電車にがやがやと、のってきました。 <220> ○おおぜいの人ががやがやさわぎながら家の前を通っていきました。 ○きょうしつの中が、がやがやしはじめました。 ○あたりががやがやしているので、先生の話がちっとも聞こえません。 ○がやがや言う人の声で、目がさめました。 **かゆ・い** [痒い](形容詞) 「①く一ない ①く一なる ①①い(一とき)( ⑤けれー)ばくして◎かった いーだろう(かろう) 【(名詞)~さ・〜4 ひふをかきたいような感じがする。/ 「かいい」とも言う。/ ○むしにさされたところがかゆくてたまらない。 ○かゆいときにはがまんができないので、ついかいてしまう。 ○ああ、かいい、かいい。もっとどんどんかいてくれ。 ○かゆければこのくすりをおつけなさい。かゆみがとまるでしょう。 ○あのかたはかゆいところに手がとどく(=こまかいところまで気がつく。)ようによく世話をしてくれました。 ○かゆがる。 **かよい** →かよう (220ページ) **かよ・う** 〔通う〕(動詞) 【①わーない②います ③①う(一とき) ⑤ぇーば⑥え⑦おーう ⑧⑨っーて(た) うーだろう奇能およえる } /「~にかよう」の形で使うことが多い。/ 1 何度も同じ場所を通る。いつも行ったり来たりする。 ○わたくしは電車で学校に通っています。 ○病院(びょういん) に一か月も通わなければなりません。 ○いなかのみちをバスが通うようになった。 2 心がつたわる。心がとどく。 ○この絵にはかいた人の心が通っている。 ○このはげしい思いが相手に通わないはずはない。 3 出たりはいったりする。通る。 ○空気のよく通うところにおいてください。 ○電気が通う。 **かよい** 〔通い] (名詞) 1 通うこと。 ○わたくしは毎日病院(びょういん)通い(がよい)をしています。 2 つとめに毎日行くこと。→住みこみ。 ○うちの店員はすみこみ (=やとわれた家に住むこと。)でなくて通いです。 3 お金をあずける場合やお金をはらわないで物を買う場合に書いておくちょうめん。/「通いちょう」「つうちょう」とも言う。/ ○ちょきんの通いが見つからない。 ○となりのうちでは通いでさけを買っている。 **から** 〔空〕 〔名詞) / 「からな」とは言わない。/ 1 中に何もはいっていないこと。 →からっぽ。 ○このはこはからです。 ○からのびんをかたづけましょう。 ○さいふはすぐからになる。 ○そのかんはからにしておいてください。 ○取りにやったのにから手(=何も持たずに)で帰ってきた。 2 ほんとうにしているのではないこと。 /接頭語的に使う。/ ○こちらをふり向かせようとしてからせき(=わざとするせき。)をした。 ○からいぼり (=えらいものだというようすをしてみせること。)をしても、よわいことはすぐわかる。 <221> ○みちがこおっているので自動車の車がからまわりする。 ○バッターはからぷり (=バットがボールに当たらないこと。)をした。 ○から元気。 **から** [殻] (名詞) 1 植物や動物などをつつんでいる外がわのかわ。 ○ピーナッツのから。 ○かいのから。 ○たまごのから。 ○せみやへびのぬけがら (=からだが出てしまったあとにのこったから。) 2 古いものののこり。 ○明治(めいじ)は古いからをぬいですべてが新しくなった時だ。 3 なかみがなくなって、あとにのこった物。あきがら。 ○かんづめのから。(=なかみを食べてしまったあとのあきかん。) ○べんとうのから。 **から** (助詞) /原因・理由を表わす。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の③につづく。/ 1 / 「ので」にくらべて「〜たい」「~と思う」「~なさい」などのように話し手の気持ちを表わすことばがあとにくる場合が多い。/ →ので。 ○あまりたくさんあるから、どれがいいかわからない。 ○あついからまどをあけてください。 ○お客さんが来るからへやのそうじをしておこう。 ○あぶないから気をつけなさい。 ○あの人は親切だからみんなにすかれる。 ○雨がふりそうだから、かさを持って行きましょう。 ○試験が近づいたから、あそんではいられない。 ○あの人が欠席(けっせき)したのは病気だからではなく、用事があったからだと思います。 2 / 「~からと」の形で、「~からと言って」「~からと思って」などの意味を表わす。/ ○ひとりではあぶないからと、田中さんがいっしょに来てくださいました。 ○やさしいからと、ゆだんするとまちがえますよ。 ○あなたがやってくれるからと、安心していたのです。 ○安いからと、いらないものまで買ってしまった。 3 / 「~からといって」「~からとて」「~からって」の形で、あとに打ち消しの意味を表わすことばがくる。この場合には、前のことがらから考えて、反対になるような内容や、そうなるとは思われないような内容を表わす文があとにつづく。/ ○食べたくないからといって、何も食べなくてはからだに悪い。 ○安いからといって、品物が悪くてはこまる。 ○人に悪口を言われたからとて、そんなに気にしなくてもいい。 ○冷蔵庫(れいぞうこ)に入れてあるからって安心してはいけません。 4 /「〜ものだ(です)から」の形で、ある結果に対する原因や理由を特に強めた場合に使う。「〜もんだから」の形も使う。/ ○私が失礼(しつれい)なことを言ったものだから、あの人は帰ってしまったのです。 ○急に寒(さむ)くなったものですから、かぜをひいてしまいました。 <222> ○ずいぶん親しそうに話しているもんだから、むかしからの知り合いかと思ったよ。 **からは(からには)**(連語) /「~する(した)のだから、当然」という意味で、「~つもりだ」「~なければならない」というような気持ちを表わす文があとにつづく。/ ○日本へ来たからは、日本の習慣(しゅうかん)にしたがいます。 ○あの人があんなに強く反対するからには、何か理由があるのだと思います。 ○学生であるからには、勉強をまず第一に考えなければならない。 **から** (助詞) 1 /場所や時間などのことばについて、出発点を表わす。/ ○うちから駅(えき)まで歩きます。 ○きのういなかから帰ってきた。 ○駅(えき)から車にのりましょう。 ○これをあなたから山田さんにあげてください。 ○春になると、渡(わた)り鳥(どり)が南から北へとんで行く。 ○学校は9時から始まります。 ○あしたから4月だ。 ○おきてからねろまで、はたらいている。 /→てから。/ 2 / 通りすぎる場所を表わす。/ ○雨戸(あまど)のすきまから朝の光がさしこんでいる。 ○汽車のまどから海が見える。 ○まどからものをすててはいけません。 ○高校から大学へ進むときに、病気をして1年おくれました。 ○フランスからイタリアへとずっと見物して回りました。 3 ① /動作の出どころになる物事を表*わす。/ ○やっといそがしさから解放(かいほう)された。 ○毎月のサラリーから両親に仕送りをしているのでは、たいへんですね。 ○試験の問題はこの本の中から出すことにします。 ② /特に「教わる」「もらう」「借(か)りろ」のような動詞でその動作の相手を表わしたり、受け身の言い方でその動作を行なう人(もの)を表わす。/→に。 ○日本語は田中先生から教わりました。 ○父から毎月お金を送ってもらう。 ○友だちから本を借(か)りた。 ○宿題(しゅくだい) をわすれて、先生からしかられた。 ○これは友だちからのおくりものです。 4 /数量(すうりょう)を表わすことばについて、「それ以上」という意味を表わす。/ ○きぬのくつしたは500円からします。 ○このごろは物価 (ぶっか)があがったので、生活費(せいかつひ) も1か月4万円からかかる。 ○この川は深(ふか) い所は10メートルからある。 5 /順序(じゅんじょ)のはじめを表わす。/ ○さて、何から始めようか。 ○まず私からやってみよう。 ○おにいさんからしてそんなことをしてはだめですよ。小さい子がまねをするでしょう。 6 ① /原因や理由を表わす。/ ○ちょっとしたゆだんからたいへんなことになる。 ○たばこの火から火事をおこすことが多い。 ② / 特に「~からする」「~からみる」「~からいう」などの形で、考えのもとになるもの(こと)を表わす。/ <223> ○あの人の成績(せいせき)からすると、大学受験(じゅけん)はとてもむりだ。 ○日本へ来たばかりのころからみると、日本の様子(ようす) もだいぶわかるようになりました。。 ○うちの経済(けいざい) 状態からいって、そんな高いものはとても買えません。 7 / 材料 (ざいりょう)を表わす。/→で。 ○日本のさけは米から作る。 ○水は酸素(さんそ)と水素(すいそ)からできている。 ○この本は上下2冊(さつ)からなる。 /材料が形を変えないもの、材料が目に見えるようなものの場合には、「から」は使わない。したがって、「日本の家は木からつくる。」とは言わない。この場合には、「木でつくる。」と「で」を使う。/ **からして**(連語) /一つの代表をあげて、「ほかのものももちろんである。」という気持ちを表わす。~をはじめとして。/ ○結婚(けっこん)するには、まず住む家からしてさがさなければならない。 ○あの人は顔つきからして強そうだ。 ○あの人の言い方からして気にいらない。同じことわるのでも、もっとほかに言い方があるだろう。 **から・い** [辛い〕 (形容詞) ①く一ない くーなる(する) ③①い(一とき))けれーば⑧く一て⑧かった いーだろう(か【ろーう) (名詞)〜さ・み } →あまい [甘い] 1 したをさすような味である。 ○からし・わさび・こしょうなどはからい。 ○からいライスカレーで、まだ舌(した)がひりひりしている。 2 しお味がつよい。しおからい。しょっぱい。 ○このスープはしおがはいりすぎていてからいね。 ○にるときにしょうゆを入れすぎてからくなった。 ○このさかなはなるべくからくにておいてください。 3 きびしい。 ○あの先生は、試験の点がからいので有名です。 **からから**(副詞) 1 よくかわいているようす。/ 「からからに」「からからな」の形で多く使う。/ ○水をいっぱいください。のどがかわいて、からからです。 ○雨がふらないので、ざいもくがからからにかわいている。 ○雨がしばらくふらないので、からからないけ。/「からからの」とも言う。/ 2 からのようす。ものが少しもないようす。 ○米びつ (=米を入れておくはこ)がからからになりました。 ○子どもが多いので、おかしのかんは、いつもからからです。 3 かたいものやかわいたものが、あたって出す音。/「からからと」の形でも使う。/ ○からからと、げたの音を立てて、通りを歩いている。 ○かんをふると中のせんべいが、からからいう。 4 男の人が高い声でわらうようす。 / 「からからと」の形で使う。/ ○友だちがからからとわらった。 <224> **がらがら** I (形容動詞) ①で一ない ②にーなる(する) ⑧だ ①なーときて ひじょうにすいているようす。 ○朝早いので、電車はがらがらです。 ○あの店はいつもこんでいて、がらがらな時はありません。 / 「がらがらの」とも言う。/ ○おきゃくが来ないので、ホテルはがらがらにすいている。 Ⅱ(副詞) 1 かたいものがあたって出す音。/「からから」の少し強い音。「がらがらと」の形でも使う。/ ○車をがらがらと引いて通る。 ○このおもちゃはふると、中でがらがら音がする。 2 物のくずれる音。またそのようす。 ○つんであったにもつが、がらがらと落ちる。 3 おちつきのないようす。きどっていないで、なんでもかまわず言ってしまうようす。 ○がらがらした人。 **からして** →から(222ページ) **ガラス**(名詞) 窓(まど)などによく使う、すきとおって堅(かた)いが割(わ) れやすい物質(ぶっしつ)。 ○投(な)げたボールが当たってまどのガラスが割(わ) れてしまいました。 ○割れたガラスで、けがをしました。 ○よごれた窓(まど)のガラスをふく。 ○ガラス越(ご) しに空をながめる。 ○四方がガラス張(ば)りの家を建(た)てた。 ○ガラス張(ば)りの(=明るくて、かくし事のない) 政治 (せいじ)。 ○ガラス製(せい)のはこ。 ○ガラス戸(ど)。ガラス窓(まど)。ガラス障子(しょうじ)。 ○ガラスびん。ガラス管(かん)。 ○ガラス細工(ざいく)。 ○曇(くも)りガラス。色(いろ)ガラス。 ○窓(まど)ガラス。 ☆ 当て字で「硝子」とも書かれる。 **からだ** [体](名詞) 1 人や動物の頭から足までの全部。→こころ〔心〕。 ○あの人はからだが大きい。 ○小さいからだでよくたべる。 ○ふとってきたので洋ふくがからだに合わない。 ○からだをよくあらってから、ふろの中へはいりなさい。 ○病気でからだがきかなく(=動かなく)なった。 ○からだが二つあってもたりないほどいそがしい。 ○1日じゅういそがしくて、からだを休めるひまもない。 ○からだを粉(こ)にして(=いっしょうけんめいに)はたらく。 ○からだをおしんで(=からだを使うのをいやがって)はたらかない。 ○きょうじゅうはからだがあかない。(=いそがしくてひまがない。) ○わたしはじゆうなからだだ。(=何をしてもかまわない生活の状態。) ○からだつき。(=からだのかたち。) 2 健康(けんこう)のこと。 ○からだを悪くして(=からだをこわして=病気になって)休んでいる。 ○からだをたいせつにしてください。 ○さけはからだに悪い。 ○からだの調子がよくない。 ○こんなにいそがしくてはからだがつづかない。 <225> (=けんこうでいることができない。) ○そんなことを言ったら病人のからだにさわる。(=けんこうに悪いえいきょうがある。) ○あの人はふつうのからだではない。(=赤んぼうができる。) **からっぽ** (形容動詞) [①で一ない ②に一なる(する) ⑧だ①なーひと ⑤ならーぱ⑧でだっただろう 中になにもはいっていないようす。 →から。 ○はこをあけてみたら、からっぽでした。 ○友だちをたずねたら、ほかのところへうつったあとで、うちはからっぽだった。 ○たくさんこしらえたのに、なべはからっぽになりました。 ○ソースのぴんがからっぽですから、買っておいてください。 ○月給(げっきゅう)のふくろは、もうからっぽになりました。 ○あたまがからっぽな人。 / 「からっぽの」とも言う。/ ○からっぽにする。 **からには** →から (221ページ) **からは** →から (221ページ) **かり** →かりる (225ページ) **かり** [仮] (名詞) 1 ほんとうのものでなく、その時だけちょっとまにあわせたもの。またはまにあわせること。 ○みちを直しているので、ここに仮の停留所(ていりゅうじょ)ができている。 ○火事でやけたので、仮にここを店にしています。 ○仮に一万円わたしておきます。もし、たりなければ、あとではらいます。 ○仮にも先生であるからには、そのくらいのことは知っているはずだ。 /この場合には「少なくとも」の意味になる。/ ○仮ずまい。仮親。仮ぬい。仮ね。 2 / 「かりに」の形で/「ほんとうはそうでないが、もし・・・・・・であったら。」の意味。 ○仮に月に人が住んでいるとしたら・・・。 ○仮にわたしが男だとしたら、その仕事をよろこんでしていたでしょう。 **かりいれ** →かる (226ページ) **かりだ・す** 〔借り出す〕 (動詞) 【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ③せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう { (可能)かりだせる } 1 お金や物を借りて、ある場所から持ち出す。 ○としょかんの本をだまって、借り出さないでください。 ○本のせいりをしますから、借り出している人は十日までに返してください。 ○会社からたいしょくきん(=つとめていたところをやめる時にもらうお金。)の一部を借り出して、家をたてています。。 2 借りはじめる。 ○給料(きゅうりょう)だけで生活をしなければだめです。お金というものは借り出したら、きり (=かぎり)がありませんよ。 **か・りる** 〔借りる〕 (動詞) ①りーないりーます ③⑥りる(一とき) ⑤りれ)一ぱりろ(りょ) ⑦りーよう りーて(た) ⑩りふーだろう →かす〔貸す〕。他人のものや力やちぇなどを、しばらくの間自分の用に使う。 1 あとで返すやくそくでする場合。 ○あの人からは前に金を借りているのだが、なかなか返せない。 <226> ○借りた本を返すのをわすれていた。 2 お金をはらってする場合。 ○家を借りようと思うが、家ちん(=家を借りるのにはらう金。)が高くてね。 3 お金や返すことに関係なく、てつだってもらう場合。 ○他人の助けを借りないでここまでせいこうしたのだ。 ○ねこの手も借りたいほどいそがしい。 ○他人の口を借りて(=自分でちょくせつ言わずに人に言わせて)悪く言います。 ○ローマ字を借りて日本語を書き表わすこともある。 **かり** 〔借り〕 (名詞) →かし〔貸し〕。借りること。借りたもの。/しゃっきん(=かりた金)の意味に使うことが多い。/ ○山田さんには五千円の借りがある。 ○今度げっきゅうをもらったら、借りを返すつもりです。 ○借りがたまると、あとでこまります。 ○子どもの病気で金をたくさん使ったので、借りができてしまった。 ○年末(=一年のおわり。)には、いままでわすれていた本などの借りを返すようにしましょう。 **か・る** [刈る〕 (動詞) ①らない りーます ①①る(一とき) ⑤れ一)ば⑥れ⑦ろーう ⑧⑨って(た) ⑪ろーだろう 【(可能)かれる はえてきたものを切り取る。 ○庭のくさを刈るのは主人の仕事だ。 ○農家(のうか)の人がいねを刈っている。 ○木がしげったから刈らなければならない。 ○とこやで頭(の毛)を刈ってもらおう。 ○羊(ひつじ)の毛を刈るはさみ。 **かりいれ** 〔刈(り) 入れ〕 (名詞) みのったいねやむぎなどを刈って取り入れろこと。/動詞は「刈り入れる」。/ ○いねの刈り入れがほとんどすんだ。 ○今はむぎの刈り入れ時だ。 **が・る** (接尾語) [①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーばれろうって(た) ろーだろーは /形容詞の語幹 (ごかん)などにつづき、「そのように感じる(思う)。」「そのようなようすを見せろ。」という意味を表わす。話し手や聞き手以外の人について言う場合に使う。/ ○この子は母親がちょっといなくなると、すぐにさびしがって泣(な)くんですよ。 ○この万年筆 (まんねんひつ)は、みんながほしがるだろうと思いますが、1本しかありませんから、だれにもあげません。 ○あの人は変わっていますよ。これを見てみんながおもしろがっているのに、少しもおもしろがりませんから。 ○子どもたちにおもちゃを買っていって、うれしがらせてやろうと思う。 ○犬は、わたしたちがこわがってにげるから、あとを追(お)ってくるのです。 ○あの人は、ほんとうは気がよわいんです。強がっているだけです。 /「強がる」ということばは、「ほんとうは強くないのに、強いようすをする。」という意味に使う。/ ○かなしがる。たのしがる。なつかしがる。さむがる。あつがる。ふしぎがるたべたがる。 ☆ 自分のことについても、むかしのことを思いだして言うような場合には使う。 <227> **かる・い** [軽い] (形容詞) ①くーない ②く一なる(する) ③①①い(一ひと)けれーば①く一で かっーた いーだろう(か(ろう)、(名詞)〜さ、〜み } →おもい〔重い〕。 1 目方が少ない。 ○木は鉄(てつ)よりも軽い。 ○弟は私より5キロ軽い。 ○軽いにもつだから、あずけないで持って行きます。 ○目方が軽くてもねだんは同じだ。 2 大したことではない。 ○病気は軽いようだ。 ○軽いきずだからすぐ直ります。 ○この仕事をそんなに軽く見て(=考えて)もらっては困る。 ○あなたのせきにんは決して軽くはない。 ○ばつは思ったより軽かった。 3 簡単(かんたん)である。重苦しくない。動きがなめらかである。 ○三時ごろ軽い食事をしただけなのでおなかがすいてきた。 ○病気はかなりよくなって軽い読み物を読んだり、軽い音楽を聞いたりしている。 ○心配だったことをみんな話したら気持ちが軽くなった。 ○どうぞ軽い気持ちで(=気持ちをらくにして)やってみてください。 ○自動車は軽くすべり出した。 ○家の近くまで来ると、つかれた足も軽<(=元気が出て早く歩くようす。)なってとぶように歩いた。 ○どうもあの人は口が軽くて(=なんでも考えずに話してしまって)こまる。 ○あの人はこしが軽い(=すぐ気持ちよく動いて仕事をはじめる。)からみんなにかわいがられる。 ・○この料理は味が軽い(=味があっさりしている。)からいくらでも食べられる。 **かるがるし・い** [軽々しい〕 (形容詞) (①く一ない ②く〜なる(する) ③①い(一ひと) ◎けれーば ⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう(か13(ろう)、(名詞) ~さ よく考えないで物事をするようす。 ○軽々しいふるまい(=おこない)をする年ではない。 ○知らない男の人に軽々しい口をきいては(=話し方をしては)いけない。 ○そんなむずかしい仕事を軽々しく引き受けるなんてとんでもない。 ○人の悪口(=悪く言うこと。)を軽々しく言うものではない。 **かるがると** 〔軽々と〕(副詞) かるそうに。たやすく。 ○大きな石を軽々と持ち上げる。 ○重いにもつを軽々とはこびました。 ○高いくつをはいて、軽々とおどっている。 ○子どもは川のながれを、軽々ととびこした。 **か・れる** [枯れる・涸れる・嗄れる] (動詞) ①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれば ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れて(た) ⑩れるーだろう 1 くさや木の命がなくなる。〔枯] ○水をやらなかったので花が枯れてしまった。 ○もう長い間雨がふらないので枯れた木がある。 ○このえだは枯れかかって (=枯れはじめて)いろね。 2 長い間けいけんをつんで、その人の性質や芸(げい)などが、はでなものやむだなところをなくして深みのあるものになる。[枯] ○人間が枯れてきて欲(よく)もなくなった。 ○なかなか枯れた字だ。 <228> ○あの役者(やくしゃ)は芸(げい)が枯れていて、なんど見てもあきない。 3 水分がなくなる。〔涸] ○天気つづきで、いどの水がかれた。 ○あまりないてなみだがかれてしまった。 4 声が出なくなる。〔嗄] ○かぜをひいてのどがかれたので大きい声で話せない。 ○あまり大きなこえでさけんだので、声がかれてしまった。 **かわ** [川・河](名詞) ○町のそばを大きな川がながれている。 ○川のながれにそって山みちをのぼる。 ○ふかい川だから落ちたらたいへんだ。 ○川にははしが二つかかっている。 ○川はあさいから歩いてわたることができる。 ○雨がふりつづいたので川の水があふれました。 ○いくつもの山や川を越(こ)えて旅をした。 ○川ぐち。(=川のながれが海やみずうみにはいるところ。) ○川ばた。(=川にそったところ。) ○かわら。(=川の水がなくなってすなや石の多いところ。) **かわ** [側] (名詞) 1 物の一つの面・方向・立場などを表わすことば。/よくほかのことばの下につけて使い、「がわ」と言う。/→がわ[側]。 ○くだものをテーブルのこちらの側にならべましたから、あちらの側にもならべてください。 2 とけいのきかいをつつんでいる部分。 ○金側のとけい。 **かわ** [皮〕 (名詞) 1 動物やしょくぶつの外がわをつつんでいろうすいもの。 ○うしの皮でかばんやくつをつくります。 ○りんごの皮をむいて食べる。 ○じゃがいもは皮のままゆでてください。 ○木の皮をむかないでください。 ○皮ぐつ。毛皮(けがわ。) 2 物の表をつつみかくしているもの。 ○このおかしは皮がかたいですね。古いんでしょうか。 ○このふとんはたびたび日にほしたので皮の色がはげてしまった。 ○ねこをかぶっていたが (=表だけおとなしいように見せていたが)、ついにばけの皮(=表だけのごまかし。)があらわれた。 **がわ** [側] I (接尾語) /「~のほう」という意味を表わす。/→かわ[側]。 ○わたしのへやは、東側と南側がまどになっています。 ○このはこは外側にきれいな色がぬってある。 ○このみちをまっすぐに行くと、右側に本屋があります。 ○この川を境(さかい)にして、こちら側が東京都であちら側が千葉県(ちばけん)になります。 ○通りの両側に木がうえてある。 ○この会社は資本家(しほんか)側と労働者(ろうどうしゃ) 側がはげしく対立している。 II (名詞) 物の一つの面・方向・立場など。かわ。 <家の南の側が少しやけた。 <229> ○教える側も教えられる側もねっしんでした。 **かわい・い** 〔可愛い] (形容詞) ①くーない くーなる(する) ③①い(一とき) 1 ③けれーば ⑧く一て かっーた ⑩い一だろう ((かろう), (名詞)〜さ } 1 愛して大事に思っている。また、かわいがりたい気持ちをおこさせるようす。→にくい[憎い]。かわいらしい 〔可愛らしい〕。 ○わたしは学生たちがかわいい。 ○だれでも自分の子どもはかわいいです。 ○なんてかわいいおじょうさんでしょう。 ○犬はどこへでもついて来て、かわいいものですね。 ○小さい時はかわいかったのに、大きくなったらにくらしくなりました。 ○村田さんのおじょうさんはかわいいので、みなにかわいがられます。 ○あの子どもはちっともかわいげ(=かわいさ。)がありません。 ○かわいい子にはたびをさせよ。/ことわざ/(=子どもがかわいいならばあまりかわいがって育てないで、つらい目にあわせたほうがいい。) 2 小さくてかわいらしいようす。 ○赤ちゃんのくつはかわいいですね。 ○かわいい子犬ですね。生まれたばかりなんでしょう。 ○あまりかわいいボタンなので、落としたら見つかりませんでした。 **かわいがる** 〔可愛がる〕 (動詞) 「①ら一ない②りーます ③①る(一とき) ⑥れーば ⑧⑨って(た) ろーだろう →いじめる。かわいいと思ってやさしくあつかう。大事にする。/上の者が下の者に対するときにだけ使う。/ ○おばあさんはまごをたいへんかわいがっている。 ○田中さんは犬がすきだから、かったらからいがるだろう。 ○わたしはあの先生にかわいがっていただきました。 ○子どもをかわいがらない親はない。 ○いもうとをいじめないで、かわいがってあげなさい。 ○こんど新しくひらいた店です。どうぞかわいがってください。 **かわいそう**(形容動詞) [①で一ない ②にーなる ③だなーひと ならーば⑧で⑨だっただろう } →きのどく〔気の毒]。きのどくで、どうじょうしないではいられない。また、そういうようす。 ○わたしは死んだあの子が、ほんとうにかわいそうだ。 ○両親に死なれてほんとうにかわいそうな子どもです。 ○犬に石をなげるのはかわいそうです。 ○かわいそうにこのとりは足をうたれています。 ○かわいそうな話を聞いたので、なみだが出てきました。 ○一度はきびしくしかりましたが、かわいそうに思ってゆるしてやりました。 ○世の中のかわいそうな人々をたすけてあげたいと思います。 **かわいらし・い** [可愛らしい〕 (形容詞) 【①くーない くーなる(する) ③①い(一とき) ⑤)けれーば ⑧く一でかっーた いーだろう(か【ろ一う)、(名詞)~さ →かわいい [可愛い〕。子どもらしさ・美しさ・小ささなどで愛したくなるような気持ちにさせるようす。 ○となりからかわいらしい子どもの声が聞こえてくる。 ○おどりをおどっている子どもの手つき(=手を動かすようす。)が、かわいらしい。 <230> ○あの子どもに赤いようふくをきせたら、どんなにかわいらしいだろう。 ○子どものくせにちっともかわいらしさがない。 ○ピアノの上のフランスにんぎょうはかわいい。 ○まあ、かわいらしい。おもちゃのコーヒーちゃわんですね。 ○かわいらしいこねこ。 **かわかす** →かわく (230ページ) **かわ・く** [乾く〕(動詞) 「①か一ない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーば一ときたば} →かわかす [乾かす]。 1 水分(=ふくまれている水。)やしっけ(= しめりけ。)がなくなる。 →しめる[湿る〕。 ○風が強いのでせんたく物がよくかわきます。 ○ここは空気がかわいているので気持ちがいい。 ○かべをぬりましたがかわかないので、こまっています。 ○インクがかわいていないから気をつけてください。 ○かわいたせんたく物を夜まで出しておくと、しめってしまいます。 ○長い間雨がふらなかったので、ふってもすぐ土がかわいてしまいます。 2 水がのみたくなる。「渇く」とも書く。 /「のどがかわく。」として使う。/ ○あつい時にはのどがかわく。 ○のどがかわいたら水やおちゃをのむ。 **かわか・す** 「乾かす〕 (動詞) {①一ないします ③④す(一とき) ⑤せーば1⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう 日の光や火などにあててぬれたものの水分(=ふくまれている水。)やしっけ(=しめりけ。)を取る。かわくようにする。 ○雨にぬれたようふくをストーブの火でかわかす。 ○せんたく物を早くかわかしてください。 ○このふうとうはのりをつけたばかりでぬれていますから、かわかしてから出してください。 **かわせ** [為替](名詞) 1 とおいところへお金を送(おく)るとき、現金(=げんざい使われているお金。)をそのまま送らないで、銀行やゆうびんきょくなどで書き付けにして送る方法。またその書き付け。 ○千円の為替を、おねがいします。 ○受け取った為替を、現金にかえる。 ○親から授業料を、為替で送ってきた。 ○五百円の為替をくんでふうとうに入れ、書留(かきとめ)で出してください。 ○為替を出したら受取を大事にしまっておきなさい。 2 「為替相場(そうば)」(=自分の国のかへい(=せいふが発行するお金。)と外国のかへいをこうかんできるわりあい。) ○現在の為替相場では、1ドルは360円です。 **かわり** →かわる (231ページ) **かわりめ** →かわる (230ページ) **かわりもの** →かわる (230ページ) **かわ・る** [変わる〕 (動詞) ①らないりーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろ一う ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう (可能)かわれる →かえる[変える〕。 1 前とちがった状態になる。前とは別ののになる。 ○きせつによって山のけしきはいろいろに変わる。 ○風が北に変わったので急にさむくなった。 <231> ○20年の間にずいぶん時代がかわりましたね。 ○10月からバスの停留場(ていりゅうじょう)が変わります。 ○住所が変わったのでお知らせします。 2 ふつうとちがう。/ 「~た」「〜ている」の形で使う。/ ○これは変わった形のとけいだ。 ○変わった人ですね。あいさつをしてもだまっている。 ○変わった色。変わった話。 **かわりめ** [変わり目〕 (名詞) 物事がある状態からほかの状態へ変わる時。 ○きせつの変わり目にはかぜをひきやすい。 ○学校の先生がいちばんいそがしいのは学期の変わり目です。 **かわりもの** [変わり者〕 (名詞) 物の考え方・行ない・性質などがふつうの人とちがっている人。へんじん。 ○となりの人は変わり者であまり人と話をしません。 ○変わり者なのでだれも相手にしないようです。 **かわ・る** 〔代わる・換わる・替わる〕(動詞) 【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ ⑦ろう ⑧⑧っーて(た) ⑩る一だろう ((可能)かわれる →かえる〔代える・換える・替える〕。 /「~に代わる」の形で使う。/ *} 1 ほかのもののかわりとなる。あるものがほかのものの役目をする。 ○父に代わってお客をあんないする。 ○社長(=会社の一番上の人。)がつごうが悪いので、わたくしが代わってお話をうかがいましょう。 ○会長としてはあの人に代わる人はいない。 ○このごろではきかいを動かすのに電力(=電気の力。)に代わる原子力が用いられるようになった。 2 これまでの人がやめて、ほかの人がする、またはなる。 ○4月からぼくたちの先生が代わりました。 ○途中で運転を代わりましょう。 ○山田先生がおやめになったので、代わってわたしがこのクラスを受け持つことになました。 **かわり** 〔代わり・替わり〕 (名詞) 1 かわること。かわる者・物。/「~の代わりに」の形で使うことが多い。/ ○山田先生が学校をおやめになったので、代わりの先生がいらっしゃった。 ○きょうは母の代わりにごあいさつにうかがいました。 ○皮(かわ)の代わりにビニールが使われている。 2 あるものに相当するようなほかのもの。 ○英語を教えてもらう代わりに日本語を教えてあげましょう。 ○手つだってあげる代わりにざっしを買ってください。 3 一ぱい食べおわって(またはのみおわって)、次の一ぱいにうつること。 ○「ごはんのお代わりをどうぞ。」 ○コーヒーのお代わりをする。 ○代わり番。 **かわるがわる** 〔代わる代わる〕(副詞) たがいに代わりあって。代わり番。 /「~に」の形でも使う。/ ○子どもたちはかわるがわる立って歌をうたいました。 ○クラスの生徒はかわるがわる先生の家へあそびに行く。 ○病気の間、友だちがかわるがわるに見まいに来て手つだってくれた。 <232> ○ふたりの運転手は、かわるがわる運転しながら、1日じゅう走る。 **かん** 〔官〕(接尾語) /仕事の内容などを表わすことばにつづいて、国や地方の役所などにつとめている人を、仕事の内容によって分けたときに使うことば。/ ○農林省(のうりんしょう)の事務官(じむかん)。 ○厚生省(こうせいしょう)の技官(ぎかん)。 ○国立大学の教官。 ○外交官。裁判(さいばん)官。警察(けいさつ)官。検査(けんさ)宣。 **かん** [観] (接尾語) /物事についての見方・考え方などを表わす。/ 1 /前に来ることばに対して、それをどう見るか、また、どう考えるかを表わす。/ ○山田さんは戦争へ行ってきてから、人生観が変わったようだ。 ○東洋と西洋では自然観にちがいがある。 ○あの人は、地球上 (ちきゅうじょう)に人類があるかぎり、戦争はならないだろうという歴史 (れきし)観をもっている。 ○世界観。宇宙(うちゅう)観。芸術(げいじゅつ)観。女性観。 2 //事物について、前にあることばのような見方、または考え方をすることを表わす。/ ○このれきしの本は唯物史観(ゆいぶつしかん)の立場から書かれたものだ。 ○外国語の勉強はむずかしいという先入観(=物事について、前からもっている考え。)をもってはいけません。 ○それはあなたひとりの一面観ですよ、ほかの人はだれもそうは考えません。 **かん** [巻] I (助数詞) 本やまいたもの(フィルムやテープなど。)を数えるのに使うことば。 ○この全集(=ある人の作品を全部あつめたもの。)は20巻からなっている。 ○この小説は、上巻、中巻、下巻の三さつに分かれています。 ○シェークスピアの作品は、世界文学全集のなん巻にはいっていますか。 ○10巻の映画。 Ⅱ (名詞) 本。書物。 ○巻を追(お)って(=本の第一巻からじゅんに)読んでいく。 ○巻頭(=本やざっしの一番はじめのところ)に村山先生の論文(ろんぶん)をのせる。 **かん** 〔間〕(接尾語) /「(場所と場所、時と時、物と物などの)あいだ」という意味を表わす。/ ○「ひかり号」は東京・大阪(おおさか)間を約3時間で走(はし) ります。 ○わたしは2年間,ヨーロッパへ行ってきました。 ○少しつかれましたね。10分間ぐらい休みましょうか。 ○日米間(=日本とアメリカのあいだ。)の通商(つうしょう)は100年ぐらい前から行なわれている。 ○東京などの大きな都市には、いくつもデパートができたので、デパート間の競争(きょうそう)がはげしくなった。 <233> **かん** 〔罐] (名詞) 1 ブリキなどで作ったつつ形やはこ形のいれもの。 ○おせんべいのかんをあける。 ○おちゃのかんのふたをよくしておいてください。 ○のりはこのかんに入れましょう。 ○かんにつめておくりました。 ○かん入りのたばこ。 ○あきかん。せきゆかん。ドラムかん。 2 かんづめのこと。 ○さけかん。かにかん。 **かんづめ**(名詞) 1 食べ物などを長くもたせるために熱(ねつ)をくわえて、空気がはいらないようにしてかんにつめたもの。 ○ハイキングに行くときにはかんづめを持って行きます。 ○買い物に行くひまがなかったので、さかなのかんづめをあけて食べよう。 ○かんづめをあけるのに、かん切りがいります。 ○肉のかんづめ。くだもののかんづめ。 ○かんづめのビール。かんづめのジュース。 2 あるところに人を入れて、外へ出られないようにすること。 ○会社のストライキで社長(=会社の一番上の人。)は、へやにかんづめにされました。 ○先生たちをかんづめにして、試験を調べさせる。 **かんがえ** →かんがえる (234ページ) **かんがえごと** →かんがえる (234ページ) **かんがえこ・む** [考え込む〕 (動詞) ♪① まーない ② みーます ③①①む(一とき) ⑤めーばめもーう ⑧⑨んーで(だ) むーだろう } ふかく考える。 ○一日じゅうへやにいて、じっと考え込んでいました。 ○いったい何をそんなに考え込まなけばならないんだ。 ○それを聞くと彼はすっかり考え込んでしまった。 ○あの人が考え込むとはよほどの問題ですね。 **かんがえちがい** [考え違い] (名詞) 1 まちがって考えていること。 ○あした休みだと言ったのは私の考え違いで、あさってです。 ○考え違いをしてごめいわくをおかけしました。 2 よくない心がけ。 ○親にいつまでも世話になろうと思ったら、とんでもない考え違いだ。 ○はじめはちょっとした考え違いからあんな悪い人間になったんです。 **かんがえつ・く** [考え付く](動詞) 「①かーない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーぱとういて(た)くだろうーは いいくふうが頭にうかぶ。/同じようなことばで「思いつく」があるが、これは計画がうかぶ意味である。/ ○うまいことを考え付いた。 ○なるほど。そこまでは考え付かなかった。 ○考え付くかぎりのこと(=考え付くことはみんな。)は全部やってみましたがだめでした。 **かんがえなお・す** [考え直す〕(動詞) ♪①さーない ② しーます ③⑥す(一とき) ⑤せーばせそう⑧⑨しーて(た) すーだろう 考えたことをもう一度考える。/もう一度考えたうえで、前の考えをあらためるときに多く使う。/ ○この問題は考え直す必要がある。 ○考え直して、行かないことにした。 ○もう一度よく考え直してごらんなさい。 <234> **かんが・える** 〔考える〕 (動詞) ①えーない えーます ③④える (一とき) ⑤え⑩えるーだろう 1 頭の中でいろいろ思うこと。 ○この問題を君はどう考えるか。 ○人間は考える動物だ。 } ○万一のことを考えて、ちょ金をしておくほうがよい。 ○年とった母のことを考えれば帰国しなければなるまい。 ○月の世界のことを考えてみよう。 ○ものは考えようだ。(=考え方によってよくも悪くもなる。) ○ひとばんじゅう考えぬいて(=よくよく考えて)やめることにした。 ○あの人が注意してくれたほんとうの意味に今となって考え当たった。(=ああそうだったのかと気がつく。) ○あの人の親切と、私のせいこうを考えあわせると(=結びつけて考えると)感謝の気持ちでいっぱいだ。 2・・・・・・しようと心に決める。 ○先生になろうと考えた。 ○夏は海へ行こうと考えている。 3 (以前から)・・・・・・だろうと思っている。 ○もっとすずしいところだと考えていた。 ○あなたが考えるよりはずっとむずかしい仕事だ。 4 過ぎたことをふりかえって思う。 ○学校時代の生活を考えるとたのしいことばかりだ。 ○きのう君に言ったことを考えるとじつ・にはずかしい。 5 いろいろのことから、こうであると決める。 ○死者は百人以上と考えられる。 ○そのほうがかんたんだと考えてしたことだ。 6 くふうする。 ○いつも考えておいしい料理を出す人だ。 ○このきかいを考え出した(=はじめてくふうして作った。)のは日本人だ。 **かんがえ** 〔考え〕(名詞) 考えること。考えることがら。考え方。つもり。 ○あなたのお考えはいかがですか。 ○ちっとも考えがまとまらない。 ○金のことも考えに入れて決めなければだめだ。 ○あなたの考えどおりになさい。 ○うまい考えがうかんだ。 ○自分ひとりの考えにふけって(=深く考えこんで)ばかりいてはよくない。 ○きけんな考えをもっている人。 ○どういうお考えであの人をやとったんですか。 ○そんな考えのない(=よく考えもしない、ばからしい) ことをするな。 ○わかいからどうしても考えがたりない。そんな甘い考え(=よく考えもしないで大じょうぶと思うこと。)ではせいこうしない。 **かんがえごと** 〔考え事〕 〔名詞) 1 頭の中でいろいろ思っていること。 ○父はいつも考え事があるようで、話しかけても返事をしないことがよくある。 ○考え事をしているのだからひとりにしておいてください。 2 心配なこと。 ○顔色が悪いね。考え事でもあるのか。 ○考え事が多くて病気になってしまった。 **かんかく** [感覚〕(名詞) 1 目・みみ・はな・した・ひふなどによって、見たり、聞いたり、かいだりして受ける感じ。 <235> ○動物は感覚がするどい。 ○さむさでゆび先の感覚がなくなった。 2 物事を感じ取る心のはたらき。また感じ方。 ○この子は音楽に対してするどい感覚をもっている。 ○日本画に新しい感覚を取り入れたのがこの人です。 ○どうもこの詩(し)は感覚が古いね。 **かんかん** (副詞) 1 日の光が強くてろようす。 ○夏の日がかんかんてっている。 /「かんかんと」とも言う。/ 2 ひじょうに強くおこるようす。 ○父がかんかんになって、おこっている。/「かんかんにおこる。」とも言う。/ 3 すみの火がいきおいよくおこっているようす。 ○ひばちの火がかんかんにおこっている。 4 かねなどのかたいものをたたいたときに出す音。 ○火事を知らせるかねが、かんかんとなっている。 **かんけい** 〔関係〕 〔名詞、~する) 1 二つ以上のものが何かのつながりをもつこと。または、そのつながり方。 ○米の出来(でき)と天気とは関係がある。 ○中国と日本とは、むかしから関係がふかい。 ○この国とあの国との関係は悪くない。 ○政治は国民の生活にふかい関係をもっている。 ○ぼくはそのじけんとなんの関係もない。 ○そのくすりが手にはいるかどうかは、なん百人の命に関係する。 ○親と子の関係にあるのに世話しようとしない。 ○あの会社とは関係をたつ(=いままであった関係をやめろ。)ほうがよい。 ○この文章は前後の関係がはっきりしない。 ○どうにかしてあの会社と関係をつけたい(=関係をもつようにしたい。)と思うが、しょうかいしてくれる人がない。 ○たばこと、がんを関係づけて(=むすびつけて)けんきゅうしている。 ○ほかの会社の計画(けいかく)に関係なくこちらは工事を始めるつもりです。 ○はじめる前に、一度関係者に集まってもらってそうだんしょう。 2 あるものが、ほかのものにあたえるえいきょう。 ○きこうの関係で、このくだものは日本ではできない。 ○だれが代表になっても、わたしにはあまり関係はない。 ○交通のひようが高くなれば国民の生活全体に関係してくる。 **かんさつ** 〔観察〕 (名詞、〜する) 物事を、ありのままに、自分の気持ちをいれないで注意してくわしく見ること。 ○しぜんの動物を観察する。 ○観察の結果をもとにして考えた。 ○あなたの観察は正しかったようだ。私は観察をあやまって(=まちがって)いた。 ○あの人の観察はじつにするどいね。 ○観察力。 <236> **かんし** 〔感じ〕 (名詞) 1 物にさわったりして、感じること。 ○さわると、ざらざらした感じでした。 ○つめたくてゆび先の感じがなくなった。 ○なめてみると、したにしびれるような感じがのこりました。 2 物事から受ける気持ち。 ○客にはいい感じをあたえるよう気をつけなさい。 ○感じの悪い声だ。 ○あの人に会ってどんな感じがしましたか。 ○別になんの感じも受けなかった。 ○明るい感じのむすめさんだ。 ○さびしい秋の感じがよく現われている絵です。 3 心が物事を感じるはたらき。 ○感じのにぶい人だ。何をいっても感じないのだから。 **かんしゃ** [感謝〕 (名詞、〜する) 1 心でありがたいと思うこと。またはその気持ち。 ○この感謝の気持ちはことばにあらわせないほどだ。 ○神への感謝をわすれてはならない。 ○感謝のしるしまでにこれをさしあげます。 ○一同を代表して感謝のことばをのべたいと思います。 ○感謝にたえません。(=ひじょに感謝しています。) ○感謝の意を表(ひょう)する。(=感謝の気持ちを表わす。) 2 お礼をいうこと。 ○ご親切を感謝します。 ○感謝のことばもなく立っていた。 ○その人はなみだをながして感謝した。 ○感謝するどころか不平ばかりいう。 ○感謝されようと思って親切をしてもだめだ。 **かんじやすい** →かんじる (237ページ) **かんじょう** 〔感情](名詞) 物事に感じて動かされる気持ち。うれしい、かなしい、さびしいなどの気持ち。 ○日本人は感情を外に表わさないといわれる。 ○いろいろなぐさめて言ってくれたが、ちっとも感情がこもっていない。 ○にくいと思う感情をおさえて、つとめて平気な顔をしていた。 ○一時の感情からばかなことをしてはいけない。 ○その国の日本に対する感情はどうですか。 ○わかい人は感情に走りやすい。(=感情だけで行ないをすることが多い。) ○君は人の感情をがいする(=ふゆかいな気持ちにさせる。)ことばかり言う。 ○感情が高まって(=強くなって) 思わずなみだをこぼした。 ○理論(りろん) よりも人の感情にうったえる(=気持ちを強く動かす。)ような話がうまい。 ○わたしは別にあの人に悪感情(あっかんじょう)はもっていない。 **かんじょう** 〔勘定〕 〔名詞、〜する) 1 かずをかぞえること。けいさん。 ○勘定がまちがっています。 ○何人集まったか、勘定してください。 ○勘定がへたなので、何度しても勘定があいません。 ○勘定が早い。勘定がおそい。勘定がじょうず。 ○勘定だかい。(=お金のけいさんがこまかくて、けちである。) 2 お金をはらうこと。またそのお金。 <237> ○勘定をはらって店を出る。 ○ちょっと勘定をおねがいします。 ○勘定はいくらですか。 ○勘定をすませる。勘定を取りに来る。 3 あることをよそうして、考えに入れておくこと。考え。見つもり。 /名詞として使う。/ ○しっぱいを勘定に入れて、紙をよけいに用意する。 **かん・じる** [〔感じる] (動詞) 【① じーない じーます ①①じる(一とき) ⑤じれ一ば じろ(じょ) ●じるーだろう 1 からだの一部が外からの刺激(しげき)を受け取って知る。 ○けさはいつもよりさむさを強く感じた。 ○けがをしたばかりのときはあまりいたみを感じない。 ○スイッチにさわったらぴりっと電気を感じた。 ○足がしびれて感じない。 2 あることについて、心にある気持ちをもつ。 ○この仕事に困難(こんなん=苦しくてむずかしいこと。)を感じているのは私だけではありません。 ○勉強のたりなさをこのときほど強く感じたことはなかった。 ○帰国の必要を感じないわけではないがこちらにも用があってね。 ○秋はさびしさを感じさせるきせつだ。 3 あることに心を動かされる。 ○あの人の熱心さに感じて金を出すことにした。 ○親切にしてやってもなんとも感じない。 ○あの人のこん気のいい(=あきずにつづけること。)のには感じ入った。(=ふかく感心すること。) /少し文語的な言い方。/ **かん・ずる** 〔感ずる〕 (動詞) 【① じーない ざーず、ぜーられる じーます③①)ずる(とき)ずれーばじろ(ぜよ) ⑦じーよ /「感じる」の文語的な言い方。/ ○いささか(=少し) 感ずるところがあってさけをやめた。 ○恩(おん=ありがたく思うべき親切)に感ずればいかなる(=どんな)ことを・もじさない。(=ことわらない。) /この二つの用例は、「感じる」の2の意味である。/ **かんじやす・い** 〔感じやすい] (形容詞) (①く一ない くーなろ(する) ③①い(一ひと)けれーばくてかっ一たいーだろう(か)【ろ一う) 1 感じ方がするどい。または、はやい。 ○からだのよわい人はあつさ・さむさに感じやすく、すぐかぜをひく。 ○からだじゅうでいちばん感じやすいのは舌(した)の先だそうだ。 ○この物質は電気に感じやすい。 2 すぐ心を動かされる。 ○病気のときにはものに感じやすくなっているので、すぐなみだをこぼす。 ○子どもは感じやすいから、気をつけて扱(あつか)わなければなりません。 ○日本人は感じやすい国民だと言われる。 **かんしん** [感心〕 (名詞、〜する、〜な・に) /名詞に使われることは少なく、動詞または形容動詞に使われる。/ 1 りっぱなものや行ないに対して心を動かされること。 ○あの人のどりょくに感心した。 ○この子の頭のいい(=りこう)のにはいつも感心させられる。 ○感心なほどこんきがいい(=長くあきないでつづける。)ね。 ○まだ小さいのに、よくはたらいて感心だね。 <238> ○感心! 感心! よくこんなに早くできた。 2 ほめるべきりっぱなこと。 ○その人の感心な行ないに対して、市からお金がおくられた。 ○親の助けを受けないで生活するとは感心だ。 ○感心によく勉強する。 ○そういう金の使い方は感心できない・ね。むしろ「悪い」という意味)/ ○あまり感心しない文章だ。 3 びっくりするほどである。 ○あの人ののんきなのには感心させられる。 ○感心によくふろね。 /雨がよくふるときに言う。/ **かんじん** [肝心〕(形容動詞) 「①でーない ②に一なる(する) ⑧だ ①なーとき ひじょうにたいせつなこと、大事なこと。 ○肝心なことをわすれる。 ○買い物をするのに、肝心なお金を持たずに行った。 ○肝心なところをよくおぼえる。 ○肝心なときになって、山田さんはどこかへ行ってしまった。 ○漢字をおぼえるのは、たえず書くことが肝心です。 ○肝心かなめ。(=肝心を強めたことば。ひじようにたいせつなこと。) **かん・する** 〔関する〕 (動詞) {しないしーます ③④する(一とき) ⑤すれー} ~についての。〜に関係のある。/名詞を修飾(しゅうしょく)する。話しことばではあまり使わない。/ ○日本に来るまえに日本に関する本をいろいろ読みました。 ○政治に関する話を聞く。 ○経済問題(けいざいもんだい)に関する論文(ろんぶん)を書いた。 /「~に関して」の形で動詞を修飾する。/ ○この問題に関してあなたの意見を聞かせてください。 **かんずる** →かんじる (237ページ) **かんせい** [完成] (名詞,〜する) すっかりできあがること。かんぜんにできあがること。... ○このたてものは、いつ完成しますか。 ○トンネル工事は、完成に近い。 ○十数年かかった研究(けんきゅう)は、ようやく完成した。 ○ダムが完成した。 **かんせつ** [間接〕(名詞) 間に何かをおいて、それを通していろいろのことが行なわれること。→ちょくせつ 〔直接〕。/「間接な」とは言わない。/ ○あの人にはあったことはないが、ぼく・の友人の知り合いだから間接の関係はあるわけだ。 ○戦争は、戦わない国にも間接のえいきょうをおよぼす(=えいきょうがそこまでとどく。)ものだ。 ○田中さんにたのむより、おくさんに話して、間接にたのむほうがいい。 ○さわらなくても空気などによって間接にでんせんする(=病気などがうつる。)ことがある。 **かんぜん** [完全〕 〔名詞、〜な・に) たりないところがないこと。じゅうぶんであること。 ○人間の世の中に完全をもとめても(=ほしがっても)無理だ。 ○ホテルとして完全なせつびをもっている。 ○会議は完全な成功 (せいこう)をおさめた。(=成功した。) <239> ○彼は完全な英語(=正しくて自然な英語)を話す。 ○実験(じっけん)は完全に(=すっかり)しっぱいだった。 ○たてものは完全にできあがった。 ○食べ物、着物、住む所の三つがそろって生活も完全になるのだ。 ・○なんでも完全にしないと安心できない性質だ。 ○完全を期して(=完全にしようとして)なんども調べてみた。 ○不完全な(=完全ではない。)もえ方をすると悪いガスが出る。 **かんそう** [感想](名詞) 物事について感じたり思ったりすること。またはその考え。 ○旅行の感想を聞かせてください。 ○この文を読んで感想をのべなさい。(=話しなさい。) ○日本について感想を書きなさい。 ○ご感想はいかがですか? 別に感想はありません。 **かんたん** 〔簡単〕 〔名詞、〜~な・に) 1 いろいろのことやものが、わかりやすいやり方・形になっていてめんどうでないこと。→ふくざつ〔複雑〕。 ○ライターは簡単なきかいだ。 ○そんな簡単なりくつがわからないのか。 ○外国へ行くのもこのごろでは簡単になりました。 ○どうぞ簡単に説明してください。 2 時間をたくさんかけたり、めんどうなことをしたりしないこと。 ○簡単なひろはんを食べただけだからおなかがすいています。 ○簡単な手紙を書いておいて家を出た。 ○だめだろうと思ったら簡単にできた。 ○仕事を簡単にかたづけて早く帰りましょう。 **かんづめ** →かん (233ページ) **かんとく** [監督] (名詞,〜する) 上に立ってさしずしたり、下のものが悪いことをしないように気をつけたりすること。また、その人。 ○先生は試験の監督をする。 ○けんちくをするときに監督すれば、手をぬく (=しなければならないことをしないでいいかげんにする。)ようなことはないでしょう。 ○役所の監督がふゆきとどき(=注意がたりないこと。)です。 ○監督者のいない子どもたちだけの旅行には、さんせいできません。 ○工事の監督。やきゅうの監督。映画の監督。 **がんば・る** (動詞) [①らーない ②りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーしば れ ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう」 1 むずかしいことなどに負(ま)けないで、元気を出してしっかりやる。 ○山の頂上(ちょうじょう) 近くなってかなり疲(つか)れたが、がんばってとうとう頂上まで登(のぼ)った。 ○あしたは試験なので、今夜はおそくまでがんばらなければならない。 ○がんばれ! 2 ある場所(ばしょ)にいて、動かない。 ○あの子はさっきからテレビの前にがんばって、野球(やきゅう)を見ている。 ○入り口には警官 (けいかん)ががんばっていた。 3 自分の意見を強く押(お)し通す。 ○自分が正しいと言ってがんばりつづけた。 <240> ○父親ががんばってスキーに行かせてくれなかった。 ☆ 「頑張る」と書かれることも多いが、これはあて字。 **かんばん** [看板](名詞) 1 店やげきじょうなどが、たてものの前などに通る人の目につくようにかけておくもの。 ○店では看板を出す。 ○立ちどまって、映画館(かん)の看板を見る。 ○看板をめだつところに立てる。 ○看板だおれ(=外から見たところだけがりっぱで、じっさいはそうでもないこと。) ○看板むすめ。(=店にいてお客をひきつけるような美しいむすめ。) 2 人々の注意をひくためのもの。スローガン。 ○げんぜい(=ぜいきんをへらすこと。)をせんきょの看板にする。 3 料理屋やバーなどが仕事をおわって店をとじること。 ○もう看板でございます。 ○看板にする。 **かんびょう** 〔看病] (名詞、〜する) 病人の世話をすること。かんご。 ○病人の看病をする。 ○父は看病のかいもなく、なくなった。 ○子どもの病気が重いので、ねないで看病しました。 ○しんせつなかんごふ(=病人の世話を仕事としている女の人。)の看病のおかげで、病気はすっかりなおりました。 ○長い間の看病で、すっかりつかれました。 ○看病づかれ。 **かんべん** [勘弁〕 〔名詞、〜する) 1 人のしたしっぱいや、つみなどをゆるすこと。 ○今度だけは、どうか勘弁してください。 ○これからしないなら、勘弁してやろう。 ○ああいうんだから、いいかげんに勘弁しておやりなさい。 ○もう勘弁できない。 ○それだけは、ご勘弁ねがいます。 2 がまんすること。/打ち消しの形で使う。少し古い言い方。/ ○こんなにばかにされては、もう勘弁できない。 ○こんなにはじをかかされては、勘弁がならぬ。(=がまんすることができない。) **かんり** [管理] (名詞、~する) 1 じむをしょり(=かたづけること。)し、またせつびなどを保護(ほご)すること。 ○山田さんがこのアパートの管理をしている。 ○アパートの管理人。 ○あまりひろいので、公園(こうえん)の管理がゆきとどきません。 ○選挙(せんきょ)管理委員会(いいんかい)。 2 (ほかの人のざいさんなどを)あずかってその世話をし、もっともよい状態にしておくこと。 ○外国へ行く間、ざいさんの管理を友だちにたのむ。 <241> **き〔木・樹〕** (名詞) 1 さくらの木,まつの木というときの「木」。 ○庭にさくらの木、まつの木などがあります。 ○門のそばに大きな木のある家です。 ○木をうえる。 ○木を切る。 ○高い木にのぼる。 ○リンゴの木に実がなる。 ○なんの木ですか。 ○夏には木の葉がしげる。 ○秋になると木の葉がちる。 ○都会には木が少ない。 ○木のえだにとりがとまっている。 ○わたしのへやから、青々とした木が見える。 ○雨がふらなくて木がかれた。 ○あついから木のかげで休もう。 ○うえ木。庭木。立ち木。なみ木。かれ木。草木。 2 たてものやどうぐを作るのに使うように、木を切ったもの。 ○木ではこを作る。 ○木のはこ。 ○日本の家はたいてい木でできている。 ○かたい木は;家具(かぐ)を作るのにいい。 ○このたんすの木はなんですか。 **き〔気〕** (名詞) 1 心について言う。→きもち [気持ち〕。こころ[心]。 ① ある人のもっている心の傾向(けいこう)。生まれつきの性質。 ○彼は気が大きい(小さい・強い・よわい・みじかい・長い・あらい・早い)。 ○彼は気がいいから、人の言うことをすぐ信じる。 ○私と彼は、子どものときから気の合った友だちだ。 ○あの人は年をとっているが気はたいへんわかい。 ② 何かしようとする、また何かしたいと思う心の動き。つもり。考え。 ○はたらく気さえあれば、仕事はいくらでもあります。 ○悪い気があってしたのではありません。ゆるしてください。/ 「悪気(わるぎ)があって」とも言う。/ ○きょうは少し頭がいたいので、勉強する気がしない。 ○試験の前にあそんでいる学生の気が知れない。 ○私は日よう日には気の向くままに、いろいろの本を読む。 ○何の気なしにテレビを見ていたが、そのニュースを聞いておどろいた。 ○なまけていないで、もっと気を入れてやりなさい。 ○ハイキングにさそわれたが、いそがしいのであまり気が進まない。 ○映画を見るつもりだったが、気が変わって友だちの家をたずねることにした。 ○本気。(=ほんとうにしようとする気。) ③ いろいろと考える心。心づかい。心配。えんりょ。 ○彼は母の病気をたいへん気にしている。 ○試験が近づいたので気が重い。 ○こんな身なりで人に会うのは気がひける。 ○悪いことをしたので気がとがめる。 ○私はせきが出るので、授業中まわりの人に気を使いました。(=まわりの人のめいわくにならないかと気にする。) /「気づかい」は心配することで意味がちがう。/ <242> ○彼はぼくのなかのいい友だちだから気がおけない。 ○かりていたお金を返してすっかり気がらくになった。 ○試合の間は気がはっているので、さむくない。 ○気づかれ。(=気を使ってつかれる。) ④ 心にかけて注意すること。 ○さむいからかぜを引かないように気をつけなさい。 ○彼はわかいのによく気がつく。 ⑤ ある物事が心にあたえる感じ。またその心のようす。感情(かんじょう)。気分。 ○彼は先生にほめられていい気になっている。 ○彼は悪口を言われて気を悪くした。 ○わざとしたのではありませんから、気にさわったらごめんなさい。 ⑥ /慣用(かんよう)的に使われているもの。/ ○彼はあの女に気がある。(=ほれている。すきだ。) ○気がふれる。(=気がくるう。) ○気が引ける。(=相手よりおとっていると感じて心ぼそく思う。) ○気がつく。 ○気がもめる。(=自分と関係のないことで心配する。) ○気を回す。(=①相手の考えを悪く想像(そうぞう)する。②悪く考える。) ○気がとおくなる。(=気をうしなって、何もわからなくなる。) ○気にさわる。(=いやな思いをする。) ○気にくわない。(=気に入らない。不愉快(ふゆかい)に感じる。) ○気をはく。(=力強く元気なことをしめす。) ○気にかかる。(=心配でわすれられない。) ○気になる。(=安心できない。) ○気を引く。(=それとなく、相手の心をさぐる。) ○気が早い。(=気がみじかくておこりやすい。) ○気は心。(=少しではあるがその人の真心(まごころ)をよく表わしていること。) ○気がきく。(=何かをするとき、よく心が行きとどくこと。) ○気のきいた。(=目あたらしくて、しゃれているようすの。) ○気がちる。 ○気をちらす。 ○気を配る。(=いろいろな方面によく注意する。) ○気が張(は)ろ。(=いつも注意ぶかくて、心がきんちょうしている。) ○バスがなかなか来ないので、学校におくれはしないかと、気が気ではなかった。 2 空気・水蒸気(すいじょうき)などの気体。 ○山の気をむねいっぱいすう。 /山にのぼったときなどに。/ 3 ある物が特にもっているにおいや味。 ○気のぬけたビールはうまくない。 ○かんのふたをしないと、コーヒーの気がぬける。 ○酒(さけ)のびんはよくあらわないと酒の気がのこる。 **きをつ・ける[気をつける〕** (動詞) 注意する。気を配る。→き〔気〕。 ○さむいから、かぜをひかないように気をつけなさい。 ○先生のお話はよく気をつけて聞かなければなりません。 ○くらいから、足もとに気をつけてくだ <243> さい。 ○すみませんでした。これから気をつけます。 ○自分のことばに気をつけて話しなさい。 **き〔器〕** (接尾語) 1① /器具(きぐ=特別のはたらきをするように作られたどうぐ。)を表わす場合に使う。/→き[機]。 ○電熱(でんねつ)器。湯(ゆ) わかし器。消火(しょうか)器。拡声(かくせい)器。受話器。変圧(へんあつ)器。 ② / 入れ物またはどうぐという意味を表わす。/ ○食器。茶(ちゃ)器。洗面(せんめん)器。楽器(がっき)。土器。石器(せっき)。 2 /生物のからだのいろいろなはたらきをもった部分を言う場合に使う。/→きかん〔器官〕。 ○消化(しょうか)器。呼吸(こきゅう)器。 **き[機]** (接尾語) 1 機械(きかい)を表わす場合に使う。→き[器]。 ○印刷(いんさつ)機。輪転(りんてん)機。製粉(せいふん)機。織(しょっ)機。 ○写真(しゃしん)機。映写(えいしゃ)機。 ○電話機。録音(ろくおん)機。 ○扇風(せんぷう)機。せんたく機。 2① /「飛行機(ひこうき)」の略。/ ○旅客機(りょかっき)。輸送(ゆそう)機。軍用(ぐんよう)機。戦闘(せんとう)機。爆撃(ばくげき)機。 ○水上機。ジェット機。 ② /飛行機を数えるときに使うことば。 ○1機(いっき)。2機。 **きいろ〔黄色〕** (名詞) 色の名まえ。→き「黄」。きいろい 〔黄色い〕。 ○黄色の本。/ 「きいろの」は「きいろな」とも言う。/ ○秋になると、木の葉が黄色になる。 ○すきな色は黄色です。 ○この絵には黄色がたくさん使ってある。 ○カーテンを黄色にしたら、へやが明るくなった。 ○黄色がかる。黄色っぽい。 **きいろ・い〔黄色・い]** (形容詞) 1 色が黄(き)である。 ○黄色い花。 ○ポプラの木が黄色くなった。もう秋だ。 2 色と関係なく特別な意味で使う。 ○くちばしが黄色い。(=まだわかくて物事に上達(じょうたつ)していないことのたとえ。ひよこのくちばしが黄色いところからきた。) ○黄色い声。(=子どもがさけぶときの高い声。) **き・える〔消える〕** (動詞) 今まであった物がなくなる。形がなくなったり、見えなくなったりする。→けす[消す]。 ① 火や光がなくなる。 ○火が消える。 ○あかりが消える。 ○あぶらの火事は水では消えない。 <244> ○風でマッチの火が消えた。 ○とつぜん電燈(でんとう)が消えて、へやはまっくらになった。 ② 形や音がなくなる。 ○春になって山のゆきも消えた。 ○船はしだいにとおくなって、きりの中に消えた。 ○ひるまはにぎやかな町も、夜になると人かげはすっかり消えてしまう。 ○車の音がだんだんとおくなって、消えた。 ○かんばんが古いので、字が消えて読めない。 ○どこへ消えたか、いくらさがしても、ぼくのカメラが見つからない。 ③ 形のないものがなくなる。 ○子どものとき住んでいた町の印象(いんしょう)も今は消えてしまった。 ○なくなった恋人(こいびと)のことが頭から消えない。 **きおく [記憶]** (名詞、~する) 1 物事をおぼえること。→おぼえる[覚える〕。わすれる [忘れる]。 ○あの人は記憶がよい。記憶が悪い。 ○母はむかしのことをよく記憶しています。 ○あの人には前に一度会ったように記憶しています。 ○年をとると記憶がにぶる。 2 おぼえていることがら。わすれられないことがら。 ○その事件(じけん)はわたしにおそろしい記憶として残っています。 ○そんなことはわたしの記憶にありません。 ○記憶を新たにする。記憶をよびおこす。 ○わたしは学生時代にたのしい記憶がある。 ○父が死んだとき、わたしは赤んぼうだった ので、記憶は全然ない。 ○記憶ちがい。 **きおん [気温〕** (名詞) 大気(たいき)の温度。→おんど〔温度]。 ○朝の気温は10度でしたが、日中は20度に上がりました。 ○日本は気温の変化がはげしい。 ○天気予報(よほう)によると、あすの気温はだいぶ下がるそうです。 ○わたしは毎日、朝・昼・晩の3回気温をはかっています。 **きかい [機械]** (名詞) 人手やその他の動力によって、同じ運動をくり返し、それによって仕事をするように作られたもの。/きかい 〔器械]は実験(じっけん)などに使う特別のどうぐの場合に使う。/→き〔機〕。 ○工場には機械がたくさんならんでいる。 ○最近は農業(のうぎょう)にも機械がたくさん使われる。 ○このごろは機械で作ったくつが多い。 ○機械が動く。 ○機械がとまる。 ○機械を動かす。 ○機械をとめる。 ○機械が故障(こしょう)する。 ○機械に故障がおこる。 ○機械がくろう。 ○機械をすえつける。 ○機械を組み立てる。 ○機械を分解(ぶんかい)する。 ○機械を取りあつかう、 ○機械を運転(うんてん)する。 ○機械じかけ。機械時代。工作機械。機械科(か)。機械化。機械文明。機械 <245> 力(りょく)。機械工学。 ☆ 機械の種類を表わす名詞は「~機」ということが多い。電話機・扇風機・発電機・せんたく機など。 **きかいてき〔機械的〕** (形容動詞) 1 機械を使って仕事をすることが多いようす。 ○原料から製品 (せいひん)になるまでの仕事が、全部機械的に行なわれる。 2 ほんとうの機械ではないが、まるで機械のようにせいかくに動くようす。 ○ぬいものをしている母の手は機械的に動いている。 3 機械のはたらきのように、ただ同じことをくり返して、自分でくふうや努力(どりょく)をしないようす。 ○彼は毎日、会社へ行って、ただ機械的に仕事をしているだけだ。 ○機械的な考え方では政治はうまくいかない。 **きかい〔機会〕** (名詞) 何かするのにちょうどつごうのよいとき。てきとうな場合。よい時機(じき)。チャンス。 ○京都へ旅行する機会に、長い間、会ってない友だちの家をたずねるつもりだ。 ○機会があったらまた行きたいと 思 い ま す。 ○君はまだわかいのだから、あせらないで、次の機会を待ちなさい。 ○あなたは日本語をならっているのですから、あらゆる機会を利用して日本語を話すようにしなければいけません。 ○彼は先生に会う機会があると、必ず、いくつか質問をする。 ○この問題の解決は次の機会にゆずります。 ○こんないい機会は二度とないだろう。 ○これを機会にいつまでもご交際(こうさい) をおねがいします。 ○この機会にみなさんにお礼 (れい)を申しあげたいと思います。 ○みなさんにごあいさつ申しあげる機会をあたえられたことを心から感謝(かんしゃ)します。 ○彼は彼女にけっこんを申し込む機会をねらっている。 ○彼はおしい機会をのがした。 ○機会をとらえる。 **きかいてき→きかい** (244ページ) **きかえる→きる** (280ページ) **きがかり [気掛かり〕** (形容動詞) いつも心からはなれず心配なこと。気になること。 ○病気の子どもをうちにおいてきたことが、気掛かりだ。 ○家族(かぞく)がおおぜいなので、いろいろ気掛かりなことがあります。/「気掛かりの」とも言う。/ ○旅行に出ると家のことが気掛かりになる。 ○何がそんなに気掛かりになるのですか。 ○試験を受けたが、結果が気掛かりだ。 ○友だちに金をかしたが、ほんとうに返してくれるかどうか気掛かりだ。 ○仕事のことが気掛かりで、ねむれないことがあります。 **きがね [気がね]** (名詞、~する) 人がどう思っているかを考えて、気を使うこと。人の気持ちを考えてえんりょすること。→えんりょ。 ○うちへいらっしゃって、そんなに気がね(を)しないでください。 ○親しい友だちの家なので、とまっても <246> 気がねはいらない。 ○青年たちは年よりに気がね(を)してみんなだまっていた。 **きがる [気軽〕** (形容動詞) らくな気持ちで用事をすること。また、そのようす。/ 「気軽だ」という形で使われることは、あまりない。/ ○彼は、わたしの言うことを何でも気軽にやってくれる。 ○うちの近くへいらっしゃったときには、どうぞお気軽におよりください。/ ていねいに言うとき「お気軽に」と言う。/ ○わたしは彼のたのみを気軽に引き受けたが、やってみるとたいへんむずかしい。 ○わたしたちはいつでも、先生と気軽に話し合うことができます。 ○母は気軽な性質だから、よく人の世話をします。 ○あの先生はほんとに気軽なお医者(いしゃ)で、病人があれば、いつでも気軽に来て見てくださいます。 **きかん [機関]** (名詞) 1 電力・火力などによって機械(きかい)を動かすはたらきをするもの。 ○船は機関の故障(こしょう)でみなとへ引っ返した。 ○蒸気(じょうき)機関。 ○機関士。機関車。 2 社会のはたらきの一部を受け持つもの。 ○この村の教育(きょういく) 機関は小学校と中学校だけである。 ○交通機関がはったつして、べんりな世の中になった。 ○研究(けんきゅう)機関。 ○機関誌(し)。機関新聞。 **きかん〔期間〕** (名詞) ある決まった時から決まった時までの間。 ○受付(うけつけ)の期間は、一日から十日までです。 ○旅行の期間は、どのくらいですか。 ○雨で工事の期間がのびた。 ○展覧会(てんらんかい) は評判(ひょうばん)がいいので、期間をのばすそうです。 ○試験の期間中は授業はありません。 ○期間がすぎる。期間が切れる。 **ききあわ・せる 〔聞き合わせる〕** (動詞) あることについて、たしかめ、はっきり知るために、聞いてみる。 →きく〔聞く]〕。 ○電車の中にわすれものをしたので、駅(えき)に聞き合わせてみた。 ○ほうぼう聞き合わせてみましたが、彼のゆくえはまだわかりません。 ○へやがあいているかどうか、りょかんに聞き合わせてください。 **ききい・れる 〔聞き入れる〕** (動詞) 人の要求(ようきゅう)やねがいなどを聞いて、そのとおりにする。 →きく〔聞く]。 ○カメラがほしいという子どものねがいを聞き入れて、父親はすぐに買ってやった。 ○われわれの要求(ようきゅう)は何ひとつ聞き入れられなかった。 ○友だちの言うことをすなおに聞き入れなさい。 <247> ○道路(どうろ)を直してもらいたいと、役所にたのんだが、なかなか聞き入れてくれない。 **ききかえす→きく** (247ページ) **ききつ・ける 〔聞きつける〕** (動詞) 1 (人から)聞いて、あることを知る。/「聞きつけて」という形で使うことが多い。/ →きく〔聞く〕。 ○火事だという声を聞きつけて人々が集まってきた。 ○あやしい物音を聞きつけておおぜいの人がさわぎだした。 ○生徒たちは先生の病気を聞きつけてみまいに行った。 2 いつも聞いているので、もうなれている。聞きなれる。 ○聞きつけた声なので、電話の相手がすぐわかった。 ○新しい先生の発音は聞きつけないので、よくわからない。 ○日本語の放送(ほうそう)は、聞きつけていないから、よくわからない。 ○この名まえはめずらしい。あまり聞きつけない名まえだね。 **ききつたえる→きく** (247ページ) **ききめ〔効き目」** (名詞) あることをしたために現われる,よい結果。きいたしろし。 →こうか[効果]。 ○くすりをのみましたが、ちっともきき目がありません。 ○ちゅうしゃのきき目で、ねつがさがってきた。 ○くすりをのみはじめて、3日目にきき目が見えてきた。 ○しかしたきき目があって、子どもはこ のごろよくなりました。 **きぎょう 〔企業〕** (名詞) お金をもうける目的で事業をすること。またその経営(けいえい) する事業。 ○おたくの会社のような大企業は、どんなときでも心配はありませんよ。 ○中小企業の中には、このごろつぶれるところがかなりあります。 ○最近はほうぼうで企業の合理化(=合理的で能率(のうりつ)があがるようにすること。)が、行なわれている。 ○インフレになると、企業の経営(けいえい)がこんなんになる。 ○企業家。企業化。 **ききわけ [聞き分け]** (名詞) 話を聞いてそのわけがよくわかり、それにし たがうこと。/子どもについて使うことが多い。/ ○この子は聞き分けのよい子で、親をこまらせるようなことはありません。 ○うちの子はまだ小さくて聞き分けがなくてこまります。 ○どうしてうちの子は、こんなに聞き分けがないのだろう。いくら言って聞かせても、言うことを聞きません。 **き・く〔聞く〕** (動詞) 1 音や声を耳で聞く。・ →きこえる〔聞こえる〕。 ○教室(きょうしつ)で先生の話を聞く。 ○わたしは毎朝ラジオの天気予報(よほう)を聞きます。 ○わたしは人の話を聞くのが大すきです。 ○音楽(おんがく)を聞きに行く。 <248> ○彼が日本語を話すのを聞いていると、まるで日本人のようだ。 2 人から何かを聞いて知る。 ○あの人がけっこんしたということを聞いた。 ○聞いたところによると、あの人はいま外国へ行っているそうだ。 ○風のたよりに聞く。(=直接ではなく、だれからともなく聞く。) 3 人のねがい・要求(ようきゅう)・注意などを聞いてそのとおりにする。聞き入れる。 ○彼はわたしのたのみを少しも聞いてくれなかった。 ○あの子は親の言いつけをよく聞く。 ○会社は組合の要求を聞いて給料(きゅうりょう)を上げた。 ○彼は友だちの意見をなかなか聞かない。 4 答えを聞くためにたずねる。質問する。 ○交番で駅(えき) へ行くみちを聞く。 ○先生は生徒に欠席(けっせき)の理由(りゆう)を聞いた。 ○むずかしい字は先生に聞けばわかる。 ○「お国はどちらですか。」とよく聞かれる。 ○彼がいつ東京へ来るか、手紙で聞いてみよう。 ○旅行するときは、ホテルにあいたへやがあるかどうか、前もって聞いたほうがいい。 ○わたしにはわかりませんから、別の人に聞いてください。 ○女性に年を聞いてはいけません。 **ききかえ・す〔聞き返す〕** (動詞) 1 一度聞いてわからないことを、もう一度聞く。 ○電話の声が小さいので、何度も聞き返して、やっとわかりました。 ○初めて聞く名まえは、聞き返さないとわかりません。 ○わたしの発音が悪いので、たびたび聞き返される。 2 相手の質問に対して答えないで、ぎゃくにこちらから質問する。/たとえば、「田中さんはいますか。」という質問に答えないで、「あなたはどなたですか。」と質問するような場合。/ ○日本へ来たわけを聞いたら、「なぜそんなことを聞くのですか。」と聞き返された。 **ききつた・える 〔聞き伝える〕** (動詞) あることを直接にではなく、ほかの人から聞く。/名詞は「聞きづたえ」。/ →きく〔聞く〕。 ○彼が村へ帰ってきたことを聞き伝えてむかしの友だちが集まってきた。 ○聞き伝えたところによると、彼は10年前に死んだそうだ。/「聞きづたえによると」とも言う。/ (関連語)聞きづたえ。 **き・く [利く、効く〕** (動詞) ある物事の作用・効果 (こうか)がよく現われる。 →ききめ。こうか[効果]。 ① ききめがある。〔利・効]→ききめ。 ○このくすりはかぜによくきく。 ○わたしはせきによくきくくすりがほしいのです。 ○くすりがきいてきたらしい。ねつが下がってきた。 <249> ○このくすりは古くなってもうきかなくなった。 ② よく動き、よくはたらく。〔利] ○彼は右手よりも左手がよくきく。 ○彼はけがをして、右手がきかなくなった。 ○ねこはくらい所でもよく目がきく。 ○犬は鼻(はな)がよくきく。 ○自動車のブレーキがきかないと、あぶない。 ○あの大工(だいく)はなかなかうでがききます。 ○彼はわかいけれど、よく気がきく。/→き[気]。/ ③ できる。可能である。〔利・効] ○病気がなおったばかりで、無理がきかない。 ○けがをしてからだの自由がきかない。 ○この生地(きじ)はせんたくがききません。 ○このくつは古くてもう修繕(しゅうぜん)がきかない。 ○この服(ふく)はまだうら返しが、きく。 ○年をとったせいか無理がきかなくなった。 ④ 影響(えいきょう)する。こたえる。[利・効] ○しかられたのがきいたとみえて、よくはたらくようになった。 ⑤ 利用できる。 ○あの村は、ゆうびん局から、4キロメートル以上はなれているから、速達(そくたつ)がきかない。 ○あのみちはせますぎて車がきかない。 **きけん〔危険]** (名詞、〜な・に) 1 あぶないこと。また、そのようす。 →あぶない。 ○道路(どうろ)であそぶのはたいへん危険だ。 ○子どもがマッチをいじるのは危険だ。 ○病気が重く、彼の生命は危険だ。 ○危険な場所であそんではいけない。 ○危険物。 2 悪い結果になるおそれがあること。 ○古いはしをわたると落ちる危険がある。 ○危険人物。危険性。危険思想。 **きげん [機嫌〕** (名詞) 1 心の状態。たのしいか、たのしくないかという気分・気持ち。 →きぶん[気分〕。 ○彼はむすこが試験に合格したので、とてもきげんがいい。 ○ぼくが夜おそく帰ると、母はきげんが悪い。 ○彼は悪口を言われて、きげんを悪くした。 ○赤んぼうはきげんが悪いと、すぐなきだす。 ○さあ、このおかしをあげるから、きげんをなおしなさい。 ○彼は、きょう、きげんが悪いらしく、よばれても返事をしない。 ○男の子が生まれて、父親はごきげんだ。/「ご(御)」をつけて、「よいきげん」を表わす。//「きげんをとる。」(=相手をよろこばせるようなことを言ったり、したりしてきげんをよくさせる。)の形でよく使う。/ ○あのおくさんは夫(おっと)のきげんをとるのがうまい。 2 あいさつのことばとして使う。この場合は「ごきげん」と言わなければならない。 ○今日は、ごきげんいかが(ですか)。 ○きびしいさむさがつづいていますが、 <250> ごきげんいかがですか。 ○長い間ごぶさたいたしましたが、その後ごきげんいかがですか。 ○さようなら、ごきげんよう。/ 「ごきげんよろしゅう」とも言う。/別れるときのあいさつのことば。/ ○ごきげんうかがい。/手紙で、または相手のうちをたずねて、元気でいるかどうかを聞くこと。/ **きげん [期限]** (名詞) 前から決められている、ある決まった日数や年数。 ○税金(ぜいきん)を期限までに、はらわなければなりません。 ○うっかりしていたので、電話料金をはらう期限がすぎてしまいました。 ○この仕事に期限はありません。 ○期限の切れた切符 (きっぷ)は、使えません。 ○かりたお金を返す期限はまだこない。 ○この家は2年の期限つきでかりた。 ○友だちが無期限でお金をかしてくれました。 ○期限切れ。期限つき。 **きこう [気候〕** (名詞) ある土地の気温(きおん)の高い・ひくい、雨の多い・少ない、湿度(しつど)の高い・ひくいなど、天気のようす。/長い期間を平均(へいきん)して見た場合に用いる。1日、2日のようなみじかい期間にはふつう使わない。/ →てんき〔天気〕。てんこう〔天候〕。 ○ハワイは一年じゅうよい気候だ。 ○日本の気候は秋がとくによい。 ○この地方は気候がよいから、健康(けんこう)にたいへんよい。 ○冬がすぎて、三月ごろになると、気候がだんだんよくなる。 ○日本はだいたい気候の変化がはげしい。 ○このごろは変わりやすい気候ですから、からだに気をつけてください。 ○気候の変わり目には病人が出やすい。 ○大陸的(たいりくてき) 気候。 **きこ・える 〔聞こえる〕** (動詞) 1 音や声が耳にはいってくる。 →きく〔聞く〕。 ○先生の声が小さいので、後ろの人にはよく聞こえない。 ○みちをあるいていると、美しい音楽が聞こえてきた。 ○この小さい音が聞こえますか。 ○大きい声で話しているので、よく聞こえる。 ○わたしのへやはしずかなので、夜になると、とけいの音がよく聞こえる。 ○ラジオがこわれて、聞こえなくなった。 2 ある話を聞いて、特別な感じや判断(はんだん)をもつ。ひびく。 ○わたしがこんなことを言うと、変に聞こえますか。 ○このことばは、むかしの人にはふつうだったけれど、今の人には変に聞こえる。 ○彼はまじめに話していたが、わたしたちにはたいへんおかしく聞こえた。 3 人々によく知られている。有名(ゆうめい)である。 ○りっぱな学者として、彼の名は聞こえている。 ○彼の父は政治家として世に聞こえた人だった。/ 「音に聞こえた〜。」の形で用いることもある。/ <251> 4 わけがわかる。あたりまえである。/ふつう「聞こえない(ぬ・ません)。」の形で用いられる。/ ① / 信じられない、思われない、の意味になる。/ ○そんなことを言うなんて、あなたのおことばとも聞こえません。 ○それは聞こえぬおことばです。 ② 人に対し思いやりがない。親切でない。ひどい。その人に向かって言う。/ ○それは聞こえません。 **きざ・む〔刻む〕** (動詞) 1 こまかく切る。 ○この料理をつくるには、まずたまねぎを刻みます。 2 ナイフなどで、字や形をほる。 ○木に目じるしを刻んだ。 ○石に記念のことばが刻まれている。 ○ものさしには目もりが刻んである。 3 心の中にふかくおぼえていてわすれない。 ○別れのときの先生のことばは今でも心に刻まれている。 ○これから話すことをよく心に刻んでおきなさい。 4 とけいなどがカチカチ音を立てて進むこと。 /「時を刻む」という形で使う。/ ○とけいは休まずに時を刻む。 ○とけいの時を刻む音が気になって、なかなかねむれない。 (関連語)きざみ。 **きし〔岸]** (名詞) 川や海などの水にすぐつづいている土地。→はま〔浜]。 ○岸に出て海を見る。 ○こちらの岸から向こうの岸までおよぐことができますか。 ○船が岸につく。 ○岸をはなれた船はだんだん小さくなり、とうとう見えなくなった。 ○川岸(かわぎし)。 **きじ [生地〕** (名詞) 1 おりものなどの質。/おりものの性質について言うとき使うことば。/ →きれ〔切れ]。 ○この生地は悪い。 ○子どもに着せるものは、じょうぶな生地で作るほうがいいです。 ○冬には、あつい生地でこしらえたものを着ると、あたたかい。 ○「生地はなんですか。」「もめんです。」 2 材料 (ざいりょう)にするおりもの。 ○デパートでようふくの生地を買った。 ○生地がいい。生地がうすい。 ○男もの(女もの)の生地。カーテン用の生地。 ○生地屋。 3 自然のままの性質や状態。 ○あの人は、なかなか生地を出さない。 ○あまりおこったので、生地が出てしまった。 ○生地のままで、けしょうをしていない。 ○けしょうしなくても、生地のままで、けっこう美しい。 **きしゃ〔汽車〕** (名詞) 蒸気(じょうき)の力ではしる列車(れっしゃ)。 →でんしゃ[電車]。れっしゃ〔列車]。 ○汽車で行く。 ○5時の汽車にのります。 ○汽車におくれたら、たいへんだ。 ○「何時の汽車で立ちますか。」「8時の <252> 急行で立ちます。」 ○汽車をおりる。 ○汽車賃(きしゃちん)。 ○夜汽車(よぎしゃ)。 ☆ 電気機関車(きかんしゃ)ではしる場合でも、前からのしゅうかんで、汽車ということが多い。正しく言うなら、電気でも蒸気でもすべて「列車(れっしゃ)」である。 **きしゃ〔記者]** (名詞) 新聞やざっしにニュースなどの文章を書くことを仕事として、その新聞社や雑誌(ざっし)社につとめている人。/「新聞記者」または「ざっし記者」と言う。/ ○社会部の記者がこれを書いた。 ○「あなたはどこの記者ですか。」「わたしは『タイムス』の記者です。」 ○新聞記者。雑誌記者。記者室(しつ)。 **ぎじゅつ [技術]** (名詞) 理論をじっさいの仕事に役だたせるための方法。 →りろん〔理論〕。 ○日本は船をつくる技術が進んでいる。 ○科学や技術の進歩はひじょうにはやい。 ○米をつくる技術が日本にはいってきたのは二千年以上前である。 ○建築(けんちく)技術を勉強して帰るつもりです。 ○いい技術をもった者は、どこへ行っても仕事がある。 ○ここに橋(はし)をかけることは技術的にはむずかしくないが問題は金だ。 ○農業(のうぎょう)技術。技術者。 **きず [傷]** (名詞) 1 けがをして、からだに受けたきず。→けが。 ○戦争で足に傷を受けた。 ○ナイフで手に傷をした。 ○ゆびの傷はなかなかなおらない。 ○すぐに医者(いしゃ)へ行って傷の手当てをしてもらいなさい。 ○その巡査(じゅんさ)はどろぼうをつかまえるとき、右の手に傷をおわされた。 ○さいわい傷はあまり重くない。 ○傷薬(きずぐすり)。 2 品物などが、ほかから受けたきず。/漢字の「傷」を使わない。/ ○このかびんはよくできているが、おしいことに小さなきずがある。 ○きずのついたりんごは安い。 3 ほかのところはよいが、そこだけが初めから悪いという場合。/漢字の「傷」を使わない。/ けってん 〔欠点〕。 ○彼は頭はよいのだが、人の悪口を言うのがきずだ。 ○彼はいい人間だが、さけをのみすぎるのが玉(たま)にきずだ。(=ほかのところはかんぜんだが、その点だけだめなこと。) ○すねにきずをもっている。/何か悪いことをして、人に知られたくないことがある。/ **きずぐち〔傷口〕** (名詞) 受けた傷の表面。 ○きずぐちがいたい。 ○きずぐちが大きくひらいている。 ○きずぐちにくすりをつける。 **きずもの〔きず物〕** (名詞) きずのある品物。 ○この花びんはきずものだ。[傷・疵] ○きずものだから安くしておきましょう。 ○きずものになってしまったから売れない。 <253> **きず・く [築く〕** (動詞) 1 土や石をつみかさねて、作りあげる。 →つくる[造る〕。 ○庭に山を築いた。 ○しろを築く。 2 きそからしっかりと作りあげる。 ○学問のきそを築く。 ○山田さんは自分ひとりの力で、あれだけの財産(ざいさん)を築いた。 ○けっこんしたふたりは、これから新しい生活を築いていこうとしている。 ○あの人は小さな店から始めて、大きな会社を築き上げた人だ。 **きずぐち→きず** (252ページ) **きずもの→きず** (252ページ) **ぎせい 〔犠牲〕** (名詞) 1 ほかの人にとっていいことをするために、だれかが大きなそんをすること。たいせつなものをあたえること。 ○巡査(じゅんさ)は自分を犠牲にして子どもの命をすくった。 ○ひこうきが今日のようにはったつするまでには、多くの人が犠牲になって死んだ。 ○母親は子どものためには、どんな犠牲をはらってもいいと思っている。/「犠牲をはらう。」という言い方がよく使われる。/ 2 災害(さいがい)・戦争や大きな事故(じこ)などで、死ぬこと、また死んだ人。/死んだ人を「犠牲者」とも言う。/ ○大水で多くの犠牲が出た。 ○戦争の犠牲になった人は多い。 ○毎日何人かが交通事故(じこ)の犠牲になる。 3 神をまつるとき神にさしあげる生き物。/「いけにえ」とも言う。/ ○むかしは、動物を犠牲として神にささげる(=さしあげる。)こともあった。 **きせいてき〔犠牲的〕** (形容動詞) 自分を、あることのために犠牲にするようす。 ○医者(いしゃ)の犠牲的な努力(どりょく)で病人は助かった。 ○彼は会社のため犠牲的にはたらいている。 ○あの人は犠牲的精神(せいしん)に富(と)んでいる。 **きせつ[季節]** (名詞) 春、夏、秋、冬のように、一年を気候(きこう)によって分けたもの。 ○あたたかい、いい季節になりました。 ○日本では、六月の初めごろから七月の初めごろまでは「つゆ」といって、雨の多い季節です。 ○季節の変わり目(=変わろうとしている時。)には病人が多いので、気をつけてください。 ○今はりんごのおいしい季節です。 ○冬はスキーやスケートの季節だ。 ○季節風(ふう)。季節労働者。 **きぜつ〔気絶〕** (名詞、~する) しばらくの間いきをすることができなくなって、死んだようになること。気をうしなうこと。 ○むすこが死んだという知らせを聞いて、母親は気絶した。 ○おどろきのあまり気絶する。 ○ばくはつした音に気絶した。 **き・せる〔着せる〕** (動詞) <254> →きる〔着る〕。 1 着物をほかの人に着させる。/ぬぐ。→ぬがせる。/ ○どこのうちでも正月には子どもにきれいな着物を着せます。 ○かぜをひかないよう、おふろからあがったら子どもにはすぐ着物を着せなければなりません。 ○女の子が人形にいろいろなふくを着せてあそんでいる。 2 あることをほかの人にむりにおしつける。 ○自分が悪いことをして、つみをほかの人に着せるのはよくない。 ○ちょっと助けてくれただけなのに、恩(おん)を着せるようなことを言う。(=助けてやったことをありがたいと思えというようなことを言う。) ○彼に一度助けてもらったら、いつまでも恩(おん)に着せられる。/「恩に着せろ。」は感謝(かんしゃ)を要求(ようきゅう)すること。/ ○着せかえ人形。 **きせん[汽船]** (名詞) 石炭(せきたん)や油(あぶら)をたいてはしる船。→ふね [船]。きしゃ〔汽車〕。 ○汽船が発明される前は、船は風の力を利用してはしった。 ○今、大きな汽船が港(みなと)にはいっている。 ○今は汽船よりも飛行機(ひこうき)を利用する人が多い。 **きそ [基礎]** (名詞) 1 たてものの土の中にある部分。 ○たてものは、基礎がたいせつだ。 ○まだやっと基礎ができたばかりです。 ○高いたてものをたてるためには、基礎をふかくしなければならない。 ○基礎工事。 2 学問や研究 (けんきゅう)などのいちばんもとになるたいせつな部分。 ○外国語の勉強は、基礎がたいせつだ。 ○あの会社は基礎がしっかりしているので、これからどんどんよくなるだろう。 ○ニュートンの学問の基礎は学生のころ作られた。 ○基礎知識(ちしき)。 **きそく[規則]** (名詞) してはいけないこと、しなければならないことを決めているもの。→決まり。 ○規則を作る。 ○規則はまもらなければならない。 ○この学校の規則では、生徒は6時すぎてから学校にいてはいけない。この規則をやぶったら先生にしかられる。 ○社会がふくざつになればなるほど、たくさんの規則が必要だ。 ○規則正しい生活をしなかったので、病気になった。/ 「不規則な生活をしたので」と言ってもよい。/ ○規則書。不規則。 **きそくてき〔規則的〕** (形容動詞) 一定の決まりがあること。 →ふきそくてき〔不規則的〕。 ○毎日1時間ずつ規則的に運動することにしています。 ○学校とうちの間を規則的に往復(おうふく)しています。 **きた [北]** (名詞) たいようがのぼる方向に向かって左手のほう。 →みなみ〔南〕。 ○日本から北へ行けば行くほどさむくなる。 <255> ○私のへやは北に向いているので日光がはいらない。 ○みなとを出た船はしばらく北のほうへはしった。 ○北海道は日本のいちばん北にある。 ○北風〔きたかぜ)。北向き。北国(ぐに)。 **きたい〔期待〕** (名詞、~する) 必ずあることがおこると心の中でまちのぞむこと。 ○みなさんがりっぱな人になられることを期待します。 ○わたしはこまっているときに友だちの助けを期待したが、その期待はうらぎられた。(=きっとそうなると思っていたことがだめになった。) ○期待したほどその映画はおもしろくなかった。 ○わたしたちは君に大いに期待しているのだから、期待にそむかぬようがんばってください。 ○新しい製品(せいひん) に対する会社の期待は大きい。 ○政府(せいふ)は交通事故(じこ)をなくすよう努力 (どりょく)しているが、あまり期待はもてない。 **きた・える [鍛える〕** (動詞) 1 はげしい練習 (れんしゅう)によって技術(ぎじゅつ) やからだや精神(せいしん)をしっかりしたものにする。 ○毎日運動をして、からだを鍛える。 ○わかいときの苦しい生活で、心身ともに鍛えられた。 ○さむさにたえられるように、ひふを鍛える。 ○あの人もくろうしたので、だいぶ鍛えられた。 2 きんぞく (=金・銀・銅(どう)・鉄(てつ)などのかねのもの。)をまっかにやいて、打って強くする。 ○かたなを鍛える。 **きたな・い〔汚ない]** (形容詞) 1 きれいでない。よごれているようす。 →きれい。きたならしい。 ○手がきたない。あらって来なさい。 ○きたない水をのむと病気になる。 ○そうじをしないのでへやがきたない。 ○急いで書いたので、字がきたなくなってしまった。 2 正しくない。 ○わたしはびんぼうだが、きたない金はほしくない。 ○彼のしょうばいのやり方はきたない。 ○心のきたない人はしあわせになれない。 3 けちくさい。 /「金にきたない。」と言う。/ ○金にきたないやつは人にきらわれる。 ○あの男は金持ちだが、金にきたないので有名だ。 **きたならし・い〔汚ならしい]** (形容詞) きたなく見える、または感じるようす。 ○あの人はいつもきたならしいふくそうをしている。 ○なんでも古くなると、きたならしく見える。 ○人にめいわくをかけても自分のりえきをえようというのは、きたならしいやり方だ。 ○きたならしい生活。 ○きたならしい心。 <256> **きたら** (連語) /「~ときたら」の形で使われ、「~は」「~について言えば」の強い意味を表わす話しことば。/ ○あの人は頭はいいが、運動ときたら全然だめだ。 ○ぼくはあまいものときたらだれよりも早く手を出すよ。 ○君ときたら約束(やくそく)をまもったことが一度もないね。 **きちがい [気違い〕** (名詞) 1 心の状態が普通(ふつう)でないこと。またその人。気がくろうこと。またその人。 ○彼はかなしみのあまり、気ちがいになった。 ○気ちがいでなければ、そんな悪いことはしないだろう。 ○このあらしの中を山へのぼるなんて、気ちがいのすることだ。 2 あることがすきで、それにすっかりむちゅうになること。またその人。 ○彼はつり気ちがいで、日よう日には必ずつりに行く。 ○今のわかい人たちは、みなある程度映画気ちがいと言える。 ○芝居(しばい) 気ちがい。マージャン気ちがい。 **きちんと** (副詞) 正しくて、みだれていないようす。 ○へやをきちんとかたづけてください。 ○いつもきちんとしたふくそうをしている。 ○きちんとすわっていたので、足がいたくなりました。 ○くつをぬいだら、きちんとそろえておきなさい。 ○きちんとたたむ。 ○あの人のとけいはいつもきちんと合っている。 ○やくそくの時間にきちんと来てください。 ○お金をきげんまでにきちんとはらいます。 ○村田さんはきちんと仕事をする人です。 ○学校のきそくをきちんとまもりましょう。 ○へや代は毎月きちんきちんとはらっている。/ 「そのたびにまちがいなく」というとき「きちんきちんと」とも言う。/ **きつ・い** (形容詞) 1 小さくてはいりにくいようす。きゅうくつなようす。→ゆるい。 ○くつがきついので、足がいたいです。 ○ふとったので、このようふくがきつくなった。 2 性質がしっかりしているようす。また強い感じをあたえるようす。 ○きつい顔をしているので、親しみにくい。 ○おこった時には、目がきつくなる。 ○きつい子ども。 3 きびしいようす。こんなんなようす。 ○きつい仕事をさせられたので、つかれました。 ○毎月3万円はらうのはきつい。 ○にもつを持って、きついさかをのぼる。 ○きそくをまもらなかったので、きつくしかられた。 ○きついさむさ。 <257> **きづか・う [気遣う]** (動詞) 悪くならないかといろいろ心配する。 ○けがをしたが、気づかうほどのことはない。 ○わたくしの病気を気づかって、友だちがたずねて来てくれた。 ○子どものからだがよわいので、親はしょうらいを気づかっている。 ○この前の実験にしっぱいしたので、今度の結果が気づかわれている。 ○気づかわれていた手術(しゅじゅつ)も無事におわった。 ○しずんだ船にのっていた人たちの命が、気づかわれている。 (関連語)①気づかい。 **きづ・く [気付く〕** (動詞) /「~に気付く」の形で使う。/ほかの人から教えられないのに、自分で心に感じる。気がつく。感づく。 ○わたしは友だちの顔色の悪いのに気付いた。 ○わたしはみちをまちがえていたことに気付かなかった。 ○ひみつの計画はすぐに気付かれてしまった。 ○かぞくの者には気付かれないように、家を出た。 ○今に自分のまちがいに気づくだろう。 ○わたくしたちは自分のけってんには、なかなか気付かないものです。 ○友だちとのやくそくがあったことに気付いて、あわてて家を出た。 **きって〔切手]** (名詞) ゆうびんを出すときにゆうびん料としてその上にはる、小さな紙。 ○切手をはらないで手紙を出してはいけない。 ○この手紙はいくらの切手をはればいいですか。 ○10円の切手を5枚買った。 ○このごろ切手を集めている子どもが多い。 ○郵便(ゆうびん)切手。切手収集(しゅうしゅう)。 ○記念切手。 **きっと** (副詞) /まちがいなくそうだと思うようす。/→たしかに。まちがいなく。 ○いっしょうけんめい勉強したので、今度の試験のせいせきはきっとよいと思う。 ○空がくもってきたから、きっと雨になるでしょう。 ○このくすりはきっとその病気にはきくでしょう。 ○今からこの仕事を始めれば、夕方までにはきっとおわります。 ○さけばかりのんでいると、きっとからだが悪くなる。 ○げんかんのベルをならしても出てこないから、きっとるすですよ。 ○5時までにはきっと帰って来なさい。 **きっぱり** (副詞) まよわずに、はっきりと決めるようす。はっきり。/ことわったり反対したりする場合に使うことが多い。「きっぱりと」の形でも使う。/ ○そのことについては、きっぱりおことわりします。 ○村田さんは会議のせきで、きっぱりと反対の意見をのべた。 <258> ○そんなことは言わないと、きっぱり打ち消した。 ○会社がわは、この問題に対して、きっぱりとした態度をとった。 ○きっぱりと答える。 **きっぷ [切符]** (名詞) 電車にのったり、映画を見たりしようとするときに、料金をはらったしるしとするもの。 →けん[券]。 ○わたしは京都までの切符を買った。 ○電車にのっていると、しゃしょうが切符を調べに来たので、切符を見せました。 ○切符をもらって音楽会へ行った。 ○このしばいは見たい人が多いので、切符はもう売りきれて(=売れてなくなって)しまった。 ○今度の試合は人気があるので、切符を手に入れることがむずかしい。 ○切符を切る。 ○往復(おうふく)切符。 **きづよ・い[気強い]** (形容詞) 1 ほかの人をたよりにすることができるので、心配がないようす。 →こころぼそい〔心細い]。 ○となりのうちがいしゃだから、病気のときには気強い。 ○ひとりではさびしい夜のみちだが、じゅんさがおくってくれたのでたいへん気強かった。 2 心がしっかりしていて、少しぐらいこまることがあっても、なんとも思わないようす。気が強い。 ○この子は気強い子どもで、一度もないたことがありません。 ○どんな気強い人でも、病気になると気がよわくなるものです。 ○そのおくさんは夫(おっと)に死なれたあと3人の子どもを、りっぱに育てた気強い人だ。 **きてい〔規定]** (名詞、~する) きそくとして決めること。またその決められたこと。→きまり。きそく〔規則]。 ○鉄道(てつどう)の運賃(うんちん)はキロいくらと規定されている。 ○入学をゆるされたので、規定の手つづきを取った。 ○そのことについては、法律に規定されている。 ○規定にしたがい、春・秋の二回、会をひらく。 ○急行にのるには、規定の料金をはらわなければならない。 ○規定どおりに行なう。規定をまもる。規定にかなっている。 **きど・る 〔気取る〕** (動詞) 1 人によく見られるような態度をする。 ○その子どもはいい洋服(ようふく)をきて、気取って歩いている。 ○しゃしんをとるときには、気取る人が多いです。 ○ずいぶん気取った話し方をする人ですね。 ○あの人は気取っているから、近づきにくい。 ○そんなに気取るなよ。 ○学者を気取ってむずかしいことばかり言う。 2 わざわざふつうとかわったようすに作る。 ○むかしのけんちくをまねた気取った造 <259> りの家。 ○この映画の題は、なかなか気取っている。 (関連語)①気取り。 **きぬ〔絹〕** (名詞) カイコのまゆからとったいと。またそのいとで作ったおりもの。 ○絹のいと。/「きぬいと」とも言う。/ ○絹のおりもの。/「絹おりもの」とも言う。/ ○組でおったもの。 ○彼女はよく絹のふくを着ています。 ○このハンカチは絹です。 ○このぬのは絹がまじっています。 ○絹製品。 **きねん〔記念]** (名詞、~する) 思い出としてのこしておくこと。また、そのもの。 ○けってんの記念にしゃしんをとる。 ○卒業を記念して木をうえる。 ○4年間おそわった先生に記念の品をおくる。 ○このこうえんは、この町ができて50年たったことを記念するためにつくられたものです。 ○この絵は死んだ母の記念として、小さいときかいたものです。 ○記念日。記念切手(きって)。 **きのう [昨日]** (名詞) きょうの前の日。さくじつ。→きょう。あす。あした。/前日 (ぜんじつ=あることの前の日)と混同しないこと。(=くべつすること。)/ ○きょうは月よう日で、きのうは日ょう日でした。 ○事故(じこ)があったのはきのうの午後3時でした。 ○きのうの朝。きのうの晩(ばん)。きのうの新聞。 ○日本へ来たのがついきのうのように思われる。 ○そのことは、まるできのうのように心にのこっています。 ○彼はきのう国へ帰りました。/副詞的に使われる。/ ○それはきのうきょうに始まったことではない。/きのうきょう(=あることが始まってから、まだあまり日がたっていないこと。ごく最近のこと。)「きのうやきょう」とも言う。/ **きのどく [気の毒〕** (形容動詞) 1 他人に同情(どうじょう)する気持ちを表わすことば。 ○事故(じこ)でけがをした人が気の毒です。 ○あの家庭(かてい)では父親が死んで、たいへん気の毒な生活をしている。 ○あの人は気の毒なほど私たちにえんりょしている。 ○気の毒にもあの人はとうとう死んだ。 ○小さい子どもなのにいっしょうけんめいはたらいているのを見ると気の毒になる。 ○そんなことを言うのはあの人のために気の毒だ。 2 めいわくをかけてすまないと思うこと。/めいわくをかけた相手に言うときは「お気の毒」と言う。/ ○せっかくいらっしゃったのに、るすにしていてお気の毒でした。 ○いろいろお手数をかけて、ほんとうにお気の毒でしたね。 ○彼に返事を出すのをわすれ、ずいぶん気の毒なことをしてしまった。 <260> **きびし・い〔厳しい〕** (形容詞) 1 やさしくない。ゆるやかでない。→ゆるやか。あまい〔甘い]。 ○ぐんたいのきそくはたいへん きびしい。 ○田中先生はきびしい先生です。 ○わたしの父親は子どもたちにとてもきびしかった。 ○きびしい法律。 ○きびしい批評(ひひょう)。 ○つかまった男は警察(けいさつ)できびしく調べられている。 2 はげしい。ひどい。おだやかでない。→おだやか[穏やか]。 ○北海道の冬はたいへんきびしい。 ○きびしいさむさにそなえて、人々は冬をこすしたくを始めた。 ○ことしのあつさはきびしい。 ○犯人(はんにん)をさがして、けいさつのきびしい目が光っている。 3 苦しい。らくでない。思うようにならない。→らく[楽]。 ○食料品が高くなって生活がきびしくなった。 ○あの家族(かぞく)は父親が死んだため、きびしい生活をおくらねばならなかった。 ○学校を卒業すると、きびしい社会がまっている。 ○われわれはみんな現実のきびしさをよく知らなければならない。 **きふ [寄付・寄附〕** (名詞、〜する) 社会のための事業や神社 (じんじゃ)寺(てら)などにお金や品物を出すこと。 ○学校のたてものをけんちくするので、寄付を集めている。 ○この公園(こうえん)は寄付でできたのです。 ○気のどくな人々をすくうために、どうぞご寄付をおねがいします。 ○寄付ですから、いくらでもけっこうです。 ○まつりの寄付を取りにきた。 ○卒業した学校に1万円寄付する。 ○金持ちが学校にピアノを寄付しました。 ○持っていた本を全部としょかんに寄付した。 ○寄付金。 **きぶん [気分]** (名詞) 1 気持ち。心持ち。きげん。→き[気]。 ○ゆうべよくねたので、きょうはとても気分がいい。 ○気分はいかがですか、顔色が悪いようですが。 ○気分が悪くなって、学校から早く帰りました。 ○頭がいたくて勉強する気分になれない。 ○彼は母の病気の知らせを受けて、くらい気分になった。 ○美しいけしきを見て、みんなたのしい気分になりました。 ○長い間勉強してつかれたので気分を変えるためにさんぽに出かけた。 ○彼は、そのときの気分で、仕事をしたりしなかったりする。 ○彼は生まれつきさっぱりした気分の男だ。 2 そのあたり全体の感じ。 ○このへやはくらくて気分がよくない。 ○このしゃしんにはおまつりの気分がよく出ている。 ○クリスマスで町全体がたのしい気分にあふれていた。 <261> ○都会といなかとでは気分が全くちがいます。 **きぼう 〔希望〕** (名詞,〜する) 「~したい」と思うこと。また、こうなればよいとねがうこと。→のぞみ〔望み]。 ○わたしの将来 (しょうらい)の希望は医者(いしゃ)になることです。 ○わたしは大学にのこって研究(けんきゅう)をつづけることを希望しています。 ○世界の平和がつづくことを希望します。 ○彼の病気は重いが、まだなおる希望がある。 ○子どもに死なれて生きる希望を失った。 ○いつも希望をもって努力(どりょく)しなければならない。 ○彼は希望をなくして、死をえらんだ。 ○彼は留学(りゅうがく)の希望を達し(=物事を実現させる。)てよろこんでいる。 ○わかい人々の未来(みらい)は希望にみちている。(=いっぱいになっている。) ○できるだけ、あなたの希望をかなえてあげましょう。 ○あなたのご希望にそうように、どりょくしてみましょう。 ○なにもかもわたしの希望どおりに行きました。 ○母親は子どもの成長だけに希望をかけて、ねっしんにはたらいた。 ○わかい人は希望を高くもちなさい。 **きまえ(気前)** (名詞) /「気前がいい」「気前よく」という形で/お金や品物などをおしがらずに出して使う・ようす。けちけちしないようす。 ○母は気前がいいから、買ったものをどんどんと人にあげてしまう。 ○はたらいて、もうけたお金を、気前よく寄付(きふ)する。 ○なかまにすごいごちそうをして、気前を見せる。 **きまま〔気儘〕** (名詞、〜な・に) 1 人に気がねをしないで、自分の思うとおりにすること。→わがまま。 ○わたくしはひとりで気ままにくらしています。 ○子どもはからだがよわいので、気ままにさせておきます。 ○気ままな生活をしている。/「気ままの」とも言う。/ 2 わがまま。 ○気ままを言う。 ○むすこの気ままには全くこまっています。 ○あまり気ままな人なので、相手にされません。 ○勝手(かって) 気ままにする。 **きまり[決まり]** (名詞) 1 決められていることがら。定めらていることがら。 →きそく〔規則〕。きまる〔決まる]。 ○学生は学校の決まりをまもらなければいけない。 ○寮(りょう)にはいったら、寮の決まりにしたがって生活しなければなりません。 ○寄付(きふ)にはいくらという決まりはない。 2 問題になっていることや、めんどうな仕事のおわり。/ふつう「決まりをつける。〜がつく。」の形で用いられる。/ ○そうだんは何時間つづけてもなかなか決まりがつかなかった。 <262> ○これからあとも、いろいろな仕事があるので、今やっている仕事は早く決まりをつけたい。 ○かりている金の決まりをつけて、さっぱりした。 3 (物事や行ないを) きちん と す る こ と。せいとんすること。 ○引っこししたばかりですから、家の中はまだ決まりがついていません。 ○へやの中をちらかしておかないで、決まりをよくしなさい。 ○あの人は決まりがよくて、かりたものはすぐ返します。 4 習慣(しゅうかん)。 ○毎朝食事の前にさんぼするのがわたしの決まりです。 ○この村のまつりは、毎年11月5日行なうのがむかしからの決まりです。/ 「お~」の形で用い、いつも同じで、変わらないことを表わす。/ ○それは彼のお決まりの言いわけだ。 ○あの父親は子どものじまんをするのがお決まりだ。 ○決まりきったこと。(=いつもと同じ、あたりまえのこと。) ○決まり文句(もんく)。(=同じ場合にいつも言うことば。) **きまり** (名詞) /いつも「~が悪い」(連語)の形で使う。/なんとなくはずかしい。/「きまりがいい」とは言わない。/ ○おおぜいの前であいさつするのは、きまりが悪い。 ○こどもはお客にきまり悪そうにあいさつした。 ○こんな古い服(ふく)を着たらきまりが悪くて外へ出られない。 ○きのうけんかをしたので、あの人に会うのはさまりが悪い。 ○友だちだと思って話しかけたら知らない人だったので、とてもきまりが悪かった。 **きま・る 〔決まる〕** (動詞) 1 一つのことに決まって、変わることがない。 →きめる〔決める〕。けってい[決定]。 ○わたしの学校の入学式は、毎年4月1日と決まっている。 ○日本語の試験は、来週金よう日10時からと決まった。 ○新しく売り出す車のねだんは、まだ決まっていません。 ○出発の日と時間が決まったら、お知らせください。 ○旅行に行くか行かないか決まらないうちに、彼はもう列車(れっしゃ)のきっぷを買ってしまった。 ○だれを代表にするか、なかなか決まらなかった。 ○会議で決まったことは実行しなければならない。 ○彼女のけっこんする相手はもう決まっている。 ○決まりしだいお知らせします。 2 必ずそうなるにちがいない。きっとそうするにちがいない。/この場合はいつも「~に決まっている」の形が用いられる。/ ○生きているものはいつか死ぬに決まっている。 ○くすりはまずいに決まっている。 ○あしたは雨がふるに決まっているさ。 ○あの人はやくそくしたから、もうすぐ来るに決まっている。 ○金があればいつも幸福(こうふく)だとは決まっていない。 <263> 3 例外なく、いつもそうなる。/「きまって」の形で使われる。/ ○わたしはかぜをひくと、きまっておなかがいたくなる。 ○この川は、雨がふるときまって大水になる。 **ぎみ [気味]** (接尾語) /名詞や動詞の②につづいて、「あまりはっきりわからないが、どちらかというと〜のようなようすだ。」という意味を表わす。形容動詞的に使う。/ ○この二、三日、かぜ気味で頭がいたい。 ○あなたがいてさえ人手が不足気味なのに、あなたにやめられたらほんとうにこまりますよ。 ○このところ、毎年少しずつ食料品のねだんが上がり気味です。 ○わたしのとけいは、あぶらがきれているとみえて、おくれ気味だ。 ○わかいころはやせていたのだが、30歳(さい)をすぎてから、だんだんふとり気味になった。 **ぎむ 〔義務]** (名詞) ある人が当然しなければならないこと。つとめ。→けんり〔権利]。 ○国民は税金(ぜいきん)をおさめる義務がある。 ○親は子どもを育てる義務を負(お)っている。 ○わたしはあの人を幸福(こうふく)にする義務を感じている。 ○あの人は子どもたちをりっぱな人々に育て上げて、親としての義務を完全(かんぜん)にはたした。 ○義務をおこたっている(=しなければならないことをしない。)のは、いやな気持ちがするものだ。 ○会社の仕事はおもしろくないので、義務的にはたらいているだけだ。 ○子どもが生まれたらとどけ出ることは法律で義務づけられている。 ○義務教育(きょういく)。 **き・める [決める〕** (動詞) 1 多くの中から、一つのもの、または事をえらんで、変えないことにする。 →きまる〔決まる〕。けってい[決定]。 ○旅行に行く日を決める。 ○洋服(ようふく)の生地(きじ)はこれに決めましょう。 ○映画を見に行くのは土よう日の夜ということに決めておこう。 ○何を食べるか、早く決めなさい。 ○卒業後の仕事をわたしはまだ決めていません。 2 心・態度・方針(ほうしん)などを決めて、変えないことにする。 ○政府(せいふ)は大学の数をふやすことを決めた。 ○彼はとうとう彼女とけっこんすることに決めた。 ○わたしは夜10時にねることに決めている。 ○たばこは1日10本以下と決めなさい。 ○あした友だちと映画を見に行くことに決めた。 ○それについてまだ賛成(さんせい)とも反対とも決めかねています。 ○その家をかりることに決めてきた。 3 思いこんでいる。/「・・・・・・と決めている」「・・・・・・と決めてかかる」の形で用いられる。/ ○彼はわたしが彼女とけっこんするものと決めている。 <264> ○友だちは、わたしが英語がじょうずだと決めてかかっているが、それはほんとうではない。 **きもち〔気持ち〕** (名詞) 1 あること(もの)に対して感じる心のようす。また、心の感じ方。→き〔気]。きぷん[気分〕。 ○ああ、いい気持ち(だ)。 ○きのうの雨があがって、きょうは気持ちのいい天気だ。 ○このいすはかたくて気持ちが悪い。 ○急に親切にされると、なんだか気持ちが悪い。 ○おふろにはいると、いい気持ちになる。 ○悪口を聞いていやな気持ちになった。 ○わたしはお金をなくして、なきたいような気持ちです。 ○いつ会っても、あの人は明るくて気持ちのいい人です。/あの人に会うと、こちらの気持ちがいいという場合。/ ○彼女は気持ちが変わって、ほかの人とけっこんした。 ○わたしはきょう人と会う気持ちになれません。 ○わたしはあの人の気持ちがわからない。 2 心のようす。心のもち方。 ○わかい人は老人(ろうじん)の気持ちをだいじにしなければいけない。 ○彼はわたしの気持ちを考えないで、反対ばかりする。 ○大学にはいったのだから、これからは気持ちを新しくして勉強しなさい。 ○あの少年は、今まで悪いことばかりしていたが、気持ちを変えて、今はたいへんまじめになった。 3 (頭や胃(い) などの)からだの状態。 ○気持ちが悪くなったから、うちへ帰って休みます。 ○父は気持ちが悪くてねています。 ○このくすりをのめば、気持ちがなおりますよ。 **きもの〔着物〕** (名詞) 1 着(き)るもの。→ふく[服]。 ○着物を着る。 ○着物をぬぐ。 ○あの人はいつも着物をきちんと着ています。 ○夏の着物。冬の着物。 ○彼は着物にはあまり興味(きょうみ)がないらしい。 2 日本人がむかしから着ているふく。→ようふく[洋服〕。 ○あなたは洋服と着物とどちらがすきですか。 ○日本人は、外へ出るときは洋服を着て家にいるときは着物を着ることが多い。 ○わたしは家へ帰ると着物に着かえます。 ○あの人は洋服より着物のほうがにあう。 ○着物は活動に不便(ふべん)です。 **ぎもん〔疑問〕** (名詞) 1 はっきりわからなくて疑(うたが)っていることがら。疑い。 →うたがう[疑う]。 ○彼の言うことが正しいかどうか疑問だ。 ○ニュートンはりんごが木から落ちるのを見て疑問をもったという。 ○この火事の原因には疑問がもたれている。 ○人生に対して疑問をいだく。(=だく。もつ。) ○なんでもかんでも大学を出なければと <265> いう考え方には疑問を感じるね。 ○長い間の疑問がやっと解けた。 ○その意見について、わたしにはまだ疑問がのこっている。 2 疑いをもってたずねること。→しつもん[質問]。 ○はずかしがらずにどんどん疑問を出しなさい。 ○二、三人から疑問が出された。 ○子どもの疑問にも親切に答えてやった。 ○文のおわりに「か」をつけると疑問文になります。 ○疑問文には疑問符(ふ) (=? というしるし。)をつけます。 **きゃく〔客〕** (名詞) 1 用事があってほかの人のうちなどへ来た人。また、そのうちの人などからまねかれて来る人。→しゅじん〔主人〕。 ○きょうはお客が3人来ました。 ○このところ毎日お客が多いのでとてもいそがしいです。 ○出かけようとしているところへお客に来られたので、ついおそくなってしまいました。 ○結婚式(けっこんしき)には、どういう範囲(はんい)のお客をよんだらいいか、今からよく考えておいてください。 ○来客(らいきゃく)。 ○(お)客をまねく。 ○(お)客に行く。客間。 2 物を買ったり、買うために注文(ちゅうもん)したりする人。また切符(きっぷ)を買って乗り物 (のりもの)に乗ったり、見せ物を見たりする人。 ○日よう日はお客が多いですが、ふつうの日はあまりはいりません。 ○その店はお客でいっぱいだったので、何も買うことができませんでした。もっとお客のすいたときに行こうと思います。 ○きょうは客の入りが多いですね。いつもはもっと悪いので心配していましたが、これならだいじょうぶです。 ○あの人はわたしのところのいいお客です。ああいうお客はもっとだいじにしたなければいけません。 ○電車の客。バスの客。映画の客。旅館(りょかん)の客。 ○まねかざる客。(=よばれない客。) ○客席(きゃくせき)。客室(きゃくしつ)。客車。客船。客あつかい。婦人客(ふじんきゃく)。子ども客。 **きゃっかん 〔客観〕** (名詞) 自分がどう思うかということには関係なく、あるものの実際 (じっさい)のようす。そのままのこと。→しゅかん〔主観〕。 ○自然科学の研究(けんきゅう)では、じっさいの状態をはっきりさせなければなりませんから、主観より客観を重んじることがたいせつです。 ○客観性。 **きゃっかんてき 〔客観的〕** (形容動詞) ○国際(こくさい) 問題は主観的に考えてはいけません。客観的な立場に立たないと正しい判断(はんだん)ができません。 ○最近は客観的に見てうちの会社よりおたくの会社のほうが発展(はってん)していますね。 ○あなたの見方は主観的に過ぎます。もう少し客観的な見方をしなければいけません。 ○この記事はこんなに主観をまぜて書い <266> てはこまりますね。もっと客観的に書いてください。 **きゅう[急]** (名詞、〜な・に) 1 いそがなければならないこと。また、そのようす。→いそぐ〔急ぐ〕。いそぎ〔急ぎ〕。ゆっくり。 →きゅう〔急〕。 ○急な用事があるので、こんばんお会いしたいと思います。/「急の」とも言う。/ ○急を要する。(=いそがなければならない。) ○急のことで、何も用意がしてなかった。 2 (そうなろと思っていなかったときに)ひじょうに早くそうなること。また、そのようす。とつぜん。/ 「きゅうに」の形で副詞的に使うことが多い。/ ○あまり急なできごとなので、何が原因かよくわからない。 ○あの人はきのうまでたいへん元気だったのに、きょう急に死んだ。 ○温度(おんど)が急に下がった。 ○急に電車がとまったので、立っている人たちはみんなたおれてしまった。 3 ひじょうにきけんなこと。また、そのようす。 ○台風やじしんなどの急にそなえて、食料を用意しておく。 ○軍人は国家の急をすくうためにはたらく。 ○状態が急を告(つ)げた(=きけんな状態になった。)ので心配した。 4 みちのまがり方や坂(さか) みちの傾斜(けいしゃ)が大きいこと。またそのようす。 ○あのみちには急なまがりかどが多いから気をつけてください。 ○急な坂みちをのぼるとすぐ頂上(ちょうじょう)でした。 5 (水のながれが) ふつうよりはやいこと。また、そのようす。 ○この川はながれが急だ。 ○急なながれのところがあるから、この川でおよいではいけません。 **きゅう〔急〕** (接頭語) 1 /変化がはげしいようす。/ ○急カーブの所で電車が大きくゆれた。 ○急傾斜(けいしゃ)をのぼる。 2 / とつぜん何かおこったり、行なったりするようす。/ ○急停車(ていしゃ)する。 ○急ブレーキをかける。 ○急ごしらえ(=急に必要がおこって作った。)の家。 **きゅう [旧]** (接頭語) 1 むかしの。もとの。/「今はそうではない」あるいは「今はもうおもなものではない」。/ →しん[新]。 ○旧首都(しゅと)。 ○旧主人。 ○旧軍人。 ○旧植民地(しょくみんち)。 ○旧街道(かいどう)。 ○旧憲法(けんぽう)。 2 もとからある。 ○旧市内。 ○旧大陸。 ○旧工場。 3 古くさいもの・考え。 ○旧体制(たいせい)。 ○旧思想(しそう)。 4 旧暦(きゅうれき)の。 ○旧正月。 ○旧盆(ぼん)。 <267> **きゅう [級]** I (名詞) 1 物事を程度によっていくつかに分けた、その一つ一つ。かいきゅう。 ○柔道(じゅうどう)を始めたばかりで、まだ級はもらいません。 ○日本語のクラスは上級・中級・初級にわかれています。 ○集まったのは、大臣(だいじん)級の人々ばかりでした。 2 学校で同じ年に入学したものの全体をさして言う。 ○山田さんと中村さんは、中学で同じ級だったそうです。/「同じ級」は「同級」とも言う。/ ○原田くんは級で一番だった。 ○同級。同級生。上級。上級生。下級。下級生。 Ⅱ(助数詞) 1 物事を程度によって分け、その一つ一つのものを数えるときに使うことば。 ○公務員(こうむいん=やくにん)には1等級から8等級まである。 ○1級建築士(けんちくし) 試験に合格しました。 ○これは第一級の品物です。 2 学校で学生を入学した年によって分け、その一つ一つのものを数えるときに使うことば。 ○山本さんはわたしより一級上です。 ○村田さんはわたしの二級下ですが、いま同じ仕事をしています。 **きゅうぎょう 〔休業〕** (名詞,〜する) 店や会社などで仕事を休むこと。 ○銀行は毎週日よう日に休業する。 ○店には「本日休業」のふだが出ている。 ○10日は店内整理 (せいり)のため、臨時(りんじ)休業させていただきます。 ○店を休業にして、旅行に出かけた。 ○会社では年末から年始にかけて、5日間休業する。 ○休業中。 **きゅうくつ〔窮屈]** (形容動詞) 1 小さかったり、せまかったりして、自由に動けないようす。 ○ふとったので、ようふくが窮屈になりました。 ○家がないのでこんな窮屈な所にがまんして住んでいる。 ○このいすに四人かけると窮屈だ。 2 人に気を使って、気持ちがらくでないようす。 ○先生といっしょになると、窮屈でおもしろくない。 ○知らない人と旅行するのは、窮屈なものだ。 3 物事が自由にできないようす。 ○役人の生活は窮屈なものだ。 ○あまり窮屈に考えないで、引き受けてくださいよ。 ○今度の政策(せいさく)で、銀行から金をかりるのが窮屈になるだろう。 ○戦争中は食料が窮屈だった。 **きゅうけい [休憩〕** (名詞、〜する) ちょっとの間休むこと。 ○次のしばいが始まるまで、十分間の休憩です。 ○会議は休憩せずにつづけられた。 ○仕事がかたづいたら休憩にしましょう。 ○みんなつかれたようですから、ちょっ <268> と休憩しましょう。 ○おひるの休憩時間は30分です。 ○休憩所(きゅうけいじょ)。休憩室(しつ)。休憩時間。 **きゅうじつ 〔休日〕** (名詞) 仕事が休みの日。日曜(にちよう)や祝日(しゅくじつ=国で決めたいわいの日。)など。 ○5月5日は子どもの日で休日です。 ○休日を利用して旅行する人が多い。 ○休日にはりんじれっしゃを出す。 ○休日がつづくのを「連休(れんきゅう)」と言う。 ○休日をいなかですごします。 **ぎゅうにゅう [牛乳]** (名詞) 牛(うし)の乳(ちち)。ミルク。 ○朝、駅(えき)で牛乳をのむ人が多くなった。 ○健康(けんこう)のため、毎日牛乳をのんでいます。 ○毎朝、牛乳をしぼる。 ○「牛乳をください。」と言ったら、「ミルクですか。」と聞かれた。/店や食堂(しょくどう)では「ミルク」と言うことが多い。/ ○きょうは牛乳ばこに牛乳びんがはいっていなかった。牛乳配達(はいたつ)の人がわすれたらしい。 ○今月の牛乳代をはらいます。 ○牛乳屋さん、あしたから毎日牛乳を1本入れてください。 **きゅうよう 〔急用〕** (名詞) 急にできて急いですませなければならない用事。いそぎの用事。 ○やくそくをしましたが急用ができて、うかがえなくなりました。 ○黒田さんは急用で、いなかへ帰ったそうです。 ○急用ですから、すぐこの手紙をそくたつで出してください。 ○急用を先にすませてから、その仕事にかかりましょう。 **きゅうりょう 〔給料〕** (名詞) やとっている人がはたらいている人にはらうお金。 ○給料はいくらいただけますか。 ○給料が高いので、みなにうらやましがられる。 ○給料が安いので、あげてもらうように交渉(こうしょう)しょう。 ○わたくしのところでは、一か月に二度給料をはらいます。 ○来月から給料が上がるそうだ。 ○月ごとにもらう給料を月給、週ごとにもらう給料を週給、一日ごとにもらう給料を日給(にっきゅう)と言う。 ○給料がいい。給料が悪い。給料を取る。 ○給料日(きゅうりょうび)。給料取り。給料ぶくろ。 ○給料から税金 (ぜいきん) を引かれる。 ○給料の中から貯金(ちょきん)をす る。 **きよ・い〔清い]** (形容詞) /文学的,宗教(しゅうきょう)的なものに使うことが多い。/→きれい。 1 にごったりくもったりしていないで、きれいなようす。 ○清い空気をむねいっぱいにすう。 ○谷川(たにがわ)をながれる清い水。 ○すんだ清い目に、心を引かれた。 2 性質や心が正しく、よごれていないよ <269> うす。 ○心の清いものは、しあわせである。 ○彼は一生清い生活をおくった。 ○ふたりは清いこうさいをつづけている。 ○宗教で結ばれた清い愛(あい)。 **きょう[今日]** I (名詞) 1 いまの日。→こんにち〔今日〕。きのう。あす。おととい。あさって。 ○きょうはいいお天気ですね。 ○きょうは金よう日ですから、あさってが日よう日ですね。 ○きょうから1週間、旅行しますから、よろしくおねがいします。 ○きょうの仕事はこれでおしまいにします。あすまた来てください。 ○これだけはきょうじゅうにしあげていただきたいのですが、いかがでしょうか。 ○きょうの午後。きょうの夕方。きょうの晩(ばん)。 2 いまの日と同じ日付(ひづけ)の日、または同じ曜日(ようび)の日。 ○去年のきょうもこんな雨の日でしたね。 ○来週のきょうもう一度会うことにいたしましょう。 Ⅱ / そのままの形で副詞的に用いる。/ ○その返事はきょうあると思います。 ○きょう来るか、あす来るかと毎日まっていましたが、とうとう来ませんでした。 ○お手紙はきょういただきました。 **ぎょう 〔業]** (接尾語) /仕事の内容を表わすことばにつづいて、「~の仕事」という意味を表わす。/ ○造船業(=船を造る仕事)によって、その国の工業技術 (ぎじゅつ)の程度が知られる。 ○「あなたのおとうさんのご職業(しょくぎょう)は何ですか。」「わたしの父は製パン業、つまり、パン屋をしております。」 ○わたしの国では、最近、販売(はんばい)業より製造(せいぞう) 業がふえてきています。 ○建築(けんちく)業。印刷(いんさつ)業。サービス業。自由業。 **ぎょう 〔行]** (名詞) Ⅰ (名詞) 1 もじなどを書くときの、たて、または、よこのれつ。 ○さいしょの行のおわりの字はなんと読みますか。 ○行の間をもっとあけて書くほうがいい。 ○行をあらためる。(=行のとちゅうま でで書くのをやめて、次の行からまた書き始める。) ○紙には線が引いてありませんが、行をそろえて書きなさい。 2 ある宗教(しゅうきょう)で決められた行ない。(それを行なうことによって自分を宗教的にきたえる。) ○彼は山にはいって、3年間の行をおこなった。 ○さむい冬におこなう行を寒行(かんぎょう)と言う。 ○冬の朝、つめたい水をあびるのを行としている。 II (助数詞) もじなどのたて、または、よこのれつを数えるのに使うことば。 ○1行あけて2行目からお書きなさい。/何も書いていないけれどもこれから書くはずのところも「行」と言う。/ <270> ○うっかりして、1行とばして読んでしまいました。 ○4(よん)行目の初めの字はなんと読みますか。 ○この本は1ページ14行,1行42字で組んである。 **きょういく [教育]** (名詞、〜する) 教え、ならわせ、おぼえさせ、育てること。→おしえる〔教える〕。 ○子どもの教育は学校にばかりまかせておいてはいけません。家庭でもしっかり教育することがたいせつです。 ○親は子どもに最高の教育を受けさせたいといっしょうけんめいです。 ○彼は子どものときから音楽家になるように教育されました。 ○国の文化を高めるには教育を発達(はったつ)させなければなりません。 ○教育の程度がひくいと、どうしても文化一般(いっぱん)がひくくなってしまいます。 ○教育のある人。教育の高い人。教育のない人。教育のひくい人。 ○新しくこの会社にはいったものは、3か月の教育を受けたのち、仕事につきます。 ○わたしは教育がないから、むずかしいことはわかりません。 ○義務(ぎむ)教育。大学教育。商業(しょうぎょう)教育。工業(こうぎょう)教育。精神教育。学校教育。家庭教育。社会教育。社内教育。技術(ぎじゅつ)教育。教育費(ひ)。教育者。教育機関(きかん)。教育映画。 **きょうかい 〔教会〕** (名詞) 宗教(しゅうきょう)、とくにキリスト教の団体(だんたい)。その団体が会合(=あつまり。)や礼拝 (らいはい=おがむこと。)のために造ったたてもの。 ○日よう日には教会へ行きます。 ○田中さんはわたしと同じ教会です。 ○子どものときから教会に通っています。 ○向こうに見える高いたてものは教会です。 ○教会のかねがなっています。 ○教会でけっこん式をあげる。 ☆仏教(ぶっきょう)では「寺(てら)」、神道(しんとう)ではふつう「宮(みや)・神社(じんじゃ)」であるが、天理教などで教会ということばを用いることもある。 ○教会員。 **きょうかい 〔協会]** (名詞) 同じ目的をもった人または団体(だんたい)が集まって、作っている会。 ○新聞協会は新聞社が集まって作っている会です。 ○この協会の事務所 (じむしょ)は大手町(おおてまち)にあります。 ○日本放送(ほうそう) 協会は放送事業を行なうことを目的としている。 ○アジア協会の大会が京都でひらかれる。 ○建築(けんちく)協会。交通安全協会。 **きょうかしょ 〔教科書]** (名詞) 授業のときに使う本。→ほん〔本〕。 ○あなたの学校ではどんな教科書を使っていますか。 ○教科書の32ページをあけてください。 ○教科書のほかに新聞などを読んで勉強するのもいい。 ○日本語の教科書。歴史(れきし)の教科書。 <271> **きょうぎ [協議] (名詞,〜する)** (決めるために) 話し合うこと。 →そうだん〔相談]。きょうてい〔協定]。 ○きのうの会議では、次のことを協議した。 ○来年の計画については、いま協議中です。決まるまでには、まだ1か月ぐらいかかるでしょう。 ●協議の結果、次のように決定された。 ○その問題については委員(いいん)が協議したが、なかなか決まらなかった。 ○留学生(りゅうがくせい)の数は、文部省が大学と協議して決める。 ○もっとこまかいことまで協議しておけばよかったのですが、なにぶん協議する時間が足りなかったのです。 ○協議会(=協議するための会)。科学教育協議会。 **きょうぎ [競技〕(名詞)** 勝(か)ち負(ま)けを決めるために行なう運動。/運動以外の場合にも使うことがある。/ →スポーツ。 ○体操(たいそう)の競技は午前10時に始まります。 ○競技をする人は9時までに集まってください。 ○今度の競技にはぜひかちたいと思っています。 ○競技にかつかまけるかは、そのときのからだの調子にもよる。 ○対校競技。競技会。競技会場。競技場。 **ぎょうぎ [行儀〕(名詞)** 礼儀(れいぎ)という立場から見たからだの動かし方。/ 「お行儀」の形で使うことが多い。/→れいぎ 〔礼儀]。 ○子どもは行儀がいいので、お客さまにほめられました。 ○お客さまの前でそんなすわり方をしてはいけません。もっとお行儀よくしなさい。 ○音楽会の始まるのが2時間もおくれたが、子どもたちは行儀よくまっていた。 ○電車の中で口をあいてねむっているのは、あまり行儀のいいものではない。 ○行儀を知らない人といっしょにいるとこまる。 **きょうきゅう 〔供給〕 (名詞、~する)** 1 (必要とするところに)物をあたえること。→はいきゅう〔配給]。 ○わたしの国は日本へ原料を供給し、日本からできあがった製品(せいひん)を買っています。 ○新聞はわたしたちにいろいろの知識(ちしき)を供給してくれます。 ○材料(ざいりょう)の供給がなくなれば、この仕事をやめなければなりません。 ○米(こめ)は外国から供給を受けなくてもすむ。 ○大水のあった地方へは、食料品の供給を急がなければなりません。 2 / 経済学(けいざいがく)で使うことば。/ →じゅよう[需要]。 ○需要(じゅよう)が多くて供給が少ないと、物のねだんは高くなります。 ○物のねだんを安定させるには、需要(じゅよう)と供給のつりあいがたいせつである。 ○電力の供給が不足する。 **きょうし〔教師〕(名詞)** 学校などで教える人。 →せんせい 〔先生〕。きょうじゅ[教授]。 ○母は小学校の教師でした。 ○田中さんは中学校で英語の教師をして <272> います。 ○わたしは高等学校の教師になろうと思っています。 ○あの人は、中学校・高等学校の教師の資格(しかく)をもっている。 ○家庭教師をしながら、大学を卒業しました。 ○教師用参考書(さんこうしょ)。教師用の本。 ☆ 職業(しょくぎょう)としては「教師」であるが、よぶときには「先生」「田中先生」のように言う。 **きょうしつ 〔教室〕(名詞)** →がっこう[学校]。じゅぎょう〔授業]。 1 学校の中にあって授業をするへや。 ○「教室はどこですか。」「12番教室です。」 ○教室でおそわったことは、うちへ帰ってから必ず復習 (ふくしゅう)しましょう。 ○毎日、教室に出ています。 2 専門(せんもん)の授業や研究(けんきゅう)をする人たちで作っている組織(そしき)。 ○日本語教室はいま夏休みです。 ○これはここの教室で作った教科書です。 ○卒業してからも教室にのこって研究した。 ○化学教室。物理学教室。数学教室。 3 教えてもらいたいと思っている人を集めて教える所。 ○いもうとは駅前(えきまえ)にある音楽教室でピアノをならっています。 ○夏休みには、美術(びじゅつ)教室に通いました。 ○料理教室。話し方教室。 **きょうじゅ[教授] (名詞、〜する)** 1 教えること。→おしえる〔教える]。 ○スキーを始めるなら、わたしが教授しましょう。 ○方法だけ教授してもらってもじっさいに練習(れんしゅう) しなければできませんよ。 ○中学校では数学の教授をする先生が少なくてこまっています。 ○うちのとなりに「ピアノ教授」のかんばんを出しているうちがある。 ○わたしは、いま日本語の個人教授を受けています。 2 大学や専門 (せんもん) 学校などで教えたり研究(けんきゅう)したりする人の身分(みぶん)、またはその人。 →せんせい 〔先生]。きょうし〔教師]。 ○父は東京大学の教授をつとめていましたが、年をとったので、教授をやめました。 ○田中先生はこんど教授になられたそうです。 ○山下先生は工学部の教授です。 ○東京大学教授山下春男。 /あらたまって言うときの言い方。/ ○山下教授をご紹介(しょうかい)いたします。/あらたまった言い方。/ ○教授会。 ☆「教授」というのは先生の身分(みぶん)の一つである。学生のほうからよぶときには「先生」「田中先生」のように言う。 **きょうそう [競争〕 〔名詞, 〜する)** 1 どちらが速(はや)いか、強いか、よいかなどをはっきりさせるために、同じ・ことをいっしょにすること。 →あらそう[争う〕。 ○どちらが先にできあがるか、競争しませんか。 ○競争するならばその競争にかたなけれ <273> ばいけません。まけることがわかっているなら、競争しないほうがいいのです。 ☆ いっしょに走(はし)って速(はや)さを争そうときには「競走」と書く。また、ボートをこいで早く目的地につくことを争うときは「競漕」という書き方も行なわれている。100メートル競走。競漕用ボート。 2 ほかの人よりよくなるように努力(どりょく)すること。 ○わたしと田中さんとは、いつも競争で勉強しましたが、いつも田中さんのほうが上でした。 ○このごろは高いたてものがどんどんたちます。みんな競争でたてているようですね。 ○競争がはげしい。 ○入学試験は競争試験です。 ○安くていい製品 (せいひん)を作るということで、会社はたがいに競争している。 **きょうだい 〔兄弟・姉妹〕 (名詞)** 同じ父と母から生まれた子。/父か母かどちらか一方が同じ人のことも言う。/ →あに〔兄]。あね[姉]。おとうと〔弟〕。いもうと〔妹〕。 ○兄弟は3人です。男はわたしだけで、あとのふたりは女です。 ○わたしは5人兄弟のいちばん下です。 ○あの兄弟の仲(なか)のいいのはうらやましいくらいです。 ○田中さんとわたしは小学校のときからずっといっしょなので、兄弟のようになかよく勉強しました。 ○わたしと弟は二つしかちがわなかったので、いつも兄弟げんかばかりしていました。 /男女どちらでも「きょうだい」と言うが、とくに女だけのときは「姉妹(しまい)」と言うこともある。/ **きょうつう 「共通」 (名詞、〜な・に、~する)** 二つ以上のもののどれにもあること。また、そのようす。 ○学生はみんな共通の考えをもっています。 ・ ○朝の食事はみそしるにごはんだと言われていますが、これも全国共通のものではありません。 ○日本語と中国語は、多くの漢字が共通ですから、中国人は日本の新聞を見て意味だけはだいたいわかります。 ○同じような動物でも馬(うま)と牛(うし)はそのあつかい方がちがいますが、共通な点もあります。 ○外国語をおぼえるにはそのことばを話す人といっしょに生活するのがいちばんいいようです。これはどの外国語の場合にも共通して言えることです。 ○彼と話してみて、共通の友だちがたくさんあることがわかった。 ○外国人の使う日本語に共通するところは、「てにをは」のまちがいが多いことですね。 ○電車とバスの共通切符(きっぷ)。 ○共通語(=どこでも通じることば)。 ○共通点。 **きょうてい 〔協定〕 〔名詞、~する)** 話し合って、やり方やねだんなどを同じように決めること。また、そういうふうにして決めたことがら。→きょうぎ〔協議]。 ○どの会社のバスにのっても料金は同じです。会社が協定をしているからです。 ○売るねだんを協定しておいても、それより安く売る店がたくさんあります。 <274> ○そのことは両国の協定によって決まっています。 ○両国の間で留学生(りゅうがくせい)の交換(こうかん) に関する協定ができている。 ○日本はその国と漁業(ぎょぎょう) 協定を結んでいます。 **きょうどう 〔共同・協同〕 〔名詞,〜する)** 1 みんなが同じ立場で関係をもつこと。/この意味ではふつう「共同」と書く。/→きょうつう〔共通〕。 ○友だちと共同でへやをかりています。 ○ここは中学と高校と共同の運動場です。 ○わたしと兄は車を共同で使っていますから、とても不便です。 ○共同の利益(りえき)。共同の敵(てき)。 ○共同生活。共同電話。 2 (仕事などを)みんなでいっしょにすること。/この意味では「協同」と書くことが多い。/→きょうりょく [協力]。 ○この仕事は、ひとりではできません。みんなで協同することが必要です。 ○これは5人の学者が協同して研究(けんきゅう)したものです。 ○協同組合。協同事業。 ○農業(のうぎょう)をする人たちが力を合わせるために作った組合を農業協同組合と言い、略して「農協」とも言う。 **きょうみ [興味〕(名詞)** 1 おもしろいと感じること。おもしろさ。→おもしろい。 ○これはなかなか興味のある映画ですよ。ぜひごらんなさい。 ○きょうの試合は、どちらがかってもまけても、興味のある試合になるでしょう。 2 特別に心を向けること。 ○このごろになってやっと、漢字に興味が出てきました。 ○わたしは日本の文学に興味をもっているので、日本文学のほんやくをやってみたいと思っています。 ○西川さんは前には運動のこととなると何の興味もなかったようですが、このごろは興味をしめすようになりました。 ○何かみんなの興味を引くようなものがいいですが、何にしましょうか。 ○興味のないものに勉強しろと言ってもむりです。それよりも自分で興味をおぼえることに力を入れたほうがいいですよ。 ○興味がうすれる。 **きょうりょく [協力] (名詞,〜する)** みんなで力を合わせて仕事をすること。 →きょうどう〔共同・協同〕。 ○ひとりひとりの力は小さいけれども、みんなで協力すれば大きな力になります。 ○わたしひとりではできないので、この仕事に協力してくれる人をさがしています。/「~に協力する」の形で使うことが多い。/ ○警察(けいさつ)に協力する。 ○みんなの協力でこんなに早くできました。 ○北村さんは資金(しきん)の面でずいぶん協力しましたが、その計画はついに成功(せいこう)しませんでした。 ○卒業したら山下さんと協力して日本との貿易(ぼうえき)を始めるつもりです。 ○おたがいに協力する。 <275> ○協力者。 **きょうりょく〔強力〕 〔形容動詞〕** {一だっただろなーひと なら} 何か事を行なう力が強いこと。また、そのようす。→つよい〔強い]。 ○このトラックはエンジンが強力ですから、山みちでもだいじょうぶです。 ○モーターは強力なほうがいいのですが、電気代があまり高くなるのはこまります。 ○選挙(せんきょ)の結果、強力な内閣(ないかく)ができるでしょう。 ○政府(せいふ)は経済(けいざい) 政策(せいさく)を強力に進めている。 ☆ 「強力」と書いて「ごうりき」とも読む。そのときは「肉体(にくたい)的な力が強いこと。」「山にのぼる人のために、にもつを持ったりみちの案内(あんない)をしたりする仕事をしている人。」のことである。 **ぎょうれつ 〔行列〕 (名詞,〜する)** 1 おおぜいの人などが順序(じゅんじょ)よくならんだ全体。また、そういうふうにならぶこと。そういうふうにならんで進むこと。→ならぶ[並ぶ]。 ○きっぷを買うために100人以上の人が長い行列を作っていました。 ○行列をみだしてはいけません。 ○まつりの行列は500メートルもつづきました。 ○行列をはなれると、みちにまよってしまいますよ。 ○行列の先頭(せんとう)を音楽隊(たい)が進む。 ○行列の最後について歩きました。 ○まど口がこんでいたため、さむい所で2時間も行列させられました。 ○事故(じこ)があったのでしょうか。自動車がたくさん行列しています。 2 /数学で使うことば。matrix。/ ○行列式(=determinant)。 **ぎょぎょう 〔漁業〕(名詞)** さかなや貝(かい) などをとる産業。 →さんぎょう〔産業]。 ○日本はまわりを海にかこまれていますから、漁業がとてもさかんです。 ○山下さんのうちの職業(しょくぎょう)は漁業です。 ○この村では、男は漁業、女は農業(のうぎょう)をしています。 ○漁業組合。 **きょく〔局〕(名詞)** : 1 新聞社・役所などの組織(そしき)の単位。/「課(か)」や「部」の上。/→ぶ〔部〕。 ○文部省(もんぶしょう)大学学術(がくじゅつ)局留学生課(りゅうがくせいか)。 ○光新聞社編集 (へんしゅう)局文化部。 2 / 「郵便(ゆうびん)局」「電話局」「放送(ほうそう)局」など「~局」とよばれる所をさすことば。/ ○速達(そくたつ)を出しに局まで行って来ました。 ○もしもし、局ですか。 /電話で言うときのことば。/ ○書留(かきとめ)でなければ、なくなっても局では責任(せきにん)をもちません。 **きょく〔曲]** I (名詞) 音楽や歌などの調子。/音楽そのものをさすこともある。/ →ちょうし〔調子〕。おんがく[音楽]。 <276> ○これはとてもなつかしい曲です。 ○この曲を聞くと、わたしの国を思い出します。 ○今度の曲がおわったら休憩(きゅうけい)があります。 ○わたしはベートーベンの曲が大すきです。 ○この詩(し)に曲をつけてください。 ○これはだれの作った曲ですか。 ○練習(れんしゅう)曲。ピアノ曲。 II (接尾語) /音楽や歌を数えるのに使うことば。/ ○この番組では、ひとりが2曲ずつ歌うことになっていますから、田中さんももう1曲歌うでしょう。 ○わたしはギターを始めました。いま4曲目をけいこしています。 ☆ 「いっきょく。にきょく。さんきょく。」のように数える。「〜ぎょく」となることはない。 **きょねん [去年]** I (名詞) ことしの前の年。→ことし。らいねん[来年〕。おととし。さくねん〔昨年〕。 ○この子は去年の8月に生まれたので、まだ1年になりません。 ○去年は父の死、兄のけっこんなど、いろいろのことがありました。 ○日本語の勉強は去年から始めたので、まだあまりじょうずではありません。 Ⅱ / そのままの形で副詞的にも用いる。/ ○北海道(ほっかいどう)へは去年行きました。 ○去年買った洋服(ようふく)はもう小さくなって、着られません。 **きょり〔距離](名詞)** 1 はなれている二つの場所の間の長さ。 ○「東京と大阪(おおさか)の距離はどのくらいですか。」「約600キロです。」 ○あなたの下宿(げしゅく)は、学校までの距離が近いからいいですね。 ○わたしのいる所は駅(えき)から歩いて10分の距離です。 ○あまり前の車に近づいてはいけません。一定の距離をおくようにしてください。 ○料金は距離によってちがいます。 ○その車は100キロの距離を1時間たらずで、はしったわけですね。 ○地図(ちず)で距離をはかってみよう。 ○長距離。中距離。短(たん)距離。 2 二つのものの間に見られるちがいの大きさ。 ○話し合ってみたが、両者の距離はなかなかちちまらなかった。 ○あなたの考えとわたしの考えとはだいぶ距離がありますね。もっと話し合ってみましょう。 ☆ 数学では2点間の線分の長さを「距離」と言う。 きらい→きらう (276ページ) **きら・う [嫌う〕 (動詞)** ♪① わーない ②います ③ ①う (一とき) ⑤えー)ば⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) うーだろう」 →すく〔好く]〕。 いやだと思う。すきだと思わない。いやがる。 ○田中さんは、いなかをきらって、東京へ出て来た。 ○人をきらえば、自分も人からきらわれる。 ○たばこは湿気(しっけ)をきらう。 ○きらわれ者。 **きらい [嫌い] (名詞、〜な・に)** →すき〔好き〕。 1 すきでないこと。いやであること。 <277> /きらいなものを言うときには、「すき」と同様に「が」を用いて「~がきらい」と言う。接尾語として「~ぎらい」となることがある。/ ○あの人は勉強がきらいで、学校へはあまり行かなかった。 ○「あなたはビールがおすきですか。」「いいえ、大きらいです。」 ○わたしは旅行ぎらいで、みんなが旅行に行くときでも、いつもひとりで家にいる。 2 あることがらが、よいほうよりも少し悪いほうであること。欠点(けってん)。/「きらいがある」の形で使われる。 ○この文は小学生にはむずかしすぎるきらいがある。 ○彼はもとから、よくばりのきらいがある。 **きらきら(副詞)** きれいに光るようす。→きらり。ぎらぎら。 ○ほしがきらきら光っている。 ○あの山にきらきらしたやねが見えるでしょう。あそこまで行って休みましょう。 ○あたりはまっくらになった。向こうのほうにきらきら見える所が町らしい。 ○そのゆびわは、ダイヤモンドがきらきら光って、とてもきれいだ。 ○話がおもしろくなると、子どもたちはみんな目をきらきらかがやかせて聞いていました。 /「きらきらと」の形でも使う。/ **ぎらぎら(副詞)** 強く光るようす。/きれいに感じる場合には「きらきら」を使うことが多い。/→きらきら。 ○南の国の太陽(たいよう)は海の上をぎらぎらてらしていた。 ○上を見ると夏の日がぎらぎらかがやいて、とてもまぶしい。 ○ひろい自動車道路(どうろ)はぎらぎら光ってどこまでもつづいていた。 ○労働者(ろうどうしゃ)の顔は、あせでぎらぎらしていました。 /「ぎらぎらと」の形でも使う。/ **きらく〔気楽](形容動詞)** 「①で一ない ②に一なるだなーひとなら一ば⑧で⑨だっただろう、(名詞)~さ♪ →のんき。 心配しなければならないことが何もなく、心がのんきなようす。→のんき。 ○彼は会社をやめてからいなかに帰ってすきな本を読んだり、さかなをつったりしながら気楽にくらしている。 ○試験がおわったので、当分(=しばらくの間)気楽だ。 ○もらうお金は少なくても気楽な仕事のほうがいい。 ○田中さんはひとりぐらしの気楽さをたのしんでいる。 ○あの人は試験がうまくいかなくてもなんとも思わないのだから、全く気楽な男だ。 ○「けんかをしても、しかられるのはいつも兄のわたしだ。弟は気楽でいいな。」 ○気楽者(きらくもの)。 **きらり(副詞)** 一度だけ強く光るようす。 →きらきら。きらめく。 ○あたりはまっくらであった。ゆっくり歩いていくと、とおくのほうにきらり光るものがある。何だろう。 ○彼はいきおいよく刀(かたな)をぬいた。はがきらり光った。相手はびっくりした。 ○光のぐあいで、向こうから来る自動車 <278> のガラスがきらり光ることがある。 ○あやしい男を見て巡査(じゅんさ)の目がきらりと光った。 /「きらりと」の形でも使う。/ **きり [霧] (名詞)** 1 地面に近い空気の中に、水のつぶが集まって、白く見える自然現象(げんしょう)。 →あめ[雨〕。つゆ[露]。かすみ[霞]。 ○ロンドンの町はたびたびこい霧につつまれる。 ○けさは霧があるので、車ははやくはしれない。 ○朝おきると、船はふかい霧の中をはしっていて、何も見えなかった。 ○山で霧が出ると、あぶなくて歩けない。 ○わたしたちは霧がはれるのをまって、山を下った。 ○山で霧にまかれて、みちにまよってしまった。 ○霧がかかる。霧がたちこめる。(=あたり一面にこい霧があるようになる。) ○朝霧(あさぎり=朝の霧)。夕霧(ゆうぎり=夕方(ゆうがた)の霧)。 2 小さな水のつぶを空気中にちらすようにとばしたもの。 ○ズボンにアイロンをかけるときは、少し霧をふいてからかけたほうがいい。 **きり (助詞)** 1 /「それだけ」という意味を表わす。/→だけ。ばかり。のみ。 ○へやにはつくえが一つあるきりで、ほかには何もない。 ○「あなたの持っている本は、これきりですか。」「いいえ、まだとなりのへやにもありますよ。」 2 / 「〜きり・・・・・・ない」の形で、「~だけ………………(ある)」の意味を表わす。/→しか。 ○なくなった父の写真(しゃしん)はこの一まいきりありません。 ○京都へはまだ一度きり行ったことがない。 3 / 「〜きり」または「きりで」のあとに、多く打ち消しのことばがついて、「ある動作がおわったまま、次の動作が始まらない。」というような意味を表わす。/ ○朝早く出かけて行ったきり、夜になっても帰ってこない。 ○あの人から本をかりたきりで、まだ読んでいません。 ○何を聞かれてもわらっているきりで、答えない。 ○「いいえ。」とひとこと言ったきりで、だまってしまった。 ☆ 「それっきり」「行ったっきり」のように「〜っきり」の形で話しことばで使われることが多い。 **きりあ・げる [切り上げる〕 (動詞)** ①げーない ①げーます ③⑥げる(一とき) ③げ)れーば⑥げろ(げよ) ⑦げーよう ⑧⑥げーて(た)⑩げるーだろう 1 仕事をおわりにする。 →すます[済ます〕。 ○きょうはもうおそくなりましたから、このへんで仕事を切り上げてください。 ○もう1ページやって切り上げよう。 ○話をまとめるつもりがないなら、早く切り上げるほうがいいですよ。 2 /数学で使うことば。/ →きりすてる〔切り捨てる]。 ○6.15は最後の5を切り上げて6.2にしてください。 ○切り上げて10円単位にしてあります。たとえば82円のところは90円にしてあ <279> ります。 ○90円を切り上げて100円にします。 きりかえる→きる (279ページ) きりすてる→きる(279ページ) **きりだ・す〔切り出す・伐り出す〕(動詞)** ①さ一ない・⑧しーます ③①す(一とき) ⑤せー)きせいします(たきだろ⑧⑨しーて(た){う。(可能)きりだせる 1 石や木などを切って、その切った場所から運んで行く。 ○その男は山から石を切り出す仕事をしている。[切〕 ○山からきり出された材木(ざいもく)は、まず山の中の小さな駅(えき)に集められる。[伐・切] ○そこは山のおくのふべんな所なので、木のきり出しにはたいへん時間がかかる。[伐・切] 2 あることについての話・そうだんなどを話し始める。[切〕 ○いつ、この話を切り出すかが問題です。 ○わたしが切り出す前に、相手からその問題が切り出されてしまった。 ○彼は花子さんとけっこんしたいのだが、まだそれを切り出せないそうだ。 ○お金をかしてくださいというのは、ちょっと切り出しにくいことだ。 きりぬき→きりぬく (279ページ) **きりぬ・く [切り抜く」(動詞)** 【①かーない ②きーます ③①く(一とき) ③けー)ばけとーう ⑧⑧いて(た) ⑩く一だろ【う、(可能)きりぬける} はさみ・ナイフ・のこぎりなどを使って(紙やいたから)必要な部分だけを切り取る。 →きりすてる〔切り捨てる]。 ○わたしは新聞の、東南アジアに関する記事を全部切り抜くことにしています。 ○子どもはざっしから自動車の絵だけ切り抜いてあそんでいました。 ○この新聞は、みんなが読んでしまうまでかってに切り抜かないでください。 ○こんなはさみでは切り抜けません。もっといいはさみを持ってきてください。 ○ここのところのいたをまるく切り抜けば、ここにえんとつをつけることができます。 (関連語)②切り取る。 **きりぬき 〔切り抜き〕 (名詞)** 切り抜いたもの。 ○飛行機(ひこうき)に関する切り抜きを集めています。 ○新聞の切り抜きは同じ種類のものをまとめておくといいですよ。 **きりぬ・ける〔切り抜ける〕 (動詞)** 「①けーない ②けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ一ば けろ (けよ)②けーよう ⑧⑧けーて(た)}⑩けるーだろう むずかしい状態をはらいのけて、そこから抜け出す。 ○会社も、今の苦しさを切り抜ければ、あとはらくになりますよ。 ○くらい時代を早く切り抜けたいものだ。 ○きとく(=病気の重いこと。)の状態をようやく切り抜けることができて、病気はだんだんかるいほうに向いてきた。 **き・る〔切る〕(動詞)** ①らない ⑧りーます ③⑥る(一とき) ⑤れ一)ばれ⑦ろ一う ⑧⑨って(た) ⑩るーだろ【う。(可能) きれる} 1 ナイフなどで、物をいくつかの部分に分けたり、きずつけたりする。 ○1枚の紙をはさみで2枚に切った。 ○ほうちょうでやさいを切るとき、うっかりしてゆびを切らないように注意し <280> なさい。 ○チーズやハムはあまりうすく切ったらおいしくない。 ○このいたはあつくて、ナイフでは切れません。のこぎりでなら切れるでしょう。 2 関係をなくする。 ○「さようなら」と言って電話を切った。 ○親子の縁(えん=関係)は切ることができないほどふかい。 ○今までの会社と手を切って(=今まで結んでいた関係をたち切って)、新しい会社とけいやくをした。 ○「あんないやな男なんかこちらから手を切りたい。」「ほんとに切れますか。」 **き・れる〔切れる〕(動詞)** (①れーない ⑧れーます ③④れる (一とき) ⑤れ)れーぱ⑥れろ(れよ) ⑦れ一よう ⑧⑧れーて(た) /「切る」は他動詞、「切れる」は自動詞。/ ○長いあいだ手紙をださなかったので、れんらくが切れてしまった。 ○この為替(かわせ)は期限(きげん)が切れている。 **きりす・てる〔切り捨てる] (動詞)** ①て一ない ⑧てーます ③⑥てる(一とき) ⑤て)「れーば⑥てろ(てよ) ⑦て一よう ⑧⑨て一て(た)} 1 けいさんなどをかんたんにするために数の一部をすててしまう。 ○186円32銭の32銭を切り捨てて186円にしてください。 2 不必要なところを切ってすてろ。 ○やさいの古くなった部分は切り捨てて使いました。 **きりか・える〔切り替える・切り換える〕(動詞)** ①えーない ②えーます ③④える(一とき) ⑤えれ)一ば えろ(えよ) ①ぇーよう ⑧⑨えーて(た)⑩える一だろう これまでつづいていたものをやめて、ほかのものに変える。/自動詞は「きりかわる。」と言う。/ ○放送局は毎年4月に新しい番組(ばんぐみ)に切り替える。 ○「電話がかかってきました。いま、そちらへ切り替えます。」 ○教育制度(きょういくせいど)が旧制度から新制度へ切り替えられた。 ○時代が変わったのだから、いつまでも古い考えでいてはだめだ。頭を切り替えなさい。 ○燃料(ねんりょう)を石炭(せきたん)から油(あぶら)に切り替える工場が多くなった。 ○政府(せいふ) がかわったので外交方針(ほうしん)も切り替えられた。 ○電気のスイッチがOFFに切り換えてあった。 (関連語)切り替(換)え。 **きる 〔着る〕(動詞)** ①きーない ①きーます ③①きる (とき) ⑤き)れーぱ⑥きろ(きよ) ⑦き一よう ⑧⑨きして(た)⑨きる一だろう 1 着せる着物をからだにつける。 /ふつう、ぼうしの場合は「かぶる」、くつなどの場合は「はく」と言う。/ →ぬぐ〔脱ぐ]。 ○さむいからオーバーを着た。 ○わたしの着ている洋服(ようふく)は、去年作ったものです。 ○あなたは何を着てもよくにあいますね。 ○子どもは大きくなるのがはやいので、ふくはすぐ着られなくなる。 ○つかれていたので、家に帰るとすぐ、ふくを着たままねてしまった。 ○着物。上着(うわぎ)。下着(したぎ)。ふだん着。薄着(うすぎ)。厚着(あつぎ)。 2 つみなどを自分で引き受けてしまう。 <281> ○山田さんは、自分では何も悪いことはしなかったのに、人のつみをきて、だまって先生にしかられていた。 ○むかしわたしがこまっていたとき、あなたに助けていただきましたが、その時のごしんせつは今でも恩(おん)にきています。(=ありがたいと思っている。) **きか・える〔着替える〕 (動詞)** ①えーない ⑧えーます ③④える (一とき) ⑤えれーば えろ(えよ) ⑦ぇーよう ⑧⑨えーて(た)1⑩えるーだろう 今まで着ていたものをぬいで、別の着物を着る。/「きがえる」とも言う。/ ○日本人は、外ではたらくときは洋服(ようふく)を着ていても、家へ帰ると、和服(わふく=着物。)に着かえる人が多いといわれている。 ○ちょっとしつれいして、ふくを着かえろ間待ってください。 ○着物を着かえて行く。 ○わたしは毎日下着を着かえる。 (関連語) 着替え。 **き・る[切る] (接尾語)** ①らないの!ります。そればれ ろう ⑧⑨って(た) るーだろ【う、(可能)きれる /動詞の②につづく。ふつう、ひらがなで書く。/ 1 /「全部~する」「おわりまで~する」などという意味を表わす。/ ○この本はむずかしくて、1週間かかっても読みきることができませんでした。 ○少しお金をかしていただけませんか。持っていたお金を使いきってしまったのです。 ○おりる人がみんなおりきらないうちに、のろうとするのはいけません。 ○さあ、元気を出してがんばろう。あそこまでのぼりきれば、あとはずっと下りだ。 ○貸し切りバスを1台かりきって、旅行をしてきた。 2 /多く「~きっている」の形で、「すっかり〜している」「ひじょうに〜している」などという意味を表わす。/ ○金はないし、病気はするし、どうしたらよいのかわからず、こまりきっている。 ○さむい国から連れてこられた動物が、日本の夏のあつさによわりきって、今にも死にそうだ。 ○あの人はあなたをたよりきっているのですから、何とかしてあげてください。 ○この子はもう小学校へはいるというのに、親にあまえきっていて、まだ洋服(ようふく)がひとりではきられないんですよ。 ○先生の話がおもしろくないとみえて、学生はみんなたいくつしきった顔をしている。 **きれ〔切れ] (名詞)** 1 あるものを小さく切ってできた部分。 ○木の切れを集めて火をもした。 ○電話番号を聞いて紙切れに書いておきました。/紙の切れ、木の切れ、板(いた)の切れなどを「紙きれ」「木ぎれ」「板ぎれ」などと言う。/ 2 布(ぬの)を小さく切った一部。 ○ふくを作ったのこりの切れで、人形(にんぎょう)のふくをつくった。 ○のこった切れを集めて小さなはこに入れておく。 3 ふくを作るために切る前の、一枚のままの布(ぬの)。きれじ。 ○この切れは1メートルいくらですか。 ○この切れでふくを作るといくらかかりますか。 <282> ○夏服(なつふく)はうすい切れで作る。 **きれはし〔切れ端〕 (名詞)** 小さく切った一部分。 /「きれっぱし」とも言う。/ ○仕事がおわったら、木の切れ端は集めておいてください。あとでもやします。 ○もめんの切れ端を見つけてきて、それにつつんで、はこに入れました。 ○川村さんがいなかったので、用事をノートの切れ端に書いておいてきました。 **きれに切れ] (接尾語)** 1 /切ったものの数を表わすのに使う。多く、うすく切ったものを数える場合に使う。/ ○きょうは朝からパンを二(ふた)切れ・しか食べていないので、おなかがすいてがまんができない。 ○あの人は肉(にく)がきらいで、ここ10年ほど、一切れの肉も口にしない(=食べない)そうですよ。 /「ひときれ。ふたきれ。みきれ。」のように数える。「〜ぎれ」となることはない。/ 2 /物を切って、あとにのこった小さなものを表わす。かなで書くことが多い。/ ○そんな紙きれに書かないで、ちゃんとノートに書きなさい。 ○いらない布(ぬの) きれを利用して、ふくろを作った。 ○木ぎれ。いたぎれ。 **きれい(形容動詞)** ーば⑧で①だっーた 10だろう →うつくしい 〔美しい〕。きたない。 1 美しいようす。 ○きれいな花ですね。 ○庭に花がきれいにさいている。 ○こどもはきれいな着物を着て、よろこんでいます。 ○山の上から見たけしきは、すばらしくきれいだった。 ○きれいな女の人。 ○字のきれいな人。 2 きたないところのないこと。 →せいけつ〔清潔]。きたない〔汚ない]。 ○着物をせんたくしてきれいにする。 ○へやはそうじしたばかりできれいだ。 ○けっこんするなら心のきれいな女としたい。 ○きれいな水。きれいな空気。 3 態度が美しく、りっぱであるようす。 →きたない。 ○まけてもかまわないから、きれいな試合をしよう。 ○彼はきれいな政治家と言われていた。 4 何ものこらないようす。全部なくなること。/副詞的に使うことが多い。/ ○わたしは持っていたお金をきれいに使ってしまったので、今は1円も持っていない。 ○その本は読んだけれども、何が書いてあったかきれいにわすれてしまった。 きれはし→きれ (281ページ) きれる→きる(279ページ) **きろく [記録〕 〔名詞、〜する)** 1 いつまでものこしておく必要のあるたいせつなことを、書いておくこと。またそのもの。 ○100年前にこの町に大火事があったという記録がのこっている。 ○会議の出席者(しゅっせきしゃ)の名まえを記録しておいてください。 ○これから会議を始めます。だれか記録を取ってください。 ○古い記録によれば、このあたりは、む <283> かしは海だったそうだ。 2 スポーツなどのせいせき、特に、その中でもすぐれているせいせき。 ○彼は100メートルに10秒(びょう) 5の記録を持っている。 ○彼は船員として太平洋(たいへいよう)200回往復(おうふく)の記録を立てた。 ○彼は平均点(へいきんてん) 96点の記録をのこして卒業した。 ○大山さんは10年間1日も会社を休まなかったが、石田さんがとうとうその記録をやぶってしまった。 ○ことしの冬は記録的なさむさだ。 ○世界新記録。最高記録。記録やぶり。 **きわめて〔極めて〕(副詞)** /物事のようすが、ふつうのようすをこえていて、それより上がないさま。/ →ひじょうに〔非常に〕。とても。はなはだ。 ○これはきわめて重要な問題であるから、以下これについてくわしく述(の)べることにする。 ○相手の態度はきわめて協力的(きょうりょくてき)であった。 ○解決はきわめてむずかしいが、できるだけの努力(どりょく)はしなければならない。 ○この計画に対しては反対するものが多く、賛成(さんせい)したものはきわめて少数であった。 /話しことばには「とても」を使うことが多い。/ きをつける→き (241ページ) **きん 〔金〕 〔名詞)** 1 金属(きんぞく)の一つ。(元素(げんそ) 記号Au)→ぎん〔銀〕。 ○金のゆびわ。金ペン。 ○金でつくったお金(かね)を金貨(きんか)と言う。 ○父の使っていた金どけいと金ぶちのめがねをたいせつに持っています。 ○金は国際経済上(こくさいけいざいじょう)重要な役目をもっている。 ○歯(は)に金をかぶせたものを、金歯(きんば)と言う。 ○川で金を採集(さいしゅう)する。 ○「純金というのは、何もまじらない金のことで「24金」とも言い 「24K」で表わされる。 ○金山(きんざん)。金鉱(きんこう)。金製品(きんせいひん)。 2 おかね。/単独ではふつう使われないで、次のようなじゅく語の中で使われる。/ ○金銭(きんせん)。 ○貯金(ちょきん)。集(しゅう)金。罰(ばっ)金。大金。代(だい)金。資本(しほん)金。 3 お金の額(がく)をしめすとき、数の初めにつけることば。/請求書(せいきゅうしょ)・受取などによく使う。/ ○金5,000円。 ○送ってきた請求書には「金1万円」と書いてあった。 4 金のような色。 上着(うわぎ)の金ボタンが光っていた。 ○海が金色(きんいろ)にかがやいていた。 ○その子の髪(かみ)の色は金髪(きんばつ)です。 ○かざりに金を使いすぎるのはいい趣味(しゅみ)ではない。 5 金とほかのものがまじっているとき。金のわりあいを表わす単位。 ○このペンは14金(じゅうよんきん)だ。 6 しょうぎ(将棋) のこまの一つ。 <284> 「金将(きんしょう)」の略。 ○二枚の金で王をまもっている。 ○この金は死んでいる。 7 金曜日(きんようび)の略。/書く場合にはよく使われるが、話す場合にはあまり使われない。/ ○日・月・火・水・木・金・土。 ○3月7日(金)晴(はれ)。 /日記の日付(ひづ) けの書き方。/ **ぎん 〔銀〕 (名詞)** 1 つやのある白い金属(きんぞく)。(元素記号 Ag)→きん〔金〕。 ○あの食器(しょっき)は銀でできている。 ○むかしから、銀で作ったお金やそうしょく品は多い。 ○銀は熱(ねつ)や電気をよくつたえる。 ○銀製(せい)のさらとフォーク。 ○金・銀はむかしから、国のたからとされてきた。 ○日本の銀の生産は毎年ふえている。 2 つやのある白い色。銀色(ぎんいろ)。 ○みどり色に銀を使った模様(もよう)。 ○銀のいと。 ○銀世界。 ○銀髪(ぎんぱつ=白くてきれいな髪(かみ))。 3 将棋(しょうぎ)のこまの一つ。銀将(ぎんしょう)。 ○銀をうまくはたらかせて、敵(てき)をせめた。 ○金と銀をかえる。 ○銀製品(せいひん)。銀貨。金銀。銀山(ぎんざん)。純銀(じゅんぎん)。 **ぎんこう 〔銀行〕(名詞)** 多くの人から金(かね)をあずかり、それを必要な会社や人にかすのを仕事とする会社。 ○お金を銀行にあずけた。 ○このうち5万円を銀行に入れよう。 ○銀行から2万円引き出した。 ○あの銀行と取り引きがあります。 ○銀行から金をかりて新しい仕事を始めた。 ○日本銀行は銀行の銀行と言われる。 ○銀行員。 **きんし〔禁止] (名詞、~する)** 人がある行ないをしないように命令すること。してはいけないと、とめること。やめさせること。 ○道路工事(どうろこうじ)で、通行(=通ること。)が一時禁止になる。 ○政府(せいふ)は、金(きん)の輸出(ゆしゅつ)を禁止している。 ○子どもがたばこをのむことは法律で禁止されています。 ○きょうは波が高いので、海でおよぐことは禁止された。 ○ここは駐車(ちゅうしゃ=車をとめておくこと。)禁止です。 ○係員以外出入禁止。 ○彼は病気がだいぶよくなったので、面会禁止がとかれました。 **きんじょ [近所〕(名詞)** 近い所。自分の家に近い所。近くの家、また、その人々。→となり[隣〕。 ○あのかたは学校の近所に住んでいます。 ○この近所にゆうびん局がありますか。 ○ゆうべうちの近所に火事があった。 ○近所まで来たらよってください。 ○近所の人はみんな親切です。 ○この事件(じけん)は近所で知らない <285> 者はない。 ○彼は近所づきあい(=近所の人とのつきあい。)がたいへんいい。 **きんべん [勤勉〕 〔名詞、〜な・に]** 勉強や仕事などをいつもいっしょうけんめいにすること。また、そのようす。 →いっしょうけんめい 〔一生懸命〕。どりよく〔努力〕。なまける。 ○学生にいちばんたいせつなことは、勤勉ということです。あそんでばかりいないで、よく勉強しなさい。 ○何もしないで機会(きかい)ばかりまっていてもだめです。成功(せいこう)した人はみんな勤勉な人です。 ○今田さんは10年間も勤勉にはたらいたので、自分の店を町でいちばん大きなものにすることができました。 ○わかいときは勤勉でしたが、年をとってからはすっかりはたらく気持ちがなくなってしまいました。 ○勤勉家(きんべんか=勤勉な人)。 <286> **ぐあい [具合い〕(名詞)** 1 からだ・きかい・どうぐなどのはたらきの調子。→ちょうし〔調子〕。 ○このごろ、毎晩 (まいばん) よくねむれるので、からだのぐあいがいいようです。 ○きょうは、おなかのぐあいが悪いから、ごはんを食べないでいます。 ○このとけいは、どうもぐあいがよくないから、とけい屋へ持って行こう。 ○病気はどんなぐあいですか。/ ていねいに「おぐあい」と言うこともある。/ 2 物事のありさま。やり方。 ○フォークは、こんなぐあいに持って使えばいいのです。 ○このひとへやで、勉強もする、ごはんもたべる、夜はここでやすむといったぐあいです。 ○冬になって、電車のこみぐあいがひどくなった。 ○きょうは、めずらしくふところぐあいがいい(=お金をたくさん持っている。)から、なんでもごちそうしてあげよう。 ○このごろは、お天気ぐあいがはっきりしませんね。 3 都合(つごう)。→つごう〔都合〕。 ○ぐあいよく、ちょうどバスが来ました。 ○あしたは、午前中はぐあいが悪いんですが、午後ならひまです。 4 体裁 (ていさい)。/ 「ぐあいが悪い」として、「きまりが悪い」の意味に使う。/ ○おくれて教室へはいって行くのはぐあいが悪い。/はなしことばで使う。/ **く・う〔食う](動詞)** 【①わーない ②います ③①う(一とき) ⑤ぇーば)⑥え⑦おーう ⑧⑧って(た) うーだろう(可能) くえる} 1 食べ物を口から入れる。/この意味では「食べる」のほうがいいことばであるから、ふつうは「食べる」を使う。/→たべる〔食べる〕。 ○どろぼうは「ゆうべから何も食っていないんだ。何か食わせろ。」と言いました。 ○そのねずみはとうとうライオンに食われてしまいました。 ○めしをはらいっぱい食う。 ○よく食うやつだ。 ○この本はだいぶむしが食っていますね。 ○このむしは木の葉を全部食ってしまいますから、見つけたらすぐころしてください。 2 生きていく。→くらす〔暮らす]。 ○あまりお金のはいらない仕事ですが、食うだけのものは自分でかせいでいます。 ○月1万円ではどうにも食っていけません。何かいい仕事はありませんか。 ○ 今はこの仕事で食っています。そのため食うにはこまりませんが、ぜいたくはできません。 ○食うためにはたらく。 3 むしなどがからだをかむ。 →さす〔刺す]。 ○夏は蚊(か)が多いですから、蚊に食われないように気をつけましょう。 ○ゆうべはのみに食われてねむれなかった。 4 必要とする。使う。 ○この自動車は力がありますが、ガソリンを食うのでこまります。 ○この宿題(しゅくだい)をやるのに5時間かかりました。ずいぶん時間を食われたわけです。 ○この研究(けんきゅう)はだいぶ金を食ったが、まだ完成(かんせい)しない。 <287> 5 相手をまかして自分がそこにはいる。 ○小さい店はみんな大きな会社に食われてしまいました。 ○食うか食われるか。 6 よくないことを自分が受ける。 ○ガラスをこわして大目玉(おおめだま)を食った(=ひじょうにしかられた。)ことをおぼえています。 ○今度はその手(=やり方。)は食わないよ。 ○いっぱい食う。(=だまされる。) ○食い込む。食い入る。食い物。 **くうき〔空気〕(名詞)** 1 地球(ちきゅう)をつつむ気体。 ○人間は空気をすって生きています。 ○このへやは空気が悪いですね。まどをあけてきれいな空気を入れてください。 ○うしろのタイヤの空気が少しへっていますから入れてください。 2 その場所で感じられる気分。 ○新聞社や放送局(ほうそうきょく)には特別の空気があります。 ○戦争が始まったというニュースがつたわったとき、そのへやは急に緊張(きんちょう)した空気につつまれた。 (関連語)①空気銃(じゅう)。空気まくら。②ふんい気。 **ぐうぐう(副詞)** /くり返される音を表わすことばの一つで、よくねむっているようすを表わすのに使う。また、おなかがすいているときにおなかの中で出る音などに使う。/ ○田中さんはとてもつかれていたらしい。とこにはいるとすぐぐうぐうねてしまった。 ○わたしたちは朝から何も食べていなかった。ときどきおなかがぐうぐうなるけれども、みんなだまって仕事をつづけていた。 ○ぐうぐういびきをかく。(=ねているときにのどや、はなからぐうぐうという音を出す。) /「ぐうぐうと」の形でも使う。/ **ぐうぜん[偶然〕(名詞,副詞,~な・に)** 思いがけないこと。前もって考えおよばなかったこと。また、原因が知られないこと。思いがけなく。ふと。 →ひつぜん〔必然〕。ふと。 ○偶然をあてにしているのでは、成功(せいこう)はむずかしい。 ○偶然の機会(きかい)から、その人は急に有名になった。 ○きのう、みちで偶然中学の時の友だちに出会った。 ○偶然知り合ったふたりは、すっかりなかがよくなりました。 ○三人のたんじょう日は、偶然にも同じ日でした。まさに偶然の一致(いっち)です。 ○偶然なことから、わたしは、その本を読んでみました。 ○わたしたちが試合にかったのは、全く偶然ですよ。 ○あの人の成功は決して偶然ではなく長年の努力(どりょく)のたまものだ。 **くぎ[釘](名詞)** いたを打ちつけたり物をかけたりするときに使う、先のとがったほそいもの。 /鉄(てつ)で作ったものが多い。/ ○このいたをちょっとくぎで打ちつけてください。 ○このはこをあけるには、くぎをぬかなければなりません。 ○ここにぼうしをかけるためのくぎを打ってください。 <288> ○出ていたくぎに洋服(ようふく)をひっかけてやぶいてしまいました。 ○くぎぬき。くぎづけ。木くぎ。竹(たけ)くぎ。 **くぎ・る〔区切る・句切る〕 (動詞)** ①らーないりーます ③①る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろーう ⑧⑧って(た) るーだろう(可能) くぎれる →わける〔分ける〕。 1 物事を小さいまとまりに分ける。 ○ここのところは、こういうふうにくぎれば全部で八つになりますね。 ○土地がひろいので、小さくくぎって売ることにしました。 2 文章などのとちゅうに切れ目を入れる。 ○一句(いっく)ずつくぎってゆっくり読んでください。 ○「これは本です。」を単語にくぎると、「これ」は「本」です。」となる。 **くく・る〔括る〕 (動詞)** 【①らーない ・⑧りーます ③①る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう(可能)くくれる →まとめる。 1 まわりにひもなどをまいて結ぶ。 ○このひもはみじかくてくくることができません。もう少し長いのを持ってきてください。 ○みんなでどろぼうをつかまえ、はしらにくくって動けないようにしてしまいました。 ○そんなふうにひもでくびをくくれば、死んでしまいますよ。 ○運んでいるとちゅうで、くくってあるところがほどけてしまいました。もう一度くくりなおしてください。 ○木のぼうは60本あります。ここにあるひもで10本ずつくくってください。 2 (ばらばらのものを)いっしょにして一つにする。 ○a+bをかっこでくくってそれを自乗(じじょう)する。(=(a+b)²)。 ○二時間ぐらいでおわるだろうと、たかをくくっていたら(=かるく見る。)、半日かかってしまった。 ○締めくくる。くくりつける。 (関連語)②しばる。 **くぐ・る〔潜る〕(動詞)** 【①らーない りーます ③①る(とき) ⑤れーば)⑧れ⑦ろう ⑧⑧って(た) るーだろう【(可能)くぐれる 1 ものの下や中を通る。→とおる 〔通る]。 ○長いトンネルをくぐると、ひろい海の見える所に出た。 ○犬はかきねをくぐって外へはしって行った。 ○こんな小さなあなですから、おとなではくぐることができないでしょう。 ○この競走(きょうそう)では、最後にふくろの中をくぐるところがありますが、田中さんはふとっているので、おもしろかったですよ。 ○門をくぐってはいる。 ○とりい(=神社の入り口にある門)をくぐる。 2 水の中をおよぐ。→もぐる。 ○水にくぐっているときは、いきができません。水面に出てからいきをします。 ○あま(=海の中へもぐっていろいろのものを取ってくる女。)たちは水をくぐって大きな貝(かい)などを取っていました。 3 ほかの人にわからないように行なう。 ○そのすりは人目(ひとめ)をくぐって(=人に見つからないように)にげてしまいました。 ○子どもたちは監視(かんし)の目(=悪いことがおこらないように注意して <289> 見ていること。)をくぐるようにして、たばこをすっていました。 **くさ〔草〕 〔名詞)** /みきが木よりも小さくてやわらかい植物(しょくぶつ)。/ →き[木]。しょくぶつ 〔植物〕。 ○あたたかい春の日を受けながら、わたしたちは草の上にねころんで話し合った。 ○動物の中には、うしのように草を食べるものと、ライオンのようにほかの動物を食べるものとあります。 ○庭にだいぶ草がはえてしまいましたね。草をむしってもらいましょう。 ○夏の草とりはつらい仕事です。 ○朝早く、うしに食べさせる草をかりに行く。 ○草むしり。草とり。つみ草。 ○ほし草。かれ草。 (関連語)①草花。草原。 **くさき〔草木〕(名詞)** /草と木をいっしょにして言うときに用いることば。/ →しょくぶつ [植物]。 ○春になると草木も芽(め)を出し、山もみどりにつつまれます。 ○草木もねむろころ。(=夜おそいころ。真夜中。) ○草木もなびくいきおい。 /いきおいがさかんなためにみんなそれににしたがっているようすを言うときに用いることば。/ **くさ・い[臭い〕 (形容詞)** 【①く一ない ②くなる(する) ③①い(一とき) ⑤)けれーば⑧くて①かった いーだろう(か)ろ一う) →くさる〔腐る]。におい。 I (形容詞) 1 悪い気持ちにさせるにおいがするようす。 ○このさかなは一晩(ひとばん) おいたら臭いにおいがしてきました。くさってしまったのでしょうか。 ○何か臭くないですか。ガスが消えてしまったかもしれません。見てきてください。 ○ちょっとにおいをかいでください。臭ければ食べてはいけませんよ。 2 あやしいと思われるようす。 ○どうもこの男がくさいなあ。言っていることもはっきりしないし・・・・・・。 ○あそこがくさいと思ってさがしたら、なくなった品がやっぱり出てきた。 Ⅱ(接尾語) 1 もののにおいがするようす。 ○シャツは毎日取りかえなければいけません。あせくさいのをいつまでも着ているのは、からだのためにもよくないですよ。 ○そんな酒(さけ) くさいいきをして。またどこかで飲んできたのでしょう。 2 そういうように感じられるようす。 ○あの人は有名 (ゆうめい) な学者ですが、会ってみると、ちっとも学者くさいところがありませんね。 ○このへやは安いのはいいですが、日光が少しもはいらないのは、どうも陰気(いんき)くさくて(=くらい気持ちになるようす。)、いけないですね。 (関連語)くさみ。 くさき→くさ(289ページ) **くさり[鎖](名詞)** /輪(わ)を長くつないで作ったもの。その輪は鉄(てつ)などで作ってあることが多い。/ →わ[輪]。ひも。 ○ひるまは犬を鎖でつないでおいてください。 ○その犬は鎖を切ってにげてしまいました。 <290> ○ここのところの鎖をはずして、こちらのほうにつけてください。 ○ひもではすぐ切れてしまいますよ。鎖のほうがいいでしょう。 ○あなたのとけいの鎖はいいですね。金(きんぐさり)ですか。 **くさ・る〔腐る〕 (動詞)** [①らーない ③りーます ①①る (とき) ⑤れーしばれ ろう ⑧⑨ついて(た) ⑩る一だろう♪ →くさい [臭い〕。 1 食べ物などが悪くなって食べることができないようになる。 ○このさかなは、ゆうべ冷蔵庫(れいぞうこ)に入れておかなかったので、腐ってしまったようです。変なにおいがしますから。 ○つゆどきは、ものが腐りやすいから、のこした食べ物に気をつけましょう。 ○あの店は腐ったたまごを売るなんてひどいですね。 ○この牛乳(ぎゅうにゅう)はちょっとすっぱいですね。腐っているのかもしれません。 2 ものが役にたたないようすになる。 ○ここのところは土台(どだい)の木が腐っています。今のうちに取りかえておいたほうがいいでしょう。 ○このドアの金具(かなぐ)は、雨が当たるので腐ったのだと言われました。 3 自分の思うようにならないために元気がなくなる。 ○山下さんは入学試験に落ちてくさっています。みんなでなぐさめに行きましょう。 ○こう毎日雨ばかりふりつづいていたのでは、健康(けんこう)なものでもくさってしまいます。 ○気がくさる。気持ちがくさる。 /「くさくさする」とも言う。/ **くし〔梅〕 (名詞)** ほそいぼうが歯(は)のようにならんでいて、かみのけをきれいにならべたりするために使うもの。また、女の人はかみのかざりにも使う。/木・竹(たけ)・プラスチック・ぞうげなどで作る。/ ○けさはおそくおきたので、頭にくしを入れるひまもなかった。 ○女の人は日本がみにきれいなくしをさします。(=かざりとしてつける。) ○目のこまかいくし。目のあらいくし。 **くじ・く[挫く〕 (動詞)** 「①か一ない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーしばけ①と一う ⑧⑨いて(た) くーだろう♪ →おる〔折る]。 1 ほねなどのつなぎ目のところにきずをつける。/くじいたところは動かすときにいたく感じることが多い。/ ○田中さんは馬(うま)から落ちてうでをくじいてしまいました。 ○右の手くびをくじくと、字が書けなくなりますから、気をつけてください。 ○この階段(かいだん)はあぶないですから、ころんで足をくじかないようにしてください。 ○肩(かた)をくじく。腰(こし)をくじく。 2 いきおいをよわくする。 ○敵(てき)の攻撃(こうげき)をくじくには、こちらのほうから早くせめたほうがいい。 ○つよき(=つよい者。)をくじき、よわき(=よわい者。)を助ける。 **くしん〔苦心〕 (名詞、~する)** (物事をするために) いろいろと考えて苦しむこと。 →ほねおり〔骨折り〕。くろう〔苦労〕。 ○せっかくの苦心が役にたたなくなると <291> たいへんですよ。 ○この論文(ろんぶん)はたいへんだったでしょう。とくにおわりのほうに苦心のあとが見えます。 ○苦心のかいがあって(=苦心したことが役に立って)やっといい会社に就職(しゅうしょく)することができました。 ○漢字をおぼえようといろいろ苦心しましたが、なかなかおぼえられませんでした。 ○田中さんはお金をためることばかり苦心しています。 ○これはわたしが10年間も苦心して研究(けんきゅう)したものです。 ○入学試験がむずかしいので、子どもをいい学校へ入れるため、親はとても苦心しています。 ○安く作るのに苦心する。 ○苦心の作。(=苦心して作ったもの。) ○苦心談(くしんだん。=いろいろ苦心したことについての話)。 **くず[肩](名詞)** 1 ものの一部などで役にたたないもの。 →でみ。 ○食事のときパンのくずをちらかしてはいけません。 ○くずは全部集めてこのはこの中に入れてください。 ○紙くず。いとくず。 ○のこぎりのくず。 ○くず鉄(てつ)。 ○人間のくず。(=役にたたない人。) ○くずかご。くず拾(ひろ)い。くず屋。 2 よいものをえらんで、そのあとにのこったもの。 ○わたしが行ったときは、もうみんなが買ったあとで、くずしかのこっていませんでした。 ○その店では売れのこった(=売れないでそこにある。)くずを集めて安く売っていましたが、中にはいいものもありました。 **くすくす(副詞)** 小さい声でわらうようす。 ○田中さんの口のまわりには赤いジャムがついていました。それを見て女の人たちはくすくすわらっていました。 ○そのへやにはいると、そこにいた三人はくすくすわらいだしました。たぶんわたしの悪口を言っていたのでしょう。 ○くすくすわらいながら人の顔を見るのは失礼(しつれい)ですよ。 ○くすくす笑(わら)い。 /「くすくすと」の形でも使う。/ (関連語)わらう。 **ぐずぐず(副詞)** 1 やり方がおそいために時間がかかるようす。/「ぐずぐずする」の形で動詞となる。/ →のろのろ。 ○出発はあすです。ぐずぐずしてはいられません。 ○ぐずぐずしないで早くやりなさい。 ○あと30分しかない。ぐずぐずしていると汽車が出てしまう。 ○ぐずぐずするな。 2 自分の思うとおりにならないために何か言っているけれども、そのことばや理由がはっきりしないようす。/ 「ぐずぐず言う」の形で動詞となる。/ →ぶつぶつ。ぶうぶう。 ○こんなによくしてもらっているのに、ぐずぐず言うことはないでしょう。 ○ぐずぐず言わないで早くやりなさい。 ○田中さんはぐずぐず言って、なかなか承知(しょうち) しませんでした。 <292> ○気に入らないでぐずぐず言う。 /「ぐずぐずと」の形でも使う。/ くすぐったい→くすぐる (292ページ) **くすぐ・る(動詞)** 【①ら一ない ⑧りーます ③①る(とき) ⑤れーば)⑥れろう ⑧⑨って(た) {るーだろう((可能) くすぐれる} からだにかるくさわってわらいたい気持ちにさせる。/特に足のうらやわきの下(=肩(かた)の下のところ。)で、からだから手が分かれているところの下がわなどにかるくさわるときに使う。/ →さわる。なでる。 ○わたしは神経(しんけい)がにぶいのでわきの下をくすぐられても平気です。 ○みんなで足のうらをくすぐれば、田中さんもおきるでしょう。 ○子どもたちはおたがいにくすぐり合ってさわいでいました。 ○そんなにほうぼうくすぐれば、わらいだすのはあたりまえですよ。 **くすぐった・い(形容詞)** 【①く一ない くーなる(する) ①①い(一とき)けれーば ⑧く一て かっーた⑩いーだろう(かろ一う)、(名詞)~さ 1 くすぐられてがまんができないようす。 ○わきの下にさわらないでください。くすぐったいですよ。 ○わたしは足のうらをさわられてもくすぐったく感じません。 2 ほめられなくてもいいと思っていることをほめられたときに感じる気持ちのようす。 ○わたしの日本語はへたなのに、「日本語がおじょうずですね。」と言われると、いつもくすぐったい気持ちになります。 ○ほめられてくすぐったく感じるのは、わたしだけではないでしょう。 ○くすぐったがる。くすぐったげ くずす→くずれる (292ページ) **くすり〔薬〕(名詞)** 1 病気やきずを直すために飲んだりつけたりするもの。/特に病気やきずのために用いないものも言う。/ ○お医者(いしゃ)さんは「かぜだからすぐ直るでしょう。」と言って薬を三日分くれました。 ○これは何の薬ですか。かぜの薬ですか。それとも胃(い)の薬ですか。 ○この薬はよくききます。3回飲んだからすっかりよくなりました。 ○きずにはこの薬をつけるのがいちばんですよ。 ○こんなもの毒(どく)にも薬にもなりません。ただの水と同じですよ。 ○この二つの薬をまぜると白いけむりが出るはずです。実験してみましょう。 ○水薬。粉薬(こなぐすり)。塗(ぬ)り薬。飲み薬。目薬。 ○薬びん。薬代。薬屋。 2 からだや心のために役だつもの。 ○彼の今度の失敗 (しっぱい)はいい薬になったでしょう。 ○わかいときはいろいろ苦労(くろう)するのも薬ですよ。そう思っていっしょうけんめいやってごらんなさい。 **くず・れる[崩れる] (動詞)** 【①れーない ⑧れーます ③⑥れる(とき)③れれしばぁれる(れよ) れーよう ⑧⑨れーて(た)}⑩れる一だろう 1 (かたまっていたものなどが)こわれて下へ落ちる。 →こわれる。くだける 〔砕ける〕。 ○雨が毎日ふりつづいたので、山みちがくずれてしまいました。 ○川の水がこんなに多くなると、川のきしがいつくずれるかわかりません。 <293> ○ろうかにつんでおいた本が、いつのまにかくずれていました。 ○がけくずれ。山くずれ。 2 ととのっていたものが、みだれたようすになる。→みだれる 〔乱れる〕。 ○このかざりものは少し形がくずれてしまったようですね。もとどおりになるでしょうか。 ○長い間こしかけていると、どうしても姿勢(しせい)がくずれますが、くずれた姿勢のままでいると、からだのために悪いですよ。 ○だいぶいい天気がつづきましたが、あしたあたりからくずれるそうです。 ○足なみがくずれる。 ○値(ね)がくずれる。 **くず・す[崩す](動詞)** ①さーない しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) すーだろう(可能) くずせる} 1 /「くずれる」の他動詞の形。/ ○海のほうをうめるために、うらの山をくずしています。 ○ここにつんであった本は、だれがくずしたのですか。 ○このケーキは、形をくずさないように気をつけて持ってください。 ○勉強しているときに姿勢(しせい)をくずすと、からだのために悪ですよ。 ○足なみをくずす。 ○値(ね)をくずす。 2 大きい額(がく)のお金を小さい額のお金に取りかえる。 ○この1万円札(さつ)を千円札10枚にくずしてください。 ○あいにくこまかいのがなくてくずせません。 3 字を書くとき、線にまるみをつけたり、線をはぶいたりして書く。 ○漢字はきちんと書くとおそいですが、くずして書けばはやく書けます。 ○くずした文字は読みにくいですね。 ○くずし字。 **くせ[癖〕(名詞)** 4 1 いつもするようになったこと。/特にふつうの人とちがったやり方の場合に用いることが多い。/ →しゅうかん〔習慣〕。 ○悪い癖はつきやすくて、なおりにくいものです。 ○田中さんは何か考えているときにつめをかむ癖があります。 ○このごろは夜早くねる癖がついてしまったので、おそくまで仕事をしていると、ねむくてしかたがありません。 ○口癖(くちぐせ)のように言う。(=いつも同じようなことを言う。) ○手癖が悪い。(=他人の(小さい)物をひょいとぬすむ癖がある。) 2 同じようすをつづけるようになったこと。 ○この紙はまるめておいたので癖がついてしまい、書きにくくてしかたがありません。 ○かみのけに変な癖がついてしまってどうにもなおりません。 **くせ(助詞)** /「くせに」の前にあることば、または文、から考えた場合に、そうする(なる)のは変だとか、おかしいというような文があとにつづく。「のに」よりも不愉快(ふゆかい)な気持ちやけいべつの気持ちが強い。/ °210- ○あなたは知っているくせに、私に教えてくれないのですね。 ○大学を出たくせに、こんなやさしいこともわからないのか。 <294> ○あの人はからだが大きいくせに、力がない。 ○あの人はお金がないくせに高いものばかり買いたがります。 ○女のくせに料理もよく作れないようではこまります。 ○学生のくせに学校へも行かないで、あそんでばかりいる。 **くそ〔糞〕(接頭語)** 1 /ののしる(=ひどく悪口を言う。)とき使う語。/ ○くそばばあ。(=おばあさん。) ○くそぼうず。 /坊さんをののしることば。/ 2 /程度が過ぎていやなようす。/ ○あの男はくそまじめでおもしろくない。 ○くそ勉強をする。 **ぐたい〔具体〕(名詞)** 形があること。/「具体化する(=形があるようすにする)。」「具体的な・に」の形で使う。「具体が」「具体の」「具体を」のような形で使うことはない。/ →ちゅうしょう〔抽象〕。 ○日本へ留学(りゅうがく)する話が具体化するのは、来年の春ごろでしょう。 ○その計画は、早く具体化しないと予算(よさん)がもらえないですよ。 ○どうもよくわかりません。もっと具体的に例をあげて説明してください。 ○わかりやすいように具体例(=具体的な例。)をあげて説明すれば、次のようになる。 ・○原則(げんそく)的なことはそのくらいにして、あすまでに具体案(あん)を考えてください。 **くだ・く [砕く〕 (動詞)** 【①か一ない ②きーます ③①く(とき) ⑤けーば)◎け①こ一う ⑧⑧いて(た) くーだろう(可能) くだける} 1 かたいものをこわしてこまかくする。 →こわす。わる[割る]。 ○だいぶ熱(ねつ)があるようです。こおりを砕いてひやしましょう。 ○さとうがかたまっていたら、砕いてから使ってください。 ○この岩(いわ)の出ているところは、砕いて平らにしなければなりませんが、岩がかたいのでたいへんです。 2 むずかしいものをわかりやすくする。 ○この部分はむずかしいから、もっとくだいて説明してください。 ○これは法律のむずかしいことばをくだいてわかりやすくしたものです。これならあなたにもわかるでしょう。 3 しようと思っていろいろ心を使う。 /「心を砕く」の形で/ ○高田さんは、こまったことになったと、その解決に心を砕いていました。 ○そこのところを改良(かいりょう)しようとみんなで心を砕いて研究(けんきゅう)したが、いい方法は見つからなかった。 **くだ・ける〔砕ける] (動詞)** 【①けーない ⑧けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ)◎◎だろくけよ) けーよう ⑧⑧けーで(た) } 1 こわれて小さくなる。/ 「くだく」の自動詞の形。/ →こわれる。われる〔割れる〕。 ○この間の地震 (じしん)でそのかぴんはたなから落ちて砕けてしまいました。 ○ボールはへいの向こうがわに落ちた。そのときガラスの砕ける音がして、びっくりした。 <295> ○大きななみが岩(いわ)に当たって砕けるけしきは、とてもすばらしかった。 2 いきおいがよわくなる。 ○いろいろ話を聞いてその仕事のたいへんなことがわかると、最初のいきおいはすっかり砕けてしまった。 ○日本に来たころの張(は)り切った気持ちが砕けないように、毎日いっしょうけんめい勉強しておりますから、ご安心ください。 3型(かた) どおりのきゅうくつなやり方でなく、親しみやすいやり方になる。 ○初めのうちはみんなきちんとしていましたが、お酒(さけ)が出てからはすっかりくだけてしまいました。 ○まじめなあいさつでなく、何かくだけた形で話してください。そのほうがみんなもよろこびますから。 ○気持ちがくだける。態度がくだける。調子がくだける。 ください→くださる (295ページ) **くださ・る〔下さる〕(動詞)** [①らーない ⑧います ③⑥る (とき) ⑤れーしば⑥い ①ろーう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう♪ →やろ。あげる。くれる。 1 (上の人が下の人に)ものをあたえる。/受け取るがわの立場で言うときに使う。/ ○これはおじさんが入学いわいにくださった辞書(じしょ)です。 ○先生はわたしのたんじょう日にまんねんひつをくださるとおっしゃいました。 ○田中さんはふたりでしばいを見に行きましょうと言って、このきっぷをくださいました。 ○わたしには何もくださらなかったので、がっかりしていました。 2 /ほかの動詞の⑧の形のあとにつづけて、上の人が下の人のためにそれをするのを表わすときに使うことば。/ /されるがわの立場で言うときに使う。/ ○先生はわたしのためにわざわざ紹介(しょうかい)の手紙を書いてくださいました。 ○ごていねいに本を送ってくださったこと、あつく御礼(おんれい) 申し上げます。 ○あのときかしてくださった地図(ちず)は用がすんだのでお返しいたします。 ください〔下さい〕 (動詞) →くれ。 /「くださる」の命令の形。/ 1○何か食べるものをください。 ○あなたのおしゃしんを1枚ください。 ○向こうへついたらお手紙をください。 2 動詞の⑧の形につづけて使う。 →なさい。 ○ここのところがわかりません。もう一度説明してください。 ○書きおわったかたは、後ろの出口から出てください。 ○おついでのときに、どうぞお出かけください。 ○ちょっとお待ちくださいませんか。 ○おひまなときはどうぞあそびに来てください。 ○これをごらんください。 ☆特に上の人に対するときだけでなく、ていねいな言い方としてひろく使われる。 3 「お+動詞②の形」または「ご+漢語(かんご)」につづけて使う。 **くたび・れる(動詞)** (①れーない れーます ③①れる(一とき) ⑤れれ)一ばれろ(れよ) ⑦れーよう ③①れーて(た)⑩れるーだろう →つかれる[疲れる〕。 1 元気がなくなってそれ以上つづけるこ <296> とができなくなる。 ○きのうは30キロも歩いたのでほんとうにくたびれてしまいました。 ○はたらいてくたびれるならいいのですが、あそんでくたびれるなんてぜいたくですよ。 ○一日じゅう立って仕事をしているため足がくたびれてぼうのようになってしまいました。 ○そのしばいをいちばん前の席(せき)で見ていたら、くびがくたびれました。今度からはもう少し後ろのほうがいいですね。 ○あしたはくたびれないように、こんばんはゆっくりねておきましょう。 ○あそびくたびれる。まちくたびれる。 ○ほねおりぞんのくたびれもうけ。/せっかく努力(どりょく)したが何の効(こうか)もあがらないこと。/ 2 長く使ったために悪くなってしまう。 ○このズボンもだいぶくたびれてきた。新しいのを買わなければならない。 ○あの人は最近こまっているらしく、きのう会ったときも、とてもくたびれた洋服(ようふく)をきていました。 ○この機械(きかい) はそろそろくたびれてきましたね。新しいのととりかえたほうがいいでしょう。 **くだもの [果物〕(名詞)** くさや木の実で、なまのままで食べることのできるもの。フルーツ。→やさい[野菜]。 ○田中さんはくだものが大(だい) すきなので、おみまいには、りんご・バナナ・みかん・ぶどうなどをもり合わせたくだものかごを持って行きました。 ○わたしは毎朝食後にくだものを食べることにしています。 ○なまのくだもののほうが、かんづめのくだものより栄養 (えいよう)がありますよ。 ○わたしのうちの庭では、いろいろのくだものがなります。 ○くだものは、じゅくしたものでなければ食べてはいけない。 ○この小さいナイフはくだもの用です。 ○くだもの屋。くだもの店。 くだりざか→くだる (296ページ) **くだ・る〔下る〕(動詞)** ⑥れ⑦ろーう ①ろう ⑧⑨っーて(た) ⑩る一だろう(可能) くだれる*} 1 上のほうから下のほうへ行く。 →おりる [降りる〕。のぼる〔上る・登る〕。 ○山みちを上るほうはつかれますが、下るほうはらくです。 ○そこから右へまがって坂(さか)を下れば、学校の前へ出ます。 ○この川を下っていくと、海へ出る所に大きな町があります。 ○ゆうべは温度(おんど)がマイナス5度まで下りました。 2 国の中心からその他の所へ行く。/今は東京から地方へ行くのを「下る」と言うが、むかしは京都から他の所へ行くのを「下る」と言った。/ →のぼる〔上る〕。 ○東京へ来てもう3年になりますが、今度は静岡(しずおか)へ下ることになりました。 ○大阪(おおさか) 行きの下りの電車は何時に出ますか。 3 時代が新しくなる。→のぼる〔上る〕。 ○それから下って大正(たいしょう)はおわり、昭和になりました。 ○もう少し下ったところで、何かいい資料(しりょう)はありませんか。 4 命令などがあたえられる。 ○出張(しゅっちょう=仕事のためにほ <297> かの所へ行くこと。)の命令が下れば、すぐ日本へ行かなければなりません。 ○攻撃(こうげき)の命令が下ったので、いっせいに進んだ。 ○いよいよあしたは、あの事件の判決(はんけつ=裁判 (さいばん)で、物事のよしあし、正・不正を決めること。)が下る日だ。 5 それより少ない。 ○展覧会(てんらんかい)にはたくさんの人が来ました。1日平均(へいきん)1万人を下らなかったでしょう。 ○毎日欠席(けっせき)が多いですね。欠席者が5%を下るといいのですが……………。 6 おなかの調子が悪く、べんじょへ行くと、水分の多い便(べん)が出る。/「下痢(げり)する」とも言う。/ ○きのう食べたさかなが古かったのでしょう。夜中に3回も下ってしまいました。 ○ねびえ(=ねむっている間にからだがつめたくなること。)をしておなかが下る。 ○下り列車(れっしゃ)。 **くだりざか〔下り坂〕 (名詞)** 1 上から下へ行くみち。 ○帰りは下り坂ばかりだったので、とてもらくでした。 2 いちばんさかんな時がおわって、だんだん悪くなるようすのこと。 ○日本では6月、7月、8月の3か月が夏ですが、8月のおわりになると、あつさも下り坂になります。 ○天気予報(よほう)はあしたあたりから天気も下り坂だと言っていました。 ○人生の下り坂。(=元気ではたらくことのできる年代が過ぎて、だんだんはたらくことができなくなること。) **くち〔ロ〕(名詞)** 1 動物が外から食べ物を取り入れたり、声を出したりするところ。 ○この子はまだひとりで食べることができないので、口に入れてやらなければなりません。 ○のどがいたいのですか。口を大きくあけて見せてください。 ○口にする。(=食べる。) ○あいた口がふさがらない。/あきれたようすのときに言うことば。/ 2 ことばをしゃべること。またそのことば。 ○田中さんは、口が悪いけれども心はいい人ですから、気にかけなくてもいいですよ。 ○そういうことを言ってはいけませんよ。もっと口をつつしみなさい。 ○そのしらせを聞いたときは、ほんとうに口もきけないほどびっくりした。 ○口が重い(=ことば数が少ない)。口がかるい(=よけいなおしゃべりをするようす)。 ○口を合わせる。/ほかの人と同じことを言うようにする。/ 3 人や物がはいったり出たりするところ。→いりぐち〔入り口〕。 ○このぴんは口が大きいから中のものが出しやすいですね。 ○水道(すいどう)の口をひねったが、こおったのか、水は出なかった。きょうはだいぶさむいらしい。 ○出口。出入り口。登山口(とざんぐち)。 ○びんの口。ホースの口。 4 はたらくところ。つとめるところ。 ○どこかいい所はないかといろいろ口をさがしているんですが、なかなか思うようにはありませんね。 <298> ○つとめ口。就職(しゅうしょく)口。 ○口火。 **くちごたえ〔口答え〕 〔名詞、~する)** 何か注意されたとき、それに反対する意味のことを言うこと。→はんたい〔反対〕。 ○わたしが「あそんでばかりいないで勉強しなさい。」と言っても、うちの子どもは口答えばかりして、少しも勉強すろようすがありません。 ○親の注意に口答えする。 **くちまね〔口真似〕(名詞)** ほかの人の言い方と同じような言い方をすること。→まね。 ○田中さんは先生の口まねがじょうずですね。この間はほんとうに先生がいらっしゃったのかと思いました。 ○わたしが発音しますから、そのとおり口まねをしてください。 ○人の口まねをする。 **くちぐちに〔口々に〕 (副詞)** おおぜいの人がひとりひとり同じようなことを言うようす。 ○子どもたちは、「火事だ!」「水だ!」と口々にさけびながらはしって行きました。 ○みんな口々に不平を言っていましたが、どうすればいいかは、だれにもわかりませんでした。 くちごたえ→くち (297ページ) **くちびる〔唇〕(名詞)** 口の上と下にある赤い色のついたところ。 →くち〔口]。 ○くちびるが青いですね。病気ではないんですか。 ○冬になるとくちびるがあれてこまります。何かいいくすりはないですか。 ○英語の[f]の音(おん)は、上の歯(は)と下のくちびるを合わせて、その間からいきをはき出して、発音します。 ○山下さんは話しながらくちびるをときどきなめるくせがありますね。 ○中山さんは入学試験に落ちたので、ざんねんがってくちびるをかんでいました。 ○上(うわ) くちびる。下(した)くちぴろ。 ○くちびるをゆるす。 くちまね→くち (297ページ) **くつ〔靴] (名詞)** →げた。はきもの。 ○日本でもふつうはくつをはいたままはたらきますが、うちへ帰るとくつをぬぎます。 ○けさはうちでくつをみがいてくるのをわすれました。駅(えき)のくつみがきのところでみがいてもらいましょう。 ○このくつは、だいぶかかとがへってきましたね。くつ屋へ持っていって、こんどはゴムのかかとをつけてもらいましょう。 ○このくつは少し小さいので、足にくつずれができてしまいました。 ○皮ぐつ。ゴムぐつ。ズックぐつ。 ○長(なが) ぐつ。短(たん)2。 ○くつずみ。くつべら。くつひも。 ☆右と左を合わせて1足(いっそく)と言う。数えるときは、1足,2足,・・・,と言う。 **くつした〔靴下〕(名詞)** ○男はみじかいくつしたをはきますが、女は長いくつしたをはきます。 ○くつしたをはいたままねどこへはいってはいけません。必ずぬいでください。 ○毎日くつしたをとりかえるようにしないと、足のために悪いですよ。 ○毛糸のくつした。もめんのくつした。絹(きぬ)のくつした。ナイロンのくつ <299> した。 ○紳士(しんし)用のくつした。子ども用のくつした。婦人(ふじん)用のくつした。 ○くつしたどめ。 ☆右足と左足の分を合わせて1足(いっそく)と言う。数えるときは、1足,2足,・・・、と言う。 **ぐっすり(副詞)** ひじょうによくねむっているようす。 →ねる[寝る]。ぐうぐう。 ○田中さんはつかれていたので、床(とこ)にはいるとすぐにぐっすりねむってしまいました。 ○わたしはぐっすりねていたので、火事があったのを知りませんでした。 ○ねている時間はみじかくても、ぐっすりねむれば病気にはなりません。 /「ぐっすりと」の形でも使う。/ **くっつく[くっ付く〕 (動詞)** [①かーない ⑧きーます ③①く (一とき) ⑤けーば⑥けとーう ⑧⑧いて(た) ⑩くーだろう」 1 物の上にほかの物がついて、とれないようになる。→つく〔付く〕。 ○ここのところにペンキがくっついていて、ふいてもなかなかとれません。 ○海岸(かいがん)のいわには、貝(かい)がたくさんくっついていました。 2 物と物とが間がなくなるくらい近づく。 ○さむいので、こどもたちはおたがいにくっつき合ってねていました。 ○田中さんのおくさんは、ひとりで歩くのがいやだといって、いつもご主人にくっついて歩いています。 ○目がくっついてあかない。(=ねむくておきることができない。) 3 なかまにはいる。 ○大きな会社にくっついていれば、不景気(ふけいき)になっても安心です。 ○そのときわたくしはどちらにくっつくほうがいいか、いろいろ考えました。 **くっつける〔くっ付ける〕 (動詞)** 「①けーない ②けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ)◎◎けろくけよ) けーようけーて(た) } /「くっつく」の他動詞の形。/ →つける〔付ける〕。 ○ここのところがはなれてしまいました。のりでよくくっつけてください。 ○一度われてしまったものは、くっつけてももとのようにはなりませんよ。 ○山田さんは目が悪いので、いつも本に目をくっつけろようにして読んでいます。 ○山下さんたちは、田中さんのグループを味方にくっつけることができたので、ひじょうに有利 (ゆうり)になりました。 **ぐっと(副詞)** 1 力を入れるようす。 ○ 力を入れてこのひもをぐっと引いてください。そうすればエンジンが動きだします。 ○いきをすったら、おなかにぐっと力を入れてください。 ○あついときには、ひやしたビールをぐっと飲むのが気持ちいいですね。 2 ほかのようすとくらべて、ひじょうにちがうようす。→ずっと。 ○そちらの品よりこちらのほうがぐっといいですね。ねだんも高いですが。 ○田中さんはこの仕事を始めてから収入(しゅうにゅう)がぐっとふえたと言ってよろこんでいる。 ○クラスの中には5人だけ英語のじょうずな人がいます。あとはぐっと落ちます。 <300> **くに〔国・邦〕(名詞)** 1 /日本、アメリカ、フランス、タイ,インドネシア、・・・など、みんなそれぞれ国である。/→がいこく [外国〕。 ○その国の産物は生糸(きいと)と米です。 ○この日本語のクラスにはいろいろの国の人がいます。 ○日本の国には山が多いのですが、あなたの国はどうですか。 ○南の国から来てみると、日本はずいぶんさむい国のように思えますが、北の国から来た人は、これでもあたたかいと感じるそうです。 2 自分の生まれた土地。/日本人どうしでは自分の生まれた町や村をさすことが多い。ときには県(けん)をさすこともある。/ ○わたしの国は長崎県(ながさきけん)のいなかです。 ○国は長野(ながの)です。近いものですから、休みになるといつも国へ帰ることにしています。 ○国には両親がいますが、卒業したら東京へよんでいっしょにくらすつもりです。 ○「あなたのお国はどちらですか。」「ホンコンです。」 ○きのう国からおくってきたみかんです。どうぞめしあがってください。 ○来週、ちょっと国へ帰ってきます。 ○わが国。国がら。 (関連語)② 国家。 **くば・る〔配る〕 (動詞)** (①ら一ない りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろ一う ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう((可能)くばれる 1 いくつかに分けてそれぞれの人にわたす。→はいたつ〔配達〕。 ○各家庭(かてい)に新聞を配るのが新聞配達(はいたつ)の役目です。 ○文化祭(ぶんかさい)のきっぷはどの範囲(はんい)に配りましょうか。 ○これから問題用紙と解答用紙を配ります。 ○わたしだけでは食べきれないくらいたくさんみかんをいただいたので、みんなに配ることにしました。 ○あの橋(はし)の所で学生ふうの男がこの広告(こうこく)を配っていました。 2 役にたつように分けておく。 ○全部で52人集まりました。どの仕事に何人配ったらいいかよく考えてからわり当ててください。 3 全部のところへとどくようにする。 ○こんな作り方ではこまりますね。もっとこまかいところまで気を配ってやってください。 ○おみやげにはだれに何を持っていったらいいかと、いろいろ心を配って買い集めました。 ○子どもをあそばせるときは、けがをしないようによく目を配っていてください。 **くび〔首〕 (名詞)** →あたま[頭]。 1 頭とからだのさかいにあるほそくなっているところ。 ○田中さんは首にかけた真珠(しんじゅ)の首かざりがとても似合(にあ) いました。 ○キリンは長い首をのばして高い所にある木の葉を食べます。 ○このセーターは首のところが少しきゅうくつですね。もっとゆったりしたのではありませんか。 2 1の「自」から上の部分全部。頭。 <301> ○列車のまどから首を出すとあぶないですよ。気をつけてください。 ○首をたてにふる(=承知(じょうち)する)。首を横に振る(=承知しない)。(関連語)①手首。えり首。 **くふう**〔工夫〕(名詞,~する) どうやったらよいかといろいろ考えてまとめたよいやり方。また、そういうやり方をいろいろ考える。→かんがえる〔考える〕。 ○ここのところをこういうふうに直したほうがいいと言ったところ、なかなかいい工夫だとほめられました。 ○漢字をおぼえるのに何かいい工夫はありませんか。 ○勉強のしかたは人によってちがいま す。自分で最もいいやり方を見つけだすように工夫しなさい。 ○物価(ぷっか)がどんどん上がるので、安いものでも栄養(えいよう)が取れるように食事の工夫をしなければなりません。 ☆まったく新しいものを考えたときは「発明(はつめい)」と言う。→はつめい 〔発明〕。 **くべつ**〔区別] (名詞、~する) あるものとほかのものとの間に見られるはっきりしたちがい。また、そのちがいによって分けること。 ○いいことと悪いことの区別がつかないようではこまりますね。 ○さけとますは区別がしにくいですね。わたしには同じように見えますが、どこに区別があるのですか。 ○返事を出した手紙と、まだ出さないのと区別してあります。 **くみ**〔組(み)] I (名詞) 1 学校などで同じ授業を受けるための集まり。クラス。 ○1年生は全部で90人で、三つの組に分かれていますから、一つの組が30人ずつです。 ○わたしの組は、火よう日の1時間目が「日本歴史(れきし)」です。 ○その組は外国人ばかりですが、みんな日本語がじょうずです。 2 いっしょになって物事をする人の集まり。→なかま〔仲間]。くむ〔組む]。 ○じゃんけんで組を決めましょう。かった人はこちらへきてください。 ○1号車にのる組はここへならんでください。2号車の組はここです。 ○わたしは田中さんと組みになってテニスの試合に出ましたが、山中・山下の組みとやってまけてしまいました。 ○二人組み。三人組み。老人(ろうじん)組み。 3 いっしょに使うものが全部そろっているもの。 ○このコーヒーちゃわんは6個ずつ組みになっていますから、1個だけお売りすることはできません。 ○おいわいには、カフスボタンとネクタイピンを組みにしてさしあげました。 Ⅱ(接尾語) /組みになっているものを数えるのに使うことば。/ ○1年生は全部で3組です。 ○遠足(えんそく)のときは4組に分かれてバスにのりました。 ○おみやげにするつもりで、そのかしざらのセットを5組み買ってきました。・ ○赤組。白組。 (関連語)②対(つい)。 **くみあい** 〔組合〕(名詞) 同じような立場の人が、自分たちの利益(りえき)をまもるために集まって作った団体(だんたい)。/とくに労働(ろうどう) 組合(=労働者がはたらく条件(じょうけん)をよくするために作った組合。)の意味で使うことが多い。/ ○わたしの父は、漁業(ぎょぎょう)の組合の役員をしています。 ○この組合の組合員(=組合にはいっている人。)は1,235人です。 ○この会社の従業員(じゅうぎょういん=会社につとめている人。)は、必ず組合にはいらなければいけません。 ○この会社の組合は10年前に作られましたが、まだ1度もストライキをしたことがありません。 ○わたしの学校には消費(しょうひ)組合があります。そこで学生に必要なものを安く売っていますから、とてもべんりです。 ○組合費(ひ)。組合運動。 ☆「組み合う」の名詞の形で使うときは「組み合い」と書く。→組み合う。 <302> **くみあ・う**〔組み合う〕 (動詞) →くむ[組む]。くみ〔組]。 1 ふたり以上のものがまとまって一つの組になる。 ○この実験はふたりずつ組み合えばやりやすいですよ。 ○田中さんは、山下さん、山田さんと組み合ってその商売 (しょうばい)をしています。 2 スポーツなどで相手となる。 ○きょう組み合う相手はなかなか強そうですよ。 ○いつもよわい人と組み合っていては強くなりませんね。 3 二つ以上のものが交差(こうさ)するような形になる。 ○みんなは、うでを組み合って輪(わ)を作り、大きな声で元気に歌を歌った。 ○ふたりは立ち上がるとすぐに組み合ったが、なかなか勝負 (しょうぶ)がつきませんでした。 **くみあわ・す**〔組み合わす〕 (動詞) /「組み合う」の他動詞の形。「組み合わせる」という形でも使う。/→くみあわせる 〔組み合わせる〕。 1 二つ以上のものをまとめて一つにする。 ○三つぐらいの色をじょうずに組み合わせないと、きれいに見えませんよ。 2 スポーツなどで相手となるものを決める。 ○ボクシングは体重(=からだの重さ。)によって組み合わすことになっています。 3 二つ以上のものを交差(こうさ)するような形にする。 ○はたは2本ずつ組み合わさないで、1本ずつ別々に立ててください。 ○銃(じゅう)を組み合わす。 **くみあわせ**→くみあわせる (302ページ) **くみあわ・せる** 〔組み合わせる〕(動詞) / 「組み合う」の他動詞の形。「組み合わす」という形でも使う。/→くみあう 〔組み合う〕。くみあわす 〔組み合わす〕。 1 二つ以上のものをまとめて一つにする。 ○くつしたとハンカチを組み合わせてはこに入れてもらいました。 ○いろいろのかんづめを十個(こ)ほど組み合わせてはこに入れてもらいました。 <303> た。 ○同じかんづめだけでなく、いろいろのかんづめを組み合わせたほうがいいでしょう。 ○このもようのところは、むらさきときいろを組み合わせるときれいになりますよ。 ○50人のクラスですから、5人ずつ組み合わせればグループが10できます。 2 スポーツなどで相手となるものを決める。 ○強いものとよわいものと組み合わせれば、強いものがかつに決まっています。 ○女は女どうし、男は男どうしで組み合わせないと、ぐあいが悪いでしょう。 ○強いものどうしを組み合わせたのでおもしろい試合になりました。 3 一つ以上のものを交差(こうさ)するような形にする。 ○田中さんはうでを組み合わせて考えていました。 ○じょうずに組み合わせなければ、すぐにたおれてしまいますよ。 ○学校の門には大きなはたを十文字(じゅうもんじ)に組み合わせて立ててありました。 ○バスの中では、足を組み合わせてこしかけていると、ほかの人のじゃまになります。 **くみあわせ**〔組み合わせ〕 (名詞) 組み合わせること。組み合わせたもの。 ○小学校入学のおいわいににノートとえんぴつの組み合わせをおくりました。 ○このもようは、形はおもしろいですが、色の組み合わせが悪いですね。 ○フェンシングの試合の組み合わせはもう決まりましたか。 ○組み合わせのしかたが悪いと、すぐにたおれてしまうから、気をつけて組み合わせをしなさい。 (関連語)②取り組み。 **くみたてる**→くむ(303ページ) **く・む**〔組む〕 (動詞) 1 二つのものを両方から合わせる。→はずす。 ○電車の中でこしかけたときに、足を組んではいけません。前に立っている人のじゃまになりますから。 ○田中さんは、そのことを聞くと、どうしたらよいかについて、うでを組んで考えました。 2 いろいろのものを用いて作る。→こわす。とく。 ○いよいよたて始めたようです。きのう行ったら、足場が組んでありました。 ○みんなから集まった原稿(げんこう)を組んで学校新聞をつくりました。 ○活字を組む。 3 いっしょになって物事をする人が集まる。→くみ〔組〕。 ○わたしは田中さんと組んでテニスの試合に出ましたが、まけました。 ○夏休みの関西 (かんさい) 旅行は、10人ぐらい組んで行くことにしました。 ○ここでは日本人と組まないと事業ができないと聞いたので、組む相手をさがしましたが、なかなかいい相手が見つかりませんでした。 (関連語) ①組み合わせる。組み入れる。 **くみた・てる**〔組み立てる〕 (動詞) いろいろのものを用いて一つのものを作りあげる。→こわす。 ○あの工場では自動車を組み立てています。組み立てた自動車は、すぐ東京方面へおくられているそうです。 ○わたしは学生のころは部品を買ってラジオを組み立てるのがすきでした。こわしたり組み立てたりして楽しんだものです。 ○組み立て工場。組み立て家屋。 <304> **く・む**[汲む](動詞) 1 水などをほかの所へ入れる。 ○火をもやすときは、あぶないからバケツに水をくんで、そばにおいてください。 ○水がのみたいと言うので、コップに水をくんで持って行きました。 ○わたしのうちは山の中で水道(すいどう)もなかったから、毎日ふろおけに水をくむのがたいへんでした。 ○いどの水をくみ上げる。 ○いけの水をくみ出す。 2 ほかの人の考えなどがこうだろうと思って、その人のよいようにしようと思う。 ○人がこまっているときに助けてあげるのはいいですが、その人の気持ちをよくくんでからにしないといけませんよ。 ○今度こそよろこんでもらえると思っていたが、ひじょうにきげんが悪かった。わたしには彼女の心をくむことができなかったらしい。 ○わけを聞いてみるといちいちもっともなので、事情(じじょう)をくんでゆるしてやりました。 **くも**〔雲〕(名詞) 「空にうかんでいる白いもので、雨や雪(ゆき)のもとになるもの。/雨や雪は雲からふってくる。/→くもり [曇り]。 ○その日はよくはれていて、雲一つないよいお天気でした。 ○空は一面に黒い雲におおわれていて、いまにも雨のふりそうなようすだった。 ○雲の切れめが見えてきました。あしたは天気になるでしょう。 ○今夜は満月のはずですが、月が雲にかくれて見えないのはざんねんですね。 ○向こうの山に雲がかかってきました。あしたは雨でしょう。 ○雨雲(あまぐも)。黒雲(くろくも)。入道雲(にゅうどうぐも)。 ○雲隠(がく)れ。雲行き。雲形定規。 **くもり**→くもる (304ページ) **くも・る**[曇る〕 (動詞) 1 空に雲が出る。→はれる[晴れる〕。くも[雲〕。 ○だいぶ曇ってきましたね。かさを持って行ったほうがいいですよ。 ○朝のうちは曇っていましたが、ひるからはよい天気になりました。 ○日中(にっちゅう)ははれですが、夜になって曇るでしょう。 ○曇りがちの天気。 2 ガラスなど向こうのよく見えるものが、向こうの見えないようすになる。 ○このガラスはだいぶ曇っていますね。よくふいておいてください。 ○めがねをかけたままでふろにはいると、めがねが曇って何も見えない。 ○田中さんの病気がだんだん悪くなっているということを話すと、彼女の目はなみだで曇ってしまった。 ○曇りガラス。 <305> **くもり** [曇り] (名詞) 1 空に雲があって、日や月が見えない天気。→はれ[晴れ]。あめ [雨〕。 ○きょうの天気。曇りのち晴れ。 ○雨ならば中止(ちゅうし)ですが、曇りならば予定(よてい) どおりやりますから来てください。 2 ガラスなど向こうのよく見えるものが、向こうの見えないようすになっていること。 ○このカメラは長い間しまっておいたので、レンズに曇りが出てきてしまいました。 ○薄曇り (うすぐもり)。本曇り。曇り空(くもりぞら)。 **くやし・い**〔悔しい〕 (形容詞) 物事が思うとおりにできなかったときなどに、ああすればよかったと思う気持ちといっしょに感じる気持ちのようす。 ○入学試験に落ちたのは、どう考えても悔しいですね。来年こそがんばるつもりです。 ○とうとう失敗(しっぱい)しました。せっかくの努力(どりょく)もみのらなかったのかと思うと、悔しくて悔しくてしょうがありません。 ○だまされたと知ったときはほんとうに悔しかったが、もうおそかった。 ○まけたのはたしかに悔しいでしょうが、力が足りなかったのですから今回はあきらめましょう。 ○悔しなみだ。悔しなき。 **くら・い** [暗い〕 (形容詞) →あかろい〔明るい〕。 1 光が少なくて見えないようす。 ○このへやはとても暗いので、ひるでも電気をつけています。 ○最初に目がさめた時はまだ夜明け前で、あたりは暗かった。 ○いそがしいときは、朝暗いうちにおきて畑(はたけ)へ出かけ、夕方(ゆうがた)暗くなるまではたらきました。 2 よく知っていないようす。/「~にくい」の形で用いる。/ ○わたしは法律に暗いため、そういうときにどうしたらよいかわかりませんでした。 ○わたしはそのへんの地理に暗かったので、山中さんに案内 (あんない)をたのみました。 3 気持ちがほがらかでないようす。 ○父は選挙(せんきょ)に落ちたとき,ほんとうに気持ちが暗くなり、一日じゅうへやにとじこもっていました。 ○交通事故(じこ)で子どもをなくした母親は、暗い毎日をおくっています。 **くらやみ**〔暗闇〕(名詞) くらくて何も見えないようすのところ。 ○電気も消えてしまったので、みんなは暗やみの中で心配そうに話していました。 ○まどの外はまっくらでした。列車(れっしゃ)はその暗やみの中をどんどん進んで行きました。 ○どろぼうは暗やみにまぎれてにげてしまった。 ○まっくらやみ。 **くらい** [ぐらい](助詞) 1 / だいたいの分量 (ぶんりょう)・程度を表わす。/→ほど。 ○「あなたのうちから学校までどのくらいかかりますか。」「50分ぐらいかかります。」 <306> ○アンデスの山々はみんな6,000メートルぐらいの高さです。 ○「あなたは毎月いくらぐらいお金を使っていますか。」「私は3万円ぐらい使います。」 2 /程度を表わすために、一つのことがらを例として出して、だいたいそれと同じ程度であると言う意味を表わす。/→ほど。 ○それはりんごぐらいの大きさですか。 ○私もあなたぐらい日本語ができるといいのですが。 ○その大きさはちょうど子牛(こうし)ぐらいもありました。 ○富士山(ふじさん)はこの山とはくらべものにならないくらい美しい。 3 /「~くらい〜はない。」の形で、「それがいちばん〜だ。」の意味を表わす。/→ほど。 ○田中さんぐらい親切な人はあまりいないでしょう。 ○外国で病気をするくらい心ぼそいことはない。 ○くだものの中でドリアンぐらいおいしいものはないと言われる。 4 / 特に、ある一つのことがらをかろいもの、やさしいもの、よわいものなどの例としてあげる場合に使う。/ ○この外国人はこれぐらいの本はらくに読めます。 ○新聞に出ているくらいの漢字なら、みんな知っています。 ○いくらお金がないといっても,100円ぐらいは持っているでしょう。 ○ねぼうをした時でも、顔ぐらいはあらっていらっしゃい。 **くらし**→くらす (306ページ) **くら・す**〔暮らす〕 (動詞) 毎日毎日をおくる。生活する。→すです[過ごす〕。くれる〔暮れる〕。 ○病院(びょういん)では何もすることがないので、毎日しずかにねて暮らしていました。 ○先のことばかり考えて心配していてもしかたがありません。現在をたのしく暮らすことがたいせつです。 ○日本へ留学(りゅうがく)したら日本人の家庭で日本語を使って暮らすほうがいいですよ。 ○1か月3万円ではとても暮らせません。何かいいアルバイトはありませんか。 ○都会よりいなかのほうが暮らしやすいと言われています。 **くらし**〔暮らし〕 (名詞) /「暮らす」の名詞の形。/→せいかつ[生活]。 ○早くけっこんしたほうがいいですよ。ひとりよりふたりのほうが暮らしがらくですから。 ○田中さんは、病気で会社をやめたので、いま暮らしにこまっているそうです。 ○農家は、むかしとくらべてずっと暮らしがよくなったそうです。 ○暮らし向き。その日暮らし。 **くら・べる**〔比べる・較べる〕 (動詞) 1 両方のようすをよく見て、そのちがいを調べる。→ひかく・[比較]。 ○田中さんと比べると、山田さんのほうが背(せ)が高いですね。 ○ことしの冬は、去年に比べて少しさむいようですね。 <307> ○ほんやくが正しいかどうかは、原文(げんぶん)と比べなければわからない。 ○どっちがおいしいか、食べ比べてみてください。 2 どちらがはやいか、強いか、よいかなどを見るために争う。→きょうそう〔競争〕。 ○わたしとあなたとどちらがはやいか、比べましょう。 ○うさぎとかめは、どちらが先につくか、比べることにしました。 ○力くらべ。うでくらべ。根気(こんき)くらべ。 ○駆(か)けくらべ。 (関連語)①見比べる。 **くらやみ**→くらい (305ページ) **くりかえし**→くりかえす (307ページ) **くりかえ・す**[繰り返す〕 (動詞) 同じことを2度する。あるいは、2度以上つづけてする。 ○練習(れんしゅう)というのは繰り返すことです。同じことを何度も繰り返さなければじょうずになりません。 ○テストでまちがえるのはしかたがありませんが、同じまちがいを繰り返してはいけません。 ○またこんな失敗 (しっぱい)をしましたね。そんなに失敗を繰り返してはこまりますね。 ○漢字を勉強するときは、同じ文字(もじ)を繰り返して10回ずつ書くことにいています。 ○歴史(れきし)は繰り返す。 **くりかえし**〔繰り返し] I(名詞) 1 / 「繰り返す」の名詞の形。 ○子どものあそんでいるのを見ると、毎日同じことをしています。それは同じことの繰り返しです。 ○まちがったところはよく勉強しておきなさい。テストのとき、いつも同じまちがいの繰り返しをしてはいけません。 2 詩(し)や歌で同じことばを繰り返している部分。 ○早稲田(わせだ)の校歌の最後のところは、「わせだ」ということばの繰り返しです。 ○この歌は2番も3番もおわりの部分は1番と同じ文句の繰り返しである。 ○繰り返しの部分をもう1度れんしゅうしましょう。 Ⅱ(副詞) 繰り返して行なうようす。 ○わたしが出発するとき彼女は「夏休みには必ず帰ってきてください。」と繰り返し言っていました。 ○日本語の勉強には、テキストを繰り返し何度も読んで暗記(あんき)してしまうのがいちばんいいですよ。 ○繰り返しれんしゅうする。 **くる**〔来る〕(動詞) →いく〔行く〕。いらっしゃる。まいる〔参る〕。 1 向こうからこちらのほうへ近づく。 ○きみはいつ日本へ来(き)たのか。 ○自動車が来(く)るとあぶないから、右がわを歩いてください。 ○春が来(く)るとさくらの花がさきます。 ○みちがわからなくなったのでだれか来(こ)ないかと思っていたところ、さいわい親切な女の人に会うことができました。 <308> ○きのうはいそがしい最中(さいちゅう)にお客に来(こ) られてこまった。 ○それは中国から来(き)た考え方ですね。 2 あることが原因で、おこる。そういうようすになる。 ○食べすぎから来(く)る病気。 ○少し熱(ねつ)がありますね。つかれから来(き)たのでしょう。ねていればすぐ直りますよ。 3 /ほかの動詞の②の形のあとにつづけて、だんだんとそういうようすになることを表わす。/ ○雨がふってきましたから、早く帰りましょう。 ○これはいなかからもらったりんごですが、少しいたんできたようですね。 ○つかれてくると能率(のうりつ)が下がります。 ○おもしろくなってこないうちにやめたのは残念(ざんねん)でしたね。 **くる・う**〔狂う〕(動詞) 1 心がふつうのようすでなくなっているためにふつうの考え方ができなくなる。 ○あの人はだいぶひどい病気をして、一時は頭が狂ったようになっていましたが、最近はよくなったようです。 ○あの人は、おとうさんが自動車事故(じこ)でなくなったときは、気が狂ったようにかなしんでいました。 ○彼は少し狂っているんじゃないですか。どうも言うことが変ですよ。 2 ふつうのようすでなく、正しい状態でなくなる。 ○このとけいは狂っているのでしょう。まだ3時ということはありませんよ。 ○どうもこうあつくては予定(よてい)が狂って思うようにできません。 ○このメーターはだいじにしないと狂いますから、気をつけてください。 ○まさかこんなことになるとは思いませんでした。あのときの判断(はんだん)が狂っていたのですね。 ○このカードは順序(じゅんじょ)が狂っていますね。だれが狂わせたのですか。もとどおりにしておいてください。 ○家が古くなってたてつけが、少し狂ったらしい。戸(と)がうまくしまらなくなった。 **くるくる**(副詞) →ぐろぐろ。くるり。 1 かるいものが回っているようす。/重いものが回っているときには「ぐるぐる」を使う。/ ○子どもは小さい風車(かざぐるま)を持っていました。それが風にふかれてくるくる回っていました。 ○その子は一日じゅうくろくろはたらいていました。/ いっしょうけんめいはたらくようす。/ ○くろくろしたかわいい目。 2 同じところに長いものを何回もまくようす。/ふつうは「くるくる」よりも「ぐるぐる」を使うことが多い。/ ○けがをしたゆびにくすりをつけ、その上にほうたいをくるくるまいた。 ○その子のかみのけは頭の上のほうでくろくろまいてあった。 /「くろくろと」の形でも使う。/ **ぐるぐる**(副詞) →くろくろ。 1 重いものが回っているようす。/かるいものが回っているときには「くろくろ」を使う。/ ○モーターのよこでは大きな車がぐるぐる回っていました。 <309> ○頭がいたいので、ベッドによこになった。うちがぐるぐる回るように感じる。 2 円のような形で同じところを動いているようす。 ○子どもたちは大きな木のまわりをぐるぐる回ってあそんでいました。 ○一日じゅうあちこちぐるぐる案内(あんない)されたので、田中さんはすっかりつかれてしまいました。 ○そのあたりをずいぶんぐろぐろさがしましたが、とうとう山下さんのうちはわかりませんでした。 3 同じ所に長いものを何回もまくようす。/「くろくろ」でもよいが、「ぐるぐろ」を使うことが多い。/ ○どろぼうは田中さんをひもでぐるぐるまいて、動けないようにしてしまいました。 ○小包(こづつみ)はひもをかけなければいけませんが、こんなにぐろぐろかける必要はありません。 ○男の人も着物を着るときには、おびをしめます。そのときはぐるぐるまくだけでいいのです。 /「ぐろぐろと」の形でも使う。/ **くるし・い**〔苦しい〕 (形容詞) →たのしい「楽しい]。つらい。くろしむ[苦しむ]。 1 からだや心がいたんだり、ふつうとちがったようすになっているためにがまんができないようす。 ○病人はむねが苦しいと言った。 ○苦しそうにいきをしていたが、わたしの顔を見て少しわらったようだった。 ○ずいぶん苦しい思いをして勉強したが、とうとう入学することができて、とてもうれしい。 ○あのころは1日15時間もはたらがされたが、まだわかかったので、それほど苦しいとも感じなかった。 2 やり方にこまっているようす。 ○会社の方針(ほうしん)にしたがえば自分の考えをすてなければならないという苦しい立場におかれたが、けっきょく自分の考えをおし通すことにした。 ○1か月もおくれたのはどうしたわけかといろいろ聞かれたので、わたしは苦しい言いわけをしなければならなかった。 ○苦しい解釈(かいしゃく)、苦しい答弁(とうべん)。 3 お金がなくてこまっているようす。 ○子どもがおおぜいいるのに月5万円では、生活が苦しい。 ○父は苦しい中からわたしに毎月2万円ずつおくってくれました。 ○銀行もとうとうお金をかしてくれなくなったので、しばらくは苦しい時期がつづきました。 **くるしみ**→くるしむ (309ページ) **くるし・む**〔苦しむ〕 (動詞) →たのしむ[楽しむ〕。くろしい〔苦しい〕。 1 からだや心がいたんだり、ふつうとちがったようすになっているために、がまんができない感じになる。 ○彼はむねの病気でだいぶ長い間苦しみましたが、やっと直りました。 ○父はもう95歳 (さい) で老衰(ろうすい)のため苦しまずに死ぬことができました。 ○わかいときはずいぶん苦しんだものだ。いまはその時の経験(けいけん)が大いに役だっている。 <310> 2 やり方にこまる。 ○西田さんは、その犯人(はんにん)をつかまえるのにいろいろ苦しんだ話をしてくれました。 ○日本は、いま住宅(じゅうたく)の不足に苦しんでいる。 ○前に言ったこととちがうのではないかとするどく言われたので、わたしは答弁(とうべん)に苦しんだ。 ○会社の課長(かちょう)の考えは、理解に苦しむ。 3 お金がなくてこまる。 ○安田さんは、仕事がうまくいかないので、いまとても生活に苦しんでいる。 ○発明は、ようやく完成(かんせい)したが、だれも資金(しきん)を出してくれる人がいない。あの時ぐらい苦しんだことはなかったが、さいわい高田さんがお金を出してくれたので助かった。 (関連語)① 苦しめる。②悩(なや)む。 **くるしみ**〔苦しみ〕 (名詞) /「苦しむ」の名詞の形。/ ○わたしは、彼の苦しみを少しでもやわらげようと思って医者(いしゃ)に注射をたのんだ。 ○話がまとまらなくて苦しんでいる田中さんの苦しみは、わたしも味わったことがあるので、よくわかる。 ○びんぼうの苦しみは、金持ちの君にはわかるまい。 ○生みの苦しみ。死の苦しみ。人生の苦しみ。生活の苦しみ。 (関連語)②苦労。 **くるま**[車](名詞) 1 ぼうのまわりを回るようになっている輪(わ)。→わ[輪〕。はぐるま〔歯車〕。 ○この台は動かしやすいように車をつけておいてください。 ○このガラス戸は車がこわれたようですね。新しい車と取りかえましょう。 ○このピアノは下に車がついていなかったら重くて動かないでしょうね。 2 「車」のついているのりもの。特に自動車。→じどうしゃ〔自動車〕。 ○このみちは車の往来 (おうらい)がはげしいから、横断(おうだん=向こうがわへわたる。)には特に気をつけてください。 ○うちから事務所 (じむしょ)までは車で20分です。 ○とけいを見るとあと10分しかなかったが、車をとばしたのでやっと間に合った。 ○車にのる。車をおりる。車からおりる。/[車をのる]とは言わない。/ ○車代。車賃(ちん)。荷(に)車。 **くるり**(副詞) →くろくる。 1 1回でかるく方向を変えるようす。/「くるりと」の形で使うことが多い。/ ○わたしが「田中さん。」とよぶと、その人はくるりとこちらを向きました。 ○このおもちゃの自動車は、つくえの上から落ちそうになると、くるりと向きを変えます。 2 今までのようすと急に変わるようす。/「くるりと」の形で使うことが多い。/ ○今まであそんでばかりいた山下さんが、くるりと変わって、勉強ばかりするようになった。 ○社長が変わったため、会社の方針(ほうしん)もくるりと変わりました。 **くれ**→くれる (311ページ) **くれぐれも**(副詞) 同じことを何度もたのむようす。→くりかえして〔繰り返して〕。 <311> ○田中さんからの手紙に、あなたのことをくれぐれもたのむと書いてありました。 ○おくさまにくれぐれもよろしくおつたえください。 ○さむさがきびしいおりから、くれぐれもおからだをおだいじに。 /手紙のおわりに書くことば。/ **く・れる**(動詞) →やる。あげる。くださる。 1 (下の人が上の人に)ものをあげる。/受け取るがわの立場で言うときに使う。/ ○いもうとはかぜをひいてしばいを見に行くことができなくなったので、そのきっぷをわたしにくれました。 ○わたしは弟のたんじょう日にまんねんひつをやったのに、弟はわたしのたんじょう日に何もくれなかった。 ○これは田中君が旅行のみやげにくれたのです。 2 動詞の②の形のあとにつづけて、下の人が上の人のためにそれをすることを表わすときに使うことば。/されるがわの立場で言うときに使う。/ ○女中がきっぷを買ってきてくれました。 ○わたしは、この近所の者ではないので知りません。あそこにあそんでいる子どもならくわしく教えてくれると思いますが。 ○そこにあるわたしのがいとうを取ってくれ。 **く・れる**[暮れる〕 (動詞) →あける〔明ける〕。くらす〔暮らす〕。 1 日が西にはいってくらくなる。 ○このごろは6時になるともう暮れてしまいます。 ○みちにまよってあちこち歩いているうちに、日はすっかり暮れてしまいました。 ○もっと急いでください。日の暮れないうちに、しあげなければいけませんよ。 2 時期がおわりになる。 ○きょうはもう12月21日です。あと10日間でことしも暮れてしまいます。 ○山のもみじがまっかになると、そろそろ秋も暮れて冬の近づくことがわかります。 **くれ**[暮れ] (名詞) /「暮れる」の名詞の形。/→ゆうがた [夕方]。 ○冬は日の暮れに急にさむくなりますから、かぜをひかないように気をつけてください。 ○(去年の)暮れから(ことしの)正月にかけて1週間ばかり関西(かんさい)旅行をしました。 ○年の暮れ。暮れの大売り出し。 ☆「暮れ」だけでは「年の暮れ」をさすのがふつうである。 (関連語)①夕暮れ。日暮れ。 **くろ**→くろい (311ページ) **くろ・い**[黒い〕 (形容詞) 1 光が全く感じられない色のようす。→しろい〔白い〕。 ○お葬式(そうしき)のときは、みんな黒い着物を着ます。洋服(ようふく)の場合も、黒いものに黒いネクタイがいいでしょう。 ○田中さんは目がよわいので、いつも黒いめがねをかけています。 <312> ○何か黒い紙かきれはありませんか。黒ければ黒いほどいいのですが。 ○夏休みには毎日海でおよいでいたので、からだがすっかり黒くなってしまいました。 2 きたないようす。→きたない。 ○すなあそびをしていたのでしょう。手が黒いですね。あらっていらっしゃい。 ○このシャツは3日間も着ていたので、だいぶ黒くなってしまいました。せんたくに出してください。 **くろ**〔黒〕 〔名詞) 光が全く感じられない色。 ○おめでたいときは赤と白のまくを使いますが、お葬式(そうしき)のときは黒と白の幕です。 ○この絵は黒が少し多いのでくらいですね。わたしはもっと明るい絵がすきです。 ○碁(ご)は黒と白の石を使ってあそびます。 ○黒煙(くろけむり)。黒雲(くろくも)。黒丸(くろまる)。黒髪(くろかみ)。黒地(くろじ)。 ○黒字。/もうかっていること。損(そん)をしたときは赤インクで書くので「赤字」と言う。/ **くろう** [苦労〕(名詞,〜する) 仕事などを苦しんですること。また、その苦しさ。→ほねおり「骨折り〕。くしん[苦心〕。 ○田中さんはおとうさんが早く死んだので、学校へ行くのにとても苦労をしたそうです。 ○わたしは小さい時からだがよわかったので、親にずいぶん苦労をかけました。 ○子どもがたくさんいるので、苦労がたえない。 ○わたしのうちはびんぼうだったので、母はいろいろと苦労が多かった。 ○わたしのころにはいい教科書がなかったので、ずいぶん苦労して日本語を勉強しました。 ○苦労が足りない。(=もっと苦労しなければいけない。) ○苦労のたね。(=苦労するもと。原因。) **ごくろうさま**〔御苦労様〕(連語) /ほかの人に仕事をしてもらったときに、なぐさめる気持ちで使うことば。「ごくろうさん」とも言う。/ **くわ・える**〔加える〕 (動詞) →くわわる〔加わる]。 1 あるものにほかのものをもってきて多くする。→ひく〔引く]。たす[足す]。 ○3に5を加えると8になる。 ○それぞれを3倍 (さんばい)してから7を加えればどうなりますか。 ○どうも水が少し少ないようですね。もう少し水を加えてみましょうか。 ○初めは10人ぐらいでしたが、おくれて来た人も加えて、けっきょく16人になりました。 ○みんなで関西(かんさい) 旅行に行くそうですね。わたしも加えてくれませんか。 ○日本式の旅館 (りょかん)ではへや代に食事代を加えたものが料金です。 2 受けるようにさせる。→あたえる 〔与える〕。 ○何も悪いことをしない動物に害(がい)を加えてはいけません。 ○この植物(しょくぶつ)は、ここに刺激(しげき)を加えると葉がおじぎをするので、「おじぎそう」と言われています。 <313> ○力を加える。 ○ねつを加える。 **くわ・える**[銜える〕 (動詞) 物を口で持つ。→かむ[噛む]。 ○たばこを口にくわえてろうかを歩いてはいけません。 ○その犬は、くわえていた肉(にく)を川の中に落としてしまいました。 ○きたないですから、えんぴつを口にくわえないでください。 ○日本人の中には、口にふでをくわえてじょうずに字を書く人もいます。 ○ゆびをくわえて(=じぶんもそうしたいと思いながらできないで)、見ている。 ○くわえたばこ。(=たばこをくわえたままでいるようすのこと。) **くわし・い**〔詳しい・委しい・精しい] (形容詞) 1 小さいことまではっきり現われているようす。→こまかい 〔細かい〕。 ○今はかんたんにお知らせだけしておきます。詳しいことはお会いしたときにお話しいたします。 ○そのことについては田中さんがよく知っていたので、詳しく話してもらいました。 ○日本の詳しい地図 (ちず)はありませんか。小さな町なので、これには書いてありません。もっと詳しいのがほしいのです。詳しければ詳しいほどいいです。 ○今は詳しく説明している時間がありません。またこの次にしてください。 2 物事をよく知っているようす。/「~に詳しい」の形で使う。/ ○田中さんなら法律に詳しいから、いい方法を教えてくれるでしょう。 ○九州(きゅうしゅう)へ旅行したいのですが、どなたか九州の地理に詳しいかたを紹介(しょうかい)していただけませんか。 ○犯人(はんにん)は内部の事情に詳しいものにちがいないと、警察(けいさつ)では言っている。 ○社内事情に詳しい。源氏物語(げんじものがたり)に詳しい。文法に詳しい。 **くわだ・てる**〔企てる〕 (動詞) しようと思っていろいろ考える。→けいかくする〔計画する]。 ○新しい事業を企てるときには、じゅうぶんな調査(ちょうさ)が必要です。 ○山下さんは今その研究(けんきゅう)の工業化を企てています。 ○田中さんは、今はお金持ちですが、むかしはお金にこまって自殺(じさつ=自分で自分をころすこと。)を企てたこともあったそうです。 ○田中さんたちは小さなボートで太平洋の横断(おうだん=よこぎってわたること。)を企てましたが、きけんが多いので実行しませんでした。 ○田口さんたちは何か悪いことを企てているようですね。 **くん**〔君〕(接尾語) /男の人が男の友だちや、目下の男の人などをよぶときに、名まえの下につけて使うことば。/ →さん。 <314> ○小林正治君。川上大造君。 ○田中君。山田君。中村君。 ○一郎(いちろう)君。正男(まさお)君。明(あきら)君。 ☆女の人が男の人をよぶときや、男の人が女の人をよぶときには、ふつう使わない。 **ぐん**[郡] I(名詞) /都・府(ふ)・県(けん)の下、町・村の上の行政(ぎょうせい) 上の単位。都は市と区(く)と郡に、府・県は市と郡に分かれている。/→し〔市〕。まち [町〕。むら[村〕。 ○東京都には23の区のほかに、23の市と二つの郡があります。 ○町の中は空気もきたなくなりました。空気のきれいな郡部のほうに家をたて、てくらしたいですね。 II (接尾語) /郡の名まえにつけることば。/ ○あなたの住んでいる清瀬(きよせ)という町は何郡(なにぐん)ですか。 ○東京都北多摩郡(きたたまぐん)清瀬町(きよせまち)。 ○愛知県(あいちけん) 知多郡(ちたぐん) 知多町(ちたまち)。 (関連語)② 府。県。 **ぐんぐん**(副詞) 物事がいきおいよく早く行なわれるようす。→どんどん。ずんずん。 ○この自動車はエンジンが強いから、どんな山みちでもぐんぐんのぼるでしょう。 ○田中さんはほかの人よりもずっと元気で、ぐんぐん先へ行ってしまいました。 ○山下さんは夜おそくまで勉強したので、せいせきもぐんぐんよくなりました。 た。 ○その木はぐんぐんのびて、とうとうやねよりも高くなりました。 ○あの会社はこの10年間にぐんぐん大きくなって、自動車ではいちばん大きな会社になった。 /「ぐんぐんと」の形でも使う。/ **ぐんじん** [軍人〕(名詞) 軍隊(ぐんたい)に籍 (せき)がある人。将校(しょうこう)・下士官(かしかん)・兵(へい)の全部を言う。→へいたい〔兵隊]。 ○小さい時、海軍 (かいぐん)の軍人になりたいと思った。 ○軍人であった父は2度の戦争に出ました。 ○軍人らしい態度であいさつした。 ○軍人精神(せいしん) をやしなうための、きびしい訓練 (くんれん)を受けた。 ○軍人上がりの人は、ことばや態度からすぐにわかる。 **ぐんたい**〔軍隊〕(名詞) 一定の秩序(ちつじょ)をもって組み立てられている軍人の集まり。 ○23歳(さい)の時に軍隊にはいった。 ○軍隊に取られて2年間大学を休学した。 ○わたしの友人には軍隊に行ってきた人が多い。 ○軍隊を出てから、もとの会社にもどった。 ○日本は憲法(けんぼう)によって、軍隊をもつことをゆるされていない。 ○軍隊の生活はきびしかった。 ○軍隊式の敬礼 (けいれい) をした。 <315> **け** [毛] (名詞) 1 動物のからだや頭にはえている毛。/人間の頭にはえるのは「かみ」また「かみの毛」と言い、顔にはえるのは「ひげ」と言う。/→ひげ。はげ。 ○毛がはえる。 ○ぶたの毛はかたいから、ブラシを作るのにいい。 ○おじいさんはかみの毛がすっかりぬけてしまいました。 ○子犬の毛がだんだんのびてきた。 ○ひつじの毛をかるのは、春から夏にかけてである。 ○にわとりの毛をむしって(=ひきぬいて取る。)料理した。 ○あの人のかみの毛はすっかりしらが(=白い毛)になった。 ○毛ぶかい。毛なみ。毛だらけ。 ○ちぢれ毛(げ)。赤毛(あかげ)。 2 おりものなどの原料としての毛、またそれで作ったもの。 ○冬には毛のシャツを着ます。 ○スキーをするときは毛のくつしたをはく。 ○毛のすれた(=みじかくなった) オーバーを着ていた。 ○毛おりもの。毛いと。毛がわ。 **け**(助詞) /「~た(だ)っけ」の形で使う。話してとばにしか使わない。/ 1 / あることがらを思い出して言う場合に使う。特にむかしのことをなつかしく思う場合に使う。/ ○子どものころはこのへんでよくあそんだっけ。 ○学生時代はあの先生にずいぶんしかられたっけ。あのころはよくなまけたからなあ。 ○去年の夏はみんなで海へおよぎに行ってほんとうにたのしかったっけ。 ○ああいけない、きょうはデパートは休みだったっけ。すっかりわすれてた。 2 / わすれてしまったことを質問したり、よくおぼえていないことをたしかめたりする場合に使う。/ ○あの人はどなたでしたっけ。 ○あなたは日本で何の勉強をするんでしたっけ。 ○「きょうの会は何時からだっけ。君知っている。」「6時からじゃなかったっけ。ぼくもよくおぼえていないんだ。」 ○あなたはきのうほんとうに学校に来ていたっけ。 **げ**(接尾語) /おもに形容詞の語幹(ごかん)につづいて、「そのようなようす」という意味を表わす。ふつう自分以外の人について言う場合に使う。/ 1 /おもに人の気持ちを表わすことばにつづいて、他人の気持ちを「~のようだ」と考えて言う場合に使う。/ ○山田さんは母親に死なれてから、いつもかなしげな顔をしています。 ○マラソンのせんしゅは、つかれきって、苦しげにいきをしながら、はしっている。 ○幼稚園(ようちえん)で、子どもたちがたのしげに歌をうたっている。 ○友だちは、とおくからわたしを見つけて、なつかしげに手をふってやってきた。 2 / おもに人の状態を表わすことばにつづいて、他人の動作やようすを「~のようだ」と考えて言う場合に使う。/ ○この子は親の言うことを少しもきかないで、かわいげのない子だ。 ○そんなことでおこるのは、おとなげがない。 <316> (=つまらないことでおこるのはばからしい。) ○たのもしげな男。 ○みすぼらしげなかっこう。 ○なれなれしげに話しかける。 **げ**〔下〕 (名詞) →じょう〔上〕。ちゅう[中]。 1 じゅんぽんが下のほうのもの。ねうちの少ないもの。また、そういうこと。 ○少しも勉強しないのでせいせきはクラスでは下の部だ。 ○こんなへたな文章は下の下だ。もう一度よく考えて書きなおしてこい。 ○この程度のものならふつうより少しいいでしょう。点をつければ中の上か、上の下になります。 ○恋(こい)に上下のへだてはない。 2 本などで2さつ一組み、または3さつ一組みのときの最後のほう。/下巻(げかん)とも言う。2さつ一組みのときはもう一方を上または上巻(じょうかん)と言う。3さつ一組みのときは、まんなかのを中または中巻 (ちゅうかん)と言う。/ ○この本は、上のほうはやさしいが、下のほうはなかなかむずかしい。 ○解説書は上中下の3さつに分かれています。上と中はできていますが、下はまだできていません。下が出るのはことしの夏ごろでしょう。 **けい** 〔系〕(接尾語) /おたがいに一つにつながるような関係のあるものを、まとめて言う場合に使う。/ ○わたしは文科系の科目よりも理科系の科目のほうがすきです。 ○あの人のぞくしている政党(せいとう)は保守(ほしゅ)系の政党ですか。 ○春は神経(しんけい) 系の病気にかかる人が多いそうだ。 ○ちきゅうも月も、太陽(たいよう)系の天体の一つだ。 ○19世紀は自然主義(しゅぎ)系の文学のさかんな時代でした。 ○アメリカのハワイには日系(=日本人系。)の米人がたくさんいる。 ○日本語のアクセントには、大きく分けて、関東系と関西系の二つがある。 **けい** [形] (接尾語) /「~のかたち」と言う意味を表わす。/ ○しょくどうに、しかくのテーブルや長円形をしたテーブルがならべてある。 ○ちきゅうや月は、やきゅうのボールのように球形(きゅうけい)です。 ○動詞の活用形。 ○三角(かく)形。四角形。五角形。六角形。正三角形。台形。平行四辺(へいこうしへん)形。多角形。 ○未然形。連用形。終止形。連体形。仮定(かてい)形。命令形。 **げい** 〔芸〕(名詞) よく勉強・れんしゅうしなければならない一定のやり方。→げいじゅつ [芸術]。 ○あのじょゆうは顔はきれいだが、芸はさっぱりだ。 ○かぶきでは女の役も男がしますが、それがほんとうの女よりも女らしく見えます。すばらしい芸です。 ○一つの芸を身につけるには、どうしても10年かかります。 ○このサーカスでは犬にいろいろの芸をさせていました。 ○一芸にひいでた人。(=特別の芸がひじょうによくできる人。) ○芸は身を助ける。(=特別の芸をおぼえていると生活にこまったときの助けになる。) <317> ○芸がない。(=やり方やようすがふつうであって、特によいところがない。) ○芸がこまかい。(=こまかいところまでよく注意してやっているようす。) **けいえい**〔経営〕 (名詞、~する) 店や会社をつくって仕事をすること。 ○スタムさんのおとうさんは貿易(ぼうえき) 会社を経営しているので、スタムさんはいま日本で貿易の勉強をしています。 ○あの会社は経営がじょうずなので、どんどん大きくなりました。 ○その会社は経営がうまくいかないので、とうとうつぶれてしまいました。 ○山下さんは経営の才能(さいのう)がある。 ○経営にさんかする(=いっしょに経営するようにする。)ためにお金を出した。 ○私立学校の経営は、学生のおさめる授業料によっています。 ○これが田中さんの経営するホテルです。 ○田中さんはその会社の経営者のひとりです。 ○経営学。経営学科。経営難(なん)。 **けいかく**〔計画〕 (名詞、~する) あることをする前に、やり方やじゅんじょなどを考えること、またその考え。→よてい〔予定〕。 ○今、外国の旅行を計画しています。 ○10年間に100万円をためる計画を立てた。 ○天気が悪くなったので、山のぼりの計画をとりやめることにした。 ○東京都では来年新しく高等学校をつくる計画があるそうだ。 ○「今度の事業はどういう計画ですか。」○金がなくて計画だけにおわった。 ○会社は新しい事業を計画中である。 ○計画にしたがって仕事を進める。 ○計画経済(けいざい)。都市計画。5か年計画。 ○なかなか計画どおりにはいかないものだ。 **けいけん** [経験〕 (名詞, 〜する) 自分でじっさいに、したり、見たりすること。また、それによって身についたちしきなど。 ○日本語を教えた経験はありません。 ○こんないやな経験をするのは初めてだ。 ○この会社には外国生活の経験をした人がたくさんいます。 ○タイピストの経験のある人をもとめている。 ○新聞記者の経験を生かして小説を書いたそうです。 ○経験をつんだ医者(いしゃ)にかかれば安心できます。 ○むずかしい仕事には、なんといっても経験がものを言う。(=役にたつ。) ○わたしの経験では、わかいときには、なんでもやっておくほうがいい。 ○今度の実験はしっぱいしたが、わたしにはいい経験になった。 ○経験がふかい。経験があさい。経験にとむ(=おおい)。経験ずみ。 ○経験者。経験談。未経験。経験年数。 **けいこ** 〔稽古〕 (名詞、~する) れんしゅうすること。/音楽・おどり・ダンス・いけ花・おちゃ・じゅうどうなどをれんしゅうする場合に使う。「おけいこ」とも言う。/→れんしゅう 〔練習]。 ○水よう日にいけ花のけいこがあります。 <318> す。 ○けいこがまだじゅうぶんではない。 ○あしたピアノのけいこに行きます。 ○しばいのけいこでいっしょうけんめいだ。 ○かぜをひいて、おどりのけいこを休む。 ○「うちで読本の読み方をよくけいこしておきなさい。」/先生が子どもに言う。/ ○日よう日はけいこはありません。 ○先生にじゅうどうのけいこをつけてもらう。(=れんしゅうをしてもらう。) ○けいこはじめ。寒(かん) げいて。けいこごと。けいこ着(ぎ)。けいこ日(び)。けいこ不足。 **けいこう**[傾向〕(名詞) 1 物事が一つの方向に向かって進んでいくようすのこと。→かたむき[傾き]。 ○ここ二、三年の傾向を見ると、スカートはだんだんみじかくなってきました。 ○雨のふらない日がつづいたので、野菜(やさい)は高くなる傾向にあるようです。 ○グラフに書くと、どういう傾向があるか、よくわかります。 ○そのころの学生には戦争に反対する傾向が見られなかった。 ○いい傾向。悪い傾向。こまった傾向。 2 そのもののもっている特別のようす。→せいしつ 〔性質〕。 ○火は上へ上がる傾向をもっていますから、火事のときは下へにげなければいけません。 ○田中さんはその日におそわったことをその日のうちにふくしゅうしていますが、これはなかなかいい傾向ですね。 ○山下さんは病気以外の理由でけっせきすることが多いが、こういう傾向は、このましくない。 **けいざい** [経済](名詞、〜な) 1 物を作ったり、分けたり、使ったりする、社会のしくみ。 ○日本の経済をけんきゅうする。 ○来年の経済はよくなるでしょう。 ○経済学。経済界。経済状態。自由経済。 2 生活のうちで、お金に関係のあることを言う。 ○仕事をうしなったので、経済が急に苦しくなった。 ○主人のほかふたりのむすこもはたらいているから、あの家の経済は悪くないはずだ。 ○となりではおくさんが経済をにぎっている。 ○家の経済がゆるさなくて学校へ行かれなかった。 ○経済的にこまっている。 ○家庭経済。経済生活。 3 お金がかからなくてすむこと。/「経済的な(に)」と言う形も使う。/ ○経済という点では、食事は自分で作るのがいちばんいい。 ○学校へ通うのにいちばん経済なのは国電です。 ○費用(ひよう)の経済ばかりでなく、時間の経済も考えなければなりません。 ○高くても品質のいいものがけっきょく経済になる。 ○タクシーより電車のほうが経済的です。 ○食事は学校のしょくどうで経済的にすませています。 ○いらない物を買うのは不経済です。 <319> **けいさつ**〔警察〕(名詞) 国民の生命・ざいさんをまもり、犯人(はんにん)をとらえるなど社会の秩序(ちつじょ)をたもつ国の機関(きかん)。またけいさつの人。「けいさつしょ」を略したことば。→けいさつしょ〔警察署〕。 ○何かあったら 110 (ひゃくとお)番ですぐ警察にしらせてください。 ○この町も人口がふえて、警察の仕事はますますいそがしくなってきた。 ○火事の原因については、警察と消防署(しょうぼうしょ)で調べているそうです。 ○事件(じけん)があるらしいというので、警察が動きだした。 ○警察が来たから、にげろ。/→ じゅんさ〔巡査〕。/ ○お金をぬすまれて、警察にとどけました。 ○だました男は警察につかまった。 ○「警察の者ですが、ちょっとお聞きしたいことがあります。」と言った。 ○今まで、警察のやっかいになったことはない。(=警察で調べられたりしたことはない。) ○悪いことをして、警察へつれて行かれた。 ○警察官(かん)。/「警官」とも言う。/ 警察学校。 ○国家警察。地方警察。 **けいさつしょ**〔警察署〕 (名詞) 警察の仕事をする役所。 ○この近くに警察署がありますか。 ○このへんはどこの警察署の受け持ちですか。 ○「ちょっとうかがいますが、品川警察署はどこですか。」/名まえをつけていうときは「品川署」というように「警察」を略することが多い。/ ○「警察署までちょっと来てください。」 ○警察署長。警察署員。 ○水上警察署。空港(くうこう) 警察署。 **けいさん** 〔計算] (名詞、〜する) 1 数やりょうを数えること。→かんじょう[勘定]。 ○コンピューターにかければどんな大きい計算でもすぐできる。 ○数学のできる人は計算が早い。 ○計算がまちがっている。 ○なんどやっても計算が合わない。どうしてだろう。 ○旅費(りょひ)には、べんとう代も計算に入れなくてはなりません。 ○彼は計算高い男だ。(=損得(そんとく)をすばやく計算して、損(そん)をしないようにする人。) ○毎月の食費(ひ) を計算してみましょう。 ○計算問題。計算機(き)。 2 全体の予定(よてい)の計画。 ○そんなことがあろうとは、計算にはいっていなかった。 ○その条件(じょうけん)はちゃんと計算に入れてある。 ○しょうばいには、時には損(そん)をすることも計算に入れておきなさい。 ○事はわたしたちの計算したとおりに進行しています。 ○万事はわたしの計算 (=こうなるだろうと思った見てみ。)どおりに進んでいる。 ○計算ちがいをしてしまった。 **けいしき**〔形式〕(名詞) 1 内容に対して外から見た形を言う。→ないよう [内容]。 ○日記の形式で書いた小説もあります。 <320> ○新聞の形式をまねた広告をこのごろよく見ます。 ○調べるといっても形式だけで、こまかいことは調べない。 ○形式ばかり気にしていると内容がそまつになる。 ○形式を重じる。 ○形式上。形式主義。 2 決まった形。→かた〔型〕。 ○けっこん式の形式は国によってちがいます。 ○手紙の形式もひととおりならわなければなりません。 ○この形式の車はもう町では見られなくなった。 ○かぶきの形式は徳川(とくがわ)時代にできあがったものである。 ○入学願(ねが)いには特別の形式がありますか。 ○奈良(なら)の都は中国の都市の形式にならって造られた。 ○この音楽はソナタ形式でつくられている。 ○形式主義(しゅぎ)。 3 手続(てつづ)きの形。→てつづき〔手続き]。 ○会長を決めるのはせんきょの形式によろことになっています。 ○形式はそうなっていても、じっさいはそんなにむずかしいものではないよ。 **けいしきてき**〔形式的〕 〔形容動詞) 形ばかりで内容がともなわないようす。 ○形式的なまねばかりしていては進歩しない。 ○私の家は形式的には妻の物になっています。 ○形式的なことばかり言わないで、もっと実質的なことについて話し合いましょう。 ○形式的なみまいは病人にはありがたくない。 ○形式的に会議をひらいただけで、何もそうだんしなかった。 **けいしゃ** [傾斜〕 〔名詞、~する) 一方が高く他方がひくいようすになること。→かたむく〔傾く〕。ななめ〔斜め]。 ○このさかの傾斜は相当急ですね。これでは自動車がのぼれないでしょう。 ○このやねは少しひくすぎます。もう少し高くして傾斜の度を大きくしたほうが形もいいでしょう。 ○このみぞの傾斜はどのくらいですか、はかってみてください。あまり傾斜がゆるいと、水のながれが悪いですよ。 ○こちらから見ると、ちょっと左へ傾斜していますね。もう少し右へ動かしてまっすぐに立ててください。 ○地下鉄(ちかてつ)の工事のためにわたしのうちも少し傾斜してしまいました。工事がおわったらこの傾斜をなおしてもらわなければなりません。 **げいじゅつ** 〔芸術〕(名詞) それぞれの方法によって美を表わし、人の心によろこびをあたえるもの。文学・音楽・絵画など。→科学 [かがく〕。 ○あのかたは、日本の芸術にも外国の芸術にもふかい理解があります。 ○人のまねは芸術とは言えない。 ○人生のための芸術と、芸術のための芸術。 ○芸術は長く、人生はみじかい。 ○芸術家は自由を愛(あい)する。 ○芸術上の問題で議論 (ぎろん)する。 ○芸術的な映画。 ○芸術運動。芸術作品。芸術批評(ひひょう)。 ○芸術映画。芸術写真(しゃしん)。 <321> ○芸術祭(さい)。 **けいたい**〔形体・形態] (名詞) 外に現われている形のようすのこと。→かたち[形]。ありさま。すがた[姿]。 ○使いやすさとともに形態の美しさも考えて設計(せっけい)しなければいけません。 ○集まってしゃべるだけでは会議の形態になりません。 ○会社の形態をとったほうがいいか、研究所(けんきゅうじょ)の形態がいいか、よく考えなければいけない。 ○形態だけととのえても、内容がなければだめですね。 ○温度(おんど) が0度よりひくくなると、水はこおりという形態をとる。 ○生物の形態を研究(けんきゅう)する。 **けいべつ** 〔軽蔑〕 (名詞、~する) かるく見てばかにすること。かろんずること。→そんけい〔尊敬〕。 ○いっしょうけんめいにはたらいている労働者(ろうどうしゃ)をけいべつの目で見てはいけません。 ○これ以上みんなのけいべつにはたえられない。 ○子どもだからといって、けいべつしてはいけません。 ○学校の成績(せいせき)が悪いといってけいべつする。 ○いかにもけいべつしたようなわらい方をする。 ○わたしがお金をかりに行ったとき、田中さんは「わたしはそういうこじきのような人はきらいです。」と、けいべつしたような言い方をした。 ○はずかしいことをしたのだから、けいべつされてもしかたがない。 **けいやく**〔契約〕 (名詞, 〜する) 法律上の効果(こうか)をもったやくそくをすること。→やくそく〔約束]。 ○へやをかりることに決めて、きのう契約しました。 ○下宿代(げしゅくだい)は月1万円という契約です。 ○そんな契約はしたおぼえがない。 ○話が決まったら、早く契約を結びましょう。 ○この契約は無効(むこう)だ。 ○相手が契約に違反(いはん)した(=契約のとおりにしなかった。)ときは、お金をはらわなくてもいいのですよ。 ○契約書は2通作って、自分が1通と相手が1通持っていることにした。 ○契約を取り消す。 ○売買契約。長期契約。仮(かり)契約。 ○契約者。 **けが** [怪我〕 〔名詞、~する) 1 まちがって、からだにきずを受けること、またそのきず。 ○自動車事故(じこ)で一週間のけがをした。 ○スキーに行って足にけがをした。 ○工場でのけがは、ゆうがたつかれたときにおこりやすい。 ○足のけががなおるまでは学校へ行けない。 ○きのうの火事でけが人が出たそうだ。 ○大けが。ひどいけが。かろいけが。 2 思いがけないこと。あやまち。→まちがい。 ○だれにでもけがということがあるから気をつけなければならない。 <322> ○「わざとしたのではなく、けがだからゆるしてあげなさい。」 ○けがの功名(こうみょう)。(=まちがったために、かえってうまくいったこと。) **げき** [劇〕 (名詞) しばいのこと。演劇(えんげき)。→しばい〔芝居〕。 ○学生がいろいろな劇をやります。 ○わたしは劇を見るのがめしよりすきだ。 ○西山さんはいま新しい劇を書いている。 ○あの事件(じけん)は劇にも映画にもなった。 ○劇映画とニュース映画を一本ずつ見ました。 ○あの劇的な場面は一生わすれられません。 ○現代劇より時代劇のほうがすきです。 ○アメリカの西部劇にはカウボーイが必ず出る。 ○古典(こてん)劇。創作(そうさく)劇。翻訳(ほんやく)劇。 ○シェークスピア劇。イプセン劇。 ○悲(ひ)劇。喜(き)劇。寸(すん)劇。歌(か)劇。新劇。放送(ほうそう)劇。 **げきじょう**[劇場](名詞) 劇(げき)や映画をたくさんの人に見せるためのたてもの。 ○第2国立劇場をたてる計画がある。 ○ひろい劇場の中は、着かざった人々でいっぱいでした。 ○劇場中継(ちゅうけい)のテレビを見ました。 ○野外(やがい)劇場。 **けさ**〔今朝〕 (名詞) きょうの朝。/副詞的に使われることもある。/ →こんばん〔今晩〕。 ○けさはずいぶんさむいです。 ○けさから、熱(ねつ)があって休んでいます。 ○けさの新聞を読みましたか。 ○きのう出かけたきり、けさになっても帰って来ません。 ○「いつ東京へ帰ってきましたか。」「けさ帰ってきました。」 ○彼はけさ早くひこうきでたちました。 ○けさ関東(かんとう) 地方にじしんがあった。 ○けさがた。けさほど。 **けしき**〔景色〕 (名詞) 山や海など自然のながめ。 ○日本のいなかはけしきがいい。 ○けしきのいい所で、しゃしんをとりましょう。 ○春のけしきもいいが、秋のけしきもまたかくべつだ。 ○空からながめたけしきは絵のようでした。 ○ここからながめる富士山(ふじさん)のけしきはすばらしいです。 ○しばらくけしきに見とれていた。 ○雪(ゆき)げしき。冬げしき。春げしき。 **けしょう** [化粧〕 〔名詞,〜する) いろいろのものをつけてきれいに見せること。特におしろいやべになどをつけて顔をきれいに見せること。/女の人は「お化粧」の形で使うことが多い。/→おしゃれ。 ○わたしが行ったとき、よし子さんはかがみの前でお化粧をしていました。 ○女の人はおしろいや紅(べに)をつけて化粧するから、きれいに見えるのです。 <323> すよ。 ○いまお化粧中ですから、もう少しまってください。 ○おまえなんかいくら化粧してもだめだよ。 ○このへやはかべがよごれていたから、ぬりかえで化粧した。 ○朝おきて見ると、庭はすっかりゆき化粧をしていました。 ○薄(うす)化粧。厚(あつ)化粧。 ○化粧道具(どうぐ)。化粧品。化粧せっけん。化粧室(しつ)。化粧ばこ。 ○化粧まわし。 **け・す**[消す](動詞) →きえる〔消える〕。 1 あかりや火などをなくする。→つける。 ○夜ねるときはあかりを消します。 ○消防(しょうぼう)が火事を消した。 ○出かける前にガスの火を消したかどうか、よく見てください。 ○でんとうを消しわすれて出かけらしい。へやにあかりがついている。 ○山の上であかりをつけたり、消したりしているが、あれは友人だろう。 2 物の形やすがたをなくする。→あらわす。 ○まちがった字を消して書きなおしました。 ○こくばんの字を消さないでください。 ○ゆきが足あとを消した。 ○じゅんさが来たときは、どろぼうはすがたを消したあとだった。 3 音やにおいをなくする。 ○ラジオがやかましいから消してください。 ○このくすりは毒(どく=からだに悪いはたらきをするもの。)を消します。 ○これは、においを消すくすりです。 ○消しゴム。インク消し。 **けず・る**〔削る] (動詞) 1 ナイフなどでものの外がわをうすく取り去る。 ○えんぴつを削ってとがらせる。 ○たけを削ってはしを作った。 ○かんなでいたを削って、うすくする。 2 取りのぞく。へらす。→くわえる〔加える〕。ます[増す〕。 ○いらないことばを削って文章をなおした。 ○2字削り、1字くわえて訂正(ていせい=なおすこと。)した。 ○新しいみちができるので、私のうちの土地は少し削られました。 ○来年の予算(よさん)では教育費(きょういくひ)が5%削られるそうです。 ○スペースがないので、文章を削りました。 ○骨身(ほねみ)を削られる (=たいへんなくろう、心配のようす。)ような、つらい思いをしました。 ○削り取る。 **げた**〔下駄] (名詞) 木で作った日本のはきもの。→はきもの。 ○くつをはくよりげたをはくほうがらくだ。 ○大きな音がしたので、げたをつっかけて表に出て見た。 ○げたをぬいで足をあらいました。 ○高げたの音がカランコロンと近づいてきます。 ○げたばきで校内を歩いてはいけない。 <324> ○げたばこ。 **けちくさ・い**(形容詞) 1 使わなければならないときでもおしいと思って使わないようす。→けちんぼう 〔けちん坊]。 ○田中さんはお金をためるためにけちくさい生活をしている。 ○山田さんは、むかしはけちくさかったけれども、今はぜいたくな生活をしています。 ○ 100円のわり当ても出さないというのは、ずいぶんけちくさくしていると思うでしょうが、ほんとうにお金にこまっているのです。 ○けちくさい人。けちくさいやつ。 2 物が悪くて、ねうちがないようす。 ○そんなけちくさいかばんを使わないで、りっぱなのを買いなさい。 ○けちくさい洋服(ようふく)を着ていると、相手にされませんよ。 3 考え方が小さいようす。 ○自分だけよければ、人はどうなってもかまわないというようなけちくさい考えはやめてください。 ○山中さんはどうしてもノートをかしてくれません。試験が近づくと、みんなけちくさくなりますね。 (関連語) ①けち。けちけちする。 **けちんぼ(う)** 〔けちん坊] (名詞) 使わなければならないものでも使いたくないと思って使わない人。お金を使うのがきらいな人。けちな人。→けちくさい。 ○田中さんはけちんぼうだから、こういうお金は出さないでしょう。 ○山下さんのようなけちんぼうとけっこんしたら、おくさんはこまるでしょうね。 ○むだなことにお金を使わないのはけちんぼうではない。 ○あまりお金ばかりためていると、けちんぼうだと思われますよ。 **げつ** 〔月〕(接尾語) 月。/今から見て、前の月だとか、次の月だとか言うようなことを言う場合に使う。/→つき[月]。がつ[月]。かげつ〔箇月]。 ○今月は5月です。 ○わたしは先月大阪 (おおさか) へ行ってきました。 ○このみせは毎月15日は休みです。/この場合は「まいつき」とも言う。/ ○本月。来月。 ☆一年の中の月の名まえを言う場合には「月(がつ)」を使い、時間の長さを表わす場合には「か月(げつ)」を使う。 **けっか** [結果](名詞) あるできごとや行ないの次にくる状態。→げんいん[原因]。 ○先日の試験の結果はいつわかりますか。 ○きょうの実験の結果は大せいこうだった。 ○けいさつで調べた結果によると、火事の原因はたばこのすいがらだそうです。 ○もんくを言うのは結果を見てからにしてください。 ○結果から見ると、その計画は、初めから無理だったのです。 ○善意(ぜんい)でやったのですが、思いがけない結果におわってしまいました。 ○たいていの交通事故(じこ)は不注意の結果である。 <325> ○原因のあるところに必ず結果がある。 **げっきゅう** [月給](名詞) 月を単位として決められている給料(きゅうりょう)。→きゅうりょう[給料]。てあて〔手当]。 ○わたしの月給は5万5千円です。 ○弟は店員(てんいん)で、月給6万円を取っています。 ○月給が上がっても、物価(ぶっか)も上がるので、生活がらくになりません。 ○おてつだいさんに月給をはらう。 ○月給から税金 (ぜいきん)などいろいろさしひかれると、手取(てど)り(=じっさいに自分のものになるお金。)は少なくなってしまいます。 ○春山さんは月給をぜんぶ自分のこづかいに使ってしまうそうだ。 ○月給日の前になると、さいふがからになってしまう。 ○北川さんは月給ぶくろのふうを切らないで、おくさんにわたすそうだ。 ○月給取りは気らくな商売(しょうばい)だ。 ○月給を出す。 (関連語)日給(にっきゅう)。週給(しゅうきゅう)。 **けっきょく**〔結局〕(副詞) 1 いろいろのことがあったが、それらの最後に。 ○あのとき日本語の勉強を始めた人はたくさんいましたが、結局最後までやったのは5人だけでした。 ○いろいろやってみましたが、結局しっぱいしました。 ○あのときはまだだれが行くか決まっていませんでしたが、結局だれに決まったのですか。 ○田中さんは左のみちを行き、わたしは右のみちを行きましたが、結局同じぐらいの時間でした。 ○その宝物(たからもの)は、結局だれも見つけることができませんでした。 ○京都へ行こうか、北海道(ほっかいどう)へ行こうかといろいろ考えましたが、結局京都へ行くことに決めました。 2 いろいろのことが考えられるが、最後にどうなるかをかんたんに言うこと。→つまり。 ○私の意見も結局のところはそうまります。 ○いろいろと意見が出ましたが、結局は私の考えたとおりになりました。 **けっこう**〔結構〕 (名詞、〜な・に) /かなで書くことが多い。/ 1 /いい。りっぱ。/ほめるときや賛成(さんせい)のときに使う。/→いい。りっぱ。 ○結構なおうちですね。 ○結構なおかしをありがとうございました。 ○「あじはいかがですか。」「結構です。とてもおいしいです。」 ○「土よう日に映画を見に行きませんか。」「結構です。行きましょう。」 ○結構なお天気。結構な身分。結構な品。 2 かまわない。まあまあじゅうぶんである。だいたい役に立つ。→かまわない。 ○「おちゃをあげましょうか。」「水で結構です。」 ○「音楽会のきっぷを買ってください。」「今お金がないのです。」「お金はいつでも結構です。」 ○「大阪(おおさか)までの特急券(とっきゅうけん)がありますか。」「グリーン車ならあります。」 <326> 「結構です。それを1枚ください。」 3 いらない、またはなくてもいい。/とおまわしの、ややえんりょした言い方。/ ○「コーヒーをもういっぱいいかがですか。」「もう結構です。」 ○「車でお送りしましょう。」「いいえ、結構です。近いから歩いて帰ります。」 ○「おさけをお持ちしましょうか。」「おさけは結構。ごはんにしてください。」 4 じゅうぶん。/副詞的に使う。/ ○古いカメラでも結構うつりますよ。 ○ぎゅうにくは300グラム買えば、結構2人前ありますよ。 ○まだ時間があるから、歩いて行っても結構間に合いますよ。 **けっこん**〔結婚〕 〔名詞、〜する) 男女が夫婦になること。 ○私たちは5月10日に結婚いたしました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。/手紙で知らせるときなど。/ ○ご結婚おめでとうございます。 ○結婚のおいわいには何がいいでしょう。 ○姉は両親にかわって私たちを育てたために、結婚がおくれました。 ○結婚の申し込みをする。 ○いもうとは来月結婚します。 ○山田さんは花子さんと結婚するそうです。/ 「・・・・・・と結婚する」の「と」に注意。/ ○結婚式をあげてから、すぐ新婚(しんこん)旅行に出た。 ○結婚届。結婚記念日 (きねんび)。結婚ひろう。(=人々に知らせる。) ○恋愛(れんあい)結婚。見合い結婚。国際結婚。 **けっして**〔決して〕(副詞) どんなことがあっても。ぜったいに。/打ち消しを強めることば。いつも、下に打ち消しのことばがくる。/→かならず[必ず]。ぜったい〔絶対〕。 ○私は決してうそは申しません。 ○彼は人に悪く言われるが、決して悪い人間ではない。 ○このまちがいを決してくり返してはなりません。 ○ご親切は決してわすれません。 ○じしんについてはいつおこるか決してゆだんはできない。 ○この品は買っておいて決してそんはしませんよ。 ○決してだますつもりはなかったのだ。 **けっしょう**〔決勝〕(名詞) 最後の勝(か) ちまけを決めること。 ○予選(よせん)では1等になったが、決勝ではまけた。 ○田中さんはよくがんばりましたが、とうとう決勝でまけてしまいました。 ○今度は強い選手(せんしゅ)が多いから、決勝までのころのはむずかしいでしょう。 ○山下さんは、あしたの決勝にそなえるため、きょうは午後からかるいれんしゅうをする予定(よてい)です。 ○のこったのは両方とも強いチームですから、今度の決勝はおもしろいでしょう。 ○決勝戦。決勝点。決勝線。 **けっしん**[決心〕 〔名詞、~する) こうしようと考えて心を決めること。またそのようにして決めたことがら。 ○漢字をおぼえようと決心して、毎日20字ずつ勉強しています。 <327> ○いくら決心しても、そのとおり実行しなければ役にたちません。 ○田中さんは外国留学(りゅうがく)の決心を今でも変えていないそうです。 ○わたしはたばこをやめるかたい決心をしましたが、すぐまたすうようになってしまいました。 ○相手も最後まで争う決心をしていますから、この裁判(さいばん)は長くなりますよ。 ○行きたいことは行きたいがお金がいるので、なかなか決心がつきません。 ○決心がぐらつく。決心がにぶる。 ○決心をかためる。 ○決心がくずれる。 **けっせき**〔欠席〕 〔名詞,〜する) 学校・集まりなどへ行くはずのとき、行かないこと。→しゅっせき〔出席〕。 ○ブラウンさんから病気で欠席の知らせがありました。 ○「欠席はありませんか。」「欠席は田村さんひとりです。」 ○このごろ、かぜがはやるので欠席が多いです。 ○ざんねんですが、きょうのパーティーに欠席させていただきます。 ○中山さんは欠席です。 ○病気で学校を欠席した。/助詞「を」に注意。/ ○入学してから1日も欠席したことがない。 ○欠席届(とどけ)。欠席者。欠席日数(にっすう)。無欠席。 **けってい**〔決定〕 〔名詞,〜する) 決めること。決まること。決まったことがら。きめる〔決める〕。きまる[決まる]。さだめる〔定める]。 ○いつまでも決定をのばしていてはこまります。早く決定してください。 ○みんなでこうしようと決定した以上、その決定に、したがわなければいけません。 ○23日の教授会で合格者(ごうかくしゃ)が決定する。 ○日本へ行くかどうかは、まだ決定していません。 ○「出発の日時はもう決定しましたか。」「はい、今月の15日と決まりましたが、時刻(じこく)はまだわかりません。」 ○決定するまで、おちつかない。 ○確定(かくてい)とまではいきませんが、ほとんど決定したようなものです。 **けってん**〔欠点〕(名詞) 人がらや品物などで、じゅうぶんでないところ。完全(かんぜん)でないところ。 ○田中さんは頭はいいのですが、病気で休んでばかりいます。からだのよわいのが欠点ですね。 ○あの人には何か欠点がありますか。 ○どんな人でも何か欠点をもっています。欠点のない人はいないでしょう。 ○欠点だと知ったら、その欠点をあらためるように努力(どりょく)しなければいけない。 ○欠点ばかりでいい点は少しもありません。 **けど**(助詞)→けれども (329ページ) **けども**(助詞)→けれども (329ページ) **けとば・す**[〔蹴飛ばす〕 (動詞) →ける〔蹴る〕。 1 強くける。また、そうすることによってとおい所へ動かす。 ○けとばしたボールが当たってまどガラスをわってしまった。 <328> ○子どもたちは石をけとばしてあそんでいました。 ○だまれ。だまらないとけとばすぞ。 ○田中さんはうまにけとばされて、けがをしたそうです。 2 強くことわる。→のむ[飲む〕。ことわる〔断わる]。 ○そんなむりなことを言われても、あなたにはできないでしょう。けとばしたほうがいいですよ。 ○労働(ろうどう) 組合は会社の案(あん)をけとばしてストライキにはいった。 ○これをけとばせば、もうチャンスはないですよ。よく考えて決めなさい。 **けむ・い** [煙い〕 (形容詞) けむりが目やはなにはいって苦しいようす。/ 「けむたい」とも言う。/→けむたい [煙たい]。 ○へやの中にたばこのけむりがいっぱいで、けむい。 ○汽車がトンネルを通るとき、まどからけむりがはいってきて、けむかった。 ○火事場の近くは、けむくて目があけられないほどだった。 ○あまりけむいので、目からなみだが出た。 **けむたい**→けむり (328ページ) **けむり** 〔煙] (名詞) 物がもえるときに出る気体。→けむる [煙る]。 ○工場のえんとつから黒い煙が出ています。 ○汽車が煙をはきながらはしっていく。 ○煙にむせて(=いきができなくて)苦しかった。 ○きのうの火事で、としょりが、煙にまかれて(=煙につつまれて) 死んだ。 ○のんきそうにたばこの煙をふかしていました。 ○都会では工場その他のえんとつがはき出す煙の害(がい)が問題になっている。 ○火事のため財産(ざいさん)はすべて煙となって消えた。 ○火のない所に煙は立たない。(=事実がなければ、うわさはおこらない。) ○砂(すな)煙。水煙。土煙。湯(ゆ)煙。 **けむ・る**[煙る〕 (動詞) →けむり[煙〕。 1 煙(けむり)が多いようすになる。/白い煙のときにも黒い煙のときにも使う。/ ○この木はしめっているため、けむってばかりいて、よくもえません。 ○へやの中がけむらないように、ここのところにえんとつをつけてください。 2 とおいところがはっきり見えないようになる。→かすむ[霞む]。 ○とおくの山が雨にけむるけしきは、まるで絵のようですね。 ○山のほうはきりでけむっていて、はっきり見えませんでした。 **けむた・い**〔煙たい〕 (形容詞) →けむい [煙い〕。 1 煙(けむり)のために苦しいようす。 ○ストーブがよくもえていないようですね。これではけむたくて何もできません。 <329> ○へやの中がけむたければ、火がよくもえるまで、まどをあけておいてください。 ○けむたくて、目をあけていられない。 2 親しみをもつことができないようす。 ○おかあさんがごいっしょだとけむたいから、あなたひとりできてください。 ○先生をけむたく思うようではこまりますね。 ○子どもにとっては、母親より父親のほうがけむたいようですね。 **けむる**→けむり (328ページ) **けもの**[獣] (名詞) からだ全体に毛(け)がはえていて、4本の足で歩く動物。けだもの。/人間的でない人を言うときにも使う。/→どうぶつ〔動物〕。 ○馬(うま)や牛(うし)は獣ですが、にわとりは獣ではありません。 ○イソップ物語を読むと、獣や鳥(とり)が人間のように書かれています。 ○恩(おん)を知らない人は、獣より悪い。 ○この獣(けだもの)め。それでも人間か。 **け・る**〔蹴る](動詞) 1 足でものを強くつきとばす。→けとばす[蹴飛ばす〕。 ○子どものころ、小石をけってあそんだ。 ○けったボールがとおくへとんだ。 ○ドアを足でけってあけてはいけない。 ○この馬(うま)は人をけるくせがある。 ○船がなみをけって進む。 ○おこって席(せき)をけって(=おこって席を立つようす。)帰った。 ○たったひとりの相手をかこんで、たたいたりけったりのらんぼうをした。 ○けがをした上に会社をくびになって(=やめさせられて)、まるでふんだりけったりの目にあった。(=重ね重ねひどい目にあった。) 2 人のもとめを強くことわる。→のむ[飲む]。ことわる〔断る]。 ○村の人たちは、会社に工事をやめろように言ったが、会社はこれをけって工事を進めた。 ☆「ことわる」の意味の「ける」の反対語として「のむ」が使われるが、「ことわる」の反対語としては「応(おう) ずる」がある。 **けれど**(助詞) →けれども (329ページ) **けれども**(助詞) /話しことばでは、「けれど」「けども」「けど」の形を多く使う。動詞・形容詞・助動詞の③につづく。/ →が。 1 /二つのことがらをならべて言うときに、文と文とを結ぶ。「けれども」の前にくることがらは、あとにくることがらを言うために、かるくつけられる場合が多い。/ ○私は田中ですけれども、山田さんはいらっしゃいますか。 ○あまりおいしくないかもしれないけれども、どうぞめしあがってください。 ○あれもおもしろいけれど、このほうがもっとおもしろいですよ。 ○あの人は頭がいいかもしれないけど、よく勉強するから、成績(せいせき)がいいんだよ。 2 /反対のことがらを表わしているような二つの文を結ぶ。/ ○これは大きいけれども、それは小さい。 <330> い。 ○風はやんだけれども、雨はまだふっている。 ○子どもにはむずかしいけれど、おとなならすぐできるはずだ。 ○読めるけども、書けません。 3 /二つの文を結ぶ。その場合に、前の文から考えて、ふつうならそうなるとは思われないような文があとにつづく。/ ○きょうは日よう日だけれども、学校へ行かなければならない。 ○いっしょうけんめい勉強したんだけれど、試験はよくできなかった。 ○田中さんはからだは小さいけれど、力があるよ。 ○ほしいけども、お金がないから買えません。 4 / 実際(じっさい)と反対のことがらを、「そうなればいい」とねがう気持ちを表わす。あとに、ほんとうはそうなる(する)ことがむずかしいという気持ちをのこしている。「けれども(けども・けど)なあ」の形でも使う。/ ○あの子はもう少しからだがじょうぶだといいんですけれども。 ○この駅(えき)にも急行がとまるといいんだけどもなあ。 ○天気がよかったら、きのうのハイキングはもっとたのしかったんけれどなあ。 ○あのとき、あなたがひとこと「ごめんなさい。」と言ったら、あの人もあんなにおこらなかったのだろうけど。 5 / とちゅうで文がおわったような形にして、はっきり言うのをやめるような気持ちを表わす。/ ○きょうはちょっとつごうが悪いんです。あしたならいいんですけれども。 ○「もしもし、花子さんはいらっしゃいますか。」「あ、今、花子はちょっと出かけておりますけども。」 ○あしたは休ませていただきたいのですけれど。 ○ちょっとうかがいたいのですけど。 **けわし・い**〔険しい〕 (形容詞) 1 山などにのぼって行くみちが急で、のぼるのがむずかしいようす。→たいら〔平]。ゆるやか。きゅう〔急〕。 ○険しいみちをのぼって、やっと頂上(ちょうじょう)につきました。 ○みちが険しかったので、のぼるのはたいへんだった。 ○険しい山の間をぬってバスがはしっている。 ○みちは思ったほど険しくはなかった。 2 あぶないことやむずかしいことがおこりそうなようす。→あんぜん[安全]。きけん〔危険〕。 ○前途(ぜんと)は険しいだろうと思うが、がんばっていただきたい。 ○石炭(せきたん) 産業のしょうらいは、険しいだろう。 ○わが国の貿易(ぼうえき)は険しいみちを進まなければならないだろう。 3 目や顔がおそろしく見えるようす。→おだやか [穏やか]。きつい。 ○父は険しい顔で私をしかった。 ○子どもの声を聞くと、それまで険しかった顔が急におだやかになった。 ○なかの悪いふたりは会うたびに険しい目でにらみ合う。 **けん**[券] (名詞) 1 きっぷ。 ○券のない人は入場できません。 <331> [けんーげんい] ○友だちに音楽会の券を2枚もらったから、いっしょに行きませんか。 ○わたしが先に会場へ行って、券を買っておきますから、あとからゆっくり来てください。 ○この食堂(しょくどう)は、先に券を買わなければいけない。/食堂の券は「きっぷ」とは言わない。/ ○乗車(じょうしゃ)券。回数券。定期券。急行券。寝台(しんだい)券。入場券。前売り券。 ○診察(しんさつ)券。招待(しょうたい)券。割引(わりびき)券。食券。 2 やくそくのしるしのふだ。 ○旅券がなければ入国はできない。 ○競馬(けいば)を見に行くだけで、馬券(ばけん)は買いません。 ○株(かぶ)券。債(さい)券。証(しょう)券。 **けん[軒] (接尾語)** /家を数えるのに使うことば。ふつうは話しことばに使う。書きことばには「軒」のかわりに「戸(こ)」を使うことが多い。/→こ〔戸]。 ○ポストの所を右にまがって5軒目がわたしのうちです。 ○二、三軒先にたばこ屋があります。そこで聞いてください。 ○田中さんのうちは、わたしのうちの1軒おいてとなり(=となりのとなり)です。 ○もりの中の一軒家(や)。 /「いっけん。さんげん。ろっけん。はっけん(はちけん)。じっけん。ひゃっけん。なんげん。のように、前にくることばによって、そのことばや「けん」の発音がかわる。/ **げん[現] (接頭語)** 今の。現在の。→きゅう〔旧]。もと。 ○現住所は東京ですが、家族(かぞく)は大阪(おおさか)にいます。 ○現首相(しゅしょう) 佐藤(さとう)氏(し)。 ○現内閣(ないかく)。 ○現職(しょく)。現況(きょう)。現状(じょう)。現地。 **げんに〔現に〕。** 考えただけではなく、じっさいに。 ○いくらあなたがうそだと言っても、現に私がこの目で見たのですからほんとうです。 ○たたかいは現に始まっているのです。 ○その証拠(しょうこ)には、現にこんなことがありました。 **げんいん〔原因〕 〔名詞、〜する)** 物事のおこるもと。→けっか〔結果〕。もと。りゆう [理由]。 ○どうしてこんなになったのか、その原因がわからない。 ○こんなことになった原因を知っていますか。 ○けんかの原因は、ほんの小さなことでした。 ○つまらないことが原因で、国会が大さわぎになった。 ○この病気の原因は、まだよくわかっていません。 ○戦争のおこった直接原因と間接原因をあげなさい。 ○原因なしには、結果は生じない。 ○原因をじゅうぶん調べてからでないと、結果については何も言えません。 ○人手不足が原因して、仕事はやめるへとになった。 <332> [けんか一げんき〕 **けんか(名詞,~する)** ことばで、また手を使って争う。/個人的な感情による争いに使う。/→なかなおり [仲直り〕。あらそう[争う]。 ○子どものころ、兄とけんかした。 ○なかよくあそんでいたが、おもちゃのことからけんかになった。 ○つまらないことからけんかを始めるのは君の悪いくせだ。 ○あまりなかがよすぎてけんかするということもある。 ○あの子はけんかに強いが、きのうはまけて、ないて帰ってきた。 ○どんなわけがあるか知りませんが、兄弟げんかはいけません。 ○けんかを売るものはもちろん悪いが、買うほうも決してよくはない。 ○どうもあの男はけんかばやくてこまる。 ○けんか両成敗 (りょうせいばい) (=けんかをしたものは両方ともばつを受けろという意味。) ○夫婦げんか。口げんか。親子げんか。/上にことばがつくとき、「けんか」は「げんか」となる。/ **げんかん 〔玄関〕(名詞)** 家の正面の入り口。 ○玄関をあけて「こんにちは。」と声をかけました。 ○玄関に出てきたのはおくさんでした。 ○玄関でオーバーをぬいで上がりました。 ○ベルがなっていますから、早く玄関へ出てください。 ○お客さまを玄関から応接間(おうせつま)へ案内(あんない) しました。 ○客を玄関におくり出す。 ○玄関先は新聞記者でいっぱいだ。 ○原稿(げんこう)をたのみに行ったら玄関ばらい(=家の中へ入れないで、玄関で会って帰すこと、または、会わずに帰すこと。)をくわされた。 ○東京駅(えき)を東京の表玄関だとすれば、上野(うえの)駅は裏(うら)玄関だと言えるでしょう。 ○羽田(はねだ)は東京の空の玄関だ。 **げんき 〔元気〕 (名詞、〜な・に)** 1 いきおいのいいこと。 ○あのさかなやさんはいつも元気がよい。 ○いつも元気な人だが、このごろは少し元気がないようだ。 ○病気がよくなるにつれて元気も出てきました。 ○もっと元気を出してうたいなさい。 ○ビールをのんで元気をつけた。 ○一ぱいのコーヒーで元気を取りもどすことができました。 ○子どもが元気いっぱい、家の外をはしり回っている。 ○つかれていたけれども、から元気(=見せかけの元気)を出して大さわぎした。 ○あなたはいつもお元気でけっこうですね。 ○黒木さんはよい知らせに元気づいてさかんに話をした。 ○あの人はこのごろ元気がないようだから、元気づけてあげてください。 2 からだの調子がよく、健康(けんこう)なこと。→けんこう[健康]。じょうぶ[丈夫〕。 ○いしゃにかかったことがないほど元気なとしょりだ。 ○両親はいなかで元気にくらしています。 ○みなさま、どうぞお元気で。 **げんきよく〔元気良く〕(連語)** 元気あふれる。いきおいよく。 ○いちばん前の生徒が元気よく手を上げました。 <333> [けんきゅーげんざ〕 ○子どもたちはゆきの中へ元気よくとび出して行った。 ○元気よく口ぶえをふきながら、少年が通った。 **けんきゅう [研究] (名詞, 〜する)** 1 物事を学問的に調べ、考えて、その性質やようすを知ること。→べんきょう [勉強]。しらべる[調べる]。ちょうさ〔調査〕。 ○卒業してからも研究をつづけるつもりです。 ○田中先生の研究の手つだいをした。 ○「日本文化の研究」という本を読んだ。 ○日本の歴史(れきし)を研究しています。 ○戦後、外国人の日本研究がさかんになった。 ○研究所。研究者。研究科。研究会。研究用。 2 物事について、よく調べ、考えること。→かんがえる 〔考える〕。しらべる[調べる]。 ○カメラは何がいちばんいいか研究して買いました。 ○庭にどんな木をうえたらよいか研究中です。 ○「このご質問にはよく研究してからご返事をしましょう。」 **げんきよく→げんき (332ページ)** **けんこう 〔健康〕 〔名詞、〜な・に)** からだがじょうぶで、病気をしないこと。→びょうき〔病気〕。じょうぶ〔丈夫〕。げんき〔元気]。 ○健康が何よりたいせつです。 ○健康に気をつけてください。 ○空気の悪いところは健康によくない。。 ○さけやたばこは健康に害(がい)がある。 ○はたらきすぎて健康をそこなった。(=悪くした。) ○健康にめぐまれてよく仕事ができます。 ○ご健康をいのります。 ○健康な人なら1日8時間ねむればじゅうぶんです。 ○どんなにお金があっても、健康でなければ幸福(こうふく)とはいえない。 ○家族(かぞく) 一同健康にすごしておりますから、ご安心ください。/手紙でよく使うことば。/ ○健康状態。健康保険(ほけん)。健康診断(しんだん) (=健康かどうか調べること)。 **けんさ〔検査〕(名詞、~する)** 悪いところがないかどうかを調べること。→しらべる〔調べる〕。 ○わたしの店では売る前に一つ一つ検査をしています。その検査に通ったものだけ売っていますから、安心して買ってください。 ○このエレベーターは毎月1回検査を受けていますから安心ですよ。 ○検査する人はしっかり検査してください。いいかげんな検査なら、やらないほうがいいですよ。 ○この水はのめるかどうか検査してからのんだほうがいいですね。 ○モーターの検査。たてものの検査。 ○体格検査。身体検査。 **げんざい 〔現在〕(名詞)** 1 今。ただいま。/そのままの形で副詞的に使うことも多い。/→かこ〔過去〕。みらい〔未来]。しょうらい〔将来〕。いま〔今〕。ただいま。 <334> [げんじーけんしょ〕 ○国民の大部分は現在の生活に満足していない。 ○中田さんは前には入院(にゅういん)していたが、現在は家にいる。 ○現在までの病気のようすはあまりよくありません。 ○現在では日本じゅうどこへ行ってもテレビがある。 ○現在でも医者 (いしゃ)のいない村があります。 ○わたしは現在、大学2年に在学中です。 ○現在この町の人口は約3万です。 ○父が外国に行っている現在、家にいるのは3人です。 ○3月末(まつ) 現在、預金(よきん)は8万円だ。 ○午後5時現在、台風 (たいふう)は九州(きゅうしゅう)の南方にある。 ○製品(せいひん)の現在高(だか) (=今ある数や量(りょう)。)を調べる。 ○わがクラスの現在員(いん)は35名だ。 2 文法で、いま行なわれる動作として表わす形。→かこ[過去〕。みらい 〔未来〕。 ○この動詞の三人称(しょう)単数現在形を言いなさい。 ○現在形(けい)を過去(かこ)形に変えなさい。 **げんじつ〔現実〕(名詞)** 今のじっさいのようすのこと。/「現実的な・に」の形でも使う。/→りそう〔理想]。ゆめ[夢]。じっさい 〔実際〕。 ○そんなゆめのようなことばかり考えていてはいけません。もっと現実のことを考えましょう。 ○理想(りそう)と現実とをいっしょにしてはいけません。 ○現実に事件(じけん)がおこってから対策(たいさく)を考えたのではおそいですね。 ○そんなことはあるはずがないと言っても、現実にあるのだからこまったものです。 ○現実の問題として、人間が水をのまないで生きることはできないでしょう。 ○現実は本に書かれていることとちがうと言われている。 ○火事のときはどうしたらよいかよく考えておきましょう。これは現実的な問題です。 ○わたしは食べることとねることしか考ええない現実的な人間です。 **けんしょう 〔懸賞〕(名詞)** 正しく答えた人やよくできた人に品物やお金をやることにして問題を出すこと。 ○子どものざっしには必ず懸賞がついています。うちの子どもはその懸賞をたのしみに雑誌を買っています。 ○この番組の最後に懸賞がついておりますから、どうぞ最後までごゆっくりごらんください。/テレビ番組の場合。/ ○わたしは新聞の懸賞広告(こうこく)を見ると、いつもはがきを出していますが、まだ一度も当たった(=懸賞で品物やお金をもらう。)ことがありません。 ○その犯人(はんにん) を見つけた人には100万円の懸賞金がついていたが、とうとう犯人は見つからなかった。 ○わたしはA新聞の「なぜ日本へ留学(りゅうがく)したいか。」という懸賞論文(ろんぶん) に1等となって1年間日本へ留学することができました。 <335> [げんしょーけんそ] **げんしょう 〔現象〕(名詞)** 1 ことがらが自然や社会の中に現われて見えるようす。→できごと〔出来事〕。 ○日食(にっしょく)とは、月が太陽(たいよう)と地球(ちきゅう)の間に来て、太陽の表面をかくす現象を言う。 ○ニュートンは、りんごが木から落ちる現象から万有引力 (ばんゆういんりょく)を発見したという。 ○大学生がマンガをいっしょうけんめい読むという、おもしろい現象が現われているが、これは一時的なものだろうか。 ○自然現象と社会現象。一般(いっぱん)現象。 2 哲学(てつがく)で、理性によってとらえられる本体・本質に対して、感性によってとらえられるもの。 ○ヘーゲルは、現象をはなれて本質はありえないと考えた。 ○現象界。 **げんしょう 〔減少〕 〔名詞、〜する)** 少なくなること。→ぞうか[増加〕。へる[減る]。 ○文学部では、女子の数がしだいに増加(ぞうか)するとともに、男子の数がしだいに減少している。 ○前の会社は給料(きゅうりょう)が高かったが、こんどの会社は少し低(ひく)い。そのため1年間の収入(しゅうにゆう)は10万円も減少した。 ○わかい人はみんな都会に出てくるので、農家(のうか)の人口は年々減少しつつあると言われている。 ○ことしは台風がひどかったため、米の生産が減少した。 ○売るときのねだんが少しずつ安くなっているので、利益(りえき)のほうも減少の傾向(けいこう)をしめしている。 **けんせつ [建設] (名詞、~する)** たてものや道路(どうろ)などを新しくつくること。→つくる〔造る]。 ○その自動車道路(どうろ)をいま建設中です。完成(かんせい) は来年の二月ごろでしょう。 ○5年間で10万戸(こ)の住宅(じゅうたく)を建設する計画が進められています。/ →けんちく〔建築]。たてる[建てる]。/ ○飛行場(ひこうじょう)の建設に対し、反対する人が多い。 ○向こうの入り口の所に建設事務所(じむしょ)がありますから、そこで聞いてください。 ○りっぱな国家を建設するのは、あなたがた青年の役目ですよ。 ○建設省(しょう)。建設会社。建設計画。 **けんそん[謙遜〕 〔名詞、〜する、〜な)** ほかの人を自分より上と考え、自分のほうをひくくすること。また、そのようす。→じまん〔自慢〕。 ○田中さんは専門家(せんもんか)ですが、けんそんして「わたしはよく知りませんが、……………。」という言い方をします。 ○私などはだめですとしきりにけんそんする。 ○山下さんはいつもけんそんしてだまっていますが、いい考えをもっていますから、こちらから聞いてごらんなさい。 ○じまんばかりしてはいけませんよ。時にはけんそんな態度をとることも必要です。 <336> [けんちーけんり] **けんちく〔建築〕 〔名詞、〜する)** 1 たてものをたてること。→けんせつ[建設]。たてる〔建てる]。 ○いま、ほうぼうでアパートの建築が進められています。 ○来月から新しい家の建築にかかる (=始める。)つもりです。 ○駅(えき)の前にホテルを建築するそうです。 ○この寺(てら)が建築されたのは鎌倉(かまくら)時代である。 ○建築工事。建築技術 (ぎじゅつ)。建築材料(ざいりょう)。建築家。建築士(し)。建築学。 2 たてもののたて方。また、たてものそのもの。 ○私は日本の建築を勉強しています。 ○明治(めいじ) 時代にヨーロッパの建築の様式が取り入れられた。 ○神社のたてものには日本建築の特質がよく現われている。 ○戦争でたくさんの古い建築がやけた。/→たてもの[建物]。/ ○コンクリートの建築は火事にも地震(じしん)にも安全です。 ○木造建築。ゴシック建築。 **げんに→げん (331ページ)** **けんぶつ 〔見物〕 (名詞、〜する)** たのしみのため、ゆうめいな所や、しばいなどを見ること。 ○友だちが東京見物に来ました。 ○町の見物をすませて、ゆうがたの列車(れっしゃ)で東京へ帰った。 ○京都の名所(=ゆうめいな所。)を見物しました。 ○まだ歌舞伎(かぶき)を見物したことがありません。 ○日本では野球(やきゅう)を見物する人が多い。 ○さくら見物。すもう見物。しばい見物。 ○見物人。見物席(せき)。 **けんぼう 〔憲法〕(名詞)** その国のいろいろの法律の中でいちばんもとになる法律。→ほうりつ〔法律〕。 ○言論(げんろん)の自由は憲法でみとめられている。 ○わたしたちは戦争をしないというこの憲法の精神をわすれてはいけません。 ○いまの日本国憲法は、戦争がおわってから作られたものです。それまでの憲法は、明治(めいじ) 時代に作られた大日本帝国(ていこく) 憲法でした。 ○憲法を制定(せいてい) する(=決める)。憲法を改正(かいせい)する。 ○憲法記念日(きねんび)。/5月3日/ **けんり [権利] (名詞)** ある物事をしてもよい、またはしなくてもよいという、みとめられた力。→ぎむ〔義務]。 ○人はだれでも自分の意見を発表する権利がある。 ○外国人は選挙(せんきょ)をする権利がない。 ○会員はだれでも会合に出席(しゅっせき)して意見をのべる権利をもっている。 ○私たちは権利ばかりを主張(しゅちょう)して、義務 (ぎむ)をおこたってはならない。 ○戦後、女性の権利が強くなった。 ○自分の権利をふりまわして、他人にめいわくをかけてはいけない。 ○土地の権利を人にゆずる。 ○家をかりる場合、家賃(やちん)のほかに権利金をはらわなければならない。 <337> [げんりょ] い。 **げんりょう 〔原料〕(名詞)** 品物を作るもとになる物。/品物になったとき、もとの形がのこらない物について言うことが多い。/→ざいりょう 〔材料〕。 ○酒(さけ)を造る原料は米です。 ○ビールの原料はむぎです。 ○この木は紙の原料になります。 ○ぶどう酒(しゅ) はぶどうを原料にして造る。 ○石炭(せきたん)を原料としてナイロンを製造(せいぞう)する。 ○この食品は何を主原料としていますか。 ○少ない原料から多くの製品(せいひん)を作る。 ○原料費(ひ)が下がれば製品(せいひん)のねだんも下がる。 <338> [こと] **こ〔子〕 〔名詞・接尾語)** →こども〔子供〕。 Ⅰ (名詞) 1 夫婦の間に生まれた者。→あかんぼう 〔赤ん坊]。むすこ〔息子]。むすめ[娘]。おや〔親]。 ○うちの子は、今、となりの子とあそんでいます。 ○上の子は男ですが、下の子は女です。 ○あの子は父親のほうににていますね。 ○ねる子は育つ。かわいい子には旅をさせよ。 2 まだおとなにならない人。→しょうねん[少年]。おとな〔大人]。 ○そのクラスは、男の子より女の子のほうが多いです。 ○あの子は、なかなかいい子ですね。 ○このブランコはお子さま用ですから、おとなはごえんりょください。 3 動物のおすとめすとの間に生まれたもの。または、たまごから生まれたもの。まだ一人前にならない動物。→おや〔親]。 ○うちの犬が子を5ひき生みました。 ○おたまじゃくしは、かえるの子です。 ○子犬。子馬(うま)。子牛(うし)。子羊(ひつじ)。子ねこ。子やぎ。 Ⅱ(接尾語) /女の名まえによくつけることば。/ ○花子(はなこ)。春子(はるこ)。みち子。とし子。 **こ〔個・箇〕(接尾語)** /形のあるもので、ほかに特別の数え方がないものを数えるのに使うことば。くだもの・たまご・包(つつ)み・とけい・メダル・はんこなどを数えるのに使う。/ ○1個20円のみかんを10個ください。 ○小包(こづつみ)は全部で何個(なんこ)になりましたか。 ○6個入りのせっけん一はこを買ってきてください。 ○そのときの朝食は、牛乳(ぎゅうにゅう)1本、たまご2個、りんご1個でした。 /「いっこ。にこ。さんこ。よんこ。」のように数える。「〜ご」となることはない。/ ☆「1個・2個・3個・・・・・・」のかわりに「一つ・二つ・三つ・・・・・・」を使ってもよい。 **こ〔小〕(接頭語)** 1 小さい。少ない。ちょっとした。→おお[大]。 ○小石。 ○小べや。 ○小雨(こさめ)。 ○小ぎれいな(= りっぱではないが感じのいい)へや。 2 およそ。約。 ○そこまで小一時間かかる。 ○小半日ねている。 3 /けいべつ (=ばかにすること。)の気持ちを表わす語。/ ○小利口な男。 ○小うるさいやつ。 ○小せがれ。(=「むすこ」のけいべつ的な言い方。) **こ〔故〕(接頭語)** /もう死んだ人という意味で、人名の前につける。/ ○故山田一郎(いちろう)。 ○文学博士(はくし) 故中村正夫(ぼさお)氏(し)。 **こ〔戸](接尾語)** /家を数えるのに使うことば。ふつうは書きことばに使う。 <339> [ごーで] 話しことばには「戸」のかわりに「軒(けん)」を使うことが多い。/→けん[軒]。 ○その村は戸数(こすう) 60戸ばかりの小さな村である。 ○この町では3戸に1台のわりでテレビをもっています。 ○ゆうべの火事は、新聞を見ると、5戸全焼(ぜんしょう=全部やけてしまったこと。)、2戸半焼(はんしょう =半分ぐらいやけてしまったこと。)と書かれている。 ○会社では10年で1,000戸の社宅(しゃたく=会社につとめている人のために造ったうち。)を建設(けんせつ)する計画である。 /「いっこ。にこ。さんこ。よんこ………………」のように数える。「〜で」となることはない。/ ○次の語の読み方と意味を書きなさい。 ○この文で、中心になる語はどれですか。 ○語の構成(こうせい)。語の順序(じゅんじょ)。 **ご〔御〕(接頭語)** /おもに漢語(かんご)の体言につけて、ていねいな気持ちを表わす語。/→お。おん〔御〕。 ○御両親は元気ですか。 ○御心配はいりません。 ○山田さんを御存 (ぞん)じですか。 ○かんたんに御説明いたします。 ○ちょっとごあいさつを申し上げます。 ○ちょっとこちらをごらんください。 ○てんらん会はもうごらんになりましたか。 **ご〔語〕 〔名詞・接尾語)** I (名詞) 文法上、文を組み立てているそれぞれのことば。単語。 ○この文は十の語からできている。 I (接尾語) /「(ある国の、また、ある時代などの)ことば」という意味を表わす。/ 1 /国の名まえなどにつづく。/ ○日本語。中国語。英語。フランス語。ドイツ語。タイ語。ベトナム語。 2 /時代、その他を表わすことばにつづく。/ ○現代語。近代語。古代語。現代日本語。古代英語。 ○標準(ひょうじゅん)語。共通語。外来語。漢語。和語。国語。口語。文語。 ○同義(どうぎ)語。類義語。類語。反対語。 **ご〔後〕(接尾語)** /時間や事件(じけん)を表わすことばなどにつづいて、「~ののち」「~してから」などの意味を表わす。/ →ぜん〔前〕。 ○今、おいそがしいようですから、1時間後にもう一度まいります。 ○あのビルは完成後(かんせいご)間もないのに、ずいぶんきたなくまりましたね。 ○あなたは帰国後どんな仕事をなさるつもりですか。 ○戦後の文学作品には戦争を主題にしたものが数多くある。 ○父の死後のわたしたちの苦労(くろう)は、ことばには表わしがたいほどだ。 ○生後間もない赤んぼうをのこして、母親は死んでしまった。 ○病後。没(ぼつ)後(=死後)。 <340> [こい―こう] **こ・い [濃い〕 (形容詞)** 【①くーない くーなる(する) ⑧⑥い (一とき) ⑤けれーば ⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう 【(かろう)、(名詞)~さ } 1 色が強くてはっきりしているようす。→うすい [薄い]。 ○あの濃いみどり色のセーターをきた人はだれですか。 ○これではどうもはっきりしませんから、ここの赤をもっと濃くぬってください。 2 物の水などに対するわりあいが多いようす。 ○わたしは毎朝濃いコーヒーを一ぱいのみます。 ○シチューは味を濃くつけたほうがおいしいですよ。 3 すきまなく集まっているようす。 ○きりが濃くて一寸(いっすん)先も見えないほどだった。 ○わたしのひげはとても濃いので、毎朝そるのがたいへんです。 4 二つの物の関係がふかいようす。 ○彼の家と私の家とは濃いしんせきです。 **こう〔斯う〕(副詞)** →そう。ああ。どう。 1 /話し手が自分のそばにあるようすを言うときに用いることば。/ このように。こんなに。 ○こう雨の日ばかりつづいては、なんにもできません。 ○こうなることは初めからわかっていた。 ○毎日こうあつくてはこまりますね。 2 /話し手が今言ったことば、またはこれから言おうとすることば全部を言い表わすときに用いることば。/ ○「これは田中さんがしたことにちがいありません。」と、こう山川さんは言いました。 ○わたしはこう思います。これは重大な問題ですから、ゆっくりみんなでそうだんしてから返事をしたほうがいいと思います。 ○その理由はこうです。 /そのあとにその理由をくわしく言うときに用いる。/ 3 このようなようすそのもの。 ○この町もむかしはこうではなかった。 ○こうと知ったら、来るのじゃなかった。 (関連語)①こういう。こういった。 **こうした[厮うした〕(連語)** これらの。この種の。このような。こんな。 ○どうしたら毎日たのしくくらせるか、どうしたら戦争がなくなるか、こうした問題はみんなで考え、話し合わなければなりません。 ○いぬ・ねこ・さる、こうした動物はたいへん人になれやすい。 ○自分さえよければ人はどうなってもいいっこうした考え方の人がまだいます。 ○3月3日にはおひなさまをかざる、こうしたしゅうかんが700年ぐらい前からつづいています。 /1,2とも「こういった」「こういう」の形でも使われる。/ **こうして〔厮うして〕(連語)** /副詞的に使う。/→こう[斯う]。このようにして。こうやって。 1 /現在していることがらを表わす。/ ○こうしていればきっと病気はよくなるだろう。 ○先生はなかなか来ません。こうして本を読みながらまっていましょう。 2 /前に話したことがらや、これから話すことがらを表わす。/ ○いろいろな本を読んだり、人に聞いたりしてくわしく調べました。こうしてあの本ができたのです。 <341> [こうーごう] ○それではこうしてください。あなたは学校へ行く前に電話をしてください。 **こう〔好〕(接頭語)** 1 いい。このましい。 ○あしたなら好都合(つごう)です。 ○好成績(せいせき)で卒業する。 ○好人物だが頭はよくない。 ○好条件(じょうけん)の仕事。 ○好天気。 2 美しく感じがいい。 ○好男子。 ○好青年。 **こう〔工〕(接尾語)** /仕事の内容を表わすことばなどにつづいて、工場などではたらく人を表わす。/ ○機械(きかい)工。印刷(いんさつ)工。仕上(しあげ)工。修理(しゅうり)工。組立(くみたて)工。 ○熟練(じゅくれん)工。見習(みならい)工。女工。 **こう〔校](接尾語)** 学校。 ○毎日、8時に登校(とうこう)し、4時に下校(げこう)する。 ○かぜがはやっているので小学校は全部休校してしまった。 ○有名(ゆうめい)校。一流(いちりゅう)校。予備(よび)校。出身校。全校。高校。 ○1校。3枚。/学校を数えるとき。/ **こう〔項〕** I (名詞) 1 説明などの文章を小さく分けた一つ一つのこと。 ○そのことは次の項に書いてありますから、そこを見てください。 ○この項、3ページの下段(かだん)につづく。 2 法律で使うことば。/ 「条(じょう)」の中がさらに分かれているときに使う。/→じょう〔条〕。ごう〔号〕。 ○第3条(だいさんじょう)には項が三つあります。最後の項がたいせつですから、見落とさないでください。 3 / 予算(よさん)をこまかく分けるときに使うことば。「款(かん)」の中が「項」に分かれ、「項」の中が「目もく)」に分かれている。/ ○この予算(よさん)はどの項に入れてありますか。 4 /数学で使うことば。「+」や「-」の符号(ふごう)でつながっている一つ一つのこと。/ ○同類の項を一つにまとめると, (ax+bx) は (a+b)xとなる。 ○「+a」を正の項、「-a」を負(ふ)の項と言う。 Ⅱ(接尾語) /項を数えるのに使うことば。/ ○たいせつなことは全部で5項あります。 ○このことは第4条(じょう) 第2項に書かれています。 ○金額(きんがく)はこの3項を合わせて約2,400万円である。 ○2次3項式(=たとえば²-2x+1) /「いっこう。にこう。さんこう。よんこう・・・・・・」のように数える。「〜ごう」となることはない。/ **ごう〔号〕(接尾語)** 1 /数を表わすことばにつづいて、じゅんじょのあるものを表わす場合に使う。/ ○ざっしを10号まで出すことができた。 <342> [こうい―こうか] ○あれが国産第1号のひこうきです。 ○台風6号は関東(かんとう)地方に大きな災害(さいがい) をあたえた。 ○この列車(れっしゃ)の3号車は座席指定(ざせきしてい)になっておりますから、指定券 (けん) が必要です。 ○5号活字は、いまの12ポイントの活字とだいたい同じ大きさだ。 2 /列車・船・飛行機 (ひこうき)・馬(うま)・犬などの名まえを表わす場合に使うことば。/ ○東京駅(えき)を超特急(ちょうとっきゅう) ひかり号でたち、大阪(おおさか)へ向かった。 ○イギリスの客船クイーン・メリー号が横浜港(よこはまこう)へ入港した。 ○わたしはヨットにフレンド・シップ号という名まえをつけた。/日本の船には、ふつう「丸(まる)」をつけるが、ボートやヨット、また外国の船には「号」をつけてよぶことが多い。/ ○この間の競馬(けいば)で、朝風号がひさしぶりに優勝 (ゆうしょう)した。 **こうい[行為](名詞)** しようと思ってしたこと。→こうどう〔行動〕。どうさ[動作]。おこなう〔行なう]。 ○口で言うだけでなく、じっさいの行為でしめすことが必要です。 ○わたしはあの人の親切な行為にかんしゃしています。 ○あなたは子どもではないから、いい行為と悪い行為のくべつができるでしょう。 ○自分はよいつもりでも、相手がめいわくする行為は、よい行為ということができません。 ○田中さんの行為には田中さんの性質がよく現われています。 ○不法な(=法律をまもらない)行為。不正(=正しくない)行為。 **こうえん〔公園〕(名詞)** みんなが使うことのできる、ひろい庭。/町の中のもののほか、山やみずうみや海などの自然のけしきを取り入れたひじょうにひろい公園もある。/→にわ〔庭〕。 ○東京には公園がたくさんありますが、その中でゆうめいなのが、上野(うえの)公園と日比谷(ひびや)公園です。 ○ふたりは公園のベンチで日がくれるまで話し合っていました。 ○児童(じどう=子ども)公園。小公園。県立公園。富士箱根伊豆(ふじはこねいず) 国立公園。 **こうか[効果](名詞)** 物事をしたために現われたよい結果。/「効果的な・に」の形でも使う。/→けっか〔結果〕。ききめ [効きめ〕。 ○今度初めて80点を取りました。毎日5時間ずつ勉強した効果がようやく現われてきたのです。 ○学生がよく予習 (よしゅう)してくれば、授業の効果はもっとあがるはずです。 ○大きなポスターはお金がかかりますが、それだけの効果はあるものです。 ○漢字をおぼえるのに何か効果的な勉強法はありませんか。 ○そういうやり方ではじっさい的な効果はないでしょう。もっと効果的にやる方法を考えなさい。 **こうかい〔後悔〕 〔名詞、〜する)** (してしまったあとで) こうすればよかったと残念(ざんねん)に思うこと。→ くやしい〔悔しい]。ざんねん〔残念]。 ○わたしは数学がすっかりわからなくなりました。 <343> [ごうか―ごうけ〕 初めのうちに勉強しなかったことを今になって後悔しています。 ○わたしはやるだけのことはやりました。結果がしっぱいでも後悔することはありません。 ○田中さんは学生時代によくあそんだそうですが、今は後悔の気持ちをもっているとのことです。 ○どうしてそのときに気がつかなかったのですか。後悔してないても、もうおそいですよ。 ○あとの後悔先に立たず。/してしまってから後悔してもだめであるから、する前によく考えてからしなさいと言う意味のことわざ。/ **ごうかく〔合格〕 〔名詞,〜する)** 試験や検査(けんさ)に受かること。 ○60点以上が合格です。しかし80点以上取ったほうがいいのはもちろんです。 ○日本へ留学(りゅうがく)するには、まず日本語の試験に合格しなければいけません。 ○入学試験に合格した人は、受付(うけつけ)まで来てください。 ○いっしょうけんめい試験の準備(じゅんび)をしました。だから、合格する自信はありましたが、発表を見るまでは、やはり心配でした。 ○合格かどうかはまだわかりません。発表はあしたの午前9時です。 ○合格者の名まえは、23日発表する。 ○この検査に合格した品にはマークがついていますから、買うときにはその合格のマークを見て買ってください。 ○不合格。 **こうかん〔交換〕 (名詞、〜する)** 物をやりとりすること。取りかえること。→やりとり。 ○この券(けん)と交換に記念品(きねんひん)をお受け取りください。 ○その大会では、みんな活発に意見を交換しました。 ○車両(りょう)の交換をいたしますから、ごめいわくでも反対がわの車におのりかえください。 ○ここのところが悪いから、この部品を交換しましょう。 ○文化の交換。物々交換。名刺(めいし)の交換。 **こうぎょう [工業](名詞)** 機械(きかい)などを使って物を作る産業。→さんぎょう 〔産業]。しょうぎょう[商業]。のうぎょう〔農業〕。 ○東京は日本の首府(しゅふ)ですが、また工業の中心地です。 ○国家を近代化するためには、農業(のうぎょう)中心の産業を工業中心にあらためなければなりません。 ○今はまだ試作品(しさくひん)の段階(だんかい)だが、やがて工業化されるだろう。 ○重工業。軽工業(けいこうぎょう)。家内工業。 ○工業地帯 (ちたい)。工業都市。工業学校。 ○工業用アルコール。 **ごうけい〔合計〕 〔名詞,〜する)** 全部の数を合わせていっしょにすること。また、そのようにして合わせていっしょにした数。→いさん[計算]。たす〔足す〕。くわえる〔加える〕。 ○1年生は40人のクラスが三つあるから、合計で120人です。 ○いくらかかったかは、あとで計算(けいさん)して合計を出してみなければわかりません。 <344> こうげーごうご〕 (ここのところは合計の数字がちがいますよ。もう一度計算 (けいさん)してみてください。 ○こちらのほうを合計すると2万円、そちらのほうが3万2,000円、そうすると両方合計で5万2,000円です。 ○「りんご五つとみかんを十ください。合計いくらですか。」「合計300円になります。」 ○ここのところを全部合計してください。いくらになりますか。 **こうげき 〔攻撃〕 〔名詞、〜する)** 1 (武器(ぶき)などを使って) 敵(てき)をせめること。/スポーツなどでも使う。/→ふせぐ[防ぐ]。せめる〔攻める〕。 ○あのときはこのたてものが攻撃のまとになりました。 ○夜になってよこから攻撃したので、敵(てき)はあわててにげてしまった。 ○攻擊力。 2 悪いところ、欠点(けってん)などをせめる。 ○物価(ぷっか)が上がる一方なので、新聞は政府(せいふ)の物価(ぷっか)政策(せいさく)をさかんに攻撃している。 ○田中さんの悪口は、個人攻撃になるから、やめなさい。 ☆ 「攻撃」の反対語は「防禦(ぼうぎょ)」「守備(しゅび)」と言う。 **こうこう 〔孝行〕 〔名詞、〜する、〜な・に)** 自分の父や母をだいじにし、よくつかえること。たとえば、父や母の言うとおりにすること、父や母を心配させないこと、父や母がよろこぶようにすることなど。/「孝(こう)」とも言う。また、「親孝行(おやこうこう)」とも言う。/ ○父はわたしが日本へ留学 (りゅうがく)している間に死んだので、わたしはとうとう最後の孝行ができませんでした。 ○孝行というのは、親が子どもに要求(ようきゅう)することではありません。子どものほうから進んでやらなければならないことです。 ○孝行のしたいときには親はなし。(=大きくなって孝行したいと思うときには、もう父も母も死んでしまったあとである。) ○子どもは親に孝行しなければいけません。 ○あなたは孝行なおじょうさんをもってしあわせですね。 ○田中さんは孝行むすこの一郎(いちろう)さんを自動車事故 (じこ)でうしなってから、すっかり元気がなくなってしまいました。 **ごうごう(副詞)** 音が大きくてうるさいようす。/ 「ごうごうと」と使うこともある。体言につづいていくときは「ごうごうたろ」と言う。/→うるさい。 ○工場の中では大きな機械(きかい)がごうごう音をたてて回っているので、何を言っても聞こえません。 ○とおくのほうから大きな音がごうごうと、ひびいてきました。そとへ出てみると、たくさんのひこうきがとんでくるのでした。 ○大雨のため、家の前の川もごうごうとながれていた。 ○一晩(ひとばん) じゅうなみの音がごうごうと聞こえて、ねむることができなかった。 ○物価(ぷっか)がだんだん上がったので、政府(せいふ)はごうごうたる非難(ひなん)を浴 (あ) びていた。 <345> [こうて―こうさ〕 ○戦争反対の世論(せろん)にはごうごうたるものがあった。 ○ごうごうたる爆音(ばくおん=ひこうきがとんでいるときなどに聞こえる大きな音)。 **こうこく〔広告・公告〕(名詞,~する)** /多くの人に知らせるために新聞・ざっしなどを利用すること、または、したもの。/ふつうは「広告」と書くが、特に官庁(かんちょう)などが一般(いっぱん)の人に知らせるために行なう場合には「公告」と書く。/→せんでん〔宣伝〕。かんばん[看板]。あんない〔案内]。 ○どんないい物でも、広告しなければ売れません。 ○新聞の貸間(かしま)の広告を見てすぐ行きましたが、もう決まっていました。 ○死亡(しぼう) 広告。求職(きゅうしょく)広告。求人(きゅうじん)広告。 ○広告費(ひ)。 ☆ ラジオやテレビの広告はコマーシャルと言うことが多い。 **こうさい〔交際〕(名詞、~する)** 人と人とが友だちの関係をもつこと。→かんけい 〔関係〕。 ○日本人の学生に交際をもとめる。 ○外国の青年と交際をむすぶ。(=友だちとなる。) ○山田先生は交際がひろいので、いつもいそがしそうです。 ○あの人とはもう交際を絶(た)った。(=交際をしないようにした。) ○国と国との交際。 ○スミスくんは、子どものときから交際している友だちです。 ○交際家。交際費。 **こうさく〔工作〕 (名詞,〜する)** 1 道具(どうぐ)や機械(きかい)を使って物を造ること。→つくる〔作る・造る〕。 ○工作のときは、まずどうぐをそろえなければいけませんね。しかしどうぐがそろっていても、いい工作ができるとはかぎりません。 ○このへやに本をおく所を作りたいのですが、自分でかんたんに工作してもいいですか。 ○橋(はし)がこわれたので、修理(しゅうり)工作を急がなければならない。 ○工作道具(どうぐ)。 2 /学校で教える科目の一つ。/ ○工作の時間に小さな本だなを作りました。 ○わたしは絵を書くことより物を作ることのほうがすきなので、図画(すが)より工作のほうがすきです。 ○工作の先生。/「図画(ずが)」と「工作」を合わせて「図工(ずこう)」と言う。/ 3 しようと思うことのためにいろいろ準備(じゅんび)すること。→じゅんび[準備]。 ○交渉(こうしょう)が成立したのは、1年も前からいろいろ工作しておいたからである。 ○内部工作をする。政治工作をする。 ○予備(よび)工作。 **こうさてん 〔交差点〕(名詞)** ちがう方向のみちやてつどうなどがまじわる所。→よつかど〔四つ角]。 ○自動車が交差点の前でちょっととまった。 <346> [こうじーこうた] ○そこの交差点を右にまがると駅(えき)があります。 (関連語)①交差。交差する。②よつかど。 **こうじ〔工事〕(名詞,〜する)** たてものをたてたり、道路(どうろ)などをつくったりすること。→けんせつ 〔建設〕。 ○そのトンネルは工事に3年もかかった。 ○工事にとりかかるときは知らせてください。 ○そこの所は、まだ道路(どうろ)を工事していますから、自動車が通れません。 ○道路(どうろ)工事。鉄道(てつどう)工事。トンネル工事。ダム工事。 ○工事費(ひ)。工事現場(げんば)。工事中。 **こうした→こう (340ページ)** **こうして→こう (340ベージ)** **こうしょう 〔交渉] (名詞、〜する)** 1 あることがらを決めるために、相手と話し合うこと。 ○質銀(ちんぎん)について会社と交渉をはじめた。 ○主人と交渉して、やっとへや代(=へやをかりるかね) ねさげ(=安くする)の話がまとまった。 ○そのことは交渉すればきっとだいじょうぶでしょう。 ○もう1年日本にいられるよう政府(せいふ)に交渉しよう。 ○教室がかりられるよう目下(もっか=現在)学校と交渉中(=交渉しているところ。)です。 ○団体(だんたい)交渉。直接交涉。 2 人と人との間の関係。/ 「~する」の形は使わない。/→かんけいご関係〕。 ○国に帰ってからは田中君とぜんぜん交渉をもたない。(=友だちの関係がない。) ○卒業以来彼とは交渉がない。 ○没交渉(ぼっこうしょう=交渉がないこと)。 **こうじょう 〔工場〕(名詞)** 機械(きかい)などを使って物を作る所。/工場は「こうば」とも読むが、書きことばや正式の名まえとしては、「こうじょう」と読むことが多い。また、「こうじょう」のほうが「こうば」より大きい感じがする。/ →こうば〔工場]。 ○工場で組み立てた自動車は、すぐ船で東京へおくられます。 ○最近では、本社と工場との間のれんらくにもテレタイプを使うことが多くなりました。 ○自動車工場。飛行機(ひこうき)工場。印刷(いんさつ)工場。 **こうぞう 〔構造〕(名詞)** 組織(そしき)をもっているものの組み立てのようす。組み立て。 ○この機械(きかい) の構造はとてもふくざつだ。 ○文章の意味を理解するためには、文章の構造を正しく理解しなければなりません。 ○私は日本の社会の構造をけんきゅうするために日本へ来ました。 ○この家はふべんなので、たてものの構造をかえるといいでしょう。 **こうたい〔交代・交替〕 (名詞、〜する)** その人のしていたことをそのままつづけるために、別の人がそこにはいること。/そのときのあとのほうの人をさすこともある。→かわる 〔替わる・代わる]。いれかわる〔入れ替わる]。 <347> 〔こうつ―こうば〕 ○Aチームのほっは6回のうらで投手を交替させた。 ○病気なので、わたしは田中さんに交替してもらうことにしました。 ○この工場では1日3交替ではたらいていますから、8時間ごとに交替するわけです。 ○食堂(しょくどう)がせまいから、交替で食事をしてください。 ○交替時間が来ても、次の交替が来るまでそこにいてください。 ○この試験場(じょう)へはひとりずつ交替ではいってください。 **こうつう〔交通] (名詞、~する)** みちや海・空などを人や車・船・ひこうきなどが行き来すること。 ○夜になって車の交通がなくなった。 ○銀座(ぎんざ) 通りはとても交通のはげしいみちです。 ○強いあらしで海の交通はとまりました。 ○ここは、むかしから交通の中心でした。 ○東京と大阪 (おおさか)の間は交通がはったつしている。 ○東京は地方(=いなか)よりも交通の便(べん)がよい。(=べんりだ。) ○交通機関(きかん)。交通網(もう)。 ○交通事故(じこ)。交通巡査(じゅんさ)。交通整理(せいり)。交通費(ひ)。 **こうどう 〔行動〕 〔名詞、〜する)** からだを動かして行なうこと。また、そのようにして行なったことがら。→こうい[行為]。どうさ〔動作〕。おこなう〔行なう]。 ○団体(だんたい)旅行するときは、みんなといっしょに行動しなければいけません。 ○日本に留学 (りゅうがく)していたときは、いつもスタムさんと行動をともにした。 ○わたしはいつも山下さんの行動に注意していましたが、その日もふつうと変わったところはありませんでした。 ○いまはだいじなときです。軽々(かるがる)しい行動をしてはいけませんよ。よく考えて行動してください。 ○この公園(こうえん)で2時間休みます。その間は自由行動とします。集合時間は1時30分ですから、おくれないようにしてください。 ○軍隊(ぐんたい)では行動の自由がゆるされていません。すべて命令によって行動します。 ○田中さんは、自分でいいと思ったらすぐ行動にうつす人です。 ○行動的な人。行動派(は)。 ○単独(たんどく) 行動。統(とういつ)行動。 **こうば〔工場〕(名詞)** 機械(きかい)などを使って物を作る所。→こうじょう〔工場〕。 ○工場のサイレンがなりました。おひるごはんにしましょう。 ○このへんにはえんとつのある工場が多いので、空気がいつもよごれています。 ○町工場。下(した)請(う)け工場。 **こうばん〔交番〕(名詞)** 町の中で警察だ(けいさつかん)のいる小さいたてもの。・けいさつ 〔警察〕。けいさつしょ〔警察养。 ○この先の四つかどに交番がありますから、そこで聞いてください。 <348> [こうふーこえ] ○交番のおまわりさん(=警察官)が教えーくれたので、すぐわかりました。 **こうふく幸福〕 〔名詞、〜な・に)** すべてのことが思うとおりになっていると感じること、またそのようす。→しあわせ。さいわい 〔幸い〕。ふこう〔不幸]。 ○お金もあまりありませんが、健康(けんこう)ではたらけることこそ最大の幸福だと思っています。 ○ひとの幸福をうらんではいけません。自分も幸福になるように努力(どりょく)をしなければいけません。 ○いいうちに住んで、いい奥さんをもらって、幸福な生活ですね。 ○最大多数の最大幸福。 ○幸福者。 **こうへい〔公平〕 (名詞、〜な・に)** 全部のものに対して同じようにすること。また、そのようす。 ○先生は学生に対して公平でなければいけません。 ○女の人には夜の仕事をさせないのがふつうですが、それでは公平でないという人もいます。 ○これは3人でやった仕事ですから、はいったお金も3人で公平に分けましょう。 ○両方の言うことをよく聞いて、どちらが正しいか公平な判断(はんだん)をしてください。 ○機会(きかい)は公平にあたえなければいけません。 ○公平ということもたいせつですが、なんでも同じにしなければならないと考えるのはよくありません。 ○上に立つ人は、公平を欠(か)く(=公平でない)ような態度を取ってはいけません。 (関連語)①不公平。 **ごうり〔合理〕(名詞)** 理論(りろん)に合っていること。/「合理~」「合理化する(=理論に合うようにしてよくする)」「合理的な・に」の形で使う。「合理が」「合理の」「合理を」のような形で使うことはない。/ ○戦争中は、戦争の合理性について書かれた論文(ろんぶん) もたくさんありました。 ○仕事の、むだをはぶいて合理化するため、事務(じむ)の面でもいろいろの機械(きかい)が使われるようになりました。 ○日本語教育合理化のために考え出されたのが、この新しい教え方です。これなら、今まで3年かかっていたことが2年でできます。 ○合理的な考え方のすきな人は、数学や物理学がすきです。 ○文法の中には合理的でないものがたくさんあります。 ○合理主義(しゅぎ)。 (関連語)①不合理。 **こえ〔声〕(名詞)** →おと〔音〕。はつおん〔発音〕。 1 口で出す音。 ○もっと大きな声で言わないと、みんなに聞こえませんよ。 ○その子はころんで頭をひどく打ったので、声をあげてないていました。 ○しずかにしてください。声を立ててはいけません。 ○声をかぎりに(=できるだけ大きな声を出して)さけんだが、だれも助けに来てくれなかった。 ○蚊(か)のなくような声。(=たいへん小さい、ほそい声。) <349> [こえる―こおる] ○大声。小声。 ○泣き声(なきごえ)。笑い声(わらいごえ)。叫び声(さけびごえ)。かけ声。 2 ことば。→ことば[言葉]。 ○「火事だ!」という声がしたので、あわてて外へとび出した。 ○マラソンで1等になった田中さんは、ひじょうに感激(かんげき)して声も出なかった。 ○このごろは物のねだんが何でもあがります。そのため政府を非難(ひなん)する声があちこちで聞かれます。 3 動物がなくときに出す音。 ○鳥(とり)の声に目をさましたが、まだ5時だった。 ○しずかにしてごらんなさい。むしの声が聞こえますよ。 ○みんなで動物の鳴(な)き声のまねをしてあそびました。 **こ・える〔越える〕 (動詞)** {【①えーない ②えーます ③①える(一とき) ⑤えれば⑥えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑧えーて(た) ⑩えるーだろう} →こす〔越す]。 1 物の上を通りすぎて向こうへ行く。 ○この山を越えた所に温泉(おんせん)があります。 ○この先の川を越えると小さな村になります。そこが私の村です。 ○田中さんはアメリカで勉強するため、ひとりで海を越えて行きました。 ○小さい川なので、とび越えて進みました。 2 その点より上になる。→いじょう[以上]。いか〔以下〕。 ○気温(きおん)が30度を越えると、動くのがいやになります。 ○そこに集まった人は全部で1万人を越えていました。 ○台風による被害 (ひがい) は10億円(おくえん)を越えると言われている。 ○年も60を越えたら、わかい人といっしょにはたらけません。 ○手荷物(てにもつ)は4キログラムまでです。それを越えると超過(ちょうか)料金をはらわなければいけません。 **こ・す〔越す〕 (動詞)** (①さーない ⑧ しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能)こせる} →こえる〔越える〕。 1 通り過ぎる。物の上を過ぎて行く。 ○あの山を越すと私の村があります。 2 年月を過ごす。 ○長い冬を越さなければ春は来ません。 3 住む場所をかえる。引っ越す。 ○あのかたは去年京都へ越して行きました。 ○先生は青山から中野へお越しになりました。 4 それ以上になる。→こえる。 ○集まった学生は100人を越した。 ○会議(かいぎ)の出席者(しゅっせきしゃ)は800人を越すだろう。 5 過ぎる。 ○70を越したが、まだ父ははたらいている。 6 行く。来る。/ 「お」をつけて使う。/ ○先生はどちらへお越しですか。(=おいでになりますか。) ○あすお越しください。(=来てください。) **こおり→こおる (349ページ)** **こお・る〔凍る〕 (動詞)** ① ちーない ②りーます ①①る(とき)⑤れーば れって(た) るーだろう 温度「おんど)がひくくて、水などが固体(こたい)になる。 <350> [こがたーこぐ] ○せんたくものが凍らないように、家の中に入れておいてください。 ○けさはとてもさむい。いけの水も凍った。 ○みずうみがあつく凍れば、スケートができるでしょう。 ○○こんなにさむいと水道(すいどう)の水も凍るだろう。 ○からだの中まで凍るような寒さだ。 **こおり 〔氷] (名詞)** さむくてかたまった水。 ○きのうの夜はとてもさむかったので、氷がはった。(=水の上のほうがこおる。) ○水をひやすと氷になります。 ○あたたかくなると氷がとけます。 ○船はあつい氷をくだいて進む。 **こがす→こげる (352ページ)** **こがた〔小型・小形〕(名詞)** ふつうの大きさのものより形が小さいこと。またそういうもの。→こ[小]。 ○自分だけで見るために小型のテレビを買いました。 ○このへんはみちがせまいから、大型の自動車よりも小型のを買いたいと思っています。 ○ハンドバッグは、こんな大型でなく、もっと小型のほうが使いやすいですよ。 ○これよりももっと小型のノートはありませんか。 ○小型ラジオ。小型自動車。小型トランク。 **こきゅう「呼吸」(名詞、~する)** →いき「息]。 1 生きているものが、空気を吸(す)ったり吐(は)いたりするこど。息(いき)の出入り。 ○人の呼吸は1分間18回がふつうです。 ○あの人は呼吸がはやくて苦しそうですね。/病気の人のようす。 ○病気は重いが、呼吸はまだみだれていない。 ○高い山にのぼると、呼吸するのが困難(こんなん)になります。 ○呼吸器(き)。呼吸器病。 ○呼吸運動。深(しん)呼吸。人工呼吸。 2 人と人との間の気持ちの調子のこと。/この意味では動詞にならない。/ ○ピッチャーとキャッチャーは、呼吸がよく合わないとだめです。 ○あのふたりは呼吸が合っているから。仕事がどんどんかたづく。 ○いっしょに仕事をするときは、みんなで呼吸を合わせてやらなければいけません。 ☆ 「呼吸が合う。」「呼吸を合わせる。」の形で使うことが多い。同様の意味で「息(いき)が合う。」とも言う。 3 物事をじょうずに行なおうとする場合のそのやり方。/この意味では動詞にならない。/ ○スキーはむずかしそうに見えますが、呼吸さえわかれば、すぐすべれるようになります。 ○ボールがこのへんに来たときにバットをふります。この呼吸がちょっとむずかしいですね。 **こ・ぐ[漕ぐ〕 (動詞)** (①がーない ②ぎーます ③⑤(一とき) げーば) ⑥げで一う ⑧⑧いーで(だ) ぐーだろう (可能)とげる 1 船を進めるために手でどうぐを動かす。/このときのどうぐを「オール」「かい」「ろ」などと言う。/ ○みずうみでは、みんなでたのしくボートをこいだり、つりをしたりしてあそびました。 ○船をごぐときは、よこから波(なみ)を受けないように注意しなければいけません。 <351> 〔ごくーこくさ〕 ○話がおもしろくないので、船をこぎだした人もいる。/居眠(いねむ)りをして頭がゆれること。/ 2 のっている自転車(じてんしゃ)を進めるためにペダルを動かす。また、ブランコなどを動かすためにからだを動かす。 ○上り坂(のぼりざか)で自転車をこぐのはたいへんです。おりておしたほうがらくです。 ○ブランコは自分でこがなければいけませんよ。/公園(こうえん)などで母親が子どもに言っていることば。/ **こく〔語句〕(名詞)** 語や句。単語や、それより長い、文の一くぎり。(転じて)、ことば。→ぶんしょう〔文章]。 ○語句の使い方一つで文章が生きてくる。 ○一つの語句の選択(せんたく)にも、じゅうぶんに気をつけなさい。 ○この語句はどこにつづいているか、よく考えてごらんなさい。 ○それは平凡(へいぼん) な語句だが、よく味わってみると深(ふか)い真理がある。 **こくご〔国語〕(名詞)** 1 その国で使われていることば。 ○アメリカの国語は英語です。 ○あの人は英独仏(えいどくふつ)の3か国語を話します。 2 日本のことば。 ○日本人はもっと国語をたいせつにしなければいけないと言われています。 ○「たばこ」ということばは外国語ですが、もうすっかり国語になっています。 ○「専門(せんもん)は何ですか。」「国語学です。」 ○国語辞典 (じてん)。国語問題。国語政策(せいさく)。 3 /学校の科目の名まえの一つ。/ ○あしたは国語の試験があるから、きょうはすぐうちへ帰って勉強しなければなりません。 ○田中先生はわたしたちの国語の先生です。 ○国語教科書。国語の参考書(さんこうしょ)。国語問題集。国語科。 **こくさい[国際](名詞)** 国と国との関係。/物事が一つの国の中だけの問題でなく、他の国との間の問題であるときに「国際〜」の形で使う。「国際が」「国際の」「国際を」のような形で使うことはない。/→がいこく[外国〕。こくない[国内]。 ○留学生(りゅうがくせい)の交換(こうかん)は両国(りょうこく)の国際関係をよくするために役だっている。 ○国際情勢(じょうせい)が悪化(あっか)したので、戦争がおこるかもしれません。 ○外国にいて悪いことをすると、国際問題になることがあります。 ○漁業(ぎょぎょう)の制限(せいげん)は1因だけの問題ではありません。国際間の問題です。 ○英語は世界でいちばんひろく使われているため、国際語だと考えられています。 ○スミスさんは田中さんのおじょうさんと国際結婚(けっこん)をしました。 ○国際連合。 ○国際オリンピック委員会(いいんかい)。 ○国際会議。国際警察 (けいさつ)。 <352> [こくなーこげる] **こくさいてき 〔国際的〕 (形容動詞)** [①でーない ②に一なる(する) ⑧だなーひと〕} ほかの国や世界全部と関係があるようす。/「国際的~」の形で使うこともできる。/→せかいてき〔世界的〕。 ○漁業(ぎょぎょう)の問題は日本だけの問題ではありません。もっと国際的な見方をしなければいけません。 ○日本の田中博士(はくし)は建築(けんちく)学のほうでひじょうにゆうめいです。その名まえは国際的に知られています。 ○南極(なんきょく)のけんきゅうは国際的な協力(きょうりょく)で行なわれています。 ○昨年は日本で物理学の国際的な大会が行なわれました。 ○音楽や絵はことばがわからなくてもわかります。そのため国際的芸術(げいじゅつ)だと言われています。 ○国際的事件(じけん)。国際的運動。国際的流行(りゅうこう)。 **こくない〔国内〕(名詞)** 国の中。特に日本の国の中。→がいこく[外国]。 ○国内の産業をさかんにするには、原料を輸入(ゆにゅう)してそれで作ったものを輸出(ゆしゅつ)するというやり方もあります。 ○たばこは国内どこでも同じねだんで売っています。 ○田中さんはまず国内の研究所(けんきゅうじょ)を見て回りましたが、国内にはいい研究所がないので、アメリカの研究所で研究することにしました。 ○それは日本だけの国内問題でなく、国際(こくさい) 問題になりました。 **こくみん〔国民〕(名詞)** →こっか〔国家〕。 1 その国の国籍(こくせき)をもっている人。 ○税金(ぜいきん) をおさめるのは国民の義務(ぎむ)である。 ○公務員(こうむいん)は国民全体の奉仕者(ほうししゃ)です。 ○戦争が始まったと聞いたとき、わたしは国民のひとりとしてじっとしてはいられませんでした。 2 その国をつくっている人間全体。 ○「文化の日」も国民の祝日(しゅくじつ)の一つです。 ○国民生活の安定には、物価(ぶっか)政策(せいさく)が最もだいじだと言われています。 ○国民精神(せいしん)。国民経済(けいざい)。国民運動。国民道徳 (どうとく)。 **ごくろうさま→くろう (312ページ)** **こ・げる〔焦げる〕 (動詞)** 【①げーない ②げーます ③④げる(一とき) ⑤げされ) げげろげよ)のげーよう ⑧⑨げーて(た) { 物がやけたために黒い色になる。→やける〔焼ける]。 ○このパンをやいてください。焦げないようによく見ているのですよ。 ○そんなに火を強くすると、まわりだけ焦げて中はやけませんよ。 ○台所のほうで何か焦げるにおいがしますよ。行って見てきてください。 ○火事がおわってから行ってみると、焦げたはしらだけがのこっていました。 ○焦げつく。焦げくさい。 **こが・す〔焦がす〕 (動詞)** ♪①さーない ⑧ しーます ③①す(一とき) ⑤せーしばせ⑦そーう⑧⑨しーて(た) すーだろう」 /「焦げる」の他動詞の形。/→やく [焼く〕。 <353> [ここ一ここち] ○ごはんをたくときは、焦がさないように気をつけてください。 ○まっ黒に焦がしたパンは、にがくて食べられません。 ○たばこの火でズボンを焦がしてしまいました。 **ここ〔此所・此処〕(代名詞)** →そこ。あそこ。どこ。 1 /話し手がいるところをさすことば。/ ○どうぞここへおすわりください。 ○今いるここは永田町(ながたちょう)です。ここから東京駅(えき)まで車で10分です。 ○あしたここで会議が行なわれます。 ○ここまでにげてくればもう安全です。一休みしましょう。 2 /地図(ちず)や図面(ずめん)や黒板(こくばん)などで説明するとき、今ゆびさしている所をさすことば。/ ○ここに書いてある字を見てください。 ○/図面をさしながら/ここが玄関(げんかん)で、ここが居間(いま)、ここが台所です。 3 /話し手が今言ったこと、またはこれから言おうとすることをさすことば。/ ○きょうの講義 (こうぎ)はここまでにしおきます。 ○ここがだいじなところですから、よく聞いていてください。 4 / 少し前のときから今まで、または今から少しあとのときまでをさすことば。/ ○ここ1週間はずっと雨だったので、はたけに出ることができませんでした。 ○今かぜをひいてねているので、ここしばらくの間は外出できません。 **ここ 〔午後] (名詞)** 1 正午(しょうご)から夜の12時まで。→ごぜん〔午前〕。 ○ふたりは午後0時30分、ついに山の頂上(ちょうじょう)に達(たっ)した。 ○午後8時以後でしたら、家におります。 2 正午(しょうご) ごろから夕方(ゆうがた)まで。/そのままの形で副詞的に使うこともある。/ ○雨は午後になってやんだ。しかし、夜はまた少しふった。 ○午後の3時から夜の10時まで、休まずに本を読んだ。 ○午後の強い日光を受けて海が光る。 ○午後また来るよ。 ○その日の午後、わたしたちは散歩(さんぽ)に行きました。 **こご・える [凍える〕 (動詞)** {①えーない ②えーます ③④える(一とき) ⑤えればえろ(えよ) ①えーよう ⑧⑨えーて(た)} ⑩えるーだろう さむさのためにひえてからだが思うように動かなくなる。→こおる[凍る]。 ○きょうは手が凍えるようなさむさですね。 ○ゆきの山でみちにまよった田中さんは、とうとうからだが凍えて死んでしまいました。 ○ゆびが凍えそうになったら、よくこするといいですよ。 ○さむさで手が凍えないように、外へ出るときは手ぶくろをはめましょう。 **ここち [地] (名詞)** からだのようすによっておこる気持ち。→きぶん[気分〕。 ○わたしが日本へ留学 (りゅうがく)することに決まったと聞いたときは、ほんとうにゆめのようなここちでした。 <354> 〔ここで一こころ] ○この間の台風 (たいふう=日本で夏から秋の初めにかけてふく強い風。)のときは家がとてもゆれるので、生きたここちがしなかった。 ○この町はとても住みごこちがいいから、ずっとここに住んでいようと思います。 ○のりごこちのいい自動車。すわりごこちの悪いいす。 **ここちよ・い〔心地よい〕 (形容詞)** 【①く一ない ③く一なる(する) ①①い(一ひと) ⑤けれーば ⑧く一て ⑨かった⑩い一だろう(か【ろ一う)。(名詞)〜さ } いい気持ちだと感じるようす。→こころよい 〔快い〕。たのしい〔楽しい]。ゆかい〔愉快〕。 ○あかんぼうはおかあさんにだかれてここちよさそうにねむっていました。 ○山の朝は、町の中とちがって、ほんとうにここちよかったですよ。 ○自分のベッドでここちよくねる。 **ここで(連語)** 1 この時間に。いま。 ○会長の話がおわりました。ここで5分間きゅうけいして、次のプログラムに進みます。 ○おなかがすいていますが、ここで食べると夕食のごちそうが食べられなくなりますからがまんします。 2 この場合に。 ○何をすればいいかはみんなが知っています。ここで最もたいせつなことは、それをだれがするかということです。 ○ここでやめてしまっては今までの苦労がむだになる。 **ここのか〔九日〕(名詞)** →か[日]。 1 九つの日。/副詞としても使う。/ ○日本からハワイまで船だと九日かかります。 ○かぜをひいてねつが高く、九日間もねてしまいました。 2 月の第9番目の日。 ○ことしの夏休みは七月九日の月よう日から始まります。 ○十二月の九日はわたしのたんじょう日です。 ○わたしは今月の九日に出発します。 ○来月の九日。先月の九日。 **ここのつ〔九つ〕 (名詞)** 1 八つより一つ多い数。十より一つ少ない数。/副詞としても使う。! ○九つのりんごを3人に分けると、ひとり三つずつになります。 ○テーブルの上にみかんが九つおいてある。 ○問題が十あるうち、九つまではできましたが、あと一つどうしてもできませんでした。 2 生まれてから9年過ぎた人の年。/9歳(きゅうさい)とも言う。/ ○この子は今八つです。でももうすぐたんじょう日ですから、そうなると九つになります。 ○九つぐらいの子どもでしたら、このセーターはいかがですか。 **こころ〔心〕(名詞)** →せいしん〔精神]。きもち〔気持ち〕。こころもち〔心持ち〕。 1 考えや気持ちを感じるもとになっているところ。 ○あの人は、ふくそうはきたないけれども、心はやさしい人です。 ○口には出しては言いませんが、心の中では悪いことをしたと思っているにちがいありません。 <355> [こころ―こころ] ○みんなで心を合わせて作ったので、りっぱにできました。 ○このたびはご結婚(けっこん) おめでとうございます。心からおいわい申し上げます。 ○明るい心。あたたかい心。ひろい心。大きな心。 2 考えていること。 ○老人(ろうじん)には青年のほんとうの心がわかりません。 ○真心。気心。 **こころがけ〔心掛け〕 (名詞)** 心のもち方。特に、あることをするように、またはしないように気をつけていること。→ようい〔用意〕。じゅんび〔準備]。かくご〔覚悟]。 ○毎月月給(げっきゅう)の1割(わり)を貯金(ちょきん)しているとは、なかなかいい心掛けだ。 ○その心掛けさえできていれば、急に外国へ行くことに決まっても、何もあわてることはありません。 ○やろうとする心掛けだけはあるんだが、なかなか実行ができなくてね。 ○心掛けのよい人。心掛けの悪い人。 (関連語)①心掛ける。 **こころぼそ・い 〔心細い] (形容詞)** ①くーない ②く一なる(する) ⑧③①い(一とき) けれーばくてかった いーだろう(かろ一う)、(名詞)~さ } 気持ちがさびしくて心配なようす。→さびしい「寂しい〕。ふあん〔不安]。 ○ひとりでは心細いから、いっしょについてきてください。 ○あの山の中でみちにまよったときは、日はくれるし、おなかはすくし、ほんとうに心細かった。 ○船の中で病気になったが、あのときぐらい心細く思ったことはありません。 (関連語)① 心細げに。 **こころ・みる 〔試みる〕 (動詞)** 【①みーない ② みーます ③①みる(一とき) ⑤みればみろ(みよ) ⑦みーよう ⑧⑧みーて(た) みろーだろう →ためす。 1 できるかどうか、そうなるかどうか、それでよいかどうか、じっさいにやってみる。 ○このクラスでは、日本語の新しい教え方を試みています。 ○そのくすりのききめを試みるためにねずみを使いました。 ○初めて試みるときはなんでも不安なものです。でもやってごらんなさい。必ずできますよ。 2 計画を作ってそのとおりやってみる。 ○ことしの夏は、みんなでヨーロッパ旅行を試みるつもりです。 **こころもち [心持ち]** J (名詞) →きもち〔気持ち〕。ここち。 1 心のようすのこと。→きぶん〔気分〕。 ○ゆうべはひさしぶりに酒(さけ)をのんで、いい心持ちになりました。 ○きょうはかぜをひいていてねつがあるので、どうも心持ちがすぐれません。 2考え。 ○わたしども老人(ろうじん)には、このごろのわかい人の心持ちがわかりません。 Ⅱ(副詞) ほんの少しだけ。/この意味ではかなで書くことが多い。/→すこし〔少し〕。わずか。やや。いくらか。 ○このくつはこころもち大きいから、もう少し小さいのを見せてください。 ○/しゃしんをとるとき、しゃしんやさんが/「めがねが光りますから、お顔をこころもちお下げになってください。」 <356> 〔こころ・・ごし〕 **こころよ・い 〔快い〕 (形容詞)** 【①くーない ②くーなる(する) ⑧①い(一とき) ⑤けれーば ⑧く一て かっーた ⑩いーだろう(か(ろう)、(名詞)〜さ いい気持ちだと感じるようす。たのしい[楽しい〕。ゆかい〔愉快]。 ○すずしい風がふいていて、ほんとうに快い朝でした。 ○くすりをのむと、すぐに快いねむりについてしまったので、何もおぼえておりません。 ○心配ごとがないと、快くねむることができる。 ○私がてつだってくださいと言うと、親切な田中さんは快くてつだってくれました。 ○山田さんは上田さんの成功(せいこう)を快く思っていないらしい。 **ございま・す(連語)** {せたす(とき) ⑤すれーば ⑧⑧レー} 1 / 「あります」のいっそうていねいな言い方。/ ○ボールペンですか。ボールペンはこちらにございます。 ○おけがはございませんでしたか。 ○何か御用がございましたら、そのベルをお押(お)しになってくださいませ。 ○おいそがしいところをお越(こ)しいただきまして、まことに申しわけございません。 2 / 「です」のいっそうていねいな言い方。形容詞に直接つづくときは、そのウ音便形につく。/→です。 ○右手に見えますのがAデパートでございます。 ○次は5階(ごかい)でございます。お降(お)りのかたはございませんか。 ○さようではございません。 ○お早うございます。きょうは朝からお暑(あつ)うございますね。 ○いつでもよろしゅうございます。 ○ありがとうございました。 ☆動詞「ござる」+助動詞「ます」が「ござります」となり、その音便形で「ございます」となる。 **こし〔腰] (名詞)** 1 はらの両がわの、からだをまげるかたいところ。 ○みちですべって腰を強く打った。 ○電車で腰のまがったおじいさんに席(せき)をゆずった。 ○きのうはたらきすぎて腰がいたい。 ○ピストルを腰にさげています。 ○田中さんはとても腰がひくい。(=相手に対してていねいなこと。) ○今の仕事に腰をすえる。(=ほかのほうに心を動かさないで、長くその仕事しようとする。) ○ひじょうにおどろいて腰をぬかした。(=おどろいて、からだが動かなくなる。) ○人の話の腰をおろ。(=人が話しているとちゅうでじゃまをする。) 2 着物やようふくの、はらの両がわの部分。 ○この着物は腰がやぶれている。 ○腰かけ。腰ぬけ。腰ぼね。 **こし〔越し〕(接尾語)** 1 / 「~越しに」の形で、「~を通して何かをする。」という場合に使う。/ ○まど越しに外を見ていると、田中さんの歩いてくるのが見えました。 ○ふすま越しにとなりのへやの人の話し声が聞こえてくる。 ○いたずらをしていたら、先生にめがね越しににらみつけられた。 ○駅(えき)に友人をおくりに行き、列車(れっしゃ)のガラス越しに別れのあいさつをしてきた。 <357> 〔こしか―こしら] 2 / 年月の長さを表わすことばにつづいて、「その間ずっと」という意味を表わす。/ ○あれはおととしから問題になっていますから、3年越しの問題というわけです。 ○2か月越しの争議(そうぎ)がやっと解決した。 **こしかけ→こしかける (357ページ)** **こしか・ける [腰掛ける〕 (動詞)** ①けーない ②けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ) { (こば。◎ける(けよ) けーよう ⑧⑧けーて(た)} いすや台の上に腰をおろす。/「腰を掛ける。」とも「腰をおろす。」とも言う。/→すわる。 ○つかれたのでいすに腰掛ける。 ○電車がこんでいて腰掛けられなかった。 ○何か腰掛けるものはありませんか。 ○どうぞ腰掛けてください。 **こしかけ〔腰掛け〕 (名詞)** 1 腰掛ける台。いす。 2 ほかの目的のためにしばらくの間だけつづける仕事・みぷん。 ○今の仕事はしばらくの腰掛けで、長くつづけるつもりはありません。 ○今の会社は腰掛け仕事にやっているだけです。 **こしゅじん→しゅじん (458ページ)** **こしょう〔故障〕 (名詞、〜する)** 1 機械(きかい)などの一部分がこわれてはたらかなくなること。 ○電車が故障したので学校に、ちこくしました。 ○エンジンに故障をおこして自動車が動かない。一 ○機械(きかい) に故障ができて(=おこって)、仕事ができません。 ○からだに故障のある人は医者(いしゃ)へ行ってください。 2 物事がうまく行かないこと。さしさわり。/「~する」の形は使わない。/ ○工場をたてる計画に故障が生(しょう)・じた。(=おこった。) ○トンネル工事は故障もなくすすめられた。 ○仕事が故障なく運んだ。 3 反対すること。反対の意見。/「~する」の形は使わない。/ ○料金のねあげ (=はらう金を高くすること。)に故障が出る。 ○みちをひろくする計画に故障を申し立てる。(=意見を出す。) **こしら・える(動詞)** 【①えーない ②えーます ③④える(一とき) ⑤えれ●ほえろ(えよ) ①ぇーよう えーだ →つくる〔作る・造る〕。 1 物を使って新しい物を作る。 ○あしたは遠足(えんそく)ですから、おべんとうをこしらえてください。 ○きのうはおり紙でいろいろのものをこ「しらえてあそびました。 ○ことしは大学を卒業するので、新しい洋服(ようふく)をこしらえることにしました。 ○何度こしらえなおしてもじょうずにできないので、やめてしまいました。 ○これはこしらえたてのケーキです。どうぞめしあがってください。 2 (物を集めて)足りるようにする。 ○うちをたてるにはどうしても500万円必要です。まずそのお金のこしらえ方を考えなければなりません。 ○その事業を始めるには、少なくとも1千万円こしらえる必要があると言われました。 <358> 〔こじん―こする] 3 きれいに見せるようにする。 ○いもうとは、きれいにこしらえて卒業式に行きました。 ○女の人は顔をこしらえるのに時間がかかるから、2時間ぐらい前から用意したほうがいいですよ。 ○きれいにこしらえた女。 4 ほんとうでないことを言ってそのように思わせる。 ○あの人はいつも表面をこしらえているから、そのまま信用してはいけませんよ。 ○そんなこしらえごとを言っても、すぐほんとうのことがわかってしまいますよ。うそをついてはいけません。 **こじん[個人](名詞)** →ぜんたい [全体]。ひとりひとりの人。 ○全体の利益(りえき) もたいせつだが、個人の利益も重んじなければいけない。 ○この点について会社の意見はまだまとまっていませんが、わたし個人としての意見を申し上げます。。 ○個人個人を見ればみんなりっぱな学生です。どうして集まるとあんなことをするのかわかりません ○個人主義(しゅぎ)。個人経営(けいえい)。 **こじんてき 〔個人的〕 〔形容動詞)** 「①で一ない ①になる ①だなーひとならーば⑧でだっただろう 個人を中心とする考えで見たようす。 ○ここでは個人的な問題はやめにして、全体の問題だけを考えましょう。 ○とりあえずわたしが個人的に会ってみましたが、向こうでもひじょうに乗(の)り気でした。 ☆活用をさせないで、この形のままで名詞につづくこともある。たとえば、個人的意見,個人的傾向(けいこう)など。 **こす→こえる(349ページ)** **こ・す(動詞)** 【①一ない_⑧します ③①す(一とき)⑤せーば) { ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう (可能) こせる } 1 水のようなものにこまかいかたまりがたくさんまざっているとき、小さいあながたくさんあるところを通して、そのかたまりを取る。 ○コーヒーをこして飲む。 ○この水はまだにごっていますね。きれいになるまで何度もこしてください。 ○こんなやぶれたきれではこすことができません。 ○すなで水をこす。 2 ペーストのようなものにかたまりがまざっているとき、小さいあながたくさんあるところをおすように通して、そのかたまりをつぶす。 ○ゆでたじゃがいもをこして、それに体乳(ぎゅうにゅう)をまぜてください。 ○あんこをこしてしろこをつくる。 ○うらごし。(=食べ物をこすこと。また、そのためのどうぐの名。) **こす・る(動詞)** ①らーない りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑧っーて(た) ろーだろう (可能) こすれる } 物をほかの物につけて強くなでる。 ○目はあまりこすらないほうがいい。目の病気になりますよ。 ○紙のよごれをこすって落とす。/「こすり落とす。」とも言う。/ ○さむいので手をこすっている。 ○手ぬぐいでからだをこする。 ○マッチをこすれば火がつく。 (関連語) こすれる。こすりつける。 <359> [ごぜんーこたえ〕 **ごぜん[午前] (名詞)** 1 夜の12時から正午(しょうご)まで。→ごご〔午後]。 ○午後12時は午前0時 (れいじ)に当たる。 ○午前2時ごろに目がさめて、そのあとなかなかねむれなかった。 2 夜があけてからひるごろまで。 ○午前と午後に一回ずつ、休みがある。 ○午前の仕事はこれでおわりにしよう。 ○リポートの下書きは午前ちゅうでおわった。 ○午前ちゅうかかって考えたが、いい考えは思いつかなかった。 ○あしたの午前、また来ます。/副詞的に使うことがある。/ **こそ(助詞)** /あることばにつけて、特にそのことばを強く言う場合に用いる。「こそ」のあとにはほかの助詞はつけないことが多い。/ ○あのたてものこそ代表的な日本家屋(かおく)です。 ・○毎日の努力(どりょく) こそ成功(せいこう)の原因なのですから、いっしょうけんめいにやってください。 ○これこそ私がぜひともほしいと思っていたものです。 ○あなたがいたからこそ、この仕事も、うまくいったのです。 ○あなたが行ってこそ、みなさんがおよろこびになるのですよ。 ○去年はなまけてしまいましたが、ことしこそはがんばりたいと思います。 ○「先日はありがとうございました。」「いいえ、こちらこそ。」 ○それでは、みなさんにやっていただきましょう。われこそはと思うかたは、どうぞここへ出ていらっしゃってください。 **ごぞんじ〔御存じ〕 (名詞)** ある事について、相手やほかの人が知っていること。 ○あなたは日本の秋の紅葉(こうよう)の美しさを御存じですか。 ○木村さんはあなたもよく御存じでしょう。 ○あの人のいいところをまだよく御存じないようですね。 ○田中さんは、あのことを御存じでしょうか。 ○井上(いのうえ)さんの住所を御存じのかたは知らせてください。 ○御存じのように、日本には温泉(おんせん)がたくさんあります。 ○わたしは御存じのとおり、耳がよく聞こえません。 ☆ 動詞「存(ぞん)じる」の名詞形「存じ」に尊敬(そんけい) を表わす「ご」がついてできた語。 **こたえ→こたえる (359ページ)** **こた・える 〔答える〕 (動詞)** 「①えーない ⑧ えーます ③①える(一とき) ⑤えれば⑥えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑨ぇーて(た) ⑩える一だろう 1 返事をする。 ○先生が名まえをよんだので、元気な声で「はい」と答えた。 2 問題や質問に解決をあたえる。 ○試験問題がむずかしくて答えられませんでした。 ◎先生の質問に正しく答えてください。 3 つかれやいたさなどを強く感じる。/かなで書くか、「応える」と書く。「答える」はふつう使わない。/→ひびく [響く〕。さわる。 <360> [こだか―こちら] ○けさの寒さは身にこたえました。 ○試験のせいせきが0点だったのにはこたえた。 ○きょうの仕事は年よりのからだにはこたえる。 **こたえ〔答え〕(名詞)** 答えること。/「答える」1,2の名詞。/ 1 ○いくらよんでも答えがない。 2 ○問題の左がわに答えを書きなさい。 ○次の方程式(ほうていしき)の答えをもとめよ。 ○この事件(じけん) はむずかしくて、・なかなか答えが出せない。 **こだか・い〔小高い] (形容詞)** ①く一ない くーなる(する) ⑧⑥い(一とき) ⑤けれーば ⑧くてかった⑩い一だろう(か【ろう) 山の形をしていて、少し高いようす。 ○あちらのおか(=ひくい山。)は小高くこちらの山は高い。 ○やねからおろした雪(ゆき)を、庭に小高くつみ上げる。 ○小高くもり上げた(=つみあげた)すなの山。 ○村の北がわには小高いおかがある。 **ごちそう〔御馳走〕 (名詞, 〜する)** 1 おいしい食べ物。 ○2時間もかかって、ごちそうがやっとできました。 ○ごちそうが山のようにあります。 ○今夜はごちそうだから早く帰っていらっしゃい。 ○夏はすずしい風がいちばんのごちそうだ。 2 (~する)他人に食べ物を出して、もてなすこと。 ○友だちこ(よ)んで、ごちそうした。 ○夕食(ゆうしょく)をごちそうするから、5時ごろいらっしゃい。 ○喫茶店(きっさてん)で子どもたちにケーキをごちそうした。 ○わたしは先生に昼食(ちゅうしょく)をごちそうになってしまいました。 ○きょうはたいへん、ごちそうになりました。/ごちそうを受けるとき、慣用(かんよう)的に「ごちそうになる。」と言う。/ ○ごちそうさま。(=食事がおわったときのあいさつのことば。) ☆ 「ちそう」に「ご」がついてできたことばであるが、現在、ふつうには「ちそう」と言うことはない。 **こちら〔此方〕 (代名詞)** →こっち。そちら。あちら。どちら。 1 /話し手がいる方向をさすことば。/ ○どうぞこちらへおいでください。 ○この川をはさんで、こちらがわが東京で、向こうがわが神奈川県(かながわけん)です。 ○写真(しゃしん)をとりますから、こちらを向いてください。 2 /話し手のいる所やそこにあるもの、そこにいる人をさすことば。/ ○こちらにおいでになってからもう何年になりますか。 ○あちらよりこちらのほうがりっぱに見えますね。 ○こちらがさっきお話しした田中さんです。 3 / 地図(ちず)や図面(ずめん)やこくばんなどで説明するとき、今ゆびさしている所をさすことば。/ ○/地図をさしながら/こちらのみちを行くと、こちらをこう通って5時間で頂上(ちょうじょう)につきます。 <361> ○/黒板の図(ず)を説明しながら/こちらがプラス、こちらがマイナスです。 ○/人をしょうかいするとき。/ごしょうかいします。こちらは川口さんです。川口さん、こちらは山川さんです。 4 /話し手自身をさすことば。/→わたし。 ○こちらはいつでもけっこうですから、そちらのごつごうで決めてください。 ○それでは、運賃(うんちん)はこちら持ちにいたしましょう。 ○/電話で/こちらは山本です。 ☆ くだけた会話では「こっち」と言うことが多い。 **こちらがわ〔こちら側] (代名詞)** →こっち。 1 /話し手に近いほう。/ ○この川のこちら側は東京で、あちら側は川崎市(かわさきし)です。 2 /話し手たちのほう。/→われわれ〔我々]。 ○こちら側はみな賛成(さんせい)ですが、そちら側はいかがですか。 **こっか〔国家〕(名詞)** 一定の土地に政府(せいふ)や支配者(しはいしゃ)が政治を行なっている、一つの社会の集まり。→くに〔国〕。 ○新しい国家がたんじょうした。(=生まれた。) ○国家のために身をささげる。(=自分のからだのすべてを使う。) ○小さな事件(じけん=できごと。)が国家間のあらそいにまで発展(はってん=大きく進みひろがる。)した。 ○国家の大事。(=国にとって大きな問題であること。また、国がひじょうにあぶない状態にあること。) ○国家主義。国家公務員。 (関連語)②国民。 [こっか―こっく〕 **こづかい 〔小遣い〕 (名詞)** ふだん自分のために必要ないろいろな物を買うためのかね。/「お」をつけて「お小遣い」とも言う。/ ○私は父から毎月10,000円こずかいをもらいます。 ○今月のこづかいは、ノートを買ったのでもうなくなった。 ○弟はこづかいから、毎月300円ずつ銀行に入れている。 ○さあ、おこづかいをあげましょう。 ○こづかい銭(せん)。こづかい帳(ちょう)。 (関連語)②ポケット・マネー ☆ 「小使い」と書くと意味がちがう。「小使い」はいろいろな用事のためにやとわれている人。 **こっくり(名詞・副詞、~する)** /「こっくりと」の形も使う。/ 1 すわったままねむってしまって、頭を上下にふるようす。 ○彼は映画館(かん)にはいると、すぐこっくりを始めるくせがある。 ○あまりおもしろくない話が長くつづいたので、こっくりいねむり(=すわったままねむってしまうこと。)をするお客も多い。 ○きのう夜おそくまで勉強していたので、きょうはついこっくりこっくりしてしまう。 2 相手の言うことがわかったときや、相手の言うことをしょうちしたときなどに、頭をたてにふるようす。 ○「わたしの言うことがわかりますか。」と聞いたら、相手はこっくりとうなずいた。(=「はい」と言うかわりに、頭をたてにふること。) <362> 〔こっけーこっち] ○田中君は、先生の言うことがわかるといつもこっくりする。 **こっけい [滑稽〕 〔名詞、〜な・に)** 1 ふざけていておもしろくおかしいこと。またそのようす。→おかしい。おもしろい。 ○こっけいを売りものにしているショーは、ただおもしろければいいのです。 ○和田さんはいつもこっけいなことを言ってみんなをわらわせます。 2 ばかばかしいこと。またそのようす。→ばかばかしい〔馬鹿馬鹿しい〕。 ○日本語を1年間でマスターするなどという考え方はこっけいです。 ○絵のへたな田中さんが画家(がか=絵をかくことを職業(しょくぎょう)とする人。)になろうなんて、こっけいな話だ。 **ごっこ 〔接尾語〕** /「~のまねをするあそび。」という意味で、子どものあそびを表わす。/ ○おにごっこをして遊ぶ。 ○学校ごっこ。電車ごっこ。戦争ごっこ。 **こつこつ(副詞)** /「こつこつと」の形も使う。/ 1 少しずつ、つづけていっしょうけんめい努力(どりょく)するようす。 ○毎日こつこつ勉強する人を勉強家と言う。 ○彼がこつこつと金をためているのは、外国へ旅行するためです。 ○わかいときからこつこつと努力(どりょく)して、ついにりっぱな科学者となった。 2 かたいものが当たるようす。 ○ドアをこつこつノックする音がしたので、げんかんに出てみた。 ○こつこつとろうかを歩く人のくつ音が聞こえる。 ○チョークでつくえのすみをこつこつとたたく。 **こっそり(副詞)** 他人に知られないように行なうようす。/「こっそりと」の形も使う。/ ○だれにも知られないように、こっそりきょうしつから外へ出た。 ○試験のとき、友だちの答えをこっそり見てはいけません。 ○授業中に先生の顔をこっそりしゃしんいとってしまった。 ○3時まで学校にいなさい。こっそり帰ってはいけませんよ。 **こっち(代名詞)** /「こちら」のくだけた言い方。/→こちら。 1 こちらの方向。/自分に近い方向を表わすときに使う語。/→そっち。あっち。どっち。 ○こっちのいすにすわってください。 ○お手あらいはこっちです。 2 こちらの物。こちらの場所。/自分に近い物や場所を表わすときに使う語。/ ○あの品よりこっちのほうがずっといいです。 ○こっちは毎日よいお天気ですが、そっちはいかがですか。 ○どうぞこっちへ来てください。 ○どうぞこっちでまっていてください。 3 この人。このかた。 ○しょうかいします。あっちは田中さん、こっちは赤木さんです。 4 自分。わたし。 ○返事がおくれても、こっちのせきにんではありません。 <363> [こづつ一こと」 ○名まえはこっちで書きます。 ○こっちは毎日あなたの来るのをまっていたんですよ。 **こづつみ〔小包〕(名詞)** 品物をつつんであて名を書き、郵便(ゆうびん)でおくること。また、そのもの。/「小包郵便」の略。/ ○この本は大きいから小包でおくろう。 ○郵便局へ小包を出しに行きました。 ○めずらしいおかしを、いなかの母へ小包にしておくった。 ○きのう、国からの小包がついた。/「とどいた」とも言う。/ ○外国へ出す小包はどこで受けつけますか。 ○小包郵便(こづつみゆうびん)。 ☆ 駅(えき)からてつどうでおくるものは「小包」と言わない。「小荷物(こにもつ)」と言う。 **コップ(名詞)** ガラスなどで作った、せの高いちゃわん。水やビールなどをのむとき使うもの。 ○コップに水を入れてください。 ○おちゃはちゃわんでのむが、ビールはコップでのむ。 ○コップを1ダース買いました。 ○コップが二つたりません。 ○コップに3ぱい水をください。 ○コップをあける。(=コップの中のものをのんでしまう。) (関連語)②グラス。 **こと〔事]** I(名詞) 1 問題。できごと。仕事。 ○だいじな事をわすれていました。[問題。仕事。〕 ○たいへんな事をしてしまった。[できごと] ○事のおこりは不注意からでした。[問題。できごと。〕 ○この用事はいそぎの事(=いそぐ用事。)ですから、早くおねがいします。[仕事] 2 ことがら。価値(かち)。 ○それはとてもむずかしいことです。[ことがら] ○高いおかねを出しただけのことはある。〔価値] 3 事実(=ほんとうにあること)。事情(じじょう)。場合。ようす。/漢字は使わない。/ ○朝は電車にのれないことがあります。[場合]/「こともある」の形でも使う。/ ○夕食のあとたいていテレビを見ますが、見ないでねることもあります。 ○そんなことがあったとはすこしも知りませんでした。〔事実。じじょう。〕 ○そんなことではとても大学にはいれません。〔ようす]/「~たことがある」の形で、けいけんを表わす。/ ○あなたはハワイへ行ったことがありますか。 ○私はまだ富士山(ふじさん)にのぼったことがありません。 ○そういうことはまだ聞いたことがなかった。〔事実。話。〕/「=ことにする」の形で使い、「~することを決める」の意味を表わす。/ ○いろいろくらべてみて、この字引きを買うことにした。 ○頭がいたいのできょうは学校を休むことにします。 ○きょうから、たばこをやめることにした。 ○私は毎朝水をのむことにしています。 <364> [こと] [しゅうかん]/「~たことにする」の形で、「ほんとうはしないのだが、したと決めて考える。」の意味を表わす。/ ○きのうは休みましたが出席(しゅっせき)したことにしてください。 ○この話は聞かなかったことにしましょう。 ○今さら彼にそんな手紙など書くことはない。〔必要。理由。〕/いつも打ち消しのことばがあとにくる。/ね。 ○こちらから行くこともない。〔必要。理由。] /「〜ことになる」の形で使い、結果(けっか)を表わす。/ ○来年帰国することになると思います。 ○会社をやめることになりました。 ○学校で5時間、家で3時間,全部で8時間勉強することになる。 /「〜こととなる」の形でも使われる。「〜ことになる」よりも文語的な言い方。/ ○このたび大阪(おおさか)へ転勤(てんきん)いたすこととなりました。 ○ふたりはいよいよ結婚(けっこん)することとなり、来月、式をあげます。 4 /動作(どうさ)や状態を表わす。/ ○人がおおぜいいて見ることができない。 ○かなしいことには、もうお金が全然ありません。 II(助詞) 1 /女の人が使う。/ ① /感心したり、がっかりしたり、おどろいたりしたような場合に、その気持ちを表わすのに使う。/ ○まあ、きれいな花ですこと。 ○このナイフはほんとうによく切れること。 ○きょうはあたたかだこと。春のようね。 ○いいにおいだこと。 ② /「ことよ」の形で使う。「ことよ」をつけると、ことばの調子がやわらかくなり、女らしいやさしい言い方になる。/ ○これにさわってはいけないことよ。 ○そんなことはなさらないほうがいいことよ。 ○田中さんはおへやにいらっしゃることよ。 ○その辞書(じしょ)はあまりよくないことよ。このほうがいいんじゃないかしら。 ③ /相手に質問したり、自分の言うことに賛成(さんせい)してもらおうとしたり、まちがいないかどうかたしかめたり、相手をさそったりする場合に使う。多く、「~ないこと」の形で使い、その部分の調子をあげて発音する。/ ○この洋服(ようふく)変じゃないこと。 ○おもしろそうだから、行ってみないこと。 ○あなた、お気持ちが悪いんじゃないこと。 ○いいこと。おわすれにならないでね。 2 /「~しなさい」という命令の意味を表わす。多く書きことばで使う。/ ○あしたは8時までに来ること。 ○図書館(としょかん)からかりた本は1週間以内に返すこと。 ○授業中には、たばこをすわないこと。 ○しばふの中にはいらぬこと。 **ことがら〔事がら、事柄〕(名詞)** 事のようす。事情(じじょう)。こと。 ○事柄によっては手つだえないこともあります。 ○どういう事柄ですか。よく話してください。 ○お金を出すか出さないかは事柄しだい <365> です。(=事のようすによる。) **ことによると(連語)** 何かのつごうで。何かの関係で。あるいは。もしかすると。ひょっとして。/文のおわりに「かもしれない」のつくことが多い。/ ○5時から始める予定(よてい)ですが、ことによるともう少しおそくなるかもしれません。/「ことによったら」の形でも使う。/ ○天気予報(よほう)では雨だと言っていましたがことによったらはれるかもしれません。 ○5人で旅行をしますが、ことによったらひとりふえると思います。/同じ意味で「ことによれば」の形を使うこともあるが、あまり多くはない。/ ○あした帰るつもりだが、ことによればあさってになるかもしれない。 ○ことによれば今夜は帰れないかもしれないよ。 **ごと〔毎〕(接尾語)** /「ごとに」の形で副詞的に使うことが多い。ふつう、ひらがなで書く。/ 1 /「どの〜も、それぞれ別に」「どの~もみんな」という意味を表わす。/ ○ゆうびん屋さんは、手紙を家ごとに配って歩いています。 ○会う人ごとに「おはようございます。」とあいさつをする。 ○この問題はグループごとで、それぞれ考えることにする。 ○ぼくは日よう日ごとにゴルフへ出かけることにしています。 2 /「何かする(ある)たびに、だんだん」という意味を表わす。/ ○1,000メートルのぼるごとに気温(きおん)が6度ずつ下がるそうだ。 ○冬から春にかけては、一雨ごとにあたたかくなります。 〔ごとーごとき〕 ○このチームは一試合ごとに強くなってくる。 ○わたしたちの研究会(けんきゅうかい)は回を重ねるごとに会員がふえていった。 3 /「〜もいっしょに」「〜もふくめて」などという意味を表わす。 ○わたしはいつもりんごをかわごと食べます。 ○すりにお金をさいふごとぬすまれてしまった。 ○ここにある本は、もういらないから、あなたに本ばこごとあげますよ ○家を土地ごと買うことにした。 ○小さいさかなは頭から尾(お)まで丸(まる)ごと(=全部食べられる。 **ことがら→こと (363ページ)** **ごとき(助動詞)** {②ごとく一する ④ごときーこと} →ようだ。 1 /ある事物がほかのある事物に似(に)ているという意味を表わす。②は「ように」、④は「ような」と言いかえることができ、そのほうが口語らしい言い方である。②は「ごとくに」の形で使われることもある。(接続)体言に助詞「の」のついたもの、動詞・助動詞の「ざる」「たろ」「なる」などの④のあと、また、それに助詞の「が」のついたもののあとにつづく。 ○さくらの花びらがゆきのふるごとくちる。 ○その夜の月の光はまひるのごとき明るさだった。 ○山のごとき大なみに、ふねは木の葉のごとくにゆれた。 ○彼はねむるがごとく静(しず)かに死んだ。 <366> 〔ことで―ことと〕 2 ある事物を、同じような事物の中の一つの例としてしめす。文語的な言い方。/(接続)1に同じ。/ ○トマト・じゃがいものごときものをやさいと言う。/名詞・代名詞のすぐあとに、①のつくことがある。「ぐらいの」の意味で、価値(かち)のないものとして言うときに使うことが多い。/ ○おまえごとき者にまけるようなおれではないぞ。 ○かぜごときで仕事を休むことができるか。 **ことごとく (副詞)** すべて。みな。 ○夜の12時に町を歩いてみたところ、ことごとくの店が戸(と)をしめていた。 ○この本に書いてあることはことごとく理解した。 ○としょかんにある本をことごとく調べましたが、そのような本はありませんでした。 ○その台風のため四国も九州(きゅうしゅう)も中国地方も、ことごとく大きな被害(ひがい)をこうむった。 ○することなすこと(=自分のすることはすべて。)ことごとくうまくいかない。/名詞的に使われる。/ **ことごとに〔事ごとに〕 (副詞)** 事があるたびに。すべてのことにつけて。 ○彼は事ごとに事業にしっぱいした。 ○あの人は、よい悪いに関係なく、事ごとに反対する人です。 ○スミスさんは事ごとにもんくを言う。(=不平を言う。) **ことし〔今年〕(名詞)** 今の年。→きょねん〔去年〕。らいねん〔来年〕。ほんねん〔本年。〕こんねん〔今年〕。 ○ことしの冬はいつもの年よりあたたかいです。 ○ことしは雨があまりふらない。 ○私はことし学校を卒業します。 ○ことしじゅうにこの仕事はやってしまいたい。 **ことづけ→ことづける (366ページ)** **ことづ・ける(動詞)** (①けーない ②けます ③①ける(一とき) ⑤けれ)一ばけろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑧けーて(た)}⑩けるーだろう →ことづけ。 1 ほかの人に知らせたいことを、相手にたのんでつたえてもらう。 ○「きょうは欠席(けっせき)します。」と先生につたえてもらうよう、ロイさんにことづけておいた。 ○ロイさんは山下さんの家の近くだから、ロイさんにことづければ、山下さんに知らせてくれます。 2 ほかの人にわたしたい物を、人にたのんでわたしてもらう。 ○家に帰ったらおとうさんにわたすよう、手紙をことづけた。 ○田中さんはニューヨークへ行ったので、子どものしゃしんをことづけて、あちらにいるわたしの主人にわたしてもらいました。 **ことづけ(名詞)** ことづけること。また、そのもの。 ○先生にことづけをたのまれた。 ○何かおことづけはございませんか。 **こととて(助詞)** /「~だから」という理由を表わす。/→とて。 <367> ○なれぬこととて、失敗(しっぱい)してしまいました。 ○知らぬこととて、失礼(しつれい)いたしました。 ○子どものこととて、できなくてもしかたがありません。 **ことな・る 〔異なる〕 (動詞)** ♪①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーばれ⑦ろう ⑧⑧って(た) るーだろう♪ 同じでない。→ちがう〔違う〕。 ○彼は日本語がひじょうにじょうずだ。彼の話す日本語は、日本人のそれと異ならない。 ○日本はわたしの国と異なって、家にはいるとき、くつをぬぐしゅうかんがあります。 ○国が異なれば、話す言語も人の考え方も異なるものだ。 ○いなかと都会とでは、生活もしゅうかんも異なるだろう。 **ことに〔殊に〕(副詞)** 多くのものの中で、それだけが違うようす。→とくに〔特に〕。 ○電車は、一日のうちでも、朝の8時ごろがことにこみます。 ○日本語の勉強のなかでも、漢字の勉強がことにむずかしい。 ○旅行中はことにからだに注意しなければいけない。 ○日本にいる間に見ておきたいものはたくさんあるが、ことに神社や寺(てら)をたくさん見ておきたい。 ○京都はいい所です。ことにお寺や庭園(ていえん=庭。特に考えて造った庭。)はすばらしいですよ。 **ことによると→こと (363ページ)** **ことば〔言葉〕(名詞)** /かなで書くことも多い。/ 〔ことなーこども] 1 話したり聞いたり書いたり読んだりするもの。言語。話。 ○先生の言葉をテープレコーダーに入れさせてください。 ○外国の言葉を話す。 ○日本の言葉を日本語と言います。 ○とつぜんの話で言葉を返す(=返事をする。)ことができなかった。 ○「あなたは行きますか。」と聞いたら、彼は言葉をにごした。(=はっきり言わなかった。) ○お言葉にあまえて(=相手のしんせつな言葉にしたがって)、先に帰ります。 ○かるがるしく人の言葉を信じてはいけません。 2 一つ一つの語や、言葉の表わし方。 ○この言葉の意味がよくわかりません。 ○言葉をかえて言えば、・・・・・・ということになります。 3 言葉づかい。 ○あなたの言葉はとてもきれいですね。 ○あの人の言葉は少し変です。 **ことばづかい[言葉づかい〕 (名詞)** ものの言い方。話すときの言葉のようす。 ○他人の前では言葉づかいに注意しなければいけません。 ○彼はとてもらんぼうな言葉づかいをす。る。 **こども〔子供・子ども〕 (名詞)** →こ〔子〕。 1 夫婦の間に生まれた人。→あかんぼう〔赤ん坊〕。むすこ〔息子〕。むすめ〔娘〕。おや〔親〕。 ○子どもは3人です。男の子がひとりと女の子がふたりです。 ○わたしの子どもは、ふたりとも今、小学校です。 ○からだがよわいので、子どもを作るのをあきらめました。 <368> 〔ことわーことわ〕 2 まだおとなにならない人。→しょうねん〔少年〕。おとな〔大人〕。 ○子どものころは、よくここへ来てあそんだものだ。 ○そんなやさしいことは、子どもでもわかる。 ○入場料は、おとな100円、子ども50円です。 ○子ども新聞。子どもニュースの時間(ラジオやテレビの)。 ○子どもらしい考え方。 3 動物のおすとめすとの間に生まれたもの。または、たまごから生まれたもの。まだ一人前にならない動物。→おや[親]。 ○このライオンは生まれて3か月ですから、まだ子どもです。 ○子ども動物園(どうぶつえん)には、わにの子どももいました。 ○うまの子ども。ひつじの子ども。かえろの子ども。 **こどもづれ〔子ども連れ〕 (名詞)** 父親や母親が自分の子どもといっしょに行くこと。 ○日よう日なので、町には子ども連れが多かった。 **こどもごころ〔子ども心〕] (名詞)** まだ子どもであるために、おとなの世界のようすがわからないが、子どもは子どもとして、ある気持ちをもっている、その気持ちのこと。→こども〔子供〕。こころ〔心〕。 ○おとうさんが死んだのはわたしが五つのときだったが、あしたからどうなるかと、子ども心にも心配したのをよくおぼえている。 ○わたしの絵がてんらん会で一等になったときは、子ども心にもうれしくてなみだが出た。 **ことわざ〔諺](名詞)** 生活するのに参考(さんこう)になるみじかいことばで、むかしから多くの人によって言いつたえられてきたもの。「ちりもつもれば山となる。」「2階(にかい)から目ぐすり。」「両手(りようて)に花。」など。 ○「さろも木から落ちる。」ということわざがあります。いくら自信があっても、ゆだんしてはいけません。 ○ことわざにも「犬も歩けば、ぼうに当たる。」と言います。とにかく歩いてさがしてみなさい。いい下宿(げしゅく)が見つかるかもしれません。 **ことわ・る [断わる] (動詞)** {①らーない ②りーます ③④る(とき) ⑤れーば)(可能)そこわれって(た) るーだろう 1 相手が申し出たことや、ねがい出たことを受けつけない。 ○山下先生に面会を断わられた。 ○かぜをひいたので、会議の出席(しゅっせき)を断わった。 ○とてもいそがしいので、英語の先生になることを断わりました。 ○「お金をかしてくれ。」と言ったら、田中君は断わるだろう。 2 そのことが行なわれる前に、知らせておく。また、理由を言ってゆるしをえる。 ○前の日までに断われば、欠席(けっせき)してもいいです。 ○先生に断わって帰りました。 ○来られないときは前もって(=前に)断わってください。 3 使っている人をやめさせる。 ○あの人はよく休むので、4月限りで(=4月までで)断わりました。 ☆「断わる」をていねいに言うときは、「お断わりする」の形を使う。そんけい <369> のときは「お断わりになる」を使う。 ○せっかくですがお断わりします。 ○あの先生は外国へ行くことをお断わりになった。 **こな〔粉] (名詞)** ひじょうに小さい粒(つぶ)になっているもの。→つぶ〔粒〕。 ○このかたまりは粉になりやすいから注意してください。 ○パンはむぎの粉で作ります。 ○米の粉。とうもろこしの粉。 ○粉ざとう。粉ミルク。粉ぐすり。粉おしろい。粉雪(ゆき)。 ☆「粉」という字は「こ」とも読む。複合(ふくごう)語の中では「こ」となることが多い。「うどん粉」「パン粉」「そば粉」など。 **こ・ねる(動詞)** 「①ねーない ②ねーます ③①ねる(一とき) ⑤ねれ一ば ねろ(ねよ) ⑦ねーよう ⑧⑧ねーて(た)⑩ねるーだろう 1 こなや土・セメントなどに水を入れてかきまぜる。 ○こなをこねてパンを作る。 ○あのきかいは、セメントをこねるきかいです。 ○かべは、土を水でこねて造ったものだ。 2 りくつの通らないことや、相手のこまろようなことを言って、人をこまらす。 ○彼があまりりくつをこねるので、いやになった。 ○子どもは、おもちゃを買ってくれとだだをこねる。(=相手にあまえて、わがままを言う。) **この〔此の](連体詞)** /話す人からみて近いもの、または、近い関係にあることがらをさすことば。/ [こな―このう] →その。あの。どの。 ○この本はとてもおもしろいですよ。 ○このノートはだれのですか。 ○この話はほかの人に言わないでください。 ○この一年間、私はずいぶん日本のことを勉強しました。 ○私はこの年になるまで(=生まれてから今まで)一度も外国へ行ったことがないんです。 ○この人。このあいだ。この上。このでろ。このたび。このほど。この世。 **このあいだ [この間〕 (名詞)** /「こないだ」とも言う。/副詞的にも使う。/ 現在より少し前の日。 ○この間のお話はとてもおもしろかったですね。 ○山田先生はこの間まで病気でした。 ○この間はいろいろとありがとうございました。 ○あのかたはこの間しょうかいしたスミスさんです。 ○田中さんは、ついこの間会ったときは、まだ元気だった。 ○手紙はこの間出しておいたよ。 ☆「この間(かん)」と読むと「この間(あいだ)」と意味がちがってしまう。「このかん」は、「私は4月から12月まで日本にいました。このかん私は日本語を勉強しました。」のように、話の中のある時からある時までを表わす。 **このうえ〔この上](連語)** 1 さらに。これ以上。/「この上・・・・・・するのは」「この上・・・・・・しては」の形で使うことが多い。「~の」の形も使う。/→そのうえ。 ○私はあの人にじゅうぶんおれいを言い <370> [このか―このつ〕 ました。この上何をする必要があるのでしょうか。 ○この上せいせきをよくするのは、とてもたいへんなことです。 ○この上勉強しては、からだをこわしますよ。 ○ひさしぶりにあなたにあえて、この上のよろこびはありません。 2 こうなったからには。こうなった以上は。/「~は」の形で使うことが多い。/ ○父が死んだ。この上は国へ帰るより方法がないだろう。 ○大学も無事卒業した。この上は一日も早く国へ帰りたい。 3 /「〜もなく」「〜もない」の形で、もっともよい、ひじょうなの意味に使う。/ ○外国であなたに会えるとは、この上もなくうれしい。 ○きょうは風もふかないで、この上もないよい天気です。 ○この上なく。この上ない。 ☆「~なく」「~ない」(形容詞)の形も使う。 **このかた〔此の方・この方]** /漢字を使わないのがふつう。 I(名詞) そのことがあった時からのち。→いご〔以後】。 ○あの人は10年このかた国に帰っていません。 ○こんな大きなじしんは、私が日本へ来てこのかたまだ一度もなかった。 ○卒業このかた一度も病気をしたことがない。 II(代名詞) /「この人」のていねいな言い方。/ ○このかたが山田先生です。 ○このかたはあなたのおにいさんですか。 (関連語)②そのかた。あのかた。どのかた。 **このごろ(名詞)** 少し前から今(の日)まで。→ちかごろ〔近ごろ〕。さいきん〔最近]。 ○このごろは毎日あつい日がつづきます。 ○このごろのわかい人はあまりきものをきません。 ○とりのなく声をこのごろちっとも聞かない。 ○田中君はこのごろ全然勉強をしない。 ☆「このころ」と「このごろ」とは意味がちがう。「このころ」と言うと、「私は1945年に生まれましたが、父が病気になったのはこのころです。」のように、話のなかの一定の時を表わす。 **このたび〔此の度] (副詞)** こんど。ついこのごろ。→こんど〔今度〕。 ○このたびはいろいろとお世話になりました。 ○このたびの試験で、私は無事日本へ行くことに決まりました。 ○このたび、学校では、全学生(=全部の学生。)に対して、目のけんさをすることに決めましたので、お知らせします。 ○このたびとなりへこしてきた大山でございます。どうぞよろしく。 **このつぎ〔この次〕(連語)** 次に行なうとき。→このまえ[この前〕。こんど〔今度〕。 ○この次は5月8日になりますけれど、よろしいですか。 ○この次の会には出席(しゅっせき)できると思います。 <371> ○きょうはゆるしてあげますが、この次からはゆるしませんよ。 ○この次までに調べておいてください。 ○その問題はこの次教えてあげます。 ○ぼくの当たる番はこの次だ。 **こののち〔この後〕(連語)** /副詞的にも使う。/今からさき。現在からのち。→こんご〔今後〕。 ○この後学校を休むと、卒業できませんよ。 ○どうかこの後も時々お手紙をください。 ○この後もよろしくおねがいします。 ☆「あののち」と言う言い方はない。 **このほか〔この外〕(連語)** /かなで書くことが多い。「~に」の形も使う。/ 1 これにくわえて。→そのうえ〔その上。そのほか[その外〕。 ○私のすきなくだものはりんご・みかん・なしです。このほかバナナなども食べたいくだものの一つです。 2 これをのぞいたほかのもの。これ以外。 ○これは私の本です。このほかは全部学校の本です。 ○私の知らない漢字はこれだけです。このほかは全部書けます。 ○質問はこれだけですか。このほかにわからないところはありませんか。 **このまえ〔この前〕(連語)** /名詞,副詞的に使う。/ 1 今行なわれる時から見て一つ前。→このつぎ〔この次〕。・ ○この前は8章まで勉強しましたから、今度は9章からですね。 ○この前の課(か)はやさしかったが、 [このの一こばむ〕 この次の課はむずかしいですよ。 ○この前ときょうとこの次と、3回で全部を読みましょう。 ○そこはこの前勉強しました。 2 きょうより少し前。前の時。このあいだ。 ○この前はいろいろありがとうございました。 ○わたしはこの前から、からだの調子が悪くて、ねたりおきたりでした。 ○この前みたいにさむいと、朝早くおきるのがつらいですね。。 **このまま(連語)** 副詞的に使う。/現在の/ようすを変えないでおくこと。また、そのようす。現在のとおり。 ○あとかたづけもしないでこのまま帰ることはできません。 ○あなたは、このままではとても卒業できないでしょう。 ○どうかこのままここにいてください。 ○このままにしておいていいです。 ○おじいさんの病気は、このままの状態がしばらくつづくでしょう。 **こば・む〔拒む〕 (動詞)** ①まーない ③みーます ③①む(一とき) ⑤めーば)⑥め①もーう ⑧⑨ん一で(だ) むーだろう(可能)こばめる 1 相手の人を、または人の気持ち、ことば、することを受け入れない。→ことわる〔断わる〕。 ○相手の申し出をこばむ。 ○こちらからさそいはしない。しかし、いっしょに行きたいと言うなら、特にこばみはしない。 ○なぜことわったのですか。あのかたのねがいをこばむ理由はないでしょう。 ○あの国からの輸入(ゆにゅう)をこばめば、こちらの品物も輸出(ゆしゅつ) <372> 「ごはん―こぼれ] できなくなる。 2 じゃまする。受けつけない。ゆるさない。 ○あの山はとてもけわしくて、人が自由にのぼることをこばんでいるようだ。 **ごはん〔御飯〕(名詞)** 1 米をたいた食べ物。めし。 ○朝はパン、ひろはそば、夜は御飯を食べます。 ○電気がまで御飯をたくのはむずかしくない。 ○きょうの御飯はおいしくたけているね。 ○ちゃわんにしゃもじで御飯を盛(も)る。 ○御飯にしおをふりかけて食べる。 ○御飯はよくかんでおあがりなさい。 2 毎日、決まった時に食べること。食事。めし。 ○朝、顔をあらってすぐ御飯を食べた。御飯がすんでから新聞を読んだ。 ○御飯がおいしくなれば、病気も早く直りますよ。 ○たろうさん、御飯ですよ。 ○おなかがすいたから、御飯!てしよう。 ○6時におきて朝御飯のしたくをした。 ☆「めし」よりていねいな話。「食事」より日常的な語。いつも「御(ご)」がつき、「飯(はん)」とは決して言わない。 ○ひる御飯。ばん御飯。御飯時(どき)。 **ごはんつぶ〔御飯粒〕** 米をたいて御飯になり、やわらかくなった米粒(こめつぶ)を言う。 ○顔に御飯粒がついていますよ。 ○御飯粒をこぼさないように気をつけておあがりなさい。 ○のりがないから御飯粒ではりつけよう。 飯粒(めしつぶ)」とも言うが、それよりていねいな語。 **こぼ・す(動詞)** 【①さーない ②しーます ③①す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た)すーだろう(可能)こばせる 1 入れ物を不注意でたおしたり、かたむけたりして、中の水やこななどを外に落とす。→こぼれる。 ○ちゃわんをひっくりかえして、中のお茶(ちゃ)をつくえの上にこぼしてしまった。 ○手紙を書いているときインクをこぼして紙をよごしてしまったのでまた書きなおした。 ○ごはんつぶをこぼさないように、じょうずに、はしで食べなさい。 ○こぼすといけませんから、ふたをしておきますよ。注意して持って行ってください。 ○おしろいをゆかの上に少しこぼしてしまった。 2 /言ってもしかたのないことを言って、ざんねんに思う気持ちを表わす。/ ○彼は、「いくらはたらいても金がたまらない。」とこぼしている。 ○ぐちをこぼす。(=すんでしまったことをあとになって話してかなしがる。) **こぼ・れる(動詞)** ①れーない ・②れーます①①れる(一とき) ⑤れれ)一ばれろ(れよ) ⑧⑨れーて(た) ⑩れるーだろう →こぼす。 1 入れ物にはいっているものが、多すぎて外へ落ちる。→あふれる[溢れる〕。 ○お茶(ちゃ)をつぎすぎて、ちゃわんからこぼれてしまった。 ○ビールがこぼれないように、注意してコップについください。 2 入れ物がたおれたり、こわれたりし <373> [こまか―こまる〕 て、中の物が外へ落ちる。→もる〔漏る〕。 ○びんの口をよくしめなかったので、中のインクがこぼれてしまった。 ○お米がこぼれないように、ふくろの口をよく結んでください。 ○自動車の下に油(あぶら)がこぼれている。 ○運んでいるとき、ふくろのそこが破(やぶ)れて、こながいちめんにこぼれた。 3 たくさんありすぎて、あまる。 ○へやの中にはわらいがこぼれていた。ほんとうにしあわせな家庭だ。 ○こぼれるほどさいている花。 (関連語) ① こぼれ落ちる。 **こまか→こまかい (373ページ)** **こまか・い〔細かい] (形容詞)** {①く一ない くーなる(する) ①①い(一とき)けれーば ⑧く一て かっーた ⑩いーだろう(かろ一う), (名詞)~さ →あらい[粗い〕。こまかな〔細かな〕。 1 ひじょうに小さいようす。→ちいさい〔小さい]。 ○このかたまりを細かいこなにしてください。 ○さかなが小さいので、あみの目を細かくしないと取れませんよ。 ○細かいことを気にしていては大きな仕事ができない。 ○お金をこまかくする。(=大きいお金を小さいお金にかえる。たとえば1万円札(さつ)1枚を100円だま100個にかえる。) 2 くわしいようす。→くわしい〔詳しい〕。 ○大地震(じしん)のニュースがはいりましたが、まだ細かいことはわかりません。 ○そこのところはどうもよくわかりませんから、もっと細かく説明してください。 **こまか〔細か](形容動詞)** {①で一ないになるだな(とき) ③ /「こまかい」と同じ意味。/ ○そのつぼは、たなの上から落ちて細かにわれてしまいました。 ○細かな字で書いてあるので、めがねをかけなければ読めません。 ○手紙には死ぬときのようすが細かに書いてありました。 **ごまか・す(動詞)** ①さーない ②しーます ③①す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能)ごまかせる 1 人をだます。その場をとりつくろう。 ○あの女の人は年を三つぐらいごまかしている。 ○あの子はなきたいのをごまかして、わらって見せている。 ○世間の目をごまかすことはできても、自分をごまかすことはできない。 ○生徒の質問をごまかすのはよくないことだ。 ○ごまかさないで、ありのままを全部話してしまいなさい。 ○あの人は自分につごうの悪い話になると、ほかの話をして、うまくその場をごまかそうとした。 2 人をだまして、こっそり悪い事をする。 ○わたしは信用していたおじに財産(ざいさん)をごまかされていた。 ○その店員はたびたび帳簿(ちょうぼ)をごまかしていたことが見つかって、やめさせられた。 **こま・る〔困る〕 (動詞)** [①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れー】ばれ ろーり ⑧⑧って(た) るーだろう♪ 1 どうしてよいかわからないために苦し <374> [ごみーこむ] む。→よわる〔弱る〕。 ○山田さんは、むずかしい病気で困っています。 ○金には困らないが、からだがよわくて困る。 ○やくそくをまもってくれなければ困りますね。 ○毎日雨で、せんたくものがかわかなくて困ってしまいます。 ○あのときは、何と言ってよいか全く返事に困ってしまいました。 ○あのときは大水のため電車もとまったので、「これは困ったことになった。」と思った。 ○困ったことには、彼のゆくえがわからないんだよ。 ○困ったなあ。/どうしてよいかわからなくなったときに言うことば。/ 2 金がなくて生活に苦しむ。 ○ここに集めたお金は、困っている人を助けるために使います。 ○水田さんが今死んだら、家族(かぞく)はさぞ困るでしょう。 **こみ→こむ (374ページ)** **ごみ(名詞)** 役にたたない、こまかい、きたないもの。/ほこり[埃〕。/ ○ほうきでへやのごみをはいて、ごみ取りに入れてごみばこにすてた。 ○そうじをしたらごみがたくさん出た。 ○たんすのうしろにごみやほこりがたまった。 ○あのあき地はごみすて場になってしまった。 (関連語) ① ごみごみした。 **こみあ・う〔こみ合う・込み合う〕** [①わーない ⑧います ③①う(一とき) ⑤えー{わいいっこきたえー} たくさんの人や物事が一つの場所に集まってていっぱいになる。 ○朝ばんは、みちが自動車でこみ合います。 ○日ようはこみ合うから、買い物は月ようにしたほうがいいでしょう。 ○映画館(かん)の中は、見物の客でこみ合っていた。 ○くれは汽車がこみ合いますから、旅行するかたは、こみ合わないうちに、早めに(=少し早く)お出かけください。 **こ・む〔込む・混む〕 (動詞)** ~ [①まーない ②みーます ③①む(一とき) ⑤めーば{ば} 1 たてものやのりものなどの中に人がたくさん集まる。→すく〔空く〕。こみあう。 ○ラッシュ・アワーで電車がこまないうちに帰りましょう。 ○日よう日にてんらん会へ行ったら、とてもこんでいて、ゆっくり見られませんでした。 ○手がこんでいる。/作るのに手数がかかるようす。/ 2 動詞のあとについて、「中にはいる。」または「中に入れる。」という意味をくわえろことば。/→だす〔出す〕。 ○その川は大きな湖(みずうみ)にながれ込んでいます。 ○シャツなどは全部小さなかばんの中におし込みました。 ○にげ込む。とび込む。(風が)ふき込む。 ○書き込む。(録音機(ろくおんき)に)吹(ふ)き込む。(両うでで)かかえ込む。(定員以上に)つめ込む。 .3 /動詞のあとについて、「すっかりそうなろ。」または「そうしてしまう。」と言う意味をくわえることば。/ ○あの人はもう何時間もいすにすわって考え込んでいます。 <375> ○うちの犬に芸(げい)を教え込もうと毎日やっていますが、なかなかおぼえてくれません。 **こみ〔込み〕 (名詞)** いろいろなものを全部一つにまぜること。 ○この品物は、全部込みで1,000円です。 ○込みで買う。 **こめ〔米〕(名詞)** たくとごはんになるもの。/酒(さけ)も米で作る。もちは特別の米(「もちごめ」)で作る。田にうえたいねという植物(しょくぶつ)の実のうち人間が食べる部分を言う。/ ○お米の配給(はいきゅう)を取ってきてください。 ○金持ちだけが米を食べ、びんぼう人はむぎを食べた時代もある。 ○米をとぐ。 ○米屋。米倉(こめぐら)。米俵(こめだわら)。米びつ。 ○やみ米。 **こめつぶ〔米粒〕(名詞)** →つよ(粒)。 米の一つぶ一つぷのこと。 ○すずめが米つぶをひろって食べています。 **こ・める〔込める]** {【①めーない ②めーます ③①める(一とき) ⑤めれ)⑩めるーだろう(ろくめよ) ⑦めよう ⑧⑨めーて(た)} I(動詞) 1 入れ物などの中に物を入れる。 ○銃(じゅう)に弾丸(だんがん)を込める。 2 何かをする場合に、特にある気持ちを強くもつ。 ○友だちのたんじょう日に、真心(まごころ)を込めたおくりものをする。 ○世界平和へのいのりを込めて、国際軍 〔こめ一ごめん] 縮(こくさいぐんしゅく)会議がひらかれた。 ○こいのぼりには、男の子が元気に育つ。ようにというねがいが込めてある。 ○いたずらな子どもをしかる母親のことばには、ふかい愛情(おいじょう)の込められているのがわかる。 3 ふくめろ。いっしょにする。 ○わたしの月給(げっきゅう)は、税金(ぜいきん)を込めて4万5,000円です。 ○この車には運転(うんてん)をする人も込めて6人まで乗(の)れる。 I(接尾語) /動詞の②につづいて、「中へ入れる。」「外へ出られないようにする。」という意味を表わす。/ ○雨で一日じゅう家の中にとじ込められていた。(=外へ出られなかった。) ○あたり一面に、いやなにおいが立ち込めている。 **ごめん〔御免〕(名詞)** 1 /相手にゆるしをもとめてあやまるときのことば。「なさい。ください。」をつけて使うことが多い。/→すみません。しつれい〔失礼〕。 ○あら、御免なさい。だれもいないと思ってあけてしまって。 ○あなたの気にさわることを言って御免なさいね。 ○ちょっと御免ください。すぐもどりますから。 ○御免、御免。すっかりおそくなってしまった。 ○きのう、電話をかけるのをわすれて御免ね。 /「すみません。」「失礼いたしました)。」などよりも親しい間がらでの語。「御免なさい。」の形で多く使われ、何もつかない <376> [こやーこらえ] 「御免。」は男が親しくぞんざいに話すときだけに使う。/ 2 /よその家にはいるときなどの、あいさつの語。「御免ください。」の形で使われる。/ ○げんかんで「御免ください。」と何度もよんでみたが、返事がなかった。 ○御免ください。近所の者ですが、御主人はおいでですか。 .3 ことわること。いやであること。 ○戦争はもう御免だ。 ○こんな苦しい生活は、ぼくは御免です。/仕事やつとめをしなくてもよくなると言うこと。/ ○これでようやくお役(やく)御免になった。 **こや〔小屋〕(名詞)** 1 小さくてそまつなたてもの。 ○いらないにもつは、うらの小屋にしまってある。 ○われわれが山の頂上(ちょうじょう)の小屋についたのは、夜の8時ごろであった。 ○ポチ(犬の名まえ)は門のわきにある小屋の中で、しずかにねむっていた。 ○山小屋。物置(ものおき)小屋。犬小屋。家畜(かちく)小屋(=うまやうしをかうための小屋)。 2 しばいなどを行なうためのたてもの。→げきじょう[劇場]。 ○小屋へしばい見物に行った。 ○しばい小屋。見世物(みせもの)小屋。 **こやま〔小山〕(名詞)** 小さなひくい山。 ○村の近くにあるあの小山は、頂上(ちょうじょう)まではたけになっている。 ○かりとったくさを小山につみ上げる。 ○汽車からおろした石炭(せきたん)が小山になった。 **こよみ〔暦](名詞)** 1年間の月日、曜日(ようび)、国民の祝日(しゅくじつ=いわいの日)、天体の動きなどを一日ごとに書いたもの。 ○暦の上では春だけれども、ちっともあたたかくならない。 ○来年の暦をくって(=1枚1枚ページをひらいて)休みの日を調べる。 **こら(感動詞)** いばって(=他人に対して自分をえらく見せる。)他人に声をかけるときや、おこって他人によびかけるときのことば。 ○こら、だまって人の物を持って行っちゃいけないぞ。 ○おいこら、おまえはだれにことわってはいったんだ。 ○さあこら、そろそろ仕事を始めなくてはだめだ。 ○こらこら、ここは子どもの来る所じゃないぞ。 ☆ 書きことばには使わない。 **こら・える(動詞)** (①えーない えーます ③④える(一とき) ⑤えれ一ば えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑧えーて(た)⑩えるーだろう 苦しみや、いたみや、その他いろいろの感情(かんじょう)をおさえて、表に出さない。→がまん。たえる〔耐える〕。しんぼう[辛抱〕。 ○寒さをじっとこらえて外でまっていた。 ○ねむいのをこらえて仕事をしていたが、もうこらえられない。 <377> ○あと3日ぐらいこらえれば、歯(は)のいたみは取れるはずです。 ○あんなひどいことを言われては、もうこらえることができません。 ○子どもたちはかなしみをこらえ切れず、わっとなき出した。 **こらし・める [懲らしめる〕 (動詞)** ①めーない(・⑧めーます ③①める(一とき) ⑤めれ(こば。◎ゆう(めよ) ⑦め一よう めーて(た)} →こらす[懲らす〕。こりる〔懲りる〕。 相手をしかったり、いたい思いをさせてこりさせ、ふたたび同じことをしないようにさせる。/やや文語的なことば。/ ○あの人はいつも悪いことばかりするから、もうぜったいしないように、懲らしめてやろう。 ○そんなずるい人は、よく懲らしめなければいけない。 ○また同じしっぱいをやったら、今度は・よく懲らしめる必要がある。 ○懲らしめることばかり考えないで、教えて、口でよく注意することも考えたほうがいいでしょう。 ○よく懲らしめれば、もう二度としないだろう。・ **こら・す[懲らす〕 (動詞)** 【①さーない ②しーます ①①す(一とき) ⑤せーば)⑥せ⑦そう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能)こらせる そのことにこりて、二度と同じことをしないようにさせる。→こりる〔懲りる〕。こらしめる〔懲らしめる〕。 ○ああいう人はうんと懲らさなければ懲りないものです。 ○一度懲らしておけば、もう二度と同じしっぱいはしないだろう。 ○さかなをぬすむ悪いねこは、懲らすのがいちばんいい。 ○あんなに懲らしめたのですから、もう 〔こらしーこりる] これ以上懲らす必要はないでしょう。 **ごらん 〔御覧](名詞)** 1 /「見ること」の敬語。/ ○あなたはあの映画をもう御覧になりましたか。/「お見になる」とは言わない。/ ○この絵を御覧ください。 ○御覧なさい。あれが富士山(ふじさん)です。 ○坊(ぼう)や空を御覧。ひこうきがとんでるよ。/「御覧なさい」の意味で「御覧」が使われるのは、ていねいでなく、親しく話す場合。/ ○あなたにぜひ御覧に入れ(=「見せる」の敬語。お目にかける。)たい本があります。 ○御覧のとおり、この町にはカやハエがいません。 ○それ、御覧なさい。わたしの言うことを聞かないから、そんなことになるんです。/「それ御覧なさい。」の「それ」のアクセントは「そ」が高く「れ」がひくい。/ 2 /「動詞+て+御覧(なさい)」の形で使う。/「〜てみなさい」のていねいな言い方。 ○このりんごはとてもおいしいから、食べてごらんなさい。 ○ちょっと来てごらん。朝顔の花がさいたよ。/ぞんざいな言い方。/ ○このまんねんひつで書いてごらんになりませんか。 **こりごり→こりる (377ページ)** **こ・りる〔懲りる〕 (動詞)** 「りーない りーます ③①りる(一とき) ⑤りれ一ばりろ(りょ) ⑧⑨りーて(た)りるーだろしう이 しっぱいなどで心がいたみ、同じことを二度とくり返さないようにしようと考える。 <378> [こる―これ] →こらす[懲らす〕。こりごり〔懲り懲り〕。 ○あんなにさけをのんじゃいけませんね。すっかり懲りました。 ○これに懲りて、もう二度と同じしっぱいはしないだろう。 ○とても苦しいですね。1回で懲りました。 ○あれだけ懲らしめれば、懲りるだろう。 ○いくら懲らしめても、懲りない。 ○一度懲りれば、あんな無理はしなくなるでしょう。 **こりこり〔懲り懲り] (形容動詞、~する)** ひどくこりるようす。/形容動詞は多く「こりごりだ」の形で用いる。/ ○もう懲り懲りだ。2度とあんなまねはしまい。・・ **こ・る〔凝る〕 (動詞)** 「①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーし【ばれ ⑦ろう ⑧⑨って(た) ろーだろう♪ 1 物事にむちゅうになって、そのことばかり考える。→ふける〔更ける。〕 ○彼はこのごろ音楽に凝って、レコードばかり集めている。 ○切手なんかに凝るよりは、もっと役立つことに心を向けたほうがいい。 ○わかい人は、つりなどにあまり凝らないほうがいい。 (関連語)熱中する。 2 へいぼん(=ふつうにあるようす。)にならないよう、いろいろとくふうをする。→こらす[凝らす〕。 ○この家の庭は、とても凝った庭だ。いろいろな形の石がたくさんおいてある。 ○なかなか凝った料理だね。どうやって作るのですか。 ○君のようふくはずいぶん凝ってるね。君はあんがいおしゃれなんだね。 3 肩(かた)やこしのすじや肉(にく)が、つかれていたくなる。 ○きのうひとりで家じゅうをそうじしたので、きょうとてもかたが凝る。 ○このごろよくかたが凝るのは、やはり年のせいでしょう。 ○ずいぶん凝ってますね。少しもんであげましょう。 ○毎日おそくまで仕事をするので、かたが凝ります。 **これ〔此](代名詞)** 1 /話す人から見て近いもの、または、・近い関係にある事や物を表わすことば。→それ。あれ。どれ ○これは学校の本だ。 ○これにあなたの名まえを書いてください。 ○これをおかあさんにわたしてください。 ○私のほしいのはこれです。 2 /すぐ前にのべたことを表わすことば。/ ○これだけ言っても、まだわかりませんか。 ○早ね早おき(=早くねて早くおきること。)、これがなかなかむずかしいことなんです。 ○きょうの勉強はこれまでにします。 3 /話す人と近い関係にある、親しい下の者を表わすことば。(たとえば、つまや子どもなど。)書くことばには使わない。/ ○これは私の家内(かない)です。 ○これがなかなか親の言うことをきいてくれませんので、こまるんです。/自分の子どもをさして/ 4 現在。今。 ○これから家内(かない)に電話しま <379> す。 ○これまで何度もれんらくしましたが、スミスさんは一度も家にいませんでした。 5 特に取り立てて言うほどの。/「これという〜」の形で使う。/ ○これといった用事もありません。 ○「これといって悪いところはない。」と医者(いしゃ)が言った。 ☆「これ」に「は」がつづくとき、「これは・・・・・・」となるが、男が話すときには「こりゃ・・・・・・」となることもある。 ○こりゃうまい。(=これはおいしい。これはじょうずだ。) **これから(連語)** /名詞・副詞的に使う。/ 1 今から。現在よりのち。→これまで。こんご〔今後〕。 ○これからはいっしょうけんめい勉強します。 ○これからの学生は、もっと外国語を勉強しなければいけません。 ○これから半年すると(=半年がすぎると)私も父親です。 ○スミスさんはこれから学校へ行くところだ。 ○これから説明しますから、しずかにしてください。 2 ここから。→これまで。 ○これからがあなたに聞かせたい話です。 ○これから先は金田(かねだ)さんが説明します。 ○みちはこれからのぼりざか (=のぼるさかみち)になる。 **これまで(連語)** /名詞・副詞的に使う。/ [これかーころ] 1 今まで。現在まで。→これから。 ○これまでのことはゆるしてあげますが、これからはぜったいにゆろしませんよ。 ○これまではあまりさむい日はありませんでした。 ○これまで1度も返事の来なかったことはありませんでした。 2 ここまで。この所まで。→これから。 ○これまでが今度の試験のはんいです。 ○きょうの勉強はこれまでにします。 ○これまで話せば、私の言いたいこともわかるだろう。 3 その先何もできないこと。最後。これでおしまいだ。 ○食べ物は全部なくなりました。すくいの船も来ません。もうこれまでです。 ○この病気をなおす方法はありません。もうこれまでだと思います。 **ころ〔頃]** I(名詞) 1 だいたいの時。およその時。→ごろ[頃]。 ○みち子さんは、わかいころはとてもきれいでした。 ○私はいつもそのころ、かぜをひきます。 ○私がまだ子どものころ父は死にました。 ○もう帰ってくるころだ。 ○ちょうどあちらへ着いたころから、雨がふり出しました。 2 つごうのよい時。 ○ころを見はからって(=考えて合うようにして)出かけた。 Ⅱ ごろ〔頃](接尾語) /漢字は使わないほうがいい。「ごろ <380> [ころが一ころこ〕 に」の形も使う。また「ころ」と言うこともある。/ /時間・時をしめすことばに付いて、だいたいその時分であることを表わす。/ ○1950年ごろは、わたしはまだ子どもでした。 ○9月1日ごろ、強い風がふくかもしれません。 ○「いつごろ帰って来ますか。」「7時半ごろに帰ってきます。」 ○来年ごろまでには、電話がひけると思います。 ○春ごろから病気がちだった。 ○何月ごろ日本へ来ますか。 ○おひるごろは、あまりさむくない。 ○3月なのに、正月ごろのさむさだ。 ○今ごろは電車にのっているだろう。 ☆「朝ごろ、けさごろ、ゆうべごろ」とは言わない。また「ごろ」はだいたいの時を表わすのに使う。だいたい時間の長さを表わすときは「ぐらい」を使う。 ○私は10時ごろねました。 ○私は10時間ぐらいねていました。 **ころが・す[転がす] (動詞)** 【①さーない ②しーます ①①す(一とき) ⑤せーば)可能そろかせ⑥せ ⑦そーう⑧⑧しーて(た) すーだろう} →ころがる【転がる〕。ころげる〔転げる]。 1 よこにまわして進ませる。 ○ボールをころがす。 ○コップをころがしてわってしまった。 2 立っていたものをよこにたおす。 ○赤んぼうをゆかにころがしておく。 ○そのくすりびんをころがさないよう注意してください。 ○足をはらって(=けって)相手をころがした。 **ころが・る〔転がる〕 (動詞)** ①らない りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーば)⑥れ・⑦ろう ⑧⑨って(た)るーだろう(可能)ころがせる →ころがす[転がす]。ころげる[転げる]。 1 ぐるぐる回って行く。 ○ボールが手からはずれて向こうへころがっていった。 ○まるいえんぴつがつくえの上からころがって落ちた。/「ころがり落ちる」とも言う。/ ○しんだいからころがって、目がさめた。 2 たおれる。→ころぶ[転ぶ]。 ○電車が急にとまったので、人におされてころがった。 ○石につまづいて(=足の先が物にふれてからだがたおれかかって)ころがらないよう注意してください。 3 よこになる。 ○たたみの上にころがってねる。/「ねころがる」とも言う。/ ○この石はみちにころがっていたものです。 **ころ・げる〔転げる〕 (動詞)** 【①げーない ⑧げーます ③①げる(一とき) ⑤げれ)こげる◎げろくげよ) げーよう げーて(た)} 「ころがる」の1、2と同じ。 (関連語)①ころげ落ちる。ころげまわる。 **ころころ(副詞)** /「ころころと」の形も使う。/小さなまるい物が、はやくころがっていくようす。→ころり。 ○まるいえんぴつが、つくえからころころころがり落ちた。 ○ボールが向こうのほうへころころころ <381> がって行った。 ○彼はからだが大きくて力が強い。だから、友だちが彼とけんかしても、みんなころころところがされてしまう。 **ごろごろ(副詞、~する)** /「ごろごろと」の形も使う。/ 1 大きなものがゆっくりころがっていくようす。→ごろり。 ○大きな石をごろごろところがして運ぶ。 ○材木(ざいもく)を自動車の上からごろごろところがして落とす。 2 木や鉄(てつ)でできた車が、動くときたてる音のようす。→がらがら。 ○にもつをのせた車の通る音がごろごろと聞こえる。 ○でこぼこの多いみちを、ごろごろ音をたてて車が回る。 3 かみなりの鳴(な)る音。 ○向こうの空で、ごろごろかみなりがなっている。 ○ごろごろっと大きな音がして、かみなりが落ちた。 4 かなり大きい物が、たくさん一面にころがっているようす。 ○かわら(=川の、水のない所。)には大きな石がごろごろしている。 ○戦場(せんじょう=戦争が行なわれている場所。)には死体(=死んだ人のからだ。)がごろごろころがっていた。 5 何もしないで、あそんでいるようす。 ○毎日ごろごろと家にばかりいないで、少しは外へ出てみなさい。 ○何もしないでごろごろテレビばかり見ている。 ○私の家には、子どもが四人もごろごろしているんです。 [ごろご一ころぶ] **ころ・す[殺す〕 (動詞)** ①さーない ②しーます ③①す(一とき) ⑤サーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだ(可能)ころせる →いかす〔生かす〕。 1 生き物から命をうばう。生きているものを死ぬ状態にする。 ○生きものを殺すな。 ○私は殺されても私の仕事はのこるでしょう。 ○人を殺せば罪(つみ)になります。 ○むしも殺さないようなおとなしい人。 2 感情(かんじょう)や、なみだ・わらい・息(いき)などをがまんして外に表わさない。/⑧⑨の形が多い。/ ○おかしさを殺して聞いている。 ○おもしろいので息(いき)を殺して見ている。 3 ねうちのあるものをおさえて、ないと同じ状態にする。/⑧⑨の形が多い。/ ○この料理はさかなのおいしい味を殺している。 ○自分を殺して会社のためにはたらく。 **ころ・ぶ[転ぶ〕 (動詞)** ①ばーない ぴーます ③④ぶ(一とき) ⑤べーば)⑥べばーう ⑧⑨んーで(だ) よーだろう(可能)ころべる} 1 たおれる。 ○小さい子どもが石につまずいて(=足がものに当たってからだがたおれるようになる。)ころんだ。 ○すべってころぶ。 ○草(くさ)のうえにころんだので、けが・はなかった。 ○じてんしゃがころんで、手に少しけがをした。 ○ころばないように注意してください。 ○どちらへころんでも(=どちらになっても)そんはしない。 <382> 〔ころりーこわれ] 2 まわって進む。→ころがる。 ○ボールがころんで遠くへ行ってしまった。 (関連語)① ころばす。 **ころり(副詞)** /「ころりと」の形でも使う。/ 1 小さな物がかるくころがったり、たおれたりするようす。→ごろり。 ○ちょっとおしただけで、ころりころがる。 ○その木でできた小さな人形は、ちょっとはこがゆれると、すぐころりとひっくりかえる。 ○ほそ長い花びんなので、手でさわったら、ころりとたおれてしまった。 2 かんたんにそうなるようす。 ○相手があまりじょうずに話すので、ころりとだまされた。 ○やさしくされたので、ころりとまいった。 3 とつぜんそうなるようす。 ○ねこが病気になって、ころりと死んだ。 ○あんなに元気だった人が、ころりとなった。(=死んだ。) **ごろり(副詞)** /「ごろりと」の形でも使う。/重い大きな物が、ゆっくりころがったり、たおれたりするようす。→ころり。 ○大きな石を力いっぱいおしたら、ごろりころがった。 ○貨車(かしゃ=てつどうで、にもつを運ぶ車。)を、5人の男たちでおしたら、とつぜんごろりと動き出した。 ○彼はつかれて、その場にごろりねそべった。(=ぎょうぎ悪く、からだをよこにしてねた。) ○ひじょうにつかれていたので、しんだいの上にごろりとよこたわる(=からだをよこにしてねる。)と、すぐねてしまった。 (関連語)① ごろりごろり。 **こわ・い(形容詞)** ①くーない くーなろ(する) ③①い(一ひと)けれーば⑧くーて ◎かった いーだろう(かしろ一う)。(名詞)~さ おそろしい。 ○あの先生はとてもこわい。 ○夜のみちはこわくて、ひとりで歩けない。 ○そんなこわい顔をして、わたしを見な。いでください。 ○きのうとなりが火事になって、ほんと・・にこわかったですね。 ○あの地震(じしん)のこわさは一生わすれられません。 **こわが・る(動詞)** ばれ ①って(た) ⑩る一だろう おそろしいと思う。 ○そんなにこわがらなくてもいいです。 (関連語)② 恐ろしがる。 ☆ 話し手自身のことに使うことは少ない。 **こわごわ(副詞)** /「こわごわと」の形も使う。/ こわいと思いながら物をするようす。 ○ふかいあなの中をこわごわのぞいて見る。 **こわす→こわれる (382ページ)** **こわ・れる(動詞)** 一ばれろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑧れーて(た)れーないろまれれるわでわれ①れるーだろう →こわす。 1 形のあるものがくだけたり、われたりする。 ○ガラスの花びんを小包(こづつみ)で <383> おくったらこわれるだろう。 ○まどのガラスに石が当たってこなごなに(=こまかいつぶになって)こわれました。 ○今あるちゃわんがこわれれば、新しいのを買います。 ○これは熱(ねつ)にもこわれないじょうぶなガラスです。 ○安ものはこわれやすい。 2 機械(きかい)などがはたらかなくなる。 ○電話がこわれてれんらくできませんでした。 ○このテレビはこわれているので、うつりません。 3 計画したことがだめになる。→ながれる〔流れる]。 ○いい縁談(えんだん=けっこんのそうだん。)だったが、こわれてしまった。 ○旅行の計画がこわれた。 **こわ・す(動詞)** 【①さーない ②しーます ③⑥す(一とき) 1 ⑥せーば)⑦そーう しーて(た) すーだろう(可能)こわせる /「こわれる」の他動詞。/ 1 こわれるようにする。つぶす。 ○ちゃわんをゆかに落としてこわした。 ○古いたてものをこわして新しい家をたてました。/「とりこわす」とも言う。/ ○かぎをこわして家にはいりました。 ○よこからつまらない事を言って、よい話をこわさないでください。 2 からだを悪くする。 ○食べすぎて腹(はら)をこわした。 ○むりをしてからだをこわすとこまりますよ。 〔こん一こんしゅ] **こん〔今](接頭語)** いまの。現在の。/時を表わす語につく。/ ○今学期は4月10日から始まる。 ○今世紀(せいき)のおもなできごと。 ○今シーズンの試合。 **こんげつ〔今月〕(名詞)** →らいげつ〔来月]。せんげつ〔先月〕。/副詞的にも使う。/ いまの月。 ○わたしは今月のすえごろに京都へ出かけます。 ○今月の五日がわたしのたんじょう日でした。 ○今月出るはずの田中先生の本は、まだ出ませんか。/副詞的用法の場合。/ ○「科学朝日」の今月号。今月分の下宿代(げしゅくだい)。 **こんご〔今後]〕(副詞)** 今からのち。 ○今まではみとめましたが、今後はぜったいに辞書(じしょ)を教室(きょうしつ)へ持ってきてはいけません。 ○今後のことは、あとでそうだんしましょう。 ○今後手紙を出すときは、必ず自分の住所を封筒のうらに書いてください。 ○今後ぜったいに、こんなばかなまねをしては、いけませんよ。 ○どうか今後ともよろしくおねがいいたします。 **こんしゅう〔今週〕(名詞)** 現在の週。(=日よう日から土よう日まで。)/副詞的にも使われる。/ →らいしゅう[来週]。せんしゅう〔先週〕。 ○今週はまだ一度も雨がふらない。 ○今週の日よう日に国へ帰ります。 <384> 〔こんどーこんに〕 ○先週・今週・来週と、毎週試験があろ。 ○今週ちゅうにリポートを出さなければならない。 ○日本語の試験は今週行なわれる。 ☆「今週に」「今週ごろ」「今週ごろに」とは言わない。 **こんど〔今度](名詞)** 1 /すぐあとで行なわれることをさすことば。/→つぎ[次]。このたび。さいきん[最近〕。 ○今度はあなたの番ですよ。 ○今度の日よう日にうちへいらっしゃいませんか。 ○どうもすみません。今度から気をつけます。 ○今度の試験が最後の試験ですから、がんばりましょう。 2 /少し前に行なわれたことをさすことば。/→まえ〔前〕。 ○今度の旅行ではいろいろおせわになりました。 ○今度は数学が悪かったですね。 /1・2の意味で、そのままの形で副詞的に用いる。/ ○今度出る熱海行(あたみゆ)きは何番線ですか。 ○今度となりへこしてきた田中です。どうぞよろしく。 **こんな(連体詞)** このような。→そんな。あんな。どんな。 1 /話し手が自分のそばにある物事を一つの例と考えて言うときに用いることば。/ ○ここのところはこんなぐあいに作ってください。 ○こんなおもしろい本は読んだことがありません。 ○よいと思ってやったことなのに、こんな結果になるとはまことに残念(ざんねん)でした。 ○どうもうまくできませんが、こんなところでいかがでしょうか。 2 /話し手が今言ったこと、またはこれから言おうとすることを一つの例と考えるときなどに用いることば。/ ○「あのとき田中さんがどうしてそこにいたのかわからなかった。」と、山本さんはこんなことを言っていました。 ○こんなときにはどうしますか。たとえば、電車の中で急に気持ちが悪くなったとします。 **こんなに(副詞)** /「こんな」の副詞の形。/ ○やり方が悪かったからこんなになったのですよ。 ○こんなにりっぱにできるとは思わなかった。 **こんなん[困難〕(名詞、〜な・に)** 苦しいようすに思われること。またそのようす。→苦しさ。むずかしさ。 ○富士山(ふじさん)にのぼったときも、それほど困難は感じませんでした。 ○トンネル工事はとちゅうで思わぬ困難「に出合ったが、最新の技術(ぎじゅつ)で切りぬけた。 ○困難な問題がたくさんあって、どうすることもできません。 ○困難な仕事をやりとげたときは、とにかく気持ちのいいものです。 ○わたしにはそれを解くのが困難です。 **こんにち〔今日〕(名詞)** 1 いまの日。きょう。→きょう〔今日〕。 ○今日はよいお天気ですね。 ○その品物は今日じゅうにおとどけする予定(よてい)でございますから、も <385> う少しおまちください。 2 このごろ。近ごろ。→げんざい〔現在〕。 ○今日の日本は、もはや10年前の日本ではいない。 ○物価(ぷっか)高の今日では、そんなに安いものはありません。/そのままの形で副詞的にも用いる。/ ○今日もっともわかい人に人気(にんき)のあるスポーツは何でしょう。 **こんにちは〔今日は〕(連語)** /ひろま人に会ったときに使うあいさつのことば。ひろまにほかのうちをたずねるときに、よびかけのことばとしても使う。/ ○こんにちは。お元気ですか。 ○田中さん、こんにちは。 ○こんにちは。山下ですが、先生はおいででしょうか。 **こんばん〔今晚〕(名詞)** →こんばん〔今晩]。こんや〔今夜〕。 きょうの夜。/副詞的にも用いる。/ ○映画を見るのは、今晩にしますか、それともあすの晩にしますか。 ○今晩はとてもさむいですね。 ○今晩はここまでにして早くねないと、あしたはねむいですよ。 ○今晩はいそがしいから、また別のときにしてください。 ○今晩おうかがいしてよろしいでしょうか。 ○今晩集まるのはこれで全部ですから、もう始めましょう。 **こんばんは〔今晩は〕(連語)** /夜、人に会ったときに使うあいさつのことば。夜、ほかのうちをたずねるときによびかけのことばとしても使う。/ ○こんばんは。ひさしぶりですね。 ○山田さん、こんばんは。おさんぽですか。 [こんばーこんや〕、 ○こんばんは。田中ですが、ご主人さまはおいででしょうか。 **こんぽん〔根本〕(名詞)** あることがらのきそになっていること。ことがらの最もだいじなこと。 ○あなたの考えは根本からまちがっています。 ○結果を話し合う前に、もっと根本の問題について考える必要がある。 ○それは根本がまちがっているから、うまくいくはずがない。 ○このじけんは、根本に大きな問題がある。 ○すべて人間は愛(あい)の精神(せいしん)を根本とする。 ○その問題は根本的な解決を見た。(=解決した。) ○君は根本的にまちがっていろよ。 ○根本問題。根本原理(=もとになる決まり)。 **こんや〔今夜〕(名詞)** きょうの夜。/副詞的にも使われる。/→こんばん〔今晩〕。さくや[昨夜〕。 ○今夜の会は欠席いたします。 ○今夜から明朝(みょうちょう=あしたの朝)にかけて水道(すいどう)がとまります。 ○「今夜先生のうちへうかがってもいいですか。」「今夜はだめです。」 ○昨夜も今夜も電気がつかない。 ○今夜8時から、おもしろいテレビの番組(ばんぐみ)があるよ。 ○父は旅行から今夜帰ってきます。 ☆「今夜に」は、「今夜になる。今夜にする。」の形では使うが、「今夜に帰る。」「今夜に行く。」とは言わない。 <386> [さーさ] **さ〔差〕(名詞)** 1 二つの物をくらべたときの、ちがい。→ちがい[違い〕。 ○この国では貧富(ひんふ=金持ちとびんぼう人。)の差がひどい。 ○復習(ふくしゅう)をする人と、しない人とでは、学力に大きな差がついてくる。 ○人種によって差をつけるようなことは、人道(じんどう)上ゆるせないことだ。 ○寒暑(かんしょ)の差のはげしい国。 ○わずかの差で2等になった。 2 ある数からある数を引いたのこりの数。 ○次の二つの差をもとめなさい。 ○たった2分の差で、電車にまにあいませんでした。 **さ(感動詞)** →さあ。 1 /他人をさそったり、急がせたりするとき使うことば。/ ○さ、帰ろう。 ○さ、そろそろ始めよう。 ○さ、どんなお話ですか。聞かせてください。 2 /急いで何かしなければならないとき、また、何かしようと思うときに使うことば。/ ○さ、たいへんだ。 ○「火事だ。」「火事だって。さ、どうしよう。」 3 /はっきり答えることができないとき使うことば。/ ○さ、どうでしたか。よくおぼえていません。 ○さ、それはわたしにもよくわかりませんが。 ○さ、何でしたかね。思い出せません。 **さ(接尾語)** /形容詞・形容動詞の語幹(ごかん)につづいて、そのような性質・状態があること。また、その程度などを表わす名詞を作る。/ ○あの山の高さは何メートルですか。 ○あそこに、長さ10メートル、はば3メートル、重さ5トンの鉄(てつ)のいたがおいてある。 C帰国してみて、留学(りゅうがく)中のつらさ、苦しさがなつかしく思い出されてきました。 ○ひさしぶりで田中さんに会えたうれしさに、思わずなみだをこぼしてしまった。 ○あの人は、いつも顔にくらさを表わしているが、何かよほど心配なことでもあるのだろうか。 ○山田さんの親切さは、ちょっとほかの人にはまねができないだろう。 **さ(助詞)** /ことばや文のおわりにつける。男の人が多く使う。/→よ。 1 /「わかりきっていることだ。」とか「今からではどうにもならない。」「あまりふかい意味ではない。」などの気持ちで、かるく言う場合に使う。体言につく場合には、助動詞の「だ」「です」は略す。/ ○それは君のまちがいさ。 ○この本はまだ君にはむずかしいよ。わからなくてもしかたがないさ。 ○やり方を変えなければ、何度やっても同じことさ。 ○ぼくにだってできるさ。 ○知っていたけど、言わなかっただけさ。 <387> ○学校を休んだのは、頭がいたかったからさ。 ○ちょっと聞いてみただけさ。別にふかい意味はないんだよ。・ 2 /疑問(ぎもん)の意味を表わすことばといっしょに使って、相手に強く聞き返したり、相手の言うことに反対する気持ちを表わすような場合に使う。/ ○そんなにおそくまで、いったい何の仕事があるのさ。 ○これも食べてはいけないって、それじ・何を食べればいいのさ。 ○行くのか、行かないのか、どっちさ。早く決めろよ。 ○どうしていけないのさ。かまわないだろう。 ○どうしろと言うのさ。何も教えてくれないで。 **さ(助詞)** /文節(ぶんせつ)のあとにつけて、相手がよく注意するように、ことばを強める場合に使う。/ ○それがさ、むずかしくてさ、ほんとうにこまっちゃった。 ○あなただってさ、そう思うでしょう。 ○ねむいんでしょう。だからさ、ゆうべ早くねなさいと言ったのに。 ○急にさ、あの人ったら、大声でわらいだすんですもの。おどろいちゃった。 **さあ (感動詞)** 1 /人をさそうとき、または急がせるとき使うことば。「さ」とも言う。/→さ。 ○さあ、ここへいらっしゃい。 ○さあ、出かけましょう。 ○さあ、早くごはんをお上がりなさい。 ○さあ、どうぞおはいりください。 2 /急いで何かしなければならないとき、また、何かしようと思うときに使う [さーさい] ことば。/、 ○さあ、たいへんだ。 ○さあ、こまったことになった。 ○さあ、あと1週間で卒業式だ。 ○さあ、これからがむずかしい。 ・○さあ、きょうからいっしょうけんめい勉強しよう。 ○さあ、今度は漢字のれんしゅうです。 3 /どう答えていいかわからないとき使うことば。/ ○さあ、よくわかりません。 ○「今度の試験(しけん)は何よう日ですか。」「さあ。」 ○「これはだれの本ですか。」「さあ、たぶん山田さんのでしょう。」 **さい〔歳〕(接尾語)** /「才」を「歳」の代わりの字として使うこともある。/生まれてからの年を数えるとき使うことば。/年を表わす数字に付けて使う。/ ○1月15日で満20歳になる。 ○長男は、今月で6歳と9か月になります。 ○「おかあさんは何歳ですか。」「かぞえ(=かぞえ年)で47歳、満で46歳になります。」 ○この子どもは今ちょうど2歳半だ。 ☆「歳」をつけたときの数の読み方は1歳(いっさい)、2歳(に〜)、3歳(さん~), 4歳(よん〜), 5歳(ご~), 6歳(ろく〜), 7歳(しち〜・なな~)8歳(はっ〜)、9歳(きゅう~),10歳(じっ〜)、何歳(なん~)である。 **さい[再](接頭語)** /「もう一度」「ふたたび」の意味を表わすことば。/ ○新しい人生に向かって再出発する。 <388> [さいーさいごで] ○評判(ひょうばん)のいい番組を再放送する。 ○東洋の美を再発見する。 ○証明書(しょうめいしょ)の再発行はできません。 ○再生産(せいさん)。再検査(けんさ)。再出発(しゅっぱつ)。再入学。 **さい〔最〕(接頭語)** /「いちばんの」「もっとも」の意味を表わすことば。/ ○最年長者。 ○最敬礼(けいれい)。(=立ったままで行なういちばんていねいなおじぎ。) ○最短距離(たんきょり)。最先端(せんたん)。 ○最大。最小。最高。最低(さいてい)。 **さい〔際] (名詞)** (ちょうど何かする、また何かした)時。 ○これはエーさんが国へ帰る際にわたしにくれた万年筆(まんねんひつ)です。 ○お別れの際に申しあげたいことがあります。 ○今度おうかがいする際、わすれずに必ず持って行きます。 /「~に際して」の形で使うことがある。「~のときに」の意味である。 ○卒業に際して、先生がたに心からおれ わすことばにつづく。/ ○消化剤。解熱(げねつ)剤。強心剤。鎮痛(ちんつう)剤。鎮静(ちんせい)剤。下(げ)剤。ビタミン剤。栄養(えいよう)剤。 ○接着(せっちゃく)剤。乾燥(かんそう)剤。防虫(ぼうちゅう)剤。殺虫(さっちゅう)剤。防臭(ぼうしゅう)剤。 ○錠(じょう)剤。乳(にゅう)剤。 **さいきん 〔最近〕(名詞)** つい近ごろ。/現在に近い過去のある時、また、少し以前から現在までの間のどちらもさす。/ →このごろ。ちかごろ〔近ごろ〕。 ○最近は物のねだんが上がる一方だ。 ○最近のちょうさによると、日本人の身長は、しだいにのびているそうだ。 ○彼女は最近けっこんしたばかりだ。 ○先生に子どもがあることを、わたしは最近まで知らなかった。 ○彼が日本へ来たのはごく最近のことだ。 **さいご〔最後〕(名詞)** いちばんあと。おわり。 →さいしょ〔最初〕。おわり〔終わり]。 いを申しあげます。 **ざい [在](接頭語)** ………………にある。・・・・・・にいる。 ○在日留学生(りゅうがくせい)。 ○在英日本大使館(たいしかん)。 ○在米(ざいぺい)。在京(=東京にいること)。 **ざい〔剤](接尾語)** くすり。/くすりのはたらきや形などを表 ○この本はおもしろいので、最後まで休まずに読んでしまった。 ○きょうの試験は、時間がなくて、最後の問題ができなかった。 ○どんなことがあっても、最後までがんばるつもりです。 ○この手紙の最後に、あなたによろしくと書いてありますよ。 ○きょうは卒業式です。わたしが学校へ来るのもきょうが最後でしょう。 ○最後にへやを出る人は、でんとうを消 <389> してください。 ○最後に、ひとこと申し上げます。 /「動詞⑧⑨+たらさいご」の形で「もし~したらそれからあとはどんなことがあっても。」の意味を表わす。/ ○あの人はよこになったらさいご朝まで何も知らずにねむってしまうことが多い。 ○エーさんにつかまったらさいご、3時間ぐらい話を聞かされますよ。 ○これは、なくしたらさいご、二度と手にはいらない品物です。 **さいこう 〔最高〕(名詞)** 高さ・程度が、同じ種類のものの中でいちばん高いこと。→さいてい〔最低]。 26 ○富士山(ふじさん)は日本で最高の山だ。 ○今度の試験で、クラスの最高は98点だ。 ○1日の気温(きおん)の最高と最低(さいてい)の差(さ)は、大きいときで15度ぐらいだ。 ○彼の学問は最高のレベルにいっている。 ○このエレベーターは最高15人までのれます。 ○最高点。最高額(がく)。最高気温。最高学府(がくふ) (=大学)。最高裁判所(さいばんしょ)。最高責任者(せきにんしゃ)。 **ざいさん 〔財産〕(名詞)** 個人や団体(だんたい)などが自分のものとしてもっている土地・たてもの・品物・お金など。 ○あの人は土地やたてものなどを合わせると、全部で1億円(おくえん)の 〔さいこーさいしょ〕 財産がある。 ○吉田さんは仕事にしっぱいして、財産を全部なくしてしまった。 ○山下さんはわかいときからいっしょうけんめいはたらいて今の財産を作ったのですが、先日全部むすこにゆずってしまった。 ○財産の多い人を財産家(ざいさんか)と言う。 ○わたしにとって、このじょうぶで、頭のいい子どもたちは、金では買えないりっぱな財産です。 ○財産税(ぜい)。財産相続(そうぞく)。 **さいしゅう [採集] (名詞、〜する)** 研究(けんきゅう)などのために、必要なしりょう(=研究のもとになるざいりょう。)を取り集めること。 ○高山しょくぶつ (=高い山にだけはえ`ろしょくぶつ。)の採集には、夏休みに行きます。 ○方言(=地方のことば。)の採集のために、九州(きゅうしゅう)へ旅行します。 ○海へかいそう(=海の中にはえているしょくぶつ。)を採集に行く。 ○わたしは夏休みに山へ行って、めずらしい花を採集しようと思います。 ○植物(しょくぶつ)採集。こん虫(ちゆう)採集。 ○採集旅行。 **さいしょ 〔最初〕(名詞)** いちばん初め。/副詞的にも用いられる。/→さいご〔最後]。はじめ〔始め・初め]。 ○旅行の最初の日は京都にとまるつもりです。 ○そんなことは最初から知っていました。 ○だれでも最初はいっしょうけんめいだ <390> [さいそーさいば] が、最後までつづく人は少ない。 ○日本でひこうきにのった最初の人は軍人(ぐんじん)です。 ○最初に大阪(おおさか)へ行って、それから京都へ行こうと思っています。 ○この仕事は、最初むずかしいと思ったが、もうすっかりなれました。 ○あの先生のおっしゃることは、最初は全然わかりませんでした。 **さいそく〔催促〕(名詞、〜する)** 早くしてくれるようにせきたてる(=つよくもとめる。)こと。 ○父からなかなかお金をおくってこないので、催促の手紙を出しました。 ○仕事の催促を受けたので、今いっしょうけんめいやっているところです。 ○かりたお金を早く返すように催促されて、こまっている。 ○せんたく屋がまだシャツを持ってこないから、電話で催促しましょう。 ○注文(ちゅうもん)された品物が期日までにできないので、矢(や)のような催促をされている。(=早く、早くと強く催促される。) **さいだい〔最大〕(名詞)** 数や量(りょう)や程度などが、いちばん大きいこと。→さいしょう〔最小]。 ○今年最大の事件(じけん)は何だと思いますか。 ○この船は世界最大の船です。。 ○この大仏(だいぶつ)は日本最大です。 ○彼女はけっこんによって最大の幸福(こうふく)をつかんだ(=えた)。 ○最大限。最大限度(=これ以上は考えられない最大のところ)。 ○最大値(ち)。最大公約数(こうやくすう)。 **さいなん〔災難」(名詞)** とつぜんおこって、人や社会を不幸(ふこう)にするできごと。 ○となりの火事で、うちまでやけてしまった。とんだ災難だ。 ○去年は重い病気にかかったり、どろぼうにはいられたりして、災難ばかりつづいた。 ○いつ、どんな災難がふりかかっても(=自分のところに来ても)あわてないようにしておかなければいけない。 ○災難に出会ったとき、その災難にまけないだけの心の強さが必要だ。/「災難に会う。」とも言う。/ **さいのう〔才能〕(名詞)** その人が生まれつきもっている、また、れんしゅうによって身につけた、物事を理解したり、じょうずにする力。 ○この学生は語学の才能がある。 ○ピアノをならっていましたが、才能がないのでやめてしまいました。 ○才能があっても、それを表に出せない人がある。 ○この仕事なら、彼はじゅうぶん才能をふろうことができるだろう。 ○あの人は才能にめぐまれて、しあわせな人生をおくることができました。 **さいばん[裁判] (名詞、~する)** 裁判官(かん)が法によって正・不正を決めること。 ○公平な裁判を行なう。 ○この争いは、とうとう裁判になりました。 ○この事件(じけん)は裁判にうったえなければ、解決できないだろう。 ○裁判にかつ。 ○裁判をする人と受ける人。 <391> **さいふ** 〔財布] (名詞) お金を入れておく小さいふくろ。 ○さいふにお金を入れる。 ○電車の中でさいふをすりにぬすまれてしまった。 ○あまり買い物をして、さいふがかるくなった。 ○物がどんどん高くなるので、さいふのひもをしめてかからなければならない。 ○あそこのうちでは、おくさんがさいふのひもを、かたくにぎっている。(=家の者にお金のむだづかいをさせないように、いつも気をつけている。) ○さいふのそこをはたく。(=持っているお金を全部使ってしまう。) ○からのさいふ。 ○重いさいふ。(=お金がたくさんはいっているさいふ。) **ざいもく** 〔材木〕(名詞) 家をたてたり、家具(かぐ)を作ったりすることに使うために、えだなどを切り落とした木。→もくざい〔木材]。 ○山から材木を切り出して、トラックで町へはこぶ。 ○製材所(せいざいしょ)で、材木からいたや角材(かくざい=四角に切った木。)を作る。 ○このごろ、材木が値上 (ねあ)がりしたので、家具(かぐ)なども高くなってきた。 ○材木屋。材木置き場(おきば)。 **ざいりょう** 〔材料〕(名詞) 物を作ったり、あることを調べたりするとき、そのもとになるもの。→げんりょう[原料]。しりょう[資料]。 ○料理の材料にするやさいを買う。 ○日本の家は、紙と木と土などを材料として造られている。 ○よい材料をえらばないと、よいけんきゅうはできない。 ○友だちとしばらくぶりに会ったのでどちらも話の材料はたくさんあった。 ○けんきゅうの材料にしようと思えば、どんなつまらないことでもけんきゅうの材料になる。 ○ニュースの材料を提供(ていきょう)してくれた人の名は言えない。 ○建築(けんちく)材料。材料費(ひ)。 **さいわい** 〔幸い〕 I (名詞、〜な・に) →こうふく〔幸福〕。しあわせ。ふこう〔不幸〕。 ① じゅうぶんに満足できて、少しもいやなことや苦しいことがないこと。 ○旅行中は、天気がよくて幸いでした。 ○世の中には幸いなことばかりはない。 ○ (あなたの)お役にたてば幸いです。 /他人のために何かするときのあいさつ。/ ○不幸(ふこう)中の幸い。(=非常に悪いできごとがおこった場合、その中にのこっている少しのよいこと。) ② ちょうどつごうがいいこと。運がいいこと。/多く「幸いに」の形で、副詞的にも使う。/ ○急に友だちをたずねたのですが、幸いに彼は家にいました。 ○幸い、タクシーが来たので、すぐのってでかけた。/ 「幸いに」の「に」を略して、副詞的に使うこともある。/ ○父からお金をもらったのを幸いに(=そのよい機会(きかい) を利用して)さっそくあそびに行きました。 <392> Ⅱ /「さいわいする」という動詞の形で/つごうのよい結果になる。 ○天気が幸いして、米がよくできた。 ○このできごとは、わたしに幸いしました。 **さえ** (助詞) 1 /特にあるものをとり出して言い、ほかのものは「もちろん・・・・・・である」という意味を表わす。「〜さえも」の形を使う。/ ① / 助詞の「が」「を」は略す。/ ○そこは電気さえないような山の中です。 ○あの学生は漢字はもちろん、ひらがなさえも書けません。 ○風が強いばかりでなく、雨さえもふりはじめた。 ○もう生きているのさえいやになった。 ○このごろは手紙どころか、年賀状(ねんがじょう)さえくれなくなった。 ○いちばん仲(なか)のよかった友だちとさえけんかをしてしまった。 ○科学が進んで、人間は月へさえ行くことができるようになった。 ○家族(かぞく)にさえ知らせずに、旅に出ました。 ② / 特に「〜でさえ」の形で使う。/ →でも。 ○ヒマラヤは夏でさえ雪がある。 ○科学の進んだ今日(こんにち)でさえ、まだわからないことはたくさんある。 ○おとなでさえおもしろがるのだから、子どもがやりたがるのはあたりまえだ。 2 / 「~さえ・・・・・・ば」の形で、「それだけでじゅうぶんで、ほかのことは必要ない(関係ない)。」という意味を表わす。/ ○これさえあれば、ほかには何もいりません。 ○これはやさしいから、れんしゅうさえすれば、すぐじょうずになる。 ○雨さえふらなければ、少しぐらい天気が悪くても出かけよう。 ○この機械(きかい)は100円だまを入れさえすれば、動きだします。 ○きれを買って来てくれさえすれば、私がぬってあげますよ。 **さえず・る** (動詞) とりがさかんにつづけてなく。 ○朝早くおきると、とりがさかんにさえずっていた。 ○とりのさえずる声が、うるさいくらい聞こえる。 ○春になると、家のやねでは、ことりが一日中さえずりやまない。(=さえずるのをやめない。) (関連語) ①さえずり。 **さか** 〔坂〕 (名詞) 一方が高く、もう一方がひくくかたむいているみち。→さかみち [坂道〕。 ○この坂を自転車 (じてんしゃ)で上るのはなかなかたいへんです。 ○この坂をおりた所にたばこ屋がある。 ○このみちは、とちゅうから坂になっている。 ○急な坂。ゆるやかな坂。 ○上り坂。下(くだ)り坂。 **さかみち** [坂道〕(名詞) 坂と同じ。 ○ここは山のふもとの町なので、坂道が多い。 **さかい** 〔境〕(名詞) となり合っている物と物との間の部分。 ○となりの家との境には、へいが立っている。 <393> ○となりのへやとの境のかべがうすいので、話が聞こえます。 ○A国とB国は、この川を間にはさんで境を接している。(=となり合っている。) ○病気が重くなって、生死の境(=今にも死にそうな状態。)にいる。 ○昼夜(ちゅうや)の境もわからないほど一日じゅうくらいへやです。 ○国境(くにざかい)。県境(けんざかい)。 (関連語) ① 境目 (さかいめ)。 **さかさ** (名詞、〜な・に) 物事の順序(じゅんじょ)や位置(いち)が反対になり、上が下になったり、下が上になったりすること。ぎゃく。 →ぎゃく〔逆〕。はんたい〔反対〕。 ○本ばこに本がさかさに立ててある。 ○このはこは、おかしがはいっているからさかさにしないでください。 ○急いで着たら、シャツの表とうらをさかさに着てしまった。 ○子どもが親にそんなことを言うなんて、まったく世はさかさだ。 ○あの人はなんでも人とはさかさなことばかり言う。 (関連語) ② あべこべ。 **さかさま** (名詞、〜な・に) 「さかさ」と同じ。 ○あらしでボートがひっくりかえり、さかさきになった。 **さが・す** [捜す〕 (動詞) なくしたもの、あるいは、必要なものを見つけるために、あちこち見たり、人にたずねたりする。→みつかる。みつける。さぐる〔探る〕。 ○落としたさいふを捜しています。 ○みんなで捜せば、すぐみつかるだろう。 ○なくした手紙を捜そうと、ひきだしをあけた。 ○はたらきたいので、仕事を捜しています。 ○村田さんに用事があるから、ちょっと捜してきてください。 ○捜し物。 ○下宿捜し。宝(たから)捜し。 **さかな** [魚] (名詞) 1 水の中をおよぐ動物。うお。 →うお[魚]。 ○池(いけ)にさかながおよいでいる。 ○タはんのおかずにさかなを2ひき買いました。 ○日本の近くの海からいろいろなさかながとれます。 ○川へさかなをつりに行く。 ○さかな屋。煮(に)ざかな。焼(や)きざかな。 2 何かをするときに楽しみ・おもしろみをそえるもの。おもに酒をのむとき、話をするときなどに使う。 /漢字を使わない。/ ○ピーナッツをさかなにしてビールを飲む。 ○酒のさかなが何もない。 ○友だちのうわさ話をさかなにして、何時間も話がつづいた。 **さかみち** →さか (392ページ) **さかり**〔盛り] I (名詞) 1 物事がいちばんいきおいのよい状態(じょうたい)にあるとき。 ○さくらの花の盛りに、みんなでお花見に行った。 <394> ○あつい夏も、やっと盛りを過ぎた。 ○山は今がもみじの盛りですよ。 2 一生のうちで、元気があり、いちばんいろいろな仕事のできる年ごろ。 ○わたしはもう盛りを過ぎたから、あまり無理はできない。 ○彼ももう30になった。今が盛りだ。 II (接尾語) /「動詞②+ざかり」の形で、そのことがらが、いちばんいきおいのよい状態にあるときを表わす。/ ○うちの子は今がのびざかりで、1年に10センチ以上もせいがのびる。 ○食べざかりにある子どもは、いくら食べてもおなかをこわさない。 ○あなたは今がはたらきざかりです。どんどんいい仕事をしてください。 **さが・る** [下がる〕 (動詞) →あがる〔上がる〕。さげる〔下げる〕。おりる〔降りる]。 1 ひくいほうへうつる。 ○熱(ねつ)が下がる。 ○温度(おんど)が下がる。 ○この線は左が少し下がっている。 ○田中さんの家は、このみちをまっすぐに100メートルぐらい行って、左がわの少し下がった所にあります。 ○時代が下がる。(=あとの時代になる。) 2 下のほうにたれる。 ○天井(てんじょう)から電燈(でんとう)が下がっています。 ○まどに白いカーテンが下がっている。 ○電線が風で切れて、下がっている。 ○店の入り口に「本日休業」と書いたふだが下がっています。 ○ぶら下がる。たれ下がる。 3 安くなる。 ○やさいのねだんが下がる。 ○物価(ぶっか)が下がれば生活はらくになる。 4 悪くなる。 ○なまけているので、成績(せいせき)が下がりました。 ○仕事の上の失敗 (しっぱい)で、課長(かちょう)から、係長(かかりちょう)に位が下がった。 ○あの店はこのごろ評判(ひょうばん)が下がった。 5 うしろへ行く。しりぞく。 ○電車が来たので、あぶないからうしろへ下がりました。 ○2歩下がる。 **さかん**〔盛ん〕 〔形容動詞) いきおいがいいようす。→さかり〔盛り〕。 ○雨が盛んにふる。 ○火が盛んにもえています。 ○おなかがすいたので、今盛んに食べているところです。 ○日本では野球 (やきゅう)がとても盛んです。(=野球がすきで、野球をしたり、見たりする人がおおぜいいます。) ○工業が盛んな(=工業が発達(はったつ)していて、工場がたくさんある。)町。 ○あのデパートはこのごろ盛んだ。(=客がおおざいはいって、よく売れている。) ○きのうの会はなかなか盛んでした。 2 / 「盛んに」の形で/同じことを何度も何度もくり返してするようす。 ○川の向こうで、盛んに手をふってあいずしている。 ○みんなが盛んにすすめてくれるので、わたしも行くことに決心した。 <395> **さき** [先] I (名詞) 1 ものの一番前に出ているところ。 →もと〔元〕。すえ〔末]。はし〔端〕。 ○ピンの先でつつく。 ○ゆびの先でボタンをおす。 ○半島(はんとう)の先にある町。 ○このえんぴつは先がまるくなっている。 ○口先(くちさき)。つまさき(=つめのさき)。ペン先。指先。手先。 2 進んでいく前のほう。また、その方向にある物。→まえ〔前〕。 ○わたしはここから二つ先の駅(えき)でおります。 ○50メートルぐらい先に交番がある。 ○このページまではわたしが説明しますから、その先は自分で勉強してください。 ○この話の先が聞きたいね。 ○先を急ぐ。 3 つづいているものの一番前。先頭。 →せんとう [先頭〕。あと。 ○山田さんはわたしたちの先に立って案内(あんない)してくれた。 ○先をあらそう。(=自分がいちばん初めになろうとしてあらそう。) ○急いで歩いたので、あとから来たのにみんなの先になってしまった。 ○先のかたから順(じゅん)に中へおはいりください。 ○どうぞお先に。/出入り口などで、ほかの人に自分より前に行くようにみちをゆずるときのあいさつ。また、自分より早く出かけてくださいというときにも使う。/ ○お先に。/出入り口などで、自分がほかの人より前に歩くときのあいさつ。また、ほかの人より早く出かけるときにも使う。/ ○春先(はるさき=春のはじめのころ)。 4 時間的に前。それ以前。より早い。 /「先に」の形で副詞的に使うことが多い。/ →あと。 ○わたしは父と出かけましたが、用事があるので先に帰りました。 ○うちでは弟が一番先におきます。 ○先にお金をはらってから食べることになっている。 ○友だちのほうが、やくそくより一時間も先に来ていました。 5 これからのこと。未来。将来。 →まえ〔前〕。しょうらい 〔将来〕。みらい〔未来]。あと。 ○先のことを考えて、あまりお金を使わないようにしています。 ○今から十年先には、このへんはずいぶんにぎやかになると思います。 ○先のことをあまり心配してもむだだ。 ○先のみじかい老人(ろうじん)。 ○老(お)い先の長くないとしよりをいたわる。 6 あいて。先方(せんぼう)。 →こちら。あいて〔相手]。 ○先の考えがはっきりわからない。 ○こちらがゆずってあげたので、先ではとてもよろこんでいます。 ○こちらではそうするつもりでも、先ではいやかもしれない。 7 何よりも早くしなければならないこと。 ○お金のことが何より先だ。 ○外交よりも国内の経済(けいざい) 問題を先にすべきだ。 ○勉強とあそびとどちらが先ですか。 8 目的の所。つく場所。 ○先へ着いてからどうするか考えることにします。 ○田中さんの行った先へ電話をかけたいと思いますが、番号がわかりますか。 <396> II (接尾語) 1 /多く、「おくる」「とどける」など、人や物の移動 (いどう)を表わす動詞の②につづいて、「~して、つく場所」という意味を表わす。/ ○品物の送り先を、この紙に書いてください。 ○書留郵便(かきとめゆうびん)は、届け先でたしかに受け取ったというしろしに、はんをおしてもらうことになっている。 ○田中さんはどこへ行ったのか、行き先が全然わからない。 ○連絡(れんらく)先。出張(しゅっちょう)先。出(で)先。 2 / 「~の前のほう」という意味を表わす。/ ○店先に品物をならべる。 ○庭先にこいのぼりをたてる。 **さきほど** →さっき (405ページ) **さ・く**[咲く](動詞) 花がひらく。→ちる〔散る〕]。 ○さくらの花が咲きました。 ○これは庭に咲いた花です。 ○春になるといろいろな花が咲き出します。 ○話に花が咲く。(=何人か集まって話していると、次から次へと話がにぎやかにつづいていくようす。) **さく** [柵] (名詞) 竹(たけ)や木をならべて立て、よこにほうを結びつけて、人や動物が中へはいれないようにしたもの。 ○小屋のまわりにさくをもうけて(=作って)、うまをはなしてやった。 ○みちのとちゅうにさくを立てて、人がこちらがわに来られないようにした。 ○敵(てき)のへいたいが、さくをのりこえてせめてきた。 ○どろぼうがはいれないよう、家のまわりにきびしくさくをめぐらした。(=まわりをかこんだ。) **さ・く**〔裂く〕(動詞) →さける〔裂ける〕。 1 紙やぬのをひっぱってやぶる。 ○彼はおこって、その手紙をずたずたに(=こまかく)裂いてしまった。 ○手にけがをしたので、ハンカチを裂いて、けがの手当てをした。 ○彼女はおどろいて、絹(きぬ)を裂くような声(=強く高い声。)をはりあげた。 ○引き裂く。 2 ふたりの関係を無理にはなす。 ○けっこんに反対して、ふたりの間を裂く。 ○わたしにはふたりの仲(なか)を裂くようなひどいことはできません。 3. 予定の決まっている場所や時間・物などを、ほかの目的のために使うようにする。/「裂」の漢字は使わない。/ ○ちょっとお話があります。お時間をさいてください。 ○どうしてもお金がいるのなら、わたしのこづかいをさいてあげましょう。 ○父が子どもに土地をさいてあたえる。 **さく** [昨〕(接頭語) /「すぐ前の時」の意味で、年・季節(きせつ)・日付けなどの前につけて、「去年の」「きのうの」などの意味を表わす。/ ○昨昭和45年。 <397> ○咋二月四日。 ○昨十日。 ○昨年。昨夜(や)。昨晩(ばん)。昨春。 **ざくざく** (副詞) /「ざくざくと」の形でも使う。/ 1 つづいておこる、少し重い感じの音。 /かたい雪(ゆき)の上や、小さい石の多いみちを歩くとき出る音。また、りんごやかたい野菜(やさい) などをかむとき出る音。/ ○じゃり(=小さいこまかい石。)のしいてあるみちを歩くと、ざくざくと音がする。 ○ゆきをざくざくふんで歩く。 ○なまのやさいを、ざくざくとかむ。 2 たくさんある、かたいこまかいものがたがいに当たって出る音。 ○地面をほったら、小さな石がざくざく出てきた。 ○うちにはお金がざくざくある。(=たくさんある。) ☆ 「ざくざく」は「さくさく」より少し強い音で、ややあらい感じ。「さくさく」はもっとこまかいもののとき使う。 **さくしゃ** [作者](名詞) 詩(し)や歌・文章・絵・人形・彫刻(ちょうこく)などの芸術 (げいじゅつ) 作品を作る人、また、作った人。 ○この仏(よつ) ぞうは作者がわからない。 ○この絵の作者はだれですか。 ○作者のことばを読むと、この詩(し)を書いたのは、作者が子どもだったころだそうです。 ○作者と作品との関係をけんきゅうする。 ☆ 文章や詩(し)を作ることをしょくぎょうとしている人は「作者」とは言わない。「作家」(さっか)と言う。同じく絵をかくことをしょくぎょうとする人は画家(がか)と言う。 **さくねん** [昨年〕(名詞) ことしの一つ前の年。/副詞的にも使う。/ →きょねん[去年]。らいねん〔来年〕。 ○昨年の冬は、ゆきがたくさんふった。 ○授業の時間は、ことしも昨年と同じです。 ○父は昨年死にました。 ○昨年はいろいろとお世話になりました。 ○一昨年(=昨年の前の年)も昨年も、あまり米がとれなかったが、ことしはたくさんとれた。 **さくひん** [作品](名詞) 文学や音楽・美術(びじゅつ)など芸術(げいじゅつ)として作った物。 ○この詩(し)は、とても美しい作品だ。 ○すぐれた作品は、すぐれた作者によって作られる。 ○わたしは、ベートーベンの作品が大好きだ。 ○あの絵は、彼のわかいころの作品です。 ○文学作品。文芸 (ぶんげい)作品。芸術(げいじゅつ)作品。 **さくもつ** 〔作物〕(名詞) 人間が田やはたけに作るイネ・ムギ・やさいなど。 ○ことしは天候 (てんこう)が不順(ふじゅん)で、作物のできが悪かった。 ○日本では、春、うえつけて、秋、しゅうかくする作物が多い。 ○ことしの春はとても雨が多かったので、作物に悪いえいきょうをあたえるだろう。 <398> ○この地方は、どんな作物でもできる。 **さくや** [昨夜](名詞) きのうの夜。/副詞的にも使う。/ →こんや〔今夜〕。 ○昨夜のじしんは大きかったですね。 ○昨夜からふり始めたゆきが、きょうのひろごろには 50 センチ以上もつもった。 ○昨夜21時ごろわたしの家の近くで火事がありました。 ○昨夜も一昨夜(=おとといの夜)も、夜中に電話がかかってきておこされた。 ☆ 昨年は「去年」とも言うが、昨夜は「去夜」とは言わない。「先月」「先週」は一つ前であるが、「先日」「先夜」は数日前をさす。 **さくら**[桜](名詞) 木の名まえ。春、うすもも色の花がさく。花は日本の国の代表的な花と言われる。 ○さくらがさきました。 ○さくらの花が地面いっぱいにちって、みごとです。 ○さくらの花を見て楽しむことを花見(はなみ)と言います。 ○桜色(=桜の花のようにうすい赤い色)。八重(やえ) ざくら (=花びらがたくさんあるさくら)。 **さぐ・る** [探る〕 (動詞) →さがす [捜す]。 1 手や足でさがす。 ○ポケットを探ってお金を取り出した。 ○まっくらなろうかを手や足で探りながら進んだ。 ○ふくろの中に手を入れて探ると、なにかかたいものにさわりました。 2 相手に知られないように、そっとようすを調べる。 ○敵(てき)のようすを探りに行く。 ○必要もないのに人のひみつを探ってはいけません。 ○相手の考えを探る。 (関連語) ①手さぐり。 **さけ** [酒] (名詞) アルコール分をふくむのみもののこと。たとえば、日本酒(しゅ)・ビール・ぶどう酒・ウイスキーなど。/特に、日本酒(にほんしゅ = 米から作った日本の酒。)をさすこともある。/ ○(お)酒をのむ。 ○あの人は酒にようと、いつも同じ歌を歌う。 ○わたしの国の酒は強いです。 ○あの人は酒が強い。(=酒をのんでもなかなかよわない。) ○酒がまわってきたのか、彼はおしゃべりになった。 ○酒の上のこと(=酒をのんでやったこと。)だといって、あとで失礼(しつれい)をあやまっても、ゆるしてはいけません。 ○酒は、ウイスキーはのみますが、日本酒はあまりすきではありません。 ○酒はのみますが、ウイスキーは強すぎてだめです。/この文では、「酒」は日本酒をさしている。/ ○あの人は酒ぐせが悪い(= 酒にようと、人とけんかしたりする。)から、いっしょに飲まないほうがいい。 ○酒のみ。(=酒が好きでたくさんのむ人。) <399> ○酒屋(さかや)。 **さけ・ぶ** [叫ぶ](動詞) 1 大きな声を出す。 ○いっしょうけんめい「助けて。」と叫んだのだが、だれにも聞こえなかったらしい。 ○電車の中で足をふまれて、あまりいたかったので、思わず「いたいっ。」と叫んでしまった。 ○あんな大声で叫べば、だれだってびっくりする。 2 世の中に向かって、強く考えをのべる。 ○戦争反対を叫ぶ。 ○こういう問題については、いくら叫んでも叫びたりないほどだ。 ○叫び。叫び声。 **さ・ける** 〔避ける] (動詞) →にげる〔逃げる〕。よける。 あぶないもの(こと)や、いやなもの(こと)に近づかないようにする。 ○危険(きけん)を避ける方法を考える。 ○自動車の多いみちを避けて、しずかな所を歩く。 ○あの人はわたしからかりたお金をまだ返してないものだから、わたしに会うのを避けているらしい。 ○夏のあつさを避けようと、旅行に出た。 ○わたしたちは悪い友だちとつきあうのを避けなければいけない。 ○あの人は、自分につごうの悪い話を避けたがる。 **さ・ける** [裂ける〕 (動詞) 無理に強い力がくわえられ、一つの物がやぶれたり切れたりしてはなれる。/「裂く」の自動詞。/ →さく [裂く]。 ○着物のすそをくぎにひっかけたら、裂けてしまった。 ○かみなりが木に落ちて、木が二つに裂けた。 ○ふくろの口が裂けないように、じょうずに入れてください。 ○大きなじしんが来て、地面がたてに裂けた。 ○字を書きまちがえたので、消しゴムで消したら、紙がぴりぴりっと(=紙の裂ける音。)裂けてしまった。この紙はとても裂けやすい紙なのだろう。 **さ・げる**〔下げる〕 (動詞) →あげる〔上げる〕。さがる〔下がる]。おろす[降ろす]。かける[掛ける〕。 1 高いほうからひくいほうへうつす。ひくくする。 ○電燈(でんとう)を少し下にさげる。 ○手を上げたり下げたりする。 ○頭をさげる。 ○冷蔵庫(れいぞうこ)の温度(おんど)を下げる。 ○解熱剤(げねつざい)で、熱を下げる。 2 下のほうにたらす。つるす。かける。 ○カーテンを下げる。 ○入り口に名まえを書いたふだを下げます。 ○このねこはくびにすずを下げています。 ○手に大きなかばんを下げた人。 <400> 3 安くする。 ○ねだんを下げればもっと売れるだろう。 ○料金を10円下げる。 ○家賃(やちん)をもう少し下げてください。 4 悪くする。 ○ねだんは同じでも、品物の質を下げて売っている。 5 うしろのほうへ持っていく。引く。 ○いすをうしろへ下げてください。 ○ここに新しいみちができるので、たてものをうしろへ下げなければならない。 6 (食べたりのんだりしたあとを)かたづける。 ○食事がおわりましたから、下げてください。 ○このおちゃわんを下げてもいいですか。 **ささ・える**〔支える〕 (動詞) 1 物がたおれたり、落ちたりしないようにおさえる。 ○風で木がたおれないように、ぼうでささえてある。 ○四本のふといはしらが、やねをささえている。 ○あの病人は、人にからだをささえられながら歩いている。 2 物事がだめにならないように、いっしょうけんめいまもる。 ○こんな安い月給(げっきゅう)では、命をささえることもむずかしい。 ○あの人がひとりではたらいて、家族(かぞく)の生活をささえています。 ○苦しいときやかなしいときに、この本はわたしの心をささえてくれた。 ○この会をささえているのは、小田さんの力です。 3 敵(てき)のこうげきをふせぎとめる。 ○すこしの兵隊(へいたい)で敵(てき)をささえている。 **ささ・る** 〔刺さる〕 (動詞) →さす〔刺す〕。 針(はり)のような先のほそいものが、ほかのものにつき当たり、先が中にはいる。 ○ばらのとげが手に刺さった。 ○ふとっているので、注射(ちゅうしゃ)のはりがよく刺さらない。 ○新しいワイシャツには針(はり)が刺さっているから、針をぬいてから着てください。 ○まとに矢(や)が刺さった。 **さじ** I (名詞) 液体(えきたい)やこなをすくうのに使う小さなどうぐ。スプーン。 ○台所からさじを1本持ってきてください。 ○コーヒーにさとうを入れて、さじでかきまわす。 ○スープをさじですくってのむ。 ○このなべの中に、しおを小さじ2はい入れてください。 ○大(おお)さじ。小(こ)さじ。茶(ちゃ)さじ。 II (接尾語) /さじで物をすくうとき、それを数えることば。/ ○一(ひと)さじ。三(み)さじ。 **さしあ・げる**〔差し上げる〕 (動詞) 1 上に高く上げる。 <401> →もちあげる 〔持ち上げるこ。 ○手を高く差し上げて、あいずをした。 ○力持ちの大田さんは、大きな石を頭の上まで差し上げてみせた。 2 /敬語で、「あたえる(=やる)」の謙遜(けんそん)語。「あげる」よりもていねい。/ →いただく。ちょうだい。あげる〔上げる]。やる。 ○この本をあなたに差し上げましょう。 ○お茶(ちゃ)でも差し上げましょうか。 ○今晩(こんばん)、どこかで夕食を差し上げたいと思います。 3 「動詞⑧⑨(て) +さしあげる」の形で、「その人のために何かする。」の意味の補助(ほじょ)用言として用いる。/「あげる」よりも、さらにていねいな言い方。/→あげる 〔上げる〕。やる。 ○お友だちに記念(きねん)の品をおくってさしあげましょう。 ○くすりは私が病院(びょういん)からもらってきてさしあげます。 **さしか・える** [差し替える・差し換える] (動詞) 1 ある物をぬいて、かわりにほかの物をさす。→とりかえる 〔取り替える〕。 ○花びんの花がかれてますから、別の花と差し替えてください。 ○いんさつのとき、字のまちがいを発見したので、正しい活字に差し替えた。 2 ある物をぬいて、それを別の場所にさす。 ○頭に差してあるピンのぐあいが悪いので、別の場所に差し替えよう。 **ざしき** [座敷](名詞) 1 その家のへやの中で客が来たときに使う、たたみのあるいいへや。 ○きょうはお客さんがいらっしゃるので、座敷を特にきれいにそうじした。 ○お客さんをおくの座敷にお通しした。 ○座敷はほかのへやよりも、よいざいりょうを使って作るのがふつうだ。 2 たたみのへや。→いたじき〔板敷き]。 ○このうちは座敷が三つあって、台所(だいどころ)は板敷きになっています。 **さしこむ**→さす (402ページ) **さしず**〔指図〕 (名詞、~する) 他人に言いつけて仕事などをさせること。または、その言いつけ。 →いいつけ〔言いつけ]。 ○あなたがみんなにさしずをあたえて、仕事をさせてください。 ○学生たちは先生のさしずで、おのおのの教室(きょうしつ)に分かれてはいった。 ○わたしは他人にさしずされたくありません。 ○母親は子どもたちにさしずして、家の仕事をやらせる。 /「さしずをして」とも言う。/ **さしだ・す**〔差し出す〕 (動詞) →だす〔出す]。 1 前のほうに長くのばす。 ○名刺(めいし)を差し出した。 ○手を差し出して、ちゃわんを受け取った。 ○握手(あくしゅ)するために、手を差し出しました。 ○その木は大きなえだを川の上に差し出している。 2 役所・学校などに書類などを出す。提出(ていしゅつ)する。出す。 ○入学願書(がんしょ)は15日までに差し出さなければならない。 <402> ○役所へ差し出す書類を書いています。 ○むかしは、税金 (ぜいきん)の代わりにいろいろな品物を政府(せいふ)に差し出しました。 3 (ゆうびんなどを)おくる。 ○速達(そくたつ)で差し出す。 ○手紙の差し出し人(にん)。 **さしつか・える** [差し支える〕(動詞) 仕事にじゃまや故障 (こしょう)がおこって、することができない。つごうが悪い。 →さしつかえ。 ○あまりあそんでばかりいると、あしたの勉強にさしつかえますよ。 ○きのうの日よう日は、あいにく仕事がさしつかえて買い物に行けなかった。 ○旅行の帰りがのびると、来週の予定(よてい)にさしつかえるから、こまります。 ○「これからうかがってもよろしいでしょうか。」「ええ、さしつかえありません(=かまいません)。」 / 「かまわない」の意味で、「さしつかえない」とも言う。/ **さ・す**〔刺す〕(動詞)、 1 ほそくするどいものを、何かの中に入れる。つき通す。→ささる〔刺さる〕。 ○ナイフで人を刺して、けがをさせた。 ○針(はり)でゆびを刺しました。 ○ピンでむしを刺す。 ○刺されるように頭がいたむ。 ○目が悪くて、はりでうまく刺せない。 2 虫(むし)がかんだり、さしたりする。 ○はちに腕(うで)を刺された。 ○蚊(か)に刺されて、ねむれません。 **さ・す**[差す〕(動詞) 1 海の水がふえて、表面が高くなる。 →ひく〔引く〕。 ○潮(しお)がさす。 2 光がてる。光があたる。 ○くもの間から日がさしている。 ○朝日のさすへや。 ○もりの中はほとんど光がささない。 3 (色が)出る。あらわれる。 ○顔に赤みがさす。 4 水などを少しずつ入れる。そそぐ。 ○コップに水をさす。 ○目ぐすりをさす。 ○機械(きかい)に油(あぶら)をさす。 5 ゆびなどでしめす。ゆびさす。 ○こくばんの字をさして、生徒に読ませる。 ○地図(ちず)を見て、この町の所を指(ゆび)でさしました。 ○田中さんは左の家をさして、「こちらです。」と言いました。 ○とけいの針(はり)は、ちょうど2時をさしている。 6 何かさせるために名まえを言う。 ○先生はわたしをさしましたが、わたしは答えられませんでした。 ○名をさされた人は立ってください。 7 (あることが)ある意味をしめす(あらわす)。 ○この文の中にある「これは」ということばは、なにをさしていますか。 ○ここに書いてある「学生」というのは外国人学生をさします。 8 その方向を目的とする。めざす。 ○東をさして進む。 ○京都をさして行く。 <403> 9 かさを頭の上にひらく。 ○雨(あま)がさをさして歩く。 ○かさをささずに行く。 10 なにかの中にはさむ(入れる)。 ○髪(かみ)に花をさす。 ○さむらいは腰 (こし)にかたなをさしている。 ○この花びんに花をさそう。 11 将棋(しょうぎ=チェスににたあそび。)をする。 ○将棋をさす。 ○今度はあなたがさす番ですよ。 12 /活用形②の形は、いろいろな動詞の上について、ことばの意味を強める。/ ○さし上げる。さし出す。さし入れる。 ☆、1から3までは自動詞。 **さしこ・む**〔差し込む〕 (動詞) 1 物の中や間にほかの物をおし入れる。 ○かぎのあなに、かぎを差し込んだ。 2 光が、おくや中のほうまでてりこむ。 ○冬になると、よく日光が差し込みます。 **さすがに** (副詞) /「さすが」の形も使う。/ 1 そうはいうものの、やはり。 /その結果がいつものようにはならなかったことを表わす。/ ○ほしいとは思ったけれども、さすがに「ください。」とは言えなかった。 ○とてもおいしかったが、さすがにそれ以上は食べられなかった。 ○いつも元気な彼も、今度の病気にはさすがにまいったらしい。 2 やはり。考えていたとおり。 /その結果が、こちらの考えていたことがらと同じであることを表わす。「さすがは」の形でも使う。/ ○さすがに彼は、先生をしているだけあって、日本語がじょうずだ。 ○さすがにオリンピックの選手(せんしゅ)だ。実にはやいね。 ○朝からはたらきつづけたら、さすがにつかれた。 (関連語) ①さすがの。さすがは。。 **ざせき** 〔座席〕(名詞) おおぜいの人の集まる場所で、めいめいがすわる席(せき)。 ○早く行かないと座席がなくなりますよ。(=他人がすわって、自分のすわる場所がない。) ○ひとりで三人分の座席を取っていたので、注意した。 ○ここは先生の座席ですから、かけないでください。 ○あなたの座席はこちらです。 ○みんなが座席についたところで、式が始まった。 **させる** (助動詞) →せる。 /*使役の意味を表わす。*一段活用の動詞や動詞の「来る」の①につく。/ 1 /人に命令し、または強制(きょうせい)する力をもって、あることをするようにしむける意味を表わす。/ ○先生は私にすこしも答えさせない。 ○先生は自分でわかるまで学生に考えさせます。 ○子どもに動物を育てさせる。 ○あの人にその仕事をつづけさせることはできません。 ○家までデパートからとどけさせればいいでしょう。 ○家の中にいる人に戸をあけさせろ。 ○このおかしをあの人に食べさせよう。 <404> ○もう一度、私に試験を受けさせてください。 ○子どものけんかをやめさせた。 ○自分は来(こ)ないで、ほかの人を来(こ)させた。 2 /人があることをするのをゆるす、みとめるという意味を表わす。/ ○あんなおとな向きの映画を子どもに見させていいのですか。 /「見せて」とのちがいに注意。/ ○ぜひ私もなかまに入れさせてください。 3 / 「~させていただきます」の形で、あることをするのをゆるしてもらうというけんそんした気持ちを表わす場合に使う。/ ○私は学校をやめさせていただきます。 ○またあそびに来(こ)させていただきます。 ☆ 「勉強させる。けんきゅうさせる。」などの「させろ」は、「する」という動詞の①の形の「さ」に使役の助動詞の「せる」がついた形で、ここの「させる」とは少しちがう。 **さそい**→さそう (404ページ) **さそう** [誘う〕 (動詞) →さそい [誘い]。 1 いっしょにどこかへ行こうとか、何かしようとか人にすすめる。 →すすめる[勧める〕。/ 「~に誘う」の形で使うことが多い。/ ○友だちを映画に誘った。 ○会社の人からゴルフに誘われたが、いそがしいのでことわった。 ○学校の友だちに誘われて日光へ出かけた。 ○みなさんを誘ってあそびに来てください。 ○友人を悪に誘う。 ○ぬすみの計画に誘った。 2 ある状態になるようにしむける。 ○眠(ねむ)りを誘うような音楽だ。 ○このかわいそうな子どものようすは、人々のなみだを誘った。 3 (悪い) 目的があって、どこかへつれていく。 /多く、ほかの動詞をあとにつける。/ ○食べ物をおいて、ねずみをあなから誘い出す。 ○きけんな場所に人を誘いこむ。 **さそい** [誘い] (名詞) さそうこと。 ○あの人は、いくら誘いをかけても、その誘いにのらない。 ○友だちから旅行の誘いを受けた。 ☆ 誘うことを「誘いをかける。」と言い、誘われることを「誘いを受ける。」と言い、相手の(よくない) 誘いにしたがうことを「誘いにのる。」と言う。 **さだま・る**〔定まる〕 (動詞) →さだめる〔定める〕。 1 物事がある一つの状態に決まる。 →きまる〔決まる〕。 ○試験の期日(=何かをすると決めた日)も定まり、あとは勉強して試験を受けるだけだ。 ○いろいろ議論 (ぎろん)をしたすえ、やっと規則(きそく)が定まった。 ○別に定まった方法はありません。そのときそのときでてきとうに行ないます。 ○位置(いち)が定まれば、さっそくねらいをつけます。 2 変わりやすい状態が、決まった一つの状態に落ち着く。 <405> →おちつく〔落ち着く〕。 ○変わりやすい天気も、5月にはいってやっと定まった。 ○天候(てんこう)が定まらないうちは、旅行に行かないほうがいい。 **さだ・める**〔定める〕 (動詞) →さだまる〔定まる]。 物事をある一つの状態に決める。 →きめる〔決める]。 ○法律を定めて、国の平和をまもる。 ○大学へ進むか進まないか、早く態度を定めるほうがいい。 ○見物する所を定めてから、旅行に出かける。 ○定められた規則(きそく)にしたがって行動してください。 ○ねらいを定めて、たまを打った。 **さつ** 〔札〕 〔名詞) 紙のおかね。紙幣(しへい)。 ○ここに100円札が2枚と10円玉(だま)が3こあります。 ○この(お) 札をくずして(=小さいお金にして)ください。 ○札を数えて受け取る。 ○札入れ。札束(たば)。にせ札。 **さつ** [冊] (接尾語) /本・ざっし・ノートなどを数えるときに使うことば。/ ○田中君にノートを4冊(よんさつ)かしてもらった。 ○としょかんでは、ひとり3冊までかしてくれます。 ○「あなたは夏休みに何冊本を読みましたか。」「8冊(はっさつ) 読みました。」 **さつえい** 〔撮影] (名詞、〜する) しゃしんや映画をとる(=うつす)こと。 ○きのうから、映画の撮影が始まった。 ○わたしはニュース映画を撮影するところを見ました。 ○夜撮影しても、よくうつりませんよ。 ○みなさん、これから記念写真(きねんしゃしん)を撮影しますから、お集まりください。 ○夜間撮影。野外 (やがい) 撮影。 **さっき** (副詞) (その日のうちで) 少し前の時間。 ○さっき食べたばかりなのに、もうおなかがすいてきた。 ○さっきまでいい天気だったのに、急にくもってきた。 ○さっきのお客の話では、いい仕事があるらしいです。 ○さっきから変な音が聞こえる。 **さきほど**〔先ほど〕(副詞) /「さっき」のていねいな言い方。/ ○先ほどから雨がふっております。 ○先ほど、小川さんがいらっしゃいました。 ○先ほどは失礼しました。 **さっさと** (副詞) 1 仕事や動作(どうさ)を急いで行なうようす。 ○そんなのろのろしないで、さっさとじゅんびしなさい。 ○仕事をさっさとやれない人は、えらくなれませんよ。 ○電車におくれそうですから、もっとさっさと歩いてください。 2 時間をおかないで、早く行なうようす。 <406> ○彼はいつも4時になると、さっさとしたくをして帰ってしまう。 ○お客さんが門を出ると、すぐ戸をしめて、さっさと家の中にはいってしまった。 ○ごはんがすんだら、新聞なんか読んでいないで、さっさとかたづけたらどうです。 **ざっし**[雑誌](名詞) 毎月1回とか毎週1回というように、定期的に売り出される本。→ほん[本]。 ○私の家では毎月3種類の雑誌を取っている。(=決まって買う。) ○電車の中で雑誌を読んでいる人が多い。 ○この雑誌は年に4回発行される。(=しゅっぱんして売り出される。) ○山田先生は子どもの雑誌に健康(けんこう)についての文をお書きになった。 ○私たちは、クラスの雑誌を編集(へんしゅう=いろいろのざいりょうを集めて新聞や雑誌を作ること。)した。 ○学術(がくじゅつ) 雑誌。スポーツ雑誌。雑誌記者(きしゃ)。 ☆ 複合名詞のとき、「~雑誌」ではなく「~誌」とみじかくなることがある。たとえば、「月刊(げっかん) 雑誌」(=月に1度出る雑誌は「月刊誌」。そのほか「クラス会誌」など。1週に1度出る雑誌は「週刊誌」で、「週刊雑誌」という- ことはほとんどない。) **さっそく** [早速〕(副詞) /ふつうはかなで書く。/時間をおかずにすぐ行なうようす。→すぐ。すぐに。 ○近くに新しい店ができたというので、さっそく行ってみた。 ○べんりなものですよと言われたので、さっそく買って使ってみた。 ○さっそくのご返事、ありがとうございました。 ○さっそくだが、きょう来てもらったわけは、君におねがいしたいことがあるからなんだ。 ○ご注文(ちゅうもん)の品、さっそくおおくりいたします。 **さっと** (副詞) 1 雨・風などが急にやってくるようす。 ○まどをあけると、さっと風がふきこんできた。 ○雨がさっとふって、さっとやんだ。 ○あついですね。さっとひと雨ふるといいですね。 2 物事がひじょうにはやく行なわれるようす。 ○田中さんは、わたしを見ると、さっとかくれた。何か顔を合わせたくないわけがあるらしい。 ○授業がおわると、さっと外へ出て行ってしまった。 ○わたしがへやへはいると、みんなは話をさっとやめてしまった。 3 あまり時間をかけないで、かんたんにすますようす。 ○朝いそがしいので、新聞をさっと読んで、すぐ出かけた。 ○水でさっとあらってから、強い火でさっとゆでてください。 **さっぱり** (副詞) 1 「~する」。 /「さっぱりと」の形も使う。/ ① 服装(ふくそう)や顔のようすなどが、きれいで気持ちのいいようす。 ○新しい着物に着かえて、さっぱりとした身なりで出かける。 ○きのうよくねむれたので、きょうはとてもさっぱりした気持ちだ。 <407> ○かみをあらったら、頭がさっぱりした。 ② いつまでも同じことばかり考えつづけたり、心配したりしないようす。 ○あの人はさっぱりした性質だから、すんだことをいつまでも考えて心配したりしないだろう。 ○男は女とちがって、さっぱりとしているからいい。 ③ 食べ物の味があまりこくないようす。 →あっさり。しつこい。 ○この料理は、にくやあぶらをあまり使ってないので、さっぱりとしている。 ○わたしはしつこい味よりも、さっぱりした味がすきです。 2 全然。まったく。/いつも打ち消しのことばがあとにごくる。/ ○きょうの試験はとてもむずかしくて、さっぱりわからない。 ○「あのほしが見えますか。」「いいえ、さっぱり見えません。」 ○「日本語はじょうずになりましたか。」「いや、さっぱりだめです。」 ○あなたはどなたでしたか。さっぱり思い出せません。 3 あとに何ものこらないようす。 /「さっぱりと」の形でも使う。/ →かんぜんに「完全に〕。まったく〔全く〕。きれいに。 ○先生になることをさっぱりあきらめた。 ○あなたとのやくそくをさっぱりとわすれていました。 **さて** I (接続詞) 1 ところで。/今までのべてきた話から別の話へ話を変えるときに使うことば。/ ○学校についての話はこのへんでおわりにします。さて次に、私の生活についてお話を進めたいと思います。 ○さて、話かわって、川へあそびに行った花子ちゃんは、いっしょうけんめい花を取っていました。すると………………。 ○さて、一方、日本の夏はどうかと申しますと、……………。 2 そこで。/今までのべてきた話を受けて、なお話をつづけるときに使う。/ →そうして。それから。 ○なべに水を入れます。さてそこで、そのなべを火にかけて10分ぐらい熱(ねっ)します。 Ⅱ(感動詞) さあ。/これから何かしようとするとき, 最初に言うことば。/ ○さて、そろそろ帰ろうか。 ○さて、次に何をしようかな。 **さては** (感動詞) それでは、きっと。/ある事に初めて気がついたときに使うことば。/ ○午後の授業が始まったのに、田中君だけいない。さてはうちへ帰ったな。 ○きょうは試験だと言っていたのに、試験をしなかった。さてはぼくをだましたな。 ○ずいぶん話がちがう。さてはうそをついたな。 **さとう**〔砂糖〕(名詞) さとう。/あまくて、料理に味をつけるのに使う。/ →しお[塩]。 ○コーヒーにさとうを2はい入れる。 ○さとうで味をつける。 ○さとうをもう少しくわえて、あまくすろほうがいいです。 ○このおかしはさとうのようにあまい。 ○食料品屋で塩とさとうを500グラムずつ買った。 <408> **さび**→さびる (408ページ) **さびし・い**〔寂しい〕 (形容詞) →しずか [静か]。にぎやか。うるさい。やかましい。 1 どこにも人がいないように、たいへんしずかで、自分だけそこにいるのがこわくなるようなようす。 ○このへんは夜になると、人も車も通らず寂しくなる。 ○寂しい山の中で生活したいです。 ○人のいない寂しいみちを歩く。 2 相手になる人がいなくて、かなしくなるようす。 ○友だちがなくて寂しい。 ○子どもに死なれて、寂しくくらしています。 ○話相手がなくて寂しかったら、いつでもうちへあそびにいらっしゃい。 3 ほしい物がじゅうぶんになくて、満足(まんぞく)できないようす。 ○たばこがなくなって、口が寂しい。 ○ふところが寂しい。(=もっているおかねが少ししかない。) (関連語) ①さびしがる。さびしげ。 **サービス** 〔SERVICE〕(名詞,~する) 1 社会や人のために自分の利益(りえき)は考えずにはたらくこと。 ○人間は社会に対してサービスの精神(せいしん)をもたなければならない。 ○サービス精神。 2 他人や客などにいい感じをもってもらおうとして、いろいろせわをすること。 ○この店はサービスが悪い。 ○サービスの精神 (せいしん)に欠(か)けている店は、だんだんはやらなくなるだろう。 ○お茶(ちゃ)を1ぱいサービスしてください。 ○セルフサービス。アフターサービス。 3 商店(しょうてん)などで、品物のねだんを安くしたり、品物を買った客にただで何かくれたりすること。 ○これはほんとうは、1,000円ですが、きょうは800円にサービスしましょう。 ○500 円以上の品を買ってくださったお客さんには、せっけんを一つサービスいたします。 **さ・びる** [錆る〕 (動詞) →さび[錆]。 銅(どう)や鉄 (てつ)などの表面にさびができる。 ○このへんは海に近く、しめりけが多いので、金物(かなもの)がすぐさびる。 ○このはさみはさびていて、あまりよく切れない。 ○あ、よごれた手でさわらないでください。すぐさびますから。 ○このナイフやフォークはさびないようにメッキがしてあります。 (関連語) ①さびつく。 **さび**〔錆] (名詞) 1 銅(どう)や鉄(てつ)などの表面が空気や水などに当たってきたなくなり、また、よわくなったもの。 ○このナイフは、使ったあと、よくふいておかなかったから、赤いさびができてしまった。 ○銅(どう)にできるみどり色のさびは、ろくしょうといって、たいへん毒(どく)があるものだそうです。 <409> 2 よくないことをしたためにおこる悪い結果。 ○身(み)から出たさび。(=自分がした悪い行ないのために苦しむこと。) **ざぶとん** [座蒲団・座布団〕 (名詞) 日本の家の中で、すわるとき下にしく小さなふとん。 ○どうぞ座ぶとんをお当てください。(=しいてください。) ○座ぶとんをしかないですわっていると、足がいたくなりますよ。 ○客が来たので、座ぶとんを出した。 ○客に座ぶとんをすすめる。 **さま**〔様〕(接尾語) →さん。 1 /人の名まえなどを表わすことばにつづいて、その人をそんけいする気持ちを表わす。多く手紙のあて名などで使う。/ ○田中英一樣。山田昭五様。中村様。秋子様。 ○おとう様。おかあ様。おねえ様。おじ様。おば様。 ○ご主人様。だんな様。奥(おく)様。お嬢(じょう)様。お医者(いしゃ)様。 ○神様。ほとけ様。イエス様。 2 /相手に対する気持ちを表わすことばにつづいて、それをていねいに言おうとする気持ちを表わす。/ ○ご苦労(くろう)様。おつかれさま。おまちどおさま。ごちそうさま。 ☆話しことばでは「さま」よりも「さん」のほうがふつうに使われる。「さん」よりも「さま」のほうがそんけいやていねいの気持ちが強い。 **さまざま** (形容動詞) /④ 「さまざまの」の形もある。/ 種類や形などがたくさんあるようす。 →いろいろ。しゅじゅ [種々]。 ○人の世(よ)はさまざまだ。金持ちもいすしばびんぼう人もいる。 ○きのうのパーティーに、女の人たちはさまざまな色のドレスを着てやってきた。 ○夕方(ゆうかた)の太陽(たいよう)の光はさまざまに変わる。 ○あの組の学生はさまざまで、アメリカ人もフランス人もインド人も中国人もいる。 ○人の顔がみんなちがうように、人の考えもさまざまだ。 **さま・す** (動詞) →さめる。 1 熱(あつ) いものをつめたくする。 →ひやす〔冷やす〕。 ○このおちゃはとてもあついから、少しさましてからのんでください。 ○あついスープを口でふいてさます。 2 きょうみ・熱心(ねっしん)さなどをなくさせる。 ○パーティーのとちゅうで、非常(ひじょう)ベル(=きけんを知らせるベル)がなったので、すっかり興(きょう =おもしろさ〕をさました。 **さ・める** (動詞) →さます。 1 あついものがつめたくなる。 →ひえる〔冷える〕。 <410> ○さめないうちに、早くごはんを食べなさい。 ○ふたをあけておいたら、ふろがさめてしまった。 ○さめるといけないから、火にかけておいてください。 2 愛(あい)する気持ちや、きょうみ・熱心(ねっしん)さなどが消えてなくなる。 ○切手集めの熱 (ねつ)がさめた。 ○ふたりの間の愛情(あいじょう)がさめないうちに、早くけっこんしたほうがいい。 ○今はあんなにむちゅうになっているけれども、じきにさめるだろう。 **さます**[覚ます・醒ます] →さめる (410ページ) **さむ・い** [寒い] (形容詞) →あつい〔暑い]。つめたい 〔冷たい]。あたたかい [暖かい〕。 温度(おんど)がひくいとからだに感じるようす。 ○冬は寒い。 ○12月になると、ひるまはそれほど寒くなくても、朝ばんはだいぶ寒くなります。 ○こんな寒いへやで勉強するのは、からだに悪いですよ。 ○このごろの寒さは、身にしみる。(=からだにたいへん強く感じられる。) ○お寒うございます。 /寒い日のあいさつのことば。/ (関連語) ① 寒気(さむけ)。寒がる。うすら寒い。 **さ・める** [覚める・醒める](動詞) →さます[覚ます・醒ます]。 1 ねむっている状態がおわって、気がつく。/「目がさめる。」という言い方で使うことが多い。/ ○わたしはたいてい朝6時ごろに目がさめます。 ○寒いときには、早く目がさめていてもなかなかおきられません。 ○大きな音で、目がさめた。 ○ねむりからさめる。 ○目のさめるような(=びっくりするほどの)美しい着物。 2 自分の行ないや考えが悪かった、また、まちがっていたと気がつく。/「目がさめる。」という言い方を使うこともある。/ ○あの人は、今むちゅうになっているから失敗(しっぱい)するまでは、目がさめないだろう。 ○あの人はこのごろやっとまよいからさめて、おちついた生活にもどれた。 3 酒(さけ)の酔 (よ) いがなくなる。また麻酔(ますい=くすりでからだの一部、あるいは全部の感じをしばらくの間なくすこと。)の状態から気がつく。 ○びっくりして、酒の酔いがさめてしまった。 ○酔いがさめたら、急に寒くなった。 ○麻酔がさめるといたくてたまりませんでした。 **さま・す**〔覚ます・醒ます〕 (動詞) →さめる。 /「さめろ」の他動詞。「目をさます。」という言い方を使うことが多い。/ ○ほかの人が目をさまさないように、しずかに歩く。 ○大きな音で目をさました。 ○いろいろ失敗(しっぱい)してから、やっと目をさました。 <411> ○あんな人間の目をさまさせるのは、とてもむずかしいことだ。 ○酒のよいをさますために、散歩(さんぼ)している。 ○目ざましどけい。 **さめる**→さます(409ページ) **さよう**〔作用](名詞、~する) ほかのものに影響(えいきょう)をあたえる。もののはたらき。→はたらき〔働き〕。 ○電気の作用で機械(きかい)がはたらく。 ○このできごとには、ふしぎな力が作用している。 ○くすりが作用してねむくなる。 ○空気中の酸素(さんそ)が金属(きんぞく)に作用して、さびをつくる。 ○たばこが肺(はい) におよぼす(=影響をあたえる。)作用。 ○反作用。副作用。心理作用。同化作用。消化作用。 **さよう** I (副詞・形容動詞) そのよう。そのとおり。そういうよう。 /前に話したことがらを受けて、「そのよう・・・・・・」という意味を表わす。「そんな」のていねいな言い方。/ →そんな。 ○先生は病気だそうです。さようなわけで、きょうは学校へ来なくてもいいです。 ○あなたをばかだなどといつ言いましたか。さようなことは一度も言ったことがありません。 /「さようの」も使う。/ ○「これはわたしのですか。」「さようです。」 ○もう君には金をかさないから、さよう心得ろ。(=そのつもりでいなさい。) Ⅱ(感動詞) そうだ。そうです。/相手の質問や、いま話したことがらを「そうだ」とみとめて、話を始めるときに使うことば。/ ○「あなたはさんせいですか。」「さよう、ぼくも同じ考えです。」 ○わたしもそこへは行ったことがありますが、さよう、あれは去年の十月ごろだったと思います。 **さようでございます**(連語) /「そうです」のていねいな言い方。/ ○「これは一つ千円ですか。」「はい、さようでございます。」 **さようなら** I (感動詞) / 別れるときのかんたんなあいさつに使うことば。「さよなら」とも言う。「さようならば(=それでは)、お別れします。」の意味。一日じゅう、いつでも使う。/ ○「じゃ、さようなら。「さようなら。」 ○みなさん、さようなら。 ○さようなら。またあした。 ○さようなら。お元気で。 Ⅱ (名詞、〜する) /1の意味から出たことばで/ 別れること。 ○あしたは卒業式で、いよいよ学校ともさようならだ。 ○こんないやな仕事とは早くさようならがしたい。 ○いよいよ学生時代にさようならする時がきた。 **さよなら**(感動詞) /「さようなら」のくだけた言い方。親しい相手に使う。/ **さら** [皿] I (名詞) 食べ物を入れる、あさくて平らな入れ物。 <412> /多くは、陶器(とうき)であるが、ガラス・金属(きんぞく)・プラスチックなどで作ったものもある。/ →ちゃわん [茶わん]。 ○食べ物をさらにもる。 ○台所からおさらを2枚持ってきてください。 ○大きなさらにある料理を自分のさらに取って食べる。 ○さらを1ダース買った。 ○大ざら。小ざら。さらあらい。 ○灰(はい)ざら。ペンざら。スープざら。 II (接尾語) /さらにもった料理を数えるときに使う助数詞。/ ○サラダをふたさらください。 **さら・う** (動詞) 1. 人に気がつかれないようにして、取ってにげる。 ○ねこにさかなをさらわれるといけないからとだなにしまっておこう。 ○赤んぼうがワシにさらわれたそうだ。 ○悪い人が、子どもをさらってにげた。 2 そこにあるものを、全部持っていってしまう。 ○トランプをしていたが、みんなのカードを、ホワイトさんにすっかりさらわれた。 ○彼女はすごい美人で、彼女が現われると、その場の人気(にんき)をみんなさらってしまう。 **さらさら** I (副詞) /「さらさらと」の形でも使う。/ I Ⅰ あさい川の水が、かるくながれるようす。 ○小川(おがわ)の水がさらさらとながれている。 ○春の小川はさらさら行くよ。 /子どもの歌の一部。/ 2 字を書くとき、とちゅうで止めずに、かるそうに手を動かすようす。 ○彼女はふででさらさらと名まえを書いた。 ○ペンが白い紙の上をさらさらはしる。 Ⅱ(副詞,〜する) かわいて、こまかい感じ。また、なめらかな感じ。 ○こまかいゆきがさらさらと降る。 ○さとうが、ふくろのそこからさらさらこぼれている。 ○この紙はとてもさらさらした紙だ。 **さらに**〔更に〕(副詞) 1 そのうえ。それにまた。 /前にのべたことがらを受けて、それにもっとくわえる意味を表わす。/ ○試験のはんいを、更に4ページふやす。 ○きのうは大学の帰りに図書館(としょかん)へ行きました。更に古本屋へもよりました。 ○更に付けくわえるならば・・・・・・。 /前にのべたことがらに、もっとくわえろという意味。/ 2 もっと。いっそう。/前にのべた状態よりも、もっと程度が高くなるようす。/ →ますます。いっそう。もっと。 ○お金もだいじだが、更にたいせつなものは時間だ。 ○彼は最近、前よりも更に悪くなった。 ○学生のけんこうについて、今後も更に注意していきたい。・ 3 すこしも。/いつも打ち消しのことばがあとにくる。/ →いっこうに。 ○もう一度考えなおす必要などは更にない。 <413> ○田中さんはわたしにお金をかしたというが、わたしには更におぼえのない話だ。 **ざる** (助動詞) /動詞①につづき、「ない」の意味を表わす。文語的な言い方で、現在では特別な言い方でしか使われない。いつも名詞があとにつづくか、「ざるを得(え)ない」の形で使う。/ ○あの人はやむをえざる(=ほかにどうすることもできない。)事情(じじょう)で学校をやめた。 ○このようなことは、われわれには考えおよばざる(=とても考えつかない。)ことであった。 ○相容(い)れざる(=たがいに考えが合わない。)ふたりの意見は、ついに口論(こうろん)にまで発展(はってん)した。 ○私の至(いた) らざる(=力がまだ足りない。)結果がこのような事態(じたい)をひきおこしてしまった。 ○私としては、その場合そうせざるを得なかった(=そうしないわけにはいかなかった。そうする以外に方法がなかった。)のです。 **さわがし・い**[騒がしい〕 (形容詞) →うるさい。やかましい。そうぞうしい。 1 音がしていて静(しず) かでない。 ○小さな子どもたちがおおぜい集まったので、とても騒がしい。 ○まわりが騒がしくてよく聞こえません。もっと大きい声で言ってください。 ○夜中じゅう騒がしい物音がして、ねむれなかった。 2 社会の人々のようすがおだやかでなく、おちつきがない。 ○憲法(けんぽう)の改正(かいせい)問題で世の中が騒がしい。 ○戦争などがあって騒がしい時代に彼は生きてきた。 **さわぎ**→さわぐ (413ページ) **さわ・ぐ** [騒ぐ〕 (動詞) →しずまる〔静まる]。 1 大きな声で話したり、音を立てたりしてうるさくする。→あばれる。 ○運動場で子どもたちが騒いでいます。 ○台所でねずみが騒ぐ。 ○うるさくてねむれないから、そんなに騒がないでください。 ○門の前で人の騒ぐ声がする。 2 びっくりすること、いそがしいことなどのために、おちつかなくなる。興奮(こうふん)する。→あわてる。 ○彼はこの知らせを聞いても、別に騒がなかった。 ○あの人はつまらないことにもすぐ騒ぐ。 ○むすこのけっこんのことで、親たちが騒いでいる。 3 おだやかでないようすを見せる。 →おだやか。 ○インフレで国民が騒いでいる。 ○ボクシングの試合で、審判(しんぱん)の判定(はんてい)がまちがっているといって、見物人が騒いだ。 ○デモで学生が騒ぐ。 4 評判(ひょうばん)にする。うるさいほどほめる。 /たいてい受け身の形を使う。/ ○あの人は美人だからみんなに騒がれる。 (関連語) ① 騒がしい。 **さわぎ** 〔騒ぎ〕 (名詞) <414> 1 さわぐこと。うるさくすること。 ○ああ、うるさい。なんという騒ぎだろう。 ○休みなので、子どもたちが家にいてたいへんな騒ぎだ。 ○お客がおおぜい来るというので、したくに大騒ぎしている。 2 おどろいたり、心配したりするようなできごと。 ○けさ近所で火事がありました。その騒ぎで早くからおきてしまいました。 ○駅(えき)の階段(かいだん)がこわれて人が落ちて死ぬという騒ぎがあった。 ○どろぼう騒ぎで、夜中だというのに人がおおぜい集まった。 ○むすこの受験騒ぎで、おちつきません。 **さわり**→さわる (414ページ) **さわ・る** (動詞) /「~にさわる」の形で使う。/ →ふれる[触れる〕。 1 手などを、その物に力をくわえないぐらいに、かろくつける。 ○手で品物にさわらないでください。 ○ぬれた手で電燈(でんとう)にさわるとあぶない。 ○足にけがをして、きずにちょっとさわっても、ひどくいたい。 ○まっくらな所を手さぐりで歩いていたら手に何かつめたいものがさわった。 2 関係する。 ○わたしは政治(せいじ)的な問題にはさわりたくないのです。 ○あの人のことにはあまりさわらないほうがいい。 **さわり** [触り] (名詞) さわること。あるいは、さわった感じ。/たいてい、ほかの語のあとにつけて使う。/ ○このきれはやわらかで手ざわりがいい。 ○膚(はだ) ざわりのいいシャツ。 **さわ・る** 〔障る〕 (動詞) /「~にさわる」の形で使う。/→じゃま。じゃまになる。害(がい)になる。 ○そんなに野球(やきゅう)ばかりやっていては、勉強にさわりますよ。 ○からだにさわるほどはたらく。 ○あの人はよく人の気にさわる(=いやな気持ちにさせる。)ようなことを言う。 (関連語) ①さしさわる。 **さん** (接尾語) →さま〔様]。 1 /人の名まえなどを表わすことばにつづいて、多く話しことばで、その人をよぶときなどに使って、ていねいさを表わす。/ ○山田大造さん。田中昭一さん。中川さん。春子さん。 ○おとうさん。おかあさん。おにいさん。おじいさん。おばさん。おとうとさん。 ○だんなさん。ご隠居(いんきょ)さん。奥(おく)さん。お嬢(じょう)さん。社長さん。駅員(えきいん)さん。大工(だいく)さん。おまわりさん。お医者(いしゃ)さん。 2 /相手に対する気持ちを表わすことばにつづいて、それをていねいに言おうとする気持ちを表わす。/ ○ご苦労(くろう)さん。おつかれさん。 ☆ 「さま」にくらべて、その人をそんけいする気持ちはあまりない場合が多い。 **さんかく** [三角〕(名詞) 1 三つの角(かく)があること。また、その形。三角形。 <415> →えん[円]。まる〔丸]。しかく〔四角〕。 ○紙を三角に切る。 ○土地が三角なので、家のたて方がむずかしい。 ○三角の旗(はた)。 ○三角巾(きん) (=三角の形をしたほうたい)。三角州(す) (=デルタ)。 三角定規(じょうぎ)。 2 /数学で「三角法」の略。/ ○三角関数(かんすう)。三角方程式(ほうていしき)。 **さんぎょう** 〔産業〕(名詞) いろいろな品物を作る仕事。たとえば、農業(のうぎょう)・商(しょう)業・工業水産業など。 ○この国のおもな産業は工業です。 ○産業を発達(はったつ) させる。 ○産業をおこす。 ○産業革命(かくめい)。平和産業。 **さんこう** 〔参考〕(名詞) あることがらを知ったり行なったりするために、他人の意見や、ほかの資料(しりょう=もとになるざいりょう。)や、また、べんりな方法や意見を調べて、自分の考えややり方に役だたせること。 ○日本のれきしを調べるなら、この本がとても参考になると思います。 ○この見本を参考にして、あしたまでに作ってきてください。 ○参考にできるような本が一つもありませんでした。 ○他人の研究(けんきゅう)を参考にすることはやさしい。 ○参考書。参考意見。参考文献(ぶんけん)。 **ざんこく** 〔残酷] (名詞、〜な・に) 他人の苦しみやいたみをよろこんだり、それが平気だったりする態度や性質。 ○ねこをころすとは残酷だ。 ○戦争のような残酷なものを、一日も早くこの世の中からなくしたい。 ○あの映画は残酷を売り物 (=ひょうばんになるようにしているもの。)にしている。 ○死ぬほどはたらかせるとは残酷すぎる。 **さんざん** (副詞、〜な・に) 1 ひじょうにひどいようす。たいへん。 ○さんざんあそんでおきながら、試験の前になってあわてるとは何ですか。 ○先生にさんざんしかられた。 ○さんざんはたらかせて、あとになってお金をはらわないとは、がまんができない。 ○さんざんにあぶらをしぼられた。(=しっぱいしたことや、悪かったことを、ひどくしかられる。) 2 ひじょうに悪いようす。 ○試験の結果はさんざんだった。 ○悪い人たちにかこまれて、さんざんな目(=ひどいことに出会う。)にあわされた。 ○友だちの書いた絵を、さんざんにけなす。(=悪くひひょうする。) **さんせい** [賛成〕 (名詞、~する) ほかの人の考えなどを、自分も同じであるとして、いいと言ってみとめること。 →はんたい「反対〕。どうい〔同意〕。 ○わたしは西村さんの意見に賛成です。 ○父はわたしが外国へ行くことに賛成です。 ○人々の賛成をもとめる。 ○賛成のかたは手をおあげください。 ○「こんばん、映画を見に行きませんか。」 <416> 「賛成。」 ○あの人はこの計画に賛成もしなければ反対もしない。 ○この議案(ぎあん)に賛成した議員(ぎいん)も少しいました。 ☆「~に賛成」の形で使うことが多い。 (関連語) ①不賛成。 **ざんねん** 〔残念〕(形容動詞) あることに満足できず、ものたりないようす。 ○先日はお会いできず残念でした。 ○君が入学試験にしっぱいしたのは残念なことだ。 ○わかいあの人がなくなったことを残念に思う。 ○あんなよわいチームにまけてしまって残念でならない。(=とても残念だ。) ○残念ながら、ほかにやくそくがありますので、しゅっせきできません。 **さんぶつ** 〔産物〕(名詞) その土地でできる品物。 ○当地(=この土地。)のおもな産物は、くだものとさかなです。 ○東北地方の産物を三つあげなさい。 ・○この菓子(かし)を、当地の産物として売り出すよていだ。 **さんぽ**〔散歩] (名詞,〜する) 特にどこかへ行く目的があるのではなく、気分をよくするためや、からだの調子をよくするために、のんびり歩き回ること。 ○父は散歩にでかけました。 ○朝の散歩は気持ちがいい。 ○散歩の帰りに友だちに会いました。 ○公園を散歩します。 ○毎日、犬を散歩させます。 ○散歩みち。 <417> **し**〔詩〕 (名詞) 人間の生活や自然などに対しておこった感情(かんじょう)を一定のリズムで表わした文。 ○俳句(はいく)は五・七・五の3句,17音で作られている詩です。 ○美しいけしきを見ると、私も詩が作りたくなる。 ○この感動を詩にしてみたい。 ○詩を作るより田を作れ。(=実生活に役にたたない詩より、もっと利益(りえき)になるようなことをしたほうがよいということわざ。) ○叙事詩(じょじし)。叙情(じょじょう)詩。自由詩。詩人。 ○詩的な言い表わし方。 **し**〔氏] I(接尾語) 1 /家の名につけて、同じ先祖(せんぞ)をもつ人々であることを表わすことば。/ ○あの人は徳川(とくがわ)氏の一族(いちぞく)だ。 ○平安時代には、藤原(ふじわら)氏が大きな勢力(せいりょく)をもっていた。 2 / 他人の姓名(せいめい)または姓につけて敬意を表わすことば。「氏」は書きことばで、話しことばではふつう「さん」を使う。/ →さん。 ○山田氏のけんきゅうは世界的なものだ。 Ⅱ(代名詞) あの人。彼。/人を「本田氏」というようによんだとき、2回目以後、略して使うことば。女性にはふつう使わない。/ ○本田氏について話そう。氏は京都の出身で、音楽家として知られている。 ○これが山田氏の書いた本です。これを読むと、氏の考えがよくわかります。 ○小山・林の両氏(=ふたりの人)の講義(こうぎ)がある。 ○会長には田中正氏が選ばれた。同氏(=この人。)は、長年この仕事に力をつくしてこられた人で、本会としては、氏に期待(きたい)するところが大きい。 **し**〔死〕 (名詞) 死ぬこと。命がなくなること。→せい[生]。 ○その手紙は母の死を知らせるものでした。 ○彼は国へ帰るとちゅう、おもいがけない死にあった。 ○病気が悪化(あっか=悪くなる。)して、生と死のさかいをさまよった(=生きるか死ぬかわからない。)ようなきけんな状態であった。 ○へいたいたちは死を決して(=死ぬかくごで)戦場へ出て行った。 ○死をおそれないいさましいへいたい。 ○病死。戦死。 **し**〔市〕 (名詞) 町の大きなもの。/日本の法律では、人口3万以上の大きな町。/ →まち [町]。むら[村〕。 ○日本は、市・町(ちょう)・村(そん)の制度(せいど)をとっている。 ○市の中心に、こうえんがある。 ○この学校は、市が立てた学校だ。 ○京都市は古い町です。 ○市外。市内。市立。市民。市電。市営(しえい)。市役所。 **し**〔士〕(接尾語) /特別な技術(ぎじゅつ) や知識(ちしき)を必要とする仕事を表わすことばにつづいて、 <418> それをする資格 (しかく)のある人の意味を表わす。/ ○弁護士(べんごし)になるためには、司法(しほう) 試験に受からなければならない。 ○計理士の国家試験が今月の10日に行なわれる。 ○代議(だいぎ)士。栄養(えいよう)士。調理士。会計士。操縦(そうじゅう)七。機関(きかん)土。航海(こうかい)士。 **し**〔視〕 〔接尾語、~する) /多く「~視する」の形で、「~と考える(こと)」「~として取りあつかう(こと)」などの意味を表わす。/ ○政府(せいふ)はこの事件(じけん)を重大視している。 ○やさしいからといって、あまり楽観(らっかん)視していると、失敗(しっぱい)しますよ。 ○われわれは原子力をきけん視ばかりしていないで、積極的(せっきょくてき)な平和利用を考えるべきだ。 ○都市の交通難(なん)が多くの人々に問題視されてきている。 ○成功(せいこう)か失敗かなどということは、初めから度外視 (=少しも問題にしないこと。)して、とにかくやってみるつもりです。 ○重要視。重視。軽(けい)視。 **し**(助詞) /動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の③につづく。/ 1 /同じようなことがらをならべて、それらを理由として言う場合に使う。/ ○あの人は頭もいいし、からだもじょうぶだし、そして、気だて(=性質)もいいし、ほんとうに申し分のない(=少しも悪いところがない。)人です。 ○この花は色もきれいだし、においもいい。 ○あの店の品物は安いし、品もいいの少し遠いですが、いつもあの店まで買いに行きます。 ○雨もふるし、少しかぜをひいているしするから、きょうは一日うちにいよう。 ○家はないし、金はないし、これからどうやってくらそうか。 2 / あることがらの理由になろいろいろのことがらの中から、特に一つだけを例としてとり出して言う場合に使う。/ ○年もとったし、あまりむりな仕事はしないほうがいい。 ○お近いんですし、どうぞおあそびにいらっしゃってください。 ○いやだとことわるわけにもいかないし、しかたがないですね。 ○大学を卒業して、就職(しゅうしょく)もできたし、これからはもう親の世話にならないで、自分でやっていかなければならないと思っています。 ○おにいさんもいらっしゃることだし、ひとりでばかり考えていないで、少し家族(かぞく)のかたとそうだんしてみたらいかがですか。 **じ**〔字〕(名詞) →え〔絵〕。 ○日本語は漢字・かたかな・ひらがな・ローマ字などいろいろな字を使って書き表わします。 ○読めないとこまるから、はっきりした字で書いてください。 ○毎日むずかしい字を読んだり書いたりして勉強します。 ○文字(もじ・もんじ)。数字。漢字。ローマ字。 <419> ○漢字はもう300字ならいました。 **じ**〔時〕(接尾語) 1 時間の単位。/時間を表わす数のあとにくる。/ →ふん[分]。びょう[秒]。 ○「今何時ですか。」「3時半です。」 ○8時から9時20分まで、おもしろい放送(ほうそう)がある。 ○父は6時ごろ帰ってきます。 ○午前零時(れいじ)とは、午後12時のことです。 /「~時」は、時刻(じこく)を表わすとき使い、時間の長さを表わすときは「~時間」を使って、「3時間勉強した。」のように言う。/ 2 / 「~のとき」の意味を表わすことば。/ ○このくすりは空腹時(くうふくじ=おなかがすいているとき。)にのんでください。 ○電車がこむから、朝のラッシュ時がおわったころに出かけよう。 ○非常時。 **じ**[次] I (接頭語) つぎの。 ○次回の集まりは3月10日です。 ○次年度の計画。 ○次週。 Ⅱ(接尾語) /回数・順序(じゅんじょ)などを数える場合に使うことば。/ ○第二次世界大戦。 ○一年次の学生。 ○二次会。(=会がおわってから、さらに料理屋などへ行って、さけなどをのんだりする会。) **しあい** [試合〕(名詞) 運動などでたがいにじょうずへたや、勝(か)ち負(ま)けを決めるために争うこと。 ○午後学校の運動場で野球(やきゅう)の試合がある。 ○A大学にテニスの試合を申し込んだ。 ○あなたもこの試合に選手(せんしゅ)として出場してください。 ○試合をするより見るほうがおもしろい。 ○あの人はテニスがとてもじょうずです。あの人といくども試合したが、いつも私のほうが負(ま) けました。 ○わが校はバスケットボールの試合に勝(か)った。 ○対校試合(じあい)。練習(れんしゅう)試合。 **しあげ**→しあげる (419ページ) **しあ・げる**〔仕上げる〕(動詞) →しあげ〔仕上げ〕。 1 仕事などをすっかりおわらせる。 ○この仕事は1週間以内に仕上げよう。 ○工事を早く仕上げてください。 ○この洋服は3日で仕上げた。 (関連語)仕上がる。仕上がり。 **しあげ**〔仕上げ] (名詞) 1 仕事などを仕上げること。 ○仕上げの時期を少し早くする。 ○仕上げを急がせる。 2 仕事などで、最後に全体をなおして、かんぜんなものにすること。 ○仕上げはむずかしいので、主人がやった。 ○アイロンをかけて仕上げをする。 3 おわらせた仕事の結果。 ○くろうしただけあって、仕上げは実にみごとだ。 <420> **しあわせ** (名詞、〜な・〜に) すべてのことがうまくいき、楽しい気持ちでいられるような状態であること。幸運(こううん)。 →こうふく〔幸福〕。さいわい 〔幸い〕。 ○しあわせはねていてくるものではない。 ○あの人はお金もあるし、子どももいいし、ほんとうにしあわせだ。 ○ふたりはけっこんして、しあわせな家庭を作りました。 ○わたしはよい友人をもってしあわせです。 ○ふしあわせな子どもをしあわせにするのがわたしたちの義務 (ぎむ)です。 **しいて** 〔強いて](副詞) こんなんなことや、いやなことを無理に行なうようす。→むりに〔無理に〕。 ○しいて行けとは言わないが、行ったほうがいいと思いますよ。 ○しいて答えを出す必要もないでしょう。 ○無理なことをしいて行なおうとすると、必ずしっぱいするものです。 (関連語)しいる。 **しい・れる**〔仕入れる〕 (動詞) 1 商売(しょうばい)のために品物をまとめて買う。 ○原料を仕入れて、加工(かこう=品物に作りかえる。)して売る。 ○仕入れた品物を店で売る。 ○あれはあまり売れないので、もう仕入れるのをやめた。 ○仕入れ。仕入れ先。仕入れねだん。 2 新しい知識(ちしき)やめずらしい物を自分のものにする。 ○彼は外国を回って、新しい知識をたくさん仕入れて来た。 ○めずらしい切手だね。どこで仕入れて来たの。 ○新しい歌を仕入れて来た。 **しお** [塩] (名詞) 塩化(えんか) ナトリウム (NaCl) がおもな成分で、色は白く、しおからい味がする。食塩(しょくえん)はその一種。 ○海水から塩を取る。 ○塩で味をつける。 ○塩は人間の生活にとってなくてはならぬものだ。 ○新しい魚は塩をふりかけて焼(や)く, 塩焼きがいちばんおいしい。 ○食物を塩につけると長持ちがする。 ○この料理は塩がききすぎている。(=塩からすぎる。) ○もう少し塩をきかす(=塩の味を強くする。)とおいしくなるだろう。 ○塩かげんがちょうどいい。 ○塩づけ。 **しお** [潮〕 (名詞) 1 海水が時間によって高くなったりひくくなったりすること。また、その海水。 ○潮がみちてくる。(=さしてくるとも言い、海水が高くなってくること。) ○潮が引いて今まで見えなかったいわが現われた。 ○このごろは潮の満ち干(みちひ)を利用する発電が計画されている。 ○潮をまって船出する。 ○引き潮。上げ潮。 2 海水。海の水。 ○くじらが潮を吹きあげた。 ○潮をくんでくる。 ○潮風。 <421> 3 何かするのにいちばんいい時。/かなで書く。/ ○ほかの客が来たのをしおにわたしたちは立ち上がった。 ○しおを見て話を切り出した。 **しおみず〔塩水・潮水〕** (名詞) 1 塩をふくんだ水のこと。 ○コップーぱいの水に茶(ちゃ)さじ(=スプーン) 一ぱいぐらいの塩を入れた塩水を作る。 ○塩水でうがいをする。 2 海の水。 ○おぼれそうになって潮水をずいぶんのんだ。 **しおから・い [塩辛い]** (形容詞) 塩の味が強いようす。 ○海の水は塩からくてのめない。 ○あせをなめたら塩からい味がした。 ○あまり塩からすぎるとまずいから、塩をあまり入れないでください。 **しおみず** → しお (420ページ) **しお・れる** (動詞) 1 草(くさ)・花・木などが、水がないためによわる。花や葉が元気をなくす。 ○花びんに水を入れるのをわすれたら、花がしおれてしまった。 ○ひろまはあついから葉がしおれるかもしれない。しおれないように、よく水をやっておこう。 ○花がしおれれば、きたなくなって、じきにかれてしまうだろう。 2 人間が、悲しいことや心配なことがあって、元気がなくなる。 ○あの子は、試験のせいせきが悪くて、しおれている。 ○いくらしっぱいしたからといって、そんなにしおれることはない。 **しか** (助詞) /「それだけで、ほかにはない。」という香味を表わす。いつも打ち消しのことばがあとにくる。/ →だけ。ばかり。のみ。 ○「あなたはいろいろな国の切手を持っていますか。」「いいえ、日本の切手しか持っていません。」 ○私は会話しかならいませんでしたから、本は読めません。 ○きょうは100円しかないから、映画を見に行くことはできません。 ○銀行は3時までしかあいていません。 ○象(ぞう)はあつい国にしかいない。 ○バスも電車もない所だから、歩いて行くしかない。(=~以外に方法がない。) ○日本語は日本でだけしか使われないことばです。/「だけしか」 「のみしか」の形で、「しか」を強めて言う。そのときも、打ち消しのことばがあとにくる。/ **しかえし 〔仕返し〕** (名詞, 〜する) 1 物事をあとでやりなおすこと。 →やりなおし。 ○しっぱいしても、もう一度最初から仕返しをすることができるから安心だ。 ○この仕事は、まちがえても仕返しがきかない。(=できない。) ○初めから仕返しするのもたいへんだから、これでがまんしよう。 2 はじをかかされたり、害(がい)を受けたりしたことをうらんで、今度はこちらから反対に、その相手に害をあたえる。 <422> ○あとの仕返しがおそろしいから、けいさつにとどけるのはよそう。 ○敵(てき)に仕返しをするきかいをねらう。 ○弟をいじめるのなら、ぼくが仕返ししてやるぞ。 (関連語)仕返す。 **しかく [四角]** (名詞、〜な・に) 四つの角(かく)がある形、またはそのようす。 ○このテーブルは四角だ。 ○あの人は四角な顔をしている。/「四角な」は「四角い」とも言う。/ ○この板(いた)をま四角 (=正方形)に切ってください。 ○あの人は四角四面なことを言う。(=たいへんかた苦しい、まじめなことを言う。) ○あの人の顔は四角ばっている。(=四角の形をしている。) ○四角ばった話(=まじめな、かた苦しい話。)をやめて、ほかの話をしよう。 **しかく [資格]** (名詞) 1 身分(みぶん)。地位。 ○あのかたは当地へ大使の資格で来られました。 ○一市民としての資格で発言する。 ○学校長代理の資格でP・T・Aに出席(しゅっせき)した。 2 ある身分や地位を得(え)るのに必要な条件(じょうけん)。 ○満20歳(さい) になると投票(とうひょう)する資格ができる。 ○あの人は教員の資格を持っている。 ○開業医(かいぎょうい=自分で医院(いいん)を開いている医者。)の資格は国家試験(しけん) に合格するととれる。 ○研究(けんきゅう)をしない者は学者の資格がない。 **しかけ〔仕掛け〕** (名詞) 1 物事をやりはじめて、とちゅうでやめていること。/ 「やりかけ」とも言う。/ ○仕掛けの仕事をすませてから行きます。 ○宿題(しゅくだい)の仕掛けで、あそびに行ってしまった。 2 ある目的のため、特別に作られたもの。また、その設備(せつび)。 ○水がなくなれば、自然に火が消えるような仕掛けがしてある。 ○この実験には特別の仕掛けが必要です。 ○たねも仕掛けもありません。 (関連語)仕掛ける。 **しかし** (接続詞) /上の話を受けて、それと反対のことや一部分ちがうことを下につづける時に使うことば。/ →けれども。が。しかしながら。だが。 ○物価(ぶっか)はあがった。しかし、月給(げっきゅう)はあがらない。 ○頭のいい学生だ。しかし、欠席(けっせき)が多い。 ○わたしは京都へ行きたい。しかし、ひまがないので行けない。 ○あの人は金持ちです。しかし、あまりしあわせではなさそうです。 ○いっしょうけんめいに勉強しているが、しかし、そのわりにせいせきはよくならない。 **しかしながら** (連語) ~だけれどもやはり。〜ではあるがやはり。 /話しことばではあまり使われず、同じ意味の「しかし」がよく使われる。/ ○君の気持ちはよくわかった。しかしな <423> がら君ひとりのために規則(きそく)を変えることはできない。 ○日本の経済(けいざい) は成長した。しかしながらまだまだ満足できる状態ではない。 **しかた** (名詞) ある物事をどのようにしてやるか、その方法。またはそのやっているようす。やり方。 ○このごろのわかい人はあいさつのしかたも知らない。 ○勉強のしかたがまちがっているからよくわからないのだ。 ○このごろ、そうじのしかたがていねいになったね。 ○料理のしかたを教えてもらった。 **しかたがない** (連語) 1 どうすることもできないようす。あきらめたようす。 ○もうすんでしまったことはしかたがない。今後はじゅうぶん注意してください。 ○泣(な)いたってしかたがない。むだですよ。 ○校長の命令ではしかたがない。行きましょう。 ○大雪(おおゆき)で、電車もバスもとまってしまった。しかたがないので、雪の中を歩いて帰った。 ○このせいせきでは大学にはいるのはむりだ。しかたがないからあきらめて、うちの商売(しょうばい)をてつだおう。 2 / 「〜てしかたがない」の形で、がまんできないようす。/ →たまらない。 ○ゆうべおそくまでおきていたので、きょうはねむくってしかたがない。 ○さむくってしかたがない。 ○のどがかわいてビールがのみたくてしかたがない。 ○行ってみたくてしかたがない。 ☆話しことばでは、「しかたない」と「が」を略して言うことがある。 **しがみつ・く** (動詞) 1 両手でしっかりと力いっぱいだきつく。 ○おぼれそうになって船にしがみついた。 ○おそろしさで、子どもは母親にしがみついてないている。 ○木にのぼって下を見たらこわくなり、木にしがみついたまま、動けなくなってしまった。 2 いつまでも取り付いたままで、はなれまいとする。 ○彼は勉強がすきなので、いつもつくえにしがみついてはなれない。 ○社長のいすにしがみつく。/社長をやめたがらないこと。/ ○現在の地位にしがみつくことしか考えない。 **しか・める** (動詞) 不愉快(ふゆかい)なため、顔やひたいにしわをよせる。(=表面にたくさんすじを作る。) ○赤んぼうが顔をしかめてなく。 ○みかんを口に入れたらすっぱかったので、顔をしかめた。 ○先生にしかられて顔をしかめている。 ○顔をしかめながら、いたいのをじっとがまんする。 <424> ○しかめつら(面)。/ 「しかめっつら」とも言う。/ **しかも〔然も・而も〕** (接続詞) 1 そのうえ。/前にのべたことがらを受けて、それだけではなくという意味で、さらに別のことがらをつけくわえるときに使う。/ ○問題はむずかしく、しかも数が多い。 ○彼女は美しくて、しかも親切な人だ。 ○富士山(ふじさん)は高くて、しかも美しい山だ。 ○彼は金持ちだ。しかもまだわかい。 2 それなのに。それでもなお。/前にのべたことがらを受けて、それとは反対のことがらがあとにつづくときに使う。/ ○やくそくの日も過ぎたのに、しかも返事が来ない。 ○正しい答えを書いたはずなのに、しかもばつ(=×のしるし。)がついているとは、どうしたわけだろう。 **しか・る[叱る]** (動詞) 人がしたことがまちがっている、よくないとおこる。→ほめる。 ○先生は宿題(しゅくだい)をわすれた学生をきびしくしかった。 ○そんなにあまやかさないで、時にはしかりなさい。 ○子どもをむやみに(=必要以上に、度をこして)しかるのはよくないことだ。 ○勉強をしないので父親にしかられた。 ○仕事をなまけてしかられた。 ○わたしは子どもの時いたずらっ子だったので、よくしかられた。 **じかん 〔時間〕** (名詞) →とき〔時〕。じこく〔時刻〕。 1 ある決まった時と時の間。 ○一時間は六十分です。 ○いそがしくて食事をする時間もない。 ○これは時間のかかる仕事だ。 ○何をして時間をつぶそうか。 ○この仕事には時間の制限(せいげん)がある。 2 時刻(じこく)。 ○帰りの時間がおそいですね。 ○やくそくの時間におくれないように来てください。 ○時間をまちがえてそこへ行きました。 ○列車(れっしゃ)が時間どおりに来ません。 ○ストライキが解決するのは時間の問題だ。(=そう長くはかからない。) **じかんひょう 〔時間表〕** (名詞) 1 → じかんわり〔時間割り〕。 2 → じこくひょう〔時刻表〕。 **じかんわり 〔時間割り〕** (名詞) /一週間とか、一日の授業や仕事のよていを時間に分けて、表にしたもの。/ ○これが新学期の時間割りです。 ○あしたの時間割りの用意をちゃんとしておいて、休みなさいよ。 **しき [式]** (名詞・接尾語) 1 いわいやまつりなどのときに、決まったやり方でやる行事(ぎょうじ)。儀式(ぎしき)。 ○けっこんの式をあげた。 ○あしたは卒業式だから、学生は全員10時に集まる。 ○始業式。入学式。 2 物事をやるときの一定のやり方。方式(ほうしき)。 <425> ○ローマ字の書き方はどの式ですか。訓令式(くんれいしき)ですか、それともヘボン式ですか。 ○あの人はすべて英国式だ。 ○書式(しょしき)にしたがって書いてください。 ○新式のものより、わたしは旧式(きゅうしき)のほうがすきだ。 3 数学や化学で計算(けいさん)のやり方などを記号や数字で表わしたもの。 ○式で表わしたものに数字を代入する。 ○化学式。方程式(ほうていしき)。 ○次の数式を解け。 **じき 〔時期〕** (名詞) 1 何かをする時。 ○受付の時期は、あとで知らせます。 ○今は入学試験の時期で、町には学生が多い。 ○時期尚早(しょうそう)。(=まだ、それをするのには早いこと。) 2 何かをするのにちょうどよい時。 /「時機」とも書く。/ ○今はまだ、あの人に話す時期ではない。 ○どんなことでも、するには時期がある。 ○時期をまって手術(しゅじゅつ)をします。 ○時期をうかがって(=いつがいちばんよいかを考えて)いるのです。 3 季節(きせつ)。/「時季」とも書く。/ ○花のさく時期になると、おおぜいの人があそびに来ます。 **じき 〔直〕** (副詞) 1 すぐに。まもなく。/ 「じきに」の形もよく使われる。時間的な長さの感じ方は、場合場合によって、多少のちがいがある。/ ○今、くすりをのめばじきなおりますよ。 ○もう、じきに春が来ます。 ○子どもだと思っているうちに、じきにいい青年になりますよ。 2 近く。/1よりももっときょり的に近いことを表わす。「じきそば」「じき近く」など、他の副詞について、「近い」という意味を強めることもある。/ ○えきまではじきです。ひとりで行けます。 ○ゆうびん局はうちのじき近くです。 ○医者(いしゃ)がじきそばですから安心です。 **しきもの** → しく (426ページ) **じぎょう 〔事業〕** (名詞) 大きな仕事。 ○山田さんは事業に成功(せいこう)して金持ちになりました。 ○父はいろいろの事業に手を出して失敗(しっぱい)しました。 ○パナマ運河(うんが)を造るというのは大事業です。 ○彼は教育という事業に一生をささげたのです。 ○個人で事業をおこすのは、きけんが多い。 **しきりに** (副詞) 1 同じことがくり返しておこるようす。何度も。→たびたび[度々]。 ○きょうはしきりに電話がかかってくる。 2 同じことがずっとつづいておこっているようす。 ○朝からゆきが、しきりにふっている。 ○何がかなしいのか、しきりにないている。 <426> 3 ひじょうにねっしんに物事をきぼうするようす。 ○子どもは、しきりに外であそびたがる。 ○むすこは、外国へ行きたいといって、両親にしきりにたのんだ。 **しきん 〔資金]** (名詞) 仕事をするのに必要な金。 →しほん〔資本]。 ○事業をするには、まず、資金を作らなければならない。 ○新しく工場を造りたいと思ったが、資金が足りないので、銀行からかりることにした。 **し・く[敷く]** (動詞) 1 きれや紙など、はばや長さのあるものをたいらにひろげておく。または、じゃりや小石(こいし)などを一面にひろくちらす。ならべる。 ○へやにじゅうたんを敷く。 ○日本の家ではたいてい、たたみを敷きます。 ○私のうちでは、ふとんを敷いたりたたんだりするのは私の役目です。 ○ふとんの上に敷布 (しきふ)を敷いてください。 ○うま小屋に、わらを敷く。 ○庭一面に小石が敷いてある。 2 物の下におく。下におさえる。 ○紙の下に下敷 (したじき)を敷いて書く。 ○ざぶとんを敷いてすわります。 ○たたみの下に新聞紙を敷いたほうがいい。 ○あのおくさんは主人をしりに敷いている。(=主人よりおくさんのほうの権力(けんりょく)が強いようす。) ○どろぼうを組み敷いた。(=おさえつけた。) 3 鉄道(てつどう)などの設備(せつび)をする。 ○新しく鉄道を敷く。 ○線路(せんろ)が敷かれた。 ○背水(はいすい)の陣 (じん)を敷く。(=勝(か)つか負(ま) けるか最後のつもりで何かやるようす。) 4 法律などを一般(いっぱん)の人にひろく知らせ、それを実行させる。 ○占領地(せんりょうち)に軍政(ぐんせい)を敷く。 ○あの大統領(だいとうりょう)は善政(ぜんせい)を敷いた。 **しきもの〔敷物〕** (名詞) ざぶとんやござのように、すわるときに敷くもの。または、ゆかの上に敷くじゅうたんなど。 ○どうぞ敷物をあててください。(=敷いてください。) ○どのへやもじゅうたんなどの敷物が敷きつめてあった。 **しくしく** (副詞) 1 はなをすすりながら、よわくなくようす。/ 「しくしくと」の形でも使う。/ ○話を聞いているうちに、子どもは、しくしくなき出した。 ○死んだ母親のことを思い出して、しくしくなく。 2 おもに、腹(はら)などの内部が、あまり強くはないが、たえず、さすようにいたみつづけるようす。 ○おなかが、しくしくするが、どうしたんだろう。 ○しくしくいたむんですか。きりきり(=いたみがはげしいようす。)いたむのですか。 <427> ○このごろは刺激的な小説が多い。 **しくじ・る** (動詞) →しっぱい [失敗]。 1 物事が、うまくできないで、失敗(しっぱい)すること。 ○きょうの試験は、しくじった。たぶん60点ぐらいしかとれないだろう。 ○今度は、よく注意して、しくじらないように気をつけなさい。 2 何かに失敗(しっぱい)して、自分のつとめている所をやめさせられること。 ○前の会社をしくじって、ここへは去年来ました。 (関連語)しくじり。 **しげき 〔刺激〕** (名詞,〜する) 1 人間の目・はな・口・した・皮膚(ひふ)などの感覚(かんかく)に作用をあたえて、ある反応(はんのう)をおこさせること。 ○コーヒーやたばこやさけなど強い刺激をあたえるものは病人によくない。 ○刺激がよわいらしく、反応(はんのう)をしめさない。 ○それは神経(しんけい) を刺激する音だ。やめてください。 ○刺激を受けた部分だけ赤くなっている。 ○これはからすぎて、したやのどに強い刺激をあたえる。 2 人間の心に強く感じさせることがら。 ○あの学生はのんびりしすぎているから、何か刺激をあたえて勉強させよう。 ○刺激の少ないいなかの人間にとって、都会の生活は刺激が強すぎる。 ○あの人の言うことは人を刺激する。 ○となりの家の学生に刺激を受けて、子どもが勉強しだした。 **しげ・る[茂る・繁る]** (動詞) くさや木がのびて葉が多く出て、それが重なり合っている。おい茂る。 →かれる[枯れる〕。 ○庭の木は青々とよく茂っている。 ○夏には草木(くさき)がよく茂るが、冬にはそれがかれてしまう。 ○夏、くさがあたり一面、青々と茂っている。 (関連語)茂み。 **しけん 〔試験]** (名詞、~する) 1 物の性質や力などをためすこと。実験(じっけん)。 ○新しい製品(せいひん)の試験の結果を発表する。 ○自動車の性能の試験をする。 ○新しいくすりを試験的に使ってみる。 ○試験台。試験官(かん)。試験済(ずみ)。試験飛行(ひこう)。 ○農事試験場。水産試験場。 2 人の知識(ちしき)・能力などを問題を出してためすこと。考査(こうさ)。 ○あした、学期末の試験があります。 ○この問題は去年の試験に出たから、ことしは出ないだろう。 ○試験しないで入学させることはできません。試験した上で合否(ごうひ=合格か不合格か)を決めます。 ○わたしはこの試験に通らなかったら国へ帰れない。 ○入学試験。 ○試験場。試験科目。 **じけん [事件]** (名詞) 社会でおこる、ふつうでないできごと。 <428> →できごと〔出来事〕。じこ〔事故〕。 ○学校で学生の金がぬすまれるという事件がおきた。 ○その事件は、新聞ですぐに知らされた。 ○大事件がおこったので、すぐに帰らなければならない。 ○殺人(さつじん)事件。盗難(とうなん)事件。 **じこ 〔事故]** (名詞) 人間の不注意や天気・交通の状態などでおこる、ふだんとちがった悪いできごと。 →こしょう〔故障]。じけん[事件]。 ○バスが子どもをひくという事故があった。 ○自動車が、事故をおこしたので、30分ぐらいおくれてつきます。 ○旅行中、何も事故がなくてよかった。 ○車のエンジンが、事故をおこして動かなくなった。 ○交通事故。踏切(ふみきり) 事故。 ○ひこうき事故で、45人が死んだ。 ☆ 「からだの故障(こしょう)。」とはいうが、「からだの事故。」とは言わない。 **じこ〔自己〕** (名詞) 自分自身。 →じぶん〔自分〕。じしん〔自身〕。 ○自己を中心にして物を考える。 ○自己をたいせつにして生きることを考えなさい。 ○よく自己を見つめてみる必要がある。 ○彼のやることは、すべて自己中心だ。 ○私は自己流(りゅう) (=ほかの人から、ならわない、または、ふつうとちがった、自分だけのやり方。)で、花を生(い)けます。 ○自己反省。自己批判(ひはん)。自己否定(ひてい)。 **じこく [時刻]** (名詞) /何時何分というような、時間のある一点を言う。/ ○今、時刻は3時40分です。 ○発車の時刻がわからない。 **じこくひょう〔時刻表〕** (名詞) /汽車・電車・バスなどの出発・到着(とうちゃく)の時間を一目でわかるようにならべて書いたもの。/ ○時刻表で汽車の時間を調べる。 ○この汽車は時刻表にのっていないのかしら。 **しごと 〔仕事]** (名詞) 1 職業(しょくぎょう)。職務(しょくむ=おのおのが受け持っている、しなければならないこと)。 ○仕事につくことができたのは、あなたのおかげです。 ○あの人はいろいろな仕事に手を出したがみな失敗(しっぱい)した。 ○あの人は仕事にせいをだしている。(=いっしょうけんめい努力(どりょく)しているようす。) ○あの人の仕事熱心 (ねっしん)には感心する。 ○仕事をうしなったので、いま人にたのんでさがしてもらっている。 ○あのかたのお仕事は何か、ごぞんじですか。 2 からだや頭を動かしてはたらくこと。 ○やかましくて仕事ができない。 ○あの人は、口先だけでいっこうに仕事をしない。 ○あの人の仕事はていねいだが、おそい。 ○今、仕事中ですからあとで来てください。 ○一日、仕事を休んだら、こんなに仕事 <429> がたまった。 ○さあ、仕事にかかろう。(=仕事を始めよう。) ○仕事がはかどる。(=どんどん仕事が進む。) **じこみ [仕込み]** (接尾語) /場所などを表わすことばにつづいて、「~でおぼえたこと」という意味を表わす。/ ○田中さんの英語は、イギリス仕込みだけあって、さすがにじょうずだ。 ○山田さんは、最近フランスから帰ってきて、本場(ほんば) 仕込みのダンスをみんなに教えている。 ○いつもあそんでばかりいて、試験の前になって、にわか仕込み(=急いで間に合わせるようにおぼえること。)の勉強をしたって、いいせいせきは取れませんよ。 **じじつ〔事実]** I (名詞) ほんとうにあったことがら。まちがいのない、ほんとうの事。 →うそ〔嘘〕。 ○かくさないで、事実をそのままはっきり話しなさい。 ○事実を明らかにさせなければならない。 ○きのうの午後、田中さんが、私の家に来たのは事実です。 ○それが事実か事実でないかは、調べてみなければわからない。 Ⅱ(副詞) まちがいなく。ほんとうに。 ○事実、私は何も知らないんです。 ○あなたは信じられないかもしれませんが、事実、そういう結果になったんです。 **しじゅう [始終]** I (副詞) いつも。たえず。 ○あの人は、始終ぶらぶらあそんでいる。 ○始終、このたばこをのんでいるので、ほかのはのみたくない。 ○彼は、始終、何か病気をしている。 Ⅱ (名詞) /「一部始終」の形で初めからおわりまで全部の意味を表わす。/ ○一部始終をくわしく話して聞かせる。 ○事の一部始終を説明しなさい。 **じしゅう 〔自習〕** (名詞、~する) ほかの人から習(なら) わないで、自分で学習すること。 ○きょうは、先生がお休みなので、自習になった。 ○自習をするのに字引きがいる。 ○自習して、わからないところがあれば、あした質問しなさい。 ○自習したところは、試験に出ません。 ○自習時間。自習室(しつ)。 **ししゅつ 〔支出]** (名詞、~する) 金や品物をある目的のためにしはらうこと。→しゅうにゅう〔収入〕。 ○このごろは金のいることが多く、今月の支出は10万円をこえた。 ○支出ばかり多くなって、収入がふえない。 ○会議に案(あん)を出して、予算(よさん)外の支出をみとめてもらった。 ○合計すると、5,000万円に相当する(=あたる) 品物を支出したことになる。 **じしょ** → じびき (443ページ) **じじょう 〔事情]** (名詞) 物事に関するようす。そうなった原因(げんいん)・理由 (りゆう)などのようす。 ○家庭の事情でつとめをやめました。 <430> ○彼は現代社会の事情に通じている。 ○事情がゆるすかぎり、君のねがいは聞いてあげよう。 ○夏が近づいても、雨が全然ふらないので、水道(すいどう)の事情が悪化(あっか)してきた。 ○なぜ学校を休んだか、事情を説明しなさい。 ○事情があってふたりは別れることになりました。 ○そういうことになった事情を話してください。 **じしん 〔自信〕** (名詞) 自分の能力やねうちを信ずること。 ○試験に受かる自信がない。 ○彼は自信が強いから、平気だろう。 ○今度の仕事は、せいこうする自信がある。 ○自信をもってしなければ、どんなことでもうまくはいかない。 ○彼は、最近、すっかり自信をうしなっているらしい。 ○--度、みんなの前で話してみれば、自分にも話せるという自信がつきますよ。 ○彼は、いつ見ても自信満々と(=自信いっぱいに)している。 **じしん〔自身〕** 1 (名詞) 自分。 ○「あなたご自身で、うんてんなさるんですか。」「はい、自分でいたします。」 ○人にたのまないで、自身で話しに来なさい。 Ⅱ(接尾語) /他の語につづいて、「それそのもの」の意に使う。/ ○私自身といたしましては、反対の考えをもっております。 ○他人は何と言っても、君自身の気持ちをだいじにしてください。 ○政府(せいふ) 自身、この問題にはこまっている。 **しずか [静か]** (形容動詞) 1 大きな音や声が聞こえないようす。 →うるさい。やかましい。 ○わたしのへやは静かで勉強がよくできます。 ○わたしのうちは大通りのそばにあるので、あまり静かではありません。 ○先生がはいってくると、学生たちは急に静かになった。 ○赤んぼうがねているから静かにしてください。 2 動かないようす。→おだやか。 ○長い地震(じしん) だったが、やっと静かになった。 ○風がやんでなみも静かだ。 ○彼は気性(きしょう)がおだやかで、静かな人だ。 (関連語)静けさ。 **しずま・る〔静まる〕** (動詞) しずかになる。→しずめる〔静める]。 ○先生が来たので、うるさかった教室(きょうしつ)はやっと静まった。 ○風がやんでなみが静まらなければ、船を出してはいけない。 **しず・める〔静める〕** (動詞) /「鎮める」と書くこともある。「しずまる」の他動詞。/しずかにさせる。 ○そんなに心配しなくてもいい。もっと <431> 気を静めなさい。 ○あのさわぎは、とてもけいさつだけの力では静められるものではない。 **しず・む[沈む]** (動詞) 1 水の中のほうにはいる。→うく〔浮く〕。うかぶ[浮かぶ〕。しずめる [沈める〕。 ○石は水に沈むが、木は沈まない。 ○台風(たいふう)で多くの船が沈んだ。 ○日が西の空に沈んだ。 ○私は水中に1分間と沈めない。 2 (心配なことなどがあって) 元気がなくなる。かなしい気持ちになる。 ○あの人はおかあさんに死なれてかなしみに沈んでいる。 ○わたしはその話を聞いて沈んだ気持ちになった。 ○Aさんはいつも沈んだ様子をしている。 **しず・める〔沈める〕** (動詞) 水の中のほうに入れる。しずむようにさせろ。/「沈む」の他動詞。/ ○石を池(いけ)に沈める。 ○今度の台風(たいふう)のために多くの船が沈められた。 ○敵(てき)の船を沈める。 **しせい〔姿勢]** (名詞) 1 からだのかっこう。特に、くびをまげたり、せなかをまるくしたり、または、のばしたりするようなからだの形のとり方。→かっこう〔格好〕。 ○正しい姿勢で本を読まないと目が悪くなる。 ○彼はいつも姿勢がいい。 ○姿勢が悪いので、年よりもふけて(=年とって)見える。 ○姿勢を正して字を書くと、じょうずに書けますよ。 2 あるものに対する心のもち方。態度。 ○国民全体が、政治に対する姿勢を正さなければならない。 **しぜん[自然]** I (名詞) 1 山や川など地球(ちきゅう)上にある人間以外のもの。人が作ったものでないもの。 ○美しい自然のけしきをしゃしんに取る。 ○山がくずされ、家がたてられて、だんだん自然の美しさがうしなわれていく。 ○都会の人はいなかの人にくらべて、自然にめぐまれていません。 ○自然現象(げんしょう)。自然界。自然美。 2 / 特に注意したり、手をくわえたりしないようす。/ ○写真(しゃしん)は自然のかっこうでうつしたほうがよい。 /「~な」の形も使う。/ ○マイクの前に立つと、自然の話し方ができなくなる。 ○事のなりゆきがこうなるのは、全く自然だ。 Ⅱ(副詞) 1 前にのべた当然の結果として。したがって。 ○彼は無口だから、自然友だちもなかなかできない。 ○あの地方は一年中天候(てんこう)が悪いので、自然住民の性格もくらい。 2 人が何もしないのにそうなるようす。ひとりでに。おのずから。/ 「自然に」 <432> 「自然と」の形で使われることが多い。/ ○さかなは、ならわなくても自然におよげるようになる。 ○おおぜいの人の前に立つと、自然に顔が赤くなってしまう。 ○だれも手をふれないのに、自然にドアがしまった。 ○くすりものまなかったけれど、自然と病気はなおった。 ○こんなことをだれがやったかは、そのうち自然とわかるよ。 **しそう [思想]** (名詞) 1 心にうかんだ考え、または、ものの見方。 ○新しい思想がうかんできた。 ○なかなか思想がまとまらない。 ○あの人の思想ははばがひろい。 2 社会や人の生き方に対する一定の考え方。 ○山中さんは社会主義(しゃかいしゅぎ)の思想をもっている。 ○あの作家は自然主義思想のえいきょうを受けている。 ○彼の思想は西洋思想と東洋思想を一つにしたものだ。 ○彼はわかい時、思想問題でけいさつにひっぱられた。 ○衛生(えいせい) 思想が普及(ふきゅう=ひろくどこにでもゆきわたること。)した。 ○彼ははげしい思想をもっている。 ○彼は思想的にゆきづまってしまった。 ○資本主義(しほんしゅぎ) 思想。共産主義思想。民族(みんぞく)思想。 ○思想家。思想運動。 **しそん〔子孫〕** (名詞) 子、まご、その子、そのまごと、その血(ち) すじを引いて生まれる人々。子や、まご。→せんぞ〔先祖〕。 ○私は、徳川家(とくがわけ)の子孫です。 ○おじいさんは、子孫のために財産(ざいさん)をのこしておいてくださいました。 ○このことばは、子孫に長くつたえてほしい。 **した〔下〕** (名詞) →うえ〔上〕。 1 /場所について「上」の反対。/ ○ベッドの上にもうふがあります。ベッドの下には何もありません。 ○わたしのへやの下はAさんのへやです。 ○このエレベーターは下へ行きます。 ○東京タワーから下を見ると、東京の町がよく見えます。 ○あの木の下で少し休みましょう。 ○はしの下を川がながれている。 2 年齢(ねんれい)が少ないこと。わかいこと。 ○弟はわたしより三つ下です。 ○君はもう大きいのだから、下の者はかわいがってやりなさいよ。 3 (地位や身分などが)ひくいこと。部下の者。 ○あの課長(かちょう)はいつも下の者にたばこを買いに行かせます。 ○あの人はよく下の者の世話をする。 ○あの人の下で仕事をするのはいやです。 **したづみ〔下積み〕** (名詞) 1 ほかの荷物(にもつ)の下にはいっていること。 ○重い荷物の下積みだったのでこわれてしまった。 2 いつまでも人の下で使われていて、えらくなれないこと。 ○あの人は仕事はじょうずだが、学校へ <433> 行かなかったので、いつまでも下積みだ。 **したがき 〔下書き〕** (名詞、~する) 1 きれいに書くために、その前にためしに書くこと。また、そのもの。 ○下書きを書いてから、清書(せいしょ)するつもりです。 ○先生に出すはがきだから、別の紙に下書きをしてみたほうがいいでしょう。 2 文章をまとめるのに、じゅんびのためにだいたいを書くこと、また、そのげんこう。絵などを本式にかく前にだいたいの形をかいておくこと、また、そのもの。 ○だいたいの下書きはかけているから、もう少し手をくわえればできあがる。 ○下書きしてから、色をつけたほうが、失敗(しっぱい)が少ない。 **したしらべ〔下調べ〕** (名詞、~する) ある事をする前に調べること。前もって勉強すること。→よしゅう [予習〕。 ○あした学校でするところの下調べをする。 ○下調べができていないと、先生の話がよくわからない。 ○あそこを工事するについては、よく下調べをしておかなければならない。 **した〔舌〕** (名詞) からだの部分。口の中にあって食べ物の味をみたり、声を出すのに使うところ。 ○あの子はしかられるとすぐ舌を出す。 ○あわてて食べたので舌をかんでしまった。 ○うしの舌は料理にも使われる。 ○舌があれて、食べ物の味がわからない。 ○彼の話し方は早くて、よく舌が回るものだと感心させられる。 ○あいつはいつも舌の先(=心から出たことばではない、ただ口先だけのこどば)で人をごまかす。 /「舌先」とも言う。/ ○舌をまく。(=すぐれていることにたいへんおどろく。) ○二枚舌(にまいじた)を使う。/ うそを言うこと。/ **しだい〔次第]** I (名詞) 1 物事が変化していくようす。または、そうなった理由。→じじょう 〔事情]。 ○事の次第は、こういうことである。 ○事と次第によっては、戦争になるかもしれない。 ○今、申し上げましたような次第でございます。 2 物事のじゅんじょ。 ○式の次第を会場にはりだす。 II (接尾語) /ほかの語について、副詞的に使う。/ 1 /動詞②につづいて「・・・・・・するとすぐに」の意味を表わす。/ ○つごうがつき次第、お返事いたします。 ○でき次第、おとどけいたします。 2・・・・・・によって決まる。 ○すべては、君の決心次第だ。 ○あなたの気持ち次第で、この問題はどうにでもなります。 **じだい〔時代〕** (名詞) 歴史(れきし)の中のある長さの時。また、かなり長い年月。 ○時代によって習慣(しゅうかん)がかわります。 ○奈良(なら)に都があった時代を奈良時代と言う。 ○20世紀(にじっせいき)は原子力(げんしりょく)の時代だ。 <434> ○平安時代。江戸(えど)時代。原子力時代。 **しだいに [次第に]** (副詞) 状態が少しずつ変化するようす。だんだんに。/かなで書くことも多い。/ ○汽車は、しだいにとおざかって小さくなっていった。 ○日本語読本の巻一(まきいち)、巻二と進むにしたがって、しだいにむずかしくなってきた。 ○午後からしだいに風雨が強くなるでしょう。 ○大雨がふりつづいたため川の水がしだいにましてきた。 ○どんなことでも最初はおもしろくないが、しだいに興味(きょうみ)が出てくろものです。 (関連語)しだいしだいに。 **したが・う〔従う〕** (動詞) 1 後ろについて行く。 ○生徒たちは先生に従って歩いていた。 ○犬が主人の後ろに従って歩いている。 2 命令・きそく・習慣(しゅうかん)などのとおりにする。 ○わたしはA先生のことばに従って大学へ行くことにしました。 ○父のことばに従わないで山へ行って、けがをしてしまいました。 ○学校のきそくに従わない学生はすぐやめさせる。 ○投業料をはらわない学生はきそくに従って(=きそくで決まっているとおり)退学(たいがく)させます。 ○日本へ来たら日本人の習慣(しゅうかん)に従わなければならない。 3 / 「~にしたがって」の形で「それと同じだけ」「それと並行(へいこう)して」の意味を表わす。このときは漢字は使わない。/ ○南へ行くにしたがってだんだんあつくなる。 ○年をとるにしたがってからだがよわる。 ○漢字はならうにしたがって興味(きょうみ)がましてきた。 **したがき** → した (432ページ) **したがって** (接続詞) だから。それだから。 ○あの学生はよく勉強した。したがって試験もよくできた。 ○これはたいへんよい品物です。したがってねだんも高いです。 **したぎ〔下着〕** (名詞) 洋服(ようふく)や和服(わふく)で、はだにじかに着るもの、シャツやパンツなど。 ○よごれた下着を着ているのは気持ちが悪い。 ○わたしは、下着は自分であらいます。 ○ねるときは、下着をぬいで、ねまきを着なさい。 **したく** (名詞、~する) 何かをする前に、それらのためにいろいろじゅんびをすること。 →ようい〔用意〕。じゅんび [準備〕。 ○食事のしたくができましたから、せきについてください。 ○あした旅行に行くので、きょう、そのしたくをしなければなりません。 ○今したくしていますから、ちょっとまってください。 <435> ○けっこん式のしたくはもう全部ととのいました。(=そろいました。できました。) **したし・い〔親しい〕** (形容詞) →したしむ「親しむ〕。仲(なか)がよい。(友だちとして)よく知っている。 ○Aさんとわたしは小学校の時からの親しい友だちです。 ○わたしはAさんと小学校の時から親しくしています。 ○わたしはあの人とはあまり親しくないんです。 **したしみ** → したしむ (435ページ) **したし・む〔親しむ〕** (動詞) →きらう。 1 仲(なか)よくする。友だちになる。 ○あの人は親しみにくい人だ。 ○彼とは20年来親しんできた仲だ。 2 すきでいつもそれをする。 ○わたしは読書に親しんでいます。 ○これはわたしが30年来親しんでいる酒(さけ)です。 **したしみ〔親しみ〕** (名詞) 仲(なか)よく思う気持ち。 ○わたしはあの人には親しみがもてない。(=仲よくなれない。) ○あの人は親しみのある顔 (=すぐ仲よくなれそうなやさしい顔。)をしている。 **したしらべ** → した (432ページ) **したづみ** → した (432ページ) **しつ〔質〕** (名詞) その物のよい、悪いを決めるもとになる性質。/人の場合は「性質(せいしつ)」、物の場合は「品質(ひんしつ)」とも言う。/ ○この学校の学生は質が悪い。(=勉強もしないし、悪いことばかりしている。) ○質の悪い酒(さけ)をのむと、頭がいたくなる。 ○このぴんせんは質が悪くて、字が書けない。 ○この店の食べ物は、ねだんは安いが、質が悪い。 **しつ〔室〕** (接尾語) /ほかのことばにつづけて、「へや」の意味を表わす。また、へやを数えるのにも使う。/ ○先生の研究室(けんきゅうしつ)はどのへやですか。 ○35号室のお客様は、お帰りになりました。 ○「そのたてものには、何室(なんしつ)ぐらいあるんですか。」「全部で50室ぐらいでしょう。」 ○応接(おうせつ)室。面会室。図書(としょ)室。実験室。手術(しゅじゅつ)室。 ☆「いっしつ、にしつ、さんしつ、・・・・・・」と数える。しかし、1~5ぐらいまでは、「へや」「ま」を使い、「ひとへや、ふたへや、みへや、・・・・・・」または「ひとま、ふたま、みま、・・・・・・」と言うことが多い。→へや〔部屋〕。ま〔間〕。 **じつ〔実]** (名詞) 1 ほんとうのこと。まこと。 ○実を言うと、私はその人にまだ会ったことがないんです。 ○実のところ(=ほんとうのことを言うと。)、病人には、病名は言ってないのです。 <436> ○あの子は私の実の子ではない。 2 うそのない心。まごころ。 ○あの人は、実のある人だから、安心して仕事がまかせられる。 ○あの人の言うことは口先だけで、実がともなわない。 **じつに〔実に〕** (副詞) ほんとうに。まったく。じっさい。/おどろいた気持ちをこめて言うときに使う。/ ○実に、この絵はよくかけている。 ○実に、すばらしいけしきだ。 ○実に、変だ。 **じつは〔実は〕** (副詞) ほんとうは。ほんとうのことを言えば。じっさいは。 ○彼は、一見、金持ちに見えるが、実は借金(しゃっきん)でたいへんなんだそうだ。 ○実は、きょうはあなたにおねがいがあって来たのです。 **しっかり** (副詞) 1 物事がかたく強いようす。/ 「しっかりと」の形でも使う。/ ○あぶないからしっかりわたしにつかまっていなさい。 ○台風(たいふう)が来るそうだから、とばされないようにしっかりとしばりつけてください。 ○このかさのほねはしっかりしているから、まだ一度もおれない。 ○何事でも基礎(きそ)がしっかりしていないとだめになる。 2 人の性質や考え方が、まちがいがなく、信用のできるようす。 ○あの人はしっかりしている人だ。 ○あの学生はしっかりした意見をのべる。 ○もっとしっかりしないとこまる。 ○あのおくさんはしっかり者だ。 3 気持ちをひきしめ、ゆだんのないようす。 ○しっかり勉強してください。 ○あすは試験だね。しっかりがんばって来い。 ○しっかりしなさい。そんなことであきらめてはいけません。 ○きずはあさい。しっかりしろ。 **しっけ [湿気]** (名詞) 物や空気にふくまれている水分。 /しっきとも言う。/ ○この家は、湿気が多いのでからだによくない。 ○日本の夏は、湿気が多いからむしろあついと言われている。 ○これは、湿気のない所にしまっておいてください。 **じっけん 〔実験〕** (名詞、~する) /理論(りろん)や仮説(かせつ)の中で考えられていることが、じっさいにそうであるか、また、そうできるか、できないかをためしてみること。/ ○化学の実験をする。 ○実験の結果、その理論が正しいことが、証明(しょうめい)された。 ○学校でならったことを、さっそく実験してみました。 ○これは、実験用のどうぐです。 ○実験室。人体実験。 **しつこ・い** (形容詞) / 「しつっこい」とも言う。/ →あっさり(した)。くどい。 1 追っても追ってもついてきたり、何度もうるさくたずねたりするようす。 ○このはえは、全くしつこい。追っても <437> すぐまたとんでくる。 ○そんなに、しつこく同じことを、なぜ聞くんですか。 ○私はあの人がきらいなのに、何度ことわってもしつこくたずねてくる。 2 色や味やかおりなどが強く、あっさりしていなくて、あまりいい感じではないようす。 ○この料理はあぶらが多くて、しつこい味だ。 ○そんなにいろいろな色を使うと、しつこくなりますよ。 **じっこう [実行]** (名詞、~する) 考えたり計画したことなどをじっさいに行なうこと。 ○その計画は実行がむずかしい。 ○実行にうつす前に、もう一度よく考えたほうがいい。 ○何事も実行が大事だ。 ○計画どおりに実行できれば問題はない。 ○考えることと実行することとは別だ。 ○問題は、それをいかに実行すればよいかです。 **じっさい 〔実際]** I (名詞) ほんとのようす。場合。→事実。 ○あなたのおっしゃることは実際とかなりちがっていますね。 ○理論(りろん)と実際がぴったり合うということは、なかなかないことだ。 ○お金をわすれたのではなく、実際はどこかに落としてしまったんだ。 ○これは実際にあったことなんです。作りごとではありません。 Ⅱ(副詞) ほんとに。全く。実に。 ○人によくわかってもらうように話すことは、実際むずかしいもんだ。 ○こう毎日さむくては、実際、やりきれないなあ。 ○あの人が人をころしたのを、実際、乙の目で見たんです。 /この場合、「実際に」 「事実」は使えるが、「実に」は使えない。/ **じっさいじょう 〔実際上]** (連語) 実際には。事実上。/副詞的に使う。/ ○そんなことは実際上ありえないことだ。 ○実際上どうあつかったらいいでしょうか。 **じっさいもんだい 〔実際問題〕** (連語) ○法律の勉強をしたが、まだ実際問題にぶつかったことはない。 ○実際問題として(=実際上)は、このきそくはあってもむだなものだ。 **じっしゅう 〔実習]** (名詞、~する) 話や講義(こうぎ)で習(なら)った技術(ぎじゅつ)を、じっさいにやってならうこと。 ○夏休みに工場で実習をしてみるつもりです。 ○外国語の教授法(=教え方)の実習を受ける。 ○今まで習ったことを、病院(びょういん)で実習することになった。 ○工場実習。実習生。 **しっそ〔質素]** (名詞、〜な・に) 生活のしかたが、あまり金をかけないで、じみなようす。→ぜいたく。はで〔派手]。じみ〔地味]。そまつ〔粗末〕。 ○生活は質素・倹約(けんやく)を旨(むね)とする。(=第一とする。) ○質素をけちんぼと同じに考えてはいけない。 ○あの学者は、ひじょうに質素な生活を <438> している。 ○いなかで質素にくらす。 ○彼は、質素なほうだから、あまりはでなことは、よろこばないだろう。 ○質素な食事。 **じっと** (副詞) 1 からだを動かさないで、しずかにしているようす。 ○しゃしんをうつしますから、じっとしていて、動かないでください。 ○動くと血(ち)が出ます。5分ぐらいじっとしていなさい。 ○この子は元気で、1分とじっとしていられないんです。 2 / 「じっと見る。」「じっと考える。」の形で/目や考えをそれから外に向けないでいるようす。 ○私の顔をじっと見ている。 ○目をとじて、じっと考えている。 3 自分の感情 (かんじょう)をおさえて、何か言ったりしたりするのを、がまんするようす。 ○ずいぶんひどいことを言われたが、じっとがまんして聞いていた。 ○今は反対しないで、しばらくじっとしているほうがいい。 **しっぱい [失敗]** (名詞、~する) 物事がじょうずにできないで、やりそこなうこと。しくじる。→せいこう〔成功〕。 ○失敗は成功(せいこう)の母である。 ○あの人は事業の失敗のために家を売った。 ○わたしは二度とこの失敗をくり返すまいと心にちかった。 ○この失敗を生かして今度こそ成功させよう。 ○計画は大失敗におわった。 ○彼は酒(さけ)と女で失敗した。 ○ひこうきは着陸(ちゃくりく)に失敗してこわれた。 **じつぶつ 〔実物〕** (名詞) 見本とかしゃしんなどでなく、じっさいの物。 ○実物を見てから、買うか買わないかを決めます。 ○実物は、しゃしんよりいいそうだ。 ○この本のしゃしんは実物大(=実物と同じ大きさ。)です。 **しっぽ** (名詞) 1 動物の尾(お)。/ 「しっぽ」のほうが会話的。/ →お[尾〕。 ○しっぽをふって子犬がついてくる。 ○私が石をなげたら、しっぽをまいて(=かなわないと思って、いそいで)にげて行った。 /人間の場合にも使う。/ 2 ほそ長いものの末(すえ)のほう。 ○大根(だいこん)のしっぽ。 ○さかなはしっぽのほうより、頭のほうがおいしい。 3 人間のもっている弱点(じゃくてん)やごまかしていること。 ○お客にしうばをつかまれているから、店としても、強いことが言えない。 ○今度の事件(じけん)で、あの人は、すっかりしっぽを出してしまった。 **しつもん [質問]** (名詞、~する) 自分のわからないところを聞くこと。 →こたえ[答え]。 ○先生は学生の質問に答える。 ○何か質問があれば、聞いてください。 ○「先生。これはどういう意味(いみ)ですか。」とAさんは先生に質問した。 <439> **しつれい 〔失礼〕** (名詞、〜な・に、〜する) 1 人の気分を悪くするようなことをしたり言ったりすること。 ○お客様が来ますから、失礼のないように気をつけてくださいよ。 ○ノックをしないで人のへやにはいるのは失礼だ。 ○授業中にねているのは先生に失礼ですよ。 ○あの人はだれにでも失礼なことを言う。 2 「失礼ですが」の形で、/人に何かをたずねるときに使う。/ ○失礼ですが、あなたはどなたですか。 ○失礼ですが、あなたのお仕事は何ですか。 ○失礼ですが、あなたはおくさんがいらっしゃいますか。 3 人にあやまるときに使うことば。「ごめんなさい」「すみません」の意味。/ ○きのうは先に帰って失礼しました。 ○どうもおそくなって失礼いたしました。 ○「ちょっと失礼します。」/人の前を通るときなどに言う。/ 4 / 別れるときに言うことば。「さようなら」の意味。/ ○ではこれで失礼します。 ○じゃあ失礼。/かんたんなあいさつ。/ **して** (助詞) 1 /体言について動作が行なわれる場合の状態を表わす。/ →で。 ○ひとりではできなくても、みんなして力を合わせてやればすぐできます。 ○ご主人とおくさんとふたりしてはたらいています。 ○あそこのうちは親子して大学の教授です。 2 /「~なくして」「〜ずして」の形で、「~なしで」とか「~がない場合には」というような意味を表わす。多く書きことばで使う。/ ○愛(あい)なくして、なんでこんな浮浪児(ふろうじ)の世話ができるでしょう。 ○あなたなくしては一日も生きていられないでしょう。 ○みなさんの協力(きょうりょく)なくしては、この仕事はできなかったでしょう。 ○期せずして(=思いがけなく)あなたの意見と一致(いっち) しました。 3 / 「~をして〜しめる」の形で「~に~させる」の使役の言い方の「だれ(なに)に」の意味を表わす。話しことばでは使わない。/ ○彼をして言わしめれば、「くだらない。」の一語につきるでしょう。 ○国民をして経済 (けいざい)の発展(はってん)に理解(りかい)をもたせ、ひいては国民生活の安定をはかることがたいせつだ。 4 /時間を表わすことばのあとについて、その時間が「たって」「すぎて」という意味を表わす。「~してから」の形でも使う。「する」+「て」の形。/ ○2,3日して来てみてください。 ○あのかたは私がお見舞 (みま)いに行ってから1週間ほどして退院(たいいん)なさいました。 ○会は1時間ぐらいしてから始まりま す。 ○田中さんが見えたのは、私が来て5分ぐらいしてからです。 5 / 「して」をつけて、特にそのことがらを強く表わす。/ ○今にして思えば、あの時があのかたに <440> 会った最後です。 ○不合格の知らせを受け、のぞみは一瞬(いっしゅん)にして消えてしまった。 ○第一、あの人がだまって休んだことからしてゆるせません。 ○あの頭のいい田中さんをもってしても、この問題はそうかんたんには解けないと思います。 **じてん[辞典・字典・事典]** (名詞) →じしょ〔辞書〕。じびき〔宇字引き〕。 1 ことばを一定のじゅんじょにならべ、その発音・意味・用例などを説明した書物。ひろく2・3の「字典」「事典」もこれに入れて使うこともある。 ○国語辞典をひいて、ことばの意味を調べる。 ○和英辞典。ドイツ語の辞典。 2 /漢字を一定のじゅんじょにならべ、その読み・意味・用例などを説明した書物。/〔字典〕 ○漢和字典。/辞典とも書く。/ 3 /ことがらや物に関する語を集めて、その内容または、語を一定のじゅんじょにならべて、それを説明した辞書のような形にした書物。/〔事典〕 ○歴史(れきし)事典。音楽(おんがく)事典。地名事典。人名事典。 ○百科事典(=エンサイクロペディア)。 **じてんしゃ [自転車]** (名詞) 自分でペダルをふんで、車を回して進むのりもの。ふつうは二輪(りん)の車。 ○自転車にのれますか。 ○きょうそう用の自転車でサイクリングに行く。 ○みちがこんでいてあぶないから、自転車をおりて行きなさい。 ○自転車をこぐのは、この年よりの足にはかなりこたえる。 / 「いちだい、にだい」と数える。/ **しどう〔指導〕** (名詞、~する) ある方向・目的に向かって教えみちびくこと。→教育。 ○あの先生は水泳 (すいえい)の指導がうまい。 ○海外へ技術(ぎじゅつ)の指導に人をおくる。 ○山口君がこの大学の学生運動を指導している。 ○前川先生の指導のもとで研究(けんきゅう)をしている。 ○指導のよろしきをえて(=指導がよかったので)せいせきが上がった。 ○今後ともよろしく御指導ください。 **じどう [自動]** (名詞) /おもに、きかいなどが、特に力をあたえなくても、その物の中の動力で動くこと。たいてい、ほかの語とともに使う。/ ○ドアが自動的にあいたりしまったりする。 ○これは、自動電話です。 ○電車のきっぷは、自動販売器(はんばいき)で、買えます。 ○最近は、自動式の販売器が多く使われている。 **じどうしゃ〔自動車〕** (名詞) じどうしゃ。/ ただ「車(くるま)」と言うこともある。/ →車。 ○私は自動車を1台持っています。 ○きのう自動車で箱根(はこね) ヘドライブにでかけました。 ○自動車の事故(じこ)で3人死にました。 ○自動車が故障(こしょう)して、会社におくれました。 <441> ○自動車を運転(うんてん)する。 ○自動車にのる。 ○自動車をおりる。 **しな〔品〕** (名詞) 1物。しなもの。→しなもの〔品物]。 ○たいせつな品だからだいじにとりあつかってください。 ○この店には品が多い。 ○いろいろな見まいの品をいただいた。 ○品切れ(=品が全部売れて、のこっていないこと)。品うす(=品が不足しているようす)。 2 物のよしあし。品質(ひんしつ)。 ○品がいいからよく売れる。 ○少し品が落ちた。(=品質が悪くなる。) **しなもの〔品物〕** (名詞) しな。物。品質(ひんしつ)。→しな〔品〕。 ○母からいろいろな品物がおくられてきた。 ○ここにある品物をおとうさんにわたしてください。 ○品物さえよければねだんが高くても買います。 **しな・びる** (動詞) /水分がなくなり、しわができて、おとろえでくるようす。/ ○このみかんは、2週間ぐらい前に買ったもので、すっかりしなびてしまった。 ○年(とし)をとると、わかわかしさがなくなって、ひふが、しなびてくる。 ○しなびたおばあさん。 **しなもの** → しな(441ページ) **じならし [地ならし]** (名詞、~する) でこぼこのある地面を、たいらにすること。あることをするために、前もってやろだいたいの用意。 ○よく、地ならしをしてからコンクリートのみちをつくる。 ○道路(どうろ)工事の人が、地ならししている。 ○相手との交渉 (こうしょう)は、私が地ならしをしておきますから、正式にはあなたがやってください。 **じなん〔次男〕** (名詞) →ちょうなん〔長男〕。さんなん〔三男〕。じじょ〔次女〕。男の子の中で、二番めに生まれたもの。二男(になん)。 ○長男は会社員で、次男は大学の教授です。 ☆男も女もふくめた、全体の子の中で、二番めは第二子という。 **しにものぐるい 〔死に物狂い〕** (連語) 死んでもかまわないという気持ちで、いっしょうけんめいに物事をすること。/「死に物狂いで」の形で、副詞的に使うことが多い。/ ○最後の試験なので、死に物狂いで勉強した。 ○死に物狂いで、はたらかなければ、1年でこんなにたくさんの財産(ざいさん)ができるはずはない。 ○大火事にならないように、人々は火を消すのに死に物狂いだった。 ○死に物狂いの努力(どりょく)をして、やっと事件(じけん)を解決した。 **し・ぬ〔死ぬ]** (動詞) →いきる〔生きる〕。 1 命がなくなる。→いきる〔生きる〕。うまれる〔生まれる〕。 ○生まれてから死ぬまで父はまちがった <442> ことは一つもしなかった。 ○死んだ母を思い出す。 ○もう生きるのぞみがなくなった。早く死にたい。 ○わたしは早く父に死なれたので、はたらきながら勉強した。 2 字や絵、そのほか物事がいきいきとしていないようす。 ○字が死んでいる。 ○絵はじょうずだが、おしいことに絵の中の人物が死んでいる。 ○町全体が死んだようだ。 3 やっても役にたたない。むだになる。 ○それでは、そうして作った金が死んでしまう。 ○そんなことをしては、あの人の親切(しんせつ)も死んでしまうよ。 **しはい〔支配〕** (名詞、~する) 1 ある者の勢力(せいりょく)や権力(けんりょく)で相手や相手国などをとりしまり、治めること。 ○彼は世界支配の野望(やぼう=大きなのぞみ、野心(やしん)。)をもっている。 ○われわれは資本家(しほんか)階級(かいきゅう)に経済 (けいざい) 的に支配されている。 ○かつては海を支配する者が世界を支配したが、今は空を支配する者こそ世界の支配者だ。 ○わたしは山中さんの支配下にある。 2 そのものの影響(えいきょう)を受ける。 ○人間は環境(かんきょう)に支配されやすい。 ○女性は感情(かんじょう)に支配され ることが多い。 ○しばしば新聞は世論(せろん)を支配することがある。 ○これは国の運命を支配する重大事だ。 **しばい〔芝居]** (名詞) 1 演劇(えんげき)。/特に歌舞伎(かぶき)のような日本的なものを言うことが多い。/ ○母はきょう芝居を見に行った。 ○芝居のだしもの(=演(えん) ずる作品)と役者(やくしゃ))がいいと客の入りもよくなる。 ○村に芝居がかかっているそうだ。見物に行こうか。 ○芝居がはねた(=おわった)らしい。 2 人をだますための作り事。(=ほんとうでない、うそのこと。)、 ○あの人の芝居にだまされた。 ○あの人は芝居がうまい。(=うその事をまるでほんとうのように言ったり、したりする。) ○あれは彼のしくんだ芝居であることがわかってきた。 ○あの女の人はほんとうに泣(な)いているのではありません。芝居ですよ。 ○あれはどうもお芝居くさい。 **しばらく** (副詞) 1 あまり長くない少しの時間。 ○しばらくおまちください。 ○君が帰ってしばらくすると、山中君が来た。/「する」につづいて、「少しの時間がたつ」意味を表わす。/ ○私はしばらくここであの人を待ちます。 ○今いそがしくて手がはなせません。すみませんが、しばらくして(=少し時間がたって)からまた来てください。 2 少し長い期間。 ○「やあ、しばらくですね。お元気ですか。」 ○あの人からしばらく手紙が来ない。 <443> ○今月の初めにちょっとふっただけで、しばらく雨がふらない。 ○しばらくぶり(=ひさしぶり)で国に帰った。 **しば・る〔縛る〕** (動詞) 1 物と物がはなれないようにひもやなわでまいて結ぶ。 ○にもつをなわで縛る。 ○ほうたいできず口を縛った。 ○ほどけないようにしっかり縛らなければいけません。 2 / 「そのために自由な行動ができない。」と言う意味を表わす。/ ○朝から夜まで仕事に縛られてどこへも行くひまがない。 ○規則(きそく)で縛って自由に仕事ができなくしてしまう。 ○わたしはだれからも何からも縛られないところで生活したい。 ○時間に縛られて思うように話せなかったのがざんねんだ。 **じびき 〔字引き〕** (名詞) →じしょ〔辞書〕。じてん〔辞典〕。 ことばの意味や字の使い方を調べる本。 ○このことばの意味を字引きで調べました。 ○ちょっと字引きを引いてたしかめてみてください。 ○私は字引きを2,3さつ持っています。 ☆ 本の名まえとしては、たとえば漢和(かんわ)辞典・法律辞典などと言い、「字引き」は使わない。 **じしょ〔辞書〕** (名詞) →じびき〔字引き〕。 ○意味のわからないことばを辞書で調べました。 ○この辞書の引き方を教えてください。 ○私は辞書を読むのが一つの楽しみです。 **じひびき 〔地響き〕** (名詞) 地面が動いて、音をたてること。 ○大きな石が、地響きを立てて山の上から落ちてきた。 ○大型(おおがた)のトラックがはしると地響きがして、家がゆれる。 **しび・れる[痺れる]** (動詞) からだの全部、または一部の感じがなくなって、自由に動かなくなること。 ○2時間すわっていたら、足がしびれて立てなくなってしまった。 ○重い物を持ったからだろうか、手がしびれて動かない。 ○くすりのせいか、からだがしびれてきた。 **しぶ・い[渋い]** (形容詞) 1 / まだ熟(じゅく)していない、青いくだものを食べたときの舌(した)をさすような感じがする味。/ ○このかきは、青くてしぶい。 2 あまり派手(はで)でなく、おちついて上品な感じのようす。 ○この日本間のからかみは、なかなかしぶいですね。 ○あのおくさんは、しぶい色の着物がよくにあいます。 3 おもしろくない事があったりして、きげんが悪いようす。 ○あの人は、しぶい顔をしているが、何かあったんでしょうか。 <444> **しぶみ [渋み]** (名詞) ○外国人には、茶室(ちゃしつ)のしぶみは、わかりにくいでしょう。 /渋さとも言う。/ ○このりんごにはしぶみがある。 **しぶ・る[渋る]** I (動詞) 1 物事が、うまくすすまない状態になる。 ○書きにくいことなので筆(ふで)が渋る。 ○このところ、少し売れゆきが渋っています。 2 /多く「〜の(を)しぶる」の形で、「~したくない」「~したがらない」「~するのがいやだ」などの意味を表わす。/ ○友だちとやくそくはしたけれど、天気が悪いので、出かけるのを渋っている。 ○品物はいいけれど、少しねだんが高いので、買うのを渋っている。 ○あなたが支払(しはら)いを渋れば、あの店がこまりますよ。 ○どうしようかと、まだ返事を渋っています。 Ⅱ(接尾語) /動詞の②につづいて、「あまり〜したくない(したがらない)」という意味を表わす。漢字は使わないほうがよい。/ ○田中さんは、いつもお金を出ししぶるので、みんなにきらわれています。 ○自分の気持ちがうまく言い表わせなくて、手紙を書きしぶっています。 ○あの人が聞いてがっかりするだろうと思うと、旅行にいっしょに行けなくなったことを、どうも言いしぶってしまう。 **じぶん〔自分〕** (名詞) じぶん。 ○自分のことは自分でしなさい。 ○あの人は自分で失敗(しっぱい)して自分でおこっている。 ○あの人は人の物ばかり使って、自分ではなにも買いません。 ○自分の考えが自分にもわからない。 **じぶんかって〔自分勝手〕** (名詞、〜な・に) /「じぶんがって」とも言う。/ 人のことを考えないで、自分につごうのよいようにばかりすること。 ○自分だけ、はたらかないなんて、少し自分勝手がすぎるよ。 ○あの人は自分勝手な人だから、みんなにきらわれる。 ○みんなで研究(けんきゅう)しているのだから、自分勝手にはできない。 **じぶん〔時分]** (名詞) だいたいのある時期。ころ。/ 「時分」だけで使うことは、今はほとんどない。/ ○私が小学校へ行っていた時分は、こんなにいい本はありませんでした。 ○戦争で食べ物がなかった時分は、ほんとうにたいへんでした。 ○今時分(=今ごろ)、みんなは、山の上で、一休みしているだろう。 ○これは、来年の三月時分にできあがる予定です。 **じぶんかって** → じぶん (444ページ) **しほう 〔四方〕** (名詞) 1 東西南北の四つの方角(ほうがく)。 ○みちは四方に通じている。 ○勉強がおわると、学生たちは四方にちって行った。 2 まわり全部。四面(しめん)。ぐるり。 <445> ○日本は四方を海にかこまれた島国(しまぐに)である。 ○敵(てき)に四方をかこまれた。 ○こまっている人に四方からすくいの手がさしのべられた。 ○山の上から10キロメートル四方が手にとるようにはっきり見える。 **しほうはっぽう 〔四方八方〕** (名詞) あらゆる方面。 ○四方八方から敵(てき)のせめて来る声が聞こえる。 ○四方八方手をつくしてその本をさがしたが、とうとう見つからなかった。 ○注意ぶかく、四方八方に目を配っている。 ○四方八方から火の手があがった。 **しぼ・る[絞る・搾る]** (動詞) 1 水気(みずけ)をふくんでいる物を、ねじったりおしたりして、その水気を取ること。または、中の水分を取り出すこと。 ○タオルを絞る。 ○牛(うし)のちちを絞る。 2 出ないものをむりに出そう、出させようとする。 ○声を絞って、せんきょのえんぜつをする。 ○ちえを絞ってみたが、なかなかいい考えがうかばない。 ○子どもをはたらかせて、お金を絞りとるひどい親がいる。 ○はたらけない病人から税金(ぜいきん)を絞り取っては、かわいそうだ。 3 ほかの人のしたことを、ひどくせめてしかること。 ○自動車のスピードを出しすぎて、けいかんに絞られた。 **しほん 〔資本〕** (名詞) 会社をつくって仕事を始めたり商売(しょうばい)を始めたりするのに必要な金。資金(しきん)。 ○わずかの資本で商売を始めた。 ○事業を始めるのに大きな資本がいる。 ○会社の資本をふやしたいが、あなたも少し出してくれないか。 ○わたしのようなびんぼう人はからだだけがだいじな資本だ。 ○彼はあの会社に多くの資本を投(とう)じた。 ○この会社の資本金は10億(おく)円です。 ○資本家(しほんか)。資本主義(しゅぎ)。 **しま〔島]** (名詞) まわりが水や海にかこまれている陸地(りくち)。 ○日本は四つの島からできている国である。 ○ここは本州(ほんしゅう)と四国とにかこまれた瀬戸内海(せとないかい)にうかぶ小豆島(しょうどしま)で、この内海では2番めに大きい島である。 ○小島(こじま)。島国(しまぐに)。 **しまい** → しまう (445ページ) **しま・う** (動詞) 1 外に出ているものを中に入れる。かたづける。整理(せいり)する。 ○本を本ばこにしまう。 ○お金などだいじなものを金庫(きんこ)にしまっておく。 <446> ○たんすによそいきの着物をしまった。 ○あの人はよくものをしまいわすれる。 2 物事をおわらせる。 ○勉強をしまってからあそびに行った。 ○もうおそいから仕事をしまいなさい。 ○店は毎日午後6時にしまいます。 ○この店をしまって(=やめて)いなかへ帰ります。 3 /動作を表わすことばのあとについてその動作がおわったことを表わす。「~てしまう」の形で使われる。/ ① / すっかりおわってのこりがない意味を表わす。/ ○ひとばんでこの本を読んでしまった。 ○早く食べてしまいなさい。 ② / 「自分の意志 (いし)に反して、そうなり、ざんねんだ。」という気持ちを表わす。/ ○そんなことをしたら、とけいがこわれてしまうよ。 ○友だちから来た手紙を母に読まれてしまった。 **しまい** (名詞) 1 おわり。最後。 ○きょうの勉強はこれでおしまいです。 ○彼は話をしまいまでだまって聞いていた。 ○酒(さけ)をのみ始めた時はおとなしかったが、しまいにはおどりだした。 2 品物が全部なくなってしまうこと。 ○さかなは全部おしまいになりました。 3 / 「〜ずじまいの」形で、「〜ないですんでしまった」の意を表わす。/ ○ことしもとうとう海へ行かずじまいでも夏休みもおわってしまった。 ○大学4年間とうとうフランス語がわからずじまいだった。 ○せっかく大阪(おおさか)へ行ったのに、山口さんに会わずじまいだった。 **しまつ 〔始末〕** (名詞、~する) 1 物事のあとかたづけをすること。 ○この子はまだ小さいので、自分がしたことの始末もできない。 ○この事件(じけん)の始末をどうつける(=解決する)つもりですか。 ○始末にこまるほど、たくさんお金がある。 ○赤んぼうが、ひどくないて始末におえない。(=どうすることもできず、こまる。) ○ちらかしたら、自分で始末しなさい。 2 ある物事の結果が、たいへん悪い状態にあること。 ○まったく、なさけない始末になってしまった。 ○手がいたくて、はしも持てない始末だ。 3 金や品物をふつう以上にだいじに使うこと。 ○始末してくらせば、少し金がたまるだろう。 ○彼は始末屋(や) (=金をむだに使わない人。)だから、こんな高い物は買わないだろう。 **しまった** I (感動詞) /失敗(しっぱい)したとき、ざんねんに思って、思わず出すことば。/ ○しまった。どろぼうにはいられた。 ○しまったなあ。また朝ねぼうをしてしまった。 ○あ、しまった。友だちの家にとけいをわすれてしまった。 Ⅱ(連語) /「~事」の形で、気づかないうちにした失敗(しっぱい)の意味を表わす。/ ○しまった事をした。ガスを消さないで <447> 出てきてしまった。 **しまり** → しめる [締める] (449ページ) **しまる** → しめる 〔閉める〕 (448ページ) **しまる** → しめる 〔締める〕 〔449ページ) **じまん〔自慢〕** (名詞、~する) 自分のことや自分に関係のあることがらを、自分で、人の前でほめたり、よく言ったりすること。 ○あのおくさんに会うと、いつも子どもの自慢をします。 ○これはおじいさんご自慢の庭です。 ○あの人が必ず自慢してみせるものがあるんですが、ごぞんじですか。 ○そんなことはきみの自慢になりませんよ。 ○自慢話(ばなし)。 **しみ** (名詞) 1 紙やきれやかべなどに、よごれた水やその他ののみものなどが、しみこんでできたよごれ。 ○ズボンについたインキのしみがなかなくとれない。 ○てんじょうに、雨(あま)もりのしみがついている。 ○しみだらけのきたないかべ。 ○着物のしみをぬく。 2 ひふにあらわれる茶色のような点々。 ○顔にしみがある人。 **じみ〔地味]** (形容動詞) →はで[派手〕。 1 /色やもようなどが、あまりめだたないで、おちついているようす。/ ○そのようふくは、あなたにはちょっと地味ですが、上品ですね。 ○あの人は、いつも年よりも地味に作っている。(=地味なかっこうをしている。) 2 /性質や生活などが、おちついていて、めだたないようす。また、質素(しっそ)なこと。/ ○彼の研究(けんきゅう)は、あまりに地味なので社会に知られていない。 ○会社をやめたら、いなかで地味にくらすつもりだ。 **しみこむ** → しみる (447ページ) **し・みる** (動詞) 1 水のようなものが、物の中にだんだんに、少しずつはいって、ひろがること。 ○ようふくにあせがしみる。 ○雪(ゆき)がとけて、土にしみる。 ○くだもののしるが、つつみ紙にしみてぬれる。 ○くすりがしみて、ひりひり(=いたい感じ。)する。 ○けむりが目にしみて、なみだが出る。 2 心に深く感じる。 ○友だちの親切が、身にしみてうれしい。 ○親のありがたさが身にしみて感じられる。 **しみこ・む** (動詞) しみて中にはいる。 ○インキが、わたにしみこむ。 ○彼のことばが、私の頭にしみこんで、はなれない。 ○民主主義の考え方を国民全体にしみこませるのには、時間がかかる。 **じむ [事務]** (名詞) →しごと〔仕事)。 事業をしていくのに必要な、おもにつくえの上でとりあつかえるような仕事。 <448> →ろうどう〔労働〕。 ○午前九時から午後五時まで事務をとっています。 ○事務の仕事は、肉体(にくたい) 労働(ろうどう)にくらべると、少しはらくだ。 ○こういうことは事務的に(=感情を入れないで)したほうがいい。 ○事務室(しつ)。事務員。 **じむしょ〔事務所〕** (名詞) ○あなたの事務所はどこですか。 ○私は丸の内(まるのうち)のある法律事務所につとめています。 **しめきる** → しめる 〔閉める〕 (448ページ) **しめきる** → しめる 〔締める〕 (449ページ) **しめ・す[示す]** (動詞) 1 相手にはっきりわかるように、出して見せたり、ゆびさして教えたりする。 ○過去の例を示して教えてくれた。 ○地図(ちず)を出して、どことどこかをゆびで示しなさい。 ○とけいのはりが10時を示しています。 ○本に示されているとおりにやってみました。 ○口で言うだけでなく、態度で示してほしい。 2 あらわす。 ○あの人は金もうけにしか関心を示さない。 ○刺激(しげき)に対して強い反応(はんのう)を示した。 ○国民生活の向上は、はっきりと数字に示されている。 **しめり** → しめる (448ページ) **しめ・る〔湿る〕** (動詞) 物が水分をすってぬれる。 →かわく[乾く]。ぬれる。 ○くすりをびんに入れて湿らないようにする。 ○連日の雨で家の中が湿っている。 ○夜の湿った空気はからだにどくだ。 ○紙を湿らせてからはがすと、きれいにとれる。 (関連語) しめり気(け)。 **しめり [湿り]** (名詞) 1 /「湿る」の名詞の形。/ ○草花に少し湿りをやろう。 ○この紙には湿りがある。 2 / 「お~」の形で小雨(こさめ)のふることを言う。/ ○きょうあたりお湿りがほしい。 ○よいお湿りでしたね。 **し・める [閉める]** (動詞) →しまる〔閉まる〕。 戸(と)やまどなどをとじる。 →とじる[閉じる〕。 ○寒いから窓をしめてもいいですか。 ○門をしめたまま出てこない。 ○はいったら必ず戸をしめなさい。 ○店をしめる。(=店の戸をとじて休む。閉店(へいてん)する。または、店をやめる。) **しま・る〔閉まる〕** (動詞) /「しめる」の自動詞。/→しめる〔閉める〕。戸や門などがとじられるようす。 ○夜の10時に門がしまる。 ○戸の前に立つとひとりでに戸があき,中にはいるとひとりでに戸がしまる。 ○このまどはなかなかしまらない。 <449> **しめき・る〔閉め切る〕** (動詞) ドアやまどなどをすっかりしめる。 ○あの家は、この2週間ばかり、しめ切ったままだが、どうしたのだろう。 ○しめ切ってばかりいないで、まどをあけて空気を入れかえなさい。 **し・める [締める]** (動詞) →しまる[締まる〕。 1 おびやひもなどをかたく結ぶ。きつくする。 ○着物を着て、おびを締めます。 ○あのはちまきを締めているのはさかな屋さんだ。 ○ネクタイを締めたほうがいい。 ○さいふのひもを締める。(=金をむだづかいしない。節約 (せつやく)する。) 2 ゆるんだ状態にあるものを緊張(きんちょう=気持ちなどがゆるみのないこと。)させる。 ○このごろみんなたるんでいる(=気持ちがゆるんでいるようす。)から締めよう。/ 「ひきしめよう。」とも言う。/ ○このごろ学生がなまけているから、少し締めたほうがいい。 3 金などの合計を出す。 ○売りあげを締める。 ○締めていくらになりますか。 **しま・る〔締まる〕** (動詞) /「しめる」の自動詞。/ →しめる〔締める〕。 ゆるんでいたものがきつくなるようす。 ○神前(しんぜん)に立つとひとりでに身がしまるようだ。 ○寒さで身がしまる。 **しまり〔締まり〕** (名詞) 1 ゆるんでいないこと。 ○締まりのない顔。 ○このワイシャツはきつくて、くびが締まりそうだ。 2 むだをしないこと。 ○彼は、締まりのいい人だから、お金がたまるだろう。 /「しまりや」とも言う。/ **しめき・る〔締め切る〕** (動詞) 期間や数などを決めておいて、それまでで打ち切っておわりにする。 ○三月の末(すえ)で、申し込みを締め切ります。 ○受付は50名で締め切ります。 (関連語) 締め切り。 **しめる** (助動詞) →せる。させる。 /使役の意味を表わす。「せる」「させる」に言いかえることができ、そのほうが口語らしい言い方である。(接続)動詞や助動詞の「たる」「なる」「ざる」などの①につづき、その動詞や助動詞の前に「~をして」「~に」のくる場合が多い。/ ○技術(ぎじゅつ)を向上せしめるためにいろいろのこころみがなされてきた。 ○私をして言わしめれば、彼は悪人である。 ○事業を成功(せいこう)せしめたのは彼の努力(どりょく)であった。 ○母の愛情(あいじょう)が彼をして大人物たらしめた。 **じめん [地面]** (名詞) 土地(とち)の表面。 <450> ○雨で地面がぬれている。 ○地面がかわいていて、ほこりが立ちやすい。 **しも〔霜〕** (名詞) /空気中のすいじょうきが、夜の間に空気の温度(おんど)がさがったために、ひえた地面や物にふれて、こおって、その表面にできるもの。/ ○冬になって、けさ初めて箱がおりた。 ○やねが箱でまっ白だ。 ○箱をさくさくとふんで、朝早くからはたらきに出る。 (関連語) ① 霜柱(しもばしら)。 **しも** (助詞) /特にそのことがらを強く表わす。文語。今では「まだしも」「だれしも」「必ずしも」などの形で使う場合が多い。/ ○それは「望(のぞ) みなきにしもあらず。」だと思います。 ○おりしも(=ちょうどその時。)雨がふりだしました。 ○だれしも(=だれでも。)一度はしなければならないことです。 ○英語もあまりじょうずではありませんが、フランス語よりまだしも (=~より少しはいい。)だと思います。 ○この言い方は必ずしもまちがいだとは言えないが、ふつうはあまり使わない。/「必ずしも」はあとにいつも打ち消しのことばがくる。/ **しゃ [車]** (接尾語) /自動車・電車などのようなのりものを表わすのに使う。/ ○自動車。自転(じてん)車。機関(きかん)車。電車。汽(き)車。三輪(さんりん)車。自家用車。馬(ば)車。大型(おおがた)車。小型車。 ○列車(れっしゃ)。客車。貨(か)車。食堂(しょくどう)車。寝台(しんだい)車。 ○乗車(じょうしゃ)。下(げ)車。停(てい)車。駐(ちゅう)車。発車。 **しゃ〔者〕** (接尾語) /人の動作や仕事を表わすことばにつづいて、「~する(した)人」「~の人」の意味を表わす。/ ○学校の掲示板(けいじばん)に入学試験の合格(ごうかく) 者の名まえが発表された。 ○この新聞の編集 (へんしゅう)者はわたしの友だちです。 ○会の有力(ゆうりょく)者が集まって、今後の計画をそうだんする。 ○あの事件(じけん)については、関係者だけでなく、第三者(=それに関係のない人。)の意見も聞いて、何が原因であったかを考えるべきだ。 ○経営(けいえい)者。支配者。協力(きょうりょく)者。代表者。学習(がくしゅう)者。研究(けんきゅう)者。教育(きょういく)者。生産者。消費(しょうひ)者。 ○科学者。物理学者。文学者。 ○医者(いしゃ)。学者。筆(ひっ)者。著(ちょ)者。記者。役者。 **じゃ** (助詞) /助詞の「で」+「は」と同じ。話しことばで使う。「じゃあ」の形も使う。/→で。 1 /動作の行なわれる場所を表わす。/ ○会社じゃどんな仕事をしていますか。 ○しばふの中じゃあ野球(やきゅう)をしちゃいけませんよ。 2 /動作の行なわれる場合の状態を表わす。/ ○こんな夜おそく女ひとりじゃあぶない <451> **じゃあ** (接続詞) それでは。「では」の話しことば。 ○「このテープレコーダーはこわれていて使えません。」「じゃあ、こっちのを使ってください。」 ○「主人は今るすです。」「じゃあ、またのちほどうかがいます。」 ○「あしたは雨ですよ。」 「じゃあ、ドライブはあさってにしましょう。」 ○「じゃあ、またあした。」 /親しい友だちの間の別れるときのあいさつ。次の例を見よ。/ ○「じゃあ月曜日(げつようび)にね。」 /「じゃ」とも言う。/ **しゃかい** [社会](名詞) [じゃあーしゃか] 1 世の中。世間。→よのなか〔世の中]。 ○学校を卒業して社会に出る。 ○自分の仕事を通してわたしたちは社会の役に立っている。 ○社会の荒波(あらなみ)にもまれて初めて一人前(いちにんまえ)の社会人(=社会の一員としての能力や資格(しかく)をもった人。)になれるのだ。 ○あの事件(じけん)は、新聞の社会面に大きくとりあげられていた。 ○人は金の次には社会的な地位をほしがるものだ。 2 いろいろな関係で結びつけられて共同生活をする人間の集まり。 ○社会が進歩するにしたがっていろいろな社会問題がおこってくる。 ○わたしは大学で社会科学(=社会の種種のできごとを研究(けんきゅう)する学問、社会学・政治学・経済学(けいざいがく)など)を学ぶつもりだ。 ○彼は社会主義(しゃかいしゅぎ=土地や資本(しほん)などの生産手段を社会の共有とし、計画的な経済(けいざい)をやろうとする考え方。資本主義(しほんしゅぎ)に反対する考え方。)を信じている。 ○社会事業(=社会の進歩とともに出てくるまずしい人たちなどをすくい、なくすためのいろいろな事業。)には限度(げんど)があるから、どうしても国家の社会保障(ほしょう) (=国家が病気・けが・失業(しつぎょう)などの不安をなくすためお金などを国民に保障し、安全なようにすること。)制度(せいど)を確立(かくりつ)させなければならない。 ○社会思想(しそう)。社会政策(せいさく)。社会運動。 3 ある特別な、ほかと分けて考えることのできる人たちの集団(しゅうだん)。なかま。 ○われわれ学生の社会ではよくこのようなことがあります。 ○彼は上流(じょうりゅう)社会の出だから考え方もちがう。 <452> **しゃが・む** (動詞) /ひざをおり、こしをまげて、からだをひくくする。/→かがむ。 ○落としたものをしゃがんで取る。 ○川岸(ぎし)にしゃがんで手をあらう。 ○「もう歩けないよ。」と言って、子どもはしゃがんでしまって、何と言っても立ち上がろうとしなかった。 **しゃしょう** 〔車掌〕(名詞) 汽車・電車・バスの中できっぷを売ったり、ドアのあけしめ、案内(あんない)など車内の事務(じむ)をする人。→うんてんしゅ〔運転手]。 ○車掌が発車のあいずをすると運転手(うんてんしゅ)はバスを発車させた。 ○車掌が検札(けんさつ=きっぷを調べること。)に来た。 ○車掌がきっぷを切りに来たので、「ぎんざまで。」と言った。 ○車掌が「次はかんだでございます。」と放送(ほうそう)した。 ○あの人のいもうとさんはバスの車掌をしているそうだ。 **しゃしん** 〔写真〕(名詞) カメラで写(うつ)してできた画像(がぞう)。 ○子どもの写真を写す。「写真をとる。」とも言う。/ ○この写真に近所の人が写っている。 ○写真屋で受験用の写真をとってもらった。 ○写真の原版(げんばん=陰面(いんが)、ネガティブ。)を持って、やきつけ・ひきのばしをたのみに写真屋へ行った。 ○写真の大きさは名刺判(めいしばん)、手札(てふだ)判、四つ切り判などいろいろある。 ○写した写真のフィルムを持って現像(げんぞう)をたのみに行った。 ○あの人は写真うつりがいい。 ○記念(きねん)写真。カラー写真。 **じゃぶじゃぶ** (副詞) /せんたくをするとき、また、水の中を歩くときなどにする水の音。/ ○川をじゃぶじゃぶ歩いてわたる。 ○子どもが水をじゃぶじゃぶしてあそぶ。 ○水をじゃぶじゃぶはねかす。 **しゃべ・る** 〔喋る〕 (動詞) 1 話す。言う。/少し俗(ぞく)な言い方。/ ○今は、試験中です。しゃべってはいけません。 ○これは、だれにもしゃべらないでくれ。 ○決して、しゃべるなよ。 2 よく考えないで、何でもべらべらとよく話す。 ○次から次へよくしゃべる人だ。 ○あいつは、何でもしゃべってしまうからこまるんだ。 ○あんたは、おしゃべり (=よくしゃべる人)ね。これじゃ、何もひみつにできないわ。 <453> **じゃま** 〔邪魔〕(名詞、〜な・に、~する) 人の仕事をうまくやれないようにすること。また、そのもの。さまたげ。 ○弟が邪魔をするから勉強ができません。 ○ラジオの音が邪魔で本が読めない。 ○戸(と)のところにあるはこが邪魔になって戸があきません。 ○「午後、ちょっとお邪魔したいのですが、いかがですか。」/「人に会いに行く。」という意味。/ ○「どうも長いことお邪魔いたしました。」/人の家などへ行ったとき、別れる前のあいさつ。/ ○「では、お邪魔します。」/人の家へあがるときのあいさつ。/ **じゃまもの** 〔邪魔物・邪魔者〕(名詞) じゃまになる物、または人。 ○あの人は会社でみんなに邪魔者あつかいにされている。 ○東京では自動車がかえって邪魔物になることがある。 **しゃれ** [洒落〕 (名詞) 1 /ことばとことばの間の同じ音や、にている意味などに関係をもたせておもしろいことを言い、人をわらわせるうまい文句(もんく)。/ ○あの人は、しゃれがうまい。 ○しゃれを言ったつもりだが、相手に通じないで、がっかりした。 ○「きょうは残業(ざんぎょう)をしょうかな。」「ほんとうに、残業をするんですか。ジャンギョウ(=マージャンをしておそくまであそぶ。)じゃないんですか。」「君は、しゃれがうまいね。」 2 おしゃれ。みなりをふつう以上に気をつけてかざること。 [じゃまーしゅう] ○彼がおしゃれだということは、ヘア・スタイルを見ればわかる。 ○あの人って、おしゃれね。毎日、ようふくを変えてくるのよ。 **じゃ・れる** (動詞) 犬やねこなどの動物が、ほかの物や人にとびついたり、からだをこすりつけたりする。 ○小犬がボールにじゃれてあそんでいる。 ○犬が2ひきでじゃれている。 ○ねこがスカートのすそにじゃれついてはなれない。 **しゅ** [手](接尾語) /仕事の種類などを表わすことばにつづいて、「それを仕事にする人。」という意味を表わす。/ ○自動車の運転(うんてん)手。 ○電話の交換(こうかん)手。 ○運動の選手(せんしゅ)。 ○野球(やきゅう)の投手(とうしゅ)。 ○歌手。技(ぎ)手。助手。 **しゅう** [周] (接尾語) 1 /物や場所のまわりを回るときの数え方。/ ○みずうみを1周(いっしゅう)する。 ○かけあしでグラウンドを2周する。 ○世界一周の旅行に出る。 2 /あることが行なわれたときから、1年を単位(たんい)として何回めかを表わすのに使うことば。/ ○創立(そうりつ)10周年(=できてから、ちょうど10年め。)記念(きねん)。 ○きょうは母の一周忌(き)。(=死んでから1年たった日。)です。ただし、三周忌は死後2年目をさす。/ <454> **じゆう** [自由] (名詞、〜な・に) 何かをするときに、ほかからむりにさせられたりせずに、すきなようにできること。その状態。 ○彼は、自由をもとめて旅に出た。 ○からだの自由がきかない。(=思うように動けない。) ○これはあなたの財産(ざいさん)です。どうぞ自由にお使いになってください。 ○学生の自由な活動をみとめる。 ○今は休み時間です。ご自由になさってください。 ○自由経済(けいざい)。自由結婚(けっこん)。自由貿易(ぼうえき)。自由主義(しゅぎ)。 ☆「自由」の反対は「不自由」ではない。「不自由」は「自分の思いどおりにならなかったりして、不便(ふべん)だ。」という意味で「けがをして、右手が使えないので不自由だ。」のように使う。何かを自由にすることができない場合には、「制限(せいげん)を受ける。」「束縛(そくぼく)を受ける。」のように言う。また、相手に自由にさせない場合には、「制限(せいげん)する。」「束縛(そくばく)する。」と言う。 **じゅう** [中](接尾語) 1 /時間を表わすことばにつづいて、「その間ずっとつづいて。」という意味を表わす。かなで書くのがよい。/ ○きのうは、かぜをひいて、一日じゅうねていました。 ○夏休みじゅう旅行に出かけて、家には一日もいませんでした。 ○近ごろは、たいていのくだものが一年じゅういつでも食べられるようになった。 ○あの人は年じゅう (=いつも) 病気ばかりしている。 2 /場所などを表わすことばにつづいて、「その全体」という意味を表わす。/ ○世界じゅうどこへでも自由に行けるようになったら楽しいでしょうね。 ○大雪(おおゆき)で、東京じゅうの電車やバスがとまってしまった。 ○あの人は学校じゅうでいちばんよくできる。 ○ゆびわがみつからないので、へやじゅうをさがしましたが、だめでした。 **じゅう** 〔重](接尾語) /「二(に)」「三(さん)」のような数を表わすことばにつづいて、いくつ重なっているかを表わす。/ ○さむい地方では、さむさをふせぐために、まどが二重になっている。 ○自動車の二重衝突事故(しょうとつじこ)がおきた。 ○あの人は、おしで、つんぼで、その上めくらという三重の苦しみを負(お)っている。 ○中のものがこわれないように、品物を何重にもつつむ。 ○秋の空に五重の塔(とう)がそびえている。 **しゅうい**〔周囲〕(名詞) 1 物のまわり。 ○池(いけ)の周囲をさんぽしましょう。 ○この円の周囲の長さは何センチですか。 ○その家の周囲には高いへいが立っている。 ○この町は周囲を山にかこまれている。 ○先生の周囲で生徒たちがあそんでいます。 2 いつもそばにいる人たち。たとえば、家族(かぞく)や友だちなど。 ○わたしは行きたいのだが周囲が行かせてくれない。 ○周囲の反対のためにふたりはけっこんできなかった。 ○あの人は周囲からきらわれている。 ○子どもが悪くなるのは周囲が悪いからだ。 /「周囲の人」とも言う。/ <455> **しゅうかく**〔収穫] (名詞、〜する) 1 田やはたけで作ったやさい・米などを取り入れること。また、その物。 ○ことしは天候 (てんこう)がよかったから、米の収穫は多いだろう。 ○あたたかい地方では、1年に2度、米の収穫をするところがある。 2 ある事をしてえたよい結果。 ○労働(ろうどう) 組合は政府(せいふ)との話し合いの結果、大きな収穫をえた。 ○この旅行で、何か収穫がありましたか。 **しゅうかん** 〔習慣〕(名詞) 生活の中で、個人やその地方の人たちが行なっている決まったやり方。→くせ(癖)。 ○わたしの国では、はしでごはんを食べるのが習慣です。 ○クリスマスの日には友だちにプレゼントをあげる習慣があります。 ○わたしはまだ日本の習慣にはなれていません。 ○わたしは夜も歯(は)をみがくのが習慣です。 ○日本へ来てから朝早くおきる習慣がついた。 ○子どもの時からよい習慣をつけるようにしましょう。 ○悪い習慣をあらためる。 **しゅうかん**〔週間] I (接尾語) 1週である7日間。 ○日本に来て、3週間たちました。 ○何週間ぐらいで、ふつうの会話ができるようになりますか。 ○この講習(こうしゅう)は、8週間の・予定(よてい)です。 Ⅱ(名詞) 特別の目的をもって、あることを行なう7日間。 ○今週は、交通安全週間です。 ○婦人週間。読書週間。 **しゅうきょう**[宗教] (名詞) 神や仏(ほとけ)を信じ、それによって安心や幸福(こうふく)をえようとする教え。 ○「あなたの宗教は何ですか。」「わたしの宗教はキリスト教です。」 ○あなたは宗教を信じますか。 ○外国の宗教を禁(きん)じる。 **しゅうきん**〔集金〕 (名詞、〜する) はらってもらうはずの金を集めること。また、その金。 ○この店では、月末に集金することになっている。 ○ガス料金の集金にまいりました。 ○今月は、全部でどのくらい集金できましたか。 ○きょうの集金は、いくらになりましたか。 **しゅうごう**〔集合〕 〔名詞, 〜する) /ある所に、多くの人や車が集まること。また、集めること。/→あつまり〔集(ま)り]。 ○あしたは、9時に学校の庭に集合すること。 ○この次の集合は、どこにしますか。 ○全部の学生を集合させて、注意をあたえる。 ○駅前(えきまえ)にパトロールカーが集合しているが、何か事件(じけん)でもあったのかしら。 ○集合時間は、必ずまもってください。 <456> **しゅうしゅう** 〔収集〕 〔名詞, 〜する) /ある目的のために、ある種類の品物を集めること。また、その集めた品物。/→あつめる〔集める]。 ○彼のとけいの収集は有名だ。 ○世界じゅうの切手を収集する。 ○彼は、切手の収集家(か) (=しゅみや研究(けんきゅう)などのために物を集めている人。)だ。 **しゅうちゅう** [集中] (名詞、~する) /精神(せいしん)や物事を、一つの所に集めること、また、集まること。/→あつめる〔集める]。 ○精神を集中して花をいける。 ○国会での質問は、首相(しゅしょう)に集中した。 ○神経(しんけい) を集中させて、けいさんする。 ○人口が都市に集中するけいこうがある。 ○外国語をみじかい期間に、集中的に習(なら)う。 **しゅうてん**〔終点〕(名詞) バスや電車が、その線で、いちばん最後につく所。 ○さあ、終点だ。おりよう。 ○終点の大阪(おおさか)には、何時につきますか。 ○電車がずいぶんこんでいる。このようすでは終点まで立ちどおしだろう。 **しゅうにゅう** 〔収入〕(名詞) (いろいろな仕事をして) 自分のところにはいってくるお金。→ししゅつ〔支出]。 ○わたしの収入は1か月5万円です。 ○わたしは1か月5万円の収入を得(え)ております。 ○Aさんは収入が少ないので夜もはたらいている。 ○父が死んでから母のわずかな収入で親子3人がくらしている。 ○つとめ先の収入だけでやっていくのはなかなかたいへんだ。 **じゅうぶん**〔十分・充分](副詞, 〜な・に) /ひらがなで書くことが多い。/物事にけってんがなく、みちたりているようす。かんぜんであるようす。→よく。 ○学費(がくひ)は一か月にどのくらいあればじゅうぶんですか。 ○「もう一つおかしをいかがですか。」「ありがとうございます。もう、じゅうぶんにいただきました。」 ○彼は自分が悪いことをじゅうぶんに知っているはずだ。 /「じゅうぶん」「じゅうぶんに」の形で副詞的にも使う。/ ○じゅうぶんなじゅんびをしてから、実験(じっけん) にとりかかりました。 (関連語)不十分。 **じゅうよう**〔重要〕(形容動詞) ○これは、現代の社会における重要な問題である。 ○彼は、この会社にとって、重要な人物である。 ○この仕事の重要さ(または、重要性)は、君がよく知っているはずだ。 ○名古屋(なごや)は、交通上、重要な位置(いち)にある都会だ。 ○地下鉄(ちかてつ)ができてから、ここは交通上重要になった。 ○重要人物。重要書類。重要事項(じこう)。 ○重要度。重要視する。 <457> **じゅうらい** [従来〕(副詞) 前からずっと今まで。 ○従来は、かんたんに買えたが、これからは証明書(しょうめいしょ)がなければ、買えなくなる。 ○従来、このような問題は、どう処理(しょり)してこられたのですか。 ○従来の方法をつづけて使うことにする。 ○従来通(どお) り (=今までと同じように)、おつきあいねがいとうございます。 ☆「で」「に」などをつけて使わないように注意せよ。 **しゅうり** 〔修理〕 (名詞、~する) こわれたところや悪くなったところをなおすこと。 ○とけいを修理に出す。 ○台風が来る前に、家の修理をしておかなければならない。 ○このズボンを修理してもらいたいんですが、何日ぐらいかかりますか。 ○テープレコーダーの修理代(=修理にかかる金)は、いくらですか。 **しゅかん**〔主観〕(名詞) 自分の立場を中心とした考え。→きゃっかん〔客観〕。 ○それがいいか悪いかは人々の主観によってちがう。 ○作文は見る先生の主観によって点数がちがう。 ○文学は主観をたいせつにし、数学や物理学は客観をたいせつにする。 ○首相(しゅしょう)や大統領(だいとうりょう)の主観だけで政治が行なわれてはいけない。 **しゅかんてき**〔主観的〕 〔形容動詞) (考えや意見を決めるのに) 自分の気持ちだけで考えること。→きゃっかんてき〔客観的〕。 ○あなたの考えは主観的です。ほかの人の立場も考えてください。 ○あの人は主観的なことしか言わない。 ○主観的にはそう見えても、客観的にはその考え方は通用しません。 ○主観的立場。/ 「な」などをつけないで、直接体言につづくことも多い。/ **しゅぎ**〔主義] (名詞) 正しいと思っていつももっている考えや意見。 ○世界が一つになれないのは、それぞれの国の主義が同じでないからだ。 ○わたしはなんの主義ももっていません。 ○そういうことはわたしの主義に反しますからいやです。 ○わたしはぼうしをかぶらない主義だ。 ○主義をまもる。 ○主義をすてる。 ○民主主義。自由主義。利己(りこ)主義。 **じゅぎょう** [授業〕 (名詞, 〜する) 学校などで学問や技術 (ぎじゅつ)などを生徒に教えあたえること。 ○中学で川村先生の授業を受けました。 ○今田先生は化学の授業をしていらっしゃいます。 <458> **じゅく・す**〔熟す](動詞) 1 くだものが、よくみのって食べられるようになること。 ○このぶどうはよく熟していてあまい。 ○もう、そろそろりんごが熟すころだ。 ○このうめの実は、熟しすぎている。 2 何かある事をするのに、ちょうどいい時期になること。 ○じゅうぶんに、機(き)が熟さない(=ちょうどいい時期にまだならない。)うちに始めると、計画が失敗(しっぱい)するおそれがある。 ○すでに、時は熟している。実行をまつばかりである。 3 ことばが、多くの人に使われ、一般(いっぱん)にみとめられるようになること。 ○このことばは、一部の人だけに使われていて、まだ熟していない。 **しゅくだい**〔宿題〕(名詞) 自分の家で勉強してくるようにと言われる問題。 ○これは宿題ですから、あしたまでにやってきなさい。 ○きのう先生が出した宿題をやってきた学生はそのノートを見せなさい。 ○宿題がすんでからあそぶんですよ。 ○夏休みの宿題。 **しゅじゅ**〔種々〕(副詞) いろいろ。/「種々の」の形で体言につづいて使われることも多い。 ○種々の方法をこころみてみる。 ○人によって種々の考え方があるのは、当然のことである。 ○当店(=この店)では、品物を種々取りそろえております。 ○お客様のおこのみのお料理を種々取りまぜてお持ちいたしました。 ○この本は、現代社会のことばの種々相(=いろいろのすがた。)をあつかったものである。 **しゅじゅつ** 〔手術〕 〔名詞, 〜する) /からだの、病気になっている悪い部分をなおすために、切りひらいたり切り取ったりすること、また、そのなおし方。/ ○あなたの鼻(はな)は、手術をすればなおります。 ○病院で胃(い)の手術を受ける。 ○私の友人に手術のうまい医者(いしゃ)がいる。 ○手術がうまくいけば、助かるだろう。 ○すぐに手術を要する病人。 ○かんたんな手術でなおります。 ○あ、これはすぐ手術しないといけませんよ。 ○手術室。外科(げか)手術。 **しゅじん**〔主人〕(名詞) うちの中心となっている人。 1 自分で店をもって商売(しょうばい)をしている人。 ○このかし屋は主人ひとりで作ったり、売ったりしている。 ○この食堂(しょくどう)の主人の作った料理はたいへんおいしい。 ○あのやど屋の主人は女の人です。 2 つまがほかの人に対して、夫(おっと)をさして言うことば。 ○「あなたのご主人はどんな仕事をしていらっしゃるんですか。」「わたしの主人は医者(いしゃ)です。」 3 自分をやとってくれている人。→やとう[雇う〕。 ○主人に休みをもらっていなかへ帰った。 <459> **ごしゅじん**〔御主人〕(名詞) /ほかの人の夫(おっと)をていねいに言う言い方。/ ○「あなたの御主人は、どこにおつとめですか。」 ○「どうぞ、御主人によろしくおっしゃってくださいまし。」 **しゅちょう**〔主張〕 (名詞、〜する) 自分の考えや意見を強く言うこと。 ○わたしは山田さんの主張が正しいと思う。 ○山田さんは最後まで自分の主張を通した。 ○最後になって彼はその主張をゆずった。 ○みんなが自分の考えばかりを主張して、なかなか決まらなかった。 ○彼はその金をぬすんだのは自分ではないと主張した。 **しゅっせき**〔出席〕 〔名詞、〜する) 授業や会などに出ること。→けっせき 〔欠席〕。 ○このごろどうも学生の出席がよくないね。 ○会員の二分の一の出席がなければ、会は成立しない。 ○では、これから出席を取ります。A君,B君,…………。 ○出席している学生は、名まえを言われたら返事をしなさい。 ○「あなたはあしたのパーティーに出席しますか。」「あなたが出席すれば、わたしも出席します。」 **しゅっぱつ**〔出発〕 〔名詞、〜する) 出かけること。 ○天気が悪くてひこうきの出発が1時間おくれた。 ○わたしはあしたの朝7時に、羽田(はねだ)からアメリカへ出発します。 ○出発後2時間で目的地についた。 **しゅみ**[趣味](名詞) (仕事ではなく、) すきで楽しむためにやるもの。 ○わたしの趣味は映画を見ることです。 ○切手を集めるのがわたしの趣味です。 ○田中さんはスポーツがすきだが、おくさんは読書がすきだ。あの夫婦は趣味がちがう。 ○あなたはいい趣味をもっていますね。 ○わたしは趣味として魚(うお)つりをしますが、仕事として魚つりをする人もいます。 ○あの人は趣味がひろい。(=いろいろな趣味をもっている。) ○悪趣味。 **しゅやく**〔主役〕(名詞) 中心となってするだいじな役。また、その役をする人。 1 映画やしばいなどの主役。 ○「あの映画の主役をしたはいゆうは、だれでしたか。」「たしか、山下ふじこが、主役をつとめたと思います。」 ○彼は、来月のしばいで主役を演(えん)じることになった。 2 事件(じけん)などの中心人物。 ○5年前から世の中をさわがせているこの事件の主役は、ひとりのびんぼうな青年である。 <460> **しゅよう**〔主要〕(形容動詞、〜な) /物事を行なう場合に、その中心となるだいじなこと。/→じゅうよう [重要]。おも(な)。 ○彼は、この会社の主要な人物である。 ○まず、主要な問題からとりあげよう。 ○主要な条件(じょうけん)を書き出してみる。 ○大阪(おおさか)は、近代日本の工業都市として、主要な役わりをはたしている。 ○みかんの主要成分は、ビタミンCである。 ○主要産業。主要都市(とし)。 **じゅよう** [需要](名詞) /物を買う能力のある人が、品物を買いもとめること。また、その量(りょう)。/→きょうきゅう〔供給]。 ○スポーツがさかんになるにつれて、スポーツ用品の需要がふえている。 ○最近では、一般(いっぱん) 家庭での木炭(もくたん)の需要がへった。 ○国産の自動車は、外国でかなりの需要があるそうだ。 ○今、東南アジアでは、日本品の需要が多くて、供給が不足している。 ○大量(たいりょう)の需要を満たすためには、工場と労働力(ろうどうりょく)をふやさなければならない。 **しゅるい**[種類](名詞) 形や性質などの同じものをまとめた場合の、そのグループ。 ○動物園(えん)にはいろいろな種類の動物がいます。 ○このさるとあのさるは種類がちがいます。 ○とらとねこは同じ種類です。 ○「あなたはどんな種類の切手を集めていますか。」「わたしは花の切手を集めています。」 ○こういう種類の犯罪(はんざい)は以前はなかったものだ。 ○みんな同じように見えますが、分けてみると10種類にもなりますよ。 /種類の数を数える場合にも使う。/ **じゅん** 〔純] (接頭語) まじりけのない。純粋(じゅんすい)の。 ○このごろは純日本風のたてものは少なくなった。 ○純文学(=純粋な芸術 (げいじゅつ)を目的とした文学。)を愛好(あいこう)している。 ○純理論(りろん)。 **じゅん** [準](接頭語) そのものではないが、それに近いもの、あるいはそれに次ぐものであるという意味を表わす語。/ ○準急(行)。準会員。準ミス東京。準決勝(けっしょう)。 **じゅん** 〔順](名詞) →じゅんじょ[順序]。じゅんばん〔順番〕。 ○ふろにはいる順を決める。 ○お客様に料理を出す順がくるった。 ○順をおって(=順序正しく)話しましょう。 <461> **じゅんじゅんに**[順々に〕(副詞) じゅんに。→じゅんに[順に〕。 ○仕事を順々にかたづけていく。 ○できあがった物から、順々にならべる。 ○外国語を初歩から、順々に勉強するつもりだ。 **じゅんに**[順に〕 (副詞) /物事の進み方や物のならび方が、次々につづくようす。/→ぎゃくに〔逆に]。 ○せいの高い人から順にならんでください。 ○一から十まで、順に数えなさい。 ○入り口に近いへやから順に見てまわる。 **じゅんさ**〔巡査〕(名詞) 下級(かきゅう=下のくらい)の警察官(けいさつかん)。/親しんで言うとき「おまわりさん」。/ ○交番で巡査にみちを聞く。 ○あの人は何をしたのだろう。巡査に調べられている。 **じゅんじょ**〔順序〕(名詞) 決まったならび方。また、何かを次々にする場合に、次に何をするか、といううつり方。→じゅん[順]。 ○式のとき、だれからへやにはいるか、その順序を決める。 ○この名まえの順序はちがっています。古い順にならべたはずです。 ○どんなことをするにも順序をふんでやらなければいけない。 ○順序よくわかりやすく話してください。 ○あれこれ言わないで、初めから順序だてて(=順番どおりに、正しくならべて)話しなさい。 ○これは順序不同(=特に何かの順序でならべてない。)になっているから五十音順にならべてください。 **じゅんばん**〔順番〕(名詞) /何かをするとき、次々に、その番にあたること。また、その順序(じょ)。/→じゅん[順]。 ○順番を決めて、たくさんの病人をしんさつする。 ○この番号ふだを持って、順番を待っていてください。 ○私の順番が来たら、教えてください。 ○なかなか、順番が回ってこない。 **じゅんび**〔準備〕 (名詞、〜する) 物事をする前に、すぐ始められるように物をそろえたりして用意をすること。→したく。ようい〔用意]。 ○旅行の準備をしておく。 ○食事の準備ができたら、お客様をお通ししてください。 ○ようやく準備がととのいました。いつからでも仕事が始められます。 ○研究費(けんきゅうひ)として、どのくらい準備しましょうか。 **しょ**〔所〕(接尾語) /「~するための場所」という意味を表わす。「じょ」ということもある。/→じょう〔場〕。 ○事務(じむ)所。営業(えいぎょう)所(しょ、じょ)。出張(しゅっちょう)所(じょ)。撮影(さつえい) 所(じょ)。研究(けんきゅう)所(しょっじょ)。保健(ほけん)所(じょ)。刑務(けいむ)所。 ○案内(あんない)所。停留(ていりゅう)所。休憩(きゅうけい) 所。手洗(てあらい)所。洗面(せんめん)所。/ どれも「じょ」と言う。/ <462> **しょ**〔諸](接頭語) いろいろの。たくさんの。いくつかの。 ○諸外国。諸地方。諸先生。諸問題。諸国。諸所。諸説。諸君。 **しょ**〔書〕(接尾語) 1本。 ○研究(けんきゅう)書。参考(さんこう)書。新刊(しんかん)書。医学(いがく)書。愛読(あいどく)書。貴重(きちょう)書。入門書。専門(せんもん)書。教科書。 2 役所・会社・学校などの事務(じむ)に関する書きもの。または、記録(きろく)。 ○報告(ほうこく)書。申込(もうしこみ)書。証明(しょうめい)書。申請(しんせい)書。請求(せいきゅう)書。領収(りょうしゅう)書。願(がん)書。 **しょう**〔使用〕 (名詞,〜する) 物や人を使うこと。/「つかう」より少しあらたまった言い方。/→つかう〔使う]。 ○この機械(きかい)は、何に使用するのですか。 ○このへやは、何時まで使用できますか。 ○水道の使用を3日間、禁(きん)じます。 ○あなたの学校でも、この教科書をご使用ですか。 ○あの店では、店員と事務(じむ)員を合わせて、30人使用している。 ○それは、日常(にちじょう)、使用されていることばですか。 ○このたてものは、古くて、もう使用にたえなくなった。 ○使用量(りょう)。使用料。使用期間。使用率(りつ)。使用許可(きょか)。 **しょう** [小](接頭語) 小さい。少ない。おとっている。→だい[大]。 ○小都会。小劇場(げきじょう)。小人物(=心のせまいつまらない人)。 **しょう**〔章] Ⅰ (名詞) /文章や詩(し)などの大きく分けたひとくぎり。/ ○この章の内容をまとめて話しなさい。 ○章をおって(=章のじゅんに)読んでいく。 Ⅱ (接尾語) /文章の章を数えるのに使うことば。/ ○第三章(さんしょう)は5節(ごせつ)に分かれている。 ○第一編(いっぺん)の第四章(よんしょう)をあけなさい。 ○八章(はっしょう)について、何か質問がありますか。 **じょう** 〔上〕(接尾語) /「~に関係のあること」という意味を表わす。/ 1 /多く「~上の」の形で使う。/ ○あの人が会社をやめさせられたのは、法律上の問題ではなくて、道義(どうぎ)上の問題からだそうだ。 ○健康(けんこう)上の理由で学校を休む。 ○いくらはげしく言い合っても、学問上の議論(ぎろん)だから、決してけんかになりません。 ○一身上。政治上。経済(けいざい)上。 2 /副詞的に使い、「~(に関係のあること)の面から考えて」という意味を表わす。/ ○子どもがほしがるからといって、なんでも買ってやるのは、教育(きょういく)上よくない。 ○研究(けんきゅう)上、どうしても外国へ行かなければなりません。 ○連絡(れんらく)の必要上、住所を必ずここに書いておいてください。 ○勉強の都合(つごう)上、学校の近くに下宿(げしゅく)をさがしてひっこすことにした。 <463> **じょう**〔条] I (名詞) 決めたことがら。または、それを書いたものの一つ一つ。箇条(かじょう)。 ○条をおって、くわしく調べる。 ○この条は、2年前にくわえられたものである。 Ⅱ(接尾語) 1 /箇条を数えるのに使うことば。/ ○憲法(けんぽう) 第九 (きゅう)条と日本の安全保障(ほしょう)について話す。 2 / ほそくて長い線・光・ひものようなものを数えるのに使うことば。/ ○数条(=5,6本)のけむりが立ちのぼっている。 ○一瞬(いっしゅん)、1条のするどい光線が、彼の目をかすめた。 ○その話を聞いて、彼の心に一条の光明(こうみょう)が、さしこんだ。 **じょう**[状〕(接尾語) 1 / 「~のような形」「~のようなようす」という意味を表わす。/ ○マツやスギのような、針状(しんじょう=はりの形。)の葉の植物(しょくぶつ)は、針葉樹 (しんようじゅ)と言われる。 ○近ごろは液状(えきじょう=液体のような)のポマードを使う人が多くなった。 ○球状(きゅうじょう)。線状。帯(おび)状。クリーム状。 2 てがみ。 ○案内(あんない)状。招待(しょうたい)状。紹介(しょうかい)状。質問状。 **じょう** 〔場〕(接尾語) 多くの人が集まって、何かをする場所。 ○運動場。競技(きょうぎ)場。会場。会議(かいぎ)場。式場。劇(げき)場。駐車(ちゅうしゃ)場。 ○農場(のうじょう)。工場。道(どう)場。市場。 ☆ 「じょ〔所]」が何かをするための組織(そしき)・機関 (きかん)などを表わすことが多いのに対し、「場」は動作の行なわれる場所を表わすことが多い。 **じょう**[畳](接尾語) /たたみを数えるのに使うことば。/ ○八畳じきのへや。 ○うちの茶の間は、四(よ)畳半です。 ○お客様を六畳の間にごあんないしてください。 **じょう** [錠] I (名詞) /戸(と)やはこのふたなどにつけて、かんたんにはあかないようにする、金属(きんぞく)でできているもの。/→かぎ[鍵]。 ○戸に錠をかける(または、おろす)。 ○台所の入り口の錠をはずして、どろぼうがはいったらしい。 ○金庫(きんこ)に、どうしても、錠がかからない。 Ⅱ (接尾語) /くすりの錠剤(じょうざい=たまのようになっているくすり。)を数えるのに使うことば。/ ○この錠剤は、食後3回、2錠ずつのむようにしなさい。 <464> **しょうかい** [紹介] (名詞、〜する) おたがいに知らない人たちを知り合いになるようにすること。また、知らない物事を人に教え知らせること。 ○「みなさん。わたしの友だちの田中さんを紹介します。」「わたしがいま山田さんに紹介していただいた田中です。」 ○山田さんは田中さんをみんなに紹介しました。 ○この映画は日本の様子(ようす)を紹介した映画です。 ○自己(じこ)紹介。紹介状(じょう)。 **しょうがつ**〔正月〕(名詞) 1月(いちがつ)。/特に、1月の初めのころ。だいたい七日 (なのか) ごろまでを言うことが多い。/→しんねん〔新年〕。 ○正月の15日に国へ帰ります。 ○正月の3が日はどこの店も休みです。 ○早くお正月が来るといいな。 ○正月をむかえて、新しい気分になる。 **しょうぎょう** [商業] (名詞) 品物を売買(ばいばい)して、利益(りえき)を得(え)ることを目的とする仕事。→こうぎょう[工業]。のうぎょう[農業]。しょうばい〔商売〕。 ○ホンコンは商業がさかんです。 ○大阪(おおさか)は日本の商業の中心地であると言われています。 ○父は商業をいとなんでいます。 ○商業学校。商業政策(せいさく)。 **じょうけん**[条件](名詞) 1 ある物事について限定(げんてい)したり、制約(せいやく)したりすることがら。 ○前金(まえきん)ではらうという条件ならば、仕事を引き受けてもいい。 ○君は、けっこんの相手にどんな条件をつけたのですか。 ○商品取り引きの条件は、次のとおりです。 ○条件つきで銀行から金をかりる。 ○1日に8時間以上は、はたらかせないという労働(ろうどう) 条件が成立した。 2 あることがらが、成り立つために必要なこと。 ○この地方は、工業が発達(はったつ)する条件が、ととのっている。 ○この地方は、いい酒(さけ)のできる条件にめぐまれている。 ○技術革新(ぎじゅつかくしん)は経済発展(けいざいはってん)の必要条件である。 **しょうこ** 〔証拠〕(名詞) 事実を証明(しょうめい) するよりどころとなるもの。 ○このへやにはだれもいないが、火のついたタバコがあるのは、今まで人がいた証拠だ。 ○赤い顔をしているのは酒(さけ)をのんだという証拠だ。 ○彼がその金をぬすんだという証拠は何もない。 ○これは買ったのです。ぬすんだのではありません。その証拠にここにレシートがあります。 **しょうじき**〔正直〕 〔名詞、〜な・に) 言うことやすることにうそがないこと。 ○正直は最上の策(さく)だ。 ○あなたが何をしたか正直に話しなさい。 ○正直な運転手(うんてんしゅ)がタクシーの中にわすれたお金を持って来てくれた。 ○子どもは正直だ。 ○正直者(もの)。不正直。 <465> **じょうしき**〔常識〕(名詞) ふつうの人が共通にもっている知識(ちしき)や考え方。はんだんする力。/「~的(な、に)」「~がある」「~がない」の形でよく使われる。/ ○田口さんは常識のある人だから、そんな失礼なことは言わないでしょう。 ○夜中にそんな大きな音の音楽をかけるなんて、常識がないですね。/「非常識(ひじょうしき)」とも言う。/ ○その程度のことは常識だ。だれだって知っていることさ。 ○常識的に言って、君のほうがまちがっているんじゃないかな。 ○そんなことは常識でわかるはずだ。 ○あの子は、まだ常識がはったつしていない。 **じょうず**〔上手](形容動詞) →へた〔下手]。うまい。/ 「じょうず」とひらがなで書くほうがよい。/ 1 じょうず。 ○あのおくさんは料理がじょうずだ。/「~がじょうず」の形に注意せよ。/ ○あの人はフランス語をじょうずに話す。 ○彼のピアノは前にはへたで聞けなかったが、このごろは、だいぶじょうずになったようだ。 2 / 「おじょうず」の形で、ほんとの気持ちからでなく、口先だけでうまく言うことをさす。/ ○「この店のコーヒーは世界一だね。」「まあ、おじょうずですこと。」 ○そんな、おじょうずをおっしゃったって私はだまされませんからね。 **しょうたい**〔招待〕(名詞、~する) 客をまねくこと。客としてよぶこと。/「しょうだい」とも言う。/ ○明日は友だちのけっこん式に招待を受けています。 ○たんじょう日に友だちを招待してパーティーをやる。 ○わたしはゆうべ山田さんに食事に招待された。 ○先生、わたしが国へ帰ったら必ずご招待しますから、来てください。 ○招待券(けん)。招待状。 **じょうたい** [状態](名詞) →ありさま〔有様]。ようす〔様子〕。物事のありさま。ようす。 ○このごろ健康 (けんこう)の状態があまりよくない。 ○今、両国の関係はきけんな状態にある。もしかすると、半年後には戦争状態にはいるかもしれない。 ○病人の精神(せいしん) 状態が悪いので手術(しゅじゅつ)はとりやめました。 ○経済(けいざい)状態。生活状態。 **じょうだん**[冗談〕(名詞) まじめな気持ちでなく、人をわらわせたり、こまらせたりして楽しむために言う話やことば。また、そうすること。 ○あの人は冗談がうまくて、人をよくわらわせる。 ○君はいつも冗談ばかり言っている。 ○ちょっと冗談がすぎやしませんか。 ○冗談にもほどがありますよ。/冗談を言うのにも、あまりすぎてはいけないという意味。/ ○冗談にした(=冗談のつもりでした。)ことを本気にしないでください。 ○御冗談でしょう。/相手が冗談に言ったことではないとわかっていても、相手のことばをみとめない気持ちを表わす。/私は信じませんよ。 <466> **しょうち**〔承知〕(名詞、~する) 1 (見たり聞いたりして、)よく知っている。わかっている。 ○あなたもよくご承知のことと思います。 ○あなたがきょう来ることは田中さんから聞いて承知していました。 ○このホテルはねだんが高いとは承知していたが、こんなに高いとは思わなかった。 2 ほかの人のねがいなどを聞いて、そのとおりにしようという気持ちになること。ゆるすこと。みとめること。→ゆるす[許す〕。みとめる[認める]。 ○あの人とけっこんすることを父が承知してくれないのでこまっています。 ○みんなが承知しても、わたしは承知しませんよ。 ○田中さんにこれをやってもらいたいのですが、田中さんはなかなか承知してくれません。 ○「この手紙を出してきてください。」「はい、承知しました。」 / 「はい、かしこまりました。」とも言う。/ **しょうてん**〔商店〕 〔名詞) 商人が品物を売る店。 ○商店がぎっしり立ちならんでいる。 ○このへんは住宅(じゅうたく)地で、商店が一けんもない。 ○にぎやかな商店街(がい)。(=商店のたくさんならんでいる通り。) **じょうとう**〔上等〕 〔名詞、〜な) /品物や物事のでき方が、すぐれていて、ひじょうによいこと。/→いい。よい〔良い]。 ○上等の品はただいま切れていますが、このなみのではいかがでしょうか。 ○これは、上等の紙です。 ○これより上等なのはありません。 ○これで上等だ。よくできた。 **しょうどく** [消毒〕 (名詞、〜する) 人のからだや物についているばいきんをころすように、くすりをかけたり、日光にあてたりすること。 ○でんせん病が発生したので、へやを消毒する。 ○手術(しゅじゅつ)をする前に、手の消毒をする。 ○日光で衣類(いるい)を消毒する。 ○消毒不完全(ふかんぜん)のメスを使うと、きけんだ。 ○消毒液(えき)。消毒薬(やく)。日光消毒。 **しょうとつ**〔衝突〕 〔名詞,〜する) 1 二つ以上の車や船などが強く当たること。 ○こんなにきりがふかくては、衝突のきけんがある。 ○わたしののっていたタクシーが電車に衝突してけがをしたのです。 ○こうさてんで電車と自動車が衝突した。 ○衝突事故。 2 人の意見や気持ちがたがいに合わないで、反対の考えを言い合う。 ○議論(ぎろん)はできるだけおちついてやりましょう。感情(かんじょう)の衝突があってはなりません。 ○会議でAさんとBさんの意見が衝突した。(=意見が反対だった。) ○彼は人と衝突しやすい (=けんかをしやすい)男だ。 ○社長と社員の間の交渉(こうしょう)はまとまらず、ついに正面から衝突した。 <467> **しょうにん** 〔商人〕 〔名詞) 品物を売ったり買ったりして生活している八。商売(しょうばい)をしている人。→しょうばい〔商売〕。 ○外国の商人がめずらしい物をたくさん持って来ました。 ○彼は父の商売をついで商人になるのがいやで、大学も理科系をえらんだ。 **しょうねん** 〔少年〕(名詞) 7,8歳さいぐらいから17, 18歳ぐらいの男の子。/女の場合は「少女(しょうじょ)」と言い、「少年」「少女」より上を「青年(せいねん)」と言う。/ ○あの人とは少年のころから友だちです。 ○わたしは少年のころからスキーがじょうずです。 ○このごろは悪いことをする少年が多くなった。 ○少年はたばこをすってはいけない。 **しょうばい**〔商売〕 (名詞、〜する) 1 品物を売ったり買ったりすること。→しょうぎょう〔商業〕。 ○デパートは1日に1億円ぐらい商売する。 ○あの店は日よう日でも商売している。 ○こんなさびしい通りでは、店をひらいでも商売は成り立たないだろう。 2 生活するためにしている仕事。職業(しょくぎょう)。 ○あなたのご商売はなんですか。 ○わたしの商売はタクシーの運転手(うんてんしゅ)です。 ○わたしは趣味 (しゅみ)としてさかなを取っているのではありません。商売としてやっているのです。 **しょうひん** [商品](名詞) 売るために作られた品物。 ○商品を仕入れる。 ○あの店では、外国の商品をあつかっている。 ○こんな作り方では、商品にならない。(=売り物にならない。) ○雨にぬらすと商品の価値(かち)が下がる。 ○これは自家用で、商品ではございません。 **しょうぶ**〔勝負〕(名詞、~する) 1 スポーツやあそびやかけごとなどで、勝(か)つことと負(ま)けること。かちまけ。 ○ふたりとも碁(ご)が強くて、なかなか勝負がつかない。 ○彼と勝負をあらそうことは、やめた。 2 かちまけをあらそうこと。→しあい [試合〕。 ○勝負をするなら、勝たなければならない。 ○あいつはよわくて勝負にならない。(=かちまけのあらそいにまでならない。) ○きょうのは、おもしろい勝負だった。・ ○この勝負は、来週までおあずけにする。(=勝負を決めることをのばす。) ○勝負は時の運だ。 <468> **じょうぶ**[丈夫〕(形容動詞) →つよい[強い]。けんこう [健康]。 1 からだが強くて病気をしないようす。けんこうな。 ○運動をして丈夫なからだを作る。 ○前は病気ばかりしていましたが、このごろはずいぶん丈夫になりました。 ○子どもはいなかにいると丈夫に育ちます。 ○むすこさんは丈夫そうでけっこうですね。 2 物などがしっかりしていて、こわれないようす。 ○この自動車は丈夫にできている。 ○このくつは丈夫で長持ちします。 ○丈夫な紙でつつんでください。 **しょうぼう** 〔消防〕(名詞) 火事を消したり、火事がおこらないようにすること。 ○近所の人たちが力を合わせて消防につとめた。 ○消防自動車。消防夫。消防署(しょ)。 **しょうめい** 〔証明〕 (名詞,〜する) 言ったことやしたことが事実だということを、ほかの人にわからせること。また、わからせるもの。→しょうこ〔証拠〕。 ○田中先生の証明で山田さんがこの大学の学生であるとわかった。 ○医者の証明がなければ、このくすりは売ってあげられません。 ○三角形(さんかっけい)の内角(ないかく)の和は2直角(ちょっかく)であることを証明せよ。 ○わたしがきのう病気でうちにいたことは、医者が証明してくれます。 ○そのお金は彼がぬすんだのではないということが証明された。 ○証明書。身分(みぶん)証明。 **しょうめん** 〔正面〕(名詞) まっすぐ前の所。→よこ〔横〕。わき。 ○教室(きょうしつ)の正面にこくばんがある。 ○このみちをまっすぐに行くと正面に駅(えき)があります。 ○ステージの正面にきれいな花をかざったつくえがおいてあります。 ○正面の高い山がA山で、その右に見えるのがB山、左に見えるのがC山です。 ○あの人の顔はよこから見ると美しいが、正面から見るとそれほどではない。 ○これは国会議事堂(こっかいぎじどう)を正面からとった写真(しゃしん)です。 **しょうゆ**〔しょう油〕(名詞) まめとしおで作った、料理に味をつける液体(えきたい)。/中国や日本の料理に多く使う。/ ○さしみはしょうゆをつけて食べる。 ○わたしは、なまのやさいにしょうゆをかけて食べるのがすきです。 ○さかなを少しの間しょうゆにつけて(=しょうゆの中に入れておく。)からやく。 ○にくを食べるときでも、わたしはソースよりしょうゆのほうがすきです。 **しょうらい**〔将来〕(名詞) 今よりあと。これからさき。/副詞的に使うこともある。/→みらい〔未来〕。かこ[過去〕。 ○われわれは日本の将来に希望(きぼう)をもっている。 ○悪いことをした青年を、将来をよくいましめて、ゆるしてやった。 ○「あなたは将来何になるつもりですか。」「わたしは将来医者(いしゃ)になりたいと思っています。」 ○わたしたちふたりは将来けっこんするつもりです。 ○近い将来だれでも月へ行けるようになるでしょう。 ○こういうことは将来もかならずおこる問題だ。 <469> **しょく** [職] I (接尾語) 1 / おもに役所などにつとめている人を、仕事の内容や資格(しかく)・身分(みぶん)などによって分ける場合に使う。/ ○国家公務員(こうむいん) (=国の役所につとめて、仕事をする人。)は仕事の内容によって、行政職・教育(きょういく)職・研究 (けんきゅう)職などに分けられる。 ○国会議員や大臣(だいじん)などを特別職の公務員という。 ○会社の課長(かちょう)や部長などの管理(かんり)職は、ふつう労働組合(ろうどうくみあい)にははいれない。 ○一般(いっぱん)職。名誉(めいよ)職。 2 / 家をたてたり、物を造ったりするような、からだを使う仕事をする人。またその仕事を言う場合に使う。/ ○家を1軒(けん)たてるには、とび職・大工(だいく)・左官(さかん)職・たたみ職・ブリキ職など多くの人が必要です。 II (名詞) 1 職業(しょくぎょう)。仕事。 ○彼は毎日職をさがしに歩いている。 ○この年で新しい職を見つけるのはなかなかむずかしいことです。 2 つとめている会社や役所などにおける地位・身分。 ○たとえ職をすてても、この考えを変えるわけにはいきません。 ○部長の職にあるものが、そんな無責任(むせきにん)なことをして、ゆるされるものですか。 ○課長(かちょう)の職というものは、上と下とにはさまれて、なかなかむずかしいものだよ。 **しょく**〔色〕(接尾語) 1 いろ。 ○南方のあつい国々では、原色の服装(ふくそう)がよくにあう。 ○ことしは中間色の生地(きじ)がはやっている。 ○アジア大陸(たいりく)に住んでいる人々のほとんどは、黄色(おうしょく)人種とよばれる。 ○三色刷(ず)りの地図(ちず)。 2 / 「~のようす」「~の傾向(けいこう)」などの意味を表わす。/ ○この大学は留学生(りゅうがくせい)がおおぜいいるので、国際(こくさい)色がゆたかだ。 ○近ごろはどこへ旅行しても、その地方独特(どくとく)の地方色があまり見られなくなってしまった。 **しょくぎょう** [職業] (名詞) 生活をしていくための仕事。→しごと[仕事]。 ○あなたの職業は何ですか。 ○わたしの職業は会社員です。 ○あの人は文学を職業としている。 ○学校を卒業して職業につく。 ○職業をたびたび変えることはよくない。 ○趣味(しゅみ)と職業とは両立しがたい。 <470> **しょくじ** [食事〕 〔名詞、〜する) ごはんを食べること。朝、ひる、ばんなど、決まって食べること。また、そのもの。 ○人は1日に3回食事をする。 ○朝の食事は7時ごろします。 ○こんばんいっしょに食事をしませんか。 ○このくすりは食事がすんでからのんでください。 ○このごろは気候(きこう)がいいので、食事が進みます。 ○食事にはまだ間がありそうだから、何かおやつをあげよう。 ○食事したら、しばらく休んでいてください。 **しょくどう** 〔食堂〕(名詞) 1 ごはんを食べるへや。 ○食事は食堂に用意してあります。 2 ごはんを食べさせる店。 ○学校の前の食堂は安くておいしい。 ○食堂車。 **しょくぶつ** 〔植物〕(名詞) /犬やねこ・とり・さかななどを動物と言い、石や鉄(てつ)などを鉱物(こうぶつ)と言うのに対して、木や草(くさ)などを「しょくぶつ」と言う。/ ○日本は南北に長い国なので、いろいろな植物が見られる。 ○あの山は火山で、植物が何もはえていない。 ○あの男は植物のけんきゅうに熱心(ねっしん)だ。 ○高山植物。熱帯(ねったい)植物。植物学。 **しょくもつ** [食物](名詞) 動物や人間の食べ物。→たべもの[食べ物]。 ○食物をじゅうぶんに取る(=たべる)。 ○病人に、消化のいい食物をあたえる。 ○あつい時は、食物に注意するように。 ○食物を制限(せいげん)する。 **しょくりょう** 〔食糧・食料〕 (名詞) 食べ物。 1 おもに、米やむぎなどの主食物。〔食糧] ○外国から食糧を輸入(ゆにゅう)する。 ○戦争で、食糧が不足する。 2 食品。にく・やさい・かんづめなど。[食料] ○食料品。 **しょくりょうひん** 〔食料品〕 (名詞) にく・やさい・米など、食べ物にする品物。 ○このごろ食料品のねだんが高くなった。 ○1週間分の食料品を買って来た。 ○食料品店。 **しょ・げる** (動詞) がっかりして元気がなくなる。しょんぼりしている。 ○彼は、入学試験に落ちて、すっかりしょげている。 ○「いやに、しょげているじゃないか。どうしたんだい。」「実は、金を落としてしまったんだ。」 **じょし**[女子](名詞) →だんし[男子]。 1 女の人。 ○老人(ろうじん)と女子はここに集まってください。 ○女子用の自転車(じてんしゃ)。 2 女の子。/この意味で、特に「女児(じょじ)」ということがある。/ ○この学校は女子だけの学校です。 <471> **じょせい** [女性](名詞) おんな。婦人。→じょし[女子]。だんせい〔男性〕。 ○近代の女性は強くなったと言われている。 ○女性専用のへや。 ○女性的な男性。 ○女性中心の考え方。 ○女性観(かん)。 **じょちゅう** 〔女中〕(名詞) ふつうの家・料理屋・旅館(りょかん)などで、だいどころやその他の仕事の手つだいをする女。戦後は、このことばがきらわれて、特にふつうの家の女中は「お手つだいさん」と言うことが多くなった。また外国人の家ではたらく「お手つだいさん」をメイドとも言う。/ ○女中をやとう。 ○おたくでは女中をおいていますか。 ○私は三年前からこの家で女中をしています。 **しょゆう** 〔所有〕(名詞、〜する) 自分の物として持つこと。 ○主人の死によって財産(ざいさん)の三分の一は、つまの所有となった。 ○この土地を所有している人(=持っている人。)はだれですか。 ○この山林(さんりん)は、政府(せいふ)が所有している。 ○所有品。所有権(けん)。所有欲(よく)。所有高(だか)。 **しょんぼり** (副詞、~する) 1 ひとりでいて、さみしそうなようす。/ 「しょんぼりと」の形も使う。/ ○子どもは、母親の帰りをアパートでしょんぼり待っていた。 ○門のそとに、老人(ろうじん)がひとり、しょんぼりと立っている。 2 元気がなく、しょげているようす。 ○彼は、こいびとに会えないで、しょんぼり帰って来た。 ○あのおくさんは、主人に死なれてから、ずっと、しょんぼりしている。 **しらずしらずに** [知らず知らずに〕(副詞) 知らないうちに。自分で意識(いしき)しないうちに。ついつい。/自分でわからないうちに、何かをしたり、何かが次々に変わること。「知らず知らずのうちに」とも言う。/ ○運動を長い間しないでいると、知らず知らずに、からだがかたくなる。 ○その男の子は、悪い友だちのために、知らず知らずに、不良(ふりょう)のなかまにはいっていった。 ○きびしくしないと、子どもは、知らず知らずに悪くなる。 **しら・せる** [知らせる〕 (動詞) ほかの人が知るようにする。ほかの人などに手紙や電話などで連絡(れんらく)する。 ○あなたの家へ行く時は前もって手紙か電話で知らせます。 ○たいせつなことはみんなに早く知らせてやりなさい。 ○だれにも知らせずこっそりと旅に出た。 ○暗(あん)に知らせる。(=はっきりとは言わないが、なんとかわかるように知らせる。) ○留学生(りゅうがくせい)の現状(げんじょう)を世間に知らせる必要がある。 ○虫(むし)が知らせる。(=なんの知らせもないが、なんとはなしに感じる。) ○もっと早く知らせれば、まにあっただろうに。 <472> **しらせ** [知らせ〕 (名詞) 知らせること。知らせるもの。→しらせる〔知らせる〕。 ○お知らせと書いた紙がかべにはってある。 ○ぶじ帰京したという知らせがあった。 ○よい知らせが来た。 ○虫(むし)の知らせで家に帰ってみると母が重い病気だった。 **しら・べる**〔調べる〕 (動詞) 1 わからないこと、はっきりしないことをさがしたり、研究(けんきゅう)したりする。またどこか悪いところがないかさがす。 ○失敗(しっぱい)の原因をよく調べてみよう。 ○前年の入学試験問題を調べればその傾向(けいこう)がわかる。 ○古い文書を調べている。 ○害虫(がいちゅう)の発生状態を急いで調べなければならない。 ○電話帳(ちょう)で友人の住所を調べた。 ○自動車のエンジンがとまって動かないので、調べてください。 ○税関(ぜいかん)でにもつを調べられました。 2 悪いことをしたかどうか問いただす。とりしらべる。 ○警官(けいかん)がどろぼうを調べている。 ○夜おそく家へ帰るとちゅうで警官に調べられた。(関連語)調べ。 **しり**〔尻] (名詞) /腰(こし)の下の部分。「けつ」「おしり」とも言う。/ 1 しり。 ○子どもがあまりひどい事をしたので、しりをたたいてやった。 ○彼はしりがかるくてこまったもんだ。/つとめ先などをどんどんかわり、落ちつかない意。または、動作がかっぱつで、気やすく物事をする。/ ○あいつは、しりが重いほうだから、なかなかやらないだろう。/動作がのろくてすぐにしようとしないこと。/ ○妻が夫をしりにしく。(=妻のほうが夫より強くて自分の思うままにかってな事をする。) ○ざっしのしめ切り日は、あしただ。とうとうしりに火がついた。(=物事がせまってきて、ゆっくりしていられないこと。) 2 いちばんあと。うしろ。おわり。 ○彼は、マラソンでしりから二番目だった。 ○あの人は、いつも人のしりについている。(=人から言われたとおりにする、または、まねをする。) 3 ある行ないや事件(じけん)の結果。または、あとしまつ。 ○責任(せきにん)は君のほうにあるんだから、私の所へしりを持ちこまれてはこまる。 ○その問題で、まさか、ぼくの所にしりが回ってくるとは思わなかった。 ○むすこの失敗(しっぱい)のしりを親がぬぐう。 <473> **し・る**〔知る](動詞) 1 物の存在(そんざい) やありさまなどがわかる。 ○雨がふっているのを知らなかった。 ○それは前に一度見て知っています。 ○そのことは前から知っていました。 ○父母が死んで父母の恩(おん)を知った。 ○自分のけってんを知ることはたいせつなことです。 ○そのことは知りませんでした。 2 物のほんとうの意味や価値(かち)を理解する。見分ける。 ○敵(てき)を知り、おのれ(=自分)を知る。 ○物のよしあしを知っている人は少ない。 ○知る人ぞ知る。 ○わたしを知ってくれるのはあなただけです。 3 わすれないでおぼえているようす。 ○あの人はむかしのことをよく知っています。 ○さけをのんでよっていたので、ゆうべのことは何も知らない。 4 気がつく。感じるようす。 ○まだだれも知らないらしい。 ○前の家が火事になったのを知らなかった。 ○恥(はじ)を知れ。 ○本能的にきけんを知った。 5 人と知り合いである。近しくする。 ○わたしはあの人を知っている。 ○パーティには知った顔も二、三来ていました。 **しりあい** 〔知り合い〕 (名詞) 親しくすること。知っている人。知人(ちじん)。 ○山中さんと知り合いになった。 ○だれかあなたの知り合いの人に本屋さんはいませんか。 ○わたしの知り合いはみんないい人ばかりだ。 ○知り合いは多いほどいい。 **しる**[](名詞) 1 くだものやくさなどから、にじみ出てくる水のようなもの。また、しぼり出した水のようなもの。 ○レモンのしろをしぼる。 ○やさいのしろるが、パンにしみこむ。 ○しろの多いくだもの。 2 みそしる。すいもの。(または、つゆ。) ○ごはんとしろ(または、みそしる)で食べる。 ○貝(かい)を使ったしるものは、味がいい。 **しるし**〔印〕(名詞) 1 ほかのものと区別(くべつ)ができて、はっきりとわかるように書いたり、つけたりするもの。めじるし。 ○同じようなかばんなのでよくわかるようにリボンでしるしをつけておく。 ○病院(びょういん)には赤十字(せきじゅうじ)のしるしが書いてある。 ○×のしるしはだめ、よくないという点味です。 ○日本では、○はまるといって、よいとか、正しいという意味のしるしです。 ○このくつは月印(つきじろし)です。/作った会社のしるしで、〜じろしのくつというように使われる。/ 2 あいず。相手に知らせるために使うもの。 ○赤はとまれ、青はすすめというしろしです。 ○わかったしるしにはたをふっている。 3 証拠(しょうこ)。 ○品物を受け取ったしるしにあなたの印(いん)をおしてください。 ○ここへ来たしるしにこの石を持って帰ろう。 ○改心(かいしん)のしるしに頭をそった。 ○友情のしるしとしてこれをあなたに贈(おく)ります。 4 心をおもてに表わしたもの。目に見えないものを形に表わしたもの。 ○ハトは平和のしるしだ。 ○愛情(あいじょう)のしるしとしてこのゆびわをあなたに贈(おく)る。 ○しろしばかりの(=わずかばかりの)ものですが、どうぞお受け取りください。 5 前兆(ぜんちょう=あることがおこりそうなことが前もって何かでわかること)。きざし。 ○ゆきは豊年(ほうねん=米などがたくさんとれる年。)のしるしです。 ○これは何か変事(へんじ)のおこるしろしだ。 6 ききめ。効果(こうか)。 ○このくすりはのむとすぐにしるしが現われる。 ○いくらやっても何のしるしもない。 <474> **しる・す**〔記す〕 (動詞) 紙などに字を書きつける。書く。/文語的なことば。/ ○ノートに名まえをしろす。 ○記録(きろく)には、その事については、何もしろしてない。 ○特にしろすべきことはない。 **しろ・い**〔白い〕 (形容詞) 1 ゆきのような色。→くろい[黒い]。 ○ゆきがふって野(の)も山も一面に白くなった。 ○富士山(ふじさん)が白いゆきをかぶってきれいに見える。 ○空から白いもの(=ゆき)がふってきた。 ○髪(かみ)に白いもの(=しらが)がまじっている。 ○はだの白さがめだつ。 ○白い目で見る。(=つめたい目で見る。にくらしいと思って見る。) 2 何も書いてない、よごれていない紙やきれなどのようす。 ○答案(とうあん) 用紙にするから白い紙をください。 ○白いきれにすみで書く。 ○白いところがなくなるぐらいぎっしりと書いた紙を持ってきた。 3 何も悪いことをしていないようす。 ○あの人はぜったい白い。 ○弁護士(べんごし)は黒いものを白いと言いくるめようとした。(=じょうずにうまいことを言ってごまかそうとした。) ○白いか黒いか先生に決めてもらおう。 <475> **しろ**〔白〕(名詞) 1 ゆきのような色のこと。→くろ〔黒〕。 ○白のブラウスは清潔(せいけつ)な感じをあたえる。 ○白黒(しろくろ) フィルムで写真(しゃしん)をとる。 ○白地(しろじ)に赤く日の丸(まる)を書いて国旗(こっき)を作った。 ○目を白黒させている。(=おどろいているようす。または、苦しんでいるようす。) 2 何も悪いことをしていないこと。 ○いちばんあやしかったあの人が白となった。 ○白黒をはっきりさせよう。 **しわ**〔皺] (名詞) ひふ・紙・きれなどの表面が、たるんだりもまれたりしてできたほそいすじのようなもの。 ○おばあさんの顔にしわがよっている。 ○ひたいにしわをよせて、何を心配しているんですか。 ○そんなすわり方をすると、着物がしわになりますよ。 ○アイロンをかけて、ズボンのしわをとってください。 ○こんなしわだらけの紙じゃ、字がうまく書けない。 ○しわくちゃの(=しわがひどくよっている) ハンカチ。 /「いっぽん・にほん・さんぼん」、または、「ひとすじ・ふたすじ」のような数え方をする。/ **しわざ**〔仕業〕(名詞) したこと。悪い行ない。 ○このいたずらは、いったい。だれのしわざだ。 ○こんな悪いことをするのは、あいつのしわざにちがいない。 ○主人が戦争で死んだのは、運命(または、神)のしわざだ。 **しん**〔心・芯〕(名詞) 1 物の中心になっている部分。 ○りんごのしんがくさっている。 ○えんぴつのしんがおれる。 ○からだが、しんまでひえる。 ○石油(せきゆ) ストーブのしんに火をつける。/ろうそくやランプなどの中央にある火をつける糸(いと)や紙。/ ○しんのある(=中のほうがかたい) ごはん。 ○ようふくのえりにしんを入れる。(=形がくずれないようにきれなどをいれる。) 2 こころ。心のおくそこ。本心。 ○わたしは、あの人がしんからすきなんだ。 ○彼は、しんはいい人なんだが、さけをのむと人にめいわくをかける。 3 たいせつなところ。おおもと。こんばん。 ○彼は、しんが強いから、少しぐらいの苦しみには、まけないだろう。 ○あの人は、やせているが、しんが強い。 **しん**[新](接頭語) 今までのものとはちがう、あたらしい。→きゅう〔旧]。 ○新市長。新学年。新学期。新思想(しそう)。新体制(たいせい)。新時代。新勢力(せいりょく)。新丸(まる)ビル。 **じん** [人](接尾語) ひと。人間。/人種・国・職業(しょくぎょう)などを表わすことばにつづく。/ ○日本人。中国人。アメリカ人。フランス人。インド人。ビルマ人。タイ人。 ○文明人。未開(みかい)人。野蛮(やばん)人。現代人。古代人。東洋人。西洋人。白人。黑人。都会人。 ○芸能(げいのう)人。演劇(えんげき)人。新聞(しんぶん)人。社会人。文化人。知識(ちしき)人。 <476> **しんけい** 〔神経〕(名詞) 1 動物の体内にある、ひものような形をした器官(きかん)で、運動・知覚(ちかく)・分泌(ぶんぴつ=生命に必要な特別な液(えき)をにじみ出させること。)などをコントロールしている。 ○神経をぬいてしまったら、歯(は)のいたみはすっかりとれた。 ○彼は運動神経が発達(はったつ)していて、何をやらせてもじょうずだ。 ○中枢(ちゅうすう) 神経をやられてものが言えなくなった。 ○視(し) 神経がよわっていて、ものを見るのが苦しい。 2 心のはたらき。精神(せいしん)。 ○山下さんはするどい神経をもっている。 ○あの人のことばはいちいち神経にさわる。 ○あの人は神経がふとい(=気持ちが大きくて、小さいことをあまり心配しない。)のかと思ったら、あんがいほそかった。 ○あの人は無神経だ。(=神経のはたらきのにぶい、まわりのことなど気にしないようす。) 3 必要以上に、気をつかう、小さいことまで気にかけすぎること。神経質(しんけいしつ)。 ○神経から病気になる。 ○なんでもないよ。それは神経さ。 ○あの人は神経質だから一日に何回もそうじをする。 ○神経衰弱(すいじゃく)。神経過敏(かびん)。 **しんけん** 〔真剣〕 〔名詞,〜な・に) 1 木刀(ぼくとう)などに対して、ほんとうの刀(かたな)。 ○真剣であらそうなんて、気ちがいのすることだ。 ○真剣勝負(しょうぶ)をする。/本物の刀で命がけの勝負(しょうぶ)をするという意から、本気になってあらそう意にも使われる。/ 2 / 心のそこから、ほかのことにはかまわずに、いっしょうけんめいなようす。/ ○何をするにも真剣な彼の態度はみんなの手本だ。 ○やるならやるで、もっと真剣になりなさい。 **しんさつ**〔診察〕 〔名詞、〜する) 医者(いしゃ)が病人のからだのどこが悪いか調べること。その病気の状態がどうであるか判断(はんだん)すること。 ○時間が来ないので、診察が始まらない。 ○診察の結果で手術(しゅじゅつ)するかどうか決まる。 ○医者の診察を受ける。 ○専門医(せんもんい)に診察してもらったほうがいい。 ○患者(かんじゃ=病気をしている人。)の家まで行って診察し、治療(ちりょう)することを往診 (おうしん)と言う。 **じんじゃ** [神社](名詞) 神をまつってあるところ。そのたてもの。/「やしろ」とも言う。/ ○神社におまいりする。 ○神社にさんけいする。 ○この神社には何という神様がまつってありますか。 <477> **しん・じる**〔信じる〕 (動詞) →しんずる〔信ずる〕。 1 ほんとうだと思う。まちがいない、確実(かくじつ)だと思う。 ○彼は霊魂(れいこん)の不滅(ふめつ)(=死んでも人間のたましいはなくならないということ。)を信じている。 ○あの人が死んだなんてとても信じられません。 ○あなたの話なら信じよう。 ○あの母親はむすこの無事を信じている。 ○あの人は自分が正しいと信じたことはどんなことがあってもやりぬく。 2 信用する。 ○あの友人を信じていたのに裏切(うらぎ)られた。 ○どうもあの人は信じられない。 ○ほんとうの友情 (ゆうじょう)とは、どんな場合でも信じ合うことだ。 ○あなたは他人の言うことを信じすぎるから失敗(しっぱい)するのだ。 3 神やほとけを信仰(しんこう)する。(=宗教(しゅうきょう)を信じ、その教えをとうとぶ。) ○父は仏教(ぶっきょう)を厚(あつ)く信じている。 ○こう悪いことがつづいては神もほとけも信じられなくなった。 **しん・ずる**〔信ずる〕 (動詞) /意味・用法とも「信じる」に同じ。/→しんじる〔信じる〕。 ○わたしはいつの日か必ず世界じゅうが平和になることを信ずる者です。 ○神を信ずれば必ずすくわれる。 **しんせき**[親戚〕〔名詞) しんろい [親類〕。 ○あの人は、私の遠(とお)い親戚に当たります。 ○彼は、私の母方(ははかた=母のちすじ)の親戚です。 ○あの家と私の家とは、親戚関係にある。 **しんせつ** 〔親切〕 (名詞、〜な・に) あたたかい気持ちでほかの人のためにていねいにしてやること。また、そのようす。 ○ちょっとした親切が社会を明るくするものです。 ○ご親切の数々、心から感謝(かんしゃ)します。 ○親切をすなおに受ける。 ○人の親切を無(む) にし(=親切にしても、そのかいがないようにする。)てはいけない。 ○世の中には親切な人も、不親切な人もいます。 ○他人にはできるだけ親切にしてあげましょう。 ○わたしはこんなに親切にされたことはない。 ○あの人は口では親切そうなことを言うが、ほんとうはどうだかわからない。 **しんぞう** 〔心臓〕(名詞) 1 たいせつな内臓 (ないぞう)の一つで、血液(けつえき)をおくるポンプのようなはたらきをするもの。 ○心臓の病気で死んだ。 ○えらい人の前に出ると心臓がドキドキ(=心臓のはたらきがはげしくなるようす。)する。 ○心臓が悪いので病院(びょういん)に通っている。 ○急にはしろのは心臓に悪い。 ○心臓の鼓動(こどう=心臓の動き)がはやくなり、今にもやぶれそうだ。 ○この機械(きかい) の心臓部(=たいせつなところ。)はここだ。 2 押(お) しが強いこと。(=えんりょしないで自分の考え、思うことを主張(しゅちょう)し、それを通すこと。)ずうずうしいこと。 ○あの男は心臓だ。1,2回しか会ったことのない人にも平気で金をかりたりする。 ○わたしは山口さんほど心臓は強くない。 ○見かけによらずあの男は心臓がよわく、人の前に出ると何も言えなくなる。 <478> **しんだい**〔寝台〕(名詞) ベッド。 ○彼だけ家族(かぞく)とは別に寝台でねる。 ○わたしは、ねていて、おぎょうぎが悪いから、よく寝台から落ちる。 ○日本人もいすや寝台の生活にだいぶなれてきた。 ○今夜の大阪行の寝台を申し込んでください。/列車(れっしゃ)の「寝台」のこと。/ **しんねん**〔新年〕(名詞) 新しく来た年。初春(はつはる)。正月。 ○富士山頂(ふじさんちょう)で新年をむかえた。 ○新年をむかえ、気分を一新して仕事にはげむつもりです。 ○新年のおよろこびを申し上げます。 ○「新年おめでとうございます。」 ○新年早々(そうそう) (=新年になってすぐ)父にしかられた。 **しんぱい** 〔心配〕 (名詞、〜な・に、〜する) 1 心にかけて思いなやむ(=考え苦しむ)こと。気にすること。気がかり。→あんしん〔安心〕。 ○あの人はなんの心配もない、いい身分だ。 ○いらぬ心配をするな。 ○わたしは両親に心配をかけどおしだった。 ○母は心配そうな顔をしてわたしを見ていた。 ○あしたの天気が心配だ。 ○試験のことが心配になってよくねむれなかった。 ○親を心配させてはいけない。 2 人やもののために気をつかうこと。世話をしてやること。 ○就職(しゅうしょく)の世話をしてくれたうえに、住む家の心配までしてくれた。 ○弟がけっこんするので金の心配をしてやる。 ○山中さんは、私の就職(しゅうしょく)を心配してくれた。 **しんぱん**[審判〕 〔名詞、〜する) 1 事件(じけん)を取り調べて、判断(はんだん)すること、また判決(はんけつ)をくだすこと。→さいばん〔裁判〕。 ○きょうは、この事件に最後の審判がくだる日だ。 ○法廷(てい)で審判を受ける。 2 競技(きょうぎ)で反則(はんそく)があったかなかったか、また、勝(か)ち負(ま)けの順位 (じゅんい)などを決めること。 ○山田氏(し)の審判のもとに、テニスの試合が始まった。 ○審判官(かん)。 <479> **じんぶつ** 〔人物〕(名詞) 1 ひと。人間。 ○人物がはいらない、けしきばかりの写真(しゃしん)。 ○このしばいに出る人物は、全部で13人である。 ○彼のかいた人物画はなかなかいい。 2 その人がもっている性格(せいかく)。人がら。 ○人物試験をする。 ○彼はりっぱな(または、きけんな)人物だ。 ○あの人の人物は保証(ほしょう)できる。 ○この小説の人物描写(びょうしゃ)は、うまくできている。 3 才能(さいのう)があり、役に立つりっぱな人。すぐれた人がら。 ○いい仕事をするには、人物を集めることが必要だ。 ○彼は、よくできた(=えんまんな)、なかなかの人物だ。 ○人物を育てる。 ○彼は、今に世界的な人物になるであろう。 **しんぶん**[新聞](名詞) 毎日の社会の新しいできごとを世間の人に早く知らせる目的で定期的(ていきてき)に(=決まった日時に) 印刷 (いんさつ)されて売られているもの。新聞紙。 ○新聞の記事が読めるほど日本語が上達(じょうたつ=じょうずになること。)した。 ○この新聞の政治面はなかなかいい。 ○スポーツ新聞はほとんど夕刊(ゆうかん)です。 ○けさの新聞によると首相(しゅしょう)は近く外遊(がいゆう)するそうだ。 ○わたしは日刊(にっかん)の英字新聞を一種と邦字新聞(ほうじしんぶん=日本語の新聞。)を2種取っている。 ○あの子は毎朝、新聞を配達(はいたつ)しているそうだ。 ○山口さんのことが新聞にのった。 ○きのうの交通事故(こうつうじこ)がけさの新聞に出た。 ○新聞社。新聞記者。新聞屋。新聞種(だね)。 **しんぽ**[進歩] (名詞、~する) 物事がよりよいものになっていくこと。→すすむ[進む〕。はったつ 〔発達〕。はってん[発展]。 ○科学の進歩はめざましい。(=目がさめるほどすばらしい。) ○科学の進歩にくらべて人間の思想(しそう)には進歩が見られない。 ○学問の進歩がはやいので、よほど勉強しないと、その進歩についていけなくなる。 ○近年、医学(いがく)はいちじるしい進歩をとげた。 ○あの学生はこのごろ進歩がとまったようだ。 ○進歩しないということは退歩(たいほ)を意味する。 ○あの先生は進歩的な考え方をもっている。 <480> **しんぼう** 〔辛抱〕(名詞、~する) つらい、苦しいことをがまんすること。 ○病気は、かなりよくなっている。もう少しの辛抱ですよ。 ○母親は苦しい生活の中で、辛抱に辛抱を重ねて子どもを育てた。 ○どんなにいやなことがあっても、辛抱してはたらきなさい。 ○今までは、がまんしていたが、もう辛抱できなくなった。 ○おまえは、辛抱づよい子だから、決してなかないね。 **しんよう**「信用〕(名詞,〜する) たしかだと信じてうたがわないこと。 ○信用のできる人を、金を取りによこしてください。 ○彼は社員に信用がある。(または、信用されている。) ○この事件(じけん)で、店は客の信用をうしなった。(または、落とした。) ○彼は財界(ざいかい) に信用をえているし、民間にも信用が厚(あつ)い。 ○品を落とすと、店の信用にかかわる。 ○君のことばを信用しよう。 ○あいつの言うことばは、どこまで信用していいかわからない。 ○信用借(が)り。信用貸(が)し。 ○信用金庫(きんこ)。信用組合。 **しんり**〔真理〕(名詞) いつどんな場合にでも変わることのない、正しい物事のすじみち。道理。 ○真理の探究(たんきゅう=さがしもとめること。)こそ学問であると言えよう。 ○だれもが真理の存在(そんざい)を信じている。 ○彼の言うことにも一面の真理がある。 ○わたしは真理の発見につくすつもりです。 ○それこそわたしのもとめていた真理だ。 ○真理を愛(あい) する人こそほんとうの人間である。 **しんり** 〔心理〕(名詞) 心のはたらき方。精神(せいしん)の状態のこと。→こころ〔心〕。 ○わたしはあの人の心理がわからない。 ○子どもの心理をけんきゅうする。 ○これはふくざつな女性の心理をよくえがいた小説だ。 ○彼は人の心理をよくつかんで話をすすめる。 ○心理学。 **しんるい**[親類(名詞) 兄弟・おじ・おばなど血(ち)のつながっている関係の人たちやけっこんしてそのような関係になった人たち。身内(みうち)・親族(しんぞく)・しんせきとも言う。 ○山中さんはわたしの親類だ。 ○あの人はわたしのとおい親類に当たる。 ○親類縁者(えんじゃ)が集まって会議を開いた。 ○兄がけっこんしたのでまた親類がふえた。 ○とおい親類より近くの他人のほうがいい。 ○わたしの家と山口さん一家(いっか)とは親類づきあいをしている。 <481> **す〔巣〕** (名詞) 1 鳥(とり)や虫(むし)などの住む所。 ○鳥が巣を作る。 ○くもが巣をかける。(=つくる。) ○天井(てんじょう)うらに、ねずみが巣をくう。(=巣を作って住みつく。) ○ここは、わかいふたりの愛(あい)の巣(=愛し合ったふたりが住んでいる所。)だ。 /人が住む所をさすこともある。/ 2 どろぼうなど悪いことをする人間が集まって、かくれて住む所。 ○そこは、暴力団(ぼうりょくだん)の巣になっている。 ○この町には、ばくちうちが巣をくっている。 **ず[図]** (名詞) 1 たてものをたてたり、きかいを作ったりするときに、そのできあがったときの全体の形や、各部分の形がよくわかるように、点や線によって、その形をかき表わしたもの。 ○いろいろ口で説明するよりも図でしめしたほうがよくわかる。 ○家をたてるときにまず図を引かなければならない。 ○工学の勉強では、図の引き方や読み方の勉強がひじょうにたいせつだ。 ○私の計画は図に当たった。(=自分の思うとおりになった。) ○図表。製(せい)図。設計(せっけい)図。 2 ようすが目で見てすぐわかるようにくふうして書き表わしたもの。 ○日本の政治組織(そしき)を図で表わすと、次のようになる。 ○一年間の気温(きおん)の変化を図によってしめす。 ○天気図。海図。 3 土地のようす。たとえばみちやたてものや川などのある所もわかりやすくかいてあるもの。→ちず[地図]。 ○あなたの家の近くの図をかいてくださればひとりで行けます。 ○えきからあなたの家までのみちを図にかいてください。 ○案内(あんない)図。 4 絵。 ○この山水(さんすい)の図は三百年ほど前にかかれたものである。 ○図画(ずが)。 **ず(助動詞)** →ぬ (778ページ) **すいあげる** →すう (482ページ) **すいこむ** →すう (482ページ) **すいすい** (副詞) /むしやさかななどが、気持ちよく、かろそうに進むようす。「と」をつけても使う。/ ○とんぼがすいすいととんでいる。 ○めだかが、すいすいおよいでいる。 ○男の子が、スケートで、すいすいこおりの上をすべっている。 **すいつく** →すう (482ページ) **スイッチ** (名詞) 電流(でんりゅう)をとめたり、ながしたりするためのもの。/英語のswitch。/ ○電燈(でんとう)のスイッチをつける。/「つける」と同じ意味で「入れる」も使う。/ ○そのラジオは、もうだれも聞いていないようだから、スイッチを切りなさい。 ○かべに電燈のスイッチをとりつける。 **すいどう 〔水道〕** (名詞) 水をためておく所から、私たちの家へ水をおくる施設(しせつ)。 /「上水道(じょうすいどう)」のこと。これに対して台所やふろ場からながれるきたない水をすてるための道を「下水道(げすいどう)」または「下水」と言う。/ ○いどの水はおなかをこわすが、水道の水ならだいじょうぶだ。 ○水道のせんをひねって(=まわして)水を出す。 ○新しくたてた家に水道を引く。 ○ぼくのうちは高い所にあるので、水道の出(で)が悪い。 ○水道工事のために、あしたの5時から7時まで水道がとまるそうです。 <482> **すいとる** →すう (482ページ) **ずいぶん[随分〕** I (副詞) ひじょうに。たいへん。かなり。 /かなで書くことが多い。/ ○クリスマスイブの町はずいぶんの人出であった。 ○病人はねつのためにずいぶん苦しんでいた。 ○朝からずいぶんさむいと思っていたが、とうとうゆきになった。 ○ずいぶん勉強したが、試験にしっぱいしてしまった。 II (形容動詞) {③だ ①なーひと} /人に対して、ひどい、不親切な、思いやりのないようす。/ ○かりたお金をかえさないとはずいぶんな男だ。 ○病気の夫の世話もしないであそびに行くとはずいぶんな話だ。 ○こまっているのに、少しも助けてくれようとしないとはずいぶんだ。 **すいへい〔水平〕** 〔名詞、〜な・に)「水面のように平らなこと。また、そのような状態。 ○ひこうきぼある高さまでのぼったら、あとは水平にとぶ。 ○ここは坂(さか)になっているから、土を入れて水平にしよう。 ○この鉄(てつ)ぼうは少しかたむいて、平らでない。水平に直しなさい。 ○はかりは水平な所におかなければ、正しく計れませんよ。 ○水平運動(=汽車のピストンのように右や左へ動く運動。)/これに対して、自動車のピストンのように上と下へ動くのを上下(じょうげ)運動と言う。/ ○水平面。水平線(=海のずっととおくで、海と空とがいっしょになって一本の線のように見える所)。 **す・う〔吸う]** (動詞) 【①わーない ②います ③③う (一とき) ⑤えーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た)うーだろう (可能) すえる →はく[吐く〕。だす〔出す〕。 1 気体や液体(えきたい)を、口やはなから体内に入れる。 ○山へのぼってきれいな空気をむねいっぱいに吸いました。 ○X線写真(しゃしん)をとるときには、技師(ぎし)が「大きく息(いき)を吸って。はい、止(と)めて、そのままにしてください。」と言う。 ○スープを吸う。(=のむ。) ○赤んぼうは母親のちちを吸って大きくなる。 ○たばこを吸ってはいけない。 ○蚊(か)は動物の血(ち)を吸う。 2 口やはなから吸うのと同じように、少しずつ、みんな、中に入れてしまう。 →きゅうしゅう〔吸収]。 ○雨がいく日もふらないので、地面がかわききっているから、いくら水をまいてもすぐに吸ってしまう。 ○スポンジはよく水を吸う。 ○ふとんが湿気(しっけ)を吸って重くなった。 <483> **すいあ・げる〔吸い上げる〕** (動詞) (①げーない ②げーます ③①げる(一とき) ⑤げれ)一ぱげろ (げよ) ⑦げーよう ⑧⑨げーて(た) ⑩げる一だろう 吸って上のほうに上げる。 ○ポンプで地中から水を吸い上げる。 **すいこ・む〔吸い込む〕** (動詞) ① まーない ② みーます ③①む(一とき) ⑤め一ば)もめんーで(だ) むーだろう (可能)すいこめる 吸って中のほうまで入れる。 ○ぼくはたばこは吸うが、ふかく吸い込まない。 ○船がうず(=水がぐるぐる回っているもの。)に吸い込まれてしずんだ。 ○彼のすがたは、やみ (=くらい夜。)に吸い込まれていった。 **すいつ・く〔吸い付く〕** (動詞) ①かーない ②さーます ③⑥く(一とき) ③けーば)⑥け①こ一う ⑧⑧いて(た) くーだろう (可能) すいつける } 吸って、または、吸うために付いて、はなれない。/そばにいてはなれないようすを表わすこともある。/ ○赤ちゃんが母親のちちに吸い付いて、いっしょうけんめいにちちをのんでいる。 ○たこ(=海にいる動物)に吸い付かれた。 ○あの人はいつもわたしに吸い付いてはなれないからこまる。 **すいと・る〔吸い取る〕** (動詞) ①らーない ⑧りーます ③④る (とき) ⑤れーは)⑧れ⑦ろーう⑧⑧って(た) ⑩る一だろう ((可能)すいとれる 吸って外へ出したり、何かに吸い込ませたりして、取る。 ○電気そうじきは、ごみを吸い取る。 ○びんぼう人から金を吸い取る。 /他人の金や利益(りえき)などをうばい取るようなときにも使われる。/ **すう〔数]** I (名詞) /物がどれくらいあるかなどについて、記号で表わすこと、また、その記号。→かず[数]。 ○数に関しては、こちらのほうがよいが、質に関してはあちらのほうがよさそうです。 } ○数字。 ○小数。分数。実数。無理数。自然数。 / どれも数学で使うことば。/ II(接頭語) /3,4あるいは5,6ぐらいの。/ ○つくえのうえには本が数冊(すうさつ)のせてあります。 ○会場には数千人の人が集まっています。 ○そこへ行くのに、むかしは数日(すうじつ)かかりましたが、今は数時間で行けるようになりました。 **すうじ〔数字〕** (名詞) /数を表わす文字。/ →じ[字]。もじ〔文字〕。 ○1,2などはアラビア数字と言います。 ○「一」や「二」は数字として使われている漢字だ。 **すうがく〔数学〕** (名詞) 数や点・線・面などの性質・関係を研究(けんきゅう)する学問。 ○電気や機械(きかい)の勉強には数学がよくできなければならない。 ○数学の中には、代数・幾何(きか)・三角法(さんかくほう)・解析(かいせき)・微分(びぶん) ・積分(せきぶん)などいろいろある。 ○小学校では数学と言わずに、算数(さんすう)と言う。 <484> **すうじ** →すう (483ページ) **ずうずうし・い [図々しい〕** (形容詞) [①く一ない ⑧ くーなる ③④い(一ひと) ⑤けれーしばくーて⑨かった⑩いーだろう(かろーう)」 ほかの人にいやだと思わせるようなことをして、気にしないようす。 /あまり漢字は使わない。/ ○あの人はずうずうしいから、自分の仕事をなんでも人にさせます。 ○いくらずうずうしくても、人のお金をだまって使ってしまうほどではないでしょう。 ○そんなにずうずうしいことばかりすると、人にきらわれますよ。 ○あなたはずいぶんずうずうしい人ですね。いつも、だまってわたくしの物ばかり使っていて。 **すえ〔末〕** (名詞) 1 おわり。いちばんおわり。 →はじめ〔初め〕。 ○さくらの花は、3月の末か4月の初めごろさく。 ○山田さんに子どもが四人あります。いちばん上と二番めと三番めは男の子だが、末(=きょうだいの中でいちばん下の子。)は女の子です。/この意味では「末っ子」とも言う。/ ○このごろは、道徳(どうとく)がみだれて、悪いことをする人間がふえてきた。もう世(よ)も末である。 ○口論(こうろん=口でけんかすること。)の末(=口論だけではおわらなくなって)なぐりあってけがをした。 ○いろいろ考えた末に、あの人とけっこんすることにした。/特に「考える」「相談する」のような動詞を使って、「考えた末に」 「相談した末に」の形で、その結果どうする(なる)と言う意味を表わす場合に使う。/ ○月末(つきずえ)。 2 未来。将来(しょうらい)。 ○この子はひじょうに頭がよいので、末が楽しみだ。 ○あの子はまだ小学生のくせに悪いことばかりしている。末おそろしい子だ。 3 さきのほう。はしのほう。中心からはなれた所。 ○木の上のほうを木の末という。 ○ずっと向こうの野(の)の末に、家が一けんある。 4 だいじではないことがら。小さなことがら。つまらないこと。 ○たいせつなことをわすれて、末の問題ばかり話し合っても意味がない。 **す・える〔据える〕** (動詞) ①えーない ②えーます ⑧⑥える(一とき)⑤えれ一ば えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑧えーで(た) ⑩える一だろう ある場所に動かないようにおく。 ○この工場にはいろいろな機械(きかい)がすえられています。 ○社長のへやには大きなつくえといすがすえてあります。 ○あの台の上にすえてあるのは、この学校の最初の校長先生の銅像(どうぞう)です。 ○この問題は腰 (こし)をすえて考えなければならない。/ 「腰(こし)をすえる。」は「おちついて、ゆっくりする。」という意味を表わす。/ ○山田社長は次の社長に自分の弟をすえる(=地位につける) つもりであるらしい。 **すかす** →すく (486ページ) **すがた〔姿]** (名詞) /月で見ることのできる、また、目で見たときの、人や物について言うことば。/ 1 からだの形。からだつき。 ○ダンスや水泳 (すいえい)をすると、姿がよくなると言われている。 ○富士山(ふじさん)は姿の美しい山だ。 /人以外の物にも使うことがある。/ 2 かっこう。服装(ふくそう)。身なり。 ○むかしは金持ちでりっぱなかっこうをしていた友だちが、こじきのような姿をしてたずねて来た。 ○かぶきには、女優(じょゆう)がいないので、男が女の姿をしてしばいをする。 3 からだ。 ○庭でむしがないている。しかし、その姿は見えない。 ○彼は姿をかくし、どこにいるのか全然わからない。 4 ようす。状態。 ○日本のよい姿も悪い姿もよく見て行ってください。 <485> **スカート** (名詞) 女の人が腰(こし)から下にはくもの。 /skirt。/ ○子どもはみじかいスカートをはきます。 ○きのうスカートを1枚買いました。 /「枚」のかわりに「着(ちゃく)」と言うこともある。/ **すき〔好き〕** (形容動詞) [①でーない ②に一なる(する) ③だなーひとし 1⑤ならーば⑧で⑧だぃーた ⑩だーろう ひと} →きらい。すく〔好く]。 1 すきだ。 ○日本人はやきゅうが好きだ。 ○あなたの好きな食べ物は何ですか。 ○あの人は彼女の好きな人(=愛(あい)している人。)なんです。 ○彼はまだけってんしていないから、自分の好きなことをしてくらしている。 ○これは好きでやっている仕事だから、そんをしてもかまいません。 2 自分かってなようす。 ○あの人は自分で何もしないくせに、好きなことばかり言っている。 **すききらい〔好ききらい〕** 〔名詞) 好きときらい。 ○この子は勉強に好ききらいがあってこまる。 ○彼は好ききらいがはげしいから、友だちも少ししかいない。 ○食べ物に好ききらいを言ってはいけない。 **すぎ〔過ぎ]** (接尾語) 1 /時間や年齢(ねんれい)などを表わすことばにつづいて、「それを過ぎること。」という意味を表わす。/→まえ〔前〕。 ○きょう、家へ帰るのは7時過ぎになると思います。 ○今お金がありませんから、おはらいするのは、来月の10日過ぎではいけませんか。 ○あの人はわかく見えますが、もう50過ぎだそうです。 2 / 動詞の②につづいて、「ふつうよりも多く〜する」「必要以上に~する」という意味を表わす。/ ○さけの飲(の) み過ぎが原因でからだをこわした。 ○あなたはこのごろ少しふとり過ぎじゃありませんか。 ○あの人をばかだとまで言うのは、言い過ぎですよ。 **すききらい** →すき (485ページ) **ずきずき** (副詞) /つづけて、脈 (みゃく) うつようにいたむようす。/ ○むしばがずきずきいたんで、きのうは一晩じゅうねむれませんでした。 ○かぜをひいたらしい。あたまがずきずきする。 <486> **すきとおる** →すく (486ページ) **すきま〔透き間・隙間〕** (名詞) /物と物との間のせまくあいている所。/ ○しょうじのすきまから風がはいるのでさむくてたまりません。 ○兄のへやの戸(と)のすきまから、光がもれています。 ○岩(いわ)のすきまからきれいな水がながれています。 ○地震(じしん)で、はしらとかべの間にすきまができた。 **す・ぎる〔過ぎる〕** (動詞) 【①ぎーない ⑧ぎます ③④ぎる(一とき) ⑤ぎれ)一ば⑥ぎろ(ぎょ) ⑦ぎよう ⑧⑨ぎーて(た) ⑩ぎるーだろう →すです[過ごす」。 1 通って行く。通過(つうか)する。 ○ねむっているうちに、おりる駅(えき)を過ぎてしまった。 ○急行は小さな駅を通り過ぎて行く。 ○今東京を出ると、京都を過ぎるのは3時ごろになります。 2 時間がたつ。経過(けいか)する。 ○冬が過ぎるとあたたかい春がやってくる。 ○小学校を卒業してから、もう10年過ぎた。 ○月日の過ぎるのは早いものた。 3 ① ある程度や基準(きじゅん)をこす、またはこえる。超過(ちょうか)する。 ○彼女はあなたには過ぎるおくさんだ。 (=いろいろな面で、おくさんのほうがあなたより上だ。) ○うれしいことこれに過ぎるものはありません。(=これ以上うれしいことはない。) ○あの人は40歳(さい)を過ぎている。 ② / 動詞の②の形、形容詞と形容動詞の変化しない部分につづけて接尾語的に用いる。この場合にひらがなで書くことが多い。/ ○あなたはたばこをすいすぎるから、胃(い)が悪くなるのです。 ○ばんごはんを食べすぎて、おなかをこわした。 ○かみの毛(け)が長すぎるから、みじかく切ってください。 ○このへんはしずかすぎて、さびしいくらいだ。 4 / 「~にすぎない」の形で、「ただそれだけのものだ」という意味を表わす。ふつうひらがなで書く。/ ○いくらはたらいても、1か月の収入(しゅうにゅう)は、わずか2万円にすぎない。 ○今の話は、ただ私の希望(きぼう)にすぎないのです。現実にはなかなかうまくいかないでしょう。 ○日本語ができるといっても、日常(にちじょう)のやさしい会話ができるにすぎない。 **す・く〔透く・空く〕** (動詞) [①かーない ② きーます ③④く (一とき) ⑤けーば⑥けとーう⑧⑧いて(た) くーだろう は} 1 中にはいっている人や物が少なくなる。→こむ〔混む]。 ○まだ早かったので会場はすいていました。 ○旅行の季節(きせつ)が過ぎたので、旅館(りょかん)はすいているそうです。 ○ひるごろになると電車はすきます。 ○朝から何も食べていないので、はらがすいた。 <487> **すきとお・る 〔透き通る〕** (動詞) [①らーない ⑧りーます ③①る(一とき) ⑤れーしばれ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう♪ 物を通して、その中や向こうがわがよく見える。また、それぐらいきれいだ。 ○ガラスをふいたら、よく透き通るようになりました。 ○この水はとてもきれいに透き通っている。 ○よく透き通った声(=きたない音の少しもはいっていない。きれいな声。)が聞こえる。 **す・く〔好く]** (動詞) [①かーない ⑧きーます ③①く(一とき) ③けーし しば⑥けて一う ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう♪ →きらう〔嫌う]。このむ〔好む]。 好きになる。好きだ。 ○ビールは好きだが、ウイスキーは好かない。 ○他人に好かれるようになりなさい。 ○春と秋とどちらを好くかはなかなか決めかねる。 ○好いている(=愛(あい)している。)人どうしがけっこんするのがいちばんいい。 ○あのふたりは、好いて好かれて、いっしょになった。(=夫婦になった。) ☆ 「好きます」は「好きです」、「好けば」は「好きなら(ば)」、「好くだろう」は「好きになるだろう」のように、ふつうは「好き(形容動詞)」のほうを使う。 **すぐ〔直ぐ〕** (副詞) 1 時間がかからないようす。急に。 /「すぐに」の形でも使う。/ ○用があるからすぐ来てください。 ○このくすりはたいへん強いから、のむとすぐききます。 ○つかれているので、ごはんを食べてからすぐねようと思う。 <488> **すく・う〔掬う〕** (動詞) (①わーない ②います ③④う (一とさ)⑤えーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑧って(た) うーだろう (可能) すくえる } 1 手やそのほかのどうぐで下から上へ取り上げる。 ○小川(おがわ)の水を手ですくってのみました。 ○子どものころ、よく川でさかなをすくったものです。 ○コーヒーをスプーンですくってのむのはよくないが、スープはスプーンですくってのまなければいけない。 2 足などをよこにはらう。または、急に下から上に持ち上げる。 ○じゅうどうのとき、相手の足をすくってかちました。 ○こおりに足をすくわれて、ころんでしまいました。 **すくな・い〔少ない〕** (形容詞) (①くーない ②くーなる (する) ③①い (一ひと)⑤ けれーば ⑧く一で⑧かった 1⑩いーだろう(か 【ろ一う)、(名詞)~さ →おおい 〔多い]。 すくない。少しだ。 ○小さな工場だから、工員も少ない。 ○サラリーが少ないから、生活も苦しい。 ○外国語の文字が読める人は少なくないが、よく話せる人は少ない。 ○百歳(さい) 以上まで生きる人は少ない。 ○あの人は、ひろも夜も外で仕事をしたり、あそんだりしているから、家にいることは少ない。 **すくなくとも〔少なくとも]** (連語) 少ない場合でも。少なく見ても。 ○ゆうべどろうぼうがはいって、着物やとけいやお金など、少なくとも10万円はぬすまれた。(=少なくみて10万円で、もっと多いかもしれない。) <489> **ずくめ** (接尾語) /「何から何まで、みんな〜だけ。」という意味を表わす。/ ○あの人はぼうしからくつまで、黒ずくめの服装(ふくそう)をしている。 ○ことしは病気をしたり、火事にあったり、いやなことずくめの1年だった。 ○下宿(げしゅく)のおばさんに、さかながすきだと言ったら、毎日さかなずくめでいやになってしまった。 ○この店の料理はうまいものずくめで、何から食べてよいかまよってしまう。 **すぐ・れる〔優れる・勝れる〕** (動詞) (①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ) ーば⑥れろ (れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れる一だろう 1 ほかの人や物にくらべていい。ほかの人や物よりりっぱだ。 ○これはすぐれた論文(ろんぶん)である。 ○チンパンジーは他の動物より知能(ちのう)がすぐれている。 ○彼はすぐれた才能(さいのう)をもっている。 2 気分がいい。からだの調子がいい。 /ふつうは「すぐれない(=よくない)」という打ち消しの形で使われる。/ ○きのうはねつがあって、一日じゅう気分がすぐれなかった。 ○顔色がすぐれませんが、どこか悪いのですか。 **すける** →すく (486ページ) **すご・い** (形容詞) (①くーない ②く一なる(する) ③④い (一ひと) けれーば ⑧くして⑨かっーた ◎かった いーだろう(か) 【ろ一う)、(名詞)〜さ・〜み {} →ものすごい。 1 たいへんなようす。ひどい。/「ひじょうに」とか「たいへん」より、もっと強く感じたときによく使われる。/ →すさまじい。 ○外はすごい雨だ。 ○雨がすごくふっている。 ○日よう日なので、デパートの中はすごい人だ。 ○彼はすごいうでをもっている。(=能力がたいへんすぐれている。) ○彼は絵がすごくじょうずだ。 ○ロケットはすごく速い。 2 こわくて気持ちが悪い。おそろしい。 ○フランケンシュタインはすごい顔をしている。 **すこし〔少し〕** (副詞) 1 数量(すうりょう)や程度が少ないようす。ちょっと。わずか。 →たくさん。わずか。 ○ぼくはアルコールによわいから、ビールを少しのんでもすぐ赤くなる。 ○きょうはお金を少ししか持っていません。 ○あの人は少しのことですぐおこる。 ○このくつは、わたしには少し大きい。 2 距離(きょり)がみじかいようす。 ○少し行くと交番がある。 ○学校はえきから少しの所にある。 3 時間がみじかいようす。→しばらく。 ○少しお待ちください。 ○つかれたから少し休みましょう。 ○あの人は少し前に帰りました。 **すこしも〔少しも]** 全然。/いつも打ち消しのことばとともに使われる。/ <490> **すご・す〔過ごす〕** (動詞) 「①さーない ② しーます ③④す(一とき)⑤せーは) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能) すごせる →すぎる〔過ぎる〕。 1 時間を使う。 ○今夜はみなさんと共に、楽しいひとときを過ごしたいと思います。 ○日よう日は一日じゅう本を読んで過ごした。 2 生活していく。日を送る。 ○その日その日(=毎日)をりっぱに過ごしたい。 ○冬はさむいから、ストーブがなければ過ごすことができない。 3 ちょうどいい程度をこえる。ふつう以上にする。 ○あまり酒(さけ)を過ごすとからだに悪いよ。 ○あまり勉強を過ごしたので、ねつがでた。 4 /一部分の動詞の②の形につづいて、「そのままにしておく。」という意味を表わす。/ ○小さなまちがいは見過ごしてやる。 (=小さなまちがいであっても、なおしたりしないでそのままにしておく。または小さなまちがいなら、問題にしない。) ○そのバスはこんでいたから、1台やり過ごして(=乗(の)るのをやめて),次のバスに乗ることにした。 **すごすご** (副詞) 失敗(しっぱい)したりして、元気なく何かするようす。 ○山下さんは、きょうの試験が少しもできなかったので、すごすご教室(きょうしつ)から出て行きました。 ○子どもは、おとうさんにしかられて、すごすごテレビを消しました。 ○あの子は、どこかでお金をなくして、すごすごうちへ帰りました。 **すじ [筋]** I (名詞) 1 ほそ長くて線のようになっているもの。 ○駅長(えきちょう)のぼうしには、金色や赤の筋がはいっている。 ○じゅうどうをして、くびの筋(=筋肉(きんにく))をちがえ、いたくてくびが回らない。 ○おふろにはいると、手に青い筋(=血管(けっかん))がでる。 ○この肉(にく)は筋 (=肉を骨(ほね)にくっつけている白いもの。)が多くてかたい。 ○みかんやバナナの白い筋をとって食べる。 2 物事の論理(ろんり)。 ○彼の話は筋が通っている(=論理的だ)から、だれでもそのとおりだと思う。 ○筋の通った(=道理(どうり)に合った)正しいことなら、えんりょなく要求(ようきゅう)してください。 3 ストーリー。物語の組み立て。 ○あの音楽映画はかんたんな筋だから、ことばがわからなくても、どんな話かだいたいわかります。 ○映画を作ったり、小説を書くとき、まずはじめにだいたいの筋を考える。 4 方面。そちらのほう。/ はっきり名まえを言うことができないとき、その代わりに使うことば。/ ○このニュースは政府(せいふ)の信用できる筋から聞いたのだから、まちがいはないと思う。 5 家の系統(けいとう)。父・子・孫(まご)とつづく血(ち)のつながり。 <491> **すずし・い〔涼しい〕** (形容詞) 【①くーない ⑧くなる(する) ③①い(一とき)) 【一ろう)、(名詞)~さ けれうばってさかった いーだろう(か) →あたたかい [暖かい]。 1 暑(あつ)くなくて気持ちがいい。 ○あつい夏が過ぎて、涼しい秋になった。 ○山の風は涼しくて気持ちがいい。 ○夏は涼しく、冬はあたたかい所に住みたい。 ○このシャツのもようは涼しそうだ。 2 さっぱりして、きよらかな感じ。 ○あの女の子はきれいな涼しい目をしている。 3 知っているのに、何も知らないふりをするようす。知らん顔をしているようす。 ○あの人はわたしのとけいをこわしたのに、悪いとも思わず、涼しい顔をしている。 **すす・む[進む〕** (動詞) (①まーない ⑧みます ( ③みーます ③①む(一とき) ⑤めーば ⑥め もーう ⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう ((可能) すすめる } →すすめる[進める]。おくれる[遅れる]。 1 前へ行く。前進(ぜんしん)する。 ○風に向かって進むのは苦しい。 ○2歩(ほ)前に進みなさい。 ○わが国はこれからどう進んだらよいか。 ○テキストは何ページまで進みましたか。 ○この文はやさしいから、もっと早く進めますね。 2 よくなる。進歩(しんぼ)する。 ○アメリカやソビエトは、ロケットの技術(ぎじゅつ)が進んでいる。 ○科学が進んだので、生活がらくになった。 ○父は年をとったが、考え方はわかい者より進んでいる。 ○文化の進んだ国はおくれている国を助けなければならない。 3 物事がよくできる。はやくできる。 ○天気がよいので、工事がどんどん進む。 ○きょうは朝から仕事をしていたので、ずいぶん進んだ。 4 会社や役所(やくしょ)などで、クラスやポストが上になる。 →のぼる〔上る]。 ○あの人はよく仕事をしたので、課長(かちょう)から部長に進んだ。そして最後は社長にまで進んだが、病気で会社をやめることになった。 5 自分からしようという気持ちになる。 ○あの人は進んで話そうとするから、会話が早くじょうずになる。 <492> **すす・める〔進める〕** (動詞) 【①めーない ③めます ③④める(一とき) ⑤めれーば⑥めろ (めよ) ⑦めよう ⑧⑨めーて(た) ⑩めるーだろう →すすむ[進む〕。 1 前のほうへ動かす。 ○ひざを進めて(=からだを前に出して、いっしょうけんめいに) 聞く。 ○あしたは朝早くおきなければならないから、とけいを15分進めておこう。 2 物事を次から次へうつす。 ○初めの問題がおわったから、2番めの問題に話を進めましょう。 ○外国との交渉(こうしょう)を進める 3 物事を早くおわるようにする。 ○どんどん工事を進めないと、ゆきがふって仕事ができなくなってしまう。 ○彼はいっしょうけんめいに研究(けんきゅう)を進めている。 4 会社や役所(やくしょ)などで、クラスやポストを上に上げる。 ○彼はよく仕事をするから、位を進めて係長(かかりちょう)にしよう。 5 助ける。 ○食欲(しょくよく=食べたいという気持ち)を進めるくすりをのまないと、ごはんが食べたくならない。 6 よくする。さかんにする。 ○国の産業を進める。 **すす・める〔勧める〕** (動詞) ①めーない ②ゆーます ③④める (一とき) ⑤めれ)ばゆう(めよ)⑦め一よう ⑧⑧めーて(た)} 1 あれがいい、こうしたほうがいいなどと教えたり、自分がよいと思うことをさせようとしたりする。勧告(かんこく)する。 ○この本はたいへんよい本だから、ぜひ読みなさいと、先生に勧められた。 ○医者(いしゃ)に勧められて、健康(けんこう)のためにゴルフを始めた。 ○ぼくは君に、A大学よりB大学のほうを勧めるね。 ○「どうぞ、めしあがってください。」と何度も勧めたが、あの人はえんりょしてあまり食べなかった。 ○あまりのむことができない人に、さけを勧めても気のどくだ。 2 ある人や物事を、それがよいから使ってみなさいなどと、ねっしんに説明する。すいせんする。 /ふつう「薦める」と書く。/ ○山田さんは、わたしの会社の社員として林さんをすすめてきた。 ○あの人がすすめる人は、みんないい人ばかりだから、安心して採用(さいよう)することができる。 <493> **すす・る** (動詞) 【①らーない ②りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーば) ◎能すれるって(た)⑩るーだろう 1 水などを、口で少しずつ、息(いき)をすいながらのむ。 ○おじいさんは、おいしそうにお茶(ちゃ)をすすってから話し始めました。 ○みそしるやスープは音をたててすすってはいけません。 2 たれてきたはな(=はなのあなから出る水)を息(いき)といっしょにすいこむ。 ○子どもがはなを大きな音をたててすすりました。 **すそ** (名詞) 1 着物やようふくなどの下のはしの部分。 ○花よめの着るようふくはすそが地面についてしまいます。 ○わたしは、すそにもようのある着物がきれいだと思います。 ○このスカートはすそが長いから、少しみじかくしましょう。 2 山の下のほうの部分。 ○すそのほうの村にはもう春が来たのに、ちょうじょうにはまだゆきがのこっています。 **スタート** (名詞、〜する) /英語のstart。/ 出発すること。始めること。 →しゅっぱつ〔出発〕。 ○あいずと同時に選手(せんしゅ)たちはスタートしました。 ○あの選手はスタートから調子よくはしっている。 ○今度の計画はよいスタートをきったから、きっとせいこうするでしょう。 /「スタートをきる。」は「スタートする。」という意味を表わす。/ ○あの仕事はスタートしてから、もう10年もたつのに、いつおわるかわからない。 ○田中さんは、ことしの3月にけっこんして、新しい生活へスタートした。 **ずつ** (助詞) /いつも数や量(りょう)を表わすことばにつく。/ 1 /その数量(すうりょう)だけを同じように分ける場合に使う。/ ○みなさん、この紙を一枚ずつ持って行ってください。 ○200円あったので、切手(きって)とはがきを100円ずつ買いました。 ○6人いて、りんごが三つあるから、ひとりが半分ずつ食べられます。 ○みんなで少しずつお金を出し合って、病気の友だちに花をお見まいにあげました。 / 「たくさんずつ」とは言わない。/ 2 /その数量だけをくりかえす場合に使う。/ ○毎日3時間ずつ勉強しています。 ○毎日牛乳(ぎゅうにゅう)を1本ずつのんだほうがいいですよ。 ○このとけいは1日に5分ずつおくれる。 ○日本語が少しずつじょうずになった。 **すっかり** (副詞) 1 全部。のこらず。→すべて。 ○おいしかったので、すっかり食べてしまった。 <494> **すっと** (副詞) 1 /早く、しずかに物事が行なわれるようす。/ ○新しい自動車が、音もなくすっとはしり始めました。 ○前のほうから歩いて来た人が、ぶつかりそうになったとき、すっと左へよけました。 ○しょうじをすっとあけて、友だちがへやにはいって来ました。 ○長い間考えていた問題が、一度にすっと解けてしまいました。 2 / いやな気持ちがなくなるようす。「すっとする」という形で使う。/ ○いなかへ来たら、空気がきれいなのでむねがすっとしました。 ○いやな仕事がようやくすんで、すっとしました。 **ずっと** (副詞) 1 ほかのものとくらべてひじょうに大きなちがいのあるようす。→はるかに。 ○100円のくつ下より1,000円のくつ下のほうがずっといい。 ○戦争があったのはずっとむかしのような気がするが、まだ25年しかたっていない。 ○あそびのすきな生徒は勉強のすきな生徒よりもずっと多い。 ○小学生の本より大学生の本のほうがずっとむずかしい。 2. 初めからおわりまでつづけて。引きつづき。 ○冬の休みの間ずっと北海道(ほっかいどう)にスキーに行っていた。 ○朝からずっと勉強していたので少しつかれた。 ○ここから東京までずっと休まずに自動車をはしらせれば、1時間で行ける。 3 まっすぐに先へ向かって行くようす。 ○このみちをずっと行けば、えきの前へ出ます。 ○ずっと中におはいりください。 **すっぱ・い** (形容詞) ♪① くーない ② くーなる ③⑥い(一もの) ⑤けれーしば⑧くして⑨かった いーだろう(かろ一う)♪ すっぱい。/レモンや夏みかんなどを食べたときに感じる味。/ →あまい〔甘い〕。からい〔辛い]。 ○レモンやうめぼしは、あまりすっぱいのですきじゃありません。 ○ごはんがくさってしまったらしい。すっぱい味がする。 ○このみかんはすっぱくて、口がまがりそうだ。 <495> **すてき** (形容動詞) 「①で一ない③に一なる ③だ①なーひと⑤ならーば⑧で⑨だっただろう 34} とてもよい。/女の人が多く使う。/ →すばらしい。 ○大山さんのご主人ってすてきなかたよ ○今度の旅行は、お天気がよくてすてきだったわ。 ○すてきなお住まいに住んでいらっしゃるんですね。 ○このようふくを着ると、とてもすてきになりますよ。 ○「今度の休みには、京都へ行きます。」「まあ、すてき。」 **すでに[既に〕** (副詞) それより前に。もう。 /ふつうはかながき。/ ○私が学校に着いたときには、すでに授業は始まっていた。 ○このことばは一年生のときに、すでにならっているはずです。 ○このことは、あなたもすでにご承知(しょうち)だと思いますが。 **す・てる〔捨てる〕** (動詞) (①て一ない ②てーます ③①てる(一とき) ③てれ)一ばてろ(てよ)①て一よう てーて(た) 1 いらない物だとしてごみばこなどに入れてしまう。→ひろう〔拾う〕。 ○いらないものやきたないものをくずばこに捨てる。 ○みちにたばこや紙くずを捨てないでください。 ○ねこの子を野原(のはら)へ捨てに行く。 2 何もしないで、そのままにしておく。かまわない。 ○つかれたので休みますが、私のことは捨てておいて、みなさんはどうぞ先に行ってください。 ○それはたいせつな問題だから、捨てておいてはいけない。 ○火事のとき、職場(しょくば)を捨ててにげたのはよろしくない。 3 なくす。やめる。または、愛情(あいじょう)をなくす。 ○父がなくなったので、大学にはいるというのぞみを捨てなければならない。 ○彼はおくさんを捨てて、ほかの女の人といっしょににげて行った。 4 いらないものと考える。 ○職場では自分のことは捨てて会社のためにはたらく。 ○父がなくなってから、母は自分を捨てて、私たち子どもを育ててくれた。 /2~4は、それぞれ「打ち捨てる」捨てる」「なげ捨てろ」と言いかえることもできる。/ **すな〔砂]** (名詞) 海岸(かいがん)などにたくさんある、たいへんこまかい石。 ○サハラ、ゴビ、アラビアのように、水、くさも木もなく、砂だけの広い所を砂漠(さばく)と言う。 ○セメントに砂や小石をまぜてコンクリートを造る。 ○子どもたちは公園(こうえん)の砂場(すなば)で、砂あそびをするのがすきだ。 ○いなかのみちをトラックが砂けむりをあげてはしって行った。 ○きのうの会には知っている人はひとりもおらず、まただれも話しかけてくれなかったので、砂をかむような思いだった。(=全然おもしろくなく、さびしくて、いい気持ちではなかった。) <496> **すなお〔素直〕** 〔形容動詞) (①)で一ない ②に一なる(する) ③だ ①な一ひと ⑤ならーば で だっーた ⑩だろーう { (名詞)~さ } 1 どんなことでも、他人に反対したり、信用しなかったりせず、気持ちがまっすぐなようす。 ○あの子は親の言うことを、なんでも「はい。はい。」とよくきくすなおな子どもです。 ○いじわるやいたずらをしないで、もっとすなおな性質だったら人にすかれる。 ○君はすなおさが足りないから、人にきらわれるよ。 2 人によく思われようとしたり、うそをついたりしないようす。 →しょうじき〔正直〕。 ○いなかの人の話し方はすなおだ。 ○どろぼうはすなおに自分のしたことをじゅんさに話した。 ○彼は話がへたで、ことばの使い方もじょうずではないが、話し方がすなおなので、だれもが彼の言うとおりだという気持ちになる。 **すなわち** (接続詞) →つまり。 1 / 前のことばを強めるときに使うことば。/ ○少しぐらいならだいじょうぶだろうという気持ち、これがすなわちゆだんと言うものだ。 ○君のようにいつも「あしたから勉強する。」と言って何もしないこと、それがすなわちなまけろということだ。 2 ほかのことばで言えば。言いかえれば。/前のことばを、ほかのことばで言いかえて説明するときに使うことば。/ ○わたしのビザは180日すなわち6か月日本にいることができる。 ○日本には四季(しき) すなわち春・夏・秋・冬の変化がある。 ○外国へ行って勉強する人、すなわち留学生(りゅうがくせい)は、毎年ふえる一方だ。 **ずにはいられない** →ぬ (778ページ) **すばしっこ・い** (形容詞) (①くーない くーなる ③④い(一ひと)⑤けれー) ((名詞)~さ 動作(どうさ)がこまかくて、はやい。 →すばやい。おそい。のろい。 ○ねずみはすばしっこいから、なかなかつかまえられません。 ○あの人はすばしっこいから、どんな運動をしても、きっとじょうずになりますよ。 ○君はもう少しすばしっこくならないと、新聞記者にはなれませんよ。 ○あの人は、頭はのろいが、動作はすばしってい。 ☆ 「すばしこい」とも言う。 **すばや・い** (形容詞) ① くーない ② くーなる ③④い (一ひと) ⑤けれー) ばくてかった⑩い一だろう(かろう) (名詞)〜さ →はやい[早い]〕。すばしっこい。おそい。 動作(どうさ)や考えがはやい。 ○もう少しで、よこから来た自動車にぶつかりそうになりましたが、運転手(うんてんしゅ)がすばやくブレーキ・をかけたので、事故(じこ)をおこさずにすみました。 ○山下さんは仕事がすばやいので、みんな助かっています。 ○このあいだ登山(とざん)をして、きけんな目にあったとき、リーダーの石川さんがすばやくいい考えを思いついたので無事にちょうじょうに着くことができました。 <497> **すばらし・い** (形容詞) ①く一ない ②⑧くーなる(する) ③①い (一ひと)⑤) けれーばくして⑨かった⑩いーだろう(か (ろう)、(名詞)〜さ } →すごい。みごと。 1 たいへんりっぱだ。ひじょうによい。 ○天気のよい日には、ここから青い空やみどりの山々、きれいにさいたさくらの木など、絵のようにすばらしいけしきが見える。 ○彼のおくさんは顔も美しく、心もやさしい、すばらしい女性です。 ○しょうたいされて彼の家へ行ったら、すばらしいごちそうが山のようにあった。 ○この音楽のすばらしさは、口で言い表わすことができないほどである。 2 / 「すばらしく」の形で副詞的に用い、「たいへん」をもっと強めた気持ちで使う。/ びっくりするほど。 ○きょうは雲(くも)一つなくて、すばらしくいい天気だ。 ○彼はアメリカ人と同じくらい、英語がすばらしくじょうずだ。 ☆「すごい・・すごく」は、「たいへん」や「ひじょうに」と同じように、よい場合にも悪い場合にも使われる。たとえば「すごいかっこう」は、「たいへんきれいな、そして、りっぱなかっこう」と、「たいへんきたない、そして、そまつなかっとう」と、二つの意味がある。これに対して「すばらしい・すばらしく」は、よい場合とかほめる場合にしか使わない。 **スピード** (名詞) / 英語のspeed。/ 速(はや)さ。 ○けいさつの自動車が、すごいスピードではしって行きました。 ○自動車にとって、スピードがはやいということはたいへんたいせつです。 ○新幹線(しんかんせん)の「ひかり号」は1時間に200キロ以上のスピードではしります。 ○さあ、あまり時間がありませんから、もっとスピードを上げて(=はやく。急いで)やってください。 ○駅(えき)に近づいて、電車はぐっとスピードをおとした。(=おそくした。) **すべて** I (名詞) 全部。 ○火事で家も本もどうぐもすべてをうしなった。 ○きょうじゅうにすべての仕事をおわらなければならない。/ 「すべての」と同じ意味で、「あらゆる」も使う。/ ○お金だけが人生のすべてではない。 ○本が500円、まんねんひつが2,000円,くつが3,000円、すべてで5,500円の買い物をした。 ○彼はすべてにわたって注意ぶかい。 Ⅱ(副詞) 1 のこらず。全部。→ことごとく。 ○あの先生が書いた本はすべて読んだ。 ○試験はすべておわった。 ○すべてわたしが悪いのです。 2 だいたい。一般(いっぱん)に。 ○すべて世の中は金しだいだ。(=どんなことでも、金があればうまくできる。) **すべり** →すべる(497ページ) **すべ・る[滑る〕** (動詞) ①らないりーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろーう⑧⑨って(た) ⑩る―だろう (可能)すべれる かすべらす。 1 とちゅうでつかえたりしないで、よく動く。 <498> **スポーツ** (名詞) / 英語の sports。/ → うんどう〔運動〕。 ○健康(けんこう)のために何かスポーツをしようと思う。 ○スポーツをやったあとは気持ちがいい。 ○ラジオやテレビでは、スポーツの実況放送(じっきょうほうそう)も行なっている。 ○スキーやスケートなどをウインター・スポーツと言う。 ○スポーツ・ニュース。スポーツシャツ。スポーツシューズ(=運動ぐつ)。スポーツマンシップ (=スポーツ精神(せいしん))。 **ズボン** (名詞) ズボン。 →うわぎ〔上着〕。 ○わたしはワイシャツを着てからズボンをはき、それから上着を着ます。 ○わたくしは会社から帰ると、上着とズボンをぬいで着物に着かえます。 ○日本では夏はふつう上着を着ずにワイシャツとズボンだけで学校へ行く。 ○あの人のズボンはアイロンがよくかかっているので、いつもきちんとした折(お)り目がついている。 ○ズボンや上着にブラシをかける。 ○かえズボン。夏ズボン。 **すまい** →すむ(500ページ) **すま・す〔澄ます〕** (動詞) ①さ一ない しーます ③④す(一とき) せーば (◎) ませるしーて(た) すーだろう} ((可能) 1 水などにまじっているものを取り去って、きれいにする。 →すむ[澄む]。にごろ〔濁る〕。 ○この水はきたないから、一晩(ひとばん)ぐらいしずかにしておいて、澄ましてからでなければ使えません。 2 まじめな顔。自分には何の関係もないと言ったような顔をする。 ○こんなにおかしい話を聞いて、どうしてあんなに澄ましていられるのだろう。 ○あの人は、いつも澄ましているから、友だちになりにくい。 ○あの人は、自分が悪いのに、澄まして人のせいにします。 <499> **すま・す[済ます〕** (動詞) ♪①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば 1⑥せろ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう♪ →すむ。[済む]。 /「すませる」という形も使う。/ 1 しなければならないことをおわらせる。 ○宿題(しゅくだい)を済ましてから、テレビを見ます。 ○日本語の勉強を済ましてから、日本の歴史(れきし)をけんきゅうするつもりです。 ○あしたまでに済まさなければならない「仕事があるので、きょうはいそがしい。 ○今月の下宿料 (げしゅくりょう)の支払(しはら)いはもう済ましましたか。 2 間に合わせる。がまんする。 ○ほしい本が見つからないから、この本で済ますことにしましょう。 ○昼ごはんはパンで済ましました。 ○月に20,000円で済ますことができると思いますか。 /2の意味のときには、「〜で済ます」という形で使う。/ **すまない〔済まない〕** (連語) →すむ[済む]。 1 自分が悪い。あやまらなければならない。 /他人に対してあやまるときに使う。/ ○あなたにめいわくをかけて、済まないと思います。 ○病気であなたのけっこん式に出られなくて、たいへん済まなく思っております。 ○彼が「済まない。」とあやまったのだから、ゆるしてやりなさい。 ○済まないことだが、君にお金をかりていたことをすっかりわすれていた。あした返すよ。 2 おねがいして悪いが。/ 「済まないが」の形で、他人にたのんだりおねがいしたりするとき、いちばん初めに使うことば。ふつうは「済みませんが」のほうをよく使う。/ ○ボーイさん。済まないが、水を1ぱい。ください。 ○「済まないが、その戸(と)をあけてくれないか。」と父がわたしに言った。 **すみません〔済みません]** (連語), 1○ごめいわくをおかけしてまことに済みません。 ○長い間手紙を書かなくて済みませんでした。 20済みませんが、水を1ぱいください。 ●田中さん、済みませんが、その戸をあけてくれませんか。 ○山田さん、まことに済みませんが、ちょっとお金をかしてくださいませんか。 **すみ〔炭]** (名詞) 1 木をやいて作った燃料(ねんりょう)。木炭(もくたん)。 ○山で炭をやく。(=炭をつくる。) ○火ばちに炭をつぐ。(=火がなくなりそうになったので炭を入れる。) ○このごろはガスストーブや電気ストーブやスチームなどがふえてきたので、炭を使う家は少なくなった。 ○ガスや電気でやいたさかなより、炭火(すみび)でやいたさかなのほうがおいしい。 <500> **すみ〔隅]** (名詞) まわりを囲(かこ)まれた所のはじのほう。 →まんなか〔まん中]。かど〔角]。 ○へやのすみにくずかごがおいてある。 ○花びんの古い花を、庭のすみにすててきてください。 ○ぼくはこの町に長い間住んでいるからこの町のようすはすみからすみまで(=みんな)よく知っている。 ○おや。きみはなかなかすみにおけないね。(=思いがけなくよく知っている、よくできるね。) /何も知らないだろうと、他人からばかにされていた人が、あんがいいろいろなことをよく知っていることがわかったときなどに使われる。/ /「すみ」と「かど」はよくにている。同じ所であるが、内がわから見たときは「すみ」で、外がわから見たときは「かど」になる。物を「すみ」におくことはできるが、「かど」におくことはできない。ふつうのえんぴつには「かど」が六つあるが、「えんぴつのすみ」というのは何の意味かわからないことになる。/ **すみずみ** (名詞) すみからすみまで。どのすみも。全部。 ○へやをすみずみまでさがしたが、なくなったゆびわは見つからなかった。 ○シュバイツァー博士(はくし)の名まえは、世界のすみずみまで知れわたっている。(=世界のどんな所に住んでいる人にもよく知られている。) **ずみ[済み]** (接尾語) / 「そのことはおわっている。」という意味を表わす。/ ○そこにある品物は検査(けんさ)済みのものだけで、悪いものはないはずです。 ○その問題はもう検討(けんとう)済みだ。 ○あの店への代金は全部支払(しはら)い済みになっている。 ○お客様のご注文(ちゅうもん)の品は、発送(はっそう) 済みですから、もう間もなく着くことと思います。 ○売約済み。調査(ちょうさ)済み。 **すみか** →すむ (500ページ) **すみずみ** →すみ (500ページ) **すみにくい** →すむ (500ページ) **すみません** →すまない (499ページ) **すみよい** →すむ (500ページ) **す・む[住む〕** (動詞) 「① まーない ② みーます ③①む (一とき) ⑤めーば) ⑥め もーう ⑧⑨んーで(だ) むーだろう ((可能)すめる '} 1 いつもねたり、食事をしたりする場所を決めてそこで生活する。 ○むかしの人は岩 (いわ) あなや、木の上に住んでいた。 ○「あなたはどちらに住んでいらっしゃいますか。」「私は生まれてからずっと東京に住んでおります。」 ○こんないなかでも住めば都(みやこ)ですよ。(=どんな所でも、初めはふべんだが、長い間住んでいるうちに、だんだん楽しい所となりますよ。) /ホテルや旅館 (りょかん)にみじかい間いるのは、「住む」ではなく、「泊(と)まる」と言う。/ 2 動物が巣(す)を作り、そこで生活する。/漢字は使わない。/ <501> **すまい〔住まい〕** (名詞) 住んでいる所。住んでいる家。 ○「お住まいはどちらですか。」〔住まいは神田(かんだ)です。」 ○すばらしいお住まいですね。 ○姉はアパート住 (ず) まいをしています。 ☆「住居」とはふつう書かない。 **すみにくい〔住みにくい〕** 〔連語) 住むことがむずかしくて、いい気持ちではない。/形容詞的に使う。/ ○この土地(とち)は雨が多く、夏はあつく冬はさむくて、たいへん住みにくい。ここに住んだ人でなければ、その住みにくさはわからない。 **すみよい 〔住みよい〕** (連語) 住みやすい。/ 「住みにくい」の反対のことば。/ ○ここは一年じゅうあたたかく、人々も親切でたいへん住みよい所です。 **すみか [住みか〕** (名詞) どろぼう・ギャング・動物などの住んでいる所。→すまい〔住まい〕。 ○その古いたてものは、ギャングの住みかになっている。 ○むかしの人は、このあなは鬼(おに)の住みかだと信じていました。 **す・む[済む]** (動詞) [① まーない ② みーます ③④む (一とき) ⑤めー【ばめ⑦ち一う⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう♪ →済ます。 1 おわる。 ○3時に授業が済むから、ちょっとお待ちください。 ○あした試験が済んだらあそびに行こう。 2 こまることがない。だいじょうぶだ。 ○今はあまりいそがしくないから、女中はいなくても済む。 ○ぼくはあまいものがきらいだから、キャンディなどはなくても済みます。 ○彼はたいへんコーヒーがすきで、どこへ行ってもコーヒーをのまないと気が済まない。(=心がおちつかない。) 3 ある問題やトラブルが無事に解決する。 ○となりの家のまどガラスをわってしまったが、「すみません。」とあやまったら、お金をはらわずに済んだ。 ○毎日家でふくしゅうをしていたので、とつぜんテストがあったがこまらずに済んだ。 ○兄が学校で使った本があったので、新しい本を買わなくても済んだ。 4 / 「済まない・済みません」や「済まないが・済みませんが」の形で、他人にあやまったり、おねがいしたりするときに使う。/ →すまない 〔済まない]。 ○やくそくの時間におくれて、まことに済みません。 ○済みませんが、本を買ってきてください。 **すやすや** (副詞) 気持ちよく、しずかにねむっているようす。 →ぐうぐう。 ○赤ちゃんがすやすやねむっています。 ○すやすやねむっている子どもの顔はほんとうにかわいいものだ。 **すら** (助詞) /特にあるものを取り出して、ほかのものは「もちろん・・・である」という意味を表わす。「〜すらも」や「〜ですら」の形も使う。/→さえ。 ○ガスどころか水道すらないような不便(ふべん)な所です。 <502> **ずら・す** (動詞) ①さ一ない ② しーます ③⑥す(一とき) ③せーば) { ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて (た) すーだろう (可能)ずらせる 1 物の表面をほかの物につけたまますべらせるようにして動かす。 ○重いでしょうが、そのはこをもう少し右のほうへずらしてください。 ○とがあけにくいから、その本だなはもっとおくへずらしたほうがいいですよ。 2 予定(よてい)などを重ならないように変える。 ○月よう日はつごうが悪くなったから、予定を火よう日にずらすことにしました。 ○一度決めた計画を、たびたびずらすのはよくないと思います。 ○あした雨だったら、一週間ずらして、来週にしましょう。 **すらすら** (副詞) 少しもとまらないで、考えや話などが進むようす。なめらかに。→のろのろ。 ○日本語の本は読めますが、日本人のようにすらすら話すのはまだむずかしいです。 ○この仕事は予定(よてい)どおりすらすら進んでいるので、いい気持ちです。 ○このまんねんひつはすらすら書けます。 ○計画がすらすら進んで、とてもうれしいです。 **すり** →する (504ページ) **すりかえる** →する (504ページ) **すりもの** →する (504ページ) **する** (動詞) 【①しーない、せーず、さーれる ② しーます ③④す) ることもすればーる(せよ) ①しーよう 1 動作を行なう。やる。 ○私たちは毎日、朝おきてから夜ねるまで、いろいろなことをします。 ○よいことをすれば、親はよろこぶ。 ○あぶないことはしないほうがよい。 2 子を育てて何かにする。人をある地位・ポストにつける。また、物をほかの物に変える。/ 「~を〜にする」の形で使う。/→なる。 ○私は自分の子どもを医者(いしゃ)にしようと思う。 ○あの人を会長にしましょう。 ○自動車のエンジンはガソリンをガスのようにして、シリンダーにおくり、ばくはつさせて動く。 ○お金がいるから、土地(とち)を売ってお金にしよう。 ○駅(えき)の待合室(まちあいしつ)のいすをベッドにしてねむった。 3 ある係り・役・仕事をする。/「~をする」の形で使う。/→なる。 ○ぼくの父は大学の先生をしている。 ○私はハムレットをするから、あなたはオフェリアになってください。 4 (~円の)ねだんである。ねうちがある。 <503> **する** ○しつれいですが、あなたのくつはいくらしましたか。 ○このごろは何でも高くなって、こんな小さいりんごでも一つ20円もするのですよ。 ○このスイスせいのとけいは、日本のデパートで買えば10万円はします。 5 時間がすぎる。たつ。 ○あと5年したら、この子も大学生になるんだね。 ○あの人はあと20分ぐらいすれば来ると思います。 /「したら・すれば・すると」の形で、未来のことを言うときに使う。したがって、「小学校を卒業してから、もう10年しました。」とは言わない。/ 6 何かを感ずる。 /「~がする」の形に注意すること。/ ○だれもいないとなりのへやから、人の話し声がしましたよ。(=聞こえましたよ。) ○このへんは夜おそくまで自動車の音がして、うるさくてねることができない。 ○レストランの前を通ると、いいにおいがする。 ○寒気(さむけ)がする。(=寒いと感ずる。)かぜをひいたのかもしれない。 7 形・色・性質などがある。 /「~をする」の形で使う。/ ○彼は大きな目をしている。 ○あしたの会は、特にきれいなかっこうをしなくてもいいです。 ○バナナはほそ長い形をしている。 ○マンゴーはどんな色をしていますか。 8 / ある名詞や副詞のあとについて動詞を作る。/ ○勉強する。運動する。お話しする。 ○愛(あい)する。熱(ねっ)する。信ずる。感ずる。禁(きん)ずる。 /一字の漢字で、そのおわりの音が「〜ん」の場合は「ずる」となる。/ ○にこにこする。のんびりする。しっかりする。ぼんやりする。 ○どうどうとする。どっしりとする。 9 / 「~にしては」の形で、「その程度で考えれば。」という意味を表わす。/ ○この2、3日は冬にしては、あたたかすぎる。 ○あそこのコーヒーは50円にしては、おいしい。 ○この作文は子どもが書いたにしては、よくできている。 ○まだ9時だから、ねるにしては早すぎる。 10 / 「~にしても」「~としても」の形で、「そのような場合でも」という意味を表わす。/ ○いそがしかったにしても、電話をかけろくらいの時間はあったろう。 ○試験の日に気分が悪かったにしても、これではあまりにできなすぎます。 ○あの時にすぐ出かけたとしても、やっぱりおくれたでしょう。 11 / 「~にしろ (~にせよ)」の形で、あるものを例としてあげ、「それもほかのものと同じように」という気持ちを表わす。/ ○英語にしろ、フランス語にしろ、語学はわかい時にならうほうがいい。 ○あなたにしろ、あの人がそんなことをするとは思ってはいなかったでしょう。 12 / 「~とすると」「〜とすれば」「〜としたら」などの形で、「かりにそう考えた場合には」という意味を表わす。/ ○x + y = 15の場合, x=10とすると、y=5となる。 ○あのとき始めていたとすると、今ごろはもうおわっているでしょう。 <504> **す・る〔擦る・磨る・掏る〕** (動詞) ♪① らーない ⑧りーます ③④る(一ひと) ⑤れーば 1⑥れ⑦ろーう ⑧⑧っーて(た) ⑩る一だろう 1 何かにつけたまま、力を入れてすべらせる。 /「擦る」・「磨る」を使う。/ →こする[擦る]。 ○マッチをすって、たばこに火をつけました。 ○習字(しゅうじ)の前に、すみをするのは気持ちのいいものです。 2 持っているお金をみんな、むだに使ってしまう。/「磨る」を使う。/ ○ギャンブルにむちゅうになって、お金・をみんなすってしまった。 3 ポケットなどからそっとぬすむ。 /「掏る」を使う。/ ○電車の中で、さいふをすられました。 ○地下鉄でとけいをすられるなんて、ぼんやりしすぎていますよ。 **すりか・える[摩り替える〕** (動詞) 【①えーない ② えーます ③④える (一ひと) ⑤えれーば えろ ⑦えーよう ⑧⑨えーて(た) ⑩えるーだろう { 気づかれないようにかえる。 } ○駅(えき)のベンチでかばんをすりかえられたらしい。 ○にたかばんがわたしのそばにおいてあったが、それとすりかえられたのかもしれない。 **すり [掏摸]** (名詞) ポケットなどからお金などをぬすむ人。 ○すりにさいふをすられてしまった。 ○このへんはすりが多いそうだ。 **す・る[刷る〕** (動詞) ①らーない ⑧りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう ((可能)すれる } インクをぬったものを紙などの上におしつけて本・新聞などを作ること。 →いんさつ 〔印刷〕。 ○これは黒いインクで刷ってください。 ○この書類はみんなに配るから、50部ぐらい刷っておいてください。 ○機械(きかい)がよくなったから、はっきり刷れました。 ○この本は500さつしか刷りませんでしたから、早く買わないとなくなりますよ。 <505> **すりもの[刷(り) 物〕** (名詞) 刷ったもののできぐあい。また、刷ってできたもの。 ○これはおもしろい論文(ろんぶん)だから、刷り物にしてみんなに読んでもらおう。 ○この刷り物はずいぶん刷りが悪いですね。 **す・る[剃る]** (動詞) 【①らない ②りーます ③①る (とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう (可能)すれる } →そる[剃る]。 「そる」のくずれた言い方。なるべく使わないほうがよい。/ 「そろ」を見よ。/ **ずる・い** (形容詞) (①く一ない ②く一なる(する) ③①い (一ひと)③) けれーば ⑧くして かっーた いーだろう(か) 、ろーう)、(名詞)〜さ いーだろう(かか) 人をだまして、自分だけがとくをしようとする性質。 ○悪い品物を高く買わされた。あの店の人はずるい。 ○試験のとき、人の答えを見るのはずるいことです。 ○ずるいことをして、試合にかつのはよくない。 ○あの人はずるいから、注意しないとそんをしますよ。 ○ずるくたちまわる。 ○あの人のずるさにはあきれかえる。 **するする** (副詞) なめらかに、はやく進むようす。 /「するすると」の形でも使う。/ ○さるがするすると木をのぼっていきました。 ○ひもが上のほうからするするおりてきました。 ○かったチームの旗 (はた)がするするとさおをのぼってゆく。 **すると** (接続詞) 1 そうすると。そうしたら。そうした時。 /ある物事につづいて、ほかの物事がおこる場合に使う。/ ○上の子がなきました。すると下の子もなきだしました。 ○おじいさんが竹(たけ)を二つにわりました。すると、中からかわいい女の子が出てきました。 2 それでは。もしそうなら。/今まで聞いた事などを理由として、次のことがらを考えるときに使う。/ ○「あの店は毎月15日が休日だね。」「きょうは15日ですよ。」「すると、あの店へ行ってもだめだね。」 ○「わたしは兄弟がありましたが、戦争や病気などでみんな死んでしまいました。」「すると、あなたは今は兄弟がひとりもないわけですね。」 **するど・い[鋭い〕** (動詞) (①く一ない ②くーなる(する) ③①い (一ひと)⑤) {} はれっぽってきかった いーだろう(か) 【ろ一う)、(名詞)〜さ →にぶい〔鈍い]。 1 先が針(はり)のようだ。よくとがっている。 ○えんぴつの先があまり鋭いと書きにくい。 ○注射(ちゅうしゃ)の針の先は鋭い。 2 ナイフなどがよく切れる。 ○ひげをそるかみそりの刃(は)は鋭いからあぶない。 ○くだものナイフはあまり鋭くない。 3 頭のはたらき方がはやい。頭がいい。 ○彼はかみそりのように鋭い頭をしている。 <506> **すれちがい〔擦(れ) 違い〕** (名詞) すれちがうこと。 ○ここはみちがほそいから、自動車のすれちがいはむずかしいだろう。 ○田中さんが家へ帰ったのとすれちがいに(=すぐあとに)、電話がかかってきた。 **ず・れる** (動詞) (①れーない ②れーます ③⑥れる(一とき) ⑤れれ) 一ば ⑥れろ (れよ) ⑦れーよう ⑧⑧れーて(た) ⑩れる一だろう 1 決まった、正しい場所から動く。 } ○つくえのおき場所が少しずれているから、なおしてください。 ○この機械(きかい)の調子がよくないのは部品がずれたからです。 ○印刷(いんさつ)がずれているので、読みにくい。 2 ほかの人と、あるいは、正しいと言われている考えなどとちがっている。 ○あの人の感じ方は、どうもずれているようです。 ○田中さんの意見は、ふつうの人とはずれているから、賛成(さんせい)する人はいないでしょう。 **ずれ[名詞]** ずれていること。 ○印刷のずれが気になります。 ○少しの時間のずれで、大きな事故(じこ)になってしまいました。 ○話をしているうちに、ふたりの間の考え方のずれが小さくなった。 **すわり** →すわる (506ページ) **すわ・る[坐る・座る〕** (動詞) ①らーない ⑧りーます ③①る(一とき)⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑨っーて(た) ⑩ろーだろう (可能) すわれる 1 すわる。足をおりまげて席(せき)につく。 →こしかける〔腰かける〕。たつ 〔立つ〕。 ○日本人はたたみの上にすわるが、ヨーロッパの人はいすにこしかける。 <507> **すわり [座り]** (名詞) 安定。おちつき。 ○これは上よりも下が重いから、とてもすわりがいい。 **ずんずん** (副詞) 少しもとまらないで、はやく進むようす。 /「すらすら」よりも強い感じをあたえる。/ →すらすら。どんどん。 ○仕事がずんずん進んでいるので気持ちがよい。 ○先生がずんずん説明していくので、時々わからなくなってしまいます。 ○このごろ病気がずんずんよくなっています。 ○いっしょうけんめい勉強していると、時間がずんずん過ぎていきます。 <508> **せ〔背〕** (名詞) 1 からだの後ろの部分。せなか。 ○背にリュックサックを負(お)って山にのぼる。 ○むかしは馬(うま)の背にのって旅行をした。 2 後ろ。/ 「~を背にして」の形で使うことが多い。/ ○学校の門を背にして、しゃしんをとる。 ○その町は山を背にしている。 3 頭から足の先までの長さ。身長(しんちょう)。/ 「せい」とも言う。/ →せい。 ○あの人はわたしより背が5センチ高い。 ○背がひくい。 **せなか〔背中]** (名詞) 「せ」の1と同じ。 ○ふろで父に背中をあらってもらった。 **ぜ** (助詞) /男の人しか使わない。文のおわりにつけて使う。/ →よ。 1 /かるく相手の注意をひく場合に使う。親しい人に使う。/ ○だめだよ。きょうはデパートは休みだぜ。 ○さあ、もうおそいから帰ろうぜ。 ○オーバーを着て行かないと、まださむいぜ。 ○たのむぜ。君をたよりにしているんだから。 2 /相手を少しけいべつしたような気持ちで言う場合に使う。/ ○知りませんぜ、あとでこまっても。 ○そんなにかくしても、もうみんなが知っていますぜ。 ○君はできないって言うが、ぼくにはすぐできるぜ。 **せい〔背]** (名詞) /「せ」とも言う。/ /「せ〔背]」の3と同じ。/ ○ふつう、アメリカ人のほうが、日本人よりせいが高い。 ○わたくしのせいは1メートル70センチぐらいです。 ○中学生のころはどんどんせいがのびます。 ○あのたてものは、ずいぶんせいが高いですね。 ○あのせいの高い木は何という木ですか。 ☆ 人以外の物の高さを言うのにも使うことがある。 **せい〔精〕** (名詞) 何かをいっしょうけんめいにしようとするときに出る気持ち。 ○ずいぶん精が出ますね。(=いっしょうけんめいがんばりますね。) ○もう少しだから、精を出してやってしまいましょう。 ○毎日朝から夜まで精いっぱい(=できるだけの力を出して)はたらいているのに、いつになってもびんぼうだ。 **せい〔所為〕** (名詞) /「~のため」と言う意味で、ある物事がそうなった原因を表わす。悪い結果になった場合に多く使う。/ ○私が先生にしかられたのは、あなたのせいです。 ○食欲(しょくよく)がないのはあつさのせいでしょう。 ○あの子が悪いことをするようになったのは、友だちが悪いせいです。 ○朝ねぼうをするのは、夜ふかしをするせいです。 ○この子のせいで、親はいつもなかされている。/「~のせいで」の形で、「~のために」の意味を表わす。/ <509> **せい〔生〕** (接尾語) 学生・生徒を略して使う。 ○小学校の3年生。 ○高等学校の卒業生。 ○小学生。中学生。高校生。大学生。留学(りゅうがく)生。研究(けんきゅう)生。新入生。落第(らくだい)生。在校生。 **せい〔世〕** 〔接尾語) /家や王(おう)の位などで、その人が、先祖(せんぞ)の、ある人から数えて、何番目になるかを表わす場合に使う。/ ○ヨハネス23世の次のローマ法王はパウ□6世だ。 ○イギリスの国王ヘンリー8世は、1534年に、ローマ教会からはなれて、イギ・リス国教会を作った。 ○田中さんの家に、最近、2世が誕生(たんじょう)した。/親から見て、子どもを「2世」、まごを「3世」と言う。/ ○アメリカにいる日系(にっけい=日本人系)の2世や3世には、日本語を知らない人もいる。/ 「2世」や「3世」ということばには、ふつうの使い方のほかに、親が外国にいるときに生まれて、国籍(こくせき)がその国にある人の意味にも使う。/ **せい〔性〕** (接尾語) /!~のような性質」「~のようなようす」という意味を表わす。/ ○このくすりは、子どもにのませても、きけん性がありません。 ○ひこうきや船はじゅうぶんな安定性を考えて設計(せっけい)されている。 ○酸(さん)性の食べ物。 ○植物(しょくぶつ)性のあぶら。 ○安全性。公共(こうきょう)性。独立(どくりつ)性。人間性。 **せい〔製〕** 〔接尾語) 1 /国や会社の名まえなどのあとにつづいて、そこで造られた品物であることを表わす。/ ○これはアメリカ製のまんねんひつです。 ○わたしの着ている洋服(ようふく)はみんな英国製です。 ○S社製のとけいは高級品(こうきゅうひん)ばかりだ。 ○日本製。外国製。フランス製。 2 /造る材料 (ざいりょう)や造り方などを表わすことばにつづいて、何で造ったか、また、どんな造り方をしたかを表わす。/ ○ビニール製のかばんも皮(かわ)製のかばんとほとんどかわらないくらいじょうぶだそうですね。 ○わたしのはいているくつは手製ですよ。 ○これは特製のえんぴつだから、ふつうのよりだいぶねだんが高いです。 ○紙製。木製。鋼鉄(こうてつ)製。上(じょう)製。並(なみ)製。 **せいかく〔正確〕** (形容動詞) ①で一ない ②にーなる(する) ⑧だなーひと ⑤ならーば⑧で⑨だった だろーう (名詞)〜さ 正しくて、まちがいのないようす。 ○わたしのとけいはいつも正確です。 ○外国語を正確に発音するのはむずかしい。 ○日本の汽車は決まった時刻(じこく)に正確に着きます。 ○あの人は時間に正確なかたです。(=いつも時間をよくまもり、おくれることがない人です。) <510> **せいかく [性格]** (名詞) →せいしつ〔性質〕。 1 その人だけがもっていて、考え方や行動に現われる性質。 ○山田さんは性格が明るい。 ○わたしはこの小説の主人公(しゅじんこう)の性格がだいすきです。 ○わたくしは山川さんとは性格が全然合いません。 2 その物事だけがもつ特別の性質。 ○今、その国でおきている事件(じけん)の性格はだれにもはっきりわかりません。 ○この二つのできごとは表面的には、にていますが、ほんとうの性格は全くちがっています。 ○問題の性格がじゅうぶんつかめていないので解決の方法はまだ見つかっていません。 **せいかつ[生活]** (名詞、〜する) 毎日、毎日いろいろなことをして過ごすこと。くらし。 →くらす〔暮らす〕。くらし〔暮らし]。 ○サラリーが安いので生活が苦しい。 ○ぜいたくな生活をおくる。 ○まずしい生活をする。 ○わたしは留学生(りゅうがくせい)として、日本で5年間生活しました。 ○1か月2万円ではとても生活することができません。 ○生活費(ひ)。 ○学校生活。家庭生活。 **せいきゅう 〔請求]** (名詞、〜する) 自分が当然要求(ようきゅう)できるもの(おもにお金)を要求する。 ○ガス会社から、ガス代を請求してきましたが。 ○山下さんからまだ本の代金を受け取っていませんから、すぐ請求してください。 ○請求書。 **ぜいきん〔税金〕** (名詞) 国や県(けん)などが政治をするために必要な、そこに住んでいる人がはらわなければならないお金。 ○もう税金はおさめましたか。 ○税金は今月中にはらわなければなりません。 ○国税。地方税。区民(くみん)税。 ○物品税。自動車税。 **せいけつ〔清潔〕** (名詞、〜な・に) よごれていなくて、きれいなこと。きたなくないこと。→ふけつ 〔不潔]。きれい。 ○この病院(びょういん)はたいへん清潔です。 ○手を清潔にしてからごはんを食べなさい。 ○あの人はいつも白い清潔なシャツを着ています。 ○彼は清潔な政治家として知られていた。 ○病気にかからないためには、まず家の内外の清潔を重んじなければならない。 **せいげん [制限〕** 〔名詞、~する) 数量(すうりょう)・程度などについて、これまではいいが、これ以上はいけないと決めること。また、決めたもの。 ○試験は時間に制限があるから、あまりゆっくり書いてはいられない。 <511> ○あまりむだにお金を使わないように、こづかいに制限をくわえたほうがい。 ○工事がおわったので、立入禁止(たちいりきんし)の制限がとかれた。(=なくなった。) ○医者(いしゃ)にさけを制限されているので、あまり多くはのめません。 ○この道路(どうろ)の自動車の制限スピードは50キロであるから、それよりはやくはしってはいけない。 **せいこう 〔成功〕** (名詞、~する) けんきゅう・仕事・計画などが思ったとおりによくできること。 →しっぱい [失敗]。 ○アメリカとソビエトは月へ行くロケットの打ちあげに成功した。 ○彼は初めて大西洋をひこうきでとぶことに成功した。 ○東京オリンピックは大成功であったと言われている。 ○山田さんはアメリカへ行って成功した。/ 「せいこう」は「金持ちになること。」「有名(ゆうめい)になること。」の意味にも使う。/ ○そんなやり方では成功の見こみはない。 ○「失敗(じっぱい)は成功のもと。」ということわざがある。 ○彼の新しいこころみは不成功におわった。 **せいさく〔政策〕** (名詞) 政治をおこなうためのいろいろな計画や方法。 ○特別の国を敵(てき)と見る政策には賛成(さんせい)できません。 ○政府(せいふ)はことし1年間の経済(けいざい) 政策を今月中に決定し,来月には発表する。 ○外交(がいこう)政策。対外政策。物価(ぶっか) 政策。賃金(ちんぎん) 政策。文教政策。農業(のうぎょう) 政策。 **せいさく〔製作・制作〕** (名詞、~する) 1 どうぐ・きかいなどを作ること。/ この場合は「製作」を使う。/ ○山田製作所は計測機械(けいそくきかい)の製作が専門です。 ○この会社は精密機械(せいみつきかい)の製作で有名(ゆうめい)です。 2 絵画(かいが)・ちょうこくなどを作ること。この場合は「制作」を使う。/ ○あの人は今度の展覧会(てんらんかい)に出す作品の制作に熱中(ねっちゅう)しています。 ○今度は古典的(こてんてき)な感じのものを制作するつもりです。 **せいさん〔生産〕** (名詞、〜する) 人間の生活に必要なものを作り出すこと。 ○日本の農産業(のうさんぎょう)の中では、米の生産がいちばんたいせつです。 ○この国は世界じゅうでいちばん多く石油(せきゆ)を生産します。 ○世界一の自動車生産国はどこの国ですか。 ○生産高(せいさんだか)。生産額(がく)。生産地。生産力(りょく)。 **せいじ〔政治〕** 〔名詞) 国民のために国がいろいろな仕事を行なうこと。国をおさめる活動。 ○正しい政治が行なわれれば、国民はこうふくな生活ができる。 ○どの新聞でも1ページめにはたいてい政治のニュースが出ている。 <512> [せいし―せいせ〕 ○あの人は大学で政治の勉強をした。 ○明るい政治を行なう。 ○りっぱな政治をする。 ○政治家。政治学。政治的。 **せいしき 〔正式〕** (形容動詞) 規則(きそく)や習慣(しゅうかん)などで決まっているやり方。正しい方法。 →りゃくしき〔略式〕。 ○わたしはフランス料理の正式な食べ方は知りません。/「せいしきの」とも言う。/ ○入学試験はよくできたと思うが、正式な知らせがくるまでは安心できない。 ○このウイスキーは正式なルートで輸入(ゆにゅう)されたものではない。 ○わたしは日本語を正式に勉強した(=学校へ行ったり、先生に教えてもらったりして勉強した。)ことはありません。自分ひとりで勉強しました。 **せいしつ 〔性質〕** (名詞) 1 その人が生まれた時からもっていて、かんたんにかえることのできない考え方や気持ち。→せいかく [性格]。 ○あの人はおとなしい性質の人だ。どんなことがあっても決しておこらない。 ○姉はスポーツがすきだが いもうとは本を読むことがすきだ。ふたりはきょうだいでも性質が全然ちがう。 2 そのものがもっていて、ほかの物とくらべてちがいがよくわかる点。 ○鉄(てつ)と銅(どう)は性質がちがう。 ○ガソリンは火がつきやすい性質のものだ。 ○ナイロンの性質はねつによわいということです。 **せいしん 〔精神〕** (名詞) 1 (からだに対して) 物事を感じたり考えたりする心。 ○あの牧師(ぼくし)は精神のたいへんりっぱな人です。 ○苦しいことにたえてがまんする精神のない人間は、何をしても成功(せいこう)しないだろう。 ○勉強に精神を打ちこむ。(=ひじょうにいっしょうけんめいにやる。) ○あの人は精神が異常(いじょう=気ちがい。)だ。 ○精神力(りょく)。精神的。 ○精神病。精神病院(びょういん)。 2 物事のいちばんたいせつな意味。 ○わたしたちは憲法(けんぽう)の精神を正しく理解しなければいけない。 ○オリンピックの精神はかつことではなく、参加(さんか)することである。 **せいせき 〔成績]** (名詞) 1 学生・生徒がどのくらい勉強したかを 表わすもの。 ○あの学生は数学の成績がよくなかった。 ○試験の成績がいいからといって、ほんとうに能力があるかどうかはわからない。 ○あの人は学校の成績がよかったので、よい会社にはいることができた。 ○大いにがんばって、りっぱな成績をおさめることができた。 ○成績表。 2 どのくらいよく仕事や商売(しょうばい)をしたかを表わすもの。 ○あのセールスマンはたいへん成績がよい。 ○あの人は仕事の成績がよかったので、今月からサラリーが上がった。 <513> ○デパートの売り上げの成績。 ○会社の営業(えいぎょう)成績。 **せいと 〔生徒]** (名詞) 学校で勉強している者。/ふつう中学校・高等学校へ行っている者をさす。/ →がくせい [学生〕。じどう〔児童〕。 ○この子はよく勉強する。よい生徒だ。 ○中学校の生徒に教えています。 ○そのクラスの生徒たちは、今本田先生から生け花(いけばな)をならっています。 ○生徒会。 **せいど [制度〕** (名詞) 国や会社・団体(だんたい)などで、そこの仕事をうまくしていくために決められた、組織(そしき)の作り方やいろいろな決まりなど。 ○日本の教育制度は戦後ひじょうに変わりました。 ○この制度は、イギリスの制度にならってつくられました。 ○今でも、選挙(せんきょ) 制度は完全ではないと考えられています。 ○このような結果になったのは制度に悪い点があるからです。 ○新しい制度をしっかりと打ち立てることを考えるべきです。 ○時代に合わなくなった制度は当然あらためましょう。 ○古い制度にしばられて、新しい考え方がなかなか行なわれません。 **せいとん 〔整頓〕** (名詞、〜する) かたづけないで、ほうり出されているものを、きちんとかたづける。せいり〔整理]。 ○田中さんのつくえの上はいつもきちんとせいとんしてあります。 ○へやがきたないから、きれいにせいとんしなさい。 ○本だなをせいとんしていたら、おもしろい本か見つかりました。 ○あの人はいつも身の回りのせいとんに心がけています。 **せいねん 〔青年〕** (名詞) 18,9歳(さい)から25,6歳くらいまでのわかい男女。わかい人。/特に、男をさしていうことがある。/→ わかもの〔若者]。しょうねん 〔少年]。ろうじん〔老人]。 ○大学を卒業したばかりのりっぱな青年が新しく会社にはいった。 ○この間まで子どもだと思っていたのに、もうりっぱな青年になっている。 ○青年の時代を楽しく過ごそう。 **せいひん〔製品〕** (名詞) 工場などで原料を加工(かこう)して作った品物。 ○その会社の製品はよくて安いから、よく売れます。 ○この会社は原料を東南アジアから輸入(ゆにゅう)し、製品はおもにアメリカへ輸出(ゆしゅつ)します。 ○ラジオ・テレビなどは電気製品です。 ○繊維(せんい) 製品。機械(きかい)製品。 **せいふ〔政府〕** (名詞) 国の政治を行なうところ。内閣(ないかく)や外務省(がいむしょう)・大蔵(おおくら)省・文部省など中央官庁(ちゅうおうかんちょう)。 ○法律を作ったり、予算(よさん)を決めるのが国会で、それにもとづいて政治をするのが政府だ。 ○選挙(せんきょ)の結果、新しい政府が生まれた。 <514> ○道路(どうろ)を造ったり、ダムを造ったりするのは、政府のやる仕事だ。 **せいめい 〔生命〕** (名詞) 1 人や動物などの生きる力。また、生きているからだ。 →いのち〔命〕。せいかつ[生活]。 ○田中君は交通事政(じこ)で生命をうしなった。(=死んだ。) ○山川さんは医者(いしゃ)になって、多くの人の生命をすくった。(=死にそうな人を助けた。) ○戦争で多くの生命がうしなわれた。(=死んだ。) ○パイロットは乗客 (じょうきゃく)の生命をあずかっている。 ○あの人は歌手としての生命が長い。(=長い間、歌手としてはたらいている。)。 2 (人には生命がいちばんたいせつであるように)いちばんたいせつな物事。 ○この子はわたしの生命だ。 ○この楽器(がっき)はわたしの生命だ。 ○とけいの生命は正しさにある。 **せいよう 〔西洋〕** (名詞) ヨーロッパやアメリカにある国。 →とうよう〔東洋〕。 ○日本語の中には多くの西洋からきたことばが使われている。 ○西洋の歴史(れきし)。 ○西洋文化。西洋人。西洋風。西洋史。 **せいり [整理]** (名詞、~する) いろいろな所にばらばらにおいてあるものを順序(じゅんじょ)正しくきちんとおいたり、不必要なものをすてたりすること。かたづけること。せいとん。 ○へやの整理をしたので、へやが広くなったようだ。 ○つくえの上を整理する。 ○あの人のノートはいつもきちんと整理してあって、たいへん読みやすい。 ○本がふえてとまるので、本の整理をする。 ○工場で製品(せいひん)があまってきたので、工具を整理する。(=工場のいらなくなったろうどう者をやめさせる。) ○あの店では、売れのこりの品物の整理のために大安売りを始めた。 C人員整理。 **せいりょく [勢力〕** (名詞) 自分の思うとおりにいろいろなことをしたり、ほかの人をおさえたりする力。人を支配(しはい)する力。→いきおい[勢い]。むりょく〔無力]。けんりょく[権力〕。 ○この会社ではAさんがいちばん勢力があるから、Aさんにたのめばきっとできます。 ○あの政治家は議会ではなかなか勢力をふろっている。 ○台風(たいふう)の勢力 (=強い雨や風の力。)はだいぶよわくなった。 ○戦後,地主(じぬし)の勢力はおとろえたが、それでも、地方へ行ってみると、なかなかおさえきれないものをもっている。 **せお・う 〔背負う〕** (動詞) 1 せなかににもつなどをのせる。 ○兄は大きなリュックサックを背負って山のぼりに出かけました。 ○小学生はランドセルを背負って学校へ行きます。 ○これは重いから、手で持つよりも、背負ったほうが楽ですよ。 <515> 2 苦しい仕事や条件(じょうけん)などを引き受けて、責任(せきにん)をもつ。 ○この会社は大きな借金(しゃっきん)を背負って苦しんでいる。 ○あなたたちはこれからの学界を背負わなければならない人たちです。 ○あの人はいつも国の政治の話をする。まるで自分が国を背負って立っているとでも思っているようだ。 **せかい〔世界〕** (名詞) 1 /地球(ちきゅう)全体。地球の上にある国全部。/ →うちゅう 〔宇宙〕。 ○エベレストは世界でいちばん高い山です。 ○オリンピックには世界の国々から人が集まって来る。 ○国際(こくさい) 連合は世界平和をまもるためにある。 ○彼は自分を世界じゅうでいちばんえらいと思っている。 2 同じ種類のものの集まり。同じ仕事をしている人たちの集まり。 ○動物の世界。昆虫(こんちゅう)の世界。 ○子どもの世界。 ○学者の世界。 **せかいいち〔世界一〕** (名詞) 世界でいちばんであること。/副詞的にも使う。/ ○世界一高い山。 ○高さで世界一の山。 **せかいてき〔世界的〕** (形容動詞) 1 世界のどの国にも関係があること。 ○これは世界的な事件(じけん)だ。 2 世界じゅうでひじょうにすぐれていること。 ○大木さんは世界的に有名(ゆうめい)な音楽家です。 ○あの人の研究(けんきゅう)は世界的な研究だと言われている。/「な」をともなわないで、名詞につづくこともある。/ **せかす→せく** (516ページ) **せき[席]** (名詞) 人がすわる所。 ○この映画館には500の席がある。 ○前のほうの席があいています。どうぞ前のほうの席にすわってください。 ○先生がはいってくると学生たちは急いで席についた。 ○いま席をはなれています。(=すわることになっている所にいない。) ○話がおわったら、みんな席を立った。 ○わかい人は年よりに席をゆずってあげてください。 ○おさけの席。(=何人かでさけをのんでいる場所。) ○座席(ざせき)。出席。欠(けっ)席。着(ちゃく)席。 **せき[隻]** (接尾語) /船などを数えるときに使うことば。/ ○軍艦(ぐんかん)が3隻、おきをはしっている。 ○このみなとには、約50隻の船がはいっている。 ☆ ボートなどの小さい船を数えるときには「そう〔艘]」を使うこともある。 **せき〔咳]** (名詞) かぜをひいたときなどに、のどが刺激(しげき)され、呼吸 (こきゅう)が苦しいような状態になって、のどから強く出るいき。→くしゃみ。 ○きのうからひどいせきがとまりません。 <516> ん。かぜをひいたらしいです。 ○せきをしたら、のどにはいったパンのくずが出てきた。 ○せきどめのくすりをのんだら、せきはあまり出なくなりましたが、頭がいたいんです。 **せきた・てる 〔急き立てる〕** (動詞) →せかす [急かす]。 (仕事などを)早くするようにといって急がせる。 ○そんなにせき立てられても、よい考えはでてきませんよ。 ○あの人は少しせき立てるようにしないと、なかなか仕事をしませんよ。 ○この原稿(げんこう)はせき立てられて書いたので、あまりうまく書けていないかもしれません。 ○せき立ててすみませんが、まだできませんか。 **せきたん〔石炭〕** (名詞) /大昔(おおむかし)の植物、さかんに茂(しげ)っていた植物が、地中にうずもれたまま、長い時代がたち、かたく黒い石のようなものになったもの。もとは、重要な燃料(ねんりょう)であった。/ ○さむいからもっとストーブに石炭を入れてください。 ○地下千メートルの所から石炭をほる。 ○石炭をくべる。 ○石炭産業(さんぎょう)。石炭ガス。 **せきにん 〔責任〕** (名詞) 自分が引き受けてしなければならない義務(ぎむ)。 ○子どもが悪いことをするのは親に責任がある。 ○学生の日本語がへたなのは先生の責任だろうか。 ○20歳(さい)になると人は自分で法律上の責任をとらなければならない。 ○彼はけがをしながら、けいさつ官(かん)としての責任を果(は)たすために、どろぼうをおいかけた。 ○その仕事はあなたにたのんだのだから、責任をもってやってくださいよ。 ○責任をのがれる(=責任をもたないで、にげる。)ようなことはゆるしませんよ。 ○この事について進んで責任を負う(=引き受ける。)者はひとりもいなかった。 ○責任者。責任感。 **せ・く〔急く〕** (動詞) 1 (仕事などを)いそぐ。 ○そんなにせいても、いい考えはでてきませんよ。 ○その仕事は、あまりせかなくてもかまいません。今週中にすめばいいんですから。 ○少しせきすぎたようですね。問題がやさしいのに三つもまちがえました。 2 おちつかず、少しおこったような気持ちになる。/「気がせく。」という形でよく使われる。/ ○あまりせかさないでください。気がせいて、かえってうまく行きませんか ら。 ○しめきりの時間が近づいてきた。気ばかりせいて考えがまとまらない。 **せか・ず[急かす〕** (動詞) いそがせる。/ 「せかせろ」とも言う。/ <517> →せきたてる〔急き立てる]。 ○そんなにせかしても、まちがいが多くなるだけですよ。 **せつ 〔節〕** (接尾語) 文章の中の一区切(ひとくぎ)り。「章」の次の区分。 ○きょうは3章4節から始めて、5章2節まで読みました。 ○この点については、第6章の第1節を見よ。 **せっかく** (副詞) / わざわざ苦心してやったのに、それにふさわしくない結果が出て、ざんねんだという気持ちを表わす。また、やっと苦心してやった、かろうじて手に入れたようす。/ /「せっかくの」の形で連体修飾語として使われることもある。/ ○せっかく買い物に来たのに、デパートは休みでした。 ○せっかくためたお金をどこかでなくしてしまった。 ○わかいころ、せっかくいっしょうけんめい勉強したのに、もうすっかりわすれてしまいました。 ○せっかく京都まで来たのですから、もっといろいろ見物して行きませんか。 ○せっかくの旅行も雨ですっかりだめになってしまいました。 ○せっかくの日よう日だから、きょうはうちでゆっくり休むことにしよう。 ○せっかくの機会 (きかい)だから、みんなで1枚しゃしんをとりませんか。 **せっきょくてき [積極的〕** (形容動詞) →しょうきょくてき〔消極的〕。 ほかの人から命令されなくても自分で進んで仕事をしていくようす。 ○あの人はいつも積極的に仕事をしている。 ○あなたの仕事を積極的に助けてあげましょう。 ○仕事に積極的な人。 ○仕事はうまくいかなかったとしても、彼の積極的な態度がうれしいんだよ。 ○積極性的な行動。 **せっけん 〔石鹸〕** (名詞) からだや物をあらって、きれいにするときに使うもの。 ○せっけんで手をあらう。 ○せっけんで顔を洗う。 ○よごれたところにせっけんをよくつけて、あらうんですよ。 ○せっけんのにおいが、のこっている。 ○せっけん水(すい)。 **せっせと** (副詞) 休まず、いっしょうけんめいに。 ○せっせと宿題 (しゅくだい)をやって早くねなさい。 ○試験が近づいた。子どもはテレビも見ずにせっせと勉強している。 ○私は、はたらくときにはせっせとはたらいて、休むときにはゆっくり休むことにしています。 ○小山さんは、せっせとお金をためて、家をたてた。 **ぜったい〔絶対〕** I (名詞) ほかにくらべるものがないこと。 →そうたい〔相対〕。 ○神は絶対だ。 ○絶対の真理。 II (副詞) (どんな条件(じょうけん)があっても、それをみとめることができず)どうして。 <518> 必ず。「ぜったいに」の形で使うことが多い。/ ○私はあなたの考えには絶対反対です。 ○どんなことがあっても、絶対ここを動いてはいけない。 ○私はあんなおもしろくない所へは絶対に行かないつもりだ。 ○子どもにとって外であそぶことは絶対に必要だ。 ○絶対安静(あんせい)。絶対多数。 **せつび [設備]** (名詞、~する) ある事をするのに必要な物や装置(そうち)をそなえつけておくこと。また、そのそなえつけたもの。→しせつ〔施設〕。 ○このホテルには200人のお客をとめる設備がある。 ○このたてものには暖房(だんぼう =へやをあたためること。)の設備がないから、さむくてこまる。 ○あのアパートは設備がいい。 ○たくさんの費用(ひよう)をかけて設備した化学実験室(じっけんしつ)。 **せつめい〔説明〕** (名詞、~する) あることの内容・理由・意味などを相手がよくわかるように話すこと。 ○日本語でことばの説明をする。 ○ことばで説明をしなくても、この絵を見ればわかりますね。 ○あの人の説明はじょうずで、わかりやすい。 ○この機械(きかい)の使い方を説明してください。 ○学校へ行かれない理由を説明する。 ○読んだ本の内容を説明します。 ○説明がふじゅうぶんだ。 ○説明書(しょ)。説明的。 **せつやく〔節約〕** 〔名詞, 〜する) むだにしないように、注意して持っているお金・物などを使うこと。 ○生活をゆたかにするには、節約がたいせつです。 ○あの人は節約しないから、すぐお金が。なくなってしまう。 ○わたくしは自動車を買うために、節約してお金をためています。 ○この機械(きかい) を使うと、時間や経費(けいひ=それをするのにかかるお金。)をずいぶん節約することができます。 ○このごろは、物価 (ぶっか)がなんども上がったから、紙などももっと節約して使わなければいけません。 ○「けち」は、必要なことにもお金を出すのをおしむのですが、「節約」はそれとは心がけがちがいます。 **せともの[瀬戸物〕** (名詞) 土でいろいろな形を作り、火でやいたもの。ちゃわんやさらなどに多く使われている。陶磁器(とうじき)。陶器(とうき)。/愛知県(あいちけん) 瀬戸(せと)市はむかしからこの生産がさかんなので、この名まえが生まれた。/ ○ちゃわんやさらのような瀬戸物はこのはこの中に入れてください。 ○この人形(にんぎょう)は瀬戸物です。 ○せとものの花びんを落としてこわしてしまった。 ○せともの屋。 **せなか→せ** (508ページ) **せのび〔背伸び〕** 〔名詞, 〜する) 1 背なかをのばして、からだを高くのばすようにすること。 ○たなが高いから、背伸びをしないと、上のにもつがおろせません。 <519> ○木になっているみかんを取ろうとして背伸びしましたが、とどきませんでした。 ○赤ちゃんが、つくえの上の物を取ろうとして背伸びをしている。 2 自分の能力以上のことをしようとすること。 ○いくら背伸びをしても、できないことはできません。 ○あの人は、いつも背伸びをして、自分をよく見せようとしている。 ○背伸びしないで、自分のできることだけをちゃんとやりなさい。 **ぜひ〔是非]** I (名詞) よい点と悪い点。よいことと悪いこと。 ○15歳(さい)になれば、もう物事の是非がわかるはずだ。 ○男女共学の是非についてみんなで話し合った。 ○おとなになれば、ひとりで物事の是非をよく考えて、決めなければならない。 Ⅱ(副詞) きっと。必ず。どうしても。 ○ふくがいたんできたので、ことしは是非新しいのを買わなければならない。 ○一度でいいから是非ヨーロッパへ行きたい。 ○この本はたいへんよい本だから是非読んでみなさい。 ○是非私たちの学校のチームにかたせたい。 ○是非とも来てください。/ 「ぜひとも」は「ぜひ」より意味が強い。/ **せま・い〔狭い** (形容詞) 面積(めんせき)や、はばがじゅうぶんでない。ひろくない。→ひろい〔広い〕。 ○この教室(きょうしつ)は狭いです。 ○このみちは狭すぎて、自動車が通れません。 ○このテープははばが狭い。 ○あの人は視野(しゃ)が狭い。(=考え方や知識(ちしき)が広くなく、かたよっている。) ○あの人は交際(こうさい)が狭い。(=多くの人と親しくしていない。友だちが少ない。) ○あの人は心が狭い。(=ほかの人の考えを聞いたり、失敗 (しっぱい)をゆるしたりすることができない。) **せまくるし・い [狭苦しい]** (形容詞) (へやなどが)狭くて、気持ちがおさえられるようす。狭くて、思うように動けないようす。 ○このへやはふたりで住むには狭苦しい。 ○大きなつくえを入れたのでへやが狭苦しくなってしまった。 **せま・る〔迫る〕** (動詞) 1 (はげしい) いきおいで近づく。(あぶない物などが)急に近よる。 ○試験日が迫って、学生たちは、けんめいに勉強をし始めた。 ○ひこうきのエンジンは全部とまった。いよいよ最後のときが迫ったのだ。 ○新しい機械(きかい)の完成(かんせい)が迫って、研究所(けんきゅうじょ)の人々は生き生きしてきた。 2 そうすることを強く要求(ようきゅうする。 <520> ○集まった人々は責任者(せきにんしゃ)に返答を迫った。 ○必要に迫られて、とうとう高い辞書(じしょ)を1さつ買いました。 ○議員(ざいん)たちは、総理大臣(だいじん) に辞職 (じしょく)を迫った。 **せめて** (副詞) 満足(まんぞく)ではないが、それだけでも。それでじゅうぶんではないけれども。 ○100点ではなくても、せめて90点は取りたかった。 ○このごろ毎日いそがしくて休めないんです。せめて日よう日ぐらいはゆっくり休みたいものです。 ○外国へ行けなくても、せめて北海道(ほっかいどう)や九州 (きゅうしゅう)へは行きたいと思います。 ○もうお帰りになるんですか。せめてお茶(ちゃ)ぐらいのんでいらっしゃればいいのに。 **せ・める〔責める〕** (動詞) 1 人のしたことについて、それをよくないと言って強くしかる。 ○山田さんは友だちがやくそくを守らなかったと言って責めた。 ○あの人はこんなひどいことをしたのだから、責められてもしかたがないだろう。 ○鈴木(すずき)さんは、決してほかの人を責めない。 2 無理にたのんで手に入れようとする。→ねだる。/ 「せめられる」と受け身(うけみ)の形で使うことが多い。/ ○子どもに責められて、とうとう子ども用の自転車(じてんしゃ)を買ってしまいました。 ○本屋に早く代金をはらうように責められて、こまっています。 **せ・める〔攻める〕** (動詞) 敵(てき)に向かって進んで行く。 →こうげき〔攻撃]。まもる[守る〕。 ○このしろはとてもよくできていて、だれも攻めることができなかったということです。 ○今度の試験ではむずかしい質問に攻められて、ひどいめにあいました。 ○あの人は攻めるのはじょうずだが、まもるのはあまりじょうずではありません。/碁(ご)やほかのゲーム・運動などで使う。/ **せる** (助動詞) →させる。 1 / 使役(しえき)の意味を表わす。(接続)五段活用動詞の①、動詞「する」の①の「さ」の形につづく。/ ○先生は学生に本を読ませたり、字を書かせたりします。 ○日本語学校では学生に英語を使わせない。 ○わかい人ににもつを持たせる。 ○あの人はいつも人を待たせる人だ。 ○わたしに作らせれば、もっとじょうずに作りますよ。 ○子どもにピアノをならわせよう。 ○わたしをハワイへ行かせてください。 ○わたしは病気をして、親を心配させました。 ○先生はきっと、その仕事をぼくにさせてくださるだろう。 <521> 2 / 「せていただきます」の形で、けんそんの意味を表わす。/ ○あしたは休ませていただきます。 ○そろそろ失礼 (しつれい)させていただきす。 **せわ〔世話〕** (名詞、~する) 1 その人を助けていろいろしてあげること。やっかいなこと。 ○この子どもは世話をする人がいない。 ○赤ちゃんの世話でいそがしい。 ○うちの子どもは犬やねこの世話がすきです。 ○むかしこまっていたとき、あの人の世話になりました。(助けて、いろいろしてもらった。) ○どうもお世話 (様)になりました。/人から何か助けてもらったり、してもらったときのあいさつ。/ ○家族(かぞく)のいない年よりを世話している。 ○病人を親切に世話してあげる。 ○この子はほんとうに世話が焼(や)ける。(=世話をするのがむずかしい。) ○親に世話をかける。(=めいわくをかける。) ○世話役。世話好(ず)き。世話焼(や)き(=人の世話をするのがすきな人)。 2 けっこんの相手とか、仕事とかを紹介(しょうかい)すること。 ○いいおよめさんをお世話しましょう。 ○タイピストをひとり世話してくださいませんか。 ○わたしは山田さんのお世話でこの会社につとめることになりました。 **せん〔栓]** (名詞) 1 びんなど、管(くだ)のような形のものの口にふたをさしこんで、その中味がこぼれないようにする、そのふた。→ふた。 ○せんをあけたままおくと、においがとんでしまうよ。せんはいつもよくしめておいてくれ。 ○ビールのせんをぬく。(=ふたを取る。) ○せんぬき。(=せんをぬくどうぐ。) 2 水道管(すいどうかん)やガス管などの出口に取りつけて、水やガスなどを出したりとめたりするしかけ。 ○せんをあけっぱなしにする。 ○せんをひねる。 ○消火栓(せん)。ガス栓。給水栓。 **せん[線〕** (名詞) 1 長い、はばのせまいすじ。→すじ [筋〕。 ○この紙にまっすぐな線を10本引いてください。 ○この線はふとすぎるから、もう少しほ・そい線を引いてください。 ○ボールはこの線をこえましたか。 ○直線。曲(きょく)線。点線。 ○国境線(こっきょうせん)。 2 線のようなもの。 ○マイクの線が少しみじかすぎます。 ○電話線。アンテナ線。 3 鉄道(てつどう)やひこうきの通るみち。 ○中央(ちゅうおう) 線で新宿(しんじゆく)まで行って、山手(やまのて)線にのりかえます。 ○あのスチュワーデスは国際(こくさい)線にのっている人です。 ○新幹線(しんかんせん)は東京と大阪(おおさか)の間を走(はし)っています。 ○単線。複(ふく)線。ローカル線。 4 計画などを進める方向。 ○この線で仕事を進めましょう。 ○さっき山田さんのおっしゃった線でやりましょうか。 <522> **ぜん[膳]** I (名詞) /「おぜん」の形で使うことが多い。/ 1 食事のときに使う、食物をのせる台。 ○おぜんの上に料理がたくさんならべてある。 ○食事のとき,おぜんに向かってすわる。 ○もうおひろだからおぜんを出してください。 2 ぜんにのせて出ている料理そのもの。 ○正月のおぜんはなかなかすばらしい。 ○入学いわいのおぜんをいただいた。 II (接尾語) / ごはんなどを入れたちゃわんやはしを数えるときに使うことば。/ ○わたしはごはんを朝は2ぜん、夜は3ぜんたべる。 ○はしを1ぜん持ってきてください。/はし1ぜんとは、2本一組(ひとく)みのはしのことである。/ **ぜん〔全〕** (接頭語) 1 すべての。ぜんぶの。 ○全財産(ざいさん)をなくす。 ○全人類の幸福(こうふく)。 ○全速力(そくりょく)ではしる。 ○全国民。 2 ・・・のすべて。・・・の全体。 →じゅう [中]。 ○全世界の人。 ○全日本の女性。 3 みんなで。全部で。 ○この辞典(じてん)は全5巻(かん)です。 **ぜん【前】** (接頭語) 1 (今のものよりひとつ)前の。 ○前校長山中氏(し)。 ○前衆議院(しゅうぎいん) 議員。 ○前世紀(せいき)。 ○前半生。(=ある人の人生の初めの部分。)/反対語は後半生(こうはんせい)。/ 2 ・・・より以前。/古くてよくない意味に使うことが多い。/ ○前近代的な方法。 ○前時代の考え。 **ぜんいん〔全員〕** (名詞) ある所にいる、また、ある集団(しゅうだん)を作っている全部の人。/副詞的にも使う。/ →みんな。 ○きょうはクラスの全員が出席(しゅっせき)しました。 ○全員集まりましたから、会議を始めましょう。 ○集まった人は全員その意見にさんせいしました。 **せんきょ〔選挙〕** (名詞、〜する) 一つの集団(しゅうだん)の中である仕事にてきとうな人を、その集団の人々がいく人かの中からえらぶこと。/ふつう、選びたい人の名まえを紙に書いて出す。名まえをたくさん書かれた人が選挙されたことになる。/ ○あした、衆議院(しゅうぎいん) 議員の選挙が行なわれます。 ○大統領(だいとうりょう)は選挙によって決める。 ○会長を選挙する。 ○水野君がクラスの委員(いいん)に選挙された。 ○選挙権(けん)。被(ひ) 選挙権。選挙運動。総選挙。 **せんげつ〔先月〕** (名詞) 今月の前のつき。 <523> →らいげつ 〔来月〕。こんげつ〔今月]。ぜんげつ 〔前月〕。 ○「今月はなん月 (がつ)ですか。」「今月は四月です。」「では、先月は三月でしたね。」 ○わたしは先月の末に日本へ来たばかりです。 ○音楽会は先月三十日でおわりました。 ○彼は先月ここへ来ました。来月も来ると言っていました。 **せんご〔戦後〕** (名詞) 戦争のあと。/副詞的にも使う。/ →せんぜん[戦前〕。 ○日本の戦後の経済 (けいざい)の発展(はってん)はおどろくほどです。 ○戦後、この国の政治のしかたはすっかり変わってしまいました。 ○戦後に生まれた人々の考え方は、わたしたちの考え方とはずいぶんちがっているようです。 **ぜんご〔前後〕** I (名詞,〜する) 1 (場所・時間の)前とあと。 →さゆう〔左右〕。 ○わたしの自動車の前後にほかの自動車があるので、動けません。 ○その家の前後にはひろい庭があります。 ○何度読んでも、ここのところの前後の関係がわかりません。 ○戦争の前後では、人々の考え方が大きく変わりました。 ○その事件(じけん)のおきた前後に、この近くを通った人はひとりもいませんでした。 2 / 「前後する」という形。/前とあととが反対になって、順序(じゅんじょ)がちがってしまう。 ○話が前後してしまいましたが、わかりましたか。 ○説明の順序(じゅんじょ)が前後しましたから、もう一度くり返します。 Ⅱ(接尾語) /数を表わすことばにつづいて、それにひじょうに近い数であることを表わす。「~前後」で「だいたい〜」または「約~」とほとんど同じ意味になる。/ ○1,000円前後で、いい辞書(じしょ)はありませんか。 ○7時前後にもう一度お電話します。 ○会場には、2,000人前後の人が集まっていました。 **ぜんこく〔全国〕** (名詞) ある一つの国全体。 →くにじゅう〔国じゅう〕。 ○富士山(ふじさん)は日本全国でいちばん高い山です。 ○きょうは北海道(ほっかいどう)から九州(きゅうしゅう)まで日本全国がよくはれている。 ○この大会には全国からたくさんの人が集まる。 ○この大学には、全国の高等学校からせいせきのいい生徒がはいってくる。 ○ことしは全国的にお米がたくさんとれた。 ○全国大会。全国放送(ほうそう)。/「世界のすべての国、世界の多くの国。」という意味で「全世界の国々。」「世界各国。」「世界のあらゆる国。」などと言う。/ **せんしゅ〔選手〕** (名詞) 多くの人の中からえらばれてスポーツなどの試合に出る人。 ○テニスの選手になる。 ○弟は高校でサッカーの選手をしています。 <524> ○あの野球(やきゅう)のチームには、外国人の選手もいる。 ○あまりやりたくないのに、選手にえらばれた。 ○オリンピック選手。選手権(けん)。 **せんしゅう 〔先週〕** (名詞) 今週の前の週。/副詞的にも使う。/→らいしゅう [来週〕。こんしゅう 〔今週]。 ○先週、この本を買いました。 ○先週のなかばから今週のおわりまで、父は旅行しています。 ○先週はだれもお客が来なかった。 **せんせい〔先生〕** (名詞) 1 学校で学生を教える人。教師(きょうし)。 →がくせい 〔学生〕。せいと〔生徒〕。 ○山田さんは高校の先生をしています。 ○このごろは先生になりたいという人が少なくなった。 ○先生が生徒に本を読ませています。 ○あの子のうちは大学の先生だそうだ。 2 学問・芸術 (げいじゅつ)その他、特別な知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)をもっていて、それを人に教える人。 ○わたしは毎週1回、いけ花の先生のところへ行きます。 ○大下さんはダンスの先生をしています。 ○研究所(けんきゅうじょ)の先生。 ○国立病院(びょういん)の内科の先生。 3 / 教師(きょうし)・医者(いしゃ)・学者・芸術家(げいじゅつか)・弁護士(べんごし)その他、特別の知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)をもつ人をよぶとき、代名詞のように使うことば。/ ○先生、もう一度説明してください。 ○先生,病人のぐあいはいかがでしょうか。 ○先生のおたくへあそびにいってもいいですか。 ○来月のざっしに、先生に何か書いていただきたいのですが。 4 /3のような人の名まえを言うとき、名まえのあとにつけることば。「~さん」の意味。/ ○林(はやし)先生は数学の先生です。 ○わたしは鈴木(すずき)先生に日本語をならっています。 ○木村先生、お電話です。 ☆ 「先生」は尊敬 (そんけい)の気持ちをもつことばであるから、1,2の場合でも自分のことに使うのはてきとうでない。 **せんぜん[戦前〕** (名詞) /副詞的にも使う。/ 戦争の前。特に、第二次世界大戦の始まる前。 →せんご〔戦後〕。 ○戦前には、そんな品物を使う人はあまりいなかったように思います。 ○戦前の日本には今よりも国家主義的(こっかしゅぎてき)な人が多かったと言われています。 ○わたくしは、戦前外国に住んでいました。 **ぜんぜん〔全然〕** (副詞) 全く。かんぜんに。/あとに打ち消しのことば「ない」などや、否定(ひてい)的な意味のことばがつく。/ ○私は小さいときからたいへんじょうぶで、今まで全然病気をしたことがない。 ○英語は全然わかりませんから、どうか日本語で言ってください。 ○そんな話は、まだだれからも全然聞いていません。 ○君の言うことは全然無意味だよ。 ○その計画は全然失敗 (しっぱい)だ。 <525> ☆近ごろ、下に打ち消しのことばをつけないで、ただ「全く」「ひじょうに」の意味で使うことがある。たとえば、「このペンが全然好きになった。」「君の意見には全然反対だ。」など。 **せんぞ〔先祖〕** (名詞) 親子・兄弟などの関係にある人たちの中で、いちばん初めての人。またその人から今生きている人の前までの人々。 ○わたしのうちの先祖は四国(しこく)の人だったそうです。 ○先祖のはかにおまいりする。 ○わたしの先祖には医者(いしゃ)もいるし、学者もいます。 C先祖代々(=先祖の人々のときから今まで)この土地に住んでいます。 (関連語)②子孫(しそん)。 **せんそう [戦争〕** 〔名詞、~する) 国と国とが武器(ぶき)を使って戦うこと。→へいわ[平和]。あらそう〔争う〕。たたかう[戦う〕。けんか。 ○となりの国との間に戦争がおこる。 ○戦争にかつ。 ○わたしは戦争に行ったことがあります。 ○戦争中(ちゅう)はいなかにいました。 ○100年ほど前、ここで戦争があった。 ○となりの国と戦争する。 ○世界じゅうを相手に戦争した。 ○世界戦争。戦争ごっこ(=子どもが戦争のまねをしてやるあそび)。つめたい戦争。 **ぜんそくりょく [全速力〕** (名詞) 出すことができるだけの速さ。 →そくりょく〔速力〕。 ○この自動車が全速力を出すと、1時間に150キロのはやさではしることができます。 ○けいさつの自動車が、全速力でにげる車のあとをおった。 ○100メートル競争 (きょうそう)のときは、初めから全速力ではしります。 **ぜんたい〔全体〕** 1 (名詞) 一つのものとして考えられた物事の全部。そこにある全部のもの。 ○国の政治全体から見れば、こんな問題はそんなに重要ではない。 ○学校のろうかをはしらないようにしなさいと全体に注意した。 ○全体として本年の日本の映画にはよいものがなかった。 ○すもうとりはからだ全体がふつうの人より大きい。 ○石田さんが病気になったので、クラス全体で1,000円のお金を集めて、花とくだものを見まいにおくった。 ○全体会議。 II (副詞) 1 / 「初めから」「もともと」「ある物事がそうなろいちばんの元から言って」の意味を表わす。/ ○けんかになったのは全体君のほうが悪いからだ。 ○試験にしっぱいにしたのは全体おまえが勉強しなかったからだ。 2 /疑問(ぎもん)を強めて言うときに使う。「一体全体」と言えば「全体」よりもさらに疑問の意味が強くなる。/ ○全体、こんなものを何に使うのだろう。 ○全体、あの人は何を考えているのだ。 **せんたく〔洗濯〕** (名詞、〜する) (着物などを) あらってきれいにするこ と。→あらう〔洗う〕。 ○天気がいいからせんたくをしましょう。 <526> う。 ○ようふくをせんたくに出す。(=自分であらわないで、せんたく屋にたのむ。) ○シャツを3枚せんたくした。 ○せんたくするものがあれば持ってきてください。 ○せんたく機(き)。せんたくせっけん。せんたく物(あらわなければならないもの)。せんたく屋(=クリーニング屋)。 **せんだって** (副詞) /副詞的にも使う。/この間。何日か前。 ○せんだって山田さんに会いました。 ○あの人が、せんだってお話しした中村さんです。 ○せんだっての会で聞いたことをすっかりわすれてしまった。 つせんだっての本はもう来ましたか。/ 「せんだっての本」は場面によっていろいろの意味を表わす。「せんだってちゅうもんした本。せんだってかりた本。せんだって出た本。」など。/ **せんでん〔宣伝〕** (名詞、〜する) 主義(しゅぎ)・主張(しゅちょう)や新しい商品(しょうひん)などを多くの人々によく理解してもらうために、わかりやすく説明し、ひろく知らせること。 →こうこく〔広告〕。 ○あの会社は宣伝がじょうずだから、品物がよく売れる。 ○民主主義(しゅぎ)の宣伝のために本を書く。 ○うまい宣伝をそのまま信用すると、だまされることがある。 ○そのことが新聞に出たのは、会社のいい宣伝になった。 ○日本文化を外国に宣伝する。 ○テレビ・ラジオ・新聞などで新製品(せいひん)を宣伝する。 ○われわれの仕事を世間の人々にわかってもらうためにはもっと宣伝しなければならない。 ○宣伝係(がかり)。宣伝費(ひ)。 **せんとう [先頭〕** (名詞) 長くつづいている人や動物のいちばん前。 →さき〔先]。 ○この列(れつ)の先頭にいる人が村田さんです。 ○国旗(こっき)を先頭に立てて、各国の選手(せんしゅ)がはいって来た。 ○この店の主人は店員(てんいん)の先頭に立って(=みんなを指揮(しき)して)はたらいている。 **ぜんぶ [全部]** (名詞) そこにある物事を一つものこさずに、みんな。/副詞的にも使う。/→いちぶ [一部]。 ○「ここにいる人の全部にりんごを一つずつあげてください。」「人は10人いるのにりんごは八つしかないから、全部にはあげられません。」 ○ふねが海にしずんで、のっていた人の全部が死んでしまった。 ○持っていたお金を全部使ってしまった。 ○「あなたは持っている本を全部読みましたか。」「いいえ、全部読みませんが、大部分は読みました。」 **ぜんめつ〔全滅〕** (名詞、〜する) 一つものこらずなくなること。また、だめになること。ひとりも残らず死ぬこと。 ○蚊(か)やハエを全滅することは、なかなかむずかしい。 ○きのう落ちたひこうきの乗客(じょうきゃく)は全滅だそうです。 ○てきの兵隊(へいたい)は全滅しました。 <527> た。 ○とちゅうのはこび方が悪かったから、おくった品物は全滅してしまいました。 ○きょうの試験で、わたしは全滅してしまいました。/ 「正しい答えはぜんぜんなかった。」という意味。ユーモラスな気持ちの言い方。/ **せんもん〔専門〕** (名詞) ある一つの学問だけをけんきゅうしたり一つの仕事だけをしたりすること。また、その学問や仕事。 ○「あなたのご専門はなんですか。」「わたしは社会学が専門です。」 ○わたしは法律を専門にけんきゅうしています。 ○あの会社はトランジスターラジオを専門に作っています。 ○この店は着物が専門です。/着物だけを売っている。/ ○専門家。専門店。 ☆「専問」と書くまちがいがたいへん多いから注意せよ。 <528> **ぞ** (助詞) /男の人しか使わない。文の末につける。/ 1 /自分に言い聞かせるような気持ちで、ひとりごとを言う場合に使う。/ ○あれ、動かなくなっちゃった。おかしいぞ。どうしたんだろう。 ○これはうまくいったぞ。 ○あれ、変な所へ出たな。どうやらみちをまちがえたらしいぞ。 ○ぁ、ゆうびん屋さんだぞ。手紙が来たかな。 2 //相手の注意をひくようにことばを強めたり、自分の気持ちを強く言ったりする場合に使う。/ ○いいか、なげるぞ。 ○早くしないと、学校におくれるぞ。 ○二度とそんなことをしてはいけないぞ。 ○今度まちがえたら承知(しょうち)しないぞ。 ○ぽくはぜったいに行かないぞ。行きたければ君ひとりで行け。 3 / 助動詞「う」・「よう」について、「そうだろうか、いいえ、そうではない。」という反語を表わす。/ ○人間のあすの命など、だれが保障(ほしょう)することができようぞ。 ○こんなうれしいことをどうしてわすれられようぞ。 ○そんなばかげたことが、どうして許されようぞ。 **ぞい[沿い]** (接尾語) / 「~からはなれないこと」と言う意味で、それからはなれないで進んだり、ならんでいたりする動作や状態などを表わす場合に使う。/ ○汽車は、ここからしばらく海岸(かいがん)沿いにはしります。 ○もしも、山からおりるみちがわからなくなったら、できるだけ谷(たに)沿いに、歩ける所をさがしておりてきなさい。 ○いなかに行くと、街道(かいどう)沿いに家のならんでいる所が多い。 **そう** (副詞) →そんなに。こう。どう。 1 そのように。そんなに。 ○私もそう思います。 ○あまいものをそう食べるから、歯(は)がいたくなるのだ。 ○そう急がないでください。私は足が悪いのだから、そうは早く歩くことができません。 2 あまり。たいして。 ○あそびに行きたいが、きょうはお金がそうないからやめよう。 ○あの映画はそうおもしろくないね。 ○まだそうおなかもすかないから、もう少しれんしゅうしましょう。 **そう** (感動詞) /話し手の言ったことが正しい、あるいはそれにさんせいである場合に使う。/ ○「これはあなたの本ですか。」「はい、そうです。」 ○「きょうはあついですね。」「そうですね。」 ○「山村さんはこんど大学にはいったそうですよ。」「そうですか。」 /相手の言ったことを、「初めて聞きました。」というような意味で「そうですか。」というときには文のおわりをさげて発音する。/ ○「この本はおもしろいですね。」「そうですか。それほどおもしろいとは思いませんでしたがね。」 /相手の言ったことを疑問(ぎもん) <529> に思って「そうですか」と言うときには文のおわりはあげて発音する。/ **そう** (助動詞) →そうだ (531ページ) **そう [艘]** (接尾語) / おもに小さなふねをかぞえる場合に使う語。/→せき〔隻]。 ○ボートが3ぞう池 (いけ)にういています。 ○ヨットが5そうおきに向かっています。 **そう 〔総〕** (接頭語) すべての。全体の。 ○衆議院(しゅうぎいん)の総選挙(せんきょ)を行なう。 ○空と海から総攻撃(こうげき)をくわえる。 ○日本の総人口。 ○総領事(りょうじ)。 **そう〔僧〕** (名詞) 仏教(ぶっきょう)をふかく信仰(しんこう)し、その修行(しゅぎょう)をしたり、寺(てら)で仕事をしたりしている人。 →ぼうず〔坊主〕。 ○一人まえの僧になるためには、きびしい修行をつまなければならない。 **そうりょ〔僧侶〕** (名詞) 僧。 ○日本の歴史(れきし)の中で、仏教がさかんな時代には、僧りょが大きな力をもっていた。 **そ・う[沿う・添う・副う〕** (動詞) 1 ある物の近くをならんでいる。〔沿う〕 ○銀座(ぎんざ) 通りの両がわには、みちに沿ってきれいな店がならんでいます。 ○この線路(せんろ)は、海岸(かいがん)に沿って作られています。 ○みちに沿って松並 (な)み木があります。 2 人などの近くに、くっついている。 ○もっとおかあさんに添って歩きなさい。 ○光がかげに添うように、大山君のいる所には必ず小川さんがいっしょです。 ○人には添ってみよ、うまにはのってみよ。 3 うまく合うようにする。[副う] ○あなたのご希望(きぼう)にそうようにします。 ○御期待(ごきたい) にそうよう、いっしょうけんめい努力(どりょく)するつもりです。 ○今度決定された案(あん)にそって、新しい計画を進めよう。 **ぞうか [増加]** (名詞、~する) ふえること。 →げんしょう[減少〕。 ○人口の増加はアジアの大きな問題になっています。 ○自動車の数は増加する一方です。 ○胃(い)がんの患者(かんじゃ)は増加しているが、肺(はい)がんの患者はぎゃくに減少している。 **そうじ [掃除]** (名詞、~する) へやなどのごみやほこりを、はいたりふいたりして、きれいにすること。 ○ほうきではいたり、ぞうきんでふいたりして、きれいにへやのそうじをしました。 ○そうじがゆきとどいている(=よく行なわれている)から、気持ちがいい。 ○ぼくのへやは毎日そうじするからきれいだ。 <530> ○おなかがいたいから、くすりをのんで、おなかの中をそうじしよう。(=食べた物をみんな出して、おなかをからにする。) ○大そうじ。ふきそうじ。 **そうして** (接続詞) 前の文、あるいはことばを受けて、それに時間的につづくこと、それの結果となること。それとならんであることなどを、あとにつづけるときに使うことば。/ 「そして」とも言う。/ それから。 ○わたしの家へ3時ごろ友だちがあそびに来た。そうして6時ごろ帰った。 ○ぼくの楽しみは、ねる前にコーヒーをのみ、そうして新聞をゆっくり読むことだ。 **そして** (接続詞) /「そうして」のくだけた言い方。/ ○田中さんは北海道(ほっかいどう)へ行きました。そして、中村さんは九州(きゅうしゅう)へ行きました。 ○わたしのへやは明かるく、そして、たいへんひろい。 **そうしょく〔装飾〕** 〔名詞, 〜する) 美しくかざること。また、美しくかざったもの。 ○あのデパートはいつも店内をきれいに装飾しています。 ○クリスマスが近づくと、町のあちこちに、クリスマスツリーなどの装飾が目だってきます。 ○へやを装飾すると、気持ちがよくなります。 ○室内(しつない)装飾。 ○装飾品。 **そうそう〔早々〕** (副詞) (何かをして)すぐの時(に)。 ○退院(たいいん) 早々なんだから、あまり仕事をしないほうがいいですよ。 ○入社して早々、病気をしてごめいわくをおかけしました。 ○新年早々、いやな事件(じけん)がおきましたね。 ○来月早々に会を開くつもりです。 ○ここは開店(かいてん) 早々の店だから、安売りをしているのですよ。 **そうそう** (感動詞) 1 / わすれていたことを急に思い出したときに使う語。/ ○「何か買ってくるものはありませんか。」「ええと、何かあったんですがね、そうそうこの間のくすりを買ってきてください。」 2 / 相手のことばにさんせいする気持ちを表わすのに使う語。/ ○「山口さんは3年前にけっこんしたんでしたね。」「そうそう、3年前の今ごろでした。」 ○「これは形容詞ですね。」「そうそう、あなたのおっしゃるとおりです。」 **そうぞう 〔想像〕** (名詞、~する) 自分がじっさいには知らないことについて、たぶんこうだろうと考えること。 ○日本へ来る前、日本はどんな国だと想像していましたか。 ○月へ行けるなんて、20年前にはただの想像だったんですがね。 ○外国旅行は、想像するだけなら楽しいですが、じっさいには食べ物やことばがちがうからたいへんでしょうね。 ○山本さんは想像どおり病気でした。 ○これはある科学者の書いた火星(かせい)の想像画です。 **そうぞうし・い [騒々しい]** (形容詞) <531> 1 (人の声や物音で)うるさい。 ○テレビやラジオの音が騒々しくて、勉強ができません。 ○外が騒々しいので、まどからのぞいて見た。 ○わたしはこんな騒々しい所ではとてもねむることができません。 2 世の中に、いろいろな事件(じけん)がおこって、おちつかない。 ○国際(こくさい) 関係が悪くなって、世の中が騒々しくなってきた。 ○このごろは、国会の解散(かいさん)・総選挙(そうせんきょ)と騒々しいことがつづいている。 **そうだ** (助動詞) /自分で見たのではなく、ほかの人から聞いて知ったという意味を表わす。ていねいな言い方は「そうです」「そうでございます」となる。(接続)動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の③につづく。/ ○天気予報(よほう)によると、夕方から雨がふるそうだ。。 ○大学におはいりになったそうで、おめでとうございます。 ○きのうはお客さんがおおぜい来てたいへんだったそうですね。 ○あの映画はおもしろいそうだよ。 ○田中さんの話では、山田さんはテニスがじょうずだそうだ。 ○あの人はわかく見えるが、もう50歳(さい)だそうです。 **そうだん〔相談〕** 〔名詞、~する) 1 あることを決めるために、ほかの人と話し合うこと。 ○この問題はむずかしいから、みんなでゆっくり相談しよう。 ○兄はわたしたち家の者に相談なく、とつぜん九州(きゅうしゅう)へ行ってしまった。 2 自分ひとりでは、どうしたらいいのかわからないので、ほかの人に意見を聞くこと。 ○どの大学でどんな勉強をしたらいいか、父に相談する。 ○仕事のことで君に相談がある。 ○話によっては相談にのってもよい。(=相談の相手になってもよい。) 3 話し合って決めたこと。 →やくそく〔約束]。 ○AさんとBさんは、会がおわってからすぐいなくなったが、ふたりの間で前から「すぐに帰ろう。」という相談ができていたらしい。 **そうとう 〔相当〕** (名詞、~する、〜な・に) 1 ちょうどうまくあてはまる。~と同じだ。/二つの物の程度や地位などが等しいときに使う。/ ○1ドルは日本の360円に相当する。 ○日本語の「は」や「が」に相当することばは、英語にはない。 ○千円相当(=千円と同じくらい)の品物をさがしてください。 2 ちょうどいい。ふさわしい。 →てきとう〔適当〕。 ○安いサラリーなのに自動車を買ったりしないで、自分のサラリーに相当した生活をしなければいけない。 ○自分の力に相当したことをすれば、うまくできる。 3 かなりの程度であるようす。 →ずいぶん「随分]。だいぶ[大分〕。かなり。 ○彼の家は相当な金持ちだ。 /「相当の」とも言う。/ <532> ○きょうは相当なさむさだ。 ○きょうは相当にさむい。 ○彼は相当英語を話す。/「相当」だけで副詞的にも使う。/ ○彼は相当な(= ふつう以上のりっぱな)家に生まれた。 ○あの人は相当に(=相当りっぱに)くらしている。 ○彼はだまって他人の物を使ったり、かりたお金を返さなかったりして、相当な心臓(しんぞう)だ。(=ずうずうしい。) **そうりょ→そう** (529ページ) **そ・える〔添える〕** (動詞) ある物にほかの物をくわえる。/いつも「〜に,〜を添える」の形で使う。/ →つける〔付ける〕。 ○入学願書(がんしょ)に検定料(けんていりょう =試験のためのお金。)を添えて大学に送る。 ○山田さんをお見まいに行くひまがないので、手紙に花を添えて友だちに持って行ってもらった。 ○にくに、やさいやレモンを添えると、おいしそうに見える。 ○子どもはひとりで行くことができないので、女中を添えてやった。 ○ぼくに力を添えてくれないか。(=ひとりではできないから、ぼくを助けてください。) **そく「足〕** (接尾語) /くつやくつ下など足にはく、一組みの物を数えるのに使うことば。/ ○このくつを1足(いっそく)ください。 ○きのう、くつ下を3足(さんぞく)買いました。 ○ぞうりは何足(なんぞく)ありますか。 ☆ 「いっそく、にそく、さんぞく、よんそく、はっそく、じっそく、なんぞく」などと発音する。前にくることばによって発音が変わること、また、前のことばの発音が変わることに注意。 **そくたつ 〔速達〕** (名詞) 普通郵便(ふつうゆうびん)料のほかに、特別の料金をはらって、早くとどけてもらえる手紙やはがきなど。速達郵便の略。 ○この手紙は、きょうじゅうにとどけたいから速達にしてください。 ○速達でおくろと1日で着きます。 ○速達はいくらですか。 **そこ** (代名詞) その所。 →ここ。あそこ。どこ。 1 自分から少しはなれていて、相手に近い所。→そちら。 ○「そこは何ですか。」「ここはおうせつまです。」/「そこ」と「ここ」の使い方に注意。ひとりはおうせつまの外に、ひとりはおうせつまの中、またはすぐ近くにいる。/ ○「そこは何ですか。」「そこは客間(きゃくま)です。」/ふたりとも、客間から少しはなれた所にいる。/ 2 前の文や話を受けて、「それ・そのこと・その場所・その点・そのように」などの意味を表わす。/ ○わたしたちは、やっと頂上(ちょうじょう)にのぼった。そして、そこでごはんを食べた。 ○「子どもが『おかあさんがいない。』、とないていたので、おかしをやったらなきやんだ。」「そこ(=そのようにする <533> ぐ気持ちが変わる点。)が子どもだね。」 ○今あなたがおっしゃったそこ(=そのこと)がたいせつなところですよ。 ○電車をおりたら雨がふっていた。そこへちょうどよくタクシーがきたので、のって帰ったから、全然ぬれなかった。 **そこここ** (連語) そこやここ。あちらこちら。 →ほうぼう〔方々〕。 ○年をとるとからだのそこここがいたくなる。 ○春になると庭のそこここに新しいくさが芽(め)を出してくる。 **そこ〔底〕** (名詞) 1 (高さ、ふかさのあるものの) いちばん下。(入れ物の)いちばん下。 ○コップの底にさとうがのこっている。 ○くつの底にくぎが出てきて、いたくて歩くことができない。 ○この川はあまりふかくない。底に足がとどく。 ○これはガラスせいだから、トラックの底にはつまずに、いちばん上にのせてください。 2 地面や水面から下のふかい所。 ○地の底で石炭(せきたん)をほる。 ○海の底にもぐって、かいやさかなをとる。 ○彼は底力(そこちから)がある。(=いつもはかくれていてよくわからないが、だいじなときになると出てくる力。実力(じっりょく)。) 3 いちばんひくくさがったところ。 ○物価(ぶっか=物のねだん)が底をついた。(=いちばん安いところまでさがってきた。) ○彼は毎日さけばかりのんで、あそんでいたから、たくさんあったお金もついに底をついてしまった。(=すっかりなくなってしまった。) ○底値(そこね)。 4 ここまでという所。おわり。かぎり。 ○彼は底知れないばかだ。(=どれくらいばかなのかわからないほどばかだ。大ばかだ。) ○彼は底なしの(=どこまで行ってもおわりがない。たいへんな)さけのみだ。 5 心のおく。心の中のほう。 ○ここには、われわれのほかにはだれもいません。きょうはふたりで底をわって(=心の中をかくさないで)話しましょう。 ○底びえ。(=からだのおくまで冷(ひ)えきってしまうように感じるさむさ。) **そこここ→そこ** (532ページ) **そこで** (接続詞) /前の文を受けて、それを理由・条件(じょうけん)としてあとにつづける文の頭に使う。/ ○ゆうべはつかれていて、とてもねむかった。そこで、おふろにはいってからすぐねてしまった。 ○今月は父からまだお金が来ない。そこで、君におねがいするのだが、5,000円ぐらいかしてくれないか。 **そこな・う〔損う]** I (動詞) こわす。きずつける。だめにする。 →こわす。 ○からだをそこなうといけませんから、もうそのくらいでやめてください。 ○これはだいじな機械 (きかい)ですから、そこなわないように使ってください。 ○あの人を使うには、特に自尊心(じそ <534> んしん=自分を、りっぱなもの、ねうちのあるものと考える心。)をそこなわないように気をつけなさいよ。 Ⅱ(接尾語) /動詞の②につづいて、「~するのにしっぱいする」「思ったとおりに〜することができない」という意味を表わす。/ ○くぎを打ちそこなって、手にけがをした。 ○この紙は特別な紙で、代わりがありませんから、書きそこなわないように気をつけてください。 ○朝ねぼうをして、汽車にのりそこなってしまった。 ○大安売りもきょうが最後だから、きょう買いそこなえば、あんな安いねだんではとても買えません。 ○わたしを見そこなっては(=実際(じっさい)よりも価値(かち)のない人間と考えては)こまりますよ。わたしがそんなひどいことをする人間だとお思いですか。 ○一度や二度やりそこなっても、あきらめないで、何度でもやりなおしなさい。 ○火がよわくて、ごはんができそこなってしまった。 ○自動車にひかれて、死にそこなった。(= もう少しで死ぬところだった。) **そこら** (代名詞) 1 (あなたのいる) 近く(の場所)。そのあたり。そのへん。 →ここら。あそこら。 ○そこらのいすにおかけください。 ○ちょっとそこらまで行ってきます。 ○きょうはそこらの店で食事をしましょう。 2 普通(ふつう)。/近所にあるという意味もふくめて。/ ○これはいいとけいですよ。そこらの店では買えませんよ。 ○これはむずかしい問題なんだよ。そこらの人にはなかなかわからないよ。 3 だいたいそれくらい。/ 「~かそこら」という形で。/ ○東京までは2時間かそこらかかります。 ○この仕事は3時間かそこらでできます。 ○このまんねんひつは1,000円かそこらで買えるでしょう。 **そしき〔組織]** (名詞,〜する) 1 決まったルールによって作られて、全体として一つのはたらきをする人や物の集まり。また、その集まりを作ること。 ○この会社は、どんな組織になっているのですか。 ○あの会社は、組織が悪いから発展(はってん)しない。しかし、組織を変えることはなかなかたいへんだ。 ○われわれは社会の組織の中の一員である。 ○あなたのレポートは、AからB,Bの次はCと、きちんと組織を立てると、もっとよくなるでしょう。 ○労働者(ろうどうしゃ)が集まって、労働組合(くみあい) を組織した。 ○ぼくたちで新しい会を組織しよう。 ○組織だてる。組織化。組織的。 2 生物の細胞(さいぼう)が集まって、あるはたらきをしているもの。(ひょうひ)組織。神経(しんけい)組織。 **そして→そうして** (530ページ) **そだ・つ〔育つ〕** (動詞) (生物が)生まれてから、また、はえてから、時間がたつにつれて大きくなる。りっ <535> ぱにのびる。→そだてる〔育てる〕。せいちょう〔成長・生長。 ○人間や動物や植物(しょくぶつ)など生物は、毎日少しずつ育つものだ。 ○南の国の木は育ち方が早い。(=早く大きくなる。) ○この植物は日本では育たないらしい。 ○この子は育ちがよくて、ようふくがすぐに小さくなってしまう。 ○彼の音楽の才能(さいのう)はどんどん育っていく。 ○10年前にはまだ小さかったわたしたちの会も、今ではこんなに大きく育ちました。 ○親はなくとも子は育つ。 **そだ・てる〔育てる〕** (動詞) 動物・植物(しょくぶつ)などを、大きくりっぱにするようにいろいろ世話(せわ)をしたり、助けたりする。 →そだつ〔育つ〕。やしなう[養う〕。 ○親は子どもを育てる義務(ぎむ)がある。 ○子をミルクで育てる。 ○彼は両親に死なれてからは、おばさんに育てられた。 ○先生のたいせつな仕事は、生徒を正しくよい人間に育てることだ。 ○私たちの作ったこの会(グループ・クラブ・サークル・新聞など)を、もっと大きく育てよう。 **そちら** (代名詞) 話し手から少しはなれて、相手に近いほう(の物・場所)。 ○こちらはまださむいのですが、そちらはあたたかくなりましたか。/この場合は、「あなたの住んでいる所。」の意味。/ ○おそれいりますが、そちらにわたくしの本がおいてありませんか。 ○そちらのご意見をお聞かせください。/この場合「そちら」は「あなた」と同じ意味。/ ○そちらをわたしに紹介(しょうかい)してくださいませんか。/この場合は「あなたのそばにいる人。」の意味。/ ○そちらを見せてください。/店で客が使う。/ ○こちらの品よりは、そちらのほうがいと思いますが。/店員(てんいん)が客に使う。/ **そちらがわ** (連語・名詞) 相手に近いほう(のがわ)。 ○そちらがわのご希望(きぼう)はどんなことですか。 **そつぎょう 〔卒業〕** 〔名詞、〜する) 学校にはいってから、しなければならない勉強が全部おわって、学校を出ること。 →にゅうがく〔入学〕。 ○君は卒業後何をするつもりだ。 ○父はぼくの卒業を楽しみに待っている。 ○ぼくはこの大学に1960年に入学して、4年後の1964年に卒業した。 ○彼はこの学校を1番で卒業した。 ○卒業できるかどうかまだわからない。 ○卒業生。卒業式。卒業証書(しょうしょ)。卒業論文(ろんぶん)。卒業試験。 **そっくり** 1 (副詞) 一つものこらず。何から何までみんな。 →すべて。ぜんぶ〔全部〕。 ○どろぼうがはいって、たんすの中の着物はそっくりぬすまれ、あとには何も のこっていなかった。 <536> ○この小さいさかなは頭もほねもそっくり食べることができる。 ○この家も土地(とち)も、そっくり父からもらいました。 ○このたてものは、いなかにあったのをそっくり (=少しも形を変えずに、そのまま)ここにうつしたものです。 Ⅱ (形容動詞) よくにているようす。(顔や形が)全く同じだ。 ○あなたはおとうさんにそっくりな顔をしていますね。/ 「そっくりの」とも言う。/ ○あなたの声はおねえさんにそっくりなので、電話ではどちらかわかりませんね。 ○この写真(しゃしん)は実物(じつぶつ)そっくりにうつっています。 **そっち** (代名詞) /「そちら」のくだけた言い方。相手に近いほう(の物・場所)。/ →こっち。あっち。そちら。 ○そっちはもうあたたかくなったでしょう。/この場合は「あなたの住んでいる所」の意味。/ ○ここからそっちへ行くのに何時間かかリますか。 ○そっちにぼくの本ないかい。 ○そっちの言いたいことは、もうそれだけか。/この場合は「あなた」と同じ意味。/ ○こっちよりそっちのほうがいいんじゃないかな。 ○そっちのを見せてくれないか。 **そっと** (副詞、~する) 1 気づかれないように、また、静(しず)かに何かするようす。 ○山村さんはそっと出て行ったので、だれも気がつきませんでした。 ○授業が始まっていたので、私はそっと教室(きょうしつ)にはいりました。 ○おかあさんは子どもが目をさまさないように、そっとへやから出て行きました。 2 そのままにしておくようす。/多く「そっとする」の形で使う。/ ○病人をふとんにねせたまま、そっとしておきました。 ○山本さんはきげんが悪かったが、理由がわからないので、そっとしておきました。 **そで〔袖〕** (名詞) 1 ふくやシャツや着物などで、かたから手くびまでの、うでを通すところ。 ○夏になるとあついので、ワイシャツのそでをまくって、うでを出している人が多い。 ○このシャツは3日も着ているので、そで口(ぐち) (=そでのいちばん先。手の出る部分。)が黒くよごれた。 2 特に、(日本の) 着物についている、下に長くたれているそで。「たもと」とも言う。 ○女性のきれいな着物には、長いそでがついています。この着物を「ふりそで」と言う。 ○そでをしぼる。(=なみだでぬれたそでをしぼると水が出るほど、はげしく泣(な)く。) ○そんなにそでにしないで(=じゃま者にしないで)、たまにはぼくの相手になってください。 ○お金をかしてくれと言われても、ないそではふれないよ。(=ないのだからどうすることもできない。そでのある着 <537> 物なら、ふることもできるが、そでがないからだめだ。それと同じように、お金や物がないからかすことはできない。) ○ぼくは彼とそでをつらねて(=いっしょに。同じ行動をして)会社をやめた。 3 つくえの両がわや片がわにあるひきだしなどのように、わきについているもの。 ○このつくえはそでがあるからべんりだ。 ○わたしのつくえは片(かた)そで (=片がわにだけひきだしのあるつくえ。)だ。 ○両そで。 **そと〔外〕** (名詞) →うち〔内]。なか〔中]。 1家のそと。 ○天気のよい日は、外で元気よくあそびなさい。 ○あなたはかぜをひいているから、外へ出てはいけない。家の中でしずかにしていなさい。 2 自分の家やいつもいる所以外の場所。ほかの所。→よそ。 ○ゆうべはおそくなったので、家へ帰らず外にとまった。 ○この本はうちの工場ではなく、外で作ったものだ。 ○このごろはずっと家にいるので、外のようすがわからない。 ○家を外にしてあそぶ。(=家へ帰らずにほかの所であそんでばかりいる。) 3 物の表がわ。/ 「外側(そとがわ)」とも言う。/ ○彼の車は古いから、外はきたないが内がわはまだきれいだ。 ○このはこは、外をちゃ色に内を黄(き)色にぬってください。 **そとまわり 〔外回り〕** (名詞) 1 家のまわり。 ○家の中をきれいにしてから、外回りをそうじしました。 2 二つの重なった円の外のほうを回ること。また、その回るもの。 ○ここからだと山手(やまのて)線の外回りにのって行くのがいちばん近いでしよう。 3 (会社などで)外へ出て行って、いろいろの仕事をする役目。また、その役目の人。 ○保険(ほけん)会社につとめると、初めはだれでも外回りをさせられる。 **そなえつける→そなえる** (537ページ) **そな・える〔供える〕** (動詞) 神様やほとけ様に物をあげる。 ○仏壇(ぶつだん=ほとけ様をまつってある所。)にくだものを供えました。 ○きょうはお彼岸 (ひがん)なので、おはかに行って花を供えました。 ○3月3日はひなまつりです。その日はひな人形(にんぎょう)をかざり、白酒(しろざけ)やあられ (=おかしの一種)などを供えます。 **そな・える〔備える〕** (動詞) 1 悪いことがおきてもこまらないように、前から用意しておく。 ○台風(たいふう)に備えて、食べ物やろうそくなどを用意しておきました。 ○間もなく試験が始まります。学生は試験に備えて勉強しています。 ○人はいつ病気になるかわからないか <538> ら、多少のお金の備えはだれでも必要です。 2 いつでも使えるように、そこのものとして用意しておく。→せつび〔設備〕。 ○この本は、専門家(せんもんか)ならだれでも備えておくべきです。 ○このひこうきは4台のジェットエンジンを備えています。 ○このへやにはテープレコーダーが50台備えてあります。 **そなえつ・ける 〔備(え) 付ける〕** (動詞) 設備(せつび)としてそこに用意して置(お)く。 ○このごろは、小さな船にでも、レーダーが備え付けてあります。 ○へやには電話が備え付けてあります。 ○火事に備えて、へやごとに消火器(しょうかき)を備え付けることにした。 (関連語)備え付けの品。 **その** (連体詞) →この。あの。どの。 1 /相手の近くにあることをさすことば。/ ○この切手と、その切手とをとりかえよう。 ○あなたのそばにある、その本を取ってください。 ○その赤くてきれいな花は何という名まえですか。 2 / すぐ前に言ったことをさして言うくとば。/ ○先週の日よう日に山へ行った。その日はたいへんいい天気だった。 ○父は、わたしが生まれたその日に死んだ。 ○買い物に行って、その帰りに友だちの家によった。 **そのうえ〔その上]** (接続詞) (それだけでなく) それにくわえて。そして、さらに。→それに。 ○あの人は頭もいいし、心も親切だ。その上、顔も美しいのでぼくはすきになったのだ。 ○きょうは日よう日で、その上天気もよかったので、どこも人がおおぜいいた。 ○この店の品物は質のいいものばかりだ。その上ねだんも安いので、いつもお客がいっぱいはいっている。 **そのうちに〔その内に]** (連語) 近いうちに。近日中に。やがて。少し時間がたてば。/「そのうち」の形でも使う。/ ○きょうはもうおそくなったから帰りますが、そのうちにまたあそびに来ます。 ○そのうちに兄も帰ってくるでしょうから、もう少しお待ちください。 ○そのうちに料理ができるから、新聞でも読んでいましょう。 ○電車の中で本を読んでいました。そのうちいい気持ちになってねむってしまいました。 **そのかわり〔その代わり〕** (連語・接続詞) 1 (前の文でおきたことの)かわりに。 ○きょうはいそがしいから行きません。そのかわり今度の日よう日に行きましょう。 ○この本は今読んでいるから、かしてあげられませんが、そのかわりに別の本をかしてあげましょう。/ 「そのかわりに」とも言う。/ 2 ところが、一方。 ○きょうは晴(は)れていますが、そのかわり、風も強いです。 <539> ○この本はたしかにいい本です。そのかわりねだんも高いですよ。 **そのほか〔その外・その他]** (名詞) それまで言ったことや書いたことのほか。それ以外。 ○「ぼくはくだものややさいがすきです。」「そのほかにどんなものがすきですか。」 ○ぼくはあの人とはあまり親しくありません。あの人が目黒のアパートに住んでいることは知っています。しかし、そのほかのことは何も知りません。 ○そのほか何か知っていることがあったら教えてください。 **そば〔側]** (名詞) 1 近い所。→ちかく[近く〕。 ○テーブルのそばにいすがある。 ○私のそばにすわりなさい。 ○えきのそばのきっさ店で待っています。 ○私は両親のそばをはなれて、日本へ来ました。 ○あまりそばによらないで。/「そば」には「横(よこ)・かたわら」の意味がある。私の横(=左か右)にあいているいすがある。そのとき、「私のそばにすわりなさい。」と言えば、その「そば」は「横」の意味になる。しかし、このごろはそのようにこまかく分けてはいない。だから、「テーブルのそばにいすがある。」の「そば」も、横か前後かは問題ではなく、ただ「近く」と考えてよい。/ 2 /「動詞④+そばから」の形で、「~のすぐあとで」「〜すぐに」という意味を表わす。/ ○ぼくは頭が悪いから、おぼえるそばからわすれてしまいます。 ○小さな子どもは、母親がへやをそうじするそばからよごします。(=きたなくします。) **そび・える** (動詞) 高く立っている。 ○あそこにそびえているのが富士山(ふじさん)です。 ○塔(とう)が空高くそびえています。 ○山本さんという人はそびえるような大男(おおおとこ=せの高い男。)です。 **そまつ〔粗末]** (形容動詞) 1 物の材料(ざいりょう)や作り方が悪くて、見た感じもよくないこと。→りっぱ〔立派〕。 ○富士山(ふじさん)にはりっぱなホテルなどありませんよ。みんな粗末な小屋(こや=小さな家)ばかりです。 ○あの人は金持ちなのに、いつも粗末なふくを着ている。 ○粗末なものですが、どうぞめしあがって(=食べて)ください。/けんそんした言い方。/ ○「ごちそうさまでした。」「いいえ。お粗末さまでした。(=りっぱな、おいしい料理ではなくてすみませんでした。)」/けんそんした言い方。/ 2 たいせつにしないこと。/多く「~を粗末にする」の形で使う。/ ○親を粗末にあつかっては(=だいじにしない、ばかにしては)いけない。 ○米を粗末にしては(=むだに使っては)いけない。 ○こんな粗末な使い方をしてはいけません。 <540> **そま・る〔染まる〕** (動詞) →そめる [染める〕。 1 色がつく。 ○このぬのはきれいに染まりますよ。 ○ナイロンは色が染まりにくい。 ○空が夕日に赤く染まる。 ○血(ち)に染まる。(=血だらけになる。) 2 えいきょうを受ける。/多く,「悪(あく)に染まる。」の形で使う。/ ○あんなことをしていると、必ず悪に染まりますよ。 **そむ・く** (動詞) 1 言われたとおりにしようとしない。 ○この子は先生の教えにそむいてこまります。 ○命令にそむくようなことは、決してしないでもらいたい。 ○そんなことをすると、会社とのやくそくにそむくことになりますよ。 2 ある決まっていることと反対のことをする。 ○こんなことをするのは、自分の意思にそむくことですが、しかたありません。 ○人々の信頼(しんらい) にそむくようなことをしてはいけない。 **そ・める〔染める〕** (動詞) →そまる〔染まる〕。 1 白い紙やおりものなどに、色やもようなどをしみこませる。 ○日本のはたは、まん中を赤く染めてある。 ○年をとってかみの毛(け)が白くなったので、黒く染めたい。 ○染め物を染めなおす。 2 色をつける。ぬる。 ○ゆびのつめをマニキュアで赤く染める。 ○絵の具(ぐ)で、キャンバスを染める。 3 顔色を赤くする。 ○はずかしくて、ほおを染めた。 **そよそよ** (副詞) 風がしずかにふくようす。 ○春になって、あたたかい風がそよそよふき始めました。 ○木のえだが風にそよそよゆれています。 **そら〔空]** I (名詞) 1 地面からはなれた高い所。/遠くはなれた所に、太陽(たいよう)や月・ほしなどがある。/ ○空の色は青い。 ○とりは空をとぶ。 ○アドバルーンが空にうかんでいる。 ○故郷(こきょう=自分の生まれた所。自分の国。)の空をながめては、みなさんのことを思い出しております。 ○夜空(よぞら)にほしが美しくかがやいている。 2 天気。/「空模様(もよう)」とも言う。/ ○空があやしくなってきた(=雨やゆきがふりそうになってきた。)、雨がふるかもしれない。 ○ラジオの天気予報(よほう)によるとあしたの空模様はよくないそうだ。 ○くらくなって、雨がふりそうな空にな <541> **そら** った。 3 おちついて生活することのできない土地。そこからどこかへ行くとちゅうの土地。 ○異国(いこく=外国)の空で、あなたのことを考えると、ますます会いたくなってくる。 ○旅の空。 4 ほかのことを考えていて、よく注意することができないこと。心がおちつかないこと。 ○授業中は、よそ見(=見なければいけない所を見ないで、ほかの所を見ること。)をしていたり、うわの空で(=ほかのことを考えながら)先生の話を聞いていたりしてはいけない。 ○とつぜん母からでんぼうが来たので、心も空にひこうきにのった。 5 何も見たり読んだりしないでもよくわかるように頭の中におぼえること。/「空で」の形で使う。/ ○空で日本の地図をかく。 ○あの詩(し)はすきなので、全部空で言うことができる。 Ⅱ(接頭語) 1 / はっきりした理由は言えないが、何となくそう感じるようすを表わす。名詞や形容詞の前にくる。/ ○今でも、交通事故(じこ)がたえないのに、これ以上自動車がふえるかと思うと、空おそろしくなる。 ○父だと思って「おとうさん」とよんだが、よく見たら全然ちがう人だった。他人の空似(に)(=他人なのに、親子か兄弟のようによく似ていること。)ですね。 ○げんかんで「こんにちは。」という声が聞こえたが、戸(と)をあけてもだれもいない。たぶん空耳(みみ)(=ほんとうは何も聞こえないのに、何となく聞こえたような気がすること。)だったのでしょう。 2 /名詞の前にきて、「そんなことをしても無意味だ。」という意味を表わす。/ ○彼が助けてくれるだろうという私のねがいは、空だのみだった。(=あてにならないことを、あてにしていたのだった。) 3 /名詞またはは動詞②の前にきて、「うその」「ほんとうはそうではないのに」という意味を表わす。/ ○彼は、会いたくない人が来ると、空ね(=ねたふり。ねたようす。)をして知らないふりをする。 ○彼は「すみません。ぼくが悪かった。」と泣(な)いてあやまったが、あれは空なみだで、心の中では悪いとも何とも思っていないのだ。 /「空ね(空なみだ・空耳・空わらい)を使う。」とも言う。/ **そら(感動詞)** /あること・ものに相手の注意を向けさせようとするときに使うことば。/ 1 /人に物をわたすときなどに使う。/ ○「ちょっとその本とって。」「うん、そら、ここにおくよ。」 ○「いくらだい。」「百円でございます。」「そら、百円。」 2 /急に何かおこったときに使う。/→それ。 ○そら火事だ。 ○そら、8時だ。急がないとおくれちゃう。 ○そら、またサイレンがなりはじめた。 **そ・る[剃る](動詞)** かみの毛(け)やひげなどをかみそりで、 <542> たいへんみじかく切る。 ○朝、顔をあらうときにひげをそる。 ○ひげをそったあとにクリームをぬる。 ○おぼうさんは、かみの毛をそっている。 ○このごろは電気かみそりでひげをそる人が多くなった。 **そ・る〔反る](動詞)** たいらな物が弓(ゆみ)のような形にまがる。 ○日のあたる所においておいたら、いたがすっかりそってしまった。 ○君のゆびはよくそるね。 ○勉強をしてつかれたときには、せなかをそらせると気持ちがよくなります。 **それ(代名詞)** →これ。あれ。どれ。 1 /相手に近い物事をさすことば。/ ○(ぼくの)これは古いが、(あなたの)それは新しい型のようふくですね。 ○あなたのそばに大きな字引きがありますね。それはだれのですか。 2 /前にいったことがらをさすことば。/ ○「あの人は『頭がいたい。』と言って帰りました。」「それは何時ごろですか。」 ○テニスのボールが目にあたった。それからときどき目がいたくなる。 ○友だちから手紙が来たが、それにはたいしたことは書いてありません。 **それが** /接続詞的な使い方。/ /前のことがらから考えて、意外に思われることがらを言う場合などに使う。/ ○朝からとてもいい天気でした。それがひるすぎから急に風が吹(ふ)きだして、雨までふりだしたのです。 ○田中さんは以前は毎晩(まいばん)のようにさけをのんでいたのですが、それが、けっこんしてからは、全然のまなくなってしまいました。 **それこそ** /副詞的な使い方。/ /前に言ったことがらを「それはひじょうに」という意味で、強めて言う場合に使う。/→こそ。 ○外国で病気をすることは、それこそ心ぼそいものです。 ○こんな風の強い日に火事を出したら、それこそ大火事になってしまう。 ○あの人は、子どものときに両親をなくし、それこそ苦労(くろう)をしてきたのです。 **それも** /副詞的な使い方。/ /前のことがらを、もっとくわしく説明するような場合に使う。/ ○その日は一日じゅう雨がふっていました。それもひどい雨だったのです。 ○辞書(じしょ)を買いたいのですが、それも少し大きいのがほしいのですが。 **それにしても** /接続詞的な使い方。/ /前のことがらについて「それはいいが(それはたしかだが)しかし」という意味で、あとのことがらにつづく。/ ○品物が少ないので、ねだんが上がっているが、それにしてもあまりに高すぎる。 ○田中さんはおくれるということですが、それにしても山田さんはどうしたのでしょう。何のれんらくもありません。 ○今度の試験はよくできたと思っていましたが、それにしてもやっぱり発表を見るまでは心配でした。 <543> **それ(感動詞)** /相手に何かを注意させようとするときに使うことば。/→そら。 ○それ、火事だ。 ○それ、急げ。 ○それ、またサイレンがなっている。 **それが→それ (542ページ)** **それから(接続詞)** 1 そのあとで。その次は。→そうして。そして。 ○デパートで買い物をし、それから映画を見て家へ帰った。 ○「わたしは、6時ごろ家へ帰りました。」「それから、何をしましたか。」 2 また。さらにまた。それと。それにもう一つ。→そうして。そして。 ○あの人のへやにはステレオ・テレビ、それからピアノもある。 ○ちょっと紙を買って来てください。それからインキも。 3 その時から。 ○彼は向こうに着いたらすぐ手紙を書くと言った。それから10日もたつのにまだ手紙が来ない。 ○1週間前に彼といっしょに銀座(ぎんざ)へ行った。それからきょうまで、ずっと会っていない。 **それこそ→それ (542ページ)** **それぞれ** Ⅰ (名詞) 二つ以上の物や人の一つ一つ。→めいめい。おのおの。 ○このへやはつくえ・いす・ベッド・本ばこなど、それぞれがちょうどよい所においてあるから気持ちがよい。 ○それぞれの性格に合った仕事をするのがいちばんいい。 Ⅱ (副詞) /上の副詞的な使い方。/ ○食堂(しょくどう)では、学生たちがそれぞれすきな物を食べている。 ○男は1階(かい)のへや、女は2階のへやと、それぞれ分かれてはいった。 ○弟は本を、妹(いもうと)は人形をそれぞれ父に買ってもらった。 ○弟や妹(いもうと)はそれぞれ本や人形を父に買ってもらった。 ○兄弟でもそれぞれ性質がちがう。 ○きっぷはそれぞれでお持ちください。 **それで(接続詞)** 1 / 前のことがらを受けて、「その理由で」という意味を表わす。→そこで。だから。 ○どうすればよいのか、ぼくひとりではわかりません。それできょうはごそうだんにうかがったのですが。 ○先月は、大学の授業料、アパートのへや代などで、お金がたくさんかかりました。それで父に電報(でんぽう)を打って、またお金をおくってもらいました。 /「それで」は助詞の「ので」と同じような意味で使う。/ 2 / 相手の話を次から次へと聞き出すときに使う。/その結果は(どうなりましたか)。それから(どうですか)。 ○「彼はいやだと言って帰ってしまいました。」「それで、あなたはどうするつもりですか。」 ○「きのう彼とテニスの試合をしました。」「それで、どちらがかちましたか。」 **それでは(接続詞)** 1 /何かを始める時、おわる時、別れる <544> 時などに、いちばん初めに使うことば。「では」とも言う。/くだけた言い方では「じゃ(あ)」。「それじゃ(あ)」。/ ○「私は山田です。きょうからみなさんといっしょに勉強することになりました。それでは、テキストの30ページをひらいてください。」 ○「それでは、ベルがなりましたから、きょうはこれでおわります。」 ○それではまた会いましょう。さようなら。 2 そのようなわけなら。それなら。じゃ(あ)。 ○A「きょうの会には、用事があるので行くことができない。」B「ぼくも頭がいたいので休む。」C「それでは、ぼくもやめますよ。」 ○「先生。ぼくはこのごろ目がつかれるのです。」「それでは、しばらくの間、映画や本は見ないほうがいいですね。」 **それでも(接続詞)** /前の文で言っていることに関係なくそれと反対に、あとのことが行なわれるとき,その二つのことを結ぶのに使う。/→でも。 ○天気は悪かった。それでも彼らは出かけて行った。 ○毎日よく勉強しています。それでも日本語はなかなかうまくなりません。 ○たばこはからだによくないということを知っています。それでもやめられません。 ○むずかしい仕事なのに、それでもあの人はやりつづけている。 **それとも(接続詞)** /前のことがらか、あとのことがらか、どちらか一つをえらぶとき、あとのことがらの前につける。/→あるいは。 ○電車で行きますか、それともバスで行きますか。 ○映画か、それともしばいか、あなたのすきなほうを見に行きましょう。 ○どうしてごはんを食べないの。おいしくないの。それともからだでも悪いの。 ○きょううかがいましょうか、それともあしたにしましょうか。 ○あの人はイギリス人だろうか、それともアメリカ人だろうか。 ○こちらになさいますか。それとも、あちらになさいますか。 **それなら(連語・接続詞)** /前の文で言ったような事がおきたときに、次にする物事を表わす文と結ぶのに使う。/→それでは。それなら。 ○「きょうはいらっしゃれないんですか。」「ええ。」「それなら、あしたはどうですか。」 ○「5,000円ですか。高いですね。」「それなら、こちらはいかがですか。4,000円でございますが。」 ○「この本は今読んでいます。」「それなら、あの本をかしてください。」 **そんなら(連語・接続詞)** /「それなら」のくだけた、あるいは、はやく話すときの形。/ ○「きょう来られないの。」「うん。」「そんなら、あしたにしたら。」 ○「この本は今読んでいるんだよ。」「そんならあれをかしてくれないか。」 **それに(接続詞)** そしてもう一つ。その上。→その上。 ○きょうはかぜをひいています。それに頭もいたいので、行くことができません。 <545> ○あの人は顔が美しいだけではない。頭もいい。それに心も親切だ。だからぼくはあの人がすきになったのです。 **それにしても→それ (542ページ)** **それも→それ (542ページ)** **そろ・う〔揃う〕(動詞)** →そろえる[揃える]。 1 二つ以上の物が同じ状態になる。おおぜいの意見や声が一つになる。 ○へいたいの歩く足が、きれいにそろっている。 ○へたなとこやなので、かみの毛(け)の長さがそろっていない。長いのやみじかいのがある。 ○学生・駅員(えきいん)・じゅんさ・軍人(ぐんじん)などは、そろいのふく(=ユニフォーム)を着ている。 ○全員の考えがそろったから、きょうの会はここでおわりましょう。 ○コーラスをしているが、むずかしい歌なのでなかなかそろわない。 ○この紙は大小不ぞろい(=大きさが同じではない。)だから、もう一度きれいに切ってください。 2 必要なものが全部集まる。 ○国へのおみやげは、人形もせんすもふろしきも絵はがきも全部そろった。 ○会のメンバーがそろったから、これから会を始めましょう。 ○必要な本は何でもそろっているから、ぼくのうちで勉強しよう。 3 くつ・げた・てぶくろのように、二つあるものが両方ともある。 ○ぼくのはしがそろっていないから、もう1本持って来てください。 ○くつがそろっていないが、どうしたのだろう。 **そろ・える〔揃える〕(動詞)** →そろう〔揃う〕。 1 二つ以上の物を同じようにする。おおぜいの意見や声を一つにする。 ○おおぜいのへいたいが、足をそろえて歩いている。 ○かみの毛(け)の長さをそろえて切る。 ○教室(きょうしつ)で先生が「おはよう。」と言うと、生徒も声をそろえて「おはようございます。」と言った。/「口をそろえる。」とも言う。/ 2 必要なものを全部集める。 ○服(ふく)は夏服も冬服もだいたいそろえたので、次はくつをそろえようと思う。 ○あのきっさ店は美人のウェイトレスをそろえている。 ○この仕事をするには、100人そろえなければならない。 3 くつ・げた・手ぶくろなどのように二つで一組みになっているものを、両方きちんとならべる。 ○お客さんのくつをそろえてください。 ○ホテルのふろ場には、せっけんとタオルがそろえておいてある。 **そろそろ(副詞)** 1 しずかにゆっくり歩いたり、ある事が進んだりするようす。/「そろそろと」とも言う。/ ○ちゃわんをたくさん手に持っているのだから、そろそろ歩かないといけませんよ。 ○足がいたいのでそろそろ歩いた。 ○医者(いしゃ)から歩いてもいいと言われたのでベッドからおりてそろそろ歩いてみた。 <546> 2 ある事にとってちょうどよい時になり始めたようす。 ○私の妹も二十一だから、そろそろけっこんしてもよい年だ。 ○そろそろ夕飯(ゆうはん)の時間だ。 ○十月にはいると北海道はそろそろゆきの季節(きせつ)である。 **ぞろぞろ(副詞)** 1 人や虫(むし)などがたくさんつづいて歩いたりするようす。/「ぞろぞろと」とも言う。/ ○映画がおわったらしく、映画館(かん)から人がぞろぞろ出て来た。 ○子どもたちがチンドン屋のあとをぞろぞろとついて行く。 ○かきねの下の土をほってみたら、みみずがぞろぞろ出てきた。 2 ある物を長く引きずっていくようす。 ○しめているおびがとけているのに気がつかないのか、あのおじょうさんはおびをぞろぞろ引きずって歩いている。 ○小さな女の子が大きな着物を着たので、歩くとそでがぞろぞろとたたみの上をはう。 **そん〔損](名詞、〜な・に、〜する)** 1 利益(りえき)をなくすこと。得(とく)の反対。 ○100円で買った物を80円で売ると、20円の損をする。 ○勉強がいやでも、卒業前に学校をやめると損になるよ。 ○損して得を取る。(=今はしばらくの間損をしても、けっきょくは近いうちに大きな利益を得る。) 2 利益や効果(こうか)がないこと。 ○これは損な仕事だから、あまりやりたくない。 ○夜もねないで勉強したのに、テストがやさしくて損をした。 ○字がへただと一生損をするから、じょうずに書くように気をつけなさい。 ○ほねおり損(ぞん)。(=せっかく苦労(くろう)してもその効果のないこと。) **そんとく〔損得〕(名詞)** ○商売人(しょうぱいにん)はいつも損得を考えている。 ○この土地(とち)を買いなさい。近いうちに必ずねだんが高くなるから。ぼくは損得なしで(=自分の利益を考えないで)君にアドバイスするよ。 ○きのうのゲームはまけたが、きょうはかったから、損得なしに(=損も得もなく)おわった。 **そんけい[尊敬](名詞、〜する)** 他人の人がら(=その人のもっている性質。)や行為(こうい)を高くすばらしいと思い、自然に頭を下げたりその人にしたがっていきたくなるような気持ちになること。 ○山田さんは理想と現実の両方から物事を考える、尊敬に値(あたい)する(=そんけいするだけのしかくのある。)人だ。 ○あの先生はこの学校で五十年も教えておられるかたで、生徒はもちろん、ほかの先生からも尊敬の念(ねん=気持ち)をいだかれて(=もたれて)いる。 ○むかしの大臣(だいじん)には国民から尊敬されるようなりっぱな人が多かった。 ○世間によく知られている教授だからといって、尊敬できるとはかぎらない。 ○大下さんは日ごろ尊敬していた大学時代のせんぱいに死なれて、力を落としている。 <547> **そんちょう〔尊重〕(名詞、〜する)** たいせつにすること。たいせつに思うこと。 ○他人の気持ち(意見・人格)は尊重しなければならない。 ○法律やよい習慣(しゅうかん)を尊重するのはよいことだ。 ○人道(じんどう)の尊重が平和のためにたいせつなことだ。 /お金・米・パスポートなどは「たいせつにする。だいじにする。」を使い、人(父・先生・Xさん)の場合は「尊敬(そんけい)する」と言って、「尊重する」は使わない。/ **そんとく→そん (546ページ)** **そんな(連体詞)** そのような。→こんな。あんな。どんな。 ○「また、お金をかりに来たのか。」「いいえ。そんなことで来たのではありません。」 ○20分ぐらいまたせたからといって、そんなこわい顔をしないでください。 ○「1万円かしてくださいませんか。」「今、そんな大金(たいきん)は持っていないね。5,000円ぐらいならかしてあげられるけれど。」 **そんなに(副詞)** 1 そのように。それほど。 ○「きょうはさむいね。オーバーを着てスチームのそばにいるが、まださむい。」「そんなにさむいですか。あなたは熱(ねつ)があるのかもしれませんよ。」 ○少しばかりのお金を落としたからといって、そんなにがっかりするなよ。 2 あまり。たいして。それほど。/あとに打ち消しのことばがくる。/ ○「きょうはさむいね。」「いいえ。ぼくはそんなにさむくないよ。」 ○この本はそんなにむずかしくないから、一度読んでごらんなさい。 **そんなら→それなら (544ページ)** <548> **た〔田〕(名詞)** 水を入れていね(=米ができるしょくぶつ)を育てる所。/「たんぼ」とも言う。/→はたけ〔畑〕。 ○農家(のうか)の人々がいちばんいそがしいのは田にいねをうえる時です。 ○ひゃくしょう(=のうぎょうを仕事としている人。)が田をたがやしています。 ○このへんのひゃくしょうはみんな田を作っているので、かりいれのころはたいへんいそがしいです。 **たうえ〔田植え〕(名詞)** いねのなえ(=種からめを出してのびた小さいしょくぶつ。)を田にうつしうえること。 ○農家(のうか)では毎年田植えのころがいちばんいそがしいです。 ○どこの家でも田植えをしています。 ○ことしは田植え時に雨がたくさんふったので、たすかりました。 ○田植えうた。 **た・(だ)(助動詞)** /ガ行・ナ行・バ行・マ行の五段活用動詞⑨につづくときには「た」が「だ」になる。⑤は「ば」をつけないで用いるのがふつうである。(接続)動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の⑨につづく。/ 1 /過去の意味を表わす。/ ○あなたの読んだ本の中からおもしろいと思ったのを2,3さつかしてください。 ○私は去年の四月に日本へ来ました。 ○夏休みには旅行がしたかったが、いそがしくてどこへも行けなかった。 ○私はまだ、ふじさんを見たことがありません。 2 /完了の意味を表わす。/ ○今やっと勉強がすんだところです。 ○あしたお会いしたとき、おわたしします。 ○ごはんのしたくができたら私をよんでください。 3 /「〜ている」に言いかえることができる。これは④だけの使い方である。/ ○あのめがねをかけた女の人はだれですか。 ○あなたに似(に)た人に会いましたよ。 4 /強め・たしかめの意味を表わす。⑤①⑩の用法はない。/ ○まあよかった。なくなったゆびわがこんな所にあったわ。 ○あしたは君のたんじょう日だったね。 ○からくてとても食べられたものじゃない。 **だ(助動詞)** /断定の意味を表わす。ていねいな言い方は「です」「ございます」。⑤の「なら」は「ば」をつけないで使うことが多い。④「な」のあとには、助詞の「の」「のに」「ので」がつづくだけである。(接続)体言、助詞の「の」「から」「まで」「ばかり」「だけ」「など」「ほど」「くらい」が、あとにつづく。⑤⑦は動詞・形容詞・助動詞の③につづく。/ ○これはえんぴつで、あれは本だ。 ○あなたが行く(の)なら(ば)私も行きます。 ○あの先生はたぶん私に本を読ませるだろう。 ○学校が休みなので、映画を見に行くつもりだ。 ○あの人は日本へ来たばかりなのに、もう日本語が話せます。 <549> ☆「しずかだ・きれいだ」などの「だ」は形容動詞の活用する語尾であるが、活用その他、だいたいは上の助動詞の「だ」と同じ。 **たい[隊](名詞)** 1 いく人かの兵隊(へいたい)が集まって一組みになったもの。 ○われわれの隊はあの山の上の敵(てき)をせめるよう命令された。 ○敵の小さな一隊が夜われわれをせめて来た。 ○兵隊たちは隊の列(れつ)をみださずにみごとな行進をした。 ○小隊。中隊。大隊。隊長。 2 何人かの人が集まって一組みになったもの。 ○何百人もの学生が隊をくんで授業料ねあげ反対のデモをした。 ○デモ隊は学校の校門の前でかいさんした。 **たい(助動詞)** /話し手や相手の希望(きぼう)・願望(がんぼう)の気持ちを表わす。他動詞に「たい」がつくと、目的語の「〜を」が「〜が」にかわることが多い。(接続)動詞・助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られる」の②につづく。/ ○つめたい水がのみたい。 ○なにも食べたくない。 ○一日も早くあなたに会いたかった。 ○休みたければ休みなさい。 ○私もごいっしょにまいりとうございます。/「〜たいです」「〜たいと思います」などを、ていねいに言う場合に「〜とうございます」「〜とうぞんじます」の形を使うことがある。/ **たい〔対]** Ⅰ(名詞) 1 /二つの名詞の間にはさんで相手との関係を表わすことば。/ ○日本対ソビエトのバレーボールの試合が行なわれる。 ○ストライキは資本家(しほんか)対労働者(ろうどうしゃ)の争いです。 2 /二つの数の間にはさんで、物をくらべるときに使うことば。/ ○試合は3対2でわたくしたちのチームがかちました。 ○この大学の男子の学生と女子の学生のわりあいは6対1です。 Ⅱ 〜する(動詞) 1 たがいに向かい合っている。 ○山田さんの家はみちをはさんで、うちと対している。 ○ホテルのへやのまどは山に対している。 2 向かう。相手とする。/「~に対する」の形で使う。/ ○親に対してそんなことを言っては、いけません。 ○お客さまに対する態度は、たいへん親切です。 ○あしたはいよいよイギリスのチームに対することになった。 3 〜について。/「〜に対して」「〜に対する」の形で使う。/ ○質問に対して意見をのべる。 ○女の人は政治に対する関心がうすいようです。 ○これはほんのわずかですが、仕事に対するおれいです。 4 /二つの数の間にはさんでくらべるときに使う。/ <550> ○ことしの東京大学の入学希望者(きぼうしゃ)は定員ひとりに対し5人のわりあいでした。 ○さんせい100票(びょう)に対し反対は150票でした。 Ⅲ(接頭語) 「~に対する」の意味で相手を表わすことば。 ○そちらの対米かんじょうはどうですか。 ○対日えんじょ(=たすけること)。対中国ぼうえき。対校試合。 **だい〔代]** Ⅰ(名詞) 1 ひとりの人が王(おう)や大統領(だいとうりょう)、また、家の主人などになって、その地位がつづいている間。/数を表わすことばなどについて、接尾語的にも使う。/ ○日本の近代化は明治天皇(てんのう)の代になってから行なわれた。 ○わたしの家は祖父(そふ)の代から東京に住んでいます。 ○アメリカの初代の大統領はリンカーンです。 ○徳川家(とくがわけ)による将軍(しょうぐん)は15代までつついた。 2 品物を買ったり、のりものにのったり、何かをしてもらったりするのに必要な金。/接尾語的にも使う。/→りょう[料]。ちん〔貸]。 ○「お代はいくらですか。」「はい、1,500円いただきます。」 ○毎月,書籍(しょせき)代(=本を買うのに必要な金、本代とも言う。)が4,000円ぐらいかかる。 ○洋服(ようふく)代。薬(くすり)代。タクシー代。せんたく代。代金。 Ⅱ(接尾語) 1 /歴史(れきし)の上で、長い年月をいくつかの時代に分けて言う場合に使う。/ ○古代。上代。近代。現代。 2 /数を表わすことばにつづいて、年齢(ねんれい)・年数のだいたいの範囲(はんい)を表わす。たとえば、「50代」というのは「50歳(さい)」以上で59歳以下」という意味を表わす。/→だい[台]。 ○わたしの会社では、30代の人がいちばん多いです。 ○10代の少年。 ○20代の青年。 ○昭和50年代の社会。 **だい[大]** Ⅰ(名詞) 1 大きいこと、もの。→しょう[小]。 ○あの人はふとっているので下着(したぎ)は大でなければ着られない。 ○大の男がそんな小さなことでおこってはおかしい。 ○大は小をかねる。(=大きいものは小さいものの代わりをすることができる。) ○交通きそくをまもるよう声を大にしてさけんでいるが、まだまもられていない。 ○大小。大中小。 2 三十一日まである月のこと。 ○1月,3月,5月,7月,8月,10月,12月は大の月である。 3 「大学」をかんたんに「~大」と言うことがある。 ○東大(=東京大学)は日本でいちばんゆうめいな大学だ。 ○日本には私大(=私立大学)が多い。 ○むすめは女子大に行っております。 Ⅱ(形容動詞)[④なる・の] <551> 程度がふつうでないこと。→ひじょうに〔非常に〕。はなはだ。 ○山田さんは大のたばこずきで一日に五十本くらいはすいます。 ○ふたりは大のなかよしだ。 ○すしは大の好物(こうぶつ=すきな食べ物)だと言っている外人も少なくない。 Ⅲ(接頭語) /おもに漢字につく。/ 1 大きい。→しょう〔小〕。 ○大会社。大戦争。大劇場(げきじょう)。 2 /程度がはなはだしいこと。非常なこと。→ひじょうに〔非常に〕。はなはだ。 ○仕事は大成功(せいこう)でした。 ○その計画に大賛成(さんせい)です。 ○大サービスをする。 ○大好(す)きな物。 ○大きらいな人。 3 すぐれた。りっぱな。 ○大学者。 ○大音楽家。 ○大人物。 4 /ほめる意味を表わす語。/ ○大日本。 ○大英帝国(ていこく)。 Ⅳ(接尾語) /名詞についてその名詞の物と同じくらいの大きさであることを表わす。/ ○この大きな紙をはがき大の大きさに切ってください。 ○けいらん(=にわとりのたまご)大の石が頭の上に落ちてきて、けがをした。 **だい〔第〕(接頭語)** /数字の上につけて物事の順序(じゅんじょ)を表わす語。/ ○試験の第1日。 ○読本の第5課(か)。 ○第20回卒業式。 **だい[台]** Ⅰ(名詞) 物をのせたり、その上に人がのったり、こしかけたりするもの。 ○きかいを台の上にのせておく。 ○台にのって高い所においてある物を取る。 ○台がひくいので、のってもとどかない。 Ⅱ(接尾語) 1 /ふつうより高く造ったたてものを言うのに使う。/ ○気象(きしょう)台。天文(てんもん)台。燈(とう)台。 2 /車や機械(きかい)などを数えるのに使う。/ ○門の前に自動車が3台とまっています。 ○新型(しんがた)のテープレコーダーを5台買い入れた。 3 /値段(ねだん)・番号などを表わす数のあとにつづいて、そのだいたいの範囲(はんい)を表わす。たとえば、「50円台」というのは、「50円以上で59円以下」という意味である。 ○4,000円も5,000円もするものもありますが、ふつうにお使いになるなら、2,000円台の品でじゅうぶんです。 ○100番台のかたはこちらへ、200番台のかたはそちらへならんでください。 **だい〔題]** Ⅰ(名詞,〜する) 1 書物(しょもつ)や映画などのなかみをみじかいことばで表わしたもの。タイトル。 ○「日本の印象(いんしょう)」という題で作文を書いた。 ○次の文を読んでてきとうと思う題をつ <552> けなさい。 ○卒業論文(ろんぶん)の題はまだまだ決まらない。 ○あの映画は題だけを見るとおもしろそうだ。 ○きょうはどんな題について話し合いましょうか。 ○「日本の文化」と題する話を聞いた。 ○題名。題目(もく)。 2 とい。もんだい[問題]。 ○先生が題を出します。生徒が先生の出した題に答えます。 ○題をよく読んでから、答えを書きなさい。 ○題の意味がよくわからない。 Ⅱ(接尾語) /問題を数えるときに使うことば。/ ○数学の問題は何題出ましたか。 ○3題のうち2題はかんぜんにできた。 **だいいちに〔第一に〕(副詞)** まず初めに。いちばん初めに。 ○私は朝おきると第一に顔をあらうことにしている。 ○彼は私の顔を見るとまず第一に母の病気はどうかとたずねた。 ○大学を卒業したら、第一にいなかに帰って父と母によろこんでもらおう。 ○人間にとって第一に必要なものは健康(けんこう)である。 ☆「いろいろ考えられることがらのうち、「第一ばんめに」の意味で「第一」を副詞的に使うことがある。 ○「どうしてあの男がきらいなの。」「どうしたって、第一あの男の顔がいやだよ。」 **たいかい〔大会〕(名詞)** たくさんの人々が集まるさかんな会、またはある団体(だんたい)にはいっている人々が全部集まる会。 ○今度の全国学生マラソン大会でA大学がゆうしょう(=一位でかつこと。)した。 ○社会党(とう)では年に一度全国的な大会をひらく。 ○夏の全国高校やきゅう大会に出るためせんしゅたちはいっしょうけんめいれんしゅうした。 ○今度町でテニスの大会があるそうだ。 ○なつかしい人に会えるから、年に1度の大会が楽しみだ。 ○大会がひらかれている間じゅう役員たちは、ねるひまもないほどいそがしかった。 ○大会旗(たいかいき)。全国大会。 **たいがい〔大概〕(名詞・副詞)** 1 全部ではないがほとんど大部分。ほとんど多くの場合に。/多くかなで書く。「〜の」形で、体言につづけることも多い。/→だいたい〔大体〕。ほとんど。 ○たいがいの学生がこの辞書(じしょ)を持っている。 ○たいがいのものなら、この店で買うことができる。 ○私は朝たいがいさんぽしますが、雨のふったときなどはしません。 ○仕事もたいがいかたづいたので、きょうはもうねよう。 2 たぶん。おそらく。 ○空がはれているので、あしたもたいがいはれだろう。 ○だいぶ病気もよくなってきましたから、来週になれば、たいがい元気になるでしょう。 3 てきとうな程度に。→てきとう〔適当〕。 ○ねだんがたいがいなら、買ってもよい。 ○勉強もたいがいにしておかないとから <553> だをこわすよ。 ○子どもはしかりすぎてもいけない。たいがいのところでやめたほうがよい。 **たいかく〔体格〕(名詞)** 外からみたからだのようす。 ○小さい時からスポーツをいっしょうけんめいやっているので、あの人はりっぱな体格をしている。 ○あのがっしりした(=強そうでしっかりした)体格の男のそばに立つと、私は自分のまずしい体格がはずかしくなる。 ○日本人の体格はアメリカ人などの体格とくらべると、こしから上の部分が長く、足がみじかい。 ○この子は頭はよいのですが、体格が悪いので、体格のいいお子さんを見るとうらやましいです。 ○体格けんさ。 **だいがく〔大学〕(名詞)** 高等学校の上の学校。 ○大学にはいる。 ○大学の入学試験を受ける。 ○大学を卒業してから、さらに大学院(いん)に進むつもりだ。 ○私は大学にのこるつもりだ。 ○このごろは大学まで行く人が多くなった。 ○私の父は大学の教授(きょうじゅ)をしている。 ○四年制(せい)大学。旧制(きゅうせい)大学。短期(たんき)大学。 ○大学生。大学教育(きょういく)。 **たいきん〔大金〕(名詞)** たくさんのお金。 ○大金を持って外を歩くのはきけんだ。 ○私は十万円という大金を手にした(=自分の物として手に持った。)ことがないので、父から十万円もらったとき、うれしくてとび上がった。 ○山田さんは仕事がうまくいって、大金をもうけた。 ○山田さんはこの家に大金をかけた(=使った)そうであるが、大金をかけたわりにはあまりりっぱな家ではない。 ○この絵を手に入れる(=自分のものにする。)には大金を要する。 **だいきん〔代金〕(名詞)** 物を買った人がそれを売った人にはらうお金。 ○私は買った本の代金をはらってから、本屋の店を出た。 ○たいていの店は代金とひきかえ(=とりかえること。)でなければ品物をわたしてくれないが、よく知っているお客さんなら代金をあとではらうこともできる。 ○これはあなたにあげるのですから、代金はいりません。 /「お代」とも言う。/ **たいくつ〔退屈〕(名詞、〜な・に、〜する)** ひまで何もすることがなくてこまること。あきていやになること。 ○毎日うちにいると、退屈でがまんできにくいほどだ。 ○この長い小説には山がなくて、どうも退屈をおぼえるよ。 ○うちにいても退屈なので、そのへんまでさんぽに行ってこよう。 ○3週間もねていると退屈でこまります。 ○きょうは雨にふられて、退屈な日ようでした。 ○話がつまらないので、みな退屈そうな <554> 顔をしている。 ○一日汽車にのっていると、退屈してしまいます。 ○映画はたいへんおもしろかったので、おわりまで退屈しませんでした。 ○このごろは退屈しのぎに(=うちかつために)絵をならっています。 ○退屈な仕事。退屈な本。 **たいさく[対策](名詞)** あるできごと・事件(じけん)がおこったとき、それをうまく解決するためにたてる計画・手段(しゅだん)。 ○どうもよい対策がない。 ○日本は台風が多いので、台風に対する対策はしっかり立てておかなければならない。 ○せんきょが近いので、どの政党(せいとう=同じ政治上の考え方をもった人々の集まっているだんたい。)もせんきょの対策をねる(=いろいろと考える。)のにいそがしい。 ○インフレにならないよう、政府(せいふ)は対策をいろいろと考えている。 ○地震(じしん)対策。 **たいじ[退治](名詞 〜する)** 人間に悪いことをするものをころしたり、あやまらせたりすること。 ○新しいくすりができてから、この町の蚊(か)やはえはすっかり退治されてしまった。 ○桃太郎(ももたろう)のおに退治の話は日本人ならだれでも知っている。 ○そのさむらいは海で船をおそう海賊(かいぞく)を退治してゆうめいになった。 ○ねずみを退治させるためにねこをもらって来たのだが、退治するどころかねずみを見るとにげてばかりいる。 **だいじ〔大事]** /かなで書くことも多い。/ Ⅰ(形容動詞) たいせつな。→たいせつ〔大切〕。 ○からだを大事にしてください。 ○では、お大事に。 ○大事な物だから、かぎのかかる所にしまっておいてください。 ○大事な物がありましたら、おあずかりいたします。 ○何よりも今は勉強が大事だ。 Ⅱ(名詞) 1 重大なこと。大きな問題。 ○火事(かじ)は大事にいたらないで消えた。 ○大事にならない前に、なんとかうまくおさめなければならない。 ○大事をひきおこした。 ○大事の前の小事。(=たいせつな事をするためには、その前にある小事にもゆだんをしてはいけない。) ○一大事がおこった。 2 気をつけて物事をすること。/「〜を取る」の形で使う。/ ○病気はだいたいなおったが、大事をとって、もうしばらく学校を休みます。 ○大事を取るにこしたことはない。(=いちばんよい。) ○大事を取りすぎて、仕事が少しもはかどらない。(=すすまない。) **たいした〔大した〕(連体詞)** 1 /物事の程度がふつうでないことを表わすことば。/→ひじょう〔非常〕。たいへん[大変]。 ○ノーベル賞(しょう)をもらったんだから、あの人は大した学者だ。 ○古くはなっているが、これは大したも <555> のにちがいない。 ○つぶれそうな会社をこんなにりっぱにした田中さんのうでは、大したものだ。 ○事業にせいこうし、大した金をもうけたそうだ。 ○小さいのに親をだますとは、大した子だ。 2 特別に言うほどのという意味を表わす。/あとに打ち消しのことばがくる。/ ○大した病気ではありませんから、じきになおるでしょう。 ○けがをしましたが、大したことはありませんでした。 ○あれは大した会社ではない。 ○ごちそうと言っても、大したことはできません。 **たいして〔大して〕(副詞)** /あとに打ち消しのことばがついて、「それほど〜ではない」という意味を表わす。/→すこしも〔少しも〕。あまり。あんまり。 ○あんなにいっしょうけんめい勉強したのだから、入学試験にパスしても大してふしぎではない。 ○この問題は大してむずかしくないので、数学のきらいな私でもできる。 ○あなたの病気は大してひどくありませんから二、三日ねていればなおるでしょう。 ○良子(よしこ)さんがけっこんしようがしまいが、私には大して興味(きょうみ)がない。 **たいしゅう〔大衆〕(名詞)** 多くの人。たくさんの人。/特に社会の大多数である労働者(ろうどうしゃ)・農民(のうみん)などはたらく人々をさすことが多い。 ○政治家は大衆にわかることばで話さなければならない。 ○もっと大衆の声を政治家は聞いてほしい。 ○この映画は大衆むき(=大衆のよろこぶもの)で、それほど芸術的(げいじゅつてき)ではない。 ○Bさんは大衆の心をじょうずにつかんでせんきょにかった。 ○国民大衆。大衆文学。勤労(きんろう)大衆。 **たいしょう〔大将〕(名詞)** 1 ぐんじんでいちばん高い位。 ○乃木(のぎ)大将は日本のゆうめいな軍人(ぐんじん)である。 ○彼は中将(ちゅうじょう)までいったが、大将にはなれなかった。 ○陸軍大将。海軍大将。 2 ある何人かの人々の中でいちばん上の人。(俗(ぞく)な言い方。) ○この店の大将は若いけれども店員を使うのがじょうずで、店員たちはみな気持ちよくはたらいている。 ○子どもたちの中でいちばん強く、あそぶ時でも大ぜいの子どもの中心になって何でも自分の思うとおりにすることもをがき大将と言う。 ○お山の大将。(=少数の人々の中でいちばん上でしかないのに、自分はほんとうにえらいのだと思っている人。) 3 /かるい気持ちでよびかけるとき、またからかって言うときに使うことば。/ ○さあ大将、元気を出して一ぱいのみな。 ○おい大将、元気がないね。 **たいしょう〔対象〕(名詞)** 1 心の活動が向けられる目的となるもの。/哲学でもちいることば。/→きゃっかん〔客観〕。 <556> ○世界には太陽(たいよう)を信仰(しんこう)の対象としている民族(みんぞく)が多い。 ○あらゆるものが人間の精神(せいしん)活動の対象となりうる。 2 ある事をするとき、その活動の目的となるもの。 ○このざっしは中学三年生を対象としたものですから、中学二年生にはちょっとむずかしいでしょう。/→あいて[相手〕。/ ○わかい母親を対象とした、赤ちゃんの育て方についての本がたくさん出ている。/→あいて〔相手〕。/ ○私たちは「日本人と宗教」を討論(とうろん)の対象とした。 **だいじょうぶ〔大丈夫〕(形容動詞)** →じょうぶ[丈夫〕。 1 しっかりしていて、あぶなくないようす。 ○「だいじょうぶでしょうか。」「だいじょうぶだよ。心配はいらない。」 ○「からだはもうだいじょうぶですか。」「まだだいじょうぶだとは言えない。」 ○この家は地震(じしん)があってもだいじょうぶなように、くふうがしてある。 2 まちがいがないと、かたく信じているようす。きっと。/語幹だけで、副詞的にも使う。/ ○これでだいじょうぶだ。まちがいはいない。 ○だいじょうぶだね。二度とこんなことをしてはいけませんよ。 ○しっかりやりなさい。だいじょうぶだよ。 ○あしたはだいじょうぶよい天気にな る。 ○君ならだいじょうぶできるよ。あまり心配(しんぱい)しないほうがいい。 ○君は試験はだいじょうぶパスするよ。 ☆「だいじょうぶない」とは言わない。 **だいじん〔大臣〕(名詞)** 国の政治を行なう高官(こうかん)。 ○政界(=政治の世界)にはいった者ならだれでも一度は大臣になりたいと思うものらしい。 ○大臣の中でいちばん中心となるのは総理(そうり)大臣である。 ○国の政治のうち教育などをあつかう役所を文部省(もんぶしょう)と言い、その大臣を文部大臣と言う。 ○大臣にさえなることができればそれでまんぞくだと考えている政治家がいる。 ○大蔵(おおくら)大臣。外務(がいむ)大臣。国務(こくむ)大臣。 ☆総理大臣を首相(しゅしょう)、文部大臣を文相、大蔵(おおくら)大臣を蔵相(ぞうしょう)などと略しても言う。ほかに外相、通産相など。 **だいすき〔大好き〕(形容動詞)** →だいきらい。すき。きらい。たいへんすきなようす。 ○私は肉(にく)が大好きです。 ○大好きな物は別にありません。 ○大好きだというほどではありませんが、好きです。 ○初めはきらいだったのが、いつのまにか大好きになってしまった。 **たいせつ〔大切〕(形容動詞)** /かなで書くことも多い。 <557> →だいじ〔大事〕。 1 なくてはならないようす。いいかげんにではないようす。だいじなようす。 ○着る物と食べる物と住む所は、わたくしたちにとっては、たいせつなものです。 ○これはたいせつな手紙ですから、わすれずにわたしてください。 ○命がたいせつならば、きけんなことはしないようになさい。 ○たいせつな本を長い間ありがとうございました。 ○外国語を話すときには、発音がいちばんたいせつです。 2 ていねいにあつかうようす。だいじにするようす。→そまつ〔粗末〕。/副詞的に使う。/ ○友だちからかりたタイプライターだから、たいせつに使いましょう。 ○こわれもの(=こわれやすいもの)がはいっていますから、たいせつにとりあつかってください。 ○からだをたいせつにしてください。 **たいそう〔体操〕(名詞、〜する)** /けんこうなからだをつくるために、からだをきそく正しく動かす運動。/ ○わたくしは毎朝、体操をします。 ○体操をすれば、からだがじょうぶになります。 ○子どもたちはラジオに合わせて、体操をしています。 ○このごろはたくさんの女の人が、すがたを美しくするために美容(ぴよう)体操をしています。 ○体操ふく。ラジオ体操。 **たいそう〔大層〕(副詞・形容動詞、〜な)** ひじょうに。たいへん。/かなで書くことが多い。/→はなはだ。ひじょうに〔非常に〕。たいへん[大変〕。 ○たいそうおさむくなりました。 ○田中先生はたいそうやさしい先生で、おこったことはありません。 ○おじいさんは八十におなりになってもたいそうお元気ですね。 ○女中が急に帰ってしまったので、山中さんはたいそうとまっています。 ○ぼくが試験にパスしたので父はたいそうよろこびました。 ○あの人はたいそうな人気だ。 **だいたい〔大体〕(名詞)** 1 ある事物や人の全部ではないが、その大部分。/副詞的に使われることが多い。/→だいぶぶん〔大部分〕。ほとんど。たいてい。たいがい〔大概〕。 ○あなたのご意見の大体は聞いておりますが、なおこまかい点についてご説明をねがいます。 ○この計画は大体において、私は成功(せいこう)だと思う。 ○大体のことは知っていましたが、そこまでくわしいことは知りませんでした。 ○大体の人は自分の国で少し日本語を勉強してきています。 ○私の言ったことは大体次のとおりです。 ○あなたの言おうとしていることは大体わかりました。 ○これで仕事は大体おわりました。 2 もともと。大きく言って。/副詞的に使うことが多い。/ ○だいたい君がよくない。 ○だいたいそんなことのあるはずがない。 ○あの人はだいたい何を考えているのかさっぱりわからない。 <558> **たいてい(副詞)** /「〜の」の形で体言につづくこともある。/ 1 だいたいの大部分。→だいたい[大体〕。だいぶぶん〔大部分〕。ほとんど。たいがい〔大概〕。 ○日ようはたいていうちにいます。 ○たいていの人は、このできごとを知っている。 ○あのかたはシェークスピアの本を、たいてい読んでいる。 ○この学校の生徒は、たいていまじめで、よく勉強している。 2 たぶん。/「〜だろう」と思うときに使う。/ ○空がくもっているから、夕方にはたいてい雨がふるだろう。 ○用事がありませんから、たいていうかがえるだろうと思います。 ○主人は六時になれば、たいてい帰って来るだろうと思いますが。 3 ふつうのこと。/下に打ち消しのことばを使う。/ ○あの人は強いから、たいていの事ではなかないだろう。 ○わずかの間にこれほどじょうずになるには、たいていのどりょくではなかったと思います。 **たいど[態度](名詞)** 1 感じたり、考えたりしたことをことばや顔つきや行ないなどに表わしたもの。 ○あの生徒は授業中の態度が悪い。 ○ストライキのとき社長の態度は、おちついていた。 ○自分の考えが正しいと言って主張(しゅちょう)した田中さんの態度は、りっぱだった。 ○二、三日のうちに、さんせいか反対かの態度を決める。 ○向こうがどんな態度に出るかしばらくようすを見ようと思う。 2 ようす。 ○どうもこのごろあの子の態度がおかしい。/→ようす〔様子〕。/ **だいどころ〔台所〕(名詞)** 家の中の一部で、食べ物を作る所。キッチン。 ○台所で料理を作る。 ○台所からよいにおいがしてくる。 ○台所と食堂(しょくどう)とはつづいていたほうがべんりだ。 ○母は台所の仕事に一日じゅうおわれている。 ○台所仕事。台所どうぐ。 **だいなし〔台無し〕(形容動詞)** 物事がひどく悪くなってもうだめになること。 ○外出のとちゅう雨にふられて、新しいふくが台無しになった。 ○やっと花がきれいにさきだしたのに、風がふいては台無しだ。 ○あの男はいい学校を出て、いい会社につとめていたのだが、悪い女にだまされて一生を台無しにしてしまった。 ○ひとりの男のかってな(=自分のことしか考えない。)意見のためにみんなで考えた計画を台無しにされてはたまらない。 ○あのいやな男が来るのではせっかくの楽しい会も台無しかもしれない。 **だいひょう〔代表〕(名詞、〜する)** 1 部分によって全体の性質や特徴(とくちょう)などを表わすことば。/「的」をともなって形容動詞的に使わ <559> れる場合が多い。/ ○トランジスターラジオは日本製品(せいひん)の代表だ。 ○彼の考え方は、このごろのわかい人の考えを代表している。 ○この絵は彼の代表的な作品だ。 ○大阪(おおさか)は日本の代表的な工業都市である。 2 たくさんの人に代わって、その意見などをほかにしめすこと。 ○クラスの代表をえらぶ。 ○私はこんど生徒会の代表としてえらばれました。 ○会社の代表として来ました。 ○会を代表して一言ごあいさつをいたします。 ○国会議員は国民のよき代表でなければならない。 ○代表者。代表意見。 **だいぶ[大分](副詞)** /物事の程度がよほど進んでいるようすを表わすことば。かなで書くことが多い。/「だいぶん」とも言う。→かなり。よほど。そうとう〔相当〕。 ○あの人の病気はだいぶ悪いらしい。 ○きのうはそんなにあつくなかったが、きょうはだいぶあつい。 ○フランス語で試験を受ける人がだいぶいるらしい。 ○この店のほうがあの店よりだいぶ安いようだ。 ○彼とはだいぶ長い間会っていない。 ○まだ9時までにはだいぶ時間があるから、そんなに急がなくてもいい。 **だいぶぶん〔大部分〕(名詞)** /ある事物の全部ではないが、その多くの部分を表わすことばで、副詞的に使うことが多い。/→いちぶぶん〔一部分〕。ほとんど。だいたい。たいてい。 ○この学校の生徒の大部分は東南アジアから来ている。 ○一部分の人が反対しただけで、大部分の人は賛成(さんせい)した。 ○きょう集まるのは女の人が大部分だ。 ○仕事は大部分できあがっている。 ○この本は大部分読んでしまいましたが、おわりのほうが少しのこっています。 **たいへん〔大変]** Ⅰ(名詞、〜な) 大きなできごと。おどろくようなこと。 ○たいへんなことをしてしまいました。父がだいじにしていた花びんをわってしまったのです。 ○行き先のちがう汽車にのるなんて、たいへんなまちがいですね。 ○たいへんだ。火事だ、火事だ。水を持って来てくれ。 ○いま主人に死なれたらたいへんです。 ○友だちにだまされてたいへんな日にあいました。 Ⅱ(副詞、〜な・に) 程度がふつう以上のこと。ひじょうに〔非常に〕。たいそう〔大層〕。 ○たいへんさむい日がつづいています。 ○「へやがたいへんちらばっていますが、どうぞおあがりください。」 ○かしていただいた小説(しょうせつ)は、たいへんおもしろうございました。 ○るすにいたしまして、たいへんしつれいいたしました。 ○日ようなので電車はたいへんなこみようでした。 ○たいへんなゆきですね。どのくらいつもったでしょう。 <560> **たいほ〔逮捕](名詞, 〜する)** 悪いことをした人をけいさつがつかまえること。 ○どろぼうは、その場ですぐ逮捕された。 ○110(ひゃくとう)番の電話で知らせがはいったので、けいさつはすぐに犯人(はんにん=悪いことをした人。)の逮捕に向かった。 ○けいさつでは犯人の逮捕に全力をあげているので、逮捕は時間の問題でしょう。 **たいよう〔太陽〕(名詞)** 日。地球(ちきゅう)に熱(ねつ)と光をあたえて、すべてのものを育てるもの。/「おてんとうさま」とも言う。/ ○朝になると東の空から、太陽がのぼります。 ○青い海は太陽にてらされて、かがやいています。 ○太陽は西の空を赤くそめて、山の向こうにしずみました。 ○夏は太陽の光が強いので、海へ行くとすぐに日にやけます。 ○太陽の光を日光と言います。 **たいら〔平ら]** Ⅰ(形容動詞) 1 高い所やひくい所がないようす。→でこぼこ。 ○平らなみちは、自動車の運転(うんてん)が楽だ。 ○平らな土地のことを平地と言う。 ○土を平らにしてから、たねをまきます。 ○海はしずかなので、とおくから見ると平らに見えます。 2 楽なすわり方をするようす。かしこまってすわらないようす。/「お平らに。」の形で使う。/ ○どうぞお平らに。 Ⅱ(名詞) 山の間のでこぼこのない土地。/土地の名まえにつけて言う。/ ○まつもと平(だいら)。日本平。 **たいりく〔大陸〕(名詞)** 1 地球(ちきゅう)の上にあるひろい陸地(りくち)。 ○世界は六大陸に分かれている。 ○大西洋(たいせいよう)は南アメリカ大陸、北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸の間にある海です。 ○コロンブスの発見した新大陸が、アメリカである。 ○大陸的。大陸だな(=大陸のまわりの海で、あさくなっている所)。 2 /日本から中国を、イギリスからヨーロッパをさして言うことば。/ ○日本へ大陸の文化がつたわって来たのは、今から千五,六百年前です。 **たうえ→た (548ページ)** **た・える〔耐える・堪える〕(動詞)** /「~にたえる」の形で使う場合が多い。/ 1 苦しみやつらさなどをがまんする。→がまん〔我慢〕。しんぼう〔辛抱〕。 ○あの人はこんなにたえてついにけんきゅうをかんせい(=すっかりできあがること。)させた。 ○北の海のさむさにたえて無事帰って来た。 ○ことしのあつさにはとてもたえられません。 ○びんぼうにたえる。いたみにたえる。 ○手術(しゅじゅつ)のあとは、たえら <561> れないほどの苦しさが三日もつづきました。 2 ほかからの力にまけない。 ○私たちはどんなに苦しめられても、それにたえていかなければならない。 ○このたてものはどんなに大きいじしんにもたえることができる。 ○このガラスは高いねつにもたえることができる。 3 〜することができる。〜するねうちがある。/打ち消しの形で使うことが多い。/ ○これはまったくつまらない。読むにたえない本です。 ○きかいはみんな古くなったもので使用にたえるものは少ししかない。 ○聞くにたえない話。 ○見るにたえないようす。 **た・える〔絶える〕(動詞)** ずっとつづいて行なわれた動作や状態がとちゅうで切れてしまう。→なくなる〔無くなる〕。たつ[絶つ]。 ○このみちはひるまはにぎやかだが、夜十時を過ぎると人や車の行き来が絶えてしまう。 ○今にも息(いき)のたえそうな(=死にそうな)病人が何か言いたそうに口をかすかに動かした。 ○富士山(ふじさん)の頂上(ちょうじょう)は一年じゅうゆきの絶えたことがない。 ○私の子どもはからだがよわいので、私は心配の絶える時がない。 ○あらしで電線が切れてしまえば、町との通信は全く絶えてしまうだろう。 ○子孫(しそん)が絶える。食糧(しょくりょう)が絶える。 ○たえずいっしょうけんめい勉強すれば、少しくらい頭が悪くてもいいせいせきをとることができる。/「たえず」は副詞として使われる。/ **たおす→たおれる (561ページ)** **たお・れる〔倒れる〕(動詞)** →たおす〔倒す〕。 1 立っていたものがよこにころぶ。 ○じしんで、たくさんの家が倒れた。 ○あらしのために、木が倒れました。 ○あのへいが倒れたら、あぶないでしょう。 ○山田さんは急に気持ちが悪くなって倒れてしまいました。 2 ほろびる。今まで存在(そんざい)していたものがだめになる。→ほろびる〔滅びる]。つぶれる。 ○クーデターがおこって、政府(せいふ)は倒れてしまいました。 ○去年は倒れた会社がたくさんありました。 3 病気になっておきていられない。仕事ができない。 ○山田さんは無理をしすぎて、ついに倒れた。 ○過労(かろう=はたらきすぎてつかれること。)で倒れる。 4 病気や事故(じこ)のために死ぬ。また、ころされる。 ○大統領(だいとうりょう)はついに反対派(は)にうたれて、倒れた。 ○倒れてのちやむ。(=死ぬまでやり通す。) **たお・す[倒す](動詞)** /「たおれる」の他動詞。/ <562> 1 立っているものをよこにする。→たおれる[倒れる]。 ○たいふうで、家がたくさん倒された。 ○木を倒す。人を倒す。ぼうを倒す。 2 相手をほろぼす。→ほろぼす[滅ぼす]。 ○相手が強いから、なかなか倒せない。 ○政府(せいふ)を倒す。てきを倒す。 3 物をこわす。 ○古い家を倒して、たてなおしました。 4 ころす。 ○てきの大将(たいしょう=命令をするいちばん上の人)を倒せ。 5 かりた金を返さないで、相手にそんをさせる。/「ふみたおす」とも言う。/ ○はじめから倒すつもりで借金(しゃっきん=かりた金)をした。 ○友だちに一万円ばかり倒された。 **だか〔高〕(接尾語)** /工場で作られたり、畑(はたけ)からとれたりした物の数量(すうりょう)や、もうけたお金の額(がく)などを表わす。/ ○工場の生産高を上げるために、毎晩(まいばん)おそくまでのこって仕事をしています。 ○ことしは夏の天候(てんこう)が悪かったために、米の収獲(しゅうかく)高が昨年よりだいぶ落ちる。 ○毎日、店をしめてから、その日の売上高を計算(けいさん)します。 ○あの会社の仕事は出来高払(できだかばら)い(=できあがった品物の分だけ金を払うこと。)なので、なまけていると、いつになってもお金がもらえない。 ○金高。残(ざん)高。 **だが(接続詞)** →だ(です)。けれども。しかし。「ですが」も同じ意味で、少していねいな言い方。/ 1 /反対のことがらを表わしているような二つの文を結ぶ。/ ○これは品物はたしかにいい。だが、あまりねだんが高すぎる。 ○きょうはあたたかな一日でした。だが、あすからはまたさむくなるそうです。 ○この字引きはことばの数も多いし、説明もくわしくて、よくできている。だが、少し字が小さくて読みにくい。 2 /前の文から考えて、ふつうならそうなることは思われないような文があとにつづく場合に、この二つの文を結ぶのに使う。/ ○私がことわったら、あの人はおこるかもしれない。だが、私はぜったいいやだ。 ○私は田中さんをさがしてうちへ行ってみました。だが、田中さんはうちにもいませんでした。 ○私は何度も父にたのんでみた。だが、父はどうしてもゆるしてくれなかった。 **たか・い〔高い〕(形容詞)** 1 上から下までの長さが長いようす。上へのびているようす。→ひくい[低い]。 ○大きな都会には高いたてものがたくさんあります。 ○世界でいちばん高い山は、なんという山ですか。 ○ひこうきは空高くとんで行きました。 ○田中さんは急にせが高くなったので、会ってもわかりませんでした。 2 身分・能力(=ものをすることのできる力)・程度などがすぐれているようす。→ひくい[低い]。 ○プリンスは、身分の高いかたです。 <563> ○あの大学は程度が高いから、よく勉強しなければはいれません。 ○山田さんは目が高い(=いいものと悪いものを見分ける力がすぐれている。)から、いいものをえらびました。 ○地位が高い。教養(きょうよう)が高い。人格(じんかく)が高い。熱(ねつ)が高い。温度(おんど)が高い。 ○あのかたはのぞみが高すぎるので、まだけっこんしません。 ○山田さんの絵はフランスでひょうばんが高いそうです。 3 声や音が大きいようす。→ひくい[低い]。 ○となりの人が高い声で話すのでやかましいです。 ○ラジオの音が高すぎますから、もう少しひくくしてください。 4 買うのに多くの金がいるようす。→やすい[安い]。 ○インフレになると、物のねだんが高くなります。 ○自動車がほしいのですが、高いので買えません。 ○ずいぶん高いですね。少しまけてくれませんか。 ○あまり高ければ、買うのをやめましょう。 **たかみ〔高み](名詞)** 高い所。 ○山の高みにのぼって見物する。 ○高みの見物。(=自分に関係のないことを、おもしろがって見ること。) ○となりの会社でストライキをしている。きょうは高みの見物をしようか。 **たがい→たがいに (563ページ)** **たがいちがい→たがいに (563ページ)** **たがいに〔互いに〕(副詞)** 1 かわるがわる。または、両方とも。・/「お互いに」の形でもよく使う。/→かわるがわる〔代わる代わる〕。 ○友だちとひさしぶりで会ったので、お互いにその後の生活について話し合った。 ○子どもたちははずかしいので何も言わず、互いに顔を見合わせている。 ○こまったときには、お互いに助け合うのが友だちというものです。 ○お互いにかってなことばかり言っているので、話はなかなかまとまりません。 2 向こうとこちら。両方。めいめい。/「お〜」の形で使うことが多い。/→りょうほう〔両方〕。 ○こうすればお互いにとくになるのです。 3 両方が同じこと。/「お〜さま」の形で使う。/ ○「子どもがいつもお世話さまになっています。」「いいえ、お互いさまです。」 ○こういう事が見つかったらこまるのはお互いさまだ。 **たがいちがいに〔互い違いに〕(副詞)** 二つの物A,Bが,ABABABと出てくるようす。または、しょうじのように二つの物がはいり合うようす。 ○白い毛糸(けいと)と赤い毛糸をたがいちがいにあむ。 ○しょうじやふすまはたがいちがいになっていなければならない。 **たがい[互い](名詞)** /「おたがい」の形で/向こうとこちらの両方の者。めいめい。 ○こんなしっぱいをしないように、これからはお互いが気をつけましょう。 ○よく話し合ったので、お互いが理解をふかめることができた。 **たかみ→たかい (562ページ)** <564> **たがや・す[耕す](動詞)** やさいのたねをまいたり、なえ(=いねなどを作るためにうえるわかいくさや木。)をうえたりするために、田やはたけなどをほりかえしてやわらかくする。 ○アメリカのようなひろい所ではきかいではたけをたがやすそうだ。 ○はたけをたがやさないでたねをまいても芽(め=地上に少し頭を出したばかりのわかいくさや木。)は出ない。 ○田やはたけの少ない山の中の村などではたがやせる所なら、どんな所でもたがやして豆(まめ)などをうえている。 ○あしたは早くおきてうまに田をたがやさせよう。 **たから〔宝](名詞)** 1 世の中にあまりたくさんない、とうといたいせつな品物。 ○たとえ金や銀や宝石(ほうせき)のような宝を山のようにたくさんくれると言ってもいやなことはいやだ。 ○この絵はむかしから私の家につたわる宝です。 ○たからもの。 2 ほかの物と取りかえることのできないだいじなこと。または、人。 ○むかしギリシアに「私の宝はこのふたりの子どもです。」と言ったりっぱな女の人がいました。 ○彼は日本のたからとして、人間国宝(にんげんこくほう)に指定(してい)された。 ○正直(しょうじき)はこの世の宝です。 ○子宝(こだから)。 3 /接頭辞「お」がついて「お金」の意。しかし今はあまり使わない。/ ○おたからがなくてかなしいよ。 **だ(です)から(接続詞)** /「ですが」も同じ意味で少していねいな言い方。/ 1 /原因や理由を表わす文が前にあり、「そのために……だ」という結果を表わす文があとにつづく場合に、二つの文を結ぶのに使う。/ ○毎晩(まいばん)おそくまでテレビを見ておきているでしょう。だから、朝ねむくておきられないんですよ。 ○夏休みがおわって、きょうから学校が始まりました。だから、けさはバスがこんでいるのでしょう。 ○友だちはみんな今度の旅行には参加(さんか)しないそうです。だから、私もひとりではつまらないので行くのをやめました。 2 失敗(しっぱい)したときなどに、「あなたが悪いからだ。」というような気持ちを表わす文の初めに使う。 ○「やっぱりおくれてしまったよ。」「だから、わたしが早く行ったほうがいいと言ったでしょう。」 ○「あーあ、とうとうあの人をおこらせてしまった。」「だから、あの人には言わないほうがいいと言ったのに。あなたがいけないのよ。」 3 /前のことがらを受けて、その理由をのべるために使う。/→したがって。 ○「雨にすっかりぬれてしまった。」「だから、かさを持って行きなさいと言ったでしょう。」 ○「あしたは天気が悪くなりそうですね。」「だから、あしたはやめよう、山へ行くのは。」 <565> **たがる(助動詞)** /主として「わたし」「あなた」以外の人が希望(きぼう)していて、それを態度に表わす場合に用いる。(接続)動詞および助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られる」の②につづく。/ ○私の友だちは京都へ行きたがっています。 ○子どもはいやがっているのに、無理に進学させたがる親がいます。 ○子どものころ、私は人の食べている物を食べたがった。/自分のことでも、また、相手のことでも、過去のことには使うことがある。/ ○冬にはあなたはすきやきを食べたがっていましたね。 ○私が行きたがっているのに、あなたは知らん顔をしている。/自分のことでも、複文の場合。/ **だきしめる→だく (565ページ)** **だきつく→だく (565ページ)** **たきつける→たく (565ページ)** **た・く〔焚く・炊く〕(動詞)** 1 せきたんや木などをもやす。〔焚く]→もす[燃す]。 ○さむくなりましたから、ストーブをたきましょう。 ○うちはせきたんで、ふろをたきます。 ○さむいですから、火をたいてあたりましょう。 ○まき(=もすために木を切って、かわかしたもの。)をたく。 ○たきつける。 ○たき火(び)。たきもの。たき口。 2 食べ物をにる。〔炊く]/「ごはん」の場合に多く使う。/ ○さぁ、ごはんをたきましょう。 ○ごはんのたき方が、じょうずなのでおいしいです。 **たきつ・ける〔焚き付ける〕(動詞)** 1 ふろなどの火をもやし始める。 2 人をおだてて、あることをさせようとする。 ○人にたきつけられて、つまらない仕事にたくさんのお金を出した。 **だ・く〔抱く〕(動詞)** うでの中にかかえる。 ○あの女の人は赤ちゃんを抱いている。 ○子どもが母親に抱かれてしずかにねむっている。 ○かわいい赤ちゃんですね。ちょっと抱かせてください。 ○ふたりは抱き合ってないた。 ○わかい男女が抱き合っているのが見える。 **だきし・める〔抱き締める〕(動詞)** 強くだく。 ○長く会うことのできなかった子を抱き締めて、母親はないた。 **だきつ・く〔抱き付く〕(動詞)** とつぜん急にだく動作をする。 ○この子は、こわいときにはすぐ父親にだきつきます。 ○仕事ができないから、そんなにだきつかないで。 <566> **たくさん〔沢山〕(副詞)** /かなで書くほうがいい。/ 1 数やりょうが多いようす。/「〜の」の形で体言につづく。/→おおく〔多く〕。 ○けっこうなものを、たくさんありがとうございました。 ○あのとしょかんにはいい本が、たくさんあるそうです。 ○まだ時間がたくさんありますから、急がなくてもいいです。 ○どうぞたくさんめしあがってください。 ○戦争でたくさんの人が死にました。 ○家がせまいのにたくさんの友だちに来られて、こまりました。 2 じゅうぶんなこと。これ以上は、いらないこと。・「〜です」「〜だ」の形で使う。/→じゅうぶん〔十分〕。 ○「もう少しいかがですか。」「もうたくさんです。」 ○かぞくは三人ですから、さかなは三びきあればたくさんです。 ○その話はもうたくさんだ。聞きたくない。 **たけ〔竹](名詞)** /植物(しょくぶつ)の一種。/ ○ふえは竹でつくります。 ○日本では竹はおめでたい植物と考えられているので、正月のかざりに使います。 ○竹のかごにはいっているくだものを、おみやげに買ってきました。 ○うらには竹がしげっているので、春になるとたけのこがはえます。 ○せんたくしたものを、竹のさお(=ほそくて長いぼう。)にほします。 ○旅行のみやげに竹ざいく(=竹をざいりょうにして作ったもの。)の人形を買ってきました。 ○「第」や「等」などの漢字には、竹かんむりが使われています。 ○竹をわったよう。(=竹がまっすぐにわれるように性質が明るく、はっきりしているようす。) ○竹の皮(かわ)。竹かご。 **たけ〔丈〕(名詞)** 1 人や物の高さ。または長さ。 ○あの人は身のたけ6尺(しゃく)(=1尺は33cm)もある大男だ。 ○いねのたけがだんだんのびてきた。 ○このオーバーはたけがみじかすぎて私のひざまでもない。 ○私たちきょうだいは毎年5月の5日にろうかのはしらでたけくらべをしたものです。 2 あるかぎり全部。 ○心のたけを打ち明けて、けっこんしてくださいとたのんだが、ことわられてしまった。 ○このダイヤモンドは私のありったけ(=あるだけ全部。持っている全部。)のお金を出しても買えない。 **だけ(助詞)** 1 /「そのほかにはない」という意味を表わす。/→ばかり。しか。のみ。 ○みんな出かけて、私だけうちにいた。 ○この作文は漢字を使わないで、ひらがなだけで書いている。 /「〜でだけ」の形も使う。/ ○これだけあれば、ほかには何もいりません。/→さえ。/ ○試験のときには、えんぴつと消しゴムだけを持ってくればよい。 ○必要なものだけ取って、あとは返してください。 <567> ○毎日、うちから駅(えき)まで歩くだけでも、いい運動だ。 /「〜が」「〜を」に「だけ」がついて「〜だけが」「〜だけを」となるときには、ふつう「〜だけ」と言って「が」や「を」を略す。/ 2 ①/「そこまでは……」という気持ちで、程度を表わす。/ ○どうぞおすきなだけ、めしあがってください。 ○あの人はお金があるときには、あるだけ使ってしまうくせがある。 ○この問題に関心をもっている人がどれだけあるだろうか。 ○この店にあるかどうか、見るだけ見てみよう。 ②/「〜ば〜だけ」「〜たら〜ただけ」「〜だけそれだけ」の形で一方の程度が変われば、それとともに他方も同じ程度まで変わるという意味を表わす。/ ○れんしゅうすればれんしゅうするだけ、じょうずになります。 ○ねだんが高ければ高いだけ、品物もよくなる。 ○たてものが高いだけそれだけながめがいい。 ③/「〜だけのことはある」の形で、「それだけのねうちはあり、むだではない。」という意味を表わす。/ ○いっしょうけんめい勉強しただけのことはあって、今度の試験はよくできた。 ○いろいろなことがわかって、時間をかけて調べただけのことはありました。 ④/「〜だけあって」の形で、「それだけのねうちがあって」「それにふさわしく」という意味を表わす。/ ○あの外国人は日本に長くいるだけあって、日本語がとてもじょうずです。 ○日本人がじまんするだけあって、さくらの花は美しい。 ○あの人はスポーツの選手(せんしゅ)だけあって、体格がいい。 ⑤/「〜だけに」の形で、「〜だから、いっそう」の意味を表わす。/ ○年をとっているだけに、父の病気はなおりにくい。 ○試験の前だけに、かぜをひかないように気をつけてください。 **だけに(助詞)→だけ2⑤(566ページ)** **だけれども(だけれど・だけど)(接続詞)** /「ですけれども」と同じ意味で、少していねいな言い方。/・/話しことばで使う。/→だが。 1 反対のことがらを表わしているような二つの文を結ぶ。 ○父親はひじょうにできる人だった。だけれども、むすこはあまり頭がいいとは言えない。 ○日常(にちじょう)のことなら話せます。だけれど、少しむずかしい専門(せんもん)的な話をしようとするとやはり、まだうまく話せません。 ○私はいつでもかまいません。だけど、あなたは早いほうがいいんでしょう。 2 /前の文から考えて、ふつうならそうなることは思われないような文があとにつづく場合に、その二つの文を結ぶ。/ ○私はいっしょうけんめい勉強しているのです。だけれども、どうしてできるようにならないのでしょう。 ○「映画を見に行きませんか。」「ええ、だけど、わたし、きょうはお金を持っていないのよ。」 **たし→たす (568ページ)** **だしいれ→だす (568ページ)** **たしか〔確か]** <568> Ⅰ(形容動詞) 1 はっきりしているようす。まちがいのないようす。 ○山田さんが社長にえらばれることは、ほとんど確かだ。 ○きょうは確かな返事を聞かせてください。 ○この間かりた本は、確かにお返ししました。 ○村山さんがアメリカへ行くことは、確かになった。 ○山田さんが会社をやめることが確かなら、代わりの人をさがさなければならない。 2 あてになるようす。しっかりしていて、まちがいがないようす。 ○あなたのとけいは確かですか。 ○あれは確かな会社だから、金をかしてもだいじょうぶです。 ○田村さんは確かな人ですから、あなたの会社にやとってください。 Ⅱ(副詞) /過去のことを思い出すときに使うことば。/「私のおぼえているところによるとたぶん。」という意味を表わす。 ○国を出たのは、確か一月十日だったと思います。 ○このセーターは、確か三千円でした。 **たしか・める〔確かめる](動詞)** はっきりしないことを、人に聞いたりして、はっきりさせる。 ○やくそくの時間がはっきりしなかったので、もう一度電話でたしかめてみた。 **た・す[足す](動詞)** 1 あるものにまた加(くわ)える。または、少し少ない部分をおぎなう。→ひく[引く]。 ○4に3を足すと7になる。 ○ここに千円あるが、ちょっと足りないから、あなたのお金を足して買っておいてください。 ○もう千円足せば、もっとよい物が買える。 ○たし算(ざん)。 2 用事をする。 ○私は銀行に行ったり、そのほか二、三の用を足してから帰った。 ○きょうは店がどこも休みなので全然用が足せない。 **たし(名詞)** 1/「足す」の名詞の形。/ ○その家はびんぼうなので、子どもが新聞はいたつをして家計(=生活に必要なお金)の足しにしている。 2 /「たす」の「2」の場合には「用足し」のように複合語となり、「たし」だけでは使わない。 3 ある事のためになるもの、こと。→やくだつ〔役だつ〕。 ○そんなに勉強しても病気になっては何の足しにもならない。 ○何かの足しになるかもしれないから、すてるのはやめよう。 ○生活の足しにと思って、夜は内職(ないしょく)をしている。 **だ・す〔出す]** →でる〔出る〕。 Ⅰ(動詞) 1 内から外にうつす。→いれる〔入れる]。 ①中にあるものを外にうつす。 ○ポケットからたばこを出してすった。 <569> ○あの人は何か失敗(しっぱい)すると舌(した)を出すくせがある。 ○あのつくえをへやの外に出してください。 ②卒業させる。去らせる。 ○子どもを大学まで出すのはたいへんお金がいる。 ○あの家ではおよめさんを出したそうだ。 2 のばす。つき出す。→のばす[伸ばす]。 ○手を出して、お金をくださいと言った。 ○電車がこんでいるときは、足を前に出さないようにねがいます。 3 おくる。出発させる。 ○この手紙を出してください。 ○子どもを使いに出す。 ○このさかなは東京の魚市場(うおいちば)に出している。 ○きょうはなみが高いから、船を出せない。 4 ほかからすがたが見えるようにする。 ①現わす。 ○汽車のまどから顔を出すとあぶない。 ○あんなにひざを出していて、よくさむくないね。 ○あの老人(ろうじん)はいつもはな水を出している。 ○おもしろくないことがあっても、顔に出さないように。 ○彼はすぐ悪いくせを出す。 ②出席(しゅつせき)する。→しゅっせき〔出席〕。 ○会にはときどき顔を出しています。 ○ちょっと顔を出すだけでもいい。 ③出版(しゅっぱん)する。発表する。 ○今度新しい本を出す。 ○ざっしに論文(ろんぶん)を出します。/はっぴょう[発表]。/ ④新聞やざっしなどにのせる。 ○きょうの新聞にこうこくを出した。 ○新聞に出すようなニュースはありませんか。 ⑤かかげる。 ○駅(えき)に大きなかんばんを出す。 ○表に出してある掲示(けいじ)を読みましたか。 5 生みだす。生ずる。発する。 ○この学校はたくさんの有名(ゆうめい)人を出している。 ○地震(じしん)で多数の死傷者(ししょうしゃ)を出した。 ○火事を出さないようにおたがいに気をつけましょう。 ○今度近くに店を出しましたから、よろしくねがいます。 ○熱(ねつ)を出してねている。 ○そんな大きな声を出さないでください。 ○しゃべりすぎて、ぼろを出した。(=失敗(しっぱい)した。) ○ここでそんな話を出してはこまります。 ○あまりスピードを出すとあぶない。 ○もっと元気を出して勉強してください。 6 はらう。 ○大金を出して買う。 ○あの仕事に資金(しきん)を出している。 ○学資(がくし)を出してくれる人をさがしている。 7 あたえる。わたす。提出(ていしゅつ)する。 ○私たちの先生は宿題(しゅくだい)をたくさん出します。 ○お客さまにお茶(ちゃ)を出してください。 ○入学願書(がんしょ)はいつまでに出さなければなりませんか。 <570> ○だれが試験問題を出しますか。 ○女中にひまを出す。(=やめてもらう。) 8 そういう結果とする。 ○これでは今月もまた赤字を出すことになる。 ○のこりを出さないようにうまく分けてください。 9 超過(ちょうか)する。 ○あまりつかいすぎて、足を出してしまった。(=足りなくなった。) Ⅱ(接尾語) /動作を始める意味をそえるのに使う。/ ○急に雨がふりだした。 ○あの人は何を言いだすかわからない。 ○この本はおもしろくて、読みだすとやめられない。 **だしいれ〔出し入れ〕(名詞)** 出したり入れたりすること。 ○銀行はお金の出し入れでいそがしい。 ○このさいふはお金の出し入れがふべんだ。 **たすかる→たすける (570ページ)** **たす・ける〔助ける〕(動詞)** →たすかる〔助かる]。 1 あぶないことや死からすくう。 ○あのおいしゃさまに、命を助けてもらいました。 ○おぼれかかっていた人は、そこを通った船に助けられました。 ○犬にほえられて、こわかったので、「助けて」とさけびました。 ○助け(=「助ける」の名詞の形。)をたのむ。助けをもとめる。 2 こまっている人や苦しんでいる人をすくう。 ○びんぼうな人々を助けるために、お金を集めています。 ○こまっている人のそうだん相手になって、少しでも助けてあげたいと思います。 ○おたがいに助けあって、なかよくくらしましょう。 ○助けあい。助けぶね。 3 手つだう。 ○農業(のうぎょう)をしている父を助けるために、いなかへ帰ります。 ○田中さんのおくさんはご主人のけんきゅうを助けて、ついにかんせい(=すっかりできあがること。)させました。 ○助け(=「助ける」の名詞の形。)をかりる。 **たすか・る〔助かる〕(動詞)** →たすける〔助ける]。 1 あぶないことや死からすくわれる。 ○けががひどいので、助からないでしょう。 ○おぼれそうになりましたが、運よく助かりました。 ○あらしで船のゆくえがわかりません。のっている人は助かるでしょうか。 ○ひどい火事でとなりの家までやけましたが、うちは助かりました。 2 いるお金・労力(=仕事をするためのほねおり。)・苦しみなどが少なくて楽になる。 ○やさいが安くなったので、助かりました。 ○こんばんはすずしいので、助かります。 ○これだけ仕事を手つだえば、おかあさんが助かるだろう。 **たず・ねる[訪ねる](動詞)** <571> 人に会うためにその人のうちへ行く。「~をたずねる」の形で使うことが多い。 ○きのうは友だちをたずねました。 ○たいていたずねる前に、電話をかけておきます。 Cしばらくたずねなかったので、「でぶさたしました。」というあいさつをしました。 ○こんないなかのことですから、たずねて来る人もほとんどありません。 ○田中さんはひまなときには、わたくしをたずねて来ます。 ○あしたおたずねしたいのですが、ごつごうはいかがですか。 **たず・ねる〔尋ねる〕(動詞)** 1 わからないことを人に聞く。「~に~をたずねる」の形で使うことが多い。→きく[聞く]。うかがう[伺う]。 ○みちがわからなければ、交番でじゅんさに尋ねるほうがいいです。 ○おりる駅(えき)がわからなかったので、となりにいた人に尋ねました。 ○試験はよくできたはずなのに、せいせきが悪いので、先生に理由を尋ねました。 ○ひこうきが落ちたので、会社には無事かどうかを尋ねる電話が朝からかかっています。 ○ちょっとお尋ねしますが、○○町はどこですか。 2 いる所のわからない者や、先に行った者のあとをさがしもとめる。→さがす[捜す〕。 ○父のゆくえを尋ねて旅に出た。 ○友だちの通ったみちを尋ねて、山を歩ききました。 ○尋ね人(びと)。 3 過去の事を調べる。 ○エジプトへ行って古代(=古い時代)美術(びじゅつ)のあとを尋ねる。 **ただ[唯・只]** Ⅰ(副詞)〔唯] 1 ほかのことをしないでそのことだけをする。またはそのことだけしかない状態。「だけ」「ばかり」「しか」などといっしょに使うことが多い。 ○親をなくした子どもはただないてばかりいた。 ○あの人はただお金をもうけることだけしか考えていない。 ○もうこうなったらただ運を天にまかせる(=自然のなりゆきにまかせる。)ほかはない。 ○火事で家がやけたあとには、ただ月がてっているばかりだった。 ○船がみなとを出て行ったあとはただ風がふいているばかりだった。 2 数や程度がわずかなようす。→たった。わずか。 ○ただこれぐらいの事なんだから、そんなにおこらないでくれ。 ○30人の中でみんなできたのはただひとりでした。 ○わたくしはただ一度しか学校を休んだことがありません。 Ⅱ(名詞)〔只] 1 金のいらないこと。無料。 ○それをただでさし上げます。 ○これが百円なんてただみたいに(=のように)安い。 ○ただのり。ただばたらき。 2 特別に言うほどのねうちや意味がないこと。ふつう。→ふつう[普通]。 <572> ○あの人はただの人ではないらしい。 ○ただでさえさむいのに、ガラスがこわれているから、なおさむい。 ○ただでさえいそがしいのに、お客に来られたからたいへんです。 ○ただごとではない。ただごとならね。 3 どうもないこと。→ぶじ〔無事]。 ○それが社長のみみにはいったら(=聞こえたら)ただではすまないだろう。 Ⅱ(接続詞) ただし。けれども。前にのべた事の例外を表わすときに使う。 ○あそびに行ってもいいですよ。ただおひるには帰っていらっしゃい。 ○それはきっとおもしろいよ。ただ少しあぶないね。 **ただいま〔ただ今〕(名詞)** 1 今。ほんの少し前。今すぐ。「今」のていねいなことば。→いま〔今〕。 ○ただ今ちょうど十二時でございます。 ○おくさまはただ今お出かけになったばかりでございます。 ○山村先生はただ今おいでになりますから、ちょっとおまちください。 ○「おちゃをおねがいします。」「はい、ただ今。」 2 うちへ帰ったときのあいさつのことば。「ただ今帰りました。」の略された形。 ○家を出るときは「行ってまいります。」と言い、帰ったときは「ただ今。」と言って、あいさつをします。 ○「ただ今。」「お帰りなさい。きょうは早かったわね。」 ○学校から帰ったらだまっていないで「ただ今。」と言わなければいけません。 **たたか・う〔戦う〕(動詞)** 「~とたたかう」の形で使う。 1 戦争をする。→せんそう [戦争〕。 ○第二次世界戦争では、多くの国が戦いました。 ○強い国と戦えば、よわい国はまけてしまいます。 ○同じ国の中でてきとみかたに分かれて、戦っている所があります。 2 しょうぶを決めるために争う。試合をする。→しあい〔試合〕。 ○まけることはわかっていたが、最後までりっぱに戦いました。 ○すもうでは相手が病気などで休むと、- 戦わずにかちになる。 3 利害(りがい=とくになることとそんになること。)が一つにならない人々が争う。→あらそう[争う〕。 ○労働(ろうどう)者と資本家(しほんか)が戦う。 4 こんなんや苦しみにまけないように、どりょくする。 ○こんなんと戦って、ついに事業をせいこうさせた。 ○さむさと戦いながら、北の海を進んで行った。 ○運命と戦う。病気と戦う。 **たたかい〔戦い〕(名詞)** 戦うこと。→せんそう [戦争〕。 ○戦いに出て、無事に帰る。 ○戦いはいよいよ始まった。 ○戦いにかつ。戦いにまける。 **たた・く〔叩く〕(動詞)** <573> 「~をたたく」の形で使う。 1 打つ。または、つづけて打つ。→うつ[打つ]。 ○おこってテーブルをたたいた。 ○だれかたずねて来たようです。戸(と)をたたく音がします。 ○神社のまつりには、たいこをたたきます。 ○肩(かた)がこったので、たたいてください。 ○かたたたき。 2 打ち合わせて音を出す。 ○じょうずに歌を歌ったので、聞いていた人は手をたたきました。 3 ひどく打つ。→なぐる。 ○子どもはけんかをして、友だちに頭をたたかれました。 4 こうげきする。人のまちがいやけってん(=悪いところ。)を悪く言う。 ○利己(りこ)主義だと言って、彼の意見をみんなでたたいた。 ○学生のらんぼうな行ないを、各新聞はたたいている。 5 問う。→たずねる 〔尋ねる〕。 ○いろいろな人の意見もたたいてみた。 6 ねだんを安くさせる。 ○五百円の品物をたたいて、三百円で買った。 **ただし・い〔正しい〕(形容詞)** 1 まちがいのないようす。ほんとうだ。 ○正しい答えにはまるをつけました。 ○まちがっている文を正しい文になおしなさい。 ○えきのとけいは二分おくれていますから、正しくはありません。 ○外国語を正しく発音するのはむずかしいことです。 ○これが正しければ、きのうの新聞に書いてあったことはまちがっている。 2 法律・どうり(= りくつ)・どうとく(=人間として行なわなければならない正しいみち。)に、はずれていないようす。 ○正しい選挙(せんきょ)が行なわれることがのぞましいです。 ○できるだけ正しいことをしようと心がけています。 ○正しい心。正しい人。 3 かっこうがまがっていないで、きちんとしているようす。→きちんと。 ○毎日きそく正しい生活をしている。 ○いすにこしかけたら、しせい(=からだのかっこう)を正しくして、こちらをごらんなさい。 ○前の人のうしろに正しくならんでください。 **ただ・す〔正す〕(動詞)** →ただしい 〔正しい〕。 1 よくないこと(もの)、まちがっていること(もの)をなおして正しくする。 ○次の文中のあやまりを正せ。 ○天皇(てんのう)がおいでになるというので、みんなしせい(=すがた。からだの形。)を正しておまちした。 ○政治家は政治に対する態度を正さなければならない。 ○他人の非(=悪い点。まちがい。)を正すのはやさしいが、自分の非を正すのはむずかしい。 2 まちがいかどうかをはっきりさせる。 ○山田さんは事のよしあしを正してからでないと何もしない。 ○人間は物事の理非(=正しいかどどうか。)を正すことのできる動物である。 <574> **ただちに〔直ちに〕(副詞)** 1 時間をおかないで、すぐに。→すぐ。 ○準備(じゅんび)ができたら、直ちに出発する。 ○患者(かんじゃ)は直ちに病院(びょういん)に運ばれた。 2 間に何もなく。直接に。 ○アメリカの北部は直ちにカナダに接している。 ○たてもののうしろは直ちにがけになっている。 **たた・む〔畳む〕(動詞)** 1 ひろがっているのを、おって小さくする。 ○ハンカチをたたんでポケットに入れました。 ○朝おきたら、ふとんをたたみます。 ○着物を着ると、あとでたたまなければなりません。 ○テントをたたむ。 2 ひらいているものをとじる。 ○雨がやみましたから、かさをたたみましょう。 3 今までやっていた仕事やくらしなどをやめて、かたづける。 ○仕事にしっぱいしたので店をたたんで、いなかへ行きます。 ○父がなくなったので、家をたたんでほかの所へうつります。 4 心の中にしまっておいて、口や態度に表わさない。 ○しょうらいのゆめをむねにたたんで、だれにも言いません。 5 ころす。 ○まずあいつからたたんでしまおう。 **たち[達〕(接尾語)** ふたり以上の人を表わす場合に使うことば。→がた〔方〕。ら〔等〕。ども[共〕。 ○わたしたち。ぼくたち。 ○あなたたち。君たち。 ○子どもたち。学生たち。 ☆「ら、ども」より少し感じのいいことば。「達」という漢字はあて字で、使わないほうがいい。 **たちあがる→たつ (575ページ)** **たちさ・る〔立ち去る〕(動詞)** ある所からはなれてその所にいなくなる。またはとおくに行く。 ○彼は親に死なれてしまったので、ふるさとの村をひとりさびしく立ち去ってアメリカへ行った。 ○お前のようないやな男の顔は見たくない。さっさと(=はやく) 立ち去れ。 ○山下さんは社長にしかられたので、だまって社長の前を立ち去ろしかなかった。 ○私はつまと子どもをのこして自分だけ東京を立ち去ることはできない。 **たちどまる→たつ (575ページ)** **たちまち〔忽ち〕(副詞)** ひじょうにみじかい時間のうちに。「~に」「~のうちに」の形でも使うことが多い。→すぐ。 ○音楽会のきっぷはたちまち売り切れてしまいました。 ○子どもは買ってもらったおもちゃをたちまちこわしてしまった。 ○長い間かかって作った料理を子どもたちはたちまちのうちに食べてしまった。 <575> ○ひこうきはとび立ったと思うとたちまち見えなくなった。 C今まではれていた空はたちまちくもって、雨がふってきた。→きゅうに〔急に]。 **た・つ〔立つ〕(動詞)** →たてる〔立てる〕。 Ⅰ(動詞) 1 まっすぐにたてになっている。 ○前に大きい人が立つと、後ろの人が見えない。 ○電車はすごくこんでおり、ずっと立っていたので、つかれた。 ○そんな所に立っていると、じゃまになりますよ。 ○山の上にとうが立っている。 ○村のはずれに大きな木が一本立っています。 ○立ちならぶ。 ○立ち食い。立ちどおし。立ち話。立ち聞き。立ちのぼる。 2 すわったりねたりしているものが、おきあがる。ひくい所から高くのぼろ。 ○いすから立って歩きだした。 ○工場のえんとつから、けむりが立っている。 ○長い間たたみにすわっていたので、立てなくなりました。 ○ほこりが立つ。 3 その場所からはなれる。 ○おこってせきを立って行った。 4 ある所からほかの所へ行く。出発する。 ○田中さんは九時の汽車で、北海道(ほっかいどう)へ立った。 ○山田さんはけさ羽田(はねだ)を立って、アメリカへ行きました。 ○旅に立つ。 5 戸(と)がしめられている。 ○あそこの家は一日じゅう。戸が立っている。 6 はげしいいきおいで、あることをしようとする。 ○青年たちはついに国のきき(=きけんなとき)をすくうために、立ちあがった。 ○今こそ労働者(ろうどうしゃ)の立つべき(=立たなければならない。)時だ。 7 ふろがわく。 ○きょうはふろが立つ日です。 8 世の中にひろがる。人々から注意して見られる。 ○村田さんが会社をやめるといううわさが立っている。 ○ふたりは人の目に立たないような所で会っている。 ○ひょうばんが立つ。 9 風・きりなどが出る。 ○そとには風が立ってきたらしい。 ○きりが立ちのぼる。 10 はげしくなる。たかぶる。 ○海には高いなみが立っている。 ○あの話を聞いたときは、はらが立って(=いかりをおぼえる。)しかたがなかった。 ○気が立つ。 ○角(かど)が立つ。(=物言いや態度に人をひなんするようすがある。) 11 ある役目や地位におかれる。 ○さいばんのとき、村田さんは証人(しょうにん=じっさいにけいけんしたことやはんだんをのべる人。)に立ちました。 ○あの人は気持ちが大きいから、人の上に立てます。 ○今度はだれが大統領(だいとうりょう) <576> のこうほしゃ(=ある役目になりたいとのぞむ人。)として立つでしょうか。 12 ひらかれる。 ○となりの村に、馬市(うまいち)が立った。 13 つぶれないで、その状態をつづけることができる。 ○しっぱいをしたので、社長に対して顔が立たない。 ○収入(しゅうにゅう)が少ないので、思うようにくらしが立たない。 14 たしかなものになる。 ○行く所が決まらないので、計画が立ちません。 ○予算(よさん)が立つ。方針(ほうしん)が立つ。 15 用をすることができる。すぐれている。 ○女中は仕事がよくできるので、役に立ちます。/→やくだつ 〔役立つ]。 ○田中さんはふでが立つ。(=文章がうまい。) 16 すじが通る。 ○あの人の言うことは、すじみち(=りくつ)が立っていない。 Ⅱ(接尾語) ほかの動詞について、その意味を強くする。 ○おゆがわいて、にえ立っている。 ○人気がわき立つ。 **たちあが・る〔立ち上がる〕(動詞)** 1 すわったりねたりしていた者が、おき上がる。 ○名まえをよばれたので、いすから立ち上がった。 2 いきおいのなくなった者が、いきおいを取りもどす。 ○友だちのはげましによって、かなしみから立ち上がることができた。 3 事業などを始める。 ○せいふは青少年の不良化(ふりょうか=悪くなること。)防止(ぼうし=ふせぐこと。)に立ち上がった。 ○失業者(しつぎょうしゃ)のきゅうさい(=こまっている人をすくうこと。)に立ち上がる。 **たちどま・る〔立ち止まる〕(動詞)** 歩くのをやめてとまる。 ○きれいなものがあるので、立ち止まってショーウインドーを見ました。 ○あとがつかえていますから、立ち止まらないでください。 **たつ→たてる(581ページ)** **た・つ[経つ〕(動詞)** 時間がすぎる。 ○月日のたつのは、早いものです。 ○あまりおもしろかったので、時のたつのもわすれてあそびました。 ○もう日本へ来てから、二か月たちました。 ○お客さまがいらっしゃって少したったら、おかしを出してください。 ○あと三十分ぐらいたたないと、主人は会社から帰って来ないでしょう。 ○二十年たてばこの町のようすも、だいぶ変わるでしょう。 **た・つ[断つ・絶つ・裁つ](動詞)** 1 物をいくつかに切る。[裁] <577> ○この紙をこれと同じ大きさにたってください。 2 ふくを作るためにきれを切る。[裁] ○スカートを作るためにはまずきれをたたなければならない。 ○日本の着物のたち方はむずかしい。 ○たちもの。たちいた。 3 今までつづいていたあることをやめる。[断・絶] ○わたしは来年からたばこをたつことに決めました。 ○A国はB国との外交関係をたとうとしている。 ○その船はあらしのためしずんでしまったのか、れんらくをたってしまった。 ○池田さんは今までの親友との交際(こうさい)をたってしまった。 ○茶(ちゃ)をたって願(がん)をかける。(=神にねがいごとをする。) ○酒(さけ)をたつ。 4 進もうとするものの前に立ってじゃまをする。前に進めないようにする。〔断・絶] ○にげようとする敵(てき)の前に出て、敵のにげみちをたて。 ○電流(でんりゅう)をたてば電気は消える。 5 あるもの(こと)をなくする。〔断・絶】 ○悪い慣習(かんしゅう)の根(ね)をたつことはなかなかむずかしい。 ○命をたつ。(=ころす。死ぬ。) **たっしゃ〔達者〕(形容動詞)** 1 元気なこと。けんこうなようす。→げんき〔元気〕。 ○太田さんはわかいころスポーツをしたためか、八十になってもまだとても達者だ。 ○「みなさんお達者ですか。」「はい、おかげさまでみな達者にくらしております。」 ○「それではさようなら。」「さようなら。お達者で。」 ○あの老人(ろうじん)は足が達者で、今でも10キロぐらい歩いてもなんともない。 ○あのとしよりは目が達者なので、めがねをかけずに新聞を読んでいる。 2 あることをよく知っていてじょうずであること。→じょうず〔上手〕。 ○子どものくせに口が達者だ。(=わかいのに、よくしゃべる。) ○これは子どもが書いたとはとても思えないほど達者な字だ。 ○花子さんは英語が達者なので今ガイドになっている。 **だっせん〔脱線〕(名詞、〜する)** 1 はしっている汽車や電車の車がレールからはずれること。 ○電車が脱線してよこにたおれ、たくさんの人がけがをした。 ○国鉄(こくてつ=日本の国が造って持っているてつどう。)は脱線による事故(じこ)を少なくしようと、いっしょうけんめいである。 ○汽車はなだれ (=ゆきが山からかたまっておちてくること。)によって脱線してしまった。 2 話やすることが正しいみちからはなれて、ほかのほうへ行くこと。 ○大下教授の文学の講義(こうぎ)はときどきおもしろい話に脱線するので楽しい。 ○会議の議長はみんなの話が脱線しないように注意しなければならない。 ○このごろのわかい人たちのすること <578> は、おとなから見ると脱線が多いようだ。 **たった(副詞)** ほんのわずか。数量(すうりょう)の少ないことを表わすことば。「たったの」と連体詞的に使うこともある。 ○私はたった今おきたばかりで、顔もあらっていません。 ○早く着きすぎたので、会場にはたったひとりしかいなかった。→わずか。 ○私がえきに着いたとき、たった五分のちがいで汽車はもう出てしまっていた。→わずか。 ○いなかの汽車は東京の電車とちがって、のっているお客は私を入れてたったの三人だった。→わずか。 ○日本で3,500メートルより高い山はたった一つしかない。→わずか。 **たって(助詞)** 話しことばでしか使わない。 1 あることがらをかりに言い、そのことがらから考えて、ふつうならそうなるだろうと思われることが、そうならないというような文があとにつづく場合に使う。動詞・形容詞・助動詞の⑨につづく。「〜ぬ」「〜む」「〜ぐ」「〜ぶ」の五段活用の動詞では「~だって」になる。→ても。 ○泣(な)いておどかしたってだめですよ。 ○そんなに汚くなったくすりはいくらのんだってきかないでしょう。 ○よんだって返事もしない。何をおこっているのかしら。 ○どんなに急いだってもうまにあわない。 ○おこられたって私はやめないわよ。 ○少しぐらいいたくたってがまんなさい。 2 「〜ったって」の形で、「~といっても」「〜としても」の意味を表わす。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の③につづく。 ○逃(に)げようったって、もう逃がさないから。 ○高いったって、1万円ぐらいならしかたがないさ。 ○いくらしずかだったって、ガスも水道もないような不便(ふべん)な所ではこまるよ。 ○子どもだったってこのくらいのことはできろよ。 **だって(助詞)** →でも。 1 「だって」のついたことばが例外ではなく、「〜もやはり同じである」という意味を表わす。 ○先生だって人間ですものまちがえることもあるでしょう。 ○私だってそのぐらいのことはできますよ。 ○男でなければいけないんですか。女だってかまわないんでしょう。 ○親にだって言えないこともある。 ○デパートへわざわざ買いに行かなくても、近所の店でだって売っています。 2 同じようなことがらをならべ、それだけではなく、その他の場合も同じであるという意味を表わす。 ○あの人なら英語だって、フランス語だってできます。 ○田中さんだって、山田さんだってもうみんな来ていますよ。 ○アメリカへだって、ヨーロッパへだって行ける機会(きかい)があったのに、どうして行かなかったのですか。 ○4時までだって、5時までだって、あ <579> なたのいらっしゃる時までおまちしましょう。 3 「何」「だれ」「どこ」「いつ」のようなことばについて、「特別の物事(場所・人・時間)だけではなく、すべての」という意味を表わす。 ○だれだってお金があるほうがいいに決まっています。 ○そんなことはだれだってわからないでしょう。 ○おもちゃならなんだってよろこびます。 ○見たければいくらだって見せてあげますよ。 ○そんなものはちっともめずらしくないよ。どこにだってあるだろう。 ○あなたのごつごうのいい時、いつだってかまいません。 ○あの人はいつだって家にいない。 4 1度・ひとり・1円のような数量(すうりょう)を表わすことばについてあとにいつも打ち消しのことばがくる。「全然・・・ない」という意味を表わす。 ○私は学生時代には1度だってちこくなんかしませんでした。 ○そんな悪い子はひとりだっていません。 ○あの人から1円だってもらったことはありません。 ○私はおさけなど1滴(いってき=ほんの少し)だってのみませんでしたよ。 **だって(接続詞)** 話しことばで使う。 1 前の文の理由を言う場合に使う。 ○きょうは出かけてはいけませんよ。だって、あなたはかぜをひいているのだから。 ○計算(けいさん)をまちがえちゃったわ。だってあなたがあんまりそばでうるさく言うんですもの。 ○あの人、大きらい。だって、うそつきなんだもの。 2 相手のことばに対して、それに反対する気持ちを表わしたり、言いわけをしたりするような場合に、そのことばの初めにつける。→でも。 ○「もうねませんか。」「だって、まだ9時でしょう。」 ○「どうしてやめたの。」「だって、つまらないんだもの。」 ○「その本、わたしにかしてくださない。」「だめよ。だって、まだ読みおわっていないのよ。」 **たて(接尾語)** 動詞の②につづいて、「~して、すぐ」「~したばかり」という意味を表わす。 ○日本へ来たてのころは、何もわからなくてこまった。 ○ここにあるのは、どれもとりたてのくだものばかりです。 ○このかしはできたてのほやほや(=湯気(ゆげ)の立っているように新しいことを表わすことば。)です。 ○やきたてのパン。 ○揚(あ)げたてのフライ。 ○生みたてのたまご。 ○ペンキぬりたて。 **たてか・える〔立て替える〕(動詞)** ほかの人のために一時(=その時だけ)代わってお金をはらう。 ○電車ちんはわたくしが立て替えておきます。 ○こまかいお金がありませんから、立て替えておいてください。 <580> ○立て替えていただいたお金をお返しします。 ○立て替え(=「立て替える」の名詞の形。)を返してください。 ○立て替え金。 **たてかける→たてる (580ページ)** **たてなおし→たてる (581ページ)** **たてもの→たてる (581ページ)** **た・てる〔立てる〕(動詞)** →たつ〔立つ〕。 1 よこになっていた物やたおれていた物をおこす。まっすぐたてにする。 ○ひざを立てる。 ○風でたおれた木を立ててやった。 ○国のまつりの日には、はたを立てる。 ○立てふだを立てる。 2 けむり・ほこりなどを上へあげる。 ○強い風がふいて、すなぼこりをすごく立てている。 ○ほこりを立てないようにしずかに歩く。 ○汽車はけむりを立ててはしっている。 ○へやをあたためるために、おゆをわかして湯気(ゆげ)を立てている。 3 はげしくする。 ○船はなみを立てて、はしっている。 ○田村さんはすぐに腹(はら)を立てる(=おこる)ので、みんなにきらわれている。 ○角(かど)を立てる。(=人をひなんするような、悪く言うような、感情(かんじょう)・態度を表わす。) 4 戸(と)をしめる。→あける。しめる[締める]。 ○となりのうちは早くから戸を立てている。 ○家が古くなったので、戸をあけたり立てたりするのにぐあいが悪い。 5 ふろをわかす。 ○うちでは一日おきに、ふろを立てる。 ○きょうはおゆを立てましょう。 6 人に知れるようにする。 ○友だちに変なうわさを立てられて、こまっている。 ○うわさを立てる。 7 人をある地位につかせる。また、ある役目に決めて、使いに行かせる。 ○大統領(だいとうりょう)の候補者(こうほしゃ=ある役目になりたいとのぞむ人。)を立てる。 ○人を立てて交渉(こうしょう)する。 ○使いを立てる。 8 考えて作り上げる。 ○旅行の計画を立てている。 ○予定(よてい)を立てる。方針(ほうしん)を立てる。 9 世の中へ出す。世の中へしめす。 ○新しい学説(=学問上のあることについての意見。)を立てる。 10 一だん高いものとして、取りあつかう。 ○年よりを立てておくことにしよう。 ○親を親として立てる。 ○顔を立てる。 11 物事をりっぱにやりとおす。 ○戦争で手がら(=人にほめられるようなりっぱなはたらき)を立てた。 ○こわれたものもなおして役に立てる。 12 その状態をつづけていく。- ○わずかの収入(しゅうにゅう)で、ようやくくらしを立てている。 ○生計を立てる。 13 声や音を出す。 ○子どもがねていますから、音を立てないように歩いてください。 ○大きな声を立てないでください。 <581> **たてか・ける〔立て掛ける〕(動詞)** 「~に立て掛ける」の形で使う。 ほかのものによりかからせて立てる。 ○たおれないように、かべにかさを立て掛けました。 ○へいにほうきが立て掛けてあります。 **た・てる〔建てる〕(動詞)** →たつ〔建つ〕。 1 たてものを造る。 ○この家は10年前に建てました。 ○この近所に大統領(だいとうりょう)のどうぞうが建てられるそうです。 ○えきの前に10かいのビルディングを建てています。 ○前に大きい家を建てられたので、このへやに日があたらなくなった。 ○建てなおす。建てかえる。建て売り。建てまし。 2 そしきを作る。物事を始める。 ○新しい会社を建てるので、社員をもとめています。 ○きょうは国を建てた記念日(きねんび)です。 **たてなおし〔建て直し〕(名詞)** 古い建物をこわして、新しい建物を造ること。 ○これは建て直しの家ですから、あまりもたないでしょう。 **たてもの〔建物〕(名詞)** 人が住んだり、仕事をしたり、物を入れたりするためにこしらえたもの。けんちくぶつ。→けんちく〔建築]。 ○この通りにはりっぱな建物がならんでいる。 ○あの建物をこわして、何を建てるのでしょう。 **た・つ〔建つ〕(動詞)** →たてる〔建てる〕。 たてものができあがる。 ○ちょっとの間にずいぶん家が建ちましたね。 ○うちの前に家が建ったので、くらくなりました。 ○この学校は建ってから、もう30年たちました。 **た・てる〔立てる〕(接尾語)** 動詞の②につづいて、「強く〜する」「くりかえし〜する」などと、意味を強めて言う場合に使う。 ○学生の寮(りょう)にどろぼうがはいったらしく、あちこちのへやで金がぬすまれたといって、学生がさわぎ立てている。 ○今度の事件(じけん)については、あまりニュースの価値(かち)がないとみえて、新聞では Präsident より書き立てなかった。 ○よっぱらいが、みちのまん中で、何かわけのわからないことをわめき立てている。 ○言い立てる。呼(よ)び立てる。 **たとえ〔譬・喩〕(名詞)** 1 わかりやすく説明するために、それににたことを言うこと。またその話。 ○「さるも木から落ちる。」というたとえのとおり、どんなにじょうずな人でもしっぱいすることがある。 <582> ○「来年のことを言えばおにがわらう。」というたとえがあります。 ○日光(にっこう)はゆうめいな所なので「日光を見ないうちはけっこうと言うな。」というたとえがあります。 ○おかあさんはイソップのうさぎとかめのたとえを引いて、子どもに話をしています。 ○あまりてきとうなたとえではないかもしれないが、むかしこんな話があります。 2 同じような内容をもった例。 ○金にこまって友だちをだますというようなたとえは、世の中に多い。 **たとえ(副詞)** もし〜だとしても。かりに。「たとえ~とも」「たとえ〜ても」「たとえ〜でも」などの形で使う。「たとい」とも言う。 ○たとえ雨がふっても、その会にしゅっせきします。 ○たとえどんなにいそがしくても、やくそくをわすれてはいけません。 ○たとえどんなことがあっても、考えを変えません。 ○たとえじょうだんでも、そんなことを言ってはいけません。 ○たとえ夜どんなにおそくねようとも会社におくれるようなことはしません。 ○たとえ親の命令であろうとも、正しくないことはしない。 **たとえば〔例えば〕(副詞)** 前にのべたことを受け、「例をあげて言えば」という意味を表わす。 ○スポーツ、たとえばテニスややきゅうなどをなさいますか。 ○なれないことをすると、しっぱいしやすいです。たとえばこの料理もその一つの例です。 ○からだに害(がい)のあるもの、たとえばさけやたばこはのまないほうがいいですね。 ○物を買うときには、よく調べなければなりません。たとえば家や土地などを買う場合、調べずに買ったらとんでもないことになるおそれがあります。 ○たとえばあなたにもしものことがあったとしたら、あなたの子どもさんたちはどうなるでしょう。 ☆「たとえば」は名詞ではないので、「たとえばをあげてください。」などと言ってはいけない。ふつうは「例をあげてください。」と言う。 **たと・える〔譬える・喩える〕(動詞)** →たとえ〔譬え・喩え〕。 あることをわかりやすく説明するために、それににたことをあげて説明する。 ○ふたりは会うたびにけんかをする。たとえて言えば、犬とさるのなかだ。 ○わたくしたちの一生は、旅にたとえることができる。 ○月日のたつのははやいので、矢のとぶのにたとえられる。 ○田中さんは花にたとえたら、バラでしょう。 ○花が一面にさいている美しさは、たとえようもない。(=ほかのもので表わすことができない。) ○たとえてみれば。 **たな〔棚〕(名詞)** 1 いたをよこにわたして、その上に物をのせるところ。 ○台所(だいどころ)のたなに、なべをのせておきます。 ○本やどうぐをうまくかたづけておくた <583> めに、たなを造ってもらいました。 ○これはあまり使わないものですから、たなに上げておきましょう。 ○にもつを電車のたなにおいたら、わすれてしまいました。 ○たなに上げる。(=かまわないで、そのままにしておく。知らないようすをして、問題にしない。) ○自分のことはたなに上げて、人のけってん(=悪い性質)を言う。 ○たなからぼたもち。(=思ってもいないしあわせが来ること。) ○かざりだな。本だな。あみだな。 2 ぶどう・ふじなどを平らにはわせるために造ったもの。 ○ぶどうのたなを造る。 ○ふじだな。 **たに〔谷〕(名詞)** 山と山の間の急にひくくなっている所。 ○山のぼりをしていた人が、不注意のため谷に落ちてしまいました。 ○山をこえ=谷をこえて、ここまで来ました。 ○谷川(たにがわ=谷をながれる川)のながれにそって山みちを歩きました。 ○谷ま(=谷の中)に美しい花が、さいていました。 ○谷あい(=谷ま)。 **たにん〔他人〕(名詞)** 1 ほかの人。よその人。→じぶん〔自分〕。 ○他人のことばかり心配しないで、自分のことをしっかりしなさい。 ○兄弟なのに、そんな他人ぎょうぎ(=親しい間なのに親しみがなく、他人のようにすること。)はやめてくれ。 ○うちで楽ばかりしていないで、他人のめしを食って(=家庭をはなれて、ほかのうちではたらいて)来なさい。 2 血(ち)のつながっていない人。親類でない人。→しんるい [親類〕。 ○あの人はあかの他人(=全然血のつながっていない人。)です。 ○あのかたは田中さんとそっくりですが、あれは他人のそらに(=全然血がつながっていないのに、よくにていること。)ですね。 ○とおい親類より近くの他人。(=何事かある場合には、近くの人でなければたよりにならないという意味。) ○兄弟は他人の始まりと言われている。 3 そのことに関係のない人。 ○他人は口を出さないで、だまっていなさい。 **たね[種] (名詞)** 1 くさや木が、芽(め)を出すもとになるもの。 ○春になったら、やさいの種をまきましょう。 ○まかぬ種ははえぬ。(=原因を作らなければ結果をえることはできないことのたとえ。何もしないでいい結果をのぞんでも、えられないこと。) 2 くだものの中にあるかたいもの。 ○種をのみこんでしまった。 ○このごろは種のないぶどうがたくさんあります。 ○すいかには種がたくさんありますから、食べるときにはお出しなさい。 3 物事がおこる原因。話・記事などのざいりょう。 ○おもちゃが子どもたちのけんかの種になります。 ○親にとって子どもの入学試験は、心ばいの種です。 ○となりの人に会いましたが、話の種がなくてこまりました。 <584> ○くろう(=苦しみ)の種。うわさの種。なみだの種。 ○ニュースの種。小説の種。種切れ(ぎれ)。新聞の特種(とくだね)。 4 かいきゅう。生活の程度。 ○あのデパートは、客の種がいい。 ○客種(きゃくだね)。 5 人間や動物などのけっとう(=血(ち)のつながり)。 ○種のいいうま。 **たねまき〔種播き〕(名詞)** 種をはたけなどの土の中におくこと。 ○このやさいの種まきはいつごろがよいでしょうか。 **だの(助詞)** 物事をならべてあげる場合に使う。「だの〜だの(~だの)」「~だの〜など」の形で、たくさんあるものの一部分だけをあげる。→や。とか。 ○このクラスには中国人だの、タイ人だの、インドネシア人だのいろいろな国の学生がいます。 ○小学校に入学した子どものために、つくえだの、本ばこだの買いそろえてやらなければなりません。 ○くだものやの店先には、なしだの、かきだの秋のくだものがならんでいます。 ○おかしだの、くだものだのといろいろ食べたので、おなかがいっぱいです。 ○行くだの、行かないだのはっきりしないんだね。早くどちらかに決めなさい。 ○へや代が高いだの、食事がまずいだのと文句(もんく)ばかり言う。 ○きらいだの、すきだのって言わないでなんでも食べなければいけません。 **たのし・い〔楽しい〕(形容詞)** →くるしい[苦しい〕。 心が明るくて、ゆかいな気持ちであるようす。 ○旅行は楽しいものですね。 ○仕事が楽しければ、けっこうですね。 ○ひさしぶりに友だちに会って、ほんとに楽しかった。 ○きょうはクリスマスですから、歌を歌って楽しくすごしましょう。 ○子どもたちは楽しそうに、やきゅうをしています。 ○いっしょに山へ行ったことは、楽しい思い出です。 ○けしきのいい海べで、毎日楽しくくらしています。 ○楽しいお正月。楽しい日よう。 (関連語)①楽しがる。 **たのしみ〔楽しみ〕(名詞)** →くるしみ〔苦しみ〕。 楽しいこと。楽しむこと。 ○夏休みがおわってしまったので、もう楽しみがありません。 ○いい音楽を聞くのが、わたくしの楽しみです。 ○つりを楽しみとする。 ○旅行のおみやげを楽しみにまっています。 ○子どもがりっぱになるのを楽しみに生きてきました。 ○あとはこの次のお楽しみに。 **たのし・む[楽しむ〕(動詞)** 1 楽しく思う。あることによって自分の心をなぐさめる。→くろしむ[苦しむ〕。 ○父は休みの日にはゴルフをして楽しんでいる。 ○話し相手がないのでひとりで絵をかいて、楽しんでいる。 <585> ○テレビがあれば、うちで楽しめます。 ○いい音楽は人の心を楽しませる。 ○海岸(かいがん) へ行って夏休みを楽しもうと思っている。 2 これから先のことに期待(きたい)をかける。 ○事業の成功(せいこう)を楽しみにしで、毎日がんばっている。 ○親は子どもの成長(=大きくなること。)を楽しんでいる。 **たのしみ→たのしい (584ページ)** **たのみ→たのむ (585ページ)** **たの・む〔頼む〕(動詞)** 1 物事をしてもらうように、または、しないようにおねがいする。ねがう。 ○友だちに手紙を出してくださいと頼みました。 ○山田さんに頼んだら、きっとお金をかしてくれるでしょう。 ○田村さんは頼まれたことを、ことわらずに引き受けてくれました。 ○子どもが急にねつを出したから、おいしゃさんを頼んでください。 ○女中に赤んぼうを頼んで、しばいを見に行きました。 ○頼み(=「頼む」の名詞の形。)を聞き入れる。 ○頼みごと。頼みこむ。 2 信じてたよりにする。それを力としてたよる。 ○あのかたは自分の力を頼みすぎたので、しっぱいしました。 ○金持ちなので金の力を頼んで、争うつもりらしい。 ○一家のはしらと頼む人に死なれました。 ○才能(さいのう)を頼む。力を頼む。せいりょくを頼む。 **たのみ [頼み〕(名詞)** ○私は父の頼みで本屋に行って本を買った。 ○私の頼みを聞き入れてくれた。 ○頼みにしていますから、よろしくねがいます。 ○頼みになる。(=たよることができる。) ○頼みのつなが切れる。(=たよるものがなくなる。) **たば[束]** Ⅰ(名詞) いくつかの物をなわやひもなどで一つにしばったもの。 ○農民(のうみん)がいねをたばにしている。 ○あの人はお金持ちで、きょうも一万円札(さつ)のたばをいくつも銀行へ持って行った。 ○春になると子どもたちは広いのはらに出て花のたばをいくつも作る。 ○花たば。 Ⅱ(接尾語) なわやひもでしばったものを数えるときに使うことば。 ○「この花は一たばいくらですか。」「一たばなら50円ですが、二たばなら90円でお売りします。」 ○いね五たば。 **たばこ〔煙草〕(名詞)** ポルトガル語のtabaco。 ○わたくしはたばこをのみません。 ○たばこはからだに悪いのですが、なかなかやめられません。 ○一日にたばこを何本ぐらいすいますか。 ○はまきはたばこより害(がい)が少ないそうですが、ねだんが高くて、のめ <586> ません。 ○お客さまはたばこをあがりますから、はいざらを用意しておいてください。 ○たばこ屋。たばこ代。たばこ銭(せん)。たばこのみ。たばこ入れ。たばこぼん。 ○まきたばこ。きざみたばこ。 **たば・ねる〔束ねる〕(動詞)** 1 いくつかの物をなわやひもで一つにしばる。 ○女はふろからあがったあと髪(かみ)をたばねた。 ○毎朝近くの村から子どもが小さくたばねた花たばを売りに来る。 ○夫(おっと)が切るえだを妻(つま)がそばからたばねている。 ○早くしないと、くらくなるから早くこのまき(=火にもすために木を切ってかわかしたもの)をたばねよう。 2 ある団体(だんたい) などを一つにまとめてその上に立ち、それをかんとくする。 ○主人がさけをのんでばかりいては、店をたばねることはできない。 ○社長(しゃちょう)はもっとしっかり社員(しゃいん)をたばねてほしい。 **たび[旅](名詞)** 家をはなれてしばらくほかの土地へ行くこと。→りょこう〔旅行〕。 ○わずか三日の旅でしたが、つかれてしまいました。 ○空の旅はいいですね。それにくらべて汽車の旅は時間ばかりかかってたいくつですね。 ○仕事がかたづいたので、四、五日旅に出ようと思っています。 ○田中さんはきょうヨーロッパへの旅に立った。 ○旅先。旅じたく。旅立つ(だつ)。旅なれている。 ○旅は道づれ世はなさけ。(=旅をするときにはいっしょに旅をする人があればたよりになっていいように、世の中の生活もおたがいに助け合って生きていくのがいい。) ○旅の恥(はじ)はかきすて。(=旅ではそこに長くいないから、はずかしいことをしても平気だ。) **たび[度]** Ⅰ(名詞) 1 その時ごとに。〜する時はいつも。「~に」の形で使う。 ○子どもは会うたびに大きくなっている。 ○クリスマスのたびに新しいようふくをこしらえます。 ○この町へ来るたびにわたくしをたずねてくれます。 ○卒業の時とったしゃしんを見るたびに学生のころを思い出します。 ○銀行へ行くたびに長い間またせられる。 2 くり返す度数。 ○たびかさなる地震 (じしん)に町の人人は心配しています。 ○はじめのうちはへたでしたが、たびをかさねるうちにおどろくほどじょうずになりました。 Ⅱ(接尾語) 数を表わすことばについて度数を表わすことば。→かい〔回〕。ど〔度]。 ○このチームは試合でみたびつづけてかちました。 ○西川さんはいくたびか事業にしっぱいしたが、ついにせいこうした。 <587> ○ひとたび。ふたたび。よたび。いつたび。 **たびたび〔度々〕(副詞)** 何度も、くりかえして。「ときどき」より度数が多い。→なんども〔何度も]。 ○あのかたはからだがよわいのでたびたび学校を休みます。 ○用事がないのにたびたびたずねて来ます。 ○女中はまちがったことをするのでたびたびおくさんにしかられます。 ○会社におそくまでいるので、ゆうはんはたびたび外で食べます。 ○たびたびのほうもんで、子どもたちは田中さんと親しくなった。 ○たびたびのことですみませんが、また電話をかしてくださいませんか。 **たぶん〔多分〕** Ⅰ(副詞) たいてい。おそらく。かなで書くことが多い。あとに「でしょう」「だろう」のことばがくることが多い。→たいてい〔大抵〕。 ○山田さんは病気ですから、会議にたぶん出られないと思います。 ○ほしがたくさん出ているから、あしたはたぶんいいお天気だろう。 ○子どもにたのみましたから、たぶんわすれたのでしょう。 ○ベルをおしてもだれも出て来ませんから、たぶんるすでしょう。 Ⅱ(形容動詞、〜な・〜に) たくさん。多く。→たくさん[沢山]。おおく〔多く]。 ○あの人にはわがままなところが多分にある。 ○病気はがんのうたがいが多分にある。 ○多分なほうびをいただきました。 ○けっこうな品を多分にちょうだいして、ありがとうございました。 **たべすぎ→たべる (587ページ)** **たべもの→たべる (587ページ)** **た・べる〔食べる〕(動詞)** →くう〔食う〕。 1 かんでのみこむ。「くう」のていねいな言い方。→あがる。めしあがる。いただく。 ○もう十二時ですから、いっしょにではんでも食べませんか。 ○たくさん食べるとふとるので、あまり食べないように気をつけています。 ○朝おそくおきたので何も食べずに来ました。 ○わたくしはなまのさかなは食べられません。 2 生活していく。 ○一か月二万円ではとても食べられません。 ○わずかの収入(しゅうにゅう)で五人のかぞくを食べさせるんですから、苦しいです。 **たべすぎ[食べ過ぎ〕(名詞)** 度をすごして食べること。ちょうどいいりょうよりも多く食べること。 ○ごちそうがたくさんありますから、食べ過ぎをしないようになさい。 ○気持ちが悪いのは食べ過ぎのためでしょう。おひるにあんなにたくさん食べたのだから。 **たべもの〔食べ物〕(名詞)** 食べるもの。→のみもの[飲み物]。 ○おなかがすいています。何か食べ物はありませんか。 ○さむいですから、あたたかい食べ物が <588> ほしいです。 ○食べ物にすききらいはありません。 ○犬に食べ物をやってください。 ○食べ物に気をつける。食べ物がいい。食べ物が悪い。食べ物が足りない。 ○おいしい食べ物。まずい食べ物。 **たま〔玉・球・珠〕(名詞)** 1 まるい形のもの、ボール・電球(でんきゅう)など。 ○電気のたまが切れてしまったから、新しいのにかえてください。 ○落としたので、めがねのたまがわれてしまった。 ○あの人は、頭にてっぽうのたまが当たって、なくなったのです。 ○せんしゅの顔には、たまのあせ(=大つぶのあせ)がながれていた。 ○たまを打つ。たまを受ける。 ○目だま。ガラスだま。五円だま。しゃぼんだま。ふうせんだま。 ○そろばんのたま。パチンコのたま。 2 まるい形にみがいたほうせきやしんじゅ、また美しいものやだいじなものをたとえて言うことば。 ○玉にきず。(=ひじょうにりっぱなものにわずかな欠点(けってん)があること。) ○その声のよさは玉をころがすよう(=声のきれいなことのたとえ)だった。 ○玉のこしにのる。(=自分よりずっと身分の高い人や金持ちのよめになること。) ○玉のような(=ふといていてかわいい)男の子。 **たまご〔卵・玉子〕(名詞)** 1 とり・むし・さかななどのめすから生まれるまるい形をしたもの。〔卵〕 ○さかなは卵を生みに、川を上ってくる。 ○卵がかえる。卵をかえす。 2 にわとりの卵〔玉子]。 ○私はなまの卵を食べません。 ○これは産みたての卵です。 ○ゆで卵。半じゅく卵。 3 まだ一人前にならない人。 ○むすこは医者 (いしゃ)の卵です。 **たまに(副詞)** めったにないようす。時たま。まれ。→ときどき。よく。めったに。 ○私はたまに映画を見に行きます。 ○たまには旅行をしたいですね。毎日仕事におわれていますから。 ○田中さんはいそがしいらしくて、たまにしかたずねて来ません。 ○山田さんが会社を休むことは、たまにしかない。 (関連語)たまたま。「たま」より少し多い。 ☆ にたことばに「めったに」「ほとんど」などがあるが、この二つはあとに打ち消しをともなう点でちがう。 ○たまに来る。(=めったに来ない。ほとんど来ない。) **だま・す[騙す〕(動詞)** 1 うそをついてほんとうだと思わせる。→ごまかす。 ○あの人は人をだますことがじょうずだ。 ○人をだましてはいけない。 ○人をだまして悪い品物を高く売りつける商人(しょうにん)が多くなった。 ○あの女の人はだまされて、あの男とけっこんした。 ○人をだまそうとして、自分がだまされた。 <589> 2 きげんをとってなだめる。 ○ないている子をだまして、ねかせる。 **たまらない(連語)** 1 がまんができない。どうすることもできない。形容詞・形容動詞の②といっしょに使うことが多い。「たまりません」の形でも使う。 ○へやにはストーブがないから、さむくてたまらない。 ○入学試験に合格(ごうかく)したときはうれしくてたまらなかった。 ○きずがいたくてたまらないので、病院(びょういん)へ行ってみてもらった。 ○母の病気が心配でたまらない。 ○みんなの前で歌を歌うのが、いやでたまらない。 ○風の強い日に火事がおこったのだから、たまらない。たちまちもえてしまいました。 ○相手は世界一のせんしゅなのだからたまらない。すぐにまけてしまった。 2 「~てはたまらない」の形で、特に「こまる」「いやだ」という意味を表わす。 ○こんなはずかしいことを人に話されてはたまらない。 ○今晩(こんばん) もとなりのへやではレコードをかけている。毎晩こんなにうるさくてはたまらない。 ○どんなにからだがじょうぶな人でも、三日も徹夜(てつや=一晩(ひとばん)じゅうおきていること。)で仕事をさせられてはたまりません。とうとう病気になってしまいました。 **だまりこむ→だまる(589ページ)** **たま・る〔溜まる〕(動詞)** →ためる〔溜める〕。 1 物が一つの所に集まる。物が次々にふえて多くなる。 ○ごみがたまったら、すててください。 ○よくそうじをしないので、ほこりがたなっています。 ○子どもの目には、なみだがいっぱいたまっていました。 ○みちが悪いので、ひくい所に水がたまっていてこまります。 ○水たまり。 2 物事が次々におこって、かたづけなければならないことがたくさんのこっている。 ○会社を休んだので、仕事がたくさんたなっている。 ○しばらくろすにしたので、返事を書く手紙がたまってしまった。 3 ちょきんや借金(しゃっきん=かりた金。)が多くなる。 ○三十年も銀行につとめているから、だいぶお金がたまっただろう。 ○家賃(やちん=家をかりている人がはらう金。)が三か月も、たまってしまった。 ○借金がたまると、返せなくなりますよ。 ○ごみはよくたまるが、金はかんたんにはたまらない。 ○はらいがたまる。 **だま・る[黙る〕(動詞)** 1 物を言わない。話さない。 ○彼は何を言っても、黙っていい返事をしない。 ○いつもおしゃべりのあの人がきょうは黙っていて何も言わない。どうしたのだろうか。 <590> ○こんなことをされてはもう黙ってはいられない。 ○お黙りなさい。 ○黙れ。 2 ゆるしてもらわない。ことわらない。「~って」の形で使われる。 ○黙って外出してはいけません。 ○先にことわるように言ってあるのに、彼は黙って学校を休んだ。 **だまりこ・む [黙り込む〕(動詞)** 一言(ひとこと)も物を言わない。 ○話しかけても返事もしないで、黙り込んでいる。どうしたのだろうか。 **ため〔為〕(名詞)** 1 役にたつこと。りえきがあること。 ○ためを思えばこそ、いやなことも言う。 ○これは子どものためになる本です。 ○わたくしはあなたのしょうらいのためを思って、きびしくするのです。 ○多くの青年たちが国のために戦って、死んでいきました。 ○あなたのためならば、どんなことでもするつもりです。 ○エゴイストだから、自分のためになることしかしない。 ○だれのためでもない。あなたのために言っているのだ。 ○自分のためにする。会社のためにはたらく。 2 目的を表わすことばで、つねに名詞の、または動詞かそれに助動詞がついたものの④につづく。 ○けっこんのため、お金をためている。 ○入学試験のために、夜おそくまで勉強している。 ○友だちは金をかりるために、たずねて来た。 ○ことばの意味を知るために、宇引きを引く。 ○雨がふってもこまらないために、かさを持って行く。 3 理由・原因を表わすことばで、つねに「名詞+の」または形容詞・動詞に過去形の助動詞がついたものの④につづく。 ○病気のため学校を休みました。 ○友だちがたずねて来たため、やくそくの時間におくれてしまった。 ○自動車がしょうとつしたのは、不注意のためです。 ○風が強かったために、船が出ませんでした。 ○頭が重いのは、空気が悪いためです。 ○あの人はキリスト教のために、生きる力をあたえられました。 4 「名詞+の」に続いて、その身に関係することを表わす。→とって。 ○彼は私のためにはおじに当たる人だ。 **だめ(形容動詞)** 1 役にたたないようす。むだなようす。できないようす。 ○彼はいくら注意してもだめだ。→むだ。 ○もうこのとけいは古くて、なおしてもだめだ。→むだ。 ○あの人は教師(きょうし)としてはだめだ。 ○することなすことがみんなだめになる。 ○いくらお金を持ってきても、だめなものはだめだ。 2 「………………してはいけない」の意に使う。 ○あぶないから、そんなことをしてはだ <591> めだ。 ○だめだとあれほど言ったのに、どうしてそんなことをしたのか。 ○だめ、だめ、そんなことをしては。 3 物事が悪い状態になること。 ○彼はあんな悪い友だちとつきあっていてはだめになる。 ○夏はあついから、食べ物がすぐだめになる。→くさる〔腐る〕。 ○医者(いしゃ)の話によると、彼はもうだめらしい。→しぬ「死ぬ]。 ○だめなやつ。 **ためいき〔溜(め)息〕(名詞)** 心配したり、がっかりしたりしたとき、思わず口から出てくる大きな息(いき)。 ○子どもがあまりけんこうでないので、これから先どうなることかと思うと、ため息が出る。 ○ため息も出るさ。毎日いやなことばかりだもの。 ○子どものことが心配になるのでしょう。毎日ため息ばかりしている。 ○収入(しゅうにゅう)が少ないのでいつになったらけっこんできるだろうかと言って、ふたりはため息をついた。(=出した。) **ためし→ためす(591ページ)** **ためしに→ためす(591ページ)** **ため・す[試す〕(動詞)** ほんとうであるかどうか。それでいいかなどをじっさいに調べてみる。→こころみる〔試みる〕。 ○このナイフがほんとうに切れるかどうか、ためしてごらんなさい。 ○先生は生徒がよくわかったかどうか、ためすために試験をする。 きかいに故障(こしょう)がないかどうかうか、一度ためそうと思っています。 ○えきまで何分で歩けるかためしてみよう。 ○力をためす。 **ためし[試し〕(名詞)** 1 ためしてみること。こころみ。 ○ためしだから、うまくいくか、どうかわからない。 ○物はためしだ (=物事はあきらめないで、とにかく一度はやってみるものだ。)、一つやってみましょう。 2 以前ためしたことがら。先例。「~がない」の形で使う。 ○そんなことは聞いたためしがない。 ○いつたずねても、家にいたためしがない。 **ためしに〔試しに〕(副詞)** ためすために。こころみに。 ○このペンは書きやすいかどうか、ためしに書いてみろ。 ○これはたいへんべんりですから、ためしに使ってごらんなさい。 ○ためしにやってみる。 **た・める[溜める〕(動詞)** →たまる[溜まる〕。 1 ものを集めてふやす。 ○バケツに水をためる。 ○ごみをあまりためないで、少したまったらすててください。 ○子どもは目になみだをいっぱい、ためていた。 2 次々におこる物事をかたづけないでのこす。 ○仕事をためてしまうと、あとでこまります。 ○夏休みのしゅくだいをためて、親に手つだってもらう。 <592> 3 金を使わないでふやす。借金(しゃっきん)などをかさねる。 ○あの人は金をためることばかり考えている。 ○家賃(やちん=家をかりている人がはらう金。)をためると、あとではらえなくなる。 ○はらいをためる。 ○そんなにお金をためて、だれにのこしていくつもりですか。 **たやす・い(形容詞)** →こんなん〔困難〕。かんたん〔簡単〕。やさしい。 やさしく、かんたんである。「た」は接頭語。 ○このごろはアメリカへは、たやすく行けます。 ○言うのはたやすいが、行なうのはむずかしい。 ○あの人はなんでもたやすく引き受ける。 ○一言(ひとこと)あいさつするだけなら、たやすいご用です。 ○試験はむずかしいから、そうたやすく百点は取れません。 ○こんな安い月給 (げっきゅう)では、家をたてたくても、そうたやすくはできません。 ○たやすい仕事。 **たより[便り〕(名詞)** 手紙。知らせ。 ○国の母からたよりがないので、心配しています。 ○むすこはこのごろちっともたよりをよこしません。 ○お国へ帰っても、ひまなときには、たよりをくださいね。 ○入学試験の結果は、いつ発表になりますか。いいたよりをまっています。 ○田中さんがフランスにいることを、風のたより(=どこからともなくつたわるうわさ。)に聞きました。 ○もうさくらのさくころですね。花のたよりをまっています。 ○花だより。アメリカだより。 **たよ・る〔頼る〕(動詞)** 1 たすけてもらおうとしてよりかかる。「~にたよる」の形で使うことが多い。 ○人にばかりたよっていないで、自分の力でやってごらんなさい。 ○私にはたよって行く兄弟がありません。 ○つかれたので、つえにたよらなければ、いちばん上まで上がれません。 2 関係のある人をもとめて行く。「~をたよる」の形で使う。 ○いなかの友だちはわたくしをたよって上京して来た。 ○知り合いをたよって、つとめぐち(=つとめるところ。)をさがす。 **たら(ったら)(助詞)** 1 多く、人を表わすことばのあとについて、その人を悪く言うような場合に使う。→てば。 ○おとうさんたらまだ帰っていらっしゃらないの。 ○私ったらまたまちがえちゃった。 ○君ったら、ぼくがこまっていてもちっとも助けてくれないんだね。 ○このとけいったらすぐとまってしまってだめなんだ。 <593> 2 相手の人が自分の思うようにしないときに、そうさせようとしてよびかける場合に使う。→てば。 ○早くしてったら。おそいなあ。 ○いいかげんにねなさいったら。もう1時すぎてますよ。 ○ねえ、おかあさんだら。いいでしょう。 ○やめてよ。ね、いやだったら。 **だらけ(接尾語)** 「~がひじょうに多いこと」「~がたくさんついていること」という意味を表わす。その場合、「それでよごれている。」「それはよくない」などという気持ちがいっしょに表わされることが多い。 ○けがをして血 (ち) だらけになった。 ○このへやは何年も使わないので、ほこりだらけだ。 ○フットボールの試合中に雨がふってきて、選手(せんしゅ)はみんなどろだらけの顔になった。 ○うっかりしてバケツの水をこぼしたので、家じゅうが水だらけになってしまった。 ○あっちにもこっちにも借金(しゃっきん)だらけで、くびが回らない。(=どうしようもない。) ○紙くずだらけ。ごみだらけ。きずだらけ。あかだらけ。毛(け)だらけ。 **だらし(名詞)** 物事や人のようすがきちんとしていること。ほとんどの場合「だらしのない。」「だらしがない。」の形となる。 ○ふくのボタンはとれているし、くつ下はやぶれているし、あの男のかっこう(=ようす)は全くだらしがない。 ○ふだんはしっかりしているが、酒(さけ)をのむとだらしがなくなる。 ○彼はうそをついたり、やくそくをやぶったり、道徳的(どうとくてき)にだらしのない男だ。 ○あの家はそうじもよくしていない、だらしのない家だ。 **だらしない(形容詞)** ○へやをだらしなくしておかないで、きれいにかたづけなさい。 ○おびをきちんとしめずに、だらしなくたらした女。 ○お金にだらしない男。 **たらず[足らず〕(接尾語)** 数量(すうりょう)や時間の長さを表わすことばにつづいて、「それと同じか、少し少ないぐらいで、それより多いことはない。」という意味を表わす。→あまり[余り〕。いじょう〔以上]。 ○10キロ足らずのものを、ひとりで持てないということはないでしょう。 ○会員は全部で30人ぐらいいるのに、きょうの会に出たのは20人足らずでした。 ○わたしの家は、あの銀行のかどをまがって100メーメル足らずの所です。 ○ここから駅(えき) までは、ゆっくり歩いても1時間足らずで行けます。 ○たしか1,000円足らずで買えると思います。 **たり(だり)(助詞)** いろいろな動作または状態などをならべて言い、「〜や〜や〜などをする(のようす)」という意味を表わす。「や」は体言につづくが、「たり」は動詞・形容詞・形容動詞および助動詞⑨につづく。「〜ぬ」「〜む」「〜ぐ」「〜ぷ」の五段活用の動詞では、「だり」となる。 1 ふつう「~たり〜たりする」「~たり・・・・・・する」の形で使う。 <594> ○見たり聞いたりしたことを作文に書いてごらんなさい。 ○夏休みは海へ行っておよいだり、山にのぼったり、小説を読んだりして過ごしました。 ○先生は学生に本を読ませたり、質問に答えさせたり、字を書かせたりします。 ○ホテルでは、へやがりっぱだったり、へやにふろ場がついていたりすると、ねだんはずっと高くなる。 2 特に反対の意味のことばを二つならべて、その動作・状態がくり返される意味を表わす。 ○動物園(えん)のくまは、おりの中を行ったり、来たりしている。 ○人間はみんな、よろこんだり、かなしんだりして、一生をおわるのだ。 ○このごろはさむかったり、あたたかかったりして、天気が定まらない。 3 同じ種類の物事の中から、特に一つだけを例としてあげる場合に使う。「~たりなど」の形で使うことが多い。 ○うそをついたりなどしてはいけません。 ○これは父がたいせつにしているものだから、こわしたりなどしたら、たいへんだ。 ○もし品物があまりよくなかったりしたら、買うのはやめます。 **だり→たり(593ページ)** **た・りる〔足りる〕(動詞)** 1 じゅうぶんである。→じゅうぶん〔十分〕。たる〔足る〕。 ○えんぴつを5本買うのに、100円あれば足りる。 ○六人集まるのなら、いすが一つ足りません。 ○いくらあっても、足りないものはお金です。 2 まにあう。 ○いまこと足りていますから、いりません。 ○田中さんの家へ行きましたが、ご主人がるすだったので、用が足りませんでした。 3 それだけのかちがある。「~に足りる。」の形で使う。 ○これは一読する(=一度読む)に足りる本だ。 ○山田さんは、たのむに足りない人だ。 4 けってん(=悪いところ。)がある。「足りない」の形で使う。 ○あの人は、少し頭が足りない。(=ばかだ。) ○足りないところがあっても、おたがいに助け合っていきましょう。 **た・る[足る〕(動詞)** 1 ある物が必要なだけある。じゅうぶんである。たりる〔足りる〕。「足りる」の文語的な言い方。 ○このへやは百人を入れるに足るひろさがある。 ○このへやをかりるには月1万円では足らない。 ○一日に使う金は五百円で足る。 2 ある事をするだけのかちがある。→たりる〔足りる〕。 ○この本はよい本なので一読するに足るだろう。 ○山田さんは心がせまく自分のことしか考えない男なので、共に(=いっしょに)語るに足らない。 3 まんぞくする。 <595> ○足ることを知る者はこうふくである。 **たる(助動詞)** →なる。 「である」という意味の文語的な言い方。現代語では名詞にともなわれて、連体修飾語として使われるだけ。人の状態・身分・性別などを表わす名詞を受けることが多く、その名詞を強めて言う場合に使う。 ○学生たるものが、勉強もしないであそんでばかりいてはいけない。 ○夫(おっと)たるものは夫らしく、妻(つま)たるものは妻らしくしなければならぬ。 ○君はなんたること(=なんというひどいこと。)を言うのか。 ☆ 文語の形容動詞の「堂々(どうどう)たり。厳然(げんぜん)たり。」などという類は、現代でも文語的な言い方として「堂々たる。厳然たる。」という形で使われることがある。この「たろ」は、したがって形容動詞の活用語尾であるが、現代語では「堂々たる」の類は連体修飾語としての用法しかないので、これらの語全体を連体詞と見るあつかい方もある。 **だる・い(形容詞)** つかれたり、病気になったりして、手や足が重いようす。 ○あついので、からだがだるい。 ○ねつが出ると、手足がだるくなる。 ○だるくてだるくて何もする気がない。 ○あまりだるければ、一度医者(いしゃ)にみてもらったら。 ○あの人はいかにもだるそうに歩いている。 **だれ[誰](代名詞)** →どなた。 1 名を知らない人または不定の人をしめす。 ○いったいあなたはだれですか。 ○だれだ、そこにいるのは。 ○だれがそんなことをしたか知りません。 ○だれからそんなことを聞きましたか。 ○だれにあげるんですか、そんなものを買って。 ○だれでもいいから、早く来てください。 ○このことはだれにも言わないでください。 ○そんなことはだれだって知っている。 ○「君がしたんだろう。」。「だれがそんなことをするものか。」 ○だれひとりよろこばぬ人はなかった。(=みんなよろこんだ。) ○だれかれ(=あの人、この人)の区別(くべつ)なく入場させる。 ○電話がかかってくると、「だれだれさん電話ですよ。」と言ってよんでくれる。 ○だれもかれもみんなが、そんなことをしたらたまらない。 2 「だれか」の形で、ふたしかな人の意を表わす。 ○だれかとなりのへやにいるようだ。 ○だれかあの人のことを知っている人はいないだろうか。 ○だれか適当(てきとう)な人はいませんか。 ○だれかにたのんでください。 ○だれかから電話がかかってきました。 ○「山田さんはいますか。」「さっきだれかと外へ出て行きましたよ。」 <596> ○あなたひとりだけでなく、だれかをつれて来てください。 3 「だれも」の形で、打ち消しの語といっしょになって、全面的な否定を表わす。 ○「だれかいますか。」「だれもいません。」 ○「だれか知っている人はいませんか。」「だれも知っている人はいません。」 ○「君が言ったんだろう。」「だれもそんなことは言わない。」 4 「だれしも」の形で、「だれでも」という意味を表わす。→しも。 ○そういうことはだれしも考えることだ。 ○親はだれしも自分の子どもだけは悪いことをしないと思いこむものだ。 **た・れる〔垂れる〕(動詞)** 1 下のほうにさがる。 ○はなみずがたれる。 ○花子さんの長いかみの毛(け)がせなかまでたれている。 ○くもがひくくたれるときは雨になることが多い。 ○まだしばいが始まらないステージには、まくがたれ下がっていた。 2 小さな水がかたまりになっておちる。 ○かさから水がたれる。 ○雨はもうやんだが、木のえだからはまだ雨水(あまみず)がたれている。 3 自分より下の者にあたえる。または示す。 ○神は人々にめぐみ(=やさしい心。)をたれたまう。 ○上の者は下の者に範(はん=よい例)をたれなければならない。 4 後の世までのこす。 ○彼は名君(めいくん=りっぱな国王)としての名を後世にたれている。 **だ・れる(動詞)** 気持ちがゆるむ。気持ちがしっかりしなくなる。 ○学校が休みになると、生徒の気持ちは自然だれてくる。 ○石田先生の話は長くておもしろくないので、聞いている学生たちもだれてきた。 ○私は夜ひとりで勉強しているとき、気持ちがだれないようにときどき外に出て、きれいなつめたい空気をすう。 ○だれた気持ちで自動車をうんてんしてはあぶない。 ○聞いている人たちの気持ちをだれさせないように話をするのはむずかしい。 **たん〔単〕(名詞)** 二つ以上のものに対して、一つだけを意味し、テニス・ピンポンのシングルスのこと。 ○きのうのテニスの試合では、私たちの学校は単ではかったが、複(ふく)(=ダブルス)では、まけた。 **たんなる〔単なる〕(連体詞)** それだけで、ほかには何もふくまれていない。「ただの」という意味を表わす。 ○それは単なるうわさにすぎません。 ○あまりねつが高いので心配しましたが、診察(しんさつ)の結果では単なるかぜだということで安心しました。 ○単なる子どもどうしのけんかですから、親は出ていかないほうがいいですよ。 **たんに〔単に〕(副詞)** 「単に〜だけ」「単に〜のみ」の形で、 <597> 「ただ〜だけ」という意味を表わす。→ただ。 ○これは単にこの英文をほんやくしただけで、自分の意見ははいっていない。 ○このことは単にこのクラスのみの問題ではなく、学校全体の問題です。 **だん〔団〕(接尾語)** 同じ目的があったり、同じことをしたりするために作られた、人々の集まり。 ○アメリカから日本へひこうきで観光(かんこう)旅行団がやってきた。 ○村の青年団の集まりが夜7時からある。 ○現地へ調査(ちょうさ) 団をおくる計画がある。 ○しばいのすきな人たちが集まって劇(げき)団を作った。 ○消防(しょうぼう)団。少年団。 ○団長。団員。 **だん[段〕(名詞)** 1 ある物を上下いくつかに分けたものの一つ一つ。 ○私の本ばこは五つの段に分かれていて、一ばん上の段には小さい本、一ばん下の段には大きい本が入れてある。 ○汽車の寝台車(しんだいしゃ=ねるための車)は上の段より下の段のほうがねだんが高い。 ○35ページのまん中の没の5行目(ごぎょうめ)から読んでください。 2 上のほうへ少しずつ高くのぼれるように作ってあるもの。 ○学校は小高(こだか)い (=少し高い。)おかの上にあるので、生徒たちは毎日石の段をのぼって学校へ行く。 ○このげきじょうは後ろに行くにつれて高くなっているので、前の入り口からはいった人は段をのぼってせきにつかねばならない。 ○はしご段。 3 一つの文章を、書いてある事から見ていくつかに分けたものの一つ。 ○この文章は全体を三つの段に分けられる。 ○この文章の初めの段は作者が見たことについてそのままのべ、次の段はそれについての作者の考えをのべている。 4 じゅうどう・碁(ご)などの強さによってあたえられる資格 (しかく)。 ○山中さんは中学生のとき、すでに段をもらったくらいじゅうどうが強い。 ○じゅうどうや碁の段で一ばんひくいのは初段(しょだん)。一ばん高いのは十段である。 ○有段者(ゆうだんしゃ)。 5 程度。 ○このえんぴつはあのえんぴつとくらべると段ちがいによい。 ○山の中で雨にあい、寒いどころのだんではなかった。(=寒いということばでは表現できないほど寒かった。) 6 場合。 ○英語は読むことはできても、話す段となると、なかなかむずかしい。 ○大下さんは口では何でもできると言っているが、いざという段になるとにげてばかりいる。 **だん[壇]** Ⅰ (名詞) ほかの所よりもちょっと高く作ってある場所。 ○校長先生は全校の生徒を前にして壇の上から話をされた。 ○ぼくしは信者に説教 (宗教(しゅうきょう)の教えをわかりやすく話すこと)したあと、しずかに壇をおりた。 ○スピーチコンテストで壇にあがったと <598> き、むねがどきどきした。 ○教壇(きょうだん)。花(か)壇。仏(ぶつ)壇。 ○登(とう)壇。降(こう)壇。 Ⅱ (接尾語) 同じ芸術の仕事をしている人たちで作っている社会。 ○文学者のなかまの社会を文壇と言い、画家(がか)たちの社会を画壇と言う。 ○洋子さんはバイオリンのコンテストでよいせいせきをとり、十五さいで楽壇にデビューした。 **たんい〔単位〕(名詞)** 1 長さ・量(りょう)・目方などを計るもとになるもの。長さはメートル(m)量はリットル(l)、目方はグラム(g)を使う。 ○メートル法では、長さの単位はメートルです。 ○日本では前にはひろさをはかる単位に、「つぼ」を使いましたが、今では平方メートルを使っています。 ○お金を数える単位として、円の下に銭(せん)という単位があったが、現在はほとんど使われない。 2 物を計るもとになる、一つのまとまった数。 ○工場では工員(=工場でろうどうをする人。)に、一週間単位でお金をはらいます。 ○ここにしめした人口は、干を単位として表わしてある。 3 高等学校や大学で生徒が取らなければならない学科の量(りょう)を計るもとになるもの。 ○卒業までに、あと5単位取らなければならない。 ○単位が足りなくて、上のクラスへ進めなかった。 **だんし[男子](名詞)** →じょし〔女子〕。 1 男の子のこと。 ○山本さんのおくさんは男子を産んだそうだ。 ○私の子どもは男子がひとりと、女子がふたりです。 2 男のこと。 ○この学校では男子と女子とどちらが数が多いですか。 ○男子の生徒より女子の生徒のほうがよく勉強する。 ○男子のかたはこちらにお集まりください。 3 男らしい男。 ○そんなことをして男子としてはずかしくないのか。 ○男子の一言だ。心配するな。 **だんじょ〔男女〕(名詞)** 男と女。 ○このクラスには男女合わせて五十人の生徒がいる。 ○むかしの小学校では、一年生と二年生の男女は同じクラスで勉強したが、三年生から上になると男と女は別のクラスになった。 ○今の日本の教育は男女共学 (=男と女が同じクラスで勉強すること。)がふつうである。 ○むかしの日本では、男のほうが女よりも法律的(てき)に上であったが、今は男女同権(どうけん) (=男も女も法律的に同じ力をもつこと。)である。 ○男女平等(びょうどう)。(=男女とも同じ人間であるから上下があってはならないという考え。) **たんじょう→たんじょうび (599ページ)** <599> **たんじょうび[誕生日] (名詞)** 生まれた日。 ○わたくしの誕生日は、四月十五日です。 ○子どもの誕生日のパーティには、友だちを五、六人よぶつもりです。 ○クリスマスというのは、イエス・キリストの誕生日です。 ○お誕生日のおいわいに、どんなものをあげたらいいでしょうか。 ○お誕生日にまねかれたら、「お誕生日おめでとうございます。」というあいさつをします。 **たんじょう〔誕生〕(名詞、〜する)** 1 ○男の子のたんじょうをいわう。 2 生まれて一回目のたんじょう日。 3 会社などが新しく作られて始まること。 **たんす(名詞)** よこに長い引き出しや戸(と)のある、はこの形をした大きな入れ物。着物などをしまっておくのに使う。 ○そのたんすには、かぎがかかっています。 ○この着物はたんすのおくにしまってありました。 ○たんすの小さい引き出しには、手ぶくろやハンドバッグを入れておきます。 ○ようふくだんす。せいりだんす。ちゃだんす。 **だんたい〔団体〕(名詞)** →こじん〔個人〕。→団。 1 集まり。なかま。 ○団体で東京見物に行く。 ○30人以上の団体には乗車賃(じょうしゃちん)のわりびきがある。 ○団体のお客さまは大広間(おおひろま)で食事をしてください。 ○きょうは団体が三組みあるから、いそがしい。 ○団体客。団体生活。団体割引(わりびき)。団体活動。団体競技(きょうぎ)。 2 同じ目的をもったものの集まり。 ○留学生(りゅうがくせい)の世話をする団体ができた。 ○運営(うんえい)がうまくいかないので、団体を解散(かいさん)する。 ○団体交渉(こうしょう)。宗教(しゅうきょう)団体。 **だんだん(副詞)** →きゅう[急]。しだいに。 順(じゅん)をおってしずかに進むさま。「だんだんと、だんだんに」とも言う。 ○年をとるにつれて、だんだんからだが弱(よわ)ってきた。 ○この病気は急にはなおりませんが、だんだんよくなります。 ○初めはやさしかったが、だんだんむずかしくなってきた。 ○だんだん春らしくなってきた。 ○人々がだんだん帰り始めた。 **たんなる→たん(596ページ)** **たんに→たん(596ページ)** <600> **ち〔地〕(名詞)** 1 (天と向かい合って) われわれの足の下にある所。つまり地球(ちきゅう)。→てん[天]。 ○ふたりの力の間には、天と地ほどのちがい(=たいへんなちがい)がある。 ○道徳(どうとく)が地に落ちて(=すっかりおとろえて)しまった。 2 土地(とち)。場所。 ○彼は晩年(ばんねん=一生のおわりのころ)をこの地でおくった。 ○この町はこの地方の中心地だ。 ○避暑地(ひしょち)。住宅(じゅうたく)地。目的地。出身地。植民(しょくみん)地。所在地。 3 地面 (じめん)。 ○大きな音におどろいて、思わず地にふした。 ☆ 「ち」がそれだけで使われるのは、やや文語的な場合が多く、ふつうは、2のおわりの2例のように接尾語的に使われる。 ☆「ち」を「じ」と読む場合は、別の意味がある。 **ち〔血〕(名詞)** 1 人などの動物のからだの中をながれる赤い液(えき)。血液(けつえき)。 ○手にけがをして、きずぐちから血が出て、だらだらとながれた。 ○ひげをそっていて、顔を切ってしまったら、血がとまらなくてこまった。 ○ほうたいに血がにじんでいる。 ○血のしたたるようなビフテキを食べた。 ○あれは金もうけの前には、血もなみだもない(=心のつめたい。)男だ。 ○国民の血の出るような(=苦しい思いの)税金(ぜいきん)を、むだに使ってはいけない。 ○あの男は血の気(け)が多い(=すぐにおこって、かっとなる。)ので、なんでもすぐ、かっとなりやすい。 ○なくしたゆびわを血まなこ(=血ばしった目。)になってさがしたが、見つからなかった。 2 血すじ。血統(けっとう)。 ○あのふたりは血を分けた兄弟なのに、仲(なか)が悪い。 ○山口さんは武士(よし)の血を引いているだけあって、意志(いし)が強い。 **ちいさ・い〔小さい〕(形容詞)** →おおきい 〔大きい〕。すくない 〔少ない]。 1 物の体積(たいせき)や形が大きくないようす。 ○この野菜はもっと小さく切ったほうが食べやすいです。 ○田中さんは、からだは小さくても力持ちだ。 ○わたしのところは、家は小さいが庭はひろい。 ○空気中には、目に見えないくらい小さいごみがたくさんある。 ○小さいおさらを持って来なさい。 ○しかられて小さくなる。(=えんりょして、おとなしくしている。) 2 数や程度が低いようす。少ないようす。 ○今度の台風(たいふう)による損害(そんがい)は、思ったより小さい。 ○3は5より小さい。 ○1万円さつを小さいお金とかえる。 ○ラジオの音を小さくしてください。 ○小さい声で話している。 3 年が少ない。おさない。 <601> **ちいさい〔小さい〕** (形容詞) ○おたくのいちばん小さいお子さんはいくつですか。 ○わたしはあの人を小さいころから知っている。 ○あの人は小さかったころよくないた。 ○あの家には小さい子どもがおおぜいおります。 **ちいさな〔小さな〕** (連体詞) 「ちいさい」の④の形と同じように連体修飾語として使われる。 ○小さな家。 ○小さなからだ。 ○小さなごみ。 ○小さなおさら。 ○小さなお金。 ○小さな声。 ○小さなお子さん。 **ちえ〔知恵]** (名詞) 物事を正しく判断(はんだん)し、よい結果が出るようにする、頭や心のはたらき。 ○あの人は年はわかいが、なかなか知恵がある。 ○あのころはまだ子どもだったので、そうするだけの知恵がなかったのだ。 ○山田君に知恵をつけた (=ある考えを教える。)のはだれだろう。 ○山田君に入れ知恵(ちえ) (=ある考えを教える。)したのはあなたでしょう。 ○こまったときにはいつも父がよい知恵を出してくれました。 ○知恵をしぼって考えたが、うまくいきそうもない。 ○よい知恵をかしてください。 **ちか〔地下〕** (名詞) 1 上の下。→ちじょう 〔地上〕。 ○石炭(せきたん)をほるには地下ふかくはいって行かねばならない。 ○東京のような大都会では、電車は地の上ばかりでなく地下もはしっている。 ○日本は石油(せきゆ)・石炭(せきたん)など地下の資源(しげん=自然の中にある物で、人間生活の役に立てることのできるもの。)にめぐまれてい る。 ○地下鉄(てつ)。地下道(どう)。 2 世(よ)の中からかくれた所。 ○彼はけいさつにおわれて地下にもぐった。 ○むかしは法律でみとめられていない政党(せいとう)は地下運動をしたものである。 ○地下組織(そしき)。 **ちか・い〔近い〕** (形容詞) →とおい〔遠い〕。 1① 距離(きょり)や間(あいだ)があまりはなれていない。すぐそば。→ちかく〔近く〕。 ○わたしのうちは駅(えき)から近いです。「駅に近い。」とも言う。 ○東京と横浜(よこはま)は近い。 ○駅へ行くにはこのみちのほうが近いです。 ② (時間が)あまりはなれていない。もうすぐ。間(ま)もなく。→ちかく〔近く〕。 ○もう12時に近いから、ひるごはんの用意をしよう。 ○近いうちにまた会いましょう。 ○クリスマスも近くなりましたねえ。 ○あの人はわかく見えるが、もう60歳(さい)に近いんですよ。 ○あのビルはもう完成(かんせい)に近い。 <602> ③ (関係が)あまりはなれていない。 ○わたしとあの人とは近い間がら、です。「親しい友だちである。」とか「親戚(しんせき)である。」とか「会社などが同じでよく知っている。」とかいうときに使う。 ① (二つのものが)あまりちがっていない。似(に)ている。ほとんど同じ。 ○猿(さる)は人間に近い。 ○あのセーターの色は赤に近い。 ○集まった人の数は千人に近かった。 ○この作品は完全(かんぜん)に近い。 2 近視(きんし)である。→ちかめ〔近目〕。 ○あの人は目が近い。 (関連語)② 遠近(えんきん)。 **ちかく〔近く〕** (名詞) 1 距離(きょり)があまりはなれていない所。近い所。すぐそば。→とおく[遠く]。きんじょ〔近所〕。 ○わたしのうちは駅(えき)の近くにあります。 ○わたしはいつも近くの店で買い物をします。 ○もっと近くへ来てください。 2 時間があまりはなれていないこと。まもなく。もうすぐ。 ○夜の12時近くになるのに、まだうちへ帰って来ない。 ○A先生は近くアメリカへ行く予定(よてい)だ。 ○わたしはもう10年近くこの会社につとめています。 ○1時間近くもまったのに、あの人は来なかった。 3 あまりちがっていない。ほとんど同じぐらい。 ○この都市には1千万人近くの人が住んでいる。 ○このカメラは10万円近くした。 **ちかめ〔近目〕** (名詞) 目が悪く、とおい所のものがよく見えないこと。近視(きんし)。近眼(きんがん)。 **ちかみち〔近道〕** (名詞) 1 距離(きょり)の近い道。 ○駅(えき)へ行くにはあの道より、この道のほうが近道です。 ○駅(えき)への近道。 2 早く目的のとおりにする方法。 ○先生の言うとおりに勉強するのが、日本語のじょうずになるいちばんの近道です。 **ちがい**→ちがう (602ページ) **ちがいない** (連語) 決まっている。まちがいない。たしかだ。「~にちがいない」の形で使う。ていねいに言うときには、「ちがいありません」「ちがいございません」を使う。 ○あの人は中国人にちがいない。 ○あの成績(せいせき)なら、必ず合格するにちがいない。 ○それはあなたの言うとおりにちがいないでしょう。 ○そんなことをするのはあの人にちがいありません。 ○子どもたちはあそこにいるにちがいありません。 **ちが・う〔違う〕** (動詞) →ちがえる「違える〕。 1 同じでない。ことなる。 ○これとそれはねだんは同じでも、大きさが違います。 ○外から見ると同じようだが、中は全然違う。 ○弟はわたしと違って勉強家だ。 ○それは見本と違うから受け取れませ ん。 <603> ○それではずいぶんやくそくが違います(=やくそくしたことと違った結果になろ。)ね。 2 まちがえる。正しくない。→まちがえる〔間違える〕。 ○あなたの言うことは違っている。 ○「山中さんですか。」「いいえ、違います。」 ○答えが違うのは計算(けいさん)をまちがえたからでしょう。 **ちがい「違い〕** (名詞) 1 ちがうこと。同じでないこと。または差(さ)があること。 ○あのふたりは兄弟でも性格に違いがある。 ○親子でも月とすっぽんほど違いがある。(=形はにていても、内容は全然違うということ。) ○聞くと見るとでは大違い。 ○ひこうきで行っても、新幹線(しんかんせん)で行っても、時間的にはそう違いがない。 ○私は兄と五つ違いです。 2 まちがえること。 ○それはあなたの思い違いです。 ○ときどきあの店は計算(けいさん)違いをすることがある。 ○読み違い。考え違い。 2の意味では「違い」だけで使うことはない。 **ちが・える〔違える〕** (動詞) →ちがう [違う]。 1 同じでなくする。一致させない。 ○表とうらで色を違える。 ○やくそくをちがえる。(=やくそくどおりにしない。) ○日をちがえる。 2 まちがえる。 ○うっかりしてみちをちがえた。 ○「未」を「末」にちがえて書く人が多い。 **ちかく**→ちかい (601ページ) **ちかごろ〔近頃〕** (副詞) このごろ。最近。 ○あんな人は近ごろめずらしい。 ○近ごろあの人には会わない。 ○つい近ごろ山中さんに会いました。 ○近ごろは火事が多い。 ○近ごろの学生はよく勉強する。 **ちかづき**→ちかづく (603ページ) **ちかづ・く〔近づく〕** (動詞) 1 ある場所の近くへ行く。また、ある決まった日や時間が近くなる。 ○船がゆっくりとみなとに近づいてきた。 ○あぶない所には近づかないほうがよい。 ○長い一年もとうとうおわりに近づこうとしている。 ○春もすぎて、夏が近づいてきた。 ○けっこん式があと四日に近づいてきた。 2 親しくなる。なかよくなる。 ○あの男は大臣(だいじん)に近づくチャンスをねらっている。 ○あの先生は無口(むくち=あまりしゃべらない。)なので近づきにくい。 ○あんな悪い人たちには近づくな。 3 似(に)てくる。 ○スミスさんの日本語は何年も勉強するうちにだんだん日本人に近づいてきた。 <604> **ちかづき〔近づき〕** (名詞) 親しくしていること。親しくしている人。知り合い。 ○あなたとお近づきになれてうれしいです。 ○山田さんはわたしのむかしからの近づきです。 **ちかづ・ける〔近付ける〕** (動詞) そばへ行かせる、来させる。そばへ持って行く、持って来る。 ○あぶないから子どもを川のそばへ近づけてはいけない。 ○ガソリンを火のそばへ近づけるな。 ○あまり本に目を近づけて見ると目が悪くなる。 ☆ [近づける〕は〔近づく〕の可能動詞としても使われ、「風のために船はみなとに近づけなかった。」などは「近づくことができなかった。」の意味である。 **ちかてつ〔地下鉄〕** (名詞) 地の下をはしる電車。地下鉄道(てつどう)の略。 ○地下鉄なら15分で行けます。 ○この地下鉄は東京駅(えき)を通りま すか。 ○この地下鉄はどことどこの間をはしっていますか。 ○地下鉄の入り口はどちらですか。 ○地下鉄工事。 **ちかみち**→ちかい (601ページ) **ちかめ**→ちかい (601ページ) **ちかよ・る〔近寄る〕** (動詞) 近い所まで行く。そばへ行く。→ちかづく〔近付く〕。 ○あの川はあぶないから近寄ってはいけない。 ○もっと近寄って、よく見てください。 ○あの犬はすぐ人をかむから、近寄らないほうがいい。 ○あの男には近寄らないほうがいい。「親(した)しくする」「友だちになる。」の意味もふくまれる。 **ちから [力]** (名詞) 物を動かしたり、仕事をしたり、いろいろなことを行なうとき、そのもとになるもの。 1 からだのちから。体力(たいりょく)。 ○あの人はからだが大きいので、力がある。 ○あの人は力があるから、重い物を持つことができる。 ○あの人はうでの力が強い。 ○力仕事。力もち。力いっぱい。 2 勉強によってその人のものになったちから。学力(がくりょく)。能力(のうりょく)。 ○あの人は英語の力がない。 ○日本語の力をつけるために日本語学校で勉強しています。 ○あの人は日本語を話す力はあるが、漢字を書く力はあまりない。 ○Aさんは人に教える力がない。 3 おかね。財力 (ざいりょく)。 ○わたしにはまだ自動車を買う力はありません。 ○けっこんをしても家をたてる力がない。 ○使用人を置く力がない。 4 物を動かしたり、物にはたらきかけて何かをさせる、そのもとになるもの。 ○電気の力で電車が動く。 ○蒸気(じょうき)の力で汽車が動いた。 <605> ○この爆弾(ばくだん)は一つの町を破壊(はかい)する力がある。 ○くすりの力で病気がなおった。 ○あの人は金の力で物事をかたづける。 5 権力(けんりょく)。 ○むかしの王様(おうさま)は力で、自分の思うとおりに国をおさめた。 ○軍(ぐん)の力。 ○けいさつの力。 ○力ずく。 6 元気。気力(きりょく)。→げんき〔元気〕。 ○あの人は試験に失敗(しっぱい)して力をなくしているから、みんなで力をつけてやろう。 ○Aさんはおかあさんに死なれて力を落としている。 ○力のない声で話す。 ○力なさそうに歩いている。 ○力を入れて歌う。 ○力のあるスピーチ。 7 いっしょうけんめいにやること。→どりょく〔努力〕。 ○Aさんの力でこの会ができた。 ○もっと仕事に力を入れてやりなさい。 ○人に助けてもらわないで、自分の力でやりなさい。 ○みんなで力を合わせてやれば、できないものはない。 **ちからづ・ける 〔力づける〕** (動詞) 心配なことなどがあって元気のない人に、元気を出すようにいろいろとしてあげる。→はげます[励ます]。 ○みんなで病院(びょういん) へ病気の友だちを力づけに行った。 ○外国で勉強している友だちを力づけるために、みんなで手紙を書いた。 **ちからづよ・い [力強い〕** (形容詞) 1 心配がいらない。安心していることができる。→こころぼそい 〔心細い〕。 ○先生がいっしょに行ってくれるので、とても力強い。 ○みちがわからなくなっても、いい地図(ちず)があるので力強いです。 2 力がたくさんあるようなようすだ。 ○力強く行進する。 ○あの人は、マラソンで、ゴールにはいるまで、力強いはしり方をつづけた。 **ちきゅう 〔地球〕** (名詞) われわれ人間やそのほかの生物が住んでいる所で、星(ほし)の一つ。→たいよう[太陽]。つき[月]。 ○地球は太陽(たいよう)のまわりを回る。 ○地球の引力(いんりょく)を発見したのはニュートンである。 ○地球上に人類が生まれたのは、いったいいつのことだろう。 ○彼は地球物理学を勉強している。 ○地球力学。地球化学(かがく)。地球儀(ぎ)。 ☆「地球」と言う語は、他の天体、たとえば太陽や月などとくらべて問題にするときに使う。 **ちぎ・る** (動詞) 1 手で一つのものを小さくいくつにも切る。 ○子どもが紙をちぎってへやをきたなくするので、母親はおこった。 ○あの男はけち(=必要があってもできるだけお金を出したがらない。)で、たばこをすうときは一本のたばこを二つにちぎるほどです。 <606> 2 力を入れて無理に引っぱって取る。 ○みかんを木からちぎって取った。 ○くだものを木からちぎると、木がいたむ。(=悪くなる。) 3 / 接尾語的にある動詞について、その動詞の意味を強めるのに使う。/ ○山下先生はその生徒がよく勉強するので、ほめちぎっている。 **ちぎ・れる** (動詞) /「ちぎる」の自動詞。/ ○雲(くも)がちぎれながらとんで行く。 ○空港(くうこう)でハンカチをちぎれるほどふりながら夫を見おくった。 **ちこく〔遅刻]** (名詞, 〜する) 決まった時刻(じこく)におくれること。→おくれる〔遅れる]。 ○けさ、わたしは電車の事故(じこ)で学校に遅刻した。 ○彼はまじめで、大学へかよっていた4年間に、一度も遅刻がなかった。 ○朝ねぼうをして、学校に10分遅刻した。 ○わすれものを取りに帰ったので、もう少しで遅刻するところだった。 **ちしき〔知識]** (名詞) あることがらについていろいろと知った内容。 ○大学は専門(せんもん)の知識を高める所です。 ○私は機械(きかい)についての知識は全くない。 ○ぼくはこの本からいろいろな知識を得(え)た。 ○知識を世界にもとめるために外国を見て来たい。 ○彼は知識欲(よく) (=物を知りたいという気持ち。)がさかんだから、なんでも見たり聞いたりする。 ○このへんはしずかでいい所だ。知識階級(かいきゅう)もおおぜい住んでいろそうだ。 ○知識人。 **ちじょう 〔地上〕** (名詞) 地面の上。→ちか〔地下]。 ○夕方(ゆうがた)になると人や物は地上に長いかげを落とす。 ○ひこうきは地上とれんらくを取りながらとびます。 ○地上50メートルのビルディングが家のすぐ前にできたので、へやがくらくなってこまっている。 **ちず[地図]** (名詞) 山や川や海やみちなどがどこにあるかよくわかるように、一定にちちめて、紙や板(いた)に書き表わしたもの。 ○地図を見ながら自動車をうんてんする。 ○山にのぼるときには地図を持って行かなければならない。 ○地図に出ている(=書いてある。)みちを行けば、だいじょうぶだ。 ○あれは地図にものっていない(=書いてない。)ひくい山だ。 ○会をやる場所がわからないので、かんたんな地図を書いてくれませんか。 ○海で使う地図を海図(かいず)という。 ○地図を読む。 ○五万分の一の地図。 <607> **ちち〔父]** (名詞) 1 男の親。おとうさん。→おとうさん。はは〔母〕。ふば〔父母〕。おや[親〕。 ○父も母も元気ではたらいています。 ○わたしの父はほんとうにいい親でした。 ○あの人は、最近父をなくしたばかりだ。 ○中山さんは政治家を父にもって育った。 ○父上(ちちうえ)も母上(ははうえ)もおからだをおだいじに。/手紙で、父母にのべるあいさつ。/ /「おとうさん」などより、ややあらたまった語。ふつうの会話では、自分の親について他人に言うときだけ使う。ただし、子どもは自分の親のことを他人に話すときも「おとうさん」と言うことが多い。」 2 キリスト教で、神に対するよび方の一つ。 ○天にまします(=いらっしゃる)われらの父よ。 3 ある新しい仕事などを始めた、えらい人。 ○孫文(そんぶん)は中国革命(かくめい)の父としてそんけいされている。 ○近代医学(いがく)の父。 **ちちおや〔父親〕** (名詞) 男の親、父。→ははおや〔母親]。ちち〔父〕。 ○あの人は、父親は日本人で、母親は中国人だ。 ○あの子は父親がないのでかわいそうだ。 ○自分が父親になってみて、はじめて親のくろうがわかりました。 ○わたしは父親似(に)で音楽がすきです。 **ちち [乳]** (名詞) 1 乳房(ちょさ)から出る白い液体(えきたい)。 ○赤ちゃんは乳をのんでいるうちにねむってしまいました。 ○赤んぼうが乳をほしがってないている。 ○母親の乳がよく出るので、こなミルクを買う必要がない。 ○牛(うし)の乳をしぼる。 2 乳房 (ちぶさ)。 ○乳が張(は)るので、もんでもらった。 ○赤ちゃんが母親のお乳をいじっています。 ○右の乳の下あたりがいたみました。 ☆幼児語(ようじご)では「おっぱい」と言う。 **ちちおや**→ちち (607ページ) **ちちまる**→ちちむ (607ページ) **ちち・む[縮む〕** (動詞) →ちちめる〔縮める]。 1 ひろさが小さくなる。せまくなる。 ○もめんの生地(きじ)を水につけると縮みます。 ○ナイロン生地はせんたくしてもちちまない。 ○縮んだところをアイロンをかけてのばす。 ○できる学生とできない学生の成績(せいせき)の差(さ)が多少縮んだようだ。 2 長さが短くなる。 ○すこし着物のたけが縮んだようだ。 ○汽車や電車の線路はさむくなると少し縮みます。 ○こわいめにあうと命が縮む。 3 おそれて気持ちやからだが小さくなるような状態。 <608> ○こわい事に出会って、足が縮んで歩けない。「すくんで」とも言う。 ○先生がどなったので学生は縮みあがった。 **ちちま・る〔縮まる〕** (動詞) 縮んで小さく,また、みじかくなる。→ちちむ[縮む]。ちちめる [縮める]。 ○このシャツは、せんたくをしたら、すっかり縮まってしまった。 ○つめたい風のふくみちを、みんなさむそうに縮まりながら歩いている。 **ちち・れる[縮れる〕** (動詞) まっすぐでなくなり、ちちまる。 ○せんたくをしたままのシャツは縮れているので、アイロンをかけてのばさなければならない。 ○一度あんだ毛糸(けいと)はほどくと縮れていて、そのままでは使えない。 ○このごろのわかい女の人は、長いまっすぐなかみの毛(け)をわざと縮れさせている。 ○この子のかみの毛は生まれたときから縮れている。 **ちっとも** (副詞) →すこしも〔少しも〕。 1 少しも。 ○きょうは運動をしないから、ちっともおなかがすきません。 ○あそんでばかりいてちっとも勉強しないから、だんだんわからなくなってきた。 ○毎日れんしゅうしているが、ちっともじょうずにならない。 2 少しの間も。 ○この子はちっともじっとしていない。(=たえず動いている。) ○あの子はいつもおかあさんのそばにばかりいて、ちっともはなれない。 ☆いつも打ち消しのことばがあとにくる。 **ちほう 〔地方〕** (名詞) 1 同じような自然のとくちょうがあったり、また、政治的に1単位となったりする、かなりのひろさのある地域(ちいき)。 ○冬,太平洋に面した(=に向かっている)地方がはれのときは、日本海に面した地方はゆきのことが多い。 ○この病気はこの地方だけに見られるめずらしい病気だ。 ○石油(せきゆ)や石炭(せきたん)が多く出る地方は工業がさかえる。 ○東北地方。東京地方。 2 国の中心の都市以外の土地。→ちゅうおう 〔中央]。いなか。 ○毎年、地方の学校から東京を見学に来る。 ○近ごろの政治は、中央にばかり力を入れて、地方のことをわすれている。 ○地方新聞。地方都市。地方色。 **ちゃ〔茶〕** (名詞) 1 のみものとしての茶の葉。また、それにあついゆをかけたのみもの。 ○日本のお茶はさとうを入れないでのみます。 ○さあ、お茶を入れました(=茶の葉にあついゆをかけてのみものを作った。)から、どうぞ。 ○大きな茶わんに半分ほど茶をつぐ。 ○おくさんはお茶と、かしを客に出した。 ○この茶はもう出ない(=味がなくなっ た)から、入れかえよう。 <609> ○お客をよんで、茶を立ててすすめる作法(さほう)を茶の湯(ゆ)と言う。/抹茶(まっちゃ=こなにした茶。)の場合は、「茶を入れる。」でなく「茶をたてる。」と言う。 ○かんたんなあいさつでお茶をにごした。「いいかげんにして、その場をごまかす。」という意味。 /「茶をのむ。」などの言い方はかなりぞんざいな感じで、女の人は「お」をつけて言うのがふつう。 2 茶色(ちゃいろ)の略。 ○茶のせびろを着ていた。 ○茶がかった(=少し茶色に近い。)朱色(しゅいろ)の毛布(もうふ)。 **ちゃいろ〔茶色〕** (名詞) 少し、黒い感じのする赤黄色(あかきいろ)。土やコーヒーのような色。 ○山田さんはいつも茶色のようふくを着ている。 ○あの茶色いはこには何がはいっていますか。/形容詞のように活用させて使うこともある。 **おちゃ〔お茶〕** (名詞) 1 / 「茶」のていねいな言い方。/ 2 仕事をちょっと休んでお茶をのんだりすること。 ○3時ですからお茶にしてください。 **ちゃく〔着〕** 〔接尾語) →はつ[発〕。 1 /時間や場所を表わすことばにつづいて、着く、または、着いた時間や場所を表わす。/ ○5時上野着の列車(れっしゃ)にのる。 ○東京発6時,新大阪(おおさか) 着9時10分のひかり号で行きます。 2 / きょうそうなどで、到着(とうちゃく)のじゅんじょを数えるのに使う。/ ○1着はエチオピアの選手(せんしゅ)で、日本の選手は2着でした。 ○彼は、マラソンでおしくも3着に落ちた。 3 ひとそろい。/ようふくなどの数を数えるのに使う。和服の場合には使わない。/ ○彼はせびろを3着持っている。 ○冬ふくを1着作りたいと思っている。 **ちゃわん [茶椀〕** (名詞) 茶(ちゃ)をのんだり、ごはんを食べたりするのに使う入れもの。 ○茶わんに茶をついでのむ。 ○茶わんをゆかに落としてこわした。 ○ちゃわんにごはんを盛(も)って食べる。 ○ごはんをちゃわんに4杯(よんはい)も食べた。 ○左ということを子どもに教えるのに、お茶わんを持つ手といって教えます。 ○ごはんちゃわん。湯(ゆ)のみちゃわん。コーヒーちゃわん。紅茶(こうちゃ) ちゃわん。 **ちゃん** (接尾語) /「山田さん」などの「さん」と同じ意味で、名まえや人を表わすことばなどのあとにつけることば。おとなが子どもを、また子どもがおとなをよぶ場合などの、特に親しい気持ちでよぶ場合に使う。/ ○ふみちゃん、あそびましょ。 ○太郎(たろう)ちゃん、こっちへいらっしゃい。 ○おじちゃん、ぼくといっしょにあそんでおくれよ。 ○おとうちゃん。おかあちゃん。おにいちゃん。 ○赤ちゃん。おじょうちゃん。ぽっちゃん。 <610> **ちゃんと** (副詞) 1 くずれた状態ではなく、きれいになっているようす。 ○つくえの上はいつもちゃんとかたづけております。 ○本は読んでしまったら、ちゃんと本ばこの中にしまっておきなさい。 ○時間もちゃんとすわっているのはむずかしい。 ○お客さんに会う前に、ふくそうがちゃんとなっているか、もう一度調べた。 2 すっかり。はっきり。かんぜんに。 ○わたしは自分の悪い点はちゃんと知っている。 ○あの人がそのへやの中にはいって行くのをわたしはちゃんとこの目で見た。 ○石田さんからおかりしたお金は、やくそくどおりちゃんと5日後にお返ししました。 **ちゅう [中]** (接尾語) 1 ・・・・・・のなか。 ○出席(しゅっせき)者六人中、ふたりは女の人でした。 ○あの人に仕事をたのめば、十中八九(じっちゅう、はっく=ほとんど)だいじょうぶでしょう。 ○空気中の水分が少ないと、のどがいたくなる。 ○水中にもぐる。 2……………の間。・・・・・・のうち。/ある一定の期間または、ある動作や状態のつづいている時間。/ ○来月中に上京する予定(よてい)です。 ○休暇(きゅうか) 中はアルバイトをするつもりです。 ○彼は在米(ざいべい) 中に死んだそうだ。 ○それは校長の不在中におこった事件(じけん)です。 3 / あることをしている間・時。/ ○授業中ですから、しずかに歩いてください。 ○ただいま食事中ですから、しばらくおまちください。 ○その事件(じけん)は、目下(もっか=今。現在。)取り調べ中です。 ○今、試験中です。 ○建築(けんちく)中の家。 ○会議中。休養(きゅうよう)中。仕事中。 **ちゅうい [注意]** (名詞、~する) 1 あること、あるものに心をとめること。 ○教室(きょうしつ)で先生の話をよく注意して聞く学生は、試験の点もいい。 ○家をたてるときは、駅(えき)からの近さに注意する必要がある。 ○あなたの報告(ほうこく)を読むと、いちばんたいせつなことが欠(か)けています。まだ注意が足りないようです。 ○外を歩くときは、信号によく注意をはらわないといけません。 2 悪いことがおこらないように、その前に心をそちらに向けること。 ○病気をしないように注意してください。 ○自動車や電車にひかれないように注意しながら道路(どうろ)をわたった。 ○きょうはなみが少し高いのでおよぐなら注意が必要だ。 ○またまちがえましたね。あなたはわたしの注意にみみをかさない(=ひとの言うことをよく聞かない。)んだから。 ○さむいのに注意をしなかったため、かぜをひいてしまった。 ○不注意。 <611> 3 あることに心を向けるようにほかの人に言うこと。 ○店の人のことばが悪いので、もっとていねいなことばをつかうように注意した。 ○学校のろうかをはしってはいけないと先生に注意された。 ○注意をあたえる。 **ちゅういぶか・い 〔注意深い〕** (形容詞) ひじょうによく注意するようす。 ○あの人は注意深い人だ。 ○何事をやるにも注意深いにこしたことはない。 ○もっと注意深く読んでごらんなさい。 **ちゅうおう 〔中央〕** (名詞) 1 まんなか。→ちゅうしん〔中心〕。 ○東京は日本のほぼ (=だいたい) 中央にある。 ○大きなたてものは町の中央にたっている。 ○銀行のあるあたりが町の中央だ。 ○中央アメリカ。中央アジア。 2 その国の政府(せいふ)のある町。→ちほう 〔地方〕。 ○学会は毎年中央と地方とで一度ずつひらかれる。 ○毎年、春になるとおおぜいの学生が勉強のため中央に集まってくる。 ○この問題を決めるのは中央の政府(せいふ)である。 3 国の政府(せいふ)。→ちほう〔地方]。 ○わが県民(けんみん=県の住民)の目は中央の出方にそそがれている。 ○産業の問題については中央と地方とで必ずしも方針(ほうしん)が一致(いっち)しない。 4 / 同じ種類のものがいくつかある中で、「いちばん たいせつな」という意味。名詞の前について使われることが多い。/ ○この町には中央郵便局(ゆうびんきょく)のほかに小さな郵便局がある。 ○中央委員会(いいんかい)。中央病院(びょういん)。中央銀行。 **ちゅうがえり [宙返り〕** (名詞、~する) 人やひこうきなどが空中でまるく回ること。「とんぼがえり」とも言う。 ○たいそうの先生は大きく宙返りをして着地(ちゃくち)した。 ○そのひこうきは宙返りのとちゅう失速(=とぶ力がなくなること。)して、ついらく(=落ちること。)した。 ○ダイビングのせんしゅは一つ二つときれいに宙返りしてプールにとびこんだ。 **ちゅうしゃ〔注射〕** (名詞、~する) 針(はり)をからだの中にさし、その針の中から液体(えきたい)のくすりをからだの中に入れること。 ○子どもは注射がきらいで、注射と聞くとなきだす。 ○かぜをひいたとき医者(いしゃ)に行って注射を一本打ってもらった。 ○今まで注射と言えば、うでにすることが多かったが、このごろはおしりに注射することもある。 ○悪い病気がはやってきたので、予防(よぼう=病気などにならないように、ふせぐこと。)のために注射をしたほうがよい。 ○皮下(ひか)注射。静脈(じょうみゃく)注射。 ○予防(よぼう)注射。 **ちゅうしん〔中心〕** (名詞) <612> 1 物・所のまんなか。→まわり [回り・周り]。ちゅうおう 〔中央]。まんなか〔真(ん)中]。 ○皇居(こうきょ=てんのうの住んでいる所。)は東京の中心にある。 ○台風(たいふう)の中心が東京の上を通っていったとき、はげしい雨と風でたおれた家もあったと言うことだ。 ○この市は、市役所を中心にして、そのまわりにいろいろな役所や銀行などが集まっている。 ○円の中心。 ○中心部。中心線。 2 いちばんたいせつな所・点・人。 ○A先生を中心に、わかい人たちだけの文学研究会(けんきゅうかい)が毎月一度ひらかれている。 ○赤十字(せきじゅうじ)が中心となって、お金がなくて生活にこまっている人を助ける運動が行なわれた。 ○Aさんは、会議のとき、よく意見をのべろが、いつも問題の中心からはずれた(=たいせつな点に関係のない)ことを言うので、だれもAさんの言うことを注意して聞くものはいない。 ○議会中心の政治。 **ちゅうしんち [中心地〕** 〔名詞) かなりひろい場所の中でいちばんたいせつな所。 ○サンフランシスコとロサンゼルスは、アメリカ西部の二大中心地である。 **ちゅうしんてん 〔中心点〕** (名詞) ○みんなでいろいろ話し合っているうちに、だんだんと問題の中心点がはっきりしてきた。 **ちゅうもく〔注目〕** (名詞、〜する) 1 目をある点に向けてよく見ること。 ○生徒たちは先生に注目しながら話を聞いた。 ○オリンピックで、かった国の国旗(こっき)があがると、みんなそれに注目する。 ○学生はいつも先生の行動に注目しているのだから、先生はきちんとした行動をとらなければならない。 2 心をある事に向けてよく注意すること。 ○山村さんはわかいすぐれたピアニストとして人々の注目をあびている。(=いっぱいに受けている。) ○世界はこの研究(けんきゅう)の結果に注目している。 ○戦後の日本のすばらしい発展(はってん)は世界じゅうから注目されている。 **ちゅうもん 〔注文〕** 〔名詞、~する) 1 品物を作ったり、自分のところにおくりとどけたりすることをたのむこと。 ○電話でご注文くだされば、すぐおとどけいたします。 ○わたしはアメリカに本を3さつ注文した。 ○先日注文しておいたようふくがきょうできてきました。 ○ご注文の品がありませんでしたので、代わりにほかの品を持って来ました。 ○これは注文で作ったくつです。 ○注文品。注文取り。 2 ほかの人にこのようにしてほしい、あのようにしてほしいとねがったり、のぞんだりすること。また、そのねがい、のぞみ。 ○こんなにあつい本を二日で読めと君は言うが、いそがしいぼくにはちょっと無理な注文だ。 ○「スキーに行ってもいい?」「行ってもいいが一つだけ注文がある。」「むずかしい注文をつけないでくださいよ。」「うん。むずかしいことはない。ただひとりで行ってはいけないということ・だけだ。」 <613> ○きのう雨がふっていたので、きょうのハイキングはどうなるのか心配だったが、一夜(いちや) あけてみたら注文どおりの(=ねがっていたとおりの)天気になっていた。 **ちょう〔蝶]** (名詞) 虫(むし)の一種。大きくてきれいなはねを持っている。毛虫(けむし=からだじゅうに毛(け)があり、木についている小さい虫。)から変わってちょうになる。「ちょうちょう」とも言う。 ○白いちょうや黄色(きいろ)のちょうや黒くて大きなちょうが、花から花へととび回っている。 ○フィギュア・スケートのせんしゅが、こおりの上をちょうのように舞(ま)っている。(=ちょうがとんでいるときのように、きれいにそしてじょうずにすべっている。) ○あのおじょうさんは、ちょうよ花よと育てられた。(=プリンセスのようにかわいがられて、だいじに育てられた。)/上の2例の場合は「ちょうちょう」とは言わない。 **ちょうちょう〔蝶々]** (名詞) /「ちょう」と同じ。/ ○ちょうちょうのはねには、こながたくさんついている。 **ちょう〔長]** (接尾語) 機関(きかん)や組織(そしき)のいちばん上の人。 ○委員(いいん)の中でおたがいに選挙(せんきょ)して委員長をえらんだ。 ○山口さんは、最近、学校長として名古屋(なごや)の高校に行くことになった。 ○会長。課(か)長。部長。係長。社長。局長。 ○研究所(けんきゅうしょ)長。裁判所(さいばんしょ)長。警察署(けいさつしょ)長。 **ちょう [超]** (接頭語) /物事の状態がふつうの状態よりも特別にはなれていることを表わす語。/ ○超特急「ひかり号」で大阪(おおさか)へ行った。 ○毎朝、わたしののるバスは超満員です。 ○超人的に(=人間の力ではできないほど。)はたらく。 ○神は超自然の存在(そんざい)である。 ○超短波(たんば)。 **ちょう〔丁〕** (接尾語) 1 / 古い日本の本のページを数えるときに使うことば、うらと表の2ページで一ちょう。/ ○上巻(じょうかん) 十丁表(じっちょうおもて)を見よ。 ○この書物は五十丁である。 2 / 「とうふ」などを数えるときに使うことば。/〔丁] ○とうふを五丁ください。 3 / 料理したものを数えるときに使うことば。/ ○天どん一丁あがり。(=できあがった。) ○山下さんのうちへ天ぷらうどんを三丁持って行ってください。 4 / てっぽう・はさみ・ろうそくなどのような細長(ほそなが)いものを数えるときに使うことば。/ ○てっぽうを一ちょう見せてください。 ○船乗(ふなの) りはーちょうのろ (=船をこぐときに使う長いさお。)をじょうずに動かしながら川船 (かわぶね)を進める。 <614> 5 /かご(=むかし人をのせて運んだもの。)や人力車(じんりきしゃ)を数えるときに使うことば。/〔挺] ○一ちょうのかごは、前と後ろのふたりでかつぐ。 ○人力車は明治・大正(たいしょう)時代には、はやったが、今では東京じゅうさがしても数ちょうあるにすぎない。 **ちょう〔調]** (接尾語) 調子(ちょうし)。 1 /音楽などで使われる調子。/ ○シューベルトの「あふれるなみだ」はホ短調(たんちょう)である。 ○ハ長調。変ロ短調。 2 /詩(し)などで使うことばの音の数による調子。/ ○この新体詩(し)は、七五調(しちごちょう)で書かれている。 3 /~のような感じの。〜によくにている。/ →ふう[風]。 ○その歌人(かじん)は、万葉(まんよう・まんよう) 調の歌を作ろうとした。 ○彼の小説の文章は翻訳(ほんやく)調だ。 ○わたしは民謡(みんよう) 調のメロディーがすきですね。 ○古代調の色彩(しきさい)。 ○復古(ふって)調の流行歌。 **ちょうさ〔調査〕** (名詞・〜する) ある事をはっきりさせるためにいろいろと調べること。 ○ひこうきがついらく(=落ちること。)したので、その原因の調査をしなければならない。 ○今度の調査の結果、東京の人口は一千万人をこえていることがわかった。 ○この問題に対する世論を調査してみる必要がある。 ○その問題はただ今調査中です。 ○人口調查。世論調查。 ○調査費(ひ)。調査旅行。 **ちょうし〔調子〕** (名詞) 1 音楽で、音の高さ、低(ひく)さ。 ○彼の声は調子が高い。 ○楽器(がっき)の調子を合わせる。(=ちょうどいい高さの音が出るようにする。) ○調子のはずれた声で歌う。(=正しい高さでない声で歌う。) 2 話すときの話し方。あるいは、文章の表わし方。 ○おこったような調子で話す。 ○話す相手によって調子を変える。 ○この問題については、どの新聞の社説もみな同じ調子だ。 ○けんかにならないように、調子を合わせる。(=相手の意見に反対しないように気をつけて話す。) ○あんな調子のいい(=口だけで人をよろこばせるようなことを言うようす。)ことを言っているが、だいじょうぶかしら。 3 ぐあい。状態。 ○このごろ運動をやらないので、からだの調子が悪い。 ○このタイプライターは、とても調子がいいですね。 ○この調子なら、あと二、三日で退院(たいいん)できますよ。 4 いきおい。 ○A選手(せんしゅ)は、きょうは調子が出ない(=いつものようないい状態にならない。)ようだ。 <615> ○あまり調子に乗 (の) る (=まわりのさかんな状態に影響(えいきょう)されていきおいが出る。)と、失敗(しっぱい)しますよ。 ○調子に乗(の)って、よけいなことまでしゃべってしまった。 ○調子者。調子づく。 **ちょうじょ〔長女〕** (名詞) 第一番目に生まれたむすめ。→ちょうなん〔長男]。じじょ〔次女〕。 ○田中さんの長女は春子と言います。 ○みち子さんは長女ですが、にいさんがふたりあります。 **ちょうじょう 〔頂上〕** (名詞) 1 山のいちばん上。 ○あの山の頂上にはいつも雪(ゆき)がある。 ○富士山(ふじさん)の頂上で、日がのぼろのを見ました。 2 物事のいちばんさかんなとき。 ○東京では、8月の初めごろがあつさの頂上です。 ○物価(ぶっか=物のねだん)の上がるのも、今が頂上だろう。 ○インフルエンザの流行(りゅうこう)も頂上に来たようだ。 **ちょうだい** (名詞、~する) 1 /「もらう」のけんそん語。自分の動作について使う。/ →いただく。 ○たいへんりっぱな物をちょうだいいたしまして、ありがとうございました。 ○ここにあなたのサインをちょうだいしたいのですが。 ○これはちょうだい物のおかしですが....... 2 / 「食べる・のむ」のけんそん語。自分の動作について使う。/ →いただく。 ○「どうぞたくさんめしあがってください。」「はい。もうたくさんちょうだいいたしました。」 ○さぁ、みなさん。おかしをちょうだいしましょう。 3 ください。/子どものことば。また子どもに対して使うことば。女性がよく使う。/ ○ママ。おかしをちょうだい。 ○「ぼうや。台所からちゃわんを持って来てちょうだい。」とおかあさんが言いました。 ○さかなやさん、あしたもまた来てちょうだいね。 /いつも文末に「ちょうだい」の形で使われる。/ **ちょうちょう**→ちょう (613ページ) **ちょうど** (副詞) 1 正しく。きっちり。ぴったり。/ それより大きく(多く・はやく)も小さく(少なく・おそく)もないこと。/ ○今ちょうど12時です。今12時ちょうどです。 ○ちょうど4人いるから、テニスのダブルスをしよう。 ○このくつはぼくの足にちょうど合う。 2 都合よく。いいぐあいに。 ○やぁ。ちょうどよいところへ来てくれましたね。今あなたに電話をかけようと思っていたのです。 ○「お帰りなさい。今ごはんを食べ始めたばかりです。」「それはちょうどよい時に帰って来てよかった。」 3 / 「ちょうど〜のようだ」の形で、「~とよくにている」という意味を表わす。/ →まるで。 ○彼の顔は赤くて、ちょうどさろのようだ。 <616> ○風がふくと、ちょうど雪(ゆき)がふるように、さくらの花がちる。 **ちょうなん〔長男〕** (名詞) 第一番に生まれた男の子。→ちょうじょ〔長女〕。じなん〔次男〕。 ○信太郎(しんたろう)さんは、山口さんの長男です。 ○彼は長男だから、家族(かぞく)に対して責任(せきにん)がある。 ○太郎(たろう)とか、一郎(いちろう)とかいう名まえは、長男につける名まえです。 **ちょうめ〔丁目〕** (接尾語) /同じ町の中をさらに小さく分けた単位。/ ○銀座(ぎんざ)は東京でいちばんにぎやかな町で、一丁目から八丁目まである。 ○西神田(にしかんだ)の二丁目というと神田えきからどれくらいあるのですか。 ○「三丁目というだけではよくわかりませんね。何番地(=丁目よりもさらに小さい単位。)かわからないのですか。」 ○東京都新宿区(しんじゅくく)四谷(よつや)一丁目2番地。 **ちょうめん〔帳面〕** (名詞) 1 紙をなんまいか集めて本のような形にし、何か書くために用いるもの。→ノート。 ○帳面に字を書きます。 ○これは宿題(しゅくだい)の帳面です。 ○帳面を二さつ買った。 2 お金を受け取ったり、はらったりしたとき、それを書き入れる帳面。帳簿(ちょうぼ)。 ○帳面をつける。(=お金の出たりはいったりを帳面に書く。) ○帳面づら(=帳面に書かれた表面上のこと。)を合わせる。 **ちょきん[貯金〕** (名詞、~する) お金をためること。また、そのお金。 ○A銀行に、わたしの貯金が3万円あります。 ○むだなことにお金を使わないで貯金しなさい。 ○父から毎月もらうお金を1,000円ずつ貯金している。 ○月給(げっきゅう)があまり安いので、貯金をしたくてもできません。 ○貯金を出す。貯金をおろす。 ○貯金ばこ。貯金通帳(つうちょう)。貯金局。 **ちょくせつ〔直接〕** (名詞) 間に何も入れずに接すること。/そのままの形または「直接に」の形で副詞的にも使う。/ →かんせつ〔間接]。 ○山田さんは私の部の部長だから私の直接の上役(うわやく=会社などで自分よりも上の人。)である。 ○西村さんの病気は重いので、医者(いしゃ)かかんご婦にことわらない直接の面会はゆるされていない。 ○私は西山さんとは直接の関係はない。 ○この話は本人から直接聞いたのだからまちがいはない。 ○彼に会って直接に話したい。 ○直接税(ぜい)。直接せんきょ。 **ちょくせつてき 〔直接的〕** (形容動詞) →かんせつてき〔間接的〕。 ○私はあの先生とは直接的な関係はない。 <617> ○あの人には直接的にも間接的にもずいぶんお世話になった。 **ちょこちょこ** (副詞) 1 足と足との間を小さくしながら歩くようす。 ○二つぐらいの子どもがおかあさんに手を引かれてちょこちょこ歩いているのはかわいい。 ○さむい冬の日、和服(わふく)を着た女の人がちょこちょこ走るようにして家の前を通って行った。 2 いそがしそうにあちこち動き回っているようす。 ○年を取っているのだから、しずかに本を読んだりテレビを見たりしていればよいのに、うちのおじいさんは朝からばんまでちょこちょこ動き回っている。 ○ちょこちょこするしないは人間の性格(せいかく)の問題かもしれない。 **ちょっかく〔直角〕** (名詞) 90度の角(かく)。→えいかく [鋭角]。どんかく[鈍角]。 ○ふつうの形の本はかどが直角である。 ○このみちはゆうびん局の所で右のほうに直角にまがっている。 ○三角形の三つの角のうち一つが直角であり、また三つの辺(へん)のうち二つが同じ長さであれば、ほかの二つの角はどちらも45度である。 ○京都の町は、たてのみちとよこのみちが直角にまじわっているところが多い。 ○直角三角形。 **ちょっけい〔直径〕** (名詞) 円の中心を通って、そのまわりまででおわる線の長さ。→はんけい 〔半径〕。 ○直径5センチメートルの円をかけ。 ○地球(ちきゅう)の直径は1万3千キロメートルぐらいだそうです。 ○この湖(みずうみ)の直径は20キロある。 **ちょっと** I (副詞) 1 みじかい時間。→しばらく〔暫く]。すこし〔少し]。 ○ちょっと待ってください。 ○彼はちょっと考えてから答えた。 ○ご主人にちょっとお目にかかりたいのですが。 2 少し。わずか。→すこし〔少し]。 ○朝ねぼうしたので、ごはんはちょっとしか食べませんでした。 ○この文章はちょっと変ですね。 ○あの先生は、ちょっとまちがっても×をつけるから、いやだ。 ○もうちょっと前に出てください。 ○あの店へ行けば、ちょっとおいしい料理が食べられる。 ○彼はちょっとした財産(ざいさん)を持っている。 /「ちょっとした」の形で名詞を修飾するのに用いる。/ 3 かんたんに。やさしく。/いつも打ち消しのことばがあとにくる。/ ○このペンはどこで買ったか、今ちょっと思い出せません。 ○ここから学校まで30分ではちょっと行かれまい。 II (感動詞) /人をよぶとき使うことば。/ ○ちょっと、げんかんにだれか来たようですよ。 ○ちょっと、どこへ行くの。 <618> **ちょろちょろ** (副詞) 小さなものが小さい動きで動いているようす。 ○ろうそくの火がくらやみ (=まっくらなくらさ。)の中でちょろちょろもえているのは気持ちのよいものではない。 ○ねずみが台所のあなからちょろちょろのぞいたりかくれたりしている。 ○天気のよい日がつづいたためか、水道(すいどう)の水はちょろちょろとしか出ない。 ○むずかしい問題を考えているのだからぼくの目の前でちょろちょろしないでくれ。 ○大きな火事だったが、今はもう、やけおちた家のはしらがちょろちょろもえているだけだ。 **ちらかす**→ちらす (618ページ) **ちら・す〔散らす〕** (動詞) 1 (人や物を) あらこちにばらまく。ひらひらと落とす。ぱっぱっとちるようにする。→ちろ〔散る〕。ちらかす [散らかす]。 ○強い風が、一晩(ひとばん)のうちに、木の葉をすっかり散らしてしまった。 ○風がくもを散らして、きれいに晴(は)れあがった。 ○線香花火(せんこうはなび)がきれいな火花(ひばな)を散らす。 ○サッカーの試合で両チームは火花を散らして(=火花が出ると思われるくらいいっしょうけんめい) 戦った。 2 (うわさなどを)言いふらす。ひろめる。 ○だれかが悪いうわさを散らしたので、みんながめいわくした。 3 きれいに整理(せいり)しないでおく。乱雑(らんざつ)にしておく。→ちらかす[散らかす]。 ○へやを散らしてはいけない。 4 注意がいいかげんになる。おちつきをなくす。 ○わき見をしたりして気を散らさないで、いっしょうけんめいしなさい。 5 /動詞②について「やたらにする」「あらあらしく・・・・・・する」ことを表わす。/ ○彼は友だちの悪口を言いちらした。 ○子どもはおかしを食べちらしたまま、外へあそびに行った。 ○たくさんの本を読みちらさないで、一さつの本をよく読みなさい。 ○父はおこって、子どもにあたりちらした。 **ちらか・す〔散らかす〕** (動詞) 物をきちんと整理(せいり) しないで、あちこちに乱雑(らんざつ)におく。→ちらかる〔散らかる〕。ちらす〔散らす]。 ○子どもはへやじゅうにおもちゃを散らかしてあそんでいる。 ○あなたは自分のへやを散らかしておいてはいけません。 ○教室(きょうしつ)の中に紙くずを散らかさないように気をつけなさい。 **ちらちら** (副詞)· 1 小さいものがかるくとびながら落ちるようす。 ○ゆきがちらちらふり始めてきた。 ○さくらの花が風にちらちらちっている。 2 小さい光がよわく何度も光るようす。 ○夜の空に星(ほし)がいくつかちらちらしている。 <619> ○いさり火(び) (=夜、さかなをとっている船がつけているあかり。)がとおくのほうでちらちら光っている。 3 少しずつ時々見えたり聞こえたりするようす。 ○死んだ友だちのすがたが目の前にちらちらする。 ○スカートの下からレースがちらちら見えている。 ○西山さんの弟さんのことはちらちら耳にはいる。 **ちらば・る〔散らばる〕** (動詞) 1 物があちこちに散って、きたない感じがする。散らかる。→ちらかす [散らかす]。 ○子どものへやにはおもちゃが散らばっている。 ○つくえの上にちらばっている本をかたづけなさい。 2 (家や人などが) あちこちにはなればなれになっている。 ○この銀行の支店(してん)は全国に散らばっている。 ○ひこうきから見ると、校庭(こうてい)にはたくさんの生徒が散らばっていた。 ○同期(どうき)の卒業生も今ではほうぼうに散らばっている。 **ちり〔地理]** (名詞) 1 地球(ちきゅう)上の海・陸(りく)・山・川などのようすや気候(きこう)・生物・人口・都市・産業・交通など、土地のようす。 ○日本の地理を勉強する。 ○彼の専門(せんもん)は地理学です。 ○わたしは小さいときから地理がすきでした。 ○地理的に見ると、日本は温帯(おんたい)にぞくする。 2 ある土地(とち)のようす。 ○彼は東京に長く住んでいるので、東京の地理にあかるい。 ○わたしは東京の地理にくらいので、ひとりではあまりいろいろな所へは行けません。 ○わたしはこのへんの地理に不案内(ふあんない)だ。(=よく知らない。) **ちりちり〔散り散り〕** 〔名詞、〜の・に) 一つの所に集まっていたものが、いろいろなほうへいくつにも分かれてしまうようす。 ○びんぼうになった山下さんのかぞくは家を売ってちりちりになってしまった。 ○行くときはみんないっしょに行ったが、帰りは分かれてちりちりに帰った。 ○生徒たちは先生にお別れを言ってから、ちりちりに別れて行った。 ○一年に一度、ちりちりのかぞくが集まって楽しくすです。 **ち・る〔散る〕** (動詞) 1 落ちてとぶ。はなれて落ちる。→ちらす〔散らす〕。 ○さくらの花ももうじき散ってしまうでしょう。 ○岩(いわ)にぶつかって白いなみが散る。 ○火花(ひばな)が散る。 2 ばらばらになってひろがる。→ちらばる〔散らばる〕。 ① 散らばる。きたなくひろがる。 ○道路(どうろ)には、紙くずがたくさ ん散っている。 <620> ② わかれわかれになる。 ○会がおわって人々が四方へ散って行った。 ○広場(ひろば)の群衆(ぐんしゅう)が散ったあとには、たくさんの紙くずが散っていた。 ③ ひろく知れわたる。→ひろがる〔広がる]。 ○悪いうわさが町じゅうに散った。 ○戦争が始まるかもしれないといううわさが国じゅうに散って、人々はにげるしたくを始めた。 ④ (インクなどが)にじんでひろがる。 ○悪い紙はインクが散る。 ○インクが散っていて字がよく読めない。 ⑤雲(くも)・霧(きり)などが小さく分かれて、やがて消える。 ○雲が散って太陽(たいよう)が照(て)り始めた。 ○霧が散ると、とつぜん目の前に大きい岩(いわ)はだが現われた。 3 心がおちつかない。→ちらす〔散らす〕。 ○うるさいから、気が散って仕事がよくできない。 **ちん[賃〕** (接尾語) /あることをしたとき、そのほうしゅうとしてはらう代金。/→だい〔代〕。ひ〔費]。 ○このカーテンをとりつけてもらうのに手間賃がいくらかかりますか。 ○お使(つか)い賃をあげるから、りんごをかどの店で買ってきてちょうだい。 ○家賃(やちん)は1か月2万円です。 ○船よりもひこうきのほうが運賃が高いから、このにもつは船便(ふなびん)にしよう。 ○借(か)り賃。乗車(じょうしゃ)賃。 <621> **つい** (副詞) 1 時間やきょりがほんのわずかであるようす。ほんのちょっと。/時間や場所を表わす名詞を修飾する。/ ○つい二、三日前会ったばかりです。 ○ついさっきまでいたんですが、もう帰りました。 ○ついそこまで買い物に行っただけですから、すぐ帰って来るでしょう。 ○つい近くに住んでいるのに、めったに会いません。 2 よく考えずに気がつかないで。→うっかり。おもわず [思わず]。 ○ひみつだったのについしゃべってしまった。 ○たばこをやめようと思うのですが、人がすっているとつい手を出してしまいます。 ○話にむちゅうになって、時間がたつのをついわすれていた。 ○おこってはいけないと思いながら、ついはらを立ててしまいました。 **つい[対]** 1 (名詞) 二つそろって一組みになっているもの(こと)。 ○けっこんのおいわいに、大小二つで対になっているちゃわんを友だちにおくった。 ○小さな子どもとおかあさんが対のふくを着ている。 2 (接尾語) /二つそろって一組みになっているものを数えるときに使うことば。/ ○けっこんしたばかりのわかいふたりは赤と青で一対のざぶとんをもらった。 ○大小一対のめおとちゃわん。(=夫婦が使うための、色・形・もようが同じで大きさのちがうちゃわん。) **ついたち 〔一日〕** (名詞) 月のいちばん初めの日。「いちじつ」とも言う。 ○学校は4月ついたちに始まります。 ○1月ついたちのことを「元日(がんじつ)」と言います。 ○9月のついたちは一日じゅう雨でした。 ○ついたちに立って、ふつか、みっかと旅行してよっかに帰って来ます。 ○このざっしは毎月ついたちに発行される。 ○来月ついたちのきっぷがありますか。 ☆ 「ふつか」から「31日」までは、月の何番目の日であるかを表わすばかりでなく、日数を数えるにも使われるが、ついたちは月の初めの日の意味にしか使わない。日数を表わすときは、「1日(いちにち)」と言う。 **ついて[就いて]** (連語) 1 ~に関して。〜のことを(は)。/ 「について」の形で使う。/ ○学校ではフランス文学についてけんきゅうした。 ○あのかたの家族(かぞく)についてあまりくわしいことは知りません。 2 ~ごとに。/ 「について」の形で使う。/ ○ひとりについて百円ずついただきます。 ○1ダースについて 10円安くなっている。 3 それゆえに。そこで。/ 「ついては」の形で使う。/ ○中山さんが近く会社をやめて、いなかへお帰りになることになりました。ついては送別会(そうべつかい)をひらきたいと思います。 <622> **ついで〔かいで]** (接続詞) あるものの次に。→つぎ[次]。 ○オリンピックの開会式のとき,せんしゅの入場、次いで国旗(こっき)のけいよう(=ポールに高くあげること。)があった。 ○学校で私のすきな科目は、数学・歴史(れきし)、次いで国語である。 ○大阪(おおさか)は東京に次いで二ばんめに大きい都会である。 **あいついで〔相次いで]** あとからあとからつづくようす。つぎつぎと。 ○あの人の両親は、去年、ことしと相次いでなくなった。 ○交通事故(じこ)が相次いでおこっている。 **ついでに[序(で)に〕** (副詞) あることをするときに、その機会(きかい)を利用してほかのこともいっしょにする。 ○さんぽのついでに手紙を出してきた。 ○買い物に行ったついでに友だちのうちをたずねました。 ○東京へ来たついでにちょっとおよりしました。 ○おついでにわたしのはがきも出してくださいませんか。 ○子どもをおいしゃへつれて行ったついでに、わたしも見てもらった。 ○ついでにあなたのくつもみがいておきました。 ○話のついでにもう一つ、来月の会のこともお話ししておきましょう。 **ついに〔遂に〕** (副詞) →とうとう。 1 とうとう。しまいに。いろいろのことがあったが、最後にはそうなったようす。→けっきょく〔結局〕。 ○長い夏休みもついにおわってしまった。 ○何度も失敗(しっぱい) したが、ついに成功(せいこう)した。 ○あんなにじょうぶだった彼も、病気にはついにかてなかった。 ○あの会社もついにつぶれたか。 2 /打ち消しの形とともに/おわりまで。または、一度も・・・・・・なかった。 ○一日じゅう待(ま)っていたのに、ついに来なかった。 ○何度も電話をかけたのに、相手はついに来なかった。 ○あの人は一生ついにけっこんしなかった。 **ついらく [墜落〕** 〔名詞、〜する) ひじょうに高い所から人や物が落ちること。→おちる〔落ちる]。 ○ひこうきがついらくしたそうだ。 ○工事中のたてもののやねから、ひとりの青年があやまってついらくした。 ○ぜったいについらくしないようなひこうきはまだできない。 ○ひこうきのついらく事故(じこ)があった。 **つう [通]** I (名詞) ある方面のことについてよく知っていてくわしいこと。 ○山下さんはかぶきについてはなかなかの通だ。 ○外人で日本の食べ物について通の人はかなり多い。 ○アメリカ通。 ○食通。映画通。けいざい通。 Ⅱ(接尾語) /手紙や書類を数えるときに使うことば。/ ○きょう手紙が三通来た。 <623> ○書類は二通必要です。 ○知らない人から一通の手紙を受け取った。 **つうじ・る〔通じる〕** (動詞) →つうずる〔通ずる]。 1 交通・通信で、ある所とつながる。 ○町から村まで、バスが通じている。 ○このみちは東京へ通じている。 ○ゆきがたくさんふったため列車が通じなくなった。 ○線が切れたため電話は現在通じていないが、まもなく通じるだろう。 2 物事をくわしく知る。 ○あの人は日本歴史に通じている。 ○私はこの町に来たばかりなので、まだこのへんの地理には通じていない。 3 相手にこちらの言うことがわかる。 ○自分の考え方を正しくほかの人に通じさせることはむずかしい。 ○彼にはしゃれは通じない。 4 「あるひろさ、ある時期にわたって」という意味で副詞的に使われる。/ この場合は、いつも「通じて」という形をとる。/ ○南の国は一年を通じて(=一年じゅういつも)あたたかい。 ○テレビは全国を通じて放送されている。 5 かくれて敵(てき)や対立する相手とれんらくする。 ○あの男は敵と通じていたスパイだった。 ○会社のひみつをきょうそう相手に通じる。 **つうしん [通信]** (名詞,〜する) ようすを知らせること。たより。多く電信・電話・ゆうびんなどの通信機関(きかん)によってたがいにれんらくし、知らせること。 ○じしんのため、通信がとだえた。(=できなくなる。) ○通信のひみつをまもらなければならない。 ○通信員というのは、新聞社・ざっし社などからたのまれて、その地のようすや近くでおこった事件(じけん)などを本社に通信するかかりの人です。 ○通信機関の発達(はったつ)によって外国からのニュースがおどろくほど早くつたわるようになった。 ○大学に行けない人々のために、自分の家で勉強できる通信教育の制度(せいど)がある。 ○通信簿(ぼ)。通信網(もう)。通信社。通信費(ひ)。 **つえ [杖]** (名詞) 木・竹(たけ)などで作り、これを手に持って、歩くときの助けにするもの。また、そのことがら、たよりにするものの意味にも使う。 ○年を取って、足がよわくなったため、つえがいるようになった。 ○白いつえは目の不自由な人だけが使います。 ○つえをたよりに、やっとちょうじょうまでのぼりました。 ○足がいたいので、つえをついて歩きます。 **つかい**→つかう (624ページ) **つかいこ・む 〔使い込む〕** (動詞) 1 使ってはいけない金を使ってしまう。 <624> ○会社の金を使い込んでくびになった。(=やめさせられた。) ○今月は予定(よてい)より一万円も使い込んでしまったので、たばこも買えなくなってしまった。 ○使い込み。 2 どうぐなどを長い間使う。(その結果、どうぐが使いやすくなり、使ってぐあいよく感じるようになるときに使うことば。) ○長い間使い込んだ道具で、いい仕事をする。 ○このフライパンはよく使い込んであるからこげつかなくていい。 ○木で作ったどうぐは使い込むとつやが出てくる。 **つかいなれる**→つかう (624ページ) **つかいわ・ける 〔使い分ける〕** (動詞) いくつかのものを、場合によって、目的によって、てきとうに区別(くべつ)して使う。 ○相手によって、英語・フランス語・ドイツ語を使い分けて話します。 ○敬語(けいご)を使い分けるのはむずかしい。 ○役人は役人という立場と個人としての立場とを使い分けなければならない。 ○こどもは相手によることばの使い分けができない。 (関連語)使い分け。 **つか・う 〔使う〕** (動詞) 1 物や人をある事・ある物のためにはたらかせる。→もちいる 〔用いろ]。 ○物をむだに使わないで、たいせつに使うようにしなさい。 ○なんでもていねいに使えば、長く使えますが、らんぼうに使うとすぐこわれます。 ○料理をするのにガスを使います。 ○これはかなり頭を使う仕事らしい。 ○ずいぶん使いやすいきかいですね。 ○この店ではわかい女の子をたくさん使っている。 ○もっとていねいなことばを使いなさい。 ○使ったあとはもとのとおりにかたづけておきなさい。 ○つまらない事に金を使わないように。 ○紙はみんな使ってしまった。 ○むだな時間を使ったものですね。 2 慣用的(かんようてき)な言い方。 ○おべんとうを使う。(=食べる。) ○おふろを使う。(=はいる。) ○使い手。使いみち。使い物。 **つかい 〔使い]** (名詞) 1 命令されて、用事のために、ほかへ行く人。 ○使いをやって取って来させましょう。 ○使いの者に手紙を持たせてやった。 2 用事、ことに買い物などをすること。 ○ちょっと町までお使いに行ってきます。 3 /ほかの名詞といっしょに使われて/使い方。また、使うこと。使う人。「~づかい」となる。 ○社長は人使いがじょうずだ。 ○長男は金使いがあらくて(=どんどんたくさんお金を使う。)こまる。 ○文楽(ぶんらく)の人形(にんぎょう)つかい。 ○むだづかいしてはいけない。 **つかいな・れる 〔使い慣れる〕** (動詞) たびたび使ってよくなれている。 ○使い慣れたまんねんひつがいちばん書きやすい。 <625> ○使い慣れないうちは、あつかうのにほねがおれるでしょう。 **つか・える[支える・問える〕** (動詞) 物がつまったり、何かにつきあたったり、ふさがったりして、それ以上先に進まない状態になる。通らなくなる。 ○テーブルをへやの中へ入れようとしたが、ドアにつかえてどうしてもはいらない。 ○この先300メートルぐらい車がつかえているからなかなか進めない。 ○仕事がつかえていて、おちゃをのむひまもない。 ○食べ物がのどにつかえて死ぬほど苦しかった。 ○話のとちゅうで、ことばがつかえて、よく話せなかった。 **つか・える 〔仕える〕** (動詞) 自分よりも上の人のそばで、その人のためにはたらく。 ○わたしは一生おてらで仏(ほとけ)さまに仕えよう。 ○宮仕え。(=むかし天皇(てんのう)のそばではたらくこと。今はいっぱんに、月給をもらってはたらくこと。) **つかま・える [捕まえる・掴まえる]** (動詞) →つかむ[掴む]。つかまる[捕まる・捉まる」。強く、かたく持ってはなさない。にげないようにしっかり持つ。 ○子どもたちはどこからか子ねこをつかまえてきた。 ○にげた犬をつかまえようとしたが、なかなかつかまらなかった。 ○どろぼうは近所の人につかまえられた。 ○雨の日にタクシーをつかまえるのはむずかしい。 ○ボーイをつかまえて、二、三人の客が文句を言っている。 ○もっと話したいらしくてそでをつかまえて、はなさないので、帰ることもできなかった。 ○出かけようとするのをつかまえて手つだわせた。 **つかま・る〔捕まる・捉まる〕** (動詞) 10どろぼうはにげたが、つかまった。 2 ある物をしっかりとにぎる。 ○こんでいる電車にのったとき、ころばないようにつりかわにつかまっていた。 **つかみあい**→つかむ (625ページ) **つかみかかる**→つかむ (625ページ) **つか・む [掴む〕** (動詞) →つかまえる[掴まえる〕。にぎる 〔握る〕。 1 手に入れて、しっかりと持つ。力を入れてにぎろ。 ○赤んぼうは何でもつかもうとします。 ○水の中で、さかなをつかむのはむずかしい。 ○ごうとうはいきなり札束(さつたば)をつかんでにげ出した。 ○雲(くも)をつかむような話。(=ばんやりしていて中心のない話。) ○おぼれるものはわらをもつかむ。(=こまっているときには、どんなたよりにならないものでもたよる気持ちになる。) <626> 2 (1のようにじっさいに手を使わなくても)物事をしっかりと自分のものにする。 ○彼は商売がうまくいって大金をつかんだ。 ○彼はつかんだ金は決してはなさない。 ○彼は人の心をつかむのがじょうずだ。 ○相手の気持ちさえつかめばこの仕事はせいこうする。 ○けっこんしてすばらしい幸福(こうふく)をつかんだ。 ○機会(きかい)をつかむ。 ○つかみ出す。つかみどり。 ☆ 「つかまえる」ににているが、「つかまえろ」はにげないように、にげようとするものをおさえる場合に使う。「にぎる」とのちがいを言えば、「つかむ」のほうは自分のものとして強く力を入れてにぎることである。 **つかみあい [掴み合い〕** (名詞) ○ふたりはつかみ合いのけんかをした。 **つかみかか・る [掴み掛かる〕** (動詞) 相手に害(がい) をあたえるため、とつぜん相手のからだ、またはふくのある部分を手でにぎる。 ○女の人がくらやみをひとりで歩いていたら、悪い男がつかみかかってきた。 **つかる**→つける (635ページ) **つか・れる [疲れる〕** (動詞) 心やからだをはたらかしたために元気がなくなる。 ○長い旅行をして、疲れて帰った。 ○目が疲れたので、しばらく目をつぶって休んだ。 ○年をとると疲れやすくなる。 ○この仕事はたいへん疲れるから、休み休みするほうがいい。 ○いくら勉強しても頭が疲れないといいんだが………………。 ○気疲れ。疲れ。 **つき [月]** I (名詞) 1 日・星(ほし) ・地球(ちきゅう)などと同じように天体の一つ。またその光を言うときもある。 ○月が出た。 ○月がくもにかくれている。 ○まるい大きな月がのぼってきた。 ○月が西にかたむく。(=西にはいりかける。) ○月はみちたりかけたりする。(=まるくなったりほそくなったりする。) ○月があかるい。 ○月の光にてらされながら、海岸(かいがん)をさんぽした。 ○月が部屋(へや)の中へさしこんできた。 ○月明り。月夜(つきよ)。月の出。月の入り。三日月(みかづき)。 2 1年を12に分けたその一つ。 ○1年の初めの月は1月です。 ○月に1度母に手紙を書きます。 ○ひと月は1か月とも言う。 ○30日の月を小の月、31日の月を大の月と言います。 ○月が変わって(=来月になって)からおたずねします。 ○月によって収入(しゅうにゅう)がちがう。 ○月の初め。月のなかば。月のおわり。月末(つきずえ)。 ○月日(ひ)。年(とし)月。 Ⅱ(接尾語) <627> /月の数を数えるとき、ひと、ふた、み・・・・・・につけて用いる。すなわち、「ひとつき、ふたつき、みつき、よつき、いつつき、むつき、ななつき、やつき、ここのつき、とつき」と言う。この場合「いっかげつ、にかげつ・・・・・・じっかげつ」とも言える。11以上は11かげつ、12かげつ・・・・・・の言い方を用い、つきは使わない。/ →かげつ 〔か月〕。 **つきづき〔月々〕** (名詞) 毎月。/副詞的にも使う。/→まいつき〔每月〕。 ○こづかいを月々いくらと決めるほうがいい。 ○月々の費用(ひよう)は親からおくってもらっています。 **つきみ〔月見〕** (名詞) 旧歴(きゅうれき)の八月の満月(まんげつ=月がいちばんまるいとき。)の夜に月をながめて楽しむこと。 ○月見の会をしますからおいでください。 ○今夜はうちでお月見をしましょう。 **つき 〔付き〕** (接尾語) 1 /前の語が表わしているもののようす。/ ○彼は目つきは悪いが、決して悪い人間ではない。 ○正直(しょうじき)な人は顔つきでわかる。 2 /前の語が表わすものが、何かについている(=ふぞくしている。)こと。 ○ガス・水道(すいどう) 付きのへやをさがしています。 ○日本の旅館(りょかん)はふつう朝・タ二食付きです。 ○10年間保証 (ほしょう)付きのとけい。 ○おくさま付きの女中。 ☆ 「つき」「づき」両方のよみ方をするものがある。 **つぎ [次]** (名詞) すぐあとにつづくこと。すぐあとのもの。また場所がすぐつづいていること。 ○次の日よう日にハイキングに行きます。 ○次のえきでおりましょう。 ○きょうはもうおそいから、またこの次にしましょう。 ○満員ですから次に来るバスを待ちましょう。 ○そこまでわかりましたね。ではその次を読みましょう。 ○次の文を読んで、質問に答えなさい。 ○上の兄はつとめていますが、次の兄はまだ学生です。 ○ひとりすみました。はい、お次のかた。 ○りょかんのいいへやにはたいてい次の間(ま)がついている。 ○次のかどをまがってください。 **つぎつぎに〔次々に〕** (副詞) 一つの物・事に、次の物・事が、つづき、またその次の物・事がつづくというふうに、どこまでもつづくようす。「つぎつぎと」「つぎからつぎへと」とも言う。 ○次々に仕事ができて、休めない。 ○次々に問題がおこってくる。 ○次々にお客が来ました。 ○電車は次々に来ます。 **つぎ 〔継ぎ]** (名詞) 着物や布(ぬの)のやぶれた所にほかの布をあててなおすこと、またはその布。→つぐ[継ぐ〕。 ○こんなに大きなあなにつぎをあてることはできない。 ○つぎのあたったふくを着ている。 <628> ○むかしのくつしたはよわかったので、たえずつぎをしなければならなかった。 ○つぎはぎ。 **つきあ・う 〔付き合う〕** (動詞) 1 ある人と知り合いになって関係をもつこと。→こうさいする〔交際する〕。 ○あの男は人と付き合うのがきらいで、友だちはいない。 ○都会ではとなり近所と親しく付き合うことはほとんどない。 ○山田さんは付き合えば付き合うほどいい人です。 ○大下さんは自分のことしか考えない人なので、全く付き合いにくい。 2 自分にはその必要がなくても、ある人といっしょに行動する。 ○買い物に行くなら、付き合いましょう。 ○食事を付き合ってくれませんか。 ○今晩(こんばん)は早く家に帰りたかったのだが、会社の人にさそわれて酒(さけ)を付き合ったのでおそくなった。 (関連語)① 付き合い。 **つきあたり**→つきあたる (628ページ) **つきあた・る [突き当たる〕** (動詞) 1 物にぶつかる。しょうとつする。→しょうとつ〔衝突〕。 ○急いではしり出したら、向こうから来た人に突き当たってしまった。 ○自動車がかきねに突き当たってかきねをこわした。 2 進んで行って、それ以上進めないところまでくる。 ○このみちを突き当たった右へまがりなさい。 ○大きな問題に突き当たったので、研究(けんきゅう)はさっぱり進まない。 **つきあたり〔突き当たり〕** (名詞) / [つきあたる〕の「2」の意味の名詞形でその場所の意味。みちや通路(つうろ)についてだけ使う。/ ○高木さんはこのろじの突き当たりの家です。 ○ろうかの突き当たりにかいだんがあります。 ○えきはこの通りの突き当たりです。 **つぎこ・む〔注ぎ込む〕** (動詞) 1 口の小さい入れ物の中に水などをいっぱいに入れる。→つぐ [注ぐ]。 ○ぴんにさけをいっぱいにつぎこんだ。 2 仕事やあそびなどに多くの金を出す。 ○大田さんは家や土地を売った金を全部この仕事につぎこんでいる。 ○山田さんは競馬(けいば)に金をつぎこまなければよかったのに。 ○あの男はすきな女に金をつぎこんで、とうとう一文(いちもん) 無しになった。 **つきそ・う 〔付き添う〕** (動詞) いろいろと気をつけてやるためにある人のそばにいる。 ○彼は目も見えず口も耳もだめなので、外出するときにはいつもだれかが付き添う。 ○小学校の入学式の日、私は母に付き添われて学校へ行った。 ○子どもだけで海へ行くのはあぶないから、おとなに付き添っていってもらいなさい。 <629> (関連語)① 付き添い。 **つきだ・す〔突き出す〕** (動詞) →つっこむ[突っ込む]。 いきおいよく前のほうへ出す。 ○電車のまどからくびを突き出してはあぶない。 ○あごを突き出して「あっちへ行け。」と言った。 ○言うことをきかないと、へやの外へ突き出しますよ。 ○どろぼうをつかまえて、けいさつへ突き出した。 ○げんかんだけ外へ突き出している家。 **つぎたす**→つぐ (631ページ) **つきづき**→つき (626ページ) **つぎつぎ**→つぐ (632ページ) **つぎつぎに**→つぎ (627ページ) **つきつ・ける [突き付ける〕** (動詞) →おしつける〔押し付ける〕。 強い態度で目の前にさし出す。 ○ごうとうはピストルを突き付けて「金を出せ。」と言った。 ○証拠(しょうこ)を突き付けられて、もうにげられないとかくごした。 ○びっくりするほど高いせいきゅう書を突き付けられた。 **つきとば・す [突き飛ばす〕** (動詞) はげしく突いたりぶつかったりして、人や物などをはねる。 ○みちを歩いている人をうしろから来たじてんしゃがつきとばしてしまった。 ○どろぼうは人をつきとばしながらにげた。 ○どんなときでも、人をつきとばすのはよくないことだ。 **つきひ〔月日]** (名詞) 長い時間。日時。 ○月日のたつのは早いものです。 ○月日のたつにつれて、日本の生活になれてきました。 ○日本へ来て、三年の月日がながれた。 ○年をとって、ひとりでさびしい月日をおくっています。 ○すぎ去った月日をなつかしく思い出している。 **つきみ**→つき(626ページ) **つぎめ**→つぐ (631ページ) **つきやぶる**→つく (631ページ) **つ・く〔付く・着く〕** (動詞) 1 あるもののおもてについて、取れにくくなる。→つける〔付ける]。 ○顔にインクが付いた。 ○ズボンにしみが付いて、とれなくなった。 ○みちに足あとが付いている。 ○庭の木にむしが付いて、とうとうかれてしまった。 2 あるものに、それがそえてある、くわわっている、いっしょになっている。 ○この教科書にはレコードが付く。 ○ポケットが付いていないシャツ。 ○この列車(れっしゃ)には食堂車(しょくどうしゃ)が付かない。 ○その金をかりるにはきびしい条件(じょうけん)が付いている。 3 新しいものがくわわって、新しい状態になる。→つける〔付ける]。 ○勉強すれば日本語の力が付く。 <630> ○赤んぼうはだんだんちえが付いて、かわいらしくなってきた。 ○さくらの木につぼみが付きました。もうすぐ花がさくでしょう。 ○銀行にあずければ利子が付く。 ○わたしのうちに電話が付きました。 4 いっしょにいる。→つける〔付ける]。 ○重い病人にはだれかうちのものが付くはずです。 ○旅行中はずっとあんないの人が付いているから安心です。 ○彼はりこうな人だから、けんかのときどっちにも付かない。 ○彼は運が付いていると見えて、何をしてもうまくいく。 5 うしろにしたがう。/この場合は「付」を使わない。/ ○母について買い物に行きました。 ○わたしの車のあとについてください。 ○わたしが出かけるとき、いつも犬がついてこようとする。 6 目・耳などに感じる。 ○目につくところに広告(こうこく)を出す。 ○外国人はどうしても人の目につきやすい。 ○このたてものは目につかないところに金がかかっている。 ○死んだ犬の声が耳(みみ)についてわすれられない。 ○どんなにすきな食べ物でも、毎日食べろとにおいがはなについてくる。(=いやになる。) 7 物事が決まる。前に決まらなかった状態がおわる。かたづく。→つける〔付ける〕。 ○何度も話し合って、両方が満足するように話がついた。 ○いくら考えても決心がつかない。 ○子どもたちがさわぎだして、どうにも、始末がつきませんでした。 ○この絵はほしい人が多くて、高いねだんがついた。 8 あるねだんに当たる。 ○食費(しょくひ)が1日300円につく。 ○1ダース600円なら1本50円につきますね。 ○バス代がかかったり、おちゃをのんだりして、この買い物は高くついた。 9 慣用的に使われる場合。 ○わすれものをしたことに気がついた。 ○子どもの病気が心配で、仕事が手につかない。(=仕事がよくできない。) /いつも否定の形で使われる。/ ○彼のじまん話(ばなし)も、もうはなについてきた。(=聞きあきた。) 10 / 「につき」の形で/~により。〜という理由で。(話しことばには使わない。) ○工事中に付き休業させていだだきます。 ○満員(まんいん)に付きしめきりました。 **つく〔着く・就く]** (動詞) →とどく〔届く〕。たつ〔立つ〕。 1 動いて行ってある所・ある物にとどく。 ○この列車(れっしゃ)は何時に東京に着きますか。 ○にもつがなかなか着かないので心配した。 ○電車の事故でおそくなって、うちに着いたのは10時だった。 ○着いたら手紙をくださいね。 ○自転車(じてんしゃ)にまたがって、足が地に着きますか。 ○手が地に着くまで、からだを前にまげなさい。 <631> **ある位置(いち)に身をおく。** ○学校を出るとすぐ職(しょく)についた。(=つとめた。) /「着」は使わない。/ ○10時ごろ床(とこ)につきました。(=ねた。) /「着」は使わない。/ ○行き着く。帰り着く。 ○ゆびで紙を突き破った。 ○トラックがへいを突き破ってやっととまった。 ○敵(てき)のかこみを突き破って帰ってきた。 **つ・く〔突く](動詞)** 【①かーない ②きーます ①①く(一とき) ⑤けーば) ⑥け⑦こう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう ((可能)つける 1 長いもの、するどいものをいきおいよく前に出して、ほかのものにあてる。 ○鹿(しか)はつので人を突いてころすこともある。 ○かたなでむねを突いて自殺(じさつ)した。 ○ひじで突いて知らせる。 ○寺(てら)では毎日、朝と夕方(ゆうがた)にかねをつく。(=かねをならす。) 2 ほそ長い物の先をほかの物に当てて、ささえにする。/漢字を使わないほうがいい。/ ○つえをつく。 ○つくえにひじをついて考えこむ。 ○手をついてあやまる。 3 その他の使い方。/「突」を使わない。/ ○アンモニアのにおいがはなをつく。(=強くしげきする。) ○風雨をついて(=かまわずに)山にのぼった。 ○相手の弱点(じゃくてん=けってん)をついた質問をするので、こわい。 ○敵(てき)の不意をつく。(=ゆだんしているところをせめる。) **つきやぶ・る〔突き破る〕(動詞)** 【①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥ ⑦ろう ⑧⑨っ〜て(た) ⑩こーだろう ((可能)つきやぶれる 突いてやぶる。強い力でおしゃぶる。 **つく〔点く〕(動詞)** [①かーない ②きーます ③④く(一とき) ⑤けーば ⑩けとーう ぃーて(た) くーだろう」 →つける[点ける]。電燈(でんとう)・火などがつく。 ○とおくの家に電燈がついている。 ○スイッチを入れると、あかりがつく。 ○夕方(ゆうがた)になると町にあかりがついて美しい。 ○マッチが水にぬれてつかない。 ○ストーブがついているので、へやがあたたかい。 **つぐ[継ぐ・接ぐ〕(動詞)** 「①が一ない ⑧ざーます ③④ぐ(一とき) ⑤げーば) (可能)つげる } 1 たえないようにあとを受けてつづける。〔継ぐ] ○むすこが父の仕事を継ぐ。 ○わたしは長男だから家を継がなければならない。 ○子どもたちのうち、農(のう)業を継ごうと言うものはひとりもいなかった。 ○この店もあとを継ぐものがいないのです。 ○彼は先生のあとを継いでけんきゅうをつづけている。 2 着物などのやぶれたところにほかのきれをあてる。→つぎ[継ぎ]。 ○ズボンのやぶれたところをつぐ。 ○このシャツは古くなったが、つげばまだ着られる。 3 つないで長く続くようにする。[接ぐ] ○つながみじかいのでついで使う。 ○おれた骨(ほね)をつぐ。 <632> ○この文章のここのところは木に竹をついだようでおかしい。 ○T.事は夜を日についで進められている。 4 つづくようにくわえる。[継ぐ] ○火が消えないように炭(すみ)をついでください。 す。 ○わたしのすきなものは映画、それに次いでは音楽です。 **つぎた・す〔継ぎ足す〕(動詞)** (①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ①そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう (可能) つぎたせる *} ○テーブルが少しひくいので、あしを継ぎ足してちょうどよい高さにした。 ○へやが足りないので、二階(かい)を継ぎ足すことにした。 **つぎつぎ「次々〕(副詞)** 物事がつづいて行なわれるようす。 ○一つの仕事がおわっても、次々用事ができていそがしい。 **つぎめ〔継ぎ目〕(名詞)** もとの部分と継ぎ足した部分のさかい。 ○えんとつの継ぎ目からけむりがもれている。 ○継ぎ目がはなれないように、しっかりとめておいた。 **つくえ〔机〕(名詞)** ものを書いたり、本を読んだりするための台。→テーブル。 ○机に向かって勉強しなさい。 ○机によりかかってねむってしまった。 ○彼とは机をならべて勉強した仲(なか)です。 ○机の上がちらかっているから、かたづけてください。 ○かぎは机のひき出しにしまってあります。 **つぐ〔注ぐ](動詞)** (①が一ないぎます ③④ぐ(一とき) ③げーば) ⑥げぴーう ⑧⑨いーで(だ) ぐーだろう ((可能)つげる →つぎこむ〔注ぎ込む」。おちゃ・さけなど、のみものをのむための入れ物に入れる。 ○おちゃをつぐときにはこぼさないように注意しなければならない。 ○おちゃをもう一ぱいおつぎしましょうか。 ○お客にビールをついでまわった。 **つく・す [尽くす〕(動詞)** 【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)つくせる →はたす〔果たす〕。/ 「すっかり〜する」の意味を表わす。動詞につづいて使うことが多い。/ ○おれいの気持ちは、ことばではとても尽くせません。 ○私の言いたいことは、もうすっかり言い尽くしました。 ○あの人は苦労 (くろう)をし尽くした人なので、なかなかものわかりがいい。 ○そのむすこは、親から受けついだ財産(ざいさん)を、みんな使い尽くしてしまった。/ 「使いはたす」とも言う。/ ○この本には、戦後の日本の社会における日本人の精神 (せいしん) 構造(乙うぞう)が、論(ろん)じ尽くされていると言える。 ○もう20年もすれば、世界じゅうのくじらはとり尽くされてしまうだろう。 ○食べつくす。やきつくす。 **つぐ [次ぐ](動詞)** 「①が一ない ③ぎーます ①①ぐ(一とき) ⑤げーば) ⑥げぴーう ⑧⑧いーで(だ) ⑩ぐーだろう (可能)つげる →ついで〔次いで〕。あるもののすぐ次につづく。 ○大阪(おおさか)は東京に次ぐ大都会である。 ○国語に次いでとくいなものは英語で <633> **つくづくと(副詞)** 1 物をふかく考えたりよく見るようす。/ 「つくづく」ともいう。/ ○つくえの前にすわってつくづくと日本のこれからの事について考えた。 ○古いめずらしい物を買ったとよろこんでいたが、つくづくと見るとつまらない物だった。 ○ずいぶん大きくなったもんだと、ねている子どもの顔をつくづくとながめた。 ○夜ねながら、過ぎた一年のことをつくづくと思い出してみた。 2 物事が心にふかくひびくようす。/ 「つくづく」とも言う。/ ○こんなつまらない仕事はつくづくといやになった。 ○山の中にひとりのこされて、つくづくとさびしさを感じた。 た。 ○しばらく子どもを作らないつもりです。 ○デパートが流行(りゅっこう)を作ると言われている。 ○戦後、たくさんの大学が造られた。 ○国づくり。町づくり。 3 手をくわえたり、手間をかけたりして、もととちがったものにする。ねうちのあるものにする。〔作」 ○米を作る。 ○はたけを作る。 ○さかなをさしみに作りました。 ○あのおくさんは年よりもわかく作っている。(=わかく見えるけしょうをしている。) ○はたけ作(づく)り。やさいづくり。 4 ある形にする。 ○手をつないで円を作りましょう。 ○列(れつ)を作って待っています。 5 わざとそのようなふりをする。 ○母はどんなに苦しいときでも、子どもの前ではわらい顔を作っていました。 ○それは作った話にちがいない。(=ほんとうではない話。) ○作り話。作りわらい。作りごと。 (関連語)①作り上げる。作り出す。作りかえる。 **つくり→つくる (633ページ)** **つく・る 〔作る・造る〕(動詞)** { ①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑦ろーう⑧⑧って(た) ⑪る一だろう (可能)つくれる *} 1 材料(ざいりょう)を使って物をこしらえる。〔作・造〕 ○竹(たけ)でかごを作った。 ○自動車を造る工場ではたらいています。 ○ひとりで料理を作って食べた。 ○去年作ったようふくが小さくなった。 ○おかしの作り方を教えてください。 2 今までなかったものを新しく考え出したりこしらえたりする。〔作・造〕 ○詩(し)を作るのは文章を作るよりむずかしい。 ○けっこんして、新しい家庭を作りました。 **つくり〔作り・造り〕(名詞)** 1 ほねぐみ。構造(こうぞう)。 ○この子はからだの作りが大きいから、年が多く見えます。 ○この家の造りは全く日本風だ。 2 つくった物のつくり方がじょうずだったかどうかということ。 ○このかびんはつくりがいい。 **つけくわ・える 〔付け加える〕(動詞)・** ①えーない ②えーます ③④える(一とき) ⑤えれ) 一ば (6) えろ(えよ) ⑦えーよう えーで(た) 【えろーだろう <634> 前からあったものに、あとから足す。→くわえる〔加える〕。 ○このしゃしんには、説明を付け加えるほうがいい。 ○手紙を書きおわってから、何か付け加えることはないかと、考えた。 (関連語)① 付け加え。 て勉強させました。 ○年よりひとりではあぶないから、だれかを付けましょう。 5 前に行くもののあとからついて行く。 ○生徒は、先生のあとを付けて言います。 ○じゅんさはあやしい男のあとを付けた。 ○あの車のあとを付けてください。 6 からだに着る。取りつける。/「着ける」と書くことが多い。/ ○学生は学生服を着けることもある。 ○ピストルを着けたじゅんさ。 ○あの女の人はむねにきれいな花を着けている。 7 注意する。 ○車に気を付けなさい。 ○その店は前にもじけんをおこして、けいさつから目を付けられていた。 8 火・電気などをつける。 ○たばこに火をつけた。 ○テレビをつけたまま出かけてはいけません。 ○さむいからストーブをつけましょう。 9 物事を決める。 ○仕事のかたを付けてからおふろにはいりましょう。 ○長男に「英一」という名を付けました。 ○高い値(ね)を付けないようにねがいます。 10 書く。書き入れる。 ○これから毎日、日記を付けようと思います。 ○シャツに名まえを付けないとまちがわれやすい。 ○そのかんじょうは私のほうへ付けておいてください。 11 船・車などをある所にとめる。 ○船を岸(きし)に着けましょう。 **つける 〔付ける・着ける〕(動詞)** ①けーない けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ 一ば ⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑧けーて(た) ●けるーだろう 一つく〔付く・着く〕。 1 あるものの表につける。→くっつける。 ○手にインクを付けている。 ○パンにバターを付けて食べた。 ○かみにあぶらを付けないほうがすきです。 ○のりを付けてはってください。 ○このくすりを付ければすぐなおりますよ。 ・○子どもがゆきに足あとを付けてあそんでいます。 2 あるものにそえたり、くわえたりしてはなれないような状態にする。 ○この小づつみにあて名を書いたふだを付けてください。 ○ボタンが取れたから付けてくれ。 ○へやがくらいのでまどを付けました。 ○次の漢字にかなを付けなさい。 3 新しいものを付けくわえて、新しい状態にさせろ。 ○もっと数学の力を付けないと大学にはいれませんよ。 ○がっかりしているらしいから元気を付けてあげましょう。 ○手に職(しょく)をつけておけば生活にこまらない。 4 いっしょにいさせる。 ○子どもに家庭教師 (きょうし)を付け <635> ○車を門の前につけてください。 12 /「動詞+つける」の形で。/ ① ~しなれる。 ○行きつけた店のほうが買いやすい。 ○やりつけない仕事なので、ひまがかかります。 ② /意味をもっと強めるために使う。/ ○あまりわがままなのでしかりつけてやった。 ○ひどくおこって本をつくえにたたきつけた。 ○きょうだいは、こまったときおたがいにたすけっこしなくてはいけませんよ。 ○君とぼくとどっちがはやいか、かけっこしてみよう。 ○にらめっこしましょう、一、二、三。 **つ・ける 〔漬ける〕(動詞)** 【①けーない②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれー) ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) 【けろーだろう 1. 液体(えきたい)の中に物を入れる。 ○シャツなどは、少し前から水につけておいてせんたくすると、きれいになる。 ○これはめずらしいむしだから、アルコ-ルにつけて保存(ほぞん)しょう。 2 やさいなどのつけものを作る。 ○つけものはうちでつけたもののほうがおいしい。 ○さむい地方ではやさいをたくさんつけておいて、冬に食べる。 ○つけ物。 **つごう 〔都合〕(名詞、~する)** 1 ほかの事との関係。ぐあい。事情(じじょう)。わけ。 ○家庭の都合で会社をやめました。 ○ちょっと都合があって行かれません。/→わけ。/ ○へやの都合上人数は10人までです。 ○きょうは都合が悪いから、明日にしてください。 ○都合よくバスがすぐ来た。 ○自分の都合ばかり考えてはいけません。 ○ほかのかたの都合を聞いてみてください。 ○そうしてくだされば好 (こう)都合です。(=都合がいい。) 2 何とかくふうして都合のいいようにする。/「都合する、都合をつける」の形で多く使う。またその意味から都合して金を作ったり、かしたりする意味にもなる。/ ○何とか都合してできるだけ出席(しゅっせき)します。 ○どうしてもトラックの都合がつかないので、ひっこしをのばしました。 ○お金の都合のつき次第はらいます。 ○何とか10万円ばかり都合していただけませんか。 3 /副詞的に使う。/全部で。合計。 ○おとな8人、子ども5人、都合13人ですね。 **つか・る〔漬かる〕(動詞)** ①らーない ②リーます ③①る(一とき) ⑤れーば ⑥れ ろーう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう つけ物ができる。 ○だいこんがおいしくつかった。 ○夏にはたいていのやさいがひとばんでつかる。 **っこ(接尾語、~する)** /動詞の②につづいて、「おたかいに〜すろ」「競争(きょうそう)して〜する」などという意味を表わす。/ ○友だちといっしょにふろにはいって、せなかのながしっこをした。 <636> **づたい(接尾語)** /長い物や所を表わす名詞につづいて、その物またはその所にそって行く、あるいはそこを通って行くという意味を表わす。/ →ぞい。 ○川づたいのひろいみちをまっすぐに行ってください。 ○日本の大都市の多くは、関東地方から近畿(きんき) 地方まで、海岸(かいがん)づたいにならんでいる。 ○このへいづたいに30メートルぐらい行くと、えきの前に出ます。 のこしたりする。 ○この土地は先祖(せんぞ)から伝えられたのです。 ○せとものを作るぎじゅつは父から子へと次々に伝えてきたものです。 3 外国から持ってきてしょうかいする。 ○たばこはポルトガル人がわが国に伝えたものである。 ○漢字が初めて日本に伝えられたのは、いつごろか、明らかでない。 4 音・電気・熱(ねつ)などをほかにひろがらせる。 ○鉄(てつ)や銅(どう)は電気を伝えるが、ガラスは伝えない。 ○なべにはよく熱(ねつ)を伝える金属(きんぞく)が用いられる。 **つた・う [伝う〕(動詞)** 【①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤ぇーば) →づたい。長い物や所にそって進む。 ○火事のとき、2かいより上の人々はつなをおろし、それを伝っておりた。 ○雨の玉(たま)が電線を伝ってながれ落ちた。 ○この川を伝って行けば町に出られます。 ○電車がこしょうしたとき、のっていた人たちは線路(せんろ=てつどうのみち)を伝って歩いた。 ○なみだがほおを伝ってながれた。 **ったら→たら(592ページ)** **つた・える〔伝える〕(動詞)** ①えーない ②えーます ⑧⑥える(一とき) ⑤えれ) 一ば えろ(えよ) ⑦えーよう ⑧⑨ぇーて(た) ⑩えるーだろう つたわる〔伝わる〕。 1 人を通してことばで知らせる。 ○ご主人によろしくお伝えください。 ○あなたの気持ちはきっと先方に伝えます。 ○彼ののこしたざいさんは何億(おく)と伝えられている。 ○外国通信の伝えるところによると・・・。 2- あとの者にゆずったり、教えてあとに **つたわ・る 〔伝わる〕(動詞)** [①らーない ②りーます ③⑥る(一とき) ⑤れーば 1⑩れろう⑧⑨って(た) ⑩るーだろう」 →つたえる[伝える〕。 1 人を通してことばが伝えられてひろがる。 ○うわさが口から口へと伝わって、たちまち町じゅうにひろまってしまった。 ○いなかはニュースの伝わるのがおそいです。 ○ひこうきついらくの知らせが伝わったのは夜だった。 2 ある物事を先の者があとの者にゆずったり、教えたりしてのこす。 ○むかしからこの家に伝わってきただいじなどうぐをお見せしましょう。 ○このまつりはこの地方に古くから伝わるしゅうかんである。 3 音・電気・熱(ねつ)などが一方からほかのほうへとながれる。うつる。 ○ピアノの音が二階(かい)に伝わってきた。 ○花のかおりがどこからともなく風に伝 <637> わってながれてくる。 4 (あるものに)そって行く。 ○とりがえだからえだへ伝わってないている。 ○雨の水がかべを伝わってながれたらしい。 ○どろぼうはやねを伝わってにげた。 5 外国からはいってくる。 ○おちゃの木の種は中国から日本へ伝わった。 えなくなった。 ○紙の筒。 ○茶筒(ちゃづつ=お茶の葉を入れておくための筒)。竹筒(たけづつ)。 **つち〔土〕(名詞)** いわや石がこまかくくだけてできたもの。→とち〔土地]。ち〔地]。りく〔陸]。 ○春になってゆきがとけて土がでてきた。 ○花の種をまいて、上からやわらかい土をかけました。 ○かわいがっていたねこが死んだので、土をほってうめてやった。 ○できるだけ土に親しむ生活をしようと思って、小さなはたけを作った。 ○買った土地が少しひくいので、土をおいて高くした。 ○初めて外国の土をふんだ。 ○人間が死ぬことを土に帰ると言い、外国で死ぬことをその国の土になるという。 ○顔色が土色になった。(=顔色がひじょうに悪くなる。) ○土けむり。(=車などがはしるときにまいあがって、けむりのように見える土。) ○赤土。黒土。かべ土。 **つつぬけ〔筒抜け〕(形容動詞)** 話の声がそのままほかの人に聞こえたり、かくしておいたひみつが全部人に知られること。 ○こっそり話をしているつもりでも、彼の声は大きいから、となりのへやに筒抜けだよ。 ○この前の大戦のとき、日本軍(ぐん)のひみつはアメリカに筒抜けだった。 **つつ〔筒](名詞)** 竹(たけ)のように、まるく長くて、中がからのもの。 ○竹の筒に花をさす。 ○えんとつの筒がつまって、火がよくも **つつ(助詞)** /動詞・助動詞の②につづく。多く書きことばで使う。/ 1 /二つの動作が同時に行なわれる場合に、その動作を表わす二つのことばを結ぶ。/ →ながら。 ○はたらきつつ学校を卒業した。 ○病人は家族(かぞく)に見まもられつつ、最後の息(いき)をひきとった。(=死んだ。) ○2台の車はつねに一定のきょりをたもちつつ、はしった。 ○われわれはこの社会の中でおたがいに助け合いつつ、くらしているのです。 ○子どもを教育するには、興味(きょうみ)をもたせつつ、指導(しどう)していくことがたいせつだ。 2 / 「~つつある」の形で、動作がつづいて行なわれているという意味を表わす。/ ○いま船はみなとに向かって進みつつある。 ○この国の経済 (けいざい)は発展(はってん)しつつあります。 ○それは私の病気も回復(かいふく)に向かいつつあったときでした。 <638> 3 / たがいに反対の意味を表わすつの動作を結ぶ場合に使う。「〜つつも」の形で使うことが多い。/ →ながら。 ○いけないこととは知りつつ、やってしまったのです。 ○わらっては失礼 (しつれい) だと思いつつも、あまりおかしいのでついわらってしまいました。 ○母親は口では子どもをしかりつつも、やっぱり心の中では子どもがかわいくてたまらないのです。 ○このみちは京都に続く。 ○5ページから10ページへ続きます。 5 苦しい状態を通りぬけて耐(た)える。 ○こんなにいそがしくては、からだが続かない。 ○金が続かなくなって、学校をやめた。 **つづき→つづく (638ページ)** **つづ・ける[続ける〕(動詞)** { 【①けーない ②けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ けー (⑩けろーだろう →つづく[続く]。} ある状態・運動などをそのままかえないでいる。 ○つかれたのでちょっと休んで、また勉強を続けよう。 ○その先生は3時間も休まずに続けて話をした。 ○二つのへやを続けたら、ひろくなるだろう。 **つづ・く [続く](動詞)** [①かーない ② きーます ③①く(一とき) けーば こう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう →つづける [続ける〕。 1 ある状態がかわらないで、そのままあろ。おわらない。 ○雨が三日も続きました。 ○5年続いた戦争もついにおわった。 ○そんなぜいたくをしてよくお金が続きますね。 ○根気(こんき)が続かなくなって勉強をやめてしまった。 2 同じ物・事などが間をおかずにおこる。ならぶ。 ○同じような家が続いている。/→ならぶ [並ぶ〕。/ ○この悪いみちはどこまで続くのかしら。: ○きっぷを買う行列(ぎょうれつ)が50メートルも続いた。 ○次から次へと不幸(ふこう)が続きました。 ○電車は続いてまいります。 3 ある物・事とほかの物・事との間のきょりや時間がはなれていない。 ○かべでとなりの家と続いています。 ○人雨に続いておこった大水。 4 ほかのところにつながる。 **つづけざまに〔続け様に〕(副詞)** 「同じことがつづいておこるようす。 ○彼はことし続けざまに三つの映画を作った。 ○火事が続けざまにおこった。 **つづき [続き〕(名詞)** 1 あとに続く部分。 ○この話の続きは、またあしたしましょう。 ○きのうの続きを勉強しましょう。 ○これは5ページからの続きです。 ○続き物。 2 続くぐあい。続き方。 ○ここのところは文章の続きが悪いですね。 3 /接尾語的に/間をおかないで続いていること。 ○一月以上のお天気続きで、空気がからからにかわいている。 ○二間(ふたま) 続きのへやをかりました。 <639> ○二枚続きの毛布(もうふ)。 る。よく気をつけて用心する。 ○人にうたがわれるような行動は慎みなさい。 2 度を過ごさないようにする。 ○酒(さけ)を慎まないと、病気がなおりませんよ。 ○人をひひょうするのは慎んだほうがいい。 ○目上(めうえ)の人にしつれいなことを言ってはいけません。ことばを慎みなさい。 ○政治のことは口を慎むほうがいい。 3 相手をそんけいして、自分のことばや行ないにあやまちのないようにする気持ちを表わす。→かしこまる。/「謹んで」の形で。/ ○つつしんで新年のおよろこびを申し上げます。 ○事故(じこ)をおこしましたことをつつしんでおわび申し上げます。 **つっこ・む〔突っこむ〕(動詞)** ①まーない③みます ③④む(一とき) ⑤め一ば ⑥め もーう ⑧⑨んーで(だ) むーだろう } (可能)つってめる 1 ひじょうに強くはやくはいる、または入れる。 ○ひこうきがついらくして、海につっこんだ。 ○どろみちに足をつっこんだので、くつがよごれた。 2 よく考えないで入れる。 ○何でもつくえのひき出しにつっこんでおくと、必要なときさがすのにこまるだろう。 ○お金を受け取り、すぐにポケットにつっこんだ。 ○朝おそくおきたので、本をかばんにつっこみ、急いで学校へ行った。 3 ふかく関係をもつ。いっしょうけんめいになる。 ○つまらないことにあまり頭をつっこむな。 ○わかいとき、しばいに頭をつっこみすぎて、勉強をあまりしなかった。 ○その問題についてつっこんだけんきゅうはしていません。 4 人のよわい点をせめるようにするどく言う。 ○国会で大臣(だいじん)は外交問題でつっこまれてこまった。 ○人のよわいところをあまりつっこむのはよくない。 (関連語) ① つっこみ。 **つつしみぶかい→つつしむ (639ページ)** **つつしみぶか・い [慎み深い](形容詞)** ①くーない くーなる(する) ③①い(一ひと)) けれーばくてかっ一たいーだろう(か 【ろ一う)、(名詞)~さ } えんりょぶかく、失礼(しつれいなことや目立つことをしないようす。 ○彼女は夫(おっと)のうしろに慎み深くすわって、ほとんど口をきかなかった。 ○慎み深い人ですから、じまん話など一度もしたことがありません。 ○慎みのない女たちの中で、ひとり彼女の慎み深さが目立ちました。 **つつし・む〔慎む・謹む〕(動詞)** (①) まーない ③みーます ③①む(一とき) ⑤めーば) 【(可能)っつしめる ①もーう⑧⑨んーで(だ) むーだろう } 1 よく考えて、まちがいのないようにす **つつぬけ→つつ (637ページ)** **つつみ→つつむ (639ページ)** **つつ・む [包む〕(動詞)** 【①まーない ②みーます ③①む(一とき) ⑤め一ば) ⑥め もーう ⑧⑨んーで(だ) ●むーだろう (可能)つつめる } 1 物を紙・布(ぬの)などのようなものの中へ入れて、外へ出ないようにする。 <640> ○おみやげをふろしきに包んで持って行きました。 ○テーブルの上にきれいな包み紙に包んだ小さなものがおいてあった。 ○ハンケチで包もうとしたが、大きすぎて包めなかった。 2 まわりをすっかりかこんでしまう。 ○彼女は黒いようふくに身を包んでいた。 ○濃(こ)いきりが彼のすがたを包んでしまった。 ○山の上はくもに包まれて見えない。 ○彼の生活はぎもんに包まれている。 3 かくす。 ○彼の顔は包みきれぬよろこびにあふれていた。 ○なんでも包まず言うがよい。 ○包みかくしなく申しあげます。 す。 ○つまらないんじゃないかって思ったんですけど、わりにおもしろかったわ。 ○あした8時に来るようにって田中さんにつたえてください。 ○あしたいっしょに映画を見ようってやくそくしちゃったんです。 ○山本さんは試験ができなかったって、がっかりしているよ。 2 / 「~という」「~ということ(もの)」の意味を表わす。話しことばでも、特に親しい人と話す場合にしか使わない。/ ○山田さんって人はどこの大学を卒業したの。 ○ごちそうってほどのものじゃないけど、どうぞめしあがってね。 ○きょうは休みだってこと、わすれてしまったんです。 ○兄弟ってものはもっと仲(なか) よくしなくてはだめだよ。 3 / 「~というのは」の意味で、それについて話す場合に使う。/ ○田中さんって何の先生ですか。 ○あのひとのおかあさんってどんな人かしら。 ○彼が試験に落ちたってほんとうかい。 ○富士山(ふじさん)ってとおくで見ているほうがきれいね。 ○愛(あい)するってなんてつらいことなのでしょう。 4 / 相手の質問をくり返して言い、それについての答えや自分の考えを言う場合に使う。/ ○「どうしたらいい。」「どうしたらいいって、そんなこと自分で考えなさい。」 ○なぜかってそうかんたんに理由は説明できないよ。 ○あれはだれかって、ぼくだって知らないよ。 ○ほんとうかって。君、ぼくを信用しないのかい。 **つつみ [包み](名詞)** I (名詞) 品物を紙・ふろしきなどで包んだもの。 ○タクシーに買ったばかりの本の包みをわすれた。 ○包みをひろげると、おみやげのバナナが出てきた。 ○小さい紙づつみが落ちていた。 ○大きなふろしきづつみをかかえてどこへ行くんですか。 Ⅱ (接尾語) /包んだものを数えるのに使う。/ ○このにもつは大きくて重すぎますから、二包みに分けてください。 ○このくすりは食後に一包みずつのんでください。 **って(助詞)** /話しことばでだけ使う。 1 /「言う」「思う」などの語の前について、その内容を表わす。/ と。 ○「ごめんなさい。」って言えばいいんで <641> /話しことばでだけ使う。/ 5 /ほかの人から聞いたことを話す場合に使う。「~ということだ。」という意味を表わす。「~だって」の形も使う。この場合には、「その話はへんだ」というような気持ちがある。/ ○あのかたは来月帰国なさるのですって。 ○天気予報(よほう)によると、あしたはいい天気になるって。 ○あの人はテニスがとてもじょうずだってね。 ○あの人に聞いたら知らないだって。知らないはずはないのに。 ○ぽくぐらい親切な人はないだろうだって。うぬぼれているわね。 ○あいつったら、あんな女の子がきれいだだって。審美眼 (しんびがん=物の美しさをよく見る力。)をうたがうね。 6 /相手の話をそのままくり返して、ほんとうかどうかをもう一度たしかめる場合に使う。/ ○「もう全部おわりました。」「え、もうおわったって。ずいぶん早いな。」 ○なに、どろぼうだって。ほんとうか。 ○こまったって。いったいどうしたのさ。 ○やめたって、いつなの。 ○大学にはいれたって。そりゃあよかった。 ○こんな楽な仕事ならだれにでも勤まる。 ○そんなむずかしい役がぼくに勤まるだろうか。 **つとめ→つとめる (641ページ)** **つとま・る〔勤まる〕(動詞)** 「①らーない ②りーます ③①る(一とき) れーば →つとめる〔勤める]。会社などで仕事をするだけの力がある。その仕事にまけない。勤めることができる。 ○こんなつらい仕事は、からだのよわいわたしには勤まらない。 **つと・める 〔勤める・努める](動詞)** ①め一ない ②めします ③④ゆる(とき) われ) つばめろ(めよ) めって(た)わるだろ くう →つとまる〔勤まる〕。 1 役所・会社などにかよって仕事をする。[勤〕 ○学校を卒業してある役所に勤めることになった。 ○長男の勤めている店は神田(かんだ)にある。 ○この会社に勤めはじめてもう20年になる。 2 ある仕事を受け持つ。ある役目をす る。[勤] ○社長が議長の役を勤めた。 ○わたしが今度の旅行のあんないの役を勤めさせていただきます。 ○学校のしばいで父親の役を勤めることになった。 3 他人のためになるように努力(どりょく)する。[努] ○これまでずいぶんあの人のために努めてきました。 ○彼女は夫や夫の親によく努めている。 4 いっしょうけんめいにやる。がまんしてやる。努力(どりょく)する。〔努] →どりょく [努力]。 ○各国は協力(きょうりょく=力を合わせる。)して世界平和に努めなければならない。 ○会社は極力(きょくりょく=力いっぱい) ストライキの解決に努めております。 ○今後ふたたびこのような事故(じこ)をおこさないよう努めるつもりです。 <642> ○わらうまいと努めたがとうとうふき出してしまった。 5 / 「つとめて」の形で副詞的に。/ できるだけ。努力して。[努〕 ○人の前で努めてなみだを見せまいとしたがつらかった。 ○努めてしょうとつをさけていただきたい。 はった綱の上を歩くようにあぶない。) ○運動会で綱引きをした。 2 たのみにするもの。たよりにするもの。 ○長男のわずかな月給(げっきゅう)だけが親子3人の命の綱なのです。 ○当てにしていた友人に借金(しゃっきん)をことわられて、たのみの綱も切れてしまった。 ☆ よくにているものに「なわ」があるが なわはしばるのに使い、綱はつなぐのに使うことが多い。 **つとめ「勤め・務め](名詞)** 1 会社・役所などで仕事をすること。またその仕事。 ○お勤めはどちらですか。 ○けっこんするため勤めをやめた。 ○今の勤めがあまりつらくていやになったので、もっと楽な勤め口(ぐち)をさがしています。 ○家内も毎日勤めに出ていますが、子どもの病気などで時々勤めを休みます。 ○勤め先に電話してください。 ○勤め人。勤めぶり。 2 人としてしなければならぬこと。→ぎむ〔義務〕。 ○税金(ぜいきん)をはらうのは国民として当然の務めです。 ○年とった親の世話をするのは子としての務めだ。 **つな・ぐ [繋ぐ](動詞)** 【①かーない ②ぎます ③④ぐ(一とき) ⑤げーば) (可能) つなげる } 1 ひも・つななどで結んで、はなれないようにする。 ○犬はくさりでつないでおいてください。 ○船をつなごうとしたが、なみがあらくて、きしに近づけなかった。 ○ろう屋につながれる。 2 はなれているものを一つに結ぶ。 ○切れたいとをつなぎました。/→むすぶ[結ぶ。/ ○弟と手をつないでさんぽした。 ○彼の仕事は機関車(きかんしゃ)に客車をつないだり、はなしたりすることだ。 ○この電話を218番につないでください。 3 わずかにのこっているものをなくさないようにする。 ○山でみちにまよい、水だけで3日間命をつないだ。 ○いなくなったむすこが、いつか帰ってくるだろうと、のぞみをつないでまっている。 (関連語)つなぎ。 **つな [綱](名詞)** 1 多くの植物(しょくぶつ)のせんいや、はり金などを一つに合わせて作ったもので、物を結び、つなぐのに使う。/「ロープ」とも言う。/ ○船を綱で岸(きし)につなぐ。 ○この火事で、二かいの人たちは綱をつたわっておりて、無事に助かった。 ○じこのあった所には綱をはって、通れなくしてあった。 ○サーカスで綱わたりを見た。 ○あぶない綱わたり。(=高いところに <643> **つね [常](名詞)** 1 いつも。ふだん。いつもと変わらない状態。習慣(しゅうかん)。決まりなど。→いつも。ふだん。 ○朝早くさんぼするのを常としている。 ○常と変わって元気がありませんね。 ○常ならば夕方帰るのですが、きょうにかぎっておそくなるそうです。 ○きょうも常のように朝早く会社へ出かけた。 2 ふつう。→ふつう[普通]。 ① だれもが同じようにそうなること。いっぱん的な状態。 ○人の常としてこわいものを見たがるものだ。 ○あぶないことがすきなのは子どもの常ですから、気をつけましょう。 ② あたり前の、世間いっぱんの、ふつうの。/「世の常」の形で多く使う。/ ○彼も世の常の人で、別にすぐれたところのある人じゃありません。 ○彼らも世の常の夫婦と同じように、けんかもし、争いもしただろう。 3 / 「常ならぬ」の形で。/ ① ふつうとちがう。 ○常ならぬ彼のようすに、わたしは「何かあった。」と感じた。 ② 定まらない、変わりやすいこと。 ○出席(しゅっсеき)の常ならぬ学生は試験を受けさせぬことにした。 ○常ならぬ人の命です。あすのことはわかりません。 **つの〔角〕(名詞)** 牛(うし)など、ある種類の動物の頭から出ている、かたくて先のほそい長いもの。 ○牛はつのでつく。 ○動物のつので作った物。 ○「角を矯(た)めて牛をころす。」(=角の悪いのを直そうとして、そのために牛が死んでしまったということから、物事のけってんを直そうとして、全体をだめにしてしまうという意味のことわざ。) ○つのを出す。(=夫がほかの女に心を動かしていると思って妻がおこること。) ○角細工.(ざいく)。 **つばさ〔翼〕(名詞)** 鳥(とり)がとぶために上下に動かすはね。形がにているのでひこうきの場合にも使う。→はね[羽]。 ○つばさを切ってしまえば、とりはとべなくなる。 ○とりがつばさをバタバタさせながらにげていった。 ○ひこうきはつばさを銀色にかがやかしてとんでいる。 **つねに〔常に〕(副詞)** いつもそのままで変わらないこと。→いつも。 ○歩くとき、常に車に気をつけている。 ○ご主人には常にお世話になっております。 **つぶ [粒〕** 1 (名詞) まるに近い形で、あまり大きくないもの、またそういうものを数えるときに使うことば。 ○このみかんは粒は小さいがあまい。 ○大粒の雨がふってきた。 ○このくすりをごはんのあとに一粒ずつのんでください。 ○ごはん粒をこぼさないで。 ○米粒のようにこまかい字。 ○豆(まめ)粒。めし粒。 2 人や物がたくさん集まったとき、その一つ一つ、ひとりひとりの大きさ、質(しつ)・能力(のうりょく)など。 <644> /「粒がそろう。」の形で使う。/ ○ことし入学した学生は粒がそろっていて、あまり悪いのも、特別にいいのもいない。 ○このみかんは粒がそろっていない。 ○われわれの学校のせんしゅは粒ぞろいだから、あんがい強いかもしれない。 ○ことし来た音楽家はどうも粒がよくない。 3 (接尾語) /粒の形をしたものを数えるのに使う。/ ○一粒の米からたくさんの米がとれるのだ。 ○思わずなみだが二粒、三(み)粒とほおをつたってながれた。 ○商売(しょうばい) に失敗(しっぱい)して家をつぶしてしまった。 ○つまらないことで、たいせつな時間をつぶしたくない。 ○あまり大きな声を出したので声をつぶした。 ○顔をつぶす。(=めいよをなくす。) 3 別のことに使うため、あるものの形をかえたり、くずしたりする。 ○にわとりをつぶしてごちそうしよう。 ○その金メダルをつぶせば、ゆびわが二つぐらいできるでしょう。 ○おしつぶす。すりつぶす。ぬりつぶす。ふみつぶす。 (関連語) ① つぶし。 **つぶえり [粒選り〕(名詞)** たくさんのものの中から、特にりっぱなもの、すぐれたものがえらんであること。/ 「つぶより」とも言う。/ ○このりんごはつぶえりの上等でございます。 ○あのオーケストラはつぶえりの演奏者(えんそうしゃ)を集めているからすばらしいのだ。 **つぶ・れる[潰れる〕(動詞)** 【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ③れれ) { 一ば ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) } ⑩れるーだろう /「つぶす」の自動詞。/ 1. おされたり、何かの力がくわわったりして、形がくずれる。 ○みかんがつぶれてしまった。 ○山がくずれて家がつぶれました。 2 役に立たないようになる。だめになる。むだになる。 ○会社がつぶれた。/→たおれる〔倒れる〕。/ ○ナイフの刃(は)がつぶれて、切れなくなった。 ○目がつぶれる。(=見えなくなる。) ○買い物で一日つぶれてしまった。 ○酔(よ)いつぶれる。 **つぶ・す[潰す](動詞)** 【①さーない しーます ③①す(一とき) ↑ ③①す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう しーて(た) すーだろう ((可能)つぶせる } 1 何かの力で形をくずしたり、こわしたりする。 ○さとうのかたまりをよくつぶしてから入れてください。 ○たまごをつぶさないように持って帰りなさい。 ○マッチのはこをつぶしたような形。 ○きもをつぶす。(=ぴっくりする。) 2 だめにしてしまう。役に立たないようにする。むだに使う。 **つぶやく [呟く](動詞)** { (①が一ない ⑧きーます ③⑥く(一とき) ⑤⑥けーば) ⑥けて一う ⑧⑧いて(た) ⑩く一だろう (可能) つぶやける ほかの人に向かってではなく、小さな声でひとりごとを言う。 ○何をあなたはひとりでつぶやいているのですか。 ○わたしには話し相手がいないので、かべに向かってつぶやくよりしかたがない。 <645> ○わたしは何も口に出して言おうと思ったわけではなく、自然につぶやき声が出てきたのです。 ○彼は何かぶつぶつつぶやいているが、何を言っているか聞こえない。 (関連語)① つぶやき。 ○このようふくの色は、よごれっぽい。 ○このさけは、いやに水っぽい。 ○あの黒っぽい表紙 (ひょうし)の本をちょっと取ってください。 **つぶ・る [戻る](動詞)** 【①らーない ②りーます ③④ろ(一とき) ⑤れーば) ⑥れろうって(た) るーだろう (可能)つぶれる 目をとじる。→とじろ [閉じる]。/「つむる」とも言う。/ ○目をつぶって神にいのった。 ○目をつぶると、母の顔がまぶたにうかんでくる。 ○こわいとき、思わず目をつぶってしまう。 ○もうしばらく目をつぶっていてやってください。(=見ても、何も言わないでください。)そのうち彼もりっぱな人になるでしょう。 ○私が目をつぶったら (=死んだら)この家の中はめちゃめちゃになってしまうでしょう。 **つぼみ〔蕾〕(名詞)** 1 花のまだひらかないもの。 ○さくらのつぼみが出始めた。 ○うめのつぼみはまだかたい。つぼみのひらくのはまだ先のことらしい。 ○ばらのつぼみがだんだん色づいてきました。(=色がこくなってきた。) ○あたたかい日の光を受けて、つぼみがほころび(=ひらき)はじめた。 ○つぼみがたくさんついているから、ことしはうめがきれいにさくでしょう。 2 まだわかくて、おとなにならないもの。将来(しょうらい)を期待されているが、まだ一人(いちにん) 前にならないもの。 ○まだつぼみのような少女の美しさに打たれた。 ○かわいそうに、つぼみのうちに死んでしまった。 ○16さいというわかさで、つぼみの花をちらすとは、なんとおしいことでしょう。 **つぶれる→つぶす (644ページ)** **っぽ・い(接尾語)** [①くーない ② くーなる ③①い(一ひと) ⑤けれ { (とろうけれ /「~のようである」「~のけいこうが強い」という意味を表わす。/ ○年をとるとだんだんわすれっぽく (=わすれやすく)なる。 ○ぼくは、理くつっぽい人はきらいだ。 ○あの人は、かなりの年なのに、子どもっぽいところがある。 ○そんなにあわれっぽい声を出さないでくれ。 ○彼はおこりっぽくてこまる。 **つぼ・む(動詞)** ♪① まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤めーば めもーう ⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう つぼみの状態。 ○チューリップはまだつぼんでいる。 **つま〔妻〕(名詞)** けっこんした夫婦 (ふうふ)の女のほう。夫に対することば。→おっと〔夫〕。 ○これはわたしの妻のしゃしんです。 ○あの人は二つ年下の女を妻とした。 { ○彼女は妻となる日のためにいろいろのしたくをしている。 ○夫と妻とはたがいに助け合わなければならない。 <646> ○妻をめとるというのは古い言い方で、妻をむかえると同じ意味です。 ○新妻(にいづま)。 ○田中光一(38) 同妻よし子(32) **つま・む(動詞)** 【① まーない ② みーます ③ ④む(一とき) ③めーば) ⑥め⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう } (可能)つまめる } 1 ゆびの先、または、はしなどで小さい物をはさんで持つ。 ○ゆかの上に落ちたはりをつまんでひろう。 ○はしでまめをつまむのはむずかしい。 ○鼻(はな)をつままれてもわからない。(まっくらなようすを言う。) ○どうぞおかしをおつまみください。/客にかしを食べるように、すすめるあいさつ。/ ○子ねこがあばれてうるさいので、へやの外へつまんで出した。 ○シャツのそでがちょっとよごれたので、つまんであらった。 ○つまみもの。(「おつまみ」とも言う。さけやビールをのむときにつまんで食べるかんたんな食べ物。) ○つまみぐい。(=こっそりと、ほかの人にわからないように食べること。) 2 いちばんたいせつな点をとり出す。/「かいつまむ」の形で使うことが多い。/ ○先生はいちばんたいせつな点だけをつまんで話された。 ○これまでのいきさつをかいつまんでお話ししましょう。 (関連語)① つまみ。 **つまさき [爪先〕(名詞)** 足のゆびの一ばん先のところ。 ○いちばん上のたなにある本を取るときつまさきで立つ。 ○くつのつまさきで石をけったら、石はとおくまでとんで行った。 ○山田さんは頭の先からつまさきまですっかりおしゃれをしている。 ○人生はとおい先を見ることもたいせつだが、つまさきをよく見ながら進むことのほうがもっとたいせつだ。 ○つまさき上がり (=ゆるやかなのぼりになっていること。)の坂(さか)。 **つまず・く [躓く](動詞)** ①かーない ②さーます ③④く(一とき) ⑤けーば) ◎可能ちまけいーて(た) くーだろう 1 歩くときに足の先が物にあたって、からだがころびそうになる。 ○石につまずいてころんだ。 ○足もとがくらいから、注意して歩かないと物につまずきますよ。 ○年をとると、足の自由がきかなくなって、物につまずきやすい。 2 とちゅう、何かこまったことがおこって、していることがだめになる。→ しっぱいする〔失敗する〕。 ○人は一度つまずくと、なかなかもとのようにはなれないものだ。 ○わたしは思ってもいなかったむずかしい問題につまずいて、仕事にしっぱいした。 (関連語)① つまずき。 **つまらな・い〔詰まらない〕(形容詞)** ①く一ない ②⑧く一なる(する) ③①い(一とき) ⑤) けれーば⑧くーて ◎かった いーだろう(か (ろう)。(名詞)~さ / 「つまる+ない」からきた。/ 1 ねうちがない。くだらない。→ばからしい〔馬鹿らしい〕。 ○つまらないことにお金を使わないように。 ○つまらないものですが、どうぞめし上がってください。 <647> ○だれにだってできる、つまらない仕事ですよ。 ○こんな近い所なのにタクシーにのるなんてつまらないじゃありませんか。 2 おもしろくない。→おもしろい〔面白い〕。 ○話があまりつまらなかったので、あくびばかり出た。 ○親たちがむちゅうで話しているので、子どもたちはつまらなそうな顔をしている。 ○つまらない仕事なのですぐあきてしまった。 ○世の中がつまらなくなって、生きているのがいやになった。 ○いくらはたらいても月給(げっきゅう)があがらないから、つまらなくて・・・。 ふをひろいました。 ○休日なので映画館(かん)に人がぎっしり詰まっていた。 ○仕事が詰まっている(=しなければならない仕事がいっぱいある。)から、毎日おそくまではたらきます。 ○もういっぱいで、これ以上詰まらない。 2 水や空気の通るところに物があって通らない。 ○かぜをひいて、はなが詰まって苦しい。 ○みぞが詰まって、水がながれない。 ○自由がなくていきが詰まりそうな生活です。 ○えんとつが詰まったらしくて、火がよくもえない。 ○このパイプはほそいから詰まりやすい。 3 行きつくところまで行って、にげみちがなくなる。苦しくなる。 ○いたいところをつかれて、返事に詰まってしまった。 ○収入(しゅうにゅう)が少なくなって生活が詰まってきた。 ○金に詰まってぬすみをはたらいた。 4 みじかくなる。→ちちむ[縮む]。 ○セーターをせんたくしたら詰まってしまった。 (関連語)① つまり。 **つまり(副詞)** かんたんに言えば。結局のところ。ほかのことばで言えば。→すなわち。けっきょく〔結局〕。 ○父の姉のむすめ、つまり私のいとこですが、近く上京して来ます。 ○子どもを家庭でどのようにみちびき、しつけるべきかの問題、つまり家庭教育の問題についてお話しいただくつもりです。 ○いろいろ理由はあげられましょうが、つまり問題は金がない、ということになりますね。 ○あなたの言いたいことは、つまりこうなんでしょう。 **つみ [罪](名詞)** 1 人間として、してはならない行ない。正しくない行ない。→ばつ〔罰〕。 ○ぬすむことは罪である。” ○罪をおかした者はばつを受ける。 ○罪があるかないかはさいばんで決められる。 ○他人の罪をゆるすのはむずかしいことだ。 ○重い罪の者はとおい島へながされた。 **つま・る [詰まる〕(動詞)** [①らーない ②りーます ⑧④る(一とき) ③れーばし 1⑥れ ろーう⑨って(た) ⑩る一だろう 1 あいているところに物(人)がはいっていっぱいになる。→つめる〔詰める〕。 ○お札(さつ)がいっぱい詰まったさい <648> ○神の前では人間はみな罪のふかい者です。 ○罪をにくんで、人をにくまず。 ○罪ほろばし。(=よい行ないをして、前におかした罪をなくすること。) ○罪人(つみびと)。/キリスト教で使うことば。/ ☆ 日本語の「罪」にはsinとcrimeのちがいはなく、どちらにも使う。 2 法律にそむく行ないに対する罰(ばつ)。 ○おわびのしるしとして罪に服(ふく)しなさい。(=ばつを受ける。) 3 悪い行ないをしたその責任(せきにん)。 ○こんな結果になった罪はわたしにある。 ○彼は他人の罪をかぶって、会社をやめた。 ○これは社会の罪です。 ○自分の罪を他人に着せて(=せきにんをおわせて)にげてしまった。 4 悪い心。/ 「罪がない。」の形で。/ ○罪もない動物をいじめるなんてかわいそうだ。 ○罪のないじょうだんだから、気にしないほうがいい。 5 /形容動詞的に使って/相手をきずつけるようないじわるなことをする。 ○子どもの前で自分だけおかしを食べるなんて、ずいぶん罪なことをしますね。 ○女の人に年を聞くなんて、罪な質問をするものじゃありません。 1 物を高く重ねておく。また、そのようにしてためる。 ○つくえの上に本を積む。 ○金をどんなに積んでも、幸福(こうふく)は買えない。 ○経験(けいけん)を積めば、だんだんいろいろのことがわかってくる。 ○苦心に苦心を重ね、苦労(くろう)に苦労を積んでやっと成功(せいこう)したのだった。 ○富(とみ)を積む。 2 車・船などににもつを重ねてのせる。 ○にもつをトラックに積む。 ○積みすぎると船がしずむ心配がある。 ○早く積み荷(に)をおろしなさい。 ○車に食べ物を積み込んでピクニックに出かけた。 **つみあげる→つむ (648ページ)** **つみあ・げる[積み上げる〕(動詞)** 【①げーない ②げーます ③④げる(一とき) ⑤げれ) 一ば ⑥げろ(げよ) ①げーよう ⑧⑨げーて(た) ⑩げるーだろう } 物を積んで高く重ねる。また事を重ねていく。 ○くずれないようにみかんを積み上げてごらん。 ○米屋に米のふくろが山と積み上げてある。 ○語学はあせらず急がず、一つ一つ積み上げていかなければならない。 **つみかさねる→つむ (648ページ)** **つみかさ・ねる 〔積み重ねる〕(動詞)** 「①ねーない ②ねーます ③④ねる(一とき) ⑤ねれ 一ば ⑥ねろ(ねよ) ①ねーよう⑧⑧ねーて(た) 【⑩ねるーだろう { } 物を上へ上へと積んで重ねる。いくつも重ねて積む。 ○あきばこはすみのほうに積み重ねておいてください。 ○石を積み重ねて作ったへい。 ○経験(けいけん)を積み重ねることがたいせつだ。 (関連語) ①積み重ね。 /「積み上げる」と「積み重ねる」の二つはほとんど同じ意味があるが、「積み重ねる」のほうは、同じ形のものを同じように重ねて積むときに使う。/ **つ・む[積む](動詞)** 「①まーない ⑧みーます ③④む(一とき) ⑤め一ば) ⑥め⑦もう ⑧⑨ん一で(だ) むーだろう (可能)つめる } <649> **つ・む[摘む](動詞)** 【① まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤め一ば) むーだろう ⑥め ⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) ((可能)つめる ゆびの先ではさんで物をとる。 ○くさをつむ。 ○つんできた花でへやをかざった。 ○やっと出てきた木の芽 (め)をつみとらないように。 ○つみくさ。 ○五月になると茶(ちゃ)をつむ仕事が始まる。 2 / 動詞について、つづけて同じ状態であること。または、やめないこと。/ ○一日中,勉強しづめで、すっかりつかれました。 ○れっしゃがこんで、東京から京都まで、ずっと立ちづめだった。 3 / そこにずっといて、仕事をする意味を表わす。「~勤務(きんむ)」とも言う。/ ○この番組(ばんぐみ)は、けいさつしょづめの新聞記者の物語である。 ○これまで大阪づめでしたが。この4月から、東京づめになりました。 **つめ [爪](名詞)** 人間や動物のゆびの先にあるかたい部分。/あとにくることばによって、発音が「つま」になることもある。/ ○つめがのびた。 ○つめ切りでつめを切る。 ○つめをふかく切りすぎて、いたくてたまらない。 ○ねこにつめでひっかかれてけがをした。 ○つめあと。つめみがき。 ○つま立つ。つまはじき。 **つめた・い〔冷たい](形容詞)** 「① くーない くーなる(する) ③④い(一とき) けれーば ⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう(か 【ろう)。(名詞)~さ →あつい[熱い]。あたたかい[暖かい]。さむい [寒い]。すずしい 〔涼しい〕。 1 (水・からだ・空気など)物の温度(おんど)がひくいようす。 ○冷たい水で顔をあらった。 ○のどがかわいたから、何か冷たいものをのみましょう。 ○冷たい風の中を長く歩いたので、手も顔もこおりのように冷たくなってしまった。 ○山の朝の空気ははだをさすように冷たかった。 ○冷たい戦争。 ☆ /「さむい」とまちがえやすいが、「さむい」は気候(きこう)について言うときと、その気候のさむさをはだに感じるときにだけ使い、「さむい水」などとは言わない。/ 2 人の心について言う。 ○心はそんなに冷たくないんですが、ことばがきびしいので冷たい人と思われやすいです。 ○10年前に、妻と子をすてて村を出た男が帰ってきたとき、近所の人々の彼を見る目は冷たかった。 **づめ [詰(め)](接尾語)** 1 /名詞について、その中に詰めて入れる、中に入れてあるなどの意味を表わす。/ ○くだものはかんづめばかりでなく、びんづめにもなる。 ○作文は400字づめの用紙に書いてください。 ○すしづめ(=人がいっぱいつまっている。)電車で学校にかよう。 ○これをはこづめにしてください。 <650> ○彼女はこのごろぼくに対して冷たくなった。 ○あの人は自分に関係のない問題にはいつも冷たい。 ○冷たいわらいをうかべただけだった。 ○あんなに冷たくされれば、うらむのはあたりまえだ。 ○病気の父のそばに一日じゅう詰めていたので、つかれてしまった。 ○消防署(しょうぼうしょ)には、ひるも夜も、消防官(かん)が詰めている。 ○詰め所(しょ)。(=詰めているところ。) 4 何かをつづけること。 ○あまり詰めて勉強すると病気になるよ。 ○一日じゅうはたらき詰めれば、だれだってつかれる。 **つめる [詰める〕(動詞)** 【①めーない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれ こばめろ(めよ) ⑦めよう ⑧⑧めーて(た)} →つまる〔詰まる〕。 1 あいている所に物をいっぱいに入れる。 ○旅行に行くのでかばんににもつを詰めた。 ○せとものをこづつみにするときには、こわれないようにすきまに物を詰める。 ○そんなに詰めこむと、ひきだしがあかなくなるよ。 ○ねずみのあけたあなに石を詰めて通れないようにした。 ○「もういっぱいですか。」「いえ、詰めればもっとはいります。」 ○みなさん、前のせきに詰めてください。 ○あとの人がのれませんから、もう少しお詰めください。 2 みじかくする。少なくする。 ○わたしは兄の着物を詰めてもらって着た。 ○収入(しゅうにゅう)が少なくなったので、生活費(ひ)を詰めなければ生活できない。 ○詰めえりのようふく。 3 決まった場所に行って、そこで用事ができるのをまっている。 **つもり [積もり](名詞)** /漢字は使わないほうがいい。/ 1 こうしようと前に思うこと。心の中で計画していること。 ○来月帰国するつもりです。 ○買うつもりはなかったんですが、すすめられてつい買ってしまいました。 ○明日試験をしますからそのつもりでいてください。 ○こんなに夜おそく出かけて、どこへ行くつもりだろう。 2 自分の考え。 ○じょうだんのつもりで言ったんですが、相手をおこらせてしまいました。 ○自分では正しいつもりでも、ほかの人から見ればまちがっていることもある。 3 / 動詞の過去形+つもり/じっさいはそうでないのに、そうしたような気持ちになること。 ○たしかにここにおいたつもりなんですがないんですよ。 ○映画を見たつもりで貯金(ちょきん)することにしました。 ○「試験はどうでしたか。」「自分ではできたつもりですが、結果はまだわかりません。」 <651> **つも・る [積もる〕(動詞)** (①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろーう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう (可能)つもれる *} 1 つみ重なってたまる。 ○雪(ゆき)が1メートル以上も積もった。 ○借金(しゃっきん)が積もって苦しい。 ○2年ぶりで会った友だちと積もる話に時間のたつのもわすれてしまった。 ○積もり積もった不平がばくはつした。 ○「ちりも積もれば山となる。」/ ことわざ。/ 2 ねだん・数などの見当をつける。だいたいこのぐらいだろうとそうぞうする。けいさんする。 ○高く積もっても1,000円ぐらいの品でしょう。 ○少なく積もっても50日はかかりますよ。 ○費用(ひよう)はいくらかかるか積もってみてください。 ○この土地は金に積もれば1,000万円のねうちがある。 ○つやのある声。(=耳(みみ)で聞いてわかく美しい声。) ○話につやをつける。(=話をおもしろくする。) **つゆ [露]** I (名詞) 1 物の表についた小さい水のかたまり。 ○くさの葉に露をおいている。(=露がある。) ○しばふが露にぬれて、露のたまが朝日に美しく光っている。 C彼女の目に露が光っていた。/ なみだを露にたとえた表現。/ ○夜露にあたろとからだに毒(どく)です。 2 / みじかく、変わりやすく、消えやすいもののたとえ。/ ○あすをも知れぬ露の命。(=人の命はみじかい。) ○露ときえた。(=死んだ。) 3 / わずかなもののたとえ。/ ○露ほどもうたがっていない。 ○露ほどの親切心があったなら・・・・・・。 II (副詞) /打ち消しの形といっしょに/少しも〜ない。/漢字は使わない。/ ○ご病気のことはつゆ知りませんでした。(あなたが病気だということは少しも………………。) ○そんなこととはつゆ知らず………………。 **つや [艶](名詞)** 1 美しく光ること。 ○ゆかを毎日ふいたので、つやが出てきました。 ○店ではりんごをみがいてつやを出す。 ○あの人ははだにつやがあって、お元気そうですね。 ○うしのかわは古くなるとつやがなくなってしまう。 ○つやがあると安っぽくなるから、つやをけしたほうがいいです。 ○つや出し。つやけし。つやぶき。つやつや。つややか。 2 / そのほかの使い方。/ **つゆ [梅雨〕(名詞)** 日本で六月ごろにふりつづく雨。またはそのころ。/「ばいう」とも言う。/ ○つゆのころは毎日雨がふりつづくので気持ちが悪い。 ○六月の初めになると日本はそろそろつゆにはいる。 ○つゆのときは早くつゆがあければいいと思う。 <652> ○ことしのつゆの入りはいつもの年より早かった。 ○つゆ晴れ(ばれ)。(=つゆの間にときどきあるはれた天気。) **つら・い [辛い〕(形容詞)** ①くーない くーなる(する) ⑧③④い(一ひと) (かろう), (名詞)~さ がまんできないくらい苦しい。 ○びんぼうは辛い。 ○別れるのが辛い。 } ○冬の朝、新聞をはいたつする辛さはどんなでしょう。 ○どんなに辛くてもがまんするのが男だ。 ○辛い仕事でも生きるためにはやめられない。 ○辛い目に会う。(=けいけんをする。) **つよ・い 〔強い〕(形容詞)** {{ ①くーない くーなる(する) ③①い(一ひと) ⑤ けれーば くーで ⑨かっーた ⑩ いーだろう(か 【ろーう)。(名詞)〜さ・み →よわい〔弱い〕。 1 力がほかのものよりあるようす。 ○世の中には強いものとよわいものがある。 ○水の強い力にながされた。 ○力の強さでは女は男にまけるに決まっている。 ○いちばん強いせんしゅはだれですか。 ○金の力は強い。 ○強い国。強いぐんたい。強い会社。 2 じょうぶでこわれないようす。 ○心もからだも強い子に育てたい。 ○意志(いし)が強くなければ、せいこうしない。 ○てつはねつに強い。 ○水に強いのがナイロンの強みだ。 ○気の強い人だから、どんなこんなんにもまけはしないでしょう。 ○さけに強い。(=さけをのんでも、へいきである。あまりよわない。) 3 はげしい。きびしい。→はげしい〔激しい〕。 ○きょうは風が強い。 ○ずいぶん強いおさけですね。 ○くすりの強いにおいがした。 ○ことばは強かったが、顔にはやさしさがあふれていた。 ○日光が強すぎて目があけられない。 ○強気。 1 ○強がる。強がり。 **づら・い(接尾語)** [① くーない くーなる ③④い(一こと) ⑤けれて { ないだろうけれ →にくい。→がたい。/するのがむずかしい。しにくいという意味を表わす。/ →にくい。 ○このまんねんひつは古くなったので、とても書きづらい。 ○この本は、字が小さくて読みづらくてこまります。 ○みちが悪くて歩きづらい。 ○この席(せき)はとおくて聞きづらいから、前の席にうつろう。 **つりあい→つりあう (652ページ)** **つりあ・う〔釣り合う〕(動詞)** 1①わーない ②⑧います ③④う(一とき) ⑤えーば) ((可能)つりあえる ⑦おーう・⑧⑧っ〜て(た) ⑩う一だろう } 二つの力・重み・性質などがうまく合っていて、一方にかたむいたり、くずれたりしない。また似(に)合っている。適(てき)している。 ○この数字を見ると、ゆしゅつとゆにゅうがだいたいつり合っていると言える。 ○たてものの大きさと、はしらのふとさがつり合っていないとあぶない。 ○このテーブルにはこのいすがよくつり合う。 <653> ○つり合わぬけっこんはうまく行かないだろう。 **つる[釣る・吊る〕(動詞)** { ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ( ⑤れーば ⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう (可能)つれる 1 さかなを針(はり)にひっかけてつかまえる。[釣〕。 ○さかなをつる。 ○休みには海へさかなをつりに行くつもりだ。 ○つったさかなはすぐ料理して食べる。 ○えびでたいをつる。(=つまらないもの・小さいもので、よいもの・大きいものを手に入れること。) ○つりざお。つりばり。つりぼり。こりいと。つりぶね。 ○つり上げる。 2 相手に、心を引くものを見せたり、あたえたりして自分のしたいようにさせる。[釣] ○えさでつる。 ○広告(こうこく)につられて買った。 ○世の中にはあまいことばで女をつろうとする男たちもいる。 ○子どもをほうびでつってはたらかせる。 3 上を何かに動かないようにとめて、上からさげる。〔吊]→つるす[吊るす]。 ○カーテンをつる。 ○こしにピストルをつっている。 ○かべにたなをつる。 ○くびをつって死んだ。 4 一方に引っぱられて、上がったり、ちぢんだりする。〔吊] ○着物のぬい方が悪くて、いとがつった。 ○およいでいるうちに、足がつってしまった。 ○目のつった人。 ○つり目。 ○つり橋(ばし)。つりがね。つりかわ。つりさげる。 **つりあい [釣り合い〕(名詞)** /「つり合う」の名詞形。/ →へいきん〔平均〕。 ○運動をした人のからだはつり合いが取れている。 ○手をひろげてからだのつり合いを取りながら、かた足で立っていた。 ○にもつをつむときは左右のつり合いを考えないと、船がかたむく。 **つる [蔓](名詞)** 1 植物の部分で、ほかの物にまきつく、ひげのようなもの。 ○つるがのびる。 ○つるがはっている。 ○つるが出始めてきた。 2 人や物とのつながり。関係。 ○よいつるがあって今の会社につとめることができた。 ○けいさつはつろをたどりながら調べている。 ○手づる。金づる。 3 めがねの耳(みみ)にかける部分。 ○めがねのつるがおれた。 **つる・す〔(る)す〕(動詞)** 【①さーない ② しーます ③①す(一とき) ③せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能) つるせる →つる〔吊る]。物を上からつってさげる。ぶらさげる。 ○風のふく所につるしておくと、すぐにわきます。 ○はしらにつるしたかごに花が生(い)けてある。 ○花を入れたかごが、てんじょうからつるしてある。 ○店につるしてあったようふくを買った。 <654> (関連語)① つるし上げる。 ☆ 「つる」と「つるす」とのちがいは、「つるす」には見せるためにつるという気持ちが含まれていることである。 2 / 「につれて」の形で、一方が変わると、その変わり方と同じ程度に他方も変わる関係を表わす。漢字は使わない。/ →~にしたがって。〜とともに。 ○月日がたつにつれて、いやなことはわすれてしまいます。 ○金持ちになるにつれて、心配も多くなる。 ○くらくなるにつれて、星(ほし)がだんだん見えてきました。 **つれ→つれる (654ページ)** **づれ→つれる (654ページ)** **つれだす→つれる (654ページ)** **つれ〔連れ](名詞)** いっしょにどこかへ行くなかま。また、そのこと。→づれ〔連れ]。 ○いい連れができました。ひとりではつまらないと思っていたところです。 ○同じアパートの人と連れになっていっしょに帰ってきた。 **つれだ・つ〔連れ立つ〕(動詞)** ♪① たーない ② ちーます ③④つ(一とき) ⑤て一ば 1⑩て⑦とーう ⑧⑨って(た) ⑩つ一だろう いっしょに行く。→つれる[連れる〕。づれ〔連れ]。 ○若い男と女が連れ立って歩いている。 } ○わたしは妻と連れ立ってさんぽに行った。 ○わたしたち三人は連れ立ちながら通りを歩いた。 ○先生と連れ立って歩いているのはだれですか。 ○年上の人と連れ立ってなら、海へ行ってもよい。 **づれ[連れ](接尾語)** / だれかといっしょに行く場合、「ふたりで」、または、「ふたりでいっしょに」というような場合などに使う。/ ○ふたりづれで、しばいを見に行く。 ○夏休みで、れっしゃに子どもづれの客が多い。 ○家内と子どもらと5人づれで出かけた。 **つ・れる 〔連れる〕(動詞)** 【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ) 一ばれろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れるーだろう { 1 (自分より目下(めした)のものと) いっしょに行く。したがわせて行く。 ○子どもを連れて買い物に行きます。 ○犬をさんぽに連れて行ってください。 } ○学校までむすめをむかえに行って、連れて帰ります。 ○父に連れられて親類の家へ行った。 ○連れ子。連れこむ。 **つれだ・す〔連れ出す〕(動詞)** (①さーない しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ③せ⑦そう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)つれだせる 外へつれて出る。さそい出す。 ○父を映画に連れ出した。 ○女中をしかったら、むすめを連れ出したまま、帰らないので大さわぎになった。 <655> **て〔手〕(名詞)** 1 人間や動物の肩(かた)の左右から長く出ている部分。 ○さんせいの人は手を上げてください。/→うで[腕〕。/ ○手をふって「さよなら。」を言った。 ○ひろいみちをわたるときは、小さい子どもの手を引いて(=手を持ってつれて行って。)あげなさい。 ○「このくらいの大きさです。」と両手をひろげて見せた。 ○手をのばして雑誌 (ざっし)を取り上げた。 ○あの会社では今までの仕事のほかに自動車を造るほうにまで手をのばした(=新しくほかのことを始めた。)そうだ。 C私はもうその仕事からは手を引いた(=関係しなくなった。)のだ。 ○そんなことをすれば手がうしろにまわる(=けいさつにつかまる。)よ。 ○あの人は東京だけでなく関西(かんさい)にまで商売 (しょうばい)の手をひろげている。(=商売するはんいや種類をひろくしている。) ○あの人は手が長い(=ぬすむくせがある)から気をつけなさい。 ○この仕事はむずかしくて手も足も出ない。(=どうすることもできない。) ○絵をならっているんだが、どうも手があがらなくてね。(=じょうずにならなくてね。) 2 うでの先のほう。手くびからゆびの先までの部分。 ○右の手にえんぴつを持っています。 ○みんなで手をたたきましょう。 ○アメリカやイギリスなどでは、あいさつのとき手をにぎりあいます。 ○うちのおばあさんは、ごはんを食べる前に手を合わせていのります。 ○このはこは、いつも病人の手のとどく所においてください。 ○ほんとうのダイヤですよ。手に取って見てごらんなさい。 ○これをのぞくと、山の下のけしきが手に取るようにはっきり見える。 ○そのねだんで手を打ち (=取引(とりひき)を成立させる。)ましょう。 ○病気がひろがらないような手を打たなければ(=必要な方法を行なわなければ)ならない。 ○手のあいている(=する仕事がなくてひまな)人はてつだってください。 ○その研究(けんきゅう)には、まだだれも手をつけて(=始めて)いない。 ○男の子はらんぼうで手がつけられない。(=どうしたらよいか、よい方法がない。) ○けんとうの試合はなかなかしょうぶがつかず、見物人は手にあせをにぎった。(=どうなるかと思っていっしょうけんめいに見た。) ○この島(しま)では、米やさとうもじゅうぶん手にはいらない。(=自分のものにならない。買えない。) ○自分が生んだ子でなくても、小さいときから手にかけて(=自分であつかい、世話をして) くればかわいいそうですよ。 ○子どもたちはテレビが気になって勉強が手につかない(=心がほかのほうへ向かって、そのことがねっしんにできない。)らしい。 ○お金をあげると、手のうらを返したように(=急に変わって) 親切になった。 ○この文章に手を入れて (=なおしたり、つけくわえたりして)ください。 ○家をたてるとき手をぬいた(=しなけ <656> ればならないことをしないで、いいかげんにやった。)らしくて、いろいろなところをなおさなければならない。 ○手をぬらさずに(=自分はなにもしないで)金だけもらおうとしてもだめだ。 3 仕事をする力。または、する人。 ○かりいれのときは、家の者だけでは手が足りない。ねこの手もかりたいくらいいそがしいのだから。 ○おかあさんもいもうとさんもいらっしゃるから、赤ちゃんが生まれても手がそろっていますね。 ○みんなで手わけをして仕事をすました。 4 方法。やり方。 ○あの人の手にのって(=だまされて)悪い品物を買わされてしまった。 ○あの人とテニスをしても手もなく(=何もできずかんたんに) まかされてしまうだけだ。 ○いろいろと手をつくした(=できるだけの方法をやってみた。)が、父はとうとう死んだ。 ○手を変え品を変えて(=いろいろの方法を使って)たのみましたが、どうしてもしょうちしません。 ○だまそうたってその手はくわない(=そのやり方にだまされない。)よ。 ○その方法でもだめなら、いよいよおくの手(=いちばん最後の方法。いちばん だいじな方法。)を出そう。 5 手のような形につき出ているもの。 ○あさがお (= しょくぶつの名。)の手がのびてきた。 ○ハンドルの手を引くと水が出ます。 6 書いたもの。書くこと。 ○その手紙はむすこの手だ。 ○この絵はゆうめいな人の手になったものだそうだ。 7 /接頭語的に使われる。/ ① 手に持つもの、または身のまわりにおくものの意味。 ○手おの。手かがみ。手ばこ。手まわりの品。 ② 自分でしたものの意味。 ○手あみのセーター。手植(う)えの木。・手料理。 ③ 状態を表わす語について意味を強める。 ○きょうのテニスの相手は手ごわい(=強い)ぞ。 ○手きびしく反対した。 ○そんなしかり方では手ぬるい。(=よわすぎる。) 8 /接尾語に使う。/ ① それをする人の意味。 ○話し手がねっしんでないと、聞き手もたいくつしますよ。 ○そんなもの売ろうたって、だれも買い手がないよ。 ○あの人はなかなかのやり手(=仕事がよくできる人。)だ。 ② 場所や方向をしめす。 ○右手に高いたてものがあります。 ○行く手に山が見えてきた。 ○山の手にはりっぱな家が多い。 ③ 種類や状態を表わす。 ○少しうす手(=いくらかうすい。)の紙をはるほうがいい。 **てあし [手足〕(名詞)** 手と足。/手や足のように自分で自由に動かせるものにも使う。/ ○手足をいつもせいけつにしておきなさい。 ○その男はかぞくぜんぶの手足をしばってからお金をさがし始めた。 ○うちのおじいさんは、病気で手足がきかなくなった。(=手や足が自由に動かせなくなった。) <657> ○あのかたはたくさんの人を自分の手足のように(=自由に思うとおりに)使っている。 ○あなたの手足となってはたらきましょ う。 ○小さい子どもをつれて行っては手足まとい(=じゃまで自由に動けない。)だ。 自分の手のとどくはんい。自分のそば。 ○手元にあった新聞を取って読み始めた。 ○字引きをいつも手元において、わから ないことばがあったらすぐ引くように なさい。 ○このかばんにはだいじなものがはいっているんですから、手元からはなさな いでください。 ○まごをしばらく手元におくことにしま した。 **てあらい [手洗い〕(名詞)** 1 手をあらう場所。手をあらう水やゆ。または、その水を入れる入れ物。 ○神社には手洗いの場所があって、そこで手をあらったり、口をゆすいだり(=口のよごれをながしてきれいにする。)します。 ○庭のすみに石の手洗いがおいてある。 2 べんじょのこと。/品よく言うために「お手洗い」と言う。/ →ぺんじょ〔便所〕。 ○お手洗いはどこでしょうか。 ○お手洗いはこのたてもののすみにあります。 **てさき〔手先〕(名詞)** 1 手の先の部分。ゆび先。 ○年を取りましたが、手先の仕事ならで きます。 ○手先がきよう(=手先の仕事がじょうずなこと。)なので、きれいなテーブルクロースを作りました。 2 人に使われる者。/悪い人に使われる場合に多く使う。/ ○あの人はどろぼうの手先になって、はたらきました。 ○スパイの手先に使われる。 **てくび〔手首〕(名詞)** うでと手のひらとがつながるところ。 ○にげようとする子どもの手首をつかまえて連れて帰った。 ○手首を取って引っぱった。 **てさぐり〔手探り〕〔名詞、~する)** くらくてものが見えないとき、手の感じでさがす。 ○停電(ていでん)で、まっくらになったので、となりのへやに下探りでろうそくをさがしに行った。 ○ポケットの中を手探りして、電車のきっぷを出した。一 **てにもつ〔手荷物〕(名詞)** 1 旅行する人が自分で持って歩くにもつ。 ○手荷物はできるだけ少ないほうがい い。 ○手荷物をえきにあずけて見物した。 2 旅行のとき、目的のえきまでおくってもらうにもつ。 ○この大きなトランクは下荷物でおくります。 ○手荷物の取りあつかい所はどこですか。 **て(で)(助詞)** /動詞・形容詞・助動詞の③につづく。~ね」「〜む」「〜ぐ」「〜ぶ」の五段活用の動詞では「で」となる。形容詞・助動詞の「たい」「ない」「らしい」につく場合には、「〜って」の形も使う。/ 1 / ある動作から次の動作へうつる場合に使う。/ **てもと〔手元・手許〕(名詞)** <658> ○朝6時におきて、さんぽをした。 ○毎日学校へ行って、日本語の勉強をしています。 ○デパートで買い物をして、映画を見て、コーヒーをのんで帰りました。 2 /「どうしてか」という理由を表わす。/ ○お金がなくて、買えません。 ○かぜをひいて、学校を休みました。 ○父親に死なれて、大学へ進学することができなくなった。 ○教えてくださって、ありがとう。 ○このくつは小さくって、はけません。 3 /方法を表わす。助動詞「ない」につづく場合には、「〜ないで」の形で使う。/ ○どのようにして、作りましたか。 ○ここに2列(れつ)になって、ならびましょう。 ○ハンカチはたたんで、ポケットに入れました。 ○りんごはかわをむいて、めしあがりますか。 ○ねぼうをしたので、朝ごはんを食べないで、学校へ行きました。 ○あそんでばかりいないで、少し勉強しなさい。 4 / ならべて言う場合に使う。/ ○あの人はせいが高くて、やせている。 ○これは大きくて、それは小さい。 ○黒いぼうしをかぶって、めがねをかけた人。 ○歌って、おどって、楽しくすごしましょう。 ○うれしくって、うれしくってたまりません。/同じことばをならべて、そのことばを強める。/ 5 / 「動詞+て+いる(ある・もらう・くれる・あげる)」の形で、その動詞にいろいろな意味をつけくわえる。/ ○きれいな花がさいています。 ○このとけいは父に買ってもらいました。 **て(で)(助詞)** /女の人の話しことばに使う。/ 1 /質問の意味を表わす。そのためにその部分をあげて発音する。動詞・形容詞・助動詞の⑧につく。形容詞および「ない」「たい」「らしい」などの助動詞につく場合は、「〜って」の形を使うことが多い。/ ○京都へいらっしゃったことがあって? ○もう用事はすんで? ○今申し上げたことは、おわかりになって? ○そのおかし、どう、おいしくって? ○ゆうべおそく帰って、おかあ様にしかられなくって? 2 / 「〜てよ」「〜ってよ」の形で、自分の考えを言う場合に使う。動詞・形容詞・助動詞の⑧につく。/ ○あなたの答えはまちがっていてよ。 ○この本はとってもおもしろくってよ。 ○みんなが行っても、私は行かなくてよ。 ○お手紙ちょうだいね。まっててよ。 3 / 「~してください」というねがいの意味を表わす。助動詞「ない」につく場合は、「~ないで」になる。「〜て(で)ね」「〜て(で)よ」「〜て(で)よね」の形も使う。/ ○ちょっとまって。 ○おねがい、私にも教えて。 ○あした、きっとうちにいらっしゃってね。 ○私にもくつを買ってよ。 ○勉強しているから、さわがないでね。 ○この話はだれにも言わないでよね。 <659> **で(助詞)** 1 /動作の行なわれる場所を表わす。/ ○私たちは毎日学校で日本語の勉強をしています。 ○私は東京で生まれ、東京で育ちました。 ○それはどこでお買いになりましたか。 ○どこの駅(えき)でのりかえたらいいんでしょうか。 ○あの人は現在、政界でも活躍(かつやく)しています。 ○この問題は今、委員会(いいんかい)で審議(しんぎ)されている。 ○消防署(しょうぼうしょ)では、昨夜の火事の原因を調査(ちょうさ)している。 ○世界でいちばん高い山はエベレストだと言われている。 2 /動作の行なわれる場合の状態を表わす。/ ○私はアパートにひとりで住んでいます。 ○みんなでいっしょに歌いましょう。 ○この列車(れっしゃ) は1時間に200キロのスピードではしります。 ○先生も学生の立場で考えてみてください。 ○うちじゅうで私の意見に賛成(さんせい)してくれました。 3 ①/時間・ねだん・数量(すうりょう)などを表わす。/ ○この仕事は2,3日でできるでしょう。 ○これは千円で買いました。 ○私は1か月3万円でくらしています。 ○このえんぴつは3本で百円です。 ○私が日本へ来てからきょうでちょうど1年になる。 ○今いそがしいから、あとで来てください。 ② / 特に「今日(こんにち)では」「現在では」「今では」などの形で使う。/ ○今日ではもう電気のない生活など考えられない。 ○現在では病気もすっかりなおり、元気にはたらいています。 4 /原因や理由を表わす。/ ○きのうは病気で学校を休みました。 ○父は戦争で死んだ。 ○彼は学校の規則(きそく)で退学(たいがく)させられた。 ○旅行でずっかりつかれました。 ○彼は今度の事件(じけん)で一度にゆうめいになった。 ○あなたのおかげで無事に学校を卒業することができました。 5 /材料(ざいりょう)や方法を表わす。/ ○えんぴつで書かないで、ペンで書いてください。 ○電話か手紙でお知らせいたします。 ○お金で人のしあわせは買えません。 ○そのニュースはラジオで聞いた。 ○デパートは人でいっぱいだ。 ○日本のさけは米で作ります。 ○へやを花でかざりましょう。 **で→でる(675ページ)** **で(接続詞)** /話しことばで使う。/ →それで。 1 /「そうしてどうする(なる)」と言う文があとにつづく場合に使う。/ ○「山田さんに電話でつごうを聞いてみました。」「で、返事はどうでしたか。」 ○「きょうは英語の時間は休講(きゅうこう)だったそうですね。」「で、その時間何をしていたんですか。」 2 /原因や理由を表わす文が前にあり、その結果を表わす文があとにつづく場合に使う。/ <660> ○けさは水道(すいどう)の水がこおって出ませんでした。で、私はお茶(ちゃ)ものめずに学校へ来ました。 ○「あの人のおくさんは日本人なんですよ。」「で、あの人、日本語がじょうずなんだね。」 ○よくはたらく人には特別の手当を出します。 ○月給(げっきゅう) 以外に月2万円の手当をもらっている。 ○月給のほかに家族(かぞく)手当が出ますし、夜はたらけばまた別に夜勤(やきん) 手当がつきます。 2 病気やけがをした人をなおすためにいろいろの世話をすること。 ○けが人があったらすぐかんたんな手当をしてから、病院(びょういん)に運ぼう。 ○2か月間医者(いしゃ)の手当を受けていましたが、とうとうなくなりました。 ○手当がよければ助かったのに、手当がゆきとどかなかったのだ。 ○もっと下当すればなおったかもしれない。 3 前もって用意すること。→じゅんび[準備]。ようい〔用意〕。 ○子どもが学校にはいるので、その手当をしなければならない。 ○必要な物を買う金の手当をする。 **であ・う〔出会う〕(動詞)** ①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤えーば) ⑥おおえる⑧⑨って(た)うーだろう } →あう〔会う〕。 1 歩いたりしているとき、人や動物や事件(じけん)などに会う。 ○きょうはめずらしい人とみちで出会った。 ○思わぬ所で、思わぬ人と出会った。 ○ひこうきで帰国のとちゅう台風に出会って、1日おくれてしまった。 ○山の中でくまに出会って、びっくりしてにげてきた。 2 やくそくしておいて、どこかでいっしょになる。 ○どこで出会いましょうか。駅(えき)の前にしましょうか、プラットホームにしましょうか。 ○きょう12時に友だちと学校の門の前で出会うことにしている。 **てあらしい→て (655ページ)** **てあし→て (655ページ)** **ていしゃじょう 〔停車場](名詞)** /「ていしゃば」とも言う。/ 客がのったりおりたりするため、または、にもつをつんだりおろしたりするために、汽車や電車がとまる場所。または、そのたてもの。→えき[駅]。ていりゅうじょ〔停留所〕。 ○東京から大阪 (おおさか) までの間に、停車場がいくつぐらいあると思いますか。 ○停車場をはなれるとすぐ、汽車が急にとまった。 ○停車場の中でかってに物を売ることは .できません。 ☆ 現在は「停車場」はあまり使われな **てあて〔手当(て)〕(名詞、〜する)** 1 はたらいたことに対してはらう金。また本俸(ほんぼう=一定してはらわれる金。月給(げっきゅう)など。)以外にはらう金。 ○お手当もいいし、おくさんもいいかたなので、女中さんはみんな長くいま す。 ○いくら手当を出せば、この店にのこってくれるかね。 <661> い。かわりに「駅(えき)」が使われている。 **ていでん〔停電〕 (名詞,〜する)** 電気が一時おくられなくなってとまろこと。また、そのためにでんとうが消えること。 ○停電のため電車がとまって30分もおくれました。 ○さくばんのあらしで、ほうぼうに停電があったようです。 ○停電があるとこまるから、ろうそくの用意をしておいたほうがいい。 ○あのへんは、さくばん5時間以上も停電して、ずいぶんこまったそうです。 ○ここでは、雨のふらないきせつには水がかれて停電する日が多い。 **ていど [程度](名詞)** 1 「どのくらいか」ということ。 ○中学出と大学出とでは、程度がかなりちがう。 ○大学院(だいがくいん)では、大学より程度の高い教育を行なっている。 ○今の日本にくらべると、百年前の日本は生活程度がひくかった。 ○程度問題。 2 「ちょうどよいくらい」ということ。 ○子どもをしかるときには、ある程度でやめたほうがいい。 ○1日に3回もふろにはいるのだから、あの人のふろずきも全く程度をこしている。 3 「〜ぐらい」 / だいたいの時間・距離(きょり)・量(りょう)などを表わす。/ ○たんじょう日のおくりものなら、1,000円程度の品物でじゅうぶんでしょう。 ○10,000円ですか? うちへ帰ればその程度のお金はありますよ。 **ていねい〔丁寧〕(形容動詞)** [①でーない ⑧に一なる ⑧だ なーひと ⑤なら一ばで⑨だっただろう、(名詞)~さ] 1 れいぎ正しいようす。 ○あの人はいつも丁寧なことばを使う。 ○親にはもっと丁寧な口をきく(=話し方をする。)ものだ。 ○「どうぞよろしく。」と丁寧におじぎをしました。 ○たいせつなお客さまですから丁寧に客間へお通ししてください。 2 親切で行きとどいているようす。 ○ご丁寧なお知らせによりたいへん助かりました。 ○ご丁寧にお教えいただきましてありがとうございます。 3 よく注意して、いいかげんなやり方をしないようす。 ○こわれやすいものですから、丁寧に取りあつかってください。 ○字はもっと丁寧に書かなければなりません。 ○あの人は仕事を丁寧にする人だ。 ○丁寧に説明がついているから、よく読んでから使ってください。 **でいり→でる (675ページ)** **でいりぐち〔出入り口〕(名詞)** 出たりはいったりする所。 →いりぐち〔入(り)口〕。でぐち[出口]。 ○出入り口がせまい。 ○ここは出入り口ですから、立ちどまらないでください。 ○出入り口に大きなにもつがおいであるので、通る人がこまっている。 ○電車の出入り口に立っていると人のめいわくになります。 **ていりゅうじょ〔停留所〕 (名詞)** 客がのったりおりたりするためバスや電車 <662> がとまる所。 →ていしゃじょう 〔停車場〕。えき〔駅〕。 ○ちょうど家の前にバスの停留所がある。 ○停留所までむかえに行きましょう。 ○次の停留所でおりてください。 **ていりゅうじょう 〔停留場] (名詞)** /停留所と同じ。/ **ていれ〔手入れ〕 〔名詞、〜する)** 1 いろいろのものを、いつもよく注意して世話をしたり、なおしたりして、いい状態にしておこうとすること。 ○あの人のようふくは手入れがいいから、いつも新しいものを着ているように見える。 ○庭のくさ花の手入れはおばあさんの仕事です。 ○きかいは手入れが悪いと、こしょうしやすくなる。 ○こんなに庭がひろくては、手入れするだけでもかなりの金がかかるだろうな。 ○頭の毛(け)は朝ばんブラシしてよく手入れするようにしなければなりません。 2 悪者をつかまえるため、けいさつなどがその場所にのりこむこと。 ○さくばん、ひみつにさけを造っている村に手入れがあったそうだ。 ○けいさつが今までに何回も手入れを行なったが、まだなくならない。 **ておくれ〔手遅れ・手後れ〕 (名詞)** けがや病気の手当や試験勉強などをするのが、おそくなって、間に合わないこと。 ○手遅れになるといけないから、すぐ入院(にゅういん)しなさい。 ○医者(いしゃ)のいない島(しま)に住んでいると、病気になったとき、町まで行かなければならないから、手遅れで病気が重くなりやすい。 ○試験まであと十日しかない。今から勉強を始めても手遅れだ。 ○もう手遅れかもしれないが、やるだけのことはやってみよう。 **でか・ける〔出かける〕 (動詞)** [①けーない けーます ③④ける(一とき)⑤けれ)一ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た)⑩ける一だろう] 1 出て行く。外にいる。 ○父は今出かけていて、不在です。 ○父は今さんぼに出かけています。 ○出かけた先はわかりませんか。 ○出かけてから、どれくらいたちますか。 ○きょうはどこへお出かけですか。 ○早いお出かけですね。 2 来る。 ○またお出かけください。 ○こちらへお出かけのせつは、ぜひおよりください。 3 出ようとする。 ○出かけるところへお客が来たので、おそくなった。 ○門を出かけたら、お客がみえた。 **てかず[手数〕 (名詞)** /てすう〔手数〕と同じ。/ **てがみ[手紙](名詞)** 知らせたいことや言いたいことを書いておくろ文。→ゆうびん〔郵便〕。はがき。 ○手紙を出す。 ○手紙が来る。 ○手紙を書くひまがないんだよ。 ○手紙をやったのに、なんとも言ってこない。 ○友だちからもらった手紙の返事をまだ書いてない。 <663> ○先生あてにお手紙をさしあげましたが、お受け取りくださいましたでしょうか。 ○手紙のやり取りはしていますが、10年も会っていません。 ○先日手紙でごれんらくいたしましたとおり………………。 ○兄から来た手紙のふうを切って(=ふうとうの上のほうを切ってあけて)見ると………………。 **てから(助詞)** 1 /「~をしたのち」という意味で、あとにくる文の動作がそのあとで行なわれろという意味を表わす。動詞・助動詞の⑧につづく。 ○ごはんを食べながら新聞を読んではいけません。ごはんを食べおわってから、ゆっくりお読みなさい。 ○毎日うちに帰ってから何をしますか。 ○大学を卒業してから、ずっと東京の銀行につとめています。 ○この子は父親に1度しかられてから、すっかり父親をこわがるようになってしまいました。 ○先生は学生にまず本を読ませてから、あとで、わからないことばを説明なさいました。 2 /「〜てから〜まで」の形でその間の時間・期間を表わす。「まで」は動詞・助動詞の③につづく。/ ○この仕事を始めてから全部おえるまで、ちょうど1か月かかった。 ○小学校に入学してから大学を卒業するまで、ずっと東京に住んでいました。 ○生まれてから死ぬまでに、いろいろな経験(けいけん)をするものです。 ○子どもたちをおこしてから学校へ出かけさせるまで、毎朝たいへんなさわぎです。 **てがら〔手柄](名詞)** ほかの人からほめられるような、りっぱなはたらきや仕事のこと。 ○火事のとき、けむりの中から病人を助けたのは、あの人の手柄です。 ○そのどろぼうをつかまえたのは、この犬の手柄です。 ○あの記者は、今度の事件(じけん)で大きな手柄を立てた。 ○戦争で手柄を立てた軍隊(ぐんたい)が帰って来た。 ○むかし立てた手柄の自慢(じまん)をする。 ○手柄顔。手柄話。 **てがる〔手軽〕(形容動詞)** [(①で一ない ②に一なる(する) ③だ ①なーこと ⑤ならーば⑧でだっただろう)((名詞)~さ] →かんたん〔簡単〕。物事をするのにかんたんで、お金や時間や手がかからない状態。 ○このテープレコーダーは手軽でべんりだ。 ○かばんなんかより、ふろしきづつみのほうがずっと手軽だ。 ○とちゅうで手軽な食事をして、またさんぽをつづけた。 ○病気がなおったばかりなのだから、手軽な仕事から始めなさい。 ○あの人はどんな仕事をたのんでも手軽に引き受けてやってくれる。 ○けっこん式はできるだけ手軽にすませたいと思っている。 **てき〔敵〕 (名詞)** 1 戦いやきょうそうの相手。 →みかた[味方〕。 ○こちらの3ぱいもの敵と戦わなければならなかった。 ○この山は敵をふせぐのにちょうどいい。 <664> い。 ○空と海の両方から敵をこうげきした。 ○日本とアメリカとはたがいに敵となって戦ったことがある。 ○きょうの試合の敵はかなり強そうだ。 ○兄弟が敵味方(みかた)となって争う。 ○敵ながらあっぱれだ。 ○テニスでは、あの人は相手にとって不足のない(=相手として戦うのにじゅうぶん力のある。)敵だ。 ○私はあの人の敵ではない。(=きょうそうの相手になれるほどの力はない。) 2 自分に害(がい) をするもの。 ○ぜいたくは敵だ。 ○あきることが成功(せいこう)の一番の敵だ。 **てき〔的〕(接尾語)** /名詞について「~についての」「~に関する」「~のようである」「その状態にある。」などの意を表わす「~的な」「~的に」の形で使うことが多い。/ ○これからは科学的(な)知識(ちしき)が必要である。 ○現在の日本人には政治的(な)関心がたりなすぎる。 ○教育的(な) (=~の上での)見地から見て、あの映画はあまり感心できませんね。 ○彼の考えは保守(ほしゅ)的であるが、父はだんだん進歩的になってきた。 ○てってい的に調べなければならない。 ○これは、彼の私的な問題である。 ○精神(せいしん)的。宗教(しゅうきょう)的。日本的。東洋的。 ○詩(し)的。知的。 **でき〔出来〕 (名詞)** 能力。せいせき。何かをした結果。 /「できる」の名詞の形。/ ○あそこの子どもはみんなできがいい。 ○あの学生はできは悪いが、性質はいい。 ○きょうの試合はみんなできがすばらしくよかった。 **できあが・る〔出来上がる・でき上がる〕(動詞)** [①らーない ②りーます ③④る(一とき)⑤れ一は⑥れ⑦ろ一う ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう」 すっかりできる。/「出来」はかなで書くことが多い。/ →かんせい 〔完成〕。 ○いつごろでき上がりますか。 ○あの辞典(じてん)は今月末にはでき上がる予定(よてい)です。 ○すっかりでき上がってから、お金をはらいます。 ○でき上がるのがまちどおしい。 ○洋服(ようふく)がやっとでき上がってきた。 (関連語) ① できあがり。 **できごと〔出来事〕(名詞)** 自分のまわりや世の中におこったこと。 ○新聞には世界のいろいろなできごとがのっている。 ○これはいつごろのできごとですか。 ○きょうはたいしたできごともなかったようだ。 (関連語)事件(じけん)。 **できそこない→できる(665ページ)** **てきとう〔適当〕(名詞、〜な・に、〜する)** 1 物事や状態が、その時の目的やきぼうにちょうど合っていること。 →あう〔合う〕。 ○私たち4人かぞくに適当な大きさの家がほしいのです。 /「適当の」とも言う。/ <665> ○その映画は子どもに見せるには適当じゃありませんよ。 ○どうぞ適当な例をあげて説明してください。 ○あなたが適当と思った人をやとってください。 ○私のような年よりには赤ちゃんのおもり(=赤んぼうを見て世話をしてやる仕事。)ぐらいが仕事として適当です。 ○あなたの考えで、適当にこの金を分けてやってください。 ○この子の性質に適当した仕事をさがしてやりたい。 2 いいかげであること。→いいかげん。 ○適当なことばかり言ってごまかして、はっきり答えないのです。 ○そんなつまらない仕事をねっしんにゃることはないよ。適当にやるさ。 (関連語)① 不適当。 **で・きる〔出来る・できる〕 (動詞)** [①きーない ⑧きーます ③①きる(一とき) ⑤きれきて(た)}きうきよ)①きーよう] / かなで書くのがふつう。/ 1 する力がある。することが可能だ。 →かのう〔可能〕。 ○私は日本語ができる。 ○あなたは自動車の運転(うんてん)ができますか。 ○あなたは自転車 (じてんしゃ)にのることができますか。 ○どんなことでもやってできないことはない。 ○今の月給(げっきゅう)ではとてもぜいたくな生活はできない。 ○私にできることならなんでもいたします。 ○できればあしたもう一度来ます。 2 物事が生ずる。発生する。生まれる。作られる。生産される。 ○こまったことができた。 ○用事ができたから、すぐ帰らなければならない。 ○顔にできものができた。 ○あの女との間に子どもができた。 ○あそこではもう5人も子どもがいるのに、またひとりできたそうだ。 ○ゆうべ雨がひどくふったとみえて、あちこちに水たまりができている。 ○このへんには家がたくさんできましたね。 ○この地方ではくだものはどんなものができますか。 ○ことしは米がよくできた。 ○このきれでシャツが何枚ぐらいできますか。 ○この店では料理ならなんでもできます。 ○「それはなんでできていますか。」「これは土でできています。」 3 物事がなされる。仕上がる。完成(かんせい)する。 →できあがる〔出来上がる〕。 ○食事のしたくができた。 ○できるまであとどのくらいかかりますか。 ○ようふくを作りたいのですが、何日ぐらいでできますか。 ○この間注文(ちゅうもん)したくつはもうできていますか。 ○この問題はそうかんたんにはできない。 ○問い1と問い2はできたが、問い3はできなかった。 4 人がらや才能(さいのう)や品質などがすぐれている。→すぐれる。 ○主人もよくできだ人だが、おくさんもよくできた人だ。 ○ほんとうによくできた人だと思って、私は前からあの人をそんけいしてい <666> た。 ○このクラスでいちばんよくできる学生はだれですか。 ○彼は英語はできないが、数学はよくできる。 **できるだけ(副詞)** 力のおよぶかぎり。 ○できるだけのことはしましょう。 ○できるだけ早く来てください。 ○できるだけしかできない。 **できそこない〔出来損い〕 (名詞)** 1 じょうずにできなかったもの。 ○お客さんが帰ったあと、できそこないの料理をたくさん食べなければなりませんでした。 ○このちゃわんはできそこないで変な形をしている。 2 / 不完全(ふかんぜん)な人だと、ののしって言うことば。/ →ばか。かたわ。 ○このできそこない、だまれ。 ○できそこないのくせに、なまいきだ。 ○あの子はできそこないだ、できそこないだとみんなに言われて、かわいそうだ。 **でぐち→でる(675ページ)** **てくびって (655ページ)** **でこぼこ〔凸凹〕(名詞、〜な・に)** 1 表面に高いところ、ひくいところがあって、平らでないこと。また、そのありさま。→たいら〔平ら〕。 ○みちにでこぼこが多いので、バスがひどくゆれる。 ○平らで、少しもでこぼこがない。 ○あの子はでこぼこの頭をしている。 ○月の表面はでこぼこだという話だ。 ○でこぼこなグラウンドで、プレーがやりにくい。 ○何かにぶつかって、ブリキのかんがでこぼこになった。 ○みちがでこぼこしているから、気をつけなさい。 2 はらわれるお金などが、人によって高いひくいのあること。 ○給料(きゅうりょう)にでこぼこがあるので、なおさなければならない。 (関連語)② おうとつ。 **てさき→て(655ページ)** **てさぐり→て(655ページ)** **です(助動詞)** [{③①です(一ので) ①でしょう でして}] →だ。 1 /断定(だんてい)の意味を表わす「だ」のていねいな形。もっとていねいに言う場合には「でございます」を使う。/ * ① /389は体言・助詞の「の」「から」「だけ」「ばかり」「など」「ほど」「くらい」。形容動詞の語幹(ごかん)、助動詞「そうだ」の「そう」、「ようだ」の「よう」につづく。④のあとには助詞の「ので」「のに」がつづくだけである。/ ○これは本です。 ○このぼうしはどなたのですか。 ○田中さんは外国語の中で英語が特にじょうずです。 ○私は今帰ってきたばかりです。 ○きょうは日よう日ですので、いつもよりおそくおきました。 ○私はわかいころからスポーツがすきでして、今でもときどきテニスをやっています。 ○きのうはいい天気でした。 ○このへんは2、3年前まではしずかでしたが、近ごろは近所にアパートがたくさんできて、うるさくなりました。 ○朝うちを出るときには雨がふりそうで <667> したが、ひるごろからいい天気になりました。/人から聞いて知ったという意味を表わす「そうだ」は「そうでした」とはならない。/ ② / ③は「ません」につづき、「~ませんでした」の形で、「~なかった」をていねいに言う場合に使う。/ ○私は少しも知りませんでした。 ○わたしは子どものころはあまりじょうぶではありませんでした。 ③ /①「でしょう」は①であげたほかに、動詞・形容詞・助動詞の「せる」「させる」「れろ」「られる」 「た」「ない」「ぬ(ん)」「らしい」の③につづいて、「よくわからないが、たぶん・・・・・・」という推量(すいりょう)の意味を表わしたり、「そうではありませんか。」と相手にたしかめたり、自分の言うことを相手に賛成(さんせい)してもらおうとする場合に使う。「だろう」におきかえられる。/ →う。 ○よくわかりませんが、あの人もたぶん行くでしょう。 ○あしたもさむいでしょう。 ○こんなことをしたら先生にしかられるでしょう。 ○ことしも夏休みは7月10日ごろからでしょう。 ○「この本はあなたのでしょう。」「はい、そうです。」 ○くらいでしょう。電燈(でんとう)をおつけなさい。 ○見てごらんなさい。きれいでしょう。この花。 /相手にたしかめたりする場合には、「でしょう」の部分をあげて発音する。/ 2 /形容詞・助動詞の「た」「たい」「ない」「らしい」につづく形は③と⑦だけで、その文をていねいな言い方にする場合に使う。/「だ」にはおきかえることができない。/ ○あなたの国は日本よりあついですか。 ○けさはさむかったですね。 ○わたしはあなたの国の話が聞きたいです。 ○この映画はおもしろいらしいですよ。 ○きのうは私はどこへも行かなかったです。/ 「~なかったです」の形はふつうは使わず、「〜ませんでした」の形を使う。/ **てすう〔手数](名詞)** そのことのためにしなければならない動作。→はねおり[骨折り〕。 ○かんづめ料理は手数がかからない。 ○お手数でもよろしくおねがいします。 ○お手数ばかりかけてすみませんが、これをあらってくださいませんか。 ○ドルを円にかえてもらったら少し手数料を取られた。 **ですが→だが (562ページ)** **ですから→だから(564ページ)** **ですけれども→だが (562ページ)** **てだすけ〔手助け〕 (名詞、〜する)** ほかの人のてつだいをすること。 →てつだい 〔手伝い〕。 ○手助けがいる。ひとりではとてもできない。 ○かりいれでいそがしいから2,3人手助けの人をよこすようにたのみましょう。 ○学校を出てから親のしょうばいの手助けをしていました。 ○手助けする人がいないものだから、この仕事に三日もかかった。 **でたらめ(名詞、〜な・に)** よく考えないで、その場でかってなことを言ったり、行なったりすること。 <668> ○この新聞の記事はでたらめだ。少しも事実にあっていない。 ○あいつはでたらめな男だ。いつも言う. ことがちがっている。 / 「でたらめの」とも言う。/ ○でたらめを言ってはいけない。 ○あいつの言うことは全部でたらめだから、信用してはいけない。 ○あの先生の教え方はでたらめだ。 ○あんな人にほんとうのことを言ってもしかたがないから、でたらめに返事をしておいた。 **てちがい〔手違い〕 (名詞)** 計画やよていなどが、つごうの悪いことがおこって、うまく進まないこと。 →まちがい [間違い〕。 ○手違いがあったとみえて、会が始まるまで1時間もまたせられた。 ○手違いがおこりましたから、出発はあしたにのばします。 ○こちらの手違いで、みなさんを長くおまたせしてすみませんでした。 ○小さい手違いが大きいしっぱいになるものだ。 **てちょう[手帳](名詞)** 小さいノート。やくそくなどをわすれないように書いておくものでポケットにはいるノート。 ○わずれないように、日時を手帳に書きとめる。 ○わたしは日記をつけないが、手帳を見れば、何日に何をしたか、すぐわかる。 ○社長さんの手帳には、人に会うやくそくの時間がたくさん書いてある。 **てつ「鉄」(名詞)** 1 / 金属(きんぞく)の一種で、かたくて強いのが特性。/ ○アメリカとドイツは、世界で鉄を多く。産する国です。 ○工場で使われるきかいは、鉄でできています。 ○工業がはったつするためには、鉄はなくてはならぬものです。 ○戦争に使う鉄砲(てっぽう)や大砲(たいほう)は、鉄で造ります。 ○鉄橋(てっきょう)。鉄きんコンクリート。鉄ぼう。 2 ものがひじょうにかたいことのたとえ。 ○鉄のような強い意思 (いし) (=どうしてもしょうという強い心。)が、事業をせいこうさせました。 **てっきょう 〔鉄橋〕(名詞)** 鉄(てつ)を材料 (ざいりょう)にして造ったはし。 ○汽車が鉄橋を通っています。 ○鉄橋をわたるとすぐえきだ。 ○この川に鉄橋をかけるのに何年もかかった。 **てつだい→てつだろ (668ページ)** **てつだ・う〔手伝う〕 (動詞)** [①わーない ②います ③①う (一とき)⑤えーば)⑥ ⑦おーう ⑧⑧って(た)うーだろう (可能) てつだえる] 1 人の仕事を助ける。 ○いそがしいからちょっと手伝ってください。 ○子どもはしゅくだいを親に手伝ってもらいました。 ○学校を卒業したら、うちの仕事を手伝わなければなりません。 ○いつでも手伝ってあげますから、えんりょしないで言ってください。 2 ある原因の上にほかの原因がくわわる。/「~が手つだう」の形で使う。/ ○仕事のむりが手伝って、病気になった。 <669> ○いろいろの状態が手つだって、ついに店をとじるようになった。 **てつだい〔手伝い〕 (名詞)** 仕事をたすけること。またはその人。 →てだすけ〔手助け〕。 ○お手伝い(を)しましょうか。 ○友だちが手伝いに来てくれました。 ○いそがしいので、手伝いをひとりたのみました。 ○お手つだいさん。 /「女中」のことをこのごろは「お手つだいさん。」と言う。/ **てつづき〔手続き〕 〔名詞,〜する)** 物事をするときの決まったじゅんじょや方法。 ○子どもが生まれたので、区役所(くやくしょ=区の仕事をする役所。)へ行って、手続きをしました。 ○入学試験にパスしたので、入学の手続きを取りました。 ○役所(やくしょ)へ行きましたが書類がそろわなかったので、手続きができませんでした。 ○さいばんをするには法律上の手続きをふまなければならない。 ○ビザやパスポートをもらって、決まりの手続きをすませました。 ○手続きに足りない点がありました。 **てってい・する [徹底する〕 (動詞)** [①しーない、せーず、さーれる ② しーます ③④する (一とき)⑤すれーば ⑧しろ (せよ) ⑦しーよう(⑧⑨しーて(た)⑩するーだろう] 1 態度・考え・行動がいいかげんでなく、どこまでも同じである。/「~に徹底する」の形で使うことが多い。/ ○ぎせいのせいしんに徹底するのは、むずかしいことです。 ○村田さんは徹底したクリスチャンです。 ○あのかたは平和主義(しゅぎ)に徹底している。 ○田中さんは憲法改正(けんぽうかいせい)に対して、徹底した考えをもっている。 2 すみずみまでよくゆきわたる。 ○会議で決めたことを、みんなに徹底させる。 ○命令が徹底しないので、こまります。 ○憲法(けんぽう)のせいしんを国民に徹底させる。 ○わたくしの言った意味が、徹底しなかったので、まちがったのでしょう。 **てっていてき 〔徹底的〕 〔形容動詞)** [♪①でーない ②に一する ⑧だなーひとし1⑤ならーば⑧でだっただろう」] 1 これ以上できないほどじゅうぶんにやるようす。 ○わからないところを徹底的に調べる。 ○ふたたび争いをおこさないために、徹底的な解決が必要である。 ○法律をまもらない者を徹底的にばっする。 2 態度・考え・行動がいいかげんでなく、どこまでも同じであるようす。 ○山田さんは徹底的なエゴイストだ。 ○彼は徹底的な自由主義者(しゅぎしゃ)である。 **てつどう [鉄道](名詞)** レールをしいてその上を汽車や電車をはしらせろせつび。 ○この村にはまだ鉄道が通じて(=とおって)いません。 ○都会では鉄道を利用して、つとめに行く人が多いです。 ○A市からB市まで鉄道をしく計画が、進められている。 ○このにもつを鉄道便(びん) (=鉄道でおくること。)で出してください。 <670> ○来月から鉄道運賃(うんちん) (=人やにもつを運ぶときの料金。)が上がるそうです。 ○鉄道線路(せんろ)。鉄道事業。国有(こくゆう)鉄道。/略して「こくてつ」とも言う。/ **てにもつ→て (655ページ)** **てぬぐい 〔手拭〕(名詞)** 手や顔やからだをふくためのもめんの布(ぬの)。 ○おふろにはいるときは、手ぬぐいよりタオルのほうが使いやすい。 ○手ぬぐいはよくしぼって、手ぬぐいかけにかけてください。 ○ひゃくしょうはこしにぶらさげた手ぬぐいを取って、顔のあせをふいた。 ○スカートに食べ物をこぼしたので、手ぬぐいをぬらしてふきました。 ○母は手ぬぐいをかぶってそうじをします。 ○手ぬぐい地。 **ては(では)(助詞)** /動詞・形容詞・助動詞の⑧につづく。/ 1 /ある状態について、「~ということは」と考えた場合に、その結果はどうなるのかというような関係を表わす。「~ぬ」「〜む」「〜ぐ」「〜ぶ」の五段活用の動詞では「〜では」になる。/ ○先生が字をまちがえてはこまりますね。 ○外国へ行ってその国のことばがわからなくては心ぼそいでしょう。 ○運転手(うんてんしゅ)が信号をまちがえるようなことがあってはたいへんです。 ○この川でおよいではいけません。 ○こんなにあつくては何もできません。 2 /「~にしては」の形で、ある物事や状態について考えた場合に、その結果はふつうならそうなるとは思われないような結果になるという関係を表わす。/ ○外国人にしては、なかなかうまい字を書きますね。 ○夏にしては少しすずしすぎませんか。 ○これは100円にしては品がいい。 **てば(ってば)(助詞)** 1 /多く人を表わすことばのあとについて、その人を悪く言うような場合に使う。女の人や子どもの話しことば。/ →たら。 ○おかあさんてば、おこってばかりいるから、きらいだわ。 ○あの人ってば、また宿題(しゅくだい)をわすれたのよ。 ○私ってば、どうしてこんなに頭が悪いんでしょう。 2 / 相手の人が自分の思うようにしないときに、そうさせようとして、よびかける場合に使う。女の人や子どもの話しことば。/→たら。 ○ちょっと待ってってば。今すぐ行くから。 ○早く持って来なさいってば。聞こえないの。 ○おかあさんてば、いいでしょう。 ○ねえってば。 **では(接続詞)** /話しことばで使う。「じゃ」「じゃあ」の形も使う。/ →それでは。 1 /何かを始めるときやおわるとき、または別れるときなどのあいさつのことばのはじめにつける。/ ○では、始めましょう。 ○では、きょうはこれでおわります。 ○では、これで失礼 (しつれい) いたします。 <671> ○じゃ、おねがいいたします。 ○じゃあ、さようなら。 2 それなら。 ○「この問題はむずかしくて、いくら考えてもできません。」「では、私が教えてあげましょう。」 ○「これはあなたのですか。」「いいえ、ちがいます。」「では、だれのでしょう。」 ○「来週から試験が始まります。」「じゃあ、あそんではいられませんね。」 **てばな・す〔手放す〕 (動詞)** [ (①さーない ② しーます ③①す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能)てばなせる] 持っているものを自分の手からはなす。 ○金にこまって家も土地も手放さなければならない。 ○この茶(ちゃ) わんは10万円以下では手放せません。 ○夫と別れても子どもは手放したくない。 ○かわいいむすめだから手放すのはさびしいが、そうかといって、いつまでもそばにおいておくこともできない。 ○今ちょっと手放せない用事があるんですがね。 (関連語) 手放し。 **てばやい〔手早い〕 (形容詞)** 手でする動作が早い。 →はやい〔早い〕。すばやい〔素早い〕。 ○あの子はなにをやっても手早い。 ○おなかがすいていたので、うちへ帰ると手早くふくを着かえて、夕はんのしたくを始めた。 ○手術(しゅじゅつ) はみじかい時間に手早く行なわれた。 **てびき〔手引き〕 〔名詞、~する)** 1 はじめてならう人や知りたい人を指導(しどう)すること。または、指導する本や書いたもの。 ○おどりの手引きをしてもらいたいのですが、だれかよい先生はいないでしょうか。 ○私に英語の手引きをしてくれたのは兄だった。 ○日本を知る手引きとしてこの本はべんりだ。 ○手引き書。 2 仕事や地位などをえるために役にたつしょうかい。→しょうかい [紹介]。 ○おじの手引きでこの会社にはいりました。 ○あのかたに会っておねがいしたいことがあるのですが、手引きしてくださいませんか。 ○よい手引きがあってアメリカの大学へ行った。 ○あの会社には手引きがないとはいれなない。 3 あんないすること。→あんない〔案内)。 ○悪者にいろいろのものをぬすまれたが、どうも女中が家の中に手引きしたらしく思われる。 ○ヨーロッパ旅行の手引き。 **てぶくろ [手袋〕(名詞)** さむいときに手にはめるもの。 ○冬は手がつめたかろうと思って、手袋をあんでむすこにおくってやった。 ○ちゃ色のかわの手袋をしているのが私の父だ。 ○手袋をはめると、小さいものがつかめないから、こまる。 ○手袋をぬいだ(=手袋をとった)とき、かたほうを落としたらしい。 ○春といってもまだつめたくて、朝やばんは手袋がいる。 <672> **テーブル(名詞)** いろいろの物をのせたり食事をしたりするのに使う、足のある台。 ○テーブルといすを買いました。 ○テーブルの上にさらをならべてください。 ○食事ができましたから、テーブルについて(=テーブルの前のせきにこしかけて)ください。 ○テーブルをこしらえて(=食事ができるようにテーブルの上にいろいろのものをならべて)います。 ○テーブルかけ。テーブルクロース。 **てほん〔手本〕(名詞)** 1 字や絵をならうときに見る本。 ○習字(しゅうじ)をやりたいのですが、よい手本がない。 ○お手本のとおりに、ていねいに書きなさい。 2 模範(もはん)とすべきもの。また標準(ひょうじゅん)になるもの。 →もはん[模範〕。ひょうじゅん〔標準〕。 ○奈良(なら)の町は、中国の長安という町を手本にして造られました。 ○あの人はわたしたち学生の手本です。 ○あんな人を手本にしたら、たいへんなことになる。 ○これを手本にして同じようなものを作りなさい。 3 例。 ○学生時代になまけたものは、いい地位にはつけない。彼がいい手本だ。 **てまえ〔手前]** 1 自分の前。また、自分に近いほう。 →むこう[向こう〕。こちら。 ○そのうちは、ゆうびん局の先ですか、手前ですか。 ○わたしはまちがえて一つ手前の駅(えき)でおりた。 ○物がのせにくいから、テーブルをもっと手前に引きましょう。 2 私。/へりくだって言う。/ →わたくし〔私〕。 ○手前の手ちがいで、めいわくをおかけしてしまいました。 ○手前などとてもその任(にん)ではありません。(=その仕事にてきしていない。) ○手前がってな(=自分につごうのよい。)ことばかり申してすみません。 3 お前。/相手をけいべつしたよび方。/ →あなた。 ○手前なんかだまっていろ。 4 他人の見ている前。ていさい。 ○せけんの手前もあり、あまりひどいて。ともできない。 ○お客さまの手前おこるわけにもいかなかった。 **てまね〔手まね〕 (名詞)** 相手に意味をわからせるときに、ことばを使わないで、手を使うこと。 ○おしの人は、手まねで話をする。 ○先生は手まねをしたり、身ぶりをしたりして、日本語を教えます。 ○大きな音がうるさいので、友だちと手まねで話した。 ○電車からおりるのがおそくなってドアがしまった。先におりた友だちが手まねで、「帰って来るまでここにいる。」と言った。 **てまねき〔手招き〕 (名詞)** はなれている人などに用事があるときに、手をふってよぶこと。/日本人はこのとき、「ふつう手のひらを下にして手をふる。/ ○手招きをしてよぶ。 <673> ○「いらっしゃい、いらっしゃい。」と言いながら、手招きをしている。 ○友だちのアパートの前を通ったら、友・だちが二かいのまどから手招きをしているので、わたしはそこまで行った。 **でむかえ→でむかえる (673ページ)** **でむか・える〔出迎える〕(動詞)** [①えーない ②えーます ③⑥える(一とき) ⑤えれ)一ばえろ(えよ)⑦えーよう えーて(た)⑩えるーだろう] →おくる〔送る]。みおくる〔見送る〕。よそから来る人を出て行ってむかえる。 ○父をえきまで出迎えた。 ○初めての所で、どう行ったらよいかわかりませんから、出迎えてください。 ○空港(くうこう)は出迎える人や見おくる人でいっぱいだ。 ○出迎えていただかなくてもけっこうです。 **でむかえに出迎え〕 (名詞)** でむかえること。人。 ○だれか出迎えに来ているはずだ。 ○多数の出迎えを受けた。 ○出迎えはおことわりします。 ○だれも出迎えはなかった。 **ても(でも)(助詞)** /動詞・形容詞・助動詞(「だ」「そうだ」「ようだ」をのぞく。)の⑧につづく。「~ぬ」「〜む」「〜ぐ」「〜ぶ」の五段活用の動詞のときは「~でも」になる。/ 1 /かりにあることがらを言い、そのことがらから考えてみて、ふつうならそうなるだろうとは思われないようなことがらをあとにつづける場合に使う。「~としても」「~にしても」の形でも使う。/ ○あしたの旅行は雨がふっても決行します。(=やります。) ○そのくすりはのんでもすぐにはききませんよ。 ○病院(びょういん)へ行ったら、少しぐらいいたくてもないたりしてはだめですよ。 ○たとえうまくできなくてもおこらないでね。 ○いつ試験をされても、ふだんから勉強していればこまることはありません。 ○私は大学は受験しなかったが、たとえ受けたとしても合格しなかったでしょう。 ○文学の勉強をするにしても、大学にはいるためには数学の勉強をしなければなりません。 2 / すでに行なわれたことがらを言い、そのことがらから考えて、ふつうならそうなるだろうとは思われないようなことがらをあとにつづける場合に使う。/ ○いくら頭をひねっても(=考えても)いい考えは出てこない。 ○あの人は私がよんでも返事しなかった。 ○はたらいてもはたらいても、生活は楽になりません。 ○いくらないてたのんでも、これだけはゆるしません。 ○苦しくてもがまんしなさい。すぐよくなりますよ。 ○この人は何をやらせてもじょうずです。 ☆話しことばでは、形容詞・助動詞の「たい」「ない」「らしい」などにつづく場合は、「かなしくっても」「行かなくっても」のように「〜っても」の形を使う。 **でも(助詞)** 1 ①/特別な場合をあげて、ほかの場合には「もちろん〜である」という意味を表わす。「でも」の前の助詞はふつう略す。/ <674> ○そんなことは小さな子どもでもわかります。 ○ねこはくらい所でも目が見えます。 ○いそがしいので、日ようでも会社へ出なければなりません。 ○外国人でもその国の法律はまもらなければならない。 ○こんな悪い紙でも、1枚10円もするのです。 ○バスでも1時間かかるのだから、歩いたらたいへんだ。 ② / 特に前にあることがらとあとのことがらの関係が、ふつうなら考えられないような関係にある場合に使う。/ ○雨天でもあすの旅行は行ないます。 ○今からでもおそくはありません。 ○頭がいたいが、たとえ病気でもきょうは休むわけにはいかない。 ○金持ちでも幸福(こうふく)だとはかぎらない。 ○どんなにすきなものでも、毎日食べていればいやになるものだ。 2 / 同じようなものの中から特に一つだけを例としてあげる場合に使う。また、はっきりそれを言わない場合にも使う。/ →など。 ○まだ時間があるので、お茶(ちゃ)でものんで行きましょう。 ○先生にでも相談してみたらどうでしょうか。 ○このへやはカーテンでもかけて、花でもかざったら、もっと明るいへやになります。 ○こんなときにおかあさんでもいてくださるといいんだが。 ○たんじょう日のおいわいにネクタイでもあげましょう。 3 / 「なに」「だれ」「どこ」「いつ」のようなことばについて、「特別のものごと(場所・人・時間)だけではなく、すべての」という意味を表わす。/ ○なんでもすきなものをお取りなさい。 ○あなたのたのみならなんでも引き受けます。 ○こんなことはだれでも知っていることだ。 ○これはどこにでもあるというようなものではない。 ○いつでもあなたのごつごうのいいときでけっこうです。 ○ほしければ、いくらでも持っていらっしゃい。 **でも(接続詞)** /話しことばで使う。/ 1 しかし。けれども。 ○ゆうべは頭がいたくて早くねてしまった。でも、宿題(しゅくだい)はやったよ。 ○あの人に何度も手紙を出してみたわ。「でも、一度も返事をくれなかったの。 ○かぜをひいてしまったけれど、でも、学校を休むほどではないからだいじょうぶよ。 2 / 相手のことばに対して、反対の気持ちを表わしたり、言いわけをするような場合に、そのことばの初めにつける。/ ○「もっと早く来なければいけませんよ。」「でも、きょうは電車のこしょうでおくれたのです。」 ○「あなたはからだがよわいから、無理をしてはいけませんよ。」「でも、このごろはあまり病気をしませんよ。」 ○「またぼくをまたせたね。」「でも、5分だけだろ。」 **てもと→て (655ページ)** **てら〔寺〕(名詞)** てら。おてら。 ○京都・奈良(なら)には古い、ゆうめ <675> いな寺が多い。 ○江戸(えど)時代には、商人(しょうにん)やひゃくしょうの子を寺に集めて、読み・書き・そろばんなどを教えた。これを寺子屋と言う。 ○お寺のおしょうさんがお経 (きょう)をよんでいる。 ○いなかのお寺に今でもうちのおはかがあるのです。 ○お寺まいりに行って来ます。 (関連語)寺院(じいん)。 **てらしあわ・せる〔照らし合わせる] (動詞)** [一せっせょませするのもきてすり⑧せる(せよ)①せーよう ⑧⑧せーて(た)}【⑩せろーだろう] いくつかのものを、ならべて、くらべてみで、おたがいに合っているか、ちがっているかを調べ、たしかめる。 →みくらべる[見比べる〕。 ○古い本と新しい本を照らし合わせたら、新しい本にまちがいがあることを発見した。 ○係りの人はパスポートの写真(しゃしん)とわたしの顔を照らし合わせて、「けっこうです。」と言った。 **てら・す[照らす〕(動詞)** [(①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)◎可能そらせるしーて(た) すーだろう] 1 光をあてる。光をあてて明るくする。 ○夏の太陽(たいよう)が庭を照らしている。 ○強い日光に照らされたので、まっ黒になった。 ○月の光に照らされながら、夜ふけのみちを歩いた。 ○サーチライトがくらい海の上をさっと照らし出しては消える。 2 法律・きまり・たしかなものなどにくらべ合わせて調べる。参照(さんしょう)する。→みくらべる 〔見比べる〕。 ○法律に照らしてみれば、その行ないは罪(つみ)である。 ○彼の無罪(むざい)は事実に照らして明らかだ。 **て・る[照る〕 (動詞)** [①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば⑥れ⑦ろーう ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう」 →かがやく [輝く〕。 1 日・月などが光を出す。美しく光る。 ○雨がやんで日がかんかん照り出した。 ○月がこうこうと照っている。 ○太陽(たいよう)の照りかがやく南の国。 2 はれる。 ○ふっても照っても必ずまいります。 (関連語)① 照り。照り返し。 **てりつ・ける 〔照りつける](動詞)** [【①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ)一ばけろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑧けーて(た)⑩けるーだろう] 太陽(たいよう)が強く照る。 ○毎日、日が照りつけるので草(くさ)や木がかれてしまった。 ○このへやには西日(にしび)が照りつけるので、とてもあつい。 ○海べにま夏の太陽が照りつけている。 **でる〔出る〕 (動詞)** [①で一ない ②で一ます ③④でる(一とき) ⑤でれ)仁だろ一ばでろで一よう ⑧⑧で一て(た)でる] →だす〔出す〕。 1 うちから外にうつる。 ①外に行く。外に現われる。 →いる〔入る]。はいる。 ○きょうはさむいから、外に出てはいけない。 ○庭に出て、朝のさんぽをする。 ○何時に家を出ますか。 <676> ○9時に家を出て、会社へ行く。 ○母は今買い物に出ている。 ② 学校や家を去る。 ○3年前に大学を出た。 ○学校を出てから、何をするかまだ決めていない。 ○おもしろくないことがあって、会社を出た。(=やめる。) ○あの女の人は夫と夫婦げんかをして、家を出た。 2 出発する。 ○大阪(おおさか) 行の急行は何時に出ますか。 ○船はどこから出ていますか。 ○今度出るバスは何時ですか。 ○二、三日旅行に出るつもりです。 ○今すぐ出れば、まにあうでしょう。 3 すがたを見せる。 ① 現われる。 ○こんばん月の出るのは何時ごろでしょうか。 ○木の芽(め)が出て、春らしくなった。 ○そこにくぎが出ているから、気をつけてください。 ○あの人はおこるとすぐ顔に出る。(=心のようすが顔をみればすぐわかること。) ○どこへ行っても悪いくせが出てこまる。 ② 仕事をしに行く。出席(しゅっせき)する。出場する。出演(しゅつえん)する。ある仕事にのりだす。 ○あしたは日ようでも会社に出ます。 ○彼は学校によく出ていますか。(=しゅっせき。) ○あしたの会にはつごうで出られません。(=けっせき。) ○あなたはフットボールの試合に出ますか。 ○今度学校の学芸会(がくげいかい)に出ますから、ぜひ見に来てください。 ○社会に出ると、いろいろつらいことに出会う。 ○彼は実業界に出てから、日がまだ浅(あさ)い。(=日があまり長くたってない。) ○彼は国会議員の選挙(せんきょ)に出るつもりらしい。 ③ 出版(しゅっぱん)される。 ○このざっしの五月号は十日に出ます。 ○このごろ週刊誌(しゅうかんし)がたくさん出ている。 ○毎日出る新聞を日刊(にっかん) 新聞と言う。 ○あなたの書いた本が出たら、買いたいと思っています。 ④ 新聞やざっしなどにのる。 ○私のことが新聞に出ていましたが読みましたか。 ○新聞に交通事故 (じこ)の記事の出ていない日はない。 ○あなたの国のことがけさのラジオのニュースに出ました。 ○私の論文(ろんぶん)が「文学」というざっしに出ます。 ⑤ 見つかる。 ○落とし物が出た。 ○電車の中にわすれ物をしたが、とうとう出てこなかった。 4 発生する。生ずる。産出する。ながれ出る。もとから発生する。 ○かぜをひくと熱(ねつ)が出る。 ○あまりかわいそうなので、なみだが出た。 ○ゆうべ数か所で火事が出た。 ○この近くに悪い病気が出たから、気をつけなければならない。 ○きょうはひろごろから風が出るそうです。 <677> ○この車はスピードが出る。 ○ごはんを食べていないから、力が少しも出ない。 ○だれもいい考えが出てこない。 ○これを入れるといい味が出る。 ○この山から金が出る。 ○雨が長くふらないので、水道(すいどう)の水が出なくなった。 ○このニュースは信ずべきすじから出ている。 ○「たばこ」ということばはポルトガル語から出ている。 5 売れる。 ○いちばんよく出る本はどれですか。 ○この品はこのごろあまり出ません。 6 行きつく。通じる。 ○このみちを行くと、どこに出ますか。 ○これをまっすぐに行くと駅(えき)の前に出る。 7 あたえられる。提出(ていしゅつ)される。 ○女中にひまが出た。(=やとうことをやめる。) ○きょうは月給 (げっきゅう)の出る日だ。 ○景気(けいき)がいいから、ことしはボーナスがたくさん出るそうだ。 ○きょうの会にはごちそうがたくさん出た。 ○期待(きたい)して行ったが、食べ物は何も出なかった。 ○むずかしい試験問題が出た。 8 結果としてそうなる。 ○5を2でわると余りが出る。 ○計算(けいさん)してみると、今月も赤字が出そうだ。 9 超過(ちょうか)する。はみでる。 ○足が出ない(=不足しない。)ように金を使う。 ○予算(よさん)を出ない程度でうまくやりましょう。 **で〔出〕(名詞)** 1 出ること。 ① ある場所に出ること。 ○ことしは野菜(やさい)の出が悪いので、ねが高い。(市場などに出ること。) ○きょうは日よう日なので、人の出が多い。 ○ゆきのため学生の出(=しゅっせき)がよくない。 ② 水やガスなどの出る状態。 ○雨がふらないので、水道(すいどう)の出が悪い。 ○朝はどこのうちでも使うので、ガスの出がほそい。 ○このまんねんひつはインキの出がよくない。 ③ コーヒーやおちゃなどの味の出ぐあい。 ○このおちゃは安いが、出がいい。 2 出どころ。出身。 ○彼は旧家(きゅうか)の出だ。 ○この会社は大学出の社員が多い。 3 / 「ある」「ない」をともなって物事をするのに要する時間や労力(ろうりょく)をしめす。/ ○この本は読みでがある。 ○このごろの1万円はほんとうに使いでがない。 4 出る番。 ○役者はこのへやで出をまっている。 **でいり〔出入り〕 〔名詞、〜する)** 1 出たりはいったりすること。 ○この家は人の出入りが多い。 ○無用の者は出入りしてはいけない。 2 ある家に出はいりして、特別にその家の仕事をさせてもらうことになっていること。 ○出入りの商人(しょうにん)に品物を集めさせる。 <678> ○この人は私の家の出入りの大工(だいく)だ。 3 お金が出たりはいったりすること。 ○今月は出入りが多かった。 ○お金の出入りがはげしい。 4 数量(すうりょう)が多かったり少なかったりすること。 ○当日は人数に二、三の出入りがあるかもしれない。 ○このへんは海岸線(かいがんせん)の出入り(=でこぼこ)が少ない。 5 けんか。もめごと。 ○さくばん不良(ふりょう)どうしの出入りがあったらしい。 **でぐち〔出口〕(名詞)** →いりぐち(入り口)。 1 うちから外へ出る所。 ○出口と入り口とが別々になっている。 ○銀座(ぎんざ)方面の出口はどちらですか。 2 水などのながれ出る口。 ○水道(すいどう)の出口をとめる。 ○おゆの出口は「H」と書いてあるほうです。 **てわけ〔手分け〕 〔名詞、~する)** 仕事をするのに、何人かで分けること。 ○この仕事はひとりではできないから、みんなで手分けしてやりましょう。 ○3人で手分けして調べれば、早くできるでしょう。 ○同じことをみんなでやるより、手分けでやれば、ずっと早くできる。 ○子どもがいなくなったので、かぞくのみんなが手分けでさがしている。 **てん[天](名詞)** 1 そら。→ち〔地〕。 ○天にとどくかと思われるほど高いたてもの。 ○天の一方に黒いくもが現われた。 ○うれしくて天にものぼる心持ちだ。(=ひじょうにうれしいこと。) ○天にも地にもたよろのはあなたひとりです。(=この世であなただけがたよりです。) ○天からふったか地からわいたか(= とつぜんに)、ひとりの年よりが現われた。 ○天地。天下。天気。天体。晴(せい)天。雨天。 2 神。人間の力ではどうにもできない運命(うんめい)。 ○かるいけがですんだのは天の助けだ。 ○子どもは天がくださったものだから、たいせつにしなければいけない。 ○思わず天に感謝 (かんしゃ) した。 ○運を天にまかせて(=運命のとおりにして、どうなってもかまわないと思って)やってみることにした。 ○これが天命だとあきらめた。 ○天はみずから助ける者を助ける。(=他人の力をたよりにせず自分でどりょくする者は天が助けてくれる。) 3 神が住んでいると信じられている世界。 ○天にいらっしゃる神。 ○わが子は天にのぼった。(=死んだ。) ○天国。 **てん[点]** I (名詞) 1 小さいまる。目じるしのためや、文章をちょっと切るためや、漢字の画(かく)などに打つもの。 ○たいせつな文章のよこに点々をつけだ。 ○ちょうどまん中と思うところに点を打ってください。 ○一点のくももない(=すっかりはれた) <679> 空だ。 ○ひこうきは小さくなって、とうとう点のようになった。 ○長い文章は読みにくいから点を打って、そこでちょっと休みながら読んでください。 ○「大」の字の右かたに点を打つと「犬」になり、おなかのところに点を打つと「太」になる。 句読点(くとうてん)。濁(だく)点。 点字。点線。 2 試験などのせいせきを表わすための数字。 ○今度の試験の点はどうですか。 ○あの先生は点がからい。(=きびしい点をつける。) ○生徒の試験の点をつけているところだ。 ○今度の試験ではいい点を取った。 ○採点(さいてん)。得(とく)点。満点。同点。最高点。平均(へいきん)点。 及第(きゅうだい)点。落第(らくだい)点。 3 ゲームで取るせいせきを表わす数字。 ○きょうの野球(やきゅう)ではどちらも点がはいらないまま9回をむかえた。 ○そのチームが先に点を取った。 ○反則(はんそく)があったので、点にならなかった。 4 話している中で、特に問題となるところ。 ○この点を私は心配しているのです。 ○どの点まで信用してよいのかわからない。 ○学問の点では、あの人のほうがずっと上だ。 ○性質の点からいえば、あの子のほうが安心できます。 ○問題点。疑問点。要点。難(なん)点。 Ⅱ (接尾語) 1 /評点(ひょうてん)の数につけることば。/ ○数学の試験は100点だった。 ○50点以下は落第 (らくだい)だ。 ○テニスは1点のちがいでまけた。 ○ 100点満点。 2 / 品物の数を数えるのに使う。/ ○衣類(いろい=着物)を5、6点ぬすまれた。 ○家具(かぐ)数点がやけのこっただけだ。 **てんせん〔点線〕(名詞)** 点がならんでできた線。 ○点線の引いてあるところに名まえを書きなさい。 ○点線のところから切り取ってください。 **てん[展](接尾語)** てんらんかい。 ○書道(しょどう)展。美術(びじゅつ)展。発明展。生け花展。人形展。写真(しゃしん)。 ○上野(うえの)の美術館(びじゅつかん)では、いま日展(にってん)がひらかれている。 ○来月、ぼくの個(こ) 展を銀座(ぎんざ)のギャラリーでやるつもりだ。 **てんせん→てん (678ページ)** **でんせん〔伝染〕 〔名詞、〜する)** 1 病気がある人からほかの人にうつること。 →うつる[移る]。ひろがる〔広がる〕。 ○この病気は伝染するおそれがありますから、予防注射(よぼうちゅうしゃ)をしてください。 ○盲腸炎(もうちょう) えんは伝染しませんが、コレラは伝染する病気です。 <680> ○伝染病が流行(りゅうこう)しているから、気をつけてください。 2 物事が人から人へとひろまって、同じようなようすになること。 ○ひとりがあくびをしたら、みんなに伝染した。 ○えんぴつの先をなめるくせが、みんなに伝染した。 **てんき〔天気](名詞)** 1 その時々の空のようす。はれ・雨・くもりなどの状態。空もよう。 ○天気がよければ行きますが、悪ければやめます。 ○はっきりしない、いやな天気ですね。 ○秋は天気が変わりやすいです。 ○あいにくの天気でピクニックはめちゃめちゃになった。 ○天気予報(よほう)を申し上げます。 ○天気は下りざか (=悪くなるほうに向かう。)で、こんばんはくもりがち。あすはぐずついた(=はっきりしない。)天気になりますが、大きくくずれる(=悪くなる。)ことはなく、あさっては、天気は回復(かいふく)に向かう(=よくなる。)でしょう。 ☆ 「天気がさむい、あつい。」とは言わない。 2 いい天気のこと。 ○あしたは天気になるでしょう。 ○あさっての旅行までこの天気はもつ(=つづく。)かしら。 3 人のきげんのたとえ。 ○きょうは先生のお天気が悪そうよ。 ○あの人はお天気屋(=きげんの変わりやすい人。)だから、つき合いにくい。 (関連語)天候 [てんこう〕。気候 〔きこうつ。 ☆ 「天候」はわりあい長い間の天気の変化を言い、「気候」はある場所における長い間の温度(おんど)・湿度(しつど)・晴雨(せいう)などの天気の状態を言う。 **でんき [電気〕(名詞)** 1 電燈(でんとう)のこと。 →でんとう〔電燈〕。 ○まだあのへやには電気がついている。 ○くらくなったから、電気をつけてください。 ○私は電気を消してねます。 ○電気が消えたので、ろうそくをつけて勉強した。 2 電気(でんき)。 ○水力と火力で電気をおこす。 ○エボナイト棒(ぼう)を毛皮(けがわ)でこすると、電気がおこる。 ○この針金(はりがね)には電気が通じているから、注意してください。 ○この大きな機械(きかい)を電気の力で動かしている。 ○電気をかけられた(=電気の作用がおよぼされた。)ようにびっくりした。 ○神経痛(しんけいつう)を電気をかけてなおす。 ○電気アイロン。電気コンロ。電気冷蔵庫(れいぞうこ)。電気スタンド。電気洗濯機(せんたくき)。電気ストーブ。 (関連語)電力。電車。電線。電流(りゅう)。電源(げん)。送(そう)電。 停(てい)電。発電。感電。 **でんしゃ〔電車〕(名詞)** 電気の力でレールの上をはしる車。 ○東京駅(えき)で電車にのって、品川駅で電車をおりる。 ○品川へ行くには、どこで電車をのりかえますか。 ○最近はこの近くまで電車が来るようになった。 <681> ○ここは電車の便 (べん)がいい。 ○事故(じこ)のため電車がだいぶおくれている。 ○ラッシュアワーにはひどく電車がこむ。 ○東京行の電車はどこから出ますか。 ○電車の車掌(しゃしょう)。電車の運転手(うんてんしゅ)。電車の線路(せんろ)。 ○電車通り。電車賃(ちん)。電車事故(じこ)。電車通勤(つうきん)。電車通学。 (関連語)国電。都電。市電。終(しゅう)電。 **てんじょう〔天井〕(名詞)** 1 やねのうらをかくすために、いたなどでへやの上のほうに張(は)ってあるもの。 ○天井が高いへやとひくいへやと、どっちがよく休めるでしょう。 ○天井からきれいなシャンデリアが下がっているへやに通った。 ○天井にハエがたくさんとまっているから、くすりをかけよう。 ○天井うら。天井いた。 2 物の内がわのいちばん高い所。 ○トンネルの天井が、さむさでこおって光っている。 3 物価 (ぶっか=いろいろの品物のねだん)などのいちばん高いところ。 ○この株(かぶ)のねだんも天井をついたらしい。(=これ以上高くならないところまで行ったらしい。) ○物価が天井知らずにあがる。(=天井がないように高くなる。) **テント(名詞)** /英語のtent。日本語で天幕(てんまく)とも言う。/ ○高原(こうげん) にテントをはって、楽しいテント生活をした。 ○キャンプがおわったので、テントをたたみ、あたりをかたづけて、ふたたび重いテントをかついで山をおりた。 ○ガーデン・パーティへ行ったら、あちこちにテントがはられて、ビールやすしややきとりなどがならべてあった。 ○テント村。テント生活。 **でんとう 〔電燈〕(名詞)** 電気のあかり。→でんき〔電気〕。 ○この学生寮(りょう)では、11時になると電燈を消さなければならない。 ○彼のへやはゆうべおそくまで電燈がついていた。 ○台風の時は、電燈の消える心配があるので、ろうそくの用意をしておく。 ○電燈をつけたままにして、外出しないようにしてください。 ○このへやはくらくて、ひろまでも電燈をつけなければならない。 ○工事屋が電燈の取り付けに来る。 ○この村にはまだ電燈が引かれていない。 ○懐中(かいちゅう)電燈。電燈線。 **でんぽう〔電報〕(名詞)** 電気のはたらきによって文字をおくる通信のこと。 ○電報を打つ。 ○どこのゆうびん局でも電報は打てます。 ○きょういなかから電報が来た。 ○決まりしだい電報で知らせます。 ○父が死んだという電報を見て、びっくりした。 ○電報は夜おそくても配達(はいたつ)してくれますか。 ○けっこんする友だちにおいわいの電報を打った。 <682> ○電報の文はかんたんに書かなければならない。 ○電報料金。電報配達。 ○普通(ふつう)電報。至急(しきゅう)電報。 **てんらんかい [展覧会] (名詞)** 品物などをならべて多くの人に見せる会。 →てん[展]。 ○夏休みがおわってから生徒の作品の展覧会を開きますから、いいものを作ってください。 ○高木屋へ古い日本の美術(びじゅつ)品の展覧会を見に行った。 ○あの展覧会には兄が日本画(が)を出しています。 ○展覧会場。 **でんわ [電話] (名詞,〜する)** 電話または電話のきかい。 ○だれに電話をしていますか。 ○山本さんに電話をかけているのだが、いくらよんでも出ない。 ○あなたのうちに電話がありますか。 ○今度新しく電話を引きましたから、お知らせいたします。 ○山中さん、大阪(おおさか)から電話がかかってきていますよ。 ○山下さん、田中さんから電話ですよ。 ○山川さんは今ほかの電話に出ていますから、ちょっとおまちください。 ○急な用事ができたら、会社に電話をください。 ○電話がたいへんとおいのですが、大きな声でねがいます。 ○電話が混線(こんせん)している。 ○電話が通じない。どうも故障(こしょう)らしい。 ○昨夜の地震(じしん)で電話が不通になった。 ○ちょっと電話を拝借(はいしゃく)します。 ○先方の電話はいま話し中らしい。 ○弟は今ろすですが、帰りましたら、こちらから電話するようにいたします。 ○あすのひるごろ、またお電話します。 ○電話帳(ちょう)。電話交換手(こうかんしゅ)。電話番号 (ばんごう)。電話(ぐち)。電話料。 ○市內電話。長距離(ちょうきょり) 電話。赤電話。公衆(こうしゅう)電話。 直通(ちょくつう) 電話。有線(ゆうせん)電話。無線電話。 <683> **と〔戸〕(名詞)** たてものの入り口や出口、まどなどをふさぐもの。→とびら。 ○戸をあけて中にはいった。 ○まどの戸をよくしめてください。風がはいりますから。 ○銀行の戸は三時にしまります。 ○店の戸があくと同時に人々は中にかけこんだ。 ○もう少ししずかに戸をたてて(=しめて)くれないか。 ○二、三度げんかんの戸をたたいてみましたが、だれも出て来ませんでした。 ○人の口に戸は立てられぬ。(=人の言ううわさなどはおさえることができない。)/ことわざ/ ○雨戸(あまど)。木戸。いた戸。ガラス戶。表戸。 **とぐち〔戸口〕(名詞)** 家の出入り口。→でいりぐち〔出入り口〕。 ○病人はお客を戸口までおくって出られるほど元気になった。 ○戸口に立ってわたしたちに手をふっていた。 **とじまり〔戸締(ま)り〕(名詞、~する)** 家の戸をしめ、かぎをかけてあかないようにすること。 ○戸締りがしてあって家の中にはいれない。 ○戸締りが悪い。 ○工場の戸締りを見まわってから帰ります。 ○戸締りするのは主人の仕事です。 **と(接続詞)** →すると。 /ある動作が行なわれ、つづいてすぐ別の動作がおこる場合に使う。/ ○私はうちの前まで来た。と、とつぜんうちの中からさけび声が聞こえてきた。 ○電車のドアがあいた。と、人々はわれ先にのりこんだ。 **と(助詞)** 1 /「話す」「会う」のような相手を必要とする動詞の前について、その相手を表わす。/ ○わたしは買い物に行くとちゅうで、友だちと出会った。 ○家族(かぞく)の者とそうだんしてみます。 ○友だちとけんかをしてはいけません。 ○兄は先月、花子さんとけっこんしました。 ○友だちとのやくそくをわすれていました。 2 / 「いっしょに」という意味を表わす。/ ○わはきょう母とデパートへ行きました。 ○悪い友だちとはあそばないほうがいい。 3 / くらべろものを表わす。/ ○わたしの国とくらべると、日本のほうがあついです。 ○わたしと同じ考えのかたはありませんかっ ○むかしとちがって、今では女の人もおおぜい外国へ留学 (りゅうがく)します。 4 / 「なる」という動詞の前について、どうなるかを表わす。「~になる」は、だんだんそうなっていくという気持ちを表わしているが、「~となる」は、どうなったかという、なったもの(こと)を表わす気持ちが強い。/ →に。 ○雨は夜にはいって、雪となった。 ○ちりもつもれば山となる。 / ことわざ/ <684> ○長い間のどりょくも水のあわとなってしまった。 ○マラソンのせんしゅは一団となって、門を出て行った。 5 /「~と思う」「〜と言う」のように、「思う」とか「言う」などの語の前について、その内容を表わす。/ ○「ありがとうございました。」とおれいを言いました。 ○必ずお会いできるものと信じております。 ○入口に休業(きゅうぎょう)と書いた紙がはってある。 ○病気が早くなおるようにと神にいのる。 ☆ 「話す」「会う」 「相談する」「くらべる」などの動詞は、「~と話す」「~に話す」のように「と」も「に」も使う。「と」を使った場合に、「私と田中さんは話し合った。」とも言えるように、「いっしょに」とか「たがいに」というような気持ちを表わしているが、「に」を使った場合は、動作は一方からしか行なわれていない。そのため、「けっこんする」のようなことばでは、「に」は使わず、いっも「~とけってんする」と言わなければいけない。 **と(助詞)** /いくつかのことをならべて言うときに使う。いちばんおわりの「と」は略すことが多い。/ ○つくえの上に本とちょうめんとえんぴつとがあります。 ○きょうとあしたは休みです。 ○「ひかり」は東京と大阪(おおさか)の間を3時間10分ではしります。 **と(助詞)** 1 / ある動作が行なわれた場合に、つづいてすぐ別の動作がおこることを表わす。/ ○電車がとまると、のっていた人がおり始めた。 ○勉強をしていると、友だちがあそびに来た。 ○山の上から見おろすと、町が一目に見わたせました。 2 / ある動作から、ほかの動作がおこるという関係を表わす。「〜ば」「~たら」よりも、前の文とあとの文との結びつきが強く、ある動作から、必ずほかの動作がおこるというような場合に使う。/ ○夜になると、くらくなる。 ○1に2をたすと、3になる。 ○このみちをまっすぐ行くと、右がわに銀行があります。 ○いっしょうけんめい勉強しないと、大学に入学することはできません。 3 /「〜う」「~よう」「〜まい」などの語について「〜ても」の意味を表わす。/ ○雨がふろうと、風がふこうと、毎日出かけて行きました。 ○人に何と言われようと、自分の正しいと思ったことをやればいい。 ○あなたが行こうと、行くまいと、私には関係はありません。 **と[度]** I (名詞) 1 ちょうどよい程度。これ以上はいけないというところ。 ○むだなお金を使わないのはよいことだが、度をこすとけちんぼうと言われる。 ○さけをのむのはよいが、度を過ごしてはいけない。 2 心がおちついて、おどろかないようす。/「度をうしなう。」の形で使う。/ ○デパートが火事になったとき、中にい <685> たお客たちは度をうしなってにげ回った。 ○彼はいつも用心がよく、そのうえ勇気(ゆうき)があるから、度をうしなうことはほとんどない。 3 度数。回数。→かい〔回〕。 ○度を重ねる(=何度もする。)にしたがって、だんだんじょうずになる。 4 めがねの強さの程度。 ○彼は度の強いめがねをかけている。 ○このサン・グラスには度がはいっていない。 I (接尾語) 1/度数・回数を数えるときに使われる。/ →かい〔回]。 ○ふつうの人は1日にごはんを3度食べる。 ○わたしは何度やってもじょうずにならない。 2 /温度(おんど)・角度(かくど)など程度を数で示すときに使う。/ ○へやの温度は18度くらいがちょうどいい。 ○この地方は、冬は0度(れいど)以下になることもある。 ○頭がいたいので、ねつを計ったら、38度あった。 ○90度の角を直角(ちょっかく)と言う。 ○東京は東経(とうけい) 139度,北緯(ほくい) 36度のあたりにある。 **とい〔問い〕 (名詞)** 質問。→こたえ [答え]。もんだい [問題〕。 ○子どもは時々答えられないような問いをするものだ。 ○どんな問いにも答えられますか。 ○むずかしい問いで先生をこまらせる。 ○1番と2番の問いはやさしいが、3番はむずかしい。 **といあわせ〔問い合わせ] (名詞)** はなれた場所にいる人に物事をたずねること。 ○5年前に出た外国の本がほしかったので、手紙で問い合わせをしてみたら、まだあるという返事がきた。 ○ひこうきの出る時刻(じこく)を会社に問い合わせてください。 ○その人がどんな人かは、前の会社に問い合わせをしてみればわかるでしょう。 **という(助詞)** 1 /人や物の名まえを表わす場合に使う。/ ○あの人は田中という人です。 ○雪国(ゆきぐに)という小説は川端康成(かわばたやすなり)が書いた。 ○東海道線(とうかいどうせん)というのは、東京・神戸(こうべ)間のてつどうのことだ。 ○これは何という花ですか。 2 /あとにくることばの内容を「どんな~」と説明する場合に使う。「といった」の形を使うこともある。/ ○山田さんは、友だちが死んだという知らせを受けて、ひどくかなしんでいた。 ○今はだれにも会いたくないという気持ちです。 ○1日に300円という金では、とても生活できない。 ○みそやしょうゆといった調味料は日本でしか使わない。 3 / 「~という〜」の形で、同じことばをくり返して、「~はみんな」という意味を表わす。/ ○きのうの雨で、花という花はちってしまった。 ○あの人は映画がすきですね。映画とい <686> う映画は見ているようです。 **というと一いう (54ページ)** **というのは→いう (54ページ)** **といえば→いう (54ページ)** **といかえ・す〔問い返す〕 (動詞)** [【①さーない ② しーます ①④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ①そう ⑧⑨しーて(た) すーだろう。((可能)といかえせる] →ききかえす[聞き返す〕。 1 こちらの質問に対する相手の答えがわからないとき、またはその答えにまんぞくできないとき、もう一度同じ質問をする。 ○先方の名まえがよく聞こえないとき、問い返すのはしつれいでしょうか。 ○先生に質問したところ、答えがむずかしくてよくわからないので、もう一度問い返した。 ○わけを聞いても、はっきり答えないので、問い返した。 2 相手の問題に答えようとしないで、自分の質問をする。 ○わたしが「この問題ができますか。」と聞くと、彼は「あなたはできるのですか。」と問い返した。 ○「ご主人はいらっしゃいますか。」と聞いたら、「あなたはどなたですか。」と問い返された。 ○君は金がほしいのかと聞いたら、なぜそんなことを聞くのかと、おこったように問い返してきた。 **といただ・す〔問いただす〕 (動詞)** [(①さ一ない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ①そう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能)といただせる] 1 わからないことを質問して、はっきりさせる。 ○そのきかいの使い方がわからないので、かかりの人に問いただした。 ○むずかしいところを先生に問いただして、よく教えてもらった。 2 ほんとうのことを言わせるために強く質問する。 ○だれがこんないたずらをしたか問いただしたが、だれも答えなかった。 ○どろぼうはじゅんさに問いただされて、かくすことができなくなった。 **といった(助詞) →といっ (685ページ)** **とう〔頭〕(接尾語)** 大きい動物(どうぶつ)を数えることば。 →ひき[匹]。 ○わたしのうちではうしを5頭飼(か)っている。 ○むかしある所に一頭のうまを持っている人がありました。・・・・・・ **とう 〔等〕 (接頭語)** ひとしい。おなじ。 ○ここからA町までとB町までとは等距離(きょり)である。 ○ざいさんを等分(=ひとしいがくに分ける。)して、3人の子どもにあたえる。 **とう〔等〕(接尾語)** 1 物事のできぐあいのじゅんじょを表わすことば。 ○わたしははしろのがはやいから、運動会ではいつも1等だった。 ○この絵はてんらん会で1等にえらばれた。 ○1,2等にはなれなかったが、やっと3等にはいりました。 2 船などのせきの程度のくべつ。 ○あなたは1等ですか。わたしは2等で行きます。 ○別府(べっぷ)まで、2等を2枚ください。 3 同じ種類のものをならべて言うとき,二つか三つ言ってそのほかのものを略す <687> ことば。 ○日本はきかい・おりもの・自動車等をゆしゅつする。 **どう(副詞)** 1 どのように。 ○あなたは彼をどう思いますか。彼はいい人ですか悪い人ですか。 ○この問題はたいへんむずかしくて、どう考えてもわからない。 ○けがをしてからではどうにもならないからいつも車には気をつけなければならない。 ○彼は来るかどうかわからない。 /「~かどうか」の形で、「~か、そうでないか」の意味を表わす。/→か。 2 どのよう。/あいさつなどで、相手の気持ちやようすをたずねるときに使う。「どう(ですか)」の形が多い。/→いかが。 ○「おからだはどうですか。」「おかげさまでよくなりました。」 ○「どう(ですか)。もうくらくなりましたから帰りませんか。」「ええ。そうしましょう。」 **どう〔銅] (名詞)** 金・銀・てつなどと同じように、かねの種類の一つ。 ○電線は銅で作る。銅はよく電気を通すからだ。 ○オリンピックのメダルは、1位が金,2位が銀、3位が銅メダルである。 ○10円銅貨(どうか)。 **どう〔胴〕 (名詞)** 1 人間や動物のからだで、頭・手・足でない部分。 ○ダックスフンドという犬は、手足がみじかく、胴が長い。 ○ぼくは胴がふといから、君のうわぎは着られない。 2 物について、人のからだの胴に当たる部分を言う。 ○ひこうきの胴のところに、会社のしるしがついている。 ○このつぼは胴がほそくできている。 **どう〔同〕(接頭語)** 1 おなじ。 ○同年の人。 ○ふたりが同時刻(じこく)に家を出る。 ○同民族。 2 前のことばを受けて、それと同じ。その。/ふつうの会話では使われない。/ ○日本語学校の卒業式はきのう同校で行なわれた。 ○昭和40年高校を卒業し、同41年に大学に入学した。 ○東京カメラ会社が昨夜全焼(ぜんしょう)した。同会社では、夜は全然人をおかず………………。 **どういたしまして(連語)** /他人からおれいを言われたとき、またあやまられたとき、それにはおよばないという意味で使うことば。/ ○「私の重いにもつを持ってくださってどうもありがとうございました。」「いいえ。どういたしまして。」 ○「あなたにかりていたお金を返すのがおそくなって、ほんとうにすみませんでした。」 「いいえ。どういたしまして。」 **どうか(副詞)** 1 / ていねいに他人にたのむときに使う。/→どうぞ。 ○おねがいですから、どうかお金をかしてください。 <688> ○どうかよろしくおねがいします。 2 どうにか。なんとか。 ○このままでは、いたくてたまりません。どうかしてください。 ○「きっぷは売り切れました。」「1枚ぐらいどうかなりませんか。」「どうしたくても、売り切れですから、どうにもなりません。」 3 ふつうではない。ようすがおかしい。あまり感心しない。 ○まちがえてほかのきょうしつにはいったり、本をわすれてきたり、先生によばれても返事をしなかったり、彼はきょうはどうかしているよ。 ○彼はまだわかいのに、まるで年よりの言うようなことばかり言う。頭がどうかしているね。 ○おとなが子どものおもちゃであそぶなんて、どうかと思うよ。 4 / 「どうかすると」の形で、「(あまり考えられないことだが)ある場合には」という意味を表わす。/ ○わたしはどうかすると日本人とまちがえられます。 ○高い山ではどうかすると、夏でもゆきがふります。 ○からだはじょうぶですが、どうかすると、かぜをひいて休むことがあります。 **どうかして** /副詞的な使い方。「どうかして〜たい」の形で、希望(きぼう)の気持ちを強く言う場合に使う。/ →どうにか。 ○どうかして日本語がじょうずに話せるようになりたいと思います。 ○ことしどうかして富士山(ふじさん)にのぼりたいものだ。 ○死ぬまでには、どうかしてこの発明をかんせいしたいと言っていた。 **どうぐ〔道具〕(名詞)** 1 仕事をするために使う物。 ○必要な道具がないと、自動車をなおすことができない。 ○道具を使う動物は人間だけだ。 ○どんな仕事をするにも、道具がいります。 ○道具をかたづけてください。 ○新聞記者や小説家の商売(しょうばい)道具は、ペンです。 2 家庭生活・日常(にちじょう)生活に必要な物。 ○けっこんしたばかりで、台所道具が、まだそろわないのでふぺんだ。 ○女性はいつもけしょうの道具をはなさない。 ○古道具屋。(=一度使った古い道具ばかりを売る店。) 3 物をくみたてている部分品。 ○あの人は顔の道具(=顔にあるもの。目・はな・口。)が大きいから、はいゆうのようだ。 4 方法。 ○人を道具に使う。(=自分の目的のためには、他人の気持ちなど考えないで、人を何かの手段 (しゅだん)として利用する。) **どうさ[動作] (名詞)** 人間のからだ全体の動かし方。 ○音楽がはやくなるにつれて、おどりの動作もはやくなる。 ○年よりになるとだれでも動作がのろくなる。 **とうし〔投資〕 〔名詞、~する)** あとで利益(りえき)をえる目的で、事業のために金を出すこと。 ○10年前に投資した会社が今利益(りえ <689> き)をあげている。 ○もうけた金をしょうらいのぞみのある事業に投資したい。 ○土地を買うのは安全な投資ですよ。 ○よく調べて投資しないとそんをする。 **とうじ〔当時]** /かなり前のある時をさして/その時。そのころ。 ○わたしが生まれた当時は、まだテレビはなかった。 ○この学校ができた当時まわりはみんなはたけでした。 ○わたしが日本へ来たのは3年前ですが、その当時は日本語がよくわかりませんでした。 ○入学した当時のことはまだよくおぼえています。 **どうし〔同士〕(接尾語)** /ふたり以上の人が、たがいに同じ種類のものであることを表わす。/ /かなで書くことが多い。/ ○戦後、学生どうしのけっこんがふえてきた。 ○あの人たちは、となりどうしでけんかばかりしている。 ○今夜、気の合った者どうしで旅行に行くこととなりました。 ○その人とぼくとは、いとこどうしです。 ○本人どうしがすきなら、それでいいじゃありませんか。 ○かたきどうし。 **どうじ〔同時〕(名詞)** 1 同じ時。 ○わたしがえきに着くと同時に電車が出てしまった。 ○ドアをあけるのと電話のベルがなるのと、ほとんど同時だった。 ○二つのてんらん会が同時にひらかれている。 ○きかいにお金を入れるときっぷが出て、もしおつりがあれば同時に出てきます。 2 一方では。/「同時に」の形で。/ ○よい品を作ることにどりょくすると同時にねだんを安くすることも考えています。 ○交通がべんりになったが、同時にじこも多くなった。 ○子どもはいいときにはほめてやらなければならないが、それと同時に悪いときにはしかることもわすれてはならない。 **どうして(副詞)** 1 /理由をたずねるときに使うことば。答えには「ので」「から」「のです」「から です」のように、理由をしめすことばを使う。/ →なぜ。 ○「きのうはどうして学校を休みましたか。」 ○「彼はどうして帰りましたか。」「どうしてだかわたしにもわかりません。」 2 どのような方法で。どんなにして。 ○もう今月のお金は使ってしまった。あしたからどうしてくらそうか。 ○「さかなをもらったが、どうして食べたらいいかわからない。」 ○こんな重い物がどうして子どもに持てるものか。 ○名まえも知らない人をどうしてさがすことができるだろうか。 /「どうして〜できるだろうか」「どうして〜できようか」など可能の形といっしょに「それはなかなかむずかしい。」とか「決してできない。」とかいう反語(はんご)の意味を表わす。 <690> 3 かえって。反対に。いいえ。とんでもない。/ 「どうしてどうして」の形で使うことが多い。/ ○あの男はばかのような顔をしているがどうしてどうして頭のいい男だよ。 ○「あなたはいっしょうけんめいにはたらくから、お金がたくさんたまったでしょう。」「どうしてどうして。」 **どうしても(連語)** →ても。 1 どのようにしても。どのように考えても。どんな方法を使っても。/打ち消しのことば、または、それと同じような、意味のことばがあとにくる。/ ○この問題はどうしてもわからない。 ○あの人にたのんでみたが、どうしてもしょうちしなかった。 ○あの人はわかいですね。どうしても50さいには見えません。 ○そんな悪いことをするのは、どうしてもいやだ。 2 必ず。ぜひ。 ○あなたはいつもいそがしくて来ることができなかったが、きょうはどうしてもわたしのうちへ来てください。 ○そのお金は今月じゅうにどうしても返してください。 ○きょうの試合にはどうしてもかたなければならない。 **どうじょう 〔同情] (名詞, 〜する)** 人の気のどくなようすや気持ちに対して、自分もそれをあわれに思うこと。 ○わたしも子どもをなくしたので、あなたのかなしみがよくわかります。心からご同情いたします。 ○気のどくな人々のために、みなさまのあたたかいご同情をおねがいいたします。 ○彼がおこるのは当然だ。ぼくは彼に同情するよ。 ○かわいそうな子どもに同情をよせる人々から、いろいろなものがおくられてきた。 **どうせ(副詞)** 1 (いやだけれども)しまいには。おわりには。けっきょくは。 ○人間はどうせ死ぬのだから,すきなことをしてくらすほうがよい。 ○どうせ返さなければならない金だから、早く返すほうがよい。 2 思うようにならないとき、半分おこって、半分かなしんで、あきらめて言うことば。 ○どうせわたしは絵がへたですよ。 ○どうせわたしの言うことなんか聞いてはくれないんでしょう。 ○どうせわたしはばかですよ。 ○ええどうせそうでしょうよ。 **とうぜん〔当然〕(副詞、〜な・に)** りくつから考えてそうであるはずだという意味に使うことば。→あたりまえ。 ○かりたものは返すのが当然だ。 ○彼が当然せきにんをおうべきだ。 ○そんなことは当然知っているはずだ。 ○それをいただくのは当然のけんりです。 ○無理をした当然の結果として病気になったのです。 ○そういうことも当然におこると考えなければなりません。 **どうぞ(副詞)** / ていねいに相手にすすめたり、おねがいしたりするときのことば。/ →どうか。 ○どうぞたくさんめしあがってください。 <691> **とうとう** (副詞) 1 いろいろのことがあって最後に。→ついに。 ○1時間以上待ちましたが、とうとう来ませんでした。 ○10年以上かかってとうとうせいこうした。 ○とうとうあの人も行ってしまったか。 ○いそがしくて、その映画は、とうとう見に行けなかった。 ○その人はいろいろなくすりをのんだのですが、とうとうなくなりました。 2 ざんねんだが。おわりに。 ○最後のお金もとうとう使ってしまった。 ○友だちはひとりずつ帰ってしまって、とうとうわたしひとりになってしまいました。 **とうに** ずっと前に。→とっくに。 ○あの人はとうにこのアパートをひっこしましたよ。 ○目がさめたときには、父は、とうにおきてつりに出かけていた。 **どうにか** (副詞) 1 /「まだ、じゅうぶんではないが」「たいへんむずかしかったがやっと」などの意味を表わす。「どうにかこうにか」の形で、意味を強めることもある。/→どうやら。 ○足のけがもだいぶよくなって、どうにかひとりで歩けるようになった。 ○あの人とよく話し合ったので、わたしの気持ちもどうにかわかってもらえたようだ。 ○みんなに手つだってもらって、どうにかこうにかじゅんびができました。 2 なんとか。→どうか。 ○どうしてもあしたまでに5万円ほしいのですが、どうにかならないでしょうか。 ○このままではこまります。どうにかしてください。 **どうにかして** /副詞的な使い方。強いきぼうや意志(いし)を表わす。/どうかして。 ○どうにかして日本へ行きたいものだと思った。 ○どうにかしてあの人にしょうちさせよう。 ○どうにかしてせいこうしてみせます。 **とうばん** 〔当番〕(名詞) 団体(だんたい)生活で、みんなのための仕事をする順番(じゅんばん)になること。・その順番の仕事。その順番になった人。 ○きょうのそうじ当番はだれですか。できるだけおそく回ってくるほうがいい。 ○きょうの当番はぼくだから、あしたの当番は君だ。 ○台所の仕事は子どもたちが当番で手つだいます。 ○この仕事は当番にしましょう。 ○きょうはもう当番がすんだから、少しあそんで帰ろう。 ○みんな当番をしっかりやってくださいよ。 **どうぶつ** 〔動物〕(名詞) 1 生き物の中で、自分で動くことのできるもの。 ○人間・とり・さかな・むし・犬などは動物で、木・くさ・花などはしょくぶつである。 2 人間以外の動物。 ○動物園(えん)には、いろいろな動物がいる。 ○動物をいじめてはいけない。 ○この子は動物のおもちゃがすきです。 <692> **とうめい** [透明] (形容動詞) ガラスや木などがきれいで光がよく通り、向こうがよく見えるようす。 ○あのみずうみの水は透明だから、およいでいるさかながよく見える。 ○透明なびんに入れれば、中のくすりの色もりょうもよくわかる。 ○絵の上に半透明(はんとうめい)の紙をおいて、絵を書きうつした。 ○不透明。透明度。 **どうも** (副詞) 1 どうしても。どんなにいっしょうけんめいにやっても。/打ち消しのことばがあとにくる。/ ○朝から考えているのだが、どうもわからない。 ○何回もれんしゅうしたが、どうもじょうずにできない。 2 よくわからないが。はっきりしないが。なんとなく。 ○このごろはつかれやすくなって、どうもへんだと思ったら、やはり病気だった。 ○どうも見たことのある人だが、名まえを思い出すことができない。 ○あしたはどうも雨らしいよ。 3 ほんとうに。→ほんとうに。まったく〔全く〕。 ○どうもありがとうございます。 ○数学はどうもむずかしい。 ○どうもどうも。(=たいへんありがとう。) ○先日はどうも。あとに、「ありがとう(ございました)。」「しつれいいたしました。」などの気持ちをふくませながら、略した言い方。 **どうやら** (副詞) 1 /「どうやら〜らしい」「どうやら〜ようだ」の形で、「はっきりわからないが」という意味を表わす。/ ○どうやらあしたは雨らしい。 ○どうやらかぜをひいたようだ。 ○わたしの説明であの人はどうやらなっとくしたらしい。 2 /「まだ、じゅうぶんではないが」「まだ完全(かんぜん)ではないが」「たいへんあぶなかったが、やっと」などの意味を表わす。「どうやらこうやら」の形で、意味を強めることもある。/→どうにか。 ○1か月3万円あれば、どうやら生活ができます。 ○むずかしいことは話せませんがふだんの会話ぐらいならどうやら通じます。 ○去年からつづけてやってきたこの仕事もどうやらおわりに近づいた。 ○朝ねぼうをしたが、どうやらちこくしないですんだ。 ○だいぶ心配だったが、試験にどうやらこうやら合格(ごうかく)できた。 **とうよう** 〔東洋〕 (名詞) アジアの東の部分。→せいよう〔西洋〕。 ○東洋の国々をたずねる。 ○東洋の文化をけんきゅうする。 ○東洋一高いたてもの。 ○東洋的なおどり。 ○東洋人。東洋史(し)。 <693> **とお** [+] (名詞) 1 9の次の数。じゅう。 ○一つから十まで数えてごらんなさい。 ○花が十さきました。 ○十日(とおか)。 2 10さい。 ○ことし十になる男の子があります。 ○十ぐらいの子どもにみちをたずねた。 ☆数えるもの(あとにくる接尾語)によっては「と」となることもある。たとえば、十月(とつき)、十色(といろ)、十組(とくみ)など。 **とお・い** [遠い] (形容詞) →ちかい〔近い〕。 1 きょりがはなれている。 ○えきは私のうちからかなり遠い。 ○遠いいなかにうつりました。 ○遠い国の母のことを思う夜もある。 ○遠いところをおいでくださいましてありがとうございました。 ○学者と言われるのにはまだ遠い。(=学問がまだかなりたりない。) ○ひこうきがだんだん遠くなっていく。 ○おたくが遠ければ、おいでくださらなくても電話でけっこうです。 ○当たらずといえども遠からず。(=だいたい当たっている。) ○遠い親類より近い他人。(=急の場合には、遠いところにいる親類よりも近所の他人のほうがたよりになるものだ。) 2 時間がはなれている。→ひさしい〔久しい〕。 ○遠いむかしは空をとべるとは思わなかっただろう。 ○遠いしょうらいのことはわからないが、現在のところ天気を自由に変えることはできない。 ○せいこうするまでには、まだまだみちは遠い。 ○家族(かぞく)がいっしょにくらせるときがくるのもそんなに遠いことではない。 ○遠くしょうらいを思えば心ぼそいことばかりだ。 3 関係がうすい。 ○あの人はわたしの遠い親類なんです。 4 感覚(かんかく)がにぶくなる。 ○この人は少しみみが遠い。(=みみがよく聞こえない。) ○このごろ目が遠くなったようだ。(=近いところがよく見えなくなったようだ。) ○あまりおなかがすいて気が遠くなりそうだ。 **とおく** 〔遠く〕(名詞) →ちかく[近く]。 ○遠くはよく見えませんが、近くならよく見えます。 ○遠くの人は大きな声で返事をしてください。 ○遠くをながめると、海が光って見えました。 ○この子の親は遠くに住んでいるので、すぐよぶことができません。 **どおし** 〔通し〕(接尾詞) /物事をつづけてする、同じことを何回もくり返してする意を表わす。/→づめ[詰め]。 ○一日じゅう立ちどおしの仕事はつかれる。 ○一日中すわりどおしの仕事をしていると、病気になりやすい。 ○ゆうべは、夜(よ)どおししゃべりあかした。 <694> **とお・る** 〔通る〕(動詞) 1 みちを過ぎて行く。 ○ここでは左がわを通ってください。 ○今うちの前を通る人は田村さんじゃないかしら。 ○このみちは、夜あまり自動車が通らないんだ。 ○ふたりならんで通れるくらいのみちはばです。 2 一方からほかのほうへぬけて出る。 ○トンネルを通ると海が見えた。 ○はりのあなを、いとがなかなか通らないのだよ。 ○このへやは風が通るからすずしい。 ○ごはんがのどを通らないほど心配した。 ○あの人の声はよく通る。(=遠くまでとどく。) 3 中へはいる。 ○ざしきへ通ると、もうみんなまっていた。 ○客間へ通って、いろいろ話しました。 ○このさかなはまだ中まで火が通っていない。 4 ゆるされる。みとめられる。 ○この試験が通れば卒業です。 ○わたしの意見が通った。 ○いつも無理が通ると思ったらまちがいだ。 ○そんな言いわけは通らないよ。 ○やっとわたしのねがいが通りそうだ。 ○この村でなら「いしゃ」で通りますが、ほかへ行ったらだれもかかりはしませんよ。 5 いっぱんにしょうちされ、ひろく知られている。 ○世界に名の通った商品(しょうひん)。 ○山村さんは会社で「おばさん」で通っている。 6 前後の関係が正しくて、はっきりわかる。 ○この文章はどうも意味が通らないね。 ○あの人のしていることは、すじが通っていろよ。 ○何を言っているのか、ちっとも話が通ってないよ。 **とおり** 〔通り] Ⅰ (名詞) 1 人や車の通るひろいみち。 ○わたしのうちは通りに面している。 ○銀座通り(ぎんざどおり)をさんぽした。 2 人や車が行ったりきたりすること。 ○車の通りがはげしくてあぶない。 ○人の通りが少なくなったから、もうかなりおそいのだろう。 3 一方から他方へ出ること。またはつたわること。 ○すいどうの水の通りが悪い。 ○あの人の声は通りがよい。 4 ひょうばん。よく知られていること。 ○近所では通りのよいおいしゃです。 ○町名よりえきの名のほうが通りがいい。 5 同じようであること。 ○教えた通りにやってごらんなさい。 ○その通りにすればまちがいはない。 Ⅱ(接尾語) 1 種類。 ○なぜそんなことをしたか、理由はいく通りにも考えられます。 <695> ○申しこみ方法は二とおりあります。 2 くみ。だいたいそろっているもの。 ○ざいりょうを一とおり(ひととおり)買ってくる。 3 初めからおわりまでだいたい。 ○朝、新聞を一とおり読んでから出かける。 4 同じようであること。/「どおり」とにごる。/ ○もとどおりにしまっておいてね。 ○君の考えどおりにしたまえ。 ○計画どおりに事業は進行しています。 **とお・す** 〔通す〕(動詞) 1 こちらから向こうへ行かせる。 ○きっぷのない人は通しません。 ○はりにいとを通してください。 ○この紙はじょうぶで、水を通しません。 ○ガラスは光を通す。 ○今度このみちにバスを通すそうだ。 ○すじを通して(=前後の関係をはっきりさせて)話しなさい。 2 へやへあんないする。 ○客間へ通してください。 ○お客を店へ通しました。 3 最後までする。どうしてもする。 ○やりたいことを通す人だからね。 ○とうとう無理を通してしまった。 4 初めからおわりまでつづける。 ○1週間、水とパンだけで通した。 ○24時間、通してはしった。 ○学生時代ずっと1番で通した。 ○作文に目をとおす(=ずっと読む。)だけで三日かかる。 5 みとめて進ませる。 ○「こんなせいせきでは通せない。」と先生に言われた。 6 間接にする。じかにしないで人を間に入れる。 ○おくさんを通してたのんだほうがいい。 7 れんらくをつける。あらかじめ話しておく。 ○あなたのことは先生に通してある。 **とおりかか・る** 〔通りかかる〕(動詞) ぐうぜんその場所のそばを通る。 ○みちでけがをしたとき、通りかかった車が病院(びょういん)につれて行ってくれた。 ○ゆうびん局の前を通りかかって手紙の返事を書くのを思い出した。 (関連語)通りかかり。 **とおりこ・す** 〔通り越す〕(動詞) →とおりすぎる〔通り過ぎる〕。 1 その場所を過ぎて、もっと先へ行く。 ○その店があまり小さいので、気がつかずに通りこして、またもどった。 ○電車のしゃしょうのことばがわからなかったので、おりる所を通りこしてしまった。 2 ある程度より上になる。 ○このごろの都会は、にぎやかさを通りこしてうるさい。 ○彼の花作りは趣味(しゅみ)を通りこして、せんもんに近い。 **とおりす・ぎる** 〔通り過ぎる〕(動詞) →とおりこす〔通り越す〕。 その場所を通って先へ行く。 ○考えながら歩いていたら、自分のうちの前を通り過ぎてしまった。 ○そのえきは、わたしがねむっている間に通り過ぎたらしい。 <696> **とか** (助詞) 1 ① /同じような物事や動作について、二つぐらい例をあげて言う場合に使う。「~とか〜とか」「~とか」の形で使うことが多い。/ ○わたしは映画とかしばいとかいうものはあまりすきじゃありません。 ○あまり勉強ばかりしないで、時々さんぽするとかスポーツをするとかしないと、病気になりますよ。 ○最近、きかいとか自動車とか船とかのような工業製品(せいひん)の生産が多くなった。 ○休みにはテレビを見るとかラジオを聞くとかして、時間を過ごします。 ② /特に反対の意味のことばを二つならべて、どちらだかわからない(はっきりしない。)という意味を表わす。多く「~とか〜とか言う」の形で使う。/ ○試験があるとかないとか言って、学生が教室(きょうしつ)でさわいでいる。 ○この品物については、いいとか悪いとか、みんなちがったことを言っている。 ○みんなといっしょに旅行に行くとか行かないとか、彼の態度ははっきりしない。 2 /いつも「~とか言う」の形で、「今よくおぼえていない。」というような意味を表わす。/ ○天気予報(よほう)では、あしたはゆきになるとかいう話しです。 ○だいぶ前に読んだので、はっきりおぼえていませんが、「春」とかいう小説がありましたね。 ○わたしのいないときに、山田さんとか なんとかいう人がたずねて来たそうだ。 **とかい** 〔都会〕(名詞) 人口(じんこう=人の数。)が多く、工業や商業(しょうぎょう)が発達していて、文化的なせつびがある、にぎやかな所。→みやこ〔都〕。いなか。 ○都会の生活はけんこうにはあまりいいとは言えない。 ○わかい人たちはみんな都会に住みたいと考える。 ○東京は日本一の大都会だ。 ○都会生活者に特にこの病気が多いのです。 ○都会そだちには、山や野(の)を走りまわる楽しさはわからない。 ○小さい町ですが、えきの前の通りは都会風のたてものがならんでいます。 ○都会人。 **とかく** (副詞) 1 (よくないけれども)自然の傾向(けいこう)としていっぱんに。 ○さむいときには、とかくかぜをひきやすい。 ○人は、とかく自分のけってんには気がつかないものだ。 2 いろいろのよくないこと。 ○彼は会社をやめさせられる前から、とかくのうわさがあった。 ○女性との間にとかくのうわさがある。 **とがる** 〔尖る〕(動詞) →とがらす[尖らす]。 1 長くてかたいものの先がほそく、するどくなる。 ○教会のやねはとがっている。 ○とがったえんぴつでほそい字を書いた。 <697> ○先のとがったくつをはいている。 2 気持ちが感じやすく、はげしくなる。 ○病気のときは、だれでも神経(しんけい)がとがるから、ちょっとしたことで、ないたりおこったりする。 ○わたしは、ねる場所が変わると、しんけいがとがってねむれない。 **とがら・す** [尖らす] (動詞) 長くてかたいものの先をほそくする。 ○えんぴつのしんをナイフでとがらす。 ○はしは、食べやすいように先を少しとが らしてある。 (関連語)とがらかす。 **とき** 〔時〕(名詞) 1 時間。→じかん〔時間〕。じこく[時刻]。 ○朝・ひる・ばんと1日に3度、時を知らせるかねの音が聞こえる。 ○あまりおもしろいので、時のたつのもわすれていました。 ○「時は金なり。(=時は金と同じようにたいせつだ。)」と言いますよ。時をむだにしてはいけません。 ○二、三日時をおいて(=時がたってから)たずねてみると、できあがっていました。 ○夕方までと、時を切って(=ある時までと決めて)やくそくした。 ○時をあたえて(=しばらく時間をかけて)考えさせたほうがいい。 ○この家に住んでもよいと言うと、彼は時をうつさず(=すぐに)にもつを運んできた。 ○日本美術(びじゅつ)と西洋美術のてんらん会が時を同じくして(=同時に)開かれている。 2 ちょうど何かが行なわれている、または行なわれた時刻。 ○うちを出る時には、はれていました。 ○タはんを食べている時、電話がかかってきた。 ○このとりは私がまどをあけた時に、とびこんで来たのです。 3 ある状態になっている間の時間。→じき〔時期〕。きせつ[季節]。じだい〔時代〕。 ○若い時は二度とないのだから、なんでもやってみることだ。 ○子どもの時は、何でもよくおぼえる。 ○時が時だから(=ちょうど問題のある時だから。または、たいせつな時だから。)からだに気をつけてください。 ○さくらの時にまたいらっしゃってください。 ○あつい時には、からだがつかれて、病気にかかりやすい。 ○京都(きょうと)にみやこがあった時は、このみちもにぎやかだったそうだ。 ○時の(=その当時の)政府は、この問題をかるく考えていた。 4 場合。 ○ちょうどいい時に来てくれましたね。さっそくてつだってください。 ○こまる時にはたがいに助け合うのはあたりまえのことです。 ○いざという時(=急にたいへんなことがおこった時)のために用意しておく金だ。 ○きけんな時には、赤いランプがつきます。 ○ご用の時は、ベルをおしてください。 ○今はけんかしている時じゃない。早くそうだんをまとめよう。 ○ていねいなことばが、いいと言っても時と場合によります。 ○時と場所をよく考えて物事をしなければならない。 ○新聞社は、時に応(おう)じてに場合によって)ひこうきをとばすこともある。 <698> 5 機会(きかい)。何かするのにてきとうな場合。 ○にげる時は今だ。 ○今度時があったら話しておきましょう。 ○自分の力を表わす時を待っていたが、いよいよその時がきた。 ○時を見て(=てきとうな場合をえらんで)話しておきましょう。 ○あの人は、りっぱなかたなのに、時を得ないで(=自分の力をじゅうぶん表わす機会がなくて)世にみとめられなかった。 6 慣習的な言い方。 ○いつもようふくですが、時には着物を着ることもあります。 ○ちょっとした不注意から、時として大きなじこをおこすことがある。 **ときに** 〔時に〕(接続詞) /会話のとちゅうで、今までの話とは関係のないことを言いだす場合に使う。/→ところで。 ○時に、おにいさんは今どうしていらっしゃいますか。 ○時に、あの問題はどうなりましたか。 **ときどき** 〔時々〕 Ⅰ(名詞) その時その時。 ○時々の手紙でようすを知らせます。 ○来た時々にお金や着物をやるようにしています。 Ⅱ(副詞) いつもではなく何度か。→たまに。 ○時々たずねます。 ○時々映画を見るが、特にすきではない。 ○時々というほどではありませんが、たまには会います。 ○時々ラジオを聞くほかは、いつもテレビを見ます。 **と・く** 〔解く〕(動詞) →とける〔解ける〕。 1 むすんであったものをほどく。また、つつんであったものをひらく。→ほどく。むすぶ〔結ぶ〕。しばる。 ○くつのひもを解く。 ○このにもつのなわを解いてください。 ○このつつみを解いて、中を見たくてたまりません。 ○かがみの前でかみを解いています。 2 ぬい合わせているいとを取りのぞいて、もとの小さいきれにもどす。 ○母は自分のようふくを解いて、子どものようふくを作った。 ○このぬってあるところを解いて、初めからぬいなおしてください。 3 これまで行なわれている禁止(きんし)や契約(けいやく)をやめて、自由にする。 ○このみちは、自動車の通行が禁止されているが、夜は禁止が解かれる。 ○いしゃは、病人との面会禁止を解いた。 ○輸入(ゆにゅう)制限(せいげん)を解いて貿易(ぼうえき)を自由化する。 ○会社が契約を解いたら、ほかの会社と契約を結ぶつもりだ。 4 問題や疑問(ぎもん)に対する答えを出す。 ○数学の問題を解く。 ○事件(じけん)のなぞを解くかぎが見つかった。 ○こんなむずかしい問題は、ぼくには解けない。 <699> 5 公務員(こうむいん)などを決まった仕事からはなれさせる。 ○校長の職(しょく)を解く。 ○じこのあった駅(えき)の駅長は、その職を解かれるだろう。 ○父は二つの職をかねていたが、その一つを解かれたので、少しは楽になったと言っている。 6 たかまった感情(かんじょう)を消してなくす。 ○いかり(=おこった気持ち)を解いて話し合う気になった。 7 水のようなものにほかのものをまぜ合わせる。 ○水でメリケン粉(こ)を少しかたく解きます。 **とく** 〔得〕(名詞) →りえき〔利益〕。そん〔損〕。 1 努力(どりょく)しないで自分のりえきになること、りえきになるもの。りえき。 ○お金をひろって得をする人がいるのは、お金を落としてそんをした人がいるからだ。 ○いらないものをもらっても得にはならない。 2 つごうがいいこと。りえきになること。 ○1年に1度しか使わないものは買うよりかりるほうが得だ。 ○病気は心配すればなおるというものではないのだから、心配しないほうが得だ。 **と・く** 〔溶く〕(動詞) →とける「溶ける]。とかす[溶かす]。 水などにまぜてうすくする。 ○のりがこいので水にといて使った。 ○えのぐを油(あぶら)でといて絵をかいた。 ○くすりをお湯(ゆ)にといて使う。 **と・ぐ** [研ぐ] (動詞) 1 ナイフなどを石や皮(かわ)などでこすって、よく切れるようにする。→みがく[磨く]。こする。 ○ナイフが切れなくなったので、といだらとてもよく切れるようになった。 ○はさみもたまには、とぐほうがいい。 ○はさみは自分でとぐのはむずかしい。 2 米を水の中でこすってあらう。 ○米をとぐと白い水が出る。 **どく** 〔毒〕(名詞) →がい〔害〕。 からだに悪いもの、悪いこと。 ○むしの中には毒をもっているものがあるからあぶない。 ○そんなにはたらいては毒ですよ。休まないと病気になりますよ。 ○くすりもあんまりのみすぎると毒になることがある。 **ど・く** 〔退く〕(動詞) じゃまにならないようにその場所をはなれる。 ○いま車が通ります。あぶないからどいてください。 ○あの古い店がどかなければ、あそこにみちを作ることはできない。 **とくい** [得意] (名詞、〜な・に) 1 きぼうどおりになったのがうれしいので、それをほかの人に見せたい気持ち。 ○自分のつった大きなさかなを電車の中で得意になって人に見せている。 ○中村さんは、子どもが学校で一番なのが得意です。 ○日ごろへたなのが、ねっしんにれんしゅうして1等になったのだから、彼の得意は想像(そうぞう)以上だ。(=想像できないほど大きい。) 2 よくなれていてそのぎじゅつに自信があること。 ○ぼくはけいさんが得意だ。 ○わたしは人の前で話をするのはあまり得意ではありません。 ○彼のお得意はみみを動かすことだ。 3 いつもその店で買うお客。 ○あの店はお得意さんをだいじにする。 ○あの店はこの近所に得意がたくさんある。 <700> **とくちょう** [特長・特徴] 1 ほかのものにくらべて、特にすぐれている点。「特長」と書く。 ○この三つのカメラには、それぞれ別の特長がある。 ○もめんは水に強いのが特長です。 2 ほかのものにくらべて、とくにちがっている点。「特徴」と書く。 ○あの人は特徴のない顔をしているから、おぼえにくい。 ○あの人はしゃべり方に特徴がある。 ○この花の特徴は夜ひらくことだ。 **とくに** 〔特に〕(副詞) ほかのものにくらべて、ずっと。特別に。→とくべつ〔特別〕。 ○□本は雨の多い国だが、九州(きゅうしゅう)は特に雨が多い。 ○わたしはくだものはなんでもすきですが、特にももがすきです。 **とくべつ** 〔特別〕(形容動詞) ふつうとちがうようす。→とくに〔特に〕。 ○特別なお客さまですからていねいにごあんないしてください。 ○あのかたはこの会社と特別な関係のあるかたなのです。 ○特別なご同情(どうじょう)をいただけますようにおねがいいたします。 /「特別な」は「特別の」とも言う。/ ○特別のお金がはいったから、ちょきんしておこう。 ○この花は、なにか特別なにおいがある。 ○こわれやすいものがはいっていますから、特別に注意してください。 ○あなただけに特別に知らせます。 ○特別にいいへやをかりておきました。 ○あの人は特別だ。どこに行ってもたいせつにされる。 ○私はもう病人じゃない。特別あつかい(=特別にとりあつかう。)にしないでもらいたい。 ○特別席。特別急行列車。 ○夏は子どものけんこうに、特別注意が必要です。/「特別」の形で副詞的に使うことがある。/ ○きょうは特別よくできました。 **どくりつ** 〔独立〕(名詞、〜する) ほかの人の力をかりないで、ほかのものに付属(ふぞく)していないで、ひとりでいろいろなことをすること。 ○私は、はたちのとき親から独立して、しょうばいを始めた。 ○けっこんして、独立の家庭を作る。 ○アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の独立は1776年です。 ○独立国。独立運動。独立戦争。 <701> **とげ** (名詞) 1 針(はり)のようにほそくつき出ているもの。 ○ばらの花をとろうとして手にとげがささった。 ○とげの多いしょくぶつ。 ○どろぼうがはいらないように、うちのまわりにとげのある針金(はりがね)を張(は)った。 2 手や足にささる木などのこまかいかけら。/「とげがたつ。」とも言う。/ ○とげがささるから気をつけなさい。 ○木のはこを運んだとき手にとげがささった。 ○手のひらにささったとげをぬいてください。 ○とげぬき。 3 ことばにふくまれる、人をせめて人の心につきささるような言い方。 ○あの人の言うことにはとげがある。 ○とげのある言い方はしないほうがいい。 ○とげとげしい。 **とけい** [時計] (名詞) とけい。 ○このとけいは合っています。 ○毎朝ラジオの時報(じほう=正しい時刻(じこく)の知らせ。)にとけいを合わせます。 ○このとけいは1日に2分おくれる。 ○君のとけいは進んでいるんじゃないか。 ○ねじをまくのをわすれたのでとけいがとまってしまった。 ○どうもこのとけいはくろっている。 ○このとけいは直さなければだめだ。 ○いまとけい(のはり)は三時をさしています。 ○あの人の生活はとけいのように正確(せいかく)だ。 ○うでどけい。はしらどけい。おきどけい。目ざましどけい。金どけい。電気どけい。 **と・ける** 〔解ける・溶ける・融ける〕(動詞) 1 結んであったものがはなれる。→ほどける。 ○くつのひもが解けています。 ○小づつみのひもが解けそうで解けない。 2 たかまっていた感情(かんじょう)がやわらかに、おだやかになる。 ○わけを聞いてわたしのいかり(=おこった気持ち)も解けた。 ○打ち解けて(=したしくなって)話し合った。 3 いろいろの問題や、禁止(きんし)されていたことなどがなくなって自由になる。 ○これでやっとじけんのなぞが解けた。 ○この川のさかなをとることはきんしされているが、来月になるときんしが解ける。 ○校長をやめて、長い間の責任(せきにん)が解けた。 4 かたまっていたものが、ねつや水にあって形が変わる。 ○春になってゆきがとけ始めた。[解] ○あついのでどんどんこおりがとけていく。[解] ○コーヒーに入れたさとうがとけないでのこっている。〔溶〕 ○銀は960度で、金は1,063度でねつにとける。[融] <702> **とけこ・む** 〔溶け込む〕(動詞) ほかのものの中にはいって、くべつがつかないようにいっしょになる。 ○海の水の中にはいろいろのものがとけこんでいる。 ○この飲(の)み物にはミルクがよくとけこんでいておいしい。 ○ここで1年くらしていますが、この土地の人々とはとけこめません。(=親しくなれない。) **とか・す** 〔解かす・溶かす・熔かす・融かす・梳かす〕(動詞) →とける〔解ける・溶ける・融ける〕。 1 ねつや水などで、かたまっているものの形を変える。 ○鉄をとかすのには高いねつがいる。 ○ガラスをねつでとかして、びんを造る。 ○えのぐ(=絵に色を着けるためのもの。)をあぶらでとかしています。 2 水などの中にほかの物を入れてまぜる。 ○こなせっけんはよく水にとかして使いなさい。 3 もつだれているかみの毛(け)をくしのはの通りがよいようにする。 ○病気でねている母のかみをとかしてあげた。 ○長いかみはとかしにくい。 **ど・ける** (動詞) →のける〔退ける〕。 じゃまなものをほかの場所にうつす。 ○いすをどけて、つくえの下もそうじしなさい。 ○車が通れないから、自転車(じてんしゃ)をどけてください。 **とこ** 〔床〕(名詞) 1 からだをよこにして、ねるためにおいたもの。「寝床(ねどこ)」とも言う。 ○ねる前に床をしく。朝おきたら床をあげる。 ○ゆうべはつかれていたので、床にはいるとすぐねむってしまった。 ○ねつがあるなら、床をとってねたほうがいい。 2 たたみをしいたへやで、物をかざるために、一だん高くもうけたところ。「床の間(とこのま)」とも言う。 ○床に花をいける。 **とこ** (名詞) 「ところ」の話しことば的な言い方。→ところ〔所・処〕。 ○あした、ぼくのとこへあそびに来ないか。 ○どこかおちゃでものんでゆっくり話のできるとこはないだろうか。 ○この手紙のここのとこはどういう意味でしょうか。 ○いま君のうちへ行こうと思っていたとこだ。 ○見たとこ元気そうだった。 **どこ** (代名詞) /場所や部分をたずねるとのことば。/ ○「ここはどこですか。」「ここは新宿(しんじゅく)です。」 ○「きょうはどこかへ行きますか。」「いいえ。どこへも行きません。」 ○「どこまで勉強しましたか。」「教科書の30ページまでです。」 ○わたしは正しいことを言っていると思います。 <703> わたしのどこが悪いのですか。 ○「顔色が悪いですが、どこか悪いのですか。」「いいえ。どこも悪くはないのです。」 ○ぼくはずっと東京に住んでいるから、東京じゅうどこだって知らないところはない。 **どこか** (連語) はっきりとはわからないあるところ。 ○このテープレコーダーは音が出ない。どこかがこわれているらしい。 ○どこかで子どもの声がする。 ○あの手紙はひきだしのどこかにはいっているはずですから、よくさがしてみましょう。 ○今度の日ようにどこかへあそびに行きましょう。 ○ひさしぶりですね。どこかで少し話しませんか。 ○旅行したいのですが、どこかいい所を知りませんか。 **どこまでも** (連語) 1 どんな所へでも。 ○犬はどこまでもついて来た。 ○にげようとしてもだめだ。どこまでもおっかけて、つかまえてみせるよ。 2 最後まで、かぎりなく。 ○これは悪いことだから、ぼくはどこまでも反対する。 ○きみはどこまでも「知らない。」と言うのかね。 ○このみちはどこまでもつづいている。 3 どう見ても、あらゆる点で。 ○子どもはどこまでも子どもだ。 **どこも** (連語) 1 どこでもみんな。 ○8月は学校はどこも夏休みです。 ○日よう日の映画館(かん)は、どこもまんいんだ。 ○このきせつは日本じゅうどこもかしこも花でいっぱいです。 2 /打ち消しのことばがあとにくる。/ ○「どこかいたいのですか。」「いいえ。どこもいたくはありません。」 ○日本へ来たばかりで、まだどこも行ったことがないのです。 **ところ** 〔所・処〕(名詞) →とこ〔所〕。 1 物のある場所。ことの行なわれる場所。 ○バスにのる所はどこですか。 ○これはかわいた所におくほうがいい。 ○手紙をおいた所をわすれてしまった。 ○その花がさいている所へつれて行ってください。 ○この土地はみかんがたくさんとれる所だ。 ○所きらわず(=どこでもかまわずに)物をすててはいけません。 ○所変われば品変わる。(=その土地によって、使いみちが同じでも品物がちがう場合がある。) ○あの兄弟はそれぞれ所を得(え)ている。(=いい仕事をしている。) 2 (場所・物をきびしくかぎらないで、その)近く。(また、ややぼやかした気持ちで、その)場所。 ○えきの出口の所で待っていてください。 ○ようふくのすその所がやぶれてしまった。 ○わたしの所へいらっしゃい。だいじにしてあげるよ。 ○学校の所までむかえに行くよ。授業がすんだら、すぐ出ていらっしゃい。 <704> ○答案(とうあん)が書けたら、先生の所まで持って来てください。 3 住んでいる場所。 ○ここにお所とお名まえを書いてください。 ○兄の所にとまっています。 4 部分。点。/かな書きが多い。/ ○必要なところにまるをつけてください。 ○おわりのところはいそいだので、らんぼうに書いてしまった。 ○あなたの悪いところはすぐおこることです。 ○えらい人は子どものときから、どこかちがうところがある。 ○それがこのしばいのおもしろいところだ。 ○あなたとわたしでは見るところがちがうのだ。 5 ちょうどその時・場合。/漢字は使わない。/ ○いいところに来たね。いっしょにおちゃをのまないか。 ○おいそがしいところをおいでくださいまして、ありがとうございます。 ○食べているところをしゃしんにとられた。 ○今のところは心配ないようだ。 ○見たところはきれいですが、水によわいです。 6 はんい。/漢字は使わない。/ ○わたしが知っているのはだいたいこんなところです。 ○聞くところによると、今度新しい国語辞典(じてん)が出るそうだ。 7 /「~ところの」形で、前の文が次にくることばを説明している場合に、それを結ぶ。ほんやくからきた書きことば的表現。「ところの」を取り去っても意味の通じる場合が多い。漢字は使わない。/ ○世間でいっぱんに言うところの「自由」とは、「したいことをしてよい。」という意味のようです。 ○われわれがもとめるところのものは、そんな小さなものではありません。もっと大きなゆめなのです。 **ところどころ** 〔所々〕 一つのもののあちらこちらの部分。→あちこち。あちらこちら。そこここ。ほうぼう〔方々〕。 ○ラジオによると、あす、九州(きゅうしゅう)は所々雨がふるそうです。 ○この本は所々わからないところがある。 ○所々まだゆきがのこっている。 ☆「所々」は「ところどころ」のほかに「しょしょ」とも読める。意味も同じである。したがって、読み方をしめすために、「ところどころ」とかなで書くことも多い。 **ところ** (助詞) →ところが。 /「~たところ」「~たところが」の形で使う。あることがらを言い、その結果がどうなったかを表わす文があとにつづく場合に使う。/ ○あしたははれるだろうと思ってねたが、翌朝(よくちょう)おきてみたところ、やっぱり晴れていた。 ○先生にうかがったところ、先生にもわからないとおっしゃった。 ○店をひらいたところ、客がさっぱり来ませんでした。 ○会におくれたと思って急いで行ってみたところが、まだだれも来ていなかった。 ○しかられると思ったところがかえってほめられた。 <705> ○たいして勉強しなかったところが、せいせきは思ったよりは悪くなかった。 ○そのくすりをのんだところが、どんどんよくなって病気は一週間ですっかりなおりました。 ○この話を新聞に書いたところ、いろいろなかたからお手紙をいただきました。 **ところが** (接続詞) 思っていたこととは反対に。→しかし。けれども。が。だが。 ○はれていたのでせんたくをしました。ところが、急に雨がふり出しました。 ○きのうデパートへ行きました。ところがデパートは休みでした。 **どころか** (助詞) /「どころでない(なく)」の形でも使う。動詞・形容詞の④や体言につづく。/ 1 /あることがらを例としてあげ、「~ではない」とそれを強く打ち消し、あとのことがらを強く言う場合に使う。/ ○わたしは独身(どくしん)どころか、もう子どもが3人もあります。 ○田中さんは英語どころかフランス語もドイツ語も知っています。 ○彼はヨーロッパどころか、アフリカへまで行ったことがある。 2 /特にあとのことがらが前のことがらの反対になるような場合に、それを強く言うのに使う。/ ○旅行してきましたが、汽車はこむし、雨にはふられるし、楽しいどころか、苦しいだけでした。 ○きのうは雨がふるどころか、くも一つないいい天気でした。 ○まだ2月なのにさむいどころか、春のようなあたたかさだ。 3 /「〜どころか〜ない」の形で、前のことがらを「もちろん〜でない」と打ち消し、それよりも程度のひくいことがらさえ「〜でない」と打ち消す意味を表わす場合に使う。/ ○山田さんは、へやをそうじするどころか、顔もあらわないくらいのなまけ者です。 ○あの学生は漢字どころか、ひらがなも書けない。 ○君には1,000円どころか、100円だってかせないね。 **ところで** (助詞) /二つの文を結ぶ。その場合あとの文は、前の文の結果として、何のやくにも立たないとか、もっと悪い状態になるというような意味を表わす。「・・・たところで」の形で使う。/ ○もうこれ以上話し合ったところでむだですよ。 ○どんなにたくさん本を買ったたところで、読まなければなんにもならない。 ○人の前でいばったところで、あなたのねうちが下がるだけですよ。 ○あの人はいくら親切にしてあげたところで、ありがたいとは思わないのです。 ○君に金をかしたところで、必要なものを買わずにむだ使いをするに決まっている。 **ところで** 〔所で〕(接続詞) /かな書きにするほうがよい。前の話を切って、別の話を始めるときに使うことば。/ ○ところで、このごろ映画を見ますか。 ○ところで、おとうさんはお元気ですか。 ○ところで、あなたのお考えをうかがいたいのですが・・・・・・。 <706> **とし** 〔年〕(名詞) 1 時間をはかる単位。365日。 ○一月一日に新しい年をむかえる。 ○年の初めにはいつもことしこそしっかりやろうと思う。 ○年のくれはだれもいそがしい。 ○年があらたまると、古いものも新しいように感じる。 ○年がかわってから(=来年になってから)始めることにしよう。 ○家族(かぞく)そろって年をこした。(=古い年から新しい年になる。) ○年があけたら(=新しい年になったら)すぐ試験がある。 ○日本へ来て、3年の年がたった。 ○年の内。年越(としこ)し。 2 生まれた時から今までの年。→ねんれい[年齢]。 ○あの子の年は五つだ。 ○あの人とおないどし(=同じ年)なのですよ。 ○兄はわたしより三つ年が上だ。 ○15の年に東京へ来た。 ○もう一つ年を取る(=年が多くなる。)と学校へ行けるのね。 ○年を取っても気はわかい。 ○年がよって(=年が多くなって、年よりになって)はたらけなくなった。 ○この子どもは年にしては(=同じ年のほかの子どもとくらべると)大きい。/「年にしては」は「年よりも」「年のわりに」などとも言う。/ ○年のいかない(=年がまだ少ない。)子にそんなことをさせてはいけない。 ○あの人は年がわかいのによく気がつくね。 ○わかい人と同じように仕事をしようと思っても年にはかてないね。(=その気持ちはあっても、年を取るとからだが思うように動かない。) /「年にかてない。」は「年はあらそえない。」とも言う。/ ○年のせいで(=年をとったので)わすれっぽくなった。 ○あの人はなくなったそうだが、80まで生きれば、年に不足はない。(=長く生きたから年についてなにも不平(ふへい)を言うことはない。) ○じょうぶな人ですが、年が年だから(=年を取っているから)心配です。 ○いい年をして(=かなり年をとっているのに)わかい人と同じようにあそんでいる。 ○年取り。年ごろ。年の功(こう)。年かさ。 **としつき** 〔年月〕(名詞) /ねんげつとも言う。/ 年と月。かなり長い年の間。 ○国を出てから5年の年月がたった。 ○そのけんきゅうに長い年月を重ねて、やっとせいこうした。 ○年月がながれて(=ながれるように年がたって)当時のことを知っている人もいなくなった。 **としうえ** 〔年上〕(名詞) 年が多いこと。 ○年上の人にはていねいなことばを使いなさい。 ○「あなたとあのかたとはどっちが年上なの。」「あのかたのほうが年上に見えるけど。」「私のほうが一つ年上です。」 ○年上の女とけっこんした。 **とじこ・める** 〔閉じ込める〕(動詞) 中のものが外へ出られないようにする。 <707> ○子どもをうちに閉じ込めておくと病気になる。 ○北の国では、冬はゆきに閉じ込められてはたけの仕事ができない。 **として** (助詞) /名詞を受けて。/ 1 /「~の資格(しかく)で」「~の立場で」「~の名で」などという意味で、特に資格や立場や名まえなどをほかの場台と区別(くべつ)して言うときに使う。/ ○わたしは留学生(りゅうがくせい)として日本へ来ました。 ○母として子のことを心配するのはあたりまえでしょう。 ○いしゃとしてできることはすべてしました。 ○わたしは、趣味(しゅみ)として切手を集めています。 ○田中さんは医者(いしゃ)としてよりも政治家として有名(ゆうめい)だ。 ○あなたがどう思おうと、わたしにはわたしとしての考えがある。 2 /「一つ(ひとり)として~ない」「なに(どれ)一つ(だれひとり)として〜ない」のような形で、あとに打ち消しのことばがつづき、一つ(ひとり)のこらず「みんな」という意味を表わす。/ ○ここには機械(きかい)がたくさんあるが、一つとして満足に動くものはない。 ○この問題は、今までだれひとりとして解けた者がない。 ○この子はだらしなくて、へやの中のものをなに一つとしてかたづけたことがないんです。 **として** (助詞) /状態を表わすことばにつづいて、副詞的に使う。/ ○授業中いねむりをしていたが、先生に名まえをよばれて、はっとして目がさめた。 ○わたしは、夏休み中、どこへも出かけずに、うちにじっとして勉強をしていた。 ○みんなが回りでさわいでいるのに、山田さんは平然として(=平気で、落ちついて)本を読んでいる。 ○おとといからの雨が、きょうも依然(いぜん)として(=変わりなく)ふりつづいている。 ○ほっとして。きちんとして。ちゃんとして。ゆったりとして。ゆうゆうとして。堂々(どうどう)として。 ☆「と」のつく副詞に、動詞「する」の⑧⑨の形がついたもので「そういう状態をしめす。」「そういう状態にある。」という意味をもっている。「して」を取り去ってもさしつかえないことが多い。 **としょかん** [図書館] (名詞) 図書(=本)を集めておいて、多くの人に見せたり、かしたりするせつびをした、たてもの。 ○図書館にかよって勉強する人が多い。 ○これは図書館からかりた本だ。 ○図書館で調べてみよう。 **としょしつ** 〔図書室〕(名詞) 図書を集めておいて、みんなに見せたりかしたりするせつびをしたへや。/「としょかん」よりせつびやたてものが小さい。/ ○あのかたなら図書室にいますよ。 ○学校の図書室からこの本をかりた。 <708> **としより** 〔年寄り〕(名詞) 年を取った人。→わかもの〔若者〕。せいねん〔青年〕。ろうじん〔老人〕。 ○年寄りはいろいろのけいけんをしているから、話を聞くと役に立つことが多い。 ○年寄りをそまつにするものじゃありません。 ○年寄りのひや水。(=年寄りにはてきとうでない、わかい元気な人がやるようなことをする。) **と・じる** [閉じる] (動詞) →あける〔開ける〕。ひらく[開く]。 1 あいていたものがしまる。あいていたものをしめる。 ○うしろの戸が自然に閉じた。 ○あの家のまどは長い間閉じたままです。 ○本を閉じてこちらを見てください。 ○目を閉じていただけで、ねむっていたのではない。 ○門を閉じてだれにも会おうとしません。 ○もうそろそろ店を閉じよう。 ○口を閉じてどうしても話しません。 2 おわりにする。していたことをやめる。 ○これで会を閉じることにいたします。 ○会を閉じないうちに帰る人が多かった。 ○式は11時に閉じます。 **と・じる** 〔綴じる〕(動詞) かさねた紙やきれなどを糸(いと)などを使って、はなれないようにまとめる。 ○この本は糸でとじてある。 ○作文が2枚以上のときは紙の右上をとじて出してください。 ○ちょうめんをとじた糸(いと)が切れた。 ○ようふくの表とうらをとじろ。 **どしん** (副詞) 重いものが落ちたときやぶつかるときの音のようす。 ○重いにもつをどしんとおいた。 ○トラックがバックして、コンクリートのへいにどしんとぶつかった。 ○どしんという音をたててふねが岸(きし)についた。 ○けんちくの現場(げんば)でどしん、どしん音を立てている。 **とすれば** (接続詞) /前の文を受けて、「そうならば」「そうだとすれば」という意味を表わす。「とすると」「としたら」の形も使う。/ ○山田さんはきのう頭がいたいと言っていたから、きょうは来ないかもしれない。とすれば、代わりにだれかに来てもらわなければならない。 ○いくらさがしてもてきとうな家がみつからない。とすれば、しばらくアパートでがまんをしなければならない。 ○あしたもまた雨がふるそうだ。とすると、1週間ふりつづくことになる。 ○「夏休みから半年ほどアメリカへ行って来ます。」「としたら、お帰りになるのは来年ですね。」 **どそく** 〔土足〕(名詞) ふつうは、くつやげたをぬぐところで、ぬがないでいる状態。 <709> ○このたてものは土足ではいってはいけません。入り口でスリッパにはきかえてください。 ○ゆかの上を土足で歩いたあとを見つけた。 ○ここは土足のまま上がってはいけない。 ○「土足おことわり。」/はりがみなどに書くとき。/ **とだな** 〔戸棚〕(名詞) 三方をかこい、一方にだけガラスやいたなどの戸をつけ、中にたなを作って物を入れておくもの。 ○へやに戸だなをおいてある。 ○ほこりがつくといけないから、戸だなにしまっておきましょう。 ○コップは戸だなのいちばん上にならべております。 **とたんに** (連語) 1 ちょうどそのとき。 ○仕事が一つおわったとたんにまた一つ次の仕事がきたので、休むひまがありません。 ○わたしが出かけようとして、ドアにかぎをかけたとたんに電話がかかってきました。 2 急にそのときから。 ○学校を卒業して会社にはいると、とたんに勉強しなくなる人が多いそうです。 ○のむととたんに頭がよくなるくすりはないものでしょうか。 **とち** 〔土地〕(名詞) 1 利用できるひろさのある土の表面。→つち[土]。 ○土地を買ってそこに家をたてた。 ○うちのうらに、あいた土地があるのでそこにやさいを作っている。 ○家は自分のものだが、土地はかりているのだ。 ○工場をたてる土地をさがしている。 ○このあたりの土地のねだんはどんどんあがる。 ○この地方にはあれた土地が多い。 2 農業(のうぎょう)に利用する土。 ○この土地はこえている(=土の質がよい。)から、米ややさいがよくとれる。 ○土地がやせているから、何を作ってもよくできない。 3 ある一部の場所、地方。 ○ここはなかなかにぎやかな土地だ。 ○れきしのある土地では古い神社やおてらが多い。 ○しゅうかんは土地によってかなりちがう。 ○わたしの土地ではこのさかなに別の名まえがある。 ○あなたはこの土地に明るい(=よく知っている。)そうだから、いい旅館(りょかん)をしょうかいしてください。 ○土地の人(=その地方に古くから住んでいる人。)ならだれでもその話を知っている。 **とちゅう** 〔途中〕(名詞) 1 出かけてから着くまでの間。 ○旅行の途中はずっと雨だった。 ○途中ずっと話しながら来ました。 ○東京から大阪(おおさか)までの途中にえきがいくつあるかしら。 2 ある所へ着くまでの間の一つの場所。 ○学校へ行く途中にゆうびん局がある。 ○学校から帰る途中で友だちに会った。 ○途中までいっしょに行きましょう。 ○わすれものをして途中までもどった。 ○途中下車(=ある場所まできっぷを買ってそこへ行く途中でおりること。)をして見物しましょうか。 <710> 3 あることを初めておわらないうち。 ○ゆうはんの途中で電話があった。 ○映画を見ていたが、途中で頭がいたくなったので、外に出た。 ○試合の途中から雨がふりだした。 **どちら** (代名詞) →あちら。こちら。そちら。 1 どの方(ほう)。→どっち。 ○「えきはどちらですか。」「えきはあちらです。」 ○「東はどちらになりますか。」「西がそちらですから、東はこちらになります。」 2 /二つの物の中から一つをえらぶときにたずねることば。/→どっち。 ○「りんごとみかんとどちらがすきですか。」「わたしは(りんごより)みかんのほうがすきです。」「わたしはどちらも(=二つとも)すきです。」 ○「コーヒーと紅茶(こうちゃ)と、どちらがよろしいですか。」「どちらでもかまいません。(=コーヒーでもいいし、紅茶でもいいです。)/「どれ」とよくにているが、「どれ」は三つ以上の中から一つをえらぶときに使う。/ 3 /「どこ」「だれ」「どれ」のていねいなことば。/ ○おたくは、どちらですか。 ○あなたはどちらの国からいらっしゃいましたか。 ○しつれいですが、どちらさまですか。/→どなた。/ ○くつしたには、きぬ・毛(け)・もめん・ナイロンなど、いろいろありますが、そのうちどちらのがよろしいでしょうか。 **どっち** (代名詞) 1 どのほう。/「どちら」ほどていねいではない。/ ○「えきはどっちですか。」「えきはあっちです。」 2 /二つの中から一つをえらぶときにたずねることば。/ ○りんごとみかんとどっちがすきですか。 ○こっち。そっち。あっち。どっち。 **どちらも** (連語) 両方とも。 ○「にくとさかなとどちらがおすきですか。」「どちらもすきです。」 ○けんかをするものはどちらも悪い。 **とっくに** (副詞) ずっと前に。ずっと前から。 ○その話ならみんなとっくに知ってますよ。 ○きのうのパンですか。あれはとっくに食べてしまいました。 **とつぜん** [突然] (副詞、〜な・に) なんのしらせもなく急におこるようす。 ○友だちが突然たずねて来た。 ○あまり突然な質問なので、すぐに答えられなかった。 /「突然の」とも言う。/ ○突然のことで、どうしていいかわからなかった。 ○突然にわらい出したので、みんなびっくりした。 ○彼の死(し)は全く突然だった。 **どっちみち** (副詞) →けっきょく〔結局〕。 しかたないが、結局はどちらにしても。 ○本を買っても時間がなくて、どっちみち読めないから買わないほうがいい。 <711> ○このけがでは、手術(しゅじゅつ)をしてもどっちみち助からない。 ○車で行っても、電車で行っても、どっちみちもう間に合わないだろう。 ○どっちみち行かなければならないのなら早くでかけよう。 **とって** (連語) /「~にとって」の形で、特にその場合だけを考えて言うときに使う。/ ~の問題としては。〜に関しては。 ○それはわたしにとってきょうみのある問題です。 ○旅行は現代人にとっては、もうめずらしいことではなくなりました。 ○子どもの教育にとっていちばんたいせつなことは何だろう。 **どっと** (副詞) 急にたくさんのものが出るようす。 ○日よう日には海べに客がどっと出た。 ○先生がおかしなことを言ったので、学生たちはどっとわらった。 ○仕事がおわったら、どっとつかれが出た。 **とて** (助詞) /*体言について、それだけが例外でなく、ほかの同じ種類の物事と同じであるという意味を表わす。話しことばではあまり使わない。/→だって。 ○そのことについては、わたしとて考えないわけではなかった。 ○悪いことをすれば、どんなえらい人だとて罰(ばつ)を受けなければならない。 ○このようなむずかしい問題は先生とてできないだろう。 **とて** (助詞) 1 /二つの文を結ぶ。その場合に、前の文があとの文の正しい理由になっていなかったり、前の文から考えて、ふつうならそうなるだろうと思われることが、そうならないような文があとにつづく。打ち消しのことばや反語で、あとにくることが多い。話しことばではあまり使わない。/→といって。としても。 ① /いつも助動詞「た」のあとについて「~たとて」の形で使う。→たって。 ○理論(りろん)的には説明できたとてじっさいにそれをやってみせなければ、ほんとうに正しいかどうかわからない。 ○今からどんなに急いだとて、列車の発車時間にはもう間に合わない。 ○いくらたくさん本を読んだとて、それだけで人生の役に立つだろうか。 ② /「~からとて」の形で使う。話しことばでは、多く「~からって」の形で使う。/ ○1年ぐらい外国で生活したからとて、その国のことがわかるものではない。 ○さむいからとて、家の中にばかりいるのはからだによくない。 ○いくら子どもがほしがるからって、なんでも買ってやるのは教育的じゃない。 2 /「こと」について「こととて」の形で「~だから」の意味を表わす。/ ○休日のこととて、どこのデパートもこんでいた。 ○知らぬこととて、失礼(しつれい)いたしました。 **とても** (副詞) 1 どんなにしても。どうしても。/下に打ち消しの文がつくのがふつうである。/ ○日本語では日本人にはとてもかないません。 <712> ○とてもそんなことはできないよ。 ○とても30さいとは見えない。 2 ひじょうに。たいへん。→たいへん[大変]。ひじょうに〔非常に〕。 ○とてもきれいな所です。 ○とてもおいしいね。 ○きょうはとてもつかれた。 **とど・く** 〔届く〕(動詞) 1 物がある場所へつく。 ○天じょうがひくいので立って歩くと頭が天じょうに届きます。 ○あぶないものは子どもの手に届く所にはおけません。 ○力いっぱいなげたが、ボールは届かなかった。 ○ぼうを川の中に入れてみましたが、ふかくて底(そこ)まで届きませんでした。 ○目の届くかぎり(=目の見えるところ全部。)海ばかりだ。 2 さし出したものが向こうにつく。 ○ゆうびんでおくったにもつは届いたでしょうか。いいえ、まだ届かないようです。 ○あなたの親切は向こうに届かなかった(=向こうに理解されなかった。)ようだ。 3 ひろく行きわたる。 ○子どもは親の目の届く所においたほうがよい。 ○だれが何をしているか、どこにいてもちゃんと先生の目は届いていた。(=注意してみんなをよく見ていた。) ○そこまでは注意が届きませんでした。 ○行き届く。 4 のぞんでいたとおりになる。 ○わたしのいのりが届いて子どもの病気がなおった。 ○長い間のねがいが届いて母といっしょに住むことになった。 **とど・ける** 〔届ける〕(動詞) 1 向こうにつくようにする。 ○このにもつをうちへ届けてください。 ○やさいをおたくへ届けさせました。 ○届け先。 2 いろいろのねがいや理由を申し出る。/役所(やくしょ)や会社・学校などに対して申し出る場合に使う。/ ○赤んぼうが生まれたら、役所へ届けなければならない。 ○お金をひろったから、けいさつへ届けて来ます。 ○あやしい人を見たら、けいさつへ届けてください。 ○住所が変わったら、学校に届け出なければならない。 ○会社を休んだときは、その理由を書いて届けないと、給料(きゅうりょう)を引かれる。 ○届けずみ。 ○届け。届け出。届け書。 **どなた** (代名詞) /「だれ」のていねいなことば。/だれ[誰]。どちら。 ○これはどなたの本ですか。 ○しつれいですが、あなたはどなたさまですか。 ○どなたとどなたがいらっしゃいますか。 ○電話はどなたからですか。 ○どなたか、お名まえをうかがってください。 <713> ○どなたでもけっこうですから、ちょっと手つだってくださいませんか。 **となり** 〔隣〕(名詞) すぐ次の両よこのもの。 ○お隣(の家)にかぎをあずけました。 ○隣の国とは親しくしたいものだ。 ○隣のおくさんといっしょに買い物に行きました。 ○隣とはあまりつきあいがない。 ○二けんおいて隣は外国人の家です。 ○田村さんはそのころわたしのうちのすぐ隣に住んでいたんです。 ○父の隣にこしかけているのが兄です。 ○右隣のへやはいつもにぎやかだ。 ○隣同志(どうし)。隣近所。隣村。隣ざしき。 **となりあわせ** 〔隣(り)合(わ)せ〕(名詞) たがいに隣であること。 ○学校ではせきがとなり合わせでした。 ○前にあの家族(かぞく)とはとなり合わせに住んでいました。 ○となり合う。となり合い。 **どな・る** (動詞) →さけぶ[叫ぶ]。 大きな声を出して言う。 ○まわりがうるさいから、両方でどならなければ話が聞こえない。 ○このうちは何度どなっても返事がないから、たぶんるすなのでしょう。 ○みみのとおい人に話すときには、みみのそばでどならなければならない。 ○信号が赤のとき(=「とまれ」の信号のとき)みちをわたろうとしたら、じゅんさにどなられた。 ○となりのラジオがうるさいから、「しずかにしろ!」とどなってやった。 **とにかく** (副詞) 「問題はいろいろあるが、何よりもだいじなことは次のことである。」という意味を表わす。このことばのあとにのべることがらを強めるときに使う。「とにかくに」とも言う。→ともかく。 ○間に合うかどうかわからないが、とにかく行ってみよう。 ○今はそこに住んでいないかもしれませんが、とにかく手紙を出してみましょう。 ○旅行したいと思うが、お金の問題はとにかく、何よりもひまがない。 ○そんなことをすると、ほかの人はとにかく、あなたがあとでこまることになるのですよ。 **との** (助詞) 1 /「という」の意味で、あとにくることばの内容を「どんな〜」と説明する場合に使う。/ ○あしたは用事があるから、学校を休むとの話でした。 ○中村さんは数学の勉強をしたいとのことでした。 ○特別なわけがなければ、予定(よてい)は変えてはいけないとの強い意見があった。 2 /「関係」「会見」のような相手を必要とする名詞の前について、その相手を表わす。/→と。 ○友だちとのやくそくをすっかりわすれていました。 ○彼女の両親は、わたしとのけっこんに反対だそうです。 ○わたしは山田さんとの交際(こうさい)を10年もつづけている。 <714> ○相手がわとの話し合いがつくまでは交渉(こうしょう)をやめないつもりだ。 **どの** (連体詞) 1 /たくさんの中から、一つをえらぶときに使う。いつも名詞の前にくる。/ ○「ここに赤・白・青、大小(だいしょう)いろいろな花がありますが、あなたはどの花(=どれ)がすきですか。」 ○このしゃしんの中で、どのかたがあなたの先生ですか。 ○その店は新宿(しんじゅく)のどのへんですか。 ○あなたはどのような(=どんな)家に住みたいですか。 ○この。その。あの。どの。 2 /「どの〜も」の形で、「一つ一つがみんな。どれも。」の意味を表わす。/ ○どの学生も黒いくつをはいています。 ○どの家にもラジオがある。 ○どのへやもあいていません。 **どのくらい** (副詞) /大きさや長さや時間などのだいたいをたずねるときに使う。/「どれぐらい」とも言う。/→いくら。 ○「ここからえきまでどのぐらいありますか。」「500メートルぐらいあります。」 ○「あなたの家から学校までどのぐらいかかりますか。」「1時間ぐらいかかります。」 ○「あの人はどのぐらい日本語を話すことができますか。」「日本人と同じくらいじょうずに話すことができます。」 ○このくらい。そのくらい。あのくらい。どのくらい。 **とは** (助詞) /「~というのは」の意味で、それについて説明する場合などに使う。話しことばではあまり使わない。/ ○ことばの意味とはいったい何であろうか。 ○人間とは、ことばをもった動物であるということができる。 ○六三制(せい)とは、小学校6年、中学校3年の義務教育(ぎむきょういく)の制度のことである。 ○あなたのおっしゃる「あれ」とは、いったい何ですか。 ○東京とはこんなきたない町だと思わなかった。 ☆「田中さんとはまだ話したことがありません。」「きょう雨がふるとは思わなかった。」などの「とは」は「と」を強めるために「は」がついたもので、ここの「とは」とはちがう。 **とば・す** 〔飛ばす〕(動詞) 1 空を行かせる。 ○子どもが紙のひこうきを飛ばしてあそんでいる。 2 ちらす。 ○風でごみが飛ばされる。 ○向こうから車がどろを飛ばしながら来る。 3 急いで行かせる。 ○ここからえきまで車を飛ばすと10分で行けます。 ○事件(じけん)がおこると、新聞社はすぐに記者を飛ばします。 ○吹き飛ばす。はね飛ばす。つき飛ばす。 **とびあが・る** 〔飛び上がる〕(動詞) 高い所へとんで上がる。 <715> ○ねこがまどへとび上がった。 ○いそがしいときには、かいだんを2だんずつとび上がる。 ○試験に合格(ごうかく)したと聞いて、とび上がってよろこんだ。 ○彼女は足もとに虫(むし)がいるのを見て、とび上がった。 ○きのうの注射(ちゅうしゃ)はとび上がるほどいたかった。 **とびある・く** [飛び歩く] (動詞) 1 いそがしくあちらこちらへ行く。 ○寄付(きふ)を集めるために、一日じゅう町を飛び歩く。 ○日本じゅう飛び歩いて農業(のうぎょう)の調査(ちょうさ)をしている。 2 はしる。 ○子どもがろうかを飛び歩く音で目がさめた。 **とびお・りる** 〔飛び降りる・跳び下りる〕(動詞) →とびのる。 1 高い所から下へ飛んでおりる。→とびあがる〔飛び上がる〕。 ○山田さんは火事のとき、2階(かい)から飛び降りて足をおった。 ○急いでかいだんを2だんずつ飛び降りた。 2 のりものから飛んで降りる。→とびのる〔飛び乗る〕。 ○電車がとまらないうちに飛び降りるのはあぶないことです。 **とびかか・る** [飛び掛かる] (動詞) 急におそう。 ○じゅんさがどろぼうに飛びかかってつかまえた。 ○ねこが飛びかかろうと、ねらっている。 **とびこ・す** [飛び越す] (動詞) 1 物の上を飛んで向こうがわへ行く。 ○小さな川を飛び越して、近道(ちかみち)をした。 ○こんな高いへいを飛び越すことはできません。 ○いすを飛び越そうとしてころんだ。 2 じゅんじょのとおりでなく、間を飛んで進む。 ○きょうは春を飛び越して夏が来たようなあつさです。 ○去年のせいせきは5番でしたが、ことしは3人飛び越して1番になりました。 **とびこ・む** 〔飛び込む〕(動詞) →とびでる〔飛び出る〕。とびだす〔飛び出す〕。 飛んで中へはいる。いきおいよく、急に中へはいる。 ○子どもが川に落ちたので、見ていた人が飛び込んで助けた。 ○みちを歩いていて、雨がふりだしたのですきっさ店に飛び込んだ。 ○まどからとりが飛び込んで来た。 ○トラックがかどの店に飛び込んだ。 <716> ○彼女は19で映画の世界に飛び込んだ。 **とびだ・す** 〔飛び出す〕(動詞) 中からいきおいよく出る。 ○このきかいはお金を入れると、おかしが飛び出す。 ○車をうんてんしているとき、子どもがみちに飛び出すとびっくりする。 ○やくそくの時間におくれそうになって、ごはんも食べずにうちを飛び出した。 **とびた・つ** 〔飛び立つ〕(動詞) 空に向かっていきおいよく出かける。→しゅっぱつ〔出発〕。 ○車の音におどろいて、木にとまっていたとりはみな飛び立った。 ○東京を5時に飛び立つと6時にこちらに着きます。 ○ひこうきはヨーロッパへ向かって飛び立った。 ○とつぜん国から父が来るというので、飛び立つ思いでむかえに行った。 **とびち・る** 〔飛び散る〕(動詞) こまかいものが一度にいきおいよく四方にひろがる。 ○インクびんを落としたら、びんがわれて、インクがコンクリートの上に飛び散った。 ○みちにガラスが飛び散っている。交通事故(こうつうじこ)があったのだろう。 ○くすりのこながつくえの上に飛び散った。 **とびつ・く** [飛び付く] (動詞) 1 いきおいよくだきつく。 ○家へ帰ると、子どもたちが飛び付いてくる。 ○戸をあけると犬に飛び付かれた。 2 心を強くひかれて、すぐに何かをする。 ○女は着物の話に飛び付くものだ。 ○そんなに安ければ、だれだって飛びついて買いますよ。 ○だれでも飛びつきたくなるようなうまい話には気をつけたほうがいい。 **とびの・る** 〔飛び乗る〕(動詞) →とびおりる〔飛び降りる〕。 1 とびあがるようにして、のりものにのる。 ○動き出した電車に飛び乗るのはきけんですから、してはいけません。 ○はしっている電車に飛び乗ろうとして、しゃしょうにしかられた。 2 急いでのりものに乗る。/「飛」は使わない。/ ○―けんのうちがおわると、医者(いしゃ)はまたせてあった車にとび乗って次のうちへ向かった。 ○わたしは朝、おきるとすぐにじてんしゃにとび乗ってぎゅうにゅうとパンを買いに行く。 **とびら** 〔扉〕(名詞) 前後にあけたりしめたりする戸。開き戸。 ○風でとびらがあいたりしまったりしている。 <717> ○入り口のとびらをおして中にはいった。 ○毎ばん10時になると門のとびらをしめてかぎをかける。 ○とびらがひらく。 **と・ぶ** [飛ぶ・跳ぶ] (動詞) 1 空をはやく行く。 ○とりがやねの上を飛んでいる。 ○ひこうきが東のほうへ飛んで行った。 ○風が強いので、まどをあけると紙が飛ぶ。 ○ボールはとおくまで飛んで行った。 ○彼は3,000時間飛んだ記録(きろく)をもっている。 2 急いで行く。 ○おそくなったので飛んで来た。 ○知らせを聞いて病院(びょういん)へ飛んで行った。 3 間をぬいて先へうつる。 ○この本はページが飛んでいますから取りかえてください。 ○ここで2ページ飛んで次の章へ進みます。 ○このあたりは番地が飛んでいるからわかりにくい。 4 たちまち遠い所へうつる。 ○このうわさは町じゅうに飛んだ。 ○彼の話はどこへ飛ぶかわからないよ。 ○わたしの思い出は国の母のところへ飛んだ。 ○犯人(はんにん)は北海道(ほっかいどう)へ飛んだらしい。 5 両足をいきおいよく土からはなす。→はねる〔跳ねる〕。 ○どのくらい高くとべるか、できるだけ高くとんでごらんなさい。 ○子どもはいすからとぶのがすきだ。 ○石から石へとんで歩いた。 ○とび石。 ○小さな川ならとんでこえることもできる。 ○ねこがへいからやねへとんでにげた。 ○子どもが家の中でとんだりはねたりするので、さわがしい。 6 はねている。また、そのようにいきおいよくちる。 ○石とかねがぶつかると火花がとぶ。 ○ころんだときにめがねがとんだ。 ○風でかんばんがとぶこともある。 **とび・でる** 〔飛び出る〕(動詞) →とびだす〔飛び出す〕。 1 いきおいよく出る。 ○うちへ帰ると、犬が飛び出てむかえに来る。 ○お金を入れると、きっぷが飛び出る。 2 前のほうにつき出ている。 ○この先に、一けんだけ道路(どうろ)に飛び出た家が見えるでしょう。あそこです。 ○ねだんを聞いたら、目が飛び出るほど高かった。 3 家を出たり、会社をやめたりする。 ○けんかをして家を飛び出てきたところだ。 ○会社を飛び出てしまってこれからどうするつもりだろう。 /「飛び出す」も同じような意味で使う。/ **とびはな・れる** 〔飛び離れる〕(動詞) 1 急にからだをはなすようにする。 ○犬に近づくと急にほえたので、おどろいて飛び離れた。 <718> 2 遠くはなれる。 ○この二つの品物は同じように見えるが、こちらは飛び離れて高い。 **どぶん** (副詞) 水の中に重いものが落ちこむ音、ようす。 ○どぶんと音がしたのでびっくりして見ると、子どもが大きな石を川になげてんだのだった。 ○頭からどぶんととびこんで、およぐ。 **とま・る** 〔止まる・留まる〕(動詞) →とめる「止める・留める〕。 1 していたことがつづかなくなる。 ① 動いていたものが動かなくなる。 ○とけいが止まってしまった。 ② 進んでいたものが進まなくなる。 ○この列車(れっしゃ)は次のえきで止まりますか。 ○車がこむので、たびたび止まって、進まない。 ③ 通じていたものが、通じなくなる。 ○水道の工事のため午後10時から午前6時まで水が止まります。 ① つづいていたことがやむ。 ○おなかのいたみが止まらないので、いしゃをよびました。 ○おかしくてわらいが止まらない。 ⑤ そこまででおわって先へいかない。 ○みちはそこで止まっていた。 ○このみちは行き止まりだ。 2 とりやむしが、何かにつかまって休む。 ○とりがやねにとまっている。ちょうが花にとまっている。 ○あの人はお高く止まっている。(=ほかの人より、えらいという顔をする。) ○止まり木。 3 動かないようにしっかりつけてある。 ○このいたはよくとまっているが、こちらのいたは落ちそうだ。 4 注意をひいてのこる。 ○白いハンカチが目にとまった。 ○あの人の声が耳にとまっていて、はなれない。 **と・める** 〔止める・留める〕(動詞) →とまる〔止まる・留まる〕。 1 していることをやめさせる。 ○そのかどで(車を)止めてください。 ○足を止めて(=立ちどまって)しばらくその絵をながめていました。 ○ちょっといきを止めてごらんなさい。 ○これはいたみを止めるくすりです。 ○ラジオを止めてください。 ○おかあさんが子どもたちのいたずらを止めました。 ○たばこをのむのを、いしゃに止められた。 ○土地の人たちが止めるのも聞かず、ゆきのふる山にのぼって行った。 2 動いたりはなれたりしないようにする。 ○いたにくぎをうって留めてあります。 ○風が強いからせんたくものをよく留めておきましょう。 3 帰さないようにする。 ○帰ると言ったが、まだいいでしょうと言って留めました。 ○さくばんはけいさつに留められてしまった。 ○にもつはえきに留めてあります。 ○長話(ながばなし)をして、おいそがしいところをお引き留めしてしまいました。 <719> 4 注意してあとまでおぼえておく。 ○そのことばを心に留めておきました。 ○どうぞ気に留めないでください。 **とま・る** 〔泊まる〕(動詞) →とめる〔泊める〕。 1 自分のうちでない所でねて夜をすごす。 ○京都(きょうと)の旅館(りょかん)にふたばん泊まった。 ○ゆうべはおそくなって友だちの家に泊まってしまった。 ○旅館(りょかん)はどこもいっぱいで泊まるところがない。 ○今夜は学校の泊まり(=つとめているところに夜泊まること。)だ。 ○むかしの友だちと同じやどに泊まり合わせた。(=そのつもりではなくいっしょに泊まることになった。) ○どうぞ、泊まりがけで(=夜、泊まるつもりで)あそびに来てください。 ○うちは泊まり客が多くていそがしい。 ○泊まり賃(ちん)。 2 船がみなとについて、しばらく出ないでいること。 ○みなとに泊まっている船を見に行きました。 **とまりこ・む** [泊まり込む] (動詞) 1 ひるま行ったところに、夜そのままいて泊まる。 ○さくばんは夜おそくまで話して、とうとう友だちの家に泊まり込んでしまった。 ○見まいに行ったらだれもいないので、泊まり込んで世話をしてきた。 2 しばらくそこに住んでいること。 ○ふゆの間じゅうそこに泊まり込んでさかなをとるのです。 ○工場がいそがしくて泊まり込んで仕事をしている。 ○泊まり込みの女中さんがほしいのです。 **と・める** 〔泊める〕(動詞) やどをかす。家で夜をすごさせる。ふつうの家の場合にも、旅館(りょかん)などの場合にも言う。 ○ひとばん泊めてください。 ○火事で家をやかれた人々を泊めるために学校が使われた。 ○あの旅館(りょかん)なら2,000円くらいで泊めるだろう。 ○今度できたホテルは千人の客が泊められるそうだ。 **と・む** 〔富む〕(動詞) 1 金持ちである。財産(ざいさん)をたくさん持っている。 ○富む人とまずしい(=びんぼうな)人。 ○あの人は富んだ家に生まれて、なに不自由なく育った。 ○富んだ国。 2 初めから多くある。ゆたかである。/「~に富む」の形で使う。/ ○鉄(てつ)・石炭(せきたん)などの資源(しげん=産業に必要なざいりょう)に富んだ国。 ○経験(けいけん)に富む人の意見を聞いてみる。 ○汽車のまどからは、山あり海ありの変化に富んだけしきが見える。 ○春秋(しゅんじゅう)に富む。(=まだ年がわかくて、しょうらい性がある。) <720> (関連語)① 富(とみ)。 **とも** 〔友〕(名詞) 1 いっしょに仕事をしたりあそんだりして、親しくしている人。友だち。/ふつうの口語では言わない。/ ○妻(つま)にも親しい友にも死なれてしまって、ひとりさびしくくらしている。 ○まずしい人々の友になろうと決心した。 ○友をえらべ。 ○その人を知るには友を見よ。 2 つねにこのんで、親しくしているもの。/口語でも使う。/ ○書物を友としてくらしている。 ○自然を友とする生活だ。 **ともだち** [友達] (名詞) 「友」と同じ。/このことばはふつうに使われる。/ ○学校の友だちをうちにまねきました。 ○友だちといっしょに出かけた。 ○旅行で友だちになった。 ○もう日本人の友だちができましたか。 ○なんでも話し合うことができるような友だちがひとりもいない。 ○あそび友だち。のみ友だち。おさな友だち。 **とも** [供] (名詞) 目上(めうえ)の人にしたがってついていく人。/「お供」というように「お」をつけて使う場合が多い。/ ○先生のお供でしぱいを見に行った。 ○女中をお供につれて行くことにしました。 ○供はいらない。ひとりで行く。 ○お供いたしましょう。/「いっしょに行く」ことのていねいな言い方として使うことが多い。 ○私もお供にくわえてください。 **とも** 〔助詞] /動詞・(「たい」「ない」「らしい」以外の)助動詞の③、形容詞や助動詞「たい」「ない」「らしい」の②につづく。/ 1 /かりにあることを言い、そのことがらから考えてみて、ふつうならそうなるだろうと思われないようなことがらをあとにつづける場合に使う。「ても」の文語的な言い方。/ ○いかにこまるとも、がまんすべきだ。 ○どんなことがあろうとも、ここからにげてはいけない。 ○いくら君が見たくとも、見せるわけにはいかない。 ○経験(けいけん)がなくとも、少しもかまわない。 ○人の失敗(しっぱい)を見てわらわなくともよかろう。 2 /「いちばん大きい(小さい)ときでも~ぐらいだ」というような、だいたいの量(りょう)や程度を表わす場合に使う。量を表わす副詞につづく場合もある。/ ○おそくとも4月中にはできるだろうと思います。 ○少なくとも1年10回は映画を見ています。 ○文学に多少とも(=少しでも)関心のある人なら、この小説の名を知らないはずはない。 **とも** (助詞) /話しことばで文の終(お)わりにつけて、「もちろん〜だ」と言って、少しも疑問(ぎもん)や反対の気持ちがない場合に使う。 <721> **とも[共]** I (接頭語)動詞の②があとにつづいて使われ、「いっしょに〜する」または「どちらも〜すること」という意味を表わす。 ○けっこんしても、当分共かせぎをするつもりです。 ○ふたりは、からだがよわくて共だおれになるかもしれない。 II (助詞)1 全部。みんな。 ○おかげさまで、ふたりとも元気です。 ○大山さんは、大学で英語とフランス語を勉強しましたが、両方ともたいへんじょうずです。 2 それもふくめて。きっぷは税(ぜい)とも150円です。 ○ざっしは送料(そうりょう)とも 200円です。 **ども(接尾語)** / 「わたし・わたくし」などについてけんそんした気持ちを表わす。/ ○わたくしどもは、先生のおいでをおまちしていたのでございますが………………。 ○わたくしども(=わたしのところ、または、わたしの店。)では、どこの店よりも安いおねだんでお売りしております。 **ともかく(副詞)** [とも―ともす] / 「とにかく」「とにかくも」「ともあれ」などとも言う。/→とにかく。 1 あることを今は別のことと考えて。第二のこととして。/「〜はともかく」の形で使うことが多い。/ ○ほかの人はともかく君にだけはぼくの気持ちをわかってもらいたい。 ○それがいいことか悪いことかはともかくあの人はみんなのためにいっしょうけんめいやったのです。 ○他人のことはともかく、まず自分がどうするかを考えなければなりません。 ○小さな子どもならともかく、中学生にもなってそんなことがわからないとはこまったことだ。 2 いろいろの問題はあるがひとまず。どちらにしても。→いちおう〔一応〕。 ○できるかできないかともかく一度やってみよう。 ○なんの用事かわからないが、来いというのだからともかく行ってみよう。 ○こんなにひどい雨だから旅行は中止(ちゅうし)になるかもしれないが、ともかく用意だけはしておこう。 ○今いそがしいから出席 (しゅっせき)できないだろうと思いますが、ともかく彼にも時間と場所は知らせました。 **ともすると(連語)** →ともすれば **ともすれば(連語)** /「ともすると」の形も使う。/ 1 / 「そういう場合がよくある。」という意味を表わす。/ ○友だちも親しくなると、ともすればおたがいにわがままになります。 ○たばこの火からともすれば大火事になってしまいます。 <722> ○仕事がうまくいかないと、ともすると他人のせいにするものだ。 2 /「(あまり考えられないことだが)たまには」という意味を表わす。/ ○さろだって、ともすれば木から落ちるさ。 ○やさしい問題でも、ともするとまちがえてしまうものだ。 **ともだち** →とも (720ページ) **ともなく(連語)** /動詞③について「特に〜しようとするつもりではなく」という意味を表わす。/ ○きょうの日よう日は何するともなく一日じゅうぼんやりすごしてしまいました。 ○どこへ行くともなく家を出ました。 ○子どもたちはだれ言うともなくわたしのことをおねえさんとよぶようになった。 ○見るともなく見ると、庭にだれかが立っているのです。 **ともに〔共に〕(副詞)** いっしょに、同時に、両方ともなどの意味。/「~と共に」の形で使うことが多い。/→いっしょに。どうじに〔同時に〕。 ○共に学び(=勉強し)共にあそぶ。 ○父と共にその人をたずねた。/→いっしょ〔一緒〕。/ ○卒業して社会へ出るのは、うれしいと共に心配でもある。 ○たいようと共におきる。(=日が出ると同時におきる。) ○年をとると共にからだがよわってきた。 ○親子共に無事だった。 ○兄もおとうとも共にりっぱになった。 ○長い間、苦しみを共にしてきた友だちだ。 ○食事を共にして話し合った。 **どやどや(副詞)** /「どやどやと」の形でも使う。/おおぜいの人がいっしょに出はいりするさわがしいようす。 ○授業の始まるベルがなると、学生たちがどやどやと教室(きょうしつ)にはいってきた。 ○会がおわったらしく、みんなどやどやとかいだんをおりてきた。 ○知らない人たちが、とつぜんどやどやとへやにはいってきたのでびっくりした。 **ドライブ(名詞、~する)** 自動車などを走らせて楽しむこと。 ○今度の休みに箱根(はこね)までドライブに行くのですが、あなたもいっしょにいかがですか。 ○みちもいいし、けしきもいいから、ドライブするにはもってこいだ。(=ちょうど適当(てきとう)だ。) ○ドライブウエー。ドライブ旅行。 **とら・える [捕える〕 (動詞)** ①えーない ②えーます ③④える(一とき) ⑤えれ】一ば ⑥ えろ(えよ) ①ぇーよう ②⑨えして(た)⑩えるーだろう 1 にげる動物や人をつかまえる。→つかまえる。はなす〔放す〕。 ○じゅんさがどろぼうをとらえた。 ○犯人(はんにん)のひとりはとらえたが、もうひとりはにげてまだとらえられない。 ○家の中にはいってきたすずめをとらえて、かっている。 ○夏になると子どもたちは、せみやとんぼをとらえてあそぶ。 ○あみでさかなをとらえたが、また川の中にはなしてやった。 <723> 2 しっかりつかむ。 ○川に落ちてながされていく子どものようふくのはしをとらえて助けた。 ○そでをとらえてはなしてくれない。 ○よい機会(きかい) をとらえて外国にわたった。 3 自分の知識(ちしき)としてつかむ。また目に見えるはんいに入れる。 ○よく読んで文章の意味を正しくとらえなさい。 ○事件(じけん)の真相(しんそう = ほんとうのこと。)をとらえて、新聞に発表する。 ○船からの通信をとらえる。 **とり〔鳥](名詞)** 1 とり。 ○鳥が三ばとんでいる。 ○木に鳥がとまっている。 ○毎朝鳥のなく声で目がさめる。 ○あの人は鳥をたくさんかっている。 ○彼は鳥をうちに出かけた。 ○のき下に鳥が巣(す)を作った。 ○鳥のはねでふとんを作る。 ○あの人はとぶ鳥を落とすいきおいだ。(=ひじょうにいきおいがさかんだ。) 2 特に、にわとりをさす。または、にわとりのにく。 ○とりをかって、たまごを売ってくらしています。 ○とり小屋(ごや)のそうじをしなさい。 ○鳥のにくをやいて食べます。 ○やきとり。 ○鳥料理では、あの店はなかなかおいしいですよ。 ○にくの中では、鳥がいちばんすきです。 **とりあげる** →とる (728ページ) **とりあつかい** →とりあつかう(723ページ) **とりあつか・う [取り扱う〕 (動詞)** 【①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤ぇーば)⑥え⑦おーう⑧⑨って(た) ⑩うーだろう (可能)とりあつかえる 1 物や人を動かしたり使ったりする。 ○きけんなものですから、らんぼうに取り扱ってはこまります。じゅうぶん気をつけて取り扱ってください。 ○お金を取り扱う仕事だから、しょうじきな人をやといたい。 ○このきかいは、子どもでも取り扱うことができろよ。 ○この病人はすぐおこったり、ないたりするから、取り扱いにくい。 ○お客が子どもでも、ていねいに取り扱わなければいけない。 ○あなたをおとなしく取り扱ったのがまちがいだった。 ○取り扱い方。取り扱い注意。 2 物事を調べたり、かたづけたりする。 ○電報(でんぼう)はゆうびん局でも取り扱います。 ○ここでは外国関係のじむを取り扱っています。 ○この新聞は、その問題をほかの新聞とはちがった見方で取り扱っている。 ○取り扱い時間。取り扱い所。取り扱い人。電ぼう取り扱いえき。 **とりあつかい〔取扱い・取(り)扱(い)] (名詞)** /「取り扱う」の名詞形。/ ○このきかいは取り扱いがかんたんにできている。 ○生徒はどんな子でも同じような取り扱いをしなければいけない。 ○あの旅館(りょかん)ではひどい取り扱いを受けた。 ○あの店の客の取り扱いはいきとどいている。 ○この問題は取り扱いをまちがうと、たいへんなことになるよ。 <724> **とりあわせ 〔取(り) 合(わ)せ〕(名詞)** 1 たがいに適当(てきとう)なものを組み合わせること。また、組み合わせたもの。 ○この着物とおびの色の取り合わせが美しいですね。 ○にくを食べるときはやさいの取り合わせをわすれてはいけない。 ○このしばいでは、あのふたりの俳優(はいゆう)の取り合わせがおもしろい。 ○妙(みょう)な取り合わせ。 2 いくつかのものをよせ集めて、一まとまりのものにしたもの。 ○入学のお祝(いわ)いなら、ふでばこ・えんぴつ・ちょうめんなどの取り合わせをあげたらいいでしょう。 ○なつかしい国の食べ物の取り合わせを一はこ母がおくってくれた。 ○いろいろなくだもののかんづめの取り合わせを病気のお見まいにあげた。 **とりいれ** →とりいれる (724ページ) **とりい・れる 〔取り入れる〕 (動詞)** ①れーない ②れーます ③①れる(一とき) ⑤れれ)一ばれろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑧れ一て(た)}⑩れるーだろう 1 取って中へ入れる。→とりこむ〔取り込むこ。 ○雨がふってきたからせんたくものを取り入れてください。 ○かないのきぼうも取り入れた計画を立てなければならない。 ○日本は、明治時代に、さかんに外国のちしきを取り入れた。 2 円やはたけにできたものをかり取ること。 ○早くできる米は、もう九月末に取り入れます。 ○むぎを取り入れると、そのあとにすぐいねをうえるのです。 **とりいれ〔取(り)入れ〕 (名詞)** /「取り入れる」の名詞形。/田やはたけでできたものを取り入れること。 ○このごろは取り入れでいそがしいのでうちじゅうが田に出ている。 ○秋の取り入れがすんだらおまつりだ。 **とりかえ** →とりかえる (724ページ) **とりかえ・す [取り返す〕 (動詞)** 【①さーない しーます ③④す(一とき) ⑥せーば)⑥せ①そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能とりかえせる 取られたもの、あたえたもの、または、なくしたものを、もう一度自分のものにする。→とりもどす〔取り戻す]。 ○一度人にやったものを取り返すことはできない。 ○とちゅうで休んだ時間を取り返すために、自動車をとばした。 ○元気を取り返した。 ○わかいときになんでもやっておきなさい。年よりになってからわかさは取り返すことができません。 **とりか・える 〔取り替(換)える〕(動詞)** 【①えーない えーます ③④える(一とき) えれ一くーば えろくえよ) ⑦えーよう ⑧⑨ぇーて(た) }⑩えるーだろう 古いものを新しいものに、こちらのものをあちらのものに替える。→こうかんする〔交換する〕。 ○あなたのラジオと私のカメラを取り替えませんか。 ○私は姉と時々ようふくを取り替えて着ます。 ○きのう買ったこの本は、ページが飛んでいますから取り替えてください。 <725> ○シャツは、毎日取り替えなさい。 ○このカーテンはあきた。新しいのと取り替えよう。 ○電とうのたまが切れたから取り替えないといけない。 (関連語)① 取り替えっこ。 **とりかえ〔取り替え〕 (名詞)** とりかえること。また、とりかえたもの。→こうかん [交換]。 ○たたみは、古くなったら表だけの取り替えができます。 ○一度お買いになった品物のお取り替えはいたしません。 ○取り替えがきく。(=できる。) **とりかこ・む 〔取り囲む〕 (動詞)** 【① まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤めーば)めもーうんーで(だ) むーだろう((可能)とりかこめる まわりをすっかりかこむ。→とりまく〔取り巻く]。・ ○子どもたちは、旅行から帰った父を取り囲んだ。 ○テーブルを取り囲んでいろいろの話をした。 ○先生を取り囲んでみんなでゆっくり話をしよう。 ○日本は海に取り囲まれている。 **とりく・む〔取り組む〕 (動詞)** (① まーない ② みーます ・② みーます ③①む(一とき) ③めーば)⑥め⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) むーだろう(可能)とりくめる 1 ある相手と試合をする。/ 「~ととりくむ」の形で。もとはすもうのことば。トーナメントの場合に使う。/ ○今度のテニス大会では、私はだれと取り組むか、まだわからない。 ○強い相手と取り組むと、まけるかもしれない。 2 むずかしいことをいっしょうけんめいにする。/「~にとりくむ」「~ととりくむ」の形で。/ ○むずかしい問題に取り組む。 ○だれでも仕事にしんけんに取り組んでいるときは、美しく見えるものだ。 ○あの医者(いしゃ)は、長い間伝染(でんせん)病に取り組んできた。 ○ことしの夏休みは、きらいな数学に取り組んでみよう。 ○研究(けんきゅう)に取り組む。 (関連語)① 取組。とっくむ。 **とりけし** →とりけす (725ページ) **とりけ・す [取り消す〕 (動詞)** (①ホーない ② しーます ③④す(一とき) ⑧⑥能をつけせせーば)⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう⑦そう 一度発表したこと、決めたこと、やくそくしたことなどをやめる。 ○さっきの注文(ちゅうもん)を取り消します。 ○旅行をやめることにしたから、りょかんのよやく(=前にやくそくしてへやを用意しておいてもらうこと。)を取り消さなければならない。 ○一度申しこむと、あとで取り消すことはできませんよ。 ○先週新聞に発表されたことは、全くのまちがいだ。すぐ取り消させよう。 **とりけし〔取(り) 消し〕 (名詞)** /「取り消す」の名詞形。/ ○きのうのやくそくは取り消しだ。 ○注文(ちゅうもん) 取り消しの電話があった。 **とりしまり** →とりしまる (725ページ) **とりしま・る〔取り締まる〕 (動詞)** ①らーない りーます ③①ろ(一とき) ⑤れーば)⑥れ ろーう ⑧⑨って(た) ⑩ろ一だろう(可能)とりしまれる 1 自分の下の人たちの行ないや仕事がよく行なわれるようにかんとくしたり注意したりする。 <726> ○わたしの仕事は、工事がまちがいなくできるようにはたらく人を取り締まることです。 ○旅館(りょかん)の主人は、おおぜいの女中を取り締まるのにたいへんだろう。 2 法律や規則(きそく)が正しくまもられるようによく注意し指導(しどう)する。 ○きょうは特別に車や人がこむ日だから、おおぜいのじゅんさが交通を取り締まっている。 ○法律で禁止(きんし)された物が持ちこまれないように、取り締まらなければならない。 **とりしまり〔取(り)締(ま)り〕 (名詞)** /「取り締まる」の名詞形。取り締まること、または取り締まる人。/ ○わかい人たちの取り締まりはきびしすぎてもゆるすぎてもいけないから、むずかしい。 ○こんなまちがいがおこるのも、あなたの取り締まりがいいかげんだからだ。 ○年のくれだから、けいさつの取り締まりがきびしい。 ○からだに害(がい) のある食べ物が売られないように、政府(せいふ)はきびしい取り締まりを行なっている。 **とりしらべ** →とりしらべる (726ページ) **とりしら・べる 〔取り調べる〕(動詞)** 【①ベーない ②ベーます ③①べる(一とき) ⑤べれ)一ば⑥べろ(べよ) ⑦べーよう ⑧⑧べーて(た)【べる一だろう 事故(じこ)・事件 (じけん)などについて、またそれに関係のある人について、役人(やくにん)がくわしく調べる。→ちょうさ〔調査〕。 ○火事の原因については、今けいさつで取り調べているところです。 ○じゅんさはあやしい男を見つけて、交番へつれて行って取り調べた。 ○うんてん手は事故(じこ)をおこして、じゅんさに取り調べられた。 **とりしらべ〔取(り)調べ〕 (名詞)** /「取り調べる」の名詞形。/ ○じゅうぶんな取り調べはまだおわっていない。 ○原因の取り調べに当たったのはこの三人です。 ○そのことについてはきょうの午後取り調べを行なうはずです。 ○じけんに関係があるかどうか、けいさつで取り調べを受けた。 **とりすが・る 〔取りすがる〕 (動詞)** 【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろーう ⑧⑧って(た) るーだろう{(可能)とりすがれる 1 しっかりつかまる。→しがみつく。 ○子どもは大きな犬を見ると母親に取りすがって大きな声でないた。 ○おなかがいたくて、友だちのうでに取りすがってやっと病院まで行った。 ○山ですべり落ちたが、とちゅうの岩に取りすがって、助けをもとめた。 ○そでに取りすがって、「行かないでください。」とたのんだ。 2 助けてもらおうとたよる。 ○病気ではたらくことができずに、近所の人のなさけに取りすがって生きている。 **とりだす** →とる (728ページ) **とりつぎ** →とりつぐ (726ページ) **とりつ・ぐ〔取り次ぐ〕 (動詞)** {【①が一ない ③ぎます ③⑥ぐ(一とき) ⑤げーば)⑥げのごーう⑧⑧いーで(だ) ぐーだろう((可能)とりつげる 1 ことばなどを本人の代わりにつたえる。 ○主人はるすですが、帰りましたら、わたくしからお取り次ぎいたします。 ○あなたの気持ちを取り次いだら、先方(せんぼう=相手)ではとてもよろこんでいたよ。 <727> 2 客が来たことを主人などに知らせる。 ○げんかんに出てみると、父をたずねて来た客だった。わたしはすぐに父に取り次いだ。 ○わたしは田中と申しますが、ご主人にお取り次ぎねがいます。 ○寮(りょう)のおばさんが、電話を取り次いでくれる。 3 品物の売り手と買い手の間に立って売り買いをする。 ○あの店は注文があればどこの会社のものでも取り次ぐそうです。 **とりつぎ〔取り次ぎ〕 (名詞)** とりつぐこと。とりつぐ人。 ○ベルをならすと、女中が取り次ぎに出てきた。 ○自分の名まえを言って、取り次ぎをたのんだ。 ○げんかんで取り次ぎに名刺(めいし)をわたす。 ○あの本屋は外国の本の取り次ぎもしている。 **とりつ・ける〔取り付ける〕 (動詞)** 「①けーない ②けーます ( ②けーます ③①ける(一とき) ⑤けれ◎げるけんろくつけよ) けーよう ⑧⑧けーて(た) } 1 きかいなどをほかのものにつける。→とりはずす〔取り外す]。 ○げんかんにベルを取り付けたから、お客が来ればすぐわかる。 ○うちはたてたばかりで、電話はまだ取り付けてない。 ○工場で新しいきかいを取り付けることになった。 2 いつもそこから買っている。 ○取り付けている店から買うほうが安心だ。 ○あの店からずっと取り付けていたが、サービスが悪いので、ほかの店にかえた。 **とりはず・す〔取り外す〕 (動詞)** 【①さーない しーます ③⑥す(一とき) ⑤せーば⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう【(可能)とりはずせる →とりつける〔取り付ける〕。 1 取り付けてあったものをはずす。 ○このへやの電話を取りはずしてほかのへやへうつした。 ○テレビの足を取りはずして運ぶほうがいい。 ○この車は座席 (ざせき)を取りはずして、にもつをつむことができる。 ○電燈(でんとう)のかさは取りはずせるようになっている。 2 取ることができずに落とす。または、なくす。 ○うっかり手を取りはずして、さらをこわしてしまった。 ○せっかくの機会 (きかい)を取りはずしてざんねんだった。 **とりひき〔取(り)引(き)〕 〔名詞、〜する)** 商人(しょうにん)どうし、また、会社と会社の間で、売ったり買ったりすること。 ○この会社は国内ばかりでなく外国とも広く取引をしています。 ○うちの店では取引は全部現金でしております。 ○きょうは大きな取引ができた。 ○今月の取引高(=取り引きしたお金)は先月より多かった。 ○取引のある銀行(=いつも利用している銀行)から金をかりた。 ○取引所。取引先。取引銀行。 **とりま・く〔取り巻く〕 (動詞)** 【①か一ない ②きます ③ ① く(一とき) ⑤けーば)⑥け⑦こう ⑧⑧いて(た) くーだろう(可能)とりまける <728> 1 まわりをかこむ。→とりかこむ〔取り囲む〕。 ○高いへいが取り巻いているので、どんな人が住んでいるのかわからない。 ○城(しろ)を取り巻いてこうげきした。 ○ひこうきからおりたらたちまち新聞記者たちに取り巻かれた。 2 いつもそばについていて、きげんを取る。 ○あの人を取り巻いている人たちがよくない。 ○きれいなむすめなので、いつもわかい男たちに取り巻かれている。 ○金があるうちは、おおぜいに取り巻かれてくらしたが、びんぼうになったらひとりもたずねて来ない。 **とりもど・す〔取り戻す〕 (動詞)** 「①さーない しーます ③①す(一とき) せーば)⑥せ⑦そう⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能)とりもどせる →とりかえす〔取り返す〕。 一度なくしたり、取られたり、あたえたりしたものを、もう一度自分のものにする。 ○上の子が下の子のおもちゃを取ったので、取りもどそうとしてけんかが始まったのです。 ○むすめをけっこんさせたが、時々さびしくなって取りもどしたくなる。 ○がっかりしていたが、その話を聞いて元気を取りもどした。 ○長い間病気だったが、このごろやっとけんこうを取りもどした。 ○一度うしなった権利(けんり)を取りもどすのはむずかしい。 ○あの人はもうむかしのいきおいは取りもどせまい。 **とりょく [努力〕 (名詞、〜する)** いっしょうけんめいにすること。 ○彼はいつも努力していたので、今度の試験もよくできた。 ○わたしたちが毎日使っているものでも、初めにそれを作った人の努力はたいへんなものだった。 ○彼はたいへんな努力家(か) (=努力する人)だ。 ○長い間の努力が実(みの)った。(=成功(せいこう)して、りっぱな物ができた。) ○彼があの機械 (きかい)を作ることができたのは、努力のたまものだ。(=おかげだ。) ○努力のかいもなく(=いっしょうけんめいに努力したのに)、試験に落ちた。 **と・る〔取る・採る・執る〕 (動詞)** {一なります③①る(とき)⑥れーば)③れろう ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう(可能)とれる 1 手で持つ。→もつ〔持つ〕。 ① 持つ。つかむ。〔取] ○テーブルの上のざっしを取って読み始めた。 ○たなの上にある本が取れない。 ○手に取ってよくごらんください。 ○母はわたしの手を取って、字の書き方を教えてくれた。 ○じゅんさは年よりの手を取ってみちをわたった。 ② 手で持ったものを使って、何かをする。〔取] ○先生は自分でハンドルを取って(=うんてんして)わたしたちをえきまでおくってくださった。 ○どうぞ、はしをお取りください。(=食事を始めてください。) ○わたしは絵をかくのがすきですが、このごろはいそがしくて、えふでを取る(=かく)こともできません。 ○みゃくを取る。(=しんさつする。) <729> ③ 役によって決められた仕事をする。[執] ○やくしょは午前9時から午後5時まで事務(じむ)を執っている。 ○わたしが事務室にはいると、そこで事務を執っていた女の人がこちらを向いた。 ○きのうの大火事では、消防署長(しょうぼうしょちょう)か直接(ちょくせつ)指揮(しき)を執った。(=さしずをした。) 2 取りのぞく。 ① いらないもの、じゃまなものをのぞく。〔取] ○はたけのくさを取る。 ○くすりをまいて、田のむしを取る。 ○アスピリンは熱を取るくすりです。 ○つかれを取るには、ふろにはいるのがいちばんいい。 ○ようふくのよごれがどうしても取れないので、せんたく屋へ持って行った。 ② つけてあるものをはなす。〔取] ○あいさつをするときには、ぼうしを取ります。 ○うちへ帰ると、ネクタイを取って楽にする。 ○めがねを取るのをわすれて、ふろにはいった。 ○このぴんのふたがかたくて取れません。取ってください。 ○このたなはいらないから取ってください。 ○「8時20分すぎ」の「すぎ」の字は取ってもいいです。 ③ 全体から一部を取る。〔取] ○1,000円から300円を取ると700円がのこります。 ○きゅうりょうから生活費(ひ)を取ったのこりをちょきんします。 3 自分のものにする。 ① 自然にあるものを自分のものにする。〔取] ○さかなを取る。 ○ねこがねずみを取る。 ○木になっているくだものを取って食べた。 ○庭の花を取ってへやにかざりました。 ○山から石を取ってきた。 ○かべには、あかりを取るための小さなまどがある。 ② 他人のものを自分のものにする。→ぬすむ[盗む〕。 ○だまって人の物をとるのはどろぼうですよ。 ○ろすの間にどろぼうがはいって、お金やゆびわをとられた。 ③ 他人のものを力でむりに自分のものにする。→うばう[奪う]。 ○大きい子が小さい子のおもちゃをとった。 ○むかしは、強い国がよわい国をせめて、領土(りょうど)をとることがあった。 ④ 場所を一時的に自分のものとして使う。〔取] ○早く行っていいせきを取りましょう。 ○ゆうがた京都について、川のそばにやどを取った。 ○こんでいたので、いいへやが取れなかった。 4 自分の中に入れる。 ① 自分のからだに取り入れる。〔取] ○食事を取りにうちへ帰ってきます。 ○えいようを取らないと病気になります。 ○毎日8時間のすいみん(=ねむること)を取ることが必要だ。/「ねむりを取る。」とは言わない。/ ○どうぞおかしをお取りください。 ② はたらきによって自分のものにする。 <730> ○試験で90点を取りました。 ○運動会で1等を取りたい。 ○これは今ひょうばんを取っているしいです。 ○せんたく屋は毎日注文を取って歩く。 ③ なかまに入れる。〔取・採〕 ○むすこによめを取る。(=むすこをけっこんさせる。) ○会社は毎年新しい人を採る。 ○あの学校は留学生(りゅうがくせい)を採らない。 5 受け取る。もらう。〔取] ① きそくで決まっているものをもらう。 ○学校を卒業して、げっきゅうを取るようになりました。 ○ふつう、会社では1年に20日の休みを取ることができます。 ○この学校を出ると、教師のしかくが取れる。 ○自動車のめんきょはいつ取りましたか。 ② 金を出させる。また、「取られる」の形で「金がかかる。」〔取] ○国は国民からぜいきんを取る。 ○会費(かいひ)はいくら取りますか。 ○入場料を300円取るそうです。 ○毎月子どもに1万円取られます。 ○毎月へや代のほか電気代を取られる。 ③ あずけてあるもの、おいてきたものを受け取る。〔取] ○えきへにもつを取りに行って来ます。 ○せんたく屋へよって、せんたくものを取って来てください。 ○わすれものを取りに行く。 ○いつ取りに来ますか。 6 / 「取っておく」「取ってある」と言う形で。/ ① 使わないでおく。〔取] ○いちばんいいへやを取っておきました。 ○お金はあとで持ってきますから、この品物を取っておいてください。 ○うちへ帰るのがおそくなりますから、ゆうはんを取っておいてください。 ○旅行のためのお金が取ってあります。 ○食事ときゅうけいの時間が1時間取ってある。 ② のこしておく。ほぞんしておく。〔取〕] ○もらった手紙は全部取ってあります。 ○この新聞はすてないで取っておこう。 ○小学校のときからの本が取ってある。 ○なくなった父の使ったものがそのまま取ってあります。 ○受け取りは取っておくほうがいい。 7 そばにある物を取ってわたす。[取] ○しおを取ってくださいませんか。 ○たなの上のじしょを取ってください。 8 えらびだす。どっちかに決める。[採] ○会社は試験をして人を採ります。 ○わたしの作文がざっしに採られました。 ○どっちを採るかまだ決めていません。 ○どんな方法を採ったらいいでしょうか。 ○君は金と命とどっちを採るか。 ○学校では日本文学と日本れきしをとっています。 ○それはりこうな人の採らないやり方だ。 9 ある物からぬきだしてほかの物を作る。〔取] ○石炭(せきたん)からガスを取る。 ○日本のさけは米から取るのです。 ○しゃしんをとる。 ○型(かた)を取る。 ○ノートを取る。 10 解釈(かいしゃく)する。〔取] ○「この品は安い。」というのは、ふたつの意味に取ることができます。 ○ここではどういう意味に取るのですか。 <731> ○わたしの言ったことを悪く取らないでください。 ○人がどう取ろうとも、わたしはかまわない。 11 時間や場所が必要である。 ○店がこんでいて、買い物に時間を取りました。 ○家具(かぐ)が場所を取るのでへやがせまくなる。 ○場所を取らないように、にもつをつんでおきましょう。 ○こんなことで時間を取られるのはこまる。 12 注文して持ってこさせる。〔取] ○ひろにおすしを取りましょう。 ○「何を取りましょうか。」「そばを取ってください。」 ○電話をかければなんでも取れます。 ○しょくどうへ行かないで、へやへ取って食べた。 ○どんな物か一つ見本を取ってみよう。 13 けいやくして、つづけて持ってこさせる。[取] ○新聞を取る。 ○ぎゅうにゅうを取ることにしました。 ○何かざっしを取っていますか。 14 慣用的に使われるもの。 ○年を取る。(=人の年が多くなる。) ○きげんを取る。(=人のきげんがよくなるように言う。または、する。) ○せきにんを取る。(=自分のせきにんとして引き受ける。) ○とこを取る。(=ねるためにふとんをしく。) ○寸法(すんぼう)を取る。(=ものさしで長さ・大きさをはかる。) **とりあ・げる 〔取り上げる〕 (動詞)** ①げーない ②げーます ③ ④げる(一とき) ⑤げれげげろ(げよ) ⑦げーよう ⑧⑨げーて(た) } 1 下においてあるものを手で持つ。 ○「いただきます。」といってはしを取り上げた。 ○わたしはつくえの上にあった1さつの本を取り上げてひらいてみた。 2 持っているものを、けんりや力によってうばう。 ○母親は子どもの持っているあぶないおもちゃを取り上げた。 ○わずかのしゅうにゅうの中からぜいきんを取り上げられる。 ○自動車でじこをおこして、めんきょを取り上げられました。 3 考えや申し出などを受け入れる。 ○生徒の不平をできるだけ取り上げることにしています。 ○みんなの要求(ようきゅう)を一度に取り上げるわけにはいかない。 4 意見や考えに特別に注意する。 ○まず、いちばんたいせつな問題を取り上げて考えてみよう。 ○この問題は特に取り上げるほどのことではない。 ○会議でわたしの意見が取り上げられた。 ○料理のしかたを取り上げてみても、国によってひじょうにちがいのあることがわかる。 5 赤んぼうが生まれるときにせわをする。 ○うちの子どもはみんなあのお医者(いしゃ)さんに取り上げてもらったのです。 <732> **とりだ・す〔取り出す〕 (動詞)** (①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)(可能)とりだせる⑥せ①そうせ⑧⑧しーて(た) すーだろう} 1 中から取って出す。 ○さいふから千円さつを1枚取り出してわたした。 ○かばんから取り出したのは古い本でした。 2 たくさんあるものの中からえらんでぬき出す。 ○急いで決めなければならない問題だけを取り出してそうだんした。 ○文章の中から知らないことばを取り出して、じしょで調べました。 **どれ(代名詞)** /三つ以上のものの中から一つをえらぶときにたずねることば。/ →どちら。 ○あなたの車は、どれですか。 ○「国語の辞書(じしょ)はどれがいちばんいいですか。」 ○「コーヒーと紅茶(こうちゃ)とお茶では、どれがおすきですか。」 ○「ネクタイはどれにしようか。これにしょう。」 ○これ。それ。あれ。どれ。 ☆ 「どれ」は三つ以上の中から一つをえらぶとき、「どっち」は二つのうち一つをえらぶときに使うことば。「どちら」はていねいなことばで、三つ以上のときも、二つのときも使う。 **どれほど(副詞)** 1 どのくらい。いかほど。 ○「記念(きねん) 切手をどれほど集めましたか。」「もう20枚集めました。」 ○「きょうの買い物はみんなでどれほどになりましたか。」「3,000円ほどになります。」 2 どんなに。 ○どれほどいたいか、この病気になった人でないとわからない。 ○どれほどおいしくても、毎日食べればあきるものだ。 ○あなたと別れている間、どれほど会いたかったかわからない。(=たいへん会いたかった。) **どれ(感動詞)** 1 思い立って何かするときに使うことば。/ 「どれどれ」「どら」などとも言う。/ ○どれ、出かけるとしようか。もう8時だ。 ○おもしろそうなあそびだね。どれ、ぼくもひとつやってみよう。 ○たいくつだなあ。どれ、映画でも見に行こうか。 2 見せてもらいたい。または、聞かせてもらいたいときに、相手に言うことば。/親しい人に対して使う。/ ○おもちゃがこわれたのか。どれ、見せてごらん。なおしてあげよう。 ○どれ、きょうならったところを読んでごらん。聞いてあげよう。 ○「ぼくのとったしゃしんだよ。」「どれ。」 **どれほど** →どれ (732ページ) **どれも(連語)** →みんな。どれもこれも。ぜんぶ[全部]。みんな。 ○ここにある物はどれもぼくのです。 ○このくつは、どれもぼくの足には大きすぎます。 ○あの公園(こうえん)の花はどれもきれいですね。 ○あの店の料理はどれもおいしくないよ。 ○この絵はどれもすきではない。 <733> **どれもこれも(連語)** /「どれも」を強く言うときに使う。/ **と・れる〔取れる〕 (動詞)** {【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ)一ば ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た)⑩れるーだろう →とろ〔取る〕。 1 はなれておちる。なくなる。 ○ようふくのボタンが取れてしまった。 ○目にはいったごみがなかなか取れない。 ○はやくいたみが取れればいいのだが。 2 田やはたけ、海・山・川などからいろいろなものが得られる。 ○日本でも金(きん)が少しとれる。 ○ことしは米がたくさんとれた。 ○このさかなはどこでとれるのですか。 ○せきたんからいろいろのものがとれます。 3 そういう意味に考えられる。 ○あの人の言うことは、反対の意味にも取れる。 ○どっちにも取れる返事をした。 4 しゃしんにうつる。 ○このしゃしんはよくとれているね。 ☆ 3,4は「取る」の可能の形。 **どろ〔泥] (名詞)** 1 水といっしょになってやわらかくなった土。 ○雨の中をはしったので、ズボンのすそにどろがついた。 ○子どもは、どろであそぶのがすきだ。 ○どろを吐(は)く。(=かくしていた悪いことを話す。) ○親の顔にどろをぬる。(=親の名誉(めいよ)をきずつける。) 2 どろぼう。/接尾語的に使うことが多い。/ ○このごろは、こそどろ(=少しの物をぬすむどろぼう。)が多い。 ○じてんしゃどろがいるから、必ずかぎをかけてください。 ○火事どろ(=火事のとき、さわぎを利用して物をぬすむこと。またそのどろぼう)。 **どろまみれ〔泥まみれ〕 (名詞)** どろがたくさんつくこと。/「どろだらけ」「どろんこ」とも言う。/ ○子どもたちが、手足もようふくもどろまみれにして、あそんでいる。 ○雨の中でどろまみれになって、サッカーの試合をしている。 ○みちが悪いので、くつがどろまみれになってしまった。 ○どろまみれのくつで、たてものの中にはいらないでください。 **どろぼう 〔泥棒] (名詞、~する)** 人のものをぬすむこと。また、ぬすむ人。 ○ゆうべとなりの家にどろぼうがはいって、お金やとけいをぬすんで行ったそうだ。 ○じゅんさがどろぼうをつかまえた。 ○わたしのうちでは、どろぼうの用心に犬をかっている。 ○あの人はどろぼうみたいに足音をたてずに歩く。 ○金にこまってどろぼう (を)した。 ○どろぼうを見てなわをなう。(=用意がなくて、そのときになってあわてて準備(じゅんび)すること。どろなわ。) ○どろぼうねこ。 **どろまみれ** →どろ (733ページ) **どん(と)(副詞)** 1 強く物にぶつかったり、たたいたりするようす。また、その音。 ○よこを見ながら歩いていて、前から来た人にどんとぶつかってしまった。 <734> ○うしろからどんとおされてころびそうになった。 ○彼はおこって、つくえをどんとたたいた。 2 ばくはつなどの大きな音。 ○山のほうでどんと音がした。 ○ピストルがどんとなると、みんないっせいにはしりだした。 **とんでもない(連語)** とんだ。とほうもない。 1 じょうしきでは考えられないほど変な。 ○とんでもないしっぱいをしてしまった。 ○「さけをのむ金をかしてくれ。」「子どもたちの食べ物を買う金にもこまっているのに、とんでもないことを言うな。」 ○「旅行でかばんをぬすまれてね。」「それはとんでもない目に会ったね。」 ○あの人が学者だなんてとんでもない話だ。字もよく読めないのだよ。 2 思ってもいなかった。 ○おれいをいただくなんてとんでもないことです。 ○とんでもないことでしかられてしまって、言いわけをするのもばかばかしかっった。 (関連語)①とんだ。 **とんとん** I (副詞) /「とんとんと」の形でも使う。/ 1 ものをつづけてかるく打つ音。 ○入口の戸をとんとんたたくと、中から「どうぞ。」という声がした。 ○おばあさんのかたをとんとんとたいていたあげた。 ○とんとんとくぎを打つ。 2 物事がつごうよく進むようす。/ 「とんとんびょうしに」とも言う。/ ○彼のけっこん話はとんとんと進んで、来月けっこん式をあげることになった。 ○しょうばいがとんとんとうまくいって、あの人はまた店を大きくしたそうだ。 ○とんとんびょうしに出世する。(=世の中へ出て人にみとめられ、高い地位につく。) Ⅱ (名詞) 二つのものが同じぐらいで差(さ)のないこと。また、そんとくのないこと。 ○あのふたりの成績(せいせき)はとんとんで、どちらが1番かはちょっと決められない。 ○しゅうにゅうとししゅつはとんとんになっている。 ○あまりもうかってはいません。まあ、とんとんぐらいでしょう。 **どんどん(副詞)** /「どんどんと」の形でも使う。/ 1 物事が次々に調子(ちょうし)よく運ぷようす。 ○おおぜいでやったので、仕事がどんどんかたづいて、たった30分でおわってしまった。 ○ねっしんに練習 (れんしゅう)するから、どんどんじょうずになっていきます。 ○気候(きこう)がいいから、木も草もどんどんのびて大きくなる。 2 さかんで、いきおいのよいようす。 ○わかい人たちが山みちをどんどんのぼっていく。 ○さむいから火をどんどんたいてへやをあたためましょう。 <735> ○どんどんお金を使う。 ○この品物はひょうばんがよくて、どんどん売れています。 3 あとからあとからとつづくようす。 ○雨がふって川の水がどんどんふえている。 ○新しいみちができると、家がどんどんたっていく。 ○北国ではゆきがどんどんふりつもって、春までとけないのです。 ○便利(べんり)で使いやすい品物がどんどん新しく出てくる。 4 物をつづけて強く打つ音。 ○夜中にどんどん戸をたたく音でびっくりして目がさめた。 ○どんどんと足でゆかをふみながら歌っています。 ○おまつりのたいこがどんどんと聞こえてきます。 **どんな(連体詞)** 1 どのような。 ○「あなたはどんな音楽がすきですか。」「わたしはしずかな曲(きょく)がすきです。」 ○手紙にはどんなことが書いてありましたか。 ○日本の歴史(れきし)について勉強したいのですが、どんな本を読んだらいいでしょうか。 2 /助詞「でも」とともに使って「すべて」「あらゆる」という意味を表わす。/ ○どんな人でもまちがうことはあるものです。 ○あなたのためなら、どんなことでもします。 ○お金があれば、どんなものでも買えます。 ○たとえどんなことがあっても、ぼくは最後までがんばるつもりだ。 ○あの人に聞けば、どんなことでもわかる。 ○どんな辞書(じしょ)にも、そんなことばは出ていない。 **どんなに** /副詞的に使う。/ 1 どれほど。どのくらい。 ○どんなにせまくても、やっぱり自分のうちがいちばんいい。 ○この手紙を読んだら、母はどんなによろこぶことでしょう。 ○この病気がどんなに苦しいかは、けいけんのない人にはわからない。 ○漢字をこれだけおぼえるのに、どんなにくろうしたことか。 ○とりのように空がとべたら、どんなに楽しいだろう。 2 どれほどたくさん。/「どんなに〜ても」の形で、たいてい打ち消しのことばがあとにくる。/ ○わたしがどんなに勉強しても、あの人ほどはじょうずになれません。 ○どんなにお金があっても、買えないものもあります。 ○どんなにこまっても、人のものをぬすんだりはしない。 ○どんなにたくさんお金をもらっても、そんなことをするのはいやだ。 ○東京ではどんなにさむくても、ひるに0度以下になることはありません。 ○どんなに注意しても、注意しすぎると言うことはない。 <736> **な〔名〕(名詞)** 人や物をたがいにくべつするためにつけるよび方。名まえ。→あてな〔宛名〕。 ○生まれた子どもに名をつける。 ○名をよんだけれども、犬はすがたを現わさなかった。 ○姓(せい)は山下で、名は洋一(よういち)と言う。 ○この花の名は何と言いますか。 ○会社の名で見舞(みま)い金(きん)を出した。 ○名が高い。(=評判(ひょうばん)になっている。)/→なだかい 〔名高い]。/ ○名をあげる。(=めいよなことをして有名(ゆうめい)になる。) ○名を売る。(=①名がひろく知られるようになる。②有名(ゆうめい)になりたくて、名がひろく知られるようにする。) ○名もない。(=名が知られていない。有名(ゆうめい)でない。) ○名ざす。名ざし。 **なまえ〔名前〕(名詞)** 名。/「名が高い、名をあげる、・・・・・・」のような決まった言い方では、「名」の代わりに「名前」を使うことはできない。/ ☆「名」も「名前」も、人について言う場合には、full name をさすこともあるし、姓(せい)のつもりで使うこともある。また、姓「みょうじ」とも言う。)に対してよび名を意味することもある。: ○姓は山下で、名まえは洋一です。 ○ここにお名まえをおねがいします。みょうじだけでなく、お名まえのほうもどうぞ。(前の「名まえ」は full nameのほう、あとのはよび名をさしている。) **な(助詞)** /多く話しことばで使う。/ 1 / 「~してはいけない」というような禁止(きんし)の意味を表わす。動詞③につづく。/ ●○きょうは天気が悪いから、どこへも行くな。 ○わたしが、来てもよいと言うまでは、決して来るな。 ○あまり人をばかにしたようなことを言うな。 ○「用事のない者ははいるな。」とへやの入り口に書いてあった。 ○試験に失敗(しっぱい)したからって、あまりがっかりするなよ。/話しことばでは「なよ」も使う。その場合禁止の気持ちがよわくなり、「~しないほうがいい」という気持ちを表わすこともある。/ 2 / 「~しなさい」という命令や「〜するほうがいい」と他人にすすめる場合に使う。/ ① /動詞②につづく。「なよ」の形でも使う。/ ○あしたはもっと早く来(き)な。 ○くらいから電気をつけな。 ○ほしいものはなんでも持って行きな。 ○勉強がおわったらすぐにねなよ。 ② / 「なさい」 「ください」 「いらっしゃい」「ちょうだい」などにつづいて、その調子をやわらかにする。多く女の人が使う。/ ○あそんでばかりいないで、たまには勉強しなさいな。 ○どの本でもあなたのすきなのを持って行ってくださいな。 ○あすの夜、わたしのうちへいらっしゃいな。 ○そのおいしそうなりんご、わたしにも一つちょうだいな。 3 / 「なあ」の形も使う。その場合意味が強められる。/ <737> ① /感心したりがっかりしたりした場合や、うれしかったりかなしかったりした場合などに、その気持ちを表わすのに使う。/ ○ああ、きょうはいい天気だなあ。 ○これはずいぶんきたないへやだなあ。 ○「君は頭が悪い。」なんて、田中さんに悪いことを言ってしまったなあ。 ○わたしにひとことでもそうだんしてくれたらよかったのになあ。 ② / 「そうなればいい。」というねがいの気持ちを表わす。/ ○こんな大きな家に住んでみたいなあ。 ○早く夏休みになるといいなあ。 ○だれかわたしにお金をかしてくれないかなあ。 ③ /「きっと〜だ」という意味を表わしたり、「自分は〜と思う」という意味を表わしたりする。/ ○あの声は田中さんの声だな。 ○ 100円じゃ映画は見られないなあ。 ○ぼくは肉(にく)よりさかなのほうが食べたいなあ。 ○あしたははれると思うなあ。 ④ / 自分の言うことに賛成(さんせい)してもらおうとしたり、まちがいないかどううかたしかめたりする場合に使う。男の人だけが使う。女の人はこの場合「ね」を使う。/ →ね。 ○きょうはいい天気ですなあ。どこかへ出かけませんか。 ○田中君、はらがへったなあ。何か食べようよ。 ○どうしてあの人はすぐおこるんでしょうなあ。 ○君にたのんだ用事はまちがいなくやってくれるなあ。 ○これはほんとうに君のだな。うそじゃないな。 **な(助詞)** /「よく聞きなさい。」というような気持ちで、ことばの意味を強めるのに使う。男の人の話しことばで使う。「なあ」の形も使う。/ ○これはな、世界じゅうでな、一つしかないめずらしいものなんだ。 ○あの人は山田さんといってな、わたしのむかしからの友だちだよ。 ○人生というものはわからないものでしてな、あのなまけ者がりっぱに成功(せいこう)したそうですよ。 ○しかしですなあ、あなたの考えだけが正しいわけではないでしょう。 ○はてな、さっきまでここにいたのに、どこへ行ってしまったのだろう。 **なあて〔名宛〕(名詞)** 手紙などをあてて出す相手の人の名。→あてな〔宛名〕。 ○手紙はあなたの名あてで出します。(=あなたにあてて出します。) ○あて名の所にはもう名あて人(=名あての人)は住んでいませんから、この手紙はお返しします。 **なあに** /「なに」の「な」の音がのびた形のもの。/ I (感動詞) /そのことがたいしたことはないという意味に使うことば。自分の考えたことや、ほかの人の質問を打ち消す気持ちで使う。おもに男が使う。/ ○なあに、一時間もあればできるさ。 ○なあに、かぜがちょっと重くなっただけです。 ○「たいへんおじゃまいたしました。」「なあに、どうせあそんでいるんですから。」 <738> ○「これはたいせつなご本でしょう。おかりしてもいいんですか?」 「なあに、かまいませんよ。ゆっくり読んでください。」 Ⅱ (代名詞) /ぎもんの代名詞、「なに」と同じ意味、子どもが、または、子どもに質問するときに使う。/ ○「よしこちゃん、手に持っているもの、それなあに?」 ○なあに、その四角(しかく)のはこは? ○まるくて、光ってて、ひろま見えないもの、なあに? **な・い [無い] (形容詞)** {①く一ない ② くーなる(する) ③①い(一とき) ⑤)けれーば ⑧く一て かっーた ① いーだろう(か【ろ一う)、(名詞)~さ /助動詞の「ない」とは別のことば。/→ある[有る〕。 1 持っていない。 ○今は金がない。はらうのはあしたにしてくれ。 2 見つからない。 ○あの本はさがしたけれども、どこにもない。 3 死んでしまって、いない。/ひらがなで書く。/ ○あのやさしかった母も今はない。 **ない(助動詞)** 「①なく一ないなく一なる ③①ないーときなけれーばたなかろーたろなくて、ないーで } 1 /打ち消しの意味を表わす。⑦「なかろう」はふつうは使われず、同じ意味で⑩「ないだろう」が代わりに使われる。(接続)動詞・助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られる」の①につづく。/ ○学校を休んでばかりいると、だんだん講義(こうぎ)がわからなくなりますよ。 ○戸があかなければ、中にはいれない。 ○もし雨がふらなかったらあそびに行きましょう。 2 / やわらかくさそったり、たのんだりする場合に使う。この使い方では③だけを使い、ぎもんのように、その部分をあげて発音する。親しい友だちどうしで使うことば。ていねいな言い方は「ませんか」。(接続)1に同じ。/ ○私のうちへあそびに来ない。 ○たばこを買って来てくれない。 ○いっしょにテニスしない。 3 /⑧は「なくて」と「ないで」の二つの形がある。/ ① / 「〜てはいけない」「〜てもいい」「〜てもかまわない」のような語につづく場合は「なくてはいけない」のように「なくて」になる。/ ○もっと早くねなくてはいけませんよ。 ○あしたは休みだから、早くおきなくてもいいです。 ○つごうが悪いなら、行かなくてもかまいません。 ② /二つの動詞を「て」でつづける場合に、前の動詞が打ち消しならば「食べないで行く。」のように「ないで」になる。これは「ずに」におきかえることができる。そのほか、「〜てほしい」「〜てくださる」「〜ていただく」 「〜てあげる」「~てもらう」「〜てくれる」のような語につづく場合には、「ないでほしい」のように「ないで」になる。/ ○毎朝ごはんを食べないで学校へ行きます。 ○本を見ないで言ってごらんなさい。 ○ないてばかりいないで、わけを話しなさい。 ○そんなことばは使わないでほしい。 <739> ○あついから、まどをしめないでください。 ○田中さんはじょうずすぎるので、今度の試合には出ないでもらいましょう。 4 / 「~ないかなあ」 「〜ないかしら」の形で、「そうなればいい。」というねがいの気持ちを表わす場合に使う。/ ○早く春が来ないかなあ。 ○雨がやまないかなあ。 ○この手紙を出して来てくれないかしら。 ○わたしのうちへ来ていただけないかしら。/ 「~ないかしら」はおもに女の人が使う。/ →かしら。 ○いっしょに映画を見に行かないか。/助詞の「か」をつけても使う。/ **ない〔内] (接尾語)** /場所やたてものや時間などについて、その一定の範囲(はんい)のうちであることを表わす。/ ○兄はいま東京都内に住んでいます。 ○レポートは期限(きげん) 内に提出(ていしゅつ)しなければならない。 ○学校内。教室(きょうしつ)内。時間内。予算(よさん)内。 **ないかく〔内閣〕(名詞)** 大臣(だいじん)によって組織(そしき)され、会議によって国の政治(せいじ)を行なう最高の機関(きかん)。 ○国民は新しい内閣に大きなきたいをよせている。 ○一年に二度も内閣がかわった。 ○内閣がたおれることはあるまいが、かなりの改造(かいぞう=あらためること。)は行なわれるだろう。 ○来月、内閣は総じしょく(=その仕事に当たっている人が全部やめること。)する。 ○昨ばんおそく新内閣がたんじょうした。 ○内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん=内閣の最高のせきにん者。)を拝命(はいめい=命令を受けて地位につくこと。)し、さっそく組閣(そかく=内閣を作ること。)にかかった。 **ないし[乃至] (接続詞)** 1 :(すうりょう)を言うとき、いちばん上を表わすことばといちばん下を表わすことばの間に使って、上から下までふくまれることをしめすことば。 ○1万円ないし3万円くらいのきふをおねがいしなければなりません。 ○十日ないし十五日で一つできあがる程度です。 ○一だいに、五十人ないし七十人はのれます。 2 ふたつのうちどちらか一方の意味をあらわす。→あるいは。または。 ○両親ないし保証(ほしょう)人のゆるしが必要です。 ○こんばんは、北ないし北東の風、はれたりくもったりでしょう。 ○交番ないしけいさつしょにとどけること。 **ないしょ〔内緒・内証〕 〔形容動詞)** {ならないはあたった1⑤ならーば ⑧でだっただろうこと /「ないしょう」の長音がつまった形。/ 外に知らせないで、自分または関係者だけでしょうちしていること。または、ほかにわからないように自分だけですること。かくしてすること。→ひみつ〔秘密〕。 ○これは内証ですから、だれにも話さないでください。 ○まだ内証だが、ぼくもいよいよけっこんすることにした。 <740> ○今度はおとうさんに内証にしてあげますから、もうしてはいけませんよ。 ○内証の話があるから、あちらのへやへ来てください。i ○親に内証で、店の金を使っていたのです。 ○その話は内証にするはずだったのに、しゃべってしまったの? ○内証話。内証事。 **ないよう〔内容〕(名詞)** 1 物事の内部(ないぶ)にあるもの。なかみ。 ○このにもつの内容は何ですか。 ○仕事の内容によって引き受けるかどうかを決めます。 2 文章や話などで表現されたことがら。 ○手紙の内容(=手紙に書いてあることがら。)をお話しするわけにはいきません。 ○読んでみたが内容がさっぱりわからない。 ○この歌は内容と音楽の形式とがうまく合っていません。 3 実質(じっしつ)。意味。→けいしき〔形式]。 ○あの人の話はおもしろいけれど内容がありませんね。 ○形式だけで、内容がない。 **なお(副詞)** 1 まだ。やはり。あいかわらず。 ○あの人は今もなお元気です。 ○なくなった母のやさしい声は今もなお私のみみにのこっています。 2 いっそう。→なおさら。もっと。 ○それならなお(のこと) 都合(つごう)がいいです。 ○あなたがこの着物を着ると、なお美しく見えます。 **なおさら(副詞)** ほかの条件(じょうけん)がくわえられることによって、今ある条件や状態が、もっとますようす。→いっそう。さらに。なお。もっと。 ○夕方(ゆうがた)になって雨はなおさらひどくなった。 ○それもいっしょにとどけてくれればなおさらいい。 ○今まででも生活が苦しいのに、子どもが生まれればなおさらだ。 ○「返せ。」と言われると、なおさら返したくなくなる。 ○しかろとなおさらあばれる。こまった子だ。 **なお・す〔直す・治す〕 (動詞)** せーば)①さーない ② しーます ③①す(一ひと)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう((可能)なおせる 1 正しくする。 ○文章のまちがいを直す。 ○悪いくせは早く直しましょう。 2 もとのよい状態にする。 ○こわれたとけいを直してもらう。 ○病気をなおしてから、旅に出る。/病気の場合は「治(なお)す」とも書く。/ 3 変えあらためる。 ○規則(きそく)を直す必要がありますね。 4 改めて〜する。/動詞のあとにつく。/ ○字がきたないので書き直します。 **なお・る〔直る〕 (動詞)** 「①らない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーしば⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう♪ 1 正しくなる。 ○文章のまちがいが直っている。 <741> 2 もとのよい状態になる。 ○こわれたとけいが直りました。 ○病気がこんなに早くなおってよかったですね。/病気の場合は「治(なお)る」とも書く。/ **なか〔仲] (名詞)** →なかま[仲間〕。人と人との関係。 ○あの人と私は古くから親しい仲です。 ○仲のよい友だちといっしょに旅をするのは楽しいものだ。 ○父親と母親が仲が悪いと、いい子は育ちません。 ○あの人たちの仲をさく(=親しい関係をこわす。)ようなことはしてはいけません。 **なかなおり [仲直り〕 〔名詞、~する)** 仲が悪くなっていたものが、またもとのように仲がよくなること。 ○いつまでもけんかしていないで、早く仲直りしなさい。 **なかよく〔仲良く〕(副詞)** 仲のよい状態で。親しく。 ○仲良くくらすことほど美しいものはない。 ○仲良くする。仲良くなる。 (関連語) ① 仲良し。 **なか〔中〕 〔名詞)** 1 うち。 ○かばんの中から本を出してください。 ○はこの中にくだものを入れる。 2 あいだ。 ○中にわってはいって、けんかをやめさせた。 3 ある範囲(はんい)のうち。 ○この子は兄弟の中でいちばん頭がいい。 4 ある事がつついているうち。 ○雨の中をぬれて帰って来た。 ○いそがしい中をすみません。 **なかごろ〔中ごろ〕 (名詞)** 始めとおわりの中ほど。なかば。 ○十月の中ごろ(に)出発します。 ○ここのけしきは秋の中ごろがいいですよ。 **なかほど〔中程〕(名詞)** 中くらい。まん中あたり。/場所・時間・程度などに使う。/ 1/場所に。 ○こみあいますから、中ほどにおつめください。電車・バスの中などで。/ ○公園の中ほどに大きなたてものがある。 ○文章の中ほどに線の引いてある場所が二つあるでしょう? 2/時間に。→なかば。 ●試験の中ほどでおなかが急にいたくなり、がまんできずに外へ出た。 ○中ほどから雨がふりだしたので、試合は中止(ちゅうしとちゅうでやめること。)になった。 3/程度に。 ○せいせきは中ほどでしたが、仕事は一番にやります。 ○あの人の生活状態は、この町では中ほどと言うところで、決してこまってはいないのです。 **なが・い〔長い] (形容詞)** くーない ②一なる(する) ③④①い(一とき) ⑤けれーばかった いーだろう(か) ある(端(はい)の)点から、ある(端の)点までの間の距離(きょり)が大きいようす。時間の場合についても言う。/→みじかい 〔短い]。 ○長かったえんぴつも、たくさん字を書いたので、みじかくなってしまった。 ○学校までの長いみちを毎日元気に通っています。 <742> ○長い旅でしたが、あと二日で日本に着きます。 ○あの人がなくなってからもう長い年月がたちました。 ○気が長い。(=ゆっくりしていて急がない性質だ。) **ながいき〔長生き〕 〔名詞、~する)** 年よりになるまで長く生きること。 ○長生きをしたかったら気楽にくらすのが第一だ。 ○飼(か)われている犬はのら犬(=飼われていない犬。)より長生きするそうだ。 **なかごろ** →なか (741ページ) **ながす** →ながれる (744ページ) **なかなおり** →なか (741ページ) **なかなか(副詞)** 1 かなり。相当。 ○この本はなかなかおもしろいですよ。あなたも読みませんか。 ○去年の冬はなかなかさむかったです。 ○あの人はなかなかの学者ですよ。 2 かんたんには(~ない)。/あとに「ない」や「ません」などの打ち消しのことばがくる。/ ` ○この問題はむずかしくてなかなか解けません。 ○いそがしくてなかなか本が読めません。 **なかば〔半ば] (名詞)** 1 半分(ぐらい)。/副詞的にも使われる。/ ○仕事は半ばまでできています。 ○半ばあそびのつもりで試験を受けます。 ○あの人は半ばおとなであと半分はまだ子どもだ。 2 まん中(ごろ)。中ごろ。 ○十月の半ばには帰ってくるでしょう。 3 途中(とちゅう)。 ○お話の半ばで席(せき)を立ったりして失礼(しつれい)しました。 **ながび・く〔長引く〕 (動詞)** ♪①かーない ②きーます ③④く(一とき) ⑤けーしばけ⑦と一う ⑧⑨いーで(た) ⑩く一だろう♪ 予想(よそう)以上に長くかかる。おわるまでに思ったよりも時間がたくさんかかる。 ○工事はもう半年も長引いている。 ○戦争が長引いたため、国民は食料にこまるようになった。 ○病気が長引けば、会社もやめなければならない。 ○会議を長引かそうとして、あんな無理なことを言って反対するのだ。 **なかほど** →なか (741ページ) **なかま [仲間](名詞)** いっしょに物事をする人。その集まり。 ○悪いあそびの仲間にはいってはいけません。 ○どうぞ私の子どもも勉強の仲間に入れてやってください。 ○父は政治運動の仲間に利用されてひどい目にあった。 ○私は仲間を集めてある大きな仕事を始めた。 ○けんか仲間。仲間割(わ)れ。 **なかまいり 〔仲間入り] (名詞)** 仲間にはいること。 ○きょうから二十(はたち), いよいよおとなの仲間入りができます。 ○日本が世界の強国の仲間入りをしたのはこの戦争のあとからです。 ○金持ちの仲間入りをしようとして、はでな生活をしています。 <743> ○先生に記念品(きねんひん)をさしあげるそうですね。私もぜひ仲間入りさせてください。 **なかまはずれ〔仲間外れ〕 (名詞)** 仲間に入れないこと。仲間から出すこと。 ○あの子はらんぼうなので、いつも子どもたちから仲間はずれにされている。 ○自分だけもうけようなんて。そんなやつは仲間はずれだ。 ○仲間はずれになるのがいやなら、そんなかってを言わないで、もっとみんなと仲よくしなさい。 ○あの人を仲間はずれにしてそうだんをすると、金を集めるときこまるかもしれないよ。 **ながめ** →ながめる (743ページ) **なが・とめる[眺める〕 (動詞)** ①めーない めーます ③④める(一とき) ⑤めれ)一ばめろ(めよ) ⑦め一よう ⑧⑨めーて(た)⑩める一だろうJ 1 見わたす。 ○海岸(かいがん) へさんぼに出て海をながめていると急に母に会いたくなった。 ○富士山(ふじさん)はここからながめるのがいちばんきれいだ。 ○山にのぼって下にひろがる町のけしき・をながめながら考え事をした。 2 いろいろな思いをもちながら心しずかに見る。 ○なくなった父のしゃしんをながめながら「やはり私は父の子だなあ。」と思った。 ○てんらん会で絵をながめて半日を過ごした。 **ながめ(名詞)** 見わたしたけしき。 ○ながめがいい。 ○ひじょうによいながめだ。 ○ここからのながめはすばらしい。 **なかよく** →なか (741ページ) **ながら(助詞)** 1 / ある動作を行なうときに、それといっしょにほかの動作も行なうような場合に、その二つの動作を結ぶ。動詞の②だけにつづく。/ ○あの人はいつも新聞を読みながらではんを食べます。 ○向こうから山田さんがわらいながらやってきた。 ○天気がいいから、さんぽしながら話そう。 ○わたしは青い空を見ながら、くさ原にねころんでいた。 ○考え事をしながら歩いていたら、自動車にひかれそうになった。 2 / 前のことばや文から考えて、そうなるのが変であったり、ふさわしくなかったりすることばや文が、あとにつづく。動詞の②、形容詞の③, *体言などにつく。「ながらも」の形でも使う。/°210- ○山田さんはたくさん金がありながら、まずしそうな生活をしています。 ○毎日よく勉強していながら、試験のせいせきはいつも悪い。 ○むずかしいむずかしいと言いながらもこの本をおわりまで読んでしまった。 ○田中さんはからだは小さいながら、なかなか力がある。 ○子どもたちは、よくわからないながらも、先生の話をねっしんに聞こうとしている。 ○このカメラは小型(こがた)ながら、よくうつる。 ○及(およ)ばずながら (= あまり役(やく)に立たないと思うが。)、あなたにご協力(きょうりょく)いたしましょう。 <744> ○残念(ざんねん)ながら、きょうはお目にかかれません。/ 「おめにかかれないのが残念だ。」の意味。/ ○しかしながらあなたの考えだけで決めるのはこまります。/ 「しかしながら」は「しかし」と同じ意味。/ **ながれ** →ながれる (744ページ) **なが・れる 〔流れる〕 (動詞)** 【①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれ)くーぱ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑧れーて(た)⑩れるーだろう 1 水などがひくいほうへ動きうつる。→ながす〔流す〕。 ○町の中をきれいな川が流れている。 ○水が流れる。あせが流れる。 2 流れる水にのって動きうつる。 ○ひどい雨で家や橋(はし)が流れた。 ○水の上を何か変なものが流れていく。 3 時が過ぎる。 ○時が流れ、月日が流れた。 ○いつのまにか十年の歳月(さいげつ)が流れた。 4 水の流れるように動きうつる。 ○流れるように月日がたってしまった。 ○どこからともなくピアノの音がしずかに流れてきた。 ○流れ作業。 5 悪いほうへ動きうつる。 ○生活がぜいたくに流れる。形式に流れる。 ○親のない子は悪(あく)に流れやすい。 6 だんだんとひろまる。もれる。 ○変なうわさが流れている。 ○会社のひみつがほかの会社に流れたらしい。 7 会合や計画がとりやめになる。 ○きょうの集会は流れた。 ○計画は立てるが、流れることが多い。 **なが・す〔流す〕 (動詞)** ①さーないしーます ③④す(一とき) ⑤せーば){⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) すーだろう(可能)なかせる} 1 流れさせる。→ながれる〔流れる]。 ○なみだを流す。橋(はし)を流す。 ○そこに水を流してはこまります。 2 身を入れて〜しないで、そのままにする。/動詞の②の形のあとにつく。/ ○本を読み流したままではすぐにわすれてしまいます。 ○悪口は聞き流して気にしないほうがいい。 **ながれ [流れ](名詞)** ○この川は流れがはやいので、およぐのはきけんです。 ○人の流れがながくつづいている。 ○流れにそってみちを進む。 ○時の流れははやいものだ。 ○きょうの会合はお流れになった。 ○彼の作品はフランスの流れをひいている。 ○宴会(えんかい)の流れらしく、よっぱらった人が多い。 ○流れ出る。流れ出す。流れ歩く。流れ星(ほし)。流れだま。流れ者。 **なき** →なく (744ページ) **なきがお** →なく (744ページ) **なきごえ** →なく(744ページ) **な・く〔泣く・鳴く〕(動詞)** ①かーない ②きーます ③⑥く(一とき) ⑤けーば)⑥け⑦こう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう(可能)なける 1 かなしいときやうれしいときなどになみだをながし、また、声を出す。〔泣]→わらう〔笑う]。 ○テレビを見て泣いている。 ○あの子はいつまでも泣きながら別れのハンカチをふっていました。 ○いつまでも泣いていないでおだまりなさい。 <745> 2 とりやむしなどの動物が声を出す。[鳴] ○このことりはとてもよい声で鳴く。 ○朝、にわとりの鳴く声を聞いて目をさました。 ○むしが鳴いているのを聞くと初めて「秋が来たんだな。」と思う。 **なきがお〔泣き顔〕 〔名詞)** 1 泣いている顔。 ○あの人は決して泣き顔をひとに見せない。 2 今にも泣きだしそうな顔。 ○「私はいやです。」と言ったかと思うと、急に泣き顔になった。 **なきごえ〔泣き声〕 (名詞)** 1 泣いている声。 ○この赤んぼうの泣き声はほんとうに元気がいいね。 2 今にも泣き出しそうな声。 ○それまでゆかいに話していたあの子が急に泣き声になって「すみません。」と言った。 **なき〔泣き〕 (名詞)** /動詞「泣く」の名詞形。/泣くこと。。 ○別れるときは泣きのなみだ (=なみだをながしてかなしむこと。)だったが、もうわすれている。 ○なくなった母親に取りすがって泣く子を見て、人々はみんなもらい泣き(=ほかの人の泣くのを見て、さそわれて泣くこと。)をした。 ○うれし泣き。うそ泣き。男泣き。すすり泣き。泣き別れ。泣き笑い。泣き虫(むし)。泣き出す。 **なぐさ・める 〔慰める〕 (動詞)** 【①めーない ②めーます ③④める(一とき) ⑤めれ)⑩める一だろうこばめろ(めよ) めーよう ⑧⑨めーて(た)} 1 心などを楽しませる。 ○私はさびしいときは音楽で心を慰めます。絵をかいて心を慰めるときもあります。 ○明るい子どもたちの声が私の心を慰めてくれます。 ○公園(こうえん)のみどりは都会の人の目を慰めてくれます。 2 かなしんでいる人、苦しんでいる人などにやさしいことばをかけたりして勇気(ゆうき)づける。 ○なんと言って慰めてよいか、適当(てきとう)なことばがない。 ○病気の友だちを慰めようとみんなで花を買いに行った。 ○ひじょうにかなしんでいて、慰めようがなかった。 (関連語)慰め。 **なく・す〔無くす・亡くす〕(動詞)** (①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑧せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) すーだろう(可能)なくせる 1 無い状態にする。→なくなる〔無くなる]。うしなう〔失う]。 ○きのう電車の中でさいふを無くしてしまったらしい。 ○こんな規則(きそく)は無くしたほうがいいと思います。 ○悪いくせを早く無くそうと思う。 ○あの人はものをすぐ無くしてしまう。まったくこまった人だ。 ○彼は万年筆(まんねんひつ)をよく無くす人だ。 2 死なれて失(うしな)う。/この意味のときは、ひらがなで書く。/ ○戦争で三人も子どもをなくしてしまいました。 ○親をなくして初めてそのありがたさを知りました。 (関連語)無くする。 <746> **なくな・る〔無くなる・亡くなる〕(動詞)** ①らーない りーます ③④ろ(一とき) ⑤れ一)しば⑥れ⑦ろーう ⑧⑧って(た) るーだろう」 →なくす〔無くす〕。 1 無い状態になる。 ○無くなった物をみんなでさがした。 ○あの規則(きそく)が無くなったのでずいぶん仕事が楽になりましたね。 ○小さい物だから無くなりやすい。 ○米も水も無くなりかけていた。 2 /死ぬ。この意味のときは、ひらがなで書く。/ ○母は私が三歳(さんさい)のときなくなりました。 ○父が戦争でなくなってからもう十年になります。 **なぐ・る〔殴る・撲る〕 (動詞)** (①らーない ⑧りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ ろう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう((可能)なぐれる} →うつ〔打つ]。たたく[叩く]。人などを強く打つ。 ○いつもはおとなしいのに、さけをのむと人をなぐるんです。 ○むかしの先生はよく生徒をなぐったが、なぐられても、生徒も親もひどいと思わなかった。 ○よほどむちゅうにならなければ、人をなぐろうとしたってむやみになぐれるものじゃないよ。 ○なぐりつける。なぐりこむ。 **なげこむ** →なげる (746ページ) **なげだす** →なげる (746ページ) **なげつける** 一なげる (746ページ) **な・げる〔投げる〕 (動詞)** 「①げーない ②げーます。③④げる(一とき)げれ一ばげろげーよう⑧⑧げーて(た) げる →なげだす[投げ出す〕。 1 手からいきおいよくはなして、とおくへとばす。 ○だれかが石を投げたらしく、まどのガラスがこわれていた。 ○どんな医者(いしゃ)もさじを投げた(= もうだめだとあきらめた。)ほどの重い病気だった。 ○かわいそうに、かなしみのあまり川に身を投げて死んでしまいました。 2 あきらめる。 ○あの子は勉強もしないで初めから試験を投げているようです。 **なげこ・む〔投げ込む〕 (動詞)** (①まーない ②みーます ③①む(一とき) ⑤めーば⑥め⑦もーう ⑧⑨んーで(だ) ⑩むーだろう(可能)なげこめる →なげだす〔投げ出す〕。なげて、中に入れる。 ○ゆうびんやさんが小づつみをげんかんへ投げ込んで行った。 ○この川にごみを投げ込まないでください。 ○どっちがたくさんかごの中にボールを投げ込むか、きょうそうしましょう。 **なげつける〔投げ付ける〕 (動詞)** 「①けーない ②けます ③①ける(一とき) ⑤けれ(こばっける(けよ) ①けーよう ⑧⑨けーて(た)} なげて、ものにあてる。または、あてるように強くなげる。→ぶつける。 ○犬に石を投げつけて、足にけがをさせてしまった。 ○びんでもさらでも、手に当たるものはみんな人に投げ付けてあばれています。 ○中の動物にえさを投げ付けないでください。 ○じゅうどうの試合で、ゆかに投げ付けられた。 ○「かってにしろ。」と投げ付けるように言って出て行った。 ○悪口(あっこう=わるぐち。)を投げ付けてはけんかを売って(=けんかをさせようとする。)います。 <747> ○投げ捨(す)てる。投げ飛(と)ばす。 **なげだ・す〔投げ出す〕 (動詞)** して(た)すーだろう}【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)◎せそうと(可能)なげだせる →なげる [投げる〕。 1 投げるようにして出す。出して、かたづけないでおく。 ○人の前に足を投げ出してはいけません。 ○本はつくえの上に投げ出したままにしないで、かたづけておきなさい。 2 さし出す。 ○命を投げ出して社会のためにはたらいた。 ○研究(けんきゅう)のためなら私の全部の財産(ざいさん)を投げ出してもいいです。 3 あきらめて途中(とちゅう)でやめる。 ○問題を解こうとしたがあまりにむずかしいので、投げ出してしまった。 ○投げ出さないで、最後までやってください。 **なさい** →なさる (748ページ) **なさけ〔情け] (名詞)** 1 こまっている状態を気のどくだと感じる気持ち。→おもいやり [思い遣り〕。どうじょう 〔同情〕。 ○夜中まで子どもをはたらかせるなんて情けを知らぬやり方だ。 ○情けのあるあつかいをするさいばんかんでした。 ○人の情けでくらしているのです。そんな金があるはずがない。 ○とりやむしにまで情けをかけてやりました。 ○情けようしゃなく(=ちっともかわいそうに思わずに) 雨の中におい出した。 ○情けは人のためならず。(=他人に情けをかければ、また、自分がこまっているときに助けてもらえることもある。他人に情けをかけるのは、・結局は自分のためになる。) ○あなたはほんとうに情け知らずだ。 2 ほかの事情や気持ちを理解すること。 ○旅に出ると人の情けが身にしみる。 ○人を使うときには情けというものが必要だ。 ○武士(ぶし)の情け (=同じ事情のものが理解し合って助け合うこと。)だ。助けてくれ。 3 人が自然にもっている感情。 ○四子にもなれば、人の情けがどんなものか、少しはわかるはずだ。 ○くろうして人の情けのうらおもてがわかった。 4 男女の愛情(あいじょう)。 ○あの子も情けを知る年ごろになったのだ。 **なさけぶか・い 〔情け深い] (形容詞)** 【①く一ない くーなる(する) ③①い(一ひと) ⑤)けれーば ⑧く一て かっーた ⑩い一だろう(か【ろ一う)、(名詞)〜さ 思いやりの気持ちがじゅうぶんにある。 ○おじいさんは情け深かった。親のない子を何人も家につれてきて世話をしていた。 ○情け深いことばに思わずなみだをこぼしてしまった。 **なさけな・い〔情けない〕 (形容詞)** ①く一ない ⑧くーなる(する) ③④い(一ひと)⑤けれーば⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう(かろう)、(名詞)~さ} 1 していることやようすが、あきれるほどみじめでがっかりさせられる。 ○せっかくできた作物が大水でながされてしまった。ああ情けない。 ○恩(おん)を受けた人のものをぬすむなんて、なんと情けない男だ。 <748> ○山みちで、日はくれるし、雨はふり出すし、情けないめにあった。 ○情けないことだ。こんなにはたらいてもくらしていけないとは。 ○水におちたねこは情けないかっこうであがってきた。 ○主人にどんなひどいことをされてもだまっているあなたを見ると、ほんとに情けなくなるよ。 2 親切な気持ちや、やさしい心がない。 ○情けないしうち(=あつかい。)をうらみながら死んだ。 **なさ・る(動詞)** {①らない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)(可能)なされる} /②は、「ます」につづいていくときは「い―ます」と言う。また、⑧⑨の「なさっーて(た)」は「なすって(た)」となることもある。/ ⑥い ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう 1 / 動詞「する」の敬語。/ ○どうぞ無理なお仕事はなさらないでください。 ○ことしの夏休みはどうなさるおつもりですか。 ○何をなさろうと、あなたのかってです。 2 / 「(お)〜なさる」「(ご)〜なさる」の形で相手のすることに敬意を表わした言い方。/ ○早く(お)電話なさったほうがいいと思います。 ○もうお話しなさったのですか。 ○まだお聞きなさらなかったのですか。 ○そんなに(で) 心配なさらないでください。 **なさい(動詞)** 1 /動詞「する」の命令形「しろ(せよ)」のていねいな言い方。/ ○もっとたくさん勉強をなさい。 2 / 「(お)〜なさい」 「(で)~なさい」の形でていねいな言い方の命令形。/ ○早く(お)帰りなさい。 ○きょうはどうぞ(で)ゆっくりなさい。 **なぜ(副詞)** どうして。どういうわけで。 ○なぜ夏はあつく、冬はさむいのですか。 ○きのう学校を休んだのはなぜですか。 ○こんなにたびたびかぜをひくのはなぜだろう(か)。 ○なぜかと考えてみたのですが、やはりわかりませんでした。 **なぜなら(接続詞)** なぜそうかというと。そのわけを言えば。/ 「なぜなら~(だ)から」の形で使う。/ ○出かけるのはやめたほうがいい。なぜならあしたは雨がふろそうだから。 **なぜか(連語)。** /「理由はわからないが」という意味を表わす。「なぜかしら」の形でも使う。/ ○この絵を見ていると、なぜかさびしくなるのです。 ○私はなぜかあの人は虫(むし)がすかない。(=きらいだ。) ○あの人と話をしていると、なぜかしら楽しくなります。 **なぞ[謎] (名詞)** 1 いろいろのことを言って、そのことばにかくされている意味をあてさせるための質問。「あさは四本足、ひるは二本足,よるは三本足、なあに?」というようなもの。/「なぞなぞ」とも言う。/ ○私がなぞをかけますから、あなたはそのなぞを解いてごらんなさい。 ○このなぞが解けたら、じけんは解決します。 <749> ○この小説はなぞときがおもしろい。 2 はっきり言わないで、相手に気づかせるように間接的な言い方をすること。または、そのような言い方やようす。 ○「ああ、あつい、あつい。」となぞをかけたのに、ビールどころか水ものませてくれないんだ。 ○なぞをかけたつもりじゃなかったんですが、ようふくをほめたら、くださったのです。 ○まっかになって見つめていたじゃないか。あんなはっきりしたなぞが読めないなんて、きみもにぶいね。 3 はっきりわからないでふしぎな状態。 ○このじけんはなぞだらけだ。 ○この人の一生はなぞにつつまれている。 ○それが事実であるかどうかは、今となっては永久(えいきゅう=おわりのないこと。)になぞだ。 ○このみずうみは千古(せんこ=大むかしからの長い年月。)のなぞをひめて(=かくして)いる。 **なぞ(助詞)** →など (750ページ) **なだか・い〔名高い〕 (形容詞)** ①くーない くーなる(する) ③⑥い(一ひと)(けれーば ⑧く一て かっーた ⑩ いーだろう(か(ろ)う) 名が高い。名まえがよく知られている。→ゆうめい 〔有名〕。 ○日本の富士山(ふじさん)は形の美しい山として名高い。 ○ここはむかしからさくらで名高い所です。 ○歴史(れきし)に名高いこの山もアパートをたてるためにけずられ、今は見ろかげもなくなってしまいました。 ○前はそんな名高い所ではありませんでしたが、このごろ急に名高くなりました。 **なつ〔夏] (名詞)** /春の次の季節(きせつ)で、六・七・八月の間を言う。/→はる〔春]。あき[秋]。ふゆ[冬]。 ○春が過ぎると夏が来る。 ○あつくてたまらない夏の日には、さむくても冬のほうがいいと思う。 ○外国人はよく「夏の時」というが、これはまちがいである。 **なつやすみ〔夏休み〕 (名詞)** 夏のあつい間、学校などが授業をやめて休むこと。 ○あなたの学校はいつから夏休みになりますか。 ○学校はあしたから夏休みにはいります。 ○いよいよ楽しみにしていた夏休みが始まった。 ○夏休みはおわった。さあ、勉強だ。 **なつかし・い[懐しい〕 (形容詞)** 【①く一ない くーなる ③①い(一ひと) ⑤けれー)ば⑧くーて ⑨かった いーだろう(かろう)((名詞)~さ 前に親しんだものに心がひかれるようす。 ○楽しかった子どものころがなつかしい。 ○ふるさとがなつかしくない人はない。 ○年をとるとだれでもむかしをなつかしく思うようになるものだ。 ○あの人がなくなった今となっては、のこるのはただなつかしい思い出ばかりだ。 ○母の作ってくれた料理にたまらないなつかしさをおぼえるのは秋だ。 (関連語)① なつかしがる。なつかしげ。なつかしむ。 <750> **なっとく〔納得] (名詞、〜する)** 物事をよく理解して、もっともだとみとめること。 ○納得がいくまで、この問題については話し合うほうがいい。 ○納得のいかないことをさせられるのはいやだ。 ○わけをよく説明したら、あの人だって納得するでしょう。 ○あの人もやっと納得したそうだ。 ○それが悪いことだと、子どもによく納得させてからやめさせるようにします。 ○こういう仕事は、みんなの納得ずくでやらないと、あとでめんどうがおこるからね。 **なつやすみ** →なつ (749ページ) **な・でる〔撫でる〕 (動詞)** (①で一ない ②で一ます ③④でる(一とき) ⑤でれ)}(ごぜ。◎でろくでよ) ①で一よう ⑧⑧で一て(た) } 手のひらでかるくさする。 ○母親は病気でねている子どもの頭をやさしくなでてやりました。 ○父はかがみの前であごをなでながら「ひげがはえたなあ。そらなくちゃいけないな。」とひとり言を言った。 ○ねこはせなかをなでてやると、とてもよろこんで、変な声を出した。 **など(助詞)** /「なぞ」「なんぞ」も使う。話しことばでは多く「なんか」の形を使う。/ 1 ① / 同じような物事の中から、特に一つだけを例として取り出して言う場合に使う。また、それをはっきりと言わない場合にも使う。/ ○あまり家の中にばかりいないで、たまには公園(こうえん) などへさんぽに行ったほうがいいですよ。 ○毎日いそがしくて、本なぞ読む時間がない。 ○わたしはいもうとに着物など買ってやった。 ○ぼくは野球(やきゅう) なんか大すきだ。 ○「お茶(ちゃ)など (=お茶を。)どうぞおめしあがりください。」「はい、どうもありがとうございます。」 ② / 同じような物事をならべて言う場合に、そのいちばんおわりにつけて使う。「~や(~や)~など」の形でも使う。/ ○東京・大阪(おおさか)などは世界的な大都市です。 ○田中さんは英語・フランス語・ドイツ語・中国語などを話すことができます。 ○わかいうちは、酒(さけ)やたばこなんぞのまないほうがいい。 ○ぼくは絵や音楽なんかにあまり興味(きょうみ)がない。 2 / ある物事について、「あまりたいしたものではない。」というけいべつの気持ちゃ不愉快(ふゆかい) な気持ちを表わすのに使う。自分のことをけんそんして言う場合にも使う。/ ○君はいつもうそばかりついているから、君の言うことなどだれも信用しない。 ○こんなまずい料理など、とても食べられません。 ○わたしは、あなたによろこんでさえいただければ、いいんです。金なぞほしくてこの仕事をやったのではありません。 ○あなたにくらべたら、わたしなんかまだまだ努力(どりょく)が足りません。 ○わたしのことなどどうぞご心配なく。 <751> 自分のことは自分でいたします。 ☆「~が」「~を」に「など」がついて「~などが」「~などを」となるときは、「~など」と「か」や「を」を略すことがある。 **ななめ** [斜め] (形容動詞) {①で一ない ②に一なる ③だなーところ 1⑤ならーば⑧でだっただろーう} かたむいているようす。 ○一度におおぜいの人がのったので、船が斜めにかたむいた。 Cぼうしを斜めにかぶる。 ○書き込む必要のない所には斜めに線を引いてください。 ○みちを斜めによこぎってはいけません。 ○彼の斜め後ろにいる人はだれですか。 ○ごきげんが斜めだ。(=人のきげんのよくないこと。) **なに** 〔何〕 I (代名詞) /名まえのわからないもの(こと)をさししめすことば。/ ○このはこの中には何がはいっていますか。 ○あなたはそこで何をしていますか。 Ⅱ(感動詞) /ひらがなで書くほうがよい。/ 1 / おどろいて問い返すときに使うことば。/ ○なに、学校が火事だって? 2 / 相手のことばをかるく打ち消すときに使うことば。/ 「なあに」とも言う。/ ○「仕事が多くてたいへんでしょう。」「なに、これくらい平気です。」 Ⅲ(接頭語) /名まえをたずねるときに使うことば。/ ○ここは何室(なにしつ = 何というへや。)ですか。 ○この病院(びょういん)は何科ですか。 **なん** 〔何] I (代名詞) /「なに」(代名詞) と同じ意味のことば。「だ」「で」「と」 「の」などがあとにつづくとき、「なに」は「なん」になる。/ ○あれはなんだろう。 ○そこはなんという町ですか。 ○これはなんの本ですか。 Ⅱ(接頭語) /数をたずねるときに使うことば。/ ○ここにはへやが何室(なんしつ=いくつのへや。)ありますか。 ○何回。何時。何年。 **なにか** 〔何か](連語) /名詞的に使う。/ 何であるかよくわからないあるもの(こと)。→なにも〔何も〕。 ○私たちの知らない何かがそこにあるのにちがいない。 ○このごろは何かと(=いろいろと、あれやこれやで)いそがしい。 ○先生が何かにつけて(=いろいろなことで)よく世話をしてくださいます。 ○何か食べるものがありますか。 ○何か知らないが、みんな変な顔をしている。 ○何かいい話はありませんか。 **なにも** 〔何も〕(連語) /副詞的に使い、いつも下に打ち消しのことばがくる。/ 1 どんなことも。全く。 ○私はそれについては何も知りません。 ○それではもう何もかも(=すべて) お話ししてしまいましょう。 2別に。 <752> ○こんなばかばかしいやくそくをまもらなかったからといって、あなたが何もそんなにおこることはないでしょう。 ○何もすきでこの仕事を始めたわけではありません。 **なんにも** 〔何にも〕(連語) /「なにも」の1と同じ。「なにも」より少しくだけた言い方。または強く言う言い方。しかし、「なにもかも」は「なんにもかも」とは言わない。/ ○きのうからなんにもたべていないんだ。 ○なんにも言わないのにおこっているんですよ。 **なにやら** 〔何やら〕(連語) / 「それが何であるか、はっきりわからないが何か。」という意味を表わす。/ →やら。 ○外で何やら音がするが、だれか来たのかな。 ○あの人は何やら考えがあるらしい。 ○子どもがたんじょう日のおいわいだといって、何やらプレゼントをくれた。 ○この本はむずかしくて、何が何やらさっぱりわからない。/ 「何が何やらわからない。」の形で、「何もわからない。」という意味を表わす。/ **なにより** 〔何より〕(連語) /副詞的に使う。/ 1 ほかのどんなこと(もの)よりもいいこと(もの)。 ○からだのじょうぶなのが何よりです。 ○新しいやさいは何よりのごちそうです。 ○何よりの物をいただきましてありがとうございます。 2 ほかのどんなこと(もの)よりも。いちばん。 ○あの子は勉強はだめで、あそんでばかりいますが、健康 (けんこう)なのが親には何よりうれしい。 ○どんなに学問ができても心がみにくければ、何よりかなしいことです。 **なび・く** [靡く](動詞) ♪①かーない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーしばけとーう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう♪ 1 風や水などの力で、くさや木が一方へよこにたおれる。 ○ごらんなさい。このあらしで、あんな大きな木が草(くさ)のようになびいていますよ。 ○風がふくと、むぎのほがいっせいに海に向かってなびくのだった。 ○風に向かって歩いていくので、かみの毛(け)や着物のそでが、うしろになびきます。 ○たくさんのはたが風になびいている。 ○大水で、いねが一方になびいてたおれ、どろをかぶっている。 2 他人の意志 (いし)や、勢力(せいりょく)にしたがう。 ○よく国をおさめたので、国じゅうがこの人になびいた。 ○なびかない国々をせめてしたがわせた。 ○こっちの会社へうつるようにすすめていろんだが、なかなかなびかないんだ。 ○三年目にやっとこちらになびいて、ぼくとけっこんする気になった。 **なべ** [鍋] (名詞) 食べ物をにるときに使うどうぐ。 ○なべに水を入れ、ふたをしてください。 ○なべでやさいを煮(に)、かまで御飯(ごはん)をたきます。 ○なべを火にかける。 <753> ○なべの底(そこ)にあながあく。 ○なべで煮(に)ながら食べる料理のことをなべ物と言います。 ○なべぞこ。なべ焼(や)き。牛なべ。 **なま** 〔生〕(名詞) 1 まだかわかしたり煮(に)たり焼(や)いたりしてないままの食べ物であること。 ○やさいはできるだけ生で食べるようにしています。 ○肉(にく)を生のままで食べると病気になることがある。 ○生米(なまごめ)。生ざかな。生たまご。生肉(にく)。生野菜(やさい)。 2 物事がまだじゅうぶんでないこと。 ○この肉はまだ生だからもう少し焼いてください。 ○こんな生の木はもえないでしょう。 ○生にえ。生焼(なまや)け。生木。生返事。生あたたかい。生ぬるい。 ○なまぐさい。なま物。 **なまいき** 〔生意気〕(名詞、〜な・に) 年や身分にくらべて、話すことやすることがえらそうで、にくらしく感じられるようす。 ○親に向かって「さけをのむな。」なんて、生意気を言うな。 ○そんなむずかしい本を読んで、小学生のくせに生意気だね。 ○つとめたばかりなのに、月給(げっきゅう)が安いなどと生意気な口をきく。 ○生意気な顔のやつだ。いじめてやろう。 ○金もないのに、生意気に自動車を買ってね。 なまえ→な(736ページ) **なまぐさ・い** [生臭い〕 (形容詞) (① くーない ② くーなる(する) ③ ①い(一もの) ③けれーば⑧く一て ⑨かった ⑩ いーだろう(か(ろう), (名詞)~さ 1 なまのさかなやにくのにおいがする。 ○このさらは生臭いね。よくあらってください。 ○さかなを食べると、いつまでも口の中が生臭いからいやだ。 ○よくやいたから生臭くないはずですよ。 ○さかなをつりに行ったら、からだじゅう生臭くなった。 ○血なまぐさい。 2 僧(そう)はふつうさかなやにくを食べないことになっているが、それを食べる。または、僧のくせにお金やめいよをほしがったり、世の中のことにきょうみをもっていたりする。 ○生臭いぼうずだ。 ○あんなに生臭くては、ぼうさんだなんて言えませんよ。 **なま・ける** 〔怠ける〕 (動詞) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ一ば⑧けろ(けよ) ①けーよう ⑧⑧けーて(た) ⑩ける一だろう 勉強や仕事をまじめにしない。 ○なまけてはいけません。 ○なれてくるにしたがってなまけるようになる。 ○こんなにあついと勉強をなまけたくなるね。 ○あの人は仕事をなまけてあそんでばかりいる。 (関連語)① なまけぐせ。なまけ者。 **なみ** 〔波] (名詞) 1 風などによって水の表面が高くなったりひくくなったりしてゆれ動く現象(げんしょう)。 <754> ○風がふくと波が立ち、風がやむと波がしずまる。 ○海岸(かいがん)によせる波の音は、まるでだれかが海の底(そこ)でピアノをひいてでもいる(かの) ように美しかった。 ○波が高い。波が荒(あら)い。 2 波のような動き。 ○たくさんの人の波が寄(よ)せてきて車は通れなくなった。 ○光も音も波だと考えられている。 ○どうもあの人のせいせきには波がありますね。(=よくなったり悪くなったりする。) **なみだ** [涙] (名詞) 刺激(しげき)を受けたとき、泣(な)いたりしたときに目から出る水のようなもの。 ○あまりのかなしさに涙をながしている母を見るのはつらかった。 ○ハンカチを出して涙をぬぐう。 ○涙が出るほどうれしかった。 ○「さようなら。」と言って手をふる女の目に涙が光っていた。 ○涙を浮(う)かべて「ありがとう。」と言った。 ○涙ながらに(=涙を流(なが)しながら。)語(かた)った。 ○あの人は血( も涙もない(=人間らしいやさしい心をもたない。)人だ。 ○男というものは女の涙にはよわいものです。 (関連語)① 涙ぐむ。涙ぐましい。そら涙。 **なめらか** [滑らか〕 〔形容動詞) ①で一ない ②に一なる(する) ◎だなーところ) ③ならーば⑧でだっただろーう (名詞)~さ 1 よくすべる状態。すべすべしている状態。 ○石をみがいてなめらかにする。 ○しずかな海の表面は、油(あぶら)をながしたようになめらかだった。 ○なめらかな膚(はだ)。 ○船は風を受けてなめらかに進んで行く。 2 すらすらと進むさま。→すらすら。 ○ほんとうになめらかに話す人だ。 ○Aさんはたどたどしい話しぶりだったが、Bさんはなめらかな話しぶりだった。 **な・める** (動詞) {①め一ない ⑧めます ③①める(一とき) ⑤めれ) 一ば ⑥めろ(めよ) ⑦めーよう ⑧⑨めーて(た) ⑩めろーだろう} 1 歯(は)でかまないで、舌(した)でなでる。 ○ひこうきが上がったり、おりたりするとき乗客(じょうきゃく)はあめをなめる。 ○かたい菓子(かし)を、なめないで、かもうとしたので歯がおれてしまった。 ○親ねこが子ねこをなめてやっている。 ○くすりをなめてみて味をためす。 2 苦(にが)い味を知る。苦(くる)しい経験(けいけん)をする。 ○人間世界の苦しみをなめて初めておとなになる。 ○苦い経験(けいけん)をなめる。 3 甘く見る。ばかにする。 ○あの人は私をあまく見て、なめている。 ○こんな山なんかなんでもないとなめてかかると、あとでひどい目にあうよ。 **なら・う** 〔習う〕 (動詞) ①わーない ②います ③⑥う(一とき) ⑤えーば) ⑥え⑦おーう ⑧⑨って(た) ⑩う一だろう } (可能)ならえる 1 知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)を <755> おぼえる。おそわる。 ○学校では毎日五時間ずつ日本語を習っています。 ○来週から自動車学校に通って自動車の運転(うんてん)を習うつもりです。 ○あの先生にピアノを習えばもっとじょうずになるでしょう。 ○わたしたちは英語をスミス先生に習っています。 2 勉強する。 ○きのうは35ページまで習いましたね。きょうはその先をやりましょう。 ならす→なる (757ページ) **なら・す** [慣らす・馴らす〕 (動詞) 「①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば⑥せ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう」 慣れるようにする。→なれる〔慣れる〕。 ○山にのぼる前にくつを足に慣らしておかなければなりません。 ○からだをさむさに早く慣らしておいたほうがいいと思って着る物を少なくしています。 ○この犬はならそうとしても、なかなか なれません。 ○飼(か)いならす。 **ならない** (連語) /「~ならぬ」の形でも使う。/ 1 / 「~てはならない」の形で、「してはいけない」という禁止 (きんし)の意味を表わす。/ ○うそを言ってはならない。 ○これは子どもの見てはならないものです。 ○やさしい問題だといって、ゆだんをしてはなりません。 2 / 「~なければならない」「~なくてはならない」 「〜ねばならない」の形で「そうする義務(ぎむ)がある。」「そうするのがあたりまえだ。」という意味を表わす。/ ○日本の大学にはいるためには、まず日本語を勉強しなければならない。 ○先生にさしあげる手紙だからきれいに書かなくてはならない。 ○きょうはかぜをひいているので休みたいのですが、試験があるので、どうしても行かねばなりません。/ 「〜ねばならない」の形は、「する」につく場合は、「せねばならない」となる。/ ○外国へ行ったら、その国の法律をまもらねばならぬ。 3 /形容詞「ない」の②に「てはならない」のついた「なくてはならない」の形で、「ないとこまる」「必要である」という意味を表わす。/ ○塩(しお)は私たちの生活になくてはならないものです。 ○あの人はこの会社にとって、なくてはならぬ人です。 4 できない。 ○こんなに悪口を言われてはもうがまんがならない。 ○それはゆるすことはならない。 ○あの人はゆだんのならない人だ。 5 / 「〜て(で)ならない」の形で、「ひじょうに~」という意味を表わす。/ →たまらない。 ○大学に入学できたので、うれしくてなりません。 ○母の病気が心配でならない。 ならぬ→ならない (755ページ) ならび→ならぶ (756ページ) **ならびに** 〔並びに〕(接続詞) 二つの物事を並べて言うときに、その二つをつなぐことば。→および「及び」。 ○山田先生、並びに夫人は、××学会にしゅっせきのため、イギリスへ向かった。 <756> ○小学校、並びに中学校を義務(ぎむ)教育とする。 >国語、社会、並びに数学の教科書を出版(しゅっぱん=いんさつして売り出す。)している。 ○名まえ、職業(しょくぎょう)、並びに生年月日(せいねんがっぴ=生まれた年と月と日。)を書きなさい。 **なら・ぶ** [並ぶ〕 (動詞) ①ばーない ②びーます ③①ぶ(一とき) ③ベーば) ⑥べ⑦ばーう⑧⑧ん一で(だ) ぶーだろう ((可能)ならべる} 1 列(れつ)をつくる。 ○三列に並んでおまちください。 ○このいすは五人並んですわれます。 2 技術 (ぎじゅつ)や力が同じくらいである。 ○英語(の力)ではあの人に並ぶ者はいないでしょう。 **なら・べる** 〔並べる〕 (動詞) 【①ペーない ②べます ( ③⑥べる(一とき) ⑤べれ) こばべる(べよ) ①べーよう ⑧⑧べーて(た)} 1 並ぶようにする。 ○つくえを一列に並べる。 2 次々と出して見せる(聞かせる)。 ○証拠(しょうこ)を並べる。 ○悪口を並べる。 ○不平を並べる。 **ならび** 〔並び] (名詞) 1 並んでいるもの。並んでいる状態。 ○この並びの八つめをください。 ○家の並びがきちんとしているので、この通りはおくまでまっすぐ見える。 ○列(れつ)の並びをもう少しちゃんとなおしなさい。 ○歯(は)並びがきれいなので、せいけつな感じを受ける。 2 同じがわにあること。 ○この並びにくすり屋があるでしょうか。 ○向こうの並びのかとから三、四けん目にありますよ。 3 くらべてみて同じ程度。 / 「~もない」の形で使う。/ ○世界に並びもない大学者です。 ならべる→ならぶ (756ページ) **なり** (助詞) /「なりと」「なりとも」の形も使う。/ →でも。 1 / 「ほかにもっといいものがあるかもしれないが」と言う気持ちで、例をあげて言う場合に使う。「~だけなり(と)」の形も使う。/ ○君はあまり人にそうだんしたがらないようだけれど、せめてわたしになりちょっと話してくれればよかったのに。 ○みんなはわたしをうそつきだと言いますが、あなたにだけなりとも信じてほしいと思います。 ○一月(ひとつき)も二月(ふたつき)もというのではない。二、三日だけなりと、かしてもらいたいのだ。 ○外国へ行くなら、せめて英語なりとも知らないとこまるでしょう。 2 / 「だれ」「なに」「どこ」などについて、「だれなり(と)」 「なんなり(と)」「どこ(へ)なり(と)」となり、「だれでも(なんでも)みんな」また「どこでも行きたい所へ」などの意味を表わす。/ ○来たい人はだれなりと来てかまわない。 ○あなたの考えていることを、なんなりと言ってごらんなさい。 ○あなたの行くところなら、どこへなりともおともします。 **なり** (助詞) 1 /ある動作につづいて、すぐ次の動作が行なわれる場合に、前の動作を表わす <757> のに使う。動詞・助動詞の③につづく。 ○山田さんはよほど急ぐ用事があるとみえて、授業がおわるなり、さよならも言わずに教室(きょうしつ)を出て行ってしまった。 ○昨夜はとてもつかれていたので、家へ帰ってくるなりねてしまった。 ○マラソンの選手(せんしゅ)はゴールに着くなり、ぱったりとたおれてしまった。 ○彼女は「お会いしたかったんです。」というなり、うれしさでものが言えなくなった。 2 / いつも「〜たなり」の形で、ある動作がおわらずに、まだつづいているうちに、次の動作が行なわれる場合に、前の動作を表わすのに使う。/ ○山田さんはへやへはいったなり、いすにもかけないで、かべにかけてある絵をじっと見ていた。 ○田中さんは1年前に家を出たなり、帰って来ない。 ○彼女はわたしの目を見つめたなり、まばたきもしなかった。 **なり** (助詞) / いくつかのことがらをならべ、その中からどれか一つをえらぶ意味を表わす。ふつうは「~なり〜なり」「~なり~」の形で二つのことがらをならべる。/ ○お茶(ちゃ)なりコーヒーなり何かのみものがほしいんです。 ○夏休みになったら、山へなり海へなり行きたいと思う。 ○こまることがあったら、おとうさんなりおかあさんに、すぐそうだんしなさい。 ○ここまで来ればあなたの家は近いから、ひとりでもバスにのるなり歩くなりして帰れるでしょう。 ○この間の台風で大なり小なり被害(ひがい)を受けなかった所はないだろう。 なり→なる(757ページ) なりと(助詞)→なり(その1) (756ページ) **な・る** [鳴る〕 (動詞) [①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーしば⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう♪ 1 音が出る。 ○ベルが鳴るとすぐにしばいが始まった。 ○夕方(ゆうがた) てらのかねが鳴ると子どもたちはあそびをやめてうちに帰りました。 2 ひろく知られる。 ○あの人の名が世界に鳴る時ももうすぐだろう。 ○鳴りひびく。 **なら・す** 〔鳴らす〕 (動詞) {①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せ一ば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう (可能)ならせる *} 鳴るようにする。 ○火事のときはベルを鳴らしたり、かねを鳴らしたりします。 ○学者としてその名を世界に鳴らした。 **なり** 〔鳴り〕 (名詞) 1 なること。または、なる音。 ○鳴りのいいベルを買おうと思って、いくつもならしてみた。 ○げんかんのベルの鳴りが悪いね。とりかえよう。 2 さわぐこと。/実さいに音を出す場合と、さかんに活動する場合と、両方に使う。/ ○彼が「だまれ」とひとことどなると、みんな鳴りをしずめて(=すっかりだまって。)しまった。 ○このでんせん病は二、三年鳴りをしずめて(=あまりはやらないで)いましたが、ことしははやりそうです。 <758> ○生徒は鳴りをひそめて(=じっとだまって)先生の手もとを見まもった。 ○しばらく鳴りをひそめていた(=世の中に仕事を発表しなかった。)彼が、新しい作品を発表するそうだ。 ○地鳴り。遠鳴り。 **な・る** 〔成る〕 (動詞) 【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ ろーう ⑧⑧ぃーて(た) ⑩る一だろう (可能)なれる }'} 1 できている。組み立てられている。 / 「~から成る」の形で使う。/ ○この本は30枚の図 (ず) とその説明の文章から成っています。 ○私のうちは、私と妻と、父と母と、五人の子どもから成る九人の大家族(だいかぞく)です。 2 ある状態からある状態に変わる。 /ふつうひらがなで書く。/ ○氷(こおり)がとけて水になる。 ○早いものですね。私のむすめがもう三人の子の母親になっています。 ○五時になると子どもが学校から帰って来ます。 ○この子は学者になりたいと言っています。 3 役に立つ。 ○中学校のときに勉強したのがたいへんためになっている。 ○酒(さけ)はある場合にはくすりになることもあるし、また、ある場合には毒(どく)になることもある。 4 がまんができる。ゆるすことができる。 ○悪いことをしてはならない。 ○もう勘弁(かんべん) ならない。(=ゆるすことができない。) 5 植物(しょくぶつ)が実(み)をむすぶ。 ○ことしはみかんがたくさんなった。 ○あの木になっているくだものは何ですか。 6 / 「お(ご)・・・・・・になる」の形でその動作をする人に対する尊敬語(そんけい で)。/ ○お休みになりました。 ○御相談(ごそうだん)になりましたか。 **なる** (助動詞) {①なるーもの} /「という」の意味を表わす。文語的な言い方。(接続)名詞につづく。/ ○日本のすきやきなるものを一度食べてみたいと思っていた。 ○あなたのお話のあき子なる女性はどんな人ですか。 **なるべく** (副詞) できるだけ。できるかぎり。 ○この手紙になるべく早く御返事をいただきたいと思います。 ○むだづかいをなるべくしないようにして貯金(ちょきん)しなさい。 ○夏は生(なま)の食べ物をなるべく食べないように気をつけています。 ○なるべくなら(=できることなら。できれば。)あしたよりあさって来てくださるほうが私には都合がいいのですが。 **なるほど** I (副詞) 前から聞いていたとおり。ほんとうに。 ○いい大学だと聞いていたけ(れ)ど、なるほどこれならりっぱな大学だ。 ○「おもしろいからぜひ読んでみろ。」と父が言っていたが、なるほどこの本はおもしろい。 Ⅱ(感動詞) <759> /相手の言ったことについて「そのとおりだ。」という気持ちをしめすことば。/ ○「こうすれば問題は解決するでしょう。」「なるほど、そうですね。」 ○あなたの説明を聞いて「なるほど。」と思いました。 なれ→なれる (759ページ) **なれなれし・い** [馴れ馴れしい」(形容詞) ①くーない くーなる(する) ③④い(一ひと) ⑤けれーば⑧く一で⑨かった ⑩いーだろう(か【ろ一う)。(名詞)~き (実さいはそれほどではないのに、)ひじょうに親しくえんりょしないようすをする。 ○「なれなれしい人だね。友だちかい?「いいや、近所の人だが、名まえも知らないんだ。」 ○主人にあまりなれなれしい口をきかないで(=話をしないで。)くださいよ。あんたは使用人なんだから。 ○電車の中などでなれなれしく話しかけてくる人には用心したほうがいい。 ○この子はだれにでもすぐなれなれしくなるんです。 ○あの男のなれなれしさがきらいだ。どうも信用できない感じでね。 ○なれなれしげ。なれなれしそうに。 **な・れる** 〔慣れる・馴れる〕 (動詞) ①れーない ②れーます ③①れる(一とき) ⑤れれ) 一ばれろ(れょ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れるーだろう } →ならす〔慣らす〕。 1 たびたび経験(けいけん)して何とも感じなくなる。習慣(しゅうかん)になる。 ○この土地のさむさにだんだん慣れてきました。 ○くつが足に慣れたから、もう山にのぼってもだいじょうぶだ。 ○会社の仕事に早く慣れてください。 ○なにごとも慣れないうちはつかれるものだ。 2 たびたび経験 (けいけん)して、ぐあいがよくなる。 /名詞や動詞のあとにつく。/ ○旅慣れた人はどんな旅行でも楽しむことができます。 ○くつははき慣れるまでやはり時間がかかります。 ○書き慣れたペン。住み慣れた家。 3 動物などが長い間飼(か)われて人間に親しくなる。 ○鳥(とり)や犬が人間になれる。 **なれ** [慣れ] (名詞) 慣れること。 ○どんな仕事にも慣れが必要だ。 ○その仕事がむずかしいかやさしいかは慣れにもよる。 (関連語)① 慣れっこ。 **なわ** (名詞) わらなどをほそく長くより合わせて作ったひも。物をしばるときに使う。 ○車をぬすんだ男の手を、なわでしばり、けいさつへ連れて行った。 ○にもつになわをかけて(=荷物をなわでしばって)運べるようにしてください。 ○ここからはいるときけんだから、なわをはってはいれないようにしよう。 ○「なわを作る。」ことを、ふつう「なわをなう。」と言います。 ○なわ飛び。なわのれん。 なん→なに (751ページ) なんか(助詞)→など (750ページ) なんぞ(助詞)→など (750ページ) **なんだか** (なんですか) [何だか(何ですか)〕 〔連語) / 「なぜそう感じるのかわからないが、そ <760> のような感じがする。」という意味を表わす。ふつう、かながきが多い。/ →なんとなく。 ○旅行に出かけて行った子どものことがなんだか急に心配になりました。 ○わたしはあの先生がなんだかこわいんです。別にしかられたこともないのですが。 ○兄弟がおおぜいいても、母親のいない家庭というのはなんだかさびしいものです。 ○なんですか、あのかたはこのごろ以前より少しおやせになったような気がします。 **なんて** (助詞) /多く話しことばで使う。/ 1 /「などと」の意味で、「言う」「思う」などの前について、その内容を例をあげて言うのに使う。その場合、その内容について、「たいしたことはない。」とけいべつする気持ちや、「そのようなことはいけない。」というような気持ちを表わす。/ ○よく考えもしないでわからないなんて言うのは、いけないことだ。 ○お金もないのに外国へ行きたいなんて言うと人にわらわれますよ。 ○わかいものは、少し失敗(しっぱい)したぐらいで、死にたいなんて思うものではない。 ○君はどうしてわたしがこわしたんじゃありませんなんてうそをつくのだ。 2/「たいしたものではない。」とけいべつする気持ちで「~という」の意味を表わす。/ ○わたしは山田なんて学生は知りませんね。ほんとうにこの学校の学生ですか。 ○駅(えき)の売店で新聞を買おうとしたら、「競馬 (けいば) 新聞」なんて新聞しか売っていなかった。 ○「西武(せいぶ)」というデパートはありますが、「北武(ほくぶ)」なんてデパートはたぶんないでしょう。 **なんて** (助詞) /多く話しことばで使う。/ →など。 1 /同じようなものの中から、特に一つだけ例をあげて言う場合に使う。/ ○けっこんのおいわいにネクタイなんてどうかしら。 ○夏のようふくには水色なんていいと思うよ。 ○あなたなんてよくおできになるから、試験なんかおこまりにならないでしょう。 2 / 「たいしたものではない。」というけいべつの気持ちで言う場合に使う。/ ○わたしは映画なんて少しもおもしろいと思いません。 ○ぼくはいいものを作りたいからいっしょうけんめいにやったんだ。金なんてほしいと思わない。 ○音をたててスープをのむなんてみっともないからやめてください。 ○あの人が親切だなんて、とんでもない話だ。彼は人に親切な人間だと思われたいだけなのだ。 なんですか→なんだか (759ページ) **なんでも** 〔何でも〕(連語) 1 どんなもの(こと)でも。すべて。 →なにも〔何も〕。 ○食べ物は何でも食べます。すききらいはありません。 ○スポーツなら何でもやれます。 ○「けがをしましたか。」「はい、少し。けれども、このくらいのけがは何でもありません(=気にするほどのこと <761> はありません。)からどうぞ心配しないでください。」 ○何が何でも(=どんなことがあっても。どうしても。)きょうじゅうにこの仕事をやってしまわなければなりません。 2 よくわからないが人から聞いたところでは。/「何でも〜(だ)そうです」の形で使う。/ ○何でもあの人はだいぶお金をもうけたそうです。 **なんと** (連語) 1 なんという。なんて。/ぴっくりしたとき、感心したときに使う。「なんと〜だろう」の形で使うことが多い。/ ○なんときれいな花でしょう。 ○まあ、なんと感心なお子さんでしょう。 2① / 「なんとしても」の形で、「どのようなことをしても、ぜひ」という意味を表わし、「ほしい」というような希望(きぼう)の気持ちを強く言う場合に使う。/ ○なんとしてもこの仕事はあしたまでにおわらせたいと思っています。 ○きょうは卒業試験なので、なんとしても学校へ行かなければなりません。 ○なんとしても私はあの人に合って話をするつもりです。 ② / 「なんといっても」の形で、「どのようなことをいろいろと言っても、これがやっぱりいちばんだ。」という意味を表わす。/ ○なんといっても、おかあさんの作ってくれた料理ほどおいしいものはないよ。 ○なんといっても、あの人にはかつことはできない。 つなんといっても、金(かね)の世の中です。(=金があればなんでもできる。) **なんど** 〔何度](名詞) 1 度数がはっきりしないときや、度数をたずねたいときに使うことば。 →いくど〔幾度]。 ○「かぶきを何度見ましたか。」「何度見たかわすれました。」 ○あの映画は何度みてもいい。 ○何度やってもだめだ。もうあきらめよう。 ○雨のとき、外であそんではいけないって言ったでしょう。何度言えばわかるの。 ○何度か先生のおたくをたずねたが、いつも先生はつくえに向かっていらっしゃった。 ○一度でやろうと思ってもだめだ。だれだって何度目かにやっと成功(せいこう)するのだ。 2 おん度や角度(かくど)がはっきりしないとき、またそれをたずねたいときのことば。 ○きょうはあついね。何度だろう。 ○この三角形(さんかくけい)の角度はそれぞれ何度か。 **なんとか** (副詞) 1 / 「じゅうぶんではないが」という意味を表わす。/ →どうにか。 ○日本語はまだむずかしいことは話せませんが、やさしいことならなんとか話せます。 ○きょうはあまりたくさんの買い物はしないつもりだから、2,000円ぐらいあればなんとかまにあうでしょう。 ○もう子どもではないから、ひとりでもなんとかやっていくでしょう。 2 / 「(むずかしいことだが)何か方法を考えて〜したい(しょう)」というよ <762> うな強い希望(きぼう)や意志(いし)を表わす。「なんとかして」の形も使う。/ ○このとけいをなんとかきょうじゅうになおしてもらえないでしょうか。 ○むりなことはよくわかりますが、なんとかおねがいします。 ○私はなんとかしてあしたまでにこの仕事をおわらせたいと思います。 3 / 特に「なんとかかんとか」の形で、「言う」というような意味の動詞といっしょに「いろいろ」という意味を表わす。/ ○あの人たちはなんとかかんとか文句(もんく)ばかり言って仕事をしない。 ○あの人をなんとかかんとかおだてて(=何かをしてもらおうと思って相手をほめ、いい気持ちにさせること。), とうとうこの仕事をやってもらうことにしてしまった。 **なんとなく** 〔何となく〕(連語) /副詞的に使われる。/ 1 なぜだか理由ははっきりわからないが。 ○秋は何となくかなしいきせつだ。 ○私はあの人が何となくきらいだ。 ○何となく海が見たくなって、汽車にのった。 2 なんの考えもなく。→ふと。 ○何となくまどの外をながめていると、変な光が見えたのです。 ○何となくそのかばんにさわると、「どろぼう。」とどなられた。 なんにも→なにも (751ページ) <763> **に**(助詞) 1① /物や状態のある(いる)場所や立場を表わす。 ○つくえの上に本があります。 ○わたしは東京に住んでいます。 ○デパートにはいつもおおぜい客がいます。 ○門の前に自動車がとめてあります。 ○あの人は、むかしは高い地位にあった人だ。 ○オリンピックは、かつことではなく、参加(さんか) することに意義(いぎ)がある。 ○まどの外に海が見える。 ○学校の近くに新しい駅(えき)ができた。 ○人から何かそうだんされたら、その人の立場に立って考えてあげなさい。 ② / 動作のおわった結果がのこる場所や方面などを表わす。/ ○いすにこしかけてください。 ○かべに地図(ちず)をはった。 ○自動車ににもつをのせます。 ○小鳥(ことり)が木のえだにとまった。 ○わたしはきのう日本に着いたばかりです。 ○朝8時までに駅前(えきまえ)に集まってください。 ○田中さんは外国に出かけて、5年も帰って来ない。 ○大雨で川の水があふれ、家の中にまでながれこんできた。 ○これを使ったあとは必ずもとの場所にもどしてください。 /動作の向かう方向を表わす気持ちの強い場合には、「に」の代わりに「へ」を使うこともあるが、「着く」「達する」などの場合はふつう「に」しか使わない。/ /動作の行なわれる場所を表わす「に」は「へやで本を読む。」「デパートでシャツを買う。」のように「で」を使う。/ 2 /動作の行なわれるときや場合を表わす。/ ○学校は午前9時に始まって、午後3時におわります。 ○わたしは2年前に日本へ来ました。 ○夏休みには、北海道(ほっかいどう)を旅行しました。 ○田中さんは、けさくらいうちにおきてさかなつりに出かけた。 ○ちょっと目をはなしたすきにかばんをぬすまれてしまった。 ○電車からおりたとたんに気分が悪くなった。 ○次にこちらをごらんください。 ○最後に一言(いちごん) 申しあげたいことがあります。 3 ①/物事や状態が変化してどうなるかという、その結果を表わす。/ ○わたしは医者 (いしゃ)になるつもりです。 ○氷(こおり)がとけて水になった。 ○おそくなって、雨がゆきに変わった。 ○人口が100万から120万にふえた。 ② / 物事や状態を変化させて、どうするかという、その結果を表わす。/ ○このさかなは、さしみにして食べるとおいしいですよ。 ○このままでは濃(こ) すぎるから, 2倍(ばい)にうすめて使ってください。 ○電球(でんきゅう)を新しいのにかえたら、へやが明るくなった。 ○田中さんと、今夜8時に会うことにした。(=~ことに決めた。) ③ / 「~を〜に」の形で、「~を〜にして」の意味を表わす。/ ○100万円を資本(しほん)に商売(し <764> ょうばい)を始めた。 ○わたしたちは、山田さんを中心に会を作った。 ○外国人を相手に、日本語を教えるのはなかなかむずかしい。 ○彼は病気を理由に学校を休んだ。 4 /動作の向けられる相手になる人や物を表わす。/ ○そのことはあなたに話しましたか。 ○田中さんに電話をかけたが、るすだった。 ○弟に本を買ってやった。 ○花に水をやることをわすれないでください。 ○あのたてものは、半年ぐらい前から工事にかかっていますが、まだできあがりません。 ○わたしは、あなたの考えに反対です。 ○あの人に関するいやなうわさを聞いた。 ○先生は学生に作文を書かせた。 ○赤ちゃんにミルクをのませる。 5 /影響(えいきょう)や作用をどこから受けるかという、その影響や作用の出どころを表わす。/ ○○君に教えてもらったとおりにやったけれど、うまくいかなかったよ。 ○金がなくて、友だちに1万円かりた。 ○電車の中で、すりにさいふをとられてしまった。 ○あの人はみんなにきらわれています。 ○きのう雨にふられてこまった。 6 //動作の目的を表わす。/ ① / 動詞の②につづく場合。/ ○図書館(としょかん)へ本を読みに行きます。 ○デパートへようふくを買いに出かけた。 ○友だちがあそびにやってきました。 ○駅(えき)まで行ってから、わすれ物を取りに家へもどった。 /あとに「行く」 「来る」「帰る」「もどる」などのような、場所の移動(いどう)を表わす動詞がくる。/ ② /名詞や「動詞④+の」につづく場合。/ ○わたしは日本へ医学(いがく)の勉強に来ました。 ○田中さんはきのうから旅行に出かけました。 ○交通事故(じこ)を少なくするために信号機(しんごうき)が作られた。 ○はさみは、紙やきれを切るのに使う。 7 /動作や状態の原因・理由を表わす。/ ○それを見て、あまりのおかしさに、思わずわらってしまった。 ○田中さんの熱心 (ねっしん)な気持ちに心を打たれた。 ○彼はその仕事の成功(せいこう)に、すっかり自信をつけてしまった。 8 /動作や状態がどんなようすかを表わす。/ ○さっきの地震 (じしん)は大きかったね。初めは左右に、それから上下にゆれたね。 ○朝の電車は身動きもできないほどにこんでいます。 ○あの人は骨(ほね)と皮(かわ)ばかりに(=ひじょうに)やせている。 9 /動作や状態の内容を表わす。/ ○○日本は美しい風景(ふうけい)にめぐまれている。 ○アメリカは経済力(けいざいりょく)に富(と)んだ国だ。 ○彼はまだわかいから、人生のけいけんにとぼしい。 ○田中さんはいつもわかさにあふれている。 10 /あとにくる動作や状態を表わすことばの範囲(はんい)を限定する。「~に <765> とって」の形でも使う。/ ○この食物は子どもの発育に必要な栄養(えいよう)がじゅうぶんふくまれていない。 ○さけやたばこはからだに悪いばかりでなく、精神(せいしん)にもよくない。 ○その問題は、あなたにはわかっても、わたしにはわからない。 ○今度の戦争は、一国家の危機(きき)であるばかりか、世界の全人類にとっての危機だ。 11/比較(ひかく)のもとになる物事を表わす。/ ○わたしの家は、駅(えき)に近いです。 ○京都市は海にとおい。 ○あの人はおとうさんに似(に)ている。 ○1,000gは1kgに等しい。 ○休んだことのない田中さんが来ないのは、きっと病気にちがいない。 12 / 割合(わりあい)や割(わ)り当(あ)てのもとを表わす。/ ○地球(ちきゅう)は太陽(たいよう)のまわりを1年に1回まわっている。 ○わたしたちは1日に3度ごはんを食べる。 ○この紙をひとりに5枚ずつくばってください。 ○あの人はわすれっぽい人で、3度に1度はやくそくをわすれてしまう。 13 / 「お〜になる」の形で、相手の動作をそんけいして言う場合に使う。/ ○この本はお読みになりましたか。 ○どうぞお休みになってください。 ○しばらくおまちになってくださいませんか。 **に** (助詞) /「要するに」 「思うに」などの形で、自分の考えなどをかんたんに説明しようとする場合の前おきを表わすのに使う。/ ○思うに、国家の発展(はってん)は国民経済(こくみんけいざい)の安定にあると言えよう。 ○わたしの言いたいことは、要するに、みんなもっとよく勉強しなければならないということなのです。 ○一言で言うに、世界の真の平和は当分の間はのぞめそうもない。 **に** (助詞) 1 / いつもいっしょにある(いる)ようなものを並べて言うのに使う。「~に〜」と二つだけ並べて言うことが多い。/ ○日本では朝はんはごはんにみそしるか、トーストにミルクぐらいですます家が多い。 ○大きな駅(えき)では、売り子が「お茶(ちゃ)にべんとう。」などと言ってべんとうや茶を売り歩いている。 ○山田さんは、いつも青い上着に赤いネクタイというかっこうをしています。 ○トマトにきゅうりにたまねぎをください。 ○わたしはいま学校で、数学に物理に化学に生物を勉強している。 ○つくえにいす。 ○茶わんにはし。 ○えんぴつにけしゴム。 2 /「動詞②+に+動詞」の形で、同じことばを重ねて、意味を強める。/ ○電車におくれそうになったので、駅(えき)まで走(はし) りに走った。 ○考えに考えて、この問題を解くことができた。 ○一日中歩きに歩いたので、すっかりつかれてしまった。 3 /「動詞(形容詞)+には+動詞(形容詞)+が」の形で、同じことばを重ねて、「結果はどうなるかわからないが」という気持ちで、とにかくその動作をす <766> る(その状態にある)ことを取り立てて言う。/ ○あしたあなたの家へ行くには行くが、何時に行けるかちょっとわかりません。 ○わたしはさかなは食べるには食べるが、あまりすきじゃない。 ○この本をおわりまで読むには読んだが、何が書いてあるのかむずかしくてわからなかった。 ○カメラがほしいにはほしいが、今あまり金がないから買えないと思います。 **に** (助詞) /文のおわり(ふつう、過去または過去の推量の表現)について、残念(ざんねん)に思う気持ちやかわいそうに思う気持ちなどを表わす。多く「〜う(よう)に」の形で使う。/ ○天気がよかったら、もっと楽しい旅行だったでしょうに。 ○ふだん勉強しておけば、試験の前になってあわてなくてもよかっただろうに。 ○あのけがじゃ、さぞいたかっただろうに。 **に** 〔荷〕 (名詞) 1 運ぶのにべんりなようにまとめた品物。 →にもつ〔荷物〕。 ○車から荷をおろすのに30分もかかった。 ○じてんしゃのうしろに大きな荷をつけてしょうぱいをして回った。 ○船まで荷を運ぶ人を三、四人やといたいのです。 ○荷づくり。 2 せきにんを重く感じさせるような物事。 →せきにん〔責任〕。 ○彼には、病気でねている年とった母親の世話が荷になっていた。 ○店をむすこにゆずって、やっと肩(かた)の荷がおりた。(=せきにんがなくなって気持ちが楽になった。) ○あの人が仕事を手つだってくれることになったので、荷がかるくなりました。 ○この仕事は私には荷が重すぎる。やめさせていただきたい。 ○それは子どもには荷がかちすぎた。(=力以上の仕事で、やらせるのは無理な仕事です。) ○市長をやめて十年間の荷をおろしました。 /「重荷(おもに)になる。」「重荷をおろす。」などとも言う。/ **にあ・う** 〔似合う〕 (動詞) 「①わーない ②います ③④う(一とき) えーばえ⑦おうって(た) うーだろうは} よく合う。つり合う。→あう〔合う]。 ○このようふくはあなたによく似合う。 ○このようふくに似合う色のぼうしをください。 ○あのふたりは似合った夫婦(ふうふ)だ。 ○君に似合わないことをするね。 ○あまり似合わないことをすると、失敗(しっぱい)するよ。 ○母はとしに似合わず元気だ。 ~にあたって→あたる(25ページ) **にいさん** 〔兄さん〕(名詞)、 →ねえさん[姉さん]。 1 男のきょうだいで年が上の人。 /親しくよぶときにも使う。/ ○にいさん、お帰りなさい。 ○おにいさんはいらっしゃいますか。 ○あなたはおにいさんがありますか。 <767> ○あなたのおにいさんはどこの大学ですか。 ○私の兄とあなたのおにいさんは学校が同じだそうですね。 2 けっこん前の、わかい男の人。 ○やおやのにいさんがやさいをとどけて来る。 ○おとなりのおにいさんに数学を教えてもらっています。 /自分より年上の人にしか使わない。/ にえる→にる (775ページ) **におい** [匂い・臭い〕 (名詞) 1 鼻(はな)で感じるもの。 /「臭」の字は、いいにおいの場合にはあまり使わない。/ ○おいしいにおいがする。 ○においのない花。 ○香水(こうすい)のにおいをかぐ。 ○病院(びょういん)はくすりのにおいがする。 ○はなをつくような強いにおい。 ○いやなにおい。 ○くさいにおい。 ○悪いにおい。 ○ものがこげているにおい。 2 そのようなようす、感じ。 ○あの人は政治家のにおいがぷんぷんする人だ。 ○この小説はキリスト教のにおいが強い。 **にお・う** [匂う・臭う〕 (動詞) [①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤えーばったのーばおい 1 においを出す。においを鼻(はな)に感じる。/「臭」の字はいいにおいの場合にはあまり使わない。/ ○この花はよくにおいますね。 ○ガスがにおうようですが、よくしめてありますか。 ○ごみを家の中におかないでください。におってこまりますから。 ○かぜをひいたら、なにもにおわなくて食べ物もまずい。 2 何かありそうに感じられる。あやしく感じられる。 ○君のあたりがにおうね。何か知っているんだろう。かくさずに話せよ。 ○だんだんにおってきた。もう少しよく調べよう。 3 美しくかがやく。/少し古い使い方。/ ○朝日ににおう山ざくら。 ○におうような美しい人でした。 **にが・い** 〔苦い] (形容詞) ①くーない くーなる ③①い(一ひと) ⑤けれー) ばくて⑧かった いーだろう(かろー(う)、(名詞)~さ・〜み } →あまい〔甘い〕。 1 口に入れたときいやな感じのする味。 ○苦いくすりはのみにくい。 ○コーヒーはさとうを入れないと苦い。 ○苦くてとても食べられません。 2 つらい。苦しい。 ○苦い経験(けいけん) をする。 ○苦い思いをする。 ○苦い思い出。 3 おもしろくないような、いやなようす。 ○人の前であれこれ注意されて、苦い顔をしている。 (関連語) ①苦々 (にがにが)しい。 **にが・す** [逃がす〕 (動詞) ①さーない ② しーます ③①す(一とき) ⑤せーば) ①そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)にがせる にげる〔逃げる]。 1 つかまえたものを、はなして自由にしてやる。 ○ちょうちょうをつかまえましたが、か <768> わいそうなので、逃がしてやりました。 ○お願いですからわたしをうまく逃がしてくださいませんか、あとできっとおれいをしますから。 ○あなたを逃がせば、私はころされます。 ○かわいそうにあの人は、火事のとき、子どもを逃がそうとして、自分はやけ死んだのです。 2 つかまえておいたもの、つかまえようとしたものににげられる。または、手にはいったものをうしなう。 ○うっかりかごのとをあけておいて、とりを逃がしてしまいました。 ○さあ、つかまえた。もう逃げようたって逃がさないぞ。 ○しばらくおいかけたが、どろぼうをとうとう逃がしてしまった。 ○このねこは、一度ねらったねずみは決して逃がしません。 ○逃がしたさかなは大きい。(=自分の手にはいらなかったものは、じっさいよりよく思われる。) ○この機会(きかい) を逃がさないで、よく勉強しなさい。 **にがて** [苦手〕 (名詞、〜な・の) 1 じょうずでないこと。よくできないこと。また、そのようす。 →とくい〔得意〕。 ○わたしは数学が苦手だ。 ○英語は苦手な科目 (かもく)だから、得意な科目よりもうんと勉強しなければならない。 ○彼は話すことはじょうずだが、書くことは苦手らしい。 2 あつかいにくい相手。いやな相手。 ○医者(いしゃ)はどうも苦手だ。 ○ぽくはのりものにのると、気持ちが悪くなる。とくにひこうきは苦手だ。 **にぎやか** 〔賑やか] (形容動詞) (①で一ない ②に一なろ(する) ③だなーひと ⑤ならーば ⑧で ⑨だった ⑩だろーう (名詞)〜さ } → しずか 〔静か〕。 1 店など家がたくさんならんでいて、人どおりも多いようす。→さびしい〔寂しい・淋しい〕。にぎわう〔賑わう〕。 ○最近、このへんは店が多くなり、急ににぎやかになった。 ○にぎやかな通りをぶらぶらする。 ○夜おそく帰る時には、さびしいみちはやめて、にぎやかな通りを通ります。 2 明るく、よくしゃべるようす。人がおおぜい集まって、しずかでないようす。 ○きのうの会はおおぜいの人が集まって、にぎやかな会だった。 ○あそこの家からはいつもにぎやかなわらい声が聞こえる。 ○あの家は子どもがおおぜいいて、いつもにぎやかだ。 ○うちのむすこはにぎやかな音楽ばかりすきで、いっしょにいると頭がいたくなる。 にぎりしめる→にぎる(768ページ) **にぎ・る** 〔握る〕 (動詞) 【①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) るーだろう (可能)にぎれる 1 手に力を入れて物をつかむ。 ○電車のつりかわを握る。 ○手にあせを握って野球(やきゅう)の試合をおうえんする。 ○おたがいに手を握ってわかれた。 ○握りこぶし。 ○握りつぶす。 2 指(ゆび)ですしなどを作る。 ○すしを握る。 ○掘りめしを握る。 ○握りずし。 <769> 3 自分の物にする。 ○実権(じっけん)を握っているのはあの男だ。 ○あの人のよわいところを握っている。(=人に知られてはこまるようなことを知っている。) ○証拠(しょうこ)を握る。 ○ひみつを握る。 **にぎりし・める** 〔握り締める〕 (動詞) 【①めーない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれ一ば ⑥めろ(めよ) ⑦めーよう ⑧⑨めーて(た) ⑩めろーだろう 強くにぎる。 ○おそろしい場面を見て思わず手を握り締めた。 ○あの人は私の手をぎゅっと握り締めた。 ○階段(かいだん)から落ちそうになり、てすりを握り締める。 にぎわい→にぎわう (769ページ) **にぎわ・う** [賑う〕 (動詞) {一いすきだーば 「①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤ぇーば →にぎやか。 1 人がたくさん出て、こみあう。 了 ○街(まち)はカーニバルでたいへんにぎわっている。 ○銀座のデパートは、土よう日や日よう日は買い物客でたいへんにぎわう。 2 商店などが客が多く、物がよく売れるようす。 ○あの店はいつも客でにぎわっている。 ○大阪(おおさか)は古くから商業(しょうぎょう)都市としてにぎわってきた。 **にぎわい** (名詞) / 「にぎわう」の名詞の形。/ ○村はまつりでたいへんなにぎわいでした。 ○東京駅(えき)のにぎわいは想像(そうぞう)以上だ。 ○枯木(かれき)も山のにぎわい。(=つまらないものでも、ないよりはあったほうがいい。) **にく** 〔肉〕(名詞) 1 動物のひふの下にあって、骨(ほね)をつつんでいるやわらかいもの。 ○君はやせているように見えるが、あんがい肉のついたからだだね。 ○運動をよくすると、肉のしまったからだになる。 ○肉がなく骨(ほね)とかわばかりにやせた老人(ろうじん)。 ○肉づき。 2 食べ物として使う動物のかわと骨(ほね)をとったのこり。 ○鳥(とり)の肉をやいて食べる。 ○ぶた肉からハムを作る。 ○ぼくはさかなより肉がすきだ。 ○牛肉(ぎゅうにく)のすきやきを食べる。 ○肉食。 3 くだものなどのかわと種の間のやわらかいところ。 ○びわは種が大きくて、肉が少ない。 4 (精神(せいしん)に対して)人間のからだ。/肉体とも言う。/ ○霊(れい)と肉とのたたかい。 ○肉の誘惑(ゆうわく)にまける。 ○肉体と精神をきりはなして考えることはできない。 5 だいたいの形に対して、こまかくくわえていくべきもの。 ○ほねぐみはできたから、あとは肉をつければいい。 ○肉づけ。 6 はんをおすときに使う赤い色のもの。 ○はんをおしたいのですが、肉をかしてください。 ○肉をよくつけておさないと、はんがはっきりおせません。 <770> **にく・い** 〔憎い〕 (形容詞) 「①く一ない くーなろ③①い(一ひと) ⑤けれー) ばく一て ③かった いーだろう(かろう) (名詞)~さ →かわいい 〔可愛い]。にくむ〔憎む]。にくらしい[憎らしい〕。 人に対して、きらいだ、ふゆかいだと強く感じるようす。 ○あの人は年上の私をばかにする憎いやつだ。 ○憎く思うときもあるが、かわいいと思うときもある。 ○まま子(=自分の生んだ子ではない子。)を憎いと思う。 **にく・む** [憎む〕 (動詞) (①まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤めーば) めもーう⑧んーで(だ) むーだろう ((可能)にくめる →かわいがる。 人の気持ち、態度、することなどに対し、いやな、にくい気持ちを感じる。 ○子どものころ、わたしはわたしばかりをしかる母を憎んだ。 ○妻は夫のつめたいやり方を憎む。 ○人のしあわせを憎むときがある。 ○この世を憎んで死ぬ。 ○不正を憎む気持ちの強い人。 **にくらし・い** 〔憎らしい] (形容詞) (①く一ない ⑧く―なる ③①い(一ひと) ⑤けれ一) ばくてかった いーだろう(かろう) ((名詞)~さ } →かわいらしい。にくい〔憎い]。 自分の思いどおりにならないで、にくいと思う気持ち。 ○友だちの出世(しゅっせ)が憎らしくて、たまらない。 ○子どものくせをして、憎らしいことばかり言う。 ○平気な顔で、いやなことばかりする憎らしいやつ。 ○日よう日なのに朝から雨がふっている。なんという憎らしい天気だろう。 にげこむ→にげる (770ページ) にげだす→にげる (770ページ) にげまわる→にげる (770ページ) にげみち→にげる (770ページ) **に・げる** 〔逃げる〕 (動詞) 「①げーない ②げーます ③①げる(一とき)③げれ 一ぱげろ(げよ) ①げーよう げーて(た)} 1 後ろからおいかけてくるものから、はなれようとする。 ○すりはおいかけられて人通りの多い中をいっしょうけんめい逃げた。 ○逃げて行くどろぼうをつかまえようとして、じゅんさが走(はし)る。 ○タクシーで逃げた犯人(はんにん)がつかまった。 2 かっている動物などが、人の手からはなれて自由になる。 ○小鳥(ことり)が鳥かごのそうじをしている間に逃げてしまった。 ○つないであった犬が逃げた。 3 いやな事からはなれようとする。 ○あの男はその仕事を逃げているようだ。 ○その話をすると君はいつも逃げるね。 ○うまく理由をつけてその場を逃げる。 (関連語) ① にがす。 **にげこ・む** 〔逃げ込む〕 (動詞) ① まーない ② みーます ③④む(一とき) ③カーば) ⑥め⑦もーう ⑧⑨ん〜で(だ) ⑩むーだろう (可能)にげこめる '} 1 逃げて、ある所にはいる。 ○うさぎは犬におわれてあなに逃げ込んだ。 ○すりはじゅんさにおわれて人ごみに逃げ込んだらしい。 2 (ゲームなどで) 相手においつかれずに勝(か)つ。 ○彼は2位とは1メートルの差で逃げ込 <771> んだ。 ○サッカーの試合で、AチームはBチームに5点の差をつけて逃げ込んだ。 **にげだ・す** 〔逃げ出す〕 (動詞) 【①さ一ない ② しーます ③④す(一とき) ⑤サーば) ⑥せ①そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)にげだせる } x 1 ある所から逃げて出て行く。その場から去る。 ○彼はその会場からこっそりと逃げ出した。 ○動物園(えん)からライオンが逃げ出した。 ○彼女は母親のところから逃げ出して、長い間友人のところでくらした。 2 責任(せきにん)のある地位・仕事などをすてる。 ○こんないやな仕事からは早く逃げ出したい。 ○仕事がうまくいかないからと言って、とちゅうで逃げ出してはこまりますね。最後まで責任をもってやってください。 **にげまわ・る** 〔逃げ回る〕 (動詞) {①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) るーだろう (可能)にげまわれる * } あちらこちらとほうぼうへ逃げる。 ○小鳥(ことり)は人をおそれて、かごの中をはしからはしへ逃げ回った。 ○あの男は悪事(あくじ)をはたらいて日本じゅうを逃げ回っている。 **にげみち** 〔逃げ道〕 (名詞) 1 にげて行くことができるみち。 ○じゅんさにおいかけられたどろぼうは逃げ道をうしなってつかまえられた。 ○どろぼうは逃げ道をこしらえてから、人の家へぬすみにはいる。 ○敵(てき)の逃げ道をふさぐ。 2 責任(せきにん)や罪(つみ)からのがれる方法。 ○前もって逃げ道を考えておいてから議 論(ぎろん)する。 ○税金(ぜいきん)をとられないですますような、うまい逃げ道はないものだろうか。 **にこにこ** (副詞,~する) わらいを顔にうかべて、うれしそうなようす。/ 「にこにこと」の形でも使う。/ ○彼はいつ会っても、にこにこわらっている。 ○彼は先生にほめられて、にこにこしていた。 ○父親はにこにこしながら、子どものおどりを見ていた。 ○赤んぼうはおもちゃを見ると、にこにこと笑った。 ○一等賞(しょう)をとってにこにこ顔の少年。 **にご・る** 〔濁る〕 (動詞) (①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう ((可能)にごれる 1 すき通っていない状態になる。きたなくなる。何かがまざる。 ○雨がふると川の水が濁る。 ○この井戸(いど)の水は濁っているから、のまないほうがいい。 ○たばこのけむりで、へやの空気が濁った。 ○濁った色。 2 気持ちや精神 (せいしん)が正しくない。 ○濁った心をもっている。 ○濁った世の中に生きてゆくのはむずかしい。 3 かなの右の上に点を二つつける。またその発音をする。 ○「か」が濁ると「が」になる。 /濁りを打つとも言う。/ ○うでにはめる「とけい」は、「うでど <772> けい」と濁って発音してください。 (関連語)① 濁す。濁らす。濁り。 **にし** 〔西〕(名詞) 東の反対の方向。日がしずむ方。 →ひがし[東]。 ○中国は日本の西にある。 ○コロンブスは西へ西へと航海(こうかい)してアメリカ大陸 (りく)を発見した。 ○ゆうがた、日は西にしずみ、月は東から出る。 ○日が西にかたむく。 ○西風。西日本。西ヨーロッパ。 **にじ** [虹] (名詞) 雨がやんだ空などに見える、きれいな七色の半円形のもの。 /大気中にうかぶ水滴(すいてき)に太陽(たいよう)の光があたってできる。/ ○雨上がりの空ににじが出た。 ○にじの七色の名まえをぜんぶ言えますか。 ○にじがかかる。 ○にじが消える。 **にじ・む** (動詞) ①まーない ② みーます ③④む(一とき) ⑤めーばたば 1 インク・あぶらなどが、しみてひろがる。 ○インクがにじんで字がよくよめない。 ○ほうたいに血 (ち)がにじんでいた。 ○この着物の模様 (もよう)は、あらうと色がにじむ。 ○この紙はすみがにじみやすい。 ○なみだで、インクの字はところどころにじんでいる。 2 あせ・なみだ・血(ち)などが、少しずつ出てくる。 ○彼のひたいにはうっすらとあせがにじんでいた。 ○きずぐちに血がにじみ始める。 ○かなしくて、目になみだがにじんできた。 **にせ** [偽・質]〕(名詞) ごまかして、本物 (ほんもの)に見せかけること。また、そのもの。にせもの。 ○やすいと思って買ったらにせの真珠(しんじゅ)だった。 ○にせの印鑑(いんかん)を作って、金をぬすむ。 ○あれはにせの刑事 (けいじ)だったそうだ。 **に・せる** 〔似せる〕 (動詞) 【①せーない ⑧せーます ③④せる(一とき) ⑤せれ) こばせろ(せよ) ⑦せーよう ⑧⑧せーて(た)} ⑩せるーだろう あるものに似るようにする。まねて作る。 →にろ[似る〕。 ○子どもはおかあさんに似せて人形(にんぎょう)を作った。 ○このケーキは城(しろ)の形に似せて作ってある。 ○田中先生の声に似せて電話をかけて、友だちをびっくりさせた。 **にち** 〔日〕 Ⅰ (名詞) 1 日曜日(にちようび)の略。 ○土、日は休みです。 ○クラス会は3月10日(日)に行なう。 2 /ほかの語とともに使い、「日本」「日本語」の意を表わす。/ ○日米両国。日中貿易(ぼうえき)。在日留学生(りゅうがくせい)。駐日(ちゅうにち)大使。 ○日仏辞典(にちふつじてん)。 Ⅱ (接尾語) →〔日)。 <773> /日の数を数えるときに使う。また、月のうち何番目にあたる日であるかを言うときに使う。/→ じつ〔日〕。ねん〔年〕。げつ〔月〕。じ〔時〕。 ○もう1日(いちにち)待(ま)ってください。 ○一日じゅう楽しくすごした。 ○4,5日。 ○きょうは4月15日ですから、あと15日で5月になります。 ○9月11日,12日,13日,14日,15日,16日,17日,18日,19日,21日……。 /20日はふつう「はつか」と言う。 **にっき** [日記](名詞) 毎日、その日のできごとや感じたことを書いたもの。日誌(にっし)。 ○わたしはこの5年間毎日日記をつけている。 ○わたしはねる前に必ず日記を書く。 ○子ども時代の日記を読むと、そのころのことが思い出されてなつかしい。 ○子どもに絵日記(えにっき)を書かせる。 ○日記文学。日記帳(ちょう)。 **にっこう** 〔日光〕(名詞) 太陽(たいよう)の光。日の光。 ○わたしのへやは北向きなので、日光が全然はいらない。 ○まどから日光がさしこむ。 ○くもの切れ目から日光がふりそそぐ。 ○冬の日光はよわいが夏の日光はたいへん強い。 ○ふとんは時々日光にあてたほうがよい。 ○強い日光は目に悪い。 ○日光浴(よく)をする。 ○日光消毒(しょうどく)。 **にっこり** (副詞,~する) (声を出さないで) うれしそうなわらいを顔に表わすようす。 / 「にっこりと」の形でも使う。/ ○彼は合格(ごうかく)の知らせを聞くと、にっこりわらった。 ○ほめられて、彼はにっこりとほおえんだ。 ○彼女はぼくに合うと、いつもにっこりする。 **にっぽん** 〔日本〕(名詞) →にほん〔日本〕。/ 「にほん」とも言う。/ 1 にほんの国。 ○日本はアジアの東にある島国(しまぐに)である。 2 にほんの国のものにつけることば。 ○日本人。(「にほんじん」とも言う。) ○日本語。(「にほんご」とも言う。) ○ふじ山は日本一(=日本でいちばん。)高い山だ。 ○日本晴(ばれ)の天気。(=くも一つなく、よくはれたいい天気。) **にほん** 〔日本〕(名詞) →にっぽん。/ほかの語といっしょに使う場合には、「にほん~」もあるし、「にっぽん」もあるから、注意を要する。/ ○日本はアジアの東にある。 ○日本語。日本人。日本料理。 ○日本画。(「にっぽんが」とは言わない。) ○日本建築(けんちく)。(「にっぽん〜」とは言わない。) ○日本茶。(これも「にほんちゃ」。) **にぶ・い** [鈍い〕 (形容詞) ①くーない くーなる(する) ③④い(一ひと) ⑤) はかっぱ いーだろう(かかった 【ろーう)。(名詞)〜さ →するどい[鋭い]。 <774> 1 頭のはたらきや動作がはやくないようす。 ○頭が鈍くて問題点がわからない。 ○君、鈍いなあ。まだ気がつかないのか。 ○ふとっているので、動作が鈍い。 2 ナイフなどがよく切れないようす。 ○鈍いナイフをとぐ。 ○ナイフの刃(は)が鈍くなってよく切れない。 3 色や光などがくらい感じで、はっきりしないようす。 ○鈍い光線。 ○鈍いなまり色の空。 にほん→にっぽん (773ページ) **にもつ** 〔荷物〕(名詞) →に荷」。 1 手に持ったり運んだりする品物。 ○重い荷物を持って駅(えき)に行く。 ○荷物はあみだな(=電車やバスの中にある荷物をのせるたな。)にのせてください。 ○この荷物をゆうびん局で書留(かきとめ)にして出してください。 ○車に積(つ)んである荷物をおろす。 ○そんなにたくさん持って行くと、荷物になってこまります。 2 めんどうで、やっかいなもの。 ○悪い子どもは親の荷物になる。 ○いやな荷物をせおってしまった。 **にゅうがく** 〔入学〕 〔名詞、〜する) 学校にはいり、初めてその学校の生徒になること。→そつぎょう〔卒業〕。 ○高等学校を卒業し、大学に入学する。 ○入学許可(きょか)がおりる。 ○入学試験を受ける。 ○試験がむずかしいので、かんたんには入学できません。 ○入学式。入学願書(がんしょ)。 にらみあう→にらむ (774ページ) **にら・む** (動詞) 「①まーない ②みーます ③④む(一とき) たば} ⑤めーば 1 目をするどくして見る。/おこったときの目のようす。/ ○すごい目でにらまれてこわかった。 ○おかあさんにしかられて、子どもはうらめしそうににらんだ。 ○おこってにらむ。 2 (よくない人物として) 注意して見る。目をつける。 ○あの男が犯人(はんにん)だとにらんだ。 ○このへんはじゅんさがまわって、よくにらんでいるから事件(じけん)はおこらないだろう。 ○そんなことをすると先生ににらまれるぞ。 ○ぼくは上役(うわやく)からにらまれているから出世はできない。 3 注意してじっと見る。よく見る。 ○政治情勢(じょうせい)をにらんでいるが、インフレはおさえられそうもない。 4 見当をつける。はんだんする。 ○今度の試験はここがやまだとにらんでいる。 ○私のにらんだ事はまちがいはない。 ○あの人のことばづかいからセールスマンだとにらんだが、どうだろうか。 **にらみあ・う** 〔睨み合う〕 (動詞) [①わーない ②います ③④う(一とき) ⑤ぇーば) え⑦おうって(た)うーだろーば 1 たがいにこわい目をして、見つめ合う。 ○ふたりはたがいににらみ合っていたが、まもなくとっ組み合いを始めた。 ○敵(てき)と味方 (みかた)は、長い <775> 間にらみ合ったまま、なかなか戦わなかった。 ○両力士(りきし)はこしを落としてにらみ合った。 2 たがいに敵意(てきい)をもって対立(たいりつ)する。 ○あの政党(せいとう)は、最近二派(は)に分かれてにらみ合っている。 ○あのふたりはここ5年間にらみ合ったままだ。 **にる** 〔似る〕 (動詞) (①に一ない ③に一ます ③④にろ(一とき) ⑤にれ) 一ばにろ(によ) ⑦に一よう ⑧⑧に一て(た) 同じような形・ようすである。 ○この子はおとうさんによく似ている。 ○兄の性格と弟の性格はちっとも似ていない。 ○あの両人は顔が似ている。 ○この子はわたしなんかに似ないほうがいい。 ○君とぼくは考え方が似ている。 ○これに似たやり方はほかにもある。 **にる** 〔煮る〕(動詞) (①に一ない食にーます ③④にる(一とき) ⑤にれ) 一ば⑥にろ(によ) ⑦にーよう ⑧⑨に一て(た) 【@にるーだろう 食べ物などに熱 (ねつ)をくわえて、料理する。 ○やさいを煮て食べる。 ○煮たさかなよりやいたさかなのほうがすきだ。 ○まめをぐつぐつ煮ている。 ○その肉(にく)はよく煮ないと、かた くて食べられない。 ○煮てもやいてもくえないやつ。(=ずろい性質で、どうにもならない人。) **に・える** こ煮える〕 (動詞) ①え一ない えーます ③①える(一とき) ⑤えれ) 一ば ①えーよう えーで(た)えろ(えよ) (⑩えるーたろう 食べ物などを煮て、中までよく熱(ねつ)が通る。 ○豆(まめ)は長い間煮ないと煮えない。 ○このいもはまだよく煮えていないのか、かたい。 ○まだよく煮えていないから、もう一度●煮てください。 ○煮え立つ。煮え湯(ゆ)。 **にわ** [庭] (名詞) 家やたてもののまわりにあるあき地で、木や草花(くさばな)などがうえてある所。 ○庭に花をうえる。 ○庭であそぶ。 ○庭をさんぽする。 ○庭のひろいうちに住む。 ○アメリカに日本風の庭が造られるようになった。 ○げんかんがこんざつしていますから、庭のほうへ回ってください。 **にわか** [俄か] (形容動詞) 18で だっーた ⑩だろーう ③だならーは} 1 急におこる、または、するようす。 / 「にわかの」の形も使われる。/ →とつぜん〔突然]。 ○空がにわかにくもって雨がふりだした。 ○その意見にはにわかには賛成(さんせい)できない。 ○あす試験があるからといって、にわかに勉強を始めてもだめだ。 ○にわかのことで、すぐには返事もできなかった。 ○にわかのいたみにみちにしゃがみこんでしまった。 2^/「~+名詞」の形で、「にわかにする。」「にわかにおこった。」のような意味を表わす。/ <776> ○にわか雨。(=とつぜんふりだす雨。) ○にわか成金(なりきん)。(=みじかい期間(きかん)に急に大金持ちになること。また、その人。) ○にわかめくら。にわか勉強。 **にん** 〔人〕(接尾語) 1 /人数(にんずう)を表わすときに使う。/ ○みんなで10人います。 ○兄弟は何人いますか。 ○十人力(じゅうにんりき)を要する仕事だ。 2 / その仕事をする人、あるいはその状態にいる人を表わす。/ →じん[人]。 ○看護(かんご)人。保証(ほしょう)人。世話人。 ○病人。けが人。 ☆「一人」「二人」は「ひとり」「ふたり」と言い、「にん」は使わない。 **にんき** 〔人気〕(名詞) 1 世間(せけん)の多くの人々に愛(あい)され、親しまれること。世間のひょうばん。 ○あの先生は学生たちに人気がある。 ○あの俳優(はいゆう)は10年間全然人気が落ちない。 ○今度の新しい映画はたいへんな人気をよんでいる。 ○この作家(さっか)は今度の小説でたいへん人気が出た。 ○あの政治家は世間の人気を取るようなことばかり言っている。 ○このおもちゃはいま子どもたちの人気を集めている。 ○野球(やきゅう)は日本やアメリカでもっとも人気のあるスポーツだ。 2 ある土地の人々の気分(きぶん)や風習(ふうしゅう)。/ 「じんき」とも言う。/ ○この町はどうも人気が悪いようだ。 ○みなとには人気の悪いところが多い。 **にんぎょう** 〔人形〕(名詞) 人の形のように作り、へやにかざったり、子どものおもちゃにしたりするもの。 ○あの女の子は人形をだいている。 ○人形であそぶ。 ○人形に着物を着せてあそんでいる。 ○つくえの上に人形をかざる。 ○人形のようなかわいい女の子。 ○ゆび人形。あやつり人形。 **にんげん** 〔人間〕(名詞) 1 人。人類。 ○人間は生物の中でいちばん高等な動物だ。 ○さるは人間に近い動物である。 ○人間どうしがころし合わなければならないような戦争をなぜやめようとしないのだろう。 ○人間らしい生活をしなければ意味がない。 ○どこへ行っても人間関係というものがある。 2人の性質。人格。 つあの男は人間がよすぎて、かえってだまされる。 ○社会に出て、一人前の人間になる。 ○あの人は人間がなってないから、何をしてもだめだ。 ○人間ができている人。 ○人間味のある、あたたかい人物。 にんず→にんずう (776ページ) **にんずう** 〔人数〕(名詞) 人のかず。 ○このクラスの人数は30人だ。 ○みんなそろっているかどうか人数を調 <777> べる。 ○この仕事をするには人数が多いほどよい。 ○人数ばかり多くても仕事の能率(のうりつ)はあがらない。 ○いそがしいから人数をふやしたい。 ○与党(よとう)は人数で野党(やとうをおしきった。 /この場合はおおぜいの人数の意。/ **にんず** 〔人数〕(名詞) / 「にんずう」と同じ。/ <778> **ぬ**(ん) (助動詞) {②ずぬ(ん) ⑤ねーば} →ない。 /打ち消しの意味を表わす。「ない」の文語的な言い方。③④は会話では「ん」と発音されることが多い。(接続) 動詞・助動詞の「れる」「られる」「せる」「させる」「たがる」「ございます」 「ます」の①につづく。/ ○あの人はおこりもせずわらっていた。 /「〜ずに」の形も使う。/ ○雨にもまけず、風にもまけず、毎日はたらきつづけた。 ○さむからず、あつからず、ちょうどいい気候(きこう)になりました。 ○私は決してうそは申しません。 ○申しわけございません。 ○やむをえぬ事情で学校をやめます。 / 「やむを得ない。」に言いかえることができる。/ ○私があいさつしたのに、あの人は知らん顔をして行ってしまいました。 ○国へ帰らねばならなくなりました。 /「帰らなければ」に言いかえることができる。/ **ずにはいられない**(連語) /「~ないではいられない。どうしてもそれをしたくなる。」という意味を表わす。/ ○かなしくて、なかずにはいられない。 ○この本は読み始めたらおもしろくておわりまで読まずにはいられません。 ぬいもの→ぬう (778ページ) **ぬ・う** [縫う](動詞) ①わーない ② いーます ③④う (一とき) ⑤えーば) ⑥え⑦おーう⑧⑨って(た) ⑩うーだろう (可能) ぬえる 1 いとをつけた針(はり)でさしてきれなどを合わせつける。 ○着物を縫う。 ○ミシンでようふくを縫っている。 ○一度縫ったところをほどく。 ○けがをして、きず口を三針(みはり)縫った。 2 きれをぬうように、物と物との間をみちをさがして折(お) れまがりながら、通って行く。 ○人の波(なみ)を縫って歩く。 ○川が山の中を縫ってながれている。 **ぬいもの** [縫 (い) 物〕 (名詞) 1 着物などをぬうこと。また、ぬった物。 ○母は縫い物がじょうずだ。 ○彼女は毎日縫い物をしている。 ○あしたまでにこの縫い物をお客(きゃく)にとどけなければならない。 2 縫いとり。/きれいに色のいとでもようや文字などを縫いつけること。ししゅう。/ ○このハンカチには縫い物がしてある。 ぬぎすてる→ぬぐ(779ページ) **ぬ・く** [抜く](動詞) ①か一ない ②きーます ③①く(一とき) ③けーば) ⑥け①こーう ⑧⑨いて(た) ⑩くーだろう (可能)ぬける 1 中にあるものを引っぱって取る。 ○毛(け)を抜く。 ○ささったとげを抜く。 ○くさを抜いて庭をきれいにする。 ○くぎぬきでくぎを抜く。 ○びんのせんを抜く。 ○歯医者(はいしゃ)へ行ったら、歯(は)を抜かれた。 2 取りのぞく。取り出す。 ○ようふくのしみを抜く。 ○説明を抜いて結果だけを言う。 ○タイヤの空気を抜く。 ○トランプを一枚抜いてください。 ○さいふの中身を抜く。 ○仕事の手を抜く。(=いっしょうけんめ <779> いにしないこと。いいかげんにやる。) ○たくさんの中からいいものだけを抜いてみる。 3 競争(きょうそう)している者をおいこす。 ○ランニングでひとり、ふたりと抜いてついに一等になった。 ○前にいる自動車を抜いてはしる。 ○あの学生のせいせきは群(ぐん)を抜いている。(=ほかとくらべものにならないほどいい。) 4 / 動詞の連用形につけて、「最後まで・・・・・・する」の意味に使う。/ ○たいへんな仕事だったが、ついにやり抜いた。 C一部に反対もあったが、自分の意見を通し抜いた。 5 / 動詞の連用形について、「ひじょうに」の意味に使う。/ ○ずっと今まで苦しみ抜いたから、これから少し楽をしよう。 ○彼はおくさんをなくしてよわり抜いている。 **ぬ・ぐ** 〔脱ぐ](動詞) (①が一ない ②ギーます ③①ぐ(一とき) ⑤げーば⑥げ こーう ⑧⑧いーで(だ) ⑩ぐーだろう (可能)ぬげる } からだにつけているものを取る。 ○オーバーを脱いでへやにはいる。 ○かぶっていたぼうしを脱いであいさつをした。 ○くつを脱いで上がる。 ○くつ下を脱いで足をあらう。 ○手ぶくろは脱がないで、はめていらっしゃい。 ○へびが皮(かわ)を脱ぐ。 **ぬぎす・てる** 〔脱ぎ捨てる〕 (動詞) (①て一ない ②てます ③①てる(一とき) ⑤てれ) ⑩てる一だろう ってろくてよ) てーよう ⑧⑧てーて(た)} 1 脱いだものを、きちんとかたづけないで、そのままにしておく。また、すてるようにして脱ぐ。 ○着物を脱ぎ捨てておいてはいけません。ちゃんとかたづけなさい。 ○彼はオーバーコートを玄関(げんかん)に脱ぎ捨ててへやにはいった。 ○彼は着物を脱ぎ捨てると、急いで川へとびこんだ。 ○どろぼうはくつを脱ぎ捨ててにげた。 ○セミはからを脱ぎ捨てて大きくなる。 2 / 「ひゆ的」に使う。/ ○日本が封建思想 (ほうけんしそう)を脱ぎ捨てて、近代国家のなかま入りをしたのは明治(めいじ)になってからだ。 **ぬけだ・す** [抜け出す〕 (動詞) ♪①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば 1⑩せそう⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう →ぬける「抜ける〕。 にげて出る。 ○授業をさぼって学校を抜け出す。 ○会議がたいくつなので、とちゅうでそっと抜け出した。 ○人ごみの中からやっと抜け出すことができた。 ○小鳥(ことり)がかごから抜け出してにげた。 ○そんな古い習慣 (しゅうかん)からは早く抜け出したほうがよい。 **ぬ・ける** 〔抜ける〕 (動詞) (①けーない ②けーます ⑧⑥ける(一とき) ⑤けれ) 一ば ⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) ⑩けるーだろう →ぬく[抜く]。ぬかす[抜かす」。 1 ついていたものが、はなれてとれる。 ○歯(は)が抜ける。 ○にんぎょうのくびが抜けた。 ○かみの毛(け)が抜ける。 ○くぎが抜けて、つくえがこわれた。 2 あるべきものがない。おちる。 <780> ○彼の名が名簿(めいぼ)から抜けている。 ○この本は2ページ抜けている。 ○このコピーにはたいせつな文が抜けている。 3 やめて、しりぞく。 ○5人のなかまからひとり抜けて4人になった。 ○彼は共同作業(さぎょう)から抜けた。 ○その国は同盟 (どうめい)から抜けるそうだ。 ○このゲームではまけた者から抜けることになっている。 4 なくなる。少なくなる。消える。 ○タイヤの空気が抜ける。 ○このビールは気が抜けている。 ○つけ物はかおりが抜けるとおいしくない。 ○あらっても着物のしみがなかなか抜けない。 ○その考えが頭から抜けない。 ○きのうのつかれがまだ抜けない。 ○かぜが抜けないでこまっている。 ○悪習(あくしゅう)はなかなか抜けないものだ。 ○つかれてうでの力が抜けてしまった。 5 知恵 (ちえ)が足りない。頭が悪い。 ○彼は少し抜けている。 ○あいつは何をやらせても抜けた男だ。 6 中を通って、向こうがわへ出る。 ○森を抜けて小川に出た。 ○電車がトンネルを抜ける。 ○ここを通ってうらへ抜けてください。 ○このみちは抜けられますか。 ○弾丸(だんがん)がむねからせなかへ抜けていた。 ○このみちは A市から B市へ抜けている。(=A市を通って、B市までつづいている。) 7 (会などから)そっとにげて出る。 ○会議をとちゅうで抜ける。 ○きょうの午後3時から4時まで会社を抜けられませんか。 ○当分の間、仕事から抜けられない。 ○抜けろち。抜けあな。抜け毛(げ)。 **ぬし** 〔主〕 (名詞) 1 一家(いっか)の中心になっている人。主人(しゅじん)。 ○この家の主はだれか。 ○あの家には主がいない。 2 もちぬし。所有者(しょゆうしゃ)。 ○この本の主はだれか。 ○主のない犬がうろついている。 ○この落とし物の主はまだわからない。 ○手紙の主。(=手紙を書いた人。) ○主ある女。(=夫のある女。) 3 山・森(もり)・池(いけ)などに古くから住んでいて、霊(れい)があると信じられている動物。 ○この古い池の主は大きなこいだそうだ。 ○あの森にはおそろしい主が住んでいるそうだ。 4 一つの場所に古くからいる人。 /③のひゆ的な使い方。/ ○あの先生はこの学校の主だ。 ○あの老人(ろうじん)は、この役所に50年もつとめていて、主みたいな存在(そんざい)だ。 ○落とし主。地主(じぬし)。家主(やぬし)。やとい主。 ぬすびと一ぬすむ (780ページ) ぬすみ→ぬすむ (780ページ) **ぬす・む** 〔盗む〕 (動詞) ① まーない ②みーます ③④む(一とき) ⑤めーば) ⑥め⑦もーう ⑧⑨ん一で(だ) むーだろう } 1 他人のものを、その人にわからないよ <781> うにして自分のものにする。→とろ〔取る〕。 **どろぼう**がお金を盗む。 すりにさいふを盗まれた。 人の書いた文章を盗んで使う。 人の考えを盗む。 わずかな時間を利用する。 **ひま**を盗んで勉強する。 / 「人目を盗んで」の形で使い、「人に知られないように、かくれて」の意味を表わす。/ **人目**を盗んで悪いことをする。 **ぬすみ〔盗み〕** 〔名詞) / 「ぬすむ」の名詞の形。/ **盗み**をする。 **盗み**をはたらく。 人のうちへ盗みにはいる。 彼は盗みをした罪 (つみ)で3か月の懲役(ちょうえき)になった。 / 「ぬすみ+動詞②+(を)する」の形で「人に知られないようにこっそり・・・する」意味を表わす。/ **他人**のひみつのそうだんを盗み聞きする。 **人**の答案(とうあん)を盗み見する。 おかあさんのるすに盗み食いをした。 **友だち**の日記を盗み読みした。 **ぬすびと 〔盗人〕** (名詞) 他人の物をぬすむ人。どろぼう。/ 「ぬすっと」とも言う。/ **あの男**は盗人だ。 **盗人**たけだけしい。(連語) (=悪いことをしていながら、ずうずうしくふろまうようす。) **盗人**にも三分(さんぶ)の理。(=どんな悪い事をしても、それなりにいちおうのりくつをつけることができ、言いわけをすることができるものだ。) **ぬの〔布]** (名詞) きれ。 **布**をおる。 **白い布**でシャツをつくる。 **布地**。布ぎれ。 ぬらす→ぬれる (782ページ) **ぬ・る〔塗る]** (動詞) 物の表面にペンキや色などをつける。 **へい**にペンキを塗る。 **かべ**を塗る。 **えのぐ**で図に色を塗る。 **くつ**にくつずみを塗ってみがく。 **パン**にバターやジャムを塗って食べる。 **きず口**にくすりを塗り、ほうたいをする。 **顔**におしろいを塗る。 **ペンキ**塗りたて。(=ペンキをぬったばかりのもの。) 責任(せきにん)や罪(つみ)を他人におわせる。 **私**の顔にどろを塗った。(=はじをかかせる。) **塗り**つける。 **ぬる・い** (形容詞) 水があつくもなく、つめたくもないようす。 **このスープ**はぬるくてまずい。 **お茶** (ちゃ)がぬるくなりますから、どうぞあがってください。 **私**はぬるいふろがすきだ。 処置(しょち)のしかたがきびしくない。 <782> **あの人**のやり方はぬるい。/「手ぬるい」の形でも使う。/ **ぬ・れる[濡れる〕** (動詞) 水がかかって、しめる。→ぬらす〔濡らす〕。 **かさ**がなかったので、雨にびしょびしょにぬれてしまった。 **水**にぬれた手をハンカチでふく。 **朝早く**さんぽしたら、つゆでくつがぬれた。 **あせ**でシャツがぬれて、気持ちが悪い。 **なみだ**でほおがぬれている。 **ぬら・す[濡らす〕** (動詞) →ぬれる[濡れる〕。ぬれるようにする。 **子ども**は水いじりをしてようふくをぬらした。 **よる**、しまわなかったので、雨でせんたくものをぬらしてしまった。 **なみだ**でほおをぬらす。 **水**にぬらして切手をはがす。 **手**を水にぬらさないほうがいい。 <783> **ね[根]** (名詞) 木やくさのいちばん下の部分で、土の中にあり、水分や養分(ようぶん)を取る部分。 **この木**の根はふかく張(は)っている。 **くさ**を取るとき、根からぬかないとまたすぐはえる。 **バラ**のえだを土にさしておくと、根がはえる。 **きのう**うえた草花(くさばな)の根がついたらしく、元気がよくなった。 **ふとい根**。 **ほそい根**。 **根**も葉もないうわさ。(=よりどころのないうわさ。) しかられたことをいつまでも根にもつ。(=わすれないで、うらみに思う。) 生まれつきの性質。 **根**はおとなしい子なのに、そんなひどいことをするなんて、わけがわからない。 **根**はいやしい男だ。 **ねもと〔根元・根本〕** (名詞) 木やくさの下のほうの根に近い部分。 **強い風**で木が根もとからおれた。 **くさ**を根もとから切る。 **木**の根もとにこしをおろす。 物のつけね。 **はずかしさ**のあまり、耳の根もとまで赤くなる。 **かみ**の毛を根もとから切る。/漢字で書くと、「こんげん」「こんぽん」と読みあやまるため、ふつう「根もと」と書く。/ **ね** (助詞) /話しことばで文のおわりに使う。「ねえ」の形も使う。 /感心したり、がっかりしたり、おどろいたりした気持ちをかるく表わす。女の人は「~わね(ねえ)」も使う。/ **人**の物をぬすむなんて、悪い人だね、あの人は。 **やあ**、ずいぶんきれいなへやだね。 **あのおすもうさん**は大きいね。わたしの2倍(ばい)ぐらいあるね。 **あら**、ちょっとこの着物見せて、いいがらね。/「名詞+ね」は女の人が多く使う。/ **きのう**はお会いできなくて、ざんねんでしたわねえ。 / 自分はそう思うという気持ちを表わすような場合に使う。/ **あの人**はきっと成功(せいこう)すると思いますね。 **このせいせき**じゃ卒業できるかわかりませんよ。もっと勉強したほうがいいですね。 **朝早く**おきるためには、夜もっと早くねることだね。 **わたし**だってたまにはあそびますよ。そう毎日仕事ばかりしていては、からだに悪いからねえ。 / 自分の言うことについて、相手に賛成(さんせい)をもとめたり、ほんとうかどうかたしかめたりするような場合に使う。/ **「スラチットさん**、あなたはタイから来た学生でしたね。」「はい、そうです。」 **むかし**ここにお城 (しろ)があったそうだね。 **あした**は必ずいらっしゃいね。おまちしてますから。 **世の中**もせまくなったねえ。ジェット機なら一週間もかからないで世界一周(いっしゅう)ができるからね。 /疑問(ぎもん)を表わすことばといっしょに使って、質問したり、「そんな <784> ことはこまる。」「そんなことはいけない。」などの気持ちを表わしたりするのに使う。多く男の人が使う。/ **わたし**にはよく読めないが、ここに何と書いてあるね。 **山田さん**はきょうも学校へ来なかったかね。 **ここ**から駅(えき) までどれくらいかかりますかね。 **日本**へ来て3年もたつのに、まだひらがなも書けないのかね。 **ぼく**の言うことがわからないかねえ。そんなにむずかしいことは言ってないつもりだけど。 **ね** (助詞) /話しことばで使う。「ねえ」の形も使う。/ / いろいろな文節(ぶんせつ)について、相手の注意をひくように、そのことばを強める。/ **わたし**ね、今度アメリカへ行くことになったんです。 **父**はね、わたしをね、あなたと早くけっこんさせたがっているのよ。 **きのう**はデパートへ行ってね、このようふくを買ってきたよ。 **向こう**へ無事に着いたらね、すぐお手紙をさしあげます。 **実**はね、少し金をかしてもらいたいんですけれど。 **しかし**ねぇ、君の考えばかりが正しいわけじゃないだろう。 **それ**はですねえ、きのうやきょう問題になったことじゃないんですよ。 **おそく**なったと思って大急ぎで行ったら、それがだね、まだだれも来ていなかったんだよ。 / 「あのね(ねえ)」の形で、相手の注意をひくように相手によびかける場合に使う。/ **あのね**、きょうだれかうちへあそびに来ないかしら。 **あのねえ**、あれがほしいんだけど。 /「そうね。」、「そうだ(そうです)ね。」の形で、質問に答える場合などに、文の初めにかるくつける。/ **「この夏**、北海道(ほっかいどう)へ行きませんか。」「そうですね。まだ北海道へは行ったことがないから行きたいですね。」 **「あした**お会いできませんか。」「そうね、何とかつごうをつけましょう。」 **「だれか山田さん**の住所を知らないかな。」「そうだねえ、石川さんに聞けばわかるかもしれないよ。」 **ねうち〔値うち〕** (名詞) (物・事・人がもっている)とうとさ。役に立つ程度。価値(かち)。 **この映画**は見にいく値うちがある。 **人**の値うちは地位(ちい)や金では計れない。 **悪いこと**をすると人の値うちが落ちる。 **この小説**は、発表後50年たって、ようやくその値うちが世間にみとめられた。 **この古いつぼ**は100万円出しても買う値うちがあるものだ。 (売ったり買ったりするときの)ねだん。 **「これ**はどのくらいの値うちのものですか。」「そうですね。10万円ぐらいのものでしょう。」 **この品物**は値うちだけのことはある。 **ねえ(助詞)**→ね (783ページ) **ねえさん〔姉さん]** (名詞) /年上の女のきょうだいをよぶときに <785> 使うことば。/ →あね[姉]。 **ねえさん**は去年およめにいった。 **ねえさん**はいもうとをかわいがる。 **彼**には三つ上のねえさんと二つ下の弟があります。 **おねえさん**、おにいさん、ごはんです。 **あなた**のおねえさんと私の姉(あね)とはどちらが年上ですか。 けっこん前のわかい女の人。 **これ**は、おとなりのおねえさんにいただきました。/自分より年上の人にしか使わない。/ /料理屋で女中をよぶときに使う。/ **ちょっと**、おねえさん、ビールをおねがいします。 **ねがい→ねがう** (785ページ) **ねが・う[願う〕** (動詞) そうなってほしいと思う。きぼうする。 **むすこ**がうまく大学にはいってくれればと願っています。 **世界**に平和が来るように願う。 **子ども**の病気が早くなおるように願って神にいのる。 **願ったり**かなったりのこと。(=ちょうどこちらのきぼうに合っていること。) **願って**もないこと。(=こちらからきぼうしてもなかなかできないことが、むこうから言われて、願いがかなうこと。) (人に何かを)たのむ。→たのむ[頼む]。 **どうぞ**、おゆるしを願います。 **すみません**が、るすばんをちょっと願いたいんですが。 **バス**の車掌(しゃしょう)が「願います。」と言うと、バスがとまります。 **ねがい [願い]** (名詞) ねがうこと。きぼうすること。 **わたし**の願いは一日も早く大学を卒業して、社会に出ることだ。 **すべて**私の願いどおりになった。 **それ**はかなわぬ願いだ。 **神様**が願いを聞いてくださった。 たのみ。→たのみ[頼み]。 **あなた**にお願いがあるのです。 **すみません**が私のお願いを聞いてください。 **むり**な願いを聞き入れる。 願いを書いたもの。/「~願い」の形で使う。/ **入学願い**。退学 (たいがく) 願い。退職(たいしょく)願い。 **ねか・す[寝かす」** (動詞) →ねる[寝る〕。おこす〔起こす〕。 ねむるようにする。ねむらせる。ねかせる。 **子もり歌** (うた)を歌って赤んぼうを寝かす。 **本**を読んでやって、子どもを寝かした。 人や物をよこにたおす。 **大きいタンス**を寝かしてへやに入れる。 **けが人**を寝かして、しずかにはこぶ。 **この本**はたての長さが50センチもあろから寝かさないと本だなにはいらない。 品物や金を、使わないでそのままにしておく。 **売れない品物**を寝かしておく。 **彼**は、あとでねだんがあがることを考えて、たくさんの米を寝かしている。 **資本** (しほん)は寝かさないで、役に <786> たてなさい。 **たくさん**の金を寝かしておくのはもったいない。 **ネクタイ** (名詞) **はで**なネクタイをしめている。 **ネクタイ**のむすび方がへただ。 **ネクタイ**をつけていると、きゅうくつだ。 **うち**ではネクタイをとっている。 **はば**のひろいネクタイとせまいネクタイがある。 **ちょうネクタイ**をして、けっこん式に出る。 **ネクタイピン**。 **ねこ [猫]** (名詞) **ねこ**。 **ねこ**がニャーニャーとなく。 **ねこ**を一ぴきかっている。 **このねこ**はよくねずみをとる。 **ねこ**の目のように変わる。(=よく変化する。) **ねこ**のひたいほどの所。(=たいへんせまい場所。) **ねこ**に小判(こばん)。(=ねこにお金をやってもわからないように、効果(こうか)がない。) **ねこ**をかぶる。(=知っているのに知らないようすをする。表面はおとなしいようすを見せる。) **ねこ**もしゃくしも。(=だれもかれも全部。) **いそがしく**て、ねこの手もかりたい(=たいへんいそがしい。)ほどだ。 **ねころ・ぶ[寝ころぶ]** (動詞) →ねそべる。ごろりと、からだをよこにする。/ほんとうにねむるためではなく、何かをするための動作。/ **私**は寝ころんでレコードを聞いていた。 **芝生** (しばふ)の上に寝ころんで青空を見る。 **寝ころんで本**を読むと、目が悪くなりますよ。 **彼**はつかれてくさの上に寝ころんだが、やがてねむってしまった。 **ねじ** (名詞) まわしてしめつけ二つのものを動かないようにするくぎのような形をしたもの。 **ドライバー**でねじをしめる。 **ねじ**がゆるんでいるらしく、この機械(きかい)はガタガタしている。 **ねじ**がはずれてなくなってしまった。 **このはこ**は木のねじでとめてある。 とけいのゼンマイをまくもの。 **毎晩** (まいばん) ねる前にとけいのねじをまきます。 **とけい**は、毎日決まった時間にねじをまかなければなりません。 /ひゆ的に使う。/ **このごろ**みんなだれている(=心がゆるんでいる)から、ねじをまかなくてはいけない。(=きんちょうするように、注意しなければならない。) **あなた**は、わすれ物をしたり、学校におくれたり、このごろ少しねじがゆるんでいますよ。(=きんちょうが足りない。ぼんやりしている。) **ねしずま・る [寝静まる〕** (動詞) 人がみなねむって、あたりがしずかになる。 **家族** (かぞく)が寝静まってから勉強 <787> を始める。 **男**は人が寝静まるのをまって、どろぼうにはいった。 **ゆうべ**の火事は人々が寝静まったころにおこった。 **ねじ・る** (動詞) →ねじれる。ひねる。 ほそい物の両方の端(はし)に力をくわえて、たがいに反対の方向にまわす。かた一方の端をおさえて、他方の端に力をくわえてまわす。 **タオル**をねじってひものかわりにする。 **うで**をねじられてほねをおってしまった。 **バナナ**を1本、ねじって取った。 ねじをまわす。 **この機械** (きかい)を動かすには、右がわのつまみを右にねじればよいのです。 **このねじ**はゆるんでいるから、しっかりねじったほうがよい。 **ねじ・れる** (動詞) →ねじる。 正しい形にならないでまがる。ねじられた状態になる。 **ネクタイ**がねじれているのをなおす。 **着物**のえりがねじれる。 **戸**がねじれてあかない。 性質がすなおでなくなる。心がひねくれる。 **あいつ**は心がねじれている。 **小さい子ども**をあまりしかると、性質がねじれる。 **ねそべ・る[寝そべる〕** (動詞) →ねる[寝る〕。ねころぶ[寝転ぶ]。 からだをのばして、よこたわる。 **寝そべって本**を読む。 **犬**が木の下で寝そべっている。 **うし**が寝そべったままくさをたべている。 **ねだ・る** (動詞) ほしいものが手にはいるように、むりにたのむ。せがむ。 **子ども**のころ、よく親におもちゃをねだりました。 **父**にねだって、ふくを作ってもらった。 **彼女**は人に物をねだるのがうまい。 **ねだん[値段〕** (名詞) 物を売ったり買ったりするときの金額(きんがく)。→ね[値〕。 **この値段**はいくらですか。 **値段**は1,000円から5,000円までいろいろあります。 **このようふく**は値段が高いね、もっと安くならないかな。 **これ**は値段がよすぎて買えない。 **これ**を売りたいのですが、いくらに値段をつけましょうか。 **たまご**の値段は季節(きせつ)によって上がったり下がったりする。 **値段**が張(は)る。(=高い。) **ねつ[熱〕** (名詞、~する) 温度(おんど)を上げたり下げたりする原因となるもの。 **水**に熱を加(くわ)えると湯(ゆ)に <788> なる。 **黒い色**は白い色より熱をよく吸収(きゅうしゅう)する。 **熱**を出す。 **熱**の量(りょう)。 からだの温度(おんど)。 **子ども**が急に高い熱を出した。 **かぜ**をひいたが、熱はない。 **熱**が下がる。 **熱**を計(はか)る。 心を集中させること。 **仕事**に熱を入れる。 **あんな**にむちゅうになっていたのに、もう熱がさめてしまった。 **学校**ではフットボール熱がさかんだ。 **ねっしん [熱心〕** (形容動詞) いっしょうけんめいに仕事をするようす。 **あの人**は仕事に熱心な人だ。 **講演** (こうえん)を熱心に聞く。 **熱心**に勉強して大学の試験に通った。 **何事**にも熱心だから、あの人は出世すろだろう。 (関連語)①不熱心 (ふねっしん)。 **ねどこ→ねる** (789ページ) **ねば・る〔粘る〕** (動詞) やわらかで、(さわったものに)よくくっつく。 **おもち**はよく粘る。 **こののり**は質が悪くて、よく粘らない。 **わたし**はあまり粘りけのない米のほうがすきだ。 (仕事などを)とちゅうであきらめないで、根気(こんき) よくつづける。しんぼうづよくがんばる。 **Aチーム**はあまり強くないが、おわりまでよく粘った。 **その試験**はむずかしく、大部分の人がとちゅうでやめたが、彼は最後まで粘って考えた。 **彼**は面会をことわられたが、「会えるまでここを動かない。」と言って、もう3時間も粘っている。 **ねば・ける〔寝ぼける〕** (動詞) 目がさめてからも、(まだほんとうにはさめないで) ぼんやりしている。 **夜ふかし**をして、ねぼけた顔で学校へ行った。 **彼**はねぼけまなこ(=目)で寝室(しんしつ)から出てきた。 **何**をねぼけているのか。しっかりしろ。/「ぼんやりしている」という意味で相手を悪く言うときに使う。/ ねむったままの状態で、急におきあがって、わけのわからないことをする。 **彼**はねぼけて急におきあがり、ようふくを着始めた。 **彼**がけがをしたのは、ねぼけて、かいだんから落ちたのだ。 **ねむ・い〔眠い〕** (形容詞) ねむりたいときの気持ちのようす。→ねむろ〔眠る〕。 **ゆうべ**おそくまでおきていたので、きょうは眠くてたまらない。 **おなか**がいっぱいになったら、眠くなってしまった。 **眠く**なるとコーヒーをのんで目をさます。 <789> **きょう**は眠い日だ。 **眠い講義** (こうぎ) (=つまらなくて眠くなるような講義。)をがまんして聞く。 **眠気** (ねむけ)。眠り薬(ぐすり)。 **ねむ・る〔眠る〕** (動詞) 目をとじて、意識(いしき)がなくなる。→さめる〔覚める〕。ねむい [眠い]。 **1日**8時間眠る。 **夜**、よく眠れなくてこまる。 **眠っている間**に、楽しいゆめを見た。 **ゆうべ**ぐっすり眠ったので、けさは気持ちがいい。 **さっき**眠ったところだから、まだおこさないほうがいい。 **眠った**ようなしずかな顔をして死んだ。 **ひとばんじゅう**眠らずに病人の世話をする。 死ぬ。 **このはか**に両親が眠っている。 **眠り**。眠りとむ。眠らす。 **ねもと→ね** (783ページ) **ねらい→ねらう** (789ページ) **ねら・う** (動詞) 目的のものを手に入れようとする。 **ねこ**がとりをねらっている。 **A氏**は社長のいすをねらっている。 **チーム**の人たちは優勝(ゆうしょう)をねらってがんばった。 **この調査** (ちょうさ)は何をねらっているのか。 ピストルなどをうつとき、それをうとうとするものの方向に向け、じっとそれを見つめる。 **彼**は空気銃 (じゅう)をかまえて、木の上のとりをねらっている。 **敵** (てき)をねらってうつ。 それをするのに最もよい時をぐっと待つ。 **あの人**に話をするのにいつがいいか、機会(きかい)をねらっているのです。 **どろぼう**はるすをねらってひとの家にはいりこむ。 **すき**をねらわれる。 **ねらい** (名詞) ねらうこと。ねらうもの。目あて。目的。/「ねらう」の名詞の形。/ **とり**の頭にねらいをつけてうつ。 **まと**のまん中にねらいをさだめる。 **ねらい**がはずれて、近くにいに人にけがをさせた。 **彼**はわざとねらいをはずしてピストルをうった。 **この論文**はねらいがはっきりしない。 **君**がこの問題を研究(けんきゅう)するねらいは何か。 **質問** (しつもん)のねらいを正しくつかんで答えなさい。 **ねる 〔寝る〕** 〔動詞) →ねかす[寝かす〕。おきる〔起きる]。 ねむる。 **夜**は10時に寝ます。 **心配**で寝られない日が続いた。 **早く**寝て早くおきるのはからだにいい。 **夜**寝る前に、歯(は)をみがきます。 **寝て**もさめても(=いつも)あの人のことを考えている。 <790> 病気で休む。 **かぜ**を引いて寝ている。 **医者** (いしゃ)がいいと言うまでは寝ていなければいけない。 **寝たっきり**の病人。 からだをよこにする。 **草原** (くさはら)に寝て空をながめる。 **寝ながら本**を読んでいる。 品物が売れないで店にのこる。お金が動かないで、役にたたないままになっている。 **寝ている品物**を安く売る。 **君**、寝ている金があれば、かしてくれたまえ。 **ねどこ〔寝床〕** (名詞) ふとんをしいて、ねられるようにした場所。ベッド。→ふとん。 **もう**寝たいから寝床をとって(=ふとんをしいて)ください。 **寝床**にはいって本を読む。 **さむく**てしかたがないので寝床にもぐりこんだ。 **寝床**でぐっすりねる。 **寝床**をしいて、やすむ。 **毎朝**、寝床を上げて、へやをそうじする。 **このごろ**は朝、さむいので、なかなか寝床から出られない。 **ねん〔年〕** (接尾語) /年数を表わすときに使うことば。/→がつ[月]。にち〔日〕。じ〔時]。 **その仕事**は何年かかりますか。 **1年**は365日だ。 **満** (まん) 20年をもって成人(せいじん)とする。 **10年**の月日(つきひ)がながれた。 **いもうと**は中学校の2年生だ。 / 歴史(れきし)上の年、あるいは人の年齢(ねんれい)を表わす。/ **ことし**は昭和何年ですか。 **ことし**は西暦(せいれき) 1971年だ。 ☆ 年齢の場合は「何年ですか。」と聞かずに「年(とし)はいくつですか。」「何歳(なんさい)ですか。」と聞く。 **ねんがっぴ→ねん** (790ページ) **ねんげつ→ねん** (790ページ) **ねんじゅう 〔年中〕** (副詞) 一年の間、ずっと。 **映画館** (かん)は年中無休だ。 **農家** (のうか)は年中いそがしい。 いつも。しじゅう。/「そうすることが多い。」という意。「年がら年中」の形でも使う。/ **あの人**は年中学校におくれる。 **あの男**はなまけ者で、年中ぶらぶらしている。 **彼**は年がら年中ぶつぶつ不平を言っている。 **ねんだい→ねん** (790ページ) **ねんど〔年度]** (名詞) 事務(じむ)や会計 (かいけい)などのつごうによって決めた、ある日から始めた一年の期間(きかん)。/「昭和46年度」のような形でも使う。/ **学校**では、新しい年度は4月1日から始まる。 **官庁** (かんちょう)は3月31日でその年度がおわり、4月1日から年度がかわって、新しい予算(よさん)で仕事が行なわれる。 **昭和** (しょうわ) 43年度は昭和43年4月1日から昭和44年3月31日までだ。 **今年度**の成績(せいせき)は昨年度より悪い。 **年度末** (まつ)の試験は3月初旬(しょじゅん)に行なわれる。 **会計年度**。 <791> **ねんりょう[燃料]** (名詞) 石炭(せきたん)や石油(せきゆ)やガスやまきなどのような、燃(も)やしてその熱(ねつ)を利用するための材料(ざいりょう)。 **ストーブ**の燃料に石油を使う。 **ひこうき**は燃料がなくなって、不時着(ふじちゃく=初め、予定しなかった所におりること。)した。 **戦争中**は燃料が不足して、おふろにもじゅうぶんはいれなかった。 **船**は燃料を補給 (ほきゅう)するために、みなとに立ちよった。 **あなた**のうちの燃料費(ひ)は1か月いくらですか。 **燃料タンク**がばくはつして、大きい被害(ひがい)を出した。 <792> **の〔野〕** (名詞) →のはら〔野原〕。 たてものがなく、くさなどがはえている、たいらな土地。 **春**になると野に花がさく。 **野**に出て花をつむ。 **あと**は野となれ山となれ(=あとはどうなってもかまわない。)などと、無責任(むせきにん)なことを言ってはこまります。 **私**は野山(のやま)を歩き回るのがすきだ。 田やはたけ。 **朝くらい**うちから野に出てはたらく。 **の** (助詞) /「体言+の+体言」の形で、あとの体言がどのようなものであるかをくわしく説明するのに使う。/ **これ**はわたしの本です。 **あなた**はどこの大学にはいりたいですか。 **わたし**の兄は、数学の先生をしています。 **さくら**の花がきれいにさいている。 **二、三分**のちがいで電車にまにあわなかった。 **あの子**は、毎日,外国へ行っている父の帰り(=父が帰ること。)をまっています。 **わたし**は目白駅(めじろえき=東京にある駅の名まえ。中野駅(なかのえき)も同じ。)から中野駅までの定期券(ていきけん)を持っています。/この例では、「目白駅から中野駅まで」が一つの体言のようになって、「の」につづいている。/ **これ**は、友だちの田中さんからの手紙です。/「友だちの田中さんからの手紙」は「友だちである田中さんから来た手紙」という意味である。/ /用言が体言を修飾(しゅうしょく)する形で使われるとき、その動作や状態の主体となる人や物事を表わす。この用法と同じ用法で、「が」も使われる。/ **授業**の始まるベルがなっています。 **母**の作ってくれたおかしは、とてもおいしい。 **おちゃ**ののみたいかたは、となりのへやへどうぞ。 **意味**のよくわからないところがあるから質問したいです。 **頭**のいたいときには、このくすりがよくききますよ。 **字**のじょうずな人にこれをたのみたいと思います。・. **の** (助詞) / 関係のある物事や動作を二つぐらいならべて問題にする場合に使う。/ **彼**は、学校の寮(りょう)はへやがきたないの、食事がまずいのと不平を言っている。 **あのふたり**は、なくなった本について、貸(か)したの借(か)りないのと言い合っている。 **行く**の行かないのとみんなの意見がちっとも決まらない。 / あとの用言を打ち消しにして、「~の〜ないの」の形で、前の用言の意味を強めるのに使う。/ **きたない**のきたなくないの、まったく話にならない。/「たいへんきたない。」という意味。/ **飲** (の)んだの飲まないのって、ふたりでビールを2ダースも飲んでしまった。/「たいへんたくさん飲んだ。」という意味。/ **いたい**のなんのって、とてもがまんが <793> できないくらいだった。/「~のなんの」の形でも使われる。/ **の** (助詞) /前にある語といっしょになって、全体を体言と同じはたらきをもつ語とする。/ /体言のあとについて、「~のもの」の意味を表わす。/ **このかばん**はだれの(=だれのかばん。)ですか。 **わたし**のはあなたのより古いとけいです。/「わたしの」「あなたの」はそれぞれ「わたしのとけい」「あなたのとけい」の意味。/ **りんご**は青森 (あおもり)の(=青森でとれたりんご。)がおいしい。 **「みかん**はいくらぐらいのがよろしいですか。」「1キロ150円ぐらいのを2キロください。」 /用言④のあとにつづけて、「もの」「こと」などの意味を表わす。/ **わたし**の家の近くに、アパートのりっぱなの(= りっぱなアパート。)がたった。 **あそこ**にいるの(=あそこにいる子ども。)がわたしの子どもです。 **日本語**は漢字をおぼえるの(=おぼえろこと。)がたいへんだ。 **天気**の悪いの(=悪いこと。)はいやですね。 **の** (助詞) /多く女の人が文のおわりに使う。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の④につづく。/ かるく相手の注意をひくように言う場合に使う。女の人は「のよ」の形も使うが、その場合は「の」よりも意味が強められる。/ **あなた**にさしあげたいものがあるの。 **学校**の帰りにうちへよってくださらない? **今**おなかがいっぱいなので、何も食べたくないの。 **わたし**これから出かけますの。よろしければ、いっしょにいらっしゃいせんか。 **あの人**まだわかいけれど、会社の社長さんなのよ。 **わたし**来月帰国するのよ。帰る前に一度いっしょにごはんでも食べない? /質問の意味を表わす。そのために、その部分をあげて発音する。/ **きれい**な着物を着て、どこへ行くの。 **なみだ**なんかこぼして、何がそんなにかなしいの。 **おおぜい**人がいるけれど、何かあったんですの。 **夏休み**はいつから始まりますの。 / まちがいないかどうかたしかめる場合に使う。多く「のね」の形で使う。/ **あした**は必ず来てくれるのね。まってますよ。 **この字**はほんとうにあなたが書いたのね。ずいぶんじょうずに書けるようになったのね。 **あなた**が行ってくれるなら、わたしは行かなくていいのね。 / 「~しなさい」という命令の意味を表わす。そのために、その部分を強く発音する。/ **テレビ**なんか見ていないで、勉強するの。 **何**もわからないくせに、文句(もんく)など言わないの。 **来なさい**と言ったら、すぐにこっちへ来るの。 **のうか[農家]** (名詞) 農業(のうぎょう)を仕事としている人が住んでいる家。 <794> **ひろい**はたけの中に農家が一けんある。 **夏休み**に農家で生活をした。 **旅行**のとき、村の農家にとめてもらった。 農業で生活をしている家。→ひゃくしょう〔百姓〕。 **あの人**のうちは農家だ。 **春**と秋は農家がいそがしい時です。 **この小学校**の児童(じどう)は農家の子どもが多い。 **のうぎょう[農業]** (名詞) 米ややさいなどを作り、それを売って生活すること。 **アジア**の国々はむかしから農業がさかんである。 **彼**のうちは農業でくらしている。 **最近**わかい人たちは、農業をきらって、都会に出てはたらく人が多い。 **日本**の農業も機械化(きかいか)が進んでいる。 **農業**に従事(じゅうじ) する。 **農業政策** (せいさく)。農業経済(けいざい)。農業国。 **のうりつ〔能率〕** (名詞) ある決まった時間内にできる仕事の量(りょう)のわりあい。 **仕事**の能率をあげようとしてくふうする。 **長時間**にわたって同じ仕事ばかりしていると能率がさがってくる。 **分業** (ぶんぎょう)をすると仕事の能率があがる。 **最少**の労力(ろうりょく)で最大の能率をあげる。 **あなた**のやり方は能率が悪い。もっと能率をよくする方法を考えなさい。 **能率給しきゅう**)。(=はたらいた量によって決めた給料。) **能率的**。事務 (じむ) 能率。 **のうりょく〔能力〕** (名詞) 物事をうまくやることのできる力。 **彼**は話す、聞く能力はすぐれているが、読む、書く能力はおとっている。 **あの学生**は能力はあるが、努力(どりょく)がたりない。 **彼**は研究者(けんきゅうしゃ)としての能力はない。 **こんな**むずかしい仕事を完成(かんせい)させる能力はありません。 **この仕事**は彼の能力以上のことだ。 **国民**はだれでもその能力におうじて平等(びょうどう)に教育を受ける権利(けんり)を有する。 **この機械** (きかい)の能力はすばらしい。 **私**たちの学校では能力別にクラスを作っています。 **生産能力**。 **のき〔軒]** (名詞) やねの下のはしの部分。 **軒**につばめが巣(す)を作った。 **軒**から雨のしずくがおちてくる。 **店**が軒をならべる。(=店がなんげんもつづいている。) **軒**をつらねる。(=軒をならべる。) **軒下**。軒先。軒並(み)。 **のけもの→のける** (794ページ) **の・ける〔退ける・除ける〕** (動詞) じゃまなものなどを、ある場所からほかの場所にうつす。どける。/漢字は「退」を使う。/→どける。 <795> **つくえ**をのけて、へやのそうじをする。 **じゃま**な物をのけてあそび場をつくる。 **ちょっと**、それをのけてください。 あるものの中から、それを取り去る。/漢字は「除」を使う。/→のぞく [除く]。 **わたし**の兄弟は、わたしをのけてみんな男です。 **大きい粒** (つぶ)をのこして、小さい粒をのける。 **日よう日**をのけたら、いつ来てもよい。 **うるさい人**はなかまからのけよう。 /「動詞②+てのける」の形で「(ふつうには、なかなかできないと思われることを)してしまう。あえて〜する。」の意味を表わす。/ **彼**はむずかしい仕事をやすやすとやってのけた。 **小さい子ども**だが、おおぜいの人の前でどうどうと芝居(しばい)をやってのけた。 **彼**は本人の前で平気で悪口を言ってのける。 **のけもの〔除け者」** (名詞) なかまに入れてもらえない人。なかまからはずされた人。 **彼**は自分かってなことばかりするので、そのグループからのけ者にされた。 **ぼく**だけをのけ者にして、ハイキングにつれて行ってくれなかった。 **だれ**ものけ者にされるのはこのまない。 **社会**ののけ者になるな。 **のこぎり** (名詞) ぎざぎざの刃(は)がついている、木などを切るのに使うどうぐ。 **のこぎり**で木を切る。 **木**がふといから、こんな小さいのこぎりでは切れない。 **のこぎり**の刃(は)。 **のこすーのこる** (795ページ) **のこらず [残らず」** (副詞) のこりなく。すっかりみんな。→みんな。すっかり。ぜんぶ[全部]。 **お金**は残らず使いはたした。 **ごちそう**を残らずたいらげる。(=食べてしまう。) **わたし**のクラスでは、ひとり残らずそれには反対であった。 **話**を一つ残らず聞いてもらう。 **のこり→のこる** (795ページ) **のこ・る〔残る〕** (動詞) →のこす[残す〕。 あとまでその場所にいる。 **授業**がおわってから図書館(かん)に残って勉強する。 **夜**おそくまで会社に残ってはたらく。 全部なくならないで、まだある。 **おかし**が残っていますよ。食べますか。 **残った**ごちそうを犬にやる。 **あの山**にはまだゆきが残っている。 **いくら**はたらいてもお金はちっとも残らない。 あとの世につたわる。 **悪名** (あくめい)が残る。 **のこ・す〔残す〕** (動詞) その場所においたままにする。 **国**に妻子を残して旅に出る。 <796> **私**をひとり残して、みんな出かけた。 **小さい子ども**を残して妻に死なれる。 物を全部なくしてしまわない。 **仕事**を残して帰る。 **ごはん**を残す。 **残そう**と思っても金はなかなか残らない。 **たくさん**の金を残して死ぬ。 あとの世につたえる。 **名**を残す。 **りっぱ**なせいせきを残す。 **のこり [残り〕** (名詞) 残ったもの。また、その量(りょう)。 **10**から7を引くと残りは3。 **きょう**の仕事の残りはあすしよう。 **食べ物**の残りを犬にやる。 **費用** (ひよう)の残りは返してやりなさい。 **の・せる〔乗せる・載せる〕** (動詞) →のる〔乗る・載る〕。 物を何かの上におく。 **本**をつくえの上に載せる。 **たな**の上に載せてあるものは今使わないものばかりです。 **この上**には何も載せないようにしてください。 人や物を乗り物の中に入れたり、つんだりする。 **子ども**をバスに乗せてやる。 **私**の車にお乗せしましょうか。 **にもつ**を自転車(じてんしゃ)の後ろに載せる。 **これ**は人を乗せる車で、にもつを載せる車ではない。/→つむ[積む]。/ いっしょに仕事をさせる。 **その事業**に私も一口乗せてください。(=なかまに入れてください。) だます。 **そんな話**に乗せられてはたまらない。 **人**を計略に乗せてよろこぶとはひどい。 **その手** (=やり方。)には乗せられませんよ。 本・ざっし・新聞などに書いて出す。 **この論文** (ろんぶん)は来月の雑誌に載せましょう。 **広告** (こうこく)を新聞に載せる。 **ざっし**に載せるようなおもしろい記事(きじ)が何もない。 **のぞ・く〔覗く〕** (動詞〕 すきまから見る。 **へい**のあなから中をのぞく。 **かぎあな**からのぞいてみる。 **戸** (と)のすきまから中をのぞいてみたが、よく見えなかった。 上から下のほうを見る。 **ふかい井戸** (いど)をのぞく。 **がけ**の上から谷底(たにそこ)をのぞいたら、目がくらくらした。 ある部分が外に現われる。 **まど**から顔がのぞいている。 **ポケット**からハンカチがのぞいている。 一部分だけ見る。ちょっと見る。 **いつも**の店をのぞいたが、いなかった。 **帰り**に古本屋をのぞいてみよう。 **フランス語**はほんののぞいただけでおわった。 **のぞ・く〔除く]** (動詞) いらないもの、じゃまなものをそこか <797> ら取り去る。 **みち**のまん中にころがっている大きな石をわきに除いておいてください。 **はたけ**の雑草(ざっそう)を除く。 **不安**を除かなければならない。 **じゃま者**は除け。/ この場合は「ころす」意になる。/ 同じなかまに入れない。くわえない。→はぶく〔省く〕。 **山田さん**をクラブのメンバーから除こう。 **この名まえ**をリストから除いてください。 **私**を除いて10名集まります。 **あのふたり**を除くほかは全部出席(しゅっせき)します。 **のぞまし・い 〔望ましい]** (形容詞) そうあってほしい。ねがうところである。 **この病気**はしずかにねているのがいちばん望ましい。 **来なけれ**ばならないというのではなく来ることが望ましいというのである。 **望ましくない**ことばかりおこる。 **この植物** (しょくぶつ)の生育(せいいく)には20度ぐらいが望ましい温度(おんど)である。 **のぞみ→のぞむ** (797ページ) **のぞ・む[望む〕** (動詞) そうなればいい。そうしたいと思う。ほしいと思う。→ねがう〔願う]。のぞましい〔望ましい〕。 **この事業**の成功(せいこう)を望んでいます。 **学生**に望むことは次のようなことです。 **心**から平和を望む。 **長い間**望んでいたことですが、ついに実現しなかった。 **いくら**望んでも手にはいらない。 遠くから見る。ながめる。 **はるか向こう**にふじ山を望む。 **海岸** (がん)から向こうの島(しま)を望む。 **のぞみ〔望み]** (名詞) →きぼう〔希望〕。 そうしたいと考えたり、思っていること。 **一日**も早く一人まえの医者になることが、わたくしの長年の望みです。 **長年** (ながねん)の望みがかなって、りっぱな研究所(けんきゅうじょ)ができた。 **大きな望み**をいだいている。 **この望み**を達成 (たっせい)するまでは、どうしてもがんばります。 **何なり**と、お望みのものをさしあげます。 もっとよくなりそうなこと。期待。 **この青年**はまだ望みがある。 **この事業**は成功(せいこう)の望みがない。 **のち[後]** (名詞) **会社**の発展(はってん)を望んでいる。 ある事のあと。ある事がすんでから。→まえ[前]。あと[後]。さき〔先]。 **きょう**の天気は晴(は)れ、のちくちりだとラジオで言った。 **ようふく**は注文(ちゅうもん)の日より一週間のちにできあがります。 **食事**ののちにさんぽする。 **講演** (こうえん)がおわったのちに討論会(とうろんかい) をします。 **その事**についてはのちにお話しいたし <798> ます。 これから先。将来(しょうらい)。 **のち**のためにぜひ聞きたい。 **のち**の世のために名作をのこす。 **百年**のちには科学はどんなにか進歩すろだろう。 **のちほど〔後ほど〕** (副詞) 少したってから。あと。あとで。 **食事**がおわって後ほどうかがいます。 **これ**は今ではなく、後ほどくわしく説明します。 **では**また後ほどお目にかかりましょう。 **のっそり** (副詞、~する) 大きなものが、ゆっくり動くようす。/「のっそりと」の形でも使う。/ **あの男**はいつも象(ぞう)のようにのっそり歩く。 **大きなかえる**がのっそりのっそり歩いていた。 **彼**は名をよばれてのっそりと立ち上がった。 **のっそり**した感じの男。 **ので** (助詞) /二つの文を結ぶ。その場合前の文は、あとの文の原因や理由などを表わす。話しことばでは「んで〕の形になることがある。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の④につづく。/ →から。 **雨**がふっているので、旅行するのをやめました。 **日よう日**なのに、用事があるので、どこへもあそびに行けない。 **あまり**となりのへやがうるさいので、よくねむれなかった。 **自動車**が多いわりにみちがせまいので、交通事故(じこ)がたえない。 **試験**が近づいたので、みんないっしょうけんめい勉強しています。 **病気**だと聞いていましたが、思ったより元気なので安心しました。 **金**がないというので、少しかしてやった。 ☆ 「から」とくらべて、前の文によって表わされる原因や理由が、話し手だけの考えによるものではなく、だれでもそう考えるのがふつうだと思われるものの場合に、「ので」が使われる。したがって、自分の気持ちを表わす「~たい」「~と思う」「なさい」などのことばの前では「ので」は使わずに、「から」を使う。 ☆ 女の人は自分の気持ちを強く表わすことをきらって、「ので」を多く使う。 **ノート** (名詞、~する) 書きとめること。書きとめたもの。手記(しゅき)。 **先生**の講義(こうぎ)のノートを取る。 **これ**からわたしが言うことをノートしなさい。 **彼**はノートを取るのがはやい。 ノート・ブックの略。帳面(ちょうめん)。筆記帳(ひっきちょう)。 **このノート**は一さつ100円だ。 **わたし**はいつも横書(よこが)きのノートを使っている。 **大判** (おおばん)のノート。 本文の間に書き入れて、意味をくわしく説明したもの。注(ちゅう)。 **このことば**にはくわしいノートをつけたほうがよい。 **この本**にはノートが多い。 **論文** (ろんぶん)にはどうしてもノートが必要になる。 **のど〔喉・咽]** (名詞) 口のおくのほう。 <799> **のど**がかわいた。水を一ぱいください。 **かぜ**をひいて、のどがはれる。 **のど**がいたくて、食事が通らない。 **さかな**の骨(ほね)がのどにささる。 **のど**まで出かかったが、そのことは言えなかった。 **ねこ**がごろごろとのどをならす。 **のど**をしめられて死ぬ。 声(こえ)。 **のど**じまん(=声のよいのをじまんするコンテスト。)に出る。 **いい**のどをしている。(=声がいい。) **のど** (=よい声。)を聞かす。 **のどか** (形容動詞) 空が晴(は)れていて、おだやかなようす。 **きょう**は風もなくのどかな日だ。 **わたし**たちは毎年春ののどかな日をえらんで近くの山へハイキングに出かける。 心がおちついて、のんびりしているようす。 **いそがしい仕事**がおわって、のどかな気持ちで一日をすごす。 **心**ものどかにさんぽする。 **そのとき**、わたしの心は春の日のようにのどかだった。 **小鳥** (ことり)がのどかにないている。 **のに** (助詞) /二つの文を結ぶ。その場合、前の文から考えて、ふつうならそうなるだろうとだれにでも思われることが、そうはならないといった文があとにつづく。動詞・形容詞・形容動詞の④につづく。/ **もうすぐ**くらくなるのに、子どもたちはあそびに出たまま帰って来ない。 **山田さん**はビールはのめるのに、日本酒(にほんしゅ)はのめない。 **教室** (きょうしつ)で1時間もまっているのに、先生はまだいらっしゃいません。 **田中さん**はからだは小さいのに、なかなか力があります。 **あの人**は、学校まで歩いても10分ぐらいしかかからないのに、バスにのってきます。 **3月**になったのに、少しも春らしくならない。 **あの人**は日本語がじょうずなのに、あまり日本語で話そうとしません。 **きょう**の試験を、みんなはむずかしいと言っているのに、木村さんひとりはやさしいと言っている。 **9月**のおわりだというのに、ま夏のようなあつさだ。 **のに** (助詞) /話しことばで、文のおわりにつく。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の④につづく。/ / 思いがけない結果に対してあきらめることのできない気持ちや、思ったとおりにならなかったことに対する不満の気持ちを表わす。/ **もう少し**早くおきれば、汽車に間に合ったのに。 **父**や母の生きているうちに成功(せいこう)すればよかったのに。 **ああ**、いつもきょうぐらいじょうずに歌えればいいのに。 / 自分の思うとおりにならないことについて、「どうしてわたしの気持ちがわからないのか。」というような気持ちを表わす場合に使う。/ <800> **こら**、はいってきてはいけない。さっきあれほどいけないと言ったのに。 **「こんな**ものいらないよ。」「あら、せっかくわたしがあげるというのに。」 **どうして**あの人がきらいなんですか。あんな親切な人なのに。 **のばす→のびる** (800ページ) **のびあがる→のびる** (800ページ) **の・びる〔伸びる・延びる〕** (動詞) →のばす[伸ばす・延ばす〕。 時間・きょり・長さなどが長くなる。/時間の場合には「延」を使い、「伸」は使わない。 **授業時間**が5分のびた。 **みち**はばが2メートルのびてひろくなる。 **地下鉄**がこの近くまでのびて来るそうだ。 成長して高さが高くなる。 **5年前**にうえた木がこんなにのびた。 **雨**がふって草がのびた。 **うち**のむすこはこのごろ急に背(せ)がのびた。 ちちんでいるものがぴんとなる。しわがなくなる。 **アイロン**をかけたら、ズボンのしわがのびるだろう。 **ゴム**がのびてしまったので、とりかえなければならない。 能力が発達する。さかんになる。/ 「伸」しか使わない。/ **あの学生**は英語の力がぐんぐんのびてきた。 **最近**はアメリカ向けの輸出(ゆしゅつ)がのびてきている。 つかれてぐったりする。病気になる。 **過労** (かろう=はたらきすぎること。)でついにのびてしまった。 **徹夜** (てつや=夜ねないでおきていること。)をつづけたら、かんぜんにのびた。 **のば・す[伸ばす・延ばす〕** (動詞) →のびる〔伸びる・延びる〕。 長くする。/時間の場合には、「延」しか使わない。/ **ひげ**をのばす。 **みち**のはばを1メートルのばしてひろくする。 **試験**の時間を10分のばしてもらう。 **もう**これ以上日時(にちじ)をのばすことはできない。 **はらい**を10日間のばしてもらいたい。 ちぢんでいるものをひろげる。 **ゴム**をのばす。 **着物**のしわをアイロンでのばす。 まがっているものをまっすぐにする。 **うで**をのばしてふかくいきをすう。 **手**をのばして本をとる。 **手足**をのばして休む。 発展(はってん)させる。/「伸」しか使わない。/ **才能** (さいのう)をのばすことはたいせつだ。 **国力**をのばすことに努力(どりょく)した。 **のびあが・る〔伸び上がる〕** (動詞) つま先で立って、背(せ)を高くする。 **前**にたくさん人がいて、よく見えなかったので、のびあがって見た。 **高い球** (たま)をのびあがってとる。 **ぼく**はのびあがらなければ、たなに手がとどかない。 **ぼく**はのびあがっても、まだ君より背 <801> (せ)がひくい。 **のべ [延べ]** (名詞) /場合のちがったものを合計(ごうけい)して数えるときに使う。/ **この仕事**は5人で3日かかったから、延べでは15日かかったことになる。 **この仕事**の延べ日数(にっすう)は15日だ。 **海水浴場** (よくじょう)の人出は1週間で延べ10万人をこえた。 **この建物** (たてもの)の延べ面積(めんせき)は約1,000平方メートルです。 **あのパイロット**の飛行時間は延べ2000時間だそうです。 **の・べる〔延べる・伸べる〕** (動詞) →のばす〔延ばす・伸ばす〕。 ひろげて、敷(し)く。 **床** (とこ)をのべる。 さし出す。 **子ども**にやさしく手をのべる。 **援助** (えんじょ)の手をのべる。 / 「のばす〔延ばす・伸ばす]」と同じ。/ **の・べる〔述べる〕** (動詞) 口で言う。 **意見**を述べる。 **感想** (かんそう)を述べる。 **事実**をそのまま述べてください。 **私**の考えを述べさせてください。 **要点**を述べる。 **前**に述べたように………………。 書いて表わす。 **手紙**にはこのように述べてあります。 **この本**の中で、作者は自分の体験(たいけん)を述べている。 **のぼり→のぼる** (801ページ) **のぼ・る〔上る・登る〕** (動詞) →あがる〔上がる]。おりる〔降りる]。 高い所へ行く。 **私**はこの休みに友だちと富士山(ふじさん)にのぼるつもりだ。〔登〕 **子ども**が木にのぼってあそんでいる。〔登・上〕 **演壇** (えんだん)にのぼり、話をする。〔登・上〕 **太陽** (たいよう)は東からのぼり、西にしずむ。〔上〕 **川**を船でのぼって行った。〔上〕 **都** (みやこ)にのぼり、勉強する。/都を高い所と考えて、このように言うことがある。/〔上〕 数や量(りょう)があるところまで多くなる。〔上〕 **気温** (きおん)が急にのぼり、あつくてたまらない。 **連休** (=つづいている休み。)には数百万にのぼる人があそびに出かけた。 **今度**の台風(たいふう)による損害(そんがい)は数億(おく) 円にのぼる。 それについて話される。〔上〕 **君**のことが話題にのぼったよ。 **うわさ**にのぼる。 **人事問題**が議題にのぼる。 **のぼり〔上り・登り〕** (名詞) /くだり〔下り]。/ のぼること。/ 「のぼる〔上る・登る]」の名詞の形。/ **この山**はのぼりはつかれるが、下りは楽だ。〔上・登〕 **山**のぼりをする。〔登] <802> **エレベーター**ののぼりを待つ。[上] **のぼり口**。(=階段(かいだん)・山みちなどののぼり始めの所。)〔上・登〕 上のほうに向かっていること。 **山みち**はのぼりになる。〔上・登〕 **階段** (かいだん)ののぼりおりが苦しい。[上] **のぼり坂** (ざか)。(=①上に向かっているさかみち。②物事がだんだんさかんになるようす)〔上〕 「上り列車(れっしゃ) (=地方から首都(しゅと)へ向かって行く列車)。」の略。 **上り**は10時に発車する。 **5時**発の上りで行きます。 **上り**と下(くだ) りはこの駅(えき)ですれちがう。 / ふだん地方に住んでいて、首都へ来ても、あまりようすのわからない人。/ **お上り**さん。/つねにこの形で使われる。/ **のます→のむ** (802ページ) **のみ** (助詞) / 「それだけで、ほかには何もない。」という意味を表わす。多く書きことばで使う。/ →だけ。ばかり。 **この寮** (りょう)には男子学生のみはいることができる。 **教育**の目的は、単に知識(ちしき)をあたえることのみではない。 **試験**でいい点をとることのみ考えているようでは、学校で勉強する意味がない。 **社会的**な地位からのみその人を評価(ひょうか)してはならない。 **用意**は全部できた。あとはただ決行するのみだ。 /話しことばでは「だけ」「ばかり」を使う。「~が」や「~を」に「のみ」がついて、「~のみが」「~のみを」となる場合には、「が」や「を」を略して、「~のみ」となることがある。/ / 特に「~のみならず」の形で、「~だけでなく〜も」の意味を表わす。/ **この問題**は、われわれのみならず日本国民全体の問題として考えるべきだ。 **彼**は英語のみならず、フランス語・ドイツ語にも才能(さいのう)をしめしている。 **大学教育**の目的は、専門知識(せんもんちしき)の習得(しゅうとく)のみならず、人格の形成 (けいせい)にある。 **のみこ・む[飲み込む・呑み込む]** (動詞) →のむ[飲む]。 のんで、のどを通してはらのほうへおくる。 **つば**を飲み込む。 **なめて**いたあめを飲み込んでしまい、むねにつかえた。 **くすり**を水で飲み込む。 理解する。よくわかる。/ふつう漢字を使わない。/ **わたし**はあの人の性格はよくのみこんでいる。 **仕事**の要領(ようりょう=やり方のだいじな点。)をまずのみこむことがたいせつです。 **やり方**をのみこめば、あとはやさしくなります。 **のみもの→のむ** (802ページ) **の・む[飲む]〕** (動詞) 水のようなものを口からはらのほうへ <803> おくる。/特に「さけ」の場合、「のむ」だけでも、「さけをのむ。」意に使う。/ **水**を飲む。 **さけ**を飲んでよっぱらう。 **飲んで**おどるのがすきだ。 **うち**の主人は飲むほうです。 **飲み**に行きましょうか。(=さけを飲みに・・・・・・。) 物を口からはらのほうへ入れる。 **くすり**を飲む。 **くだもの**のたねを飲んでしまった。 **は**がいたいので、ごはんをかまずに飲む。 **船**は大波(おおなみ)にのまれてしまった。(=波の下になり、見えなくなってしまった。)/ふつう「飲」の漢字を使わず、「呑」の字を使う。/ たばこをすう。 **酒**もたばこも飲みます。 **一日**に何本お飲みですか。 相手をかるく見る。相手の力をおさえる。/ふつう「飲」の漢字は使わず「呑」を使う。/ **相手**をのんでかかる。 **相手**にのまれてはいけない。 **彼**の勢(いきお) いにのまれてしまった。 相手の要求(ようきゅう)などを受け入れる。しょうちする。/ふつう「飲」の漢字は使わず、「呑」を使う。 **会社側** (がわ)は組合 (くみあい)の要求をのんで、3,000円のベースアップを行なうことにした。 **こんな条件** (じょうけん)はとてものむことはできない。 がまんする。/ 「なみだを飲んで」「うらみを飲んで」の形で使う。/ **なみだ**を飲んで彼と別れました。 **うらみ**を飲んで命令にしたがった。 **のま・す〔飲ます〕** (動詞) のむようにする。のませる。 **赤んぼう**にミルクを飲ます。 **子ども**に酒(さけ)を飲ましてはいけない。 **病気**の犬にくすりを飲まそう。 **のみもの[飲み物〕** (名詞) のむためのもの。茶(ちゃ)・コーヒー・酒(さけ)などを飲み物と言う。 **どんな飲み物**がよろしいですか。 **「お飲み物**は何にいたしましょうか。」「ビールをください。」 **おかし**と何か飲み物を用意しておきます。 **のり 〔糊〕** (名詞) 物と物をはりつけたり、せんたくしたものをかたくするのに使うねばねばしたもの。 **番号**を書いた紙 (かみ)をのりでつくえにはりつける。 **ふうとう**に手紙を入れ、のりをつけてふうをする。 **せんたくもの**にのりをつけて、アイロンをかける。 **このシャツ**はのりがききすぎて(=のりがつよすぎて)いたい。 **えり**はのりをきかせて(=じゅうぶんつけて)かたくしてください。 **のりうつ・る 〔乗り移る〕** (動詞) →のる〔乗る〕。 ある乗り物から、つづいてほかの乗り物に乗る。→のりかえる [乗りかえる〕。 **汽船** (きせん)が難破(なんぱ=あらしなどのために船がこわれること。)したのでボートに乗り移った。 **あのサーカス**の男ははしっている馬 <804> (うま)から馬へ乗り移って見せた。 神仏(しんぶつ) や霊魂(れいこん)などふしぎな力をもっていると信じられているものが、ある人のからだに取りつく。 **死んだ人**の霊(れい)があの女に乗り移って家族(かぞく)と話をするのだそうだ。 **おばあさん**は、あの男の変な行動はきつねが乗り移ったのだと信じている。 **のりおく・れる [乗り遅れる〕** (動詞) 電車やバスの発車時間におくれてのれなくなる。→おくれる〔遅れる]。 **一台バス**に乗り遅れたので学校に間に合わなかった。 **終電車** (しゅうでんしゃ)に乗り遅れてしまったので、タクシーで帰って来た。 **もう少し**で乗り遅れるところだったけれども、いっしょうけんめいにはしったので間に合った。 **電車**に乗り遅れないように早めに家を出ています。 ぐずぐずしていて、時のながれからとりのこされる。 **時**のながれに乗り遅れないように、年をとってもいろいろな本を読んでいます。 **のりおり→のる** (806ページ) **のりかえ→のりかえる** (804ページ) **のりか・える [乗り換える〕** (動詞) 一つの乗り物からおりて、ほかの乗り物にのる。 **上野** (うえの)へ行くなら新宿(しんじゅく)で山手線(やまのてせん)に乗り換えるといい。 **乗り換える**ときにホームをまちがえないように気をつけてください。 **神戸** (こうべ)まで汽車で行って、あとは船に乗り換えます。 **羽田** (はねだ)で国際線(ごくさいせん)から国内線(こくないせん)のひこうきに乗り換える。 今まで持っていたものや、今までやっていたやり方などをほかのものにかえる。 **彼**は今度、外人相手の商売(しょうばい)に乗り換えた。 **利まわり**のいい株 (かぶ)に乗り換えたほうがいい。 **のりかえ [乗り換え〕** (名詞) 一つの乗り物からおりて、ほかの乗り物にのること。 **あの人**の家へ行くのは、バスの乗り換えが多くて時間がかかる。 **地下鉄** (ちかてつ)で行くと乗り換えは一つですむ。 **上野** (うえの)方面は次の駅(えき)で乗り換えです。 **あなた**の学校へ行くのに乗り換えがありますか。 **のりこ・える [乗り越える〕** (動詞) →のる[乗る〕。こえる〔越える〕。 ある物の上を通って向こうがわにおりる。 **どろぼう**は高いへいを乗り越えてしのびこんだ。 **自動車**は歩道(ほどう)を乗り越えて民家(みんか)にぶつかった。 **かきね**を乗り越えてはいけない。 むずかしい場面を切りぬける。 <805> **彼**はびんぼうと病苦を乗り越えて大発明をなしとげた。 **われわれ**はどんな困難(こんなん)も乗り越えて前進しなければならない。 すでにほかの人がしたことよりもっとよいことをして先へ進む。 **彼**の研究(けんきゅう)は先人(せんじん)の仕事を乗り越えたりっぱなものだった。 **わかい**あなたがたは、私たちを乗り越えて進んで行ってください。 **のりこ・す〔乗り越す〕** (動詞) 電車やバスにのっていて、おりるべき駅(えき)でおりないでもっと先までのる。 **いねむり**をしていて、三つも駅を乗り越した。 **話**に夢中(むちゅう)になっていたら一駅(ひとえき) 乗り越したので、もどらなければならない。 **この切符** (きっぷ)は新宿(しんじゅく)までだから、乗り越して、向こうで精算(せいさん)しましょう。 のりこえる。→のりこえる〔乗り越える〕。 **どろぼう**は、へいを乗り越してはいって来た。 **今まで**の研究 (けんきゅう)を乗り越して、進んで行かなければならない。 **のりこ・む〔乗り込む〕** (動詞) 乗り物の中にはいる。 **学生たち**は貸切 (かしきり)のバスに「乗り込んで出かけました。 **電車**がとまると、おおぜいの人がどやどやと乗り込みます。 **この汽車**に犯人(はんにん)が乗り込んだらしい。 乗り物にのったままで、中にはいる。 **自動車**をはしらせて、会場に乗り込む。 ある場所に元気よくはいる。 **ひとり**で敵(てき)の中に乗り込んで行った。 **占領軍** (せんりょうぐん)が町に乗り込んで来た。 **のりだ・す〔乗り出す〕** (動詞) 船に乗って出かける。 **大海** (たいかい)に乗り出す。 **りょうし**がさかなを取りにおきに船を乗り出した。 自分から進んで何かをする。 **あの人**は三十近くになったとき、政界(せいかい)に乗り出した。 **めぐまれない**子どもたちの教育に乗り出す。 からだを前のほうへつき出す。 **電車**のまどからからだを乗り出さないように、子どもに注意してください。 **まど**から半身を乗り出すようにして手をふっている。 **ひざ**を乗り出して(=ねっしんに)聞く。 **のりつ・ける〔乗り付ける・乗り着ける〕** (動詞) 乗り物にのったままで、たてものの入り口まで行く。 **タクシー**で式場(しきじょう)に乗り付ける。 <806> **門**まで車を乗り付ける。 乗り物にたびたびのってなれる。 **ひこうき**に乗り付けると、ほかのものには、おそくてのれない。 **船**に乗り付けているから、めったによわない。 **車**に乗り付けると歩くのがめんどうになる。 **のりもの→のる** (806ページ) **の・る〔乗る・載る〕** (動詞) →のせる[乗せる・載せる〕。 物の上にあがる。 **いす**に乗って高い所にあるものを取る。 **そのはこ**に乗ってはいけません。 **自転車** (じてんしゃ)に乗って出かける。 **うま**に乗る。 **つくえ**に載っている本を持ってきてください。/物がおかれる場合には[載]の字を使う。/ 乗り物の中へはいる。 **電車**に乗る。 **自動車**に乗る。 **バス**に乗って会社へかよう。 参加(さんか)する。 **話**に乗り、金を出す。 **そうだん**に乗ってください。 **私**も一口乗りましょう。 だまされる。 **その手** (=やり方)には乗らない。 **うっかり**あの人のおせじに乗って、ひどい目に会った。 C略に乗る。 5 聞や本に書かれる。 **その事件** (じけん)はきょうの新聞に大きく載っていた。 **このことば**は辞書 (じしょ)に載っていない。 **その論文** (ろんぶん)はざっしに載る予定(よてい)だ。 動きや調子がよく合う。[乗] **景気** (けいき)の波(なみ)に乗って大もうけする。 **勝** (かち)に乗って(=勝(か)ったいきおいで)、一気(いっき)にせめ入る。 **仕事**に気が乗らない。(=やろうという気持ちにならない。) **この紙**はインクの乗りが悪い。 **のりおり〔乗り降り〕** 〔名詞、~する) 乗り物にのったりおりたりすること。 **電車**の乗り降りに気をつけてください。 **乗り降り**はお早くねがいます。 **この駅** (えき)は乗り降りの客(きゃく)がひじょうに多い。 **この駅**は乗り降りする人が一日10万ぐらいあるそうだ。 **のりもの[乗り物〕** 〔名詞] 汽車・電車・バスのように人を乗(の)せて運ぶもの。 **むかし**は乗り物がなかったので、みんな歩いて行ったものだ。 **汽車**・電車・バス・自動車は陸(りく)の乗り物、船は海、ひこうきは空の乗り物だ。 **このへん**は乗り物の便がよい。 **のろ・い [鈍い〕** (形容詞) →のろのろ。はやい [速い]。おそい[遅い〕。 動きがおそい。 **この汽車**はのろい。 **彼**は足がのろい。 <807> **あの男**の動作(どうさ)はずいぶんのろい。 **彼**は何をやらせてものろくて時間ばかりかかる。 **自動車**は坂道(さかみち)にかかると急にのろくなった。 頭のはたらきが悪い。にぶい。 **あいつ**は頭のはたらきがのろくて、何回も説明しないとわからない。 **頭**の回転(かいてん)がのろい。 **のろのろ** (副詞,〜する) 動きがおそいようす。ゆっくり動くようす。/ 「のろのろと」の形も使う。/ **みち**がこんでいるので、自動車ものろのろはしっている。 **のろのろ**と歩かないで、いそぎなさい。 **彼**はいつものろのろしていて、人よりおくれる。 **のろのろ**していないで、早くしなさい。 **のんき** (形容動詞) 1 物事をあまり心配しないようす。 **あす**は試験があるのに、山田君はのんきにあそんでいる。 **あの人**はのんきなたちだから、その事はあまり心配していないだろう。 **のんき**なことばかり言っていないで、早く準備(じゅんび)しなさい。 心配なことがないようす。 **何**もしないで楽にくらせるなんて、のんきな身分だ。 **子どもたち**がみんなけっこんして独立(どくりつ)したので、あとはのんきにくらします。 <808> **は [歯〕** (名詞) 動物の口の中の上と下にならんではえ、食べ物をかみくだいたりする役目をするもの。 **歯**で食べ物をかむ。 **歯**をみがく。 **歯**がいたむ。 **歯**をぬく。 **歯**の治療(ちりょう)をする。 **歯**が立たない。(=①かたくてかむことができない。②相手が強すぎてどうすることもできない。) **歯**を食いしばる。(=苦しいときや、くやしいときにいっしょうけんめいがまんする。) **虫歯** (むしば)。 **歯みがき**。歯医者(はいしゃ)。歯ブラシ。 歯の形ににているもの。 **くし**の歯。げたの歯。 **は[派]** Ⅰ(接尾語) ・芸術、(げいじゅン)・宗教(しゅうきょう)・政党(せいとう)・技術(ぎじゅつ)などで、大きいものから小さいものに分かれたもの。また、利害(りがい) 関係ややり方でまとまったなかま。 **キリスト教**の新教にも、ルーテル派やカルビン派など、いくつかの宗派(しゆうは)があった。 **私**は印象(いんしょう) 派の絵がいちばんすきだ。 **あの会社**では会長派と社長派とに分かれてあらそっている。 **同じ主義**をとなえている者の中にも穏健(おんけん)派と過激 (かげき)派がある。 **社会党** (しゃかいとう)の中にも右派(うは)と左派 (さは)がある。 **主流** (しゅりゅう) 派と反主流(はんしゅりゅう)派。一 Ⅱ (名詞) 他と流儀(りゅうぎ)のちがうなかま。 **彼**と私とは派がちがう。 **もと**は同じだったが、だんだんといくつかの派に分かれてしまった。 **派閥** (はばつ=出身や利害(りがい)などの関係による排他的(はいたてき)なつながり。)を作る。 **は[葉]** (名詞) 葉(は)。ふつう、みどり色で、・えだやくきについているもの。→はな〔花]。 **たいてい**の木は、春に葉が出て冬にちる。 **風**で木の葉がちる。 **うさぎ**がキャベツの葉を食べている。 **木**の葉。青葉(あおば)。若葉(わかば)。 **はっぱ** (名詞) 葉の俗語(ぞくご)。 **木**のはっぱ。・ **食べ物**をバナナのはっぱでつつむ。 **は〔刃]** (名詞) ナイフなどの、物を切る、うすくするどい部分。 **刃**がするどくてよく切れる。 **刃**がにぶくてよく切れない。 **刃**がかける。刃がこぼれる。 **刃**をつける。 **かみそり**の刃。 **は** (助詞) / 何かについて述(の)べる場合に、それが何についての話であるかということを表わす。/ **わたし**は学生です。 <809> **さくら**の花はたいへん美しいです。/上の二例は文法的な主語を表わすようにも見えるが、主語は「が」で表わされるのであり、この「は」は主語を表わすための助詞ではないことに注意。/ **きょう**一日は何も食べないほうがいいです。 **この本**はきのう買ったばかりです。 **ごはん**はもうすみましたか。 /ほかと区別して、特にそのことを取り上げて述べる場合に、それを特に取り上げることを表わす。/ **えんぴつ**はありますが、まんねんひつはありません。 **電車**の中ではたばこを吸(す)ってはいけません。 **父**にはまだそのことを話していません。 **このへや**にはだれもいません。 **田中さん**からはもう返事をもらいました。 **借** (か)りはしたがすぐに返しました。 **あの人**は日本人ではありません。 **この店**の品は決して高くはないです。 / あることを特に取り上げて、その場合にどんなことになるかなどについて述(の)べる場合に、特に取り上げたものであることを表わす。/ **お金**がなくては何もできない。 **おとうさん**がご病気では、いろいろと心配なことでしょう。 **ば〔場]** (名詞) ところ。いどころ。→ばしょ[場所]。 **この場**ですぐ書いて出してください。 **お金**がなくなったとき、その場にだれとだれがいたか。 **私**はその場にはいあわせなかった。 **これ**はこの場かぎりの話にしましょう。 **ふたり**だけで話したいから、あなたはちょっと場をはずしてください。(=ほかのところへ行ってください。) すわったり、こしかけたりする場所。あいている場所。→ばしょ〔場所〕。 **早く**行って、よい場をとっておいてください。/→せき〔席〕。/ **へや**が小さいから、場をふさぐ(=場所をとる。)ものはこまる。 場合。ようす。ふんい気。→ばあい [場合]。ようす〔様子]。 **その場**はなにごともなくすんだ。 **この場**におよんで(=今になって)、そんなことを言ってはこまる。 **つね**に話の場を考えて、日本語を教えている。 **あの女**の人のふくそうは、この場には合わない。 **場数** (ばかず)をふむ。(=経験(けいけん)にとんでいる。) 芝居(しばい)や映画などの場面(ばめん)。 **あの映画**の中では、別れの場がいちばんよかった。 **ば** (助詞) /活用語の⑤につづく。ただし、形容動詞や形容動詞型の助動詞では「なら」、助動詞「た」では、「たら」と「ば」の略された形で使うことが多い。/ /「もし、その動作が行なわれた、あるいは、その状態になったと考えたときには」という意味を表わし、現在はまだ・そうなっていない場合に、そうなったものとかりに考えて言うときに使う。/ **あした**は雨が降 (ふ)ればどこへも出かけません。 **いっしょう**けんめいれんしゅうすればきっとじょうずになりますよ。 **あなた**が行けば、わたしも行きます。 **行って**みて、安ければ買いましょう。 <810> **電話**がかかってきたら(ば)、呼(よ)んでください。 **このへん**も、もっと便利(べんり)なら(ば)いいんですが。 /その人にとって、実際(じっさい)にそうであるかどうかわからないとき、「もしそうであるときは」の意味を表わすのに使う。/ **さむけれ**ばまどをしめてもいいですよ。 **あなた**さえよければ、わたしはかまいません。 **あの人**が持っていれば貸(か)してもらいたいですね。 **あなた**がいやなら(ば)、行かなくてもいいんですよ。 / そのようなときには必ずあることがおきるという関係にある二つの物事を結ぶのに使う。/ **春**になれば花がさきます。 **屋上** (おくじょう)にあがれば、富士山(ふじさん)がよく見えます。 **あの店**に行けば、いつでも買えますよ。 **ばあ** (感動詞) あかんぼうをあやす(=よろこばせる。)とき言うことば。 **「ばあ**。」と言うと、赤ちゃんはにこにこわらった。 **ばあいに場合]** (名詞) ある出来事(できごと)に出あったとき。→とき〔時]。 **雨**がふった場合は中止(ちゅうし=やめる。)にします。 **規則** (きそく) どおりにいかない場合もある。 **目上** (めうえ)の人と話す場合には、・ 敬語を使わなければなりません。 **お金**がなくてこまるような場合があったら、私のところへ来なさい。 **今**はそんなことを言っている場合ではない。 **どんな場合**にもあわててはいけない。 **万一** (まんいち)の場合にはどうしましょうか。 事のわけ。じじょう。→じじょう〔事情〕。 **場合**によっては、二、三日のびるかもしれない。 **時**と場合を考えて、いちばんよい方法をとらなければならない。 **場合**が場合(=特別な場合。)だから、ゆっくりしてはいられない。 **それ**とこれとは場合がちがう。 **あなた**の場合と私の場合とではじじょうが全くちがう。 **私**の場合はどうしてもああしなければならなかったのです。 **あなた**の場合はそうするよりほかにしかたがなかったでしょう。 **ばあさん** (名詞) 祖母(そば)。→おじいさん。おばあさん。 **みんな**外に出かけて、じいさん・ばあさんだけ家にのこっている。 **うち**のばあさん。 年よりの女。→おじいさん。おばあさん。 **たばこ屋**のばあさんと話す。 **うち**の犬もずいぶんばあさんになった。 **いじわる**ばあさん。よくばりばあさん。☆ていねいな言い方ではない。 **はい** (感動詞) /質問に対して、「あなたの言うとおりです。」「そうです。」という意味のことをあらたまって答えるときに、答えのい <811> **はい** ちばん初めに使うことば。/→いいえ。 ○「あなたは外国人ですか。」「はい、私は外国人です。」/「はい、そうです。」とも言う。/○「これはあなたの本ではありませんね。」「はい、それは私の(本)ではありません。」/「はい、そうではありません。」とも言う。「はい、〜ではありません。」の形もあることに注意。/ 2 /名まえをよばれて答えるときに言うことば。/ ○「山田さん。」「はい。」 3 /ほかの人の注意をひこうとするときに使うことば。/ ○「はい、では、こちらを向いてください。」 **はい** [灰〕 (名詞) 物がもえたあとにのこるこなのようなもの。 ○みんなもえてしまって、灰だけがのこっている。 ○たばこの灰やすいがらは灰ざらにすててください。 ○すべてが灰になる。(=焼(や)けてなくなる。) **はいいろ** [灰色〕(名詞) 1 灰(はい)のようなうす黒い色。ねずみ色。 ○年をとってかみの毛(け)が灰色になる。 ○灰色のうわぎ。 2 さびしく、楽しくないようす。 ○わたしの人生は灰色だ。 ○母がなくなってから、家の中は灰色に見えました。 ○わたしの心の中は灰色だ。 **はい**〔杯・盃] I (接尾語) 1 /水やごはんなどを入れ物で数えるときに使う。/ ○けさはごはんを6杯 (ろっぱい)も食べました。 ○おさとうを2杯入れてください。 ○コップに3杯(さんばい)の水。 ○ビールを1杯(いっぱい)ください。/→「いっぱい」/ 2 /船を数えるのに使う。/ ○船が2はいつないである。 ○なんぱいも船がおきに出ている。 Ⅱ (名詞) さかずき。 ○杯をかさねる。杯をあげる。 ○乾杯(かんぱい)。賞杯(しょうはい)。金杯(きんぱい)。 **はいあが・る** [這い上がる〕 (動詞) →はう[這う〕。 1 はってあがる。手足やからだを地につけてのぼる。 ○川から岸(きし)にはいあがる。 ○敵(てき)のへいたいが城壁(じょうへき)をはいあがってくる。 ○急な階段(かいだん)をはいあがるようにしてのぼった。 ○毛虫(けむし)が足にはいあがってきました。 2 つる草(くさ)がかべなどをのぼる。 ○つる草が二階(にかい)のまどまではいあがっている。 ○あさがおのつるがへいにはいあがる。 **はいいろ** はいいろ→はい (811ページ) **バイオリン** (名詞) 4本の糸(いと)をもつ弦楽器(げんがっき)。 <812> **はいきゅーはいる** ○彼はバイオリンがじょうずだ。 ○バイオリンを聞いています。 ○バイオリンをひく。 ○バイオリン協奏曲(きょうそうきょく)。 ○第一バイオリン。 **はいきゅう** 〔配給〕 〔名詞、〜する) 数量(すうりょう)にかぎりのある品物を分けてそれぞれにあたえること。 ○大水(おおみず)の出た地方の人々に衣類(いるい)の配給をする。 ○砂糖(さとう)の配給はひとり100グラムずつです。 ○米の配給を受ける。 ○物資(ぶっし)を配給する。 ○配給所。配給品。配給米。 **ばいきん** 〔黴菌〕(名詞) バクテリア。 ○井戸(いど) 水にはばいきんがいることがあるから、のまないほうがいい。 ○きずぐちからぱいきんがはいった。 ○熱(あつ)い湯(ゆ)でばいきんをころす。 **ハイキング** (名詞) 野山(のやま)を歩いて楽しむ1日ぐらいのみじかい旅行。/「遠足(えんそく)」の新しいことば。/ ○友だちとハイキングに行きました。 ○子どもをつれてハイキングをする。 ○ハイキングコース。 **はいせき** [排斥] (名詞, 〜する) 気に入らない人を、その場所にいることができないように追(お)い出すこと。しりぞけること。 ○この地方には外国人排斥の気風がある。 ○学生たちが校長排斥の運動をおこしている。 ○その村長は不正な行ないをしたので、村の人々から排斥されている。 ○そういうまちがった考えは排斥すべきだ。 ○排斥運動。 **はいたつ** 〔配達〕 〔名詞,〜する) 1 手紙やにもつなどを、あて名の家にくばりとどけること。→くばる〔配る〕。 ○新聞を配達する。 ○デパートでは買ったものを配達してくれます。 2 配達する人。 ○新聞配達になる。 ○新聞配達をしながら、学校に通っている。 ○配達人。 ○郵便(ゆうびん)配達。 **はいゆう** [俳優](名詞) 劇(げき)や映画などに出ることを職業(しょくぎょう)にしている人。 ○映画の俳優になる。 ○俳優として有名(ゆうめい)だ。 ○あの劇(げき)にはどんな俳優が出ていますか。 ○今いちばん人気(にんき)のある映画俳優はだれですか。 ○あの俳優にはファンがひじょうに多い。 **はい・る** 〔入る〕 (動詞) →でる〔出る〕。いれる 〔入れる]。いる[入る]。 1 中に進んで行く(来る)。 ○まどから風がはいる。 <813> ○戸(と)がしまっていて中にはいれない。 ○玄関(げんかん)からはいる。 ○私は1日おきにふろにはいることにしています。 ○どうぞ、おはいりなさい。 ○どうもどろぼうがはいったらしい。 2 学校や会社のような所に身をおく。 ○大学を出て会社にはいる。 ○私の子どもはことしようやく大学にはいりました。/→にゅうがく [入学]。/ ○あの女の人は大学を出るとすぐ家庭にはいりました。 ○このごろは役人をやめて政界にはいる人が多い。 3 自分のものになる。手に入れる。 ○彼は原稿料(げんこうりょう)だけで、年に百万円ははいるでしょう。 ○何かいいニュースがはいりましたか。 4 物のかげにかくれる。 ○冬は日がはいるのが早い。/→しずむ [沈む]。/ 5 ある状態になる。 ○これから問題の中心にはいります。 ○こんな仕事には身がはいらない。(=いっしょうけんめいになることができない。)。 ○コップにひび (=ほそくわれたきず。)がはいった。 ○はいり口。 **は・う**〔這う〕 (動詞) 1 手足を地につけて進む。 ○赤んぼうがへやをはう。 ○この赤んぼうははうことはできるが、まだ、歩くことはできない。 ○おとうさんが馬(うま)になり、子どもをのせてはってあるく。 2 へびなどがはらをつけて進む。 ○あたたかくなると庭をへびがはう。 ○かたつむりが木をはっている。 3 つるくさなどが物をつたわってのびていく。 ○あさがおがやねまではい上がる。 ○かぼちゃをはたけ一面にはわせる。 ○つたをはわせた家。 ○はい上がる。はい出す。はい出る。はい回る。はいおりる。 **は・える** 〔生える〕 (動詞) くさや木や毛(け)などが新しくのび出て育つ。 ○くさがはえる。 ○さばくには木が一本もはえていない。 ○毛(け)がはえる。 ○この子は歯(は)がまだ全部はえていない。 ○あの男の人はひげがたくさんはえている。 **はか**〔墓〕 (名詞) 死んだ人やその骨(ほね)などをうめておく所。 ○骨を墓にうめる。 ○墓をたてる。 ○墓におまいりする。 ○墓にねむる。 ○墓石。墓場。 ○墓まいり。 **ばか** [馬鹿] (名詞、〜な・に) 1 頭が悪いこと。おろかなこと。→りこう[利口〕。 ○あいつのばかにはこまったものだ。 ○ばかだなあ、あいつは。 ○ばかな顔をしている。 <814> ○あいつのばかさかげんにはあきれた。 ○ばかもの。ばかやろう。おおばか。 2 つまらないこと。くだらないこと。役にたたないこと。→ばかばかしい。ばからしい。 ○ばかを言ってはいけない。 ○きょうの試験ではばかをやってしまった。 ○ばかなことを言うな。 ○そんなばかなことをしてはいけない。 ○いい年をして、そんなばかなまねをするものではない。 ○ばかばなし。 3 そんをする。/「~をみる」という形で使う。/ ○ばかを見たのはわたしだけだ。 ○あんなことをしてぼかを見た。 4 程度がすぎること。 ○ことしはばかにさむい。 ○ばかに安いので買ってきた。 ○ばかにおなかがすいた。 ○ことしはばかな陽気 (ようき)だ。三月だというのにもうさくらの花がさいている。 ○ばか正直(しょうじき)。ばかわらい。ばかあそび。ばかていねい。ばか値(ね)。 5 物事をかるく見ること。 ○このごろは電車賃(ちん) もばかにならない。 ○毎日だから昼食代(ちゅうしょくだい)もばかにできない。 ○子どもだからといって、ばかにしてはいけない。 ○彼はクラスのみんなにばかにされている。 6 役にたたなくなる。 ○ねじがばかになる。 ○長くしまってあるから、このくすりはばかになっているかもしれない。 **はがき**[葉書〕(名詞) 決められた大きさの紙で、通信文やあて名を書いて出す郵便物(ゆうびんぶつ)。/「郵便はがき」ということばをかんたんにした言い方。ふつう「はがき」とひらがなで書く。/ ○はがきにあて名を書くのをわすれた。 ○はがきで返事をする。 ○はがきを出す。 ○はがきを受け取る。 ○おはがきありがとうございました。 ○はがきでは失礼 (しつれい)になるから、封書(ふうしょ)で出しなさい。 ○絵はがき。年賀 (ねんが) はがき。往復(おうふく)はがき。 **はが・す** [剝がす]・(動詞) 表面にくっついているものを取ってはなす。はぐ。→はげる。 ○ふうとうにはった切手をはがす。 ○切手がやぶれないように、じょうずにはがしてください。 ○かべのポスターをはがします。 ○しょうじの紙をはがしている。 ○ペンキをはがして、新しくぬる。 ○やねのかわらをはがす。 **ばか・す** [化かす〕 (動詞) 人の心をぼんやりさせる。→だます。ばけろ〔化ける]。だます[騙す]。 ○日本ではきつねという動物は人間を化かすと言われています。 ○明るい月の光に化かされて、朝になったと思った。 ○その男はとてもまじめそうにみえたので、わたしはすっかり化かされた。 <815> **ばかばかし・い**(形容詞) 1 ひじょうにつまらないようす。→ばからしい。 ○ばかばかしくて話にならない。(=おころこともできない。) ○ばかばかしくてそんなことはできない。 ○ばかばかしくて物が言えない。 ○この小説はほんとうにばかばかしい。 ○こんなばかばかしい映画は見たことがない。 2 程度がひどい。 ○ばかばかしいねだんだ。 **ばからし・い**(形容詞) →ばかばかしい。つまらないようす。 ○そんなことに金を出すのはばからしい。 ○お金は少ないし、からだはつかれるし、こんなばからしい仕事はない。 ○ばからしい話はやめなさい。 ○ばからしくて話にならない。(=言うねうちがない。) **はかり** はかり→はかる (816ページ) **ばかり**(助詞) 1 /数量を表わすことばについて、だいたいの分量(ぶんりょう)・程度を表わす。/ →ぐらい。ほど。 ○コップの中に水が半分ばかりはいっています。 ○この本を十日ばかりおかりしたいと思います。 ○1,000円ばかりかしてくれないか。 ○そればかりのことで泣(な)くなんてみっともない。 2 ① /「それだけで、ほかにはない。」という意味を表わす。/ →だけ。 ○田中さんは毎日小説ばかり読んでいます。 ○学校では日本語ばかりならっています。 ○あの人は背(せ)が高いばかりで、あまり力はない。 ○すわってばかりいないで、たまには運動しなさい。 ○わたしたちは英語ばかりでなく、フランス語もドイツ語もできます。 ○彼は漢字が書けないばかりか(=書けないだけでなく)、ひらがなもかたかなも書けない。 ② / 「~ばかりに」の形で、それだけが原因で、物事が悪い状態になることを表わす。/ ○あなたが大声を出したばかりに、子どもが泣(な)き出してしまった。 ○わたしが教えてやらなかったばかりに、彼はとんだ失敗 (しっぱい)をしてしまった。 ○金がないばかりに、今度の旅行には行かれない。 3 / 今すぐ何かしようとする状態を表わす。「〜ん(ぬ) ばかりに(の)」の形で使うことが多い。/ ○すっかり準備(じゅんび)がおわって、旅行に出かけるばかりになっています。 ○田中さんは泣(な) き出さんばかりの顔でたのみに来た。 ○山田さんは胃(い)がいたいといって、死なんばかりに苦しんでいる。 4 / 「~とばかりに」の形で、ことばでは言わないが、それをようすで表わしている場合に使う。/ ○わたしが話しかけたら、あの人はいやだとばかりによこを向いてしまった。 <816> ○子どもはおかあさんにうれしいとばかりにだきついた。 ○ころさんばかりになぐりかかった。 5 / 「~たばかり」の形で、何かをしてから、まだ少ししか時間のたっていない状態を表わす。/ ○これはきのう買ったばかりのようふくです。 ○田中さんのうちでは赤ちゃんが生まれたばかりです。 ○まだ日本へ来たばかりで、日本語がよくわからない。 ○さっき聞いたばかりの話をもうわすれてしまった。 ☆ 1以外では、多く話しことばで「ぼっかり」の形も使う。 **はか・る** [計る・測る・量る・図る](動詞) 1 「どのくらいか」を知ろうとする。 ○りっぱな人かどうかをその人の職業(しょくぎょう)ではかってはいけません。[計] 2 (ものさし・はかりなどを使って) 物の長さや重さ・高さなどを調べる。 ○長さ(高さ・距離(きょり)・時間)をはかる。〔計・測〕 ○重さ(めかた)をはかりではかる。[計・量] ○熱(ねつ)をはかってみましたか。[計] 3 (人の気持ちやつごうなどを) 「~だろう」と考える。/ 「おしはかる」とも言う。/[計・量〕 ○ちょっと話しただけなので、あの人の気持ちをはかることができませんでした。 ○相手の心をはかる。 4 (「~たい」と思って)方法を考える。計画する。くふうする。〔計・図] ○交通安全をはかって、みちをひろげる。 ○学問の進歩をはかる。 ○悪い友だちにはかられて、家も土地もなくしてしまった。/ 「はかる」は「悪いことを計画する。」「人をだます。」の意味にも使う。/ **はかり** 〔計り・量り〕 (名詞) 1 はかること。はかった量(りょう)。[計り・量り] ○あの店ははかりがいい。 2 物の重さをはかるどうぐ。/ひらがなで書く。/ ○はかりにかけて重さを調べる。 **はきもの** はきもの→はく (817ページ) **は・く** [吐く〕 (動詞) 1 食べた物や口の中の物を口から外に出す。 ○気持ちが悪くなって食べた物を吐いた。 ○けがをしてのどから血(ち)を吐いた。 ○吐きそうになったので、急いで外に出た。 ○吐き気(け)。(=食べたものを吐きたくなる気持ち。) 2 中からふき出す。→すう〔吸う]。 ○大きく息(いき) をすってからゆっくり息を吐いてください。 ○たばこのけむりを鼻(はな)から吐く。 ○まっくろなけむりを吐いて、汽車がはしって行った。 3 思っていることを口に出して言う。 ○意見を吐く。 <817> ○彼もついに本音(ほんね=心から出たほんとうのことば。)を吐いた。 **は・く**[履く・穿く〕 (動詞) →ぬぐ〔脱ぐ]。 1 足を中に入れてきる。 ○ズボンをはく。 ○赤いスカートをはいている。 2 足の先を中に入れて足につける。 ○げたをはいて庭をさんぽする。 ○くつをはいたままでへやへはいってはいけません。 ○くつをはかずにはだして歩いている。 ○くつしたをはく。 ○たびをはく。 **はきもの**(名詞) げた・くつ・ぞうり・スリッパなど足にはいて歩くもの。/ズボンやくつしたは「はきもの」とは言わない。/ ○はきものはげたばこに入れてください。 **は・く**〔掃く](動詞) ほうきなどで落ちているごみなどを取りのぞく。ほうきなどでそうじする。 ○ほうきで庭を掃く。 ○へやを掃いてきれいにする。 ○ゆかを掃いてから、ぞうきんでふいてください。 (関連語)掃き清(きよ)める。掃き捨(す)てる。 **は・ぐ**[剝ぐ](動詞) →はがす。むく。 1 表面についているものを取ってはなす。はがす。/ くだものなどの皮(かわ)をはぐ。/ ○木の皮(かわ)をはぐ。 ○はってある紙をはぎます。 ○牛(うし)をころして皮をはぐ。 2 からだにつけているものをむりに取る。 ○着ている着物をはぐ。 ○朝ねぼうをしていると、母がおこってふとんをはいだ。 3 官位(かんい)などを取る。 ○罰(ばつ)として官位(かんい)をはぐ。 **は・げる**〔剝げる〕 (動詞) 表面にくっついていたものがはなれる。 ○雨で手紙の切手がはげている。 ○風雨で色のはげたたてものがある。 ○ベンチのペンキがところどころはげている。 ○うるしのはげたぬり物。 ○めっき(=金や銀などをうすくのばしてほかの金属(きんぞく)の上にかぶせること。またその物。)がはげる。(=外がわを飾(かざ)っていたものが取れて、つまらない内容が外にあらわれるという意味もある。) ○化(ば)けの皮(かわ) (=表面に出ないようにかくしていたこと。)がはげる。 **はくし**〔博士〕(名詞) 学位の一つ。専門(せんもん)の学術(がくじゅつ)をけんきゅうした結果、論文(ろんぶん)を出し審査(しんさ)にパスした人にあたえる称号(しょうごう)。ドクター。/ ぞくに「はかせ」とも言う。名まえの下につけて敬称(けいしょう)として用いる <818> こともある。/ ○あの人は文学博士だ。 ○日本の古代史の研究をして博士号を授けられた。 ○博士号をとるまでは、けっこんはしないつもりだ。 ○博士になる。 ○きょうは山田博士の講義(こうぎ)があります。 ○医(い)学博士。工学博士。農(のう)学博士。理学博士。博士論文。 **ばくはつ** 〔爆発〕 (名詞,〜する) 1 急に体積(たいせき)がふえ、熱(ねつ)・光・音を出すとともに物をこわす力の強い化学変化。 ○火薬(かやく) 工場の爆発で、たくさんの人が死んだ。 ○鉱山(こうざん)で、ガス爆発がおこりました。 ○爆発の危険(きけん)のあるものは、車内に持ちこまないでください。 ○このくすりのびんを、火の近くにおくと、爆発することがあります。 ○火山が爆発して、人間や動物が死んだ。 ○爆発物。爆発事故(じこ)。 2 (長い間たまっていた) 強い感情(かんじょう)が、急に外に現われること。 ○国民の不満が、とうとう爆発した。 ○いかりが爆発する。 ○爆発的人気(にんき)。(=急にさかんになろひじょうな人気。) ○核(かく)爆発。 **はぐるま** [歯車〕(名詞) 車の輪(わ)のまわりが歯(は)の形になっていて、ほかの車の歯とかみ合うようになっている車。 ギヤ。 ○歯車(の歯)がうまくかみ合わない。 ○とけいの歯車が時をきざむ。 **はげし・い**〔激しい・烈しい] (形容詞) 1 勢(いきお) いがするどく強いようす。 ○彼は激しい口調(くちょう)で演説(えんぜつ)をした。 ○彼は激しい性格(せいかく)の持ちぬしだ。 ○雨がますます激しくなってくる。 ○風が激しくふいて、たくさんの木がたおれた。 2 ひどいようす。程度をこえている。→ひどい。 ○戦争がだんだん激しくなってきた。 ○ここは天気の変化が激しいところです。 ○このみちは車の行き来が激しい。 ○激しいさむさ。激しいあつさ。 **はげま・す**〔励ます〕 (動詞) →はげむ[励む]。 1 元気をつけてやる。励(はげ)むようにしむける。 ○がっかりしている友だちを励ましてやる。 ○先生が生徒を励まして勉強させる。 ○「もっと元気を出しなさい。」と言って励ましてやった。 2 声などを強くする。 ○かわいそうだとは思いながら、声を励まして子どもに言い聞かせた。 **はげ・む** [励む〕 (動詞) →はげます [励ます〕。どりょく〔努力]。 <819> 元気を出していっしょうけんめいにやる。/「~に励む」の形で使う。/ ○考えをあらためて仕事に励む。 ○びんぼうにまけないで勉強に励んだ。 ○食べる物も食べないで学問に励んでいるそうです。 **は・げる**(動詞) 1 塗(ぬ)ったものやはったものなどが取れてはなれる。 ○塗りがはげてきた。 ○はってあった皮(かわ)がだんだんはげてくる。 2 色がうすくなる。 ○着物の色がすっかりはげてしまった。 ○この色ははげやすいです。 3 頭の毛(け)がぬけて無くなる。→はえる。 ○年をとるとだんだん頭がはげてくる。 ○あの頭のはげた人はだれですか。 4 山などにくさや木が無くなって、頭がはげたようになる。/→はえる。/ ○どこを見てもはげた山ばかりで、さびしい。 (関連語)はげ。はげ頭。 **はげる**[剝げる] はげる[剝]→はぐ (817ページ) **ば・ける** [化ける〕 (動詞) 本来のすがたをかくして、ほかのものに見えろようにすがたを変える。→ばかす [化かす〕。 ○きつねがお金に化けて人をだました。 ○古い木が女に化けたというむかし話がある。 ○じゅんさが会社員に化けて犯人(はんにん)のあとをつけた。 ○女の人は化けているから、ほんとうの年がわからない。 ○商人(しょうにん)に化けて敵(てき)のようすを調べる。 ○あの人はいつもはでな着物を着て、十ぐらいわかく化けている。 ○親がおくった学費(がくひ)がみんな娯楽費(ごらくひ)に化けた。 (関連語)① ばけもの [化け物〕。おばけ[お化け]。 **はこ** 〔箱〕 (名詞) 木や厚(あつ)い紙などで作った入れ物。 ○この箱の中にはいっているものをあててごらんなさい。 ○くだものを箱(の中)に入れて運ぶ。 ○箱だけはりっぱだったが、中味(なかみ)はつまらないものだった。 ○本を箱(の中)から出す。 ○この箱のふたはどこにありますか。 ○箱がこわれたので、中にはいっていたものがだめになった。 ○本箱。げた箱。木箱。紙箱。箱詰(づ)め。 **ばこそ**(助詞) / 「ぜったいに〜しない」という強い打ち消しの気持ちを表わす。書きことばでしか使わない。*五段活用の動詞の①につづく。/ ○彼はすっかりおこってしまって、何を言っても、聞かばこそ、耳(みみ)もかたむけなかった。 ○ドアーはいくら押(お)しても、動かばこそ、微動(びどう) だにしなかった。(=少しも動かなかった。) **はこび** はこび→はこぶ (819 ページ) **はこ・ぶ**〔運ぶ〕 (動詞) →はこび〔運び〕。 <820> 1 手に持ったり車につんだりして、物をある場所からほかの場所へ動かす。・ ○にもつは車で運びましょう。 ○これは重いから手では運べないでしょう。 ○頭にのせて運ぶこともできます。 2 物事を進める。 ○あの人なら話をじょうずに運ぶでしょう。 3 物事が都合よく進む。 ○思ったよりも早く仕事が運んだ。 ○すらすらと運んで、そうだんがまとまった。 **はこび**〔運び] (名詞) →はこぶ〔運ぶ〕。 1 持って行くこと。運ぶこと。/たいていほかの語のあとにつけて用いる。/ ○庭で土運びをする。 ○にもつ運びの手つだいをする。 ○小さくて持ち運びにべんりなかばん。 2 物事の進め方。あるいは、物事の進むぐあい。 ○この小説は話の運びがおそい。 ○あの人の字はふでの運びに力がない。 ○仕事の運びぐあいはどうですか。 ○老人(ろうじん)だから足の運びがおそいです。 ○病気で仕事の運びがはかどらない。 3 物事が進んで、ある状態にまでなること。 ○この鉄道(てつどう)は来月開通の運びとなった。 ○近日発売の運びにいたった。 **はさみ** [鋏] (名詞) 1 物をはさんで切るどうぐ。 ○はさみで紙を切る。 ○このはさみはよく切れるので気持ちがいい。 ○このはさみはちっとも切れないから、といでもらおう。 ○庭の木にはさみを入れる。(=切る。) ○はさみを一ちょう買う。 ○ばかとはさみは使いよう。(=切れないはさみでも使いようによっては切れる。ばかも使いようによっては役に立つ。) 2 (電車のきっぷなどに) あなをあける道具。 ○車掌(しゃしょう)がはさみできっぷを切る。 ○きっぷにはさみを入れる。(=はさみであなをあける。) 3 かになどのつめ。 ○かにには二本の大きなはさみがある。 ○かにのはさみにゆびをはさまれる。 **はさみうち**(名詞) 相手を両がわからせめること。/ たいてい「~にする」「~になる」の形で用いる。/ →はさむ。 ○敵(てき)をはさみうちにする。 ○ボールをくわえてにげる犬をはさみうちにしてつかまえた。 ○どろぼうは、右から来たじゅんさと左から来たじゅんさのはさみうちにあってつかまってしまった。 **はさ・む** [挟む・挿む] (動詞) 1 二つのものの間に入れる。 ○本に手紙をはさんでおく。 ○タバコをゆびにはさむ。 ○耳(みみ)にえんぴつをはさんで仕事をする。 ○はしで米のような小さいものをはさむことができる。 ○ホールダーにレポートをはさんで出す。 ○部隊(ぶたい)は両方の敵(てき)に <821> はさまれて身動きができなかった。 ○川をはさんで二つの町がある。 2 話や文などの間に入れる。 ○話のとちゅうで口(=ことば)をはさまないでおわりまで聞きなさい。 ○文の間に図(ず)や表をはさんで説明するとわかりやすい。 ○うたがいをはさむ余地(よち)がない。(=うたがうべき点が全くない。) **はし**〔橋〕 (名詞) 1 (川などで)はなれている二つの場所をつなぎ、その上を人や車が通るもの。 ○川に橋をかける。 ○橋をわたってむこうの町へ行く。 ○橋の下を川がながれている。 ○大水で橋がながれてしまった。 ○この橋は、大きな船が下を通るとき,二つにわれて上にひらく。 ○1番線のプラットホームから、橋をわたって3番線のホームへ行く。 ○橋のふもとにある店。 2 間に立って両方のつながりを作ること。 ○たろう君と花子さんのお見合いは、私が橋をわたした。 ○この人は日本と中国の国交(こっこう)に橋をわたした人だ。 (関連語)② 鉄橋(てっきょう)。 **はし**〔箸〕 (名詞) 物や食物をはさむのに使う二本のほそながいもの。 ○日本や中国では、はしで食事をするが、西洋ではナイフ・ホーク・スプーンを使う。 ○はしの持ち方が悪いと食べ物がうまくはさめない。 ○はしを取った(=食べ始めた。)が、まずくてのどを通らない。 ○食べたくないものは、はしをつけずにのこしなさい。 ○ほんの少し食べただけではしをおろす。(=食べるのをやめる。) ○彼ははしにも棒(ぼう)にもかからない(=どうしようもない。)人間だ。 ○わりばし。 **はし**〔端] (名詞) 1 中心からいちばんはなれている部分。→まんなか〔真(ん)中]。 ○ひものはしを切ってみじかくする。 ○紙のはしを切って形をそろえる。 ○紙のはしをおれば、切らないですむ。 ○この列(れつ)のいちばんはしの人が田中さんです。 ○左はしにならんでいる本を取ってください。 ○よごれた食器(しょっき)をテーブルのはしによせて、かたづける。 ○川にかけてあるはしと、ものをはさむはしと、つくえのはしとは、漢字もちがうが、アクセントも同じではない。 2 一部分。→ぜんぶ〔全部〕。いちぶぶん〔一部分〕。 ○言葉(ことば)のはしをとらえて文句(もんく)をつける。 ○布(ぬの)のきれはしを合わせて、ふとんを作る。 3 はじめ。→はじめ [初め]。 ○はしからじゅんじゅんに問題をといていきなさい。 ○本をはしからはしまで読む。 **はしきれ**〔端きれ〕 (名詞) ものの小さい一部分を言う。 ○紙のはしきれにメモを書く。 ○木のはしきれを集めて、ふろをわかした。 <822> ○ようふくにいとのはしきれがくっついているから、取ってあげましょう。 ○パンのはしきれはすててしまう。 **はじ**〔恥] (名詞) 名誉(めいよ)を失うこと。はずかしいこと。→はずかしい 〔恥ずかしい〕。 ○そんな悪いことをして恥だとは思わないのか。 ○こんなやさしいことがわからないと恥になる。 ○われわれの国の恥になるようなことはしないでほしい。 ○恥をかく。(=恥ずかしい思いをする。) ○旅の恥はかきすて。(=旅先では知っている人がいないから、恥ずかしいことをしても、その場かぎりのものである。) ○恥をさらす。(=多くの人の前で恥をかく。) ○恥を知れ。(=めいよをたいせつにしろ。) ○恥をすすぐ。(=めいよを取りもどす。)/「恥をそそぐ。」とも言う。/ (関連語)はじる〔恥じる]。 **はしきれ** はしきれ→はし (821 ページ) **はじ・く** [弾く〕 (動詞) →はじける「弾ける]。はねかえす。はねとばす。 1 弾力(だんりょく)で物を打つ。 ○ゆびで小石をはじいてあそぶ。 ○指で楽器(がっき)のいとをはじく。 ○つめで着物のほこりをはじく。 ○パチンコ屋からたまをはじく音が聞こえてくる。 ○そろばんをはじく。(=そろばんのたまをゆびで動かして計算 (けいさん)する。) ○はじかれたように立ち上がる。(=急に、いきおいよく立ち上がる。) 2 近づけないようにする。よける。 ○このガラスはピストルのたまをはじくように作ってある。/→よける。さける〔避ける〕。/ ○水をはじくために紙に油(あぶら)をぬる。 ○このレインコートはよく雨をはじく。 **はじ・ける**〔弾ける〕(動詞) →はじく〔弾く]。 中にあるものがいっぱいになったために、外がわがやぶれる。 ○豆(まめ)が熟 (じゅく)して、さやがはじけた。 ○植物(しょくぶつ)の実(み)がはじけて、たねがとびだす。 ○あの人はとてもふとっていて、ようふくがはじけそうです。 ○ふとんのがわがやぶれて、わたがはじけ出している。 **はしご**〔梯・梯子〕(名詞) 1 高い所へ上るのに使うどうぐ。木・竹(たけ)・なわ・金属(きんぞく)などで作る。→かいだん[階段]。 ○はしごに上る。 ○やねにはしごをかけて上る。 ○はしごだん(=はしごのような形にかんたんに作ったかいだん)。なわばしご。 2 酒(さけ)をのむ人が一つの場所だけでは満足せず、次々にいろいろな所へ行ってのむこと。 ○ゆうべは、はしごをやって2時ごろうちへ帰った。 <823> ○はしご酒(ざけ)。 **はじまり** はじまり→はじまる (823ページ) **はじま・る** 〔始まる〕 (動詞) →おわる 〔終わる〕。はじめる〔始める」。 1 していない状態からする状態にうつる。 ○私たちの学校は朝八時に始まります。 ○始まる時間は何時ですか。 ○始まったと思ったら、すぐおわった。 2 物事が新しくおこる。 ○戦争が始まった。 ○何が始まったのだろう。ずいぶんやかましいね。 3 もととなっておこる。 ○けんかはどんなことから始まったのですか。 ○けんかは女のことから始まりました。 4 (~ても)むだだ。/いつも「〜ても始まらない」の形で使う。/→むだ。おそい。 ○いまさらくすりをのんでも始まらない。 ○今になってそんなことを言っても始まらない。 **はじまり**「始まり〕 〔名詞) →おわり 〔終わり]。 1 始まること。 ○あれは授業の始まりを知らせるベルです。 ○学校の始まりは朝八時です。 2 始まった時。 ○戦争の始まりは1942年です。 3 おこり。 ○なかの悪くなった始まりは酒(さけ)からです。 **はじめ** はじめ→はじめる (823 ページ) **はじめて** 〔初めて〕(副詞) 1 それまでそういうことが無く、それが最初であること。/名詞的にも使う。/ ○初めてお目にかかります。 ○東京は初めてですか。 ○聞いたことはありましたが、見たのは初めてです。 ○こんなに危険 (きけん)な旅行は初めて経験(けいけん)しました。 ○これは初めての経験(けいけん)なのでおどろきました。 ○初めてなのによくできましたね。 2 その時になってようやく。 ○親に死なれてはじめてそのありがたさを知った。 ○病気になってはじめてからだがたいせつなことを知った。 **はじ・める** 〔始める〕 (動詞) →おわる 〔終わる]。はじまる〔始まる]。 1 していない状態からする状態にうつす。 ○四月から日本語の勉強を始めました。 ○まだ来ない人もありますが、時間がないから始めましょう。 ○すぐ行きますから、先に始めていてください。 ○最後までやる気がないのなら、始めないほうがよい。 2 物事を新しくおこす。 ○戦争を始めた。 ○店を始めようと思います。 3 / 動詞の②の形および助動詞の「させ・せ」「られ・れ」を受け、接尾語的に使われる。/ ○さくらの花がさき始めた。 ○赤んぼうはいくつぐらいからことばを使い始めますか。 ○漢字はいつごろから日本で使われ始め <824> ましたか。 ○ひらがなはいつごろからならわせ始めたらよいでしょうか。 **はじめ**〔始め・初め] (名詞) 1 始めること。/接尾語的にも使う。/ ○たばこのすいはじめは20歳(さい)(のとき)です。 2 最初のころ。/おもに「初」を書く。副詞的にも使う。/ ○物事ははじめがたいせつです。はじめ(が) うまくいけば、おわりまでうまくいくものです。 ○お会いしたとき、はじめ(は)あなただとはわかりませんでした。 3 物事のおこり。もと。 ○国のはじめについて日本にはどんな物語がありますか。 4 (多くのものの中で)前のもの。先のもの。 ○はじめの話よりあとの話のほうがおもしろいですね。 5 /例としておもなものをあげるときに使うことば。いつも「~をはじめ(として)」の形で使う。/ ○おかあ様をはじめ、みな様によろしく。 ○学者をはじめ(として)多くの人たちがこの問題に興味(きょうみ)をもちました。 ○新しいたばこは東京をはじめ、全国のおもな都市で売りだされた。 **ばしょ** [場所](名詞) 1 ところ。→ところ〔所]。 ○病院(びょういん)のある場所を教えてください。 ○たてもののそばに、自動車(じてんしゃ)をおく場所がある。 ○ここは、去年火事があった場所だ。 ○ここはにぎやかで、店をひらくのにはいい場所です。 ○クラス会の場所は学生会館(かいかん)にしました。 ○あそこは、場所がせまくて、会をするには適当(てきとう)でない。 ○置(お)き場所。居(い)場所。 2 会や式などのように、おおぜいの人が集まっている所。 ○わたしは、こういう場所になれていないので、とてもつかれました。 ○わたしは、こんな場所でお話しできるほど日本語がじょうずではありません。 3席(せき)。→せき[席]。 ○映画館(かん)はいっぱいで、場所は一つもなかった。 ○よく見えるように、前のほうに場所を取りました。 ○ここはどなたの場所ですか。 ○大きいつくえは場所をとっていけない。 4 興行(こうぎょう=お客を集め、しばい・映画・すもうなどを見せること)。 ○初(はつ)場所。(=その年のはじめての興行(こうぎょう)。) ○この場所はおもしろいすもうが見られるだろう。 **はしら**〔柱〕(名詞) 1 (たてものなどを) ささえるのに用いるもの。 ○へやのまんなかに柱があるのでじゃまだ。 ○家をたてるには、たくさんの柱がいる。 ○ギリシア建築(けんちく)の柱は美しい。 ○最近の建築(けんちく)には、柱を一本も使わないものがある。 <825> ○柱で背(せ)の高さをはかる。 ○風で電信柱(ばしら)がたおれた。 2 たよりになる人。 ○夫(おっと)は家のはしらである。 ○つえともはしらともたのむ (=たよりにする。)人に死なれた。 **はしりまわる** はしりまわる→はしる (825 ページ) **はし・る** 〔走る] (動詞) →あるく[歩く〕。かける。はしれる。 1 早く行く。早く動く。 ○走るとあぶないですよ。 ○犬においかけられ、走ってにげた。 ○走って来たので、あせが出た。 ○犬が雪(ゆき)の上を走りまわる。 ○子どもがとつぜん車道(しゃどう)に走り出してきたので、きもをひやした。(=おどろいた。) ○車がたくさん走るみちを横(よこ)切るのはこわい。 ○原子力船は原子のエネルギーで走る。 ○ヨットがほに風をうけて走る。 2 (戦争にまけたり、悪いことをして)にげる。→にげる〔逃げる〕。 ○敵(てき)は西へ走った。 ○犯人(はんにん)は東京から大阪(おおさка)へ走った。 3 みちが通っている。 ○みちが南北に走っている。 ○東西に走るみちを行くと四つつじに出る。 4 けいこうが強くなる。 ○感情(かんじょう)に走り、理性をなくす。 ○左翼(さよく)に走り、地下にもぐる。 ○学生運動に走り、勉強をわすれる。 5 気持ちの変化がかすかに現われる。 ○電報(でんぼう)を受け取った友人の顔に不安のかげが走った。 **はしりまわ・る** 〔走り回る〕 (動詞) →かけまわる。 1 走りながらほうぼうへ行く。 ○子どもたちが運動場を走り回っています。 ○犬が庭を走り回る。 2 いそがしそうにほうぼうへ行く。 ○一日じゅう走り回って仕事をさがしたが、みつからない。 ○あの人は日よう日でもほうぼう走り回っている。 **はず** [筈] (名詞) 1 当然そうであることを表わす。 ○その青年は、義務(ぎむ) 教育をおえているのだから、新聞は読めるはずだ。 ○あの人は知っているはずなのに、知らないふりをしている。 ○今までそこにあったのだから、さかしてごらんなさい。あるはずですよ。 2 予定(よてい)されていることを表わす。 ○汽車は10時に出るはずです。 ○1時には来るはずなのに友だちはまだ来ない。 ○私のいとこはもう大学を卒業したはずです。 3 わけ・理由をあらわす。→わけ[訳]。 ○私にこんなむずかしい問題がとけるはずはない。 ○あの男がそんな小さなことでおこるはずはないよ。 ○そんなことを小さな子どもに言って聞かせても、わかるはずがない。 <826> **バス**(名詞) おおぜいの人がいっしょにのれるように作った自動車。 ○バスで学校へ行きます。 ○バスに乗(の)る。 ○バスをおりる。 ○ここを、銀座(ぎんざ) 行きのバスが通っています。 ○バスの停留所 (ていりゅうじょ)。 ○バス旅行。観光(かんこう)バス。遊覧(ゆうらん)バス。 **はずかし・い** [恥ずかしい] (形容詞) →はじ〔恥じ〕。 1 きまりが悪いと思う気持ち。 ○みんなの見ているところでころんだので恥ずかしい。 ○恥ずかしいときには顔が赤くなる。 ○私は恥ずかしくておおぜいの前では話ができない。 ○海外に輸出(ゆしゅつ)しても恥ずかしくないような製品 (せいひん)を作る。 ○だれでも失敗 (しっぱい)をするんだから、そんなことで恥ずかしがらなくてもいい。 2 悪いことをしたときに感じる気持ち。 ○カンニングをして恥ずかしいと思わないのか。 ○自分のむすこが人の物をぬすむなんて、世間に対して恥ずかしい。 **はずす** はずす→はずれる (826 ページ) **はずみ**[弾み] (名詞) 1 はずむこと。はねかえること。 ○はずみのいいボールだ。 ○はずみがついて(=とまらないほど、いきおいが出る。)どんどん仕事ができた。 ○はずみを食って(=ほかのものの力を受けてはねかえって)たおれた。 2 その場合のようすで意外な結果になること。ぐうぜんの機会(きかい)。 ○話のはずみでうそを言ってしまった。 ○時のはずみでこまったことになった。 ○このできごとがはずみとなって、まじめに生活するようになった。 3 そのいきおいで。とたん。ひょうし。→とたん。ひょうし。/ たいてい「~に」の形で用いる。/ ○立ち上がったはずみにいすをたおした。 ○自動車は子どもをよけたはずみにへいにぶつかった。 ○どうしたはずみかドアがあかなくなった。 **はずれ** はずれ→はずれる (826ページ) **はず・れる** [外れる〕 (動詞) 1 はまっていたものがぬけて出る。はなれる。→はずす〔外す〕。 ○ボタンがはずれる。 ○チャックがはずれている。 ○この戸(と)はよくはずれてこまる。 ○とけいのねじがはずれて、なくなった。 ○大わらいをして、あごのほねがはずれた。 2 当たらない。失敗(しっぱい)する。→あたる〔当たる」。 ○天気予報(よほう)ははずれることがある。 ○矢(や)が的(まと)をはずれる。 ○私はくじ運がよわい。いつもはずれてばかりいる。 ○話が本すじからはずれる。 <827> ○試験に山をかけた(=この問題が出るだろうと予想(よそう)した。)が、はずれた。 3 考えていたことや、正しいことなどとちがう。 ○みちにはずれたことをする。 ○規則(きそく)にはずれたことをすれば罰(ばっ)せられる。 ○私の希望(きぼう)はその事件(じけん)で全くはずれてしまった。 ○青年と話しているうちに期待(きたい)ははずれた。 **はず・す**〔外す〕(動詞) 1 はめてあるものを取りはなす。→はめる。はずれる[外れる]。 ○ファスナーをはずしてようふくをぬぐ。 ○ボタンをはずしたり、はめたりしているうちにとれてしまった。 ○しょうじをはずし、へやをひろくする。 ○あの人はめがねをはずすと顔が変わる。 2 つかまえないでにがす。 ○とんできたボールをはずしてしまった。 ○この機会(きかい)をはずせば二度とできないだろう。 ○そんないい口をはずしで (=仕事の場所をのがして)ほかにどこにいいところがあるのか。 3 さける 〔避ける]。→〔よける〕。 ○相手のタイミングをはずす。 4 場所にいない。 ○急用で社長は会議の席(せき)をはずさなければなりませんでした。 ○中川さんは今、席(せき)をはずしておりますが、すぐもどって来ます。 **はずれ**〔外れ] (名詞) 1 中心からいちばんはなれた所。→ちゅうおう〔中央]。ちゅうしん〔中心〕。まんなか〔真(ん)中〕。はし〔端]。 ○町のはずれに住んでいる。 ○はずれからはずれまでだいぶあります。 ○このならびのはずれの家が大山さんの家です。 2 当たらないこと。→あたる〔当たる〕。はずれる。 ○あの人が打つ玉(たま)には、はずれがない。 ○川村さんの言うことにはずれはない。 ○期待(きたい) はずれのことを相手に言われてがっかりする。 ○話をよく聞かないから、そんなポイントはずれのことになるんだ。 ○まとはずれ。町はずれ。村はずれ。 **はた** [旗〕 (名詞) きれや紙でこしらえてあり、さおの先につけて外に出すしるし。 ○あれはどこの国の旗かしら。 ○日本では、祭日 (さいじつ)に、日の丸(まる)の旗をたてる。 ○国連(こくれん)の本部にはいろいろの国の旗が立っています。 ○小学生たちが日の丸の旗をふって天皇陛下(てんのうへいか)をおむかえした。 ○赤い旗はとまれのしるしです。 ○船のマストに信号の旗があがる。 ○朝、旗を上げ、ゆうがたおろします。 ○青い空に白と赤の旗がひるがえっている。 **はた** [端] I (名詞) /池(いけ)や川などのまわりやふちや <828> 近くなどの意味を表わす。/ ○池(いけ)のはたをさんぽする。 ○はたの人のことも考えろ。 ○はたにいる人がこまってしまう。 IⅡ(接尾語) /池や川などのふちやまわりや近くなどの意味を表わす。音が「ばた」になる。/ ○みちばたにきれいな花がさいていた。 ○四谷(よつや)の近くでは国電はおほりばたを通っている。 ○川ばた。井戸(いど)ばた。いろりばた。 **はだ**〔膚・肌](名詞) 1 人の皮膚(ひふ)。→ひふ〔皮膚〕。 ○あの女の人は膚がきれいだ。 ○さむさがひどいので膚があれてこまります。 ○美しい膚。白い膚。 2 土地などの表面。 ○美しいみどりの山の膚。 3 性質。/接尾語的にも使う。/ ○どうもあの人とは膚が合いません。(=性質が合わないので、なかよくなれません。) ○あの人は全く学者膚の人だ。 ○はだ着。はださむい。はだざわり。 **バター**(名詞) 牛乳(ぎゅうにゅう)からとったあぶらをかためて作った食品。 ○パンにバターをつけて食べる。 ○バターでいためた料理。 ○さかなのバター焼(や)き。 ○バターナイフ。マーガリンバター。 ○バタくさい。(=西洋風である。) **はだか**〔裸〕 (名詞) 1 着物を着ないで膚(はだ)がほとんど出ていること。 ○着物をぬいで裸になる。 ○裸で外に出てはいけません。 ○いつまでも裸でいると、かぜをひきますよ。 2 つつむものが無いこと。おおうものがない。 ○葉がおちて木が裸になる。 ○木を全部切ってしまったので、山が裸になってしまった。 ○裸の電線。 3 お金や財産 (ざいさん)などを何も持たないこと。 ○10年前に裸で東京に出て来たが、今は大金持ちになった。 ○びんぼうなので、むすめを裸でよめに出さなければなりませんでした。 **はだぎ** 〔膚着・肌着〕(名詞) 直接からだにつけて着るもの。→したぎ〔下着〕。 ○はだぎをあらう。 ○よごれたはだぎをいつまでも着ているのはからだによくない。 ○1週間ほど旅行するので、はだぎは5枚くらい持って行きます。 ○清潔(せいけつ)なはだぎ。 **はた・く** (動詞) →たたく。 1 (ほこりなどを)たたいてとる。→はらう [払う〕。 ○本のほこりをはたく。 ○ふくろについているさとうをはたいておとす。 ○はたき(=そうじのどうぐ)ではたく。 2 たたく。打つ。/ たいてい「たたく」を用いる。/ →たたく。 ○毛布(もうふ)を庭に出してはたく。 <829> ○相手の顔をピシャリとはたいた。 ○はえはたき。(=はえをたたいてころすどうぐ。) 3 お金をぜんぶ使ってしまう。 ○持っていたお金をすっかりはたいてこれを買った。 ○財産(ざいさん)をはたいて外国へ行く旅費(りょひ)を作った。 ○さいふをはたく。 **はたけ** [畑・畠〕(名詞) 1 こくもつややさいをうえる所。 ○畑にきゅうりのたねをまく。 ○畑をたがやしてじゃがいもをうえる。 ○百姓(ひゃくしょう)は、朝早く畑に出てはたらく。 ○いもばたけ。むぎばたけ。 2 専門(せんもん)の分野(ぶんや)。 ○君とぼくとははたけがちがう。 ○はたけちがいの人の話もおもしろい。 ○はたけちがいのことはしないほうがいい。 ○この問題は彼のはたけだ。 ○彼は法律ばたけの人だ。 **はだし**(名詞) 1 足に、はきものをはいていない。または、くつ下やたびをはいていないこと。 ○はだしでみちをあるく。 ○びっくりして、はだしで外にとび出した。 ○はだしになって砂(すな)の上をあるく。 2 とても勝(か) つことができないようす。かなわないようす。/はだしで逃(に) げ出すということから、とても及ばない、専門家(せんもんか)でもかなわないという意味。/ ○あの人の歌はくろうとはだしです。 ○専門家はだしのすぐれた技術(ぎじゅつ)をもっている。 **はたして** 〔果たして〕 (副詞) /ふつうかながきにする。/ 1 思っていたとおり。→やはり。 ○だめだろうと思っていたが、はたして失敗(しっぱい)だった。 ○雪(ゆき)でもふりそうな空だと思っていたら、はたしてゆうがたから雪がふりだした。 ○あの人にはそんなに夜おそくまで仕事をしているとからだをこわしますよと注意していたのですが、はたして病気になってしまいました。 2 /前の文を受けて、「そのとおりに」とか「まちがいなく」という意味を表わす。/ ○あなたの言うことがはたして事実なのか、調べてみよう。 ○田中さんは来ると言っていたが、はたして来るだろうか。 ○あなたの言うとおりにやって、はたしてうまくいくだろうか。 **はたち** [二十歳〕(名詞) 20歳(さい)のこと。 ○日本では、はたちになると選挙権(せんきょけん)がある。 ○1月15日の成人(せいじん)の日ははたちになった人たちをいわう日です。 ○私のむすめはこの春ではたちになる。 ○あの人はふけて見えるが、まだはたちだ。 ○はたち代でけっこんする人が多い。 **はたらき** はたらき→はたらく (829 ページ) **はたら・く** [働く](動詞) 1 仕事をする。 <830> ○朝からばんまでいっしょうけんめいに働く。 ○せっせと働いてもお金はなかなかたまらない。 2 つとめている。→つとめる 〔勤める]。 ○兄は会社で、弟は工場で働いている。 ○うちがまずしかったので、小さいときから自分で働いてきた。 ○銀行で働きながら夜学(やがく)に通う。 3 からだの器官(きかん)・精神(せいしん)が活動する。 ○理性が働き、けんかをやめる。 ○あの人は頭のよく働く人だ。 4 作用する。→さよう〔作用〕。 ○引力(いんりょく=物がたがいに引き合う力。)が働く。 ○反対の力が働く。 5 悪いことをする。/ 「~をはたらく」の形で使う。/ ○ごうとうを働き、刑務所(けいむしょ)に入れられる。 ○すりを働いて、じゅんきにつかまる。 6 文法で語尾が活用するごと。 ○五段(だん)に働く動詞には「読む」「書く」などがある。 **はたらき**〔働き〕 (名詞) 1 からだを動かして仕事をすること。→はたらく [働く]。 ○彼のスピーディーな働きのおかげで、仕事が早くおわった。 ○働きがすぎると病気になる。 ○働き者。働きざかり。働き手。 2 動いて役目を果たすこと。 ○つかれると頭の働きがによくなる。 ○目の働きとは物を見ることである。 ○機械(きかい)の働きで大量生産(たいりょうせいさん)が可能になった。 3 役目をもっていること。 ○動詞には動作を表わす働きがある。 ○この句は、文の中で名詞の働きをさしている。 ○社長がるすの間、副社長がその働きをする。 4 才能(さいのう)。能力。 ○働きのある人はみとめられて出世する。 ○働きのない人には住みにくい社会だ。 5 手がらをたてること。 ○君の働きのおかげで事業は成功(せいこう)したのだ。 ○彼はりっぱな働きをのこして死んだ。 6 動詞の活用のこと。 ○動詞の働きは大きく分けて三つある。 7作用。 ○引力(いんりょく=物がたがいに引き合う力。)の働きで、りんごは地に落ちた。 **はち** (名詞) はらの先に毒(どく)の針(はり)を持っているむし。 ○顔をはちにさされる。 ○はちをかって蜜(みつ)をとる。 ○はちは、はねがあり、花から花へとび回るむしです。 ○はちは針を持っておりその針で敵(てき)から身をまもる。 ○はちみつ。みつばち。はちの巣(す)。 **ばち** [罰] (名詞) 悪い行ないをした者に神仏(しんぶつ)があたえる悪い結果。→ばつ〔罰〕。 ○不親切のばちで重い病気になった。 ○なまけていたぼちで落第(らくだい)した。 ○ばちがあたる。(=ばちを受ける。) ○ばちあたり。 **ぱちぱち** (副詞) <831> 火がいきおいよくもえる音、手をたたく音、目をひらいたりとじたりするようすなどを表わす語。/ たいてい「~と」の形で使う。/ ○木のえだがぱちぱちもえている。 ○火がぱちぱちとはねる。 ○ぱちぱちと拍手(はくしゅ)する。 ○ぱちぱちという鉄砲(てっぽう)の音が聞こえた。 ○そろばんをぱちぱちはじく。 ○光が強いので目をぱちぱちさせている。 **はつ** 〔発] (接尾語) →ちゃく〔着〕。 1 出発。/出かける意味を表わす。/ ○大阪(おおさか)行き、6時発の列車。 ○羽田(はねだ) 10時発のひこうきで出かける。 2 / 電報(でんぼう)や通信などを出す場合に使う。/ ○1月15日ワシントン発のUPI通信によればワシントンでは10年ぶりの大雪(おおゆき)がふったということである。 ○3日午後10時発の電報(でんぼう)をけさ受け取った。 3 /鉄砲(てっぽう)などのたまの数を表わすときに使う。/ ○犯人(はんにん)はピストルで2発うったと言われている。 ○花火が3発(さんぱつ) つづけて夜の空にあがった。 /1発(いっぱつ)。6発(ろっぱつ)。8発(はっぱつ)。10発(じっぱつ)。11発(じゅういっぱつ)。/ **はつ** [初] Ⅰ (名詞) はじめてのこと(もの)。最初。→はじめ[始め・初め]。はじめて〔初めて]。 ○新首相(しゅしょう)の初の演説(えんぜつ)が行なわれた。 ○来週、わたしたちが入学してから初の試験がある。 ○お初に(=はじめて)お目にかかります。 ○あなたのようふくはお初ですね。 Ⅱ (接頭語) 1 はじめ。はじめての。→しょ〔初]。 ○初秋のすずしい風がふいている。 ○初春(=新年)をいわう。 ○大臣(だいじん)が新聞記者と初会見をする。 ○5歳(さい)のとき、初舞台(ぶたい)(=俳優(はいゆう)がはじめて舞台に出ること。)をふんだ。 ○日本で初公開 (こうかい)の映画。 ○初孫(まご)が生まれた。/「ういまご」とも言う。/ ○その話は初耳(みみ) (=はじめて聞くこと。)です。 ○初恋(こい)の人。 2 その年にはじめての(こと・もの)。 ○初場所。(=1月に行なうすもう。) ○初日(=1月1日の朝の太陽(たいよう))ののぼるのをおがむ。 ○初物のやさいを食べる。 ○初雪がふった。 ○初夢(ゆめ) (=1月2日の夜みる夢。)をみた。 **ばつ** 〔罰] (名詞、~する) 悪いことをしたとき、それに対するばち。→つみ〔罪〕。ほうび〔褒美]。ばち。 ○人をころしたものは、重い罰を受ける。 ○わたしがなまけたとき、母は罰としておかしをくれませんでした。 ○規則(きそく)をまもらなかったものに、罰をあたえる。 <832> ○いっしょうけんめいあやまって、罰をまぬかれた。 ○人のものをぬすめば、罰(ばっ)せられる。 ○子どもを罰(ばっ) するときには、よく気をつけなければいけない。/→ほめる。/ ☆ 神や仏(ほとけ)が人にあたえる罰は、おもに「ばち」という。 **はつおん** [発音〕 〔名詞、〜する) ことばを話すために口から音を出すこと。 ○日本語の発音をテープレコーダーで練習(れんしゅう)する。 ○先生に日本語の発音をなおしてもらう。 ○発音が悪いとことばがなかなか通じない。 ○あの先生の英語の発音はすばらしい。 ○発音はよいが、文法がよくできない。 ○正確(せいかく)な発音は発音記号(きごう)を見て学ぶ。 ○フランス語には、はなにかけて発音する音が多い。 **はっきり**(副詞,~する) ほかのものとの区別(くべつ)がよくわかるようす。わからないところが無いようす。たしかなようす。/「はっきりと」の形でも使う。/ ○よく晴(は)れているのでけしきがとおくまではっきり(と) 見えます。 ○私の質問にはっきり(と) 答えてください。 ○行くのか行かないかはっきりなさい。 ○このことばは意味がはっきりしませんね。 ○もっと考えをはっきり(と)させましょう。 ○このくすりをのむと頭がはっきり(と)してきます。 ○あしたはっきり(と)した返事を聞かせてください。 **はっけん** 〔発見〕 (名詞、〜する) 今までだれにも知られていない物事を初めて見つけ出すこと。 ○コロンブスはアメリカ大陸(たいりく)の発見でゆうめいです。 ○また新しい星(ほし)が発見された。 ○あの人の音楽の才能(さいのう)を最初に発見したのはこの先生です。 ○発見者。新発見。 **はっこう** [発行] (名詞、~する) 1 本・新聞・紙幣 (しへい=紙のお金)などを作って世の中に出すこと。 ○その本は来月発行の予定(よてい)です。 ○そのざっしは毎週日よう日に発行される。 ○新しい千円さつを発行する。 ○政府(せいふ)は国債(こくさい)を発行した。 ○昭和46年3月31日初版(しょはん)発行。 ○発行者。発行所。発行年月日。発行部数。 2 証明書(しょうめいしょ)・きっぷなどを作って出すこと。 ○在学証明書を発行する。 ○このきっぷは発行の日から5日間は使える。 ○駅(えき)で入場券(けん)を発行している。 **はっしゃ** [発車〕 〔名詞、〜する) 汽車・電車・バスなどが出発すること→はつ[発〕。しゅっぱつ〔出発〕。 ○発車のベルがなりました。 <833> ○汽車は、大雨のために30分発車がおくれた。 ○バスは10分おきに発車します。 ○東京行きの電車は2番線から発車する。 ○発車時刻(じこく)。 **はったつ** 〔発達〕 〔名詞, 〜する) 1 成長すること。→せいちょう〔成長]。 ○戦後の日本の子どもは、からだがひじょうに発達している。 ○このごろの子どもはからだだけは発達しているが精神 (せいしん)の発達はおそい。 ○サリドマイドは赤んぼうの手の発達に影響(えいきょう)をあたえる。 ○運動をよくすると、手足の筋肉(きんにく)が発達する。 ○発達がとまる。 2 進歩すること。→しんぼ〔進歩〕。 ○日本の産業は近年めざましい発達をとげた。 ○テープレコーダーの使用で、語学教育はたいへん発達した。 ○東京は交通の発達している大都市である。 ○封建制度(ほうけんせいど)は上流階級(じょうりゅうかいきゅう)の文化の発達をうながした。 ○最近の急激(きゅうげき)な科学の発達には目をみはるばかりだ。 (関連語)②発展(はってん)。 **ぱったり**(副詞) /「~と」の形で使うこともある。/ 1 急にたおれるようす。 ○気分が悪くなってぱったり(と)たおれた。 ○ぱったり(と) たおれて死んでしまった。 2 急に人に出会うようす。 ○みちで小学校のときの友だちにばったり会った。 ○学校をさぼってぎんざへ行ったら先生とばったり出会った。 3 あることが急にとまったようす。/「ぱったり」とも言う。/ ○彼はそのときからぱったり来なくなった。 ○戦争で貿易(ぼうえき)がばったりと止まった。 ○このみちはくらくなると人通りがばったりたえる。 **はってん** [発展] (名詞, 〜する) 1 勢(いきお) いがのびひろがること。さかんになること。 ○東京の発展はおどろくほどだ。/→しんぽ[進歩〕。/ ○会の発展のために力をつくします。 ○この事業は将来(しょうらい)発展しそうです。/→はったつ 〔発達〕。/ ○そのデパートは海外に発展している。 ○工業都市として発展する。 2 ひろく物事をやること。とくに異性(いせい)との交際 (こうさい)がさかんなこと。 ○あいつはこのごろだいぶ発展しているようだ。 ○発展家。 **はっと**(副詞、~する) 急なことにおどろくようす。 ○「火事だ。」という声にはっとおどろいてとびおきた。 ○自動車が急にそばを通ったので、はっとしました。 ○ポケットに入れたさいふがないので、はっと思ってほうぼうさがしてみた。 ○子どもがまどからおちそうになったの <834> を見てはっとした。 ○はっと目をさます。 **ぱっと**(副詞) 1 急に何かを行なうようす。あるいは、急にそういう状態になるようす。 ○おどろいてぱっと立ち上がった。 ○鳥(とり)がぱっととび立った。 ○お金をみんなでぱっと使ってしまった。 ○ぱっととびおきました。 ○電燈(でんとう)がぱっとつきました。 ○あたたかくなったのでいろいろな花がぱっとさいた。 ○かさをぱっとひらく。 ○うわさがぱっとひろがりました。 2 めだつようす。はでなようす。/「ぱっとしない。」の形で使うことが多い。/ ○何かぱっとしたことがしてみたい。 ○商売(しょうばい)のほうはこのごろあまりぱっとしません。 ○ぱっとしないかっこうをしている。 ○頭もよくないし、ぱっとしない学生だ。 **はっぱ** はっぱーは (808ページ) **はっぴょう** [発表] (名詞, 〜する) ひろく知らせること。 ○学会で研究(けんきゅう)を発表する。 ○政府(せいふ)は経済政策(けいざいせいさく)を発表した。 ○実験の発表をすませた人はレポートを出してください。 ○入学試験の結果は、あさって発表になる。(=発表される。) ○試験の発表を見に行く。 ○自由に意見を発表する。 ○発表者。発表会。 **はつめい** [発明〕 〔名詞、~する) 新しく物をつくり出すこと。 ○エジソンは電燈(でんとう)を発明した。 ○月ロケットが発明され、月旅行もゆめではなくなった。 ○電話は1876年ベルによって発明された。 ○いろいろななものを発明する人を発明家と言う。 **はで**〔派手〕(形容動詞) →じみ〔地味〕。めだつ。 色・着ているもの・行ないなどがはなやかで目だつようす。 ○赤ときいろのはでなシャツを着ている。 ○日本人は年よりになるとあまりはでなものは着ない。 ○女優(じょゆう)だからはでな生活をしている。 ○毎晩(ばん) バーへ行ってはでにお金を使っている。 ○けっこん式はお客をおおぜいよんではでにやるつもりです。 ○はで好(ず)き。はでごのみ。 **はな**〔花〕 〔名詞) 1 はな。 ○さくらの花がさき始めた。 ○ゆうべの風で花がほとんどちってしまった。 ○庭に花をうえましょう。 ○玄関(げんかん)に花をかざる。 ○花のように美しい。 ○花びんに花をさす。 ○花びら。花売りむすめ。花屋。 2 美しくさかんであること。そういうもの。 ○わかいころが花だ。 <835> ○両手に花。(=両がわに美人をおくたとえ。) ○花の都。 ○花嫁(はなよめ)。花婿(むこ)。花形(がた)。 **はなみ**〔花見〕(名詞) 花を見てあそび楽しむこと。/「桜の花見」をただ「花見」と言うことが多い。/ ○夜の花見に行きませんか。 ○花見酒(はなみざけ)。 **はな**〔鼻] (名詞) 1鼻。 ○あの人は鼻が高い。(=なまいきだとか得意(とくい)だという意味にも使う。) ○鼻でにおいをかぐ。 ○鼻にはあなが二つある。 ○高い鼻。ひくい鼻。 ○鼻にかける。(=じまんする。) ○鼻かぜ。鼻水。鼻くそ。鼻声。 2 鼻のあなから出る水のようなもの。/いつもひらがなで書く。/ ○鼻からはなが出る。 ○かぜをひいてはなが出る。 ○はなをかむ。 ○はなをたらしている子ども。 **はながみ** [鼻紙】(名詞) 鼻から出るはななどをふいたりするために使う紙。/ 「ちりがみ」とも言う。/ ○鼻紙ではなをかむ。 ○鼻紙はいつでも用意している。 **はなぢ**〔鼻血〕(名詞) 鼻のあなから出る血(ち)。 ○鼻血が出る。 ○鼻血がとまらない。 ○鼻紙で鼻血をふく。 **はなし**[話] (名詞) 1 話すこと。 ○何かおもしろい話はありませんか。 ○あの人は話がじょうずだ。 ○あの人は去年死んだという話だ。 ○話に花がさく。(=おもしろい話が次から次にたくさん出る。) ○話にはならない。(=話すねうちがない。) 2 相談(そうだん)や交渉(こうしょう)。→そうだん〔相談〕。 ○話があるのだが、今晩(こんばん)つごうはどうですか。 ○話がうまくまとまる。 3 物語(ものがたり)。 ○子どもにももたろうの話をしてやる。 ○この本にはおもしろい話が書いてある。 ○昔話(むかしばなし)。 4 わけ。 ○あの人は話のわかる人だ。 ○話のわからない年よりだ。 **はなしあい**〔話し合い〕 (名詞) たがいに話をすること。相談(そうだん)すること。→そうだん〔相談〕。 ○ふたりの間で話し合いが始まった。 ○話し合いはうまく進んでいる。 ○話し合いの結果で決められる。 ○おたがいに話し合いがたりない。 **はなしあ・う**〔話し合う〕 (動詞) →そうだん〔相談〕。はなしあい 〔話し合い〕。 いっしょに話す。おたがいに相談する。 ○友だちと国のことを話し合って楽しかった。 ○田中さんとは親しいので、なんでも話し合っています。 ○家族(かぞく)と話し合ってから決めようと思います。 ○よく話し合わないからけんかになるの <836> だ。 ○相手とよく話し合えば問題はないと思います。 **はなしか・ける** 〔話し掛ける〕(動詞) 1 相手と話がしたくて声をかける。 ○今話しかけられると計算(けいさん)をまちがえるから、すむまでだまっていろ。 ○こんないそがしいときに話しかけてはこまるね。 ○あの人に話しかけたって相手になってくれないよ。 ○彼は外国人とみると、すぐ英語で話しかけていく。 2 話し始める。 ○いちど話しかけたらおわりまで全部聞かせるべきです。 ○私が話しかけるとすぐあの人は電話を切った。よほど聞きたくなかったのでしょう。 ○どちらから話しかけたのですか。 **はな・す** [話す〕 (動詞) →はなし[話]。はなしあう〔話し合う]。はなしかける 〔話しかける〕。はなせる[話せる〕。 1 人にことばでつたえる。話をする。 ○もっとゆっくり話してください。 ○私の考えをみなさんに話しますから聞いてください。 ○まだ日本語でうまく話すことができません。 ○あとのことは電話で話しましょう。 ○だれにも話さないでください。これは秘密(ひみつ)ですから。 ○いくら聞いても、彼は話そうとしない。 ○話せば、長くなる。 2 相談(そうだん)する。交渉(こうしょう)する。 ○心配だから先生に話してみよう。 ○父に話してみたが、ゆるしてくれませんでした。 ○先方がだめだと言うなら、私から一つ話してあげましょう。 **はな・せる**〔話せる〕 (動詞) →はなす〔話す〕。 1 話すことができる。 ○私はフランス語は全然話せません。 ○あなたは日本語が話せますか。 ○あの人のようにうまく日本語が話せたらいいなあと思います。 2 話がよくわかる。話の相手にするだけの価値(かち)がある。 ○あの先生はとても話せる(人だ)から学生たちがみんな相談(そうだん)に行きます。 ○話せないなあ、年よりは。 **はな・す** [離す・放す](動詞) →はなれる[離れる・放れる〕。 1 ついていたものを分ける。 ○わたしの手を放さないで、よくにぎっているのですよ。/→にぎる〔握る]。/ ○車を運転(うんてん)するときはハンドルから手を放してはいけません。/→にぎる〔握る〕。/ ○このみちは車が多いので子どもから目を放すことができません。 2 距離(きょり)をおく。とおくする。 ○1メートルずつ離して木をうえる。 <837> ○となりどうしで話をしていけないからつくえを離しました。 3 自由に動けるようにしてやる。 ○かごの中のとりを空に放してやりました。 ○海にさかなを放して大きく育てる。 ○放し飼(が)い。 4 /動詞連用形の下につけて、そのままにほったらかすという意味を表わす。この場合「ぱなす」となる。/ ○こんなところに本をおきっぱなしにしてはいけない。 ○仕事をやりっぱなしにして、どこかへ行ってしまった。 **はなせる** はなせる→はなす (836ページ) **はなぢ** はなち→はな (835ページ) **はなはだ** [甚だ〕 (副詞) 非常に。ひどく。→ひじょうに〔非常に〕。たいへん〔大変〕。 ○仕事がなくてはなはだこまっている。 ○はなはだ恐縮(きょうしゅく)ですが(=おそれいりますが、すみませんが)お金をかしていただきたいのです。 ○なまけているのではなはだせいせきが悪い。 ○これははなはだべんりなどうぐだ。 ○はなはだざんねんなことだ。 **はなみ** はなみ→はな (834ページ) **はなれ** はなれ→はなれる (837ページ) **はなればなれ** [離れ離れ] (形容動詞) かたまっていないで一つ一つ離(はな)れているようす。→わかれわかれ〔別れ別れ〕。 ○戦争で家はやけ家族(かぞく)は離れ離れになった。 ○おたがいに離れ離れにくらす。 ○離れ離れの生活をする。 **はな・れる** [離れる・放れる〕 (動詞) →はなす[離す・放す〕。はなればなれ[離れ離れ]。 1 いっしょにいたもの、またはあったものが分かれる。 ○戦争のために親と子が離れてくらしている。 ○ひこうきが陸 (りく)を離れた。 2 距離(きょり)があく。とおざかる。 ○私のいなかは町から五キロ離れています。 ○木と木の間は三メートルずつ離れている。 3 自由に動けるようになる。 ○くさりから放れた犬。 **はなれ**〔離れ] (名詞) おもな家から少しはなれたところにたてたへや、または、小さい家。/ろうかなどでおもな家とつないであることもある。「はなれざしき」とも言う。/ ○おじいさんとおばあさんは離れに住んでいます。 ○こちらはうるさいから、離れで勉強しよう。 ○山本家の離れをかりている。 **はね** [羽・羽根〕(名詞) 1 鳥(とり)やひこうきなどのからだの右と左についていて、とぶはたらきをする部分。[羽] ○鳥が羽をひろげて空へとび立った。 ○羽がはえていてもとべない鳥がいる。 ○羽をのばす。(=えんりょする人がいなくてのびのびする。) 2 鳥のからだ全体にはえている、長い毛 <838> (け)。[羽根] ○だんだんからだ全体に羽根がはえてきた。 ○この鳥は病気になったのだろうか。羽根がすっかりぬけている。 ○共同募金(ぼきん)のとき、お金をはこに入れると、赤い羽根をむねにつけてくれます。 3 正月(しょうがつ)に日本の女の子があそぶどうぐ。 ○羽子板(はごいた)で羽根をついてあそぶ。 **ばね** (名詞) 1 はがねなどの金属(きんぞく)を、ほそ長くしたものを、まいて、あるいは曲(ま)げて、そのはね返る強い力を利用した物。スプリング。 ○強いばね。 ○いすに入れてあるばねがおれる。 ○ばねがきかなくなる。 ○とけいの中にあるぜんまいは、ばねを利用したものです。 ○ぱねじかけ。(=ばねの力で、物が動くようにする方法。また、その物。) 2 はねる力。 ○足のばねをきかせてとび上がる運動。 **はねかえ・す** [跳ね返す〕 (動詞) →はねかえる。はねる。はねとばす。 1 いきおいよくもとへもどす。 ○とびかかってきた悪者(わるもの)をどんとはね返した。 ○かえるはからだの上におちてきた木の葉をぽんとはね返しました。 2 人の忠告(ちゅうこく)などを全然きかない。 ○人の言うことはなんでもはね返す人だ。 ○人の反対をはねかえして実行する。 **はねとばす** はねとばす→はねる (838ページ) **はねまわる** はねまわる→はねる (838ページ) **は・ねる**(動詞) 1 とびあがる。おどりあがる。 ○馬(うま)がおどろいてはねる。 2 とびちる。 ○水道(すいどう)の水がはねる。 ○歩き方が悪いとみえて、ズボンにどろがはねる。 3 とびちらせる。→はねとばす〔はね飛ばす〕。 ○車がどろをはねて行った。 4 ぶつかってはじきとばす。 ○車が人をはねた。 5 えらんですてる。 ○入学したい学生が多いから、半分ははねなければならない。 6 くびなどを切る。 ○首をはねる。(=首を切ってころす。また使っていた人をやめさせる。) **はねとば・す** [はね飛ばす](動詞) 強い力をくわえてものをとばす。→とばす〔飛ばす〕。はねる。 ○水をはねとばしてせんたくをしている。 ○自動車にはねとばされて死んだ。 ○自動車がどろをはねとばしてはしり去った。 ○じゅうどうで相手をはねとばした。 **はねまわ・る** 〔跳ね回る〕 (動詞) →かけまわる。はしりまわる〔走り回る〕。 <839> はねる。 はねながらほうぼうへ行く。 ○うさぎがぴょんぴょんはね回っている。 ○雪(ゆき)がふったので、子どもたちは大よろこびで庭をはね回りました。 **はは**〔母〕 (名詞) →ちち〔父]。父母(ふば)。 1 女親(おんなおや)。→おかあさん。 ○子どもを育ててみて初めて父や母のありがたさがわかりました。 ○あの兄弟は母がちがうそうです。 ○産みの母に会ってみたいとは思いません。育ててくれた今の母が私のほんとうの母だと思っています。 ○きょうは母の日(=五月の第二日曜(にちょう))だから、母に何かプレゼントしよう。 ○母上。母子。 2 物事を産み出すもと。 ○必要は発明(はつめい)の母である。 **ははおや**〔母親〕(名詞) →ちちおや〔父親〕。女親。母。 ○小さかったあの子がもう三人の子の母親になりましたか。私も年をとったものですねえ。 ○母親のない子はかわいそうだ。 **はば**〔幅〕(名詞) 1 よこの長さ。 ○このみちは幅が10メートルあります。 ○車で通るには少しみちの幅がせまいようです。もっとひろくしましょう。 ○規則(きそく)に幅をもたせる。(=考え方をひろく、ゆるくする。) 2 ほかのものに対する力。→いきおい [勢い]。 ○幅をきかせる。(=いきおいをふるう。) ○幅がきく。(=いきおいをふるうことができる。いきおいがある。) 3 ねだんのちがい。/接尾語的に使う。/ ○大幅(おおはば)にねだんが下がる。 ○今月はやさいの値幅(ねはば)が大きい。 **ははあ**(感動詞) なるほど。そうですか。「よくわかった」という意味で使う語。/ →なるほど。 ○ははぁ、わかった。 ○ははあ、それはたいへんですね。 ○ははぁ、なるほどね。 ○ははぁ、それからどうしましたか。 ○ははぁ、彼はそんなことを考えているのか。 **ははおや** ははおや〜はは(839ページ) **はぶ・く** [省く〕(動詞) 取りのぞいてへらす。かんたんにする。 ○かたくろしいあいさつは省きましょう。 ○文章を書くにはむだなことばは省いたほうがいい。 ○時間がありませんので説明を省いて、じっさいの例だけをあげておきます。 ○くわしい説明は省いてかんたんに申し上げます。 **はま**〔浜] (名詞) 海やみずうみの岸(きし)にある、すのある平らな所。 ○毎日浜に出ては沖(おき)をながめ、海の向こうにある自分の国をなつかしく思っていました。 ○よく晴(は)れた日は、白い砂のつづく浜に立って、しずかによせる波(な <840> み)の音を聞くのがすきでした。 ○浜べ。砂(すな)浜。 **は・める**(動詞) 1 ある形に入れこむ。→はずす。 ○まどにガラスをはめる。 ○子どもを教育するにはあまり型(かた)にはめてはいけません。 ○風がふいて戸(と)がはずれたから、はめておいてください。 2 手ぶくろなどを身につける。 ○手ぶくろをはめる。 ○ゆびわをはめる。 3 おとし入れる。だます。 ○説明をごまかして悪い計画にはめようとしているから、気をつけなさい。 **はや・い** 〔早い・速い〕 (形容詞) →おそい。/時間・時刻(じこく)は「早い」と書き、速度(そくど)には「速い」と書く。/ 1 みじかい時間でする。 ○ごはんの食べ方が速い。 ○本を読むのが速い。 ○速くしないと、まにあいませんよ。 ○速ければ速いほどいい。 2 動きが急なようす。 ○足が速い(=歩くのがはやい)から、すぐにおいつく。 ○計算(さん)が速い。 ○仕事の速い男。 ○ジェット機(き)は速い飛行機(ひこうき)だ。 ○速い列車(れっしゃ)なら新幹線(しんかんせん)だ。 ○速い馬(うま)。 ○手が速い(=手の動きがはやい)人。 ○気が速い(=気のみじかい、にんたいづよくない)人。 ○頭のめぐりが速い人。 ○川のながれが速くてわたれない。 ○ねつが高く呼吸(こきゅう)が速い。 3 時間が前(先)であるようす。 ○弟はいつも兄より早くおきる。 ○予定(よてい)より早いので、まだだれも来ていない。 ○バスは早く来たらしく、はしったがまにあわなかった。 ○数がたりないから、おかしは早い者からだ。 4 まだ時期・時間ではないようす。 ○食事には少し早いから、さんぽしょう。 ○ねるにはまだ早い。もうしばらく本を読もう。 ○君、その年でけっこんするのは早いよ。 5 かんたんなようす。 ○早い話が(=かんたんに言えば) あのふたりはけっこんしたんだ。 ○話を聞くよりも見たほうが早い。 6 / 「~(する)が早いか」の形で「~(する)とすぐ」の意味に使われる。/ ○うちの子は学校から帰るが早いか、かばんをほうり出してあそびに出てしまう。 ○ホームに待っていた乗客(じょうきゃく)は、ドアがあくが早いかなだれこんだ。(=おおぜいの人が一度にはいること。) **はやさ**〔早さ・速さ〕 (名詞) →はやい〔早い・速い〕。 1 時間が早かったりおそかったりする程度。 ○夏と冬では夜明けの早さもちがうし、日のくれる時間もちがう。 ○午前10時が集合時間ですから、早さは <841> **はやおき** [早起き〕 〔名詞、~する) 朝早くおきること。→はやね〔早寝〕。あさね〔朝寝〕。 ○小鳥(ことり)は早起きだ。 ○早起きの習慣 (しゅうかん)はからだにいい。 ○正月がんたんには、うちじゅう早起きして日の出をおがむ。 ○年をとると早起きになるが、わかいものはたいてい朝寝 (あさね)をする。 ○毎ばん夜ふかし(=夜おそくまでねずにいる。)をしていたのでは、とても早起きはできない。 **はやくち** 〔早口〕(名詞,〜な・〜に) 話し方が早いこと。 ○あの先生は早口だから、よくわからない。 ○早口に話す。 ○早口な人。 ○早口ことば。(=言いにくいことばを早口で言うことばのあそびのひとつ。) [はやお一はやす] **はやさ**→はやい (840ページ) **はやし**〔林〕 (名詞) 1 木がたくさんならんではえているところ。 ○林の小道(こみち)をさんぼする。 ○うらの林の中にくりの木があります。 ○林でうぐいすがないている。 ○松林(まつばやし)を通って海岸(かいがん)に出る。 2 物事がたくさん集まっているようす。 ○工場がたくさんあるので、えんとつが林のように立っている。 ○えんとつの林。 **はやした・てる** 〔はやし立てる」(動詞)【①て一ない ②てーます ③④てる(一とき) てれりばってろくてよ) ①て一よう ⑧⑧て一(た)} 1 にぎやかに、はやし(=能(のう)やかぶきの音楽)を奏(そう)する。 ○さみせん・たいこではやし立てる。 2 ほめたり、あざけったりするために大きな声をあげる。 ○あまりおもしろいおどりなので、見物人はどっとはやし立てた。 ○わたしがころんだら、友だちがみんなではやし立てました。 (関連語) ① はやす。はやし。 **はや・す** [生やす] (動詞)(①さーない ② しーます ③④す(一とき) ③せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう((可能)はやせる→はえろ〔生える]。うえる〔植える〕。} (植物(しょくぶつ)・毛など)をはえるようにする。成長させる。 ○年がわかいのに、ひげをはやしている。 ○ひけをはやしている人が多い。 ○へいのところに草花(くさばな)をはやして楽しむ。 <842> [はやねーはら] ○庭に雑草(ざっそう)をはやさないようにしてください。 ○かみの毛を長くはやした人。 **はやね**〔早寝〕] (名詞、~する) 夜、早くねること。→はやおき〔早起き〕。 ○早寝はからだにいい。 ○つかれたので早寝をする。 ○早寝早起(はやお)きを主義(しゅぎ)とする。 ○夜(よ)ふかし (=夜おそくまでねないでいる。)をしないで、早寝をしなさい。 **はや・る** [流行る〕 (動詞)「①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーばし⑥れ ろーう ⑧⑧っーて(た) ⑩る一だろう{ 1 たくさんの人に人気がある。もてはやされる。→りゅうこう 〔流行〕。 ○サラリーマンの間にゴルフがはやってい ○テレビのえいきょうで変なことばがはやりだした。 ○学生の間にエレキギターやモンキーダンスがはやっている。 ○その色はもうはやらない。 ○10年前にはやったスタイルが復活(ふっかつ)した。 ○はやりすたりがある。 2 商店(しょうてん)などに客ががたくさん来る。 ○今度できたコーヒーショップはなかなかい。 ○あの店は経営者(けいえいしゃ)がかわってからはやりだした。 ○近くにスーパーマーケットができ、あの肉屋(にくや)はあまりはやらなくなった。 ○この競争(きょうそう)のはげしいときに、どうやって店をはやらせるかは大問題だ。 3 医者 (いしゃ)や弁護士(べんごし)などのところに人がたくさん来る。 ○あの目医者はとてもはやっていていつも患者(かんじゃ)がいっぱいだ。 ○やぶ医者(=へたな医者)だとはやらない。 ○あの弁護士はあの事件(じけん)以来はやりだした。 4 病気がたくさんの人にひろがる。→りゅうこうする 〔流行する〕。 ○ことしははしか (=子どもに多い伝染病(でんせんびょう))がはやるそうだ。 ○たちの悪いかぜがはやっていますから、予防注射(よぼうちゅうしゃ) を受けてください。 ○むかしペストがはやって、たくさんの人が死んだことがあった。 **はら**〔腹〕 (名詞) 1 人間のからだのうち、むねと足の間の部分。おなか。特に胃腸(いちょう)をさしていう場合が多い。/ 「おなか」のほうがていねいな語。/→おなか。 ○腹がいたい。 ○腹がへる。(=おなかがすく。) ○腹をこわす。 ○腹を切って死ぬ。 ○腹痛(いた)。腹巻(ま)き。腹切り。すき腹。 2 母親のからだの中。胎内(たいない)。 ○子どもが腹にある。 ○自分の腹をいためた子。(=自分の生んだ子。) ○腹ちがい(=父は同じで母がちがう)のきょうだい。 3 心。心の中にある考え。→こころ(心)。 ○腹の中で笑(わら)う。 ○あの人はひどいことを言うが、腹はそんなに悪くはない。 ○あの人の腹がどうもわからない。 <843> 〔はらうーはらは] ○相手の腹を読む。(=考えていることを知る。) ○腹黒い人。(=心のよくない人。) 4 気持ち。感情(かんじょう。) ○腹が立つ。(=いかりを感じる。) ○腹を立てる。(=おこる。) ○腹にすえかねる。(=腹が立ってがまんできない。) 5 物事に対する覚悟(かくご)。精神(せいしん)の力。 ○あの人は腹がふといから、失敗(しっぱい)があってもおちついている。 ○腹ができている。(=何がおこってもおどろかない。) ○腹の大きい人。 ○太(ふと)っ腹。 6 物のふくらんでいる部分。 ○船がひっくり返って腹を水面に出している。 ○ゆびの腹でボタンをおす。 ○水がめの腹。 **はらぱい** 〔腹這い〕 (名詞) 腹を地につけていること。 ○たたみに腹ばいになって本を読んでいる。 ○兵隊(へいたい)たちは腹ばいになって進んだ。 **はらい**→はらう (843ページ) **はら・う** [払う〕 (動詞)【①わーない ⑧います ③⑥う (一とき) ⑤れーば)⑥え⑦おう ⑧⑨って(た) うーだろう(可能)はらえる 1 代金をわたす。 ○きょうのコーヒー代はぼくが払うよ。 ○このようふくの代金はまだ払ってありません。 ○現金で払ってくれるお客が少なくなった。 ○払うべきものを全部払わないと安心できない。 2 取りのぞいてきれいにする。追(お)いのける。 ○ようふくのほこりを払う。 ○オーバーの雪(ゆき)を払って、玄関(げんかん)にはいる。 ○はえは払っても払ってもすぐやってくる。 3 注意や敬意を向ける。 ○横断歩道(おうだんほどう)に注意を払う。 ○あの先生には心から敬意を払っている。 4 不用になったものを売る。 ○古い本や紙くずをくず屋にはらう。 **はらい** 〔払い] (名詞) 1 給料(きゅうりょう)や代金をわたすこと。 ○会社が不景気(ふけいき)で、月給(げっきゅう)の払いが悪い。 ○学費(がくひ)の払いをすませなければ卒業できない。 ○本屋の払いが何万円もたまっている。 ○現金払(ばら) いだと一割(わり) 安くなるそうだ。 ○月賦(げっぷ)で物を買うと、払いがしやすい。 ○月払い。分割 (ぶんかつ) 払い。 2 除(のぞ)き去ること。 ○くずやですが、お払いはありませんか。 ○はらいもの。 ○悪い病気にかからないように、神主【かんぬし)におはらいしてもらった。/ この場合の「はらい」は「祓」と書く。/ **はらぱい**→はら (842ページ) **はらはら** [副詞,〜する] 1 木の葉・なみだ・雨などがしずかにおちるようす。 <844> 〔ばらばーぱらぱ] /「~と」の形で使うこともある。/ ○風に木の葉がはらはら落ちた。 ○雨がはらはらと顔にあたりました。 ○なみだがはらはらとおちる。 2 あぶないと思ってひじょうに心配するようす。/動詞「する」をつけて用いる。/ ○父にしかられるかと思ってはらはらしました。 ○大通りであそんでいる子どもを見るとはらはらする。 ○サーカスの芸人 (げいにん)が見物人をはらはらさせる。 **ばらばら** (副詞) 1 一つになっていたのがほうぼうに分かれる。あるいは、分けるようす。/ たいてい「~に」の形で用いる。/→いっしょ。べつべつ 〔別々]。 ○戦争で家族(かぞく)がばらばらになってしまった。/→はなればなれ[離れ離れ]。ちりぢり 〔散り散り]。 ○学生たちは卒業してばらばらになっていった。 ○「ばらで買う。」というのは、セットになっているものをばらばらに買うことである。 ○みんなの心がばらばらだ。/「形容動詞」として使うこともある。/ ○船が岩(いわ)にぶつかってばらばらにこわれた。/→こまかい。/ 2 みだれちらばるようす。 ○機械(きかい) をばらばらに分解(ぶんかい)する。/→こまかい。/ ○かみの毛(け)をばらばらにしている。 ○着物のいとを切ってばらばらにする。 ○かばんの中の物がゆかにばらばらにちらばった。 3 雨などが音を立てて連続的(れんぞくてき)に落ちてちるようす。また、その音。/「~と」の形で用いることもあ る。/ →ぱらぱら。 ○雨がやねにばらばら当たる音がする。 ○火事の火の粉(こ)が頭上にばらばらふってくる。 ○まめをばらばらとまく。 ○ポケットからお金がばらばらと落ちた。 ○鉄砲(てっぽう)のたまがばらばらととんでくる中をはしる。 4 数人が急に出てくるさま。 ○人がばらばらと立ち上がった。 ○わるものがおおぜいばらばらと現われた。 **ぱらぱら** (副詞) 1 雨やあられなどがかろい音を立てて少しふるようす。また、その音。→ばらばら。 ○時々雨がぱらぱらとふる。 ○あられがばらばらとかさに当たった。 ○ぱらぱら雨。 2 つづいて聞こえるかろい音。 ○鉄砲(てっぽう)をぱらぱらと打つ。 ○しおをぱらぱらとまく。 ○木の葉がやねにぱらぱら落ちた。 3 集まっていないで、ほうぼうにちらばっているようす。→ぽつぽつ。 ○山と山の間に家がぱらぱらとある。 ○つまらない映画なので見物人はぱらぱらとしかいない。 4 本などをめくるさま。 ○本のページをぱらぱらめくる。 ☆ 「ばらばら」よりもっとかるい感じを表わす語。「〜と」をつけて用いることもある。 <845> [ばらまーはろ] つったらだいぶつれたよ。 **ばらま・く** (動詞) [①か一ない ②きーます ③④く(一とき) ⑤けーば)⑥け⑦こう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう(可能)ばらまける} 1 ほうぼうにちらす。ばらばらとまく。→ばらばら。 ○ふくろがやぶれて、おかしを地面にばらまいてしまった。 ○はとにまめをばらまいてやる。 ○伝染病(でんせんびょう)にかかった人はばいきんをばらまかないように入院(にゅういん)しなければならない。 2 たくさんの人にお金をどんどんあたえる。 ○料理屋やキャバレーでお金をばらまく。 ○ほうぼうにお金をばらまいて味方(みかた)を作る。 ○その議員は選挙(せんきょ)のとき、お金をばらまいた。 **はり**〔針] (名詞) 1 物をぬったり、とめたりする、先のとがったもの。 ○針にいとを通す。 ○ミシンの針がおれる。 ○注射(ちゅうしゃ)の針がふといとい ○こん虫(ちゅう)を針でとめて、標本(ひょうほん)をつくる。 ○とけいには長い針とみじかい針がある。 ○はりさしに針が何本もさしてある。 ○はちの針。ちくおんきの針。 ○ぬいばり。つりばり。とめばり。 2 さかなに食べさせたり、口にひっかけたりして、さかなをとろどうぐ。 ○さかなにつりざおの針を取られる。 ○はねのついた針をしかけて、さかなを **はりあ・げる** [張り上げる] ①げーない ②げーます ③⑥げる(一とき) ⑤③げれ)くーば⑥げろ(げよ) ⑦げーよう ⑧⑨げーて(た)⑩げろーだろう 声をとくべつに強く大きく出す。 ○大声を張り上げてよぶ。 ○ますます声を張り上げておこった。 ○声を張り上げてなく。 **はりき・る** [張り切る〕 (動詞) }①らーない りーます ③①る(とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩るーだろう(可能) はりきれる 1 じゅうぶんに張(は)る。→ゆるむ。はる〔張ろ]。 ○わかい人のからだは張り切っている。 ○張り切ったギターのいと。 2 (目的に向かって)元気いっぱいなようす。→ゆるめる。 ○あしたの試合を前にして張り切って練習(れんしゅう)している。 ○毎日張り切って勉強している。 ○あんまり張り切るとあとでつかれますよ。 ○彼は新しく課長(かちょう)になったので、張り切っています。 **はりつける**→はる (846ページ) **はる** 〔春〕(名詞) 1 一年の四季(しき)の一つで冬と夏の間を言う。 ○春になると花がさく。 ○冬がおわり春が来た。 ○春の日ざしはあたたかい。 ○のどかな春の日に、しばふでひなたぼっこをする。 ○デパートはもう春のモードでいっぱいだ。 ○春はみどりの美しい季節(きせつ)だ。 ○春めく。 <846> [はる一はる] ○春雨(はるさめ)。春風。 2 人生の中で青年の時代を言う。 ○今こそ人生の春だ。 ○わが世の春を楽しむ。 3 性的な感情(かんじょう)。 ○子どもだとばかり思っているうちに、あの子も春の目ざめを感じる年ごろになった。 ○春に目ざめる。 **は・る**[貼る〕(動詞)⑩ら一ない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)◎れろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう(可能)はれる} のりなどでくっつける。 ○手紙に切手をはって出す。 ○しょうじをはりかえる。 ○掲示板(けいじばん)にポスターをは ○許可(きょか)なくここにビラをはってはいけません。 ○セロテープではってあったので紙がはがれてきた。 ○ゆびのきずにばんそうこうをはる。 **はりつ・ける**[貼り付ける〕(動詞)①けーない ②けーます ⑧⑧ける(一とき) ⑤けれげっける(けよ) けーよう ⑧⑧けて(た)} のりなどで物をくっつける。 ○切手をふうとうにはりつける。 ○やぶれたふすまに紙をはりつける。 ○切りきずにばんそうこうをはりつける。 ○掲示板(けいじばん) にポスターをはりつける。 ○セメダインでゴムを木にはりつける。 ○セロテープをはりつけて、小包(こづつみ)をこしらえる。 ○電柱(でんちゅう)にはりつけてある広告(こうこく)が、風ではがれる。 **は・る**[張る〕(動詞)【①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ ろう ⑧⑧って(た) るーだろう((可能)はれる 1 のびひろがる。ひろげる。 ○木の根(ね)は地中にふかく張っているから、風がふいてもたおれない。 ○テントを張ってキャンプをする。 ○つなを張ってせんたく物をほす。 ○むねを張って歩く。 ○ほを張ってヨットが走る。 2 くっつけて、おおう。 ○ふろ場にタイルを張る。 ○かべに板(いた)を張る。 3 いっぱいにする。いっぱいになる。 ○ふろに水を張ってわかす。 ○おけに水を張って、火事にそなえる。 ○たくさん食べたのでおなかが張った。 4 緊張(きんちょう)する。かたくな ○あの人と話すと気が張るから、つかれる。 ○少々病気でも、気が張っている間はだいじょうぶだ。 ○長時間タイプを打つと、肩(かた)が張る。 5 気持ちを強く出す。 ○あの人は強情 (ごうじょう)を張るから、人にきらわれる。 ○意地(いじ)を張るのは悪いくせだよ。 6 まけまいとして相手に向かう。 ○相手の向こうを張る。(=競争(きょうそう)相手になる。) ○ひとりの女をふたりで張り合う。 7 (ねだんが)高い。金がかかる。 ○それは品物はよいが、値(ね)が張り過ぎて買えない。 ○店の経費(けいひ)が張り、こまっている。 <847> 8 (店を)出す。かまえをつくる。 ○店を張り、金もうけをする。 ○大いに論陣(ろんじん)を張った。 9 外から見た目をよくする。 ○見えを張る。 10 金やからだをかける。 ○ひとり千円ずつ張って、勝負(しょうぶ)をした。 ○今度の仕事にからだを張っている。 **はるか** [遙か](形容動詞)らーば⑧で⑨だった ⑩だろう 距離(きょり)や時間や程度がひじょうにとおくはなれているようす。/語幹(ごかん)の「はるか」だけで使われることも多い。/ ○はるかな理想 (りそう)をめざして進む。 ○はるかに富士山(ふじさん)がながめられる。 ○問1は問2よりはるかにむずかしい。 ○この店のほうがはるかに安い。 ○はるか向こうの町から来ました。 ○海のはるかかなた (=ずっとむこう)の国に住んでいる。 ○これははるかむかしの話である。 ○わたしの青年時代もはるかむかしの思い出になった。 **はるばる** (副詞)/「~と」の形で使うこともある。/ 1 とおくはなれているようす。→はるか。 ○まどからはるばると山々を見わたすことができる。 2 とおい所から来る。あるいは、とおくへ出かけるようす。 ○はるばる外国からたずねて来ました。 ○勉強のためにはるばるといなかから上京した。 [はるかーはれる〕 ○はるばる北海道(ほっかいどう)まで行った。 **はれ**→はれる (847ページ) **は・れる** [晴れる〕 (動詞)【①れーない れーます ③④れる(一とき) ③れればれる(れよ) ①れーよう ⑧⑧れーて(た) }⑩れるーだろう →くもる[曇る〕。はれ[晴れ]。 1 天気がよくなる。 ○空が西のほうからだんだん晴れてきた。 ○晴れた空に富士山(ふじさん)が美しい。 ○雨が晴れて(=やんで) 日が照(て)る。 ○きりが晴れてなくなる。 ○晴れ上がる。 2 気持ちがよくなる。 ○むずかしい問題をといて気がはれる。 ○歌を歌うと気がはれる。 ○先生にほめられて心がはれた。 3 うたがいがとける。 ○うたがいがはれてなかなおりをする。 ○殺人(さつじん)のうたがいがはれる。 **はれ**〔晴れ] (名詞) 1 天気がよいこと。→くもり [曇り〕。はれる[晴れる]。 ○あした晴れだったら、ハイキングに行こう。 ○天気予報(よほう)によると、きょうは晴れのちくもりだ。 ○晴れ間。 2 正式(せいしき)で、はなやかなこと。 ○晴れの卒業式には両親も出席(しゅっせき)してくれる。 ○晴れのけっこん式をあげる。 ○晴れの場所で演説(えんぜつ)をさせられる。 ○晴れ着(ぎ)。 3 うたがいがとけること。 ○さいばんの結果、晴れの身となる。 <848> 「はれるーはん] **は・れる** [腫れる〕 (動詞)①れーない れーます。 ③④れる(一とき) ⑤れれ)こばれう(れよ) ⑦れーよう ⑧⑧れーで(た)} からだの部分がふくれる。 ○はちにさされて、ゆびがはれた。 ○なくと目がはれる。 ○きずがはれてうみがたまる。 ○かっけになると足がはれる。 ○むし歯(ば)で歯(は)ぐきがはれていたい。 ○はれものができる。 **はん** 〔半] I (接頭語) 1 二つに分けた一つ。二分の一。→ぜんぶ[全部]。はんぶん〔半分]。 ○半円(=円の半分)。半日。半月。半年。半期。半額(がく)。半径(けい)。 2半(なか)ば。ほとんど。 ○あの男とけんかしたら半殺(はんごろ)しの目にあわされるに決まっている。 ○半病人のような青い顔をしているけど、どうかしたのか。 ○半死半生(はんしはんしょう)。半信半疑(はんしんはんぎ)。半官半民(はんかんはんみん)。 3 少し。不完全(ふかんぜん)。→すこし〔少し]。 ○半端(はんば=全部そろっていないもの)はいらない。 ○一言半句(いちごんはんく=ほんのわずかのことば)もわからない。 [(名詞)/接尾語的に使う場合が多い。/ 1 半分。→はんぶん 〔半分〕。 ○二つ半ずつ4人に分けた。 ○2時間といっても、正味(しょうみ)は1時間半の授業だ。 2 時刻 (じこく)で30分または30秒(びょう)すぎを言う。 ○6時半までに集合することになっている。 ○ここまではしって1分半かかった。 3 二で割(わ)り切れない数。奇数(きすう)。 ○さいころで丁(ちょう)か半かをかける。 **はん** 〔判] (名詞) 1 木・石・ぞうげなどで多くは文字をほり、朱肉(しゅにく)という赤いインキのようなものをつけて文書にその形をつける。→いん〔印〕。個人あるいは団体(だんたい)のたしかなしろしとするもの。 ○書留(かきとめ)を受け取るときには、受取人の判が必要です。 ○履歴書(りれきしょ)に名まえを書いて判を押す。/判で形をつける(うつす)ことを「判を押(お)す。」と言う。/ ○在学証明書(ざいがくしょうめいしょ)には学校の判が押してあります。 ○判で押したような(=いつも同じの)毎日の生活。 ○判をつく。(=判を押す。) ○めくら判(ばん)。(=内容を読まないで機械(きかい)的に押した判。) 2 書籍(しょせき)などの大きさ。/接尾語的に用いる。/ ○その本の大きさはA5判(ばん)です。 3 むかしの金貨(きんか)。/接尾語的に用いる。/ ○大判(おおばん) 1 まいは小判(こばん)10枚にあたる。 ○大判、小判が地下からざくざく出てきた。 (関連語) ① はんこ。 ② 印形(いんぎょう)。印鑑(いんかん)。 <849> [はんーばん] 印判(いんばん)。みとめ印(いん)。 **はん** [反] I (接頭語) 1 ……………………に反対する。→はんたい〔反対]。 ○反政府(せいふ)活動をする。 ○反革命(かくめい)。 ○反日。/→親日。/ 2 逆(ぎゃく)の。→ぎゃく〔逆〕。 ○反作用。/→作用。/ Ⅱ(動詞)①しーない、せーず しーます ③①する(一とき))◎すれーばしろ しーよう しーて(た)} 反対である。→はんたい 〔反対〕。 ○期待(きたい)に反して申しわけない。 ○規則(きそく)に反するものは罰(ばっ)せられる。 (関連語)そむく。 **ばん**[晩] I (名詞) ゆうがたから数時間の間。夜。→あさ[朝〕。よろ〔夜〕。こんばん〔今晩〕。 ○晩の食事は6時です。 ○朝から晩まで勉強ばかりしてます。 ○あしたの晩、お客が来るはずです。 ○もし来ることができなければ、前の晩に電話でしらせてください。 ○晩になる。 ○晩ごはん。 (関連語)夕方(ゆうがた)。日暮(ひぐ)れ。 Ⅱ(接頭語) / 「おわり」「おそい」などの意を表わす。/ ○晚春。晚年。晩婚(こん)。 Ⅲ(接尾語) /晩を数えるときに使う。/ ○ひと晩。ふた晩。み晩。 **ばん**[番] 1 (名詞) 1 どろぼうがはいったり、火事がおこったり、そのほかいろいろなこまったことがおこらないように、注意してよく見ること。/「番をする。」の形で使う。/ ○あのたばこ屋では、いつもおばさんが店の番をしています。 ○友だちがきっぷを買いに行っている間、わたしはにもつの番をしていました。 ○犬にひつじの番をさせる。 ○番人(ばんにん)。番犬(ばんけん)。店番(みせばん)。火の番(=火事がおこらないように、見て回る人)。ふみきり番。 2 順(じゅん)に仕事をしたり、ある動作をしたりする場合に、自分がそれをするときがくること。また、その順序(じゅんじょ)。→じゅん [順]。じゅんじょ[順序]。じゅんばん [順番〕。 ○次は、田中さんが読む番です。 ○病院(びょういん)の待合室(まちあいしつ)は、番を待つ人がおおぜいいました。 ○わたしの話す番が来ました。 ○けさは、よし子さんが料理を作る番になりました。 ○あさっては、夜、工場へ行く番に当たっている。 ○(番を待っているときに)「ちょっと買い物をしていきますから、わたしの番を取って(=人がその場所をとらないようにして)おいてください。」 II (接尾語) 1 /順番(じゅんばん)・番号・等級(とうきゅう=どちらがよいかのちがい)を表わすことば。/ ○あなたの電話は何番ですか。 ○山田さん、練習 (れんしゅう) 問題の3番をやってください。 <850> [ばんーぱんぐ] ○きょうの授業は10番教室(きょうしつ)で行ないます。 ○右から2番目にこしかけている人が、中野さんです。 ○番組(ばんぐみ)の5番目は、日おどりです。 ○あの学生は、クラスでいつも1番か2番です。/順番を表わすときには、接頭語の「第」,または、接尾語の「目(め)」をつけて使うことが多い。/ 2 / すもう・しょうぎなどの勝負(しょうぶ)を数える語。/ ○しょうぎに3番つづけてまけてしまった。 ○きょうの1番はぜひ見たいものだ。 **ばんめ**〔番目〕(接尾語) /順序(じゅんじょ)をしめす語。/ ○左から4番目の人が山田さんです。 ○上から2番目の引き出し。 ○5人兄弟の下から2番目。 ○5番目の質問。 **ばん** 〔板〕(接尾語)/黒板(こくばん)や鉄板(てっぱん)どのような板(いた)の形をしたものを表わす。/ ○「田中先生の授業はきょうは休講(きゆうこう)だと掲示 (けいじ) 板に出ていたよ。」 ○「婦人会の回覧(かいらん) 板です。お読みになっておとなりへおわたしく ださい。」 **パン**(名詞) /ポルトガル語からきた外来語。/パン/主食(しゅしょく)という意にも使う。/ ○パンを天火(てんぴ)でやく。 ○パンにバターをつけて食べる。 ○パンのためにはたらく。/食べる目的のためにはたらく、という意味に使う。/ ○人はパンだけで生きていけるものではない。/精神(せいしん)的なものが必要であるという意味。/ **はんい**〔範囲] (名詞) ある決まった広(ひろ)さの中。 ○私の知っている範囲ではこの本がいちばんいいと思います。 ○私の見た範囲はここからここまでです。 ○あなたにできる範囲でやっておいてください。 ○今度の試験は範囲がひろいですね。もっとせまくなりませんか。 ○このへんは英国の勢力(せいりょく)範囲です。 **ハンカチ** (名詞) ハンカチーフ。/ハンケチとも言う。/ ○ハンカチで手をふく。 ○ハンカチであせをふく。 ○別れるときにハンカチをふる。 ○ハンカチに香水(こうすい)をつける。 **ばんぐみ** [番組](名詞) 音楽・劇(げき)・映画などの演芸(えんげい)や、ラジオ・テレビなどで行なうものの組み合わせ。また、それを書いたもの。→プログラム。 ○毎日の新聞には、ラジオやテレビの番組がのっています。 ○番組の3番目は、山口さんのバイオリンでした。 ○この町の映画館(かん)は、毎週水よう日に番組がかわります。 ○番組のお知らせを申し上げます。 ☆ 学校の授業の組み合わせの場合には、 <851> 時間割(じかんわ)りと言う。また、これからするつもりのことは、予定(よてい)または計画(けいかく)と言う。 **ばんごう** 〔番号〕(名詞) 順番(じゅんぱん)を表わす数。 ○本に番号をつける。 ○へやの番号は、2階(かい)の15番です。 ○番号順(じゅん) にこしかけてください。 ○電話番号。受験 (じゅけん) 番号。番号ふだ。自動車の番号。 **はんしゃ** [反射〕 〔名詞,〜する) 1 光や音などがものに当たってはねかえること。 ○かがみは光を反射します。 ○光がかがみに反射して私たちの目にはいります。だから私たちはかがみで物を見ることができるのです。 ○光の反射が強すぎる。 ○反射光線(こうせん)。反射鏡(きょう)。反射運動。 2 刺激(しげき)に対してひとりでに神経(しんけい)があるはたらきをおこすこと。 ○電気による刺激をあたえて神経に反射をおこさせる。 ○ある神経を刺激すると反射的にある運動がおこります。 ○条件(じょうけん)反射。 **はんせい** 〔反省〕 〔名詞,〜する) 自分の考えたことや行なったことをもう一度考えてみること。 ○あの人は高慢(こうまん)で反省が足りない。 ○まちがった生活をしている者に反省をもとめる。 [ぱんごーはんだ」 ○一日の行ないを反省する。 ○自分を反省してはずかしく思う。 ○すこし反省しなさい。 **はんたい** 〔反対〕 〔名詞、〜する) /形容動詞的にも使う。/ 1 方向や位置(いち) や順序(じゅんじょ)などがさかさまなこと。→おなじ〔同じ〕。ぎゃく〔逆〕。 ○「火事だ。」という声を聞いて風向(かざむ)きとは反対の方向ににげた。 ○くつを右と左とを反対にはく。 ○「上」と「下」は反対の意味をもつことばです。 ○ごはんを食べるとき、右の手ではしを持ちますが、反対の手で何を持ちますか。 2 ある考えや計画などにしたがわないこと。/「~に反対」の形で使う。/さんせい [賛成〕。 ○あなたは賛成(さんせい)ですか。反対ですか。 ○あなたはこの計画に反対しますか。 ○私はその考えに反対です。 ○私の意見に反対のかたは手をあげてく ださい。/「反対なかた」とも言う。/ **はんだん** 〔判断] (名詞, 〜する) 1 いいか悪いか、ほんとうかうそかなどを考えて決めること。< ○事の善悪(ぜんあく)を判断する。 ○この問題についてはあなたの判断が正しいことをみとめます。私は判断をあやまりました。 ○正しい判断を下すことはむずかしい。 ○あとのことはあなたの判断にまかせます。 ○ただそれだけの説明では正しく判断することはできません。 ○私の判断するところでは、この仕事は <852> [ハンドーはんぶ] あの人にはまだ無理です。 2 運命(うんめい)や事のよしあしをうらなって決めること。 ○姓名(せいめい)判断。 **ハンドル** (名詞)。 1 ドアなどの手で持つところ。とっ手。 ○ハンドルをまわして戸(と)をあける。 ○れいぞうこのハンドル。 2 自動車・自転車(じてんしゃ)など機械(きかい)類を運転(うんてん)するとき、手でにぎるところ。 ○ハンドルを右に切る。 ○ハンドルをにぎる。 **はんにん** 〔犯人〕(名詞) 犯罪(はんざい) を行なった人。 ○犯人を逮捕(たいほ = つかまえること。)した。 ○銀行強盗(ごうとう)をやった犯人はまだつかまらない。 ○犯人が自首(じしゅ)する。(=罪(つみ)をおかした者が自分のほうからけいさつへ行ってその罪を話す。) ○殺人(さつじん)犯人。 ○おかしを食べた犯人(=食べた人。)はだれだろう。 ○落書(らくが)きの犯人。 **ぱんにん** [番人〕(名詞) 悪いことがおこらないように気をつけてみはっている人。番をする人。→みはり〔見張り〕。ばん〔番]。 ○このふみ切りには番人がいません。 ○門の前に番人がいる。 ○やさいがぬすまれないように、はたけに番人をおいている。 ○倉庫(そうこ)の番人。 **はんばい** [販売〕 〔名詞、〜する) 品物を売ること。 ○食料品の販売を始める。 ○あの人はパンの製造(せいぞう) 販売をやっている。 ○駅(えき)のホームで新聞や牛乳(ぎゅうにゅう)などを販売している。 ○販売係り。販売価格(かかく)。販売店。自動販売器(き)。通信販売。 **はんぶん** [半分〕(名詞)→なかば〔半ば〕。 1 二つに分けた一つ。二分の一。 ○四の半分は二だ。 ○くだものを半分に切って半分ずつ食べた。 ○試験がようやく半分すんだ。 ○試験は半分くらいできた。 2 なかば〜のつもりで。/接尾語的に使う。/ ○どんな仕事でもあそび半分にしてはいけません。 ○じょうだん半分に悪口を言ったら、ほんとうにおこってしまった。 ○おもしろ半分。 **ばんめ**→ばん (849ページ) <853> [ひーひ] **ひ**〔日〕(名詞) 1 太陽(たいよう)。 ○日がのぼると明るくなり、しずむと暗(くら)くなる。 ○雨が上がり日がてりだす。 ○山にのぼって日の出をおがむ。 2 太陽(たいよう)の光や熱(ねつ)。 ○日がさすと、このへやは冬でもストーブがいらない。 ○日のあたるところはあたたかい。 ○日にやけて黒くなる。 ○ふとんを日にほす。 ○フィルムを日に当ててはいけない。 3 ひる間。 ○冬は日がみじかい。 ○春のひがんを過ぎると、日が長くなる。 4 0時から24時までの24時間。一日。 Cやっとその日をくらす。(=びんぼうである。) ○つゆになると毎日雨の日がつづく。 ○天気のよい日にはここから富士山(ふじさん)がよく見える。 ○赤んぼうは日に日に(=一日ごとにどんどん。)大きくなる。 5 決められた時。期限(きげん)。 ○月ずえまでにするやくそくだったが、どうしてもできないから、日をのばしてもらう。 ○日を変えて1か月早く出発する。 6時代。 ○わかい日の苦労(くろう)が実を結んだ。 ○わかい日の思い出。 **ひかげ**〔日陰〕(名詞) 1 日光の当たらない所。 ○夏は日陰がすずしい。 ○日陰では植物(しょくぶつ)はよく育たない。 ○家の前に高いビルがたち、庭が日陰になった。 ○ひなたと日陰では温度(おんど)がひじょうにちがう。 2 堂々(どうどう)と世の中に生活できないようす。 ○彼は人ごろしをしたために、一生日陰の生活をおくった。 ○日陰もの。 **ひぐれ**〔日暮れ〕 (名詞) たいようがしずむころ。ゆうがた。 ○秋の日暮れは美しい。 ○日暮れになると、外であそんでいた子どもたちはうちへ帰る。 ○朝から日暮れまではたけに出てはたらく。 **ひのいり** 〔日の入り〕 (名詞) 太陽(たいよう)が西にしずむこと。西に日がのぼること。日没(にちぼつ)。→ひので〔日の出〕。 ○日の入りごろ、鳥(とり)はねぐらをさしてとんで行く。 ○このごろは日の入りがおそくなってきたようだ。 ○大昔(おおむかし)は日の出とともにおき、日の入りとともにねた。 **ひづけ**〔日付〕(名詞) 文書などに書きしろす、それを作り、または出した年・月・日。 ○文書に日付を書く。 ○日付がまちがっている。 ○日付がないと、無効 (むこう=役にた たない。)だ。 ○あしたの日付にしておいてください。 ○日付を入れないでおいてください。 ○これは八月五日の日付の手紙だ。 **ひ**〔非] <854> 〔ひーひぁた] I (接頭語)/漢語(かんご)の上につけて否定(ひてい)の意味を表わす語。/ ○この本は非売品です。 ○この裁判(さいばん)は非公開(こうかい)です。 ○大統領(だいとうりょう)が非公式に外国訪問(ほうもん)する。 ○非同盟国(どうめいこく)。 ○非人道的な行ない。 ○非科学的な方法。 ○非常識(じょうしき)な人。 II (名詞) 悪い点。よくない点。けってん。 ○どちらが是(ぜ=正しい。)で、どちらが非かにわかに決めがたい。 ○他人の非をむやみにあばく (=かくしていた悪いことを人に知らせる。)な。 ○その作品には非の打ち所がない。(=少しのけってんもない。) **ひ**〔費](接尾語) 物を買ったり、仕事をしたりするために使うお金。→だい〔代〕。りょう 〔料]。ちん[賃〕。 ○研究(けんきゅう) 費がたりないので、じゅうぶんな研究ができません。 ○彼は奨学金(しょうがくきん)をほとんど生活費に使ってしまう。 ○交通費。交際(こうさい)費。教育費。図書(としょ)費。 ○旅費。学費。 **ひ**〔火・燈](名詞) 1 物がもえるときにおこる光とねつ。 ○火をもやしてあたたまる。 ○落ち葉を集めて火をたく。 ○マッチの火がもえる。 ○タバコに火をつける。 2 火のねつ。 ○火になべをかけて、湯をわかす。 ○たき火の火にあたる。 ○こたつの火が消えている。 3 あかり。[燈] ○ひをともし(=つけ)て、へやを明るくする。 ○あそこの家は夜おそくまでひがついて いる。 ○夜空にひこうきのひが見える。 4 ほのお。 ○ろうそくの火が風にゆれている。 ○ラィターの火がつかない。 ○空気のはいる量(りょう)により、ガスコンロの火の色がちがう。 5 火事。 ○となりから火が出て大火事になった。 ○消防(しょうぼう) 自動車が来て火を消した。 ○火の用心。 **ひばな**〔火花〕(名詞) 石と金属(きんぞく)などがぶつかり合って出る火のこと。 ○むかしは火打ち石と鉄(てつ)を打ち合わせて火花を出し、それで火をおこした。 ○戸(と)に頭をぶつけたら、目から火花が出たような感じがした。 ○その問題について火花をちらす(=ぶつかり合ってはげしくあらそうようす。)論戦(ろんせん)が展開(てんかい)された。 ○風ではだかの電線がふれ合うたびにぱっとスパークして青い火花を出す。 ○電気の火花はきれいなものだ。 **ひあたり** 〔日当たり〕(名詞) 日光が当たること。また日光の当たるところ。→ひなた。 ○このへやは南を向いているので日当たりがいい。 <855> [ピアノーひかく] ○子どもたちは日当たりのよい所であそんでいる。 ○まわりに家ができて日当たりが悪くなってしまった。 ○老人(ろうじん)は日当たりがすきだ。 ○ねこが日当たりでねそべっている。 **ピアノ**(名詞) ○ピアノをひく。 ○ピアノをならっています。 ○ピアノと合わせて歌う。 ○あの人はピアノがじょうずだ。/ 「いちだい、にだい」と数える。/ **ぴいぴい**(副詞) 1 ふえの音や、鳥(とり)や虫(むし)のなき声のようす。/「~と」の形も使われる。/ ○子どもたちは楽しそうにふえをぴいぴいならしている。 ○鳥が朝早くからぴいぴいとさえずっている。 ○ひばりが高くあがってぴいぴいないている。 ○汽車がぴいぴいと汽笛(きてき)をならしながらふみきりを通りすぎた。 2 赤んぼうなどのなき声やそのようす。 ○あの赤んぼうはいつもぴいぴい泣(な)いてばかりいる。 ○そうぴいぴい言うな。(=苦しい苦しいと言うな。) 3 びんぼうで金がなくてこまっているようす。/「ぴいぴいしている」の形で使われる。/ ○あの男は年じゅうぴいぴいしている。 ○あの人はぴいぴいしているくせに人におごるのがすきだ。 **ひえこむ**→ひえる(855ページ) **ひ・える**〔冷える〕 (動詞)①えーない ⑧えーます ③④える(一とき) ⑤えれ)一ば⑥えろ(えよ) ①ぇーよう ⑧⑧え一て(た)⑩える一だろう →ひやす〔冷やす〕。 1 つめたくなる。 ○冷えたビールを一本ください。 ○冷蔵庫(れいぞうこ)の中にすいかが冷えてますよ。 ○冷えた料理はまずい。 2 さむく感じる。 ○冬の雨の中を歩いて来たので、からだが冷えきってしまった。 ○冷えたからだにはさけがいい。 3 さむくなる。 ○もう春だというのに夜はなかなか冷える。 ○ゆうがたから冷えてきたね。ストーブをたこうか。 **ひえこ・む**〔冷え込む〕 (動詞)[① まーない ③みーます ③④む(一とき) ⑤めーばめ⑦もーう ⑧⑧んーで(だ) ⑩むーだろう} 1 急にさむくなる。 ○ひるまはあたたかかったが、ゆうがたから冷えこむそうだ。 ○ゆうべはひどく冷えこんだらしく、さむくてねむられなかった。 2 さむい所にいて、からだがつめたくなる。 ○冷えこんでおなかがいたくなった。 ○火のない所で仕事をしていたら、すっかり冷えこんでしまった。 ○冷えこんだからだをあたためようと、あついふろにはいった。 **ひかく** [比較](名詞、~する) くらべること。 ○AとBを比較すると、AのほうがBより大きい。 ○あれとこれとを比較してごらんなさい。 <856> [ひがしーひかる] ○あれとこれとは比較にならない。 ○訳(やく)文を原文と比較してみる。 ○あなたの場合と私の場合とは比較できる問題じゃない。 ○比較研究。 ○比較文学。 **ひかくてき**〔比較的〕(副詞) くらべてみて、わりあいに。 ○この冬は比較的あたたかかった。 ○それは比較的むずかしい問題だ。 ○あの男は、比較的つめたいところがある。 ○あの店は比較的物が安い。 ○この作家の文章は比較的みじかく、わかりやすい。 **ひかげ**→ひ (853ページ) **ひがし**〔東〕 (名詞) たいようが出るほう。西の反対になる方向。 ○太陽(たいよう)は東から出て西にしずむ。 ○このへやは東にまどがあるので朝日がはいる。 ○日本はアジアのいちばん東にある。 ○ここから東に1キロ行くと駅(えき)があります。 ○このうちのげんかんは東に向いている。 **ぴかぴか**(副詞,〜する) 1 物がよくみがいてあって、それが光っているようす。つやがあって光っているようす。 ○あの人の車はいつもぴかぴか光っている。 ○ろうかをぴかぴかみがきあげる。 ○買ったばかりのぴかぴかのくつ。 2 光がくり返して強く光るようす。光が反射(はんしゃ)してかがやくようす。 ○星(ほし)がぴかぴか光る。 ○ぴかぴかするダイヤモンド。 ○いなずまがぴかぴかと光ったかと思うと、ごろごろとかみなりがなった。 ○とおくの燈台(とうだい)の火がぴかぴか光っている。 **ひかり** [光] (名詞) 1 明るいと目に感じるもの。ひかるもの。 ○ろうそくの光で本を読む。 ○太陽(たいよう)の光はプリズムでヒ色に分けられる。 ○月の光。 ○ほしの光。 ○光のはやさ。 ○光を発する物体。 ○光を生ずる生物。 2 人にそんけいされる力・希望(きぼう)を光にたとえて言う。 ○親の光(=力)で出世する。 ○生きることに光(=きぼう)を見いだす。 **ひか・る**[光る〕 (動詞)①らーない ②りーます ③④そ(一とき) ⑤れーば⑥れ⑦ろーう ⑧⑧っーで(た) ⑩るーだろう(可能) ひかれる 1 /光を出す。/ ○夜の空にほしが光る。 ○ダイヤモンドはきらきら光る。 ○あの山の上にあかりが一つ光っている。 ○このナイフは光っていて、よく切れそうだ。 ○海が太陽(たいよう)の光にきらきら光っている。 ○よくみがいたので、くつがぴかぴかに光っている。 ○話しているうちに、あの人の目にきらりとなみだが光った。 <857> 〔ひき一ひきう] 2 才能(さいのう)・人格(じんかく)・すがたなどが特別にすぐれている。 ○彼はこのグループの中でも光った存在(そんざい)だ。 ○あの子はきょうだいの中で、だんぜん光っている。 **ひき**〔匹] (接尾語) 1 /数の下につけて、けもの・うお・むしなどを数えることば。/ ○くすりをまいたから、むしはもう1匹(いっぴき)もいない。 ○うちでは犬を2匹(にひき)とねこを3匹(さんびき)飼(か)っている。 2 / 布地 (ぬのじ) 2反(たん)を単位として数えることば。/ ○反物(たんもの)1匹。 **ひきあげ**→ひきあげる(857ページ) **ひきあ・げる** 〔引き上げる・引き揚げる](動詞)【①げーない ②げーます ③④げる(一とき) ⑤げれ)げげろげよ) げーよう ③③げーて(た)} 1 引っぱって高い所へあげる。引っぱって上の地位につける。しずんだ船などを地上にあげる。 ○クレーンで重い機械(きかい)を屋上に引き上げた。 ○あの人は引き上げられて部長になった。 ○沈んだ船を引き揚げてくず鉄(てつ)にする。 Cあみを引き揚げるとさかながいっぱいかかっていた。 2 もとの場所へ帰って来る。外国から自分の国へ帰って来る。 ○あの人はハワイから10年ぶりに日本へ引き揚げて来ました。 ○学生たちが運動場から引き揚げて行った。 3 ねだんを高くする。 バスの料金がまた引き上げられた。 ○米価(ぺいか=米のねだん。)も引き上げられたのだから月給 (げっきゅう)も引き上げてもらいたい。 **ひきあげ**〔引き上げ・引き揚げ」(名詞) 引き上(揚)げること。 ○海中にしずんだ遺体(いたい=死んだ人のからだ。死体。)の引き揚げは風雨のためなかなか進まなかった。 ○物価(ぶっか=物のねだん。)の引き上げに反対してデモが行なわれた。 ○戦争のためその国にいた日本人の引き揚げが決定された。 ○引き揚げ者(しゃ)。(=戦争などのため外地に住むことができなくなって内地、自分の本土へ帰ってきた人。) ○引き揚げ船。 **ひきう・ける** 〔引き受ける〕 (動詞)①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ③けれ)一ば けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た)⑩けろ一だろう 責任(せきにん)をもって受け持つ。人からたのまれたことについてだいじょうぶだと責任をもって言う。 ○そんな重要な問題は私ひとりでは引き受けられません。 ○その事件(じけん)を引き受けたのはあの人です。 ○身もとを引き受ける。(=人の性質や能力や信用などについて責任をもつ。) ○あなたのたのみならどんなことでも引き受けよう。 ○るすは引き受けたから、心配しないで 行っていらっしゃい。 ○そうじは引き受けるから料理をたのみます。 ○身もと引受人。 <858> [ひきか一ひきつ〕 **ひきかえ・す**〔引き返す〕 (動詞)①さーない ② しーます ③①す(一とき) ⑤せーば)①そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能)ひきかえせる とちゅうまで来てまたもとへもどる。 ○台風(たいふう)のため船は横浜(よこはま)へ引き返した。 ○今来たみちをすぐ引き返したが、まにあわなかった。 ○進むことも引き返すこともできない。 ○天気が悪いから引き返そう。 **ひきずる**→ひく (860ページ) **ひきだし**〔引(き)出し〕(名詞) 1 出し入れができるようにつくえやたんすに取り付けたはこ。 ○つくえの引き出しにたいせつなものをしまっておく。 ○引き出しをあけてみたら、中はからだった。 ○たんすの引き出しから着物を出す。 ○引き出しをしめてかぎをかけてください。 2 引き出すこと。貯金(ちょきん)を引き出すこと。→ひきだす〔引き出す〕。 ○きのう銀行へ預金(よきん)の引き出しに行った。 **ひきだ・す**〔引き出す〕 (動詞)(①さーない しーます ①①す(一とき) ⑤せーば)⑥せ①そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう((可能)ひきだせる →ひきだし〔引き出し〕。 1 中にあるものを外へ引っぱって出す。 ○おしいれからふとんを引き出してしく。 ○あの先生は学生の才能(さいのう)を引き出すのがうまい。 ○話を引き出す。 2 銀行などから預金(よきん=お金をあずけること。)を取り出す。預金・貯金(ちょきん)をおろす。 →あずける〔預ける]。 ○銀行から毎月5,000円ずつ引き出して使う。 ○いつのまにかむすこに貯金を全部引き出されてしまった。 **ひきつ・ける** 〔引き付ける〕 (動詞)①けーない ②けーます ③⑥ける(一とき) ③けれ)ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た)}⑩ける一だろう 1 近くへよせる。近くへ引っぱる。 ○じしゃくはくぎを引き付ける。 ○敵(てき)をもっと引き付けてから攻撃(こうげき)しよう。 ○うでをからだに引き付けなさい。 2 人の心をさそいよせる。 ○あの人はなにか人を引き付けるものをもっている。 ○人を引き付ける力のある絵だ。 ○美しさに引き付けられる。 3 子どもが急に全身にけいれん(=筋肉(きんにく)がひとりでにちちまる病的な状態。)をおこす。 ○ゆうべ子どもが急に引き付けた。 **ひきつづ・く** [引き続く〕 (動詞)「①かーない ②きます ③①く(一とき) ⑤けーば⑥けて一う→つづく[続く〕。くーだろ一はいて(た) 1 物事の状態などがきれないでそのままつづいていく。 ○引き続く雨で池(いけ)の水があふれそうだ。 ○あの人は3日間も引き続いて休んでいる。 ○株(かぶ)のねだんはこのところ引き続き上がっている。 2 ある物事の次にすぐまた次の物事がつづく。 ○A先生の話に引き続いて、B先生の話があります。 ○次から次へと引き続きいろいろな劇 <859> (げき)が上演(じょうえん)された。 **ひきと・める** 〔引き留める・引き止める](動詞)①めーない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれ)一ば ⑥めろ(めよ) ⑦めーよう ⑩⑩めーて(た)【⑧める一だろう} ある動作をさせないようにする。 ○弟をなぐろうとしたら父に引き止められた。 ○わたしが引き止めたのに山田さんはそれをふりきって学校をやめた。 ○すぐに帰ろうと思って行ったのに引き留められて長居(ながい=よその家をほうもんして、長い時間そこにいること。)をしてしまった。 **ひきと・る**〔引き取る〕 (動詞)わーいります③④る(一とき)、⑥れーばし⑦ろーう⑧⑨って(た) ⑩ろーだろう⑥れ(可能)ひきとれる 1 受け取る。引き受ける。よそにあるものを自分の所へ持ってくる。 ○早くこのにもつを引き取ってください。 ○もしこれが悪くなったら、いつでも引き取ってあげます。 ○その本はわたしが千円で引き取りま一す。 2 引き受けて世話をする。 ○親のない子を引き取った。 ○あの人はわたしが引き取るから安心しなさい。 ○あの子は両親をなくしたので、おじに引き取られた。 3 ひきあげる。ほかのところへ行く。帰る。 ○どうぞ引き取ってください。(=どうぞ帰ってください。)/「お引き取りください」の形で使われることが多い。/ 4 息(いき)がたえる。死ぬ。 [ひきと一ひきの] ○その人は子どもたちに見まもられてしずかに息を引き取った。 ○父はとうとう息を引き取った。/「息を引き取る。」の形で使う。 5○引き取り。引(き)取り人。引(き)取り手。 **ひきぬ・く**〔引き抜く〕 (動詞)「①かーない ・②きます ③④く(一とき) ⑤けーば⑥け⑦とーう ⑧⑨いて(た) ⑩く一だろう((可能) ひきぬける 1 引っぱってぬく。→ぬく〔抜く]。 ○はたけのだいこんを引き抜く。 ○引き抜いたくさを集める。 ○この中からあなたのすきなカードを1枚引き抜いてください。 2 多くの中からいいもの、いい人をえらび出す。よその会社などからえらんだ人を自分の会社へ入れる。} ○すぐれた技師(ぎし)を引き抜いて海外へ留学(りゅうがく)させる。 ○いい社員はすぐによその会社に引き抜かれてしまう。 ○あの人を引き抜きたいが、なかなかむずかしい。 (関連語)引き抜き。 **ひきのば・す**〔引き伸ばす・引き延ばす](動詞)(①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう((可能)ひきのばせる 1 引っぱって長くのばす。引っぱって大きくする。 ○あつい鉄(てつ)をたたいて引き伸ばす。 ○このゴムひもをできるだけ引き伸ばしなさい。 2 写真(しゃんん)を拡大(かくだい=大きくひろげること。)する。 ○この写真を手ふだ (=16cm×8cmの大きさ。)に引き伸ばしてください。 <860> [ひきょーひく] ○これはネガが悪いから引き伸ばすことはできません。 3 時間を長く延ばす。期日(きじつ=前から決められている日。)をおくらせる。 ○いろいろなやり方で会議を引き延ばそうとした。 ○やくそくの期日(きじつ)を引き延ばすことはできない。 ○話をゆっくり長い間して時間を引き延ばした。 ○返答を引き延ばした。 (関連語)引き延ばし。 **ひきょう**(形容動詞){一しーばで⑨だっーた ⑩だろうだっただろなーひとなら} 1 勇気(ゆうき)がなくて男らしくないこと。気がよわく、びくびくしていること。 ○敵(てき)にうしろをみせるのはひきょうだ。 ○男のくせになんとひきょうなやつだろう。 ○彼はひきょう者といわれたくないのでこわさをこらえてそれをやった。 2 正しくないやり方でやること。 ○ひきょうな手段 (しゅだん)でかつ。 ○ひきょうなまねはしないほうがいい。 ○ひきょうなふるまいが多い男だ。 ○今になってやくそくをやぶるとはひきょうだ。 (関連語)卑劣(ひれつ)。卑(いや)しい。おくびょう。 **ひきわけ**〔引き分け〕 (名詞) 勝負(しょうぶ)がつかない(=どちらがかったともいえないようす。)まま、時間などのためにやめること。→かつ〔勝つ〕。まける〔負ける〕。 ○0対0で勝負がつかず延長戦(えんちょうせん)となったが、とうとう時間切れのため引き分けになった。 ○最初はだれもがAチームがかつと思っていたが、引き分けに持ちこんだ。 ○どちらが強いともいえない。引き分けだ。 (関連語)① 引き分ける。 **ひきわた・す**〔引き渡す〕 (動詞)①さーない ② しーます ③①す(一とき) ③せーば)⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) すーだろう(可能) ひきわたせる} 1 人や物を他人にわたす。自分のところにあったものを、相手の物としてそちらへやる。→わたす[渡す]。 ○お客ににもつを引き渡した。 ○どろぼうを警官 (けいかん)に引き渡す。 ○財産(ざいさん)を全部あの人に引き渡さなければならない。 2 つなや、いとを張(は)り渡す。 ○柱(はしら)と柱の間につなを引き渡してある。 (関連語)① 引き渡し。 **ひ・く**〔引く](動詞)①か一ない ②きます ③④く(一とき) ⑤けーば⑥け⑦こう ⑧⑧いて(た) ⑩く一だろう(可能)ひける 1 手などで物などを自分のほうへ近よせる。引っぱる。→おす〔押す〕。 ○このひもを引くと電燈(でんとう)がつくしかけになっている。 ドアはおしても引いてもあかなかった。 ○少女たちはそでを引きあって(=それとなく注意させる動作をたがいにし て)わらっている。 2 人の気持ちや注意を引きつける。さそいよせる。 ○あの人はいつも人目を引くふくそうをしている。 ○旅館(りょかん)の客引きはうまいこ <861> [ひく] とを言って客を引いている。 ○美しいものにはだれしも心が引かれるものです。 ○とおくからでも注意を引くように黄(き)色のはたをもってみちを横断(おうだん)するのです。 ○あの人は才能 (さいのう)があるので引く手あまただ。(=来てくださいとさそう人がおおぜいいる。) 3 からだの中に入れるようす。 ○さむいからかぜを引かないように注意しましょう。 ○かぜを引いたら、すぐくすりをのんでねるのがいちばんだ。 4 少なくする。取ってへらす。 ○7から4を引くと3になる。 ○ねだんをもう少し引けば買ってもいい。 ○毎月月給(げっきゅう)から5,000円引かれている。 ○こんなやさしい足し算(たしざん)・引き算は暗算(あんざん=頭の中だけでやる計算(けいさん)。)でできる。 5 多くの中からえらび出す。さがして取り出す。 ○わからないことばを辞書(じしょ)で引く。 ○できるだけ字引きを引く習慣(しゅうかん)をつけることがたいせつだ。 ○どちらかにするかくじを引いて決めよう。 6 実例としてあげる。他人のことばや文を自分の話や文の中に入れて使う。 ○あの人はいつもたとえやことわざを引いて説明するので、わかりやすい。 ○これは聖書(せいしょ)から引いたことばにちがいない。 ○実例を引けばすぐにわかります。 7 うしろにあるものを前のほうへつかんで進ませる。引いてつれて行く。 ○父が車を引き、わたしがあとおしをした。 ○ゆきの上を馬がそりを引いて行く。 ○機関車(きかんしゃ)は長い客車の列(れつ)を引いて通り過ぎて行った。 ○うしが重そうに車を引いている。 ○老人(ろうじん)がこどもに手を引かれて歩いている。 ○どろぼうが警官 (けいかん)に引かれて行った。 8 長くのばしたり、ひろげたりする。 ○はしらからはしらヘロープが引いてある。 ○ゆか一面にあぶらを引いてそうじをす ○フライパンにあぶらを引いてたまごをやく。 9 線や図 (ず)を書く。えがく。 ○図面を引いてください。 ○運動会があるので、先生は学生たちに校庭(こうてい) に白線を引かせている。 ○あの女の人はまゆをきれいに引いている。 10 長くつづくようす。長くつづいたものを受けているようす。 ○あの人の酒 (さけ)はあとを引く。(=いつまでもやめないでつづける。) ○その事件(じけん)はのちのちまでも尾(お)を引いた。(=いつまでもえいきょうがのこっていた。) ○あの子は父親の血を引いて音楽の才能(さいのう)がある。 ○母方(ははかた)のすじを引いているのか子どもがみな美人だ。 11 線や管(かん) などのようなものを引き入れる。とりつける。 ○電気とガスを引きたいが、いくらぐらいお金がかかるだろうか。 ○来年になったら電話を引くつもりだ。 <862> [ひくい―ひこう〕 ○わが田に水を引く。(=自分の利益(りえき)になるように言ったり、したりすること。) 12 うしろへさがる。仕事をやめる。 ○あの人はことしかぎりで政界から身を引くそうだ。 ○この件(けん) に関してはあなたは手を引いてもらいたい。 ○あの名優(めいゆう)もいよいよ舞台(ぶたい)から引くとはさびしいことだ。 **ひきず・る**〔引きずる〕 (動詞)「①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーばれ} 1 重いものや長いものなどを地面などにふれさせて引いて行く。 ○つかれて足を引きずって歩く。 ○着物のすそ(=いちばん下の、足のあたる部分。)を引きずる。 2 むりに引っぱっていく。 ○どろぼうを交番 (こうばん) へ引きずって行った。 ○引きずり出す。引きずり込む。引きずり回す。 **ひく・い**[低い〕 (形容詞)①く一ない( ・②く一なろ(する) ③①い(一とき)けれーば ⑧く一て ⑨かった ① いーだろう(かろ一う)、(名詞)〜さ →たかい [高い〕。 1 高くない。下のほうであるようす。 ○このへんの山はみな低い。 ○ここは低い土地なので、ひどい雨がふると水が出てこまる。 ○わたしはせいが低い。 2 程度・地位などが高くない、下である。おとっているようす。 ○冬は空気がかわいていて湿度(しつど= しっけの程度。)が低い。 ○生活程度が低い。 ○あの人は能力はあるのだが、地位はまだ低い。 ○語学力が低い。 3 声や音の高くないようす。 ○女の人は高い声は出るが、低い声は出ない。 ○低い声で歌っている男の人はだれですか。 ○もっと声を低くしてください。 ○これは低い音しかでない。 **ぴくぴく**(副詞,~する) /からだの部分などがこまかくふるえるようす。/ ○顔がびくびくけいれんしている。 ○さかながまないたの上でときどきびくぴく動いている。 ○鼻(はな)をぴくぴくさせてにおいをかいでいる。 ○あの人の耳(みみ) はぴくぴく動く。 **ひぐれ**→ひ (853ページ) **ひげ**(名詞) 1 人の口のまわりや、ほおのあたりにはえる毛(け)。 ○病気で二、三日ねていたら、すっかりひげがのびた。 ○うちのおじいさんは長いひげをはやしています。 ○毎朝ひげをそるのはめんどうですね。 ○ひげもじゃの顔。 ○こいひげ。うすいひげ。 ○ちょびひげ。 ○あごひげ。 2 動物の口のまわりにはえている長い毛。 ○ねこのひげを切る。 ○やぎのひげは白い。 ○なまず (= さかなの名。)のひげ。 **ひこう** [飛行] (名詞、〜する) 空中を飛(と)ぶこと。 <863> 〔ひこう―びじゅ] ○飛行機(ひこうき)が大空を飛行している。 ○飛行中少しゆれますから注意してください。 ○飛行場。飛行船。飛行士。飛行家。 ○計器(けいき)飛行。夜間飛行。 ○飛行時間。 **ひこうき**〔飛行機〕(名詞) 空を飛(と)ぶ乗(の)り物。/1機(いっき)、2機(にき)と数える。/ ○空を飛行機が3機飛んで行く。 ○2年前わたしは飛行機でアメリカへ行きました。 ○飛行機にのって旅行をします。 ○飛行機を降(お) りると、そこに友人がいた。 (関連語)① 飛行機雲。 **ひざ**(名詞) あしのももとすねの間の関節(かんせつ)の前面。ひざこぞう。ひざがしら。もも。 ○ひざをついてあやまった。 ○このごろのスカートはひざ上10センチだそうだ。 ○ころんでひざをすりむいた。 ○子どもをひざの上にのせる。 ○どうぞ、ひざをくずしてください。(=らくにしてください。) ○子どもは母親のひざをまくらにねている。 ○わたしが話し出したとたん山中さんはひざを打った。(=そうだ、よくわかった。感心したときなどの動作。) ○先生の話のときはひざを正して聞く。 ○わたしは山口さんとひざをまじえて話した。(=よく話し合うこと。) ○ひざづめ談判 (だんぱん)をする。(=相手と直接交渉(こうしょう)し、要求(ようきゅう)する。) ○親のひざ元(=親のそば)をはなれて大阪(おおさか)へ行った。 (関連語) ひざもと。 **ひさし・い**〔久しい〕 (形容詞)①くーない ②く一なる(する) ③④い(一ひと) ③けれーば⑧く一て ⑨かった いーだろう(か(ろう) 時間が長くかかるようす。長い時間がたつようす。→ひさしぶり 〔久しぶり]。 ○あの人の顔を久しく見ないが元気だろうか。 ○あの人に別れてからずいぶん久しくなるが、どうしているだろう。 ○久しくごぶさた(=長い間手紙を出さないこと。また、会わないこと。)いたしまして申しわけございません。 **ひさしぶり**〔久しぶり〕 (名詞) 長い間会わなかったあとで会うこと。長い間ある状態にならなかったこと。→ひさしい〔久しい]。 ○きのう久しぶりに映画を見に行った。 ○夏休みがおわって、みんな久しぶりで学校へ出て来た。 ○「やぁ、久しぶりですね。」/長い間会わなかったときのあいさつ。/ ○きょうは久しぶりのよいお天気にめぐまれて、楽しい旅行でした。 ○父から久しぶりに手紙がきた。 ○こんなに楽しかったのは久しぶりだ。 **びじゅつ**〔美術〕(名詞) 目で見る美しさを表わすための芸術(げいじゅつ)。絵(え)。彫刻(ちょうこく)など。→げいじゅつ 〔芸術]。 ○日本の美術をけんきゅうする。 ○東洋の美術を紹介(しょうかい)した本。 ○美術的なとけい。 ○美術家(か)。美術館(かん)。美術史 <864> [ひじょーひだり] (し)。美術品。古(こ)美術。 **ひじょう**〔非常〕 〔名詞、〜な) ふつうでない、あたりまえでないこと。→ひじょうに〔非常に〕。たいへん[大変〕。 ○ここは非常の場合ににげる出口で、非常口(ぐち)と言います。 ○こうなったら非常手段 (しゅだん)をとらざるをえない。 ○非常事態(じたい)にそなえて非常食糧(しょくりょう)を買っておく。 ○強盗(ごうとう)がはいったという知らせで、けいさつでは非常線をはった。 ○国家の非常時。 ○この夏の非常なあつさにはまいった。 **ひじょうに**〔非常に〕(副詞) ふつうでなく。たいへんに。 ○さくらの花は非常に美しい。 ○あの山は非常に高く、けわしいので、のぼるのがむずかしい。 ○ことしの冬は非常にさむかった。 ○南国では太陽(たいよう)の光線が非常に強い。 **ひずみ**[歪み〕(名詞) 形がゆがんでいること。 ○鉄板(てっぱん)にひずみができる。 ○このひずみはなおせない。 **ひず・む**〔歪む〕 (動詞)[①まーない みーます ③④む(一とき) ⑤めーばめもーう ⑧⑨ん一で(だ) ⑩もーだろう /「ひずみ」の動詞の形。/ **ひたい** 〔額] (名詞) 頭の髪(かみ)のはえぎわからまゆまでの顔の一部。 ○あの人はひたいがひろい。 ○ひたいのあせをぬぐう。(=ふく。) ○つくえにうでをつき、ひたいに手をあてて何か考えている。 ○ひたいに青すじを立てて(=たいへんおこっているようす。)おこっている。 ○うちの庭はねこのひたい(=せまいようす。)だ。 ○ひたいを集めて(=おおぜいの人が集まってそうだんするようす。)話し合っている。 **ひた・す**[浸す〕 (動詞)【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ③せーば⑥せ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう(可能) ひたせる →ひたる〔浸る』。一つかる。ぬれる。 水などのような液体(えきたい)の中へ物をじゅうぶん入れる。木などでぬらす。 ○ほてった(=手や足があつくなったようす。)手足をつめたい水にひたすと、気持ちがいい。 ○手ぬぐいを水にひたす。 ○脱脂綿(だっしめん) をアルコールにひたして皮膚(ひふ)を消毒(しょうどく)する。 ○ベンジンをひたしたきれで服(ふく)のよごれをとる。 ○大雨のため川があふれ、あたり一面水びたしになる。 **ひだり**〔左〕 〔名詞) →みぎ[右]。 1 /人が南を向いたとき、東になるほうをひだりと言う。/ ○顔には、はなの右と左に目がある。 ○あのゆうびん局の左が銀行です。 ○車は左を、人は右を通ってください。 ○左の手。左手。 2 左の手。 ○左でボールをなげる。 ○左がきくのでべんりなことがある。 <865> [ひたる―ひっか] ○左きき。左ぎっちょ。 3 共産主義(しゅぎ)や、それに近い社会主義の考え方。 ○学生のときには左にかたむいていた。 ○左にはしり、地下にもぐる。 4 酒(さけ)をたくさんのむ人。 ○私は左のほうで、あまいものはだめです。 **ひた・る**〔浸る〕 (動詞)[①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう」 →ひたす[浸す]。ふける〔更ける]。 1 水などにつかる。水などをじゅうぶんにあびる。 ○大水(おおみず)のため家がゆかまで浸ってしまった。 ○あの人は毎日酒(さけ)に浸っている。 ○あの人はAさんの家に入り浸っている。 2 ある感じや、ある気持ちの中に自分がはいってしまうようす。 ○あの人は思い出に浸っているようだ。 ○学生たちは勝利(しょうり)のよろこびに浸りきっている。 ○むかしを思ってひとり物思いに浸る。 **ぴちぴち**(副詞、~する) 1 さかななどが元気にはね回るようす。 ○魚(うお)がまないた(=やさいや魚などを切るときに使う木のいた。)の上でぴちぴちとはねている。 ○だんだんと引き上げられていくあみの中では、さかながぴちぴちといきおいよくはねあがり、とびあがりしている。 2 わかい人などのいきいきした元気のよいようす。 ○ぴちぴちと今にもはちきれそうなわかさにあふれた青年たち。 ○あの先生はいつもぴちぴちしたわかいむすめたちに取りかこまれているので、万年青年(=いつまでも青年のような人。)のようだ。 ○ぴちぴちしたからだ。 ○ぴちぴちしたはだ。 **ひっかかる** 〔引っ掛かる](動詞)①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう(可能) ひっかかれる 1 物にかかってそこにとまる。 ○たこが木のえだに引っ掛かる。 ○さかなのとげがのどに引っ掛かったらしい。 ○あみにへんなさかなが引っ掛かった。 2 だまされる。 ○わるい女に引っ掛かる。 ○すっかり彼の計略(けいりゃく)に引っ掛かってしまった。 3 あることに関係して、とめられる。 ○こんなことでは、検査(けんさ)に引っ掛かるかもしれない。 **ひっか・ける** 〔引っ掛ける〕 (動詞)①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤けれ)一ば⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨け一て(た)⑩けるーだろう →ひっかかる。 1 くぎなどに物をかける。上着(うわぎ)などをかたに掛ける。→かける[掛ける〕。 ○オーバーをそこへ引っ掛けてください。 ○上着を引っ掛けて外へ出る。 ○かごがくぎに引っ掛けてある。 2 うまいことを言って人をだます。うまいことを言って物を取り、金をはらわない。 ○あの人は女を引っ掛けるのがうまい。 ○あいつに引っ掛けられて1万円とられた。 <866> 「ぴっくーぴって〕 ○あの人はうまいことを言ってずいぶん商人(しょうにん)を引っ掛けただ。 3 酒(さけ)などをいきおいよくのむ。 ○さむいから一杯 (いっぱい) 帰りにひっかけよう。 ○のどがかわいたからビールでも一杯ひっかけましょう。 4 水などをかける。あびせる。 ○悪口を言われ、その上つばまで引っ掛けられた。 ○通行人に水を引っ掛けないように、注意しながら水をまいてください。 ○はなもひっかけない。(=全然相手にしないことを言う。) **びっくり**(副詞,〜する) おどろくようす。/ほとんど、「~する」と動詞の形で使われる。/→おどろく[驚く]。 ○自動車があまりたくさんはしっているので、ぴっくりしました。 ○びっくりするような高いねだんなので買うのをやめました。 ○急に国へ帰って、家族(かぞく)をびっくりさせた。 ○びっくりぎょうてんする。(=ひじょうにおどろく。) ○びっくりぱこ。(=はこのふたをあけると、急に中から何かがとび出して人をおどろかすおもちゃ。) **ひっくりかえ・す**〔ひっくり返す〕(動詞)18一にします(たすば)⑥せ⑦そーう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう【(可能)ひっくりかえせる →ひっくりかえる 〔ひっくり返る〕。 1 たおす。 ○ねこに花びんをひっくり返された。 ○子どもはよくちゃわんをひっくり返します。 ○おもちゃばこをひっくり返したようなさわぎだ。(=大さわぎをしているようす。) 2 上下を反対にする。うらがえす。今までと反対の関係にする。 ○うらに名まえが書いてあるから、ひっくり返してたしかめてください。 ○きのう決めたことがまたひっくり返され、反対になってしまった。 ○山田先生の説は今までの定説をかんぜんにひっくり返してしまった。 ○まけていた試合を最後にひっくり返してかった。 **ひっくりかえ・る**〔ひっくり返る〕 (動詞)♪①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れーば1⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑪る一だろう →ひっくりかえす [ひっくり返す〕。 1 よこや後ろにたおれる。 ○バナナのかわをふんでひっくり返り、頭を強く打った。 ○のっていた人たちが片(かた)がわへ寄(よ)ったため、小舟(こぶね)はひっくり返った。 ○ひっくり返るほどびっくりしていた。 ○どうしたことか急に花びんがひっくり返ってこわれた。 2 今までの状態と反対になるようす。 ○天地がひっくり返るようなさわぎになった。 ○このままでは形勢(けいせい)はひっくり返りそうだ。 **ひづけ**→ひ (853ページ) **びっこ** 〔跛] (名詞) 1 かたほうの足がみじかいこと。またその人。ちんば。 ○あの子どもは、かわいそうにびっこだ。 ○あの人は右足がびっこだ。 <867> [ひっこーひつよ] ○びっこを引く。(=足の長さがちがって正しく歩けない。) 2 ひと組みになるもので、その中のどれかがなかったり、形や大きさがそろわなかったりすること。 ○この人はびっこだ。 **ひっこし**→ひっこす (867ページ) **ひっこ・す**〔引っ越す〕 (動詞)【①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば)⑥せ ⑦そう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう((可能)ひっこせる} 家(いえ)の場所を変える。家をうつる。 ○家がせまいから、ひろい家へ引っ越しました。 ○今度南向きのへやに引っ越そうと思っています。 ○引っ越したいが、引っ越す家がみつからない。 **ひっこし**〔引っ越し〕 (名詞) ひっこすこと。 ○引っ越しをすると金がかかる。 ○引っ越しのおいわいをする。 ○近所にそばをくばって、引っ越しのあいさつをする。 ○引っ越し先。引っ越しそば。 ○引っ越し荷物(にもつ)。 **ひっそり**(副詞,~する) /「ひっそりと」とも言う。/ しずかで、もの音一つしないようす。 ○ひっそりとした町。 ○だれもいないとみえて、家のなかはひっそりしていた。 ○ひるまはにぎやかだが、夜になるとひっそりしてしまう。 ○あたりはひっそりとしずまりかえっている。 **ぴったり**(副詞,~する) /「ぴったりと」とも言う。/ 1 すきまなく、くっつくさま。 ○戸(と)をぴったりしめる。 ○紙をかべにぴったりとはりつける。 ○ふたりはぴったりよりそって(=すぐそばによって)いた。 ○彼の言ったことがぴったりあたった。 2 よくあうようす。 ○そのようふくは君にぴったりあう。 ○勘定(かんじょう)はぴったりだ。 ○ぴったりした上着(うわぎ)を着ている。 ○日本語の「どうも」ということばにぴったりしたことばは英語にはない。 **ひっぱ・る**〔引っ張る〕 (動詞)①ら一ない ⑧りーます ③④る(一とき) ⑤れーば)⑥れ ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう{((可能)ひっぱれる} 1 手やことば・気持ちなどで強く自分のほうへ引きよせる。 ○あの学生を運動部へ引っ張ろう。 ○仲間に引っ張る。 ○山田さんを私の会社に引っ張りたい。 2 ゴム・ひも・テープなどで強く引く。 ○境(さかい)のつなを引っ張る。 ○車をロープで引っ張る。 ○ゴールのテープはできるだけ強く引っ張ってください。 3 長くのぼす。→ひきのばす。 ○あの人は語尾を引っ張るくせがある。 4 強く引いて、または無理に、連れて行く。 ○ものも言わずに引っ張る。 ○けいさつに引っ張られる。 **ひつよう**〔必要〕(名詞、〜な・に) なくてはならないこと。しなければならないこと。 ○いま金の必要はないが、必要になったら貸(か)してくれ。 ○入学申し込みには保証人(ほしょうに <868> [ひと一ひどい] ん)を必要とする。 ○親に知らせる必要がある。 ○必要がないかぎり手紙を書かない主義です。 ○必要にせまられて英語を勉強する。 ○必要以上に心配しなくともよい。 ○あなたは必要なことだけ話せばよい。 ○勉強に必要な文具を買う。 ○ひとり者だから大きい家は必要ではない。 ○あなたは必要なことだけ話せばいい。 **ひと**〔人〕 〔名詞) →人間(にんげん)。 1 いちばん高等な、能力のある動物。人間。人類。 ○人はことばを話し、文字を使う。 ○わたしは人より自然のほうがすきだ。 ○人を数えるときはひとり、ふたり、さんにん、よにん、ごにん、ろくにん、しちにん、はちにん、くにん、じゅうにん、じゅういちにん・・・・・・・というように数えます。 ○女の人はふたり、男の人は四人います。 ○田中という人が来た。 ○人っ子ひとりいないさびしい山の中。 2 世間(せけん) 一般(いっぱん)の人。他人。 ○自分のことばかり考えて人のことを少しも考えない。/→ひとごと。/ ○人の言うことをよく聞く。 ○人のことを気にしないほうがいい。 ○人の気も知らないであんなことばかりする。 ○そんなことは人の世の常(つね)だ。 ○人の上に立つようになりなさい。 ○人をばかにする。 ○人の口に戸(と)は立てられない。 ○人のふんどしですもうを取る。(=他のものの利用して自分のことをする。) 3 人の性質(せいしつ)。人がら。 ○山口さんはどんな人ですか。 ○あの人は酒(さけ)をのむと人が変わる。 ○あの人は実に人がいい。 ○あなたは人が悪いよ。 4 役に立つ人。適当(てきとう)な人。人材(じんざい)。 ○政界に人がいない。 ○人を得(え)るということはむずかしいことだ。 ○ひとぎき。ひとけ。ひとさま。ひとずき。ひとずれ。ひとづかい。ひとづて。人手(ひとで)。人出(ひとで)。人並(ひとな)み。ひとみしり。 **ひとびと**〔人々〕 (名詞) 多くの人。一般(いっぱん)の人。人たち。 ○人々は心配して広場(ひろば)へ集まって来た。 ○まずしい人々を助けよう。 ○人々はこのようすを見て気ちがいと言ったが、その人は少しも気にしなかった。 ○人々はくちぐちに「独立(どくりつ)」をさけんだ。 **ひどい**(形容詞)「①くーない ②くーなる ③④い(一ひと) ⑤けれーしば⑧くして⑨かった ⑩いーだろう。(名詞)~さ∫ 1 人のなさけがなく、ざんこくなようす。 ○おおぜいの前ではじをかかせるなんて、ひどい人だ。 ○急ぎの用事だったのでタクシーにのったのに、車がこんで一時間もかかり、ひどい目に合った。(=ひどいけいけんをした。) 2 はげしい。はなはだしい。( <869> 〔ひとこ―ひとち] ○雨がふって来たが、風がひどくて、かさがさせない。 ○ひどいかぜにかかり十日もねてしまった。 ○この夏はひどいあつさがつづくそうだ。 ○このあたりは夏になると、かがひどくてたいへんだ。 **ひとこと**〔一言〕(名詞)/副詞的に用いられる場合が多い。/ 1 一つのことば。 ○彼は初めからおわりまでひとこともしょう。 ○「さようなら。」とひとこと言っただけで、出て行った。 ○ひとことも聞きもらさないように注意して聞いた。 ○ひとことひとことが身にしみた。(=心に強く感じた。) 2 わずかなことば。かんたんなことば。 ○ひとことだけ言わせてもらいたい。 ○ひとことであいさつを申しあげます。 ○何かひとことおっしゃってください。 **ひとごと**〔人ごと] (名詞) 自分に関係のないこと。他人のこと。 ○かわいそうで、人ごととは思えない。 ○君はわらっているが、人ごとではないぞ。 ○人ごとだと思って、無責任(むせきにん)なことは言わないでほしい。 **ひとさしゆび**〔人さし指〕 (名詞) 人や物をさすときに使うゆび。親指(おやゆび)と中指(なかゆび)の間にあるゆび。食指(しょくし)。→ゆび〔指〕。 ○父は人さし指を立てて「酒(さけ)をもう1本。」と言った。 ○子どもは人さし指ですなの上に自分の名まえを書いた。 ○人さし指を何度もまげて、こっちへ来いというあいずをした。 ○「ぼくのことか。」とでも言うように、人さし指で鼻(はな)の頭のあたりをさしてみせた。 **ひとし・い**〔等しい〕 (形容詞)①くーない ②くーなる(する) ③④い(一とき) ③)けれーば⑧く一て ⑨かった⑩ いーだろう(かしろう) 1 二つ以上の物の間に性質・数量(すうりょう)・程度などが同じである状態。→おなじ〔同じ〕。 ○線分ABとCDは等しくない。 ○=は等しいと言う記号です。 ○父はわたしたち子どもに財産(ざいさん)を等しく分けてくれた。 2似(に)ているようす。同じような状態。 ○そんなことをするのはどろぼうに等しい。 ○神は等しく人を愛(あい)してくださる。 ○あの人はこじきに等しい身なりをしている。 ○全員等しく反対した。 ○事故(じこ)は皆無(かいむ=全然ないこと。)に等しかった。 **ひとちがい**〔人違い〕 〔名詞、~する) 別の人をその人だと、思いちがいをすること。ほかの人とまちがうこと。 ○「中山さんですか。」「いいえ。人違いでしょう。」 ○さっき人違いして恥(はじ)をかきました。 ○「あなたは山口さんではありませんか。もし人違いだったらごめんなさい。」 ○声をかけたのに返事をしないから、人 <870> [ひとつ] 違いだろうと思います。 **ひとつ**〔一つ] I (名詞) 1 数の最初。一。 ○「ひとつ、ふたつ、・・・・・・」と数えてごらんなさい。 ○まちがいは一つもなかった。 ○あの人の言うことは一つもわからない。 2一個。/特にりんご・たまごなどのようにまるいものを数えるときに多く使われる。/ ○このりんごは一ついくらですか。 ○子どもたちはみかんを一つのこらず食べてしまった。 ○一つのすいかを5人で食べた。 3 年齢(ねんれい)、年の数え方の最初。一歳(いっさい)。 ○うちの子どもはやっと一つになった。 ○おたくのおこさんは一つ半でしたね。 ○あの人の子どもははたちをかしらに一つまで10人いる。 4 同じこと。 ○話していることばはちがっても内容は一つことだ。 ○みんなの考えを一つにまとめるのはむずかしい。 ◎全員一つになって努力(どりょく)しよう。 ○ばかの一つおぼえ。(=ばかは一つのこと、同じことしかおぼえていない。同じやり方しか知らない。) ○老人(ろうじん)は一つことをくり返して話すくせがある。 5 いっぱう。半面。ある面。一面。 ○一つには会社のため、一つには自分のためでもある。 ○それは一つにはこういう理由があるのだ。 6 / 「ひとつ」の形で「さえも」 「だけで」のように前の部分の名詞を強めるはたらきをする。/ ○あの人は手紙一つ満足に書けない。 ○男ははたらき一つで出世(しゅっせ)できる。 ○あの女の人はあいさつ一つしない。 ○ことしの冬はかぜ一つひかない。 ○わたしの考え一つでは決められません。 ○すべてはあなたの決心一つだ。 7 /箇条書き(かじょうがき=いくつかに分けて書く書き方。)にするときに最初に使う。/ ○一つ、われわれは学生の本分をまもる。 一つ、われわれはつねに前進する。 一つ、われわれは健康(けんこう)に注意する。 ○一つ、さけをのまないこと。 二つ、かけごとをしないこと。 三つ、からだに気をつけること。 Ⅱ (副詞) ちょっと。さあ。ためしに。どうか。 ○ひとつおねがいします。 ○これはおいしそうだ、ひとつ食べてみようか。 ○ひとつこんばんは大いにのもう。 ○できるかどうかわからないが、ひとつ話してみよう。 **ひとつひとつ**〔一つ一つ〕(副詞) いちいち、ひとつがおわると次にと言うようにくわしく、ていねいにやるようす。/ 「ひとつびとつ」とも言う。/ ○警官(けいかん)は落ちていた物を一つ一つていねいに調べていった。 ○一つ一つについてくわしく説明してくれた。 ○最後の校正(こうせい=いんさつする前に、まちがいがないかを調べるこ <871> と。)なので、一つ一つ原稿(げんこう)とてらしあわせた。 ○あの先生はかんでふくめるように一つ一つ教えてくれる。 **ひととおり〔一通り〕**(名詞) /副詞的に用いることが多い。/ 1 だいたい。おわりまでざっと。→だいたい 〔大体〕。 ○数学もひととおりならったが、もうわすれてしまった。 ○ひととおりあなたの話を聞いてから、考えましょう。 ○ひととおりのことは知っていますが、くわしいことまでは知りません。 2 ふつう。なみのこと。/打ち消しの言い方があとにくる。/ ○両親の心配はひととおりではなかった。 ○子どもをここまで育てるのには、ひととおりの苦労(くろう)ではなかった。 3 ひとそろい。 ○スキーのどうぐをひととおりそろえるには、いくらぐらいかかるだろうか。 **ひとどおり 〔人通り]**(名詞) 人が行ったり来たりすること。往来(おうらい)。 ○ここは人通りのはげしい所です。 ○夜10時過ぎると人通りがなくなる。 ○人通りの多いみちでボールなげをしてはいけません。 ○まだ朝の7時なのにもう人通りがある。 ○ここは夜中になるとぱったり人通りがとだえる。(=なくなる。) **ひととび〔一飛び・一跳び〕**(名詞、〜する) 1 かんたんに行けること。○ひこうきで行けば一飛びだ。○ここからならホンコンまでは一飛びだ。 2 一回とぶ。○一飛びする。○ここを一飛びでとびこすことができま すか。 **ひとびと**→ひと (868ページ) **ひとまかせ〔人任せ〕**(名詞、~する) 自分のことを自分でしないで人にさせること。→まかせる〔任せる〕。 ○なんでも人任せではいけない。自分でやりなさい。 ○社長なのに仕事を人任せにしてあそんでばかりいる。 ○山中さんは人任せにできない性格だ。 **ひとまね〔人真似〕**(名詞) ほかの人のするとおりにまねること。→まね〔真似]。 ○さるは人まねをする。 ○彼は人まねがうまい。 ○人まねばかりしないで、自分で考えたらどうか。 **ひとめ〔人目〕**(名詞) 他人が見ていること。人の目につくこと。 ○人目があるから、そんなことはおよしなさい。 ○人目がなくなるとわっとなきだした。 ○人目をしのんで会いに行く。(=他人に見られないように注意して会いに行く。) ○人目をさけて会いに行く。 ○あの女の人はいつも人目を引くふくそうをしている。 ○人目がうるさいから、すぐ帰ってください。 ○ここでは人目につきすぎる、ほかの所 <872> へ行こう。 **ひとやすみ〔一休み〕**(名詞、〜する) しばらく休むこと。 ○一休みしてはどうですか。(=ちょっと休みませんか。) ○だいぶつかれたから、どこかで一休みしましょう。 ○一休みするつもりだったのが、つい長くなってしまった。 **ひとり 〔一人・独り〕**(名詞) 1 一個の人間。一人(いちにん)。→ひとりひとり〔一人一人〕。 ○へやの中には子どもがひとりいた。 ○入場料はひとりいくらですか。 ○みかんをひとりにふたつずつあげます。 ○先生をもうひとりやといたい。 ○ひとりむすこ。ひとりむすめ。 2 自分だけでいること。または、まだ結婚していないこと。独身(どくしん)。 ○みんなと別れてひとりになってほっとした。 ○しばらくひとりにしておけばなきやむだろう。 ○ひとりの考えだけでは決められない(=自分の考えだけでは決められない。)からみんなにそうだんしてみます。 ○あのかたはまだおひとりですか。 ○あの人は40になったのにまだひとりだ。 3 自分だけの力でやること。/「ひとりで〜」の形で副詞的に使われる。/ ○あの子はもうひとりでふくを着かえられる。 ○そんなことぐらいひとりでできる。 ○あの人は30年前にひとりでこの会社を作ったのです。 ○ひとりで考えてごらんなさい。 4 ただ単に。/「ひとり〜だけでなく」の形で副詞的に使われる。/ ○平和問題はひとり日本だけでなく、世界の問題である。 ○ひとり君たちだけでなく、わたしたちのことでもある。 5○ひとりぎめ。ひとりじめ。 **ひとりぼっち**(名詞) →ひとり〔一人・独り〕。ひとりだけのこと。仲間(なかま)がいないこと。 ○母親が死んであの子はとうとうひとりぼっちになってしまった。 ○あの子は友人がないらしく、いつもひとりぼっちでいる。 ○親(おや)も兄弟もいない、まったくのひとりぼっちの身の上です。 **ひとりごと〔ひとり言〕**(名詞) 相手がいないのに自分だけでことばを言うこと。 ○あの人はいつもぶつぶつひとり言を言っている。 ○ちょくせつ、あの人に面と向かって言えないから、ひとり言のように言った。 **ひとりひとり〔一人一人〕**(名詞) /「ひとりびとり」とも言う。/ 1 めいめい。各人。→めいめい。それぞれ。 ○ひとりひとりがしっかりしてくれなければこまる。 ○みんなひとりひとりちがった考えをもっている。 ○ひとりひとりに聞いてみたが、だれも自分がしたとは言わなかった。 2 じゅんにひとりずつ。 ○ひとりひとり名まえをよぶ。 ○乗車口(じょうしゃぐち)がせまいから、ひとりひとりのってください。 <873> ひとりごと一ひとり (872ページ) ひなあそび。 **ひとりだち〔一人立ち〕**(名詞、~する) ほかの人の助けや力なしに自分だけの力でやっていくこと。 ○むすこは学校を出てから5年目、やっとひとり立ちできるようになった。 ○子どもたちを早くひとり立ちさせたいものです。 ○あの状態ではまだまだひとり立ちできない。 ○大学を卒業したのだからひとり立ちするつもりです。 **ひとりでに**(副詞) ほかから力がくわわらないで自然にできるようす。 ○とまっていた車がひとりでに動き始めた。 ○そんな病気はくすりをのまなくてもひとりでに治ります。 ○風もないのに、ろうそくの火がひとりでに行えた。 ○いい本は宣伝(せんでん)しなくてもひとりでに売れる。 **ひとりひとり**→ひとり (872ページ) **ひとりぼっち**→ひとり (872ページ) **ひな〔雛〕**(名詞) 1 鳥(とり)の子。 ○ひながかえる。(=たまごから子どもになる。) ○ひなを育てる。 ○にわとりのひなをひよこと言う。 ○ひなどりの肉(にく)はやわらかい。 2 紙や土で作った人形(にんぎょう)に着物を着せたもの。ひな人形。 ○三月三日は、どこの家でもひなをかざる。 ○ひなまつり。ひなの節句(せっく)。 **ひなた**(名詞) 太陽(たいよう)の光、日がよく当たるところ。日当たりのよいところ。→ひかげ〔日陰〕。ひあたり〔日当たり]。 ○日本ではよくひなたにふとんをほします。 ○夏、ぼうしをかぶらないでひなたに長い時間いるのは、からだのためによくない。 ○冬はみんなひなたへ出てひなたぼっこ(=ひなたに出て日のあたたかさを楽しむこと。)をしている。 ○子どもはなるべくひなたであそばせなさい。 ○ねこがひなたで気持ちよさそうにねている。 **ひね・る**(動詞) 1 ゆびや手でねじりまわす。 ○水道のせんをひねってください。 ○スイッチをひねると音楽がなりだします。 ○それは赤んぼうの手をひねるよりやさしい。 ○あの人はひまさえあれば自分のひげをひねっている。 2 からだや頭などの向きをかえる。 ○腰(こし)をひねる運動をする。 ○あの人はしきりにくびをひねっている。(=ふしぎだ、どうもおかしいというときの動作。) 3 ふつうのやり方でなく、ちょっと考えを変えてくふうする。 ○この問題はひねってある。 ○何かいい考えをひねり出してください。 <874> ○あの人は俳句(はいく)をひねる。(=作る。) ○なんとかお金をひねり出そう。 ○ひねり出す。 **ひのいり**→ひ (853ページ) **ひのべ〔日延べ]**(名詞、〜する) 1 決められた日を延ばすこと。 ○天気が悪いのでロケットの打ち上げは日延べとなった。 ○運動会は大雨のため次の日よう日に日延べされた。 2 ある決められた期間を長くすること。 ○国会は会期の日延べを議決(ぎけつ=会議などでみんなで決めること。)した。 ○てんらん会を一週間だけ日延べする。 ○10日間の予定(よてい)で始まった興行(こうぎょう=お金をとって人に見せるためにやるスポーツや演芸(えんげい)など。)は、客が大入り満員(まんいん)なので5日間日延べされた。 **ひばな**→ひ (854ページ) **ひはん [批判]**(名詞, 〜する) 物事のいい、悪いを言うこと。→ひひょう〔批評]。 ○人の批判をする前に、自分をかえりみなければならない。 ○このけんきゅうについてご批判をあおぎたく、持ってまいりました。 ○人の批判などは気にしない。 ○彼はいつも批判的なことを言う。 **ひびき**→ひびく (874ページ) **ひび・く[響く]**(動詞) 1 音がつたわる。 ○いなずまが光り、かみなりがなりひびく。 ○救急(きゅうきゅう) 車のサイレンがあたりにひびく。 2 音が何かにぶつかり、返ってきて聞こえる。 ○地下鉄(てつ)は車の音がゴーゴーひびいて、大声を出さないと話ができない。 ○ヤッホーとさけんだ声が山じゅうにひびきわたった。 3 空気や土地のゆれ動くのがつたわる。 ○近くのガスタンクがばくはつしたときにはまどにびりびりひびいた。 ○ダムの水が落ちるのがからだにひびく。 4 えいきょうする。 ○徹夜(てつや)がひびいたのか、きょうは頭がぼんやりしている。 ○汽車賃(ちん)の値(ね)上げは市民の生活に直接ひびく。 5 (名が)ひろくつたわる。 ○密林(みつりん)の聖者(せいじゃ)シュバイツアー博士(はくし)の名は世界じゅうにひびいている。 **ひびき 〔響き〕**(名詞) →ひびく。 1 音がひびくこと。 ○電車のひびきが大きくてねられない。 ○すさまじいひびきを立てて、うまがはしって行く。 ○かねのひびきを耳(みみ)にする。 2 音が物にぶつかって返ってくること。 ○この講堂(こうどう)はひびきが悪く、声がうしろまで聞こえない。 ○山の中に銃(じゅう)のひびきがする。 3 音の聞こえる調子、ようす。 ○ひびきのよい名まえをつける。 ○ひびきの悪いことば。 4 えいきょう。 ○国鉄の運賃(ちん)の値(ね)上げは <875> 国民の生活にひびきが大きい。 ○今度の外交問題は貿易(ぼうえき)へのひびきが大きい。 **ひひょう〔批評〕**(名詞、~する) よいところとか、悪いところなどを考えて決めること。→ひはん[批判〕。 ○先生が生徒の作文を批評する。 ○新聞に映画の批評がのっている。 ○専門家(せんもんか)の批評によるとこの絵はすばらしいそうだ。 ○正しい批評は進歩のために必要だ。 ○人のことばかり批評しないで、自分のことを言ってごらんなさい。 ○文芸(げい)批評。 ○批評家。 **ひふ〔皮膚]**(名詞) 動物のからだの表面をおおっているもの。→はだ[膚・肌〕。 ○皮膚がよわいので、むしにさされるとうんでしまう。 ○スキーで顔がまっ黒になり、ひふがむけてきた。 ○日光浴(よく)をしてひふをじょうぶにしよう。 ○皮膚病。(=ひふの病気。) ○皮膚呼吸(こきゅう)。 **ひま〔暇]**(名詞、〜な・に) 1 時間。何かをする時間。 ○いそがしくて本を読むひまがない。 ○あの人は何をするにもひまがかかる。 ○わたしが1さつ読むひまにあの人は3さつ読んだ。 ○少しのひまもおしんで勉強する。 ○ねるひまもないぐらいはたらいている。 2 はたらかないでいい時間。手のあいている時間。またはそのようす。 ○ひまになったらあそびに来てください。 ○あの人は、ひまな人らしく一日じゅうぶらぶらしている。 ○2月と8月はどんな商売(しょうばい)でもひまです。 ○ひまつぶし(=たいくつなので時間をつぶすために何かすること。)に映画でも見よう。 3.休み。 ○一日ひまをもらって墓参(はかまい)りをした。 ○ひまを出す。(=①休みをあたえる。②つとめている者をやめさせる。) ○ひまじん。ひまどる。 **ひみつ 〔秘密〕**(名詞、〜な・に) 1 かくして人に知らせないこと。またその内容。→かくす[隠す]。 ○あの人は何か秘密をもっている。 ○これはほかの人には秘密にしてください。 ○個人の秘密をまもることはたいせつです。 ○こっそりと秘密をもらした。 ○重大な秘密をあなたにだけ打ち明けます。 ○あの人がこの秘密のかぎをにぎっているらしい。 ○公然(こうぜん)の秘密。(=秘密といいながらみんなが知っていること。) 2 人に知られないようにこっそりすること。かくして。こっそり。/副詞的に使われる。/ ○秘密のうちにあの人はころされてしまった。 ○外国人と秘密に物を売り買いする。 ○秘密に事をはこんだ。(=こっそりとやる。) 3 一般(いっぱん)の人に知らせないこ <876> と。 ○この会議は秘密の会議です。 ○秘密主義。秘密選挙。秘密外交。秘密会議。 ○秘密情報。秘密文書。秘密書類。 **ひも〔紐〕**(名詞) 1 紙・布(ぬの)・皮(かわ)などでつくり、物をしばったりむすんだりするもの。 ○ひもをきつく結びすぎて、なかなかほどけない。 ○くつのひもが切れた。 ○これを紙で包(つつ)んでその上をひもでしばってください。 2 自由でない、条件(じょうけん)付きとなっていること。/「ひもを付ける」。または、「ひもつき」の形で使う。/ ○これはひも付きの援助(えんじょ)だ。 ○ひも付きだったら金をかりたくない。 ○あの提案(ていあん)には、ひもが付いているらしいから注意しよう。 **ひやか・す〔冷やかす〕**(動詞) 1 ことばでかるくからかう。 ○あの人は私を見ると何とか言って冷やかします。 ○あんまり冷やかしたので、彼女はなきだしてしまった。 ○けっこんしたばかりなので、みんなに冷やかされた。 2 買う気がないのに、品物をみたり、ねだんを聞いたりする。 ○夜店(よみせ)を冷やかす。 ○物を買うお客ばかりでなく、冷やかすだけのお客も多い。 ○何も買わずに冷やかしただけで帰ってしまった。 (関連語) 冷やかし。 **ひやけ〔日焼け〕**(名詞、〜する) 夏などに強い太陽(たいよう)の光線で皮膚(ひふ)が茶色(ちゃいろ)になること。 ○女の人は日焼けすることをきらって、日焼けどめクリームなどをぬって海や山へ行く。 ○小麦(こむぎ) 色に日焼けした見るからに健康(けんこう)そうな女の子。 ○冬はスキーに行って日焼けし、夏は海水浴(かいすいよく)に行って日焼けする。 **ひや・す〔冷やす〕**(動詞) →あたためる[暖める〕。ひえる〔冷える〕。つめたくする。 ○こんばんお客が来るから冷蔵庫(れいぞうこ)でビールを冷やしておいてください。 ○熱(ねつ)が出たので頭をこおりで冷やす。 ○つめたい空気で頭を冷やす。 ○おなかを冷やすとげりをする。 ○きもを冷やした。(=ぴっくりした。) ○ひや酒(ざけ) (=あたためない、つめたいままの酒。)でいっぱいやろう。 ○おひや(=つめたい水のこと。)がほしい。 ○ひやあせ。(=こわいとき、はずかしいときに出るあせ。) **ぴゅうぴゅう**(副詞) /風が強くふくさま。/ ○風がびゅうぴゅうふいている。 ○びゅうぴゅうという音がする。外はだ <877> いぶ風が強いらしい。 **ひょいと**(副詞) 1 / 思いがけず。とつぜんなさま。/ ○ひょいとしたことで、知り合いになった。 ○かどから子どもがひょいと出てきたので、急いでブレーキをかけた。 ○きょう町でめずらしい人にひょいと会った。 2 何の気なしに、とつぜんするさま。→ふと。 ○ひょいとある考えが頭にうかんだ。 ○ひょいと後ろを見ると、そこに友だちがいた。 ○ひょいと気がついたときは、もう日が西にかたむいていた。 3 物事をらくらくとかるくするさま。→かるがると〔軽々と〕。 ○ひょいととびあがる。 ○重い物をひょいと持ちあげる。 **ひよう [費用]**(名詞) 何かをするのに必要なお金。 ○入院(にゅういん)の費用がない。 ○費用がたりなければかしてあげる。 ○旅行の費用をつみたてる。 ○費用をかけて(=お金を使って。)やってみたが、結果はしっぱいだった。 ○少しぐらいなら費用はもってやる。 ○できるだけ費用を節約 (せつやく)しなさい。 ○費用がかさんでしまった。(=お金がたくさんかかる。) **ひょう〔表〕**(名詞) たいせつなことをかんたんに書きしるし、一目でわかるようにしたもの。 ○文章で見るよりも、表で見れば一目でわかる。 ○この本のおわりには、ならった漢字の表がついている。 ○勉強の予定(よてい)を表にして、へやにはっておく。 ○動詞の活用はこの表を見ればすぐわかる。 ○定価(ていか)表。時間表。時刻(じこく)表。図(ず)表。一覧(いちらん)表。 **ひょう〔票]** I (名詞) 1 選挙(せんきょ)のときに自分のえらぶ人の名まえを書く小さい紙。 ○わたしはAさんに票を入れた。 ○Bさんは票が少なく当選(とうせん)しなかった。 2 会議で賛成(さんせい)・反対などを書く小さい紙。 ○反対の票が多かった。 Ⅱ(接尾語) /「票」を数えるのに使うことば。/ ○Aさんは10万票(びょう)はいった。 ○賛成が50票(びょう)、 反対が15票あった。 / 「いっぴょう・さんびょう・ろっぴょう なんびょう。」のように、前にくることばによって発音がかわる。/ ○投票。票数(すう)。開(かい)票。 **びょう 〔秒]**(名詞) 時間や角度(かくど)などで、1分の60分(ぶん)の1。 ○タイムを秒まではかる。 ○秒の単位をしめすとけいの針(はり)を秒針(しん)と言う。 ○光のはやさは1秒間やく30万キロメートルである。 ○100メートルを10秒1ではしる。 ○秒速(そく)。秒読み(=時間を秒を単 <878> 位として数える)。 **びょういん 〔病院〕**(名詞) おおぜいの病人を入れて、病気を調べたり直したりする所。そのたてもの。 ○あの白い大きなたてものが病院です。 ○先月病院にはいったが、すっかり直ったので、きのう病院を出た。 ○わたしは毎週一回、病院にかよっている。 ○父はいやがったが、むりに病院に入れた。 ○大学病院。国立病院。私立病院。精神(せいしん) 病院。 ☆病院にはいることを「入院(する)」,出ることを「退院(たいいん) (する)」と言う。 **びょうき〔病気〕**(名詞) 1 からだのぐあいが悪いこと。 ○母は少し前から病気です。 ○おとうさまのご病気はいかがですか。 ○そんな物を食べると病気になりますよ。 ○病気にかかったら、早く直しなさい。おそくなると、直る病気も直らない。 ○その病気を直すくすりはまだない。 ○あの人は長い病気で、大学を出るのがおそくなりました。 ○わたしはじょうぶで病気らしい病気をしたことがありません。 ○イモチ病はイネの病気の中でいちばんおそろしい病気である。 ○病気がよくなる。病気が悪くなる。 ○重い病気。かるい病気。 ○むねの病気。胃(い)の病気。目の病気。 2 悪いくせ。やめられないあそびなど。 ○パチンコがあの男の病気だ。 **ひょうし[表紙]**(名詞) 本やちょうめんの外がわの紙。/きれや皮(かわ)のもある。/ ○皮の表紙の本はねだんが高い。 ○表紙のとれた本。 ○ちょうめんの表紙に名まえを書く。 **ひょうじゅん [標準]**(名詞) ものをくらべるときにそのもとになる形・大きさ・長さ・重さなど。 ○この赤んぼうは標準より少し大きいです。 ○去年の学生の成績(せいせき)を標準にすると、ことしの学生の成績のほうがよくできるようだ。 ○1回にのむさけの量(りょう)はだいたい2合(=360cc) ぐらいが標準とされている。 ○標準語。 **ひょうじゅんてき 〔標準的〕**(形容動詞) いちばんふつうの。 ○試験には標準的な問題を出さなければならない。 ○Aさんの考えがいちばん標準的だ。 **びょうにん〔病人〕**(名詞) 病気になっている人。 ○家に病人がありますので、あしたの会には失礼(しつれい) いたします。 ○お宅のご病人はそのごいかがですか。 ○あの人はいつも病人のような顔色をしている。 ○このごろはとてもつかれやすくてまるで半(はん)病人だ。 ○病人用の食事を別に作らなければならない。 ○ゆうべは一晩(ひとばん) じゅうねな <879> いで病人を看護(かんご)した。 ○あれほど元気だった目黒さんがすっかり病人になってしまった。 ☆医者(いしゃ)が病人のことをさして言うときは「患者(かんじゃ)」と言う。 ○病人食(しょく)。 **ひょうばん〔評判〕**(名詞) 多くの人にいい・悪いなどと言われること。 ○あの映画は日本だけでなく外国でもたいへん評判がいいです。 ○山田先生は学生の間で評判がいいです。 ○あの人は友だちの評判が悪い。 ○山田先生は教え方がじょうずだと言う評判です。 ○この小説はおもしろいという評判だ。 ○Aさんはお金のためにあの女とけっこんしたという評判が立った。 ○このしばいは今、大評判だ。 ○Aさんの親切な行ないは町じゅうの評判になった。 ○これが今、日本で評判の小説で、映画にもなりました。 **ひょうめん 〔表面〕**(名詞) 1 いちばん上のところ。 ○水の表面に木がういている。 ○きょうは風がないのでみずうみの表面には波(なみ)が少しもない。 ○むかし、地球(ちきゅう)の表面がほとんど氷(こおり) におおわれていた時代があった。 ○この宝石(ほうせき)は表面にちょっときずがついているので安い。 2 外から見たところ。 ○あの男は表面は親切そうだが、なかなか意地が悪いそうだ。 **ひらき**→ひらく (879ページ) **ひら・く[開く]**(動詞) 1 とじた状態からあけはなたれた状態になる。また、その状態にする。 ○5月ごろに花を開く。 ○ようやく運が開けてきた。 ○門のとびらは毎朝8時に開きます。 ○さかなを開いて塩づけにする。 ○あしたこの包(つつ)みを開こう。 2 物事をはじめる。物事がはじまる。 ○展覧(てんらん)会を開く。 ○このホテルで送別会が開かれたのです。 3 手を加えて役だつようにする。努力してよくする。〔拓く] ○山林を切り開いて宅地をつくる。 4 物事と物事との間のきょりをあける。 ○得点が開く。 ○学力にかなりの開きがある。 ○先頭の走者と2位との間はかなり開いている。 5 数字で乗根を求める。/開平/ ○2を開くと、1.41421356・・になる。 **ひらき〔開き〕**(名詞) 1 開くこと。あけること。あくこと。 ○ことしは花の開きが早い。 ○戸(と)の開きが悪い。 2 二つのもののちがい。へだたり。→差[さ]。 ○勉強するものと、しないものとの間に大きな開きができた。 ○ねだんではそんなに大きな開きはない。 3 前後にあけたてする戸(と)。ひらき戸(ど)。 ○開きをあける。 4 さかななどをひらいて、ほしたもの。 ○さかなを開きにして、持って帰る。 <880> ○あじの開きを買ってくる。 5 けっこん式のようなめでたいパーティーのおわり。/「おわる」「帰る」ということばをきらって、「お開き」と言う形で使う。/ ○パーティーのお開きはなん時ごろになりますか。 ○もうだいぶおそくなったから、お開きにしましょう。 6 /名詞のあとにつき、はじめると言う意味をしめす。/ ○店びらき。 ○プールびらき。 **ひらた・い〔平たい〕**(形容詞) →でこぼこ。たいら〔平ら]。 1 でこぼこがないようす。または、ひろくて厚(あつ)くないようす。 ○あの人のむねは平たい。 ○いたをけずって平たくする。 ○その平たいさらを取ってください。 ○熱(あつ) い鉄(てつ)を打ってひらたくのばす。 2 むずかしいことばをわかりやすく言うようす。 ○平たいことばで言いましょう。 ○小学生ばかりですから平たく話してください。 ○それを平たく言えばこうです。 **ひらひら**(副詞、~する) /「ひらひらと」とも言う。/ 紙や花など、うすいものが、風にふかれてゆれうごくさま。 ○さくらの花びらがひらひらちっている。 ○旗(はた)がひらひらとうごいている。 ○着物のたもとがひらひらして美しい。 ○山の上に、何かひらひらしているものが見える。何だろう。 **ひる[昼]**(名詞) →よる[夜]。ひるま〔昼間〕。 1 朝からゆうがたまでの間。ひるま。 ○夜よりもひるがだんだん長くなってきた。 ○あの人の生活はひると夜とがぎゃくだ。 ○山中君はひるも夜も勉強した。 ○ひるはたらき、夜、学校へ行く。 2 正午のこと。またはひるごはんのこと。/この意味のときは「おひる」が使われる。/ ○あの人はいつもひるごろおきる。 ○山口さんはひる前に来るはずです。 ○ひるね。ひるやすみ。ひるごはん。ひるまえ。ひるすぎ。 **ひるま〔昼間〕**(名詞) 朝からゆうがたまでの間。日中(にっちゅう)。→よる〔夜〕。ひる[昼]。 ○あのひとはひるまねて夜はたらく。 ○ひるまのうちに仕事をやってしまおう。 ○あの人はひるまから酒(さけ)をのんでいる。 **ひるやすみ〔昼休み〕**(名詞) 昼ごはんのために休む時間のこと。→ひる[昼]。 ○学校の昼休みは正午から午後1時までです。 ○昼休みに学生たちは運動場であそんでいる。 ○あの女の人はいつも昼休みを利用してあみものをする。 **おひる〔お昼〕**(名詞) →ひる[昼]。 1 まひる。午前12時。正午(しょうご)。 <881> ○もうお昼ですか。 ○お昼までには、まだ少し間(ま)がある。 ○あしたのお昼、どこかで会いましょう。 ○お昼の時報(じほう)にとけいを合わせた。 ○もうすぐお昼だから仕事をやめましょう。 2 ひるごはん。昼食(ちゅうしょく)。 ○さぁ、お昼にしましょう。 ○もうお昼はすみましたか。 ○お昼はいつもどこでしますか。 ○母はお昼のしたくをしているようだ。 ○山中さんのうちでお昼をごちそうになった。 ○お昼をすませた。 ○お昼休み。 3 昼からゆうがたまでの間。日中(にっちゅう)。 ○お昼から(=午後から)また来てください。 **ひろ・い〔広い〕**(形容詞) →せまい[狭い]。 1 面積(めんせき)が大きい。 ○この学校の校庭(こうてい)はひじょうに広い。 ○このへやはあまり広くないからもう少こし広くしたい。 ○このはたけの広さはどのくらいありますか。 2 はばが大きい、長いようす。 ○せまいみちを広くした。 ○せまいみちから広いみちに出るとき,自動車は必ずとまらなければならない。 ○めの肩幅(かたはば)の広い人は大川さんです。 3 せまくなく、よくほうぼうへ行きわたっているようす。 ○大山さんはなかなかつきあいの範囲(はんい)が広い。 ○このごろは広く、あさく、いろいろな知識(ちしき)をもたなければいけないそうだ。 ○あの人は顔が広い。(=多くの人とつきあって人に知られている。) 4 心がゆったりしている。心が大きくて人のことや人の考えをいれることができるようす。 ○わたしたちは小さなことにこせこせしないで、もっと心を広くしなければならない。 ○広い心で人の話を聞き、そして、人のためにできるだけのことをしてあげなさい。 ○広い度量(どりょう) (=心の広さ。)をもつことがたいせつです。 (関連語)① 広さ。広々とした。 **ひろいだす**→ひろう (881ページ) **ひろ・う[拾う]**(動詞) →すてる〔捨てる]。 1 落ちているものやすててあるものを取り上げる。 ○へやの中の紙くずを拾ってすててください。 ○ゆうべさいふを拾った。 ○子どもたちは海岸(かいがん)に落ちているかいがらを拾っている。 ○タクシーを拾おう。(=タクシーをつかまえてのろう。) ○命を拾う。(=あぶないところでたすかる。命をうしなわないですむ。) 2 多くの中からえらび取る。 <882> ○地方のめずらしい伝説(でんせつ=むかしから伝えられている話。)を拾って本にした。 ○山中君は社長に拾われてよい地位につけられた。 (関連語)① 拾いもの。ひろいよみ。ひろいあげる。 **ひろいだ・す[拾い出す]**(動詞) 多くの中からえらび出す。取りあげる。 ○まちがっているところを拾いだしてください。 ○この中から使える部品だけを拾いだそう。 **ひろが・る〔広がる〕**(動詞) →ひろげる〔広げる〕。 1 広くなる。面積(めんせき)が大きくなる。 ○建て増(ま)しをしたので、家が広がった。 ○道路(どうろ)が広がったら、自動車がたくさん通るようになった。 ○堤防(ていぼう)のこわれた所がいっそう広がった。 ○油(あぶら)が水の上に広がる。 2 広い地域(ちいき)、広い範囲(はんい)に行きわたる。ひろまる。 ○うわさが学校じゅうに広がった。 ○伝染病(でんせんびょう)が広がる。 ○池(いけ)に石をなげたら波紋(はもん)が広がっていった。 (関連語)広がり。 **ひろ・げる〔広げる〕**(動詞) →ひろがる〔広がる〕。 1 広くする。 ○店を広げたのにお客が来ない。 ○もっと道路(どうろ)を広げればべんりになるのだが。 ○あの国は領土 (りょうど)を広げようと機会(きかい)をねらっている。 2 閉(と)じているもの、つつまれているものをあける。または外へぐっとのばす。 ○つくえの上に本を広げたままどこかへ行ってしまった。 ○しばふの上にござを広げてすわり、おべんとうを広げた。 ○かさを広げる。 ○とりはつばさを広げてとび立った。 ○母は両手を広げて、戸口(とぐち)のところでわたしをまっていた。 **ひろば〔広場〕**(名詞) 人が集まったりあそんだりできるような広い場所。ひろっぱ。→ひろい〔広い〕。 ○子どもたちは広場の中をはしり回ってあそんでいる。 ○学生たちは広場で集会をひらいている。 ○あしたの朝9時までに新宿駅(しんじゅくえき)前広場に集まってください。 ○新しい世代とふるい世代には共通の広場がない。/同じ立場という意味で広場を使うこともある。/ **ひん〔品]** I (名詞) →げひん(下品)。 その人やものが持っている内面的な高いりっぱなもの、その感じのこと。 ○あのかたはたいへん品がある。/上品なかたとも使う。/ ○どうもあの人は、品の悪いことばばかり使う。/品が悪いことを下品(げひん)とも言う。/ <883> ○あの人のことばづかいは、あまり品がよくない。 ○あの人は品がある。 ○Aさんはあまり品がない。 Ⅱ(接尾語) /物という意味に使う。品物(しなもの)。/ ○あの人は舶来品(はくらいひん)ならなんでもよろこぶ。 ○身(み)の回り品はご自分で注意してください。 **びん**(名詞) ガラス・せとものなどで作った入れ物。おもに、液体(えきたい) を入れるために使う。 →かびん〔花びん〕。 ○ここにウイスキーのびんが2本ある。 ○びんのふたをする。 ○びんのふたをとる。 ○ジャムをびんにつめる。(=入れる。) ○アルコールを1(ひと) びん買いました。/数えるときに接尾語的に使うが1びん、2(ふた) ぴんだけで、それ以上には使わない。/ ○空(あき)びん。インクぴん。牛乳(ぎゅうにゅう) びん。ビールびん。 (関連語) ① びんづめ。 **ピン**(名詞) 1 とめばり。物をとめるのに使う針(はり)のようなもの。 ○ピンでようふくに花をとめる。 2 かみの毛(け)をみだれないようにとめるための小さな金(かね)でできているもの。 ○ヘヤー・ピンでかみをとめる。 3 はじめ。いちばん上(うえ)。 ○大学にもピンからきりまである。/いちばん程度の高いのからいちばんひくいのまであるという意味。/ **びんぼう 〔貧乏〕**(名詞、〜する、〜な・に) 生活にこまるほどお金や物を持っていないこと。 →まずしい。 ○貧乏がすきだという人は少ない。 ○貧乏だから、新しい着物は買えません。 ○生まれたときから、貧乏したことがない。 ○なまけものだから、家族(かぞく)に貧乏させている。 ○貧乏な生活をする。 ○仕事がなくなって、貧乏になった。 ○よくはたらくのに、いつも貧乏だ。 ○貧乏な人。 ○貧乏ぐらし。貧乏人(にん)。 <884> **ふ〔不]**(接頭語) /次にくることばを反対の意味にすることば。/→ふひつよう 〔不必要〕。ふじゆう〔不自由〕。ひ〔非〕。む〔無〕。はん[反]。み[未]。ぶ[無]。 ○力のいる仕事は、女の人には不適当(ふてきとう)だ。 ○不必要に大きい家に住むと、使わないへやのそうじまでしなければならなくなる。 ○わたしは不勉強で、政治のことは何も知りません。 ☆ 不は名詞につくと、それを形容動詞にすることに注意。 勉強←→不勉強。用意←→不用意。 **ぶ〔不〕**(接頭語) ~ではない。〜しない。〜がない。 /下につく語を打ち消すことば。ふつう「無(ぶ)」と書く。→ふ〔不〕。ぶ[無]。 ○ぶかっこうなようふくを着ている。 ○まどをあけたままねるのは不用心です。 ○音を立てて食べるのは不作法です。 ○不器用(きよう) (=手を使う仕事がへた)な人。 ○不器量(きりょう)なむすめ。 **ぶ[無]**(接頭語) ~がない。/下につく語を打ち消す。「不(ぶ)」を用いることもある。→ぶ〔不〕。 ○店の人が無愛想(あいそう)なのでお客があまり来ない。 ○御無沙汰(さた)いたしました。/長い間、人をたずねたり手紙を出したりしなかったときのあいさつ。/ ○大声で無遠慮(えんりょ)に話す。 ○無礼(れい)な行ない。 **ぶ[分]** I (名詞) 1 厚(あつ)さの程度。 ○分厚(あつ)い本。 2 優劣 (ゆうれつ)の割合(わりあい)。/「歩」とも書く。/ ○こちらの組は人数が少ないから分が悪い。 ○こちらの言い分 (ぶん)に分がある。 IⅡ(数詞) 1 /ものを正しく十に分けた一つを数えるときの単位。10パーセント。1割(わり)。/ ○さとうと水を7分と3分のわりあいでまぜる。 ○さくらはまだ3分ぐらいしかさいていない。 ○仕事は九分どおり(=ほとんど。90パーセント。)でき上がった。 2 1割(わり) (=10パーセント)の10分(ふん)の1。1パーセント。 ○年利(=1年間の利子) 7分で金をかりる。 ○町の人口の3割(わり)5分は農業(のうぎょう)をやっている。 3 1寸(すん) (=約3.3cm) の10分の1。 ○5分ぐらいの長さのむしだ。 ○この紙のはばは2寸6分ある。 4 1度(=温度(おんど)の単位)の10分の1。 ○熱(ねつ)が38度7分もある。 **ぶ[部]** I (名詞) /接尾語的に使うことが多い。/ 1 全体をいくつかに分けたもの。 ○このてんらん会は、絵画(かいが)・彫刻(ちょうこく)・工芸(こうげい)の三つの部に分けてある。 <885> ○この本でキリスト教のことを調べるには、宗教(しゅうきょう)の部を見ればよい。 ○この教科書の第1部は日本語の発音について、第2部は文法について書いてあります。 2 役所・会社などの組織(そしき)上の分け方。 ○新聞社の編集(へんしゅう) 部。 ○デパートの食品部。 ○部長。 3 学校や会社などにあるスポーツや文化活動の団体(だんたい)。 ○野球(やきゅう)部。写真部。 4 物事・場所の、あるひとつのところ。部分。→ぶぶん〔部分〕。 ○中心部。平野(へいや)部。 Ⅱ (接尾語) /本・ざっし・新聞などを数えるのに使うことば。/ →さつ [冊]。 ○このざっしは1部いくらですか。 ○この本は10,000部発行された。 ○ここに新聞が2部ある。/新聞を数えるとき,「冊(さつ)」は使わない。/ **ふあん〔不安]**(名詞、〜な・に) 安心できないこと。心配なこと。→あんしん[安心〕。 ○みんな不安な顔で台風 (たいふう)のニュースを聞いている。 ○戦争がはげしくなり、人々は不安な毎日をおくっていた。 ○入学試験の結果がわかるまでは不安でたまりませんでした。 ○あの人のことばがわたしの不安をとり のぞいてくれた。 ○からだがよわいので、この子の将来(しょうらい)を不安に思います。 ○経済的(けいざいてき)不安。 **ふいに〔不意に〕**(副詞) 思ってもみなかったのにとつぜん。急に ○くらやみから不意にねこがとび出したので、びっくりした。 ○不意にお客が来たので、あわててしまった。 ○不意に質問されて、うまく答えられませんでした。 ○前の車が不意にとまったので、うしろからぶつかってしまった。 ○昔の友だちが不意にたずねて来た。 **ふう[風]** I (名詞) 目にうつるようす。しかた。状態。 ○書道(しょどう)の先生は「こういうふうに書いてごらんなさい。」と言って、わたしに手本を書いてくれた。 ○病人はその病気がなおらないことを知らないふうで、みまいの人と楽しそうに話していた。 ○変なふうをしたわかものたちが、広場に集まっていた。 II (接尾語) /前にあることばについて、「~のような」という意味を表わすことば。/→しき[式]。 ○中国ふうの料理。 ○中世ふうの建築(けんちく)。 ○紳士(しんし)ふうの男。 ○気風。学風。風采(ふうさい)。風体(ふうてい)。 **ふう〔封]**(名詞) 1 ふくろなどの口をとじたもの。 ○手紙の封をする。 ○ふうとうの封を切って中の手紙を出して読んだ。 ○たいせつな書類ですからしっかりと封 <886> をしなさい。 ○受取人以外の人が封をあけると、この証明書(しょうめいしょ)は無効(むこう=役にたたない。)になる。 2 とじたところにつける印(しるし)。→ふういん[封印〕。 ○封をたしかめる。 ○封じる。封ずる。開封。封切り。 **ふうしゅう〔風習〕**(名詞) 昔から伝わっている風俗・習慣。→ふうぞく[風俗〕。 ○いなかのめずらしい風習を調べる。 ○けっこん式や葬式(そうしき=死んだ人をとむらう式。)には、むかしながらの風習が今なおまもられています。 ○むかしからの風習がのこっていた。 ○めんどうな風習をやめて、合理的(ごうりてき)な生活をする。 **ふうぞく[風俗]**(名詞) 1 衣(い) 食住や行事(ぎょうじ)など生活のいろいろなやり方や習慣(しゅうかん)。 ○あの映画を見て、明治時代の風俗がよくわかりました。 ○外国の風俗がめずらしくて、わたしは写真(しゃしん)をたくさんうつしてきた。 ○年よりはわかものたちの風俗にまゆをひそめる。(=いやだという顔をする。) ○そのおどりはむかしの風俗そのままの衣装(いしょう =着物。)でおどるものです。 2 ぎょうぎ作法(さほう)。 ○男女間(かん)の風俗がみだれる。(=きちんとしなくなる。) ○けいさつではさかり場 (=人が多く集まるにぎやかな所。)の風俗をとりしまり始めた。 ○風俗習慣。風俗営業。風俗画。 **ふうとう〔封筒〕**(名詞) 手紙などを入れる紙のふくろ。 ○封筒の表にはあて名を書いて切手をはります。 ○だいじな書類を入れた封筒を電車の中におきわすれた。 **ふうふ〔夫婦]**(名詞) /「ふふ」とは言わないから注意。/ 1 けっこんしている一組みの男女。 ○あの夫婦は日ようになるとふたりでゴルフに行く。 ○わたしの妹(いもうと) 夫婦は京都に住んでいる。 2 夫と妻という関係。 ○あの人とわたしはもう夫婦ではありません。 ○ふたりの社長は自分たちの子どもを夫婦にすれば、会社が大きくなるだろうと考えた。 ○若(わか)夫婦。夫婦者(もの)。 **ぶうぶう**(副詞) 1 自分の希望(きぼう)どおりにならなくて、不平不満を言うようす。 ○このバスはいつもこんでいるとお客がぶうぶう文句(もんく)を言っています。 ○こんなさむい日に行くのはいやだとぶうぶう言いながら弟は出かけました。 ○ぶうぶう言わずにだまって自分の仕事をやりなさい。 2 ふとくてひくい音のようす。 ○ぶうぶうと警笛(けいてき)をならして自動車がはしって行った。 ○ぶたがぶうぷうなく。 <887> **ふうん〔不運〕**(名詞,~な) 偶然(ぐうぜん) よくないことを経験(けいけん)すること。→しあわせ。 ○火事のあと、どろぼうがはいるという不運がつづいたので、あの店はとうとうつぶれた。 ○次から次と子どもに死なれて不運な人だ。 **ふうん**(感動詞) /人の話に感心したり、また信じられなかったりしたときに出す鼻声(はなごえ)。発音はフーン。/ ○ふうん、その話はほんとかねえ。またうそじゃないのか。 ○五歳(さい)の子どもがこれを書いたのですか。ふうん、えらいものですね。 ○ふうん、おどろいたね。新聞によるときのう1日で1メートルも雪(ゆき)がつもったそうだ。 ☆ 目上の人などに使うとしつれいになる。 **ふえ〔笛〕**(名詞) 口でふいて音を出す楽器(がっき)。 ○交差(こうさ) 点のまん中で立って笛をふいているのは、交通巡査(じゅんさ)です。 ○インドのコブラというへびは笛をふくと、かめの中から頭を出しておどります。 **ふ・える〔増える・殖える〕**(動詞) 物の数や量(りょう)が多くなる。→ふやす[増やす・殖やす〕。へる〔減る]。ます[増す]。 ○外国へ旅行する人の数は毎年ふえている。 ○買い物をしたらにもつがふえて持てなくなったので、タクシーにのって家に帰った。 ○ボクシングの選手(せんしゅ)はいつも目方がふえないように気をつけている。 **ふや・す[増やす・殖やす]**(動詞) たくさんにする。多くする。→ふえる〔殖える〕。ます[増す]。くわえる〔加える〕。たす[足す]。そえる[添える〕。 ○品物がよく売れるので、その会社では人をふやして今までの2倍(ばい)生産しています。 ○小さな財産(ざいさん)をふやすのはむずかしいが、大きな財産をふやすのはやさしいという話です。 (関連語)つぎ足す。 **ふか・い[深い]**(形容詞) 1 中に何か入れることができる物のいちばん外の所からいちばん中の所までが長い。→あさい[浅い]。ふかみ[深み]。 ○スープは深いなべに水をたくさん入れて作るのです。 ○深い海には、まだ見たことがないさかながたくさんいるそうだ。 ○ヒマラヤの山おくに深くはいって行って雪男(ゆきおとこ)に会って話をしたい。 ○トンネルを作るためにこの山にあなをほっているが、今月のおわりには深さ5,000メートルになるそうだ。 2 程度がはなはだしい。強い。多い。 ○アフリカの人々はシュバイツァー博士 <888> (はくし)の死を深くかなしんだ。 ○ロンドンの町はきりが深いので有名(ゆうめい)だ。 ○春から夏になると木々(きぎ)が深いみどりになる。 ○考え深(ぶか)い。罪(つみ)深い。興味深い。根深い。 (関連語)①深める。深まる。 **ふかみに深み〕**(名詞) 1 深い所。 ○子どもが沼(ぬま)でさかなを取っていて深みにはまって(=落ちて)出られなくなって死んだ。 ○その少年はだんだん悪いことをおぼえて、とうとう深みに落ちこんで銀行ギャングをはたらいた。 2 心に受ける深い感じ。 ○モナ・リザの微笑 (びしょう=小さい笑い。)は美しいばかりでなく深みがある。 ○ジャズはクラシック音楽にくらべて深みがないと思いませんか。 **ふかさ〔深さ]**(名詞) 深いこと。深い程度。→ふかみ[深み〕。ふかい〔深い]。 ○このみずうみの深さは何メートルですか。 ○海の深さをはかる。 ○母の愛情(あいじょう)には底(そこ)知れぬ深さがある。 ○彼の考えには、まだ深さが足りない。 ○知識(ちしき)の深さ。 **ふか・す[蒸かす・吹かす・更かす]**(動詞) 1 蒸気(じょうき)をあてて、物をやわらかくする。[蒸] →むす[蒸す]。 ○いもをふかして食べる。 ○ふかしたばかり/「ふかしたて」とも言う。/のあたたかいまんじゅうをどうぞ。 ○米をふかして、もちをつく。 2 ① たばこをすって、けむりをはき出す。[吹] ○たばこをふかしながら考えている。 ○パイプをふかす。 ② いばる。 ○あの人はやたらに先輩風(せんぱいかぜ)をふかすのできらわれています。 3 夜おそくまでおきている。[更] ○むかしの友だちにひさしぶりに会って、夜をふかして語り合った。 ○あまり夜をふかすとからだによくないよ。 ○夜ふかし。 **ふかみ**→ふかい (887ページ) **ぶき[武器]**(名詞) 1 戦いのために使うどうぐ。→へいき〔兵器〕。 ○武器をとっていさましく戦う。 ○戦争がおわり、人々は武器をすてて平和のためにはたらいた。 ○相手は強力な武器を持っているから近づけない。 ○相手の武器をとりあげる。 2 物事をするとき、力になる手段(しゅだん)。 ○なみだは女性の武器だといわれる。 ○彼はあざやかな弁舌 (べんぜつ=うまい話し方。)を武器にして、品物を売って歩きます。 **ふきそく〔不規則〕**(形容動詞) 決まりからはずれたやり方のようす。→きそくてき〔規則的]。 ○いそがしいときには食事の時間が不規 <889> 則になって、からだによくない。 ○英語のgoという動詞は、go, went, goneというふうに不規則に変化する。 ○不規則な生活をしていると病気になりますよ。 ○不規則性。 (関連語)② まちまち。不規則的。 **ふきだす**→ふく (889ページ) **ふきつ・ける〔吹きつける〕**(動詞) 1 風などが強くふいてあたる。 ○雨が自動車のまどにはげしく吹きつけるので前がよく見えない。 ○冬になるとこの村は山からのつめたい風に吹きつけられる。 ○海岸(かいがん)のまつの木は、いつも風が吹きつけるのでまがっている。 2 強いいきおいで吹き出させて、ぬりつける。 ○ペンキをかべに吹きつける。 ○金粉(きんぷん=金色のこな。)を吹きつけた紙。 **ふきとば・す [吹き飛ばす]**(動詞) 1 風などが吹いて、物を飛ばす。 ○風にぼうしを吹き飛ばされた。 ○台風でやねが吹き飛ばされた。 ○風速(ふうそく) 25メートルぐらいになると、歩いている人も吹き飛ばされてしまいます。 ○彼は消しゴムのくずをぼくのほうに吹き飛ばした。 2 よくないことを、一度にずっかりはらいのける。 ○そのニュースは人々のくらい気持ちを吹き飛ばし、明るくしてくれた。 ○きのうの試合では、暑(あつ)さを吹き飛ばすような大ホームランを打った。 ○不景気(ふけいき)を吹き飛ばす。 3 大げさなことを言う。 ○彼はまた自分の将来についてさかんに吹き飛ばしている。 (関連語)ふっとばす。ふっとぶ。 **ふく [服]** I (名詞) いちばん上に着るもの。/おもに洋服をさす。/ →ようふく[洋服]。 ○ハワイではさむいときがないので、冬の服はいりません。 ○大学を卒業して会社にはいるときには、みんな新しい服を1着 (いっちゃく)作るようです。 Ⅱ (接尾語) こなぐすりなどの1回分。 ○かぜをひいたので、夜、くすりを1服(いっぷく)のんでねた。 ○このくすりはあまりよくきかないから、一度に2服のまないといけませんよ。 /「いっぷく、さんぷく、ろっぷく、はっぷく、じっぷく、ひゃっぷく、なんぶく」になるから注意。/ (関連語)① 衣服(いふく)。 **ふ・く〔吹く〕**(動詞) 1 空気などがいきおいよく動く。→やむ〔止む〕。 ○風が吹いてつくえの上の紙がとんだ。 ○秋になって風が吹けば木の葉が落ちる。 2 中がいっぱいになって、いきおいよく外に出る。出す。→ふきだす[吹き出す〕。はく[吐く]。 <890> ○ごはんが吹いているから火をほそくしなさい。 ○夜、火山が火を吹いているのがこのへやからよく見える。 3 物の表に見えるように一面に出る。 ○春になってやなぎの芽(め)が吹いた。 ○こんぶをほすと、しおが吹いて白くなる。 ○銅(どう)のやねは古くなると緑青(ろくしょう=銅に出ろみどり色のさび。)が吹いてきれいだ。 4 いきをかける。→すう 〔吸う]。 ○50歳(さい)のたんじょう日のケーキの上に立てたろうそくの火を一度で吹いて消すのはむずかしい。 ○わたしはあついお茶 (ちゃ)はのめないので、いつも吹いてさましてからのみます。 5 いきで音を出す。 ○わたしがハーモニカで「さくら、さくら」を吹いていたら、となりの人がそれに合わせて口ぶえを吹いた ○あなたはピアノをひいてください。わたしはフルートを吹きましょう。 6 小さいことを大きく言う。おおげさに言う。 ○山野さんはいつもほらを吹く(= じっさいより大きなことを言う。)から信用できない。 ○政治家は人々を集めて大いに吹いた。 ○吹きあげる。吹きかける。吹き消す。 **ふきだ・す〔吹き出す〕**(動詞) 1 水やけむりなどが、一度に強く出る。→すいこむ〔吸い込む〕。はく[吐く〕。とびだす [飛び出す〕。 ○技師(ぎし)が調べてほった所から石油(せきゆ)が吹き出した。 ○火山が石といっしょにけむりを吹き出した。 2 急に強くわらう。→わらう〔笑う]。 ○電車の中でとなりの人の話がおかしかったので思わず吹き出した。 ○日本語の時間に友だちがおかしなまちがいをしたので、みんなが吹き出した。 **ふ・く[拭く]**(動詞) きれ・紙・わたなどで物の表面についているよごれや水を取ってきれいにする。→ぬらす。みがく[磨く]。 ○このハンカチはあせをふくときに使います。 ○ぞうきんでゆかをふいてください。 ○そんなよごれはちょっとふけばすぐきれいになりますよ。 (関連語) ①ふき取る。ふきそうじ。②こする。 **ふく[副]**(接頭語) 1 /主となるものの次にあって、それを助ける(もの)。/ ○アルバイトで副収入(しゅうにゅう)を得(え)る。 ○副食物。/反対は「主食物」。/副大統領(だいとうりょう)。副校長。副保証人(ほしょうにん)。副読本。/反対は「正読本」。/ 2 / あるものにともなっておこる(できる)もの。/ ○このくすりは副作用 (= くすりのもつ目的以外の悪い作用。)があるからのまないほうがいい。 ○石炭(せきたん)からガスを作るときの副産物としてコールタールがある。 <891> (関連語)②正。 **ふくざつ[複雑]**(形容動詞) 物事の関係が、こみいっていてかんたんでないこと。→かんたん[簡単〕。めんどう〔面倒」。 ○そろばんの構造(こうぞう =つくり)はかんたんだが、電子計算機(でんしけいさんき)の構造は複雑だ。 ○この機械(きかい) はかんたんだから動かすのはやさしいが、あの機械は複雑だから動かすのはむずかしい。 ○ほかの国の戦争で自分の国の経済(けいざい)がよくなることを聞いて、わたしは複雑な気持ちになった。 ○「大」という字はかんたんな字だからすぐおぼえられるが、「襲」(しゅう)という字は複雑で、すぐにはおぼえられない。 ○複雑さ。 **ふくしゅう〔復習〕**(名詞,〜する) 前に習(なら)ったことをくり返して勉強すること。→よしゅう〔予習〕。 ○学校で教わったところは帰ってから必ず復習してください。 ○あしたは試験ですから、新しいところを勉強しないで今まで習ったところを復習しましょう。 (関連語)② おさらい。さらう。 **ふくそう [服装]**(名詞) 人が着ている物の全体。→ふく〔服]。きもの〔着物〕。 ○わかい女の人は服装にいちばんお金を使っている。 ○りっぱな服装をした紳士(しんし)が「わたしはこの会社の社長です。」と言った。 ○むかしの服装にくらべると、今の服装のほうがはたらきやすい。 ○服装を正して式に出る。 **ぶくぶく**(副詞) 1 あわが出るようす。 ○せっけんのあわがぶくぶく出る。 ○ぶくぶくあわが立つ。 ○カニが口からぶくぶくあわをふく。 ○温泉(おんせん)から湯(ゆ)がぶくぶくとわき出ている。 2 水の中にものがしずむようす。 ○およげないので水にぶくぶくしずんでしまった。 ○船が海にぶくぶくとしずんでいく。 3 水分などで物がふくれているようす。 ○最近あの人はぶくぶくふとってきた。もっと運動をしなければいけない。 ○大雨の中を歩き回ったので、くつがぶくぶくになってしまった。 ○このりんごはくさってぶくぶくしている。 **ふくみ**→ふくむ(891ページ) **ふく・む[含む]**(動詞) 1 口の中に物を入れる。 ○つめたい水を口に含んでうがいをする。 ○あの子はあめだまを二つも口にふくんでいますよ。 2 その内部にあわせもつ。 ○くだものはビタミンCをたくさん含んでいます。 ○海水(かいすい) にはしおが含まれている。 ○日本の旅館(りょかん)の料金はふつう食事代も含んでいます ○その探検隊 (たんけんたい)には女性 <892> がふたり含まれている。 3 事情(じじょう)を知って心にとめる。 ○このことはよく含んでおいてください。 4 心の中にうらみ(=にくく、悪く思う気持ち。)などをもつ。 ○彼はわたしに何か含むところがあるらしく、最近ものを言わない。 5 心の中にある感情 (かんじょう)をもち、それをようすに表わす。 ○怒(いか)りを含んだ顔つきをしている。 ○口ではおこっているが、目はわらいを含んでいる。 ○うれい(=心配)を含んだ目でじっと見つめる。 **ふくみ〔含み〕**(名詞) /「ふくむ」の名詞形。/ 表面に表われていない意味・内容。 ○あれはたいへん含みのある話でした。 ○含みのあることば。 ○含み笑い。含み声。 (関連語) ① 含める。 **ふくら・む[脹らむ]**(動詞) 物が中のほうから大きくなる。(外から見てわかる。)→ふくれる [脹れる」。 ○春が近くなって今まで小さかった花のつぼみがふくらんだ。 ○タイヤに空気を入れればふくらみます。 ○初めは九州(きゅうしゅう)旅行という小さいゆめだったのが、大きくふくらんで、東南アジア旅行になってしまった。 ○このボールはゴムですから、ふくらませればもっとふくらみます。 (関連語)①ふくらみ。ふっくら。 **ふく・れる[脹れる・膨れる]**(動詞) 1 物が中から大きくなる。(外から見るとわかる。)→ふくらむ 〔脹らむ〕。 ○もちは焼(や)くとふくれる。 ○スポンジを水に落としたらふくれて大きくなった。 2 人がおこったことを顔に表わす。→おこる〔怒る〕。 ○ご主人が夜おそく帰ったら、おくさんはふくれて何も言いませんでした。 ○子どもたちに「テレビを見てはいけません。」と言ったら、みんなふくれた。 (関連語)①ふくれ。ふくれっつら。水ぶくれ。着ぶくれ。 **ふくろ [袋]**(名詞) 1 紙やぬののようなうすい、やわらかいものでできていて、中に物を入れて口を閉(と)じることができる物。→てぶくろ〔手袋〕。 ○買い物から帰るとちゅうでまめを入れた袋がやぶれて、まめがこぼれた。 ○こなを袋に入れて運ぶ。 2 自分の母を親しみをこめて言う俗語(ぞくご)。必ずおふくろとなる。 ○おふくろの作った料理が食べたいなあ。 3 ○袋物。袋だたき。紙袋。ビニール袋。浮き袋。胃袋(いぶくろ)。 (関連語)② 封筒(ふうとう)。 **ふ・ける〔更ける・老ける]**(動詞) 1 時がだんだんふかくなる。→ふかす[更かす〕。よふけ〔夜更け」。 ○夜がふけて、あたりはしずかになった <893> ○ひさしぶりの友だちと、夜がふけるまで語り合った。 ○秋もふけて、木の葉もすっかりかれ落ちた。 2 年をとる。老人らしくなる。/漢字は「老ける」と書く。/ ○わかいときに苦労 (くろう)したので、母は年よりもふけて見えます。 ○長く会わないでいるうちに、彼もわたしもずいぶんふけてしまった。 **ふこう〔不幸〕**(名詞、〜な・に) 1 幸福(こうふく)でないこと。→こうふく〔幸福〕。 ○親のいない不幸な子どもたちの世話をする。 ○不幸な一生(いっしょう)をおくる。 ○彼は不幸にして、子どものときに両親をうしなった。 ○不幸にもまけず努力(どりょく)し、ついに成功(せいこう)した。 ○不幸にも、彼ののった船は海にしずんでしまった。 ○ゆうべの火事で家はやけたが、けが人がいなかったのは不幸中の幸(さいわ)い(=不幸があったが、その中でまだいくらかよいことのあること。)だ。 2 人が死ぬこと。 ○となりの家に不幸があった。 **ふさ〔房〕**(名詞) 1 糸などの一方をたばねて先をちらし、たらしたもの。/かざりに使う。/ ○あの子はふさをたらしたぼうしをかぶっている。 ○そのはこはふさのついたひもで結んであった。 ○ふさをつけたりっぱなカーテン。 2 花や実などがたくさん集まって一かたまりになり、ぶらさがっているもの。 /また、それを数えるのに使うことば。/ ○バナナはふさになってみのる。 ○ふさになってさく花。 ○このバナナはひとふさに20本もついていた。 ○ぶどうはひとふさいくらですか。 **ふさがる〔塞がる〕**(動詞) →ふさぐ[塞ぐ〕。 1 あいているものの口がとじる。しまる。 ○あまりたくさん入れたら、かばんの口がふさがらなくなった。 ○きず口がふさがってだいぶなおってきました。 ○あいた口がふさがらない。(=/おどろきあきれたようすを表わすことば。/) 2 つまって通じなくなる。 ○ごみで管(かん)がふさがって水がながれない。 ○がけくずれであの山みちはふさがってしまった。 ○このみちは今工事のためふさがっていて通れません。 3 いっぱいになる。 ○かなしさでむねもふさがるようです。 4 使われていてあいていない。使えない。 ○あいたへやはありません。みんなふさがっています。 ○公衆(こうしゅう) 電話は全部ふさがっていた。 ○席(せき)はみんなふさがっていたので、わたしは立って見ていました。 ○今、手がふさがっている(=用事をしていて、ほかのことができない。)から、ちょっと代わりに電話に出てください。 ○今週はずっとふさがっている(= <894> あいた時間がない。)が、来週なら会う時間があるだろう。 **ふさ・ぐ〔塞ぐ〕**(動詞) 1 あいているところを何も通らないようにする。→あける〔開ける〕。とじる[閉じる〕。しめきる「締めきる〕。 ○人間は目をふさげば何も見えないし、口をふさげば何も話せない。 ○かべにねずみがあなをあけていたので、板(いた)でふさいだら、出なくなった。 ○バスが故障(こしょう)して動かなくなって、みちをふさいでいた。 2 気持ちが明るくない。 ○あの人は元気なときには明るい人だったが、病気になってから気がふさいで、あまり話をしなくなった。 ○何が心配でそんなにふさいでいるのですか。 ○ふさぎがち。場所ふさぎ。 **ふざ・ける**(動詞) 1 じょうだんを言ったり、おかしなことをしたりする。 ○あの人はいつもふざけて、みんなをわらわせる。 ○ふざけているのではありません。まじめな話なのです。 ○ふざけないで、まじめに考えなさい。 2 子どもがおもしろがってさわぐ。 ○子どもたちが水をかけあってふざけてあそんでいる。 ○学校の帰りにふざけながらみちを歩くとあぶないよ。 3 人をばかにしてからかう。 ○ふざけたことを言うと承知(しょうち)しませんよ。 ○ふざけるな。 ○ふざけたまねをしないでくれ。 **ふし〔節〕**(名詞) 1 みじかいものが長くつながって一つにのびていくものの区切(くぎ)りの所。 ○ゆびは節の所でまがる。 ○竹(たけ)をひと節切って花びんを作った。 2 木を材木(ざいもく)や板(いた)にしたときにできる、えだの出たあと。 ○この板は節が多くてけずりにくい。 ○節の多い材木は日本間(ま)の柱(はしら)には使えない。 3 歌の調子。 ○この歌の節は聞いたことはあるが、わたしには歌えない。 ○バスのガイドはふつうのことばに節をつけて説明する。 ○安来節(やすぎぶし)という民謡(みんよう)を知っていますか。 4 話や態度の一部分。ところ。点。 ○その男の話にはっきりしない節があるので、よく調べたら、うそだということがわかった。 ○彼女の態度には、普通の学生とは思えない節がある。 ○節々。節穴(あな)。節づけ。 **ふしあな〔節穴〕**(名詞) 1 いたなどの節を取ったあとにあくあな。 ○へいの節穴から中をのぞく。 2 目をあけているのに物が見えないことをたとえる。 ○ごれがわからないとは、君の目は節穴か。 ○これが見えないとは節穴同然(どうぜん)の目だ。 <895> **ぶじ〔無事]**(名詞、〜な・に) 特別にかわったことがなくて、安全なようす。 ○毎日、家族(かぞく)の無事をいのっています。 ○無事に日本へ着きました。 ○わたしは毎日無事で勉強していますから、ご安心ください。 ○けっこん式は無事にすんだ。 ○外国から帰った兄の無事な顔を見て、母はとてもよろこびました。 ○この小包(こづつみ)は、はこはこわれていたが、中は無事でした。 **ふしあな**→ふし (894ページ) **ふしぎ〔不思議〕**(名詞、〜な・に) なぜそうなのか普通(ふつう)の理屈(りくつ=わけ)では考えられないこと。→おかしい。あやしい〔怪しい〕。 ○会社員が会社ではたらいて、学生が学校で勉強するのに不思議はない。 ○インドの魔法(まほう)で、なわが木のように空へのびていくのを見ました。あれは不思議です。 ○ジプシーのうらないは不思議にあたるそうだ。 ○いなかへ行ったら、子どもたちが外国人を不思議そうに見ていました。 ○不思議さ。不思議がる。 **ふじさん〔富士山〕**(名詞) 日本でいちばん高い山の名まえ。/山の形がきれいなので有名(ゆうめい)。日本のシンボルの一つ。「ふじやま」はまちがい。ただ「ふじ」とも言う。/ ○ひこうきが東京に近くなると富士山がくもの上にはっきり見えた。 ○富士山はむかしからたくさんの絵かきにかかれた山だ。 **ふしぜん〔不自然〕**(形容動詞) 自然の状態でなく、むりなこと。→しぜん[自然]。ふつう [普通]。 ○人間は夜ねてひるまはたらくのがふつうですから、あの人のようにひるまねむって夜はたらくのは不自然な生活です。 ○日本人が着物を着ると自然に見えますが、外国人が着ると不自然に見えます。 ○不自然さ。 **ふじゆう〔不自由〕**(名詞、〜な・に、〜する) 何かが足りないために、したいことが思うようにできないこと。→じゆう[自由]。 ○小さい島(しま)に住んでいる人たちは、ガスも電気もない不自由な生活をしている。 ○彼はむかし、不自由なくくらしていたが、今では食べる物にも不自由しているそうだ。 ○目が不自由でも、いっしょうけんめい勉強してえらい学者になった人もいる。 ○不自由さ。不自由がる。 **ふじゅうぶん〔不十分・不充分〕**(形容動詞) じゅうぶん(=いるものが足りるだけある。)でないようす。もっとなければ足りないようす。→じゅうぶん 〔十分〕。 ○勉強が不十分だったため、試験に落ちた。 ○不十分にしか知らなければ、人によく教えることはできない。 ○日本人が自分のことについて説明不十分なのは、子どものときから自分のこ <896> とを説明しないほうがいいと教えられているからだ。 ○不十分さ。 **ぶしょう〔不精・無精〕**(名詞、〜な・に、〜する) なまけて、はたらこうとしないこと。しなければならないことをめんどうくさがってしないこと。 ○あの人は生まれつき無精な人だ。 ○さむい朝は無精して顔をあらわない。 ○年をとるとすべてに無精になる。 ○彼は筆(ふで) 無精で故郷(こきょう)の両親になかなか手紙を書かない。 **ふしょうじき〔不正直〕**(名詞,〜な・に) ほんとうのことを言ったりしたりしないこと。→しょうじき〔正直〕。うそ。でたらめ。 ○あの男は不正直だから、会社の金を持たせると使ってしまうかもしれない。 ○彼の月給袋(げっきゅうぶくろ)には5,000円多くはいっていましたが、彼は不正直なのでだまっていました。 ○あいつは不正直なので、ほんとにこまってしまいます。 ○不正直さ。不正直者。 **ふしょうち〔不承知〕**(名詞、〜な) 人から頼(たの)まれたことがしたくないこと。→しょうち〔承知]。 ○「レジャーの会」の会長になってくださいとたのまれたが、いそがしいのて不承知の返事を書いた。 ○むかしは、むすめが不承知でも親が承知ならよめにもらえたが、今は親が不承知でも娘が承知ならけっこんできる。 **ふじん[婦人]**(名詞) 女性。成年(せいねん) 以上の女の人のことを言う。 ○戦後,婦人の地位 (ちい)が向上した。 ○婦人用腕時計(うでどけい)を見せてください。 ○あの人は婦人層(そう)に人気がある。 ○ご婦人がたのご意見をのべてください。 ○婦人警官。婦人代議士。婦人雑誌。婦人科医。 **ふしんせつ 〔不親切〕**(名詞,〜な・に) 人の立場や気持ちを考えない態度。→しんせつ 〔親切〕。ていねい。 ○彼が旅先(たびさき)で病気になったとき、旅館(りょかん)の人が不親切だったので、今でもおこっています。 ○この病院の人たちはいそがしいので、へやを聞いても教え方がとても不親切だ。 ○あの店の不親切なことときたら、全くしゃくにさわるよ。 ○不親切さ。 **ふせ・ぐ[防ぐ]**(動詞) 悪いものが来ないようにして自分をまもる。→まもる〔守る]。 ○さむさを防ぐにはストーブがいちばんいい。 ○火事を防いで生活をまもることがだいじです。 ○つかれないようにして、病気を防がなければならない。 ○防ぎ。 <897> **ふ・せる〔伏せる〕**(動詞) 1 うらがえす。うらを出して、おく。 ○カードを伏せたままくばる。 ○台本を伏せて、せりふをおぼえる。 ○テーブルにさらを伏せる。 2 下のほうへ向ける。 ○はずかしいので目を伏せる。 ○地面(じめん) にからだを伏せる。 3 かぶせる。 ○にわとりにかごを伏せる。 ○手を伏せてものをかくす。 4 かくす。 ○このことは伏せておいてください。 **ふせ・る[臥る]**(動詞) よこになってねる。床(とこ)についている。 ○彼は今かぜをひいてふせっている。 ○病(やまい)の床(とこ)にふせっている。 **ふぞく〔付属]**(名詞、~する) 主となるものに付(つ)きしたがっていること。 ○学校に付属する図書館。 ○その大学には付属病院がある。 ○わたしはA大学の付属小学校を卒業した。 ○その機械(きかい)の付属品のリストを見せてください。 **ふた〔蓋]**(名詞) はこ・びんなど入れ物の口にかぶせて中から物が出ないようにする物。→み〔身〕。 ○かんのふたをよくしないと、なかのクッキーがしめってまずくなりますよ。 ○このふたをとって中を見た。 ○ちゃわんのふたはさらとして使うこともできます。 ○くすりびんはしっかりとふたをしておいてください。 ○ふた物。中ぶた。なべぶた。 **ふだ [札]**(名詞) 何かを表わす印(しるし)として使う、小さく切った紙や板(いた)。 ○おおぜいで旅行をするときには、にもつに自分の名まえを書いた札をつけておくほうがいい。 ○トランプをしてあそびましょう。札をみんなに4枚ずつくばってください。 ○正月に神社でお札をもらったから、ことし一年、病気にならないでしょう。 ○荷札(にふだ)。木札。正札(しょうふだ)。名札。 **ぶたい〔舞台〕**(名詞) 1 おどり・音楽・演劇(えんげき)などを行なう場所。 ○初めて舞台に立つ。 ○舞台がとおくてよくみえない。 ○A氏は舞台監督(かんとく)をしている。 ○舞台劇。舞台裏。舞台装置。 2 活躍(かつやく)する場所。 ○世界外交の舞台で活躍 (かつやく)する。 ○この小説の舞台は北海道だ。 ○そのことについては彼のひとり舞台(=彼だけがよくできること。)だ。 **ふたしか〔不確か〕**(形容動詞) はっきりせず、信用できないようす。→たしか〔確か]。ぼんやり。いいかげん。 <898> ○ふたりはけっこんのやくそくをしたと言いますが、口だけの不確かなやくそくなのです。 ○来るか来ないかわからない不確かな人をまっていてもしかたがありませんから、もう行きましょう。 **ふたり〔二人〕**(名詞) ひとりと三人の間の人の数。→りょうしゃ〔両者〕。 ○一つのりんごを、二つに切ってふたりで食べました。 ○わたしの子どもは、男の子がひとり女の子がひとりですから、合わせてふたりです。 ○ふたり連(づ)れ。ふたり分。ふたり暮(ぐ)らし。 **ふだん**(名詞) ふつうの場合。特別でないとき。/副詞的に使うことが多い。/→いつも。つね[常]。 ○日本人が着物を着るのは、お正月のような特別のときで、ふだんはようふくを着ています。 ○ふだんから勉強しておけば、試験の前に特別に勉強しなくてもだいじょうぶだ。 ○ふだん運動をしていない人が急に運動をすると、からだがいたくなる。 ○何事もふだんがたいせつだ。 ○ふだん着(ぎ)。ふだん使(づか)い。 **ふち[縁]**(名詞) /平らにひろがっている物の端(はし)が、その物のおわりの所であることをはっきりしめすことばで、物の端を、細長(ほそなが)くつづいた一つの物として表わしている。/ 1 物のいちばん外の所。はし(はじ)。へり。→はし〔端〕。そば。まわり〔回り〕。あたり。へん。 ○このちゃわんは縁がかけているから、お客さんに出さないほうがいい。 ○この上着(うわぎ)は縁にかざりがついているから、たぶんわかい女の人の物だろう。 ○「お酒(さけ)をのんだのでしょう?目の縁が赤いからわかりますよ。」 ○めがねの縁には、いろいろな形のものがある。 2 物のはしにつけてあるもの。 ○あのお医者(いしゃ) さんは縁なしのめがねをかけている。 ○とおくからおくったので、額(がく)の縁がこわれた。 ○金縁(きんぶち)。額縁。縁どり。 **ふちゅうい 〔不注意〕**(名詞、〜な・に) 注意をしないこと。注意が足りないこと。そういう状態。→ちゅうい [注意]。ちゅういぶかい〔注意深い]。ゆだん〔油断]。 ○交通事故(じこ)は運転者(うんてんしゃ)の不注意からおこることが多い。 ○ちょっとした(=ちいさな)不注意から火事になって、家をやいた人がいます。 ○ガソリンのそばで不注意にたばこをすったので、ガソリンに火がついた。 ○不注意な人は自分のネクタイがまがっていても気がつかない。 **ぶつ 〔物〕**(接尾語) /ほかのことばにつづいて、「~されたもの」「~したもの」などの意味を表わす。/ ○拾得(しゅうとく)物(=ひろった物)は必ずけいさつへとどけなければならない。 ○建築(けんちく)物。印刷(いんさつ)物。出版(しゅっぱん)物。農産(の <899> うさん)物。 **ふつう [普通]**(名詞,~な) 特別でないこと。ほかとくらべて変わっていないこと。/副詞的にも使う。/ →とくべつ〔特別]。ありふれた。いっぱん[一般]。あたりまえ。 ○朝おきて歯(は)をみがくのは普通のことです。 ○きょうのさむさは二月としては普通です。 ○わたしがねるのは普通12時ですが、1時過ぎのときもあります。 **ぶつか・る**(動詞) 1 当たる。大きなものにつきあたる。 ○自動車と電車がぶつかる。 ○石が頭にぶつかって、けがをした。 ○かべにぶつかる。 ○波(なみ)がいわにぶつかってくだける。 2 出会う。 ○むずかしい問題にぶつかった。 ○読書中によくこのことばにぶつかる。 ○強敵(きょうてき)にぶつかる。 ○二回戦でAチームにぶつかる。 3 争う。しょうとつする。 ○けっこん問題で父と意見がぶつかる。 4 直接に話し合ったり、行なったりする。 ○とにかくぶつかって話をしたほうが解決がつく。 ○実地にぶつかってみる。 5 いっしょになる。重なる。 ○日よう日と祭日(さいじつ)とがぶつかる。 ○その晩(ばん)は会が二つぶつかった。 **ぶつ・ける**(動詞) / ぶっつけるとも言う。/ ものをなげつける。 ○犬に石をぶつける。 ○柱(はしら)に頭をぶつける。 ○意見をぶつけ合う。 **ぶっしつ〔物質〕**(名詞) 1 (精神(せいしん)に対して)もの。→せいしん〔精神]。もの[物]。 ○物質にめぐまれた生活。 ○物質と精神。 ○物質文明。物質名詞。 ○あの人から物質的にも精神的にもたすけてもらった。 ○物質的な(=精神よりも、お金や物をたいせつにするようす)人。 2 形を持ち、目で見たり手でさわったりできるもの。→もの[物]。 ○鉱物(こうぶつ)を原料(げんりょう)として、いろいろな役に立つ物質を作る。 ○物質は固体(こたい)・液体(えきたい)・気体の三つの形を持つ。 ○セルロイドは、もえやすい物質です。 **ぶっつける**→ぶつける (899ページ) **ぶつぶつ**(副詞・名詞) 1 ものがわく、またはにえたつさま。 ○ごはんがぶつぶついっている。 ○豆(まめ)がぶつぶつにえている。 2 小声で不平・不満などをいうさま。 ○かげでぶつぶつ言わないでください。 ○ぶつぶつとひとりごとを言う。 ○この結論(けつろん)にぶつぶつ言う人はいないだろう。 3 (名詞) <900> にきび・湿疹(しっしん)など。 ○顔にぶつぶつがたくさんできた。 **ぶつり [物理]**(名詞) 物理学のこと。物の構造(こうぞう)や運動・熱(ねつ)・光・電気・磁気(じき)・音などのはたらきについてけんきゅうする学問。 ○物理の実験(じっけん)。 ○物理と化学。 ○物理療法(りょうほう)というのは、電気・光線・機械 (きかい)などを使って物理的に病気をなおす方法です。 ○物理学。物理变化。 **ふで[筆]**(名詞) 1 ほそい竹(たけ)や木の先に毛(け)をつけたもので、墨(すみ)やえのぐをつけて字や絵をかくどうぐ。→えんぴつ 〔鉛筆]。 ○ペンや鉛筆で字を書くよりも、筆で書くほうがむずかしい。 ○筆に赤いえのぐをつけて白い紙に丸(まる) をかけば、日本の国旗(こっき)ができる。 2 1を使ってかいた字や絵。 ○このかけものは西川さんの筆だと思います。 ○あの浮世絵(うきよえ)は広重(ひろしげ)の筆と言われています。 3 文章(ぶんしょう)を書くこと。 ○あの人は筆が立つ。(=文章がじょうずだ。) ○筆で食う(=文章を書くことで生活する。)のはやさしいことではない。 ○その事件(じけん)以来、彼は筆を折(お)った。(=文章を書くのをやめた。) ○筆くせ。筆無精(ぶしょう)。筆まめ。筆箱(ふでばこ)。筆入れ。 **ふと**(副詞) 偶然(ぐうぜん)。不意に。 ○むかしのことをふと思い出した。 ○ふとうしろをふりむくと友だちがいた。 ○あの人は悪人ではないかといううたがいがふとわたしの心におこった。 ○ふとその考えがわたしのむねにうかんだ。 ○ふとしたことからけんかになった。 ○わたしたちはふとしたことで友だちになった。 **ふと・い[太い]**(形容詞) 1 長い物の回りや幅(はば)が大きい。→ほそい 〔細い〕。ふとる〔太る]。 ○あの木は高さが20メートルで回りが3メートルもある太い木です。 ○地図(ちず)の上のほそい線は町と町の境(さかい)で、太い線は県(けん)と県の境です。 2 声がひくくて大きい。 ○彼は、太い声で「ボルガの船歌(ふなうた)」を歌った。 ○A「さっき、あなたに男の人から電話がかかってきましたよ。」B「どんな声でした?」A「太い声の人でしたよ。」 3. ほかの人がこまるのもかまわないで自分の考えをおし通してなんとも思わないようす。 ○金閣寺(きんかくじ)に火をつけるなんて太いやつだ。 ○ぬすんでもつかまらないだろうというのは太い了見(りょうけん=考え)だ。 <901> **ふところ (名詞)** 1 着た物とむねとの間。 ○ふところに手を入れる。 ○母のふところにだかれる。 ○千円をふところに入れて出かける。 2 物にかこまれたところ。 ○わたしは少年時代、山のふところにだかれて育った。 3 持っている金。 ○ふところがあたたかい。 ○ふところぐあいがいい。 ○友だちのふところをあてにする。 ○ふところと相談して買おう。 **ふと・る〔太る〕(動詞)** 1 人や動物ににくがたくさんつく。→ふとい〔太い〕。やせる。 ○まるまると太った赤んぼうはかわいらしい。 ○わたしはやせているから、少し太りたいのですが、たくさん食べられないので太れません。 2 大きくなる。 ○小さい家に高い保険(ほけん)をかけておけば火事になったとき、財産(ざいさん)が太る。これが焼(や)け太(ぶと)りだ。 ○秋になるとはたけのいもが太るそうです。 ○太りがち。太りぎみ。 **ふとん〔布団・蒲団〕(名詞)** 布(ぬの)の中にわたを入れたやわらかいもの。すわるときにしくもの(「ざぶとん」と言う。)とねるときに下にしくもの(「しきぶとん」と言う。)と上にかけるもの(「かけぶとん」と言う。)がある。 ○たたみの上にふとんをしいてねるのが、ふつうの日本人の生活です。 ○わたしはふとん屋にたのんで大きいふとんを作ってもらったから、今夜からゆっくりねられる。 ○いくらすすめても、その人はざぶとんをしかなかった。 ○羽根(はね)ぶとん。せんべいぶとん。 ○ふとん綿(わた)。 **ふね[船・舟〕(名詞)** 人やにもつをのせて水の上をわたす乗(の)り物。→きせん〔汽船〕。 ○ひこうきは落ちるとこわいから、おそくても船で行きましょう。 ○みなとに船が着いて外国のお客さんたちがたくさんおりてきました。 ○あのおくさんは船によわい (=船にのると気持ちが悪くなる。)ので、船ではほとんど何も食べられません。 ○おじいさんがむかしの話を始めると、みんな船をこぎ出した。(=居ねむりをはじめた。) ○船着(ふなつ)き場(ば)。船よい。船歌。ほかけ船(ぶね)。 **ふねっしん〔不熱心〕 〔名詞、〜な・に)** 仕事をするのにいっしょうけんめいでないこと。→ねっしん〔熱心〕。いいかげん。 ○セールスマンの不熱心がもとでその化粧品(けしょうひん)はあまりよく売れなくなりました。 ○熱心に1年研究(けんきゅう)するほうが、不熱心に10年研究するよりよい結果が現われるでしょう。 ○不熱心さ。 **ふひつよう〔不必要〕(形容動詞)** 必要(=どうしてもいる。なければこまる。)ではないこと。なくてもいい。いらない。→ひつよう〔必要〕。 ○そのみちは1度でおぼえたから、2度めから地図(ちず)は不必要になった。 ○子どもに不必要にたくさんのお金を持たせるのは、子どもの教育のためによくない。 <902> **ぶぶん〔部分〕(名詞)** 全体をいくつかに分けたものの一つ。→ぜんたい [全体]。いちぶ〔一部〕。いちぶぶん〔一部分]。だいぶぶん〔大部分]。 ○このいすは、あしの部分が鉄(てつ)でできている。 ○りんごのくさっている部分をナイフで取る。 ○部分品(ひん)。(=機械(きかい)など、組み立ててあるものの一部分になっている品。) **ぶぶんてき [部分的〕(形容動詞)** ある部分だけの。 ○この文章は、部分的なまちがいはあるが、内容(ないよう)はすぐれている。 ○この機械(きかい) は古いから、部分的に直してもまただめになるだろう。 **ふへい〔不平〕(名詞)** ほかの人にくらべて、悪くあつかわれた場合にもつ気持ち。/不満とちがって、この気持ちは他人にだけ向けられる。/ ○シンデレラは不平も言わず、いっしょうけんめいはたらいた。 ○しんせきの家で上の子に500円やって下の子に100円やったら、下の子が不平そうな顔をした。 ○不平家。 **ふべん〔不便〕(名詞、〜な、〜する)** 便利(べんり)でないこと。便利でない状態。→べんり[便利]。ふじゆう〔不自由〕。 ○自動車があれば、物を運ぶのに不便を感じないだろうと思う。 ○いなかは、町とちがって生活に不便なことが多い。 ○ここは駅(えき)にもとおいし、店にもとおい。全く不便な所だ。 ○アパートをかりるなら、少しは不便な思いをしても安いほうがいい。 ○不便さ。不便がる。 **ふべんきょう 〔不勉強〕 〔名詞,〜な)** 勉強(=何かがわかったり、できるようになるためにしなければならないこと。)をしないこと。勉強をしない状態。→べんきょう[勉強]。 ○日ごろの不勉強がたたって、せいせきが落ちた。 ○わたしは日ごろ不勉強ですから、試験にいい点は取れないでしょう。 ○市長は市内の学校の数ぐらい知っていなければならないのに、それを知らな いということがわかった。あの市長は不勉強だ。 ○不勉強さ。 **ふまじめ〔不まじめ・不真面目」(名詞,〜な・に)** 正しくない態度であること。まじめでないようす。→まじめ〔真面目」。いいかげん。 ○ほかの人がはたらいているときにひとりであそんでいるのはふまじめだと思います。 ○けっこんのやくそくをだいじだと思わないのはふまじめです。 ○医者(いしゃ)の注意をふまじめに聞いていると病気はいつまでたってもよくなりませんよ。 <903> ○彼のふまじめがどうも気に入らない。 ○ふまじめさ。 **ふ・む[踏む](動詞)** 1 あげた足をおろしておす。→ふみつける 〔踏みつける〕。 ○朝の電車はこんでいるので、わたしは毎日人に足を踏まれます。 ○ブレーキを踏んで自動車をとめた。 2 じっさいにその場所を歩く。 ○わたしが初めて日本の土を踏んだのは1965年でした。 ○日本人でヒマラヤの山頂(さんちょう)を踏んだ人はわずかしかいません。 3 経験(けいけん)する。/この意味のときは次のような決まった言い方になる。/ ○あのガイドさんは場数(ばかず)を踏んでいる(=たくさん経験をかさねている。)ので町の案内 (あんない)をするのにむだがない。 ○あのかぶき俳優(はいゆう)は七つのとき、初舞台(はつぶたい)を踏んだ。(=初めて、しばいに出た。) 4 決まったじっさいのやり方に従う。 ○人の踏むべきみちは全部聖書(せいしょ)に書いてあるそうです。 ○正規(せいき)の手つづきを踏んでビザをもらうには3か月かかります。 5 自分の考えでその物のねだんをつける。 ○このダイヤモンドのゆびわは安く踏んでも100万円はします。 ○世界に一つしかない物のねだんを踏むのはむずかしいことです。 6 / 「ふんだりけったり」(=人の気持ちにはちっともかまわない、ひどいことが何度もあること。)の形で/ ○きのうやくそくの時間におくれそうなのでタクシーにのったら、みちがこんでいて、時間にはおくれるし料金は高いし、ふんだりけったりでした。 **ふみつ・ける〔踏みつける〕 (動詞)** 1 足で強く踏(ふ)んで足の下にある物をおさえる。→ふむ[踏む]。 ○夜、くらい所で知らずにねむっているねこを踏みつけた。 ○1,000円札(さつ)を落としたら風でとびそうになったので、くつの先で踏みつけた。 2 相手の正しい態度にかまわないで、相手には悪いやり方で自分のしたいことをする。 ○友だちの親切を踏みつけてかりた金をあそびに使ってしまった。 ○親の気持ちを踏みつけにしても、子どもは親とちがう仕事をえらぶものです。 ○踏み切る。踏みこえる。踏みかためる。踏みにじる。踏みしめる。踏みつぶす。足踏み。 **ふみつぶ・す〔踏み潰す〕 〔動詞)** 足で強くふんでこわす。→つぶす。 ○たまごをふみつぶした。 ○くつで虫(むし)をふみつぶそうとした。 ○人が象(ぞう)に頭をふみつぶされて死んだ。 <904> ○人があんまりおおぜいいるので、ふみつぶされそうです。 **ふめいよ〔不名誉〕(名詞、〜な・に)** 世の中の人みんなに知られたら、ほかとくらべてひくく思われるような状態。→めいよ〔名誉〕。はじ〔恥〕。 ○ゆうべ、よっぱらってじゅんさとけんかをしたのはわたしたちの先生だった。このことが新聞に出たのだから不名誉な話だ。 ○外国との貿易(ぼうえき)で日本の会社が悪いことをすれば、日本人全体の不名誉になる。 ○不名誉をはじと思え。 **ふゆ[冬](名詞)** 1年の四つの季節(きせつ)のうちの一つで、さむい時。→なつ〔夏]。はる〔春〕。あき[秋]。 ○冬のスポーツはスキーかスケートです。 ○夏はすずしい所へ行きたいし、冬はあたたかい所へ行きたい。 ○この冬が無事にこせれば、病気はもうだいじょうぶだ。 ○冬も今ごろになると、さむさにだいぶなれてくる。 ○冬物。真冬。冬場。冬休み。 **ふゆかい〔不愉快〕 〔名詞、〜な・に)** いやな気持ち。→ゆかい[愉快〕。 ○夜行列車(やこうれっしゃ)の中で、みんながねむっているのに、おさけをのんで歌を歌っている人たちがいたので、ほんとうに不愉快だった。 ○あの男がいるとみんながいやな気持ちになる。不愉快な男だ。 ○不愉快げ。不愉快がる。不愉快さ。 ○彼の顔を見ると、どうしても不愉快が先に立ってしようがない。 **ぶらさがる [ぶら下がる〕 (動詞)** 1 上のほうはついたままでぶらりと下がる。→たれる〔垂れる〕。ぶらぶら。 ○ぶどうがえだからぶらさがっている。 ○へやのまん中に電燈(でんとう)がぶらさがっています。 ○おまつりなので、町にはちょうちんがたくさんぶらさがっています。 ○両手で鉄棒(てつぼう)にぶらさがる。 ○バスのつりかわにぶらさがる。 2 すぐ近くにあってつかまえることができそうである。/抽象的(ちゅうしょうてき)に用いる。/ ○目の前に幸福(こうふく)がぶらさがっている。 ○あの人は、いい大学を卒業すればすばらしい将来(しょうらい)がぶらさがっていると考えている。 **ブラシ(名詞)** 歯(は)・ようふく・くつなどのよごれ・ほこりをとるのに使う物。はけ。/使い方は「~をかける」。英語の brush。 / ○ブラシでようふくのほこりをはらう。 ○ズボンにブラシをかける。(=ほこりをはらうように、ブラシを使う。) ○ブラシでくつをみがく。 ○歯ブラシで歯をみがく。 ○かみの毛(け) にブラシをかける。 ○犬にブラシをかけてやる。 **ぶらぶら(副詞,〜する)** /「~と」の形でも用いる。/ <905> 1 上からさがっているものが動いているようす。 ○自動車のまどにかけた人形がぶらぶらとゆれている。 ○地震(じしん)で電燈(でんとう)がぶらぶらゆれました。 ○くびにさげたふくろが、歩くたびにぶらぶらする。 2 目的なしに歩くようす。 ○公園(こうえん) をぶらぶらする。 ○新宿(しんじゅく)でしばらくぶらぶらしょう。 ○駅(えき)のあたりをぶらぶら歩く。 3 仕事をしていないようす。 ○会社をやめてぶらぶらしている。 ○ぶらぶらと一日をすごす。 ○わかいのに毎日ぶらぶらあそんでいる。 ○病気なので家でぶらぶらしています。 ○休みの日にはどこへも行かずに家でぶらぶらします。 **ふり〔振り]** I (名詞) 1 振(ふ) ること。振り動くこと。 ○バットの振りが大きい。 ○振り子の振り。 2 外に現われたようす。すがた。かっこ う。→ふう[風]。 ○人のふり見てわがふり直せ。(=他人のようすや欠点(けってん)を見て自分もそうならないように気をつけよ。) / ことわざ。/ ○なりふりかまわず(=着るものやかっこうなどにかまわないで。)はたらく。 3 / ほんとうはそうではないのに、そう見えるようなようすをすること。「~をする」の形で使う。/→ふう[風]。 ○わるものが親切なふりをする。 ○虫(むし)が死んだふりをしている。 ○ねむっているふりをしながら、人の話を聞いている。 ○わかったふりをして「はい、はい」と言う。 ○見て見ぬふりをする。 4 しばいやおどりで、音楽に合わせてする動作。 ○おどりのふりをつける。(=ふりを考えておどろ人に教える。) ○ふりの美しさ。 5 いつも行かない店などに行くこと。なじみでないこと。 ○あのとこやはふりの客はことわることがある。 ○ふりで行ったのに入場券(にゅうじょうけん)が2枚も買えた。 Ⅱ(接頭語) /おもに動詞につけて意味を強める。/→ふる〔振る]。ふりあげる〔振り上げる]。ふりかえる〔振り返る]。ふりまわす[振り回す]。ふりむく〔振り向く]。 ○為替(かわせ)を振り出す。(=発行する。) ○さかなにしおを振りかける。 ○満員のバスから振り落とされる。 ○手を振りはなしてにげる。 ○あいきょうを振りまく。 ○ついて来る子どもを振り切って家を出た。 ○振り出し(=出発点)にもどる。 Ⅲ(助数詞) 1/刀(かたな)を数える語。/ ○一(ひと)振りの日本刀(とう)。 ○刀(かたな)が二 (ふた) 振りある。 2 / ものを振る動作を数える語。/ ○彼は馬(うま)にのると、むちを一振りしてはしり去った。 ○バットを二振り三 (み) 振りする。 <906> **ぶり 〔振り] (接尾語)** 1 ようす。状態。/体言・動詞の連用形につく。強めて「っぷり」と言うこともある。/ →つき〔付き〕。 ○熱心(ねっしん)な勉強ぶりだ。 ○学生の生活ぶりを調べる。 ○えだぶりの美しいまつがある。 ○手ぶりでだめだと知らせる。 ○かなしそうな口ぶりで話す。 ○うれしそうな話しぶりです。 ○歩きぶりが変だ。 ○男っぷりがいい。(=好(こう)男子だ。) ○金のはらいっぷりが悪い。 ○大ぶり(=大きい形。)のちゃわん。/反対語は「小ぶり」。/ 2 /時間を表わす語につけて、ある時間がたったのちに、また同じようにする(なる)ようす。その間の時間が長かったという気持ちを表わす語。/→ひさしぶり 〔久し振り]。 ○しばらくぶりでデパートへ行った。 ○ずいぶんひさしぶりですね。 ○5年ぶりの帰国だから、家族(かぞく)がとてもよろこんだ。 ○病気がなおって2週間ぶりで退院(たいいん)した。 ○三日ぶりに学校へ行った。 ○あなたにお会いするのは何年ぶりでしょうか。 ○井戸(いど)に落ちた子どもは10時間ぷりでやっと助け出された。 **ふりかえ・る 〔振り返る〕 (動詞)** 1 顔だけ後ろに向けて見る。→ふりむく〔振り向く〕。 ○美人が通るのを振り返って見る。 ○大声でよんでも振り返らない。 ○今まで歩いてきたみちを振り返った。 ○振り返って手を振りました。 2 以前あったこと、したことなどを思い出してみる。→かえりみる [省みる・顧みる〕。はんせいする 〔反省する〕。 ○過去(かこ)を振り返ってなつかしく思う。 ○子ども時代を振り返ってみる。 ○この一年を振り返って感じたことを書く。 ○ときどき自分を振り返るほうがいい。 **ふりむ・く〔振り向く〕 (動詞)** 急に後ろやよこのほうへ顔を向ける。→ふる〔振る]。ふりかえる 〔振りかえる]。 ○わたしの前を歩いて行く人が田中さんかと思って肩(かた)をたたいたら、振り向いた人は全然ちがう人だった。 ○美人が通ったので男はみんな振り向いた。 ○ここまでやってきたんだから、今さらあとは振り向けないぞ。(=心が以前のことに向いてはならないぞ。) ○振り向きざま。 **ふりょう〔不良】(名詞、〜な・に)** 1 すぐれていないこと。よくないこと。 ○このドアは不良ですから、ここからは出られません。 ○成績(せいせき)が不良で退学(たいがく)させられた。 ○いそがしくて十分食事をしなかったので、栄養(えいよう) 不良になった。 ○天候(てんこう) 不良のためひこうきは出ません。 ○あの店ではときどき不良品を売る。 <907> 2 行ないが悪いこと(人)。/ だいたいわかい人について使う。/ ○勉強がきらいでとうとう不良になってしまった。 ○駅(えき)の前に町の不良が集まっている。 ○あの子はすることが不良じみている。 ○不良学生。不良少女。不良少年。不良性。 **ふ・る[降る〕 (動詞)** 1 空から小さいものがたくさん落ちてくる。→やむ「止む〕。 ○雨が降っているのでみちがぬれています。 ○火山が噴火(ふんか)して、はいが5センチぐらい降りました。 2 多い。あふれるほどある。 ○彼と彼女はふたりでさんぽをしました。それは星の降るような夜でした。 ○降るような虫(むし)の声に思わず足をとめた。 ○「ミスさくら」がアメリカへ行って帰ってきたら縁談(えんだん=けっこんの話。)が降るほどあったそうです。 ○どしゃ降(ぶ)り。大降り。小降り。降り積(つ)もる。 **ふ・る〔振る〕 (動詞)** 1 持った物を前後や左右に動かす。→ふりむく〔振り向く〕。ゆする。ゆすぶる。ふるわす。ふりあげる [振り上げる〕。 ○船が出るとき、彼は手を振り、彼女はハンケチを振った。 2 物の上全体にこまかい物をまく。 ○サラダにしおを振っておあがりください。 ○さかながくさらないようにしおを振っておきましょう。 3 仕事をひとりひとりに分けてあたえる。 ○今度のしばいでハムレットの役を振られたのはわかい俳優(はいゆう)です。 ○山下さんは社員に仕事を振るのがうまい。 4 漢字のわきに読み方をつける。 ○知らない漢字でもかなが振ってあれば、国語辞典(じてん)で調べられる。 ○次の漢字にかなを振りなさい。 5 人とのやくそく、人のたのみ、のぞみをことわる。 ○きょうは、ほかの人とやくそくがあったのですが、それを振ってこちらへ来ました。 ○彼が「けっこんしてください。」と言ったら、彼女は「いやです。」と言った。つまり、彼は彼女に振られたのである。 ○あの人のおとうさんは女のために地位を棒に振った。(=たいせつなものをむだになくす。) ○振りかぶる。振り切る。振りしぼる。振りまく。 **ふりまわ・す〔振り回す〕 (動詞)** 1 持った物を右左、前後などいろいろの方向に大きく動かす。→ふる〔振る]。 ○このふろしきづつみの中にはケーキがはいっていますから、振り回さないで持って行ってください。 ○子どもが石に糸をつけて振り回してあそんでいた。 ○あの人は新しいステッキを買ったので、さんぽのとき振り回して歩いている。 <908> 2 回りの人がきらうのをかまわずに使う。 ○女は知識(ちしき)を振り回さないほうがいいとモリエールは教えている。 ○彼は博士号(はくしごう)を振り回すから、みんなからそんけいされないのです。 **ぶ・る[接尾語]** わざと、そのようにしている。らしく見せる。→ふり〔振り]。 ○彼は学者ぶっているだけで、ほんとうの学者ではない。 ○このへんのおくさんたちには上品ぶる人が多い。 ○聖人(せいじん)ぶる。勉強家ぶる。信心家(しんじんか)ぶる。 ○えらぶる。 **ふる・い[古い〕 (形容詞)** いちばん初めのときから、かなり長い時間がたっているようす。→あたらしい〔新しい〕。 1 新鮮(しんせん)でない。 ○先週買ったさかなはもう古いから、食べないですてるほうがいい。 ○この花はもう古いから、新しいのと取りかえましょう。 2 長い間使った。→ふるほん〔古本〕。 ○このくつはもう古いから、だめになったら直さないですてようと思います。 ○古い家はあちらこちら悪くなっているので、直さなければなりません。 3 めずらしくない。 ○そんなへたなうそは、ついてもすぐわかりますよ。古い、古い。 ○お金がないから金持ちのむすめとけっこんしたいって? 古い思いつき(=考え)ですね。 4 前の時代の。 ○わたしの父は1899年生まれで、頭が古くてこまります。 ○夫が主人で妻は女中だという考え方はもう古いです。 ○ふる。古くさい。古ぼける。古めかしい。中古(ちゅうぶる、ちゅうこ)。 **ふるほん〔古本〕(名詞)** 2度め、3度めに売られる本。 ○この本は10年前に出た本ですから、ふつうの本屋にはありません。古本屋でなければ売っていないでしょう。 ○古本はふつう、新本(しんぽん)より安いのですが、めずらしい古本はとても高くなります。 **ふる・える[震える〕(動詞)** 1 さむさやおそろしさなどでからだが前後左右に小さく早くつづいて動く。→ふるわす[震わす]。 ○ダイナマイトに火をつけるとき、おそろしくて手が震えたが、そのすぐあと爆音(ばくおん=爆発の音)でまどがラスが震えていた。 ○冬の夜、旅館 (りょかん)の火事でにげ出したお客さんたちは、おそろしさとさむさで震えていた。 2 物が前後左右に早くつづいて動く。 ○大きいトラックが通ると、大地も震えるほどだ。 (関連語)震え声(ごえ)。震えあがる。 <909> **ふるさと〔古里・故郷〕(名詞)** その人が生まれて育った所。 ○外国へ行くと、ときどきふるさとがなつかしくなって帰りたくなるそうです。 ○国の母から手紙をもらって、ふるさとの人々やふるさとの山々を思い出しました。 ○都会へ出てはたらいている人は、ふるさとのたよりが待ちどおしいそうです。 (関連語)②故郷(こきょう)。郷里(きょうり)。郷土。国。お国。 **ぶるぶる(副詞,〜する)** さむさやおそろしさなどでふるえているようす。 ○こんなさむい日にシャツ1枚でぶるぶろふるえている。 ○父は手をぶるぶるふるわせておこった。 ○老人(ろうじん) はぶるぶるふるえる手で仕事をしている。 ○火事がこわくてぶるぶるしている。 ○水から出てきてぶるぶるしている。 ○おお寒い、からだがぶるぶるする。 **ふるわ・す[震わす〕(動詞)** ふるえさせる。→ふるえる〔震える〕。 ○汽車が地面を震わして通りすぎました。 ○さむくてからだをぶるぶる震わしている。 ○声を震わしておこった。 (関連語)①ふるわせる。 **ブレーキ(名詞)** 1 車が動くのを調節(ちょうせつ)したり止(と)めたりするもの。制動機(せいどうき)。 ○自動車のブレーキをかける。(=ブレーキがはたらくようにする。) ○子どもがみちにとび出したので、バスは急ブレーキをかけて止まった。 ○この自転車(じてんしゃ)はブレーキがきかない。(=こわれていてはたらかない。) ○ブレーキの故障(こしょう)。 2 1の意味から、物事の進むのを進まないようにおさえること。 ○あの人は熱心(ねっしん)すぎるから少しブレーキをかけてやろう。 ○あの男は物事にむちゅうになるとブレーキがきかなくなる性質だ。 **ふろ [風呂] (名詞)** 1 よごれたからだをあらったり、からだをあたためたりするために湯(ゆ)にはいること。その湯。→ゆ[湯〕。 ○小林さんはふろがすきで毎日朝ばん2度ふろにはいるそうです。 ○さむいときにはふろから上がったら、すぐねないとかぜをひきますよ。 ○「ぬるすぎはしませんか。「いいえ、とってもいいおふろです。」 2 お金を取ってたくさんの人をお湯に入れる所。/「ふろや」 「銭湯(せんとう)」とも言う。/ ○今のアパートにはシャワーしかないのでは、わたしはときどき近くのふろに行きます。 ○ふろ銭(せん)。ふろ場。ふろおけ。ガスぷろ。朝ぶろ。 **ふろく [付録](名詞)** <910> 1 新聞やざっしのおわりに、あるいは、別についている記事や本など。 ○今月のこのざっしには正月料理の作り方が付録としてついています。 ○日ようの新聞には付録がつく。 ○付録に漫画(まんが)の本がつけてある。 ○別冊(べっさつ)付録。 2 主となるものにつけくわえたもの。 ○初めに話したことがたいせつで、今の話は付録です。 ○石川さんが国へ帰った目的は商売(しょうばい)が主で、家族(かぞく)に会うのは付録らしい。 **ふろしき〔風呂敷き〕 (名詞)** 物を運ぶときにそれをつつむのに使う四角(しかく)のぬの。 ○ふろしきは、かるくて、たためば小さくなりますから、持って歩くのにはかばんよりべんりです。 ○ぬれた物をつつむにはビニールのふろしきがいいです。 ○ふろしき包(づつ)み。 **ふわふわ(副詞,~する)** /「~と」の形も使う。/ 1 かるいものが動くようす。 ○ゆきがふわふわと落ちてきた。 ○くもがふわふわながれていく。 ○池(いけ)に水草(みずくさ)がふわふわとういています。 ○風船(ふうせん)がふわふわとぶ。 2 かろくやわらかいようす。 ○ふわふわのふとんにねる。 ○ゆきはふったばかりなのでふわふわしています。 ○ふわふわした白いパン。 3 心がおちついていないようす。性質がしっかりしていないようす。 ○都会の生活がおもしろくて、毎日ただふわふわとくらしている。 ○そんなふわふわした精神(せいしん)では仕事はできませんよ。 ○性質がふわふわしているから、たいせつなことはたのめない。 **ふわり [副詞]** /「~と」の形でも使う。/ 「ふんわり」とも言う。/ →ふわふわ。 1 かるいものが動くようす。 ○白いくもが空にふわりうかんでいる。 ○カーテンがふわりと動いた。 ○たばこのけむりがふわりふわりととんでいく。 2 かるくやわらかいようす。 ○からだにふわりともうふをかける。 ○ちゃわんにごはんをふわりと入れる。 ○ふわりとしたいす。 **ふん〔糞](名詞)** 動物の食べた物が口から腹(はら)を通って出たきたないもの。/人のときには、「大便(だいぺん)、うんこ」を多く使う。/→くそ[糞]。 ○馬(うま)のふんをはたけの土にまぜると、くさや花がよく育つ。 ○隣(となり)の犬はうちの庭へ来てふんをするので、きたなくてこまる。 ○金魚(きんぎょ)のふんは長くつながっている。 (関連語)② 便(べん)。 **ふん〔分〕 〔数詞)** /1,3,4(よん), 6,10につくときは発音は「ふん」。/ 1 時の単位。60分で1時間。 ○駅(えき)まで歩いて3分です。 ○今5時15分前です。 ○10分間でごはんを食べる。 <911> ○4,5分。 2 角度(かくど)・経度(けいど)・緯度(いど)の単位。60分で1度。 ○北緯(ほくい)35度15分。 ○30度7分。 **ぶん〔文〕(名詞)** 1 いくつかのことばが集まって、ある一つの考えを表わすもので、文のおわりでは必ずことばが切れる。そして文字(もじ)で書くときには「。」をつける。/文法で使うことば。/ ○「白い花がさきました。」という文の主語はどれですか。 ○次の二つの文をむすんで、一つの文にしなさい。 ○文の構造(こうぞう)。 ○命令(めいれい)文。疑問(ぎもん)文。 2 1の文がいくつか集まって、あるまとまった考えを表わすもの。文章。→ぶんしょう〔文章〕。 ○あの人は文がうまい。 ○「わたしの国の子どもたち。」という題で文を書きました。 ○工場見学の感想(かんそう)文。 3 学問(がくもん)や芸術 (げいじゅつ)。/「武(ぶ)」に対することば。/ ○文武(ぶんぶ)にすぐれたさむらい。 **ぶん[分]** I (名詞) 1 分けてあたえられたもの。わりあて。→わりあてる〔割り当てる]。 ○食べたければわたしの分をあげますよ。 ○友だちの分もはらった。 ○他人の分まではたらく。 2 部分。ほう。もの。 ○のこった分は貯金(ちょきん)する。 ○この分を3個ください。 ○ここにある分は使わないでください。 3 程度。ようす。 ○この分なら1週間ぐらいで元気になるだろう。 ○これだけの金があればひとりで生活する分にはこまらない。 ○その分にはしておかない。(=このままゆるすことはできない。) 4 地位。みぶん。 ○それぞれの分に応 (おう) じてお金をはらう。 ○分に過ぎた生活をする。 ○他人をうらやましがらず、分に安んじてくらしなさい。 5 人のすべきこと。義務(ぎむ)。 ○学生としての分をつくせ。 Ⅱ(接頭語) おもなものから分かれて出ていること。 ○分工場。 ○分校。分室。 Ⅲ(接尾語) 1 分量(ぶんりょう)。 ○コーヒー2はい分で160円です。 ○3人分の料理。 ○1年分の収入(しゅうにゅう)。 2成分。 ○糖(とう)分の多いくだもの。 ○からだの中の水分。 ○アルコール分の少ないさけ。 3 わりあてた部分。 ○追加(ついか) 分はあしたおおくりします。 ○収入(しゅうにゅう)の増加(ぞうか)分を貯金(ちょきん)する。 4 かりにそのように定めたみぶん。 ○あの人はまだわかいが、仕事の上ではわたしの兄分です。 ○とらはねこの兄弟分だ。 Ⅳ(数詞) <912> 1 ある数にわけた中のいくつか。/「~分の」の形で用いる。/ ○十分の一。 ○三分の二。 2 ある数にわける。/ 「〜分する」の形で用いる。ふつう2,3にしか使わない。/ ○へやを2分する。 ○1日の食物を3分しておく。 **ぶんか[文化](名詞)** 1 世の中が進歩 (しんぼ)していて、生活の程度が高くなっている状態。 ○文化のひらけた地方。 ○文化的な生活をする。 ○文化住宅(じゅうたく)。(=新しい時代の生活に適(てき)したように、べんりに作られた家。) 2 学問・芸術 (げいじゅつ)・技術(ぎじゅつ)など、人間の精神(せいしん)のはたらきによって作りだされたもの。→しぜん[自然]。 ○文化が発達(はったつ)する。 ○高い文化をもつ国。 ○徳川(とくがわ)時代の文化。 ○日本文化。文化史(し)。文化人(じん)(=文化に関係のある仕事をしている人)。文化の日 (=日本国の祝日 (しゅくじつ)の一つ。11月3日)。文化科学。 **ぶんがく〔文学〕(名詞)** 1 ことばで表わした芸術(げいじゅつ)で、たとえば、、詩(し)・小説(しょうせつ)・戯曲 (ぎきょく)など。 ○江戸(えど) 時代の文学を読む。 ○あなたは文学はすきですか。 ○文学史。文学者(=文学を作る人)。国文学(=日本文学)。 2 1の文学をけんきゅうする学問。 ○あの人は大学でアメリカ文学を専攻(せんこう)しました。 ○文学者(=文学をけんきゅうする人)。文学博士(はくし)。/文学だけでなく、言語学・心理学・歴史(れきし)学などの博士もふくむ。/ ○文学的。 **ぶんしょう〔文章〕(名詞)** いくつかの文をつづけて、まとまった考えを表わしたもの。特に文字(もんじ)で書き表わしたもの。→ぶん〔文]。 ○あの人は文章がじょうずだ。 ○あの先生はわかりやすい文章を書く。 ○文章を作る。 ○文章がうまいのは得(とく)ですよ。 **ふんば・る〔踏ん張る〕 (動詞)** /「ふみはる」の音便。/ 1 両足に力を入れて立つ。 ○バスがゆれるのでたおれないようにふんばっている。 ○たんすを持ち上げようとふんばる。 ○すもうが土俵ぎわでふんばる。 2 いっしょうけんめい努力(どりょく)する。がんばる。→がんばろ〔頑張る〕。 ○もう一つふんばれ。 ○最後までふんばり通しました。 **ぶんぶん(副詞)** /「~と」の形でも使う。/ 1 むしのはねなどの音。 ○ひこうきがぶんぶんと空をとんでいる。 ○こまをぶんぶんまわしてあそぶ。 ○はちが花の上をぶんぶんとび回る。 ○くらい所で蚊(か)がぶんぶんとうなっている。 <913> 2 物をいきおいよくふり回すようす。 ○ボールをつかんだ手をぶんぶんふり回してからなげた。 ○ステッキをぶんぶんふり回して歩いている。 ○鉄(てつ)のぼうをぶんぶんふり回しながら追(お)いかけて来る。 **ぷんぷん(副詞,~する)** /「~と」の形でも使う。/ 1 においが強いようす。 ○香水(こうすい)がぷんぷんにおう。 ○さかなを持った手がぷんぷんにおった。 ○ぷんぷんと土のにおいのするいなかのみちを歩きました。 ○あの人はいつも酒(さけ)のにおいをぷんぷんさせている。 ○台所からおいしそうなにおいがぷんぷんしてきました。 2 非常におこっているようす。「ふりふり」とも言う。 ○ぷんぷんおこってへやを出て行った。 ○あまりまたされたのでふんふんおこっている。 ○気分が悪いといって朝からぷんぷんしている。 ○いそがしいのでぷんぷんしています。 <914> **(助詞)** /動作の向かう方向(ほうこう)や場所・物などを表わす。/ ○とりは山のほうへとんで行った。 ○授業がおわったら、すぐうちへ帰りましょう。 ○私は今度、学校の近くのアパートへひっこします。 ○私は国へ帰って、医者(いしゃ)になるつもりです。 ○これは母への手紙です。 ○「田中さんへのおくりものは何にしましょうか。」「あの人へは、人形(にんぎょう)がいいでしょう。」 ☆ 動作の向かう場所・ものなどを表わす場合には、「に」も使う。しかし、「に」が動作のおわるところを表わすのに対して、「へ」は特に、動作がおわるまでのとちゅうを強く表わすので、「東京へつく。」「いすへかける。」とは言わないで、「東京につく。」「いすにかける。」と言うほうがよい。 ☆「母に手紙を出す。」「田中さんにおくりものをあげる。」と言うが、「母にの手紙。」「田中さんにのおくりもの。」とは言わない。 **へい(名詞)** 家のまわりにたてる、木・石・コンクリートなどのしきり。 ○となりの家との間にコンクリートのへいを立てる。 ○あの大きな家は石のへいがめぐらしてあり、中が見えない。 ○大風でうらのへいがたおれた。 ○どろぼうがへいをのりこえてはいった。 ○工場のへいづたいに歩いて行くと四つかどに出る。 **へいき〔平気〕(形容動詞)** 1 心がしずかで落ちついているようす。気にしないようす。 ○人に悪口を言われても平気な顔をしている。 ○彼は何度しっぱいしても平気でやりなおす。 ○この子は平気でうそを言う。 ○熱(ねつ)があるのに平気ではたらいている。 ○平気をよそおってはいるが、心の中ではびくびくしているかもしれない。 2 むりがなく、らくにできる。 ○そばの二、三ばいは平気さ。 ○あの男はどんなむずかしいことでも平気でやってのける。 ○一日20キロぐらい平気で歩ける。 ○わかいときには、ひとばんぐらいねなくても平気だ。 **へいきん〔平均〕 〔名詞、〜する)** 1 高いひくい、多い少ないことをなくして、平らにすること。 ○私のせいせきはクラスの平均より高い。 ○平均するとこの学校は一組40人である。 ○一日に平均8時間の労働(ろうどう)をする。 ○平均温度(おんど)は10°Cである。 2 どちらにもかたよらないで、つり合うこと。 ○サーカスのつなわたりで、つなをわたっているとき、平均をうしなうと下に落ちる。 ○たいそうの時間に平均台にのぼり、平均をたもつ練習(れんしゅう)をする。 <915> **へいこう〔平行〕 〔名詞、〜な・に、〜する)** 1 同じ平面にある二本の直線が、どんなに長くなってもまじわらないこと。 ○紙に定規(じょうぎ)で二本の平行な線を引く。 ○電車は平行する二本のレールの上をはしる。 ○線分ABに平行に線分CDを引く。 ○平行四辺(しへん) 形は二組みの平行線でかこまれた四角 (しかく)い形である。 2 意見などがどこまでいっても合わないこと。 ○両人の意見が平行したままで話はおわった。 **へいたい〔兵隊〕(名詞)** ぐんたいにはいっている人たち。 ○兵隊がならんで通る。 ○兵隊たちが戦地へ出て行く。 ○兵隊になってたたかう。 ○夫やむすこを兵隊に取られる。 ○ある国では、男は一度は兵隊に出なければならない。 ○敵兵(てきへい) と味方 (みかた)の兵隊。 ○兵隊上がりの人。 ○兵隊ごっこをしてあそぶ。 (関連語)① 兵士(^^・し)。 **へいわ〔平和〕 (名詞、〜な・に)** 1 おだやかなこと。 ○家庭の平和をみだす。 ○家族(かぞく)が平和にくらす。 ○平和な家庭に育つ。 ○平和になかよくくらす。 2 あらそいがないこと。 ○はとは平和のしるしです。 ○平和のつづくことをねがう。 ○国の平和をたもつ。 ○戦争のない平和な国。 ○平和の使者。 ○戦争がおわり、平和な時代がくる。 ○平和に事をおさめる。 ○平和運動。 **へえ(感動詞)** /「そうですか」という意味で、感心したりおどろいたりした気持ちを表わす語。/ ○へえ、その話はほんとうですか。 ○へえ、ずいぶん安いね。 ○「こんど駅(えき)の前にデパートができるそうです。」「へえ。」 ○「あの山は夏でもゆきがあります。」「へえ。」 **べし(助動詞)** 1 /「しなければならない」という義務(ぎむ)の、「するのがあたりまえだ。」という当然(とうぜん)の意味を表わす。文語的な言い方。①の「べからず」は「してはいけない」という禁止(きんし)の意味になる。(接続)動詞・助動詞の「せろ」「させろ」 「しめる」「れる」「られる」「たがる」の③につづく。動詞の「する」につづくときに「す」の形につづく。 ○いけの魚(うお)をとるべからず。 ○悪いことをしたのは君だから、あやまるべきだ。 ○言うべきことははっきり言わなければならない。 ○学生はまず第一に勉強すべきだ。 /「~するべきだ」の形も使う。/ ○汽車に注意すべし。 2 /②は「しようと思って」「するつも <916> りで」という意志(いし)の意味を表わす。(接続)1に同じ。/ ○日本の文学を勉強すべく日本へ留学しました。 ○手紙を書くべくつくえに向かった。 ○なすべくしてなしえなかった。(=しょうと思ったができなかった。) 3 /「べからざる」の形で、「~することができない」「~してはならない」の意味を表わす。/ ○彼の暴力(ぼうりょく)はゆるすべからざる行為(こうい)である。 ○知るべからざるひみつを知ってしまったのでころされた。 4 / 「べくもない」の形で「~するはずがない」「~するわけがない」の意味を表わす。/ ○わたしがそんな大金を手に入れることなど望(のぞ)むべくもないことだ。 ○そのころ、わたしは日本にいなかったのだから、あなたがけっこんしたことは知るべくもないことでした。 **ページ〔食〕(名詞)** 本やノートなどの紙のかたほうの面(めん)。 ○300ページの本。 ○ページを一枚一枚めくる。 ○その本の10ページにその絵が出ている。 ○あなたのすばらしい発見は、歴史(れきし)に新しいページをくわえたことになる。 /「いっページ、にページ、さんページ、よんページ。」と数える。 **へた〔下手〕(形容動詞)** 1 うまくないようす。→じょうず〔上手]。 ○へたな英語で話す。 ○あの人の絵はへただ。 ○字がへたなので、はずかしい。 ○兄はピンポンはじょうずだが、テニスはへただ。 ○しばらくけいこしなかったら、ピアノがへたになってしまった。 2 よく考えないでしたり、注意しないでいるようす。 ○へたなことを言うと、かえって問題がふくざつになる。 ○こういう重大なことにはへたに手を出さないほうがいい。 ○へたをするとまたしっぱいにおわるかもしれない。 ○へたのよこずき。(=じょうずでないが、すきな人。) **べつ 〔別] (名詞、〜な・に)** 1 分けること。区別。/「・・・の別なく」という形で副詞的に使うことがある。また、「・・・によってわけること」という意味で、接尾語的に使うことがある。/→区别。 ○学校には、国立と私立の別がある。 ○善(ぜん)・悪(あく)の別を知っている。 ○昼夜(ちゅうや)の別なくはたらく。 ○男女の別なく教育が受けられる。 ○生徒はクラス別にならんでいる。 ○この病気にかかった人を、年齢(ねんれい) 別にしてみると、次の表(ひょう)のようになります。 ○職業(しょくぎょう) 別の電話帳(ちょう)。 2 同じでないこと。ほか。/ 「別の』いう形で使われることが多い。また、接頭語的に使う場合もある。/→おなじ〔同じ〕。ほか。いっしょ。 ○わたしは林(はやし)さんと同じ下宿 <917> (げしゅく)にいますが、へやは別です。 ○先生は学生とは別の(な)たてものに住んでいる。 ○別の(な)紙に書きなさい。 ○これとこれは、別につつんでください。 ○外国語を教えるということと、外国語がよくできるということとは別の(な)ことだ。 ○別によい方法があると思う。 ○別問題。別行動。別室(べっしつ)。 3 ほかのものとちがうこと。特別。/接頭語的に使われることもある。/→とくべつ〔特別]。 ○あんな頭のいい学生は別だが、ふつうの人にはこの問題はむずかしい。 ○夜まではたらくと、別にお金がもらえる。 ○別のあつかい。別世界。 **べつに〔別に〕(副詞)** とくべつに。/打ち消しのことばをつけて使う。/→とくに。ことに。 ○別にほしいものはありません。 ○国のほうでは、みんな別に変わりはないそうです。 ○ストーブがなくても、別にさむいとも思わない。 ○別に用事はないのですが、ちょっとおたずねしました。 ○「きょうの午後は、いそがしいですか。」「いいえ、別に。」 **ヘや[部屋] (名詞)** 家の中をいくつかに分けたものの一つ。 ○南向きのへやは明るくてあたたかい。 ○げんかんのとなりがぼくの勉強べやだ。 ○六じょうのへやに下宿(げしゅく)している。 ○へやをかりて住む。 ○あいたへやがあったら知らせてください。 ○ホテルのへやを取っておく。 ○へやをそうじする。 ○へやをかたづけて、出かける。 **ヘ・る[減る〕 (動詞)** 1 少なくなる。→へらす。 ○長い間雨が降らないとダムの水が減る。 ○不景気(ふけいき)で仕事かが減ったかわりに給料(きゅうりょう)も減った。 ○このごろはアルバイトをする学生が減ってきた。 2 長い間使ったためになくなる。 ○くつの底(そこ)が減って歩きにくい。 ○このえんぴつは書きやすいけれども先がすぐ減る。 3 (おなかが)すく。 ○運動をするとはらがへる。 ○はらがへった。めしにしよう。 **へら・す[減らすこ(動詞)** →ます[増す]。ふやす。げんしょう 〔減少口。 1 少なくする。 ○人を減らす。 ○にくを減らして、やさいをもっと食べたほうがよい。 ○重くて持てませんから、もう少しにもつを減らしてください。 ○生活費(ひ)は、もっと減らそうと思えば、減らせる。 <918> 2 (おなかが) すく。 ○あの犬はいつも腹(はら)をへらしている。 **ベル(名詞)** 人をよんだり、気をつけさせたりするために使う、音の出るもの。→かね「鐘」。/英語の bell。/ ○自転車(じてんしゃ)のベルをならす。 ○授業の始まるベルがなっています。 ○目ざましどけいのベルがなる。 ○げんかんのベルをおす。 ○電話のベルがリーン、リーンとなった。 ○非常ベル。(=火事やどろぼうなどのできごとがおこったことを知らせるベル。) /寺(てら)や教会で使うものは、鐘(かね)と言う。/ **へん〔遍〕(接尾語)** →ど[度]。回数を表わすことば。 ○一遍(いっぺん)も行ったことはない。 ○何遍(なんべん)言っても同じことだ。 ○二遍(にへん)も三遍(さんべん)もくり返す。 **へん〔辺〕(名詞)** 1 あたり。ちかく。/前に形容することばがはいる。/→あたり。ちかく〔近く〕。 ○この辺に花屋さんはありませんか。 ○あなたの家はどの辺ですか。 ○この辺で少し休みましょうか。 ○あなたはその本をどの辺まで読みましたか。 2 いろいろな図形 (ずけい)をかこんでいる直線(ちょくせん)。 ○二つの辺の長さの等(ひと)しい三角形(さんかっけい)を二等辺三角形という。 ○三つの辺の長さが3,4,5のわりあいの三角形をかけば、その5という長さの辺と向かい合っている三角形の内角(ないかく)は直角(ちょっかく)である。 ○四辺形。 **へん[変〕(形容動詞)** 1 ふつうでない、おかしいようす。 ○門の前に変な男が立っているよ。 ○そんな変なかっこうをして外へ出るとわらわれますよ。 ○あの人にみちをたずねたら変な顔をされた。 ○何がおかしいんですか。変なわらい方をしないでください。 2 ふしぎな、ありそうもないようす。 ○あの人について変な話を聞いたが、ほんとうだろうか。 ○あの人のためを思ってしたのに、かえってうらまれるなんて変な話だ。 ○いまどきおばけが出るなんて、そんな変なことがあるもんか。 ○今までそこにあったのに、見つからないなんて変だね。 ○病人の様子が変だ。 **べん〔便〕 (名詞)** 1 つごうのよいこと。便利(べんり)。→ふべん〔不便〕。ぺんじょ〔便所〕。 ○この土地は交通の便がいい。 ○ここは、駅(えき)にとおくて、便が悪い。 ○ここからバスの便がある。 <919> ○英語を話す案内人(あんないにん)がいて、外国人の便をはかっている。 2 大便(だいべん)。 ○病院(びょういん)で便のけんさをする。 **ペン(名詞)** インキをつけてものをかくときに使うもの。/文章を書くはたらきなどの意味に使われることもある。/ ○ペンにインキをつけて書く。 ○ここまで書いて作者はペンをおいた。(=書くのをやめた。) ○ペンの力が世界を動かした。 ○ペンでたたかう。 /ペン先は「ひとつ。ふたつ。」または、「いっぽん」「にほん」 「さんぼん」、ペンは「いっぱん」「にほん」「さんぼん」と数える。/ **へんか [変化] (名詞、~する)** 1 変わること。 ○朝晩(ばん) 気温(おん)が変化する。 ○時代の変化にともなった生き方をする。 ○温度(おんど)によって体積(たいせき)が変化する。 ○こおりは水が変化したものだ。 ○変化のない生活は単調だ。 2 ようすがいろいろであること。 ○変化に富(と)んだ一生をおくった。 ○変化に富(と)んだけしきをながめる。 ○この人の絵は変化にとぼしい。 ○あの人の表情(ひょうじょう)には変化がある。 ○変化をもとめて旅に出る。 3 / 文法で、格(かく・case)・活用・語尾(ごび)などが変わること。/ ○格変化。 ○語尾変化。 ○(動詞の)強変化、弱(じゃく)変化。 **べんきょう [勉強] (名詞、〜する)** 1 いっしょうけんめいに何かならったり、学問をしたりすること。→ならう〔習う〕。がくもん 〔学問〕。 ○大学で医学(いがく)の勉強をするつもりです。 ○あの人は頭はいいが、勉強はきらいだ。 ○夜,7時から10時までが、わたしの勉強の時間です。 ○ピアノの勉強にヨーロッパへ行く。 ○毎晩(まいばん)、おそくまで勉強する。 ○勉強しすぎて、頭がいたくなった。 ○ちっとも勉強せずに、あそんでばかりいる。 ○よく勉強すれば、きっとじょうずになります。 ○今度の見学は勉強になった。(=自分の仕事や勉強のために役に立つ。) ○勉強家(か) (=いっしょうけんめい勉強や仕事をする人)。勉強室(しつ)。試験勉強。 2 品物を安く売ること。 ○勉強して、250円にしておきます。 ○あの店はなかなか勉強しますね。 ○おたく(=あなたのところ。)ももっと勉強しなさいね。 **へんじ〔返事〕(名詞、~する)** 1 答えるときのことば。 ○名まえをよんだら返事をしなさい。 ○戸(と)をたたいても返事がないからるすでしょう。 ○はっきりした返事がなかった。 ○急にそんなことを聞かれても返事にこまる。 <920> 2 もらった手紙について、もらったほうから出す手紙。 ○もう一週間も前に手紙を出したのに、まだ返事がこない。 ○この手紙には返事を出さなければならない。 ○お返事をおまちしています。 ○返事がないから病気でもしているんだろう。 ○手紙の返事をもらってから、どうしたらよいか考えよう。 ○くにの母からきのう返事があり、うちのようすを知らせてきた。 **べんじょ〔便所〕(名詞)** 大便・小便をする場所。→てあらい[手洗い〕。 ○便所へ行く。 ○便所は今、あいている。(=だれも使っていない。) ○公衆(こうしゅう)便所。水洗(すいせん)便所。 ☆ 便所のあるところをたずねるときには、ふつう、「お手洗いはどこですか。」と聞く。 **べんしょう〔弁償〕 〔名詞、~する)** 相手に損(そん)をさせただけ返すこと。 ○損害(そんがい)を弁償する。 ○ガラスをわると弁償しなければならない。 ○物をこわした人に弁償してもらう。 ○お金を出しても手にはいらない物だから、お金で弁償してもらってもしようがない。 **へんてこ(形容動詞)** 変なようす。ばかげているようす。 ○へんてこなことがあるものだ。 ○へんてこな顔をしている人だ。 ○へんてこなことを言いだした。 ○彼がでたらめを言ったので、われわれふたりの間がへんてこになって、こまっている。 ☆ あらたまったときには使わないことば。 **べんとう 〔弁当〕(名詞)** どこかへ行くとき、持って行って向こうで食べる食事。 ○弁当を食べる。 ○お弁当を持って、学校へ行きます。 ○あしたは、ハイキングに行くので、弁当を作りました。 ○きょうの弁当のおかずはたまごと、やいたさかなでした。 ○弁当ばこ。弁当持ち。 **べんり [便利] (名詞、〜な・に)** つごうがいいこと。使いやすいこと。役に立つこと。→ふべん〔不便〕。ぺん〔便〕。 ○この辞書(じしょ)は、外国人の便利を考えて作ったものです。 ○この家は、ガスも水道もなくて、便利が悪い。 ○このかばんは、たくさんはいるので便利だ。 ○あなたのおたくは、駅(えき)に近くて便利ですね。 ○自動車を買ったので、便利になった。 ○これはなかなか便利などうぐですね。 ○交通さえ便利ならば、せまい家でもかまいません。 <921> **ほ[歩]** I (名詞) 歩くこと。足をはこぶこと。/文語的な言い方。/ ○歩をはこぶ。 ○少し歩をすすめた。 ○もっと歩をはやめよう。 Ⅱ(接尾語) / ひとあしのきょりを表わす。/ ○もう一歩(いっぽ)も歩けない。 ○ここからそこまで何歩(なんば) あるか、はかってごらん。 ○もう三歩(さんぽ)ばかり前に出てくだい。 ○彼と私とは五歩(ごほ)とはなれていなかった。 ○私はあの人に一歩も二歩(にほ)もゆずっている。(=あの人の意見によくしたがっている。) **ほう〔方〕 (名詞)** 1 ほう。/方向(ほうこう)を表わす。 ○鳥(とり)が東の方へとんで行った。 ○ゆうがた、西の方の空が赤くなる。 ○おおぜいの人が駅(えき)の方へはしって行った。 ○こくばんの方を見てください。 2 /種類(しゅるい)とか方面(ほうめん)とかを表わす。ふつうかなで書く。/ ○「あなたの学校では、日本語の授業は何時間ぐらいしていらっしゃいますか。」「私のほうでは、1週に20時間やっています。」 ○このことばは、経済 (けいざい)のほうで使うことばです。 3 / 「(~より)~(の)ほうが」の形で、二つのものをくらべるときに、その一つを表わす。ふつう、かなで書く。/ ○わたしはみかんよりりんごのほうがすきです。 ○このほうがあれよりきれいだ。 ○あなたのほうがせいが高い。 ○あの人はおしゃべりなほうです。 ○からだのために早起(お) きしたほうがいいですよ。 **ぼう〔棒] (名詞)** 1 手で持てるくらいの細(ほそ) 長い木・竹(たけ)または金属(きんぞく)。 ○みちに竹の棒が1本落ちていました。 ○棒で人をたたく。 ○ふとい棒。 ○鉄(てつ)棒。金(かな)棒。 2線。 ○文章のまちがったところに棒を引いて消す。 ○「春」という字を書くときには、まずよこの棒を3本引く。 **ぼうえき〔貿易〕 (名詞,〜する)** 外国と品物を売ったり買ったりすること。→ゆしゅつ 〔輸出〕。ゆにゅう〔輸入〕。 ○日本とアジア諸国との貿易は、年々さかんになる。 ○貿易をやっている会社。 ○アメリカと貿易する。 ○貿易港(こう)。貿易商(しょう)。 ○貿易風(ふう)。 **ほうがく「方角〕(名詞)** 東・西・南・北などのむき。→ほうこう〔方向〕。むき〔向き。 ○方角がわからなくなる。 ○西はどちらの方角に当たりますか。 ○この方角に向かって行けば、目的地につくことができる。 ○学校とはちがった方角に向かって行った。 ○新宿(しんじゅく)は、こちらとは方角がちがう。 <922> **ほうき(名詞)** そうじのときに使う、ごみをはく物。 ○ほうきで庭をはく。 ○ほうきを使って庭をきれいにした。 ○ほうきではいたあとに、すじがきれいについている。 **ぼうけん〔冒険〕 〔名詞,〜する)** 1 あぶないことを知っていながらすること。 ○男の子たちは、高い所へのぼったり、線路(せんろ)を歩いたりするような冒険がすきです。 ○むかし、ヨーロッパから東洋へ来るのは、大冒険だった。 ○なにか冒険してみたいな。 ○冒険小説。冒険家(か)。 2 成功(せいこう)するかどうかわからないことを、むりにやること。 ○病気なのに旅行しようというのは冒険だ。 ○そういうやり方は冒険です。 ○冒険的だがやってみよう。 **ほうこう〔方向〕(名詞)** 向かって行くほう。すすんで行くほう。→ほうがく〔方角〕。 ○2せきの船は同じ方向へはしって行った。 ○さかなが川のながれと反対の方向に向かっておよいでいる。 ○みちが二つにわかれていて、どちらの方向へ行ったらよいのかわからない。 ○進む方向をまちがえた。 ○風のふく方向。 **ほうこく〔報告〕 〔名詞, 〜する)** 知らせること。また、知らせたいことを書いたもの。→しらせろ [知らせる〕。しらせ〔知らせ]。 ○先生は試験のせいせきを学生の両親に報告します。 ○アメリカから帰った山田さんは、その会でアメリカのようすを報告した。 ○あしたの会でA大学のB先生が自分の研究の報告をすることになっています。 ○アメリカで日本語を教えている山田先生から、アメリカの日本語教育について報告があった。 ○わたしはそのことについては、何も報告を受けていません。 ○報告書。報告者。報告会。 **ぼうし [帽子](名詞)** 頭にかぶってあつさ・さむさ・ほこりなどをふせぎ、あるいはかざりとして使うもの。 ○帽子をかぶる。 ○帽子をぬぐ(取る)。 ○帽子屋。麦(むぎ)わら帽子。 **ほうしん〔方針」(名詞)** (物事を始める前に決めた)その物事のやり方。 ○戦争の前とあとでは日本の教育の方針はたいへん変わった。 ○試験をしないのがこの学校の方針です。 ○政府(せいふ)の外交方針。 ○方針を決める。 **ぼうず [坊主〕(名詞)** 1 お寺(てら)のぼうさんをけなして言うことば。 ○坊主はいるか。 ○なまぐさ坊主。(=行ないの悪いぼうさん。) <923> ○坊主丸(まる)もうけ。(=資本(しほん)なしでもうけること。) ○坊主にくけりゃ袈裟(けさ)までにくい。(=その人をにくむあまりに、その人に関係するすべてのものをにくむ。) 2 かみの毛(け)のみじかいこと。またみじかくした人。 ○頭を坊主にした。 ○夏はかみの毛を長くしているより、坊主にしたほうがすずしくて、気持ちがいい。 ○あの坊主頭はだれですか。 3 男の子をしたしんでよぶことば。坊や。 ○この坊主はおとなしいね。 ○このいたずら坊主。 **ほうそう [放送〕 (名詞、~する)** ニュース・音楽・劇(げき)などをラジオやテレビにおくること。 ○きのうの日よう日は一日じゅうラジオの放送を聞いていました。 ○きょう8時からテレビで野球(やきゅう)の放送がある。 ○大統領(だいとうりょう)はラジオとテレビで国民にメッセージを放送した。 ○放送局(きょく)。放送番組(ばんぐみ)。実況(じっきょう)放送。 **ほうたい〔包帯〕(名詞)** きずやおできの上にまく細長(ほそなが)いきれ。 ○けがをしたので、くすりをつけて、ほうたいをまいた。 ○看護婦(かんごふ) にほうたいをまいでもらう。 ○あの頭にほうたいをしている人はどうしたのですか。 ○毎日ほうたいを取りかえてください。 ○ほうたいがずり落ちてくる。 ○もうすぐほうたいをとることができま す。 ○そのほうたいはどうしたのですか。/けがでもしたのかと聞く場合。/ **ほうだい 〔放題〕(接尾語)** したいことをしたいだけ、あるいは、したいようにする。 ○一度したい放題の生活がしてみたい。 ○バイキング料理というのは食べ放題の料理のことですか。 ○彼は妻の言いなり放題になっている。 ○あいつは言いたい放題のことを言う。 **ほうび [褒美] (名詞)** →しょうひん(賞品)。ほめてあたえる品物やお金。 ○いい子だからほうびをあげよう。 ○学校のせいせきがよかったので、ほうびをもらった。 ○かった人にはほうびをやります。 ○ほうびに何をもらいましたか。 ○一等を取った人にはどんなほうびが出ますか。 ○ほうびの金はのぞみしだいだ。 ○はい、これはおとなしくしていたでほうび。 **ほうほう〔方法〕(名詞)** どのようにしてそれをするかということ。やり方。しかた。→しかた。 ○あなたはしおを作る方法を知っていますか。 ○この機械(きかい)を使う方法がわからないのです。 ○どんな方法でそれをやりますか。 ○何をやったかよりも、どのようにしてやったか、その方法が知りたいのです。 <924> **ほうぼう 〔方々] (名詞)** いろいろな所。 ○東京では方々に映画館(かん)がある。 ○ゆうべは東京の方々で火事があった。 ○3月には方々の大学で入学試験が行なわれる。 ○世界の方々の国から日本へ留学生(りゅうがくせい)が来ている。 ○方々に電話をかけて、聞き合わせる。 ○方々さがしたが見つからなかった。 **ほうめん 〔方面〕(名詞)** 1 そのあたり。そちらのほう。 ○東京方面へおいでのかたはおのりかえください。 ○きょうはどちらの方面へお出かけですか。 ○台風は関東(かんとう)方面に向かっています。 2 全体をいくつかに分けたときの一部分。分野(ぶんや)。 ○彼はアメリカ文学の方面では有名(ゆうめい)だ。 ○将来(しょうらい) どんな方面に進まれますか。 ○彼はいろいろな方面で活躍(かつやく)している。 ○その方面のことは全然わからない。 **ほうもん〔訪問] (名詞、〜する)** 人に会うためにその人の会社や家などへ行くこと。→たずねる 〔訪ねる]。 ○きのうわたしは友だちの家を訪問した。 ○わたしはAさんを会社に訪問したが、るすで面会できなかった。 ○わたしはけさAさんの訪問を受けた。(=Aさんがわたしのところへ来た。) ○訪問客。訪問者。 **ほうりつ 〔法律」(名詞)** 国で決めた規則(きそく)。 ○20歳(さい) 以下の者が酒(さけ)をのむことは法律で禁止(きんし)されている。 ○日本ではだれでも9年間は学校へ行かなければならない。これは法律で決められている。 ○わたしたちは法律をまもらなければならない。 ○法律をやぶる。法律を犯(おか)す。 ○法律違反(いはん)。 ○法律事務所。 **ほう・る〔放る〕 (動詞)** 1 物をとおくへなげる。 ○石をほうって、犬をおいはらった。 ○けしゴムをかしてくださいと言ったら、友だちはどうぞと言ってぽんとほうってよこした。 ○こじきにお金をほうってやった。 ○まどから紙くずをほうってはいけません。 ○子どもがいたずらにほうった石が頭にあたってけがをしました。 2 うちすてて、かまわない。/「ほうっておく。」の形で使うことが多い。/ ○あの人は仕事をほうって、どこへあそびに行ったのでしょう。 ○かるいかぜだから、くすりをのまなくてもほうっておけばなおろよ。 ○なく子をほうっておいたら、いつの間にかねむってしまった。 ○ほうっておいても、子どもは育つ。 <925> **ほうりこ・む〔放り込む〕 (動詞)** 物をなげて入れる。→ほうり出す。なげだす〔投げ出す〕。 ○新聞屋がまどから新聞をほうりこんで、はしって行った。 ○かみくずをくずかごにほうりこみました。 ○ゆうびんポストに手紙をほうりこむ。 ○じゃまなものはみんなおしいれの中にほうりこんでおきます。 ○船の上でけんかをして海にほうりこまれました。 **ほうりだ・す〔放り出す〕 (動詞)** 1 らんぼうになげて外へ出す。→ほうりこむ[ほうり込む〕。なげだす[投げ出す]。 ○かばんから本をほうり出す。 ○こんなうるさいねこは外へほうり出しなさい。 ○中の物を全部ほうり出して、はこを持って行ってしまった。 2 いやになったりあきらめたりして、とちゅうでするのをやめる。 ○この本を読み始めましたが、あまりむずかしいのでとちゅうでほうり出してしまいました。 ○弟はあの番組が始まると、何をしていてもそれをほうり出してテレビジョンを見ます。 ○むずかしくてもほうり出さないで、やりかけたことはおわりまでやりなさい。 ○こんなめんどうなことはほうり出したくなりました。 3 人のせわをしないで、すてておく。 ○あまりはたらかないので、あの店員は店の主人にほうり出された。 ○あの人は子どものとき親に死なれて、世の中にほうり出されたそうですが、苦しさにまけないでりっぱな人になりました。 **ほ・える(動詞)** 犬・おおかみ・とら・ライオンのような動物が大きい声を出す。 ○この犬は知らない人を見るとすぐほえる。 ○犬にほえられる。 **ほお〔頰] (名詞)** 顔の両がわのところ。ほお。/ 「ほほ」という人もある。/→ほおばる。 ○子どもたちはゆきの中でほおを赤くしてあそんでいる。 ○へやが暑(あつ) いので、みんなのほおが赤くなっている。 ○赤いほおの元気そうな子ども。 **ほおば・る(動詞)** 1 ほおがふくらむほど、口いっぱいに食べ物を入れる。 ○ごはんを口いっぱいにほおばっていたので、よばれてもすぐ返事ができなかった。 ○食べ物を、ほおばるのはぎょうぎが悪いことだ。 2 食べる。 ○一口ほおばったら、とてもおいしかった。 <926> **ほか〔外・他〕(名詞)** 1 それとちがう物・人・所・時など。べつの物・人・所・時など。→べつ〔別]。/漢字は「外」も使わないほうがよい。/ ○このシャツは高いですね。ほかのシャツを見せてください。 ○そのニュースはこの新聞には出ていないが、ほかの新聞にはみんな出ていますよ。 ○わたしの先生がお休みのときは、ほかの先生が教えてくださいます。 ○これはわたしのぼうしではありません。ほかの人です。 ○わたしのクラスの学生はAさんのほかは、みんな男です。 ○この食堂(しょくどう)はおいしくないから、ほかへ行きましょう。 ○これと同じ物をほかでは安く売っています。 ○きょうはいそがしいから、ほかの日に来てください。 2 「ほかに」の形で使い、あとに打ち消しのことばがくる場合。「~を除(のぞ)いて」の意味になる。 ○わたしはAさんのほかに友だちはありません。(=Aさんだけが友だちです。) ○あの人はさかなつりよりほかに趣味(しゅみ)はありません。 ○わたしのほかにだれも行きませんでした。 ○かぜをひいているほかに病気のところはありません。 ○こうするよりほかに方法がなかった。 3 「ほかに」の形で使い、/あとにくるのが打ち消しのことばでない場合/「~だけでなく」の意味になる。 ○AさんのほかにBさんもCさんも行きました。 ○あの人はA会社のほかにB会社の社長もしている。 ○「あなたは何がすきですか。」「わたしはくだものがすきです。」「ほかにどんなものがすきですか。」「たまごやミルクなどがすきです。」 **ほかならない(連語)** /「ほかならぬ」の形でも使う。/ 1 / 「~にほかならない」の形で、「前にあることがら以外のものではない。」という意味を表わす場合に使う。/ ○私が今話したことは、この本に書いてあることをわかりやすく説明したにほかならない。 ○私があなたがたをしかったり注意したりするのは、あなたがたを愛(あい)するからにほかならないのです。 ○子どもたちがおばあさんのうちへあそびに行きたがるのは、こづかいをもらえるからにほかならない。 2 / 「たいせつな」とか「かるく考えることはできない。」と言う意味を表わす。連体詞的に用いる。/ ○兄弟のけっこん式のようなほかならない用事の場合には、休んでもしかたがありません。 ○ほかならぬあなたのたのみですから、お引き受けしましょう。 **ほがらか [朗らか〕 (形容動詞)** 心配なことがなく元気なようす。明るく、楽しそうなようす。 ○あの人は試験がよくできたので朗らかな顔をしている。 ○心配なことがあるので、きょうはいくらお酒(さけ)をのんでも朗らかになれない。 <927> ○きのうの日よう日は、学生時代の友だちがおおぜい集まって、歌をうたったり、ダンスをしたりして、朗らかにすごしました。 ○Aさんのおじょうさんは、スポーツのすきな朗らかな人です。 **ぼく(代名詞)** わたくし。わたし。/男が使うことば。おもに友だちや目下(めした)の人に対して使い、目上の人にはあまり使わない。/→わたくし。わたし。 ○ぼくはタイから来た留学生です。 ○あした、ぼくのうちへ来たまえ。 ○ぼくたちは今、日本語を勉強しています。 ○ぼくら(=たち)は元気だ。 ○「ぼくは二郎(じろう)です。」「わたしは春子です。」 **ほけん 〔保険〕(名詞)** おおぜいの人がふだん少しずつお金をはらっておいて、火災(かさい)・死亡(しぼう)などの思いがけない事故(じこ)がおきたときに、決めただけのお金を受け取る制度(せいど)。 ○新しい家をたてたので、さっそく保険をかけた。 ○保険(ほけん)にはいっているので、病気で手術(しゅじゅつ)をしたが、お金はあまりかかりませんでした。 ○けさの新聞に保険のお金めあてに自分の家に放火(ほうか=わざと火をつけること。)したという記事(きじ)が出ていた。 ○生命(せいめい)保険。健康(けんこう)保険。火災(かさい)保険。 ○保険料。保険金。保険会社。 ○毎月少しの保険料をはらっておけば、万一(まんいち)の場合に保険会社から、かなりの保険金がもらえる。 **ほご〔保護〕 (名詞、~する)** 助けてまもること。 ○けいさつは人々の生命や財産(ざいさん)を保護するためにある。 ○国の保護がなければ、めずらしいとりや動物はだんだん少なくなって、いなくなってしまう。 ○どこの国でも政府(せいふ)がお金を出して自国の古い文化を保護している。 ○保護者。 **ほこり(名詞)** こなのように小さいごみ。ちり。 ○長い間、机(つくえ)を使わなかったので、机の上にほこりがいっぱいたまっている。 ○あまりそうじをしないので、へやの中がほこりだらけだ。(=ほこりがいっぱいある。) ○雨がふらないので、風がふくとみちにほこりがたつ。 ○ほこりの多い所ではたらいている人は、結核(けっかく)になりやすいです。 ○土ぼこり。すなぼこり。 **ほこ・る〔誇る〕 (動詞)** ほかの人に自分のことや自分のしたことなどがりっぱなものであるとしめす。自慢(じまん)する。 →じまん〔自慢〕。ほこり[誇り〕。 ○あの人は字がたいへんじょうずですが、決してそれを誇りません。 <928> ○自分の成功(せいこう)を誇らない人こそ、ほんとうにりっぱな人だ。 ○こんなことはだれでもできることで、できても誇るほどのことではない。 ○日本の造船技術 (ぞうせんぎじゅつ)は世界に誇ることができるものだ。 **ほこり 〔誇り] (名詞)** 1誇ること。また誇るもの。 ○ノーベル賞(しょう) (= Nobel prize) をもらったあの学者はこの国の誇りだ。 ○この町の誇りの一つはみちやこうえんに紙くず一つ落ちていないことです。 2 自分でそれを名誉(めいよ)だと思う気持ち。 ○他人の誇りをきずつけるようなことは言わないほうがいい。 ○自分の仕事に誇りをもちなさい。 ○外国へ行っても、いつもこの国の国民としての誇りをもっていてもらいたい。 **ほころ・びる(動詞)** 1 着物などのぬったところがとける。 ○シャツがほころびたので、母にぬってもらった。 ○ほころびたところは早くなおさないと、あなが大きくなります。 ○安売りの品物はていねいにぬっていないので、ほころびやすい。 2 花のつぼみが少しひらく。 ○庭のうめがほころび始めて、いいにおいがする。 ○そろそろさくらの花がほころび始めましたね。 3 口を少しひらいてわらう。 ○うれしくて、思わず口もとがほころびた。 **ほし〔星〕(名詞)** 夜、空に光って見えるもの。ほし。 ○今夜ははれているので、星がよく見える。 ○今夜は星がきれいだ。 ○星がかがやく。星が光る。 ○星の光。 (関連語)①星空(ぞら)。 **ほしじるし〔星印〕(名詞)** 星のような形のマーク。「☆」 ○星印(じるし)をつける。 **ほし・い(形容詞)** 1 自分のものにしたい。 ○「あなたは何がほしいですか。」「わたしはカメラがほしいです。」 ○わたしは何もほしくないです。 ○友だちのカメラを見て、わたしもほしくなりました。 ○お金ほしさにとうとうこんなことをしてしまった。 (関連語) ① ほしがる。 2 ~してもらいたい。/ 「動詞⑧⑨+てほしい」の形で使う。 ○あなたのかいた絵を見せてほしいです。 ○ひまなときにわたしのうちへもあそびに来てほしいですね。 ○あなたに教えてほしいのはここのところです。 **ほしょう [保証] (名詞,〜する)** 1 まちがいない、たしかだとうけあうこと。 ○このとけいは一年間の保証がついているから、こわれたらあの店に持っていけばよい。 <929> ○彼がまじめな人間であることは、わたしが保証をします。 ○年末でこんでいますので、ひかり号のきっぷが必ず買えるという保証はいたしかねます。(=できません。) ○この船にのるのはかまわないが、命は保証できないよ。 ○この学校にはいるときには、保証人がふたり必要です。 2 かりた人がかりたものを返さないときには自分が代わりに返しますと、かす人にやくそくすること。 ○おじに保証してもらって家をたてる金をかりた。 ○保証人。保証金。保証書。保証期間。 **ほしょう〔保障] (名詞、〜する)** 危険(きけん)や不安からせきにんをもってまもり、害(がい)がないようにすること。 ○きけんな仕事をする人も生命の安全の保障があるから、安心してはたらくことができます。 ○老後(ろうご=年をとってから後。)の生活の保障があるので、この国の老人(ろうじん)たちはのんびり余生(よせい=年をとってから死ぬまでの間。)をおくっています。 ○政府(せいふ)が国民の生活を保障する。 ○国の安全を保障する条約(じょうやく)。 ○社会保障。 ○安全保障条約。 **ほじ・る(動詞)** あなをほって中をかきまわしたり、中のものを外へ出したりする。 ○海岸(かいがん)のすなをほじって、かいをさがした。 ○耳(みみ)の中をほじったら、耳がいたくなりました。 ○耳のあなをほじってよく聞け。 ○とりがくちばしで木のみきをほじって、むしを食べている。 ○坊(ぼう)や、はなくそをほじってはいけませんよ。 ○ごみをほじる。 **ほ・す〔干す〕 (動詞)** 日や風にあててかわかす。→かわかす[乾かす〕。ひろ〔干る]。 ○庭に、あらったシャツを干す。 ○雨がふってきたから、干してあるものを家の中へ入れなさい。 ○干したバナナ。干したさかな。 ○干し物。干し草(くさ)。 **ほそ・い〔細い〕 (形容詞)** ふとくない。→ふとい〔太い〕。こころぼそい〔心細い]。 ○いとは細いです。 ○えんぴつはまんねんひつより少し細いです。 ○このみちは細いから、自動車は通ることができません。 ○あの子はやせて細い手足をしている。 ○あの人はわらうと目が細くなる。 (関連語)① 細々(ほそぼそ)。細める。 **ほそなが・い 〔細長い〕 (形容詞)** 細くて長い。 <930> **ほそ・る〔細る〕 (動詞)** 1 細くなる。→やせる。ふとる〔太る]。 ○心配で身(=からだ)も細るようです。 2 少なくなる。 ○毎年、夏になってあつくなると、食が細るのでこまっています。 3 小さくなる。よわくなる。→ほそめる。 ○はずかしさで、声が細った。 ○ろうそくの火が細るように、病人は弱(よわ)っていった。 **ほぞん[保存] (名詞、~する)** いつまでもなくならないように、または、こわれないようにしておくこと。 ○古い手紙をたいせつに保存する。 ○博物館(はくぶつかん)には古い時代の品物がたくさん保存されている。 ○これは冷蔵庫(れいぞうこ)に入れても長くは保存がきかない。 **ボタン(名詞)** 1 ようふくなどの、合わせる部分につけてとめるもの。/ポルトガル語のbotão。/ ○うわぎのボタンをかける。 ○オーバーのボタンをはずす。 ○急いで着たのでボタンがひとつはずれ ている。 ○電車がたいへんこんで、ようふくのボタンが取れたので、新しいのを買って、つけました。 ○ボタンのあな。 ○かざりボタン。カフスボタン。 2 ベルをならしたり、きかいを動かしたりするとき、ゆびでおす小さいもの。 ○このボタンをおすとベルがなる。 ○エレベーターのボタンをおす。 ○このボタンひとつで戸があいたりしまったりする。 **ぽっかり(副詞)** 1 ものがかるくうかんでいるようす。/「ぽっかりと」とも言う。 ○青い空に白いくもがばっかりうかんでいます。 ○海の向こうに島(しま)がぽっかりういている。 ○はれた夜空にぽっかりうかんだ大きな お月さま。 2 物が二つにわれるようす。 ○やしの実(み)が木からおちてぽっかりわれました。 ○すいかが、ぼっかりわれた。 ○花びんがぽっかりわれた。 3 あなや口がひろくあくようす。 ○ゆうべの地震 (じしん)で、みちに大きなあながぽっかりあいてしまったので、あぶなくて通れません。 ○あの子は、口をぽっかりあけて、びっくりしたようにサーカスを見ています。 ○木のみきのぽっかりあいたあなにねずみが住んでいる。 **ぼっちゃん 〔坊ちゃん〕 (名詞)** 1 他人の男の子をよぶときに使うていねいなことば。→おじょうさん。 ○おたくのぼっちゃんは何年生ですか。 ○お子さんはぼっちゃんですか、おじょうさんですか。 ○これはぼっちゃんにさしあげてください。 ○ぽっちゃん、こちらへいらっしゃい。 ○ぽっちゃんおとしはいくつ。 2 世の中の苦労 (くろう)を知らないで、のんびり育った男の人。 ○ぼっちゃん育ちで、金の心配をしたこ <931> とがない。 ○あの男は苦労(くろう)を知らないおぼっちゃんだ。 ○大学を出たばかりで、まだぼっちゃんぼっちゃんしている。 **ほっと** (副詞) 1 ためいきをつくようす。 ○母は仕事の手を休めて、ほっとためいきをつきました。 ○一つ百万円だと聞いて、見ていた人はみんなほっとためいきをついた。 ○またしゅくだいをたくさん出されて、学生たちはほっとためいきをついた。 2 やっと安心するようす。 ○地震(じしん)があったと聞いて心配していましたが、みんな無事だという知らせを受けてほっとしました。 ○いしゃに「もうだいじょうぶですよ。」と言われて、ほっとむねをなでおろした。(=安心した。) ○試験がおわってほっとした。 **ぽつぽつ** I (副詞) 1 雨がふりはじめるようす。また、その音。 ○朝はよく晴(は)れていましたが、ひろごろから雨がぽつぽつふり始めました。 ○雨がぽつぽつふってきたので、急いでせんたく物を家の中に入れた。 ○ぽつぽつやってきたから、はしって帰ろう。 2 ことが少しずつ進むようす。 ○始まるまでにまだ一時間もあるのに、もうお客がぽつぽつ集まってきた。 ○会もおわりに近づいて、人がぽつぽつ帰り始めた。 ○だいたいみなさんそろったようですから、ぽつぽつ始めましょうか。 ○風もつめたくなって、冬物がぽつぽつ売れ始めた。 3 物があちらこちらに点々とあるようす。 ○田やはたけの中に家がぽつぽつたっている。 ○山の上から見おろすと、村の家のでんとうがぽつぽつと見えた。 4 小さいあなや点がいくつかあるようす。 ○この着物はぽつぽつむしの食ったあながある。 ○庭に小さいあながぽつぽつあいていて、そこからむしが出たりはいったりしている。 II (名詞) 小さいあなや点。 ○顔に赤いぽつぽつができてかゆくてたまらない。 **ほど** (助詞) 1 / だいたいの分量 (ぶんりょう)・程 度を表わす。/ →くらい。 ○かぜをひいて10日ほど学校を休みました。 ○ヒマラヤには富士山(ふじさん)の2 倍(ばい)ほど高い山がたくさんある。 ○すみませんが、千円ほどかしてくださいませんか。 ○さっきからこれほど言ってるのに、わたしの言うことがわかりませんか。 2 / あることがらを例にあげて、動作や状態の程度を表わす。/ →くらい。 ○きのうは足がいたくなるほど歩きました。 ○やねがとぶほど強い風がふいた。 ○あの人はそばにいても聞こえないほど小さい声で話します。 <932> ○ことしは去年の夏ほどあつくはない。 ○田中さんの病気はあなたが心配したほどのことはないようだ。 ②/「〜ほどのことはない」 「〜ほどのことではない」の形で、「それほど重大なことではない。」という意味を表わす。/ ○子どものけんかです。親が出て行くほどのことではありません。 ○ないてざんねんがるほどのことではないでしょう。 ○落第(らくだい)したからって死ぬほどのことはない。 3 / 「〜ほど〜はない」の形で、「それがいちばんだ。」の意味を表わす。! ○野球(やきゅう) ほどおもしろいスポーツはありません。 ○この学校で田中さんほど頭のいい人はいません。 ○きょうの試験ほどむずかしい試験はなかった。 ○旅行しているほど楽しいことはない。 4 / 多く「~ば~ほど」の形で、関係のある二つのことがらのうち、一方の程度が高くなれば、それとともに他方も高くなる場合に使う。/ ○人は金持ちになればなるほどけちになるものだ。 ○ねだんが高ければ高いほど品がよくなります。 ○日本では北へ行けば行くほどさむくなります。 ○スポーツはれんしゅうすればするほどじょうずになります。 **ほど** 〔程〕(名詞) /「ほど(助詞)」も見よ。/ 1 ちょうどよいくらい。 ○酒(さけ)もほどを過ごさずのめば、からだによい。 ○物には何でもほどがある。 2 / 限界 (げんかい) を表わす。/ ○知らないにもほどがある。/あまり多くのことを知ってはいないが知らなすぎるのはこまる。/ ○朝、おそいにもほどがある。 3 / 「~というほど」「~といえるほど」の形で「〜という価値(かち)がある」の意味を表わす。/ ○この町には公園(こうえん)というほどの公園はない。 ○あの人には財産(ざいさん)といえるほどの金はない。 **ほどなく** (副詞) 時間があまりたたないうちに。間(ま)も なく。 ○この車はほどなく東京に着きます。 ○父はほどなく帰って来るでしょうから、もう少しまっていてください。 ○今、電話でタクシーをよびましたからほどなく来るでしょう。 ○ベルがなってからほどなくして、先生がきょうしつにはいってきた。 **ほど・く** (動詞) 1 むすんであるものを解(と)いてはなす。→とく〔解く〕。ほどける。 ○ひもをほどいて、くつをぬぐ。 ○犬のくさりをほどいて、自由にしてやった。 ○にもつをほどいて、中のおみやげをみんなにあげた。 ○おびをほどく。 ○もつれたいとをほどく。 2 ぬってあるものをとく。 ○着物をほどいて作りなおす。 **ほど・ける** (動詞) <933> 1 結(むす)んであるものが、自然(しぜん)にとける。→とける〔解ける〕。ほどく。 ○歩いているうちにくつのひもがほどけてきた。 ○つながほどけてボートが流(なが)れていってしまった。 ○ほどけないように、しっかり結びなさい。 ○ふろしきがほどけて中の物が落ちた。 ○結びめ(=むすんだところ。)がほどける。 2縫(ぬ)ってあるものがとける。 ○せんたくをしたら縫 (ぬ) いめがほどけてきた。 **ほとけ** [仏] (名詞) 仏教(ぶっきょう)で人々が信ずる、世の中でいちばんえらいもの。→かみ[神]。 ○仏教では人は死ぬと仏になると言われている。 ○仏の教え。 **ほどける** →ほどく (932ページ) **ほどなく** →ほど (932ページ) **ほとんど** →だいぶぶん〔大部分]。 I (副詞) 全部ではないが全部と同じくらい。 ○そのたてものはもうほとんどできている。 ○試験はほとんどできなかった。 ○病気はほとんどなおった。 ○ラジオのニュースを聞いても、まだほとんどそのようすがわかりません。 ○この問題ができた学生はほとんどいなかった。 ○Aさんが学校におくれることはほとんどありません。 II (名詞) 全部ではないが全部と同じくらいの数や量(りょう)。 ○品物のほとんどがこわれていた。 ○火事で町のほとんどがやけてしまった。 ○学生のほとんどがその旅行に行った。 **ほね** 〔骨〕(名詞) 1 動物のからだの中にあるかたいもの。 ○運動をして足の骨をおってしまった。 ○小さい子にさかなを食べさせるときは骨をとってやらないとあぶない。 ○犬にやるために肉屋(にくや)へ行って牛(うし)の畳を買ってきた。 ○はかに骨をうめる。 ○うでの骨。こしの骨。 ○とりの骨。さかなの骨。1人の場合、人骨(じんこつ)と言う。/ 2 なかなかできないこと。たいへんつかれること。 ○あの山にのぼるのはなかなかほねだ。 ○漢字をおぼえるのはほねです。 ○これはほねな仕事だ。 ○ほねのおれる(=かんたんにはできない。)仕事が多くてこまります。 ○ほねをおって(=いっしょうけんめいに)勉強したのに大学にはいれなかった。 **ほねぐみ** [骨組み〕 (名詞) 1 からだぜんたいの骨のようす。 ○運動の選手(せんしゅ)は骨組みががっちりしている。 2 船やたてものなどを作るとき、まず鉄(てつ)のぼうなどを使って全体の形を作るが、その作り方。また、作ったもの。 ○骨組みができました。あとはゆかをはってかべなどをぬればいいのです。 ○この橋(はし)は骨組みがじょうぶだからどんな大水でもこわれません。 <934> **ほねおり** →ほねおる (934ページ) **ほねお・る** 〔骨折る〕 (動詞) 苦労(くろう)していっしょうけんめいにやる。努力(どりょく)する。→ほねおしみ[骨惜しみ]。 ○あなたがほねおってくださったおかげで、仕事が見つかりました。 ○一年間ほねおったかい (= よい結果(けっか。)があって、入学試験に合格(ごうかく)しました。 ○ほねおらないで、金をもうける方法はないかなあ。 **ほねおり** 〔骨折り〕 (名詞) いっしょうけんめいにやること。→どりょく [努力〕。 ○Aさんのほねおりでこの会ができた。 ○あなたにおほねおりをねがいたいことがあるのですが………………。 ○むだなほねおりだった。 **ほねぐみ** →ほね (933ページ) **ほほえ・む** (動詞) 1 声を出さないでちょっとわらう。→ほおえみ。 ○母はほほえみながら、わたしの話を聞いていました。 ○名まえをよんだら、わたしのほうを見て、あの人はほほえみました。 ○あの人は、みんなが何をたずねてもだまってほほえむばかりです。 2 花が少しひらく。 ○春になって庭の草花(くさばな)がほほえみ始めた。 **ほ・める** (動詞) その人やその人のしたことなどをよく言う。→しかる。 ○あの学生はよく勉強するので、先生にほめられました。 ○Aさんの書いた絵はあまりじょうずではないので、だれもほめませんでした。 ○社長があなたのことを、よくはたらくと言ってほめていましたよ。 ○ほめたたえる。 **ほら** (感動詞) 人によびかけたり注意をひいたりするときに使うことば。→そら。 ○ほら、ここにあながあるから気をつけてね。 ○ほら、あそこに高いえんとつが見えるでしょう。学校はあの下にあります。 ○ほら、去年うえたさくらの木をおぼえているでしょう。あの木に花がさきましたよ。 ○ほらごらん。やっぱり雨がふったでしょう。だからかさを持って行けと言ったのに。 **ほりかえす** →ほる (934ページ) **ほ・る** 〔掘る〕 (動詞) 1 地や木などにあなをあける。 ○木を植(う)えるために庭の土を掘る。/「庭を掘る。」とも言う。/ ○海岸(かいがん)のすなを掘って貝(かい)をさがす。 ○山を掘ってトンネルを作る。 ○庭に池(いけ)を掘る。(=掘って池を作る。) ○井戸(いど)を掘る。(=掘って井戸を作る。) <935> ○材木(ざいもく)にあなを掘って、うちのはしらを組み立てる。 2 地の中にあるものを取り出す。 ○石炭(せきたん)を掘る。石油(せきゆ)を掘る。金や銀を掘る。 ○掘り出す。 **ほりかえ・す** 〔掘り返す〕 (動詞) 土などをほり、中の土を上に出す。 ○みちをなおすために掘り返しているから、あそこは今通れません。 ○春になるとはたけを掘り返して、たねをまきます。 ○犬が庭を掘り返して何かさがしている。 **ほろ・びる** 〔滅びる・亡びる〕 (動詞) (戦争などによって国などが)なくなる。 ○戦争にまけて国が滅びた。 ○ポンペイの町はベスビオ火山の噴火(ふんか)で滅びてしまった。 ○ハンターたちがうちころすので、アフリカのめずらしい動物はだんだん滅びていってしまう。 (関連語)② 滅亡(めつぼう)。 **ほろぼ・す** 〔滅ぼす〕 (動詞) なくす。/「ほろびる」の他動詞。/ ○A国の王様(おうさま)はB国を滅ぼした。 ○敵(てき)を滅ぼす。 **ほん** 〔本〕 I (名詞) ほん。 ○図書館(としょかん)には本がたくさんある。 ○Aさんはへやで本を読んでいます。 ○本を出版(しゅっぱん)する。(=印刷(いんさつ)して売り出す。) ○かばんに本が4冊(よんさつ)入ってあった。/本を数えるには「さつ」を使う。/ ○数学の本。法律の本。 ○本屋。本ばこ。本だな。 II (接尾語) /えんぴつやまんねんひつなどのようにほそくて長いものを数えるのに使うことば。前にくることばによって「ぽん」「ぼん」と発音がかわる。/ ○えんぴつが5本あります。 ○庭にさくらの木が3本(さんぼん)ある。 ○「あなたはまんねんひつを何本(なんぼん)持っていますか。」「わたしは1本(いっぽん)しか持っていません。」 **ほんと** →ほんとうに (935ページ) **ほんとうに** たいへん。ひじょうに。/ 「ほんとう」の副詞的な使い方。「ほんとに」とも言う。/ ○きょうはほんとうに暑(あつ)い。 ○この映画はほんとうにおもしろい。 ○あの山はほんとうに美しい山だ。 ○ほんとうにありがとうございました。 **ほんと** (名詞・形容動詞) うそでないこと。まこと。→うそ。/「ほんとう」とも言う。/ ○Aさんが死んだという話はほんとですか。 ○ほんとのことを言うと、わたしは行きたくないのです。 <936> ○あの人はだれの言うことでもすぐほんとにする。(=ほんとと思う。) ○そんなことを言ってもわたしはほんとにしませんよ。 ○ほんとは彼は病気などではないんですよ。 **ほんにん** 〔本人〕(名詞) 問題になっているその人自身。 ○あした試験があるので親や兄弟が心配しているのに、本人はのんびりしています。 ○そのうわさがほんとうかどうかを本人に聞いてみよう。 ○この話は本人の口から直接聞いたことですから、まちがいありません。 ○たいせつなものですから、本人以外の人にはおわたしできません。 ○本人の意志を重んじる。 ○みんながわらっているのに、ご本人は何も知らないらしい。 **ほんの** (連体詞) まったくわずかな。 ○買い物をしてお金をはらっているほんのちょっとの間に、足もとにおいたかばんをぬすまれました。 ○あの人はほんの百メートルほどの所へ行くにも、歩かずに車にのるのです。 ○1キログラムにほんの少したりない。 ○まだほんの子どもですから、わかるはずがありません。 ○おさけをほんの少しのんだだけなのに、顔がまっかになった。 ○これはほんのお礼 (れい)のしるしです。どうかお受けとりください。 ○庭があるといってもほんの名ばかりで、せまくてさんぽもできません。 ○ほんのちょっとしたゆだんから大火事になってしまった。 **ぽんぽん** (副詞) 1 花火やてっぽうなどの音。 ○おまつりの夜は、空に大きな花火をぼんぽんあげます。 ○てっぽうをぽんぽんうつ。 2 手やたいこなどを打つ音。 ○手をぽんぽんならして、人をよびます。 ○手をぽんぽんならすと、池(いけ)の水の上にこいが出てきた。 ○すいかをぽんぽんたたいてみて、おいしそうなのをえらびます。 ○つづみをぽんぽん打つ。 3 えんりょなく人にものを言ったり、まよわずに何かしたりするようす。 ○あの人は思ったことをなんでもぽんぽん言う人です。 ○あの人は気まえがよくて(=けちんぼうのはんたい。)、なんでも友だちにぽんぽんやってしまう。 ○少し古くなると、ぽんぽんすててしまう。 ○大きなはこの中にぽんぽんほうりこむ。 **ぼんやり(と)** Ⅰ(副詞) 1 はっきりしないようす。 ○とおくに山がぼんやり(と)見える。 ○めがねをはずすとあたりのものがぼんやり(と)します。 ○子どものころのことはぼんやり(と)しかおぼえていません。 ○ゆうべおさけをのみすぎて、けさは頭がぼんやりしています。 2 ほかのことに気をとられて注意していないようす。 ○そんな所にぼんやり(と)立っていると車にひかれますよ。 <937> ○あの学生は授業中にまどから外をぼんやり(と)見ている。 ○ぼんやりしていて、先生に名まえをよばれたのに気がつきませんでした。 ○何をぼんやり(と)考えているのですか。 ○ぼんやりしていて、おりる駅(えき)を過ぎてしまった。 3 時間をむだにするようす。 ○きのうの日よう日は一日ぼんやり(と)くらした。 ○ぼんやり(と)していると、勉強がほかの人におくれますよ。 ○みんながいそがしくはたらいているのに、あの人はぼんやり(と)立っている。 ○やり方がわからないので何もしないでぼんやり(と)立っていました。 II (名詞) 気がきかなくて不注意な人。 ○この子はほんとうにぼんやりで、またかさをどこかにわすれてきた。 ○彼ほどのぼんやりは世間にそうはいないだろう。 <938> **ま** 〔真](接頭語) →まっ〔真]。まん〔真(ん)]。 1 ほんとうの。まことの。真実の。 ○悪い生活をやめて真人間になる。 ○真顔(=まじめな顔。)で話す。 ○真心のある人。 2 正しい。ちょうど。純粋(じゅんすい)の。 ○真正面のたてものが駅(えき)です。 ○頭の真上に太陽(たいよう)がある。 ○真冬のきびしいさむさ。 ○真向かいの家。 ○真夜中の12時。 ○真水に住むさかな。→しおみず [塩水]。 ○真新しいシャツ。 **ま** 〔間] I (名詞) 1 物と物との間。 ○みちの両がわに、5メートルの間をおいて木がうえてある。 ○林の木(こ)の間からさしこむ日の光。 ○間をあけてならぶ。 2 ひま。時間。 ○いそがしくて、ゆっくりごはんを食べる間もない。 ○あの人はねる間もおしんで勉強している。 ○汽車の出るまでにはまだ30分も間がありますから、お茶でものみに行きましょうか。 ○るすの間にだれかお客さんが来たらしい。だれだろう。 ○話をしているうちに、いつの間にかくらくなってしまった。 ○知らぬ間。またたく間。 ○間もなく。 3 ちょうどよいとき。ころあい。 ○きょうはちょっとほかに用事があったので、話の間を見て会のとちゅうで帰って来た。 ○いそがしいけれど仕事の間を見て、すきなつりにも行っています。 4 へや。 ○わたしは南がわの六じょうの間を使っています。 ○客間にお客さんを通してお茶(ちゃ)をすすめた。 ○いなかから出てきて、今おばさんの家に間借(まが)りしています。 ○応接間(おうせつま)。貸間(かしま)。茶の間。居間。洋間。 5 / 「間が悪い(いい)」の形で。/ ① 運が悪い(いい)。 ○出かけようとしていたら、間が悪く雨がふってきた。 ② はずかしい。 ○けんかをした次の日に相手と顔をあわせるのは間が悪いものだ。 ○悪口を言っているところへ本人が来て間が悪かったよ。 6 / 「間がぬける。」の形で。/ ① だいじな点を落としている。頭が悪い。 ○デパートで買ったばかりの品物をどこかにわすれて来たそうだ。ずいぶん間のぬけた人だね。 7 / 「間に合う。」の形で。/ ① 時間におくれない。 ○タクシーで行けばまだ間に合います。 ② 役に立つ。 ○新しいのを買わなくても、古いのでじゅうぶん間に合います。 ③ 不足していない。たりる。 ○父からもらうお金だけでは間に合わないので、家庭教師 (きょうし)をしてはたらいています。 II (接尾語) <939> /へやを数えるのに使うことば。/ ○わたしの家は三間(みま)しかないので、ちょっとせまいのです。 ○このアパートは二間(ふたま)に台所(だいどころ)がついていて、一か月一万五千円だそうだ。 **ま** 〔魔〕 Ⅰ (名詞) ふしぎな力をもち、人の心を苦しめ害(がい)をあたえるもの。→あくま〔悪魔〕。まほう〔魔法]。 ○あのふみきりではたびたび事故(じこ)がおこるので、魔のふみきりとよばれている。 ○魔の山。 ○あの人がどろぼうをしたなんて信じられない。きっと魔がさした(=ふと悪い考えになった。)のだろう。 ○わたしはいつも魔よけ(=悪魔が自分に近よらないようにすること。)のおまもりを持って歩いている。 Ⅱ (接尾語) あることに熱中(ねっちゅう)する人。 ○あの人は切手の収集魔(しゅうしゅうま)だ。 ○記録魔(きろくま)。 ○魔手。魔物。魔術(まじゅつ)。病魔。睡魔(すいま)。 **まあ** 1 (副詞) しばらく。ちょっと。とにかく。だいたい。まず。 /(しようと思う気持ちを)しばらくがまんするときなどに使う語。/ ○まあすわってお茶 (ちゃ)でものんでください。 ○まあまってください。 ○まああけてみなさい。 ○80点とれればまあいいでしょう。 ○きょうはまあやめておこう。 Ⅱ(感動詞) / おどろいたり感心したりするとき使う語。/ ○まあ、おどろいた。 ○まあ、すばらしい。 ○それはまあ、よかったですね。 ☆話しことばに使って、書きことばにば使わない。また、女のことばに現われて、男はあまり使わない。 **まい** 〔毎〕 (接頭語) /ほかの語の前について「そのたびに」の意味をそえる。/ ○父は毎月手紙をくれます。 ○あの先生は毎時間試験をする。 ○何度計算(けいさん)しても、毎回(=毎度)答えがちがっている。 ○毎度。毎回。毎秒。毎分。毎時間。毎期。毎晩(まいばん)。毎夜(まいよ)。毎日。毎土よう日。毎週。毎月(まいつき、まいげつ)。毎年(まいねん、まいとし)。 **まい** →まう (942ページ) **まい** 〔枚] (接尾語) 紙や板(いた)などのように、うすくてひらたいものを数えるときに使うことば。 ○さくらの花びらは5枚です。 ○このおさらは5枚で一組(ひとく)みになっていますから、1枚ずつは売れません。 ○朝はパンを2枚食べて、紅茶(こうちゃ)をのむだけです。 ○ボールをぶつけて、となりの家のまどガラスを3枚もこわしてしまった。 ○この紙は10枚買ったはずなのに、9枚(きゅうまい)しかありません。 ○けさはさむかったので、シャツを1枚多く着てきました。 <940> ○はがきを1枚書いてから、出かけます。 **まい** [助動詞] 1 /五段活用の動詞・助動詞「ます」の③、一段活用の動詞・助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られる」「たがる」の①につづく。動詞「来る」「する」には①につづく。話し手の打ち消しの意志(いし)を表わす。/ ○君には何も言うまい。 ○見まいと思っても、つい見てしまう。 ○私はもう、あなたには何も言いますまい。 ○こんないやな所へは、もうぜったいにこまいと思いました。 ○あんなばかなことはもう二度としまい。 ○親は子どもにお金を使わせまいとします。 2 /打ち消しの推量 (すいりょう)を表わす。話し手自身のことにも使う。「ないだろう」に言いかえることができ、そのほうが口語らしい言い方である。/ ○あしたは雨はふるまい。 ○あの人はさかながきらいだから、すしなど食べたがるまい。 ○君にはこの問題はわかるまい。 3 / 「〜う(よう)が~まいが」「〜う(よう)と〜まいと」の形で「〜しても、しなくてもそれには関係がなく」の意味を表わす。/ ○行こうが行くまいがぼくの自由だ。君には関係ないよ。 ○使おうが使うまいが、用意だけはしておいたほうがいい。 ○わたしは、夜(よ)があけようがあけまいが、目がさめるとすぐにさんぽに出かけます。 ○できようとできまいと、宿題(しゅくだい)は出さなければなりません。 ○雨がふろうとふるまいと、予定(よてい)は変えません。 **まいあさ** 〔毎朝〕(名詞) 毎日の朝。/副詞的に使うことが多い。/→まいばん〔每晚〕。 ○私は毎朝必ず歯 (は)をみがきます。 ○これから毎朝早くおきよう。 ○私は毎朝の1時間を読書に当てています。 **まいかい** 〔毎回〕(名詞) そのたび。1回ごと。/副詞的に使うことが多い。/→いつも。まいど〔毎度〕。 ○あの先生は毎回ちがう問題を出す。 ○試験をすると、スミスさんは毎回80点以上とる。 ○(やきゅうで) 私たちは毎回ランナーを出したが、点がはいらなかった。 ○スミスさん、毎回の得点(とくてん=取った点)をけいさんしてください。 ☆ ふつう「毎回が」は使わない。 **まいご** 〔まい子〕(名詞) みちがわからなくなったり、いっしょに行った人とはなれて、家に帰ることのできない子ども。 まよいご〔迷い子〕とも言う。 ○交番(こうばん)でまい子がないている。 ○子どものときにおまつりを見に行って、まい子になったことがあります。 ○まい子をさがす。 ○まい子にならないようにしっかりおかあさんの手につかまっていなさい。 ○おくったにもつがまだつかないそうだ。どこかでまい子になっているのかもしれない。 <941> **まいしゅう** 〔毎週〕 〔名詞) 来る週も来る週もすべての週。どの週も。/副詞的に使うことが多い。/→まいとし・まいねん[毎年〕。まいつき・まいげつ[毎月〕。まいにち[毎日]。 ○毎週日本語の試験があります。 ○彼は毎週国の父に手紙を書く。 ○あのざっしは毎週月よう日に出ます。(=作って売り出す。) ○「日本語の試験はときどきありますか。」「はい、毎週です。」 ○この島(しま)に船が来る日は、毎週の金よう日です。 **まいつき(まいげつ)** 〔毎月〕(名詞) 来る月も来る月も。すべての月。どの月もすべて。つきづき。/副詞的に使うことが多い。/→まいとし・まいねん〔毎年〕。まいしゅう [毎週〕。まいにち〔毎日〕。 ○日本語の先生は毎月試験をする。 ○私は毎月1度父に手紙を書きます。 ○毎月のへや代は15日までにはらってください。 **まいど** [毎度〕(名詞) そのたび。1回ごと。いつも。/副詞的に使うことが多い。/→いつも。つね[常]。まいかい[毎回]。 ○毎度ありがとうございます。 ○毎度お世話になります。 ○歩いて帰るのは毎度のことですから、ちっともつかれません。 ☆ 「毎度が」の使い方はない。 **まいとし(まいねん)** 〔毎年〕(名詞) 来る年も来る年もすべての年。年ごと。/副詞的に使うことが多い。/まいつき・まいげつ〔毎月〕。まいしゅう[毎週〕。まいにち[毎日]。 ○日本は毎年6月ごろよく雨がふる。 ○彼は毎年国へ帰ります。 ○毎年冬になるとかぜをひく。 ○彼は毎年1回必ず富士山(ふじさん)にのぼる。 ○今ごろ強い風がふくのは毎年のことです。 ○日本は毎年のように台風 (たいふう)が来る。 **まいにち** 〔毎日〕(名詞) 来る日も来る日も。すべての日。/副詞的に使うことが多い。/→まいとし・まいねん〔毎年〕。まいしゅう[毎週〕。まいつき・まいげつ〔毎月]。 ○日本へ来てから、毎日がとても長い。 ○「よく雨がふりますね。」「ええ、毎日です。」 ○毎日の生活を手紙に書いて、父に知らせた。 ○私は毎日テレビを見る。 ○毎日雨がふるのでこまります。 **まいばん** 〔毎晩〕(名詞) 毎日の晩。/副詞的に使うことが多い。/→まいあさ〔毎朝〕。まいよ〔每夜〕。 ○弟は毎晩必ず日記(にっき)を書くしゅうかんがあります。 ○私は毎晩7時から9時まで、先生の家へ行って日本語の勉強をします。 ○毎晩のテレビ放送(ほうそう)で、次の日の天気を知ります。 **まいよ** 〔毎夜〕(名詞) 毎日の夜。夜ごと。/副詞的に使うことが多い。/→まいばん[毎晩]。まいあさ〔毎朝〕。 ○父は毎夜ねるまえに酒(さけ)をのむしゅうかんがある。 ○私は毎夜12時まで英語の勉強をしています。 <942> ○このごろ毎夜のこと(=夜はいつも)ゆめを見る。 ○毎夜のゆめに死んだ父が現われる。 **まい・る** 〔参る〕(動詞) 1 行く。/自分より上の人に話すとき使うが、自分より上の人の動作(どうさ)には使わない。ふつう「ます」をつけて、「参ります」の形で使う。/→あがる [上がる]。うかがう〔伺う]。 ○「あなたは今度いつ学校へ行きますか。」「あす参ります。」 ○どうも、おまちどおさま。さあ参りましょう。 ○田中さんは先生の家に参りました。/「動詞+て+いく」のていねいな言い方。/ ○子どもをつれて参るつもりでございます。 2 来る。/自分より上の人に話すとき使うが、自分より上の人の動作(どうさ)には使わない。「ます」をつけて「参ります」の形で使うことが多い。/ ○車は3時ごろ参ると思います。 ○「今ろすです。」「じゃあ、あすまた参ります。」 3 /「動詞+て+くる」のていねいな言い方。「〜てまいります」の形で使う。漢字は使わない。/ ○「行ってまいります。(=行ってきます。)」「行ってらっしゃい。」 ○帰りに田中さんの家によってまいります。 ○今すぐ取ってまいりますから、しばらくおまちください。 ☆ 「〜てくる」より「〜てきます」がていねい。「〜てきます」より「〜てまいります」のほうがもっとていねいな言い方。 4 神社や寺(てら)に行って頭をさげる。→おまいり〔お参り]。 ○私は毎月お寺に参るしゅうかんがあります。 5 まける。 ○参った。もうゆるしてください。 6 よわる。こまる。 ○毎日雨がふりつづいて参った。 ○とてもいそがしくて参りました。 ○私はいくらさむくても参らないね。 **ま・う** 〔舞う](動詞) 1 かるいものが空中(くうちゅう)にひらひらとんだり、くるくる回ったりする。 ○風に木の葉が舞っている。 ○とりが歌い、ちょうちょうが花から花へと舞う。 ○舞い上がる。舞い込む。舞いもどる。 2 手や足を美しく動かしておどる。/舞を舞うという形で使う。/→おどる。 ○音楽にあわせて舞を舞う。 **まい** 〔舞〕 (名詞) おどり。 ○スペインの舞を見た。 ○舞の先生。 ○お正月に、しし舞を見る。 **まえ** [前] I (名詞) 1 顔や目の向いている方向。物のおもての方向や側(かわ)。→うしろ[後ろ〕。しょうめん〔正面〕。 ○話をしないで、前を見てください。 ○写真(しゃしん)をうつしますから、げんかんの前にならんでください。 <943> ○「私のえんぴつはどこにありますか。」「本の前にあります。」 2 物や事の初めの部分。→あと。 ○この本は前のほうがおもしろい。 ○前の部分をもう一度よく勉強してください。 ○いちばん前の車にのってください。 3 現在から見て、もうおわった時、過ぎた時。→あと。のち[後]。/ もと[元]。むかし〔昔〕。/ ○私は山田さんと前に一度会ったことがあります。 ○この前はどうもありがとうございました。 ○父は前の電車にのって行きました。 4 そうならない間(あいだ)。→あと。のち[後]。 ○試験の前はとてもいそがしい。 ○日本へ来る前に、日本語を少し勉強した。 ○今,3時15分前です。/反対は「過ぎ」と言う。/ Ⅱ (接尾語) /食べ物などで、人の数を表わすことばのあとにくる。 ○五人前の食事を用意します。 ○あの人は1度に二人前食べます。 ○アイスクリームを三人前、おねがいします。 ☆ 一人前は「いちにんまえ、ひとりまえ」二人前は「ににんまえ、ふたりまえ」と、二つの言い方がある。 **まえがき** 〔前書き〕 (名詞) 手紙や本などで、前に書きそえることば。 ○手紙の前書きは、ふつう季節(きせつ)のあいさつなどを書く。 ○この本の内容は、前書きを読めばわかります。 ○今度出す本の前書きを、中田先生に書いてもらった。 **まえむき** 〔前向き〕 (名詞) 1 前のほうに向くこと。正面に向くこと。→うしろむき〔後ろ向き〕。 ○スミスさん。よこのほうを向かないで、前向きに正しくすわりなさい。 ○自動車は後ろ向きにしないで、前向きにとめてください。 ○この人形(にんぎょう)は前向きの形がいちばん美しいですね。 2 古い考えや習慣 (しゅうかん)をすてて、積極(せっきょく)的に新しく進もうとするようす。→うしろむき〔後ろ向き〕。 ○われわれは前向きの政治をのぞんでいる。 ○わたしたちは前向きの生活を心がけなければいけません。 **まかす** →まける (947ページ) **まか・せる** 〔任せる〕 (動詞) 1 自分でしないで、ほかの人に、その人の判断(はんだん)でやらせる。 ○人に任せないで、自分でしましょう。 ○この仕事はあなたに任せたのですから、自由にやってください。 ○こまかい点は代表に任せます。 ○こどもの教育は先生に任せる。 ○彼に任せれば安心です。 2 そのものの自由にさせる。したがう。 ○うまくいくかいかないかは運に任せよう。 ○金に任せてたくさん買う。 ○子どもの考えに任せて自由にやらせる。 ○足に任せて歩く。 **まがりかど** →まがる (944ページ) <944> **まが・る** [曲がる〕 (動詞) 1 まっすぐの物がまっすぐでなくなる。→まげる〔曲げる〕。 ○あのおじいさんは腰(こし)が曲がっている。 ○ゆきがふって、木のえだが曲がった。 ○曲がった線を書く。 2 まっすぐ進まない。方向を変える。→おれる〔折れる]。まがりかど〔曲がりかど〕。 ○そのかどを右へ曲がれば、ゆうびん局があります。 ○あの自動車は、右のほうに曲がるだろう。 ○そこの交差(こうさ)点を左へ曲がらないで、まっすぐ進むと、すぐです。 3 正しい位置・方向にない。まっすぐでない。 ○ネクタイが曲がっていますよ。 ○つくえが曲がっておいてある。 **まがりかど** 〔曲がりかど・曲がり角〕(名詞) みちが左や右に曲がっている所。/「かど」とも言う。/→かど。 ○その曲がりかどの所の家が、大山さんの家です。 **ま・げる** 〔曲げる〕 (動詞) 1 まっすぐの物をまっすぐでなくする。曲がらせる。→まがる[曲がる]。 ○足を曲げるといたいですか。 2 意味や決まり・思想(しそう)などを変える。 ○人の言ったことを曲げてかいしゃくする。(=意味をとる。) ○学校の規則(きそく)を曲げることはできない。 ○彼はぜったいに自分の主義(しゅぎ)を曲げなかった。 **まきあ・げる** 〔巻き上げる・巻き揚げる〕(動詞) 1 (つるした物を) 巻いて上にあげる。 ○つるしたロープを巻き上げないでください。 ○朝早く店の入り口のシャッターをきかいで巻き上げる。 ○まくが巻き上げられてしばいが始まった。 2 他人の物をうばう。→うばう〔奪う]。 ○悪い人に金を巻き上げられた。 ○女をだまして、とけいを巻き上げる。 **まきこ・む** [巻き込む〕 〔動詞) 1 巻(ま)いて中へ入れる。 ○卒業証書(しょうしょ)をあつい紙の間に巻き込んでしまっておいた。 ○子どもたちののったボートが海でうず(=水がぐるぐる回っているところ。)に巻き込まれて、ゆくえ不明(=どこへ行ったかわからないこと。)になりました。 ○工場できかいに手を巻き込まれて大けがをしたそうだ。 2 なかまに入れる。/おもに悪いなかまに使う。/ ○あの人は悪い友だちに巻き込まれて、学校を休むようになりました。 3 他人のおこした事件(じけん)のために、損害(そんがい)を受ける。/~に巻き込まれるの形で使うことが多い。/ ○友だちのけんかに巻き込まれてけがをしてしまった。 <945> ○平和な村が戦争に巻き込まれ、みどりの野原(のはら)が戦場になった。 **まきちら・す** 〔まき散らす〕 (動詞) 1 ほうぼうにちるようにまく。 ○ひこうきからびら(=広告(こうこく)・せんでんなどを書いた紙。)をまき散らす。 ○子どもがころんで、みちにおかしをまき散らしてないています。 ○伝染病(でんせんびょう=ほかの人にうつる病気。)の人は、ばいきんをまき散らさないように、かくり(=ほかの人からはなして、別にすること。)されます。 2 むだに使う。むやみに人にあたえる。 ○湯水(ゆみず)を使うように金をまき散らす。 **まきつく** →まく(945ページ) **まきつける** →まく (945ページ) **まく** [幕] I (名詞) 1 さかいをするために張(は)ろひろいぬの。 ○映画をうつします。まどの黒い幕をしめてください。そして、映画がおわったら幕をあけてください。/「幕をしめる。」は「幕を引く。」とも言う。/ ○しばいが始まるときに幕を上へあげて、しばいがおわるときに幕を下へおろしてください。 ○卒業式をする教室(きょうしつ)は、赤と」の幕がいちめんにはってあった。 ○上から白い幕をたらして(=上からおろして)そこに映画をうつした。 ○しばいの幕があいた。/ 「幕があく。」「幕をあける」は「始まる」 「始める」意味を表わす。/ ○オリンピックの幕をとじた。/物事がおわる。/ ○長い戦争もようやく幕になった。/物事がおわる。/ 2 しばいで、幕があいてからおりるまでの間。 ○幕の間は外へ出ないでください。 ○今度の幕はいちばんおもしろい幕ですよ。 3 場合。 ○これはおとなの話です。こどもの出る幕じゃありません。 II (接尾語) / しばいで、幕があいておりるまでの数を数えるのに使うことば。 ○あのしばいは3幕からなる(=できている。)しばいです。 ○いよいよ今度は第4幕だ。 **ま・く** 〔巻く〕(動詞) 1 ① 平らなもの、長いものをまるめてたたむ。→まるめる。 ○いらない紙を巻いてたたんだ。 ○たばこを巻く。 ○へびが長いからだをまるく巻いてねています。 ○舌(した)を巻く。/ひどくおどろくこと。また、ひどく感心すること。/ ② 物がまるい形になる。 ○あの人の頭の毛(け)は、すこし巻いています。 2 回してしめる。→まきあげる〔巻き上げる〕。 ○とけいのねじを巻く。 <946> ○とけいを巻くのをわすれた。 3 物のまわりを長い物でかこむ。→まきつける〔巻きつける〕。 ○ほうたいを足に巻いてください。 ○木のまわりをわらで巻いてさむさをふせいだ。 ○巻いたいとを解いてください。 **まきつ・く** 〔巻き付く〕 (動詞) ほかのものにぐるぐるからみつく。→まきつける〔巻き付ける]。 ○ぶどうのつるが、木に巻きついてのびる。 ○へびが木のえだにぐるぐる巻きついた。 ○ミシンの機械 (きかい) にいとが巻きついて動かなくなった。 **まきつ・ける** 〔巻きつける〕 (動詞) 長いきれやなわなどを物にぐるぐるまく。→まきつく〔巻きつく〕。 ○けがをした足にほうたいを巻きつけてもらいました。 ○さむいのでくびにえりまきを巻きつけて外へ出ました。 ○犬はくびにつなを巻きつけられてひいていかれた。 ○あつい国の着物はこしにきれを巻きつけただけのかんたんなものです。 ○女の人がうでにほそい金のくさりを巻きつけています。 **ま・く** 〔蒔く・播く・撤く〕 (動詞) 1 物をひろくちらす。〔撒] ○広告(こうこく)をまく。 ○お金をまいて票(ひょう)を集める。 2 物を地面やゆかにちらす。[撤] ○雨がふらないので、毎日庭に水をまいてください。 ○日本には二月四日ごろ、まめをまくしゅうかんがある。 ○はたけに灭(はい)をまけば、よく実ができるでしょう。 3 地面にたねをうえる。〔蒔・播] ○庭に花の種をまこう。 ○はたけにまめをまいた。 **まくら** 〔枕] (名詞) ねるとき、頭の下におくもの。 ○頭をまくらにのせてねる。 ○ねるときはまくらをする。 ○本をまくらにしてねています。 ○まくらが高くてよくねむれません。もっとひくいまくらをかしてください。 (関連語)①まくらもと。 **まく・る** (動詞) 1 おおい(=物にかぶせてあるもの)を上にまいてあげる。 ○さむいのにシャツのそでをまくって何かあらっています。 ○早くおきないとふとんをまくりますよ。 ○雨ふりに着物のすそ(=下のほう。)をまくってはしって行く人がいます。 2 おおわれているものを、見えるように出す。 ○うでをまくって、いそがしそうにはたらいています。 ○しりをまくる。 3 /ほかの動詞の②の形について/その動作をはげしくする。または、しつづけろという意味を表わす。/ <947> ○夜もねないで、レポートを書きまくった。 ○犬においかけられて、むちゅうでにげまくりました。 ○悪いのはわたしではないのに、相手に大声で言いまくられて、まけてしまった。 **まけ** →まける (947ページ) **まけおしみ** [負け惜しみ〕 (名詞) まけたことやしっぱいしたことをくやしがって、みとめず、むりに自分が強いことを見せようとすること。 ○あの人は試合にまけたのに「わざとまけてやったのだ。」と負け惜しみを言っています。 ○けがをしてみんなにつかまってやっと歩いて来たのに「ひとりでも来られた。」と負け惜しみを言っていた。 ○あの人は負け惜しみが強い。 **ま・ける** [負ける〕 (動詞) 1 相手が強くて、かつことができない。→かつ[勝つ]。まかす[負かす〕。まけ[負け〕。やぶれる〔敗れる〕。 ○戦争に負ける。 ○今度の試合に負ければ、もうかつチャンスはありません。 ○ゆうわく(=悪いさそい。)に負けてはいけません。 ○あの人のねっしんさには負けた。 ○彼はどんなこんなんにも負けないで、けんきゅうをつづけた。 2 おとる。 ○これは外国の品物に負けないよい品です。 ○早おきの点では、私はだれにも負けません。 3 ねだんを安くする。 ○これはちょっと高すぎます。すこし負けてください。 ○古本を100円負けさせた。 **まか・す** 〔負かす〕 (動詞) 相手を負けさせる。かつ。 ○弟はとなりの子にいつも負かされるんですよ。 ○一度ひどく負かせば、あとはまたやろうとは言うまい。 **まけ** 〔負け〕 (名詞) 1 負けること。→かち〔勝(ち)〕。 ○きのうの試合は五対(たい)二で日本チームの負けでした。 ○じゃんけんで勝(か)ち負けを決める。 ○このしょうぶ (=勝ち負けを決めようとするあらそい。)はぼくの負けだ。 ○この議論(ぎろん)は君の負けだよ。 2 おまけ。 ① ねだんを安くすること。 ○まいどありがとうございます。きょうは十円おまけにしておきましょう。 ② 売った品物の量(りょう)を多くしたり、ほかの物をそえてやること。 ○目方(めかた=重さ)がちょっと多いけれど、その分(ぶん)はおまけにしておきますよ。 ○あのおかしを百円以上買うと、おもちゃのおまけがついてくるよ。 ○この子はおまけがほしくて、あのチョコレートばかりねだる(=ほしいほしいとむりにたのむ。)のですよ。 **まげる** →まがる (944ページ) **まご** 〔孫] (名詞) 1 子どもの子ども。→こ〔子]。こども[子ども・子供〕。 <948> ○孫の顔も見ないで死ぬのはいやです。 ○あのおじいさんは孫が6人いる。 ○孫の時代になれば、もっとべんりな生活ができるでしょう。 2 間を一つおいた関係。/「孫弟子(まごでし)」 「孫引(まごび)き」などの語で使う。/ ○私は中山先生のでし(=教えられた人。)の山中先生にならいましたから、私は中山先生の孫でしに当たります。 ○この例は字引きからの孫引き(=もとの文を調べないで、ほかの本から引いた部分を、また引くこと。)です。 ☆ 男のまごも女のまでも「まで」と言う。男と女とくべつしない。他人のまごを言うときは「あなたのお孫さん。」「先生のお孫さん。」と言う。 **まごつ・く** (動詞) →まごまご。あわてる。 1 どうすればよいのかわからなくてまよう。 ○とつぜん質問されたので、まごついてしまって、知っているのに答えられなかった。 ○地震(じしん)や火事になってもまごつかないように、だいじなものは一つの所にまとめて (=集めて)おきます。 ○いつもよく勉強しているから、いつ試験があってもまごつきません。 2 しっぱいしたりしてむだな時間を過ごす。 ○わたしは大学を落ちたりしてまごついていたので、同じ年の友だちのほうがずっと早くえらくなった。 ○初めにまごつくともうだめだ。 **まこと** 〔誠・真・実〕(名詞) 1 うそでないこと。ほんとう。〔真・実] ○それはまことらしい話だが、信じられないね。 ○うそかまことか調べてみよう。 ○まことの話(=ほんとうは)、私は国へ帰らなければならないのです。 2 うそのない心。〔誠] ○まことをつくして(=ほんとうの気持ちで、いっしょうけんめいに)説明したら、相手もわかってくれました。 ○こちらがていねいにたのんだので、あちらもまことのある返事をくれました。 **まことに** (副詞) ほんとうに。ひじょうに。なるべく漢字は使わない。/ → じつに〔実に〕。 ○まことにおきのどくです。 ○まことに申しわけありませんが、もう一度電話をしてください。 ○この本はまことにおもしろい。 **まごまご** (副詞、~する) 1 どうしていいかわからなくて、うろうろするようす。 ○初めてなので、やり方がわからずまごまごしていたら、となりの人が親切に教えてくれました。 ○いなかの人がにぎやかな東京へ来るとまごまごしてしまう。 ○まごまご歩いていると、自動車にはねとばされるよ。 2 むだな時間を過ごすようす。 ○早くしたくしなさい。まごまごしていると汽車におくれますよ。 ○もうすぐ試験だ。まごまごしてはいられない。/→まごつく。/ <949> **まさか** I (副詞) いくらなんでも。/ 「そんなことはあるはずがない。」「そんなことはできない。」と思うときに使うことば。いつも打ち消しのことばがあとにくる。/ ○こんなに星がきれいだから、まさかあした雨がふることはないだろう。 ○きょう来ていないけれど、まさか病気ではないでしょうね。 ○その話はまさかうそではないだろうね。 ○まさかあの人がそんなばかなことを言うはずがない。 ○まさかあの人がまけるとは思いませんでした。 ○まさかあの人がそんなに悪い人だとはゆめにも思いませんでした。 ○お金がないからといって、まさかぬすむわけにもいかない。 II (名詞) 思いがけない急なできごと。/おもに悪いこと。/ ○まさかのときの用意に少し貯金(ちょきん)をしています。 ○まさかのときにそなえて、避難訓練(ひなんくんれん=きけんなことからにげるれんしゅう。)をする。 **まさつ** 〔摩擦](名詞、~する) 1 物と物とがふれて(=さわる。ふれる。)こすれる(=たがいにすれ合う。)こと。 ○機械(きかい)はときどきあぶらをさして(=つけて) 摩擦をふせぐ必要があります。 ○さむいときには、からだを摩擦するとあたたかくなります。 ○むかしは木を摩擦して火をおこした。 ○摩擦力。摩擦熱(ねつ)。冷水(れいすい)摩擦。 2 両方の意見や感情(かんじょう)がちがっていて、事がじょうずに運ばないこと。また、なかが悪くなること。/「~する」の形は使わない。/ ○両国の間に摩擦がおこる。 ○国と国との間の摩擦を少なくする。 ○友だちとのつまらない感情の摩擦をさける。 ○両親との間に摩擦なしにはすまないだろう。(=きっと摩擦がおこるだろう。) 3 /物理学で使うことば。/ ○二つの物体がたがいにふれあうとき、その部分に摩擦が生ずる。 **まさり** 〔勝り・優り〕(接尾語) /ある者より「すぐれている」の意味をそえろ語。/ →まさる 〔勝る]。 ○田中さんは店でおおぜいの人を使っている。ほんとうに彼女は男まさりの女だ。 ○仕事の技術(ぎじゅつ)では、彼は親まさりの子だ。 **まさ・る** 〔優ろ・勝る] (動詞) ほかの人や物とくらべてすぐれている。→おとる〔劣る〕。すぐれる。/「~にまさる」の形で使うことが多い。/ ○力は兄のほうが強いが、学校の勉強では弟のほうがまさっている。 ○ねだんは少し高いが、A社のきかいはB社のよりずっとまさっている。 ○その滝(たき)は聞きしにまさる(=前に聞いていたよりすぐれて) すばらしいながめでした。 ○健康(けんこう)は富(とみ)にまさる。 ○なににもまさる(=なによりも大きな)よろこびだ。 <950> ○AはBにまさるとも劣(おと)らない。(=同じかまたはそれ以上だ。) **まざ・る** 〔混ざる〕 (動詞) ほかのものがいっしょになる。→まじろ〔混じる]。まぜる〔混ぜる〕。 ○米に石が混ざっていました。 ○あの人にはドイツ人の血(ち)が混ざっているそうだ。 ○あの人の話すことばにはときどき方言(ほうげん)が混ざります。 ○これは純金(じゅんきん)ではなくて銅(どう)が混ざっている。 ○水と油(あぶら)はよく混ざらない。 ○しらが(=白いかみの毛(け)。)の混ざった頭。 ○混ざり合う。混ざり物。 **まじめ** 〔真面目〕(形容動詞〕 →ふまじめ。 1 うそがないこと。また、そのようす。ほんとうだと思うこと。また、そのようす。→じょうだん〔冗談〕。 ○彼はまじめをよそおって(=そのように見せて)いるけれど、彼の言うことはみなじょうだんです。 ○彼はまじめな顔をしてじょうだんを言う。 ○先生が来たら、彼は急にまじめになって、勉強の話を始めた。 ○私がまじめになって言うけれども、彼は信じない。 ○まじめ顔。 2 自分のためを考えないで、いっしょうけんめいすること。 ○山田さんはまじめ一方の(=たいへんまじめな)性格です。 ○あの人はとてもまじめな人です。 ○彼はいつもまじめにはたらくりっぱな人です。 ○まじめな人を友だちにもつことは幸福(こうふく)だ。 ○この問題はまじめに考える必要がある。 **まじ・る** 〔交じる・混じる〕(動詞) →まざる[雑ざる〕。まぜる [雑ぜる]。 1 ちがう種類のものがいっしょになる。 ○米に石が混じっていたので、うっかり石をかんでしまった。 ○今度日本へ行く学生の中には、女の学生も少し混じっています。 ○お米の中にごみが混じらないように注意してください。 2 なかまにはいる。交際(こうさい)する。→いっしょ。 ○子どもに交じってあそぶ。 ○おおぜいの人たちに交じって電車をおりました。 ○日本人に交じって研究(けんきゅう)することはとても楽しいですね。 **ます** (助動詞) /話し手の聞き手に対するていねいな気持ちを表わす。①の「ませ」には「ぬ(ん)」がつづき、「ない」はつづかない。⑤の「ますれ」はあまり使われず、そのかわりに助動詞「だ」の⑤「なら」をつけて「ますなら」の形で使われたり、⑨の「まし」に、助動詞「た」の⑤「たら」をつけて「ましたら」の形で使われたりする。⑥の「まし」と「ませ」は「ませ」のほうがふつうの使い方である。(接続)動詞・助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」 「られる」「たがる」などの②につづく。「なさる」「くださる」「いらっしゃる」につづくときは「なさいます」 「くださいます」 「いらっしゃいます」になる。 <951> ⑥の「まし」 「ませ」は「なさる」「くださる」 「いらっしゃる」のような敬語の動詞にだけつづいて、ふつうの動詞にはつづかない。/ ○私は日本語がよく話せません。 ○あそこに見えますのがゆうびん局です。 ○日本へ来ましてから一年たちました。 ○いらっしゃいませ。 **ま・す** [増す〕(動詞) 1 多くなる。→ふえる。/「が増す」の形で使うことが多い。/ぞうか[増加〕。 ○1グラム増すごとに10円ずつふえます。 ○重さが増すと、手紙のねだんも高くなります。 ○汽車のスピードが増したので、少しゆれます。 ○きのうの雨で川の水が増したようだ。 2 多くする。→ふやす。/「~を増す」の形で使うことが多い。/ ○水が少ないですから、もっと水を増してください。 ○勉強の時間を増せば、早くじょうずになるだろう。 ○とてもいそがしいです。もっと人数を増やさなければいけません。 **まず** [先ず] (副詞) 1 最初に。いちばん初めに。とにかく。 ○まずあなたから読んでください。 ○まず初めにじこしょうかい(=自分で自分をしょうかいすること。)をしたいと思います。 ○まず最初にきょうのふくしゅうをしよう。次にあしたのよしゅうをして、それから宿題(しゅくだい)をやろう。 ○日本へ行くためには、まず日本語を勉強しなければならない。 ○勉強するためにはまず健康(けんこう)、次に努力(どりょく)、才能(さいのう)は3番目です。 2 だいたい。ほとんど。 ○「あなたのうちから学校まで何分ぐらいかかりますか。」「そうですね。まず40分ぐらいかかるでしょう。」 ○試験にはむずかしい問題が出ると思えば、まずまちがいない。 ○今夜はくもが多いから、あしたはまず雨でしょう。 ○51ページまで勉強したから、試験はまず安心だ。 **まず・い** (形容詞) 1 味が悪い。おいしくない。→おいしい。うまい。 ○ねつがあるので食事がまずい。 ○あの店のコーヒーはまずくてのめない。 ○このおちゃはつめたくてまずいです。新しいおちゃとかえてください。 2 へただ。じょうずでない。→うまい。へた。 ○まずい文章だ。もう一度書きなおしなさい。 ○ピアノはよかったけれど、歌がまずかったな。 ○字がまずければタイブライターで打ちましょう。 3 つごうが悪い。/ふつう会話に使うことば。/ ○このことが山田さんのみみにはいったらまずいよ。 <952> ○こりゃあまずいことになった。 **まずし・い** 〔貧しい〕 (形容詞) 金があまりなく、生活が苦しい。→びんぼう 〔貧乏]。 ○家が貧しいので、学校へ行かないで、はたらきました。 ○貧しいくらしにもまけない、強い心をもっていた。 ○貧しければ国からお金がもらえます。 ○その子の家はとても貧しかったので、何も買うことができませんでした。 **ますます** 〔益々] (副詞) さらに度がますようす。なおいっそう。 ○この町の人口はますますふえる一方だ。 ○夜になると風はますますはげしくなった。 ○むずかしい文の意味を友だちに聞いたら、ますますわからなくなった。 ○くすりをのんだら、病気がますます悪くなった。 ○その後ますますお元気のごようす、うれしく思います。/手紙の文章。/ ○試験のせいせきが悪かったので、勉強がますますきらいになった。 **まぜこぜ** →まぜる (952ページ) **ま・ぜる** 〔混ぜる・交ぜる〕 (動詞) いろいろな物をいっしょにする。ちがう物を入れる。→まざる〔混ざる〕。まじろ〔混じる]。 ○このカードは整理 (せいり) してありますから、ほかのカードと混ぜないでください。 ○彼はよくひらがなとかたかなを混ぜて書きます。 ○スミスさんは、日本語を話すとき,英語を混ぜるくせがあります。 ○黄色(きいろ)と青を混ぜればみどりになります。 **まぜこぜ** 〔混ぜこぜ〕 (形容動詞) いろいろなものが入り混(ま)じること。 ○フランス語と英語の文法がまぜこぜになってわからなくなった。 ○自分のお金とみんなから集めたお金がまぜこぜにならないように、別々のふくろに入れた。 ○番号の順(じゅん) にならべてあるのですから、まぜこぜにしないでください。 **また** 〔又・赤・復〕 /漢字を使わないほうがよい。/ I (副詞) 1 もう一度。/同じことをくり返す意味を表わす。/ ○どうぞまた来てください。 ○先週かぜをひいたばかりなのに、今週またかぜをひきました。 ○またお手紙をいたします。 ○きのう読んだ新聞をまた読んでいます。 ○またとない(=一度しかない。)よいチャンスです。 2 おなじく。ひとしく。/結果が前と同じであることを表わす。「〜もまた」の形で使う。/ ○今度の試験もまたしっぱいしました。 ○きょうもまたよいお天気です。 ○あけましておめでとうございます。(=新年のあいさつ。)ことしもまたよろしくおねがいします。 <953> ○田中さんは英語の先生です。山田さんもまた英語の先生です。 Ⅱ(接続詞) そのうえ。それから。/別のことがらをつけくわえる場合に使う。/→さらに〔更に〕。 ○ポチ(=犬の名まえ。)は美しくまたかしこい犬です。 ○この間はお手紙をありがとうございました。またきのうはお電話をくださり、まことにありがとうございました。 ○あの人は医者(いしゃ)であり、また大学の先生でもある。 ○本を読み、またリポートを書いた。 **または** 〔又は〕 (接続詞) /漢字を使わないほうがよい。/あるいは。/二つのことがらのうちのどちらか一方であるが、はっきり決まらない場合に使う。/→もしくは〔若しくは〕。 ○あしたは雨か、またはゆきだ。 ○試験を受けるか、またはりポートを出すかしなければならない。 ○人からほめられたら、「ありがとうございます。」と言う。または「どういたしまして。」と答えてもよい。 ☆ 「または」は、話しことばにはあまり使わない。話すときには、「または」をはぶいて、「あしたは雨かゆきです。」「試験を受けるかリポートを出すかしなければなりません。」と言う。 **まだ** (副詞) 1 同じようすが現在もつづいていること。→なお。もう。 ○10時になってもまだ帰ってこない。 ○あなたはねつがあるから、まだおきてはいけません。 ○朝になっても、ゆきはまだふっています。 ○ごはんはまだですか。(=まだできないか。) 2 もっと。そのうえ。→さらに〔更に〕。 ○雨はまだ2,3日ふりつづくでしょう。 ○ごはんはまだたくさんありますよ。もっと食べてください。 3 あまり時間がたっていないようす。→もう。 ○私は日本に来てまだ1年だ。 ○「いま何時ですか。」「まだ3時です。」 **まだまだ** (副詞) /「まだ」を強めた言い方。/ ○彼は元気だからまだまだはたらけます。 ○あなたはまだまだ勉強しなければいけません。 **またが・る** [跨がる] (動詞) 1 両方の足をひろげて上にのる。 ○うまにまたがったすがたを写真(しゃしん)にうつした。 ○うまの背(せ)にまたがって野山(のやま=野や山)をはしり回った。 2 二つ以上のことがらにまでつづく。→わかる。かかる。 ○今度の工事は、となりの村にまでまたがる大きな工事でした。 ○ことしのかぜは数か国にまたがってりゆうこうした。 ○最後の試験は来月にまたがるでしょう。 ○2か月にまたがる外国旅行。 **また・ぐ** 〔跨ぐ〕 (動詞) 1 また(=足のわかれているところ)を開いて物の上を通りこす。 <954> →またがる[跨がる]。 ○ねている兄をまたいで通って、母にぎょうぎが悪いとしかられました。 ○水たまり (=雨のあとなど、ひくい所に水がたまってのこっているもの。)をまたいで歩く。 2 またを開いて物の上に立つ。 ○父がげんかんのしきいをまたいで立ったまま、母と何か話しています。 **またせる** →まつ (956ページ) **または** →また(952ページ) **まだまだ** →まだ (953ページ) **まち** 〔町・街〕(名詞) 1 家がたくさんある所。→とかい〔都会〕。いなか。 ○私は町へ行ってはたらきます。 ○町の生活はいなかの生活よりもべんりでいいです。 ○町なみ。町はずれ 2 家がたくさんならんでいるみち。→とおり〔通り]。 ○町を歩いていたら、先生に会いました。 ○ゆうがたの町は人通りが多くてたいへんにぎやかです。 ○町並み木(まちなみき)。(関連語)②街路(がいろ。)市街(しがい。) 3 市や区(く)の中をこまかく分けた一つのはんい。→し〔市〕。 ○品川区の大井町(おおいまち)へ行ってきました。 ○スミスさんは港区田町(みなとくたまち) 1丁目に住んでいます。 (関連語)②区(く)。丁目(ちょうめ)。番地(ばんち)。 ☆「~町」となるとき、「〜ちょう」とよむことがある。田村町(たむらちょう)神保町(じんぼうちょう)など。 **まちかど** 〔町角・街角〕 (名詞) 町の通りのまがりかど。 ○町かどの交番でじゅんさにみちをたずねる。 ○町かどに立って、みちを通る人に募金(ぼきん=ある目的のためにお金を集めること。)をよびかけた。 ○あの町かどまで送っていきましょう。 ○町かどのたばこや。 **まちあわせる** →まつ (956ページ) **まちがい** →まちがう (954ページ) **まちがいない** →まちがう (954ページ) **まちが・う** [間違う〕 (動詞) /ふつうひらがなで書く。/ 1 ちがう。正しくない。 ○私はまちがった答えを書いてしまった。 ○この手紙は番地がまちがっている。/「が~」「は~」の形で使う。/ ○あのとけいはまちがっていますよ。 2 しっぱいする。→まちがえる〔間違える〕。 ○計算(けいさん)をまちがわないようにしてください。/「を~」の形で使う。/ ○一つまちがうと全部やり直し(=最初からもう一度同じことをやる。)です。 3 ほかのものととりちがえる。→まちがえる〔間違える〕。 ○まちがって子どもにおとなのくすりをのませてしまった。 ○50円玉(だま)は100円玉とまちがう心配があります。 **まちが・える** 〔間違える〕 (動詞) /ふつうひらがなで書く。/ /「まちがう」の2、3に当たる。/ <955> ○計算(けいさん) をまちがえる。 ○病院(びょういん) をホテル(=りょかん)とまちがえた。 **まちがい** 〔間違い〕 (名詞) 1 まちがっていること。 ○あなたの日本語はまちがいがほとんどありません。 ○先生、この文章のまちがいを直してください。 ○人にまかせたことがまちがいのもとです。 2 変わったできごと。悪いこと。→じこ〔事故]。 ○夜おそくひとりで帰したが、まちがいがなければよいが。 ○彼はさけをのんでまちがいをおこした。 ☆「まちがえ」ともいう。 **まちがいな・い** [間違い無い] (形容詞) →たしか〔確かこ。たしかなようす。 ○あしたはまちがいなくお天気でしょう。 ○あの人はスミスさんにまちがいない。 **まちかど** →まち (954ページ) **まちか・ねる** [待ちかねる] (動詞) 1 待っている時間が長くて、がまんすることができなくなる。 ○父の帰りを待ちかねて、子どもたちは先にねてしまった。 ○医者(いしゃ)の来るのを待ちかねて、門の外まで出てみました。 Cやくそくの時間を三十分すぎても来ないので、待ちかねて帰りました。 2 今か今かと待つ。 ○おわりのベルがなると、待ちかねていた学生たちは食堂(しょくどう)へ走って行った。 ○げんかんをあけると、待ちかねていたように家族(かぞく) みんながでむかえた。 ○映画の始まるのをみんなは待ちかねています。 **おまちかね** 〔お待ちかね〕 〔名詞) 今か今かと待っていること。 ○お待ちかねのすもうの番組(ばんぐみ)が始まります。 ○いらっしゃいませ。みなさんがお待ちかねですよ。 **まちどおし・い** [待ち遠しい](形容詞) まつ時間が長いので、早く来てほしいと思うようす。 ○国へ帰る日がとても待ち遠しいです。 ○父に手紙を書いたが、その返事が待ち遠しかった。 ○私は、あなたが日本へいらっしゃる日を、とても待ち遠しく思っています。 **まちまち** (名詞、〜な・に) 意見や物などが一つ一つちがっていて、同じでないこと。さまざま〔様々〕。ばらばら。 ○みんなの考え方がまちまちだから、なかなか決まりません。 ○この病気の原因については医学者(いがくしゃ)たちの意見もまちまちです。 ○両親も兄や姉もまちまちの意見を言うので、どうしたらいいのかわからなくなった。 ○制服(せいふく)がないので学生たちはまちまちなふくそうをしている。 <956> **ま・つ** [待つ] (動詞) 1 (人や物事や時が)来ることをねがい、のぞむ。→まちあわせる [待ち合わせる〕。→まちどおしい [待ち遠しい〕。 ○私を待たないで帰ってください。 ○ちょっと待ってください。/「お待ちください」とも言う。/ ○手紙の返事を待つ。 ○次の機会(きかい)を待つ。 2 たよる。期待 (きたい)する。/「~にまつ」の形で使われる。かなで書く。 ○でんとうの発明は、エジソンのけんきゅうにまつところ大であった。 ○人間の幸福(こうふく)は、その人の努力(どりょく)にまたねばならない。 **また・せる** [待たせる〕 (動詞) (他人に)待つことをさせる。 ○自動車を門の外に待たせてあります。 ○「お待たせしました。」「どういたしまして。」 ○いったい何時間待たせるのだろう。 ☆ こちらのために他人が待つ場合は「待たせる」、他人のためにこちらが待つ場合は「待たされる」を使う。 **まちあわ・せる** [待ち合わせる〕 (動詞) 会う時間と場所を決めて、たかがいに相手を待つ。 ○8時に東京えきで待ち合わせましょう。 **まつ** 〔末] (接尾語) ある期間の最後。あとのほう。おわりのころ。→すえ[未] ○学期末には試験が六つあります。 ○レポートは今月末までに出してください。 ○来週の週末には、京都へ行くつもりです。 ○月末。年末。 **まっ** 〔真っ〕(接頭語) ほんとうの。ちょうど。純粋(じゅんすい)の。/「真(ま)」の強め。/→ま〔真]。 ○食事の真っ最中にお客が来た。 ○ベルがなると真っ先にへやを出る。 ○真っ昼間(ぴるま)からさけをのんでいる。 ○でんとうが消えて真っ暗やみになった。 ○ちゃわんが真っ二(ふた)つにわれた。 ○2階(かい)から真っさかさまに落ちた。 ○真っ四角(しかく)な紙。 ○真っ白な紙。 ○真っ黒な髪(かみ)。 ○真っ赤(か)な花。 ○真っ青(さお)な海。 **まっか** 〔真っ赤] (形容動詞) ひじょうに赤いようす。 ○まちがった答えを言ったら、みながわらったので、彼は顔をまっかにした。 ○私はおさけをのむとすぐまっかになります。 ○ゆうがたになったので西の空がまっかだ。 <957> ○まっかな太陽(たいよう)が西の山にしずんだ。 ○太陽はまっかで、海はまっさお(=ひじょうに青いこと。)だった。 **まっくら** 〔真っ暗〕 (形容動詞) たいへんくらいこと。 ○真っ暗で何も見えません。 ○真っ暗で、どこに何があるのかわかりません。 ○月も星(ほし)もない真っ暗な夜。 ○でんとうを全部消してへやの中を真っ暗にし、それからろうそくに火をつけた。 ○日がくれてあたりは真っ暗になった。 ○お先まっくらだ(=しょうらいに希望(きぼう)がない。) ○真っ暗がり。 **まっくろ** 〔真っ黒〕 (形容動詞) たいへん黒いようす。 ○真っ黒なくもがでてきて、今にも雨がふりそうです。 ○真っ黒なかみの毛(け)。 ○新聞を読んでいるうちにパンがこげて真っ黒になってしまった。 ○りょうし(=さかなをとって生活している人。)は日にやけて、顔もからだも真っ黒だ。 ○朝から夜まで真っ黒になってはたらいています。 (関連語)①真っ黒け。真っ黒い。 **まっさいちゅう** 〔真っ最中〕(名詞) ある状態のいちばんさかんなとき。 ○宿題(しゅくだい)を教えてもらいに行ったら、友だちは今やっている真っ最中でした。 ○友だちのうちへあそびに行ったら兄弟げんかの真っ最中だった。 ○台風の真っ最中に急用で出かけたが、もう少しで風にとばされそうだった。 ○冬の真っ最中に川でおよぐ。 **まっさお** 〔真っ青] (形容動詞) 1 たいへん青いようす。 ○海がまっさおだ。 ○よくはれたまっさおな空。 2 顔の色がたいへん悪く、血色(けっしょく)がないこと。 ○顔がまっさおです。 ○まっさおな顔をして、どうしたのですか。 ○おそろしさに、まっさおになる。 **まっさき** 〔真っ先〕 (名詞) 1 いちばんはじめ。→まず[先ず]。だいいちに〔第一に]。/副詞的に使うことが多い。/ ○あの学生はいつもクラスでまっさきに手をあげて、質問に答えます。 ○国へ帰ったらまっさきになにをしようかなあ。 ○今度お金をもらったら、まっさきにあの本を買うつもりだ。 ○きょうは暑かったから、うちへ帰ったらまっさきにおふろにはいろう。 ○学校から帰るとまっさきに、手紙が来ているかどうかをげしゅくのおばさんにたずねます。 ○わたしが病気になったとき、まっさきに彼が見まいに来てくれた。 2 いちばん前。→せんとう〔先頭〕。 ○列(れつ)のまっさきに立って歩く。 <958> **まっしろ** 〔真っ白〕 (形容動詞) ほかの色が少しもはいっていなくて、ほんとうに白いこと。 ○山はゆきで真っ白です。 ○あの老人(ろうじん)はかみの毛(け)がゆきのように真っ白だ。 ○あの人はいつも真っ白なシャツを着ている。 ○庭に真っ白な花がさいている。 ○せんたくをしたら真っ白になった。 **まっすぐ** 〔真っ直〕 (副詞、〜な・に) /「~の」とも言う。/ 1 少しもまがっていないようす。 ○このみちをまっすぐ行くと、学校があります。 ○彼はげんかんの前でまっすぐ立っていました。 ○このみちを100メートルほどまっすぐに進むと交差(こうさ) 点がありますから、右にまがってください。 ○まっすぐな線を書きなさい。/「~の」とも言う。/ ○きょうはまっすぐ帰ろう。/ 「どこへもよらずに」の意味に使う。 2 正直(しょうじき)なようす。正しいようす。→しょうじき〔正直〕。 ○この世の中をまっすぐ生きることはむずかしいことです。 ○あのかたは心のまっすぐな人ですから、決してうそは言わないでしょう。 ○彼はまっすぐに物を言う人だから、ときどき敵(てき)を作ります。 **まったく** 〔全く〕(副詞) 1 すべて。かんぜんに。→ぜんぜん〔全然〕。 ○あなたの考えは全く正しい。 ○こんな地図(ちず)は全く役に立たない。もっとくわしい地図をください。 ○そんな話は全く信じられません。 ○それとこれとは全く同じです。 ○春ちゃんはまだ全くの子どもです。 2 ほんとうに。→ひじょうに〔非常に〕。じつに〔実に〕。 ○この絵は全くうまいな。 ○彼は全くこまった男だ。 ○「きょうは全くあついですね。」「全くそうだ。」 ○彼の話は全くのうそです。 **マッチ** (名詞) こすって火をつけるもの。 ○マッチでたばこに火をつける。 ○マッチがしめっていて火がつきません。 ○マッチを持っていたらかしてください。 ○マッチばこ。マッチ棒(ぼう)。 **まっぷたつ** 〔真っ二つ〕 (名詞) ちょうどまん中から二つになること。また、そうすること。「まふたつ」とも言う。「~に」の形で/副詞的に使うことが多い。/ ○すいかをまっぷたつにわる。 ○ちゃわんがテーブルから落ちてまっぷたつにわれてしまいました。 ○みんなの意見がまっぷたつにわかれた。 **まつり** →まつる (958ページ) **まつ・る** 〔祭る〕 (動詞) 1 神と考えて、信じ、そんけいする。また、神様に食べ物や音楽をあげてなぐさめる。 <959> ○神社は神様の祭ってあるところです。 ○先祖(せんぞ)を祭ることはたいへんよいことです。 ○日本は、毎年春と秋の2回、死んだ人を祭るしゅうかんがあります。 2 死んだ人や動物のたましいをなぐさめる。/かなで書く。/ ○死者(ししゃ)をまつる。 **まつり** [祭り](名詞) / 「お」をつけて(〜する)。/神を祭ること。また、神に食べ物や音楽をあげてなぐさめる式。また、その日。/「お祭り」の形で使うことが多い。/ ○先祖(せんぞ)の祭りはいいかげんにしてはいけません。 ○祭りの日はおおぜいの人が神社におまいりします。 ○来月の11日は、あの神社のお祭りです。 **まで** (助詞) 1 /場所や時を表わす語につづき、何かがある、また行なわれる一番おわりであることを表わす。/→から。 ○毎日、授業は朝9時から午後2時までです。 ○6時までまちましたが、来ないので先に行きます。 ○今までどこで生活していましたか。 ○家から駅(えき)まで5キロぐらいあります。 ○夏休みには京都まで行ってきました。 2 / 「ただそれだけで、それ以外のことを考える必要はない。」という意味を表わす。/ ○あなたならわかるかと思って、ちょっと聞いてみたまでです。わからなければ、それでいいのです。 ○いやなら、ここをやめるまでだ。/「やめる以外によい方法はない。」の意味。/ ○右,御礼(おんれい)まで。/お礼の手紙の最後によく使うことば。/ 3 /特別な場合(それが最後であるような場合)を例にとって上げ、「ほかの場合はもちろんである。」という意味を表わす。/ ○いちばん仲(なか)のよい友だちにまでわたしは疑(うたが)われているのですか。 ○このごろは何をするのもいやになって、いちばんすきなテニスまでしたくなくなった。 ○あの父親は、子どものお金まで取り上げて酒(さけ)を飲(の)んでしまった。 ○君がそんなにまでしんせつにするのは、かえって彼のためにならないと思う。 4 / 「〜までもない」「〜までのこともない」などの形で、その必要がないという意味を表わす。/ ○わざわざ行くまでもないでしょう。 ○みなさんには、説明するまでのこともなくおわかりだろうと思います。 ○言うまでもなく、日本は島国(しまぐに)である。 **までも** (助詞) 1 / 「それほどには思っていなかったのに」という気持ちで、程度のはなはだしいことを表わす。/ ○あなたはそんなにまでもわたしのことを思ってくださるんですか。 ○あなたまでもわたしを裏切(うらぎ)るんですか。せめてあなたぐらいはわたしの気持ちがわかってくださると思っていたのに。 ○心ないとりまでも、彼の死をかなしんでいるようだ。 <960> 2 /「までもない」の形で、「その必要はない。」という意味を表わす。動詞の③につづく。/ ○駅(えき)まで歩いて10分ぐらいだから、車で行くまでもない。 ○そんなことは考えるまでもなく、だれにでもわかるはずだ。 ○地図(ちず)を見ながら行ったら、山田さんの家は、さがすまでもなくすぐにわかった。 ○東京が日本における政治・経済(けいざい)・文化の中心であることは言うまでもないことだ。 **まと** 〔的〕(名詞) 1 矢(や)やてっぽうのたまなどの目標(もくひょう)となるもの。 ○彼は的のまん中にじょうずに矢をあてました。 ○ピストルのたまは的をはずれてかべにあたりました。 ○的を射(い)る。 ○的にあたる。 ○的をねらう。 2 中心となるだいじな点。 ○答えが質問の的をはずれている。 ○あの人はときどき的のはずれた質問をするので答えるのにこまります。 ○的をつく。 3 対象(たいしょう)。動作の目的物となるもの。 ○あの先生は学生のそんけいの的になっています。 ○野球(やきゅう)の選手(せんしゅ)は子どもたちのあこがれの的だ。 ○非難(ひなん=人の悪いところなどをせめること。)の的になる。 ○的はずれ。 **まど** 〔窓] (名詞) へやに光や風を入れるためのあな。 ○窓をあけてください。 ○窓をしめましょうか。 ○窓の戸(と)が動きません。直してください。 ○電車の窓から手を出してはいけません。 ○窓ガラス。窓ぎわ。窓わく。ガラス窓。 ☆窓の戸(と)をあけることを「窓をあける。」と言う。窓の戸をしめることを「窓をしめる。」とも言う。また、窓ガラス(=窓の戸のガラス)をこわすことを「窓をこわす。」とも言う。 **まどぐち** 〔窓口〕(名詞) 銀行やゆうびん局などで、金などを出し入れするまど。また、出し入れなどの事務(じむ)をとるところ。 ○役所の窓口で交渉(こうしょう)したけれど、だめでした。 ○5番の窓口へ行ってください。 ○窓口のサービスが悪い。 **まとまる** →まとめる (960ページ) **まと・める** [纏める] (動詞) 1 集めて一つにする。 ○次のえきで電車をおりますから、にもつをまとめてください。 ○お金をまとめて一度にはらいます。 ・○物をまとめて買う。 2 はっきりとした形にする。→せいり [整理]。 ○リポートをまとめて先生に出す。 ○とつぜんの話なので、考えをまとめる時間もない。 ○卒業までに、けんきゅうをまとめなければなりません。 ○「ではこのへんで、みんなの意見をまとめます。 <961> **まとま・る〔纏まる〕 (動詞)** 1 集まって一つになる。 ○手もとにまとまった金(=少なくはない、ある程度のお金。)がありません。 2 はっきりとした形になる。せいりがつく。 ○考えがまとまりましたので、意見を申しあげます。 3 決まりがつく。解決する。 ○なかなか交渉(こうしょう)がまとまらない。 ○そうだんがまとまった。 ・(関連語)①まとまり。 **まにあ・う [間に合う〕(連語)** 1 時間におくれないですむ。その時間までにつく。 ○早く家を出たので、汽車の時間に間に合った。 ○急いで行っても、もう間に合わないだろう。 2 役だつ。→やくだつ〔役立つ〕。 ○私のじしょで間に合えば、使ってください。 ○彼はまだわかいけれど、なかなか間に合う男だ。 3 たりる。じゅうぶんだ。 ○やおやさん、きょうは間に合ってます。あしたまた来てください。 ○「いくらぐらい用意しましょうか。」「そうですね。10,000円あれば間に合うでしょう。」 **まね・く〔招く〕 (動詞)** 1 手くびを上下に動かして人をよぶ。→てまねき〔手招き〕。 ○店の人を招いて、コーヒーとケーキをちゅうもんした。 ○子どもを招いて金をわたしたら、とてもよろこんだ。 2 客にさそう。お客によぶ。→しょうたい・しょうだい〔招待〕。 ○先生を夕飯(ゆうはん)に招く。 ○友だちのけっこん式に招かれた。 ○山田さんもスミスさんも会に招こう。 3 たのんで来てもらう。 ○ゆうめいな先生を招いて、話をしてもらった。 ○彼は外国の大学から招かれて、外国へ行きました。 **ま・ねる〔真似る〕 (動詞)** 他人のすることと同じように行なう。ほかの物と似(に)るようにする。 ○人をまねないで、自分で考えることがたいせつです。 ○先生の発音をまねて言ってください。 ○鳥(とり)のなき声をまねる。 ○人の文章をまねることはよくない。 ○本の絵をまねれば、じょうずにかけるだろう。 **まね〔真似] (名詞)** まねること。まねる行ない。 ○私にはひとのまねができません。 ○スミスさんはたいへんまねのじょうずな人です。 ○変なまね(=変なこと。)をしてはいけません。 <962> **まばゆ・い〔目映い〕 (形容詞)** 1 光が強くてじっと見ていられないようす。→まぶしい。 ○まばゆい日の光。 ○まばゆいほど美しいごてん。 2 はずかしい。 ○また朝ねぼうをして、先生の顔がまばゆくて見られない。 **まぶし・い〔眩しい] (形容詞)** 1 光が強くてじっと見ていることができないようす。→まばゆい。 ○くらい所から急に外に出たので、まぶしくて目があけられない。 ○でんとうを消さないとまぶしくてねむれません。 ○夏は日の光がまぶしいので色めがねをかけます。 ○まぶしい太陽(たいよう)の光。 ○まぶしいほどでんとうをつけて、おおぜいの人がにぎやかにおさけをのんでいる。 ○せんたくをしたらまぶしいほどまっ白になった。 ○目もまぶしいほどきれいな(=/目もあけていられないほどという意味で/ひじょうに美しい)女の人。 ○まぶしくかがやく。 ○まぶしそうに目をほそくして見る。 2 ちょっとはずかしい。 ○ゆうべさけによったので、きょうはまぶしくてみんなの顔が見られない。 **まほう 〔魔法] (名詞)** ふしぎな力でふつうの人間にはできないことをする方法。 ○王子(おうじ)は、魔法で鳥(とり)にされてしまった。 ○魔法で空をとぶ。 ○なんでもほしいものが出せる魔法のかばん。 ○魔法を使う。 ○魔法をかける。 ○魔法使い。 ○魔法びん。(=中に入れた湯や水などの温度(おんど)が長い時間変わらないようにくふうしたびん。) **まま〔儘] (名詞)** 1 その状態やことがらをつづけて変えないこと。/それだけでは使わない。それを形容する語句がいる。/ ○ぼうしをかぶったままへやにはいる。 ○家を出たまま帰って来ません。 ○人から聞いたままを話す。 ○そのままでいいです。 ○そのままにしておく。 ○そのままの状態にしておいてください。 2 そのときの状態や場合にしたがう。/「ままに」の形で使うことが多い。/ ○人からたのまれるままにしょうちした。 ○言われるままに金をはらった。 ○足の向くままに歩いた。 3 思っているように。→とおり。/「ままに」の形で使うことが多い。/ ○自分の意(=心)のままに行なう。 ○相手の思うままになる。 ○思うまま金を使ったら、おもしろいだろう。 <963> ○ままにならない。(=思うようにならない。) **まみ・れる(動詞)** きたないものがからだについてよごれる。 ○あせとほこりにまみれて、朝からばんまではたらいています。 ○雨ふりにどろにまみれて、フットボールの試合をしている。 ○血(ち)にまみれた男がこうばんに助けをもとめた。 ○ほこりにまみれた古い本。 ○あせにまみれたシャツをせんたくする。 **まみれ(接尾語)** からだにほこりや血(ち)などがいっぱいにつくこと。→だらけ。 ○大そうじをすると、ほこりまみれになる。 ○子どもたちが、どろまみれになってあそんでいます。 ○あつい日にはたらいたので、あせまみれになってしまいました。 ○人が血(ち)まみれになって、みちにたおれている。 **まめ[豆] (名詞)** 1 そらまめやだいずやらっかせいなど、はたけでできる植物(しょくぶつ)の実。 ○豆をにて食べましょう。 ○日本人はよく豆を食べます。 ○はたけに豆をまいたら、芽(め)が出た。 ○煮豆(にまめ)。豆つぶ。 2 強い摩擦(まさつ)によって、手や足の皮膚(ひふ)にできる小さなもの。/漢字は使わない。/ ○なれない仕事をしたら、手にまめができた。 ○長く歩きつづけたので、足にまめがたくさんできて、いたくてたまらない。 ○まめをつぶす。 **まもなく〔間もなく〕(副詞)** あまり時間がたたないうちに。→ほどなく。もうじき。やがて。 ○間もなく試験が始まります。 ○先生は間もなくみえるでしょう。 ○彼は出かけて間もなく帰ってきた。 ○彼は卒業すると間もなくけっこんした。 **まも・る〔守る・護る」(動詞)** 1 害(がい)をうけないようにふせぐ。→まもり [守り]。 ○交通の安全を守ろう。 ○てきをふせいで国を守ることがだいじです。 ○悪い人にねらわれています。どうか私を守ってください。 2 決めたことを変えないで行なう。また、決めたことにしたがう。 ○やくそくは守らなければいけません。 ○学生は学校のきそくを守るぎむがあります。 ○あのかたはよく時間を守るかたですから、おくれることはないでしょう。 **まもり〔守り・護り〕 (名詞)** 1 害(がい)を受けないように守ること。 ○ことしは台風が多いそうだから、家の守りをしっかりしましょう。 <964> ○試合で一点勝(か)ちこしたからあとは守りをかためよう。 ○国の守り。 2 神やほとけが人間を悪いことから守ること。また、そのために寺(てら)や神社からもらうふだ。 ○命が助かったのは神の守りだ。 ○このお守りを持っていると安心です。 ○守り神。守りふだ。守りぶくろ。 **まゆ [眉] (名詞)** ひたいの目の上に、少しはなれてよこにはえている毛(け)。まゆげ。 ○彼はとてもふとくてこいまゆをしている。 ○あの女のかたのまゆはほそくてきれいです。 ○彼は落ちついていて、まゆひとつ動かさなかった。 ○父が病気だと聞いて、彼はまゆをひそめた。(=心配なようすをする。) ○まゆ毛(げ)。 **まよ・う〔迷う〕 (動詞)** 1 みちや方向がわからなくなる。 ○初めてのみちを、迷わずによく来ることができましたね。 ○初めて来たので、みちに迷いました。 ○最初の日は、どの教室かきっと迷うだろう。 2 気持ちがはっきり決まらない。どうしたらよいかわからない。 ○国へ帰ろうかもっと日本にいようか迷っています。 ○どの辞書(じしょ)を買おうか迷いました。 ○父に話したほうがいいかどうかで迷う。 ○はんだんに迷うときは、先生にそうだんするほうがいいです。 ・(関連語)① 迷わす。迷い。 **まる・い[丸い・円い〕 (形容詞)** 輪(わ)やボールの形をしている。→まるめる[丸める]。 ○こんばんの月は丸くないです。 ○目を丸くしておどろく。 ○地球(ちきゅう)は丸い形をしています。 ○中田さんはとても丸い顔だ。 **まる[丸・円]** I (名詞) 1 まるい形。 ○ここに丸をかいてください。 ○この丸は大きすぎる。 2 全部。かんぜんな状態・形。 ○りんごを丸のまま食べる。(=切らないで食べる。) /「丸ごと食べる。」とも言う。/ ○丸ごと。丸のみ。丸焼(や)き。 Ⅱ(接頭語) /「かんぜんな」の意味をそえることば。/ ○日本語をマスターするには丸3年はかかるでしょう。 ○作った品が全部だめで、丸損(まるぞん)になっちゃった。 ○火事で何もかもやかれて、丸はだかになってしまった。 ○げんかんのドアがあいていて、外から中が丸見えだ。 **まるみ〔丸み](名詞)** かどがなくて丸いようす。丸い程度。 ○ナイフでかどをけずって、丸みをつける。 <965> ○ひくくて丸みをおびた山。 ○やせて丸みのないからだ。 ○丸みがある。 **まるだし〔丸出し〕 (形容動詞)** 少しもかくさないですっかり出すこと。→むきだし [剣き出し〕。 ○あの人は方言(ほうげん=ある地方でだけ使われていることば。)丸出しで話すので、何を言っているのかよくわからないことがあります。 ○あついのであの子はおなか丸出しでねている。 ○丸出しにする。 ○丸出しになる。 **まるで(副詞)** 1 全く。/打ち消しの意味を表わす場合に使う。/ ○それではまるで話がちがいます。 ○ビールならのめますが、おさけはまるでだめです。 ○彼は日本語がまるで話せない。 ○彼は、人の前へ出ると、まるで元気がなくなる。 2 似(に)ている。そっくり。/「ようだ」があとにくることが多い。/ ○あの人はまるで女のようなことばづかいをします。 ○あのときの顔はまるで死んだ人のようだった。 ○あの子はとてもおとなしくて、まるで人形(にんぎょう)のようだ。 ○あの人の歌を聞いていると、まるで商売人(しょうばいにん=それを商売にしている人。)だ。 **まるのみ〔丸のみ] (名詞、~する)** 1 食べ物をかまないで、そのままのみこむこと。 ○へびが小鳥(ことり)のたまごを丸のみにしてしまった。 ○丸のみにしないで、よくかんでゆっくり食べなさい。 ○急いでごはんを丸のみしたら、のどにつかえて苦しかったよ。 2 意味をよく理解しないでそのままおぼえること。 ○試験のために丸のみしたのだから、試験がおわったらすっかりわすれてしまった。 ○意味もわからないのに、丸のみにしても、勉強にはなりません。 **まる・める [丸めるこ (動詞)** 1 まるくする。まるい形にする。 ○いらない紙を丸めてすてる。 ○ゆきを丸めてなげる。 2 他人をこちらの自由になる味方(みかた)とする。 ○あの人を丸めることはやさしいです。 ○おこって出かけたが、相手に丸められて帰ってきた。 **まれ〔稀] (形容動詞)** あまり何度もおこらなくて、めずらしいようす。→たまに。めったに。 ○こんなに雪(ゆき)がふろことは東京ではまれです。 ○あの人はまれにしかわらいません。 ○あのこわい先生でもまれにはじょうだんを言うこともある。 ○彼はまれに見る秀才(しゅうさい)だ。 ○まれにしか人の通らないさびしい山みち。 <966> **まわ・る〔回る・廻る〕(動詞)** 1 ある点を中心に、同じ方向に動く。 ○地球(ちきゅう)が1回回る間が1日です。 ○とけいの長いはりは1日に24回回り、みじかいはりは2回回る。 ○ひこうきのプロペラはたいへんはやく回ります。 2 あちこちとじゅんに行く。あちこちと次々に歩く。 ○いろいろな国を回って来ました。 ○じゅんさが夜の町を回って歩く。 ○東京の図書館(としょかん)を全部回れば、どんな本でも読めるでしょう。 3 全部を通って元の所にもどる。 ○家の回りを回る。 ○地球(ちきゅう)は太陽(たいよう)の回りを回っている。 4 とちゅうでほかの所へよる。別の所へ行く。 ○きょうは友だちの家へ回って行きます。 ○銀座(ぎんざ)へ回ってから帰ります。 ○シベリアを回るコースで日本へ来ました。 ○げんかんへ回ってください。 **まわ・す〔回す・廻す〕(動詞)** 1 ある点を中心に同じ方向に動かす。回(かいてん)させる。 ○とけいのはりを右へ回す。 2 じゅんにおくる。物をほかの所へうつす。 ○これからじゅんに写真(しゃしん)を回しますから、見てください。 ○この手紙を事務所(じむしょ)へ回してください。 ○にもつをげんかんへ回しておきました。 **まわり [回り〕** Ⅰ (名詞) 1 しゅうい。 ○このみずうみの回りは16kmです。 ○つくえの回りにすわって、おちゃをのんだ。 2 近所。 ○学校の回りに家がたくさんたちました。 ○映画館(かん)の回りは人でいっぱいです。/ Ⅱ(接尾語) /その場所や、みちを通ることを表わす。また、その方向へ進むことを表わす。/ ○このバスは東京駅(えき)回りですか。 ○中央線(ちゅうおうせん) 回りで帰ります。 ○とけいのはりは右回りです。 **まん〔真(ん)〕(接頭語)** /「真(ま)」に「ん」のついた形。意味は「真」と同じ。/→ま〔真]。まっ〔真っ]。 ○へやの真(ん)中にテーブルがある。 ○家の真(ん)前に自動車をとめる。 ○真(ん)丸(まる)な月。 ○真(ん)丸(まる)い月。 **まん[満〕(接頭語・名詞)** /年月がちょうどの数になること。/→かぞえどし〔数え年〕。 <967> ○この子は今、満5歳(さい)と2か月です。 ○わたしが日本へ来てからきょうで満2年になります。 ○父は満60歳です。 ○わたしは数え年で24歳、満で23歳です。 **まんいち [万一〕** I (名詞) →もしも〔若しも〕。 そんなことはおこらないと思うが、もしかしたらおこるかもしれないこと。/おもによくないできごと。/ ○万一のときのために貯金(ちょきん)をしています。 ○わたしに万一の事があったら、この人に知らせてください。 ○万一にそなえて(=万一のときのための用意に)保険(ほけん)にはいっている。 Ⅱ(副詞) そんなことはないと思うが、もしもあったら。 ○万一事故(じこ)がおこったら、この出口から外へ出てください。 ○このお金を全部使ってしまったら、万一病気にでもなったときにはどうしますか。 ○こんなにせまいみちでは万一火事になってもにげられません。 ○注意して作った品物ですが、万一悪いところがありましたら、すぐ店に知らせてください。 ○だいじょうぶだと思うが、万一しっぱいしたらどうしよう。 ○わたしはだめだと思っていますが、万一番になったら、母がどんなによろこぶでしょう。 **まんいん〔満員〕(名詞)** 1 定員(ていいん=人を集めたりするときに、決めてある人の数。)がいっぱいになること。 ○ホテルへ行ったら、満員ですとことわられました。 ○旅行の申しこみ受付(うけつけ)は、満員のため、しめきります。 ○すぐ満員になるから、早くきっぷを買っておいたほうがいいですよ。 2 のりものや会場などに人がいっぱいはいること。 ○バスが来たが、満員でのれませんでした。 ○満員の電車で身動き(=からだを動かすこと。)もできません。 ○老人(ろうじん)や子どもが満員ののりものにのるのはきけんです。 ○日よう日の映画館(かん)はどこも満員です。 ○今行っても、食堂(しょくどう)は満員だろう。 ○満員バス。満員電車。 **まんが [漫画](名詞)** みじかくやさしい話をおもしろい絵に書いたもの。また、社会のようすを批評(ひひょう)したおもしろい絵。 ○あの人の顔は漫画になる顔だ。 ○山田さんは漫画を書いて生活しています。 ○子どもは漫画が大すきです。 ○「きょうの新聞の漫画、もう見ましたか。」「ええ、あの漫画はおもしろかったですね。」 ○その話はまるで漫画だね。 ○漫画映画。漫画家(か)。漫画雑誌(ざっし)。 <968> **まんぞく〔満足〕** Ⅰ (名詞,〜する) 自分の思うとおりになって、これでいいと思うこと。 ○先生に質問したが満足のいく(=満足できる)答えはえられなかった。 ○りっぱに成長(せいちょう)した子どもたちにかこまれてその両親は満足でしょう。 ○満足の意を表する。(=満足だという気持ちを表わす。) ○わたしは今の生活に満足しているからほかにほしいものはなにもない。 ○満足(が)できない。 Ⅱ (形容動詞) じゅうぶん。完全(かんぜん)。 ○家がびんぼうだったので、わたしは満足な教育を受けていません。 ○一か月三万円では満足な生活はできない。 ○みんな古くてやぶれていて、満足なシャツは一枚もない。 ○こんなにやさしい問題にも満足に答えられない。 ○あの人は自分の名まえも満足に書けない。 ○食事も満足にできないほどいそがしい。 ○あの会社では今給料(きゅうりょう)も満足にはらえないほどこまっているらしい。 ○人の悪口ばかり言うが、自分ではなに一つ満足にできないのだ。 **まんてん〔満点〕〔名詞)** 1 試験などで、一つもまちがえないで全部できること。 ○試験に満点を取って先生にほめられた。 ○500点満点で300点取れば合格(ごうかく)です。 ○今度の試験は満点だと思っていたのに、「一つまちがっています。」と言われてがっかりした。 ○あの先生の試験はむずかしいから満点はなかなかとれないよ。 ○満点をもらってうれしい。 2. すべてがすぐれていて、悪いところがないこと。 ○この自動車はゆれないし、いすもやわらかくて乗(の)り心地 (ごこち) (=乗っているときの気持ち)は満点だが、ねだんが高すぎます。 ○この店はサービス満点で、とおい所にも配達(はいたつ)してくれるし、こわれるとすぐなおしに来てくれる。 ○母の料理(りょうり)は栄養(えいよう)満点だ。 **まんなか〔まん中・真ん中〕 (名詞)** 1 ちょうど中心のあたり。→ちゅうしん[中心]。ちゅうおう 〔中央]。 ○ざしきのまん中にすわる。 ○ていりゅう所は町のまん中にあります。 ○庭のまん中にさくらの木があった。 ○みちのまん中で気持ちが悪くなってたおれた。 2 両方から同じぐらいはなれている所や物。 ○上の弟は大学、まん中の弟は中学、下の弟はまだ小学生(=小学校の児童。)です。 ○このいとをまん中から切ってください。 ○頭の毛(け)をまん中で左右に分ける。 <969> **み〔身〕(名詞)** 1 自分のからだ。→こころ [心]。みなり[身なり]。からだ[体]。 ○「自分の子の苦しみは身を切られるよりつらい。」と母が言った。 ○「おまもりを身につけていれば、けがはしませんよ。」と言って、おばあさんがこのおまもりをくれたのです。 ○身のまわりのことは自分でしなさい。 ○あの人は身も心も、音楽に打ちこんでいる。 ○さむさが身にしみる。 2 自分。→たにん〔他人〕。 ○ペニシリンの注射(ちゅうしゃ)がいたいということは、この間身をもって体験(たいけん)しましたからよくわかります。 ○「その映画の女主人公(おんなしゅじんこう)がわたしに似(に)ているので、身につまされてなきました。」と彼女は言った。 ○身のため、国のために、いっしょうけんめいはたらいた。 3 身分 (みぶん)。地位(=社会の中でその人がいるところ)。 ○社長が死んだあと、おくさんは身を落として会社の食堂(しょくどう)ではたらいている。 ○わたくしが王様(おうさま)のようふくをお作りすることになったのは、身に余る光栄(こうえい)でございます。 ○学問で身を立てることはなかなかむずかしい。 ○あの人は30過ぎてもひとりでいるので「早く身をかためなさい。」と言ったら、「けっこんする気はありません。」と言った。 4 立場。 ○大学を卒業するのはやさしいことではありませんが、親の身になってみれば、もっとたいへんだろうと思います。 ○お医者(いしゃ)さんは切らなければなおらないと言いますが、切られる身になれば、切らないで病気をなおしたいと思うものです。 5 心。まごころ。 ○いやな仕事なので、なまけるつもりはないのだが、どうも身がはいらない。 ○高校3年生のときに勉強に身を入れないと、大学にはいれませんよ。 6 食べられる部分。→ほね[骨〕。かわ[皮]。 ○このさかなはほねが多くて身が少ない。 ○貝(かい)の身を料理して食べた。 ○とりのほねにまだ身がついているから、むしって食べてください。 7 刀(かたな)のさやにはいっている部分。 ○刀の身をさやからぬくと、きらりと光った。 ○刀はよく手入れをしておかないと、身にさびが出る。 8 / ふたのある入れ物の、物を入れるほう。/→ふた。 ○この入れ物はふたと身が合わない。 ○そのわけを初めから全部向こうの人に話してしまっては、身もふたもありませんね。(=かくすほうがいいこともかくさないで、物事にうまみや味わいがない。) ○身の上。身の回り。身近(みちか)。身軽(みがる)。身動き。あぶら身。 **み[実] (名詞)** 1 草(くさ)や木の果実。くだもの。 ○ほら、あのみかんの木は実がたくさんなって、えだがおれそうです。 <970> →かじつ[果実〕。たね[種]〕。 ○うめの実はまだ青いですが、熟(じゅく)すと黄色(きいろ)くなります。 ○かきの実をもいで(=木から取って)かごに入れます。 /食べ物として言うときは「実」とは言わないで、「くだもの」と言う。/ 2 草(くさ)や木の種。 ○草の実をまけば草の芽(め)が出る。 ○まつの実はシベリアでたくさんとれるのだそうだ。 3 なかみ。だいじなもの。 ○きょうの話はあまり実のない話だったから、聞かなくてもよかった。 ○これは実のない本だから、読むと時間の損(そん)になる。 ○見たところはよくなくても、実のあるものをえらんだほうがいい。 4 しろの中に入れろやさいやにくなど。 ○けさのみそしるの実はとうふだった。 ○食事の時間におくれて行くと、スープの実がない。早く行こう。 5 / 「実を結ぶ。」の形で/努力(どりょく)の結果が出る。 ○長いけんきゅうが実を結んで彼は博士(はくし)になった。 ○ふたりの恋愛 (れんあい)は実を結んでけっこんした。 (関連語)②くだもの。 **み〔未〕(接頭語)** まだ・・・ない。/下の語を打ち消して、物事がまだ行なわれていない、おわっていないことを表わす。/ ○未成年者はこの映画を見てはいけない。 ○未解決の事件(じけん)。 ○未発表の小説。 ○未完成(かんせい)のたてもの。 ○未開拓(かいたく)の土地。 ○その代金(だいきん)は未払(はら)いです。 **み(接尾語)** /形容詞の語幹 (ごかん) その他について名詞をつくり、ありさまや程度を表わす。/→さ。 ○この料理はあまみが少したりないね。 ○試験が近づいて、学生の勉強も真剣(しんけん)みをおびてきた。 ○彼は頭はいいが、あたたかみがたりない。 ○和歌(わか)や俳句(はいく)のおもしろみはなかなかわかるようになりません。 ○からみ。ありがたみ。新鮮(しんせん)み。赤み。青み。 ☆ 「さ」はほとんど全部の形容詞・形容動詞につくが、「み」のつく範囲(はんい)はずっとせまい。たとえば「つめたい」「つまらない」 「うれしい」などにはつかない。 **みあ・げる〔見上げる〕 (動詞)** 1 下から上のほうを見る。→みおろす〔見おろす〕。あおぎ見る。 ○ひこうきの音がしたのでみんなが空を見上げた。 ○美しい星空(ほしぞら)を見上げる。 ○見上げるほどせいの高い人。 ○あの人はせいが高いので、わたしは彼を見上げて話さなければならないのです。 2 りっぱだと感心する。→みさげる〔見下げる〕。みくだす〔見下す]。 ○彼はあんなにむずかしい仕事をひとりやったのだから、見上げたものだ。 <971> ○どんなに苦しくてもがんばりつづけるあの人の態度は見上げたものです。 ○彼は見上げた人物だ。 **みあわ・せる 〔見合わせる〕 (動詞)** 1 おたがいに顔を見る。みあわす〔見合わす]。 ○子どもべやのガラスがわれたので、だれがこわしたのかと聞いたら、子どもたちはみんな顔を見合わせて返事をしなかった。 ○子どもの帰りがおそいので両親は心配していたが、「ただいま。」という子どもの声を聞いて父は母と顔を見合わせてにっこりした。 2 しようと思っていることを、すぐにはしないで少しまってようすを見る。やめる。→しぶる。はばかる。 ○天気が悪くなってきましたから、今夜は出発を見合わせて、あした天気がよくなったら出発します。 ○お金が少なくなったので、こんばんは おさけを見合わせます。 **みあわ・す〔見合わす〕 (動詞)** /「見合わせる」と同じ。/ **み・える〔見える〕 (動詞)** 1 目にうつる。 ○わたしのへやから富士山(ふじさん)が見える。 ○学校の2階(かい)から海が見える。 2 見ることができる。 ○ヘレンケラー (Helen Keller)は目が見えないうえに耳も聞こえなかったのに、いっしょうけんめい勉強してえらくなったのです。 ○ねこはくらい所でも目が見える。 3 人が見てわかる。 ○表札(ひょうさつ)は人に見える所に出しておかなければならない。 ○目に見えないくらいのとげでも、ささればいたい。 ○あのくすりをのんでから、顔色が目に見えて(=たいへん、はっきりと。)よくなってきた。 4 見るとそのように感じられる。/実際(じっさい) はそうではない場合に多く使われる。/ ○あの女の人は25ぐらいだと思うでしょう? ほんとうは35ですから、十(とお)もわかく見えるのです。 ○この村とその村は地図 (ちず)で見ると近くに見えますが、歩くと5時間ぐらいかかります。 ○とおくから見るとなんでもきれいに見える。 ○ガラスは目で見ると平らに見えるが、顕微鏡(けんびきょう)で見ると平らでないことがわかる。 ○かぶきの女は女のように見えますが、あれは女ではなくて男なのです。 ○赤いやねの、教会のように見えるのが●大学の図書館(としょかん)です。 ○あの人は赤い顔をしているので元気そうに見えますが、ほんとうは病気だそうです。 ○たてのしまの服(ふく)を着ればやせて見えるし、よこのしまの服を着ればふとって見える。 ○コップの水にストローを入れると、まがって見えます。 5 / 「・・・とみえて」 「・・・とみえる」の形で/ようすから見ると、そのように思われる。 <972> ○彼はよほどてんぷらがすきとみえる。朝もひるもばんもてんぷらを食べている。 ○だれでもテレビをよく見るとみえて、テレビのことならだれでも知っている。 ○月末になるとみんなお金がないとみえて、会社の食堂(しょくどう)では安いものがよく売れる。 6 いらっしゃる。おいでになる。/「来る」をていねいに言うことば。/ ○お医者(いしゃさん)が見えたら、せんめんきにお湯(ゆ)をとってください。 ○お客さまがお見えになったら、すぐお茶(ちゃ)をお出ししましょう。 ○きのうのパーティにスミスさんは見えましたが、ジョーンズさんは見えませんでした。 **みおく・る〔見送る〕 (動詞)** 1 とおくはなれていく人や物をうしろから見ている。→みおくり 〔見送り〕。 ○彼はとんでいくとりの行くえを見送ってそこに立っていた。 ○彼は自動車気ちがいなので、めずらしい自動車が通ると、立ちどまって見送っている。 2 わかれて行く人を送る。 ○わたしの子どもはげんかんでわたしを見送る。 ○女の子があそびに来て夜おそくなったので、その子の家まで見送った。 ○お客さまが帰るのでえき)まで見送って、帰りに駅の近くで買い物をした。 3 すればできるが、様子を見るためにしないで、なりゆきを見ている。 ○こんでいるし急いでもいないので、ひと電車見送って次の電車をまつことにした。 ○からだのぐあいがよくないので、今度の留学(りゅうがく)は見送って次の機会(きかい)をまつことにします。 **みおくり〔見送り〕(名詞,〜する)** 1 わかれて行く人を送ること。→みおくる〔見送る]。 ○ひこうきの見送りにくらべて、船の見送りはかなしい感じがする。 ○A「きょうも子どもさんの見送りですか。」B「ええ、ようちえんまで。」 ○いなかから来た知り合いの人が帰るので、上野駅(うえのえき) までお見送りしました。 2 すればできることを、ようすを見るためにしないでなりゆきを見ていること。 ○ねつがまだ下がらないから、あしたのハイキングは見送りですね。来週にしましょう。 ○あの打者(だしゃ)は、いいボールがきているのに打たないで、見送りばかりしている。 **みおと・す[見落とす〕 (動詞)** →みおとし〔見落とし〕。 たくさんの物をつづけて見ているときに、それを見ているのに気がつかないで、それがないと思う。→みつける〔見つける〕。 ○あの映画はたしかに見たのですが、あの映画音楽を作った人の名まえは見落としました。 ○計算(けいさん)をしているときに、一つでも数字を見落とすと答えがなかなか合いません。 <973> **みおとし〔見落とし〕 (名詞)** 見落とすこと。また、見落としたもの。 ○まちがいのないように二度見たのですが、それでも二つ三つ見落としがありました。 ○試験のとき不注意で見落としをして、15点そんをした。 ○見落としのないように、気をつけなさい。 **みおぼえ〔見覚え〕(名詞)** 前に見たことがあって、覚(おぼ)えていること。 ○みちであいさつをした人は、たしかに見覚えのある顔だが、どうしてもだれだったか思い出せません。 ○この落とし物にどなたか見覚えがありませんか。 ○「あなたのではありませんか。」と言われたが、わたしにはぜんぜん見覚えがなかった。 ○この写真の犯人(はんにん)の顔に見覚えのある人は、すぐけいさつにとどけてください。 **みおろ・す[見下す〕 (動詞)** 上から下のほうを見る。 ○東京タワーから広い東京の町を見おろした。 ○山の上から見おろすと、はたけがみどりのしばふのように見える。 ○町を見おろすおかにのぼった。 **みが・く[磨く〕(動詞)** 1 きれいにするためにぬのやブラシなどでこする。→こする。とぐ。 ○朝おきると顔をあらって歯(は)をみがきます。 ○家を出るときにくつをピカピカにみがいても、電車をおりたときにはもうよごれている。 2 芸(げい)や技術(ぎじゅつ)をよくするためにれんしゅうする。 ○彼は日本フェンシングのナンバーワンになったので、今度はヨーロッパでうでをみがきたいと言っている。 ○彼はじゅうどうの試合にまけたので、「わざをみがいてまた来ます。」と言って帰った。 ○くつみがき。 **みか・ける〔見掛ける〕 (動詞)** 1 見始める。途中(とちゅう)まで見る。 ○このざっしを2、3ページ見掛けたからおわりまで見てしまいます。 ○今、だいじなテレビを見掛けたところですから、またあとで電話をください。 2 見受ける。目にとめる。偶然(ぐうぜん) みちなどで見る。 ○どこかで2、3回見掛けた顔のような気がする。 ○テレビによく出る人を、きのう東京駅(えき)で見掛けました。 ○最近は人力車(じんりきしゃ)をめったに見掛けなくなった。 3 ちょっと見る。 ○見掛けたところはじょうぶそうだけれども、実は病気なのだそうです。 **みかけ〔見掛け〕 (名詞)** 外から見たようす。/なかみとちがっている場合に使う。/ <974> ○あの人は大きなからだをして強そうだが、見掛けににあわず気が小さいのです。 ○あの人は見掛けは親切そうですが、心の中では何を考えているのかわからない人です。 ○形は小さいが持ってみたら見掛けより重かった。 ○人は見掛けによらないものだ。(=外から見ただけではわからない。) ○見掛けだおし。(=外がわはりっぱだが、内容はよくないこと。) **みかた[味方〕(名詞、~する)** 自分のほうの仲間(なかま)。→てき〔敵〕。なかま〔仲間〕。 ○わたしたちはよわいのです。味方になってください。 ○ぼくはまけそうなほうの味方をしよう。 ○あの人が味方につけば、必ずこっちがかつさ。 ○ぜひ味方に入れてくださいとたのまれたので、味方にしてやった。 ○あなたはわれわれの敵なのか、味方なのか、態度をはっきりさせなさい。 ○よわい者に味方する。 (関連語)①敵味方(てきみかた)。②同志(どうし)。 **みかた [見方](名詞)** 1 物事についての考え方。→いけん〔意見〕。 ○人間について二つの見方がある。ひとつは人間は生まれつきよいものだという見方で、もうひとつは人間は生まれつき悪いものだという見方だ。 ○日本人の物の見方は、アメリカ人などといろいろの点でちがいがある。 2 物を見る方法。 ○これはドルを円にしたり、円をドルにしたりする場合の表です。この表の見方がわかれば、けいさんしなくても何円が何ドルかすぐわかります。 ○なん度さがしても見方が悪ければ、見つかりません。 3 人が物を見るときのようす。 ○あの人は目が悪いので、とおくを見るとき変な見方をする。 ○あの人の、子どもを見るときの見方で、子どもがすきだということがわかる。 **みぎ[右] (名詞)** 1 みぎ。→ひだり[左]。 ○心臓(しんぞう)は左のむねにあるのがふつうだが、まん中にある人も右にある人もあるそうだ。 ○英語で書くときには上から下へ書かないで、左から右へ書いていく。 ○このみちを右にまがると、すぐパン屋があります。 ○彼は月給(げっきゅう)をもらうと、右から左へ(=ものがすぐにうつっていくようす。)使ってしまう。 ○金持ちという点では松下さんの右に出る者はない。(=いちばんすぐれている。) ○人には右きき(=右手が左手よりもよく使えること。)の人と左ききの人とある。 ○学校の近くまで行ってわすれものに気がついたので、回れ右(=もと来たほうへ引き返すこと。)をして家へもどった。 2 同じ文の中で前に書いたこと。/右から左へ書く場合。/ ○右のとおりに相違 (そうい)ありません。 <975> ○右の事故(じこ)について運転手(うんてんしゅ)は左のとおり語った。 3 思想(しそう)上の右翼(うよく)。 ○右のほうの人たちは共産党(きょうさんとう)をてきだと思っている。 ○林さんはわかいころ共産党員だったが、年とともに右にかたむいた。 **みくら・べる 〔見比べる〕 (動詞)** →ひかく[比較]。 1 二つ以上のものを見て比べる。比べて見る。 ○弟は二つのりんごを見比べて大きいほうをとった。 ○カタログのしゃしんと実物を見比べたが、写真のほうがずっとよかった。 ○この二つを見比べて、どちらがきぬでどちらがナイロンかわかりますか。 ○ふたりの顔を見比べる。 2 二つ以上のものを比べて考える。 ○集まったいくつかの計画を見比べて、いちばん安くできるものをえらびました。 **みぐるし・い [見苦しい] (形容詞)** 1 見るのがいやになるほどきたない。とのとっていない。→みっともない。 ○かみの毛(け)がのびて見苦しいからとこやへ行ってきなさい。 ○あの学生はうわぎのボタンをはずし、ポケットに手を入れた見苦しいかっこうで歩いている。 ○見苦しくないように、しょうじのやぶれたところをなおした。 2 下品(げひん)で見ているのがいやになるようなようす。→みにくい[醜い」。みっともない。 ○親子のけんかは見苦しいからやめなさい。 ○お金のことであらそうのは見苦しい。 ○見苦しいまけ方はしたくないから、いっしょうけんめいにれんしゅうしているのだ。 ○あんなに大きな声でおこったりして、見苦しかったでしょう。 ○大のように見苦しい食べ方をする。 **みごと(形容動詞)** 1 りっぱで、美しいようす。 ○おたくの庭の菊(きく)の花はみごとですね。 ○あの人は運動をしているので、みごとなからだをしています。 ○ゆうべの雨がやんで、けさは空がみごとに晴(は)れた。 ○おとなりから、みごとなりんごをいただいた。 2 じょうずで、すぐれていること。 ○あの人のおどりは、いつ見てもみごとだ。 ○むずかしい質問に、みごとに答える。 ○どろぼうをつかまえたとは、おみごとでしたね。 3 / ふつう 「みごとに」の形で、「みごと」の形と同じ意味にも使う。/完全(かんぜん)に。すっかり。 ○みんなは山田さんのうそに、みごとにだまされた。 ○スケート場でみごとにころんだ。 ○私の計画はみごとにしっぱいしました。 ○今度の試合は、ぼくたちのチームのみごとなまけでした。 <976> **みじか・い〔短い〕 (形容詞)** 1 長さが少ない。→ながい〔長い〕。 ○とけいのはりの長いほうは分をさし、短いほうは時間をさします。 ○夏になったからかみの毛(け)を短くしたほうがすずしいでしょう。 2 時間が少ししかない。 ○この学校の休み時間は短くて、水を飲(の)みに行くこともできない。 ○夏は日が長いが冬は日が短い。 3 / 「気が短い。」の形で/先へ先へといそいで、おちつかない。せっかちだ。おこりやすい。 ○父はむかしは元気で気が長く、ちっともおこらなかったが、病気になってから気が短くなってすぐおこる。 ○あのふたりは仲(なか)はいいのだが、気が短いから小さなことでもすぐけんかを始める。 **みじめ [惨め] (形容動詞)** とても見ていることができないほどかわいそうなようす。また、なさけないようす。→あわれ〔哀れ〕。 ○親のない子はみじめです。 ○一部の金持ちはりっぱな家に住み、ぜいたくをしているが、いっぱんの国民の生活はみじめだ。 ○年をとって住む家もなく家族(かぞく)も友だちもないみじめな人。 ○せまいへやにおおぜいの家族(かぞく)が住み、その日の食べ物にもこまるみじめな生活をしている。 ○せっかく新しいようふくを着て出かけたのに、雨にぬれてみじめなかっこうで帰ってきた。 ○あんなにれんしゅうして行ったのに、みじめなまけ方をしてしまった。 **みず [水] (名詞)** 1 水。 ○うちのそばに小さな川があって、きれいな水がながれています。 ○のどがかわいたので、水をがぶがぶのみました。 ○あまりあついので、シャワーで水をあびたら、いい気持ちでした。 ○ウイスキーは強いですから、わたしはのむときには水でわります。 ○水と油(あぶら)はよくまじらない。 ○旅館(りょかん)のふろにはいったお客がどなった。「おーい! これじゃお湯じゃなくて水ですよ。」 ○すんでしまった事はもう水にながしましょう。(=相手をにくまないで、その悪いことをわすれてしまおう。) ☆ 水はつめたいものである。これにねつをくわえると、水ではなく湯(ゆ)になる。したがって「あつい水」と言うことはない。 2 液体(えきたい)。→こな〔粉]。しろ[汁〕。 ○お医者(いしゃ)さんが病人に言った。「くすりはこなと水のとがありますから、両方のんでください。」 ○あの人はむねに水がたまったので、病院(びょういん)ではりをさして水をとってもらったのだそうです。 3 大水。 ○長雨で川の堤防(ていぼう)が切れて水が出て、近くの家はゆかに水がついた。 ○むかしナイル川は毎年水が出たそうだ。 **みずうみ [湖](名詞)** 陸地(りくち)にあって水のたまっている所。池(いけ)や沼(ぬま)より大きい。→うみ[海]。 <977> ○火山のあとに水がたまってこの湖ができた。 ○川の通るところが変わったので、もとの川の一部がのこって湖になった。 ○糊をボートでひとまわりした。 **みす・てる〔見捨てる・見棄てる〕(動詞)** その人を相手にしなくなる。見はなす。 ○おみやという女性は貫一(かんいち)というびんぼうなこいびとを見捨てて富山(とみやま)という金持ちとけっこんした。 ○わたしには悪いことばかりおこる。わたしは神様に見捨てられた人間かもしれない。 **みすぼらし・い(形容詞)** 人やものの、見たところがまずしくきたなくて、見苦しい。 ○みすぼらしいかっこうをしているが、あの男はあんがい金を持っているらしい。 ○住む家はみすぼらしくても、みんな親切な心の美しい人ばかりです。 ○このようふくもずいぶんみすぼらしくなった。そろそろ新しいのを買おう。 **みせ〔店〕(名詞)** 売るための品物をならべてお客に見せて売る所。→しょうてん〔商店]。 ○あの店は品物を安く売るので、いつもお客がいっぱいです。 ○店にはいろいろあって、小さいのはみちばたで物を売るのから、大きいのはデパートまで店と言います。 ○山田さんは銀座(ぎんざ)に大きな店をひらいています。 ○店についたのが9時で、店を出たのが10時でした。 ○店先。夜店。店開き。店じまい。 **みせか・ける「見せかける〕 (動詞)** 1 よく見えるように、外がわだけをりっぱにする。 ○安物をりっぱに見せかけて売る悪い商人(しょうにん)がいる。 ○おみやげ品には、大きなはこに入れてたくさんはいっているように見せかけたものもあるから、気をつけなさい。 ○自分を自分以上に見せかけようとするのはつまらないことだ。 2 にせものを本物(ほんもの)のように思わせる。 ○ガラスをダイヤに見せかけて高く売っていた男がある。 ○紙で作ったものを本物の石に見せかけてしばいに使います。 3 別の事、別の物のように見せる。 ○勉強しているように見せかけて、実はまんがの本を読んでいるのです。 ○るすのように見せかけるために、げんかんにかぎをかけた。 ○ぐっすりねむっているように見せかけて、人の話をこっそり聞いてしまった。 **みせかけ〔見せかけ」 (名詞)** みせかけること。外見(がいけん)。 ○このたてものは見せかけだけはりっぱだが、中はそまつなものだ。 <978> ○見せかけだけの親切はやめてくれ。 ○あの男は見せかけは紳士(しんし)だが、実はたいへんな悪人だ。 **みせびらか・す [見せびらかす」(動詞)** 人にじまんそうに見せる。 ○あの子が新しい自転車(じてんしゃ)を友だちに見せびらかすので、みんなうらやましそうに見ている。 ○あの女の人は、ダイヤのゆびわを見せびらかすように、手をテーブルの上にのせています。 ○あの男は札束(さつたば=お金をたばねたもの。)を見せびらかしながら、数えている。 ○きれいな着物を見せびらかす。 **みせもの[見せ物〕 (名詞)** お金をとって、めずらしい物や曲芸(きょくげい)などを見せること。また、その見せるもの。 ○見せ物を見に行く。 ○さろにおどりを教えて、見せ物にする。 ○けんかをしているのを、おおぜいの人が見せ物を見るように見ている。 ○これは見せ物ではない。あっちへ行ってくれ。 **み・せる〔見せる〕 (動詞)** 1 人が見るようにその人の前に何かを出す。→みせかける 〔見せかける〕。みせびらかす〔見せびらかす〕。 ○私は友だちに家族(かぞく)のしゃしんを見せました。 ○下のたなの黒いくつしたをちょっと見せてください。 2 / 「・・・て見せる」の形で使う。/ ① 人が見るようにそれをする。→みせもの[見せ物〕。 ○店の人は「このナイフはとてもよく切れます。」と言って、かたい木をけずって見せた。 ② /強い気持ちを表わす。/きっとりっぱにそれをする。 ○この間の試験は50点でしたが、この次の試験にはきっと100点を取って見せます。 3 / 「・・・く見せる」 「・・・に見せる」の形で使う。/ほんとうはちがう感じに見えるようにする。 ○女性は自分をできるだけ美しく見せたがるものです。 ○月の光が人々の顔色を青白く見せていました。 **みぞ[溝〕 (名詞)** 1 水をながすために、地面(じめん)にほそ長くほったもの。どぶ。 ○みぞをほって水をながす。 ○大雨でみぞがあふれました。 ○子どもたちが田のみぞでさかなをとってあそんでいます。 ○暗いので、みぞに落ちてしまった。 ○みぞにごみがつまって、水がながれない。 ○みぞをとびこえる。 2 あさくほそ長いあな。 ○ゴムの木にみぞをつけて、ゴムの液(えき)をとる。 ○レコードのみぞ。 ○しきいのみぞ。 3 意見や気持ちが合わないために、人と人との間にできるへだたり。 ○あんなになかがよかったふたりの間にふかいみぞができてしまった。 <979> ○両国の間のみぞはますますふかくなり、ついに戦争が始まった。 ○夫婦(ふうふ)の間にみぞができた。 **みたいだ(助動詞)** →らしい。 /(接続)体言や動詞・形容詞・一部の助動詞につづく。③をていねいに言う場合は「みたいです」「みたいでございます」を使う。/ 1 /あるもの(こと)がほかのもの(こと)に似(に)ているという意味を表わす。/ ○あの人はぶたみたいになんでもよく食べます。 ○あの人はおこっているみたいな顔をしている。 ○うれしいわ。まるでゆめみたい。 /女の人のことばでは、「みたい」だけで使う。また、親しい友だちに言う場合には「みたいよ」 「みたいね」の形も使う。/ 2 /同じようなものの中の一つの例として示す。/ ○くだものとか、かんづめみたいなものはどこに売っていますか。 ○あなたみたいにお金をたくさん持っている人は買えますが、私みたいなびんぼう人には買うことができません。 3 / よくわからないことを、たぶんそうだと思う意味を表わす。この意味での使い方はあまりふつうではない。「ようだ」などのほうが多く使われる。/ ○げんかんで音がするから、だれか来たみたいだよ。 ○あの人は学校をやめたみたいなことを言っていたよ。 **みだ・す〔見出す〕 (動詞)** 1 見はじめる。 ○わたしはテレビがすきで、一度見出すと2時間ぐらい見てしまいます。 ○映画は見出せばおもしろいので見ますが、映画館(かん)へ行くのがめんどうなので、あまり見ません。 2 なかった物、さがしていた物を見つける。→みつける〔見つける〕。 ○ピカソの才能 (さいのう)を見出したのはピカソの父でした。 ○会社のコンサルタントはどんな小さなむだでも見出して、会社からよけいな金が出ないようにします。 **みだ・れる〔乱れる〕 (動詞)** しずかなもの、きれいにならんでいるもの、決まっているもの、一つにまとまっているものがそうでなくなる。 1 ふつうは決まりのあるものに決まりがなくなる。 ○どろぼうがはいったあと、へやの中はひどく乱れていた。 ○心臓(しんぞう)の悪い人のみゃくは乱れるものです。 2 ふだんしずかなものがしずかでなくなる。→しずまる〔静まる〕。くろう〔狂う]。 ○夫が事故(じこ)にあったと聞いて妻の心は乱れた。 ○あのひこうきが落ちたのは気流(きりゆう=空気のながれ。)が乱れていたからです。 ○あの国はクーデターが何度もあって国が乱れている。 <980> 3 きれいにならんでいるものがそうでなくなる。 ○生徒たちは、初めはきちんと2列(れつ)にならんで歩いていたが、だんだんつかれてきたのか、列(れつ)が乱れてきた。 ○風がふいてかみの毛(け)が乱れたので、くしで直した。 ○「しゃしんをうつしますよ。」と言ったら、ゆき子さんは、着物のえりが乱れていたのを直してから「おねがいします。」と言った。 ○乱れ。 **みだ・す〔乱す〕 (動詞)** /「みだれる」の他動詞。/ ○夫の病気のことを聞いて、妻の心はひどく乱された。 ○ひとりの無法者(むほうもの)が、おおぜいならんでいる列(れつ)を乱した。 ○国々の利害(りがい)の不一致が世界の平和を乱すもとになるのだ。 ○かみをふり乱しながらかけてくる。 **みち〔道〕(名詞)** 1 一つの所からほかの所へ行くのに人や車などが通る所。道路(どうろ)。→どうろ〔道路〕。 ○うちから出て道を歩いているときに友だちに会いました。 ○知らない町の友だちの家へ行くのに地図(ちず)をもらわなかったので、道にまよって交番で道をたずねました。 ○そこから道はふたつに分かれていました。 ○わたしのうちから学校へ行く道にゆうびん局があります。 2 手段(しゅだん)。方法。 ○この病気にはきくくすりはありませ ん。ですから、この病気になったら、なおす道はないものと思わなければなりません。 ○学者になる道はいっしょうけんめい勉強することしかありません。 3 専門(せんもん)の社会。 ○彼は文学の道にはいってから10年で有名な小説家になった。 ○彼はふつうの人には知られていないが、その道でかなりゆうめいな人です。 4 どんな人でもそうしなければならないこと。道徳〔どうとく〕。道理。 ○キリストは人々に道を教えた。 ○それはだれが見ても、道をはずれた行ないです。 **みちあんない 〔道案内](名詞)** 1 道を知らない人に道を教えるためにその人といっしょに行くこと。それをする人。案内人。 ○この町は初めてだから、あなたに道案内をしてもらわないとひとりで旅館(りょかん)へ帰ってこられないかもしれません。 ○旅行社に道案内をたのめば1日1,000円でいろいろな所に案内してくれます。 2 道を通る人のために木や石に道の方向や距離(きょり)を書いて、道ばたに立ててあるもの。道標(どうひょう)。 ○山にのぼるとちゅう、分かれ道の所にたててある道案内の字が古くなってよく読めないので道がわからなくなってしまった。 ○このハイキング・コースには新しい道案内が50本も立ったので道にまよう人がいなくなった。 <981> **みちが・える 〔見違える〕 (動詞)** 前に見たときとようすがちがうので、ほかのものかと思う。→おもいちがえる 〔思い違える〕。 ○お正月に着物を着た家内がきれいなので、見違えた。 ○姉の子どもに2年ぶりで会ったら、見違えるほど大きくなっていたのでびっくりした。 **みちみち〔道々](副詞)** 道を行きながら。とちゅう。 ○道々めずらしいけしきの説明を聞きながら行った。 ○道々何枚もしゃしんをとりました。 ○わたしは道々、向こうへ行ってから言うことばを考えました。 **みつ・ける〔見付ける] (動詞)** 1 さがし出す。発見する。見て、それに気がつく。 ○休みの日に本屋を歩いていて、めずらしい古本を見付けるのがわたしの楽しみです。 ○みちばたに白い小さな花がさいているのを見付けました。 ○授業中にほかの本を読んでいるのを先生に見付けられました。 ○こんだ電車の中でむかしの友だちを見付けたが、少しはなれた所にいたので、話をすることができなかった。 ○広告(こうこく)やポスターの中に漢字のまちがいがあるのをときどき見付ける。 2 さがす。 ○さっき落としたとけいを見付けているが、まだ見つからない。 ○彼は今、仕事を見付けていますから、いい仕事があったら知らせてあげてください。 3 見なれる。/かなで書く。/ ○日本人は着物を毎日見つけているからめずらしいと思わないが、外国人にはめずらしいらしい。 ○あの人の字は初めは読みにくいが、見つけると読めるようになる。 **みつか・る[見付かる〕 (動詞)** 見付けられる。発見される。また、見付けることができる。 ○なくなったゆびわがふろ場で見付かったので、おくさんはよろこんでいます。 ○子どもがねたあとでおとなだけでおいしいものを食べていたら、おきてきた子どもに見付かった。 ○試験のときつくえの下の本を見ているのが先生に見付かって試験は零点(れいてん)になった。 ○いい仕事をさがしていますが、まだ見付かりません。 ○計算(けいさん)のまちがいがやっと見付かった。 **みっともな・い(形容詞)** 1 ほかの人が見て、いい感じがしないようなようすだ。ていさいが悪い。→みぐるしい [見苦しい〕。 ○ホテルのろうかをねまきのままで歩くとは、みっともない。 <982> ○試験でれい点なんかとるとみっともないから勉強しよう。 ○みっともないから、なくのはやめなさい。 ○おさけをたくさんのんだ人がみっともないかっこうでみちにねている。 ○みっともなくて人には話せない。 2 醜(みにく)い。 ○みっともない顔をしている。 **みつ・める〔見詰める] (動詞)** 一つのものから目をはなさないで見つづける。じっと見る。 ○相手の須をじっと見詰めて話します。 ○彼は何も言わないでじっとわたしの顔を見詰めて立っていました。 ○人の顔をあなのあくほど見詰める。 ○みんなはAさんのすることをじっと見詰めている。 ○そんなに見詰めないでください。 ○あまり見詰められるとはずかしい。 ○ストーブの火を見詰めながら、じっと考えている。 **みと・める〔認める〕 (動詞)** 1 見てそれに気がつく。あることがわかる。→みつける〔見付ける〕。 ○夜中まどの外に人かげを認めたので「どろぼうだ!」とさけんだ。 ○「X線写真(しゃしん)でほねに異状(いじょう=ふつうとちがうようす。)を認めたから、手術(しゅじゅつ)をしなければならないと医者(いしゃ)が言った。 2 人から言われてそう思って、そうだと言う。 ○どろぼうはけいさつにつかまえられて、自分が品物をぬすんだことを認めた。 ○田中さんは自分のまちがいをなかなか認めなかった。 3 たしかにそのとおりだとする。/「・・・と認める」の形で使う。/ ○社長は「医者が6か月の入院(にゅういん)をてきとうと認めるのなら、6か月会社を休みなさい。」と言った。 ○議長が「だまっているのを賛成せい)と認めます。」と言っても、みんなだまっていたので、みんなが賛成したことになった。 4 かまわない、よいとしてゆるす。許可(きょか)する。 ○母はわたしの旅行にさんせいしてくれましたが、父が認めてくれないので行かれません。 ○この会社では1年間に10日の休みが認められている。 5 よい、すぐれたものだとする。 ○社長は前から川田さんを認めている。 ○彼の新しいけんきゅうを初めに認めたのは彼の先生だった。 ○天才(てんさい)は生きているとき、そのほんとうの価値(かち)を認められないことが多い。 ☆書きことば的な、ややかたいことば。 **みどり 〔緑〕 (名詞)** 黄色(きいろ)と青の間の色。草(くさ)や木の葉のような色。 ○春から夏になると木々(きぎ)の緑がこくなります。 ○にじの色が七つあるうちで、赤から数えて4番めの色が緑です。 ○去年緑にぬったかべが、きたなくなった。 ○むかし、さむらいの妻は夫が死ぬと緑の黒髪(くろかみ) (=女の、まっくろで、つやのある髪。)をぷっつり切ってあまになったそうだ。 <983> (関連語)①緑色。薄緑(うすみどり)。緑がかる。 ②グリーン。草色(くさいろ)。青(あお)。 ☆「青(あお)」 「青い」が「緑」をさすことも多い。 **みな〔皆〕 〔名詞)** たくさんあるものの全部。/ 「みんな」とも言う。/ →みなさん[皆さん〕。みんな。ぜんぶ[全部〕。ぜんたい [全体]。すべて。のこらず[残らず]。そっくり。ことごとく。 ○10万円のテープレコーダーが5万円で100台売り出されたら、1時間で皆売り切れた。 ○ぽくの学校の者が皆その映画を見に行ったので映画館(かん)はいっぱいになった。 ○皆が行くなら、わたしも行く。 ○皆で話し合えば、いい方法が見つかるでしょう。 (関連語)一切(いっさい)。すっかり。 **みなさん〔皆さん〕 (名詞)** 1 相手の人たち全部。→みな〔皆〕。みんな。 ○ごぶさたしましたが、皆さんお元気ですか。 ○お帰りになったら、お宅(たく)の皆さんによろしくおっしゃってください。 2 おおぜいの人によびかけることば。 ○皆さん!わたしといっしょに歌ってください。 ○皆さん!きょうはわたくしのために卒業のパーティをひらいてくださいましてありがとうございました。 ☆ 「みんなさん」とは言わない。「みなさま」はもっとていねいなことば。 **みんな(名詞)** 全部。全部の人。/話しことばに多く使われる。/→みな〔皆〕。みなさん〔皆さん〕。すべて。のこらず〔残らず]。そっくり。ことごとく。 ○ぼくの友だちは10人ともみんなたばこをのまない。 ○みんなが、君の病気を心配しているよ。 ○戦争のときには、このあたりの家はみんなやけた。 (関連語)②すっかり。一切(いっさい)。 **みなと〔港〕 〔名詞)** 船が陸(りく)に着くとき、はいってとまる所。 ○いろいろな色のテープが切れて船は港から出て行った。 ○船が港にはいると港町の人々は急にいそがしくなる。 ○船はどこの港にもよらないで、まっすぐ横浜(よこはま)に向かいます。 **みなみ〔南〕(名詞)** 方角のひとつ。アメリカから見てブラジルのほう。→きた〔北]。にし[西]。ひがし〔東〕。 ○りんごは北のほうのくだもので、バナナやパパイアは南のほうでできるくだものです。 ○太陽(たいよう)が南にきたときおひる(=12時)になります。 ○この家は南に向いているので、日がよく当たります。 ○あすは南の風が強いでしょう。 ○真南(まみなみ)。南向き。南がわ。 <984> **みなら・う〔見習う」(動詞)** 1 仕事(しごと)などを、見ておぼえる。 ○新しい店員(てんいん)が仕事を見習う。 ○おとうさんの仕事を見習って、むすこも大工(だいく)になった。 2 見てまねをする。手本(てほん)にする。 ○兄を見習ってぼくもしっかり勉強しよう。 ○両親を見習って、その子どもも人に親切です。 ○あの人に見習って、もっとぎょうぎをよくしなさい。 (関連語)見習い。 **みなり 〔身なり〕 (名詞)** 着ているもののようす。→ふくそう[服装〕。 ○りっぱなようふくでなくても、学生らしいきちんとした身なりをしていればよいのです。 ○その子はきたない身なりをしている。 ○そまつな身なりをした老人(ろうじん)。 ○あの人は身なりばかり気にしている。 ○この会社は社員の身なりにうるさい。 ○身なりにかまわない人。 ○身なりにかまわず、いっしょうけんめいにはたらいている。 ○身なりをととのえる。(=きちんとする。) ○身なりがよい(悪い)。 **みにく・い [醜い] (形容詞)** 1 見て美しくない。→うつくしい 〔美しい」。きれい。 ○彼女は火事で顔にやけどをして醜くなった。 ○あの男はブルドッグのような醜い顔をしている。 2 見ていやな感じがする。→みっともない。みぐるしい「見苦しい〕。 ○親と子のけんかは醜いものです。 ○きのうのすもうで横綱(よこづな)が醜いまけかたをした。 **みのる〔実る〕(動詞)** 1 草(くさ)、木の実やくだものができる。→み[実]。なる。うれる。じゅくする[熟する]。 ○秋になると、かきが実って食べられるようになる。 ○かきはうえてから8年たたなければ実らないと言われている。 ○秋にはいねが実って新しい米ができる。 ○ことしはいねがよく実ったので、農家(のうか)の人々にお金がたくさんはいるだろう。 2 いっしょうけんめいにしたことのよい結果が出る。 ○S博士(はくし)の長年のけんきゅうが実って、りっぱな成功 (せいこう)をおさめた。 ○ふたりの恋(こい)が実り、けっこんすることになった。 (関連語)①実り。 <985> **みはり〔見張り」(名詞)** 1 どろぼうや事故 (じこ)などをふせぐために、あたりのようすに気をつけながらよく見ること。→ばん〔番]。 ○少しの間、このにもつの見張りをしていてください。 ○犬がひつじたちの見張りをしています。 2 見張りをする人。 ○門に見張りがいるから、中にはいれないよ。 ○見張りがいねむりをしてはこまるじゃないか。 ○家のまわりに見張りをおく。 ○見張り番。見張り人。 (関連語)①見張る。 **みぶり 〔身振り〕(名詞)** 気持ちや考えを表わすために手足やからだを動かすこと。→てまね〔手まね」。 ○お金をくださいと言ったら、彼は両手をひろげてお金は全然ないという身振りをした。 ○あの人の話には身振りがはいるので、まろで映画かしぱいを見ているようだ。 ○外国人とことばが通じないので、身ぶり手ぶりで話した。 **みぶん〔身分」(名詞)** 1 人が社会の中でどのくらいのところにいるかということ。社会の中での人の高さ。しかく[資格]。うまれ〔生まれ]。そだち[育ち]。 ○あのかたは身分の高い家に生まれました。 ○むかし、身分のちがう男と女はけっこんすることができなかった。 ○社長が大阪(おおさか) へ行くときは、ひこうきで行くが、社員が行くときは汽車で行く。身分がちがうからしかたがない。 ○山田さんは今度役所(やくしょ)の身分が変わったので給料(きゅうりょう)が高くなりました。 ○わたしは学生だから、わたしの身分証明書(しょうめいしょ)には学生と書いてある。 2 その人のおかれている生活と回りのようす。 ○はたらかなくてもいい身分になりたいと70歳(さい)の老人が言った。 ○会社にはいって1年めという今の身分では、まだステレオを買うことはできない。 ○あそんでくらせるとはいいご身分ですね。 **みほん〔見本](名詞)** 品物がどんな物かを知らせるための、少量(しょうりょう)の品物。サンプル。→ためし。 ○見本をよく見てから、買おう。 ○セールスマンは、かばんに見本をいっぱいつめて一軒 (けん) 一軒歩いている。 ○これは見本だから、もらっても物を買うのに使えない。 ○見本はりっぱだったが、じっさいにおくってきた物は見本とはちがっている。 ○はたらきすぎはよくない。病気になった山川さんがいい見本だ。 ○勉強を始めてもすぐいやになります。わたしは、なまけ者の見本です。 <986> **みま・う[見舞う〕 (動詞)** 1 病気・火事などの悪いことに会った人の所へ行ったり手紙を出したりして、ようすをたずねたり、なぐさめたりする。 ○病人を見舞うときにはたいてい花を持って行きます。 ○きょうは学校の帰りに、入院(にゅういん)している友だちを見舞って行こうと思っています。 2 元気かどうかをたずねる。→みまい。 ○彼は今試験勉強でたいへんらしいよ。ちょっと見舞ってやろうか。 3 悪い物事がやってくる。/受け身(み)の形で使われることが多い。/ ○台風に見舞われて、村は田もはたけもすっかりだめになってしまった。 ○いたずらをして父にげんこつ(=手をにぎってなぐろこと。)を見舞われた。 **みまい〔見舞い〕 (名詞)** 見舞うこと。/ 「見舞う」の名詞形。/ ○友だちが入院しているので花を持って見舞いに行った。 ○近火お見舞い御礼 (おんれい) 申しあげますと書いてありますから、この店は焼(や)けなかったのでしょう。 ○田中さんがけがをしたので、お見舞いの手紙を出しました。 ○見舞い状。病気見舞い。火事見舞い。 **みまわ・す〔見回す〕(動詞)** あたりをぐるっと見る。→みまわる〔見回る〕。 ○電車にのって車内を見回したら、回りは子どもばかりだった。 ○会社にフランス人が来たが、会社じゅうを見回してもフランス語のできる者はひとりもいないのでこまった。 ○本屋の大きな本だなを、あちこち見回したが、ほしい本がみつからなかった。 **みまわ・る〔見回る〕 (動詞)** ようすを見るためにあちらこちら歩く。→みまわす[見回す〕。みまわり 〔見回り〕。 ○警官(けいかん)は町の中を見回っているときにどろぼうをつかまえた。 ○工場長は1日に1回は必ず工場を見回って工員たちのようすを見ることにしている。 **みまわり 〔見回り〕 (名詞)** 1 あちらこちら回って歩いて、かわったことがないかを調べること。 ○けいさつのパトロールカーがまいばん町の見回りをしてくれるから安心だ。 ○宿直員(しゅくちょくいん=会社や学校などで夜とまって番をする人。)は四時間おきに、ビルの見回りをしなければならない。 ○あの人はひるま学校で勉強し、夜は工場の見回りをしている感心な学生です。 2 あちらこちら回って歩いて番をする人。 ○むこうから見回りが来るのを見ると、その男はにげて行った。 ○工場の見回りはこわい人だ。 **みみ [耳] (名詞)** 1 頭の右と左にあって音を聞くところ。 ○うさぎは耳が長くて目が赤い。 ○となりのラジオがうるさいので耳をふさいだ。 <987> ○いろいろなうわさが耳にはいってくる。 2聞くこと。 ○来月アメリカへ行くので耳をならすために英語放送(ほうそう)を聞いている。 ○げんかんで音がしたような気がしたので、耳をすましたが、もう何も聞こえなかった。 ○新聞社は耳が早いから、ゆうべの事故(じこ)のことはもう知っている。 ○のみすぎはからだに悪いと言われて耳がいたかった。(=はずかしかった。) 3聞く力。 ○あの人は耳がこえているから安いステレオでは満足しない。 ○ベートーベンはだんだん耳がとおくなって、しまいには耳が聞こえなくなった。 4 耳でおぼえていること。音による記憶(きおく)。 ○広島(ひろしま)の人たちの耳には原子爆弾(げんしばくだん)が落ちたときの音がまだ残っている。 ○火事で死んだ子どもが、さいごに「水をください。」と言ったことばが今もわたしの耳について離れない。 5 耳たぶのような形をした部分。→とって〔取っ手〕。はし〔端]。 ○そのなべにはお湯(ゆ)がはいっていますから、耳を持たないとあついです よ。 6 うすいもの、たとえばおりもの・紙・パンなどのはしの部分。 ○あの人は読んだ所で本のページの耳をおるくせがある。 ○サンドウィッチを作りますから、パンの耳を落としてください。 ○耳もと。耳かざり。早耳。耳たぶ。 **みみあたらし・い〔耳新しい] (形容詞)** 今まで聞いたことがない。→みみ[耳]。 ○ポータブル・カラー・テレビジョン?それは耳新しい話だ。 ○ニューヨークと東京の間で電話で話ができるのは耳新しい話ではない。何年も前からのことだ。 ○あの人は耳新しければなんでも聞きたがる人だ。 **みや〔宮〕(名詞)** 1 神道(しんとう)の神をまつってあるたてもの。神社。→じんじゃ〔神社]。 ○あのお宮にはおまいりに行く人が多い。 ○お寺は仏教(ぶっきょう)のもので、教会はキリスト教のもので、お宮は神道のものです。 ○お宮のやねからはとがまめを食べにおりてきた。 ○明治神宮(じんぐう)は明治天皇(てんのう)をまつったお宮です。 ○宮参(みやまい)り。 2 天皇の兄弟やしんせきをうやまって言うことば。 ○新しくお生まれになった宮様は天皇陛下(へいか)のおまごさんです。 **みゃく[脈] (名詞)** 1 心臓(しんぞう)が血液(けつえき)をおくりだすたびに動脈(どうみゃく)がふくれて動くこと。脈はく。 ○医者(いしゃ)はわたしの手くびをとって、脈を見た。 ○運動をしたあとは脈が早い。 ○脈を数える。 <988> ○血(ち)が脈を打ってながれている。 ○脈がしっかりしているからだいじょうぶです。 ○脈がだんだんよわくなってきた。 2 一つづきになっているもの。すじになってつづいているもの。 ○戦争中から脈を引いている、いろいろな不幸(ふこう)が、まだ残っている。 3 先の見込み。のぞみ。 ○すぐいい返事はもらえなかったが、まだ脈はあるだろう。 ○助けをもとめても、なかなか聞き入れてもらえないが、もう脈がないとあきらめるのは早すぎる。 **みやげ〔土産](名詞)** 1 旅行に行った所から持って帰るもの。ふつうその土地の産物(さんぶつ)。 ○旅行に出るときお金をもらったからあの人にはおみやげを買って帰らなければならない。 ○先週ハワイから帰った人に、香水(こうすい)をみやげにもらいました。 2 人の家をたずねるときに持って行くおくりもの。 ○あそこのおくさんはケーキがすきだから、今度行くときはおみやげにケーキを買って行くことにしよう。 ○「おくさん、これ、つまらないものですから、めしあがってください。」「まあ、いつもおみやげをいただいてすみません。」 ○手みやげ。みやげ話。みやげ物。 **みやこ 〔都〕 (名詞)** /古い感じのことば。/ 1 国の政治の中心地。首都(しゅと)。首府(しゅふ)。 ○都が京都にあったのは、794年から1868年までの間である。 ○その若者(わかもの)は都に上(のぼ)って、えらい人になりました。 ○住めば都。(=自分の住んでいる所がいちばんよくなるものだ。ことわざ。) 2 にぎやかな大きな町。都会。→とかい〔都会〕。 ○ロンドンはきりの都と言われ、パリは花の都と言われる。 **みょう 〔明〕(接頭語)** /今をもとにして「次の」の意味を表わす、あらたまった言い方。「翌(よく)」と意味がちがうことに注意。「明後」は「次の次」の意味。/ →さく〔昨〕。ほん〔本〕。よく〔翌]。 ○明五日は私のたんじょう日なので、もしおひまならいらっしゃいませんか。 ○明後30日に帰国の予定(よてい)です。 ○明日か明後日うかがいます。 ○明年。明後年。明朝。明晩(ばん)。 **みょう〔妙]** I (形容動詞) ふしぎだったり変だったりして、ふつうでないようす。→ふしぎ〔不思議〕。おかしい。 ○たしかにげんかんで声が聞こえたのに、だれもいないとは妙ですね。 ○この機械(きかい) はあなたが使うとよく動くのに、わたしがやると全然動かないのだから妙だね。 ○ゆうべは妙な夢 (ゆめ)を見ました。 ○和服を着てくつをはいてぼうしをかぶった妙なかっこうをしている。 ○君は妙なことを言うね。 ○きのう、山田さんから妙な話を聞いた。 ○あの人がいつもとちがうようすをしているので、妙に思った。 <989> ○わたしが旅行に出かける日は妙に雨がふるのです。 ○きょうは朝から妙に国のことばかり思い出します。 Ⅱ (名詞) ひじょうにすぐれていること。/「~に妙を得ている」の形で使うことが多い。/かたいことば。/ ○彼はふえに妙を得ていて、そのふえを聞いた人はみな感動する。 ○あの人は動物のあつかいに妙を得ていて、どんな動物でもあの人の前では、ねこのようにおとなしくなるそうだ。 ○これこそ、人工(じんこう)の妙をつくしたたてものだ。 **みょうじ〔名字・苗字〕(名詞)** 家の名。姓(せい)。 ○名字は山田、名まえは太郎(たろう)と申します。 ○名字と名まえを合わせて姓名(せいめい)と言う。 ○名字がわからなくては、家のさがしようがない。 ○むかし、一般(いっぱん)の人々には名字がなかった。 ○鈴木(すずき)・伊藤(いとう)などは特に多い名字だ。 **みらい [未来](名詞)** 1 過去・現在につづいて、これから先にくる時。→かこ〔過去〕。げんざい 〔現在〕。しょうらい [将来〕。こんご〔今後]。 ○彼は今のおくさんを小さい時から未来の妻と決めていたそうだ。 ○未来の世界では、サラリーマンはみなヘリコプターにのって、会社に通うようになるだろうと言う人もある。 ○未来に何がおこるかは、だれにもわからない。 ○あれは大いに未来のある青年だ。 2 宗教(しゅうきょう)で言う、人間が死んでからあとの世界。 ○あなたは未来の世界があることを信じますか。 ○未来を信じなければ牧師(ぼくし)のような生活はできない。 (関連語)②行く末。 **みる[見る](動詞)** 1 目を向ける。→みえる「見える〕。見せる[見せる]。ながめる [眺める〕。のぞく。 ○人の顔をじろじろ見るのは失礼(しつれい)です。 ○車の運転(うんてん)をしているときにはわきを見るとあぶないですよ。 ○人はよばれるとたいていそちらを見ます。 ○ゆうべ、ふしぎなゆめを見た。 2 楽しみのために目を向ける。見物する。 ○東京でさくらの花を見るのなら上野(うえの)か小金井 (こがねい)でしょう。 ○京都は古い町ですから、お寺(てら)や神社など見る所がたくさんあります。 3 読む。 ○わたしは夜ざっしを読んで、朝、新聞を見る。 ○わたしは英語の本を見るとき,字引きをそばにおくことにしています。 4 調べる。 ○ことばは辞書 (じしょ)で見ればすぐわかるのですが、なかなかそうはしないものです。 ○スープの味を見なさいと言われても、料理のできる人でなければ、味を見ても役に立たないと思います。 <990> 5 医者(いしゃ)が病気の人のからだを調べる。/「見る」とは書かない。/ ○お医者さんは患者(かんじゃ=病気の人。)をみてくすりを作って「これを食事のあとでのんでください。」と言った。 ○かんでふはわたしの手くびをおさえて脈(みゃく)をみてから「1分間に70打っていますからふつうですね。」と言いました。 6 判断(はんだん)する。物のようすから全体がどうかを考えて決める。 ○子どもにむずかしいことをたのんでもだめです。仕事をたのむときには人を見てたのまなければなりません。 ○定期券(ていきけん)を買う人が30人ぐらいならんでいる。わたしの見たところでは1時間半はまたなければ買えないと思う。 7 ようすをみて、世話(せわ)をする。 ○田中さん夫婦は赤んぼうがいるので、ふたりで出かけるときにはとなりのおくさんに赤んぼうを見てもらいます。 「○社長から「子どもの数学を見てやってください。」と言われて教科書を見たが、むずかしそうなのでことわった。 8 自分でそれをして、その感じをもつ。経験(けいけん)する。 ○ハイキングの日の朝、早くおきて10人分のサンドウィッチを作ったのに、雨がふり出した。早くおきたりサンドウイッチを作ったりしてばかを見た。 ○見た目。見所(みどころ)。 **みな・れる「見慣れる〕 (動詞)** それを何度も見ている。→みつける〔見つける]。 ○お医者(いしゃ)さんは手術(しゅじゅつ)を見慣れているから、大きなきずを見てもなんとも思わない。 ○いいけしきでも、見慣れると、いいと思わなくなってしまう。 ○あの兄弟はふたごだから、見慣れないとくべつがつかない。 ○タイプの手紙とちがって手書きの手紙は見慣れないと読めないことが多い。 ○見慣れない男が表に立っている。 **みるみる(副詞)** 見ているうちに。/ひじょうにはやく変わっていくようす。/ →たちまち。 ○火はみるみるひろがって大火事になってしまった。 ○ひこうきはみるみる小さくなって、くもの中に見えなくなってしまった。 ○血(ち)がたくさん出て、顔色がみるみる青くなっていった。 ○あの人はよほどおなかがすいていたらしく、みるみる三人前の料理を食べてしまいました。 **みるみるうちに(連語)** みるみる。たちまち。/副詞的に使う。/ ○きょうは大漁(たいりょう=さかながたくさんとれること。)で、みるみるうちに船はさかなでいっぱいになりました。 ○みんなでそうじをしたら、ヘやはみるみるうちにきれいになった。 **みわ・ける[見分ける〕 (動詞)** 1 二つ以上のものを見て、くべつをする。 ○ドイツ人とフランス人とを見分けることは、そんなにむずかしくないと思い <991> ます。 ○○くらくて人の顔もよく見分けることができない。 ○あの子だけせいが高いから、おおぜい集まっていてもすぐ見分けられます。 ○みんな同じかっこうをしているので、とおくからではちょっとうちの子を見分けることができません。 2 見てそのもののねうちを決める。 ○宝石(ほうせき)のよしあし(=いいか悪いかということ。)ならあの人に見分けてもらいなさい。 ○人のほんとうのねうちを見分けるのはなかなかむずかしい。 ○本物(ほんもの)とにせ物を見分ける力がある。 **みわけ〔見分け〕 (名詞)** 見分けること。/ 「見分けがつく」の形で使うことが多い。/ 1 二つ以上のものを見て、くべつすること。 ○くらくて顔の見分けもつかない。(=見分けることができない。) ○この本はあの本と見分けがつかないほど、よくにています。 2 見て、ねうちを決めること。 ○まだ小さい子どもで、いいことと悪いことの見分けがつかないのです。 ○長い間その仕事をしているからすぐ品物の見分けがつきます。 **みわた・す[見渡す〕(動詞)** とおくのほうまでひろく見る。→ながめる [眺める]。 ○校長先生は壇(だん)の上から 1,000人の生徒がならんでいるのを見渡してから話を始めた。 ○この山の上から町全体が見渡せるから、はれた日には山にのぼる人が多い。 ○関東平野(へいや)にゆきがふって、見渡すかぎりまっ白になった。 (関連語)①見渡し。 **みんぞく[民族〕(名詞)** 同じ土地から出て、同じことばなどをもつ人々の集(あつ)まり。→こくみん〔国民]。 ○日本は一つの民族で作られている国です。 ○アイヌは少数民族で現在16,000人ぐらいしかいないそうだ。 ○イギリス人の多くはアングロ・サクソン民族だ。 ○異(い)民族。他民族。民族性(せい)。 **みんな→みな (983ページ)** <992> **む[無]** I(名詞) 1 何もないこと。 ○無から有(ゆう)が生まれるはずはない。 2 むだ。 ○あなたのご親切を無にするのはざんねんですが、このお金は受け取ることができません。 ○人の親切を無にするようなことはしたくない。 ○しっぱいしたからといって、今やめてしまったら、長い間の努力(どりょく)が無になるでしょう。 II(接頭語) ほかの語の上について「~がない」の意味を表わす。 ○無意味な戦争を一日も早くやめなければいけない。 ○無試験で大学にはいった。 ○それとこれとは無関係です。 **むかい[向かい〕 (名詞)** 向かいあっている前のほう。→しょうめん〔正面〕。 ○わたしの家の向かいのあき地に、新しい家がたちました。 ○銀行は駅(えき)の向かいにあります。 ○先生はわたしのうちの向かいに住んでいらっしゃいます。 ○バスの中で向かいにすわっている人がいねむりをしています。 ○お向かい(の家)は、今おるすです。 **むか・う〔向かう〕 (動詞)** 1 そのほうへ顔を向ける。面(めん)する。 ○かがみに向かえば、顔のきずが気にな る。 ○かべに向かってすわる。 ○四つ角(かど)を、向かって左にまがってください。 2 相手として向き合う。対(たい)する。 ○それが親に向かって言うことばか。 ○あの人と、面と向かって話したのは、きょうが初めてだ。 3 その方向へ行こうとする。その方向へ出発する。その方向へ近づく。 ○大阪(おおさか)へ向かう列車(れっしゃ)の中で友だちに会った。 ○そのとき、わたしは家路(いえじ)に向かって(=帰ろうとして、家に向かって)いた。 ○さむさに向かうおりから、おからだをおだいじに。 ○子どもの病気は、もういいほうに向かっております。 4 抵抗(ていこう)する。手むかう。 ○向かって来るてきをみんなたおした。 (関連語)①向かい合う。 **むかえ→むかえる (992ページ)** **むか・える[迎える〕 (動詞)** 1 人が来るのを、出向(でむ)いて、または準備(じゅんび)してまちうける。→おくる〔送る]。 ○家じゅう、門まで出て客を家に迎えた。 ○アメリカから来る友だちを迎えに、ひこう場まで行った。 ○家まで自動車で迎えに来てくれた。 ○家族(かぞく)の帰りをえがおで迎えよう。 2 仲間(なかま)・家族(かぞく)など <993> として来てもらう。 ○新しい社長を迎えて、会社をたて直そうとしている。 ○彼は有名(ゆうめい)な女優(じょゆう)を妻に迎えた。 3 人の気持ちに合うようにする。 ○先生たちは校長の意を迎えて、だれも反対意見を言わなかった。 4 敵(てき)が来るのをまち受ける。 ○敵の上陸(じょうりく)を迎える準備(じゅんび)をした。 5 あるできごとや時に出会う。ある時になる。 ○この一年間、次々にいろいろな出来事(できごと)を迎えた。 ○新しい年を迎えれば新しい気分になるものだ。 ○あの夫婦(ふうふ)はもう金婚式(きんこんしき)を迎えた。 ○迎え入れる。送り迎え。 **むかえ[迎え〕(名詞)** むかえること。むかえる人。 ○お迎えには、わたしがまいりましょう。 ○駅(えき)の前に、お迎えの車がまっています。 ○わたしはまだみちを知らないので、迎えをよこしてください。 **むかし [昔〕 (名詞)** 1 長い年月の過ぎ去った、前の時。ずっと以前。/副詞的に使うことも多い。/→いま〔今]。おおむかし〔大昔〕。 ○昔々、ある所におじいさんとおばあさんがおりました。 ○この島(しま)にはとおい昔から人が住んでいた。 ○昔の人は今の人よりまずいものを食べていた。 ○この寺(てら)はすべて昔のままのこっている。 ○君は昔からいたずらがすきだったね。 2 過去の年月の大ざっぱな数え方。一昔(ひとむかし)は10年。 ○もう二昔も前になる。 ○昔話(むかしばなし)。昔なじみ。昔風(ふう)。 **むき〔向き]** Ⅰ(名詞) 1 向いているほう。方向。→ほうこう〔方向〕。 ○船が向きを少し右にかえた。 ○風の向きが西にかわった。 ○つくえの向きがそろっていないのを、直してください。 ○いすをいろいろな向きにならべましょう。 ○このたてものは向きが悪いから、からだによくない。 2 適(てき)した方面。 ○人にはそれぞれ向きと不向きとがあるものだ。 3 ある状態になっていくようす。傾向(けいこう)。 ○戦争に反対する声が高まる向きがある。 ○わたしには何でもくらく考えやすい向きがある。 4 そのほうの人。そういう人々。/ぼんやりとさせた言い方。/ ○その意見に対しては、反対する向きも多いようだ。 ○御希望(ごきぼう)の向きには、一さつずつさしあげます。 5 / 主として「むきになる」の形で/ちょっとした事に対して、ひどく本気(ほんき)になって向かう。おこる。 ○つまらないことに、そうむきになるなよ。 <994> ○あの人はすぐむきになるから、うっかりじょうだんも言えない。 Ⅱ(接尾語) /「適(てき)している」「ちょうどよい」の意味を表わす。/ ○子ども向きの料理も、一般(いっぱん)向きの料理も、老人 (ろうじん)向きの料理もある。 ○これはわかい女性向きの仕事です。 ○初心者(しょしんしゃ) 向きのスキー場です。 ○このへんに外人向きの家はありませんか。 ○そのふくは外出向きにデザインしてください。 **むきだし(名詞)** 1 少しもかくさないで、すっかり出すこと。 ○むきだしの足で、寒くないのだろうか。 ○本を買ったら、紙にもつつまないでむきだしのままよこした。 ○むきだしのままで失礼(しつれい)ですが、どうかおうけとりください。 ○うでをむきだしにする。 2 よく見せようとしたり、えんりょしたりしないで、じっさいのようすをそのまま出すこと。 ○いなかのことばむきだしでしゃべる。 ○少しもえんりょしないで、おたがいにむきだしの意見を言い合った。 ○あの人はすぐに自分の気持ちをむきだしにする。 **む・く〔向く](動詞)** 1 からだをその方向にまわす。/顔だけの場合もある。/→むかう〔向かうこ。 ○花子さんははずかしそうに下を向いてしまった。 ○右向け右。左向け左。 ○ちょっとこっちを向いてごらん。 ○助けを求(もと)めたのに、そっぽを向かれた。 ○生徒のほうを向かないで、まどのほうを向きながら話した。 ○つくえに向かったが、気持ちはなかなか勉強のほうへ向きそうもなかった。 /初めの4例のように方向を表わす名詞はそのままだが、おわりの2例のようにそのほかの名詞は「のほう」をつけたものが、目的語になる。助詞は「を」が普通で、「へ」「に」を取ることもある。/ 2 その方向に面する。向かい合う。 ○このへやは南に向いているので、日当たりがいい。 ○東向きのまどから朝日がはいる。 ○まどは庭に向いています。 3 その方向・状態にかたむく。 ○あそびに行くまいと思うが、足が自然にそのほうに向いてしまう。 ○病気がよいほうに向き始めたので、ほっとした。 ○気が向いたら、いつでもおいでください。 ○あの人は努力(どりょく)しているのに、なかなか運が向かなくて気のどくだ。 4 適(てき)する。似合(に)あう。ふさわしい。 ○自分に向いた仕事をえらんだ人はしあわせだ。 ○山下さんは先生には向かないようだ。 ○あの子は学問にも芸術(げいじゅつ)にも向いている。 ○このふくは中年(ちゅうねん)のかたにも向きます。 ○わかい人向きのハイキング・コース。 <995> ○この料理はべんとうのおかずにも向くでしょう。 **む・く[剝く](動詞)** 上にかぶっている皮(かわ)のようなものをとろ。→はがす[剝がす]。はぐ[剝ぐ]。むける。むきだし。 ○りんごの皮をむかないで食べました。 ○コックの見習(みなら)いは、一日じゅう、じゃがいもの皮ばかりむいているそうだ。 ○木の皮(かわ)をむく。 ○目をむいて(=大きくあけて)おこる。 **むけ〔向け] (接尾語)** そのところへおくる。→あて[宛]。 ○外国向けの電報(でんぼう)は国内向けの電報よりも手つづきがめんどうである。 ○ここにある貨物(かもつ)はみんなヨーロッパ向けの輸出品(ゆしゅつひん)です。 ○NHKは外国向けの、いろいろの番組を放送(ほうそう)しています。 **む・ける[向ける〕 (動詞)** 1 物の面や進む方向を、そのほうにまわす。向かせる。 ○先生は顔をまどのほうにお向けになりました。 ○二階(にかい)で音がしたので、天井(てんじょう)に目を向けた。 ○だれか来たのではないかと、戸口(とぐち)のほうに目を向けた。 ○ふたりはいつものように公園(こうえん)のほうに足を向けました。 ○何も言わず、くるりとせなかをわたしに向けて、帰ってしまった。 ○ピストルを空に向けてはなった。 ○カメラを向けられたのに気がつかなかった。 ○心を仕事に向けようとしたが、うまくいかなかった。 ○山川さんは何か心配があるらしく、水を向け(=さそいをかけ) られても、話のなかま入りをしなかった。 2 ある所へ行かせる。つかわす。 ○記者を事件(じけん)の現場(げんば)に向けた。 3 ふりあてる。 ○収入(しゅうにゅう)の2割(わり)を貯金(ちょきん)に向けられればよいのだが、とても無理だ。 **むこう〔向こう] (名詞)** 1 ある物を間においた、反対のがわ。 ○ふすまの向こうで、小さい話し声がしている。 ○大使(たいし)はテーブルの向こうから立ち上がって、あくしゅした。 ○向こうの山にのぼったら、山の向こうは村だった。 ○あそこに川があって、その向こうは田んぼです。 2 前のほう。先のほう。 ○向こうからやってくるのは田中君らしい。 ○向こうの山のもみじが美しくなった。 3 今いるところからはなれたところ。あちら。 ○今いそがしいから、子どもたちは向こうへ行っていなさい。 4 行く先。目的地。 ○向こうへ着いたら、すぐ手紙をください。 <996> 5 今話題(わだい)になっている、少し離れたところ。あちら。 ○水木さんは今度ドイツへ行く。向こうで2年間勉強するそうだ。 6 相手(あいて)。先方(せんぽう)。 ○向こうの考えも聞いてみよう。 ○明治(めいじ) 37年,日本は大国(たいこく) ロシアを向こうに回して(=相手にして)たたかった。 7 今から先。今後(こんご)。 ○あなたのからだは向こう一か月休みが必要です。 ○何年向こうかわかりませんが、家をたてるつもりです。 ○川向こう。向こう岸(ぎし)。向こう三軒(さんげん) 両隣(りょうどなり)。向こうみず。 **むこうがわ〔向こう側]** 1 ある物を間においた、こちらと反対のがわ。 ○自動車が多いので、みちの向こう側にわたるのもらくでない。 ○地球(ちきゅう)の向こう側は今、夜だ。 ○テーブルのこちら側に両親がこしかけ、向こう側に子どもたちがかけた。 2 相手(あいて)の側(がわ)。 ○向こう側にもゆだんがあった。 ○こちら側だけでなく、向こう側の言い分(ぶん)も聞いてみなければならない。 **むし〔虫〕 〔名詞)** 1 こんちゅうその他下等(かとう)の小さい動物をひっくるめて言う語。 ○農薬(のうやく)のために鳥(とり)も虫も少なくなった。 ○夏はまどから虫がとびこんできて、たまらない。 2 鈴虫(すずむし) ・松虫(まつむし)など、秋に美しい声でなくもの。 ○虫の声の美しい秋となった。 ○虫のなく野原(のはら)をさんぽした。 3 うじの類。ハエ・ハチの幼虫(ようちゅう)。 ○ごみために虫がわいてこまる。 4 しみの類。本やきれなどを食う白い小さな動物。 ○着物に虫がつかないようにナフタリンを入れた。 ○古い本で虫に食われているので、読めない字がある。 5 回虫(かいちゅう)。 ○あの子は虫がわいたらしく、このごろ顔色が悪い。早く虫をくださないといけない。 6 子どもの体質(たいしつ)がよわいためにおきるいろいろな病気。 ○また虫がおこった。 7 心の中の感情 (かんじょう)などをおこすもとになるもの。/からだの中に虫がいて、それがさまざまのことをおこすと考えられたことからきている。/ ○あの人はきょうは虫の居所(いどころ)が悪い。(=きげんが悪い。) ○あいつはどうも虫がすかない。(=何となくきらいだ。) ○ずいぶん虫のいい(=自分かってな)やつだ。 8 その事に熱中(ねっちゅう)している人。/ややけいべつ的に言うことが多い。/ ○あの人は本の虫で、いつ行っても本ばかり読んでいる。 ○勉強の虫にはなりたくない。 9 ちょっとしたことにもすぐそうする人、そういう性質である人を、いやしめて言う語。/複合 (ふくごう)名詞の下の成分として使う。/ <997> ○やーい、なき虫やーい。 ○男の子がそんなよわ虫ではだめですよ。 ○虫歯(むしば)。虫ぼし。虫よけ。 **むしあつ・い [蒸し暑い〕 (形容詞)** むされるようにあつい。湿度(しつど)が高く、風がなくて、気温(きおん)が高い。 ○日本の夏は蒸し暑い。 ○このへやはせまくて蒸し暑いです。 ○わたしの国の夏は、日本ほど蒸し暑くないです。 ○ゆうべは蒸し暑くて、よくねむれなかった。 ○きのうは蒸し暑かったが、きょうはすずしい。 **むし・る(動詞)** ゆびでつまんで、ひっぱり取る。 ○日よう日に庭のくさをむしった。 ○にわとりの毛(け)をむしって料理する。 ○パンをむしって食べる。 ○さかなの肉(にく)をむしって、子どもに食べさせる。 (関連語)①むしり取る。 **むしろ[寧ろ](副詞)** どちらかといえば、かえって。/二つをくらべて、それよりこれのほうをえらぶという意味を表わすことば。/→いっそ。 ○そんなはずかしいことをするくらいなら、わたしはむしろ死んだほうがいいです。 ○兄より弟のほうがむしろおとなだ。 ○かなしいときにはなぐさめてもらうより、むしろひとりにしてもらいたい。 ○あの人は先生というよりむしろ学者といったほうがいい。 ○自分で作るよりむしろ買ったほうが安い。 **む・す[蒸す](動詞)** 1 湯気(ゆげ)をあてて、熱(ねつ)をくわえる。→ふかす。むれる[蒸れる〕。 ○つめたくなったごはんを蒸して食べる。 ○これはとり肉(にく)を蒸して作った料理です。 ○とこやでは、ひげをそる前に、あつく蒸したタオルを顔にあてます。 2 気温(きおん)が高く、湿度(しつど)が高くて暑い。→むしあつい[蒸し暑い]。 ○きょうは、朝からずいぶん蒸しますね。 ○東京の夏は、蒸す日が多いのです。 **むずかしい [難しい〕 (形容詞)** 1 かんたんにはできない。容易(ようい)ではない。こんなんだ。→こんなん〔困難〕。やさしい。 ①わかりにくい。 ○この本はわたしにはむずかしくて、半分ぐらいしかわからなかった。 ○むずかしいことばを使っているが、言っていることは平凡(へいぼん)だ。 ②やりにくい。できにくい。 ○日本語をじょうずに教えるのは、むずかしい仕事です。 ○いいネクタイをえらぶことは、なかな <998> かむずかしかった。 ③直りにくい。 ○それはとてもむずかしい病気だそうだ。 2 めんどうくさい。やっかいだ。 ○そうむずかしく考えてはいけません。 ○入国の手つづきがだんだんむずかしくなった。 3 きげんが悪い。 ○何かあったらしく、一日じゅうむずかしい顔をしていた。 ○急にかたいむずかしい顔になった。 4 文句(もんく)をよく言う。 ○あの老人(ろうじん)は食べ物にむずかしいそうだ。 ☆ 「むつかしい」とも言う。 (関連語)①気むずかしい。 **むすこ 〔息子] (名詞)** 男の子。子息(しそく)。せがれ。→むすめ[娘]。 ○むすこはいま6歳(さい)です。 ○水田さんのむすこたちはもうみんな大学を出た。 ○あの老人(ろうじん)はむすこ夫婦(ふうふ)と3人で住んでいる。 ☆ 会話で人のむすこをていねいに言うときは、「(お)ぼっちゃま(ぼっちゃん)!と言う。 ○ひとりむすこ。 **むすびつく→むすびつける (998ページ)** **むすびつ・ける 〔結び付ける〕(動詞)** 1 結んではなれないようにする。→むすびつく〔結び付く〕。しばる〔縛る]。 ○ボートを岸(きし)の木に結びつけて、ながれないようにしておいた。 ○自転車(じてんしゃ)のうしろにかばんを結びつけて学校にかよっている。 ○かみの毛(け)にリボンを結びつけた女の子。 2 たがいに結ばれた関係にする。 ○しゅみがふたりの心を結びつけて、なかのよい友だちになった。 ○その国の歴史 (れきし)と国民性(こくみんせい=ある国の人全部が共通してもっている性質。)を結びつけて考える。 ○原因と結果を結びつける。 **むすびつ・く〔結び付く〕 (動詞)** 1 結んで一つになる。 ○このこづつみのひもは、かたく結びついてなかなかとけません。 2 たがいに関係しあう。 ○二つの国が結びついて、ほかの国と争い始めた。 ○かたい友情(ゆうじょう)で結びついたふたり。 ○町の不良(ふりょう)と結びついた悪い商人(しょうにん)が、客に高いねだんで品物を売りつけた。 ○あの人はいつもりっぱなことを言うが、言うこととすることが結びつかない。 (関連語)① 結びつき。 **むすびめ→むすぶ (998ページ)** **むす・ぶ〔結ぶ〕 (動詞)** 1 糸(いと)・ひもなどをつなぎ合わせる。→むすびつく〔結び付く]。つなぐ[繋ぐ]。しめる〔締める]。 ○くつのひもをかたく結んでも、すぐほどけてしまう。 <999> ○はこをリボンでかるく結べば、きれいになる。 ○ゆかたを着て、おびを前で結び、うしろへ回した。 ○ネクタイを結ぶのがめんどうくさい。 2 二つ以上のものをつなぐ。 ○点Aと点Bと直線で結びなさい。 ○連絡船(れんらくせん)で本州(ほんしゅう)と北海道(ほっかいどう)を結んでいる。 ○ふたりはようやく結ばれて、めでたくけっこんすることができた。 3 やくそくなどを決める。 ○日本はイギリスと同盟(どうめい)を結んでロシアと戦った。 ○平和条約(じょうやく)を結ぶ。 ○保険(ほけん) 会社と契約(けいやく)を結ぶ。 4 口をかたくとじる。 ○口を一文字(いちもんじ)に結んで、ひとことも言わなかった。 5 しめくくりをつける。おわりにする。 ○講師(こうし)はことわざで講演(こうえん)を結んだ。 6 まとまりを生(しょう)じる。 ○パリのホテルでヨーロッパ第一夜(だいいちや)のゆめを結んだ。 ○長年の努力(どりょく)が実(み)を結ぶ日も近いことだろう。 ○レンズは点Fに焦点(しょうてん)を結ぶ。 7○結び。結び合わす。お結び。。 ○縁(えん)結び。 **むすびめ〔結び目〕 (名詞)** むすんだ所。むすび合わせた所。 ○糸(いと)の結び目が、きれの裏(うら)に行くようにしなさい。 ○ひもの結び目をほどくのはめんどうだから、はさみで切ってしまおう。 ○ネクタイの結び目がゆるんできた。 **むすめ[娘] (名詞)** 1 (親に対する)女の子。→むすこ〔息子]。 ○上のこども三人が娘で、いちばん下がむすこです。 ○山中さんはおくさんに死なれて、今は娘さんとふたりでくらしている。 ○あの人は去年、娘をよめにやったそうだ。 / 会話で他人の娘をていねいに言うとき「おじょうさま(さん)」と言う。/ 2 年のわかい、まだけっこんしていない女の人。 ○青年と娘は、急に親しくなった。 ○この工場では何百人もの娘さんたちがはたらいている。 ○あの人は今が娘ざかりで、全く美しい。 ○娘心(ごころ)。娘役(やく)。ひとり娘。末娘。箱(はこ)入り娘。花売り娘。おてんば娘。かんばん娘。 **むだ〔無駄〕 〔名詞、〜な・に)** 1 ほねをおっても役に立たないこと。 ○そんなむだを言っている間に勉強をしなさい。 ○あの人はすぐわすれるから、教えてもむだだ。 ○どうにもならないのだから、言ってみてもむだなことですよ。 ○むだな努力(どりょく)はしたくない。 ○むだとわかりながら話し合いをつづけた。 ○むだに苦しんでもしかたがない。 ○この問題についてちょっと説明するのは、むだではあるまい。 ○人生にはむだのように見えて、むだではないこともある。 ○とおい所をたずねて行ったら、るすで <1000> とんだむだぼねをおってしまった。 ○友だちとむだ話(ばなし)をするのは楽しいものだ。 2 役に立たない使い方をすること。もったいない使い方をすること。 ○わたしたちの生活にはたくさんのむだがある。もっとむだをはぶくことができる。 ○あの人には万事 (ばんじ) むだがな い。 ○ひとりでこんな大きな家をかりているのはむだだ。 ○お金をむだに使ってはいけない。 ○だいじなぬのを切りそこねてむだになってしまった。 ○セールスマンのお相手で1時間もむだにしてしまった。 ○そんな物を買うのはむだづかいだ。 **むだづかい〔無駄遣い〕 〔名詞、~する)** お金や物を、役に立たないことに使うこと。 ○そんな、今いらないものを買うのはむだづかいだ。 ○むだづかいをしないで、少しでも貯金(ちょきん)をしなさい。 ○電気をむだづかいしないように気をつけなさい。 **むちゅう〔夢中(形容動詞)** あることに心をうばわれて、ほかのことは何も考えないありさま。→ねっしん [熱心〕。 ○子どものころは、よくあそびに夢中になって、ごはんをわすれたものだ。 ○あのふたりはカメラの話に夢中だ。 ○仕事の計画が彼の心を夢中にした。 ○うれしさのあまり、夢中になって町の中を歩き回った。 ○わたしは夢中で火を消そうとしました。 ○あそびに夢中な子どもは、おとながそっとしておくほうがいい。 ○火事になったので、無我(むが)夢中でにげて来た。 **むね[胸〕 (名詞)** 1 からだの前がわの、くびとはらとの間。 ○両手を胸に当てて、胸をそらした。 ○胸からせなかにかけて、やけどをした。 ○胸のボタンが取れてしまった。 ○試験に受かったので、やれやれと胸をなでおろした。(=心配がなくなって、ほっとした。) ○何十年ぶりに日本に帰るという計画に胸をふくらませていた。(=希望(きぼう)などで心がおどっていた。) 2 心臓(しんぞう)。 ○心配で心配で、胸がどきどきしている。 3心。 ○あの気のどくな人たちのことを思うと胸がいたむ。 ○その真心(まごころ)には全く胸を打たれた。 ○むかしの思い出をいつまでも胸に秘(ひ)めている。 4 肺(はい)。 ○胸の病気がなかなか直らない。 ○あの人は少し胸が悪い。 **むやみ(形容動詞)** /「むやみな」という形で形容動詞のようにも使う。/ 1 結果(けっか)をよく考えないでするようす。 <1001> ○むやみにくすりをのむより、早く医者(いしゃ)にみてもらったほうがいいですよ。 ○むやみに人のうわさをするものではありません。 ○子どもはむやみにしかっても、決してよくはなりません。 ○むやみなことを言ってはいけない。よく考えて言いなさい。 2 必要以上に。 ○安いからといってむやみな買い物をすると、むだになってしまう。 ○家族(かぞく)が少ないのにむやみにひろい家をたててもこまる。 ○小さい子どもにむやみにたくさんお金をあげるのはよくない。 3 ひじょうに。 ○塩からいものを食べたら、むやみに水がのみたくなった。 ○きょうはとなりの犬がむやみにほえるね。 ○きょうは朝からむやみにあついです ね。 ○むやみやたらに。 **むら [村〕(名詞)** いなかで、家がかなり集まってある所。/町より小さい。→まち〔町〕。し〔市〕。とかい〔都会]。 ○村の南のはずれにきれいな清水(しみず)がわき出ている。 ○あの家は村でいちばんの大百姓(おおびゃくしょう)だ。 ○村を出たきり帰ってこない青年が多い。 ○きょうは秋まつりで村じゅう大さわぎだ。 ○あの人は村役場 (やくば)につとめている。 ○ユネスコ村。オリンピック村。村はずれ。村人(びと)。村祭(まつ)り。 **むらさき〔紫〕(名詞)** 1 青と赤との間の色。むらさき色。 ○ふじの花がうすい紫の花をさかせている。 ○こい紫のふろしき。 ○ゆうがたになると、とおくの山が紫に見える。 ○プールでおよぎすぎて、くちびるが紫色になった。 ○打ちきずがはれて紫色になった。 ○あのうす紫にさいているのは何の花ですか。 2 「しょうゆ」のこと。→しょうゆ[醬油〕。 ○どうぞ紫をかけてめし上がってください。 ○ちょっと紫を取ってください。 **むり〔無理〕 〔名詞、〜な・に)** 1 道理(どうり) に合わないこと。りくつに合わないこと。 ○ずいぶん無理な、ひどいことを言う人だ。 ○自分が無理だと思うと、よけいにおこるのだから、しまつが悪い。 ○無理が通れば道理(どうり)がひっこむ。(ことわざ) ○あなたがおこるのは無理もない。(=もっともだ。当然だ。) 2 ふつうではできないこと。するのがむずかしいこと。また、それをおし切ってすること。 ○無理な勉強をして、からだをこわさないように気をつけなさい。 ○病気のあとはご無理をなさらないでください。 ○このお天気に、子どもに家にいろというのは無理だ。 <1002> ○年をとると、だんだんからだの無理がきかなくなる。 ○食べたくないのに無理に料理にはしをつけた。 ○お客にさけを無理にすすめないほうがよい。 ○反対が多かったのに無理おしをして決めてしまった。 ○無理心中(しんじゅう)。無理難題(なんだい)。 **むれ〔群れ] (名詞)** 一つの所に集まっているたくさんのもの。集まり。 ○小さな魚が群れになって泳いでいる。 ○その動物は群れをなして住む性質がある。 ○ひつじの群れがなかよくくさを食べている。 ○プラットホームは人の群れで身動きもできないほどだった。 ☆ 文章的(ぶんしょうてき)なことば。 **む・れる〔群れる〕 (動詞)** 一つの所に動物などがたくさん集まる。むらがる。/ 「むれ」はこの名詞形。/ ○カモメが海べに群れてとんでいる。 <1003> **め〔目]** I (名詞) 1 からだのあたまの部分にあって、物を見るもの。 ○この子は目が大きい。 ○私は目が悪いので、よく見えません。 ○子どもの目はきれいです。 ○母はやさしい目で私を見た。 ○父にこわい目でにらまれた。 ○目をあける。目をとじる。 ○父はその日の午後しずかに目をとじた。(=なくなった。死んだ。) ○せっけんが目にしみました。 ○朝早くたずねたら、友だちはねむそうな目をして出て来た。 ○子どもが母親の目の前で車にはねられた。 ○けがをして、右の目がつぶれました。 ○高い所から下を見ると、目がくらむ。 ○目が回るほどいそがしい。 ○いなかから東京へ出て来た子どもは、目をまるくしておどろいた。 ○花を買ったら、目がとび出るほど高かった。 ○いたずらをして、目の玉(たま)がとび出るほどしかられました。(=ひどくしかられた。) ○目になみだをためていました。 ○医者(いしゃ)にかかってから、目に見えて(=どんどん) よくなった。 ○おばあさんは、まごの顔を見て、目をほそくして(=ひじょうによろこぶようす。)よろこびました。 ○年よりは、まごを目の中に入れてもいたくないほど(=ひじょうにかわいがるようす。)かわいがっている。 ○あの子は目からはなへぬけるほど(=ひじょうにりこうなようす。)りこうです。 ○彼のうちと私のうちは目と鼻(はな)の間です。(=ひじょうに近いようす。) ○目ぐすり。目医者(いしゃ)。 2 目のはたらき、また、目で見る力。 ○暗いところでは、目が見えない。 ○私は毎朝、新聞に目を通して出かけます。 ○できるだけ人の目を引くように、大きな広告(こうこく)を出しましょう。 ○町のうしろの山にのぼると、町は一目(ひとめ)に見える。 ○国民の目が国会に集まっている。 ○お目にかかる。(=「会う」の敬語。) ○お目にかける。(=「見せる」の敬語。) ○夏の山では、目にふれるものはすべてみどり一色である。 ○別れた母の顔がまだ目にのこっている。 ○交差点(こうさてん)ではじゅんさの目が光っている。(=注意して見ている。) ○人をうたがいの目で見てはいけない。 ○急行列車(れっしゃ)が目にもとまらぬはやさではしりすぎて行った。 ○アルバムを見ていたら、1枚のしゃしんが目にとまった。 ○よく目につくようにポスターをはりました。 ○前からこの家に目をつけていた。(=ねらっていた。) ○映画やテレビには目もくれないで、(=全然見ようともしないで)いっしょうけんめいに勉強した。 ○ちょっと考えると損 (そん)のようだが、長い目で見る(=長い年月(月日)のあとの結果ではんだんする。)と得(とく)だ。 ○店がひろくて、お客も多いので、主人はいつも目を配っている。(=注意を <1004> はらっている。) ○母親がいそがしいので、子どものあそびにまで目がとどかない。 ○ちょっと目をはなした間に、にもつをぬすまれました。 ○店員(てんいん=店ではたらく人。)は主人の目をぬすんで(=見つからないようにこっそりと。)品物を持ち出した。 ○その青年は仕事がよくできるので、社長に目をかけられている。(=たいせつにして、かわいがられている。) ○目も口ほどに物を言う。/目で知らせることができるという意味。/ ○大水のあとは目も当てられない(=見ていられないほどひどい。)ありさまでした。 ○今度だけは目をつぶって(=目をとじて見ないことにして)ゆるしてあげましょう。 ○弟のらんぼうはこのごろ目に余る。(=ゆるせないほどひどい。) ○ひと目見ただけでその家が気に入りました。 ○おかし屋の前を横目(よこめ)で見て(=ほしいけれどもがまんして)通りました。 ○けさは早く目がさめた。 ○電話のベルに目をさました。 ○目のさめるような美人。 3 物事がいいか、悪いかを見て知る力。 ○彼は絵について目が高い。 ○日本の着物を買うときは、目のきく人といっしょに行くほうがいいです。 ○このごろのお客は目がこえている(=品物のねうちを正しく見わける力がある。)から、安くても品の悪いものは売れない。 ○彼女は私の思ったとおり日本一のピアニストになった。私の見た目にまちがいはなかった。 ○彼はあまい物には目がない。(=ほしくてがまんができない。) 4 たてにならんだ線とよこにならんだ線との間。 ○あみの目があらいので、小さい魚はにげてしまった。 /はんたいは「目がこまかい」。/ ○このセーターは目がつまっているのであたたかい。 ○方眼紙(ほうがんし)の目。 ○バスケットの目。 5 経験(けいけん)したことのようす。 ○地震(じしん)のため、町の人はひどい目にあった。 ○子どものときから、ひとのうちではたらいて、ずいぶんつらい目にあった。 ○父がなくなるまでは、一度もかなしい目にあったことがなかった。 Ⅱ (接尾語) 1 二つ目,三番目など数を表わすことばにつづいて順序 (じゅんじょ)を表わすことば。 ○一つ目、二つ目、三つ目,四つ目,五つ目,六つ目、七つ目,八つ目,九つ目。/「十」からあとは「十番目,十一番目」のように言う。/ ○四谷駅(よつやえき)は新宿(しんじゅく)から四つ目の駅(えき)です。 ○駅から二番目の交差点(こうさてん)で右へまがり、かどから三げん目がわたくしの家です。 ○前から五人目の人が山中さんです。 ○南町四丁目(よんちょうめ) 五番地(ばんち)。 2 二つのものが分かれているところや合っているところを表わす。 ○ひもの結び目をほどいてください。 ○ようふくのぬい目がちょっとほころびてしまいました。 <1005> ○スケートをしていて、氷(こおり)のわれ目から池(いけ)に落ちてしまいました。 ○このへいがとなりのうちの土地と、わたしの家の土地のさかい目です。 ○いま努力(どりょく)するかしないかが成功(せいこう)の分かれ目です。 3 「ちょっと長い。ちょっとみじかい。ちょっと早い。」などのように、そのことばの表わす意味の程度を表わす。 ○少し長目に切ってください。 ○今はみじか目のスカートがはやってい ます。 ○きょうはいつもよりも早目にでかけました。 **めだま〔目玉〕(名詞)** 1 目の玉。まなこ。/目を球形(きゅうけい=玉・ボールのような形)と見て言う語。/ ○あの人は大きな目玉をぎょろぎょろさせて人を見る。 ○あの店は目玉のとび出るほど高い。 2 こごと。人をしかることば。/「お目玉をいただく(ちょうだいする)。」の形で使う。/ ○先生から大きなお目玉をいただいてしまった。 **めつき〔目つき〕 (名詞)** 人物を見るときの目のようす。まなざし。 ○彼はなんとなく目つきがするどいので、こわがる人もいる。 ○あの人は、人がらはいいのですが、目つきがちょっと悪いので、そんをします。 ○うそなんか言っていないよ。変な目つきをしてこっちを見ないでくれ。 ○母親が赤んぼうを見る目つきには、なんとも言えないやさしいものがあった。 **め〔芽] (名詞)** 1 草(くさ)や木の、たねから出たばかりのとき、また、えだから出たばかりの葉。→つぼみ。ね〔根]。 ○たねをまいてから、約1週間で芽が出ます。 ○あたたかくなって、庭の木が芽を出した。 ○春になると、草や木が芽をふく。(=芽を出す。) 2 しあわせや成功 (せいこう)の始まり。 ○彼は長い間はたらいて、ようやく芽が出てきた。 ○この商売(しょうばい)を始めて、芽が出るまで、10年かかった。 ○私は一生芽が出ないと、あきらめています。 **めあたらし・い [目新しい](形容詞)** 初めて見て、新しく見えるようす。 ○ことしの新しい車だろう。かなり目新しい形をしている。 ○デパートはいつも目新しい品物でいっぱいです。 ○どのざっしも毎月同じようで、特別目新しいものはない。 ○都会(とかい)ではもう目新しくないものも、いなかへ持って行けば、目新しく思われるだろう。 **めあて〔目当て〕 (名詞)** 1 目標(もくひょう)として見るもの。 ○あの高いえんとつを目当てに行くと、すぐにわかります。 ○とおくに見えるあかりを目当てに歩いた。 <1006> ○むかしの人はほしを目当てにして、航海(こうかい)したそうだ。 2 心の中に目ざすもの。→もくてき〔目的〕。ねらい。 ○ごちそうを目当てに、あそびに行く。 ○金だけを目当てにはたらくのはいやだ。 ○この貯金(ちょきん)は家をたてるのが目あてです。 ○あの人は何が目当てで、私にこんなに親切にするのだろう。 ○会社がつぶれてしまい、生活の目当てがつきません。 ○金が目当てのけっこんをする。 **めい [名]** I (接頭語) すぐれた。じょうずな。ゆうめいな。 ○名演説(えんぜつ)を行なう。 ○多くの名判決(はんけつ)をくだして、名裁判官(さいばんかん)と言われている。 ○舞台(ぶたい)の名女優(じょゆう)。 ○18世紀(せいき)の名画(が)。 II(接尾語) (・・・・・・の)名まえ。 ○あなたの学校名を書きなさい。 ○会社名。駅名。 Ⅲ(助数詞) /人を数えるときの語。/ →にん〔人」。 ○このクラスの学生は8名です。 ○このバスには50名のれる。 **めいし〔名刺〕(名詞)** 人に会ったとき、また、人をたずねるときわたすために、自分の名まえ・住所・仕事などを印刷(いんさつ)した小さな紙。 ○「初めまして、山田でございます。どうぞよろしく。」と言いながら名刺を出しました。 ○るすだったので名刺をおいて帰った。 ○初めて会った人と、たがいに名刺を交換(こうかん)した。 ○名刺に用件を書いて持たせました。 ○紹介(しょうかい)の名刺をもらって たずねて行った。 ○お名刺をいただけませんでしょうか。 ○いま、あいにく名刺を持っておりません。 ○名刺入れ。名刺受け。 ☆ 日本人は「これは私の名刺です。」とか、「私の名刺をあげましょう。」などと言わない。自分の名まえを言いながら名刺をわたすのがれいぎである。 **めいじん 〔名人〕(名詞)** 1 特にりっぱな技術 (ぎじゅつ)や能力(のうりょく)をもった人。 ○あのおじいさんは魚(うお) つりの名人です。 ○長い間、研究(けんきゅう)に研究をかさねて(=じゅうぶん研究をつづけて) 名人といわれるようになった。 ○あの人はうそつきの名人だから、信用できません。 ○「さるも木から落ちる。」ということわざは、どんな名人でもしっぱいすることがあるという意味です。 ○すりの名人。 ○これは名人の作ったちゃわんだから、ねだんが高い。 2 将棋(しょうぎ)や囲碁(いご)・マージャン・かるたなどでいちばんすぐれた人につけろよび名。 ○大山名人。 ○名人戦。 **めいぶつ 〔名物〕(名詞)** 1 その土地でできるゆうめいな産物。/おもに食べ物について言う。/ <1007> ○大きな駅(えき)の近くには、たいていその土地の名物を売る店があります。 ○信州(しんしゅう)のおばさんに名物のそばをおみやげにもらった。 ○名物をみやげに買う。 2 その土地でゆうめいなもの。また評判(ひょうばん)になっているもの。 ○名物のぎおんまつりには全国からおおぜいの人が見物に来る。 ○向こうから来るのは、この町の名物男だよ。 ○ロンドンの名物はきりだ。 **めいめい 〔銘々] (名詞)** ひとりひとり。それぞれ。/副詞的にも使う。/漢字で書かないほうがよい。/→おのおの。 ○山にのぼる人は、けがをしないよう、めいめいが気をつけなければなりません。 ○持ち物にはめいめいの名まえを書いてください。 ○めいめいのへやにラジオがあります。 ○きっぷはめいめいで持ってください。 ○子どもたちはめいめい2本ずつえんぴつをもらった。 ○みんなめいめいすきな所へすわった。 ○おかしはめいめいにくばりましょうか。 ○めいめいざら。 **めいよ〔名誉]〕 (名詞、〜な・に)** 多くの人にみとめられて、ほこりに思うこと。→ほこり。はじ〔恥]。 ○りっぱな卒業生を出していることはこの学校の名誉です。 ○むすこは戦争で名誉の戦死(=戦争でたたかって死ぬこと。)をした。 ○選手(せんしゅ)は自分の学校の名誉のためにたたかった。 ○君がスピーチ・コンテストで一番になったことを、私たちも名誉に思っています。 ○けがをして新聞に名が出ても、ちっとも名誉なことではない。 ○名誉ある母校の名をきずつけてはならない。 ○名誉市民。名誉教授。名誉会長。 **めいれい〔命令〕 (名詞、〜する)** /上の人が下の者にさせること、またそのことば。/ ○台風のため、列車(れっしゃ)の運転(うんてん)をとめるよう命令が出た。 ○社長は社員に毎朝1時間早く出るよう命令した。 ○この犬は主人の命令をよくききます。 ○役人は命令をよくまもる。 ○会社の命令でロンドンへ行きます。 ○来週出発するよう命令されました。 ○命令にしたがわない者は罰(ばつ)を受ける。 ○命令がくだればいつでも出発するじゅんびができています。 ○パスのない者は通してはならないという命令を受けています。 ○命令形。/文法で使うことば。/ **めいわく〔迷惑〕 〔名詞、〜する、〜な・に)** ある人のしたことで相手やまわりの人がこまったりいやな気持ちになること。またそのようす。 ○他人に迷惑をかけるようなことをしてはいけない。 /「迷惑がかかる。」とも言う。 ○ご迷惑でしょうが、これをあの人にわたしてください。 <1008> ○迷惑なことをたのまれた。 ○いい迷惑だ。(=たいへん迷惑だ。) ○もしご迷惑でなければ私もいっしょにつれて行ってください。 ○あの家のテレビの音でみんなが迷惑しています。 ○きらいなのに犬をもらって迷惑しています。 ○夜おそく客に来られて迷惑した。 ○夜中にピアノをひいたりすると近所の迷惑になります。 ○決してご迷惑になるようなことはしませんから保証人(ほしょうにん)になってください。 **めうえ〔目上〕(名詞)** 自分より年。地位(ちい)・身分(みぶん)などが上の人。 ○目上の人には、敬語を使ってていねいに話します。 ○近ごろのわかい者は、目上に対するれいぎを知らないといわれる。 ○目上の人にそうだんして決めます。 ○目上の人の忠告(ちゅうこく)をきく。 ○目上を立てる。(=目上の人をうやまって、その意見を重んじる。) ○目上の人の言うことでも、まちがっていると思えば、はっきり反対すべきだと思う。 **めが・ける 〔目掛ける〕 (動詞)** ねらう。目標(もくひょう)とする。 ○山の頂上(ちょうじょう)を目がけてのぼる。 ○犬はどろぼうを目がけてとびついた。 ○弟はどろぼうねこを目がけて石をなげました。 **めかた〔目方〕(名詞)** はかりではかった物の重さ。 ○目方が重い。 ○はかりで目方をはかる。 ○このにもつの目方は5キログラムです。 ○「君はずいぶん太ったね。目方はどのくらいあるかね。」 ○「ぼくはこのごろ目方がふえて、いま60キロぐらいだ。」 ○「ぼくは病気して、目方が3キロへった。」 ○小さいりんごは1キロいくらと、目方で売られます。 ○あの店で買うと、いつも目方が足りない。 **めがね [眼鏡](名詞)** 1 目がよく見えるように、目の前にかけるもの。 ○父は新聞を読むときめがねをかけます。 ○母はことし60ですが、まだめがねはいりません。 ○私はめがねをはずすと、とおい所がよく見えません。 ○夏になると、黒いめがねをかける人が多い。 ○あのめがねの人はだれですか。 ○医者(いしゃ)へ行って、めがねの度を調べてもらう。 ○大村さんは度の強いめがねをかけている。 ○虫めがね。 2 人や物に対する見方。 ○その年よりは自分のめがねにかなう(=これならいいと、そのねうちをはんだんする。)人をえらんで仕事をゆずった。 <1009> ○人の行ないを色めがねで見るのはよくない。 **めぐ・む[恵む〕 (動詞)** 1 かわいそうに思って金や物をあたえる。 ○こじきにお金を恵んでやる。 ○おなかがすいているのです。どうか食べ物を少し恵んでください。 2 よいことをあたえる。/「めぐまれる」という受け身の形で、「よい状態にある。」とか「運がいい。」という意味で使うことが多い。/ ○都会の子どもはひろいあそび場に恵まれていないから、あぶない道路(どうろ)であそんでいます。 ○彼はわかい時にくろうしたそうだが、今は成功(せいこう)してなんの心配もない恵まれた生活をしている。 ○よい友だちに恵まれてわたしはしあわせです。 ○日本は天然資源(てんねんしげん)に恵まれない。 ○才能(さいのう)に恵まれる。 ○運動会はよい天気に恵まれてとても楽しかった。 ○健康(けんこう)に恵まれることはお金に恵まれるよりしあわせだ。 ○恵まれた環境 (かんきょう)に育つ。 ○めぐみ[恵み」。恵み深い。 **めくら〔盲〕(名詞)** 1 目が見えないこと。また、その人。 ○彼はかわいそうに生まれたときからめくらです。 ○めくらの人は白いつえを使います。 ○けがをしてめくらになった。 2 物事のいい悪いをはんだんすることができないこと。また、その人。 ○絵については私は全くのめくらです。 ○こんな悪い品に高い金を出すとは、君もずいぶんめくらだね。 ○世の中はめくらばかりではない。いい行ないはいつか人にみとめられる。 ○「私はめくらで字が書けません。」/読み書きができない人を「めくら」または「あきめくら」と言う。/ **めく・る(動詞)** 1 本のページなどをじゅんにひらく。 ○ゆびにつば(=口の中にたまる水のようなもの。)をつけて本のページをめくるのは、おやめなさい。 ○もう六日なのに、先月のカレンダーをめくるのをわすれていました。 ○図書室(としょしつ)はしずかで、本のページをめくる音だけが聞こえます。 ○カードをめくる。 2 まくる。 ○ズボンのすそをひざまでめくって川をわたった。 ○ようふくのそでをめくってせんたくをしています。 3 うすい皮(かわ)のようなものをはいで取る。 ○木の皮(かわ)をめくる。 ○強い風が家のやねのトタンをめくった。 **めし〔飯] (名詞)** ごはん。/ 「めしにするか。」「めしをくうか。」などのように、会話の中でもていねいではない文の中でも使われる。したがって、女の人はあまり使わない。/ ○めしのしたくをしてくれよ。。 ○ひるめしにしようか。 <1010> ○朝めしくわなかったから、はらがへってしようがないよ。 ○むぎめし。 **めしあが・る 〔召し上がる」(動詞)** 「食べる」「のむ」のそんけいのことば。/自分の動作(どうさ)には使わない。/→いただく。 ○何を召し上がりますか。 ○どうぞ召し上がってください。 ○先生はいつも私どもといっしょに、おべんとうを召し上がります。 ○気分がよくおなりのようですが、何か召し上がれますか。 **めじるし〔目印〕(名詞)** 見つけるのにべんりなようにつけるしるし。→しるし〔印]。もくひょう〔目標〕。 ○中村さんの家へ行くには、おふろ屋を目印にして、そのかどをまがりなさい。 ○他人のかさとまちがえないように、リボンで目印をつけた。 ○山の上のはたを目印に、いっしょうけんめいはしった。 **めす[雌] (名詞)** 動物の女性(じょせい)。/複合語を作るときは、「め」また「めん」となることもある。/ →おす[雄]。 ○うちのねこは雌です。 ○雌犬を一ぴき飼(か)っている。 ○雌のうまはおとなしい。 ○めうしは牛乳 (ぎゅうにゅう)をしぼるために飼(か)う。 ○めんどりがたまごを産んだ。 **めずらし・い 〔珍しい」 (形容詞)** 1 たまにしかないというようす。また、いつもとちがうようす。→いつもの。ふつう [普通]の。 ○この地方では3月にゆきがふるのは珍しいことです。 ○きょうは珍しいお客 (=長い間来なかったお客)がありました。 ○いつもおそくおきるのに、けさは珍しく早くおきた。 ○「きょうは珍しく着物ですね。」 ○けさは珍しく電車がこまなかった。 2 どこにでもあるというものではない、めあたらしいもの。→ありふれた。ふつう [普通]の。 ○きょう町で珍しい形の自動車を見た。 ○動物園(えん)には、いろいろ珍しい動物がいます。 ○ひこうきで旅行するのは、いまどき(=このごろでは) 珍しいことでも何でもない。 ○この村の人たちはまだテレビを珍しがっています。 ○「お珍しいおみやげをいただいてありがとうございました。」/特にほめる意味で使う。もし「珍しく・・・・・・」と言ったらたいへんしつれいになる。/ **めだ・つ〔目立つ〕 (動詞)** だれでもすぐ気がつくほど、特別にはっきり見える。特に目につく。 ○あの人はいつも赤とか黒とかの目立つ色のシャツを着ている。 ○母もこのごろ年をとって、白髪(しらが)が目立ってきました。 ○あの人は金持ちだが、目立たないかっ <1011> こうをしている。 ○彼はいつもしずかで目立たない男だ。 ○よし子さんは顔もきれいだし、頭もいいのでクラスでは目立つ存在(そんざい)です。 ○山田さんはせいが高いので目立ちます。 **めだま→め (1003ページ)** **めちゃめちゃ(形容動詞)** 1 もとの形がわからないほどひどくこわれたり、きたなくなったりしているようす。→さんざん。 ○まどのガラスがめちゃめちゃにこわれた。 ○小さい子どもがいるので、家の中はいつもめちゃめちゃです。 2 程度がひどすぎるようす。→さんざん。 ○きのうの試合で、わたしたちはめちゃめちゃにまけた。 ・○このできごとで、わたしの将来(しょうらい)はめちゃめちゃだ。 ○あの人はわたしの書いた文章をめちゃめちゃになおしてしまいました。 (関連語)① めちゃくちゃ。むちゃくちゃ。 **めつき→め (1003ページ)** **めった(に)(副詞)** たまにしかないようす。/いつも打ち消しのことばがあとに来る。/ ○父はいつもいそがしいので、日ようでもうちにいることはめったにありません。 ○100歳(さい)まで生きるということは、めったにあることではない。 ○めったにないことですが、停電(ていでん)で電車がとまることもあります。 ○めったにない機会 (きかい)だから、ぜひこのてんらん会を見たいものだ。 **めったな(連体詞)** よく考えもしないで、かろがるしいようす。 ○こればだいじな貯金 (ちょきん)だから、めったなことには使えない。 ○私のるすの間に、めったな人をうちに入れてはいけません。 ○やりたいことがまだまだ多いから、めったなことでは死ねない。 **めでた・い(形容詞)** 1 いわいたい。よろこばしい。 ○うちじゅうそろって元気にくらしているのはめでたい。 ○いっしょうけんめい勉強して、めでたく試験にパスしました。 ○卒業とけっこんと、めでたいことがつづきました。 ○きょうは入学式のめでたい日である。 ○あのうちでは、近いうちにおめでた(=めでたいこと。)があるらしい。 2 あまり人がよすぎて、だまされやすく、またばかに近いようす。/いつも「おめでたい」という形で使う。/ ○あの男は少しおめでたい。 ○世の中があまいと思うのはおめでたい。 ○かんたんに人にだまされるのは、君がおめでたいからだ。 **おめでとう** / よろこびをいわう気持ちを表わすあいさつに使うことば。/ / 「ございます」をつけることが多い。/ ○おたんじょう日おめでとう。 ○あけましておめでとうございます。 ○このたびはおめでとうございます。 <1012> /けっこん式、出生のいわいなど、めでたいときにはいつでも使うことができる。/ **めもり 〔目盛り〕(名詞)** (ものさし・はかり・寒暖計(かんだんけい)など)に、長さ・重さ・容積(ようせき)などを知るためにつけたしるし。 ○このびんには目盛りがつけてある。 ○目盛りを読む。 ○ものさしの目盛り。 **めん〔面]** I (名詞) 1顏。 ○面と向かって(=直接(ちょくせつ)相手に向かって)ひどいことを言う。 2 人や動物の顔の形に作ったもので、顔にかぶる物。おもちゃとして、あるいは劇(げき)をするとき用いる。仮面(かめん)。 ○子どもたちはうさぎのお面をかぶっておどりました。 ○能楽(のうがく)ではいろいろな面を用いる。 ○あの人の顔は面のように表情(ひょうじょう)がない。 ○能面(のうめん)。 3 野球(やきゅう)や剣道(けんどう)で頭をまもるためにかぶるどうぐ。 ○面を打たれる。/剣道のことば。/ 4 平面(へいめん)。/数学で使うことば。/→せん[線]。てん〔点〕。 ○相対する面。 ○はこの上下の面。 5方面。 ○あの人には仕事の面でいつも助けてもらっています。 ○彼は私生活(しせいかつ)の面では、りっぱとは言えない。 6 新聞のページ。/接尾語的に使う。/ ○そのニュースは第1面に出ている。 ○経済(けいざい)面。政治面。 Ⅱ(動詞) そちらのほうに向かう。対する。 ○通りに面したへやだからうるさい。 ○東京は太平洋(たいへいよう)に面している都会です。 **めんかい 〔面会〕 (名詞、~する)** 話をするために人と会うこと。 ○ひとりの男が社長に面会をもとめた。 ○面会をことわる。 ○「山田さん、ご面会ですよ。(=あなたに会いたい人が来ましたよ。)」 ○母は先生に面会して、わたしのことをそうだんしました。 ○いそがしいので、だれにも面会せずに自分のへやにいる。 ○面会日(び)。面会謝絶(しゃぜつ)( =病気のときや、いそがしいときなどに面会をことわることば)。 **めんきょ〔免許〕 (名詞、〜する)** 役所などで、ある物事を行なってもいいと許可(きょか)すること。 ○免許がおりる。 ○自動車の運転(うんてん) 免許を取る。 ○免許証(しょう)。教員免許状(じょう)。 **めんせき〔面積〕(名詞)** ひろさ。→たいせき〔体積]。 ○日本は山が多いので、農地(のうち=農業をする土地。)の面積は少ない。 <1013> ○北海道は面積のわりに人口が少ない。 ○円の面積をもとめる方法はかんたんです。 **めんどう(名詞、〜な・に)** 1 するのにほねがおれるようす。手数(てすう)のかかるようす。 ○料理を作るのがめんどうなので、外の店で食べます。 ○書くのはめんどうだから、タイプライターで打ちます。 ○めんどうな問題がおこった。 ○「ごめんどうさまですが、乗車券(じょうしゃけん)を拝見(はいけん) いたします。」 2 人の世話をすること。たいてい「めんどうをみる。」の形で使う。/ ○小さい弟のめんどうをみる。 ○あの保母(ほぼ) さんは子どものめんどうみがいい。(=よく子どもの世話をする。) ○めんどうをかける。(=世話になる。) <1014> **も(助詞)** 1 /同じような物事がほかにもあることを表わす。/ ○これは日本語の本です。それも日本語の本ですね。 ○きょうもまた雨です。 ○あなたが行くなら、わたしも行きたいです。 ○留学生(りゅうがくせい)は、アジアやヨーロッパばかりでなく、アフリカからも来ています。 2 / 「~も~も (~も・・・・・・)」の形で、同じような物事をならべて述(の)べるのに使う。/ ○田中さんも山田さんも大木さんもみんな同じ大学の学生です。 ○あそびに行きたいと思うが金もひまもなくてだめです。 ○このふろはあつくもぬるくもないです。 ○この店でもあの店でも大安売りをしています。 ○ことしの夏は、北海道(ほっかいどう)へも九州(きゅうしゅう)へも旅行しました。 ○このうちは、庭もせまいし、日当たりもよくない。 ○あの人は英語も話せるし、フランス語も話せます。 3 / ある特別な場合を取り上げてそれを打ち消し、ほかの場合にももちろんだという意味を表わすのに使う。/→さえ。 ○あの人とはあいさつをしたこともない。/「話をしたことなどはもちろんない。」という気持ちを表わす。/ ○一年日本語を勉強したのに、まだひらがなもよく読めません。 ○水を飲(の)む元気もないほどつかれてしまった。 4 / 「なに」 「だれ」 「どれ」「どちら」「どこ」など疑問 (ぎもん)を表わす語について、「全部」の意味を表わす。/ ○つくえの上には何もありません。 ○これはまだだれも知らないことです。 ○ここにあるものはどれもいい品ばかりです。 ○わたしはあまいものとからいものと、どちらもすきです。 ○わたしがみたところ、どこも悪いところはありません。 ○あの人はどこにもいませんでした。 /「どこにも」「だれへも」「どちらからも」などのように間に助詞がはいることもある。そのときは、全部を打ち消す意味でだけ使われる。/ ○このへやならどこからも見えません。 5 /数を表わす語について、それを強める。/ ① /「一」を表わす語について、あとに打ち消しの語がつづき,「ぜんぜん〜ない」の意味を表わす。/ ○ここには学生はひとりもいません。 ○あなたにあげられるものは一つもありません。 ○あそこへは一度も行ったことがありません。 ② /意外に多いという気持ちを表わす。/ ○うちから駅(えき)まで、歩いて30分もかかる。 ○きょうで10日も雨がふりつづいています。 ○病気で5年間も寝(ね)たままです。 ③ / それが最高でそれ以上はないという意味を表わす。/ ○この仕事は一週間もあればおわるでしょう。 ○安いですよ。一つ100円もしないのだ <1015> から。 6 形容詞の②につづいて、「いちばん大きい(小さい)ときでも〜ぐらいだ」と言うような、だいたいの量(りょう)や程度を表わす場合に使う。/ →とも。 ○今夜はおそくも11時には帰るつもりです。 ○このへんは、冬になると、少なくも1メートルはゆきがつもります。 **もう(副詞)** 1 /時やことがらが過ぎ去ったこと、進んでいることを表わす。/もはや。すでに。→まだ。 ○もう5時だ。家に帰ろう。 ○先生はもうお帰りになりました。 ○東京に来てから、もう5年になる。 ○もうすでに80歳 (さい)に近い。 ○もうアメリカに着いただろう。 ○今からではもうおそい。 2 /時やことがらが近づいていることを表わす。/じきに。まもなく。 ○もう来るだろう。 ○もうじき夏休みだ。 3 この上になお。さらに。 ○もう一つどうぞおあがりください。 ○もう二日まってください。 ○もう少しがまんしなさい。 ○もうとても食べられない。 ☆アクセントは「もう」が独立(どくりつ)して使われるときは「もう」であるが、「もうじき」 「もう一つ」など次の語と一つになるときは「もう」となる。 ☆「もう一つ」、「もう少し」などがみじかくなり、「も一つ」「も少し」のように発音されることもある。 **もう〔猛] (接頭語)** はげしい。ひどい。 ○来週試合があるので猛練習(れんしゅう)をやっている。 ○夜もねないで猛勉強をする。 ○猛吹雪(ふぶき) (=ひどいゆきと風。)で汽車が動かない。 ○敵(てき)に猛攻撃(こうげき)をくわえる。 **もう・ける(動詞)** 1 お金の利益(りえき)を得(え)る。→りえき〔利益〕。 ○うんとはたらいて、たくさんもうけなければならない。 ○はたらかないでお金をもうける人もいる。 ○自分でもうけたお金だから自由に使い たい。 ○もうければもうけるほど、税金(ぜいきん)を取られる。 ○あの人は土地(とち)でひともうけしたそうだ。 ○あの人は金もうけがうまい。 2 得(とく)をする。→とく〔得〕。 ○キャッチャーのエラーで一点もうけた。 ○先生が休みだ! もうけた! ○もうかる。大もうけ。ぼろもうけ。 **もうしあげる→もうす (1016ページ)** **もうじき(副詞)** もうすぐ。まもなく。→じき。すぐ。やがて。まもなく。 ○もうじき夏休みが来る。・ ○わたしはもうじき17歳(さい)になる。 ○駅(えき)までもうじきだ。 <1016> **もうしこみ→もうしこむ (1016ページ)** **もうしこ・む [申し込む〕 (動詞)** 1 こちらの希望(きぼう)などを相手がたにつたえる。 ○春子の家に正式にけっこんを申し込んだ。 ○おじさんから借金(しゃっきん)を申し込まれたが、ことわった。 ○部長に面会を申し込むと、おうせつまに案内(あんない)された。 2 募集(ぼしゅう)に応(おう) ずることを申し出て手つづきをする。 ○旅行に参加 (さんか)したいと電話で申し込んだ。 ○きょう申し込めば、まだ間に合う。 **もうしこみ〔申し込み〕 〔名詞)** 申し込む/の名詞の形/。 ○長距離(ちょうきょり) 電話の申し込みをする。 ○あちこちからけっこんの申し込みがある。 ○試合の申し込み。 ○申し込み順(じゅん) に30名まで人会を許可(きょか)する。 ○申し込みを受け付ける。 ○申し込みの受付は、あしたで締(し)め切りです。 ○申込書(もうしこみしょ)。 **もうし・でる 〔申し出る〕 (動詞)** 考えや希望(きぼう)などを、自分のほうから相手に言って出る。 ○希望者(きぼうしゃ)は今週中に事務所(じむしょ)に申し出てください。 ○きけんな仕事なので、やりたいと申し出る者がいない。 ○援助(えんじょ)を申し出る。 (関連語)申し出。 **もうしわけ〔申しわけ〕 (名詞)** 1 述(の)べるべき理由。言いわけ。 ○百万円をぬすまれた申しわけが立たないと言って、自殺(じさつ)してしまった。 ○申しわけをする必要はない。 2 / 「申しわけ(が)ない」など打ち消しの形で、「すまない」の意味になる。「すまない」よりも程度が強い。/ ○おいそがしいところをおいでいただいて、まことに申しわけございません。 ○夜分(やぶん) おさわがせして申しわけありませんでした。 3 形ばかりであること。わずかであること。 ○ほんの申しわけに5分ほど勉強すると、外へあそびに行ってしまった。 ○申しわけばかりのお礼 (れい) をした。 **もう・す[申す](動詞)** 1 /「言う」をへりくだって言う語。「言う」をていねいに言う語。しかし「申し上げる」ほどていねいではない。/ ○ありがとう。お礼(れい)を申します。 ○手みじかに申せば次のようになります。 ○わたくしは川田と申します。 ○これは申すまでもないことです。 ○申し合わせる。申し入れる。申し付ける。申し述(の)べる。申し開き。 2 / 「お(ご) ~申す」の形で/いたす。してさしあげる。 ○よろしくおねがい申します。 <1017> ○では、ご案内(あんない)申しましょう。 **もうしあ・げる 〔申し上げる〕 (動詞)** /「もうす」と同じ意味で、それよりていねいなことば。/ →もうすこ申す〕。 1 目上の人に言う。また、「言う」をへりくだって言う語。 ○早く先生におわびを申し上げなさい。 ○おとうさまによろしく申し上げてください。 ○心からお礼(れい)を申し上げます。 ○それは申し上げるまでもないことです。 2 / 「お(ご) ~申し上げる」の形で!!いたす。してさしあげる。 ○おまち申し上げておりました。どうぞお上がりくださいませ。 ○ご健康(けんこう)を心からおいのり申し上げます。 ○明日ご招待(しょうたい) 申し上げたく存(ぞん)じます。 **もうふ〔毛布〕(名詞)** 毛(け)などでおった厚(あつ) いぬの。 ○ふとんだけではさむいので毛布をかけてねた。 ○毛布1枚にくるまって、ぷるぷるふるえていた。 ○毛布をたたんでおしいれに入れた。 **もうもう(副詞)** きり・けむり・ほこりなどが、向こうがはっきり見えないほど立ち上がっているようす。 ○自動車はもうもうとほこりを上げてはしって行く。 ○あの人のへやはたばこのけむりでもうもうとしている。 ○ふろ場の中は、もうもうたる湯気(ゆげ)で何も見えない。 **も・える[燃える〕 (動詞)** もやす[燃やす〕。 1 火がついて、ほのおが出る。 ○この石炭(せきたん)はしめっていてよく燃えない。 ○ストーブに火が赤く燃えていた。 ○木造(もくぞう)の家は燃えやすい。 ○山全体が燃えるようなもみじだ。 2 あるはげしい気持ちがさかんにおこる。 ○大学にはいる希望 (きぼう)に燃えて勉強した。 ○むねの中はいかりで燃えていた。 ○燃えつく。燃え上がる。燃え立つ。燃え広がる。 **も・す[燃す〕 (動詞)** →もやす[燃やす]。 火をつけて、もえさせる。 ○紙くずはみんな燃してしまおう。 ○燃せるものはみんな燃してしまった。 ○火をどんどん燃して、からだをあたためよう。 **もが・く(動詞)** 1 ある状態からにげようとして、さかんにからだを動かす。 ○ねこが池(いけ)に落ちてもがいている。 ○どろぼうはつかまれた手をはなそうとしてもがいた。 ○病人は苦しいのでしきりにもがく。 2 必死になる。「1の意味を抽象(ちゅ <1018> うしょう)的なことに使う。/ ○悪い生活からはなれたいともがいている。 ○もうどんなにもがいても、試験にパスしそうもない。 ○もがけばもがくほど、仕事はうまくできませんでした。 **も・ぐ(動詞)** →ちぎる。 くっついているものをむりに取る。 ○リンゴをえだからもぐ。 ○弟がわたしの人形の足をもいでしまいました。 ○バナナを木からもぎとって食べたら、まだあおくさかった。 **もくてき〔目的〕(名詞)** めざしているところ。めあて。目標(もくひょう)。 ○目的の家は、すぐ目の前にあった。 ○犯人(はんにん)の目的はお金ではないらしい。 ○あの人の日本へ来た目的は医学(いがく)の勉強です。 ○わたしの旅行は日本の習慣(しゅうかん)になれるのが目的です。 ○目的のためには手段(しゅだん)をえらばない、ざんこくなやり方だ。 ○来年こそ大学にはいる目的を達(たっ)したいものだ。 ○自分の目的に合った大学をえらぶことがたいせつだ。 ○目的をもたない読書は楽しい。 ○科学は悪い目的に使われるとおそろしい。 ○はじめの大(だい) 目的をわすれるな。 ○目的地。目的物。使用目的。 **もくひょう 〔目標〕(名詞)** 1 見て知るためのしるし。目じるし。→めあて〔目当て〕。めじるし〔目印〕。 ○山中さんの家へ行くには、大きなまつの木を目標にしてください。 2 目的。めあて。→もくてき〔目的〕。めあて〔目当て〕。 ○1年間10万円を目標として貯金(ちょきん)しています。 ○国立大学に入学するという目標を立てて勉強している。 **もくもくと [黙々と](副詞)** だまっているようす。 ○いつももくもくと仕事をしている。 ○あの人だけがもくもくとしてすわっていた。 **もぐもぐ(副詞)** 口をあまりひらかずに物を食べたり話したりしているようす。 ○店の人は食事中だったらしく、口をもぐもぐさせながら出て来た。 ○おばあさんは何かもぐもぐ言っているが、わたしにはわかりません。 **もぐりこむ→もぐる (1018ページ)** **もぐ・る〔潜る〕 (動詞)** 1 水の中にすっかりはいる。 ○海女(あま)がしんじゅを取りに、水の中にもぐった。 ○おもちゃの船はぶくぶくと水にもぐってしまった。 ○潜水艦(せんすいかん)は海のそこにもぐっていった。 ○何分ぐらい水にもぐれますか。 <1019> 2 物の下や間にはいって、見えなくなる。 ○ねこがふとんの中にもぐって来た。 ○さむいのですぐねどこにもぐり込んだ。 ○かえるは冬になると地下にもぐって冬眠(とうみん)をする。 ○犬がえんの下にもぐったまま、出てこない。 **もぐりこ・む〔潜り込む〕 (動詞)** 水の中や物の下などにはいりこむ。 ○むしは冬の間、土の中にもぐり込んでいる。 ○水中にもぐり込んでさかなをとる。 ○犯人(はんにん)はこの町にもぐり込んだらしい。 **もし〔若し〕 (副詞)** /「もし・・・・・・たら」「もし・・・・・・ば」「もし・・・・・・なら」「もし・・・・・・ても」などの形で、・・・・・・であることを話し手が仮定(かてい)する気持ちをはっきり表わす。/かりに。ひょっとして。たとえ。 ○もし男に生まれていたら、あなたは何になりたいと思いますか。 ○あのときもし病院(びょういん)に行かなかったら、わたしはもう死んでいたにちがいない。 ○もしあの人が来たら、またせておいてください。 ○もしことばがなかったとしたら、どんなにこまるだろう。 ○もし来なければ電話をかけよう。 ○それがもしうそでないとすれば、たいへんだ。 ○もしきけんがあるならば、早くにげなさい。 ○もし海がおきらいなら、山へ行きましょう。 ○もし運賃(うんちん)がまた上がると、もう旅行なんかできなくなってしまう。 ○もしいたみがなかなか取れない場合には、医者(いしゃ)に早く行きなさい。 ○もし万一(まんいち) 百万円当たったら、半分君にやるよ。 ○もし試験に落ちても、失望(しつぼう)してはいけません。 **もしも(副詞)** /「もし」を強めたことば。そんなことはないはずだが、もしあったら。万一。→まんいち [万一]。もしか。 ○もしもわたしがおくれたら、どうぞ先に行ってください。 ○もしものこと(時)。(=非常(ひじょう)のできごと(場合)。) **もしや(副詞)** ・・・・・・ではないだろうかとうたがうようす。→もしかしたら。もしかすると。 ○お顔の色が悪いですが、もしやご病気なのではありませんか。 ○もしやわすれてしまったのじゃないでしょうね。 **もじ〔文字〕(名詞)** 1 ことばを書き表わすための記号。字。→もんじ〔文字〕。 ○日本にまだ文字がなかった時代に、中国から漢字がはいってきた。 ○あの人はとてもきれいな文字を書く。 ○めがねをかけないと、こまかい文字は読めない。 ○この子はかな文字はもうみんな知っている。 ○人がらが文字に現われる。 2 文章。ことば。 <1020> ○考えを文字に表わしてみると、はっきりする。 ○文字どおりに解釈(かいしゃく)すれば、これはことわりの手紙だ。 ○東京駅(えき)は文字どおり、東京の表げんかんだ。 ○横(よこ)文字。金文字。表音文字。表意文字。 **もんじ [文字]〕(名詞)** 「もじ」と同じ意味。「もじ」よりもややあらたまった、かたい感じのことば。 **もしか(副詞)** /「もし」を強めたことば。「もしか・・・・・・たら(なら)」の形で使うことが多い。/もしも。万一。 ○もしか父がこのことを知ったら、とてもおこるでしょう。 ○もしかだれか来たら、ゆうがたまで帰らないと言ってください。 ○もしかだめだったらどうしますか。 ○もしか雨なら行くのをやめます。 **もしかしたら(副詞)** あるいは・・・・・・であるかもしれないと推量(すいりょう)するようす。もしかすると。/「かもしれない」をいっしょに使うことが多い。/ ○もしかしたら、きょう田中さんが来るかもしれません。 ○もしかしたら、また日本へ来ます。 **もしかすると〔若しかすると〕 (副詞)** あるいは。ことによれば。もしかしたら。 ○もしかすると水田さんはきょうは来ないかもしれませんよ。 ○あなたにもしかすると会えるかと思ってクラス会に出てみました。 ○あしたはもしかすると雨だろう。 **もしくは(接続詞)** あるいは。または。 ○手紙もしくは電話でご返事いたします。 ○まんねんひつもしくはボールペンで書くこと。 **もしも→もし (1019ページ)** **もしもし(感動詞)** 人によびかける語。特に電話で使う。 ○もしもし、山田先生のおたくですか。こちらは花田でございますが。 ○もしもし、石田君?ぼく西川だよ。 ○もしもし、定期券 (ていきけん)が落ちましたよ。 ○あの、もしもし、これあなたのではございませんか。 **もしや→もし (1019ページ)** **もす→もえる (1017ページ)** **もた・れる(動詞)** 1 よりかかる。 ○かべにもたれている。 ○ドアにもたれる。 ○人のうでにもたれながら歩く。 2 食べ物が胃(い)にたまって、すぐ消化(しょうか)しない。 ○けさ食べた肉(にく)がまだ胃にもたれていて気持ちが悪い。 ○病人にはもたれないような食事を食べさせます。 **もちあ・げる [持ち上げる] (動詞)** 1 物を手に持って、上に上げる。 ○重いにもつを持ち上げたら、どっとあせが出た。 ○川ぞこの石を持ち上げると、かげにかくれていていたさかながすいとにげた。 <1021> [もちいーもちだ] ○自分の足を自分の手で持ち上げるたいそうをした。 ○ふたりがかりで大きな石を持ち上げようとしたが、持ち上がらなかった。 2 上に上げる。高くする。 ○へびがかまくびを持ち上げた。 (芸術(げいじゅつ)の方面で頭を持ち上げる(=すぐれて、人の上に出る。)ことは容易(ようい)ではない。 ○その政治家はこのごろ勢力(せいりょく)を持ち上げてきた。 3 さかんにほめて、おだてる。 ○あの人は、人に持ち上げられても、いい気にならない。 **もち・いる 〔用いる〕 (動詞)** 1 使う。役に立たせる。 ○アルコールは消毒(しょうどく)に用いられる。 ○ゆびにささったガラスのかけらをピンセットを用いてぬきとる。 ○犯人(はんにん)は、にせの名を用いるにちがいない。 ○能力は世の中のために用いなければならない。 ○これからはもっと健康 (けんこう)に意を用いて(=気をつけて。)ください。 2 よいものだとして取り上げる。採用(さいよう)する。 ○わたしの意見はついに用いられなかった。 3 仕事につかせる。 ○上に立つ人は人を用いる方法をよく考えるべきだ。 ○彼はその能力を高くみとめられ、重く用いられた。 ☆ 文語的なかたいことば。 **もちこ・む[持ち込む〕 (動詞)** 1 運び入れる。物を持ってはいる。/大きいものとか人のめいわくになるような物とかを持ってはいるときに多く使う。/ ○トランクはこちらのへやへ持ち込んでください。 ○あぶない物を汽車に持ち込むな。 2 問題や相談などを話にくる。 ○めんどうな問題を持ち込まれてこまっています。 ○友だちがわたしのむすめにけってんの話を持ち込んできた。 ○おくさんたちが役所に苦情(くじょう)を持ち込んだ。 (関連語)①持ち込み。 **もちだ・す [持ち出す〕 (動詞)** 1 持って外へ出す。 ○あまり天気がいいから庭にいすを持ち出そう。 ○火事のときはまずこのかばんを持ち出さなければならない。 ○その荷物(にもつ)には非常(ひじょう)持ち出しと書いてあった。 2 自分のものでない金などをかってに使う。 ○会社の金を持ち出す。 3 費用(ひよう)の足りない分を自分で出す。 ○月給(げっきゅう)が安いので、家から持ち出さないと生活できない。 4 問題などを取り上げて、人の前に出す。 ○この問題は全体の会議に持ち出そう。 <1022> [もちろーもつ] ○部長は急に会社をやめたいという話を持ち出した。 ○夫人(ふじん)は離婚(りこん)について、何も条件(じょうけん)を持ち出さなかった。 ○今の議論(ぎろん)に神を持ち出す必要はないだろう。 **もちぬし→もつ (1022ページ)** **もちもの一もつ (1022ページ)** **もちろん〔勿論〕(副詞)** 言うまでもなく。あたりまえだ。無論(むろん)。 ○よこづなのほうがずっと強いから、もちろんよこづながかつだろう。 ○どんなに強い人でも、もちろんまけることはある。 ○「てんぷらはおすきですか。」「もちろんです。」 ○日本語を話すのはもちろんのこと、書くこともとてもじょうずです。 ○英語はもちろん、フランス語もできる。 ○その子は、両親の顔はもちろん、名まえさえ知らなかった。 **も・つ[持つ〕 (動詞)** 1 物を手に取る。 ○カバンを持って家を出た。 ○はこをひとりで持とうとしたが、重くて持てなかった。 ○はしの持ち方がまちがっている。 ○新聞を持って来てくれ。 ○お手つだいさんがおちゃを持って来た。 2 自分のものとして、身につけている。所持(しょじ)する。 ○きょうはお金を持っていない。 ○とけいをお持ちでしたら、時間を教えてください。 3 自分のものとして、ものがある。所有(しょゆう)する。 ○自分の家を持つことはなかなかむずかしい。 ○子どもを持てば親のくろうがわかる。 ○大臣(だいじん)は大きな権力(けんりょく)を持っている。 ○人間は持って生まれた才能(さいのう)をじゅうぶんにのばしたいものだ。 4 気持ちなどを心にいだく。 ○興味(きょうみ)を持てば持つほど、早くじょうずになります。 ○もっと勇気(ゆうき)を持て。 5 受け持つ。負担(ふたん)する。 ○先生になるとすぐ、むずかしいクラスを持たされた。 ○重い責任(せきにん)を持つのはくろうだがはりあいがある。 ○交通費(ひ)は会社が持ってくれる。 6 あるもののささえによってなりたつ。/「保つ」と書くこともある。/ ○へいがたおれそうになり、つっかえをしてやっともっている。 ○あの会社はあなたの力でもっているようなものだ。 ○世の中はもちつもたれつだ。 7 ある状態が変わらずにたもたれる。長持ちする。もちこたえる。/「保つ」と書くこともある。/ ○夏は休まなければ、からだがもたない。 ○あついから、このさかなはあしたまでもつまい。 ○もう3,000円しかないが、月給日(げっきゅうび)までもたせなければならない。 ○受け持つ。金持ち。子持ち。 **もちぬし〔持ち主〕 (名詞)** <1023> [もった一もって〕 そのものを持っている人。所有者(しょゆうしゃ)。 ○この本の持ち主は山田さんです。 ○ホテルの持ち主。 ○美声(=美しい声。)の持ち主。 **もちもの[持ち物] (名詞)** 1 手に持っている物。→てにもつ〔手荷物〕。 ○持ち物を受付にあずける。 ○持ち物がたくさんあるのでタクシーにのりました。 2 ある人のもの。所有物(しょゆうぶつ)。 ○あの家は友人の持ち物です。 ○この車はだれの持ち物ですか。 **もったいな・い [勿体ない] (形容詞)** 1 だいじにしなかったり、むだに使ったりして、おしい。 ○その紙はまだ使えるのに、すててはもったいない。 ○こんな本に千円も出すのはもったいない気がする。 ○おいしい肉(にく)を犬にやってしまって、もったいなかった。 ○美しいけしきをひとりで見るのはもったいなく思いました。 ○時間がもったいないから、タクシーで行こう。 ○このひまを何もしないでくらすのはもったいないよ。 2 その人には不適当(ふてきとう)なほどよい。分(ぶん)にすぎる。 ○私にはもったいないような、ありがたいお話です。 ○あの人にはもったいないほど、美しいおくさんだ。 ○この学校にはもったいない、えらい先生だ。 3 おそれ多い。かたじけない。 ○天皇(てんのう)からもったいないおことばをいただいた。 **もって〔以て](連語)** /「~をもって」の形で使う。/→で。 1 /何かを使ってする場合に、そのどうぐや方法やざいりょうを表わす。/会話に使う形ではない。 ○ふつう日本語は漢字とひらがなをもって書き表わす。 ○収入(しゅうにゅう)の多少をもってその人のねうちを決めることはできない。 ○書面(しょめん=書いたもの。手紙。)をもってお知らせいたします。 ○これをもってごあいさつのことばといたします。 2 /時間や数量(すうりょう)などを表わす。/ ○この大会は本日をもって終了(しゅうりょう)いたします。 ○入場者は100人をもって打ち切ります。(=100人だけ入場させる。) ○15点をもって満点(まんてん)とする。 **もってい・く〔持って行く〕(動詞)** →はこぶ〔運ぶ〕。もってくる〔持って来る〕。 /「もってゆく」とも言う。/ 会話では「もってく」とも言う。 1 物を向こうへ運ぶ。 ○このちゃわんを台所へ持って行ってください。 ○これは学校へ持って行くかばんです。 2 物事をある状態にまでうつす。 ○このぎろんを結論 (けつろん)にまで <1024> こもって一もてな〕 持って行くのはなかなかむずかしかった。 ○とうとうこの計画を実現にまで持って行ったのは、たいしたものだ。 3 その状態のままつづける。→もちつづける 〔持ち続ける]。たもつ[保つ〕。もつ〔持つ]。 ○会社の状態がだいぶ悪いから、この年のくれまで持って行くことはむずかしそうだ。 ○今のせいせきを、卒業まで持って行けるかなあ。 **もって・くる 〔持ってくる〕 (動詞)** →もっていく〔持って行く〕。 1 ものを運んでくる。 ○コーヒーを二つ持ってきてください。 ○にもつはあした持ってくるだろう。 ○証明書(しょうめいしょ)を持ってくればきっぷをあげます。 2 問題・相談などを持ってくる。 ○悪い知らせを持ってきた。 ○いそがしいときにむずかしい問題を持ってこられた。 3 「もっていく」の2、3と同じ。 **もっと(副詞)** さらにその上。いっそう。なお。 ○おかしをもっとください。 ○もっと勉強しなければいけませんよ。 ○早川さんは英語がうまいが、北原さんはもっとうまい。 ○電話がとおいのでもっと大きな声で話してください。 ○みなさん、もっと前のほうにいらしてください。 ○土地(とち)はもっともっとねだんが高くなるそうだ。 **もっとも〔最も〕(副詞)** ほかとくらべて第一に。何よりもいちばんに。→いちばん〔一番]。 ○その病気は大学生の間に最も多い。 ○日本から最もとおい国に調査(ちょうさ)に出かけた。 ○それは彼にとって最も得意な時期であった。 ○この地方は日本で最も多くぶどうのとれる所である。 ○それは彼の作品のうちで最もすぐれている。 ○自分に最も適(てき)した職業(しょくぎょう)をえらぶべきである。 ☆ 「いちばん」と使い方はにているが、よりかたい文体で使われることが多い。 **もっとも〔尤も]** I (形容動詞) 道理(どうり)に合っている。無理(むり)もない。 ○ひどい目に会ったのだから、あの人がおこるのももっともだ。 ○家庭が悪かったので、不良(ふりょう)少年になってしまったのはもっともな点もある。 ○みなさんのおっしゃったことはいちいちごもっともなことばかりです。 Ⅱ(接続詞) そうは言うものの。ただし。 ○毎日5時まで会社につとめています。もっとも土よう日は午前だけです。 ○日本人はすしがすきだ。もっとも例外はあるが。 **もてな・す(動詞)** <1025> [もともとめ] お客に食べ物を出すなどいろいろ世話をする。/ 「もてなし」の形で名詞として使うことも多い。 ○ごちそうを作って客をもてなす。 ○歌を歌ったり、おどりをおどったりしてもてなしました。 ○ていねいなもてなしを受けた。 ○何のおもてなしもできませんが、ぜひあそびにいらっしゃってください。 ○あそこの店はどうももてなしが悪い。 **もと〔元〕(名詞)** 1 物事の始まる所。おこり。 ○木のもとからこずえまで計ったら5×ートル以上あった。 ○源氏(げんじ)のもとは清和天皇(せいわてんのう)から始まっている。 2 原因(げんいん)。 ○かぜがもとでけっかくが再発(さいはつ)した。 ○マッチー本火事の元。 ○失敗(しっぱい) は成功(せいこう)のもと。(ことわざ) 3 物事のおもな部分。土台(どだい)。 ○江戸(えど)時代には、農業(のうぎょう)は国の元だと考えられた。 4 材料(ざいりょう)。 ○聞いた話を元にして小説を書いた。 15 もとで。資本(しほん)。 ○商売(しょうばい) にしっぱいして元も子(=利子(りし)) もなくしてしまった。 ○もとがかかる仕事だ。 6 原価(げんか)。もとね。 ○もとが取れない。 7 以前。むかし。今より前の時。/副詞としても使う。/ ○わたしはもと、小学校の先生をしていた。 ○病気がすっかり直って、元どおりのからだになった。 ○元軍人(ぐん、じん)の中にはまだ右翼的(うよくてき)な人がある。 ○わたしはもともと、数学がきらいだった。 8 以前の状態。 ○このゴムはのびてしまって、もとにもどらない。 **もとより** /話しことばではふつう使わない。/ 初めから。以前から。今になって言う必要はないが。 ○しかられることはもとより覚悟(かくご)していました。 ○これはもとより私ののぞんでいたことでございます。 ○私はもとより反対する気持ちはありません。 ○学生はもとより勉学 (べんがく)を第一に考えなければならない。 **もどす→もどる (1026ページ)** **もと・める [求める〕 (動詞)** 1 ほしいと心の中で思う。また、自分の物にしようとしてさがす。 ○パンを求める失業者(しつぎょうしゃ)の数がふえつつある。 ○幸福(こうふく)は求めてえられるものではない。 ○次の式の答えを求めなさい。 ○あの人は必要のないことを次々と引き受け、自ら求めて(=自分から、このんで)くろうしている。 ○求めよ、さらばあたえられん。 ○「求む店員」というはり紙を見た。 2 相手にのぞむ。要求(ようきゅう)する。 <1026> [もどる―もの] ○大声で助けを求めたが、だれも来てくれなかった。 ○社長に面会を求めようと思う。 ○司会者(しかいしゃ)からスピーチを求められて立ち上がった。 3 買う。 ○品物が少ないので、早めにお求めください。 ☆ やや文語的なことば。 **もとよりもと (1025ページ)** **もどる[戻る](動詞)** 1 もとの所・状態に帰って来る。 ○こくばんに答えを書いた生徒が自分のせきへもどった。 ○母はげんかんに出たが、すぐだいどころにもどって来た。 ○山手線(やまのてせん)でひとまわりして、東京駅(えき)にもどる。 ○ゴムひもがのびてしまって、元にもどらなくなってしまった。 ○わかい日は二度ともどらない。 ○もう一度、病気の前のからだにもどりたい。 ○ちょっと顔をくもらせたが、すぐいつもの明るい表情(ひょうじょう)にもどった。 2 家に帰る。 ○けさ旅行からもどったところだ。 ○きょうは早くもどってちょうだい。 3 あとへ引き返す。 ○今来たみちを5分ほどもどったら、その家がみつかった。 **もど・す〔戻す」(動詞)** →よびもどす呼び戻す」。 1 もどらせる。もとの所・状態・持ち主などに返す。 ○使いおわった本は本だなのもとの所にもどしなさい。 ○友だちにしゃしんを見せてもらって、すぐもどした。 ○ちょっとまどの外を見てから、相手の顔に目をもどした。 ○すぐ話をもとへもどすつもりでした。 2 あとのほうへ行かせる。 ○とけいのはりを5分だけもどしてください。 ○自動車を少しもどせばよかった。 3 食べたりのんだりしたものを胃(い)から吐(は)く。 ○病人は食べたものを全部もどしてしまった。 ○バスにゆられて、もどしそうになりました。 4 買いもどす。払(はら)いもどす。 **もの[物]** /形のない場合には、かなで書くことが多い。/ →もの[者]。 I (名詞) 1 人間の感覚(かんかく)で知ることのできる、形のある対象(たいしょう)。物体(ぶったい)。品物(しなもの)。→こと〔事]。 ○このへやにはいろいろな物がある。 ○物をそまつに使ってはいけない。 ○物のねだんが高くなった。 2 形はないが、存在(そんざい)すると考えられる対象(たいしょう)。 ○いい音楽は、いつ聞いても楽しいものだ。 ○親切というものは人の心を明るくする。 3 ある人・団体(だんたい)などの持っている事物(じぶつ)。 <1027> [もの ○この本はわたしの物です。 ○人の物をぬすんではいけない。 ○その土地は学校の物になった。 4 何であるかをはっきり言わずに、一般的(いっぱんてき)にとらえて表わす語。次にくる動詞などによって、何であるかがわかる。 ○一日じゅう、物も食べないで何か考えている。 ○ものを言うのがおっくうだ。 ○物はためし。(=初めからだめだと思わないで、一度はしてみるのがよい。) ○あの人は物思いにしずんでいて、元気がない。 5 特に取り立てて言うべきことがら。ものの数(かず)。 ○あらしを物ともせずにやって来た。 6 品物の質。/アクセントは「モ」より「ノ」が高くなり、あとにつく助詞が下がらない。/ ○このぬのは物がいいから、高くてもしかたがない。 7 りっぱな状態。/アクセントは6と同じ。/ ○一人前(いちにんまえ)の音楽家として物になるのは容易(ようい)なことではない。 ○今度のけんきゅうは何とかして物にしたいく。 8 りくつ。道理(どうり)。わけ。 ○案外(あんがい) 物のわからない人だ。 ○実によく物がわかった人だ。 9 / 「ものの」の形で、あとに打ち消しをともなって! およそ。だいたい。わずか。 ○ものの5分と勉強しないうちに、あそびに行ってしまった。 10 / 「ものだ(ものです)」の形で、当然・感嘆(かんたん)などを表わす。「もん」とも言う。/ ○おとなの言うことは聞くものだ。 ○さすがに新幹線 (しんかんせん)は速(はや)いもんですねえ。 ○この川で君とよくあそんだものだ。 11 / 「ものがある」の形で!→ものがある。 12 / 「ものだ(です)から」の形で!→ものだ(です)から。 Ⅱ (接頭語) /形容詞・形容動詞などにかぶせて!何とはなしに。 ○ものがなしいふえの背(ね)が聞こえる。 ○ものたりない。もの珍(めずら)しい。物々しい。 ☆表記について、形のある物体については「物」と漢字で書くことが多いが、そのほかにも「物」と書くこともあり、はっきりしたくべつはない。 **ものおと〔物音」(名詞)** 何かの物が立てる音。 ○夜(よ)がふけて、しだいに物音が聞こえなくなった。 ○となりのへやからは、物音一つしない。 ○げんかんのほうであやしい物がする。 ○物音を立てないように、そっとべんじょへ行った。 **ものかげ〔物陰〕(名詞)** 物にかくれて見えない所。 ○物陰にかくれて、ふたりの話をみんな聞いてしまった。 ○急に物陰から大きな男がとび出して来た。 **もの(助詞)** 話しことばで、理由を説明するような文のおわりに用い、そういう理由を言う気持 <1028> [もの一もので〕 ちや考えを、よく相手にわかってもらおうとする場合に使う。「だって〜もの」「でも〜もの」などの形で用いられることが多い。女の人や子どもが多く使う。/→から。 ○「どうして、今度の旅行に行かないんだ。」「だって、お金がないんだもの。」 ○「来てはいけないと、あれほど言ったじゃないか。」「でも、お会いしたかったんですもの。」 ○いくらほしがっても、あげられないね。これはぼくのいちばんたいせつなものだもの。 ○いっしょに行ってくれない。ひとりで行くのはこわいもの。 ○あなたにみんなおまかせしますわ。あなただけがたよりなんですものね。 **もの[者〕 〔名詞)** 人。/上に限定 (げんてい)する語句をともなう。かたい文語的な語で、自分についてへりくだって言うほかは、日常会話ではあまり使わない。ただし、複合語(ふくごうご)の中では別。/ ○わたくしは村田という者ですが、ご主人はいらっしゃいますか。 ○ふつつかな者でございますが、どうぞよろしく。 ○ネクタイをせずに家を出るとは、ひどいあわて者だ。 ○左に氏名(しめい) をしろされた者はただちに学生課(がくせいか)に出頭すること。 ○けっこんした人を見ると、ひとり者は気楽(きらく)でいいと、つくづく思う。 ○大ばか者め! ○ふつつか者。したたか者。よそ者。 **ものおともの (1026ページ)** **ものおぼえ 〔物覚え〕(名詞)** 物事を覚(おぼ)える力。記憶力(きおくりょく)。 ○年よりだから物覚えが悪い。 ○物覚えのいい人。 **ものか(助詞)** /「~か、決して〜ない」という意味で、相手のことばや考えなどに強く反対する場合に使う。話しことばでは「もんか」「もの(もん)ですか」の形も使う。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の④につづく。/ ○あなたのようなうそつきの言うことなど、信用するものか。 ○いくら君が来いと言ったって、行くもんか。 ○彼がどんなに足がはやいからって、自動車よりはやくはしれるものですか。 ○世の中にこんなばかげた話があってたまるもんですか。 ○日本の夏などインドにくらべたらあついものか。 ○田中さんが親切なものか。 **ものかげ→もの (1026ページ)** **ものがたり 〔物語〕(名詞)** 1 まとまった話。話の内容。 ○何度聞いてもおもしろい物語だ。 ○まるで物語のようにおもしろいできごとだ。 ○物語は港(みなと)の夜に始まる。 2 古くからつたえられている話。 ○このみずうみにはかなしい恋(こい)の物語がつたえられている。 ○竹取(たけとり)物語。源氏(げんじ)物語。平家(へいけ)物語。 **ものごと 〔物事〕(名詞)** すべての、ものやこと。 <1029> [ものさ―ものな] ○物事はなんでも初めがたいせつだ。 ○あの人は物事をまじめに考えすぎる。 ○物事をきちんとしまつすると気持ちがよい。 **ものさし〔物差し〕(名詞)** 1 物や長さを計るどうぐ。→はかり。 ○きれを物差しで計った。 ○足に物差しを当てて、長さを計った。 2 物事のねうちなどを決める基準(きじゅん)。 ○天才(てんさい)のすることは、ふつうの物差しでは計れない。 **ものずき〔物好き〕 〔名詞、〜な・に)** ふつうの人とちがったことに興味(きょうみ)をもつ性質(人)。好奇心(こうきしん)の強い性質(人)。 ○町じゅうの物好きが集まって、この外国人にいろいろ質問した。 ○わたしは物好きで他人の世話をしているのではありません。 ○あんな古い家を買うなんて、物好きな男だなあ。 **ものすご・い 〔物凄い] (形容詞)** すごい[凄い]。 1 非常にすごく、おそろしい。非常にはげしい。 ○きょうはものすごい雨がふった。 ○山の上はものすごく風がふいています。 ○その男のおこった顔はものすごい。 ○その日の敵(てき)の空襲(くうしゅう)はものすごかった。 ○海の色はものすごいほど青かった。 2 程度が非常にはなはだしい。とてつもない。 ○あの歌手の人気(にんき)はものすごい。 ○南さんは絵がものすごくじょうずだ。 ○ものすごい美人(びじん)だ。 **もので(助詞)** /二つの文を結ぶ。その場合、前の文はあとの文の原因や理由を表わす。話しことばでは「もんで」の形も使う。動詞・形容詞・形容動詞・助動詞の④につづく。/→ので。 ○昨夜おそくまでおきていたもので、朝ねぼうしてしまいました。 ○子どもがあまりおなかがいたいと言うもので、医者(いしゃ)にみてもらいにつれて行った。 ○あまり天気がいいもので、どこかへ出かけたくなった。 ○ついいそがしかったもんで、お電話するのをわすれてしまいました。 ☆「ので」とほとんど同じ意味であるが、「ので」よりも原因・理由を表わす気持ちがいくらか強い。 **ものなら(助詞)** /話しことばでは「もんなら」の形も使う。/ 1 /かりにあることがらを言って、ほんとうにそうなれば、その結果はよくないことになるというような二つの文を結ぶ。「~う(よう)ものなら」の形で使う。/ ○わたしにだまってかってなことをしようものなら、決してゆるしませんよ。 ○そんなことをしようものなら、たいへんだ。 ○うそをつこうものなら、二度と口をきかないぞ。 2 / 「~できる」という可能のことばについて、「できないと思うがしたければ <1030> [もののーもむ] してみなさい。」という意味を表わす。/ ○ひとりで行けるものなら、行ってみなさい。 ○おまえにやれるものなら、やってもらおうじゃないか。 ○そんなにたくさん食べられるものなら、食べてごらん。 **ものの(助詞)** /二つの文を結ぶ。その場合、前の文を「それはほんとうだ。」とみとめた上で、それから考えて、ふつうならそうなるとは思われないような文があとにくる。活用語の④につづく。/ →けれど(も)。 ○買い物には来たものの、あまり高いものばかりなので、買うのがいやになってしまった。 ○答えを教えてあげるとやくそくはしたものの、実はぼくにもよくわからないでこまっている。 ○きっぷをもらったから来るには来たものの、たいしておもしろい映画でもなかった。 ○からだがよわい、よわいとはいうものの、まだ病気で学校を休んだことはない。 ○わたしが助けてあげたからいいようなものの、あなたひとりでは助からなかったですよ。 / 「~から(ば)いいようなものの」の形で、「~から(ば) いいのだが、しかし、そうでなかったら悪い(こまる。)」というような気持ちを表わす。/ **ものを(助詞)** /二つの文を結ぶ。その場合、前の文から予想(よそう)されることとは反対の結果を表わすような文があとにつづき、それに対して、不満やざんねんに思う気持ちを表わす。活用語の④につづく。/ →のに。 ○そんなにじょうずに歌えるものを、なぜ歌わなかったのですか。 ○子どもたちがあんなに見たがっているものを、見せてやらないなんてかわいそうだ。 ○ゆっくり歩いても苦しいものを、とてもはしることなどできるはずがないじゃないか。 ○ちょっと気をつければいいものを、不注意だからけがをするのですよ。 ○言いたいことがあれば、言えばよさそうなものを、どうして言わないのだろう。 ○汽車がおくれなければ、母の死に目に間に合ったものを、ざんねんなことをした。 **もはん 〔模範〕(名詞)** 見習(みなら)ってまねをすべきもの。手本(てほん)。 ○あの人を模範としてよく勉強しなさい。 ○およぎ方の模範をしめしてくださった。 ○これはまったく模範的な答案(とうあん)で、非の打ち所がない。 ○あの人は模範生(せい)として先生からほめられている。 **も・む[揉む](動詞)** 1 両手を、または物を両手ではさんで、こすり合わせる。 ○店の人は手をもみながら、おそくなった言いわけをした。 ○紙をもんでやわらかにした。 ○きりをもんで板(いた)にあなをあけた。 ○ブラウスのよごれたところをもみあら <1031> [もめる―もよう] いした。 2 筋肉(きんにく)などを何度もつまんで動かす。あんまをする。 ○父の肩(かた)をもんであげた。 ○毎日老人(ろうじん)の手足をもませられた。 3 /「気をもむ。」の形で/心配して心をあれこれと使う。 ○あすの旅行に天気がどうなるかと気をもまされた。 ○病人が目をさまさないかと、風の音にも気をもんだ。 4 たがいに入りみだれておし合う。 ○こんだバスでさんざんもまれた。 ○人ごみでもみ合っているうちに、ボタンが二つも取れてしまった。 5 / 受け身の形で/多くの人とまじわって、いろいろ苦しいことを経験(けいけん)する。 ○他人の中でもまれて、わがままな性質が直った。 6 そのことについてはげしく言い合う。 ○もみにもんだ法案(ほうあん)がついに成立した。 **も・める [揉める〕 (動詞)** 1 あっそいがあって、ごたごたする。 ○あしたの会議はだいぶもめるだろう。 ○家の中がもめているそうだ。 ○内輪(うちわ)もめはみっともないから、やめなさい。 2 / 「気がもめる。」の形で/心配でいらいらする。 ○美しくさいたさくらの花が雨でだめになりはしないかと、気がもめる。 **もめん [木綿] (名詞)** わたの種子から作る糸、または、おりものの。 ○わたしはもめんのシャツを着ている。 ○絹(きぬ)物はぜいたくだと言って、一生もめん物しか着なかった。 ☆略して「めん(綿)」と言うこともある。 ○もめん糸(いと)。もめん針(ばり)。手織(てお)りもめん。 **もや・す[燃やす〕 (動詞)** →たく〔焚く]。もえる「燃える〕。もす[燃す〕。やく[焼く]。 1焼く。 ○紙を燃やす。 ○火を燃やしてへやをあたためる。 2 火をたくように心を熱くする。 ○仕事に情熱(じょうねつ)を燃やす。 ○友だちに対して競争心 (きょうそうしん)を燃やして勉強する。 ○しっと心(しん)を燃やす。 **もよう [模様]** 1 かざりとしてつける図形(ずけい)および色の組み合わせ。 ○ハンカチにきれいな模様をししゅうした。 ○きんぎょの模様のついたゆかたを着ていた。 ○あのさらには花の模様がはいってる。 2 様子(ようす)。ありさま。 /前に限定(げんてい)の語句をつけて形式名詞に使われることが多い。/ ○今度店の模様がえをいたします。 ○戦争当時の東京の模様をかたった。 ○ひこうきの着く時間はおくれる模様である。 ○空模様は依然(いぜん)として思わしくない。 <1032> [もらう―もり] /2は、ややかたい感じをもっている。/ **もら・う〔貰う〕 (動詞)** →いただく[頂くこ。やる。 1 他人からあたえられるもの、贈(おく)られるものを受ける。たのんで自分のものにする。 ○きのう、友だちから手紙をもらった。 ○あの人はそのうちにノーベル賞(しょう)をもらうだろう。 ○もらえるものはもらっておきなさい。 ○ふろがこわれたので、となりの家でふろをもらった。(=ふろに入れてもらった。) ○10分ほど時間をもらいたい。 2 妻などを家にむかえる。 ○早くおよめさんをもらいなさい。 ○3歳(さい)の時にこの家にもらわれてきた。 3 /「動詞連用形+て+もらう」の形で/人にたのんで、その好意(こうい)ある動作(どうさ)を受ける。/ 「〜ていただく」と同じ意味であるが、ていねいさはよりひくい。 ○早く医者(いしゃ)にみてもらったほうがいいですよ。 ○この手紙をポストに入れてもらいたい。 ○あしたは来てもらわなくてもいい。 **もら・す[漏らす〕 (動詞)** →もれる〔漏れる〕。もろ[漏る〕。 1 水・光などを、外にもれるようにする。こぼす。出す。 ○子どもが小便(しょうべん)をもらしてしまった。 ○みちの両がわにはじゅんさがならび、水ももらさぬ(=すきまもなく、きびしい) 警戒(けいかい) ぶりだった。 ○戦争中は、夜、あかりをもらさないように、やかましく言われた。 ○ふたりは顔を見合わせて、思わずほおえみをもらした。 ○「あっ」とかすかな叫(さけ)び声をもらすと、急に逃(に) げ出した。 2 ぬかしたり落としたりする。 ○めいぼに、その名まえをもらさないように気をつけなさい。 ○あの人のことは細大 (さいだい)もらさず(=小さいことも大きいこともぜんぶ)調べてある。 ○手紙に書きもらしたことは、あとから電話で申しましょう。 ○いちばんだいじなことをお医者(いしゃ)さんから聞きもらしてしまった。 3 思っていることや、かくしていることを、口に出す。 ○がまん強い人で、不平(ふへい)を一言(ひとこと)ももらさなかった。 ○あの人はわたしにおもしろい感想(かんそう)をもらした。 ○このひみつは、だれにももらすな。 ○なかまのひとりが、計画をもらしたために、運動はしっぱいにおわった。 **もり [森〕 (名詞)** 大きな木がたくさんしげっている所。 /「はやし」より規模(きぼ)の大きいものを言う。/ →はやし〔林〕。 ○ふかい森の中にはほとんどみちもなかった。 ○森のおくふかくに、美しいみずうみがありました。 ○森の中をさまよっていると、世の中のことをわすれる。 ○森をぬけると、街道(かいどう)に出 <1033> [もろーもん] た。 ○お宮(みや)の森はむかしのまま少しも変わっていない。 **も・る[漏ろ](動詞)** 水などが、あいているせまい所を通って出る。/こわれたりして、そうなる場合に使われることが多い。/→もれる[漏れる〕。 ○雨がもって天井(てんじょう)からぽたぽた落ちている。 ○水道(すいどう)のせんがよくしまらないで、水がもっています。 ○この家は古くなって、あちこちやねがもるようになりました。 ○このバケツは少しそこがもるらしい。 ○やねのもりがひどいので、とても住めない。 ○あのへやは少し雨(あま)もりがする。 **も・れる[漏れる〕 (動詞)** →もらす[漏らす」。 1 水・光などが、あいているせまい所を通って出る。→もろ [漏る]。 ○雨のしずくが木の葉をもれて落ちてきます。 ○タンクから油(あぶら)がもれている。 ○ガスがもれないように気をつけなさい。 ○家からあかりがもれるとひこうきに見つけられてしまう。 ○声がへやの外にもれるといけないから小さい声で話しましょう。 ○そのうわさは、どこからともなくもれてきた。 2 かくしていたことがほかに知られる。 ○このひみつが外部にもれたらたいへんだ。 ○ひみつはとかくもれやすい。 ○この事件(じけん)はもれて、大きく世間につたわった。 3 選択(せんたく)などからぬける。落ちる。 ○その作品(さくひん)はおしくも選(せん)にもれた。 ○あの選手(せんしゅ)はことしはベスト・テンからもれてしまった。 ○めいぼに、わたしの名まえがもれていた。 **もん[門]** I (名詞) 1 家の外まわりに造った出入り口。 ○門をはいると右がわにまつの木がある。 ○大きな門の中に自動車がすべり込んだ。 ○表門はもうしまっていたのでうら門にまわった。 2 らくらくとはとおれないみち。 ○大学入試のせまい門を突破(とっぱ)することができた。 ○「生命に至(いた) る門はせまい。」 3 教えを受ける先生のもとに集まるなかま。/やや古風な言い方。/ ○多くの青年が漱石(そうせき)の門に集まった。 ○絵は山川先生の門に学んだ。 Ⅱ (接尾語) 1 /生物分類で、いちばん大きな分類の単位。綱(こう)の上。/ ○脊椎(せきつい) 動物門哺乳(ほにゅう)綱。 2 /大砲(たいほう)を数えるのに使うことば。/ ○15インチ砲(ほう) 6門を持っている。 **もんか(助詞) →ものか (1028ページ)** <1034> [もんくーもんど] **もんく〔文句〕(名詞)** 1 文章の中の語句。文。 ○歌の文句をわすれた。 ○これはむかしの小説の中にある文句です。 2 不平。苦情(くじょう)。 ○文句があるならわたしに言いなさい。 ○となりのへやのラジオがうるさいので文句を言いにいった。 ○文句なし。(=欠点(けってん)がない。理想的(りそうてき)だ。) **もんじーもじ (1019ページ)** **もんだい〔問題〕(名詞)** 1 答えを出させるために出す質問。 ○きょうの試験で先生はむずかしい問題ばかり出した。 ○数学の問題をとくのはおもしろい。 ○全部の問題に答えられたのは2,3人だけだった。 ○問題集。 2 けんきゅう・討論(とうろん)などして解決すべきことがら。 ○交通事故(じこ)があまりに多く大きな問題になってきた。 ○この問題に関するけんきゅう書は山のようにある。 ○アメリカの人種(じんしゅ)問題は深刻(しんこく)らしい。 ○社会問題。人口問題。外交問題。人道(じんどう)問題。 3 めんどうな事件(じけん)。 ○あの人は次々と問題をおこして世間をさわがせる。 4 人々の注目 (ちゅうもく)を集めていること。 ○これが問題の本です。 **もんで(助詞) →もので (1029ページ)** **もんどう〔問答〕 〔名詞、〜する)** 質問と答え。質問することと答えること。→かいわ [会話〕。 ○絵を見ながら、先生と生徒はいろいろな問答をします。 ○この歴史(れきし)の本は、問答の形で書いてある。 ○日本語で問答する。 ○問答無用。(=たずねたり、それに答えたりするやりとりは不必要なことだ。) <1035> [やーや] **や屋・家(接尾語)** 1商店(しょうてん)・旅館(りょかん)・料理屋(や)などの名まえに使う語。/この場合には、「家」または「屋」を使う。/ ○「つた家」という料理屋。 ○山高屋。赤木屋。中村屋。 2 / その家の職業(しょくぎょう)またはその職業の人。/この場合には「屋」を使う。 ○さっき、さかな屋さんが来ましたよ。 ○ゆうびん屋さんが手紙をくばっている。 ○酒屋(さかや)のとなりが肉屋(にくや)です。 ○くだもの屋。さかな屋。電気屋。本屋。薬(くすり)屋。 3 /人の性質を表わす語につづいて、多少けいべつの意味を表わす。/この場合には「屋」が使われることもある。 ○あの人はわからずやでこまります。 ○山田さんは気取りやだから、あまりみんなにすかれません。 ○いばりや。はずかしがりや。気むずかしいや。 **や(助詞)** /ある動作からすぐつづいて他の動作が行なわれることを表わす。動詞③につづく。「〜やいなや」の形でも使う。/ ○おこった友だちは本をつかむや、ゆかになげつけた。 ○ベッドにはいるや、ねむってしまった。 ○ベルがなるやいなや、教室(きょうしつ)を出た。 **や(助詞)** /物をならべて言うときに使う。「〜や(~や)~」「〜や(〜や) ~など」の形で、たくさんあるものの一部分だけをあげる。/ ○そこには、本や新聞やざっしなどがおいてある。 ○本やちょうめんはかばんの中にしまってください。 ○あれやこれやと考えてみたが、わからない。/いつも「あれやこれや」という形で、「いろいろ」という意味を表わす。/ ☆ 「本や新聞やがおいてある。」「本やちょうめんやをしまう。」「本やざっしやも読んだ。」などのように、「や」のあとに「が・・を・も」などの助詞はつかない。 **や(助詞)** /男子が親しい人に話す場合に、ことばのいちばんおわりにつける。ていねいな言い方ではない。/ 1 /「〜う」「よう」の形について、「・・・しましょう」と相手をさそうときに使う。/ →よ。 ○山田君、おちゃをのみに行こうや。 ○もうおそいから、帰ろうや。 ○テニスをしようや。 2 / 特にだれかに言うのではなく、ひとりごとを言うような気持ちでかろく言う場合に使う。→よ。な。 ○むずかしくて、わからないや。 ○あなたが行かなきゃ(=行かなければ)、つまらないや。 ○できなければ、いいや。あとで、ぼくが自分でやるよ。 **や(助詞)** 1 / よびかけ。親が子どもをよぶような場合に、名まえのあとにつけて言う。/ ○花子や、ちょっとおいで。(=いらっしゃい。) <1036> [やあーやかま] 2 / 副詞について意味を強める場合にも使う。/ ○もしやできなかった時はどうしょう。 ○今ややらなければならない時がきた。 ○彼は必ずやせいこうするであろう。 **やあ(感動詞)** / おどろいたときや、人によびかけるときのことば。「や」とも言う。男子が使う語。/ ○やあ、これはたいへんだ。 ○やあ、ひどい雨だな。 ○やあ、田中君じゃないか。 ○やあ、しばらくでしたね。 ○やあ、お待たせしました。 **やあい(感動詞)** /人をからかうときの声。/ ○やあい、けちんぼう。 ○やあい、ちび。(=せいのひくい人を悪くいうことば。) ○やあい、このおかしがほしければ、ここまでおいで。 **やい(感動詞)** / 目下の人に、あるいは相手をののしってよびかける声。らんぼうな言い方。→おい。 ○やい、何をしているんだ。 ○やい、ばか。 ○やい、もっとはやく歩け。 **やおや〔八百屋〕(名詞)** やさいを売る家。やさいを売る人。青物屋(あおものや)。 ○八百屋へ行って野菜(やさい)を買ってきてください。 ○あの八百屋には新しい、しんせんな野菜がたくさんある。 ○彼はもう15年も八百屋をしている。 ○あの八百屋はとても親切だ。 **やがて(副詞)** 1 まもなく。そのうちに。 ○やがて夜になった。 ○わたしもやがて留学(りゅうがく)するつもりです。 2 ほとんど。およそ。 ○わたしが日本へ来てからやがて2年になる。 **やかまし・い [喧しい] (形容詞)** 1 (音や声が大きくて)うるさい。さわがしい。そうぞうしい。 ○通りは電車や自動車の音でやかましい。 ○子どもがさわぐので、やかましくて勉強ができない。 ○やかましい。静かにしろ。 ○そんなにやかましくすると、おとうさんにしかられますよ。 2 うるさいほど何かをしばしばする。うるさく感じられるほどさかんである。 ○かした金を返すように、手紙でやかましくさいそくしたがだめだった。 ○役所にやかましく要求(ようきゅう)する。 ○その問題については世論(せろん)がやかましくなるだろう。 ○それは当時の新説で、反対の声がやかましかった。 3 きびしい。 ○どこの国でもパスポートの検閲 (けんえつ=よく見て調べること。)はやかましい。 ○わたしの父親は子どものしつけをたいへんやかましく言った。 ○今度の先生は発音が(に) たいへんや <1037> [やかんーやく] かましい。 ○彼は礼儀作法(れいぎさほう)にやかましい人です。 ○やかましいきそくにしばられて、なかなか思うようにできない。 4 めんどうである。ふくざつでわずらわしい。 ○渡航(とこう=外国へ行くこと。)の手続きはたいへんやかましい。 5 気むずかしい。こごとが多い。 ○彼はおくさんにとても口うるさくて、やかましい。 ○母親はとかく子どもの勉強にやかましい。 ○子どもにはただやかましく言っただけではききめがない。 6 好(この) みがむずかしい。 ○彼は食べ物にとてもやかましい。 ○彼は酒(さけ)にひどくやかましくて、いつもとくべつの酒しかのまない。 ○あの人はネクタイにやかましくて、必ず自分でえらぶ。 ○このタバコなら、どんなやかましい人にもお気にめすでしょう。 ○口やかましい。やかまし屋。 **やかん [薬罐](名詞)** アルミニウム・銅(どう)・しんちゅうなどで作った湯(ゆ) をわかすどうぐ。 ○やかんで湯をわかす。 ○やかんの湯がわく。 ○やかんを火にかける。 ○火ばちにやかんをかけておいてください。 ○やかんがちんちん音を立てている。 **やく〔役] (名詞)** 1つとめ。任務(にんむ)。仕事上の地位(ちい)。→やくめ〔役目]。 ○A氏はこんど文部大臣という重い役についた。 ○彼は10年間ある会社の社長の役をつとめた。 ○わたしの会社では55歳(さい) になると役をしりぞきます。 ○医者(いしゃ)の役は人間の幸福(こうふく)に奉仕(ほうし)することです。 ○あのかたは役所で何の役をつとめているのですか。 2 受け持ちの仕事。わりあてられた仕事。受け持ち。 ○教室(きょうしつ)をそうじするのはわたしの役です。 ○あすのパーティーでわたしは司会(しかい)の役をします。 ○見物旅行でわたしは説明役をします。 ○仲人(なこうど)の役をつとめるのは山口さん夫妻(ふさい)です。 ○この仕事はわたしには役が重すぎます。 ○先生は生徒のめいめいにクラス会の役をわりあてました。 3 劇(げき)に出てくる人物の受け持ち。 ○A君はハムレットの役をつとめ、Bさんはオフェリアの役をつとめます。 ○あの老人の役をしているのはだれですか。 ○あの水夫(すいふ)の役はうまいですね。 ○この劇で彼はひとりで二役を演(えん)じている。 4 はたらき。効用(こうよう)。→やくだつ〔役立つ〕。 ①○このくぎはくさって、もう何の役もしていない。 ○このささえは役をしていないようだから、とりかえたほうがいい。 <1038> 「やく! いこのお金はわずかですが、どうぞ何かの役に立ててください。 おもに役に立つ」(=使うことができる。有用(ゆうよう)である。)の形で用いられる。/ つこの辞書(じしょ)は日本語の勉強に役に立つ。 牛(うし)や馬(うま)はたいへん役に立つ。 ○会社につとめてからも、学生時代の勉強が役に立った。 ●電子計算機は現代の生活に大いに役に立つ。 こわたしたちは社会のために役に立つ人間にならなければならない。 ○アメリカへ行ったとき、私の英語はたいへん役に立った。 ○それは何の役に立ちますか。 ○お役に立てば幸(さいわ)いです。 数学の知識(ちしき)はどんな学問にも役に立つ。 いこんなことを勉強しても、何の役にも立たないだろう。 **やくだ・つ〔役立つ〕 (動詞)** (何かをするのに・何かのために)有用(ゆうよう)だ。使って価値(かち)がある。使うことができる。役に立つ。→やく〔役。 ○生(うし)や馬(うま)は人間の生活に役立つ。 こけんきゅうに役立つ資料(しりょう)がほしい。 ○貯金(ちょきん)してあれば、いざというときに役立ちます。 (ラジオやテレビは外国語の勉強にたいへん役立つ。 ○わかいときのスポーツは、健康(けんこう)に大いに役立つと思う。 **や・く[焼く〕(動詞)** 1 熱・光・薬品(やくひん)などのはたらきを加える。→やける〔焼ける]。 ① 火をつけてもやす。もやして灰(はい)にする。 ○紙くずを焼く。 ○庭の落ち葉をはき集めて、焼いてください。 ○死体(したい)を焼く。 ② 火事のために家などをうしなう。 ○今度の戦争で家はもちろん、何もかも焼いてしまった。 ○こじきのいたずらで学校を焼いてしまった。 ③ 火で熱(ねっ)する。 ○鉄をまっかに焼いて刀(かたな)をつくる。 ④ 熱して料理や陶器(とうき)・炭(すみ)などをつくる。 ○さかなを焼く。 ○わたしはかるく焼いたパンがすきだ。 ○今夜のパーティーではとりを焼いてごちそうにしよう。 ○ぼくはにくを焼くのが得意だ。 ○彼の仕事はせとものを焼くことです。 ○彼はすみを焼いて生活している。 ⑤ 日光などにあてて、ひふの色を黒くする。 ○海水浴(かいすいよく)でせなかを焼く。 ○彼はスキーに行って顔をまっ黒に焼いてきた。 ○彼女は夏になるとわざとからだじゅうを黒く焼くのがすきだ。 ⑥ きずなどに強いくすりをぬる。 ○へんとう腺(せん)がはれたので医者にのどを焼いてもらった。 <1039> こやくこ ⑦ 写真でプリントする。 ○この写真をキャビネに焼いてください。 ○プリントするとき、焼きすぎないように注意してください。 ○しゃしんの焼き付け。焼きまし。 2 ねたむ。しっとする。うらやましがる。 ○彼女は友だちのけっこんをやいている。 ○彼は人のせいこうをやく傾向(けいこう)がある。 ○ほかの人がせいせきがよかったからといって、やいてはいけない。 3 何かをあつかうのがむずかしくてたいへんこまる。/「手を焼く。」の形で用いられる。 ○いたずらばかりすきで、あの子には下を焼いています。 ○入学試験の問題はむずかしくて、すっかり手を焼きました。 4 あれこれ気をつかって、親切にする。/「世話を焼く。」の形で用いる。/ ○彼女はいっしょうけんめい、夫や子どもたちの世話を焼いています。 ○彼はもうおとなですから、そんなに世話を焼かなくてもいいです。 **や・ける〔焼ける〕 (動詞)** 1 熱・光・薬品(やくひん)などのはたらきがくわわる。→やく[焼く]。 ① 火でもえる。もえて灰(はい)になる。 ○火事で家が三軒(げん)焼けた。 ○タバコの火がもとで、100アールも山が焼けたそうだ。 ○焼けないように水をかける。 ○火事で本が焼けて灰(はい)になってしまった。 ② たいへん熱 (あつ) くなる。 ○きょうは焼けるようなあつさだ。 ○海岸(かいがん)のすなが焼けていて足のうらが熱い。 ○鉄(てつ)がまっかに焼けている。 ③ 熱(ねっ)して、料理や陶器(とうき)などができあがる。 ○さかなが焼ける。 ○トースターに入れればパンはすぐ焼ける。 ○このちゃわんはよく焼けている。 ○炭(すみ)はだいたい一晩(ばん)で焼ける。 ○もちがちょうどよく焼けた。 ④ 日光などのために、ひふの色がかわる。 ○彼は毎日海水浴 (かいすいよく)をするので、日に焼けてまっ黒だ。 ○ひなたを歩き回ったので、まっ黒に焼けた。 ○スキーに行って顔がまっ黒に焼けた。 ○彼は酒(さけ)がすきで、鼻(はな)がまっかに焼けている。 ⑤ 日光にあたって、物の色がかわる。 ○黒いふくが日に焼けて赤ちゃけてしまった。 ○みどり色は焼けやすい色だ。 ○本が日に焼けて黄色(きいろ)くなる。 ○日に焼けないように日かげでかわかしてください。 ⑥ 食物が胃(い)にたまって、むねがあついように感じられる。 ○食べすぎてむねが焼ける。 ○わたしはあまい物を食べると、むねが焼けやすい。 2 ねたましく感ずる。 ○彼は女にとてももてるので、ぼくはやけてしかたがない。 ○「あのふたりをごらんよ。やけるねっ」 <1040> [やくーやくそ] 3 いろいろ気をつかい、手がかかる。/「世話が(の)焼ける。」の形で用いられる。/ ○あの病人は気はたしかだが、からだが動かないので世話が焼ける。 ○あの子どもはいたずらずきで、世話が焼けてこまります。 ○彼女は世話の焼ける老人(ろうじん)をふたりもかかえていて、気のどくです。 **やく〔約](連体詞)** だいたい。およそ。ほぼ。/数量(りょう)を表わす語の前に用いる。→ぐらい。 ○東京から京都まで特急(とっきゅう)で約3時間かかります。 ○約五日。約一週間。 ○約1メートル。約5マイル。 ○約10グラム。約3トン。 ○会場には約500人の人が集まった。 ○日本の人口は約1億(おく)です。 **やく[訳] (名詞)** 1 ある国のことばをほかの国のことばになおすこと。また、そのもの。ほんやく。→やくす〔訳す〕。 ○これは英語の日本語訳だ。 ○この本は訳がうまい。 ○この本の訳がありますか。 ○これは原文(げんぶん)に忠実(ちゅうじつ)な訳です。 ○先生は日本語に英語の訳をつけて教えます。 2 むずかしいことばや文をやさしいことばになおすこと。また、そのもの。 ○源氏物語(げんじものがたり)を現代語訳で読む。 ○ベトナム語訳のバイブル。 **やく・す〔訳す〕 (動詞)** 1 ある国のことばを、別の国のことばになおす。→やく[訳]。 ○ロシア語を日本語に訳す。 ○これはフランスの小説を訳したものです。 ○外国の詩(し)を訳すのはむずかしい。 ○この本を訳した人はだれですか。 2 古いことばやむずかしいことばをわかりやすいことばになおす。ほんやくする。かいしゃくする。 ○このことばをもっとやさしいことばに訳してください。 ○源氏物語(げんじものがたり)を現代語に訳して出版(しゅっぱん)する。 **やくしょ〔役所〕(名詞)** 国や県や市の仕事をする所。役人がはたらいている所。官庁(かんちょう)。→やくにん〔役人〕。 ○彼の父親は役所につとめている。 ○日本の役所はたいてい朝9時に始まって、ゆうがた5時におわります。 ○お役所仕事はとかく不親切だと言われる。 ○住所を変えるときは、すぐ役所にとどけ出なければなりません。 ○市役所。区(く)役所。 **やくす→やく(1040ページ)** **やくそく〔約束」 (名詞、〜する)** 1 これからすることについて、人とおたがいにとりきめること。また、とりきめたことがら。 ○売買(ばいばい)の約束をする。 ○私はきょう5時に友だちと会う約束がある。 ○約束の時間は10時です。 <1041> [やくに一やさし〕 ○あの人はいつも約束をよくまもる。 ○彼は私との約束をやぶって、とうとう来なかった。 ○A国とB国は留学生を交換(こうかん)する約束をむすんだ。 ○私は約束どおりにそこへ行ったが、まだだれも来ていなかった。 ○そんなむずかしいことは、私にできるかどうか約束できません。 ○彼女は約束にそむいて、ほかの人とけっこんしてしまった。 2 きっとそうなるだろうという強い見てみ。そうなることの期待(きたい)。 ○彼にはおそらく重役(じゅうやく)の地位が約束されている。 ○この実験(じっけん)の成功(せいこう)は、彼にかがやかしい未来を約束するかのように思われた。 ○彼女の将来(しょうらい)には幸福(こうふく)が約束されている。 3 きまり。きそく。 ○ゲームは約束をよくまもって行なわなければならない。 ○この会にはいる人は、会の約束にしたがって行動(こうどう)しなければなりません。 **やくだつ→やく (1037ページ)** **やくにん〔役人〕(名詞)** [国や県や市の仕事をしている人。公務員(こうむいん)。官吏(かんり)。→やくしょ〔役所〕。 ○あのかたは文部省の役人です。 ○彼はこの三月税務署 (ぜいむしょ)の役人をやめました。 ○彼の将来(しょうらい)のねがいは政府(せいふ)の役人になることです。 ○役人はつねに国民に奉仕(ほうし)することをわすれてはならない。 ○彼は役人生活30年のあとで、民間の会社へうつった。 ○役人風を吹かす (=役人だというのでいばる。)人はきらわれる。 **やくめ〔役目〕(名詞)** あたえられてしなければならない仕事。つとめ。職務(しょくむ)。→やく〔役]。 ○教師(きょうし)は教えるのが役目だ。 ○私の役目は日本語を教えることです。 ○彼は外交官(がいこうかん)としての役目をりっぱにはたした。 ○子どもを育てるのは親の役目だ。 ○このことばはもともと名詞ですが、この文の中では副詞の役目をしています。 ○首相(しゅしょう)の役目はたいへん重い。 **やける→やく(1038ページ)** **やさい〔野菜」(名詞)** はたけに作って食べ物とする植物(しょくぶつ)。あおもの。 ○キャベツ・キュウリ・ダイコンなどの野菜がすきです。 ○このはたけでは野菜がたいへんよくできます。 ○日でりのために野菜が不足している。 ○この地方の農家(のうか)は、野菜だけを作っています。 ○野菜の中でもとくに青いものをたくさん食べてください。 ○野菜スープ。 **やさし・い〔易しい〕 (形容詞)** →むずかしい [難かしい」。 1 すぐできる。苦労(くろう)しないで <1042> [やさしーやしな〕 できる。たやすい。かんたんである。 ○人のまねをするのはやさしい。 ○日本語をおぼえるのはやさしくない。 ○この仕事はやさしいから、子どもでもできる。 ○世の中を平和にするのはやさしい仕事ではない。 2 わかりやすい。 ○この試験問題はやさしい。 ○先生はむずかしいことばをやさしく説明します。 ○この本はやさしく書いてある。 **やさし・い〔優しい〕 (形容詞)** →きびしい[厳しい]。らんぼう〔乱暴〕。 1 すなおで、おとなしい。 ○あの子は心がとてもやさしい。 ○私はやさしい人とけっこんしたい。 ○あの子はやさしくて、みんなにすかれる。 2 上品(じょうひん)で美しい。 ○このにんぎょうはやさしい顔をしている。 ○日本の女性の態度はたいへんやさしいと言われている。 ○彼女の目つきはやさしい。 3 親切である。なさけ深い。思いやりがある。 ○あの先生は生徒たちにたいへんやさしい。 ○かわいそうな人を、やさしいことばでなぐさめる。 ○ないている子どもに母はやさしく声をかけた。 ○友だちにはやさしくしなさい。一 **やしき [屋敷](名詞)** 1 大きくて、りっぱな家。 ○あの家はむかしのとのさまの屋敷です。 ○この町には旧家(きゅうか=その土地にむかしからつづいている家。)の屋敷が多い。 2 家がたっている一区切(ひとくぎ)りの土地。 ○この家は、たてものはあまり大きくないが、屋敷はたいへんひろい。 ○家屋敷を売る。 ○私は親の屋敷に家をたてて住んでいる。 ○人の家の屋敷をだまって通ってはいけない。 **やしな・う〔養う〕 (動詞)** 1 (食べ物や着物をあたえて) 育てる。 ○小さい子どもを養うのは親の義務(ぎむ)です。 ○私は小さいときに両親をうしなって、おじに養われた。 ○彼女は孤児(こじ=両親のない子。)を三人養っています。 2 (収入(しゅうにゅう)を得て)家族(かぞく)などを生活させる。 ○彼は妻子(さいし) 5人を養っている。 ○私は妻をじゅうぶんに養っていけるまではけっこんしないつもりです。 ○両親が年をとったので、私が一家(いっか)を養わなければなりません。 3 えさをあたえて飼(か)う。→かう〔飼う]。 ○家畜(かちく)を養う。 ○私の家では牛(うし)を2頭、ぶたを3頭養っている。 4 病気の手当てをする。 ○彼は自宅(じたく)で病気の身を養っ <1043> [やすい――やすむ] ています。 5 だんだんに作りあげる。 ○早おきの習慣 (しゅうかん)を養う。 ○あすの試合にそなえて、鋭気(えいき)を養っておく。 ○もっと運動をして体力を養いなさい。 ○たくさんの本を読んで想像力(そうぞうりょく)を養う。 **やす・い [易い] (形容詞)** 1 気がろにできる。かんたんだ。やさしい。/主として「お~」の形をとる。/ ○おやすいご用ですから、よろこんでいたします。 2 / 動詞のあとについて「すぐ・・・・・・しそうである。……………・・しがちだ。そうなりがちだ。やさしい。」などの意味を表わす。/→にくい。 ○ガラスはこわれやすい。 ○この辞書はひきやすい。 ○「あ」と「お」はまちがえやすい字です。 ○映画はくらいほうが見やすい。 ○私たちは成功(せいこう)すると、ゆだんしやすい。 ○信じやすい人は幸福(こうふく)だと言われています。 **やす・い〔安い〕 (形容詞)** 1 ねだんがひくい。→たかい〔高い〕。 ○日本のおちゃはコーヒーより安い。 ○安いラジオを買いたいと思っています。 ○安ければ買いますが、高ければ買いません。 ○パンを食べるよりお米を食べるほうが安くつきます。 ○このふくが一万円とはずいぶん安い。 ○もう少し安いのはありませんか。 ○安かろう悪かろう。(句) (=ねだんがひくいから、質も悪いだろう。) 2 心がおだやかだ。安らかだ。安心だ。/おもに「安からぬ」の形で使われる。/ ○父が病気だと聞いて、私は安からぬ気持ちで家に帰った。 3 /男女の間がたいへん親しいのをからかって使う。「お・・・・・・・くない」の形で用いられる。/ ○あのふたりはお安くない問がらだ。 ○それはお安くない話だ。 ○「やあ、お安くないぞ!」 ・○安物。安売り。安値(ね)。安っぽい。心安い。 **やすみ→やすむ (1043ページ)** **やす・む[休む〕 (動詞)** →やすみ〔休み]。 1 (仕事をやめて) 心やからだをら人にする。 ○つかれたから、少し休みましょう。 ○食事のあとはしばらく休まなければいけません。 ○目的地までとおいから、ときどき休みながら行く。 ○きっさ店で少し休んでから帰りましょう。 ○一日じゅう立ちどおしで休むひまがなかった。 ○2,3時間休んだらよくなるでしょう。 2 学校や会社や会に行かない。けっせきする。 <1044> [やすめ] ○病気で一週間会社を休みました。 ○つごうが悪いのでパーティーを休ませてください。 ○きょう休んでいるのはだれですか。 ○あしたはお休みですか。 3 仕事をしない。動かなくなる。とまる。 ○休日には仕事を休む。 ○私の会社は12時から2時まで事務(じむ)を休みます。 ○ふけいきで、最近はいくつかの工場が作業を休んでいるそうです。 ○この商売は夏は休みます。 ○とけいは休まずに動いている。 ○エンジンが過熱(かねつ=あつくなりすぎること。)したから、少し休ませたほうがいい。 4 とこにはいってねむる。 ○あなたは毎ばん何時にお休みになりますか。 ○昨ばんはよくお休みになれましたか。 ○どうぞごゆっくりお休みください。 ○主人はまだ休んでおります。 **やすみ [休み] (名詞)** →やすむ[休む]。 1 仕事をしないでいること。 ○雨がふっているから、外の仕事は休みにする。 ○このきかいはひるも夜も休みなく動いている。 2 仕事や授業をしないことに決めた日・期間・休日(きゅうじつ)。 ○日よう日は学校は休みです。 ○あの店は月よう日が休みです。 ○今度の土よう日は祝日(しゅくじつ)ですから、休みが二日つづきます。 ○私の学校は7月と8月が夏の休みです。 ○みんな休みを利用していなかに帰っている。 ○伝染病(でんせんびょう)が出たのでしばらく学校を休みにする。 3 仕事と仕事の間で、しばらくからだや心を休ませる時間。 ○午前中4時間の授業がありますが、その間に10分間の休みがあります。 ○昼休みには私はたいていピンポンをします。 ○私の会社では午前と午後に1回ずつ、20分ぐらいの休みをとります。 ○授業中はしずかですが、休み時間はたいへんにぎやかです。 ○つかれたから一休み(ひとやすみ)しましょう。 4 (病気や用事で)学校や会社などを休むこと。欠席(けっせき)。 ○Aさんは病気できょう学校をお休みです。 ○急な用事ができたので、来週2日ばかり休みをとりたい。 ○A先生のクラスは休みだそうです。 5 (とこにはいって) ねむること。 ○まだお休みですか。 ○お休み中ですからしずかにしてください。 ○お休みのところを、おおこししてすみません。 **やす・める〔休める〕 (動詞)** →やすむ [休む]。 1 「休む」の可能動詞。 ○会社がいそがしくて・1日も休めない。 2 心やからだを楽にして休むようにする。休ませる。 ○こしかけて少しからだを休めましょう。 ○庭をながめて、つかれた目を休めている。 <1045> [やせる一やって〕 ○仕事の手を休めずに話をする。 ○きかいを休めておく。 **や・せる[痩せる・瘠せる〕 (動詞)** →ふとる〔太る・肥る]。 1 からだの肉(にく)が少なくなって、ほそくなる。 ○私は病気をしてから、だいぶやせた。 ○心配ごとがつづいて、2キロもやせました。 ○その人はやせて、せの高い人です。 ○彼女はやせればもっと美しくなる。 ○やせるために毎日運動をする。 2 土地が悪くて植物(しょくぶつ)がよく育たない。→こえる [肥える〕。/ ○このはたけはやせていて、やさいがほとんどできない。 ○この地方は土地がやせているから、肥料(ひりょう=土地に栄養(えいよう)をあたえるもの。)がたくさん必要だ。 **やっ(感動詞)** 1 /急に動作(どうさ)をするときのかけ声。/ ○やっと大きな石を持ち上げた。 ○やっとさけんでボールをなげた。 ○おすもうはやっと言って立ち上がった。 2 / おどろいたときの声。「や」とも言う。おもに男子の語。/→あっ。やあ。 ○やっ、なんだろう、これは。 ○やっ、どろぼうだ。 **やつ 〔奴]** I (名詞) 1人。/人を悪くいうとき、ひくくみていうとき、あるいは親しい人のことを言うとき使う。 ○うるさいやつだな。 ○あんな悪いやつは死んだほうがいい。 ○弟のやつも行くはずです。 2 もの。→の(助詞)。 ○川へうおつりに行って、大きいやつを2ひきつった。 ○こちらのはこにあるやつをください。 Ⅱ (代名詞) あの人。あいつ。/ある人を悪く言うとき、ひくくみて言うとき使う。/ ○やつはまだそのことは知らない。 ○やつはどこへいったろう。 (関連語)① こいつ。そいつ。あいつ。どいつ。 ☆らんぼうな言い方。 **やっつ・ける 〔やっ付ける〕 (動詞)** 1 / 「する」の強めた言い方。らんぼうな言い方。/ ○この仕事をひるまでにやっつけよう。 2 ひどい目に合わせる。ひどくまかす。 ○議論(ぎろん)で相手をやっつける。 ○年上の子どもにやっつけられた。 ○あいつは生意気 (なまいき)だからやっつけてやろう。 **やって・くる〔やって来る〕(動詞)** 向こうからこちらへ来る。近づいて来る。/「来る」の強め。/ ○友だちが急にうちへやって来た。 ○待っているのになかなかやって来ない。 ○まもなく試験がやって来ます。 <1046> [やっとーやね] **やっと(副詞)** 1 長い間こまったり苦しんだりしてから、おわりに目的に達(たっ)するようす。→ついに。とうとう。ようやく。 ○3時間もかかってやっと宿題(しゅくだい)ができた。 ○いろいろな字引きを調べてやっとわかった。 ○やっとのことで病気がなおった。/「やっとのことで」は句。 2 そのことができるが、じゅうぶんではないようす。かろうじて。→ようやく。 ○きのうの試合は5対4でやっとかちました。 ○月給(げっきゅう)が安いので、食べるだけがやっとです。 ○やっと手がとどくところにリンゴが一つなっている。 **やっぱり→やはり (1047ページ)** **やど〔宿〕 (名詞)** 1 人の住む家。自分の家。 ○ぽくは宿無しだ。(=自分の家がない。) 2 旅行などでとまる家。一夜をすごす所。 ○わたしが旅行した町にはホテルがないので、知り合いの家に宿をとった。 ○今度の出張(しゅっちょう)ではおじの家を宿にすることにした。 ○東京へいらっしゃったときは、どうぞわたしの家をお宿にしてください。 ○京都へ行くときは、いつも同じホテルに宿をとることにしている。 3 宿屋(やどや)。旅館(りょかん)。ホテル。 ○この辺に安い宿はありませんか。 ○わたしがとまった宿の女中は親切だった。 ○最初のホテルがうるさかったので、別のホテルに宿がえをした。 4 奉公人(ほうこうにん)の、親や保証人(ほしょうにん)などの家をさして言う古い言い方。 ○女中はきょう宿に下がっています。 ○あすはわたしの宿下がりの日です。 **やと・う〔雇う〕 (動詞)** 1 お金をはらって、人を使う。 ○いそがしいので使用人を雇う。 ○子どもの勉強のために家庭教師(きょうし)を雇う。 ○彼は電気会社の技師(ぎし)に雇われた。 ○彼をこの学校の教師に雇おうと思っている。 2 お金をはらって車や船などを使う。 ○旅行には自動車を雇うつもりだ。 ○船を雇ってつりに行く。 ○自動車を雇うと高くつくから、電車のほうがいい。 ○雇。雇い主。雇い人。 **やね〔屋根] (名詞)** 1 雨やつゆなどをさけるために、(かわら・トタン・いた・わらなどで) 家の上をおおったもの。 ○あそこに教会のとがった屋根が見えるでしょう。 ○屋根にのぼるのはあぶない。 ○かわら(トタン・わら)で屋根をふく。 ○赤い屋根の家はAさんの家です。 ○屋根がいたんで雨がもる。 ○屋根が重いと地震 (じしん)のときあぶない。 ○暴風(ぼうふう)で屋根が吹(ふ)きとばされた。 <1047> [やはりーやぶる] ○トタン屋根。 ○どろぼうは屋根づたいににげた。 2 雨やつゆをおおうものすべて。 ○雨があたらないように、苗床(なえどこ=たねをまいて芽(め)をださせるところ。)に屋根をしよう。 ○この車は屋根がないから、雨の日にはのれない。 **やはり(副詞)** /「やっぱり」ということもある。「やはり」の俗(ぞく)な言い方。「矢張り」と書くこともあるが、あて字。/ 1 前と同じように。もとのまま。 ○きのうもさむかったが、きょうもやはりさむい。 ○今でもやはり東京にお住まいですか。 ○彼は病気になってもやはり勉強している。 ○来週の日よう日もやはり映画を見に行くつもりだ。 2 ほかの物・人・所と同じように。また。/ 「・・・・・・と同じようにやはり」の形で用いられることもある。/ ○英語もむずかしいが、日本語もやはりむずかしい。 ○日本語も英語と同じようにやはりむずかしい。 ○父は先生をしているが、むすこもやはり先生をしている。 ○私の考えも、やはり君の考えと同じだ。 ○日本の夏はひるまばかりでなく、夜もやはりあつい。. 3 前に思ったとおり。 ○日本語はむずかしいだろうと思っていたが、やはりそうだ。 ○君だろうと思ったら、やはりそうだ。 ○あの人は去年死んだらしいと聞いていたが、やはりほんとうだった。 ○あのふたりはけっこんするだろうと思っていたが、やはり来月けっこん式をあげるそうだ。 4 いろいろ考えたが、結論(けつろん)として。けっきょく。 ○あたたかいといっても、やはり冬は冬だ。 ○いろいろな国の食べ物を食べてみたが、やはり日本の食べ物が私にはいちばんいい。 ○いろいろ考えたが、やはり私は医者(いしゃ)になろうと思う。 ○あの人には欠点(けってん)があるが、やはり私はすきだ。 **やっぱり(副詞)** /「やはり」の俗(ぞく)な言い方。/ ○兄もやっぱり学生です。 ○やっぱりあの男はどろぼうだった。 ○やっぱり自分の家がいちばんいい。 **やぶ・る[破る〕 (動詞)** 1 (紙やぬのやかわなどを)さく。やぶく。きずつける。→やぶれる〔破れる〕。 ○子どもがいたずらをして、しょうじを破った。 ○彼はノートを破って手紙を書いた。 ○うっかりして、くぎでズボンを破ってしまった。 ○ナイフはふくを破ってむねにささった。 2 こわす。破壊(はかい)する。だめにする。 ○どろぼうが金庫(きんこ)を破って金をぬすんだ。 ○大きな音がねむりを破った。 ○おとなは子どものゆめを破らないようにすべきです。 ○世界の平和を破ってはならない。 <1048> [やま] ○敵(てき)のかこみを破って進む。 ○とりのなき声がとつぜんあたりのしずけさを破った。 3 新しい記録 (きろく)をつくる。 ○彼は100メートル10秒2の記録を破って、10秒1の新記録を立てた。 ○この記録はまだ破られていません。 4 やくそくやきまりなどをまもらない。 ○法律を破ると処罰(しょばつ)されます。 ○彼は私と会うやくそくを破ってとうとう来なかった。 5 勝負(しょうぶ)で相手をまかす。 ○フットボールの試合でAチームはBチームを5対3で破った。 ○敵(てき)を破る。 **やぶ・れる[破れる〕 (動詞)** うだん。)が破れた。 ○10年つづいたけっこん生活が破れて、ふたりは離婚 (りこん) しました。 ○その時、日本とアメリカの交渉(こうしょう)が破れて戦争になりました。 ○画家(がか=絵をかく人。)になりたいというわたしの少年時代のゆめは破れて、今は会社につとめています。 5 勝負(しょうぶ)で相手に負(ま)ける。/ 「敗れる」とも書く。/ ○フットボールの試合で、AチームはBチームに破れた。 ○第二次世界大戦で日本は連合軍に破れた。 **やま[山] (名詞)** 1 平地よりも高くもりあがった土地。 ○エベレストは世界で最も高い山です。 ○私は山にのぼるのがすきです。 ○山の上。山の中。山のおく。 ○山をおりる。山をこえて行く。 ○山がくずれる。 ○山がそびえる。 ○山のように高い波(なみ)。 2 高くつみあげたもの。「1」のような形にもりあげたもの。たくさんあることのたとえ。 ○あの倉庫(そうこ)には米の山がある。 ○トラックがにもつを山のようにつんで、はしっている。 ○おいしいごちそうが山ほどある。 ○仕事が山ほどあるのでいそがしい。 ○あなたが金を山と(=山のように)つんでも、わたしはこれを売りません。 3 鉱山(こうざん)。 ○山を買う。 ○この地方には石炭(せきたん)の山がたくさんある。 ○彼の一家は山にはいった。 1 (紙・ぬのなどが)さける。やぶける。 ○しょうじが破れて、つめたい風がはいる。 ○本が破れていて、何ページか読むことができない。 ○くぎにひっかかって、ふくが大きく破れてしまった。 ○あの子はかわいそうに、いつもぼろぼろに破れた着物を着ている。 2 すりきれる。きずができる。 ○このくつは長い間はいたので、先のほうが破れてきました。 ○ズボンがひざのところから破れ始めた。 3 破裂(はれつ)する。 ○水道管(かん)が破れて、水びたしになった。 4 物事が成り立たなくなる。こわされる。 ○両人の縁談(えんだん=けっこんのそ <1049> [やむーやめる] 4 もしかすると、あたるかもしれないと思ってすること。ぼうけん(冒険)。とうき(投機)。 ○試験問題に山をかける。 ○試験で山があたったので、よくできた。 ○試験で山がはずれて、がっかりだ。 ○彼は株(かぶ)で山があたって、大金持ちになった。 ○あぶない山ははらない (=投機をしない。)ほうがいいよ。 5 物事のいちばん高い部分。クライマックス。 ○ここがこの物語の山だ。 ○この音楽には山がない。 ○病気もきょうが山で、あすからはだいぶよくなるでしょう。 ○彼の病気も山をこしましたから、もう心配いりません。 ○苦しさも今が山だから、がんばってください。 ○40キロメートルのマラソン競争(きょうそう)では、30キロメートルぐらいのところが勝負(しょうぶ)の山だそうです。 ○山が見える。(句) (=先の見通しがつく。結果(けっか)がどうなるかだいたいわかる。) 6 /名詞の前について「野生(やせい)の」の意味を表わす。/// ○山ぶどう。山いも。山ざくら。 **や・む[企む〕 (動詞)** →やめる〔止める]。 (今までつづいていたことが)おわりになる。とまる。行なわれなくなる。なくなる。 ○外へ行くのは、雨がやむまで待とう。 ○雨がやんで、青空が見え始めた。 ○子どもたちのさわぎがやむと、急にしずかになった。 ○ピアノの音がとつぜんやんだ。 ○夜じゅう風がやまずに吹(ふ)いた。 ○私は目的をとげなければやまない。 ○やむを得(え)ない。(句) (=しかたがない。) ○やむにやまれない。(句) (=どうしてもそうしなくてはいられない。) **やむをえない(連語)** 1 ほかにどうすることもできない。しかたがない。 ○きのうの会はやむをえない用事で欠席(けっせき)しました。 ○休んではこまりますが、病気ならやむをえません。 ○わたしもほかに用事があるのですが、だれも行ってくれる人がなく、やむを・えなければ、わたしが行きます。 2 / 「やむをえず〜する」の形で、「いやだけれどもしかたがなく。」という意味を表わす。/ ○だれもやらないので、私がやむをえず引き受けることにしました。 ○きょうは気分が悪かったのですが、用事があるのでやむをえず出かけて行きました。 **やむをえず→やむ (1049ページ)** **やむをえない→やむ (1049ページ)** **や・める 〔止める・辞める・罷める〕(動詞)** →やむ〔止む]。 1 (今までやっていたこと、またやろうとしていることを)中止(ちゅうし)する。おわりにする。よす〔止す〕。 ○あす雨がふれば、遠足(えんそく)に行くのをやめます。 ○うるさいから、音楽をやめてください。 <1050> [ややーやら] ○たいていの会社では5時に仕事をやめて家にかえります。 ○外国語は練習 (れんしゅう)をやめると、すぐへたになります。 ○うまく行かなかったら、それでやめてください。 ○きょうの勉強はこれでやめます。 ○からだによくないから、さけもたばこもやめました。 ○彼は父が病気のため学校をやめて、いなかへ帰った。 ○彼は思いきって医者(いしゃ)をやめて、画家(がか=絵をかく人。)になりました。 ○私はたばこがすきでやめられない。 2 職(しょく)や地位をしりぞく。退職(たいしょく)する。辞職(じしょく)する。〔止・辞・罷] ○一般(いっぱん)には55歳(さい)になると、会社をやめなければなりません。 ○A氏は学長をやめて、またふつうの教授にもどった。 ○彼は悪いことをして、会社をやめさせられました。 3 (今まであったものを)よす。廃止(はいし)する。 ○今までの制度(せいど)をやめて、新しい制度を作る。 **やや(副詞)** 1 少し。いくらか。 ○きのうよりきょうのほうがややあたたかい。 ○あすは試験だから、いつもよりやや早くうちを出ます。 ○くびをやや右にまげてください。 ○時間がないから、やや急いだほうがいでしょう。 2 / 「ややあって」などの形で「少し時間がすぎてから」という意味を表わす。文語的な言い方。/ ○立ちあがり、ややあっておもむろに(=ゆっくりと)話し始めた。 **ややもすれば(連語)** /「そうなる(する)ことが多い。」と言う場合に使う。「ややもすると」の形も使う。/ →がち。とかく。 ○休みの日は、ややもすれば朝ねぼうをしてしまいます。 ○仕事がうまくできないときは、ややもすれば関係のない人にまでおこりっぽくなります。 ○日本人でも、ややもすると「専門」を「専問」とまちがえて書きます。 **やら(助詞)** / 「はっきりわからない。」という疑問(ぎもん)の気持ちを表わす。/→か。 1 /「何」「だれ」「いつ」「どこ」などのような疑問の意味を表わすことばにつく。/ ○そこに何やら落ちていますよ。 ○げんかんで声がします。だれやら来たようです。 ○これはいつやらさしあげるとおやくそくをした本です。 ○あなたのおっしゃることは、何のことやらわかりません。 ○どこにしまってあるのやら、母がいないとわかりません。 ○あの人が金を返してくれるのは、いつのことやらあてにはなりません。 ○いつのまにやら雨がふりだしていました。 2 / 「~とやら」の形で、はっきりそれと言わない場合に使う。/ ○田中さんとやらおっしゃるかたがいらっしゃいました。 ○あの人は、今、目黒の東町とやらに住んでいるそうです。 <1051> **やら** (助詞) 1 / いくつかの物事をならべて、「そのほかにもまだある。」というような気持ちを表わす。/ ○おかしやらくだものやら、おなかいっぱいいただきました。 ○赤いのやら青いのやら、きれいな紙がたくさんあります。 ○打つやらけるやら、ひどいことをしていじめています。 ○田中さんやら山田さんやらがあそびにいました。 ○たんじょう日に、友だちやら家族(かぞく)やらから、おいわいをたくさんもらいました。 2 / 「~のやら〜のやら」の形で、反対の意味を表わすことばをならべて、「どちらだか(よくわからない)。」という意味を表わす。「わからない」というような語がつづくことが多い。/ ○あの人は来るのやら来ないのやらさっぱりわからない。 ○このごろ何のたよりもないが、生きているのやら死んでいるのやら。 ○田中さんはうれしいのやらかなしいのやらわからないような顔をしている。 ○近ごろは、男なのやら女なのやら区別(くべつ)のつかないかっこうをしたわかい人がいる。/名詞の場合は「なのやら」の形になる。/ **やら** (助詞) /文のおわりに使う。「(いろいろ想像(そうぞう)してみるが)はっきりわからない。」という疑問の気持ちを表わす。/ ○毎日雨がふりつづいているが、天気がよくなるのはいつのことやら。 ○しょう、しようとは思っているが、なかなかはかどらない。この仕事がおわるのはいつになるやら。 ○この食堂(しょくどう)のねだんは、ひどく安いが、いったいどんなものを食わせるのやら。 **やりとげる**→やる (1051ページ) **やりとり** 〔遣り取り〕 (名詞, 〜する) あたえたりあたえられたりすること。 →こうかん [交換]。 ○わたしは外国の学生と手紙のやりとりをしています。 ○年末におくり物のやりとりをする習慣(しゅうかん)がある。 ○あの劇(げき)はことばのやりとり(=会話。)がおもしろい。 ○お金をやりとりするときは、よく気をつけなさい。 **やりなおす**→やる (1051ページ) **や・る** 〔道ろ〕(動詞) ⑩らーない ⑧りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう (可館)やれる 1 (人に物を)あたえる。/おもに同等または目下の人に対して用いる。/ →あげる〔上げる〕。もらう。 ○私は弟に本をやった。 ○この場合、チップはどれだけやればいいですか。 ○ぼくは友だちのけっこんのおいいいに、ラジオをやろうと思っている。 ○犬にえさをやる。 2 おくる。行かせる。進ませる。 ○私は毎週家族(かぞく)に手紙をやります。 ○つごうが悪くて行かれませんから、私のかわりに妻をやります。 ○びんぼうで子どもを学校にやれない。 ○あの家では長男(ちょうなん)を大学へ、次男(じなん)を高等学校へやっています。 <1052> ○私の父は初め私を医科(いか) 大学へやるつもりだった。 ○そんなところへ、子どもをひとりでやってはいけません。 ○あすはいもうとを買い物にやろうと思っています。 3 する。行なう。→する。 ○あなたも私とピンポンをやりませんか。 ○いま日本語の勉強をやっています。 ○あすクラス会をやる予定(よてい)です。 ○あの映画館(かん)ではいま何をやっていますか。 ○彼はハムレットをやるとたいへんうまい。 ○私はフランス文学をやるつもりです。 ○それは子どもでもやればやれる。 4 収入(しゅうにゅう)を得て生活する。 ○あの人はいま銀座 (ぎんざ)でくすりやをやっています。 ○わたしは学校を出たら小学校の先生をやろうと思っている。 ○二万円の収人(しゅうにゅう)では4人でやって行けない。 ○彼はびんぼうだが、どうにかやっています。 5 食べる。飲(の)む。/男が使う。/ ○私はタバコはやりませんが、さけは少しゃります。 ○あついから、ビールを一杯(いっぱい)やりましょう。 ○どうぞ、御自由にさらのものをやってください。 ○ありがとう。もうおなかいっぱいやりました。 6 /「(動詞)+てやる」の形で、「(同等または目下の人の利益(りえき)を考えて、)その人のために・・・・・・する。」の意を表わす。→あげる 〔上げる〕。 ○母親が小さい子どもに着物を着せてやる。 ○私は弟に日本語を教えてやります。 ○こまっている人を助けてやらなければならない。 ○私は毎日小さい子どもとあそんでやっている。 ○子どもがあぶない所であそんでいたので、「気をつけなさい。」と言ってやった。 ○君にかしてやった本を返してくれないか。 **やりと・げる** [遣り遂げる] (動詞) (①げーない ⑧げーます ③①げる(一とき) ⑤げれ) こばげろ(げよ) げーよう⑧⑨げーて(た)} おわりまでやって、目的を達(たっ)する。 ○何年かかってもこの仕事をやりとげます。 ○卒業までやりとげずにとちゅうでやめる人も多い。 **やりなお・す** [遣り直す] (動詞) ①さーない ② しーます ④①す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能) やりなおせる } まちがっているので、またはよくないので、もう一度する。 ○計算(けいさん) をやりなおす。 ○失敗(しっぱい)したら、またやりなおせばいいでしょう。 ○日本語はすっかりわすれてしまったので、初めからやりなおしているところです。 (関連語) ① やりなおし。 **やれやれ** (感動詞) /こまったとき、安心やつかれを感じたときの声。/ ○やれやれ、また雨がふってきた。 ○やれやれ、この子はどうしてこんなに <1053> 頭が悪いのだろう。 ○やれやれ、やっと試験がすんだ。 ○やれやれ、やっと宿(やど)に着いた。 ○やれやれ、くたびれた。 **やわらか** →やわらかい (1053ページ) **やわらか・い** [柔らかい・軟らかい] (形容詞) ①くーない ③く一なる(する) ③①い(一ひと) ⑤) けれーばく一て かっーたいーだろう (名詞)〜さ・み 1 かたくない。やわらかである。 →かたい [堅い〕。 ○やわらかいふとんは気持ちがいい。 ○わたしはやわらかい肉(にく)がすきです。 ○ごはんをもっとやわらかくたいてください。 ○この菓子(かし) はきのうはやわらかかったが、きょうはだいぶかたくなった。 ○きぬは手ざわりがやわらかい。 2 しなやかである。→かたい[堅い]。 ○彼女の身のこなし (=からだの動き。)はやわらかい。 ○やなぎのえだが風にやわらかにゆれる。 ○この竹(たけ)はやわらかくてよくまがる。 3 おだやかである。やさしい。きびしくない。→きつい。 ○彼女はいつもやわらかいことばで話します。 ○彼は人当たりがたいへんやわらかい。 4 光・風などがよわい。 →きびしい「厳しい]。 ○春の日ざしはやわらかい。 ○やわらかい風がふいている。 **やわらか** [柔らか・軟らか〕 (形容動詞) [①で一ない ②に一なる(する) ⑧だなーひと) 1⑤ならーば ⑧で ⑨だっただろーう } →やわらかい [柔らかい]。 1 かたくないようす。やわらかいようす。 ○このみちは土がやわらかだから、歩きにくい。 ○子どもにやわらかなごはんを食べさせる。 ○もち(=米をついてこしらえた食べ物。)をやいてやわらかにする。 ○この布地(ぬのじ)はやわらかなはだざわりだ。 2 しなやかである。 ○彼女の身のこなし (=からだの動き。)はいつもやわらかだ。 ○この竹(たけ) はやわらかでよくまがる。 ○彼はスポーツマンだけあって、関節(かんせつ)がやわらかに動く。 3 おだやかである。やさしい。きびしくない。 ○彼女はいつもやわらかな態度で人に接(せっ)する。 ○あの先生のことばづかいはいつもやわらかです。 4 光・風などがよわい。しげきがつよくない。 ○春の日ざしはやわらかです。 ○やわらかな風がふいています。 <1054> **ゆ**〔湯〕(名詞) 1 火であつくした水。→みず[水]。 ○ガスで湯をわかしてお茶(ちゃ)を出してください。 ○このくすりは水でのむよりもぬるい(=あまりあつくない。)湯でのむとよい。 ○あついお湯をのんで舌(した)をやけどした。(=火などあついものにさわってきずをつくる。) ○やかんの中で湯がグラグラと(=湯がにえるときに出る音のようす。)にたっている。(=ひどくにえている。) 2ふろ。 ○私の家では一日おきにお湯をたてます。(=ふろをわかす。) ○君が湯から出たら、今度はぼくがはいろう。 ○湯からあがったら(=出たら)すぐに ごはんにしよう。 ○「湯かげん(=ふろの湯のあつさ。)はどうですか。」「少しぬるいから、もっと火をたいてください。」 3 ふろ屋。 ○さむかったのでお湯から帰ってくる間にかぜをひいてしまいました。 ○子どもをつれて湯に行くのは楽しい。 (関連語)① 湯わかし。 **ゆのみ**[湯飲み・湯呑み〕(名詞) お湯やお茶(ちゃ) をのむためのちゃわん。 **ゆう** [夕〕(名詞) 日がくれてこれから夜になろうとするとき。/ほかの語とむすびつかないでそれだけでつかわれるときは「ゆうべ(タペ)」というほうが多い。ただし。文語的。/ →あさ〔朝〕。 ○朝に夕にあなたのこうふくをおいのりしています。 ○秋の夕べはみじかい。 ○山の寺(てら)で夕べのかねがなっている。 ○こんばんのコンサートは「モーツァルトの夕べ」である。 ○夕日。 **ゆうがた**〔夕方〕(名詞) ○夕方になったので、子どもたちはみんな家に帰った。 **ゆうはん** 〔夕飯〕(名詞) ○わたしの家では父が6時ごろ会社から帰るので、夕飯は6時半ごろになる。 **ゆうひ**〔夕日](名詞) 西のほうにしずもうとしているたいよう。 ○夕日があかあかと(=あかいようす。)西の空をそめながら (=いろをつけながら) しずもうとしている。 ○夕日が赤いから、あしたはいい天気だろう。 **ゆうき** [勇気] (名詞) 物事や人をおそれない気持ち。 ○一度くらい仕事にしっぱいしたからといって、勇気をうしなって(=なくして)はいけない。 ○重い病気のAさんに、Aさんのおかあ・さんの死を話す勇気はなかった。 ○勇気のある人は、どんなに苦しいときでもそれにまけない。 ○敵(てき)がどんなに強くても、勇気を出して戦え。 ○勇気百倍(ばい)。 (関連語)① 勇気づける。 **ゆうしょう** [優勝] (名詞,〜する) スポーツの試合やリンク ルなどで・番で勝(か)一つこと。 ○優勝をめざしてがんばりましょう。 ○このチームはオリンピックで優勝し <1055> た。 ○このミカンは県の品評会(ひんぴょうかい)で優勝したものです。 ○優勝旗(き)。優勝カップ。 **ゆうはん**→ゆう (1054ページ) **ゆうひ**→ゆう (1054ページ) **ゆうびん**[郵便〕(名詞) 手紙・はがき、または小包(こづつみ)などをあて名のところへおくる仕事。また、そのもの。 ○東京では午前と午後に2回、郵便が配達(はいたつ=手紙や物などを一けん一けんはこぶこと。)される。 ○今この郵便を出せば、あしたの午後には中田さんのところに着くでしょう。 ○田中さんの送別会(そうべつかい=おわかれの会。)をひらくことを、電話ではなく郵便でみんなに知らせた。 ○けさは郵便の来るのがおそかった。 ○このにもつは鉄道(てつどう)で出すよりも郵便で出したほうが安い。 ○郵便物。郵便ばこ。航空(こうくう)郵便。 **ゆうびんきょく**〔郵便局〕 (名詞) 郵便を集めたり、はいたつしたりすることを仕事にしている所。 **ゆうべ** [昨夜] (名詞) きのうの夜。→さくや [昨夜〕。 /「さくや」は「ゆうべ」よりもあらたまった感じで、ふつうの会話では「ゆうべ」がふつうである。/ ○ゆうべはとてもさむかったが、けさおきてみたら雪(ゆき)であたりはまっ白だった。 ○ゆうべねてから地震 (じしん)があった。 ○ゆうべからふいている風はけさになってもまだやまない。 ○さくらの花はゆうべの風でみんなちってしまった。 ○このごろよく火事があるが、ゆうべも あった。 **ゆうめい** 〔有名〕(形容動詞) ♪①で一ない ②に一なる(する) ③だなーひと ひろくその名が知られているようす。 ○エリザベス・テイラーは世界で最も有名な女優(じょゆう=女のはいゆう。)のひとりである。 ○富士山(ふじさん)は形の美しいことで有名である。 ○あの人の大食(たいしょく=たくさんたべること。)は会社でも有名だ。 ○有名ならばえらいと思っている人がいるが、大まちがいだ。 ○この法律は有名無実 (むじつ)だ。 (=名まえだけで、じっさいはないのと同じだ。) **ゆえに**〔故に〕 (接続詞) /理由(りゆう)を表わす。文語的なことばで、ふつうの文や会話などでは「~ので」「だから」などが多く使われる。「ゆえに」の「に」ははぶいてもよい。/ ○この三角形は三つの辺(へん)の長さがひとしい。ゆえに正三角形である。 ○外国人であるがゆえにそんなあつかいを受けるのはざんねんである。 ○ごちゅうもん(=作るようにたのむこと。)の着物ができましたゆえ、おとどけいたします。 ○来月上京(=東京に行くこと。)したい「と思いますゆえ、よろしくおねがいいたします。 ○弟はたいへん熱 (ねつ)があります。それゆえきょうは学校をやすませます。 <1056> **ゆか**〔床〕(名詞) 家の中で、地面(じめん)よりも50~60センチメートル高くして板(いた)などをはってある所。その上にたたみをしくが、時には板のままのこともある。 ○春と秋の大そうじのとき、たたみをあげると床が見える。 ○台風で川の水があふれ、床のすぐ下まで水でいっぱいになった。 ○この家は古くて、もう床が落ちかけている。 ○洋間(ようま=西洋ふうのへや。)の床を電気そうじ機(き)でそうじする。 ○床にインキをこぼしたからすぐふいてくれ。 ○床にたたみをしく。 ○床上。床下。 **ゆかい**〔愉快〕(形容動詞) でなでしたなろたたなってとな} 楽しくて気持ちがよいようす。おもしろいようす。 ○こんばんはみなさんとお会いできてほんとうに愉快でした。 ○きょうは仕事のことはわすれて愉快にあそびましょう。 ○君のようにいつもニコニコしている人と話していると、わたしのほうまで愉快になる。 ○田中さんは愉快な人なので、だれからもすかれます。 ○T博士(はくし)がノーベル賞(しょう)をもらったことは近ごろにない(=近ごろでいちばん。)愉快な話だ。 **ゆが・む**[歪む〕(動詞) 「① まーない ② みーます ③①む(一とき) めーしばめ もーう ⑧⑧んーで(だ) むーだろう」 →ひずむ[歪む]。ひずみ[歪み]。まがる[曲がる]。/他動詞は「ゆがめる」。/ 1 物の形が曲がって正しくなくなる。ひずむ。 ○かがみが悪いから、顔がゆがんでみえる。 ○いたさで顔がゆがむ。 2 心が正しくない。 ○この子は両親がなくても、すなおで心がゆがんでいない。 ○ゆがんだ性質の人。 (関連語) ① ゆがみ。ゆがめる。 **ゆき**〔雪] (名詞) 冬、空からふってくる白いつめたいもの。 ○朝からふっていた雪は、ひるまでに10センチもつもって(=地上にだんだん高くなって)しまった。 ○たいようが出てきたので、雪がとけ始めた。 ○こんばんはたいへんさむいので、あしたはたぶん雪でしょう。 ○野(の)もはたけも雪にうずまって見わたすかぎり(=見える所はどこも。)白一色(しろいっしょく)だ。 ○この地方は毎年50センチメートルくらいしか雪がつもらないが、ことしは大雪でもう1メートルもつもっている。 ○雪と風がはげしくふくことを吹雪(ふぶき)と言う。 ○万年雪。 ○雪げしき。雪だるま。雪国(ぐに)。 **ゆきどけ**〔雪解け・雪融け] (名詞) あたたかくなったため、雪がとけて水になること。 ○雪どけのころになると、いなかのみちは歩きにくい。 ○ことしは春が早くて、もう雪どけが始まっている。 **ゆき**→ゆく (1058ページ) **ゆきき**→ゆく (1058ページ) <1057> **ゆきちがい**〔行き違い〕 (名詞) 1 ゆきちがうこと。すれちがうこと。たがいに(=両方から)たずねて行った人、または物が、出会わないこと。/いきちがいとも言う。/→すれちがい。 ① ゆきちがうこと。たがいにたずねて行くとちゅうに出会わないこと。 ○駅(えき)へ友だちをむかえに行ったら、とちゅうで行き違いになったらしい。 ○友だちをたずねたら、私のうちへ行ったそうで、行き違いになって会えなかった。 ○行き違いばかりで、まだ会うことができない。 ② すれちがうこと。/同じみちを両方から歩いて行って、知らずにとおりすぎること。また、物を両方から出して、出会わないこと。 ○急いで返事を出したのに行き違いにまたさいそくの手紙がきた。 ○私が返事をおそく出したので、手紙が行き違いになった。 ○ふたりはみちのとちゅうで会うはずなのに行き違いになり、とうとう会うことができなかった。 2 くいちがうこと。手はずがくろうこと。たがいの気持ち・考えがよく通じないために、それらがうまく一致(いっち)しないこと。また、たがいのれんらくが悪くておこるまちがい。→てちがい〔手違い〕。 ① たがいの気持ち・考えのちがいによっておこる一致しないこと。 ○ちょっとしたことばの行き違いから、けんかになった。 ○私どもの行き違いで、ごめいわくをおかけしました。 ② れんらくが悪くておこるまちがい。 ○れんらくがふじゅうぶんで、行き違いが生ずる。 ○何かの行き違いで、成功(せいこう)しなかった。 ○行き違いばかり多くて、仕事が早くできない。 ○今度の交渉(こうしょう)は、たいへんむずかしいから、話をするときは、行き違いのないように気をつけなさい。 **ゆきどけ**→ゆき (1056ページ) **ゆきとど・く**〔行き届く〕 (動詞) ①かーない ②きーます ③①く(一ひと) ⑤けーしばけて一う ⑧⑧い一て(た) ⑩く一だろう」 こまかいところまでよく気がつく。あることによく注意がなされる。 ○妻の行き届いた看病 (かんびょう=病人の世話。)のおかげで私のかぜは早くなおった。 ○この庭はそうじがよく行き届いているので、いつ来てみてもきれいだ。 ○親の注意が行き届かなかったためにその子は川に落ちて死んだ。 ○このホテルはお客に対するサービスが行き届いているので、たいへん気持ちがよい。 ○山田さんはこまかなところまで注意の行き届く人です。 ○行き届かないむすめでございますが、どうぞよろしくおねがいいたします。/自分のむすめをけっこんさせたり、つとめに出したりするとき、相手の人に向かって言うあいさつ。/ **ゆきどまり**〔行き止まり〕 (名詞) そこより先にみちがなくて、そこまでしか行けないこと。また、そういうところ。 ○このみちは行き止まりで、その先はもりになっているので、自動車で行ってもだめだ。 <1058> ○このみちは行き止まりなので通りぬけられない。 ○その先生はあまり実行力(=いろいろのことを計画しどんどんそれをおこなう力。)がないので、教頭(=校長の次の先生。)が行き止まりで、校長にはなれないだろうと言われている。 ○こんな大きなしっぱいをするようでは君の出世(しゅっせ=会社などでの地似があがること。)は行き止まりだ。 **ゆきわた・る** 〔行き渡る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑤れ一) しば れ ろう ⑧⑨っーて(た) ⑩る一だろう♪ のころところなく、全部にある物や事がとどく。ひろく全部にひろまる。 ○おかしは30しかないのに、子どもは50人もいるのでは、全部の子どもには行き渡らない。 ○このへやは日光がすみずみ(=あらゆるすみ。)にまで行き渡るので、たいへん明るい。 ○おさけがみんなに行き渡ったところでかんぱいしましょう。 ○テレビはもう日本全国に行き渡っている。 **ゆ・く**〔行く〕(動詞) [①かーない ⑧きーます ③①く(一とき) ⑤けーしば⑥け⑦こ一う⑩ くーだろう、(可能)ゆける♪ 1 むこうへ進む。→かえる〔帰る]。 ○毎朝歩いて学校へ行く。 ○アメリカへひこうきで行く人もいるが、私は船で行った。 ○さぁ、みんなでピクニックに行こう。 ○手紙を出しにゆうびん局に行って来た。 ○わたしは京都へ一度行ったことがある。 2 あることがある結果(けっか)のほうに進む。 ○この仕事がうまく行ったらいいんだが。 ○いろいろな方法を考えてやってみたが、思うように行かなかった。 ○君がさんせいしてくれれば、すべてうまく行くだろう。 ○この前の試験はだめだったが、今度のはうまく行った。 3 /〜てゆく」の形として。/ ○会社の帰りに映画を見て行こう。 ○子どもがよろこぶので、おもちゃを買って行こう。 ☆ 「ゆく」は「いく」とも言う。⑧⑨の形は「いって」「いった」としか言えない。 **ゆきき**〔行き来〕 〔名詞、〜する) 1 向こうへ行くことと、向こうから来ること。往来(おうらい)。 ○このみちは人の行き来が多いのでにぎやかだ。 2 行ったり来たりして、人と人とがたがいにつきあうこと。 ○あの人は自分のことしか考えない人なので、今ではもう行き来していない。 **ゆくさき**〔行く先〕(名詞) 1 行く目的の所。 ○行く先を言わないで出かける。 2 これから先のこと。しょうらい 〔将来〕。 **ゆき** 〔行き〕 (名詞) 1 行くこと。目的地に向かって進むこと。→かえり[帰り]。/ 「いき」とも言う。/ ○行きはタクシーに乗 (の)った。 ○行きのきっぷだけ買う。 ○外国行きの計画。 2 //地名のあとにつけて、乗(の)り物などの進んで行く目的地を表わす語。/→はつ[発〕。 ○東京行きの汽車。 <1059> ○「どこ(なに)行きのバスですか。」「銀座(ぎんざ)行きです。」 **ゆくえ**〔行く方〕(名詞) 1 これから行くべき目的の所。/文語的。/ ○行くえを定めずに(=決めないで)行く旅はおもしろい。 2 どこかへ行ってしまった、その行った所。 ○けいさつはいなくなった子どもの行くえをさがしている。 ○その男の子はこの間から家を出たまま行くえがわからない。 ○その金の行くえを知っている者はない。 ○その犯人(はんにん=悪いことをした人。)は行くえをくらまして(=わからなくして)しまった。 ○行くえ不明。 3 これから先のこと。→ゆくすえ〔行く末〕。しょうらい〔将来〕。 ○日本の行くえにはいろいろなこんなん(=むずかしいこと。)がたくさんある。 ○山田博士(はくし)は日本経済(けいざい)の行くえを予言(よげん=これから先はこうなるであろうと言うこと。)した。 **ゆくさき**→ゆく (1058ページ) **ゆくすえ**〔行く末〕(名詞) これから先のこと。→しょうらい〔将来]。 ○夫がこんななまけものでは、わたしたち家族(かぞく)の行く末が心配だ。 ○本日けっこんされたおふたりが行く末長くおしあわせでありますようおいのりします。 ○子どもの行く末を見とどけ(=さいごまで見る。)たい。 ○田中さんは頭もいいし勉強もよくしているので、行く末はりっぱな学者になろだろう。 ○年の初めに来(こ)しかた(=これまでのこと。)行く末のことを考えた。 **ゆげ**[湯気〕(名詞) 1 湯(ゆ)などから立ちのぼる煙(けむり)のようなもの。水蒸気(すいじょうき)。 ○おふろの湯気。 ○湯気の立っているごはん。 ○頭から湯気を立てておこる。(=たいへんおこる。) 2 1の意味の湯気がひえてつぶになったもの。 ○湯気でまどガラスがくもる。 ○ちゃわんのふたに湯気がいっぱいついている。 **ゆしゅつ** 〔輸出〕 〔名詞、~する) 国内の物を外国へ売るためにおくり出すこと。→ゆにゅう [輸入〕。ぼうえき[貿易]。 ○日本のカメラやトランジスターラジオなどは、世界のいろいろな国に輸出されている。 ○この会社はおもに茶 (ちゃ)を輸出する仕事をしている。 ○きぬの輸出はむかしほど多くはない。 ○品物によっては外国に自由に輸出できないものもある。 ○輸出品。輸出入。 **ゆすぶ・る**〔揺すぶる〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑧れーば) ⑧れ⑦ろう ⑧⑧って(た) ⑩る一だろう (可能)ゆすぶれる { 1 ある物をつかんで、前と後ろ、右と左へとつよく何度か動かす。/「ゆさぶる」とも言う。/ →ゆれる [揺れる〕。 <1060> ○秋に木をゆすぶれば葉が落ちてくるだろう。 ○わたしは毎日まんいん電車にゆすぶられながら会社に通っている。 ○「おきなさい。」といくら言っても弟はおきないので、かたをゆすぶっておこした。 ○風は山の木々をゆすぶりながらふいている。 2 心を強く動かず。 ○わたしは小さいときナイチンゲールの話を聞いて心をゆすぶられた。 ○この映画には見る人の心をゆすぶる何かがある。 **ゆす・る**[揺する] (動詞) ①らーない りーます ⑧⑥る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう (可能)ゆすれる } (手などで)何回も動かす。揺(ゆ)かす。→ゆすぶる。ゆれる。 ○木をゆすって実(み)を落とす。 ○よくねむっていて、ゆすってもおきない。 ○大きなからだをゆすってわらった。 **ゆず・る**[譲る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば) ⑥れ ①ろう ろーう ⑧⑨っーて(た) るーだろう ((可能)ゆずれる 1 自分の物をほかの人にあたえる。 ○この店は長男(ちょうなん)に、あの土地は次男(じなん)に譲ろう。 ○ふくが小さくなったので弟に譲った。 ○私には子どもに譲る財産(ざいさん)がない。 ○皇帝(こうてい)は位を弟に譲るとのことだ。 ○権利(けんり)を譲る。 2 人に物を売る。 ○この土地は友だちのAさんに安く譲ってもらったものです。 ○私はもう仕事はやめたいので、この店は君に譲ってあげよう。 3 自分が一歩後ろにさがって、ほかの人を先にする。 ○電車に年をとった人がのってきたら席(せき)を譲りなさい。 ○アメリカ人は電車にのったり、へやにはいったりするとき、女の人に先を譲る。 ○せまいみちを歩いているとき、自てんしゃがうしろから来たので、みちを譲った。 ○どちらも自分の意見を主張して(=どこまでも言って) 譲らなかったので、けんかになった。 ○譲り受ける。譲り渡す。 **ゆだん**[油断] (名詞,〜する) 心をあることにしっかり向けていないこと。そのためたいせつなことをわすれたり、それに気がつかなかったりすること。 ○何をするときでも、心に油断があったらしっぱいする。 ○この前の試験はよくできたので油断してあまり勉強しなかったら、今度の試験はだめだった。 ○犬が油断なく家をまもっているので、この家にはどろぼうがはいりにくい。 ○あの人はずるい人だから、油断ができない。 ○今は油断のならない (=ぼんやりしていることのできない) 世の中で、油断していると人からすぐだまされる。 ○敵(てき)を油断させておいてからせめるのがいちばんよい。 ○油断大敵。(=油断することはどんな敵(てき)よりもこわい。) **ゆっくり**(と)(副詞) 1 いそがないようす。→いそぐ〔急ぐ]。 <1061> ○ゆっくり歩いて行くと汽車におくれますよ。急いで行きなさい。 ○ごはんはゆっくりよくかんで食べなさい。 ○この仕事はゆっくりでいい。 ○いなかのバスはゆっくりとはしる。 2 心しずかに。 ○1月(ひとつき) 船にのってはたらいて来たので、2,3日はゆっくり休みたい。 ○きのうの夜は友だちとゆっくり話し合った。 ○その事については、ねながらゆっくり考えなさい。・ 3 あることがたくさんあるようす。じゅうぶんなようす。 ○このベンチは大きいのでゆっくり人はすわれる。 ○5時の汽車にはまだゆっくり時間がある。 ○鎌倉(かまくら)の見物(けんぶつ)はゆっくり1日でできるというが、そ れはむりだ。 **ゆったり**(と) (副詞、~する) 1 ゆるやかで気持ちのよいようす。 ○ゆったり(と)したうわぎを着ている。 ○ひろくてゆったりしたへや。 2 心やからだがのんびりして気持ちのよいようす。 ○ゆったりといすにかけて外をながめている。 ○いなかに来ると気持ちがゆったりする。 ○ゆったりした性質。 **ゆ・でる**〔茹でる〕 (動詞)~ ①で一ないで一ます ③①でる(一とき) ⑤でれ) 一は◎でろ(でよ) ①で一よう のでして(だ) でる一だろう たまごややさいなどを湯(ゆ)の中に入れてにる。 ○ピクニックに行くとき、母にたまごをゆでてもらった。 ○やさいをゆでたあとのゆでじろはすてた。 ○たまごはかたくゆでないで半じゅく(=よくにえないままであること。)にしてください。 ○たまごのゆでかたはむずかしい。 ○ゆでたまご。 **ゆにゅう** [輸入〕 (名詞、~する) 外国から品物を買って国内にはこび人れたり、外国の文化などを自国に取り入れたりすること。 →ゆしゅつ 〔輸出〕。ぼうえき〔貿易]。 ○日本では鉄(てつ)や石油(せきゆ)などが少ないので、外国から輸入しなければならない。 ○輸出よりも輸入が多いと日本の金(きん)が外国へ出されることになるので、あまりいいことではない。 ○明治時代になって西洋の文化を輸入した日本はしだいに近代的な国になっていった。 ○日本の貿易(ぼうえき=外国と品物を売ったり買ったりすること。)で目立つことは、外国から原料を輸入して物をつくり、それを外国に輸出しているということである。 ○輸入品。輸入超過 (ちょうか)。密(みつ)輸入。 **ゆのみ**→ゆ (1054ページ) **ゆび**[指] (名詞) 手や足のさきに五本ずつわかれて出ているもの。/ふつうは手の「指」を言い、足の <1062> ときは特に「足の指」と言う。/ ○手の指の中でいちばん長いのはまん中の中指である。 ○指の中でいちばんふとくて強いのは親指で、そのとなりは人や物をさすときに使うので、人さし指と言う。 ○この大学はひじょうによい大学で、日本では五本の指に数えられるほどである。/「指おりの大学」とも言う。/ ○あの人は、人のこうふくを指をくわえて見ているだけ(=ほしいとか自分もそうなりたいと思いながらただ見ているだけ。)だ。 ○日本の子どもたちは人とやくそくするとき小指を相手の小指にかけて引き合うことがある。これを指切りと言う。 (関連語)① 指さす。 **ゆびわ** [指輪](名詞) ○けっこんすると左のくすり指(-小指のとなりの指。)に金などの指輪をはめる。 ○近ごろは男でも指輪をする人がめずらしくない。 **ゆびさ・す**〔指差す」(動詞) ⑩さーない ② しーます (84)す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そーう ①⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能) ゆびさせる } 指でしめす。/ 「これ」「それ」「あれ」「この」「その」「あの」「こっち」「そっち」「あっち」 「むこう」などと言うときに、そのほうへ指を出す動作。/ ○「これはあなたの本ですか。」と言って、先生はわたしのつくえの上の本を指さしました。 ○指さすときに使う指を「人さし指」と・言います。 ○田中さんが指さしたほうを見るとききれいな花がさいていました。 **ゆびわ**→ゆび (1061ページ) **ゆめ**[夢] (名詞) →じじつ〔事実〕。げんじつ〔現実〕。じっさい〔実際]。 1 ねむっているときに、目がさめているときと同じように物事を見ること。 ○私はこのごろ、楽しかった子どものころの夢をよく見る。 ○子どものころ私は悪い人に追いかけられている夢をよく見たが、夢の中で「助けて!」と声を出したくても声が出ず、夢からさめてあせが出ていたことも何回かあった。 ○ダイヤモンドをひろった夢を見たが、夢でがっかりした。 ○こんなりっぱな家に住めるなんて夢のようだ。 2 すぐ消えてなくなる、たよりないこと。 ○この世は夢の世(=消えてしまう夢のようにはかない世の中。)だ。 ○人の一生は、はかない(=すぐ消えてなくなる、たよりない。夢を追(お)っていくようなものだ。 3 それをほんとうにやることは少しむずかしいが、これから先やってみたいと思うこと。 ○世界一周(いっしゅう) (=世界の国々をまわってみること。)は私の一生の夢だ。 ○空をとびたいという人間の夢からひこうきが発明された。 ○このごろのわかい人には犬きな夢がない。 ☆「夢にも」に打ち消しのことばがついて「全く、決して〜ない」の意味を表わす。たとえば、「あんなおとなしい人が人ごろしだったとは夢にも思わなかった。」「あの人の親切は夢にもわすれない。」など。 <1063> **ゆる・い** [緩い〕 (形容詞) 【①くーない ②く一なる(する) ⑧⑨い(一さか) ⑤ けれーばくてかった いーだろう(か) 【ろう)、(名詞)〜さ・〜み 1 かたくしまっていない。ゆったりしている。 ○にもつのひもの結び方がゆるいと、中から物が出てきてしまう。 ○このズボンはきつい (=ゆるいの反対。)から、もっとゆるくしてください。 ○せんのしめ方がゆるいと、水道(すいどう)から水がもれる。 2 程度やかたむきが大きくないこと。→ゆるやか [緩やか]。 ○あのピッチャーのカーブはゆるいので、だれでも打てる。 ○この坂(さか)はこうぱい (=かたむき)がゆるいので、じてんしゃにのったままでものぼれる。 ○みちはここからゆるく右へまがる。 3 きびしくない。 ○この学校のきそくは少しゆるすぎるので、生徒の態度はよくない。 ○けいさつのけいかいがゆるかったので、どろぼうは楽ににげてしまった。 ○交通きそくがゆるければ、スピードを出しすぎる人も出てこよう。 **ゆるし**→ゆるす (1063ページ) **ゆる・す**[許す〕 (動詞) (①さーない しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ⑦そう ③①しーて(た) ⑩すーだろう ((可能)ゆるせる }. 1 ねがいをきいてやる。 ○大学へはいりたいと父にたのんだら、許してくれた。 ○この学校にはいりたいと思って試験を受けたら、入学を許すとの知らせがきた。 ○ふたりのねがいは許されてけっこんすることになった。 ○母はわたしの山のぼりを許しますまい。 2 つみやまちがいをしからない。 ○こんなまちがいは二度といたしませんから、今度だけはお許しください。 ○あんなにあやまっているのだから、今度だけは許そう。 ○たとえあなたがわたしのしっぱいを許してくれても、わたしの心は休まらない。 3 あることをしてもよいとみとめる。 ○かってに(=自分の気持ちだけで)田んぼをつぶして、そこに家をたてることは許されていない。 ○その学校は、げたをはいて学校に来ることを許していない。 ○フランス語の試験には辞書(じしょ)を見ることは許されますか。 ○町のない所にえきをつくるなど許すことはできない。 4 しなければならないことをしないでもよいようにする。 ○きょうは頭がいたいので夜のつとめは許してください。 ○去年わたしはずっと病気だったので、居(い)のこりは許されるだろう。 5 みんながそうであると思う。みとめる。 ○その女はこの町でいちばんの美人だと自他ともに(=自分もほかの人も)許しているということだ。 ○山田博士(はくし)は一世(いっせい)の学者(=その時代ですぐれた学者。)だと自他ともに許している。 6 ほかの人の自由にまかせる。 ○彼女はその男に心を許した。 ○あの人はりっぱな人なので、心を許すことができる。 ○女に心を許すとだまされることがある <1064> から、注意しなさい。 (関連語)①ゆるし。 **ゆるし**〔許し] (名詞) 「~してもいい」という意味で、人のしたいことを自由にさせること。ゆるすこと。 ○このへやは持ち主の許しがなければ使うことができません。 ○日本では女性は親の許しがあれば16歳(さい)でけっこんできます。 /「ゆるしを請(こ)う。」の形でも使う。悪いことをしたり、人にめいわくをかけたりしたときに、「許してください。」とたのむ意味で使う。話しことばではあまり使わない。/ ○自分が悪いと気がついたので、すぐに許しをこいに行きました。 ○許しをこいましたが、許してもらえませんでした。 **ゆる・む**〔緩む・弛む〕 (動詞) 「① まーない ⑧みーます ⑧③④む(一とき) ⑤めーしばめもーう ⑧⑨ん一で(だ) ⑩むーだろう♪ 強くひっぱっていたものや、強くしめていたものの力がよわくなる。 ○あなたのネクタイがゆるんでいますから、もっとしめてください。 ○くつのひもがゆるんだので歩きにくい。 /「気がゆるむ。」「気持ちがゆるむ。」の形で使い、「注意しなくなる」「ゆだんする」の意味を表わす。/ ○○日本へ来たばかりのときはみんなよく勉強しますが、少し日本語が話せるようになると気がゆるんで、あまり勉強しなくなります。 ○試験がおわったので、学生はみんな気持ちがゆるんでいます。 ○春は気候がよいので、みんなの気持ちがゆるみやすいですから、正しい生活をするように気をつけましょう。 /「寒(さむ)さがゆるむ。」の形で使い、「寒さがよわくなる。」「少しあたたかくなる。」の意味を表わす。/ ○だんだん寒さがゆるんできました。もうすぐ春がきます。 **ゆる・める**〔緩める・弛める] (動詞) ⑩め一ないろめますかめるときってのめりつばめろ(めよ) ⑦めよう めーて(た)} 1 かたくしはったりしめたりしていたものを少しゆるくする。 ○気持ちが悪いときにはしずかにねてべルトをゆるめなさい。 ○かたくしばったロープの結び目はかんたんにゆるめられない。 ○ねじまわしでねじをゆるめる。 2 気持ちをかるくする。 ○山にのぼる場合、山がひくいからといって気をゆるめてはいけない。 ○この試験がおわってもすぐまた次の試験があるので、気をゆるめるひまがない。 ○初めてステージに立ったとき、きんちょう(=心がはってかたくなること。)をゆるめるためにくすりをのんだ。 3 おそくする。 ○町へはいったら自動車は少しスピードをゆるめなければならない。 ○ここまで来たら、歩調(ほちょう=歩くはやさ。)をゆるめても駅(えき)まで5分とかからないだろう。 4 きびしさを少なくする。 ○政府(せいふ)は税 (ぜい)の率(りつ)を少しゆるめようとしている。 ○点呼(てんこ=名まえをよんで、いるかどうかをたしかめること。)をゆるめたら、おくれてくる生徒が多くなった。 ○交通きそくをまもらない人の取りしまりはゆるめてはいけない。 <1065> **ゆるやか** [緩やか] (形容動詞) 「①で一ない ②に一する ③だなーことなしらーばで だっーた だろう 1 程度やかたむきなどが大きくないこと。 ○ゆるやかな坂(さか)なので、じてんしゃをおりておさなくてもそのままあがれる。 ○Hせんしゅの打ったホームランは、ゆるやかなカーブをえがいて、見物せきにはいった。 ○スキーのじょうずな人でなくても、ゆるやかな所ならゆっくりすべればすべれる。 2 決まりなどがきびしくないこと。 ○わたしは今までは9時までには家に帰らなければならなかったが、18さいになってから1時間ゆるやかになった。 ○交通のきそくはあまりゆるやかにしないほうがよい。 3 ながれなどがゆっくりしていること。 ○大きな川ほどながれはゆるやかだ。 ○川の水がゆるやかにながれていく。 **ゆるゆる**(と) (副詞) 1 少しずつ。ゆっくり。急がないで。→そろそろ。 ○先に出かけてゆるゆる歩いていてください。すぐあとから行きます。 ○私のわかいころのことを思い出しながらゆるゆるお話ししましょう。 ○船がゆるゆると動き出した。 2 楽な気持ちで。急ぐ用事やむずかしいことなど考えないで。 ○ぬるいふろにゆるゆるとはいってからねると、よくねむれる。 3 結んだひもやベルト・バンド・くぎ・ねじなどがしっかりしていないようす。 ○にもつのひもがゆるゆるだから、もっとかたく結んでください。 **ゆ・れる**[揺れる〕 (動詞) ①れーない れーます ③④れる(一とき) ⑤れれこばる◎れる(れよ) ①れーよう ⑧⑧れーて(た)} →ゆすぶる。 ある物が前と後ろ、右と左へ何度も動く。 ○風が強くふいているので、木がはげしく揺れている。 ○きのうの夜、地震 (じしん)がおこり、家がかなり揺れた。 ○あらしのときでも船を揺れなくする方法はないだろうか。 ○あの人は少しぐらい船が揺れても何とも思わない。 ○いなかはみちが悪いので、バスがはげしく揺れる。 (関連語) ① ゆれ。 <1066> **よ**〔世〕(名詞) 1 共にくらしていくために作られた人間の生活の場。社会。→よのなか〔世の中]。 ○わたしたちはだれも、この世が平和であることをのぞんでいる。 ○彼はりっぱな政治家として世に知られている。 ○田中さんは学校を卒業して世に出てから、たいへんかつやくしている。 ○わたしたちは世のためになる人にならなければならない。 ○世に出る。(=多くの人々に知られる身分になる。) ○世を去る。(=死ぬ。) ○世をわたる。(=生活する。くらしていく。) 2 時代(じだい)。/ひとりの王(おう)・天皇(てんのう)などが国をおさめている期間。または同じ系統(けいとう)や政体(せいたい)の支配者(しはいしゃ)がつづく期間。「代」とも書く。/ ○今は昭和の世です。 ○日本は、長い間武士(ぶし)の支配する世があった。 ○世が世なら(=今でも、昔のままの時代だったら)、彼はとのさまになったろう。 ○長い歴史(れきし)の中には、文化のさかえた世もあれば、暗黒(あんこく)の世もあった。 3 人の生きている間。一生。 ○青春(せいしゅん) 時代はこの世の花だ。(=一生の中でいちばん楽しいときだ。) ○彼はその事業にせいこうして、わが世の春をたたえている。(=とくいになって、人生を楽しんでいる。) 4 /仏教(ぶっきょう)で過去・現在・未来のおのおのの世をさす語。/ ○死んであの世に行く。 ○人間は前の世からどうにもならない宿命(しゅくめい)を負(お)って生まれてくる。 ○ぼくはあの世なんて信じられない。 ○あの人はもうこの世にはいない。 **よのなか**〔世の中〕 (名詞) →よ〔世〕。 1 人々が生活しているこの世。世間。社会。 ○彼は世の中がいやになって自殺(じさつ)した。 ○大木さんは学校をとちゅうでやめて世の中へ出た。 ○あの人は世の中を知らない。 ○世の中のいいところと悪いところをよく知る必要がある。 2時代。 ○今は原子力の世の中だ。 ○ラジオの時代からテレビの時代へと、世の中はたえず変わっていく。 ○今は家がらなどを問題にする世の中ではない。 **よ**(助詞) /話しことばで、文のおわりに使う。/ 1①/相手に言い聞かせる気持ちで、自分の考えを強く言う場合に使う。/ ○あなたが行かなくても、わたしは行くよ。 ○そのりんごより、このほうが大きいよ。 ○公園(こうえん)のさくらの花がきれいだよ。 ○おなかがいたいから、何も食べたくな いよ。 ○田中さんはまだ帰らないんですよ。 ○ほしければあげますよ。 ○わたしが言うとおりに書くんだよ。 <1067> ○これは山田さんの本よ。/女の人だけが使う。/ ○この話、ほかの人にしてはだめよ。/女の人だけが使う。/ ○まだお金をはらってない人は、あなただけよ。/女の人だけが使う。/ /名詞・形容動詞の語幹(ごかん)・助詞につづく形は、女の人だけが使い、男はあとに「だ」をつけて、「本だよ」 「だめだよ」「だけだよ」のように言う。/ ②/「のよ」の形で使う。/→の。 ③/「てよ」の形で使う。/→て。 ④/「ことよ」の形で使う。/→こと。 ⑤/「わよ」の形で使う。/→わ。 2 /疑問(ぎもん)の意味を表わすことばといっしょに使って、「そのようなことはこまる。」とか、「そのようなことはいけない。」という気持ちをつけくわえる場合に使う。/ ○なぜ、ぼくに教えてくれなかったんだよ。 ○試験にしっぱいしたぐらいが何だよ。なくやつがあるかい。 ○まぁ、なんですよ、こんなにふくをよでして。 ○どうしたのよ。みんな急にだまっちゃって。/女の人だけが使う。/ ○だれよ。わたしにだまってこれを見た人は。/女の人だけが使う。/ 3 ①/「~しなさい」と命令したり、「~してください」とたのんだりする気持ちを少し強める場合に使う。動詞・助動詞の⑥や、助詞「な」につづく。ふつう、男が使う。/ ○おそくなるから、早く行けよ。 ○そう人に聞いてばかりいないで、少しは自分で考えろよ。 ○わたしの言うことをよく聞きなさいよ。 ○よく見ていてくれよ、ぼくのすることを。 ○気をつけて帰りなよ。 ○来いと言うまで来るなよ。 ②/「〜て(で)よ」の形で、「~してください」とたのむ気持ちを少し強める場合に使う。多く女の人が使う。/ ○わたしといっしょに行ってよ。 ○あの人形(にんぎょう) ほしいわ。買ってよ。 ○ここへ、住所と名まえを書いて行ってよ。 ○この話、だれにも言わないでよ。 4 / 助動詞「う」「よう」について、「う(よう)よ」の形で、「~しましょう」というさそいの気持ちを表わす場合に使う。/ ○さあ、おくれないように早く行こうよ。 ○この問題はみんなで考えようよ。 ○おちゃでものみましょうよ。 ○おなかがすいたから、何か食べましょうよ。 ○つかれたなあ。少し休もうよ。 **よ**〔余〕(接尾語) /数を表わす語のあとにつけて、それより少し多いという意味を表わす語。/ ○昨年1年間に、日本じゅうで、1万人余の交通事故(じこ)による死者がありました。 ○きのうの音楽会には2,000人余の人が集まったそうです。 ○この機械(きかい)は10年余のけんきゆうの結果、ようやく完成(かんせい)しました。 ○3マイル余。千台余。 **よ**〔夜〕(名詞) 夜(よる)。/文語的な言い方で、決まった使い方が多い。/ <1068> ○夜がふけて(=夜がおそくなって)人々はねむり、町はしずかになった。 ○東の空が少し明るくなって夜が明けるころ、わたしののったひこうきは羽田(はねだ)に着きました。 ○ゆうべ読み始めた本があまりおもしろいので、けさまでつくえに向かったまま夜を明かしました。 ○夜空(よぞら)。夜風。夜遊(あそ)び。 ○月夜。やみ夜。 **よあかし**〔夜明かし〕 〔名詞、~する) 朝までねむらないで何かすること。→てつや [徹夜〕。 ○試験が近いので夜明かしで勉強しています。 ○きのうは夜明かしでマージャンをしたのでねむい、ねむい。 ○プレイガイドの前で夜明かしして音楽会のきっぷを買いました。 **よあけ**〔夜明け」 (名詞) 夜がおわって朝になり、東の空が明かるくなること。また、その時間。夜の明けるころ。明け方。 ○夏は夜明けが早い。 ○ひゃくしょうは夜明けから日ぐれまで仕事をする。 ○わたしは夜明けまでおきていたので、とてもねむい。 ○あすの旅行は夜明け前に出発することになっている。 ○夜明けの空気はすがすがしい。 **よなか**〔夜中(名詞) 日がくれてから朝までの時間のまん中でろ。だいたい12時ごろから3時ごろまでを言う。 ○きのうは夜中に目がさめて、朝までねむれませんでした。 ○あの人はさけをのみ始めると、夜中までのみつづけることがよくあります。 ○ゆうべ夜中に近所で火事がありました。 **よふけ**〔夜更け〕 (名詞) 夜のおそい時間。 ○夜ふけに電話をかけることはめいわくです。 ○夜ふけになると町はしずかになり、人通りも少なくなります。 ○バスがなくなったので、夜ふけのみちをひとりで歩いて帰りました。 **よ・い**〔良い・善い・好い〕 (形容詞) 【①く一ない ②く一なる(する) ③⑥い(一ひと) ⑤ けれーば⑧くて、かっーたい一だろう(か(ろう), (名詞)~さ /話しことばでは、③④⑩の場合、「いい」を使うことが多い。/ →いい。 1 (物事がほかより) すぐれている。まさっている。→わるい[悪い〕。 ○これは特別よい品物です。 ○あの先生はたいへんよい先生です。 ○彼はこのクラスでいちばんせいせきがよい。 ○このくすりは胃病(いびょう)によい。 ○彼女は顔はきれいだが、頭はよくない。 ○ここはけしきがとてもよい。 ○彼は話し方もよいし、読み方もよい。 ○この絵はなかなかよくかけている。 ○彼と彼女はなかがよい。 ○なかのよい間でも、礼儀(れいぎ)はまもらなければならない。 2 正しい。だれでもそうしなければいけない。 ○動物をいじめるのはよくない。 ○おとながよいことをすれば、子どももよいことをするものだ。 ○わからなければ、聞くがよい。 ○こまったことになりましたが、どうしたらよいでしょうか。 ○わたしたちはよいと信ずることを、堂堂(どうどう)としましょう。 <1069> ○きょうではなく、きのう行けばよかったのだ。 3 好(この)ましい。てきとうだ。好都合(こうつごう)だ。 ○ふろの温度(おんど)は42~45度ぐらいがよい。 ○このふくの大きさはわたしにちょうどよい。 ○テニスをするなら、彼がちょうどよい相手だ。 ○よいところへ来ました。どうぞお上がりください。 ○わたしの家ではよくないことばかりつづいて、長い間びんぼうでした。 4 じゅうぶんである。すっかりととのっている。〔良〕 ○みちをわたるときは、自動車によく注意しなさい。 ○旅行に行くしたくはもうよいですか。 ○家での復習(ふくしゅう)は毎日1時間でよい。 ○わたしの言うことをよくおぼえておきなさい。 5 安心や満足(まんぞく)ができる。うれしい。 ○父の病気が早くよくなって、ほんとうによかった。 ○かさを持ってくればよかった。 ○あす雨がふらなければよいが。 ○心配しているのだから、無事であってくれるとよい。 ○それを聞けばもうよいのです。 ○よくいらっしゃいました。 6 /同意(どうい)や許可(きょか)を表わす。「〜てもよい」の形で使うことが多い。/ →かまわない。 ○ここでたばこをすってもよいですか。 ○仕事がおわったらすぐ帰ってもよい。 ○まだ時間がじゅうぶんあるから、そんなに急いで行かなくてもよい。 ○あすは休日ですから、会社へ行かなくてもよい。 7 (ねだん・地位・量(りょう)などが)かなり高い・多い。 ○これは品物もよいが、ねだんもよい。 ○彼は会社でよい地位にいる。 ○これはよい値(ね)で売れるでしょう。 ○質より量のよいものをえらぼう。 ○彼女はよくしゃべるので、人にきらわれる。 ○彼女はよい家がらの出だ。 8何度も。たびたび。/つねに「よく」の形で使われ、「・・・することがたいへん多い」 「・・・しがちである」などの意味を表わす。/ →よく。 ○わたしはよく映画を見ます。 i○彼女は日よう日にはよく買い物に行きます。 ○父は年をとってから、よくころぶようになった。 ○この子はよくわすれ物をするので、こまっています。 9 / 「~しよい」の形で、「~しやすい」「~するのがらくだ。むずかしくない。」などの意味を表わす。 ○このくすりは、あまくてのみよい。 ○これは書きよいペンだ。 ○もっと見よい所へ行こう。 ○このきかいは使いよい。 **よいしょ**(感動詞) /力を入れて何かするときに出すことば。/ ○わたしは重いにもつを「よいしょ。」と言って持ちあげた。 ○あの人は立ち上がるときに、いつも「よいしょ。」と言うくせがあります。 **よう**(助動詞) {③④よう} →う。 <1070> /(接続)*五段活用以外の動詞・助動詞の「せる」「させる」「しめる」「れる」「られろ」のあとにつづく。/ 1 /話し手の意志(いし)を表わす。この意味では、体言につづける④は使わない。/ →まい。 ○あしたの朝は早くおきよう。 ○君にこの本をあげよう。 ○もう一度、日本へこようと思っています。 2 / 話し手が聞き手に対して、あることを、いっしょにするように、さそう意味を表わす。この意味では④は使わない。 ○いっしょにテレビを見ようよ。 ○ふたりでおいしいものを食べようね。 ○10年たったら、もう一度、みんなで日本へ来ような。 ○みんなでそうだんしようじゃないか。 ○もう一度よく考えてみようじゃありませんか。 /「よう」のあとに「よ」「ね」「な」「ぜ」などのほかに、「じゃないか」「じゃありませんか」をつけて言うこともある。意味は変わらない。/ 3 / 推量(すいりょう)や想像(そうぞう)の意味を表わす。/ ①○あの学生なら、これくらいの問題はできよう。 ○あの大きい声でよばれたら、目もさめよう。 ②/④の「よう」のあとには「もの」「こと」「はず」などがつづくだけで、ふつうの名詞はつづかない。/ ○勉強しながらいねむりでもしようものなら、ひどくしかられるよ。 ○知らせてくれたら、むかえに出ようものを。(=知らせてくれなかったから、むかえに出なかった。) ○あの人がそんな悪いことなどしようはずがない。 ③/「~ようが〜まいが」「~ようと〜まいと」の形で「~してもしなくても関係なく」という意味を表わす。/ ○人が勉強しようがしまいが、ぼくはあそぶほうがおもしろい。 ○料理を食べようが食べまいが、お金だけははらいます。 ○人が見ていようと見ていまいと、不正なことはすべきではない。 4 / 「~ようものなら」の形で、「もし~したら」の強い意味を表わす。/ ○こんなきたないものを食べようものなら、すぐ病気になるよ。 ○きょうのような風の強い日にまどをあけようものなら、ヘやの中のものがみんなふきとばされますよ。 5 / 「~ようとする」の形で、ある動作をこれから始める、またはある状態・動作が今から始まるすぐ前の状態になっていることを表わす。/ ○出かけようとしてげんかんまで出て来たら、田中さんがたずねて来た。 ○君はにげようとしても、にげられないよ。 ○夜(よ)があけようとするころやっと仕事がおわった。 **よう**(接尾語) 1 ~のような。〜ににている。/名詞のあとにつけて用いる。/ ○くらくてよく見えなかったが、犯人(はんにん)はピストルのような物を持っていた。 ○その女の人はネッカチーフのような赤いきれを首(くび)にまいていました。 2 しかた。方法。/動詞の②のあとにつけて用いる。/→かた[方]。 ○さがしようが悪いから見つからないのです。 ○勉強のしようがへただと、長い時間勉 <1071> 強してもだめです。 ○なんと言ったらいいか、言いようもないほど美しい。 ○わたしには、この料理は食べようがありません。 **ようい**〔用意〕(名詞、~する) 1 これからすることがうまくいくように、その前にいろいろとしておくこと。じゅんび。したく。 ○学校へ行く用意をする。 ○もう食事の用意ができていますか。 ○午後から雨がふるそうですから、雨具(あまぐ)の用意をして行きなさい。 ○あすは試験がありますが、まだ何の用意もしてありません。 ○彼はまじめな学生で、毎山質問を用意してきて、先生に聞きます。 ○あすの旅行の用意があるから、きょうはたいへんいそがしい。 2 気をつけること。注意。用心(ようじん)。 ○災害(さいがい) に対する用意をおこたらないようにしましょう。 ○勉強に対する用意が足りないと、ほかの人よりおくれます。 3 (お金などを)急に必要になったときにこまらないように、ためておくこと。 ○わたしたちは病気などのために、いつも少しは用意をしておきましょう。 ○わたしの家にはお金の用意がないので、それを買うことができません。 **ようきゅう** [要求] (名詞、〜する) 必要だと思うものを、相手に「ほしいからください。」と言うこと。 ○わたしたちの要求が通って、毎週土よう日と日よう日が休みになりました。 ○安心してはたらけろということは、はたらく人みんなの要求です。 ○外国人のための日本語の辞書(じしょ)が、多くの外国人から要求されています。 ○ほしい物があったら、なんでも要求してください。 **ようじ**〔用事〕(名詞) しなければならない仕事。用(よう)。 ○きょうは用事がありますから、早く帰らなければなりません。 ○あなたの用事がおわったら、わたしのへやへ来てください。 ○あなたはどんな用事でここへ来ましたか。 ○いそがしい用事ができましたから、こんばんあなたの家へ行くことができません。 ○あなたにちょっとたのみたい用事があります。 **ようじん**〔用心〕 (名詞、~する) 悪い結果にならないように気をつけること。注意。 ○東京の冬はさむいですから、かぜをひかない用心がたいせつです。 ○あの人は用心のいい人ですから、いつも天気予報(よほう)を聞いてから出かけます。 ○この家は用心の悪い家で、いつもまどをあけたままわています。 ○ねる前に火の用心をわすれないでください。 ○電車の中ににもつをわすれないように用心してください。 ○あの人は悪い人ですから、用心しないとだまされますよ。 **ようじんぶか・い** 〔用心深い] (形容詞) よく用心するようす。 ○あの人は用心深い人ですから、いつもひきだしにかぎをかけています。 <1072> ○田中さんは、お金をおろして銀行から出てくると、用心深くあたりを見回してから歩きだした。 **ようす**〔様子〕 (名詞) 1 物事のありさま。状態。 ○私は東京へ来たばかりですから、東京の様子がまだよくわかりません。 ○この町は10年前の様子と今の様子とすっかりちがっている。 ○大水(おおみず)のあとの、川の様子はすっかり変わってしまった。 ○外国へ行っている友だちが、現地(げんち)の様子を手紙で知らせてきた。 ○どろぼうはこのうちの様子をよく知っている者にちがいない。 ○今はひどい雨だ。もうしばらく様子を見てから出かけよう。 ○けさから病人の様子がおかしい。気をつけたほうがよい。 ○大下君はもう3日も学校を休んでいますが、だれか彼の様子を知りませんか。 ○けいさつはひそかに(=気がつかれないように)彼の様子を調べ始めた。 2 人のかっこう。 ○会社づとめらしい様子の女性が立っていた。 ○その女は外国人のような様子をしていた。 ○あの人の子どもは男の子だが、いつも女の子のような様子をさせている。 3 見てわかる、その人の気持ちや考え・態度。 ○彼はそれを聞くと、おどろいた様子をした。 ○その人はその時、悪口を言われても、少しもおこる様子を見せなかった。 ○近ごろ彼女の様子がおかしい。何かあるとすぐなき出す。 ○先生は、試験中、ひとりの学生の様子がおかしいのに気がついた。 4 そうなることが感じられる状態。 ○空はくもったし、風も出てきた。雨がふりそうな様子だ。 ○彼はつかれてたおれそうな様子だった。 ○まどにはすっかりかぎがかかって、どろぼうは外からはいった様子はなかった。 ○長い間まっていたが、彼の帰って来そうな様子はなかった。 ○彼女はもう三十にもなろが、少しもけっこんする様子を見せない。 **ようたし**〔用足し〕 〔名詞、〜する) 1 (どこかへ出かけて) 用事をすること。 ○父はちょっと近所まで用足しに行きました。 ○会社の帰りに銀座(ぎんざ)へまわって用足しをしてくる。 ○すみませんが、となりの町まで用足しに行ってくださいませんか。 2 便所(べんじょ)を使うこと。 ○ちょっとしつれいします。用足ししたいんで。 ○おなかがいたくなったので、とちゅうの駅(えき)で電車をおりて用足しをしました。 **ようだ**(助動詞) 【①ようで一ないようにーなるようだ なーとさようなら一ば ⑧ようでようだっ一〉 だっーたようだろう →みたいだ。 1 /あるもの(こと)が、ほかのもの(こと)に似(に) ているという意味を表わす。ていねいに言う場合には、③は「ようです」、⑨は「ようでした」、⑩は <1073> 「ようでしょう」を使う。女の人の親しい友だちの間のことばでは、「ようね」「ようよ」の形を使うことがある。(接続)体言に助詞「の」のついたもの、「この」「その」「あの」「どの」など、動詞・形容詞・形容動詞の④の形、助動詞の「せろ」「させる」 「しめる」「れる」「られる」「たがる」「ない」 「ぬ(ん)」「たい」「た」などの④につづく。 ○あの人は日本人のようにじょうずに日本語を話します。 ○あの人はないたような顔をしている。 ○きょうはさむくて、まるで冬のようだ。 ○楽しくてまるろでゆめのようよ。 2 / あるもの(こと)を、同じようなもの(こと)の中の一つの例としてしめす。(接続)1に同じ。/ ○あの店には、えんぴつや消しゴムのようなものを売っています。 ○はたらかないで、お金がもらえるような仕事はないでしょうか。 ○学校を休んでダンスをしているようでは、卒業はできないでしょう。 3 / はっきりわからないことを、「たぶんそうだ」と推量(すいりょう)する意味を表わす。(接続) 1に同じ。→らしい。 ○雨はもうすぐはれるようだよ。 ○わたし、かぜをひいたようよ。 '○きょうはつかれていらっしゃるようですすね。 ○どうしてもだめなようなら、早くあきらめなさい。 4 / 「~ように」の形で動詞の①につづけて使い、目的を表わす。/ ○日本の映画を見てわかるようにならなければいけない。 ○よくわかるように教えてください。 ○おくれないように早く行きましょう。 ○かぜをひかないように気をつけてください。 **ようふく**〔洋服〕(名詞) もと、ヨーロッパからつたわってきたきもの。今は、家の中以外では、男も女もふつうに着ている。日本風の着物を和服(わふく)と言うのに対して用いる。/ ○日本人は最近和服より洋服を着る人のほうが多いです。 ○洋服は和服よりはたらきやすい。 ○あの人は和服より洋服のほうがよくにあう。 ○彼は一年に洋服を四着(よんちゃく)作るようです。 ○明治時代には洋服すがたの人はたいへん少なかった。 ○洋服地(じ)。洋服だんす。洋服掛(かけ)。洋服屋。 **ようやく**[漸く〕(副詞) やっと。やっとのことで。どうにかこうにか。/あることが実現するまでに、長い時間ががかかったり、ひじょうにむずかしかったりしたときに用いる。/ ○この海底(かいてい) トンネルは、10年かかってようやく開通(かいつう)した。 ○彼は三回目の試験でようやくパスした。 ○朝ねぼうをしたので、タクシーでかけつけ、ようやく授業に間に合った。 ○わたしは1年間日本語を勉強して、ようやく話せるようになった。 ○1週間もふりつづいた雨が、きょうようやくやんだ。 ○わたしがそこに着いたのは、東の空がようやく明るくなり始めろころだった。 <1074> **ようよう**(副詞) / 「ようやく」の少し古い言い方。/ ○この仕事はなかなかおわりませんでしたが、きょうようようかたづきました。 ○日本に来て半年たって、ようよう日本語で電話がかけられるようになりました。 ○駅(えき)まではしって、ようよう電車に間に合いました。 **よく**〔欲〕 (名詞) 今のままでは満足(まんぞく)できず、もっといい物をほしがったり、もっといい状態をもとめたりする気持ち。 ○彼はたいへん欲がふかい。(=ふつう以上にほしがる気持ちがある。) ○田中さんは欲の少ない人ですから、決して人をうらやましがることはありません。 ○人間の欲にはかぎりがないものです。 ○あの人は名誉 (めいよ) 欲がたいへん強い。 ○学生は知識(ちしき) 欲がさかんです。 ○私はそれを欲でしたのではありません。 ○欲を言えば(=現在のままで、不満はないが、さらにもっと完全をのぞむと○すれば)、もう少し大きいもののほうがよかった。 ○欲に目がくらむ。(=あまり物がほしくて、正しい判断(はんだん)ができなくなる。) **よくばり** 〔欲張り〕 (名詞、~な) 物をほしがる気持ちがふつうの人より強いこと。また、その人。 ○あの人は欲張りですから、自分がたくさん持っていても、まだほしがります。 ○あの人は欲張りが原因で人にきらわれているのだ。 ○彼は欲張りな男で、人の物を見ればなんでもほしがる。 **よく**〔副詞] 1 しばしば。たびたび。/ 「・・・することがたいへん多い」「~する傾向(けいこう)が強い」などの意味を表わす。/ ○わたしはよく映画を見に行きます。 ○日本にはよく台風 (たいふう)が米る。 ○彼女はよく赤い服(ふく)を着ている。 ○わたしは、冬になると、よくかぜをひきます。 ○それはわかい人のよくするあやまちだ。 ○ぼくは「め」と「ぬ」をよく書きまちがえる。 ○子どものときは、山田君とよくいっしょにあそんだものだ。 2 じゅうぶんに。/何かをする能力がじゅうぶんにあるようすを表わす。/→よい〔良い〕。 ○私の言うことをよく注意して聞きなさい。 ○このシャツをよくあらってください。 ○昨夜はよくねむれましたか。 3 / なかなかできそうにないことに対して、感心して使う。/ ①このましく、うれしい気持ちを表わす。 ○このひどい雨の中をよくいらっしゃいましたね。 ○おいそがしいのに、よくお知らせくださいました。 ○あなたはひとりだけで、よくもあの大きい石を動かすことができましたね。 ○一か月三万円で家族(かぞく)五人がよくくらせるものだ。 <1075> ○あんな大けがをして、よく死ななかったものだ。 ○よくしたもので、わたしが病気になると、妻がじょうぶになる。 ②非難(ひなん)すべきことを、反対に言う。 ○よくあんなひどいことが言えたものだ。 ○よくもぼくの悪口を言ったな。 ○お金持ちのくせに、よくもあんなにけちけちするものだ。 **よく**〔翌〕(接頭語) 年月を表わす語につけて、「その時の次の」の意味。「明(みょう)」と使い方がちがうことに注意。「翌々」は「次の次の」の意味。→みょう〔明〕。あくる〔明くる〕。 ○5月3日に入院(にゅういん)して、翌4日に死んだ。 ○日露(にちろ) 戦争は明治37年に始まり翌38年におわった。 ○雪(ゆき)のふった翌日はたいていいい天気だ。 ○土よう日が入学式で翌週から授業が始まった。 ○翌日。翌月。翌年。翌朝。 **よくばり**→よく (1074ページ) **よけい**(形容動詞) [①で一ない ②に一なる(する) ⑧だ ①な一ひとし 1 (いらないものまで)必要以上にあること。 ○「先生様」という言い方は「様」だけよけいだ。 ○旅行にはよけいなものを持って行かないほうがよい。 ○親によけいな心配をかけてはいけません。 ○何もわかっていないのによけいな口をきく(=言わなくてもよいことを言う。)な。 ○わたしはいそがしいから、よけいな仕事はしたくない。 2 ふつうより多いようす。たくさん。 ○あの人はまじめで、いつも人よりよけいにはたらきます。 ○もし足りないとこまると思って、お金をよけいにもらってきた。 ○わたしはいろいろな科目(かもく)の中で数学がいちばんできないから、数学を人よりよけいに勉強しなければなりません。 ○夏、あついからと言ってすずしいへやの中にばかりいると、外へ出たときよけい暑い。 /「よけい」だけで副詞的にも使う。/ **よ・ける**〔避ける〕 (動詞) ①けーない ②けーます ③④①ける(一とき) ⑤けれ) ばけろ(けよ) けーようけて(た) 1 きけんなものやきらいなものに出合わないように、少しはなれる。 ○水たまりをよけて通る。 ○自動車が来たら、早くよけないと、あぶない。 ○彼はあの人がきらいで、できるだけよけています。 ○彼は人々の目をよけて、悪いことばかりしている。 2 悪い結果にならないように、初めからよく注意する。 ○船はみなとにはいってあらしをよけた。 ○この花の芽(め)は出たばかりですから、何かをかぶせて霜(しも)をよけたほうがいい。 **よこ**〔横〕(名詞) 1 物の左右の方向。またそのひろがり。 <1076> はば。→たて[縦]。 ○日本のはがきはふつう横10センチメートル縦14.8センチメートルだ。 ○みなさん、横に一列にならんでください。 ○くびを横にふる。(=反対とか不賛成(ふさんせい)の意味を表わす。) ○その立っているぼうを横にしてください。 ○つかれたからベッドに横になりたい。(=ねたい。) 2 左あるいは右の方向。 ○しゃしんをとりますから横を向かないでください。 ○映画は真正面(ましょうめん)から見るより、少し横から見るほうが見やすい。 ○先輩(せんばい)と後輩(こうはい)のれんらくだけでなく、同級生(どうきゅうせい)との横のれんらくもよくしなさい。 3 右や左のとなり。そば。 ○このしゃしんのあなたの横にいる人はだれですか。 ○ステレオの横にテレビがおいてあります。 ○あなたの席(せき)は私の席の横です。 ○彼はおしゃべりでいつも横から口を出す。 4 正しくない方向。ななめ。 ○あの人はぼうしをいつも横にかぶっている。 ○あのかべの絵は少し横にかかっているから、なおしてください。 **よこがお**〔横顔〕(名詞) 1 (正面からではなく) 横から見た顔。→よこ〔横]。 ○彼女は横顔がたいへん美しい。 ○山下さんの横顔は金子さんとよくにています。 2 ある人の、ほかの人にはあまり知られていない一面。プロフィール。 ○一週間もいっしょに旅行すると、ふだんはわからない、その人の横顔がよくわかるものだ。 ○社長の横顔を会社の新聞の記事にのせる。 ○このエッセーには書いた人の家庭生活の横顔がよく現われている。 **よこがき**〔横書き〕 (名詞) 文字(もじ)を横にならべて書くこと。また、そのように書いたもの。→たてがき[縦書き]。 ○この国語辞典(じてん)は横書きです。 ○わたしは縦書きより横書きのほうがすきです。 ○日本語の本には縦書きにしたものも横書きにしたものもあります。 ○日本語を横書きにするときは、左から右へ書かなければいけません。 ○この論文(ろんぶん)は英語が多いから横書きにしたほうがよい。 **よこぎ・る**〔横切る〕 (動詞) 【①らーない ②りーます ③①る(一とき) ⑥れーば) ⑥れ⑦ろう ⑧⑨って(た) るーだろう (可能) よこぎれる } (みちゃ川などの)一方のがわから他方のがわへわたる。横断(おうだん)する。→わたる〔渡る〕。 ○横断歩道(ほどう) 以外の所で、みちを横切ってはいけません。 ○自動車の前を横切るのはあぶない。 ○鉄道(てつどう)のせんろを横切るときは、よく左右を見なさい。 ○一羽(いちわ)のとりが、とつぜん目の前を横切った。 <1077> **よこ・す**(動詞) ①さーない ②レーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ ⑦そう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能)よこせる } 1 (何かが) 自分のほうへ来るようにする。おくってくる。わたす。 ○田中さんは、アメリカへ行ってから、もう一年もわたしに手紙をよこさない。 ○アメリカにいる友だちがよこした知らせによると、アメリカでもちょうど今さくらが満開(まんかい)だそうです。 ○そのさとうをこちらへよこしてください。 ○どろぼうがさいふをよこせ(=こちらへわたせ。)と言った。 ○私のへやへ子どもをよこす(=来させる。)ように言ってください。 ○朝8時にあなたをむかえにタクシーをよこしましょう。 ○私もはたらいたのだから、その金を半分私によこせ。(=くれ。) 2 /「〜てよこす」の形で「こちらのほうへ・・・・・・してくる」の意味を表わす。/ ○いなかから送ってよこしたりんごをお分けします。 ○来月上京すると、父が手紙で言ってよこしました。 ○田村さんは、あしたの会には出られないと、電話をかけてよこした。 **よご・す**[汚す〕(動詞) ①さーない ② しーます ③④す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ⑦そう ⑧⑧しーて(た) ⑩すーだろう (可能) よごせる きたなくする。→よごれる[汚れる〕。 ○みちでころんで、ふくをよごした。 ○自動車にどろ水をはねられて、ズボンをよごしてしまった。 ○雨がふっていますから、着物をよごさないように気をつけなさい。 **よこ・れる**[汚れる」(動詞) ①れーない れーます ③⑥れる(とき) ③オしオし オれすれ) こばれる(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーで(た) きたなくなる。→よです[汚すこ。 ○あせと油(あぶら)でふくがよごれた。 ○電車の中で足をふまれて、くつがすっかりよごれてしまった。 ○白いふくはよごれやすい。 ○あの人は、いつもよごれた着物を着ています。 ○これは大切(たいせつ)な書類(しょるい)ですから、よごれないようにしまっておきなさい。 **よごれ**[汚れ] (名詞) きたなくなっていること(もの)。きたないところ。 ○ふろにはいって、からだのよごれをあらいおとす。 ○この本は少しよごれがありましたので安く買うことができました。 ○白いシャツはよごれがはっきり見えます。 ○このごろの都会は、工場のけむりや自動車が出すガスで、空気のよごれがひどいです。 **よさん**[予算](名詞) →けっさん[決算]。 1 何かをする前に、それに必要な費用(ひよう)がどれくらいか計算(けいさん)してみること。また、その計算されたお金。 ○この家をたてるには500万円の予算がいる。 ○旅行に行く予算を立てて(=どれくらい費用がかかるか計算して)います。 ○木を買いたいが予算がない。 <1078> ○思わぬ支出(ししゅつ)で予算がくるってしまった。 2 国、または県・市・町・村などが、一年間の収入(しゅうにゅう)と支出をあらかじめ計算して、それによって事業の計画を立てること。 ○政府(せいふ)は国会(こっかい)に予算(案)を提出 (ていしゅつ)した。 ○昭和46年度の予算はきのう成立した。 ○文教(ぶんきょう) 予算はほかにくらべてひくすぎるという声が強い。 **よし**(感動詞) 1 / なぐさめるときに使うことば。友だちゃ、目下の人に対して使う。/ ○「よし。もうなくなよ。」 ○「よし、よし。ぼうやはいい子だ。」 ○「よし、よし。君の気持ちはよくわかった。」 /「よし、よし。」と二つ続けて使うことが多い。/ 2 心に強く決めたときに、その気持ちを表わすことば。 ○「よし。きょうからいっしょうけんめい勉強するぞ。」 ○「よし。もうわすれないよ。」 ○「よし。あしたからたばこをやめよう。」 **よしゅう** 〔予習〕 (名詞、〜する) まだ、おそわらないところを、前もって勉強すること。→ふくしゅう [復習〕。 ○あすの予習はもうすみましたか。 ○数学の予習をしなければなりません。 ○この次の時間には第十一課(か)を勉強しますから、よく予習しておきなさい。 ○私は予習をしないで学校へ行ったので、先生の質問に答えられませんでした。 **よ・す**[止す〕(動詞) ①さーない しーます ①①す(一とき) ⑤せーば) ⑥せ①そーう ⑧⑧しーて(た) 【(可能)よせる →やめる[止める]。 すーだろう } (しようと思ったこと、または、今までしていたことを)やめる。中止(ちゅうし)する。 ○5時になったら仕事をよして、帰ろう。 ○そんな無理な計画はよすほうがいい。 ○そんな話はもうよそう。 ○よせばいいのに、台風(たいふう)の中を山のぼりするなんて、らんぼうすぎるよ。 ○からだのためにさけもたばこもよしました。 ○けんかはよしなさい。 ○もうなくのはよせ。 ○あの人は会社をよして、ひゃくしょうを始めた。 **よせあつめ**→よせあつめる (1078ページ) **よせあつ・める** 〔寄せ集める〕(動詞) (①め一ない ②めます ③④める(一とき) ⑤めれこばめろ(めよ) ⑦めーよう ⑧⑨めーて(た) →よせる[寄せる〕。あつめる〔集める]。いろいろな、統一(とういつ)のないものを、あちこちから一つの所に集める。 ○木の葉を寄せ集めて火をたく。 ○このラジオは、こわれて使えなくなったラジオから、まだ使える部品を寄せ集めて作ったものです。 ○野球ずきの子どもたちを寄せ集めてチームをつくった。 ○学生の作文を寄せ集めれば、おもしろい文集(ぶんしゅう)ができるでしょう。 ○いろいろのぬのを寄せ集めてエプロンを作る。 <1079> **よせあつめ**〔寄せ集め〕 (名詞) いろいろなものを、一つの所に集めただけで、何の統一(とういつ) もないもの。寄せ集めること。また、そのもの。→よせあつめる 〔寄せ集める〕。 ○この本はいろいろなエッセーの寄せ集めです。 ○この野球(やきゅう) チームは寄せ集めですから、よわいかも知れません。 ○この軍隊(ぐんたい)は各国からの寄せ集めでつくられている。 **よ・せる**[寄せる〕 (動詞) ①せーない ②せーます ③④せる(一とき) ⑤せれ) こばせろ(せよ) ⑦せーよう ⑧⑨せーて(た)} →よる〔寄る]。 1 (何かを何かへ)近づける。 ○つくえをもっとかべのほうに寄せてください。 ○つくえにいすを寄せる。 ○すみませんが、前が見えませんから、頭を少し右に寄せてください。 ○つくえの上の本を端(はし)に寄せてください。 2 (多くのものを) 一つの所に集める。 ○先生はきかいのそばに学生たちを寄せて、使い方の説明をした。 ○映画館(かん)では客を寄せるために、大きなかんばんを出した。 ○数入の人が頭を寄せて(=集まって)何かそうだんしている。 3 数をくわえる。たす。 ○3と7を寄せると10になります。 ○ふたりの収入(しゅうにゅう)を寄せれば5万円になる。 ○買ったものを全部寄せても2,000円にならなかった。 4 人をたよって、そこへ行く。/「身をよせる。」の形で使う。/ ○彼は火事でやけ出されて、いま知人の家に身を寄せている。 ○戦火(せんか)をのがれて、いなかに身を寄せる。 ○あの子はたったひとりになって、身を寄せる所がないのです。 5 そんけいや愛情(あいじょう)の気持ちをもつ。 ○彼女はある映画はいゆうに思いを寄せている。 ○山田さんはもう10年間もひとりの女性に思いを寄せている。 ○彼はある学者に心を寄せて、ずっとその人に教えを受けている。 6 攻(せ)める。 ○敵兵(てきへい)が味方の陣地(じんち)に寄せてきた。 ○小人数(こにんずう)では寄せてくる兵をふせぐことはできなかった。 7 近づいてくる。 ○おきから大きな波(なみ)が寄せてくる。 ○白い波が寄せたり返したりしている。 **よそ**(名詞) 1 ほかのところ。 ○この店の品物はよそより安い。 ○ここにはないから、よそへ行こう。 ○こんばんはよそ (=ほかの家)でごちそうになりますから、夕食(ゆうしょく)を用意しなくてもけっこうです。 ○あの人はよそからうつって来た人です。 ○先生がお話をしているときはよそを見てはいけない。 ○よそ見。よそ目。よそ者。よそ行き。 2 自分と関係のない(または、見知らな い)もの(こと・人)。 ○わたしはきょうよそのおじさんにみちを聞かれた。 ○君は、よそのことに口を出さないほう <1080> がいい。 ○よそさま(=他人)のめいわくになろようなことはよしなさい。 ○よそ事。 **よそいき**〔他所行き〕 (名詞) 1 ふだんは使わないで、よそへ行くときに使う。特にいい着物など。/ 「よそゆき」とも言う。/ ○この着物はよそいきですから、家にいるときには着ません。 ○今夜はパーティーがあるから、よそいきのふくを着て出かけよう。 ○このぼうしはもう古くなったから、よそいきには使えないよ。 2 人に見られることを考えて、特別の態度をとったり、ふだん使わないことばを使ったりすること。 ○田中君はわかい女性と話をするときにはよそいきのことばを使うよ。 ○君はきのう新宿でよそいきの顔をして歩いていたね。 **よそう** [予想」(名詞、~する) 始まる前に、その事の進みぐあいや結果についていろいろ考えること。また、その考え。 ○AチームはBチームに負けるだろうと思っていましたが、予想がはずれてAチームがかちました。 ○わたしたちの予想どおりにあの人は入学試験に受かった。 ○あのふたりがけっこんすることを予想した人はだれもいなかった。 ○予想した問題が試験に出たので、たいへんよくできました。 ○わたしは、あなたがもう一度日本へ来るだろうと予想していたんですよ。やっぱり来ましたね。 **よちよち**(副詞) 歩き始めたばかりの子どもの、ゆれ動きながら歩くようす。/ 「よちよちと」の形でも使う。/ ○かわいい赤ちゃんが、よちよち歩いている。 ○小さい子どもたちがよちよちと歩くのはかわいいものだ。 ○わたくしの子どもはまだよちよち歩きができるようになったばかりです。 **よつかど**〔四つ角〕 (名詞) 二つのみちが上から見ると、漢字の「十」の字に見えるようにまじわっている所。また、そのかど。十字路(じゅうじろ)。よつつじ。 ○このみちをまっすぐ行くと四つかどがあります。そこを右へまがると駅(えき)が見えます。 ○四つかどに交番(こうばん)があります。 ○四つかどのたばこ屋でたばこを二つ買って来てください。 ○あの四つかどで、きのう交通事故(じこ)がありました。 **よてい** [予定](名詞、~する) これからしようとすることを、前もって決めること。また、決めたこと。→けいかく〔計画]。 ○わたしはあすの5時の汽車で東京へ帰る予定です。 ○船は予定の時間どおりみなとを出た。 ○会は土よう日の晩(ばん)に予定している。 ○急に予定を変えて、そちらへあした行くことにしました。 ○仕事は予定どおりぐあいよく進んでいます。 <1081> ○これは予定の行動です。 ○予定した講師 (こうし)がつごうで来られなくなった。 ○ここは工場建設(けんせつ)の予定地です。 ○集めるお金は予定額(がく)になりました。 **よなか→よ (1067ページ)** **よのなか→よ (1066ページ)** **よび〔予備] (名詞)** 何かする前に、そのことのためによぶんに用意しておくこと。また、そのもの。 ○子どもが大学へはいるときのために予備のお金をちょきんしておきます。 ○自動車には、いつも予備のタイヤがつんであります。 ○予定(よてい) した人数よりも多く来たときのために、少しいすとつくえの予備がほしいのですね。 ○会費(かいひ)がたりなくなったときのために、予備費がとってあります。 ○歌舞伎(かぶき)を見るまえに、歌舞伎についての予備知識 (ちしき)を得(え)ておくほうがいい。 **よびか・ける 〔呼び掛ける〕 (動詞)** →よぶ[呼ぶ]。 1 あるものに向かって声を出して呼ぶ。 ○人ごみの中で友だちを見つけたので、わたしは大きい声で「大田さん。」と呼びかけた。 ○「そっちへ行ってはあぶないですよ。」と母親は子どもに呼びかけました。 ○買い物に行ったが店にだれもいなかったので、わたしは「もしもし、ちょっとおねがいします。」と店のおくに向かって呼びかけた。 2 意見をのべて多くの人に賛成(さんせい)してもらおうとする。 ○大統領(だいとうりょう)は全世界の人々に平和をまもるように呼びかけた。 ○ストライキをやめるよう政府(せいふ)は労働者(ろうどうしゃ)に呼びかけた。 ○「きけんですから、おさないようにおねがいします。」と、駅(えき)では拡声器(かくせいき)から乗客(じょうきゃく)に呼びかけた。 **よびすて [呼び捨て〕 (名詞)** 「様(さま)」「さん」「くん」などをつけないで、人の名まえやみょうじをそのまま呼ぶこと。 ○わたしたちの先生は、教室(きょうしつ)では学生を呼び捨てにします。 ○出席をとるときには呼び捨てで呼んでもいいですか。 ○自分の家族(かぞく)の名まえをよそ の人に言う場合には呼び捨てにしま す。 ○「呼び捨てはしつれいですか。」「親しい友だちを呼ぶときには呼び捨てでもかまいません。」 **よびだす→よぶ (1081ページ)** **よびとめる→よぶ (1081ページ)** **よびもどす→よぶ (1081ページ)** **よびよせる→よぶ (1081ページ)** **よ・ぶ[呼ぶ](動詞)** 1 大きな声で言う。さけぶ。 ○山の中で「オーイ。」と呼ぶと、「オーイ。」とくだまが返ってくる。 2 声(または音)を出して、気をつかせて、近くに来させる。 <1082> ○「たすけてくれ!」と、助けを呼ぶ声が聞こえた。 ○「はやく来てください。」と、母がわたしを呼んだ。 ○「火事だ!」と、人を呼ぶ声がする。 ○名まえを呼ばれたので、ふりかえってみると友だちだった。 ○ご用のあるときはベルをならして私を呼んでください。 ○馬(うま)の、あのなき声は子馬を呼んでいるのだろうと思います。 ○るすだったのでしょうか、いくら呼んでも返事がありませんでした。 ○すみませんが、大石さんを電話口に呼んでください。 3 使いや手紙などをやって、来てもらう。→よびよせる。 ○いそいで医者(いしゃ)を呼んでください。 ○急用ができたので、電報(でんぼう)でいなかの父を呼びました。 ○いなかにいる母はもう年とったので、東京へ呼んでいっしょにくらそうと思っている。 ○るすに人が来たら、呼びに来てください。 ○社長が社員を呼んで用事を言いつける。 4 客としてまねく。招待(しょうたい)する。 ○わたしは、たんじょう日にはいつも友だちを呼んで、パーティーをひらきます。 ○こんどの土よう日には、あなたを夕食(ゆうしょく)にお呼びしようと思っています。 ○わたしの学校では、卒業式におおぜいの父兄(ふけい)を呼びます。 ○彼はゆうめいな学者としてアメリカに呼ばれた。 5 名づける。……………と言う。 ○これは太郎(たろう)と呼ぶ少年です。 ○今度もらった子犬をポチと呼ぶことにした。 ○リンカーン(Lincoln) は人民の父と呼ばれている。 ○東京は、むかし「江戸(えど)」と呼ばれていました。 6 名まえを言う。読みあげる。 ○先生は学生の名まえをひとりひとり呼んで出欠(しゅっけつ)をとります。 ○出席簿(しゅっせきぼ)の名まえを呼びますから、「ハイ。」と返事をしてく ださい。 7 引きつける。集める。 ○あの映画は評判 (ひょうばん)がよく、たいそうお客を呼んでいる。 ○この小説はたいへんな人気を呼んでいる(=人気がある。)そうです。 ○富士山(ふじさん)は、夏も冬も人を呼ぶ山だ。 ○塩(しお)は湿気(しっき)を呼びやすいから、入れ物によくふたをしておこう。 **よびもど・す[呼び戻す〕 (動詞)** よそへ行った人を呼んで、もとの所へ帰っ来させる。 ○父が病気になったので、フランスへ行っていた兄を家へ呼びもどしました。 ○門のところまで行ったとき、家の中から呼びもどされた。 ○過ぎてしまった少年時代は呼びもどすことができない。 **よびだ・す[呼び出す〕 (動詞)** <1083> →よぶ[呼ぶ]。 1 人の名を呼んだり、あるいは手紙で知らせたりして、ある場所へ来させる。または、つれだす。 ○先生は山田君をこくばんの前へ呼び出しました。 ○授業中に、わたしは急用でろうかへ呼び出された。 ○デパートで、わたしはとつぜん拡声器(かくせいき)で呼び出された。 ○わたしは弟を電話口へ呼び出した。 2 (役所や学校などから) 来るように命令する。 ○わたしは証人(しょうにん)として裁判所(さいばんしょ)へ呼び出された。 ○学校ではけっせきの多い学生を呼び出して注意することにした。 **よびと・める〔呼び止める〕 (動詞)** 歩いている人などを声をかけて、とまらせる。→よぶ[呼ぶ〕。 ○わたしはみちにまよったので、知らない人を呼びとめてみちを聞いた。 ○彼は通行中とつぜん警官(けいかん)に呼びとめられた。 ○この落とし物はあそこを歩いている人のらしい。はやく呼びとめてください。 ○雨が降(ふ)るとタクシーを呼びとめる人が多くなる。 **よびよ・せる「呼び寄せる〕 (動詞)** (人などを)呼んで近くへ来させる。 →よぶ[呼ぶ]。 ○先生は学生たちを呼び寄せて注意をあたえた。 ○そこにはいい医者(いしゃ)がいないので、わざわざ東京から呼び寄せてもらった。 ○私は両親を東京へ呼び寄せようと思っている。 ○父は死ぬとき、わたしをまくらもとへ呼び寄せていっしょうけんめい勉強するようにと言った。 ○急用ができたので、わたしはいなかの父を電報(でんぼう)で呼び寄せた。 **よふかし〔夜更かし〕 (名詞、〜する)** 夜おそくまでおきていること。 ○ゆうべ本を読みはじめたが、おもしろかったので、つい夜ふかしをしてしまった。 ○友だちと四人でトランプをして夜ふかしをした。 ○夜ふかしするのはからだに悪い。 ○朝寝(あさね)、夜ふかしは悪い習慣(しゅうかん)です。 **よふけーよ (1067ページ)** **よぼう 〔予防〕 (名詞、~する)** 病気や災害(さいがい) など悪いことがおこる前に、それがおこらないように気をつけて、いろいろとすること。 →ふせぐ〔防ぐ〕。 ○山に木をうえ、川のどてを高くして水害(すいがい)を予防する。 ○病気の予防のためにする注射(ちゅうしゃ)を予防注射と言います。 ○盗難(とうなん)を予防するために、げんかんにベルをつけた。 ○かぜがはやっているときは予防のためにマスクをして歩いたほうがいい。 ○悪い病気を予防するために、家へ帰って来たら、必ず手をあらって、うがい(=口やのどをあらうこと。)をしまし <1084> ょう。 **よほど[余程](副詞)** ずいぶん。かなり。/ふつうの物事にくらべて数量の多いこと、程度のひどいことを表わす。「よっぽど」とも言う。また「よほどの」の形で使うこともある。/ ○きょうはきのうよりよほどさむい。 ○彼はアイスクリームがよほどすきなのだろう。一日に三回は必ず食べる。 ○わたしにとってドイツ語は書くより読むほうがよほどらくだ。 ○事故(じこ)の大きさから見ると、あの車はよほどはやく走っていたにちがいない。 ○君の今の数学の力ではよほどがんばらないと、その試験に合格しないでしょう。 ○わかいのにこんなすばらしい研究(けんきゅう)をしたのだから、彼はよほどの天才(てんさい)であるにちがいない。 **よみかき→よむ (1084ページ)** **よみちがい→よむ (1084ページ)** **よ・む〔読む」(動詞)** 1 文字を見て、それを声に出して言う。 ○山下さん、このページを大きい声で読んでください。 ○あまり大きい声で読まないでください。ほかの人がめいわくしますから。 ○アナウンサーは原稿 (げんこう)を読みながら放送(ほうそう)をします。 ○母親は子どもにおもしろい物語(ものがたり)を読んできかせます。 2 文字を見て、そのことばの意味を理解する。 ○あなたはもうこの小説を読みましたか。 ○あなたは毎日どんな新聞を読んでいますか。 ○彼は日本の文学作品をたくさん読んでいます。 ○きょうの新聞は読むところが少ない。 ○本を読んだだけでは、民主主義(しゅぎ)とはどんなものかよくわからないだろう。 ○何か読む物はありませんか。 ○「学者」とは読んで字のごとく「学問をする人。」という意味です。 3 (人の心や、暗号(あんごう)や、図など) 見ただけではわかりにくいものをいろいろ考えて、理解しようとする。解(と)く。 ○あの人は人の心を読むのがうまい。 ○君の考えていることは、顔色で読める。 ○味方(みかた)の暗号は敵(てき)に読まれて、戦争にまけた。 ○世界各国の気温(きおん)の変化は、このグラフを読むとよくわかります。 4 碁(ご)・将棋 (しょうぎ)などで、これから先どうしたらよいか、あれこれ考える。 ○相手の手の先をつねに読まなければいけない。 ○君はこの手が読めるかね。 5 詩(し)や歌などを作る。/「詠む」とも書く。/ ○彼は和歌(わか)をよむのがうまい。 ○この俳句(はいく)は冬のけしきをよんだものだ。 ○俳句には必ず季節(きせつ)を表わすことばをよみこまなければならない。 6 数を数える。 ○入場者の数を読む。 ○選挙(せんきょ)で票(ひょう)を読む。 <1085> ○議長(ぎちょう)は票数(ひょうすう)を読みあげた。 **よみかき 〔読み書き〕 (名詞)** 文字を書いたり読んだりすること。また、本を読んだり文章(ぶんしょう)を書いたりすること。/ 「学問の初歩」の意味で使うこともある。/ →よむ[読む]。かく[書く]。 ○この子どもは5歳(さい)ですから、まだ読み書きができません。 ○わたしは4歳のときから読み書きをならい始めました。 ○文部省(もんぶしょう)は国民の読み書き能力(のうりょく)の調査(ちょうさ)をしました。 **よみちがい〔読み違い (名詞)** まちがって読むこと。 →よむ「読む]。ちがう「違う」。 ○ひらがなの「ね」と「ぬ」は似(に)ていますから、読み違いをしないように気をつけなさい。 ○日本人の名まえは読み違いをしやすい。 ○あの人の名まえは、たしか「山田」だと思いましたが、「山口」の読み違いかもしれません。 **よめ〔嫁] (名詞)** →むこ[婿]。 1 むすこの妻。/夫の父母から見て言う。/ ○むすこの嫁をさがしています。 ○あなたのおじょうさんをむすこの嫁にいただきたい。 ○うちの嫁はたいへんよい嫁です。 ○うちのむすこはもう25歳(さい)だから、そろそろ嫁をとってやろうと思っている。 2 けっこんの相手としての女性。 ○彼女は先月嫁に行ったそうです。 ○彼は金持ちの嫁をもらった。 ○彼女はこの家へ嫁に来てからもう10年になります。 ○両親はむすめを嫁にやるのがとてもさびしかった。 3 けっこんしたばかりの女性。 ○山中さんのお嫁さんはとてもきれいだ。 ○彼女の花嫁姿(すがた)はすばらしかった。 **より〔寄り] (接尾語)** /「~に近いほう」「~によったほう」の意味を表わす。/ ○川村さんの会社は新橋(しんばし)と有楽町(ゆうらくちょう)の間にあるが、どちらかといえば新橋寄りにある。 ○あすは南寄りの風が強く、一日じゅう雨がふるでしょう。 ○大きな工場はふつう海岸(かいがん)寄りの地帯(ちたい) に造られています。 **より(助詞)** 1 /動作や状態をほかの何かとくらべて言う場合、そのくらべるほかのものを表わす。/ ○漢字はひらがなやかたかなよりむずかしいです。 ○あなたはわたしよりだいぶわかいんですね。 ○ことしは、昨年よりずっと多く留学生(りゅうがくせい)が日本へ来た。 ○牛肉(ぎゅうにく)はぶた肉よりもねだんが高いそうだ。 ○夏休みには、海へ行くよりも山へ行きたい。 ○ぼくはビールよりウイスキーのほうがすきだ。 <1086> ○わたしが説明するより、これを見たほうがよくわかると思います。 2 /「前」「内がわ」などのような範囲(はんい)をかぎることばがあとにきて、場所・時間などの範囲をかぎる場合に使う。/ ○赤道(せきどう) より北を北半球(きたはんきゅう)と言う。 ○夜9時前に電話をかけてください。9時よりあとは出かけてしまうかもしれません。 ○あぶないですから、白線より内がわにさがってください。 ○わたしより前にこれを見たものはない。/ 「わたしが見たよりも前。」の意。/ 3 / 「〜より〜ない」のような形で、あとに打ち消しのことばがきて、「~だけで、ほかにはない」と、それ以外のものを打ち消す意味を表わす。「〜よりほかない」の形で使うことが多い。/ ○バスもタクシーもない所だから、歩いて行くよりしかたがない。 ○父が病気だから、学校をやめてはたらくよりほかありません。 ○こうするよりほかには方法がない。 ○このみちよりほかには、駅(えき)へ行くみちはありません。 ○あなたよりほかにはこれのできる人はいません。 4 /時間や場所などのことばにつづいて、その出発点を表わす。「から」の文語的な言い方。話しことばではあまり使わない。/→から。 ○学校は午前9時より始まる。 ○学校より駅(えき)まで、歩いて15分ぐらいかかる。 ○川の水は上流(じょうりゅう) より下流へながれる。 /「より」は「から」のほかの用法の場合にも、その文語的な言い方として、使うことのできる場合が多いが、話しことばではほとんど使わない。/ 5 /形容詞や副詞などの前について、「もっと〜」という意味で、副詞的に使う。/ ○われわれは、現状(げんじょう)に満足せず、よりよい生活を目ざして努力(どりょく)すべきだ。 ○そんなことをしたら、あの人をより以上に不幸(ふこう)にさせることになりますよ。 ○次の会には、より多くのかたがたにお集まりいただきたいと思います。 **よりかか・る [寄り掛かる〕 (動詞)** 1 (たおれないように) 何かにもたれて、からだをささえる。からだをもたせかける。 ○あの電柱(でんちゅう)に寄りかかっている人はだれですか。 ○ふくがよごれますから、かべに寄りかからないようにしなさい。 ○電車の中で、となりの人がわたしに寄りかかったままねむってしまった。 2 あるものをたよりにする。 ○わたしの家はびんぼうですから、いつまでも親に寄りかかることはできません。 ○先生に寄りかかってばかりいないで、自分で勉強しなさい。 **よりみち [寄り道〕 (名詞、〜する)** 目的の所へ行く途中(とちゅう)でほかの所へも行くこと。 ○会社の帰りに寄り道をして買い物をする。 ○映画館(かん)を出たのは3時ごろで <1087> したが、あちらこちら寄り道をしたので、家についたときは夜になってしまいました。 ○学校へ行くときにちょっとゆうびん局に寄り道してください。 ○きのうはどこにも寄り道しないでまっすぐ帰りました。 **よりわける→よる (1088ページ)** **よる〔夜〕 (名詞)** 日がしずんでから日が出るまでのくらい間。→ばん[晩〕。ひる[昼]。あさ〔朝〕。 ○冬には、5時になろと、もう日がしずんで夜になります。 ○日本では冬は夜が長く、夏はみじかい。 ○彼は毎日、夜おそくまで勉強している。 ○私たちがのる汽車は夜の11時発です。 ○彼らは、昼ねて、夜はたらきます。 ○この工場のきかいは昼も夜も動いています。 ○このへんは夜になるととてもしずかです。 **よ・る〔因る・依る・由る・拠る〕(動詞)** /「~による」「~によって」の形で使う。/ 1 そこからおこる〔因・由〕。 ①そこに原因がある。 ○その火事は、たばこの火の不始末(ふしまつ)による。 ○不注意によって大けがをした。 ○戦争によって彼の家族(かぞく)はばらばらになった。 ○あの人が成功 (せいこう)したのは、友人の熱心(ねっしん) な協力(きょうりょく)によると言われている。 ②そうする(なる)のは、物事の性質や内容に関係する。 ○君が成功(せいこう) するかしないかは、君が今後努力(どりょく)するかしないかによるだろう。 ○よく注意して、場合によっては、そうしてもよい。 ○先生の教え方が、じょうずかへたかによって、生徒の学力がちがうことがある。 ○その話を聞けば、人によってはおこるかもしれない。 2 それをたよりにする。それにもとづく。 ①それを手段(しゅだん)とする。[依] ○わたしたちは労働 (ろうどう)によって所得(しょとく)を得(え)る。 ○話し合いによって事件(じけん)を解決する。 ○辞書(じしょ)によって、知らないことばの意味を調べる。 ○親ののこした財産 (ざいさん)によって生活する。 ○私たちが毎日のいろいろなできごとを知るのは、新聞やテレビによる。 ○この問題の解決は彼の返事によって決まる。 ②もとづく。根拠 (こんきょ)とする。[拠・依] ○ラジオによると、あすは雨がふるそうです。 ○学生の能力により、クラスを分ける。 ○話によれば、あの人は外国へ行ったそうだ。 ○聞くところによると、昨夜の火事で5人死んだそうだ。 ○この結論(けつろん)は実験の結果によったものです。 ○私はこの本を先生のおすすめによって買いました。 <1088> ③それにかぎる。決まる。 ○悪いことをした人は、だれによらず、ぽっせられる。 ○だれによらず、いい成績(せいせき)を取った人には賞品 (しょうひん)を出します。 **よ・る[寄る]〕 (動詞)** 1 何かのそばに近づく。 ○さむいから、ストーブのそばへ寄りましょう。 ○はっきり見えないから、もっと近くへ寄って見よう。 ○駅(えき)の少し北へ寄った所にゆうびん局があります。 ○まどのそばへ寄って外を見ましょう。 ○もっと右へ寄れる人は右へ、左へ寄れる人は左へ寄ってください。 2 一つの場所に集まる。 ○さとうのかたまりにはありが寄ってくる。 ○何があるのでしょう。人がいっぱい寄っていますが。 ○ここはよく子どもの寄る所だ。 ○寄るとさわると(=人々が集まるたびごとに)そのうわさでもちきりだ。 ○三人寄れば文殊(もんじゅ)の知恵(ちえ)。(=三人集まって知恵を出し合えば、よい考えが出るものだということわざ。) 3 どこかへ行く途中(とちゅう)でついでにそこへも行く。 ○学校の帰りに本屋へ寄ります。 ○京都へ行ったついでに、友だちの家へ寄るつもりだ。 ○お帰りにはどうぞわたしのうちへ寄ってください。 ○この船は、とちゅうほうぼうのみなとに寄ります。 ○デパートへ行った帰りに、ゆうびん局に寄ってはがきを10枚買ってきてください。 4 多くなる。重なる。 ○あの人も、自分ではわかいつもりのようだが、寄る年にはかてないもので、このごろ急に元気がなくなってきた。 ○彼女も顔にすっかりしわが寄りました。 ○しわの寄ったふくを着ているのはみっともない。 5 思いつく。考えがおよぶ。/「思いもよらない」と打ち消しの形で使う。/ ○あなたが病気だったとは思いも寄りませんでした。 ○ときどき思いも寄らない事故(じこ)がおこる。 **よ・る〔選ろ](動詞)** 多くの中から目的に合ったものだけをさがして取る。→えらぶ〔選ぶ]。 ○この本だなの中からすきな本を3さつよってください。 ○歯(は)が悪いので、やわらかいものばかりよって食べています。 ○きれいな花だけよればいいじゃないか。 **よりわ・ける〔選り分ける〕 (動詞)** いろいろな物がいっしょになっているのを種類によって分ける。 ○この中のりんごを大きいのと小さいのにより分けてください。 ○真珠(しんじゅ)を三つのグループにより分ける仕事をしています。 <1089> **よろ・ける(動詞)** 足が思うように動かないで、からだがたおれそうになる。 ○バスが急にとまったので、立っていた人はみんなよろけた。 ○あの人はどんなにたくさん酒(さけ)をのんでもよろけません。 ○石につまづいてよろけた。 **よろこばしい→よろこぶ (1089ページ)** **よろこび→よろこぶ (1089ページ)** **よろこ・ぶ[喜ぶ・悦ぶ](動詞)** →かなしむ[悲しむ〕。うれしい。たのしい[楽しい]。うれしく思う。楽しく思う。 ○ふたりとも合格(ごうかく)の知らせを受けて、だき合って喜んだ。 ○子どもはおもちゃをもらうととても喜ぶ。 ○彼は何でも喜んで引き受ける。 ○この新しい計画を喜ばない者もいる。 **よろこばし・い〔喜ばしい・悦ばしい] (形容詞)** 喜ぶことができるようす。うれしい。 ○卒業式の日は、学生にとっていちばん喜ばしい日です。 ○あなたの病気がなおって、こんなに喜ばしいことはありません。 ○学生がいっしょうけんめい勉強することはほんとうに喜ばしいことです。 **よろこび[喜び・悦び・慶び〕 (名詞)** 1 よろこぶこと。また、その心・気持ち。うれしく思うこと。 →かなしみ〔悲しみ〕。 ○父親が無事だと知ったときの彼の喜びはどんなに大きかったことでしょう。 ○この事業の完成(かんせい)を発表いたしますことは、私の何よりの喜びとするところであります。 ○彼は顔に喜びの色をうかべた。 ○わたしが試験に合格(ごうかく)したのは大きな喜びでした。 ○彼女のむねは喜びにおどっていた。 2 けっこんや出産(しゅっさん)などのめでたいこと。 ○となりの家にお喜びがありました。 ○おふたりのごけっこんのお喜びのしるしに、アルバムをおくります。 3 他人のめでたいことに対するおいわいのことば。 ○みなさんにかわってお喜びを申しあげます。 ○御病気御全快(ぜんかい)とのこと、心からお喜び申し上げます。 **よろし・い〔宜しい〕 (形容詞)** →よい[良い〕。 1 / 「よい」のていねいな(または、あらたまった)言い方。/ ○病人はきのうよりよろしいようです。 ○コーヒーと紅茶(こうちゃ)とどちらがよろしいですか。 ○君がそんなことをするのはよろしくない。 ○ここでたばこをすってもよろしゅうございますか。/ 「ございます、ぞんじます」につづくときは、②の形は「よろしゅう」となる。/ ○およろしかったら、ちょっと私のうちへいらっしゃいませんか。 2 /同意や許可(きょか)を表わす言い方。/ <1090> ○よろしい。わたしが引き受けた。 ○よろしい。これででき上がった。 ○よろしい。君がそうしたいなら、かってにしたまえ。 ○もう、それでよろしい。 **よろしく〔宜しく〕(副詞)** 1 うまく。適当(てきとう)に。 ○わたしのいないときに事件(じけん)がおきたら、あなたがよろしく解決してください。 ○あの人に会ったらよろしく伝えてください。 ○わたしは何もわかりませんから、よろしく御指導(ごしどう) ねがいます。 2 「よろしくおねがいします。」「よろしくおつたえください。」などの略。 ○「みなさんによろしく。さようなら。」 ○「わたしはラナと申します。どうぞよろしく。」 ○あなたと会ってたいへんゆかいでした。これからもどうぞよろしく。 3 / 「よろしくやる」の形で使い、「うまくごまかして何かする。」「表面だけちょうどいいようにする。」などの意味を表わす。/ ○今だれにも会いたくないから、だれか来たらよろしくやってくれよ。 ○彼と彼女はみんなの前では知らん顔をしているが、どうもよろしくやっているらしいよ。 ○きっぷがなくてこまったが、ボーイにチップをやったらよろしくやってくれたよ。 **よわ・い〔弱い] (形容詞)** →つよい〔強い〕。 1 力がたりない。程度が少ない。 ○弱い動物は強い動物に食われる。 ○女は弱いけれど、母になると強い。 ○子どもは力が弱いから、重い物を持ち上げることはできない。 ○これは女の酒 (さけ) だから弱い(=アルコール分が少ない。)ですよ。たくさんのまなければよいません。 ○オムレツは弱い火で作ると、じょうずにできます。 ○うちの子は気が弱くて、友だちに何か言われるとすぐなき出します。 ○ぼくは、小学校へはいるまではからだが弱かったが、中学を出るころにはじょうぶになった。 ○年をとって足が弱くなって、駅(えき)まで歩くのがつらくなりました。 2 こわれやすい。たえられない。/ 「~に弱い」の形で使う。/ ○ビニールは熱 (ねつ)に弱い(=熱をくわえるととけやすい。)そうだ。 ○私は暑(あつ)さに弱く (=暑いと元気がなくなる。)て、夏はとても勉強ができません。 ○この家は古いうえに屋根が重いから、地震(じしん)には弱かろう。 ○船に弱い(=船にのると、酔(よ)って気分が悪くなる。)のなら、ひこうきで行くよりしかたがないだろう。 ○ぼくは数学に弱いんだ。(=数学がよくできない。) **よわみ〔弱み〕 (名詞)** 弱いところ。性質などで、じゅうぶんでないところ。欠点(けってん)。 →つよみ[強み]。 ○外国語があまり得意(とくい)じゃないのが、あの人のただ一つの弱みだ。 ○彼はひみつを知られて、すっかり弱みをにぎられてしまった。 ○山下さんはどんな場合でも決して弱みを見せたことがない。 ○テニスボールの試合で、こちらの弱み <1091> をつかれてまけた。 **よわ・る〔弱る〕 (動詞)** →よわい〔弱い〕。 1 弱くなる。 ○ひどいあつさのためにからだが弱る。 ○このズボンは長年はいたので、とても弱っている。 ○今度の電車の事故(じこ)は、線路(せんろ)が弱っておれたのだそうだ。 2 こまる。がっかりする。 ○彼はおくさんに死なれて弱っている。 ○試験問題がむずかしくて、とても弱った。 ○長雨のために、仕事ができなくて、ひゃくしょうはすっかり弱っている。 ○この仕事はぼくの手にはおえません。(=とても自分の力でできる仕事ではない。)弱りました。 ○さいふをすられて、全く弱った。 ○この子のいたずらには、まったく弱らせられる。 <1092> **ら〔等〕 (接尾語)** /おもに人を表わすことばにつけて、数の多いことを表わす。→たち[達]。 ○ぼくらはみんな反対だ。 ○彼らは去年大学を卒業したばかりです。 ○子どもらはみんな元気です。 ☆ 「ら」は「たち」にくらべると書きことば的である。また、そんけいの気持ちを表わすことが「たち」には多少感じられるが、「ら」にはそれがない。「ぼくたち」「ぼくら」「子どもたち」「子どもら」のように、「たち」にかえることができる場合もあるが、彼ら・これら・われらなどはできない。 **らい [来]** I (接頭語) /時を表わすことばの前につけて「次の」という意味を表わす。/ ○来学期は日本史 (にほんし)の勉強を始めるつもりです。 ○来年度の予算が決まりました。 ○来週、試験があります。 ☆ 「来日」「来時間」とは言わない。 II (接尾語) / 「その時から今まで」の意味を表わすことば。/ →いらい〔以来〕。 ○彼は、もう20年来この仕事をつづけている。 ○ことしの夏は、60年来のあつさだ。 ○数日来の雨がようやくはれた。 **らしい(接尾語)** /「らしい」の前の語のさしている物がもつべき性質がよく表われているという意味を表わす。/ ○ぼくは男らしい男になりたい。 ○このごろの日本の女性はあまり女らしくない。 ○このごろの人工の皮(かわ)はかなり皮らしくなってきましたが、やはりまだ皮らしくないところもあります。 ○小さい家で、庭らしい庭もありません。 ○きょうはほんとうに春らしい、あたたかな一日でした。 **らしい(助動詞)** /推定(すいてい)の意味を表わす。「何々だ」とまでは言えないが、ある理由などがあって、かなりたしかだと考えることを表わす。「ようだ」に意味が近い。名詞や、動詞・形容詞の③や、そのほかいろいろのことばにつく。/ ○においでわかったのだが、つつみの中みは食べ物らしかった。 ○お金をぬすんだのは、君らしいね。 ○集まったのは日本人だけらしい。 ○電車の中で田中さんらしい人を見かけました。 ○天気予報(よほう)によりますと、あしたは雨がふるらしゅうございます。 ○もう9時です。あの人はきょうは来ないらしいですね。 ○あの人の話を聞くと、仕事はなかなかつらいらしいですよ。 ○あのへんは、夜はしずからしい。 ○このわすれ物は、あの人のらしい。 ○夜中に雨がふったらしく、地面(じめん)がぬれています。 **られる(助動詞)** →れる。 1 /受け身の意味を表わす。/(接続) <1093> *一段活用の動詞や、動詞「来る」の①につづく。また、動詞「する」の使役の形「させる」の①「させ」につづく。 ①○日本語がじょうずだといって、日本人の友だちにほめられました。 ○人に顔を見られるのがはずかしい。 ○台所においたさかなをねこに食べられてしまった。 ○門をしめられてしまって、中にはいることができない。 ○毎日、母の手つだいをさせられます。 ② / 「そのためにめいわくを受ける。」という意味を表わす。/ ○ゆうべは、友だちに遊びに来られて、勉強ができなかった。 /助動詞「せる」のあとに「られる」のついた「せられる」は、ふつう使わないで、そのかわりに「される」を使う。/ 2 / 「することができる。」の意味を表わす。この意味では、⑥は使わない。(接続)*一段活用の動詞や動詞「来る」、助動詞「せろ」「させる」の①につづく。 ○その質問には答えられません。 ○私の国では、ゆきが見られません。 ○これはやわらかいから、子どもに食べさせられます。 ○この手紙は、だれにも見せられません。 ○あなたには聞かせられない話です。 3 / 「自然にそうなる。」という意味を表わす。この意味では⑥は使わない。(接続)「感じる」「案(あん)じる」「信じろ」などの動詞の①につづく。/ ○話を聞いているうちに、自分がたいへん悪いことをしたように感じられます。 ○この子の将来(しょうらい)が案じられます。 / ときどき、「案ぜられる」 「感ぜられる」のように使うことがある。このほうが古い言い方である。/ 4 話し手が動作の主体を尊敬(そんけい)する意味を表わす。/この意味では⑥は使わない。(接続)1に同じ。/ ○あの先生は、とうとう学校をやめられました。 ○このかたはきのう日本に来られたばかりで、日本語がおわかりになりません。 ○あなたが家を出られたのは、何時ごろでしたか。 <1094> **りえき〔利益〕(名詞)** 1 得(とく)になること。ためになること。 ○政治家はいつもおおぜいの人々の利益を考えて政治をしなければならない。 ○よい本を読めば必ず何か利益があります。 ○こんなつまらない本を読んでも何も利益がない。 ○平和は両方の国にとって利益になります。 2 商売をしてふえた金。もうけ。 ○今月はたくさん売れたので利益が大きい。 ○わたしの商売は利益の少ない商売です。 ○この機械(きかい)を1台売ると、3万円の利益があります。 **りかい[理解〕 (名詞、~する)** →わかる。わかること。 ○正しい議論 (ぎろん)をするには、おたがいの理解がたいせつです。 ○この本は理解しにくいが、よく読むとおもしろい。 ○外国語を深く理解するためにはかなり努力(どりょく)する必要があります。 ○写真(しゃしん)や映画はことばの意味の理解を助けてくれます。 ○川田先生は理解のある人だから、学生にすかれています。 ○私の父は運動に理解がないから、スキーもスケートぐつも買ってくれません。 **りく [陸] (名詞)** 地球の海やみずうみではない部分。おか。 →うみ[海]。 ○大昔(おおむかし) 日本は陸で朝鮮(ちょうせん)とつづいていたということです。 ○日本のところどころで、海を陸にかえる工事が行なわれています。 ○かえるは陸の上でも水の中でも生きいることができます。 ○船の旅行がおわって、十日ぶりに陸に上がりました。 (関連語)①大陸。 **りくち [陸地](名詞)** 陸。 ○長い間船にのっていると陸地がなつかしくなります。 ○コロンブスは長い間陸地を見ずに航海(こうかい)をつづけました。 **りくつ〔理屈〕(名詞)** 1 物事のぞうなるわけ。物事をそうすることになったわけ。すじみち。 ○日本語の文法を読んで理屈だけはわかりましたが、まだよく話せません。 ○あなたの話は理屈は通っているが、じっさいにそのとおりに仕事ができると思いますか。 ○あの人は理屈に合わないことばかりいうので、こまります。 2 自分の考えなどを通すために作り出す、もっともらしい理由など。 ○あの人は理屈ばかり言って、少しも実行しない。 ○その生徒は、何とか理屈をつけては、よく休みます。 **りこう〔利口・利巧〕(形容動詞)** →ばか〔馬鹿〕。頭がよい。かしこい。 /かなで書くことも多い。/ ○あの人は利口じゃないが、人がらがよい。 <1095> ○それはあまり利口なやり方じゃない。 ○子どもは毎日少しずつ利口になる。 ○あの人はずるく、利口に生きている。 ○利口かばかかは仕事のしかたを見ればわかる。 ○サルはなかなか利口な動物です。 ☆ おとなが子どもをほめるとき、「お利口さんだね。」「お利口ね。」などとよく使う。 **りし [利子〕 〔(名詞)** お金をかりた人が、かした人に、かりたお金に対して、決まったわりあいではらうお礼(れい)のお金。 ○私は、田中さんに利子を取らないで、お金をかしてあげました。 ○山川さんは高田さんに、たくさん利子をつけて、お金を返しました。 ○どんな貯金(ちょきん)に高い利子がっきますか。 ○この銀行では6分(ろくぶ)の利子でお金をかしてくれます。 ○質屋(しちゃ)に利子ははらったが、元金(がんきん)は返してありません。 **りそう 〔理想〕 (名詞)** いちばん高いのぞみ。また、これ以上にはない、よい状態。 /「理想的」の形で形容動詞に使う。/ ○わかい人々は高い理想をもつべきだ。 ○あの先生は私の理想の人だ。 ○わたしたちは理想を追(お) うだけでなく、それを実現する方法を考えなければならない。 ○この土地はわたしたちの研究所(けんきゅうじょ)をたてるのに理想的だ。 ○彼女は理想的なおくさんになることでしょう。 (関連語)② 現実。 **りったい 〔立体〕(名詞)** 長さ・はば・厚(あつ)さをもつもの。 →へいめん 〔平面〕。 /「立体的」の形で形容動詞に使う。/ ○球(きゅう)は円をまわしてできた立体である。 ○ステレオで音楽を聞くと立体的に聞こえます。 ○この絵はあまり立体的には見えない。平面的だ。 ○あまり自動車がたくさん通るので、みちの上に橋を造って立体交差(こうさ)にした。 **りっぱ〔立派〕(形容動詞)** 1 美しく、堂々(どうどう)としているようす。 ○あの人の態度は立派だった。 ○立派なおくりものをどうもありがとうございました。 ○あの先生は大学の先生らしい、立派な態度をしていらっしゃいます。 ○家をたてなおしたら立派になりました。 2 すぐれている。みごとだ。 ○彼は立派な学者になりました。 ○あの人の言うことは立派だが、することはたいしたことはない。 ○あの人はいっしょうけんめい勉強したから、すぐ立派な日本語がはなせるようになりました。 3 じゅうぶんなようす。 ○病気は仕事を休む立派な理由になる。 ○22歳(さい)なら、もう立派なおとなですよ。 ○あの人の話し方は立派に日本語になっている。 <1096> **りっぽう 〔立方〕(名詞)** 1 同じ数を3度かけること、またその結果の数。3乗(じょう)。 ○3の立方は27です。 ○27を立方にひらくと、3になります。 2 / 長さの単位を表わす語のあとについて、その長さを一辺(べん)とする立方体(りっぽうたい)の大きさを表わす。/ ○2メートル立方の、はこの体積(たいせき)は8立方メートルだ。 3 / 長さの単位を表わす語の前について体積を表わす。/ ○2メートル立方の、はこの体積は8立方メートルだ。 **リボン(名詞)** /英語の ribbon。/ ○あの女の子はいつもかみにリボンをつけているね。 ○あなたは大きなリボンのついたふくがよく似合(にあ)いますね。 ○あの人が私にくださった小さなはこは、赤いリボンで結(むす)んでありました。 ○私は店の人に「おくりものですからリボンをかけてください。」と言いました。 **りゆう [理由] (名詞)** わけ。→じじょう〔事情]。 ○特別の理由もなく学校を休んではいけません。 ○あの人は変な理由をつけて仕事を休みます。 ○なぜそんなことをしたか、理由を説明しなさい。 ○木村さんは病気を理由に会社をやめました。 ○あの人がわたしのことを悪く言う理由がわからない。 (関連語)②原因。 **りゅう 〔流] (接尾語)** 1 /人や国などを表わす語につけて/それの特別なやり方。型(かた)。スタイル。→ふう[風]。 ○スミスさんは、おじぎなど、日本流のあいさつがじょうずになりました。 ○日本では西洋流のエチケットもさかんになってきました。 ○日本人流の考え方ができなければ、こんな結論(けつろん)は出せないでしょう。 ○自己(じこ)流の練習(れんしゅう)では正しくおぼえられません。先生についてならうほうがいいです。 /「~風(ふう)」は人や物のようすに、「~流」は物事のやり方に使われることが多い。/ 2 日本の芸術(げいじゅつ)や技術(ぎじゅつ)などでむかしからつたわっている特定のやり方。 ○小笠原(おがさわら) 流の作法(さほう)。 ○花柳(はなやぎ)流のおどり。 3 /数字などのあとにつけて、社会的な地位・身分などを分けるくぎり。/ ○オックスフォードやハーバードは一流の大学です。 ○「きたない店だね。」「このへんじゃ三流の店だろうね。」 ○これは上流社会の人々をえがいた小説です。 **りゅうこう 〔流行] (名詞、〜する)** あることが、多くの人々につたわり、広まること。はやること。 ○ことし流行の色は、わりあいじみな色 <1097> です。 ○流行は変わりやすいものだから、追(お)う人がばかに見える。 ○このふくは、もう流行おくれになってしまった。 ○このごろ変なダンスが流行しているようです。 ○この歌が、今いちばん流行しているそうです。 ○今度の冬は、インフルエンザの大流行になりそうだということです。 ○夏になると、またでんせん病が流行するかもしれません。 **りよう 〔利用〕(名詞,〜する)** 役にたつように、使うこと。 ○図書館(としょかん)の利用のしかたを教えてください。 ○あきびんをかびんに利用して、花をいけたが、どうも見たところがよくない。 ○古くなった自動車のうまい利用の方法はないものでしょうかね。 ○時間の利用ということをよく考えなさい。 ○日本語を話す機会(きかい)をできるだけ利用して勉強しています。 ○休みを利用して京都へ旅行に行ってきました。 **りょう 〔寮〕(名詞)** 1 学生・社員などが集まって住んでいるたてもの。 ○この学校の学生はみんな寮にとまっています。 ○もう1学期(がっき)がおわって、寮の生活にもなれてきました。 ○会社の寮は安いし、べんりなので、社員はみんな寮にはいりたがります。 2 社員たちのための別荘(ぺっそう)。 ○会社の寮が熱海(あたみ)にあるので、よくあそびに行きます。 **りょう[両]** I (接頭語) (ひとくみになっている) 二つの。 ○アメリカとソ連の両大国がなかよくなった。 ○アジアとアメリカの両大陸(たいりく)の間に日本がある。 ○きょうは東西の両横綱(よこづな)のどちらがかつだろうか。 Ⅱ (名詞) 二つでひとくみになっているもののそれぞれ。二つ。/やや古い感じの言い方で、あまり使われない。/ ○小さな子どもが両の手をあげて、よろこんでいる。 ○両のたもとをぬらして、別れをかなしんだ。 (接尾語) /江戸(えど) 時代のお金の単位(たんい)。/ ○ほうびとして金(きん) 五両をいただいた。 **りょうほう〔両方〕(名詞)** 二つの物事。あちらこちら。 ○山村さんのふたりのお子さんは両方とも頭が良いそうです。 ○みちをよこぎるときは右・左の両方をよく注意しなければいけません。 ○こっちの意見をのべる前に、両方の言うことをよく聞きました。 **りょうしん〔両親〕(名詞)** →おや[親]。父親と母親。ふたおや。 /人の父親と母親は「ご両親」と言うほうがよい。/ ○「御両親はお元気でいらっしゃいますか。」 「はい、おかげさまで、両親は元気で <1098> す。」 ○両親の死んでしまった子どもはかわいそうだ。 ○わたしは小さいときに両親をなくしました。両親のそろっている友だちをたいへんうらやましく思いました。 ○あの子の両親は、あの子をとてもかわいがっています。 **りょうがわ[両側](名詞)** 右と左、うらと表などのような、物の二つのがわ、両方のがわ。 ○みちの両側に木がうえてあります。 ○大通りをはさんで、両側にいろいろな店がならんでいます。 **りょうこく〔両国〕(名詞)** 関係のある二つの国。両方の国。 ○日米両国のせんしゅがなかよくあくしゅをしています。 ○フランス大使が羽田(はねだ)につくと、人々は日仏(にちふつ=日本とフランス)両国の国旗(こっき)をふって出むかえた。 **りょうしゃ〔両者〕(名詞)** りょうほう [両方〕。二者。 /人にも物にも使う。/ ○教える人とならう人の両者がねっしんでなければ外国語はうまくなりません。 ○書くことと読むことの両者をくらべてみると、日本語では前者(ぜんしゃ)のほうがむずかしい。 ○A・B両者の意見が合わない。 **りょうて[両手〕(名詞)** 右の手と左の手。両方の手。 ○両手を合わせておいのりをする。 ○両手をふって元気よく歩く。 ○子どもはその大きな本を両手で持ちあげました。 ○はずかしくて、両手で顔をかくしました。 **りょう[料](接尾語)** 1 その物事にはらうお金・代金・料金。 →ひ[費]。だい〔代]。ちん〔貸]。 ○入場料をはらって映画館(かん)にはいる。 ○電話料が四月から高くなります。 ○広告(こうこく)料。配達(はいたつ)料。使用料。受験(じゅけん)料。入院(にゅういん)料。 2 その事に使う材料(ざいりょう)。 ○料理のあじつけに、調味料(ちょうみりょう)を使います。 **りょう[両・輛](接尾語)** /電車や汽車のはこを数えるときに使うことば。いつも数字のあとにつけて使われる。/ ○わたしたちののった汽車にはグリーン車が2両ついていました。 ○この電車のうしろから2両はとちゅうのえきで切りはなします。 ○食堂車(しょくどうしゃ)は前から4両めです。 **りょう〔量〕(名詞)** はかって決められるものの大きさ・重さ・多さなど。→しつ〔質〕。 ○ごはんの量が多すぎますから、へらしてください。 ○このパンは形は小さいが、ずいぶん量があるね。 ○あなたはお酒(さけ)をのみすぎますから、少し量をへらしたほうがいいですよ。 ○あの人の読書の量はものすごいものです。 ○君は時間ばかりかかって仕事の量が少ないね。 ○この仕事は、量より質がたいせつで <1099> す。 **りょうかい 〔了解・諒解〕 (名詞、~する)** 話や事情がよくわかること。 →なっとく[納得]。りかい 〔理解]。 ○病気のため帰国がおくれることについて日本政府(せいふ)に了解をもとめる。(=事情をわかってくれとたのむ。) ○もうすぐ試験が始まるのに、毎日あそんでばかりいる君の態度がぼくには了解できない。 ○たがいに相手の事情をよく了解していれば、いつもなかよくしていられます。 ○会社と組合(くみあい) の話し合いの結果、その問題について了解がついた。(=両方の間で了解ができた。) ○この仕事をはじめる前に先方の了解をとっておきました。 ○「全員げんかんに集合してください。」「了解。」/相手の言ったことに対して「よし、わかった。」と言う意味の、気がろな返事のあいさつ。/ **りょうがわ→りょう (1097ページ)** **りょうきん [料金](名詞)** 物を使ったり、見たりしたことに対してはらうお金。→りょう[料]。 ○ガスや水道(すいどう)の料金が高くてこまります。 ○この遊園地(ゆうえんち)は中へはいるだけで50円の料金を取られます。 ○学生は特別安い料金で映画が見られます。 ○これは使っても料金はかかりません。 ☆ 物のねだんを代金(だいきん)、人が何かすることのねだんを料金ということが多い。 **りょうこく→りょう (1097ページ)** **りょうさん 〔量産〕 〔名詞、〜する)** 機械(きかい)を使って、同じ品物を早くたくさん作ること。/「大量生産(たいりょうせいさん)」の省略。/ ○このくすりは、テストの結果がよかったので、いよいよ量産を始めます。 ○この品物は、一つ一つ手で作らなければならないので、量産ができません。 ○わたしの工場ではお客さまの注文(ちゅうもん)の品だけ作っていますので、量産はしていません。 ○むかしは手で作ったので、ねだんが高かったが、近ごろでは量産するようになったので、安くなった。 **りょうしゃーりょう (1097ページ)** **りょうしんりょう (1097ページ)** **りょうしん 〔良心〕(名詞)** 自分のした行ないに対して、よい悪いを区別(くべつ)する心のはたらき。 ○少しでも良心があるなら、こんなひどいことはできないはずだ。 ○してもいいことか悪いことか自分の良心に聞いてごらんなさい。 ○わたしはあなたに悪いことをしました。あなたがゆるしてくれても、わたしの良心がゆろしません。 ○自分の良心にはじない行ないをしなさい。 ○良心がとがめて、うそが言えなかった。 ○あの店は良心的な店だから、安心して買い物ができる。 **りょうて→りょう (1097ページ)** **りょうど [領土〕(名詞)** 国の土地。領地(りょうち)。 ○むかしはフランスやイギリスの領土だ <1100> った所が、今ではりっぱに独立。(どくりつ)した国になっています。 ○日本は今度の戦争で多くの領土を、失(うしな)いました。 ○サハリンは1905年から1952年まで日本の領土でした。 ○よその国の領土を侵(おか)してはいけない。 ○領土争(あらそ) いからおこった戦争はたくさんある。 **りょうほう→りょう (1097ページ)** **りょうり [料理] (名詞、〜する)** 食べ物。食べ物を作ること。 →たべもの[食べ物]。→ごちそう。 ○あなたはどんな料理がすきですか。 ○おなかがすいていないから、かろい料理にします。 ○ビールと、二、三の料理を注文(ちゅうもん)すると、まもなく料理が運ばれてきた。 ○わたくしは日本風の料理がとくいです。/「日本風の料理を作るのがとくいだ。」と言う意味。/ ○家内は肉(にく)を料理するのはへたですが、さかなを料理するのはじょうずです。 ○このさかなのおいしい料理法を教えてください。 **りょかん 〔旅館〕(名詞)** 旅行する人がとまるやどや。 /日本風のやどやに使うことが多い。/ ○あなたは旅館がすきですか。それともホテルがすきですか。 ○お金がないから安い旅館にとまりましょう。 ○わたくしの父は旅館を経営(けいえい)しています。 **りょく〔力〕(接尾語)** あることができる能力。 ○これは外国語の理解力をためすための試験です。 ○君はなかなか観察(かんさつ)力があろね。 ○生活力のある男性(だんせい)とけっこんしたい。 ○こんなにあついと思考力がなくなる。 ○指導(しどう)力。実行力。決断(けつだん)力。 **りょこう 〔旅行〕 (名詞、〜する)** ほかの土地(とち)へ行くこと。 →たび[旅]。 ○私は旅行がすきです。 ○旅行中は天気がよくて、すばらしい旅行ができました。 ○奈良(なら)の旅行はいかがでした。 ○休み中に九州 (きゅうしゅう)を旅行するつもりです。 ○わたくしは夏休みの間に、日本じゅうを自動車で旅行しました。 ○去年の夏は友だちと北海道(ほっかいどう)へ旅行に行きました。 ○わたくしは、すきなときに、ひとりで旅行に出かけます。 ○旅行から帰ってすぐ、試験を受けた。 ☆ちょっと近くへ行くような場合には「旅行」とは言わない。 **りろん〔理論」 (名詞)** すじみちを立てて組み立てた考え。 →りくつ〔理屈〕。じっさい 〔実際]。 ○ニュートンは、引力について、みごとな理論を作り上げた。 ○彼は、つぎつぎと新しい理論を立てて発表し、世の中をおどろかせた。 ○ぼくは、理論的な問題がきらいだ。 <1101> ○理論と現実はときどき、合わないことがある。 ○この発明は、理論のうえではすぐれているが、技術 (ぎじゅつ)的にはまだできあがっていない。 ○理論物理学。 **りんじ〔臨時](名詞)** 1 決まったときでなく、必要なときに物事をすること。 ○きょうは臨時の試験をします。 ○臨時の会議があったので、うちへ帰るのが予定(よてい)よりおそくなりました。 ○きょうはあらしが来たので、学校は臨時に休みになりました。 2 しばらくの間。まにあわせ。 ○この予定(よてい)は臨時のもので、正式のものではありません。 ○わたしたちは山田さんを臨時の議長にして会議を始めました。 ○仕事が多すぎるから、臨時に人をやとう必要があります。 **りんりん [凛々] (副詞)** 1 いきおいがよく、いさましいようす。 ○勇気(ゆうき)りんりんとして登山(とざん)に出発した。 /名詞を修飾(しゅうしょく)する場合は「りんりんたる」の形で使う。文語的な表現。/ ○山田君は勇気りんりんたる青年だ。 2 さむさのきびしいようす。 /文語的表現。/ ○真冬のりんりんたろさむさにもまけず、彼は毎朝ゆきのみちを学校へ通った。 **りんりん (副詞)** すず・ベルなどのなる音のようす。 ○電話のベルがりんりんなっている。 ○ねこのくびにつけたすずがりんりんとかわいい音をたてています。 ○すずむしがりんりんと美しい声でないています。 <1102> **るい [類]** I (接尾語) /同じ種類のもの、それに似(に)ているものを表わす。/ ○やさい類を多く食べないとビタミン類がたりなくなります。 ○この店の下着(したぎ) 類はいいですよ。 ○今はみかん類が安いそうです。 ○魚類(ぎょろい)。鳥類(ちょうろい)。昆虫類(こんちゅうるい)。しだ類。 /生物学で動物・植物 (しょくぶつ)を分けてよぶときの言い方。/ Ⅱ (名詞) 同じ種類のもの。似(に)ているもの。くらべるもの。 ○コーヒー・紅茶(こうちゃ)の類はなんでもすきです。 ○富士山(ふじさん)の美しさは、世界に類がありません。 ○あの人の話のおもしろいことといったら、ほかに類がない。 **るす〔留守] (名詞)** 外に出かけていて、家などにいないこと。 ○友だちの家へ行きましたが、留守で会えませんでした。 ○主人(しゅじん)の留守に、どろぼうがはいった。 ○会社を2,3日留守にしている間に仕事がたまってしまいました。 ○留守中(ちゅう)、だれか来ませんでしたか。 ○子どもに留守をたのんで、買い物にでかけました。/ 「留守をたのむ。」は「留守番をたのむ。」と同じ意味。「留守番」を見よ。/ ○ほかのことを考えていて、あたまがお留守になっていました。 **るすばん〔留守番〕(名詞)** ほかの人が家にいなくなるとき、家にのこって家をまもること、またその人。留守居(ろすい)。留守居番(ろすいばん)。 ○子どもに留守番をたのんで、買い物に行きました。 ○留守番がいねむりをしたのでは、しょうがないね。 <1103> **レコード(名詞)** 1 運動競技(うんどうきょうぎ)などの成績(せいせき)。記録(きろく)。 ○マラソンですばらしいレコードが出た。 ○ことしのオリンピックでは、新しいレコードがたくさん作られた。 2 いちばん高い記録。新記録。 ○私の100メートルのレコードは 12秒(びょう) 5です。 ○ことしのオリンピックでたくさんのコードが破(やぶ)られた。 ○ことしの夏はレコード破りのあつさだ。 3 録音盤(ろくおんばん)。 ○蓄音機(ちくおんき)にレコードをかけてください。 ○きょう買ったレコードをかけますから聞いてください。 ○あの人はショパンのレコードを集めています。 ○レコードを聞きながら食事をしましょう。 **れる(助動詞)** →られる。/(接続)五段活用動詞や動詞「する」の①につづく。/ 1 /受け身の意味を表わす。/ ①○山田さんは、ときどき先生にしかられます。 ○おかしなことを言ったので、私はみんなにわらわれました。 ○4月3日には、入学式が行なわれます。 ○会が開かれました。 ○私は足をむしにさされて、いたくてたまりません。 ② / 「そのためにめいわくを受ける。」という意味を表わす。/ ○この子は、父に死なれて、学校へも行けなくなりました。 ○今度の旅行は、雨にふられてしまってつまらなかった。 2 / 「自然にそうなる。」という意味を表わす。この意味では⑥は使わない。/ ○月を見ていると国のことが思い出されます。 ○あなたからのお手紙が何よりも待たれます。 3 /話し手が動作の主体をそんけいする意味を表わす。この意味では⑥は使わない。/ ○あのかたが帰られたのはいつごろですか。 ○この絵はあのかたがかかれました。 4 / 「することができる。」の意味を表わす。この意味では、⑥は使わない。ただし、ふつうは「行ける」「書ける」の形を使い、この意味の「れる」は使わない。また、動詞「する」は、「される」とは使わないで、そのかわりに、「できる」を使う。/ ○きょうはつごうが悪くて、行かれません。 /ふつう「行けません」を使う。/ ○となりのへやがうるさくて、なかなかねむられない。/ 「ねむれない。」/ **れんあい 〔恋愛〕 (名詞、〜する)** 男と女がたがいに異性(いせい)として愛し合うこと。恋(こい)。 ○あのふたりの恋愛は5年もつづいています。 ○わたしは最初の恋愛にしっぱいしました。 ○彼はまもなく彼女とはげしい恋愛におちいった。 <1104> ○恋愛することは自由ですが、まじめにしなければいけません。 ○わたしは恋愛小説が大すきです。 ○彼女はいま恋愛問題でなやんでいます。 ☆「~を恋愛する。〜に恋愛する。」とは言わない。 **れんごう [連合〕 〔名詞,〜する)** 二つ以上の団体(だんたい)が組み合って一つになること。また、そのもの。 ○この町の商店会ととなり町の商店会との連合ができて、商店会の連合会が作られた。 ○世界の平和をまもるために多くの国々が連合して、国際(こくさい)連合(= The United Nations) を作った。 **れんごうこく〔連合国〕 (名詞)** 同じ目的のためにたがいに力をかし合うやくそくをしている国。 ○日本は1956年に国際連合にはいり、連合国の一員になった。 <1105> **ろうか[廊下〕(名詞)** 家の中のほそ長い通りみち。 ○このたてものにはひろい廊下がある。 ○授業がおわって、生徒たちは廊下に出ました。 ○長い廊下をそうじするのはたいへんだ。 ○廊下のつきあたりが川口さんのへやです。 ○廊下をはさんで両がわにへやがならんでいます。 **ろうくみ [労組〕(名詞)** /労働組合(ろうどうくみあい)の略。「ろうそ」とも読む。/ ○わたしたちの工場の労組は先月ストライキをやりました。 ○労組ははたらく者の生活をまもるための団体(だんたい)です。 **ろうじん 〔老人〕(名詞)** 年をとった人。年寄り。 →せいねん 〔青年〕。 ○9月15日は「敬老(けいろう)の日」で、この日は特に老人をなぐさめたり、はげましたりします。 ○あの家は老人と子どもばかりで、はたらける人がいない。 ○私は電車やバスの中で老人が立っているといつでも席(せき)をゆずってあげます。 ○あそこに立っている七十近い老人は田中さんのおじいさんです。 ○あの人はこのごろ急に老人になってしまった。 ○老人問題。老人病。 **ろうどう 〔労働〕 (名詞、~する)** →はたらく〔働く]。 はたらくこと。 ○日本では1日8時間労働がふつうです。 ○かるい労働はからだによいと言われています。 ○労働したあとは食事がうまい。 ○労働にきたえられたからだだから、とてもじょうぶだ。 (関連語)①労働者。 ☆ 「精神(せいしん) 労働」と言う語もあるが、ふつうはからだを使ってはたらくことを「労働」と言う。 **ろうどうくみあい 〔労働組合〕(名詞)** 労働者(=からだや力を使ってはたらく人。)が自分たちの生活などをよくするために作っている団体。→ろうくみ〔労組]。 ○わたしたちの労働組合もメーデーに参加(さんか)します。 ○労働者の生活をまもるために、今ではどこの工場でも労働組合が作られています。 ○労働者は労働組合のないところでは安心してはたらくことができません。 **ろうりょく〔労力〕(名詞)** 1 からだや力を使ってするはたらき。 ○小さな労力で大きな仕事をするためにはきかいが必要です。 ○きかいを使って、なるべく労力をはぶくようにしたいと思います。 ○日本人は労力をおしまずによくはたらく国民です。 ○むだに人の労力を使ってはいけません。 2 物を作るために使う力。労働力。 ○人間ひとりの労力では馬の5分の1の仕事しかできません。 ○どんなにからだのじょうぶな人でも、人間の労力にはかぎりがありますから、きかいのようにははたらけません。 <1106> ん。 **ろくおん [録音〕 〔名詞,〜する)** 音や声を、テープ・レコード・フィルムなどに記録しておき、必要なときに聞けるようにしておくこと。また、その音や声。 ○このテープは東京オリンピックのときの録音です。 ○録音が悪いので、ことばがはっきり聞こえません。 ○あなたのお話を録音にとっておきましたから、あとで聞いてください。 ○山へ行って小鳥(ことり)の声を録音してきたよ。 **ろん〔論]** I (接尾語) そのことについての考え・議論(ぎろん)など。 ○昨夜はおそくまで文学論をたたかわせた。 ○彼の教育論は特色(とくしょく)があると言われている。 ○君は彼の芸術 (げいじゅつ)論を聞いたかい。 ○「日米外交論」という本を買います。 ○国防(とくぼう)論。漢字制限(せいげん)論。読書論。 ○抽象(ちゅうしょう)論。理想(りそう)論。現実論。 Ⅱ (名詞) あることについての考え方。議論(ぎろん)。 ○そのことについては、人々の間で論が分かれている。 ○論より証拠(しょうこ)。(=言い争っているより、じっさいの証拠を出せばはっきりする、ということわざ。) <1107> **わ〔輪] (名詞)** 1 長いものをまげてまるくしたもの。また、まるいもの。 ○女の人の中には、うでに金(きん)の輪をはめている人がいる。 ○犬のくびにまく輪をくび輪と言う。 ○長い針金(はりがね)は輪にまいてしまっておくとべんりだ。 ○さくらの木の下で子どもたちが輪になっておどっている。 ○わたしの子どもはわたしに輪をかけた(=程度がさらにひどいようす。)なまけものだ。 ○指輪(ゆびわ)。 2 車につけるまるいもので、これがまわって車が前に進むもの。 ○車の輪がガタガタ音をたてながらまわっている。 ○一つの車にはふつう二つ、または四つの輪がついている。 **わ〔把] (数詞)** /ほそ長い物を集めてひとまとめにした物を数えるときのことば。「3把」は「さんば」、「10把」は「じっぱ」、「100把」は「ひゃっぱ」、「1,000把」は「せんば」と言う。 ○たきぎを30ば買う。 ○このねぎは1わいくらですか。 ○ほしたそばを3ばゆでると10人分ぐらいあります。 **わ [羽] (数詞)** /鳥を数えることば。「三羽」は「さんば」、「六羽」は「ろくわ」または「ろっぱ」、「十羽」は「じっぱ」、「百羽」は「ひゃっぱ」と言う。/ ○からすが三羽木にとまっている。 ○一羽の大きなとりが空をとんでいました。 ○にわとりを三百羽(さんびゃっぱ)ぐらいかっています。 **わ(助詞)** 1 / 女の人の話しことばで、文のおわりに使う。/ ① / ことばの調子(ちょうし)をやわらかくし、女らしい、やさしい言い方にする。/ ○あそこに田中さんがいるわ。 ○みんなもうすぐ来ると思うわ。 ○あの映画、きのう見たわ。 ○きょうは、あなたのおかげで、ほんとうにたのしかったわ。 ○頭がいたいからどこへも出かけないわ。 ○その本はわたしのですわ。 ○ないたりしちゃこまりますわ。 ○いいわ。それはあなたにあげるわね。 ② / 「わよ」の形で、相手に言い聞かせる気持ちで、自分の考えを強く言う場合に使う。/ ○今度の旅行には、わたしも行くわよ。 ○あしたは休みだって、先生がおっしゃったわよ。 ○あのきれいな色を見たら、だれだってほしくなるわよ。 ○あなたがいつまでも来ないので、みんな帰っちゃったわよ。 ○いいわよ。いいわよ。そんなにあやまらなくても。 ③ / 「わね(え)」の形で、相手に「わたしもそう思う。」と賛成(さんせい)してもらったり、ほんとうかどうかたしかめたりするような場合に使う。/ ○あの花、ほんとうにきれいだわね。 ○きょうはずいぶんさむいわねえ。 ○あんなにあそんでばかりいて、学校が卒業できるのかしら。心配だわね。 <1108> ○よくいもうとの世話をして、ほんとうにあの子は感心だわね。 ○あなたはタイから来た学生でしたわね。 2 / 「〜わ〜わ」の形で、おなじことばをくり返して、感心したり、おどろいたりした気持ちを表わす。/ ○毎日ふるわ、ふるわ。1週間も雨がふりつづいている。 ○かばんをあけてみたら、あるわ、あるわ、お金がぎっしりつまっていた。 ○この子はよく食べるわ、食べるわ、もう3人まえも食べてしまった。 **わあ (感動詞)** おどろいたり感心したりしたときに出る声。 ○「わあ、おどろいた。」 ○「わあ、たいへんだ。」 ○「わあ、きれいだ。」 ○「わあ、うれしい。これをわたしにくださるんですか。」 ○「わあ、すごく速(はや)いな。」 **わいわい (副詞)** おおぜいの人が、さわいだり、大声で別々のことを言うようす。 ○電話のそばで子どもがわいわいさわいでいるので、電話の声が聞こえません。 ○先生が来ないので、生徒たちはへやの中でわいわいさわいでいました。 ○みんなでわいわい言ってもわかりませんから、ひとりずつ話してください。 **わが [我が・吾が〕 (連体詞)** 1 わたしの。自分の。 /ややかたいことば。/ ○母というものはどんなときでもわが子のことをわすれない。 ○入学試験に合格したことを先生にお知らせしたら、先生はわがことのようにろこんでくれた。 ○あの人はみんなの物をまるでわが物のように、ひとりで使っている。 ○わが国の人口(じんこう=人の数)はだいたい1億(いちおく)です。 ○これはわが家のじまんの料理です。 2 わたしたちの。/したしみの気持ち、ほこりの気持ちをもっているときに用いる。/ ○わが富士山(ふじさん)は世界でもっともすがたのいい山だ。 ○みんなが、「わが校」という気持ちにならなければ、この学校はよくならない。 ○今度わがT博士(はくし)がノーベル賞(しょう)をもらわれた。 **わか・い 〔若い〕 (形容詞)** 1 生まれてからまだ多くの年数がたっていない。 ○若いうちによく勉強しておきなさい。 ○あの人は若いときからからだがよわい。 ○もう一度若くなりたい。 ○Aさんは若くして政治家(せいじか)になった。 ○今度、ひじょうに若い先生がこの学校に来られました。 ○わたしの父はことし 60だが、気も若く、顔も年のわりに若くみえ、50歲(さい)ぐらいにしか見えない。 ○若いとりの肉(にく)はやわらかくておいしい。 ○若い木々の芽(め)が美しい。 ○若手。(=若くていちばんよくはたらけるころの人。) 2 年が下である。 <1109> ○うちのおばあさんはおじいさんより二つ若い。 ○あの人はたぶん私より少し若いだろう。 3 けいけんが少ない。 ○そんなつまらないことでおこるとは君もまだ若い。 ○考えがまだ若かったので、そんな大きな仕事もひとりでできると思っていた。 **わかもの〔若者〕(名詞)** としの若い人。→せいねん〔青年〕。 ○一寸法師(いっすんぼうし)はりっぱな若者になって、おひめさまとけってんしました。 ○村の若者たちは、みんなおまつりに行っている。 **わかす→わく (1110ページ)** **わがまま [我儘] (名詞、〜な・に)** 人のこまることなど考えないで、自分の思うとおりにいろいろすること。また、そのようす。自分勝手(じぶんかって)。 ○兄弟がたくさんいるとわがままはできない。 ○今度だけは私のわがままをゆるして、ひとりで旅行に行かせてください。 ○そんなわがままを言って親をこまらせてはいけません。 ○ひとりっ子はわがままに育てられるので、よくない。 ○わがままな人はだれからもきらわれる。 ○わがまま者。わがままむすめ。 **わかもの→わかい (1108ページ)** **わか・る(動詞)** 1 あるものが何であるかを知る。 ○わたしはこのことばの意味がわかりません。 ○あまりはやく話すと、生徒には先生の言うことがわからない。 ○この数学の問題はむずかしいけれども、よく考えていたらだんだんわかってきた。 ○わたしの説明でわかった人は手をあげなさい。 ○たばこはからだによくないとわかっている。しかし、なかなかやめられない。 2 あるものをほかのものからはっきり分けて知る。 ○ある人がよい人か悪い人かはその友だちによってわかる。 ○くらかったので、そこにいた人がだれだったかわからなかった。 3 みんながはっきりと知るようになる。 ○この試験のせいせきはいつわかりますか。 ○人に知られないように、悪いことをしても、いつかはわかってしまう。 ○川で死んだ人の身元(みもと=名まえとか住んでいた所など、その人がだれであるかということ。)がまだわからない。 ○この雨ではあしたのビクニックはどうなるかわからない。 **わかれ→わかれる (1109ページ)** **わか・れる [別れる・分かれる〕(動詞)** →わける〔分ける]。はなれる [離れる]。 1 一つのものが、いくつかにはなれてしまう。一つのものからはなれて別になる。〔分] ○みちが二つに分かれているので、どっちへ行ってよいかわからない。 ○この鉄道(てつどう)は、本線から分 <1110> かれるとすぐ山のほうへ向かう。 ○この本山(ほんざん=もとになっている大きな寺。)から分かれている寺は少なくない。 2 一つのものがいくつかの小さな部分になる。[分] ○アメリカはいくつの州 (しゅう)に分かれていますか。 ○国がいくつに分かれようとも同じ民族(みんぞく)である。 ○日本は、まん中をたてにはしっている山々によって、表日本(おもてにほん)と裏日本(うらにほん)に分かれている。 ○わたしたちの学校は、三つの学年に分かれ、一つの学年は、二つずつのクラスに分かれています。 3 いっしょにいた人と別々になる。〔別] ○いっしょに学校を出て、門のところで友だちと別れました。 ○今、君と別れれば、もう会えないのではなかろうか。 ○山田さんとお別れしてから、もう3年になる。 ○わたしは1年間家族から別れて外国でくらさなければならない。 ○妻となかが悪くてとうとう別れてしまった。 **わかれ〔別れ〕 (名詞)** /「わかれる」の3の名詞形。/ ○見送りの人に別れのあいさつをしてから汽車にのった。 ○もうお別れですね。じゃ、お元気で。 **わかれわかれに〔別れ別れに〕 (副詞)** ○みちにまよってわたしたちは、みな別れ別れになった。 **わき [脇] (名詞)** 1 むねのよこのほうで肩(かた)の下の部分。/「腋」とも書く。/ ○5,6さつの本をわきにかかえて図書館(としょかん)から出てくる。 ○病気になったとき、体温計(たいおんけい)をわきの下に入れて熱(ねつ)を計った。 ○脇腹(わきばら)。 2 すぐ近くの所。そば。 ○赤ちゃんが母親のわきでねている。 ○そのみちはわたしの家のすぐわきを通っている。 ○門のわきにさくらの木が1本うえてある。 ○わきから口を出される(=関係がないのにいろいろ言われる。)と仕事がしにくい。 3 ほかのほう。よそ。 ○学校で勉強しているとき、わきを見たりしてはいけない。 ○わき見をしているのはだれだ。 ○話をわきにもっていってはいけない。 ○大通りから、静かなわきみちにはいりました。 (関連語) ① わき役。 **わきあがる→わく(1111ページ)** **わきでる→わく (1111ページ)** **わ・く[沸く](動詞)** 1 水などが火であつくなる。 ○お湯(ゆ)が沸いたのでお茶(ちゃ)にしましょう。(=仕事を休んでお茶をのむ。) ○火がよわいためか、お湯がなかなか沸かない。 ○おふろが沸きましたからおはいりください。 2 たくさんの人があることに心をおどらせてさわぐ。また、あることがさかんで、はげしい。 <1111> ○人気(にんき)のある(=みんなにすかれている。)歌手が出なかったので、会場はあまり沸かなかった。 ○今の政治がよいか悪いかについて議論(ぎろん)が沸いた。 ○オリンピックのとき、日本のせんしゅがかつと日本じゅうの人々が沸きたった。 **わかす [沸かす〕 (動詞)** 「わく」の他動詞。 ○わたしの家では一日おきにふろを沸かす。 ○Aせんしゅのホームランは見物人を沸かした。 **わ・く〔湧く](動詞) ①かーない ②きーます ③①く(一とき) ⑤けーば ⑥きたーは** 1 水などが地中からながれ出たりふき出たりして出る。 ○日本は火山の多い国なので、いたるところに温泉(おんせん)がわいている。 ○うちのはたけから石油(せきゆ)がわいてくればいいのだが。 ○わき水が多いので地下鉄(ちかてつ)の工事はなかなか進まない。 2 あるものの底(そこ)のほうから出てくる。生まれる。現われる。 ○山の向こうの空に夏らしい雲(くも)がわいている。 ○母の目になみだがいっぱいわくのが見えた。 ○うじむしのわきそうなほど、きたないへやだ。 ○音楽に対してはどうしても興味(きょうみ)がわかない。 **わきあが・る〔湧き上がる〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば ⑥れ ⑦ろう ⑧⑨って(た) ⑩る一だろう** いきおいよく下から上へわいて出る。さかんに起(お)こる。〔湧〕。 ○山の向こうから黒い雲(くも)がもくもくとわきあがり、空がくらくなった。 ○交通事故(じこ)から子どもをまもろうという運動が国民の中からわきあがっています。 ○選手がグラウンドにすがたを現わすと、スタンドからよろこびの声がわきあがった。 **わき・でる[湧き出る〕 (動詞) ①で一ない ②で一ます ③①でる(一とき) ⑤でれば ⑥でよ(でろ) ⑦で一よう ⑧⑨で一て(た) ⑩でる一だろう** 下のほうから上のほうに向かって自然に出る。わいて出る。 ○大きな岩(いわ)と岩の間からきれいな水がわき出ている。 ○あの人のはたけから石油(せきゆ)がわき出たので、あの人は大金持ちになりました。 ○この町はむかしはまずしい村でしたが、あるとき、山から湯がわき出て、今では大きな温泉町(おんせんまち)になりました。 **わく [枠] (名詞)** 1 物の外がわをかこむもの。ふち。 ○はこがこわれそうなので外がわにじょうぶなわくを作りました。 ○まどのわくをはずしてガラスを入れかえる。 ○わくを作ってその中にコンクリートをながしこみます。 ○人が死んだことを知らせるはがきには黒いわくをつける習慣(しゅうかん)があります。 2 決められたはんい。制限(せいげん)。 ○ひとり15分のわくの中で、意見を発表してください。 ○1か月3万円のわくの中で生活をする。 <1112> ○あの人は学生のわくをこえた生活をしている。 ○どんな人でも法律のわくをこえてはいけない。 **わけ [訳] (名詞)** 1 (ことばの)意味。ふつうはかながき。 ○ことばのわけを字引きで調べる。 ○あの外人は早く話すので、何を言っているのかわけがわからない。 2 あることがらがどうしてそうなったかという理由や事情(じじょう)。 ① ○いつもおとなしいあの人がおこっているのだから、何かわけがあるにちがいない。 ○わけもなくしかったりしてはいけません。 ○学校を休むときは、わけを話しなさい。 ○どういうわけか山中さんは私をきらっています。 ○あなたのほうがそういうわけなら、私も考えを変えなければならない。 ② 「~というわけではない」の形で、「特にそのようなことはない。」という意味を表わす。 ○私はさかながきらいだというわけではないが、肉(にく)がすきなので、肉のほうをよく食べるのです。 ○あなたひとりが悪いというわけではありません。みんなが気をつけなければいけなかったことです。 3 物事のよい悪いのくべつ。「わかる」という動詞といっしょに使うことが多い。 ○そんなわけのわからないことを言うものではない。 ○君はもう少しわけのわかった男だと思っていた。 4 「わけだ(です)」の形で、「それはあたりまえだ。」という意味を表わす。 ○「あの人は日本語がじょうずだね。」「ええ、あの人はもう10年も日本にいるのです。」「それなら、日本語がじょうずなわけだ。」 ○苦しいわけです。熱(ねつ)が40度もあるのですから。 ○きのうならったばかりだから、よくできるわけです。 5 「わけない」「わけはない」の形で、「やさしい」「かんたんだ」という意味を表わす。 ○こんなやさしい問題はわけなくできます。 ○そんなことはわけはありません。すぐできますよ。 ○わけない仕事。 6 「わけにはいかない」の形で、「できない」という意味を表わす。 ○きょうはいそがしいので、あそんでいるわけにはいかない。 ○このとけいはなくなった父からもらったものなので、いくら親しい君でもあげるわけにはいかない。 ○私のうちは北海道(ほっかいどう)なので、休みだからといって、そうかんたんに帰るわけにはいきません。 7 「わけがちがう。」の形で、「同種のものではない。」という意味を表わす。 ○これはそのへんの店で売っているのとはわけがちがいます。外国から取りよせたものなのですから。 ○きょうはいつもとはわけがちがいます。ゆるすわけにはいきません。 **わ・ける 〔分ける〕 (動詞) ①けーない ②けーます ③④ける(一とき) ⑤ければ ⑥けろ(けよ) ⑦けーよう ⑧⑨けーて(た) ⑩けるーだろう** 1 一つのものをいくつかの小さな部分にする。→わかれる〔分かれる〕。 <1113> ○200 人の生徒を四つのクラスに分ける。 ○生物は動物と植物(しょくぶつ)に分けることができる。 ○かみの毛(け)をまん中から分けている人。 2 全体をいくつかの部分にして、何人かの人でそれを取る。 ○2,000円を4人で分けるとしたら、ひとりいくらになるか。 ○わたしがトランプのカードを分けました。 ○きれいな花がさいたら、近所(きんじょ)の人にも分けよう。 3 通りにくいものの間をいきおいよく進んで行く。 ○兵隊(へいたい)たちは高い草(くさ)を分けながら進んで行った。 ○なみを分けて船がすすむ。 ○けいかんは人のなみを分けながらどろぼうをおいかけて行った。 4 中にはいって引きはなす。 ○山下さんは、けんかをしているふたりの間にはいってけんかを分けた。 **わざわざ 〔態々] (副詞)** 1 そのことのためにだけ特別にするようす。→ついでに。 ○あなたは肉(にく)がきらいですから、あなたのためにわざわざ別の料理を作りました。 ○わざわざとおくから来るのはたいへんですから、電話で話してください。 ○わざわざこれだけ買いに行かなくてもほかのものを買いに行くときに、ついでにこれも買ってきてください。 ○あなたに会うためにわざわざ来たのではありません。近所まで来たついでによってみたのです。 2 しなくてもよいことや、しないほうがよいことなどを、そうと知っていながらするようす。わざと。 ○私がいやだということをあの人はわざわざします。 ○新しいぼうしをわざわざきたなくしてかぶる学生がいます。 ○近くの店で買えるのに、わざわざとおくまで買いに行く。 **わずか〔僅か〕(副詞,~な(の)・に)** 1 少ない。少し。ちょっと。「わずか(に)」の形で、数量(すうりょう)を表わす語の前につけて、「ほんの」「たった」の意味を表わすことも多い。 ○ここまで来れば、えきまではもうわずかだ。 ○わずかの金でかぞく5人がくらしている。 ○ほんのわずかな時間のちがいで汽車にのれなかった。 ○おじいさんは、わたしの小さいときになくなったが、おじいさんのことは、わずかにおぼえている。 ○十あったリンゴが、わずか一つしかのとっていない。 ○わたしの父が死んだとき、わたしはわずかに五つだった。 2 どうにかこうにか。やっと。かろうじて。 ○あの人の病気はおもくて、わずかに生きているに過ぎない。 ○わたしのかぞくは、わたしの少ない給料でわずかに生活している。 3 つまらないようす。 ○ふたりはわずかなことがもとでけんかした。 ○男は、わずかのことでおこってはいけない。 <1114> **わす・れる 〔忘れる〕 (動詞) ①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれば ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れろーだろう** 1 おぼえていたことが頭の中からなくなる。 ○きのうおぼえた漢字をもう忘れた。 ○大学でフランス語をならったが、もう忘れてしまった。 ○子どものころの楽しかったことが今でも忘れられない。 ○いやなことはできるだけ早く忘れよう。 ○忘れずに5時におこしてください。 2 うっかりしていて気がつかない。 ○子どもは時間のたつのも忘れてあそぶ。 ○Hせんしゅがホームランを打ったとき、わたしは我(われ)を忘れて(=むちゅうになって)声をあげた。 ○子どもの大きくなるのを見ていると、親は自分が年を取るのも忘れる。 ○寝食(しんしょく)を忘れて勉強する。 3 注意がたりなくて物をおいてきてしまう。→わすれもの〔忘れ物]。 ○電車の中にかさを忘れてきてしまった。 ○あの男はいつでも何かを忘れる。 ○ぼうしをどこにお忘れになったのですか。 ○こうえんのベンチにおき忘れてきた本を取りに行ったら、なくなっていた。 **わすれもの〔忘れ物〕 (名詞)** 物をある所にわすれたままおいて来てしまうこと。また、その物。 ○このごろ電車の中に忘れ物が多い。 ○汽車からおりるとき、忘れ物がないかもう一度調べてみた。 ○何度も忘れ物をする人は注意のたりない人だ。 ○忘れ物のかさを取りにえきへ行ってきた。 ○試験がおわった2、3日は何か忘れ物をしたような気がする。 **わた [綿] (名詞)** さむくないように、また、いたくないように、ふとんや着物の中に入れる白いやわらかいもの。また、それを取るための木。綿の木。 ○アメリカの南のほうではわたをさかんに作っています。 ○わたの木はそんなにせが高くない。 ○冬になるとたくさんわたのはいった着物を着る。 ○耳の中にはれものができたので、くすりをぬったわたをつめた。 ○ふとんのわたは3年に1度ぐらい出して打ちなおさないと、かたくなるそうだ。 ○わたのような大きなゆきがふってきた。 ○わたのようにつかれる。(=たいへんつかれる。) **わたくし 〔私]** I (代名詞) 自分をさして言うことばで、「わたし」「ぼく」などよりもあらたまったときに使う。男も女も使う。 ○これは私の小さいときのしゃしんです。 ○私ならばそんなことはいたしません。 ○私は高田と申すものでございます。 ○私の子どもは私によくにています。 Ⅱ (名詞) 1 ひろく社会などに関係することではなく、自分だけに関係のあること。 ○きょうは会社の用ではなく私の用でま <1115> いりました。 ○公(おおやけ)と私のくべつをはっきりしなければいけない。 ○これは私ごとだからみんなに心配をかけたくない。 2 自分の気持ちに動かされて、することにかたよりがあること。 ○人の上に立つ人は、私の気持ちがあってはならない。 3 自分のためだけを考えた、正しくないこと。自分勝手(かって)なこと。 ○大田さんは私のない人なので、だれからも信用されている。 ○ぁの議員のすることには私が多いので、次のせんきょには必ず落ちるでしょう。「私する」は会社やグループなどのものを自分ひとりだけのものにするという意味。たとえば「会社のりえきを私していたことがわかったので田中さんは会社をやめさせられた。」 **わたし〔私] (代名詞)** 「わたくし」よりもていねいではない。わりあい親しい人と話すときに使う。 **わた・す [渡す〕 (動詞) ①さーない ②しーます ③④す(一とき) ⑤せーば ⑥せ ⑦そーう ⑧⑨しーて(た) ⑩すーだろう (可能)わたせる** 1 (船などで)こちらがわから向こうがわへうつす。→わたる。 ○むかしは船でお客を川の向こうぎしへ渡したものだ。 ○じゅんさはおばあさんの手を引いてみちを渡してあげた。 ○渡しぶね。渡し場(ば)。 2 物と物との間に何かをかける。 ○川にはしを渡したら、交通がべんりになった。 ○子どもが落ちるとあぶないから、みぞにいたを渡そう。 3 自分の手から人の手に物をうつす。→わたる[渡る]。 ○カードをみんなに5枚ずつ渡した。 ○この手紙を山田さんに渡したら、すぐ帰ってきなさい。「手渡したら」と言ってもよい。 ○火事がおきたとき、人々は手から手へとバケツを渡して火を消した。 4 あるものをほかの人のものにする。→わたる〔渡る〕。 ○いっしょうけんめいはたらかないと、持っている土地(とち)も家も人の手に渡さなければならなくなるよ。 ○だれにたのまれても、このダイヤモンドだけは人に渡すなよ。 5 「見る」につけて「見渡す」と言う語として、「そのあたりをひろく見る。」の意味を表わす。 ○見渡すかぎりゆきだ。 ○見渡しても人ひとり見あたらない。 **わた・る [渡る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば ⑥れ ⑦ろーう ⑧⑨って(た) ⑩るーだろう (可能)わたれる** 1 (物の上を通ったり、または水の中を歩いて)向こうへ行く。→わたす、[渡す〕。 ○はしを渡って向こうの町へ行く。 ○えきから出て、ふみきりを渡ると、すぐゆうびん局があります。 ○信号のない所ではみちを渡らないようにしてください。 ○この川のあさい所を歩いて渡りましょう。 ○海を渡ってくる風は気持ちがよい。 ○雁(がん)が二、三羽(ば)、ゆうがたの空を渡っていく。 ○仏教(ぶっきょう)は6世紀(せいき)に日本に渡ってきた。 ○アメリカへ渡る。 <1116> 2 人のものになる。→わたす[渡す]。 ○かりたお金を早く返さないと、この家もほかの人の手に渡ってしまう。 ○この土地(とち)は父の生きていたころに人の手に渡ったものだ。 3 物をくぱって、人々の手にはいる。ゆきわたる。 ○りんごは30しかないのに50人もいるのだから、みんなには渡らない。 4 生きていく。 ○あの人は世を渡るのがうまい。 ○頭がいいだけでは世の中は渡れない。 ○渡る世間(せけん)におにはなし。(ことわざ) 5 時間的、または空間的に、あるかぎられたはんい全部にひろがる。 ① 「~にわたる」「~にわたって」の形で使う。かなで書く。 ○その会議は五日間にわたって行なわれた。 ○10年間にわたるけんきゅうがせいこうした。 ○その生徒は各学科にわたってせいせきがいい。 ② 動詞の②について、接尾語的に用いられる。 ○はれ渡った空。 ○歌声(うたごえ)は会場いっぱいにひびき渡りました。 ○注意がゆき渡る。 **わな (名詞)** 1 鳥やけものをだましてとらえるしかけ。 ○このライオンはわなでとらえたものです。 ○大きな動物をとらえるためには大きなわなをしかけなければなりません。 ○このぞうはわなにかけてとらえました。 ○わなにかかったうさぎが苦しそうにあばれています。 ○あの人はわなを作るのがじょうずです。 2 人をだます計略(けいりゃく)。はかりごと。あな。 ○うますぎる話にはわながあるから、気をつけなければいけない。 ○ゆだんしていたので敵(てき)のわなにかかってしまった。 ○気がついたときはもうわたしは相手のわなに落ちていました。 ○あの男の親切には、わながかくされていた。 **わ・びる [詫びる〕 (動詞) ①びーない ②びーます ③④びる(一とき) ⑤びれば ⑥びろ(びよ) ⑦びーよう ⑧⑨びーて(た) ⑩びろーだろう** まちがったことや悪いことをしたときに、ゆるしてくださいとねがう。あやまる。謝罪(しゃざい)する。 ○わたしはやくそくをまもらなかったことを友だちにわびました。 ○悪いと気がついてわびることは少しもはずかしいことではない。 ○いくらわびてもあの人はゆるしてくれません。 ○理由を話しておわびすれば、先生はきっとゆるしてくださるでしょう。 ○ごぶさたをおわび申しあげます。 **わび〔詫び] (名詞)** わびること。あやまること。謝罪(しゃざい)。 ○あの人に会って、わびを言わなければならない。 ○わたしのほうからそちらの会社にわびを入れることにしましょう。 ○わたしは長い間家に帰れませんでしたが、やっと父にわびがかなって、家に <1117> 帰ることをゆるされました。 **おわび〔お詫び〕 〔名詞、〜する)** 「わび」のていねいな言い方。 ○日ごろのごぶさたのおわびを申しあげます。 ○わたしの子どもがあの家のまどガラスをこわしたので、おわびに行って来た。 ○わたしはあの人に悪いことをしましたから、会ってよくおわびをしなければなりません。 **わら・う 〔笑う〕 (動詞) ①わーない ②います ③①う(一とき) ⑤えーば ⑥え ⑦おーう ⑧⑨ぃーて(た) ⑩うーだろう (可能)わらえる** 1 うれしいとき、おかしいときに、顔をゆるめたり声を出したりする。自動詞/ →なく〔泣く〕。おこる。 ○赤ちゃんが母親の顔を見ながらニコニコ笑っている。 ○あの女はつめたい女なのか、笑った顔を見たことがない。 ○このしぱいを見たら、だれだって笑わないではいられない。 ○大きな声で笑う人に悪い人はいない。 ○別れはかなしくても、笑って別れよう。 ○話がおもしろいので、げらげら笑い出してしまった。 2 ある人をひくく見おろす。他動詞 ○わたしがびんぼうだからといって人は笑うが、笑う人のほうがまちがっている。 ○人からばかだといって笑われようと、わたしは自分の考えどおりにやる。 ○なくのはおよし、人に笑われるから。 ○山田君は考えもあさく、実行力(=じっさいに仕事をする力。)もないので、みんなの笑われものになっている。 ○人の笑いものになるのはいやだ。 ○そういういたずらは、笑い事ではすまされない。 (関連語) ① 笑い。笑い声。笑い顔。 **わらい 〔笑い](名詞)** わらうこと。 ○あの人の顔を見ていると、思わず笑いがこみあげてくる。 ○会場には明るい笑いがあふれていた。 ○おかしかったけれども、笑ってはいけない場所なので笑いをこらえるのに苦労しました。 ○次々にうれしいことがつづいて、笑いがとまらない。 ○笑いのない生活はさびしい。 **わらいがお〔笑い顔〕 (名詞)** ○子どもの笑い顔を見れば、一日のつかれもわすれてしまう。 **わらいばなし 〔笑い話〕 (名詞)** 1 読んだり聞いたりしたとき、おかしくて笑いたくなるような、みじかい話。 ○どこの国にも、むかしから笑い話があります。 2 笑いながら話したり聞いたりする、それほどたいせつではない話。 ○これは笑い話として聞きながしてください。 **わり [割]** I (接尾語) 一の十分の一を表わす単位。10パーセント。 ○年に1割の利子(りし)で金をかりた。 ○きょうは、生徒の2割が学校を休みました。 ○この仕事はもう8割ぐらいできています。 II (名詞) わりあい。損得(そんとく)のわりあい。 <1118> ○10人に3人のわりで、試験に受かりました。 ○そんなにわりのいい仕事はめったにありませんよ。 ○苦しいばかりでもうけは少ない。わりの合わない仕事だ。 **わりに〔割に]** I (連語) 名詞にかかる形の語句を受けて/そのことにくらべて。それにしては。 ○このさけは、ねだんのわりにおいしい。 ○日本はせまいわりに人口が多い。 ○あの人は、いばっているわりに気がよわい。 ○この冬はさむかったわりにはかぜをひく人は少なかった。 II (副詞) 一般(いっぱん)のものとくらべてみていくらか程度が高いようす。ふつうひらがなで書く。→わりあいに[割合に〕。ひかくてき〔比較的〕。 ○このおかしは、わりにおいしい。 ○けさは、わりに早くおきました。 ○この子は、わりに頭がいい。 ○あの先生の話し方は、わりにゆっくりなので、よくわかります。 **わりあいに〔割合に〕 (副詞)** どちらかというと。わりに。ほかのものとくらべてみたときの程度。「割合」とも言う。 →ひかくてき〔比較的〕。 ○この学校の生徒は割合によく勉強をする。 ○日本の川は割合にながれが急だ。 ○この冬は割合にあたたかい。 ○東京ではこのあたりは割合にしずかだ。 ○この着物は安い割合によい。 ○勉強する割合によくできない。 **わりあ・てる〔割り当てる〕(動詞) ①てーない ②てます ③④てる(一とき) ⑤てれば ⑥てろ(てよ) ⑦てーよう ⑧⑨てーて(た) ⑩てるーだろう** 仕事・役目(やくめ)・物などを分けて、それぞれの人に受け持たせる。 ○先生は生徒たちにそうじを割り当てた。 ○わたしは「ロミオとジュリエット」のロミオの役を割り当てられた。 ○わたしは自分に割り当てられた仕事をいっしょうけんめいした。 ○今月の、食事のために割り当てたお金はもうなくなってしまった。 **わりこ・む〔割り込む〕 (動詞) ①まーない ②みーます ③④む(一とき) ⑤めーば ⑥め ⑦もーう ⑧⑨んーで(た) ⑩むーだろう (可能)わりこめる** 力によって二つの物の間を分けて、むりに中にはいる。 ○バスをまっている人たちの列(れつ)の間にひとりの男が割り込んできたので、みんなうしろにならべと言った。 ○私たち女の子の話に男の子は割り込まないでください。 ○PTAの役員(=中心になっていろいろ仕事をする人たち。)にその地方のボスが割り込むことがある。 ○おいそがしいでしょうが、この仕事は急ぎますので、あとに回さずにどこかてきとうなところに割り込ませておいてください。 **わ・る[割る〕 (動詞) ①らーない ②りーます ③④る(一とき) ⑤れーば ⑥れ ⑦ろーう ⑧⑨っーて(た) ⑩るーだろう (可能)われる** →われる[割れる〕。 1 物を切ったりして、いくつかの部分にする。 <1119> ○ナイフでリンゴを四つに割って食べた。 ○さむい冬のために、まきを割っておこう。 ○たまごを割ってごはんにかけてたべる。 ○竹(たけ)を割ったような人(=さっぱりとした人。)だ。 2 割り算(ざん)をする。 ○6を3で割れば2になる。 ○100は3で割り切れない。 3 何かの間にむりにはいる。 ○バスをまっている人々の間に割ってはいった。 ○人の話の中に割ってはいる。 4 ある液体(えきたい)にほかの液体を入れてうすくする。 ○この酒(さけ)は、強いので水で割ろう。 ○ウイスキーを水で割らないでのむ。 5 かたいものを落としたりしてこわす。 ○だいじなさらを落として割ってしまった。 ○この花びんは、たいせつなものだから割らないように気を付けてください。 ○石をなげて窓(まど)ガラスを割ったのはだれだ。 6 数量(すうりょう)が、ある数量より下になる。 ○ことしこの大学を受ける人は、5,000人を割るでしょう。 ○ことしは天気が悪いので、米のとれ高(だか)(=とれる量。)は、いつもの年を割った。 **わる・い [悪い] (形容詞) ①くーない ②くーなる(する) ③④い(一ひと) ⑤ければ ⑥くーて ⑦かっーた ⑧いーだろう(か) ⑨う(しかろう) (名詞)〜さ** →よい[善い・良い〕。 1 人間としてしなければならないことからはずれているようす。 ○人の物をとるのも悪ければ、うそをつくのも悪い。 ○はたらかないでいるのは悪いことだ。 ○あの人にお礼(れい)を言わないと悪い。 ○悪い事をしたら、すぐあやまらなければなりません。 2 品物の質や状態がよくない。 ○安いものが悪いとはかぎらない。 ○牛乳(ぎゅうにゅう)は悪くなると変なにおいがしてくる。 ○ぼくは頭が悪い。 ○勉強しなかったので、今度の試験のせいせきは悪かった。 ○病気はだんだん悪くなった。 ○君は顔色が悪いからすぐねたほうがいいです。 3 人間にとってこまる。害(がい)がある。つごうがよくない。 ○目に悪いから、くらい所で本を読んではいけない。 ○たばこがからだに悪くないとは言えない。 ○こんな本を子どもに読ませるのは悪い。 ○悪い日に友だちがやってきた。 4 人にめいわくをかけて、気のどくだ。すまない。 ○おくれると、まっている人に悪いから、早く行きましょう。 ○ねむいのに早くおこして悪かったね。 **わるもの〔悪者〕(名詞)** ○悪者たちはピストルをうちながらにげて行った。 ○人をころすようなひどい悪者でも、生まれたときから悪者であったはずはない。 <1120> **わるくち [悪口〕(名詞)** 人のことを悪く言うこと。また、そのことば。「わるぐち」とも言う。 ○山田さんは、私がばかだとみんなに悪口を言っている。 ○みんなが田中さんの悪口を言った。 ○わたしがうそつき(=よくうそを言う人。)だとはひどい悪口だ。 ○そんな悪口にまけてはいけない。 ○人の悪口を言う人は人からも悪口を言われる。 ○あの人はわたしのぼうしの悪口を言いました。 **わ・れる [割れる〕 (動詞) ①れーない ②れーます ③④れる(一とき) ⑤れれば ⑥れろ(れよ) ⑦れーよう ⑧⑨れーて(た) ⑩れるーだろう** →わる[割る]。 1 かたいものが落ちたり、物にあたったりして、いくつかにこわれる。 ○やきゅうのボールをなげたら、まどにあたってガラスが割れた。 ○このごろ落ちても割れないコップが売り出されている。 ○レコードがゆかに落ちて、まっ二(ふたつ)に割れてしまった。 2 あるものの中からすじがはいって、二つ以上の部分になる。裂(さ)ける。 ○長い間雨がふらずいつも太陽が強く、てっているので、地面が割れてきた。 ○こおりが割れるとあぶないからいけでスケートをしてはいけない。 ○そんなあついお湯(ゆ)を入れたらコップが割れるよ。 ○頭が割れるようにいたい。 3 物がいくつかの部分に分かれる。また、分かれてそれらの間の関係が切れてしまう。 ○その問題について話し合っているうちに意見が二つに割れた。 ○議員がいくつかの派(は=小さいグループ。)に割れてあらそっている。 ○今度のせんきょは候補者(こうほしゃ=議員などになろうと思ってせんきょに出た人。)が多いので票(ひょう)が割れるでしょう。 **われわれ [我々](代名詞)** 自分たち。わたしたち。ややかたいことば。女性はふつう使わない。 ○我々日本人はおふろのすきな国民だと言われている。 ○我々中学生は勉強にも運動にもいっしょうけんめいにならなければならない。 ○出発の日が決まりましたら、我々にも教えてください。 ○君がけっこんしようがしまいが、我々には関係がない。 <1121> **を(助詞)** 1 動作の目的・対象(たいしょう)を表わす。たとえば、「わたしは〜を読む」で、わたしが読むものは何か、また、「田中さんは〜を飲(の)んだ」で、田中さんが飲んだものは何かを表わす。 ○学生は図書館(としょかん)で本を読みます。 ○田中さんはデパートでくつしたを買いました。 ○石川さんは黒い上着(うわぎ)を着て、茶色(ちゃいろ)のズボンをはいています。 ○きょうの会では、みんなでこの問題を考えたいと思います。 ○停留所(ていりゅうじょ)でバスの来るのを待(ま)っていたがなかなか来ない。 ○あの人はおもしろいことを言って、よくみんなをわらわせます。 ○電車の中で、すりに財布(さいふ)をぬすまれた。 ○今、旅行に行く準備(じゅんび)をしていますから、いそがしくてお目にかかれません。 ○来年大学にはいることを目標(もくひょう)として、勉強をしている。 ○わたしたちは、先ばいを中心に(=中心にして)会を作った。 2 「行く」「通る」「歩く」などのような場所の移動(いどう)を表わす動詞の用いられる文で、その動作の行なわれる場所や通りすぎる場所を表わす。 ○日本では、人はみちの右がわを歩き、自動車はみちの左がわをはしります。 ○わたしは毎日、公園(こうえん)を散歩(さんぼ)します。 ○夏休みには、北海道(ほっかいどう)や九州(きゅうしゅう)を旅行してきましたが、汽車はふみきりを通り、鉄橋(てっきょう)を渡る。 ○田中さんののった自動車は、今ちょうどわたしの家の門の前を通りすぎていった。 ○汽車は東京から名古屋(なごや)をへて、大阪(おおさか)へ向かった。 ○毎日30度をこえる暑(あつ)い日がつづいている。 ○川を泳(およ)いで向こう岸(ぎし)へ渡った。「川を泳ぐ。」は「泳いで〜へ渡る(行く・着く)」のように、「川を泳いで通る。」という意味であり、「川で泳ぐ。」は「海で泳ぐ。」と同じように、水遊(みずあそ)びをするための場所はどこかという、その場所を表わす。 3 「出る」「離(はな)れる」などのような、ある場所から移動(いどう)するという意味の動詞の用いられる文で、その場所を表わす。 ○わたしは毎朝8時に家を出て、学校へ行きます。 ○田中さんは東京駅(えき)をたって、大阪へ向かった。 ○わたしの家へは、駅で電車をおりてから10分くらいかかる。 ○山田さんは、ことしの3月大学を卒業して、今、銀行につとめている。 ○このごろ、やっと先生の手を離れて、ひとりで研究(けんきゅう)ができるようになった。 **をして(助詞)** 「~をして〜しめる」の形で、「~に〜せる(させる)」という使役(しえき)の言い方の「だれ(なに)に」の意味を表わす。話しことばでは使わない。 ○この事件(じけん)は、彼をして言わ <1122> しめれば、すべてわたしの責任(せきにん)だそうだ。 ○心ある人をして協力(きょうりょく)せしめたのは、彼の人徳(じんとく)によるところが大である。 ○いかに国家の危機(きき)だからとて、学生をして出陣(しゅっじん)せしめるようなことがあってはならない。 <1123> **んとする (助動詞) ①んとするーとき ②んとしーて ③んとしーた** →う。よう。 1 動詞や助動詞の「ざる」「なる」「たる」の①につづく。動作をする人の意思を表わす。「〜うとする」「~ようとする」の文語的な言い方。 ○彼は日本文学を学ばんとして日本へ留学(りゅうがく)した。 ○彼の言わんとするところは、理解できる。 2 ある状態や動作が始まろうとする意味を表わす。 ○あわや悪人の手にとらえられんとしたとき、ひとりの青年が現われた。 ○太陽(たいよう)が海のかなたにしずまんとするころ、彼のひこうきは羽田(はねだ)をとび立った。